提督と艦娘達が学校生活を送る何番煎じか分からないスレです。
艦娘の設定は安価で決める為、原作設定と著しく異なる場合があります。その為、キャラ崩壊注意です。
前スレ
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」【コンマ・安価】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1582710453/)
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」U-511「その2……!」【安価・コンマ】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」U-511「その2……!」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」矢矧「その3!」【安価・コンマ】
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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」羽黒「その4です!」【安価・コンマ】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」羽黒「その4です!」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」加賀「その5ね」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」衣笠「その6!」【安価・コンマ】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」衣笠「その6!」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」舞風「その7!」【安価・コンマ】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」舞風「その7!」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」那珂「その8!」【安価・コンマ】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」那珂「その8!」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」清霜「その9!」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」瑞鶴「その10……ふふっ」【安価・コンマ】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」瑞鶴「その10……ふふっ」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1613914399/)
★1周目:高校生編
雷:友人の妹
神通:学校のクラスメイト
五月雨:未来から来た娘
U-511:最近海外から近所に引っ越して来た子
U-511END
★2周目:大学生編
羽黒:幼少時に引っ越してその後大学で再会した元幼馴染
加賀:ゼミの教授
阿武隈:家が隣同士の幼馴染
矢矧:セフレ
矢矧・羽黒・加賀END
★3周目:教師編
衣笠:同僚
伊168:性奴隷
山城:弱みを握った調教相手で高校3年生
伊13:学生時代の恩師の娘(双子の姉の方)
衣笠END
★4周目:高校生編
時津風:飼ってた犬が変化した
舞風:ダンス部の後輩
潮:近所に越してきた新婚の幼妻
漣:性処理メイド(借金のカタで売られて強制されて嫌々やってる感じ)
舞風END
★5周目:大学生編
浜波:引きこもり中の妹
朝雲:家庭教師バイトの教え子で小学生
那珂:大学の同級生で風俗嬢(風俗で身体を売ってるのを提督に見つかっちゃう)
清霜:元気印の妹で、朝雲と同い年
那珂・清霜END
★6周目:教師編
霞:町の平和のために夜な夜な戦ってる魔法少女
如月:実は初心な見習いサキュバス
熊野:学校の理事長の娘&子供のときからの友人
瑞鶴:虐められてクラスの肉便器に(教師である提督も使用してる)
瑞鶴・熊野END
★7周目:高校生編
夕立:街で出会った不良少女
漣:生まれる前から家に使えているメイドで、筆下ろしをしてもらって以降性処理をしてくれるようになった
ジェーナス:提督家が雇っているメイドの一人娘
青葉:提督のストーカー兼写真部員
漣END
★8周目:大学生編
大井:同居する兄の嫁で提督の性奴隷兼托卵相手。チン堕ちして托卵された子供を夫との子供として産んでも愛情だけは夫に向けている。元は結婚を誓い合った幼馴染みで、初キスも処女童貞も互いで失った
暁:3000年の時を経て現代に転生した最強の魔王様(現代においては学生)
大和:失恋したが、諦めきれずに時間を遡って提督と結ばれようとしに来た
アブルッツィ:学生にまぎれてる潜入捜査官
暁・大和END
★9周目:教師編
朝風:身体は堕ちてるけど心までは堕ちてない提督のおまんこ奴隷。口では嫌がってもちんこ入れられただけでイキまくって提督に逆らえなくなるチョロチョロおまんこに調教済み
ウォースパイト:紅茶の国のお姫様。パンジャンドラムとマーマイトをこよなく愛する英国人で ロイヤルな血筋の家に生まれた次女。幼少期に提督とした婚約を果たすために諸々の反対を押し切って無理やり来日してきた。得意料理はスターゲイジーパイとウナギのゼリー寄せ(ちゃんとおいしい)
対馬:両親(提督の姉夫婦)を亡くした姪。提督が引き取って育てていたが、ある日媚薬を一服盛られ理性を失わされた状態にされ、処女を捧げられる。その一部始終を撮影した動画をネタにされて肉体関係を継続中。脅しているのは対馬で脅されているのは提督
弥生:オナニー依存症の妹。提督の精液を子宮に入れることで疼きが収まる。罪悪感を覚えながらも提督との禁断のセックスがやめられない
朝風END
★10周目:高校生編
ビスマルク:借金漬けで売られた良家の令嬢。提督に買われて性処理肉便器として生きている。提督を殺したいほど憎んでいるが犯されて感じたくないのに惨めにイき狂わされてプライドがズタズタに傷付けられる毎日。同級生なので学校でも犯され家でも犯されもはや提督専用の形になるぐらい犯されまくってる。勿論肉便器らしく避妊なし危険日中出し当たり前で妊娠の恐怖に怯えてる
迅鯨:提督の妻を騙る担任教諭
不知火:元カノ。提督曰く『その日まではごく普通の彼氏彼女だったがある日突然別れを言い渡された。その時の顔は今までの笑顔溢れる彼女とははまるで違った"全てを諦めた"ような顔だった』とのこと。実は大和の時空魔法の間接的な被害者。彼女はその時代ではとても珍しい特殊な体質だった。そのため大魔導師だった大和の行使した巻き戻しの影響を中途半端に受け、大和と同じ回数のループを経験することになる。何度あらがおうとも気付けばすべてなかった事になる恐怖に晒され続けた結果、自分と提督が作る未来はどこにも存在しないのだと諦めてしまい、別れを伝えてしまった。皮肉にもそれは大和が魔力を封じられ、形は違えど思い人と結ばれる周だった
大井:提督の幼馴染みで相思相愛で共依存なセフレ。お互いに告白はしたものの、恋人として付き合っていない(50にならないと恋人として付き合えない)
不知火END
★11周目:大学生編
阿武隈:提督の幼馴染。提督に脅されて性処理オナホをやってる
山雲:提督の家の畑を出口としてやってきたお野菜の国の姫君。植物と会話が出来る
夕張:寮に住んでいる工学部の紅一点兼性処理肉便器。学部ぐるみで夕張を肉便器にしてる。男しかおらず肉欲に飢えている環境で唯一の女である夕張が毒牙に掛けられるのは必然だった。寮という逃げられない閉鎖的環境で強引に男どもの性欲を一身に受け続ける内にだいぶ開発され今では夕張の意思関係なく身体が常時発情状態に
明石:提督の願いを叶えた対価として悪事を強要してる悪魔
明石END
★12周目:教師編
初春:妖狐
(※伊168もしくはもう一度再安価。現時点ではまだ未確定)
(※>>1がこれまでのヒロイン安価の中で好きなものを採用)
石垣:小さい頃に死んだ提督の姉
※システムについて
★読むのが面倒な人は『提督orヒロインの行動を安価で指定し、コンマ判定でヒロインの好感度を上げていく』と考えていただければ大丈夫です。
・期間が入れ替わる(例:4月1週→4月2週→4月3週……)ごとに反転コンマでどのヒロインと交流するかを決めます。最大値のヒロインと交流します。
・交流相手を決めた後は、提督とヒロインが何をしているかを安価で募集します。
ただ、提督やヒロインの設定次第では、取っていただいた安価の内容を若干アレンジさせていただくか、進行形式を変更することがあるかもしれません。
また、提督の行動を安価で決める際、そのヒロインからの評価が下がりかねない内容の場合も若干アレンジさせていただくか、安価下にさせていただく場合があります。
・好感度上昇率・好感度上昇判定も全て反転コンマを使用します。
・好感度がMAX50まで貯まった状態で、交流相手を決める際にそのヒロインが最大値になれば無事HAPPYENDです。
・好感度が40に到達した場合は『リーチ』状態となり、ヒロインが提督に対して恋愛感情を抱いている、あるいは恋愛感情をはっきり自覚した状態となります。
進行そのものは通常時と変わりませんが、この状態で他のヒロインがENDを迎えてしまうと、そのヒロインは失恋してしまいます。
・ただし2番手以降のヒロインが好感度50に到達した場合、正妻による妨害判定が入ります。
好感度上昇判定の次に妨害判定を行い、そこで妨害された場合は好感度が49で打ち止めとなります。
・2番手以降かつ好感度49で打ち止めとなったヒロインは、交流相手を決める際に最大値になった場合、すぐに妨害判定を行います。
・ヒロインを決める際の安価でR-18系の内容にしていただくことは大丈夫ですが、本編作中における提督やヒロインの行動については基本的にR-18系の内容は安価下とさせていただきます。
理由としましてはエロ描写を毎回書くことになってしまった場合、更新スピードが非常に遅くなってしまう為です。申し訳ございません。
その為、エロが関わらない設定のヒロインにつきましては、R-18系の内容は余程のことが無い限りは安価下と考えていただければ幸いです。
・ただしR-15程度の内容や、ヒロインの設定がエロと密接に関わっていた場合はその場限りではありません(例:セフレ)。しかし、その場合も描写はかなり簡略化させていただきます。
・R-18G系の内容は余程のことが無い限り全て安価下とさせていただきます。ただしこれもヒロインの設定次第では一時的に解禁する場合もあります。
※その他注意事項
・ヒロインの設定を決める際、基本的には何でもありです。ただし、あまりにもぶっ飛んだ設定や飛躍し過ぎた設定は再安価or多数決にさせていただく場合があります。
・提督とヒロインの行動を決める際の安価も、あまりにも飛躍し過ぎた内容の安価や、脈略が無さすぎる内容の安価は若干アレンジさせていただくか、安価下とさせていただきます。
・コンマ判定(反転含む)時、00もしくは0は最大値(10もしくは100)とします。
・交流相手を決める際のコンマや、好感度上昇判定時(上昇度小~大を決める部分)は反転コンマとします。
好感度上昇コンマは一の位で判定します(例:18:00:00:93の場合、好感度の数値上昇は3が適用されます)。
・提督とヒロインが何をしているかの安価や、ヒロインを決める際の安価での連取りは基本的にNGです。交流相手を決める際や好感度上昇コンマ判定等、数字のみが関わる場合はOKです。
・高校生編→大学生編→教師編→高校生編……このサイクルを繰り返していきます。
・ヒロインから提督への呼称は、基本的に『提督』で統一させていただきます。
※埋めネタ安価について
・本編終了時、あるいは埋めネタ投下終了時に埋めネタ安価を取ることがあります。埋めネタはスレが残り僅かになったタイミングで投下します。
採用条件等は基本的に以下の通りですが、場合によってはこちらで追加条件を指定することがあります。
・あまりにも支離滅裂な内容は安価下とさせていただきます。また、埋めネタの内容は『本編の設定を踏まえた世界観』が主軸となるようにしていただけると幸いです。
★パラレルワールドに分岐させるかどうかはこちらで判断させていただきます。仮に『本編設定』と明記して頂いた場合も、こちらでパラレルワールド設定にする場合があります。
・周回指定が無ければ、こちらで埋めネタにあった周回を決めさせていただきます。
★本編での行動安価と同様に、埋めネタ安価につきましても(同一IDによる)連取はNGです。その場合は安価下とさせて頂きます。
・同一ヒロインの似たような内容の埋めネタor前回と同一周での連続R-18系埋めネタは、最低でも埋めネタ5回分以上間隔を空けていただければ幸いです。
(例:前回『○○とお花見』→今回『○○とピクニック』、前回『□□とエッチ』→今回『□□と▽▽エッチ』等はNGとさせていただきます)
・似た内容の埋めネタが範囲内に複数含まれていた場合、その中で1番先に書かれている埋めネタの反転コンマのみ判定対象とし、残りは安価下とさせていただきます。
・R-18系埋めネタにつきましては、本編で一度でもヒロイン安価で選ばれたことがある艦娘でお願いします。ENDを迎えたか否かは問いません。
★SS速報VIP・Rが落ちてしまった場合の対応について
基本的には、したらばの『SS作者生存報告スレ』にてご連絡致します。速報に書き込める状況であれば、こちらでもご連絡致します。
また、速報が落ちてしまった場合、おーぷん2ちゃんねるの創作発表にて同名のスレを立て、そちらで進行する予定です。
前スレの残りが僅かな為、単発回避はこちらで行います。
多数決を行う際の選択肢ももう一度記述します。
・次点で最大値の伊168を採用
・もう一度再安価(鳳翔を無効にした分のヒロイン1人を選び直す)
次のアナウンスで単発回避を開始します。
このレス以降から23:08までに一度でも書き込んだIDのみ有効とします。
それ以降の単発ID及び単発回避範囲に含まれないIDは安価下とさせていただきます。
★末尾Oの方の書き込みは申し訳ございませんが無効とさせて頂きます。
あ
23:08になりましたので、単発回避を締め切らせていただきます。
>>13-31の範囲内に含まれるIDのみ有効とし、それ以外は申し訳ございませんが安価下とさせていただきます。
それでは次に私が行うアナウンスにて多数決を開始します。
多数決(鳳翔の扱いについて)
1.次点で最大値の伊168を採用
2.もう一度再安価(鳳翔を無効にした分のヒロイン1人を選び直す)
↓1~↓15
※23:17までに↓15まで埋まらなかった場合、それまでの書き込み数(どちらの票が多いか)で決定させて頂きます
1
言葉足らずで申し訳ございません。
この場合、締め切り(23:17)を過ぎた後の書き込み(>>47-48)は無効となります。
1(伊168を採用):6票
2(再安価):7票
以上の結果により、今回は再安価とさせて頂きます。
前スレにて『再安価に決定した場合は改めて単発回避を行います』と連絡しました通り、今度はヒロイン安価を行う際の単発回避を行います。
ただ、多数決に参加して頂いた方は既に単発回避を行って貰いましたので、次の単発回避では改めて書き込んで頂く必要はありません。
次の私のアナウンスで、主に多数決に参加していない方を対象とした単発回避を行いたいと思います(ただし時間は短めに設定します)。
このレス以降から23:36までに一度でも書き込んだIDのみ有効とします。
それ以降の単発ID及び単発回避範囲に含まれないIDは安価下とさせていただきます。
★末尾Oの方の書き込みは申し訳ございませんが無効とさせて頂きます。
★既に単発回避に参加して頂いた方(>>13-31)は、書き込んで貰う必要はありません。
海浜
23:36になりましたので、単発回避を締め切らせていただきます。
先程参加して頂いた方(>>13-31)を含む、>>57-61の範囲内に含まれるIDのみ有効とし、それ以外は申し訳ございませんが安価下とさせていただきます。
募集を開始する前に注意事項を投下します。
注意事項です。
※前回(11周目)ENDを迎えたヒロイン(明石)はNGです。
※前回(11周目)登場したヒロイン(阿武隈、山雲、夕張)はNGです。
★既に12周目ヒロインに選ばれている艦娘(初春、石垣)もNGです。
★『>>1がこれまでのヒロイン安価の中で好きなものを採用』等の内容については、既に12周目ヒロインの1人として採用しているのでNGです。
※今までの周で既にENDを迎えたヒロインはNGです。>>3-4をご参照下さい。
※浦風・日進・深海棲艦は安価下にします。申し訳ございません。
※名前が違う同一艦は、同じ周に2人登場させることは出来ません(例:大鯨と龍鳳)。ただし周を変えれば登場可能です(例:2周目でU-511、4周目で呂500)。
また、連続で登場させることも出来ません(例:響が出た次の周でヴェールヌイを登場させる)。
※反転コンマで判定します。
★基本的にはどんな設定でもOKですが、あまりにもぶっ飛んだ設定や飛躍し過ぎた設定、無理があり過ぎる設定等は、申し訳ありませんが多数決or安価下にする場合があります。
★多数決の結果やこちらの判断で安価下となった場合、直前に募集した範囲内で2番目に数値が大きいヒロイン安価を採用させていただきます。
※今までに登場したヒロインを、過去の周と同一人物として登場させることは出来ません(例:阿武隈が2周目と同一人物であり、失恋を引きずった教師として登場させる等)。
★それだけでなく、過去の周のヒロインの姉妹として登場させることも出来ません(例:5周目の熊野の姉妹という設定で、鈴谷を教師として登場させる等)。
★ただし過去の周との関連付けが全てNGという訳では無く、過去の周のヒロインや他のヒロインの設定に大きな矛盾が生じない範囲であればOKです(例:10周目の不知火)。
また、設定によってはこちらで過去の周で登場したヒロインと関連付けることはあります(例:6周目の霞と8周目の大和等)。
※一度でもヒロイン安価を取っていただいた場合、申し訳ございませんが、以後の連取(ヒロイン2人分以上の安価取得)は安価下とさせていただきます。
★TS等、ヒロインの性別が『(元)男性』及び『性別不明』になってしまいかねない設定はNGです。
★ヒロインは基本的に一人っ子設定となります(提督の妹、友人の妹等、設定次第ではその場限りではありませんが)。
★R-18ヒロインにおける姉妹艦等の存在を設定に組み込むことは、R-18描写が大変になってしまうことと、該当ヒロインの活躍が少なくなってしまうことを防ぐ為、申し訳ありませんがNGとさせていただきます。
★非R-18ヒロインについてはOKですが(3周目の伊13、9周目のウォースパイト等)、やはり該当ヒロインの活躍が少なくなってしまうことを防ぐ為、姉妹艦等の人数にかかわらず出来れば避けていただけると幸いです。
★他のヒロインの設定や舞台設定に影響が出てしまう設定も避けていただけると幸いです(例:昏睡状態の提督の夢を分析する主治医、提督と共に無人島へ漂着した友人等)。
★提督の行動やその後の展開等を細部まで指定する等、イベント内容の記述は申し訳ありませんがやめていただけると幸いです。
★他作品のキャラクターや世界観を元にした設定については、出来る限り避けて頂くか、設定の内容を詳細かつ具体的に記述して頂けると幸いです。
★過去に複数端末による安価取得が発覚した際の艦娘・設定内容と同一の艦娘・内容が最大値だった場合、全て安価下とさせて頂きます。現在、安価下の対象になっている艦娘・設定内容は以下の通りです。
『叢雲:提督の幼馴染で同僚。ツンデレでよく罵ってくるが基本的に世話焼きで提督の事をいつも気にかけている』
『曙:提督の同期でお隣さん。提督とは学生時代からの付き合いでよく提督の家に遊びに来ている。糞提督!などと照れ隠しで罵ってきながらも提督とは非常に仲が良く料理に洗濯はてには下のお世話などなんでもこなしてくれるツンデレ。頼んでもないのになんでもやってくれるため提督も曙に頼りっぱなしで依存している節がある』
『鳳翔:提督兄の妻で提督の初恋の相手。提督兄は不慮の事故で死亡し、現場に居合せた鳳翔はそのショックから逃避する為に自分の記憶を改竄した。事故で死んだのは提督で、今生きて同棲している"提督"は提督兄だと思い込んでおり、提督の妻として振る舞い夫婦の営みもしている』
『武蔵:提督を若い燕として飼っている資産家の人妻。武蔵が結婚する前かつ提督が精通する前から提督を若い燕として飼っており、危険日だろうと事前事後の避妊なしで生ハメ中出しSEXをしている』
『武蔵:提督を幼い頃から若い燕として飼っている人妻で資産家。避妊なしで生ハメ中出しSEXをしているため、子供は全員提督の托卵。提督は托卵したことを一切知らない』
『龍田:本当になんでもいうことを聞いてくれて実行してくれる幼なじみ。毎日起こして弁当を作るのも即尺も青姦も危険日生ハメSEXもなんでもしてくれる』
ただし、上記の設定に該当する艦娘がNGという訳ではなく、設定を変えて頂ければOKです。
★提督は教師設定です。
次の私のアナウンスで募集を開始します。
↓1~↓25で反転コンマが最大の艦娘を採用
提督との関係(例:幼馴染、親友、妹etc)、もしくはヒロインの設定そのもの(例:未来人、宇宙人etc)を書いて下さい。
※同数の場合は再び反転コンマで最終判定します。
※23:50までに↓25まで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大のヒロインを採用させていただきます。
山風(89→98):見知らぬ秘密の日記を読んだ日に訪ねてきた。生き別れた血の繋がっていない猫耳の妹
ということで、改めて12周目ヒロインは以下の通りになりました。
初春:妖狐
山風:見知らぬ秘密の日記を読んだ日に訪ねてきた。生き別れた血の繋がっていない猫耳の妹
(※>>1がこれまでのヒロイン安価の中で好きなものを採用)
石垣:小さい頃に死んだ提督の姉
じ、人外枠が更に1人追加……とはいえ、既にご指摘がありましたが、ついに教師編の提督が(人格的に)まともになる日がやって来たのでしょうか……!
ただ、私が選ばせて頂くヒロインについてはまだ決めかねている為、提督や12周目の雰囲気がどうなるかはまだ私にも分かりません。
こちらの不手際でお手数おかけして申し訳ございませんでした。今回はここまでです。
お付き合い頂きありがとうございました!ここからは12周目ヒロインのプロットとオープニング、そして埋めネタに取り掛かります。
しばらくお時間を頂くことになるかと思いますが、必ず完成させますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
また、今回の多数決・ヒロイン安価を行った際、特に目立った問題も見当たらなさそうだったので、次回以降は『末尾Oの方は申し訳ありませんが安価下』というシステムを正式に採用させて頂きます。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
妹の秘密の日記で現れた妹猫の山風は何回ミンチにされてもすぐに生き返りそうだ
復活したのについさっき気付いた
参加しそびれたと思ったけど末尾O排除なら参加できないな(携帯勢)
考えたキャラ設定がもったいない。おのれ荒らし
>>1はelonaを知ってるかな?
>>100と>>102の方の書き込みを見て、もしかしてと思いましたが、山風の設定は他作品の設定や世界観を元にしているのでしょうか?
『Elona』という作品に登場するキャラクターが山風の設定の元ネタだとしたら、私はこのゲームについて全く知らないので、もしかすると解釈違い等が起きてしまうかもしれません。
安価を取って頂いた方、あるいは『Elona』の世界観に詳しい方がいらっしゃれば、ご意見等を出して頂けると幸いです。
ご返答ありがとうございます。
分かりました。それでは元ネタはあまり意識せず、こちらで色々と考えてみます。
現在、プロットの8割が完成しました。
上手くいけば明日~明々後日にはオープニングが投下出来ると思います。
埋めネタにつきましては、まずオープニング完成を優先し、その後に取り掛かる予定です。
お待たせして申し訳ございませんが、もう少しだけお時間を頂けると幸いです。
お待たせしてすみませんでした!オープニング、投下します。
――オープニング
――12周目大学・講義室
提督「この部分の謎はまだ明らかになっていないんだけど、最新の研究によると……」
モブ学生1「教授はどうお考えですか?」
提督「僕?そうだなぁ……やっぱり、妖怪によるご加護だと思う」
モブ学生2「妖怪、ですか……教授が言うと、何となく本当に存在している気がします」
提督「あはは……ただ、どう考えるかは君達次第だよ。僕の考えは、あくまで参考程度にね?」
学生達「………」コクコク
提督「それじゃ、次の内容に移るよ。時代と場所が少し飛んで、今度は西洋の……」
『提督君の講義、いつ聞いても引き込まれるわね』
『……同感です』
『流石はわらわが見込んだ男じゃな!』フンス
提督「………」
モブ学生「……教授?」
提督「……あぁ、うん。えっと、この伝説は……」
――1時間半後
キーンコーンカーンコーン…
提督「……よし、今回はここまで。どんな内容でも良いから、自分が気になる分野について来週までに調べて来てね?」
モブ学生1「講義の範囲外でも大丈夫ですか?」
提督「もちろん」ニコッ
モブ学生1「ありがとうございます!ねぇ、どの分野にしようか?」スタスタ
モブ学生2「う~ん、私はやっぱり日本で語り継がれてる伝説について……」スタスタ
提督(……皆、真面目に取り組んでくれている。本当にありがたい話だよ)
『それは提督が講義に注ぐ熱意が本物だからじゃ』
提督「……そんなことありません、初春様。これも全て、学生達が僕の話を聞いてくれるからです」つスマホ スッ…
初春『相変わらず謙虚じゃのう』フワフワ
大鳳『もう少し、自分の能力に自信を持って良いと思うけど……』フワフワ
提督「大鳳様まで……いえ、決して自信がないという訳ではないのですが……」
石垣『ふふっ……照れなくて良いのに』フワフワ
提督「……姉さん達から見られていると思うと、どうしてもね。さっきも褒められて、くすぐったかったから」
初春『……こういうのを、確か"しすこん"と言うのじゃったか?』ニヤニヤ
大鳳『えぇ。そして石垣ちゃんの場合はブラコンね』クスッ
石垣『……否定はしません』クスッ
提督「……否定出来ませんね。あはは……」
提督「………」スタスタ…
提督(科学文明が発達したこの時代。幽霊や妖怪、天使の存在がいるかと問われれば……恐らく『いない』と答える人が大半だろう)
提督(だけど、僕は違う。今、この問いを投げかけられたとしたら……すかさず『いる』と即答する。何故なら……)チラッ
初春『それにしても、その頭に浮かぶ変な輪と羽根は何度見ても慣れんのう……』フワフワ
大鳳『私としては、初春ちゃんやあの子に付いている動物の耳や尻尾の方が違和感あるんだけど……』フワフワ
初春『何じゃと?貴様は妖狐の証である、この耳と尻尾を侮辱するというのか?』ピョコピョコ
大鳳『貴女こそ。私の天使の証であるリングと翼を馬鹿にしたじゃない』キラキラ パタパタ
石垣『……落ち着いて下さい、初春様、大鳳様』
提督「………」
提督(僕の傍には、幽霊、妖狐、天使、そして……猫?〈ねこしょう〉がいるからだ)
提督(ただし、姉さん達の姿は僕以外の人間には見えていないし……声も聞こえず、触れることも出来ない)
提督(故に、姉さん達とはこうしてスマホを耳にかざしながら会話することになる)
提督(……スマホ無しだと、僕が1人で虚空に向かって会話する怪しい人になってしまうから)
初春大鳳『まぁいつものじゃれ合いはさておき』
石垣(自分でじゃれ合いって言うんですね……)
初春『提督、今日は確か"ぜみ"とやらは無いんじゃったな?』
提督「はい。後はそのまま帰宅するだけ……ん?」ブーッ! ブーッ!
大鳳『着信?あの子からかしら?』
提督「えっと……そうですね。もしもし?うん、うん……分かった。じゃあ、今から寄って行くよ」スッ…
初春『しかし"かがく"というのは便利なものじゃな。ほんの少し前まで"すまほ"どころか電話すら無かったというのに』
大鳳(後にタイムマシンまで作ってしまうほどだから、この世界の技術レベルはそこそこ高いのよね……)
石垣『……いつもの?』
提督「うん。帰る前に、スーパーへ寄らないと。全部任せっきりは申し訳ないからね」
――30分後・近所のスーパー
提督「う~ん、どれにしようかな……」
石垣『この特売品、おすすめ……』
初春『こっちのせーる品も捨てがたいのう』
大鳳『私としては、こっちの割引シールが貼られたお肉も……』
提督「………」
提督(自分で言うと恥ずかしいけど、僕の講義やゼミは学生達からの人気が高い……らしい)
提督(姉さん達がそう言ってくれるのだから、信じない理由はない)
提督(元々、12周目大学はオカルトや神話、妖怪等、現代科学では否定される事柄について学べる大学だからこそ……)
提督(僕が話す、一見誰も相手にしないような内容の研究も……ありがたいことに、皆が真剣に聞いてくれるんだと思う)
提督(……でも、それは僕だけの力じゃない。姉さん達がいてくれたからこそ、今の僕がいる)
提督(僕が比較的若い年齢の内に、准教授という立場に辿り着くことが出来たのも……姉さん達が支えてくれたお陰だ)
提督「……じゃあ、今日はこれにしようかな」スッ…
大鳳『流石は提督君!見る目がありますね!』
初春『……まぁ、魚料理は一昨日食べていたから仕方ないか』
石垣『……残念』
提督「ごめんなさい、初春様。姉さんも、ごめんね?でも、献立の順番としては……大鳳様が勧めてくれた物がピッタリかなと思って」
大鳳『ふふん♪』ドヤッ
初春『その腹が立つどや顔をやめい。天界?とか言う場所から叩き落された未熟者の癖に』
大鳳『うぐっ。い、痛いところを……!』
石垣『初春様……もっと言って下さい。今のは私も少し、イラッと来ましたから……』
大鳳『石垣ちゃんまで!?』
提督「……ふふっ」
――30分後・12周目提督家(※賃貸マンション)
提督「………」スタスタ…
大鳳『あっ、あそこの奥さん、また夫に内緒で衝動買いしたみたいですよ』
初春『こっちの大学生は彼氏とお盛んのようじゃな。お、彼女が先に達したか』
石垣『……上の階の人、限定チケットの抽選に落ちて部屋で暴れ回ってる』
提督「………」スタスタ…
提督(相変わらず、ナチュラルに他所様の家を覗き見してるなぁ……僕が何度止めてもやめてくれないから、もう諦めたけど……)つ鍵 カチャン
提督「………」ガチャ…
「お、お帰りなさい、義兄さん……!」パタパタ
提督「……ただいま、山風」ニコッ
山風「今日は、早く帰って来てくれた……♪」ギュッ
提督「うん。ゼミもないし、他の大学での講義もなかったからね」ナデナデ
山風「ん……♪」ピョコピョコ
大鳳(……嬉しそうに猫耳を揺らしてるわね)
初春(この反応、どちらかと言えば猫というより犬じゃな……)
石垣(……提督に触れて貰えて、やっぱり羨ましい)シュン
山風「……疲れてるのにお店に寄って貰って、ごめんなさい。夜ご飯の材料、丁度切らしてたから……」
提督「そんなことないよ。むしろ、僕の方こそ……いつも家事を引き受けてくれて、ありがとう」ナデナデ
山風「ううん。だって、ここに住まわせて貰ってるから……これくらいのことはしないと……」
提督「山風……」
石垣(私も提督も『気にしなくて良い』って言ってるんだけど……"再会"した時以来、ずっとこうで……)
初春「………」
大鳳「……初春ちゃん?」
初春「……いや。それより山風はそろそろ提督から離れい。そのままでは提督が家に入れなかろう」
山風「あっ、う、うん……」スッ…
提督「………」
提督(……きっと、まだ引きずってるんだろうな)
――2時間後・リビング
山風「で、出来た……!」コトッ
提督「わぁ……!いつもながら、どれも美味しそう……!」
石垣「野菜の煮物、焼き魚、厚焼き玉子、サラダ、味噌汁……見ているだけで食欲をそそられる……」
初春「飲食を必要としないわらわから見ても、確かに美味そうじゃのう……」
大鳳「私から見ても、人間界の食事……特に山風ちゃんが作るご飯は、本当に美味しそうだと思うもの」
提督「それじゃ、いただきます!はむっ……美味しい!山風のご飯は、いつ食べても最高だよ!」
山風「そ、そう言って貰えると、嬉しい……私も、いただきます。あむっ……ん、何度も味見した甲斐があったかも……」
提督「~♪」モグモグ
山風「……♪」モグモグ
大鳳「……癒されますねぇ」ホッコリ
石垣「はい……」ホッコリ
初春「同感じゃな」ホッコリ
提督「……姉さん、初春様、大鳳様。その……僕達だけ――」
初春「それはもう聞き飽きたぞ?」
提督「――!」
大鳳「私達は、提督君や山風ちゃんが美味しそうにご飯を食べる姿を見ているだけで、お腹一杯になりますから」ニコッ
初春「そういうことじゃ。わらわ達のことは気にせんで良い」ニコッ
石垣「むしろ、私達の分も沢山食べて……?2人には、健康でいて欲しいから……」ニコッ
提督「……ありがとう、姉さん。初春様と大鳳様も、ありがとうございます」
山風「……ありがとう」
大鳳(私達の役目は、提督君と山風ちゃんが寂しい思いをしないよう……)
初春(無理矢理にでも話題をひねり出して、食卓の時間を楽しいひと時にすることじゃ)
石垣(提督も山風も、1人ぼっちじゃない……私達が、傍にいるからね……?)
――数時間後・自室
提督「………」つPC カタカタ
山風「……まだ寝ないの?」
提督「ごめんね、山風。もうちょっとだけかかりそうだから、先に……」カタカタカタカタ
山風「………」ギュッ
提督「……!」
山風「……ううん、起きてる。義兄さんと、一緒に寝たいから……」
提督「……分かった。だったら、急いで終わらせないと!」カタカタカタカタ
初春「熱中するのは悪いことではないが、それで体を壊せば本末転倒じゃぞ?」
提督「はい、分かっています。ですが、後少しで仕上がりますので……!」カタカタカタカタ
石垣「……いつ見ても、凄いタイピング速度」
提督「これくらいは身に付けておかないと、研究や講義に向けた資料作成が間に合わないからね……よし、出来た!」
大鳳「お疲れ様。毎日パソコンや本と向き合って大変ね」
提督「いえ、僕が好きでやっていることですから……ふわぁ~っ……」ウトウト
石垣「明日さえ乗り切ったら、今週はもうお休みだよね……?」
提督「うん。寝不足はあらゆる効率低下を招くから、流石にもう寝ないと……」ポフッ…
山風「………」スッ…
石垣「………」スッ…
初春(石垣と山風がさも当然のように、提督の両隣を陣取るのも見慣れたものじゃな……)
大鳳「それじゃあ私も、そろそろ寝ますね……」ポフッ
初春(そして貴様も睡眠を必要としない癖に、提督の隣に布団を敷いて眠るときた……)
提督「……おやすみなさい」
石垣「おやすみ、提督……」ニコ…
山風「義兄さん、おやすみ……」ギュッ
大鳳「おやすみなさい、提督君……」ニコッ
初春「今宵も良い夢を見ると良い、提督……」ニコ…
提督「ありがとう、ございます……ん……すぅ……」
石垣「………」
初春「………」
山風「………」
山風「………」ギュウッ
山風(義兄さんは、離れて行かないよね……?もう、私を置いて行ったりしないよね……?)
山風(この日々を、この幸せを……離したくない。これ以上、別れなんて……経験したくない……)
石垣「………」
石垣(山風、いつも提督の腕を握りながら眠って……もちろん、仮にも義妹に嫉妬するようなことはしないけど……)
石垣(でも、羨ましいと思う……私は、提督に触れることすら出来ないから……)
石垣(もし、私が今も生きていれば……山風のように、提督の手を握って眠ることだって……)
初春「………」
初春(提督は、わらわ達と共に暮らすことに幸せを感じてくれている。それが本音であることも、無論理解しておる)
初春(じゃが、提督……心のどこかで、無理はしていないか?自分でも無意識の内に、辛さを押し込んでいないか?)
初春(貴様〈※初春は『貴様』という二人称を丁寧語だと思っています〉を見守ると決めたわらわじゃが、それでも……わらわは時々、不安に……)
提督「んぅ……」
山風「……義兄さん」
石垣「提督……」
初春「……提督」
山風(ずっと、傍にいて……お願いだから……)
石垣(……ううん、これ以上望むのはダメ。こうして傍にいられるだけ、恵まれているから……)
初春(……もう、同じ過ちは二度と繰り返さぬ。提督のことは、わらわが……いや、わらわ達が……!)
大鳳「すぴ~……め、めがみさまぁ……わたし、また……やっちゃいましたかぁ……んぐぅ……」
山風「………」
石垣「………」
初春「………」
山風(……大鳳って、悩みなさそう)
石垣(……出会った頃は、私を見て辛そうな顔してたっけ)
初春(こやつは相変わらず呑気じゃな……まぁ、陰気臭い連中はわらわ達だけで十分かのう……)
大鳳「そぉです……てぇとくくんが、しょれはもうりっぱにぃ……んへへ……」
――オープニング・END
という訳で、私が選ばせて頂いたヒロインは『大鳳:提督の命を救った罪で天界から追放された天使様』になりました。
既にヒロイン3人が人外設定だったので、残り1人もいっそのこと人外にするか、それとも常識人枠(普通の人間)にするかで少し悩みました。
ですが『3人が人外設定』という状況はかなり珍しいと思ったので、最終的に残り1人も人外設定にすることに決めました。
どのヒロインも常識に囚われない存在なので、特殊能力等もてんこ盛りにしようかと思いましたが、収拾がつかなくなりそうなので自重しました。
特に悩んだのは山風の設定で、生き別れの理由や猫耳を生やしている理由をどうするかでしばらく悩みました。
しかし方針が決まった後は、山風に合わせる形で初春、大鳳、石垣のプロットが比較的スムーズに決まりました。
オープニング投下中、山風の『猫しょう』という単語が一部文字化けしていましたので、今後は『化け猫』という単語に変更します(白目)。
また、ヒロイン全員が非R-18設定だった為、提督はこれまでの教師編の提督と比べて善人寄りの性格に設定したつもりです。
ここからは埋めネタのプロットを組み立てていき、書き終え次第投下する予定です。
今回は比較的短い内容になる予定なので、それほど時間はかからないと思います。
埋めネタが完成しました。
21:30~22:30頃に投下予定ですが、投下前(投下予定時刻)に改めてアナウンスを行い、単発回避を実施します。
埋めネタを投下後、新しい埋めネタ安価を行います。
投下予定時刻(の範囲内)になりましたので、単発回避を行いたいと思います。
22:00頃に改めて回避開始のアナウンスを行います。
このレス以降から22:10までに一度でも書き込んだIDのみ有効とします。
それ以降の単発ID及び単発回避範囲に含まれないIDは安価下とさせていただきます。
★末尾Oの方の書き込みは申し訳ございませんが無効とさせて頂きます。
あ
22:10になりましたので、単発回避を締め切らせていただきます。
>>147-155の範囲内に含まれるIDのみ有効とし、それ以外は申し訳ございませんが安価下とさせていただきます。
それではお待たせしてすみませんでした!埋めネタを投下します。その後、改めて埋めネタ安価を募集したいと思います。
『時津風セラピー』
※本編と同一世界です。
――高級住宅街
犬「わんわんっ!」
提督「ふふっ……昨日は雨だったからね。今日は晴れて良かったよ」
潮「………」ジー…
潮(どうせ、私の恋が叶うことはない……この気持ちが、実ることはない……)
潮(頭では、そう分かっていても……どうしても、あの子を目で追ってしまう……)
犬「わふ~……ん?」
潮「………」
潮(私、なんて惨めなんだろう……こんなことをしても、胸が苦しくなるだけなのに……)
提督「どうしたの?」
犬「………」フルフル
提督「……?」
犬(潮、また提督のこと見てる……やっぱり、まだ失恋引きずってるんだね)
犬(でも、それを提督に教えることはしない。だって、提督は何も悪くないんだもん)
犬(提督が気に病むことじゃないしねー。もちろん、潮を責めるつもりもないけど)
犬(こればかりは、縁の巡り合わせが悪かったとしか言えない。実際、私は何度もこういう例を……)
提督「向こうに何か、気になるものでも……あっ」チラッ
潮「……っ!?」ビクッ
潮(あっ、き、気づいちゃった……!?どうしよう、遠巻きに眺めようと思ってただけなのに……)
提督「潮さーん!」タタタッ
犬「わんっ!」タタタッ
犬(あちゃー。潮、提督に見つかっちゃったね。流石にこうなったら提督の気を逸らさず、そのままついて行った方が良いか)
潮「………」オロオロ
潮(あ、怪しまれちゃった……?うぅ、言い訳が思いつかない……まさか『失恋したけど未練があって見つめてた』なんて言えないし……)
提督「しばらく振りですね!最近、あまり見かけませんでしたけど……何かあったんですか?」
潮「そ、その……」
提督「あっ、その、すみません!理由を問いただすつもりはないんです!ただ、心配だったもので……」
潮「………」
潮(しばらく振り、心配だった……もしかして、私がずっと眺めてたことを……知らない……?)
提督「潮さん?」
潮「え、えっと……色々、あって……」
提督「………」
提督(これは……言いづらい事情があるのかな。だとしたら、この話題は避けた方が良いよね)
提督「そうだったんですか。何か僕に出来ることがあれば、いつでも言って下さいね?力になりますから」ニコッ
潮「……うん」
潮(それは、きっと無理……だって、私が貴方に望んでいることは……)
犬「……!」キュピーン!
犬(これはチャンスかも!この機会を逃すと、次に提督と潮がまともに顔を合わせるのがいつになるか分からなくなりそうだし)
犬「……わんわんっ!」
潮「ひゃあっ!?」ビクッ
犬「へっへっへ……」スリスリ
潮「と、時津風ちゃん……?」
提督「……あははっ。時津風、もしかして潮さんと遊びたいの?」
犬「わふー!」コクコク
提督「そっか。潮さん、今、時間とか大丈夫ですか?」
潮「………」コクリ
提督「それなら、向こうの公園にでも……」
犬(うーん、出来れば潮と2人きり……いや、1人と1匹?とにかく、潮が私に話しやすい状況を作りたいんだけど……)
トゥルルルルル…
提督「ん?電話?えっと……舞風ちゃんからだ。すみません、潮さん。少しの間だけ、時津風を見て貰っても良いですか?」
潮「え?あっ、う、うん……」
提督「ありがとうございます!もしもし、舞風ちゃん?どうしたの?」スタスタ…
潮「………」
犬「へっへっへ……」
犬(舞風、ナイスタイミングだよー♪お陰で潮と自然に2人きりの状況になれちゃった)
潮「………」
犬「わふっ」
潮「……時津風ちゃんって」
犬「……!」
潮「いつも、提督君と一緒で……羨ましいな」ナデ…
犬「………」
犬(そうそう。ここには私しかいないんだから、溜め込んでる愚痴とか辛さとか吐き出して良いんだよー?)
犬(そういうのって、たまには誰かに聞いて貰わないと……心が持たないだろうからね)
潮「ふふ……私ね?提督君のこと、好きになっちゃった……ダメだよね?私、結婚してるのに……」ナデナデ…
犬「………」
潮「この気持ちは、決して許されるものじゃない……私だって、そんなこと……分かってる……」ナデナデ…
潮「でも、あの子だけだったの。私の人生に……真っ暗だった世界に、光を灯してくれたのは……」ナデナデ…
犬「……わふっ」ペロッ…
潮「ひゃっ……!」
潮(てっ、手を舐めて……)
犬「………」ペロペロ
潮「……もしかして、慰めてくれてるの?」
犬「わんっ」ペロペロ
犬(むしろ、その為に潮と2人きりになったもん)
潮「……ありがとう、時津風ちゃん」
犬「へっへっへ……」ペロペロ
潮「……例え、この気持ちが実ることはないとしても」
犬「………」ペロペロ
潮「やっぱり、提督君との繋がりを断ちたくない……少しでも良いから、あの子を眺めていたい……」
犬「………」ペロペロ
潮「こんなことをしても、ますます自分が辛い思いをするだけなのに……私、馬鹿だよね……?」
犬「………」スッ…
潮「……!」
犬(そんなことないよ。人間の想いというのは、良くも悪くも常識に縛られないものだからね)スリスリ…
潮「………」
潮(隣に座って、頭を擦り付けてくるなんて……まるで、私の言葉を理解してるみたい……)
犬「………」スリスリ…
潮「……時津風ちゃん。私、どうしたら良いかな……?」
犬「………」スリスリ…
潮「夫さんのことを、頑張って愛そうとしても……無理なの……頭には、提督君のことばかり思い浮かんで……」
潮「こんな自分が、嫌になって……でも、自分の気持ちに嘘はつけなくて……だけど、提督君にはもう……っ」ジワッ…
犬「……!」
潮「ぐすっ……提督君……」ポロポロ
犬「………」
潮「寂しいよ……私には、もう……ひっく……貴方しか、愛せる人がいないのに……」ポロポロ
犬「………」
潮「でも、私が想いを伝えれば……提督君に、迷惑がかかっちゃう……今の関係さえ、壊れちゃう……」ポロポロ
潮「未だに、そんなことばかり考えてる私が嫌になって……誰にも、相談出来なくて……えぐっ……」ポロポロ
犬「………」
犬(潮……分かってたことだけど、相当思い詰めてたんだ……)
犬「………」ペロッ
潮「んっ……」
犬「………」ペロペロ
潮「時津風、ちゃん……こんな私のことを、慰めてくれるの……?さっきから、みっともないことを言い続けてる私のことを……」ポロポロ
犬「わんっ」ペロペロ
潮「……っ!」ダキッ
犬「わふっ!?」
犬(おっと!危ない危ない……急に抱き着かれたから、バランスを崩すとこだったよー)
潮「時津風ちゃん……うぅっ、時津風ちゃん……あぁっ……!」ギュウッ ポロポロ
犬「………」ペロペロ
潮「提督君……寂しいよ……どうして、私じゃないの……?どうして、あの子なの……?」ポロポロ
犬「………」ペロペロ
潮「どうして、私だけ……こんな、辛い思いをしなきゃいけないの……?ぐすっ……えうっ……」ポロポロ
犬「………」ペロペロ
犬(……私は提督と舞風の恋を応援してるから、潮の恋を応援することは出来ない)
犬(でも、こうして慰めてあげるくらいのことは……してあげても良いよね?)
潮「うあぁっ……」ポロポロ
――15分後
潮「………」グシグシ…
犬「わふ?」
潮「……ごめんね?苦しかったよね?」スッ…
犬「………」スリスリ
潮「………」ナデナデ…
犬「わふ~」スリスリ
潮「……時津風ちゃんが慰めてくれたお陰で、ちょっとだけ……気持ちに整理をつけられたかも」
潮(もちろん、この気持ちが……今も続く胸の痛みが、消えることはないけれど……)
潮(それでも、時津風ちゃんに話を聞いて貰えたお陰で……ほんの少しだけ、気持ちが楽に……)
提督「時津風ー!潮さーん!」タタタッ
潮「あっ……」
犬「わんわんっ!」ダッ
提督「おっと!ごめんね?つい長電話しちゃって」ナデナデ
犬「くぅ~ん♪」ペロペロ
提督「潮さん。時津風のことを見てくれて、ありがとうございます」ペコッ
潮「う、ううん。私の方こそ……時津風ちゃんのお陰で……」
提督「え?」
潮「あっ、そ、その……私にも、懐いてくれたから……」
提督「なるほど……時津風、潮さんに遊んで貰えて良かったね」ナデナデ
犬「わんっ!」
提督(……見たところ時津風も嬉しそうだし、電話も長引いちゃったからなぁ。流石にそろそろ……)
提督「では、僕達はこれで。何かあったら、いつでも声をかけて下さい!」ニコッ
犬「わふ~♪」
潮「……ありがとう、提督君、時津風ちゃん」
提督「それじゃ、家へ帰えろっか」スタスタ…
犬「へっへっへ……」
潮「………」
潮(……どんなに悲しんでも、悔やんでも、私と提督君の関係性が変わることはない……)
潮(きっと、私はこの先も……叶わなかった初恋に、苦しむと思う。でも、だとしても……)
犬「………」チラッ
犬(私で良ければ、いつでも付き合うからねー?もちろん『提督と舞風の恋路に影響が出ない範囲で』という条件はつくけど)
提督「時津風?」
犬「……何でもないよ。ほら、早く行こっ!きっと漣も提督のお世話したくて待ってるだろうし!」タタタッ
提督「あっ、待って!置いて行かないでよ~!」タタタッ
潮「……っ」グッ…
(提督君のことが、好き……この気持ちも、ずっと変わらない……たとえ、どんなに胸が締め付けられたとしても……)
おしまい♪
ここからは埋めネタ安価を募集します。
提督やヒロインの行動を決める安価と同様に、指定範囲内における反転コンマ最大値の安価を採用します。
安価を取っていただく際は、基本的に『提督orヒロインが〇〇する』等の形でお願いします。
例:『阿武隈が提督達の関係を親に密告する』、『潮が全てを捨てて提督と結ばれるIFルート』etc
それ以外の注意点につきましては>>5をご参照下さい。また、今回はR-18、R-18G系の内容はNGです。
ただ、R-15程度はOKです。ややこしい説明になってしまい申し訳ございません。
埋めネタ安価
22:37以降から先着7個までで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:41の時点で7個まで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
9スレ目587からのif
もし、あの時大井が選ばれて単独ENDに行けたなら
不知火と大井のエピローグ
採用対象:>>174 (99)
大井(10周目)「ふ、ふふ……これで私が報われるのね……!」
不知火(10周目)「あくまでパラレルワールドですけどね」
大井「………」
不知火「あくまでパラレルワールドですけどね」
大井「……何で2回言ったのよ」
不知火「大事なことですので」
大井「………」
不知火(……分岐√で、今度は私が提督君に捨てられるんです。少しくらい、言い返しても良いでしょう?)
ご協力ありがとうございます。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
18:30~19:30頃開始予定です。途中で休憩を挟むかもしれません。
始めます。
~ 4月1週 ~
――12周目提督家・リビング
山風「……♪」スリスリ
山風(義兄さんの膝の上、落ち着く……♪)
提督(山風、今日もよく甘えてくるなぁ……)ナデナデ
山風「あっ、そこ……♪」ゴロゴロ
石垣(……羨ましい)ジー
初春「顎を撫でられて喉を鳴らすとは、流石は化け猫じゃな」
山風「だって、気持ち良いから……」ゴロゴロ
提督「ふふっ、良かった」ナデナデ
石垣「声帯は人間なのに、猫と同じ音を鳴らせるなんて……どういう仕組みなの?」
山風「……上手く説明出来ない」ゴロゴロ
大鳳「それなら私が説明しましょうか?」
初春「貴様の話はどれもこれも訳が分からんから必要ない」
大鳳「えぇっ!?そんな……て、提督君と石垣ちゃんは?」
提督「あ、あはは……ごめんなさい」
石垣「……すみません。私にも提督にも、大鳳様のお話は難し過ぎて」
大鳳「………」チラッ
山風「……私も、全然分からない」ゴロゴロ
大鳳「うぅっ……頑張って噛み砕いて説明してるのに……」
山風「………」ゴロゴロ
石垣「……それで、山風はいつまで提督の膝に座ってるつもり?」
山風「……もう少し、ダメ?」チラッ
提督「大丈夫だよ。今日の分の仕事は、あらかた片付けておいたから」ナデナデ
山風「じゃあ、後10分だけ……」ゴロゴロ
石垣「……提督、山風に甘いと思う」
初春「同感じゃな」
大鳳(そうかしら?私としては微笑ましい光景だと思うけど……)
山風「………」ギュッ
山風(義兄さん達から、離れたくない……もう、あんな思いはしたくない……)
提督「………」
提督(……今の山風には、まともに頼れる相手が僕しかいない。だからこそ、こうして僕が傍に……)
↓1初春のコンマ 親愛度:50/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:50/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:50/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
初春は何をしている?もしくは提督と初春は何をしている?
19:06以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし19:10までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
★初春の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――12周目提督家・自室
山風「んぅ……」
大鳳「すぅ……」
提督「………」つPC カタカタ
石垣(文字がぎっしり……全部読もうと思ったら、何時間かかるかな……)フワフワ…
初春「毎日夜分遅くまで大変じゃのう」
提督「いえ、そんなことありません。むしろ、自分の好きな分野を研究出来るので、止め時が分からなくなってしまいまして……」カタカタ
初春「それは知っておるが、いくら好きなこととはいえ……ずっとぱそこんと向き合っていては、目や頭が疲れないか?」
提督「まぁ、それは……」カタカタ
初春「山風と大鳳が先に眠ってから、もう2時間は経っているのじゃぞ?流石にもう眠った方が……」
提督「明日は休みですし、後少しだけ……」カタカタ
石垣(あ、これは夜中まで止めないやつ……)
初春「……ふむ」
初春(この調子じゃと、下手をすれば丑三つ時まで続けそうじゃな……ならば、わらわにも考えがある)
提督「そういえば、こっちの分野についてまとめが足りないかも。途中で中断するのも気が引けるし、このまま最後まで……」
初春「そりゃっ!」グイッ
提督「うわっ!?」ポフッ
石垣「……!」
提督「は、初春様!?一体何を……」
初春「……無理は体に毒じゃ。それは貴様がいつも自分で言っておることじゃろう?」ナデ…
提督「あ……」
初春「好きなことに熱中するのを悪いと言うつもりはない。じゃが、明日が休日だからこそ……」ナデナデ…
初春「こうして、頭と体を休めることも重要じゃ。若い頃の無理は、後々響いてくるからのう」ナデナデ…
提督「ん……」
提督(……懐かしいな。昔、僕がまだ小学生だった頃……たまに、こうやって……)
初春「ふふ……」ナデナデ…
初春(提督はこうしてやれば、すぐに寝付いたからな……無理矢理にでも休ませるには、これが1番じゃ)
提督「………」
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:石垣「……やっぱり、作業をさせてあげて」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:提督、昼間まで眠ってしまう
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督、朝まで熟睡
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
86→68:眠り過ぎた 8×1.5=12 12+50=62/100
初春「ほれ、ゆっくりと眠れ……わらわはここにおるからな」ナデナデ…
提督「………」ウトウト…
提督(あぁ、ダメだ……僕、これには弱くて……)
提督「……すぅ」
石垣「……流石は初春様です。提督、あっという間に熟睡しちゃいましたね」
初春「当然じゃ。わらわにかかれば、この程度造作も無い」ナデナデ…
提督「んぅ……」
石垣「……ところで、未だ起動中のパソコンはどうします?」
初春「………」
石垣「………」
初春「……へ、下手に触るとでーたとやらが吹き飛ぶかもしれん。そのままにしておくのが1番だと思わないか?」
石垣「……そうですね」
石垣(初春様、まだ現代機器の扱いに慣れてないんだ……)
提督「くぅ……」
――約半日後
提督「……ん」パチッ
山風「……起きた?」
大鳳「随分とよく眠りましたね」
提督「うん……おはよう、山風……大鳳様も、おはようございます……」グシグシ…
初春「もはや『おはよう』というより『おそよう』じゃな」
提督「……え?」
石垣「時計、見て……」
提督「……ひ、昼の12時半?嘘、確か眠る前は夜の11時だったはず……」
大鳳「よっぽど初春ちゃんの添い寝とナデナデで安心したのね」クスッ
山風「義兄さん、話しかけても全然起きなかったから……」
提督「………」
初春「どうじゃ?疲労は取れたかの?」
提督「……はい、お陰様で。ありがとうございます、初春様。ただ、まさか昼過ぎまで眠ってしまうのは自分でも予想外でした」
石垣「……それだけ、気づかない内に疲れが溜まってたんだと思う」
初春「そういうことじゃ。研究に勤しみたい気持ちは分からんでもないが、休む時はしっかり休むことも大切じゃぞ?」
提督「……はい」
石垣(……微妙に目が泳いでる)
初春(これはまた同じことを繰り返すつもりじゃのう……まぁ、わらわ達がいる限り、提督が過労で倒れるようなことにはせぬがな)
~ 4月2週 ~
――12周目大学・キャンパス内
提督(さて、次の時間は講義だから……あったあった。この資料を……)ガサガサ
初春『ほんの少し前までは紙が中心じゃったのに、いつから"ぱそこん"や"たぶれっと"とやらが世に出回ったんじゃろうな……』
石垣『……パソコンは確か、今から20年以上前からあったはずです』フワフワ…
大鳳『タブレットが普及したのはもう少し後ですけどね』フワフワ…
提督「………」クスッ
提督(あぁ、良いなぁ……こういう会話が聞こえてくるだけでも、心が安らぐよ……)
非常勤講師1「それで、また妻から怒鳴られてしまいまして……」
非常勤講師2「浮気でもバレましたか?」
非常勤講師1「違いますよ!ちょっとソシャゲに課金し過ぎただけですってば!」
非常勤講師2「あ、そっちですか。僕は高い酒を買ったことが、偶然家に遊びに来ていた姉に見つかって……」
提督「………」ガサガサ
石垣『………』
非常勤講師1「酒と言えば、父からこの前電話があって『糖尿病予備軍かもしれない。どうしよう』と相談されたんですよ」
提督「………」ガサガサ
初春『………』
非常勤講師2「それ、僕もこの前の健康診断で医師から注意を受けました。そのことで両親から叱られて……」
教授「……おい、2人共。その辺にしておけ」
非常勤講師1・2「え?あっ……」
提督「………」ガサガサ
大鳳『………』
非常勤講師1「……す、すみません、12周目提督教授』
非常勤講師2「配慮が足りませんでした……」
提督「え?どうしたんですか?」
非常勤講師1「いや、その……」
非常勤講師2「教授の前で、身内の話題を……」
提督「あぁ、いえいえ、大丈夫ですよ。僕には今まさに、心の支えになってくれている人達がいますから」ニコッ
非常勤講師1・2「そ、そうですか……あの、本当にすみません」
教授(支えてくれる……?確か、提督は単身暮らしだったはずだが……パートナーでも出来たのか?)
