【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その9 (1000)

このスレは安価やコンマで、剣と魔法な世界を生き延びていくスレです
とうとう9スレ目突入。いつもご参加ありがとうございます
亀更新、深くは考えていない行き当たりのため、途中で色々変わってしまうかもしれませんがご容赦を

1スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1540304018/)
2スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その2 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1542121865/)
3スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その3 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1543929376/)
4スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その4 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1545921848/)
5スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その5 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1548681923/)
6スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その6 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1551797151/)
7スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その7 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1554041371/)
8スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その8 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1556032998/)

・簡単な舞台世界解説

剣と魔法のよくあるRPGな感じです
三つの大国が世界を統べていましたが、王国は支配者枠からは脱落
帝国と聖国は両国荒ぶりっぱなしです

【王国】
【クラウス】
王国の再建を目指す若き国王。27歳
色々と苦労人。国の腐った貴族やら聖国の奇襲やらで大忙しの毎日を過ごす
それでもアベル達への協力と援助は惜しまず、まともな王国民からの支持率は高い
アベル達が聖国との戦いに集中できるのも、国王の彼が非常に良識者だった点が大きい


広大かつ豊かな土地を持ち、三国の中では最も裕福です
街並みも最も発展しており、人口も多く様々な人が集まる
しかし裕福すぎるがために腐敗した人間も多いとのこと
潤沢な資金から一般兵士すら装備品の質がよく、重装騎士が国の守りを固めている
彼らは侵略力も防衛力も高いが、鎧の防御を貫通する魔法には弱い

聖王シュタイナーの奇襲により、王国は一気に陥落寸前まで追い込まれることに
なんとか持ち直したが、兵力と資財の大部分を聖国に奪われてしまう
不幸中の幸いとも言うべきは、国の腐敗原因であった貴族もいなくなったことか

【聖国】
【シュタイナー】
聖国を治める若き聖王。30歳
弟にアルフォンス、妹にエカチェリーナを持つ。本来の家族仲は良好であったが……
全身真っ白な男だが、やってることは黒いことが多くなってきた
荒ぶるコンマの果てに、彼の強さも聖国全体の強さもこちらが用意できる最大のものとなった


神を崇める信仰深い国。王国ほどではありませんが広い領地を持ちます
平等主義が根付いており、貧富の差はほとんどなく穏やかな国民が多い
しかしその平等主義は同じ神を敬う国民に対してのみ。異教徒には攻撃的な人間もいるとか
信仰のおかげなのか魔法技術が発展しており、聖国全体に防護結界が施されている
兵士も魔導師が多いが、詠唱時間の隙が生まれやすい彼らは素早い歩兵を苦手としている

コンマの悪戯により、帝国にも王国にも最大値の殺意をもって攻め込むことになった
コンマ運に恵まれているが、大抵の場合アベルサイドも良コンマを叩きだすので相殺されることが多い
戦力は強化されているが、大型はその数を減らしつつある

【帝国】
【ギルバート】
過酷な環境下にある国。三国の中では圧倒的に領地がせまく貧困状態です
弱肉強食、実力主義の国であり、弱者や敗者には容赦がない代わりに強ければ差別もない
貧困層は物資の奪い合い、国のトップは他国の領土を奪う、他国に言わせれば野蛮な国
生き延びるには強くあれ。兵士はもちろん一般民すら近接戦闘技能は他国より強いです
しかし素手や刃物の攻撃を受け付けない重装備の騎士は装備の差からどうしても苦手としている

約1/400の確率を引き当て、王国最強の金真竜を皇帝が先に仕留める異常事態が発生
カインの結界を含めると攻防に隙の無い屈強な帝国となっている


~簡単な主なキャラクター紹介~

【アベル】
帝国の第三皇子。22歳
現在の帝国の実力主義に異を唱え、国家転覆の野心を持つ黒騎士
この物語の主人公。頑張って生き延びて、野心を成就させましょう
様々な経験を経て、5スレ目にて覚醒。皇帝へ挑むためのスキルを手に入れた
パトラにも手を出し、ついにヒロイン達を全員攻略
レベル404、夜レベル99。乗馬レベル100、料理レベル94

【ギルバート】
帝国の皇帝。55歳
アベル達の父にして、帝国最強の存在。
レベルは1418。しかし彼はそれでも己の強さに満足することはない
コンマの悪戯で、転移してきた金真竜を一瞬で返り討ちにしてしまった
聖国にはだいぶお怒りである
夜レベルは100で酒にも強い。まさに死角なしだが、料理は低めのレベル57

【バーンズ】
帝国の親衛隊長。34歳
皇帝に絶対の忠誠を誓う大柄な黒騎士。常に全身鎧と兜で正体を隠している
帝国騎士最強なのだが、地味にコンマ運が悪いせいでなかなか悲惨な目に遭い続けている
しかし裏で鍛錬はしっかり続けていたようで大幅パワーアップ
レベル269。夜レベル07。料理レベルはまさかの86

【フローレン】
帝国の皇妃。54歳
アベル以外の皇族の母。帝国名門の娘にして、あらゆる分野で天才的な才覚を持つ
しかしそれ故に人生に退屈しており、自身の『面白い』と『興味』が優先される享楽主義者
特殊イベントで00を出される、大奇襲を回避される、攻撃を全て防がれるなど、本当にコンマ運が悪い
一応復活できる判定も用意はあるのだが、コンマはその位置を綺麗に避けていく
レベル440。夜レベルは69、料理レベルは04

【ノワール】
ギルバートの妾。40歳
アベルの母親。元凄腕の隠密部隊員の過去を持つが、現在はフローレンにより軟禁中
鍛錬を続け今なお現役を張れる程だが、それ以外の判定でも安定した高い値を出し続ける
特殊イベントで00を叩きだし、ついに表舞台に舞い戻った
負傷必至の戦闘でも低確率コンマを見事に乗り越えて颯爽と活躍
レベル540。夜レベルは98、料理レベルは85

【アドルラン】
帝国第一皇子。26歳
快活な誇り高き騎士にしてアベルの良き兄
整理整頓や隠し事は苦手だが、帝国一般兵からの人望は抜群であり自身も鍛錬を怠らない努力家
そしてその設定を後押しするかのごとく、補正イベント時に綺麗にゾロ目を叩きだし大幅パワーアップ
彼の指導もあり、帝国兵全体も少しづつだが変わり始めている
レベル175、夜レベル73、料理レベル71

【カイン】
帝国第二皇子。22歳
過去にアベルと共に捨てられ、生き延びる際に別れて以来道も違えてしまった
とにかくコンマ運が絶望的だったのだが、最も重要な場面でゾロ目を叩きだしてなんと改心
初期こそコンマに見放されていたが、改心後は徐々に運が向いてきたのか、要所で良コンマを取るように
結界のレベルは非常に高く、帝国防衛の要となっている
レベル125、夜レベル50。料理レベルは96。見るんじゃない、感じるんだ

【キアラ】
帝国第一皇女。17歳
大人しめの本読み皇女だが、実は膨大な魔力を隠している
従者のローズが作成した薔薇のコサージュが封印具であり、外すことでその力を解き放つ
火炎系の魔法を特に得意としているが、王国騎士スカーレットとの出会いでさらに覚醒
必殺の姉妹連携は切り札としてまだ温存中
レベル198、夜レベル53、料理レベル100

【フィーア】
帝国第二皇女。14歳
天真爛漫でアベルを慕う心優しきツルぺタロリ
コンマの悪戯で天才的な暗殺者としての才能を開花させ、しかも鍛錬も開始
アベルの計らいでキアラと共に城塞に引っ越してきた
ちょっといけない夢を見てしまいました
レベル165、夜レベル51、料理レベル100

【エリス】
アベルに仕えるメイド。16歳
幼き頃にアベルに救われて以来、彼を慕い鍛錬を続けて彼を守る力を手に入れた
ゾロ目や高コンマに定評が出る程の彼女であったが、その勢いは止まることはない
その後も偶数ゾロ乱発。とうとうスキルチャンスを別の子に回す異常事態が発生してきた
本人の戦闘技術もさることながら強力な武器も手に入れ、攻撃面においては圧倒的な制圧力を持つ
レベル509。夜レベルは40(奉仕のみ100)乗馬レベルは01。料理レベルは至高
純愛願望度は86。ピュアっ子ですが生クリームは気に入った

【アーシャ】
アベルの学友。22歳
学友にして理解者にして協力者。文武両道な優等生
突出したものを持たない代わりになんでもそつなくこなす設定だったが、防御重視の戦術家に
5スレ目にてついにロウルと共にアベルと一線を超える
性癖はあれでも戦闘中はしっかりと部隊の要として指示を出してくれます
レベル213。夜レベルは40。料理レベルは90、清掃レベル100
純愛願望度12。アベルに衝撃を与える乱れっぷりで、ペット願望を持つ

【ロウル】
アベルの副官。18歳
狼の耳と尻尾を持つ少女。アベルには好意を寄せるが素直にはなれない
戦闘技能は他のアベル隊員よりも僅かに劣るが、天性の感覚の鋭さでサポートする
5スレ目でアーシャと共にアベルとの一線を越えて耳と尻尾を開発されてしまう
厄介な聖国の雷火兵も、彼女の弓の前にはただの的
レベル179。夜レベル35。料理レベルは80
純愛願望度は51。普通の恋愛がしてみたい

【シア】
元・聖国の将。21歳
間延びしたまったり天然な平和主義者
本当の平和を探してアベルの隊へと下ったが、何故かよく恥ずかしい目にあってきた
アベルとの一線を越えて以来、コンマが妙に荒ぶるようになってきた
信心深いけど、アベルのためなら聖書も躊躇わず破り捨てる程には堕ちています
とうとう単身で戦う場面が出てきたが、実は非常に高いレベルも相まって敵を瞬殺した
レベル238、夜レベル56(受け100)。料理レベルは59
純愛願望度は25。雌奴隷でいいけど、指輪はやっぱり嬉しい

【パトラ】
王国の将。23歳
没落した名貴族の娘で、家の再興を望んでいる
国王や部下からの信頼も厚い、王国においては希少な存在
常識人だがそれ故に苦労することも多く、国王と通ずるところがある
8スレ目にてついにアベルとの一線を越えるが、貴族らしく節度ある堕ち方となった
レベル142、夜レベル55。料理レベルは20。今はアーシャに教わっている

【マークス】
元・聖国の将。26歳
魔法が使えないために、肉体言語で物事を解決する常に半裸の神父
アベルと拳で語り合った後、アベルの捕虜という扱いで城塞に住み込むことに
魔法は使えないが知識はあり、アベル達をサポートする
聖国のマラート司教が残念なことになった点から考えると、彼の教えは非常にまともなのかも?
料理レベルは78。健康な肉体は健康な食事から

【エカチェリーナ】
聖国の第一王女であり、現在は偽名のリーナを名乗る。23歳
王女にして将でもある才女で、かつてはアベル隊を蹴散らした数少ない人物
兄である聖王シュタイナーが暴走(コンマ)したため、それを止めるためにアベルの下へ亡命してきた
天使の襲撃で壊滅した王国には心を痛めており、部下を送り自身も援護を行うなどしている
シュタイナーがやりたい放題(コンマ)のため、アルフォンス共々かなり凹んでいる
料理レベルは42

【マックス】
王国の新米騎士。18歳
王国の期待の新人であり、パトラの部隊に所属していた。根は真面目な好青年
燃え盛る王国の街において、偶然アベルに助けられることで一命を取り留めた
好みの女性のタイプは胸が大きくて優しい人。キアラは見事にドストライクだった
新兵だが帝国兵のレベルは上回っており、スキルにより成長も早い
レベル74。料理レベルは17

※詳しいキャラ設定や他の登場人物は過去スレにて

~簡単な当スレの解説~

・このスレは参加して下さる皆さんのおかげで成り立っています
・キャラクターを状況によって募集することがあり、それは後ほど多数決+コンマ最大値判定で採用する流れです
・行動選択、多数決以外でのゾロ目は基本的になんらかのボーナスがつくと思います(状況的に奇数より偶数ゾロの方がいい結果が多いです)
・判定は通常判定と特殊判定がありますが、基本的に差はありません。特殊判定はゾロ目チケットが使えないだけです
・ゾロ目の中でも00はハイパークリティカル。確実にプラス傾向のイベントになります
・頻繁に安価とコンマ判定が飛びます
・質問には答えられる範囲で答えますが、一部データはマスクして隠しています。ご了承下さい
・特殊判定は判定内容により、高コンマがよかったり低コンマがよかったりと変化します
・コンマ結果は全て運です。誰かを責めたりせずに楽しみましょう。自分を責めるのもやめましょう。ある意味ここが一番大事です
・申し訳ありませんが、ヒロインエリスの団体判定偶数ゾロは状況により、他のキャラに回される可能性があります
・彼女を虐めているわけではありません。突き抜けて育ち過ぎたのです。個別判定時は普通に適応します
・現在ゾロ目チケット枚数は4枚。どんどん使いましょう
・小イベントの幕間は、その都度安価募集。多数決とコンマを用いて採用します
・処理している情報量が増えた&想定外なこと乱舞の為、数値を間違えることが多々あります。お許しください
・抜けている判定などがあれば、ご指摘をお願いします

前スレ1000、了解致しました
聖国からこれだけ激しく攻め込まれているので、展開的にはやりやすいですね
後はゾロ目が飛び交わないことを祈るばかりです

それでは前スレの戦闘より再開です

コンマ13

――アベル隊劣勢!



黒帝竜「グルオオオオォォォ!」ブオン!



ズガアアァァァ!



パトラ「くっ……! やはり見た目通り、重い一撃ですね……!」

アーシャ「手強い相手……でも、巨体かつあの鉱石のような身体……」

ロウル「そうそう素早くは動けないでしょう。速さなら、こちらが有利の筈です!」

マックス「い、いくら速く動けても……!」


黒帝竜「グオオオォォ!」ズダァン!


マックス「あ、あいつに攻撃が通る気がしないですよぉ!?」

アーシャ「確かに、魔法攻撃が出来ないというのは痛いかもしれませんが……」

パトラ「やるしかないですよっ!」






黒帝竜「グオオオォォ!」ガパァ…




ロウル「おうっ!? 唐突に私を食べに来ましたよこいつっ!?」

マックス「ロ、ロウルちゃん!?」



ザシュ!



黒帝竜「グルァァァァァ!?」バッ!



――『弓兵の隠し刃』発動――

劣勢判定を無効化し、次ターン相手に-30補正



ロウル「ふぅむ、やはり流石に口内は柔らかいみたいですね」キラリ

ロウル「皆さん、今の内ですよっ!」


マックス「し、心臓に悪いっ!?」

パトラ「確かにね。でも、やられたらやり返すまで!」


――『雪辱の一撃』発動――


――戦況変化――

【状況:拮抗】

【無双状態】
アベル隊:213+179+142+74+20(信頼される将)=628
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ドラゴンケープ』補正+40
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『弓兵の隠し刃』補正+10
『ゲイルスケグル』補正+20
『誇りの剛槍』補正+25
『天竜穿』補正+30
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『雪辱の一撃』補正+10
※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化


VS


【攻撃状態固定】
黒帝竜:レベル380+140×3=800
残耐久4
『憤怒の咆哮』補正+30
『蹂躙する者・改』補正+25
『アースクェイク』補正+20
『弓兵の隠し刃』補正-30

レベル差172…補正-170
スキル補正+205

補正+35

顕現する脅威の効果で30まで軽減

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ89

――アベル隊優勢!



黒帝竜「グルオオ……ォ!」ブオン!


ロウル「おっと!」ヒラリ

アーシャ「やはり動きは遅めですね。視界がこれでも、慣れればかわせないこともないはず……!」

マックス「ひぃ、ひぃ……!」

マックス「うおおおぉぉぉぉ!」ブオン!


ガキィン!

――『オブシダンスケイル』発動――

劣勢判定を4回まで無効化する


マックス「かった!? やっぱこいつ硬いですよちょっとぉ!?」

黒帝竜「グルオォ……」ジロリ…

マックス「やっばこっち見たぁ!?」


パトラ「――マックス! 伏せなさい!」グオオオォォォ!


――『ぺネトレイトアサルト』発動――
戦闘時、常時補正+25
優勢判定を防がれた場合、敵の使用したスキルの使用回数を2倍減らす

※オブシダンスケイルを倍増破壊

オブシダンスケイル残耐久4→2


パトラ「だりゃああああぁぁぁぁぁ!!!」ズドォ!

黒帝竜「ガアアァァァァ!?」メキメキ…

ロウル「ナイス、パトラさん!」

――『銀狼の絶対援護』発動――
敵が判定を無視した2劣勢以上を与えるスキルを使用した時、そのスキルを無効化し
さらに劣勢判定を相手に与える
また敵が回避、防御、回復行動スキルを発動した場合、次ターン敵に-30の補正をかける
自軍のスキルで敵の行動を防いでもこの効果は発動する

ドスッ!


黒帝竜「ガ、ガアアアァァァァァ!??」ザク…

アーシャ「上手いわロウルちゃん! 鱗が砕けた位置にぴったりね!」

ロウル「これでまた少しは動きにくいでしょう!」バッ!


――戦況変化――

【状況:拮抗】

【無双状態】
アベル隊:213+179+142+74+20(信頼される将)=628
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ドラゴンケープ』補正+40
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『弓兵の隠し刃』補正+10
『ゲイルスケグル』補正+20
『誇りの剛槍』補正+25
『天竜穿』補正+30
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『雪辱の一撃』補正+10
※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化


VS


【攻撃状態固定】
黒帝竜:レベル380+140×3=800
残耐久4
『憤怒の咆哮』補正+30
『蹂躙する者・改』補正+25
『アースクェイク』補正+20
『銀狼の絶対援護』補正-30

レベル差172…補正-170
スキル補正+205

補正+35

顕現する脅威の効果で30まで軽減

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ53

――アベル隊優勢!



黒帝竜「グラアアァァァァ!」ズガァン!

アーシャ「動きがさっきよりもさらに鈍い……!」

ロウル「へへん、私達みたいな小さいのにいいようにされるのが、気に入りませんか!」

黒帝竜「グルウゥゥ!」ブオン!



パトラ「――隙ありっ!」ビュオッ!


黒帝竜「グオ!?」

――『オブシダンスケイル』発動――



パトラ「はあああぁぁぁぁぁぁ!」ブオンブオン!


パトラ「――貫くっ!!!」ズドォン!


――『ぺネトレイトアサルト』発動――

※オブシダンスケイルを倍増破壊

オブシダンスケイル残耐久2→0




バギィィィィィン!



黒帝竜「グ、グオオオオォォォォォ!?」バラバラ…


ロウル「よしっ、厄介な鱗がだいぶ剥げ落ちましたよ! あとは……!」ビシュ!

――『銀狼の絶対援護』発動――

ドスッ!


黒帝竜「アアアァァァァァ!?」ザク!

アーシャ「ここからが本番ですね……!」チャキ!

マックス「こ、こいつ鱗無くても相当硬そうですよ!?」

――戦況変化――

【状況:拮抗】

【無双状態】
アベル隊:213+179+142+74+20(信頼される将)=628
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ドラゴンケープ』補正+40
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『弓兵の隠し刃』補正+10
『ゲイルスケグル』補正+20
『誇りの剛槍』補正+25
『天竜穿』補正+30
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『雪辱の一撃』補正+10
※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化


VS


【攻撃状態固定】
黒帝竜:レベル380+140×3=800
残耐久4
『憤怒の咆哮』補正+30
『蹂躙する者・改』補正+25
『アースクェイク』補正+20
『銀狼の絶対援護』補正-30

レベル差172…補正-170
スキル補正+205

補正+35

顕現する脅威の効果で30まで軽減

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ15


――アベル隊劣勢!


黒帝竜「グウゥゥ……!」


黒帝竜「グルアアアアアアア!!!」ズドン!


グラグラグラ!


アーシャ「うっ!」

ロウル「また地震ですか……!」

マックス「相当怒ってますってあれ……! 眼が怖いっ!」



黒帝竜「グル……オオオオオオ!」ブオン!

パトラ「っ!?」


マックス「パトラ将軍!?」


――『アクセルドライヴ』発動――

劣勢判定を回避


パトラ「くぅ……!」グリン!

黒帝竜「グオッ!?」

パトラ「危なかった……次こそは……!」グッ…

――『雪辱の一撃』発動――


アーシャ「く……」

アーシャ(やはり、手強いですね……)

アーシャ(敵の守りの手は削いだ。けれどそれはこちらも同じこと……)

アーシャ「みんな! ここが踏ん張りどころです!」

――戦況変化――

【状況:拮抗】

【無双状態】
アベル隊:213+179+142+74+20(信頼される将)=628
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ドラゴンケープ』補正+40
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『弓兵の隠し刃』補正+10
『ゲイルスケグル』補正+20
『誇りの剛槍』補正+25
『天竜穿』補正+30
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『雪辱の一撃』補正+20
※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化


VS


【攻撃状態固定】
黒帝竜:レベル380+140×3=800
残耐久4
『憤怒の咆哮』補正+30
『蹂躙する者・改』補正+25
『アースクェイク』補正+20


レベル差172…補正-170
スキル補正+185

補正+15


コンマ35以上で優勢
コンマ34以下で劣勢


※双方消耗が激しいです
※状態固定、補正増減スキルが出尽くしたため、この状態のまま戦闘が続きます

アベル隊残耐久2(回避1)
黒帝竜残耐久4(防御0)

まとめて戦況連続判定
※連続4回35以上で勝利確定
↓1~4コンマ二桁

コンマ93
コンマ54
コンマ87
コンマ70

――アベル隊全優勢!!!

アーシャ「……持久戦に持ち込んではこちらが不利です」チャ…

アーシャ「こうなれば……」





アーシャ「―――『全軍突撃!!!』」バッ!





マックス「え、ええええええぇぇぇぇぇぇ!?」

ロウル「ちょっと驚きましたけど、まあもうそれしかありませんよねぇ!」バッ!

パトラ「ええ。それになんだか、モラルが大回復した様な気分です!」

パトラ「鱗を壊して優位なのはこちらのはず。このまま、押し通りましょう!」バッ!

アーシャ「ほら、マックス君も武器を構えて!」バッ!

マックス「て、帝国式戦術やっぱりこええええぇぇぇ!? うわああああぁぁぁぁぁぁ!」バッ



黒帝竜「グオッ!?」ギョ!



ロウル「あれ? もしかしていい作戦だったんですかね? 攻撃対象を決めかねているみたいですよ!」バッ!

アーシャ「ロウルちゃん、私もちゃんと考えての突撃命令ですからね!?」バッ!

パトラ「虚を突ければ、突撃程有効な戦術もありませんよ! これで……!」バッ!

マックス「ああもう! こうなりゃヤケだ! くらえ、必殺の剣!」バッ!



黒帝竜「グ――」



ズガアアァァァァァ!!!



黒帝竜「オオオオォォォォォ!?!?」ブシャアアアアァァァ!

黒帝竜「グ……オ……」グラッ…


ズウゥゥゥゥン…


黒帝竜「」



ロウル「や、やりました!?」ピョーン!

アーシャ「ふぅ……かなり危なかったですけれど……なんとかなりましたか」ホッ

パトラ「よっし……! まずは竜に穴をあけてやりましたよ陛下……! 次は天使です!」グッ!

マックス「た、倒せた……俺が……俺……生きてる……?」

マックス「……ひゃっほーい!!!」


――完全勝利!!!

※格上+耐久減少無しのため、複数人戦闘ですが多めのボーナスが獲得できます

※条件を満たしたため、マックスにスキルチャンス

赤、金に続き黒が討伐されたあたりで今日はここまで
まあご覧の通り、黒帝竜は硬くて弱体補正多めの五竜の中の『面倒くさい』担当でした
本来であればマックス込み、火力担当エリス不在では相当にきつい相手だったのですが……
これまでの蓄積経験、アーシャの覚醒スキルの恩恵が非常に大きかったといえるでしょう

ボーナス判定はまた後日
次の場面はアベル、アドルラン、カインVS蒼帝竜ですが……
こちらは楽勝かと(アベルはヒロインの★スキル借りられるので)

本日もありがとうございました!

こんばんはー
ちょっと遅くなったな……なんとかアベルサイドまでは進めたいところです

――


黒帝竜「」

ロウル「……よし、確かにこと切れてますね」

アーシャ「これが竜……みんながいなければ、勝てない相手でしたね」

パトラ「ええ。これを一人でどうこうできる人はまずいないでしょう……」

ロウル「ノワール様やエリスさんだと、単騎で倒してしまうんでしょうけどねぇ」

アーシャ「及ばずとも、今回の戦いは皆にとってもいい経験になったのでは?」

マックス「そ、そうですね。俺は何もできてなかったですけど……」

マックス「格上のやばい奴相手にする時の立ち回りとか、超実践形式で勉強になりました!」

パトラ「この調子で、残りの撃破も頑張りましょう!」


特殊判定
↓1~5コンマ二桁

アーシャレベル213+3+1+20(格上難敵撃破ボーナス)=237

ロウルレベル179+6+1+20(格上難敵撃破ボーナス)=206

パトラレベル142+1+9+20(格上難敵撃破ボーナス)=172

マックスレベル74+1+4+30(マックススキル+格上難敵撃破ボーナス)=109


マックススキル判定
60>53

※基準値を下回ったため、スキル獲得ならず


――


マックス(う~ん……何かをつかみかけた気がするんだけどなぁ……)

マックス(まあ、焦っても駄目だ。俺はまだまだ未熟。今はとにかく経験を積むことが大切だ!)



ロウル「これで、赤いのと黒いの、そして金色……三体の竜が倒されたことになるんですかね」

アーシャ「残るは二体ですか……」ウーン…

パトラ「そ、そういえば天使兵を引きうけてくれたスミレさんは大丈夫なんでしょうか!?」

一同「「!!」」

ロウル「落ち着いている場合じゃありませんでした!」

アーシャ「すぐに向かいましょう!」

マックス「た、確かあっちの方に行ったと思います!」


――

――



……



上級天使兵「「断罪!!」」ブオン!


スミレ「っと!」ヒラリ

スミレ「さて、格好をつけて引き受けたはいいものの……」


上級天使兵「……」バチバチ…


スミレ(天使の刃は雷の魔力……金真竜と同じ……)

スミレ(金真竜を使役出来る程、そして切り離した魔力にこれ程の雷を振るわせる聖王シュタイナー……)

スミレ(一体、どれほどの力を持つのでしょう……)


上級天使兵「「――裁きを!!!」」ジャキン!

スミレ「今は目の前に集中すべきか……」


スミレ「――来い!」ジャキン!



――戦闘開始!!!

【帝国軍】

スミレ:レベル217
【スキル】
★『蹂躙する者の片鱗』
戦闘時、常時補正+20
敵対象が複数の場合、自身の基礎レベルを100増加させる

★『模倣・真竜の剛爪』
戦闘時、常時補正+20
優勢取得時、判定表から劣勢判定を除いた連続攻撃を仕掛ける

『雷鱗の腕甲』
戦闘時、劣勢判定を2回まで無効化する
無効化する度に、常時補正+10の効果を得る



VS

【聖国軍】
上級天使兵:レベル140×2
【スキル】
『断罪の使徒』
王国・帝国の敵に対して常時補正+10

『統率者』
自身のレベル以下の部隊の味方のレベルを全員+10増加させる

『ライトニングエッジ』
攻撃状態時、補正+15。相手が王国兵であった場合、さらに+15

『ガードヒール』
劣勢判定を一度だけ無効化。以後、防御状態時補正+15の補正を得る

★『心無い天使』
優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9の時、2劣勢を与える



【状況:拮抗】

【攻撃状態】
スミレ:217+100=317
『蹂躙する者の片鱗』補正+20
『模倣・真竜の剛爪』補正+20
『三すくみ有利』補正+10


VS


【攻撃状態】
上級天使兵:140×2=280
『断罪の使徒』補正+10
『ライトニングエッジ』補正+15


レベル差37…補正+30
スキル補正+25

補正+55

※補正差が50を超えたため、確定勝利

――


ガキン! キィン!


スミレ「んんっ……!」グググ…


上級天使兵「「……!?」」バチバチ!


スミレ「アベル様の剣の方が、重かった。この程度なら受け止められる!」ガッ!

上級天使兵「「……く!?」ヨロ…


スミレ「たあああぁぁぁぁぁぁ!」


――『模倣・真竜の剛爪』発動――


ズバッ! ズバッ!


上級天使兵「「……!」」ボシュゥゥゥゥ…



スミレ「……ふぅ。何とかなる相手でよかった」

スミレ「さて、微力でも皆さんのお助けをしないと……!」タタタ!




……



スミレ「……って戻ってきたら、もう倒されたんですか!?」

黒帝竜「」

アーシャ「スミレちゃんも無事で何よりだわ。本当にありがとう」

ロウル「ええ。正直この竜に天使まで加わっていたら、とても勝ち目はなかったですよ」

スミレ「いえ、それはボクも同じです。いくら金真竜の力とはいえ、本物の帝竜を相手取ることはまだまだできませんから」

パトラ「上手く連携がとれたということですね。いつもこういけばいいのだけれど……」

マックス「ははは、いつもこんなやばい連中に襲われたくないですけどね……」


マックス(……上級を二体同時に倒せるってやっぱりこの子も相当な強さってことだよな?)

マックス(本当、帝国怖い……)

スミレ「しかし、これは……」ジー…


黒帝竜「」


スミレ「――使えそうですね」

ロウル「あ、そうですよ!」ポン!

アーシャ「上手くいけば、また装備品を作れるかもしれませんね」

パトラ「……しかし、以前の赤竜とは勝手が違いそうですよ?」

マックス「…………肉を料理」ボソリ…


※残った黒帝竜の骸。どうしますか?


1食す(アベル隊+α全体にレベルアップチャンス小。料理上手が多いので確定成功)

2素材(特定の仲間強化。判定でスキルチャンス。選択後さらに対象選択)

3返品(嫌がらせでシュタイナーに送り返す。判定次第で……?)

↓1~5多数決


1イートザミート!

――


スミレ「ふむふむ……」ジー…

スミレ「……あー……」ガックリ…


ロウル「ど、どうしたんですかスミレさん?」

スミレ「……ちょっと、装備品に加工するのはローズさんでも難しそうです」

スミレ「どなたかが、相当に鬼気迫る一撃を打ち込んだんでしょうね」

スミレ「鱗は軒並み砕けてヒビが入って……これでは、装備品にしてもすぐに砕けちゃいますよ」


パトラ「…………」ダラダラ

マックス「しょ、将軍のせいじゃないですって!」アセアセ


アーシャ「まあ、元から使えたらという話ですしね」

ロウル「気にせずにいきましょう! でも、つまりその硬い鱗がダメージのほとんどを引き受けているとなると……」

スミレ「……うん、お肉は食べれそうですね」サクサク…

スミレ「おぉ……なんだか、美味しそうです!」っ黒肉

マックス「黒っ!? こいつ肉まで黒かったんですか!?」

ロウル「あー、どことなくカラスの肉に似てますね」

マックス「なんで知ってるの!?」

ロウル「いや、食べますし」

マックス「!?」ガーン!

アーシャ「黒い竜のお肉……何を作ろうかしら?」

パトラ「……穴を開け過ぎるのもよくありませんね」

――

※黒帝竜の肉を入手しました

※後日前スレ1000とあわせて、強化判定が入ります

――

――


――同刻・帝国貧民街――



帝国兵「アドルラン様! 貧民街住民の避難、完了致しました!」

アドルラン「ありがとう。助かったよ」

アベル「よし、これで万が一結界が破られても……」

カイン「ふん、誰が作った結界だと思っているんだいアベル?」

カイン「僕とエメリナで作った自信作だ。天使如きに、突破はさせないよ!」

カイン「……まぁ、竜が来たら少し危ないかもしれないけど」


カイン「!!」


カイン「……言ってるそばから来たぞ! しかも結界の薄い帝都の方だ……!」

アドルラン「っ、避難先を狙われたか。カイン、帝都の結界はどれほど持つ?」

カイン「いや……避難民を誘導したのはアベルの部隊だ。上手くいけば……」

アベル「……危険だが、アーシャ達ならばやってくれるかもしれません」

カイン「そっちに賭けた方が、結界にも負担がこないかな。一回解除するよ……!」パキン!

アドルラン「むう……アーシャ君達も手練れと分かっているが、竜か……」

アベル「聖王め、四天に竜まで送り込んでくるとは……」

アドルラン「四天の方には、ヒバリ達に救援に向かって貰ったが……エリス君の方も心配だな」

カイン「大型をこうも送られると、流石にきついね。あとは……」


ミシ…


カイン「――嘘だろ!? ここにも送り込んできただと!?」

アドルラン「なっ!?」

アベル「聖国の本気の襲撃というわけか……!」



蒼帝竜「コオオオォォォォォ!!!」グオッ!


上級天使兵×2「「異教徒に断罪を!!!」」グオッ!




アベル「蒼い竜に、上級天使……!」チャキ!

アドルラン「はは、これが竜か……なんとも恐ろしいな……!」チャキ!

カイン「……アベルがここに残ってくれて助かったよ。もしかして僕を心配して残ってくれたのかな?」

アベル「いえ、万が一エリスに何かあった時すぐに向かえるようにと……」

カイン「冗談を惚気で返すなよ!? ああもう、兄さん、アベル、用意はいいね!?」

アドルラン「ああ。一矢ぐらいは報いてやりたいところだな!」

カイン「一矢程度ならすぐに報いてやるよ!」キィィィン!


――『迎撃結界』発動――


バババババババババ!


上級天使兵「「!?」」ボシュゥゥゥゥゥ…



蒼帝竜「コアアアアアァァァァァ!?」ジュゥ…


※対魔法結界迎撃により上級天使消滅

※蒼帝竜残耐久4→3



蒼帝竜「コオオオォォォォォ!」ゴバアアアァァァァ!


カイン「く……流石に竜相手はかすり傷程度か!」

アドルラン「カイン、結界を解け!」

アベル「護衛が消えた今、討ちとる好機です!」


パキン!



蒼帝竜「コオオォォォォ!」ビュオオオォォ…!



――戦闘開始!!!

【帝国兄弟】

アベル:レベル404
【スキル】

★『不撓不屈の第三皇子』★
このスキルを獲得時、その時点の基礎レベルを2倍にし、以後のレベルアップ判定に補正を加える
さらに好感度100以上に達した者が現れる度、自身の基礎レベルを10増加させる
戦闘時、常時補正+20。さらに敵との補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行い、
敗北判定時、劣勢状態で復帰する。この効果は一度の戦闘で一度しか発動しない
重大な決戦において、味方の持つ一部★スキルを自身のスキルに加えることができる
かつ最終決戦時、周囲の味方の人数×10自身のレベルを上昇させ、さらに人数分の耐久値を手に入れる

★『黒氷麗剣』
戦闘時、常時補正+15
優勢判定を得た時、敵の回復行動と回避行動を無効化する
劣勢判定を受けた時、次の敵の攻撃に-10の補正を与える

★『黒氷装』
劣勢判定を受けた時、一度だけ発動
劣勢判定を無効化し、以後防御状態時補正+20の効果を得る
発動後の劣勢判定値の一桁が0の時、劣勢を無効化する

★『黒氷葬』★
優勢取得時、一度だけ発動可能
敵に3劣勢を与え、敵の★を含む回復、再生スキルを無効化する

★★『終剣・五煌』★★
戦闘時、常時補正+60。攻撃状態時さらに補正+50
敵の所持する通常防御、回避、回復系スキル効果全てを貫通し無効化する
また優勢取得時、コンマが偶数であった場合は★スキルも貫通する必中攻撃となる
優勢取得時、そのまま敵に対し判定表から劣勢判定を除いた連続攻撃を仕掛ける
この効果は優勢を防がれても発動するが、1ターンに一度のみ

★『変幻自在の指揮』★
防御状態時及び逃走判定時、補正+40
敵が複数人への攻撃スキル所持していた場合、そのスキルを封じる
さらに常時補正+20の効果を得る
戦闘時、味方が複数人いる時のみ特殊な『無双状態』となることが可能
攻撃状態時補正及び防御状態時補正を全て常時補正として扱い
さらに敵スキルの攻防状態指定効果を全て無効化する


★『勇躍する黒騎士団の証』★
戦闘時、味方に対するマイナス補正、奇襲、罠を全て無効化する
マイナス補正を無効化した場合、常時補正+20の効果を得る
奇襲を無効化した場合、仕掛けてきた相手に2劣勢を与える
さらに一定のレベル以下で戦闘不能となる効果も無効化し
無効化した後に自軍全体の基礎レベルを10上昇させる

★『聖女の祝福』★
敗北判定が出た場合、一戦闘につき一度だけ、確実に拮抗状態で復帰する
この効果で復帰した時、常時補正+50を加える
さらに負傷判定時、怪我を緩和させ中傷まで留める

★『ゲイルスケグル』
戦闘時、常時補正+20
自軍の耐久値が減らされた次のターンの攻撃時、与える優勢を2にする

アドルラン:レベル175

【スキル】
『第一皇子の信念』
三すくみ不利及び敵の帝国指定スキルを無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を3にする
また補正差が50以上あったとしても35までに軽減し戦闘を行う

『逆風の大剣』
自身が劣勢判定を受けた時、再度コンマ判定を行う
コンマ40以上であった時、相手にも劣勢を与える

★『泰然自若』
敵が連続攻撃を仕掛けてきた時、受ける劣勢合計値を1に留める

★『不退の盾』
劣勢判定を受けた時、一度だけ発動
劣勢判定を無効化し、防御状態へ移行。さらに以後防御状態時補正+25の効果を得る

★『弛まぬ刃』
戦闘時、常時補正+15
さらに自身へのマイナス補正を無効化する


カイン:レベル125

【スキル】
『全てを薙ぎ払う暴風』
敵の人数が自軍より多い時、
自軍の合計値を自身のレベル×敵軍人数に変えることができる

『風神の闘衣』
奇襲を無効化し、奇襲をしてきた者に劣勢を与える
戦闘時、常時補正+10
劣勢判定が発生する時、判定コンマ一桁が7、8、9の場合は劣勢判定を回避する

★『雷閃』
優勢取得時、コンマ一桁が0だった場合与える劣勢を2にする

★『天崩嵐』★
優勢取得時、一度だけ発動可能
敵に3劣勢を与え、敵を強制的に防御状態とする
さらに次の攻撃時、敵は★を含む全ての防御、回避スキルをとれない

★『風神剣』
戦闘時、常時補正+15
奇襲をしてきた者に劣勢を与える
さらに敵が一人であった場合、常時補正+15の効果を得る

★『やすらぎの風』
自身以外の味方が存在する時のみ発動
戦闘時、敵の特定コンマ時の増加ダメージ攻撃を無効化する
さらに味方全体の負傷判定を一段階緩和させる

【聖国軍】

蒼帝竜:レベル440
【スキル】
★『顕現する脅威』
三すくみ不利、敵の王国指定スキルを無効化
さらに戦闘時、攻撃状態を解除されない
またこのスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を4にし、
補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★『憤怒の咆哮』★
五竜のいずれかが敗北していた場合発動
戦闘時、常時補正+30、敵に常時-30の補正をかける
最後の一体となった時、このスキルは変化する

★『蹂躙する者・改』
戦闘時常時補正+25
敵対象が複数の場合、自身の基礎レベルを(敵人数-1)×140上昇させる

★『アイスストーム』
戦闘時、常時補正+40
劣勢判定を受ける度、さらに補正+10を加えていく

★『フリーズバリア』
劣勢判定を2回まで無効化する
さらに無効化時、相手に劣勢を返す

★『氷河の再生』
3ターンに一度、自身の耐久値を1回復させる(5以上にはならない)

★『聖王の加護』★
敵を常時防御状態にし、常時-15の補正をかける
さらに敵に聖国関係者がいた場合、基礎レベル-50の補正をかける

――


蒼帝竜「コオォォ……!」キィィィィィン!


――『聖王の加護』発動――


アドルラン「むっ!?」バッ!

カイン「これが、聖国の光とやらか……!」

アベル「……!」


アベル(みんな……どうか俺に力を……!)



――『変幻自在の指揮』発動――

――『勇躍する黒騎士団の証』発動――


※【強制防御状態】→【無双状態】へ移行

※弱体補正を無効化



アベル「――兄様! 臆することはありません!」

アベル「確かに竜は強大な敵ですが、俺は既に一体を倒しています!」

アベル「結界で少なからず傷を負った相手、倒せない道理はありません!」


アドルラン「はははははっ! 確かに、父上と比べればまだ希望はあるかな!」ジャキン!

カイン「そ、そうだな。僕一人では勝てずとも……一緒に戦えば……!」バッ!



蒼帝竜「コオォォォォォ……!」ビュオオオォォォ…


アドルラン「あまり長引かせると、貧民街が真冬の牢獄になってしまいそうだ」

アベル「ええ。隙を見て、一気にカタをつけましょう!」


――戦況変化――

【状況:拮抗】

【無双状態】
三兄弟:404+175+125=704
残耐久3
『黒氷麗剣』 補正+15
『終剣・五煌』補正+110
『変幻自在の指揮』補正+40
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『ゲイルスケグル』補正+20
『弛まぬ刃』補正+15
『風神の闘衣』補正+10
『風神剣』補正+30
※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化


VS


【攻撃状態固定】
蒼帝竜:レベル440+140×2=720
残耐久3
『憤怒の咆哮』補正+30
『蹂躙する者・改』補正+25
『アイスストーム』補正+40


レベル差16…補正-10
スキル補正+165

補正+155

顕現する脅威の効果で30まで軽減

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ47


――帝国兄弟優勢!



カイン「……くらえ!」ゴオオォォォ!


蒼帝竜「コアアアアアア!」ビュオオオオオ!


カイン「くっ……」ズズズズ…


カイン(くそ、やっぱり地力に差がありすぎるか……!)


アベル「兄様!」ジャキン!

アベル「であああっ!」ブオン!

蒼帝竜「コォォォ!」ガキン!

アベル「ぐ……やはり同じ氷の刃では効き目が薄いか……!」


アドルラン「二人とも、下がれ!」バッ!


アドルラン「正面、横が駄目ならば……上からはどうだっ!?」ブオン!


蒼帝竜「!!」


――『フリーズバリア』発動――


★『フリーズバリア』
劣勢判定を2回まで無効化する
さらに無効化時、相手に劣勢を返す



蒼帝竜「コォォォォォォォォォァ!」ピキィィィィン!

