【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その7 (1000)

・簡単な舞台世界解説

剣と魔法のよくあるRPGな感じです
三つの大国が世界を統べていましたが、4スレ目にて激動が
帝国と聖国は両国荒ぶりっぱなしです

【王国】
国王:クラウス

広大かつ豊かな土地を持ち、三国の中では最も裕福です
街並みも最も発展しており、人口も多く様々な人が集まる
しかし裕福すぎるがために腐敗した人間も多いとのこと
潤沢な資金から一般兵士すら装備品の質がよく、重装騎士が国の守りを固めている
彼らは侵略力も防衛力も高いが、鎧の防御を貫通する魔法には弱い

聖王シュタイナーの奇襲により、王国は一気に陥落寸前まで追い込まれることに
なんとか持ち直したが、兵力と資財の大部分を聖国に奪われてしまう
不幸中の幸いとも言うべきは、国の腐敗原因であった貴族もいなくなったことか

【聖国】
聖王:シュタイナー

神を崇める信仰深い国。王国ほどではありませんが広い領地を持ちます
平等主義が根付いており、貧富の差はほとんどなく穏やかな国民が多い
しかしその平等主義は同じ神を敬う国民に対してのみ。異教徒には攻撃的な人間もいるとか
信仰のおかげなのか魔法技術が発展しており、聖国全体に防護結界が施されている
兵士も魔導師が多いが、詠唱時間の隙が生まれやすい彼らは素早い歩兵を苦手としている

コンマの悪戯により、帝国にも王国にも最大値の殺意をもって攻め込むことになった
その後もコンマは荒ぶり、4体の天使と王国から奪った5体の竜を使役し統一国家の設立を目指す
自覚は無いが、もうやっていることは世界征服を企む魔王に近い

【帝国】
皇帝:ギルバート

過酷な環境下にある国。三国の中では圧倒的に領地がせまく貧困状態です
弱肉強食、実力主義の国であり、弱者や敗者には容赦がない代わりに強ければ差別もない
貧困層は物資の奪い合い、国のトップは他国の領土を奪う、他国に言わせれば野蛮な国
生き延びるには強くあれ。兵士はもちろん一般民すら近接戦闘技能は他国より強いです
しかし素手や刃物の攻撃を受け付けない重装備の騎士は装備の差からどうしても苦手としている

エリスの力やアベルの成長が認められ、皇帝自身は動かないことに
自由に動けるが、支援は無い。アベル達は自分達の力だけで聖国と戦うこととなった

~簡単な主なキャラクター紹介~

【アベル】
帝国の第三皇子。22歳
現在の帝国の実力主義に異を唱え、国家転覆の野心を持つ黒騎士
この物語の主人公。頑張って生き延びて、野心を成就させましょう
様々な経験を経て、5スレ目にて覚醒。皇帝へ挑むためのスキルを手に入れた
天使に続き竜も撃墜。戦闘力も他の技能も隙はない
レベル353、夜レベル99。乗馬レベル100、料理レベル94

【ギルバート】
帝国の皇帝。55歳
アベル達の父にして、帝国最強の存在。現時点のアベルが敵う相手ではない
レベルは1216。しかし彼はそれでも己の強さに満足することはない
実力主義を唱えるが、正々堂々正面から相手を潰す性格で、聖国の処理をアベル達に一任した
夜レベルは100で酒にも強い。まさに死角なしだが、料理は低めのレベル57

【バーンズ】
帝国の親衛隊長。34歳
皇帝に絶対の忠誠を誓う大柄な黒騎士。常に全身鎧と兜で正体を隠している
帝国騎士最強なのだが、地味にコンマ運が悪いせいでなかなか悲惨な目に遭い続けている
王国騎士スカーレットとの戦いの末、色々喪ってしまった
レベル181。夜レベル07。料理レベルはまさかの86

【フローレン】
帝国の皇妃。54歳
アベル以外の皇族の母。帝国名門の娘にして、あらゆる分野で天才的な才覚を持つ
しかしそれ故に人生に退屈しており、自身の『面白い』と『興味』が優先される享楽主義者
天才的な才能に加え、他国からも魔女と恐れられる存在なのだが……コンマに弄ばれることが多い
カインの活躍に喜んでいたが、実は彼から利用されていたりする
夜レベルは69、料理レベルは04

【ノワール】
ギルバートの妾。40歳
アベルの母親。元凄腕の隠密部隊員の過去を持つが、現在はフローレンにより軟禁中
鍛錬を続け今なお現役を張れる程だが、それ以外の判定でも安定した高い値を出し続ける
コンマ判定の結果論となるが、やたらハイスペックになったアベルに基礎を叩き込んだのは彼女
ある意味当然の結果だったのかもしれない
夜レベルは98、料理レベルは85

【アドルラン】
帝国第一皇子。26歳
快活な誇り高き騎士にしてアベルの良き兄
整理整頓や隠し事は苦手だが、帝国一般兵からの人望は抜群であり自身も鍛錬を怠らない努力家
そしてその設定を後押しするかのごとく、補正イベント時に綺麗にゾロ目を叩きだし大幅パワーアップ
聖王弟アルフォンスを一騎討ちの末に打ち倒した
レベル161、夜レベル73、料理レベル71

【カイン】
帝国第二皇子。22歳
過去にアベルと共に捨てられ、生き延びる際に別れて以来道も違えてしまった
とにかくコンマ運が絶望的だったのだが、最も重要な場面でゾロ目を叩きだしてなんと改心
初期こそコンマに見放されていたが、改心後は徐々に運が向いてきたのか、要所で良コンマを取るように
貧民街の防衛を成功させ、彼も徐々に皇帝から認められるようになってきた
レベル93、夜レベル40。料理レベルは91。見るんじゃない、感じるんだ

【キアラ】
帝国第一皇女。17歳
大人しめの本読み皇女だが、実は膨大な魔力を隠している
従者のローズが作成した薔薇のコサージュが封印具であり、外すことでその力を解き放つ
火炎系の魔法を特に得意としているが、王国騎士スカーレットとの出会いでさらに覚醒
人に料理を教えるのは得意だったようだ
レベル175、夜レベル53、料理レベル100

【フィーア】
帝国第二皇女。14歳
天真爛漫でアベルを慕う心優しきツルぺタロリ
コンマの悪戯で天才的な暗殺者としての才能を開花させ、しかも鍛錬も開始
アベルの計らいでキアラと共に城塞に引っ越してきた
キアラとの連携スキルは強力無比だが、それでも立ち止まることはない
レベル154、夜レベル51、料理レベル100

【エリス】
アベルに仕えるメイド。16歳
幼き頃にアベルに救われて以来、彼を慕い鍛錬を続けて彼を守る力を手に入れた
ゾロ目や高コンマに定評が出る程の彼女であったが、その勢いは止まることはない
その後も偶数ゾロ乱発。とうとうスキルチャンスを別の子に回す異常事態が発生してきた
ひょんなことからアベルと生クリームプレイ。みんなと同じレベルの性知識を得た
レベル383。夜レベルは36(奉仕のみ100)乗馬レベルは01。料理レベルは至高
純愛願望度は86。ピュアっ子ですが生クリームは気に入った

【アーシャ】
アベルの学友。22歳
学友にして理解者にして協力者。文武両道な優等生
突出したものを持たない代わりになんでもそつなくこなす設定だったが、防御重視の戦術家に
5スレ目にてついにロウルと共にアベルと一線を超える
そして6スレ目ではロウルと共に仲良くスキル覚醒してしまった
レベル151。夜レベルは32。料理レベルは90
純愛願望度12。アベルに衝撃を与える乱れっぷりで、ペット願望を持つ

【ロウル】
アベルの副官。18歳
狼の耳と尻尾を持つ少女。アベルには好意を寄せるが素直にはなれない
戦闘技能は他のアベル隊員よりも僅かに劣るが、天性の感覚の鋭さでサポートする
5スレ目でアーシャと共にアベルとの一線を越えて耳と尻尾を開発されてしまう
色々と仲良しなアーシャだが、実はレベルも揃っていたりする
レベル151。夜レベル30。料理レベルは80
純愛願望度は51。普通の恋愛がしてみたい

【シア】
元・聖国の将。21歳
間延びしたまったり天然な平和主義者
本当の平和を探してアベルの隊へと下ったが、何故かよく恥ずかしい目にあってきた
アベルとの一線を越えて以来、コンマが妙に荒ぶるようになってきた
信心深いけど、アベルのためなら聖書も躊躇わず破り捨てる程には堕ちています
淫乱ピンクじゃないんです。ちょっと被虐に目覚めただけなんです
レベル165、夜レベル51(受け100)。料理レベルは59
純愛願望度は25。雌奴隷でいいけど、指輪はやっぱり嬉しい

【パトラ】
王国の将。23歳
没落した名貴族の娘で、家の再興を望んでいる
国王や部下からの信頼も厚い、王国においては希少な存在
常識人だがそれ故に苦労することも多く、国王と通ずるところがある
負けず嫌いな性格を後押しするかのごとく、着々と強くなってきた
レベル102、夜レベル49。料理レベルは20。今はアーシャに教わっている

【マークス】
元・聖国の将。26歳
魔法が使えないために、肉体言語で物事を解決する常に半裸の神父
アベルと拳で語り合った後、アベルの捕虜という扱いで城塞に住み込むことに
魔法は使えないが知識はあり、アベル達をサポートする
境遇の似ていた聖王弟アルフォンスとは通ずるものがある
料理レベルは78。健康な肉体は健康な食事から

【エカチェリーナ】
聖国の第一王女であり、現在は偽名のリーナを名乗る。23歳
王女にして将でもある才女で、かつてはアベル隊を蹴散らした数少ない人物
兄である聖王シュタイナーが暴走(コンマ)したため、それを止めるためにアベルの下へ亡命してきた
天使の襲撃で壊滅した王国には心を痛めており、部下を送り自身も援護を行うなどしている
兄の一人アルフォンスともなんとか和解できたが、残る聖王シュタイナーは……
料理レベルは42

【マックス】
王国の新米騎士。18歳
王国の期待の新人であり、パトラの部隊に所属していた。根は真面目な好青年
燃え盛る王国の街において、偶然アベルに助けられることで一命を取り留めた
好みの女性のタイプは胸が大きくて優しい人。キアラは見事にドストライクだった
そんな彼女の下着を盗み見たりしながら料理を教わり、なんとか猛毒兵器を脱した
レベル64。料理レベルは17

※詳しいキャラ設定や他の登場人物は過去スレにて

~簡単な当スレの解説~

・このスレは参加して下さる皆さんのおかげで成り立っています
・キャラクターを状況によって募集することがあり、それは後ほど多数決+コンマ最大値判定で採用する流れです
・行動選択、多数決以外でのゾロ目は基本的になんらかのボーナスがつくと思います(状況的に奇数より偶数ゾロの方がいい結果が多いです)
・判定は通常判定と特殊判定がありますが、基本的に差はありません。特殊判定はゾロ目チケットが使えないだけです
・ゾロ目の中でも00はハイパークリティカル。確実にプラス傾向のイベントになります
・頻繁に安価とコンマ判定が飛びます
・質問には答えられる範囲で答えますが、一部データはマスクして隠しています。ご了承下さい
・特殊判定は判定内容により、高コンマがよかったり低コンマがよかったりと変化します
・コンマ結果は全て運です。誰かを責めたりせずに楽しみましょう。自分を責めるのもやめましょう。ある意味ここが一番大事です
・申し訳ありませんが、ヒロインエリスの団体判定偶数ゾロは状況により、他のキャラに回される可能性があります
・彼女を虐めているわけではありません。突き抜けて育ち過ぎたのです。個別判定時は普通に適応します
・抜けている判定などがあれば、ご指摘をお願いします

前スレ>>1000了解致しました
ほんわかとなると、ギスギスしてない感じでしょうか?
まあ二人とも真っ向から争うタイプじゃないし……
……ほんわかしながら勝負内容がペットって、どういうことなの!?

通常行動がとれていない(イベント山積み)でパトラとの交流ができない=好感度あげられない問題は確かにありますね……
シュタイナーの奇襲が珍しく外れたので、再度幕間系をいくつか挟み、そこにパトラ絡みを用意した方がいいかも?
いくつか幕間内容をあげて↓1~3多数決方式ならいいかなぁ

それでは改めまして、本日もありがとうございました!

こんばんはー
また幕間ネタでのんびりいこうかとも思いましたが、本筋もいい加減進めないと目的を忘れそうなのでそちらから
前スレの合同鍛錬から再開します

前スレ>>617の合同鍛錬結果より再開
一部キャラクターは溜まっていたスキル獲得や統合強化が一挙に行われます


1キアラレベル:175+★(スキル統合強化)
2フィーアレベル:154

コンマ76
3アドルランレベル:161 +★(累積新スキル+スキル強化)
4カインレベル:93

5アベルレベル:353+★(新スキル)
6エリスレベル:383+★(黒煌系最終段階。00分はパトラへ移動)


7パトラレベル:=102(四天★+エリス譲渡★+通常スキル)
8マックスレベル:64(通常スキル)


9アーシャレベル:151+★+覚醒(スキル統合強化)
10ロウルレベル:151+★+覚醒(スキル統合強化)

11シアレベル:165
12ルーシェレベル:117

13ヒバリレベル:42
14エメリナレベル:50



――

【城塞・鍛錬場】


アドルラン「鍛錬は自分を裏切らない!」

エリス「裏切りません!」

アドルラン「周りに刺激されて、いつも以上の成果が出るかもしれないからな」

アドルラン「各々、無理のない程度に頑張ろう!」

アーシャ「この鍛錬場の強度も、リーナさんの防御結界で丈夫になっています」

アーシャ「……キアラ様達の紅槍以外なら、問題なく耐えられるはずです」

フィーア「うーん、やっぱりあれは簡単には練習できませんか……」

フィーア「でも、いつかさらに改良を加えたいですね姉様!」

キアラ「私は、威力よりもフィーアちゃんにかかる負担を減らしたいな……」



アドルラン「よし、時間は有限! そろそろ始めようか!」


――

――

第一鍛錬

【キアラvsフィーア】


フィーア「たぁ!」シュッ!

キアラ「ん……」カキィン!

フィーア「うーん……やっぱり姉様の助力が無いと、結界系には歯が立ちませんね」

キアラ「私もフィーアちゃんの力を借りないと、必中っていうわけにはいかないし……」

フィーア「連携ももっと完璧にしたいですけど、流石にあれは……ですよね?」

キアラ「う、うん。とんでもなく近所迷惑だと思うよ……」

フィーア「やっぱりまずは、基礎鍛錬を一歩一歩ですね!」タッ!

キアラ「そうだね……!」シュッ!



……



フィーア「ふぅ、そろそろ休憩です……」

キアラ「あ、フィーアちゃん。よければこの中に入ってくれるかな?」

フィーア「これは、姉様の結界……?」フォン…

フィーア「あ、なんだか元気になっていく気がします!?」ポワ~

キアラ「よかった、上手くいったみたいだね」

キアラ「私はやっぱり、フィーアちゃんがまた大怪我しないような力が欲しいから……」

――


※キアラのスキルが更新されました!

※キアラのスキルが統合強化され『光癒結界』になりました!

キアラ:レベル175
【スキル】
『心優しき軍師』
戦闘時、常時補正+15
防御状態時、さらに補正+10

★『光癒結界』
戦闘時、常時補正+20
劣勢判定を三回まで無効化する

★『ロードオブヴァ―ミリオン』★
戦闘中、一度だけ発動
優勢取得時、敵に4劣勢を与える
★を含む防御、回避、回復行動を相手が取った場合、
その耐久値を全て削り取り、貫通分の劣勢を与える

★『濃紅の鋭棘』★
フィーアとの連携後に発動
自身の基礎レベルにフィーアの基礎レベルを加算
戦闘時、常時補正+100
さらに敵の防御スキルを無効化する

★『溢れ出る魔力の奔流』
戦闘時、常時補正+5。自身のスキル全てに敵の妨害を阻止する★効果を付与する
またこのスキルを持つ限り、補正差が50以上であったとしても30までに軽減し戦闘を行う
さらに自身のレベルの半分以下の敵全てを行動不能(戦闘参加不可)にする


――

――


第二鍛錬

【アドルランvsカイン】


アドルラン「いくぞカイン!」ゴォッ!

カイン「ちょ、待ってくれよ兄さん!?」ヒラリ

アドルラン「ぬぅぅぅぅん!」ブオン!

カイン「これ、僕ほどの耳が無くても誰でもわかるよ!」ヒラリ

カイン「兄さん、本気で来てるだろう!?」ダラダラ

アドルラン「勿論! お前の魔法は厄介だからな。全力で行かせて貰うぞ!」ダン!

カイン「うおぉぉ!? ――中級雷魔法!」ピシャアン!

アドルラン「むおっ!?」バッ!

カイン「はぁはぁ……はは、兄さんもますます強くなったみたいだね……」

アドルラン「カイン、今のは……」

カイン「兄さんお察しの通りさ……まだあの人ほど、上手く操れはしないけどね」

アドルラン「ははは、何を言うんだカイン! お前程の才の持ち主なら、すぐに上達するさ!」

アドルラン「さあ、そのためにも鍛錬だっ!」ダッ!

カイン「やれやれ、この後誰に回復されるのやら。ま、エリスよりはましかな……」ヒラリ


――

※アドルランのスキルが更新されました!


アドルラン:レベル161

【スキル】
『第一皇子の信念』
三すくみ不利及び敵の帝国指定スキルを無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を3にする
また補正差が50以上あったとしても35までに軽減し戦闘を行う

『逆風の大剣』
自身が劣勢判定を受けた時、再度コンマ判定を行う
コンマ40以上であった時、相手にも劣勢を与える

★『泰然自若』
敵が連続攻撃を仕掛けてきた時、受ける劣勢合計値を1に留める

★『不退の盾』
劣勢判定を受けた時、一度だけ発動
劣勢判定を無効化し、防御状態へ移行。さらに以後防御状態時補正+25の効果を得る

★『弛まぬ刃』
戦闘時、常時補正+15
さらに自身へのマイナス補正を無効化する


――

――


第三鍛錬

【アベルvsエリス】


アベル「ふっ!」ヒュオン!

エリス「っ!」ガキィン!

エリス「てやぁ!」ギィン!

アベル「っと……!」タン…

エリス「ふぅ……ますます、お強くなられましたね……」

アベル「はは、エリスこそ」

エリス「アベル様をお守りしなくてはなりませんからね」

アベル「俺こそエリスを守れるだけの力が欲しいがな」

アベル「……エリス、キアラ達の連携に耐えれたなら、これも耐えきれるか?」ヒュオォォォ!

エリス「……! 冷気が強く……!」


アベル「――いくぞ!」ゴオオォォォ!


ガギイイィィン!


エリス「う、くっ……!?」ズザ…

エリス「お見事です、アベル様……」ググ…

アベル「やはり、普通に耐えきるか。まだまだ改良の余地は――」

エリス「今度は、私がお見せしましょう」

エリス「アベル様から頂いた魔力を合わせれば、今の私は四属性が操れます」

エリス「そして特訓の中で生まれた黒煌、これで五属性――多角的に攻めますっ!」ヒュパン!

アベル「属性投剣と同時に斬り込みだとっ!? う、うおおぉぉぉぉぉ!?」フルガード!


――

※アベルは特殊スキル『黒氷葬』を獲得しました!

★『黒氷葬』★
優勢取得時、一度だけ発動可能
敵に3劣勢を与え、以後敵の★を含む回復、再生スキルを無効化する

※エリスのスキルが統合強化、『終剣・五煌』を獲得しました!

★★『終剣・五煌』★★
戦闘時、常時補正+60。攻撃状態時さらに補正+50
敵の所持する通常防御、回避、回復系スキル効果全てを貫通し無効化する
また優勢取得時、コンマが偶数であった場合は★スキルも貫通する必中攻撃となる
優勢取得時、そのまま敵に対し判定表から劣勢判定を除いた連続攻撃を仕掛ける
この効果は優勢を防がれても発動するが、1ターンに一度のみ
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる


――

――


第四鍛錬

【パトラvsマックス】


パトラ「せいっ!」ブオン!

マックス「うおぅ!?」ガギィ!

パトラ「ずぇあ!」ズドン!

マックス「わ、わ、わああああああぁぁぁぁ!?」ゴロゴロ…!

パトラ「まだよ、マックス! 立ち上がりなさい!」カツン!

マックス「いてて、パトラ将軍気合入ってますね……」ヨイショ

パトラ「当たり前でしょう? 私は何としてでも、あの天使に穴を開けてやりたいの!」

マックス「今のは俺に穴が開きそうでしたけど……」ダラダラ

パトラ「大丈夫。マックスならぎりぎり致命傷は避けられるはずよ?」

マックス「期待されるのは嬉しいですけど、それ逆に言えば程々の傷は負うってことですよね!?」

パトラ「帝国の在り方は完全に肯定できないけれど、確かに強さを求める……鍛錬を重ねるところは敬意を持つべきよ」

パトラ「マックス、自覚はあるでしょう? 周りの様子を見ても分かる通り……」

パトラ「私達は、王国騎士は帝国騎士に大きく後れをとっている。その差を縮めるには、彼ら以上の努力が必要なの」

パトラ「そして――あなたの場合、最近生まれ始めたらしい雑念も払う必要がありそうね」ジャキン!

マックス「!?」

パトラ「受けてみてマックス。エリスさんの臆せず踏み込むスタイルを真似てみた、私の渾身の一撃……!」グオッ!

マックス「た、助けて誰か―!?」

――

※パトラのスキルが更新されました!

パトラ:レベル102
【スキル】
『誇りの剛槍』
攻撃状態時、補正+25

『信頼される将』
周囲に味方が存在する時、味方全体のレベルを+5
自身が一人で戦う時、自身のレベルを+10

『王国騎士の心得』
劣勢判定を受けた時、攻撃状態へ移行
さらに攻撃状態時補正+15の効果を得る

★『天竜穿』
戦闘時、敵に自身よりレベルが50以上高い者がいた場合
常時補正+30の効果を得る

★『ぺネトレイトアサルト』★
戦闘時、常時補正+25
優勢判定を防がれた場合、敵の使用したスキルの使用回数を2倍減らす

※マックスは特殊スキル『期待の新星』を獲得しました!

『期待の新星』
レベルアップ判定時、追加補正(大)を得る


――

第五鍛錬

【アーシャvsロウル】


アーシャ「せや!」シュバ!

ロウル「おっと……!」キィン!

アーシャ「ロウルちゃん、短剣も使うようにしたのね……」バッ!

ロウル「やれやれ、本来これはもっと不意打ち気味に使うつもりだったんですけどねぇ」

ロウル「アーシャさんも、剣の動きが急に攻撃的になりましたね」

ロウル「いや……攻撃と防御の切り替えがとても素早く滑らかになったと言った方がいいでしょうか?」

アーシャ「ふふ、ありがとう。でも、これは皆がいてくれてこそよ?」

アーシャ「私自身の立ち回りもそうだけど、みんながより安全に戦える戦術を考えないと」

ロウル「むぅ、アーシャさんの頭が羨ましい……」

ロウル「私にできることも、やっぱり皆さんの援護ですからね……短剣で武装してすぐエリスさんに勝てるわけありませんし」

ロウル「弱点を補いつつ、やっぱり性に合った技能を伸ばしていくのがいいですかね?」

ロウル「今ならより皆さんを援護できる気がしますし、陣羽織ももっと丈夫にできそうです!」

アーシャ「頼もしいわね。それじゃあ、基礎を鍛えつつ……」チャキ

ロウル「皆さんをより上手く援護できる技や策を考えましょうか!」チャキ


※アーシャとロウルのスキルが覚醒。新規獲得スキルを含め、統合強化されます

アーシャ:レベル151
【スキル】
★『変幻自在の指揮』★
防御状態時及び逃走判定時、補正+40
敵が複数人への攻撃スキル所持していた場合、そのスキルを封じる
さらに常時補正+20の効果を得る

戦闘時、味方が複数人いる時のみ特殊な『無双状態』となることが可能
攻撃状態時補正及び防御状態時補正を全て常時補正として扱い
さらに敵スキルの攻防状態指定効果を全て無効化する
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

『広域戦闘術・錬』
防御状態時、補正+10
さらに城塞行動時に『団体鍛錬』が選択可能になる

★『霧氷影陣』
アベルと共に戦闘時のみ発動
戦闘時、常時補正+5
一度目の劣勢を確定防御
以後の劣勢時、コンマ一桁が3、6、9の時、劣勢判定を3回まで回避する


ロウル:レベル151
【スキル】
★『勇躍する黒騎士団の証』★
戦闘時、味方に対するマイナス補正、奇襲、罠を全て無効化する
マイナス補正を無効化した場合、常時補正+20の効果を得る
奇襲を無効化した場合、仕掛けてきた相手に2劣勢を与える
さらに一定のレベル以下で戦闘不能となる効果も無効化し
無効化した後に自軍全体の基礎レベルを10上昇させる
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

★『銀狼の絶対援護』★
敵が判定を無視した2劣勢以上を与えるスキルを使用した時、そのスキルを無効化し
さらに劣勢判定を相手に与える
また敵が回避、防御、回復行動スキルを発動した場合、次ターン敵に-30の補正をかける
自軍のスキルで敵の行動を防いでもこの効果は発動する

『警戒散策』
散策時に同行している場合、マイナス判定を起こす人物との遭遇を回避し、友好的な人物との遭遇率を上げる
また低確率で道具を入手する

★『弓兵の隠し刃』
戦闘時、常時補正+10
さらに劣勢判定を受けた時、一度だけ判定を無効化し、
次ターン、敵に-30の補正をかける

――

第六鍛錬


【シアvsルーシェ】



シア「守りを固めますよ~!」カキン!

ルーシェ「……負け、ないです」カキン!

シア「……」

ルーシェ「……」

シア「ん~……」ジリ…

ルーシェ「……」ジリ…

シア「んん~……?」ジリジリ…

ルーシェ「…………」ジリジリ…

シア「こ、これじゃ勝負が始まりませんよ~!?」

ルーシェ「それなら、シアさん、防御、解いてください……」

シア「嫌ですよ~!? どこからどんな攻撃が来るかもわからないですし~……」

ルーシェ「……シアさんが、また酔っても大丈夫なように、捕獲、練習したいです」ヒュオン!

シア「も、もうお酒は二度と飲みませんよ~!?」ワタワタ

ルーシェ「……恥ずかしかった、です。……雪辱」ヒュパン!

シア「ひぃ!? 中級土魔法!」ゴゴゴ!

ルーシェ「っ!」

ルーシェ(前よりも、ずっと強くなっている……!?)

ルーシェ(私も、アドルラン様と、鍛錬したのに……どうして?)

シア「ル、ルーシェさ~ん?」

ルーシェ「……それなら、尚のこと、鍛錬……手を抜けません……!」ビュオン!

シア「ひいぃぃ!?」


――

――


第七鍛錬

【ヒバリvsエメリナ】


エメリナ「中級風魔法……!」ビュオ!

ヒバリ「おっと……!」ヒラリ

ヒバリ「参ったね……この中じゃ、私が一番弱いかぁー……」

エメリナ「そ、そんなことないですよ! 私なんて……」

ヒバリ「エメリナも自信持ちなって。そこらの兵士よりも強いと思うわよ?」

エメリナ「で、でも……」チラリ

ヒバリ「アベル様達は置いておきなさい。あれは望んでも、すぐに手に入る力じゃない」

ヒバリ「アドルランだって、地道な鍛錬を重ねてきて今があるんだからさ」

ヒバリ「エメリナも頑張りやさんだし、鍛錬続ければいつかもっと強くなれるって!」

ヒバリ「まあその鍛錬相手が私じゃ、物足りないかもしれないけどね」

エメリナ「い、いえ! なんと言いますか……ヒバリさんが相手でよかったと思います」

エメリナ「一番、丁寧に教えてくれる感じがしますし……」

ヒバリ「あはは、ありがとう。まあ、わかるよ。私もエメリナも本来は前衛で戦うには不向きだからね」

ヒバリ「でも、前衛で戦うのが全てじゃないと思うんだ。アドルランが鍛錬でほっぽりだした書類の処理とかね?」クスクス

エメリナ「お、お疲れ様です……」

ヒバリ「後は、回復魔法かな。大怪我してなくても、アドルランったらしょっちゅう細かい傷作るから」

ヒバリ「あ、そういえばエメリナは……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

エメリナの回復魔法

35<70

※基準値を下回ったため習得ならず


――


エメリナ「あうぅ……手を出してみたことはあるんですけれど、やっぱり回復魔法は攻撃魔法より難しくて……」

ヒバリ「そっかー……まあ回復魔法に関しては仕方がないかな。私が覚えられたのも運が良かったからだろうし」

ヒバリ「安心して。エメリナやカイン様が怪我したら、私やルーシェがちゃんと治してあげるから」

エメリナ「お、お願いします!」

ヒバリ「いいっていいって! さて、もうひと頑張りしますか!」

エメリナ「はい!」










エメリナ「ところでヒバリさんは、アドルラン様のためにどんな凄い夜のお勉強をしているんですか?」

エメリナ「やっぱり×××あたり……?」

ヒバリ「ごめんエメリナ、たまにあなたが何を言っているか本当にわからないの……」


――

――



ガキン! キィン!


リーナ「凄まじいですわね……」

マークス「帝国の兵が我が国よりも精強な理由が、わかる気がしますね」


ドゴォ!


リーナ「……野蛮、という表現もわからないでもないですけれど」

マークス「ですが、己を鍛えるという行為は……国が違えど、やはり素晴らしいものです、ねっ!」ムキィ!

リーナ「落ち着いて? 私達が下手に動いて、察知されたら色々面倒ですのよ?」

リーナ「……友達の助けになりたいという気持ちは、わかりますけどね」

マークス「……共に戦うこと叶わずとも、せめて私も帝国散策に行きたいものです……」ショボン

アルフォート「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

アルフォートの我慢

58>50


※基準値を超えたため、鍛錬に協力


――


アルフォート「……」ウズウズ

リーナ「……兄上?」ジトリ…

アルフォート「……安心してくれリーナ」

リーナ「兄上……」

アルフォート「聖雷の銀剣は使わない。ちゃんと皆と同じ模擬刀を使うよ」バッ!

リーナ「兄上!」




カイン「はぁ……はぁ……つ、疲れた……」ヘトヘト

アドルラン「はははは! お前ももう少し普段から鍛えた方がいいかもしれんな!」ピンピン!

カイン「兄さんが異常なんだよ。悪いけど、僕も休憩に入らせて貰うよ……」

アドルラン「むう……もう一汗流したかったのだがな」

アルフォート「……私でよければ、相手になろう」

アドルラン「!!」

アルフォート「……安心してくれ。もうお前を神の許に送るつもりはない」

アドルラン「そうか。ではお言葉に甘えさせてもらおう!」ジャキン!

アルフォート「鍛錬とはいえ、手は抜かんぞ!」ジャキン!


追加特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

特殊判定結果

アドルラン追加レベルアップ+アルフォート

30

アドルランレベル:161+3→164

アルフォートレベル:170+1→171


――


アドルラン「ぬぅん!」ギギン!

アルフォート「くぅ……!」ギリギリ…

バッ!