石垣『………』ニコッ
初春『わらわ達がおる限り、提督に寂しい思いはさせぬからな』ニコッ
大鳳『私はそもそも、提督君を見守らなければならない役目があるもの』ニコッ
↓1初春のコンマ 親愛度:62/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:50/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:50/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
少し休憩します。21:30~22:00頃再開予定です。
初春は何をしている?もしくは提督と初春は何をしている?
20:21以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし20:25までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※初春の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
たんおつ
初春と大鳳と石垣に実体はあるのだろうか?
再開します。
>>204
初春と大鳳は実体がありますが、普段は提督以外の人物には触れられないようにしています。石垣は実体がありません。
――12周目提督家・リビング
提督「………」トントントン
山風「……料理なら、私がやるのに」
提督「そういう訳にもいかないよ。こういうのは、やっぱり分担するか交代で行わないと」
提督「僕は家事をして貰う為に、山風をここへ連れて帰った訳じゃないからね」
山風「義兄さん……」
初春「して、今宵の献立は何じゃ?見たところ、油揚げが沢山置かれているが……」
提督「お気づきになられましたか?今日は初春様の好物を中心に作ろうかと思いまして」
初春「……提督。何度も言うが、わらわは」
提督「………」フルフル
初春「……!」
提督「初春様達のお心遣いには大変感謝しています。ですが、僕としては……やはり、一緒に食卓を囲みたいんです」
提督「もちろん、初春様のご厚意を無碍にするつもりはありません。なので、たまにで良いですから……」
提督「……僕や山風と、一緒にご飯を食べて下さいませんか?もちろん、大鳳様の分もご用意させて頂きます」
初春「………」チラッ
石垣「……私のことなら大丈夫です。見ているだけでも楽しいですから」
大鳳「提督君がこう言ってくれているし……ね?」
初春「むぅ……」
初春(ここまで言われると、断るのも忍びないのじゃ……)
初春「……分かった。そういうことなら、お言葉に甘えて提督の料理をご馳走になるとするかのう」
提督「ありがとうございます!ようし、そうと決まれば……!」ジュージュー
山風(さっきよりペースが上がってる……)
石垣(凄く嬉しいんだと思う……)ニコッ
大鳳(人にもよると思うけど、提督君は私達と一緒にご飯を食べるのが好きみたいだものね)クスッ
初春「………」
初春(こうも真っ直ぐ好意を向けられると、流石に少しむず痒い……今まで、そんな経験はまず無かったからのう)
親愛度上昇率判定:提督の料理の腕前は?
01~49:普通に美味しい
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:めっちゃ美味しい
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:料理の鉄人
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
01→10:1人(+α)暮らし経験ありにつき、料理の腕前最低値保障 7×1.0=7 7+62=69/100
――1時間後
提督「これでよし、と」コトコトッ
麻婆厚揚げ「」ホカホカ
厚揚げの煮物「」ホカホカ
厚揚げの味噌汁「」ホカホカ
厚揚げと野菜炒め「」ホカホカ
初春「おぉ……!」キラキラ
山風「美味しそう……」
大鳳「見事に厚揚げばかりね……」
初春「何じゃ?文句あるのか?」
大鳳「そういう訳じゃないけど、貴女が途中で飽きたりは……」
初春「しない!何なら余った分はわらわが引き受ける!」
石垣「……妖狐って、やっぱり厚揚げが好きなんですね」
初春「遠い昔、お供え物の中にあったものを食べて以来虜になったのじゃ!」
提督「ふふっ……それじゃ、冷めない内に食べましょうか。いただきます!」
山風「……うん。いただきます」
初春「いただきます!まずはこの麻婆厚揚げから……はむっ」
提督「……どうですか?」
初春「うむ、美味い!厚揚げの味はもとより、提督が作ったと考えれば一層美味く感じるのう!」モグモグ
提督「喜んで貰えて何よりです。まだまだありますから、沢山食べて下さいね?」ニコッ
初春「言われなくともそのつもりじゃ。あむっ……んぅ~♪」
山風「ずずっ……こっちの味噌汁も美味しい」
大鳳「はむっ……煮物も出汁の味がよく染み込んでいて、お箸が進みますね!」モグモグ
提督「あむっ……うん。野菜炒め、ちゃんとした味付けになってて良かった」モグモグ
初春「どれもこれも美味いのう!これならいつまでも食べ続けられそうじゃ!」モグモグ
石垣「………」ジー
石垣(提督、山風と再会するまでは自分で料理を作ってたもんね……それだけやっていれば、余程のことがかい限りは人並みの腕前になると思う)
石垣(私も幽霊じゃなかったら、提督の作ったご飯を……ううん、悲観的になるのはダメ。現状を幸せだと思わないと……)
~ 4月3週 ~
――早朝・12周目提督家
提督「資料良し、昼食良し、と……忘れ物は無いね」
初春「財布は持ったか?」
提督「大丈夫です」
石垣「スマホは?」
提督「もちろん」
初春「よし。それじゃあ行くとするかの」
提督「はい!」
山風「ん……」
提督「おっと、いけないいけない……山風はまだ眠ってるんだった」
提督(いつも通り、起こさないよう静かに出発しないと……)
大鳳「ただいま~!今日も日課の早朝トレーニング終了っと!やっぱり体は動かさないと鈍ってしまいますからね!」
山風「ん、んん……」
提督「た、大鳳様!」アセアセ
大鳳「え?提督君、どうしたの?」
初春「……提督も大鳳も、相変わらず学習せんな」
大鳳「初春ちゃんまで……一体何が……」
石垣「………」スッ…
大鳳「……?」チラッ
山風「……今の騒ぎで起きちゃった」ウトウト
大鳳「あっ……ご、ごめんね?山風ちゃん……」
提督「……ごめんね、山風」
山風「ううん……それより、行ってらっしゃい、義兄さん……」ウトウト
提督「……うん、行って来ます」
初春(この光景や騒動も、もう見慣れたものじゃな)
石垣(……同感です。ただ、提督や大鳳様らしいと思います)
初春(それについては否定せん。ふふっ……)
↓1初春のコンマ 親愛度:69/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:50/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:50/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
初春は何をしている?もしくは提督と初春は何をしている?
23:00以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:04までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※初春の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
みんなでお花見
――12周目提督家・自室
初春「……静かじゃのう」狐耳ピョコッ
提督「そう、ですね……」
石垣「……はい」
初春「山風は買い物、大鳳はとれーにんぐとやらに出かけておるし……わらわ達だけだと、こうも静寂の時が流れるとは……」ピョコピョコ
提督「………」チラッ
石垣「いつもの和やかな雰囲気はもちろん、この静かさも落ち着きますね……」
初春「同感じゃな」尻尾フリフリ
提督「………」ジー
初春「ん?提督、どうした?」
提督「いえ、いつ見ても不思議だなと思いまして」
初春「……あぁ、この耳と尻尾のことか」
提督「初春様が妖狐だということは理解していますが、それでも人間の姿に狐の耳と尻尾が生えている状況というのは……」
初春「もしかして情欲に駆られたかの?」ニヤニヤ
提督「いえ、どういう仕組みなのか気になったもので」
初春「………」
初春(即答するとは、こやつ中々やりおる。まぁ、提督は性欲が無い訳ではないことは既に知っておるがの)
初春「ふむ……そんなに珍しく見えるのか?」
提督「はい」
初春「なら、また触ってみても良いぞ?」
提督「えっ!?い、いや、流石にそれは……」
初春「遠慮するでない。わらわと提督の仲ではないか」クスクス
初春(そもそも、最近になって遠慮し過ぎなのじゃ。昔はもう少し無邪気に『触って良いですか?』と聞いてきたものじゃが……)
提督「……良いんですか?」
初春「どんと来いじゃ。別に減るものでもないしの」ニコッ
提督「……じゃあ、少しだけ」
石垣「………」クスッ
石垣(提督、私達だけの状況になったから……少しだけ、童心に戻ってるのかな……?)
親愛度上昇率判定:提督の触り方は?
01~49:遠慮がちにモフる
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:普通にモフる
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:テクニシャン(無自覚)
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
まさか開始3回で好感度の半分を稼ぐのは予想外でした(白目)。いきなり回想パートその1に突入することになるとは……
例によって、回想パートはまとめて投下か、時間がある時に少しずつ投下していく形になります。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
85→58:気を遣いつつも堪能してしまう 4×1.5=6 6+69=75/100
提督「………」ソーッ…
初春「そんな腫物を扱うようなことをせんで良い」
提督「すみません。では、まず耳から……」モフッ…
初春「ん……」
提督「わぁ……」モフモフッ
初春「……どうじゃ?」
提督「えっと、温かくて、それでいて柔らかくて……やっぱり、何度触っても飽きない感触です」モフモフッ
初春「ふふっ、当然じゃ♪」
提督「次は尻尾を……」モフッ
初春「あ……」
提督「……耳よりもフワフワで、最高の手触りです」モフモフッ
初春「自慢の尻尾じゃからな……んくっ」
石垣「……初春様、もしかして感じてます?」
初春「いや、そういう訳ではないが……敏感な部分じゃから、どうしても声が出てしまっての……」
提督「……♪」モフモフッ
提督(そうそう、この感触……昔、よく触らせて貰ったっけ……♪いつからか、初春様に申し訳ないと思って触るのをやめたけど……)
初春「尻尾ばかり触る癖、昔から変わらないんじゃな……」
提督「あっ、その、ごめんなさい。つい……」
初春「よいよい。提督が満足するまで、存分に触れ」ニコッ
提督「……ありがとうございます。では、後数分だけ……♪」モフモフッ
初春「んんっ……」
石垣「………」ホッコリ
石垣(本当に、提督がまだ子供だった頃に戻ったみたい……ふふっ)
初春「………」
初春(提督達には既に正体を明かしているが、わらわは古くから存在する妖狐であり、言い方を変えれば妖怪じゃな)
初春(かつては人間を悪霊や怪異から守る為、本来の姿を現して戦うこともあったが……最後に変身したのはいつだったかのう)
初春(もっとも、わらわは時津風ほど甘くはないのじゃがな。あやつは昔も今も、お人好しが過ぎる……)
――約数千年以上前
「うわああああああっ!?た、助けてくれええええええっ!?」
「嫌ああああああっ!?誰か、誰かああああああっ!?」
『グオオオオオオオオォォォォォォォォッ!』
初春「………」
時津風「ちょっ、初春!?何ボーッと見てるの!?人間が襲われてるでしょ!?」
初春「奴らのことは知らぬ。わらわの存在を信じないばかりか、侮辱したからな」
時津風「だからって見捨てるの!?」
初春「………」
時津風「あぁもう!こうなったら私が……!」シュパッ…!
犬「ワウワウッ!」ダッ
初春「………」
初春(……もう、あんな思いはこりごりなのじゃ)
――
初春「………」
初春(時津風は『人間は可能な限り全員を救うべき』と考えておる。それに対し、わらわは『常に自分を心から崇める者』には手を差し伸べるが……)
初春(『自分の存在を信じない者』や『自分に批判的な者』には、静観……いや、見捨てることにしている)
初春「………」グッ…
初春(かつてはわらわも時津風と同じ考えじゃったが……"あの出来事"があってからは、そのような甘さは捨てた)
――
狐「はぁっ……はぁっ……な、何とか……守れた、か……」
狐(少し、いや、かなりの傷を負ってしまったが……何にせよ、全滅を避けられただけ良かった……)
男「………」
狐「……そこの者、大丈夫か?安心せい、悪霊はもう、わらわが……」
男「……どうして」
狐「え……?」
男「どうして、嫁と子供を守らなかった……!」ギロッ
狐「なっ……!?」
男「どうして、俺なんか守ったんだよ!そのせいで、嫁は……子供は……っ!」
狐「……貴様を守るだけで精一杯だったのじゃ」
男「うるさい!なんで俺を助けたんだよ!こんなことなら、俺も2人と一緒に死んだ方が良かった!」
狐「っ!」ズキッ
男「畜生……ぢくじょおっ……!」ポロポロ
狐「………」
狐(何故じゃ……わらわは傷らだけになりながらも、貴様を……少しでも、犠牲を減らそうと……)
狐「………」チラッ
「オオォォォ……」
男「なぁ、嫁……子供……返事してくれよ……くそぉっ……」ポロポロ
狐「………」
狐(……良かったのう。どうやら、わらわが撃退した悪霊の残党が、貴様を家族の元へ送ってくれるようじゃ)
狐(貴様はわらわを拒絶した。後はどうなろうと、知ったことではない……助かりたいなら、自力で何とかすることじゃな……)
狐「………」ヨロヨロ…
――
初春「………」
初春(初めてじゃった。救ったはずの人間から、心無い言葉を浴びせられたのは……それがきっかけで、わらわは考えを変えた)
初春(今後一切『心の清らかな者』と『わらわを信仰する者』以外には干渉しない、と……)
初春「……あんな人の心を失った輩を救ってやるほど、わらわは出来た妖怪ではないからな」
初春(わらわとて、妖怪の前に心を持つ存在じゃ。慕われれば好感を抱き、罵倒されれば怒りを覚えるからの)
――
時津風「……どうして見捨てようとしたの?」
初春「……前に言った通りじゃ」
時津風「侮辱されたから?そんなことくらいで……」
初春「貴様には分からないことじゃ。同じ目に遭わない限り、絶対に……」
時津風「……あのね。私だって、助けた人から酷い言葉を浴びせられたことくらいあるよ」
初春「……は?」
時津風「でも、それでも私は……自業自得の結果を招いた人間でない限り、出来る限り多くの人間を助けるべきだと思ってる」
時津風「だって、それが私の役目だからね。人間を守る為に、ここにいるから」
初春「………」
時津風「でも、そっか……初春にとっては、それが耐え難い屈辱だったんだね」
初春「………」
時津風「ごめんね。初春がどんな気持ちだったのかを考えないで『そんなことくらい』なんて言っちゃって……」
初春「……もう良い。じゃが、今後はわらわのやり方に口出しするな。その代わり、わらわも貴様のやり方に口出しせん」
時津風「……うん」
時津風(初春……)
――
初春「………」
初春(時津風は甘く、お人好しにもほどがある。今でこそ和解したが、かつては口論になることもあった)
初春(じゃが、わらわは己の考えを改めることはなかった。あの事件以来、わらわは自分が救うに値すると考えた者にしか干渉しなかった)
初春(そして、数百年……いや、数千年か?具体的な年数は数えてないから分からぬが、長い月日が経った頃……)
初春「……わらわが提督と共に過ごすことになった、全ての始まりとも言える出来事が起こったのじゃ」
――約数千年~数百年前
初春『………』フワフワ…
先祖12周目提督(以下・先祖提督)「ようやく完成したか……」
妻「はい……」
先祖提督達「初春神社……」
初春『……初春神社、か』
初春(まさか、わらわへの信仰心が強いだけでなく……こうして神社を建てるほどに慕う者が現れるとはのう……)
先祖提督「これで僕らは今まで以上に、初春様を奉ることが出来る」
妻「そうですね。私達のご先祖様を守って下さったと言われている、初春様を……」
初春『………』
先祖提督「僕らの代だけじゃない。その後の世代でも、未来永劫……初春様を信仰していくつもりだ」
妻「その為には、この神社を継ぐ子を無事に産まないといけませんね……ふふっ」サス…
初春『そこまで考えておるのか……』
初春(わらわとしても、ここまでしてくれた者は初めてじゃ。だとすれば、彼らやその子孫は優先的に救ってやるべきじゃな……)
――
初春「………」
初春(わらわの神社を建てた提督の先祖達は、その後もずっとわらわを崇め続けてくれた)
初春(その想いに応える為、わらわは怪異や悪霊が彼らを襲おうとした時には即刻追い払ったものじゃ)
初春(じゃが、彼らの子孫の代となれば……話は変わって来る。彼ら同様、わらわの存在を信じ、崇める者もいたが……)
初春「……人間が皆、同じ考えを持つはずがないからの」
初春(当然、わらわの存在を信じない者や……わらわを侮辱したり、わらわを崇める者へ当たりが強い者も現れる)
初春(そんな輩は、たとえ一族の者であったとしても見捨てた。自分で決めたことじゃからな)
初春(それだけではない。わらわの存在を信じない者が現れたということは、家族で対立が起こるということ)
初春(わらわを崇めようとする者と、わらわを信じない者で激しい口論が巻き起こることは日常茶飯事)
初春(やはては神社の跡継ぎ問題も起こり始める。まぁ、"これまで"は先祖達が何とか解決してきたのじゃがな)
初春(そんな出来事も全て、わらわは見守り続けてきた。そうじゃな、およそ数百年以上……間近で先祖達を眺め続けた)
初春「……その間は、何かと暇をせんかったのう」
初春「………」
初春(提督の先祖達は子孫の代へと神社の主を受け継いでいくにつれ……わらわの存在を信じない者の数が増えていく)
初春(その分、跡継ぎを決めることも難航しておったが……先祖達は、辛うじてわらわを崇める神社を受け継いでくれた)
初春(人間同士の大規模な争いに巻き込まれ、戦火で神社が燃えてしまいかねない危機にも襲われても……それでも、神社は生き残った)
初春「……嬉しかったのう」ポツリ…
初春(わらわの存在に否定的な者もいるとはいえ、わらわを崇め、神社で信仰してくれる者が……)
初春(こんなにも長い間、存続してくれたのは……初めてじゃったからな)
初春「………」
初春(じゃが、それと同時に……わらわとしても、これから先まで信仰が続くとは思っていなかった)
初春(いずれ、一族の人間全員がわらわの存在を信じなくなる……その時こそ、わらわが神社から離れる日だと考えておった)
初春「……そう、考えていたんじゃがな」
初春(今からおよそ70年ほど前。わらわはもちろん、神社にとって……大きな転換期が訪れることになる)
――約70~80年前・初春神社
初春『………』フワフワ…
初春(近所で話す人間の会話が正しければ、また外の国で戦が起こったらしい……)
初春(全く、ついこの前まで世界各国が戦を続けていたというのに……人間というのは、やはり愚かなものじゃの)
初春(まぁ、わらわは悪霊や怪異専門じゃ。人間が自ら争いを引き起こしたのなら、自分達の手で始末することじゃな)
初春『……そんなことより』チラッ
祖母(※10代後半)「ここは……」
祖父(※10代後半~20代前半)「僕の家。君、住むところがないんだろう?」
祖母「………」コクリ
祖父「だったら、ここに住むと良い」
祖母「あ、あの……どうして、そこまでしてくれるんですか……?」
祖父「……いや、それは」
祖母「……?」
初春『……ふむ』
祖父「……ひ、人を助けるのに理由はいらないだろう?///」
祖母「……!」
祖父「ほら、入って入って!///」
祖母「は、はいっ……」
初春『……祖父の奴め、さては一目惚れじゃな?』ニヤニヤ
初春(どこから連れて来たのかは分からぬが、ついに祖父にも春が訪れるとはのう……)
初春(これでもし、彼らが授かった子がわらわの存在を信じてくれるなら……もう少しだけ、この神社も存続するかもしれぬな)
今回はここまでです。更新が遅れてしまい申し訳ございません。
これでプロット(その1)の3分の2が投下出来ました。次回の更新で本編に戻れると思います。
――
初春「………」
初春(……祖父と祖母の出会いは、正しく運命と呼ぶに相応しい)
初春(それはもう、見ている方が恥ずかしくなるほどに熱々な様を見せられたものじゃ)
初春(祖父は祖母に惚れ込んでいて、祖母も自分を拾ってくれた祖父に恩義を感じ……)
初春(彼らが恋仲になるのは、もはや必然じゃった。まぁ、わらわとしては微笑ましい光景じゃったがの)
初春(その日から、わらわは彼らの恋路を応援するつもりで見守っていたのじゃが……)
初春「……その頃だったかの。わらわとが初めて"あやつ"と出会ったのは」
――初春神社
祖母「………」サッサッ
初春『……毎朝ご苦労じゃな。わらわと神社の為とはいえ、掃き掃除ばかりで嫌気が差さないのかのう?』
祖母「……こうして神社を綺麗にする度に、自分の心も洗われるような気がする」
祖母「祖父さんが言うように、初春様が私達を見守って下さっているからかしら……?」
初春『その通りじゃ。わらわは貴様や祖父に干渉してはいないが、こうして見守って……』
ガサガサ…
初春『……ん?』チラッ
祖母「……?」チラッ
猫「……にゃあ」
祖母「猫?迷い込んだのかしら……」
初春『……!』
初春(こやつから妖気を感じる……やめるのじゃ祖母!下手に近付くと、何をされるか……!)
猫「………」スリスリ
祖母「あらあら、人懐っこい猫ね……ふふっ」ナデナデ
初春『……何?』
初春(てっきり、祖母に襲い掛かると思ったのじゃが……いや、待て。こやつからは、悪意らしい悪意を感じぬ)
初春(それどころか、こやつが宿しておるのは……いじらしく、純粋な想い?まさか、こやつ……)
猫「にゃ……」ゴロゴロ
祖母「よしよし……」ナデナデ
初春『………』
初春(……いや、わらわが首を突っ込むことではない。こやつと祖母に何があったかは、おおよそ察したが……)
初春(こやつが自ら正体を明かさないということは、伝える気がないということ。だとすれば、これまで通り静観するのみじゃな)
――
初春「………」
初春(あの日以来、祖母の元へ現れた化け猫……山風は、神社へ居つくようになった)
初春(それだけでなく、あやつは人間の姿に化けて……いや、今更語るほどのことでもなかろう)
初春(そもそも、あの頃は……わらわと山風は、事実上顔を合わせておらぬ)
初春(あやつはわらわの存在に気付かず、神社そのものにも興味を示さなかったからな……)
初春「………」
初春(山風が祖父と祖母の生活に加わったところで、わらわのやるべきことは変わらない)
初春(祖父と祖母、そして山風を加えた3人の生活を……わらわは見守り続けた。そして、祖父と祖母の間に……)
――初春神社
祖父「……本当なのかい?」
祖母「……///」コクリ
祖父「そ、そうか……ありがとう、祖母……!」ダキッ
祖母「いえ、私こそ……///」ギュッ
猫「………」ジー
初春『……ようやく、こやつらの悲願が叶ったか』
初春(今まで行為をしていたにもかかわらず、中々出来なかったからのう……)
祖父「僕達の子供かぁ……神社、継いでくれると良いんだが……」
初春『……!』
祖母「……大丈夫ですよ。きっと、話せば分かってくれます」
初春『………』
初春(気が早いものじゃ。まだ生まれてもいない子供に、神社を継ぐことを考えるなんて……)
初春(……赤子よ。どうか、無事で生まれて来るのじゃぞ?わらわも、両親も……貴様の誕生を待っておるからな?)
祖父「あぁ、早く会いたいなぁ……僕達の子供と……」
祖母「ふふ……」サスサス…
猫「………」
――
初春「………」
初春(……わらわは、何度も目にしてきた。人間が運命に逆らえず、その命を失ってしまう様を)
初春(その運命は、あろうことか祖母にも刃を向けた。赤子の誕生と引き換えに、彼女は……)
――約10ヶ月後・病院
初春『………』
父(0)「おぎゃあ!おぎゃあっ!」
祖母「」
医者「………」
祖父「そん、な……」
山風「………」コソッ…
祖父「じゃあ、妻は……子供を出産したと同時に……」
医者「………」コクリ
祖父「そんな……こんな、ことって……っ」
山風「……っ」ジワッ…
初春『………』
初春(これまで、何度も目の当たりにしてきたとはいえ……自分が見守っている存在の死というのは、慣れぬものじゃ)
初春(いくら赤子が無事に生まれても、親が死んでしもうては……意味が無いではないか)
初春『………』チラッ
祖母(魂)『………』フワフワ…
初春『……己の死に絶望し、言葉も出ぬか?』
祖母『いえ、その……まさか、初春様がこんな傍から見守って下さっていたなんて……てっきり、天から眺めて下さっているものかと……』
初春『………』
初春(既に死を受け入れておる、か……それどころか、この期に及んでわらわへの信仰心を忘れぬとは……見上げたものじゃ)
祖母『……息子が無事に生まれてくれて、本当に良かった』
初春『……未練はないのか?』
祖母『正直に言うと、あります。祖父さんや息子と離れ離れになってしまうのは、凄く……本当に、凄く辛いですけど……』
祖母『私の命と引き換えだとしても、息子が無事に生まれて来てくれた……それ以上のことは望みません』
初春『……貴様は、否、そなた(※初春は『そなた』を『貴様』より更に相手を敬う言葉と考えています)は素晴らしい人間じゃ。わらわが保証する』
祖母『ありがとうございます。私の分まで、どうか祖父さんと息子のことを……見守って下さいませんか?』パァァ…ッ
初春『うむ、任せておけ』
祖母『ありがとう、ございます……』サァァ…ッ
初春(……成仏した、か)
初春『………』チラッ
父「うえええええええええんっ!」
祖父「祖母……祖母っ!返事をしてくれ……うぅっ、あぁっ……!」ポロポロ
祖母「」
山風「……っ」ポロポロ
初春(後は、残された者がこの悲しみを乗り越えられるかどうかじゃが……)
――初春神社
初春『………』
祖父「何度言ったら分かるんだ!」
父「うるさい!いつもいつも怒鳴って来やがって!もううんざりなんだよ!」
猫「………」オロオロ
祖父「何だと!?僕はお前のことを想って……母さんや初春も、今のお前を見ればきっとがっかりして……」
父「ほら、また言った!口を開けば母ちゃんのことや初春とかいう訳の分からない妄想ばっかり!」
祖父「妄、想……!?」
父「俺からしてみれば、顔も覚えてない母ちゃんのことなんて知らねーよ!」
父「しかも初春初春しつっこいんだよ!妖怪なんている訳ないだろ!いつまでそんな迷信信じてんだか!」
祖父「親に向かってその口の利き方はなんだッ!!」バシッ
父「ぐっ……!」バタッ
祖父「はぁはぁ……」
初春『………』
父「……ほら、そうやって言い返せなくなったらいつも暴力だ。大人として、親として、恥ずかしいと思わないのかよ」
祖父「………」
父「……俺はこんな神社なんか継がねーからな。こんな家、今すぐ出てってやる!」ダッ
祖父「ま、待て!?どこへ行く気だ!?おい、父ッ!!」
ガチャ バタンッ!
祖父「……畜生。僕は一体、どこで間違ったと言うんだ……」
猫「……っ」
初春『………』
初春(乗り越えられなかった、か……)
――現在・12周目提督家
提督「……♪」モフモフッ
初春「………」
初春(祖父は妻を失った悲しみのあまり、わらわへの信仰心以上に……息子である父へ執着するようになった)
初春(そうなれば、子供への接し方も歪んだものになる。その結果、父は祖父からの束縛や過干渉で歪んでしもうた)
初春(10歳を過ぎた頃から、いつも口癖のように『こんな家と糞親父から逃れたい』とばかり呟き続けて……)
提督「………」スッ…
初春「……ん?もう終わりか?」
提督「はい、お陰様で堪能することが出来ました」
初春「なら良かった。また触りたくなれば、いつでも声をかけると良いぞ?」
提督「あはは……ありがとうございます」
ガチャッ
提督「……!」
「ただいま……」
「ただいまー!」
石垣「……山風と大鳳様が帰って来た」
提督「そうみたいだね。よし、2人を出迎えないと」スタスタ…
石垣「私も……」フワフワ…
初春「………」
初春(しかし、提督は祖父や父の血を引いているにもかかわらず……穏やかに育ったものじゃ)
初春(これも、母親の育て方が良かったからじゃろうな。もっとも、その母親も、"あの日"を境に……)
初春「……せめて、提督だけはわらわが守らねば」
初春(あやつのような善良な人間を、これ以上不幸にさせる訳にはいかぬ……!)
今回はここまでです。次回からは本編に戻ります。
>>244、>>245、>>247ではある程度の時間が経過しているのですが、数値を明記すると他のヒロインの回想で矛盾が出てしまいそうだと考え、あえて明記しませんでした。
ややこしい描写になってしまい申し訳ございません。
17:30~18:30頃開始予定です。途中で休憩を挟むかもしれません。
始めます。
~ 4月4週 ~
――12周目提督家・リビング
山風「ふぅ……お風呂、気持ち良かった……え?」ホカホカ
石垣「………」シュン…
初春「………」
提督「………」
大鳳「あっ、山風ちゃん……」
山風「……義兄さん達、どうしちゃったの?」チラッ
大鳳「実は……」
――30分前
テレビ『それでは聞いて下さい!恋の2-4-11!』
石垣『あ、那珂ちゃんが出てる……』フワフワ…
提督『最近になって、少しずつテレビで見かける機会が増えて来たね』
初春『そうじゃな。しかし、歌って踊るだけでてれびに出られるなら、他の者も出られそうなものじゃが……』
大鳳『そんな甘い世界ではないんですよ。アイドルとしてデビューする為には、正攻法はもちろんだけど、もっと黒い手段でのし上がる人も……』
テレビ『ではここでCM!セクシー女優○○主演!』
提督『あっ……』
初春『……!』
石垣『………』
テレビ『その美貌を駆使し、彼女は男を巧みに騙し込む!果たして彼女は無事に任務をやり遂げられるのか!?』
大鳳『うっわ、これはまた凄いボンキュッボンのナイスバディね……あれじゃ運動しづらそうだけど……』
石垣『……っ』ズキッ
初春『おい!それ以上言うでないッ!!』
大鳳『え?あっ……』
提督『……姉さん、その』
石垣『………』シュン…
――
大鳳「……ということがあって」
山風「……CMの内容も関係あるけど、とどめを刺したのは大鳳ってこと?」
大鳳「うっ……いや、その……ごめんなさい……」
山風「………」チラッ
初春「……すまぬ。わらわの力では、こればかりは……」
石垣「……いえ、大丈夫です。成長が出来ないことは、もう……受け入れましたから……」
石垣(本音を言えば、もっと身長が伸びて欲しかったし……胸だって、大きくなりたかった。でも、それは叶わない……)シュン…
提督「………」
提督(……かけるべき言葉が見つからない)
↓1初春のコンマ 親愛度:75/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:50/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:50/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
大鳳は何をしている?もしくは提督と大鳳は何をしている?
18:21以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし18:25までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
★大鳳の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
学校見学会の準備手伝い
今回は>>260を採用させて頂きます。投下はもうしばらくお待ちください。
――12周目大学・会議室
教授1「開催日はいつにします?」
提督「そうですね……やはり例年通り8月中旬でしょうか?」
教授2「まぁ、他に候補もありませんからねぇ……」
大鳳『……ねぇ、やっぱり春の内からオープンキャンパスの準備って、流石に気が早くないかしら?』フワフワ…
石垣『同感ですけど、毎年のことですから……』フワフワ…
教授1「それで、12周目提督さんはどういった催しを?」
提督「はい。去年と同じように、ゼミ生の発表を中心にしようと思っています」
大鳳『あの大画面を使った発表会?あれは伝説や神話に興味がなくても引き込まれると思うわ!』
初春『提督やぜみ生の話術には目を見張るものがあるからのう』フワフワ
提督「………」
教授2「……どうしました?」
提督「あ、いえ……」
提督(至近距離で褒められると、やっぱり気恥ずかしいな……)
大鳳『あっ、もしかして照れてるの?』ニヤニヤ
提督「……それで、全体の日程ですが///」
大鳳『顔が赤くなってますよ?ふふっ』クスクス
提督「……///」
教授1「あの、大丈夫ですか?」
提督「は、はい……///」
提督(た、大鳳様……お願いだから、それ以上は……///)
大鳳『やっぱり、提督君はいくつになっても可愛いわね……♪』ツンツン
提督「うぅ……///」
石垣『………』
初春『………』
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:石垣初春「それ以上いけない」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:石垣初春「面白そうだから便乗しよう」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「もう勘弁して!でも……」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
22:おや?顔が赤いですなぁ 7×2.0=14 14+50=64/100
大鳳『~♪』ツンツン
提督「……っ、も、申し訳ございません!お手洗いに行ってもよろしいでしょうか!?///」
大鳳『え?』
教授1「あ、は、はい。どうぞ……」
提督「ありがとうございますっ!///」タタタッ
大鳳『あっ、待って下さいよ~!』フワフワ…
初春『………』フワフワ…
石垣『………』フワフワ…
教授2(もしかして、漏れそうだったのか……?)
――廊下
提督「はぁはぁ……///」
大鳳『提督君、急にどうしたの?いつもなら途中でお手洗いに行くなんて……』
初春『……誰のせいだと思っとるんじゃ』
大鳳『へ?』
石垣『大鳳様、流石にやり過ぎです……』
大鳳『やり過ぎって……』
提督「……///」
大鳳『えっと、その……』
初春『提督が褒め殺しに弱いことは、貴様も知っているではないか』
石垣『しかも、今は真面目な会議中ですよ……?』
大鳳『……ごめんなさい。つい、調子に乗っちゃいました』
提督「い、いえ、僕の方こそ……こんな些細なことで動揺するなんて、まだまだ未熟でした……///」つスマホ スッ…
提督「……ですが、恥ずかしい気持ちと同じくらい、嬉しかったんです///」
大鳳『え……?』
提督「僕の努力を、傍で見て評価してくれる人がいる。それだけでも、自分が凄く恵まれているということが実感出来て……///」
大鳳『提督君……そういうところ、昔から変わってないわね』クスッ
提督「あはは……そ、そろそろ会議に戻りますね?他の人達をこれ以上待たせる訳にはいきませんから!///」タタタッ
大鳳『あ~やっぱり可愛い……♪』ホッコリ
初春『……同意するが、時と場合は選ぶべきじゃな』
石垣『……右に同じく、です』
大鳳『そうは言うけど、石垣ちゃんや初春ちゃんだって、私と同じくらい提督君を褒め倒すことあるじゃない』
初春『わらわは提督を見守る妖狐じゃからな』フンス
石垣『私は、提督を守る守護霊みたいなものですから……!』フンス
大鳳『それなら私だって、あの子を見守る使命が……!』
提督「……///」
提督(嬉しいけど、やっぱり恥ずかしい……///)
~ 5月1週 ~
――夕方・12周目提督家までの道
山風「ごめんね、手伝わせちゃって……」つ袋 スタスタ…
提督「家族なんだから、遠慮しなくて良いんだよ。困った時は、いつでも頼ってね?」つ袋 スタスタ…
山風「……ありがとう、義兄さん」
石垣『提督、重くない?』フワフワ…
提督「あはは、大丈夫だよ。流石にこれくらいなら……」つスマホ
初春『まぁ、男ならその程度の荷物くらい……む?』チラッ
石垣『初春様、それは男性差別……あっ」チラッ
提督「……?」チラッ
山風「……何かあるの?」チラッ
朝風「……先生。今日も"勉強"、教えてくれる?」スタスタ…
9周目提督「……うん、君が望むなら」スタスタ…
大鳳『勉強とは名ばかりで、実際には家の中でこっそりいかがわしいことをする気でしょう?』
大鳳『全く、最近の教師と生徒は乱れてるわね……あっ、でも身近にレアケースがいた訳だし、女神様に報告すべきかしら……』フワフワ…
山風「………」
提督「えっと……」
初春『……あぁ、あの2人は教師と生徒でありながら、体の関係を持っているのじゃ』
提督「えっ……!?」
石垣『ただし、合意の上みたいだけど……』
提督「……また、他の人の家を覗いたの?」
初春『たまたま壁を突き抜けて移動していた時に目撃しただけじゃぞ?』
石垣『……初春様と同じ』
山風「……義兄さん達といると、人の秘密が筒抜けでちょっと怖い」
提督「………」
提督(……何も聞かなかったことにしよう)
↓1初春のコンマ 親愛度:75/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:64/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:50/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
大鳳は何をしている?もしくは提督と大鳳は何をしている?
19:44以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし19:48までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※大鳳の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――深夜・12周目提督家
ジャー…
提督「ふぅ……」ガチャッ…
提督(朝だと思ったら、まだこんな時間だなんて……早く寝直さないと……)スタスタ…
提督「………」チラッ
大鳳「すぴー……」
山風「すぅ……」
初春「……山風はともかく、大鳳は見事な間抜け面じゃな」フワフワ…
石垣「……きっと、良い夢を見ていると思います」フワフワ…
提督「ふふっ……」
提督(2人共、気持ち良さそうに眠って……)
大鳳「……めがみさまぁ」
提督「……え?」
初春「……始まったか」
提督「始まった……?」
大鳳「まずは、かんさつから……」
石垣「大鳳様、たまにこうして変な寝言を言うの……」
提督「寝言……」
大鳳「あぁっ……どうか、それだけはぁ……」
提督「………」
提督(女神様、か……きっと、天界のことを思い出して……)
大鳳「……すごい。これで……せかい……」
提督「………」
大鳳「めがみさま……このせかい……」
初春「……この意味が分かるか?」
石垣「少なくとも、私にはさっぱり……」
提督(……まぁ、寝言だからね。むしろ、はっきり意味が読み取れる方が凄いと思う)
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:大鳳、そのままぐっすり
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:大鳳、途中で起きる
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:大鳳、提督が顔を覗き込んだところで……
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
初春が連続3回で回想その1到達
↓
(*´∀`)(流石にしばらくは順番もばらけるはず……)
↓
大鳳が連続2回で回想その1到達
↓
(; ゚д゚)「………」
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
またしばらく回想パートの書き溜めになります(白目)。あまりに順番が偏り過ぎていて驚いています……
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
69→96:あら、起きちゃった 10×1.5=15 15+64=79/100
大鳳「ん、んん……」
提督「あ……」
大鳳「……もう朝?」ポヤー…
初春「まだ夜更けじゃが」
大鳳「え……?」
石垣「……時計を見て下さい。まだ深夜2時半です」
大鳳「………」
提督「……ごめんなさい。起こしてしまいましたか?」
初春「貴様が謝ることはない。こやつが勝手に目を覚ましただけじゃ」
石垣「寝言を言っていたから、眠りが浅くなっていたんだと思う……」
大鳳「……ね、寝言?私、もしかして変なこと喋ってましたか?」
提督「変という訳ではありませんが、女神様のことを少し……」
大鳳「女神様……あぁ、そういえば、さっきまで天界にいた頃の夢を……」
初春「………」ジー
石垣「………」ジー
大鳳「ってダメダメ!これは一応機密事項だから、迂闊に喋ったら女神様に叱られちゃう!」
山風「んぅ……」
提督「大鳳様、あまり大声を出すと山風が起きてしまいますから……」アセアセ
大鳳「あっ、ご、ごめんなさい……」
初春「前にも同じ光景を見た気がするのじゃが。それに貴様は今まで、天使のことについてあれこれ話して来たではないか」
大鳳「……それもそうね。今更慌てても意味ないか」
石垣(……天界の情報管理、もしかしてザルなの?)
提督「………」
提督(天使にも色々あるのかな……少なくとも、人間の僕には見当もつかないけど……)
大鳳「………」
大鳳(さっきまで見ていたのは、私が天使になって提督君の所に来るまでの夢……懐かしいなぁ)
大鳳(ただ、記憶に新しいのは……私が規則を破ってしまった、"あの日"のことだけど……)
――天界・大鳳家
大鳳(※まだ幼い頃・この時点では天使ではない一般人)「お父さんとお母さんって、いつもどんなお仕事をしてるの?」
大鳳父(※男神)「創造神様の元で、色々な作業を行っているんだ」
大鳳「さぎょう?」キョトン
大鳳母(※女神)「そうね……例えば、創造神様が作り出した世界へ出向いて、ちょっとした不具合を修正するの」
大鳳父「創造神様と言えども、完全な世界を作ることは不可能に近い。だからこそ、僕達が創造神様のお手伝いをするんだ」
大鳳「へぇ~……私もお父さんとお母さんみたいな女神になれるかな?」
大鳳父(僕は男神だけどね……まぁ、立場や扱える能力は女神と同じだけど)
大鳳母「お勉強を沢山頑張ればね?上手くいけば創造神の位について、新しい世界を作って管理出来るようになるわ」
大鳳「わぁ……!」パァッ
大鳳(自分だけの世界を作れるんだ……!何だか、凄く楽しそう……!)
大鳳「それじゃあ、私も女神になる!」
大鳳父「……夢を持つのは良いことだが、決して楽じゃないぞ?勉強はもちろん、仕事についてからも色々な責任が……」
大鳳「大丈夫!うーんと勉強して、立派な女神になってみせるから!」
大鳳母「……どうする?」チラッ
大鳳父「う~ん……」
大鳳「……!」フンス
大鳳父「……分かった。決意は固いみたいだし、後で施設に入学手続きをして貰う」
大鳳「やったー!ありがとう、お父さん、お母さん!」
――
大鳳「………」
大鳳(当時の私は何も知らなかったけれど、創造神様達が行う天地創造の仕事は……人間界、いえ、この世界で言えば、最新技術の研究みたいなもの)
大鳳(その職に就くだけでも大変だけど、その代わり名誉ある仕事で……特に創造神様や女神様達は、天界の人々から尊敬されている)
大鳳(今思えば、かなり挑戦的だったのね、私……好奇心だけで研究職を目指すなんて言い出すんだもの……)クスッ
大鳳(仕事が仕事なだけに、この世界で言うコネは通用しない。もちろん、私は元から実力で臨むつもりだったけど)
大鳳「……それからすぐだったっけ。私が『天使教育施設』に入学したのは」
――天使教育施設・教室
女神(※座学担当。男神にも座学担当が存在します)「創造神になる為には、最初に世界の成り立ちから学ばなければなりません。まずは……」
大鳳「………」カキカキ
大鳳(思ってたより難しい……家に帰った後も復習しないと、授業についていけないかも……)
女神「では大鳳さん。天使になった者が最初に与えられる能力は?」
大鳳「えっ!?その、あの……低級の因果律操作能力と、存在消去能力でしょうか?」
女神「正解です。よく覚えていましたね」ニコッ
大鳳「………」ホッ…
大鳳(ちゃんと習ったところを確認しておいて良かったぁ……!)
女神「前回の授業では、因果律操作は世界の『不具合』を修正する為の能力とはいえ、天使の場合は見習いなので起こせる事象にかなりの制限が設けられることと……」
女神「存在消去は、創造神様が生み出した世界の中で活動する際……その世界の知的生命体や技術に、己の存在を知覚されない為に必須の能力であることを話しました」
大鳳(そうそう。存在消去は良いとして、因果律操作はそんな大層なことは出来ないのよね……凄いことが出来るのは、それこそ創造神様や男神様、女神様クラス……)
女神「今回は、因果律操作の仕組みと原理について詳しく……」
――1時間後・施設上空
男神(※体育担当。女神にも体育担当が存在します)「それじゃあ、今日は指定した距離を5周して貰う」フワフワ…
生徒1「うっ……」フワフワ…
生徒2(勉強は得意だけど、こっちは苦手なんだよな……)フワフワ…
男神「途中で休むのは構わないが、あまりに戻って来るのが遅ければ、その分だけ減点する」フワフワ…
大鳳「……っ!」グッ フワフワ…
男神「全員揃ったな?位置について……GO!」
生徒3「せめて3周なら楽なんだけど……」ビュンッ
生徒4「『観察』作業に必要らしいし、我慢するしかないでしょ!」ビュンッ
大鳳「ふふっ……♪」ヒュゴォッ!
大鳳(普段から体を動かすことが好きだったから、基礎体力作りの授業は簡単ね!もっと厳しくても良いくらい!)
男神(おっ、今日も大鳳さんは絶好調だな。全生徒の中でもかなりの持久力の持ち主じゃないか?)
大鳳「~♪」ヒュゴォッ!
――
大鳳「………」
大鳳(持久力を鍛える授業は楽々だったけど、座学は結構苦労したのよね……最初は授業についていくのがやっとだったもの)
大鳳(でも、私は勉強への苦手意識より……両親と同じ仕事に就きたいという熱意が上回ったから、勉強自体はそんなに苦ではなかった)
大鳳(お陰で少しずつ成績が伸び始めて、何度か進級する頃には安定して好成績を維持出来るようになったから)
大鳳(『この世界』を含めた、他の創造神様達が作り出した世界についても……本当に、色々なことを教わったっけ)
大鳳(そして月日は矢のように流れ、私は無事に最終試験に合格し……施設を卒業し、晴れて天使として認定されることになった)
――天界・天地創造の間(※研究施設)
担当女神(※両親とは別人)「さて、こちらが今日から貴女達の働く担当『世界』よ」
大鳳「わぁ……!」キラキラ…
大鳳(見学で一度だけ来たことがあるけど、これからはここで正式に働けるのね……!)
同期天使1(相変わらず凄い所だよな、ここ……)キョロキョロ
同期天使2(宇宙や恒星、惑星が広がる『世界』が、それぞれ程良い大きさの球体〈※バランスボールくらいの大きさ〉に押し込まれて……)キョロキョロ
同期天使1(そこから女神様や、俺達と同じ天使が……大きさを変えて、『世界』から出入りしてる……)
同期天使2(この部屋だけでも沢山あるのに、その全てを創造神様が1から生み出すなんて……)
女神「卒業式でも言われたと思うけど、貴女達はようやく本当のスタートラインに立つことが出来た」
女神「天使に認定して貰えたからといって、失敗を繰り返すようでは……女神や創造神になるなんて、それこそ夢のまた夢」
女神「最悪の場合、一時的に追放処分を受けてしまうこともあるから……くれぐれも注意すること。分かった?」
大鳳達「はいっ!」
女神「良い返事ね。では早速、天使が最初に行う業務……『観察作業』をやって貰おうと思います」チラッ…
大鳳「………」ゴクッ…
大鳳(女神様の隣に、燃え盛る恒星と数々の惑星が映し出された『世界』が……今から、私達はこの『世界』の中へ……)
女神「観察して貰う区間は沢山あるけど……まずは地球の日本という国からね」
同期天使1「地球、ですか?」
女神「貴女達が学んだ『人間』という存在が数多く暮らしている惑星よ。島の大きさも手頃だし、最初ならここが丁度良いと思ったの」
大鳳「人間を間近で見られるんですか!?」ズイッ
同期天使2「ちょっ、大鳳さん、落ち着いて……」
大鳳「あっ、ご、ごめんなさい……///」
女神「いえ、やる気があるのは良いことよ。これからこの『世界』の中に入って、地球まで飛行するわ。はぐれないよう、しっかりついて来てね?」
大鳳達「分かりました!」
――"本編世界"・宇宙空間
パァァ…ッ!
同期天使1「す、すげぇ!本当に体が縮んで『世界』の中に入っちまった!」フワフワ…
同期天使2「授業で学んだとはいえ、実際に経験すると……やっぱり、不思議というか……」フワフワ…
大鳳「………」フワフワ…
大鳳(ここが、女神様や創造神様が管理している『世界』……確か、この世界の名前は人間界……)
大鳳(あっ、違う違う。それはあくまで人間が暮らす世界の総称で、創造神様が定めた名前は『本編世界』だったっけ……)
大鳳「……あの青くて綺麗な惑星が地球ですか?」
女神「えぇ。これから貴女達に仕事をして貰う場所よ。ただし、くれぐれも……」フワフワ…
同期天使1「無暗な干渉は禁止。干渉するのは『不具合』を修正する場合のみ……ですよね?」
女神「よく出来ました。じゃあ、ここからは高速飛行で一気に日本まで向かうわよ。ちゃんと存在消去能力を使うことも忘れずにね!」ビュンッ!
同期天使1「了解っす!」ビュンッ!
同期天使2「ま、待って下さ~い!」ビュンッ!
大鳳「………」ビュンッ!
大鳳(知識として学んでいたけれど、これが本物の宇宙……生み出された『世界』だから広さが設定されているはずなのに、無限に広がっているみたい……)
――数分後・12周目提督が住んでいる地域上空
大鳳『す、凄い!高層ビルが建ち並んで、あちこちに車が走ってる!それに歩道には人間が歩いて……!』
同期天使2『だから落ち着いてってば』
女神『ふふっ……ここからは全員がバラバラに動いて、各地で不具合が発生していないかを調べてね。私は『世界』の外から貴女達の仕事振りを適時見ているから』
同期天使1『分っかりましたぁ!俺はあっちー!』ビュンッ!
同期天使2『私は……向こうの山へ……』ビュンッ!
大鳳『……!』キョロキョロ
女神『……大鳳さん。興奮する気持ちは分かるけど、そろそろ業務に集中しましょうか』
大鳳『ハッ!?す、すみません!では私は向こうを見て来ます!』ビュンッ!
女神『………』
女神(私も天使だった頃は、初めて人間や地球を見て興奮したっけ……懐かしい)
――
大鳳「………」
大鳳(初めて見た宇宙。初めて見た地球。そして、初めて見た人間が暮らす社会……当時の私は、期待とテンションが最大まで膨れ上がっていた)
大鳳(鍛えたお陰で平均より高い体力と持久力を最大限活かして、色々な場所を観察しに向かうつもりだったんだけど……)
大鳳「……テンションが上がり過ぎて、冷静さを失っちゃったのよね」
大鳳(私は業務初日に、天使が最も犯してはならないミスをしでかしてしまった。今でも忘れることのない、"あの日"……"あの瞬間"……)
――15分後
大鳳『~♪』フワフワ…
大鳳(見渡す限りの人間達が、自ら意志を持って生きていて……それだけでなく、こんな文明を築き上げて……)
大鳳(やっぱり、こうして自分の目で見てみないと実感が湧かないものね。私、今凄く興奮して……!)
ブオオォォォォッ…!
大鳳『……?』チラッ
提督(※小学生)「~♪」
大鳳『あっ!これって公共バスかしら?しかも、窓際に男の子が乗ってるなんて!』ヒュンッ!
提督(楽しかったなぁ……また、お姉ちゃん達と一緒に来たいかも!)
大鳳『ふふっ、可愛い♪勉強を頑張った甲斐があったわ。こうして、人間の男の子を間近で観察出来る日が来るなんて……!』
ププーッ!
大鳳『え?』チラッ
ギュオオオオオオッ!
大鳳『あれって確か大型トラック……ちょっと待って!?こっちに向かって来てるわよね!?しかも赤信号を無視するなんて!』
提督「帰ったら、まず何から話そうかな……?」
大鳳(どうしよう!?このままじゃ、この男の子が事故に……でも、天使が必要以上の干渉をするのは……)
ギュオオオオオオォォォォォォッ!
大鳳「くっ……!」カッ…!
大鳳(そんなこと言ってる場合じゃない!助けられるかもしれない命を見捨てる真似なんて、私には出来ない……っ!)パァァ…ッ!
キキィーッ!
提督「わぁっ!?な、何!?」
大鳳(ま、間に合って……!)パァァ…ッ!
――ドガシャアアアアアアァァァァァァンッ!!
今回はここまでです。これで回想その1のプロットの半分以上を投下出来ました。
恐らく次回の更新で回想その1を終えられると思います。
通行人1「うわぁっ!?バスとトラックが衝突したぞ!?」
通行人2「救急車!いや先に警察か!?いや両方に電話しないと!」
ザワザワ… ザワザワ…
大鳳『………』
大鳳(咄嗟に因果律を操作して、男の子が死んでしまう結果を回避したつもりだけど……)
大鳳(公共バスは、見るも無残な状態になっちゃってる……やっぱり、遅かっ――)
提督「……うぅ」
大鳳「――!」
提督「痛た……一体、何が起こったの……?」
大鳳『……よ、良かった。間に合ったのね……!』
大鳳(私の能力が上手く発揮して、奇跡的に軽傷で……)
提督「いや、それより……お姉ちゃんと山風は……!?」
大鳳『……え?』
提督「お姉ちゃん!山風!どこ!?どこにいるの!?」キョロキョロ
山風「………」
提督「山風!良かった、無事だったんだね……!」
山風「………」
提督「……山風?」
山風「………」スッ…
提督「……ッ!?」
石垣「」
提督「……う、そ」
大鳳『……っ!』
提督「お、お姉ちゃん……ねぇ、お姉ちゃんってば……」ユサユサ
石垣「」
提督「………」チラッ
山風「………」フルフル…
提督「そん、な……」
山風「……っ」ジワッ…
石垣「」
大鳳『………』
――
大鳳「………」
大鳳(あの時、私は『自分がとんでもないことをしてしまった』という焦燥感と、自分の浅はかさを改めて自覚した)
大鳳(もちろん『提督君の命を救いたい』という気持ちは紛れもなく本物で、そのことは決して後悔していない)
大鳳(でも、その気持ちは……酷い言い方をすれば『提督君以外の人間は生きようと死のうとどうでも良い』という意味にもなる)
大鳳(実際、あの時の私は……提督君のことしか目に入っていなかった。あの子には他に大事な人がいるということを、考える余裕さえなかった)
大鳳(そのせいで、提督君の命は救ったものの……あの子の心を傷つけてしまった。せめて、私が石垣ちゃんにも目を向けていたら……)
大鳳「………」
――
提督「お姉ちゃん……お姉ちゃん……うぅっ、あぁっ……!」ポロポロ
石垣「」
大鳳『………』
女神『……大鳳さん』
大鳳『……!』
大鳳(女神様からの、テレパシー……)
女神『一部始終を見ていました。今すぐ観察作業を中断し、天界へ戻って来なさい』
大鳳『……はい』チラッ
提督「うぐっ、ひっく……お姉ちゃん……やだぁ……死なないでぇ……えぐっ……!」ポロポロ
山風「………」ポロポロ
大鳳『……っ』ビュンッ…!
――数分後・天界
大鳳「………」ズズズズ… シュタッ…
女神「……私が呼び戻した理由、分かるわね?」
大鳳「………」コクリ
女神「貴女の干渉により『本編世界』に多大な『不具合』が生じてしまった。それも簡単には修正出来ないレベルの、ね」
大鳳「………」
女神「貴女が救った、あの少年……12周目提督は、本来ならさっきの事故で命を落としているはずだった」
大鳳「……!」
女神「……生きているはずの人間を死なせてしまった場合は、その事実を無かったことにすれば良い」
女神「でも、死んでいたはずの人間を生き永らえさせてしまった場合は……そうもいかないわ」
大鳳「………」
女神「多くの世界を生み出し、それを研究・観察する私達は……多くの生命体が苦しむ様を見たとしても、それが想定通りの歴史であれば一切干渉しない」
女神「もし、こちら側の不手際で『不具合』が生じた場合は……本来なら迅速に修正し、元の状態に戻さなければならない」
大鳳「っ、そ、それは……!」
大鳳(あの男の子を、想定通りの歴史になるよう……殺してしまう、ということ……!?お願い、それだけは……!)
女神「……"本来なら"ね」
大鳳「……え?」
女神「冷酷と言われても仕方ない私達と言えども……こちら側のミスで救われた人間を、もう一度殺害する等という非道な行いは出来ない」
女神「だとしても、世界に生じた『不具合』を無視することも出来ない。貴女はそんなややこしい事態を、その場の感情に流されて引き起こしてしまったのよ」
大鳳「………」
女神「……周りの人間に愛着を抱かず、淡々と観察する冷静さが必要だと学んだはずでしょう?」
女神「それでこの体たらくなら、貴女……この仕事、向いてないわよ?」
大鳳「……っ」ズキッ…
女神「……なんて偉そうに言ったけど」
大鳳「……!」
女神「私も昔は貴女と同じで、己の感情に振り回されてたんだけどね……それに、貴女のように人間を助けてしまったこともあるもの」
大鳳「そうなん、ですか……?」
女神「だから、この仕事に向いてないのは……私も同じ。とはいえ女神の立場になる為に、天使として活動している間に流されやすい性格を改善したけど」
大鳳「………」
女神「ちょっとだけ待ってて。創造神様や他の神達と、貴女へ与えるペナルティを相談して来ないといけないから」
大鳳「う……」
女神「……大丈夫、悪いようにはしません。貴女の気持ちは、私にも分かるもの。出来るだけ、軽い罰則になるよう説得してみせるから」フワフワ…
大鳳「あっ、め、女神様……行っちゃった。私、どうなっちゃうのかしら……」
大鳳(……でも、あの子が殺されないことと分かっただけでも良しとしないと)
大鳳(私は、女神様の言う通り……天地創造の間で働く者として、許されないことをしてしまったから。その処罰は、重んじて受け入れないと……)
今回はここまでです。更新期間が空いてしまい申し訳ございません。
これまではまとめて投下していましたが、今後は可能な限り1レス分でも完成した段階で少しずつ投下していこうと思います。
乙
これ皆知ってることでいいのよね…?