アドルラン「むぅ!?」


カイン「兄さん!?」


――『不退の盾』発動――

★『不退の盾』
劣勢判定を受けた時、一度だけ発動
劣勢判定を無効化し、防御状態へ移行。さらに以後防御状態時補正+25の効果を得る


アドルラン「大丈夫だ! なんとか防げたよ!」

アベル「流石に一筋縄ではいかないか……!」

【状況:拮抗】

【無双状態】
三兄弟:404+175+125=704
残耐久3
『黒氷麗剣』 補正+15
『終剣・五煌』補正+110
『変幻自在の指揮』補正+40
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『ゲイルスケグル』補正+20
『弛まぬ刃』補正+15
『風神の闘衣』補正+10
『風神剣』補正+30
『不退の盾』補正+25
※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化


VS


【攻撃状態固定】
蒼帝竜:レベル440+140×2=720
残耐久3
『憤怒の咆哮』補正+30
『蹂躙する者・改』補正+25
『アイスストーム』補正+40


レベル差16…補正-10
スキル補正+190

補正+180

顕現する脅威の効果で30まで軽減

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ34


――帝国兄弟優勢!

――さらに偶数により貫通優勢! これにより……



蒼帝竜「コアアァァァ! コアアアァァァァ!」ビュゴオオオォォ!



アドルラン「……二人とも、気がついたか?」

カイン「ああ……あいつ、ゆっくりとだがさっきの傷が塞がっていってる」

アベル「再生能力を持っているということですか……」

アドルラン「そうなるな……そしてカイン、やはりお前……もう目が見えているな?」

カイン「あ……あぁ、そうだよ。ちょっとね」

アドルラン「はははは! 私達ぐらいには打ち明けてくれてもいいだろうに!」

アベル「そうですね。せめて、俺の城塞内ではもっと気楽にしてください」

カイン「く……僕のことは今はどうでもいいだろう!?」

カイン「今はそれよりもあいつをどうするかだ!」

アドルラン「そうだな……再生する、吹雪の被害をもたらす竜」

アドルラン「単純だが――再生する前に倒すのが一番だ。そして二人なら、それもできるんじゃないかな?」

アドルラン「と、言うわけで攻撃は任せた! 私は再びあいつの注意を引くとしよう!」ダッ!

カイン「あ、ちょ、兄さん!?」

アベル「ああ、もう突撃をしている!?」



蒼帝竜「コアアア!?」

アドルラン「ははははは! さあ氷の竜よ、まずは私を倒してみせよ!」



カイン「くそ、いくら兄さんが頑丈だからって無茶過ぎる! ――これを使うしかないか……!」ギュオオオオォォォ!

アベル「あ、兄様もやっぱり切り札は持っていたんですね?」キィィィン!

カイン「も、ってことはお前もかアベル……まあ、昔なら妬んだだろうが今なら心強いよ」



カイン「――これなら確実にあいつも倒せる」


アベル「エリス――その力を貸してくれ!」キィィィン!


――『終剣・五煌』発動――

コンマ偶数により★貫通必中攻撃

フリーズバリアを貫通



カイン「――兄さん! 適当な所で避けてくれよ!?」ギュオオオオォオ!


アベル「いくぞ……!」




――『黒氷葬』発動――


――『天崩嵐』発動――




カイン「僕を舐めるんじゃないぞ、この紛い物竜がっ! ――天崩嵐っ!!!」

アベル「どちらの氷が上か、試してみるか! ――黒氷葬っ!!!」




ビュオオオオオオォォォォォ!!!



アドルラン「おおっ!? これは……」

アドルラン「アベルの氷とカインの風が混じって……竜のものにも劣らぬ氷嵐に!!!」




蒼帝竜「コッ!? コアアアアアアァァァァァ!?」ビュオオオォォォォ!


蒼帝竜残耐久3-3-3=-3



ガキィン!



蒼帝竜「コ――」パキパキ…



蒼帝竜「」



――完全勝利!!!

黒に続き蒼も倒れたあたりで今日はここまで
……まあ仕方がありません。アベル本体も覚醒+ヒロインも5人中4人覚醒してるからこそのスキル暴力です
さらに条件を満たしたため、アドルランにスキルチャンス発生です

これでシュタイナーに残る戦力は転生四天三体(内一体復活待ち)と白帝竜のみ
攻め込まれてはいますが、帝国が圧倒的に優勢となりつつあります

本日もありがとうございました!

こんばんはー
気がつけばシュタイナーの戦力もあと僅か
判定と多数決だけになってしまいそうですが再開です

――


蒼帝竜「」

カイン「ふん、竜といえど僕にかかればこの程度さ」

カイン「……なんて、言えたらよかったんだけどね」

カイン「悔しいがアベル、これはお前の功績だよ」

カイン「お前がいなければ、僕はまともにこいつと対峙することもできず死んでいた」

アベル「いえ、兄様の結界が上級天使を消し飛ばしていなければ……おそらく、こちらが押されていたでしょう」

アドルラン「うむ。アベルもカインも、見事だったぞ!」

アドルラン「私ももっともっと鍛えて、お前達に恥じない兄にならねばな!」グッ!

カイン「竜の頭上から斬りかかったり、単騎突撃したり……命知らずって面では兄さんが一番なのは間違いないけどね」

アベル「はは、それは言えていますね。どんな相手にも臆さないその強さ、見習わせていただきます」

アドルラン「なに、お前達ならやってくれると信じていたからこその行動だ。普段はもっと慎重に動くからな?」

カイン「怪しいなあ……。ま、何はともあれ厄介な相手を一体潰したのは間違いないな」

アベル「ええ」



特殊判定
↓1~3コンマ一桁
↓4コンマ二桁

アベルレベル:404+1+15(超難敵撃破ボーナス+3(不撓不屈)=423

アドルランレベル:175+4+15(超難敵撃破ボーナス)=194

カインレベル:125+2+15(超難敵撃破ボーナス)=142

アドルランスキル

69>60

※基準値を上回ったためスキル獲得!

※次回ゾロ目時、追加★スキル獲得


――


カイン「少しはいい経験になったかな?」グッ

カイン「しかしアベルお前……本当に動きが変わったな」

アドルラン「ああ、それは私も思った。以前よりも、遥かに……」

アベル「あえて言うならば……俺の背負っているものが大きくなったから、でしょうか?」

カイン「なんというか、アベルらしいな。背負っているものなら、今の僕も負けてはいないと思うけど」

アドルラン「私も、いずれは皇帝となる身。国を背負わねばならないのだから負けていられないな!」

カイン「……」

アベル「……」


カイン(兄さんは……ヒバリとルーシェからの好意に気がついていないのかい……?)ヒソヒソ

アベル(兄様がそれを言いますか? まぁ、アドルラン兄様は昔からこうですし……)ヒソヒソ


アドルラン「?」

アドルラン「――しかし、先程の技は見事だったなぁ」

アドルラン「私も鍛錬を重ねて、ようやく最近になって父上の剣を真似られるようになったのだが……」

※アドルランは『白銀月閃』を獲得した!

『白銀月閃』
戦闘時、常時補正+10
敵の人数が自軍より多い時、 自軍の合計値に自身のレベル×(敵軍人数-1)を加算する


アドルラン「さっきの二人のように、ここぞという時の技も考えねばならないな!」

カイン「父さんの剣をちょっとでも真似れるだけでも相当だと思うよ!?」

アドルラン「いやいや、まだまださ」

アドルラン(……守るだけでは駄目だ。時に果敢に攻める、そんな技を……)


※アドルランが★『???』のヒントを得ました。習得できれば……?


――

――


カイン「ま、兄さんが鍛錬馬鹿なのは今に始まったことじゃない」

カイン「それより……」

蒼帝竜「」

カイン「こいつの処理だけど……どうしようか?」

アベル「赤帝と同じく装備にする手もありますが……」

アドルラン「肉は美味だったからな。美味しく頂いてしまう手もあるぞ」


※黒帝竜に続き残った蒼帝竜の骸。どうしますか?


1食す(アベル隊+α全体にレベルアップチャンス小。料理上手が多いので確定成功)※黒とあわせて二回判定が行われます

2素材(特定の仲間強化。判定でスキルチャンス。選択後さらに対象選択)

3返品(嫌がらせでシュタイナーに送り返す。判定次第で……?)


↓1~5多数決

1 再びイートザミート!


――


カイン「んー……」

カイン「目が見えるってのもやっぱり悪くないな。相手の状態がよくわかる」

カイン「こいつは、大人しく食べた方がいいね」

アベル「何故です?」

カイン「何故も何も、元々こいつは一気に仕留める気で攻撃したからな」

カイン「当たり前だが……損傷が激しい。そもそも氷みたいな鱗で、耐熱性に不安がありそうだ」

アドルラン「見た目は美しいのだが、残念だな。お、しかしこれは……」

アベル「……肉質は良好みたいですね」

カイン「ふふん、ここは僕の料理の腕の見せ所になるかもねぇ……?」ワクワク



――

※蒼帝竜の肉を入手しました

※後日前スレ1000、黒帝肉とあわせて、強化判定が入ります

※くれぐれもゾロ目は出さないでください

――

――


――しばらくして――




貧民「お、おい見たか!? アベル様だけじゃなく、アドルラン様とカイン様まで戦ってくれて……でかいバケモノを倒して下さったぞ!」

住民「ああ、皇族なんていつか蹴落としてやろうと思ってたけど……」

男「この帝国も、変わってきたのか……?」


ザワザワ…


――


帝都民「す、すげぇ……あれが、アベル皇子の精鋭部隊の力……」

帝国兵1「……ああ、まったく自分達が不甲斐ない限りだ」

帝国兵2「聞けば、ほとんど若い女だって言うしな……」ガクリ…

帝国兵3「落ち込んでいる暇はないぞ! そんな暇があれば、今度こそもう少しアドルラン様の役に立てるようなるんだよ!」

帝都民「……なんだか、あんた達も最近変わったよな?」


ザワザワ…


――


親衛隊1「隊長! 全員の武装を解除し収容完了致しました!」ビシ!

バーンズ「……ご苦労だった」

親衛隊2「あれ、隊長どちらへ?」

バーンズ「……鍛錬場に決まっている」


バーンズ(エリスは……あの恐ろしい天使を、一人で討ったという)

バーンズ(……私がこっそりと送った鱗、防具として役立ててもらえただろうか……?)

バーンズ(……いかん。雑念を払わねば、彼女に追いつくことも陛下をお守りすることもできぬ……!)


――

――


【帝国・皇帝の間】


ギルバート「ふっ……」



ギルバート(バーンズの報告通りであれば、敵は三か所への同時攻撃を仕掛けてきたことになる)

ギルバート(我に有象無象、帝都と貧民街に竜と天使を送ったとなると……)

ギルバート(我を油断させ、その隙に帝国そのものの力を削ぐつもりだったか聖王よ……?)

ギルバート(だとすれば、あまりにも温い発想よ)

ギルバート(帝国は強者の国。異形と魔法人形に頼り切る軟弱者などに、切り崩せはせぬ)

ギルバート(そして今や……我が願いはようやく叶いつつある)

ギルバート(ようやく育ち始めた我が子らに……アベルの部隊……)

ギルバート(我以外の、力有る者の台頭……)

ギルバート「この苛立ちも、こうして強者の存在を確認できるのであれば……悪くは無い、か」

ギルバート「……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

ぶるあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!!???(木端微塵)


 非 常 事 態 宣 言 


※ 少々お待ちください……

特殊判定結果

1お怒りが静まったギルバート

コンマ66

66


 6 6


偶数ゾロ目:お父さん嬉しすぎて大ハッスル


※皇帝ギルバートのスキルが完全開放されました(白目)

※聖王シュタイナーに続き、皇帝の強さが最大、Exモードの完成形となりました

※偶数ゾロ目なのでレベルも(10+10)×2上昇で  1 4 5 8 ! 


2フローレンのメンタル回復具合

コンマ77

77

 7 7 


奇数ゾロ目:鋼メンタル化

※フローレン完全復活

※最終決戦時、確定参戦


――


ギルバート「……」ムズムズ…

ギルバート「……いかんな。我としたことが、年甲斐も無く……」ムズムズ!




ギルバート「――小走りしっ!!!」ズドドドドドドドドドドド!


ギルバート「――思わず踊りまで踊ってしまいそうだっ!!!」グオングオングオン!












フローレン「あ、あなた……?」ガタガタ






ギルバート「どうしたフローレン?」ストン

フローレン(な、何事もなかったかのように……流石だわぁ……)

ギルバート「別に我は狂ったわけではない」マガオ

フローレン(バーンズが見たら確実に引いたと思うけどぉ……?)

ギルバート「なに……強き帝国、それが現実のものとなりつつあれば、愉しくなってしまうだろう?」

フローレン「それはそうだけどぉ……」

ギルバート「カインも、強力な結界を完成させている。お前はこれでも愉しくはならぬのか?」

フローレン「そ、それは勿論嬉しいわよぉ? でも……」

ギルバート「……ノワールとキアラのことか?」

フローレン「!」ピク

ギルバート「まだ腑抜けているようであれば、また矯正治療をするが……」スッ…

フローレン「も、もう大丈夫よぉ!?」ビクゥ!

フローレン「まあ確かにぃ? 全く気にしていないと言えば嘘になるけどぉ……」




フローレン「――落ち着いたら、確かに愉しめそうとは思ったのよぉ?」



フローレン「確かに、あなたの言う通りだったわぁ……」

フローレン「私は天才。何をしても上手くできてしまう、つまらない人生を歩んできた……」

フローレン「でもこの歳になって、まさかあそこまでボロボロに敗けるなんて……」

フローレン「――悔しいけれど、同時に心中に滾る何かが芽生えたのも事実よぉ?」

フローレン「ノワールは元々手強いのは知っていたし、まさかあのキアラまでとは予想外だったけど……」

ギルバート「ふっ……結局、我もお前もどこかで今の強さに満足し、目が曇っていたということなのだろうな」

ギルバート「アベル達も、キアラ達も……確かにこのギルバートの血を引く強者であったのだ」

フローレン「ま、この私の血も引いているんだから、キアラもそういうことと考えれば納得できなくもないけどぉ……」

フローレン「もう少しきびきび動いてくれたら、私も可愛がってあげてもいいかしらねぇ……?」

フローレン「……ノワールはやっぱりムカつくけどねぇ?」ヒクヒク

フローレン「大体、あの子は態度が昔から悪いのよぉ! この私が、唯一ライバルとして認めてやるって言ったのにぃ……!」プンプン!

ギルバート「……」

ギルバート(思えば、ノワールの料理はこやつのものと違い美味だったな……)

ギルバート(我が見惚れる程の戦闘技術もだが、脱げば美しく女としての魅力に溢れ……)

ギルバート(我と酒を酌み交わしても潰れることもなく……)

ギルバート(……ここで思想以外全てノワールに負けていたのではないか。と言うのは流石に酷か)

ギルバート(また部屋に閉じ籠もられてはたまらぬ……)

フローレン「……あなたぁ?」

ギルバート「……なんでもない。さぁ、この昂ぶりを発散するためにも鍛錬場に向かうぞ!」

フローレン「はぁい、今日はちゃんとつきあってあげるわよぉ」


――

――


【聖国・聖王宮】


シュタイナー「……」

シュタイナー「…………」

シュタイナー「…………あああああぁぁぁぁぁぁぁ…………!」ダン!


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

……00?


―――(心停止)



えと判定の途中ですが今日はここまで
えーなんと言いますか、最近落ち着いたと思った矢先でゾロ目連打ってやっぱりコンマも充電期間あるのかなー(逃避)

えっとパニック状態ですが、今日の判定の結果

ギルバート&フローレンの夫婦がフルパワー中のフルパワーでアベルからすると超弩級の最悪の結果
で、シュタイナー判定で00(確定アベル最良)なので、まあ若干のマイナスで済んで……うーん?

とりあえず完全体ギルバートは、『最初に作ったもはや勝たせる気0』の代物です
想定を遥かに上回るアベル達ですので当時ほど暴虐の限りはできませんが、それでもシュタイナーとは比較にならないでしょう
若干の救済として、アベルとエリスとシアのスキルキャップを解除しておきます

明日には落ち着いているといいな
本日もありがとうございました!

こんばんはー
遅くなりましたが、昨日の00判定及びそれに伴う大ボーナス安価だけですが再開です
00に動揺しましたが09も悲惨の極みでしたね……

特殊判定結果

1背水の猛追

コンマ00

ハイパークリティカル!!!

※確定でアベルサイドに最良の結果に変化

※これにより……


2聖国兵の士気

09(無理。でも天使様と神様がいるから大丈夫だよね?)

※聖国防衛兵士の士気はガタガタです

※ガタガタですが天使と神がいる限り負けは無いと信じています

※聖国攻略時、兵士に一切の脅威が無くなりました




――


シュタイナー「――ありえませんっ!!!」ダン!

シュタイナー「誰も、誰も戻らないなど……!」

シュタイナー「これまで送った天使も、竜も、そして民までもが……っ!」

シュタイナー「おのれ帝国……っ!」ギリギリ…

シュタイナー「どうして、お前達はいつも私達から奪う! 奪い続ける!?」

シュタイナー「こんなことは許されない、許されてはいけない……!」

シュタイナー「リーヴ達により、確実に帝国に損害は出ている筈なのです……!」

シュタイナー「今が、攻める時なのです!」




シュタイナー「――白帝竜!」



白帝竜「キュルルル……」ズン…


シュタイナー「――お行きなさい! 必ずや、帝国をっ……!」


白帝竜「……」

白帝竜「……」コクン


風天・カミラ「……」


シュイン!


シュタイナー「はぁ……はぁ……!」ガクリ…

カミラ「……聖王。いくらなんでも無茶です。このままでは……」

シュタイナー「黙りなさい……帝国は、必ずや……」

シュタイナー「それより、地天・ファラーも呼びなさい……この国を、守らねば……」

カミラ「……かしこまりました」



――

――

――【帝国領・???】――
シュイン!


白帝竜「……」キョロキョロ…





白帝竜「―――っ!」グッ!




――白き竜は聖国から離れるなり、静かに全身で喜びを表した



白帝竜「キュルル……!」バサァバサァ!



――自由に動ける。支配の脱却からの喜びだ

――聖王シュタイナーは、焦燥から見落としていたのだ

――白帝に施した、加護という名の呪縛が解けていることに


――連続した大型転移。いかに莫大な魔力を持ち王国の薬で補おうと、一日の限界を超えていたのだ

――元より白く美しい竜、聖国の光が失われても一番気が付けない存在であったという点も大きいだろう



白帝竜「キュル……」


――白帝は真竜の護衛の中では最たる強者であり、知恵もあった

――単体ならともかく、聖王と風天を同時に相手取ることは分が悪い

――仮にどちらかを葬ったとして、傷は負う。その状態では飛び立てない

――故に、あえて最初の命令にだけは従った。

――こうして、目の届かない帝国まで飛んでしまえば……もう、邪魔者はいない。自由の身だ


白帝竜「キュルゥゥゥ……!」


――そして白帝は考える。自由となり、次に何をすべきか

――癪ではあるが、しかし確かに同朋を殺したらしい帝国は憎たらしい。

――報復として、この白き風で全て薙ぎ倒してやろうか

――そう考えた矢先のことであった





バババババババババ!


白帝竜「キュラアアアァァァァ!?」ジュウ…



――


カイン「なにっ!? また結界が……ってあれは!」

アベル「細身だが……白き竜!?」

スミレ「赤、金、黒、蒼……最後の白帝竜です!」

エリス「くっ……! 私が!」ジャキン!

シア「だ、駄目ですよ~! エリスさんも、みんなも、疲労しています~!」

ルーシェ「……この核の魔力、抑えるので私達、精一杯、です……」

ヒバリ「まいったね……アドルラン達も竜と戦ったばっかりだってのに……!」

エメリナ「えっと、えっと……!?」ワタワタ

ロウル「あれは……ちょっと不味そうですね……」

アーシャ「強力な風の力……もし、カイン様のように広範囲攻撃ができるとしたら……」

パトラ「それ以前にあの竜、降りてくる気配がありませんよ。空中から一方的に狙うつもり……!?」

マックス「ど、どうすれば……折角、みんな勝てたってのに……!」

アドルラン「く……前向きに考えよう。見たところ護衛の天使はいない。あれさえ凌げば、今度こそ……!」



白帝竜「……キュル……」


――白帝竜は考える

――眼下に何故か、強者が集っている

――疲労はしているようだが……


エリス「カイン様、風魔法で私をあそこまで飛ばしてください!」

カイン「いくら君でも無茶だろう!?」


白帝竜「……」ゾクッ…


――信じられない。自分とほぼほぼ同等の人間がいる

――どころか、剣に見覚えのある金色の光が見えるのは気のせいか?

――確実にアレ一人とやり合うだけで不利に追い込まれる。それに加えてこれだけの強者?



白帝竜「…………」



――勝てない――

――白帝竜は早々にその結論を導き出した


白帝竜「……」


――ちらりと視線を動かせば、ああ、なんと無残な姿の蒼帝か

――こいつら、自分達を食べるつもりなのだ

――何やら話し合っているのも、どう調理するかなのだろうか

――人間は、竜の捕食者だったのか

――この光景を目の当たりにしてしまえば、そう思ってしまっても仕方がない



白帝竜「……キューン……」


カイン「……ん?」


――ここは『詫び』をいれて見逃して貰おう。確か人間の貴族がそんなことをしていた筈だ

――そしてどこか、人間のいないところで静かに穏やかな風が吹くところで暮らそう

――うん、それがいい


白帝竜「キューンキューン……」スッ…ポロ

白帝竜「キューン……」ムシリムシリ…

白帝竜「キュゥゥゥゥ……」バキボキ!


カイン「な、なんだ!? 突然自分の鱗を剥したり翼をむしり始めたぞ!?」

アベル「な、何がしたいんだ……?」



白帝竜「キュゥ……」ソッ…


アドルラン「……そしてそれを……結界の外に置いたぞ……?」

パトラ「ま、まさかとは思うのですが……献上品の、つもりなのでしょうか?」


白帝竜「キュルルゥゥゥゥゥゥゥ……」バサァ!バサァ!



一同「「か、帰って行った!?」」ガーン!



アベル「ま、まるで意味がわからんぞ……」

シア「ん~……でも、あの竜……どことなく寂しそうというか、敵意は感じませんでしたね~?」

アーシャ「なんというか……完全に屈服した犬のような感じもしましたね」

アベル「何が狙いだシュタイナー???」


――

コンマ00:最後の竜の離反

※白帝竜が旅立ちました

※聖国の竜が全ていなくなりました

※白帝竜が献上品として、白帝の鱗、爪、羽を残していきました
 戦闘を行わず無傷入手したため、スキル最低保証、判定で★スキルの装備品が3つ作れます

※兵士の士気とあわせて聖国に痛恨ダメージ。しばらく帝国奇襲ができなくなりました


――

――


アベル「……何がなんだかわからないが」



白帝鱗「……」ドン!

白帝羽「……」ドン!

白帝爪「……」ドン!



ロウル「わかるのは、一切の労力を使わずに竜の素材が手に入ったことですね」

スミレ「……しかも、生きた状態から剥がれたとれたて新鮮、ほやほやの素晴らしい素材です」

カイン「ふ……僕の結界を受けて怯んだようだし、勝てないと悟ったのかな?」

エメリナ「も、もうカイン様ったらまたそんな!」アセアセ

アドルラン「……不思議と、カインが正しい気もするのだがな」

アベル「……まあ力は披露していませんし、仮にあの竜がシュタイナーのところに戻っても報告できるのは結界のことくらいでしょう」

カイン「別にそれぐらいならばれても問題はないというか、流石に気がついているだろうしね」

アドルラン「結界を警戒し正面から来るのであれば、私達も待ち構えればいい」

アーシャ「戦局に大きな影響はでませんね。そうなると、この予想外の品ですが……」

アベル「ふむ、どうしたものかな……」



※装備品を3つまで作れます

※装備品を作る対象を決めてください(もうエリスの武器も可能とします)

※武器か防具も決定してください。

※3つのうち、2つ(武器+防具)を一人に集中させることもできます

例:アベル防具、アーシャ防具、ロウル防具


↓1~6多数決(票が割れた場合、コンマ最大値採用。ゾロ目は優先かつスキル付与確定です)

アベル武器、姉妹武器に決定

――

スミレ「どれも一級ですが……」

アドルラン「……そうだな。ここはアベル、お前の武器を作って貰ってはどうだろう?」

アベル「お、俺のですか?」

アドルラン「ああ。先の蒼帝竜との戦いでわかったが、アベル……」

アドルラン「皆の想いを背負い戦うお前は、必ずや戦の柱となるだろう」

アドルラン「父上と打ち合うことも考えれば、強力な武器も必要だろうからな」

アベル「そう、ですね……」

カイン「そうなると残りは……キアラとフィーアかな?」

一同「「!?」」ビックリ

カイン「な、なんだよその反応……」

カイン「僕にだって考えはあるさ。ここに集まっているみんなは、まぁ……」

カイン「みんな、強いよ。そして今回の激戦の中で、みんな少しは得る何かがあった筈だ」

カイン「そうなると、城塞で留守番をさせていた二人だけ仲間外れみたいで可哀相だろう?」

カイン「それにあの性格だ。アベルが父さんに挑むとき、絶対についてくるだろうしね」

カイン「非力なところは、強力な武器で補おうっていう僕の聡明な頭脳が――」

ロウル「はいはーい、わかりましたよカイン様ー」ニヤニヤ

カイン「こ、こらなんだその反応!? なんで笑う!?」

ロウル「別になんでもありませんよ~?」

アベル「だが、兄様の言うことももっともだ。みんなも悪いが、それで構わないか?」

アーシャ「ええ」

ヒバリ「私達は補佐で精一杯だからね。異論はないわ」

スミレ「アベル様、キアラ様、フィーア様の武器ですね」

スミレ「ではボクは一足先に、これをローズさんに届けて来ます!」

――

※白帝装備の作成が決定しました

※後日鍛錬後に、★判定を行います

――

ほとんど進んでいませんが、今日はここまで
ちなみに白帝竜の本来のレベルは510+最後の一匹で憤怒の咆哮進化で相当手強い相手の予定でした

さて、00ではからずもこれで聖国は転送可能な戦力のほとんどを失いました
決戦の時は近いと言えるでしょう
聖国戦難易度は最大ですが、その要因の一つは姉妹連携で破壊できるようにしてありますし、他のメンバーのレベルとスキルも潤沢です
事故や極端に悪いコンマを引き続けない限り、勝つことは可能でしょう
ギルバートの方も、頑張ればなんとかなるかも?

そしてここで駄目押しの前スレ1000ボーナス+食肉2回が入りますのでますますアベルは有利ですね
申し訳ありませんが仕事の都合で明日の更新は難しそうですので、先に量の多いコンマ判定をとっておきます
本日もありがとうございました!

特殊判定
↓1~9コンマ二桁

おつおつ。
要因……なるほど、カミラは連携で消し飛ばせということか。

ん゛ん゛っ!?(白目射出)

またピンポイントなところを綺麗にゾロ目でぶち抜きますか……
決戦前にこれは、本当に何かしらの運命を感じますね
ま、まあ1番がゾロ目じゃなかっただけ良しとしておこう……

申し訳ありません、一つ鍛錬とは別のコンマ判定忘れてたのでもう一つ追加です
↓1特殊判定

改めて本日もありがとうございました!


>>190
カミラとファラーは要因ではないです。
聖国戦はシュタイナーとの最終戦ですので、特殊状況下での戦闘となります

って10番目ゾロってるぅ!?
……すみません、当初通り1~10を判定したとして、10番目の88を採用します(白目)

10ノワールの指導

88

偶数ゾロ目:皇帝が惚れた猛者の本気特訓。全員に補正レベルアップ(大)

こんばんはー
昨日は更新できず申し訳ありません……
そして今日も話の進行と判定結果発表だけでほとんど判定や安価はない状態ですが、ちょろりと再開です

――小イベント『聖国との決戦に備えて』――


【帝国・アベルの城塞】


アベル「さて……先日は激動の一日だったが、皆無事だったのは何よりだ」

アベル「天使やロックス隊のような存在の危険はまだ残っているものの」

アベル「先の襲撃で、王国の五竜の黒帝と蒼帝は撃破した」

アベル「最後の白帝も、何故か鱗や羽を置いて去って行ったわけだが……」

カイン「状況的に見て、逃走の可能性が高いね」

カイン「これで実質竜は全て処理したことになる。そして四天の一角を再び黙らせ……」


リーヴコア「」カチコチ


アドルラン「エリス君が打ち破り、ルーシェ達が協力して捕獲してくれたこの魔力の塊も大きい」

カイン「あの後、聖国関係者と解析してなんとか帰還の術式だけは真っ先に潰させて貰ったよ」

リーナ「波長が私と似ている点からしても、これは間違いなく兄上の魔力ですの」

アルフォート「いかに膨大な魔力を持つ兄とはいえ、これだけのものを再度用意するのは骨が折れるだろう」

シア「外殻、攻撃や撤退の命令式も考えるとさらに魔力が必要です~」

ルーシェ「核の魔力を押さえている、以上……少なくとも、水天は、まず復活、できません……」

ヒバリ「ルーシェの話だと、こいつの魔力は一際大きかったらしくてね。理論上、他の四天の核も私達が協力すれば抑えられるよ」

エメリナ「お、大元の四天と真っ向から戦うのは無理なんですけれど……」

カイン「とにかくこれで一体は確実に葬った。状況がわからないが、アベルが落とした炎天も復活途中と見ていいだろう」



アベル「――つまり、現在の聖国の護衛は四天の残る二体。風天と地天のみということになる」




――

――




アベル「アルフォート、地天と風天は……」

アルフォート「風天が回避、地天が防御に秀でた存在だ。共に聖都の入り口を護衛している」

アルフォート「私が知る限りでは、四天の基礎の力はほぼ同列かつ、竜よりは下だった」

アルフォート「ここに揃っている者達ならば……撃破も可能だろう」

リーナ「兄上が私達をすでに亡き者と思っていた場合……聖国の結界は完全なものに戻っている筈ですわ」

リーナ「迂闊な転移をすれば、こちらが圧倒的に不利……」

リーナ「ですので……」バサッ!

リーナ「聖国に乗り込むのであれば、私が各地を転戦する際の中間拠点ともしていたこの場所……」トントン…

リーナ「ここに転移して、そこから馬を使い正面からいくしかありませんわね」

リーナ「人数によっては、私の力では転移しきれない可能性がありますが……」

マークス「リーナ様、補佐の魔法陣の作成は私にお任せを」

マークス「共に向かえぬことは、無念ではありますが……」

リーナ「申し訳ありません。ですが私と兄がここを離れ、アベル達も出払うとなると……ここの守りが手薄になりますの」

マークス「わかっています。アルフォート隊の面々と協力し、ここは死守致しましょう」

アルフォート「……兄のこれまでの行いを見ている限り『攻め込まれた際も逆に好機と、帝国を転移攻撃してくる可能性がある』からな」

アルフォート「この城塞に限らず念の為に『帝都で動ける者の地力も上げた方がいい』だろう」

カイン「聖国を攻めるなら――近いうちに攻めた方がいいよ」

カイン「また爆弾兵士だのを送り込まれる面倒くささもだけど、四天を補充されるのも避けたい」

アベル「迅速に聖国を叩きつつ、帝国の守りも考慮する必要がある、と……」


カイン「まあそうなると、おのずと割振りは決まってくる」

カイン「まず僕と兄さんは、帝国の防衛に回らざるをえない」

アドルラン「……そうだな。天使の侵入を防ぐ結界はカインとエメリナ君が要だ」

カイン「そして爆弾兵士……こいつらは結界が意味をなさない厄介な連中だけど……」

カイン「王国と聖国の情報を照らし合わせて、送り込まれてきそうな連中の名前と顔は大体把握できた」

カイン「こいつらは……荷が思いかもしれないが、帝国兵達に頑張ってもらうしかないな」

カイン「幸い、連中は兄さんが鼓舞すればやる気を出すしね」

カイン「そして父さんの剣を覚えた兄さんなら、僕以上に多数の相手にも立ち回れる。戦力的にも、指揮官としても、兄さんは帝国にかかせない」

アドルラン「心得た。アベル達と共に戦うことができないのは残念だが……私達は私達の仕事を全うしよう」

アドルラン「しかしカイン、私はある程度は耐える自信があるが……部下達の自爆対策はどうするつもりだ?」

カイン「……かなり荒いけど、どうも自爆は耐えきれない威力でもないらしいからね」

カイン「最悪、治療師が何人か傍にいれば、死ぬことは無い」

ルーシェ「……それなら、私、頑張ります……捕獲、できそうなら、捕獲も……」グッ!

ヒバリ「私も回復援護に回った方がいいね。アドルランは何が何でも守ってみせるよ!」

アドルラン「すまないなヒバリ、ルーシェ……」

カイン「後はローズさんと、配下のアイナとスミレがいれば多方面から攻められる事態になっても対処はできるはずだ」

カイン「つまりだ、アベル」




カイン「悪いが聖国そのものの攻略は――父さんの言葉通り『お前と部隊の者だけ』でどうにかするしかない」



アベル「……」

エリス「……」

アーシャ「……」

ロウル「……」

シア「……」

パトラ「……」

マックス「……」ゴクリ

キアラ「……」

フィーア「……」

カイン「怖いか、アベル?」

アベル「いえ、元より覚悟はしています」

カイン「そうか」

カイン「……まぁ、本当のことを言ってしまうとだな。逆にお前達しか送れないんだよ」

カイン「結界を張って地理を熟知したこの帝国でなら、僕らも数人の天使相手なら上手く立ち回れる」

カイン「――けど、聖国はそうもいかない。王族二人のおかげで地理の問題は解決されるだろうけど……」

カイン「襲ってくる天使の数や強さ、そして何より聖王の力は未知数だ。迅速に不確かな敵を殲滅するには……最高戦力を送るしかないのさ」

マックス「あ、あの~カイン皇子? お、俺も最高戦力ですか?」ドキドキ

カイン「いや?」

マックス「わかっていたけどショック!」ガーン!

カイン「……ただ、強者の見どころはあると思うよ?」

パトラ「ええ。私の自慢の部下ですから当然です」フンス

マックス「パ、パトラ将軍……」ジーン…

パトラ「……なのですが」

マックス「?」

パトラ「これまでのお話で、アベルさんを筆頭とした私達少数部隊で聖国を攻め落とす必要があるのはわかりました」

パトラ「しかしマックスも私も部隊の中ではまだまだ至らぬところばかり……」

パトラ「さらに単騎で最高の戦力たるエリスさんすら、復活した水天には手こずったと聞きました」

エリス「は、はい。お恥ずかしながら……」

パトラ「残る四天も、同様の強化がされている可能性も否定できません」

パトラ「失敗のできない、一度限りの任務。確実に遂行するには――たとえ僅かな時間でも、己を磨くべきだと思うんです」

アドルラン「うむ、素晴らしい意見だ! 慢心せず、常に己を高めることは決して無駄にはならないからね!」

エリス「はい!」

アーシャ「さらに人数を増やしての、合同鍛錬ですか。確かに決戦前の備えとしては最適ですけれど……」

ロウル「流石に人数も増えましたし、ここの鍛錬場ではもう手狭かもしれませんねぇ……」

パトラ「ええ。ですので……」



……



――

――


【王国・王城内】


アベル「……突然押しかけてしまい、誠に申し訳ありません」フカブカ

クラウス「いや、構わない。むしろよく来てくれたアベル皇子」

クラウス「パトラもマックスも、無事でなによりだ」

パトラ「はっ!」バッ!

マックス「し、しかしクラウス様? 本当によろしいんですか?」

マックス「パトラ将軍の提案ではありましたけど、王国の鍛錬場を使うなんて……」

クラウス「問題はない。我々ができる援護は限られているからな」

クラウス「場所の提供程度、むしろこちらが申し訳ないぐらいだよ」

クラウス「それに、これだけの大人数で転移してくるとなると……」

クラウス「――いよいよ、といった状態なのだろう?」

アベル「はい。先日、聖国の軍勢と大規模な戦闘がありました」

アベル「こちらの損害は軽微、対して相手の主力を削れたとなると……」

クラウス「……本当に、すまないな。王国としても、もっと援軍を送れればよいのだが」

アベル「いえ、既に優秀な将と兵をお借りしていますから」





スミレ「……」ドキドキ

アイナ「あれが国王様かー……アドルラン様と同じくらいかな?」

スミレ「まさか、ボク達にまでお声がかかるとは……しかもいきなりクラウス様の部屋に転送……」ドキドキ

アイナ「折角エメリナちゃんが合同鍛錬やりますって誘ってくれたし、スミレちゃん強いしいい刺激になるかなーって……」アハハ…

スミレ「鍛錬は吝かではないのですけど、元王国の住人としてはどうしても緊張しちゃいますよ!」


アルフォート「……」ダラダラ

アドルラン「む、どうしたアルフォート? 君らしくもない程に汗をかいているようだが……」

アルフォート「いや……私の立場を考えるとどうしても、な。だが……」


リーナ「あなた達、結界は万全ですの? 万が一、標的がこちらに変えられても大丈夫?」

リーナ隊「はい! 一切の油断なく、同志と共に鉄壁の構えです!」

王国重装兵「結界を突破されたとして、今度こそ我ら守備隊が一兵の侵入も許しません!」


アルフォート「……誰もが国境も気にすることも無い、本当の平和、か……」

アルフォート「……リーナ、お前なら……」

アドルラン「……」



王国兵「うおおぉぉ……見違えたなぁ、マックス!」

マックス「え、本当にそう見えます先輩?」テレテレ

王国兵「ああ。なんというか……死線を潜り抜けたって感じがするよ」

マックス「先輩達も元気そうでなによりです。あれから何か異変は?」

王国兵「ああ、大丈夫だ。俺達だけじゃなく、王女様の聖国部隊に皇子の斥候部隊もいるからな」

王国兵「聖国に攻め込むってのはまだ難しいが、防衛戦なら相当頑張れるぜ?」


……




アベル「――では、白帝竜は王国に戻ってもいないと」

クラウス「ああ。しかし驚いたな、王国の負の産物を全て打ち倒すか……」

クラウス「アベル皇子が野心家か、或いは私がさらに愚かな存在であったなら……王国もどうなっていたかわからんな」





スカーレット「陛下、鍛錬場の準備が整いましたわ!」バーン!





クラウス「む、そうか。折角これほどの来客、もう少し色々と話をしたいところだが……それは全てが片付いてからにしよう」

アベル「ええ」




アベル(――ところでクラウス王、今日のスカーレット将軍の調子は?)ヒソヒソ

クラウス(おそらく、大丈夫な筈だ。今朝方、搾り尽くされた兵士が5名みつかったからな……)ヒソヒソ




スカーレット「あら、キアラ皇女にフィーア皇女まで。お久しぶりですわね」

スカーレット「以前送った本は、お気に召したかしら? よければこの後、ワタクシ秘蔵の書を……」ハァハァ…


キアラ「あ、まだその……読みかけ、ですので……///」

フィーア「次の本は、またの機会ということで!///」


スカーレット「あら、残念ですわね……」


アベル「……」

クラウス「……」

アベル「……大丈夫なんですよね?」

クラウス「おそらく……」



――

――



【王国・新鍛錬場】


アベル「おぉ……すごい、修復がここまで……」

クラウス「元より鍛錬場は頑強に作られているからな」

クラウス「兵の鍛え直し以外にも、いざと言う時の民の避難場所にもなるのだ」

アベル「なるほど……」

クラウス「さて、さっそくアベル皇子達に遠慮なく使って頂きたいところだが……」






スカーレット「――合同鍛錬なのでしょう? それならばワタクシも混ぜさせて頂きますわ」ヒュパン!





アベル「!?」

スカーレット「……あなた達は遥かに腕を上げた。もはや、ワタクシも敵ではないのでしょう」

スカーレット「一王国将としてあなた方の力を知り、己を鍛え直したい……レディーのささやかな願いですわ」

スカーレット「そしてまずは……キアラ皇女」

キアラ「!!」

スカーレット「あなたの美しい紅蓮の槍……今一度、魅せていただけるかしら?」ジャキン!

キアラ「は、はい! よろしくお願いします!」バッ!

アベル「!?」



――合同鍛錬開始!!!




9連鍛錬判定結果

※1000ボーナスにより緩和。ゾロ目で★スキル習得
※各ペアコンマ一桁分+アーシャ補正レベルアップ

コンマ23
1スカーレットレベル:180+2+3=185
2キアラレベル:198+3+3=204

コンマ84
3マックスレベル:109+8+3+5(スキル補正)=125
4スミレレベル:217+4+3=224

コンマ11
5パトラレベル:172+10(ゾロ目ボーナス)+3=185
6エリスレベル:509+10(ゾロ目ボーナス)+3=522

※ゾロ目により、パトラスキル覚醒(スキル統合強化)、エリスEx★獲得
※ヒロイン全員のスキルが覚醒しました(白目)

コンマ13
7アルフォートレベル:171+1+3=175
8アドルランレベル:194+3+3=200

コンマ35
9ロウルレベル:206+3+3=212
10ルーシェレベル167+5+3=175

コンマ62
11シアレベル238+6+3=247
12カインレベル142+2+3=147

コンマ57
13アーシャレベル:237+5+3=245
14ヒバリレベル:94+7+3=104

コンマ50
15エメリナレベル:92+5+3=100
16アイナレベル:98+1+3=102

コンマ89
17アベルレベル:423+8+3+3(不撓不屈)=437
18フィーアレベル165+9+3=177


※ノワールボーナスはまた別につきます

――

――


第一鍛錬


【スカーレットvsキアラ】



スカーレット「いきますわよ!」ゴオォォ!

キアラ「はい!」ゴオォォ!



王国兵1「スカーレット将軍と正面からやりあうなんて、あの子何者だ……?」

王国兵2「あの子がアベル皇子の妹さんのキアラ皇女らしいぞ」

王国兵3「な、なんだかドキドキするな……」



スカーレット「しっ!」ヒュパン!

キアラ「くっ!」ガキィン!


王国兵「ああ、一進一退って感じで、何より……」



キアラ「はっ!」タプーン!

スカーレット「おっと!」ドタプーン!



王国兵達((観戦申し出てよかった~///))ホクホク



スカーレット「くぅ……」ズザザ…

キアラ「! 今です――ロードオブヴァーミリオンッ!」グオオオォォォ!


ズドオオオオオォォォォ!