アドルラン「ふぅ……流石に、なんども大きな一撃は打ちこませてくれないか」

アルフォート「当然だろう?」

アドルラン「もう一勝負……といきたいが、流石にそろそろ私も休もう。ヒバリに怒られそうだからな」

アドルラン「鍛錬につきあってくれて、感謝するよ。是非また頼みたいな」

アルフォート「……機会があれば、な」

アルフォート「……」

アルフォート(今度は、私も言葉に惑わされてはいなかった)

アルフォート(それでいて、勝負は互角……いや、アドルランが有利だった)

アルフォート(……神が授けたのではない、努力で得た強さ、か……)

アルフォート(――聖王よ、帝国は貴方が言うような……)


――

――小イベント『謎肉』――



アドルラン「いやぁ、いい汗をかけた! みんなも、いい鍛錬ができたんじゃないか?」ホクホク

エリス「はい! さらに剣に磨きがかかった気がします!」ホクホク

アベル(黒氷装が模擬刀でバラバラにされる恐怖を味わったが、死地の経験から強くはなれた気がする)

パトラ「はい。かなり苛烈ですけれど、帝国式の鍛錬はその分得る物が大きいですね」

パトラ「まだまだ皆さんには及びませんが、今後もよろしくお願いいたします」ペコリ

アドルラン「勿論だとも! が、しかしだ……」

ヒバリ「はいはい、過度な鍛錬は身体に毒! アドルランも昔は無茶苦茶なことして――」

アドルラン「あ、あのことはここで言わなくてもいいだろう!?」アセアセ

ヒバリ「ま、そういうことだから。あとはするにしても程々にね?」

アドルラン「仕方がないな。また機会があれば、こうして皆で鍛錬をしたいものだ」

アーシャ「そうですね。それでは、適度な運動の後は――美味しい食事です」

一同「「!!」」

アーシャ「ただ、今日はいつもとちょっと違うと言うか……」



謎肉「……」



ヒバリ「……なにこれ?」

エリス「貧民街を強襲してきた、赤竜のお肉です! ちょっと美味しそうなので回収してきました!」

アベル「凄まじい量だったから、流石に一部だけだがな」

カイン「余った分は貧民街に捨ててきたよ。もしかしたら、誰かが拾って食べているかもね」

ロウル(素直に貧民街の人に分けてあげたって言えばいいのに……)

アーシャ「見た目は確かに美味しそうですけど……流石に私も竜肉の調理経験はありませんよ?」

アベル「おそらくこの世に一人としていないと思うぞ……」

パトラ(元々は公にできない研究から生まれた生物の肉、食べても大丈夫なんでしょうか?)

アベル「……とはいえ、腹が減ったのも事実。今日の食事はこれを使おうと思うんだが……」

アベル「誰か、この未知の肉を調理してみたいというツワモノはいるだろうか?」


※食べて大丈夫かもわからない謎肉ことドラゴンのお肉

※誰が調理しますか?(未知の食材のため、エリスやローズクラスでも失敗がありえます)

※失敗してもペナルティはありません

↓1~3コンマ最大値採用

なんでこの子はゾロ目をこうポンポンくり出すかなぁ(白目)
範囲外とはいえ下のマックスまで悪魔の数字22出てるし……

調理者・エリス

※ゾロ目により調理確定成功

※さらに追加判定で一名追加レベルアップ


――



エリス「で、ではここは僭越ながら私が」

エリス「戦闘中に竜の身体は何度も斬っていますから、切り方は大丈夫だと思います」

アーシャ「そうね、今のエリスちゃんなら大丈夫そうだし……」

アドルラン「ほう……エリス君の料理か。楽しみだな」

カイン「ふふん、言っておくけど僕は味には結構うるさいよ?」

キアラ「ふふ……」ニコニコ

フィーア「ふふー!」ニコニコ

カイン「?」

アベル「それじゃあエリス、悪いが頼む。俺達にも手伝えることがあれば言ってくれ」

エリス「はい、お任せください!」


※調理自動成功のため判定無し

※ボーナスキャラ特殊判定
↓1コンマ二桁

綺麗にフラグを回収するお兄ちゃん

特殊判定結果

01~10:アドルラン
11~20:カイン
21~30:キアラ
31~40:フィーア
41~50:ルーシェ
51~60:ヒバリ
61~70:エメリナ
71~80:シア
81~90:アーシャ&ロウル(効果分散)
91~00:パトラ&マックス(効果均等)

奇数ゾロ:アベル
偶数ゾロ:エリス

コンマ20

11~20:カイン

※カインに追加レベルアップ発生

――

追加判定が終わったあたりで今日はここまで
竜肉は調理成功のため、全体小レベルアップ確定です。これに加えてカインがさらに上昇します
あれ……この後目の治療でさらにレベル上昇するんだけど、なんかカインも加速的に強くなってきたぞ?(白目)

今回のレベルアップと追加スキルを見ればわかりますが、相当ばっきばきに強化されています
のんびりと日常を過ごしてたまに鍛錬もよし、聖国にすぐ攻め込むもよしでしょう
この辺りの行動につきましては、後日またご説明します

なお留意事項として、竜肉を食べるとレベルアップするわけですが……
皇帝が万が一残りの竜を討伐すると、討伐確定レベルアップ×2+食肉レベルアップ×2が発生して非常に面倒なことになります
加えてバーンズの調理技能が想像以上に高いため、調理失敗の可能性も低めです
皇帝のところに竜が行かないことを祈りましょう

本日もありがとうございました!

こんばんはー
遅くなってしまいましたが、食肉レベルアップ部分だけでも済ませておきましょう

――


【城塞・厨房】


エリス「……」


謎肉「……」ズドーン!


エリス「……思わず引き受けてしまいましたけど、どうしましょう……」

エリス「アーシャさんが経験ないなら、私だってないに決まっています……」オロオロ

エリス「そ、それにアベル様だけでなくアドルラン様達もいらっしゃることを失念していました……」

エリス「それにカイン様にキアラ様、フィーア様……」


エリス「もしかしなくても私――皇族の方全員にお料理を!?」

エリス「メ、メイドとしてはまさに至高の誉れ! ですけど……」

エリス「荷が、荷が重すぎますっ! しかも相手は未知の謎肉こと竜のお肉……!」


謎肉「……」ズドーン!


エリス「大きさは十分、ですが用意する数は相当な量になりますし、一体何を作れば……」

エリス「あうぅ……アップルパイとシフォンケーキはうまくいきましたけど、あれはおやつです」

エリス「お肉料理、メインの料理まで上手く作れる保証はありません……!」

エリス「でもでも、皇族の方にお出しする料理、私の失敗は即ちアベル様の顔に泥を塗ることに……!」グルグル

エリス「……」

エリス「一回、落ち着きましょう」

エリス「落ち着いて、考えるんです。冷製に、冷静に……」

エリス「皇族の方への料理、うんと豪勢にしたいところですけれど……」

エリス「見栄を張ったり慣れないことをすれば失敗するのは目に見えています……」

エリス「我流、アレンジなんてもっての他です……アーシャさんの言葉通り、まずは堅実に行くべき……」ウンウン

エリス「素材は、いい筈なんです。美味しそうに見えたからこそ回収したわけですし」

エリス「つまり、素材に頼る……私は最低限の手しか加えないのが安全な筈!」

エリス「そうなると、私が未知の食材でも失敗しないのは――切ること。そして塊肉……」


エリス「……よし。ここは――たたきで行きます!」グッ!


――

エリス「すー……はー……いざ!」チャキ!


スパンスパン!

肉塊「」ゴロゴロ…


エリス「この後を考えると、このくらいの大きさで大丈夫でしょうか?」

エリス「つけあわせの玉ねぎや葉野菜は薄く薄く切って……」タタタタタタ!

エリス「すすいだら……初級氷魔法!」ヒュオオ!

エリス「……アベル様から頂いた力、やっぱり色々と便利です」ホクホク

エリス「お肉は……時間もあまりありません。漬けずにお塩と胡椒、香味野菜を擦り込む方式で……」

肉塊「」スリスリ

エリス「馴染んだ頃合いでしょうか? ここからは一気に攻めねば! 上級火炎魔法!」ドゴォォォ!

肉塊「」ゴオォォ!

エリス「……いい匂いです」クンクン…

エリス「はっ、いけません。ローズさんの教え通り、大胆かつ繊細に……各面をしっかり焼かないと」

肉塊「」ジュー…

エリス「……」タラー…

エリス「!?」ゴシゴシ!

エリス「しゅ、集中しないと! ……よし、全面焼けましたね。すぐに氷水で冷やし引き締めないと……!」チャポン!

エリス「……よし、熱は無くなりましたね。引き上げて……うん、いい感じです!」プヨプヨ…

エリス「今の工程を残りのお肉にも……単純ですけど、量が多いですね……ですが、負けません!」


……


エリス「よし……みんな綺麗にできました! あとは全部食べやすい薄さに切って……!」スパパパパパパ!

エリス「豪勢に見せるためにも、大きなお皿に盛りつけて……中央を玉ねぎにして周りにお肉を並べた方がいいかな?」




エリス「で、できました……! 竜のたたき、完成です……!」



――

――


エリス「お、お待たせしました……」ゴトゴト…

アドルラン「ほう、これは……」

アベル「素材を生かしたたたき、か」

エリス「その……未知の食材ですので、お恥ずかしながら失敗確率の低い物を……」

カイン「……」クンクン…

カイン「ふぅん、香りはいい感じじゃないか」

アドルラン「それでは、早速頂こう!」

エリス「あ、つけあわせのパンとソースはこちらです」

アベル「ありがとう。だがまずはそのまま……」


――実食!――


パク…!


特殊判定
↓1コンマ一桁

コンマ92

2

※全員2レベルアップ!

――


アベル「! こ、これは……!」

エリス「……」ドキドキ

アベル「――美味い!」モグモグ!

エリス「や、やりました!」グッ!

アーシャ「本当、美味しいです……!」モグモグ

ロウル「こ、これが竜のお肉……! 食べているぞっ! っていう実感ありますね!」モグモグ

シア「美味しいです~! さっぱりしていて食べやすいのもいいですね~」モグモグ

パトラ「王国の負の産物が、こうも化けるものなのですか……!」モグモグ

マックス「な、なんだか食べるだけで強くなれる気がしますよこれ!?」ガツガツ!

キアラ「この焼き加減、エリスさんも調理に魔法を使っているんだね。私も真似してみようかな……」モグモグ

フィーア「流石はエリス姉様です!」モグモグ

ヒバリ「シンプル、それなのにここまで美味しいなんて……!」モグモグ

エメリナ「わ、私でもこのお料理は余計な食材を使っていないことがわかります! なんでも入れればいいわけじゃないんだ……」モグモグ

ルーシェ「……………後で教えて、貰おう」モグモグ

アドルラン「こ、これは食べやすさも相まって、いくらでも食べれてしまいそうだ……!」モグモグ!

アドルラン「なあカイン……カイン?」

カイン「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

なんで、やっ!(吐血)
カインの運気がとどまることを知らない(白目)

ボーナスの時の偶数ゾロの二乗ボーナス被弾率高すぎない?(白目)

特殊判定結果
竜肉ボーナス・カイン

コンマ66

カインレベル95+10(ゾロ目ボーナス)+10(ゾロ目ボーナス)
=115

※偶数ゾロにより後日★スキル獲得

――


カイン「なんて、なんてものを食べさせてくれたんだ君は……!」ガタン!

エリス「!?」ビク






カイン「 う ー ま ー い ー ぞ ー っ ! ! ! 」





アベル「!?」


カイン「なんなんだこれは……! 竜の肉は美味い、それは間違いないんだろうけど……っ!」

カイン「たたきは誰でも作れる。誰でも作れるからこそ、僅かなミスでも味が大きく変化する……っ!」

カイン「これは、調理者の技術と素材が合わさってこそ生まれた料理だよ……っ!」

カイン「さっきから聞いていれば、皆感想が雑だよ! どうして美味いのか、そこに疑問をもたないのかっ!?」

一同「「!?」」コンラン

カイン「揃っておめでたい舌のようだね!」

カイン「とにかくこのたたきは、まず外側がカリッと香ばしい。焼き過ぎて黒焦げになるんじゃないか……」

カイン「そのすれすれ、大胆なほどの超高温で一気に焼くことで肉汁を逃さない……! よほど無謀な精神を持ってでもいない限り、こうは焼けないね」

カイン「そしてそれを躊躇わず全ての面に施している! これにより完全に肉汁は逃げ場を失ったわけだけど……」

カイン「それをすぐさま冷やしているね。たたきである以上、焼くのはあくまで表面だけ! 中に余計な熱を一切いれない!」

カイン「旨味が最高に引き出されたこの状態で、卓越した包丁さばきが切る時にも肉汁を無駄に溢れさせない!」

カイン「口に入れた瞬間香ばしく、それでいて噛めばじゅわりととろけた肉の味わいが僕の舌を撫でていく……っ!」

カイン「そして単品でも素晴らしいが、つけあわせもまた評価できるね!」

カイン「パンに挟めば食感の変化も楽しめるし、肉汁の一滴も逃さない……! 野菜の歯触りもあわさって、肉と見事な調和を演出……!」

カイン「肉の下味がシンプルだし、つけるソースを変えればさらに色々な味が楽しめる……」


カイン「素晴らしいよ、これはっ!」クワッ!



一同「」


カイン「……どうしたんだいみんな、一言もしゃべらなくなって?」


一同「」

カイン「いらないなら、僕がどんどん貰っちゃうよ?」モグモグモグモグ

一同「」


※カインは大満足だったようです


――

えー、食肉レベルアップが終わったあたりでほとんど進んでませんが今日はここまで
……とりあえず、次回以降の竜肉を食す機会が怖いです、はい
このまま眼も治るってカインの運気が一時期とは真逆だなぁ……

とりあえず明日はカインの治療イベント
そしてアーシャとアルフォートによるわりと大きな提案で今後の方針決め
その後はちょっとまた幕間の小イベントに入らせて貰おうかな……

本日もありがとうございました!

アベル「結婚しよう。生クリームプレイもしよう」
ギルバート「見事な強さだ。褒美をやろう」
アドルラン「惚れたっ!」
バーンズ「ストーキングしたい」
カイン「何この料理美味しい」←NEW!

若干16才でいつの間にか帝国上層部の男全員になんらかの影響与えてるエリスまじ魔性の女

こんばんはー
また遅くなった……カイン治療判定から再開します

――

――特殊イベント『カインの光』――



カイン「……うーん……」

カイン(皆曰く、僕らしからぬ程饒舌に語っていたらしいが……そんな記憶がないぞ?)

カイン(だが、身体に力が漲る感じはする。悔しいが、あの料理は本物だった)

カイン(兄さんとの鍛錬で地力も上がった気がするし、後は……)

カイン「……この目かな……」



シア「……」



カイン「……盗み聞きとは感心しないね、雌……シア」

シア「カインさん、やっぱりその目を……」

カイン「…………ああ、治せるなら治したい」

カイン「視えなくても、なんとかなってはいる。仮にこのままでも、もう困りはしないだろうさ」

カイン「ただ……なんとかなるだけじゃ、もう駄目なんだよ」

カイン「アベルが、兄さんが、キアラが、フィーアが……」

カイン「きょうだいが、みんな強く立派になっていく」

カイン「帝国を脅かす、天使や竜に立ち向かっていく……」

カイン「――僕だって、これでも帝国皇子だ。遅れをとるわけにはいかないだろう?」

カイン「……それに、もう一度、みんなと…………」

シア「……カインさん、包帯……外しますね~?」シュルシュル…

シア(……前と全く変わっていない。やっぱり相当な呪いです……)

カイン「……どの口が、と思うだろう。だが、治せるか試してくれないか?」

シア「勿論ですよ~! それでは、いきます……!」パァァ!


判定
↓1コンマ二桁

偶数ゾロで……?

※ゾロ目チケットが使えます

※ゾロ目チケットを使いますか?(残り3枚)

↓1~3多数決

――

判定・カインの治療

ゾロ目チケット使用!

コンマ00(ハイパークリティカル)

※偶数ゾロにより治療完了

※00のため弱体無し+強化補正


――

パアァァ…


シア「……っ! な、なんだか今、神様が舞い降りた気がしますよ~!」

カイン「ははっ、何を馬鹿な――」

シア「今なら、全力で~!」パアアアアアァァァァァ!

カイン「ん? あつ、あっつ、熱いっ!?」チリチリ…

カイン「ちょ、あっつぃ!? これ本当に大丈夫なのか!?」チリチリ!

シア「もっと、もっとですよ~!」カアアアアァァァァァ!

カイン「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁっ!?」ジュワー…





カッ!





カイン「……」プスプス…

シア「だ、大丈夫ですか~……?」

カイン「……」

カイン「何も、視えないや……」

シア「そ、そんな……!」








カイン「――眩しすぎて、まだ何も視えないんだよ」








カイン「あぁ……くそっ、久しぶりだな……この感じ……」ポロポロ…

シア「よ、よかったです~!」パアァ!


※カインの視力が回復しました!


――

――

……


カイン「……ふぅ」

シア「落ち着きましたか~?」

カイン「ああ、なんとかね。まずは……礼を言わせてくれ」ペコリ

シア「め、珍しいです~……」オドロキ

カイン「……僕が頭を下げるなんてなかなかないんだから、大人しく受け取ってくれよ」

カイン「しかしまぁ……君、そんな見た目だったのか。言葉は人をあらわすとはよく言ったものだね」

シア「ど、どういう意味ですか~!?」

カイン「知性を感じられない。間抜けっぽいと言っておこうか」

シア「酷いっ!?」ガーン

カイン「……冗談だ。本当に、感謝しているよ。いきなり派手な色を見ることになったのは驚いたけどね」

カイン「色のある世界なんて、もう諦めていたのにな……」

シア「カインさん……」

カイン「――だが、いつまでも浸っているわけにもいかないな。包帯、返してくれるかな?」

シア「えっ!? またつけちゃうんですか!?」

カイン「ああ。流石に……母さんの前では隠しておいた方がいい感じがするからね」

カイン「普段は隠して……そうだな、今はこの城塞内か、重大な戦闘に巻き込まれた時にだけ外す様にしよう」

カイン「それに、視えても視えなくても戦える立ち回りや戦法も考えなきゃいけないし」

カイン「色を思う存分と楽しむのは、色々片付いてからだね」

シア「そ、そうですか~……でも、カインさんも考えがあるならその方がいいかもしれませんね~」

カイン(あとは……エメリナと二人きりの時だけかな)

カイン(この目で、あの子を視て。料理を教えて、そして――愛してやりたい)


――

※カインの視力回復によりカインのステータス上昇+スキル変化!

カインレベル:115+10→125
カイン夜レベル:40+10→50
カイン料理レベル:91+5→96

【スキル】
『全てを薙ぎ払う暴風』
敵の人数が自軍より多い時、
自軍の合計値を自身のレベル×敵軍人数に変えることができる

『風神の闘衣』
奇襲を無効化し、奇襲をしてきた者に劣勢を与える
戦闘時、常時補正+10
劣勢判定が発生する時、判定コンマ一桁が7、8、9の場合は劣勢判定を回避する

★『雷閃』
優勢取得時、コンマ一桁が0だった場合与える劣勢を2にする

★『天崩嵐』★
優勢取得時、一度だけ発動可能
敵に3劣勢を与え、敵を強制的に防御状態とする
さらに次の攻撃時、敵は★を含む全ての防御、回避スキルをとれない

★『風神剣』
戦闘時、常時補正+15
奇襲をしてきた者に劣勢を与える
さらに敵が一人であった場合、常時補正+15の効果を得る


――

――


カイン「……よし」ホウタイソウビ

カイン(……本当に、視える)

カイン(これなら、あそこも探れる筈だ……だが、今はまず)

カイン「片づけるべき問題から片づけよう」

シア「え?」

カイン「ああ、こっちの話……いや君にも関係はあるか」

カイン「――聖国への対策だよ」

シア「!!」

カイン「これは、僕たちの……」

カイン「いや、帝国と聖国の運命を決めることになると言っても過言じゃないだろうね」

シア「……」ゴクリ

カイン「それじゃあ早速、アベル達のところに戻るとするか」スタスタ

シア「……本当に、視えていてもいなくても動きが変わらないんですね~」トテトテ

カイン「まあまだ折角の視力も補佐に過ぎないからね。君がそういうならちょっとは視て歩くけど」スッ

カイン「……そして足音でわかってはいたけど、君足遅いな」

シア「気にしているのにっ! せ、戦闘では風魔法で補うから平気なんです~!」

カイン「そうかい、それじゃあ速く歩こうかな」スタスタスタスタ

シア「アベルさんと同じくカインさんもやっぱり意地悪でした~!?」トテトテトテ!




カイン(風魔法で補う、か……目が見えて、みんなと戦うなら……僕も、補佐について考えた方がいいかな)



――

――


【城塞・会議室】


カイン「すまない、待たせたかな」

アドルラン「カイン、もう落ち着いたか?」

カイン「……僕はいつも落ち着いているよ」

ロウル「さっきのアレも相当でしたが……」

ルーシェ「……一番酷いのは、お酒――」

カイン「やめろぉ!?」

アーシャ「それは私達にもダメージが来ますっ!」

アベル「こほん、今はそんなことよりも……」

アーシャ「ええ、今後の私達の動き方を、改めて考えるべきです」

アーシャ「折角、これだけの人が集まっているのですからね」


アルフォート「……」スッ…

アドルラン「む、これは意外な……」

アルフォート「……兄の行動は、私の予測を超えていた」

アルフォート「まさか竜を転移させ、貧民街を狙うとは……」

アルフォート「今回は運よく結界が間に合ったからいいが、これ以上兄を……聖国を暴走させるわけにはいかない」



アルフォート「私は――『聖国に対する強襲作戦』を提案する」



アベル「!!」

リーナ「兄上、それは……」

アルフォート「……リーナ。お前も、私の考えはわかるだろう?」

アベル「どういう意味だ?」

アルフォート「エリスに妨害されたが、私は転移の護符で聖国に戻るつもりだった。――聖国の結界には、隙間がある」

一同「「!!」」

アルフォート「ほとんどの者は知らない。私と、兄と、リーナ……聖王一家専用と言ってもいいだろう」

アルフォート「聖王宮の一角に、帰還用の特殊な陣がある。その陣の真上のみ、防護結界をすり抜けた転移着地が可能なのだ」

アベル「……つまり、それを利用して……『聖王に奇襲をしかける』と」

アルフォート「そういうことだ」

アルフォート「この強襲のメリットは『聖国の防衛網のほとんどを突破できる』ことだ」

アルフォート「かつ天使の奇襲のリスクが極端に減るため『帝国の安全性が高まる』のも利点と言える」

アルフォート「アベル皇子、どうだろうか? 我々が出来ることと言えば、これ以上の愚行を止めることぐらいなのだ……」

アベル「ふむ……」

アーシャ「――ちょっと待ってください、アルフォートさん」

アルフォート「ん?」

アーシャ「今の貴方を信用していないわけではありませんが……」

アーシャ「もし転移したとして『転移先に複数の四天と竜が固まっているか否か』はわかりますか?」

アルフォート「うっ……」

アーシャ「リーナさんに続き、アルフォートさんもいなくなった……これはあなたの動き方をみてもわかりますが……」

リーナ「より暴走する危険がありますわね……」

アーシャ「そう。貧民街に竜を送る時点で、もはや良識など欠片も残っていないかもしれません」

アーシャ「魔物の使役に抵抗がないとなれば『護衛につかせている可能性が増す』のではないでしょうか」

アーシャ「そして、弟妹が戦死したものと思っていれば『不要になったと結界の穴も完全に塞ぐ』のでは?」

アベル「……なるほど。そうなった場合、どうなる?」

アルフォート「……通常転移と同じく、結界に弾かれ聖国領の僻地に飛ばされるだろうな」

リーナ「挙句、侵入者がきたと兄にはばれて警戒心を強められますわね……」

アーシャ「やはりですか。こうなると、強襲作戦にメリットもありますが、危険も伴います」

アルフォート「……そうだな。しかし他にいい案があるのだろうか?」

アーシャ「ええ。私は、あえて『帝国の結界は貧民街だけに留める』作戦を提唱します」

アベル「!?」

アーシャ「聖王の天使兵は厄介な相手ですが、逆に言えば天使兵止まり」

アーシャ「聖王自らは攻め込んできません」

リーナ「あの兄ですの。どれだけ狂っても自分の国を放ってまでの突撃はしないはずですわ」

アーシャ「帝国の王城には皇帝陛下。帝都にはアドルラン様や様々な強者。そしてここには私達」

アーシャ「――天使を倒すだけの力はあります」

アドルラン「……あえて誘い込んで、打ち倒すということか」

アーシャ「はい。危険はありますが……いずれ痺れを切らした聖王は再び竜か四天を送り込んでくる」

アーシャ「そしてそれを誘い、倒すことができれば『四天は再生に時間が、竜は完全に倒し切り戦力が削る』わけです」

アーシャ「この作戦、どう思いますかアベル?」

アベル「うーむ……」

カイン「待ってくれ。強襲にしろ誘い込みにしろ、リスクが大きすぎないか?」

カイン「僕は両方の折衷案とも言えるが……『攻めつつ守る作戦』を提案するよ」

アベル「兄様、同時に行えるほどの戦力があるかは……」

カイン「わかっている。『結界を張らないのは王城と城塞の二か所』だ。帝都も守っておく」

カイン「これならさらに帝国は安全だ。『高確率で防衛成功』するだろう」

カイン「ただ守ってばかりでも不安はある。さっきの作戦では全ての四天と竜を倒せる計算だったが……」

カイン「『よっぽど運が悪くて、四天と竜の全部盛り』が城塞に来たらどうするんだい?」

アーシャ「う……」

カイン「守りつつ、攻める。この攻める最初の役は『一般帝国兵に任せる』んだ」

カイン「兄さんが鼓舞すりゃ、下級天使はどうにかなるはずだ」

カイン「上級は怪しいだろうけど、そこが狙い目だ」

カイン「結界に力を入れ、守りが堅いと認識させる。正面から挑んだ場合、上級天使なら勝てると認識させる」

カイン「そうすれば、『敵は真正面から大戦力を投入するだろう』帝国兵を蹂躙して、帝国を墜とすためにね」

カイン「そこで僕らが『総戦力で討って出る』。これで敵戦力を潰したら、後は普通に聖国近辺に転移」

カイン「ガタガタになった聖王宮に、こっちも正面から乗り込むって寸法さ」

アルフォート「ふむ……」

アーシャ「なるほど……」

アベル「……ですが兄様」

カイン「なんだい?」

アベル「『王城か城塞の二択で待ち構えると、場合によっては父上が大変なことになる』のでは?」

カイン「…………………確かに、父さんがさっきみたいな竜の肉を食うのは危ないかもしれないな」

カイン「……どの作戦も完璧ではないが、決めるのはお前だぞアベル?」

アベル「そう、ですね……」



※対聖国作戦、どうする?

1:アルフォートの聖国強襲作戦

2:アーシャの誘い込み作戦

3:カインの折衷作戦

4:その他自由安価

――

作戦が提案されたあたりで今日はここまで
↓1~5辺りで多数決を取りたいと思います


本日もありがとうございました!

1の場合:シュタイナー『エカチェリーナもアルフォンスももういません……結界は完全に閉ざしましょう』
2の場合:シュタイナー『帝国に慈悲など無用、全ての力でもって押し潰します』
3の場合:シュタイナー『いかに皇帝といえど龍の前には無力でしょう』

……うん、シュタイナーのコンマのぶっ飛び具合だと全部起きそう(白目)
作戦はアーシャで

すみません、遅れましたので今日は安価部分だけ投げておきます
あとシア武器発表漏れはすみません。適当な場所で公開しようと思います……

明日はいつも通りに更新できるかと思いますので、よろしくお願いいたします

2:アーシャの誘い込み作戦

――


アベル「……ここは、アーシャの作戦でいこうと思います」

アーシャ「!」

カイン「ふぅん。理由を聞いていいかな」

アベル「まずアルフォートの作戦ですが、聖王が妹達の生存を信じていた場合は結界の穴はあるでしょう」

アベル「ですが、場所の限られた入口。非常時、脱出することは困難でしょう。敵陣の中央ですしね」

カイン「確かにね。それこそ、僕らが誘い込まれるって可能性もある」

アベル「はい。そしてやはり、竜の存在が気がかりです。一体ならともかく、狭い場所であれに囲まれたくはない」

アベル「そして兄様の作戦ですが、これは帝国兵の練度に不安が残ります」

アベル「いくらアドルラン兄様が鍛えても、中級天使を苦も無く倒す域になるには、時間がかかるでしょう」

アドルラン「鍛錬の時間を倍に――」

ヒバリ「はーいストップねアドルラン」

アベル「後はやはり……皇帝問題が。万が一、完全に怒りが頂点に達して自ら聖国を潰すなどと言いだされては堪りません」

カイン「まあ、父さんは約束は守るから大丈夫とは思うけど……憤怒の気を纏った父さんとは話したくもないね……」

アベル「四天も竜も強力な存在ですが、竜は倒せばもう復活しない。聖国の戦力を削る意味では、竜の討伐は大きい」

アベル「確かにアーシャの作戦にも問題点はありますが、完璧な作戦など存在しえません」

アベル「帝都の防衛が課題ではありますが……ここは俺達だけでなく、兄様達にもお手伝いいただくしかありません」

アベル「――どうか、よろしくお願い致します」ペコリ

アドルラン「ははははは! 頼まれずとも、全力で守ろう!」

カイン「ふふ……僕も今までの僕だと思わないことだね」

フィーア「ローズさんにも、お願いした方がいいかな……」

キアラ「そうだね、ローズさんなら……」

ルーシェ「……私、も。頑張る……」

ヒバリ「私達も、援護ぐらいは頑張りたいわね」

エメリナ「はい!」


――

――

……


アベル「頼れる味方がいるというのは、いいものだな……」

アーシャ「私達も、頑張らないといけませんね」

ロウル「いくら誘い込んで戦力を削いでも、最終的には乗り込むわけですからねぇ」

エリス「私達も、帝都を警邏する時間を増やした方がよいのでしょうか?」

シア「そうなると、城塞の守りが少しだけ不安ですけど~……」

リーナ「内部には入れませんわ。私とマークス神父での結界を信じてくださいまし」

マークス「うむ。大元が聖国の転移魔法であれば、こちらもそれに合わせた結界を用意しよう」

アルフォート「……有事の際は、微力だが手を貸そう。ここならば、私が戦っても問題はなかろう」

マックス「聖王弟が天使の討伐に力を貸す、か……今更だけど、俺もすごい場所にいるなぁ……」

パトラ「やることはどこにいても変わらないわよマックス」

パトラ「王国の、帝国の敵たる天使に穴を開けて、王国の負の産物たる竜を消し去るの!」

アベル「ああ。いつでも動けるよう、備えよう」


――

※アベル達の作戦が『誘い込んでの戦力削り』となりました

※結界が少ないため、聖国からの奇襲率は若干高めです

※結界が少ないため、聖国からの攻撃が止む可能性が低めです

※上記理由により、聖国の王国への攻撃率が大幅に低下しました

※聖国からの奇襲時、状況によってはアルフォートが加勢してくれるようになりました

――

――

……

【帝国・王城】


ローズ「そう、誘い込むことにしたのネ」

ローズ「悪くはないわネ。運が良ければ天使の羽をもげるし」

ローズ「ただ……アタシが完全に帝都を見回ることは難しいワ」

キアラ「やっぱり、ですよね……」

フィーア「ローズさんにもお仕事ありますもんね……」

ローズ「本当にごめんなさい。アナタ達だけならともかく、帝都を見回るには時間が足りなさすぎるの」



スミレ「――ローズさん、それならボクが代わりに」

アイナ「わ、私も!」



ローズ「ア、アナタ達……」

スミレ「ボクはまだ見習い執事の扱い。雑務で帝都に送っていることにすれば、ほぼ自由に動けます」

アイナ「私達も、ローズさんの直属……つまりはキアラ様とフィーア様のメイドです!」

アイナ「お世話とはちょっと違うけど……これもお二人のお手伝いと思うとやる気がわいてきます!」

キアラ「アイナさん、スミレさん……ありがとうございます!」ペコリ

フィーア「わーい! でも確かに、アイナさんからお世話されたことあまり――」

ローズ「乙女には譲れないこともあるのヨ?」

アイナ「くすん……」

――

※帝都奇襲時、状況によってはアイナとスミレ、ローズが加勢してくれるようになりました

※王城奇襲時は基本ギルバートが無双します

※作戦の関係上、奇襲が無い限り帝国は割と平和になります

※しかし結局はコンマ次第です

――

――


次の幕間安価

1:前スレ1000「平和なアーシャvsシア」

2:その他自由安価(選ばれなかった物も次のネタでストックされるかもしれません)

↓1~4コンマ最大値採用

2 パトラが恩人のアベルに何か恩返しする話(パトラ好感度アップチャンス)

こんばんはー
安価は>>130をそのまま採用させていただきます
あんまり後から変更とかしちゃうと、そればっかりになりかねませんし
誘い込み作戦のため、大型を釣り仕留めるまでは小イベント→奇襲→小イベントになるかな……
作戦の関係上、どうしても平和な時間は増えると思うので小イベントネタは普段も拾えそうなものを拾っていきます
ただ、平和な直後に奇襲コンマが荒ぶらないよう祈りましょう

――幕間イベント4『王国将の恩返し』――


【帝国・貧民街】


パトラ「……異常はないようですね」キョロキョロ

少女「あ、パトラお姉ちゃんだ!」タタタ

少年「姉ちゃん、また稽古に付き合ってくれよ!」タタタ

パトラ「あら、あなたたち。元気そうでなによりだわ」

少女「うん! お姉ちゃんや黒騎士――アベル様が助けてくれたから大丈夫!」

少年「けど驚いたぜ。まさか黒騎士様の正体がアベル様で、しかもカイン様まで助けてくれるなんて……」

パトラ「本来は秘密だったんだけどね。状況が状況だったから……」

少女「皇族の人って、この国でも一番強い人達だから怖かったけど……今は平気!」

少年「この前はなんだかんだでカイン様、俺達にも見たことない肉をわけてくれたもんな」

少女「ここじゃ、ただ焼いて食べることしかできなかったけど……それでも美味しかったなぁ」

少年「ああ、あれ食べてからなんか皆全身に活力っていうやつが漲ったしな!」

パトラ「ふふ、それはよかった。皇子達にも伝えておくわ」

少女「でもそういえばお姉ちゃん、皇子様達に仕えているってことはお姉ちゃんも偉い人だったの? ごめんなさい、私……」

パトラ「そんなことはないわよ? 私はただ一介の兵士。今まで通りに接してくれると嬉しいわ」

少年「やっぱ姉ちゃん優しいよなぁ。他の兵士連中もみんなこうならいいのに……」

少女「ね。でもお姉ちゃんみたいないい人が仕えたくなるくらい、アベル様もいい人ってことだよね!」

パトラ「……ええ。あの人には、とても返しきれない大きな恩があるわ」







パトラ(本当に、この恩をどうやってお返しすればいいのかしら……)





――

――

【帝国・アベルの城塞】


パトラ「貧民街の警邏、終わりました。一部建物が倒壊したままでしたが、平和でしたよ」

ロウル「お疲れ様です。それじゃあ私は帝都の様子を見てくるとします」タタタ

パトラ「お気をつけて」


パトラ「ふぅ……。さて、この後はどうしようかしら」

パトラ「またアーシャさんに料理を習ってもいいけど……」

パトラ「……」

パトラ「駄目ね。一回恩返しのことを考えるとそればかり気になってしまう」

パトラ「これじゃあ料理も鍛錬も身につかないかな……」

パトラ「それにいざ恩返し、些細なものでもって考えても……」





パトラ「ま、全く思いつかない……っ!」ガクーン!