>>300
これは『提督達は大鳳の事情(天界での天地創造の研究等)を全て把握しているかどうか』という質問でよろしいでしょうか?
現時点ではあまり詳しく話せませんが、少なくとも提督達は『大鳳が追放された理由』、『天界の存在』については既に知っています。
こちらの解釈が間違っていた場合は申し訳ございません。
――天使寮・大鳳の部屋
大鳳「………」
大鳳(あれから指示通り、部屋で待機し続けてるけど……もしかして、私への処罰で揉めてるのかしら……)
大鳳(恐らく、私への処罰は……でも、もし予想以上に重い罰則だったらどうしよう……)
コンコンコン
大鳳「……どうぞ」
女神「待たせたわね」ガチャ
大鳳「女神様……」
女神「ようやく貴女へのペナルティが決まったわ」
大鳳「……っ」
女神「そんなに怖がらなくても大丈夫。最悪の事態……解雇命令だけは何とか回避したから」
大鳳「ほ、本当ですか……!?」
女神「ただ、流石にお咎め無しには出来なかったけどね」
大鳳「いえ、それは覚悟していたことですから……!ミスを犯した私の為に、ありがとうございます……!」ペコペコ
女神「良いのよ。部下のミスは上司のミスでもあるし、かつては私も……いや、これは前にも話したわね」
女神「本題に戻るけど、貴女へのペナルティは……予想はしているかもしれないけど、一時的な追放処分よ」
大鳳「……やっぱり、そうなんですね」
女神「本来なら死亡しているはずだった12周目提督を、理由はどうであれ……貴女はその命を救ってしまった」
女神「だからこそ、貴女が責任を持って……12周目提督の傍について、守ってあげなさい」
大鳳「……!」
女神「12周目提督が人並みの幸せを掴んだ上で、人生を謳歌出来るようにね」ニコッ
大鳳「……良いんですか?私が、あの子を見守って……」
女神「ただし、1つだけ条件があるわ。12周目提督の寿命が延命したことによる影響を極力抑え、可能な限り『不具合』の『修正』に努めること」
大鳳「あ……」
大鳳(確かに、死んでしまうはずだった人間が1人生き残っただけでも……その後の歴史に、多少の影響が出てしまうから……)
女神「貴女は12周目提督が他人の人生に大きな影響を与えないようにしつつ、彼の幸せを守らなければならない……出来るわね?」
大鳳「……はい。例え出来なくても、絶対にやってみせます!」
女神「………」
女神(この目、この表情……やっぱり、昔の私と同じね……)
短くて申し訳ありませんが、今回はここまでです。
後1~2レス分の投下で本編に戻れると思います。
――現在・12周目提督家
大鳳「………」
大鳳(それから私は、女神様から説明を受けて……提督君の所へ――)
提督(……今度こそ朝だよね)ムクリ…
山風「……おはよ、義兄さん」
大鳳「――へ?」
提督「おはよう、山風。よく眠れた?」
山風「うん……」
提督「大鳳様もおはようございます」ニコッ
大鳳「いや、おはようって……まだ夜中のはずじゃ……」
初春「窓から差す光が分からぬのか?既に夜明けじゃぞ?」
大鳳「嘘っ!?」
提督「もしかして、ずっと起きていたんですか?」
石垣「大鳳様、途中から私達が声をかけても反応しなかったので……てっきり、そのまま眠ったのかと……」
大鳳「いや、ちょっと昔のことを懐かしんでただけなんだけど……」
初春「それで日が昇るまで思い出に浸り続けるとは……貴様、暇潰しの才能がありそうじゃのう」ニヤニヤ
大鳳「……それって馬鹿にしてる?」
初春「そんなことはないぞ?」ニヤニヤ
大鳳「だったらどうしてニヤけてるの?」
初春「おぉ、わらわとしたことが。思わず本音が顔に漏れてしまったようじゃな」ニヤニヤ
大鳳「やっぱり馬鹿にしてるじゃない!言っとくけどね、天使というのは元々睡眠を必要としないからこそ……」
初春「その割に、貴様はいつも腑抜けた顔で熟睡しているではないか。中途半端は褒められたことでは……」
大鳳「腑抜けた顔とは失礼ね!そもそも、私が眠るのは提督君の生活スタイルに合わせる為で……」
山風「……また始まった」
石垣「こうなると、かなり長いのよね……」
提督「あ、あはは……」
提督(でも、それだけ沢山の思い出があるというのは……きっと、恵まれていることだと思う)
提督(僕も、大鳳様達のお陰で……辛い出来事以上に、皆と過ごした日々を思い出すことが出来るから……)ギュッ…
短くて申し訳ありませんが、今回はここまでです。
次回の更新から本編に戻ります。
22:30~23:30頃開始予定です。
始めます。
~ 5月2週 ~
――12周目提督家・リビング
提督(よし。きりが良いし、そろそろ……)つPC カタカタ
提督「………」チラッ
山風「………」カキカキ
提督「………」
提督(あの日記が無ければ、僕と山風は……再会出来なかったかもしれないんだよね……)
提督(そう考えると、山風が今まで日記を書き続けてくれていたお陰で……僕達は……)
山風「………」カキカキ
提督「……お風呂、沸かして来ようかな」スクッ
提督("あの日"は事情を知らなかったせいで、中身を見てしまったけど……流石にもう、人の日記を勝手に覗くような真似はしない)スタスタ…
山風「……あんまり見ないで」チラッ
初春「すまんのう。出来る限り見んようにはしているのじゃが……」フワフワ…
石垣「宙に浮かんでいるものだから、どうしても不可抗力で見えちゃう時もあって……」フワフワ…
山風「………」チラッ
大鳳「私は大丈夫です!山風ちゃんが提督君と一緒に買い物に行ったことや、途中でアイスを買って貰ったことは知りませんから!」フワフワ…
山風「しっかり見てるし……」
山風(……まぁ、見られて困るようなことは書いてないから、別に良いけど)
↓1初春のコンマ 親愛度:75/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:50/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
石垣は何をしている?もしくは提督と石垣は何をしている?
22:45以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:49までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
★石垣の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
★それだけでなく、憑依やポルターガイスト等、幽霊特有の能力は使えないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――12周目大学・ゼミ室
石垣『提督の講義、今日も面白かった』フワフワ…
提督「ありがとう。姉さんにそう言って貰えると、凄く自信がつくよ」つ弁当 モグモグ
初春『無論、わらわ達も石垣と同意見じゃ』フワフワ…
大鳳『えぇ。私にとっては既に学んだ知識だけど、別の視点から解説して貰えるのは新鮮だもの』フワフワ…
提督「初春様と大鳳様も、ありがとうございます」モグモグ
石垣『……ゼミ室だと、周りを気にせず提督と話せるから気が楽かも』
提督「うん。ゼミ以外の時間帯だと、ここを使う人は僕以外誰もいなかったからね」
初春『大学だと、わらわ達は提督と話すだけでも一苦労じゃからのう……』
大鳳『私達のせいで、提督君を虚空に向かって話す不審者にする訳にはいきませんし……』
提督「あはは……」
石垣『……提督、ありがとう』
提督「え?何が?」
石垣『私達の為に、大学で働いている時も……こうやって、落ち着いて話す時間を作ってくれて……』
提督「ううん、気にしないで。僕が姉さん達と話したくてやってることだからさ」
初春『じゃが、本当に良いのか?他の教授や講師と過ごす時間を、わらわ達に割くのは……』
提督「もちろんです。そもそも、僕がこの道を目指そうと思ったのは初春様達のお陰ですから』
提督「それなのに、初春様達と過ごす時間を蔑ろにして良いはずがありません」
石垣『……!』
初春『……ほう』
大鳳『……!』
提督「姉さんと、初春様と、大鳳様……この場にいない山風を含めて、皆と過ごす時間は僕にとってかけがえのないものなんです」ニコッ
石垣『………』
初春『………』
大鳳『………』
提督「………」
提督(い、言い終わってから恥ずかしくなってきたかも……でも、紛れもなく僕の本心だし……///)
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:大鳳「こういうのをシスコンって言うんだっけ?」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:提督「……そ、そろそろ時間がなくなりそうだし、弁当食べようかな!あはは!」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:石垣「……私にとっては、提督と過ごす時間しかないから」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
51→15:提督「いぢめる?」 10×1.0=10 10+50=60/100
大鳳「……こういうのって、確かシスコンと習ったような」
提督「……!」
初春『しすこん?あぁ、姉や妹離れが出来ない者を指す言葉じゃったな』
石垣『……どうして急にそんなことを?』
大鳳『いや、私や初春ちゃんはともかく、石垣ちゃんと過ごす時間の為にここまでするっていうのはシスコンかなと思って』
提督「……いや、その///」
石垣『……提督、私から離れられないの?いや、物理的に離れられないのは仕方ないとして……何と言うか、精神的に……』
提督「う……///」
石垣『………』ジー
提督「……はい///」
大鳳『やっぱりシスコンなのね!ふふっ、可愛い♪』
提督「あ、あまり言わないで下さい……自覚はしていますから……///」
石垣『……ふふっ』
提督「姉さんまで……」
石垣『ごめんね。でも、提督……昔から、変わってなくて……ふふ……」
提督「うぅ……///」
初春『これこれ、それ以上提督を弄るでない。後の講義に支障が出たらどうする気じゃ?』
大鳳『でも、初春ちゃんもお姉ちゃん離れ出来ない提督のこと、可愛いと思わない?』
初春『それは同感じゃな』
提督「う、初春様まで……///」
石垣『……♪』
石垣(そっか……提督、やっぱり姉離れ出来てないんだ……どうせ私は提督から物理的に離れられないし、むしろ嬉しいかも……♪)
石垣(これでもし、鬱陶しいと思われていたら……私、きっと立ち直れないほどショックを受けただろうから……)
~ 5月3週 ~
――12周目提督家・リビング
山風「………」トントントン
大鳳「ねぇ、山風ちゃん」フワフワ…
山風「……何?」グツグツ…
大鳳「山風ちゃんって、戸籍上は提督君と石垣ちゃんの義妹だけど……実際には、2人より年上なのよね?」
山風「……そうだけど」ジュージュー…
大鳳「じゃあ、提督君達のお爺さんやお婆さんのことや……それより前に生きていたご先祖様のことも……」
山風「……うん、知ってる」グツグツ…
大鳳「やっぱり……化け猫って聞いてたから、もしかしたらと思って……」
山風「………」トントントン
山風(あぁ、そっか……義兄さん達と違って、私が初めて大鳳と出会ったのは……)
初春「……その辺にしておけ」
大鳳「あっ、初春ちゃん」
初春「人の……否、他者の過去を詮索するのは良くないことじゃ。貴様にも、話したくない過去の1つや2つは」
大鳳「別にないわよ?」キョトン
初春「……多くの者は、話したくない過去の1つや2つは持っているものじゃ」
大鳳「もちろん、それくらい分かってますよ。少し気になっただけですから」
初春「なら良いが……山風、根掘りはぼり聞かれても、無理に話すことはないぞ?」
山風「……うん、分かってる」ジュージュー…
大鳳「………」
大鳳(あれ?私、ひょっとしてデリカシーのない人……じゃなくて、デリカシーのない天使って思われてる?)
↓1初春のコンマ 親愛度:75/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:60/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
初春は何をしている?もしくは提督と初春は何をしている?
23:49以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:53までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※初春の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――12周目提督家・リビング
提督「………」つPC カタカタ
山風「……♪」ギュッ
大鳳「ふふっ♪」フワフワ…
石垣「……♪」フワフワ…
初春「……おい、貴様ら」
提督「何でしょうか?」
初春「いや、提督に言った訳じゃない。その周りにいる奴らじゃ」
山風「……私?」
石垣「……?」
大鳳「何ですかー?」
初春「提督の傍にいたいという気持ちは分かる。それは分かるが……わらわの場所は?」
大鳳「え?」
初春「両脇を石垣と大鳳が固め、真後ろを山風が陣取っている状況では……わらわは一体、どこから提督を見守れば良いのじゃ?」
山風「……真上、とか?」
初春「頭しか見えないではないか!」
石垣「それなら、正面は……」
初春「それはわらわも考えた。かが、提督の作業の邪魔になりそうだと思ってのう……」
大鳳「では諦めて下さい」ニコッ
初春「ふざけておるのか!?新参の癖に、古参組に譲るという気遣いは……」
大鳳「さっき私のことを遠回しに馬鹿にしたお返しです」
初春「ぐぬぬ……!」
提督「………」
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:提督「よし、作業終了!」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:提督(解決策が思いつかない)
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「それなら正面に来ますか?」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
初春「……本編を更新する度に、回想ぱーととやらに突入している気がするのじゃが」
大鳳「私も後1回でも選ばれれば、回想パートに入るのが確定していますし……」
石垣「数値次第では、私も次の出番で回想パートに入る可能性が……」
山風「………」
山風(……私の出番は?)
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
ここからは再び回想パートに入ります。本編進行が遅れてしまい申し訳ございません。先日述べた通り、完成した出来た時点で1レスでも少しずつ更新するよう努めます。
それだけでなく、初春の回想パートにつきましてはプロットが非常に長くなってしまった為、リーチ時にも回想パートを挟むことになります(白目)。
先に説明させて頂くと、今回は初春と山風がリーチ時にも回想パートに入り、石垣と大鳳は従来通り回想パートは好感度30到達までです。
私の力不足が原因で、ヒロイン間でプロットの量が変わってしまい重ねてお詫び申し上げます。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
09→90:提督「僕の姉と義妹と妖狐と天使が修羅場すぎる」 8×1.5=12 12+75=87/100
提督「………」
提督(……どうしよう)
初春「いい加減そこをどかぬか!」グイグイ
大鳳「ちょっ、押さないで下さい!」グイグイ
山風「やっ……まだ、ダメ……!」グイグイ
提督(何か言った方が良いのは分かってるんだけど……)
石垣「えっと……やっぱり、退いた方が良いですか?」
初春「………」
石垣「………」シュン…
初春「……まぁ、石垣は事情が事情じゃからな」
石垣「……ありがとうございます」
山風「……義姉さんにだけ甘くない?」
大鳳「えこひいき反対!」
初春「えこひいきとは心外じゃな。わらわのことをずっと崇拝してくれた者を優先するのは当然じゃろう?」
大鳳「だったら私は最初から妖怪の存在を知っていたわ!だからこのまま提督君の隣にいても良いわよね?」
山風「私だって、妖怪になったもん……!」
初春「話を聞いておったのか?『わらわのこと』を崇拝していたのであって、単に妖怪の存在を信じているかどうかは関係ない」
初春「そもそも山風。貴様はわらわの存在どころか、神社に対しほぼ興味を示していなかっただろうに」
山風「そ、それは……」ギュッ
大鳳「………」ギュッ
初春「じゃからこれ以上提督の隣を占領するのはやめろと言っておるのが分からぬのか!?」
石垣(……やっぱり、私が譲った方が良いかな)
提督「………」
提督(やっぱり、大鳳様か山風に一度離れて貰って……いや、きっと2人のことだから離してくれないだろうし……)
提督(だからといって、初春様のことをこのまま放っておく訳にも……あぁ、一体どうしたら……)
提督「………」
提督(……でも、このちょっとした騒ぎも、僕にとってはかけがえのない時間なんだ)
提督(本当なら、こうして初春様達と一緒に過ごせること自体……奇跡と言って良いほどの出来事だから……)
短くてすみませんが、今回はここまでです。本当は後1~2レス投下しようと思っていました。
ですがどうしても書き進まなかった為、一先ず書き終えた分だけ投下することにしました。
初春「全く……」ブツブツ…
初春(提督と石垣は良いとして、相変わらず天使と化け猫はわらわへの敬意が足りぬわ……)
初春「………」
初春(……とはいえ、こやつらはまだ良い方じゃ。わらわを憎むことなく、同じ家に住む家族として見てくれておる)
初春(それどころか、わらわへ憎しみさえ抱く者もいたほどじゃからな……あやつの、祖父の晩年は、忘れたくとも忘れられん)
――初春神社・居間
祖父「………」ブツブツ…
猫「………」オロオロ
初春『………』フワフワ…
初春(愛する者と死別し、息子からは拒絶されて疎遠になる。本当に、運命というのは残酷なものじゃ)
初春(こればかりは、わらわでもどうにもならぬ……そもそも、わらわは限られた人間を怪異から守る存在じゃからな)
初春(病気、怪我、老い、そして、それによる『死』……これらは皆、自然の摂理じゃ。わらわが自分の都合で弄り回して良いものではない)
初春(いや、仮に弄ろうとしても……不可能じゃ。わらわとて、既に失われた生命の再生等……出来るはずがない)
初春(そして、人間同士で巻き起こる争い事も……わらわが首を突っ込むことではない)
祖父「……どうして」
猫「……!」
初春『……またか』
祖父「どうして、妻を救ってくれなかったんだ……僕はこれまで、ずっと初春様に尽くして来たというのに……」
祖父「それどころか、息子まで出て行って……僕に恨みでもあるのか?僕が何をしたというんだよ……!」
初春『………』
祖父「こんなことなら、初春様なんて……いや、僕や妻のことを救ってくれない奴のことなんて……」
祖父「最初から、信じなければ良かった……!息子の言う通り、こんな奴を信じた僕が馬鹿だった……!」
猫「……っ」ズキッ…
祖父「畜生……畜生っ……うあぁぁっ……!」
初春『………』
初春(これまで、愛する者を失ったことで……心を病んでしまう者は、決して少なくなかった)
初春(わらわにだって、出来ることと出来ぬことがある。勝手に期待しておいて、勝手に失望するとは……)
初春(……貴様も心を病んでいった者と同じ、か。こうして、理不尽な怒りを向けられるのは……いつ振りのことだったかのう)
祖父「祖母……父……どうして、なんだ……うぅっ……!」
猫「………」
初春『………』
――
初春「………」
初春(あやつは日に日にやつれていき、ついには神社の手入れさえまともにしなくなり……)
初春(いつしか、神社は人間が住んでいるとは思えぬほどの廃墟へと移り変わっていった)
初春(その様子を、わらわはただひたすら……冷静に見つめていた)
初春(こうして心を病み、何も出来なくなっていく者は……もう、何度も見て来たからの)
初春「……そして、わらわが予想していたことが現実となった。"あの日"、祖父は……」
――初春神社・庭
祖父「」プラン…プラン…
猫「………」
初春『……やはりこうなったか』
初春(孤独に耐えかね、自ら命を絶つ……遅かれ早かれ、こうなることは予想しておった)
初春『………』チラッ
祖父(魂)『………』フワフワ…
初春『……わらわの声が聞こえるか?』
祖父『………』
初春『……そんな余裕もない、か。自殺した者の末路というのは、皆哀れなものじゃのう』
祖父『………』
初春『せめて、あの世で安らかに過ごすことじゃな。向こうに行けば……』
祖父『………』パァァ…ッ
初春『………』
祖父『―――』サァァ…ッ
初春(わらわが手を貸すこともなく、成仏を始めたか。この様子なら『向こう』で愛する者と再会出来ることじゃろう……)
初春『……だが、祖父よ』チラッ
祖父「」
猫「どう、して……」
初春『………』
初春(貴様は最後まで知らないことじゃったが、貴様のことを気にかけておったのは……何も祖母だけではない)
初春(自殺そのものについては、肯定も否定もするつもりはないが……それで苦しむのは当人だけでなく、残された者も……)
猫「………」ハイライトオフ
初春(……否、それを伝えようとせず……静観していたわらわが、偉そうなことを言える立場ではないの)
今回はここまでです。
――
初春「………」
初春(ただでさえ管理が行き届いていなかった神社は、祖父が亡くなったことで……更なる廃墟と化した)
初春(庭は雑草が生い茂り、建物は埃塗れになっていき……見るも無残な姿になった)
初春(わらわとしても『そろそろ見納めか』と思っておったのじゃが……1つだけ、気になることがあった)
初春「……山風」ポツリ…
初春(あやつはわらわの存在に気づいてさえいない。故に、本来ならわらわが見守るに値しない者じゃ)
初春(それでも、あやつはかつて祖母に懐いておった。少なくとも、疎遠になった親戚と比べれば……)
初春(祖父や祖母を含む、12周目一族と……比較的、強い関わりを持っていた者と言える)
初春(そこでわらわは、あやつを眺めることにした。というより、それくらいしかやることもなかったからの……)
初春「……今思えば、わらわが神社を離れずにいたのは正解じゃった。何故なら、そのお陰で……」
――現在から20年以上前・初春神社
初春『………』フワフワ…
山風「………」カキカキ…
初春『……この状況で、よく毎日日記を書き続けられるものじゃ』
初春『そんなことをしたところで、何の意味もないことは……貴様とて、分かっていることだろうに……』
山風「………」カキカキ
初春『………』
初春(神社が廃れたことで、わらわの存在や……神社に居付く猫の存在等、すっかり忘れ去られてしまった)
初春(当然じゃな。わらわのことを語り継ぐ者が、全員……離れて行ってしまったからのう)
山風「………」カキ…
初春『………』
山風「……どうして」
初春『………』
山風「どうして、皆……私から、離れて行っちゃうの……?私は、ただ……一緒にいたい、だけなのに……」
初春『………』
初春(……貴様も、苦労していたのじゃな。詳しい事情は知らぬが、化け猫である以上……元々は……)
「えっと、ここだよね……?」
「……うん。教えて貰った住所は、ここだったはず……」
初春『む……?』チラッ
山風「……え?」チラッ
「でも、凄く……ボロボロ……」
「……誰も、お掃除してなかったからだと思う」
初春(幼い子供が、2人……こんな場所に、何の用じゃ……?)
山風「……っ!」ポンッ!
猫「………」
初春(化け猫も警戒して、猫の姿になったか……いや、あの2人から敵意は感じられ――)
提督(※幼稚園~小学校低学年)「………」トテトテ…
石垣(※幼稚園~小学校低学年)「………」トテトテ…
初春『――!』
猫「――!」
初春(……そういう、ことか。まさか、家を飛び出したあやつが……)
提督「………」つ賽銭 チャリ…
石垣「………」つ賽銭 チャリ…
提督「………」パンパン…
石垣「………」パンパン…
初春『……!』
提督「……何だか、初春様が見てくれているような気がする」
石垣「私も、そう思った……もしかすると、近くにいるのかも……」
初春『………』
猫「………」
初春(妖怪に懐疑的な者が増えたこの時代に……貴様らのような物好きが、まだ残っていたとはのう……)
今回はここまでです。これで回想パートその2の約半分を投下出来ました。
――
初春「………」
初春(わらわはすぐ、神社を訪れた提督と石垣が……かつて家を飛び出した、父の子供達であることを見抜いた)
初春(……仮にそれだけならば、わらわは軽く驚いただけで終わっていたじゃろうな)
初春「………」ギュッ
初春(だが、2人は神社で拝んでいた時……心の底から、わらわの存在を信じておった)
初春(わらわのことを、崇めてくれていた……それを知ったわらわは、柄にもなく感激して……)
――初春神社
初春『………』フワフワ…
初春(そろそろじゃな……)
提督「こんにちは……!」トテトテ
石垣「今日も、お参りに来ました……!」トテトテ
初春『……ふふ』ニコッ
初春(毎日、こんな寂れた神社へ来てくれるとは……本当に、物好きじゃな……)
提督「………」パンパン…
石垣「………」パンパン…
初春『………』
初春(それだけにとどまらず、純粋な心でわらわを崇拝してくれる……)
石垣「……そろそろ帰る?」
提督「うん」
初春『………』チラッ
猫「………」
初春(……すまぬ。貴様のことも気になるが、それ以上に……)チラッ
提督「………」トテトテ
石垣「………」トテトテ
初春(……2人のことを、近くで見守りたいのじゃ)
初春『………』フワッ…
提督「………」トテトテ
石垣「………」トテトテ
初春(わらわは、この者達についていく。貴様はどうするつもりじゃ?)
猫「………」
初春『……そうか』
初春(貴様はそれでも、ここを離れる気はないか……なら、仕方ないの)
提督「初春様、今も僕達のこと……見守ってくれてるよね……」トテトテ
石垣「うん。きっと……」トテトテ
初春『……安心せい。これからは、こうして傍で見守るからな』フワフワ…
初春(神社を離れるのはちと寂しいが、それ以上に……わらわを信じてくれる者の傍にいたいからのう』
猫「………」
――
初春「………」
初春(提督と石垣のことを気に入ったわらわは、長年見守り続けた神社から立ち去る決意をした)
初春(山風のことも気にはなったが、離れる意志がない者を無理に連れて行くことも出来ぬからな)
初春(複雑な想いが宿る視線を感じながら……正確には、わらわではなく提督と石垣に向けられていた視線じゃが)
初春(とにかく、1人佇む山風を神社に残し……わらわは提督と石垣が住む家へ向かうことにした)
初春「……とはいえ、距離としてはそれほど神社から離れていなかったがの」
――約15分後・12周目提督実家(旧)
提督石垣「ただいま……」
初春『ふむ……』
初春(普通の一軒家じゃな。生活には苦労しておらぬようで、少し安心……)
母「お帰りなさい」ニコッ
父「……お帰り」
初春『……!』
提督「あれ?お父さん……」
石垣「もう帰ってたの……?」
父「あぁ。今日は仕事が早く終わったからな……」
初春『……父』
初春(少し見ない内に、随分と立派になったものじゃ……家を飛び出した時は、まだ手のかかる子供だったというのに……)
今回はここまでです。
母「今日も神社に行って来たの?」
提督「うん……」
石垣「初春様と、会えた気がした……」
父「……っ」
初春『……!』
提督「……お父さん?」
父「……何だ?」
石垣「急に、怖い顔になったけど……」
父「あぁ、いや……少し、仕事の疲れが溜まってて……」
母「………」
初春『………』
母「……提督、石垣。テーブルにおやつを置いておいたから、手を洗って食べてね?」
提督「分かった……」トテトテ
石垣「………」トテトテ
母「……やっぱり、まだ?」
父「………」
父(あまり、神社のことは思い出したくない……あそこには、嫌な記憶しか……)
初春『……そうか』
初春(心身共に成長したかと思ったが、わらわや神社への嫌悪感は……消え失せていなかったか)
初春(だとすれば、やはりこやつは見守るべき対象ではない。わらわにとって、傍についていてやりたいと思ったのは……)
母「……私は、そろそろ向き合うべきだと思う」
父「……!」
初春『……!』
母「私があの子達に、神社についてを教えたのは……決して、貴方を苦しめる為じゃない」
母「子供を通じて……過去は過去として、受け入れて欲しいと思ったから」
父「………」
初春『………』
母「いつまでも過去から目を背けていたら、貴方自身はもちろん……私やあの子達も、貴方のことが心配で……」
父「……分かってるんだよ、そんなことは……」スタスタ…
母「あ……」
母(……私から言えるのは、これくらいか。後は、貴方が過去と決別出来るかどうか……)
初春『……なるほどのう』
初春(提督や石垣を、あの神社へ拝みに行くよう促したのは……こやつじゃったか)
初春(だとすれば、提督と石垣ほどではないにしろ……こやつのことも、少しは見守ってやろうかの)
初春『わらわと提督達を出会わせてくれた者、じゃからな……』チラッ
母「………」
――
初春「………」
初春(それから提督と石垣は、やはり毎日神社へお参りに向かい続けた。そして、わらわのことを崇めてくれた)
初春(わらわにとって、2人は本当に可愛い子供のような存在で……つい熱心に見守ってしまったものじゃ)
初春(ここまで強く信仰されたのも、久々だったからのう……今でも、あの頃は強く記憶に残っておる)
初春「………」
初春(そんな日々が、数年ほど続いた頃じゃったか……あれだけ神社を毛嫌いしておった父が、まさかのう……)
今回はここまでです。恐らく次回の更新で回想パートを終えられると思います。
――12周目提督実家
初春『………』フワフワ…
提督「……はい、山風の分」つアイス スッ…
山風「……あ、ありがとう。その……義兄さん……」
石垣「……もしかして、まだ遠慮してるの?」
山風「あぅ……」
初春『……これは予想外じゃな』
初春(わらわが神社へ置いて行った化け猫を、父が連れて帰ってくるとは思わなかったぞ……)
提督「僕達、家族になったんだから……」
山風「……!」
石垣「気を遣うこと、ないからね……?」
山風「………」
初春『………』
山風「……うん。そう、だよね……家族、だもんね……?」
提督「だから、一緒に食べよう……?」
山風「……うんっ」
初春『………』
初春(やはり、こやつは未だに……わらわの存在を悟ってはいない、か)
初春(となると、やはりわらわが見守るべき対象は……これまで通り、提督と石垣じゃな)
初春(とはいえ、こやつも提督達が家族として受け入れた存在……まぁ、母と同じくらいには、気に留めておくかの)
提督「冷たくて、美味しい……♪」ペロペロ
石垣「夏だもんね……♪」ペロペロ
山風「……♪」ペロペロ
初春『……ふふっ』
初春(嬉しそうな顔しおって……まぁ、当然と言えば当然か。こやつは、ずっと……)
――現在・12周目提督家
初春「………」
初春("あの日"、提督が神社へやって来たからこそ……今のわらわ達の関係があるのかもしれぬな)
大鳳「急に窓の外を見ながら黄昏るなんて、いつもの貴女らしくありませんね」
初春「……誰のせいだと思っとるんじゃ」
大鳳「さぁ、誰でしょう?」ギュッ…
山風「………」ギュッ…
初春「はぁ……」
石垣「……ごめんなさい」フワフワ…
初春「貴様が気にすることではない」
大鳳「だから石垣ちゃんにだけ甘くないですか!?」
山風「む……」
初春「さっきも言っただろうに。石垣はわらわのことを、ずっと慕って……」
提督「……あの」
初春「何じゃ?」
大鳳「どうしたの?」
山風「……?」
石垣「提督……?」
提督「作業、終わったから……流石に、そろそろ……」
大鳳「んー……もうちょっとだけ」ギュッ
山風「……ダメ?」ギュッ
提督「いや、その……トイレに……」
大鳳「それは大変!」バッ
山風「すぐに行って……!」バッ
提督「あ、ありがとうございます……!」タタタッ
ガチャ バタンッ!
初春「………」ジトー
大鳳「あ、あはは……」
山風「………」メソラシ
初春「全く、貴様らは……」
大鳳「は、初春ちゃんこそ!貴女だってこの前、提督君に抱き着き続けたせいで……」
初春「なっ!?そ、それについては間に合ったから良いではないか!」
大鳳「だったら私だって間に合うようにしたんだから良いでしょう!」
初春「ぐぬぬ……!」
大鳳「むぅ……!」
初春(……こんな騒がしい日々じゃが、神社に居座っていた頃より……遥かに楽しい)
初春(神社で見守るだけでなく、提督や石垣……ついでに化け猫や天使と会話出来るなんて、想像もしておらんかったからの……)
今回はここまでです。次回から本編に戻ります。
18:00~19:00頃開始予定です。途中で休憩を挟むかもしれません。
始めます。
~ 5月4週 ~
――12周目提督家・トイレ
提督「………」
提督(……姉さん達の前では、極力女性をそういう目で見ないよう心掛けている)
提督(理由は初春様や大鳳様に幻滅されたくないし、姉さんや山風に軽蔑されたくないから)
提督「………」
提督(流石に中学生や高校生ほどじゃないけど……僕だって男だから、性欲はある)
提督(姉さん達が周りにいる状況で、発散することは出来ない……だからこそ、こうしてトイレでするしかない)
提督「………」つスマホ スッ…
提督(誤解しないで欲しいのは、決して姉さん達の存在を煩わしいと思っている訳じゃない)
提督(むしろ、凄くありがたいと思っているからこそ……こんなみっともない一面を、姉さん達に見せるのは嫌だから……)
提督「………」
――トイレの外・リビング
初春「まぁ、全部知ってるんじゃがな」
山風「うぅ……///」
石垣(て、提督も……やっぱり、男の子なんだ……///)
大鳳「シッ!提督君に聞こえたらどうするんですか!///」
初春「安心せい。自分で慰めている時の提督は、周りの音に鈍感になる。この程度の声なら気付かれることはない」
山風「……あ、あまりそういうことは言わないで///」
石垣「……///」
初春「……石垣はともかく、山風は初心過ぎではないか?貴様、祖父と祖母の」
山風「それ以上言うのはやめて!///」
大鳳「初春ちゃんには恥じらいというものがないの!?///」
初春「はぁ……貴様も天使の癖に初心じゃな……」
初春(こちとら提督の先祖の歴史を見守り続けて来たのじゃ。たかが人間の自慰行為程度のことで、今更驚かぬわ)
↓1初春のコンマ 親愛度:87/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:60/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
石垣は何をしている?もしくは提督と石垣は何をしている?
19:17以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし19:21までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※石垣の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※それだけでなく、憑依やポルターガイスト等、幽霊特有の能力は使えないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
昔のボードゲームを一緒に遊んでいる
今回は>>382を採用させて頂きます。投下はもうしばらくお待ちください。
――12周目提督家・リビング
ボードゲーム「」チョコン
駒×複数「」チョコン
石垣「……懐かしい」フワフワ…
山風「うん……」
提督「てっきり、引っ越しの時に無くなったと思い込んでたけど……」
初春「まさか、押し入れの奥まで掃除した時に偶然発見するとはのう……」
大鳳「何の話?」
石垣「ねぇ、提督……久しぶりに、これで……」
提督「……僕もそう思ってたところ」ニコッ
石垣「……!」パァッ
山風「やった……!」
大鳳「私、このボードゲーム初めて見たんだけど……」
初春「幸い、この双六は5人まで遊べる。貴様も参加じゃ」
大鳳「あ、はい。それは構いませんが……」
大鳳(……この4人にしか分からない思い出の品ってことかしら?1人だけ置いて行かれているみたいで、ちょっと寂しいわね……)
――5分後
提督(物を触れない姉さんの分のサイコロと駒は、僕が代わりに動かさないと……えいっ!)つサイコロ コロコロ…
石垣「あ……!」
大鳳「5マス進む、ですか。中々やりますね……」
石垣「……♪」
山風「……義兄さん。ひょっとして、義姉さんが有利に進むようにしてる?」
提督「え?いや、そんなことは……」
初春「……山風。最下位だからといって、周りに嫉妬するのは見苦しいぞ?」
山風「……別に、そういうつもりじゃないけど」
初春「ほほう、宣戦布告という訳か?受けて立つぞ!」←1位
大鳳「トップの余裕かましてるところ悪いけど、私がすぐに追い抜かすわよ!」←2位
提督「あはは……」←3位
石垣(……う~ん、1位の初春様とはまだ結構離れてるかも)←4位
山風「………」ムスッ ←5位
親愛度上昇率判定:石垣の順位は?
01~24:5位
25~49:4位
親愛度上昇:小 ×1.0
50~74:3位
75~98:2位
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:1位
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
16→61:ど真ん中 3×1.5=4.5 4.5+60=64.5/100
――1時間後
提督「ふぅ……ようやく上がれたよ」
初春「ご苦労じゃったな」←1位
大鳳「結局、提督君が最下位になっちゃいましたね……」←4位
提督「はい。あそこでふりだしに戻るマスを踏んだのが致命的でした」←5位
山風「えっと……どんまい……?」←2位
石垣「………」←3位
石垣(何というか、反応に困る順位かも……でも、それ以上に……提督の順位が……)
大鳳「折角だし、もう1回やりませんか?」
初春「おぉ、さてはわらわに負けたのが悔しいのじゃな?」ニヤニヤ
大鳳「その通りよ!途中であれだけ煽られたもの!目に物を見せないと気がすまないわ!」
山風「私は別に良いけど……」チラッ
提督「う~ん……」
石垣「………」
提督(そろそろ夜ご飯の時間も近付いて来たし、これ以上は……)
石垣「……やる」
提督「え?」
石垣「私も、もう1回やりたい……」
提督「姉さんも?」
石垣「中途半端な順位だったし……やっぱり、1番を目指したい……」
石垣(というのは建前で、本当は……提督に、1位を取って欲しい……)
石垣(提督は気にしてないみたいだけど、私としては……提督の笑顔が見たいから……!)
提督「……そういうことなら、僕も後1回だけやろうかな?」
大鳳「そう来なくっちゃ!」
初春「このまま1位の座は譲らぬ!」
山風「わ、私だって……!」
提督「ふふっ……」
提督(皆、楽しそう……例え偶然でも、このボードゲームを見つけることが出来て良かった……)ニコッ
石垣「………」クスッ
石垣(……1位になるまでもなく、提督が笑顔になってくれた。提督にはやっぱり、笑っていて欲しい……)
~ 6月1週 ~
――12周目提督家・リビング
テレビ『ねぇ~頼むよ~!』
テレビ『仕方ないなぁ。そういうことなら……もしもボックスー!』
山風(……この道具があったら、また会えるのかな。あっ、でも、あくまで別世界らしいから……)
大鳳「天界出身の私から見ても、やっぱりこの科学力はとんでもないわね……」
石垣「……そうなんですか?」フワフワ…
大鳳「えぇ!人類の技術だけで別次元に干渉するなんて、本当に凄いことだもの!」
初春(相変わらず、この天使の言うことは訳が分からぬな……)
提督「……大鳳様」
大鳳「それに他の道具も……え?どうしたの?」
提督「もしかして、僕達が住んでいる世界にも……パラレルワールドは存在しているのでしょうか?」
大鳳「えぇ、あるわよ。それはもう数え切れないくらいに」
石垣「……!?」
山風「……!?」
初春「?」
提督(やっぱり……)
大鳳「ただ、天界でもパラレルワールド……より正確に言えば『分岐世界』は基本的にノータッチなんですけどね」
提督「そうなんですか?」
大鳳「無数にあるから管理が追い付かないし、この世界に変な影響が出ない限りは基本的に無視することになってるんです」
提督「なるほど……」
石垣(まさか、パラレルワールドが実在するなんて……)
山風(じゃあ、今の私とは違う歴史を歩んだ私も沢山いるってこと……?)
初春「???」
初春(ぱられるわーるど?分岐世界?一体、こやつは何を言っておるのじゃ……?)
↓1初春のコンマ 親愛度:87/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:79/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:64.5/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
山風「………」
山風(ま、まさか、このまま出番が無いなんてこと……ないよね……?)
少し休憩します。22:00~23:00頃再開予定です。
ただ、大鳳は既に回想パートに入ることが確定している為、大鳳の親愛度上昇判定まで進行した時点で終了する予定です。
大鳳は何をしている?もしくは提督と大鳳は何をしている?
20:55以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし21:00までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※大鳳の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
再開します。
――12周目提督家・リビング
大鳳「―――」
提督「大鳳様、お風呂が沸きました。山風は買い物から帰った後に入ると言っていたので、良ければ先に……」
大鳳「―――」
提督「……大鳳様?」
大鳳「―――」
初春「今はこやつに話しかけても無駄じゃ」
提督「……もしかして」
石垣「うん、女神様と連絡を取ってるみたい……」フワフワ…
提督「やっぱり……」
大鳳「――……ふぅ。テレパシーで会話するのも楽じゃないわね……」
提督「……お疲れ様です」
大鳳「あ、提督君。もしかして、私に何か話があったの?」
提督「いえ、お風呂が沸いたことをお知らせしようと思いまして」
大鳳「……いつも気を遣わせてごめんなさい」
提督「そんなことありません。大鳳様は、僕の恩人ですから……!」
大鳳「………」
大鳳(私にとっては、取るに足りない時間でも……提督君にとっては、人生の半分を私と過ごしていることになる)
大鳳(この子を見守ることになって以来、私は天界へ一度も帰っていない……まぁ、帰りたくても帰れないんだけど)
大鳳(テレパシーで連絡を取り合っているとはいえ……女神様とも、あれからずっと顔を合わせていないのよね)
石垣「……大鳳様」
大鳳「……石垣ちゃん?」
石垣「やっぱり、天界へ帰れなくて……寂しかったりするんですか……?」
提督「……!」
初春「………」
大鳳「……どうしてそう思ったの?」
石垣「いえ、その……何となく……」
大鳳「………」
提督「………」
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:大鳳「いや別にそんなことないけど」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:大鳳「まぁ、多少は」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……僕では、寂しさを埋めることは出来ませんか?」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
19→91:そりゃ1回くらいは、ね? 4×1.5=6 6+79=85/100
大鳳「……まぁ、一度くらいは戻りたいと思ったこともあるかな」
提督「………」
石垣「………」
大鳳「あ、誤解しないで欲しいんだけど、この世界での暮らしは凄く楽しいし、今の生活に不満はないのよ!?」アセアセ
大鳳「ただ、流石に1回くらいは天界へ戻って……両親や女神様に、今までのことを自分の口から直接伝えたいかなって」
初春「……だが、それは不可能なんじゃろう?」
大鳳「……えぇ。私は一時的に追放された身だから、余程の緊急事態でもない限りは天界へ戻ることは出来ない」
大鳳「より正確には、戻ろうとしても女神様から送り返されてしまう。でも、それが規則だから」
提督「………」
提督(大鳳様が、この世界で過ごすことになったのは……僕の命を助けたから)
提督(僕はそのことを凄く感謝しているけれど、同時にそれは……大鳳様を、この世界へ縛ることになる)
提督「……っ」グッ…
大鳳「……!」
提督(出来ることなら、僕が女神様と話し合って……大鳳様の罰則を、少しでも軽くしたい)
提督(でも、ただの人間に過ぎない僕が……天界の、それも神様が決めたルールに首を突っ込むなんて……)
大鳳「……提督君」スッ…
提督「あ……」
提督(大鳳様が、僕の握りこぶしに手を据えて……)
大鳳「何度も言ったけど、貴方が思い悩む必要はないわ。私が勝手にやったことで、相応の罰を受けただけだもの」
大鳳「それに、貴方を救ったことも後悔していない。むしろ、こうして傍で見守れることを嬉しく思うほどだから」ニコッ
提督「大鳳様……」
石垣「……つまり、寂しさを感じている訳ではないんですね?」
大鳳「えぇ。この世界は、今の私にとっては第二の故郷みたいなものだしね」クスッ
大鳳(女神様達の顔を見たいという気持ちはあるけど、別にホームシックになった訳じゃない)
大鳳(たまには直接会って、近況を報告したいと思っただけ。むしろ、提督君と長期間会えなくなる方が寂しいと言っても良いくらいね)
初春「………」
初春(ふむ……親というものが存在しないわらわにとっては、頭で想像することしか出来ない感情じゃな……)
提督「………」
提督(大鳳様……)
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
ここからはまたしばらく回想パートが続きます(白目)。本編が全然進まず申し訳ございません。
1レスでも完成した時点で少しずつ投下していく予定です。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
大鳳「………」
大鳳(……この世界の基準だと、あの日からもう10年以上が経ったのよね)
大鳳(私が最後に女神様と会ったのは、提督君の所へ向かう直前……)
大鳳(女神様から『余程の緊急時でない限り天界へ戻ることは許されず、テレパシーで定期的に連絡を取り合う』ことを説明された)
大鳳(その後、私は正式に追放処分を言い渡されて……この世界へ降り立つことになった)
――約10年以上前・宇宙空間
大鳳『………』フワフワ…
大鳳(あの子を見守るのは良いとして、どう説明すれば良いのかしら……)
大鳳(女神様からは『ここまでの事態になった以上、天界の存在を隠し続けるより、ある程度は伝えた方が良い』と言われたけど……)
大鳳『う~ん……』
大鳳(……まぁ、地球に着く頃には良い案が浮かんでるわよね?)
――15分後・日本上空
大鳳『……全然浮かばなかった』フワフワ…
大鳳(だって、正直に『私は天界からやって来た天使です』だなんて伝えても信じて貰えるとは思えないし……)
大鳳(あ、でもこうして翼で空中に浮かんでいる姿を見せれば……いや、夢だと思われるかも……)
大鳳『………』
大鳳(も、もう少しうまく説明出来る方法があるはず……!いくら何でも、あの子の家に着く頃には……!)
――15分後・12周目提督実家(新)
提督「……おはよう、お姉ちゃん。初春様も、おはようございます」
大鳳『やっぱり全然思いつかなかった!』フワフワ…
提督「はい。久々に、しっかり眠れた気がします……」
大鳳(だって、どう伝えようとしても夢だと思われるか、不審者として通報される未来しか想像出来ないんだもの!)
提督「……お姉ちゃんと初春様が傍にいてくれるお陰だよ」
大鳳(うぅ……やっぱり、ぶっつけ本番でストレートに話すしかないの……?でも、ここまで来たらそうするしか……)
大鳳「あぁもう!こうなったらヤケよ!」カッ…!
提督「……え?」
今回はここまでです。
更新が滞ってしまい申し訳ございません。少し立て込んでいました。
提督「………」
大鳳「えっと……初めまして!私、大鳳と言って……その、天界からやって来た天使と言いますか……」
提督「………」
大鳳「………」
提督「……天使?」
大鳳「は、はい……あの、引かないで下さい!本当のことなんです!ほら、今だって翼で空を飛んで……」
提督「………」
大鳳「………」汗ダラダラ
大鳳(や、やっちゃったかしら……この子、凄く引いてるんじゃ……)
提督「………」
大鳳「いや、あの、怪しまないで!いきなりこんなこと言われても信じられないかもしれないけど、その……」
提督「……落ち着いて」
大鳳「……え?」
提督「貴女のこと、疑ってないから……」
大鳳「嘘でしょう!?自分で言うのも何だけど、貴方からすれば私ってかなり得体の知れない存在だと思うんだけど……」
提督「だって、幽霊と狐様がいるから……」
大鳳「はい?」
提督「信じて貰えないかもしれないけど、僕の隣には……幽霊のお姉ちゃんと、僕達を見守ってくれる狐様がいてくれるから……」
大鳳「……幽霊?狐様?」
提督「……えっと、どうしますか?」
大鳳(そういえば、この世界は妖怪や幽霊が存在するよう『設定』されていたような……もしかして、それで……)
提督「……分かりました」
パァァ…ッ!
愛法「……!?」
「……やれやれ、まさかわらわをここまで驚愕させるとはのう。貴様、中々侮れぬな?」
「……私にとっては、初春様がここまで驚いたのが意外です」
大鳳(この子の両脇から、声が……それに、光り出して……!)
初春「………」キラキラ…
石垣「………」キラキラ…
大鳳「……貴女達が、この子が言う……幽霊と、狐様……?」
初春「左様。わらわは初春。この地に古くから住む妖狐じゃ」
石垣「……石垣です」
大鳳「………」
大鳳(知識としては知っていたけど、やっぱり自分の目で確かめてこそ……実感が湧いて来るわね)
初春「……あまり驚いていないようじゃな」
大鳳「え?まぁ、その……さっきまでは目視出来なかったけど、貴女達の存在自体は知っていたから」
石垣「……存在を知ってた?」
提督「どういうこと……?」
大鳳「それにはまず、天使である私がどうしてこの世界に来たかを……そう言えば、どこまで話して良いのかしら……?」
女神『安心して。伝えてはいけないことは私がストップをかけるから』
大鳳「……!」
大鳳(頭の中に、女神様の声が……はい、分かりました)
大鳳「……じゃあ、まず――」
――
大鳳「………」
大鳳(それから提督君達に『天界の存在』や『この世界は創造神様によって作り出されたこと』等、私に関することを話せる範囲で簡単に伝えた)
大鳳(本当なら隠しておくべきことだけど、女神様は『仮に12周目提督が周囲に話したところで頭がおかしくなったと思われるだけ』と言っていた)
大鳳(まぁ、確かにそうだと思う。いきなり『天国や神様が存在する』と言われても、恐らく大多数の人間は信じないだろうから)
大鳳「……もちろん、伝えた情報はそれだけじゃない」
大鳳(最も重要な情報……私が提督君の元へ現れた、その理由も打ち明けた。正直、これが1番話しづらいことだったけど……)
今回はここまでです。
誰やねん愛法乙
――
大鳳「――という訳なの」
初春「……まさか、そんなことがあったとは」
石垣「………」
提督「………」
提督(……そう、だったんだ。僕は、あの日の事故で……本当は、亡くなっていたはずで……)
提督(それを、この人が……天使様が、救ってくれて……そのお陰で、僕はこうして……)
提督(だけど、感謝の気持ちと同じくらい……お姉ちゃんのことも、助けて欲しかったという気持ちも……)
提督「……っ!」フルフル
提督(ダメだよ、僕……そんな風に考えちゃ……!天使様が助けてくれなかったら、どうなっていたか分からないのに……!)
提督(でも、どうしても頭に思い浮かんじゃう……いっそのこと、僕よりもお姉ちゃんを……だから、そんな考え方はっ……!)
石垣「………」チラッ
初春「………」チラッ
提督「……っ」グッ…!
大鳳「……ごめんなさい。私があの時、提督君以外の子に目を配っていなかったせいで……」
提督「っ!?い、いえ、そんな……助けてくれて、ありがとうございます……」ペコッ
石垣「……弟のことを助けてくれて、ありがとうございます」ペコッ
大鳳「………」
石垣「……そんな、悲しそうな顔をしないで下さい。私は、貴女のことを……恨んでいませんから」
大鳳「……!」
石垣「本来なら、私も提督も死んでしまっていたところを……提督だけでも、助けてくれたんです」
石垣「それだけでも、本当に感謝しています。ですから、私のことは……気にしないで下さい」
大鳳「………」
大鳳(石垣ちゃん……)
初春「わらわからも礼を言わせて欲しい。提督を救ってくれて、本当にかたじけない……!」
大鳳「………」
大鳳(……初春ちゃんは良いとして、石垣ちゃん……まだ幼いのに、とても強い子ね)
大鳳(私がこの子くらいの歳だったら、きっと……『どうして私のことも助けてくれなかったの!?』と騒いだかもしれないから)
提督「………」
提督(……やっぱり、お姉ちゃんには敵わないよ。僕なんかより、よっぽど立派で……強くて……)
短くて申し訳ございませんが、今回はここまでです。
>>420
またタイプミス……度々すみません。『愛法→大鳳』です。
――
大鳳「………」
大鳳(……その日以来、私は提督君達と一緒に過ごすことになった)
大鳳(まぁ、もし断られたとしても……その時は、姿を消して傍にいるつもりだったけど)
大鳳(でも、提督君は快く私を迎え入れてくれた。それどころか、命の恩人として慕ってくれた)
大鳳(石垣ちゃんのことを考えると、最初は後ろめたかったけど……当の本人が『気にしないで』と言ってくれて……)
大鳳「………」ギュッ…
大鳳(2人が良い子だったからこそ……私は、提督君達と家族同然の仲になることが出来た)
――12周目提督実家・自室
提督「………」カキカキ
初春「……しっかし、わらわ達が創造神とかいう者に作られた存在とはのう」
石垣「……やっぱり、実感が湧きません」
大鳳「う~ん……そう言われても、私からはそう説明するしかないのよね」
大鳳(世界がどのようにして生み出されるかは、天使の段階では私達もそこまで深く教わる訳じゃないし……)
初春「まぁ、それはそれとしてじゃ。貴様、ずっと提督のことばかり眺めているが……本当にそれだけなのじゃな」
大鳳「どういうことですか?」
石垣「てっきり、天使なので……その、神様の力とか、そういうのを使うものかと……」
大鳳「……前にも説明したけど、本来なら私はこの世界に必要以上に干渉してはいけないことになってるのよ」
大鳳「だから、提督君自身がとてつもない災難に見舞われた時以外は……余計な干渉は規則で禁止されているわ」
初春「難儀なものじゃな、その規則とやらは……」
石垣「天使の世界でも、やっぱりルールはあるんですね……」
大鳳「……天界の人々も人間も、規則が無いと暴走する人が現れるのは同じということよ」
提督「………」カキ…
大鳳「……提督君、もう宿題が終わったの?」
提督「……大鳳様」
大鳳「はい?」
短くて申し訳ございませんが、今回はここまでです。
スランプなのか、プロットを作っておいたにもかかわらず、文章が中々思い浮かびません(白目)。
提督「その、僕を助けたことが原因で……ずっと僕につきっきりなのは、申し訳ないです」
大鳳「そんなことないわよ。私が勝手にやってしまったことだから、貴方が責任を感じることは……」
大鳳(それに、提督君は同年代の子供達と比べて大人びているし……自分から問題を起こさないから、見守っている側としても安心出来るもの)
初春「そもそも、提督につきっきりというのはわらわ達も同じじゃ」
提督「確かにそうなんですけど……でも、何と言うか……」
石垣「……私達は好きでやってることだけど、大鳳様は罰でやらされてる状況だから気になっちゃう」
提督「……!」
大鳳「……!」
石垣「提督が言いたいのは、そういうこと……?」
提督「………」コクリ
大鳳「えっと、確かに罰と言えば罰だけど……私は別に嫌々やってる訳じゃ……」
初春「ふむ……なら、この世界での暮らしを存分に満喫するというのはどうじゃ?」
大鳳「……はい?」
初春「罰さえ遂行していれば、天界とやらから咎められることはないんじゃろう?」
大鳳「それは、まぁ……」
初春「天使の寿命は知らぬが、少なくとも人間よりは長いと見た」
初春「そこでじゃ。提督を見守るだけでなく、少し長めの旅行気分で過ごしても……バチは当たらないと思うがの」
大鳳「………」
大鳳(流石にそれは……仮にも罰を受けている身の私が、ここでの生活を純粋に楽しむというのは……)
提督「……僕も、初春様の考えに賛成です」
大鳳「……!」
提督「僕のせいで、大鳳様の自由がないというのは……やっぱり、申し訳ないですから」
大鳳「でも……」
石垣「……大鳳様は、提督の幸せを守る為にここにいるんですよね?」
大鳳「え?う、うん。そうだけど……」
石垣「それなら、出来る範囲で提督の望みを聞いてあげるのも……提督の幸せを守ることに繋がりませんか?」
初春「同感じゃな」
大鳳「う、う~ん……」
提督「大鳳様……」
大鳳「………」
大鳳「……分かったわ」
提督「……!」パァッ
大鳳「提督君や、石垣ちゃん達からそこまで言われれば……断れないもの」ニコ…
提督「あ、ありがとうございます……!」ペコッ
大鳳「ううん、お礼を言うのは私の方よ。提督君、石垣ちゃん、初春ちゃん……私の為にそこまで考えてくれて、ありがとう」
石垣「いえ、そんな……」
初春「わらわは提督にとっての幸福を第一に考えただけじゃ。礼はいらぬ」
大鳳「……もしかして、初春ちゃんってツンデレ?」
初春「はて、つんでれとな?」キョトン
大鳳「………」
初春「な、何じゃ、その目は。わらわが何か変なことを言ったか?」
大鳳「いや、やっぱり古くから存在する妖怪なんだなって……現代の知識に疎いところとか」
初春「……もしかしなくとも馬鹿にしておるな?」
大鳳「え?いや、そんなつもりは……ただ、珍しいと思っただけで」
初春「問答無用じゃ!生意気な口を聞くのはこの輪か?それとも羽根か?」
大鳳「ちょっ、やめて!折角女神様から貰った天使の明石なのに!あぁっ!そんな引っ張らないで!取れちゃう!取れちゃうからぁ!」
提督「あわわっ、は、初春様、大鳳様……その、落ち着いて……」オロオロ
石垣「……いや、止めなくて良いと思う」
提督「え?でも……」
石垣「ほら、2人をよく見て?」
提督「……?」チラッ
大鳳「やったわね!それなら私だって、貴女の耳を触っちゃうんだから!」
初春「こ、これ!やめないか!そこはわらわが許した者のみ触れられるのじゃぞ!?」
大鳳「先にリングと羽根を引っ張ったのはそっちでしょう!?」
初春「それは貴様がわらわを馬鹿にするからじゃ!」
ワーワー ギャーギャー
提督「………」
石垣「大鳳様、さっきより遠慮がなくなってるみたいだし……きっと、私達の言葉でリラックス出来たと思うから……」ニコッ
提督「……うん。お姉ちゃんの言う通りかも」ニコッ
今回はここまでです。
おつおつ
天使の明石というクリティカルな二重の意味の誤字笑った
大鳳様…今ではすっかり満喫なされておる
――
大鳳「………」
大鳳(あまり気が進まない提案だったけど、提督君の望みだとすれば……無碍にすることも出来ない)
大鳳(それに、女神様にも相談したら『あの子が望んでいることだし、無暗に干渉しないなら大丈夫』と言ってくれた)
大鳳(その日から、私は提督君や他の人々に影響を与えない範囲で……この世界での暮らしを満喫することにした)
大鳳(といっても、今まで通り提督君達以外の人々の前には姿を現すことはしない。これは本当に気をつけるようにした)
大鳳(うっかり姿を見せて大騒ぎになってしまえば、また女神様や創造神様に負担をかけることになっちゃうから……)
――早朝・自室
提督「……ん」パチッ…
提督(そろそろ起きないと……)ムクリ…
石垣「……おはよう、提督」フワフワ…
初春「よく眠れたか?」
提督「はい……おはようございます、初春様……お姉ちゃんも、おはよう……」グシグシ…
大鳳「ふわぁ……おはよう、提督君……今日も早起きね……」ムクリ…
提督「おはようございます、大鳳様……」
初春「貴様も律儀じゃな。睡眠を必要としないと言っておった割には……」
石垣「……提督の生活サイクルに合わせて、睡眠を取ってますもんね」
大鳳「私はあくまでも提督君を見守る存在。だからこそ、私の都合に合わせて貰う訳にはいかないもの」
初春「それで貴様が提督の過ごし方に合わせることにした、とな?」
大鳳「そういうこと」
提督「……ごめんなさい。僕の為に……」
大鳳「何度でも言うけど、提督君は気にしないで?私が好きでやってることだから」ニコッ
提督「大鳳様……」
大鳳「じゃあ、私は日課の運動に行って来ます!1時間くらいで戻るから!」ビュンッ!
