【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その8 (1000)

このスレは安価やコンマで、剣と魔法な世界を生き延びていくスレです
とうとう8スレ目突入。いつもご参加ありがとうございます
亀更新、深くは考えていない行き当たりのため、途中で色々変わってしまうかもしれませんがご容赦を

1スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1540304018/)
2スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その2 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1542121865/)
3スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その3 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1543929376/)
4スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その4 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1545921848/)
5スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その5 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1548681923/)
6スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その6 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1551797151/)
7スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その7 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1554041371/)

・簡単な舞台世界解説

剣と魔法のよくあるRPGな感じです
三つの大国が世界を統べていましたが、4スレ目にて激動が
帝国と聖国は両国荒ぶりっぱなしです

【王国】
国王:クラウス

広大かつ豊かな土地を持ち、三国の中では最も裕福です
街並みも最も発展しており、人口も多く様々な人が集まる
しかし裕福すぎるがために腐敗した人間も多いとのこと
潤沢な資金から一般兵士すら装備品の質がよく、重装騎士が国の守りを固めている
彼らは侵略力も防衛力も高いが、鎧の防御を貫通する魔法には弱い

聖王シュタイナーの奇襲により、王国は一気に陥落寸前まで追い込まれることに
なんとか持ち直したが、兵力と資財の大部分を聖国に奪われてしまう
不幸中の幸いとも言うべきは、国の腐敗原因であった貴族もいなくなったことか

【聖国】
聖王:シュタイナー

神を崇める信仰深い国。王国ほどではありませんが広い領地を持ちます
平等主義が根付いており、貧富の差はほとんどなく穏やかな国民が多い
しかしその平等主義は同じ神を敬う国民に対してのみ。異教徒には攻撃的な人間もいるとか
信仰のおかげなのか魔法技術が発展しており、聖国全体に防護結界が施されている
兵士も魔導師が多いが、詠唱時間の隙が生まれやすい彼らは素早い歩兵を苦手としている

コンマの悪戯により、帝国にも王国にも最大値の殺意をもって攻め込むことになった
その後もコンマは荒ぶり、4体の天使と王国から奪った5体の竜を使役し統一国家の設立を目指す
コンマ故仕方がないことだが、運気の上がり下がりが特に激しい

【帝国】
皇帝:ギルバート

過酷な環境下にある国。三国の中では圧倒的に領地がせまく貧困状態です
弱肉強食、実力主義の国であり、弱者や敗者には容赦がない代わりに強ければ差別もない
貧困層は物資の奪い合い、国のトップは他国の領土を奪う、他国に言わせれば野蛮な国
生き延びるには強くあれ。兵士はもちろん一般民すら近接戦闘技能は他国より強いです
しかし素手や刃物の攻撃を受け付けない重装備の騎士は装備の差からどうしても苦手としている

聖王が荒ぶると自動的に皇帝も荒ぶる(憤怒)
約1/400の確率を引き当て、王国最強の金真竜を皇帝が先に仕留める異常事態が発生


~簡単な主なキャラクター紹介~

【アベル】
帝国の第三皇子。22歳
現在の帝国の実力主義に異を唱え、国家転覆の野心を持つ黒騎士
この物語の主人公。頑張って生き延びて、野心を成就させましょう
様々な経験を経て、5スレ目にて覚醒。皇帝へ挑むためのスキルを手に入れた
母ノワールも復帰し、かつての家族を取り戻しつつある
レベル355、夜レベル99。乗馬レベル100、料理レベル94

【ギルバート】
帝国の皇帝。55歳
アベル達の父にして、帝国最強の存在。現時点のアベルが敵う相手ではない
レベルは1374。しかし彼はそれでも己の強さに満足することはない
コンマの悪戯で、転移してきた金真竜を一瞬で返り討ちにしてしまった
夜レベルは100で酒にも強い。まさに死角なしだが、料理は低めのレベル57

【バーンズ】
帝国の親衛隊長。34歳
皇帝に絶対の忠誠を誓う大柄な黒騎士。常に全身鎧と兜で正体を隠している
帝国騎士最強なのだが、地味にコンマ運が悪いせいでなかなか悲惨な目に遭い続けている
皇帝の許可もおり、とうとうアベル達の前にも姿を現すことに
レベル186。夜レベル07。料理レベルはまさかの86

【フローレン】
帝国の皇妃。54歳
アベル以外の皇族の母。帝国名門の娘にして、あらゆる分野で天才的な才覚を持つ
しかしそれ故に人生に退屈しており、自身の『面白い』と『興味』が優先される享楽主義者
天才的な才能に加え、他国からも魔女と恐れられる存在なのだが……
特殊イベントで00を出される、大奇襲を回避される、攻撃を全て防がれるなど、本当にコンマ運が悪い
レベル440。夜レベルは69、料理レベルは04

【ノワール】
ギルバートの妾。40歳
アベルの母親。元凄腕の隠密部隊員の過去を持つが、現在はフローレンにより軟禁中
鍛錬を続け今なお現役を張れる程だが、それ以外の判定でも安定した高い値を出し続ける
特殊イベントで00を叩きだし、ついに表舞台に舞い戻った
レベル540。夜レベルは98、料理レベルは85

【アドルラン】
帝国第一皇子。26歳
快活な誇り高き騎士にしてアベルの良き兄
整理整頓や隠し事は苦手だが、帝国一般兵からの人望は抜群であり自身も鍛錬を怠らない努力家
そしてその設定を後押しするかのごとく、補正イベント時に綺麗にゾロ目を叩きだし大幅パワーアップ
自身だけでなく部下の帝国兵もだいぶ成長してきている
レベル175、夜レベル73、料理レベル71

【カイン】
帝国第二皇子。22歳
過去にアベルと共に捨てられ、生き延びる際に別れて以来道も違えてしまった
とにかくコンマ運が絶望的だったのだが、最も重要な場面でゾロ目を叩きだしてなんと改心
初期こそコンマに見放されていたが、改心後は徐々に運が向いてきたのか、要所で良コンマを取るように
貧民街に続き帝都の結界も完成させ、さらには目の治療も完了し一人突出して順風満帆
レベル125、夜レベル50。料理レベルは96。見るんじゃない、感じるんだ

【キアラ】
帝国第一皇女。17歳
大人しめの本読み皇女だが、実は膨大な魔力を隠している
従者のローズが作成した薔薇のコサージュが封印具であり、外すことでその力を解き放つ
火炎系の魔法を特に得意としているが、王国騎士スカーレットとの出会いでさらに覚醒
天使に奇襲されたり母親に奇襲されたりと散々だが、まさかのゾロ目で妹と同じ鋼メンタルを獲得
レベル177、夜レベル53、料理レベル100

【フィーア】
帝国第二皇女。14歳
天真爛漫でアベルを慕う心優しきツルぺタロリ
コンマの悪戯で天才的な暗殺者としての才能を開花させ、しかも鍛錬も開始
アベルの計らいでキアラと共に城塞に引っ越してきた
とうとう本職の暗殺者が脱獄してきたが果たして……?
レベル156、夜レベル51、料理レベル100

【エリス】
アベルに仕えるメイド。16歳
幼き頃にアベルに救われて以来、彼を慕い鍛錬を続けて彼を守る力を手に入れた
ゾロ目や高コンマに定評が出る程の彼女であったが、その勢いは止まることはない
その後も偶数ゾロ乱発。とうとうスキルチャンスを別の子に回す異常事態が発生してきた
現在、レベルだけなら帝国第四位で第三位を射程圏内に捕えていますが、本業はメイドです
レベル423。夜レベルは36(奉仕のみ100)乗馬レベルは01。料理レベルは至高
純愛願望度は86。ピュアっ子ですが生クリームは気に入った

【アーシャ】
アベルの学友。22歳
学友にして理解者にして協力者。文武両道な優等生
突出したものを持たない代わりになんでもそつなくこなす設定だったが、防御重視の戦術家に
5スレ目にてついにロウルと共にアベルと一線を超える
似た趣味を持つシアとの勝負は両者互角であり、女の友情も芽生えた
レベル153。夜レベルは32。料理レベルは90、清掃レベル100
純愛願望度12。アベルに衝撃を与える乱れっぷりで、ペット願望を持つ

【ロウル】
アベルの副官。18歳
狼の耳と尻尾を持つ少女。アベルには好意を寄せるが素直にはなれない
戦闘技能は他のアベル隊員よりも僅かに劣るが、天性の感覚の鋭さでサポートする
5スレ目でアーシャと共にアベルとの一線を越えて耳と尻尾を開発されてしまう
アーシャとシアの謎の勝負に巻き込まれて危うく性癖が偏りかけた
レベル153。夜レベル30。料理レベルは80
純愛願望度は51。普通の恋愛がしてみたい

【シア】
元・聖国の将。21歳
間延びしたまったり天然な平和主義者
本当の平和を探してアベルの隊へと下ったが、何故かよく恥ずかしい目にあってきた
アベルとの一線を越えて以来、コンマが妙に荒ぶるようになってきた
信心深いけど、アベルのためなら聖書も躊躇わず破り捨てる程には堕ちています
アベルとの情事が絡むとコンマが荒ぶるのは変わらないのか、今度は00を繰り出した
レベル167、夜レベル51(受け100)。料理レベルは59
純愛願望度は25。雌奴隷でいいけど、指輪はやっぱり嬉しい

【パトラ】
王国の将。23歳
没落した名貴族の娘で、家の再興を望んでいる
国王や部下からの信頼も厚い、王国においては希少な存在
常識人だがそれ故に苦労することも多く、国王と通ずるところがある
アベルに密かに想いを寄せつつ、急速な勢いで強くなりつつある
レベル104、夜レベル49。料理レベルは20。今はアーシャに教わっている

【マークス】
元・聖国の将。26歳
魔法が使えないために、肉体言語で物事を解決する常に半裸の神父
アベルと拳で語り合った後、アベルの捕虜という扱いで城塞に住み込むことに
魔法は使えないが知識はあり、アベル達をサポートする
上半身裸なのに目を瞑れば、実は聖国で一番まともな人かも?
料理レベルは78。健康な肉体は健康な食事から

【エカチェリーナ】
聖国の第一王女であり、現在は偽名のリーナを名乗る。23歳
王女にして将でもある才女で、かつてはアベル隊を蹴散らした数少ない人物
兄である聖王シュタイナーが暴走(コンマ)したため、それを止めるためにアベルの下へ亡命してきた
天使の襲撃で壊滅した王国には心を痛めており、部下を送り自身も援護を行うなどしている
シュタイナーがやりたい放題(コンマ)のため、アルフォンス共々かなり凹んでいる
料理レベルは42

【マックス】
王国の新米騎士。18歳
王国の期待の新人であり、パトラの部隊に所属していた。根は真面目な好青年
燃え盛る王国の街において、偶然アベルに助けられることで一命を取り留めた
好みの女性のタイプは胸が大きくて優しい人。キアラは見事にドストライクだった
新兵だが帝国兵のレベルは上回っており、今後の成長に期待
レベル66。料理レベルは17

※詳しいキャラ設定や他の登場人物は過去スレにて

~簡単な当スレの解説~

・このスレは参加して下さる皆さんのおかげで成り立っています
・キャラクターを状況によって募集することがあり、それは後ほど多数決+コンマ最大値判定で採用する流れです
・行動選択、多数決以外でのゾロ目は基本的になんらかのボーナスがつくと思います(状況的に奇数より偶数ゾロの方がいい結果が多いです)
・判定は通常判定と特殊判定がありますが、基本的に差はありません。特殊判定はゾロ目チケットが使えないだけです
・ゾロ目の中でも00はハイパークリティカル。確実にプラス傾向のイベントになります
・頻繁に安価とコンマ判定が飛びます
・質問には答えられる範囲で答えますが、一部データはマスクして隠しています。ご了承下さい
・特殊判定は判定内容により、高コンマがよかったり低コンマがよかったりと変化します
・コンマ結果は全て運です。誰かを責めたりせずに楽しみましょう。自分を責めるのもやめましょう。ある意味ここが一番大事です
・申し訳ありませんが、ヒロインエリスの団体判定偶数ゾロは状況により、他のキャラに回される可能性があります
・彼女を虐めているわけではありません。突き抜けて育ち過ぎたのです。個別判定時は普通に適応します
・現在ゾロ目チケット枚数は5枚。どんどん使いましょう
・対聖国戦に向けての作戦が受け身の為、しばらく小イベント→敵襲→小イベントの流れが続くかと思います
・小イベントの幕間は、その都度安価募集。多数決とコンマを用いて採用します
・抜けている判定などがあれば、ご指摘をお願いします

前スレ>>1000……
妹組って、二人ともですかぁ!?(白目)
過去最大に難しそうですが、了解です。でもいつも言っていますが内容には期待しないように!

しかしフィーアはアベルとして、キアラはマックスの方がいいんですかね?
ちょっとまた色々考えたりリアルの奇襲があるので、完成には時間がかかるかと思いますが……

本日もありがとうございました!

こんばんはー
と、とりあえず妹ズやパトラのRは色々と考えておきます……
そしてまずは前スレのフレーバー判定結果からですが、これの後にあの1000が来る辺りやっぱり判定内容ばれてる?

フレーバー3連特殊判定結果

皇族達の純愛願望度

1正妃フローレン

47(面白ければ、多少は変でもいいわよぉ? 面白ければね?)

2妾ノワール

55×2(ゾロ目ボーナス)
= 1 0 0 (110)(たとえどんな形であれ、一度契った相手とは清く正しく、ね)

※妾ですが、ギルバート以外との男性経験はなかったようです

※知識はあるけど望むプレイは真っ当なもののようです


3第二皇女フィーア

82(一人前のレディーは、貞淑であるべきだと思います!)


※キアラは以前の肉欲判定09でプラトニック思考なので、数値反転、100-9の91とします

1:キアラの魔力を開放

――


ノワール「……キアラ、魔力を」

キアラ「え……!?」ワタワタ

ノワール「……止むを得ません。ですが、あなたの為です。どうか……」

キアラ「わ、わかりました……」スッ…


ゴオオォォォォォ!


ギルバート「むっ!?」ガタッ!

ギルバート「――ぬぅん!」ゴッ!


――『強者の選定』発動――



選定基準値:130

キアラレベル:177

――選定クリア!


キアラ「くっ……!」ググ…

ノワール「……」

ギルバート「……」フッ…

ギルバート「ふふ……ふははははははは……これは、まさか……!」

ギルバート「我の目が、節穴だったか……!」

ギルバート「くくく……! この魔力ならば、フローレンも……」

ギルバート「……」

特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

フローレンの許容

57<80

※基準値を下回った為、フローレンの説得不可

――


ギルバート「……いや、あれはこれでも認めぬか」

キアラ「……っ」

ギルバート「……しかし、キアラよ」

ギルバート「何故、この力を隠していた?」

ギルバート「これを見抜けなかった我とフローレンも相当な愚者だが……」

ギルバート「力を持ちながら、それを燻らせる者も強者ではなく愚者よ……」

キアラ「……」

キアラ「……私は、強くない。私はお母様やお父様の仰ったように、愚図で部屋籠りの多い駄目な子です」

ギルバート「……」

キアラ「この魔力も、お母様には届かない。読み漁った本の知識も、不完全……」

キアラ「とても、誇れるものじゃありません」

ギルバート「……」

キアラ「――だけど」

キアラ「この力が、少しでも帝国の……アベル兄様のお役に立つなら……」

キアラ「アドルラン兄様やカイン兄様も帝国のために戦っている……」

キアラ「私も……第一皇女として頑張らないと――強くならないと」

キアラ「今は、そう考えていますお父様」キッ!

ギルバート「……ふっ」

ギルバート「お前の本質もやはりノワールと同じ……つまらぬものだ」

キアラ「……っ」

ギルバート「しかし――どうあれお前は強者であり、強くなる意思を我に示した」



ギルバート「……よかろう。我が名をもって、キアラも強者たる皇族と認めよう」

ギルバート「フローレンにも、手出しはさせぬ」

キアラ「!!」

ノワール「!!」

ギルバート「しかし……つくづく面白い……」ククク…

ギルバート「ノワールがフローレンを破り……」

ギルバート「無価値だと思っていたアベルにカインだけでなく、キアラまでもが……」

ノワール「……前にも言ったと思いますけど」

ノワール「たまには、ゆっくりと休まれて。人を強弱で判断してしまうのをやめたらどうかしら?」

ノワール「あなたの力は絶対的かもしれないけれど――あなたは絶対ではないのだから」

ノワール「キアラの魔力に、気が付けていないようでしたしね?」クスクス

ギルバート「くくく……! これは、耳が痛い……!」

ギルバート「確かに、我も完全ではないな。――さらに鍛錬を積まねば」

ノワール「はぁ……そうではないのですけど」ヤレヤレ…

ギルバート「……ノワールよ」

ノワール「はい?」

ギルバート「もう一つ、願いを言うがよい」

ノワール「ええ。ですから、キアラを――」

ギルバート「我がキアラを認めるのは、キアラが力と意思を示した故だ」

ギルバート「お前の望みは、まだ聞いていないことになる」

ノワール「……」

ギルバート「……」

ノワール「……」

ギルバート「口にせぬか。ならば、我が名をもって命ずるとしよう」

ギルバート「皇妃ではないお前に、我が隣にいる資格はない。故に――アベルの城塞へ行くがよい」

ノワール「!?」

キアラ「!?」

ギルバート「お前の力は我に示された。そして子の傍に母親がいることに、違和感はあるまい」

ノワール「……っ!」


ノワール「……ありがとう、とだけ言っておきます……」ツゥ…


ギルバート「……強者は、それに見合うものを得る。アベルも、お前も。それだけのことよ……」


――

――





ギルバート「……」

ギルバート「アベル、か」

ギルバート「キアラがあれだけの力を身に着けたのであれば、フィーアも上手く行けば……」

ギルバート「くく……ノワール、お前の言葉も……」

ギルバート「……」

ギルバート「ノワールがいれば、アベルはより育つやもしれん」

ギルバート「そしてアベルが育てば、キアラも、アベルの臣下達も……」

ギルバート「ああ、フローレンの奴め。一度の敗北で閉じこもりおって……この愉悦を共感できぬとは!」

ギルバート「才の上に胡坐をかき、鍛錬を怠けていたのではないか?」

ギルバート「……適当なところで、引きずりだすとしよう」

ギルバート「だが今は……我が先だな」

ギルバート「キアラの力を見抜けぬとは、我もまだまだ未熟……!」ググッ…!

ギルバート「今日は――魔力に対する鍛錬を行うとしよう」

ギルバート「くく、此処のところ……血が滾るわ……!」

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

※偶数ゾロ目は出してはいけません

特殊判定結果

キアラの力を見抜けなかったギルバート、戒めの鍛錬


1374+(1+9+5+7)×2

= 1 4 1 8


※偶数ゾロ目がなかったため、スキル解放失敗


――


ギルバート「……」ジー…


魔水晶「」


ギルバート「……」ジー…

ギルバート「ぬぅ……魔力の存在はわかるが、流れまでは見えぬ……」

ギルバート「挙句、水晶に封じられていては感じにくい……キアラもこの類だったのだろうか」

ギルバート「やはり、魔力のことに関してはフローレンに聞くのが……」

ギルバート「……」





ギルバート「…………あやつも、見抜けていなかったのだったな」




ギルバート「――――フローレンッ! 部屋から出てくるのだっ!」ズカズカ!

ギルバート「我も貴様もっ、弛んでおるわっ!」ズカズカ!




【帝国・フローレン自室】



フローレン「み、認めないわぁ……」プルプル

フローレン「今に見てなさいノワールゥ……」プルプル

フローレン「ああ、なんで震えているのよぉ私ぃ……」プルプル

フローレン「駄目ね、落ち着ける、愉しいことで気を紛らわせないと……」

フローレン「えっとぉ……何が愉しいんだったかしらぁ……?」

フローレン「と、とりあえず鎖帷子に使われている鎖の数でも数えて遊びましょう……」イチ、ニ…


――

※ギルバートに、キアラとノワールが認められました

※後日、城塞にノワールが移住の特殊イベント発生

※フローレンはしばらくまともに機能しませんが、ギルバートに強制的に鍛錬させられる可能性があります(判定次第)

――

――

【聖国・聖王宮】


シュタイナー「……」

マラート「……」

シュタイナー「申し訳ありません、マラート司教」

シュタイナー「天使を旅立たせるこの陣の維持も、相当な魔力を使うのです……」

マラート「神と聖王様のお役に立てるのであれば、これ以上光栄なことはございません」

マラート「それに……」


特殊判定

↓1~3コンマ二桁

特殊判定結果

1四天の復活状況

45>20

45<50

※基準値を一段階突破したため、四天一体復活

※コンマ奇数のため、水復活

※水天を撃破したエリスに対して優先的に追加補正を加えた攻撃が行われます

2天使兵・決戦型の完成

81>75

※基準値を上回ったため、完成

※以後奇襲転移対象に追加されます

3ロックス隊の処遇

80≧80

※基準値と同値のため、ロックス+部下6名全員生存

――



水天・リーヴ改「ああ……長かった……!」ザバアァァァ…

リーヴ「次は必ずや、あの忌々しい堕ちた裏切り者を断罪してみせましょう……!」

マラート「四天のリーヴ様が復活なされ……!」


重装天使「――我らも、異教徒の断罪へ」ズシン!

魔弓天使「――確実な断罪を」チャキ…


シュタイナー「王国の方の協力もあり、天使は新たな力を得ましたし、それに……」


ロックス「……」

ロックス隊「「……」」


※全員生存のため、追加特殊判定
↓1コンマ二桁

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ !? (臓器爆散)

これはあかん……


特殊判定結果

ロックス隊の洗脳状況

偶数ゾロ:全員自らの意思で鞍替え+???+???


――


ロックス「――お任せください、シュタイナー様!」

ロックス隊「「お任せください!」」バッ!

シュタイナー「ふふ……」

シュタイナー「あなた達は、許されざる過ちを犯しました」

ロックス「はい……」

シュタイナー「しかし、それは風天・カミラによって一度裁かれた……」

シュタイナー「懺悔の時、神の雷はあなた達に降り注がなかった。つまりは神は――あなた達に更生の機会を与えたのです」

ロックス隊「「神よ……!」」

マラート「まったく、神はどこまで慈悲深きお方なのか……」

シュタイナー「あなた達は罪を贖うため、神の尖兵として戦わねばなりませんが……」

ロックス「俺に生を、新たな居場所を下さった神とシュタイナー様のためならば!」

シュタイナー「これは心強い」

シュタイナー「神の加護を得つつ、あなた達は――王国の騎士でもある」

シュタイナー「そして――人としての自我もある。紛れもない人間です」

シュタイナー「その身で……『帝国の貧民街程度ならば容易に侵入が可能』でしょう」

ロックス「侵入した後は――『好きにしていい』のですよね?」

シュタイナー「ええ。思う存分に神の名の許に力を振るいなさい。相手は異教徒なのですからね」

ロックス「はっ!」バッ!

シュタイナー「あぁ、そうです。あなた達のように『使えそうな人材は持ち帰る』のもいいですね……」

ロックス隊「「聖王様のために!」」バッ!


――

※後日、ロックス隊計7人が『帝国に正面から突撃』してきます

※カインの結界は対天使の転移妨害用のため、正面からの侵入には無力です

※また貧民街には防衛戦力が基本的に存在しません。全て判定次第です

※敗北してしまうと……

――

えー……00によるノワール解放の最良から、聖王の88という最悪な結果で今日はここまで……
既に想像がついてしまっている方もおられると思いますが、前回の判定でロックス隊や人材をシュタイナーが欲しがっているのは、つまりそういう意味です
全ては今後もコンマ次第なのでなんとも言えませんが、念のためにもう一度言っておきます

※戦闘時にもゾロ目チケットは使用可能。使用すると00、確定2優勢です

※チケットは今5枚です

※パトラ、マックスはロックスを知っています

洒落にならんと思った場合、私からもアナウンスするかもしれません

本日もありがとうございました!

こんばんはー
判定表とロックス隊と帝国の遭遇しうるメンバーの能力を見比べながら
判定表を均等にすべきかどうしようか色々悩んでいる最中ですが、ちょっとだけ再開
ロックス隊が不穏ですが、まずはノワールの移住からです

――


――特殊イベント『黒妃の帰還』――



【帝国・アベルの城塞】


コンコン…



ロウル「はーい、どなたですかー?」ガチャ




ノワール「あら、ロウルちゃん。お久しぶりね」ニコリ




ロウル「」

ロウル「」

ロウル「――はっ、アベルさーん!? アベルさーーんっ!? というか皆さんちょっと来てー!?」


ドタバタ!



ノワール「あらあら……賑やかそうね?」

キアラ「これは賑やかなんじゃなくて、慌てているんだと思います……」

ノワール「あ、お土産を持ってくるべきだったかしら?」

ノワール「今からお菓子を焼くわけにもいかないし……」

ノワール「……うん、中に上がらせて貰ってから考えましょうか」ワクワク

キアラ(お義母さま、なんだか嬉しそう……)

キアラ(そうだよね、もうずっとアベル兄様達と……)




――

――


ノワール「――というわけで、今日からここで厄介になりますね」

アベル「」

一同「「」」

ノワール「あら……やっぱり、いけなかったかしら……?」シュン…

アベル「い、いえそんなことはありませんよ母上!?」アセアセ

アベル「ただ、あまりの事態に理解が追いついていないといいますか……」

一同「「」」コクコク

アベル「キアラがフローレンに襲われたことは許し難いのですが……」

アベル「母上が、そのフローレンを……」

キアラ「あ、はい。暗闇の中でしたけれど、終始翻弄して完勝しているように見えました……」

ノワール「運が良かっただけですよ。それに、フローレンも鈍っていたようですからね」

アベル(運でどうにかできる相手ではない筈……母上、どれほどの鍛錬を……?)

ノワール「それにしても、アベル……改めて、立派になりましたね……」

アベル「母上……」

ノワール「……あなたがいずれどうなってしまうか。それを危惧したからこそ、一人で生き抜く術を教えたけれど」

ノワール「こんなにお友達も増えて……母は嬉しいですよ?」ニコリ

アベル「は、母上! 俺ももう子供ではないのですよ!?」

ノワール「ふふ、どれだけの時が経とうと……あなたはずっと私の大切な子供ですよ?」

ノワール「ロウルちゃんにアーシャちゃん、エリスちゃんには会ったことがあるけれど……」チラリ

ノワール「他の方達とは初めましてよね?」

ノワール「こほん……ごめんなさいね、どうしても今日ばかりははしゃいでしまって……」

ノワール「改めて、アベルの母のノワールです。どうぞよろしく」ペコリ

ロウル「はしゃいでしまう気持ちはわかりますけれど、事前連絡はお願いしますよ!?」

ロウル「でも……よかったです、色々と。私達も、改めてよろしくお願いします!」ペコリ

アーシャ&エリス「よろしくお願いします!」ペコリ

シア「も、元・聖国のシアです。よろしくお願いします~!」

シア(ま、真っ黒な人ですよ~……!? でも、アベルさんと同じ優しい目ですね~)

パトラ「フローレンといえば、魔女の異名を持つ帝国第二位……」

パトラ「それを苦も無く倒されるなんて、一体……っと、失礼致しました」

パトラ「私は王国騎士のパトラ。国王陛下の命、そして大恩を少しでも返すために隊に所属しております」

マックス「お、同じく王国騎士のマックスです! アベル皇子は、俺と王国の恩人です!」

ノワール「あらあら。本当に随分とすごいお友達が増えたみたいですね、アベル」

アベル「まあ、確かに改めると凄い状況なのですが……」

アーシャ「実は……なんといいますか……」

エリス「お呼びして、大丈夫でしょうか……?」

ロウル「まあシアさんを紹介している時点で、ノワール様には大丈夫そうではありますけど」

アベル「そうだな……そもそも、この場に母上がいることが一番の驚きだ」

アベル「――入ってもらおう」

ノワール「?」


ガチャ…


リーナ「お、お邪魔しますの?」ヒョコ

アルフォート「リーナ、何か違う気がするのだが……」ヒョコ

マークス「むむ?」ヒョコ


ノワール「あら?」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

ノワールと聖王一家の面識

67<85

※基準値を下回った為、初対面

――


ノワール「あなた達は……」ポイーン!

リーナ「……」キョム…

リーナ(私よりも、ずっと大人……おばさん……ナノニ艶張ガアッテオオキイ……???)

アルフォート「!? し、失礼を。私は……」

アルフォート「私は……私はアルフォンス。聖王シュタイナーの実弟です……」

リーナ「っ……と。失礼致しました。私はエカチェリーナ。同じく、シュタイナーの妹ですの……」

マークス「そして私は、ごく一般的な聖国の神父、マークスと申します」

ノワール「あらあらまあまあ……本当に、随分なお友達を持ったのねアベル?」

アベル「……確かに、随分な友かもしれませんね」

パトラ「陛下との親睦の深さも加えると、本当にアベル皇子はすごいですね」

アベル「ああ……」

アルフォート「……」

リーナ「……」

ノワール「あら、どうされたのですか?」

マークス「……お二人とも、聖国の王族です。それ故に、負い目と責任を……」

リーナ「ましてや、相手は帝国の皇族ですのよ……? 委縮しますわよ……」



ノワール「――あら、私は別に皇族でもなんでもありませんよ?」



リーナ「え?」


ノワール「私は、絶対の存在たる皇帝に意見し、興味を無くされ、捨てられた女」

ノワール「どこにでもいる――ただの母親ですよ」


リーナ「!!」

アルフォート「!!」

ノワール「だから、気にしないで……あ、聖国の王族の方なら私の方がしっかりしないといけないわね」

リーナ「け、結構ですのぉ!?」ワタワタ

アルフォート「そ、それならば私達兄妹も、アベル皇子の下で別の名を持つただの捕虜! お気になさらず!」ワタワタ

ノワール「あら、そうなのですか?」


――

――


リーナ「お、思っていたよりもきさくな方で、対応に困りますの……」

アルフォート「ああ……我々の愚かな真似、地位を知ればもっと相応の反応があると思ったのだが……」

リーナ「あの女性が、アベルの母君……」

アルフォート「どこにでもいるというのは誤りだろうがな……」

マークス「凄まじく洗練された動き……ただ者ではありませんね」

リーナ(とても、穏やかな空気。だけどこの感じは……)

リーナ(そう、どことなくフィーアに似ている……?)

リーナ「あら? そういえばフィーアはどこに行きましたの?」キョロキョロ



キアラ「あ、あれ?」

アベル「さっきまでいた筈なんだが……」

ロウル「最近、鍛錬の一環なのか気配遮断が増えていて困ります……」キョロキョロ

ノワール「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定

フィーアの感知

63>60

63<90

※基準値を一段階クリアしたため、ぎりぎり発見


――

ノワール(フィーアが、いる? この場に?)

ノワール(気配を……感じられない? もっと、集中しないと……)

ノワール「……」スゥ…


ノワール「っ、そこです!」タッ!


フィーア「わひゃあ!?」

ノワール「捕まえましたよ、フィーア」ダキアゲ

フィーア「お、お義母様!?」


ロウル「え!? あのフィーア様を見つけ出したんですか!?」

ノワール「……すごいわ。私でも、普段だったら闇討ちを受けているレベルの気配遮断です」

アベル「いや、まずフィーア……何故気配を?」

フィーア「だ、だって~……」パタパタ…

フィーア「アベル兄様のお母様なのに、お顔をほとんど覚えていないのが申し訳なくて……」

ノワール「あら、そんなこと? 仕方がないわよ。最後に会ったのは、あなたがうんと小さい頃ですよ?」

ノワール「あなたも、色々と立派になりましたねフィーア……」ナデナデ

フィーア「あ、お義母様……」

ノワール「あなたさえよければ、今からでも私の顔、覚えてくれるかしら?」

フィーア「は、はい! 勿論です!」パアァァァ!

ノワール「ふふ、ありがとう。これからは、あなたとも思い出を作っていきたいですね……」



ノワール(それにしても……まさかこの子にこれ程の才能があっただなんて……)

フィーア(……そういえば、隠れようと思って誰かに見つかったの……初めて?)

フィーア(お義母様も認めてくれてはいますが、それでも持ち上げられちゃいましたし……)

フィーア(……やっぱりどんな才能でも、過信してはいけないということですね!)

フィーア(よし、もっとこっちの鍛錬も頑張りましょう! エリス姉様の言葉を借りるなら、鍛錬は裏切りません!)


――

※ノワールに捕獲されたことで、フィーアの向上心が刺激されました

※『???』のヒントを得ました

――

――


ノワール「フィーアはかくれんぼが得意そうですね」

ノワール「私も、子供の頃得意でしたから、よくわかります」

フィーア「あ、それじゃあ城塞で一日かくれんぼとかどうでしょう!?」

ロウル「や、やめてくださいよ。探す鬼が城塞で迷子案件ですよ多分?」

リーナ「ふふ、童心にかえって遊ぶのも楽しそうですけれど……」

アルフォート「我らが落ち度故に、なんとも言えないが……」

アルフォート「ノワール様、あなたは現状をどこまで把握なされているのですか?」

ノワール「……詳細までは至りませんが、おおまかなことは」

ノワール「フローレンが勝手に色々と話してくれましたし、カインの話もあわせれば予測はつきます」

ノワール「現在、聖国……あなた方の兄である聖王シュタイナーは何があったか暴挙に出ている」

ノワール「そしてギルバートはそれに怒りつつも、帝国としての行動はアベルに一任している」

ノワール「アベルは……一人で戦うのではなく、皆で戦うことを選んだ」

ノワール「王国と、あなた方聖国と。全てとは言えないけれど、手をとりあって……」

アベル「……その通りです」

ノワール「そして、王国が封印していた魔物……を聖国が奪ったのでしたね?」

パトラ「ど、どうしてそのことまで!?」

ノワール「私も、元はその道の人間ですよ? とにかく、その魔物を2体葬った――」




アベル「……2?」



ノワール「え? 2ですよね?」

ノワール「カインの報告のあと、城内に咆哮と戦闘音が――あ」

ノワール「……あー……ギルバートの方でしたか……」

一同「「」」

アベル(……今日は一段と混乱が続く日だなぁ)


――

中途半端なところですが、今日はここまで
よ、よかった。コンマが今日は平和だった……もうすでにあちこちで致命傷負っているんですけどね

ノワール経由で五竜をギルバートが倒したことを知れる+この後バーンズから贈り物が届く+アベルがスミレと面識ありで金真竜の説明を受けている
ため、ギルバートが金真竜を倒していることを把握できるため、このあとアベル隊メンバーで一度鍛錬判定後、
ノワールのイベント(判定で変化)を行い、その後に問題のロックス隊の襲撃となります
なおノワールはその境遇及び強さから、日中城塞から動いての補佐ができないため、ロックス隊戦では彼女の助力を受けれないためあしからず

本日もありがとうございました!

こんばんはー
遅くなりましたが、少しだけ再開します
鍛錬部分の判定だけかな……?

――



アベル「つまり、俺たちが倒した赤帝竜以外の竜が実は転移してきていて」

エリス「皇帝陛下が、街中に飛び立つ前に撃破してしまったと……」

パトラ「そ、そんな……そんなにあっさりと倒せてしまうものですか?」

エリス「うーん……竜と皇帝陛下を比較すると、皇帝陛下に軍配があがりますでしょうか?」

ノワール「そうですね。ギルバートなら、たとえ伝説の存在であれ打ち倒しても不思議ではないわ」

マックス(腐敗貴族どもが聞いたら、どんな顔するんだろーなー……)

パトラ(アベル皇子は、それほどの存在に対してすら挑むというのですか……)

アベル「……そういえば、以前皇帝の間が大破していたが……」

アーシャ「もう、その時に襲撃があったとしか考えられないわね」

ロウル「ま、まあ竜は強大な敵ですし、一つの脅威が去ったと前向きに考えましょうよ!」

シア「そ、そうですよ~!」



コンコン!



アベル「ん?」

ロウル「また来客ですか?」


アルフォート「迂闊だった。我々は退避するとしよう」サッ!

リーナ「うう、自分の立場が恨めしいですの……」サッ!

マークス「帝都の散策は、全てが終わった後ですかな……」サッ!


……



帝国兵「突然すみません、アベル様」

アベル「構わない。以前も剣を頂いたが、また父上の遣いだろうか?」

帝国兵「いえ、実はアベル様宛に匿名の配達物がありまして……」

帝国兵「聖国の爆弾かと警戒はしましたが、中身がどうにもよくわからないものでして」

アベル「よくわからない?」

帝国兵「はい。箱の中に一枚だけ巨大な金の石版のようなものが入っていまして」

帝国兵「金色ですから、もしかしたら値打ちものなのかもしれませんが……」

アベル「そうか。ご苦労だったな。あとの処理はこちらが請け負おう」

帝国兵「はっ! 失礼致します!」


――

――



金鱗「……」ズドーン!



アベル「で、これが届いた品なわけだが……」

アーシャ「不審物、ではありますけど不審物とも言い切れないわね……」

フィーア「金塊の一種なのでしょうか?」コンコン

キアラ「綺麗だけど……なんだろうこの感じ?」サワサワ

キアラ(雷の、魔力……?)