パトラ「ど、どうしましょう……」

パトラ「アーシャさんみたいに手料理を振舞うのは定番ですけれど……」

パトラ「そもそもアベル皇子の腕が超一流、それを慕うフィーアさんやエリスさんはそれをも上回る……」

パトラ「とても付け焼刃の料理では、太刀打ちできません……」

パトラ「鍛錬の相手はとても務まりませんし……うむむ……」

パトラ「恩返し、恩返し……」ウーン

パトラ「一度に全てを返せなくてもいいんです。ただ少しでも……」ウーン



※悩める王国将パトラ。どう恩返しをしようかな?


1:為せばなるかもしれない。手料理を振舞おう

2:乗馬には自信がある! 乗馬を教えよう

3:帝都で何か贈り物を探してみよう(おおまかな物を指定願います)

4:その他自由安価


↓1~3多数決

3:贈り物+おまけでマッサージ

――


パトラ「うーむ……マックスの話では、アベル皇子は馬の扱いまで一流とのことだったし……」

パトラ「あまり貴族的ではありませんが、ここは無難に贈り物から始めましょう」

パトラ「……アベル皇子いつも黒衣に黒鎧だし、気分転換になるような服とかどうかしら?」

パトラ「まあ私も人のこと言えないくらい緑色のことが多いけど……」

パトラ「偶には、ね。いつも気を張り詰めていては疲れてしまうわ」

パトラ「よし、善は急げ。帝都でいい服を見繕いましょうか!」

パトラ「一応帯剣はして、と……」カチャ…

パトラ「アベル皇子が認められ、私もその隊の一人と皇帝陛下に認められたのは大きいわね」

パトラ「変装や周りの目を気にしなくていいというのは、気が楽だわ」

パトラ「天使も、今の私なら一騎討ちなら勝負に持ち込めるはずだし……」


……


【帝国・帝都】


ザワザワ…


パトラ「相変わらず、賑やかね……」キョロキョロ

パトラ(でも、二、四、六……兵士が、かなり増えている……)

パトラ(先日の天使を警戒してかしら? 貧民街には見回りがいなかったのに)

パトラ(やはり、優先すべきはこちらということなのかしらね)


帝国兵「異常なし! 隊列を崩さぬよう、次の区画に向かうぞ!」


パトラ(……今日はお任せするわ)

パトラ(さて、アーシャさんに教えて貰った服屋さんは確かこっちだったけど……)


――

――


【帝国・服飾店】


パトラ「へぇ……」キョロキョロ

パトラ(王国とはまた違う感じなのね)

パトラ(煌びやかさよりも、実用性を重視した感じかしら)

店員「何か、お探しでしょうか騎士様?」

パトラ「ああ、ごめんなさい。ちょっと、贈り物用の服を探していて……」

店員「ほう? どのような方への贈り物ですかな?」

パトラ「男性の、えっと……背丈がこれくらいの人なんですけれども」

店員「ふむふむ、もしかして騎士様の想い人――」

パトラ「い、いえそのような人ではなく!」ブンブン!

パトラ「ただ、とてもお世話になった方ですので。少しでもそれに報いたくて、贈り物を」

店員「そうでございましたか、これは失礼を。男性用の服はあちらでございます」

パトラ「ありがとう」


……


パトラ「さてさて、いいものはあるかしらね……」


※アベルに贈る服、何かあった?


↓1自由安価

――



パトラ「あら、これ……」


白シャツ「……」キラキラ


パトラ「白いシャツか……涼しげだし、普段のアベル皇子とは真逆の色合いでいいかもしれないわね」

パトラ「スーツとセット売りもしているのね」

パトラ「……どこかで見たことあると思ったら、カイン皇子の服装と似ているのね」

パトラ「あの人もあんな軽装で戦場に立って大丈夫なのかと思っていたけど……」

『高級品質!』

『防火、耐刃!』

『軽い、動きやすい!』

パトラ「なるほど合点がいったわ。流石は帝国……」

パトラ「王国とは売り方からして違うわ」

パトラ「スーツも一応合わせて買っておくけど、このシャツ一枚の軽装なアベル皇子も見てみたいわね」

パトラ「売り文句にこれだけ書くくらいだし、最低限の防御力もある筈。それに皇子なら氷装もあるし……」

パトラ「折角の氷の涼しい力、たまには格好も涼しげに、それも白色で……うん、我ながら悪くないんじゃない?」



パトラ「すみませーん」

店員「はい、お呼びでしょうか?」

パトラ「あの、こちらの服を……」


――

――

……

【帝国・アベルの城塞】


コンコン


アベル「ん、開いているぞ?」

パトラ「失礼します」ガチャ

アベル「パトラが来るのは珍しいな。ん、なんだその袋は?」

パトラ「その、アベル皇子には何かと助けて頂いておりますので……」

パトラ「大恩に報いるにはあまりにも足りませんが、少しでも恩返しができれば、と」

アベル「別にそこまで重く考える必要もないだろう」

アベル「それを言えば、俺こそパトラには助けられているぞ」

アベル「そもそも最初に出会った時に、パトラがすぐに槍を下げて俺の話を真摯に聞いてくれたからこそ……」

アベル「今のクラウス王、王国との友好的な関係が築けたと言っても過言ではないからな」

パトラ「それは私の功績ではなく、陛下の……そしてアベル皇子の御力です」

アベル「やれやれ、相変わらず真面目な将だな。ではいずれ俺もお返しをする前提で、それを頂こう」

パトラ「ありがとうございます。気に入って頂けるとよいのですが……」

アベル「……これは服か?」ガサ

パトラ「はい。できればこの場で……」

アベル「わ、わかった。流石にこの場ですぐには着替えないが、ちょっと待っていてくれ」


……

――


ガチャ…



アベル「まさか、白を俺に選んでくるとは予想外だったよ……」シャツイチマイ

アベル「だが着心地は悪くないな。楽に風通しができるのもいい」プチプチ

アベル「ありがとう、パトラ」

パトラ「お似合いですよアベル皇子」

パトラ「普段の格好もいいですけれど、休暇の時ぐらいはもっと楽な格好でいないと」

アベル「それはそうなんだが……姿を隠したり、俺のイメージ的に、な……」

アベル「あまり明るい色や、爽やかなものはどうしても躊躇ってしまうんだ」

パトラ「あら、そういえばスーツの方は?」

アベル「……折角普段の黒衣を脱ぐ機会だったんだ。どうせなら涼しい方がいい」

パトラ「あ、やっぱり熱かったんですねあの格好」

アベル「見事なまでに太陽の熱が蓄積するからな。黒騎士も楽ではないよ」パタパタ


パトラ(服の隙間から、アベル皇子の鍛えられた胸板が……)

パトラ(な、なんでかしら……妙にドキドキする……)ドキドキ


アベル「しかし我ながら、こんな楽な格好をしたのも久々な気がするな」

パトラ(あ、そうだ。折角今のアベル皇子は珍しく軽装なんだし……)

パトラ「アベル皇子、折角ですからそのまま横になっていただけますか?」

アベル「ん、構わないがどうした?」ゴロン

パトラ「私、こう見えてマッサージもできますので。追加のお礼と思って頂ければ」グイッ

アベル「そうなのか。それではご厚意に甘えるとしようかな」



おまけありの特殊判定
↓1~2コンマ二桁(双方最低保証あり)

特殊判定結果

パトラの技能

1マッサージ

最低保証60(素人がやるにしては中々。部下にも好評でした)>46


2乗馬

最低保証80(槍の名手たる者、馬上槍撃もできなくては)>23

※乗馬時スキル追加


――



パトラ「それではアベル皇子、失礼します……」グッ…

アベル「ん……」

パトラ「……」グッ、グッ…

アベル「く……ふぅ……」

パトラ「いかがでしょうか。これでも、部下達からは好評だったのですが」ググ

アベル「ああ、気持ちいい……」

パトラ「やはり、なかなか凝っていますね。休める時には休まないと駄目ですよ?」グリ!

アベル「おっ!? っふぅ、そうだな。わかってはいるのだが……」

パトラ「それに……ほら、腕に細かい傷が残ったまま。回復魔法が使えずとも、薬草くらいは使ってください」グイッ

パトラ「小さな怪我でも放置すれば命取り、なんてこともあるんですからね?」

アベル「わ、わかった……」

パトラ「それと、信頼して頂けるのは嬉しいですけれども。他国の兵に、こんな簡単に背を見せてはいけませんよ?」グリグリ

アベル「おぐぅ!? わ、わかった! いたたた……!?」

パトラ「まだお若いのに、腰を痛めているの? 姿勢が乱れているのかもしれませんね」

アベル「うぐぐ……まさか、こんな状態で色々と小言を貰うことになろうとは」

パトラ「小言じゃありません。親切心ですよ?」

アベル「……俺に姉がいれば、こんな具合だったのだろうか」

パトラ「ふふ、実際アベル皇子よりも私の方がお姉さんではありますからね!」ドヤ

アベル「そういえば……貧民街でも子供達から姉のように慕われているのだったな」

アベル「あそこの子供達も、捨て子が多い……面倒を見て貰って、そちらの件も感謝しかないよ……」

パトラ「いえいえ。そのくらいお安い御用ですよ。はい、次はこちらを失礼しますね」グリュ!

アベル「おうっ!?」ビクン!

パトラ「……」ググ…

パトラ(傷痕が多いけど、引き締まった身体……)

パトラ(部下よりも、私よりも、ずっと鍛えられた騎士の身体……)スッ…

パトラ(強く逞しく、そして人を思いやれる心を持った人……)ススッ…

アベル「?」

パトラ(……いけない。ローズさんの講習でなまじ知識を得てしまったからかしら)ジワ…

パトラ(この想いは、抱いてはいけない。王国や私を助けてくれたのも、特別だからじゃない)

パトラ(この人が唯、踏み躙られる存在に手を差し伸べる優しい人だから。それだけのこと)

パトラ(だから、勘違いをしてはいけない。王国騎士は意志も強くなければ)

パトラ(……でも)

パトラ「少しだけ……もう少しだけ……」

アベル「そ、そんなに酷かったのか俺の身体は……?」



パトラ(もう少しだけ――服越しでも、あなたに触れてこの熱を感じていたいと思う私は、愚かなのかしら?)



――

パトラ好感度
98+10
= 1 0 8 (自分を律しなさい、パトラ……)


※パトラの好感度が100を超えました

※しかしパトラはクラウスに忠誠を誓っている騎士のため、すぐに堕ちることはありません

※次回イベント時に、それらしいものがあれば一線を超えることはあります


――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

ごっぱぁ!? なんでぇ……!?(白目吐血)

ゾロ目キター(゚∀゚ 三 ゚∀゚)

特殊判定結果

1パトラの純愛願望度

65(やはり、男女の付き合い方も貴族らしく皆の手本であるべきです)


2パトラ好感度100突破スキル(偶数ゾロでのみ成功)

88

 8 8

※偶数ゾロ目のため、★スキル獲得成功

――

愛の力ってすげー(適当)

えー、性格から即座にRなことにはならないから安心して終われるなと思ったところを狙撃されたあたりで今日はここまで
いや、ゾロ目も出るときは出るってわかりますよ? でも好感度100スキルってゾロ目チケット使えない場所でしかとれないようにしているんですよ?
なーんでこんなあっさり部隊全員のスキル揃っちゃうの?(白目)

即座にエロい流れを期待していた方はごめんなさい。
パトラに関しては他の面々と違いアベルとの交流期間が一番短いため、もう一段階踏ませていただきます
また無理に関係を持たなくても、次回時にその選択を取れば★スキルはそのまま習得します

明日はお昼辺りに再度次の幕間安価→とれたら奇襲判定になるかと思います
本日もありがとうございました!

こんにちはー
次の幕間安価だけ投げておきます。幕間なんで短くてもお許しを


次の幕間安価(パトラとマックスはできれば一回お休みで)

1:前スレ1000『平和なアーシャvsシア』

2:『フィーアのお忍び見回り』

3:『ヒバリとルーシェ奮闘記』

4:『皇帝達の昔話』

5:その他自由安価

↓1~5多数決(同票の場合コンマ判定)


2:『フィーアのお忍び見回り』+可能ならキアラの初めてのお忍びも追加で

こんばんはー
基本はゾロ目優先なので、>>181採用で始めていきます

――幕間イベント5『皇女のお忍び見回り』――


【帝国・アベルの城塞】


フィーア「いいお天気です……」ポカポカ…

キアラ「うん、丁度いいね……」ポカポカ…

フィーア「平和――に見えますけれど、これも一時のものなんですよね……」

キアラ「……うん。アーシャさんの作戦だと、しばらくは『待ち』に入るからこういう日もあるけど」

キアラ「だからこそ、奇襲に反応が遅れないように気も引き締めないと……!」グッ!

フィーア「はい! でも……ぽかぽかでいいお天気なのも事実なんですよねぇ……」クテー…

キアラ「そ、それはそうなんだけどね?」クテー…

フィーア「……」クテー…

キアラ「……」クテー…

フィーア「……そうだ!」

キアラ「?」

フィーア「見回りにいきましょう! 今日はキアラ姉様も一緒に!」ピョン!

キアラ「え、え!?」

フィーア「これだけいいお天気なんですから、おでかけしないのは損です!」

フィーア「何かあればアベル兄様の様に対処して、何もなければ姉様とののんびりお散歩! いい作戦です!」ムネハリ!

キアラ「で、でも私……あんまり帝都に出歩いたことないし、第一皇女だよ? 大丈夫かな……」

フィーア「それなら、大丈夫、ですっ!」カワリミ!

フィーア「これとこれで、コサージュは帽子に隠して……」テキパキ

キアラ「ちょ、フィーアちゃん待ってぇ!?」ワタワタ





――


――

……

キアラ(変装)「相変わらず凄いね……」

フィーア(変装)「これでばれませんから、思う存分見回りお散歩ができますね!」

フィーア「ここに、武器も隠しておけます。短剣は持ち運び易いのもいいですね」スッ…

キアラ「……私も帝都だと大きな魔法は使えないし、前の細剣持っておかないとだね」チャキ…

フィーア「正体さえばれなければ、レディーの護身装備で通りますよ!」

キアラ「見回りは、どこを見ていくつもりなの?」

フィーア「うーん、貧民街は兄様やパトラさん達が見回ってくれているといいますし……カイン兄様の結界もあります」

フィーア「お城はお父様がいるし、ここはやっぱり帝都でしょうか?」

キアラ「そうだね。危険なのも、お散歩向きなのも帝都かな」

フィーア「よし! それじゃあ早速出発です! いきますよ姉様!」ギュ

キアラ「うん……!」ギュ



……



【帝国・帝都】


フィーア「……むぅ、兵士の人が増えてますね」

キアラ「お父様かアドルラン兄様かはわからないけど、国全体で警戒はしているんだね……」

フィーア「私達も、負けていられませんね!」

キアラ「平和な日が一番だけど……注意はしないとね」キョロキョロ


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

54>50


※基準値を上回ったため、平和な一日

※遭遇、イベントのマイナス判定消滅。姉妹ののんびり休日に


――


ポカポカ…


フィーア「う~ん……!」ノビー

フィーア「やっぱりお散歩はいいですね」

キアラ「私も、もう少し出歩いた方がいいかなぁ……」

フィーア「読書も楽しいですから、難しいところですね」

キアラ「うん。でも……こうしてフィーアちゃんとお散歩するのも、同じくらい好きかな?」

フィーア「えへへ……!」

キアラ「ふふ……!」



???「……」


フィーア「あれ?」


特殊判定
↓1コンマ二桁

――


遭遇判定
36

31~40:エリス

――


エリス「……」


フィーア「あれは、エリス姉様?」

キアラ「お買いものしてるみたいだね……」

フィーア「……」

キアラ「フィーアちゃん?」

フィーア「……」ウズウズ…


※現在の妹ズは変装状態かつ、平和な一日です

※声をかけず、スニーキングすることもできます(その場合、今後の遭遇者も自動的にスニーキングします)

声をかける? かけずに様子を眺める?

↓1~3多数決

こっそり眺める


――


フィーア「折角、変装しているんです……」

フィーア「こっそり姉様の様子をうかがって、その強さの秘密を探るのも面白そうです!」ワクワク

キアラ(フィーアちゃん、それ一歩間違うとストーカーだよ……?)

キアラ(で、でも……色々な人達が、私達を前にすると遠慮とかしちゃうし……ちょっと気になるかも?)ワクワク

キアラ「し、慎重にねフィーアちゃん?」ドキドキ

フィーア「はい!」


スゥ…


……


エリス「う~ん……」


フィーア(姉様、悩んでいますね)コソコソ

キアラ(夕食の献立かな……?)コソコソ



エリス「……」スッ…

生クリーム「……」

エリス「……」スッ…

蜂蜜「……」

エリス「……」スッ…

チョコ「……」

エリス「………………」

エリス「……///」


フィーア(……?)

キアラ(……?)


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

エリスの自制心

80>50

※基準値を超えたため、思いとどまりました

※妹ズへの悪影響は起こりませんでした

――


エリス「……」ジー

店員「お客さん、えらく悩んでおられますが……」

エリス「!!」ビクゥ!

エリス「あ、いえ! 申し訳ありません。お仕えする方たちにケーキを焼こうと思ったのですが……」

エリス「これだけいい品が並んでいると、どんなケーキにしようか悩んでしまって」

店員「そうでしたか! それならば最近の流行だとこの蜂蜜がですね――」




フィーア「あ、やっぱりお料理絡みの悩みだったんですね!」

キアラ「エリスさんのケーキ、美味しかったもんね。楽しみだなぁ」

フィーア「いつか私も、エリス姉様の域になれるよう頑張りますよ!」グッ!

キアラ「私も……!」

キアラ(そういえばマックスさん、大丈夫かな……)



エリス「では、これとこれを」

店員「ありがとうございましたー!」


フィーア「あ、姉様が帰られますね」

キアラ「やっぱりただのお買いものだったんだね」

フィーア「それでは、姉様の代わりに見回りを続けましょう!」


――

――


フィーア「エリス姉様は戦姫のようなイメージがありましたけれど、お休みの日もあるんですね」

キアラ「それはそうだよ。エリスさんだって私達と一緒なんだし……」

フィーア「……お父様は?」

キアラ「う、う~ん……お父様はほら、色々と人とは違うから……」アセアセ

フィーア「お父様もこうやってお散歩すればいいのになー」

キアラ「あはは、それはそれで結構な騒ぎになっちゃいそうだよ?」

フィーア「次は誰に会えるかな?」ワクワク

キアラ「そうそう、私達の知っている人に会えるとは思わないけど……」キョロキョロ


特殊判定
↓1コンマ二桁

遭遇判定
08
01~10:アドルラン

――


フィーア「あ、あれは……」コソコソ

キアラ「アドルラン兄様……?」コソコソ



アドルラン「いいか諸君! 敵の天使兵は、突然やってくる!」

アドルラン「その神出鬼没さも厄介だが、放つ魔法もかなりの威力だ」

アドルラン「我々は、これに対抗できるだけの力を身に着け……帝国を守らねばならない!」

帝国兵達「「はっ!」」

アドルラン「天使による奇襲も厄介だが、その混乱に乗じて賊が蔓延る可能性もある」

アドルラン「今日は双方に警戒しつつ、鍛錬も行おう。つまり……帝都をひたすら駆けながら警邏するのだ!」

帝国兵達「「こ、この鎧を着てですかっ!」」

アドルラン「ああ。さっそくいくぞ、総員私に続けっ!」ダッ!

帝国兵達「「は、はいぃぃ!」」ダッダッ!



フィーア「あ、あれが兄様流の鍛錬なんだ……しっかり見たのは初めてかもしれません!」キラキラ!

キアラ「やっぱりアドルラン兄様、速い……他の人と同じように鎧を着ているのに……」

フィーア「兵士の人達、悲鳴に近い声だったけど大丈夫かな……? ちょっと追ってみましょう!」スッ…

キアラ「軽い駆け足の重装備だから、私達でも追いつけるかな?」タタタ…


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

アドルラン流一石二鳥鍛錬の成果

39

1帝国兵レベル:42+3+5(天使兵戦ボーナス)
=50

2アドルランレベル:166+9
=175


――


……


アドルラン「ふー……いい汗をかけたなぁ諸君!」キラキラ!

帝国兵達「「は、はい……」ゼェゼェ…

アドルラン「少し、休もうか。待っていてくれ、今水を持ってくるからな」タッタッタッ



フィーア(アドルラン兄様の鍛錬……城塞の時以上に激しいです!?)

キアラ(でも凄い兄様、結構な距離を重装備で走ったのに、まるでばてていない)

キアラ(私達に言わないだけで、普段からこんなに鍛錬をしていたんですね……)

フィーア(逆に兵士の人達はへとへとみたいですけど……)



帝国兵1「あ゛あ゛ぁー……しんどい……」パタリ

帝国兵2「おい、へばるなよ。まだまだ巡回場所は残ってるんだぜ……?」

帝国兵3「しっかし、やっぱアドルラン様はすげぇよな。俺らとは鍛え方が違うぜ」

帝国兵4「ああ、流石は第一皇子様だ。それに……最近では、カイン様とアベル様もな」

帝国兵5「……そうだな」

帝国兵6「カイン様は巨大な結界、アベル様は見たこともねえデカブツを仕留めたって話だ」

帝国兵7「……二人とも、大したことない奴って思ってたんだがなぁ」

帝国兵8「はははは! 一番大したことなかったのは俺らだな! ただ走るだけでこのザマだぜ?」

帝国兵1「言うんじゃねえよ! お、俺はまだ本気出してねえからなっ!?」

帝国兵4「ああ。少なくとも、我らに時間を割いてくださっているアドルラン様のご期待には応えねば帝国兵の名折れだ!」



アドルラン「待たせたな諸君! よく冷えた水だぞ!」

帝国兵達「「ありがとうございます!!」」



フィーア(……よかった、兄様達も……)ホクホク

キアラ(……私も、もっと頑張らないとな)グッ


アドルラン「さあ、もうひと頑張りだ!」


フィーア(これ以上は、お邪魔になるかもしれませんね)スッ…

キアラ(うん、大通りの方に戻ろうか?)


――

――


フィーア「兵士の人達も兄様への理解をし始めていると知れたのは大きな収穫でした!」ホクホク

キアラ「うん。私もやっぱり、もう少しちゃんと出歩いて皇女らしいことしないといけないね……」

フィーア「……私も、変装をしないで帝都を歩き回れる。そんな風になりたいです」

キアラ「うん。その日のためにも、一緒に頑張ろうフィーアちゃん?」ギュ

フィーア「はいっ!」

キアラ「それにしても、本当にすごいねフィーアちゃんの変装」

キアラ「兄様も兵士の人も誰も気がつかなかったし……」

フィーア「そうじゃなければ、アベル兄様には会いにいけませんでしたからね」

フィーア「……前にお忍びで見回りした時は、もっと空気が悪かったですけど……今日は、なんだか楽しいです!」

フィーア「キアラ姉様と一緒だし、兄様達の活躍で帝国の士気も上がっているからでしょうか?」

キアラ「うん、私も楽しいよ。それに……みんなの普段の様子を見れるのも、ね」

フィーア「ふふふ!」


――

特殊判定
↓1コンマ二桁

遭遇判定
74
71~80:ルーシェ

――


フィーア「あ、あれは……」


ルーシェ「……」ヒョイ…

ルーシェ「……」ヒョイ…


キアラ「ルーシェさん? エリスさんと違って、お買いものっていう感じでもないね?」

フィーア「何をしているんでしょうか……?」コソコソ


ルーシェ「……」ヒョイ

ルーシェ「……ふぅ」

ルーシェ「帝都の人は、すぐに、道に物を捨てる……」

ルーシェ「悪い、癖。ちゃんと、捨てないと、街は綺麗に保てない……」ヒョイ…


フィーア(え……帝都の清掃活動を!?)ガーン!

キアラ(一メイドの仕事量じゃないですよ!?)ガーン!


ルーシェ「アドルラン様の収集癖も困りもの、だけど……こっちの方が、問題……」

ルーシェ「どうしてみんな、綺麗にしようと、しないの……」ブツブツ…


フィーア(お、お疲れ様です!)ビシッ!

キアラ(でも、綺麗に、かぁ……)

キアラ(……)


特殊判定
↓1~3コンマ二桁(一部最低保証あり)


家事(清掃)技能

1キアラ
64(読みかけの本は机の上に出しちゃうけど、他はきちんとしまいます)<95

2フィーア
36(お片付けはちょっと苦手。たまに物がどこにいったか探しちゃう)<95

3ルーシェ
最低保証90>71(人一倍の美化意識。いつでもどこでも綺麗に清潔に!)<95

※それぞれ基準値を下回ったため、ゾロ目チケット発見ならず


――


キアラ(わ、私は一応……大丈夫、だよね?)

フィーア(うぅ、お掃除が得意かと言われたら首を横に振るしかありません)

フィーア(完璧なレディーの道は遠いなぁ……)


ルーシェ「……」ヒョイ

ルーシェ「……」ヒョイ

ルーシェ「ん、綺麗になった」ホクホク

ルーシェ「……天使達に、この風景は、壊させない……」

ルーシェ「……見回り、再開」キョロキョロ


キアラ(あ、見回りの途中だったんだ)

フィーア(それでいてお掃除も欠かさないなんて、すごいです!?)

キアラ(今度、お掃除の仕方も勉強した方がいいかもね……)

フィーア(はい……)ガクン


――

――


フィーア「ふぅ……そろそろ、陽が傾いてきましたね」

キアラ「今日は、ここまでにしようか」

フィーア「そうですね。平和な一日でよかったです!」

キアラ「うん、本当に」

フィーア「それに、ちょっとだけ普段見れない姿を見ることができました!」ホクホク

フィーア「また、こうして姉様と一緒にお散歩したいです!」ワクワク

キアラ「わ、私もフィーアちゃんがいいなら、また一緒にお散歩したいな」

フィーア「わーい! 約束ですよ!」ピョンピョン!

フィーア「それじゃあ、今日は帰りましょう! エリス姉様、ケーキ焼いてくれているかなぁ」ワクワク

キアラ「でも……」







キアラ「帰ったら、ちょっとお部屋のお掃除してみようか……」ガクリ

フィーア「そうですね……」ガクリ


――

※平穏無事に姉妹のお散歩が終わりました

※ルーシェの姿を見つけたことで、次回姉妹の戦闘外の判定に小補正追加


幕間5おしまい

――

――




【聖国・聖王宮】


シュタイナー「……」

シュタイナー「……」




特殊判定
↓1~2コンマ二桁

おっとぉ……?

特殊判定結果

※前回奇襲が完全に行われなかったため、判定激化

1天使・改の奇襲

68>50-10=40

※基準値を上回ったため、奇襲発生!

※天使・改の奇襲による特殊イベント発生

2四天・竜の奇襲

74>80-10=70

※基準値を上回ったため、奇襲発生!


※両方の奇襲が発生したため、追加特殊判定
↓1~3コンマ二桁

あ……(白目)

さらに追加特殊判定。この数値次第で……
↓1コンマ二桁

oh……………平和に終わった後にこれは予想外というか、えぇー……
汗が出てきたあたりで今日はここまで

一回の奇襲でこの結果を引き当てる確率ってどのくらいなんだろうか……
ちょっと状況整理の必要がありそうなので、明日の更新はもしかするとお休みかもです
判定結果は後日発表

本日もありがとうございました!