スカーレット「……当たっていれば、ワタクシが炭でしたわね」

スカーレット「お見事! 美しく見事な炎に剣技……乾杯でしてよ?」パチパチ

キアラ「あ、ありがとうございます!」ペコリ


王国兵達「……」ガタガタガタ…


クラウス「鍛錬とはいえ、スカーレット将軍をこうも容易く……」ドキドキ

クラウス「帝国式の鍛錬、やはり我が国でも導入すべきかな」


マックス(やっぱりすげえなぁキアラちゃん……)

マックス(――俺も……)


――

――


第二鍛錬

【マックスvsスミレ】


スカーレット「やはり、ワタクシも鍛え直さねば。さて、次は……」

マックス「スカーレット将軍、次は俺が!」

マックス(俺だって、強くなった。クラウス様に、キアラちゃんに、それを見せたい……!)

マックス「えっと、お相手は……」キョロキョロ…

スミレ「……ボクでよければ」ザッ…

スミレ「ボクも帝国では新兵の身。王国の期待の新人に、興味があります」

マックス(……スミレちゃんも、よくよく見ればかなり大きいおっぱいなんじゃないか……?)ザツネン



パトラ「マックス! 油断すると首を刎ねられるわよ!?」



スミレ「先手、貰います!」ビュオ!

ブオン!

マックス「う、うおぉぉぉ!?」ヒラリ…

スミレ「まだ……!」グオッ!

マックス「は、速い……っ!?」ガギィン!

スミレ「……!」タッ…

マックス(う、うおぉぉぉ、危ねえぇぇぇ……!)ダラダラ…

マックス(やっぱり帝国の子は見た目に騙されちゃ駄目だな……)

マックス(俺はやっぱり……)


王国兵1「す、すごいなマックス!」

マックス「え?」

王国兵2「いや、そっちの不思議なガントレットつけた子も凄いけど……」

王国兵3「あの速さで繰り出された攻撃をかわして防げるなんて……!」

マックス「……俺が……?」

スミレ「ええ」

マックス「!!」

スミレ「今のボクはコレに頼り切っている状態です。反応速度は、あなたの方が上かと」

スミレ「……ですが、ボクも守りたいものはある。強くならなければならない。負けてはいられません!」ゴッ!

マックス「……! ああ、俺だってもっと強くなる! ……続けようか!」ゴッ!

スミレ「はい!」


――

――


第三鍛錬

【パトラvsエリス】



パトラ「マックス……私も、負けていられないわ」

パトラ「――エリスさん、お手合わせを願います」

一同「「!?」」

エリス「パトラさん……わかりました!」




パトラ「はああぁっ!」ブオン!

エリス「っ!」ガキン!

エリス「せいっ!」ズバア!

パトラ「く……!?」ギィン!ズザザザ…

パトラ(片方の刃だけで、なんて威力……!)

パトラ(ですが、負けませんよ……!)ゴオォォ…

パトラ(あなたのアベルさんへの忠誠、愛は間違いなく本物……)

パトラ(それでも――私だって……!)

パトラ(なんらかの理由であなたがアベルさんの傍を離れていた時、代わりに前衛に立つのは私しかいない!)

パトラ「私だって……意地と誇りが、あるんです……!」ジャキン!

パトラ(私も、あなたのように……竜にも天使にも、何者にも怯まずに……!)

エリス「てやああぁぁ!」ブオン!

パトラ「!!!」

パトラ(――見えたっ!)




――『グングニルドライヴ』発動――




ズガァ!


カシャン…

エリス「う……くっ……!?」ヨロ…


一同「「!?」」

マックス「あのエリスちゃんが、剣を落とした……!?」

王国兵「なんだ、今のパトラ将軍の動きは!?」

パトラ「今のは……」

パトラ(この感じ、確かな手ごたえ……忘れないように……!)グッ!

パトラ「エリスさん! 追撃もさせてもらいますよ!」ダァン!

エリス「っ!」チャ!



エリス(すごい、パトラさん……双煌を使う間も無い程、何物も貫く強い意志の一撃……!)

エリス(ですが、私も負けていられないんです)

エリス(どんな敵が来ても、アベル様をお守りするために……!)グッ!


パトラ「でやあああぁぁぁぁ!」グオッ!


エリス(今度は、見えましたよ……!)


――『ツバメ返し』発動――


ギャリン!

パトラ「っ!?」

エリス「せやぁ!」

ズガァ!

パトラ「くっ……!?」ヨロ…

パトラ(た、体勢を崩した状態でこれほどの切り返しを……!)

パトラ「……流石ですね」

エリス「いえ、パトラさんこそ。おかげで、また何か掴めた気がします」

パトラ「私もです。……もう少しだけ、お相手いただいても?」

エリス「喜んで!」


――

――



※パトラのスキルが覚醒、統合強化されました!

パトラ:レベル185
【スキル】
★『グングニルドライヴ』★
戦闘時、常時補正+30。攻撃状態時さらに補正+40
自軍の耐久値が減らされた次のターンの攻撃時、与える優勢を2にする
さらに一度だけ確定で劣勢を防ぎ、スキルを無視して相手の耐久値を1減らす
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

★『王国槍将の鼓舞』★
周囲に味方が存在する時、味方全体のレベルを+10
自身が一人で戦う時、自身のレベルを+20
さらに劣勢判定を受けた時、攻撃状態を維持し戦闘時常時補正+10の効果を得る
この効果は劣勢を防いでも発動する

★『ぺネトレイトアサルト』★
戦闘時、常時補正+25
優勢判定を防がれた場合、敵の使用したスキルの使用回数を2倍減らす

★『天竜穿』
戦闘時、敵に自身よりレベルが50以上高い者がいた場合
常時補正+30の効果を得る

『槍騎将』
騎乗戦闘中、常時補正+15
逃走判定に+20



※エリスは『ツバメ返し』を獲得した!

Ex★『ツバメ返し』★
戦闘時、常時補正+20
敵から追撃を受けた時、3回まで反撃を行う
1回目は確定、2回目以降は判定成功で追撃劣勢を回避し、相手に劣勢を返す



――

――

第四鍛錬


【アルフォートvsアドルラン】



アルフォート「……凄まじいな」

アルフォート「彼女達の原動力は、なんなのだろうか?」

アドルラン「君にもあるのではないか? 妹を想い、一人帝国に乗り込んでくるくらいなのだから」

アルフォート「ふっ……」

アルフォート「すまないがアドルラン、少し手合せを頼む」

アドルラン「ああ、いいとも。しかし、また私でいいのか?」

アルフォート「何故だろうな……お前ならば、私も気兼ねなく全力で挑んでいける気がするのだよ」チャキン!

アドルラン「はははは! それは光栄だ。ならば、いざ!」ジャキン!



ガキン!

キィン!



ヒバリ「あー……やっぱりアドルランかっこいいなぁ……」ポー…

ルーシェ「……」コクコク

ヒバリ「……それにしても、アドルランの原動力はなんだろうね?」

ルーシェ「……気になり、ます……」

ヒバリ「も、もしかして私とか……!?」ドキドキ


アルフォート「くっ! 流石だな、アドルラン!」ガキン!

アドルラン「そちらこそな! だが私の双肩は、いずれ民を背負う! まだまだ立ち止まれない!」ギィン!

アルフォート「……そうだな。お前が皇帝となれば、いつの日か……」

アドルラン「おっと、鍛錬中の長考は危ないぞ!」ブオン!

アルフォート「っと! ふふ、こう見えて私は戦いながら考え事ができる程度には器用なつもりだぞ?」ガギィィン!


ヒバリ「……」

ルーシェ「……」

ヒバリ「……アドルランらしいね」

ルーシェ「……はい」


――

――


第五鍛錬


【ロウルvsルーシェ】



ロウル「ルーシェさーん、アドルラン様眺めるのもいいですけど、手があいていればお相手願えますかー?」

ルーシェ「!!」

ルーシェ「そう、だった。今は大事な、鍛錬中。気を引き締め、ないと……!」グッ!



ルーシェ「よろしく、お願いします……」

ロウル「よろしくお願いします。さて、それでは早速……!」チャキ!


ババババババ!


ルーシェ「っ!」ヒュオン!

ロウル「くぅ、やはりこの程度じゃ、撃ち落とされますか……!」ググ…バシュゥ!

ルーシェ「……!」ガキィン!


ルーシェ(速い矢と、重い矢が、混ざってる……)

ルーシェ(ちゃんと見極めて、的確な対処をしないと……!)ヒュオンヒュオン!


バシュ! バシュ! バシュウン!


ロウル(う~ん……やっぱりルーシェさんの光の軌道は無茶苦茶ですね)

ロウル(私も魔力の弓矢とか使えたら、もっとアベルさんの役に立てたのになぁ……)

ロウル「でも私は今ある力で魔法に、聖国に対抗しなければならないんです!」

ロウル「いきますよ、ルーシェさん!」ギリギリ……ズバシュ!


バキィン!


ルーシェ「!!」

ルーシェ「光壁が……でも、まだ……!」ギュルルルル!

ロウル「っあー……壁を破れても矢を捕獲されましたか。やっぱり難しいですねぇ」

ルーシェ「……今度は、破られる前に、捕まえます」ヒュオンヒュオン!

ロウル「それなら私は、今度は捕まれないように撃ちますよ!」バッ!



――

――


第六鍛錬


【シアvsカイン】


シア「皆さんすごいです~」パチパチ

カイン「やれやれ、のんびり眺めてないでそろそろ君も立ったらどうだ?」

シア「ん~?」

シア「あれ? カインさんがお相手してくださるんですか~?」ポヤポヤ

カイン「ん、まあ……君には、この目の借りもあるしね。僕の胸を貸してやるぐらいならいいよ?」

シア「わ~い!」

カイン(僕もだいぶ強くなれた。見ていてくれエメリナ、今度こそ僕はやるよ……!)








ビュゴオオオオオオ!


ビュオオン!



カイン「おいシア!?」

シア「はい~?」

カイン「 結 界 か ら 出 て こ い ! 」

シア「嫌です~」

カイン「くっそ、こいつ!? しかも風と土の複合型って……!」

シア「カインさんが結界で頑張っているって聞いて、思い出したんですけれど~……」

シア「元々、私のスタイルはこういうものでして~」フルガード!

カイン「防御特化ってわけか……! でもそれじゃあ……」

シア「はい。ですので最近はちゃんと色々考えて……エタニティツリ~!」


ズゴゴゴゴゴゴゴ!!!


カイン「うっ、おおおおお!?」

シア「攻防一体の魔法です~」

カイン「くっ、僕の風もその性質は持っているんだけどなぁ……!」

カイン(のんびりしているくせに、なんて無駄の無い奴だ……)

カイン(駄目だ、やっぱりもっと地力を鍛えないと……!)



――

――



第七鍛錬


【アーシャvsヒバリ】


アーシャ「……」

ヒバリ「どうしたのアーシャ?」

アーシャ「いえ、やはり少しだけみんなの魔法が羨ましいな、と」

アーシャ「私が魔法を使えれば、もっとアベルを助けられると思うとね……」

ヒバリ「アーシャ……」

アーシャ「でも、ロウルちゃんの言う通り。私は私に出来ることで、アベルを支えるの」

アーシャ「私個人の戦闘は相変わらず不得手だけど、お相手頂けるかしら?」

ヒバリ「ええ、私なんかでよければね!」







ヒバリ「……」チーン…

アーシャ「ご、ごめんなさいヒバリさん!? 大丈夫!?」

ヒバリ「アーシャ……感覚麻痺してるって。あなたの攻撃、普通にアドルランより重いよ……」ピクピク…

アーシャ「そ、そんなことは……」

ヒバリ「……私も、アーシャくらい強ければもっとアドルランを助けられるのにって、よく思うよ」

ヒバリ「でも、あなた達の言う通り。無い物ねだりは駄目だし、今ある力で立ち回らないといけない」パアァァァ!

アーシャ「あ、回復魔法……」

ヒバリ「そ、これ結構貴重だっていうし、昔から怪我の多いアドルランの傍にいると、これが一番使う機会多いからね」

ヒバリ「大きな戦いはあなた達に任せることになっちゃったけど……私も頑張るからさ! アーシャも頑張って!」

アーシャ「ええ! ……でも回復魔法かー……やっぱりそれも羨ましい……」

ヒバリ「あははは! 私でもアーシャに勝てる部分はこれと髪艶くらいかな? そう簡単にこれは譲れないね!」

アーシャ「うっ……アベルは、褒めてくれましたもん! 撫でてくれましたもん!」

ヒバリ「むむ! わ、私だってアドルランに撫でて貰ったことあるもん!」

アーシャ「はっ!? ま、まさかヒバリさんも――アドルラン様のペットになりたい願望が……!?」



ヒバリ「衛生兵ー!! この子なんか鍛錬中に頭強打したみたいー!」テマネキ

王国衛生兵「はっ!」バッ!

アーシャ「ち、違うんです!?」アセアセ


――

第八鍛錬


【エメリナvsアイナ】


エメリナ「ほ、本当にみんなすごい……」

エメリナ「私も、もっとカイン様に相応しく……」


アイナ「こーら、エメリナちゃん! あんまり焦るのは駄目だよ?」

エメリナ「アイナさん!?」

アイナ「私もスミレちゃんの存在に色々焦っちゃったことがあるけど……」

アイナ「今は、スミレちゃんも私も、皆が幸せになれる道を考えているんだ」

アイナ「焦ってもいい結果は得られない。こういった鍛錬もきっと同じだと思うんだ」

エメリナ「……」

アイナ「落ち着いてゆっくり、着実に。ね?」

エメリナ「は、はい!」

アイナ「よし、それじゃあエメリナちゃんがよければだけど、鍛錬つきあってくれるかな?」

アイナ「み、みんな怖くて……」ブルブル…

エメリナ「わ、私なんかでよければいくらでもぉ!?」ワタワタ!





エメリナ「え、えい!」ビュオオオオ!

アイナ「っとぉ!?」ヒラリ

アイナ「これなら、どうかな!?」グオッ!

エメリナ「わ、わ、中級風魔法!」ゴッ!

アイナ「くぅ……!」ズズズ…

アイナ「凄いじゃないエメリナちゃん……! カイン様みたいな鋭い風だったよ」

エメリナ「アイナさんこそ、今の動き、ローズさんにそっくり……」

アイナ「……お互い、心から想える人がいるって、いいもんだね」

アイナ「こうして、戦い方にも影響が出てくるくらいに……」

エメリナ「……いつか。いつか隣で……」

アイナ「うん。いつか実現できるよう、さあもうひと頑張り!」グッ!

エメリナ「はい! お願いします!」グッ!




スカーレット「……」ソワソワ

王国兵「ど、どうなさったんですか将軍?」

スカーレット「あの二人……凄く見どころがありますわぁ……」ウットリ…

王国兵「ええ。確かに謙遜しあっていますが、相当な実力を――」

スカーレット「キアラ皇女達が駄目なら、あの二人にワタクシの夜の技を……」ブツブツ

王国兵「……!?」ゾクッ!


――

――



第九鍛錬


【アベルvsフィーア】


ガキン

ドゴォ!

ズガガガガガ!


アベル「……」

アベル(俺は……俺達は、強くなった)

アベル(竜も、天使も、退けた……)

アベル(聖国との戦いに決着がつけば……)

アベル(皇帝が動く前に……あの父に実力主義で打ち勝たねばならない)

アベル(いつか。いつかと思っていた俺の野望も……いつの間にか、これほどにも近づいていたのか)

アベル(……聖王に、皇帝……本当に勝てるのだろうか? いや、勝たねばならない……!)


トン!


アベル「!?」

フィーア「えへへ、アベル兄様から一本とれました!」ユラリ

アベル「フィ、フィーア!?」

アベル(……心臓に模擬刀を突き付けられて……ここまで気がつかないとはな……)

フィーア「……兄様。私はまだ、子供です。兄様達みたいに、国のこととか色々考えることはできないけれど……」

フィーア「姉様達みたいに、正面から強い人に立ち向かうこともできないけれど……」

フィーア「――私は、たとえ微力でも兄様のお役に立ちたい。これだけは、揺るぎません」

アベル「フィーア……」

フィーア「さ、兄様だけ鍛錬をしないというのも、部隊の士気にかかわると思いますので!」グイグイ!

フィーア「私程度で申し訳ありませんが、お相手を務めさせて頂きます!」バッ!

フィーア「危ないと思ったら、全力で逃げちゃうかもですけど……悩まずドーン!とこの妹の胸にぶつかってきてください!」

アベル「く、ははははは! 俺がぶつかったら、転がるどころじゃすまないかもしれないぞ?」

フィーア「アドルラン兄様の真似です!」フンス!

アベル「……ありがとう、フィーア。それでは……一戦、手合せ願う!」ジャキン!

フィーア「来てください、兄様!」シャキンシャキン!


特殊判定
↓1コンマ二桁

oh…


フィーアの立ち回り

70≧70

※基準値と同値のため、立ち回り向上

※連携奥義のフィーアの負担が軽減されます

――


アベル「せやぁ!」ブオン!

フィーア「ほっ!」ヒラリ

アベル「はっ!」ブオン!

フィーア「やっ!」ヒラリ

アベル「……」キイィィィィン!

フィーア「あ!? エリス姉様の剣!?」アセアセ


アベル「ふん!」ズガァン!


フィーア「わぁぁ!?」ピョーン!

アベル「む……!?」

フィーア「はぁ、はぁ……危なかったぁ……」

アベル(フィーアの動きが、前よりも良くなっている……?)

アベル(母上の影響だろうか……?)

アベル「しかしフィーア、かわしてばかりでは俺は倒せないぞ! 来い!」

フィーア「は、はい兄様!」シャキン!


――

※フィーアが第一段階を突破しました

※ノワール判定で基準値を満たすと……?


――


……


クラウス「いや、凄まじいな……」

クラウス「もうそれしか言葉が出てこない」

王国兵達「「ええ、全くです……」」

クラウス「マックスもパトラも、これほどまでに……」

マックス「へへへ……これもクラウス様のためです! ねえパトラ隊長!」

パトラ「え、ええ。そうねマックス」

アベル「……」


アベル(こんな時に言うのも妙かもしれないが……)

アベル(クラウス王にあとでパトラとのことを話しておくべきか……?)



※今や王国の大戦力にまで成長を遂げたパトラ

※そんな彼女ともアベルは一線越えてしまい、パトラを帝国に抱き込もうとしています

あとでパトラとの関係をクラウスに正直にいいますか?

↓1~5多数決

打ち明ける

――


アベル「……」

アベル(パトラ……)コソコソ

パトラ(な、なんでしょうか?)コソコソ

アベル(その、お前との関係だが……やはり、後でクラウス王には話した方がいいと思うんだ)

パトラ(そう、ですね……)

パトラ(……)

パトラ(騎士の誓いに反すると、陛下から自害を命じられたらどうしましょうか?)

アベル(……クラウス王に限ってそれはないと思うが)

アベル(万一そうなれば……お前を連れて逃げよう)

パトラ(ふふ、約束ですよ?)









パトラ(あ、あと折角王国に来たんですから――私の両親にも話した方がいいですよね?)







アベル(!?)






※クラウスへの暴露が決定しました

※鍛錬完了後、イベントが挟まれます

――

両親へのご挨拶フェイズか……ところで、エリス(既に死亡)以外のヒロイン組の両親って何か描写出てきたっけ?
もしかするとヒロイン組でこれが初めてのご挨拶になるかもだし。

――


――同刻・アベルの城塞――



ローズ「待たせたわネ! アタシの天使達!」バーン!


シーン…


ローズ「あら……お留守なの?」ショボン…



ノワール「あら、ローズ。お久しぶりね」スゥ…

ローズ「っ! これは、ノワール様……慌ただしくて申し訳ありません……」

ノワール「ふふ、いいんですよ。いつもどおり気楽にしてくださいな?」

ローズ「そ、そう? それじゃあ遠慮なく……」

ノワール「ふふ、あなたにも、アベル達が随分お世話になったみたいで……本当にありがとう」

ローズ「アタシは何も。頑張ったのは、あのコ達ヨ?」

ローズ「ところでノワール様? 天使……キアラ様やフィーア様達は? アベル様もどこに行ったのかしら?」

ノワール「ああ、なんでも王国の方に合同鍛錬に行くとかで……」

ノワール「折角カインやアドルランもここに来てくれたから、はしゃいで食堂の飾りつけとかしてたのに……」ションボリ…

ローズ「置いて行かれたのネ……」

ノワール「……今からでも追っちゃおうかしら?」

ローズ「……国際問題だけは、起こさないようにお願いしますネ?」

ノワール「それは勿論。ところでローズ、あなたは……」

ローズ「ああ、アタシはこれを届けに来たんだけれど……」


特殊判定
↓1~3コンマ二桁

イベントの途中ですが、武器判定をとったあたりで今日はここまで

前衛組が綺麗にゾロ目をぶち抜いたのには吹き出しました
シュタイナーとギルバートのスキルもガチガチですが、パトラ覚醒でアベル達もガチガチです
まさかこんな事態になろうとはなぁ……
残っている大事(とれれば有利)なのはもうマックスとフィーアくらいです(白目)
エリスは相変わらずですが、カウントしてみるとパトラのゾロ目率も相当なレベルですよこれ……

本日もありがとうございました!

>>258
両親事情は大体

エリス:目の前で死亡(母・聖国魔導師 父・帝国剣士)
アーシャ:両親健在(現在も有力な帝国貴族だが、地位には結構しがみつく。姉も健在)
ロウル:行方不明(ロウルがそもそも記憶していない)
シア:?(考えてなかったです。ごめんなさい)
パトラ:両親健在(没落しても、王国の良心。知っている人からは慕われています)

こんなイメージでした

こんばんはー
シア家は後で判定で決めときましょうか。健在は健在で今の聖国的に大変そうですが
少しだけ再開です

特殊判定結果

ローズの白帝装備

※00ボーナスによりスキル確定、★付加判定軽減

1アベル
14<50

※基準値を下回ったため、通常装備

『竜鱗の剣』
戦闘時、常時補正+25

2キアラ
73>50

※基準値を上回ったため、★装備

★『白炎の突剣』
戦闘時、常時補正+20
優勢取得時、次ターン敵に-20の補正を与える

3フィーア
59>50

※基準値を上回ったため、★装備

★『白風の短剣』
戦闘時、常時補正+20
劣勢判定を受けた時、一度だけ確定回避を行う

――



ローズ「天使達の装備は、我ながらいい出来ネ!」

ローズ「……エネルギー使い過ぎて、アベル様のは硬いだけの剣になっちゃったケド」アセアセ

ノワール「ふふ、あの子なら大丈夫ですよ」

ノワール「折角だからその武器、預けて貰えるかしら? 行ったついでに、渡しておくわ」

ローズ「あ、やっぱり向かうのネ……」

ノワール「……大丈夫、そう思ってもやっぱり心配なのですよ」

ノワール「アベル達はみんな、結構な無茶をしますから……」

ローズ「……ご安心を。誰かにこの城塞に来られても大丈夫なように、完璧な留守番をお見せするワ!」

ノワール「……ありがとう。それでは、早速……!」イソイソ…




ローズ(地獄のような鍛錬結果にならないといいけど……)



――

――


【王国・新鍛錬場】


……


アーシャ「よし、そろそろ休息も十分でしょうか」

アドルラン「午後も、よりよい鍛錬を!」


王国兵「へ、陛下!」バタバタ!


クラウス「何事だ!?」

王国兵「そ、それがその……黒い貴婦人がアベル皇子を探されていまして……」

アベル「黒い貴婦人、まさかとは思うが……」



ノワール「あら、アベルに皆も揃って。どう? 成果は出ていますか?」ヒョコ


アベル「母上!? 何故ここに!?」

王国兵「え? この方がアベル皇子の母君!? 若っ!?」

クラウス「なんと……!?」

ノワール「あ、申し訳ありません国王陛下」フカブカ

ノワール「私、アベルの母のノワールと申します。不出来な息子が大変お世話になったようで……」

クラウス「い、いえ! 我々こそ、アベル皇子達には国を救われております故!?」ビシィ!

クラウス(な、なんという気品と……その裏に潜む強者の覇気……!)

クラウス(私もいつか、これくらい立派な王になりたいものだな……)

アベル「母上、お気持ちはわかりますがやはり事前連絡は……」

ノワール「ごめんなさい。でも、あなた達の様子も気になっちゃって……」

ノワール「そうだ。白帝の武器のお届けもあるのよ?」

ロウル「そんな茶菓子のように……というか、ローズさん仕事速いですね!?」

アイナ「ローズさんだからね!」ムフー!

スミレ「ローズさんですから!」ムフー!

ノワール「はい。これがキアラので、こっちがフィーアの。最後にこの剣がアベルのものね」

フィーア「わーい! あ、すっごく軽いです!? 持ち手の装飾の羽も綺麗です!?」ピョンピョン!

キアラ「こ、こっちも……使われているのは、砥いだ爪かな? 凄い鋭さ……」オソルオソル…

アベル「そうなると俺の剣は鱗か。決戦前に、これは大きいな」スラッ!


王国兵(子供への贈り物が、うちの国の装備より切れ味鋭そうな武器って……)

クラウス(流石帝国、強さへの探求心が桁違いだ……)


――

――

※装備品向上により、レベルアップ

アベルレベル:437+15=452
キアラレベル:204+15=219
フィーアレベル:177+15=192

――


アベル「……しかし、だ」

竜麟の剣「……」←真っ白

アベル「……」←全身真っ黒

アベル「…………お、落ち着かない!?」

ロウル「まさかここに来て†聖暗黒騎士アベル†が現実になるとは驚きですねぇ?」ニヤニヤ

アベル「その顔をやめろロウル!? そもそもまだ剣が白いだけだ!」

アルフォート「なんだ、聖騎士に憧れていたのか?」

アルフォート「私の聖雷の銀剣でよければ貸すが……」

アベル「結構だ!?」

パトラ「うーん、これなら黒帝の鱗を取っておくべきでしたか?」

スミレ「いえ、質は白帝の方がずっといいですよ。色は我慢して貰うしかありません」

アベル「く……」

ノワール「そうですよアベル? 武器の見た目を気にするような余裕はないでしょう……?」

ノワール「折角これだけ広い鍛錬場にお邪魔しているのだから……私も少し本気で指導をしようかしら?」クスクス


一同「「!?」」


ノワール「さあ……いきますよ?」ヒュオオオォォォ…


特殊判定
↓1~3コンマ二桁

だからなんでボーナス時に追加ゾロ目ぇ!?(噴血)
少々お待ちください……

特殊判定結果

1ノワール鍛錬ボーナス(前回偶数ゾロにより全員一律レベルアップ大)

コンマ11

11

 1 1

ゾロ目:全員一律追加ボーナス

人数多いから恩恵は過去最大なんじゃないかな!?(白目)
決戦前にこれはいよいよシュタイナーの年貢の納め時というか、これギルバートも……

1スカーレットレベル:185+10+10(ゾロ目ボーナス)=205
2キアラレベル:219+10+10(ゾロ目ボーナス)= 239
3マックスレベル:125+10+10(ゾロ目ボーナス)=145
※130を超えたため……
4スミレレベル:224+10+10(ゾロ目ボーナス)=244
5パトラレベル:185+10+10(ゾロ目ボーナス)=205
6エリスレベル:522+10+10(ゾロ目ボーナス)= 542
※単純なレベルがノワールを上回ったため……
7アルフォートレベル:175+10+10(ゾロ目ボーナス)=195
8アドルランレベル:200+10+10(ゾロ目ボーナス)=220
9ロウルレベル:212+10+10(ゾロ目ボーナス)=232
10ルーシェレベル:175+10+10(ゾロ目ボーナス)=195
11シアレベル:247+10+10(ゾロ目ボーナス)=267
12カインレベル:147+10+10(ゾロ目ボーナス)=167
13アーシャレベル:245+10+10(ゾロ目ボーナス)=265
14ヒバリレベル:104+10+10(ゾロ目ボーナス)=124
15エメリナレベル:100+10+10(ゾロ目ボーナス)=120
16アイナレベル:102+10+10(ゾロ目ボーナス)=122
17アベルレベル:452+10+10(ゾロ目ボーナス)=472
18フィーアレベル:192+10+10(ゾロ目ボーナス)=212


2フィーアの向上

コンマ67<70

※基準値を下回ったため、まだお預け

3鍛錬後の疲労

84>50

※基準値を上回ったため、全員疲労困憊

※用時のあるアベルとパトラ以外は王国から去ります


――

ノワール「そこ、踏み込みが甘いですよ!」ビュン!

アドルラン「うおおおっ!?」ガシャーン!

カイン「か、義母さん!? 落ち着こう、まずは積もる話から……」アセアセ

ノワール「ええ、それは後でたっぷりしましょう? でも今は、鍛錬中ですよ……!」ギュオ!

カイン「ぐわあぁぁぁ!?」ゴロゴロ!

アベル「母上、既に俺達は午前に相当な鍛錬を……」

ノワール「アベル、敵は待ってはくれませんよ?」

ノワール「自分の身を、大切なものを守りたければ、強くあらねばならないのです」

ノワール「普段は急く必要もありませんけど、戦いが近いのならば話は別ですよ?」

ノワール「――短時間でみっちりぎっちり、基礎を叩き込みます!!!」ゴオゥ!

アベル「ぬわああぁぁぁぁ!?」ドゴオォォォ!


マックス「はぁっ……はぁっ……し、しぬぅ……」ヨロヨロ…

マックス(で、でも……命を削る鍛錬だけど……なんだろう、この感じ……)

マックス(――凄い充足感だ)

※マックスのレベルが規定値を越えました

※後日スキル獲得!



ノワール「次は――っ!」ガキィン!

エリス「くっ、流石ノワール様……!」ズザッ!

ノワール「……本当、あなたには驚かされるわねエリスちゃん」

ノワール「まさか、その若さでもう私の域になるなんて……」ゾクゾク…

ノワール「私も、まだまだですね――気持ちを入れ替えないと」

エリス「……!」ゾクッ


※ノワール以上のレベルの持ち主が現れたため、ノワールのレベルキャップが解放されました

※元から倉庫でこっそり鍛錬する人です。アベル達の裏で勝手にレベルが上がります

※大局に影響はありませんが、フローレン的には涙目です


フィーア「ふ、たぁ!」ヒュオン!

ノワール「おっと」ヒラリ…

フィーア(お義母様は、身のこなしが軽いだけじゃない……)

フィーア(的確に、確実に、淀みの無い一撃を放てる……)

フィーア(う~ん……結構真似れているつもりなんだけどなぁ……)

フィーア(こう、もっと腕を静かに、しならせて……?)

ノワール「こら。鍛錬中に考え込むのは駄目ですよ?」コン!

フィーア「ご、ごめんなさい!?」


……


ノワール「――ふう、こんなところでしょうか?」

死屍累々「「」」

スカーレット「こ、これが、帝国の漆黒の令嬢の力……」パタリ…

アルフォート「兄さん……今のうちに、神に祈っておいた方がいい……」パタリ…

クラウス(天使の襲来とは違った意味で地獄絵図だ……)ガタガタ…

――

――鍛錬終了!!!


カイン「そ、それじゃあ僕らは先に戻っているよ……」ヨロヨロ…

アベル「すみません。俺とパトラはクラウス王にいくつか報告をしたら戻ります……」ヨロヨロ…

アドルラン「わ、わかった。また後で会おう……」ヨロヨロ…



アベル「……」ヨロヨロ…

パトラ「……」ヨロヨロ…

パトラ「少し休んでから、陛下に報告しましょう……」ストン

アベル「そうだな……」ストン



――


……


シア「あぅ~……もう動きたくないです~……」ヨロヨロ…

リーナ「お、お疲れ様ですの……」

シア「うぅ、なんでリーナさんは鍛錬をなさらなかったんですか~?」ジトー…

リーナ「わ、私は元々前線向きではありませんから!」アセアセ

シア「私もそうだったのに~……」

リーナ「……」

シア「……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

oh、シュタイナー……(落涙)

特殊判定結果

1シアの両親
コンマ32

偶数:生存
奇数:死亡

聖国内での扱い
32<50

※基準値を下回ったため、肩身が狭い様子
※シア同様、穏やかな平和主義者のようです


2リーナのシュタイナーへの未練

コンマ33

33

 3 3

奇数ゾロ目:「聖国王女として、討つのみですの!」

※リーナはがっつり踏ん切りをつけていたようです

※聖国最終決戦時、国民の説得&アベル隊への後方支援をフルパワーで行います


――


リーナ「わ、私だって何もしていないわけではないんですのよ?」

リーナ「カインと共に解析したリーヴコアから、天使の魔力構造もおおまかながらわかりましたの」

リーナ「前線では戦えませんが……『対天使に限れば』この魔銃に専用の魔力弾を込めて援護はできるようにしていますし」

リーナ「あと『回復魔力の弾丸』も用意していますのよ!?」アセアセ

シア「お、おぉ~!? やっぱり、リーナさんもしっかりと~!?」

リーナ「当然ですの! 聖国王女として……やはり全てをアベル達に任せるわけにはいきませんもの……」

リーナ「それにしてもシアさん、あなたも変わりましたわね?」

シア「え?」

リーナ「あの鍛錬にもくらいついて……あれ程嫌いだった、戦う力をどんどん身に着けてますの」

シア「……帝国に来て学んだことです。守りたいものがあるからこそ、時には戦わねばならない……」

リーナ「そう、ですわね……」

シア(アベルさん……それに、きっとお母さんとお父さんも今頃は……)ギュッ…

シア「……負けられない。だから、頑張るんですよ~!」

リーナ「ええ。絶対に……!」


――

――


【帝国・アベルの城塞】


カイン「ああ、明日はこれ筋肉痛だよ……」


ローズ「あら、カイン様じゃない! ちょうどよかった!」

カイン「げ……何がかな……今、僕はベッドに飛び込みたい気分なんだけど……」

ローズ「……気をつけて。あのバーンズがきているワ」ヒソヒソ

カイン「っ!!」




……




バーンズ「……カイン皇子」

カイン「やあバーンズ。何のようだい?」

カイン(こいつ、ちょっと会わない間に相当な鍛錬を積んだな……)

カイン(まあ、アベル達なら勝てるだろうけど……)

バーンズ「メイド長から、極秘の作戦会議中で何人も邪魔をするなと言われたのですが……」

カイン「ああ、今は小休止だ。アベルの奴、理解が遅くてね。ははははははは!」

バーンズ「……そうでしたか」

バーンズ「……実は先日、愚かにも陛下の下に聖国の軍勢が転移してきました」

カイン「」

カイン(本当に聖王が何考えているのかわからない……)

バーンズ「長と思われる司教は陛下が木端微塵にしましたが、心が折れた兵士は全て捕えました」

バーンズ「――カイン様の尋問で、情報を聞き出されては? そう思った次第です」

カイン「っ! なるほど、ね……」

カイン(さて、どうしたものか……)

イベント途中ですが今日はここまで
相変わらずゾロ目自重しないノワールさんのおかげで超強化
これじゃあ折角の天使兵も判定無し粉砕コースだよ!(白目)

さてこんな時間ですが、聖国正規兵の処遇安価を投げておきます

本日もありがとうございました!


※捕まえた聖国正規兵、どうしようか

1:カイン「よし、やってやろう」(判定で情報を聞きだせます)

2:カイン「そのまま牢にぶち込んでおけ!」(判定で展開変わるかも……?)

3:カイン(こっそり何人か城塞に連れ出すか……?)(同上)

4:その他自由安価(尋問以外に情報を聞きだせそうならその手段など)

※ギルバートの恐怖により、並大抵の恐怖では情報は吐かないでしょう

↓1~5多数決

こんばんはー
あー、聖国兵団の性別は特に考えていなかったですね……
リーナ隊のみ女性隊員多めのイメージで、他は男性隊員ばっかのイメージでした
折角なのでそこら辺もまとめて判定しておきましょうか
上に挙がってるアベルの対応も、女性なら確かに一番有力な手段なのは間違ってないでしょうし……

実はこの尋問、結構大事かも?(とはいえもはや無情報でもレベルとスキル暴力で聖国を強行突破しかねないんですが)
それとキアラは遅れて申し訳ないです
一応、今回鍛錬場所を王国に移したのはスカーレットと遭遇させてあの本(夢)をキアラに思い出させる意味合いもありました
なんとか今週の土曜か日曜には投下できればと思います

少しだけ再開です



――



カイン(聖国の情報は、既にある程度は揃っているが……)

カイン(シア以外の聖国連中の存在は秘匿している。大っぴらに喋りやすくするため……)

カイン(そして最新の情報を得るため、兵士の尋問は選択肢としてはありだ)

カイン(とはいえ、怒り狂う父さんを見た後じゃ、それを上回る恐怖や苦痛は難易度が高すぎる)

バーンズ「……カイン様?」

カイン(……何人か良さそうなのを見繕って城塞に連れ出すか)

カイン(聖国のトップだった二人が生きていることがわかれば、少なからず隙はできるだろうしね)

カイン「ああ、いやね? 折角だから、アベル達にも僕の尋問の上手さを見せつけてやろうかと思ってさ」

カイン「くく……甘ちゃんアベルに、真の帝国皇子の在り方を教えてやる……」

バーンズ「……なるほど」

カイン「まあ、そういうわけだからさ。ちょっと案内してくれよ。獲物は僕も選びたいからね」

バーンズ「……かしこまりました」

カイン(……父さんとバーンズには、適当にもう持っている情報を小出しで話せばいいかな)

カイン(聖国攻略に役立つ、有益な情報も勿論欲しいところだが……)



……


――

――


【帝国・王城地下】



バーンズ「……」ガシャン、ガシャン…

カイン「……」コツ…コツ…



バーンズ「……こちらになります」



聖国兵団「「ひっ!?」」



カイン「ふぅん……」

カイン(前に戦ったことのある連中よりは鍛えられているみたいだけど……)

カイン(天使に甘えたか、或いは数の暴力でどうにかできると思ったか……)

カイン(よく父さんに挑もうと思ったな?)


バーンズ「……カイン様」

カイン「まあ待て。今、魔力を探っているから」

カイン(まあ今はこの目で見れてもいるんだけどね)

カイン(さぁて……)


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

おや、これは……

昔のカインなら凌辱直行コースだったのでは?

特殊判定結果

1対象人物(コンマ一桁÷2で人数)

コンマ偶数:女性
コンマ奇数:男性

コンマ42

2÷2=1人
偶数=女性


2対象の抵抗度(コンマ値×2)

コンマ偶数:神と聖王への信仰による抵抗
コンマ奇数:帝国に対する恐怖からの抵抗

コンマ39

抵抗度39×2=78
奇数=恐怖

※カインは恐怖している女性聖国兵を一人連れだした!

――


カイン(……まずは様子見で一人でいいか)

カイン「……そうだな」スス…

カイン「うん、この魔力だ。まずはこいつに来てもらおうか」ビシ!


女性聖国兵「ひっ!?」ビクゥ!


バーンズ「……かしこまりました」カチャカチャ…

キィィィ…

バーンズ「……立て」

聖国兵「い、いや……」フルフル…

バーンズ「……本来であれば、あの場で全員陛下に殺されていたのだ」

バーンズ「まだ生き永らえていること、それを感謝するのだな」グイッ!


バーンズ「……一人でよろしいのですか?」

カイン「ああ。一人の方が尋問は集中できるし、駄目だったら代えは沢山いるし問題は無い」

カイン「さあ、愉しい時間の始まりだよ……」ククク…

聖国兵「……!」ガタガタ


バーンズ「……では、また別の者を尋問したくなった時は、私にお声かけください」

カイン「ああ、わかったよ」


カイン(さて……)



――

――

……


カイン「……」

聖国兵「神よ……」ブルブル…

カイン(思った通り……こいつは、聖王への忠誠心よりも恐怖が勝っている)

カイン(忠誠心が強い奴は、それこそ自爆する可能性もあるから避けたいところだった)

カイン(これで第一関門は突破したと言える)

カイン(まぁ……父さんを見たら自爆する気も失せそうだけど)

カイン「……安心しなよ」

聖国兵「!」ビク!

カイン「この僕に選ばれたんだ――すぐに死ぬようなことは無くなったと言えるよ?」

聖国兵「」ガタガタ

カイン(問題は、どうやって情報を吐かせるかだけど……)




※尋問対象、女性聖国兵×1(抵抗78、恐怖状態)

※まさかの尋問しやすそうな兵士一人だけの好条件

※どのような尋問から始めますか?

↓1~3自由安価(コンマ最大値採用)

え゛、まじでアベル決行するつもりですか……!?
うーん、流石にアベルの性格的に本番無し、かつ相当マイルドになりそうですがよろしいでしょうか?
要はアベルによる説得として拡大解釈させていただきます


アベルに任せる

――

カイン(しかし、この女……)

聖国兵「……」ガタガタ…

カイン(なんというか、あれだ)

カイン(かつての王国にあったとされる、捕虜の肉奴隷……多分、こういう奴が一番そうなるんだろうと確信が持てる)

カイン(すでに自称奴隷のシアがいるが……いや、待てよ?)

カイン(どうあれアベルの奴は、シアから大きな信頼を勝ち得ている)

カイン(ならば似たようなこいつも、あるいは……?)