シア「結構重いです~……」プルプル…

パトラ「やはり金塊で、アベル皇子の匿名の支援者なのでしょうか?」

ロウル「わざわざですか? アベルさんも腐っても皇子ですし、恩を売ろうと名乗り出そうですけど」

マックス「だよなぁ……」


エリス「……アベル様、これってもしかして?」

アベル「ああ……俺は、これに似た物を見たことがあるんだが……その中でも特に」

アベル「……スミレの腕に生えていた鱗によく似ている」

エリス「…………それって、つまり」




アベル「――信じたくないが、皇帝ギルバートは王国最強の、金真竜を葬ったと考えられる……」




一同「「」」

ノワール「金真竜……どの程度の強さかはわかりませんけど……」

パトラ「もしそれが事実ならば、王国的に喜んでいいのか悪いのかどちらなのかしら……?」

マックス「うー……王国の負の遺産が無くなったのは喜ぶべきだとは思いますけど」

アーシャ「最強の竜すら、皇帝陛下の前に沈んだという事実は……」

アーシャ「私達からすれば、厳しい現実を突き付けられたことになります」

ロウル「送ってきたのは、皇帝陛下自身ですかねぇ……刃向う奴はこうなるぞ的な……?」

フィーア「で、でもでも! これも竜の鱗なら、また装備品が作れるかもしれません!」アセアセ

キアラ「そ、そうですよ! さっきも言ってたじゃないですか。前向きに、ですよ!」アセアセ

アベル「……まあ、聖国の戦力を大きく削れたのは間違いないな。そこは朗報とも言える」

アベル「あとは――俺たちの腕を上げるしかないか」


――

――


【城塞・鍛錬場】



アーシャ「アドルラン様達が不在ですけど、不安を覚えてしまった以上は仕方がありません」

ロウル「ちょっとでも強くなった実感を持たないと、精神衛生上よくないですね……」

エリス「迷った時は、鍛錬あるのみです!」フンス!

フィーア「裏切りませんもんね!」フンス!

ノワール「ふふ、ギルバートもとりあえずストレスが溜まったら剣を振るうんですよ?」

キアラ「お父様のアレは、見ててすごい怖いですけどね……」

パトラ「最近は、私も力がついてきた気がします。今日も頑張りましょう!」

シア「私もですよ~!」

マックス「お、俺も!」







ノワール「あらあら、みんなやる気一杯なのね」

ノワール「あのギルバートに挑むかもしれないというのに……」

ノワール「……」




特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定
↓1コンマ二桁

黒妃ノワールの指導

46>30

※基準値を超えたため、熟練の鍛錬指導

※この後のレベルアップに補正追加


――


ノワール「……よし、私でよければ皆のお手伝いをしましょうか」

アベル「は、母上!?」

パトラ「ま、魔女を破った強者の方が自ら!?」

ノワール「ふふ、強者なんて肩書きは周りが勝手につけたりもするんですよ?」

ノワール「それに、この感じ……」

ノワール「……試しに、全員で私に挑んできて貰えるかしら?」

一同「「!?」」




……




ノワール「みんな、用意はいいかしら?」チャキ…

ロウル「く、黒い弓……」ジリ…

アーシャ「距離をとれば弓、接近すれば短剣、でしょうか……?」ジリ…






ノワール「――行きますよ?」




――『黒扇弓』発動――
『黒扇弓』
戦闘時、敵に常時-20の補正を与える
自身が一人で敵が複数の時、自軍の合計値に自身のレベル×(敵軍人数-1)を加算する



アーシャ「!!」


アーシャ「みんな、散開! 構えつつ右に飛んでっ!」

――『変幻自在の指揮』発動――

★『変幻自在の指揮』★
防御状態時及び逃走判定時、補正+40
敵が複数人への攻撃スキル所持していた場合、そのスキルを封じる
さらに常時補正+20の効果を得る

戦闘時、味方が複数人いる時のみ特殊な『無双状態』となることが可能
攻撃状態時補正及び防御状態時補正を全て常時補正として扱い
さらに敵スキルの攻防状態指定効果を全て無効化する
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

――黒扇弓を無効化



バババババババッ!


ノワール「っ! やはり……!」

ノワール「お見事。これでは、私の弓でも一人一人しか射抜けない」バシュ!

ロウル「っとぉ!?」バシュ!

キィン!

ノワール「そして、それでは熟練の戦士たるあなた達を全員捌ききることは……無理ですね」バシュ!

シア「じょ、上級土魔法~!」ガキィン!

マックス「うおおおぉぉぉぉ!」ブオン!

ノワール「回避にも、限界はあります……」ヒラリ

パトラ「はああああぁぁぁっ!」グオッ!

ノワール「っ! ふっ!」ヒュオオォォ!

キアラ「お義母様、ごめんなさい! 上級火炎魔法!」ゴオォォ!

フィーア「行きますっ!」ヒュン!

キィン! キィン!

ノワール「くっ……」グラッ…

エリス「せやあああぁぁぁぁ!」ズアアアァァァ!

ノワール「くぅ!?」ガキィン!

アベル「……そこっ!」ブオン!

ノワール「っ! 私の負けですね」オテアゲ

アベル「……母上、流石にこの人数を相手にするのは無茶ですよ」

ノワール「ええ、わかっていますよ」

パトラ「な、なんだか思ったよりも楽に勝ててしまったような……?」

ノワール「そういうものですよ。どんな強者であれ、腕のいい戦士に囲まれては厳しいものです」

ノワール「ましてや隠密なんて、敵に囲まれるようなことをやらかして生き延びられると思います?」

ロウル「そ、それは確かに」

マックス「で、でもさ! ノワール様は今、実質この帝国で皇帝陛下の次に強いんだろ?」

マックス「これならもしかして、皇帝陛下にも……」

ノワール「……ええ。アーシャちゃんの戦術を持って挑めば、あの人ももしかするかもしれません」


ノワール「でも――それは、私が知っている頃のギルバートの話。今はどうかわかりません」



ノワール「あなた達は強い。今の帝国の在り方でも、いい暮らしはできるかも知れません」


ノワール「でも――知っていますか?」


ヒュン…


マックス「え――」



ノワール「――誰もがギルバートの様に、絶対の個の力を持つわけではない」チャキ…

マックス(い、一瞬で首筋に剣を……!?)ゾクッ…

ノワール「強敵が相手であれば――囲まれると勝ち目がないのならば」



ノワール「――『一人一人仕留めていく』ことも戦術なのですよ?」ヒュォォォ…


一同「「!?」」


――『氷影の暗殺者』発動――

★★『氷影の暗殺者』★★
三すくみ不利、敵の敵国指定スキル、奇襲及び罠、自身へのマイナス補正を無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を3にする
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行い、
敗北時は負傷判定を一段緩和し確定逃走を行う

自身が一人で戦闘を行う時、敵の戦闘時の補正及びレベル増加を全て無効化する
また敵の基礎レベルが自身より150以上下の場合、戦闘に自動勝利する


ノワール:レベル540

敵の基礎レベルが自身より150以上下の場合、戦闘に自動勝利する



ズガガガガガガガガガ!


――敗北……

あ、違う……
少々お待ちください……

一人だけ瞬殺領域390を超えているメイド(423)

――


アベル「く……黒氷――」

ノワール「まだ、隙が多いですよアベル?」ヒュオン!

バキィン!

アベル「ぐはっ……!?」ドサッ…


アーシャ「く……なんて、強さ……」

アーシャ(そうか……アベルが学んだ、一人でも戦い抜く力は……)

アーシャ(元は、この人のもの……!)


ノワール「囲めば、相手の行動を大きく阻害できます」

ノワール「――逆にってしまえば、あなた達はまだまだ徒党を組まなければ私には勝てない」

ノワール「敵はギルバートだけではないのでしょう? それならば、万が一のことも考えなくては」

ノワール「一人でいるところを襲われても大丈夫なくらい――ッ!?」バッ!


ズガァン!


エリス「くっ!」チャキ!

ノワール「お、驚いた……」

ノワール「私の動きに……一人でついてこれるなんて……」

エリス「はぁ……はぁ……」

エリス(だ、駄目です……ノワール様の冷気の影響でしょうか……)

エリス(それとも、私が怯えてしまっているからでしょうか……?)

エリス(魔法剣が、上手く使えない……)


――『氷影の暗殺者』――
――敵の戦闘時の補正及びレベル増加を全て無効化する



エリス(アベル様に頂いた指輪が、立ち上がる勇気を与えてくれますけど……)

ノワール「……」チャキ…

エリス「くっ……!」



おまけ特殊判定
コンマ80以上かつ偶数なら……

↓1コンマ二桁

コンマ10

エリス、瞬殺は回避するも翻弄され敗北(追加ボーナスなし)

――


エリス「きゅぅ……」パタ…

ロウル「ひえぇ……エリスさんすら駄目ですかぁ……」ガタガタ…

ノワール「ふぅ、すごかったわエリスちゃん」パチパチ

ノワール「私の動きに追いつけるなんて、ほとんどフローレンと同等と言ってもいいですよ?」

ノワール「でも――見た感じ、魔法剣に結構頼り切ってしまっているかもしれないわ」

ノワール「魔法剣は強力だし、あなた程の腕前ならそうそう妨害はされないと思うけど……絶対は無い」

ノワール「……そうなってしまった場合、頼りになるのは自分の基礎の力量ですからね?」

エリス「は、はい……!」

ノワール「さて……他の子達もわかったかしら?」

一同「「はい……」」ピクピク…

ノワール「……ありえない、とは思うのだけれど」

ノワール「――ギルバートの逆鱗に触れて、彼が一人一人闇討ちしてきたらどうするつもりです?」

一同「「」」ガタガタ…

ノワール「そういうこと。あの人に挑むなら――鍛えすぎて損はないと思いますよ?」

ノワール「さ、立って。もう少し鍛錬を続けますよ!」


特殊判定
↓1~5コンマ二桁

だから偶数ゾロォ!(ビターン!
補正かけてるときにやめろぉ!(ビターン!
最近、開幕ゾロに終わり間際のゾロに、もう、もうね……(白目)

レベルアップ判定を取ったあたりで今日はここまで
実際はギルバートは闇討ちや各個撃破はしてきませんが、アベル隊に危機感を持たせる(補正レベルアップ)ための演出でした
レベルアップ後、ロックス隊の判定に入りますがそれはまた明日

なおアルフォートの時と違い、偶数ゾロ一発で撃退は不可です(良結果にはなります)
本日もありがとうございました!

こんばんはー
時間が安定してなくて申し訳ないです……
鍛錬結果から少しだけ再開です

鍛錬判定結果

※ノワール監修補正で全員+5ボーナス(ゾロ目で2倍)

84エリス&フィーア

エリスレベル:423+8+5=436
フィーアレベル:156+4+5=165

10アベル&ロウル
アベルレベル:355+1+5+3(不撓不屈)=364
ロウルレベル:153+1+5=159

90アーシャ&キアラ
アーシャレベル:153+9+5=167
キアラレベル:177+1+5=183

66シア&パトラ
※66、偶数ゾロにより後日★スキル獲得

シアレベル:167+10(ゾロ目ボーナス)+10(ゾロ目ボーナス)=187
パトラレベル:104+10(ゾロ目ボーナス)+10(ゾロ目ボーナス)=124

20マックス
※『期待の新星』効果により、レベル130までレベルアップ判定を2回行う
マックスレベル:66+2+1+5=74


――

――


エリス「まだまだノワール様には届かない……それならば!」キィン!

フィーア「鍛錬ですね!」キィン!





アベル「母上が、まさかこれ程とは……」

ロウル「弓も大事ですけど、私も短剣の特訓をした方がいいですかねぇ……?」チャキ!





アーシャ「弓の掃射は回避できても、高速の斬撃はどう回避すれば……新しい戦術を考えないと」

キアラ「わ、私も戦術の勉強を……!」メモメモ





パトラ「うう、不甲斐ない。もっと強く――もっと速く!」ゴッ!

シア「わ!? んん~、上級土魔法・改!」ゴゴゴゴ!

パトラ「っ!? これは……」ガキィン!

シア「何かを、掴めたような~?」

パトラ「私も、咄嗟でしたけど……今の動きをものにしなくては!」グッ!




マックス「相変わらず皆すげえなぁ……」

マックス(でも、そうか。俺も戦術の勉強をすればキアラちゃんと一緒に……?)

ノワール「……マックス君は私とやりましょうか?」ニコリ

マックス「!?」ビクゥ!


……


――

――



ノワール「よし……そろそろ休憩にしましょう?」パンパン





マックス「」チーン…




パトラ「マックス……」

アベル「マックスの動きも見違えたが、それ以上に母上がな……」

エリス「ノワール様の動きは、目で追うだけでも一苦労ですからね……」

ロウル「追えるエリスさんも大概ですよ!?」

アーシャ「でも、いい経験になりました。これを足掛かりに、さらに策を練らないと」

フィーア「こうして、こう動いて……」スッ、スッ…

キアラ「戦う技術、身のこなし、作戦……色々課題あるなぁ……」

シア「でも……着実に力はついていますよね~?」

ノワール「ええ。でも今日はもうお終い。無理は身体に毒ですよ?」

ノワール「この後は……」

一同「「……」」ゴクリ…



ノワール「――あなた達のお話を聞かせて? 今まで聞けなかった分、たくさん、ね?」



アベル「母上……」

アベル「ええ、勿論です!」

フィーア「私も、お義母様のお話たくさん聞きたいです!」ピョンピョン!

ノワール「ええ、一杯お話しましょう?」



ノワール「――私も、頑張った甲斐がありました……」

ノワール「これからは……」


――

――


――特殊イベント『浄化されし煩悩隊』――


【帝国領・???】


シュイン!


ロックス隊1「おぉ、これが転移の力か」

ロックス隊2「王国では、手の出せない技術だったってのになぁ……」

ロックス隊3「流石は神、そしてシュタイナー様だな!」

ロックス隊4「帝国の連中を断罪するだけで、どんどん俺達の罪も浄化されるっていうし……」

ロックス隊5「人生、どこに幸せがあるかわからんな。これが神の奇跡か?」

ロックス隊6「そして、この天使の力……負ける気がしねえぜ!」グッ!


ロックス「よし、全員いるな!」

ロックス「いいか! 神とシュタイナー様のために、この作戦に失敗は許されない!」

ロックス「よって、俺達がとるべき行動だが……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

もう、驚かない。驚かないったら驚かない(白目)


1ロックス隊の戦力分散

コンマ55
ゾロ:ロックス隊全員分散+援護天使不在


2奇襲攻撃の有無

54>50

※基準値を超えたため、奇襲攻撃後に戦闘

――



ロックス「――俺達はシュタイナー様より、大いなる力を授かった!」

ロックス「今ならあの深紅の令嬢だって目じゃねえ筈だ!」

ロックス隊「「おお!!!」」

ロックス「帝国に突入し次第、散開。そして帝国の戦力を削ってやるんだ」

ロックス隊1「そしてある程度のところで帰還だったか?」

ロックス隊2「ああ。そして持ち帰れそうな奴は持ち帰って……」

ロックス「――その場でヤれそうな異教徒は、神の名の許に体内から浄化してやるんだ!」

ロックス隊「「うおおおおぉぉぉぉぉ!!!」」

ロックス「……だが、シュタイナー様によれば帝国で天使もかなり犠牲がでているらしい」

ロックス「正面からやりあってもまけねぇだろうが、念には念を入れる」

ロックス「幸いなことに、俺らは王国騎士」

ロックス「そして王国は聖国に大敗している……まあ、帝国の言葉を借りれば弱者の国だ」

ロックス「乗り込む場所は帝国貧民街……同じく弱者の掃き溜めだ」

ロックス隊「「……」」

ロックス「木を隠すなら森の中ってな。帝国に亡命してきた弱者のフリをすれば……」

ロックス隊3「貧民街のいい女は同情して匿ってくれる!」

ロックス隊4「強者ぶった兵士は見下して油断してくる!」

ロックス隊5「そして不意打ちを決めて、そこから楽に仕留める!」

ロックス隊6「最高の作戦じゃねえか!」

ロックス「ふふん、神の力を得た俺にかかればこんなもんよ……」

ロックス「よし、早速乗り込むとしようかぁ!?」


特殊判定
↓1コンマ二桁

oh…

特殊判定結果

浄化されたロックス隊の煩悩


12<15

※基準値を下回ったため、煩悩変わらず

※少女を見ると誰であれ性的な目で見ますし、貧民街の住民も利用します

※これにより……


――


【帝国・貧民街】


ロックス「よし、全員散れ! 何かあれば、信号弾で知らせる!」

ロックス隊「「了解!」」ババッ!



……



ロックス隊1「さーて……どこかにいい獲物は……お?」



少女「えい、たぁ!」ブンブン!


ロックス隊1(子供が木の枝を振って、戦の真似事か?)

ロックス隊1(かぁ~、帝国も随分とまあ武闘派なようで)


少女「つ、疲れた……でも、私もいつかお姉ちゃん達みたいに……!」


ロックス隊1(これは……上手く行けば使えるか?)



ロックス隊1「ちょ、ちょっとそこの子いいかな……?」

少女「え?」クルリ

ロックス隊1「俺は最近ここに流れ着いたんだけど、右も左もわからないんだ……」

ロックス隊1「危ない奴に襲われて身体も限界が近くて……」

少女「た、大変! もしかして天使!? で、でもどうしたら……!?」ワタワタ

ロックス隊1「――お嬢ちゃんの知り合いの子に、強い女の人はいないかな?」

ロックス隊1「その人に守って貰えれば安全なんだけどなぁ……」

ロックス隊1「――ああ、あまり迷惑はかけたくないから……『呼ぶときは一人ずつ』頼むよ?」

少女「あ、そうだ! それなら――」


――

※判定により、迎撃対象から男性(アベル等)が除外されてしまいました

※一人ずつ釣り出されるため、しばらくアベル達は隊行動がとれず、敵も分散しているため1対1の戦いになります

※他ロックス隊も同様の作戦を行います


特殊標的判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

ロックス隊の標的・第一段階

コンマ73

61~80:シア

――


少女「まずは怪我の手当をしなきゃ! シアお姉ちゃんを呼んで来るね!」

ロックス隊1「へぇ……どんなお姉ちゃんなんだい?」ムクムク…

少女「優しくて、ほんわかしてるお姉ちゃん! 怪我もすぐ治してくれるよ! 待っててね!」タタタ…!

ロックス隊1「そうかい。それは……」





ロックス隊1「――楽しみだなぁ」ハァハァ…



――

最初の標的判定が終わったところで、今日はここまで
兵力分散は敗北の確率大幅低下のメリットはありますが、お察しの通り分散により戦闘回数が増える可能性があります
さらに15を下回り、男性陣が狙われなくなった(女性ピンポイント攻撃)ことも合わせると、判定次第では帝都まで攻め込まれる可能性もあります
本当に危ない感じがしたら以前もお伝えした通り、アナウンス入れます

本日もありがとうございました!

こんばんはー
ちょっと時間が上手く作れない状態ですが、ゆっくり進んでいきましょう
ロックス隊とシアの判定から再開です

――


……


シア「け、怪我人はどこですか~!?」トテトテ

少女「こっち、こっちだよお姉ちゃん!」タタタ!



ロックス隊1(う、うおおぉぉぉぉ!?)

ロックス隊1(想像以上の上玉じゃねかよおい……!?)

ロックス隊1(まるで聖国の聖職者みたいに見えちまうが……)

ロックス隊1(…………)

ロックス隊1(――帝国にいるんだから、帝国兵だな! そうでなくても裏切り者は罰すべし!)

ロックス隊1(だから、この女をどうしようが神もシュタイナー様もお許し下さる!)


シア「ん、んん~……もしかして、王国兵の方なんでしょうか……?」

少女「え、そうだったの?」

シア「はい~。装備から察するに、おそらくは……」

ロックス隊1(ち……聖国所属と疑われないために前の装備で来たが……)

ロックス隊1(この反応、そんななりして戦闘経験者かよ……!)

ロックス隊1(だが……つけいる隙が無いわけじゃない)




特殊判定
↓1コンマ二桁

これだけ判定とって、未だに誰も被弾しない奇襲の謎

奇襲判定結果


96>70

※基準値を上回ったため、奇襲回避成功


――


ロックス隊1「あ、ああ。俺は王国騎士だよ……」

ロックス隊1「だが安心してくれ。帝国と争う気はないんだ」

ロックス隊1「ただ、様子を見に来たところを……白い天使に襲われてな……」

シア「……」

シア「そうだったんですか~。それは大変でしたね~……」

ロックス隊1(くく、天使様は頼りになる上にこういう騙しにも使えて便利だぜ)

シア「……では、治療を始めますので~……ちょっと離れて貰えますか~?」

少女「え、私? あ、大がかりだと邪魔になっちゃうのかな?」スッ…

シア「……」トテトテ

ロックス隊1(よし、もう少し不用心に近づいて来たら……)

シア「……」っ杖



ロックス隊1「……ん?」




シア「――え~いっ!」ブオン!


ゴガアン!


ロックス隊1「う、うおおおおぉぉぉぅ!?」ゴロゴロ!

少女「え? え!?」オロオロ

シア「……慣れないことはするものじゃないですね~」

シア「もっと、離れて。この人は、怪我人でも、王国兵でもないです……!」グッ…


ロックス隊1「ち……なんでバレた!? だが、まぁいい……」

ロックス隊1「その真っ白い服、すぐにひっぺがしてやるからよぉ!」バッ!

【アベル隊】
シア:レベル187
【スキル】
『攻防一体魔法』
攻撃状態時:補正+10。敵が自軍よりも多い時、さらに補正+5。また敵兵のスキルを一つ封じる
防御状態時:補正+20。敵が自軍よりも少ない時、さらに補正+5

★『咲き誇る魔杖』
戦闘時、常時補正+15
さらに一度だけ、★を含む敵の回避、逃走スキルの発動を無効化する

★『グランドバースト』
劣勢判定時、一度だけ劣勢を無効化
味方がいた場合はさらに優勢判定を獲得し、次のターン敵に-30の補正を与える

★『エタニティツリー』★
戦闘時、常時補正+30し、自身の耐久値を1増加させる
1ターン中に2劣勢以上の攻撃を受けた時、判定終了後に受けた値の半分耐久値を回復する
この効果は4回まで使用でき、回復不可以外のスキル以外で妨害されない

『戦場の聖女』
敗北判定時、怪我のレベルを二段緩和させ、中傷までに留める

★『聖女の祈り』
敗北判定が出た場合、一戦闘につき一度だけ、確実に拮抗状態で復帰する

★『堕ちた聖女』★
聖国指定のスキル、状態異常攻撃を無効化する。
さらに味方全体に対しての★を含む回復不可の特殊異常攻撃も完全防御する
上記に加え、???による行動不能スキルも完全防御する

★『誓いの指輪』★
戦闘時、常時補正+10に加えて自身の耐久値を1増加させる
さらに敵との補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う
自身が一人で戦闘を行う際、敗北判定時に劣勢状態で復帰し、確定逃走が可能となる
このスキルを持つ者は死亡判定が発生しない


VS

【聖国軍】
ロックス隊員:レベル25
【スキル】
『魔法キラー』
攻撃状態時、補正+10
敵が聖国兵であった場合、さらに補正+25

『手慣れた奇襲』
奇襲攻撃を行う際、奇襲成功率に常時+20の補正がかかる
奇襲成功時に相手の衣服を破壊し、女性であった場合は常時-15の補正を与える

★『ライトニングエッジ改』
戦闘時、常時補正+20。相手が帝国兵であった場合、さらに+20

★『聖王の神護・中』★
三すくみ不利を無効化し、戦闘時、基礎レベルを110増加させる
敵を常時防御状態にし、常時-15の補正をかける
さらに敵に聖国関係者がいた場合、基礎レベル-50の補正をかける

★『???』★

基礎レベル見て『雑っ魚www』って思ってたらスキル補正えげつなかった。
そして一番下がただただ不穏。

――『聖王の神護・中』発動――
敵を常時防御状態にし、常時-15の補正をかける
さらに敵に聖国関係者がいた場合、基礎レベル-50の補正をかける



ロックス隊員1「いくぜぇ!」キィィィン!

シア「んぅ……!? こ、この光は……!?」クラッ…

シア(聖国の、神の光……)

シア(私なんかが、逆らってはいけない……)

シア(でも)

――『堕ちた聖女』発動――
聖国指定のスキル、状態異常攻撃を無効化する。
さらに味方全体に対しての★を含む回復不可の特殊異常攻撃も完全防御する
上記に加え、???による行動不能スキルも完全防御する

――弱体補正を無効化


シア(――たとえ、神様に裁かれてもかまわない!)

シア(私は、もう……アベルさんのもの。帝国の、一員です……!)

ロックス隊1「ち、この大いなる力を見ても怯まないのか!? ならば――」


【状況:拮抗】

【防御状態】
シア:レベル187
残耐久:4
『攻防一体魔法』補正+20
『咲き誇る魔杖』補正+15
『エタニティツリー』補正+30
『誓いの指輪』補正+10
『聖王の神護・中』補正-15

VS

【攻撃状態】
ロックス隊:レベル25
※聖王の神護により+110=135
『魔法キラー』補正+10
『ライトニングエッジ改』補正+40

レベル差52…補正+50
スキル補正=+10

補正+60

※補正値が50を超えたため、確定勝利

シアでこれなら(???が気になるけど)エリスならバスケレベル行けるな。
というか誓いの指輪あるからエリスはあの性能で確定逃走まで出来るとかヤベェ

――



ロックス隊1「ライトニングエッジッ!」ジャギン!

ロックス隊1「動くなよぉ……? 勢い余って、肌まで斬りたくないからなぁ!」グオッ!

シア「……」

シア(……誰とでも、お話ができるわけじゃない)

シア(悲しいことだけれど、それがこの世の在り方……)

シア(……どんな理想も、それを実現できるだけの力を持たなければ意味が無い)

シア(競い合うことは、全てが悪いことではない)

シア(この帝国に来て、学べたこと……)



シア「……ごめんなさい」

ロックス隊1「くらいなぁ!」ブオン!

シア「……エタニティツリー!」


ズゴゴゴゴゴゴ!


ロックス隊1「なっ……樹が急に……がああぁぁぁぁ!?」バキゴキ!

シア「……上級土魔法」ゴゴゴ!

ロックス隊1「おい、やめろ……樹が絡まって動けないってのに岩の雨なんて……」

ガガガガガ!

ロックス隊1「が……っ」ガクン…

シア「……ごめんなさい」

シア「でも、その力。そしてその装備……」

シア「報告しないわけにはいきません。捕虜にすること、許してくださいね~……?」



――勝利

――


少女「お、お姉ちゃん……?」

シア「……ごめんなさい。怖かったですよね~?」ナデナデ

少女「あの人、悪い人だったの……?」プルプル…

シア「……ええ」

少女「ご、ごめんなさい! 私、気が付けなくて……! もしかしたらお姉ちゃんを……!」ポロポロ…

シア「大丈夫、大丈夫ですよ~」

シア「こうして私は無事ですし、この人も捕まえられました」

シア「後は、アベル様に報告をすれば――」



ロックス隊1「がはぁ……!」


シア「!!」

ロックス隊1「馬鹿な、俺は神の力を……」

シア「……神様は、そんなことに力を与えたりしません」

シア「あなたは……」

ロックス隊1「うるさいっ! 俺は――――ぐっ!? なん――!?」キィィィン!



――『過ぎた力の代償』発動――




★『過ぎた力の代償』★
敗北判定時に発動
判定を無視し、貫通する必中の2劣勢を相手に与えたのち自身は死亡する
このスキルで相手を倒した場合、敵に確定で負傷判定を与える



シア「なっ……――伏せてっ!!!」

少女「きゃっ!?」



ドバアアアァァァァァァァァ!!!


シア「ああああぁぁぁぁぁぁぁ……っ………ぐ、うぅ……!」シュゥゥゥ…


――『エタニティツリー』発動――
戦闘時、常時補正+30し、自身の耐久値を1増加させる
1ターン中に2劣勢以上の攻撃を受けた時、判定終了後に受けた値の半分耐久値を回復する

シア残耐久4-過ぎた力の代償2+エタニティツリー1=3


ビチャ……ビチャ……

ボト……ボト……


シア(……樹が身代わりになって、癒しの力のおかげで怪我はないですけど……)

シア(こんな、こんなことが許されるわけ……)オソルオソル…


シア「っう……!?」バッ!

少女「お、お姉ちゃん……?」

シア「見ちゃ駄目です! 見ちゃ駄目です!」ギュゥゥ!

シア「このまま……このままお家まで帰してあげますから」

シア「絶対に、私から離れちゃ駄目ですよ~……?」ポロポロ…

少女「う、うん……!」


※シアがロックス隊員に勝利しました……

※残り6名

――

――


――同刻――


【帝国・貧民街】


ロックス隊2「なんか今、変な音がしたような……?」

ロックス隊2「ま、別にいいか」

ロックス隊2「ここの住民の話じゃ、皇子様の直属部隊が時々見回っているらしいからな……」

ロックス隊2「皇子直属部隊を断罪すれば、神とシュタイナー様もお喜びになるだろう」

ロックス隊2「さて……」



特殊判定
↓1コンマ二桁

あ……(白目)

最近コンマがのりのりのパトラさん


ロックス隊の標的・2

コンマ99

81~00:パトラ

奇数ゾロ目:奇襲も許さず出会いがしらの瞬殺


――



ロックス隊2「なんでも、この辺りを見回ってるのは巨乳の騎士って話だしなぁ……」

ロックス隊2「楽しみだぜ……」




パトラwith馬「あら?」




ロックス隊2「――げっ!?」




パトラ「あなた……陛下から討伐命令が下りていたロックス隊のっ!?」

ロックス隊2「きょ、巨乳騎士ってあの堅物かよっ!? いや、なんでこんなところに!?」

ロックス隊2「やばい、ここはまず隊長に報告を――っ!」ダダダ!



パトラ「――逃がすかぁっ!」ブオンブオン!


――『槍騎将』発動――
――『ゲイルスケグル』発動――
――『ぺネトレイトアサルト』発動――
――『アクセルドライヴ』発動――



パトラ「 貫 け ぇ ! ! ! 」ゴォッ!



ロックス隊2「ひげぁ!?」グサァァ!


ロックス隊2「」ガク…



パトラ「はっ、しまった! 勢い余って、カイン皇子の時と同じように投げてしまうなんて……」

パトラ「しかし何故、ロックス隊が帝国貧民街に……」

パトラ「一度、アベル皇子に報告した方がいいわね……」クルッ


――

※パトラがロックス隊員を瞬殺しました

※天使の力を使う間もなかったため、証拠の遺体が残りました

※アベルへの報告が行われます。隊員3人目との戦闘終了後、状況が変化します

――

パトラ特殊ボーナス
↓1コンマ一桁

奇数だったらゾロ目乱発していいわけじゃないんだよぉ!(吐血)


特殊判定結果

コンマ77

パトラ:レベル124+10(ゾロ目ボーナス)=134

パトラ通常スキル底尽きのため、繰り上がりで★スキル獲得

――


パトラ「……しかし、一撃で決められるとは思わなかったわね」

パトラ「ロックス隊は素行こそ最悪の極致でしたが、陛下の追っ手から逃れ続ける程度には実力はあったはず」

パトラ「私も、強くなれているということなのでしょうか?」

パトラ「……いえ、ノワール様やエリスさんに比べればまだまだ! 精進を続けましょう!」


――

――



――同刻――



ロックス隊3「……なんだろう」

ロックス隊3「なんだかしらんが、背筋がぞわぞわするというか……」

ロックス隊3「いや、気のせい、だよな?」

ロックス隊3「きっと、美人揃いだっていう皇子直属隊とヤれるってんで疼いているだけだ……」

ロックス隊3「さて……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

※判定表が変化しています

特殊判定結果

ロックス隊の標的・3

コンマ30

01~33:エリス

――


ロックス隊3「この時間帯、この場所には……」

ロックス隊3「金髪のメイドがやってくるらしいじゃないか……」グヘヘ

ロックス隊3「ちっとばかし背が低いらしいが、むしろそれがいい」

ロックス隊3「しかもメイドとくりゃ、戦闘技能もろくにないだろう」

ロックス隊3「不意を突いて服を剥ぎ取ってやれば、皇子様への報告もできねぇだろうし……」

ロックス隊3「くくく……楽しみ過ぎてよだれが……」ダラー…






エリス「えっと、怪我人がいるのはこちらなのですか?」タタタ…

少年「ああ、なんでも天使に襲われたとか……」タタタ…

エリス「よく無事でしたね? シアさんが出払っていて、私程度で申し訳ないのですが……」

少年「何言ってんだよエリス姉ちゃん! 回復魔法って使えるだけで凄いんだぜ!?」

少年「憧れちまうな~。パトラ姉ちゃんもだけど、やっぱアベル様の部下は凄い人ばっかだな!」

エリス「そ、それほどでも……」テレ…



ロックス隊3(……なんで寒気が強くなったんだろう?)ゾクッ…


――

3人目の判定が終わったあたりで今日はここまで
うん、さようなら隊員3

ロックス隊の洗脳判定時、???で伏せていたのが強化版クイックノヴァ内包でした
外道の極みと思われる方も多いと思いますが、力を与え尖兵としつつ、シュタイナーからすれば許されない罪人の断罪、証拠の隠滅を一挙に行える作戦なのです
まあ絶好調パトラさんが一体証拠を(偶数ではなかったため死体ですが)手に入れちゃいましたけどね!
アベルへの報告も行われ、4~6とロックスの動きも変化します

本日もありがとうございました!

こんばんはー
今日もゆっくり進行
アベル達とロックス達の行動決定までは行きたいところ

――


……


エリス「あ、あの人が?」

少年「ああ、天使にやられたって人だ」


ロックス隊3(うおぉぉ……いいメイドじゃねぇか……)

ロックス隊3(サラサラの金髪、あれに絡めて抜くのもいいかもなぁ)

ロックス隊3(そして連れ帰った後は、俺らの専属性処理係に……)


エリス「あの、大丈夫ですか!?」


ロックス隊3(よし……!)

ロックス隊3(警戒心はない、このまま近寄ってこい!)



特殊判定
↓1コンマ二桁

8スレ目にして、初めての奇襲命中!

奇襲判定結果


26<70

※基準値を下回ったため、奇襲被弾!

※初めて被弾のため、解説

『奇襲』
戦闘前に判定を行います
通常時の成功率50。成功時、敵に一切のスキルを使わせず劣勢を与える
装備品等、一部スキルでは防御可能


――


ロックス隊3「あ、ああ……ここを派手にやられちまって……」

エリス「ここですか? ちょっと待っててくださいね。今、回復を……」スッ…



ロックス隊3「……」ニヤリ


――『手慣れた奇襲』発動――

★『手慣れた奇襲』
奇襲攻撃を行う際、奇襲成功率に常時+20の補正がかかる
奇襲成功時に相手の衣服を破壊し、女性であった場合は常時-15の補正を与える


ビリィ!


エリス「なっ……あっ!?///」

少年「!?」


――劣勢!


ロックス隊3「ひゅう! 色気のない下着に物足りない大きさだが……美味そうだなぁ!?」

エリス「あ、あなたは……!?」ムネカクシ

ロックス隊3「すぐに、下も剥いでやるから待ってなよお嬢ちゃん……?」ニタリ…


ロックス隊3「神よ! その力を俺にもっ!」カアァァァァ!


エリス「くっ……この、光は……」グラッ…


――『護麟の双剣』発動――

★『護麟の双剣』
自身の耐久値を1増加させる
さらに自身に対する不利な状態異常を全て無効化する

エリス(……! 剣が淡い光を? これなら、少しは動けそうです!)



ロックス隊3「いくぜえええぇぇぇぇぇ!」


――戦闘開始!!!

【状況:劣勢】

【防御状態】
エリス:レベル436
残耐久:3
『終剣・五煌』補正+60
『誓いの指輪』補正+10
『聖王の神護・中』補正-15
『手慣れた奇襲』補正-15
『護麟の双剣』により弱体無効化

VS

【攻撃状態】
ロックス隊:レベル25
※聖王の神護により+110=135
『魔法キラー』補正+10
『ライトニングエッジ改』補正+40

レベル差301…補正+300
スキル補正…-10

補正+290

※補正値が50を超えたため、確定勝利

※小細工を重ねてもどうしようもない時はあります


――



ロックス隊3「次は、ゆっくりとスカートを裂いていって――」



エリス「――聖衣・双煌」キィィン!



ロックス隊3「――っ!?」ゾクッ!


エリス「……アベル様以外の人に、肌は晒したくないので」

エリス「――敵ならば、消します」ゴッ!

ロックス隊3「っ、馬鹿め! この光でろくに目もあけられな――」

エリス「……上級火炎魔法、上級土魔法、上級風魔法、上級氷魔法っ!」ズゴオォォォォ!

ロックス隊3「ば、馬鹿なっぎゃがあああああぁぁぁぁぁっ!?」グシャアアア!

ロックス隊3「ぁ――」キィィン!



――『過ぎた力の代償』発動――


エリス「っ!? この魔力は……!」グッ!


――『聖衣・双煌』発動――


エリス残耐久3+双煌2-過ぎた力の代償2=3


ドバアァァァァ!!!


エリス「くっ……」キィィィン!

エリス「じ……自爆……!?」


ビチャ……ビチャ……


エリス「っ……これが、聖国の……お母さんの国のやり方なのですか……?」

エリス「……そんなことない。絶対に……!」

少年「あっ……あぁ……」ガタガタ

エリス(……まずは、この子を安全なところに連れて行かないと)

エリス(あと……羽織るものが欲しいです……)


※エリスがロックス隊員に勝利しました

※残り3名

――

――


【帝国・アベルの城塞】



パトラ「アベル皇子っ!」バーン!