提督「はい。お気をつけて……」
初春「……相も変わらず、目にも止まらぬ速さじゃ」
石垣「あの速さで1時間だと、一体どこまで飛んで行くつもりでしょうか……?」
――1時間後
提督「………」カキカキ…
提督(……今日の予習はこれくらいで良いかな。さて、そろそろ朝ご飯を……)
大鳳「ただいまー!」フワフワ…
提督「あ、お帰りなさい……」
初春「今日はどこまで飛んで行ったのじゃ?」
大鳳「軽くアンドロメダ銀河の中心部まで!」
提督「あ、アンドロメダ……!?」
初春「あんどろめだ?」キョトン
石垣「そんな気の遠くなるほどの距離を1時間で……!?」
大鳳「ふふっ」
大鳳(そもそも、天界から地球へ向かうまでの距離はもっと遠いもの。これくらいの移動は天使なら確実にこなせないと)
――15分後・リビング
提督「……本当に、良いんですか?」
提督(天使様は、この世界にいる間はご飯を食べなくても平気らしいけど……やっぱり、僕だけ食べるのは……)
大鳳「えぇ、私のことは気にしないで。食費をかさませる訳にはいかないもの」
初春「同感じゃな」
石垣「………」コクリ
提督「……分かりました。いただきます……」モグモグ
大鳳「………」
初春「………」
石垣「………」
大鳳(……提督君のお母さんは、今日も仕事で家にいない)
初春(……こればかりは仕方ないことじゃ)
石垣(提督の為、そして、自分達の生活の為だから……)
大鳳(だからこそ、こうして私達が傍にいることで……)チラッ
石垣(……提督に、寂しい思いをさせないようにする)チラッ
初春(親代わりにはなれずとも、話し相手にはなれるはずじゃ)チラッ
提督「………」モグモグ
提督(……やっぱり、お姉ちゃん達がいてくれると安心する。"あの時"は、寂しかったから……)
今回はここまでです。
>>433
Oh……何度もすみません。『明石→証』です(白目)。
――学校・教室
先生「この時代は、まだ科学が未発達だったこともあって……」
提督「………」
大鳳『………』ジー
大鳳(家はもちろん、学校でも遠足でも……私は常に、提督君を見守る義務がある)
大鳳(だからこうして、提督君のプライベートを侵害しない範囲で……この子の傍についていないといけない)
大鳳『……ふふっ』
大鳳(でもそれは、私にとって充実した時間と言える。こうして、提督君が少しずつ成長していく様子を間近で眺められるもの♪)
大鳳(自分が救った子が生きている。本来ならなかったはずの歴史を刻んでいる。そのことが、凄く嬉しくて……)
先生「今では当たり前とされることでも、当時は神様や妖怪の仕業だと考える人もいたんだ」
提督「………」チラッ
初春『……当たらずとも遠からず、じゃな。単なる自然現象もあれば、怪異が引き起こした超常現象も存在する』フワフワ…
石垣『そもそも、私達が存在している時点で……今の科学でも解明出来ない現象は、沢山あると思う』フワフワ…
大鳳『まぁ、そのどれもが創造神様がこの世界をお作りになった時に"設定"したものなんですけどね』フワフワ…
提督(そうなんだ……もっと、知りたいかも……)
先生「……提督」
提督「……え?」
大鳳達『……!』
先生「ここはテストで出題するところだぞ?余所見せず、しっかり聞いておくように」
提督「あっ、ごめんなさい……」
初春『……すまぬ』
石垣『ごめんね?気を散らせちゃって……』
大鳳『その、ごめんなさい……』
提督(う、ううん!全然気にしてないよ!先生の授業と合わせて、凄くためになるお話を聞けたから……!)アセアセ
提督「……神様に妖怪、か」
提督(もっと、色々なお話を聞きたい……もっともっと、知りたい……!)
――
大鳳「………」
大鳳(こんなことを言うのは不謹慎かもしれないけど……提督君と過ごした日々は、凄く楽しかった)
大鳳(罰を受けたお陰で、私は提督君と一緒の時間を過ごすことが出来た)
大鳳(私達の話を興味深そうに聞く提督君。私達に笑顔を向けてくれる提督君……これまで、沢山の提督君を見せて貰った)
大鳳(そのまま数年の時が流れて……提督君は、自分の進路について真剣に考え始めた)
大鳳「……まさか、今の道に進むことになるとは思わなかったけどね」クスッ
――約数年後・リビング
提督(中学生)「………」カキカキ
大鳳「………」
大鳳(オカルトや神話の研究職に就きたい、か……やっぱり、私達が傍にいる影響かしら)
提督「……よし、数学はこれくらいで良いか。次は歴史に取り掛からないと……」カキカキ
初春「……いくら受験とやらが迫っているからといって、無理は禁物じゃぞ?」
提督「はい、分かっています」カキカキ
石垣「提督はいつもしっかり勉強してるから、いつも通りにやれば大丈夫だと思う」
提督「ありがとう、姉さん。でも、油断して不合格になるのは避けないと……」カキカキ
大鳳「………」
大鳳(……女神様。これって、他の人間の人生に多大な影響を与えてしまったりしませんよね?)
大鳳(私としては、提督君が自分で決めた道を……この子の選択を、尊重してあげたいんです)
女神『う~ん……本当はやめておくべきと言うところなんだけど、12周目提督の幸せは正しく研究者になることだものね……』
女神『……黙々と研究するだけなら、下手に目立つ職種になるより影響力は小さいか』
大鳳(それじゃあ……!)パァッ
女神『ただし!貴女の能力を駆使して、この子自身や他人への影響が良くも悪くも最小限になるよう努めること。良いわね?』
大鳳(はい、分かりました!ありがとうございます、女神様!やったわ!これで……!)
提督「……大鳳様?」
大鳳「……え?」
初春「急に笑みを浮かべ出して、一体どうしたんじゃ?」
大鳳「いえ、何でもないわ。何でも……ふふっ♪」
提督達「……?」
大鳳(提督君には、純粋な気持ちで夢を目指して欲しい。下手に他人への影響力を意識して、受験に落ちちゃったら大変だもの)
大鳳(大丈夫。貴方の夢を邪魔する人は、私が上手く退ける。だから安心して、夢に向かって努力して下さいね……?)
今回はここまでです。
――
大鳳「………」
大鳳(普段から真面目に勉強していることもあって、提督君は受験も難なくこなしていった)
大鳳(とはいえ、私もただあの子のことをただボヤ~っと眺めていた訳じゃない)
大鳳(細心の注意を払いながら、『不具合』を増やさない範囲で……提督君に降りかかる不運を、可能な限り払い除けた)
大鳳(といっても、僅かに干渉した程度だけどね。試験前日に体調を崩さないようにするとか、自転車に乗っている時に事故に遭う可能性を0にするとか……)
大鳳「……同じ失敗は許されないもの」ポツリ…
大鳳(本来なら、私がこうして力を行使すること自体……極力避けるべきなのは分かってる)
大鳳(でも、そもそも提督君が元気に暮らしていることがイレギュラーである以上……既に元の歴史からズレが生じている)
大鳳(だからこそ、女神様と相談しながら……提督君の人生に悪影響を与えないようにしつつ、『不具合』を最小限に抑えられるよう努めた)
大鳳「……私、いえ、私達のしたことは、きっと無駄じゃなかった」
大鳳(そう思えるのは、提督君が……夢を叶えたから。あの子の努力に比べれば、私の力なんて……微々たるものだから)
――12周目提督実家・自室
提督(高校生)「………」つPC カタカタ
大鳳「あれ?提督君、またパソコン作業?課題はもう終わったはずじゃ……」
提督「いえ、これは課題ではなくて……今まで大鳳様達から教わったことを、自分なりにまとめているんです」カタカタ
大鳳「それって、天界や天使についてのこと?それとも、この世界の成り立ちとか?」
提督「基本的には全てです。もちろん、この内容を他の人々に見せることはしません」カタカタ
提督「大鳳様達から教わったことをしっかり記憶に残す為、そして、後でいつでも確認出来るようにする為ですね」カタカタ
初春「相変わらずまめじゃの……」
提督「いえ、そんな……」カタカタ
石垣「……そこが提督の良い所」ニコッ
提督「姉さんまで……」カタカタ
大鳳「石垣ちゃんの言う通りね。私達は、提督君の真っ直ぐな所……好きだもの」ニコッ
提督「……///」カタ…
初春「おや?手が止まっておるぞ?」ニヤニヤ
石垣「もしかしなくても、照れてる……?」ニコニコ
大鳳「そういうところも、可愛くて好きですよ?」クスクス
提督「も、もうやめて下さい……///」
大鳳「ふふっ♪」
大鳳(本当に、可愛い……♪)
――約10年後・12周目大学
提督(20代後半)「………」つPC カタカタ
大鳳「今日も資料作り?それとも論文?」
提督「両方ですね。ゼミを任されたからには、これまで以上にしっかりしたものを作らないといけませんから」カタカタ
大鳳「ふふっ……高校、大学、そして大学院を卒業して准教授になっても……提督君の真面目な所は変わらないわね」クスッ
提督「その、大鳳様……僕ももういい年なので、君付けで呼ぶのは……///」
大鳳「そう言われても、私にとってはずっと見守ってる年下の男の子だから」
提督「うぅ……///」
初春「どうせ他人には聞こえない会話ではないか」
石垣「そんなに気にすること、ないと思う……」
提督「確かに、そうなんですけど……///」
大鳳「そうやって赤くなっちゃうところも、やっぱり変わってませんね♪」ギュッ
提督「……///」
大鳳「……♪」
大鳳(……ほんの少し前までは小さな体だったのに、今じゃ私の身長を追い抜くくらいになっちゃった)
大鳳(でも、それだけ提督君が成長したということよね。自分が救った男の子が、こんなに立派になってくれるなんて……)
提督「た、大鳳様……あの、そろそろ……///」
大鳳「……え?」
初春「……いつまで提督を抱き締めているつもりじゃ」ジトー
石垣(大鳳様、ずるい……)ジー
大鳳「……もう少しだけ♪」ギュッ
提督「……///」
初春「駄目じゃ!いい加減離れぬか!」グイグイ
石垣「提督が、作業に集中出来ませんから……!」
大鳳「お断りします~!」ギュッ
提督「うぅ……///」
――
大鳳「………」
大鳳(この時には、私はもう……提督君と、本当の意味で家族になれていたと思う)
大鳳(石垣ちゃんや初春ちゃんのことも、一緒に提督君のことを見守る家族兼仲間のような関係を築けたと思っている)
大鳳(いつも4人で一緒にいることが当たり前になって、時には自分が天界からやって来た天使だということも忘れるほどに……)
大鳳「……いや、今は『5人』ね」クスッ
大鳳(今から少し前だったっけ。提督君が、山風ちゃんを連れて帰って来たのは……)
――12周目提督家・リビング
提督「………」つPC カタカタ
山風「………」スリスリ
大鳳「山風ちゃん……そろそろ交代してくれませんか?」
初春「提督の膝上は、わらわのみに許された特等席だというのに……」
大鳳「いや初春ちゃんだけの席じゃないから」
山風「……もう少しだけ、ダメ?」
提督「僕は構わないけど……」カタカタ
山風「……ありがと」スリスリ
石垣「……初春様、大鳳様。後10分だけ待ってあげてくれませんか?」フワフワ…
大鳳「………」
初春「………」
初春(……石垣がそう言うなら、我慢するしかないのじゃ)
大鳳(話を聞いた限りでは、山風ちゃんはずっと寂しい思いをしてきたみたいだし……)
山風「……義兄さん、あったかい」スリスリ
提督「………」ナデナデ…
石垣「………」ニコ…
大鳳「む……」
初春「………」
大鳳(頭では、山風ちゃんの事情を理解してる……理解はしてるんだけど……)
初春(提督の膝上を独占されると、やはり『次はわらわが良い』という気持ちが湧いて来るのう……)
――現在・12周目提督家
大鳳「………」
大鳳(えっと、まぁ色々なことがあったけど……私は山風ちゃんを、家族兼仲間として歓迎している)
大鳳(山風ちゃんも含めた5人での日々は、本当に……天界にいた頃よりも、ずっと充実した時間だったもの)
大鳳「………」チラッ
提督「………」
石垣「………」フワフワ…
初春「………」
大鳳「……ずっと、提督君達と過ごす時間が続いて欲しい」ポツリ…
提督達「……!」
大鳳(それが私の、紛れもない本心……この考えは、きっと変わることはないと思う)
大鳳(提督君がいて、石垣ちゃんがいて、初春ちゃんに山風ちゃん……そして、その中に私もいて……)
大鳳(この5人で過ごす日々は、私にとって……かけがえのない宝物だから)
大鳳(もちろん、いずれは死別という別れが待ち受けている。ただ、提督君のことだから……)
大鳳「………」
大鳳(いや、そんな先のことを考える必要はまだない。今、この時間を大事にしないとね)
提督「………」
提督(大鳳様は、そこまで僕達のことを……僕達との日々を、大切に思ってくれているんだ……)
提督(今の言葉は、凄く……嬉しかった。大鳳様にとって、僕が重荷になっていないだけでもありがたいのに……)
提督「……僕も同じです」
大鳳「……!」
提督「大鳳様達と過ごせる時間が、ずっと続いて欲しいと思っています……ずっと、ずぅっと……」
提督(それは叶わない願いなのは分かってるけど……せめて、僕がこのまま年を重ねて、いつか亡くなるその時までは……)ギュッ…
大鳳「………」
大鳳(……安心して、提督君。貴方の、その願い……全力で叶えてみせます。貴方の幸せは、私が……私達が、守りますから……!)
初春(……わらわも同感じゃ。提督はもちろん、他の3人との時間も……今となっては、当たり前の日常になったからの)
石垣(提督や、大鳳様達と一緒にいられるのは……私にとって、凄く幸運なことだから……)
今回はここまでです。これで大鳳の回想パートが全て終了しました。
次回から本編に戻ります。
22:30~23:30頃開始予定です。
始めます。
~ 6月2週 ~
――12周目大学・キャンパス内
モブ学生1「なぁ、来年のゼミ選びはどうする?」スタスタ…
モブ学生2「12周目提督教授の所にするつもり」スタスタ…
モブ学生1「お前もか。先輩からおすすめの講義だと聞いて取ってみたけど、あの教授の話は実感がこもってて頭にどんどん入って来るんだよな」
モブ学生2「そうそう。他の講義も悪くはないんだけど、12周目提督教授の講義は頭1つ抜けてるというか……」
提督「………」スタスタ…
モブ学生1「あっ、12周目提督教授!」
提督「……君達は確か、最前列で話を聞いてくれていた学生さんだね」
モブ学生2「覚えてくれていたんですか?」
提督「もちろん。講義に参加してくれる学生さんの顔や名前は、出来る限り頭に入れるようにしてるから」ニコッ
モブ学生2(マジで?結構な人数がいたと思うんだけど……)
モブ学生1「あの、教授のゼミではどんなことをやってるんですか?」
提督「講義の内容を更に深く追求した感じかな。学生さん達が特に興味を持った分野を、各自で研究して貰ってるんだ」
モブ学生2「なるほど……」
モブ学生1「その、教授のゼミは毎年倍率が高いと聞きました。なので、入れるか分かりませんけど……」
モブ学生2「もし合格出来たら、僕達の研究も見てくれますか?」
提督「もちろんだよ。でも、僕の講義に興味を持ってくれるのは嬉しいけど、他の勉強も疎かにならないようにね?」
モブ学生1・2「はい!」
初春『……この流れも、毎年お決まりになったのう』ニヤニヤ
大鳳『提督君が准教授になって以来、講義もゼミもずっと人気だものね』クスッ
石垣『弟が立派になってくれて、私も嬉しい……』ニコ…
提督「……///」
提督(やっぱり、面と向かって褒められるのは……まだ恥ずかしいかも……///)
↓1初春のコンマ 親愛度:87/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:85/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:64.5/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
石垣は何をしている?もしくは提督と石垣は何をしている?
23:13以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:17までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※石垣の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※それだけでなく、憑依やポルターガイスト等、幽霊特有の能力は使えないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――12周目大学・ゼミ室
提督「………」つ弁当 モグモグ
石垣『……美味しい?』
提督「うん、凄く。やっぱり、山風が作ってくれるお弁当は格別だよ」ニコッ
大鳳『ふふっ、愛情が詰まってますもんね』フワフワ…
初春『いつの時代も、真心を込めた料理に勝るものはないからのう』フワフワ…
提督「同感です。身をもって実感しましたから」
石垣『帰ったら、山風にお礼を……』
ガタッ… ガタッ…
石垣『……?』チラッ
提督「今、何か物音が……」チラッ
初春『向こうから聞こえたが……』チラッ
大鳳『部屋の窓は閉まってるから、風ではなさそうだけど……』チラッ
ガタッ… ガタッ…
石垣『……私、ちょっと隣の部屋を見て来るね』スーッ…
石垣(万が一、不審者がいたとしたら……一刻も早く、提督を安全な場所に誘導しないといけないから……)
石垣『………』スゥッ…
石垣(幽霊だから誰にも気付かれないし、壁もこうやってすり抜けてしまえば……)
「ちょっ、声、漏れ……っ!///」
石垣『……え?』
モブ学生1「お、お前が悪いんだぞ!誘って来るから……!///」
モブ学生2「だ、だって、最近シてなかったから……んうっ!///」
石垣『………』
モブ学生1「くっ!も、もう出る……!///」
モブ学生2「だ、出してっ!今日は大丈夫な日だからっ!そのまま出してぇっ!///」
石垣『………』スーッ…
石垣『………』スゥッ…
大鳳「あっ、戻って来ましたよ」
初春『どうじゃ?物音の正体は掴めたか?』
石垣『………』
提督「姉さん、どうし……ハッ!?」
提督(まさか、本当に怪しい人が隣室に……)
石垣『………』
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:石垣「他学部生がヤってた」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:石垣「……カップルがイチャついてた」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:石垣「……ずるい」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
01→10:ニア ストレートに伝える 1×1.0=1 1+64.5=65.5/100
石垣『他学部生の人達が、その……部屋の中で、いかがわしいことしてて……///』
提督「………」
初春『ほう』
大鳳『えっ……!?///』
提督「………」
石垣『と、とりあえず不審者ではなかった……いや、ある意味不審者かも……?///』
提督「……この話題はやめよう。僕達は何も見聞きしなかったことに……」
初春『激しかったか?』
提督「は、初春様……!?」
石垣『……///』コクリ
初春『やはりな。こちらの部屋まで音が響くほどじゃ』
大鳳『ほ、掘り下げなくて良いでしょう!?///』
提督「あ、あの……」
初春『貴様も山風と同じく初心じゃな。たかがそやつらが交尾しとったところで何を恥じらう必要が……』
大鳳『貴方が冷静過ぎるだけよ!///』
提督「初春様、大鳳様!お願いですから、その話はもうやめて下さい!これ以上は姉さんが……」チラッ
石垣『うぅっ……///』
初春『……おぉ、すまぬな。わらわとしたことが、つい……』
大鳳『あっ……ご、ごめんね?石垣ちゃん。そこのえっちな狐さんのせいで……』
初春『誰がえっちな狐さんじゃ……ところでえっちとはどういう意味じゃ?』
石垣『……///』
石垣(さ、流石に壁を覗いていきなりハッスルしてるのは予想出来なかった……ご近所さんなら、今更驚かないけど……///)
石垣(やっぱり、遠回しな言い方にした方が良かったかな……でも、提督に嘘はつきたくなかったし……///)
石垣(……大鳳様はともかく、初春様はそういうことに耐性あり過ぎだと思う。どうして、あんな話を平気な顔で聞けるの……?///)
提督「………」
提督(正直、僕もこういう話を聞くと……多少なりとも、興味を持ってしまう。だけど、姉さん達の前でそんな姿は見せられない……!)
短くて申し訳ございませんが、今回はここまでです。
お付き合い頂きありがとうございました!それではまた次回の更新でお会いしましょう。
22:00~23:00頃開始予定です。
始めます。
~ 6月3週 ~
――12周目提督家までの道
提督「………」スタスタ…
山風「………」スタスタ…
提督(流石に暑くなってきたかも……)つタオル フキフキ
山風「……義兄さん、大丈夫?」
提督「え?」
山風「さっきから、沢山汗かいてるけど……」
提督「あぁ、ちょっと暑くてさ……」
山風「……やっぱり」
山風(私はもう妖怪だから、どんな暑さや寒さも平気だけど……義兄さんは違う)
提督「これくらいなら、タオルで拭けば何とかなるからさ」フキフキ
山風「……うん」
山風(だから、熱中症になったり……風邪をひいてしまわないか不安で……)
大鳳『油断は禁物ですよ!』ズイッ
提督「……!」
初春『そうじゃ。まだ6月だからと舐めていたら痛い目を見ることになる』フワフワ…
石垣『こまめな水分補給は必須。そろそろエアコン……ううん、せめて扇風機は出すべきだと思う』フワフワ…
山風「……私も同感。今日の夜ご飯、何か冷たいものを作るね」
提督「皆……ありがとう」
提督(姉さんも、山風も、初春様も、大鳳様も、こうして僕のことを気にかけてくれる……その優しさが、心に染み渡って……)
↓1初春のコンマ 親愛度:87/100
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:85/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:65.5/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
初春は何をしている?もしくは提督と初春は何をしている?
22:45以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:49までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※初春の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――12周目提督家・リビング
テレビ『専門家によると、地球に隕石が衝突する確率は――%だな』
テレビ『そうなのね。私の予想より高い確率だわ』
提督「………」つPC カタカタ
大鳳「この機械音声……最初は違和感があったけど、聞いている内に癖になってくるような」
石垣「……分からなくもない、ですね」
山風「……こんな大きな隕石が落ちて来たらと思うと、ゾッとする」
初春「確率というのはよく分からぬが、そんなことはまずあり得んのじゃろう?」チラッ
大鳳「当たり前じゃない!そんな簡単に創造神様がお作りになった世界が滅んでたまるものですか!」
提督「………」カタカタ
初春「しかし、地球最後の日という話そのものは中々興味深いの」
山風「あまり、考えたくないことだけど……」
石垣(私はもう死んでるから、考えるとすれば提督の安全だけ……)
初春「……時に提督よ」
提督「はい、何でしょうか?」
初春「貴様はもし、地球が明日滅びるとすれば……何をしようと思う?」
提督「……難しい質問ですね」
初春「ただの雑談じゃから、気を楽にして考えると良い」
大鳳「初春ちゃんならどうするつもり?」
初春「決まっておる。己の力を全て行使して、提督が生き残れる方法を探すじゃろうな」
大鳳「そうよね!私も因果律を操って……いや、それより天界に戻って女神様と相談する!それで、何とか提督だけでも生き残れるようにして貰って……」
石垣「……私には、祈ることしか出来ないかな。提督だけでも何とか助かることを」
石垣(もしくは、出来るだけ苦しまずに命を落として……私と同じ、幽霊になってくれることを……)
山風「……義兄さんを抱き締めて、地球の崩壊から守るくらいしか出来ない。私、初春や大鳳と違って……凄い力は使えないから……」
提督(皆……)
初春「っと、わらわ達ばかり話し込んですまなかった。話を戻して、提督なら何をするつもりじゃ?」
提督「………」
親愛度上昇率判定:提督の答えは?
01~49:提督「何も考えられないかも」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:提督「せめて、皆といつも通り過ごすことを考える」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……嫌だ」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
初春「このままわらわが一番乗りじゃ!」
大鳳「私だって負けないわよ!」
石垣「私も、まだ可能性は……!」
山風「………………………………………………………………」
短くて申し訳ございませんが、今回はここまでです。
お付き合い頂きありがとうございました!ここからまたしばらく初春の回想パートが続きます。
少しずつでも書き進めていきますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
03→30:この幸せを失いたくない(※リーチ到達の為、ゾロ目と同じ展開にしました) 6×1.0=6 6+87=93/100 <リーチ!>
提督「………」
提督(地球が滅びてしまえば……きっと、僕だけが死んでしまうことになる)
提督(いや、姉さん達が死なずに済むのは、凄く嬉しい。僕だって、"もう"大切な人を失いたくない……)
提督(でも、僕が命を落とせば……姉さん達と離れ離れになるかもしれない。僕だけ、消えてなくなってしまうかもしれない……)
提督「……嫌だ」
石垣「え……?」
提督「それだけは、嫌だ……」
山風「義兄さん……?」
提督「地球が滅亡すれば、姉さん達と……一緒にいられなくなる……」
提督「そんなの、耐えられない……僕だけ、死んでしまうなんて……絶対に、嫌だ……!」
初春達「……!」
提督「………」
初春(軽い雑談のつもり、だったのじゃが……)
大鳳(そこまで、重く受け止めるなんて……)
初春「……提督」スッ…
初春(じゃが、それは――)
初春「………」ダキッ…
提督「……!」
初春「……すまなかった。仮定の話とはいえ、貴様を……否、"そなた"の心を締め付けることになってしまって……」ナデナデ…
提督「初春、様……」
提督(温かい……初春様の温もりが、伝わって来る……安心感と安らぎで、包まれていく……)
初春「安心せい。わらわは……わらわ達は、何があってもそなたから離れることはしない」
初春(――それだけ、わらわ達のことを真剣に考えてくれている証じゃ)
初春「………」ギュッ…
初春(ここまでわらわ達のことを……わらわのことを、心から慕ってくれた者は……今まで、誰1人としておらんかった)
初春(だからこそ、わらわも人間に強く思い入れを抱くことはなかったのじゃが……)
初春「……まさか、わらわがのう」ポツリ…
提督「……?」
初春(人の子に、恋心を抱いてしまうとは……提督のことを、家族としてではなく……愛する者として……)
初春「………」
初春(今でこそ、こうしてわらわ達は提督と共に平穏な日々を送れているが……)
初春(その平穏が、一時的に……壊れてしまったことがある)
初春(10年……いや、もっと前か。忘れもしない、"あの日"……)
――15年以上前・公共バス内
ワイワイ ガヤガヤ
提督(※小学生)「~♪」
石垣(※小学生)「提督、楽しかった……?」
提督「うん……♪」ニコッ
山風「私も……」ニコ…
初春『幼い頃の経験というものは、後に大切な思い出となる。今の気持ちを、忘れないようにすることじゃ』フワフワ…
提督「はい……!」
初春『ふふ……』
初春(提督も石垣も、山風も……全員、今日の遠足とやらを楽しめたみたいで何よりじゃ)ニコッ
キキィーッ!
初春『!?』
提督「わぁっ!?な、何!?」グラッ
石垣「うっ……!?」グラッ
山風「ば、バスが急にブレーキを……!?」グラッ
初春(提督達が姿勢を崩したぞ!?一体何が――)
――ドガシャアアアアアアァァァァァァンッ!!
――数分後
初春『………』
初春(て、提督達の乗っていたばすが……潰れて……)
通行人1「うわぁっ!?バスとトラックが衝突したぞ!?」
通行人2「救急車!いや先に警察か!?いや両方に電話しないと!」
ザワザワ… ザワザワ…
初春『……はっ!?』
初春(し、しまった!唖然としている場合ではない!提督達は!?提督達は無事か!?)キョロキョロ
提督「……うぅ」
初春『……!』
提督「痛た……一体、何が起こったの……?」ムクリ…
初春『提督っ!』
提督「……!」
提督(初春様……)
初春『良かった、無事じゃったか!提督の身に何かあれば、どうしようかと……』
提督「いや、それより……お姉ちゃんと山風は……!?」
初春『この近くにいるはずじゃ!一刻も早く見つけんと……!』
初春(山風は化け猫じゃから、普通の人間より丈夫なはず……しかし、石垣は……!)
提督「お姉ちゃん!山風!どこ!?どこにいるの!?」キョロキョロ
山風「………」
提督「山風!良かった、無事だったんだね……!」
初春(やはり生きておったか。ひとまずは安心じゃが、石垣の姿が見当たらぬ……一体、どこに……)
山風「………」
提督「……山風?」
初春『……どうしたんじゃ?』
山風「………」スッ…
提督「……ッ!?」
初春『なっ……!?』
石垣「」
提督「……う、そ」
初春『石……垣……』
提督「お、お姉ちゃん……ねぇ、お姉ちゃんってば……」ユサユサ
石垣「」
初春『………』
石垣(魂)『………』フワフワ…
初春(石垣の魂が浮かんでいる……つまり、石垣は……もう……)
提督「………」チラッ
初春『………』フルフル…
山風「………」フルフル…
提督「そん、な……」
山風「……っ」ジワッ…
初春『……っ』ギリッ…
石垣『………』フワフワ…
初春(わらわは、妖狐失格じゃ……あれほど慕ってくれた人間を、守ることさえ出来なかった……)
初春(それどころか、提督を悲しませてしまった……わらわが傍についていながら、こんなことに……!)
提督「お姉ちゃん……お姉ちゃん……うぅっ、あぁっ……!」ポロポロ
石垣「」
提督「うぐっ、ひっく……お姉ちゃん……やだぁ……死なないでぇ……えぐっ……!」ポロポロ
山風「………」ポロポロ
初春『……っ!』フルフル
初春(い、いや、ここで自分を責め続けるだけでは、更なる愚か者じゃ……まずは、石垣に謝罪せねば……)チラッ
石垣『………』フワフワ…
今回はここまでです。更新が滞ってしまい申し訳ございません。
改めてプロットと文章を読み直したのですが、>>497->>499の範囲で矛盾点がありました。
提督と初春が会話していますが、本来ならこの時点では初春は提督に姿を見せていません。
その為、まずは矛盾している箇所を修正した文章を投下します。
初春「………」
初春(今でこそ、こうしてわらわ達は提督と共に平穏な日々を送れているが……)
初春(その平穏が、一時的に……壊れてしまったことがある)
初春(10年……いや、もっと前か。忘れもしない、"あの日"……)
――15年以上前・公共バス内
ワイワイ ガヤガヤ
提督(※小学生)「~♪」
石垣(※小学生)「提督、楽しかった……?」
提督「うん……♪」ニコッ
山風「私も……」ニコ…
初春『………』フワフワ…
初春(提督も石垣も、山風も……全員、今日の遠足とやらを楽しめたみたいで何よりじゃ)ニコッ
提督「……また、来たいな」
石垣「それなら、お父さんとお母さんに連れて行って貰おっか……?」
山風「……良いと思う」
初春『よほど気に入ったみたいじゃな……』
初春(提督は特にはしゃいでおったからのう。これは近い内に、また同じ土地を訪れることに……)
キキィーッ!
初春『っ!?』
提督「わぁっ!?な、何!?」グラッ
石垣「うっ……!?」グラッ
山風「ば、バスが急にブレーキを……!?」グラッ
初春(提督達が姿勢を崩したぞ!?一体何が――)
――ドガシャアアアアアアァァァァァァンッ!!
――数分後
初春『………』
初春(て、提督達の乗っていたばすが……潰れて……)
通行人1「うわぁっ!?バスとトラックが衝突したぞ!?」
通行人2「救急車!いや先に警察か!?いや両方に電話しないと!」
ザワザワ… ザワザワ…
初春『……はっ!?』
初春(し、しまった!唖然としている場合ではない!提督達は!?提督達は無事か!?)キョロキョロ
提督「……うぅ」
初春『……!』
提督「痛た……一体、何が起こったの……?」ムクリ…
初春『提督っ!良かった、無事じゃったか……!提督の身に何かあれば、どうしようかと……』
提督「いや、それより……お姉ちゃんと山風は……!?」
初春『……そうじゃ、一息ついとる暇はない。2人を探さんと……!』
初春(山風は化け猫じゃから、普通の人間より丈夫なはず……しかし、石垣は……!)
提督「お姉ちゃん!山風!どこ!?どこにいるの!?」キョロキョロ
山風「………」
提督「山風!良かった、無事だったんだね……!」
初春(やはり生きておったか。ひとまずは安心じゃが、石垣の姿が見当たらぬ……一体、どこに……)
山風「………」
提督「……山風?」
初春(……どうしたんじゃ?)
山風「………」スッ…
提督「……ッ!?」
初春『なっ……!?』
石垣「」
提督「……う、そ」
初春『石……垣……』
提督「お、お姉ちゃん……ねぇ、お姉ちゃんってば……」ユサユサ
石垣「」
初春『………』
石垣(魂)『………』フワフワ…
初春(石垣の魂が浮かんでいる……つまり、石垣は……もう……)
提督「………」チラッ
山風「………」フルフル…
初春『………』
提督「そん、な……」
山風「……っ」ジワッ…
初春『……っ』ギリッ…
石垣『………』フワフワ…
初春(わらわは、妖狐失格じゃ……あれほど慕ってくれた人間を、守ることさえ出来なかった……)
初春(それどころか、提督を悲しませてしまった……わらわが傍についていながら、こんなことに……!)
提督「お姉ちゃん……お姉ちゃん……うぅっ、あぁっ……!」ポロポロ
石垣「」
提督「うぐっ、ひっく……お姉ちゃん……やだぁ……死なないでぇ……えぐっ……!」ポロポロ
山風「………」ポロポロ
初春『……っ!』フルフル
初春(い、いや、ここで自分を責め続けるだけでは、更なる愚か者じゃ……とにかく、まずは石垣に話しかけて……謝罪、せねば……!)チラッ
石垣『………』フワフワ…
※ここからが新規の文章となります。混乱させてしまい申し訳ございません。
初春『……石垣』
石垣『………』フワフワ…
初春『聞こえておるか?石垣……』
石垣『………』フワフワ…
初春『……返事がない、か』
初春(己の死に絶望したか、あるいは未だ意識を失っているのか……)
初春(せめて、一言でも謝罪したいと思っていても……意思疎通が出来ぬ……)
救急隊員達「君達!大丈夫かい!?」
初春『……!』
提督「うぅっ……」ポロポロ
山風「………」ポロポロ
救急隊員達「……!」
石垣「」
救急隊員達(この子は、もう……だが、幸い傍にいる2人は生きている。一刻も早く保護しなければ……!)
救急隊員達「……辛いかもしれないが、僕達と一緒に来てくれるかい?」
提督「お姉ちゃん……うあぁっ……」ポロポロ
山風「……っ」ポロポロ
救急隊員達(強引に連れて行くことも出来るが、相手はまだ幼い子供だ。可能な限り、そういうやり方は……)
山風「……義兄さん、行かなきゃ」ポロポロ
提督「……!」ポロポロ
山風「ここに、ずっといる訳にはいかない……から……」ポロポロ
提督「………」コクリ…
初春『………』
初春(石垣のことも気になるが……提督と山風、特に提督から目を離すことは出来ない……)
初春(すまない、石垣……また様子を見に来る。だからそれまで、ここで待っていて欲しい……)
石垣『………』フワフワ…
救急隊員達「見たところ、怪我はなさそうだが……念の為に病院へ来てもらう。ご両親にも、連絡を入れておく」
提督「………」ポロポロ
山風「……はい」ポロポロ
スタスタ…
初春『………』フワフワ…
――
初春「……っ」ギリッ…
初春(わらわは、提督達との心地良い日々を過ごしたせいで……完全に油断しておった)
初春(そのせいで、石垣の命を……これから長い人生を歩むはずだった、幼い命を……散らしてしまった)
初春(たとえ、石垣が"あのように言ってくれた"としても……絶対に、忘れてはいけないことじゃ……)
初春「………」
初春(それだけではない。あの事故が起こった後も……悲劇は、続いて……)
――数日後・12周目提督実家(旧)
初春『………』
提督「………」
山風「………」
父「石垣……どうして……」ブツブツ…
母「……いつまで塞ぎ込んでるつもり?」
父「石垣……石垣……」ブツブツ…
母「私だって、辛いけど……ずっと、部屋に籠っている訳にはいかないでしょう……?」
父「あぁっ……石垣……」ブツブツ…
母「ちょっと、聞いてるの……?ねぇってば!」
父「石垣……」ブツブツ…
母「いい加減に現実を見なさいッ!」
提督「……っ」ビクッ
山風「……っ」ビクッ
初春『………』
母「どれだけ悲しんでも、石垣は帰って来ないでしょ!?」ジワッ…
母「まさか、このまま仕事を休み続ける気なの!?私だって、悲しみを堪えて……皆の為に、家事してるのに……」ポロポロ
父「石垣……石垣……」ブツブツ…
母「……っ!もう知らない!」バタンッ!
提督「うっ……うぅっ……」ポロポロ
山風「……っ」ポロポロ
初春『……っ』ギリッ…!
初春(あの時、わらわが油断していなければ……せめて、わらわの加護で石垣の命を守れたかもしれぬのに……!)
――
初春「………」
初春(父は石垣を失った絶望で心ここにあらずとなり、母はそんな父に苛立ちを募らせていく……)
初春(そして、両親の絶望や負の感情を見せられて……提督と山風は、一層追い込まれていく……)
初春(このような光景は、何度も見てきたが……それはあくまでも、見守る立場としてじゃ)
初春(故に、人間達が嘆き、苦しみ、絶望しても……それほど感情を揺さぶられることはなかった)
初春(じゃが、今回は……これまでとは、訳が違う。強く思い入れを抱いた者が、わらわの目の前で……)
初春(その事実は、わらわの心を締めつけた。人間のように、感情に身を任せることが出来たとしたら……)
初春「………」
初春(その時は、きっと……叫びながら大粒の涙を零していたかもしれん)
初春(そう思っていた矢先に、更なる悲劇が訪れてしまった。そのせいで提督とわらわ、山風が……)
――12周目提督実家(新)・自室
初春『………』
母「……今日からここが、私と提督の家よ」
提督「………」
母「……ごめんね。私達の都合に、巻き込んじゃって……」
提督「………」
母「………」
母(提督……でも、私もあんな人と一緒にいるのは……もう、限界だったの……)
提督「………」
母「……買い物に行って来るわ。部屋で待っててね」バタン…
提督「………」
初春『………』
初春(父に愛想を尽かし、そのまま離婚に至ってしまっただけでなく……それに、山風はあやつの所へ置き去りにされて……)
初春(……わらわには、こやつらを責める資格はない。じゃが、せめて……提督と山風の気持ちを、もう少しだけ考えることは出来なかったのか?)
初春(山風はまだしも、提督はまだ子供じゃ。親の、それも両親の愛が必要な時期……ただでさえ、姉と死別した悲しみは大きい)
初春(それなのに、立て続けに両親が離婚し……義妹と生き別れになってしまえば……提督の心の負担は、計り知れないものに……)
提督「……どうして」ジワッ…
初春『……!』
提督「どうして、こんなことに……なっちゃったの……?」ポロポロ
提督「お姉ちゃんが死んじゃって……お父さんと、お母さんが……離婚、しちゃって……」ポロポロ
提督「しかも、山風とも離れ離れになっちゃって……こんな、ことって……!」ポロポロ
初春『提督……』
提督「うぅっ……あぁっ……!」ポロポロ
初春『……っ』ズキッ…
今回はここまでです。
――
初春「………」
初春(わらわは提督と山風を天平にかけ、提督について行くことに決めた)
初春(決して山風を嫌っていた訳ではない。単にわらわにとって、山風よりも提督の方が大事だったというだけじゃ)
初春「……じゃが」
初春(残された山風は、恐らくかなり苦労したはず……石垣を失った直後の父は、晩年の祖父とほぼ同じ状態で……)
初春(……わらわがもっと提督達を注意深く見ておけば、こんなことにはならぬはずじゃった)
初春(後悔ばかりが募っていった。それでも、わらわまで塞ぎ込む訳にはいかぬと思ったのじゃ……時間は待ってはくれぬからな)
――12周目提督実家・廊下
初春『………』フワッ…
初春(毎日、事故現場へ向かい……石垣の魂へ語り掛けたが、一向に反応を示さぬ……)
初春(成仏もせず、それでいて意識もない……やはり、死の衝撃が大き過ぎるせいで、まだ意識が飛んだままなのか……?)
初春『………』フルフル…
初春(いや、石垣のことばかり考え続ける訳にもいかぬ。家に戻って来たからには、提督の様子も見ておかなければ……)
提督「………」
初春『……提督?』
初春(どうしたんじゃ……?いつもなら、この時間帯は部屋で静かに泣いて……)
『……なさい』
初春『……!』
提督「………」
母『提督……石垣……ごめんなさい……こんな、弱い母親で……』ポロポロ…
母『本当なら、私がもっとしっかりしないといけないのに……娘を失った辛さから、立ち直れずに……』ポロポロ…
母『それどころか、提督とあの人を引き離すようなことをして……提督だって、凄く辛いはずなのに……』ポロポロ…
母『うっ……うぅっ……ごめんなさい……ごめんなさいっ……』ポロポロ…
提督「……お母さん」
初春『………』
――数分後・自室
提督「………」ガチャ バタン…
初春『………』
初春(……母は、あやつは、この家に来た日から……ずっと、人知れず部屋で後悔と悲しみに潰されておった)
初春(娘を失った絶望。夫の絶望に嫌気が差したことによる己への嫌悪感。そして……自分の都合で、息子に辛い思いをさせた罪悪感)
初春(それでも、息子の前で……これ以上、情けない姿を晒すことは出来ない。そう考えていたようじゃが……)
提督「……そう、だよね。辛いのは、僕だけじゃ……ない……」
初春(同じ家に住んでいるのじゃ。提督に気づかれぬはずが……)
提督「………」
提督(悲しんでばかりじゃ、ダメ……お母さんだって、辛いんだ……でも、それ以上に……)
提督(きっと、1番辛かったのは……お姉ちゃんだから。傷付いて、苦しんで、死んでしまった……お姉ちゃんだと、思うから……)
提督「……っ」グッ…
提督(だったら、僕に出来ることは……)
初春『………』
初春(わらわに出来ることは、せめて……提督が道を踏み外さぬように、見守ることだけじゃ……)
初春(いや、目の前で石垣が命を落とす瞬間を見届けることしか出来なかったわらわが、そんなことを考える資格はないのかもしれぬが……)
初春(それでも、これ以上……わらわを信じてくれた者を失いたくない。残された提督だけは、何としても……)
提督「……お願いします、初春様」
初春『……?』
初春(提督、今……わらわの名を……)
提督「どうか、お姉ちゃんを……天国へ、連れて行ってあげて下さい……!」
初春『……!』
提督「家が遠くなって、神社には通えなくなっちゃって……僕にはもう、こうして祈ることしか出来ませんけど……」
提督「お願いです。もし、お姉ちゃんが今も苦しんでいるとしたら……成仏、させてあげて下さい……!」
提督「生き返らせて、なんて無茶なことは頼みません……どうか、お姉ちゃんを……苦しみから、解放してあげて欲しいんです……!」
初春『………』
初春(提督……)
今回はここまでです。
――
初春「………」
初春(提督は……どこまでも家族想いだった。自分の悲しさよりも、石垣の……姉の成仏を願った)
初春(わらわへ逆恨みするどころか、家族を失ってもなお……わらわのことを信じ、祈ってくれた)
初春(純粋で、歪みのない、温かい気持ち……この時、わらわは心の奥底から提督に感銘を受けた)
初春「………」ギュッ…
初春(そして、わらわは決意した。これほどまでにわらわを信じてくれる、提督の想いに応える為……死力を尽くしてみせる、と)
――事故現場
初春『………』フワッ…
初春(出来ることなら、石垣を蘇らせてやりたいものじゃが……死者蘇生など、出来るはずがない)
初春(自然の摂理に逆らうことは、禁句なのじゃ……それが例え、わらわのような怪異に属する存在だとしても)
初春『……成仏、か』
初春(しかし、今の石垣を……この世に留まる魂を、無理に成仏させるのは……そもそも、どうして石垣の魂は未だに……)
初春(せめて、石垣と意思疎通を図り……成仏についてを告げることが出来れば良いのじゃが……)
初春『……む?』
石垣(霊体)『………』フワフワ…
初春『……!』
初春(今まで、霊魂だったはずじゃが……ようやく、人の姿に……この状態ならば、会話が成立するか……?)
石垣『………』フワフワ…
初春『……石垣、聞こえるか?』
石垣『……貴女、は?』
初春『おぉ、やはりわらわの声が届いたか……わらわのことを話す前に、貴様は……どこまで"理解しておる"?』
石垣『……何も、分かりません。いえ、記憶喪失、という訳じゃなくて……』
石垣『気がついたら、ここに……体が透けて、しかも浮かんで……一体、何がどうなって……?』
初春『………』
初春(……己の死を自覚しておらぬ、か)
初春『……全て話す。貴様にとって、辛い話になるが……どうか、最後まで聞いて欲しい』
石垣『………』
――15分後
初春『……ということがあった』
石垣『……う、そ』
初春『……事実じゃ。その証拠に、貴様はまさに今、霊体になっておる』
石垣『………』
初春『……すまなかった。わらわが傍についていながら、こんなことに……』
石垣『………』
初春『……石垣?』
石垣『……っ』ジワッ…
初春『……!』
石垣『うっ……あぁっ……!』ポロポロ
初春『……っ』ズキッ…
初春(本当に、すまぬ……あの時、わらわが油断していなければ……)ギリッ…!
石垣『嫌……嫌ぁっ……えぐっ、うあぁっ……!』ポロポロ
初春『………』
――10分後
石垣『………』グスッ…
初春『………』
石垣『……すみません。もう、落ち着きましたから……』グシグシ…
初春『……気にすることはない。そもそも、悪いのはわらわじゃ』
石垣『いえ、初春様のせいでは……事故なんて、避けようがありませんから……』
初春『石垣……』
石垣『それに、いつまでも悲しんでいる訳にも……いかないですよね……?』
初春『……!』
石垣『私がこうして、ここに留まり続ければ……提督を、ずっと悲しませることになっちゃうから……』
石垣『辛くても、悲しくても、苦しくても……自分の死を受け入れて、成仏しないと……』
石垣『それが、提督の望み……私が成仏すれば、あの子も……安心してくれるはず、ですよね……?』ニコ…
初春『………』
初春(……提督の優しさは、姉譲りという訳か。本当に、姉弟揃って……どこまでも、家族想いで……)
初春(今でも己の死と、家族に会えない寂しさで心が締め付けられているはずなのに……涙を拭うどころか、笑みさえ浮かべるとは……)
初春『………』グッ…
初春(じゃが、石垣は……恐らく……)
石垣『……初春様、お願いします。どうか、私を……成仏、させて下さい……』
初春『………』
石垣『……初春様?』
初春『……出来ぬ』
石垣『え……?』
初春『成仏させることは、出来ぬのじゃ……』
石垣『ど、どうして……?』
初春『……本来ならば、死者は己の死を受け入れた時点で……独りでに成仏する』
初春『しかし、石垣は……既に死を受け入れているにもかかわらず、未だ魂がこの世から離脱しようとしない』
石垣『………』
初春『貴様にも、心当たり……否、"心残り"があるはずじゃ』
石垣『………』ギュッ…
初春『……口に出さずとも分かる。提督のことじゃな?』
石垣『………』コクリ…
初春(石垣は、提督のことが気になって……無意識の内に、成仏を拒んでいる)
初春(しかも、一時的なものではなく……それこそ、提督が天寿を全うしない限り……)
石垣『………』
初春『弟を置いて、自分だけあの世へ旅立つことは出来ない。その心残りが、貴様を……地縛霊として、現世に縛り付けておる』
石垣『……どうすれば、良いんですか?どうすれば、私は……』
初春『………』
初春(無理に成仏させることは出来ぬ以上、何らかの手立てが必要になってくる……さて、どうしたものか……)
初春(地縛霊となると、そう簡単に現世から引き離すことは……いや、地縛霊……それなら……)
石垣『……初春様?』
初春『……成仏は出来ずとも、貴様の心残りを出来る限り解消する方法はある』
石垣『本当ですか……?でも、どうやって……』
今回はここまでです。
初春『地縛霊というのは、要するにこの地に雁字搦めになっている状況じゃ』
初春『そこで、雁字搦めになる対象を変化させる。言い換えれば、地縛霊としての性質を変化させて……』
石垣『……?』
初春『……石垣を、提督に憑りつかせれば良い』
石垣『……!』
初春『提督の守護霊にしてしまえば、成仏するまでもなく……提督を見守ることが出来る』
石垣『お願いしますっ!』ズイッ
初春『……!』
石垣『私を、提督の……あの子の、守護霊にして下さい……!』
石垣『たとえ、ずっと成仏出来なかったとしても……やっぱり、私は……あの子の傍に……!』
初春『………』
石垣『……っ』ギュッ…
初春『……分かった』
石垣『……!』パァッ
初春『そうと決まれば、すぐにでも……!』カッ…!
石垣『ん、ぅ……』
初春『魂を直接弄る以上、多かれ少なかれ不快感が出るとは思うが……すぐに治まる』
石垣『は、い……んんっ……』
初春(石垣の魂の依り代を、この土地から提督に……くっ、やはり"そのまま"では無理か……だとすれば、更に性質を弄るしか……!)
石垣『はぁっ……!』パァァ…ッ
初春『………』スッ…
石垣『はぁ……はぁ……』
初春『……よし、成功じゃ』
石垣『本当、ですか……?』
初春『これで貴様は晴れて、地縛霊から守護霊へと変化した』
石垣『……!ありがとう、ございます……!これで、ずっと……あの子の傍に……!』
初春『………』
石垣『……初春様?』
初春『……後から説明することになってすまぬが、守護霊にする為には魂の性質を大きく弄る必要があった』
初春『その影響で、貴様の幽霊としての性質が弱まってしまった』
石垣『幽霊としての、性質……?まさか、いずれ消えてしまうとか……』
初春『いや、そんなことはない。人間に分かるように言えば、他者への憑依や物理的干渉は一切出来ぬ。本当に、ただ提督の傍にいられるだけじゃ』
石垣『……なんだ、そんなことですか。全然、気になりません。私はあの子の隣にいられるだけで、十分ですから……』ニコ…
初春『………』
初春(……石垣なら、必ずそう言うと思っておったぞ)
――
初春「………」
初春(……わらわが石垣を見殺しにしてしまった罪は、決して消えることはない)
初春(それでも、石垣を提督の守護霊にしたことは……良かったと思っておる)
初春(石垣は、わらわを責めないどころか……礼を言ってきたほどじゃからな)
初春「……本当に、物好きじゃな」ポツリ…
初春(見守ると言っておきながら、何も出来なかったわらわを……あの時も、今も……)
初春「………」
初春(……わらわが、提督や石垣と真に心を通わせたのは……それから、すぐのことだった)
初春(守護霊となった石垣は、提督のもとへ引き寄せられていき……わらわも、あやつと共に……)
今回はここまでです。
プロットの半分以上を投下出来ましたので、後数回ほどの更新で回想パートを終えられると思います。
――数時間後・自室
提督「………」
提督(お願いします、初春様……お姉ちゃんを、成仏させてあげて下さい……)
提督(出来ることなら、僕がお姉ちゃんに会って……話をしたいけど……それは叶わない)
提督(僕には、お姉ちゃんの冥福を祈ることしか……初春様に、お願いすることしか出来ない……)
提督「……っ」ギリッ…
提督(自分の無力さが、嫌になる……でも、こればかりは……どうすることも……)
提督(だけど、せめて……祈らせて下さい。お姉ちゃんが、これ以上苦しまないように……)
提督(こんなことを頼めるのは、初春様しかいないんです……どうか、お姉ちゃんを……)
提督「………」
初春『……良い弟を持ったな、石垣』チラッ
石垣『………』コクリ…
初春『幾多の人間を見守って……いや、石垣を救えなかったわらわが、見守る等と言える資格はないが……』
初春『これほどまでに、家族の幸せを願った者は……どの世代にもいなかった。貴様と、提督だけじゃ』
石垣『………』
初春『幽霊になった今なら、分かるはずじゃ。提督の、貴様を想う気持ちが……』
石垣『………』ギュッ…
提督「……初春様。お姉ちゃんを……どうか……」
初春『………』
初春(本来なら、妖狐や幽霊が無暗に人間へ姿を見せることは……褒められたことではない)
初春(じゃが、提督はこんなにも純粋に、真っ直ぐに……石垣の幸福を願い、わらわの存在を信じてくれておる)
初春(それに、わらわは石垣を成仏させるという願いは叶えられず……あろうことか、石垣を見殺しにしてしまった)
初春(……これ以上、提督を不幸にしてなるものか。こんな善良な人間が、理不尽な理由で苦しんで良いはずがない)
初春(そして、死してなお家族の幸福を願う……石垣のことも……)チラッ
石垣『………』
初春『……石垣』
石垣『……?』
初春『今から、貴様とわらわの姿を……提督に見せようと思う』
石垣『……!』
初春『貴様とて、提督に気づかれぬまま……ただ静かに、影から見守り続けるより……』
初春『生きていた頃のように、提督と言葉を交わせることを……望むじゃろう?』
石垣『……はい。でも、それって……大丈夫、なんですか……?』
初春『もちろん、騒ぎにならぬよう……提督以外の人間には、わらわと貴様の存在を悟られぬようにはする』
初春『じゃが、わらわとしても……これ以上、貴様と提督が傷付く様を……見たくない。わらわのせいで、貴様と提督は……』
石垣『それは、初春様のせいでは……』
初春『分かっておる。心優しい貴様なら、わらわを心の底から許して……否、最初からわらわを元凶だと思っていないことは』
石垣『………』
初春『それでも、わらわとしては……せめてもの責任を果たすべきだと考えておる』
初春『貴様と提督が、この不幸をものともしないほどの……より良い幸せを掴む為に……』グッ…!
石垣『初春様……ありがとう、ございます……私と提督の為に、そこまで……』
初春(じゃから、それは……いや、ここで押し門答をしている場合ではないか……)
初春『……覚悟は良いか?』
石垣『………』チラッ
提督(お姉ちゃん……)
石垣『……はい、お願いします』
初春『よし。では……!』カッ…!
パァァ…ッ
提督「……え?」
初春「………」キラキラ…
石垣「………」キラキラ…
提督「お、お姉……ちゃん……?いや、えっ……?何、で……?」
提督(それ、に……隣の人は、一体……どうして、目の前に……)
今回はここまでです。
初春「……初めまして、じゃな。もっとも、わらわはずっと、貴様のことを眺めておったがの」フワフワ…
提督(ずっと、眺めて……?ま、まさか……)
提督「貴女が……初春、様……?」
初春「………」コクリ
提督「………」
初春「……驚いて言葉も出ぬか」
提督「………」
石垣「……無理もないと思います。私も、初めて初春様とお会いした時は……」
初春「いや、予想通りの反応で納得していたところじゃ」
初春(むしろ冷静に対応された方が、わらわとしても驚きを隠せないぞ)
提督「……っ!」フルフル
提督(い、いけない、驚いてる場合じゃ……もっと、大事なことが……!)