カイン(……癪だが、アベルの方が僕よりも女の扱いに長けているし)

カイン(うん、バーンズに言った通りアベルの練習に使ったという言い訳も上手く使えるな)

カイン(とはいえ、あいつはまだ王国。少し待たせておくとするか)


キィィィ…


カイン「入りなよ」

聖国兵「は、はい……」ガタガタ…

カイン「さて、早速尋問……と、行きたいところだけど」クル

聖国兵「……え?」

カイン「悪いが、担当は別の奴だ。しばらくここで大人しくしておきなよ?」ガチャ

聖国兵「か、神よ……私はどうなってしまうのでしょうか……」

――

※アベルは現在王国のため、聖国兵尋問を一旦保留とします

――

――


――同刻・王国――


クラウス「さて、人払いは済ませておいたが……」

クラウス「二人揃って私に報告とはなんだろうか?」

クラウス「ま、まさか王国の竜は第六、第七の竜もいたとか、そういったことなのか……!?」ガタガタ

アベル「い、いえ。そのような重大なことではありません。……別の意味で重大ではあるのですが」

パトラ「は、はい」

クラウス「……」ドキドキ

アベル「実は……」


※クラウスにパトラとの関係、どういった風に話す? アベルやパトラの発言自由安価

↓1~3自由安価(混ぜれそうなら混ぜます。無理そうなものは申し訳ないですがこっちで拡大解釈します)

ここでまた偶数ゾロ目だすかパトラァ!?
発言確定+最良結果です。少々お待ちください……

アベル「……陛下により我が配下として迎え入れていました、こちらのパトラ将軍」

アベル「彼女はまさに、騎士の理想と言える存在です。揺るがない忠誠、弛まぬ鍛錬……」

アベル「共に暮らし続け、高めあい、聖国による奇襲も共に尽く迎えうち続けて参りました」

アベル「特に、聖国の手先に成り果てていたロックス隊の件ですが……」

アベル「我々が大きな被害も無く撃滅できたのは、彼女の機転と力があってこそです」

パトラ「……///」テレテレ

クラウス「ほう……」

アベル「……」

アベル「もはや彼女は、我々……いえ。私にとって、強さ以上に、日々に欠かせぬ程大きな存在となりました」

アベル「――畏れながら、帝国と王国とのこれからの友好の証として……」

アベル「――彼女を我が妃の1人として迎え入れたい。 どうか、お許しいただけないだろうか」スッ…

パトラ「……///」スッ…



クラウス「!!!」

クラウス「これは……確かに、大事だな……」

クラウス「……」

クラウス「……パトラ」

パトラ「は、はい!」

クラウス「……アベル皇子の今の言葉。察するに、貴族の間でも横行していた一夫多妻だ」

クラウス「アベル皇子程の器量、女性達も放ってはおかないだろう。君が、アベル皇子の寵愛を独り占めするということは、不可能だろう」

クラウス「それを、知って尚か?」



パトラ「――はい!」



クラウス「そう、か……」

クラウス「ふっ……」

パトラ「へ、陛下?」



クラウス「アベル皇子――パトラを、どうかよろしく頼む」ペコリ


アベル「!!」

パトラ「!!」

クラウス「む、どうした二人とも? そんなに驚いた顔をして」

アベル「い、いえ……」

パトラ「自害せよ、と命が下る覚悟は決めていましたので……」

パトラ「私はこの槍を、陛下と王国に捧げました。誇りある貴族として、騎士として、王国の為に尽くして、そして死ぬのだと誓いました」

パトラ「それなのに、私は……」

クラウス「……良いではないか」

パトラ「え?」

クラウス「騎士の見本たるような、この腐った国で私が信を置ける数少ない将であった君が……」

クラウス「どんな時も、私や民のために働き続けてきてくれた君が……」

クラウス「――初めて、この国を忘れられるほどの大きな存在と出会えたのだ」

クラウス「……パトラよ」

パトラ「は、はい!」


クラウス「――騎士も、人間だ。国の幸せの為に動いてくれることに感謝は尽きないが……それでも、いつか君自身の幸せを見つけて欲しいと願っていたよ」

クラウス「君は王国の将だ。私の誇りだ。それは生涯変わることは無い。だから――どうか、幸せな道を歩んでくれ」


パトラ「へ、陛下……!」ポロポロ…

クラウス「……改めて、頼んだよアベル皇子」

アベル「……必ずや」ギュ…










スカーレット「陛下っ! 帝国の一夫多妻が認められるならば、王国も倣って多夫一妻制度の実装をっ!!!!」バッ!







クラウス「スカーレット将軍! 自室待機っ!!!」ビシィ!

スカーレット「そんな、陛下!?」


パトラ「き、聞かれていましたか……///」

アベル「む、むぅ……嫌な予感はしていたが……」

パトラ「でも、これで……」

パトラ「――アベルさん。これからも、よろしくお願いしますね?」ニコリ

アベル「ああ、こちらこそ。よろしく頼むよパトラ」


――

いざこざもなくスムーズに報告が終わったあたりで今日はここまで
エリスがコンマ運強いんじゃなくて、前衛組のコンマ運が強いんじゃないかと思う今日この頃です
遅くなったので後日になりますが、ゾロなのでこの後の両親のあいさつでもちょっとボーナス発生(というか大元は過去の私のミスだったりします)

挨拶を済ませたら、一人ぼっちの聖国兵尋問→キアラ夢に移れたらと思います
そして上で挙がっていましたが、対象が一人だけになったので、呼ぶ名前があると少し書きやすいかな?
ということでカインに目をつけられた聖国兵(女)のキャラ設定を軽く募集しようかと
出番は多分ほとんどないと思われるので、名前だけでも大丈夫です

本日もありがとうございました!

乙簡単に設定書いてもいいのかななら
名前はルルエンで少し裕福な家庭生まれで兵士としての成績も結構よくて今回の襲撃に自分から積極的に名乗り上げて命を落としてでもシュタイナーの役に立つつもりだったけど規格外のギルバートにあったせいで心底ビビってるみたいなのが個人的に好きかな

聖国兵はせっかくカインやアベルが絡むし
名前はアダで

……キャラシートのテンプレ貼られたら
また結構な数集まっちゃうんじゃないか

【名前】 シャノン
【年齢】 15
【性別】 女
【所属】 聖国
【外見】 浅葱色の髪に水色の瞳を持つ少女、胸は年相応の貧乳だが足は長くスタイルは良いため、将来有望
【性格】 真面目で几帳面、敬虔な神の使徒で礼拝を欠かさない。しかし年相応に臆病な所がある。
【情報】 最近入隊したばかりの新兵。類稀な攻撃魔法の才能があり、マハート・聖王を心の底から尊敬している。
【その他備考など】
実は結構な不幸体質で、事あるごとに不幸な目にあう。本人はこれも『神の試練』としているが、今回の事で若干折れかけてる。
今回のマハート隊参入は本人の熱烈な志願によるもの。

【名前】ティア
【年齢】16
【性別】女
【所属】聖国
【外見】白髪ショートカットに青の瞳。白を基調とした聖国のシスター服を着用。
【性格】気弱で常にオドオドしている。信仰心が強く神を信じている。
【情報】マラート配下だった聖国の新米衛生兵。元々は教会のシスターであり治癒魔法の使い手。
【その他備考など】
身長はそれなり。しかし服で分かりづらいが実はリーナがギリィするレベルに豊かなものの持ち主。
シュタイナーのことは天使を従える様子から『神の代弁者』として信頼しているが、幾度にも渡る帝国への襲撃から僅かに不信感が湧いている。
なおカインへの反応から分かる通り性知識に関しては基礎的な知識程度は備えている。
余談だが当然聖職者なので経験は無いが、夜レベル(技量)に関しては全くの未知数である。

とりあえず考えてみた。最後の夜レベルのくだりは仮に判定あったら低くても高くてもどっちにも転べそうかなと思ってなんとなく付けた。

【名前】エルフィ
【年齢】 15
【性別】 女
【所属】 聖国
【外見】 薄水色の長髪と碧色の瞳の少女。 体型は年相応だがやや胸は大き目
【性格】敬虔な神の信徒。真面目で控えめだが、少々神(シュタイナー)に依存しがちな良くも悪くも聖国民
【情報】マラート隊の新兵。過去にシュタイナーの奇跡(魔法)に救われた経緯から、国の役に立ちたいと願ってきた
そして高い魔力、回復魔法だけでなく珍しい氷魔法に適正を持っていたため、マラートの目に止まる
異教徒を倒すことで聖王様のお役に立てると意気込んだはいいが、惨敗し今に至る
【その他備考など】 ろくに戦場も知らないまま目の前で皇帝による殺戮を見てしまい、
流石に忠誠心よりも死への恐怖が優っている。まだ若いため、マラート程に染まりきってはいない

【名前】アシュリー
【年齢】17
【性別】女
【所属】聖国
【外見】栗色の髪をポニーテールにした垂れ目の女性 結構着やせするタイプでスタイルはいい
【性格】臆病で引っ込み思案 周りに流されやすい
【情報】マラート隊だった兵士 一応それなりに武術と雷の魔法を使える 
【その他備考など】信仰篤いが厳格な両親の元で生まれ育ち、幼少時より自分の意思が入る余地がないまま厳しく教育された
本を読み書きするのが好きで作家になりたいという夢は持っていたが、結局両親の強い勧めで兵士の道を進むことになったしまった
いままで自分の意思を表に出すことはほとんど無かったが、皮肉にも今回のことで、死にたくないという感情と今まで自分の意思を出してこなかった強い後悔が出てきている

【名前】 メイ
【年齢】 18
【性別】 女
【所属】 聖国
【外見】 プラチナヘアーの緑の瞳のメイド服の上に白いローブを羽織った少女
【性格】 少し物静かだが、信仰心が高く負けん気が強くリーナの数少ないお友達であることを誇りに思っている
【情報】元々は聖国の城のメイドでエカチェリーナの御世話係だったが、別の部署が人手不足で補助する為に別の場所で仕事をしていた為にエカチェリーナが帝国に赴いた事を知らず彼女らの訃報を知り深く哀しみその結果帝国を憎むようになる。その後アルフォンスが居なくなった事で、帝国都の戦闘の兵に志願をしてマラート隊に配属されて皇帝前に転移して虐殺を見せつけられて恐怖で心が折れリーナの元に私も行くことになると絶望して生きるのを諦めかけている。
戦闘スタイルは実家が精霊魔法の研究をしているのでリーナのお友達の精霊とも仲が良く、リーナが死んだと思っている精霊から力を借りて魔法弾を使って戦うスタイルだった
【その他備考など】 胸部装甲が物凄く高い、リーナが血涙を垂れ流して失血死しかねないレベルで。
聖国の民にしては比較的シュタイナーサイドには思考が寄っていない稀有な存在でリーナに家族の命を救われた事が有ってリーナの事をとても慕っている。

【名前】 マリン
【年齢】 19
【性別】 女
【所属】王国→ 聖国
【外見】 一般的な聖国兵の服装に白髪のポニーテール
【性格】 貴族としての作法も神の信徒としても完璧だが少し世間知らずなところもあるお嬢様
【情報】 もともとは王国の下級貴族であり聖国の襲撃の際両親と共に連れ去られた
家が没落しなくてすむように両親から様様な教育をされ将来はもっと強い権力を持つ貴族との政略結婚のための道具のような扱いを受けてきた
本人は内心嫌がっていたのだが自分ではどうすることもできずこのまま両親の言いなりの人生を送るのだと思っていた
だが聖王と神により両親がいままでの行いを後悔しあの両親と和解すると言う奇跡が起きたため神に心酔し信徒としての行いを覚え改心した両親の後押しもあり聖国の兵士になった
【その他備考など】 今回の襲撃には自分から志願しており必ずや成果を上げ自分を救ってくれた神と聖王に報いるつもりだった
厳しい両親からの教育で戦闘技術も叩き込まれておりかつて王国であった試合ではなかなかの好成績だったが戦場に出たことはなかったためいきなりのギルバートの力の前に恐怖と強い後悔を抱いている
髪はもともとは金髪だったが新しい自分になるために白く染めた

こんばんはー
……出番無いよと言ったのに何故に皆さんこんなに考えてくださるんですかね?(白目)

1:>>365(ルルエン)
2:>>367(アダ)
3:>>369(シャノン)
4:>>370(ティア)
5:>>371(エルフィ)
6:>>372(アシュリー)
7:>>373(メイ)
8:>>374(マリン)

ですかね?……多っ!? メインキャラじゃないくて尋問される子だよ!?

ちょっと私も各キャラ把握します
大体22時過ぎあたりから投票決定しようかと思いますので、よろしくお願いします
今回は以前の反省を踏まえ、多いかもしれませんが

『投票開始後↓1~7多数決・同票の場合はコンマ最大値判定(ゾロ目優先)』

で行こうかと

それでは……

1:>>365(ルルエン)
2:>>367(アダ)
3:>>369(シャノン)
4:>>370(ティア)
5:>>371(エルフィ)
6:>>372(アシュリー)
7:>>373(メイ)
8:>>374(マリン)

↓1~7多数決・同票の場合はコンマ最大値判定(ゾロ目優先・00>偶数>奇数)

範囲7すらすぐに超えますか……

開幕マリンが偶数ゾロを繰り出しましたが、得票数によりティアを採用とします
なおティアの尋問は昨日の安価でアベル任せとなりましたが、元がRだったので後ほどさらに追加安価を行います

で、折角決まったところなのですがまずはパトラ両親からゆったり再開です

――


……


【王国・寂れた街道】



パトラ「……まさか、スカーレット将軍からも祝福されるとは思いませんでした」アカイバラ

パトラ「あとは私の両親ですが……こちらは多分、大丈夫でしょう」

パトラ「何しろ、誇り高き真の貴族ですからねっ!」フンスフンス!

アベル「俺は気が気でないがな……」

アベル「常識的に考えて、まず帝国の人間である問題点」

アベル「そしてそれを遥かに上回る、5人も囲っているという刺されても文句の言えない状態」

アベル「……死ぬわけにはいかんし、最悪の場合は黒氷装使うからな?」ドキドキ

パトラ「大丈夫ですよ。アベルさんは今やこの王国を救った英雄として広く認知されています」

アベル「俺は別に英雄ではないし、そもそも英雄は何をしてもいいわけではないぞ……?」

アベル「しかし……随分と王都から離れているんだな?」

パトラ「貧しい民に財産を分け与えたり、腐った連中の嫌がらせや策謀で色々ありましたから……」

パトラ「ですが、たとえ没落しようと誇りまでは失いません!」

パトラ「あ、この道を曲がれば我が家ですよ」


特殊判定
↓1コンマ二桁


39<50


※基準値を下回ったため……


――


パトラ「よかった、この辺りは天使には襲撃されていなかったようで――」ピタ…

アベル「パトラ?」











パトラ「い、家が……」












パトラ「家がありません……?」








アベル「…………なん、だと!?」

パトラ「ど、どど、どういうことですか!?」

パトラ「まさか、水天の起こした洪水に呑まれて!?」

アベル「お、落ち着け! 見たところ、戦火に巻き込まれた様子はないが……」キョロキョロ

アベル「……ん?」

アベル「…………」





天幕「……」





アベル「……パトラ、あそこにぽつんと天幕が見えるんだが」

パトラ「天幕……? ――っ!? あのはためいている旗の印、うちの家紋です!?」

アベル「あれが、家なのか!?」


天幕「」ガサゴソ…



パトラ父「おおっ! 声が聞こえるから何事かと思えば!」ヒョコ!

パトラ母「まあ、パトラじゃない! お帰りなさい!」ヒョコ!



パトラ「お父様!? お母様!? やっぱりその天幕が我が家の成れの果てなのですかっ!?」ガガーン!

アベル(天幕の中から、髭が立派な男性と柔和な女性が姿を現した……)




アベル(――な、何故……葉っぱしか身に着けていないんだ……!?)




――

――



パトラ父「いやぁ、すまんすまん! 天使の襲撃であちこち物資が不足していると聞いてな」

パトラ母「家を解体したり、備品を譲ったりしてたら……こうなっていたのよ」

パトラ「……流石に、ある程度の財は残しておいてくださいよ」ガクリ

アベル「なるほど、確かにおよそ貴族らしからぬというか……」

パトラ父「む、お客人とな!? 申し訳ございません、このような格好で!」

アベル「あ、その……とりあえず、奥様はこれを羽織ってください……」っマント

パトラ母「あらまぁどうもご丁寧に……」ファサ

パトラ父「お礼になりそうなものは……どうしたことか、もう葉っぱと天幕しか残っていない!」

パトラ父「すみません……流石にこの二点を御譲りすることは……」フカブカ

アベル「いえいえいえ! お礼は結構です! どうぞお納めください!?」

アベル「パトラ、頼む!」クル!

パトラ「お父様、お母様! とりあえずまずは私の話を聞いてください! 大切なお話があります!」


パトラ両親「「?」」


アベル(色々と状況が混沌としているが、これだけは伝えねば……)


アベル「……ご挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません」

アベル「私はアベル。帝国の第三皇子です」

アベル「……突然で申し訳ないのですが。――パトラさんを、私の妃の一人に――」




パトラ父「アベル皇子だと!? 救国の英雄じゃないかぁ!?」オロオロ

パトラ母「あらあらまぁまぁ、そんな方からマントを頂いてしまって……」オロオロ

パトラ父「な、何かお渡しできるものは……!?」オロオロ

パトラ「落ち着いてくださいっ!!!」



――


パトラ父「いやぁ、申し訳ない。私達のところに、まさかそんな大物がやってくるとは夢にも思わず」

パトラ母「しかも、パトラを妃の一人になんて、なんという誉なんでしょう」

アベル「……よろしいのですか?」

パトラ父「それはもう!」

パトラ母「よかったわね、パトラ!」

アベル「……刺される覚悟で申しますが、一夫多妻で……」

パトラ父「皇子程の身分ならば、それも当然でしょう。王国でも、珍しいものではありませんよ」

パトラ母「パトラ、あなたが選んだのであれば……私達は祝福しますよ?」

パトラ「……ありがとうございます、お父様、お母様」

パトラ父「……アベル皇子、わざわざこのような僻地までお越しいただきありがとうございます」

パトラ母「この子、いつかこの家を建て直すんだって躍起になってばかりで……」

パトラ父「余裕のある心、寛大な精神を忘れかけておりましてな……」

パトラ父「まさか、そんなパトラからこんな嬉しい報せを聞けるとは……!」

パトラ母「パトラ、お家は私達がゆっくり立て直すから……あなたは、しっかりアベル皇子を支えるのよ?」

パトラ「立て直すどころか、小さくなりましたけどね……」シクシク…

パトラ父「いやいや、慣れるとなかなか快適だぞ?」

パトラ母「家の中では感じられない風、満天の星空……あなたも試してみる?」

パトラ「……行きましょう、アベルさん。やっぱり私が頑張らないとと、再認識しました!」グッ!

アベル(パトラの真面目さの理由がわかった気がする。善人過ぎるというのも、考えものだな……)

パトラ父「もう行ってしまうのか……おもてなしもできないから、仕方がないのではあるが」

パトラ母「ああ、せめてお祝いの品が渡せればよかったのに……」

パトラ父「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

78>70

※基準値を超えたため……


――


パトラ父「……ああ、そうだ!」ポン!

パトラ「?」

パトラ父「あれがあるじゃないか。えっと……」ゴソゴソ…

パトラ父「あった!」


宝石「……」キラキラ


パトラ父「お前に譲った我が家の家宝の槍、それに埋め込まれていた宝石だ!」

パトラ父「いやぁ、貧しい人に譲っていたのだが……最近になって巡り巡って帰ってきてな」

パトラ母「この宝石をはめ込んでないと、あの槍の切れ味は鈍ってしまうから……」

パトラ「初耳ですよっ!?」ガーン!

パトラ父「まだ、あの槍を使っているんだろう? 本来の姿で振るい、アベル皇子をお助けするのだ!」

パトラ母「しっかりね、パトラ?」ニコニコ

パトラ「言われなくてもっ! もう、行きましょうアベルさん!」

アベル「あ、ああ。そ、それでは慌ただしいですがこれにて……」

パトラ父「お気をつけて!」

パトラ母「今度は、ちゃんとお茶を用意しておきますね」


――

※パトラの槍が、本来の力を取り戻しました

※後日、武器スキル追加

――

――

……


パトラ「……絶対に、家を再興します」グッ!

パトラ「その……」チラ

アベル「ああ、落ち着いたら俺も全力で支援しよう……」

パトラ「しばらく会わないうちに、まさかあれ程にまでなっているとは……」

アベル「確かに、パトラの言う通り腐った貴族とは大違いだったな」

パトラ「ええ。驕り昂ぶらず、清廉な真の貴族ではあるのですが……もうちょっと、ご自身を気遣ってほしいです」

アベル(確かに、葉っぱに目を瞑れば髭の手入れなど身なりもきっちりしていた辺り、貴族らしさも残っていたな)

パトラ「すみません、鍛錬に続きあれを見せられたせいか疲労が……今日は、もう休まさせていただきます……」フラフラ…

アベル「あ、ああ……」





……




カイン「ん、やっと戻ってきたかアベル」

アベル「カイン兄様? どうされたのですか?」

カイン「ちょっと色々とあってね。お前に、頼みたい仕事ができたんだよ」

アベル「俺に?」

カイン「ちょっと待っていてくれ。この城塞に連れてくる」

アベル「?」




――

――


【城塞・臨時尋問室】


アベル「……」


ティア「……」ガタガタ


アベル「」


アベル(聖国の大群が父を襲ったということも衝撃的だが……)

アベル(まさか、俺にその一人を……)

アベル(こんな、怯えた少女を尋問しろと言われるとは……)

アベル(しかし頭の切れる兄様のことだ。何か理由があってのことだろう)

アベル(そうなると、俺も責任を持たねばならないが……)

アベル(どうしたものか……)


※カインに託されたティアの尋問。どうする?



1:身体に触りはする(武器チェック的な身体検査程度。夜技術補正中)

2:服越しに軽く触れる(自爆魔力が無いかの確認程度。夜技術補正小)

3:ノータッチ(会話のみでなんとか抵抗値を減らす)


↓1~5多数決

3紳士的にノータッチ(真っ向勝負)

※自爆検査は判定後にアベル以外が行えるので大丈夫です

――

ティア「……」ガタガタ

アベル(……いくら聖国の兵とはいえ、ここまで怯えた子に強くでるわけにもいくまい)

アベル(この怯えよう、皇帝の恐怖以前に元から怖がりの可能性もあるからな……)

アベル「……怯えなくていい」

ティア「!!」ビクゥ!

アベル「……と言っても無理な話か」ハァ…

アベル「わかった。俺はここから一歩も動かない。だから、少しでも落ち着いてくれるとありがたいのだが……」

ティア「ほ、ほんとう、ですか……?」ブルブル

アベル「ああ」

アベル「とりあえず……まず、名前を聞かせてくれないか?」

ティア「……ティ、ティア、です……」ブルブル

アベル「ティアか。俺はアベル……よろしく頼む」

ティア「……」ブルブル

アベル(流石に警戒心が強いな)

アベル(どうしたものか……)

※尋問開始

※どのように尋問を行いますか?(ノータッチ)

↓1~2自由安価

※折角なので1~3を束ねて(一部改編しますが)優しく事情を尋ねるという形にします

――


アベル(……白旗の時と同じように、無抵抗を示すのが先か?)

アベル「動かないだけでは足りないか……よし」ガチャガチャ…

ティア「ひっ!?」ビクッ!

アベル「な、何故泣きそうになる!? ほ、ほら、鎧も剣もこうだ」アシゲ

カラカラ…

ティア「え……?」ビクビク

ティア(服を脱いで、襲ってくるんじゃ、ないの……?)

アベル「……まだ駄目か。仕方がない……少し待っていてくれ」

ティア「……?」ビクビク


……


アベル(……兄様の話では、ティア達を捕えたのは親衛隊)

アベル(表向きは俺の尋問の練習という扱いという以上……)

アベル(大丈夫とは思うが、万一部屋の外……)

アベル(今この時の動きを監視されていると考えた時、下手に誰かに頼ることはできないな)

アベル(そうなると……)



――

――


ガチャ


アベル「……待たせたな」カチャカチャ

ティア「……?」ビクビク

アベル「普段は淹れないんだが……ルーシェいわく、落ち着きたいときはこれがいいらしい」コト…

アベル「ハーブティーだ。飲めるか?」

ティア「……あ……」ビクビク

アベル「……すまない。毒は入っていないから安心してくれ」

アベル「ほら……」コク…

アベル「大丈夫だろう?」

ティア「……!」

ティア「……」スッ…

ティア「ん……」コク…

アベル(よかった、なんとか飲んではくれた。少しは警戒を解いてもらえたとみるべきかな?)

ティア「……っ!」コクコク!

アベル(味も気に入ってもらえたか? 料理の腕をある程度にしておいて助かったな……)



……



アベル「……落ち着けたか?」

ティア「は、はい……少し……」

アベル「……まだ無理なら、話さなくてもいい」

アベル「……何があったんだ?」

ティア「え……?」

アベル「失礼だろうが……君は、とても争いを好むように見えない」スッ…

アベル「それが、帝国の皇帝を強襲する部隊の一員になるなんて……余程のことだろう」

アベル「……何があったのか、話してくれないか?」ジッ…

ティア「あ……」

アベル「……」ジー…

チャリ…

ティア「……ぁ」

ティア(あの人のネックレス……聖国の……?)

ティア「そ、その……ネックレス……」オドオド…

アベル「ん? ああ、これか?」

アベル「……俺には似合わないかもしれないが、大切な贈り物だよ。命を救われたこともあるんだ」

ティア(すごい、癒しの魔力……本当、のこと……?)

ティア(こ、この人なら……大丈夫、なのかな……?)

尋問途中ですが、今日はここまで
非常に順当な選択のため、ほぼ抵抗値は削れることでしょう
ティアがシュタイナーに不信感を持っている設定もアベルには追い風ですね
しかし折角想像以上に設定を頂いた以上ティアの出番も多少は用意してあげたいけどどうしたものか……

本日もありがとうございました!

乙なんで突撃して来たんですかねこの人断れなかったのかな
そういやシュタイナーの帝国襲撃ってどのくらい聖国で出回ってるの?
わざわざアピールすることじゃないしごく一部でこっそりやってるのかと思ってた

一応あの時でもエリスが攻撃状態だったら判定起こさず勝ってたから負けてもなんとかなったんじゃないかな
なおその場合高確率でマジギレしてるのでカインが生きてたかは不明

こんばんはー
少しだけ再開です
聞きだせる情報の一つは聖国最終戦の鍵の一つではありますが……
レベルとスキルが完全に突き抜けているからなぁ(白目)

>>428
表向きは全く出回っていません。ただしティアの場合、マラート(聖国軍上層部)の部隊所属のため
全てではありませんが、天使の度重なる襲撃は把握しているということで

>>436
あそこはまさかアベルが負けるとは思っていませんでした(もっと言うとまさか戦闘選択肢が選ばれるとも思ってない)
ですので譲れぬ野心が発動していなかった場合、シア達は全員カインの尋問で高確率(85%)でロストしてました
ロスト後はアベル達のメンタルダメージ判定も
……全く機能していないので驚かれる方もいるかもしれませんが、スレタイ通り要所にロスト絡む判定は用意してあったんですよ?

――



ティア「……」

アベル「……」

ティア「…………せ、聖国は……」

アベル「……」

ティア「聖国は、神に……天使様に、守られています……」

ティア「聖王様は、兵士は動かなくてよいと……代わりに、天使様が断罪を行うと……」

ティア「でも、最近になって……マラート司教が……勇士を、集め始めました……」

ティア「天使様にまで手を出す、異教徒に……我々が裁きを下すのだと……」

アベル「……それで、それに加わったのか?」

ティア「い、嫌でした……! でも、マラート司教は教会でも特に強い力を持っていて……」

ティア「腕力や魔力に優れた兵士を束ね、私達みたいなシスターは衛生兵として駆り出されて……」ブルブル

ティア「そして、そして……」ブルブル


ティア「―――ッ!!!」ガタガタ


ティア「あ、あああぁぁぁ……!」ガタガタガタ!



特殊判定
↓1コンマ二桁

開幕からぶっ飛ばさないでください(白目)

ティアのアベル個人への抵抗値

01-5×3(ノータッチの穏やかな行動)<78

= 0 (-14)( 助 け て ! な ん で も し ま す か ら ! )

※ティアの精神はとっくに限界だったようです

※ゆっくりと語り、人の扱いをしてくれたアベルには完全に心を許してしまったようです

※抵抗値がマイナスに突き抜けたため、以後の判定消滅&手持ち情報全部吐き(白目)


――


ティア「やだ……やだよぉ……!」ガタガタ…

ティア「異教徒、異教徒ってお祈りの言葉以上に唱える今の聖国の人も……!」ガタガタ…!

ティア「あ、あんな……あんな簡単に人を粉々にしちゃうような帝国の人も……!」ガタガタ…!

アベル「お、おい! 大丈夫か!?」

ティア「あなたは……違うの……?」ガタガタ…!

ティア「――助けて……なんでも、しますから……!」ガタガタ…!

アベル「……っ!」


※アベルの対応

※ティアはなんでもしますけどアベルは今回RなことはしませんのでNGです

↓1~2自由安価

軽く抱きしめる程度はありかな?
とりあえず抱き寄せて撫でて落ちつかせつつ思い切り泣かせる
なんかこのスレ初めてメンタル弱い子見た気がする……

『ここには君を傷付ける者は誰もいない。だから落ち着いてほしい。』と優しく語りかけて落ち着かせる。

自分のスラム街にいた時の話を聞かせる

>>450>>451が落ち着かせる行動で重ねられるので
>>452も拾っておきます。少々お待ちください

落ち着かせて、自分の過去も語る

――


アベル「……少しだけ、許してくれ」スッ…

ティア「あっ……」ポス…

アベル「……」ナデナデ…

ティア「んぅ……?」

アベル「……ここには、少なくともこの城塞には君を傷つける者は誰もいない」ナデナデ…

アベル「……ほら、落ち着いて」ナデナデ…

ティア「あ……う……」ジワ…

ティア「う、うわあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁん……!」ボロボロ…!

アベル「……」ナデナデ…



アベル(皇帝の恐怖もあるが、やはり……聖国の様変わりも、大きな負担となっているようだな……)

アベル(少しはすっきりするまで、泣かせてやろう……)




……




――

――


ティア「ご、ごめんなさい……!」ビクビク

アベル「いや、構わないさ」ビショビショ…

アベル「……少しは、落ち着けたか?」

ティア「は、はい。その……もう少し、傍にいても……いいですか?」

アベル「む、俺は別に構わないが……」

ティア「……」チョコン

アベル「……」

ティア「……その……」

アベル「ん?」

ティア「……アベルさん、は……帝国の人では、ないのですか……?」

アベル「……いや、帝国の人間だよ。思考も、やっていることもな……」

アベル「……君に恐怖を植え付けた皇帝ギルバートは、俺の父だ」

ティア「!!??」

アベル「……俺も、この国が嫌いだ。現聖王シュタイナーが治める聖国もな」

ティア「お、皇子様、なのにですか……?」

アベル「俺は第三皇子。妾の子、この国でいう敗者の子として生まれ……そして、貧民街の最下層に捨てられた」

ティア「そ、そんな……!」

アベル「略奪など日常茶飯事。生き残るために誰かを殺めることも当たり前。誰も助けてくれない、自分一人の力が全て」

アベル「まさに帝国の縮図のようなところだった……」

ティア「……」ブルブル…

アベル「――だが」

アベル「俺はそこで……大切な存在と出会い、大切なことも学んだ」

アベル「――そして、いつかこの国を変えてやろうと思った」

ティア「!!」

アベル「そしてその日は……もう、そこまで迫っている……」

アベル「だから、安心しろティア」

アベル「帝国も、聖国も、王国も。もっと各国が歩み寄れるよう……帝国も、変わっていくはずだから」ナデナデ

ティア「アベルさん……」

ティア(あたたかい……この人なら……)


ティア「……帝国を、変えるというのは、つまり……」

アベル「ああ。――皇帝ギルバートを、打ち倒す」

ティア「……っ! あの、恐ろしい皇帝を、ですか……!?」

アベル「ああ。実力主義を至上とする父だからこそ、その実力で負かせば何も言えなくなるはずだ」

ティア「む、無茶です!? あ、あんな……!」

アベル「確かに、俺一人では無理な話だろう。だが俺には、頼りになる……そして大切な仲間がいる」

アベル「竜と四天を葬ってきて……俺を含め、みんなかつてとは比較にならない程の力も身に着けたはずだ」

ティア「りゅ、竜に四天様を葬ったって……ま、まさかアベルさん達が聖王様の悩みの種……!?」

アベル「ん、はは。流石の聖王もこちらを無視できなくはなっているのか」

ティア「……」

ティア「……アベルさん」

ティア「アベルさんは、竜も四天様も倒して……聖国を、どうなさるおつもりなのですか?」

アベル「……聖王シュタイナーだけは、討つ」

ティア「!!」

アベル「だが……約束もあるが、君のような存在もいることがわかった以上、やはり極力犠牲は出したくない」

ティア「?」

アベル「……君ならば大丈夫か。――聖国王女エカチェリーナと、その兄アルフォンスは今はこちら側だ」

ティア「えっ……? えっ!?」オロオロ

ティア「エ、エカチェリーナ様と、アルフォンス様……ご無事だったのですか!?」

アベル「ああ。元々、彼女が聖王の暴走を俺達に報せに来てくれたことが全ての始まりだからな」

ティア「そ、そんな……」

アベル「……まあ、信じられない話だろうとは思う」

ティア「は、はい。でも……」

ティア「……聖王様が、最近特に天使様を帝国に送り込んだり……」

ティア「王国から連れ去った人に、神の尖兵を任せて……マラート司教は雷火隊という怪しげな兵団を用意して……」ブルブル

ティア「ど、どんどん私の知っている聖国じゃなくなっていくようで……!」

アベル「雷火隊……やはり、ロックス隊だけではないか……」ボソリ…

ティア「な、何か知っておられるのですか?」

アベル「……一応な。だが、君はまだ知らない方がいい」

アベル「もう少し、落ち着けたら……だな」ナデナデ

ティア「ん……」

ティア(この人が、聖王様の……聖国の、今一番の敵……)

ティア(神のために、断罪しなければならないひと……)

ティア(――でも、本当にそうなの……?)

ティア(聖国の兵士の人よりも、ずっと穏やかで優しくて……帝国を変えようとしているこの人が……)


ティア「……アベルさん?」

アベル「ん、なんだ?」

ティア「その……ですね……」



……


――

……



カイン「はぁ~……」

ティア「……」ビクビク

カイン「まさかアベルの奴、ここまでとはなぁ……」

カイン「ティアだっけ? よかったのかい本当に」

カイン「――アベルを信じて聖国の情報を売るだなんて」

ティア「は、はい……」

カイン「……ま、王女や聖王弟が裏切っているんだ。今更新兵が裏切っても不思議はないか」

ティア「!? あ、あなたも知っているの……!?」

カイン「そりゃあ僕も一枚噛んでるからね。ただ……こういったことを話せるのは、この城塞の中だけだ」

カイン「絶対にここ以外でその話はするな。僕や君、アベルもみんなの首が飛ぶ」

ティア「は、はい!?」

カイン「まさか一人目でこうも上手くいくとは思わなかったけど……」

カイン「……父さんやバーンズを上手く誤魔化せるネタは、やっぱりアレが一番はやいんだよなぁ……シアのおかげで」

ティア「シア……もしかして、聖国の……?」

カイン「なんだ、知っているのか。彼女も今ではアベルの部隊の一員だが、今大事なのはそこじゃない」

カイン「一兵士に過ぎない君を、尋問のためにいつまでもアベルが構っているのは不自然なんだ」

カイン「満足に尋問もできない役立たずとされてしまうだろう」

カイン「だから、以前も上手くいった手段なんだが……君が落ち着いてこの城塞で情報を提供し、王女達と再会するためにも……」



カイン「君には表向き――アベルの奴隷として振舞ってもらおう」



ティア「!?」



特殊判定
↓1~2コンマ二桁

うわああああぁぁぁぁぁぁ!?(白目発射)

大小混じってるからめっちゃ極端な結果になってそう

フレーバーなのに大惨事!

おまけ判定結果

ティアの夜絡み

1ティアの純愛願望度

09


 0 9  


2ティアの夜レベル

94+10(キャラシート補正)

= 1 0 0 (104)


純愛願望:09
夜レベル:100


※参考・同職シアの夜絡み
純愛願望度:25
夜レベル:56

※参考・同い年エリスの夜絡み
純愛願望度:86
夜レベル:40(初期値2)


※未経験の処女ですがとんでもない子が爆誕してしまいました……


――


ティア「アベルさんの……奴隷……///」ポー…


カイン「!?」ゾクゥ!

カイン(な、なんだ……この寒気!?)

カイン(ぼ、僕はとんでもない奴を見つけてしまったのか……!?)


――

※ティアの演技は完璧なものとなるでしょう(白目)

※バーンズにもギルバートにもばれようがないため、全ての判定をすっとばします

※後日、リーナとアルフォートの情報を合わせ聖国最終攻略の作戦が練られます

――

エメリナ『ガタッ』
アイナ『ガタッ』

えー、今日はここまで……
最初の01から始まってティアのコンマがあらぶりっぱなしでもう……
完全に聖国の情報はダダ漏れです。全責任は戦いに向かないこの子を登用したマラートさんにあるでしょう
レベル+スキル+情報戦+五竜全滅+リーナ全面バックアップで最高難易度なのにどう足掻いてもさよならシュタイナーの可能性が高すぎます

混乱の最中ですが、明日は更新難しいかもです
本日もありがとうございました!

ここまで>>1があまり出番は無い・戦力にはならないと明言されたキャラ一覧

マックス(王国):期待の新星。ガチ武闘派のアベル隊に揉まれ続け、気付いたら初登場時のパトラを遥かに越えるレベルの戦力に成長。さらにキアラとのフラグの気配と至れり尽くせり。
アイナ(帝国):エメリナに続く第二のセックスモンスター。ローズのために生やそうとしてるので下手したらこっちのがアブノーマル指数高い。
スミレ(帝国):王国最強の龍の力を組み込まれた男装執事。大型天使程度なら余裕で屠る伏兵。
ティア(聖国):第三のセックスモンスター。最初はお兄ちゃんと何かしらあるかと思ったら、その夜レベルの高さと純愛願望の低さで一気にアベルの(性)奴隷コースまっしぐら。

ここまで濃いのしかいないせいで最早>>1の発言が完全にフラグ状態だわw

こんばんはー
ティアの夜判定はキャラシートからのおまけですので、あまり気にしないでいただけると助かります
そもそも最終決戦が迫っているため、そこまで仲を深めることも難しいでしょう(
間が空いてしまい更新、といきたいのですが……
少々風邪をこじらせてしまい、頭が回らない状態です
2~3日もすれば治まると思うので、申し訳ありませんがもう少々お待ちください……

こんばんはー
すみません、予想以上に長引いた挙句仕事に押し潰されていました……
遅くなってしまったため少しですが、ゆるりと本編再開していきます
多分今日は肉判定のみです

フレーバー判定とってないメンバーは折をみて折角だから判定とっておきましょうかね

――


ティア「そ、それで私は……裸にされて鎖で宙づりにされて、目隠しをつけて鞭で叩かれて罵声を浴びれば良いのでしょうか?」

カイン「…………今のは聞かなかったことにしてあげるよ」

ティア「?」

カイン「……もう、エメリナにも余計な心配はかけたくないからね。僕もアベルもその手の尋問はしないさ」

ティア「そう、なのですか……」

カイン「とりあえず……今日はここの部屋に泊まるといい」ガチャ

カイン「君は今日一晩尋問されて、アベルの奴隷まで堕ちて使い物にならなくなった」

カイン「なのでやっぱり他の連中もまとめて尋問することにした……こういう作戦でいこうかなと考えているよ」

ティア「ほ、他の方も助けて下さるのですか……!?」

カイン「……全員は無理だろうけどね。しかしエカチェリーナ……王女の願いがある以上、できることはするまでだ」

カイン「聖国を安全に攻略するには、君もだがやはり王女達の協力も不可欠だからね。下手なことをして臍を曲げられるのも面倒だ」

ティア「その……」

カイン「ああ、王女達には明日会わせるというか……君にも会議に参加してもらうからそのつもりで頼むよ」

ティア「は、はい!」

カイン「……しばらくしたら、誰かに食事を運ばせる。今日は大人しくしておくんだよ」

ティア「……」コクン



カイン(さて……いよいよその時が迫ってきたって感じだね……)スタスタ

カイン(従順過ぎる節さえあるが、ともあれこれで必要な情報はほぼ揃ったと言える)

カイン(後は……)



――

――


【城塞・大食堂】


ノワール「さあみんな、座って座って……!」ワクワク

アベル「は、母上、もう少し落ち着かれた方が……」

ローズ「仕方がないワ。こうして、家族と……お友達とまでお食事できるだなんて、夢にも思っていなかったでしょうからネ」

ノワール「ええ、ええ! そうですよアベル、私だって年甲斐も無くはしゃいでしまうことぐらいあるんですから……!」

マックス「うーん、ノワール様って最初は冷徹な暗殺者ってイメージが強かったけど……」

パトラ「こらマックス! でも確かに、随分と明るい表情をなさっていますね」

ロウル「ノワール様も、色々と重荷から解放されたんですよ。現皇妃様もしっかりのしちゃったみたいですしねぇ」

アーシャ「……とはいえ、皇帝陛下のこと。力づくで皇妃様を立て直している可能性もあります。油断は禁物よ?」

フィーア「もしまたキアラ姉様に酷いことをしようとしたら、姉様と一緒に連携します!」シュッ!シュッ!

キアラ「や、やめてねフィーアちゃん!? 確かに、私にも悪いところがあったわけだし……」

シア「……大丈夫。本当のお母さんなら、いつかきっとお話できるはずですよ~」



アルフォート「……カイン皇子、件の衛生兵は?」

カイン「別室待機だ。明日一応顔合わせをしてもらうつもりだよ」

リーナ「アベルが上手いこと説得してくださったみたいですけど、他の兵は上手くいくかどうか……」

マークス「あのマラート司教の配下となると、全員を……というのは少し難しいかもしれませんな」

リーナ「……覚悟はしなければなりませんわね」



ヒバリ「アドルラン、王城の方には一応『対聖国会議』を開くって名目で外泊許可は取って来たよ」

アドルラン「おお、いつもすまないなヒバリ!」

ルーシェ「嘘は、言ってない、です。だから、大丈夫……」

アドルラン「……アベル達が聖国中心部を攻める際、必然的にこの国の護りは薄くなってしまう」

アドルラン「聖国の攻略が順調にいけばいくほど、相手も差し違え覚悟でこちらに戦力を送ってくる可能性があるからな」

アドルラン「厳しい戦いになるかもしれないが、どうか二人とも――私についてきて欲しい」

ヒバリ「こ、告白ぅっ!?」

ルーシェ「……ヒバリさん、違う。いつもの、アドルラン様」ポン

アドルラン「?」


ノワール「ほらほら、あなた達も早く!」ソワソワ

カイン「っと、義母さん!?」

アルフォート「お、落ち着けぬ……」

アドルラン「はははは! 直に慣れるさ。私は……この感じ、凄く懐かしく思うよ」



――

――


エメリナ「よ、よいしょ……!」プルプル

アイナ「ふぃー……すごい量だね」ドサ

スミレ「まさか、黒帝と蒼帝を食する日が来ようとは驚きです」ドサ

エリス「美味しいといいんですけれど……」ドサ

エメリナ「ノワール様、すごく嬉しそうだったし……ちゃんとしたお料理を用意したいところだけど……」

アイナ「そういえばこれ、誰が調理担当なの? 私とスミレちゃんも程々には作れるつもりだけど……」

エメリナ「え、えっと……」


※黒帝肉と蒼帝肉、だれが調理担当?

※誰を選んでも、沢山料理上手がいるため上手くフォローしてくれるので成功は確定

※でもおまけで若干名おまけあり。おまけありの人を選ぶとボーナス発生


誰が調理する?(城塞内人物指定)
↓1~2

担当:フィーア&キアラ

※ボーナス2、フィーア選択によりレベルアップ補正+2!

――


フィーア「今回は!」ピョーン!