アベル「ど、どうしたパトラ。血相を変えて」

パトラ「申し訳ありません。ですが、ご報告すべきことが」

パトラ「先程、陛下から討伐命令のあったロックス隊の一人と貧民街にて遭遇しました」

アベル「!!」

パトラ「それは勢いあまって穴を開けてしまいましたが……」

パトラ「彼らは無法者であり、常に徒党を組んでいました。一人だけとは思えません」

アベル「……何が狙いだ。パトラ、部隊人数はわかるか?」

パトラ「はい。隊長ロックス、それに従う者6名の騎馬部隊でした」

パトラ「ロックスの実力は……私の知る限りでは、過去の私と同程度でしょう」

アベル「ふむ、それならば今のパトラの敵ではないか」

パトラ「そ、それほどでも……///」テレテレ

パトラ「しかし、連中はかなり狡猾にして用心深いです」

パトラ「……絶対に勝てる。そういった相手にしか襲い掛からなかったそうですよ」

アベル「それが、このタイミングで貧民街に、か……裏がありそうだな」

パトラ「考えられるのは……」

アベル「ああ……」

――



アルフォート「王国から奪った人材について?」

アベル「ああ。少し、探している男がいてな」

パトラ「ロックスという、赤髪のいやらしい男なのですが……」

アルフォート「……奴か」

アルフォート「奴には我々も煮え湯を飲まされ続けてきた。何度この手で断罪してやろうかと……」

パトラ「……そういえば、連中が狙っていたのは……」

アルフォート「ああ。聖国の、後衛の治療師ばかりだ……」

アルフォート「確かにあの日、私と兄は王国の民の多くを聖国に住まわせることにした」

アルフォート「だが……一部の貴族などには、神の裁きが下った」

アベル「それは……」

アルフォート「ああ、わかっている。兄が直接手を下したのかもしれないということはな」

アルフォート「しかし、その中にロックスはいなかった筈だ」

アルフォート「奴の罪状を知れば、兄はロックスとその部下を許すことは決してないだろう」

パトラ「聖国にもいなかった……ということですか」

アルフォート「ああ。そして当たり前だが、王国にも戻れてはいなかっただろうな」

アベル「王国と聖国、二つの国から敵視され帝国に亡命したとも考えられなくはないが……」

パトラ「その可能性は低いでしょう。武装し、貧民街をゆったり散策していたんですよ?」

アベル「……ふむ」

アベル「目的がわからないが、悪辣な連中なのは間違いない」

アベル「――そんな連中に、貧民街を好きにされてたまるか……!」グッ…!

アルフォート「……本来であれば、私も討ち取りたい相手ではあるのだが。ここは自重しよう」

アベル「俺は、ロックス隊を討ちにいく。装備とパトラの情報があれば見分けはつく」

パトラ「待ってください! 敵も何をしてくるかわかりません。お一人で行かれるのは……」

アルフォート「私が言っても説得力がないが、愚策だと思うぞ?」

アベル「……しかし、シアもエリスも出払っている。アーシャ達を連れて出ている間にここが襲われるかもしれんぞ」

アベル「どうしたものか……」

※アベルのロックス隊掃討作戦

※アベルの出撃が確定しました

※現在、シアとエリスは貧民街で住民の保護を優先しています(合流は可能)

※現在城塞で動けるのはアーシャ、ロウル、マックス、キアラ、フィーアです

※誰を連れていきますか?(残りは城塞防衛)

※防御を優先し、アベル単独(合流狙い)も可能

↓1~5自由安価多数決(+コンマ最大採用)

ロウルと一緒

――


アベル「そうだな……索敵をするとなると、ここは」


ロウル「はいはーい! お呼びですかアベルさん!」ピョーン!


アベル「まだ呼んでないぞ!? いや、しかし頼めるかロウル?」

ロウル「よからぬ輩が現れたんでしょう? 任せてくださいよ!」

パトラ「確かに、ロウルさんがいればロックス隊の奇襲もかわせそうですね」

パトラ「それでは、私もお手伝いを……と言いたいところなのですが」

パトラ「生憎と、私は連中に顔が割れています。私がいない方が、警戒も緩むでしょう」

パトラ「申し訳ありません、また我が国の恥の始末をお任せしてしまって……」

アベル「構わない。俺としても、どんな輩であれあそこで狼藉をはたらかれたくないからな」

パトラ「アベル皇子不在の間は、アーシャさん達とここをお守りいたします!」

アルフォート「……私も、状況次第では加勢しよう」

アベル「すまない、任せたぞ」

ロウル「アベルさん、準備オッケーです!」

アベル「よし、行くぞ!」バッ!


――

――


【帝国・???】


ロックス「……妙だな」

ロックス「いい獲物にも会わなきゃ、あいつらが俺に獲物を見せびらかしにもこない……」

ロックス「……」ピラッ…

ロックス「帰りの護符が一枚ってのも妙なもんだ」

ロックス「まさかこれ一枚で全員飛べるってのか……?」

ロックス「天使様もついてこなかったし……」

ロックス「さて……どう動いたもんかね……」ガシガシ…



特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

1ロックスの警戒

39<40

※基準値を下回ったため、部下と合流せず

※指示を貰えない+高レベルアベル出撃+ロウル同行者がため、ロックス隊4~6は無条件で狩られます

※ロックス単独行動確定


2表向きのロックスの帰還手段

62>60

※基準値を上回ったため、聖国から増援

※ロックス帝国残留

――



ロックス「ま、このままでいいかぁ……」

ロックス「何しろ俺達はすげえ力を授かったんだ」

ロックス「あいつらもはしゃいじまって、見つけた女を楽しんでるのかもしれねえ」

ロックス「狩った獲物は見せ合うってのが俺の隊のルールだったが……」

ロックス「ま、いまや俺らは同じ神の使徒だしな」

ロックス「仕方がねえ。俺ももう我慢の限界だし……自分の獲物は自分で探すかァ……」


シュイン!



ロックス「んおっ!?」





追加特殊判定
↓1~2コンマ

特殊判定結果


1ロックスの向かう先

コンマ51

34~66:城塞


2帰還用名目天使

奇数:監視と後始末
偶数:追加爆弾として同行

コンマ31

31~50:上級天使×2

※コンマ奇数の為、ロックスに同行はせず


――



ロックス隊の動きも決まったあたりで今日はここまで
……おかしいな、ロックスさえどうにかすればチケット無しで切り抜けそうだぞ……?

なお4~6に関しましては、ロウルのサポートで完全に完封されます


★『勇躍する黒騎士団の証』★

『戦闘時、味方に対するマイナス補正、奇襲、罠を全て無効化する』←

マイナス補正を無効化した場合、常時補正+20の効果を得る

『奇襲を無効化した場合、仕掛けてきた相手に2劣勢を与える』←

さらに一定のレベル以下で戦闘不能となる効果も無効化し
無効化した後に自軍全体の基礎レベルを10上昇させる
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる


ロックス隊が奇襲を取る選択をし、ロウルと遭遇すると完全な即死でした
ロウルが遭遇判定で選ばれず、アベル自身が動いたことで
ロウルは連続行動可能に=残り全員始末可能という奇跡的な状況

この後のロックスの働き次第ですが、現在帝国の被害はシアへの若干のメンタルダメージとエリスの服だけです
どういうこった(白目)


本日もありがとうございました!

こんばんはー
ほとんど進めないとは思いますが、一応再開です……

――



ロックス「……って、天使様か。一体何の御用で?」

上級天使1「……お前達の任務完了後の、後始末」

上級天使2「……聖王は、痕跡を残すことを望んでいない」

ロックス「わかっていますよ。厄介な連中は断罪して、よさそうな奴を持ち帰るんでしょう?」

ロックス「こう見えて、俺の部隊は人を攫うのは得意なんだ。任せといてくださいよ」

上級天使1「……」

上級天使2「……」

ロックス「さて、と……」

ロックス「俺も貧民街に行ってもいいんだが……あいつらと被っちまうのもなんだなぁ」

ロックス「帝都まで一気に行くってのも手ではあるが……」

ロックス「……」

ロックス「こういう時は、大抵僻地に思わぬ掘り出し物があるってもんだ」

ロックス「よし、コインを投げて表なら寂れた道。裏なら帝都直行だ」

ピィーン!

パシッ!

ロックス「……表か。よし、決まりだな」

ロックス「まあ天使様達はくつろいでいてくださいや。すぐに断罪してきますんでねぇ」ヒラヒラ…

上級天使1「……」

上級天使2「……」

上級天使1「……対象、断罪対象としての評価を維持」




上級天使達「「試作大雷火兵、追尾開始」」スッ…




――

――



【帝国・貧民街】


アベル「……さて、どこにいる?」

ロウル「まあ、すぐに見つかるでしょう。私の目と耳、そしてファフニールの脚力からは逃げられません」

ファフニール「ヒヒーン!」



貧民街住民「おぉ、あの黒く勇ましい姿は!」

男「アベル様だ! アベル様が来て下さったぞ!」

女「これで一安心ね!」



ロウル「大歓迎状態じゃないですかアベルさぁん?」ウリウリ

ロウル「†聖暗黒騎士アベル†とか煽れなくなったのは残念ですけど」

ロウル「陣羽織に加えて、アベル隊の紋章を入れた具足は皆さんからもわかりやすいみたいですね」

アベル「……ここまで歓迎されるのもむず痒いんだがな」

アベル「しかし、俺がこうも歓迎されるとなると……」


特殊判定(おまけ含む)
↓1~2コンマ二桁

 ま た 開 幕 か ! し か も 2 2 っ ! 


(心肺停止)

特殊判定結果

1ロウルの乗馬技術

53(まあ人並程度には乗れます。でもアベルさんの方が圧倒的に上手いんで一緒に乗ります)

2貧民街との連携

コンマ22

偶数ゾロ:シア、エリスと即時合流+事情を聞いてロックス隊即時発見からの全員血祭り


――


少女「あ、アベル様!」

少年「ちょ、ちょうどいいところに!」

アベル「む……どうしたんだ?」

少年「ちょっと待っててくれ! すぐに戻るから!」ダッ!




シア「あ、アベルさん~!」トテトテ

エリス「アベル様、それにロウルさんもいるとなると……もう状況は把握なさっているのでしょうか?」

アベル「お前達!? その姿は……!」

シア「あ、大丈夫ですよ~。これは、私の怪我じゃないので~……」カエリチベタベタ

エリス「申し訳ありません。不意をつかれてしまいました……」ムナモトカクシ

少女「シアお姉ちゃん、私を庇ってくれたの……!」

少年「エリス姉ちゃんもだ。怪我したっていう見知らぬ騎士が、騙し討ちしかけてきやがったんだ……!」

シア「……そして、その人は……爆発して亡くなりました」

エリス「私の方も同じくです。アベル様、この手法は間違いなく聖王シュタイナーのものです……!」グッ…!

ロウル「ま、まさか今度は生きた人間を爆弾にしたっていうんですか!?」

ロウル「おぞましい……帝国すら、いえ帝国だからこそそんな非道な手段は……」

アベル「……確かに、恐ろしい。だが……」

アベル「シア、エリス。その敵騎士はどんな様子でお前達に襲い掛かった?」

シア「えっと、その……///」

エリス「……私達の、衣服を剥ぎ取ることを優先しているような言動でした///」

アベル「……やはりか。ロウル?」ゴゴゴゴ…

ロウル「は、はいっ!?」




アベル「――全力でロックス隊を探すぞ」





アベル「――――全員残らず今すぐ捻り潰す」




――

――

……


ロックス隊4「や、やばいやばい……!」ダダダ!




ロックス隊5「おら、神の御意志に背くな! てめえの奥さん大人しく渡しなぁ!?」

脱聖国民「誰が貴様なんぞに妻を渡すものか……!」

脱聖国民「私を殺したとして、貴様には必ずや神の裁きが下る……!」

ロックス隊5「ひゃはははは! 俺はその神様から力を授かった! 下るわけがないんだよなぁ?」


ロックス隊4「あ、いた! おい馬鹿、何やっているんだ!?」

ロックス隊5「お、お前もやるか? いやな、この家の住人どうも元聖国者らしいんだが……」

ロックス隊5「こいつの奥さんがまたいい声で鳴きそうでよ。人妻って最高だよな!」

ロックス隊4「馬鹿お前、状況把握してねえのか!? 女なんぞまた今度でいい、逃げるんだよぉ!」グイッ!

ロックス隊5「う、うおおぉぉぉ!?」ズリズリズリ!


脱聖国民「お、おぉ……!」フルフル…

脱聖国民「死を覚悟しましたが、やはり神は――」



ズドドドドドド!


アベルwithファフニール「――逃さんっ!」

ロックス隊6「」ヤダラケ

ロウル「いやー、面白いくらい刺さりましたね」

ロウル「まあ、事前に奇襲が来るとわかっていれば、いつも以上に大量の矢をお見舞いできて当然ですけど」

ロウル「どうします? アベルさん」

ロウル「どうにもこの爆弾兵士、さっきの挙動を見る限り爆発まで溜めがあります」

ロウル「私の矢ならその隙に魔力集中部をぶち抜けば、自爆を止められるみたいですけど……」

アベル「ああ、ありがとうロウル。やはりお前と一緒に来て正解だったよ」

ロウル「へへん、それほどでもありますかね!」ブンブンパタパタ!

アベル「だが――矢は自爆阻止の時だけでいい」

アベル「逃げ惑う弱者を追い、踏み躙って来た連中には――死ぬ前に少しはその気持ちをわからせてやる」ゴゴゴ…

ロウル(あー……アベルさんが久々に本気で怒ってますよ)

ロウル(まあ、私も大概この連中にはむかつきますけど)



脱聖国民「あの方達は……」

脱聖国民「やはり、あの方達にこそ神の御加護があり……そして奴らには、私の想像以上にはやく裁きが下りそうですね」


――

――


【どこかの茂み】


ロックス隊4「ひー……ひー……! た、隊長ぉ……どこですかぁ!?」

ロックス隊5「おいおい、いい加減話してくれ。なんだって俺達が逃げるんだ?」

ロックス隊5「俺達は、神の力を得たんだぜ? 負けるわけが……」

ロックス隊4「俺の目の前で、あいつはやられたんだよっ!」

ロックス隊4「ちっぱい万歳って飛び出して……それがあいつの最期の言葉だよ!」

ロックス隊4「叫んだ直後、全身に射抜かれたあげく、追い討ちでもう一発貰ってた!」

ロックス隊4「あの黒騎士と、側近の弓兵はやばい……! 隊長でも、確実に殺される……!」ガタガタ…

ロックス隊5「落ち着け! それはあいつが叫んだからだ。こうして茂みで息を潜めて……」

ロックス隊5「いつも通り、ガッと襲ってやればイチコロ――」


ガッ!


ロックス隊4「は……へ……?」ドサ…

キィィィィン!


――『銀狼の絶対援護』発動――

★『銀狼の絶対援護』★
敵が判定を無視した2劣勢以上を与えるスキルを使用した時、そのスキルを無効化し
さらに劣勢判定を相手に与える
また敵が回避、防御、回復行動スキルを発動した場合、次ターン敵に-30の補正をかける
自軍のスキルで敵の行動を防いでもこの効果は発動する


ロウル「種がわかれば、対処もできますよっ!」バシュッ!


ドスゥ!


ロックス隊4「」シーン…


ロックス隊5「な――!?」

ロウル「聞きましたかアベルさん。こいつらの隊長、どうも別行動しているみたいですよ」

アベル「……すまん、俺には聞こえなかったが、そうなのか?」

ロウル「はい。そしてこいつらはろくな情報も持っていないようなので、カイン様に差し出す必要もないかと」

アベル「……そうだな。いつまでもこんな連中に時間をかけすぎるのもよくないか」

ロウル「シアさんとエリスさん、パトラさんが一人ずつ。そして私がさっきと今二人射抜きましたから……」

アベル「部下はこいつで最後、だな。仕留めて隊長のロックスの捜索に戻るべきか」


ロックス隊5「な、舐めやがって……!」キィィィン!

ロックス隊5「不意打ちが効かないってんなら、正面から――」




アベル「――黒氷葬」


ガギイィィィン!


ロックス隊5「」パキパキ


ロックス隊5「」キィィィィン!


アベル「む?」

ロウル「ふむ……どうにも、生命活動が停止すると魔力が暴発する仕組みみたいですね」ギリギリ…

ロウル「これじゃあ、凍らせたり眠らせたりで防ぐというのは難しそうです、ねっ!」バシュッ!


ドス!


ロックス隊5「」ガシャン…


アベル「……生け捕りはほぼ不可能、か」

ロウル「こんな連中、生け捕りたくないですけどね」

アベル「魔法の仕組み等を調べるにしても、さっきロウルが仕留めた男とパトラが仕留めた男がいれば十分だ」

アベル「残るは、ロックスのみ……!」


――

※ロックス隊員が全滅しました

※ロウルが証拠の遺体を回収しました

※単独行動中のため、ロックスはこれを把握できません

――

特殊判定

↓1~2コンマ一桁

特殊判定結果

見敵必殺ボーナス

1アベル
コンマ15

アベルレベル:364+5+3(不撓不屈)=372

2ロウル
コンマ45

ロウルレベル:159+5=164

――


ロックス隊が全滅したところで今日はここまで……
まさか平成最後も偶数ゾロ狙撃をされるとは思いませんでした
まさかの1~6全員まともな勝負もできずに抹殺されるとは……

ロックスは多少は強いのですが……
コンマ荒ぶっているパトラと、彼女とスキルの噛み合うアーシャが防衛についているので勝ち目は薄いでしょう

元号変わっても引き続きよろしくお願い致します
……なのですが。それに伴う色々な雑事や追加の仕事も出てきたため、ちょっとGW中は更新不安定になるかもです

本日もありがとうございました!

こんばんはー
今日の夜に再開予定ですが、先に判定部分だけ投げておきます
結構大事かも?

――


【帝国・城塞への道】


ロックス「んっんー……」

ロックス「しけてんなぁ、帝国ってのは。いい女どころか見回りの兵もいねぇ」

ロックス「ま、俺があえてそういう道を選んだわけだが……」

馬「ヒィン……」

ロックス「ち……面倒な地形してやがるぜ。おら、気張れ! いざって時は逃げるんだからな?」

ロックス(王国と違って、地形そのものを防御に使ってるって感じだな)

ロックス(森や崖って騎馬兵泣かせではあるが……この辺りは通れねえこともねえ)

ロックス(――誰かが、騎馬でここを行き来してるって証拠だ。つまりこの寂れた道の先にも……確実に獲物はいる!)

ロックス(苦労した後は、極上の獲物が手に入るもんだからなぁ……)ジュルリ…

ロックス「……お?」

ロックス「あの城塞……よさげな雰囲気がするねぇ……!」

ロックス「おら、駆けろっ!」パァン!

馬「ヒィン!」ドドドド!



特殊判定
↓1コンマ二桁

あ……

ロックス遭遇判定・1

01~20:キアラ
21~40:アーシャ
41~60:フィーア
61~80:パトラ
81~95:アルフォート
96~00:マックス

ゾロ目:ノワール


コンマ80

61~80:パトラ

――

※おそらくゾロ目チケットの出番です(白目)

※夜に再開しますが、場合によっては救済も考えておきます

こんばんはー
それでは再開しますが……
数値計算したらパトラさん、奇跡的な粘り具合で吹き出しました

遭遇:パトラ

――

【アベルの城塞】


パトラ(……ロウルさんが出払っている今、私が警戒を強めないと)

パトラ(ロックス隊の前に、キアラ皇女達を晒したくはありません……)

パトラ(優しい彼女達に付け込んで、どのような汚い手を使うかわかったものではないですからね……)




ドドド…




パトラ「!!」

パトラ(今の音は……!)

パトラ(アベル皇子とファフニールのものではない……)

パトラ(マックスは城塞内、他に馬に乗りこの城塞まで来る人はいない……)

パトラ「っ、来ましたか……!」

パトラ「アーシャさん、敵襲の可能性ありです!」

アーシャ「!!」

パトラ「私が先に馬で様子を見て来ますので、アーシャさんは城塞防衛の用意を!」

アーシャ「し、しかし単騎で大丈夫ですか!?」

パトラ「単純な馬術の腕ならば私の方が上の筈。いざとなれば、ここまで退避します!」

アーシャ「……私も状況次第では、加勢に向かいます。お気をつけて!」

パトラ「ええ、アーシャさんも!」



……



――

――

【帝国・城塞付近】



ジャリ…

ロックス「……ん? 誰か来たか?」


※パトラとロックスに面識があるため、奇襲判定消滅


パトラ「……久しぶり、と言っておきましょうか」

ロックス「っ!? てめぇ、パトラか……!?」

パトラ「ええ。相変わらずみたいね、ロックス?」

ロックス「おいおい、なんだっててめぇが帝国に居やがるんだ?」

ロックス「まさかクラウスの奴、こんなところまで俺に追っ手を差し向けるたあなぁ……」

パトラ「……陛下への不敬。それを抜きにしても、あなたとあなたの部隊の行為は目に余る」

パトラ「――討伐の命、今ここで果たさせて貰うわよ」ジャキン!

ロックス「へ……相も変わらずクソ真面目な女だなぁ? 王国なんて、もう未来も見えねえってのによ?」

パトラ「確かに、窮地には立たされているでしょう。でも、陛下なら……必ずや良き時代を取り戻してくださる」

ロックス「はっ! そのクラウスが、俺らの良き時代にだんだんと邪魔をし始めたんだろうがっ!」

ロックス「前王はよかったよなぁ……何をしても許された。俺も、俺の雇い主だった貴族もだ」

ロックス「しっかりと王国にも貢献してやった。この剣で、聖国の兵士を何人も倒してきた」

ロックス「――男は殺し、女は喰う。ごく普通のことだ。どうしてこう自由に生きない?」

パトラ「……それは自由ではなく、無法です。以前は取り逃がしましたが……」スッ…

ロックス「逃がさねえ、ってか? ……なぁ、パトラ」

パトラ「何かしら?」



ロックス「――それは、こっちの台詞だぜぇ?」ゴォォ!



パトラ「っ!?」

ロックス「あんときゃ互角……いや、俺が少し押されていたか。だからこそ無様に逃げたもんだが……」

ロックス「――いつかてめえの鎧ひっぺがして、そのでけぇ乳にむしゃぶりついてやるって……」

ロックス「組み伏せて、誇りだなんだと煩い口を塞いで、前の穴も後ろの穴も塞いでやろうって……そう誓ったんだよ」

ロックス「あの頃の俺と一緒だと思うなよパトラ? 俺は――」


キイィィィィン!


パトラ「うっ!?」



ロックス「――神の力を授かったんだからなぁ!?」






――戦闘開始!!!

【アベル隊】

パトラ:レベル134
【スキル】
★『ゲイルスケグル』
戦闘時、常時補正+20
自軍の耐久値が減らされた次のターンの攻撃時、与える優勢を2にする
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

『誇りの剛槍』
攻撃状態時、補正+25

『信頼される将』
周囲に味方が存在する時、味方全体のレベルを+5
自身が一人で戦う時、自身のレベルを+10

『王国騎士の心得』
劣勢判定を受けた時、攻撃状態へ移行
さらに攻撃状態時補正+15の効果を得る

★『天竜穿』
戦闘時、敵に自身よりレベルが50以上高い者がいた場合
常時補正+30の効果を得る

★『ぺネトレイトアサルト』★
戦闘時、常時補正+25
優勢判定を防がれた場合、敵の使用したスキルの使用回数を2倍減らす

★『アクセルドライヴ』
攻撃状態時、補正+15
さらに一度だけ劣勢判定を回避する

★『雪辱の一撃』
二回まで発動可能。劣勢判定を受けた時、戦闘時常時補正+10の効果を得る
この効果は劣勢を防いでも発動する

VS


【聖国軍】

ロックス:レベル35
【スキル】

『魔狩りの煩悩騎士』
攻撃状態時、補正+10
敵が聖国兵であった場合、さらに補正+30
敵が女性であった場合は常時補正+20の効果も得る

『狡猾な凌辱者』
奇襲攻撃を行う際、奇襲成功率に常時+30の補正がかかる
奇襲成功時に相手の衣服を破壊し、女性であった場合は常時-25の補正を与える

『駆けまわる者』
騎乗戦闘中、自身の逃走判定に補正+10、相手の逃走判定に補正-10を与える
敗北判定時、負傷判定前に逃走判定を行う


★『ライトニングエッジ改』
戦闘時、常時補正+20。相手が帝国兵であった場合、さらに+20

★『聖王の神護・天』★
三すくみ不利を無効化し、戦闘時、基礎レベルを160増加させる
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を3にする
補正差が50以上であったとしても35まで軽減し戦闘を行う
敵を常時防御状態にし、常時-15の補正をかける
さらに敵に聖国関係者がいた場合、基礎レベル-100の補正をかける


★『???』★

★『???』

【状況:拮抗】

【防御状態】
パトラ:レベル134
※信頼される将により+10=144
『ゲイルスケグル』補正+20
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『天竜穿』補正+30
『槍騎将』補正+15
『聖王の神護・天』補正-15


VS

【攻撃状態】
ロックス:レベル35
残耐久:3
※聖王の神護により+160=195
『魔狩りの煩悩騎士』補正+30
『ライトニングエッジ改』補正+40

レベル差51…補正-50

※レベル差50を超えたため、パトラの『天竜穿』発動

スキル補正…+5

補正-45


コンマ95以上で優勢
コンマ94以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ02

――パトラ劣勢!



パトラ「ロックス、あなた、その力は……っ!?」

ロックス「ああ、そうさ! 俺は罪を犯したが……神は御赦しになられた!」

ロックス「それどころか、俺にこの素晴らしい力を与えてくださった!」

ロックス「もう、逃げ回る必要はねぇ!」バチバチ!

パトラ「くっ!?」

ロックス「おらあ!」ブオン!

パトラ「っ……あなたにはっ!」ヒラリ…

パトラ「あなたには、王国騎士としての誇りは微塵もないのですかっ!?」

パトラ「狼藉に飽き足らず、敵国に……王国を滅ぼしかけた相手に屈するなど!」

パトラ「――恥を知りなさいっ!」ズアッ!

ロックス「おっとお!」ヒラリ

馬「ヒィン!?」グサァ!

パトラ「なっ……馬を盾に!?」

ロックス「ははっ、この力があれば俺は負けねえ!」

ロックス「それにてめえを倒せば、こいつよりもよさそうな馬が手に入るからなぁ!」

パトラ「下衆がっ!」ブオン!

ロックス「うおっと!」ガキィン!

ロックス「へ……前よりも鋭い一撃だが――神の雷の前には無力っ!」バチバチ!

パトラ「っ!」


――『アクセルドライヴ』発動――

★『アクセルドライヴ』
攻撃状態時、補正+15
さらに一度だけ劣勢判定を回避する

――劣勢を回避


パトラ「あああぁぁぁぁっ!」ギュアッ!

ロックス「ぬっ!?」ギャリィン!

ロックス(野郎、俺の剣を弾きやがった……!? だが……!)

パトラ「くっ……」

パトラ(ロックスの腕前は、ほとんど変わっていない……)

パトラ(けれど、この天使の力……)

パトラ(それに光のせいで深く攻め込めない……どうしたら……!?)


救援特殊判定
↓1コンマ二桁

救援判定

30<50

※基準値を下回ったため、救援未到着。戦闘続行

――

――『雪辱の一撃』発動――

★『雪辱の一撃』
二回まで発動可能。劣勢判定を受けた時、戦闘時常時補正+10の効果を得る
この効果は劣勢を防いでも発動する

――戦況変化――


【状況:拮抗】

【防御状態】
パトラ:レベル134
※信頼される将により+10=144
『ゲイルスケグル』補正+20
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『天竜穿』補正+30
『槍騎将』補正+15
『雪辱の一撃』補正+10
『聖王の神護・天』補正-15


VS

【攻撃状態】
ロックス:レベル35
残耐久:3
※聖王の神護により+160=195
『魔狩りの煩悩騎士』補正+30
『ライトニングエッジ改』補正+40

レベル差51…補正-50

※レベル差50を超えたため、パトラの『天竜穿』発動

スキル補正…+15

補正-35


コンマ85以上で優勢
コンマ84以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ01


――パトラ劣勢!


ロックス「そらよぉ!」ブン!

パトラ「くっ……!」

パトラ(ロックスの身体……僅かだけれど浮いている……?)

パトラ(天使の力を、そのまま人の身に宿したということなの……!?)

パトラ「そんな、借り物の力なんかにっ……!」ビュオッ!

ロックス「はははは! 借りたんじゃあない! 授かったんだ!」

ロックス「つまりはもう……俺の力だっ!」グオッ!

パトラ「しまっ――!?」

ロックス「おらぁ! その澄ました顔、歪めてやんよパトラァ!」バチバチ!

パトラ「うっ――ぐううぅぅぅぅぅぅぅ!?」


シュゥゥゥゥ…


パトラ「っはぁ……はぁ……っ!」

パトラ「この、程度……! まだまだぁ……!」グッ…!

ロックス「ち……!」

ロックス「あんまりボロボロの身体の女は使う気にならねぇんだがなぁ……」

ロックス「立ち向かってくるなら、容赦はしねぇ!」

パトラ「っ……!」



――『雪辱の一撃』発動――


救援特殊判定
↓1コンマ二桁

救援判定・2

83>40

※基準値を上回ったため、救援到着!

――


ロックス「おら、墜ちろパトラッ!」グオッ!

パトラ「っ!」




アーシャ「――させませんよ!」バッ!

ロックス「なにっ!?」

アーシャ「しっ!」ビュン!

ロックス「ぐおっ!?」ガキィン!

パトラ「ア、アーシャさん!?」

アーシャ「遅くなってしまい、申し訳ありません……!」



ロックス「ほぉ……これはまた――いい女じゃねぇか?」ニタァ…



アーシャ「……なるほど、あれが」

パトラ「はい……アーシャさん、気をつけてください!」

パトラ「彼は聖国に寝返り、魔法で異常な強化がされています……!」

アーシャ「どうやら、そのようですね……」

アーシャ(天使と同等の力を宿した人間……)

アーシャ(だとすれば、倒した際にも同じことを……?)

パトラ「アーシャさん?」

アーシャ「……いえ、とにかくまずは相手を倒さなければなりませんね」ヒュッ!

パトラ「不甲斐ない姿をお見せしましたが……二人なら! アーシャさん、指示をお願いします!」ジャキン!

アーシャ「ええ!」


――戦況変化:アベル隊にアーシャが加わりました

【状況:劣勢】

【無双状態】
アベル隊:レベル167+134+10(信頼される将)=311
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ゲイルスケグル』補正+20
『誇りの剛槍』補正+25
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『天竜穿』補正+30
『アクセルドライヴ』補正+15
『槍騎将』補正+15
『雪辱の一撃』補正+20
『聖王の神護・天』補正-15


VS


【攻撃状態】
ロックス:レベル35
残耐久:3
※聖王の神護により+160=195
『魔狩りの煩悩騎士』補正+30
『ライトニングエッジ改』補正+40

レベル差116…補正+110

スキル補正…+135

※『聖王の神護・天』により、補正差を35まで軽減


コンマ15以上で優勢
コンマ14以下で劣勢

↓1コンマ二桁

あら……

アーシャの追加スキル

★『流麗なる剣技』
戦闘時、常時補正+20
劣勢判定を受けた時、一度だけ劣勢を回避し防御状態へ移行する

により、後一度だけ劣勢を無効化できますが、ゾロ目チケットを使いますか?
なおチケット(00)でも2劣勢、ロックスの耐久値は1残ります
↓1~3多数決

コンマ06

ゾロ目チケット使用!

コンマ00(ハイパークリティカル!)

※確定2優勢+戦闘後ボーナス

――

ロックス「いくら増えたところで、この力の前に敵うわけがねぇ!」グオッ!



アーシャ「っ……! パトラさん、下がって!」

パトラ「はいっ!」ダッ!

ロックス「おっと、逃がさねえぞぉ!?」ダッ!




アーシャ「……パトラさん! 今です! 右後方に槍をっ!」




パトラ「了解ですっ!」ズアッ!


ロックス「うぐおぉぉっ!?」ブシャァ!

ロックス「ぐっ……!?」バッ!

パトラ「っ……浅い……!」

ロックス「あぶねぇあぶねぇ……少し、油断し過ぎたか――」



アーシャ「――どこから攻撃が来るかわかれば、いくら目暗ましをしても無意味」

アーシャ「そして、突進に合わせて突き出された槍を無理にかわそうとすれば……」


ロックス「なっ!?」


ドスゥ!


アーシャ「回避先も予測は可能です……!」ギチィ…!

ロックス「がっ……ふ……!?」



【状況:拮抗】

【無双状態】
アベル隊:レベル167+134+10(信頼される将)=311
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ゲイルスケグル』補正+20
『誇りの剛槍』補正+25
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『天竜穿』補正+30
『アクセルドライヴ』補正+15
『槍騎将』補正+15
『雪辱の一撃』補正+20
『聖王の神護・天』補正-15


VS


【防御状態】
ロックス:レベル35
残耐久:1
※聖王の神護により+160=195
『魔狩りの煩悩騎士』補正+20
『ライトニングエッジ改』補正+40



レベル差116…補正+110

スキル補正…+145

※『聖王の神護・天』により、補正差を35まで軽減


コンマ15以上で優勢
コンマ14以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ23


――アベル隊優勢!



ロックス「や、やりやがったな……てめえらぁ……!?」ボタボタ…

ロックス(くそ……馬を、残しておけば……まだ、逃げられたかもしれねえのに……!)

ロックス(なんで、なんでだ……!? 俺は、これだけの力を得たんだぞ……!?)

ロックス「この力で……」

ロックス「この力で敗けるわけがねぇ! てめえらも、這いつくばらせて! あいつらと同じようにぃ……っ!」バッ!



アーシャ「パトラさん、そこの樹の陰へ!」

パトラ「ええ!」

ロックス「おらあああぁぁぁぁ!」ズバアア!


樹「……」ギチギチ…


ロックス「ぐっ……!? ぬ、ぬけねぇ……!?」ググ…!


パトラ「……あなたの剣技は以前と変わっていない」

パトラ「腕を維持するのも確かに大変ですけれど……強くもなっていない」

パトラ「激情にかられ闇雲に剣を振るえばどうなるか、少し考えればわかるわよね?」

アーシャ「人体に当たれば、雷の刃は高い殺傷性があるでしょう」

アーシャ「ですが、耐魔性の帝国樹は剣の使い手本人の力量も伴わなければ切り倒せない……」


ロックス「くそっ……くそおぉっ……!?」



パトラ「……ロックス。これで――終わりです!」グオッ!


ズドオォ!


ロックス「ぎ……がぁ……うそ、だっ……――」


パトラ「……」

アーシャ「……」

ロックス「――お、俺は神の力をおぉぉぉぉ……」ググッ…!


バキィン…


ロックス「ああ、あああぁぁぁぁ……!」


パトラ「まだ、息があるのね……」

アーシャ「けれど今の衝撃で剣も折れた。もう勝ち目は……」


ロックス「ま、まだだぁ……!」ボタボタ…

ロックス「神よ! 私に今一度――お慈悲を……!」ボタボタ…


キィィィィン!


アーシャ「っ!? この光は!?」


ロックス「は、はは……どうだぁ!? 俺は、やはり神に――」


ボコォ…! ゴポォ…!


ロックス「な……なんだごれはぁ゛!? お、おれ゛の身体があ゛ぁっ!?」ドロドロ…

パトラ「ロックス!?」

ロックス「か、身体が崩れ――」ギュオオオオオ……






――『自我崩壊』発動――
――『ライフバースト』――



★『自我崩壊』★
敗北判定時に発動
判定を無視し、貫通する必中の5劣勢を相手に与えたのち自身は死亡する
このスキルで相手を倒した場合、敵に確定で負傷判定を与える

★『ライフバースト』
負傷判定をさらに2増加させる



アーシャ「っ!?」

パトラ「っ!?」


特殊判定
↓1コンマ二桁

はい

あれぇ!?(白目)

これロストしてないかまさか

tyかパトラさん以前の天使兵の攻撃といい
ギリギリの戦いに身を投じすぎじゃないですかねえ

戦闘域周辺の周囲の騒ぎ

29<30
※基準値を下回ったため……

――

パトラ(こ、これは逃げようが……)

アーシャ(この魔力……アベル、ごめんなさい……)













――『叛逆の極射』発動――





ドバアァァン!



 ロ ッ ク ス 「」



バラバラ…



パトラ&アーシャ「「……え?」」





ノワール「……ふぅ。間一髪、といったところかしら?」チャキ!

パトラ「ノ、ノワール様!? どうしてここに……」

パトラ「いえ、まずはお礼が先ですね。ありがとうございました……」ヘタ…

アーシャ「ええ……今の魔力は、死を覚悟しました……」ヘタ…

ノワール「……パトラちゃんが飛び出した後に、アーシャちゃんまで慌てて飛び出すんだもの」

ノワール「キアラとフィーアも心配してたし……幸い人もいなさそうだから、私も出て来ちゃったの」

ノワール「どうやら、それで正解だったみたいね。本当によかった……」

ノワール「今の魔力……局所的な破壊という意味では、フローレン以上よ。聖王は何を企んでいるの……?」










上級天使兵1「……試作大雷火、不発!?」

上級天使兵2「黒き異教徒……異常、断罪不可能……」

上級天使兵1「……残骸回収不可。次善考案……」

上級天使兵2「……結論。他異教徒を断罪後、聖王へ報告」」


スゥ…

――

重傷&追加2を
アーシャの知識とゾロ目券によるボーナス発生で
重傷ってイメージなんだが

ってママあああああああああ

流石ノワールさんや!
ワイは最初から信じとったdr!