提督「……どうして」
初春「……!」
石垣「………」
提督「お姉ちゃんは……死んじゃった、はずじゃ……初春様も、今まで……会ったこと、なかったのに……」
提督「それなのに、僕の目の前に……ひょっとして、僕……いつの間にか、死んで……」
初春「違う。貴様は正真正銘、生きている人間じゃ」
提督「え、ぁ……じゃ、じゃあ……何で……」
初春「……本来なら、わらわはもちろん石垣も貴様に姿を見せることはなかった」
提督「………」
初春「じゃが、石垣は貴様と言葉を交わすことを望んだ。そして、わらわも……」
提督「………」チラッ
石垣「……うん。初春様に、姿を見えるようにしてもらったの。こんな状態でも、提督とお話出来るように……」
提督「………」
提督(……お姉ちゃんや初春様が言っていることを、信じていない訳じゃない)
提督(でも、何もかもがいきなり過ぎて……頭が、パンクしちゃいそうになって……)
提督「………」グッ…
提督(いや、理由とか、そんなのは……どうでも良い。それ以上に、僕は――)
提督「……っ」ジワッ…
初春「……!」
石垣「……!」
提督「ぐすっ……ひっく……!」ポロポロ
石垣「て、提督……?」
初春「………」
提督「まさか、会えると……思ってなかった……!死んじゃった、お姉ちゃんや……初春様に……!」ポロポロ
提督(――嬉しかった。もう二度と会えないと思っていたお姉ちゃんや、きっと見守ってくれていると信じていた初春様と会えたことが)
初春「………」
提督「寂しかったけど……えぐっ……ずっと、祈ってた……」ポロポロ
提督「お姉ちゃんが……成仏して、天国に行けるように……」ポロポロ
石垣「………」
提督「でも、それでも……やっぱり、寂しさは、誤魔化せなくて……」ポロポロ
提督「もう、お姉ちゃんと会えない……一緒に、いられない……」ポロポロ
提督「そう考えると、辛くて……ひっく……ぐしゅ……でもっ、ずっと、悲しみ続けるのも……ダメだと、思って……」ポロポロ
石垣「……っ」ジワッ…
初春「……すまぬ。わらわが、何も出来なかったばかりに……」
提督「……え?」
初春「事故が起こった日、わらわは提督達の傍にいた。だが、目の前で石垣が命を落とす様を……見ていることしか……」
初春「それだけではない。石垣は、あの場で地縛霊となっておった。そのせいで、成仏させることさえ……」
提督「もしかして、それで僕の所へ……?」
初春「……わらわのことを信じてくれておる、提督と石垣の為に……せめてもう一度、互いを会わせてやりたいと思ったのじゃ」
提督「………」
初春「……本当に、すまなかった。わらわのせいで……」
提督「………」
提督「……そんなこと、ありません」グシグシ
初春「………」
提督「むしろ、僕の為に……そして、お姉ちゃんの為に……ここまでしてくれて、ありがとうございます」
提督「あの事故は、初春様のせいじゃありません。だから、その……初春様が、気にすることじゃ……」
石垣「……さっきも言いましたが、私も提督と同感です」
初春「……提督、石垣」
初春(あぁ、わらわは……幸せ者じゃ。こちらの失態を許してくれるどころか、お礼まで言ってくれるとは……)
提督「……僕とお姉ちゃんを会わせてくれて、そして……ずっと、見守ってくれて……本当に、ありがとうございます」ニコ…
初春「………」ギュッ…
提督「わっ……!」
石垣「……!」
初春「……貴様のことは、わらわが守る。もう、何があろうと……貴様に悲しい思いはさせぬ」
初春「これからは、ただ眺めるだけではない……目に見える形で、触れられる形で……貴様を守ってみせる」
提督「は、初春様……」
石垣「………」スッ…
提督「……!」
石垣「……提督、ごめんなさい。貴方を残して、死んじゃって……でも、もう大丈夫」
石垣「これからは、守護霊として……ずっと、提督の傍にいる。絶対に、1人ぼっちにしないからね……?」
提督「お姉ちゃん……」
提督(……伝わる。抱き締めてくれている初春様はもちろん、隣で寄り添ってくれる……お姉ちゃんの、温もりが……)
提督「……お姉ちゃん」
石垣「……?」
提督「もう、離れて行かないでね……?また、いなくなっちゃったら……僕、僕っ……」
石垣「……うん、約束する」ニコ…
提督「……初春様も、こんな泣き虫の僕ですけど……改めて、よろしくお願いします……」ペコッ…
初春「自分を卑下するでない。貴様が、わらわや石垣を強く想う気持ちは全て知っておるからの」
初春「こちらこそ、よろしく頼む。今度こそ、あんな悲劇は……防いでみせる」ギュッ…
提督「んっ……」
初春「………」
初春(思えば、こうして人の子の温もりに触れたのは……初めてじゃな。こんなにも、心が安らぐものだったとはのう……)
今回はここまでです。
――
初春「………」
初春(提督と石垣を見ていると、わらわを祀る神社を建ててくれた二人の遠い先祖を思い出す)
初春(あやつらの血を継ぐ者は数え切れるほどいるが……提督と石垣は、特にあやつらの面影を感じる)
初春(家族の幸福を心から願い、わらわの存在を疑わず信じてくれる……これほどまで善性が強い人間を見たのは久々じゃ)
初春(無論、先祖の全員が悪人だったという訳ではないが……あの夫婦や、提督と石垣ほどに心が清らかな者はまずいなかった)
初春(だからこそ、わらわも初春神社に住まう者の行く末を見守ると決め……提督と石垣の傍にいることを誓った)
初春「……まぁ、そう考えていたのはわらわだけではなかったがの」ポツリ…
初春(石垣と共に提督へ姿を見せた翌日、あの胡散臭い天使とやらが現れた)
初春(最初は当然、提督を害する者かと疑ったが……話を聞いている内に、それが杞憂だと気づいた)
初春(あやつが提督に向ける感情の中に……悪意と呼べるものが一切なかったことに)
初春(その日から、提督を中心とした四人での生活が始まった。騒がしさを感じることもあったが、悪くない日々じゃった)
初春(否、悪くないどころか……石垣のこともある以上、このような言い方は不謹慎かもしれぬが……)
初春「……充実した日々だったの」
初春(たとえ神社が寂れてしまっても、信じてくれる者、慕ってくれる者が傍にいる……)
初春(それが、これほどまでに心が満たされるとは……思ってもみなかった)
初春(何より、一番嬉しいと思ったのは……わらわや石垣達と過ごす時間に対し、提督が幸せを感じてくれていたことじゃ)
初春(言葉にせずとも、その気持ちは伝わる。これでもわらわは妖狐じゃからな。人間の善意や悪意など、全てお見通しだからの)
初春「………」
初春(そして、数年の月日が経ち……提督も、自分の進路について考えなければならない年頃になった)
初春(多くの者が悩む中、提督は既に夢を見据えて行動していた。傍で見守る者としては、提督の成長を感じると共に……)
――12周目提督実家・自室
提督(高校生)「………」カキカキ
初春「……調子はどうじゃ?」
提督「はい、順調です。初春様から頂くアドバイスのお陰で、歴史への理解が深まりました」カキカキ
初春「あどばいす……あぁ、確か『助言』という意味じゃったか」
大鳳「相変わらず横文字に弱いですねぇ」
初春「……仕方ないじゃろう。外来語はどうしても馴染めんのじゃ」
提督「……申し訳ございません、配慮が足りませんでした」
初春「あぁ、いや、提督を責めている訳ではない」
大鳳「はい、提督君は悪くありません。むしろ現代を生きる初春ちゃんが、新しい知識をもう少し積極的に身に付けようとするべきじゃない?」
初春「む……それくらい分かっておる」
初春(てれびとやらで何度聞いても、一向に慣れぬ……本当に、どうしたものか……)
石垣「……やっぱり、このまま文系へ進むの?」
提督「うん。決して理系科目をおざなりにするつもりはないけど、僕の進路を考えると……やっぱり文系を選ぶのがベターかなって」
初春「……提督が自分で考えたことじゃ。わらわ達が余計な口を挟むことはしない」
大鳳「同感です。それに、提督君が研究者の道を目指すというなら……」
石垣「それを応援するのが。家族の役目だから」
提督「……ありがとう、姉さん。初春様と大鳳様も、ありがとうございます」
初春「………」
初春(中学生になった頃から、提督はわらわ達の昔話や存在そのものに強い興味を示すようになった)
初春(故に提督が妖怪や神話、怪異を研究する道に進みたいと思ったのも……もしかすると、必然だったのかもしれぬな)
提督「………」カキカキ
提督(姉さん達と過ごしたことで、はっきりと分かった。世の中には、科学で解明出来ないことが沢山あることを)
提督(だからこそ、僕も……あくまで人間の立場から、初春様や大鳳様が話してくれる世界について研究したい。理解を深めたい)
提督(姉さん達の存在を公にすることは絶対にしないけど、この貴重で大切な経験を無駄にすることもしたくないから……!)
――
初春「………」
初春(提督の夢を応援すべく、わらわは自分が知る限りの情報や経験を全て話した)
初春(その甲斐あって、提督は人並み以上に歴史……特に日本史に強くなり、中学や高校でも好成績を維持した)
初春(大学のぜみとやらでも優れた成果を見せ、大学院とやらにも進学し……10年ほど経つ頃には、若くして研究者になった)
初春(わらわとしても、我が子が立派になってくれたような気持ちになったものじゃ)
初春「……そして、また一人」
初春(わらわにとっては、既に見知った者が……"改めて"、提督と石垣の家族に加わることとなった)
――12周目提督家までの道
山風「……ごめんね、手伝わせちゃって」スタスタ…
提督(20代後半)「そんなことないよ。僕の方こそ、いつも家事を手伝って貰ってるから」スタスタ…
山風「……うん」
初春『同じ荷物を持ちながら、寄り添い合って帰るとは……』フワフワ…
大鳳『なんて羨ましい……私だって、提督君以外の人間に姿を大っぴらに見せることが出来れば……!』フワフワ…
提督「………」
提督(もし姿が見えていたとしても、初春様と大鳳様に荷物を持たせるなんて……恐れ多くて出来ない)
提督(山風に荷物を持たせてしまっていることだって、凄く申し訳ないのに……)
山風「……♪」
初春『………』
初春(……まぁ、こやつは事情が事情じゃからな。提督に甘えるのも、無理はないが……)
初春(それでも、提督を独り占めされているようで良い気はせぬな……)
石垣『……初春様、大鳳様』
初春『……分かっておる。山風を無理に引き剥がすようなことはせん』
初春(いかん。提督と過ごすようになってから、感情が理性より強くなることが多くなっておる……)
初春(……いや、これも提督や石垣の優しさや善意に触れた結果かもしれぬな)
初春(提督や石垣の前では、妖狐としてではなく……初春として、自然に振舞えるように……)
大鳳『山風ちゃん!私も荷物持ち手伝うから!ね!?』
山風「……大丈夫だから」
大鳳『遠慮しないで!天使パワーで荷物も認識出来なくすれば怪しまれずに……』
初春『貴様はもう少し空気を読まぬか!』
大鳳『それは分かってるけど!私だって提督君と片手で同じ荷物を持ってあげたいもの!』
石垣『はぁ……』
提督「あ、あはは……」
――現在・12周目提督家
初春「………」
初春(提督との日々は、全てが尊く……わらわが長年歩んで来た歴史の中でも、忘れられないものになった)
初春(それこそ、この時間が永遠に続けば良いと……心の底から思ってしまうほどに……)
初春「………」ギュッ…
大鳳「……あの~、いつまで抱き着いてるんですか?」
初春「………」
山風「ずっと抱き締められてたら、義兄さんに迷惑だと思う……」
提督「あぁ、いや、そんなことは……」
初春「………」
石垣「……初春様?大丈夫ですか?」
初春「……うん」
初春(……いつから、じゃろうな。わらわが提督のことを、そういう目で見ていたのは)
初春(初めて姿を見せた時か?それとも、大学院を卒業して准教授になった時か?)
初春(あるいは、山風を家に連れて帰って……家族が増えるのを、恋敵が増えたと無意識に……?)
初春「………」ギュッ
提督「………」
提督(初春様、いつもならそろそろ……いや、ひょっとして、僕のことを安心させてくれているのかな……?)
提督(ついさっき、もしもの話に真剣になっちゃったから……それで……)
初春「………」
初春(あぁ、自分でもどうすれば良いか分からぬ……こんなこと、今まで一度もなかったから……)
初春(提督を……家族としてではなく、一人の男として愛してしもうた。妖狐であるわらわが、人間を……)
初春(じゃが、提督は恐らくわらわのことを家族として見ている。だから、この想いは……)
初春「……っ」
初春(隠しておけ、と?自覚してからでは、もう遅い……しかし、わらわに恋心を抱かれても……提督にとって、迷惑では……)
初春(うぅ……わらわは、どうすれば……今更、提督のことを家族と思うなど……無理に決まって……)ギュッ
石垣「……!」
石垣(初春様、もしかして……いや、でも……)
今回はここまでです。ようやく初春の回想パートが全て終了しました。
次回から本編に戻ります。
18:30~19:30頃開始予定です。
始めます。
~ 6月4週 ~
――12周目提督家・リビング
ジャー
山風「………」つスポンジ&洗い物 ゴシゴシ…
初春「………」
大鳳「提督君がいないと暇ね~。流石にお風呂までついて行く訳にはいかないし」
初春「………」
大鳳「今の内に日課のトレーニングでもしようかしら」フワッ…
大鳳(提督君がお風呂から上がるのが20分くらいだから、銀河系を1周すれば時間的に丁度良いかも)ヒュンッ…!
初春「………」
山風「……初春」ゴシ…
初春「……何じゃ?」
山風「調子、悪いの……?」
初春「……どうしてそう思った?」
山風「いや、いつもなら大鳳の発言に……鋭く突っ込みを入れてるけど……」
山風「今日の初春、あんまり喋ってないみたいだから……」
初春「……常に突っ込みを入れ続けても疲れると思っただけじゃ。深い意味はない」
山風「……そっか」
初春「………」
山風「………」ゴシゴシ…
石垣「………」フワフワ…
石垣(耳と尻尾がしおれてる……ここまで分かりやすい初春様は初めて見たかも……)
↓1初春のコンマ 親愛度:93/100 <リーチ!>
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:85/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:65.5/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
大鳳は何をしている?もしくは提督と大鳳は何をしている?
18:51以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし18:55までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※大鳳の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
二人で密談中
今回は>>562を採用させて頂きます。投下はもうしばらくお待ちください。
――12周目提督家・リビング
提督「………」カタカタ
大鳳「……あの、提督君。作業中のところ悪いんだけど、ちょっと良い?」
提督「……はい、どうしました?」カタカタ
大鳳「あれ……」スッ…
提督「……?」チラッ
初春「はぁ……」
山風「……さっきからどうしたの?窓の外をずっと眺めてるけど」
初春「……少し青空を眺めていたい気分なんじゃ」
石垣「いえ、かなり曇ってますけど……」
初春「………」
初春(駄目じゃな、わらわ……想いを自覚してから、いつも通りの態度を保てぬ……)
提督「………」
大鳳「初春ちゃん、ここ最近どうもおかしいと思いませんか?」
提督「……やっぱり、大鳳様もそう思いましたか」
大鳳「あ、気づいてたんですね」
提督「少し前から、目に見えて元気がないように見えるので……」
大鳳「……その様子だと、提督君も理由までは分からないってこと?」
提督「………」コクリ
大鳳「そっか……う~ん、病気ってことはないはずだけど……妖怪は人間がかかるような病なんてへっちゃらのはずだし……」
提督「……初春様の為なら、初春様の悩みを解決する力になれるのなら、僕に出来ることであれば何でもするつもりです」
大鳳「……!」
提督「ただ、初春様にそれとなく聞いても『大丈夫』と仰るんです。僕の本音としては、恐らく無理をしているとは思うのですが……」
提督「いくら家族といえども、強引に聞き出すようなことは出来ません。なので、初春様から話して下さる時が来るのを待つしか……」
提督「それでも、家族が悩んでいるのに何も出来ない……そう考えると、無力な自分が情けなく思えてきて……」グッ…
大鳳「………」
大鳳(提督君……)
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
リーチ未到達:初春に気づかれる
リーチ到達:大鳳、初春の気持ちを理解すると同時に恋心が芽生え……
END開放:大鳳、恋心が芽生えただけでなく、勢い余って告白してしまう
01~49なら親愛度上昇:小 ×1.0
50~98なら親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目なら親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
53→35:初春「そう簡単にリーチへは届かせぬぞ?」 3×1.0=3 3+85=88/100
初春「……さっきから何をひそひそと話しておる」
提督「あっ……」
大鳳「は、初春ちゃん……」
初春「全く……内緒話なら、せめて自室に籠ってやるべきじゃ。大部分は筒抜けじゃったぞ?」
提督「……申し訳ございません、初春様」
初春「あぁ、いや、そなたは悪くない」
山風「……!」
石垣「………」
初春「大鳳……もう分かっておるとは思うが、提督は心優しい。故に、後ろめたいことがあれば自分を責める」
初春「だからこそ、せめて……わらわ達は、提督の負担になるようなことはあってはならない」
初春「わらわは当然として、貴様にとっても……提督には心置きなく、笑顔でいて欲しいじゃろう?」
大鳳「………」
初春「……不服そうじゃな」
大鳳「いえ……」
初春「まぁ良い。して、提督よ」
提督「……!」
初春「そなたが悩むことはない。わらわは別に、悩みもなければ不満もないからの」
提督「……はい」
初春「だからわらわのことは気にせず、いつも通り過ごせば良い」
提督「………」
提督(初春様……)
大鳳「………」
大鳳(だから、その対応が問題なのに……どうして提督君に悩みを相談しないのかしら……)
大鳳(今の話を聞けば、私ならすぐにでも提督君に……たとえ解決出来なくとも、相談くらいはするのに……)
山風「………」チラッ
石垣「………」コクリ…
山風(初春、やっぱり……)
石垣(提督のことを、今……)
初春「……っ」
初春(こんなこと、話せるはずがなかろう……)
~ 7月1週 ~
――深夜・自室
提督「すぅ……」
山風「んぅ……」
大鳳「すぴ~……」
石垣「ふふ……3人共、よく眠ってますね……」クス…
初春「………」
石垣「……初春様」
初春「……何じゃ」
石垣「どうして急に、提督のことを……」
初春「……っ」ビクッ
石垣「『貴様』ではなく『そなた』と呼ぶようになったんですか……?」
初春「………」ホッ…
初春(あ、あぁ、それが疑問か……いや、石垣のことじゃから、もしかすると気づいた上で……)
石垣「………」ジー…
初春「……わらわはこれまで『貴様』を丁寧語だと思っておったが、それが違うことに気づいた」
初春「故に、提督を不快にさせぬよう……呼び方を改めただけじゃ」
石垣「……そう、ですか」
初春「………」
初春(『それなら、どうして私達のことは"貴様"と呼ぶのですか?』と聞かないのは、石垣の優しさ……じゃろうか……)
石垣「………」ナデ…
提督「ん……」
石垣「……初春様」
初春「……う、うむ」
石垣「この先、何があったとしても……初春様が、どのような選択を取ったとしても……提督の幸せだけは、必ず守ってあげて下さい」
初春「……!」
石垣「……私からは、それだけです」
初春「……それくらい、言われずとも心得ておる」
初春(この想いが実らずとも、わらわは提督を見守ると……提督を不幸から守り抜くと、決めたから……)
↓1初春のコンマ 親愛度:93/100 <リーチ!>
↓2山風のコンマ 親愛度:50/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:88/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:65.5/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
山風は何をしている?もしくは提督と山風は何をしている?
19:58以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし20:02までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
★山風は自分が化け猫であること(人間と猫の姿を使い分ける能力・猫耳と尻尾)を、提督・他のヒロイン以外の人物には隠していることを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――12周目提督家・リビング
提督「………」つPC カタカタ
山風「……♪」チョコン
山風(義兄さんの膝の上、やっぱり落ち着く……♪)
大鳳「あの~、山風ちゃん」
山風「……何?」
大鳳「そろそろ交代してくれると嬉しいかな~って」
山風「……もう少しだけ」スリスリ
大鳳「ちょっと!」
初春「……甘えたい気持ちは理解出来るが、順番は守るべきじゃ」
山風「………」チラッ
石垣「う~ん……流石に、これ以上は不公平だと思う……」
大鳳「そうですよ!もう30分以上提督君の膝上にいるじゃない!」
初春「……独り占めは許さんぞ」
山風「………」チラッ
提督「……確かに姉さんの言う通りかもしれない」
提督(僕自身は山風が膝に座っていても気にならないけど……)
山風「……っ!」ポンッ!
猫「………」モゾモゾ
提督「ちょ、ちょっと……!?」
石垣「……!?」
大鳳「あっ、コラー!」
初春「猫になって提督の服に潜り込むじゃと!?おのれ羨ま……コホン!はしたない真似を!」
猫「にゃ~……」モゾモゾ
猫(もっと、義兄さんの温もりを感じていたい……!)
提督「あっ、そ、そこは……んんっ……」
提督(山風の柔らかい体と、フワフワの毛の感触が……)
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:初春「それ以上」大鳳「させません!」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:提督、くすぐったさで喘いでしまい……
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督、山風の温もりに安心感を抱く
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
45→54:ヒロインにとってのASMR 10×1.5=15 15+50=65/100
猫「ん……」モゾモゾ
提督「だ、ダメ……だってば……」
初春「………」
大鳳「………」
石垣「て、提督……大丈夫……?」アセアセ
猫(義兄さんから離れたくない……!)モゾモゾ
提督「あっ、んくっ……///」
提督(胸元に山風の顔が……ヒゲの感触、くすぐったい……)
初春「……っ」ゴクッ
大鳳「……っ」ゴクッ
石垣「山風、それ以上は……え?」チラッ
猫「ふにゃぁ……」モゾモゾ
提督「ふぁっ……や、山風、やめ……んんぅっ……///」
提督(さっきから、変な声が……///)
大鳳(こ、これは……中々、いかがわしい声と言いますか……///)
初春(わらわに性欲など、ないと思っていたが……まさか、想いを自覚したが故に……///)
石垣「……初春様?大鳳様?」
初春(も、もっと……!///)
大鳳(提督君のえっちな声が聞きたい……!///)
猫「……♪」モゾモゾ
猫(やっぱり、義兄さんの傍にいると……安心する……♪)
提督「んぃっ、く、くすぐったいから、一旦やめて……はぅっ……///」
初春(……頭と耳と目で焼き付けておくか///)
大鳳(後で女神様にこの場面をリピート再生出来ない聞いてみないと!///)
石垣「………」オロオロ
石垣(ど、どうしよう……幽霊の私じゃ、山風を止めることも出来ないし……)
――この後滅茶苦茶提督の肌を弄った。
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
22:30~23:30頃開始予定です。
始めます。
~ 7月2週 ~
――12周目提督家・リビング
提督「………」つPC カタカタ
山風「……♪」スリスリ
提督(来週から試験期間か……問題はもう出来上がってるし、後はゼミで使う資料を……)カタカタ
山風「……♪」ゴロゴロ
提督「……これでよし、と」カタ…
山風「……終わったの?」スリスリ
提督「うん。一通り確認するだけだったからね」
山風「そうなんだ……」ゴロゴロ
初春「………」ジトー
大鳳「むぅ……」
初春(化け猫の奴、あれからずっと提督の隣を独占しおってからに……)
大鳳(早く順番変わってくれないかしら……)
石垣「………」
石垣(何度見ても、不思議……人間の姿なのに、喉から猫みたいな声がするのは……)
山風「ふふ……♪」スリスリ
山風(こうして、私の匂いをすりつけておけば……もっと、安心出来るから……♪)ゴロゴロ
↓1初春のコンマ 親愛度:93/100 <リーチ!>
↓2山風のコンマ 親愛度:65/100
↓3大鳳のコンマ 親愛度:88/100
↓4石垣のコンマ 親愛度:65.5/100
反転コンマが最大のヒロインと交流します
石垣は何をしている?もしくは提督と石垣は何をしている?
22:56以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:00までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※石垣の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※それだけでなく、憑依やポルターガイスト等、幽霊特有の能力は使えないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――12周目提督家・リビング
初春「……今宵は何を作るつもりじゃ?」フワフワ…
山風「冷やし中華……」トントン…
テレビ『夏真っ盛り!○○ビーチには沢山の観光客が……』
石垣「………」フワフワ…
提督(あっ、もう返信が来た。何々……)つスマホ スッスッ…
テレビ『○○店も夏に向けて色とりどりの水着を揃えています!』
石垣「………」
石垣(水着、か……)
テレビ『これを着れば、意中の相手のハートを鷲掴みに出来ちゃうかも!』
石垣「………」チラッ…
提督(それなら、こうしてみるのは……)つスマホ スッスッ…
石垣「………」
石垣(もし、私が幽霊じゃなければ……今も生きていたら……)
テレビ『こちらもおすすめです!大胆さと可憐さが見事に調和した……』
石垣「………」
石垣(テレビに出てるような水着を着て、提督や友達と……海やプールへ……)
提督(無理は禁物だよ、っと……ん?)チラッ
テレビ『最後はこれ!露出は控えめですが、その分可愛さを強調した……』
石垣「………」サスサス…
石垣(いや、でも……お母さん、お世辞にもスタイルが良いとは言えないから……)
石垣(やっぱり、幽霊じゃなかったとしても……きっと、あんな水着は……)
提督「………」
提督(姉さんの表情や行動、テレビの内容……もしかして……)
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:大鳳「そのままの君でいて」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:石垣「もし私が生きてたら、どんな水着が似合うと思う?」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「僕はありのままの姉さんが好きだ」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
19→91:たとえ想像することしか出来なかったとしても 6×1.5=9 9+65.5=74.5/100
石垣「……ねぇ、提督」
提督「う、うん……」
石垣「今、テレビに映った水着だったら……どれが私に似合うと思う……?」
提督「………」
石垣「もし、私が今も生きていたら……どの水着が……」
提督「………」
石垣「……っ、ご、ごめんなさい。私、急に何言って……」
石垣(こんなことを言っても、提督を困らせるだけなのに……)
石垣(提督の幸せを見守ると決めたのに、私は……まだ、自分の死に未練を……)
提督「……あれ、かな」スッ…
石垣「……!」
提督「僕の想像だけど……姉さんなら、あの水着が1番似合うと思う……」
石垣「………」
石垣(露出控えめで、可愛らしさが押し出された水着……)
提督「………」
提督(この答えで良かったのかな。姉さんは、もっと……別の言葉を期待していたのかもしれない……)
提督(でも、生きている僕が迂闊なことを言えば、それは姉さんにとって……辛い言葉になることだって……)
石垣「……そっか」
提督「……!」
石垣「私なら、あの水着が似合うんだ……ふふっ、そうなんだ……」
提督「ね、姉さん……?」
石垣「……ありがとう。答えづらい質問しちゃったのに、真剣に答えてくれて」
提督「……!」
石垣「私は幽霊だから、水着は着られないけど……提督の、その言葉だけで……凄く、嬉しかったから……」ニコ…
提督「……うん」
石垣(家族に大切に思われてる……その気持ちが、伝わって来たから……)
提督「………」
提督(姉さん……)
山風「………」
初春「………」
山風「義姉さんの服を着せかえたりとかは……」
初春「……それが出来れば苦労はせん」
山風「……だよね」
大鳳「ただいまー!今回も良い汗かいて……あれ?」ヒョコッ
提督「………」
石垣「………」
初春「………」
山風「………」
大鳳(え~っと……何だか、空気が重いような……?)
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
ここからまたしばらく石垣の回想パートが続きます(白目)。
少しずつでも投下していきますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
石垣「………」
石垣(私と提督は双子の姉弟で、性格も似ていた。私も提督も、今以上に口数が少なかった)
石垣(でも、決して人と話すのが苦手という訳じゃない。単に、同世代の子より物静かなだけ)
石垣(自分で言うのもなんだけど、両親には……子育ての面で、あまり困らせることはなかったと思う)
石垣(それに、両親よりも……提督と過ごした時間の方が、圧倒的に多い)
石垣(提督が私に懐いてたのもあるけど、私自身も……提督のことが大好きで、いつも一緒だったっけ)
――約20年以上前・12周目提督実家(旧)
母「ねぇ、一度くらいは……」
父「……その話はやめてくれ」スタスタ…
母「あっ……やっぱり、まだ引きずってるか……」
提督(幼稚園~小学校低学年)「……お母さん?」
母「……!」
石垣(幼稚園~小学校低学年)「どうしたの……?」
母「石垣、提督……」
提督「お父さん、怖い顔してた……」
石垣「ひょっとして、どこか痛いの……?」
母「………」
母(事情を全て話すのは、まだ早いよね……でも、2人はあの人のことを心配して……う~ん……)
母(……神社についてなら、大丈夫かな。子供との交流を通じて、あの人に……過去を乗り越えて欲しいから……)
提督「……?」ジー
石垣「……?」ジー
母「……えっとね?お父さんが昔住んでた、初春神社のお話をしてたの」
提督「初春……?」
石垣「神社……?」
母「うん。ここから近いところに、初春という狐の神様が住んでいると言われた神社があって……」
――
石垣「………」
石垣(初春神社……初春様についての話を聞いたのは、"あの日"が初めてだった)
石垣(当時の私達は、神社がどういう場所なのかを正確に理解していなかったけど……)
石垣(それでも、神様が祀られているということは……朧げながら分かってたと思う)
石垣(その話を聞いた私と提督は、その神社のことが気になって……お母さんから場所を教えて貰った)
石垣(お父さんに聞いても、はぐらかされちゃうだけだったから……今となっては、お父さんが嫌がった理由は知ってるけど)
石垣(そして、私は提督と一緒に……初春神社へ、実際に行ってみることにした)
――数日後・初春神社
提督「えっと、ここだよね……?」
石垣「……うん。教えて貰った住所は、ここだったはず……」
提督「でも、凄く……ボロボロ……」
石垣「……誰も、お掃除してなかったからだと思う」
提督(お父さんが、昔住んでたお家……屋根や壁が潰れかかってて……枯葉が沢山落ちてて……)
石垣(でも……どうしてかな。怖い感じは全然しないし、むしろ心が落ち着く……)
提督「………」トテトテ…
石垣「………」トテトテ…
提督「………」つ賽銭 チャリ…
石垣「………」つ賽銭 チャリ…
提督「………」パンパン…
石垣「………」パンパン…
提督(えっと、初春様……初めまして。12周目提督です……)
石垣(初めまして、初春様……石垣と言います……)
提督(ここには、初春様が住んでいると聞いて……お姉ちゃんと、来ました)
石垣(どうか、私と提督のことを……見守ってくれると、嬉しいです……)
提督「………」ペコッ…
石垣「………」ペコッ…
提督「……何だか、初春様が見てくれているような気がする」
石垣「私も、そう思った……もしかすると、近くにいるのかも……」
猫「………」
提督「……あれ?」
石垣「猫、さん……?」
猫「………」トテトテ…
提督「ここに住んでるのかな……?」
石垣「……逃げないね」
猫「……にゃあ」スリスリ…
提督「わっ……お顔を足にスリスリって……」
石垣「この子、人を怖がらないんだ……よしよし……」ナデ…
猫「………」ゴロゴロ
提督「……喉鳴らしてる」ナデナデ…
石垣「ふふ……可愛い……」ナデナデ…
猫「……っ」
提督「……?」
石垣「……どうしたの?」
提督「何だか、この猫さん……泣いてるような気がして……」
猫「っ!?」ビクッ
石垣「そう……?」
猫「……っ」トテトテ…
提督「あっ……」
石垣「行っちゃった……」
提督「……また、会いに来てくれるかな」
石垣「……多分。私達が、ここに来たら……」
提督「そう、だよね……初春様、猫さん……」
石垣「明日も、遊びに来ますね……?」
スタスタ…
猫「………」ジー
――
石垣「………」
石垣(それから、私と提督は毎日初春神社へ行くようになった。流石に毎回、お賽銭を入れるのは無理だったけど……)
石垣(それでも、ちゃんと賽銭箱の前でお辞儀をして……必ず顔を出してくれる野良猫、ううん、山風を撫でてあげた)
石垣(私達は、最初に神社へ行った時点で……初春様の存在を、心から信していた)
石垣(まだ幼いからという理由もあったけど……無意識の内に感じていたから。神社に入った瞬間、優しい眼差しが向けられていることに……)
石垣「………」
石垣(もちろん、昔の記憶はそれだけじゃない。山風や初春様、大鳳様のことを抜きにしても……提督との思い出も、数え切れないほど沢山ある)
石垣(幼少期は、本当にずっと一緒だったから……家ではもちろん、学校でも……)
――12周目提督実家までの道
提督「あっ……」ポロッ…
石垣「……!」
提督「アイス、落としちゃった……」グスッ…
石垣「………」
提督(まだ、全然食べてなかったのに……)ウルウル…
石垣「……提督、これ」スッ…
提督「……お姉ちゃん?」
石垣「私のアイス、半分あげる……だから、泣かないで……?」
提督「えっ、いいの……?でも、それじゃお姉ちゃんの分が……」
石垣「気にしないで……?私だけ食べるより、2人で一緒に食べられる方が……嬉しいから」ニコ…
提督「……ありがとう。じゃあ、えっと……いただきます。あむっ……美味しい……♪」
石垣「ふふ……」
石垣(やっぱり、提督は泣いてる時より……笑顔の方が、可愛い……♪)
――小学校・運動場
石垣「あうっ……」バタッ
提督「お、お姉ちゃん、大丈夫……!?」
石垣「う、うん……」
提督「お膝見せて……!」
石垣「だ、大丈夫……ちょっと、擦りむいただけだから……」
石垣(本当は、少し……ううん、結構痛いけど……私はお姉ちゃんだから、提督に心配かけるのは……)
提督「ダメだよ……放っておいたら、バイキンが入るかも……」
石垣「大げさだってば……」
提督「お姉ちゃん、はい……!」スッ…
石垣「……え?」
提督「僕がおんぶする……!」
石垣「ほ、本当に平気……っう、ぐ……」ズキッ
提督「今、凄く痛そうにした……!やっぱり、保健室に……!」
石垣「………」
提督「お姉ちゃん……!」
石垣「………」ダキッ…
提督「あっ……」
石垣「……お願い、します」
提督「……うん。すぐ、連れて行ってあげるからね……!」タタタッ…
石垣(うぅ……弟におんぶしてもらうの、恥ずかしい……でも、提督の気持ちをつっぱねるのも……)
石垣「………」ギュッ…
石垣(それに、提督の背中……ちょっと硬くて、でもあったかくて……何だか、安心するかも……)
――教室
提督「それでね、さっき先生が……」
石垣「ふふ、そうなんだ……」
男子「………」ジー
女子「………」ジー
提督「……えっと、何?」
石垣「さっきから、ずっとこっちを見てるけど……」
男子「いやさぁ、提督と石垣って……」
女子「いつも姉弟で一緒にいて、凄く仲良いんだなって……」
提督「それは……当たり前、だよね……?」チラッ
石垣「うん……家族だから……」
男子「いくら家族でもそんな四六時中ベッタリすることはないと思うけど」
女子「私にもお兄ちゃんがいるけど、ずっと一緒にいることはないかな」
提督「………」
石垣「………」
男子「……一応聞くけど、この世で1番好きな人と聞かれたら?」
提督「お姉ちゃん」
石垣「提督」
女子「わぁ、即答!」
男子「ここまでのブラコンとシスコンは初めて見た……」
提督「……?」キョトン
石垣「……?」キョトン
提督(家族が1番好きなのって、何かおかしいのかな……?)
石垣(……でも、こうして私と提督がずっと仲良しでいられるのは)チラッ
提督(……うん。きっと、初春様が見守ってくれているお陰だと思う)コクッ
男子「目を合わせただけでなんか分かり合ってるし!」
女子「さっき習った以心伝心ってこういうことだよね?凄い!」
今回はここまでです。
――
石垣「………」クス…
石垣(思い返してみたら、確かに私と提督って……ブラコンとシスコンかも……)
石垣(でも、それだけ私達はお互いを……家族のことを、大切に思ってたから……)
石垣(それに、クラスメイトからも……時々からかわれることはあったけど、馬鹿にされることは一度も……)
石垣「……初春様のお陰、か」
石垣(きっと、初春様なら『それは貴様らが強い絆で結ばれていたからじゃ。わらわは何もしておらん』と言うかもしれない……)
石垣(それでも、私達が不仲にならなかったのは……初春様の存在を信じていたこともあると思う)
石垣(初春様がいると考えていたからこそ、毎日……提督と一緒に神社へ遊びに行って、絆を深めることに繋がったから……)
石垣「……その頃、だったかな。新しい家族が増えたのは」
石垣(私達が小学校へ通うようになって、しばらく経った頃……提督に加えて、また1人……大切な家族が増えて……)
――休日・12周目提督実家
提督「1、2、3……やった……あがり……!」
石垣「……負けちゃった」シュン…
提督「え、あ……その……」オロオロ
石垣「……ううん、ちょっと悔しかっただけ。おめでとう、提督……」ニコ…
提督「お姉ちゃん……えへへ……」
石垣「………」
石垣(双六はこれでおしまい。次は何をして遊ぼうかな……)
「ほら、恥ずかしがらずに……ね?」
「2人とも良い子だから大丈夫だ」
「う、うん……」
提督「……?」
石垣「……?」
提督「今の声って、お父さんとお母さん……だよね……?」
石垣「うん……でも、もう1人……聞いたことない人の声が……」
ガチャ…
山風「………」
提督「……え?」
石垣「……だ、誰?」
父「……今日から2人の義妹になる山風だ」
提督「いもうと……?」
石垣「お父さんとお母さん、私達の妹を産んでくれたの……?」
母「違う違う。お父さんがね?この子を保護……家に帰れなくなっちゃったから、ここに住んで貰うことになったの」
提督「えっ……!?」
石垣「それって……確か、養子縁組……」
父「……よく知ってるな」
石垣「この前、テレビでやってたから……」
提督「ようしえんぐみ……?」
母「簡単に言うと、親がいない子を家族として迎え入れてあげること。私達、さっき山風ちゃんを2人の義妹にしようって話し合ってたんだ」
提督「僕達に、妹……」チラッ
石垣「………」チラッ
山風「………」モジモジ
父「仲良くしてやって欲しい……」
母「私からもお願い。この子、凄く寂しかったみたいだから……」
提督「……分かった」
石垣「……よろしくね?」
山風「う、うん……」
提督(妹って、言ってたけど……)
石垣(私達より、背が高い……)
山風「………」モジモジ
――翌日・12周目提督実家
山風「………」
石垣「……大丈夫?」
山風「……え?」
提督「やっぱり、僕達と一緒だと……落ち着かない、かな……?」
山風「う、ううん。そういう訳じゃ、なくて……」
提督「………」
石垣「………」
山風「……何を話せばいいか、分からなくて」
提督「……どういうこと?」
山風「今まで、人と話したこと……ほとんど、なかったから……」
提督「……!」
石垣「……!」
山風「だから、その……2人のことが、嫌いだとか……じゃなくて、えっと……」
提督「………」
石垣「………」
提督(それって、お父さんやお母さんとも……)
石垣(全然、お話出来なかったのかな……)
提督(……お姉ちゃん)チラッ
石垣(……うん)コクッ
提督「………」ギュッ
石垣「………」ギュッ
山風「……!?えっ、ぁ……」
提督「上手く、言えないけど……」
石垣「私と提督は、貴女の……山風の傍に、いるから……」
山風「……!」
提督「山風はもう……1人じゃない……」
石垣「家族だから……ね?」
山風「………」
提督(とりあえず、手を握ってみたけど……)
石垣(これで安心、してくれたかな……?)
山風「……う、ん」ギュッ
提督「……!」
石垣「……!」
山風「こちらこそ、よろしく……お願い、します……義姉さん、義兄さん……」
提督「に、義兄さん……///」
石垣「……提督?」
提督「いや、その……お兄ちゃんみたいな呼ばれ方、初めてだったから……///」
石垣「……恥ずかしいんだ」クス…
提督「あぅ……///」
山風「だ、ダメだった……?」
提督「う、ううん。そんなこと、ないよ……?だって、僕は……山風の、お兄ちゃんになったから……///」
石垣「私にとっては、新しく妹が出来た……」ニコ…
山風「そ、そっか……良かった……えへへ……」
提督「……!」
石垣「……!」
提督(山風、今……)
石垣(ちょっとだけ、笑ってくれた……!)
今回はここまでです。
これでプロット(回想前半)の半分以上を投下出来ました。
上手くいけば後2~3回の更新で本編に戻れると思います。
――
石垣「………」
石垣(山風の手を握った時、私達の心が通じ合ったような……お互いが感じていた壁がなくなったような気がして……)
石垣(その日から、私達はいつも3人で過ごすようになった。家はもちろん、学校でも一緒に……)
石垣(もちろん、初春神社へ遊びに行くことも忘れなかった。山風を連れて、3人で……)
石垣「……今なら分かる。山風が、神社に来るたびに……複雑な表情を浮かべていた理由が」
石垣(当時の私や提督は気づいていなかったことだけど、山風が家に来てから……初春神社に住んでいた猫が、姿を見せなくなった)
石垣(私と提督は、猫がいなくなったことを寂しく思ってたけど……山風はどこかソワソワしていて、何かを言いたげな様子だった)
石垣(きっと、自分がその猫だったからこそ……当時の山風は、正体を話そうにも話せなくて、やきもきしていたんだと思う)
石垣(そんなこともあったけど、3人で過ごす日々は……本当に楽しかった。生きている頃の私にとって、人生で1番輝いていた時期だった)
石垣「……ずっと、続くと思ってたんだけどな」ポツリ…
石垣(私の人生最後の日は、突然やって来た。提督や山風と、遠足で博物館に行った日……)
――歴史博物館
提督「これが……昔の日本人が考えた、神様……?」キラキラ…
石垣「もしかして、この狐の妖怪って……初春様だったり、するのかな……?」キラキラ…
提督「あっ、お姉ちゃん……あっちにも、妖怪の絵が沢山あるよ……!」
石垣「……本当だ。見に行こっか……?」ギュッ
提督「うんっ……!」ギュッ
トコトコ…
山風「……2人共、伝説とか神話が好きなのね」
提督「だって、初春様のこと……」
石垣「もっと、知りたいから……」
山風「………」
提督「こっちは、悪い妖怪を追い払った武器だって……!」
石垣「凄い……教科書にも載ってたけど、これが……!」
山風「……他の子はそろそろ飽きてきてるけど、義兄さんと義姉さんはずっと熱中してる」ボソッ…
提督「あっちのコーナーも見てみよ……?」
石垣「うん……!」
山風「……ふふっ」
――数時間後・公共バス内
ワイワイ ガヤガヤ
提督「~♪」
石垣「提督、楽しかった……?」
提督「うん……♪」ニコッ
山風「私も……」ニコ…
提督「……また、来たいな」
石垣「それなら、お父さんとお母さんに連れて行って貰おっか……?」
山風「……良いと思う」
石垣「ふふ……」
石垣(提督にとっても、山風にとっても……良い思い出になったみたいで、良かった……)
石垣(もちろん、私にとっても……楽しい思い出になった)
石垣(初春様のことを、沢山……知ることが出来た気がするから……)
石垣(家に帰ったら、お父さんとお母さんにも遠足のことを話して……)
キキィーッ!
提督「わぁっ!?な、何!?」グラッ
石垣「うっ……!?」グラッ
石垣(体が、激しく揺れて……一体、何が起こって……!?)
山風「ば、バスが急にブレーキを……!?」グラッ
ドガシャアアアアアアァァァァァァンッ!!
――
石垣「………」
石垣(そこから先のことは、記憶にない。正確には、話として伝えられたけど……未だに実感がない)
石垣(でも、こうして幽霊になっているからこそ……理解せざるを得なかった)
石垣(私は事故のせいで、死んでしまったことを……死を自覚する暇さえなく、命を落としてしまったことを……)
石垣(私はしばらくの間、意識を失っていたらしい。いや、既に死んでいるのに、意識がないというのもおかしな話だけど……)
石垣「……そして、私はついに出会った。初春様と……自分が信じていた、神様と……」
――数日後・事故現場
石垣(霊体)『……?』
石垣(……あ、れ?ここ、は……それに、私……どうなって……)フワフワ…
初春『……石垣、聞こえるか?』
石垣『……貴女、は?』
石垣(動物の耳と尻尾がついた、女の子……?いつから、そこに……?)
初春『おぉ、やはりわらわの声が届いたか……わらわのことを話す前に、貴様は……どこまで"理解しておる"?』
石垣『……何も、分かりません。いえ、記憶喪失、という訳じゃなくて……』
石垣『気がついたら、ここに……体が透けて、しかも浮かんで……一体、何がどうなって……?』
初春『………』
石垣(……どうして、そんなに悲しそうな顔をするの?どうして、私を見て……泣きそうな顔をしてるの……?)
初春『……全て話す。貴様にとって、辛い話になるが……どうか、最後まで聞いて欲しい』
石垣『………』
石垣(嫌な予感がする……でも、この人は事情を知ってるみたいだから……ちゃんと、聞かないと……)
――15分後
初春『……ということがあった』
石垣『……う、そ』
初春『……事実じゃ。その証拠に、貴様はまさに今、霊体になっておる』
石垣『………』
初春『……すまなかった。わらわが傍についていながら、こんなことに……』
石垣『………』
石垣(目の前にいる人が、初春様……?それに、私は……もう、死んで……?)
石垣(いろいろなことがあり過ぎて、全部理解出来た訳じゃないけど……)
石垣『………』
初春『……石垣?』
石垣(でも、1つだけ、自分でも本当だと……分かったことが……)
石垣『……っ』ジワッ…
初春『……!』
石垣『うっ……あぁっ……!』ポロポロ
初春『……っ』ズキッ…
石垣(なんで……なんで、私……死んじゃったの……?事故だなんて、そんな……嘘、嘘っ……!)ポロポロ
石垣(それじゃあ、もう提督とは……会えないの……?提督や、山風と……一緒に、いられないの……?)ポロポロ
石垣(私だけ、1人ぼっち……?そんな……そんなことって……!)ポロポロ
石垣(やだ……提督と離れたくない……死にたくないよ……やだぁっ……!)ポロポロ
石垣『嫌……嫌ぁっ……えぐっ、うあぁっ……!』ポロポロ
初春『………』
――
石垣「……っ」
石垣(初春様から、私が死んでしまったことを告げられて……最初は、訳が分からなくて……)
石垣(でも、少しずつ自分の状況を把握して……全てを理解した時には、涙が溢れ出て……)
石垣(これまでで1番……いや、もし死んでいなかったとしても、一生分泣いた気がする)
石垣(それほど、提督や山風と死別してしまったことに……絶望したから。悲しくて、たまらなかったから……)
――10分後
石垣『………』グスッ…
初春『………』
石垣『……すみません。もう、落ち着きましたから……』グシグシ…
初春『……気にすることはない。そもそも、悪いのはわらわじゃ』
石垣『いえ、初春様のせいでは……事故なんて、避けようがありませんから……』
石垣(自分が死んでいたことが、凄くショックで……初春様と
初春『石垣……』
石垣『それに、いつまでも悲しんでいる訳にも……いかないですよね……?』
初春『……!』
石垣『私がこうして、ここに留まり続ければ……提督を、ずっと悲しませることになっちゃうから……』
石垣『辛くても、悲しくても、苦しくても……自分の死を受け入れて、成仏しないと……』
石垣『それが、提督の望み……私が成仏すれば、あの子も……安心してくれるはず、ですよね……?』ニコ…
石垣(本音を言えば、成仏なんてしたくない……提督が、ちゃんと前を向いて歩けるか……心配で……)
石垣(私だって、提督の傍にいたい……今までのように、一緒に過ごしたい……)
石垣(でも、死んじゃった私が未練を抱くのは……ダメ、だよね……生きている提督に、幽霊の私がしがみ付くなんて……)
石垣(覚悟を、決めないと……提督の為に、私の為に……成仏、しないと……っ)
初春『………』グッ…
今回はここまでです。
恐らく次の更新で回想パートを終えられると思います。
石垣『……初春様、お願いします。どうか、私を……成仏、させて下さい……』
初春『………』
石垣『……初春様?』
初春『……出来ぬ』
石垣『え……?』
初春『成仏させることは、出来ぬのじゃ……』
石垣『ど、どうして……?』
初春『……本来ならば、死者は己の死を受け入れた時点で……独りでに成仏する』
初春『しかし、石垣は……既に死を受け入れているにもかかわらず、未だ魂がこの世から離脱しようとしない』
石垣『………』
初春『貴様にも、心当たり……否、"心残り"があるはずじゃ』
石垣『………』ギュッ…
初春『……口に出さずとも分かる。提督のことじゃな?』
石垣『………』コクリ…
石垣(未練が残っていると、成仏出来ないだなんて……一体、私はどうすれば良いの……?)
石垣(私は、この世に留まり続けてはいけない存在なのに……提督の為にも、成仏しないといけないのに……!)
初春『弟を置いて、自分だけあの世へ旅立つことは出来ない。その心残りが、貴様を……地縛霊として、現世に縛り付けておる』
石垣『……どうすれば、良いんですか?どうすれば、私は……』
初春『………』
石垣『……初春様?』
初春『……成仏は出来ずとも、貴様の心残りを出来る限り解消する方法はある』
石垣『本当ですか……?でも、どうやって……』
初春『地縛霊というのは、要するにこの地に雁字搦めになっている状況じゃ』
初春『そこで、雁字搦めになる対象を変化させる。言い換えれば、地縛霊としての性質を変化させて……』
石垣『……?』
初春『……石垣を、提督に憑りつかせれば良い』
石垣『……!』
初春『提督の守護霊にしてしまえば、成仏するまでもなく……提督を見守ることが出来る』
石垣(提督の、守護霊……そんなことが、本当に……だったら……!)
石垣『お願いしますっ!』ズイッ
初春『……!』
石垣『私を、提督の……あの子の、守護霊にして下さい……!』
石垣『たとえ、ずっと成仏出来なかったとしても……やっぱり、私は……あの子の傍に……!』
初春『………』
石垣(提督と一緒にいることを許されるなら……どんなに辛いことでも、耐えてみせますから……!)
石垣『……っ』ギュッ…
初春『……分かった』
石垣『……!』パァッ
初春『そうと決まれば、すぐにでも……!』カッ…!
石垣『ん、ぅ……』
初春『魂を直接弄る以上、多かれ少なかれ不快感が出るとは思うが……すぐに治まる』
石垣『は、い……んんっ……』
石垣(体の奥に、沢山の手を突っ込まれてるような……言葉に出来ない、変な感覚が……!)
石垣『はぁっ……!』パァァ…ッ
初春『………』スッ…
石垣『はぁ……はぁ……』
初春『……よし、成功じゃ』
石垣『本当、ですか……?』
初春『これで貴様は晴れて、地縛霊から守護霊へと変化した』
石垣『……!ありがとう、ございます……!これで、ずっと……あの子の傍に……!』
初春『………』
石垣『……初春様?』
初春『……後から説明することになってすまぬが、守護霊にする為には魂の性質を大きく弄る必要があった』
初春『その影響で、貴様の幽霊としての性質が弱まってしまった』
石垣『幽霊としての、性質……?まさか、いずれ消えてしまうとか……』
初春『いや、そんなことはない。人間に分かるように言えば、他者への憑依や物理的干渉は一切出来ぬ。本当に、ただ提督の傍にいられるだけじゃ』
石垣『……なんだ、そんなことですか。全然、気になりません。私はあの子の隣にいられるだけで、十分ですから……』ニコ…
石垣(本当なら、私は提督と離れ離れになってしまうかもしれなかったから……)
石垣(たとえ、提督に触れることが出来なくても……あの子の顔を見ることさえ出来れば、私は……!)
初春『………』
石垣(初春様……死んでしまった私の望みを叶えてくれて、本当に……ありがとうございます……!)
石垣(貴女のお陰で、私は……今度は守護霊として、あの子を見守ってあげられる……!)
――現在・リビング
石垣「………」
石垣(あれから私は、提督の守護霊として……いつも傍にいる)
石垣(そもそも、守護霊である以上……提督から離れすぎると、勝手に引き寄せられてしまうけど……)
石垣「………」チラッ
提督「………」
石垣(……私は、それが嬉しかった。離れられないほど、提督と繋がっている実感を持てたから)
石垣(今の私は、狭い世界の中にいる……私のことが見える、提督、山風、初春様、大鳳様……)
石垣(この4人の傍にいることで、私は『私』であることが出来る……)
石垣「……ねぇ、提督」
提督「……何?」
石垣「………」
提督「えっと……」
石垣「……ううん、何でもない」
提督「……うん」
提督(……僕の言った言葉は、正しかったのかな。姉さんが欲しかった言葉を、ちゃんと伝えられたのかな)
提督(それは、姉さんにしか分からないけど……少なくとも、傷付いたようには見えない)
提督(これは、弟としての勘だけど……姉さんは、僕の言葉を……真っ直ぐ、受け止めてくれたような気がして……)
石垣「………」
石垣(……貴方がいてくれるから、私はここに存在出来る。貴方がいなければ、私は……)
石垣(死してなお、生きている人の世界に居続けることは……出来なかっただろうから)
石垣(この世に残り続けられるほどに、強い未練を抱くことさえ……なかったかもしれない)
石垣(だから山風とも、お母さんとも……本当の意味で、お別れになっていたかもしれないから……)
初春「………」
初春(石垣……)
山風「………」
山風(義姉さん……)
大鳳「あ、あの、何か言って下さいよ~……」オロオロ
大鳳(本当に、何があったの……!?私だけ浮いてる感じが……いや物理的な意味じゃなくて空気的な意味で!)フワフワ
今回はここまでです。次回から本編に戻ります。
前回と今回の更新において、大半が初春の回想パートのコピペになってしまい申し訳ございません。
特に重要な意味があるという訳ではありませんが、その理由については12周目終了後に説明致します。
更新が滞ってしまい申し訳ございません。
しばらくは安定した更新は厳しそうですが、定期的に連絡致しますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
まだしばらく安定した更新は難しそうです。
お待たせしてしまい申し訳ございません。
まだしばらく安定した更新は難しそうです。
お待たせしてしまい申し訳ございません。
ですが回想パート投下時と同様に、今後は少しでも更新が出来るようにしたいと思っています。
仮に1~2レスのみ更新するとして、提督やヒロインの行動安価を取って頂く場合、募集告知から募集開始時間までの猶予や締め切りまでの時間をかなり広めに設定致します。
ヒロインとの交流安価についても一時的な措置として、↓4までの判定ではなく各ヒロインに01~25、26~50、51~75、76~00の数値範囲を割り当て、直下の反転コンマのみで判定出来るようにする予定です。
~ 7月3週 ~
――12周目大学・講義室
提督「では試験開始。45分過ぎた時点で、終わった人は退出してくれて大丈夫です」
カリカリ… カリカリ…
提督「………」
提督(今回も例年通り、平均点が60点前後になるといいけど……)
初春『……毎年、試験をやっている間はやることがないの』フワフワ…
大鳳『うぅ……この光景を眺めているだけで、学生時代の大変だった記憶が……』フワフワ…
石垣『………』フワフワ…
提督「………」
提督(本当は会話に入りたいけど、この状況だとスマホは出せないからなぁ……)
石垣『……大鳳様』
大鳳『いや、現にこうして天使になれたんだから、別にトラウマという訳じゃ……え?石垣ちゃん?どうしたの?』
提督「……?」
提督(姉さん……?)