キアラ「私達が、担当させていただくことになりました」


アイナ「おお、ローズさんが感動したというキアラ様とフィーア様の手料理がっ!?」

スミレ「……申し訳ありません。本来であれば、ボク達がご用意すべきなのですが」

エメリナ(せ、せめて見てお勉強しないと……!)っメモ

エリス「お、お任せしてしまってもよろしいでしょうか?」

エリス「王国での鍛錬の反動なのか……ちょっと腕が……」シビレ…

フィーア「お任せくださいエリス姉様!」フンス!

キアラ「ふふ、はりきってるねフィーアちゃん?」クスクス

フィーア「はい! 今回は兄様達だけでなく、ノワール義母様にもお出しする料理ですからね!」グッ!

フィーア「今なら、どんな食材も美味しく料理できそうな気がしま――」


黒帝肉「」マックロ

蒼帝肉「」マッサオ


フィーア「」

キアラ「」


妹ズ((い、色が……!?))


フィーア「い、いえこの程度! いざ、勝負です!」

キアラ「が、頑張ります!」


エリス(以前私も悩んだのですが、シンプルに行った方が失敗はないかと思います……)ヒソヒソ

妹ズ((情報提供、ありがとうございます……))ヒソヒソ




特殊判定
↓1~2コンマ一桁

――



フィーア「よいしょ、よいしょ!」ザクザク!

フィーア「わ、わぁ……本当に中まで真っ黒だ……」ジー…

フィーア「ううーん……シンプル、となるとエリス姉様と同じくたたきがいいかもしれませんが……」

フィーア「このお肉だと、焼いてもしっかり焼けているのかわかりません」

フィーア「それに……」

フィーア「切った感触からして、結構筋肉質……硬めのお肉ですね」

フィーア「この色の問題と硬さを解決するには……」

フィーア「……」

フィーア「……」ピーン!

フィーア「そうだ、あの手でいきましょう!」


――


キアラ「これが、竜のお肉……」

キアラ「……冷たい?」ヒンヤリ

キアラ「ちょっとだけ、端っこの部分を焼いてみようかな」ボッ!


紺碧肉「」ジュウゥ…


キアラ「こ、この見た目はもっと危ないね……」モグモグ…

キアラ「それに、なんだかぱさついちゃったような……」

キアラ「どちらかというと、お魚に近いのかな……?」

キアラ「それだったら、前に読んだ王国の本に確か……」

キアラ「ちょ、ちょっと怖いけど頑張ってみよう!」グッ!


――

――



……



妹ズ「「お待たせしました!」」バーン!



ノワール「待っていましたよ。今日はあなた達が作ってくれると聞いて……」

ノワール「もう、楽しみで……!」ソワソワ

アベル「母上、落ち着いてください」

ノワール「ふふふ……!」ソワソワ



フィーア「そ、それではまずは私から……」カチャカチャ



フィーア「『黒帝竜のシチュー』です! じっくりことこと、果実酒と一緒に煮込んだ濃厚な一品に仕上げましたよ!」

カイン「」ガタ

アベル「兄様、安心してください。もうここには調理用の酒しか置いていませんから! 酔いませんから!」

カイン「そ、そうか……」スッ…

ノワール「その話、ちょっと興味がありますね……」

ノワール「まさかカインも、フローレンのようになってしまうのかしら?」クスクス

カイン「母さんなにしたんだ!?」


キアラ「続いて、私の料理ですが……」カチャカチャ


キアラ「『蒼帝竜のお刺身』になります。薄ーく薄ーく切ったら、透き通って綺麗な感じでしたので。こっちはあっさり味かな?」


パトラ「おお、王国でも一部の貴族しか食べれないような高級感が……」ゴクリ…

マックス「そういえば、前にスカーレット将軍がこれに似た物を身体に乗せ――

パトラ「マックス、今からお食事なのよ?」ニコリ

マックス「失礼しました!?」


ノワール「まあ、どちらも美味しそう……!」キラキラ

ノワール(とてもフローレンの子とは思えない程です……)ホロリ

ノワール「それでは……皆さん、今日も一日お疲れ様でした」

ノワール「そして私の我儘で……急遽設けたこの席にお集まりいただき、本当にありがとうございます」

ノワール「……乾杯!」

一同「「乾杯!」」

判定結果

1フィーア(黒帝)

67

7+2(ボーナス)=9


2キアラ(蒼帝)


27

7

9+7=合計16、全員一律レベルアップ!

※駄目押しさよならシュタイナー

――



一同「「!?」」


キアラ「……」ドキドキ

フィーア「……」ドキドキ



一同「「美味い(美味しい)!?」」


フィーア「やったぁ!」ピョンピョン!

キアラ「よかったぁ……」ホッ…




ローズ「もう、天使が、天使なのヨ!」モグモグ!

アルフォート「…………」モグモグモグモグ

リーナ「あ、兄上……黙々と凄い勢いで食べるのはいかがなものかと思いますわよ?」フキフキ

アドルラン「はははは! 妹達の料理はお気に召したかな?」

アルフォート「……恐れ入った。全く違う系統だが、こうも……!」モグモグモグモグ!

リーナ「……私も、もう少しお料理のお勉強が必要ですわね」

アルフォート(……異国の食事、排他すればこれも経験できぬこと、か……やはり……)



ノワール「お、美味しい……!」ポロポロ…

ノワール「どっちも美味しいわ。ありがとう、二人とも……!」ギュッ!

フィーア「えへへ~///」

キアラ「よ、よかったです///」

アベル「ああ、本当に美味いな……」

カイン「悔しいけど、流石の僕もここまでは至らないかなぁ……」

アドルラン「うむ。落ち着いたらやはり、我ら兄弟も料理の鍛錬といこうか!」

フィーア「兄様達とお料理、楽しみです!」

キアラ「でも、兄様達はもう……十分な腕前ですよね?」

カイン「まあね。だけど、こうやってより上を見せられるとねぇ」

アドルラン「そうだな。特に私はこの五人の中では一番下手だからな。頑張らねば!」グッ!

アベル「いやいや、兄様も十分な腕前ではないですか」

ノワール「なんだか身体に力が湧いてくる……今度は、あなた達の料理も見てみたいですね?」

アドルラン「……私は、また義母上の焼き菓子が食べてみたいかな」

カイン「……僕も、かな」

アベル「……俺もです」

ノワール「あらあら……もう……」ジワ…

ノワール「ええ、そうね。今度は私も……」



ノワール(そのためにも……必ず、成し遂げるのですよ……?)



――

ほとんど進んでいませんが今日はここまで
……思った以上に上がったなぁ(白目)
下手すると状況次第ではシュタイナーが大変悲惨な目にあうかもしれません

明日以降はキアラ夢→ティア+聖国陣の作戦会議+戦直前判定→聖国最終戦→小休止→帝国最終決戦
の流れになるかと思います
作戦会議内でヒントが出ますので、それで最適解を導き出せた場合、聖国最終決戦は当初の予定を叩きつぶしての楽勝モードになるでしょう

本日もありがとうございました!

乙乙
フィーアがボーナスだったけど、ほかのボーナス発生する人は誰だったのかな?
黒帝肉と蒼帝肉でボーナスが発生する人は違ってたのかな?

こんばんはー
更新不安定になってて本当に申し訳ないです
さてスレまたいで周回遅れな感じになっていますが、今日の更新前に先に以前の1000ボーナスのキアラ夢部分だけ先に投下しておきます
内容はいつもどおり期待してはいけないのと、少々特殊な夢となっているため合わないと思われた方は読み飛ばすことをおすすめします

本編は今日の夜に再開できればと考えております
>>538
黒肉と蒼肉に違いはありませんが、他のボーナス対象者はカインとマックスでした

――幕間8-2『姉皇女の朧夢』――


【城塞・皇女私室】



キアラ(今日も、色々あったなぁ……)

キアラ(聖国の攻撃はどんどん激しくなるけど……兄様達は、それを迎え撃てている)

キアラ(カイン兄様も、捕虜の人に酷いことをしなくなって……)

キアラ(ノワール義母様達とのお食事は、とても楽しくて……)

キアラ(竜のお刺身も、我ながらに上手くできたし……)ホクホク

キアラ(油断しちゃいけないのに、このままいければって……そう思っちゃってる私がいる)

キアラ(スカーレット将軍には褒められたけど、私の力は兄様達に比べれば……)

キアラ(……)

キアラ(……そういえばスカーレット将軍から頂いたあの本……)

キアラ(どうしようかなぁ……あんなはしたない夢を見ちゃったし、またしっかり読み直すのも……///)

キアラ(そう、あんな、はしたない夢を……///)



……


――――
―――
――




――




「うっ……?」


短い呻き声を漏らし、第一皇女は起き上がる。
寝ていたのか。いつから?
ここに至るまでの記憶が、あやふやで落ち着かない。


「……っ……」


一回思考を止め、起き上がろうとした時。
ようやくその異変に気がつくことができた。


――視えない


いや、完全にではないのだが。視界が霞んで晴れる気配が一向にない。
目を擦ろうと、瞬きを繰り返そうと。
何をしようと深い霞が消えることがない。


「……ぁ……!」


そして声も上手く発せないこともわかった。
一体どうして?
それを考えて――






「――――――ッ!!!」




――キアラの霞む瞳からは、大粒の涙がいくつも零れ落ちた。
そうだ。自分は実の母から疎まれ――闇の中から雷撃を浴びたのだ。
都合よく、敬愛する兄の母親が庇ってくれるわけがない。
救われ、兄や妹たちと変わらぬ毎日を過ごせていたのは――夢に過ぎなかった。
昏倒し深い眠りの中で見続けた、空想。幻。



本当の自分はこうして、母に見捨てられて。
かろうじて生きている程度の、無価値な存在なのだ。


「……!」


意味が無いとわかっていても、涙を止めることはできない。
自分以外誰もいない部屋で、皇女は只々泣き続ける。



「……っ、……うっ……!」


霞む目に、力を入れてみる。
ぼやけきっているが、かろうじて色はわかる。
少なくとも、完全に色を失った兄よりは軽傷に思える……

だが、自分と兄では状況が違う。
兄のはより深刻な症状であったが、それは局所的かつ強力な呪詛の力によるもの。
高位の聖職者の力であれば、それを治すこともできる。
対して自分のこれは、呪詛ではない。
喋れないことも加味すれば、おそらく雷撃魔法による後遺症。
肉体の表面だけでなく、内部の神経が焼き切られたのだろうか。
全身に奔った雷、命があるだけでも儲けものなのかもしれないが……

「……ん!」

キアラは己の手から、癒しの力を行使する。
しかし回復魔法も、万能ではない。一人が一人を回復させるとき、その治癒には限界がある。
回復魔法の制約。重傷者を治すには、複数人の治療師が必要となるのだ。


「……ぅぅ……」


やがてキアラの魔力が霧散する。
これ以上、自分の魔力では大きな回復はできないだろう。
動かしづらかった両の手足が幾分動くようになったあたり、効果はあったようだが。
やはり、本来であれば限りなく死に近い傷を負っていたのだろう。
酷い外傷の治癒に回復魔法が割り当てられてしまい、内傷たる神経にまで回復の手が回っていない。


「……!」


なんとか探り当てた、寝台横に備え付けられた机を力一杯叩いてみる。
――痛い。
痛覚は戻ってはいるようだ。
だが大きく鳴る筈の音が、ほとんど聞こえない。目と同様にこちらも霞がかっている。


「~~~~っ!」


これでは、もう。





――兄妹の助けになれない。






実の母親から受けた仕打ちよりも。
何よりもその事実が、キアラの心を大きく抉る。
心を強く前を見ようと思えど、いくらなんでもこの状態は辛すぎた。




そんな時。
霞む視界の色が少しだけ変わった。

「!?」

思わず身構えるが、色合いからその場所が扉であったのだと推測する。
そしてそれが動いたとなれば、誰かが部屋に入ってきたのだろうと。



「―――!!!」


揺らめく人影は、一気に詰め寄ってきた。
何故だかこんな状態でも、それがとても慌てている動きだということはわかった。


「――ァ――!」


人影は何かを喋っている。
だがそれを聞き取ることはできなかった。


(誰、だろう……?)


不思議だ、と。キアラは思った。
さっきまではまさに絶望の淵にいた筈なのに。
慌てたらしいこの人影が現れてから、心が軽くなった気がする。


(黒い……髪……? アベル、兄様かな……?)


視界に滲んだ黒色が入る。
ただそれだけで、誰なのか特定することはできない。
それでも……キアラは嬉しかった。


(泣かない、で……)


いまや満足に見ることも、聞くこともできない。
それでも、触れたものの感触だけはわかる。
他の機能を失った影響か、より鋭敏に。

「――!?」

顔に、腕に。
ぱたぱたと落ちてくる雫。
この人は、泣いてくれている。自分のために。
母の言葉通り、本当に無価値に成り果てたと思っていた自分の為に、泣いてくれている。
嬉しさと、申し訳なさと、色々と感情が入り混じる。


気がつけば、キアラは手を伸ばしていた。






ゆっくりと、確認しながら相手の腕を掴む。
傷のある、戦士の手だ。突然の行動だからか、ぴくりと少しだけ反応を示す。
だがそこまで。手を振り払う仕草は見せないため、やはりそれをゆっくりと導いていく。


「っ!?」


されるがままであった手も、少女の柔らかな胸元に触れてしまった瞬間飛びのこうとする。
しかし、それができない。
細腕でぎゅうと掴まれているだけだというのに、振り払えない。
心地よい柔らかさの中に、確かに感じる生命の鼓動。


(私は、生きています)


おそらくまだまともに見ることも叶わないであろう皇女の瞳だが、不思議とその想いは伝わった。


(だから、心配しないでください)


いつか。すぐには無理でも。
生きてさえいれば、その時がやってくるかもしれないのだから。
自分にはまだ、こうして泣いてくれる人がいるのだから。

(大きい……な……)

自分の鼓動はちゃんと伝わっているだろうか。
愛しい優しい人の腕を、さらに力強く押し付ける。



「んっ……!?」



そんな時、キアラの胸にむず痒さが奔る。


「――――っ!?」


男は慌てた様子だが、だからこそ逆にキアラは落ち着いて考えれてしまう。


(あ……わ、私……!?)


自分が何をしていたのか?
第一皇女ともあろうものが、男の手を掴んで谷間に沈め込ませたのだ。
なんというはしたなさだろうか。


(あっ……あぁっ……!?)


それがわかっているのに、キアラは男の腕を掴んだ手を離せないでいた。
感じたことの無い甘い痺れが、胸から離れない。



知識は、恥ずかしながら人並程度……いやほんの僅かに上回る程度にはあるかもしれない。
しかし、それは偶然であり望んで手に入れたものではない。
淑女らしく、色に狂わず。
また理想の男性像というのはよくわからないが、やはり優しくしてくれる人がいい。
いつでも隣同士で、お互いを支え合えるような。
肉欲に溺れない、清廉なお付き合いを――そう考え続けてきた。

「んっ……ふぅ……!?」

それだというのに、理性を溶かしかねないこの刺激はなんなのか。
自分を慰めるという行為を知りこそすれ実践したことはない少女にとって、まさしく未知の感覚。


「……っぁ……!」


対して男の方も、その理性を急速な勢いで削り取られていく。
胸から手を離そうと思っても、相変わらず離せない。
勿論、腕を掴まれているからだけではない。

その見た目に反して、大きくずっしりと成長した禁断の果実。
ただ大きいだけではなく、柔らかくそれでいて適度な弾力がある。
指先に力を込め沈めてみても、緩めればすぐさま押し返してくる。
これほどのものは、滅多にお目にかかれないことだろう。


「――!!」

「あっ、あっ、あぁぁぁ……!?」


双方とも、止めなければと頭ではわかっている。
しかしながら、甘い罠に絡め取られた虫はもがけばもがくほど、より深く逃げられなくなる。

「ん、んあぁ……! は、あぁぁ……!?」

もう少しだけ。そんな言い訳を重ね続けて、胸への愛撫はなかなか終わることが無い。
そうしているうちに、キアラの声も徐々に艶が混じり始める。
掠れた声しか漏らさなかった彼女が、自分の手でより大きな声をあげている。
それがどこか嬉しくて、誇らしくさえあり。
より熱を持った手が、激しさを増してキアラを捏ねくり回す。


(き、気持ち、いいよぉ……)


そして淑女であろうとした皇女は、その誓いがぐらついていた。
初めて、色事を。初めて、男の人に。
それもこんなにも――優しく弄られるなんて。
全く知らない、大人の世界。
どこか、初めて見る長編小説を読み進めていく時の感覚に似ている。






――もっと、続きを


そう願わずにはいられない。


――


気がつけば、キアラは赤面しつつも掴んだ腕を離さないままでいた。
しかし今度は胸に押し付けるのではなく。


『汗をかいてしまいました。拭いて頂けますか?』


そうやって、空いた手の指で相手の身体に文字を書き記した。
これならば喋れずとも相手に意思を伝えられる。
そしてそれは、当人達以外は知りえない秘密のやりとり。

「……」

言いようのない背徳感が、キアラを後押しする。
普段の彼女であれば、こんな真似は絶対にしないだろう。
だがこの感覚、そして今の自分であってもこの人を悦ばせてあげられるという事実。
なまじ知識があるが為、一度火がついてしまえばなかなか止まれない。


「ん、はぁぁん……」


服をはだけ、手拭越しに背中に触れられる。
無論、背中だけでなく胸も太ももも、望み通りに触れられていく。
不快な汗が拭われていくという心地よさに混じるは、確かな快楽。
決して強くはないが、初めてのそれをキアラの肌は敏感に感じ取り、記憶していった。

(これ、駄目……こんなの、知っちゃったら……!)

自分の中の何かが、狂っていく。
それを自覚しながらも、無垢な少女故の探求心は止まらない。

(……男の人は、どうなんだろう?)

ふと頭をよぎる疑問。
それと同時に、自分をこうして丁寧に優しく扱ってくれる人へ少しでもお礼がしたいという想い。

「――っ!?」

気がつけばキアラは向き合う形へと体勢を変え、ゆっくりとしなだれかかる。
突然の行為に男もぴくりと身体が反応するが押し返すことはできない。

――自分の胸板で、あの豊満に育った胸が押し潰されている

柔らかさと、先端部分のみが主張してくる僅かな硬さ。
触れ合う肉に感触もさることながら、この視覚の暴力はあまりにも抗い難い。

(ど、どうかな……?)

おそるおそると言った様子だが、押しつけた胸を揺らして擦りつけてくるその様が。
淫らな行為をしておきながら、彼女のイメージに違わぬその恥らった表情が。
全てが、男を狂わせていく。
そして……


「んっ……」


身体をゆっくりと辿り、頬に添えられた細い指。
触れ合うことでおおよその位置を確かめたキアラの小さな唇が、優しく触れる。






――もっと、もっと


その瞬間。
理性を溶かす甘い声が、確かに聞こえた気がした。


「――キアラッ!」


もう我慢などできるわけがない。
大切に想っていた少女からの懇願。自身の欲望と合わされば、止まれる道理がどこにあろうか。


「ちゅ……んぅ……ちゅぅ……じゅっ……」


ぬるりと、舌がキアラの口の中へと潜り込む。
丹念に歯列を舐めあげ、時折歯肉をなぞってやれば、むずがゆさからすぐに隙間は生まれる。
その隙間から、さらに奥へ。
軽く舌を絡ませあい、あえて退けばキアラはそれを追ってくる。


(あ、頭の奥……痺れ、ちゃう……)


絡まり合い、お互いの舌はそれぞれの口内を行ったり来たりを繰り返す。
その最中に、溢れる唾液が送り込まれる。
淑女らしからぬはしたない水音が、確かに聞こえてやまない。
口の端からだらしなく溢してしまっても、止めることができない。


「キアラ、キアラ……っ!」


ようやく唇が離れ二人の間の銀の糸が未だ切れもしないうちに、キアラは覆い被さられていた。
妹よりは背が高いとはいえ、やはりその年齢と比べると幼さの残る彼女の身体は両の腕ですっぽりと納まる。

華奢で、小柄で、それでいて一部分だけ立派に育ったアンバランスな身体。
膨大な魔力を持ちながら、争い事を好まない優しく大人しい少女。
実の母親に傷つけられ、こうして自分が禁忌を犯そうとしているというのに、微笑んでくれる大切な子。
色々な感情を混ぜ込みながら、強く強くその細い身体は抱きしめられた。


(この、感じ……大好き……)


応えるように、キアラの手も伸ばされる。
傷ついた戦士の背中は優しく撫でられ、少しだけ手前に力も加えられた。



――どうか、このまま……



「キアラ……」


背中に、ゆっくりと書かれたその一言。
確認をするように彼女の顔を見れば、顔こそ赤らんでいるが首が静かに縦に振られる。


「い、いいんだな? 本当に……」


再びキアラは微笑みを浮かべて頷く。
こんな状況下でも、まだ自分を気遣ってくれる優しい人。
だからこそ……



――

――


「ひっ、あっ……! んぅ、うぁう……!?」


キアラの熟れた果実が大きく跳ねる。
先程のように軽く触れたり擦り付けたりするのではなく、持ち上げるように。
時には無遠慮に鷲づかみ、掌で先端を押し潰す。


「キアラ……気持ちいいか……!?」


呼びかけに、キアラは答えることができない。


「あ、あんっ……ひあ……やっ、あぁ!」


爪先でこりこりと虐められる度に、堪らず嬌声があがる。
自分の身体が、その甘ったるい声が、恥らう仕草が、果たしてどれほど男の理性を容易に溶かし尽くす程のものなのか。
キアラ自身はそれを知らず、ただ初めての快楽の前に戸惑うばかり。


(こ、これが、これがぁ……!?)


知識はあった。あったからこそ、肉欲に溺れてはならないと思っていた筈なのに。
やはり本で得られる知識には限界があるということなのか。
男女の性行為。子を為すために避けては通れない道。
だけれども、それとは違う。それだけではない。


(上手く、言えないけど……)


きっと、今。
自分は幸せを感じているのだと、キアラはそう結論付けた。
はしたないという感情もあるにはあるが……
それ以上に、相手に愛され求められているというこの多幸感。
身体の奥底から湧き上がる、もっともっとという雌の本能。


(もう、とっくに濡れちゃってる……)


快感に悶えながらも、それは自覚で来ていた。
どこか切なささえ感じる疼きが、じわじわと大きくなってきている。
それが、なんなのか。
わからないほどキアラは無知ではない。


「あっ、あふぁ……ふあぁ……っ!」


胸への惜しみない愛撫。
本を読むときや真下の物を探すときには壁となり、服も特別に仕立てて貰わないといけない。
その重さは小さな身体には負担であり、若くして肩を痛める原因にもなった。
はっきりと言ってしまえば邪魔でしかなかったこの大きな塊に、初めて感謝の念を持てたかもしれない。
こうして、夢中させてあげることができるのであれば……


「や……あふ、ぁ……も…………めぇ……っ!?」


あまりの快楽に静かに涙を零しながら、キアラは大きく身体を跳ねさせる。
その間にも愛撫は止まることは無く、唇に頬に首筋にと、幾度も口づけが降ってきた。
自分は、こんなにも愛されている。
全身でそれを感じながら、敏感な状態のままキアラは少しばかりその身体を起こした。


「キアラ……?」

「……」


未だ強く残る快楽の余韻。
このまま身を任せていてもいいのだが……
それでは、今しばらく胸を可愛がられ、キスの雨を受けることだろう。
それも悪くない。むしろ心地よい。

(でも……)

きっと、自分は耐えきれない。
本の知識とは全然違う、この感覚。
幾度も身体を跳ね上げ、頭の奥底を痺れさせて、耐えきれる気がしない。


「……っ」


大きく息を呑み喉を鳴らしてしまった音は、きっと聞かれてしまったことだろう。
それでも、これから自分はその比ではない、恥ずかしい真似をしようとしているのだ。


「……ぁ、……の……」


顔をこれ以上ない程に紅潮させ、それでもキアラは声を搾り出す。
身体を起こし、自分の両脚を一度抱き寄せ……そして。


「~~~~っ!」


その脚を、ゆっくりと左右へと開いてみせた。


「わ、私……の……ここ……に、……もう……!」

「キア、ラ……!?」


精一杯出した声も、最後の一言は流石に口を出ることはなかった。

(もう、我慢できないの……!)

淑女らしからぬ、皇女としても相応しくない、はしたない言葉。
たとえそれが出て来なくとも。
割り開かれた彼女の脚の付け根……
僅かな金毛の下には、蜜を零して蕩けきり切なげにひくつく穢れ無き桃色の園があった。

自分がどれだけ大胆な真似をしているのか、自覚はあった。
このまま消え入りたいと思う程の強烈な羞恥心は、どんどんと顔に熱を持たせていく。
薄い毛では覆い隠すことなどできよう筈も無く、こんな格好では全て丸見えに違いない。
それでもキアラは、止まることは無かった。


「い……挿れ……て、くださ……!」


小さな秘裂が、彼女自身の指で割り広げられる。
さらに晒される聖域の奥地は、魅惑的にひくつき溢れる蜜で相手を誘う鮮花。
キアラを知る者であれば、誰もが大胆な彼女の行動に驚くだろう。
それはキアラ自身も同じこと。それでも……


(勢いや、同情ではなく……ちゃんと、私の意思を伝えないと……!)


キアラには、その強い思いがあった。
だからこそこれほどの羞恥にも耐え、自らの意思で一線を越える覚悟を示す。
それが何より……相手の為でもあるのだから。




「お願い、します……――――」




キアラは、ここで初めてその名を呼び――


……

――――
―――
――





キアラ「~~っ!///」プシュー…!

キアラ(だ、駄目駄目! なんでしっかり思い出そうとしてるの、私ったら……///!)ゴロゴロゴロゴロ!



フィーア「キ、キアラ姉様、大丈夫ですか!?」ガバッ!


キアラ「あっ! ご、ごめんねフィーアちゃん……?」ゴロ…

キアラ「ちょっと、今日の鍛錬の疲れが出たのかな? 脚がつっちゃって……」

フィーア「あ、あぁー……ノワール義母様の鍛錬、すごかったもんね……」

キアラ「ごめんね。もう少ししたら、落ち着くと思うから」

キアラ「明日も大変だろうし、ちゃんと疲れをとらないと……」

フィーア「そうですね。それでは姉様、改めてお休みなさいませ!」パフ

キアラ「うん。お休み、フィーアちゃん」


……


キアラ「……」


フィーア「……すぅ……すぅ……」


キアラ「……ふぅ」

キアラ(……いけない。あの日だってなんとかフィーアちゃんを誤魔化したのに)

キアラ(フィーアちゃんには、はしたないお姉ちゃんって思われたくないしね……落ち着かなきゃ)

キアラ(…………夢の中のあの人が、結局誰だったのかが思い出せないのがもやもやするけど……夢だもんね)

キアラ「……」スゥー…

キアラ(そう、あんな夢を見ちゃったのも、私がまだ弱いから。お母様に行為を、まだ私は心のどこかで割り切れていなかったから)

キアラ(……悲しくないといえば、やっぱり嘘になるけど。でも、悲しむ暇があれば今度こそ認めて貰えるように頑張らないと)

キアラ(鍛錬で、前よりは強くなれた。アベル兄様達も、私達姉妹の力を必要としてくれている。――それに、応えたい)

キアラ(争いは嫌だと目を背けてばかりじゃ、いけない。私は第一皇女、この力が役に立つなら……それで、兄様達をお助けする)

キアラ(多分もう……聖国との決戦は近い。もし、勝てても……次の相手は……いや、兄様達となら!)

キアラ(……全てが終わって。兄様の望まれる帝国になったら……)

キアラ(その時は……夢の中みたいな優しい人、探してみようかな……?)ゴロン…



――

というわけで幕間8の続き、キアラの夢でした
相手を誰か特定させない方がいいということでしたので、ぼかしましたがそこがまた難しい……
現実のキアラは鋼メンタルかつ最終決戦も迫っているため、欲を打ち払いしっかり動いてくれます

それではまた、夜あたりに

こんばんはー
それでは本編をゆっくり再開します
ほぼほぼさよならシュタイナーですが、悪手を選んでしまうと苦戦はします
ティアがほぼすべての情報を吐き出すので、最善手を考えてみてください

――特殊イベント【聖国との決戦を控えて】――


【城塞・会議室】


アベル「さて、いよいよと言ったところか……」

ティア「……」ドキドキ

ロウル「へぇ、この子が新しく協力してくれるという?」

ティア「は、はい。ティアと、申します……」ドキドキ

アーシャ「大人しそうな子だけど、エリスちゃんと同じくらいかしら?」

ティア「え、えっと、私は今年で16歳ですけれど……」ドキドキ

エリス「あ、それじゃあやっぱり私と同じですね。よろしくお願いします!」

ティア「よ、よろしくお願いします」ドキドキ

ティア(よ、よかった……みんな、優しそうな人だ……)ホッ…

ティア(でも、これから大事な会議なのに……女の人ばかり?)

ティア(エリスさんは私より小さいし……)ジー…

エリス「?」


ガチャ


リーナ「お待たせしました。捕虜の件ですが、カインがなんとか手を打ってくれるとのことですわ」

アルフォート「アドルラン達も同行してくれた。あちらの件は任せ、私達は私達で策を練ろう」

マークス「周囲に親衛隊の姿も無い。安心して会議はできる筈だよ」

シア「……その時は、近づいています。皆さんで、頑張りましょう~!」


ティア「エ、エカチェリーナ様!? アルフォンス様、それにマークス神父にシアさんまで……!?」フルフル…

リーナ「あら、あなた……」



特殊判定
↓1コンマ二桁

おまけ特殊判定結果
ティアの胸の大きさ

※キャラシートより75最低保証

94(で、でかぁい! 本人も気にしているのでかなり抑えているけど隠しきれていない!)

――

リーナ「」ファー…

般若「ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリィッッッ!?」チノナミダ

アルフォート「お、落ち着けリーナッ……!?」ガシッ!

マークス「もう少しの辛抱です、どうか……!?」ガシッ!

ティア「……」ガタガタブルブル

ロウル「あー、あの人はいつもああですから流して大丈夫ですよ」

エリス「……」ジー…

アーシャ「エ、エリスちゃん?」

エリス(やっぱりアーシャさんくらいが一番……)シュン…

アベル「ごほん、ごほん!」

リーナ「し、失礼しましたの」コホン

アベル「パトラ達とキアラ達がまだ来ていないが……そろそろ始めるか?」

ガチャ

パトラ「すみません、アベルさん。遅れてしまいました」

アベル「いや、大丈夫だが……クラウス王への報告か?」

マックス「はい。リーナ王女を筆頭に、聖国部隊が結界を張ってくれたおかげで……」

マックス「王国が仮に攻められても、防衛戦は展開可能です」

パトラ「ですので……聖国の攻略及び帝国の防衛にのみ集中して考えても問題はありません」

アベル「そうか……」

ティア(お、王国の人……!?)ドキドキ

ガチャ

フィーア「ご、ごめんなさい兄様! 遅れてしまいました!」ワタワタ

キアラ「ま、まだ始まってないよね!?」ワタワタ

ノワール「大丈夫ですよ、二人とも。ですよね、アベル?」

アベル「はい、大丈夫です」

ノワール「……少し探りをいれましたけど、王城の方ではフローレンが復帰したようです」

アベル「!!」

ノワール「ですが、あの人がいる限り……『聖国戦には干渉してこない』でしょうし、大丈夫ですよ」

ノワール「王城の一部の者はやはりキアラとフィーアが前線に出ることを良しとしない一派がありますけれど……」

フィーア「そこはアドルラン兄様達がどうにかしてくれそうです!」ピョン!

キアラ「ですので兄様、私達『姉妹も聖国戦には向かいます』ので、どうかよろしくお願いします」ペコリ

アベル「ああ、頼りにしているぞ」

ティア(え……こ、この人達も戦力なの!? というより、兄様ってことは皇女様!?)ドキドキ



ティア(き、緊張するぅ……!?)ドキドキドキドキ

ティア(でも……本当に、エカチェリーナ様達はみんな無事だった……)

ティア(アベルさんなら、この人達なら……聖国を……)

――


アベル「さて、それでは早速だがティア」

ティア「は、はい!?」


ティア「そ、その……せ、先日配属されたばかりの、聖国衛生兵のティアと申します!」ビシ!

シア「その格好、元々は私と同じみたいですね~。よろしくお願いします~」

リーナ「ティアさん、私も兄も今はアベル配下の一兵に過ぎませんの。気後れすることなく、どんどん発言して大丈夫ですのよ?」

ティア「は、はい!」

ティア「では……何からお話すべきでしょうか?」

マークス「……討たれた、とのことだが。あのマラート司教のこと」

マークス「自分が倒れても尚、敵対者に対する苛烈な策を残しているのではないかね?」

ティア「は、はい。その、詳細はわからないのですが……『雷火隊』という部隊が控えているようです」

マークス「雷火隊……」

アルフォート「十中八九、以前のロックス隊と同じ部隊だな」

リーナ「ですわね……。ですがその性質上、流石に聖国内で使う筈がありませんわ」

アベル「そうなるとやはり『アドルラン兄様達には帝国を防衛してもらう』必要がありそうですね」

ロウル「とはいえ、以前よりは守りやすいですよ。『カインさんの結界で転移はほぼ不可能』ですし」

アーシャ「種がわかっている以上、守りはそもそも侵入を許さない正面に固められますね」

エリス「ルーシェさん達もいますし、あんな人たちにアドルラン様達は負けません!」

アベル「そうだな。色々とこちらに有利な条件が多い。差し違え覚悟の奇襲は、防げると言っても問題ないだろう」

ティア「え、えっと、結局雷火隊とは……?」

シア「……知らない方が、いいこともあるんですよ~?」

ティア「は、はぁ……?」

パトラ「万が一聖国内に配備されていたとして、今度こそ遅れは取りません!」

マックス「はい! 正しき王国騎士の姿、見せてやりますよ!」

アベル(これは、兄様達に頼るしかない。そして、信じるしかない。次は……)


――

――



ティア「えっと、他は……」

アーシャ「聖国兵や雷火兵以外……天使の情報は何かありますか?」

ティア「て、天使様ですか!? えっと、天使様は神が遣わした――」

アルフォート「……ティア、天使の詳細については……後で私が教えよう」

ティア「ア、アルフォンス様自らが私なんかに!?」ドキドキ

アルフォート「……だから今は、配置場所や姿形だけでいい。わかったかな?」ポンポン

ティア「は、はい!」

ティア「その……マラート司教から教えられた内容なのですが……」

ティア「そもそも聖国の防衛は結界が要ですが、万が一正面から攻められた場合……『大きく分けて進撃(防衛)ルートは3つ』になります」

アベル「……」



ティア「簡単に言ってしまうと……」

【中央】

・聖王様のいらっしゃる『聖王宮』は正面から直進した『最奥地』になります

・正面から一気に向かえますけど、当然『もっとも天使様の力が強く、混成部隊で出現』します

・炎天様の所在は不明です

・当たり前ですが『聖王様の力は、全ての天使様を超えた強大なもの』です


【左翼】

・正面を避けた迂回路の一つです。それでもちゃんとすすめば、聖王宮に辿りつきます

・広々とした場所が多く、見晴しがいいので『予期せぬ奇襲を受けることは少ない』でしょう

・ですが、『小細工を使わない、耐久力のある重装備の天使様達』が警護にあたっています

・王国産の装備を借りたらしい天使様は『物理的な攻撃に対して耐性を持つ』とか……


【右翼】

・正面を避けた迂回路の一つです。こちらもちゃんとすすめば、聖王宮に辿りつきます

・建築物や自然が多く、隠れる場所が多いですけど『そのせいで奇襲を受ける確率が高い』でしょう

・守護する天使様も『遠距離攻撃可能な魔法弓を得意とする』方々です

・魔法の扱いに長けた天使様は『魔法攻撃に対して耐性を持つ』とか……


ティア「……こんなところでしょうか?」

アベル「ふむ……」

リーナ「ティアさんの3ルートはまず間違いありませんわね」

アルフォート「……大元を構築したのは、私だからな……」

アーシャ「きっちりと役割を分け、迂回して足止めされている間に援軍を……と言ったところでしょうか?」

アルフォート「ああ。だが、どうやらより強さを増しているらしい天使……流石にかつてのように『無尽蔵に大量の増援は不可能』な筈だ」

マークス「『正面に全戦力を投入すると、防衛側も中央に集まってきて総力戦』にはなってしまいそうですな」

リーナ「個々の力はアベル達の方が上の筈ですの。ならば『三部隊にわけて、それぞれ左、中央、右に進撃』して、『聖王宮で合流』が安全そうですわね」

アベル「ふむ……」

シア「……」


特殊判定

↓1コンマ二桁

特殊判定結果

シアの実家位置

01~33:左翼
34~66:中央
67~99:右翼

コンマ39

34~66:中央

――

シア(お母さん……お父さん……)

アベル「シア?」

シア「あ、ご、ごめんなさい~!?」ワタワタ

アベル「いや、何か心配事か?」

シア「は、はい。すごく私事ですけれど~……」

シア「――アベルさん、どうか『私を中央の攻略に配属してください』~!」

アベル「なっ……しかし、中央は最も……」

シア「……お願い、します。どうしても、気になることが……」

アベル「そうか、わかった。考えておこう」

シア「すみません~……」


※聖国攻略時、シアを中央部隊に加えることで特殊イベント発生


――

――


ティア「えっと、他には……」

ノワール「……一つ、気になることがあります」

ノワール「ティアちゃん、あなた達は鼓舞され……一種の興奮状態で、ギルバートの元へと送られたと聞きました」

ノワール「……はっきり言ってしまえば、無謀の極みです」

ノワール「残酷なことを言ってしまうけれど……他の場所には、四天と竜が送られています」

ノワール「……あなた達が、捨石とされた可能性は?」

ティア「……っ!!!」

アベル「母上、それは……」

ティア「あっ……」ジワ…

アベル「落ち着け、ティア……」ヨシヨシ

ノワール「……ごめんなさい。偶々、よほど運が無かっただけなのかもしれませんね」

ノワール「ですが、実際の問題として……あなた達以外の聖国正規兵の練度と、士気はどうなっているのですか?」

ティア「……天使様達が」

ティア「天使様達が降臨なされてから、一般兵の方は大部分が、その……」

アルフォート「……腑抜けたか。いや、異教徒を狩る名目で目を曇らせないだけ、そちらの方が今となっては……」

ティア「……」コクリ

マークス「より強い存在に安心し、己の鍛錬を怠るとは……如何な理由であれ、神はお嘆きになられるだろうに」ムキィ!

ロウル「まあ、兵士がみんなマークスさんみたいになっている国とは戦いたくないですけどねぇ……」

アベル「何にせよ『聖国正規兵は脅威として認識しなくていい』ようだな」

アルフォート「私の記憶通りならば、残る脅威は四天。風と土は確か聖国の正面を守っていた筈だが」

ティア「は、はい。『地天様と風天様は共に入り口の守護に。分断は不可能』でしょう……」

パトラ「分断できない四天、王国の時よりも状況が悪く聞こえますが……」

エリス「こちらも、あの頃よりもさらに鍛えています! たとえ二体同時であったとしても、押し通ります!」

アベル(これで、聖国の戦力状況は把握できたか……)


――

――


ティア「わ、私からお話できそうなことはこれぐらいですけれど……」ドキドキ

アベル「ありがとう、ティア。助かったよ」

ティア「その、一つだけ皆さんに……質問しても、いいですか?」

リーナ「ええ、どんとこいですわ」

ティア「その……アベルさんは、エカチェリーナ様達は……どのくらいの戦力で、聖国に攻め込もうと……?」ドキドキ

アベル「ああ、確かにそれは大事な問題だな」

アベル「――これから決める大まかな部隊のことも考えて、俺達もおさらいをしておくか」バサァ!

アーシャ「味方の戦力の把握は、戦術の基本ですからね」



・アベル:レベル488…攻撃属性・万能(物理&魔法)
代表スキル…不在の各ヒロインからスキル譲渡

・エリス:レベル558…攻撃属性・万能(物理&魔法)
代表スキル…5割で敵の全ての防御を貫通する2連続攻撃

・アーシャ:レベル281…攻撃属性・物理
代表スキル…攻防一体の無双陣形、全体攻撃無効

・ロウル:レベル248…攻撃属性・物理
代表スキル…奇襲の無効化及び反撃。弱体攻撃無効

・シア:レベル283…攻撃属性・魔法
代表スキル…敗北時、確定蘇生。状態異常無効

・パトラ:レベル221…攻撃属性・物理
代表スキル…逆境時、攻撃力上昇。敵防御の大破壊

・マックス:レベル161…???

・キアラ:レベル255…攻撃属性・魔法(連携時のみ万能)
代表スキル…高威力の魔法攻撃。魔力による敵の面制圧

・フィーア:レベル228…攻撃属性・物理(連携時のみ万能)
代表スキル…開幕確定優勢攻撃。特殊スキル攻撃以外、戦闘から確定逃走



アーシャ「……まとめると、こんな具合でしょうか?」シュッ!

ティア「こ、これだけの人数で!?」←レベル等は見えていません


リーナ「ああ、そうでしたアベル」



リーナ「――決行日は、私と兄上もお手伝いしますの」



リーナ「私は援護が精いっぱいですが……」

アルフォート「私は……微力だが、戦力としてアベル皇子達のいずれかの部隊を補佐しよう」

――

※リーナ及びアルフォートは過去のゾロ目判定により、アベル隊へ全力の援護を行ってくれます

・アルフォート:レベル211…攻撃属性・万能(物理&魔法)
代表スキル…敵への全体攻撃。戦況を判断し、一撃離脱が可能

・リーナ:特殊支援


――


リーナ「私の武器はこの銃ですが……」ジャキ!

リーナ「色々と研究を重ね……来る日のために特殊な弾丸の考えがありますの」

リーナ「――たとえ四天であろうが『天使相手なら確定で群れごと一撃粉砕する魔弾』か」

リーナ「――『離れた味方を遠距離から緊急回復させる魔弾』か」

リーナ「強力過ぎるので、銃の負担を考えると撃てるのは『どちらか一方一発のみ』ですが……」

リーナ「アベル、どちらで援護した方がよろしくて?」

アベル「そうだな……」


※リーナの援護弾、どちらを頼みますか?