流石に防衛の準備は万全の筈
アルフォートと妹ズがいれば普通に勝てそうだが

戦闘コンマがいつぞやのアベルクラスに大惨事でゾロ目チケット使用になりましたが、
アーシャとパトラの負傷判定はライフバーストで相当シビアになっていたため、
各死亡回避にゾロ目チケット2枚飛ぶかと思っていましたが
まさか最後にしっかり低めの救済判定クリアしていくとはなぁ……

そもそもパトラさん、前の判定でゾロ目取ってないとロックスにあの場で補正値-50超えて完敗してその場でゾロ目チケット救済必須
次遭遇でフィーアかアーシャも危なかったこと考えるとむしろ被害が軽減されています

最後の大型爆弾が不発にされ、ロックス隊は全滅です
パトラ達の負傷が無くなったため、最終被害は以下の通りになります

・シアメンタル微小
・エリスの服
・ゾロ目チケット1枚(残り4)

……あれぇ?

最後に上級天使が残っていますが、これは以前の判定により自爆型ではないノーマル型です
これも判定により多少結果は変わると思うので、
特殊判定↓1コンマ二桁を先に


本日もありがとうございました!

乙です
いや本当かつてないほど心臓に悪かった
ゾロ目券は結果的にアーシャとパトラの強化になりそうだし
何だかんだで今回もコンマ神の掌って感じやねえ

何気に死亡判定時にゾロ目券は適用できるって
教えてくれたのは大きいな


>>407のコンマ出たとき多くの人が最悪の結果予想してた結果的に一番のお手柄コンマになったな

>>439
仮に>>407が高い数値出してたら
俺ら「よしよし何とか怪我の程度は軽そう」
からの「ママン来れないので改めて負傷判定入りまーす」「ファッ!?」
からの大惨事もありえたものな
つか考えてみれば負傷判定ならば2つ要求していたところだしねえ
本当GJですよ

こんばんはー
判定部分から、少しだけ再開します

――

コンマ56

56>50

※基準値を上回ったため???が上級天使と相対


――



ノワール「……」キョロキョロ…

ノワール(妙ね……魔力反応が消えた……?)

ノワール(退いてくれたならありがたいのだけれど……)

ノワール「パトラちゃん、大丈夫かしら?」

パトラ「あ、はい。このぐらいの傷ならば、問題ありません」

パトラ「申し訳ありません、本来であれば私が倒さねばならない相手だったのですが……」

パトラ「アーシャさんも、ありがとうございました」

アーシャ「いえ、私は何も。ノワールさんの援護がなければ、今頃……」

ノワール「私も、いつでも駆けつけてあれを撃てるわけではないわ」

ノワール「危ないと思ったら、逃げることも大事ですからね?」



パトラ(天使の力を得た人間……)

パトラ(同情の余地がない人でしたけれど、あんな最期を迎えることになるなんて……)

パトラ(やはり、私はまだまだ力不足。もっと強くなって、そして……)

アーシャ(覚悟は決めているはずだったのに……)

アーシャ(あの圧縮魔力を感じた時、私は確かに恐怖した)

アーシャ(もっと、アベルと一緒にいたい。まだ、死ぬわけには……!)


特殊判定
↓1コンマ二桁

ゾロ目チケット戦後ボーナス

コンマ02

パトラレベル:134+1=135

アーシャレベル:167+2=169


――



パトラ(少しは経験になったけれど……)

パトラ(まだ全然ね。アーシャさんがいなければ、上手く動けない……)

パトラ(これから、もしロックスと同じような敵が出てきたら、どう動くべきかしら?)


アーシャ(……どれだけ上手く立ち回れても、不利な状況を未然に防げても)

アーシャ(万が一はある。そして、あの魔力の爆発……)

アーシャ(魔法障壁、私も少しでも使えたら……)



ノワール「……伏兵はこの場にはもういないみたいね」

ノワール「パトラちゃんも怪我をしているし、一度城塞に戻りましょう」

ノワール「私もあまり外で大事は起こしたくないしね?」

アーシャ「わかりました。パトラさん、大丈夫?」

パトラ「ええ。他の隊員達も自爆する危険性がありますが、アベル皇子にはロウルさんがついています」

パトラ「きっと、ご無事に戻られることでしょう。大人しく、戻ります……」

パトラ(ああ、またアベル皇子とその母君にまでご迷惑を……)

パトラ(いつになれば、この恩を返すことができるのかしら?)


――

――


【帝国・城塞付近】



上級天使兵1「……異教徒の巣窟、発見」

上級天使兵2「これより断罪を開始する」




















アルフォート「……それ以上、進まないで貰おうか」ザッ…













上級天使兵「「!?」」

アルフォート「……霧散したが、一瞬感じた魔力は兄のものだった」

アルフォート「魔法に疎い私が、はっきりと断言できるほどの……」

アルフォート「私にもっと魔法の才があれば、お前達が兄の作品であると気が付けたのだろうか?」

アルフォート「私にもっと……神や兄に頼らずに動ける己の意志があれば、愚かな真似をしなくて済んだのだろうか?」

上級天使兵1「……聖王弟アルフォンスを認識。……どうすれば?」オロオロ

上級天使兵2「……聖国民の保護は断罪以上の優先事項。共に帰還すべきか?」

アルフォート「……」


アルフォート「……」スラッ…

アルフォート「……」ジャキン!


上級天使兵1「……」

上級天使兵2「……聖王弟の我らに対する抜刀を確認?」

上級天使兵「「……」」















上級天使兵「「――聖王弟を異教徒堕ちと認定」」

上級天使兵「「――断罪開始!!!」」ジャキィン!









アルフォート(……やはり、そうくるか)

アルフォート(神よ、どうかお許しを。そして、兄上……)





――戦闘開始!!!

【帝国軍】


聖将アルフォンス:レベル171


VS


【聖国軍】


上級天使兵:レベル140×2


――『断罪の一閃』発動――

『断罪の一閃』
攻撃状態時、補正+15
さらに聖王シュタイナーがおらず敵の人数が自軍より多い時、
自軍の合計値に自身のレベル×(敵軍人数-1)を加算する

171+171×(2‐1)=342

【攻撃状態】

帝国軍:レベル342
『断罪の一閃』補正+15
『機を窺う者』補正+10


VS

【攻撃状態】

聖国軍:レベル280
『断罪の使徒』補正+10
『ライトニングエッジ』補正+15


レベル差62…補正+60

※特殊状況下のため三すくみ判定無

スキル補正±0

※補正値が50を超えたため、確定勝利

――



上級天使兵1「……異教徒を匿う者も、異教徒なり」ジャキン!

上級天使兵2「裁きの光雷を……!」ジャキン!




アルフォート(……雷の、魔力の刃)

アルフォート「――兄上。私にこの聖雷の銀剣を用意してくださったのも、ただ異教徒の断罪のためなのですか?」

アルフォート「同じ、雷の刃……」

アルフォート「……」

アルフォート「――迷いは捨てねば」

アルフォート「今、私が為すべきことは……せめてもの贖罪のみ!」グッ!






アルフォート「いかな天使と言えど、――斬り伏せるっ!」ブオン!






上級天使兵1「!?」ザシュゥ!

上級天使兵2「!?」ズバァ!



上級天使兵「「せ、聖王に……報告、を……」」ボシュゥゥゥゥ…





――勝利!!!








アルフォート「……」

アルフォート(自爆をする型ではなかった、か)

アルフォート(これで、もし本当に天使が神の兵だとすれば、私は神への反逆者)

アルフォート(兄の人形であれば……兄への反逆者。つまりは聖国への反逆者か)

アルフォート(……私は、聖国は……)

アルフォート(神と聖王、それを近づけ過ぎていたのかもしれないな……)



ガサッ…



アルフォート「む!?」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

???との遭遇


85>70


※基準値を超えたため……


――




アルフォート「まだ、いたか!」ジャキン!




バッ!




アルフォンス隊1「ま、待ってくださいアルフォンス様!」リョウテアゲ




アルフォート「お、お前は!?」


アルフォンス隊2「私達もいます!」ガサァ!

アルフォンス隊3「アルフォンス様、ご無事でなによりです……!」ガサァ!

アルフォンス隊4「だから言っただろう! アルフォンス様が、帝国軍なんかに負けるわけがないと!」ガサァ!

アルフォンス隊5「し、しかし……今、アルフォンス様は天使様を真っ二つにされたような……?」ガサァ!


アルフォート「お前達……私を、追ってきたというのか……?」

アルフォート「……いや、当然か。お前達に相談もせずに、単騎で飛び出すなどという無謀な真似をしたのだから」

アルフォート「だが、元気そうでなによりだ」

アルフォンス隊1「アルフォンス様が消息を絶たれてから、帝国の山林に身を潜めていたのですが……」

アルフォンス隊2「万一、アルフォンス様が討たれていた場合、帝国は当然それを知っているものと思い調べてみれば」

アルフォンス隊3「驚いたことに、市民も兵も聖国の将兵の侵入は許していないと言うではありませんか」

アルフォンス隊4「てっきり、アルフォンス様が潜み、機を窺っているものだと思っていたのですが」

アルフォンス隊5「現れた天使様の後を追ってみれば、アルフォンス様とはお会いできたものの……」

アルフォート「……私が天使と交戦し、出るに出られなかった、と」

アルフォンス隊「「はい……」」

アルフォート「……」フゥー…

アルフォート「――お前達。冷製に、落ち着いて、よく私の話を聞いてくれ」



……


――

――





アルフォンス隊「「そ、そんなまさか……!」」


アルフォート「信じられない、と思う気持ちはよくわかる」

アルフォート「だが、実際に私も、エカチェリーナも生きている」

アルフォート「そして天使は兄、聖王シュタイナーの人形であり……」

アルフォート「さらには自爆機能をつけて送り込み、貧民街にまで竜を送り込んだ」

アルフォンス隊「「……」」

アルフォート「……私の言葉を信じるか、それとも聖王の言葉を信じるか」

アルフォート「それはお前達の自由だ。私を、異教徒に堕ちた愚か者と断罪することも構わない」

アルフォンス隊1「……いえ。私達は、聖国の民である前にアルフォンス様の部下です」

アルフォンス隊2「確かに、にわかには信じがたいですが……」

アルフォンス隊3「聖王様の行動が事実だとすれば……我々としても流石に軽視はできません」

アルフォンス隊4「アルフォンス様もお悩みになられたのでしょう。ですが答えを導き出せたのであれば……」

アルフォンス隊5「我々も、どこまでもアルフォンス様にお供致しますよ」

アルフォート「……すまない、な」

アルフォンス隊1「いえ、そんな!」

アルフォート「しかし、私もエカチェリーナも今は大きく動けない」

アルフォート「動けたとして、このようにアベル皇子の城塞の援護が精一杯だ」

アルフォート「それでも構わないならば、アベル皇子には私から話を通しておこう」

アルフォンス隊「「はい!」」

アルフォンス隊2「アルフォンス様の知略に剣技、そして我々の魔法が加わればどんな困難も突破できます!」

アルフォンス隊3「帝国皇子に、その力を見せつけてやりますよ!」


※アルフォンス隊がアルフォートと合流しました

※城塞の結界、防衛力が強化されました。

※救援判定の判定値が緩和されました

※後日、小イベントが発生します

――



一発でアルフォートが部下と合流できた辺りで、今日はここまで
長かった大奇襲も、これで一段落です
再び幕間後、聖国の奇襲判定、そしてそこからさらに判定発生になるかと思います

ただ、次の幕間はとりあえず前スレ1000の妹ズ夢を考えているのですが、なかなか難産です
時間がかかってしまう、出来上がってもこれじゃない感がしても、どうかご容赦願います
多分、投下できるとしたらフィーアが先かなぁ……?

本日もありがとうございました!

フィーアの場合
ノワールママンによるアベル隊メンバーへの
対アベル(意味深)を色々教授しているところを
偶然通りかかり出歯亀(ママン気付くも敢えて続行)
からの脳内ピンク色になって夢の中でうんぬんかんぬんとか
何かイベント絡まなくても普通にこんな幕間ありそうな

仮に『妹組とその相手役が同じ夢を見た』のパターンだと
フィーア:アベル兄様のことは大好きだけどあんなはしたない夢見ちゃうなんてうああああ(頭抱えてベッドにゴロゴロ)
キアラ:何方が相手かは分からなかったけどあんなはしたない夢見てしまうなんてうああああ(フィーアと同じ)
アベル:流石のアベルでも(夢とはいえ)妹に手を出したら自己嫌悪に陥りそう
マックス:童貞だししばらくキアラへの煩悩にブーストかかりそう
ここまでは幻視した

こんばんはー……
すみませんだいぶ間が空いてしまいました

アルフォート隊のイベントが残っていますが、先に幕間フィーア部分だけ投下しておきます
例によって内容には期待をせずに

――幕間8『妹皇女は想人の夢を見るか?』――


【帝国・アベルの城塞】



キアラ「……よし」キョロキョロ

フィーア「異常なしです!」ビシッ!




フィーア「……と、兄様や姉様の真似事をしてみても」

キアラ「この城塞も今では、十分な防衛力を備えちゃったからね……」

フィーア「見回りの意味がありません……」ガクン…

フィーア「しかしまさか、アベル兄様達が全員出払われてしまうなんて思いもしませんでした」

キアラ「仕方がないよ。この前の事件でどうしても警戒はしちゃうし……」

キアラ「カイン兄様やアドルラン兄様も、兵士の方を交えて対策を考えているみたいだし」

フィーア「同行してもお役に立てない以上、お留守番ですが見回りの必要性は薄く、かといって城塞内で出来ることも限られます……」

フィーア「姉様と鍛錬! と言いたいところですが」

キアラ「やっぱりちゃんと見てくれる人がいないと危ないよね、私達の場合……」←高威力

フィーア「はい……」←最速

キアラ「……今日は大人しく、お部屋で戦術書でも読もうか?」

フィーア「うっ……寝ちゃわないよう、尽力しますっ!」


キィン…


キアラ「っ!? 王国の転移陣に反応!?」

フィーア「ま、まさかまた王国に何かあったんですか!?」

キアラ「行こう、フィーアちゃん!」タタタ!

フィーア「はい!」タタタ!



――

――

……



王国兵「も、申し訳ありません……ただのお届け物です……」

キアラ「い、いえ。大事でなくてなによりです……」ゼェゼェ…

フィーア「私達が勘違いしちゃっただけですので……」ゼェゼェ…

王国兵「あれ以来、王国は陛下の下で徐々にですが復興していますよ」

王国兵「とはいえまだまだ色々と問題が山積みで……」

王国兵「そんな中で、あのロックス隊の討伐もアベル皇子達が奮戦してくれたそうじゃないですか」

王国兵「本当に色々と申し訳ない限りです。本来であれば王国産の優れた装備や兵力でお礼をしたいのですが……」

キアラ「……聖国の動きはどんどん苛烈になっています。王国も、防衛のために兵力や装備は大切ですよね?」

王国兵「仰る通りです。リーナ様達の防衛結界で天使の転移は防げるかもしれませんが、奪われた竜などの脅威を考えると……」

王国兵「兵力も財力も減った今の状況下では、ギリギリであるというのが正直なところなのです」

フィーア「いえいえ、お気になさらず!」

王国兵「本当に、申し訳ありません。しかし、陛下もスカーレット将軍も何も報いれないのは気が治まらないとのことでして」

王国兵「つまらないものですが――食糧と、娯楽品のお届けとなります。少しでもあなた方の心が休まれば幸いです」パカッ!

フィーア「わぁ!?」

キアラ「こ、こんなに沢山……本当によろしいのですか?」

王国兵「ええ。何と言いますか……腐った貴族連中がいなくなったおかげか、こういった物はかなり余裕があります」

王国兵「……我々にできることは今はこれが精一杯ですが、アベル皇子達のご武運を王国一同願っております」

王国兵「それでは、私はこれにて失礼させて頂きますっ!」バッ!


シュイン!


――

……



キアラ「よいしょ、と……」トサ…

フィーア「ふぅ。食糧の保管はこれで大丈夫ですね!」

キアラ「うん。こんなに沢山……ちょっと申し訳ないかも?」

フィーア「ですが、折角のご厚意です。クラウス様とスカーレット将軍のお気持ちはありがたく頂きましょう!」

フィーア「……それにしても、この娯楽品の書籍は……」パカッ…

キアラ「戦術書じゃなくて……絵本や小説みたいだね」パラ…






キアラ「―――っ!?///」ボッ!


ドサッ…


フィーア「ね、姉様!? 一体何を――あ」



『愛欲小話集・初 ~著・レディ・スカーレット』



フィーア「お、大人の……レディーの読み物ですか……!?///」

キアラ「……か、官能小説っていうものなのかな……」ドキドキ…

フィーア「こ、これが……ローズさんがいつも捨てちゃう……///」ドキドキ…

キアラ「……///」ドキドキ…

フィーア「……///」ドキドキ…

キアラ「…………せ、折角頂いたんだし……///」ドキドキ…

フィーア「……今日の過ごし方も、悩んでいましたし……///」ドキドキ…



妹ズ「「――ちょ、ちょっとだけ読んじゃおうかな……///」」





――

――



【城塞・皇女の私室】



キアラ「……///」ペラ…


『――そう言うと……の上に覆い被さる』

『小柄な身体には不釣り合いな程に成長した乳房が押し潰されるが、そこに不快感はなかった』

『「……あんな母親のことなど気にするな。嫌な記憶などすぐに、忘れさせてやる」』


キアラ「……///」ボイン!

キアラ(な、なんだかこのお話の子……私にちょっと、似てるかも……?)




フィーア「……///」ペラ…


『「――私は、兄様以外の男の人なんて嫌ですっ!」』

『「……あまり、兄を困らせるな」』

『「俺はお前の兄である前に、一人の男なのだからな……?」』


フィーア「……///」ペラ…

フィーア(……騎士のお兄さんと、それを慕う妹さんのお話……)




妹ズ「「~~~~ッ!?///」」プシュー…




キアラ「きょ、今日はここまでにしようかな///」パタン!

フィーア「そ、そうですね!///」パタン!


キアラ(こ、これが……///)

フィーア(ちょ、ちょっと早すぎた気もします……///)



――顔を赤らめながら、皇女二人は本を棚へとしまう――


――そして、強い刺激を受けたその日の夜のこと……――



――
―――
――――




「ん、んぅ……?」


軽く瞼のあたりをこすりながら、フィーアは起き上がる。
いつの間に眠ってしまったのか。
どうにも記憶が曖昧だが、窓の外を見れば夜の帳が下りきっている。

横を見れば、姉が穏やかな寝息をたてていた。
しかし自分はどうだろうか。早めに寝てしまった影響か、またすぐに寝付くことはできそうにない。

(目が冴えてしまいました……姉様はもうお休みのようですし……)




(……少し、お散歩でもしましょう)




僅かばかりに思案し、フィーアはそっとその場を抜け出す。
こういった時、自分の才らしい無音行動は便利だと感じる。
ほとんど意識せずとも、深夜のお散歩も誰にも迷惑をかけることがないのだから。

部屋を出れば、暗い城塞の道。
正面から出れば流石に扉の開閉音がみんなの安眠を妨げるだろう。
梯子を使い、上から外へと飛び出すべきだ。

静かに、無駄なく動く。
そうしてあっという間に目的の場所までもうすぐだという位置まできて。

(あれ……?)

思わず、足を止めてしまう。
城塞内には多数の部屋が用意されているが、そのうちの一つの部屋の戸が僅かに開いていた。

(あそこはアベル兄様のお部屋ですよね……?)

そしてその場所は、敬愛してやまない兄の部屋だった。
彼が自分の部屋を施錠もせずに出かけるとは考えにくい。
そうなると考えられるのは――侵入者?


「……!」


気がつけば、最速で駆けだしていた。
兄の力を疑うことはないが、万が一と言うこともあるのだ。
護身用の短剣すら持ってこなかったのは軽率だったか。
自分に剣を教えてくれた師ならば、いつでも短剣の一本や二本は持っていそうだ。
まだまだ甘いと思いながらも、もう引き返すこともできない。
戦えないならば、せめて注意を引きつける立ち回りだけでもこなさなければ。



フィーアは意を決して、兄の部屋へと滑り込んだ。



――





「……」


ゆっくりと、静かに安堵の溜息を漏らす。
改めてみれば、なんのことはない。侵入者など誰もいない。
ソファの上では兄が静かな寝息をたて、卓上ではランプが淡い光を放ったまま。
どうにも兄も自分と同じで、寝る気が無いのにいつの間にか寝落ちてしまったらしい。

(アベル兄様も、やはりお疲れなのですね……)

無理もないだろう。
聖国との戦いを一任され、かつ父である皇帝には秘密裏にしていることがいくつもある。
肉体的にも精神的にも疲弊して当然。部隊を率いる長としても隙を見せることは許されない。

(兄様……)

それでも、もっと甘えたい。遊んで欲しいと思ってしまう自分はなんと我儘なのだろうか?
あまつさえ、結婚して欲しいなどとまで考えていたなんて。

それはもう、叶わぬ願い。
兄には相応しい人が見つかったのだから。
血は繋がっていないが、自分と同じ金色の髪の姉のように慕い頼れる少女が。
それに実の姉から教わった、母親が違えど父親が同じである以上結婚はできないという現実。
生まれてくる子供にも影響が出てくるかもしれないとまで言われてしまったら、流石に二の足を踏んでしまう。

それでも。

結婚できないからといって、決して兄を嫌いになったわけではない。
むしろ前以上に好きになったとさえ言える存在が、これだけ間近で無防備な姿を晒している。

「……」

小さくフィーアは喉を鳴らす。
いけないとは思いつつも、これくらいならまだ大丈夫なのではないか。
子供心に、悪戯のような感情が芽生え始めてしまう。
兄も、姉も。誰もが優しい。一度限りならば、悪戯も許してくれるかもしれない。

「……兄様……」

優しさを免罪符にしているようで嫌だが、フィーアは徐々に吸い込まれていく。
こんな感情を持ってしまったのは、あの本を読んでしまったからだろうか?
考えたところで、もう身体は言うことを聞かなくなっていた。









「―――っ……」







音も鳴らぬほど。
触れるか触れないか、しかし確かにその瞬間。





兄妹の唇は重なり合った。







「……~~っ!?」



自分が何をしたのか。
僅かとはいえ確かに触れ合った唇の感触に、フィーアの顔は一気に朱に染まる。
今の一瞬だけで、これほどとは。
もし。
もしこれよりも先の行為をすれば――自分はどうなってしまうのだろうか?
幼いが故に尽きることの無い好奇の炎は、心中でより猛り狂い始める。

(――だ、駄目です……っ!)

しかしそれを、年齢に不相応な強い精神力で捻じ伏せて蓋をする。
興味はある。それを否定することはできない。
踏み止まろうと思えるのはひとえに、兄以外の大切な人達もいるからだ。
これ以上は悪戯で済まされない。これ以上は戻れなくなる。


「……」


フィーアはそっとその場を退き――













「――夜這いとは。いけない子だな、フィーア」







「に、にい――っ!?」



――どこか愉しげなアベルの声が静かに響いた後。
フィーアは逃げる間も無く、その小さな身体をしっかりと抱きすくめられた。
気配を断絶させる才があるとはいえ、それは存在まで消す様な魔法ではない。
そしてこうしてしっかりと触れられてしまっていては、逃げ出すことも叶わない。
心身共に強いフィーアも、今や見た目通りの無力な少女に成り果てる。

「ご、ごめんなさい……」

起こしてしまったこと、行き過ぎた悪戯のこと。
二つの意味の謝罪をしつつ、身体はこの状況を僅かばかりに喜んでしまっている。
なんて逞しく、そして安心できる腕なのだろうかと。
もう少しだけこのままでいたい、と。


「――その程度で、満足なのか?」

「え――?」


そんな思いを知ってか知らずか、アベルが再び口を開く。
僅かに、舌先を覗かせて。




「に、にいさ――んむうっ!?」


――次の瞬間には、フィーアの唇は奪われていた。
それも、先程のような生易しいものではない。
深く深く、舌が入り込んでくる。
知識はあれど、実践したことは何一つない。
初めての、そして突然の刺激に頭の整理が追いつかない。


「ん、んふぅぅ……!? ん、くぅ……!?」


想像していた口づけよりも遥かに凄まじいそれは、思考の整理を許さない。
くぐもった声を漏らし続け、急速に刻み付けられていく快楽に踊らされ続ける。


「っぁ……にい様……ぁ……」


しばらくして、ようやく口が解放される。
どうして?
その一言が口から出てくることはなかった。

口腔を好き勝手にされている最中に、僅かに感じた奇妙な感覚。
そして気がつかなかったが、卓の上には深緋色の液体が入った瓶がある。
兄がそれを口に軽く含み、再び深い口付けをしてきた時に、ようやくそれの正体がわかった。


(これ……お酒……)


じくりと頭の奥底まで染み渡るような感覚。
以前の祝い日に飲んだものよりも、より強いものなのだろうか。


(兄様、も……酔っぱらって……?)

(だ、めだ……私も、頭がなんかふわふわする……)


――兄も自分も、酒には強い筈では?


一瞬だけ湧き起こる疑問。


「ん、んきゅ……!」


しかしその疑問も、舌を絡め取られ口内を蹂躙されればあっという間に溶け去っていく。
強い酒の力か。それとも兄に求められているというありえない筈の幸福感からか。
どちらにせよ、抗えない。もうこの酔いから覚めることはできそうにもない。


「ぁ……にいさまぁ……――もっとぉ……」


天衣無縫の少女は、ゆっくりと染め上げられていく、堕ちていく。
引き抜かれた舌を追い縋り、はしたなく舌を差し出して前へと詰め寄る。


もう、止まれない。



――




「あ……」


アベルの手が、するりとフィーアの服を脱がせる。
姉のキアラと比べて圧倒的に物足りないその場所が、夜の空気に晒されていく。

「その……兄様……」

「フィーア……」

「ん……っ……!?」


一言で言ってしまえば、未成熟。
女としての魅力を宿し切れていない、不完全な身体。
そんな身体であっても、兄は薄く笑みを浮かべながら優しく撫でる。

「綺麗だぞ、フィーア……」

一切の穢れを知らない、白く小さな天使の裸体。
滑らかな肌を擦ってやり、申し訳程度の曲線を描く胸へと手が伸ばされる。
揉むということもまだできないそこは、しかし桜色の点がぷくりと恥ずかしげに主張をしていた。


「はっ……ぁぁっ……!?」


指先でゆっくりと圧し潰せば、小さいながらに押し返してくる。
爪先で弾けば、兄妹揃って聞いたこともないような熱っぽい声が漏れる。

(な、なに……今の……?)

ぴりぴりとした痺れるような、くすぐったいような感覚。
兄の手で初めて与えられた感覚に、フィーアはその全身を小さく震わせる。
これでも一般的な知識は備えているつもりの彼女も、理解ができない。
頭の知識に、身体が追いついていない。
そして何より――兄がそういった技巧に特に優れているということを、知らない。

「ん、はぁ……っ! ふ……ぁぁっ……!」

「……」

兄は口を開かない。
ただゆっくりと優しく、妹の柔らかな身体を撫で続ける。
頬を撫で、背を撫で、腹を撫で、尻を撫で、脚を撫で。
胸に限らず、幼いその肢体全てを緩やかに刺激していく。

「あ……ふ……ぅ……にい、さま……」

決して大きくは無い刺激。それでもフィーアは兄の手が這う度に悶えた。
くすぐったい、しかしそれだけではない何か。
これが、大人の……淑女の夜の営みなのか。

姉妹揃って背伸びをし、どれだけの作法を習おうと、男女の教本に手を出そうと。
大人びた下着を着けてみても、王国の官能本を読もうとも。
所詮は付け焼刃。大人である兄の手にかかれば、見せかけの大人の仮面はすぐに砕け散る。

(きもち、いいよぉ……)

兄の逞しさをいつも以上に感じながら、気がつけばいつの間にかまた舌を差し出していた。
そうすればすぐに応えはあり、ぐちゅりぐちゅりと深く絡み合う。

――兄妹なのに。もうアベル兄様にはお相手がいるのに

理性が、激しく警鐘を鳴らす。
それでも、子供にはあまりにも抗いがたい大人の情愛がそれを塗り潰してしまう。

――お酒で酔っちゃったんだから、仕方がない

――もっと、気持ちよく……



――



「にい、さま……もっと、もっとぉ……」

「あぁ……」


頭ではわかっている。これは禁忌であると。
それでもやはり、自分にとって一番大切な男の人はこの兄であり。
そんな兄から、たとえ酔った勢いにしろ求められているのだ。
発育が遅い見た目幼い身体とはいえ――紛れも無く女であることは間違いない。

焦がれた逞しい男に愛され、女の本能が悦ばないわけがないだろう。

「あ、ああぁぁ……っ!?」

口づけと羽が撫でるかの如き軽い愛撫だけでフィーアの身体は火照り、目覚めていた。
小さな小さな胸の先端は先程よりも浮き上がっている。
まるで身体の目覚めに合わせて頭をもたげた新芽のように。

「ふふ、まだ子供だと思っていたが……なかなか艶っぽい声じゃないかフィーア?」

「やあぁ……そ、そんなことは……っあ!?」

否定の声をあげようとすれば、芽吹いたばかりのそこを摘まれる。
指の腹で転がされ、さらには吸いつかれて。
とっくに処理しきれなくなっている快楽の波が、ひたすらに襲い来る。


「や、だめ、にいさま、これ、だめですっ……っひあ、あ、あ~~~~ッ!?」


軽く歯を立てられた瞬間、とうとう耐えきれずに身体が大きく跳ねる。
今まで以上に経験したことのない、甘く痺れるような感覚。
だがそれでも、責めが緩むことは無い。

「敏感だな……それなら、こっちを触ればどうなる?」

「ふ、ぁ……ぁ、にいさ、ま……そこはぁ……!?」


脇腹付近を撫ぜていた手が、ゆるゆると腰を経由してそこに辿りつく。
一切の毛も生えていない、滑らかな下腹部。
その下の隠されてもいない小さな割れ目の周囲の感触をぷにぷにと楽しんだかと思えば、
ついにはその中心部にゆっくりと指が沈められていく。


「に、にい――っ!?」


そこは、誰の侵入も許したことが無い幼い聖域。
自分で弄るということもしたことがないフィーアにとっては、これも初めての感覚だ。


「くく……、気持ちよかったか? フィーア」


笑みを浮かべる兄に対して、返事がされることはなかった。
貞淑さとはかけはなれた、涙と涎を零しながら蕩けた顔で荒い息が繰り返されるばかり。
しかしアベルの指先を締め付けるそこからは、とろりとした液体が零れだしていた。
言葉は無くとも、なによりも雄弁に物語る証拠だ。





「にぃ……さまぁ……!」


恥ずかしげに、しかし初めての快楽に酔ったような表情で熱い息が吐き出される。
あどけなく明るい妹の、初めて目にする女の顔。
それに気を良くしたのか、縋る声に応えるかのように兄の行為も激しさを増していく。

片手で寄せ上げた胸を愛撫してやりながら、もう一方の手でぬめりを帯びた割れ目に再度指が入り込む。
胸以上に未成熟、きゅうきゅうと締め付けてくるその中でゆっくりと指が折り曲げられる。

「ん、ふぅぅ……!? ふああぁぁっ!?」

「すごいなフィーア、こんなに……」

たったそれだけの行為でも、フィーアには未曾有の快楽となる。
びくりと身体を過敏に反応させながら、もはや声を我慢することもできず、ただただ兄にしがみつくことしかできない。

(やだ、こんな声、兄様に……!)

はしたない。そう思えどももうどうにもならない。妹皇女の知識では、どうしたらいいのかわからない。
胸まわりは緩やかに柔らかい快感が。
対して聖域には激しく強烈な快感が。
種類の異なる快感に挟み込まれ、どんどんどんどん堕ちていく。

「んっ、あっ、ふくぅ……っ!」

自分が自分でなくなってしまうような、そんな恐ろしささえ含んだ快感。
しっかりしなければと思う中、フィーアは既に快楽の濁流に飲み込まれていた。

自分の中で蠢く兄の指。
それが引き抜かれようとすれば、無意識のうちに咥えこもうとしていた。
そしてより深くに挿れようと――自ら腰をくねらせ始めていた。

「あっ……はぁ……っ! ど、うして……!? とまらない、止まらないよぉ……!」

ぽろぽろと涙を零しながら、しかし口元には薄っすらと笑みを浮かべて兄に縋る。
お互いが動けば動くほどに、得られる快感はよりその強さを増していく。
頭が否定しても、身体はこれを喜んで受け入れてしまう。




「あ、あぁぁ……っ! きもち、いい……気持ちいいよ兄様ぁぁぁっ!!?」




やがて、仰け反りながらフィーアはとうとう初めて達してしまう。
頭を白く染め上げてしまうような一際強い快楽に、フィーアは口をぱくぱくとさせながら遅れてそれを実感する。


(イ、イッちゃったんだ……私、兄様の指で……)


大きく消耗したような、しかし経験したことの無い充足感もある。
きっと今の自分の顔はさぞだらしのないものになっているだろうと思いながら……

(兄様……)

とろりと新たな蜜を零しながら、フィーアは兄の姿を見つめる。
見れば、ぬめった人差し指と中指を見せつける様に舐めあげていた。
あれが、自分の中に挿いっていた指。
そして自分の身体から溢れた、雌の蜜。

「~~~ッ!」

細められた兄の目に見つめられた瞬間、フィーアはさらにその顔を紅く熱くさせるしかなかった。


――


兄妹でこんなことを。
これ以上ない恥ずかしい、はしたない姿を敬愛する兄に見せてしまった。
エリス姉様に申し訳が立たない。
色々な感情がごちゃ混ぜになり、ずうっと乱れたままの思考では何も考えられない。

しかし、笑みを浮かべるアベルの顔以上に。
フィーアの視線はそんな兄の下腹部へと移っていた。

大きく怒張した、強き雄の証が服越しでも見てとれたのだ。


(あ、あれが、アベル兄様の……)


「――どうしたフィーア? そんなに物欲しそうな顔をして」

「!?」


――そんな顔はしていません
言い返そうと思えば、できたはずだ。



「――嬉しいよ。俺ももう、我慢ができそうになかったからな」



だが、どこか熱の籠った兄のその言葉を聞いてしまい。
そして同時に晒されたそれを直接目にしてしまった瞬間、フィーアは言葉を失った。
身体の奥底が熱を持ち、新たな蜜が垂れてきたその事実にも気がつくことはない。


「フィーア……」

「に、兄様……」


ぎしりと、兄が覆い被さるように迫ってくる。
これから、どうなるのか。それは想像に容易い。
しかし、その場から動くことはできないでいた。
濃紫の眼に見つめられ、恥ずかしいという感情と――確かな情欲の炎が揺らめく。
ここから先は本当に後戻りできない。わかっているわかっているのに。


「あ、あの、兄様……灯りを、どうか……」


やっと絞り出せた言葉は、拒否や静止のものではなかった。


「ああ、わかったよ」


兄が小さく笑い灯りを消せば、妹も小さな笑みを返していた。
それは誰にも見られることのない笑み。




灯りを失い漆黒の世界となった部屋で、背徳の兄妹が重なり合う



――




「あ、ああっ……ぐ、く、ぁぁ……!?」

「フィーア……っ!」


小さな割れ目に、不釣り合いな肉棒があてがわれる。
明らかに早すぎる行為であると、蜜を垂らしながらも激しく押し返してくるが、
兄妹は抱き合い、身体を押し付け合う。

「ふぅー……っ、ふぅー……っ!」

ゆっくりと、ゆっくりと先端が押し込まれていく。
合間合間で肉芽も押し潰すようにしてやれば、幼い秘肉はひくついて収縮を繰り返す。
少し開けば、その隙に奥へ。
じりじりと、もどかしさすら感じる速度で打ち込まれる熱杭。

同じ年の少女よりも小柄であるフィーアには、比喩ではなく身を穿つ杭だ。
それでも、大きな瞳から零れ落ちる涙は苦痛からくるものではなかった。

(兄様、姉様、ローズさん……私は……)

大好きな兄と、いよいよ一つになるのだという大きな幸福の感情
そして欲望に負けてしまい、謝るべき人達への後悔の感情

どちらの感情が、より大きな割合を占めているのだろうか。


「――フィー、アッ……!」





「っあ――――っぅ――!!!」





やがて、ぎちりと全てが打ち込まれた。
激痛といって差し支えの無い痛みがフィーアを襲うが、耐えきれないものではない。
そして痛みを考えるよりも先に、その裏にある快感が広がってくる。


「ひ、あぁ……あっ! ふっ……アベル、にいさ……ふぅぅぅぅ、んんんっ……!!」

「ぐ……フィーア、フィーアッ……!!」


突かれながら、ぽっこりと膨らんでしまった腹が優しく撫でられる。
奥の奥まで抉られて中と外から擦られる感覚に、もう兄の名を呼びきることもできない。
兄も兄で、これ以上ないきつい妹の膣内の圧にすぐ吐き出してしまわないように食いしばって。


「……――っ!」

「フィーア……!」


きつくお互いを抱きしめあい、離すまいとする。
そしてより一層奥底――子宮までこじ開けられた瞬間、フィーアの頭は完全に真っ白になった。


「にいさま――」


身体の底に感じた熱の正体は――



……


――――
―――
――




フィーア「―――はっ!?」ガバッ!