こんばんはー
どうなるかわかりませんが、昨日のまさかの結果から再開していきます

なお判定結果が判定結果のため、イベントの順番を入れ替えて先に強敵奇襲の方から行います

4連特殊判定結果

1天使・改の奇襲場所
48

※貧民街はカイン結界により除外
※特殊イベントのため王城除外

01~33:城塞
34~99:帝都

34~99:帝都

※奇襲対象帝都で、特殊イベント発生

2襲来する強敵
偶数:天使
奇数:竜

07

01~10:最強

※奇数のため竜最強、金真竜による襲撃


3天使と強敵の共同襲撃

50≧50

※基準値と同値のため、同時襲撃回避

4強敵の奇襲場所

69
※貧民街はカイン結界により除外
※帝都は奇襲場所不一致のため除外

01~33:城塞
34~66:カイン結界(対策猶予発生)
67~99:王城

67~99:王城

最終結果

※天使・改が帝都を奇襲。特殊イベントのため強さと数は固定

※金真竜が王城を奇襲





※完全に想定外のため、イベント中にほんの少しだけ救済?になるかもしれない判定を加えます


――

――


シュタイナー「……以前奇襲を行わなかったことで、帝国の気も緩んでいる頃合いでしょうか?」

シュタイナー「――もう、帝国に一切の情けは不要でしょう」

シュタイナー「あまり使いたくはなかったのですが、相手が相手です」

シュタイナー「実験と……そう――今度は確実な損害を与えねば」



シュタイナー「――お行きなさい、神の獣と使徒よ」


金真竜「ギュルアアアアアアァァァァァァ!」


下級天使兵・改「……!」





シュイン!



――

――


……


【帝国・皇帝の間】

ワー…! ワー…!


ギルバート「……何やら、騒がしいな」

ギルバート「……」

ギルバート「……」スクッ…




ガラガラガラ!





金真竜「――ルアアアアアアァァァァァァ!!!」




バーンズ「へ、陛下っ……!?」バッ!

ギルバート「下がれバーンズ。ほう、これが竜とやらか……」ジャキ…



ギルバート「――少しは、我を楽しませてくれるのか?」ゴォォォォォ!


金真竜「!?」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

ギルバートの竜への殺意

96+30(聖国への殺意)
= 1 0 0 (126)>50


    滅




※基準値を超えたため……



――


ギルバート「どうした……壁を壊した程度で終わりではあるまい……?」←レベル1216

金真竜「……!?」←レベル600



――金の竜は考えた

――自分が生き延びるにはどうするべきかと

――紛い物にも、紛い物の意地はあった。しかし、これはあまりにも

――いつかあの白い男も喰い殺してやろうと思っていた矢先に、この仕打ち

――叛逆の意思を読まれたか。いや、今はそれはどうでもいい

――目の前の怪物の殺意はもはや目に見える

――僅かな希望であった、見逃されることはもうないだろう

――いや、だがしかし……


※金真竜の決断は?

1:スキルによる最低保証でギルバートに挑む

2:腹を見せる

↓1~3多数決

1:決死の覚悟でギルバートに挑む

――



金真竜「……!」ズダン!


ギルバート「……ほう」


――金の巨竜は恐怖を組み伏せ、皇帝に対峙する。

――獣の本能が、この姿に作り替えられる前の本能が、警鐘を鳴らし続ける。

――だが同時に、万が一腹を見せようものなら、死よりも恐ろしい結果が待っているとも感じさせた。

――勝ち目は限りなく薄い。しかし皆無ではないはず。

――あらゆる生物を切り裂く、この金雷の如き強さと疾さを持つ剛爪。

――連続して攻め込むことさえできれば……


金真竜「グルゥゥゥゥゥ……!」ジャギイン!

ギルバート「我を前に、退かぬか……」

ギルバート「良いぞ……」








ギルバート「――だが…… 聖 王 の 犬 な ら ば 滅 ぼ す ! ! ! 」クワッ!






※ ※ ※ ※ ※ ※ 警告 ※ ※ ※ ※ ※ ※



      ――皇帝が殺しにかかります――



※ ※ ※ ※ ※ ※ 警告 ※ ※ ※ ※ ※ ※

【帝国軍】

覇道皇帝ギルバート:レベル1216


VS

【聖国軍】

金真竜:レベル600

★『舞い降りし絶望』★
三すくみ不利、敵の王国指定スキル、奇襲及び罠、自身へのマイナス補正を無効化
さらに戦闘時、攻撃状態を解除されない
またこのスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を6にし、
補正差が50以上であったとしても25まで軽減し戦闘を行う
耐久値が3を下回った時、生存している五竜のいずれか2体を呼び寄せる

※スキル効果により、ギルバートとの戦闘発生


戦闘開始――!!!

※殺意のギルバート、一部マスクスキルが公開されます


――



金真竜「グ――



ギルバート「はあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」










ギルバート「  砕  け  ち  れ  ぃ  っ  !  !  !  」




――『七星剣・破』発動――



★『七星剣・破』★
皇帝の歓喜の判定後、発動
敵にカウンター不可の1劣勢を7連続で与える



ズガガガガガガガガガ!!!


金真竜「グラアアアァァァァァァッッッ!?」


――『不滅の金竜鱗』発動――

★『不滅の金竜鱗』★
戦闘時、劣勢判定を5回まで無効化する
無効化する度に、常時補正+30の効果を得る


ダメージ判定

『七星剣・破』耐久値1×7

『不滅の金竜鱗』耐久値5

5-7=-2

金真竜残耐久6-2=4



金真竜「ガ、グラアァァァ……!」ヨロ…






ギルバート「ぬおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」ブオンブオン!






金真竜「!?」



ギルバート「  愚  か  な  り  !  !  !  」




――『七星剣・波』発動――

★『七星剣・波』★
七星剣・破の判定後、続けて判定を行わずに相手に7劣勢を与える



金真竜残耐久4

七星剣・波残耐久7

4-7=-3


ズドオオオォォォォォォォォン!


金真竜「」


敗北……

プシュウゥゥゥゥ…


ギルバート「……む?」

金真竜「」

ギルバート「……なんだ、もう終わりか」

ギルバート「所詮は、異形の魔物か……」

ギルバート「――やはり、この世で最も強きは、魔物でも神でもなく、人間……!」

ギルバート「アベルよ、アドルランよ、カインよ――楽しみにしているぞ?」ククク…

ギルバート「その時まで……我も成長を続けよう」

特殊判定
↓1~3コンマ二桁

※絶対にゾロ目を出してはいけません

特殊判定結果

85
61
68

ギルバートレベル:1216+(8+5+6+1+6+8+45(最強敵撃破ボーナス))×2

= 1 3 6 4


――



バーンズ「へ、陛下! ご無事で……!?」オロオロ

ギルバート「無論だ。……傷も、負えなかった」ハァ…

バーンズ「こやつが、アベル皇子達が打ち倒したという竜なのでしょうか……」

ギルバート「恐らくはな。しかし、少々惜しいことをした……」

ギルバート「この場でこの竜を飼い、アベル達ににぶつけることもできたか」

バーンズ「そ、それは流石に危険すぎるのではないでしょうか」アセアセ

ギルバート「……何故だ?」

バーンズ「そ、それは……やはり、あの聖王の手駒。どんな汚らしい罠がその身体にあるかもわかりませぬ故……」

ギルバート「ふむ、それもそうか……」

ギルバート「では、これの処理だが……」






ギルバート「聖王の犬とはいえ、我に臆さず向かってきたことは評価できる」





ギルバート「このまま、どこかの山に埋葬してやるがいい」

バーンズ「はっ!」

――

※金真竜がギルバートに立ち向かったため、強者と認定されました

※亡骸は解体されず埋葬され、食べられることがなくなりました

――

――



……



金真竜「」

バーンズ「……これほどの恐ろしい相手を、陛下はお一人で……」

バーンズ「……以前、エリスと戦われた時の陛下はやはり、あれでも模擬戦として扱っていたのか」

バーンズ「先程の陛下の御力の前では、たとえエリスとて……」

バーンズ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

バーンズの気の迷い

13<15

※基準値を下回ったため、バーンズが……


――


バーンズ「……」

金真竜「」

金真竜「」ポロッ…


ドサッ!


バーンズ「む? これは――鱗? 陛下の剣を受けてはがれかけていたのか」

バーンズ「凄まじい強度だな……」ガンガン!

バーンズ「これで身を護れれば……」

バーンズ「……」

バーンズ「…………」

バーンズ「…………私は、一体何を考えている?」

バーンズ「私の忠誠は、ただ陛下のためだけに……」

バーンズ「…………」

バーンズ「……これは、陛下の御力を示すためだ」

バーンズ「……陛下の御力を理解させるための、あえての行動だ」

バーンズ「私は……揺らいでなどいない……ただ、陛下のことのみを考えているのだ……」スッ…



※後日、アベルの城塞に差出人不明で『金真竜の不滅鱗』が届けられます

――

大惨事発生の最後に、かなり低めにした良判定を持って行けたあたりで今日はここまで
本当にいい意味でも悪い意味でもコンマが暴れまくって落ち着けません
あとすみません、初歩的な計算ミスですがギルバートのレベルは1374が正しいですね

二択の正解を選んだため、食肉増強こそはストップできましたが、アベル達には辛いでしょう
シュタイナーは言わずもがなです

この後は帝都の方の奇襲になりますが……
こちらもコンマが結構大事になってきます

本日もありがとうございました!

こんばんはー
遅くなりましたが、帝都側奇襲から再開です

――

【帝国・帝都】



帝国兵1「うーし、今日も異常は無しだな」

帝国兵2「俺達も、より強者になってきているからな」

帝国兵3「聖国の連中なんざ、一捻りよ!」

帝国兵4「……油断するな。俺達なんざ、皇子や皇帝陛下に比べれば弱者だ」

帝国兵5「それはわかってるがよ。昔よりは強くなれたと思うぜ?」






シュイン!





帝国兵達「「!!」」



下級天使兵?×4「……」

中級天使兵?「……」



帝国兵3「噂をすれば、でやがったな!」ジャキ!

帝国兵4「いや、だがこれは……」ジリ…

帝国兵2「前に報告のあった連中と違う……?」


下級天使兵・改「……」フヨフヨ…


帝国兵5「なんつーか……丸いな?」



中級天使兵・改「――ユケ」バッ!



帝国兵1「っ! 形が違うのなんざ今はどうでもいい! 来るぞ!」バッ!




――戦闘開始!!!

【帝国軍】

帝国兵:レベル50×5
【スキル】
『第一皇子との鍛錬成果』
戦闘時、常時補正+10



VS



【聖国軍】

下級天使兵・改:レベル70×4

【スキル】
???




【状況:拮抗】

【攻撃状態】

帝国軍:50×5=250

『第一皇子との鍛錬成果』補正+10
『三すくみ有利』補正+10


VS


【攻撃状態】

聖国軍:70×4=280

『断罪の使徒』補正+10

レベル差-30=補正-30
スキル補正+10


戦闘補正-20


コンマ70以上で優勢
コンマ69以下で劣勢

↓1コンマ二桁



コンマ99

※ゾロ目による確定優勢


――帝国軍優勢!


帝国兵1「あの少しでかい球は動かないのか……?」

帝国兵2「警戒しつつ、先にこのちいせぇのから潰すぞ!」バッ!

下級天使「……!」

帝国兵3「ち、寄せ集まりやがった……!」

帝国兵4「だが、こちらの方が人数は上だ!」ババッ!

下級天使兵「……!」フワフワ…

帝国兵5「そっちが固まるなら、こっちも囲んで潰してやるよ!」



帝国兵達「「受けな、俺たちの連携を!」」バッ!



下級天使達「「……!!」」



ズバズバズバ!



――下級天使兵・改のスキル発動――






★『人の型を捨てた使徒』
このスキルを持つ者は耐久値が1となる








下級天使「」シュゥゥゥゥ…


帝国兵達「「あ、あれ……?」」



――勝利

帝国兵1「な、なんだ??」

帝国兵2「いくらなんでも、手ごたえが――」



下級天使達「「」」キィィィィィン!


――『クイックノヴァ』発動――




帝国兵達「「っ!?」」





『クイックノヴァ』
敗北判定時に発動
判定を無視し、貫通する2劣勢を相手に与えたのち自身は敗北する
このスキルで相手を倒した場合、敵に確定で負傷判定を与える



帝国兵残耐久2
クイックノヴァ残耐久2

2-2=0




ズガアアアアアァァァァ!!!




帝国兵達「「ぐあああああぁぁぁぁっ!?」」




判定
↓1コンマ二桁

コンマ87

61~95:軽傷


――


帝国兵1「がっ……くそぉ……!」ボロボロ…

帝国兵2「爆発するなんて、ありかよ……」ボロボロ…

帝国兵3「だ、だが……なんとか耐えきれたな……」ボロボロ…

帝国兵4「あまりに呆気なかったからな。身構えて正解だったが……」ボロボロ…

帝国兵5「くそ、怪我よりも、武器が使い物にならねぇ……ってあの中くらい何処行きやがった!・」


帝国兵達「「き、消えた!?」」


帝国兵4「まずい、大きさが爆発の威力と考えると……!」ググ…

帝国兵1「くそ、どの道俺らはもう戦えねえ……」

帝国兵2「腐れ天使が……っ!」


※戦闘時ゾロ目により帝国兵レベルアップチャンス


特殊判定
↓1コンマ一桁

20

レベル50+1=51

――


帝国兵3「畜生、次は爆発前にぶっ飛ばしてやる……」

帝国兵5「だが、まずは衛生兵のところだな……」

帝国兵1「しかし中くらいは、なんでいなくなった……?」

帝国兵2「俺たちなんざ、眼中にないってか……!?」

帝国兵4「或いは、俺たちは少なからず負傷した……」

帝国兵4「目的が『とにかく負傷者を増やすこと』なら、移動する理由にはなるな……」


帝国兵達「「……っ!」」ゾッ…!



――


【帝国・帝都】



中級天使・改「……」フヨフヨ



中級天使「……!」



特殊判定
↓1コンマ二桁

※負傷は覚悟してください

コンマ59

41~60:ルーシェ

――


ルーシェ「……なんだか、騒がしい?」

ルーシェ「もめ事、なら……止めに、行かないと……」タタタ…



ルーシェ「っ!」バッ!


ドゴォ!


中級天使「……ダンザイシッパイ」フヨフヨ…


ルーシェ「こ、この感じ、天使……!?」

ルーシェ「でも、もう人の、形すら……?」

中級天使「――ダンザイ!」キィィン!

ルーシェ「っ! やる、しか……!」ヒュオン!




――戦闘開始!!!

あれ?
少々お待ちください……

【帝国軍】

ルーシェ:レベル119
【スキル】
『変幻自在の光』
戦闘時・常時補正+10。敵のカウンタースキルを無効化する

『聖癒の護光』
劣勢判定を受けた時、一度だけ発動
劣勢判定を無効化し、防御状態へ移行し防御状態時補正+15の補正を得る
以後は防御状態を維持したまま戦闘を行う

★『極光封縛刃』
戦闘時、常時補正+5
優勢取得時、敵を強制的に防御状態にし、次ターン-10の補正をかける
さらに敵のレベルが自身以下の場合、★以外のスキルを全て封じる
この効果は優勢ダメージを防がれても発動する


VS


【聖国軍】

中級天使兵・改:レベル110

【スキル】

★『人の型を捨てた使徒』
このスキルを持つ者は耐久値が1となる

『断罪の使徒』
王国・帝国の敵に対して常時補正+10

『クイックノヴァ』
敗北判定時に発動
判定を無視し、貫通する2劣勢を相手に与えたのち自身は敗北する
このスキルで相手を倒した場合、敵に確定で負傷判定を与える

『ライトニングバーン』
負傷判定をさらに1増加させる

【状況:拮抗】

【攻撃状態】

ルーシェ:レベル119

『変幻自在の光』補正+10
『極光封縛刃』補正+5
『三すくみ有利』補正+10


VS


【攻撃状態】

中級天使兵・改:レベル110

『断罪の使徒』補正+10

レベル差9=補正±0

スキル補正+15

戦闘補正+15


コンマ35以上で優勢
コンマ34以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ83


――ルーシェ優勢!



ルーシェ「ふっ……!」ヒュオン!

中級天使「……ム!」フワリ…

中級天使「ダンザイ!」バチバチバチ!


ゴッ!


ルーシェ「この、程度……!」ガキィン!

中級天使「……!」グググ…!


ルーシェ(……球体に、なった天使……)

ルーシェ(攻撃が、単調……雷を纏っているけど、ただの、体当たり……)

ルーシェ(人型よりも、攻撃性能、落ちている……?)


中級天使「……ダンザイ!」バッ!


ルーシェ(多分、中級……魔力切れで劣化、しないはず……)

ルーシェ(それでいて、丸いのは、きっと意味がある……)


中級天使「ダンザイッ!」ゴッ!

ルーシェ「たっ……!」ヒュパン!


中級天使「」シュウゥゥゥゥ…


ルーシェ「え……? ――っ!!!」


――『極光封縛刃』発動――

――『クイックノヴァ』を封印――



ギュルギュル!


中級天使「!?」ガキィン!



ルーシェ「……自爆、許さない、です」ギチギチ

中級天使「」モガモガ


――勝利!!!

――


中級天使「」モガモガ

ルーシェ「……暴れても、あなたじゃ、これは、ちぎれない」

ルーシェ「破裂しないよう、に……私の、魔力でちゃんと、固めてあげる……」キィィン!

中級天使「」カキン!

ルーシェ「……」

ルーシェ「……信じ、られない。外殻を薄くして、脆く、しているんだ……」

ルーシェ「ちょっとの、衝撃で……爆散するように……」

ルーシェ「……こんなもの、前の天使と同じように転移、してきたら……」

ルーシェ「……」ゾワ…

ルーシェ「アドルラン様と、アベル様に、お伝えしないと……!」ダッ…!

中級天使「」ズリズリズリ…!

ルーシェ(魔法は、こんな使い方、するものじゃない……!)

ルーシェ(……多分、この爆弾天使をすぐに固められるのは、私だけ……)

ルーシェ(――もっと強くなって、みんなを、守らないと……!)

中級天使「」ズリズリズリ…!


――

特殊状況:ルーシェが中級天使・改を捕獲してしまいました

アドルラン及びアベルに天使・改の仕組みが暴露されます

後日の判定でさらに色々あるかもしれません


想定外の特殊勝利ボーナス

↓1コンマ二桁

36

ルーシェレベル119+3+6=128


・下級天使×4……自爆消滅

・中級天使……捕獲&封殺

・金真竜……抹殺


※シュタイナーの奇襲部隊が全滅しました……


――


えー……まったく想定していなかった事態に陥ったあたりで今日はここまで
そういえばルーシェ封印持ってたってのと、レベルが強化中級上回っていたっていうのがね……

ボム天使はかなり前から考えていましたが、同じくかなり前から予測されている方もいたので結構ドキドキでした
そして結果は帝国兵すら軽傷でほとんど被害が出なかったというね!

本来負傷、最悪死亡によりアベル隊怒りのパワーアップ的なことを考えていたんだけど、この後どうしようかなぁ……
そしてそろそろシュタイナーも焦りそう

本日もありがとうございました!

乙乙

こんばんはー
遅くなってしまいましたが、まさかの捕獲から再開します

――

……

【帝国・王城】


中級天使「」カチカチ

ルーシェ「これ、が、爆発する、天使です……」

アドルラン「これが……」

アベル「急に兄様に呼ばれて何事かと思いましたが……」

アベル「まさか天使が、ここまで形振り構わず襲ってくるとは……」

アベル(アルフォートとリーナもここまでは想定していないだろうな……)

アドルラン「何にせよ、まずはルーシェが無事でよかった」

アドルラン「先程、警邏していた一部隊が負傷して担ぎ込まれたと聞いたからな……」

アベル「恐らくそれもこの天使の仕業でしょう。とても普通の兵士の手に負える相手ではありませんよ」

アベル「天使の仕組みを知り、魔力の扱いに長けたルーシェだからこそ捕獲できたようなものです」

ルーシェ「……私、も……多分、上級は捕まえられません……」

ルーシェ「もっと、強く、ならないと……」

アドルラン「君の鍛錬ににならいつでも付き合うが、今はまず休むんだ」

アドルラン「これを固めておくのにも、魔力を使っているんだろう?」

ルーシェ「このくらいなら、平気、です……」

アベル「しかし、爆発の仕組みはどうなっているんだ?」

ルーシェ「凄く、単純です……」

ルーシェ「以前、お話した天使兵の、作り方……を、もっと楽にしたもの、です」

1:核の魔力を用意

2:周囲を破壊する魔力で覆う

3:申し訳程度の外殻で覆い、ぎりぎり爆発しない状態を維持して発射

ルーシェ「これだけ、です。すぐ爆発する前提、だから……複雑な形、動作の形成や命令式も不要です……」

ルーシェ「消耗する魔力は、旧天使と同じか、少ないくらいかと……」

アドルラン「なんと恐ろしく、そして許せない存在だ……!」ワナワナ…

アベル「もはや動く爆弾、そして破壊力は通常の爆弾以上かつ不規則に転移する、か……」

ルーシェ「はい。とても、許せない、魔法です……!」

アベル「ルーシェの技術を応用すれば捕獲はできるのだろうが、とても真似はできないな」

アドルラン「かといって、ルーシェ一人ではとても対処しきれない」

アドルラン「それに万が一があれば、ルーシェの身も危ない。何かいい手はないだろうか……」

アベル「……こうなっては『帝都に結界を張る』のも手ですが、用意に時間がかかります」

アドルラン「むうぅ……」

アドルラン「それまでは『遭遇したら逃げる』しかないのだろうか?」

アベル「命令式がわかりませんが『建造物に対しても自爆』されてはひとたまりもありません」

ルーシェ「……『天使作成を手伝ってくれたエリスさんとシアさん』なら、『私の真似ができる、かも?』」

三人「「うーん……」」


※ボム天使への対抗策、一時的でもどうする?

1:ルーシェ頑張れ

2:帝都の結界を考案(判定あり)

3:遭遇したら逃げる(人的損害は減ります)

4:エリスとシアも交えて相談

5:とりあえず捕獲した天使を皇帝に見せる

6:その他自由安価

↓1~5多数決(割れたらコンマ)

2:帝都への結界

――


アベル「……予定が異なりますが、天使の危険性が増した今はそうも言えません」

アベル「できるできないより前に、まずはカイン兄様に話だけでもしておきましょう」

アドルラン「それがいいな。できずとも、カインなら新たな知恵を授けてくれるかもしれん」


……


カイン「……凄いな、聖王シュタイナー」

カイン「頭のネジが外れているとしか思えないよ。考え付いても実行するか普通……?」

アベル「ええ、俺たちも驚いています」

アドルラン「カイン、大変な苦労だとは思うが……帝都に結界を張ることは可能なのか?」

カイン「そうだね……」

カイン「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

結界作成判定

30<40

※基準値を下回ったため、結界作成不可……


――



カイン「……悪いけど、今の状態では難しい」

アベル「っ!」

カイン「確かに、結界は頑張れば張れるだろう」

カイン「ただその爆弾天使の性質を聞く限りだと……結界が弾いた瞬間、その衝撃で自爆するだろう」

カイン「天使の転移が束の転移ということはつまり、爆弾が固まって転移しているってことだ」

カイン「同時に弾いたら、同時に爆発。つまり結界に局所的な負担がかかり、すぐに穴が開く可能性があるんだ」

アドルラン「ぐぅ、それでは防げても一回が限度か」

カイン「そうだね。その都度結界を張り直す労力には、とても見合っていない」

カイン「だが、このまま無対策でいるわけにもいかない。どうしたものか……」

カイン「……『母さんの魔力』なら……いや、まず『父さんに説明しなきゃいけない』か」

アベル「どうにも、苦しいところですね……」



※結界作成不可

※代案を考えなくてはいけません

1:やっぱりルーシェ頑張れ(ルーシェ猛特訓)

2:フローレンに相談(難易度高だが……?)

3:遭遇したら逃げる(人的損害は減ります)

4:エリスとシアも交えて相談(判定あり)

5:とりあえず捕獲した天使を皇帝に見せる(フローレンには見せない)

6:その他自由安価

↓1(残りチャンス2回。全て失敗すると現状維持)

5:天使を皇帝に見せて事情説明

――


カイン「……いや、母さんはやめておこう」

アベル「?」

カイン「ちょっと、色々とね。ただ……」

カイン「帝国兵に負傷者が出ているなら、やっぱり父さんには説明しなきゃ駄目かなぁ……」

アベル「……嫌な予感もしますけどね」

カイン「仕方がないだろう……兄さんとルーシェも、来てくれよ?」

アドルラン「あ、ああ。勿論だとも!」

ルーシェ「……はい」



……


【帝国・崩れた皇帝の間】


ギルバート「………………」ピクピクピクピク…




アベル(何故、皇帝の間が見るも無残な状態となっているのか)

アベル(気になることではあったが、とてもそれを切り出せる空気ではない……!)



ギルバート「……」

特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定

皇帝の憤怒

54>80-30(金真竜戦によるストレス発散)

※基準値を超えたため、なんとか怒りを抑えて話を聞いてくれます

※皇帝のレベルアップも阻止されました

――

ギルバート「……話はわかった」フゥ…

アベル「!!」

アベル(ち、父上が怒りを抑えただと……!?)

ギルバート「……爆発する天使、か」

ギルバート「ふむ……」

ギルバート「……まずは、それを見せてみよ」

アベル「は、はい……!」


中級天使「」ゴロン…


ギルバート「……こんなものが、天使とは。笑わせてくれるな聖王よ?」

ギルバート「して……」

ギルバート「爆発するこの球を捕えたのは……誰だ?」



※皇帝は話を聞いてくれましたが、まだ協力状態ではありません

※捕えたのがアベル達ではなくルーシェであること、また天使の仕組みも全て話しますか?

↓1~3多数決

皇帝に全て話す

――


アベル「じ、実は……」


――説明中――


ギルバート「ほう……」

ギルバート「よもや、我が息子達ではなく……」

ギルバート「アドルランのメイドが、か……」

ルーシェ「……」ドキドキ

アドルラン(不甲斐ないと……)

カイン(叩き斬られなければいいんだけど……)

ギルバート「クク……面白い」

ギルバート「――先日、我に傷をつけたのもメイドだった」

ギルバート「兵が負傷する中で、メイドが我に傷をつけ、偽りの天使を捕えて我が前に差し出すか」

ギルバート「面白い、面白いが、それ以上に……」

ギルバート「……」



――

355>181+50

※判定自動成功

――




ギルバート(成長したアベル達に、もはや秘匿する意味もないか……)


――

正しくは183でしたが結果は変わらず

――




ギルバート「――バーンズ!」


一同「「!?」」


シーン…


ギルバート「……バーンズ! 構わぬ!」クワッ!


バーンズ「へ、陛下……」スッ…


アベル(こ、この男が……親衛隊長か!)

アドルラン(な、なんという体躯。私以上か……)

カイン(僕らにも秘密にしていた兵を見せる、ってことは……今のアベルはそれ以上ってことかな?)


ギルバート「紹介しておこう……親衛隊の長を務める、バーンズだ」

バーンズ「……」ペコリ

ギルバート「バーンズ、話は聞いていたな?」

バーンズ「はっ……!」

ギルバート「ククク……今日は、また愉快な日かもしれぬな」

アベル「?」

ギルバート「バーンズ――抜け」

ギルバート「はっ!」ジャキン!


中級天使「」パキパキ…

ルーシェ「!?」


――『封魔の神剣』発動――

★『封魔の神剣』
敵の魔法攻撃を全て無効化する
敵の攻撃手段が魔法しかない場合、自動的に勝利する



ルーシェ「わ、私の魔力が溶けて……くっ!?」ガキン!

バーンズ「むっ!?」ジャキン!


ギルバート「……張り合うなバーンズ。もう納めてよい」

バーンズ「はっ……」スッ…

ルーシェ「い、今のは……」

ギルバート「バーンズの剣は、対魔法特化の剣」




ギルバート「術者が追加の魔力を加えられぬ天使など――霧散する運命からは逃れられんだろう」




一同「「!!??」」

――


バーンズ「……」

ギルバート「本来であれば、聖国の処理を任せたアベルにこの剣を渡したいところだが……」

バーンズ「!?」ガーン!

ギルバート「この重量の剣を操れるのは、この国においてバーンズ以外はおらぬだろう」

バーンズ「……」ホッ…

ギルバート「先程の様に、『新たな魔力を供給される』か『神剣の限度を超えた魔力』には対処しきれないが……」

ギルバート「話を聞く限り、爆発する天使程度なら処理できる」

ギルバート「……カインよ」

カイン「っ、はい、父上!」バッ!

ギルバート「お前は、貧民街の結界を完成させた。その腕は、評価する」

カイン「あ、ありがとうございます!」

ギルバート「ならば今一度、作り上げてみるがいい」

ギルバート「……『バーンズの神剣の効果を帝都全体に広げる』結界をな」

カイン「!! はい、必ずや!」

バーンズ「……」

――

※一時的に、バーンズの協力を得られました

※カインの特殊結界作成には判定が発生し、基準値クリアで作成可能となります

※結界が完成しても、四天と竜の奇襲は防げません

――

――


ギルバート「聖王も愚かよ……」

ギルバート「己が手を離れた魔力の塊如きに、我が国を崩せるとでも思っていたのか……?」

ギルバート「とはいえ……」

ギルバート「――我では、その仕組みを理解する前に消し飛ばしていただろう」

ギルバート「解析し、捕獲したことは、素晴らしい功績であると言える……」

ギルバート「……ルーシェ、だったな?」

ルーシェ「は、はい……!?」ビクゥ!

ギルバート「ふむ……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果


皇帝の評価

51+10(職業メイド)>50


※基準値を超えたため、皇帝からご褒美


――


ギルバート(……ローズ、エリス、そしてルーシェか)

ギルバート(……兵よりも、メイドを重視した方が強き国になるのだろうか?)

ギルバート「……よかろう」




ギルバート「此度の功績を称え――褒美をやろう」


ルーシェ「!?」ワタワタ


――

一応の対策が出てきた辺りで今日はここまで
結界コンマが珍しく失敗した後に、しっかり救済の選択を選ばれるあたりはお見事です

実はバーンズのキャラシが出ていた段階で、通常天使は軒並み機能を喪っていました
全裸兜やスカーレットに吸い尽くされている印象が強くて、彼の剣が封魔の剣と覚えていた方はどれだけいるのでしょう
ただ、あくまで救済のボム天使に対抗する結界でしかないため、強敵奇襲の危険性は残っています

そして↓1~3辺りで拾えそうなルーシェのご褒美を拾っていきます
本日もありがとうございました!

結界できるまでは逃げる→ルーシェと合流が安全かな?
ところでこの自爆攻撃、ロウルでも撃ち落とせる?

とりあえずご褒美は
・アドルラン兄様関連で何か
・モブ帝国兵の装備新調(レベルアップチャンス)
・メイド試験でメイド達(場合によってはヒバリやスミレも?)のレベルアップ
で確定かね。
メイド試験はまたエリスがゾロ目出して他のメイドにスキル譲渡してくれる気がする。

こんばんはー
更新時間が遅くなってきていますが、それでもゆったり進めます
ご褒美はアドルラン絡みはちょっと皇帝からは難しいので、他二つを採用します

兵士の新装備+メイド試験2


――


ルーシェ「そ、その……それでは、今、帝都を巡回している兵士の人の、装備を……」

ルーシェ「アドルラン様や、私だけじゃなくて、兵士の人、警邏頑張っていますから……」

ギルバート「……わかった。だが、それはお前の褒美には足りぬだろう」

ギルバート「まだ何か、望むものはあるか?」

ルーシェ「えっと……」

ルーシェ「……メイド試験」

ルーシェ「メイド試験を、もう一度……開いて、頂ければ……」

ギルバート「……ほう?」

ルーシェ「私は、もっと、強くなりたい、です……!」

ギルバート「くく……くくく……! よくぞ言った、それでこそ帝国の強者よ!」

アベル(ルーシェもどことなくエリスに似てきたな……)

カイン(あの神剣を使っても、僕の結界が出来上がる保証はない)

カイン(しばらくは彼女に頑張ってもらうしかないか……)

アドルラン(私も、ルーシェに負けていられないな!)