↓1~5多数決

粉砕の魔弾


――


アベル「聞く限りではかなり凄そうだが……天使を打ち砕く弾を頼めるか?」

リーナ「かしこまりましたわ! 一発だけですけど……必ず決めてみせますわ!」

アベル「しかしそれほどの代物、どうやって……」

リーナ「捕えたリーヴコアの副産物ですの。ルーシェやヒバリも協力してくれましたのよ?」

リーナ「……兄上に直接撃ちこめないのは、残念ではありますが」

アベル「はははは……」

ティア「」ガタガタ…

アルフォート「私は……」

ロウル「ちょっと待ってください、マックスさんの所、アーシャさん筆が迷っていますよ?」

アーシャ「あ、ああそれね?実は……」



マックス「お、俺は!」



一同「「!!」」


マックス「俺はまだまだ、みんなと比べたらずっと弱いけど……!」

マックス「それでも……自分でも信じられないくらい、強くなれたとは思っているんです!」


特殊判定
↓1コンマ二桁

こ、ここで決めますか……(白目)
おかしい、戦力にならない筈だったのになぁ……

特殊判定結果

期待の新人マックスの覚醒

コンマ91

91>50

※基準値を超えたため、マックス魔法才能覚醒!

※レベルが20増加し、攻撃属性が万能になります

91>75

※基準値を超えたため、獲得スキル強化!

91>90

※基準値を超えたため、未完成ですが必殺剣獲得!


※全ての基準値を超えたため、マックス大覚醒!

・マックス:レベル181…攻撃属性・万能(物理&魔法)

★【王国の未来を担う者】★
戦闘時、敵のレベルが自身より高い場合、常時補正+30
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を3にする
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★【フレアミラージュ】
劣勢判定を一度だけ回避する
発動後、敵の回避、カウンタースキルの成功率を半減させる

★【ファイナルストライク】★
期待の新人の未完の必殺剣。
優勢取得時、万能属性による3劣勢を相手に与える
このスキルはカウンターを受けつけず、敵の耐久値を確実に減らせる時のみ発動する
発動後自身の武器は粉々になり、自身に-100の補正をかける


――



マックス「将軍と、一緒に揉まれ続けて……!」ゴウッ!

マックス「俺だってもう――天使なんかに、遅れはとりませんよ!」


一同「「……!!!」」


マックス「パトラ将軍、アベル皇子!」

マックス「若輩者ですが……ともに、天使を打ち倒しましょう!」ビシッ!


パトラ「マックス、あなた……」ホロリ…

アベル「……ああ! 頼りにしているぞマックス!」ガシッ!

マックス「お任せください!」


――

えー、大体の判定をとりおえたところで今日はここまで
最後の判定でまさか全部乗り越えるとは……
ただの案内役だった筈のマックスも、気がつけば立派な将軍クラスです(白目)

若干判定及びわりふりが残っていますが、そちらはまた後日
本日もありがとうございました!

こんばんはー
色々考えてくださっているようですが、まだ確定させる必要はないのでご安心ください
というのもティアのこれは『本来のシュタイナー戦』の情報のため、Exシュタイナー状態の今は『+α』が発生するためです
ちょっとだけ再開です
今日で判定を取っていなかった聖国最終戦絡みの判定を全て取りきれればと思います

――


アベル「ここに来て、これは心強いな」

マックス「へへ……///」

マックス(こっそりスカーレット将軍にも個別指導して貰えたのは、大きかったかな……)

マックス(身の危険も感じたけど、普通にしてるときのスカーレット将軍でほんとよかった……!)

パトラ「ふふ、私ものんびりしているとすぐに追い越されてしまいそうね」

パトラ「色々な意味で、私も気を引き締めないと」



ティア(王国の人……天使様が、断罪を行った……)

ティア(……)


キアラ「す、すごいねマックスさん。それにこの感じ……魔力が……?」

キアラ(スカーレット将軍に似ている、かも?)

フィーア「うぅー……私も、魔法に目覚めてみたいです!」ピョンピョン!

フィーア「やっぱり、鍛錬がまだ足りないのでしょうか?」ムムム…


ティア(皇女様達……多分、私よりも子供……)

ティア(それなのに、本当にアベルさん達と一緒に……?)



ティア(……私がさっきから不安に思っているのは……『どっち』を心配してなの……?)

ティア(神よ、私は……)

リーナ「……」


リーナ「とにかく、これで戦力は整いましたわ!」

アルフォート「具体的な編成は……今の知識を頭に叩き込めば『聖国に着く直前でも問題はない』だろう」

ティア「……」

リーナ「――さて、ティアさん?」

ティア「は、はい!?」ビク!

リーナ「あなたは、どうされます?」

ティア「……え?」

アベル「リーナ、流石にティアは前線には送れないぞ?」

ティア「わ、私は……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

ティアの勇気

87>70

※基準値を超えたため、帝国防衛を援護してくれます


――



ティア「私は……新米の、衛生兵ですけれど……」

ティア「それでも――アベルさん達の、助けになりたい、です……!」ギュッ…!

アベル「ティア……」

ティア「でも、私の力では聖王様達に抗うなんて……」プルプル

マークス「……ふむ」

マークス「ティア君、何も前線で戦うことが全てではないよ」

ティア「え?」

マークス「そう、君は衛生兵。誰かの傷を癒すことができるじゃないか」

マークス「それは立派な武器であり……本来の、神の奇跡とも言える力だ」

アルフォート「……マークス神父の言う通り。その力は、私が望んでも手に入らなかったもの……」

アルフォート「たとえ前線には出れずとも……この帝国の負傷者を癒す大きな力になるだろう」

ティア「!!」

リーナ「アベル、帝国は治療師が少ないのでしょう? 万が一を考えると彼女の助力は、大助かりではなくて?」

アベル「ああ、その通りだ」

アベル「……ティア、頼めるか?」

ティア「は、はい!」グッ!


――

※ティアがルーシェ達と共に帝国防衛を援護してくれます

※治療師が増えたことで、判定緩和

――

――


キアラ「……攻めも、守りも。これで打てる手は全て打ったかな……?」

フィーア「う~ん、私は大丈夫だと思いますけど……」

アーシャ「あ……」

アベル「ん、何か気がついたかアーシャ?」

アーシャ「一応、というか改めて確認なのですけれど……」

アーシャ「聖国は『結界のせいで正面からしか攻められない』んですよね?」

リーナ「ええ、そうなりますわね」

アーシャ「だから、転移魔法で『聖国より手前の位置に飛んで』そのまま『馬で移動』するんでしたよね?」

アルフォート「そうだな。……そうか、そこに到るまでの天使の妨害の可能性もあると?」

アーシャ「それもあるかもしれませんが、おそらく聖王も追い込まれている筈」

アーシャ「これまでの話を聞いている限り、広範囲に天使を散開させるより防衛に集中される方だと思われます」

リーナ「確かに、そういう性格ですわ。となると一体……?」

アーシャ「……私達の『乗馬技能』って、どれくらいでした?」



エリス「」カタカタ…

アベル「よしよし、心配するなエリス」ナデナデ


アルフォート「……そうだな」


特殊判定
↓1~6コンマ二桁(一部保証値あり)

んっふぅ……!(白目)

無くても大丈夫だけど相変わらずのゾロ目ェ……!

特殊判定結果

未判定組の乗馬技能

※聖国将2人は最低保証70あり

1アルフォート乗馬レベル
76(単騎突撃したんだよ? 馬の扱いに長けていないとできません)

2リーナ乗馬レベル
73(帝国まで報せに来た時も馬に乗っていました。多彩な王女は華麗に馬も操ります)

3アーシャ乗馬レベル
84(育ちの良さに加えて、色々と努力家な彼女。馬の扱いも策の一つ!)

4シア乗馬レベル
99×2(ゾロ目ボーナス)
=100(穏やかな空気に絆されるのか、気性の荒い馬も瞬く間に懐いて手足のように!?)

5キアラ乗馬レベル
50(皇女として最低限の嗜みはできる。でもインドア派だから経験不足かも)

6フィーア乗馬レベル
77×2(ゾロ目ボーナス)
=100(移動は自分の足がメインだったけど、長距離移動できるようこっそり訓練してたようです!)

――


アルフォート「私は、これでも兵を率いる将だからな。ほどほどには乗れるつもりだが……」

リーナ「同じくですの。皆さんはどうですの?」

マックス「あ、アベル皇子はマジですごいですよ!? まさに人馬一体というか……」

アーシャ「ふふ、ファフニールを頂いてからよくその姿をみかけますよ」

アーシャ「私もアベル程上手くはないけれど……結構自信はある方かしら?」

キアラ「うぅ……私は一応乗れる程度で、あまり速くは……」ショボン




フィーア「ご安心くださいキアラ姉様!」ピョーン!

フィーア「こんなこともあろうかと――ローズさんからしっかり乗馬の訓練を受けています!」エヘン!

フィーア「そして……えへへ、花丸も貰っちゃいましたから/// 一緒に乗れば大丈夫ですよ!」

一同「「!?」」

キアラ「フィ、フィーアちゃんいつの間に……」


シア「ん~……実は私もお馬さんは得意なんですよ~?」エヘン!


一同「「なっ!?」」


シア「な、なんですかその反応は~!? 私だってやる時はやるんですからね~!?」プンプン!




エリス「……」

エリス「…………」

アベル「……」ヨシヨシ

エリス「うっ……うぅぅ……」ショボン…

シアに限っては
乗馬(意味深)スキルに見えてしまう

――

※聖国攻略隊・乗馬技能まとめ

アベル乗馬:100
エリス乗馬:01
アーシャ乗馬:84
ロウル乗馬:53
シア乗馬:100
パトラ乗馬:80
マックス乗馬:62
キアラ乗馬:50
フィーア乗馬:100
アルフォート乗馬:76
リーナ乗馬:73

――


エリス「……」ジワァ…

アベル「だ、大丈夫だエリス! 俺が乗せてやるから!」アセアセ!

アベル「平和になったら、ゆっくりとでいい。だから、な?」ナデナデ

エリス「は、はい……」グッ!


マックス「……俺も結構自信あったのに、なんかぼろ負けしてる気がする……」ガクゥ…

ロウル「いやいや、他がおかしいんですよ。マックスさんも十分凄いですって!」

キアラ「うんうん。だから、自信を持って、ね?」

マックス「うぅ、乗馬の訓練もしておくべきだったかな……」



パトラ「むむむ、流石はアーシャさん。でもやっぱりそれ以上に……」


フィーア「のんびり揺られるのもいいですよね!」ホクホク

シア「はい~。戦の時は仕方がないですけれど、やっぱり普段はのんびりが一番です~」ホクホク


アーシャ「失礼だけど、意外としか言えませんね……」


――

※部隊全体の乗馬技能が、想定以上に優秀です(一名除く)

※上位者が補佐を行うため、全員騎馬移動が可能

※聖国突入後も、騎馬戦闘を維持可能になりました
 これにより『???』のイベントが非常に有利となります

※シアとフィーアには後日ボーナス発生

――

――


アベル「よし、これで今度こそ全て――」




シュタ!




ネスト「――殿下、お久しぶりです」



アベル「ネスト!? 元気そうでなによりだが……」

ネスト「ああ、大丈夫。国王陛下からの任務はちゃんとこなしていますから」

ネスト「……いよいよ、なんですね」ゴクリ

アベル「ああ、近いうちに決行することになる」

ネスト「そうですか……」

ネスト「本当に、殿下は……いえ、皆さんお強くなられて……聖国にも、勝てるとは思います」

ネスト「それでも……」

ネスト「……」


判定

↓1~2コンマ二桁(おまけの二回判定チャンス)

※ゾロ目か高コンマだと……?

※ゾロ目チケットは現在4枚です

50で謝ってたら身が持たねえよ
こういう時は「ワイが異常な流れを
程々に整えたんや」ってポジっとけ

判定結果

異様な気配を感じ取った斥候部隊、捨て身の調査

コンマ72>50

コンマ72>70

コンマ72<90

※二段階クリア

※聖国最終決戦時、戦闘前にシュタイナーのマスクデータ一部公開

※ある程度の情報を得られます

ゾロ目チケットを使いますか?
私用した場合00(ハイパークリティカル)により、戦闘開始前に

『シュタイナー+『???』のレベル、スキルの完全公開』

となります。

チケットを使うか否か
↓1~3多数決

多数決はゾロ目意味ないんだっけ
チト惜しいな

チケット使用が確定したあたりで、今日はここまで
これで聖国戦前の取るべき判定は全て……
ごめんなさい最後のシュタイナーサイドの判定が2つ残っていますが時間が時間なのでまた後日

乗馬ゾロ目は地味に聖国戦では恩恵が大きいですが、その理由は当日わかることでしょう
そしてアベル隊乗馬上手いなおい! エリスはまぁ、ほかが突き付けた反動が集中したとしか……

本日もありがとうございました!

乙です
シュタイナーサイドの判定か
最後の悪あがきだけは勘弁してほしいところやね

皇族とそうでない身分とで露骨に境遇が違うってのもあるかもね
実際中世ヨーロッパの教会関係者&貴族とそれ以外の身分の差が
色々事件やら革命やら起こしたわけだし

こんばんはー
まあ夜レベルその他は基本一発勝負のコンマ判定ですから、全ては運だとしか言えませんね
(まさかの初期アベル隊の夜レベルが揃って一桁だった時は頭を抱えましたけど)
ほんの少しだけ再開です
最終決戦前のワンクッション多数決があります

ゾロ目チケット使用!(残り3枚)

コンマ00

ハイパークリティカル!!!

最終決戦前にシュタイナー達の能力公開!

――



ネスト「……実は、王国でもやっていたことは然程変わらないんです」

ネスト「つまりは――聖国の監視」

パトラ「王国からすれば、天使は最も警戒すべき敵ですからね」

マックス「クラウス様の判断は、間違ってないと思うけど……」

ネスト「ええ。まあ市井の調査とかもありましたけどね? ヤバいのはやっぱり聖国の方でしたよ」

アベル「何か掴んだのか?」

ネスト「掴んだと言いますか……いかんせん、あそこは守りが堅すぎました」

ネスト「聖国民に紛れ込んで情報収集はできたんですが……」

ネスト「聖王宮……あそこは近づけません」

ロウル「やっぱり、相当数の護衛がいたんですか?」

ネスト「いいや。……逆ですよ。聖王宮の周りには何故か護衛の天使がいなかったんです」

リーナ「ど、どういうことですの?」

ネスト「それなのに……俺の本能が叫ぶんです。これ以上、踏み込んだら不味いって……」

ネスト「聖王はおそらく……『聖王宮内になんらかの隠し玉』を持っているかと」

アベル「やはり、一筋縄ではいかないか……」

ネスト「でしょうね……」






ネスト「――ですが、こんな時こそ俺達の出番ってもんですよ!」





一同「「!?」」




ネスト「へへっ……実はですね……」ガサゴソ…

ネスト「俺達も、秘密兵器を持ってきました!」ジャーン!



アルフォート「ほう……なかなかいいデザインの眼鏡じゃないか」ガタ!



リーナ「兄上、座ってくださいな」

ネスト「まあ確かに見た目も拘った眼鏡なんですがね?」クイ!

ネスト「これは唯の眼鏡ではなく――特殊な魔法装具なんです」

ネスト「王国の技術と、聖国の各部隊員が知恵を持ち寄って作った、共同作品」

ネスト「試作品ですが、なんとこいつでじぃ……っと見つめた相手の強さを丸裸にできるんです!」


マックス「ま、丸裸!?///」ガタ!


パトラ「マックス、座りなさい」

ネスト「ははは! 残念ながら透視ができるわけじゃあない。できたらもう禁忌の道具だしなぁ」

ネスト「丸裸にするっていうのはつまり、どんな魔法や技術を体得しているか。どの程度の強さか」

ネスト「戦う前に知れればぐっと楽になる情報ってことです」

ネスト「――こいつを使って、俺達はもう一度聖王宮に忍び込んでみようかと思います」

アベル「待てネスト、それは……」

ネスト「殿下達が戦っている時に、俺達が何もしないっての納得できないですからね」

ネスト「なーに、やっぱ無理って思ったらすたこら逃げさせていただきますって」

エリス「……本当に、無茶は駄目ですよ?」

ネスト「もちろん。……」ジー…

ネスト(エリスちゃんのステータスが見えるけど、そこらの天使の比じゃないな……)

ネスト(それでも、あの時感じた圧はこれ以上……陛下に近くすらあったような……)

アベル「……生きて戻る。これを条件に、任せよう。頼めるか?」

ネスト「……お任せを!」


――

――



【聖国・聖王宮奥地】



シュタイナー「……」コツ…コツ…

シュタイナー「リーヴの魔力はやはり戻らず……」コツ…コツ…

シュタイナー「マラート司教も、兵の皆さんも……」コツ…コツ…

シュタイナー「奪った竜は敗れ去り……」コツ…コツ…


シュタイナー「エカチェリーナも、アルフォンスも……っ!」ギリ…


シュタイナー「……私には、もう何も残されていない……」


シュタイナー「……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果


1炎天・エリュウの復活(ラストチャンス)

32<40

※基準値を下回ったため復活ならず……

2炎天・エリュウの憎悪


74(許さぬ……次こそは……っ!)

※復活失敗のため次が来ませんでした……


※最終判定でもエリュウ復活失敗により、特殊処理


――


シュタイナー「……エリュウも、駄目そうですね」

シュタイナー「まさか、復活にここまで時間を要するとは完全に想定外です」

シュタイナー「聖国の片隅に隠し、万が一の私の保険とするつもりでしたが……」

シュタイナー「……ですが、リーヴの件もあります」

シュタイナー「いくら力が増しても、私が制御できないのであれば意味はない」

シュタイナー「そしてリーヴと違い復活がこうも遅いとなると、憎悪よりも恐怖の感情が勝りましたか……?」





シュタイナー「――もう、必要ありませんか」




シュタイナー「復活に回す力を……全て私に……!」キュオオオ!

シュタイナー「そうです……私には、まだやるべきことがある」

シュタイナー「私には、まだ守るべき民達がいる」

シュタイナー「四天を隠し、自身の保身を優先するような温さでは意味がない……!」

シュタイナー「最初から敗れる覚悟では、民は守れない……!」

シュタイナー「……この手だけは使いたくありませんでしたが、もうそうも言ってられません」

シュタイナー「――神の力でッ! 異教徒を必ずやッ!!!」ゴゴゴゴ……!



※炎天・エリュウが吸収消滅しました

※エリュウのレベル330及び憎悪値74の合計値の半分、202がシュタイナーに加算されます

※エリュウの一部スキルをシュタイナーが吸収しました


――

――



――小イベント『作戦決行前に』――



アベル「……リーナの魔弾が仕上がるのに一日……」

アベル「戦力を欠いた聖王が、何かしらの手を打ってくる可能性を考えれば……」

アベル「――いよいよ、決行か」

アベル「……数多の敵を退け、力は付いた筈だ」

アベル「頼もしい味方に、情報もある」

アベル「……今日は、大人しく明日に備えるべきか」

アベル「それとも、最後まで鍛錬を続けるべきか」

アベル「さて、どうしたものか……」



※決戦前日の過ごし方、どうしよう?

1:最後まで鍛錬あるのみ!(アベル+誰か一人に大レベルアップチャンス。要・人物指定)

2:することもないし城塞の掃除でもしておくか(判定でゾロ目チケット入手チャンス。後ほど人物指定)

3:誰かと他愛のない話でもするか(幕間に近い。内容によってはボーナスつくかも?要・人物指定。後ほど内容安価)

4:適当に散歩でもするか(判定次第でなんらかのボーナスあるかも? 貧民街・帝都・王城のいずれかを指定)

5:その他自由安価


↓1~6多数決(同じ票の場合はコンマ判定)

ギリギリ奇数ゾロにならなくて良かった
とはいえこれはこれできちんと対策取らんとな

3シア
中央への配置を立候補した理由を確認する

>>665で範囲に引っ掛かると思わず
無意味に00出してもうた
サーセン

00に冷やっとしましたが、99も出てたかー……(白目)

大レベルアップチャンスはマックスですが、99ボーナスでエリスも小ボーナス出しておきますかね
そうなると範囲外票数でパトラも……もうパトラも小ボーナスつけちゃおう。範囲直下00ボーナスと思って頂ければ

――


アベル「……いや、油断はできない」

アベル「ネストの報告通りなら、聖王はまだ何かを持っている」

アベル「鍛錬し過ぎる……ということはないだろう」

アベル「……よし!」



……



【城塞・鍛錬場】



エリス「てやぁ!」ブオン!

パトラ「なんのっ!」ガキィン!




アベル「……先客がいたか」


エリス「あ、アベル様!」

パトラ「アベルさんも、やはり鍛錬ですか?」

アベル「あ、ああまあな。二人も、か?」

エリス「はい! どんな時でも、鍛錬あるのみです!」

パトラ「マックスの成長を見てしまうと、やっぱりじっとしていられませんからね」

パトラ「それにいよいよ……ですからね」

エリス「ええ。負けるわけにはいきません。絶対に……!」

アベル「頼もしいな。しかし折角二人がいい感じに鍛錬をしていたんだ」

アベル「俺は誰か別の……ん?」





マックス「……」コソコソ…




アベル「おおマックス、丁度良かった! 最後の調整につきあってもらえるか?」

マックス「ひぃ!? 恐ろしい鍛錬に巻き込まれまいと息を潜めていたのに!?」

パトラ「ちょっと、どういう意味かしらマックス?」

アベル「安心しろマックス。お前は強くなった――俺が全力でぶつかっても大丈夫だろう?」ゴォッ!

マックス「」



特殊判定
↓1~3コンマ二桁

1アベル
コンマ41<50

※基準値を下回ったため、コンマ合計値のみレベルアップ

アベル:488+4+1+3(不撓不屈)=496

2マックス
コンマ52>50

※基準値を上回ったため、コンマ合計値+5レベルアップ

マックス:181+5+2+5=193


3おまけのエリス&パトラ

コンマ05

エリス:558+1=559
パトラ:221+5=226


――



マックス「」ビクンビクン!



アベル「す、すまんマックス! 大丈夫か!?」


エリス「アベル様、やりすぎですよ……」

パトラ「途中から私達、どきどきしながら眺めていましたけど……」

アベル「い、いや……つい熱が入って……」オロオロ

エリス「もう、明日が本番なんですから、今日は軽めにしないと……」パアァァ…

アベル「まさかエリスから鍛錬の仕方に注意を受ける日がくるとはな……」

マックス「う、うぅ……」ムクリ

パトラ「でも、回復魔法ですぐに起き上がれるくらいなら大丈夫かしら?」

パトラ「どう、マックス?」

マックス「あはは……いやぁ、やっぱりアベル皇子は強いですね……」

マックス「俺も強くなれたけど……やっぱりまだまだだ」

マックス「――明日も、油断せずに全力で頑張ります!」

アベル(……結構本気を出してしまった気がするが……)

アベル(こうもすぐ復帰できるか。やはり、腕をあげたなマックス)

アベル(これならば……)


――

ワンクッションが終わったあたりで今日はここまで
マックス、とうとう普通にカイン越えちゃいましたね(白目)

……いよいよ、次が聖国最終決戦です
高レベル&ほぼスキル網羅、斥候部隊の情報+ティアの情報+リーナ&アルフォートの援護というガッチガチのアベル達の前には
当初の最高難易度設定のシュタイナーも厳しいことでしょう
ですが結局コンマ運なので、一応気を付けておきましょう

そして聖国戦の状況をちょっとこちらも再度把握するため、明日はお休みとさせていただきます
本日もありがとうございました!

こんばんはー
それではゆるゆると、聖国との最後の戦いを始めていきましょう
とはいえ今日は行けて前哨戦前ですが……

――






 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


   ――聖国攻略・開始――!!!


 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※






――






【帝国・アベルの城塞】



アベル「いよいよ、か……」

アベル「……みんな、用意と覚悟はいいか?」


アベル隊「「はい!!!」」


ノワール「……みんな、気を付けるのですよ?」

ノワール「そして、どうか無事に……」

アドルラン「まだ断定はできないが……」

アドルラン「帝国領付近に、怪しげな兵士の一団を見つけたとの報告も挙がっている」

アベル「!!」

アドルラン「件の雷火隊の可能性もあるが――こちらは、私達に任せてくれ」

ヒバリ「私達も、全力でサポートするから大丈夫!」

ヒバリ「ローズさん達も動いてくれる手筈になっているし、アベル様達がいなくても守りきって見せるわ」

ティア「わ、私も……! ヒバリさんとルーシェさんと一緒に、せめて回復でお役に立ちます!」

ルーシェ「ん、一緒に、頑張る……」

ルーシェ(……この人……)


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定

ティアの雷火兵の危険性

09<95

※基準値を下回っていたため、自爆は仕込まれていませんでした

※自動的にマラートが引きつれていた兵全員も仕込まれていませんでした


――

ルーシェ(よかった……嫌な魔力は、感じない……)

ルーシェ(でも……もし、これからあれと戦うなら、伝えはしないと……)

ルーシェ「……ティア、さん。後で、お話、あります……」

ティア「?」


カイン「まあ兄さん達に加えて、僕もいるんだ。万が一にも負けは無いさ」

エメリナ「はい!」

カイン「……受け取れ、アベル」スッ…

アベル「これは……転移の護符?」

カイン「その粗悪品といったところかな。流石の僕とエメリナでも、あれを完璧に何枚も作るのはまだ無理だ」

カイン「でも、転移自体は問題なくできる。どこで使おうが『この城塞に戻ってくる』っていう固定転移ってだけさ」

カイン「逃げるために使うんじゃないぞ? 聖王なんて、倒せて当たり前だ」

カイン「……聖国を制圧したら、おそらく数日で父さんの耳にも入るだろうからね」

カイン「馬で戻っている時間は惜しい。こっそりここにすぐ戻ってきて――次は父さんとの戦いに備えるんだ」

アベル「兄様……ありがとうございます……!」

エメリナ「な、なんとか皆さん全員分をご用意できました!」スッ…

エメリナ「どうか、ご武運を……!」

カイン「ちなみに、もうマークスに話は通して城塞の結界には隙間を用意してあるから安心しろ」

カイン「そして万が一、その隙間を狙って敵がやってきても……」パチン!


聖国捕虜兵「「し、しばらくここを守れば解放するというのは本当なのか……!?」」ゾロゾロ


アベル「!?」

カイン「一応、ティアを使い潰してしまい面倒なもんで、まとめて全員尋問する体で連行してきた」

カイン「面倒だからまだ、色々な説明はしてないんだけどね。こいつらならおいおいでも問題はない」

カイン「……揃って心折られて、生きたいって奴らばっかりだったからね」

ティア「み、皆さん……!」ウルウル

聖国捕虜兵「「ティア!? これはどういう……!?」」オロオロ

カイン「騒ぐな!」パァン!

カイン「まったく……後で説明はしてやるから、緊急結界を張れる用意だけはしておけ!」

マークス(少々手荒ですが……)コソコソ

リーナ(無暗に命を奪われなかっただけでも、恩の字ですわ)コソコソ

アルフォート(流石に、私達総出だとまた話がややこしくなるからな)コソコソ

アルフォート(我が隊の者も控えているし、説明はそちらに任せよう)

リーナ(ええ……)



チャキ…



リーナ(私のありったけの魔力、そして協力者の方々の魔力も詰まったこの粉砕の魔弾……)

リーナ(これで天使を吹き飛ばし、兄上が負けを認めてくれたら――そんな甘い考えは捨てなくては)

リーナ(私は、聖国を正すために……やれることをやるだけですの)




……



アドルラン「――よし、こちらの最終確認も済んだ」

アーシャ「この布陣ならば、負傷しても後続の衛生兵部隊まで撤退が可能な筈です」

ヒバリ「ティアっていう予想外の子も転がり込んできたんだ。安全性はより増しているよ」

ルーシェ「天使の方なら、捕縛も、頑張ります……」ヒュオン!

ティア「アベルさん……どうか、聖国を……」

アドルラン「……お互い、全力を尽くそう」グッ

アベル「ええ。兄様達も、どうかお気をつけて」グッ






アベル「――行くぞっ!」バッ!




――

――


……


【帝国・城塞周辺の森】



アベル「こんなところに魔法陣を……」

リーナ「馬ごと転移するのですもの。流石に城塞内には仕込めませんわ」

アルフォート「既に馬は用意してあるが……」



フィーア「私、この子がいいです!」ピョーン!

馬1「ヒ、ヒヒヒィン!///」


シア「私は、この子ですかね~?」ポス

馬2「ヒィィィィン……///」



アベル「……驚いた。本当に馬の手懐け方が慣れているな」

フィーア「えへへ~///」

シア「んふふ~///」


エリス「……」ソー…

馬「ヒイン!」ガチン!

エリス「」ビクッ!

アベル「……エリス、しばらくは俺と一緒にファフニールに乗ろう」

ファフニール「ヒンヒン!」コクコク

エリス「うぅ、ありがとうございますアベル様、ファフニール……」


――


※シアとフィーアの乗馬レベル100

※二人のスキルに『人馬一体』が追加され、聖国戦時に補正を得られます


――

――


……



リーナ「――みんな、乗りましたわね?」

リーナ「これから転移する場所は、以前私が使用していた中継地……」

リーナ「馬で駆ければ、すぐにでも聖国ですの」

アベル隊「……」ゴクリ…

アルフォート「おそらく、まだ天使はいないだろうが……万が一はある」

アルフォート「転移直後から、すぐにでも戦えるよう構えておいた方がいいだろう」

リーナ「……まあ、これだけ馬の扱いに長けた人がいれば『簡単に逃げることができてしまう』のですが」

リーナ「それでは……」




リーナ「――いざ!!!」



シュイン! シュイン!



特殊判定
↓1コンマ二桁

予想外の天使の遭遇

05<85


※基準値を下回ったため、徘徊天使不在

※タイムロス無しで聖国へ進撃します


――


【聖国付近の平原】



シュイン!


ヒュオオォォ…


リーナ「……よし!」

アルフォート「天使の姿は無いな。このまま一気に駆け抜けよう」




アベル「……ああ」

エリス「……」ギュッ…

アーシャ「流石に、緊張しますね……」

ロウル「一応、私の耳と鼻はまだ敵の気配を察知してはいませんが……」

シア「それはつまり~……」

パトラ「天使が、聖国の護りに集中している可能性が高いというわけですね」

マックス「いや、もしかしたらもう帝国に……」

キアラ「……大丈夫」

フィーア「帝国にはアドルラン兄様とカイン兄様。そしてここにはアベル兄様! 負ける筈がありません!」




アベル「もう、引き返すことはできない。ならば――俺達はどんな天使が待ち構えていようと、蹴散らすまでだ!」



リーナ「その通りですわ! 聖国までは、私と兄が先導しますの。隊列を崩さずにいきますわよ!」


ドドドドドドドドド……!



――

――第一関門突破――

――

――

……

【聖国・聖都入口付近】


ゴゴゴゴゴゴ…



地天・ファラー「……む」

風天・カミラ「……ついに、来てしまったのですか」

ファラー「……我らは、ただ民を守るのみ」スッ…

カミラ「ええ……」スッ…

ファラー「何人も……ここは、通さぬ」

カミラ「……」






……






アルフォート「……! 動いたか!」ドドドドド!

リーナ「あの大きさ、地天・ファラーに風天・カミラですわね……」

アルフォート「ティアの情報通り、二体で連携してくるつもりのようだが……」

リーナ「……」

リーナ「アベル、まだ若干距離がある今のうちに聞いておきますわ」

リーナ「この粉砕の魔弾――今撃ってしまってもよくて?」

アベル「そうだな……」


※聖国侵入直前、第二関門として四天の二体+αが立ち塞がります

※が、ゾロ目リーナが一発限りの魔弾を有しています

※敵戦力は

転生風天・カミラ:レベル330

転生地天・ファラー:レベル330

重装天使将:レベル210

魔弓天使将:レベル210

です

※通常の戦闘も可能ですが、レベルと人数はこちらが上のため戦後ボーナスは発生しません

※魔弾を使いますか?

↓1~5多数決

魔弾発射!

――


アベル「……使おう」

アベル「聖国内により強力な天使がいる可能性も0ではないが……」

アベル「国民を巻き込まないということを考えれば、今がその時だ!」

リーナ「かしこまりましたわ!」ジャキン!



……



ファラー「む……?」

カミラ「どうしました、ファラー?」

ファラー「まさか……あの集団の、先頭にいるのは……」

カミラ「……っ!?」


……


リーナ「……」

リーナ「神よ、紛い物とはいえ、四天に銃を向ける私をお許しください」

リーナ「でも、きっとこれこそ……本当に、神が望まれていることだと信じて――!」






リーナ「――― 受 け な さ い ! 偽 り の 天 使 よ ! ! ! 」




ドゴオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!



……


ファラー「ぬ? ぬ、ぬおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!??」ジュワアアァァァァァ!

カミラ「―――ッ!!!」ジュワアアァァァァァ!

天使将「「……!?」ジュワアアァァァァァ!



カミラ(……これが、神の選ばれた、私達の末路……)

カミラ(……やはり、ですか……)


ボシュウゥゥゥゥゥゥ……



……


リーナ「……! よし、綺麗に吹き飛びましたわっ!」ムネハリ!

ロウル「な、なんて威力ですか……」

ロウル(アベルさんに撃ちこまれた弾が、これじゃなくてよかったですよほんと……)ブルブル



――

――



【聖国・聖王宮】


シュタイナー「ぐっ……!?」

シュタイナー「い、今の爆音は……」

シュタイナー「そ、それにまさか、カミラとファラーが一瞬で……!?」



シュオン…


シュオン…



シュタイナー「……四天が、全て敗れるなど……」


――

※風天カミラ及び地天ファラーが消滅しました

※捕獲ではなく消滅の為、それぞれの一部スキルをシュタイナーが引き継ぎます

――


シュタイナー「くっ……!」





スッ…



ネスト(今の音は……)

斥候部隊(アベル様達の攻撃が始まったんだ!)

ネスト(流石の聖王も、これで動く筈だ……!)

斥候部隊(隊長! 今こそ、王国で造った秘密兵器の出番です!)

ネスト(わかっている!)スチャ…


――


聖王シュタイナー:レベル450


――





ネスト(………………ん???)


ネスト(なんだ……? 強い、強いんだが……)







シュタイナー「――――神に仇なす異教徒め」キイイイィィィィィン!







ネスト(……っ、この、魔力は!?)





シュタイナー「――――もはや、私が……」キイイイィィィィィン!




ネスト(ま、まずい!? お前達、すぐに逃げろ!)

斥候部隊(た、隊長!?)

ネスト(俺は、必ず、このことをお伝えしなければ……!)




シュタイナー?「――――我が!!!」



???「――――全てを断罪するまで!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!



ネスト(こ、これ、は……!?)


ガラガラガラガラガラ!!!



――

――



アベル「なっ―――!?」

アルフォート「あれ、は……!?」

リーナ「あに……うえ……なの……?」


……





神の右手「……」ズウウウゥゥゥン!



神の左手「……」ズウウウゥゥゥン!




神体シュタイナー「―――どこだ、異教徒」



神体シュタイナー「――我が手で……断罪を……」






聖国民「「せ、聖王宮が崩れて……!?」」




聖国民「「あれは――神?」」





――



※聖王シュタイナーが第一形態を放棄

※聖国突入前から、神体と両手で待ち構えます



――

※ゾロ目チケットボーナスによる能力公開※

神の右手:レベル850
【スキル】
★★『摂理の矛』★★
三すくみ不利、敵の聖国指定スキル、奇襲及び罠を無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を6とし、物理攻撃を無効化する
戦闘時、自身の攻撃射程を増幅し遠距離特殊攻撃することが可能となり、自身は永続攻撃状態を維持する
また自身が生存時、神体シュタイナーに三連続行動+★貫通のスキルを付与する
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★『天の威光』★
離れた相手に対する遠距離攻撃
敵のレベル及びカウンターを無視した特殊判定攻撃を毎ターン行う
成功率70で相手に劣勢判定を与え、成功した場合は成功率50の追撃判定
このスキルの攻撃対象はランダムに選ばれる
射程聖国全体

★『ゴッドハンド』★
優勢取得時、偶数なら2・奇数なら5の劣勢を与える
さらにコンマ一桁が3か9の時、★貫通能力を得る
この効果は『天の威光』には適用されない

★『裁定の光指』★
戦闘時、常時補正+150
敵の通常回避、防御スキルを貫通する

★『フォースフィールド』★
一度だけ発動。敵から3劣勢以上を受けた時、成功率70で同値の劣勢を相手に返す

★『瓦解する神域』
敗北した際、自身は崩壊して残骸を障害物として残す


神の左手:レベル850
【スキル】
★★『摂理の盾』★★
三すくみ不利、敵の聖国指定スキル、奇襲及び罠を無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を5とし、魔法攻撃を無効化する
戦闘時、状況により天使の召喚をランダムに行い、自身は永続防御状態を維持する
また自身が生存時、神体シュタイナーに自動再生+防御増加のスキルを付与する
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う


★『天の護光』★
神体シュタイナー及び神の右手の耐久値が減少した際、そのダメージを回復させることができる
戦闘時、敵の攻撃状態時の補正を全て無効化する
さらに一定周期で、戦況が不利な場所へ天使の特殊判定召喚を行う。この召喚に発動限界は無い

★『ゴッドヒール』★
劣勢判定時、4回まで劣勢を無効化
神体シュタイナー及び神の右手を回復する際は、それぞれ上記とは別カウントで4回まで無効化

★『シャイニングノヴァ』★
防御状態時、補正+50
敵に常時-150の補正をかける
自身の耐久値が0になった時、判定を無視し、貫通する4劣勢を相手に与えたのち自身は敗北する

★『フォースフィールド』★
一度だけ発動。敵から3劣勢以上を受けた時、成功率70で同値の劣勢を相手に返す

★『瓦解する神域』
敗北した際、自身は崩壊して残骸を障害物として残す

神体シュタイナー:レベル1552
【スキル】
★★『白き神』★★
三すくみ不利、敵の聖国指定スキル、奇襲及び罠、自身へのマイナス補正を無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を9とし、永続攻撃状態を維持する
神の右手、左手が生存時、そのレベルと同値を自身の基礎レベルに加算し、付加スキルを得る
四天生存時は四天の能力を、四天全滅時は状況により自身の能力を上昇させる
また自身の慈悲の残値によりスキルを増減させる
さらに補正差が50以上であったとしても25まで軽減し戦闘を行う

★★『我が許に光あれ』★★
敵を常時防御状態にし、常時-200の補正をかける
さらに敵に聖国関係者がいた場合、基礎レベル-200の補正をかける

★★『異教徒よ悔い改めよ』★★
敵に帝国、王国関係者がいた場合、敵全体の★を含む回復関連スキルを全て使用不可能にする

★★『目に焼きつけよ神の力』★★
自身の耐久値が5以下になるまで、優勢取得時に追撃をしかけることが可能となる

★★『神に逆らうなど無謀』★★
神の右手が生存時、追撃判定後に成否に関わらず成功率を10上昇させて三回目の攻撃を行える
さらにこのスキルが発動している限り、自身の優勢判定は全て★スキル貫通能力を得る

★★『大いなる神の復活』★★
神の左手が生存時、1ターン中に受ける劣勢値を1に固定し、追撃を防ぐ
さらに2ターンに一度、自身の耐久値を1回復させていく

★『運命歪導』★
自身に関する判定時、奇数ゾロ目が出現した際に発動
判定結果を自身に有利なものへと変える
戦闘時に発動した場合、確定で相手への優勢攻撃となる
00以外の偶数ゾロ目が出現した際は、判定を無効化し再度判定を行う

★『ハイパーノヴァ』★
戦闘時、常時補正+50
戦闘開始時、レベル200以下の敵を強制的に戦闘不能(負傷判定有)状態にする
自身の耐久値が0になった時、判定を行わず敵に貫通する5劣勢を与える
その際、敵の防御及び回復行動の耐久値を全て削り取る
判定終了後、自身は敗北する

★――★
※リーヴコア未回収のためスキル封印

★『アースライザー』★
戦闘時、常時補正+50
戦闘開始時、レベル200以下の敵を強制的に戦闘不能(負傷判定有)状態にする
自身の耐久値が減少する時、コンマが奇数であった場合はダメージを半減させる(小数点切り上げ)
さらに相手に劣勢を判定値70で与える

★『サイクロンボルト』★
戦闘時、常時補正+50
戦闘開始時、レベル200以下の敵を強制的に戦闘不能(負傷判定有)状態にする
劣勢判定時、コンマ70以下の偶数であった場合は劣勢判定を3回まで回避する

★★『ヘヴンズプレス』★★
2ターンに一度発動
聖国全体の敵、いずれか一部隊全員に1ターン行動不能の状態異常を与える
行動不能者が戦闘中であった場合、判定表に30の補正を加えて劣勢無しの攻撃判定を行う

★★『ジャッジメント』★★
戦闘時常時補正+100
優勢取得時、コンマが奇数であれば与える劣勢を2とし、同時に常時-50の補正を相手に与える

★★『常世の波動』★★
自身の耐久値が4を下回った時発動
1ターン攻撃判定を放棄しチャージを行い、次ターンの判定表そのものに+50の補正をかけた特大攻撃を行う
優勢取得時、敵対者『各個別ごとに』★スキルも貫通する5劣勢の判定を与える
この攻撃は『ジャッジメント』よりも優先される

とうとうExシュタイナーが本性を現したあたりで今日はここまで
普通に相当なやばさにしてあった筈だけど、正直アベル達の方がやばいです(白目)
ただ、油断すれば狩られるのはこちらです

本来の聖王宮の位置に神体、左翼に右腕、右翼に左腕
その位置に至るまでには距離があり、コンマ判定で接近及び妨害、エンカウントを判定していきます(騎乗でプラス補正)
詳しい戦闘はまた後日
本日もありがとうございました!