フィーア「あ、あれ……?」キョロキョロ…



キアラ「ど、どうしたのフィーアちゃん!?」ワタワタ…



フィーア「キアラ、姉様……? アベル兄様は……」

キアラ「アベル兄様? もう起きて見回りに行ってると思うけど……」

フィーア「そ、そうですか……」

フィーア(ゆ……夢、だったの……?)

フィーア「……」

フィーア「……あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!///」ゴロゴロゴロゴロ!

キアラ「フィ、フィーアちゃん!? 本当に大丈夫!?」ワタワタ!

フィーア「あああぁぁぁぁ……駄目です駄目です、こんなのレディーじゃないですー!!!///」ゴロゴロゴロゴロ!

フィーア(うぅ、はしたない……/// あの本を読んじゃったせいなのかな……)

フィーア(兄様を夢の中で汚してしまうなんて……)

フィーア「……」ゴロゴロ…

フィーア「……」ソッ…

フィーア(……ぬ、濡れちゃっています……これが……///)

キアラ「フィーアちゃん……?」

フィーア「だ、大丈夫です! 大丈夫じゃないけど大丈夫です!」

フィーア「ちょ、ちょっと――怖い夢を見てしまって。寝汗をかいてお布団を濡らしてしまったみたいです……」

キアラ「あ、そうなんだ……」





キアラ「――じ、実は私もなんだ。一緒に、お洗濯する?」

フィーア「え? は、はい! お願いします姉様!」












キアラ(フィーアちゃんに、気がつかれて……ないよね?)

キアラ(――あんな、はしたない夢を見ちゃうだなんて……)




――

フィーア部分だけですが、以上となります。キアラ部分はまた後日に
夢、ということで一部ぼかしつつ現実と違う点もいれてと考えていましたが、たまらなく難しい……

少々GWの負の遺産に忙殺されており、今しばらく更新が不安定になるかもしれません
ただ本編も進めて行かないと私の記憶力が怪しいので、キアラをスタックしつつ本編をちょろちょろ再開するかも?

長いこと間をあけてしまい申し訳ありません
ご期待にそえていないかもしれませんが、今後ともよろしくお願いいたします

こんばんはー
激しく遅くなってしまったため、判定一回分の場所まで投下していきます

――イベント『ロックス隊戦後……』――

……



アベル「……そうか、母上が」

パトラ「はい。私とアーシャさんで応戦したのですが……」

アーシャ「……迂闊でした。まさか、あれほどの規模の魔力を暴発させるなんて」

ノワール「聖王シュタイナー……行動理念はともかく、実力者であることは間違いないでしょう」

ノワール「私もいつも動けるわけではありません。なんとかあの魔力の爆発を、あなた達で防ぐ手段は考えておいた方がいいわね」

ロウル「以前、ノワール様に伝授して頂いた射法に改良を加えたもので、部下はこうやってなんとかなりましたけど……」ドサッ


ロックス隊「」


アベル「原理がこいつと同じと考えると……」ズルズル…


中級天使「」カチコチ


アベル「現状ではロウルかルーシェしか、止めようがないか?」

エリス「ルーシェさんのお話では、縛って封じるにも限度があるようです」

エリス「一応『複数の防御手段』で耐えきれないこともありませんけど……」

アベル「万が一があるからな。可能ならば自爆の阻止が一番だ。……流石に、そう何度も見たい光景ではないだろうからな」

シア「…………はい」

ロウル「私も全力を尽くします。けど、流石にこんな異常な戦法をとられ続けたらたまったもんじゃないですねぇ……」

マックス「……こいつらだって、腐ってはいたけど一応人間だ。それを、こんな……」

パトラ「ええ……」

アベル「元は、相当な罪人だったようだな。まぁ、シアとエリスの話を聞けばよくわかったが」

パトラ「陛下が討伐命令を出すくらいですから。そして問題なのは……ここまででなくとも、似た王国兵は多数存在したということです」

アーシャ「……全く同じ戦法がとられる危険性も、あるわね」

アーシャ「カイン様の結界はあくまで転移してくる天使を防ぐ為の物。こういう手段をとられると……」

ロウル「不幸中の幸いだったのは、こいつらそのものの練度は低かった点ですかね」

アベル「……逆に言えば、そんな連中ですらエリスに傷を負わせかけ、パトラとアーシャは命が危ないところだったんだ」

一同「「……」」

アベル「今回の件、キアラ達には?」

パトラ「襲われたことは伝えましたが、流石に自爆は伏せています」

アーシャ「あまりにも耐え難い事実と光景ですからね……」

パトラ「……フィーアさんなら、耐えてしまいそうですけど」

ノワール「キアラも、ああ見えて強い子ですよ?」

アベル「精神的に耐えきれても、逆にそれが危ない。あの子達の性格上、俺達の助けになろうと躍起になりかねん」

ロウル「あー……魔力障壁があるキアラ様はともかく、逃げ場全体を爆破してくる自爆とフィーア様は相性が悪いですしね」

アベル「そういうことだ。できれば、俺達でなんとか対抗したいところだが……」

ロウル「やっぱり、私の出番のようですね! 任せてくださいよアベルさん、怪しい奴はみんな打ち抜いてみせますから!」ビシッ!

アベル「頼りにはしているが、ロウル。お前も無茶はし過ぎないでくれよ……?」

ロウル「も、もちろんですよ!」

アーシャ「……とりあえず、この自爆兵士に関してはロウルちゃんを軸に作戦を考える必要があります」

アーシャ「そして……」チラリ…



アルフォート「……」

アルフォート隊「「……」」セイザ



アーシャ「聖王への報告目的で上級天使が見張りについていた事実」

アーシャ「そしてそれを迅速に処理してくださったアルフォートさんと、その部隊の皆さんのお話も聞く必要があるでしょう」




――

――



アベル「……とりあえず、楽にしてくれていいぞ?」

アルフォート隊「いえ、アルフォンス様が捕虜と言う立場であれば、我らもそれに倣うべきで……」

アベル「気にするな。しかしアルフォート……よかったのか? 天使は……」

アルフォート「……私は、私の意思で動いただけだ。兄ではなく、私の意思でな……」

アルフォート「部下には既にアベル皇子達のことは伝えてある。皆、優秀な魔導騎士だ」

アルフォート「この城塞の守りを固めるには、うってつけの人材と言えるだろう」

アベル「ふむ……」

アベル「王国への支援部隊はすでに聖国の三部隊、そしてリーナとマークス神父がいるからな」

アベル「少しは、こちらにも残しておいた方が得策か。すまないが、頼めるだろうか?」

アルフォート隊「かしこまりました。しかし……よろしいのですか?」

アベル「何がだ?」

アルフォート隊「我々はアルフォンス様の部下。つまりは聖国の上級兵です」

アルフォート隊「異教徒を断罪するために、懐に潜り込んだと……」

アベル「それはないな」

アベル「確かに、聖国にとって王国や帝国は異教徒……相容れない存在の巣窟かもしれない」

アベル「どの国も互いの領地を奪い合ってきたのだ。長年の軋轢もあるだろう」

アベル「しかし、少なくとも……シアは平和的で、優しい娘だ」

シア「アベルさん……」

アベル「リーナも、マークス神父も、アルフォートも……癖はあるが、聖王の思考に染まりきってはいなかった」

アルフォート「……私は、気がつくのが遅すぎたがな」

アベル「本当に聖王の配下で異教徒の断罪を優先するならば、有無を言わずアルフォートを裏切り者と処断しようとするだろうしな」

アルフォート隊「……そう、ですか……」


アルフォート隊「……確かに、我々は他国に対してあまりいい感情は持っていません」

アルフォート隊「ですが……アルフォンス様のお話、そして先程の自爆兵のお話……」

アルフォート隊「それを聞いてしまっては、流石に我が国こそが正義であるなどとはとても言えませんよ」

シア「……それどころか、三国で一番堕ちているとすら言えますよ~」

アルフォート「……そうだな。思えば、シアの部隊がいきなり前線に送られたのも……」

シア「……聖王様や上層部の人は、お話したがる私が、邪魔だったんですかね~……」ショボン…

アベル「……」ナデナデ

シア「んっ……ふぅ……っ……あんまり、ですよぉ……!」ポロポロ…

アベル「……シア。聖国の思惑など気にするな。少なくとも俺達は、お前のその優しさに幾度も救われている」ナデナデ

シア「っ、ありがとう、ございます……アベルさん……っ」ギュゥ…






ノワール「あらあら……」ジー…




シア「はわぁっ!?///」バッ!

シア「す、すみません泣いちゃったりして~!? も、もう大丈夫ですよ~!?///」ズザザ!

アベル「あ、ああ。俺こそ軽率だったな……」



アルフォート隊(ううむ、国の垣根を越えた光景を実演するとはアベル皇子、恐るべし!)



ロウル「でも実際、シアさんは勿論聖国の皆さんにはお世話になっていますからね」

ロウル「というより……改めてみると、アベルさんが聖国のまともな人を引き抜き過ぎているんじゃないですかね?」

アベル「何っ!?」ガーン!

アルフォート「……否定はできんな。リーナを筆頭に、ここにいるのは特に信心深い者達ばかりだ」

アルフォート「私のせいでもあるが、こうして我が隊まで結果的に引き抜いたとなると……」



一同「「……」」




アーシャ「……今、聖王シュタイナーを抑えられそうな人って……聖国に残っているんですか?」


アルフォート隊「え、えっと……」

アベル「……今いる者の中で、最後に聖国の姿を見たのはお前達だ。どうか、話して欲しい」

アルフォート隊「……」



特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

今の聖国内情、どうなってるの?

1聖国民の反発

35-15(聖王の神託)<50

=20(シュタイナー様がいれば、聖国は安泰だ!)

※基準値を下回った為、聖王に反感を持つ市民は極少数かつ異端扱い


2聖国上層部

48<50

※基準値を下回ったため、穏健派は次々駆逐されているようです……

――

短いですが、今日はここまで
なんとかまた以前の更新ペースに戻していきたいところです
まあ元からゆっくりだったけど、着実に聖国との全面戦争近づいてますし……
コンマがアベルサイドとシュタイナーサイドで激しく殴りあっている状態です

キアラパートはもう少々お待ちください
そして多分、次はパトラとも一線越えるんですよねぇ……
どういう流れにするべきか、こちらも今から考えておきます

本日もありがとうございました!

こんばんはー
ちょっとだけ再開というか、またミスをみつけたのでそちらの補填判定を……
あと確かにノワールへの報告も行っていなかったので、こちらもイベント扱いで挟むことにします

――


アルフォート隊「……当たり前、といえば当たり前なのですが」

アルフォート隊「神の声を聞ける聖王様に対して――国民の信頼は絶大と言えるでしょう」

アベル「やはり、か……」

アルフォート「……兄は、聖国内だけで見れば本当に穏やかであり、慈愛に満ちているからな」

ロウル「本性というか、敵に対してはこれですけどねぇ……」

アルフォート隊「はい……だからこそ、我々もアルフォンス様のお話は衝撃的でした」

アーシャ「ある意味、帝国に似ているかもしれませんね……」

アーシャ「強くなければ許されない帝国に、唯一神を信じなければ許されない聖国……」

マックス「クラウス様の前の政治も、金がなければ許されない王国って感じだったからなぁ……」

パトラ「どこの国も、決して完璧とは言えないわね……。それぞれに、利点もあるのでしょうが」

シア「で、でも! 聖国には少数ですが私と同じような考えの人も~……」

アルフォート隊「そ、それが……」

アルフォート隊「アルフォンス様は将としても優れたお方ですが、政でも大きな影響を持っていました」

アルフォート隊「しかし、あの日行方不明になられてから……過激派筆頭のマラート司教がこれ見よがしに強行策を打ち立てて……」

アルフォート「……あの司教ならば、今の兄とも波長があうだろうな」

シア「…………あの人が、ですか~……」

シア「……もう、聖国は……」

アルフォート「……まだだ。まだ、リーナがいる」

アルフォート隊「そ、そうですよ!」

アルフォート隊「驚きましたが、アルフォンス様だけでなく、エカチェリーナ様までご存命という事実は聖国の民は知りません」

アルフォート隊「それに、各隊の兵も全員無事となればかなりの人数になります」

アルフォート隊「我ら全員で帝国と聖国の実情を訴えれば『国民は耳を傾ける』可能性が高いですよ!」

アベル「肝心のシュタイナーは怪しいがな。しかしリーナとの約束もある以上、聖国の民はどうにかしなければな」

ロウル「以前ここで脱国者の方にも会いましたし、この問題は結構明るいかもしれませんね」





――

――



……


リーナ「今、戻りましたわ」

マークス「王国の防護結界も、より強力なものにはしたが……油断はできないだろうね」

アベル「すまないな、二人とも」

リーナ「いえ、兄の度重なる暴挙に対してこれでは全然報いれていませんわ……」

マークス「とりあえず、件のロックス隊についてはクラウス王に報告をしておいた」

リーナ「相変わらずお忙しそうでしたが、後日アベル宛にお礼を送ってくださるそうですわ」

アベル「それはありがたいな。やはり俺もクラウス王にお会いすべきだったか……」

マックス「気をつけた方がいいですよ? アベル皇子、スカーレット将軍に狙われかけてましたし……」

パトラ「あの人の行動は、予測できませんからね……」

アベル「そ、そうか……」

リーナ「とにかく、私達が王国に用意できる結界は着実に強化されていますの」

リーナ「兄の戦法を見る限り、標的は帝国に絞っていると見て間違いありませんわ」

マークス「仮に王国が攻められたとして、我が隊の皆が抑え込んでくれるだろう」

マークス「その間に、アベル君達が転移陣から飛べば救援は十分に間に合う筈だよ」

アルフォート「問題はやはり、ロックス隊と同類の兵士だが……」

パトラ「いえ、逆にそれは防ぎやすいでしょう」

マックス「クラウス様が、主だった悪徳騎士や腐敗貴族のリストを正規騎士団に回してますからね」

マックス「のこのこ戻ってきても当然警戒しますし、王城の重装騎士団の護りは硬いですよ!」エヘン!

アベル「そうなると、当面は自分達の今後を考えるべきか……」

アベル「しかし、すぐに妙案が出るわけでもない。今日のところは休み、また後日対策を考えるとしよう」

アベル「……色々あったが、皆の協力に改めて感謝する。アルフォート隊の者達にも、すぐに部屋を手配しよう」

アルフォート隊「ありがとうございます!」


――

――


シア「……」

シア(アベルさん……)

シア(アベルさんなら、今のおかしくなってしまった聖国も正せるのでしょうか……?)

シア(……ううん、違う)

シア(私も、一緒に頑張らないと。あの頃の、本当に穏やかで平和だった時を……もう一度取り戻すために)



アーシャ「……」

アーシャ(ロックス隊と同じ存在が仮に生み出されたとして)

アーシャ(聖国の皆さんの話をまとめる限り、聖王シュタイナーは自国の民には絶対的な庇護を与えている)

アーシャ(つまり、聖国の兵士を爆弾にする可能性は低い筈)

アーシャ(クラウス様との繋がりがある以上、正規の王国兵は城塞の転移陣から現れる筈)

アーシャ(……やはり、貧民街経由でやってくる王国兵には警戒が必要ですね)

アーシャ(ロウルちゃんにばかり負担はかけられない。私も、もっと頑張らないと……)




※以前のアーシャVSシアの際、双方がゾロ目を出した際の補正を割振り忘れていました(白目)

※ロックス隊戦時に影響はなかったとはいえ、こちらのミスなので追加ボーナス

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

……偶数ゾロ目って、出現率5パーセントの認識であってますよね?

どうなってるの?(吐血)

ボーナスや補填時にゾロや高コンマはやめてってあれ程……!

追加強化判定


※コンマ60以上でコンマ合計分レベルアップ


コンマ66>60

シアレベル:187+20(00ボーナス)+10(ゾロ目ボーナス)+10(ゾロ目ボーナス)
= 2 2 7

+偶数ゾロ目のため★スキル獲得+統合強化発生

※エリスに続きシアのスキルが最大強化状態となりました

※今後偶数ゾロ目を出された場合、エリスの鏡反掌のように追加スキル作成の必要性が出てきました(白目)



コンマ97>60

アーシャレベル:167+10(ゾロ目ボーナス)+9+7
=193

――


アーシャ(……守りつつ攻められる、逆に攻めつつ守れるような……)ウーン…

アーシャ(地道に、あらゆる策を考えるしかなさ……そう……?)チラ…


シア「……」ポヤー…

シア(でも、さっきアベルさんになでなでして貰えたの、嬉しかったですね~……)

シア(最近は本当に、アベルさんと一緒にいるのが何よりも……)

シア(……エリスさんの言っていた、アベルさんを想えば強くなれるって、こういうことなんですかね~?)


アーシャ(シアさんが、嬉しそうにしながら魔力を垂れ流している……!?)




――

――


――追加特殊イベント『お母さんへの報告』――





……

【帝国・???】


ノワール「みんな、集まってくれてどうもありがとう」


アベル「母上、一体これは……」


エリス「……」ドキドキ

アーシャ「……」ドキドキ

ロウル「……」ドキドキ

シア「……」ドキドキ

パトラ「……」ドキドキ


ノワール「……キアラとフィーアは、呼んでいませんね?」

アベル「え、ええ。城塞で留守番という形になっていますが……」

ロウル「お二人には話せない……血生臭い話ということでしょうか?」

アーシャ「やはり、ロックス隊の件ですか……」

パトラ「確かに、重要な案件ですね」

エリス「また、ノワール様の技を伝授して頂けるのでしょうか?」

シア「わ、私も少し興味があります~」

ノワール「二人に話せない内容、といった意味では間違っていませんね」

アベル「?」

ノワール「では……」








ノワール「――シアちゃん?」






シア「!?!?」ビックゥ!


一同「!?」

ノワール「あなた……アベルに撫でられて嬉しそうな顔をしていたけれども……」

シア「そ、それは~……」ダラダラ…

ノワール「そしてアベル?」

アベル「は、はい!?」

ノワール「あなたのあの時の手つきも――普通、とは言えませんでしたよね?」

アベル「え゛!?」







ノワール「――正直に答えなさい、アベル?」







ノワール「……あなた、シアちゃんに……いえ」








ノワール「――ここにいる子達、どれだけに手を出したのですか?」






アベル(は、母上ぇぇぇぇぇぇぇぇ!?)ダラダラ!



※正直に5人中4人に手を出したことを話しますか?

↓1~3多数決

正直に……

――

ノワール「……」ジー…

アベル「そ、その……」チラリ…


エリス「……///」コクン

アーシャ「……///」コクン

ロウル「……///」コクン

シア「……///」コクン

パトラ「?」



アベル(俺は後でパトラに槍で串刺しにされるかもしれん……)

アベル(しかしここで虚偽の言葉を述べれば、エリス達を傷つけると同時に母上に八つ裂きにされかねん……)



アベル「そ、その……」

アベル「よ、四人に……///」


ノワール「あ、あらあら……流石に母も予想外ですよ」

エリス「ア、アベル様は悪くないんです! そもそも私が……!」バッ!

アーシャ「何を言っているのエリスちゃん! あなたは悪くないの!」バッ!

ロウル「そうですよ! 横恋慕しちゃった私達の方が不味いですって!」バッ!

シア「さ、三人はずっとアベルさんと一緒でしたし、一番悪いのは私です~!」バッ!










パトラ「…………ん????」



ノワール「あら? そうなるとパトラちゃんは……」

アベル「て、手出ししておりませんっ!?」ブンブン!

ノワール「……4人も手を出しているのです。いずれ手を出す気はあったのですか?」ジトー…

アベル「い、いえ!?」






パトラ「……」

パトラ「…………」

パトラ「………………」



特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

パトラ決壊

パトラ純愛願望度65-5×4(一線越え人数)<52

※基準値を超えたため……


――


パトラ「……か……」ポツリ…


一同「「!?」」




パトラ「――どうしてなんですか、アベル皇子っ!!!」クワッ!


アベル「パ、パトラ!?」


パトラ「あ、あなたは……!」

パトラ「あなたは、王国の腐った貴族とは違う……!」

パトラ「真面目で高潔で、誇りと信念、そして優しさを持った人だと思っていたのに……っ!」グッ…

アベル「っ……」

パトラ「そ、そんなあなただから、私は……!」

アベル「す、すまない。申し開きのしようも無いが――」











パトラ「私は――あなたに触れてはならないと思っていたのに……っ!」







アベル「――ん?」

パトラ「こ、こんな……こんな性にだらしのない人だったなんてっ!」ポカポカ!

アベル「パ、パトラ!?」

パトラ「これじゃあ一人我慢していた私が馬鹿みたいじゃないですかっ!?」クワッ!

パトラ「と、言うより皆さんも酷いですよ!?」グルリ

パトラ「なんですか4人って!? みんなでアベル皇子を囲んでとびかかっているんですかっ!?」

エリス「い、いえ、そんなすごいことは……///」

シア「わ、私はむしろ飛びかかられたいといいますか~……///」

アーシャ「わ、私はペットだから……/// 後ろから獣のように……///」

ロウル「そ、それよりパトラさん、その反応……///」

パトラ「っ、ええ、私だってアベル皇子によからぬ感情を抱いてしまっていますよ!///」

パトラ「仕方がないでしょう!? 国も、私も助けて頂いて……!」

パトラ「でも、アベル皇子は帝国の皇子で、私は王国の将で、没落貴族で……!」

パトラ「抱いてはいけない想いだと思っていたのに……!」

パトラ「こ、こんな開放的な事実を聞かされたら……!」





パトラ「もう――抑えきれなくなっちゃうじゃないですかぁ……」ポロポロ…





ノワール「あらあらまあまあ……」


アベル(どうしてこうなった)


ノワール「……」

ノワール「……パトラちゃんの話も大事だけれど、アーシャちゃん――ペットって何かしら?」

アーシャ「あ」

ノワール「……アベル、ちょっとこのまま詳しい話を」

アベル「」


――

決壊&色々お母さんにばれたあたりで今日はここまで
うん、キアラとダブルでますます大変なことになったな(白目)

まあそれ以上に、偶数ゾロをこれでもかエリス並にぶち込んでくるシアに驚きですが……
一応、皇帝や聖王と同じく初期のころのメンバーにもExスキル(没スキル)があると言えばあるのですが
もしかしたら最悪これを引っ張り出すことになるのかなぁ……

本日もありがとうございました!

こんばんはー
更新が不安定になって申し訳ないです……
報告会からちょろっと再開です
最後の自由安価までいければいいなぁ

――


アベル「……」セイザ

アーシャ「……」セイザ

ノワール「アベル?」

アベル「は、はい!」

ノワール「確かにあなたには……そういったことを記した手帳を渡しました」

ノワール「あの人の子なら、夜が強いということも不思議ではないでしょう」

ノワール「ですけど……あれは、あくまで自衛の手段の一つとして渡したのですよ?」

ノワール「皇族であるあなたを、身体を使って籠絡しようとする女が現れた時……」

ノワール「逆に相手を屈服させることができるように。まだ子供だったあなたには早すぎるとわかった上で記したのですよ?」

アベル「はい……」

アベル(うう……色々な意味で消えてしまいたい……)

ノワール「それがなんですか! ペットって……アベル、あなたアーシャちゃんに何をしたのですか!?」

アベル「そ、それは……」

アーシャ「ち、違うんです! わ、私がアベルにお願いを……!」

ノワール「……え?」

アーシャ「その、私……元々は家の都合もありまして、下心を持ってアベルに近づいたんです……」

アーシャ「地位はあっても、決して誇れる家ではありませんでした。姉も私も、皇族と繋がりを持つために……」

アーシャ「でも、アベルは冷酷な皇子を振舞う中で、静かに燃えていて……とても、憧れて。彼の力になりたい……そしてペットになりたいなって」

ノワール「……待ってください、どうしてそうなるのですか」

アーシャ「だ、だって……アベル、演技のために時々凄く冷たい目をするんですけど――それを見ると凄くぞくぞくしちゃうんですよ」

シア「わかります~。普段が優しいから、余計に何かこう……たまらないです~」

ノワール「シアちゃん!?」




パトラ(あぁ……以前アーシャさんが言っていた、誇れる貴族じゃないというのはそういう……)

パトラ(……)

パトラ(ペット……う~ん……)

ノワール「……とりあえず、信じがたいですけど、アーシャちゃんの性癖がペットであると」

アーシャ「はい。あ、でも最近はシアさんの言う雌奴隷も悪くないかなって思っています」




ノワール「――アベル?」ヒュオォォォ…



アベル「」ガタガタ!

シア「ま、待ってください~! これも、アベルさんは悪くないんです~!」

シア「そ、そう! 私の性癖が雌奴隷なんです~!///」

ノワール「っ!?」

シア(……大元は、私を辱めたアベルさんとそもそもの発端のカインさんのせいですけれど~……)

シア「で、でも私もアーシャさんのペットもいいな~って思っていますよ~?」

シア「アベルさんにナデナデされるの、気持ちいいです~……」ポヤー

ノワール「…………アベル?」

アベル「はい!?」

ノワール「確かに、しっかり愛するならば複数人に手を出してもいいと、それに近いことは言ったとは思います」

ノワール「でも……流石にこれは予想外ですよ……」ガクリ

アベル「俺だって最初に聞かされた時は仰天しましたよ……」

アベル「ですが――俺はエリスだけでなく、彼女達も愛しています」

アベル「だからこそ……彼女達が望む形の愛を伝えるべきだと。そう思い……少々過激に責めました」

アベル「母上の仰りたいことは、よくわかりますが……」

ノワール「い、いえ……一番大切な部分がわかっていれば良いのです」

ノワール「二人とも、こんな息子だけれども、本当にいいのですね?」

アーシャ「は、はい///」

シア「勿論です~///」





アーシャ&シア((でも、お義母さんに性癖を暴露することになったのはちょっと……///))



パトラ(望む、愛の形……ですか……)

――



ノワール「……わかりました。アベルは私の知識を悪用したわけでも、道を踏み外したわけでもないと」

アーシャ「そ、その通りです!」

ノワール「じゃあ……次に、エリスちゃん?」

エリス「は、はい!」

ノワール「先程の話と、以前のアベルの話を合わせれば……あなたが真っ先にアベルに手を出されたのですね?」

エリス「……は、はい///」

エリス「でも、正しくは違います」

ノワール「?」

エリス「……私は、不安だったんです。この国が平和になった時……どうなるかって」

エリス「アーシャさんもロウルさんも、シアさんも……みんな、戦うこと以外でアベル様を支えられる。私だけ、傍にいられないって……」

エリス「それでも、アベル様と一緒にいたくて……ある日、我慢できずに想いを吐き出してしまって」

エリス「アベル様は、そんな私を受け入れてくれて、そのまま……///」

ノワール「そうでしたか……」

ロウル「エリスさん、そんな悩みを……」

アーシャ「ふふ、でも今ならもう大丈夫ですよね? あれだけ料理の勉強もして上達して、もう戦いだけではないのだから」

シア「そうですよ~。むしろ私ももっとアベルさんのお傍にいられるように頑張らないと~」

ノワール「……我が子が、こんなにも愛されていると思うと……涙腺が緩んでしまいますね……」ウッ…

ノワール「エリスちゃんは、性癖も普通のようですし……」

シア(あ、ああ~……)

アーシャ(覚悟はしていましたけど、普通ではないという烙印を押されましたか……)

エリス「え、えっと……」



※生クリームプレイって普通なの?

※生クリームの件を伝えますか?

↓1~3多数決


生クリームは普通なんです!

――



エリス「そうですね……私もちょっとお二人の趣味を理解するには時間がかかりそうですけど……」

アーシャ「うぐぅ……」

シア「うぅ……でも、確かにエリスさんは普通にアベルさんに愛された方が――」






エリス「――この前は、アベル様と私の身体に生クリームを塗って舐め合って///」




一同「「!?」」


アベル「エリスっ!?///」


ノワール「……」

ロウル「……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

シア:雌奴隷願望
アーシャ:ペット願望
エリス:純愛(ただし生クリームprpr)
ロウル:純愛(ただし耳と尻尾堕ち済)
キアラ:貞淑だしまだ大丈夫(どんな夢見たかにもよるけど)
フィーア:近親願望

これでパトラにも変な性癖盛られたらどうなるのかな(白目)

まぁゾロ出てないし>>1が目立った反応してないから大惨事では無さそう

特殊判定結果

生クリームペロペロ抵抗

1ノワール

17(……あの人に似たようなことをされたことは黙っておきましょう)<50

2ロウル

31(舐め合う……それもいいですね!)<50

※基準値を下回ったため、セーフ&ロウル興味持ち


――



ノワール「……ま、まあペットや雌奴隷よりは普通なのかしら?」

ロウル「で、ですね。むしろなんだか興味をそそられる内容です」

ロウル「その……エリスさんさえよろしければ、内容をちょっと……///」パタパタ…

エリス「は、恥ずかしいですけれど、いいですよ///」

アーシャ「待ってロウルちゃん! あなたはどちらかといえばこちら側じゃないの!?」

シア「前は、ちょっと興味を持ってくれたじゃないですか~!」

ロウル(せ、性の世界って奥深いですね……///)

ロウル(でも、やっぱり私は普通にアベルさんに愛して貰いたいというか……)





ロウル(舐めながら嗅ぐって――2倍の速度でアベルさんを堪能できそうでいいですねぇ……///)パタパタ…





アベル(……あの反応、ロウルも気に入ったのか)

アベル(この中だと、ロウルはしっかり普通に愛してやれたと思っていたんだが……)

パトラ「……」

パトラ「アベル皇子……」

アベル「な、なんだ!?」ビク!

パトラ「アベル皇子は……普通ではないことがお好きなのですか?」

アベル「そ、そんなことはないぞ!?」アセアセ

パトラ「そう、ですか……」



ノワール「……今の反応を見る限り、ロウルちゃんも普通寄り……」

ロウル(そういえば、アベルさんの匂いを嗅ぐのって皆さん的にはどうなんでしょう?)

ロウル(ちょっと気になりますけど、ノワール様に変に思われても不味いです)

ロウル(賢い私は、ここは伏せておきますよ……)

本人の預かり知らぬところで着々とパパンにネタが増えていく

――


ノワール「……大体、わかりました」

ノワール「少々耳を疑う発言もありましたけど……」

ノワール「アベルを想ってくれているということは伝わりました」

ノワール「……本当に、ありがとう」

ノワール「アベル? 彼女達の想い、無碍にしてはなりませんよ?」

アベル「もちろん、わかっています」

ノワール「でも、彼女達に溺れてしまうのも駄目ですよ?」

ノワール「聖王シュタイナーの考えは、私にもわかりません」

ノワール「ギルバートがあなたに一任した以上……あなたが勝つか、死ぬまであの人は動かない」

ノワール「節度を持って、良識と常識の中で、愛を深め合うのですよ?」

アベル「それも、心得ています」



パトラ(4人との関係、半数以上がちょっと普通じゃない……常識と良識ってなんでしたっけ……?)


ノワール(……とはいえ)

ノワール(この子達の技量ってどのくらいなのかしら?)

ノワール(ギルバートが満足してくれたくらいだから、私の技量は問題なかったとは思うけど……)

ノワール(それにパトラちゃんも……)

ノワール(うーん……)

特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

黒妃による、正しい性の教え(技術)

69>60

※基準値を超えたため、伝授決定

――


ノワール(でも確か、アーシャちゃんとエリスちゃんは夜の知識が壊滅していた筈)

ノワール(あれからアベルが教えた可能性もあるけれど、不安は残るわ……)

ノワール(どうあれ愛し合う仲になったのならば――正しい知識を身に着けて欲しい)

ノワール(……捨てられた女のお節介だけれど、それでもこの子達には……)


ノワール「……よし」

アベル「母上?」

ノワール「……アベル、ちょっとの間だけ眠ってね?」トン…

アベル「っ――!?」クラ…

トサ…


一同「「!?」」

ノワール「……流石に、息子の前でこんな内容を話すのは恥ずかしいもの。許して下さいね?」

ノワール「さて……あなた達? ここまで来たのですから、隠さずに行きましょう」

一同「「……」」ドキドキ

ノワール「……性癖は置いておくとして――知識や技術は大丈夫?」

ロウル「ごほっ!?///」

ノワール「何も変なことを覚えろと言っているわけではないの」

ノワール「ただ……これは持論だけれども、誰か愛する人を見つけたのなら――生涯その人に愛を注ぐべきだと思うの」

ノワール「何らかの形で、それが叶わなくなってしまってもね……」

エリス「……///」コクコク

ノワール「……もしかしなくても、私はあなた達の義母になるのかもしれないのですよね」

ノワール「そんな人から習うのは嫌かもしれないけど……」

ノワール「少しは、男の人にも喜んでもらえるかもしれない技術――教えてあげる」

ノワール「それが無理なら、せめてこういったお話に耐えられるだけの猥談耐性を身に付けなさい?」


特殊判定
↓1~5コンマ二桁(連取有)

夜レベル上昇判定

※ゾロ目だと……

1コンマ54
エリス36+4=40

2コンマ18
アーシャ32+8=40

3コンマ85
ロウル30+5=35

4コンマ35
シア51+5=56

5コンマ36
パトラ49+6=55

※一般レベルは50です

――

……


ノワール「……で、こうなって……」

エリス「///」

アーシャ「///」

ロウル「///」

シア「なるほどです~……///」

パトラ「ま、まだまだ知らないことが多いですね……///」




ノワール(予想通り、この子達の性知識や耐性はまだまだだったようね……)

ノワール(シアちゃんとパトラちゃんは少しはあるみたいだけれど、あくまで普通か少し上程度……)

ノワール(他の子もいるし、このラインでも実行できそうなものと言えば……)



ノワール「あとは、そうですね……」

ノワール(流石に息子を使って実演なんてもってのほかです。そうなると……)

ノワール「どこかにバナナはあるかしら?」

パトラ「あ、私のおやつのバナナでよろしければ」

シア「ま、まさか吸い潰されるんですか~!?」ガタガタ

アーシャ「以前試しましたけど、私達にはとても……!」ガタガタ

ノワール「……その知識は捨てておきなさい。早すぎます」

ノワール「コホン、とにかく、このバナナをアベルのものと仮定してください」ムキムキ

バナナ「」

ノワール「男性にとってこれはとてもデリケートなものです。アベルの好みは分かりませんが……」

ノワール「――こうやって、ゆっくりと指を絡めてあげて。上下に動かす……」スルスル…

一同「「……///」」

ノワール「恥ずかしいかもしれませんけど、このくらいは基本と思ってください」

ノワール「……抱かれたくない暴漢に襲われた時も、これで搾って萎えさせるという手もありますが、これは大丈夫かしらね」

ノワール「あまり無理をせず、こういったことはゆっくり覚えること。いいですね?」

一同「「は、はい!///」」


――

※ヒロイン達の夜レベルが少し上昇した!

――

……

アベル「う、うーん……」ムクリ…

エリス「よ、よかった……アベル様が目覚めました!」

ノワール「ごめんなさいアベル。ちょうどこちらの用事は済みました」

アベル「そ、そうですか……」

ノワール「それでは、次で最後です。――パトラちゃん?」


パトラ「は、はい!」


ノワール「私も驚きましたが、あなたもきっとアベルやみんなの性癖には驚いた筈です」

パトラ「はい……」

ノワール「それでもまだ――この子に、アベルに想いを寄せてくれるのですか?」

パトラ「……私などが、本来抱いてはいけない感情であることは、重々承知しています」

パトラ「で、ですが……///」チラリ…

アベル「……っ」

パトラ「先程のお話を聞いてしまえば……エリスさんはとても寛容で、皆さんももう我慢していない……」

パトラ「……」

パトラ「私は、然したる才も無い一介の王国将です」

パトラ「エリスさんの様な圧倒的な強さも、アーシャさんの様な戦術を考える頭も無い」

パトラ「ロウルさんの様な技能や嗅覚も、シアさんの様な大怪我の治療ができる魔法も無い」

パトラ「そして今は家にお金の余裕も無い……アベル皇子には、まるで相応しくない」

パトラ「だから……一夜限りで、構わないのです」




パトラ「――アベル皇子、皆さん……どうか、ご慈悲を……!」グッ…



アベル「パトラ……」




――

と色々ぶちまけたあたりで今日はここまで
拒否することもできるんですけど、これまでの皆さんの反応を見る限りパトラとの一線越えはほぼ確定でしょう
ということで↓1~3あたりで(以降もよさげなのあったら拾いますが)パトラへのアベルの言葉や
どのように愛するかを自由安価とろうと思います
いつものように、ご期待にそえる保証はありませんが……

本日もありがとうございました!