石垣『ここで勉強している人達が、どんな成績を取るかも……あらかじめ、運命で決まっているんですか……?』
提督「……!」
大鳳『……まぁ、うん。一応、そういうことになるのかな』
初春『急にどうした?』
石垣『いえ、この世界が作られたものだとすれば……他のことは全部、決まっていることなのかなと思って……』
大鳳『あー、それはね……確かに創造神様は、ある程度決まった歴史を辿るよう"設定"してるけど、必ずしも想定通りに動く訳じゃないの』
石垣『……そうなんですか?』
大鳳『私が提督君の命を救ったことや、他にも色々な影響があって……多かれ少なかれ、創造神様が想定した歴史からは"不具合"が生じる』
大鳳(たとえば、タイムマシンによる過去改変とかね)
石垣『……それ、大丈夫なんですか?いえ、提督を助けてくれたことは、今でも感謝してもしきれませんけど……』
大鳳『こればかりは、どうやっても防ぐことは出来ない。いくら世界をお作りになる創造神様も、全てを手に収めることは不可能だもの』
提督「………」
提督(神様の世界にも、色々あるんだ……)
初春『う、うむむ……』
初春(もう少し分かりやすく話してほしいものじゃ……いつもわらわだけ置いてけぼりでつまらん……)
初春:01~25 親愛度:93/100 <リーチ!>
山風:26~50 親愛度:65/100
大鳳:51~75 親愛度:88/100
石垣:76~00 親愛度:74.5/100
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
20→02:初春(01~25)
初春は何をしている?もしくは提督と初春は何をしている?
0:40以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
1:40までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※初春の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
申し訳ございません、言い忘れました。今回の更新はここまでです。
次の更新も今回のように少ない量になるかと思いますが、出来る限り短期間かつ連続で更新出来るよう努力します。
――12周目提督家・リビング
提督「………」つPC カタカタ
初春「………」ジー
初春(これまでなら、提督の顔を見ても親愛のような感情しか抱かなかったのに……)
初春(今では、そなたを見ているだけで……わらわにはないと思っていた感情が、込み上がってきて……)
提督「………」カタカタ
初春(あぁ、提督……わらわは、そなたのことを見守ると決めたのに……)
初春(守る対象以上の感情を向けてしまうことになるとはの……)
石垣「……初春様」フワフワ…
初春「……何じゃ」
山風「さっきから、義兄さんの顔を真横から眺めてるけど……」
大鳳「流石に提督君、気が散ってしまうんじゃ……」
初春「………」
初春(確かにこやつらの言う通りじゃが、提督は今、ぱそこんとやらの作業に集中しておる……)
初春(それこそ、わらわがこうして間近で見つめていても、気にも留めないほどに……)
提督「……よし、ちょっと休憩……」クルッ
初春「え……」
提督「わっ!?は、初春様!隣にいらっしゃったんですね……」
大鳳(あーっ!提督君と初春ちゃんの顔がーっ!)
山風(す、凄く至近距離まで……!)
石垣(もう少し近かったら、唇と唇が……)
初春「は、はわわ……!?///」
初春(まさか、急に振り向くとは思わなんだぞ!?あぁっ、提督の整った顔が、綺麗な瞳が、美味しそうな唇がわらわの眼前に……///)
初春「……///」
提督「………」
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
50未到達:初春が思わず距離を取ってしまう
50到達:初春、我慢出来ず提督に接吻する
01~49なら親愛度上昇:小 ×1.0
50~98なら親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目なら親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
97→79 8×1.5=12 12+93=105 → 100/100 <END開放>
初春「………」
初春(もう、無理じゃ……胸の内から湧き上がる想いを、抑えられん……!)
初春「……///」スッ…
提督「え……?」
提督(初春様が、両手を僕の頬に――)
初春「……ん///」チュッ
提督「――っ!?///」ビクッ
大鳳「へ?」
石垣「え……」
山風「……!?」
初春「はぁっ……///」
提督「え、あ、あの、初春様……!?今、何を……///」
初春「……せ、接吻じゃ///」
提督「それは分かります、けど……///」
大鳳「いやいやいやいや!?急に何してるの初春ちゃん!?」
初春「……///」サス…
初春(これが、提督の唇の感触……あぁ、なんて甘美な……///)
山風「……義姉さん、これって」チラッ
石垣「………」
初春「……提督///」
大鳳「質問に答えて下さい!」
提督「は、はい……///」
初春「……///」ギュッ
提督「あっ……///」
大鳳「キスに留まらずハグまで!?」
「わらわは、そなたのことを好いておる。否、愛していると言っても良い。無論、家族としてではなく、1人の男性として……///」
提督「……!///」
大鳳「」
石垣「………」
山風「………」
初春(……あぁ、ついに言ってしまった///)
提督「……いつから、僕を?///」
初春「わらわにも分からぬ……家族として過ごす内に、いつしか……///」
提督「……///」
大鳳「」
山風「……大鳳?」
大鳳「」
石垣(まさか、気絶してる……?)
大鳳「ハッ!?ちょ、ちょっと待って初春ちゃん!?好きってどういうこと!?」
山風「あ、復活した……」
初春「……言葉通りじゃ///」
大鳳「妖怪なのに人間の男の子を好きになったの!?」
初春「……そうじゃ。わらわとて、自分で自分に驚いておる……それに、この前までは悩んでいた」
提督「え……?」
初春「大鳳が言った通り、わらわは妖狐で提督は人間……わらわのような、怪異に近い存在に好かれては、提督が迷惑と思うかもしれぬと……」
大鳳「……!」
石垣「………」
山風「………」
提督「そんなことありません!たとえ初春様が人間ではない妖怪だとしても、僕にとっては大切な家族です!」
初春「……ありがとう。その言葉だけでも、わらわは嬉しい」
提督「言葉だけではなくて、本心で……」
初春「………」
初春「じゃが、問題は他にもある。わらわには寿命の概念はないが、提督は人間……すなわち、この世に摂理に従って生きる者じゃ」
提督「……!」
初春「仮にわらわと添い遂げるとなれば、必ずわらわは先立たれてしまう。わらわは必ず、提督に置いて行かれてしまう」
提督「………」
石垣(提督に、置いて行かれる……)
山風(それって……)
大鳳(私達にも、言えることよね……)
初春「故に、この想いを打ち明けるつもりはなかった。提督の心を、わらわの想いで縛り上げて……死してなお、そなたが地縛霊になる可能性を少しでも下げたかった」
初春「石垣はあくまでも特殊例で、本来ならば死者はあの世へ旅立つのが道理じゃ。それに間違いはないのじゃろう?」チラッ
大鳳「……えぇ。少なくとも、この世界ではそういうことになるわ」
提督「………」
初春「じゃが、わらわは己の気持ちを優先してしまった。自分のひとりよがりな感情で、提督に想いを告げてしまった」
初春「こんなことをしても、提督を困らせてしまうだけ……それを分かっていながら、わらわは……!」
提督「………」
初春「……すまぬ。本当にすまぬ……それでも、わらわは提督のことが……」
提督「………」
大鳳「……提督君は、どうするの?」
提督「……!」
石垣「私達は、提督の考えを尊重する」
山風「義兄さんがどんな決断をしたとしても、それを否定することは……絶対にしないから……」
初春「……説得力などないかもしれぬが、わらわも石垣達と同じじゃ」
初春「わらわのことを女として見れないなら、遠慮せず言ってほしい」
提督「………」
大鳳(提督君、どう答えるつもりかしら……)
提督「………」
提督「……初春様は」
初春「……!」
提督「僕や姉さんのことを見守ってくれました。1人になって、寂しさで泣いている僕の元へ現れてくれました」
提督「その日から、ずっと……家族として、傍にいてくれました。もちろん、それは姉さんや山風、大鳳様も同じですが……」
提督「姉さんと山風は、あくまでも家族として。大鳳様は、初春様とほぼ同じ立場で僕のことを見て下さって……」
初春「………」
提督「その中でも、僕は幼い頃から初春様の存在を信じていました。初春様が、温かく見守ってくれていると信じていました」
提督「その初春様が、実際に目の前に現れてくれた時……僕は、凄く嬉しかったんです」
提督「自分が信じていた存在が、伝説や噂に過ぎなかった訳じゃない。こうして、確かに実在している」
提督「それどころか、僕のような平凡な人間にも友好的に接してくれる……そんな状況であれば……」
初春「………」
提督「……好意を抱かない理由は、ありませんでした」
初春「……!///」
大鳳「………」
石垣「………」
山風「………」
提督「もちろん、最初は家族としての気持ちでしたが……こうして、初春様から気持ちを伝えて頂いたことで……」
提督「僕の中で、無意識の内に……あるいは、少しずつ変わっていた気持ちが……一気に、強くなりました」
初春「そ、それなら……!///」
提督「……初春様」
初春「う、うむ……!///」
「僕も、初春様のことが好きです。もちろん、家族としてだけでなく……1人の女性として」
初春「……提督っ!///」ギュウッ
大鳳「………」
大鳳(そっか……提督君、受け入れる道を選んだのね……)
山風「……ちょっとだけ、寂しいかも」
石垣「うん……提督が大人になって、少し遠くへ行っちゃったみたいで……」
提督「初春様……」ギュッ
初春「本当に、良いのか……?」
提督「もちろんです」
初春「わらわは妖狐じゃから、表だって恋人と紹介することは……」
提督「今までと変わらず生活すれば良いんです。周りから見て孤立していても、こうして僕には初春様や、姉さん達が傍にいてくれますから」
初春「子供だって、持てるかどうかも……」
大鳳「……それは大丈夫なはず。少なくとも、この世界では人間と妖怪が子を成せないという『設定』は見たことがないもの」
初春「そうなのか!?い、いや、それでも、寿命の問題だけは……」
提督「……初春様と永遠にいられるなら、むしろ自ら地縛霊になる覚悟も出来ています」
初春「……!」
提督「いえ、初春様だけではありません。僕が地縛霊になれば、少なくとも同じ幽霊の姉さんや……」
提督「姉さんのことを認識出来る、山風や大鳳様とも一緒にいられます。死してなお、家族と共に過ごせるんです」
提督「僕にとって、これ以上の幸せはありません。強いて言えば、初春様と添い遂げられることが、それを上回る幸せですね」
初春「提督……そなたは……」
大鳳(……ラブラブで羨ましい)
石垣(提督が地縛霊を望むのは、ちょっと複雑だけど……死後も一緒にいられるというのは、確かに魅力的かも……)
山風(私も妖怪になってから、歳を取らなくなったし……義兄さんが幽霊になれば、ずっと一緒にいられるんだ……)
提督「ですから、初春様は何も気にすることはありません」
初春「……そう、じゃな。提督が既に決心して、その上でわらわを愛してくれるというのなら……もう、何も言うことはないな……」
提督「……初春様」
初春「……うむ」
「今後は恋人として、よろしくお願い致します」
「こちらこそ、不束者じゃが……よろしく頼む」
――初春END・開放
~ 7月4週 ~
――12周目大学・ゼミ室
提督「調子はどう?」
モブ学生1「あ、はい。順調です」
提督「なら良かった。その調子で頑張ってね?」
モブ学生1「はい!」
初春『~♪』スリスリ
大鳳『ちょっと初春ちゃん!さっきから提督君にくっつき過ぎ!』フワフワ
初春『そうかのう?恋人なら、これくらいは普通じゃ♪』スリスリ
大鳳『で、でも、提督君が仕事しづらいんじゃ……』
モブ学生2「教授、少しご意見を伺ってもよろしいでしょうか?」
提督「うん、もちろんだよ。どれどれ……」
初春『この通りじゃ。今更、わらわ達がくっ付いたところで集中力を乱すほど未熟ではない』
大鳳『ぐぬぬ……石垣ちゃんからも何か言ってやって!』
石垣『……羨ましい気持ちはありますが、提督が受け入れた結果ですから』フワフワ
大鳳『健気過ぎる!』
初春『石垣は出来た子じゃのう。それに提督が受け入れた結果なのは事実ではないか』
初春『提督が嫌がってない以上、恋人のわらわが提督の隣を独占してはいけない理由はないはずじゃ』
大鳳『それは、そうだけど……』
大鳳(私だって、提督君の傍にいたいのに……うぅっ、初春ちゃんばっかりズルい……!)
初春『ふふっ♪そなたの仕事中の表情も、引き締まっていてべっぴんさんじゃな~♪』スリスリ
提督「……///」
提督(本当は恥ずかしいんだけど、こうして初春様が隣にいてくれて嬉しいと思う気持ちもあるんだよね……///)
初春:01~25 親愛度:100/100 <END開放>
山風:26~50 親愛度:65/100
大鳳:51~75 親愛度:88/100
石垣:76~00 親愛度:74.5/100
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
ただし初春が範囲内の場合はその場で終了です
27→72:大鳳(51~75)
大鳳は何をしている?もしくは提督と大鳳は何をしている?
0:55以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし1:30までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※大鳳の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
今回の更新はここまでです。
――12周目提督家・リビング
大鳳「………」
山風「………」ジュージュー
山風(お肉の焼き加減には気を配らないと……)
石垣「………」
石垣(この芸能人って、前にSNSの発言で話題になってたような……)
提督「………」つPC カタカタ
初春「~♪」スリスリ
初春(あぁ、やはり提督の傍にいられるだけで心が温まる……♪)
提督「………」カタカタ
大鳳「はぁ……」
大鳳(初春ちゃんが提督君にピッタリくっついてるせいで、どうも話しかけにくいのよね……)
大鳳(2人共、私にとって家族同然の存在だから、必要以上に遠慮することはないと思うけど……)
提督「………」カタカタ
初春「………」スッ…
大鳳「……!」
初春(じゃが、流石に仕事中の提督を邪魔する訳にはいかぬな……しばらくの間、わらわも石垣とてれびを見るかの……)フワフワ…
大鳳(初春ちゃんが、石垣ちゃんの所に……きっと、仕事に集中する提督君の邪魔をしない為かな)
大鳳(……あれ?つまり私以外の全員が、提督君に意識を向けていない……ひょっとして、提督君と落ち着いて話せるチャンス?)
初春「……どうじゃ、面白いか?」スッ…
石垣「……まぁまぁですね。どちらかと言えば、先週の方が……」
提督「………」カタカタ
大鳳「……提督君、ちょっと良い?」
提督「はい、何ですか?」カタカタ
大鳳(相変わらずタイピングに慣れてるなぁ……私と会話してる状況でも指が止まらないなんて)
大鳳「その、初春ちゃんとお付き合いすることになって……やっぱり、今までより幸せ?」
提督「もちろんですよ。今までも家族として仲良くして頂きましたが、恋人になってからは、更に強い絆で結ばれたような気がします」カタカタ
大鳳(……そうだよね。提督君、幸せに決まってるよね。何聞いてるんだろ、私……)
提督「もちろん大鳳様と一緒にいられることも、僕にとっての幸せです」クルッ
大鳳「……!」
提督「初春様はもちろん、大鳳様、山風、そして姉さん……皆がいてくれるから、僕は幸せを感じることが出来ます」
提督「誰か一人が欠けた状況を考えただけで、本当に寂しくて……いつも僕の傍にいてくれて、ありがとうございます」ニコ…
大鳳「提督君……」
大鳳(そんな嬉しいこと、言わないで……そんな笑顔を向けられたら、私まで……)
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
リーチ未到達:大鳳(って何考えてるの私は!?提督君にはもう初春ちゃんがいるのに!)
リーチ到達or100到達するも妨害判定突破せず:大鳳「て、提督君……私も、その……」初春「これ、提督の邪魔をするでない」
100到達:大鳳、初春に負けじと想いを打ち明け、提督にキスする
01~49なら親愛度上昇:小 ×1.0
50~98なら親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目なら親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
37→73:大鳳、想いを自覚するが…… 4×1.5=6 6+88=94/100 <リーチ>
大鳳「……っ///」ドキッ…
大鳳(……気づかない方が幸せだったかもしれない)
大鳳(このまま、家族としての親愛を向けていた方が……良かったかもしれない)
大鳳(でも……もう、遅い。私は、自覚してしまったから……)
提督「……?」
大鳳「……///」
大鳳(私も、初春ちゃんと同じで……一緒に過ごす内に、提督君のことを……)
提督「大鳳様……?」
大鳳「……提督君」
提督「はい……」
大鳳(言ってはダメ。その先を言ってはダメ……それを言うと、後戻り出来なくなる……)
大鳳「私も……その……」
大鳳(その先を言うと、今までの関係に……戻れなく――)
初春「これ、大鳳よ」
大鳳「――っ!?」ビクッ
初春「提督の仕事の邪魔をするでない」
提督「いえ、もう大方終わりましたから……」
初春「む、そうじゃったか。でも、あまり無理をしないようにな。そなたが倒れれば、わらわは……」
提督「お心遣い、感謝します。でも、本当に大丈夫ですから」ニコ…
初春「なら良いが……」
大鳳「………」
初春「……大鳳?」
大鳳「……いえ」
大鳳(わ、私は今、何を言おうとして……提督君と初春ちゃんの関係を、壊しかねないことを……)
大鳳(そんなことをすれば、提督君が悲しむのに……でも、それ以上に、どうして初春ちゃんばかりという気持ちも……)
大鳳「……っ」ズキッ…
提督「……?」
提督(大鳳様、急に黙り込んじゃったけど……どうしたんだろう)
初春「………」
初春(こやつから、僅かに重苦しい感情が漏れ出ておるな……天界とやらで何かが起こったのか、あるいは別の理由か……)
~ 8月1週 ~
――12周目提督家・上空
大鳳『………』フワフワ…
大鳳(私は、提督君の幸せを守る使命があって……でも、私にも手に入れたい幸せが出来ちゃって……)
大鳳(その幸せを得ようとすれば、ほぼ間違いなく……提督君を、不幸にしてしまう)
大鳳(それどころか、これまで家族として仲良く過ごしてきた初春ちゃんのことも……)
大鳳『……どうすればいいの』ボソッ…
大鳳(提督君のことが好きなのに、それを打ち明ければ……あの子を困らせるだけ)
大鳳(でも、あの子の幸せを守りたいという気持ちも確かにあって……)
大鳳『……ずるい』
大鳳(初春ちゃんが、先に告白したから……あの子が、提督君を振り向かせたから……)
大鳳(あの子が、余計なことを言わなければ……今頃、私が――)
大鳳『――っ!』フルフル
大鳳(私、また……最低なことを考えて……!家族に対して、なんてことを……!)
大鳳(あの日、自分の気持ちを自覚してから……気を抜けば、黒い感情が湧き上がってきて……)
大鳳(初春ちゃんだって、大切な家族に違いないのに……)
大鳳『………』
大鳳(このまま、想いに蓋をして……好きな子の幸せを、守り続けないといけないのかな……)
大鳳(でも、その分だけ……初春ちゃんに、醜い嫉妬心を抱くことになって……そのまま、私の胸は、心は、ずっと痛み続けて……)
大鳳『……っ』ギリッ
初春:01~25 親愛度:100/100 <END開放>
山風:26~50 親愛度:65/100
大鳳:51~75 親愛度:94/100 <リーチ>
石垣:76~00 親愛度:74.5/100
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
ただし初春が範囲内の場合はその場で終了です
47→74:大鳳(51~75)
大鳳は何をしている?もしくは提督と大鳳は何をしている?
0:35以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし1:00までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※大鳳の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
今回の更新はここまでです。
――12周目提督家・ベランダ
カァー カァー
大鳳「………」
大鳳(夕日が沈んで、カラスが鳴いて……今日も1日が終わって……)
大鳳(この前までなら、いつも通りの日常だったけど……今の私にとっては……)
大鳳(ずっと、胸が張り裂けそうな気持ちを抱えて過ごさないといけない……辛い日々で……)
大鳳「はぁ……」
大鳳(初春ちゃんが羨ましい……どうして、あの子だけ……)
大鳳(いや、理由は分かってるけどね……あの子が自分の想いを伝えたから。私より早く……)
大鳳「……っ」ズキッ
大鳳(この先、私はこの胸の痛みに耐え続けないといけないの……?)
大鳳(好きな人が、別の人と交際する様を……間近で見せられ続けないといけないの……?)
大鳳「そんなことって……」
提督「……大鳳様」
大鳳「……っ!?」ビクッ
提督「あっ、その……もしかして、天界と連絡中でしたか……?」
大鳳「い、いえ、大丈夫……どうしたの、提督君……」
提督「夜ご飯が出来ました。それで、大鳳様がベランダに出ていたので……」
大鳳「……呼びに来てくれたんですね。ありがとう」
提督「いえ、そんな……」
大鳳「………」
大鳳(提督君と2人きり……いや、正確には、家の中には初春ちゃん達がいるけど……)
大鳳(今は、今だけは、提督君を……独占、出来るのよね……私だけが、提督君を……)
提督「大鳳様……?」
大鳳「………」
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
100未到達or妨害判定突破せず:初春「何をしておるのじゃ?夕飯が冷めてしまうぞ?」
100到達:大鳳、おもむろに提督へ顔を近づけ……
01~49なら親愛度上昇:小 ×1.0
50~98なら親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目なら親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
86→68 9×1.5=13.5 13.5+94=107.5 → 100到達……その前に妨害判定を行います。
直下のコンマ一の位が『1』もしくは『2』だった場合、好感度が99で打ち止めとなります。
――妨害発生・好感度が99で打ち止めとなります。
初春「大鳳、何をしておるのじゃ?」ガラッ
大鳳「あっ……」
提督「初春様……」
初春「折角貴様の為に山風が料理を作ったのじゃ。早くせんと冷めてしまうぞ」
大鳳「………」
初春「大鳳?聞いておるのか?」
大鳳「……えぇ、そうね。ごめんなさい……」トボトボ…
初春「………」
提督「………」
初春「……あやつ、本当にどうしたものか」
提督「最近、凄く落ち込んでいるみたいで……」
初春「そなたは何か知っておるか?」チラッ
提督「………」フルフル
初春「……そうじゃろうな。知っておれば、そんな悲しい顔をせんか」
提督「………」
初春「一体、何を悩んでいるのやら……強引に聞き出すことも出来なくはないが、あまり褒められた手段ではないしのう……」
提督「はい……」
提督(大鳳様……僕では、力になれないのかな。それとも、僕には話せない悩みなのかな……)
大鳳「………」
大鳳(話せる訳、ないじゃないですか……こんな、仲良し家族を壊してしまうような悩みを……)
大鳳(一度でも話してしまえば、提督君と、初春ちゃんと……そして、私達の間に……亀裂が入って……)
大鳳(今だって、いけないことだと分かっていても……初春ちゃんに、みっともない嫉妬心を抱いて……)
大鳳「……っ」ギリッ
~ 8月2週 ~
――郊外・墓地
提督「………」
初春「………」
大鳳「………」
山風「………」
石垣「………」フワフワ…
提督「……姉さん、大丈夫?」
石垣「……うん」
石垣(自分が埋葬されたお墓を見るのは……やっぱり、慣れない……)
石垣(でも、いつまでも自分の死を引きずって……現実から目を背けるのは、ダメだから……)
提督「……ここに父さんや、僕のご先祖様が眠っているんだよね」
初春「うむ。そなたの父親はもちろん、祖父も、祖母も、それより更に過去を生きた者達も……」
山風「………」
山風(祖母ちゃん、向こうで幸せになってると良いけど……)
大鳳「………」チラッ
初春「………」
山風「………」
大鳳(2人共、どこか懐かしそうな、悲しそうな顔をして……)
提督「……そろそろ、お墓の掃除をしないとね」
山風「……手伝う」
初春「わらわにも手伝わせてくれ」
提督「……ありがとうございます、初春様。山風も、ありがとう」ニコ…
石垣「……ごめんね。見てるだけしか出来なくて」
提督「気にしないで。こうして姉さんが傍にいてくれるだけで、僕は……」
大鳳「………」
大鳳(今までは、ここで私も声をかけて……5人で、何でも一緒にやって……)
大鳳(でも、初春ちゃんに複雑な感情を抱く私が……既に想い人がいる提督君に恋してしまった私が……)
大鳳(その輪の中に入る資格が、あるのかな……いつか、その輪を壊してしまうような気がして……)
初春:01~25 親愛度:100/100 <END開放>
山風:26~50 親愛度:65/100
大鳳:51~75 親愛度:99/100 <リーチ>
石垣:76~00 親愛度:74.5/100
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
ただし初春が範囲内の場合はその場で終了です
また、大鳳が最大値の場合はすぐに妨害判定を行います
88:石垣(76~00)
石垣は何をしている?もしくは提督と石垣は何をしている?
0:40以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし1:10までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※石垣の姿や声は提督・他のヒロイン以外の人物には認識出来ないことを前提として頂けると幸いです。
※それだけでなく、憑依やポルターガイスト等、幽霊特有の能力は使えないことを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
今回の更新はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました。
――12周目提督家・ベランダ
ヒュー… ドォォォン…!
山風「わぁ……♪」
初春「今年も綺麗じゃのう……♪」
提督「花火大会の会場と、この家がそれほど離れていないお陰で、ここからでもよく見えますもんね」
大鳳「………」
大鳳(初春ちゃん、やっぱり提督君の隣を独占してる……提督君が壁側だから、反対側に回ることも出来ないし……)
ヒュー… ドォォォン…!
石垣「………」フワフワ…
石垣(懐かしいな……生前は家族で、お祭りに行ったこともあったっけ……)
石垣(もう、20年くらい前の話だけど……提督と一緒に座って、花火を見て……)
石垣「………」チラッ
初春「む?あの形は向日葵か。相変わらず凝ってるな……」
提督「どの形も本当に細やかで、美しくて……」
石垣(……提督、覚えてくれてるかな。あの時はまだ、お互い小さかったけど……)
石垣(私は覚えてる。提督との思い出を、忘れるはずがない……)
山風「義兄さん、今の……見た……?」
提督「もちろんだよ。下から噴水のように光り輝いてて、びっくりしちゃった」
大鳳「はぁ……」
大鳳(せめて、初春ちゃんが壁側だったら……その隣に、私が入り込めたのに……)
石垣「………」
石垣(でも、提督にとっては……数ある思い出の中の、1つに過ぎないかもしれない)
石垣(山風がやって来て、初春様や大鳳様も加わって……提督には、思い出が沢山あるから……)
石垣(幼少期の頃の思い出なんて、記憶の底に埋もれちゃってるかも……)
提督「………」
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:そのまま打ち上げ花火が終わってしまう
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:石垣「……提督、覚えてる?」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……姉さん、覚えてる?」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
山風「………」
山風(私だけ、回想パートその1すら解禁してない……)シュン…
短くて申し訳ございませんが、今回はここまでです。
ここからは石垣の回想パートその2が続きます(白目)。
少しずつでも投下していきますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
更新が滞ってしまい申し訳ございません。
安定した更新どころか少量の更新さえ難しい状況です。
ですが定期的に連絡致しますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
まだ安定した更新は難しそうです。
お待たせして申し訳ございません。
97→79:幼き頃の思い出 5×1.5=7.5 7.5+74.5=82/100
石垣「……ねぇ、提督」
石垣(それでも、やっぱり……)
提督「……?」
石垣「ずっと前にも、こうして一緒に花火を見たこと……覚えてる?」
提督「……!」
石垣(聞かずには、いられない……)
初春(……あの日の話か)
山風(それって、私が義兄さん達と会う前の話かな……)
提督「………」
石垣「………」
石垣(……やっぱり、忘れちゃったのかな)
提督「……2人で浴衣を着て、レジャーシートに座った時のことだよね?」
石垣「あ……!」パァッ
提督「花火の音があまりにも大きくて、僕も姉さんも驚いてひっくり返っちゃったっけ。懐かしいなぁ」
石垣「……覚えてて、くれたんだ」
提督「忘れるはずがないよ。姉さんとの思い出は、どれも大切なものばかりだから」ニコ…
石垣(提督……)
初春「流石はしすこんじゃな」ニコニコ
提督「あはは……否定出来ませんね」
山風(私も、一緒に行きたかったな……)
大鳳「………」
大鳳(私が出会う前の話じゃ、会話にも入れない……うぅ……)
石垣「………」ギュッ…
石垣(……どれも大切な思い出、か)
石垣「………」
石垣(生前はもちろん、こうして幽霊になった後も……提督と過ごした時間を忘れたことなんて、一度もない)
石垣(どんな些細なことでも、鮮明に思い出せる……でも、一番記憶に強く残ってるのは……)
石垣(初春様の力を借りて、提督と再会した……"あの日"のこと……)
――10年以上前・12周目提督実家(新)
提督「………」
提督(お願いします、初春様……お姉ちゃんを、成仏させてあげて下さい……)
提督(出来ることなら、僕がお姉ちゃんに会って……話をしたいけど……それは叶わない)
提督(僕には、お姉ちゃんの冥福を祈ることしか……初春様に、お願いすることしか出来ない……)
提督「……っ」ギリッ…
提督(自分の無力さが、嫌になる……でも、こればかりは……どうすることも……)
提督(だけど、せめて……祈らせて下さい。お姉ちゃんが、これ以上苦しまないように……)
提督(こんなことを頼めるのは、初春様しかいないんです……どうか、お姉ちゃんを……)
提督「………」
初春『……良い弟を持ったな、石垣』チラッ
石垣『………』コクリ…
初春『幾多の人間を見守って……いや、石垣を救えなかったわらわが、見守る等と言える資格はないが……』
初春『これほどまでに、家族の幸せを願った者は……どの世代にもいなかった。貴様と、提督だけじゃ』
石垣『………』
初春『幽霊になった今なら、分かるはずじゃ。提督の、貴様を想う気持ちが……』
石垣『………』ギュッ…
提督「……初春様。お姉ちゃんを……どうか……」
石垣『………』
石垣(提督は、私が死んじゃったことを……凄く、悲しんで……)
石垣(それなのに、私の幸せを……祈ってくれていたなんて……)
石垣(本当に、私にはもったいないと思うほど……優しくて、良い子で……)
石垣『………』
初春『……石垣』
石垣『……?』
初春『今から、貴様とわらわの姿を……提督に見せようと思う』
石垣『……!』
初春『貴様とて、提督に気づかれぬまま……ただ静かに、影から見守り続けるより……』
初春『生きていた頃のように、提督と言葉を交わせることを……望むじゃろう?』
石垣『……はい。でも、それって……大丈夫、なんですか……?』
初春『もちろん、騒ぎにならぬよう……提督以外の人間には、わらわと貴様の存在を悟られぬようにはする』
初春『じゃが、わらわとしても……これ以上、貴様と提督が傷付く様を……見たくない。わらわのせいで、貴様と提督は……』
石垣『それは、初春様のせいでは……』
初春『分かっておる。心優しい貴様なら、わらわを心の底から許して……否、最初からわらわを元凶だと思っていないことは』
石垣『………』
初春『それでも、わらわとしては……せめてもの責任を果たすべきだと考えておる』
初春『貴様と提督が、この不幸をものともしないほどの……より良い幸せを掴む為に……』グッ…!
石垣『初春様……ありがとう、ございます……私と提督の為に、そこまで……』
石垣(もう、提督と話せないと思ってたのに……また、一緒に話せるようになるんだ……!)
初春『……覚悟は良いか?』
石垣『………』チラッ
提督(お姉ちゃん……)
石垣『……はい、お願いします』
初春『よし。では……!』カッ…!
パァァ…ッ
提督「……え?」
初春「………」キラキラ…
石垣「………」キラキラ…
提督「お、お姉……ちゃん……?いや、えっ……?何、で……?」
提督(それ、に……隣の人は、一体……どうして、目の前に……)
初春「……初めまして、じゃな。もっとも、わらわはずっと、貴様のことを眺めておったがの」フワフワ…
提督(ずっと、眺めて……?ま、まさか……)
提督「貴女が……初春、様……?」
初春「………」コクリ
提督「………」
初春「……驚いて言葉も出ぬか」
提督「………」
石垣「……無理もないと思います。私も、初めて初春様とお会いした時は……」
石垣(自分が死んじゃったことと、初春様を初めて目にしたこと……とんでもない状況が、一気に2つも降りかかってきて……)
石垣(……一瞬、夢や幻覚なのかと思いそうになったほどだから)
初春「いや、予想通りの反応で納得していたところじゃ」
提督「……っ!」フルフル
提督(い、いけない、驚いてる場合じゃ……もっと、大事なことが……!)
提督「……どうして」
初春「……!」
石垣「………」
提督「お姉ちゃんは……死んじゃった、はずじゃ……初春様も、今まで……会ったこと、なかったのに……」
提督「それなのに、僕の目の前に……ひょっとして、僕……いつの間にか、死んで……」
初春「違う。貴様は正真正銘、生きている人間じゃ」
提督「え、ぁ……じゃ、じゃあ……何で……」
初春「……本来なら、わらわはもちろん石垣も貴様に姿を見せることはなかった」
提督「………」
初春「じゃが、石垣は貴様と言葉を交わすことを望んだ。そして、わらわも……」
提督「………」チラッ
石垣「……うん。初春様に、姿を見えるようにしてもらったの。こんな状態でも、提督とお話出来るように……」
提督「………」
提督(……お姉ちゃんや初春様が言っていることを、信じていない訳じゃない)
提督(でも、何もかもがいきなり過ぎて……頭が、パンクしちゃいそうになって……)
提督「………」グッ…
提督(いや、理由とか、そんなのは……どうでも良い。それ以上に、僕は――)
提督「……っ」ジワッ…
初春「……!」
石垣「……!」
提督「ぐすっ……ひっく……!」ポロポロ
石垣「て、提督……?」
初春「………」
提督「まさか、会えると……思ってなかった……!死んじゃった、お姉ちゃんや……初春様に……!」ポロポロ
提督(――嬉しかった。もう二度と会えないと思っていたお姉ちゃんや、きっと見守ってくれていると信じていた初春様と会えたことが)
初春「………」
提督「寂しかったけど……えぐっ……ずっと、祈ってた……」ポロポロ
提督「お姉ちゃんが……成仏して、天国に行けるように……」ポロポロ
石垣「………」
石垣(あぁ、やっぱり……提督は、凄く良い子で……)
提督「でも、それでも……やっぱり、寂しさは、誤魔化せなくて……」ポロポロ
提督「もう、お姉ちゃんと会えない……一緒に、いられない……」ポロポロ
提督「そう考えると、辛くて……ひっく……ぐしゅ……でもっ、ずっと、悲しみ続けるのも……ダメだと、思って……」ポロポロ
石垣「……っ」ジワッ…
石垣(悲しいはずなのに、それを我慢してまで……私の成仏を、せめてもの幸せを、考えてくれて……)ウルウル
初春「……すまぬ。わらわが、何も出来なかったばかりに……」
提督「……え?」
初春「事故が起こった日、わらわは提督達の傍にいた。だが、目の前で石垣が命を落とす様を……見ていることしか……」
初春「それだけではない。石垣は、あの場で地縛霊となっておった。そのせいで、成仏させることさえ……」
提督「もしかして、それで僕の所へ……?」
初春「……わらわのことを信じてくれておる、提督と石垣の為に……せめてもう一度、互いを会わせてやりたいと思ったのじゃ」
提督「………」
初春「……本当に、すまなかった。わらわのせいで……」
提督「………」
提督「……そんなこと、ありません」グシグシ
初春「………」
提督「むしろ、僕の為に……そして、お姉ちゃんの為に……ここまでしてくれて、ありがとうございます」
提督「あの事故は、初春様のせいじゃありません。だから、その……初春様が、気にすることじゃ……」
石垣「……さっきも言いましたが、私も提督と同感です」
石垣(事故自体は、本当にただ不運だっただけ……こうして、提督と話せるようにしてくれただけでも……)
石垣(……初春様には、感謝してもしきれないほどだから)
初春「……提督、石垣」
提督「……僕とお姉ちゃんを会わせてくれて、そして……ずっと、見守ってくれて……本当に、ありがとうございます」ニコ…
初春「………」ギュッ…
提督「わっ……!」
石垣「……!」
初春「……貴様のことは、わらわが守る。もう、何があろうと……貴様に悲しい思いはさせぬ」
初春「これからは、ただ眺めるだけではない……目に見える形で、触れられる形で……貴様を守ってみせる」
提督「は、初春様……」
石垣「………」スッ…
提督「……!」
石垣「……提督、ごめんなさい。貴方を残して、死んじゃって……でも、もう大丈夫」
石垣「これからは、守護霊として……ずっと、提督の傍にいる。絶対に、1人ぼっちにしないからね……?」
提督「お姉ちゃん……」
提督(……伝わる。抱き締めてくれている初春様はもちろん、隣で寄り添ってくれる……お姉ちゃんの、温もりが……)
提督「……お姉ちゃん」
石垣「……?」
提督「もう、離れて行かないでね……?また、いなくなっちゃったら……僕、僕っ……」
石垣「……うん、約束する」ニコ…
提督「……初春様も、こんな泣き虫の僕ですけど……改めて、よろしくお願いします……」ペコッ…
初春「自分を卑下するでない。貴様が、わらわや石垣を強く想う気持ちは全て知っておるからの」
初春「こちらこそ、よろしく頼む。今度こそ、あんな悲劇は……防いでみせる」ギュッ…
提督「んっ……」
石垣(……こうして守護霊になったからには、必ず提督を守らないと)
石垣(もう、提督に寂しい想いは……悲しい想いは、絶対にさせない……!)グッ…!
――
石垣「………」
石垣(死んでしまったことは、確かに悲しかったけど……初春様がいてくれたお陰で、また提督と過ごせるようになった)
石垣(そして、提督は私と死別した後も……私が無事に成仏出来ることを願ってくれていた)
石垣(それが本当に、嬉しくて……その時から、私は心に固く誓った)
石垣(これ以上、大事な弟を辛い目に遭わせたりはしない……この子の幸せを、人生を、守ってみせると)
石垣「………」
石垣(そんなことを考えていた矢先に、またもう1人……家族が増えることになったんだっけ……)
――翌日・自室
提督「……おはよう、お姉ちゃん。初春様も、おはようございます」
石垣『おはよう、提督……』フワフワ
初春『……よく眠れたようじゃな』
提督「はい。久々に、しっかり眠れた気がします……」
石垣『………』
石垣(今の言葉で、すぐに分かった……提督は私が死んじゃった後、まともに眠れない日が続いていたことに……)
石垣『本当に、ちゃんと眠れた……?』
提督「………」コクリ
石垣『……良かった』
提督「……お姉ちゃんと初春様が傍にいてくれるお陰だよ」
提督(2人が僕のことを見守ってくれていると思うと、安心するから……今まで寝られなかったのが、嘘みたいに……)
大鳳「あぁもう!こうなったらヤケよ!」カッ…!
提督「……え?」
初春『なっ……!?』
石垣『……!』
石垣(頭に輪をつけて、背中に羽根を生やした女の人が、急に現れて……)
大鳳「えっと……初めまして!私、大鳳と言って……その、天界からやって来た天使と言いますか……」
提督「………」
石垣『……初春様のお知り合い、ですか?』チラッ
初春『い、いや、知らぬ!このような奴、わらわも初めて見たぞ!?』
石垣『じゃあ、この人は一体……まさか、本物の天使……?いや、初春様や、幽霊の私が存在するなら、天使がいてもおかしくはないけど……』
大鳳「………」
提督「……天使?」
大鳳「は、はい……あの、引かないで下さい!本当のことなんです!ほら、今だって翼で空を飛んで……」
提督「………」
大鳳「………」汗ダラダラ
石垣『……焦ってるみたいです』
初春『う、うむ……』
大鳳「いや、あの、怪しまないで!いきなりこんなこと言われても信じられないかもしれないけど、その……」
提督「……落ち着いて」
大鳳「……え?」
提督「貴女のこと、疑ってないから……」
大鳳「嘘でしょう!?自分で言うのも何だけど、貴方からすれば私ってかなり得体の知れない存在だと思うんだけど……」
提督「だって、幽霊と狐様がいるから……」
大鳳「はい?」
提督「信じて貰えないかもしれないけど、僕の隣には……幽霊のお姉ちゃんと、僕達を見守ってくれる狐様がいてくれるから……」
大鳳「……幽霊?狐様?」
提督「……えっと、どうしますか?」
石垣『………』チラッ
初春『……こやつから悪意は感じられぬから、少なくとも提督の敵という訳ではなさそうじゃ。一先ず、わらわと石垣の姿をこやつにも見えるようにする』
提督「……分かりました」
パァァ…ッ!
大鳳「……!?」
初春「……やれやれ、まさかわらわをここまで驚愕させるとはのう。貴様、中々侮れぬな?」
石垣「……私にとっては、初春様がここまで驚いたのが意外です」
大鳳(この子の両脇から、声が……それに、光り出して……!)
初春「………」キラキラ…
石垣「………」キラキラ…
大鳳「……貴女達が、この子が言う……幽霊と、狐様……?」
初春「左様。わらわは初春。この地に古くから住む妖狐じゃ」
石垣「……石垣です」
大鳳「………」
初春「……あまり驚いていないようじゃな」
大鳳「え?まぁ、その……さっきまでは目視出来なかったけど、貴女達の存在自体は知っていたから」
石垣「……存在を知ってた?」
提督「どういうこと……?」
大鳳「それにはまず、天使である私がどうしてこの世界に来たかを……そう言えば、どこまで話して良いのかしら……?」
石垣「………」マジマジ
石垣(羽根の力なのかは分からないけど、宙に浮かんでるから……やっぱり、本物……?)
大鳳「……じゃあ、まず――」
――15分後
大鳳「――という訳なの」
初春「……まさか、そんなことがあったとは」
石垣「………」
提督「………」
提督(……そう、だったんだ。僕は、あの日の事故で……本当は、亡くなっていたはずで……)
提督(それを、この人が……天使様が、救ってくれて……そのお陰で、僕はこうして……)
提督(だけど、感謝の気持ちと同じくらい……お姉ちゃんのことも、助けて欲しかったという気持ちも……)
提督「……っ!」フルフル
提督(ダメだよ、僕……そんな風に考えちゃ……!天使様が助けてくれなかったら、どうなっていたか分からないのに……!)
提督(でも、どうしても頭に思い浮かんじゃう……いっそのこと、僕よりもお姉ちゃんを……だから、そんな考え方はっ……!)
石垣「………」チラッ
初春「………」チラッ
提督「……っ」グッ…!
石垣(提督……)
大鳳「……ごめんなさい。私があの時、提督君以外の子に目を配っていなかったせいで……」
提督「っ!?い、いえ、そんな……助けてくれて、ありがとうございます……」ペコッ
石垣「……弟のことを助けてくれて、ありがとうございます」ペコッ
大鳳「………」
石垣「……そんな、悲しそうな顔をしないで下さい。私は、貴女のことを……恨んでいませんから」
大鳳「……!」
石垣「本来なら、私も提督も死んでしまっていたところを……提督だけでも、助けてくれたんです」
石垣「それだけでも、本当に感謝しています。ですから、私のことは……気にしないで下さい」
石垣(これは、紛れもなく本心……あの事故は、初春様でも、この人のせいでもない……)
石垣(むしろ、この人のお陰で提督が助かった。そう考えれば、恨むどころか……感謝の気持ちしか湧いてこないから……)
初春「わらわからも礼を言わせて欲しい。提督を救ってくれて、本当にかたじけない……!」
大鳳「………」
提督「………」
提督(……やっぱり、お姉ちゃんには敵わないよ。僕なんかより、よっぽど立派で……強くて……)
――
石垣「………」
石垣(大鳳様が現れた時は、初春様と顔を合わせた時ほどではなかったけど……やっぱり、驚いて……)
石垣(でも、大鳳様は……提督の命の恩人だった。大鳳様がいてくれなければ、今頃は……)
石垣「………」
石垣(だから私は、大鳳様も家族として歓迎した。大事な弟を救ってくれた方だから、当たり前だけど)
石垣「……でも」
石垣(どうしても気がかりなことが、1つだけあった。私や提督と、生き別れになってしまった……あの子のことが……)
今回はここまでです。
大部分が初春・大鳳の回想パートのコピペになってしまい申し訳ございません。
――数日後
石垣「………」
提督「……お姉ちゃん?」
初春「………」
石垣「……山風とお父さん、ここにはいないのよね」
提督「……っ」
初春「………」
大鳳「………」
初春「……すまなかった。わらわがもっとしっかりしていれば」
石垣「……何度でも言いますが、初春様のせいではありません」
石垣(もちろん、大鳳様のせいでもない。むしろ……)
石垣「……私のせい」
提督「……!?」
初春「なっ……!?」
大鳳「えっ……!?」
石垣「私が事故で死んじゃったせいで、提督と山風が離れ離れになって……」
提督「そんなことないよ!お姉ちゃんは何も悪くない!」
石垣「……!」
初春「信号を無視した輩が一番の愚か者じゃ!石垣のせいではない!」
大鳳「そうですよ!石垣ちゃんが責任を感じることはありません!」
石垣「………」
石垣(提督、初春様、大鳳様……)
石垣「……山風は」
提督達「……?」
石垣「山風は、生きてはいるんですよね……?」
提督「……うん。今でも、前の家でお父さんと一緒にいると思う。引っ越してなければ、だけど……」
石垣「……それなら、私は信じる。山風と、また一緒に暮らせるようになる日が来ることを」
石垣(生きてさえいるなら、いつか再会出来る……今の私には、それを願って待ち続けることしか出来ないけど……)
石垣「………」グッ…
提督(お姉ちゃん……)
初春(石垣……)
大鳳(石垣ちゃん……)
――
石垣(山風のことは気になったけど、当時の私にはどうすることも出来なくて……)
石垣(結局、しばらくの間は4人で暮らすことになった。大事な家族が1人抜けた状態で……)
石垣(でも、いつまでも落ち込んでいる訳にはいかなかった。今の私に出来ることは、提督を見守ることだから)
石垣(私は現実を受け入れて、山風と再会出来ることを信じて……提督を見守ることに、集中しようと思った)
石垣(今の私に出来ることを、精一杯……やり遂げようと思った)
――約数年後・12周目提督実家までの道
提督(小学校高学年)「………」スタスタ…
クラスメイトA「……提督君、乗り越えたのかな」
クラスメイトB「分からないけど、きっと……そうだと思う」
クラスメイトA「石垣ちゃんが亡くなった時は、本当に辛そうだったけど……」
クラスメイトB「ある日を境に、少しずつ元気になっていったもんね」
提督「ふふっ……」
クラスメイトA「でも、お父さんとお母さんが離婚までするなんて……」
クラスメイトB「僕だったら絶対にグレてる。提督、強いなぁ……」
提督「……♪」
――12周目提督実家
提督「ただいま……」ガチャ バタン…
初春『……12周目母はいないようじゃな』フワフワ…
石垣『仕事、忙しいのかな……』フワフワ…
大鳳『昨日も一昨日も、いえ、平日は毎日帰りが遅いですもんね……』フワフワ…
提督「………」
提督(お母さんは、僕の為に……いつも、お仕事を頑張ってくれて……)
提督「……よし、まずはお掃除をしないと」
初春『それなら、わらわ達も……』
提督「いえ、初春様と大鳳様にそんなことをさせる訳にはいきません」
大鳳『でも……』
提督「いつも僕の傍にいてくれて、こうしてお喋りしてくれるだけでも……凄くありがたいんです」
提督「お姉ちゃん達のお陰で、全然寂しくなくなりました。これ以上を望むのは、贅沢を言うのはダメですから」ニコ…
提督(初春様や大鳳様はもちろん、お姉ちゃんが隣にいてくれるだけでも……凄く、心強い……!)
石垣『提督……』
石垣(私はただ、見ていることしか出来ないのに……提督は、それだけでも『ありがたい』と言ってくれて……)
石垣(それが、凄く嬉しくて……本当に、良い子に育ってくれて……)
今回はここまでです。
安定した更新が中々出来ず申し訳ございません。
――
石垣「………」
石垣(提督は、夜遅くまで働いているお母さんの負担を減らそうと家事を全部1人でこなした)
石垣(そのお陰で、小学校を卒業する頃には一通りの家事が完璧に出来るようになって……)
石垣「……心配したっけ」
石垣(家事をやりつつ、勉強もしっかりやっていたから……それこそ、普通の子なら娯楽に費やすような時間も使って)
石垣(でも、提督はそれを苦痛と思っていないみたいだった。私達が何度『少しは遊んだ方が』と言っても……)
石垣(その度に、提督は『お姉ちゃん達がいてくれるだけで幸せだから』と言ってくれて……)
石垣「………」ギュッ…
石垣(だから私はせめて、守護霊としての役割を果たせるよう努力した)
石垣(歩く先に犬の糞が落ちていたら教えてあげたり、雨が降りそうだと思えば洗濯物を取り込むよう伝えたり……)
石垣(そんな日々を過ごしている内に、提督も中学生になって……)
――約数年後・12周目提督実家(新)
提督(中学生)「第一志望はここ。第二志望と第三志望は、ここで……」カキカキ
初春「……迷いがないの」
提督「はい。姉さん達と一緒にいる内に、日本はもちろん世界の伝説や神話のことが気になったんです」
石垣「ここは歴史に力を入れている高校だし、きっと提督の知識も深まると思う」
提督「………」
大鳳「……提督君?」
提督「……高校の学費はお母さんが出してくれることになりましたけど、流石に大学までは迷惑をかけられません」
石垣「……!」
提督「高校を卒業したら、僕は1人暮らししようと思います。学費は奨学金で、生活費はアルバイトで稼ぐつもりです」
大鳳「流石に気が早いんじゃ……」
提督「そんなことありません。お母さんは、今も僕の為に働いてくれていますから……せめて、大人になったら自立しないといけません」
石垣(提督……)
初春「……立派な考えじゃが、あまり思い詰めるでないぞ?」
提督「はい、心得ています。無理をして学業に支障が出れば本末転倒ですし……姉さん達に心配をかける訳にはいきませんから」
石垣「………」
石垣(……やっぱり、同い年の子達より大人びてる。これって、良いことなのかな……それとも……)
石垣「………」フルフル
石垣(ううん、提督が真剣に考えた上での結論なら……姉として、守護霊として、応援してあげないと……!)
――
石垣「………」
石垣(提督は、幼い頃から苦労していたからか……良くも悪くも、同年代の子より達観するようになった)
石垣(皆が騒いでいる中でも、提督だけは1歩引いた立場にいるような感じで……)
石垣(本当は『年齢相応に振舞っても良い』と言うべきだったのかもしれないけど……それは出来なかった)
石垣(私は幽霊だから、提督と同じ時間を生きられない。一緒に成長することが出来ない)
石垣(だから、もし提督が普通の子のように少しずつ成長していく様子を見ていたら……嬉しさと同時に、辛さも感じていたと思う)
石垣(でも、提督は既に心だけ成長していたみたいで……成長し切って、止まったみたいで……)
石垣(時間が止まった私にとっても、凄く接しやすかった。もちろん、今の弱音は提督に言ったことはないけど)
石垣(私はお姉ちゃんだから、弟に弱いところは見せられない。提督の心の支えとして、しっかりしなきゃいけないから)
石垣「……そして、10年くらい経った頃だったっけ」
――約10年以上後・12周目提督家
提督(20代半ば)「………」つPC カタカタ
初春「……ぜみとやらの資料作りか?」
提督「はい。ありがたいことにゼミを持つことになったたので、絶対に手を抜けませんから」カタカタ
大鳳「ふふっ……提督君、ずっと頑張ってたものね」ニコッ
石垣「………」
石垣(提督は高校、大学、そして大学院で熱心に勉強を続けて……論文が認められて、若くして准教授の立場になることが出来た)
石垣(その努力を間近で見てきた身としては、凄く嬉しくて……皆に自慢したいくらい、誇れる弟だと思う)
提督「……まだまだ見習いの立場ですけど、この職に就けて良かったと思っています」
石垣「……提督の話、ほとんどの学生が真剣に聞いてくれるもんね」
提督「うん。本当に、僕は周りの人々に恵まれたよ。学生の皆や先輩方はもちろん……」
提督「姉さん、初春様、大鳳様がいてくれたからこそ、僕はここまで来ることが出来たから」
初春「提督……」
大鳳「……面と向かって言われると、何だか照れますね///」
提督「何度でも言います。僕の傍にいて下さって、応援し続けて下さって、ありがとうございます」
石垣「……♪」ニコ…
石垣(その言葉を聞いただけで、私は提督のお姉ちゃんで良かったと……いつも思う)
石垣(きっと、私はブラコンを拗らせてる……でも、それは仕方ない)
石垣(こんなに可愛くて、良い子で、努力家で、素晴らしい弟がいたら……好感を抱かないはず、ないよね……?)
今回はここまでです。
――
提督「………」
提督(今日は、母さんが僕を連れて家を出た日……つまり、山風と離れてしまった日)
提督(もう、何年になるのかな……今までは距離が遠かったり、忙しくて会えなかったけど……)
提督「………」
石垣「……提督?」
提督「……明日、父さんと山風に会いに行こうと思う」
石垣「……!」
初春「……そうか。確かにこの家からなら、それほど時間もかからないの」
大鳳「それに、提督君はもう1人暮らしですから……12周目母さんに止められることもありませんね」
石垣「……良いと思う。私も、山風に会いたかったから」
石垣(お父さんのことも気になるけど、それ以上に……山風のことを、一目でも……)
提督「ありがとう、姉さん。初春様と大鳳様は……」
初春「提督が会いに行くというなら、わらわ達も同行する」
大鳳「私達には、提督君を見守るという使命がありますから!」
提督「……いつも僕の為に、ありがとうございます」ペコッ
石垣「………」
石垣(山風……ようやく、会える日が来たんだ……!)
提督「ただ、父さんの家……僕と姉さんが住んでいた家に行く前に、寄りたい所があるんです」
石垣「……寄りたい所?」
――翌日・初春神社
提督「………」
初春『……なるほど、ここじゃったか』フワフワ
大鳳『ここは……?』フワフワ
石垣『かつて、初春様が奉られていた神社です』フワフワ
大鳳『その割には、随分と寂れてるみたいだけど……』
初春『管理が行き届いてないからのう。綺麗だったのは、もはや随分前のことじゃ』
提督「……今までお参り出来ず、申し訳ございませんでした』
石垣『……私も、申し訳ありませんでした』
初春『気にするでない。こうしてわらわが傍にいるのだから、形だけに拘ることもないじゃろう』
初春『それに、提督と石垣は一度たりともわらわの存在を疑うことはなかった。それだけで、十分過ぎるほどじゃ』
提督「初春様……」
石垣『……ありがとうございます』
提督「……雰囲気は、あの頃から変わっていませんね」スタスタ
石垣『私と提督がお参りしていた時と、ほとんど同じ……』
初春『あの時点で既に古ぼけていたからのう』
大鳳『となると、かなりの歴史がありそうね……』
初春『女神にとって長いかは知らぬが、少なくとも1000年以上前から……』
提督「……ん?」
石垣『……どうしたの?』
提督「神社の扉から、何かが……」
石垣『あれって……本?』
初春『……!』
大鳳『所々破れかけていて、かなり古いみたいですが……』
提督「………」スッ…
提督(日記帳……名前が書かれていないけど、もしかして父さんの……?)