こんばんはー
すみません、ちょっと急な仕事が入っていました……
時間的に今日の更新は難しそう&疑問に思われている方が多いので、先に最終戦の状況をお伝えし、
最後に先に編成の自由安価だけとろうと思います

元々は、神体含めて「処理が大変そう」と没にしていたEx聖国戦です。だいたいコンマが常に荒ぶったせいですが、
とにかくこれまでの戦闘よりも面倒なのは間違いないです。(皇帝はシンプルです)


・アベル達は四天粉砕直後『聖国入口』から戦闘開始です。ルートは『左』『中央』『右』です

・この後、少々イベントが発生し、多少戦況が変化すると思いますが大筋に影響はないでしょう

・『中央の聖王宮に位置する神体シュタイナー』の撃破でクリアです

・ややこしいですが、アベル達が進撃する『左側に神の右手』『右側に神の左手』が待ち構えています

・中央に全軍を集中させることも可能ですが、『初期配置されている天使将が判定により左右から増援』として集まります

・アベル達の初期位置から神体シュタイナー達までの距離はいずれも『150』です(よって『神の右手の攻撃射程も150』となります)

・神体シュタイナーは『身動きが取れません』ので『誘い出して倒すことは不可能』です

・アベル隊は極端な割振り(というかエリスぼっちのみ)しない限り、全員技能50以上のため揃って騎馬進軍が出来ます

・ゾロ目で失念していましたが、アーシャの乗馬レベルが80を超えているため『騎乗戦闘中、常時補正+15。逃走判定に+20』が得られます

・それぞれの編成部隊毎に『進軍判定』をコンマで取ります

・騎乗状態により、上記の値+補正分前進し、150に到達するといずれかの部位と戦闘開始となります

・同時にその数値の場所には数ヶ所イベントマス(良&悪双方有り。『ロウル配属部隊はマイナス回避補正』)的なものがあります

・『中央にシアを配置』した場合、途中『コンマ値に関わらずイベントが発生』します(進軍一時ストップ)

・本体討伐前に神の手を破壊した場合、『瓦解する神域』の効果で『死亡と同時に障害物として残ります』

・残骸判定により『中央への救援に時間がかかる』ことがあります


……長々書きましたが、おそらく必要そうな情報はこれくらいでしょう

それでは最後に安価だけ投げていきます
明日は更新できるかと思います



※聖国最終決戦、どのような部隊編成にしますか?


左:
中央:
右:


↓1~5多数決(同票の場合はコンマ最大値採用)

こんばんはー
それでは少しづつ再開していきます

……うん、皆さんしっかりシュタイナーの能力とアベル隊の能力を理解なされているようで
公開していない筈のアルフォートまでいい位置に置いている辺り、シュタイナーかなり不利ですね

ちなみに少し前にご指摘がありました通り、Exシュタイナーの参考は某かみ+某ポラリスです

――


アベル「く……なんなんだあれは……!?」

リーナ「……あれは、多分……兄上、ですわ……」

アベル「あれが、聖王シュタイナーだと……」

アルフォート「……おそらく、兄は自身にこれまでの研究成果を全て注いだのだろう」

アルフォート「……」

アルフォート「天使――多重構造の魔力をより自在に操れるように」

アルフォート「雷火兵――過剰な魔力を人間に注いでも、一定の範囲内なら動けるように」

アルフォート「王国の魔物――魔力を注いだ生物を、伝説のような怪物級の強さまで引き上げるように」

アルフォート「これまでの全てを……兄は自身に集約した」

リーナ「……異教徒を殺し、この国を守る為……」

シア「異常な魔力量です。もはや、一個人が制御できる次元ではない筈なのに……」

アベル「……俺は、聖国の横暴が許せん」

アベル「キアラ達を傷つけられた怒りもあるが……そのやり口がな」

アベル「……一国を守る為。自国民により良い暮らしを実現させる為という点では、奴は間違ってはいないのかもしれないが」

アベル「――誰かを排他しようとする強者は、自身も排他される覚悟は持たねばならない」


アベル「神を認めない者を認めないなどと、それこそ認められるものか!!!」


アベル「俺には……守りたいものがある。その為にも――ここで退くわけにはいかない!!!」


アベル隊「「……!」」コクリ


リーナ「もう、粉砕の魔弾はありませんの。あの異形と化した兄を討てるのは……あなた達だけ」

エリス「……大丈夫です。天使や竜も、打ち倒すことができたんですから」

エリス「敵がこれまでの集大成ならば――こちらもこれまでの鍛錬の集大成をぶつければ勝てる筈です!」

アーシャ「ええ。驚きましたけど、言ってしまえばあれは第五の天使ですね。だけど流石に、あの大きさは……」

ロウル「いやはや、まさかこうなるとは予定外でしたけど……結局戦法は同じでも大丈夫かもしれませんね」

シア「三部隊に分けて、各方位から多角的に攻める、ですね~?」

パトラ「あの巨大な腕のようなもの……左右の部隊はあれを破壊する必要性が出てきましたが……」

マックス「いやいや、中央はいわば本体みたいな奴相手ですよ!? そこが一番厳しいよなぁ……」

フィーア「……キアラ姉様」

キアラ「うん、フィーアちゃん」

キアラ(この距離は、流石に遠すぎる……けど……!)


アルフォート「……聖王宮は崩れたか。泉も埋まったとなれば……もう回復も難しくなるだろうに」

リーナ「もう、兄上は正気ではないのですね……」

リーナ「ですが……試さずにはいられないのは何故なのでしょうか……」

アベル「リーナ?」

リーナ「……討たねばならない。それは、わかっています。だけど……」

リーナ「だけど、最後に……もう一度、兄と向き合って話してみたいのです……」キィィィン!

リーナ「ふふ……まさか、拡声魔法をこんな時に使うことになるなんて」






エカチェリーナ「――兄上ッッッ!!!!」ビリビリ!






一同「「!?」」キイィィーン!

アルフォート「ああ、そうか。すまない、伝えていなかったな」ミミセン

アルフォート「聖国ではたまに神のお告げや政策を、聖王宮から発信することがあってだな」

アルフォート「本来は機材を絡めて使用するのだが……今は魔法だけで賄わなければならない。それ故の大音量だ」っ耳栓

アベル「さ、先に言って欲しい……」




聖国民1「こ、この声はまさか……!?」

聖国民2「エカチェリーナ様!?」




神体シュタイナー「……!? その声、は……」



エカチェリーナ「ええ、私ですわ! 私が帝国に命を奪われたなど、嘘ですの!」ビリビリ!



神体シュタイナー「……!」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

シュタイナーの動揺

73>70

※基準値を超えたため、動揺(大)!

※神体、両手の初回先制攻撃がスキップされます

――



シュタイナー「い、生きて……生きていたのですか、エカチェリーナ!」



聖国民1「エ、エカチェリーナ様……!」ポロポロ…

聖国民2「いや、エカチェリーナ様がご無事なのは神の御力ならば当然のこと……」

聖国民3「それより、この感じ……まさか聖王宮を崩して降臨なされたのが……聖王様なのか?」



シュタイナー「おぉ……おぉ……やはり……!」

エカチェリーナ「……私だけではありませんわ」


アルフォンス「――聞こえるだろうか。民達よ、そして聖王よ」



シュタイナー「ア、アルフォンス……! あなたも、無事だったのですね!」



聖国民4「こ、この声間違いない! アルフォンス様だわ!」

聖国民5「ど、どういうことなの? エカチェリーナ様もアルフォンス様も憎き異教徒に……」


アルフォンス「私も、エカチェリーナも、こうして生きている」

エカチェリーナ「……聖国の民の皆さん。遅くなりましたが、今……この場を持って謝罪させて頂きます」

エカチェリーナ「私と兄、アルフォンスは……聖王シュタイナーの暴走を報せるべく、帝国のアベル皇子の元に向かったのです!」

アルフォンス(……私は単に愚かだったのだが、今は黙っておこう)

エカチェリーナ「聖王の目を欺くためとはいえ……申し訳ありませんでした」


ザワザワ!

ザワザワ!


シュタイナー「……暴走、ですって?」

エカチェリーナ「天使などを持ち出し、王国を滅ぼしかけ、帝国にも度重なる襲撃を重ね、挙句そのような姿にまでなられて!」

エカチェリーナ「これを暴走と言わずして、なんですの!?」

アルフォンス「……兄さん、天使の仕組みは帝国で教わりました」

シュタイナー「!!」

アルフォンス「……そして、異教徒と思っていた国の第一皇子は……とても、まっすぐな男でした」

アルフォンス「神が祝福を与えるに十分なほどの……」

アルフォンス「……兄さん、どうか……」



シュタイナー「……ッ!」





シュタイナー「な……何故です……ッ!」

シュタイナー「あなた達が無事であったことは、この上ない喜びなのに……!」

シュタイナー「どうして、どうして異教徒の……帝国の肩を持つのですか!?」





エカチェリーナ「……兄上、異教徒呼ばわりはもうやめてください。今の私には、こうして新しい友達もできたんですのよ?」ギュッ!


ロウル「わっぷ! 大音量で喋りながら抱き寄せるのやめてもらえませんかねぇ!?」ミミフサギ

フィーア「で、でももしかしたら、仲良しさんなところを見せれば……?」

ロウル「見えませんって!」

ロウル(そして、それが通用する相手でもないです……)


アルフォンス「……私達だけではない。部隊長のシアも、マークス神父も、シスターのティアも……皆が生きて、アベル皇子を支援しています」


ザワザワ!

ザワザワ!


シュタイナー「……ッ!」

シュタイナー「……」










シュタイナー「 や は り ―― 帝 国 は 許 さ れ ざ る 国 で す 」







エカチェリーナ「なっ!?」

アルフォンス「兄さん!?」



シュタイナー「――忘れたのですか、エカチェリーナ、アルフォンス!」

シュタイナー「精霊とお話できる場所だと、嬉しそうに通っていた一面の花畑も泉も……っ!」

シュタイナー「魔法の才が無いことを気にせず、あなたの理解者になろうとしていた当時の騎士団長も……っ!」


シュタイナー「みんな……みんな帝国と王国が奪っていったではありませんか……っ!」


アベル「……」

エカチェリーナ「……ええ、忘れられませんわ」

アルフォンス「確かに、嫌な思い出ではあります」

エカチェリーナ「……ですが兄上、兄上の所業はまさにそれと同じ――いえ、それ以上ではありませんの?」

アルフォンス「帝国と王国により失ったものはある。それでも、今は帝国と王国により得たものもある……」



シュタイナー「くっ……!」

シュタイナー「聖国の……特に穏やかな者達を……」

シュタイナー「そしてあなた達を……」

シュタイナー「生きているにしても、帝国は……今まで、この国から奪ったのです……」

シュタイナー「……いえ、もしかすると操られてしまっているのですか?」



シュタイナー「――私や民を惑わすために」



エカチェリーナ「!?」

アルフォンス「!?」



シュタイナー「――ああ、そうです! そうに決まっています!」

シュタイナー「……父は、前聖王は……っ、罠に嵌められて命を落としたといいます……」

シュタイナー「私は、そうはならない……正しく物事を見定め……この国を、大切な者を守るのです……」



エカチェリーナ「……兄上」

アルフォンス「やはり、もう私達の声は届かないか……」

エカチェリーナ「……どこかで、取り返しがつかない程に、狂われてしまったのですね……」ジワ…

アベル「二人とも……」



リーナ「……大丈夫ですわ、アベル。覚悟は決めていましたもの」

アルフォート「アベル皇子、指示を頼む。最早、異形の兄は力づくでしか止められぬ……」

シュタイナー「大丈夫ですよ、エカチェリーナ……アルフォンス……」

シュタイナー(まだ馴染みきっていないこの力を下手に使えば、二人にもダメージが出てしまう可能性が……)

シュタイナー「……すぐに、助け出してみせます」




シュタイナー「帝国に捕らわれている方達も、含めてね……!」キイイイイィィィィィン!




リーナ「あ、あの反応は!?」

アルフォート「転移陣……!?」




シュタイナー「――行きなさい、天使に神の尖兵部隊よ! 主力がここに来たのであれば、帝国本土は手薄の筈!」

シュタイナー「異教徒には断罪を! そして、捕われた民達を救うのです!」


シュイン!


アベル「くっ……!」

アベル(やはり、天使と雷火隊が帝国に送りこまれるか……!)

アベル(天使はカイン兄様の結界でどうにかなるかもしれんが、あの自爆兵士は……)

フィーア「……アドルラン兄様やカイン兄様達を信じましょう!」

アベル「……そうだな。俺達は――ここで元を絶つ!」

アーシャ「天使の大部隊に雷火隊、兵力を帝国に割いたとなれば……逆に私達には好機の筈――」





シュタイナー「――あなた達は、エカチェリーナとアルフォンスの奪還を」

シュタイナー「――憎き帝国……アベル一味は、喰い殺してしまいなさい……!」



白キメラ「ガルアアアァァァァ!」

白ワイバーン「グルルルルル!」

その他白魔物「「ギャアアアアアス!!!」」



アベル「なっ――!?」

パトラ「ま、まさか……王国の、竜以外の魔物……!?」

マックス「嘘だろ……!? あ、あんなに沢山湧いて出てきやがった……!」

アーシャ「……っ! 迂闊、でした……! 王国の魔物が、五竜だけだと勝手に思い込んで……!」

ロウル「一体一体は、竜と比べれば取るに足らない相手に見えますが……」

シア「……あの光、魔力で強化されていますね~……」

エリス「くっ……いくらなんでも、数が多すぎます……!」

フィーア「ど、どうしましょう!? 姉様、少し早いかもしれませんけど――」

キアラ「だ、駄目だよフィーアちゃん! 街中に撃ったら、普通の聖国民の人まで……!」

アベル「くそっ……!?」


リーナ「暴走って言葉も、生温いかもしれませんわね……!」

アルフォート「あれは恐らく、足止め要員だろう。手こずれば……あの異様な両腕から攻撃を受けるぞ!」



特殊判定

↓1コンマ二桁

特殊判定結果
作戦外の魔物の群れ

49>10
※基準値を上回ったため……

――

白ワイバーン「グルアアア!」バサァ!


ロウル「くっ、なんですかあの竜もどき!? 強いんですかねぇ!?」

キアラ「翼竜。本の中だと、赤い竜とかに住処を奪われたり卵を盗られたりする可哀相な子だけど……」

キアラ「――かなり強い部類です!」

ロウル「やっぱりですかぁ! 空飛べるいかつい相手な時点でそんな予感しましたけどねぇ!」

ロウル「こうなれば、私が撃ち落として――」





???「――弓兵部隊、掃射せよ!!!」



バババババババババババ!

白ワイバーン「グルアアアァァ!?」ドスドスドスドス!

白ワイバーン「」グシャア!



ロウル「――え?」


白キメラ×4「「グルルル……!」」バッ!



???「あら……躾のなっていない犬達ですわねぇ?」


――『クリムゾンウィップ』発動――


ヒュパパパパパパン!!!


白キメラ達「「グギャッ!?」」グチャア!


キアラ「……!?」



アベル「あ、あなた達は……!」



クラウス「――すまない、アベル皇子。遅くなってしまったね」


スカーレット「入口の天使共をどうしようかと悩んでいましたけれど……」

スカーレット「お見事でしたわ、皆さん」パシィン!

クラウス「正直、聖王の姿には寒気すら覚えるが……」

クラウス「せめて、我が国の産物の始末だけは、この手でつけよう!」ジャキン!


王国兵団「「陛下とスカーレット将軍に続けぇ! アベル皇子達に魔物を一匹たりと近寄らせるなぁ!」」ウオオオオォォ!




シュタイナー「くっ……!? な、何故、王国の大群が……!?」


>>キアラ「翼竜。本の中だと、赤い竜とかに住処を奪われたり卵を盗られたりする可哀相な子だけど……」
>>1、もしかしてだけど世界樹1プレイしたことある?

動揺による初回攻撃のスキップ、ほぼ成功するとはいえ増援判定成功
これで第三関門も突破となります
魔物たちは全て王国軍が足止めしてくれるため、いよいよシュタイナーの手が無くなったところで今日はここまで
奇襲や先制攻撃の回避率が異常すぎる……(エリスが一回だけ被弾した以外全部回避)

もうお気づきの方がほとんどですが、妹ズチームが快調に進軍した場合、シュタイナーの物理担当右腕は粉砕されます(白目)
進軍含めた最終戦は、また後日
(なお、一定時間経過で場面は一度帝国防衛にも切り替わります)

本日もありがとうございました!

こんばんはー
のんびり、しかし最終戦開始です

>>769
初代~クロスまで一応一通り
分かる人は分かるかもしれない、ギルバート戦のイメージは真ヨルムンガンドです(小声)

――



アベル「クラウス王、それにスカーレット将軍まで……!?」

パトラ「へ、陛下!? ここは危険です、すぐにお下がりください!?」

クラウス「危険は承知の上。そして残念ながら、私達ではあれに勝つことはできない……」グッ…

クラウス「だが、ただ指を咥えて王城に籠り続けるなど出来る筈もなかろう?」

スカーレット「パトラ将軍、アナタがアベル皇子に大きな恩を感じているように……ワタクシ達もそれは同じですのよ?」

スカーレット「ワタクシに好きなだけ浴びる程の精液を飲ませる権利が蹴られてしまった以上……」

スカーレット「お礼の質はかなり下がってしまう形となりましたが、こうしてせめても援護が一番かと」


白魔物「ギャース!」グオ!


クラウス「ふん!」ズバ!

白魔物「」バタ…

クラウス「我々も、聖国の動きは監視していたからな。もしや弱小とはいえ相当数の魔物が残っているのではないかと疑っていたんだ」

スカーレット「五竜はともかく、あの腐った連中……自分の家の地下で秘密裏に飼育していたようですからねぇ……」

スカーレット「――陛下を裏切り聖国についた連中は、どさくさ紛れに去勢してやろうかしら?」ヒュパン!

クラウス「……スカーレット将軍、連中の問題は後でいい。今はただ、魔物を抑えて道を作るのだ!」

スカーレット「はっ!」バッ!



王国兵「おう、無事かマックス?」

マックス「せ、先輩達まで!?」

王国兵「おぉう……すげえな、またちょっと見ない間に強くなったみたいで……」

王国兵「この戦いが終わったら、俺もちょっと帝国に留学してみるかな!」

王国兵「ってのは冗談だが……マックス」

マックス「は、はい!」ビシ!

王国兵「敵は馬鹿でけえバケモンだが……多分、天使の類なんだろう?」

王国兵「俺達は今はまだこのわらわらやってくる魔物の相手で手一杯だが……アベル皇子は、お前をこの決戦の場にまで連れてきたんだ」

王国兵「その意味は、わかるよな? ……俺達に代わって、あのムカツク天使をぶった切ってこい!」

マックス「はい!」

アベル「しかしクラウス王、王城は大丈夫なのですか?」

クラウス「……おそらく聖王は、我らをさしたる脅威としては認識していないだろう」

クラウス「国王の私とスカーレット将軍がこの場にいるとなれば、戦力はこちらに集中する筈だ」

クラウス「万が一王城が攻められたとしても、問題はない」

アベル「?」

クラウス「シア隊、マークス隊、リーナ隊……それに先刻、カイン皇子から追加の聖国兵が送られてきてね」

クラウス「あれだけの魔道の使い手が集まれば、結界もより強固になる」

スカーレット「彼らとは、以前から聖国への転移陣作成も連携していましたのよ?」

スカーレット「まさか聖王も、一度陥落させかけた王国から乗り込んでくるとは思っていなかったでしょうけどね?」

アベル「なるほど……」

クラウス「さて、アベル皇子……申し訳ないが、我々ができる援護は今はこれが精一杯だ」

クラウス「……どうか、後を頼む」ペコリ

アベル「……必ずや!」



ネスト「で、殿下……!」ヨロヨロ…

斥候部隊「よかった、間に合った……!」ヨロヨロ…



アベル「お前達!? その怪我は……!?」

ネスト「ははは……ちょいと予想外な目に遭いましてね……」

斥候部隊「崩れる王宮から逃げたかと思えば、鎧の天使に追われるし……今度こそ死ぬかと思いましたよ!」

ネスト「ですが……あの恐ろしい聖王の能力は、調べられましたよ……!」

アベル「!!」



――

――


……


アベル「……すまない、お前達。後は俺達に任せてくれ」

ロウル「値千金のこの情報、無駄にはしませんよ!」

アーシャ「あなた達の、そして王国の方達の奮戦……」

エリス「私達も、それに続いてみせます!」

シア「で、でもネストさん達の怪我、結構酷いですよ~!?」ワタワタ

リーナ「……シアさん、あなたははやくアベル達と共に」

リーナ「この人達の傷は、私が治しておきますの」パアアァァ!

ネスト「はは、まさかあなたにこうして命を救われることになるとは……」

リーナ「……あなた方が私を信じて下さらなければ、アベルには会えていませんでしたわ」

リーナ「恩人には、しっかりとお礼をしますの」パアアァァ!

リーナ「……銃がオーバーヒートしている今、私はこの先に向かっても足手まといというのもありますが」ガクリ…

ネスト「はははは、わかりました。お互い、やるだけのことをやったなら大人しく後ろにさがっておきましょう」

アルフォート「心配するなリーナ。お前の分も、私が彼らに力を貸す」

リーナ「……頼みましたわ。そして、どうか……」

アルフォート「ああ……」

パトラ「リーナ王女が離脱したとなると、残るは10人ですか……」

マックス「さっきのネストさんの情報をまとめると、やっぱり三部隊に別れる必要があるんだよな……」

キアラ「……右手の力……これなら……」チラリ…

フィーア「……はい!」コクリ


……

――

左翼部隊:キアラ+フィーア
中央部隊:アベル+エリス+シア
右翼部隊:アーシャ+ロウル+パトラ+マックス

――


アーシャ「……ではアベル、この編成でいいですね?」

アベル「……」ダラダラ

フィーア「アベル兄様、私達なら大丈夫です!」ピョンピョン!

キアラ「必ず、兄様のお役に立ちます!」グッ!

アルフォート「……」

アルフォート「では微力かもしれないが、私が皇女達の護衛につこう」

アベル「ア、アルフォート?」

アルフォート「……何、以前は醜態を晒したが、こう見えて私は忍耐力や統率力には自信があるのだよ」

――

★『敬虔なる知将』
三すくみ不利、敵の聖国指定スキルを無効化
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を4にする
戦闘時、部隊の仲間がいれば全員の基礎レベルを30増加させる

――


アルフォート「キアラ皇女は治癒の術を得意としているそうじゃないか」

アルフォート「実戦経験の浅い二人を私が上手く補佐できれば、下手をするとアベル皇子達よりも耐久力があるかもしれないぞ?」ニヤリ

アベル「そ、そうか。……すまない、妹達を頼めるか?」

アルフォート「この程度では贖罪にはならないが、任せてくれ」

アルフォート「我が聖雷の銀剣は魔力を内包した剣。重装備の天使にも攻撃は通る」ジャキン!

ロウル「左翼に追加でアルフォートさん……確かにこれがベストですかね?」

アーシャ「右翼はどうしてもロウルちゃんが欠かせませんし……」

パトラ「私が全力を発揮するにも、アーシャさんの指示がやはり欠かせません」

マックス「俺も……身の程はわきまえているつもりです。聖王には剣が届かない。だから……!」


アベル「ああ。左右は任せた。俺達は――聖王シュタイナー本体を叩く!」

エリス「天使であろうと、神であろうと――アベル様の行く手を遮るものは斬り崩します!」ジャキン!

シア「私だって、アベルさんのために頑張りますよ~!」

シア(……私の家がある。それもありますけれどやっぱり一番はアベルさん……)

シア(必ず、守ってみせます……!)


――

――


ワー! ワー!

ズバ! ガキィン! ドゴォ!

ガガガガガガ!



シュタイナー「くっ……魔物達が押されていますか……」

シュタイナー「しかし、元々は尖兵にもならぬ異形の雑兵……」

シュタイナー「予定は狂いましたが、王国軍など今の私の敵ではない……」

シュタイナー「警戒すべきは、エカチェリーナとアルフォンスを誑かし、四天を葬ったと思われるアベル一味……」


神の右手「……」バチバチバチィ!


シュタイナー「――まずは、彼らを全滅させる。他は後からどうとでもなります……」


――


アベル「……それでは、みんな」


アベル隊「「……」」





アベル「――いくぞっ!」」パァン!

アベル隊「「はい!!!」」




ドドドドドドド!







聖国最終決戦開始――!!!




特殊判定
↓1~3コンマ二桁

ぼっぱぁぁ!?(爆発四散)

最高難易度がゴミの様だ(白目)

進軍判定・コンマ1/2進軍。乗馬技術で×2

※全員乗馬技術上位のため、相殺コンマ数値分進軍

1ターン目

左85
81~90:安全圏

中央46
41~50:良・聖国民

右00

――ハイパークリティカル!!!


00:アベル隊爆進!天使将など踏み潰してくれるわ!

※超速進軍+騎馬による配置天使総殺+聖国戦終了後ボーナス発生


――


【聖国・左翼】


ドドドドド!



フィーア「アルフォートさん! このまま進めばいいのですか!?」

キアラ「フィ、フィーアちゃん!? 馬の速度ちょっと落としてぇ!?」ガクンガクン!


アルフォート「あ、ああ……」

アルフォート(こ、子供の技術ではない……)

アルフォート(本当に純粋な子だが、やはりあの皇帝の娘なのか……)ブルッ…


神の右手「……」バチバチ!


フィーア「っ……狙われた!? でも……この、距離なら……!」


進軍85、残り距離65


※神の右手、キアラ達双方攻撃射程範囲内です

キアラ「……うん!」ゴオオォォォォ!


アルフォート「……っ!」ゾクリ…


フィーア「ノワール義母様のおかげで、少しは動き方がわかってきました……」

フィーア「今なら……!」


※フィーアがノワール判定を一段階クリアしているため、連携強化


★★連携奥義『死滅に至る紅刃・改』★★

キアラが共にいる時、一日一回のみ使用可能。射程100
『皇帝に届きうる刃』系スキルと『紅蓮の大炎槍』系スキルの発動を破棄することで発動
敵が複数の場合、攻撃対象を選択可能。戦闘不能にした対象を除外してから戦闘開始する
対象を戦闘不能として尚耐久値が残っていた場合は余波として残った敵にも劣勢を与える
このスキル発動後、結果に関わらずフィーアは影隠状態に移行する
キアラのスキルに『濃紅の鋭棘』を加えた状態で入れ替わり戦闘を続行する

戦闘開始直後、敵に確定で6劣勢を与える(奇襲とは異なる)
このスキル発動時、敵の通常防御、回避、回復スキル全てを無効化する
★防御、回避、回復、戦闘復帰、耐久上昇
などの相手スキル耐久値を全て削り取り、貫通分の劣勢を与える
敵スキルの耐久値を全て削った場合は、劣勢無効化以外の補正付加効果も無効化する
貫通後に敵がさらにカウンタースキルを発動した場合、その成功率を70減少させる

※影隠状態※
自身は戦闘から離脱した扱いとなり、いかなる攻撃の対象にもならなくなる
キアラと共に行動時、援護として無効化されない常時補正+40及び『無音変化』の使用が可能となる


※神の右手に、連携奥義を使いますか?

↓1~3多数決

――奥義発動――



アルフォート「かなり素早い進軍だが、まだ距離が――」


ゴオオオオォォォォ!


キアラ「――フィーアちゃん!」キュオオオン!

フィーア「はい、キアラ姉様!」チャキ…


スゥ…



アルフォート「なっ……」





シュッ…





シュタイナー「く……な、なんですかあの部隊は!? 馬で私の天使将を轢殺したのですか!?」

シュタイナー「ありえない……先に、あちらを狙うべきですね!」

神の右手「……」バチバチバチ!


――『神の威光』はつど



キュオオォォォ!



シュタイナー「っ!?!?」



――


神の右手:耐久6

死滅紅刃:威力6

6-6= 0


――


ドゴオオオオオオォォォォォォ!!!!


シュタイナー「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」



神の右手「――」バキバキバキ…

――『瓦解する神域』発動――


ガラガラ…


シュタイナー「ば、馬鹿な……な、何が、何が……!?」ガタガタ…


――勝利!!!

――


アルフォート「」カタカタ…


フィーア「や……やった! やりましたよ姉様ぁ!」ピョンピョン!

キアラ「う、うん!? でも馬の上で跳ねちゃ駄目だよ!?」

馬「ヒィン///」


フィーア「危ない右手を破壊できましたし、引き返してアベル兄様達の援護に……」

キアラ「……ううん、それは駄目だよフィーアちゃん」

キアラ「まだ、普通の天使がこっちに残っているから」ゴオオォォォ!

キアラ「兄様達の安全……それは、左右からの挟撃を防ぐこと」

キアラ「もう少しこの辺りを警戒するよフィーアちゃん!」

フィーア「はい!」


アルフォート(お、恐ろしい……まさか、あれほどの長射程かつ高威力の攻撃を……)

アルフォート(戦いを望まぬこの子達すら、皇帝の力を継いでいる……)

アルフォート(……兄さん、この戦いはもう……)




アルフォート(……私などが護衛につく必要性はあったのだろうか?)



※左翼部隊が『神の右手』を撃破しました

※しかしこのまま進軍は続きます


――

――


白魔物「」ガタガタ

クラウス「」ガタガタ

王国兵「」ガタガタ

スカーレット「す、素晴らしいですわぁ……!!!」ビクンビクン!



――


【聖国・中央道】


アベル「い、今の凄まじい爆発と瓦解音は……」

エリス「キアラ様とフィーア様の連携が決まったんですね! やっぱり凄まじい技です……」

シア「せ、聖王様の巨大な片腕が一瞬で崩れ去りました~……」ガタガタ

シア(敵を滅ぼすことに特化しすぎて、耐久性が下がっていたのだとは思いますけど~……)

シア(できれば、あの子達にはあんな危ない奥義は使わないで欲しいです~……)



聖国民「」ガタガタ

アベル「……俺達ですら驚くんだ。一般人が見ればこうなるか」

聖国民「ひ、ひぃ!? て、帝国――シアさん!?」

シア「あらら~? あなたは確か~……」

聖国民「は、はい! 以前シアさんに助けて頂いた者ですが……ほ、本当にシアさんですか!?」

シア「はい~、正真正銘のシアですよ~」ポヤポヤ

聖国民「よ、よかった……! 帝国に、嬲り殺されたって聞いて、俺は……!」ポロポロ…

シア「……危ないところ、ではあったんですけどね~?」

シア「その時、こちらのアベルさんが身を挺して救ってくださったんですよ~!」

聖国民「そ、そうだったのですか……」

聖国民「……やっぱり、シアさんの仰るとおり、他国も異教徒ではなかったってことなのでしょうか……」

聖国民「……行ってください。天使様に見つかる前に、はやく……!」

アベル「……恩に着る!」



※聖国民の協力により、中央道の天使遭遇率低下!

――

――

――その頃、右翼部隊は――




魔弓天使将「……」ギリギリ…



ロウル「おっとぉ、見えていますよ? お粗末な奇襲なことで!」


魔弓天使将「!?」

――

魔弓天使将:レベル210
【スキル】
★『天の矢』
三すくみ不利、敵の聖国指定スキルを無効化
相手が王国兵か帝国兵であった場合、戦闘時常時補正+20
奇襲成功率に常時+15の補正をかけ、奇襲成功時は敵を防御状態にする
奇襲射程25

★『マジッククロース』
防御状態時、補正+15
敵の攻撃手段が魔法のみならば、自身の耐久値を+2し、一度だけ劣勢判定を無効化する

★『シューティングスター』
敵が防御状態の時、補正+50
奇襲成功時、或いは優勢取得時、敵に常時-30の補正をかける

★『心無い天使』
優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9の時、2劣勢を与える


――


――『勇躍する黒騎士団の証』発動――
戦闘時、味方に対するマイナス補正、奇襲、罠を全て無効化する
マイナス補正を無効化した場合、常時補正+20の効果を得る
奇襲を無効化した場合、仕掛けてきた相手に2劣勢を与える



ロウル「遅いっ!」バシュ!

魔弓天使将「」ボシュゥゥゥ…


アーシャ「いい流れよ、ロウルちゃん! 次、二時の方角!」

ロウル「了解です!」バシュ!


魔弓天使将×3「……遠距離戦、不利。ならば正面から――」



パトラ「 邪 魔 で す よ ! ! ! 」ズガァ! ドスゥ!


魔弓天使将「「」」ボシュウゥゥゥ…


マックス(う、馬で刎ね飛ばしたあげく頭に槍をぶっ刺すって将軍……)

マックス(気持ちはわかりますけど、やりすぎじゃないかなぁ……)


パトラ「陛下! 私はついに天使にも穴を開けてやりましたよ!」バッ!

パトラ「――このまま、あの腕も貫きます!」

ロウル「ええ! 右腕はどうやらキアラ様達が爆破してくれたみたいですからね!」

アーシャ「おそらく、聖王もこれは予想外でしょう。この隙にさらに進みますよ!」


追加特殊判定
↓1コンマ二桁

自重して右翼部隊(白目射出)

右翼部隊進軍状況

00(100)

+ボーナス追加進軍

コンマ66

66

 6 6


100+66=150(166)

右翼部隊、神の左手到達!(※まだ開始1ターン目です)


……


到達時のゾロ目判定


偶数ゾロ:何かに気を奪われていたシュタイナー、先制攻撃を許す


……

状況整理

左翼:右手粉砕!
中央:援護で遭遇率低下
右翼:1ターン超超高速進軍からの先制攻撃


……アベル、シア家でお茶を飲んでいる暇は無さそうっていうか進軍が一番遅れてるよ!?
両手がないと、神体シュタイナーは実は遠距離はヘヴンズプレスしか使えないの!


下手すると両手をもがれたシュタイナーががたがたしながらアベル達の到着待ちかねなくなったあたりで今日はここまで
おかしい、いくらなんでも快調とかそういう次元じゃない……
これ難易度Ex……あれぇ?(白目)

ちょっとシアさん家のイベント内容変えるかもです
本日もありがとうございました1

当初「アベルーっ!モタモタしてるとシュタイナーが被害を拡大しそうだから
早く辿り着いて討伐しろーっ!」
現在「アベルーっ!モタモタしてるとシュタイナーが苦しみ続けそうだから
早く辿り着いて介錯してやれーっ!」

うーんこの

>>聖国民「「せ、聖王宮が崩れて……!?」」




>>聖国民「「あれは――神?」」

※聖王宮(聖帝十字陵)の上に浮かぶイチゴ味サウザーのあの笑顔

やwwwめwwwろwww

こんばんはー


神体シュタイナー「異教徒相手に、ひ……退かぬ! 媚びぬ省みぬ! 聖王に逃走はないのですよー!!!」


※神体は動けないので、そもそも逃走はできません


まあこんなことは言わな……状況的にそれに近い悲惨なことに(1ターンで)なりましたが、ゆるりと再開
問題の右翼部隊からです

右翼部隊、進軍値150到達!

――


シュタイナー「ああああぁぁぁぁぁ……!」ゴゴゴゴ…


右手残骸「」


シュタイナー(あ、ありえませんこんなこと……!)

シュタイナー(いくら攻撃に力を割いていたとはいえ、それでもこの魔力……!)

シュタイナー(四天以上に頑強にした筈の、神の右手が……!)

シュタイナー(突然、前触れも無く爆破されるなどと……!)

シュタイナー(……いえ、理論上は可能ではありますが……)

シュタイナー(しかしそれは、超威力かつ局所的な魔法の発現と同時……)

シュタイナー(寸分の狂いも無く転移陣の発動に合わせなくてはならない筈……)

シュタイナー(ましてや私の右手、ここまで座標を絞っての転移魔法がそもそも高難易度……)

シュタイナー(い、一体どのような魔法を……!?)グルグル

シュタイナー(とにかく、次も同じ手がこないとも限りません。今度こそは防がねば……!)



――



アルフォート「しかし皇女よ、先程の技の仕組みはどうなっているんだ……?」

フィーア「キアラ姉様の魔力を軽い短剣に無理矢理圧縮して、それを急いで魔力強化した腕でひっそり投げるだけです!」

アルフォート「」

アルフォート(底知れぬ魔力をもつ姉も、それを無音で投擲できる妹も、あまりに規格外……)

アルフォート(考え付いても、普通の人間がそれを実行できるとは誰も思うまい……)



――

――



ドドドドドドド!


魔弓天使将1「」ボシュウゥゥ…


魔弓天使将2「」ボシュウゥゥ…


魔弓天使将3「」ボシュウゥゥ…



パトラ「でりゃあああああぁぁぁ!」ズドォン!


魔弓天使将4「」ボシュウゥゥ…


ロウル「よし、気配はもうありませんね!」クンクン

ロウル「確かに王国産の装備は優秀ですが、逆に言えばその浮いている装備の臭いを嗅げば位置なんてすぐにわかります」

ロウル「奇襲って一点に限れば、前よりも弱くなっているんじゃないですかこの天使?」

アーシャ「臭いがわかるのはロウルちゃんとかごく一部だと思うけど……」

パトラ「あとは、単純に私達が強くなれたということなのでしょう」

マックス「ええ。クラウス様や先輩達、俺達の快進撃見てくれてますかね!?」

パトラ「いいえ、見て頂くにしてもまだよマックス。もうすぐ……」




ズズズズズ…





神の左手「……」





アーシャ「っ……ついに、射程圏内に捉えた!」

ロウル「ん? でもなんだか……」

アーシャ「様子が変と言うか――動いていない?」



――

――


シュタイナー(右手が破壊されたということは、敵はこちら側?)

シュタイナー(しかしやはりわからない、一体どのような魔法で……)ウムム…


――



神の左手「……」シーン…



アーシャ「……」

ロウル「……」

パトラ「……」

マックス「……」

アーシャ「……」

ロウル「……」

パトラ「……」

マックス「……」

アーシャ「……」チャキ…





アーシャ「――全軍突撃っ!!!」


右翼部隊「「了解!!」」



――戦闘開始!!!


【右翼部隊】

アーシャ:レベル281
【スキル】
★『変幻自在の指揮』★
防御状態時及び逃走判定時、補正+40
敵が複数人への攻撃スキル所持していた場合、そのスキルを封じる
さらに常時補正+20の効果を得る
戦闘時、味方が複数人いる時のみ特殊な『無双状態』となることが可能
攻撃状態時補正及び防御状態時補正を全て常時補正として扱い
さらに敵スキルの攻防状態指定効果を全て無効化する
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

『広域戦闘術・錬』
防御状態時、補正+10
さらに城塞行動時に『団体鍛錬』が選択可能になる

★『流麗なる剣技』
戦闘時、常時補正+20
劣勢判定を受けた時、一度だけ劣勢を回避し防御状態へ移行する

★『ドラゴンケープ』
防御状態時、補正+20
敵が人外の存在の時、さらに補正+20

『軍師の嗜み』
騎乗戦闘中、常時補正+15
逃走判定に+20



ロウル:レベル248
【スキル】
★『勇躍する黒騎士団の証』★
戦闘時、味方に対するマイナス補正、奇襲、罠を全て無効化する
マイナス補正を無効化した場合、常時補正+20の効果を得る
奇襲を無効化した場合、仕掛けてきた相手に2劣勢を与える
さらに一定のレベル以下で戦闘不能となる効果も無効化し
無効化した後に自軍全体の基礎レベルを10上昇させる
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

★『銀狼の絶対援護』★
敵が判定を無視した2劣勢以上を与えるスキルを使用した時、そのスキルを無効化し
さらに劣勢判定を相手に与える
また敵が回避、防御、回復行動スキルを発動した場合、次ターン敵に-30の補正をかける
自軍のスキルで敵の行動を防いでもこの効果は発動する

『警戒散策』
散策時に同行している場合、マイナス判定を起こす人物との遭遇を回避し、友好的な人物との遭遇率を上げる
また低確率で道具を入手する

★『弓兵の隠し刃』
戦闘時、常時補正+10
さらに劣勢判定を受けた時、一度だけ判定を無効化し、
次ターン、敵に-30の補正をかける

パトラ:レベル226
【スキル】
★『グングニルドライヴ』★
戦闘時、常時補正+30。攻撃状態時さらに補正+40
自軍の耐久値が減らされた次のターンの攻撃時、与える優勢を2にする
さらに一度だけ確定で劣勢を防ぎ、スキルを無視して相手の耐久値を1減らす
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

★『清廉なる剛槍』
戦闘時、常時補正+20
敵が防御状態の時、さらに補正+20

★『王国槍将の鼓舞』★
周囲に味方が存在する時、味方全体のレベルを+10
自身が一人で戦う時、自身のレベルを+20
さらに劣勢判定を受けた時、攻撃状態を維持し戦闘時常時補正+10の効果を得る
この効果は劣勢を防いでも発動する(3回まで)

★『ぺネトレイトアサルト』★
戦闘時、常時補正+25
優勢判定を防がれた場合、敵の使用したスキルの使用回数を2倍減らす

★『天竜穿』
戦闘時、敵に自身よりレベルが50以上高い者がいた場合
常時補正+30の効果を得る

『槍騎将』
騎乗戦闘中、常時補正+15
逃走判定に+20


マックス:レベル193

★『王国の未来を担う者』★
戦闘時、敵のレベルが自身より高い場合、常時補正+30
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を3にする
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★『フレアミラージュ』
劣勢判定を一度だけ回避する
発動後、敵の回避、カウンタースキルの成功率を半減させる

★『ファイナルストライク』★
期待の新人の未完の必殺剣。
優勢取得時、万能属性による3劣勢を相手に与える
このスキルはカウンターを受けつけず、敵の耐久値を確実に減らせる時のみ発動する
発動後自身の武器は粉々になり、自身に-100の補正をかける

『若き騎馬兵』
騎乗戦闘中、常時補正+5
逃走成功判定に+10

【神体一部】

神の左手:レベル850
【スキル】
★★『摂理の盾』★★
三すくみ不利、敵の聖国指定スキル、奇襲及び罠を無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を5とし、魔法攻撃を無効化する
戦闘時、状況により天使の召喚をランダムに行い、自身は永続防御状態を維持する
また自身が生存時、神体シュタイナーに自動再生+防御増加のスキルを付与する
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★『天の護光』★
神体シュタイナー及び神の右手の耐久値が減少した際、そのダメージを回復させることができる
戦闘時、敵の攻撃状態時の補正を全て無効化する
さらに一定周期で、戦況が不利な場所へ天使の特殊判定召喚を行う。この召喚に発動限界は無い

★『ゴッドヒール』★
劣勢判定時、4回まで劣勢を無効化
神体シュタイナー及び神の右手を回復する際は、それぞれ上記とは別カウントで4回まで無効化

★『シャイニングノヴァ』★
防御状態時、補正+50
敵に常時-150の補正をかける
自身の耐久値が0になった時、判定を無視し、貫通する4劣勢を相手に与えたのち自身は敗北する

★『フォースフィールド』★
一度だけ発動。敵から3劣勢以上を受けた時、成功率70で同値の劣勢を相手に返す

★『瓦解する神域』
敗北した際、自身は崩壊して残骸を障害物として残す




――


神速の右翼部隊、先制攻撃!!!

※先制攻撃
まず起こりえない奇襲とは別扱いの確定優勢攻撃
フィーアの刃の効果+この時のみ敵は防御、回避、回復スキルが使えない


――

――



神の左手「……」シーン…


アーシャ「――好機! みんな、ありったけの力で攻撃を!」



マックス「こ、これはまたとないチャンスなのか……!? い、今なら……!」ゴオオオ!






――『ファイナルストライク』発動――






マックス「――クラウス様の! 先輩の! パトラ将軍の! 俺達、王国の怒りを……!」



マックス「受けやがれええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」ブオン!