ギルバート「ちょうどいい……我も少し、メイドというものに興味が沸いていた」

アベル「!?」

ギルバート「元より不定期な試験、前回が終わってからそう月日は経っていないが、故に抜き打ちともとれる」

ギルバート「――我が名を持って、すぐにでも試験の用意を進めさせよう」

ギルバート「……バーンズ!」

バーンズ「はっ! ただちにっ!」シュイン!

アベル(っ! 普通に転移魔法を行使するか。城塞周りの警戒を強めた方がいいか)







カイン(おい、結界はどうなった? ……僕一人でも頑張りはするけどさぁ)


――

※帝国兵新装備の質具合

特殊判定
↓1コンマ二桁

――

30<50

※基準値を下回ったため、順当な強化装備に

※装備品の質向上によりレベルアップ

帝国兵レベル:51+5=56


――


……

【帝国・メイド試験会場】

ワーワー!


メイド「始まってしまいました! 不定期開催、メイド試験!」

執事「……今回も、成績が悪いとクビだ」

メイド「ぶっちゃけると、司会進行の私達も結構危ないー!」

執事「……何があったかわからないが、陛下の求めるメイドと執事のラインが急速に上がっているらしい」

メイド「前回と言い今回といい、波乱が起こりそう!」

執事「しかし今回は朗報もある。成績優秀なメイドや執事が現れたら――俺達全員の給金があがるそうだ」


ナ、ナンダッテー!?

ザワザワ…


メイド「さあ、覚悟はいいか!? そして私達のためにも誰か頑張って!」

執事「メイド試験……執事もいるんだが、とにかく始まるぞっ!」

ワーワー!


ルーシェ「……」ドキドキ

エリス「ま、まさかまたこの会場に来るなんて……」

エメリナ「こ、今度こそは!」

ヒバリ「……なんで私は、メイド服なんだろうね?」ヒラヒラ

ルーシェ「……ヒバリさん、守る為。一緒に、強くなりましょう?」ギュッ!

ヒバリ「よくわからないけど……心配してくれたんだ。ありがとねルーシェ」

アイナ「ローズさんに、少しでも近づかないと……!」

スミレ「なんでだろう……どこかの山に、ボクに縁のありそうなモノが埋められていそうな気が……いや、今は集中!」パン!

第一試験『家事技術』


エリス「これが……鍛錬の成果ですっ!」ローストチキンダァン!

審査員「う、美味いだとぉっ!?」ガターン!

メイド「な、なんとぉ!? 前回のとんでも料理とはうって変わってエリスが凄まじい料理を繰り出したぁ!?」

執事「……俺らの首がかかってるの、あいつのせいなんじゃないかな?」


――

エメリナ「こ、今度はちゃんと運べました! さあどうぞ!」スープズドン!

審査員「……」グビ

審査員「ふおおおおおぉぉっぉぉぉぉおっぉぉぉぉぉっ!?」バキバキビキーン!

メイド「きゃっ!?///」

執事「……料理と言うよりは、劇薬か?」


――

ルーシェ「……どうぞ」サンドイッチコトン

審査員「ああ、安心する……」

メイド「冷静に高水準の仕事をこなしていく仕事人ね……」

執事「こいつも俺らの首に関わってそうだなぁ……」

――

ヒバリ「く……、また少し、失敗を……」コゲケーキスッ…

審査員「……見た目とのギャップがいいっ!」

メイド「まさかの高評価!?」

執事「しかし妙だな、あんな黒髪のメイドいたか……?」

――

アイナ「……」

スミレ「……」


メイド「おや、彼女と彼は新顔ですね?」

執事「その腕は……いか程だ?」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

新顔メイド二人の料理技能(ローズ直属保証あり)

1アイナ
最低保証50+20(キャラシート補正)>08

70(十分な腕前。でも目指すはローズさん! 特訓は欠かしません)

2スミレ
最低保証50<70

70(アイナさんとローズさんのおかげで、ボクもそれなりには頑張れるんだ)


――


アイナ「スミレちゃん!」バッ!

スミレ「はい、アイナさん!」バッ!

メイド「こ、これは凄い!?」

執事「二人の息がぴったりだと……!?」


アイナ&スミレ「「お待たせしましたっ!」」フィッシュアンドビーフドン!

審査員「でも作っていたのは別の料理なのか!?」

メイド「凄いわね。全く同じ腕前に見えたわ……」

執事「メイドと執事の合作料理というのも珍しい」



ローズ(頑張っているわネ、二人とも……)スッ…

ローズ(でも、まだまだ道は遠いわヨ?)


――

――

【第二試験・夜技術】


エリス「え、えっと……な、舐めます!///」

審査員「ど、どこを!?」ドキドキ

メイド「おー、あの子もとうとう成長しちゃったんだねぇ……」シミジミ

執事「……それにしては、少しずれていないか?」

――

エメリナ「えっと――」

審査員「合格」

エメリナ「えっ」

審査員&メイド&執事「「合格。はい次の人―」」

エメリナ「???」

――

ルーシェ「……///」

審査員「そう、これ! このぐらいが私大好きさ!」

メイド「安定感あり過ぎよこの子」

執事「あいつの後だっていうのに、すっと空気を元に戻してくれるのはありがたい」

――

ヒバリ「え、ちょ……ルーシェ!? こんなこと聞かされるなんて聞いてないわよっ!///」

審査員「再びギャップの奇襲っ!」ブフォ!

メイド「……あの人は審査員に気に入られて合格しそう」

執事「しかし、試験内容以外の技能は極めて優秀との情報も入っているぞ?」

――

アイナ「……」

スミレ「……」

メイド「おっと、そしてまたここで新顔登場か」

執事「まさか、こっちもまで同レベルということはないだろうが……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

新顔メイド二人の夜レベル(それぞれ保証補正あり)

1アイナ
最低保証40<98
+20(キャラシート生やす補正)
98+20= 1 0 0 (118)

 ローズさんのために、あ ら ゆ る 知 識 を 吸 収 し て い ま す っ !

※エメリナとの仲が確定で良くなりました

2スミレ
最低保証40+10(後ろの経験)>18
50(知っているよ。だけど、だからといって恥ずかしくないわけないじゃないですか……///)


――



アイナ「××××××××をして、その後――」

審査員「」

メイド「や、やばいのがもう一人いたー!?」

執事「どうなっているんだ、ここ最近のメイドは……」


――

スミレ「あう、あう……ア、アイナさんまたあんな……///」

スミレ「ボ……ボクは……お尻を差し出します……///」

審査員「やめろ、私はノーマルだ!?」

メイド「おーぅ、見た目女の子に見えなくもないですが、執事服ですからオトコノコ!」

執事「まあ、メイド長の趣味から考えれば当然か……」

――

――

第三試験『戦闘技能』


メイド「さーて、ついにこの時間がやってきました!」

メイド「やってきたんです、が!」


シーン…


メイド「前回約一名が暴れまわって、今回も参加すると聞いた瞬間に審査員は全員逃げました!」

執事「……やむを得ない。これまで勝ち進んできたメイドに執事で、乱戦といこう」

ザワザワ…


エリス「ルールが変わっても――全力でっ!」ジャキン!


メイド達((終わった……))


エメリナ「カイン様のためにも、もっと……!」

ルーシェ「頑張らない、と……!」

ヒバリ(ルーシェが、私の心配をしてくれたのは……きっと、このままじゃ本当に危ないから……)

ヒバリ(ここは、頑張らないとね!)

アイナ「うぅ、実戦はあまり得意じゃないのに……」

スミレ「……この力には頼らない。ボク自身の力を高めないと……!」


メイド「ルールは特にないっ! 観戦してるから、視界に入ったメイド執事ととにかくぶつかれ!」

執事「はじめっ!」


特殊判定
↓1~6コンマ二桁(ヒバリとルーシェは補正あり)

メイド試験(スマブラ)

メイド乱戦レベルアップ


1ヒバリ:レベル44+7+6+10(徹底鍛錬)
=67
2ルーシェ:レベル128+6+1+10(徹底鍛錬)
=145
3エメリナ:レベル52+9+2
=63
4エリス:レベル385+9+1
=395
5アイナ:レベル63+9+8
=80
6スミレ:レベル197+8+1
=206

――

ルーシェ「……なんだか、今日は調子がいい、です!」ヒュオンヒュオン!

ヒバリ「うん、私も……まだまだだけど、いい感じ!」ドゴォ!

エメリナ「カイン様の様に、研ぎ澄まして……!」ビュオォォォ!

エリス「てやあああああ!」ズガガガガガ!

アイナ「お、乙女は時に大胆にっ……!」ズガーン!

スミレ「……この腕のままでも、こうして、こうだっ!」ガッ!ゴッ!




メイドの山「「きゃあああああ!?」」ズザァー!

執事の山「「ぐあああああああ!?」」グシャー!


メイド「」

執事「」


エリス「次は誰です!?」グリン!

ヒバリ「あ、ちょ、やめて!? こっちみないで!?」

メイド「――はっ!? しゅ、しゅーりょー! 今立っている人みんな合格ー!」





メイド&執事(これは、自分たちは首かなぁ……)


――

メイドたちの判定が終わったあたりで今日はここまで
前回同様ローズ戦も考えましたが、今のローズは狂乱状態に進化しており、エリスしかまともに対峙できないため無しでいいかな?

ボム天使の犠牲がほぼ出なかったため、アベル隊全体強化は一時見送りです
この後は金真竜がまさかの脱落により、聖国側に特殊イベント発生
そのあと次の幕間とカイン結界判定に入りますが、いい加減前スレを消化しないとまずいので次はアーシャVSシア固定とします

本日もありがとうございました!

おつおつ。
ボム天使は場合によってはアベル隊にも被害出てたのか……というかそれ下手したら
フィーア奇襲→自爆によりフィーア負傷(確かフィーアはスキル封殺無かったはず)→パパン(とローズ)にバレる

パパン『聖 王 は 塵 一 つ 残 さ ん』(金真竜含めて極大レベルアップボーナス)
みたいな地獄絵図も起こっていたかもしれないわけか。
当たったのがルーシェでほんとうに良かった。

すみません、質問への回答忘れていました
>>438
城塞にロウルがいれば、全て撃ち落としてくれます
しかしロウルはあくまで無傷の撃破ができるのであって、捕獲はルーシェにしかできません
そしてこの捕獲、実は相当大きな収穫だったりします……が、それはまたの後々のイベントで

あとエリスでもローズ瞬殺は不可能です。ローズはスキルに大補正のものがあるので
正直エリスが普通に狂乱ローズと殴りあえる域になっているのがおかしい状態です

こんばんはー
再開を、といきたいのですが……
本気ローズさん見てみたいという人も結構いるみたいなので多数決

※聖国イベントの前に狂乱ローズ戦を行いますか?

※対戦相手はエリスのみ。他5人のメイドは最上位戦を目の当たりの観戦ボーナス

※おそらく若干エリスが不利のはずです

↓1~5多数決

――

メイド長、再び乱入

――


メイド「いやー……恐ろしい光景でした」

執事「いくら給金が高かろうが、将来的にこの域を求められては心折れる者も出るだろうな」

メイド「さて、これでメイド試験は――」




ローズ「――待ちなさい」



ダアン!



グラグラ!



会場「「!?」」



メイド「おーっと、この流れは前回とおな……じ……」ガタガタ

執事「」ブクブク


ローズ「――見事。見事ヨみんな」コオォォ…

ローズ「特にエリスちゃん、アナタは苦手だった料理も克服していて目覚ましい成長を遂げた」

ローズ「――そして、その強さもね……」


ビリビリ…! コロコロ…


ルーシェ「……っ!?」

ヒバリ「ロ、ローズさんの服が……!?」

エメリナ「つ、つめものが落ちちゃった……!?」

アイナ「やだ、ローズさん素敵……///」

スミレ「……///」

エリス「――ッ」


ローズ「アタシは、乙女」カツ…

ローズ「――でも同時に、男でもあるの」カツ…

ローズ「……なんで、アタシがこの国でメイド長なんてやっていると思う?」カツ…



ローズ「――アタシも帝国の男。ただ強さを求めてしまう、浅ましいケモノでもあるってことさ」ゴオォォ!



ローズ「乙女の気持ちを上回る、この抑えられない男の律動……エリスちゃん、受ける覚悟はあるか!?」




エリス「……っ、はい!」ジャキン!





――戦闘開始!!!

エリス:レベル395
【スキル】
★★『終剣・五煌』★★
戦闘時、常時補正+60。攻撃状態時さらに補正+50
敵の所持する通常防御、回避、回復系スキル効果全てを貫通し無効化する
また優勢取得時、コンマが偶数であった場合は★スキルも貫通する必中攻撃となる
優勢取得時、そのまま敵に対し判定表から劣勢判定を除いた連続攻撃を仕掛ける
この効果は優勢を防がれても発動するが、1ターンに一度のみ
重大な決戦時、アベルにこのスキルを付与することができる

★『聖衣・双煌』★
劣勢判定を受けた時、二回発動。発動の度に以後常時補正+10の効果を得る
判定を無効化し、攻撃状態を維持したまま次の判定を行う
その際再度判定をとり、50以上の時は相手に劣勢を返す
さらに★スキルを含む敵のカウンタースキルを無効化する

★『護麟の双剣』
自身の耐久値を1増加させる
さらに自身に対する不利な状態異常を全て無効化する

★『鏡反掌』★
敵が判定を無視した3劣勢以上を与えるスキルを使用した時、一度だけ発動可能
受ける劣勢を1まで軽減し、残りの数値の半分を相手への劣勢として返す

★『誓いの指輪』★
戦闘時、常時補正+10に加えて自身の耐久値を1増加させる
さらに敵との補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う
自身が一人で戦闘を行う際、敗北判定時に劣勢状態で復帰し、確定逃走が可能となる
このスキルを持つ者は死亡判定が発生しない

『模倣・黒き月閃』
敵が防御状態の時、-10の補正をかける
さらに自身が一人で敵軍が複数の時、自身のレベル×敵軍人数まで自軍の合計値を上昇させる

『皇族崩し』
皇族が相手の場合に限り、常時補正+10




VS



狂乱ローズ:レベル245
【スキル】
★『不朽のメイド長』★
三すくみ不利及び敵の帝国指定スキル、奇襲、自身へのマイナス補正を無効化
また補正差が50以上あったとしても30までに軽減し戦闘を行う
このスキルを持つ者は受けられる劣勢が4となり、
さらに攻撃状態を崩されず、敗北判定時は中傷以上の傷を受けない

★『熱情の律動』★
戦闘時、常時補正+60
敵が複数の時、自身のレベルを基準に敵全体へ攻撃可能となる
敵が単体の時、自身のレベルを200増加させる

★『鮮血の激昂』★
キアラ及びフィーアに傷を負わせた相手の所属国の敵に対して、常時補正+150の効果を得る

★『天使絶対死守』★
戦闘時にキアラかフィーアが負傷した時、伴って戦闘を離脱
離脱後、死亡判定を無効化しさらに二人の負った傷を2段階回復させる

★『繊細に、大胆に』
戦闘時、常時補正+15
優勢取得時、敵からのカウンターを無効化する
劣勢判定時、劣勢を3回まで無効化し、同時に相手にカウンター不可の劣勢を与える

★『地獄突き』
優勢判定取得時、コンマが偶数の時に与える優勢は2となる

★『永遠の薔薇』
戦闘時、逃走が確実に成功する
戦闘後レベルアップ判定を行う際、補正を得る

【状況:拮抗】

【攻撃状態】
エリス:レベル395
耐久値2+2=4
『終剣・五煌』補正+110
『誓いの指輪』補正+10


VS


【攻撃状態】
狂乱ローズ:『熱情の律動』により+200=レベル445
耐久値4
『熱情の律動』補正+60
『繊細に、大胆に』補正+15

レベル差50=補正-50
スキル補正+45

補正-5


コンマ55以上で優勢
コンマ54以下で劣勢


↓1コンマ二桁

コンマ68

――エリス優勢!


ローズ「――いくわヨ!」ゴッ!

エリス「っ!?」



ガギィン!



エリス「っ……く……!」ギチギチ…

ローズ「流石。アタシの一発目をこうもあっさり防ぐなんてね」ググ…

ローズ「けれど、まだまだぁ!」ゴォ!


ガガガガガガガ!


メイド「お、恐ろしいメイド長のラッシュ! しかしエリス、それを全て受けているっ!?」

執事「おい、何実況始めてるんだ!?」

メイド「なんかすごいし!?」



ローズ「どんなに綺麗ごとを口にしても、結局その綺麗なことを守りきるにはどうしても力がいる……!」ガガガ!

ローズ「アタシは、男としての欲望もあるけど、それ以上に天使達に幸せな未来を歩んでほしいから!」ガガガ!

エリス「……私も、同じです。アベル様と、みんなが……幸せになれたら……っ!」ギィン!

ローズ「っ!?」

エリス「――今っ! そこです!」ゴッ!

ローズ「そうは――!」

――『繊細に、大胆に』発動――

劣勢判定を……

エリス「はああああぁぁぁぁ!」ビュオ!

ローズ「くっ、死角から……!?」

――『終剣・五煌』発動――

※判定値偶数のため貫通

ローズ「ただでやられは……!」グオッ!

――『繊細に、大胆に』発動――

相手にカウンター不可の劣勢……


エリス「――前回の時に、その拳は憶えましたよ、ローズさん!」キィィィン!

ローズ「うっ、これは……!」

――『聖衣・双煌』発動――

敵のカウンターを無効化



ズガァ!


ローズ「……っ!」

ローズ「流石、としか言えないわね……!」ニヤリ


メイド「―――な、何が起きた!? 激しい打ち合いをまず制したのはエリスなのか!?」


グッ…


エリス「――今度は、こちらから!」


執事「!?」


エリス連撃判定

コンマ55以上で優勢

↓1コンマ二桁

コンマ36

追撃失敗…

ローズ残耐久4-1=3

――


エリス「はああぁぁ……てやぁっ!」ブオン!


ズガアン!


メイド「よ、容赦のない追撃がメイド長を襲う――!」


スミレ「いや……!」


ヒュオン!


エリス「っ! く!」ガキン!

ローズ「っ! 外しても、動揺しないのね……!」ググ…

エリス「そうそう通してくれるとは思えませんからね……!」ギィン!

ローズ「ふふ、そうこなくちゃね……!」


コンマ55以上で優勢
コンマ54以下で劣勢


↓1コンマ二桁

コンマ48

――エリス劣勢!


ローズ「アタシは、まだまだ元気! そっちはどう!?」ゴウッ!

エリス「私も、まだまだ元気ですよ……!」キィン!

ローズ「……本当に、立派になったわね。羨ましいくらいに、ね……」バッ!


ローズ「だから――遠慮なくぶつかれる! より高みに至るためにっ!」ゴガアン!

エリス「うっ……!?」グラ…

ローズ「貰った!ギュバ!

――『地獄突き』発動――
優勢判定取得時、コンマが偶数の時に与える優勢は2となる


エリス「そうは……!」キィィン!

――『聖衣・双煌』発動――
判定を無効化し、攻撃状態を維持したまま次の判定を行う
その際再度判定をとり、50以上の時は相手に劣勢を……


ローズ「流石に、一筋縄じゃ無理ね。でもそれだけは、かわさせて貰うわ……!」

――『繊細に、大胆に』発動――
優勢取得時、敵からのカウンターを無効化する


ヒュオン!


エリス「くっ……!? つ、強い……! ですが、まだまだです!」キィン!



※『聖衣・双煌』の効果によりエリス補正+10

※状況変化

コンマ45以上で優勢
コンマ44以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ75

――エリス優勢!

ズガガガガガ!

メイド「お、恐ろしい……とてもついていけない世界だわ……」

執事「まさか皇帝陛下も、ここまでのもんを俺らに求めないよな……?」

ルーシェ「……一進一退、今度は、エリスさんがまた押し返している……」

メイド「わかるの!?」


ガギィン!


ローズ「つぅ……!」グオッ!

――『繊細に、大胆に』発動――

エリス「くっ……!」バッ!

ローズ「アタシの動き、よくここまで見切れるわね……!」

エリス「あの日の相討ちは、私を強くしてくれました。だから――今日は勝ちたいですっ!」ダアン!


エリス追撃判定

コンマ45以上で優勢
↓1コンマ二桁

コンマ96

偶数により貫通優勢!

ローズ残耐久2

――


ローズ「っ、これは……!」ガード!

エリス「はっ!」ビシュ!

ローズ「また投剣……いや、しまっ……!?」



エリス「せいっ!」グーパン!


バギィ!


ローズ「ごふ……!? う、迂闊だった……!」ヨロ…

ローズ「剣(けん)に纏わせられる魔力、拳(けん)にも使えるわけね……!」

エリス「ローズさんを見てて考えた、思いつきですけどね……!」ダッ…!

ローズ「ああ、いい拳……――この熱情、さらに燃えてしまうわっ!」ダッ!


メイド「」

執事「」

エメリナ「気絶しちゃった……」

ヒバリ「まあ、耐性無い人が見たらそうだろうね……」

ヒバリ「……アドルランが褒めてた、あの子のひた向きな姿勢……」

ヒバリ「私も……」

ルーシェ「……」



ローズ「せいっ!」ゴッ!

エリス「うっ!? たぁ!」ガッ!

ローズ「くぅ!? まだまだぁ!」ゴッ!


コンマ45以上で優勢
コンマ44以下で劣勢

↓1コンマ二桁

あ、あれぇ……!?


コンマ90

偶数によりエリスの貫通優勢!



アイナ「ああ、汗を飛び散らせるローズさんかっこいい……!///」キラキラ!

アイナ「でも……そのローズさんを押すエリスちゃんもすごいわね……」

スミレ「うん。ローズさんの言う、繊細に大胆って……ああいうことなのかな?」



ゴガアン! ズドォ!

バキィ! ドゴォン!



ローズ「く、くくく……」ボロ…

ローズ「いつ以来かしら……本気でやって、ここまで追い込まれたのは……」スゥ…

エリス「はぁ……はぁ……」ジリ…

ローズ「これが、エリスちゃんのアベル様を想う気持ちの強さ?」

ローズ「いいえ。それだったアタシも天使への想いは誰よりも強いという自負がある」

ローズ「つまりこれは――まだまだアタシが未熟。それだけのこと」

ローズ「――だからと言って、諦めないけどねっ!」グオッ!

エリス「私もまだまだです。まだまだだからこそ……」チャキ…

エリス「――目標の場所へ、辿りつかせていただきますっ!」ゴッ!


エリス追撃判定

コンマ45以上で優勢
コンマ44以下で劣勢

↓1コンマ二桁

劣勢表記はミスです

コンマ23
追撃失敗……

ローズ残耐久1
繊細に、大胆に防御使用限界


――


ガキイン!


エリス「っ!?」ググ…


ローズ「ふふふ……乙女は、しぶといものなのよ……!?」ギラリ!


エリス「くっ!」バッ…!

エリス(油断……いえ、気迫で押し負けた……!)タラ…

エリス「……」スゥ…

ローズ「……」スゥ…


エメリナ「え? 二人ともどうして目を閉じて……?」

ルーシェ「……深呼吸、大切。あの人達は、僅かな狂いでも強烈な一打を与えてくるから……」

エメリナ「神経を、研ぎ澄ます……視なくても、感じられるくらいに……?


エリス「……」

ローズ「……」





エリス「――ふっ!」ダァン!

ローズ「――しっ!」ダァン!





コンマ45以上で優勢
コンマ44以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ47

――エリス優勢!





エリス&ローズ「「はああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」グオオオオォォ!





ヒバリ「ふ、二人とも正面から殴りに行った!?」

エメリナ「剣じゃなくていいんですかエリスさーん!?」

ルーシェ「……これが、女の、意地?」

アイナ「……性別なんて、関係ない。二人とも、強い思いがあるんだよ」

スミレ「多分、この一撃で……」



バキィ!



エリス「……っ!」グラ…

ローズ「……っ!」グラ…







ローズ「ふ、ふふふふふ……!」ニヤリ






ローズ「お見事。――アタシの、敗けよ……」


ドシャア…



エリス「ふぅ……! ふぅ……!」フラ…



エリス「――や、やりましたよ! アベル様ぁ!」グッ!



――勝利!!!


――

決着がついたあたりで今日はここまで
ま、まさか聖衣残して余力ありで勝つなんて……
聖衣はげて劣勢受けた瞬間、防御状態になってアーシャ抜きのエリスは攻撃補正落ちて
補正差拓き過ぎでローズに負けていた筈なんですが、偶数コンマが多かったのも大きな勝因ですね

戦後の全員の判定はまた明日
本日もありがとうございました!

こんばんはー
コンマ結果に関しましては、本当に全て運ですので誰かを責めることも
自身を責めることもやめてください。結果が良くても悪くても、それこそ安価コンマスレだと私は思います
そして普通、偶数ゾロ目はそうそう出ません。これまでがおかしいんです
まあゾロ目でなくても王国が陥落したり、金真竜が真っ先に墜ちたりと想定外なことはよく起きるんですけどね(白目)


再開前に、昨日の狂乱ローズ戦の判定から


↓1~2コンマ二桁

↓3~5コンマ一桁

すみません、3~5も二桁の誤りです
少々お待ちください

観戦組上がりすぎぃ!

1、2エリス戦闘結果
レベル395+3+2+6+2+15(超難敵撃破)
= 4 2 3

※『?????』に並ぶまであと17

3~5観戦メイドズ結果


コンマ94

二桁目9:全員共通上昇ライン

一桁目4:ヒバリ


コンマ14

1:ルーシェ
4:エメリナ


コンマ92

9:アイナ
2:スミレ

↓3~5コンマ一桁


ヒバリ:レベル67+9+4
=80
ルーシェ:レベル145+9+1
=155
エメリナ:レベル63+9+4
=76
アイナ:レベル80+9+9
=98
スミレ:レベル206+9+2
=217

――

――


メイド「――はっ!? こ、これは……!?」

執事「ま、まさか……あのバケモンみたいなメイド長を、倒しやがったのか!?」



ワーワー!

ザワザワ!


ローズ「……ほっ」ムクリ

ローズ「……見事だったわヨ、エリスちゃん」

エリス「!?」ビクゥ!

ローズ「ああ、大丈夫。もう戦えないワ。鍛えているから復帰が早いのヨ」

ローズ「新しいお洋服、用意しないとネ。……アイナちゃん!」


アイナ「はい、ただいま!」スッ!


ローズ「久々に、男分を発散できたわ。これでまたしばらくは乙女でいけるわネ!」キラキラ!

ローズ「皇帝陛下も、この結果なら満足するはず。聖国への攻め込みはしないでしょうけど……」

ローズ「くれぐれも、気を付けるのヨ。なんだか、嫌な予感がするから……」

エリス「は、はい!」

ローズ「ふふ、さーて、また鍛え直しネ!」

――

ローズ敗北によるレベルアップ

245+9(一律値)+5(永遠の薔薇)
=259

――


ヒバリ「……すごかったね」ドキドキ

ルーシェ「はい……」ドキドキ

エメリナ「……また、カイン様を転がさないですよね?」ビクビク

ルーシェ「……多分、大丈、夫?」

アイナ「ローズさんでも、まだまだ道半ばのメイド道……私達も頑張ろうね、スミレちゃん!」

スミレ「うん。今日の試合は、ボク達にもとっても有意義な刺激になった筈だからね」



ルーシェ(……強く、なれた)

ルーシェ(でも、まだ……聖国、まだまだ、警戒しないと……)

ルーシェ(……このメイド試験の裏で、何かが動いている……気がする……)



――

――

――特殊イベント『聖王の焦燥』――

【聖国・聖王宮】


パリン!



シュタイナー「――馬鹿な!!」

シュタイナー「もう、真竜が戻るには十分な時間の筈……!」

シュタイナー「あれは、王国が持つ最大の戦力ではなかったのですか!?」



グルグル…



シュタイナー「……いけません、落ち着きましょう」フゥ…

シュタイナー「転送位置が運悪く、皇帝や魔女の場所だったと仮定すれば……」

シュタイナー「そう、皇帝達にに手傷を負わせた上での敗北であれば、こちらの利になります……」

シュタイナー「流石に長が傷つけば、聖国に攻め込もうとは考えないでしょう」

シュタイナー「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

四天復活状況

12<50


※基準値を下回ったため、炎・水天は未だ不在

※次回判定時、さらに復活率が上昇します

――


シュタイナー「四天は相変わらず二角を欠いた状態……」

シュタイナー「真竜が討たれたとすれば、残る竜は三体……」

シュタイナー「く……せめて、天使が帝国の兵力を削っていればいいのですが……」


コンコン


シュタイナー「ん、あいていますよ。お入りなさい」


???「聖王様、失礼致します」ペコリ


シュタイナー「おお、丁度いい所に――マラート司教」

マラート「おお、聖王様……お顔の色が優れませんが……」

シュタイナー「いえ、大丈夫ですよ」

マラート「このマラート、神と聖王様の為ならばどのような命でも……」

シュタイナー「ありがとうございます。それでは……少し、私の悩みを聞いて頂けますか?」

マラート「勿論でございます!」


――

マラート司教の設定は

1スレ目>>398

聖国過激派の方です

――

――


マラート「ふむぅ……」

シュタイナー「よもや、金真竜が敗れようとは。こればかりは、完全に想定外です」

マラート「やはり、王国の……異教徒の言葉などあてになりませぬ!」

マラート「神の裁きを逃れるために、貴族共が虚偽の――」

シュタイナー「いけませんよ、マラート司教。彼らも今や悔い改め、我らと志を共にする民なのですから」

シュタイナー「それに真竜の力は、私がこの眼で直接見ています。偽りはありませんよ」

マラート「し、失礼致しました……」

マラート「しかし……やはり神の御声を授かる聖王様は慈悲深い。私では、王国の者に慈愛の心を見せるなどとても……」

シュタイナー「ふふ、それだけマラート司教の神への忠誠心が強いということです。誇ってよいのですよ」

マラート「勿体なきお言葉……! しかし、王国の者が真竜について偽っていないとなると……」

シュタイナー「はい。帝国の力は、私の想像を大きく上回っていることになります」

シュタイナー「多くの天使も敗れ、さらにはエカチェリーナとアルフォンスまで……」

マラート「ぬううぅうぅぅうぅぅぅっ……! 忌々しい帝国の異教徒どもめ……っ!」

マラート「我が浄罪の光で、一人残らず……!」

シュタイナー「……落ち着いてください、マラート司教」

シュタイナー「あなたは――私と同じく、神から光の魔法を授かっています」

シュタイナー「エカチェリーナとアルフォンスを失った今、民は帝国に怯えています……」

シュタイナー「彼らを守り、その心に安寧をもたらすには、神の偉大な力を示さなければなりません」

シュタイナー「そのためにも、今やあなたは聖国になくてはならない人材なのです。どうか、気を鎮めてください」

マラート「おぉ……おぉ……私めに、そのような……! 必ずや、ご期待に添いましょう……!」ジーン…




シュタイナー「――ですが、一人残らず断罪したいという気持ちは、私も同じです」




シュタイナー「これまで、いくつか策を講じて来ましたが……その結果がこれです」

シュタイナー「アルフォンスがいれば……」

マラート「聖王様……」

シュタイナー「っ、いけませんね。私がこんなでは、民達を不安にさせてします」

シュタイナー「とにかく、私の策でこのまま帝国を処理しようとしても、時間がかかる可能性があります」

シュタイナー「断罪の雷火たる天使を何体か帝国に送りましたが、これでも兵力を全て削るのは骨が折れます」

マラート「やはり、私が……!」

マラート「私のもとには、神に殉ずる強き意志をもった多くの同志がいます! 彼らと共に……!」

シュタイナー「いけませんよ。聖国の民は、たとえ兵であれ犠牲は抑えなくてはなりません……」

マラート「し、しかし……竜も天使も敗れたとなれば……」

シュタイナー「四天はいずれ復活します。それに竜もまだ残ってはいる」

シュタイナー「――ここに、新たな戦力を投入するのですよ」

マラート「あ、新たな戦力ですと!?」

シュタイナー「はい。以前から考えてはいたのですが……」



特殊判定
↓1~3コンマ二桁

oh……

特殊判定結果

追い込まれたシュタイナーの新たな兵力

1新たな天使兵の作成

20<30

※基準値を下回ったため作戦実行

※一部の天使兵が新たな姿になります

2マラート隊の独断専行

63>20

※基準値を上回ったため、作戦見送り

※聖王の言葉を守り、聖国の維持を優先します

3???