こんばんはー……
また随分と間が空いてしまいましたが、パトラパートを投下していきます
最後に特殊判定少しありです

――



アベル「……パトラ、顔をあげてくれ」

パトラ「……」スッ…

アベル「ご慈悲を、と言われても困るな」

パトラ「……っ」

アベル「まず――パトラ、自分に自信を持て」

パトラ「えっ……?」

アベル「パトラはマックスをはじめ多くの部下に慕われ、それに応える器量がある」

アベル「それに、クラウス王からの信も厚い。将として、これ以上なく立派じゃないか」

パトラ「そ、それは……」

アベル「……お前こそ、本当に俺のような男でいいのか?」

パトラ「ど、どういう意味ですか?」

アベル「俺はこう見えて……いや、正に今目の当たりにしたか」

アベル「見ての通りエリスの優しさに甘え、複数人に手を出してしまうような男だ」

アベル「相応しい相応しくないなど、本来なら俺が言うべき言葉だぞ?」

パトラ「そ、そんなことはありません! アベル皇子は……その……///」

パトラ「……」チラリ

エリス「あ、すみません! お邪魔でしたよね!?」ワタワタ

パトラ「ち、違いますよ!? むしろ私が、あなた達の邪魔者になろうとしているんですよ!?」

エリス「アベル様を慕ってくれる人が増えるのは、大歓迎です!」

ロウル「あはは、今更4人も5人も似たようなものじゃないですかねぇ?」

アーシャ「そうですね。アベルの傍にいられるのなら問題はないかと」

シア「争わずに済むなら、それが一番です~」

パトラ「皆さん……」

ノワール「……後は、二人に任せた方がいいかしら」

ノワール「アベル、わかっていますね?」

アベル「……」コクリ


――

――


アベル「……」

パトラ「……」

パトラ「……アベル皇子、本当に……」

アベル「その言葉はそのままお返ししよう」

アベル「パトラ、本当に後悔しないか? ここで踏み止まれば、お前は近いうち名誉ある王国の将となるだろう」

アベル「多くの部下や民に慕われ、クラウス王を支え、家の再興もできるだろう」

パトラ「……」コクリ

アベル「――もし一夜の過ちで済むから問題ないと考えているなら、それは間違いだぞ?」クイ…

パトラ「え、あっ……///」

アベル「俺は、帝国の皇子だ。帝国の人間だ。だからなのか――自分でも驚くほどに、独占欲も強い」ジィ…

パトラ「ぁ……アベル、皇子……?」ドキドキ

アベル「パトラ。俺に、一夜限りなど無い。エリス達に手を出したが、それは覚悟を決めた上でだ」

アベル「――手放したくない。俺の生涯をかけ、大切にしようと思ったからこそ、抱いた」

アベル「そして、想いを知った今……俺は、お前も抱きたいと思っている。この意味がわかるか?」

パトラ「///!?」

アベル「パトラ、俺からも言おう」






アベル「お前さえかまわないなら――どうかこれからも、ずっと俺達と同じ道を歩み続けて欲しい」





パトラ「っ!!!」

パトラ「……」

パトラ「わ、私は……」



――


「あ……」


抱えたパトラの身体を、優しく寝台に沈ませる。
我ながら節操がないとは思うが、それでもアベルは静かに喉を鳴らした。

王国が誇る将も、今や白鎧を脱ぎ捨ててこうして無防備な姿を晒している。
シーツに散らばる緑髪も美しいが、それ以上にある一部分が目を惹く。
騎士の姿では分かりづらく、いざこうして見てみるとやはり……

「アベル皇子……その、あまり見られると恥ずかしいのですが……」

「んっ、すまないな」

(以前のお酒の騒動で見られた時とは違う……この恥ずかしさは一体……)

服を大きく押し上げ主張するそこを、思わず隠してしまう。
これからどうなるか、それがわかっていても。

「パトラ……」

「アベル皇子……んっ……」

視線が胸から顔へ。
お互いの顔を見つめ合った後、ゆっくりと唇が触れ合う。
激しさは無いが、ゆっくりと交わされる口づけでも清廉な騎士には強い刺激となる。

彼女は、皇子の確認に対して首を縦に振った。
しかしその後、一つだけと条件をつけている。


――その……初めてなので、変なことはしないで頂けると……――


顔を赤らめながら放たれたその言葉。
どうにも帝国の第三皇子は変質者であるという認識を持たれているのかもしれない。
その疑惑を晴らすため、そして彼女の願いを叶えるため。
アベルはパトラの様子を探りつつ、真っ当に抱いてやるのだという決意を固めていた。

情欲のままに抱いてしまうことは出来るだろう。
しかしそうして愛する従者は快楽を受け入れやすい身体となり、妙な知識も身に着けてしまった。
ここでパトラにも妙なものに目覚めれれては、第二の深紅の令嬢と成り果ててしまうかもしれない。
それだけは避けなければならない。

「……脱がすぞ?」

「は、はい……」

慎重に、優しく。
ゆるゆると皇子の手が将の身体へと伸ばされる。



――

「ん、んん……っ!」


緑衣が左右に割られ薄緑の下着が取り払われれば、押し閉じ込められていた柔肉がふるりと揺れる。
戦いでも、日常生活でも邪魔にしか思えなかったこの胸も。
今ならば少しだけ、本当に少しだけだが誇れるかもしれない。
緩やかな刺激を受けつつ、パトラは微かな笑みを浮かべた。

(男の人は、本当に大きいのが好きなのかしら……?)

少なくとも、期待している部下はこれに当てはまる。
この皇子は、どうなのだろうか。
今まで気にしたこともなかった思いが、無垢な将軍の心に芽生える。
情欲の果てへの、第一歩。

「アベル皇子、んぅ、わ、私の胸は……いかがですか……?」

「……いい、な。大きく柔らかく、このまま触り続けていたい」

「ふーん……以前、そんなもの呼ばわりされたと記憶していますけど?」

「あ、あれはだな……状況が状況だったんだ。仕方がないだろう……?」

「ふふ、冗談ですよ」


困ったような表情を浮かべたアベルに対して、パトラは悪戯っぽい笑みを返す。
勿論彼女も、あの状態で聖国王女の戯れに長時間付き合わないための発言であったことは理解している。
それでも、普段はあまり見せてはくれないこういった顔を拝めるのは、嬉しく思えた。
小さな優越感、弟を転がす姉のような感覚と言えばいいのだろうか。

「……微妙に、勝ち誇った顔に見えるのは気のせいだろうか?」

「そんなことはないですよ?」




「――その顔、どこまで持つか楽しみだよ」




「――っ!? っぁ……ん……!」

しかしそんな空気も一瞬で覆される。
本当に一瞬だけ、紫の瞳に冷たさが宿ったのが確かに見て取れた。
良き貴族友達が語った、時折見せるという眼が今のものなのだろうか。
パトラは思考を巡らせようとするが、舌を絡め取られて掻き乱される。


(なに、これぇ……!?)


アベルとしては余力を残しているが、それでも先程よりも深い口付け。
初心なパトラには、抗い難いものだ。

「ん、んふぅぅ……んんっ……」


先程よりも深い、淫らな行為。
知識を得てからも……いや得てしまったからこそ、深紅の令嬢のようにはなるまいと密やかな決意をしていたパトラ。
騎士として、貴族として、人として。
節度を重んじてきたパトラであったが、これは彼女のそんな心の牙城を切り崩しにかかる。


もっと、深く。
もっと、欲しい。
種火に薪がそえられ、ちりちりと勢いは増していく。


「あっ……」


気がつけば、パトラの腕は縋るように伸ばされていた。
それが躊躇いがちにアベルの首へと回されれば、彼も応える様に髪を撫でながらパトラを引き寄せる。

「ん……く……」

「っふ……ふぅぅ……!」

さらにさらに深く。
至近距離でぬちゃぬちゃと絡み合う水音が聞こえる程の深い口付けが、幾度となく交わされる。



「ふぁ……」



やがて身体に緩やかな熱をもたらすそれも、終わりを迎えた。
舌を引き抜き、ゆっくりと下がるアベルの姿をパトラはただ黙って見つめることしかできない。

「……いい顔だぞ、パトラ」

「ふぇ……?」

薄い笑みを浮かべる皇子の真意が読めない。
しかしこの場に誰かもう一人いれば、パトラに教えてくれたことだろう。
最も、それを信じるかは怪しいが。
まさか自分が、物足りなさげに切ない眼差しを向けているなんて。


「どういう……んぅっ!?」


そしてそんな蕩ける様な状態の彼女を、強めの刺激が襲う。
見ればアベルの手は再び胸元に伸びており、掌で包むような格好となっている。

「ア、アベル皇子……っあ……!?」

いつの間にかつんと立っていた頂が掌底で押し潰されれば、更なる刺激。

(こ、これは、いけない……!)


くすぐったいような、どこかぞくぞくとくるような。
未経験のそれに警戒心を強め、起き上がろうとするがそれも叶わない。

「んっ、ふぅ……っ!?」

先端に僅かに爪立てられる度に、くぐもった嬌声があがる。
はしたない声をあげまいと思っても、耐えようと頭ではわかっていても。
経験したことの無い快楽には、どうにも抗いようがない。


「まっ、待って、ください……っ!」

「ん?」


それでも、食いしばりながらようやくその言葉を紡げた。
この快楽に身を任せ続けても、きっと心地よいまま終われるだろう。
しかしパトラは、それが嫌であった。
一方的にやられるというのは、たとえどのようなことであれ耐えきれない。
自分の負けず嫌いも相当だなと自嘲しつつ、ゆっくりと彼女は起き上がる。


「っはぁ……はぁ……」


乱れた呼吸を整えつつ、改めてアベルと向き合う。
このままされるがままは嫌だ。
だがそれは、負けたくないからという理由だけではない。


「アベル皇子、私ばかりというのは……」

「パ、パトラ?」


普段の力比べでは敵わないだろう。
しかし虚を突ければ話は変わる。
相手が自分を信用し油断しているならば尚更のこと。


「っお!?」


皇子の驚いた声が耳に心地良い。
先程までとは逆。自分が上で相手が下。
体位の入れ替えが上手くいったパトラは、満足気な表情を浮かべる。


「……私は、ずっと考えていました」

「アベル皇子には、幾度となく助けられて……」

「マックスの命も、私の命も、陛下の命も、王国の未来も……」

「どうすればあなたに、この大恩をお返しできるのか。そればかり考えるようになって……」

「この程度では到底足りませんが、それでも。こうなった以上――私も、ご奉仕をするのが筋だとは思いませんか?」


顔を朱に染めながらも、淑女たる王国騎士はそう言い切った。
こういった行為を忌み嫌うとさえ思っていた女性からのまさかの言葉に、アベルも思わず面食らう。
羞恥の感情はある筈だ。それでいてこの言葉は、彼女の言う通り恩義から来ているものなのか。


「パトラ、それは気にするなと……」

「いいえ。これに関しては、王国騎士の……私の性格だと思ってください。服、脱がしますね?」


たどたどしい様子ながら、黒衣に指がかけられていく。
やがて露となる青年の胸板や腹筋。


(やっぱり、立派ね……)

以前も少しばかり見たその場所に、ゆっくりと手がそえられる。
無駄なく引き締まり、大小様々な傷痕の残る逞しい身体。
帝国で生き延びてきた証ともとれる肉体の上を、パトラの白い指が滑る。

「っ……」

「ふふ、くすぐったいですか?」

これでも剛槍を振るうために、鍛錬を積んできた自負はある。
魔力による補佐を考慮しなければ、純粋な腕力は城塞内の女性陣の中では一番であろうとも思う。
それでもまだ、この肉体には届かない。男女の差異があるため仕方がないとは言えるが……

(うん、本当に……私も頑張らないと……)

どんな時も、つい将としての考え方をしてしまうのは癖なのだろうか。
そして将としてだけでなく、女としてもこの身体に魅力を感じてしまうのは……


「……下も、失礼致します」


緩やかに滑る指は、いつの間にか脇腹を通り過ぎて腰下まで到達していた。

「お、おいパトラ……っ!」


静止の声を振り切り、一気にズボンがずり降ろされる。


「――っ!!!」


当然アベルの滾った性器が晒されるが、パトラはぎりぎりのところで悲鳴を飲み込んだ。
酒の席で事故同前に目撃してしまったことこそあるが、こうして至近距離で目の当たりにするのは初めてだ。

(お、大きい……)

無知であった頃、教本で正しい知識を得ることはできた。
男性器の大体の大きさも記載があった。しかしこれは、それを大きく上回る。

(なるほど、4人もの女性を虜にするわけですね……)

知識を得てしまった今は、悲しいかな深紅の令嬢の言葉の一部も分かってしまう。
遥か高みというか、貴族令嬢として絶対に踏み込んではいけない域に達している彼女の淫猥な数々の言動。
しかしそれが今、パトラに自信を持たせる一因ともなっている。


「――アベル皇子、こんなものは……いかがでしょうか?」

「ぐ、おぉっ……!?」


身体を前へ倒す。
そうすれば晒されたパトラの豊かな胸が押し付けられる格好となった。
そしてその状態のまま、下へ下へと動いていく。

「ん……!」

柔らかな感触と弾力のある乳首が擦れる感触は、双方にぴりぴりと淡い快楽をもたらす。
だがまだ、これで終わりではない。


「ん、しょ……!」

「くっ……パトラ、どこでこんなっ……!」

「……先程、軽くノワール様から手解きを。それに王国には、あのスカーレット将軍がいましたからね……」


もしかすると、両親が自分に性教育を一切してこなかったのは、アレと同類にならないで欲しいという願いのせいだったのだろうか。
だとすれば自分は、そんな両親の想いを無視して知識を吸収し、あまつさえ多くの恋人を持つ帝国皇子に手を出してしまっているのか。
申し訳ないという感情が大きくなる反面、女としての色欲はさらに燃え上がる。
両の胸でアベルのものを挟み込みながら、パトラはもう止まることができなくなっていた。


「くっ……ぁ……」

「ど、どうでしょうか? アベル皇子」


返事は無いが、漏れ出る声から上々であるとパトラは再び小さな笑みを浮かべる。
邪魔だとしか思わなかったこの胸で、この皇子よりも優位に立っている。
昼の戦いにおいてはまるで役に立たないこれも、夜の戦いでは役に立つということなのか。

「拙いかもしれませんけど……」

「い、いや……気持ち、いいぞ……」

ただ柔らかいだけではない。
道具には決して真似のできない生命の温もり。そして左右から両手で圧され形を変え、その圧がまた心地よい。
このまま果ててしまいとすら思える様な快感の中で、アベルは耐えつつも呻き声を漏らす。

(よかった、私でも……)

その反応に、パトラはますます笑みを強くする。
これまでこの青年がが抱いてきた女性達は、それぞれ繋がりが深い。
幼少期より苦楽を共にしてきたメイドと獣耳の少女。
学び舎で、城塞で、常に支えてきた学友の少女。
戦場で和解した他国の者という共通点こそあるが、二度に渡り皇子の危機を救った聖女。
対する自分は、迷惑をかけてばかり。共に過ごした時間も最も短い。
そんな自分であっても、こうして反応してくれている。悦ばせることができている。
その事実は、何よりも嬉しいものだ。


「それならば、これは……?」

「うっ……くぁ……! パ、パトラ……!」


深くて柔らかい谷に肉棒を沈めこんだまま、気を良くしたパトラは両手で押さえつつ上下の動きも加えていく。
手で優しく包み、上下に動かすことが奉仕になるというのであれば。
より柔らかく包めるこの手法ならば、より良い奉仕になるのでは?
未だ性知識に長けているとはいえないものの、パトラは考えて実行に移した。
清廉な貴族であり、騎士である自分が。女の身体、武器を活かすことに知恵を回したのだ。

(これは、腐敗した貴族への一歩なのかしら? それでも……)

大きな胸を持ち、かつ攻め手にまわりたいと考えるのはきっと自分だけ。
自分だけの武器で、この人の役に立てる。
そう考えると、こういった行為にも自信が持てた。


「大丈夫、我慢しないで……私の胸に、だしてください」

「が、我慢など……」

「ふふ、でもアベル皇子? 見たことが無いくらい、呼吸が荒いですよ?」

「大丈夫。私は皇子や皆さんよりもお姉さんですからね。遠慮せず、もっと頼って、もっと甘えてくれてもいいんですよ?」


挟み込んだものがより硬く、熱を持ち震えているのが感じ取れる。
たらりと唾液を垂らしてやれば、より滑りがよくなっていく。
普段の姿とはかけ離れた、女騎士の淫猥な奉仕。
経験と技量で勝るアベルも、予想外の奉仕に後手に回っていることは事実であった。

「ほら……」

「くぅ……!」

この皇子と騎士の年齢差は然程ないが、数か月程度上回っているのは事実。
一月先に生まれた第二皇子を兄と慕っていたのであれば、数か月先の自分も姉のように慕われてもいいという暴論ではある。
勿論パトラとて普段からそうされたいわけではないが……年齢も、今この場では大きな武器足りえると思ったからこその言葉だ。
これまで手出しされた4人の年齢は16から22。齢23になる自分が、一番年上のお姉さんとなる。
貴族として洗練した立ち振る舞いと、皆から慕われるアーシャに対する羨望もあったかもしれない。

だが深紅の令嬢の言葉を信ずるならば、年上の胸の大きな女に男は弱いという。これを活かさない手はないだろう。
それになんだか、こうしてあのアベルが自分の身体で悶えているという事実はやはり――そそられたのだ。


(夜なら……こうして優位に、アベル皇子のお相手もできるのね……)











「――本当に、甘えてもいいんだな?」






「え? えぇ! どうぞ存分に!」

「――そうか」



優越感に浸ってしまっていたパトラは、その眼光に気がつくことができなかった。
気が付けていなくても、少し冷静に振り返ればわかったかもしれない。
数刻前のやりとり。
黒妃が、どうして当時まだ子供であったアベルに夜の技を教えていたのか。



それは、こういった状況に追い込まれた時。
そのまま屈せずに、反撃を行うためである。

「え――?」


気がついた時にはもう遅い。
上体を起こしたアベルは、一瞬でパトラを抱き抱えて持ち上げる。
あまりの事態に身体を捩って逃れようとするも、体位は変わり押さえ込むように抱かれてしまう。


「え、あ、ひぅっ……!?」


そしてそのまま、奉仕の際に既に立ち上がっていた胸の頂を強く吸われる。
まるで、赤子が母に乳を強請るかの如く。
勿論本当の赤子ではない故、吸いつきながら舌先で丁寧に嬲ってやることも忘れてはいないが。

「あ、はあうっ……!? ふ、アベル、皇子っ、これはぁ……!?」

「ん? お望み通り、子供のように甘えながら吸いついてみたのだが。お気に召さなかったかな?」

「そ、それは……」

「それならば仕方がない。子供が駄目なら、大人の手法で行くしかあるまい?」

先程までの表情は何処へやら。
静かに、しかしどことなく嬉しそうな笑みをアベルは浮かべていた。

「ど、どういう……ふぁっ!? やぁ、そこは……!?」

一瞬にして入れ替わってしまった攻守の状況。
違うのは、攻め手側の技量と速度。先程までのお返しだと言わんばかりに、手が緩められることはない。

「ん、ふぅっ! んん!? んむぅ、ふぅぅぅ!?」

再度重なる唇。しかしその内で繰り広げられる舌による攻防はもはや蹂躙。
瞬く間に捕えられ、唾液が送り込まれていく。
そちらに意識を集中させれば、今度は片手で両の胸が好き放題に弄られる。
揉みしだかれ、形を次々に変えていったかと思えば、きゅぅと先端を強く摘まれてしまう。
喘ぎ声も許されない深い口付けの中、さらに空いた片手はするりと下腹を撫でて脚の間へと滑り込んでくる。

ぐちゅり

下着越しに押されただけだというのに、パトラはこの状況下でもその水音を確かに聞いてしまった。
思わず、新緑の瞳も潤んでしまう。
正しい貴族として立ち振る舞おうと思っておきながら。
夜ならば勝てるかもと思っておきながら。
結果はこれだ。情けないやら悔しいやら……しかし、それ以上に只々恥ずかしい。

「ん、んんぅぅ……!?」

それでも尚、追撃の手は緩まない。
濡れそぼった下着はあっという間に取り払われ、ついに直接その場所が晒された。
柔らかな草原の先、男の指が無遠慮に紅い花弁へと触れる。
とろとろと蜜を垂らしながら、そこは淫らに蠢いていた。


「う、嘘……こんな……!?」


見せつける様にされたアベルの指。
そこでぬらぬらと光る粘液を見てしまった瞬間、パトラの顔はさらに羞恥に染まる。
一体、どこまで恥ずかしい思いをするのか。
そう考えようとするが、やはりそれももう許されない。
一度逆転してしまった攻守は、もう覆ることはなかった。

「あっ、あぁっ……! だ……めぇっ……そ、そこぉ……!?」

熱く蕩けるパトラの秘所を、アベルの無骨な指がさらに深く蹂躙する。
より激しくなる水音。入っては引き抜かれる指にはいつでも新たな蜜がたっぷりと纏われていた。

「駄目と言う割には、気持ち良さそうだなパトラ……?」

「っあ、はぁ、はぁぁぁっ……!?」

耳元で熱い吐息を吐かれ、パトラはもうわけがわからなくなっていた。
知識も得た。肉体も鍛錬を積んできた。一時は優位にも立った。
それなのに、今はもう何も考えられない。
一夜の過ちだとか、恩を返すためだとか、夜は勝ちたいとか。
そういったこれまでの感情の何もかもも、呑みこまれていく。
貴族として。王国の騎士として。国王のために。
支えとしていた筈もの。パトラそのものとも言えたそれらすらが、激しくぐらついているのがわかった。

(そうだ、シアさんも……)

思えば、聖国も神を信奉する国。確固たる強靭な支えを持っている国だ。
その国の聖職者が、今やああなっているのだ。この帝国の皇子の手にかかってしまえば……

(私も――堕とされてしまう……?)

「や、やぁ……だめ、だめなのぉ……」

「何が駄目なんだパトラ?」

「わ、わたしは……誇りある、貴族で……王国の、騎士でぇ……ぁふぅ!?」

中で蠢く指は、強めの快楽を与えてくれる。
しかしそれでは完全に達することはできない絶妙な力加減。
弱弱しい抵抗をし、顔を羞恥に染め上げ続けるパトラでもそれが意図的であるとわかった。

(アベル皇子は……意地悪な方ね……)

(待ってるんだ、私の……言葉……)

(いや……絶対に無理矢理にしないなら、むしろ優しいのかしら……?)

「パトラ……」

「ん、ぁ……!」

止め処ない快楽の中で、パトラの中の天秤が揺れ動く。
王国の貴族として、騎士として。相応しい立ち振る舞いを。

(あぁ、でも、でもぉ……!)

ぐらつき、一つでも倒れれば後はそのまま全て瓦解してしまうだろう。
これまでの全てが崩れた時、果たして自分はどうなってしまうのか。
そこに不安はある。しかしそれ以上に……
この青年ならばと、そう考えてしまう気持ちが大きくなり続ける。
救われ、鍛えられ、こうして身体を重ねて……

――もう、取り繕う必要もないのでは……?



「あ……」

指が引き抜かれ、空虚な感情が広がった。
私を満たしてくれていたものが、無くなった。
もっと――より深く満たしてくれるものが、彼が、欲しい。

やがて。



「っ……来て……来てください、アベル皇子っ!!!」



はしたなくも自分で秘裂を割り開きながら、誇り高き将は陥落した


「いいんだな、パトラ……?」

「はい……! あ、あ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁっ……!?」


一度口にしてしまえば、もう止まることはできない。
指の代わりに宛がわれた熱く硬い肉を前に、パトラは擦り付けるように自ら前に身体を差し出した。
そして眼前の青年の肩へと腕を回してより深く繋がろうと試みる。

アベルもそれに応える様に、一息で腰を押し進める。
確かな妨害はあったが、それでも蕩けた其処はしっかりと彼を受け入れて飲み込んできた。

「ひぁ……くぅ、っはぁぁぁぁ……おく、奥まできたぁ……!?」

つぅっと流れる血には目もくれず、パトラは回した腕により力を込める。
破瓜の痛み以上に、身体を貫くそれがもたらす快楽の方が大きかった。
痛みなど、戦いに身を置くものからすれば慣れ親しんだもの。
しかしこれは。この快楽はこれまでに経験したことのないものだ。


「っ……大丈夫、か?」

「あっ……はいっ! これっ……いい……いいです……っ!」


食いしばっていた歯も、すぐに浮く。
やがてこれだけは足りないと、パトラはゆっくりと自ら動き始めた。
向かい合い、絡めた腕を手繰り寄せて彼の顔を近くへ。

「アベル、皇子……わ、わたしは……わたしはっ……!」

「パトラッ……!」

「くぁ……ふ……っぁ……! もっと……っ!」

腰を動かし、身体をより重ね。
きっとだらしのない顔になっているだろうけど、それでも唇を重ね合う。
もう、隠せない。隠す必要もない。
腕にはさらに力が籠ってしまう。
もう、離れたくないと。頭だけでなく、身体が叫んでいるのがわかる。


(……陛下、申し訳ありません。でも、もう私は……っ!)


「もうっ……もうっ……っああぁぁ……!」

「ふぁ……! お願いです……どうか、膣内に……っ……!」








「――この身も心も……全部、もう……あなたの物ですからぁ……っ!!!」





一層深く抉られた瞬間、パトラの中の何かが決壊した。


「っ、わかった……! パトラ……ッッッ!!!」

「ふ――――っぅ! ふあああぁぁぁぁぁぁぁっ……っ……!!?」


同時に、まるで言葉だけでなく身体も誓うかの様にアベルを強く締め上げる。
そして呼応するかの様にパトラの中にも、染め上げんばかりの精液が放たれた。
吐き出される度に跳ねあがるその動きは、身体を満たしつつも新たな快楽を刻み付けていく。

「っぁ……ぁぁ……ふぁぁ……っ」

「――アベル皇子、愛して……います……」

止むことの無い快楽に身を震わせながらも。
どれほど染まり堕ちても真面目な騎士は、しっかりとその言葉を口にしながら腕の力を緩め、倒れ込むのであった。


――

――


パトラ「……っあ」

アベル「……起きたか、パトラ」

パトラ「あれ、私……そうか……」

アベル「すまないな。少し、無理をさせた」

パトラ「い、いえ……///」

パトラ「……申し訳ありません。ご奉仕、やはり拙かったでしょうか?///」

アベル「いや……だが、俺もやられっぱなしというのは嫌いでな。悪いが、先に攻め落とさせてもらった」

パトラ「アーシャさんの言葉の意味が、少しだけわかったような気がします……」

アベル「……パトラも、俺のペットになりたいのか?」クスクス

パトラ「い、いえ!?///」

パトラ「でも……すごかったです、アベル皇子の……///」

パトラ「……」



特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

1パトラ好感度100到達ボーナス
コンマ07
パトラレベル135+7=142

2パトラの堕ちっぷり(覚醒スキル)

50(もう、この身も心も……せめて公の場では、貴族らしい立ち振る舞いをしましょう)<90

※身体も心も堕とされていますが、周りには悟らせません

※覚醒スキルは以後、鍛錬時等に偶数ゾロで再度取得チャンスはありますが、無理に狙う必要もありません


――


パトラ「……アベル皇子、先程の言葉ですが……」

アベル「む?」

パトラ「私は、私は……王国騎士としては、失格なのでしょう」

パトラ「そして、あなたの傍にいる者としても……」

アベル「どういう意味だ?」

パトラ「私のこの心も身体も、もうあなたのものです」

パトラ「これは、王国に忠誠を誓った騎士としては、本来恥ずべきことなのに……」

パトラ「そして、あなたに堕とされても……私は、シアさんほどにわりきれない」

パトラ「どうしても、王国の事が頭を離れないのです……」

パトラ「もっと……あなたに仕えたいと、そう、思っているのに……っ!」グッ…

アベル「……」ポン

パトラ「ア、アベル皇子……?」

アベル「気にするな。元はやはり、俺が原因だ……」

アベル「そして、俺は……パトラ、お前のその祖国への強い思いと真面目さに惹かれている」

アベル「むしろ、驚いたぞ。確かに俺達と同じ道を歩んでほしいとは言ったが……」

アベル「まさか、身も心も捧げてくれるとはなぁ……」

パトラ「~~~~っ!?///」

パトラ「ア、アベル皇子がいけないんですよっ!?」

パトラ「か、勝てると思ったのにっ! あ、あんな一瞬で、あんな、あんな……///」

アベル「すまないな。ああいったことは初めてでな……」

パトラ「……皆さんは、やられないんですか?」

アベル「……今は、彼女達のことは気にするな」ギュ…

パトラ「あ……」

アベル「パトラ、お前は誇り高い騎士だよ。たとえ何処にいて、誰に仕えようとも」

アベル「できれば、俺の傍に居て貰いたいがな」

パトラ「アベル皇子……」

パトラ「……改めて、あなたに誓いましょう」




パトラ「我が槍と忠誠、そしてこの想い……あなたのために」




アベル「ありがとう、パトラ……」

パトラ「でも、アベル皇子?」

アベル「なんだ?」

パトラ「先程はその……いいようにされてしまいましたけど///」

パトラ「どうかお疲れの時は……甘える、までしなくてもいいです」

パトラ「どうか、頼って下さい」

パトラ「私程度では頼りないかもしれませんけど、それでも」

パトラ「これからも、あなたを支えられるように尽力しますから」

アベル「ふ……あぁ、いつか、そうさせてもらうかもしれないな」

パトラ「約束ですよ?」

アベル「……パトラ、俺からも一ついいだろうか?」

パトラ「なんでしょうか?」

アベル「こうしてお前も俺の手中のものとしてしまったわけだが……」

アベル「いい加減、皇子呼びが気になってな」

アベル「俺を甘やかしたいのか敬いたいのか、どっちなんだ?」

パトラ「え、あ……そ、それはですね……」

アベル「……」ジー…

パトラ「うう、その目はずるい……」

パトラ「わ、わかりました。そ、それでは……アベル……さん?」

アベル「ははっ……いや、パトラらしいな」

パトラ「ね、年齢が上でも礼節は必要だと思うんですよね!」

アベル「やれやれ、真面目な騎士様だ」

パトラ「それだけが、取り柄とも言えますから」

パトラ「……それではアベルさん。改めて、よろしくお願いいたします」フカブカ

アベル「ああ、こちらこそ」


特殊判定
↓1コンマ一桁

好感度100突破、不撓不屈ボーナス

コンマ87

★『不撓不屈の第三皇子』★
このスキルを獲得時、その時点の基礎レベルを2倍にし、以後のレベルアップ判定に補正を加える
さらに好感度100以上に達した者が現れる度、自身の基礎レベルを10増加させる


アベルレベル:372+10+7
=389

――


アベル(俺は……多くの人の想いを背負っている……)

アベル(自惚れではなく、これは事実)

アベル(俺などに、多くの子がついてきてくれている)

アベル(彼女達だけじゃない。ネストにマークス神父にマックス、兄様や妹達にその従者達)

アベル(そしてクラウス王に、王国の民。そして……聖王の弟と妹まで)

アベル(……負けるわけには、いかない)

アベル(皇帝にも、聖王にも……必ず、勝つ!)




パトラ「……さっそくお悩みかしら?」

アベル「え、あ……すまない、改めて覚悟を決めただけだ」

パトラ「ふふ、アベルさんこそ凄く真面目だと思いますけど?」

アベル「真面目なものか。真面目ならば、こうも気になる女性を好き放題に抱きはしない」

パトラ「……///」

パトラ「し、しかしどうしましょうか」

アベル「ん?」

パトラ「その、ノワール様やエリスさんからは御許しを頂けましたけど……」

パトラ「へ、陛下になんとお伝えすればいいか……あ、アベルさんには勿論今後もお仕えするんですけれども!」アセアセ!

アベル「むぅ……確かにな。時間を見つけて、正直に報告するほかあるまい……」

パトラ「……スカーレット将軍にだけは、会わないように気をつけましょう」

アベル「それがいいな……」


――

全てのヒロインとの一線越えが完了したあたりで、今日はここまで
折角幼児退行ネタとかを振ってくれている方がいましたが、多数の人が普通のプレイご所望だったので今回は見送りました
申し訳ないです……

全員攻略したんだからボーナスないの?と思われる方もいるかもしれませんが、
元々予定ではヒロインは最初に募集した3名のみの予定だったので、不撓不屈がそれに当たります
レベルアップも、シュタイナーがごりごり兵を送ってくる+竜もいるため、あまりボーナス出さなくても平気かなというのもあります


さて、キアラがまだなのですが、また一旦本筋に戻らせていただきたいと思います
イベントと判定結果のスタック量が多いため、こなしていかないとパンクしてしまいそうなので
あと連続でR書くのも個人的負担ががが(途中までは並行して書いていたんですが)

明日からはまたちびちび更新していけたらなと思います
本日もありがとうございました!

乙乙
たしかなまんぞく
>>1のペースでゆっくりでいいんですよ

そういえば、パトラが「巨乳真面目系で包容力ある高貴なお姉さん」で思い出したけどシアって元々どんなキャラだっけ?
ゾロ目を出す淫乱ピンクのイメージが強くなってる……

こんばんはー
それでは少しだけ再開していきます。とはいえほとんどコンマ判定ですが……

間が空いてしまったため、簡単なこれまでの戦況を纏めると

・アベルとエリスが赤帝、ギルバートが金真竜を撃破
・ボム天使(雷火天使)はルーシェに捕縛され、カイン結界で転移攻撃は完全封殺
・聖国、水天復活。王国の力を取り入れた決戦天使完成
・ロックス隊(大雷火兵)はアベル隊とノワールの活躍により、ほぼ実害無しで全滅

となっています。
また条件を満たしたため、今回より少し判定が……?

――

【聖国・聖王宮】


シュタイナー「……」

マラート「……」ソワソワ

シュタイナー「……」

マラート「……」ソワソワ

シュタイナー「……戻りませんね、誰も」

マラート「!!」

シュタイナー「彼らは然るべき報いを受けたかもしれませんが……」

シュタイナー(妙ですね。監視につけた上級二体も戻らないとは)

シュタイナー(裁きの雷火は全員に仕込んだ。特に隊長のロックスには強力なものを……)

シュタイナー(彼ら程度の腕では、いくら私の魔力で強化したといえど敗れる可能性はある)

シュタイナー(しかしそれでこそ、異教徒を裁いていくことができるわけですが……)

マラート「せ、聖王様……」

シュタイナー「……戻らない、ということはつまりそういうことです」

シュタイナー「次の手を考えねばなりませんが……」キィィィィン!

マラート「!?」


――『運命歪曲』発動――

★『運命歪曲』

自身に関する判定時、奇数ゾロ目が出現した際に発動
判定結果を自身に有利なものへと変える
戦闘時に発動した場合、自身への劣勢を無効化し確定で相手への優勢攻撃となる


シュタイナー「――神の御力は、まだあるのですよ」

マラート「おおぉ……!」フルフル…!


水天リーヴ「……」


特殊判定
↓1~4コンマ二桁

※四天、竜、雷火兵の全てが帝国に敗れたため、シュタイナーの焦燥が上昇。一部スキルが解放されます

※奇襲確定時、決戦型天使兵及び四天、竜が送り込まれる可能性も上昇しました

※今回より、聖国策謀ターン時の奇数ゾロ目はシュタイナーにとっての有利なものへと変わります

※運命歪曲の効果はシュタイナーの周りのみ有効。彼の元を離れた戦力はその加護を得られません

※なお、以前の判定により聖国との最終決戦時は、シュタイナーは第一形態を放棄し最初から全力を出してきます

おっとぉ……?

この反応は……?やばくないのか?

特殊判定結果

1炎天・エリュウの復活(リーヴの復活に力を使ったため範囲縮小)

54<60

※基準値を下回ったため復活ならず。次回判定値40

2雷火兵の補充

71>70

※基準値を上回ったため、第二第三の雷火兵が送られます

3帝国への即時奇襲

36<75

※基準値を下回ったため、連続奇襲は無し

4水天・リーヴの自我

23<25

※基準値を下回ったため……?


――


シュタイナー「……ふぅ。しかし、焦りも禁物ですか」

シュタイナー「報告が無いのであれば、雷火兵の出来もまだわかりません」

シュタイナー「ここは――もう少し、あの者達と同じように使える存在を探すとしましょう」

マラート「再び、神の尖兵を用意するのでございますね? 選別は、私めにお任せを」

シュタイナー「お願いします。私はその間に、エリュウの復活を急ぐとします」

シュタイナー「どうしたことか、なかなか復活できなくてですね……」

マラート「ぬうぅぅ……四天様に仇なす異教徒め……!」ギリギリ…



リーヴ「……聖王よ、本当にそれでいいのですか?」



シュタイナー「……なんですって?」

リーヴ「異教徒は、断罪すべきなのです」

リーヴ「裁きの雷火は、敵の守りを貫くのでしょう?」

リーヴ「帰ってこないということは、無事に発動した……」

リーヴ「つまりは、異教徒に裁きを与えたということになります」

シュタイナー「そ、それはそうですが……」





リーヴ「――ならば、追撃をするべきなのですよ! 異教徒どもに、完全なる断罪をっ!!!」



シュタイナー「なっ……」

シュタイナー(ど、どういうことです……!?)

シュタイナー(リーヴは、四天は確かに複雑な魔力式を使い、様々な状況に対応できるように作りはしましたが……)

シュタイナー(私の命令には従う筈。それが、私の選択を否定した……?)



リーヴ「マラート司教、あなたもそう思われませんか?」

マラート「し、しかしリーヴ様、聖王様が……」オロオロ…

リーヴ「ふぅ……いいですか?」




リーヴ「私を一度消した異教徒は……あろうことか、神の水を! この私を! 汚らわしい黒い濁流に変えたのですよっ!?」

リーヴ「これほどの屈辱……っ! あの愚かな娘も、同じように激流でバラバラに引き裂かねば晴れることはない……!」ゴゴゴゴ…



シュタイナー(こ、これは……!)