――

神の左手:耐久5

ファイナルストライク:威力3

5-3= 2

――



ゴバアアアアアアァァァァァァン!



神の左手「……」メキャメキャ…!




シュタイナー「ぐあああああああぁぁぁぁぁぁっ!? み、右の次は左がぁぁぁ……!?!?」

シュタイナー「っ……! い、いつの間に!? で、ですが左手はまだ動く……!」




――

――



パトラ「す、すごいわマックス! 今のは、確実に大きな一撃よ!」

マックス「へへへ……ついに、ついに一発でかいのをぶちこんでやりましたよ……! 夢みたいだなぁ……!」


サラサラ…


マックス「ってあれぇ!? お、俺の剣!?」

アーシャ「威力に剣が耐えきれなかったんですね……」

パトラ「あのスカーレット将軍が、ロードオブヴァーミリオンを使えなかったのも、武器が保たなかったせいもあると言うぐらいだし……」

マックス「ど、ど、ど、どうしよう!? ここに来て素手なんて……!?」オロオロ…

ロウル「やれやれ、カッコよく決めた後に抜けてますねぇマックスさん?」



ロウル「はい、どうぞ」スッ



マックス「え?」

ロウル「こういうこともあろうかと、武器はちゃんと複数持ってきてますよ」

アーシャ「エリスちゃんなんて、普段から仕込んでいるくらいよ?」クスクス

パトラ「私も一応、槍が折れた時に備えて帯剣しているけど……マックス、用意はしっかりね?」

マックス「は、はいぃ……」

アーシャ「落ち込まないで? 次に活かせばいいんですから。それよりも……!」チャキ!


神の左手「……!」ゴゴゴゴゴゴゴ!


ロウル「流石に、気がつきますよね!」

パトラ「とはいえ、あともう一押し……!」

アーシャ「いきますよ!」

マックス「はい!」チャキ!



――

※通常戦闘に移行

※ロウルのおかげでファイナルストライクの-補正は無効化されます

――

【状況:優勢】

【無双状態】
右翼部隊レベル:281+248+226+193=948
『王国槍将の鼓舞』によりさらに10×4=+40=988
残耐久3

アーシャ:合計補正…125
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ドラゴンケープ』補正+40
『軍師の嗜み』補正+15

『流麗なる剣技』:回避1(発動後、防御へ移行)

ロウル:合計補正…30
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『弓兵の隠し刃』補正+10

『弓兵の隠し刃』:防御1(防御後、次ターン敵に-30補正)

パトラ:合計補正…180
『グングニルドライヴ』補正+70
『清廉なる剛槍』補正+40
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『天竜穿』補正+30
『槍騎将』補正+15

『グングニルドライヴ』:回避1(使用後、スキルを無視し敵耐久値1減)

マックス:基礎耐久3。合計補正…35
『王国の未来を担う者』補正+30
『若き騎馬兵』補正+5

『フレアミラージュ』:回避1(発動後、敵の回避、カウンタースキルの成功率を半減)

※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化
※『変幻自在の指揮』により状態補正の常時化


VS


【防御状態固定】
神の左手:レベル850
残耐久2

『シャイニングノヴァ』補正+50

『ゴッドヒール』:回復4(神体4、右手×)


レベル差138…補正+130
スキル補正+320

補正+450

※摂理の盾の効果で30まで軽減

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

いやこのレベル差、摂理の盾無かったらただの障害物じゃねぇかw
というかシアイベ

予定:進軍はゆったり行きそうだしお茶する時間くらいあるか
現実:左翼組『連携で一撃で消し飛ばしました!』『わーいわーい!』『』
右翼組『ヒャッハー!進軍だー!!奇襲だー!!!』
中央組『やべぇよやべぇよ……(ここだけ進軍が遅すぎて)』

こうなのか今

――


コンマ73


――右翼部隊優勢!




神の左手「……」カアアァァァァ!


ロウル「くぅ……もはや目晦ましは常套手段のようですねぇ……!」

パトラ「でも――もう見切りましたよ! ね、アーシャさん!」

アーシャ「ええ。たとえ視界を悪くされたところで……」



神の左手「……」ブオン!


ロウル「そのひりつくような魔力、どこから攻撃がくるかはわかります!」ヒラリ


マックス「そして、そんだけでかけりゃ……!」ドドドド!


マックス「多少大ぶりの攻撃でも、あたるってもんだ!」ズバァ!


神の左手「……!」シュウゥゥ…



――『ゴッドヒール』発動――


パトラ「っ、再生!? ならば……!」


――『ぺネトレイトアサルト発動』――

※ゴッドヒールを倍消費。残4→2


パトラ「それを上回る速度で、突撃するまでです!」ズガアァ!


神の左手「……!」シュウゥゥゥ…


アーシャ「流石に、そう簡単には倒せませんか……」

ロウル「ですが、こちらが優勢なのは間違いありません!」


――


※1ターン目を終了します


――

――

※ようやくシュタイナーのターンです

※なお、既に右手は崩れ左手も半壊しています

――

――最終戦2ターン目――



シュタイナー「ぐ、ぐああぁぁ……」

シュタイナー「こんな、こんなことが許されるのですか神よ……!」

シュタイナー「と、とにかくまずは体勢を立て直さねば……!」


2ターン目

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

1神体シュタイナーのヘヴンズプレス!

01~33:左翼
34~66:中央
67~99:右翼

コンマ75

67~99:右翼

※右翼に行動不能の状態異常!

※左手と戦闘中のため、左手より劣勢を除いた判定値50の攻撃あり


2神の左手の天使召喚!

01~33:右翼
34~66:中央
67~99:左翼

コンマ78

67~99:左翼

左翼にコンマ一桁1/4の天使を召喚!

8→重装天使将×2

――


――アベルサイド・特殊ターン――




リーナ「な、なんですの……一瞬で戦局が動いているような……」ガタガタ

ネスト「……なんだか、もう皇帝陛下にも勝てちゃいそうな気がしてきましたよ」ガタガタ

斥候部隊「あのバケモノの両手がもうズタボロですもんね……」

リーナ「アベル達が有利、というのは間違いないでしょうけど……」

リーナ「私は、本来すべきことをやらねばなりませんわね……!」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

エカチェリーナの聖国民説得

68+25(エカチェリーナ生存)+25(アルフォンス生存)

= 1 0 0 (118)



 エ カ チ ェ リ ー ナ 様 の 言 葉 が 真 実 だ っ た の か !


※エカチェリーナの言葉に聖国民は揺らぎつつも、最終的に彼女を選んだようです


――


リーナ「……」スゥ…



エカチェリーナ「 聖国の民よ! 今一度、私の話を聞いてください! 」

エカチェリーナ「 帝国も、王国も……異教徒などではないのです! 」

エカチェリーナ「 確かに、全ての帝国民や王国民を受け入れることはできませんが…… 」

エカチェリーナ「 だからといって、その全てを異教徒と括り、決めつけてしまうことは、神の望まれる世界には程遠いと思いませんか? 」

エカチェリーナ「 ……私は帝国で、新たな友とも出会えました。きっと、この後も出会えると、私は信じています 」

エカチェリーナ「 私こそが国を売った異教徒と思われても構いません 」

エカチェリーナ「 ですが、どうか。 どうか少しづつでもいいのです。帝国や王国の人を異教徒と罵る前に…… 」

エカチェリーナ「 少しだけ、向き合ってみてください…… 」





聖国民1「エカチェリーナ様……」

聖国民2「た、確かに最近の聖王様はどこか怖かったけど……」

聖国民3「か、神の御声を聞ける聖王様が間違うわけが……でも、エカチェリーナ様が……」


ザワザワ…



エカチェリーナ「 少しでも、私の話が気になるという方は! 」

エカチェリーナ「 正面口にて、帝国の友の一人と待っていますの! 」


リーナ「……ふぅ」


ネスト「……友って、俺達のことですか?」

リーナ「あら、ご不満かしら?」

ネスト「……いいえ、そんなことはないですよ」


――

※エカチェリーナの説得により、聖国民の全てがアベルサイドに有利な対応をとります

※シュタイナーもう後がありません(白目)

――

――


――2ターン目・アベル達の進軍――


※右翼は到達したため判定消滅

※左翼はいかなる値でも天使の増援あり

↓1~2コンマ二桁

2ターン目

左85+53
=138
131~140:天使遭遇(大)

中央46+9
=55
51~60:天使遭遇(小)


――


【聖国・左翼】


……


キアラ「……止まって、フィーアちゃん!」

フィーア「……!」グッ!

馬「ヒィン!?」ピタ!

アルフォート「……現れたか!」



重装天使将×4「「これ以上は進ませぬ……!」」


――神の左手遠距離スキル『天の護光』発動――


シュイン!


重装天使将×2「「断罪を!!」」



アルフォート「っ、囲まれたか!」



アルフォート「……だが」


――

★『敬虔なる知将』
三すくみ不利、敵の聖国指定スキルを無効化
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を4にする
戦闘時、部隊の仲間がいれば全員の基礎レベルを30増加させる

アルフォート:レベル211+30=241
キアラ:レベル255+228(フィーア)+30=513

『断罪の一閃』
攻撃状態時、補正+15
さらに聖王シュタイナーがおらず敵の人数が自軍より多い時、
自軍の合計値に自身のレベル×(敵軍人数-1)を加算する

★『溢れ出る魔力の奔流』
戦闘時、常時補正+5。自身のスキル全てに敵の妨害を阻止する★効果を付与する
またこのスキルを持つ限り、補正差が50以上であったとしても30までに軽減し戦闘を行う
さらに自身のレベルの半分以下の敵全てを行動不能(戦闘参加不可)にする

513×1/2=257

重装天使将:レベル210
【スキル】
★『天の壁』
三すくみ不利、敵の聖国指定スキルを無効化
相手が王国兵か帝国兵であった場合、戦闘時常時補正+20
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を4にする

★『ミスリルシールド』
防御状態時、補正+30。劣勢判定を一度だけ無効化
敵の攻撃手段が物理のみならば、自身の耐久値を+3し、劣勢無効化回数も+1する

★『ダイナミックアックス』
優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9の時、貫通する2劣勢を与える

『アーマークラッシュ』
戦闘時、常時補正+15
優勢取得時、さらに常時補正+15の効果を得る


――

キアラ「あの時とは違う……今の私なら……!」ゴゴゴゴゴゴゴ!

アルフォート「――今断罪されるべきは、お前達のほうだ!」ズバアァ!



グシャァ! ズバズバ!


重装天使群「「」」ボシュウウゥゥゥゥ…


フィーア「す、すごいです!?」

キアラ「ア、アルフォートさん、ありがとうございます……!」ペコリ

アルフォート「い、いや……キアラ皇女こそ、凄まじいな……」タラリ…



――


※キアラによる封殺+アルフォートの全体攻撃により、どう足掻いても重装天使将は何人束になっても勝ち目がありません

※左翼に召喚された天使及び初期配置天使は全滅します(白目)

――

状況まとめ

左:重装天使全滅
中央:ちょっとだけ進んだよ!
右:シュタイナーの意地で行動不能。でも左手はあと一回で回復不能

リーナ支援:聖国民によるアシスト

……アベルッ!
急げ! ってか左右が速すぎるだけなんだけどね!?

シュタイナーが2ターン目途中でガッタガタなのも完全に予定外ですが……

一番の問題は、残骸判定次第でアベルより先に左右の部隊が神体に辿り着きそうっていうね(白目)
しかも100到達時にシアハウスでアベルは道草確定。おいぃ!?

本日もありがとうございました!

こんばんはー
安定更新したい……
少しだけ再開です

そしてご指摘の通り、一度攻撃を受ければ逃走の選択が取れます。かつ馬込みなので確定です
リーヴの強化スキルが逃走マイナスなのもまさにその通り(-150)

――



【聖国・中央道】

ドドドドド!


アベル「……あの巨体の右腕が壊れ、左腕は動いている?」

アベル「右はおそらくキアラ達のアレだろうが、左は一体……」

シア「ま、まさかアーシャさん達、もう辿りついちゃったりとか~?」

アベル「……いや、まさか。いくらなんでも速すぎるだろう……」

ファフニール「ヒンヒン!」コクコク

エリス「も、申し訳ありません……私がちゃんと馬に乗れていれば……」

アベル「エリスのせいじゃないさ。大切なのは、消耗せずに聖王の元に辿りつくことだ……!」


ザワザワ…


アベル「む……?」


聖国民1「あ、あれが聖王様を狙う帝国の……!?」

聖国民2「メイドを抱き抱えながら進軍なんて、神と聖王様を愚弄しているのか……!?」

聖国民3「だ、だが確かに、あの人はシアさん……!?」


ザワザワ


シア「!!」

アベル(流石に中央道、普通に暮らす民の数も多いか……!)

アベル(だがファフニールで蹴散らすわけにも……)


聖国兵「と、と、と、止まれ! 異教徒よ!」ブルブル

聖国民4「ちょ、ちょっとお待ちなさい。エカチェリーナ様のお言葉通りなら……」

聖国兵「わ、私は騙されない! 騙されないぞ!」ブルブル

聖国民4「……しかし、天使様の王国への攻撃はいくらなんでも苛烈過ぎた」

聖国民5「ああ。どころかあなた達兵士も、異教徒と口にすることが増えて……」

聖国兵「ぐっ……!」


聖国少女「シアさんに、エカチェリーナ様のお友達……それなら、本当に大丈夫な人なのかも……?」トテトテ…


聖国兵「あ、これ君!? 危ないぞ!?」

アベル「っ! 止まれ、ファフニール!」グッ!

ファフニール「ヒン!」タッ!

アベル「エリス、ちょっとだけ待っていてくれ」スタッ!

エリス「は、はい!?」

シア「ん~……これは私も降りざるを得ないですね~」スタッ!


ザワザワ…


聖国民達「「う、馬から降りたぞ……」



聖国少女「そ、その……! 帝国の人……? どうして、シアさんと一緒なの……?」

アベル「それは、だな……」

シア「……私は、この人に救われて。帝国で色々なことを教わりました~」

シア「……今は、聖王様よりこの人を、アベルさんを信じています」


聖国民達「「!?」」


聖国少女「聖王様よりも……?」

シア「ええ。だって――」


シュイン!


重装天使将「異教徒発見! 断罪を!」グオッ!


アベル「なっ!?」

聖国民達「「!?」」

聖国少女「て、天使様!? ――えっ……?」


重装天使将「断罪ッ!」ブオン!


アベル「っおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」ガギィ!

アベル「ぐっ……! はやく、俺から離れろ……!」

聖国少女「あ……あぁ……」ガタガタ…


――


※レベル差極大のため自動勝利


――


エリス「――消えてください!!!」ジャキジャキジャキン!


重装天使将「がっ!?」ドスドスドスドス!

重装天使将「」ボシュゥゥゥゥ


エリス「アベル様!」

アベル「問題ない、掠り傷だ!」

シア「か、掠り傷でも軽視はだめです~!?」パアァァ!

アベル「……まさか聖国の子供ごと俺を叩き割ろうとするとはな」

アベル「聖王本人はともかく、四天以外の命令式の限られる天使は、より攻撃的……」

シア「何よりも、断罪を優先するというわけですか……」

エリス「急ぎましょう。私達が狙われているなら、これ以上この場に留まると……」

アベル「聖国の民は助けるという、リーナとの約束が果たせないからな……」バッ!

アベル「おいそこの兵士! その子を落ち着かせてやれ!」

聖国兵「は、はい!?」

アベル「駆けろ、ファフニール!」パアン!

ファフニール「ヒヒーン!」


ドドドドドドド!


聖国兵「――ってしまった!? みすみす異教徒を通してしまった!?」

聖国民1「で、でもあの男……今確かに……」

聖国民2「あの子を、庇った、よな……?」

聖国民3「て、天使様がそんなまさか……」

聖国少女「……」

聖国民4「大丈夫かい? 怪我は?」

聖国少女「だ、大丈夫……あの人が、守ってくれたから……」ブルブル

聖国民5(あのシアさんが、聖王様……神よりも信じると言う人ですか……)



――

――





シュタイナー「右手側には天使を送りましたし、中央の敵影は遠い……」

シュタイナー「今警戒すべきは、高速で詰め寄ってきたこちらですか……!?」


――『ヘヴンズプレス』発動――


シュタイナー「これ以上、好き勝手させませんよ……!」バッ!



――



【神の左手】


ズズズズ…


アーシャ「うっ……!?」ググ…

ロウル「な、なんです……この重い魔力は……!?」ググ…

パトラ「くぅ……胴体部の発光……あれが原因ですか……!?」

マックス「う、うごけねぇ……というか……」



神の左手「……」ゴゴゴゴゴゴゴ!


マックス「これやばくないですか!?」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果


1:ヘヴンズ補正による左手攻撃(右翼部隊の優勢撤去)

19+30=49

コンマ49以下で劣勢

コンマ93

※基準値を上回ったため攻撃失敗


2『摂理の盾』による自身の場へのランダム召喚

※左手耐久力減少により召喚率上昇

84>45

※基準値を上回ったため召喚失敗

――



神の左手「……」ブウン!


アーシャ「っ! お願い!」パァン!

馬「ヒィィィン!」ダッ!


神の左手「……!」スカッ!



ロウル「あ、あぶなぁ……優秀な馬たちで助かりましたよ!」ナデナデ

馬「ヒヒン!///」


パトラ「……! 光がおさまったら、動けるようになりましたよ!」

マックス「今度はこっちの番だな……!」


――

3ターン目は通常攻撃となります

――

――3ターン目・シュタイナー――


シュタイナー「くっ……かわされた……!?」

シュタイナー「いけない、冷静にならなくては……」

シュタイナー「エカチェリーナとアルフォンスを救い出すまで、私は……!」


――


――3ターン目・アベル達の進軍――


↓1~2コンマ二桁

3ターン目

左85+53+75
=150

※左翼部隊、神の右手(の残骸)に到達!

中央46+9+54
=109

101~110:シアハウス

※中央部隊、丁度シアハウス内に到達

※状況が想定外のため、追加判定有


――


【聖国・左翼】


……


重装天使将「」ボシュゥゥゥゥ…



アルフォート「何体いるのだ、いったい……」チャキン

フィーア「でも、ここまで出会った敵は全部倒せています!」

キアラ「だいぶ奥の方に来たけど、多分そろそろ……!」




右手残骸「」




フィーア「あっ!?」

アルフォート「これは……異形の兄さんの手の残骸か!?」

キアラ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

あ……あぶねええぇぇぇ!?(白目)

残骸判定

74>70

※基準値を上回ったため……


※思わず叫んでしまったので公開……

奇数ゾロ目:残骸のフリをしていたのさ!(数値により耐久値を回復させ復活)

99→完全復活

※左手、注意しましょう


――



キアラ「壊れたのに……壊れていない……?」

フィーア「え?」


――『濃紅の鋭棘』発動――


キアラ「ったあ!」シュッ!



ガギィィィン!


キアラ「つぅっ……!」ビリビリ…


アルフォート「なっ……!?」

フィーア「か、硬いですこれ!?」ゴンゴン!

キアラ「……万が一倒されても、すぐには核のある本体に近寄らせないため……」

キアラ「駄目、さっきと違ってもう『形状の維持や攻撃性を全部捨てて、ただ壁になることに特化』している……!」

アルフォート「くっ、破壊できなくてはアベル皇子への救援が……!」


重装天使将「断罪、を!」グオ!


フィーア「ひゃあ!? まだいました!?」

キアラ「くっ……! 進むことも退くことも……!」

キアラ「アベル兄様、ごめんなさい……!」


――

※残骸は強固で破壊不可能でした

※左翼部隊、完全足止めで中央への救援が不可能になりました

――

――

【聖国・中央道】


ドドドドドドド!


アベル「あれから、時々聖国民にみられ続けこそすれ……」

エリス「もう、誰もつっかかって来ませんね……」

エリス「リーナさんの声が、届いたのでしょうか?」

アベル「それだといいんだがな……」

アベル「彼らの安全のためにも、今はあまり俺達と関わるべきではない」


ドドドドドドド!


シア「あ……」


質素な家「……」


シア(お父さん、お母さん……)

シア「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁

シアの気の迷い

50>49


※基準値を下回ったため、シアは両親の安否を考えます

※次ターンの進軍判定スキップですが……

――


シア「っ、ごめんなさいアベルさん! こ、ここでちょっと止まってください~!」

アベル「なっ!?」

ファフニール「ヒン!」ピタ!

エリス「ど、どうされたんですか!?」


シア「こ、ここは……教会に行く前の、私のお家なんです~……」

アベル「……! そういうことだったか……」

シア「少し、少しだけでいいんです……」プルプル…

アベル「……安心しろシア。このぐらいなら、支障はない」スタ

エリス「キアラ様達も、アーシャさん達も、負ける筈がありませんもの!」スタ

シア「あ、ありがとうございます~……!」


……


【聖国・質素な家】


シア「お、お父さん……お母さん……?」オソルオソル…







シア父「お、おぉ……!? その声は、シアなのですか……!?」

シア母「あらあらまぁまぁ~~……神様が、奇跡を起こしてくださったのかしら~~?」ポエーン


シア「っ!! よか、った……無事、で……!」ポロポロ…


シア父「それは、こちらの言葉ですよ……! お前が突然前線に向かったかと思えば、戦死したと伝えられ……」

シア母「本当に、本当~~に辛かったんですからね~~……?」


シア「お父さん、お母さん~!!」ダキ!



アベル(あれがシアのご両親か……)

エリス(よかったですね、シアさん……)


――

状況まとめ

左:右手は倒したけど突破できない立ち往生
中央:シア+αイベント発生
右:相変わらずの運の良さで攻撃&召喚回避

イベント発生したあたりで今日はここまで
いやぁ、残骸判定時の99があたりかけたときは冷や冷やしました……
なんでそんなあぶねえ判定用意してあんの?と思われる方のために一応弁明しておきますと、
Exシュタイナーの参考にしているボスは固有スキルに『一定周期で両手を完全蘇生させる』というものがあるんです
流石に神体にそんなもんつけると勝ち目ないんで外したんですが……一応、魔力でできた手なんで復活しても不思議ではないな、と

本日もありがとうございました!

こんばんはー
帝国サイドには天使将ではなく、雷火隊や正面からの雷火天が送り込まれています
まともにやると判定が膨大のため簡易判定になりますが、良結果でレベルアップその他チャンスありです

少しだけ再開です

――

……

シア父「そうでしたか……」

シア母「ふふ、この子の願い……ちゃんと叶ったんですね~~」

シア「うん。全ての人とお話するのは難しいけど~……」

シア「こうして、帝国のアベルさんやエリスさん達とはお話できました~」

シア父「アベル皇子……娘の命を奪わず、そればかりか庇護下においていただきありがとうございます」フカブカ

アベル「いえ、私こそ彼女には命を救われています」

アベル「今でこそエカチェリーナ王女とは友好的な関係を築けていますが、初遭遇時は殺されかけましたし……」

アベル「それに……」チャリ…


シア父「!!」

シア母「あら~~?」


アベル「四天との戦いでも、これに救われました」


シア父「そ、そのネックレスは……」

シア母「シア、そういうことなの~~?」


シア「は、はい///」

シア「アベルさんやエリスさん、他にも多くの人に助けられ……」

シア「帝国では色々なことを教わって、その……」

シア「私達には神様がいますけど、それでも……」









シア「ア、アベルさんの雌奴隷になりたいなって……///」プシュー…






アベル「」

エリス「」



特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

シア両親の娘の性癖受け入れ

84>75

※基準値を上回ったため……

――



アベル(俺は聖王の元に辿りつく前に死ぬかもしれん……)ダラダラ…

エリス(シ、シアさんそれはあまりに大胆すぎます……///)




シア父「そ、それほどまでに……」

シア母「まぁ~~……よかったわねぇシア~~?」



アベル&エリス「「え!?」」



シア父「奴隷……たとえ自分がどのような扱いをされようとも、それでも仕えたくなるような方なのですね……」

シア母「よかったですねあなた~~。この子にもいいお相手が見つかったようで~」ポエポエー



アベル(受け入れた……だと……っ!?!?)

エリス(ど、奴隷の方がメイド以上の究極の奉仕の姿なのですかっ!?)ガーン!


シア「はい~///」

アベル「……正直、想定外な反応で私も困惑していますが」

アベル「念の為に言っておきます。娘さんにそこまで酷いことはしていませんので……」

シア父「……アベル皇子。我が国の神の教えの一つに、こんなものがあります」

シア父「――全ての人に分け隔てなく優しさを」

シア父「――唯一の人には、惜しみない愛を」

シア父「真に残念なことに、これを忘れてしまっている聖国の民も少なくありません……」

シア父「それどころか、そういった行為を忌み嫌う者も最近はおります」

シア父「新たな生命の誕生は、神に祝福されるというのに。姦淫の一括りにして嘆かわしい……」

シア母「この子が選んだ道ならば、私も神様も全力で祝福しますよ~~」

シア「……よ、よかったです~///」


アベル(……おそらく、だが)

エリス(シアさん達の方が聖国でも少数派なんでしょうね……)


シア母「それにアベル皇子は帝国の方。他国の方と結ばれて子を為せば、神の望まれる平和な世界も実現するかも~~?」

シア母「……」


おまけ追加特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

帝国と聖国の架け橋

73>50


※基準値を超えたため……


――


シア母「……そういえば、あの子達は今どうしているんでしょうね~~?」

シア「あの子達?」

シア母「もう、十数年前ですかね~~? ――昔、ある帝国将と聖国将の衝突がありまして~~」

シア父「聖国将は若くして多くの魔法を操る、賢者とさえ称された女性でした」

シア父「彼女は帝国将を打ち倒しましたが……命を奪わず、自身の家へと連れ帰り治療を施したのです」

シア「お、おぉ~!?」

シア母「どうして帝国は戦うのか。何か争いを回避する方法はないのか。根気強くお話をして~……」

シア父「帝国将も、彼女の優しさに触れているうちに惹かれたようでしてな。やがて、二人は結ばれたのですが……」

シア母「……当時から、聖国には過激派な方はいたわけでして。共に暮らせる場所を探して、逃げるように旅立っちゃったんですよ~~……」

シア父「当時から、他国と結ばれる聖国の民もいたというのに今の聖国は……」

シア母「幸せに暮らしてくれてるといいんですけどね~~」



エリス「――大丈夫。幸せに暮らせていますよ」

エリス「その二人も、生まれてきた子も、きっと……」



シア母「そうですよね~~。シア、あなたも幸せになるんですよ~~?」

シア「は、はい~!」



アベル(今の話は、まさか……)



エリス(お父さん、お母さん……)

エリス(……私を最期まで守ってくれて、ありがとう)

エリス(――私も、二人みたいに。帝国と聖国の架け橋になれるように、シアさんと一緒に頑張るからね……!)



――


シア父「さて、娘のことで色々と舞い上がってしまいましたが……」

シア父「アベル皇子も、お前も……聖王様と、戦われるおつもりなのですね……」

アベル「……はい」コクリ

シア父「……聖王、シュタイナー様もかつてはここまで排他的な方ではなかった」

シア父「しかし前王を喪い、領土を奪われ始め……若くして聖王の座につきその重圧に押し潰されそうになってしまわれたのでしょう」

シア母「お話は……難しい、でしょうね~~……」

シア父「……」

シア父「……神よ。私は今から、娘の為に自分の国へ刃を向けてしまいます」

シア父「ですがこれも、真にあなた様の望まれる世界へ近づくため……どうか、お許しください」スッ…


シア「?」


シア父「――シア、お前には教えていませんでしたが……私も、一時は軍に身を置いていた身です」

シア「!?」

シア父「若さゆえに……私もかつては帝国と王国を倒すべき存在と見て、攻撃魔法の鍛錬ばかりを重ねていた」

シア父「彼女と出会わねば、私も道を踏み外していたでしょう……」

シア母「ふふふ~~」ニコニコ

シア父「なまじ、力があり……神に選ばれたと自惚れていたかもしれません」

シア父「――これは、その時の光魔法の魔道書」

シア父「私が簡略式の術式をもう書き込んであります。今のお前のその魔力、そして私の血筋ならば……使えるでしょう」

シア「お、お父さん……」

シア父「……必ず、生きて。そして幸せになるのです……」


――


※シアの能力が父の魔道書により強化!

★『エレメンタルヴェイル』★

★★『セイクリッドヴェイル』★★
戦闘時常時補正+40、防御状態時はさらに+25。劣勢判定時、二回まで劣勢を無効化
次のターン敵に-30の補正を与えて防御状態時の補正を無効化する
さらに一度だけ、味方がいた場合はさらに優勢判定を獲得

※シア:レベル283+10=293


――


――



シア「……大切な人を守る為に」

シア「この力、つかわさせていただきます……!」グッ!


シア母「頑張るんですよ~~?」

シア母「……」

シア母「ところでエリスちゃん~~?」

エリス「は、はい!?」

シア母「エリスちゃんも、もしかして~……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

エリスの光魔法技能

85>46


※基準値を下回った為、純粋な光魔法の才能は無し


――


エリス「う~ん……」パラパラ…

エリス「駄目ですね。折角お借りしましたけど、私には光魔法は難しそうです」パタン

シア母「そうですか~~。どことなく、あの子に似ている気がしたからもしかして~と思ったんですが~~」

シア父「はは、聖国でも雷と光魔法の才に恵まれるのは極一握りですからね」

シア母「あなた、さりげない自慢ですか~~?」ジトー…

シア父「そ、そんなつもりでは!?」アセアセ

シア母(……あの子の最たる力は、複数の魔法を束ねた独自の防御を貫く魔法でしたけどね~)


エリス(お母さんは、もっと色々な魔法を使えたのかな……?)

エリス(それでも、私は今あるこの力で――必ずアベル様をお助けしてみせます!)


――

※スキル変化無し

※両親のことを少し知れて、決戦前にエリスの覚悟上昇

エリス:レベル559+10=569

――


シア「……そろそろ、行きましょうアベルさん」

アベル「もういいのか?」

シア「はい。全てを終えて、また……」

アベル「……いや、もう少しだけお邪魔しよう」

アベル「託されたその力、いきなり最後の戦いで使うわけにもいくまい。馴染むまでの間だけ、な」

シア「アベルさん……ありがとうございます……」


――

※中央部隊、1ターン休み

――

――同刻・右翼戦場――



神の左手「……」ゴゴゴゴ!




アーシャ「さっきの左手の動き……」

アーシャ「もしかすると、天使の召喚が可能なのですか?」

ロウル「流石に、増援をここに呼ばれるわけにも、他の場所に呼ばれることも無視できませよ!?」

パトラ「ならば、やることは一つ……!」


マックス「……とっととぶったおす! ですね!」チャキン!


【状況:優勢】

【無双状態】
右翼部隊レベル:281+248+226+193=948
『王国槍将の鼓舞』によりさらに10×4=+40=988
残耐久3

アーシャ:合計補正…125
『変幻自在の指揮』補正+40
『広域戦闘術・錬』補正+10
『流麗なる剣技』補正+20
『ドラゴンケープ』補正+40
『軍師の嗜み』補正+15

『流麗なる剣技』:回避1(発動後、防御へ移行)

ロウル:合計補正…30
『勇躍する黒騎士団の証』補正+20
『弓兵の隠し刃』補正+10

『弓兵の隠し刃』:防御1(防御後、次ターン敵に-30補正)

パトラ:合計補正…180
『グングニルドライヴ』補正+70
『清廉なる剛槍』補正+40
『ぺネトレイトアサルト』補正+25
『天竜穿』補正+30
『槍騎将』補正+15

『グングニルドライヴ』:回避1(使用後、スキルを無視し敵耐久値1減)

マックス:基礎耐久3。合計補正…35
『王国の未来を担う者』補正+30
『若き騎馬兵』補正+5

『フレアミラージュ』:回避1(発動後、敵の回避、カウンタースキルの成功率を半減)

※『勇躍する黒騎士団の証』により-補正無効化
※『変幻自在の指揮』により状態補正の常時化


VS


【防御状態固定】
神の左手:レベル850
残耐久2

『シャイニングノヴァ』補正+50

『ゴッドヒール』:回復2(神体4、右手×)


レベル差138…補正+130
スキル補正+320

補正+450

※摂理の盾の効果で30まで軽減

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ07

――右翼部隊劣勢!




神の左手「……!」ゴゴゴゴゴゴゴ!



神の左手「……!!!」ビイイィィィィィィィ!



マックス「げっ!?」

ロウル「五指全部から、光線……!?」



ボシュウ! ボシュウ! ボシュウ! ボシュウ!



アーシャ「くっ……こ、これはいけない……一度、下がらないと……!?」バッ


神の左手「……」グググ!


マックス「あ、あいつ! 指を束ねて……!?」

ロウル「分散した光線を集中させて、貫通力を上げるつもりですか!?」


神の左手「……!!」カッ!


ドシュウウウウウゥゥゥゥゥ!



――『グングニルドライヴ』発動――

――劣勢判定を回避し、敵に回避不能の耐久減少攻撃――


パトラ「こっ……のぉ……!」ヒラリ…

パトラ「――でっ……やあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!」ブオン!



神の左手「!?」グサアアアァァァ!


アーシャ「パ、パトラさんなんて無茶を!?」ハラハラ

ロウル「あの太い光線をかわしたのは凄いですけど、すごいスレスレでしたよぉ!?」ハラハラ

マックス「で、でもあいつも予想外だったのか、モロに受けた……!」


神の左手中指「」ドスゥン…


神の左手「……!!!」ジタバタ!


パトラ「どうですか……! 今度は、掌を貫きます……!」

アーシャ「パトラさん、槍はちゃんと回収して!?」ヒロイアゲ


――

神の左手残耐久2→1

――

いよいよ神の左手もあやうくなった辺りで今日はここまで
召喚判定にもよりますが、あと2ターンで決着がつく可能性が高いですね……
左翼は立ち往生、中央は休憩なので、シュタイナー判定後は再び右翼部隊の攻撃になります

このスレ、全体的にコンマ運がいい人多いですけど、
多分死亡回避→トラウマ回避したり、スキルチャンスとかで全て基準クリアして気づけば完全武装になったシアが一番すごいかも……

本日もありがとうございました!

こんばんはー
スレ残りが微妙ですが、状況によっては新スレを建てましょうかね
次でとうとう10スレ目……こんなに長くなるとは、始めたころは思ってもみませんでした
投げ出さずに済んでいるのも、ご参加下さる皆様のおかげです。本当にありがとうございます

それでは、少しづつ再開します

――


――4ターン目・シュタイナーの行動――



シュタイナー「くっ……!」

シュタイナー(左手の魔力結合が、もう……!)

シュタイナー(馬鹿な! こんなこと、想定外です……!)

シュタイナー(核を持つ私が、全ての異教徒を始末すればいいだけのこと……)

シュタイナー(そう思いたいところですが、この速さは……)

シュタイナー「……ええい!」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

……開幕偶数ゾロ目ってこれで何度目なんですかねぇ?(白目)

確率的には奇数ゾロと紙一重だからなあ
まだまだ安心できん

シュタイナー……
ここで44か66、00のいずれかを引き当てるのは運無さすぎぃ!?

1神体シュタイナーのヘヴンズプレス!

01~33:左翼
34~66:中央
67~99:右翼

コンマ66

34~66:中央

※中央に行動不能の状態異常!

※しかしシアがおり、しかも偶数ゾロ目のため……


2神の左手の天使召喚!

01~33:右翼
34~66:中央
67~99:左翼

コンマ40

34~66:中央

中央にコンマ一桁1/4の天使を召喚!

0→重装天使将×1


※戦闘中ならともかく、単騎で勝てるわけないです

――


――4ターン目・アベル達の進軍――

※左翼、立ち往生の為判定消滅

※中央、1ターン休みのため休憩の予定でしたが中央偶数ゾロのため特殊イベント発生

※右翼、戦闘中のため判定消滅


――進軍判定をスキップします

――

【聖国・シアの生家】


カアアアァァァァ!



シア父「む!?」

シア母「あらあら~~? この光は~~……」マブシイ



エリス「っ! アベル様!」チャキン!

アベル「この感じ、恐らくは……」


シュイン!


重装天使将「断罪――」


エリス「せいやーっ!」ズガズガァ!


重装天使将「」ボシュゥゥゥゥゥ…


シア母「あららら~~!?」

シア父「こ、これは凄まじい……」ブルブル


ミシ…


アベル「っ! しまった、この天使は囮か!?」

エリス「キアラ様と同じ……強力な魔力圧……!?」

シア「……!」



シア「――聖王様、私には守りたいものがあります」

シア「そしてここは、私のお家……壊されるわけにもいかないんですよ~?」

シア「――神様に見捨てられても、私は、あなたに抗います……!」キィィィィィン!


――『堕ちた聖女』発動――

聖国指定のスキル、状態異常攻撃を無効化する。
さらに味方全体に対しての★を含む回復不可の特殊異常攻撃も完全防御する
上記に加え、地天及び聖王による行動不能スキルも完全防御する


――ヘヴンズプレスを無効化――



アベル「こ、これは……シアの光の結界!?」

エリス「す、凄い魔力です! これなら、あの光にも対抗できます!」

シア父「シア……いつの間にここまで……」

シア母「心身ともに成長できたのね~~」ホクホク


シア「――まだです~っ!」グググ!

アベル「シア!?」


シア「んんんん~っ!」

※偶数ゾロ目による追加特殊判定

↓1コンマ二桁

シュタイナー、運を使い果たしたかなぁ……(白目)

前回最後の劣勢や
左翼救援不可みたいなのも引いてるし
決着が完全に着くまでは慢心ダメ絶対

偶数ゾロ目:シア、渾身の防御からヘヴンズプレスの返却

※右手、神体、左手の何れかの耐久値を判定で1削ります

※右手瓦解の為判定表変化
01~50:神体
51~00:左手

コンマ59
51~00:左手

※神の左手は前回、パトラのグングニルにより防御無視で耐久値を削られています

※残り耐久は1です

※……1-1=  0

――



シア「んんぅ~!!!」グググ!


エリス「っ! シアさん! そのまま手を翻してください! そうすれば……!」


シア「んん~……!」グググググ!


シア「――お返しですよ~~~~っ!!!」グリン!



ゴバアアアアアアァァァァ!


――


シュタイナー「なっ!? 私の魔力を束ね、撃ち返したのですか!?」

シュタイナー「一体誰が……いや、とにかくガードしなければ……」

ギュオン!

シュタイナー「――ま、曲がったですって!?」


――

神の左手「……」ゴゴゴゴゴ!

アーシャ「パトラさん、一回立て直して……」

ロウル「ま、待ってくださいアーシャさん! この音は……!」ピョコピョコ!


ロウル「あ、新手の遠距離攻撃です!?」

アーシャ「っ!? 総員、速攻後退っ!」バッ!

パトラ「は、はい!」バッ!

マックス「くっ!?」バッ!


ゴバアアアアアアァァァァ!


神の左手「……!?」バキバキバキ…


右翼部隊「「え?」」


ガラガラガラ……!


――勝利!!!


――

シアさんやっぱおかしい(賞賛)

――


シア「はぁ……はぁ……や、やりましたよ~!」

エリス「シアさん、お見事でした!」パチパチ

シア「いえ、エリスさんの双煌を何度も拝見していたおかげですよ~」

アベル「これは……シア……」

シア「ん、頑張りましたよ~。私だって、やる時はやるんですからね~?」ポヤポヤ

アベル「ああ、助かったよ。それに、これは……」

エリス「――両腕が無くなった今、攻め込むチャンスです!」

シア「はい。いよいよですね~……」

アベル「――行こう。これが、最後の戦いだ!」


シア父「……どうか、ご武運を」

シア母「神様も、きっと見守ってくれていますよ~~」


アベル「すみません、もう少しお話をしたいところではありましたが……それは後ほど!」

アベル「駆けろ! ファフニール!」

ファフニール「ヒヒヒーン!」ドドドドドドド!


※両腕が破壊され、神体の守りが無くなりました

※状況変化により、中央部隊も進軍

※右翼部隊も勝利しましたが残骸が残りました


追加特殊判定
↓1~2コンマ二桁

そこで進軍しきれないのかよアベルッ!(ビターン!
そしてまさかの両翼妨害

1中央部隊進軍

中央46+9+54+7
=116
111~120:安全圏

2残骸判定

87>70

※基準値を上回ったため、右翼部隊突破不可能


――


【聖国・右翼】


パトラ「でりゃあああ!!」ブオン!


ガギイイィィィン!


パトラ「くうっ……!」ビリビリ

パトラ「だ、駄目です……貫けません……」ガクーン…

アーシャ「突然砕け散ったかと思えば、砕ける前より硬くなるだなんて……」ゴンゴン

ロウル「ほんっと嫌らしい聖王様ですねぇ……」

ロウル「万が一負けた時の保険、足止めってところでしょうか……」

マックス「ま、不味くないですか? このままじゃアベル皇子達のところへいけないですよ!?」


シュイン!


魔弓天使軍「「異教徒を射殺せよ!!!」」


パトラ「く、それにまだ天使が湧いてきますか……!」

ロウル「これじゃあ戻れませんし、こいつらを放置してアベルさん達のところに向かわれるのも厄介です!」チャキ!

アーシャ「……信じましょう、アベルを。私達は、天使の増援を許さないためにも、残りを駆逐します!」バッ!

マックス「りょ、了解です!」



――

※右翼部隊が中央への救援に向かえなくなりました

※左翼も行動不能のため、神体は中央部隊のみが応戦します

――

※左翼はキアラとアルフォートのスキルで、重装の高耐久を無視した殲滅が可能

※右翼はロウルによる奇襲反撃、アーシャとパトラのコンボによる高火力で魔弓の殲滅が可能

最終状態

中央:敵味方双方の左右増援封殺。アベル+エリス+シアVS神体シュタイナーのガチンコ

うん、本来なら左右の増援無しだときつい相手の筈なんだけど、この3人レベルトップ3なんだよね……

ちょっと次スレの用意をしてきます

乙です
一番厳しい展開になりえた右翼対左手が
ここまであっさり勝利できたのはデカいな

シュタイナー倒したら残すはパパンとの
最終決戦……なんだがその前に1つ残っているとは思わんかね

嫁全員との戦いの様子(意味深)がな

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その10 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1562509135/)

次スレになります
ロウルがいたから問題はなかったんですが、自滅による耐久値0もノヴァ系統スキルが不発する条件だったんですよねぇ……
そして神体のみ+アベル未到着の状況となったため、帝国防衛に場面が一旦切り替わります

それではここは埋めてしまって下さい
1000ボーナスはいつも通りですが、もう団体鍛錬はもしかすると不要かも……?

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