石垣『………』
石垣(本当は、人の日記を読むのはダメだけど……)
石垣『……読んでみて』
提督「……!」
石垣『お父さんや山風が、どんな暮らしをしていたのか……分かるかもしれないから……』
大鳳『それなら家を訪ねてから、本人に聞けば……』
石垣『……教えてくれるとは、限りませんから』
石垣(今まで、お父さんもお母さんもお互いに会っていないみたいだったから……)
石垣(お父さんが提督に愛想を尽かしている可能性も、否定出来ない……)
石垣『提督、お願い……』
提督「……分かった。もし怒られた時は、僕が責任を取るから」
初春『………』
提督「………」ペラッ…ペラッ…
石垣『………』
大鳳『……文体から見るに、12周目父さんではなく女の子が書いた日記みたいだけど』
初春『………』
提督「これって……」ペラッ…ペラッ…
石垣『もしかして、山風の日記……?』
初春『………』
提督「……!」
石垣『……えっ』
大鳳『これは……』
初春『………』
石垣『………』チラッ
提督「……事実だと思う。わざわざ日記に嘘を書く理由がないし、姉さん達の存在を考えれば――」
「はぁはぁ……」
提督「……!」クルッ
石垣大鳳『……!?』クルッ
初春『………』チラッ
山風「そ、それ……私の……」
提督「……山風?」
山風「っ、な、なんで、その名前を……」
石垣『本当に、頭から耳が生えて……』
大鳳『この子が、山風ちゃん……?』
初春『……そういうことか』ボソッ
提督「……久しぶり。僕のこと、分かる?」
山風「……まさか、義兄さん?」
提督「うん。今まで、会いに行けなくて……そして、日記を勝手に読んじゃって……本当に、ごめんね」
山風「………」
石垣『……あの頃と、見た目が全然変わってない』
大鳳『日記に書かれていた通りなら、確かに納得ではあるけど……』
初春『………』
山風「……全部、読んだの?」
提督「流し読みだけど、半分以上は。山風、君は……化け猫、ううん、猫の妖怪だったんだね」
山風「………」
提督「それに、お父さんのことでずっと……苦労して……」
山風「……疑わないの?」
提督「……!」
山風「だって、普通は……そんなことが書かれても、嘘や妄想って思うでしょ……?」
提督「………」チラッ
初春『……構わん』
大鳳『まぁ、相手も人間じゃないみたいだから……存在を告げるくらいなら、大丈夫だと思う』
石垣『………』コクリ
山風「……?」
提督「……僕の傍には、幽霊、妖怪、天使がいる。だから、山風が妖怪だったとしても、それほど驚くようなことじゃない」
山風「ゆ、幽霊……それに、妖怪や天使って……」
提督「いや、ちょっと違うか。山風が妖怪だったことは驚いたけど、妖怪が存在することには驚いていない……そう言った方が良いかな」
提督「だけど、それ以上に……ここで山風と再会出来たことの方が、凄く驚いてる」
山風「……!」
石垣『あの、初春様……』
初春『分かっておる』カッ…!
石垣『んっ……!』
山風「………」キョロキョロ
提督「………」
石垣『………』パァァ…ッ!
山風「うっ……ま、眩し……!」
石垣『……久しぶり、山風』
山風「えっ……ね、義姉さん……」
石垣『初春様の力で、山風にも見えるようにしてもらったの……』
山風「………」
石垣『私も提督も、また山風と会えて……凄く、嬉しい……』
山風「……うん。あの、私も、義兄さん達に会えて……嬉しい……嬉しい、けど……」
提督「……ここに寄った後、父さんの家へ顔を出すところだったんだ」
山風「……っ!」
石垣『積もる話もあるし、一緒に……』
山風「………」
提督「……山風?」
大鳳『様子がおかしいわね……』
初春『………』
山風「……その」
石垣『うん……』
山風「お父さん、は……」
提督「……!」
提督(日記に書かれていたこと、あの日のことを考えれば……まさか……)
山風「……さっき、自殺した」
石垣『……!?』
大鳳『えっ!?』
初春『………』
提督「………」
石垣『お父さんが、自殺……そんなことって……』
初春『……道理で思い詰めた表情をしておった訳じゃな』
大鳳『……見抜いていたの?』
初春『おおよそは、な』
提督「………」
提督(父さん……)
石垣『………』
提督「……姉さん、大丈夫?」
石垣『………』
石垣(頭が真っ白になって……死んじゃったのは、私だけだと思ってたのに……)
石垣(病死や事故死ならまだしも、自殺だなんて……どうして、そんな……!)
提督「………」スッ…
石垣『……え?提督、今……』
提督「……やっぱり、ダメだ。姉さんを慰めたいのに……抱き締めたいのに、やっぱり触れることすら出来ない」
提督(こうして近くにいる家族のことを、落ち着かせることも出来ないなんて……何もしてあげられない自分が、情けない……!)
初春『……すまぬ。わらわでも、こればかりは……』
提督「い、いえ!初春様のせいでは……」
石垣『………』
山風「義姉さん……」
石垣『……大丈夫』スッ…
提督「……!」
提督(姉さんが、僕を抱き締めるような動きを……)
石垣『例え触れることが出来なくても、提督の気持ちは……しっかり、伝わったから……』
石垣『ありがとう……混乱する私のことを、落ち着かせようとしてくれて……』
提督「姉さん……」
提督(やっぱり、姉さんは強いよ……自分の死や父さんの死を、すぐに乗り越えて……)
提督(僕は姉さん達がいなければ、きっと引きずっていたかもしれないのに……)
――現在・12周目提督家
石垣「………」
石垣(あの後、提督は山風を家に連れて帰ることにして……)
ドォーン…!
石垣「……!」
提督「見て、姉さん……!」スッ…
石垣「あ……」
初春「最後の最後で大きな花火を打ち上げるのも毎年恒例じゃな」
山風「綺麗……」
大鳳「………」
提督「幼い頃の僕達だったら、きっとひっくり返ってたかもしれないね」
石垣「……うん」
石垣(提督と見る花火は、昔も今も……変わらず、綺麗で……)
石垣(その1つ1つが、私にとって……大切な思い出として、心に刻まれて……)
初春「……どうやら終わったらしい」
提督「名残惜しいですよね……」
山風「……もう少し、見ていたかったかも」
大鳳「………」
石垣「……提督」
提督「……?」
石垣「来年も、再来年も……一緒に花火、見ようね……?」
提督「もちろんだよ。僕達がここを引っ越さない限り、毎年見られるはずだから」
石垣「……♪」
初春(ふふ、相変わらず仲睦まじい姉弟じゃ)ニコニコ
~ 8月3週 ~
――12周目提督家までの道
大鳳『………』フワフワ…
初春『……いつものこととはいえ、学生が休んでいるさなかに働くのは大変そうじゃ』フワフワ…
提督「あはは……でも、僕はこの仕事を天職だと思っているので、特に辛いと感じたことはありません」スタスタ…
石垣『准教授になれた時、凄く喜んでたもんね……あっ』フワフワ…
初春『む?石垣、何か珍しいものでも……なるほどのう』
提督「………」
石垣『あの人、今年も帰って来たみたいですね……』
初春『あやつは一昨年振りか。去年は見かけなかったが……』
提督「……そうか、今はお盆だったっけ」
提督(初春様も姉さんも、この時期に戻って来た死者の魂が見えてるはず……)
大鳳『……!』
大鳳(初春ちゃんが幽霊に気を取られてるってことは、提督君と2人で話せるチャンス……?)
大鳳『あ、あの、提督く……』
初春『提督、向こうに先祖の霊がおるぞ!』
提督「えっ、本当ですか!?挨拶しないと……!」
大鳳『あぅ……』
初春:01~25 親愛度:100/100 <END開放>
山風:26~50 親愛度:65/100
大鳳:51~75 親愛度:99/100 <リーチ>
石垣:76~00 親愛度:82/100
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
ただし初春が範囲内の場合はその場で終了です
また、大鳳が最大値の場合はすぐに妨害判定を行います
37→73:大鳳(51~75)
大鳳の妨害判定を行います。
直下のコンマ一の位が『1』もしくは『2』だった場合、好感度が99で打ち止めとなります。
大鳳「や、やった……なんとか滑り込めた……!危なかったぁ……!」
初春「ほう、間に合ったか。中々やるのう」
石垣(失恋覚悟で追い上げるか、ここで踏み止まるか……どうしよう……)
山風「………」
今回はここまでです。
石垣の回想パートはこれで全て終了しました。
――12周目提督家・自室
提督「………」
初春「……それで、大事な話とは何じゃ?」
大鳳「………」
初春「わざわざ山風が出かけている時を見計らって、石垣も大広間(※リビング)に待機させるほどじゃからな」
初春「事前に人祓いをせねばならんほど、深刻な話なのじゃろう?」
大鳳「………」
提督「大鳳様……僕に出来ることであれば、どんなことでも……」
大鳳「……っ」ズキッ
大鳳(提督君の、その優しさが辛い……でも、私はこの子のそんなところを好きになって……)
大鳳「……その」
提督「……はい」
初春「うむ」
大鳳「これ以上、耐えられないの……」
提督「……え?」
初春「耐えられない、とな?」
大鳳「今までは、家族の絆を壊したくない……そう考えて、ずっと我慢してきたけど……」
大鳳「もう、無理なの……このまま胸の内に秘めているだけじゃ、頭がおかしくなりそうで……!」
提督「た、大鳳様……?」
初春「………」
初春(……かなり思い詰めているようじゃな)
初春「……それで、わらわと提督は何をすれば良い?」
大鳳「………」
初春「余程突拍子のないことでなければ……」
大鳳「……好き、なんです」
提督「……?」
初春「……?」
「私も、提督君のことが……1人の男の人として、好きになっちゃったんです……!」
提督「っ!?」
初春「………」
大鳳「こんなことを言っても、2人を困らせるだけ……それは、私だって分かってるけど……」
大鳳「提督君が初春ちゃんと仲良さげに会話している様子を見ているだけで、胸が苦しくなって……!」
大鳳「『どうして提督君の隣にいるのが私じゃないの?』だとか『初春ちゃんばかり独占して酷い』だとか……」
大鳳「家族に対して、酷いことばっかり考えるようになって……心の中が、グチャグチャになって……!」
提督「………」
初春「………」
大鳳「だから……」
初春「……提督を譲れ、と?」
大鳳「………」
初春「………」
提督「……ごめんなさい、大鳳様」
初春「……!」
大鳳「……っ」ズキッ
提督「大鳳様が僕の家族ですし、命の恩人であることは重々承知しています」
提督「ですが、僕は初春様を……初春様だけを、1人の女性として愛すると決めました」
提督「初春様を……最愛の人を裏切るようなことだけは、僕には出来ません……」
初春「提督……」
大鳳「……うん、そうよね。提督君なら、そう言うと思ってた……」
提督「………」
大鳳「でも、私は初春ちゃんから提督君を奪うようなことはしないわ」
大鳳「もちろん、本音を言えば提督君には私だけを女性として見てほしいけど……」
大鳳「そんな自分勝手な望みが叶わないことくらい、最初から分かってるもの……」
提督「………」
初春「………」
大鳳「私が2人に打ち明けたのは……自分の未練を断ち切る為」
提督「……!」
初春「……!」
大鳳「これ以上、惨めな思いをするくらいなら……いっそ2人に本音を話して、スッパリ振られようと思ったの」
大鳳「2人からはっきり拒否されれば、諦めもつくかなって……」
提督(大鳳様……)
初春「……それで、未練はなくなったのか?」
大鳳「………」
初春「玉砕を覚悟の上で、想いを告げて……心は晴れたのか?」
提督「は、初春様……」
大鳳「………」
初春「………」
大鳳「……無理」
提督「……!」
初春「………」
大鳳「やっぱり、無理みたい……これで諦められると思ったけど、私……思った以上に、提督君のことが好きみたいで……」
大鳳「スッキリするどころか、余計に胸が痛くなって……今にも倒れそうなほど、苦しくなって……」
初春「………」
大鳳「どうして……どうして、私を選んでくれなかったんですか……?」ジワッ…
大鳳「私では、ダメだったんですか……?初春ちゃんより、魅力がないですか……?」ウルウル…
提督「………」
大鳳「見苦しいことは承知で言います……どうして、私じゃなくて初春ちゃんなんですか……?」ポロポロ…
大鳳「私だって、提督君のことを……こんなにも、愛してるのに……」ポロポロ…
提督「……っ」
初春「……ようやく本当の気持ちを話したか」
大鳳「えぇ、これが私の本音……天使の癖に、身勝手なことを考えて……提督君を苦しめるようなことを言って……」ポロポロ…
大鳳「それだけじゃない。初春ちゃんにも、失礼なことを……家族に対して、最低なことを……!」ポロポロ…
初春「……はぁ」
初春「仕方ないのう。だったら貴様も提督と付き合うか?」
提督「……!?」
大鳳「……え?」ポロポロ…
初春「聞こえなかったか?貴様も提督の恋人に……いや、この場合は側近かの。とにかく、わらわと共に提督を愛し……」
大鳳「ちょ、ちょっと待って!?一体何を言ってるの!?」
提督「そ、そうですよ初春様!側近だなんて……」
初春「言葉通りの意味じゃが?」
大鳳「それって、提督君が愛人を……浮気相手を作ることを、認めているようなものじゃない……!」
初春「この時代の価値観ならそうなるかもしれんが、わらわは何千年も前から人間達の生活を眺めて来た」
初春「1000年ほど前は、1人の男が数人の女と交際することなど、珍しい話でもなかったのじゃぞ?」
提督「いえ、ですが……」
大鳳「それは昔の話で……」
初春「それに、大鳳も今となってはわらわの家族。だとすれば、提督と愛を深める時間を分けてやっても良いと考えただけじゃ」
初春「どうせ認めなかったところで、大鳳が提督と同じ家で過ごす以上……わらわと提督の時間を多少なりとも奪われるのは変わらぬからな」
大鳳「………」
提督(初春様……)
初春「無論、提督が嫌だと言うならこの話はなしじゃが」
大鳳「………」チラッ
提督「………」
大鳳「……提督君」
提督「……はい」
大鳳「その、初春ちゃんもこう言ってることですし……もし、嫌じゃなければ、その……」
提督「………」
大鳳「私のことも、受け入れてくれると嬉しいかな……なんて……」
提督「………」
提督(……大鳳様は僕の命の恩人であり、大切な家族の1人)
提督(今まで、一度も異性として意識したことがないと言えば……嘘になる)
提督(でも、あくまで家族だから極力そういう目で見たことはなかった)
提督(当たり前だ。人間の僕が、天使である大鳳様に対してそんなことを考えるなんて……)
提督(……でも、その考えは初春様から告白された時、打ち砕かれた)
提督(妖狐である初春様が、僕を愛してくれて……僕はその想いを受け入れた)
提督(つまり僕は、既に人間ではない存在と心を通わせている)
提督(それなのに、天使と心を通わせることはダメなどという理屈は通らない)
提督(しかも、初春様は僕と大鳳様が交際することを認めると仰った)
提督(初春様は初春様で、大鳳様との家族の絆を大事にしている……)
提督「………」グッ…!
提督(だったら、僕に出来ることは……僕が選ぶべき選択は……!)
提督「……大鳳様」
大鳳「う、うん……」
提督「ありがとうございます。こんな僕のことを、好きになって下さって……」
大鳳「………」
提督「先程、僕は大鳳様の申し出を断りましたが……前言撤回させて下さい」
大鳳「……!」
初春「……!」
提督「初春様が認めて下さったのなら、僕が大鳳様の告白を拒否する理由はありません」
大鳳「そ、それじゃあ……!」
「これからは、初春様だけでなく……大鳳様のことも、愛します。いえ、愛させて下さい……!」
大鳳「……っ!」ダキッ
提督「わっ……!?」
大鳳「提督君……ありがとう、本当にありがとうっ……!」ギュウッ
提督「大鳳様……僕の方こそ……」ギュッ
大鳳「側近……愛人に近い存在とはいえ、こうして提督君と付き合えるなんて……!」
初春「わらわと提督に感謝するのじゃぞ?」
大鳳「初春ちゃんも、ありがとう……!」
初春「気にすることはない。提督の命を救ってくれた礼としては、安すぎるくらいじゃ」
大鳳「……もしかして、それが本当の理由?」
初春「さて、どうじゃろうなぁ……ふふっ」
提督「………」
提督(僕は、本当に幸せ者だ……こんなにも素晴らしい方々と、愛し合うことが出来るのだから……)
提督(まして、妖狐と天使が人間である僕のことを愛して下さった……これ以上の幸福は、きっとないだろう)
提督(だからこそ、僕に出来ることは……お2人のことを、心の底から愛すること)
提督(お2人の愛に、全身全霊で応えなければならない……!)
初春「じゃが、提督よ」
提督「……はい」
初春「大鳳はあくまで側近じゃ。本妻はわらわである以上、優先すべきはわらわじゃぞ?」
提督「もちろんです。僕はあくまでも、初春様に認めて頂いた立場ですから」
大鳳(……まぁ、こればかりは仕方ないわよね。私も初春ちゃんに許してもらった立場だから)
提督「……初春様、大鳳様」
初春「うむ」
大鳳「……はい」
「貴女に救って頂いた命を、初春様と貴女の為に使わせて下さい。お2人のことを、人生をかけて愛し続けることを誓います」
「……私こそ、これからは貴方の人生の伴侶として、傍にいさせて下さいね?」
「さっきも言ったが貴様は側近じゃからな?提督の人生の伴侶は、あくまでもわらわじゃ!」
――大鳳END・開放
――現在の到達予定ENDが『初春・大鳳END』となりました。
~ 8月4週 ~
――12周目提督家・リビング
提督「………」つPC カタカタ
初春「……♪」スリスリ
大鳳「えへへ……♪」スリスリ
山風「まさか、大鳳まで……」
石垣「提督とお付き合いすることになるなんて……」
大鳳「初春ちゃんが認めてくれたからね♪」スリスリ
初春「何度でも言うが、貴様はあくまでも側近じゃ。本妻はわらわだけじゃぞ?」スリスリ
大鳳「分かってますよ。ふふっ♪」スリスリ
提督「……///」カタカタ
提督(両脇から、初春様と大鳳様の温もりがダイレクトに伝わって……///)
山風「……まぁ、下手にギスギスするよりは良いかも」
石垣「………」
石垣(何だか、弟が凄く遠い所へ行っちゃったような気がする……)
初春「提督、愛しておるぞ♪」スリスリ
大鳳「私の愛も負けませんよ?何せ天使ですから♪」スリスリ
提督「……僕の方こそ、愛しています///」カタカタ
山風「………」
石垣「………」
山風(今日の晩ご飯の味付けは、いつもより塩辛くしようかな……)
石垣(もう何年も食べ物を食べてないけど、久々に口の中が甘くなったかも……)
初春:01~25 親愛度:100/100 <END開放>
山風:26~50 親愛度:65/100
大鳳:51~75 親愛度:100/100 <END開放>
石垣:76~00 親愛度:82/100
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
ただし初春か大鳳が範囲内の場合はその場で終了です
05→50:山風(26~50)
山風は何をしている?もしくは提督と山風は何をしている?
22:30以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:00までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※山風は自分が化け猫であること(人間と猫の姿を使い分ける能力・猫耳と尻尾)を、提督・他のヒロイン以外の人物には隠していることを前提として頂けると幸いです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
今回はここまでです。
――12周目提督家・リビング
テレビ『今日は那珂ちゃんオススメのお店、教えちゃうよ~!』
初春「あいどるとやらは、いつも笑顔を見せ続けなければいかんのだから大変じゃのう」
石垣「同感です。プライベートが辛い時でも、それを隠さないといけない訳ですから……」フワフワ…
提督「きゅうりはこれでよし、と。次はハムを……」トントン…
山風「………」ジュージュー…
山風(初春と義姉さんはテレビに集中してて、大鳳はトレーニングに出かけてる……)
山風(つまり、実質義兄さんと2人きりの状況……今なら、普段は聞きづらいことでも……)
山風「……ねぇ、義兄さん」
提督「何かな?」トントン…
山風「どうして、大鳳とも付き合うことにしたの……?」
提督「………」ピタッ…
山風「あ、その、別に責めてる訳じゃなくて……義兄さんなら、断るものだと思ったから……」アセアセ
提督「……いいんだ、気を遣わなくても。山風が疑問に思うのは、当然のことだから」
山風「………」
提督「最初は山風の予想通り、大鳳様から告白された時は断ったんだ。大鳳様が恩人とはいえ、初春様を裏切ることは出来ないと思ったから」
山風「だったら……」
提督「でも、その後ね?初春様が、大鳳様を側近……いや、愛人として付き合っても良いと仰って……」
山風「……!」
提督「そして大鳳様も、それを受け入れた。愛人でも良いから付き合って欲しいと、僕に仰った」
提督「初春様が認めて下さり、大鳳様もそれを承諾なさったとなれば……僕に出来ることは、1つしかないと思ったんだ」
山風「そう、だったんだ……いや、それもそうだよね……提督から『二股させてほしい』なんて、言うはずないもん……」
提督「……ううん、山風の考えは正しいよ。過程はどうであれ、僕が二股をかけている不誠実な人間という事実は変わらない」
山風「……!」
提督「僕としては、初春様と大鳳様のお2人を心から愛すると決めているけど……」
提督「傍から見れば、平然と二股をかけた人間の戯言に過ぎないと思われて当然だよ」
山風「………」
提督「だけど、お2人はそんな僕のことを受け入れて下さった。それなら、僕に出来ることは……たとえ不誠実でも、平等に愛し続けることだけ」
提督「僕は結局、昔から今まで初春様や大鳳様、そして姉さんや山風に支えてもらわないと前に進めない……弱い人間なんだ」
山風「………」
親愛度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:提督「……こんな情けない義兄で、本当にごめんね」
親愛度上昇:小 ×1.0
50~98:山風「……そんなこと」大鳳「ただいま~!」
親愛度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:山風「……そんなこと、ない」
親愛度上昇:大 ×2.0
直下
親愛度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
00:それは違うよ 1×2.0=2 2+65=67/100
山風「……そんなこと、ない」
提督「……!」
山風「義兄さんが、そんな人じゃないことは……分かってるから……」
提督「………」
山風「元々は、初春が言い出したことだし……大鳳も、自分でその条件を呑んだ訳でしょ……?」
山風「だったら、義兄さんが自分を責めることは……ないと思う」
提督「……でも、僕は」
山風「それに、義兄さんだって……悩んだでしょ……?」
提督「……!」
山風「いくら初春と大鳳が認めてくれたからといえ、そんなことをして良いのかって……」
山風「まして、1度は大鳳の告白を断ったくらいだから……義兄さんなら、悩まないはずがない……」
提督「………」
山風「……ごめんね。私が変な質問をしちゃったせいで、義兄さんを苦しめるようなことに……」
提督「……違う。山風は、悪くないよ……さっきも言ったけど、誰だって疑問に思うことだから……」
山風「義兄さん……」
提督「………」
山風「……私は、義兄さんの味方だから」
提督「……!」
山風「義兄さんが真剣に考えた上での結論なら、それを応援する……」
山風「私には、それくらいのことしか……出来ないから……」
提督「山風……」
提督(本当に、僕は周りの人々に恵まれている……そのことを、決して当たり前だと思わないようにしないと……)
山風「………」
山風(……孤独だった私を支えてくれた義兄さんを、否定することなんて出来ないから)
~ 9月1週 ~
――12周目提督家・リビング
初春「なぁ、大鳳よ」
大鳳「ふんっ!ふんっ!え?何?」つダンベル
初春「今更な問いなのじゃが……」
大鳳「何やら言いづらそうね。気にしなくて良いわよ?私と初春ちゃんの仲じゃない」
初春「天使ともあろう者が、人間である提督と結ばれて大丈夫なのか?」
大鳳「………」つダンベル ドサッ
初春「大鳳?」
大鳳「……ど」
初春「ど?」
大鳳「どうしよう……提督君と初春ちゃんの関係に嫉妬するあまり、そんなこと考える余裕すらなかった……!」ダラダラ
初春「……わらわから今の関係を持ち掛けたとはいえ、流石に抜け過ぎではないかのう?」
大鳳「こ、これって規則的にセーフ?いやアウト……でも、私には提督君の幸せを守る責任が……」ブツブツ
初春「………」
大鳳「………」
初春「……おい、本当に大丈夫か?」
大鳳「……た、多分」ダラダラ
初春(心配じゃな……)
石垣「………」フワフワ…
石垣(大鳳様……もしダメだと通達されたら、どうするつもりなのかな……)
山風「………」ジャージャー…
山風(大鳳って、昔からこうだったのかな……私はまだ、出会ってそんなに経ってないから分からないけど……)つ皿 ゴシゴシ
初春:01~25 親愛度:100/100 <END開放>
山風:26~50 親愛度:65/100
大鳳:51~75 親愛度:100/100 <END開放>
石垣:76~00 親愛度:82/100
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
ただし初春か大鳳が範囲内の場合はその場で終了です
初春「ごーるいん、じゃな!」
大鳳「一時はどうなることかと思ったわ……」
石垣「……次に期待、かな」
山風「………」
山風(結局、私だけ回想パートすら入れなかった……)シュン…
ということで、教師編とは思えないほど平和に終わった12周目が終了です。
13周目に登場するヒロイン及び設定安価については、今回の更新が事前予告無しだった為、明日に繰り下げたいと思います。
今回はここまでです。明日、改めて安価募集時刻の連絡を行います。
安定した更新が出来ず申し訳ございませんが、少しずつでも進めていきますので、それまでお待ち頂けると幸いです。
参加人数にもよるだろうけどヒロイン安価してる途中で>>1000までいきそう
ヒロイン及び設定安価につきましては、現時点では22:00~22:30頃に開始予定です。
ただ、予定時刻に間に合わない可能性もあるので、その際は改めて連絡致します。
22:30までに開始出来なかった場合、日付をまたぐことでIDが変わることを防ぐ為、0:00頃に開始時刻を繰り下げます。
いずれにせよ予定時刻になった瞬間に開始する訳ではなく、先に注意事項の投下と単発回避を行います。
>>803
ご指摘ありがとうございます。
確かに次スレにまたぐと単発回避範囲内に含まれるIDの確認が若干ややこしくなってしまいますね。
それでは次スレで安価を募集し、こちらのスレをエピローグ&プロット&埋めネタ投下用として残しておくという形を取ることにします。
度々申し訳ございません。先に注意事項だけ投下しておくことにします。
予定時刻になった際は改めて告知し、次スレにて単発回避を行った後、そのまま安価を募集したいと思います。
注意事項です。
※今回ENDを迎えたヒロイン(初春、大鳳)はNGです。
※今回登場したヒロイン(石垣、山風)はNGです。
※今までの周で既にENDを迎えたヒロインはNGです。>>3-4をご参照下さい。
※浦風・日進・深海棲艦は安価下にします。申し訳ございません。
※名前が違う同一艦は、同じ周に2人登場させることは出来ません(例:大鯨と龍鳳)。ただし周を変えれば登場可能です(例:2周目でU-511、4周目で呂500)。
また、連続で登場させることも出来ません(例:響が出た次の周でヴェールヌイを登場させる)。
※反転コンマで判定します。
※基本的にはどんな設定でもOKですが、あまりにもぶっ飛んだ設定や飛躍し過ぎた設定、無理があり過ぎる設定等は、申し訳ありませんが多数決or安価下にする場合があります。
※多数決の結果やこちらの判断で安価下となった場合、直前に募集した範囲内で2番目に数値が大きいヒロイン安価を採用させていただきます。
★今までに登場したヒロインを、過去の周と同一人物として登場させることは出来ません(例:阿武隈が2周目と同一人物であり、失恋を引きずった教師として登場させる等)。
★それだけでなく、過去の周のヒロインの姉妹として登場させることも出来ません(例:5周目の熊野の姉妹という設定で、鈴谷を教師として登場させる等)。
★ただし過去の周との関連付けが全てNGという訳では無く、過去の周のヒロインや他のヒロインの設定に大きな矛盾が生じない範囲であればOKです(例:10周目の不知火)。
また、設定によってはこちらで過去の周で登場したヒロインと関連付けることはあります(例:6周目の霞と8周目の大和等)。
★『>>1がこれまでのヒロイン安価の中で好きなものを採用』等の内容につきましては、採用するのは1周につき1人までとさせていただきます。
※一度でもヒロイン安価を取っていただいた場合、申し訳ございませんが、以後の連取(ヒロイン2人分以上の安価取得)は安価下とさせていただきます。
※TS等、ヒロインの性別が『(元)男性』及び『性別不明』になってしまいかねない設定はNGです。
★ヒロインは基本的に一人っ子設定となります(提督の妹、友人の妹等、設定次第ではその場限りではありませんが)。
★R-18ヒロインにおける姉妹艦等の存在を設定に組み込むことは、R-18描写が大変になってしまうことと、該当ヒロインの活躍が少なくなってしまうことを防ぐ為、申し訳ありませんがNGとさせていただきます。
★非R-18ヒロインについてはOKですが(3周目の伊13、9周目のウォースパイト等)、やはり該当ヒロインの活躍が少なくなってしまうことを防ぐ為、姉妹艦等の人数にかかわらず出来れば避けていただけると幸いです。
★他のヒロインの設定や舞台設定に影響が出てしまう設定も避けていただけると幸いです(例:昏睡状態の提督の夢を分析する主治医、提督と共に無人島へ漂着した友人等)。
★提督の行動やその後の展開等を細部まで指定する等、イベント内容の記述は申し訳ありませんがやめていただけると幸いです。
★他作品のキャラクターや世界観を元にした設定については、出来る限り避けて頂くか、設定の内容を詳細かつ具体的に記述して頂けると幸いです。
★過去に複数端末による安価取得が発覚した際の艦娘・設定内容と同一の艦娘・内容が最大値だった場合、全て安価下とさせて頂きます。現在、安価下の対象になっている艦娘・設定内容は以下の通りです。
『叢雲:提督の幼馴染で同僚。ツンデレでよく罵ってくるが基本的に世話焼きで提督の事をいつも気にかけている』
『曙:提督の同期でお隣さん。提督とは学生時代からの付き合いでよく提督の家に遊びに来ている。糞提督!などと照れ隠しで罵ってきながらも提督とは非常に仲が良く料理に洗濯はてには下のお世話などなんでもこなしてくれるツンデレ。頼んでもないのになんでもやってくれるため提督も曙に頼りっぱなしで依存している節がある』
『鳳翔:提督兄の妻で提督の初恋の相手。提督兄は不慮の事故で死亡し、現場に居合せた鳳翔はそのショックから逃避する為に自分の記憶を改竄した。事故で死んだのは提督で、今生きて同棲している"提督"は提督兄だと思い込んでおり、提督の妻として振る舞い夫婦の営みもしている』
『武蔵:提督を若い燕として飼っている資産家の人妻。武蔵が結婚する前かつ提督が精通する前から提督を若い燕として飼っており、危険日だろうと事前事後の避妊なしで生ハメ中出しSEXをしている』
『武蔵:提督を幼い頃から若い燕として飼っている人妻で資産家。避妊なしで生ハメ中出しSEXをしているため、子供は全員提督の托卵。提督は托卵したことを一切知らない』
『龍田:本当になんでもいうことを聞いてくれて実行してくれる幼なじみ。毎日起こして弁当を作るのも即尺も青姦も危険日生ハメSEXもなんでもしてくれる』
ただし、上記の設定に該当する艦娘がNGという訳ではなく、設定を変えて頂ければOKです。
★提督は高校生設定です。
注意事項はここまでです。
開始予定時刻になりましたので、次スレを立ててきます。
単発回避&13周目ヒロイン及び設定安価は次スレにて行います。
立ててきました!
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」漣「その12です」【安価・コンマ】
【艦これ】提督「安価とコンマで学校生活」漣「その12です」【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1637241869/)
お待たせしてすみませんでした!エピローグ、投下します。
――エピローグ
――12周目大学・ゼミ室
提督「……よし、今日はここまでにしようか」
学生達「はーい!」
初春『ふふっ、相変わらず様になってるのう』フワフワ
石垣『同感です』フワフワ
モブ学生1「あの、教授」
提督「ん?どうしたの?」
モブ学生2「最近、何か良いことでもありましたか?」
提督「……!」
初春『………』
石垣『……!』
提督「……どうしてそう思ったの?」
モブ学生1「いえ、1ヶ月くらい前から、いつも以上に笑顔でいることが増えたので……」
提督「え?そうだったかな……自分では気づいていなかったけど」
モブ学生2「多分、教授の講義やゼミを履修している人の多くがそう思っているかと」
提督「………」
提督(完全に無意識だった……)
初春『ほほう……提督、わらわや大鳳への愛を隠し切れていないのじゃな?』ニヤニヤ
提督「うぅ……///」
石垣『提督、隠し事が出来ないタイプだと思う……』クス…
提督(ね、姉さんまで……///)
モブ学生1(今度は顔が赤くなった)
モブ学生2(これは図星だったみたい)
提督「……まぁ、その、ちょっとね///」
初春『そこは恋人が出来たと公言するところじゃろう?』ニヤニヤ
提督(公私混同は出来ませんよ……!///)
モブ学生1「あ、もしかして恋人が出来たとか?」
提督「っ!?///」ドキッ
モブ学生2「その反応……えっ、マジですか?教授に春が来たんですか!?」
提督「いや、その……///」
モブ学生1「おめでとうございます!」
モブ学生2「お幸せに!」
提督「も、もうやめて……///」
初春『照れている提督も可愛いのう♪』ニヤニヤ
石垣『同感です……♪』ニコ…
提督(は、恥ずかしい……今すぐここから逃げ出したい……!///)
――数十分後・12周目提督家までの道
提督「はぁ……」
初春『あれからしばらく弄られ続けておったな』ニヤニヤ
石垣『ふふっ……提督、ご愁傷様……』クス…
提督「は、初春様、これ以上蒸し返さないで下さい……姉さんもやめて……///」つスマホ
初春『すまんすまん。提督の恥じらう姿が見たくての』
石垣『ごめんね……?』
提督「うぅ……と、ところで、大鳳様はまだ帰って来ていないみたいですね!」
初春(強引に話題を変えおったな……)
石垣(よっぽど恥ずかしかったのかな……)
初春『……まぁ、そうじゃな。天界とやらに、そなたと交際出来るかどうかを確認しに行ったみたいじゃが』
石垣『私達が大学に向かったと同時に帰ったみたいですが、未だにここへ現れていないとなると……』
提督「……やっぱり、僕のようなただの人間が天使である大鳳様と交際する等、おこがましいことだったのでしょうか」
初春『こればかりはわらわにも分からぬが……そんなことはないと思うぞ?』
提督「……!」
石垣『私も、初春様と同意見……提督は既に大鳳様と深い関係にあるのだから、付き合っちゃいけないことはないはず……』
提督「初春様、姉さん……」
提督(……そう、だよね。大鳳様は、僕が幼い頃からずっと傍にいてくれたんだ)
提督(それなら、交際することになったとしても……今までの関係性が、少し変化するだけだから……)
大鳳『ただいま戻りました~!』フワッ…
提督「……!た、大鳳様……!」
初春『おぉ、意外と遅かったのう』
石垣『お帰りなさい、大鳳様……』
大鳳『連絡出来なくてごめんね?女神様に、色々と確認してたものだから……』
提督「……その」
大鳳『……うん』
提督「結果は、どうでしたか……?」
大鳳『………』
提督「………」ドキドキ
初春『………』
石垣『………』
大鳳「……無事に許可を貰えました!」
提督「あっ……!」パァッ
初春『やはりな。そうなると思っていたぞ』
石垣『安心しました……』
大鳳『本当は褒められたことじゃないんだけど、私の場合は特殊な事情があるから』
大鳳『私とお付き合いすることが、提督君の幸せに繋がるのなら……認める以外の選択肢はないと仰ってくれたの』
提督「あ、ありがとうございます……!僕のような、ただの人間の為にそこまで……!」ペコッ
大鳳『まぁ、愛人になると説明した時は、すっごく複雑そうな顔されちゃったけど……』
提督「う……」
初春『……提督が気にすることはない。元々、わらわが言い出したことじゃ』
大鳳『その通り。むしろ提督君はどっしりと構えていれば良いんだから!』
提督「いえ、流石にそういう訳には……」
初春『相変わらず真面目じゃのう……』
大鳳『まぁ、そこが提督君の良いところだもの』クスッ
石垣『だからこそ、初春様と大鳳様も……提督に惹かれたんですよね?』
初春『うむ!』
大鳳『えぇ!』
提督「………」
提督(初春様達に、そう言ってもらえるのはありがたいことだけど……僕は、真面目な人間じゃない)
提督(いくら初春様が認めて下さったとはいえ、大鳳様を愛人に迎え入れている時点で……)
――数分後・12周目提督家
山風「……そっか。大鳳、義兄さんとの交際を認めて貰えたんだ」
大鳳「うん。許可自体は割とあっさり取れたの。確認事項が多くて、そっちで手間取っちゃってね……」
山風「何にせよ、良かった……義兄さんや、初春達が悲しむ顔は……見たくないから……」
大鳳「……ありがとう、山風ちゃん」
初春「気苦労をかけてすまなかったな、山風」
山風「そんな、気苦労なんて……」
提督「………」ポフッ
山風「あ……」
提督「ありがとう、山風……僕達のことを、気にかけてくれて」ナデナデ
山風「んっ……」
山風(義兄さんの手、やっぱり温かい……)
石垣(ふふっ……微笑ましい光景……)クス…
山風「……じゃあ、今日の夜ご飯は豪勢にしないとね」
提督「え?でも、食材が……」
山風「大丈夫。こうなることを信じて、お昼に沢山買って来たから。もちろん、出来るだけ安いものを選んでね」
初春「おぉ、気が利くのう!」
大鳳「そうこなくっちゃ!」
提督「それなら僕も……」
山風「ううん、義兄さんは座ってて」
提督「え?でも……」
山風「義兄さん達は、今日のパーティの主役なんだから……ね?」
提督「……分かった、山風に任せるよ」
山風「ん、期待してて……頑張るから……!」グッ…!
――数時間後・ベランダ
初春「……相変わらず、山風が作るご飯は最高じゃった」
大鳳「いくらでも箸が進んじゃうものね」
提督「同感です。お陰で少し食べ過ぎてしまいました……」
提督(僕達の好物が、沢山用意されて……どれも、凄く美味しくて……)
初春「………」
大鳳「………」
提督「……あの、初春様?大鳳様?」
提督(急に真剣な顔つきになったけど、どうしたんだろう……?)
初春「……なぁ、提督よ」
提督「はい……」
大鳳「本当に、私達を選んで……良かったと思ってますか?」
提督「えっ……突然、何を……?」
初春「わらわと大鳳は、共に人間の常識から外れた者。故に、戸籍が存在しない」
提督「……!」
大鳳「それでいて、普段は他の人々に自分の存在を悟られないようにしている……」
初春「これがどういう意味を指すかは、そなたにも分かるじゃろう?」
提督「………」
大鳳「もちろん籍を入れて結婚することや、子供を持つことだけが幸せと言うつもりはないけれど……」
初春「少なくとも、わらわ達はその幸せを……望みたい。望みたいが……恐らくそれは叶わぬ」
提督「………」
大鳳「特に子供については、流石に女神様からも良い顔されなくて……」
初春「わらわの場合、今まで子供を持ちたいと思うほどに愛する者がいなかったこともあるが……」
初春「妖狐と人間の血を継ぐ子であれば、まず間違いなく普通の人生を歩ませることは出来ぬからな……」
提督「………」
提督「……ありがとうございます」
初春「……え?」
提督「僕との関係を、僕達の今後のことを……真剣に考えて下さって……」
大鳳「提督君……?」
提督「ですが、ご心配には及びません。初春様と大鳳様が仰ったことは、僕も既に覚悟が出来ています」
初春「……!」
大鳳「……!」
提督「子供については、本当に申し訳ございません。情けない話ですが、僕にはどうすることも出来ない問題です……」
初春「………」
大鳳「そんな、情けないだなんて……」
提督「ただ、僕が一見孤独……いえ、義妹と静かに過ごす、独り身の男性に見えることについては……全く気になりません」
提督「例え、他の人からどう思われようと……僕としては初春様と大鳳様が傍にいて下さるだけでも、この上なく幸せなんです」
提督「それ以上を望むのは、贅沢にもほどがありますから」ニコッ
初春「提督……」
大鳳「提督君……」
石垣「………」ジー
山風「………」ジー
石垣(提督、やっぱり強い子に育ってくれた……)
山風(うん……私も、義兄さんは強いと思う……)
初春「………」スッ…
大鳳「………」スッ…
提督「……!」
提督(初春様と大鳳様が、僕の両肩に首を置いて……)
初春「そなたのような、心の広い者と結ばれて……わらわは幸せ者じゃ」
大鳳「私も……提督君のような、優しい子を好きになって……良かったと思う」
提督「初春様、大鳳様……」
初春「……恐らく、そなたよりわらわの方が長く生きる。というより、寿命があるかどうかさえ怪しい」
大鳳「私のような天使も、人間と比べれば非常に長生きなので……」
提督「………」
提督(必然的に、僕がお2人を置いて先に亡くなることになってしまうのか……)
初春「………」
大鳳「………」
提督「……確かに、人間の寿命は微々たるものだと思います。ですが……」ギュッ
初春「……!」
大鳳「……!」
提督「この寿命が続く限り、僕はお2人の傍から離れないことを誓います」
提督「どうか、この先の人生を……僕に残された時間を、お2人の為に使わせて下さい……!」
初春「……提督、そなたは、本当に……」ギュッ
大鳳「……ありがとう。提督君の気持ち、確かに伝わったわ」ギュッ
石垣「………」
山風「………」
石垣(もちろん、私達も……)
山風(義兄さんが生きている限り……ううん、例え死んじゃったとしても……)
提督「……初春様、大鳳様」
初春「……うむ」
大鳳「……はい」
「この命が尽きた後も、僕はきっと……幽霊になってでも、お2人の傍にいると思います。それほどまでに、お2人を……愛してしますから……!」
「……わらわこそ。そなたの幸せは、必ず守ってみせる」
「……今後もずっと、貴方のことを見守りますからね?」
――初春・大鳳 GOOD END
ここからはプロットを投下していきます。まずは世界観についてです。
・大鳳の故郷『天界』
創造神、男神・女神、天使等が暮らす、人間界の上層に存在する世界。実験として幾多の世界を創造し、それらを観察・管理している。人間界でいう科学者、研究者のような職業。
神が住む世界といってもそこまで神秘的なものではなく、上下関係や普段の暮らし等は人間界とそれほど変わらない。
複数人の創造神が存在しており、それぞれが定期的に新しい世界を生み出し、法則やどのような歴史を刻むかを事前にある程度『設定』し、その世界の行く末を観察する。
魔界や悪魔界とは異なる世界ではあるが、彼女らは本編世界の亜種、埋めネタ等で分岐する際に発生するパラレルワールド等も観察出来る為、その存在を知っている。
ただし分岐世界(パラレルワールド)は基本的に観察対象ではなく、創造神が自ら生み出した世界に多大な悪影響を及ぼさない限り、静観もしくは無視することになっている。
例え天界の者と言えども、無限に分岐する世界を全て管理するのは不可能に近い為である。ただし上記の通り、分岐世界を観察すること自体は可能。
また、誰でも創造神になれる訳ではなく、人間界と同様に知識を学ぶことが必要になる。神が集う世界と言えども、やはり勉強からは逃れられない。
まずは天使になる為、すなわち天地創造に関する基本的な知識を身に付けた後、女神、創造神と精進する度に新しい知識を改めて伝授される。
生み出した世界がどのような物理法則、あるいはそれ以外の法則を持つかも彼女らが全て決定している。これにより、同じ事象を起こした場合も結果が異なる。
例えばタイムマシンを使用して過去改変を試みた場合、人間界(本編世界)では過去が上書きされる法則に『設定』しているが、他の世界ではその場限りではない。
ある世界ではパラレルワールドが発生したり、またある世界では歴史の修正力で元の状態に戻る等、これらは彼女らが天地創造した際に『設定』した法則によるものである。
ただし下記の『不具合』のせいで、過去改変を試みた場合の『設定』が僅かに変動する場合もある。
時津風や初春、山風等の精霊や妖怪が存在するのも、創造神達が彼女らを存在するよう『設定』した為である。
だが、天地創造は彼女らが起こせる事象で最も難しく、生み出した世界は必ずと言って良いほど『不具合』が生じ、完璧な世界の創造は神の力を持ってしても不可能。
不具合の一例として、大きなものなら銀河や天体の位置がズレてしまったことで全生命が滅んでしまう等。
小さなものなら魔法等といった物理法則に縛られない世界を作った際に魔法で天界の存在を特定される等。
創造神達はそのような不具合を察知した場合は可能な限り手早く『修正』し、彼女らが本来想定していた歴史の流れに沿うようにしている。
しかし上記の通り、彼女らが生み出した世界に存在する生命が自ら歴史を改竄することもある為、必ずしも創造神達が『設定』した通りの歴史を辿るとは限らない。
とはいえ彼女らにとって人類が過去を改竄出来る方法を確立するのは想定内であり、そこから人類がどのように歴史を弄るかも観察対象になっている。
また、彼女らが定めた法則によっては『パラレルワールド発生』『過去での行動が既に歴史に織り込み済み』等、歴史改変の試みが意味を成さない世界もある。
これらも創造神達が『人類が時間の概念を解明し、それらを操る技術を得た場合どのような行動を取るか』を観察する為である。
基本的には人類が過去を改竄しても創造神達は特に干渉しないが、例外として過去を変えたせいで天界の存在が発覚する未来に繋がった場合のみ『修正』することもある。
(次のレスに続きます)
創造神は天界で最も立場が上の存在だが、独裁者のように何でも命令を出せる立場ではなく、迂闊な行動は女神や天使から制止されることもある。
自分の担当以外の世界に干渉することは出来ない。仮に他の創造神が生み出した世界で己の力を行使しようとしても、強制的に無効化されてしまう。
しかし自分が創造した世界の中では、あらゆる事象を引き起こし、創造神の思い通りに世界を操ることが出来る。
だが、一度世界を生み出した後は無暗に神力を行使することは推奨されておらず、静観するのが原則となっている。
それだけでなく、創造神を含む天界の者が世界に無暗に干渉した場合、最初に『設定』した均衡が崩れる為、天界に戻り世界を『修正』する必要が生じてしまう。
女神は創造神の1つ下で、主に創造神のサポートを行ったり、天使に指示を出す立場として活動している。
創造神とは異なり、女神達はあらゆる世界で神力を行使することが出来る。その代わり、創造神ほど何でも出来る訳ではなく、起こせる事象は制限される。
とはいえ人間から見ればやはり人知を超えた力であり、目安としては明石を含む悪魔よりも実現出来る事象が多い(やろうと思えば死者蘇生、過去改変等も可能)。
創造神が生み出した世界を観察し、創造神が出向くほどではない程度の問題が発生した場合、彼女らがその世界へ向かい、神力を行使して問題を解決する。
だが、基本的にはやはり静観することが原則。無暗に力を行使しようとすれば、創造神や天使から制止される場合がある。
大鳳を含む天使は、天地創造に携わる者の中では一番下の立場と言える。だが、決して奴隷のような扱いを受けている訳ではない。
主に女神のサポートを務めており、女神が何らかのミスをしてしまった場合、天使が問題解決に臨む。
また、創造神や女神と比べて神力も弱い為、彼女らが生み出した世界へ出向き、直接観察する役目も担っている。
天使が与えられる能力は存在消去と因果律操作で、前者は人間界で行動する際、自分の存在を他者に知覚されないようにする為に必要とされる能力である。
後者は創造神や女神ほどの超常現象は起こせないものの、現実的にあり得る範囲なら大抵のことは実現可能。人間の運命を操作することは容易い。
とはいえ、やはり静観することが原則で、神力を乱用すれば創造神や女神から制止される。天使が神力を行使するのは、基本的に女神によるミスを修正する場合のみ。
それ以外の者は天界でごく普通に暮らす一般人だが、全員が生まれた時から意思疎通能力と浮遊能力を持っている。
前者は意志や自我を持つ者であれば誰とでも意思疎通を図ることが可能で、後者は自由に速度を変えながら飛行することが出来る。ただし速度や距離に応じて体力を使う。
その中で天地創造に携わりたいと考えた者が『天使教育施設』で勉強し、卒業したものはまず天使からスタートする。
天使になった後、ランダムでどの女神の元で働くかが決定され、そこで女神から一定の評価を得られれば女神に昇進し、行使出来る能力も強化して貰える。
女神になった者は世界を天界から観察する。そこで問題が発生した場合にスムーズに解決する等、創造神から一定の評価を得られれば、今度は創造神に昇進する。
当然だが罰則等も存在する。例えば創造神や女神が誤った干渉をしてしまい、想定していた歴史からズレが生じた場合、それより下の立場へ降格させられることがある。
天使の場合、新人の場合はある程度多めに見てもらえるが、それでも全て許される訳ではなく、一定のペナルティは存在する。
ペナルティの程度は干渉の度合いによるが、人間1人の人生を劇的に変えてしまった場合、原則としてその人物の人生を責任を持って最後まで観察しなければならない。
特に生死を変化させた場合、そこからのバタフライエフェクトは決して無視出来ないものであり、『修正』も一定の時間と労力を要してしまう。
その為、天使は自身が干渉してしまった人物の傍につき、可能な限り元の歴史から逸脱しないよう調整するペナルティが科せられる。
続いて山風のプロットです。
・山風
(20到達時)
およそ100年前、かつては提督の曾祖父母と幼少期の祖母に飼われていた飼い猫だったが、戦争で曾祖父母(飼い主)を失い、祖母とも生き別れてしまう(※この時点で1940年代前半)。
曾祖父の死別と祖父母と離れ離れになってしまったことを悲しむ山風だったが、油断すると焼夷弾が降って来る状況であり、油断すれば今度は自分が死亡してしまう。
山風は悲しみに暮れる暇もなく、急いで安全な場所を探して走り去る。そして祖母との再会を胸に、何としてでも生き抜くことを決意する。
時には水たまりでのどを潤し、時には必死に狩りを行って食料を確保し、老体に鞭を撃ちながら辛く苦しい日々を送りながらも、死に物狂いで終戦まで生き延びる。
しかし祖母と再会することは叶わず、山風は途方に暮れることになる。だが、生きていればいつか再会出来ると信じ、そのまま祖母を探し続ける。
(※その頃、祖母は田舎に疎開していた為、山風が探し回っている場所とは全く異なる場所で過ごしていた)
そのまま10年の月日が流れ、山風はこの長い時間(山風にとっては30年)を生き抜いたことに自分でも驚きつつ、意識が朦朧とし始め、ついに寿命を迎えたのだと悟る。
せめて生きている間に祖母と再会したかったが、このまま死亡すれば曾祖父母の元へ向かえるかもしれないと考え、己の死を受け入れる(※この時点で1950年代前半)。
だが、山風は死ぬことはななかった。それどころか30年という月日を生き続けたことで不死身の『化け猫』へと変異し、更には人の身体に変化していたのだ。
自分の変貌に驚く山風だったが、人の体は驚くほど身軽で、それでいて若々しい。更には飲食等をせずとも問題なく活動出来る。
山風はこの身体さえあれば祖母と再会出来るかもしれないと希望を抱き、その後は猫の身体と人間体を使い分け、戦後の波乱の状況を掻い潜りつつ祖母を探す。
また、人間体になっている間は頭に猫耳が生えている状態になるが、他者から怪しまれると厄介なので、普段は霊力で人間の目に見えなくしている。
(※その頃、祖母は戦争孤児として路上で食べ物や仕事を求める日々を送っていたところで祖父と出会い、そのまま祖父が住む初春神社に拾われ10年を過ごし、彼と結婚に至っていた)
戦後復興を果たそうとする激動の時代の中、山風はついに祖母と祖父が暮らす初春神社まで辿り着く(※この時点で1950年代後半)。
山風は匂いですぐ祖母だと分かり、猫の姿に変身して祖母と対面する。しかし祖母は既に山風は死んでいると思い込んでおり、自分の元へ現れた猫が山風と気づくことはなかった。
山風は自分のことをかつて過ごした飼い猫だと分かって貰えなかったことにショックを受けるも、経過した年月を考えれば無理もないと考える。
だが、今更祖母とまた離れ離れになることは避けたかった為、山風は猫の姿で初春神社に居付き、祖母と祖父を見守ることにする。
その後は初春神社に居付く猫として、お参りに来る人からも覚えて貰えるようになる。祖母からも可愛がられ、時には家の中に入れて貰えることもあった。
最初は祖母と一緒に過ごすことだけで満足していた山風だったが、自分が過ごす日々を何かに残したいと考え、時々人間の姿でペンを握り、秘密の日記を付けることにした。
山風は化け猫になったことで知能も上がっており、猫語や人語だけでなく文字の読み書きもすぐに習得し、祖母にも内緒で日記を書き続けた(※この時点で1960年代前半)。
やがて祖母と祖父の間に息子が生まれる。その息子こそが提督の父親だったのだが、祖母は父親を出産したと同時に命を落としてしまう。
祖父は当然、最愛の妻を失ったことに涙を流す。そして山風も、飼い猫時代から共に過ごした人が全員亡くなったことを悲しみ、人間の姿で涙を流しながら日記に綴る。
その後、祖父は男手1つで息子を育てるのだが、愛する妻を失ったことで祖父は息子に執着してしまい、そのせいで父親は強烈な反抗期を迎え、祖父に反発するようになる。
山風が猫の姿で宥めようにも、父親は抑圧されて育てられたことや思春期特有のストレスにより、山風にも八つ当たりしてしまう(※この時点で1970年代半ば)。
山風にはどうすることも出来ず、祖父と父親を見守ることしか出来なかった。すると父親はついに家出してしまい、残された祖父は1人で神社勤めを続けることになる。
だが、祖父は愛する妻と息子を失ったことで絶望し、そのまま心身共に弱り果て、神社で奉っていた神の存在にも触れなくなり、最終的には自殺してしまう。
山風は度重なる親しい人物の死別に心が折れてしまい、家出した父親を捜す気力も既に無くなってしまっていた。
人がいなくなったことでさびれ、廃墟と化した神社に1人で過ごし続け、その間も悲しみの気持ちを日記に綴り続ける(※この時点で1980年代前半)。
(30到達時)
そのまま15年の月日が流れ、かつては初春神社の神や、神社に居付いていた猫のことも忘れ去られた頃、山風はやはりボロボロの神社でただ1人過ごし続けていた。
すると、双子の少年と少女がお参りにやって来る。山風は最初『物好きな子もいるものね』と考えたが、2人が漂わせる香りで驚愕する。
そう、この双子は父親の子供であり、その子供こそが提督と石垣だったのだ。山風は父親が生きていたこと、子供を授かっていたことを嬉しく思う(※この時点で1990年代半ば)。
だが、流石に人間の姿で応対する訳にもいかない為、猫の姿で提督達の元へ出向き、2人から撫でて貰う。その際、山風は『この撫で方は祖母と同じ……』と考えながら懐かしむ。
(※この辺りは初春・石垣のプロットも参照)
その後も提督達は毎日のように初春神社を訪れ、その度にお参りをした。山風も2人の前に現れ、積極的に交流した。
一度は提督達について行って父親の顔を見ようとも思ったが、万が一また亡くなっていたらと思うと恐怖が勝り、行動を起こせずにいた。
だが、そこから更に数年が経過すると、山風も死別を覚悟した上で父親ともう一度会いたいと考えるようになる(※この時点で2000年代前半)。
その気持ちを日記に綴り、人間の姿で夜空を眺めていると……懐かしい香りを漂わせる、1人の男性が神社にやって来た。
山風はその香りで、彼がかつて家出をした父親だとすぐに見抜く。しかし、既に人間の姿を見られている為、猫の姿に戻ろうにも戻れなかった。
父親はかつて家出したこと、そして祖父を神社に1人残してしまい自殺させてしまったことを後悔しており、今までここに来ることが出来なかったのだ。
だが、妻(※提督の母親)や提督達に説得され、久々に立ち寄る決意をしたところ、あまりに初春神社が廃墟になっていて唖然とする。
そして、父親は山風に『こんな時間にどうしてこんな場所に?』と尋ね、言い訳に困った山風は咄嗟に『親を失って、行く当てもない』と告げてしまう。
すると、父親はかつての自分や話だけ聞いていた祖母と重なり、この子に自分と同じ過ちを繰り返させまいと考え、養子として家族に迎え入れることを提案する。
山風は予想外の提案に驚愕するも、再び父親と……祖母や祖父の忘れ形見とも言える父親と暮らせることを嬉しく思い、彼と共に向かうことに決める。
父親は山風を見て『そういえば、昔はこの神社に猫がいたが、この子がその生まれ変わりだったりしてな』と思うも、そんな訳ないと考え直す。
そして山風は提督と石垣の義理の妹として12周目家の家族となり、人間の姿のままで提督達と暮らすことになる。
これまで人間の姿でいるのは日記を書く時だった為、あまり人と話すことに慣れていない山風だったが、提督や石垣が穏やかな性格だった為、すぐに打ち解け合う。
父親と母親の夫婦仲も良好で、提督達に祖母や祖父の面影を感じつつ、山風はこのまま幸せな時間が続くと思っていた。
だが、その考えは甘かった。数年ほどの月日が経った頃、提督や石垣と行った小学校の遠足で事故に巻き込まれてしまう。
幸い提督は軽傷で済み、山風は既に妖怪化して不死身なので無傷だったのだが、石垣が亡くなってしまったのだ(※この時点で2000年代半ば)。
父親は祖母、祖父に続いて血の繋がった愛娘まで失ったことで鬱病になり、母親は『私だって悲しいのに、貴方まで塞ぎ込んだらどうやって生活するの!?』と怒り出す。
だが、父親はその言葉で更に追い詰められてしまい、精神科へ通う日々になってしまう。そんな父親に見かねた母親は離婚を決意し、提督と山風を連れて行こうとする。
山風は母親を説得しようとするが、決意は固く『そんなに言うなら貴女は父親と一緒に過ごしなさい』と言い出し、そのまま提督を連れて出て行ってしまう。
残された山風は父親を支えようとするが、離婚でとどめを刺された父親はまともに口を聞けなくなり、病状もどんどん悪化していく。
(リーチ到達時)
その状態で10年以上が経過し、山風は傍で父親の世話を焼いたが、彼はやつれ果ててしまい山風ともまともに口を聞かないほど心神喪失状態になっていた。
(※家事は全て山風がやっていた為、父親が塞ぎ込んでいたことが原因で山風の家事能力が著しく向上することになる。また、神社で日記を綴る暇さえなかった)
それでも山風は父親を励ましたのだが、ある日彼女が買い物から帰ると、父親はかつての祖父と同様に首を吊って自殺していた(※この時点で12周目本編開始直前)。
山風は再び身内との死別という絶望を叩きつけられ、そのまま『どうして……どうして皆、こうなっちゃうの……?』と泣き崩れる。
それでも何とか医師に『鍵は開けておくので、勝手に入って来て下さい』と連絡した後、山風はかつての思い出へ引き寄せられるように初春神社へ歩み出す。
この悲しい気持ちを、神社に置いて来た日記に綴らなければならない。せめて日記を書くことで、一時的にも現実から逃れたい。
その一心で神社へやって来ると、既に神社には誰かがいた。それどころか、自分が書き綴った日記を読んでいたのだ。
山風は慌てて日記を取り返そうと走り出すと、そこにいたのは……既に成長して立派になった提督だった。
それどころか、山風が人と猫の姿を使い分けていること、かつて祖母父や曾祖父母と過ごしていたことを日記を通して提督に知られてしまう。
提督と再会出来た嬉しさと、父親を失った悲しみと、自分の正体を知られたことへの焦りで冷静さを失った山風は、猫耳を見えなくするのも忘れて提督の前へ現れてしまう。
提督はかつて共に過ごした山風と再会出来たことを嬉しく思うが、同時に山風の頭に猫耳が生えていることに気付き、日記の内容が真実だったことをすぐさま理解する。
慌てる山風を落ち着かせ、提督は彼女との再会を喜びつつ会いに行けなかったことを謝罪し、『安心して。このことを僕は全て信じているし、誰にも言わない』と告げる。
山風は『どうしてそんなに冷静なの!?』と言うが、提督は『……化け猫が存在するくらいでは驚かない。周りに同じくらい凄い存在がいるから』と告げる。
その後、提督は父親の自殺にショックを受けるも、同時に覚悟もしていた為、比較的冷静に事実を受け入れる。
提督は山風に『僕と一緒に暮らそう』と尋ね、行く当てもなかった山風は再び提督と共に過ごすことになる。
それだけでなく10年以上前に亡くなったはずの石垣とも再会し、初春や大鳳とも対面したことで、山風は唖然としつつ『確かに化け猫程度じゃ驚かないかも』と納得する。
父親の死はまだ乗り越えられていないものの、祖母・祖父・父親の面影を持つ提督や石垣と一緒にいられることで、山風は『……今度こそ、一緒にいられるよね?』と考える。
(※この後、山風は12周目提督家へ向かう時、提督が『もう山風をここに置いて行くことはしない』と言った為、これまでの日記を持って行く)
プロットはここまでです(山風以外の3人のプロットについては、全て回想パートとして描写することが出来ました)。ここからは本編の補足になります。
エピローグ&失恋時の展開については、誰がどのような結果になったとしても基本的に『提督の家で祝福or影で静かに涙を流す』展開にすることに決めていました。
その為、あえて詳細までプロットを決めず、失恋や複数ENDになった場合は状況に合わせてヒロインの心情描写を変える形で対応する予定でした。
また、今回は各ヒロインの回想パートの内容が重複する部分がありました(プロット投下時に補足すると連絡した部分についてです)。
実は視点となるヒロインの心情を描くことで『この場面では、このヒロインはこう考えていた』ということを強調するのが目的でした。
その為、同じ場面でも視点になっていないヒロインの心情は極力描かず、他のヒロインの回想パートを見れば、そのヒロインが同じ場面で何を考えていたかが分かるようになっています。
ややこしい描写の仕方になってしまい申し訳ございません。
オープニングについては、ガンビア・ベイ以外の3人は大まかな方針が決まったかな?といった感じです。
ただ、唯一の良心であるガンビア・ベイをどのような形で物語に関わらせるかがまだ決まっていません。
お待たせして申し訳ございませんが、もうしばらくお時間を頂けると幸いです。
お待たせして申し訳ございませんでした!オープニング、投下します。
当初は次スレに投下する予定でしたが、予想していたよりもスレが残っている為、こちらに投下することにします。
――オープニング
父『いいか、提督。エロいと感じた女は必ず逃がすな!』
提督『えろい……?にがす……?』
父『今まさに俺がヤっているようにな!』
どちゅっどちゅっ!ぱちゅっぱちゅっ!