シュタイナー(対応を広げるために擬似人格を形成したのが誤りでしたか……)

シュタイナー(敗れたことによる、それも屈辱的なせいで生まれた激しい憎悪の感情……)

シュタイナー(私の式が乱れるほどの――ある種の暴走状態……)

シュタイナー(……まあ、その気持ちは私もよくわかるのですが)

シュタイナー(四天の大元の感情は私と同じ。異教徒の断罪)

シュタイナー(命令を完全には受け付けなくのは確かに困りものですが……)

シュタイナー(私が四天へ与えられる、異教徒を断罪したいという感情以上の……憎悪)

シュタイナー(四天にはこの国を守って貰う予定でしたが、これはむしろ……)


シュタイナー「……わかりました、リーヴよ」

リーヴ「!!」

シュタイナー「私も、異教徒を断罪してやりたい気持ちは勿論あります」

シュタイナー「ですがしっかりと準備を整えなければならないのもまた道理」

リーヴ「……」

シュタイナー「……本来、この国の守護者たるあなたに頼むことは間違っているかもしれません」

シュタイナー「ですがあなたをそれほどまでに狂わせた、異教徒への憎悪」

シュタイナー「晴らさねば、民も不安に思ってしまうことでしょう」

リーヴ「……そうですね。私としたことが、民に不安を持たせかねない発言でした」

シュタイナー「――ですから、晴らしてしまいましょう」

シュタイナー「小出しの雷火に頼らず……今度こそ、神の水で異教徒に裁きを!」


リーヴ「!!」

リーヴ「ふ、ふふ……はははははははは!!!」

リーヴ「そう、それでよいのですっ!」

リーヴ「そうと決まれば……!」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

※どう転んでもかなり大事な判定です

99キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ごぼぁ―――っ!?(爆発四散)

『運命歪曲』はシュタイナー自身だけだからこれは普通のゾロ目?

※運命歪曲の効果はシュタイナー『の周り』のみ有効。彼の元を『離れた戦力はその加護を得られません』

※リーヴはシュタイナーの眼前、有効範囲内です

よって

――『運命歪曲』発動――

★『運命歪曲』

自身に関する判定時、奇数ゾロ目が出現した際に発動
判定結果を自身に有利なものへと変える

コンマ99

ゾロ目ボーナス×2


――リーヴ最良コンマ結果です――


※少々お待ちください……

Oh……

1荒ぶるリーヴの突撃

20<25

※基準値を下回ったため、カイン結界回避

※帝国正面より攻撃をしかけてきます


2荒ぶるリーヴの憎悪

コンマ99

――運命歪曲発動――


99×2(ゾロ目ボーナス)

=……

※00は自動的にアベルの最良となります

※よって99は出うる最大値です(白目)


=  1  9  8


 あ の 娘 は た だ で は 殺 し ま せ ん 


※水天使リーヴ・改のレベルが憎悪の値分上昇


※ありえないほどの憎悪を持った、水天リーヴ・改、暴走状態がカインの結界を回避し、突撃してきます

※憎悪が振り切っている+最良結果のため、強大な補正を持って因縁のエリスを殺しにかかります

※しかしエリスは誓いの指輪の効果で死亡はしません(重傷までは負います)

※よってその攻撃の余波が、帝国全体に広がる危険性もあります

※状況により、ゾロ目チケットを使用可能にするかもしれません

――

リーヴ「……転移してもいいですが、聖王よ」

シュタイナー「なんでしょうか?」

リーヴ「帝国に、結界はあるのですか?」

シュタイナー「そうですね……以前、弾かれたことはありましたが……」

リーヴ「……そうですか。ならば、少し距離を置いて飛ぶとしましょう……」

リーヴ「小細工は使いません……」

リーヴ「正面から異教徒を断罪し……あの敗北が仕組まれた罠であったことを証明し、この感情も拭い去ってくれましょうっ!」



マラート「おぉ……リーヴ様が自ら断罪に動かれるとは……」フルフル…

シュタイナー「……」


――

エリスのコンマ運にかけるしかないな……

※ここまで大事になる予定ではなかったので
本来の予定通り小イベントを挟みます

――小イベント・竜の装備――


【帝国・アベルの城塞】


……


ローズ「待たせたわネ! 頼まれていた竜の装備、ようやく完成したわヨ!」

アベル「おお! ありがとうございます!」

ローズ「まぁ流石のアタシも竜の素材なんて初めてだったから、かなり手こずってしまったけどネ」

ローズ「えっと……装備は全部で4つヨ」

ローズ「アタシの天使のものに加えて、アベル様とアーシャちゃんとロウルちゃん」

ローズ「みんな防具にするあたり、アベル様の堅実さが窺えるわネ」

アベル「大切なものは失いたくないですし、命を繋げれば次の機会もありますからね」

ローズ「その通りヨ! で、肝心の出来なんだけど……」

ローズ「……」

特殊判定
↓1~3コンマ二桁

王国で負けたのに帝国にエリスがいるってわかるのか

ここまで>>1の反応がないっていうことはセーフじゃないか?

特殊判定結果

装備付加効果

※アーシャのみ既に確定成功のため除外

1キアラ(ローズ贔屓補正あり)
03+20<70

2アベル

38<70

3ロウル

51<70

※全員基準値を下回った為、スキル獲得ならず

※装備向上により、レベル上昇のみ


キアラレベル183+15=198

アベルレベル389+15=404

ロウルレベル164+15=179

アーシャレベル193+20=213

★『ドラゴンケープ』
防御状態時、補正+20
敵が人外の存在の時、さらに補正+20

獲得

――

イベント途中ですが、今日はここまで
まさか判定が少しきつくなった直後に最大値を叩き込んでくるとは(白目)
実は75%でリーヴ自爆のラッキーイベントになるはずが……
竜装備はスキル獲得はできませんでしたが、これはあまり気にしなくても大丈夫でしょう
というかまだ素材(竜)残ってるのにどばどば獲得されても困ります

さて本来はここで終わる予定の小イベでしたが、リーヴがえらいことになったので少しだけ救済判定
以前バーンズが拾って送ってくれた金真竜の鱗が一枚だけアベルのもとにあります
これをすぐにローズに鍛えて貰いましょう

↓1~5(5人分)集まるまで、誰の装備にするか安価とります。同票の場合はコンマ最大値採用です

例・アベル武器

>>738
王国の兵力の情報全ては、王城から裏切った大臣達がすでに吐き出しています
(竜の解放なども全てそこに起因しています)
その情報の中にエリスのことが無かったため、消去法で帝国の者と判断されています
なおエリュウが復活すれば、アベルの存在が明るみ+これまでの戦績からシュタイナーの警戒が強まります

本日もありがとうございました!

こんばんはー
エリス武器はちょっと予想外でしたね……
てっきりエリスの負傷判定でゾロチケで負傷回避→次戦でアベルがリーヴと対峙→アベルレベルアップ
とか考えてました。というか防具じゃなくて武器というのは、まさかエリス単騎でこのコンマ99魔改造リーヴ倒す気なの!?
最上級武器+格上単騎撃破とかやったらこの子のレベルさらにぶっ飛んじゃう!?

しかし前回と違いエリス武器を除外してなかった私の落ち度ですね……
既に双剣があるので、ちょうど混ぜ込む形の案も出ていたのでそれでいこうと思います

ちょっとだけ再開です

――

アベル「……流石ローズさん、いい装備です」グッ、グッ…

ローズ「そぉ? そう言って貰えると嬉しいんだけれど……」

ローズ「実はアタシとしてはまだ満足いってないのヨ。アーシャちゃんのはそれなりに上手く作れたつもりなんだけれどネ?」

ローズ「竜の装備は初めてだったし、もう少しサンプルが欲しいところヨ……」

アベル「あー……そのですね、実は……ちょっとスミレに確認をとってみたい案件があるのですが……」


スミレ「お呼びでしょうか?」ヒョコ!


アベル「うおっ、いたのかスミレ」

スミレ「はい。ローズさんのお仕事を見て学ぶのもボクには必要なことですからね」

スミレ「それにしても、ボクに確認が必要というのは……」

アベル「実はだな……」


金鱗「」ズドーン!


アベル「これがまさか、金真竜の鱗なんじゃないかなー、と……」

スミレ「え゛……!?」

スミレ「……」シャキン!

スミレ「……」ジー…

スミレ「……」チラリ


金鱗「」ズドーン!


スミレ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

ちょっとぉ……開幕ゾロ目ってもう何回目ぇ……(吐血白目)

特殊判定結果

金真竜まさかの脱落でスミレのショック

コンマ11

奇数ゾロ目:鋼メンタル

※フィーア、キアラについでガチガチの強さ!

――


スミレ「……確かに、これはボクの鱗と同じ。つまりは金真竜のもので間違いないでしょう」

アベル「!!」

ローズ「!!」

スミレ「そうなるとまさか、金真竜も討伐されてしまったのですか?」

アベル「あ、ああ。恐らくだが、父がな……」

スミレ「そうでしたか……」


スミレ「――やっぱり、帝国の人は凄いですね。ボクももっと頑張らないと!」



アベル「く、悔しかったり悲しかったりはしないのか?」

スミレ「いえ。むしろボクの大元がこうもあっさり敗れた現実を突き付けられると……」

スミレ「紛い物の紛い物であるボクは、より一層頑張らねばと身が引き締まる思いです!」グッ!

アベル「そ、そうか。強い、な……」

スミレ「いえ、ボク程度。それよりもこれが金真竜の鱗なら、いい拾い物ですよ!」

スミレ「金真竜の属性は雷。鋭い一撃を得意としているわけですが、鱗も砥げば並ぶもののない刃になります」

スミレ「勿論防具にしても、赤帝竜とは比較にならないものができるでしょう」


ローズ「……」ソワソワ

ローズ「いいじゃない……」ゾクゾク…

ローズ「まさか、こんなところでまた竜の素材、それも最上級のものが手に入るなんてっ!」

ローズ「燃えてきたワ!!!」ゴオオオォォォ!


※スミレの的確な指示と金真竜の知識により、この後の装備作成判定に大幅なボーナスが入ります(白目)

※スミレはより鍛錬に励み、帝都などの防衛に手を貸してくれるようになります

――


金鱗「」ズドーン!


ローズ「さて、この止まらない熱情の律動!」

ローズ「このままこの鱗もいい装備にしてアゲルッ!」

アベル「しかし、いざ装備にすると言われるとどうしたものか……」


ガチャ


エリス「アベル様――あれ? ローズさんとスミレさん?」

スミレ「あ、こんにちはエリスさん」ペコリ

ローズ「アベル様に用だったかしら? ごめんなさいね、ちょっと今……」

ローズ「……」チラリ

エリス「え?」(帯剣中)

ローズ「雷のごとく苛烈な攻撃……ぴったりじゃない! インスピレーションがきたわァ!!!」ゴオォォォ!

エリス「え? え!?」ワタワタ!

ローズ「ちょっとエリスちゃん、この剣借りるワ!」バッ!

エリス「きゃっ!?」

ローズ「フフフ……これもいい剣。神剣と言える代物……」

ローズ「これにこの金の鱗を合わせたら……どうなるのかしらネ!?」



スミレ「……駄目だ。完全にスイッチが入っている」

アベル「ま、まあローズさんの腕ならば間違いは起こらないとは思うが」

エリス「な、何事なんです?」


ローズ「い、く、わ、よおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」



特殊判定
↓1~2コンマ二桁(スミレ補正あり)

ローズ武器制作結果

※スミレ補正により基準値-30ボーナス

1素材の運用

40<90-30

※基準値を下回った為、もう一品は作れず

2武器の付加効果

コンマ75

通常スキル
75>70-30

★スキル

75>100-30

※基準値を上回ったため、★スキル獲得(白目)


★『護麟の双剣』と統合強化


――



スミレ「金真竜の鱗は不滅とも言われたそうですが……」

ローズ「ふむふむ……」


……


スミレ「繊細に……」シャッ…シャッ…

ローズ「大胆にっ!」ズゴオオオ!


……



ローズ「――完成ッ!」スラッ!





★『真麟の双剣』★
戦闘時、自身の耐久値を1増加させ、常時補正+30
追撃発生時、成功率上昇かつ敵スキルによる追撃防御、妨害を無効化
さらに自身に対する不利な状態異常を全て無効化する



ローズ「金真竜が持っていたであろう力の一部が宿ったような出来ヨ!」

ローズ「さ、エリスちゃん、早速持ってみて!」

エリス「あ、ありがとうございます!」スッ…

ローズ「いい汗かいたワ……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

1エリス装備向上レベルアップ

50<95

※基準値を下回ったため、従来の設定-元の神剣分レベルアップ

エリスレベル:436+35= 4 7 1

2ローズの作成技能レベルアップ

54>50

※基準値を上回ったため、ローズの技能上昇

※早くも竜素材に慣れたため、以後素材を渡すと素早く完成させてくれます

――


エリス「な、馴染む! 馴染みますよ!」シャキィン!

エリス「これで、より一層アベル様をお守りできます!」

ローズ「うんうん、今度は納得のモノネ」

ローズ「アタシもようやくコツがつかめてきたし、お互いに得る物があったわネ!」

スミレ「残念ながら、ボクは残る帝竜の情報は詳しくは知らないけど……」

ローズ「素材を手に入れたら、持ってきなさい。今度は、もっと早く作ってあげるワ!」

アベル「ありがとうございます!」


アベル(まあ、そうそうそういった素材を手に入れる状況に陥りたくないのだが……)


――

――イベント『忍び寄る狂気の水』――


【帝国・???】


シュイン!


リーヴ「……」

上級天使兵×4「……」



カイン結界「」コオォォォォォ…



リーヴ「ほう……?」

リーヴ(異教徒風情が、これほどの結界を……)

リーヴ(なるほど、転移していたら少し危ないところだったかもしれませんね)

リーヴ(今の私なら、強行突破できるかもしれませんが……)

リーヴ「ふむ……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

え、マジですか……?(白目)

特殊判定結果

カインの結界の耐久力

97(エメリナと作り上げた渾身の結界だ。破れるものなら破ってみろよ?)>95

※カインの結界は対魔法ではほぼほぼ無敵の代物でした

※さらに基準値を超えたため……


――


リーヴ「どれ……試してみましょうか」ムンズ!

上級天使兵×4「「!?」」ジタバタ!



リーヴ「――ふん!」ブオン!



バチィ!


上級天使兵「「」」ボシュゥゥゥゥ…



リーヴ「む……!」

リーヴ(複数の上級天使をこれほどの速度で消せますか……)

リーヴ(これは……)


カイン結界「」キィィィィン!


リーヴ「ん?」


――



エメリナ「っ! カイン様!」ガタ!

カイン「ああ、わかっているよ! 天使か竜か誰かはわからないが……」

カイン「――侵入するつもりならば、迎撃は必須だよねぇ?」パチン!



――


カイン結界「」キィィィィィン!


バババババババババ!


リーヴ「なっ――迎撃機能だとっ!?」

リーヴ「ぐ、ぐあああぁぁぁぁぁ!?」


転生水天・リーヴ
残耐久6→5


シュウゥゥゥゥ…


リーヴ「……」ヒクヒク…


――

カイン「っ……反応がまるで消えていないだと!?」

カイン「これは本当に、やばい相手が来たみたいだね……!」

カイン「エメリナ! すぐに兄さんとアベルに連絡を!」

エメリナ「は、はい!」パタパタ!


――

※カイン結界により、上級天使消滅。リーヴも傷を負いました

イベント途中ですが、今日はここまで
スミレメンタルから、それでもなお高めの70を超えての★付統合武器、そしてカインまたしても結界で良コンマ……
まるでコンマで両国が殴りあっているかのようですね……
ま、まだリーヴの方が勝ち目あると信じたい……

なお、今回の武器統合は実は後々のことを考えると(私にとっては)吐血ものかもしれません

本日もありがとうございました!

こんばんはー
遅くなりましたが今日もちびちび更新です

――

リーヴ「おのれ……」シュゥ…

リーヴ「おのれぇ……!」

リーヴ(我が再生の水でも癒えない……)

リーヴ(魔力そのものを霧散させられた、ということですか)

リーヴ(我らにとってはまさに天敵とも言える結界……)

リーヴ「……」

リーヴ「ふふ、しかし無駄なこと」

リーヴ「我が裁きの水は、今や天地双方から攻め入れます」

リーヴ「この手の結界は、正規の入り口には張っていない……張れないといった方がいいでしょうか」

リーヴ「そこから、我が裁きの水を流せば――異教徒は皆死に絶えるのです!」




リーヴ「……しかし、それでは私の気が晴れないっ!」ギリギリ!



リーヴ「あの娘だけは、この手で時間をかけて断罪せねばならない……っ!」

リーヴ「どうしたものか……」

リーヴ「……そういえば、籠城をきめている時に姿を現したのですよね」



リーヴ「――あの日を再現すれば、また現れるのでしょうか?」




――

――

【帝国・アベルの城塞】


……


アベル「なんだと!?」

エメリナ「カイン様の結界で倒し切れていない、おそらく大型の天使か竜です!」ワタワタ!

リーナ「く……次から次へと、兄上は何を考えていますの!?」

アルフォート「……おそらく、兄も余裕がないのであろう」

マークス「しかしカイン君の結界は聖国ですら並ぶ者がいないであろう程のもの」

マークス「このまま耐え凌ぐこともできるのではないかね?」

エメリナ「カイン様の結界は、対魔力結界なんです。竜の純粋な力押しをされると破壊される可能性が……」

マークス「ふむ……強力な結界ほど破壊されてしまうと再構築が難しい。まずは敵の正体を探るべきかな」






――聞こえるか、異教徒よ!――





一同「「な……!?」」

アベル「今の声にこの気配、それに異教徒……まさか四天か!?」

リーナ「聖国の護りを捨ててまで……!?」

アルフォート「く、我々は表に出られそうにないな……」



――忘れたとは言わせませんよ! この、私を!!!――



マークス「む……? この口ぶりは……」

エメリナ「誰かと、知り合い……?」



バタバタ!



ロウル「アベルさんっ! 気がつかれないように、空を見てください!」

アベル「わ、わかった!」

※ ※ ※ ※ ※ ※ 警告 ※ ※ ※ ※ ※ ※



       ――憎悪の水、襲来――



※ ※ ※ ※ ※ ※ 警告 ※ ※ ※ ※ ※ ※

リーヴ「我が名はリーヴ! 神の護衛者たる私は不滅……!」

リーヴ「小賢しい結界を張り巡らせているようですが……力比べと行きますか!?」



――アシッドレイン発動――



★『アシッドレイン』★
戦闘時、常時補正+20。相手が王国兵であった場合、さらに+50
敵の逃走成功判定に-50の補正をかける
敵が通常装備による付加スキルを所有していた場合、それを無効化して基礎レベルを-10する

また敵との距離が離れている場合、広範囲の敵に反撃を受けない攻撃が可能となる
射程50



ザアアアァァァァァ…


カイン結界「」キィィィィン!



アベル「な……あいつは!?」

パトラ「お、王国を襲った水天リーヴ!?」

マックス「ば、馬鹿な!? あいつは確かにエリスちゃんが倒した筈だろ!?」

シア「……四天は、魔力の塊。魔力さえ補充できれば改めて作れはするんです~」

ロウル「カイン様の結界が防いでくれていますけど、なんですかね? ただの雨ではないような……」

アーシャ「結界が反応しているということは、あれは魔力の雨。触れれば、それだけで本来はきっと……」



リーヴ「頑張りますね……しかし、神の加護を得ていない異教徒に、これだけの結界の維持は負担が大きいでしょう?」

リーヴ「結界が無くなれば、我が裁きの水は瞬く間に全てを飲み込むことでしょう!」



マックス「くそっ! そうだ……あの日も……っ!」

パトラ「……雨の範囲が広すぎます。貧民街はそのほとんどを捕えられていると言っていいかもしれません」



リーヴ「このまま根競べをしてもよいのですが……今はそれ以上に大切なことがあります」


リーヴ「――このまま街を裁かれたくなければ出て来なさいっ! 金の異教徒! 仕えるべき国を誤った、叛逆の少女よ!!!」


エリス「……!!!」

アベル「ま、まさかエリスのことを言っているのか奴は……!?」

マックス「完全に逆恨みじゃないですか!? あの野郎ぉ……!」

アーシャ「……待って、アベル。それ以上に今の発言は恐ろしいわ」

アーシャ「一度倒した四天が復活する、それは理屈上わかってはいましたけど……」

アーシャ「四天に『倒された時の記憶がある』ということはつまり、『核の魔力を聖王が回収していた』ということになります」

一同「「!!」」

アーシャ「それはつまり、少なからずこちらの手がばれると言うこと」

アーシャ「そしてこうして、報復をしかけてくるということです」


キアラ「うっ……」スッ…

フィーア「つまり……」スッ…


アベル「……二人が撃とうとしていた紅刃も、ここであいつを倒せるかもしれない代わりに聖王に漏れる可能性があるということか」

アーシャ「恐らくは」

ロウル「ただあいつ、今はかなり油断していますからね」

パトラ「一発ずどん! と風穴を開けてやることもできそうですが……」

アベル「ふむ……」


※現在リーヴはカイン結界に手こずり、帝国上空です

※攻撃射程は妹ズの紅刃の方が上のため、反撃を受けることなくリーヴを狙撃することができ、確定で大きなダメージを与えられます

※しかし帝国上空のため、多くの人の目にとまります


姉妹の連携奥義『死滅に至る紅刃』を放ちますか?

↓1~5多数決

放たない

――


アベル「いや、止めておこう」

キアラ「で、でもアベル兄様!」

アベル「手の内がばれるという危険もあるが、その技はお前達への負担も大きい」

アベル「できれば、極力使って欲しくはないんだ」

フィーア「兄様……」


ロウル「しかし、そうなるとどうします?」

エメリナ「魔力の雨、あんな広範囲から断続的に攻撃を受け続けるのは想定していないです……」

エメリナ「信じています。信じていますけど、カイン様にもし何かあったら……」

エリス「……やはり、相手の望み通りに私が出ます」スッ…

アベル「エリス!? 待て、それも……」

エリス「アベル様、四天は以前未遂で終わっていますが、王国の王城を爆破する寸前でした」

エリス「痺れを切らし、攻撃が苛烈になり……もし、カイン様の結界が破られたら……」

パトラ「……王国の惨劇と同じことに、なりますね」

マックス「……っ」

エリス「……っ、大丈夫です!」

エリス「ローズさんとスミレさんに剣を鍛えていただきましたし、また倒せばいいだけのことですよ!」

アベル「だが……!」

アーシャ「……どうにもあの四天は、よほど以前の敗北が堪えたようですね」

シア「……強い、憎悪の感情……天使様は本来、そんなものもたないんですよ~?」

ロウル「いわば製作者の聖王様の憎悪ですか。なんとまあ……」

アーシャ「広範囲を攻撃する手段を持ちながら、それでいてエリスちゃんを探しているのは……」

アーシャ「正面から倒して、以前の敗北をなかったことにしたいということかしら?」

アーシャ「でも、もし倒してもまた何度も復活するんじゃ……」

アーシャ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

アーシャの作戦

56>50

※基準値を超えたため、作戦考案

――

アーシャ(四天は魔力の塊。聖王の魔力が続く限り、記憶と経験を維持し蘇る)

アーシャ(リーナさん達の情報によると、聖国には魔力の泉。そして王国からは大量の魔力増幅薬……)

アーシャ(なんとかサイクルを断ち切らないと、延々と強化復活をされてしまう……)

アーシャ(……せめて、回収を阻止できれば大幅に復活は遅らせることが出来る筈ですが)


アーシャ(――そうだ!)



アーシャ「……まだ、漠然としたものですが。少し考えがあります」

ロウル「ほ、本当ですか!? さすがアーシャさん!」

アーシャ「でも、まだ時間もかかるし……カイン様とアドルラン様にも相談する必要があるわ」

アーシャ「それに……時間も必要」

アーシャ「エリスちゃん。危険な役目だけど――あれの足止めをお願いできるかしら?」

アベル「!?」

アーシャ「倒せなくてもいい。ただできるだけ時間を稼いで……無事に戻ってきてくれればそれでいいの」

エリス「……ええ、任せてください!」

エリス「アベル様を、皆さんをお守りするため……必ずや、あの天使の足止めをしてみせます!」



――

――


……

ザアァァァ…

リーヴ「ええい……この国に潜伏しているのは間違いないのです……!」

リーヴ「早く現れなさい……!」

リーヴ「この結界もなかなか壊れませんし、腹が立ちますね……!」


――


カイン「くそっ……なんてしつこい奴だ!」キイィィィン!

カイン「根競べで敗ける気はないけど……流石に長引いて竜まで来たら不味い」

エメリナ「カイン様ー!」パタパタ

カイン「エメリナ! アベル達はなんだって?」

エメリナ「えっと、アベル様達は作戦があるみたいでして、その……」

カイン「ほぅ……?」


――

【帝国・貧民街】

アドルラン「みんな! 慌てずに帝都の方へ避難を!」


帝国兵「ほら、こっちだ! 帝都まではこの妙な雨は降っていないから安心しろ!」

貧民「あ、ありがとう……」

貧民「で、でもどうして弱者の俺達を……」

帝国兵「ちっ……」

帝国兵「……俺達だって、このバケモンからしたら同じレベルの弱者ってことだよ」


アドルラン「ヒバリ、ルーシェ! 避難状況は!?」

ヒバリ「前よりも兵士がよく動いてくれてるおかげもあって、順調よ!」

ルーシェ「……これが、四天……凄く、嫌な魔力、です……」

アドルラン「カインの結界は流石だが、万が一もある」

アドルラン「避難が済んだら、結界を解除して我ら総力で挑むべきか……?」


パトラ「アドルラン皇子!」ドドドド!

アドルラン「む、パトラ君!? 見事な乗馬技術だな」

パトラ「あ、ありがとうございます。しかし、今は取り急ぎアベルさんからの伝言を」

アドルラン「アベルから? この状況を打開する策だとありがたいが……」

パトラ「実は……」

――

――


……


リーヴ「まだ、まだ現れないのですか……!?」

リーヴ「やはり、正面から洪水をおこしてやりましょうかね……」




エリス「 待 ち な さ い ! 」




リーヴ「!!」

エリス「……私はここにいます」

リーヴ「ああ……やはり、ここにいたのですね……?」

リーヴ「よろしい。約束通り、ここに裁きを与えるのはもう少し後にしましょう」

リーヴ「この邪魔な結界が無い……外に来てもらいますよ?」

エリス(やはり……)



リーヴ「あなただけは――この手で直接断罪しなければ気が済みませんからねぇ!?」



エリス「その言葉……お返しします」

エリス(以前とは、比較にならない程の力……)

エリス(アベル様……)



……


【帝国・結界外】



リーヴ「ここでいいでしょう」ズシン…

エリス(わざわざ飛行を止めて、地に足をつけるなんて……)


リーヴ「神よ! 今度こそ、この異教徒を断罪してみせましょう!!!」ゴオオオォォォォ!

エリス「っ!!!」



――戦闘開始!!!


転生リーヴとの戦闘開始前までですが、今日はここまで
金鱗がエリス剣になったことで、本来敗走濃厚だった戦いも普通に発生してしまう恐ろしさ
ヒロインなのにこうも死地へ送り込まれるというのも珍しい気がします

なおアーシャの作戦と指輪があるので、エリスは死亡はせず救援判定も用意はあるのでそこはご安心ください

本日もありがとうございました!

こんばんはー
開幕から戦闘開始ですが、どうなるやら……

【アベル隊】

エリス:レベル471
【スキル】
★★『終剣・五煌』★★
戦闘時、常時補正+60。攻撃状態時さらに補正+50
敵の所持する通常防御、回避、回復系スキル効果全てを貫通し無効化する
また優勢取得時、コンマが偶数であった場合は★スキルも貫通する必中攻撃となる
優勢取得時、そのまま敵に対し判定表から劣勢判定を除いた連続攻撃を仕掛ける
この効果は優勢を防がれても発動するが、1ターンに一度のみ
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

★『聖衣・双煌』★
劣勢判定を受けた時、二回発動。発動の度に以後常時補正+10の効果を得る
判定を無効化し、攻撃状態を維持したまま次の判定を行う
その際再度判定をとり、50以上の時は相手に劣勢を返す
さらに★スキルを含む敵のカウンタースキルを無効化する

★『真麟の双剣』★
戦闘時、自身の耐久値を1増加させ、常時補正+30
追撃発生時、成功率上昇かつ敵スキルによる追撃防御、妨害を無効化
さらに自身に対する不利な状態異常を全て無効化する

★『鏡反掌』★
敵が判定を無視した3劣勢以上を与えるスキルを使用した時、一度だけ発動可能
受ける劣勢を1まで軽減し、残りの数値の半分を相手への劣勢として返す

★『誓いの指輪』★
戦闘時、常時補正+10に加えて自身の耐久値を1増加させる
さらに敵との補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う
自身が一人で戦闘を行う際、敗北判定時に劣勢状態で復帰し、確定逃走が可能となる
このスキルを持つ者は死亡判定が発生しない

『模倣・黒き月閃』
敵が防御状態の時、-10の補正をかける
さらに自身が一人で敵軍が複数の時、自身のレベル×敵軍人数まで自軍の合計値を上昇させる

『皇族崩し』
皇族が相手の場合に限り、常時補正+10


VS

【聖国軍】

転生水天・リーヴ:レベル330
【スキル】

Ex『敗北の記憶』
戦闘時、自身の耐久値を1増加させる
さらに自身の基礎レベルに憎悪の値を加える

★『四護の一角』★
三すくみ不利、敵の聖国指定スキルを無効化
またこのスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を5にし、
補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う
同名スキルを持つ者が4体揃った時、それぞれの能力を向上させる

★『タイダルウェイブ』★
戦闘時常時補正+30
戦闘開始時、レベル165以下の敵を強制的に戦闘不能(負傷判定有)状態にする
さらに敵の攻撃状態時の補正及び回避スキルを全て無効化し、
敵に常時-20の補正をかける

★『アシッドレイン』★
戦闘時、常時補正+20。相手が王国兵であった場合、さらに+50
敵の逃走成功判定に-50の補正をかける
敵が通常装備による付加スキルを所有していた場合、それを無効化して基礎レベルを-10する

また敵との距離が離れている場合、広範囲の敵に反撃を受けない攻撃が可能となる
射程50

★『リヴァイバルヴェイル』
防御状態時、補正+20
劣勢判定を3回まで無効化する

★『心無い天使』
優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9の時、2劣勢を与える

★『反逆者への神罰』
敵に聖国関係者がいた場合、基礎レベル-50の補正をかける

★『生への執着』
自身の耐久値が1になった時、逃走判定を行う
逃走成功時、自身の耐久値を回復させ聖国の何処かに身を隠す

★『自我持つ大魔力』★
このスキルを持つ者は敗北時消滅する

さらに自身が生存中に聖王シュタイナーが戦闘不能に陥った場合、
自身を消滅させ、レベルを50増加させて聖王シュタイナーを復活させる


【状況:拮抗】

【攻撃状態】
エリス:レベル471
耐久値4
『終剣・五煌』補正+60
※アシッドレインにより攻撃状態時補正無効化
『真麟の双剣』補正+30
『誓いの指輪』補正+10
『タイダルウェイブ』補正-20


VS


【攻撃状態】
転生リーヴ:レベル330+198=528
耐久値5
『タイダルウェイブ』補正+30
『アシッドレイン』補正+20
『カイン結界による消耗』補正-10

レベル差57=補正-50
スキル補正+40

補正-10


コンマ60以上で優勢
コンマ59以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ24

――エリス劣勢!




リーヴ「行きますよ……!」

ゴバアアァァァァ!


エリス「くっ!?」

エリス(以前よりも、遥かに水の密度が……!)

エリス「上級土魔法!」

ゴゴゴゴ…!


リーヴ「前回と同じ手は食いませんよ!」

リーヴ「我が裁きの水は、地を抉る大波だけではなく――天よりも降り注ぐのですから!」


ザアァァァァァ!


エリス「うっ……!?」ジュウゥゥ…

エリス(痛い、熱い……っ!? この雨は……!)

エリス(生身で受けるのは危険……!)キィィィン!


――『聖衣・双煌』発動――


リーヴ「む!」


双煌判定
↓1コンマ二桁

コンマ70>50

劣勢を無効化しカウンター!



エリス「ふぅぅ……!」パアァァ…

リーヴ「くっ……!?」

リーヴ(以前は観察する余裕がありませんでしたが、この娘……!)

リーヴ(魔力の衣を、外側と攻撃魔法で覆い、自身に触れる内側は回復魔法で覆っているというのですか……!?)

エリス「……お返しです!」ゴバアァァァ!


リーヴ「くっ……またしても私の水をぉぉぉぉ!」


――『リヴァイバルヴェイル』発動――

劣勢を無効化


リーヴ「ですがっ! 私の再生の水の純度も上がっているのです!」パアァァ!

エリス「くっ……」

リーヴ「残念でしたねぇ……!」

リーヴ「そんな高度な技術の魔法、そう何度も使えはしないでしょう!」ゴッ!


――状況変化――



【状況:拮抗】

【攻撃状態】
エリス:レベル471
耐久値4
『終剣・五煌』補正+60
※アシッドレインにより攻撃状態時補正無効化
『真麟の双剣』補正+30
『誓いの指輪』補正+10
『聖衣・双煌』補正+10
『タイダルウェイブ』補正-20


VS


【攻撃状態】
転生リーヴ:レベル330+198=528
耐久値5
『タイダルウェイブ』補正+30
『アシッドレイン』補正+20
『カイン結界による消耗』補正-10

レベル差57=補正-50
スキル補正+50

補正±0


コンマ50以上で優勢
コンマ49以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ39

――エリス劣勢!


エリス「く、うぅぅ……」ガッ!

リーヴ「はははははは!」ゴバァ! ゴバァ!

エリス(は、速い……っ!)

エリス(水は不定形……あちこちから……っ!)


ギュバアァァァ!


エリス「く……中級風魔法!」ヒラリ…

リーヴ「……複数の属性を使いこなしますか」

リーヴ「余程の才が無い限り、人間の操れる魔法の属性は基本は一種類」

リーヴ「神の加護を得ている聖国の民であれば複数使える者も多いのですが……」

リーヴ「あなたはやはり、聖国の血が流れている……」






リーヴ「――故にっ! 叛逆者にはより完全な断罪をっ!」





リーヴ「何故、神の威光を浴びても怯まない! 心の底から異教徒に成り果てたか!」ゴバアア!

エリス(この剣の光で、前は辛かったあの光には耐えられている……)

エリス(それなのに、このままでは……!)


リーヴ「――そこですっ!」ギュバ!

エリス「っ! 双煌!」



双煌判定
↓1コンマ二桁

コンマ97>50

劣勢を無効化しカウンター!



エリス「てああああぁぁぁぁっ!」キィン!


ゴバアァァ!


リーヴ「くぅぅぅ……!?」


――『リヴァイバルヴェイル』発動――

劣勢を無効化


リーヴ「無駄なんですよぉっ!」

リーヴ「いくら返そうと、水の勝負で私に勝とうなどと……!」


エリス「はぁ……はぁ……!」シュウゥゥ…


リーヴ「ふふふ……どうしました? 魔力の衣が弱まっていますよ?」

リーヴ「これでもう、少なくとも回復は無理そうですね?」


エリス(……もう、傷は治せない……)

エリス(残った魔力も、全部剣へ……!)ゴオオォォォ!

リーヴ「む……まだ、抗いますか」

エリス(この魔力の雨で思うように動けませんけど……ノワール様の時よりは動ける……!)

エリス(それなら――ひたすら前へ!)ゴッ!

――状況変化――

【状況:拮抗】

【攻撃状態】
エリス:レベル471
耐久値4
『終剣・五煌』補正+60
※アシッドレインにより攻撃状態時補正無効化
『真麟の双剣』補正+30
『誓いの指輪』補正+10
『聖衣・双煌』補正+20
『タイダルウェイブ』補正-20


VS


【攻撃状態】
転生リーヴ:レベル330+198=528
耐久値5
『タイダルウェイブ』補正+30
『アシッドレイン』補正+20
『カイン結界による消耗』補正-10

レベル差57=補正-50
スキル補正+60

補正+10


コンマ40以上で優勢
コンマ39以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ92

――エリス優勢!


エリス「――しっ!」ゴォッ!


リーヴ「なっ……この雨の中で、こんな速度っ……!?」バッ!

リーヴ「こざかしいっ!」ゴバァ!

エリス「……っ!」ヒラリ…


エリス「そこぉ!!!」ゴッ!


リーヴ「ぐっ……!?」

リーヴ(かわせませんか……! しかし、私にはこの守りが――)


――『リヴァイバルヴェイル』


エリス「せやああああぁぁぁぁぁぁ!!!」ブオン!


――『終剣・五煌』発動――

コンマ偶数により、リヴァイバルヴェイル貫通


ズガアア!


リーヴ「なっ――!? ば、かな……!?」



エリス「――!」

エリス(入った! この機を逃しません……!)


――『真麟の双剣』発動――

追撃率上昇

コンマ30以上で追撃

↓1コンマ二桁

コンマ71

エリス追撃優勢!

リーヴ残耐久5→3



エリス「てやああぁぁっ!」ズバズバ!

リーヴ「ぐあああぁぁぁぁっ!?」ブシャアア!