08<10

※基準値を下回ったため、作戦実行

※後の判定で……


――


シュタイナー「とはいえ、大したことではないのです」

シュタイナー「ただ、冷静に考えた結果といいましょうか」

マラート「と言うと?」

シュタイナー「……帝国の兵の強みとは、なんだと思いますか?」

マラート「異教徒どもの強み、ですか……」

マラート「……」

マラート「認めたくありませんが、連中は身のこなしが軽い。接近戦に強いといいましょうか……」

シュタイナー「その通りです。過去の戦でも、魔法の詠唱が終わる前に倒された兵の数は相当です」

シュタイナー「相性で言ってしまえば、魔法を多用する私達にとって帝国は天敵とも言えます」

マラート「ぬぐぐ……」

シュタイナー「ですが、彼らにも弱点はあります。我らが屠るのを得意とする鈍重な兵を、逆に苦手としている」

マラート「神の御加護がない帝国では、魔法の使い手が少ないのでしたね?」

シュタイナー「はい。そもそも魔法の勉学ができる民や兵が一握りと聞きます。そこに神の御力もないとなれば……」

シュタイナー「帝国で魔法を操れるのは、血筋が突発的な才くらいのものでしょう」

シュタイナー「そして魔法が使えなければ、重装備の兵を打ち倒すのはなかなか苦労することでしょう」

シュタイナー「今や聖国は、王国の力のほとんどを手に入れたのです」

シュタイナー「つまり――重装備の『天使将』を生み出すのですよ」

シュタイナー「神の使徒たる天使に、悔い改めた王国の財力が加わる……目指すべき世界の第一歩とも言えましょう」

マラート「おおぉぉぉ……!!!」

シュタイナー(雷火の天使は、威力はありますが脆く使い捨て……)

シュタイナー(通常の天使では、討ち取られたりと不安が残ります)

シュタイナー(ですが、王国の質の良い武具を纏った……)

シュタイナー(いえ、武具そのものを魔力で操れたならば……)

シュタイナー(核を覆う外殻魔力のは不必要となり、強固な装備を天使兵以上に徹底的に砕かねば動きを止めることも無い)

シュタイナー(我ながら、今度こそ上手くいきそうですよ……)

シュタイナー「ですので、どうかマラート司教も王国の方とは歩み寄ってあげてください」

シュタイナー「確かに全てが救われるべき存在ではありませんでしたが……」

シュタイナー「王国の民の中には、貧富の差からなのか……信じる信じない以前に、神の存在を知らない者もいたのですから」

マラート「……確かに、私のもとにも一人の王国の民が来ましたな」

マラート「神とはどれだけ偉大な存在なのか、熱心に聞いてきて……」

シュタイナー「ええ、彼らはただ恵まれていなかっただけなのですよ」ウンウン

マラート「そう、ですね……私も、考えを少し改めねばならないようです」

マラート「――やはり真に滅すべき異教徒は帝国であると」

シュタイナー「その通りです。その教えを広めるためにも、くれぐれも兵を率いて突撃しないでくださいね?」

マラート「はっ!」

シュタイナー(そういえば、アルフォンスの兵は……)

特殊判定
↓1コンマ二桁

てや

アルフォンス隊の行方

46<50

※基準値を下回った為、アルフォンスの後を追っていました

※後日帝国にて遭遇します

――


シュタイナー(そうでした、彼らもアルフォンスの後を追って……)

シュタイナー(アルフォンスが討たれたのであれば、彼らも……)

シュタイナー(……これ以上、犠牲を出してなるものですか)

シュタイナー(アルフォンス、エカチェリーナ……私は、必ず……)


マラート「では、二国の力を結集させた天使の力で、帝国を断罪なさるのですね?」

シュタイナー「ええ。まだ少し準備に時間はかかりそうですが……」

シュタイナー「それまでは雷火の天使が奮闘してくれることでしょう」

シュタイナー「王国の方にも、いい装備の作成を頼まなければいけませんね」




シュタイナー「ああ、しかし本当に残念です――全ての王国の民が悔い改めないとは」




マラート「!?」ビクッ!

シュタイナー「……実は、もう一つ。新たな兵力のあてはあるのですよ」

シュタイナー「ですが……流石にこれは、どうかと考えたのですが……」

シュタイナー「――神から私を止めるお言葉はない」

シュタイナー「つまりは――問題は無いと言うことなのでしょう」

シュタイナー「神を信ずる者が犠牲になる必要はない。となれば残るのは必然」




シュタイナー「――悔い改めない王国の民が、何人か欲しいですね」



シュタイナー「マラート司教、お心あたりはありませんか?」

マラート「っ! ……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

シュタイナー「――神から私を止めるお言葉はない」

いやこれ多分
神『いやねーわこいつ』
って絶句してるだけだろ

01~33:現在の王国の城に残っている連中全員に決まっています!!!
34~66:聖国の女性を襲い続けるはぐれ騎士が草原に!
67~99:申し訳ありません、すぐに思いつきません……

コンマ65

34~66:聖国の女性を襲い続けるはぐれ騎士が草原に!

――


マラート「……そうですな」

マラート「聖王様のお言葉を聞く限り、現在この聖国内にいる王国の民は……」

マラート「まぁ……いずれは悔い改める者もいるのでしょう」

マラート「そうなると、私がすぐに思いつくのは――未だに草原を駆けるはぐれの王国騎士しかいませんな」

シュタイナー「……あぁ、王国の方も何人か挙げていましたね。煩悩騎士――ロックスでしたか」

マラート「はい。奴め、か弱い聖国の兵を捕えてはおぞましい姦淫行為にふけるという……」

マラート「断罪されるべき異教徒の中でも、特に許されざる存在です」ワナワナ…

マラート「騎馬兵故になかなか尻尾を掴めませんでしたが……」

シュタイナー「馬など、天使の前には無力。罪状からして、丁度いい実験体がいましたね」

マラート「これも神の御導きでしょうか……」

シュタイナー「……ですが、彼にも言い分はあるかもしれませんね」

シュタイナー「ふむ……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

聖王の慈悲

31(流石に強姦は重罪ですよ。断罪断罪)<70

※基準値を下回ったため、慈悲はありませんでした




――


シュタイナー「……いえ、罪に罪を重ね続ける者には断罪以外ないでしょう」

マラート「その通りです!」

シュタイナー「……まさかとは思いますが、帝国で痛い目を見た後です。念には念を入れ……全力でいきますか」

マラート「私の魔力も、どうかお使いください!」

――



【草原・???】


聖国兵「もう、やめて……国に、帰してください……」ボロボロ…

ロックス「うるせぇ! てめぇらのせいで、王国は焼かれ、俺の雇用主の貴族も死んじまった!」

ロックス「それに乗じてクラウスの奴が力を持ち始めちまうし、俺だってもう国には帰れねえんだ!」

ロックス「だったら、もう後は好きなことやり続けるしかねーだろ?」

ロックス「おら、いい声で――鳴けっ!」ヌプゥ!

聖国兵「ひ、ひぐぅっ!? あ、やぁ……っ!?」

ロックス「いい締まりだぜぇ……やっぱ聖職者ってのは最高だなぁ! お前らにも、すぐにまわしてやるからなぁ!」パンパン!

ロックス隊「「ひゃっほう!」」

聖国兵「あ、あぁ……っ! か、神よ……っ!」ポロポロ…

ロックス「はっ、神なんざいねぇ。仮にいたとして、俺みたいなのにかまけている暇は――」


シュイン!



上級天使兵×25「「「……」」」

風天・カミラ「……悲しいですね。今日もまた、断罪せねばならないというのですか」


ロックス「」

ロックス隊「「」」


ズバズバズバ!
グシャアアァァァ!


風天・カミラ「……誰も殺してはいけません。彼らは今一度――神のお役に立てるかもしれないのですから」

――

※ロックス隊が全員捕縛されました

――

聖王がまた荒ぶったあたりで今日はここまで
とりあえずロックスは合掌ですが、王国そのものが狙われなかったのが不幸中の幸いでしょうか
かなりアベルサイドによろしくない展開ですが、次は前スレ1000のアーシャ達です
重い空気を払える軽めのノリでいけたらいいな

本日もありがとうございました!

おつおつ。
ロックスってやってること考えたら案外ヤバくね?
シュタイナーの洗脳&何らかの強化でレベルブーストかけられそうだし、場合によっては女性陣(エリス除く)が敗北して……な展開が起こってしまうかもしれん

こんばんはー
聖国の戦力は(用意してあった敵データが底をついている)ため、これで打ち止めです(白目)
さらに荒ぶり続けたら……その時はその時考えましょう(行き当たり)

それでは前スレ>>1000ボーナスから始めていきます

――

――幕間イベント6『帝国軍師VS聖国聖女』――


【帝国・アベルの城塞】


アーシャ「……いい天気、ですね」

アーシャ「穏やかで、戦なんてないみたい……」

アーシャ(でも……表立った衝突が無くとも、確実に激化している)

アーシャ(ルーシェちゃんが捕えた、中級の爆発する天使……)

アーシャ(リーナさんもアルフォートさんも、酷く落ち込んだ様子だったけど……)

アーシャ(竜だけでも打ち倒さないと、聖国に乗り込むことは難しい)

アーシャ(カイン様が新しい結界を考案中らしいけど、今しばらくはまだ待ちの構えをとらないといけない)

アーシャ(もっと、被害を抑えられる策が考え付けばいいのだけれど……)

アーシャ「はぁ……」

アーシャ「駄目ですね。被害が少なかったとはいえ、どうしても悪い方向に考えてしまう……」

アーシャ「折角のいい天気なんだから、もっと明るく考えないと!」スクッ!

アーシャ「そう、こんないい天気の日は……」









アーシャ「――アベルに、首輪をつけてもらってお散歩に行きたい……」ボソリ…









ロウル(……アーシャさんが、何か変なことを口走りましたよ???)ミミキャッチ!



――

――




【エリスの私室】


ロウル「……というわけなんですが、どうしましょう?」

エリス「な、何故私に相談しにくるんですかロウルさん……」

ロウル「いえ、やっぱりアベルさん絡みのことは隠さずエリスさんにお話しした方がいいかなーって」

エリス「あの頭のいいアーシャさんが、そんなよくわからないことを言うなんて……」

ロウル「悲しいことに、私のこの耳がキャッチしちゃいましたからねー……」ピョコピョコ

ロウル「それにその……以前も、聞いてしまってはいますから、間違いはないですよ」

ロウル「正直、私には理解できない世界ですし……頼る頭脳のアーシャさんが問題の人で、困り果てています」ウーン…

エリス「私もちょっと、わからないです……」ウーン…

ロウル「既に私達の関係がかなり特殊ですけど、アーシャさんのそれはフィーア様達にも悪影響ですからねぇ……」

エリス「私達も、その……まだまだそういった知識には疎いですし……」




エリス「ここはやはり――シアさんに相談をしましょう!」ポン!




ロウル「おお、そうですね! 知識豊富なシア先生なら、今回の問題も解決してくれそうですよ!」

ロウル「早速お呼びしましょう!」







エリス(あれ? でも確かシアさんも似たようなことを……?)



――

――




……


シア「え、え~っと~……」

シア「お、お二人はどうして私に~?」オソルオソル

ロウル&エリス「「私達より知識豊富ですから!」」

シア「うわ~ん……! こ、これ風評被害というやつですよ~!?」シクシク

ロウル「あ、あれれ?」

シア「……確かに、アーシャさんの言いたいことも、わからないでもないですけど~……」ボソリ…

エリス「あ、やっぱりわかるんですねっ!」

シア「う、うぅ~!?」

ロウル「シアさん、アーシャさんは一体どうしてしまったんですかね?」

ロウル「ただのお散歩ならわかるんですよ。私もアベルさんとのおでかけはどこでも楽しみですし」

ロウル「ただ、首輪をつけてお散歩って……なんといいますか、ペット? な感じが……」

シア「……」ブルッ…

エリス「シアさん?」

シア「な、なんでもないですよ~?」アセアセ

シア「でも、そうですか~。ペット、ですか~……」




シア「――アーシャさんとは、一度しっかりとお話をした方がいいかもしれませんね~」




――

――

……


アベル「すまないが、ちょっと帝都の様子を見てくる」

アベル「夕刻には戻る。俺のことは気にせず、好きに過ごしておいてくれ」

ロウル「了解です。お気をつけてアベルさん」


バタン…


シア「……丁度良く、アベルさんが外出されましたね~」

シア「アベルさんがいるとどうしても恥ずかしくて、口籠っちゃいそうでしたから……」

シア「実はアーシャさんに、お話があるんですよ~」

アーシャ「私に、ですか?」


ロウル「……」ドキドキ

エリス「……」ドキドキ


シア「ちょっと小耳に挟んだんですけれど~……アベルさんに首輪をつけられて、お散歩したいとか~?」

アーシャ「っ!?」

アーシャ「……ええ。彼は私を学友として扱ってくれるけど、私はもっと下……ペットのように扱われたい」

アーシャ「……シアさん。私も小耳に挟んだのですけれど、シアさんは縛られてアベルに奴隷のように扱われたいとか?」

シア「っ!?」

シア「……ええ。最初はフリでしたけれどアベルさんに演技でもそう扱われているうちに、本当の自分に気が付けました~」

アーシャ「そう、ですか……」

シア「……」

アーシャ「……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

え゛!?



え゛!?(白目)

べ、別にボーナス発生すべき場所じゃなかったけど、どうしようこれ(白目)

特殊判定結果

1:アーシャのペットへのこだわり

55×2(ゾロ目ボーナス)= 1 0 0 (110)


 ペ ッ ト と 雌 奴 隷 は 違 う ん で す よ ! 


2シアの雌奴隷へのこだわり

77×2(ゾロ目ボーナス)= 1 0 0 (154)


 ペ ッ ト と 雌 奴 隷 は 違 う ん で す よ ! 


※戦闘開始!

※いいボーナスが思いつかなかったため、後ほどゾロ目チケットを贈呈します(白目)


――



シア「……残念です~……」ユラリ…

アーシャ「ええ、本当に……」ユラリ…




ロウル&エリス「「え?」」




シア「――ペットは可愛がられる対象じゃないですかぁ~! 折角、仲間が増えたと思ったのに~!」


アーシャ「奴隷こそ、寵愛を受ける可能性があるじゃないですか!? ペットは動物なんですよ!?」





シア「雌奴隷!」プンプン!

アーシャ「ペット!」プンプン!



ロウル&エリス「「」」



特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

勃発した争いを目の当たりにした年少組の反応

1ロウル
純愛願望51<63

※基準値を上回ったため、少しだけ興味をもってしまいました

2エリス
純愛願望86>76

※基準値を下回った為、理解できない世界だったようです


――


キャーキャー!


ロウル「あ、あの二人があんな言葉を大声で……///」

ロウル「……」ゴクリ…

ロウル「ぺ、ペットってそんなにいいんですかね……?」ドキドキ

ロウル「わ、私ならそれこそ、耳と尻尾がありますし……より、ペットに……?」

エリス「だ、駄目ですよロウルさん!?」ユサユサ!

ロウル「おぅ、おぅ!?」グワングワン!

エリス「お二人の目が普通じゃないです! あれは、絶対に踏み込んじゃいけない領域ですよ!?」

ロウル「で、でも聖職者のシアさんと真面目なアーシャさんが言うからには……」

エリス「目を覚ましてくださいロウルさん!?」ユサユサ!



アーシャ「……」ジリジリ…

シア「……」ジリジリ…


アーシャ「……アベルの、時折見せる眼。すごくぞくぞくするんですよ」

シア「はい。すご~くわかりますよ~///」

シア「それに加えて、アベルさん……普段は優しいのに、時々とってもいぢわるになるんです。それがまた……」

アーシャ「うんうん、わかりますよ……///」


シア「……///」

アーシャ「……///」





シア&アーシャ「「それなのにどうしてっ!!!」」





シア「雌奴隷じゃないんですか~!」

アーシャ「ペットじゃないんですかっ!」



エリス「」

エリス(学の無い私でも、これだけははっきりわかります)



エリス(きっとこれが――地獄絵図なんですね……)


――

――



アーシャ「くっ……流石にここは、譲れないわ……!」

シア「わ、私だって~!」


ロウル「……」ドキドキ

エリス(うぅ、みんなアベル様が大好きなのに、まさかこんなことになるなんて……)

エリス(しかもお二人のよくわからない世界の中のさらに奥深くの争いなんて、とても止められません……)



アーシャ「止むを得ませんね。ここはシアさん、あなたに勝負を挑みます! ペットのなんたるかを、刻みつけます!」バーン!

シア「の、望むところです~! め、雌奴隷のなんたるかを教えてあげますよ~!」バーン!

アーシャ「私が勝ったら、シアさんにもペット派になってもらいますからね!」

シア「私が勝ったら、アーシャさんも雌奴隷でいいですね~?」



シア&アーシャ「「いざ!」」





――戦闘開始!!!




エリス「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」ワタワタ



――

――


第一試合・お手


アーシャ「いいですか? ペットといえば、忠誠心です!」

シア「雌奴隷だってありますよ~!」

アーシャ「アベルの命令に、どれだけ速く反応できるか……まずはそこで勝負です!」

アーシャ「……ア、アベル本人にお願いしたら、軽蔑されてしまうかもしれないので///」

アーシャ「今日は――代役でエリスちゃんにお願いするわ」

エリス「な、なんで私ですか!?」ガーン!

アーシャ「だって、ロウルちゃんはさっきから……」チラリ…


ロウル「……///」ドキドキパタパタ…


シア「真っ赤ですよ~///」

シア「あれでは上手くできないかもしれないので、ここは中立のエリスさんに私からもお願いします~」

エリス「私、中立じゃないんですよ!? よくわからないんですよ!?」

アーシャ「わからないからこそ――どちらにも染まっていない」ジリ…

シア「――清く正しく公平な審判が下せるわけですね~」ジリ…

エリス(あ、これ逃げられない……)

エリス(く、こうなってはもう……早くこの状況を終わらせてしまいましょうっ……!)



エリス「わ、わかりました! それじゃあ、行きますよ!? 本当に、やっちゃいますからね!?」ヤケクソ

アーシャ「ええ!」

シア「準備よしですよ~!」


エリス「……すー……はー……」



エリス「――お、お手っ!!!」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

お手勝負・結果

1アーシャ
反応速度70

2シア
91-10(のんびり屋)=81
反応速度81

※シアの勝利!


――


エリス「――お、お手っ!!!」




アーシャ(貰った!)


アーシャ「わうん!」シュバッ!


シア「くぅぅぅん!」バヒュゥン!

パシッ!

エリス「!?」

アーシャ「なっ……!?」


シア「ふふ~……私の、勝ちですねアーシャさん?」

アーシャ「くっ、そんな……!?」

アーシャ(は、速い……! 迂闊でした、そういえばシアさんは以前も皇帝陛下の前でこの動きを見せていた……!)

アーシャ(おそらくは、本当にアベルに命じられた時のことを妄想しながら――お手の特訓をしていた……っ!)


アーシャ「……お見事です、シアさん。ですが次は負けませんよ」

シア「ふふ~、私だってたまには速く動くんですよ~?」



エリス(私は一体、何をさせられているのでしょうか……?)

エリス(そもそもアベル様ではなく、私の声に対してすらあの反応速度……)

エリス(……やめましょう、深く考えるのは)


――

――


第二試合・おつかい


シア「雌奴隷は、ご主人様の代わりに働くこともできます~」

シア「命じられればおつかいをして……う、うまくできなければ縛られて……///」

アーシャ「ペットだって、それくらいはできますよ!」

シア「次はおつかいで勝負ですよ~!」

アーシャ「アベルが急いで欲しがるようなものを、先に持って来ればいいんですね?」

アーシャ「それじゃあエリスちゃん、アベルの代わりに指示を」

エリス(……アベル様も、こんな光景をみたら確実に卒倒されます……)

エリス(アベル様に迫る危機を払うのは、メイドの役目……大丈夫、私はまだ大丈夫です……)

エリス「えっと、それじゃあ……アベル様の好きな、林檎を買って来て下さい……」

シア「!」

アーシャ「!」


バヒュッ!


エリス「は、速いっ!?」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

なんで普通じゃない時の判定でばっかり荒ぶるんですかねぇシアさーんっ!?(臓器破裂)

おつかい勝負結果

1シア
コンマ00(ハイパークリティカル)

※確定勝利+極大ボーナス+★スキル

2アーシャ
コンマ02


※シアの勝利!

――


ダダダダ!


アーシャ(アベルの好物の林檎、それが売っている場所は把握済み……!)

アーシャ(巡回で複雑な帝都の道も全て頭に叩き込んだ……!)

アーシャ(ま、まだ恥ずかしいから、口に咥えてアベルのところにもっていくことはできないけれど……///)

アーシャ(この速度なら、今度こそシアさんに勝てる……!)



……



シア「あ、遅かったですねアーシャさん~?」ヒラヒラ


アーシャ「――え?」



林檎の樹「……」ズズズズズ…



アーシャ「え?」

シア「アベルさんが、早く林檎を食べたがるかもしれない……」

シア「そんなことを考えて、こっそり植林しておいた林檎の樹を、私の土魔法で急成長させました~!」

シア「頑張れば、意外となんとかなるものですね~」

アーシャ「」

シア「で、でも味が悪かったら怒られてしまうのでしょうか……///」

アーシャ「く……まさかこんな隠し手を! 今は、速度の戦い。味の良しあしは関係ありません……!」

アーシャ「悔しいですが、また私の敗けです……!」ガクッ…

シア「わ~い!」



エリス(こ、これがシアさんのアベル様への想い……? わ、私だって負けませんよ! 忠誠心だって、おつかいだって!)

エリス(……)

エリス(あ、危ない危ない。この妙な空気に呑まれるところでした……)


――

えー、開幕ダブルゾロでほんわか勝負からガチものになって、追撃の00を受けたあたりで今日はここまで
おかしい、もっと平和に行くはずだったのに……!?
この後の試合がどうなるかわかりませんが、せめて着地だけでも平和に行きたいところ

シアの00ボーナスはちょっと考えておきます
普段のゾロ目は少ないのに、何故アベルが絡むとここまで乱発するのか……

本日もありがとうございました!

コンマ神「お!聖国出身のシアやんけ!荒ぶったろ!」

搾り取られたマックスが周囲に助けを求めるも
各方面の先輩や師匠からスパルタ的な指導や鍛練が待つ
いつまでも続く幸せな受難てなところか

フィーア「私はアベルお兄様のペットです!」(首輪装備&動物耳)
フィーア「私のペットのアベルお兄様です!」(アベルに首輪&リード装備)

おかしいなぁ、どっちも背徳感と犯罪臭が凄まじいぞ(白目)

そりゃフィーアとは何やっても犯罪臭しかしないだろうよ!
一見アーシャとシアに振り回されてるけど
エリス「アベル様(と生クリーム)ペロペロ!」
ロウル「アベルさんクンカクンカ!」
この子らも十分ペットの素質あるよね。しかし実際奴隷とペットだったらどっちの性癖がよりヤバいんだろうか

だいたいスカーレットさんのせいで
本作は赤=淫乱のイメージ

こんばんはー
とりあえず、キアラは淫乱ではないですとだけ……
知識は持っているけど、手が伸びない状態と言いましょうか
下着に関しては立派な大人になりたい→ローズさんの真似をしてみる程度の考えだったので他意はありません

第三試合より再開です

――

第三試合・清掃技能


アーシャ「ペットは、動物……粗相をしてしまうかもしれません///」

シア「う……」

アーシャ「……勿論、控えますよ? 私だってそんな恥ずかしいのはまだ耐えられませんし……」

アーシャ「あ、でももしアベルに叱られたら……///」

シア「……///」

アーシャ「……こほん。と、とにかく、ペットにしろ奴隷にしろ迷惑をかけるのはいただけません」

アーシャ「もし万が一の時、綺麗に自分で後片付けができるか……今度はこれで勝負です」

シア「ま、負けませんよ~!」


エリス(おかしい、忠誠心にお買いものにお掃除……)

エリス(内容はメイドの基本の筈なのに、全然そう思えないのはなんででしょう……)

ロウル「んー……アベルさん確かに意外と綺麗好きではありますからね」

ロウル「ペットにしろそうじゃないにしろ、これは結構大きな評価点じゃないですか?」

ロウル「あっちの倉庫が結構汚れていたと思いますし、折角だからそこを使ってはどうでしょう?」

アーシャ「なるほど、いい案です」

シア「勝負をしつつ、お役にも立てますね~」


アーシャ&シア「「いざ!」」バッ!

特殊判定(アーシャ補正あり)

↓1~2コンマ二桁

00に対抗するかのごとく偶数ゾロすぐに叩きだすってどうなってるの?(吐血)

お掃除勝負結果(ついでに二人の清掃技能レベル判定)

1アーシャ(キャラシート補正+15)
コンマ66

※偶数ゾロによる確定勝利+大ボーナス+★スキル

清掃レベル100(どんな汚れも見落とさない! 片付いた部屋は綺麗且つ使いやすい最高の状態に)

※ルーシェとエリスを抜き、全キャラトップです

2シア
コンマ51(人としてちゃんとお片付けはできます。でものんびり屋だから始めるのは遅いかも)


※アーシャの勝利!

※アーシャが判定値95を超えたため、ゾロ目チケット発見(白目)


――


シア「よいしょ、よいしょ……」ゴシゴシ…

シア「た、大変です~……」クタクタ…

シア「一応、普通に使う分には大丈夫なくらい綺麗にはなったと思いますけど~……」

シア「ちょっと、アーシャさんの様子を見てみましょう~」トテトテ…




ピカアアアァァァァァァ!



シア「!?」



アーシャ「あ、どうですシアさん!」

アーシャ「これだけ綺麗にすれば、次の汚れだってすぐに見つけられます!」

アーシャ「それにほら、なんだか不思議な紙切れも見つかりました!」

アーシャ「やっぱり、お掃除はお料理と同じかそれ以上に楽しいわね……」スリスリ…



シア「ま、参りました~……!」ガクッ…

ロウル「うっわ、いつも以上に張り切ったんですねアーシャさん……」

ロウル「ここまで綺麗にされると、むしろこの倉庫に足を踏み入れることを躊躇いそうですよ」

エリス「く……流石アーシャさん、ちょっと変なことを言い始めましたけど、やはりお見事です……!」ガクッ…

エリス「そして、その紙は……やっぱり、前に私が見つけたものと同じですね。アベル様にお渡ししましょう」

アーシャ「そうなの? ふふ、これがペットの嗅覚かしらね……?」クスクス

ロウル(むぅ、やはり私もペットに……いや、でも流石にねぇ……)


※ゾロ目チケットを手に入れた!

※前回のボーナス含めて二枚獲得。残り4枚


――

ゾロ目チケットが必要になる局面が今後も頻繁に起きるって
深読みしてしまうレベルでこの対決やべーわ
淫乱は正義なんやな(おめめぐるぐる)

――


第四試合・奉仕


シア「うう、さっきは完敗でした……」

シア「ですがまだまだ! 雌奴隷は、アベルさんが望まれたらいつでもどこでもご奉仕をします!///」

アーシャ「ご、ご奉仕……///」

シア「その……ア、アベルさんのあれを、舐めたり、とか……///」

アーシャ「……///」

エリス「……///」

ロウル「……///」

シア「な、なんでみんなで揃って俯いちゃうんですか~!?」

ロウル「だ、だって……///」←夜レベル30

エリス「知識は得ましたけれど……///」←夜レベル36

アーシャ「は、恥ずかしいものは恥ずかしいです……///」←夜レベル32

シア「わ、私だって恥ずかしいですよ~!?///」←夜レベル51

シア「そしてアーシャさんだけは逃がしませんからね~!?///」

アーシャ「うぅ、不戦敗だけは嫌ですから、覚悟は決めますけど……どういった勝負をするんですか?」

シア「……流石に、アベルさんを呼び戻すのはいけませんし、アベルさん以外の男の人なんて絶対に嫌です~」

アーシャ「至極当然ですね」ウンウン

シア「なので~……」ガサゴソ…


ズダーン!


バナナの山「……」コンモリ…


シア「これで、勝負です!///」








アーシャ「……?」キョトン

エリス「……?」キョトン

ロウル「……?」キョトン




シア「あっ!? もしかしなくても私、自爆しましたか~!?///」バタバタ!

シア「エ、エリスさんならわかりますよね!? これ、エメリナさんからのおすそ分けですし!」アセアセ

エリス「も、申し訳ありません。エメリナさんの言葉も時々理解できなくなるので……」

シア「……」チラ…

アーシャ「林檎の次にバナナ、お料理対決なら分がありそうね」

ロウル「いや、シアさんも甘味は得意そうでしたからね、わかりませんよ」

シア「……」

シア「…………」


シア「深く考えなくていいです! どっちがより多くのバナナを吸い潰せるかで勝負なんですよ~!」ウワーン!

アーシャ「す、吸い潰す!?」

シア「エメリナさんからそう教わりました~!」

アーシャ「よ、よくわからないけど、さっきの勢いに乗って勝たせて貰うわ……!」ムキムキ

シア「もうやけくそですよ~!」ムキムキ


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

エメリナのヤバさが際立つ結果か

バナナ吸引勝負結果

1シア
コンマ04

2アーシャ
コンマ51

※アーシャの勝利!

――


シア「ん、んむぅ……」モゴモゴ…

シア「む、ふぁ……」モゴモゴ…

シア(む、難しいです~!? 苦しいです~!?)ナミダメ

シア(ねっとりと絡み付いてきますし、大きくて太くて……)

シア(この特訓の意図はわかっちゃいましたけど~……)

シア(アベルさんのは、もっと……///)

シア「……」モゴモゴ…

シア(……吸い潰しちゃったら、大惨事じゃないですか!?)




アーシャ「ん、く……ぅ……」モゴモゴ…

アーシャ「ふ、うぅぅ……」モゴモゴ…

アーシャ(つ、辛い……! 奉仕への道は、これほど過酷なの……!?)ナミダメ

アーシャ(で、でもシアさんも苦戦している……!)

アーシャ(辛くても、ここで頑張らないと……!)

アーシャ(アベルのためを思えば、このくらいの苦しさ……っ!)モギュギュギュ…!

アーシャ「ん、んんっ……! ぷはぁっ……!?」ゴクン!