雷『んっ、あっ……父さん、激し……!///』
父『雷が俺好みの体をしてるのが悪い!』
ずじゅっずじゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!
雷『提督っ、提督が見てるからぁ……!///』
提督『………』ジー
父『こういうのは小さい内から見せ付けといた方が良いんだよ……うっ、出るっ!』ゾクゾクッ
ブビュルルルルルルッ!ドプドプッ!
雷『んううううううううっ!///』ガクガクッ
父『よく見とけよ提督!これがセックスだ!お前も将来、好みの女が出来たらガンガンヤるんだぞ!』
雷『はぁはぁ……///』
雷(提督の前で……実の息子に見られながら、イっちゃったぁ……///)
提督『うん……』
提督(せっくすって、なんだろう……?おとうさんもおかあさんも、きもちよさそう……)
提督(てーとくも、せっくすできるのかな……?きもちよく、なれるのかな……?)
――早朝・13周目提督家
提督「……ん」
提督(今のは、親父が生きてた頃の夢か……懐かしいな……)
雷「じ~……」
提督「……何してんだよ」
雷「父君の寝顔を眺めてたの♪」ニコニコ
提督「勝手に部屋に入って来るなって言っただろうに」
雷「ごめんなさい。でも、どうしても見たかったから」
提督「はぁ……」
提督(これがあるから、あいつらを家に連れ込めないんだよ……)
提督(別に俺は見られても気にならんが、母さんの記憶喪失が悪化したらダルいしな……)
提督「………」スクッ
雷「あら、もう起きちゃうの?」
提督「眠気が覚めた。今日も美味い朝飯を頼むぞ」
雷「うん、任せといて!」パタパタ
提督「………」
提督(元から母親に見えないが、今はなおさら母親とは思えないな……)
提督(全く、いつになったら現実を……受け入れられる訳ないか)
提督(自分で自分の記憶を消してしまうほどに狂ってるくらいだし)
――廊下
提督「………」スタスタ
提督(親父と母さんがセックスしてる夢を見たせいか、朝からムラムラしてきた……後であいつらと……)
ガンビア・ベイ「……あっ」
提督「ん?あぁ、ベイか。おはよう」
ガンビア・ベイ「あっ、え、えっと、その……」
提督「おいおい、朝の挨拶が大事なのは世界共通だと習わなかったか?」スッ
むにむにっ
ガンビア・ベイ「ひぃっ!?」ビクッ
提督「今のは日本限定の挨拶だけどな」
提督(こいつマジで良い体してるわ。尻を揉んだだけでこの柔らかさだし)
ガンビア・ベイ「あっ……あっ……」
ガンビア・ベイ(嘘、ですよね……?そんなはず、ありませんよね……?)
提督「ほら、母さんが朝飯作ってくれてるぞ。先に行って待ってろ」
ガンビア・ベイ「……はい」
提督(やっぱりまだ警戒してるか。まぁ、こういう相手は焦るなと親父も言ってたっけな……)スタスタ
ガンビア・ベイ「うぅ……」
ガンビア・ベイ(起きる時間をズラそうとしたのに、どうして今日は早起きなんですかぁ……)
ガンビア・ベイ(またお尻触られちゃったし……もうやだぁ……)
――数十分後
提督「……ご馳走様」
ガンビア・ベイ「ご、ご馳走様でした……」スクッ
雷「ふふっ、お粗末様。あっ、ベイちゃん、もう行くの?」
ガンビア・ベイ「えっ、あ、は、はい!昨日の宿題が残ってるので!行って来ますっ!」ダッ
ガンビア・ベイ(宿題は嘘だけど、一刻も早くここから抜け出したいから……!)
雷「あらら、そんなに急ぐと転んじゃうわよー!」
提督「………」
提督(あいつ、俺を露骨に避けてるな……ったく、尻を揉まれたくらいで何を嫌がってんだか)
提督(食い物と違って減るもんでもないだろうに。親父の言う通り、女の考えてることは分かんねえな……)
雷「父君も、そろそろ出勤しないと怒られちゃうわよ?」
提督「まだ余裕あるから大丈夫だよ……っと。それじゃ、俺も行くか」
雷「行ってらっしゃい!今日も頑張ってね!お夕飯作って待ってるから!」ノシ
提督「あぁ、行って来ます」スタスタ
提督(単なる通学を通勤と言うのも、もう慣れたな……)ガチャ バタン
――天津風家・玄関前
提督「………」スタスタ
提督(家が近いのは良いよな。ヤりたい時にいつでも呼び出せるし)
天津風「……おはよう」
提督「おはよう。今日も俺の『出勤』を待ってくれてたんだな」
天津風母「……っ」ズキッ
天津風「そんなところよ。どうせ私に『色々な意味で』会いたいと思ってたんでしょ?全く、お盛んなんだから」
提督「お盛ん?普通だと思うが」
天津風「………」
天津風母「あの、提督君……雷は……」
提督「相変わらずだよ。俺のことを親父と勘違いしたままだ」
天津風母「そう……まだ、戻ってないか……」
提督「俺はもう諦めてるけどな」
天津風(貴方にとっては、少し前までの方が都合良かったんじゃないの?)
天津風母「………」
天津風母(雷、それに13周目父〈ちち〉……どうして2人共、もっと……提督君のことを……)
――15分後・13周目高校までの道
提督「……お前の母さん、いつ見ても良いおっぱいしてるよな」スタスタ
天津風「貴方、本ッ当にそればっかりね……」スタスタ
天津風(お母さんと話してる時は、まだまともなのに……)
提督「なんだよ。胸が遺伝しなかったのがそんなに悔しいのか?」
天津風「……そんなんじゃないから」
提督「何度も言ったが、俺は女の胸が好きなだけで大きさに拘りはないぞ」
天津風「………」
提督「そもそもお前をエロいと思ったら今の関係を続けてる訳だしな」
天津風「……惚れた弱みに付け込んで、言いたい放題言ってくれるじゃない」ジロッ
提督「そんな目で睨まれても怖くねえよ」スッ
むにっ……
天津風「ひゃんっ!///」
提督「ちょっと乳首触っただけで感じる癖に」
くにくに……
天津風「ちょ、ちょっとっ、やめ……んうっ!///」
提督「……お前の声で余計ムラムラしてきた。昼休み、校舎裏でヤるぞ。あいつも交えてな」
天津風「はぁはぁ……そ、外で、しかも3人でスるなんて……相変わらず変態なんだから……別に、構わないけど……///」
天津風(どうせ私はもう、貴方から離れられないから……貴方に、染まっちゃったから……///)
――10分後・体育館
校長「日頃から勉学に励み、スポーツにも……」
提督「……チッ」
提督(お前のつまんねー話なんかどうでも良いんだよ。さっさとあいつを舞台に出しやがれクソジジイ)イライラ
天津風「………」チラッ
天津風(提督が手に握ってる物って……あぁ、そういうこと……)
ガンビア・ベイ「………」
ガンビア・ベイ(学校にいる間は、あの人のセクハラから逃れられます~……)
校長「では私の話はここまでにして、次は生徒会長からの挨拶です」
磯風「……おはよう、全校生徒の皆」
提督「………」ニヤッ
提督(よし、ようやく来たか……待ちくたびれたぜ)つリモコン カチッ
ヴヴヴヴヴッ
磯風「んっ……夏休み明けだからといって、切り替えが出来ないままでは授業や周りに置いていかれてしまう///」
提督「くくっ……」
提督(今はまだ耐えてるみたいだが、その余裕がいつまで持つだろうな?)カチカチ
ヴヴヴヴヴッ
磯風「あっ……来月には定期試験もある。各自、自分の為に、そして将来の為に、しっかりと勉強しておくように……///」
天津風(あ~あ、ご愁傷様……)
ガンビア・ベイ「……?」キョトン
ガンビア・ベイ(磯風、いつもより声が震えてるような……気のせいかな……?)
ヴヴヴヴヴッ
磯風「……っ///」ビクビクッ
提督「………」イラッ
――昼休み・校舎裏
提督「………」
天津風「さっきからしかめっ面してどうしたのよ」
提督「あいつが思ったより耐えたのがムカついたんだよ」
天津風「そりゃ全校生徒の前で痴態を晒す訳にはいかないじゃない」
提督「うるせぇ。あいつは俺の……」
「はぁはぁ……///」
天津風「……!」
提督「………」
磯風「ご、ご主人様……どうか、どうかこの卑しい雌豚におちんぽを……///」
ヴヴヴヴヴッ
磯風「あうっ……じゅ、じゅっとおまんことアナルが気持ち良くて、頭がおかしくっ……!///」
天津風(私達が来る前から全裸で待ってただなんて……)
提督「……なんで朝礼の時に、そのだらしない顔を見せなかったんだよ」
磯風「しょ、しょれは……///」
天津風(むしろそれを付けて授業を普通に受け続けたのが驚きだわ……)
提督「……お前のせいで機嫌が悪いんだ。泣いて謝っても止めねぇぞ」
磯風「ひゃい!お願いしまひゅっ!///」
天津風「………」
天津風(この様子だと、私は磯風の後か……)
――10分後
提督「何で朝は快楽に身を任せなかったんだよ!俺はお前が生徒の前で悶える姿が見たかったんだぞ!」
どちゅどちゅどちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!
磯風「あぁっ!ごめんなさいっ!ごめんなひゃいっ!///」
提督「あれだけローターとディルドを付けてやったのに、ずっとすました顔しやがって!」
ぐりゅっぐりゅっ!ごりゅっごりゅっ!
磯風「申し訳ごじゃいませんっ!あぁっ、しょこぉっ!///」
天津風(いつも通り涙と涎を垂らしながらよがり狂ってる……)
提督「お前は俺の言う通りにしていればいいんだよ!そんなことも分からねえのか!」
ぐちゅっぐちゅっ!ぱちゅっぱちゅっ!
磯風「あっ!んぁっ!///」
提督「出すぞ!全部受け止めろ!うっ!」グイッ
ずぷぅっ!
磯風「いぃっ!?///」
ブビュルルルルルルッ!ビュクビュクッ!
磯風「んああああああああっ!ご主人ひゃまのっ!ご主人ひゃまの子種が奥の奥まで注がれてまひゅううううううっ!///」ガクガクッ
天津風(うわ、凄……///)
提督「ふぅ……」
天津風「……///」クイクイ
提督「ん?」
天津風「磯風ばっかり構わないで、私も……///」
提督「当たり前だろ。次はお前だからな?気絶するまで犯してやる」
天津風「……うん///」
――更に10分後
天津風「もっと!もっと突いてぇ!///」
提督「お前は昔からエロかったけど、今はもっとエロくなったな!」
ずちゅっずちゅっ!ずぷっずぷっずぷっ!
天津風「こ、こうなったのは貴方のせいなんだからねっ!///」
提督「俺が悪いってのか?いつも責められて喜んでるのはお前だろうが!」
どちゅっどちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!
天津風「だってっ!貴方とスるのっ、凄く気持ち良いからぁっ!///」
提督「そうだろうな!お前の穴は俺専用なんだ!俺でないと気持ち良くならないはずだからな!」
ぐりゅっぐりゅっ!じゅぷっじゅぷっ!
天津風「そ、それ好きっ!ゴリゴリってするのっ!好きぃっ!///」
提督「そろそろ出すぞ!いつも通り膣内で全部飲み込めよ!」
天津風「分かってるっ!出してっ!私の膣内にっ!貴方のザーメン注いでぇっ!///」
提督「くっ……!」
ビュルビュルビュルッ!ドプッドプッ!
天津風「んううううううううっ!///」ガクガク
提督「ふぅ……流石にこれだけ出したらスッキリしたな」
磯風「あ、あへぇ……///」ガクッガクッ
天津風「はぁはぁ……私はともかく、磯風にはヤり過ぎよ。白目向いて、お股から精液垂れ流しながら痙攣してるじゃないの……」
提督「こいつは自分から俺の性奴隷を名乗ったんだ。俺がどうしようと勝手だろ」
天津風(貴方がそう言わせたんでしょ……まぁ、私も同罪だけど……)
提督「……そろそろ起きろ。授業が始まるぞ」ゲシッ
磯風「ひうっ……あっ、ひゃ、ひゃい……///」
天津風(酷い扱い……相変わらず性欲を満たす為の存在としか見てないのね……)
提督「ちゃんとピル飲んどけよ。性奴隷の分際で妊娠しても認知しないからな。金がないなら『自力で』調達しろ」
磯風「わ、分かってましゅ……あぅぅ……///」ヨロヨロ
提督「天津風も分かってるな?お前の子供なら認知するのも悪くないが、学生で子持ちになんてなりたくねえぞ」
天津風「分かってるわよ……私だって、流石にまだ母親になる覚悟はないし……」
磯風「……ん、んんっ、よし。天津風、また体育の授業の時に会おう。ご主人様も、必要ならいつでも私を呼びつけて下さい」スタスタ…
天津風「……流石は現役生徒会長。凄い切り替えの早さね……まるで提督みたい」
提督「そうか?」
天津風「私達やお母さんとじゃ態度が違うでしょ?」
提督「仕方ないだろ。お前とヤってることはともかく磯風のことがバレたら厄介だしな」
提督「ったく、女と好き放題ヤってるだけで何で文句言われなきゃならないんだか。面倒な世の中だよ全く」
天津風「………」
提督「あーまたムカついてきた。いっそ全校生徒の前であいつを犯してやろうか」
天津風「そんなことしたら私も貴方も無事じゃ済まないわよ」
提督「ただの愚痴だっての。流石に親父みたいなヘマはしたくないしな……チッ」
天津風「………」
天津風(親が元凶とはいえ、人間ってここまで最低になれるのね……)
天津風(……そんな人間に惚れて離れられない私も同類だけど)
――数時間後・13周目提督家
提督「……ただいま」ガチャ
雷「お帰りなさい、父君!」ダキッ
提督「毎日のように抱き着いて来るなって……」グイッ
雷「あっ……もう、いけずなんだからぁ」
ガンビア・ベイ「あっ……」
提督「ん?ベイも帰ってたのか」
ガンビア・ベイ「は、はい……」スタスタ
提督「………」
提督(俺を見るなり自室に戻ったな。これだから身持ちの固い女はダルいんだよ……)
雷「どうしたの?もしかして、ベイちゃんと喧嘩でもした?」
提督「……ちょっとな」
雷「困ったことや悩みがあれば何でも相談してね?父君の為なら、何でも力になるから!」
提督(現在進行形で母さんが悩みの種……いや、そうでもねぇか。今の方がマシだし)
提督「……腹減った。なんかあるか?」
雷「確かクッキーが残ってたはずよ。父君、甘い物好きだもんね?」
提督(俺は別に……っと、今は親父の振りをしないとな)
提督「あぁ。適当に飲み物も頼むわ」
雷「任せて!」
ガンビア・ベイ「………」
ガンビア・ベイ(私、いつか襲われちゃったりするんでしょうか……?)
ガンビア・ベイ(誰にも相談出来ないし……あうぅ、誰か助けて下さぁい……!)
提督「はぁ……」
提督(もしベイが普通の転校生なら今すぐヤってるところだが、留学生となると揉めた時が面倒だしな……)
提督(チッ、もどかしいのは好きじゃねぇってのに……大人しくヤらせれば良いものを)
提督(俺とヤったところで何かを失う訳でもないだろうが。本当に女ってめんどくせぇ……)
――オープニング・END
今回は少しでも更新速度を上げる為に、各ヒロインのプロット(回想パートの文章量)は短めになるよう調節しました。
提督の性格についても、どこまで酷くするか(歴代提督の内、一部の非道な提督とどう差別化を図るか)で悩みました。
最終的には『自分の倫理観が狂っているという自覚すらなく、当たり前のように好みの女性(天津風や磯風)を手籠めにすることばかり考える』という感じで落ち着きました。
11周目と同様に、提督の倫理観が狂ったままなのか真人間の道を歩むようになるかは、特定のヒロインの好感度次第で大まかに分岐します。
22:30~23:30頃開始予定です。
始めます。
~ 9月1週 ~
――13周目高校・教室
先生「ここは受験でもよく出題されるから、しっかり覚えておくように」
提督「………」
提督(ったく、なんで勉強なんざしなきゃならねえんだろうな)
提督(こんなことしてる暇あるなら天津風や磯風を犯し尽くしたいのに)
天津風「………」
天津風(あれはまたそういうことを考えてるか顔ね……もう見慣れたけど)
提督(いやでも学歴や金がないと、頭の弱そうな女を釣り上げることが出来ないか)
提督(確か親父が昔、そんなことを言ってたような気が……)
先生「では13周目提督、ここの例題を解いてみてくれるかな?」
提督「……8.24です」
先生「正解。でも、途中式も答えてくれないと……」
提督(チッ、めんどくせえな……)
提督「まずこの値を代入して……」
天津風「………」
提督「……最後に四捨五入すれば答えが出ます」
先生「お見事。その調子なら次のテストも大丈夫そうだね」
提督(バカバカしい……まだ保健体育の授業を聞いてる方が退屈しねえわ)
天津風「……はぁ」
天津風(あんな鬼畜男でも顔と学力だけは良いから、コロッと騙される女の子も多いのが癪に障るのよね)
天津風(……その鬼畜男に弄ばれてもなお、未だに惚れてる私が言えたことじゃないけど)
磯風:01~25 淫乱度:50/100
天津風:26~50 好感度:50/100
ガンビア・ベイ:51~75 友好度:-50/50
雷:76~00 記憶値:0/50
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
※ガンビア・ベイだけ数値がマイナスからスタートしていますが、これはあくまで演出であり、他のヒロインと比べて数値が上昇しづらいということはありません。
ガンビア・ベイは何をしている?もしくは提督とガンビア・ベイは何をしている?
23:25以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:29までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――13周目提督家・リビング
ガンビア・ベイ「………」
ガンビア・ベイ(日本のアニメ、やっぱり面白い……面白いんだけど……)
提督「……風呂空いたぞ」スタスタ
ガンビア・ベイ「あっ……は、はい……」
ガンビア・ベイ(自室にテレビがないから、どうしてもこの人と顔を合わせることになっちゃう……)
提督「何見てるんだ?あー、これか……」ポスッ
ガンビア・ベイ「………」
ガンビア・ベイ(凄く自然に私の隣に座ってきたんだけど……)
提督「俺も昔よく見てたな。中学生になる頃には見なくなったが」スッ
むにっ……
ガンビア・ベイ「うひっ!?」ビクッ
ガンビア・ベイ(や、やっぱりお尻触ってきた……!)
提督「ベイって子供向けアニメも見るんだな。てっきりもっと大人向けのアニメばかり見ると思ってたんだが」
むにむに……
ガンビア・ベイ「あっ、や、やめ……」
提督「何だよ。同居してるんだから家族みたいなもんだろ?」
むにっむにっ……
ガンビア・ベイ「か、家族って……」
提督「これくらい日本じゃ普通なんだよ」
提督(親父なんて四六時中ヤってたしな)
もにもに……
ガンビア・ベイ「……っ」
提督(あ~、やっぱこいつの尻はいつ触ってもいいな。これだけエロい体なら下の口も上等のはず……)
ガンビア・ベイ(嘘……絶対、嘘に決まってます……だって、だって……!)
友好度上昇率判定:この後どうなる?
01~09:ガンビア・ベイ「もうやめて下さい!」
10~49:ガンビア・ベイ、ひたすら耐える
友好度上昇:小 ×2.0
50~98:提督(そろそろやめるか)
友好度上昇:中 ×3.0
ゾロ目:提督「……なぁ」
友好度上昇:大 ×4.0
直下
好感度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
※既にご指摘して頂いた通り、ガンビア・ベイのみ-50から開始で、ゴールが50であり、合計で100稼ぐ必要があります。
そこで上昇率を単純に2倍にする形でバランスを取りました。こちらの説明不足で混乱させてしまい、申し訳ございませんでした。
15→51:やり過ぎたら余計ヤりづらくなるからね、仕方ないね 10×3.0=30 -50+30=-20/50
提督「………」
むにっむにっ……
ガンビア・ベイ「あぅ……」
提督(これ以上やったらガチで拒絶されそうだし、そうなったら厄介だな……)
提督「………」スッ…
ガンビア・ベイ「……え?」
提督「さて、そろそろ寝るか。ベイ、あまり夜更かしして寝坊しないようにしろよ」スタスタ…
提督(あ~あ、もっと揉みたかったぜ。こいつ押しに弱そうだから、パイズリくらいなら……)
提督(いや落ち着け、相手は外国人なんだ。焦らずゆっくり堕としていく必要が……)
提督「………」ブツブツ…
ガンビア・ベイ「………」
ガンビア・ベイ(あ、あれ?いつもならもっと長い時間、セクハラされるのに……)
ガンビア・ベイ(今日はすぐに切り上げてくれるなんて……何かあったのかな……?)
ガンビア・ベイ「……っ!」フルフル
ガンビア・ベイ(いや、なんであんな人の心配をしてるんですか、私は……!)
ガンビア・ベイ(相手はセクハラしてくるえっちな人なのに……あんな人がどうなったって、私は……)
ガンビア・ベイ「……うぅ」
ガンビア・ベイ(でも、お母さんが記憶喪失で苦労してるのも本当だし……もしかして、ストレスで……)
ガンビア・ベイ(で、でもっ、だからって私にセクハラしていい理由にはなりません……!)
ガンビア・ベイ「あぁもう……!」
ガンビア・ベイ(やっぱり、あの人とは……分かり合えません……)
~ 9月2週 ~
――13周目高校・屋上
提督「で、中々その気にさせられない訳よ」つ弁当 モグモグ
天津風「それを私に堂々と言う辺り、貴方かなりイカれてるわよ……」つ弁当 モグモグ
磯風(※全裸)「はぁはぁ……///」プルプル
提督「はぁ?気に入った女の体を好き放題したいだけだぞ?どこがイカれてるってんだよ」
天津風「……いや、そうね。貴方にとっては、普通なのよね」
提督「俺にとってじゃなくて人として普通だろ」
天津風「えぇ、うん……」
磯風「んっ……あっ……///」プルプル
天津風「……もしベイが外国人じゃなくてアメリカ系日本人だったら?」
提督「すぐに襲ってる」
天津風「でしょうね……」
提督「………」
天津風「ちょっと、ご飯食べてる途中でおっ立てないでよ」
提督「女体の話したら誰だってこうなるに決まってんだろ。食い終わってからヤらせてくれるよな?」
天津風「……仕方ないわね///」
磯風「うっ……あぁっ……///」ガクガク
提督「おい、しっかりしろよ雌豚。椅子の癖に俺1人の体重すら支えられねえのか?」ゲシッ
磯風「ひぃんっ!も、申し訳ございません!ご主人様の椅子として、精一杯支えますからぁっ!///」プルプル
天津風「………」
天津風(この光景を眺めながら、普通にお昼ご飯を食べられるようになった私って……)
磯風:01~25 淫乱度:50/100
天津風:26~50 好感度:50/100
ガンビア・ベイ:51~75 友好度:-20/50
雷:76~00 記憶値:0/50
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
38→83:雷(76~00)
雷は何をしている?もしくは提督と雷は何をしている?
0:11以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし0:14までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
★提督は雷の前では父親として振舞っている為、『天津風や磯風との関係を打ち明ける』等の内容はNGとさせて頂きます。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
申し訳ございませんが、少しアレンジさせて頂きます。
――13周目提督家・自室
提督「………」
雷「えへへ……♪」スリスリ
提督「……なぁ、雷」
提督(実の母親を呼び捨てで呼ぶのも、もう慣れたもんだな……)
雷「なぁに?父君♪」スリスリ
提督「ずっと横でひっつかれたら落ち着かないんだが」
雷「え?急にどうしたの?私と一緒にいる時はいつも鼻の下伸ばしてたじゃない」
提督「………」
提督(親父、高校時代からそうだったんだな……だったら対応を変えねえと……)
提督「……あー、そうだったな、うん」
雷「父君だって寂しかったでしょ?」スリスリ
提督「……まぁ、否定はしない」
雷「素直じゃないんだから~♪」スリスリ
提督「………」
提督(寂しいとは違うが、親父が死んだ後……母さんは、全然俺のことを……)
雷「……ねぇ、父君」
提督「ん?」
雷「キス、してもいい……?///」
提督「……急に何を言い出すんだよ」
雷「だって、父君にとっては久しぶりでしょ?だから、その……溜まってるのかなって///」
雷(私にとっては、つい最近のことだけど……///)
提督「………」
雷「……///」モジモジ
提督「………」
記憶値上昇率判定:提督の行動は?
01~49:キスしない
記憶値上昇:小 ×1.0
50~98:軽く触れ合うキスに留める
記憶値上昇:中 ×1.5
ゾロ目:いっちょディープなのヤるか
記憶値上昇:大 ×2.0
直下
好感度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
22:相手が母親だろうと関係ねえ!俺はヤってやるぞ! 2×2.0=4/50
提督「………」
提督(実の母親が相手となると、流石に少し気後れするが……)チラッ
雷「……してくれないの?///」
提督「………」スッ…
雷「あ……///」
提督(俺は親父の振りをすると決めたんだ。ここで日和って、母さんが余計に狂ったら面倒だしな……)
提督「……んっ」
雷「んむっ……///」
提督「んむっ、じゅるっ……」
雷「んんっ!?///」ビクッ
提督(やるからには徹底的にやってやる……!)
雷「ちゅるっ、んふっ……れろれろっ、ちゅぷっ……///」
雷(ち、父君の舌がっ、入ってきたぁ……!///)ゾクゾク
提督「じゅるるるるっ」
雷「んぅ~っ!?ぢゅうっ、じゅるるっ……///」
雷(舌を吸われて、歯茎を舐められて……あっ、あぁっ……///)
提督「ぷはっ!」
雷「ぷぁっ!はぁっはぁっ……///」
提督「……満足したか?」
雷「う、うん……///」
雷(もうっ……こんなことされたら、もっと父君のことが好きになっちゃうじゃない……///)
提督「………」
提督(……後で天津風か磯風の唇を貪って上書きするか)
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
雷って「記憶含め」だから肉体も若返ってるって事でよろしいの?
22:00~23:00頃開始予定です。
>>905
はい、その通りです。
記憶だけでなく、肉体も若返っています。
始めます。
~ 9月3週 ~
――天津風家・リビング
雷「それにしても、私が知らない間に随分と進んだのね~」
天津風母「……そうだね」
天津風「………」チラッ
雷「テレビが薄くなってたり、電話を持ち歩けるようになったり……まるで浦島太郎だわ」
天津風母「………」
雷「それで、天津風父さんだったっけ?その人とは仲良くやってるの?」
天津風母「……うん」
天津風(お母さん、やっぱり話しにくそうね……)つコーヒー ゴクッ
雷「そっか。私も父君とラブラブなの♪この前なんて、キスしちゃったんだから///」
天津風母「!?」
天津風「ぶっ!?」
雷「きゃっ!?天津風ちゃん、大丈夫!?」
天津風「ゲホッゲホッ……い、いえ、ちょっと喉に詰まらせただけなので……」
雷「そ、そう?なら良いけど……」
天津風母「……雷、13周目父とキスしたの?」
雷「そりゃあ恋人同士だもの!キスくらいするでしょ?」
天津風母「………」
天津風「………」
天津風母(提督君、そこまでして13周目父の振りを……)
天津風(いくらなんでも実の母親よ?少しくらい抵抗しなかったのかしら……)
磯風:01~25 淫乱度:50/100
天津風:26~50 好感度:50/100
ガンビア・ベイ:51~75 友好度:-20/50
雷:76~00 記憶値:4/50
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
天津風は何をしている?もしくは提督と天津風は何をしている?
22:09以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし22:13までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
★R-18系安価の場合、『提督や天津風が社会的・物理的に死ぬ内容』、『磯風にやらせるようなハード過ぎるプレイ』、
『提督と天津風の肉体関係が磯風とガンビア・ベイ以外の人物にバレてしまう内容』、『磯風を含めた3P』等はNGです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――ラブホテル
提督「ほら、飲めよ」つ媚薬 スッ
天津風「また媚薬?いつも思うことだけど、一体どこからそんな物を……」
提督「今はパソコンかスマホさえあれば何でも買える時代だからな」
天津風「どうせそのお金は……」
提督「磯風に稼がせた」
天津風「でしょうね……」
提督「御託はいいからさっさと飲めって」
天津風「分かってるわよ。それじゃ……んくっ。うっ……!?///」ドクンッ…
天津風(あ、相変わらず凄い効き目……!///)
提督「流石即効性だな。気分はどうだ?」
天津風「はぁはぁ……は、早く挿入れて……///」
提督「そう焦るな。お楽しみはこれからだからな」スッ…
くちっ……
天津風「ひんっ!?///」ビクッ
提督「うわっ、もうこんなに濡れてるのか。お前、本当は媚薬を飲む前から期待してただろ」
ぐちゅっ……ぐちゅっ……
天津風「あっあっ、そんな、指だけなのに……凄いぃっ……!///」ガクガク
提督「乳首も凄く立ってるじゃねえか」
くりゅくりゅっ……ぐにぐにっ……
天津風「んあぁっ!つ、強く摘ままないでぇ……!//」ガクガク
天津風(提督に触られるだけで、立っていられないほどの快感がぁ……っ!///)
提督「ほらほら、俺のチンコが恋しいか?」
くにくにっ……ぬちゅぬちゅっ……
天津風「あぁっ……い、挿入れて……提督のおちんぽ、欲しいのぉ……!///」
提督「お前、確か今日は危険日だよな?孕むかもしれないぞ?」
天津風「それでもいいからっ!孕んでもいいからっ!お願いだから滅茶苦茶にしてぇっ!///」
提督「そこまで頼まれたら仕方ないな。言っとくが孕んでも責任は取れないぞ……っと!」
じゅぷぷぷっ!
天津風「あっ!来たぁ……っ!///」ビクビクッ
好感度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:天津風、精液塗れの状態で放置される
好感度上昇:小 ×1.0
50~98:提督、精液塗れの天津風を見かねて一緒に入浴する
好感度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:天津風「もっと!もっと出してっ!」
好感度上昇:大 ×2.0
直下
好感度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
13→31:パパパっとヤって、終わりっ! 6×1.0=6 6+50=56/100
提督「お前、本当にガバマンになったよな。最初の頃はあんなにキツかったのによ」
どじゅっどじゅっ!ばちゅっばちゅっばちゅっ!
天津風「あっあっあっあっ///」ガクガクッ
提督「でも俺のチンコの形を覚えた訳だし、お陰で名器と思えるくらい気持ち良いわ」
ずちゅっずちゅっずちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!
天津風「お゛っ、お゛ぉ゛っ!?///」ガクガクッ
提督「おいおい聞こえてないのかよ。マジで淫乱だな」
ごちゅっごちゅっ!ぐりゅっぐりゅっ!
天津風「いぎぃっ!?あぁっ!?///」ガクガクッ
提督「これで何発目だったっけ?まぁいいや。出すから全部受け止めろよ……うっ!」ゾクゾクッ
ボビュルルルルルルッ!ドプドプドプッ!
天津風「~~~~~~っ!?///」ガクッガクッ
提督「ふぅ……出した出した」ズルッ
天津風「んぁ……///」ガクッガクッ
ゴポッ……
提督「うっわ、股から俺のザーメンが溢れ出してきてんじゃん。俺こんなに出したのか」
天津風「」ピクピク…
提督「とりあえずシャワーで適当に体を流さねえと」スタスタ
天津風「」ピクピク…
――15分後
提督「女とヤるのは気持ち良いが、体が汚れるのが難点だよな……ん?」
天津風「………」ピクピク…
提督「こいつまだ白目向いてアヘってたのか。まぁあれだけアンアン喘いでりゃ体力も尽きるか」
提督「んじゃ俺は先に帰るからホテル代は任せたぞ。孕みたくなきゃピル買って飲んどけよ」スタスタ…
天津風「………」ピクピク…
天津風(相変わらず最低なんだから……私や磯風のことを、性欲を発散する道具としか見てないでしょ……)
天津風(でも、こうやって提督に求めて貰えて嬉しいと思う私もいて……あぁもう、私って本当にチョロいんだから……)
天津風「……っ」フラッ…
天津風(とにかく、シャワーを浴びてホテルを出たらピルを買わないと……今となっては、もう当たり前の流れね……)ヨロヨロ…
~ 9月4週 ~
――13周目高校・生徒会室
モブ1「会長、文化祭の予算はどうしましょうか?」
磯風「ふむ、そうだな……基本的には平等に分配し、何か特別な理由があれば学校に頼んで多く見積もってもらう形が無難だろう」
モブ1「やっぱりそうなりますよね」
磯風「参考までに聞きたいが、去年はどうしていたんだ?」
モブ2「会長が考えた通りです。幸いこの学校にはクレーマー気質の生徒や部員はいないので、全体的にスムーズに進みました」
磯風「なるほど。それなら今年も……」
ヴーッ…ヴーッ…
磯風「ん?すまない、少し席を外す」スクッ
スタスタ…
モブ2「……磯風、1年で生徒会長に任命されるなんて凄い人望だよな」
モブ1「同感です。僕達から見ても、まさに学校の理想像を体現したような方ですし」
モブ2「俺も最初は『先輩なのに後輩にこき使われるなんて』と落ち込んだものだが、あれだけ学校の為に尽くす姿を見ると……」
モブ1「こき使われても仕方ない、と?」
モブ2「あぁ。むしろ俺の方が迷惑にならないよう努力しなきゃならないことを思い知らされたよ」
モブ1「全校生徒の憧れですからねぇ……これでもし磯風さんに恋人が出来れば、たちまち大騒ぎですよ」
――廊下
磯風「ご主人様!次はどうなさいますか?」
磯風「え?はい、分かりました!それでは来週までにまた『稼いで』来ますね!」
磯風「あっ、それは……いえ、申し訳ございません!私はご主人様の奴隷でございますから!」ペコペコ
磯風「今すぐ部員達に帰宅することを告げた後、そちらに参ります!はい、はい……ではまた……」つスマホ スッ
磯風(さて、今回の言い訳はどうしようか……前回も色々嘘をついて抜け出して来たからな……)
磯風:01~25 淫乱度:50/100
天津風:26~50 好感度:56/100
ガンビア・ベイ:51~75 友好度:-20/50
雷:76~00 記憶値:4/50
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
91→19:磯風(01~25)
磯風は何をしている?もしくは提督と磯風は何をしている?
23:06以降から先着5つまでで反転コンマが最大の安価を採用
23:10までに5つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
★R-18系安価の場合、『提督や磯風が社会的・物理的に死ぬ内容』、
『提督と磯風の肉体関係が天津風とガンビア・ベイ以外の人物にバレてしまう内容』、『天津風を含めた3P』等はNGです。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――ラブホテル
磯風「んっ、あぁっ……!///」
提督「なんで俺が呼び出してすぐに来なかったんだ?」
ずぷっずぷっずぷっ!どちゅっどちゅっ!
磯風「も、申し訳ございませんっ!生徒会員への言い訳を考えていたので……!///」
提督「奴隷の分際で口答えしてんじゃねえよ!」
バシンッ!
磯風「あぁんっ!///」ゾクゾクッ
提督「この雌豚が!お前は主人の命令すら満足に聞けないのか!」
バシッバシッ!
磯風「もっ、申し訳っ、ごじゃ……あぅぅんっ!///」
提督「叩かれて感じてんじゃねえよ変態が!」
ずちゅっずちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!
磯風「んぎゅぅっ!?///」
磯風(お、お尻を叩かれながら犯されたら……もっと、感じて……!///)
提督「折角俺が腹にタトゥー入れてやったってのによ!だったら猶更俺に逆らえないよう、新しい場所にタトゥーを入れてやろうか?」
磯風「あ、新しいタトゥー……ですか……?///」ゾクッ
提督「おい。たった今、お前の膣内の締め付けがキツくなったんだが。喜んでんじゃねえぞ雌豚が!」
バシッバシッバシッ!
磯風「ひうぅぅっ!?ご、ごめんなさいっ!ダメな雌豚でごめんなさいぃっ!///」
提督「そんなに喜ぶほどなら、お望み通り入れてやろうか?胸か?背中か?それとも首か?」
ぐりゅっぐりゅっ!どちゅっどちゅっ!
磯風「おっ!?んぉぉっ!?///」ガクガクッ
磯風(一気に、奥まで突かれるのはぁ……っ!///)
提督「ほらほらどうした?答えろよ雌豚ぁ!」
ずちゅっずちゅっ!バシバシバシッ!
磯風「んやぁっ!んぐぅっ、はぁっ!///」ゾクゾクッ
淫乱度上昇率判定:この後どうなる?
01~49:提督「嘘だよ」
淫乱度上昇:小 ×1.0
50~98:磯風「……では」提督「俺がお前の言う通りにすると思うか?」
淫乱度上昇:中 ×1.5
ゾロ目:磯風「……では(もう一度独自のコンマ判定を行い、選ばれた部位)に」提督「よし、自腹で入れてこい」
00:磯風「衣服で肌が隠れる箇所全てに入れて下さい!」
淫乱度上昇:大 ×2.0
直下
淫乱度上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
92→29:入れ過ぎるのも考え物 8×1.0=8 8+50=58/100
提督「……なんてな。嘘に決まってんだろ」
磯風「え……?///」
提督「無暗にタトゥーを入れてみろ。それで俺とお前の関係が周りにバレたら面倒なことになるぞ」
磯風「……///」
提督「何だ?入れてほしかったのか?」
磯風「そ、それは……///」
提督「お前、マジでどうしようもない変態だな」
磯風「あぁっ……!///」ゾクゾクッ
提督「おい、また膣内がキツくなったぞ。罵られて感じたのか?少しは反省しろ雌豚が!」
バシッバシッバシッ!
磯風「んぅっ!申し訳ございません!申し訳ございませんっ!///」
提督「ダメだ、反省が足りないな。罰として今日はずっと俺の肉便器になってもらうからな!」
ずじゅっずじゅっ!ばちゅっばちゅっ!
磯風「あぁんっ!んっ、んぐぅっ!///」ゾクゾクッ
提督「そろそろ出すぞ!溢れ出させたらどうなるか分かってんだろうな?」
ぐちゅぐちゅぐちゅっ!ぱんぱんぱんぱんっ!
磯風「ひゃ、ひゃいいいいっ!///」
提督「くっ……!」ゾクゾクッ
ビュルルルルルルッ!ビュクビュクビュクッ!
磯風「んううううううううっ!///」ガクガクッ
ゴポゴポッ……
提督「ふぅ……おい、こぼしてんじゃねえか。溢れ出させるなと言ったはずだよな?」
磯風「あっ、しょ、しょれはっ……///」
提督「こんな言葉で言っても分からない雌豚には、体で分からせてやらないとなぁ?」
磯風「あっ……あぁっ……!///」ゾクッ
磯風(わ、私……また、ボロボロに犯されるんだ……グチャグチャにされるんだ……!///)ゾクゾクッ
――数時間後
提督「オラッ!愛の鞭ッ!」
ビシッ!バシッ!
磯風「あぁんっ!いっ、いぎぃっ!///」
提督「この淫乱雌豚合法ロリがっ!可愛いね♪」
ビシッ!バシッ!
磯風「ごめんなさいっ!私はどうしようもない雌豚ですっ!///」
提督「雌豚が人語喋ってんじゃねえよ!豚ならブヒブヒだろ?」
ビシッ!バシッ!
磯風「はっ……ブヒッ!ブヒヒッ!///」
提督「いい声で鳴くじゃねえか!」
バシッ!バシッ!
磯風「ブヒィッ!///」
磯風(あぁっ、なんて屈辱的なんだ……///)
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
22:30~23:30頃開始予定です。
始めます。
~ 10月1週 ~
――13周目提督家・ガンビア・ベイの部屋
ガンビア・ベイ父『それで、日本での暮らしはどうだい?』※電話中の『』の部分は英語で会話しています
ガンビア・ベイ『う、うん、何とか慣れたよ。ご家族も良い人ばかりだし……』
ガンビア・ベイ父『そうか、安心したよ。母さんも心配してたからなぁ』
ガンビア・ベイ『あはは……』
ガンビア・ベイ父『折角憧れの日本で過ごせるんだ。精一杯楽しむんだよ』
ガンビア・ベイ『うん、もちろんだよ……』
ガンビア・ベイ父『じゃあ、また電話するからね』
ガンビア・ベイ『バイバイ、パパ……』つスマホ スッ…
ガンビア・ベイ「……はぁ」
ガンビア・ベイ(正直、今すぐにでもパパとママに助けを求めたいけど……)
ガンビア・ベイ(それがバレたら、何されるか分からないし……今だって、セクハラばっかり……)
ガンビア・ベイ「………」
ガンビア・ベイ(こんな思いをする為に、日本に来た訳じゃ……)
提督『ただいま』
ガンビア・ベイ「……っ」ビクッ
雷『お帰りなさい、父君!』
提督『だから抱き着いてくるなって……』
雷「そんなこと言って、本当は嬉しいんでしょ~?』
ガンビア・ベイ「うぅ……」
ガンビア・ベイ(誰か1人くらい、まともな人はいないんですかぁ……?)
磯風:01~25 淫乱度:58/100
天津風:26~50 好感度:56/100
ガンビア・ベイ:51~75 友好度:-20/50
雷:76~00 記憶値:4/50
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
88:雷(76~00)
雷は何をしている?もしくは提督と雷は何をしている?
22:56以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:00までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※提督は雷の前では父親として振舞っている為、『天津風や磯風との関係を打ち明ける』等の内容はNGとさせて頂きます。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――13周目提督家・浴室
提督「………」
提督(ベイの奴、中々体を許さないな……風呂に誘っても露骨に拒否しやがる)
提督(裸を見られたところで減るもんでもないだろうに。めんどくせえな……)
スタスタ…
提督「……!」
雷『ふんふんふ~ん♪』ゴソゴソ…
提督(……またか)
雷「父君!一緒に入りましょう!」ガラガラ…
提督「……あぁ」
提督(この前もいきなり入って来たよな、母さん……)
雷「何よ~、反応悪いわね~。もしかして恥ずかしいの?」
提督「いや、そういう訳じゃないんだがな……」
提督(この歳になって、今更親と風呂に入るってのが慣れないだけだ)
雷「ほらほら、ちょっと詰めて」ザバーッ…
提督「………」
雷「えへへ♪父君と一緒だと、心も体もあったまるなぁ♪」
提督「………」
提督(凹凸のない身体の良さは天津風でじっくり味わったが、流石に母親だと……)
雷「……どうしたの?もしかして、その気になっちゃった?///」
提督「……急に何を言い出すんだ」
雷「私なら、いいわよ……?ここで、そういうことしても……///」
雷「お風呂場だから、汚れちゃってもすぐ綺麗に出来るし……///」
提督「………」
記憶値上昇率判定:この後どうなる?
01~49:提督「今はそういう気分じゃない」
記憶値上昇:小 ×1.0
50~98:提督「……また今度な」
記憶値上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「洗いっこしようぜ☆」
記憶値上昇:大 ×2.0
直下
記憶値上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
88:いくら息子と言えども父親とは別人 2×2.0=4 4+4=8/50
提督「………」
提督(親父なら間違いなく飛びついただろうが、流石に一線を超えるのはちょっとな……)
雷「父君……?///」
提督「……体、洗い合うか」
雷「あっ……え、えぇ!///」
雷(父君、その気になってくれたのね……!///)
提督(適当に洗っている間に発散させてやれば落ち着くだろ……)
――15分後
提督「………」ゴシゴシ
雷「………」
提督「……痛くないか?」ゴシゴシ
雷「うん、大丈夫……」
提督「そうか……」ゴシゴシ
雷「………」
提督(反応が鈍いな。胸は性感帯じゃないのか?)ゴシゴシ
雷「………」
雷(……父君、手つきや触り方が違う)
雷(ううん、時間が経ってるから仕方ないのもあるんだろうけど……)
雷(こんな、探るような感じじゃなかったのに……)
提督「………」ゴシゴシ
提督(それとも、俺は親父より下手なのか……?)
雷「……ありがとう。そろそろ交代しましょうか」
提督「あ、あぁ……」
雷(それとも、本当は気が進まなかったのかしら……)
提督「………」
提督(……いや、俺がどうしても抵抗感を拭えていないだけだな)
提督(これがもし天津風や磯風なら、容赦なく弄り回してるところだ)
~ 10月2週 ~
――13周目高校・体育館
磯風(※主役)「モブ!そんな所で悩んでいても、事態は悪化するだけだ!」
モブ(※準主役)「磯風……でも、俺は……」
天津風「磯風のクラス、文化祭では演劇をすることになったんだって」
提督「それであいつ、主役を演じてるんだな」カチカチ
ヴヴヴヴヴッ
磯風「んっ……大丈夫。私がいるから……///」
モブ「え……?」
提督「………」カチカチ
ヴヴヴヴヴッ
磯風「んぁ……私だけは、君の味方だから……///」プルプル
モブ「……?」
モブ(磯風、何か様子がおかしくないか?)
天津風「で、またそれ使ってるの?飽きないわね……」
提督「あいつは俺の所有物なんだ。何をしたって文句を言われる筋合いはないだろ」カチカチ
天津風「はいはい……」
ヴヴヴヴヴッ
磯風「んぐっ……はぁっ……///」
モブ(いや、それだけ演技に集中しているんだ。流石は生徒会長……!)
提督「……天津風、1つ聞いていいか?」
天津風「何よ」
提督「昨日、俺が風呂でお前の体を弄り回した時……あれは本当に感じてたんだよな?」カチカチ
天津風「なっ!?きゅ、急にそんなこと聞かないでよ……当たり前じゃない。私はもう、貴方好みの体にされたんだから……///」
提督「そうか。ならいいんだ」
提督(やっぱりあれは相手が母さんだったせいだな)カチカチカチカチッ
ヴヴヴヴヴヴヴヴッ!
磯風「んはぁっ……も、モブ……私は、どこまでも……ついて、イくっ……!///」ビクビクッ
磯風:01~25 淫乱度:58/100
天津風:26~50 好感度:56/100
ガンビア・ベイ:51~75 友好度:-20/50
雷:76~00 記憶値:8/50
直下の反転コンマの範囲内のヒロインと交流します
98→89:雷(76~00)
雷は何をしている?もしくは提督と雷は何をしている?
23:41以降から先着3つまでで反転コンマが最大の安価を採用
ただし23:45までに3つまで埋まらなかった場合、それまでで反転コンマが最大の安価を採用させていただきます
※提督は雷の前では父親として振舞っている為、『天津風や磯風との関係を打ち明ける』等の内容はNGとさせて頂きます。
※その他、プロットに矛盾が出てしまいかねない場合は内容をアレンジさせて頂く場合があります。申し訳ありません。
――13周目提督家・リビング
ガンビア・ベイ「………」
雷「父君、なんだか最近私にそっけなくない?」
提督「そんなことないと思うが」
雷「嘘。この前だって、結局お風呂で手を出してくれなかったじゃない」
ガンビア・ベイ「……っ」ゾクッ
ガンビア・ベイ(記憶喪失とはいえ、自分の子供に何を言ってるんですか……?)
提督「あれはむしろ雷の方が……」
雷「何よー、私のせいだって言うのー?」スッ…
提督「……!」
ガンビア・ベイ(うわぁ……)
雷「言うことを聞かないのはここかしら?」サワサワ…
提督「……まだ昼間だぞ」
雷「時間なんて関係ないでしょ?父君、ムラムラした時はすぐ私を……///」サワサワ…
提督「いや、それはそうだが……」
提督(親父の振りをすると決めたとはいえ、流石に母さんをそういう目で見るのは難しいんだよ……)
提督(今だってチンコを弄られてるけど、母さんが相手だと勃つのも勃ちやしない……)
雷「……なんで勃たないの?」サワサワ…
提督「………」
雷「まさか、私では反応しなくなっちゃったとか……!?」サワサワ…
提督「………」
提督(……これ、どう答えればいいんだ)
ガンビア・ベイ「うぅ……」
ガンビア・ベイ(なんでよりにもよって、私がお手洗いで部屋を出た時に……そんな会話を……)
ガンビア・ベイ(やっぱり、ここの人達……おかしいですってぇ……!)
記憶値上昇率判定:この後どうなる?
01~49:ガンビア・ベイ(これ以上見ていられないから、あえて空気を壊します!)
記憶値上昇:小 ×1.0
50~98:提督「俺ももう歳なんだよ……」
記憶値上昇:中 ×1.5
ゾロ目:提督「……ちょっと会社で色々あってさ」
記憶値上昇:大 ×2.0
直下
記憶値上昇数値判定 コンマ一の位×上昇率分上昇
↓2
02→20:ベイちゃんという名の緩衝材 10×1.0=10 10+8=18/50
ガンビア・ベイ「う、うぅ~っ……!」
ガンビア・ベイ(これ以上、こんな会話……聞いていられませぇん……!)
ガンビア・ベイ「……あ、あのっ!」ガチャッ
提督「……ん?」
雷「あっ、ベイちゃん……」
ガンビア・ベイ「………」
ガンビア・ベイ(い、勢いのまま部屋に入ったは良いけど、ここからどうすればいいんですか~!?)
提督「どうした?ひょっとして小腹でも空いたか?」
ガンビア・ベイ「え、あ、は、はい!ディナーまで、待てなくて……」
雷「そうなの?だったら何か作ってあげるわね!座って待ってて!」パタパタ
提督「……ナイスタイミングだ、ベイ」
ガンビア・ベイ「……な、何がですか?私はただ、お腹が空いただけで……」
ガンビア・ベイ(この人に助け船を出されちゃったのは、複雑だけど……)
ガンビア・ベイ(さっきまでの危ない空気を壊せたし、結果オーライだよね……?)
提督「………」
提督(親父の振りをすると言っても、匙加減が難しいな……このままじゃ、また母さんが狂ってしまいかねないぞ……)
雷「………」
雷(……やっぱり、父君にも色々あったのかな。私が"知らない間"に……)
雷(だとしたら、あまり私の気持ちを押し付けようとするのは止めた方がいいのかも……)
雷(こうして今も、私のことを好きでいてくれる……それだけでも、幸せなことよね……)
今回はここまでです。お付き合い頂きありがとうございました!
それではまた次回の更新でお会いしましょう。
特定のコンマ、ましてや0.01秒単位で狙らうなんて不可能でしょ
そんなん狙えたらこの板コンマ99、00が飛び交ってる
22:00~23:00頃開始予定です。
次スレにて進行致しますので、こちらは埋めて頂けると幸いです。
また、こちらだけでなく次スレにも同様の連絡をします。
遅れましたがあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年末~新年の更新が滞ってしまい申し訳ございません。
交流ヒロインを決める方式につきましては、申し訳ございませんがこのままで進行させて頂きます。
私としても>>990の方のご指摘の通りだと考え、進行のしやすさを優先することにしました。
このSSまとめへのコメント
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