リーヴ「ば、馬鹿な……っ!?」

エリス「やっと、届きましたよ……!」チャキ!

リーヴ「ぬううぅぅ……!」ゴゴゴ…

リーヴ(あ、ありえません……! 一度身を固めて、体勢を整えねば……!)



――状況変化――

【状況:優勢】

【攻撃状態】
エリス:レベル471
耐久値4
『終剣・五煌』補正+60
※アシッドレインにより攻撃状態時補正無効化
『真麟の双剣』補正+30
『誓いの指輪』補正+10
『聖衣・双煌』補正+20
『タイダルウェイブ』補正-20


VS


【防御状態】
転生リーヴ:レベル330+198=528
耐久値3
『タイダルウェイブ』補正+30
『アシッドレイン』補正+20
『リバイバルヴェイル』補正+20
『模倣・黒き月閃』補正-10
『カイン結界による消耗』補正-10

レベル差57=補正-50
スキル補正+50

補正±0


コンマ50以上で優勢
コンマ49以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ59

――エリス優勢!


エリス「てやっ!」スバッ!

リーヴ「ぬううぅぅ……!」ギギギ…!

エリス「っ……!」バッ!


エリス(水の防壁が厚く……! 普通の攻撃じゃ、通らない……!)


リーヴ「ふぅ……」

リーヴ(再生こそ封じられましたが……守りは健在です……)

リーヴ(ここまで水を束ねれば、いかにあの異教徒と言えど……)


エリス「……」グググ…!


リーヴ「な、あの構えは……!?」


エリス「――黒月閃っ!」ビュゴォ!


リーヴ「な、黒い魔力の刃!? な、舐めないでもらいましょうか!」ガード!



ドバアアアァァァァ!


シュゥゥゥ…


リーヴ「くっ……防ぎ、きれなかっ――」


エリス「――逃しませんっ!」ダン!

リーヴ「なっ……!?」


――『真麟の双剣』発動――

追撃率上昇

コンマ40以上で追撃

↓1コンマ二桁

コンマ84

エリス追撃優勢!

リーヴ残耐久3→1

※リーヴ残耐久1のため……


リーヴ(魔力の刃は囮!? 囮であの威力だというのですか!?)

リーヴ(いや違う、魔力の刃を撃つと同時に、既に私に肉薄していた……!)

リーヴ(二段構え……まずい、防御を……っ!)



ズシャアアアアァァァァ!



リーヴ「――っがああああぁぁぁぁぁぁぁ!!??」ブシャアアアア!

リーヴ「あああぁぁぁぁぁっ……!?」ボタボタボタ!



エリス「……っはぁ……はぁ……!」ジャキン!

エリス(だいぶ、削れました……このまま……)



リーヴ「……です……」ボソ…



エリス「……え?」






リーヴ「――嘘です嘘です嘘です嘘です……っ!」

リーヴ「こ、この私が再び異教徒に敗れる……!? あってはならない!!!」

リーヴ「わ、私は神の護衛者! こ、こんな……!」




リーヴ「こんなところで、また消えるわけにはいかないんですよおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」バサァ!




エリス「!?」

――『生への執着』発動――

★『生への執着』
自身の耐久値が1になった時、逃走判定を行う
逃走成功時、自身の耐久値を回復させ聖国の何処かに身を隠す


リーヴ「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



逃走判定
↓1コンマ二桁

コンマ80

80>50


※基準値を超えたため、逃走成功




リーヴ「つ、次です……!」バサァ! バサァ!

リーヴ「次こそは、必ずやぁ……!」

エリス「なっ――まさか、逃げるつもりなのですか!?」


リーヴ「戦略的撤退と言って貰いたいですね……!」

リーヴ「あなたの戦い方、覚えましたよ……!」

リーヴ「この傷が癒えた時、その時こそが……」

リーヴ「あなたの――最期の時なのです!」


エリス「く……!?」

エリス(駄目……ここで逃がしては……! でも、どうすれば……!?)



???判定
↓1コンマ二桁

特殊救援判定

69>40


※基準値を超えたため……



リーヴ「はは、はははは……さらばです、忌々しい異教――














シア「――逃がしませんよ~!!!」キイィィィィン!





リーヴ「!?」

エリス「!?」



――『咲き誇る魔杖』発動――

★『咲き誇る魔杖』
戦闘時、常時補正+15
さらに一度だけ、★を含む敵の回避、逃走スキルの発動を無効化する

『生への執着』を無効化



リーヴ「な、なん……!? 草木が、私に、ぬああああぁぁぁぁぁぁっ!?」グルグル!


ズドオオォォォン!


リーヴ「がっ……!?」


エリス「シアさん!」

シア「エリスさん、お待たせしました~……!」ゼェゼェ…

シア「――出来る限りの準備は済ませました。あとは、あの偽物を……!」ゼェゼェ…

エリス「――はい!」チャキン!


リーヴ「ぐ、ぐおおおぉぉぉぉ……!」ギシギシ…



――状況変化――

【状況:優勢】

【攻撃状態】
エリス:レベル471
耐久値4
『終剣・五煌』補正+60
※アシッドレインにより攻撃状態時補正無効化
『真麟の双剣』補正+30
『誓いの指輪』補正+10
『聖衣・双煌』補正+20
『咲き誇る魔杖』補正+15
『タイダルウェイブ』補正-20


VS


【防御状態】
転生リーヴ:レベル330+198=528
耐久値1
『タイダルウェイブ』補正+30
『アシッドレイン』補正+20
『リバイバルヴェイル』補正+20
『模倣・黒き月閃』補正-10
『カイン結界による消耗』補正-10

レベル差57=補正-50
スキル補正+65

補正+15


コンマ35以上で優勢
コンマ34以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ90

――エリス優勢!


エリス「はああぁぁぁぁぁぁ!」ダダダ!


リーヴ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」ギチギチ…!

リーヴ「な、何故だ!? 何故……聖国の者が、こうも私の邪魔をぉぉぉぉ!?」ギチギチギチ!

リーヴ「わ、私は水天・リーヴ! 偉大なる神の護衛者にして――

シア「っ……! 黙ってください~!」キイィィィン!

リーヴ「がああぁぁぁぁ! や、やめろ、離しなさい! 今ならまだ、神もお許しに……っ!」グググ…!





エリス「で、やあああああああぁぁぁぁぁ!!!」ブオン!




グシャアアアァァァァ!


リーヴ「ぐあああああぁぁぁぁぁぁ……!?」



リーヴ「か、かみ……よ……」


リーヴ「……」ボシュゥゥゥゥゥ…


――勝利

エリス「っ……水天が、消えていく……!」

エリス(でも、このままではまたいつか……!)


シア「!!」

シア「今ですよ~!」

エリス「え?」




バッ!




ルーシェ「異常な、強さの、外殻が崩れた……!」

ルーシェ「エリスさんの頑張り……無駄には、しない……!」キュオオォ…

ルーシェ「絶対に『核の魔力』、捕えて見せます……!」キュオオォ…

ルーシェ「私一人じゃ、遠く、及ばなくても……!」


ヒバリ「エリスやルーシェ一人に、頼り切るってのはまずいしね……!」キィィン!

エメリナ「び、微力ですけど私の魔力も……!」キィィン!

シア(エリスさんは戦闘の疲労が残っています……これ以上の負担はかけられません……!)

シア「私も、お手伝いしますよ~!」キィィン!


最終判定!

ルーシェ達のリーヴコアの捕獲

※エリスは双煌を使い切ったため、捕獲補佐不可

↓1コンマ二桁

ん?
すみません少々お待ちください……

リーヴレベル528>



ルーシェレベル:155
ヒバリレベル:80
エメリナレベル:76
シアレベル:227

155+80+76+227

=538


4人の魔力合計がリーヴの値を上回ったため、捕獲確定成功!

――


ルーシェ「すうぅぅぅぅ……」キュオォォォ…



リーヴ「」シュゥゥゥ…

リーヴ「」シュゥゥゥゥ…


ヒバリ「ル、ルーシェ!? 早くしないと、まずいんじゃない!?」

エメリナ「ど、どんどん消えていきますよー!?」ワタワタ!

ルーシェ「ま、まだ! あれは、霧散魔力のはず……!」キュオォォォ…

ルーシェ「一度きり……はずせない……!」キュオォォォ…


リーヴ「」シュゥゥゥゥ…



リーヴコア「」シュ…




ルーシェ「―――っ!!! いまっ!!!」ギュルルルルル!



リーヴコア「」ガギィン!


リーヴコア「」コロコロ…



ルーシェ「や……」



一同「「やった……!!!」」


――最上勝利!!!

えー……シュタイナーサイドに深刻なダメージが確定したあたりで今日はここまで
せめて武器の追加スキルが無ければ、リーヴが勝っていたはずなんですが……

そしてうっかりしていたコア捕獲、そういえば皇族お付き組はメイド試験で一気にレベル上げてたんでした……
しかしそれでも超補正入ったリーヴを上回るとは……
エリス+捕獲組の判定はまた後日に

しかしリーヴが捕獲されたため、そのあとに再びシュタイナーの追加判定はいります

本日もありがとうございました!

こんばんはー
昨日はすみませんでした
少しだけ再開しますが、ほとんどコンマ判定かな?
後半部分で大事なものをとるかもです

――


エリス「皆さん、どうしてここへ?」

ヒバリ「あれ? アーシャから聞いてなかったの?」

ヒバリ「四天は手強いけど、原理そのものは他の天使と変わらない」

ヒバリ「だから、前に見事天使を捕獲してみせたルーシェに白羽の矢が立ったのよ」

ルーシェ「はい。でも、中型はともかく、あんな大きなの、まともに相手できません……」

エメリナ「だ、だからエリスさんが四天を抑えている間に、魔法を使える私達でルーシェさんの援護をすることにしたんです」

シア「カインさんは、結界の補強でお忙しかったんですけど~……」

ヒバリ「いやぁ、どうなることかと思ってたけど……なんとかなるもんだね!」

ルーシェ「エリスさん、抑えるどころかほぼ倒しきってた、すごいです……!」キラキラ!

エリス「い、いえ。私も……ローズさんとスミレさんの協力が無ければ一方的に敗れていたかもしれません」

エリス「それに水天は逃走寸前でした。もし、皆さんがいらっしゃらなければ今頃……」

エメリナ「私達でも、お役に立てましたか……?」

エリス「ええ。本当にありがとうございます!」

ヒバリ「少しは役立てたなら幸いね。でも私も、やっぱもっと魔法の勉強しないとなぁ……」

ルーシェ「……同じ手を使う、にしても、今度は、もっと確実に……」グッ

シア「でも、何とはともあれみんなの力で勝利ですよ~!」ポヤポヤ

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

↓3~4コンマ二桁

イチタリナイイチオオイが連続していて心臓に悪い!

リーヴ完全討伐ボーナス

エリス

67
32
エリスレベル:471+6+7+3+2+20(超難敵撃破ボーナス)

= 5 0 9

※一人でおよそ1/3ギルバートに達しています

捕獲救援組

12
46

シアレベル:227+1+10(捕獲成功ボーナス)=238
ルーシェレベル:155+2+10(捕獲成功ボーナス)=167
ヒバリレベル:80+4+10(捕獲成功ボーナス)=94
エメリナレベル:76+6+10(捕獲成功ボーナス)=92


――


エリス(今度は、この剣に頼らずともあの域の相手を倒せるようにならねば……!)グッ!


シア「エリスさんも大きな怪我が無くてなによりです~」

ヒバリ「離れていても凄い水の音聞こえてたからねぇ……ほんと、すごいわ」

エメリナ「そしてこれが、そんな巨大天使の核……」ツンツン…


リーヴコア「」カキン


ルーシェ「……早く、カイン様のところへ、持って行った方が安全、かも……」

ルーシェ「もっと結界で、厳重に覆って、それから、解析できれば……」

ヒバリ「残りの天使をどうにかできるかもしれないってわけだ」

シア「仮にわからなくても、ここに置いておくだけで同型の復活はできないはずです~」

ルーシェ「ん……大収穫……」ホクホク

ヒバリ「後は……この後だね」

エリス「この後?」

ルーシェ「……多分、四天は作り主と一部が繋がっている……」

ルーシェ「倒されて、魔力も戻ってこなかったら……――流石に焦ります」

ヒバリ「ま、追撃に備えてアドルランとカイン様達が構えているから、すぐにこっちが追い込まれることはないと思うけどね」

シア「……」

シア(今の聖王様は、普通ではありません……何事も起こらなければいいですけど~……)


――

※リーヴコアの捕獲に成功したため、複数のイベントが挟み込まれます

――

――

【聖国・聖王宮】

……

シュタイナー「がっ……!?」ゴフッ!


マラート「せ、聖王様!?」

シュタイナー「く……!」グビグビ


――『エリクサー』使用――

※王国から奪い取った薬により、四天敗北ペナルティを相殺。レベルダウン阻止


シュタイナー「はぁ……! はぁ……!」パリン!

シュタイナー「ば、馬鹿な……!? リーヴが、敗れたというのですか……!?」

マラート「!?」ギョッ!

シュタイナー「そ、そんなはずは……」

シュタイナー「あの狂おしい怒りにより研ぎ澄まされた魔力……」

シュタイナー「あれはもはや神の片腕に匹敵する程の力だったはず……!」

シュタイナー(そ、それに魔力が戻らない……!?)

シュタイナー(王国の薬で私への負担は以前より軽減されてるとはいえ、あれがなければ本当に一からリーヴの作り直しに……!)

シュタイナー(一体、帝国で何が起きているというのですか!?)

マラート「せ、聖王様……」オロオロ

シュタイナー「……」

特殊判定

↓1コンマ二桁

おいシュタイナー……(白目)

緊急事態! 聖王シュタイナーの心の余裕


03<05


 も う な り ふ り か ま っ て ら れ ま せ ん !


※基準値を下回ってしまったため、もはやシュタイナーに余裕はありません

※何でもかんでも判定次第でぶちこんでくるようになりました(白目)

※聖国最終決戦時★『???』の使用が確定しました。聖国戦難易度が完全な上限に達しました

※難易度天井のため、以後の一部判定は消滅させます


――


シュタイナー「あ、ありえない……ありえないことです……!」

シュタイナー「こ、こんなこと……!」グルグル…

シュタイナー「……あああああああ!!!」グルグル…

マラート「せ、聖王様落ち着いてください……!」オロオロ

マラート「リーヴ様が敗れるなど……」

シュタイナー「わかるのですよ! それどころか、魔力も残さない程に敗北した可能性が……!」

マラート「そ……それは……」

マラート「そ、そうです! 汚い異教徒のこと、卑劣な罠を使った可能性も!」

シュタイナー「……!」ピク

シュタイナー(確かに、四天には私と違い罠を回避する技能はない……)

シュタイナー(ですがあの巨体を捕える罠など帝国に……)

シュタイナー(……いや、しかし魔力が還らない理由としては考えられます)

シュタイナー(――リーヴの核を、誰かが抑えている……?)


シュタイナー「――ならば、リーヴに救援を出しましょう。今すぐに!」

シュタイナー「それで、万事解決。そうなのですね!?」

マラート「は、はい! それは勿論!!」ビク


特殊判定

↓1~3コンマ二桁

うわああああああぁぁぁぁぁぁぁ!?(空中爆散)

しょ、少々お待ちください……

特殊判定結果


1リーヴへの救援

コンマ11

――『運命歪曲』発動――


奇数ゾロ目:竜2体投入


2マラートの忠誠心

66×2(ゾロ目ボーナス)

= 1 3 2 (100)>85


 思 い 切 り の 良 さ! 流 石 聖 王 様 で す ! 


※忠誠心が振り切りました。もはや誰もシュタイナーを止められません

※基準値を超えたため、マラート隊、聖国正規兵も前線出動確定


3残る四天の強化

94>85

※基準値を超えたため、聖国を護衛していた地天と風天も転生モードへと強化されます
※エリュウは次回復活時、転生モード+アベル憎悪値レベルとなります


※聖国の大群が突っ込んできます(白目)

――


シュタイナー「ありえない、ありえないとは思いますが……」

シュタイナー「帝国が天使の転移を予測し、対魔法結界を用意していたと考えれば……」

シュタイナー「はは、はははははは……!!」

シュタイナー「もう、自分の身体を気にしている暇もありませんね……!」

シュタイナー「――竜を使いましょう。偵察なんて生温いものでは済ませません!」

マラート「聖王様! 我らの魔力もどうぞお使いください!」バッ!

マラート「そしてどうか……我らにも出撃許可を!」

シュタイナー「そうですね……少し、お手伝いをお願いします」

シュタイナー「リーヴの座標は……さて、どういう風に送りましょうか……」


特殊判定
↓1~3コンマ二桁

あ……

特殊判定
↓1~3コンマ二桁
01~30:帝国領外のリーヴと同位置(リーヴコア防衛戦)
31~50:貧民街。確定で結界防御+迎撃
51~70:城塞。確定で結界防御
71~90:帝都。判定で結界突破
91~00:王城。フローレン出動!?

奇数ゾロ: 正 面 突 破 ! (カイン結界損傷)
偶数ゾロ: 皇 帝 の 間 に い る !

兵力転送先

1マラート隊+聖国正規兵

コンマ44

コンマ 4 4


偶数ゾロ: 皇 帝 の 間 に い る !


2黒帝竜

コンマ82

71~90:帝都。判定で結界突破

3蒼帝竜

コンマ50
31~50:貧民街。確定で結界防御+迎撃

――

ほとんど進んでいませんがちょっと色々パニックですすみません
コンマで殴りあわないで!!
ちょっと落ち着いてから表を照らし合わせますが、一つだけ言えることはあります

さよならマラート隊……

※マラート隊は竜でも四天でもない+集団なので、無価値にギルバートに薙ぎ払われるだけなんです(白目)

竜も分散したため勝すじは高いですが、エリス+リーヴコア捕獲組は帝都への救援は間に合いません
とりあえず詳細はまた後日……

本日もありがとうございました!

こんばんはー
ほんの少しだけ再開です

――


マラート率いる大部隊、皇帝の間へ
黒帝竜、帝都へ
蒼帝竜、貧民街へ

――


シュタイナー「――これでいきましょう」

シュタイナー「結界に阻まれる可能性も0ではありませんが、かなり位置を分散させました」

シュタイナー「おそらくどれかは結界に遮られず直接乗り込めることでしょう」

シュタイナー「……申し訳ありません。本来であれば、あなた達を転移させるなど危険な真似は……」



マラート「いえっ! このマラート、神と聖王様のお役に立てるのであればたとえどこにでも!!!」バッ!

聖国兵団「「「全ては神の御心のままにっ!!!」バッ!



ズラリ…



シュタイナー「……あなた達は、聖国の精鋭兵です」

シュタイナー「しかし、天使ほどの力は無い。危ないと思えば、すぐに退くのですよ」

聖国兵団「「「はっ!」」」


シュタイナー「……あなた達も、神の獣としての自覚を持って、異教徒を断罪するのです」

シュタイナー「可能であれば、彼らや天使とも連携し……」


黒帝竜「グルル……」

蒼帝竜「コオォォ……」


シュタイナー「――では、いきますよ!」



シュイン!



――



――

【帝国・皇帝の間】


ギルバート「……」ピキピキ…



ロックス隊だったもの「」



バーンズ「……カイン様の調査結果によると、人体に過度な魔力強化がされていたとのことです」

バーンズ「その力を解放すれば大きな力を得られる代償として、最期は魔力の暴走により爆発するようです」

ギルバート「……以前ルーシェが捕えたものを、人間に組み込んだようなものか」

バーンズ「はい。より厄介な相手であると言えるでしょう」

ギルバート「……」

バーンズ「しかし陛下、これも由々しき事態ですが……アレはどうなさるおつもりなのですか?」

ギルバート「む……あの四天とやらか?」

バーンズ「はい。恐ろしいことに、その力は……」

ギルバート「ふむ……確かに、少しは楽しめるやもしれぬ殺気に、フローレンすら上回るやもしれぬ魔力……」

ギルバート「興味がわかぬでもないが、聖国のものならアベル達に任せるだけのこと……」

ギルバート「今のあやつらならば、倒せぬ相手ではないだろう」

バーンズ「……」

ギルバート「――しかし、だ……」



ギルバート「 こ こ ま で き た ら 骨 も 残 さ ぬ 」 ピクピク!




バーンズ(陛下の怒りが積もり積もっておられる……)ガタガタ




シュイン!



バーンズ「!?」

マラート「む!? ここは……!?」




聖国兵団「「「玉座……ま、まさか皇帝の間なのか!?」」」ザワザワ




バーンズ「っ!!!」

ギルバート「……」ピク…




マラート「~~っ! 神はやはり我らを見ておられるっ!!!」グッ!

マラート「異教徒の根源を、まさかこの手で断罪出来る日が来ようとは……!」

聖国兵団「「「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」



バーンズ「陛下っ! お下がり下さいっ!」



特殊判定
↓1コンマ二桁

猛特訓のバーンズ

コンマ82>80

バーンズレベル:183+82=265

※基準値を上回ったため、バーンズスキル変化&大幅レベルアップ

※さらに一定値を越えたため、小イベント発生


――


バーンズ「私とて、エリスに敗れてから何もしてこなかったわけではない……!」

バーンズ「陛下に仇なす者、全て斬り伏せる……!」



――『黒き月閃』発動――



ズガアアアァァァァ!



聖国兵団「「「ぐわああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」グシャァ!


マラート「ぬうっ!? おのれ、異教徒めっ!」キイィィン!


――『シャインバレット』発動――


バーンズ「くっ……!?」ガキン!

バーンズ(あの男が、この一団の頭か! しかし……)


聖国兵団「「「うおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!! 神の裁きをおぉぉぉぉぉぉ!!!」」」ドドドド!


バーンズ(な、なんだこの数は!? 大規模な転移魔法かっ!?)

バーンズ「しかし、私は退かぬ! 貴様ら全員――」






ズシン…




一同「「!!!?」」ビクゥ!







ギルバート「……」フシュゥゥゥ…






バーンズ「へ、陛下……?」

ギルバート「……見事だ、バーンズ」

ギルバート「このような雑兵ども、お前の敵ではないだろうが……」

ギルバート「――しばし下がれ」



ギルバート「くく……雑兵の身で、このギルバートに挑みに来るか」



ギルバート「だが――貴様らに覚悟はあるのか?」

ギルバート「――まさか勝算も無く、ただ貴様らの神に願うだけか? 我に勝てるようにと」

ギルバート「――笑止!!!」クワッ!

ギルバート「この世は、力こそが全て! 圧倒的な力の前に、祈りなど無意味っ!!!」

ギルバート「それを思い知るがいいっ!!!」



ズ…



――『皇帝の歓喜』発動――

★『皇帝の歓喜』★
戦闘開始時、レベル255以下の敵を強制的に戦闘不能(負傷判定無)状態にする
さらに敵の逃走を全ての条件下において使用不可とし、常時-255の補正をかける





ズアアアアアァァァァァ!!!



聖国兵団「「「ひ――っ!!?」」」


聖国兵団「「「う、うわあああぁぁぁぁぁぁぁ……!?」」」ガタガタガタ…



バーンズ「……っ」ゾクゥ…



マラート「な、何をしておる……!? 立て、立ち上がるのだっ!」ググ…

マラート「異教徒に、神の断罪、を……?」





ギルバート「――立てるか。貴様は少しは楽しませてくれるのであろうな?」ジャキン!





マラート「あ」


――『七星剣・破』発動――

――『七星剣・波』発動――




ギルバート「ぬううううぅぅぅぅぅぅぅんっ!!!」ブオンブオン!


ギルバート「 砕 け 散 れ ぃ っ ! ! ! 」




ズゴオオオオオオオオォォォォォ!!!





   ラ

      ―

         ト



ベチャァ…



ギルバート「……ふん。まだ前の竜の方が持った方よ」ブン!


聖国兵団「「「あ……ぁぁ……」」」ガタガタ…

ギルバート「……」ジャキン

聖国兵団「「「……ぁぁ……か、神よ……」」」ポロポロ…

ギルバート「まだ……神に祈るか……」ピクピク…


バーンズ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

バーンズの提言

50>31


※基準値を下回ったため、皇帝に提言


――


バーンズ「――お待ちください、陛下」

ギルバート「む……?」

バーンズ「申し訳ありません、陛下のお手を煩わせてしまい……」

ギルバート「別に良い。して、なんだ?」

バーンズ「……こやつらの長は消し飛び、兵どもも既に心が折れています」

バーンズ「このまま全員を消すことは容易いですが……」

バーンズ「陛下の前に転移してくるなど、常識では考えられない戦術を用いる聖国です」

バーンズ「これまでの数々の行いからも、どれだけ悪辣な戦術を用いてくるか、私には想像もつきませぬ」

バーンズ「ですから……この者達は捕えて、カイン様に引き渡しましょう」

バーンズ「上手くいけば、聖国の戦術を聞き出せるやもしれません」

ギルバート「ふむ……」

――

バーンズのレベル(265)が皇帝の求める基準値(255)を超えたため、自動成功

――


ギルバート「いいだろう……」スッ…

ギルバート「このような者ども、いくら斬ったところで我の糧とはならぬ……」

ギルバート「バーンズよ。鍛錬を怠らず、成長した姿を見せてくれたお前に免じ……この者どもの処理は任せよう」

バーンズ「はっ!」


聖国兵団「「……」」ガタガタ…


――

※マラート司教が戦死したため、聖国兵の士気はどん底状態です

※バーンズの提案で、生き残った彼らは捕縛されてカインに引き渡されます

※後日、カインのイベントが追加されます

――

――

――同刻・帝国帝都――



ロウル「よし、ここまでくればひとまずは安心ですかね!」

パトラ「ええ。貧民街の住民の避難も前よりスムーズに行きましたね」

マックス「アドルラン皇子のおかげかもしれませんね」

マックス「帝国兵が一気に言うこと聞く様になってるし……」

帝国兵「まあ、今回は大多数がアドルラン様の部隊の者だからな」

マックス「うおっ!? 聞いてたんですか!?」

帝国兵「聞こえるわ! まあ、言わんとすることはわかるがな」

ロウル「……だいぶ丸くなりましたよねえ、本当に」

帝国兵「流石に、あそこまで力の差を見せつけられるとな……我々も、もっと色々精進せねばと思いもするさ」

パトラ「ええ、日々の鍛練。それは戦い以外、心構えや所作にも必要なことですからね」


アーシャ「……エリスちゃん、大丈夫かしら……」ソワソワ

マックス「いや、あのエリスちゃんなら大丈夫なんじゃないですか?」

ロウル「油断は禁物ですよ。それに……」

アーシャ「ええ。あの天使の言動がもし陽動……エリスちゃん、聖国が知りうる大戦力を誘い出すための罠とすれば」

パトラ「……四天は補充がきく。最悪捨て駒にする可能性も0ではないということですか」

アーシャ「その通り。普通囮にしない四天をあえてそうすることで――本命を狙ってくる可能性もあります」

ロウル「……貧民街は、アベルさん達が守っています。そうなると次に危険性が高いのは……」




ミシ…




一同「「!!!」」




黒帝竜「グルルルルルルルル……!」キュオオオォォォ!



――


カイン「っ!!!」


特殊判定
↓1コンマ二桁

結界判定

60>50


※基準値を超えたため、カインが帝都の結界を一時解除します


――


カイン「っ……帝都の方にっ……!」

カイン「この圧力……竜か……!」

カイン(どうする……帝都は貧民達の避難先だ)

カイン(誘導して行ったのはアベルの部隊……)

カイン(……)


カイン(――武運を祈るよ!)


パキィン!


――


黒帝竜「グルォ!?」スカッ…



ロウル「あっ! カイン様結界解除しましたね!?」

アーシャ「結界を破りかねない、危険な相手ということですね……!」バッ!

パトラ「黒く輝く竜……王国の過ち、正してみせる!」ジャキ!

マックス「お、俺だって……!」ガタガタ…


帝国兵「くっ……不甲斐ないが、あれの討伐は任せた! 俺達は俺達にできることをしよう!」ダッ!


黒帝竜「グルオオオオォォォ!」


特殊判定
↓1コンマ二桁

50>37


※基準値を下回ったため、護衛の上級天使×2も侵入!

――


バッ!


上級天使×2「「断罪を!!!」



マックス「げ!?」


ロウル「天使と竜が、徒党を組んだっていうんですか!? 笑えませんよ!」バッ!

パトラ「こ、これは……」

アーシャ(少し、不味いかもしれませんね……)

アーシャ(逃走、できないことはないかもしれませんが……)

アーシャ(あの巨体で暴れられては、帝都の被害が……!)


増援登場のため追加特殊判定

↓1コンマ二桁

ただの上級なのかここまで追い込まれたのなら天使将を出して来ると思ったが

コンマ17


01~20:スミレ

――



???「――せいっ!」ガッ!


上級天使兵「!?」


マックス「おおっ!?」


スミレ「……っと、この辺りを見回っていて正解でしたね」スタッ!

ロウル「スミレさん!」

スミレ「黒帝竜……それに上級天使兵ですか」

スミレ「……アベル隊の皆さんの力なら、もう恐れる相手でもないでしょう」

スミレ「竜をものともしないアベル様の部隊の力、参考にさせていただきます……!」キラキラ

アーシャ「スミレちゃん!? その認識はちょっと間違っているわよ!?」

ロウル「アベルさんとエリスさんが変なんですよ!?」

スミレ「――大丈夫です。ボクは、あの二体を相手しておきますので、どうぞ遠慮なく!」ダッ!

上級天使兵「「異形の異教徒!? 断罪優先!!」」バッ!

マックス「え、あ、ちょ……!?」



黒帝竜「グルオオオォォォォ!」ズシン!



マックス「ひぃ!? 俺まで獲物に含まれてる!?」

パトラ「泣きそうな顔しないの! 構えなさいマックス!」



※増援をスミレが引き受けてくれました

アベル隊(アーシャ、ロウル、パトラ、マックス)VS黒帝竜×1で戦闘が行われます



――戦闘開始!!!

戦闘開始前ですが、今日はここまで
ギリギリの中で、良結果を拾っていくアベル達の運勢は流石と言えるでしょう

明日は新スレをたてつつ戦闘開始といった流れになるかもしれません
そして先に申し訳ないのですが言っておくと、このスレの1000ボーナスではRものは無しとさせていただきます……
(キアラスタック、聖国の攻撃激し過ぎてまぐわってる場合じゃないので……)

>>973
竜の護衛は上級が最大です
(そもそも以前の判定で天使の護衛がつく可能性が半減していますので)
天使将は四天が連れてくる可能性があります

本日もありがとうございました!

こんばんはー
ちょっと先に新スレを建ててから戦闘票を貼り付けます

新スレになります

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その9 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1559569280/)

あとすみません、バーンズさんのレベルまた間違えてました……(判定結果は変わらず)

【アベル隊】

アーシャ:レベル213

【スキル】
★『変幻自在の指揮』★
防御状態時及び逃走判定時、補正+40
敵が複数人への攻撃スキル所持していた場合、そのスキルを封じる
さらに常時補正+20の効果を得る

戦闘時、味方が複数人いる時のみ特殊な『無双状態』となることが可能
攻撃状態時補正及び防御状態時補正を全て常時補正として扱い
さらに敵スキルの攻防状態指定効果を全て無効化する
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

『広域戦闘術・錬』
防御状態時、補正+10
さらに城塞行動時に『団体鍛錬』が選択可能になる

★『流麗なる剣技』
戦闘時、常時補正+20
劣勢判定を受けた時、一度だけ劣勢を回避し防御状態へ移行する

★『ドラゴンケープ』
防御状態時、補正+20
敵が人外の存在の時、さらに補正+20


ロウル:レベル179
【スキル】
★『勇躍する黒騎士団の証』★
戦闘時、味方に対するマイナス補正、奇襲、罠を全て無効化する
マイナス補正を無効化した場合、常時補正+20の効果を得る
奇襲を無効化した場合、仕掛けてきた相手に2劣勢を与える
さらに一定のレベル以下で戦闘不能となる効果も無効化し
無効化した後に自軍全体の基礎レベルを10上昇させる
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

★『銀狼の絶対援護』★
敵が判定を無視した2劣勢以上を与えるスキルを使用した時、そのスキルを無効化し
さらに劣勢判定を相手に与える
また敵が回避、防御、回復行動スキルを発動した場合、次ターン敵に-30の補正をかける
自軍のスキルで敵の行動を防いでもこの効果は発動する

『警戒散策』
散策時に同行している場合、マイナス判定を起こす人物との遭遇を回避し、友好的な人物との遭遇率を上げる
また低確率で道具を入手する

★『弓兵の隠し刃』
戦闘時、常時補正+10
さらに劣勢判定を受けた時、一度だけ判定を無効化し、
次ターン、敵に-30の補正をかける

パトラ:レベル142
【スキル】
★『ゲイルスケグル』
戦闘時、常時補正+20
自軍の耐久値が減らされた次のターンの攻撃時、与える優勢を2にする
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

『誇りの剛槍』
攻撃状態時、補正+25

『信頼される将』
周囲に味方が存在する時、味方全体のレベルを+5
自身が一人で戦う時、自身のレベルを+10

『王国騎士の心得』
劣勢判定を受けた時、攻撃状態へ移行
さらに攻撃状態時補正+15の効果を得る

★『天竜穿』
戦闘時、敵に自身よりレベルが50以上高い者がいた場合
常時補正+30の効果を得る

★『ぺネトレイトアサルト』★
戦闘時、常時補正+25
優勢判定を防がれた場合、敵の使用したスキルの使用回数を2倍減らす

★『アクセルドライヴ』
攻撃状態時、補正+15
さらに一度だけ劣勢判定を回避する

★『雪辱の一撃』
二回まで発動可能。劣勢判定を受けた時、戦闘時常時補正+10の効果を得る
この効果は劣勢を防いでも発動する


マックス:レベル74
【スキル】
『若き騎馬兵』
騎乗戦闘中、常時補正+5
逃走成功判定に+10

『期待の新星』
レベルアップ判定時、追加補正(大)を得る
さらにレベル130到達時、このスキルは変化する

【聖国軍】

黒帝竜:レベル380
【スキル】
★『顕現する脅威』
三すくみ不利、敵の王国指定スキルを無効化
さらに戦闘時、攻撃状態を解除されない
またこのスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を4にし、
補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★『憤怒の咆哮』★
五竜のいずれかが敗北していた場合発動
戦闘時、常時補正+30、敵に常時-30の補正をかける
最後の一体となった時、このスキルは変化する

★『蹂躙する者・改』
戦闘時常時補正+25
敵対象が複数の場合、自身の基礎レベルを(敵人数-1)×140上昇させる

★『アースクェイク』
戦闘時、常時補正+20、敵に常時-40の補正をかける
敵が攻撃状態の時、さらに-20の補正をかける

★『オブシダンスケイル』
劣勢判定を4回まで無効化する

★『聖王の加護』★
敵を常時防御状態にし、常時-15の補正をかける
さらに敵に聖国関係者がいた場合、基礎レベル-50の補正をかける

――


黒帝竜「グルル……!」キィィィィィン!


――『聖王の加護』発動――



パトラ「うっ、この光はやはり……!」バッ!

ロウル「聖国の者だって主張したい光ですか……!」バッ!

マックス「く、くそ! 目が……!」


――『変幻自在の指揮』発動――


【強制防御状態】→【無双状態】へ移行


アーシャ「いえ……この光も完璧なものではありません」

アーシャ「どんな光も、全ては照らせない。影に身を隠せばいつも通りの動きもできます」

アーシャ「そして光の中でも、音は健在。立ち回れないことはありませんよ!」



黒帝竜「グルルルルアアアァァァァ!!!」ズドン!


――『アースクェイク』発動――


グラグラグラ!


アーシャ「っ! 地震……!」ヨロ…

パトラ「あの硬そうな見た目といい、地属性ですか……!」ヨロ…

マックス「わ、っとと……!?」ヨロ…


――『勇躍する黒騎士団の証』発動――


ロウル「皆さん、怯むことはありませんっ!」バッ!


ロウル「私達はアベルさんの部隊の一員。そこいらの兵には勿論……」

ロウル「硬そうなトカゲにだって、敗けることはありえませんよ!」

ロウル「アベルさんの為に……そして、今この帝都の人の為に!」バッ!


アーシャ「ええ!」シャキン!

パトラ「そうですね。昔ならともかく、今の私と、皆さんとならば!」ジャキン!

マックス「そ、それでもやっぱりアレは怖いですってパトラ将軍~!?」ジャキン!



黒帝竜「グルルル……!」バッ!



――戦況変化――

【状況:拮抗】

【無双状態】
アベル隊:213+179+142+74+20(信頼される将)=628
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ドラゴンケープ』補正+40
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『弓兵の隠し刃』補正+10
『ゲイルスケグル』補正+20
『誇りの剛槍』補正+25
『天竜穿』補正+30
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化


VS


【攻撃状態固定】
黒帝竜:レベル380+140×3=800
残耐久4
『憤怒の咆哮』補正+30
『蹂躙する者・改』補正+25
『アースクェイク』補正+20

レベル差172…補正-170
スキル補正+165

補正-5

コンマ55以上で優勢
コンマ54以下で劣勢

↓1コンマ二桁

ん、残りが微妙なんで戦闘の続きは次スレから行います

1000ボーナスですが、今回はゾロ目チケット+Rもの、無茶ぶり以外とさせていただきます
それでは埋めてしまってください

>>1000なら>>996

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