ポト…

バナナの皮「」


ロウル「っ! まず一本目を先に吸い潰したのはアーシャさん!」

エリス「続いて二本目ですが……」


アーシャ&シア「「ギ、ギブアップです……」」ゼェゼェ…


ロウル「えー!? まだ一本ですよ!? どうするんですか残ったバナナ!?」

エリス「……あとで、バナナケーキでも焼きましょう。パトラさんはバナナをよく召し上がるそうですし、そちらにも」


シア「うぅぅ……」ナミダメ

アーシャ「な、なんとか私の勝ちですね……」ナミダメ


――

――

~これまでの戦績~

シア…二勝二敗(内一回はゾロ目による確定勝利)

アーシャ…二勝二敗(内一回はゾロ目による確定勝利)


……両者、互角!……


シア「や、やりますねアーシャさん……」ハァハァ…

アーシャ「シアさんこそ……」ハァハァ…

シア「ペットも、悪くないかもしれませんね……」

アーシャ「ええ、雌奴隷も……」



エリス(よくわからない勝負は、互角の状況……)

エリス(お互いが認め合い始めたのはよかったですけれど、よくない気もします……)

エリス(とりあえずそろそろなんらかの形で決着をつけないと、アベル様がお戻りに……)


アーシャ「次は、ええと……」

シア「う~んと……」


アーシャ(シアさんも私も、アベルに縛られたり叩かれたりしたい……)

シア(だから、耐久試験~……って言いたいですけれど~……)


~~~

エリス「え? 耐久力を競うのですか?」

エリス「それでは僭越ながら私が、この剣でお二人に連撃をしかけますね」

――『終剣・五煌』発動――

~~


アーシャ&シア((それは死んじゃう……))

アーシャ(他の勝負を考えないと……)




ロウル「あのー、ちょっといいですかね?」


アーシャ「え?」

ロウル「やっぱりペットだとか、雌奴隷だとかよくわかりませんけど……」

ロウル「要するにお二人とも――アベルさんのお役に立ちたいっていう気持ちは同じですよね?」

アーシャ「そ、それは……」

シア「そう、ですね……」

ロウル「そして、まあ私もですし、エリスさんの前で言うのもあれですけど――アベルさんに愛されたい、と」

アーシャ&シア「「……はい///」」コクン

ロウル「私も、アベルさんには言えないようなことをしたりもしています」

ロウル「だから、お二人のそのよくわからない趣味を、全て否定することはできません」

エリス「そう、ですね。実は私も最近……///」

ロウル「お互いの良さを認め合う。それでいいんじゃないですかね?」

アーシャ「……そう、ですね」

シア「アーシャさんが凄いのは、よくわかりました~」



アーシャ&シア「「折角なので決着はつけたいです」」



ロウル「あらら、困りましたねぇ……」

エリス「……アベル様に愛されたい、撫でられたい……そうだ!」パン!


――


……


アベル「今もどっ――」

アーシャ「アベル!」ズイッ!

シア「アベルさん!」ズイッ!

アベル「うおっ!?」

アーシャ&シア「「ナデナデシテー」」

アベル「な、なんだなんだ!?」

ロウル「撫でてあげてください。撫で心地が最終勝負になりました」

アベル「??? よくわからないが、まぁ……」ナデナデ


アーシャ「んっ……」ホクホク

シア「ふぁ……」ホクホク


特殊判定
↓1~3コンマ二桁

撫で心地勝負結果

1アーシャ
コンマ72

2シア
コンマ85

※シアの勝利!

※総合勝利により、シアに小ボーナス


3二人の被虐願望

41(優しくなでなでされるのもいいなぁ……)<50

※基準値を下回ったため、ちょっと落ち着きました

――


アベル「……」ナデナデ

アーシャ「……」トローン…

シア「……」トローン…

ロウル「むぅ、羨ましい……じゃなくて、アベルさん! どっちがより撫で心地がいいですか!?」

アベル「そ、そんなことを言われてもどちらもだな……」

アーシャ「……」ジー…

シア「……」ジー…

アベル「……アーシャはサラサラ、シアはふわふわといった感じだが……」

アベル「……」

アベル「今日は、シアかな……?」

シア「わ、わ~い♪」ホクホク

アーシャ「むぅ……もっとお手入れが必要かしら?」スネ…

アベル「いやアーシャ、そういうことでは……」アセアセ

アーシャ「ふふ、冗談ですよ。ありがとうアベル、私達のお遊びに付き合ってくれて」

アベル「お、お遊び?」

シア「はい~。アーシャさんとちょっとしたお遊びをしてたんですよ~」

ロウル「私とエリスさんも巻き込まれましたけどねー」

アーシャ「結構白熱しちゃったけど……楽しかったかな?」

アベル「そ、そうか。仲良くいい息抜きができたなら、なによりだ」


エリス「アベル様ー! 林檎とバナナのケーキ、どちらがよろしいでしょうかー!?」

アベル「な、なんであんな大量の林檎とバナナが……そうだな、今の気分だと――」




アーシャ「……アベルに撫でられるの、気持ちいいですね」

シア「はい~。縛られたりもいいですけど、優しいアベルさんもやっぱり大好きです~」

アーシャ「……今度は、どっちがいい仕事をしてアベルになでなでして貰えるか勝負します?」

シア「いいですね~。いい仕事をして褒められるのは、雌奴隷もペットも共通ですし~」

アーシャ「ふふ、今度こそ負けませんよ? シアさん、これからもよろしくお願いしますね」

シア「こちらこそです~」


――


幕間6 おしまい

荒ぶった二人がなんとか最後の判定で少しは落ち着けたあたりで今日はここまで
……おかしい、なんで休憩イベント筈なのにゾロ目チケット二枚と双方に大ボーナスと★スキル獲得が……(白目)
次は再度幕間を挟んだ後、カイン結界判定→聖国判定になるかな

というわけで
↓1~4あたりで次の幕間ネタコンマ最大値採用してみます

本日もありがとうございました!

おつおつ。
エメリナ&アイナの交流とか見たいな。

こんばんはー
コンマは>>695採用ですが、望まれている方も多いようなのでおまけでカインを加えますかね……
デートは少し難しいかもしれませんので、二人の息抜き?程度かと思いますが(守りの要の結界作成中ですし)
やっぱり1~5多数決、割れたらコンマがいいのかな。悩みどころです

妹組のRが夢オチというのはいい手かもしれませんが、問題もあります
主に私の技量です(白目)

とりあえずまったりエメリナアイナの交流から再開です

――

――幕間7『ちびっ子メイド達の交流』――


【帝国・王城】



エメリナ「えっと、えっと……!」ワタワタ

アイナ「落ち着いてエメリナちゃん……! ゆっくりゆっくり!」

エメリナ「え、えーい!」

ポーン! ポテ…

エメリナ「や、やった……初めて綺麗にひっくり返せた……!」

アイナ「やったねエメリナちゃん!」

エメリナ「アイナさん、ありがとうございます……!」

エメリナ「ご指導がなければ、私だけメイドの中で料理が出来ない駄目メイドになるところでした!」

アイナ「これくらいなら、大丈夫だよ。私も凄く上手いってわけじゃないし、誰かに教えるのも勉強になるしね」

エメリナ「実は、カイン様もお料理が凄く上手で……このままではメイドの立場がなかったんです……」

アイナ「わあ、意外……」

アイナ「でもそういえばエメリナちゃん、メイド試験の時に何かすごいスープ作っていたね……」

エメリナ「味はともかく、飲めば絶対元気にはなるんですよ!」

アイナ「味は大切にしないと……」

エメリナ「でも、これで……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

エメリナの奮戦1 料理

コンマ13×1/2

13+7=20(なんとか普通に人が食べても問題ないレベルになりました)


――


エメリナ「これで……」

焦げたパンケーキ「」プシュゥ…

エメリナ「……上手くひっくり返せたけど、火力が強かったみたいです……」

アイナ「だ、大丈夫だよ! 次はもっとうまくできるって!」

エメリナ「カイン様に相応しい完璧なメイドは、程遠いです……」ガクリ…

アイナ「でも、あのエリスちゃんも昔は全然ダメだったって聞いたよ?」

エメリナ「そうなんですよ。でもエリスさん、あっという間に上達しちゃって……」

アイナ「それに、ローズさんと正面から戦えるってのも凄かったよね……」

アイナ「おかげで逞しいローズさんの姿が見れて、もう……っ!」クネクネ

エメリナ「強さは最初からだったかな……でも、そのおかげでカイン様は救われたこともあります!」

アイナ「色々あるんだねー。あの子、今も苦手なものとかあるのかな?」

エメリナ「えーと……あ、確か前にお話しした時、馬はどうしてもまだ怖いって……」

アイナ「馬? 馬ってあの馬?」

エメリナ「は、はい。アベル様の戦馬、ファフニール以外の馬は全然乗れないみたいです」

アイナ「これはまた意外な……でも、馬かぁ……」

エメリナ「……」

アイナ「……」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

1アイナの乗馬技術(最低保証あり)

50≧50(上級メイドとして最低限の技術は身に着けています)

2エメリナの奮戦2 
乗馬技術

74(かなりの腕前、騎馬騎士団にも負けません)

――


アイナ「私も実は、あまり得意じゃないんだよね。最低限は乗れるんだけど……」

エメリナ「私は……少しは、上手く乗れるかな……?」

アイナ「え!? またまた意外!? あ、ごめん……」

エメリナ「い、いえいえ! 私、こんなだから当然の反応だと思います!」ブンブン!

エメリナ「私、転びやすくて……いざ速く動かなきゃって時のために、乗馬の訓練はしているんです」

エメリナ「カイン様も、これは褒めてくれて……えへへ///」

アイナ「わぁ~……凄いじゃない!」













エメリナ「――最初に始めたきっかけは、カイン様に気持ちいい騎乗位を体験して頂くためだったんですけどね」

アイナ「あー、そっかその手があったね!」

アイナ(でもローズさんのためには……やっぱり生やす方かなぁ?)

エメリナ「こう、こういう具合に……」クイッ!クイッ!

アイナ「おお、ぱっと見ただけで凄そう! やるなぁエメリナちゃん」

エメリナ「えへへ、初めてこれも褒められました!」

アイナ「いやいや、いい奉仕技術だよ! なんで今まで褒められなかったんだろう……?」

エメリナ「不思議ですよねぇ……」


エメリナ「他にも、こう見えて色々ご奉仕のために頑張っているんですよ?」チラ…


バナナ「」ビクゥ!


エメリナ「こうやって、いつでもカイン様のものにご奉仕できるよう――!」ギュポポポポ!

エメリナ「――吸引力の鍛錬も欠かしていません!」エヘン!

アイナ「あ、それ私もよくやってるよ!」ギュポポポポ!

エメリナ「ア、アイナさん凄い……!?」

アイナ「でも、最近あまりできてなかったんだよね。何故かスミレちゃんが怯えた目でこっちを見てて……」

エメリナ「スミレさんも優秀ですけれど、これは苦手なんでしょうか?」

アイナ「そうかもねー。さっきのエリスちゃんも馬は苦手だし、スミレちゃんの苦手はバナナなのかな?」

エメリナ「強いメイドや執事の方も、意外な弱点があるんですね……」

アイナ「あるいは、強さの代償に何かを失ってしまうのか……」

アイナ「でも、エメリナちゃんがこれに理解示してくれるのは本当に嬉しいなぁ!」ニコニコ

エメリナ「私もです! やっぱり話が合う人っていいですね!」ニコニコ

アイナ「ねえねえ、他にやっている鍛錬とかないの?」

エメリナ「他に、ですか?」

エメリナ「そうですね……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

特殊判定結果

エメリナの奮戦3 鍛錬

34<50

※基準値を下回ったため、真面目な鍛錬もしていました


――


エメリナ「――最近だと、カイン様のお手伝いができるよう、魔法の鍛錬を」

アイナ「おぉ……」

エメリナ「カイン様も、最近はこの帝国でもちゃんと認められ始めました」

エメリナ「他国からのイメージはよくないかもしれないけど、それでも帝国内で陰口を叩く人は減ってきた……」

エメリナ「それもカイン様が、帝国を守る結界を作られているからです」

アイナ「カイン様の結界で、貧民街が救われたんだったよね?」

エメリナ「はい。そして今は、帝都の防衛結界を作られています」

エメリナ「結界の意地には魔力が必要不可欠ですし、幸い私はカイン様と同じく風が得意みたいで……///」

アイナ「魔法が使えるっていうだけでも十分なステータスだからね。凄いよエメリナちゃん」

エメリナ「それでもカイン様には遠く及びませんし、何より私鈍くさいから……」

エメリナ「カイン様の考案で、結界よりも魔具の制作を頑張っているところです!」

エメリナ「室内でもくもくと作業するだけなら、転ぶ心配もありませんからね」

アイナ「へぇ~、ローズさんの魔具作り見たことあるけど、あれ大変なんでしょう? 何を作っているの?」

エメリナ「今は、カイン様がお作りになられた試作品……の、さらに模倣を頑張っています」

エメリナ「指で挟めるくらい軽くて薄い護符で、魔力を込めて特定の場所に飛べる便利な魔具ですよ!」

アイナ「王国の転移の護符!? あれってかなり高価で貴重だっていうけど……すごいなぁ……」

エメリナ「私じゃなくて、カイン様が凄いんですよ!」ムネハリ!

――

※カインとエメリナが共同で独自の護符を作成中のようです

※イベント時、救済で登場する可能性があります

――

アイナ「ふふ、本当にカイン様が大好きなんだねエメリナちゃん?」

エメリナ「は、はい! まさに、私を救ってくれた皇子様ですっ!」

アイナ「……私を救ってくれた皇子様はローズさんだし、エリスちゃんはアベル様」

アイナ「メイドって、皇子様に助けられやすいのかな?」

エメリナ「ど、どうなんでしょう? 私の場合、助けられたからこそメイドっていうのもありますし……」

アイナ「……そこでメイドを選ぶのは、やっぱりカイン様にご奉仕したかった?」

エメリナ「それはもう! ただ、最近はあまりご奉仕できていなくて……」

アイナ「え、そうなの?」

エメリナ「はい。すぐに精液を飲ませて頂けるのですが、最近は待ったをかけられまして……」

アイナ「ふ~む……あのカイン様が、エメリナちゃんにそういうことをさせているとなると……」

アイナ「カイン様も、エメリナちゃんを嫌ってはいない。それでいて待ったをかけるのはつまり……」

エメリナ「つ、つまり……!?」






アイナ「――エメリナちゃんに、別の奉仕を求めているんじゃないかな?」




エメリナ「べ、別の奉仕……!」

エメリナ「そうだ、私……自分がカイン様の精液ごっくんしたいからっていつも……」ガクッ…

アイナ「あー……気持ちはすごくわかるよ」

アイナ「でもそうだ、あれなら精液堪能できて、かつカイン様にもいつもとは違う刺激になるかも?」

エメリナ「あれ……あっ――パイズリッ!」

アイナ「そうその通りっ!」

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

特殊判定結果

胸の大きさ

1エメリナ

14(ぺったんこ、ではないけどかなり貧相。フィーアとロウルの中間)

2アイナ(キャラシートより保証値70)
15<70(低めの背丈や童顔に似合わぬ立派なものが二つ!)

――


エメリナ「……」


エメリナ「……」ペタペタ…


エメリナ「…………」ウルッ…


アイナ「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ!? ごめん!? 悪気なんてないの!?」ワタワタ!

エメリナ「い、いいんです……私、全体的に小さいです、から……」

エメリナ「このだぼだぼメイド服だと、胸の大きさもよくわからないですし……」

エメリナ「身体の大きさを考えたら、これがふつ――」

アイナ「……」←低身長

エメリナ「……」←低身長

エメリナ「…………」

エメリナ「…………………」




エメリナ「きょ、今日からバナナだけじゃなくて、牛のお乳も吸い潰しますっ……!」ウルウル…

エメリナ「い、いっぱい牛乳を飲めばっ……ア、アイナさんやキアラ様みたいにっ……」ウルウル…



アイナ「あー、泣かないで、落ち着いてぇ!?」ワタワタ!

アイナ「カイン様なら、大きさは気にしないと思うから……!」


――


――


エメリナ「すみません、落ち着きました……」

アイナ「ご、ごめんね?」

アイナ「でも、まだあきらめるには早いよ! 小さいならその小ささを武器にすればいいんだよ!」

エメリナ「え?」

アイナ「ほら、たとえば身体をこすりつける! 小さくても柔らかさは伝わるよ!」

アイナ「あと男の人同士もやるくらい一般的なものだと、お互いの乳首を擦り付けあっても気持ちいいんだって!」

エメリナ「な、なるほど……!」

アイナ「あ、あとエメリナちゃんなら逆にカイン様の乳首を舐めて吸ってあげるとかもいいかも」

アイナ「男の人も胸は弱いっていう人多いみたいだし、コリコリ擦り付けあったあとにギュオッと吸ってあげなよ!」

エメリナ「わ、わかりました!」

エメリナ「……ありがとうございます、アイナさん。こんな、色々とお話したり悩みを聞いてもらったり……」

アイナ「いいっていいって! エメリナちゃんとは話があうし、私も楽しいし……」

アイナ「エメリナちゃんさえよければ、もっと普段からもお話してくれると嬉しいかな……?」

エメリナ「ぜ、是非!」パアァァ!

アイナ「よかった……これからもよろしくね?」

エメリナ「よろしくお願いします! それで、その……また悩みと言うか、お願いが最初に戻ってしまうのですが……」

アイナ「ん? 何かな?」

エメリナ「この後、カイン様にお昼を持っていこうと思っていたのですが……」

エメリナ「あの焦げたパンケーキでは……」

アイナ「……なるほど。そういうことなら任せて?」

アイナ「失敗しないように手伝うから、一緒にカイン様のお昼作ろうか!」

エメリナ「はい!」


――

ちびっこメイドの交流が終わったあたりで今日はここまで
この後、少しエメリナとカインの交流(同時にカイン結界判定もやってしまいます)→聖国判定になるかと思います

そしてご指摘があったので、アルフォンス夜レベル↓1コンマ二桁

おつおつ。そしてアイナ
>>『あと男の人同士もやるくらい一般的なものだと、お互いの乳首を擦り付けあっても気持ちいいんだって!』

一般的じゃない一般的じゃない

01~20:無、貧乳。ちっぱい(フィーア10、エメリナ14、ロウル20)
21~40:微、美乳。慎ましおっぱい(フローレン24、エリス40)
41~60:普乳。大き目もこの辺(ルーシェ41、アーシャ60)
61~80:豊乳。揉み心地抜群(アイナ70、ノワール71、シア・パトラ80)
81~94:巨乳。埋まりたい大きさ(キアラ87)
95~99:爆乳。凄いけど身体への負担大きそう(該当なし)

00:断崖絶壁。虚無(リーナ)

本日もありがとうございました!

肝心なものが抜けていた……上は女性陣の胸部判定表です
アルフォンス
夜レベル24(神と民のことばかり考えて、そういったことは一切考えていなかったようです・童貞)

……妙に50(一般ライン)を下回ることが多い気がする夜判定
まあ、フレーバーですのであまり気にしなくても大丈夫でしょう

意外なことにまだ90いなかったのか……

あそこまで狂信的だと『私の純潔は神に捧げています』とか有り得そう。
王族としては大問題だけど(跡継ぎ的な意味で)

こんばんはー
フレーバーとはいえ結構判定取ってない人多かった……
折角なので覚えているうちに先に判定してしまいましょう
特殊判定
↓1~5コンマ二桁

また二連ゾロォ!?(ハラワタ射出)
これはどうしたものか……
少々お待ちを……

ただ、現時点で約一名が綺麗にキャラにぴったりな具合になりました

5連特殊判定結果

男達の夜レベル

シュタイナー
38(知識はあるが興味が無い。性行為は子を生すためだけのもの・童貞)
クラウス
33(最低限の知識はあるが激務でそれどころじゃないし萎んだ!・童貞)

女性陣の胸囲
ヒバリ
55(結構大きめ。アーシャよりちょっと小さくて張り合っちゃいそう)

スカーレット(キャラシートより最低保証80)
98(ドレスを着ててもやばいが脱いだらもっとヤバい。あらゆる男を搾り尽くす魔性の乳だ!)

スミレ(キャラシートより最低保証60)
80(どう頑張っても男装無理だったんじゃない? 普段はギチギチに抑えてるから脱ぐと解放感)


駄目だ考えても思いつかないんで、申し訳ありませんが二連ゾロボーナスも多数決決定

1:ゾロ目者に+30補正

2:ゾロ目チケット一枚

3:この後のカイン結界に+補正

4:誰か一人に判定振り直しの機会

5:その他自由安価

↓1~5多数決

同票のため、コンマの大きい3を採用
この後の判定に補正を加えます

……男女問わず夜レベル本当に50をよく下回るなぁ

それではカイン結界より再開です

――

【帝国・帝都砦】


バーンズ「……」ジー…

カイン「……」

バーンズ「……」ジー…

カイン「……」

バーンズ「……」ジー…







カイン( や り に く い っ ! )

カイン(なんなんだこの男は。妙な圧を放って無言のまま……)

カイン(逃がさない……そんな圧に感じるね。僕を監視するつもりか?)

カイン(まぁ……父さんに刃を向けようとしているアベルに、表向きですら協力しているんだ)

カイン(親衛隊の長なら、僅かな叛逆の芽も摘んでおきたいか)

カイン(まったく、第二皇子の僕にこの態度……父さんにのみ絶対の忠誠を誓う騎士か)


バーンズ「……」ジー…


カイン(だが――この気配だと、力量はアベルやエリスの方が上か?)

カイン(しかしこの手の奴は『何かの弾みで急成長』しかねないから、警戒は必要か)

カイン(そしてそうならなくても、わかっているだけで魔封じの神剣に転移魔法……)

カイン(面倒な力を持っているなぁ全く。僕も魔法を封じられた場合を考えなきゃ駄目かな……)

カイン(……まったく、あの日以来厄介ごとばかりだ。だがまずは、これをどうにかしないとな)


特殊判定
↓1コンマ二桁(補正あり)

補正の意味がねぇっ!(ビターン!)

違うの、低くてよかったの(白目)

特殊判定結果

カインの新型結界作成の苦難・初回


02-30(ゾロ目ボーナス)<5
= 0 

 僕を誰だと思っているんだい? 新型だろうが仕組みさえ理解すれば結界なんて朝飯前だよ?

※基準値を下回ったため、カインが補正抜きでも一発で結界を完成させました(白目)

※一切の苦難無く完成させたため、四天も消滅可能な強力なものになりました

※ゾロ目補正が完全に無意味になってしまったため、移動してゾロ目チケットに変化します(吐血)


――


カイン(まあ――もうほんのあと一押しで完成しちゃうんだけどね?)

カイン(なんだ、聖国の連中が御大層にしているからもっと苦労するかと思ったのに)

カイン(意外と簡単だな、大型結界も)

カイン(ふふ、これならアベル達も僕を見直してくれるかな……)

カイン(ただ、問題はこの男……)



バーンズ「……」ジー…



カイン(この男、父さんの直属となると下手な真似はできない)

カイン(それに結界のベースにしてわかったが、この神剣は僕にとって天敵だ)

カイン(逃げにくいうえ、転移までされちゃあ僕はお手上げだ)

カイン(こんなに早く完成させてしまったこと……隠すべきか、正直に明かしてしまうか……)



※まさかの事態の為追加多数決

※今後のイベントに変化がある可能性があります

1:バーンズに結界の完成(カインの手でオンオフ切り替え可能状態)を話す

2:まだ未完成のふりをする(追加でバーンズの判定有)

↓1~5多数決

1:話す

――


カイン(いや……隠すことこそが迂闊な行為か)

カイン(封魔の剣を操り、高度な転移魔法すら扱えるとなると……)

カイン(この見た目からは想像もつかないが、相当魔法に精通している可能性が高い)

カイン(万が一嘘がばれた時。何故隠したのかを問い詰められるリスクを考えれば……)

カイン(ここは正直に話すべきか)

カイン(優秀な帝国皇子が、帝国のために結界をすぐに作り上げた。流れは何の問題もないからね)


カイン「……」コォォ…

バーンズ「……」ジー…

カイン「――よし、完成だ」

バーンズ「……っ!?」ギョッ!

カイン「……おや? 今もしかして動揺したかな? 驚いた顔が見られないのが残念だよ」

カイン(まあ目が治っても、その兜のせいで視えないんだけどね)

バーンズ「……」

バーンズ「……お見事です、カイン様」

カイン「ふふん、帝国の強者たるもの……このくらいはねぇ?」ククク…

カイン「これでこざかしい天使は空中霧散!」

カイン「アベルの奴はますます僕に頭が上がらなくなるわけだ!」

カイン「はーっはっはっはっ!」

カイン(……まあ、竜が来たらまずいんだけどね。そこはアベル達に頑張って貰おう)

カイン(こいつの前じゃ口が裂けても言えないけど)

バーンズ「……すぐに、皇帝陛下にご報告を致します」シュイン!



カイン(……さて、どうでる聖王?)

カイン(しばらくは『何も気づかずに天使を無駄撃ちする』だろうが……)

カイン(帝国にも結界があるとわかれば、次の手を打つはずだ)

カイン(この結界は、あくまで時間稼ぎと奇襲対策)

カイン(大元の聖王をどう処理するか……あの男に警戒しながら、また相談かな)


――

――


エメリナ「カイン様ー!」パタパタ!

カイン「ん、エメリナ?」

エメリナ「お疲れかと思って、お昼を持ってきました!」

エメリナ「大変なお仕事ですけれど、一息入れてまた頑張りましょう!」

カイン「……いや、その必要はないよ)

エメリナ「え……」シュン…



カイン「――もう、終わったからね!」ドヤッ!




エメリナ「え!?」

カイン「ふふふ……僕を誰だと思っているんだいエメリナ?」

エメリナ「す、すごい……やっぱりカイン様すごいっ!」ギュー!

カイン「はっはっは! いいぞ、もっと褒め称えてくれても?」

カイン「まあそういうわけだ。一仕事終えた証としてお昼は頂くよ」

カイン「ただ、結界の要の陣を置いたこんな場所で食べるのも無粋かな」

カイン「どこで食べようかな……」

エメリナ「そ、それなら……」



特殊判定
↓1コンマ二桁

え、なんでカイン今日こんな運いいの?(白目)

特殊判定結果

エメリナの向かう先

コンマ97

95~99:???


――


エメリナ「……大きなお仕事が終わったなら、その……カイン様は、今日はお時間が……」

カイン「ん? ああ、そうだね。正直、もっとずっと苦戦すると思っていたからなぁ……」

カイン「午後の予定は特に入れてないというか、無くなって暇だね」

エメリナ「で、でしたらその……少し、向かいたいところがあるのですが……」

カイン「珍しいな、君がそういうことを言うのは。いいよ、君の好きな場所でお昼を食べるとしよう」

エメリナ「ありがとうございます! それじゃあ、ご案内しますね!」ギュッ!

カイン「はは、また慌てて転んでも知らないからね?」

エメリナ「だ、大丈夫ですよ!」



……



カイン「結構歩くね?」

エメリナ「もう少し、もう少しですので!」

カイン(この方角は……もう、おぼろげな記憶しか残っていないけど……)



……




――


【帝国・桜花の秘園】



エメリナ「と、到着です……!」ハァハァ…

カイン「ここは……」

エメリナ「……ここ、今の時期は凄く珍しい花が咲いているんです」

エメリナ「帝国がかつて攻め滅ぼして取り込んだ国でも、人気があった花とか……」

エメリナ「カイン様には視えないかもしれませんけど、ここはいい風も吹いて……」

エメリナ「匂いだけでも、カイン様に楽しんでいただけたらいいなって……」

カイン「そうか……ありがとう、エメリナ」











カイン「視えるよ――綺麗な花も、君の可愛い顔もね」シュル…







エメリナ「え? カイン、さ、ま……?」

カイン「ふふ、いい顔だ。気配でもわかるが、やっぱりこういうものは直接見るのがいいねぇ……」

エメリナ「え、嘘? カイン様、本当に……?」

カイン「ああ――しっかり見えているよ?」ズイッ

エメリナ「ひゃ!?///」

カイン「折角見えるのに、君の目が見えないのはいただけないな」

エメリナ「カ、カイン様……」フルフル…

カイン「ほら、ちゃんともっとよく顔を見せてくれ」ファサ…

エメリナ「あ……」

カイン「……綺麗な瞳じゃないか。隠すのはもったいないと思うな」

エメリナ「あ……ぅ……」ジワ…

カイン「な、なんで泣く!? 褒めてあげたつもりだったんだよ!?」アセアセ

エメリナ「ち、違うんです……っ! カイン様の目が、本当に……っ! そう思うと……っ!」ギュウゥゥ…

カイン「……黙ってて悪かったね。治ったのはつい最近なんだ」

カイン「このことを知っているのは、まだ治してくれた人と、君だけだ」

カイン「まだ伏せている理由は、わかるよね?」

エメリナ「は、はい……! 絶対に、皇帝陛下達には悟られないように……!」

カイン「ありがとう……」ナデナデ…

カイン「こんな僕に、ずっとついてきてくれて」

カイン「こんないい景色と風を感じさせてくれて」

カイン「……やっと、君の目を見ながらお礼が言えたよ」

エメリナ「カ、カイン様ぁ……!」ポロポロ…

カイン「……似合わないとかは、よしてくれよ?」

エメリナ「言いません、そんなこと……!」

カイン「さ……折角いい場所なんだ」

カイン「見たところこの花、風に吹かれると容易く散ってしまうみたいだね」

カイン「それもなかなか綺麗だが……散る前に、そろそろいい加減お昼にしたいかな」

エメリナ「あ、ごめんなさい!? 私、嬉しくてつい……!」

エメリナ「えっと……」ガサゴソ…

エメリナ「ど、どうぞお召し上がりください!」

サンドイッチ「……」

カイン「へぇ……これ君が作ったのかい?」

エメリナ「ア、アイナさんにかなり手伝って頂きましたけど……カイン様のために頑張りました!」

カイン「どれ……」ヒョイ

エメリナ「……」ドキドキ…

カイン「うん――美味しいよ」モグモグ

エメリナ「!!」

カイン「うん、いい風景を眺めながらご飯を食べる、か……」

カイン「不思議なものだね……ちょっと前までなら、王城内の食事なんてただの栄養補給だと思ってたのにさ……」

カイン「アベル達に現実を教えられて、気が楽になって……料理なんかにまた凝り始めて……」

カイン「そしてまた色のある世界を実感したら……もうあの頃には戻れないや」

カイン「いや……これこそ、あの頃だったのかな……」

カイン「エメリナ、君さえよければ……休みの日は、こうして僕と一緒に……」

エメリナ「は、はい……! 勿論です!」



カイン(……こんなに穏やかで、安らげると思った時間はいつ以来だろう?)

カイン(風も、匂いも、何もかもが優しく柔らかい……)

カイン(……)

カイン(鋭さだけが風の全てじゃない。時に穏やかで、優雅で……)

カイン(何かいいヒントになりそうだけど、今はこのひと時を……)


――

※カインは穏やかな時間の中で何かを得たようです

※後日、★スキル獲得

幕間7 おしまい

――

ゾロ二連撃、ピンポイント二連撃と荒ぶりまくられて吐血ものですが今日はここまで
ゾロ目チケット5枚ってあかん(白目)

ただ、誰もの想像を上回る結界の完成を公にすることで、とあるイベントが進行します
状況によってはとある人物がかなり危険なので、それを守るために手に入ったと思えばまあ……
……やっぱり5枚は多いよ(白目)この後は聖国前にそちらの判定が割り込みます
四天も結界にひっかかるため、竜以外は安全です

あとクラウスとシュタイナーは使う機会ないけど夜頑張れ

本日もありがとうございました!

こんばんはー
短いかもしれませんが、危ない判定を含む特殊イベントから再開です

――特殊イベント『第二皇子の活躍』――


【帝国・皇帝の間】



バーンズ「……報告は以上となります」

ギルバート「ふむ……」

バーンズ「私も、それなりに魔法の知識はあるつもりでしたが……」

バーンズ「まさか、あれほど早く私の剣を解析し、結界に応用するとは……」

バーンズ「驚嘆に値する、としか言えませぬ」

ギルバート「あの、カインが……か」

フローレン「まぁ……」

ギルバート「ふっ……」




特殊判定
↓1~2コンマ二桁

ほんとコンマの呪いがフローレンに移動してるんですかねぇ……


特殊判定結果

1フローレンの疑心

05+30(魔道の精通)<70

※基準値を下回ったため、カインを一切疑いません

※しかし……


2ギルバートの評価

78+20(貧民街+帝都結界)
=98(それでこそ我が息子よ。ようやく育ち始めたか……)

※非常に高評価です。もう見捨てられることもないでしょう


――



ギルバート「……くく、よもや、無価値でどうでもいい存在であったカインが……」

ギルバート「――素晴らしい。それでこそ、我が子よ。それでこそ、帝国の皇子よ……!」

フローレン「ええ、えぇ……! だから言ったでしょうあなたぁ?」

フローレン「カインは、いずれ成長するってぇ……」

ギルバート「……」

ギルバート「……我が目が、曇っていたか。あるいは――あやつを変える何かがあったか」

ギルバート「……アベルと共に聖国を処理するように動いたから、か?」



フローレン「……」ヒクッ…



バーンズ「……カイン様は、これでアベル様はさらに頭が上がらないだろうと仰っていましたが」

フローレン「そ、そうよぉ!」

ギルバート「……そのあたりは、まだまだ甘いままか」フゥ

ギルバート「確かに、魔法の扱いに関してはカインはアベルを上回るだろう」

ギルバート「しかし今のあやつらが戦えば、地に転がるはカインよ……」

ギルバート「まぁ……この調子で励み続ければ、どうなるかわからぬがな」


フローレン「……」ヒクヒク…


フローレン(カインの力は、紛れも無くあの子自身のもの……)

フローレン(アベルなんて関係ないのに、どうしてあなたは……っ!)



ギルバート「……それで、そのカインは?」

バーンズ「はっ。結界を完成させた後は、従者を伴いふらりと出かけられたようです」

バーンズ「今から、呼び戻した方がよろしいでしょうか?」

ギルバート「……我の想像を超える成果を出したのだ」

ギルバート「そのくらいは好きにさせておけ」

バーンズ「かしこまりました」

バーンズ「しかし陛下……本当によろしいのですか?」

ギルバート「何がだ?」

バーンズ「カイン様の結界作成術ならば、王城にも結界を張れましょう」

バーンズ「聖国の足掻きを完全に封じるのであれば、ここも――」



ギルバート「――我が全て薙ぎ払えばいいだけのことだ」



ギルバート「先日の竜は……我が初撃にこそ耐えたが、二撃目であっけなく沈んだ」

ギルバート「果たしてあれがどの程度の位にいたのか、次に来る竜で確認するのも悪くない……」

バーンズ「……っ」

ギルバート「しかし……カインやアベルの成長が目覚ましいのは揺るがぬ事実」

ギルバート「つまらぬ相手であれば――やはり譲ってやるのも悪くないかもしれぬ」

バーンズ「へ、陛下それは……」

ギルバート「アドルランも、兵も……鍛錬により力を入れていると聞く……」

ギルバート「これこそが、強者の国よ……! 竜など、珍しい経験の一つにしてやればいい……」

バーンズ「は、はっ!」

――


※カインの活躍により、判定次第で五竜が皇帝から譲られる可能性が出てきました

※敗北する危険性もありますのでご注意ください


――

――


……


フローレン「……」

フローレン(竜を、カインに……)

フローレン(いくらあの子でも、一人で相手取るには厳しいかしらぁ……)

フローレン(また、私の魔力を渡してあげてもいいけどぉ……)

フローレン(これ以上は、あの子の成長の邪魔になってしまう……?)

フローレン「うふふ……」

フローレン(でも本当に……よく立派になってくれたものねぇ)

フローレン(子供の頃は、無価値な子だと思っていたのに……まさかこんなに魔道の才を開花させるなんてっ!)

フローレン(ああ、ごめんなさいカイン。お母さんが間違っていたの……)

フローレン(あなたこそ、私とあの人の子の中で一番優れているわぁ……)













フローレン(人間――何かを失うと、別のところが発達するって本当なのねぇ)

フローレン(今回の件で、確証に変わったわぁ……)








フローレン「さて、それじゃあ……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

ゑッ!!??!?!?!?(分子分解)

これは、もう、どうしよう?
ゾロ目までは想定していましたが、00までは考慮してないですだ
本来ゾロだとフローレン有利(???ピンチ)でしたが
00は確定でプラスイベントってテンプレに書いちゃっているんだよなぁ……
でもここで00良イベントは、後々のイベントの前倒しになりかねないというかフローレンいいとこなしというか……
すみません、ちょっと多数決を

1:テンプレ通り、00はアベル達にとっての最良(フローレンにとって最悪)

2:フローレンが出したんだから00はフローレンにとっての最良(アベル達にとっての最悪)

※救済判定は用意しますが、00のため救済効力弱体


どっちで扱う?

↓1~5多数決

まだ一応フローレンにも可能性は残されてはいますが、低めです

そして間接的にシュタイナーとギルバートにも痛手です


1:コンマ00、アベル達にとってのハイパークリィティカル!


――






フローレン「――あの役立たずの目も、潰してあげましょうかぁ」ニヤリ…






フローレン「カインと同じように立派になってくれたら……撫でてあげる……」



フローレン「でもぉ……」



フローレン「それでもカインと違って屑のままだったならぁ……?」




フローレン「――いなくなっても、誰も文句は言えないわよねぇ……?」



フローレン「だってぇ……ここは帝国、弱者に価値はないのだからねぇ……!」クスクス!


フローレン「……フィーアとは引き離しておかないとねぇ」

フローレン「流石にあの子の前でキアラの目を抉れば、私も嫌われちゃうしぃ……」

フローレン「あいつは誰かの後を追うしかできない無能……私が呼び出せば、一人でも……」

フローレン「くふ、くふふふふふ……!」


――

――

【帝国・王城某所】




コツ、コツ…



キアラ「く、暗い……」

キアラ(急にお母様から呼ばれるなんて……)



――『激化する戦争に備えて魔力を分けてあげるから夜中にこっそり一人できなさい』――



キアラ(あのお母様が、私を心配してくれた……)

キアラ(嬉しい、な……)ニコリ…

キアラ(でも……つまり私は、まだまだということ)

キアラ(もっとアベル兄様のお助けができるように頑張らないと!)


コツ…、コツ…

キアラ「それにしても、どうしてここまで暗いんだろう……」ビクビク…

キアラ「篝火も、ランプも、灯りが何もないなんて……」

キアラ「天使を警戒して、なのかな……?」

キアラ「確かに、発光してる天使がこの暗闇の中にいれば、すぐにわかるよね……」


コツ…、コツ…


キアラ「こっち、だったかな……」

キアラ「お母様を待たせたら、また怒られちゃう……」


コツ…


キアラ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

当てろよフローレンっ!


特殊判定結果

フローレンの大奇襲

71>70

※基準値を超えたため、奇襲回避

――


コツ…、コツ…



キアラ「……」


コツ…




カツ…




キアラ「――っ!!!」バッ!



ビシャアアアァァァン!



キアラ(――雷撃魔法っ!? しかもこの威力、天使より遥かに……!)

キアラ(こんな魔法、帝国で扱えるのは……)






フローレン「ちっ……どこまでも、お母さんの手を煩わせてくれる子ねぇ……」

フローレン「普段愚図のくせに、運のいいこと……」ハァ……





キアラ「お、かあ、さま……?」



キアラ「そん、な……どうして……」

フローレン「言ったでしょぉ? 激化する戦争に備えるって……」

フローレン「魔力の譲渡で、強くなることはできる」

フローレン「だけど、反応が鈍ければどんな強力な魔法も使えないわよねぇ?」






フローレン「だから――優しい私が、愚図なあなたを強くしてあげようとしているのよぉ?」ニコリ




フローレン「第一試験は、ちょっと驚いたけど合格よぉ?」




フローレン「――次、第二しけ~ん♪」ゴオオォォ!




キアラ「っ!」ゾクッ…!



キアラ(だ、駄目……この魔力差じゃ、コサージュを外しても……)

キアラ(アベル兄様や、ローズさんでも……!)



フローレン「――その幸運。どこまで続くのかしらぁ?」



キアラ(だ、誰か……助けて……っ!)







フローレン「――かわせるなら、かわしてみせなさい?」バチバチィ!










???「……反応が鈍ければどんな強力な魔法も使えない、でしたか?」








フローレン「!?!?」




???「その言葉、自分に言い聞かせなさいフローレン……」キィィィン!


――『黒死の氷刃』発動――



ザシュッ!



フローレン「う、く……っ!?」ヨロ…


キアラ「え……?」

フローレン「ど、どうしてあなたが……っ!」



フローレン「――ノワールゥゥゥゥゥゥ!!!」ギリギリ…

ノワール「流石に、見過ごせない横暴ですもの。自分の娘にあんな魔法を躊躇いなく撃つなんて……」


ノワール「――少し、頭を冷やしなさいフローレン」チャキ…


00ハイパークリティカルで、最後のお助け人が駆け付けたあたりで今日はここまで
フローレンのコンマ運は確実にカインを上回っているかもです
あそこで00はまさか過ぎるわー……
ただフローレンも最低保証戦闘を行えるため、勝ち目は残ってはいます
(ノワールは敗北してもキアラを連れて逃走しますが)

続きはまた明日、と言いたいのですが、ちょっと急な仕事が入ったため3~4日更新ができないと思われます
妙なところで間があいてしまいますが、ご容赦ください

本日もありがとうございました!

こんばんはー
間が空いてしまいましたが、予定外のノワールvsフローレンから再開です

――


ノワール「キアラ、大丈夫……?」

キアラ「は、はい! お義母、様……ですよね?」

ノワール「……ええ。危ないから、ちょっと下がっていてくださいね」

ノワール「――ちょっと、この人とお話がありますから」



フローレン「相変わらず、気に入らない子ねぇ……」ヒク…

フローレン「あの結界を張った倉庫から、どうやって出てきたというのぉ……?」

ノワール「……強者は、この国において絶対の存在。何をしても許される」

フローレン「ええ、その通りよぉ?」

ノワール「――全ての人がその考えに賛同するわけではないのですよ?」

ノワール「……こんな私でも、まだ慕ってくれるという兵に助けられたの」

ノワール「自分達では、あなたを止められないからと。キアラを守れないからとね」

フローレン「やあねぇ、自分では何もできない弱者が、負け犬の妾に助けを求めたってことぉ?」

ノワール「……」

フローレン「でも……くふふ……そう、これは考えなかったわぁ……」クスクス

ノワール「……?」

フローレン「本来ならそんな兵士、適当にお肉にしちゃうんだけどぉ……むしろ今回は感謝ねぇ」

ノワール「どういう風の吹き回しですか?」

フローレン「だぁってぇ……」







フローレン「――あなたの鉄面皮が少し崩れて、私に刃を向けているのよぉ?」





フローレン「あれだけいびっても無表情、無抵抗だったあなたがよノワールゥ?」

フローレン「もっとはやくこうしていれば……いやいや、それはそれでつまらなかったかもねぇ?」

ノワール「……変わりませんね。あなたも」

フローレン「……そっくりお返しするわぁ」

ノワール「楽しい、つまらないの二択でしか物事を判断できないのですか?」

フローレン「それの何がいけないと言うのかしらぁ?」

フローレン「あなたにわかるかしら……何をしても、上手くいってしまうつまらなさ」

フローレン「誰と戦っても、あっさりと壊れてしまう虚しさ。退屈で退屈で、どうしようもないのよぉ?」

フローレン「――そんな時、ギルバートは私を組み伏せた。私が、初めて興味を持てたオトコ……」

フローレン「そんな彼を、一時とはいえ惑わしたあなたにも……すごく興味があったのに……っ!」

ノワール「……」

フローレン「あなたは、彼の寵愛を蹴った。彼の言葉を否定した」

フローレン「私と正妻の座をかけた決闘の時でさえ――手を抜いた!」

フローレン「屈辱だったわぁ……! ギルバートに選ばれた私が、皇妃の私が……!」

フローレン「その地位を、譲られたかのようでねぇ……!」

ノワール「……だから、私を怒らせ刃を向けさせたかったと? 私は、今も皇妃の地位に興味はありませんよ」

フローレン「……」ヒク…

フローレン「いいわ、ノワール……予定は狂ったけれど、確かにこれは私が望んだ光景……」

フローレン「カインを鍛えて、あなたのアベルを扱き下ろすのも面白そうだったのだけれど……」

ノワール「……子供達は、あなたの愉悦のために存在する道具ではありませんよ」

フローレン「私の子よぉ? 妾が、人様の子供の扱いに口出しするのはやめてもらえるかしらぁ?」

ノワール「……あの人の子供でもあります。私の、アベルの、大切なきょうだい達ですよ」

フローレン「はっ……! ほんっとに癪にさわるわねぇ……!」

フローレン「……何もなく強者を殺せばあの人も文句は言うかもしれないけどぉ」

フローレン「――闇討ちされて反撃したなら、大丈夫よねぇ?」

ノワール「……先にキアラにしかけておいて、よくもそんなことを……」






フローレン「――今度は少し本気でいくわよぉ、ノワールゥゥゥ?」キュゴォォォ!




ノワール「っ! キアラ、もっと遠くへ!」



キアラ「は、はい!?」タタタ!



フローレン「――上級火炎魔法、上級土魔法、上級風魔法、上級水魔法っ!」



――『魔女の洗礼』発動――

★『魔女の洗礼』★
戦闘開始時、敵にカウンター不可の1劣勢を4連続で与える




ノワール「くっ……!?」



ノワール防御行動判定
↓1~4コンマ一桁

一桁判定だからゾロ目ボーナス控えめだけどまた開幕ぅ!?


判定結果:

攻撃:フローレンの無慈悲な開幕4連撃

防御:ノワール『霧氷幻影』

★『霧氷幻影』★
戦闘時、常時補正+10
劣勢判定時、コンマが奇数の時劣勢判定を4回まで回避する
全ての回避行動後、初回の劣勢を確定防御

1撃目:コンマ77…奇数ゾロ目ボーナスにより消費無しで回避成功

2撃目:コンマ39…奇数のため回避成功

3撃目:コンマ35…奇数のため回避成功

4撃目:コンマ36…偶数のため命中。ノワール第二防御

★『絶零装』★
戦闘時、常時補正+10。劣勢判定を二回無効化
発動後の劣勢判定時、コンマ一桁が8か0の時、劣勢を無効化する
また★を含む敵のカウンターを無効化する

開幕判定結果:ノワール、幻影2枚消費でノーダメージ

――


ノワール「……」フゥ…


ヒュオォォォォ…



フローレン「っ、これは……」


ユラァ…


フローレン「そこっ!」

ノワール「……」ヒラリ

フローレン「く、こっち!?」

ノワール「……」ヒラリ

フローレン「……っ!」イライラ

ノワール「……」ヒラリ

フローレン「……濁流に呑まれなさいっ!」ゴバアアアァァ!

ノワール「っ!」キィィィン!


パキパキ…!



ノワール「……流石に、全てはかわせませんか」ヒュオオォォ…

フローレン「生意気ねぇ……たかが、珍しい氷魔法だけの女が……」

フローレン「この私の、四属性魔法を耐えきるなんて……」



フローレン「――いいわ。今度こそ、あなたのその顔を……」ブオン!

ノワール「!!」

フローレン「恐怖で歪めて、情けない顔にしてあげるからぁ!」


――戦闘開始!!!

※双方、相手が相手のため一戦目から全力


黒妃ノワール:レベル540
【スキル】
★★『氷影の暗殺者』★★
三すくみ不利、敵の敵国指定スキル、奇襲及び罠、自身へのマイナス補正を無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を3にする
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行い、
敗北時は負傷判定を一段緩和し確定逃走を行う

自身が一人で戦闘を行う時、敵の戦闘時の補正及びレベル増加を全て無効化する
また敵の基礎レベルが自身より150以上下の場合、戦闘に自動勝利する

『黒扇弓』
戦闘時、敵に常時-20の補正を与える
自身が一人で敵が複数の時、自軍の合計値に自身のレベル×(敵軍人数-1)を加算する
★『黒死の氷刃』★
戦闘時、自身に常時補正+30.敵に常時-30の補正を与える
優勢判定を得た時、敵の回復行動と回避行動を無効化する
さらに判定値が奇数の場合、与える劣勢値を2にする
★『絶零装』★
戦闘時、常時補正+10。劣勢判定を二回無効化
発動後の劣勢判定時、コンマ一桁が8か0の時、劣勢を無効化する
また★を含む敵のカウンターを無効化する
★『闇閃刃』★
戦闘時、常時補正+20
優勢取得時、コンマが偶数であった場合は★スキルも貫通する必中攻撃となる
★『霧氷幻影』★
戦闘時、常時補正+10
劣勢判定時、コンマが奇数の時劣勢判定を4回まで回避する
全ての回避行動後、初回の劣勢を確定防御
★『叛逆の極射』★
敵が判定を無視した2劣勢以上を与えるスキルを使用した時、そのスキルを無効化
さらに2劣勢判定を相手に与え、敵に常時-20の補正を与える
★『静かなる強者』
自身の基礎レベルがフローレンを下回っていた場合、
戦闘開始前にフローレンのレベル+20まで自身のレベルを引き上げる


VS


魔女フローレン:レベル440
【スキル】
★『享楽の魔女』★
三すくみ不利、敵の敵国指定スキル、奇襲及び罠を無効化
このスキルを持つ限り、劣勢を受けられる回数を4にする
ギルバートと共に戦う時、常時補正+150の効果を得る
戦闘開始時、レベル200以下の敵を行動不能(戦闘参加不可)にし、
耐えた敵には常時-50の補正を与える
さらに補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

『召雷』
戦闘時、常時補正+20
敵の人数が自軍より多く、かつギルバートがいない時、
自軍の合計値に自身のレベル×(敵軍人数-1)を加算する
★『闇を切り裂く轟雷』★
奇襲攻撃を行う際、奇襲成功率に常時+20の補正がかかる
さらに奇襲成功時、相手の防御スキルを貫通する2劣勢を与え、
敵を防御状態にして戦闘を開始する
★『魔女の洗礼』★
戦闘開始時、敵にカウンター不可の1劣勢を4連続で与える
★『緋炎の大海』★
戦闘時、常時補正+50。
さらに敵が防御状態の時、逃走判定を含め-30の補正を与える
★『黒岩の城塞』★
防御状態時、補正+40
劣勢判定を3回まで無効化し、発動するたびに敵に常時-20の補正を与える
★『白風の加護』★
戦闘時、常時補正+10。優勢判定を取得するたび、敵に常時-10の補正を与える
さらに判定値が奇数ならそのまま敵に対し判定表から劣勢判定を除いた連続攻撃を仕掛ける
この効果は1ターンに一度のみ
★『蒼水の牢獄』★
優勢判定取得時、敵に常時-50の補正を与える
さらに★以外の敵スキルを全て封じ、敗北判定後に発動する蘇生スキルも封じる
★『金雷の戦斧』★
戦闘時、常時補正+30
優勢取得時、コンマ一桁が2、4、6の時、与える劣勢が3となる

【状況:拮抗】


【攻撃状態】
黒妃ノワール:レベル540
残耐久:3

『氷影の暗殺者』の効果により、-補正無効化

『黒死の氷刃』補正+30
『絶零装』補正+10
『闇閃刃』補正+20
『霧氷幻影』補正+10


VS


【攻撃状態】
魔女フローレン:レベル440
残耐久:4

『氷影の暗殺者』の効果により、+補正無効化
『黒扇弓』補正-20
『黒死の氷刃』補正-30

レベル差100=補正+100
スキル補正+120

『享楽の魔女』の効果により、補正差を30まで軽減

補正+30

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ86・貫通攻撃

――ノワール優勢!




ノワール(フローレンの雷斧は、当たるわけにはいかない……)

ノワール(動きを見切りつつ、確実にいきましょう……)スゥ…



フローレン「っ、また……! いやらしいわねぇ隠密さんはぁ……!」

フローレン(迂闊だったわぁ……)

フローレン(キアラならともかく、この暗闇の中でノワールを相手取るのは……)

フローレン(城塞魔法でまずは身を固めて……)





――『闇閃刃』発動――


★『闇閃刃』★
戦闘時、常時補正+20
優勢取得時、コンマが偶数であった場合は★スキルも貫通する必中攻撃となる



ヒュオン…


ザシュ!



フローレン「ぐっ!?」

フローレン(み、視えなかったですって……!?)



ノワール「……まだ、続けますか?」ユラリ…

フローレン「ふふ、当たり前でしょぉ……!?」


コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ10

――ノワール劣勢!


フローレン「あなたは、確かに素早いけれど……!」ググ…

フローレン「魔力量は、私の方が上! それにより上げられる腕力もね……!」グオッ!




フローレン「――叩き切ってあげるぅ!」ゴガァン!

ノワール「……」ヒラリ…

フローレン「――上級水魔法!」ザバアアァァァ!

ノワール「っ!」グラッ…

フローレン「私の水はまとわりつくわよぉ? このまま……!」


――『絶零装』発動――

★『絶零装』★
戦闘時、常時補正+10。劣勢判定を二回無効化
発動後の劣勢判定時、コンマ一桁が8か0の時、劣勢を無効化する
また★を含む敵のカウンターを無効化する

コンマ10、一桁が0のため劣勢無効化



ノワール「……」キィィィン!


ガキィン!


フローレン「ちぃっ……!」

ノワール「氷にしやすい水をどうもありがとう、フローレン」ユラリ…

フローレン「調子にのらないことねノワールゥ!?」



コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ90・貫通攻撃

――ノワール優勢!


ノワール「……」スゥ…

フローレン(消えた……それならば今のうちに今度こそ城塞を――)





――『闇閃刃』発動――



ドスッ!



フローレン「ぐぅ!?」ガクッ…

フローレン(せ、接近じゃなくて、投刃……っ!?)

フローレン「く、く……」ググ…

ノワール「……どうしましたフローレン。調子が悪そうですけれど」

フローレン「ぜ、全然そんなことないわよぉ!?」

フローレン「油断していると、私の雷斧があなたの頭をかち割るわよぉ!?」

ノワール「それは、結構です……」スゥ…


フローレン「くぅ……!」



コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ75

――ノワール優勢!





ノワール「……」キィィィン…




フローレン「……」キョロキョロ…







ノワール「……!」ゴッ!





フローレン「っ――そこよぉ!」

ノワール「っ!」


ゴゴゴゴゴゴ!

――『黒岩の城塞』発動――

★『黒岩の城塞』★
防御状態時、補正+40
劣勢判定を3回まで無効化し、発動するたびに敵に常時-20の補正を与える


パキィン!

カラカラ…


ノワール「くっ……!」バッ!

フローレン(なんとか防いで、一本短剣を圧し折ってやったけどぉ……)

フローレン(あいつは、氷でいくらでも刃を生成してくる……)

フローレン(それに続け様に攻撃を受けたせいか、もう城塞を維持できないですって……!?)

フローレン(み、認めない……こんなこと……!)




コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ87


フローレン残耐久4-2=2

黒岩城塞3-2(貫通)-1=0

87…コンマ一桁奇数のため……



――ノワール優勢!


フローレン「ぐ……」ボタ…ボタ…






フローレン「――もう、お城の中だからだとか関係ないわぁ!」

フローレン「あの人は何をしても死なないし、兵士なんていくらでも代えがきく……!」

フローレン「この辺り一帯ごと、キアラもあなたもぉ……っ!」キュォォォォォ…!






――『黒死の氷刃』発動――


★『黒死の氷刃』★
戦闘時、自身に常時補正+30.敵に常時-30の補正を与える
優勢判定を得た時、敵の回復行動と回避行動を無効化する
さらに判定値が奇数の場合、与える劣勢値を2にする




ヒュオ…




ドス

ドス


フローレン「――あ、ら……ぁ……?」グラァ…



ドシャァ…




ノワール「……ただでさえ姿を見失っているのに、怒りで視野を狭めてはいけませんよ」

フローレン「ノ、ワールゥ……ゥ……」

ノワール「……老いましたね、フローレン。昔のあなたならまだ……」



――勝利!!!

――


ノワール「……」



キアラ「……」コソコソ


ノワール「キアラ、もっと離れていなさいと……」ハァ…

キアラ「ご、ごめんなさい! でも……」

ノワール「……謝るのは、私達の方ですね」

フローレン「」

キアラ「お母様……どうして……」



判定
↓1コンマ二桁

フローレン負傷判定

コンマ94

61~95:軽傷

――


フローレン「――ッ!」バッ!

キアラ「きゃっ!?」

ノワール「あら……急所は外していたとはいえ、復帰が早いですね」

フローレン「くっ、ノワールゥ……!」ヨロ…

フローレン「私を、ここまで馬鹿にしてぇ……!」ヨロ…

フローレン「あなたは、どこまで……!」ギリィ…!


シュイン!



ノワール「……」フゥ…

キアラ「あの、お義母様……母様、フローレンは……」

ノワール「……あれでも、あなた達の本当のお母さんです」

ノワール「――仕留めてしまうこともできたけれど。それはしたくなかった……」

キアラ「お義母様……」



ザワザワ…



ノワール「……流石に、これだけ騒げば誰でも気がつきますね」

ノワール「私も元の位置に……と言いたいところですが」

ノワール「――フローレンのあの様子では、まだ危険があるかもしれません」

ノワール「キアラ、しばらく私から離れないでね……」ギュ…

ノワール「大丈夫、私が守ってあげますから……」ヨシヨシ…

キアラ「う、ふぐ……っ! おかあ、さまぁ……!」ポロポロ…

ノワール(……フローレン……あなたは……)




――

お母さん対決が終了したあたりで今日はここまで
想像以上に一方的なことになってしまいましたが、フローレンもアベル達が相手をすると非常に強敵です
そもそも本来、フローレンは最終決戦時、ギルバートと共に戦う予定でした(判定でノワール救援)
フローレンが軽傷であったため、この後いくつか判定をこなしてこのイベントは終了となります
というかもう1000が近いのかぁ……

本日もありがとうございました!

こんばんはー
遅くなってしまったあげくスレ残量がこれまた微妙な……
今日は色々判定だけ先にとって次スレの用意した方がいいかな?
いかんせんノワール参戦が早すぎた

というわけで
特殊判定↓1~4コンマ二桁

 な ん で や (白目)

少々お待ちください……
すぐ壊れるしもうプロット考えなくてもいい気がしてきた(白目)

直前にフラグたてるからぁ……
そしてフローレンどうなってるの……

4連特殊判定結果

1実の母に奇襲されたキアラのメンタル(-補正あり)

コンマ55

ゾロ目:鋼メンタルノーダメージ

※姉妹揃ってバキバキに硬かったようです


2想像以上に手酷くやられたフローレンのメンタル(-補正あり)

89+5(奇襲失敗)+10(ノワールに敗北)

= 1 0 0 (104)(嘘よぉ、こんなのぉ……)

※トラウマレベルが振り切りました

※しばらく悪巧みはできないでしょう

3ノワールの庇護

98+10(キアラの被害)

= 1 0 0 (108)(私が、守らないと……みんなを……)>95

※基準値を超えてしまったため、最終決戦前にノワールが手助けをしてくれます

4ギルバートの関心

64+15(ノワールの完勝)

=79(面白い……! 衰えておらぬか……!)>70

※基準値を超えたため、この後の皇帝の態度軟化


――

――


キアラ「ご、ごめんなさい……落ち着きました……」グシグシ…

ノワール「……辛かったわよね。ごめんなさい、色々と……」

キアラ「い、いえ! もう大丈夫です!」

ノワール「でも……」

キアラ「……私が、お母様に嫌われていることは……わかっていましたから」

キアラ「もっと、兄様達みたいにずっと前から頑張っていれば……違った結果になっていたのでしょうか?」

ノワール「キアラ……」

キアラ「……でも。今の私は、まだまだだけど昔の私よりは成長していると胸を張れます」

ノワール「!!」

キアラ「フィーアちゃんやアベル兄様、ローズさん。大切なみんながいるから……私は前を向けます」

キアラ「落ち込んでいる暇があれば、その時間をもっと有意義なことに使います」

キアラ「私だって、帝国皇女なんだから……」

ノワール「……強いわね、キアラ」ヨシヨシ

ノワール(大人しい子と思っていたけど、いつの間にこんな立派に……)

ノワール(それにこの感じ……これなら……)

ノワール「……キアラ、それではこのまま向かいましょう」

キアラ「え?」

ノワール「あの人――ギルバートのところへ」



――

――


【帝国・皇帝の間】



ギルバート「何事かと思ったが……」



キアラ「……」

ノワール「……」



ギルバート「くく……まさか、お前がフローレンを打ち倒すか……!」

ギルバート「――面白い!」

ギルバート「我は……かつてお前に惹かれた」

ギルバート「その素晴らしい強さ、技の美しさに……」

ノワール「……あなたも、変わっていないようですね」

ノワール「当時まだキアラくらいの歳だった私を、半ば無理矢理抱いておいて」

ギルバート「うっ……」

ノワール「まあ、あの頃のあなたも色々と飢えていましたから。若い身体を欲したのかもしれませんけど」

ギルバート「…………戯れのつもりが、お前の身体に溺れたことは認めよう」

キアラ「……///」

ギルバート「――だが今はそんなことを論じている場合ではない」

ギルバート「ノワールよ……お前は、紛れも無く強者だ」

ノワール「……」

ギルバート「フローレンを破りしお前は、あの頃以上の強さとなっている……」

ギルバート「老いず、密かに鍛錬を続け、練磨し、強者であり続けた……!」

ギルバート「――皇妃になるに、十分な資格がある」

ノワール「……私も、あなたに惹かれていたことは認めます」

ノワール「荒々しく、飽くなき強さへの執着……そしてその中に垣間見えた寂しさ……」

ギルバート「……」

ノワール「あなたこそ、昔よりももっと強くなっている……」

ノワール「――とても、孤独なほどに」

ギルバート「……」

ノワール「それでもまだあなたが、過去と同じ考えなのならば……」




ノワール「申し訳ないけれど――私は皇妃にはなれない」




ギルバート「ふっ……」

ギルバート「実に惜しく。そしてつまらぬ女よ……」

ギルバート「稀有な強さを持ちながら、何故……」

ギルバート「我の考えは変わらぬ。そしてノワールよ、お前の考えもかつてと変わらぬと?」

ノワール「ええ」

ギルバート「そう、か……」

ノワール「……でも、私は信じています」

ギルバート「……何をだ?」

ノワール「あなたにも、少しは心情の変化があったと……」

ギルバート「……」

ギルバート「……時が経とうと、やはり捨てた女は変わらぬか」

ノワール「……そういうものですよ」

ギルバート「……」フゥ……

ギルバート「やはり貴様は、皇妃には向かぬ……」

ノワール「ええ、だからお断りを」



ギルバート「――しかし、その強さは揺るがぬ」



ギルバート「強者は、それに見合ったものを得なければならない」

ギルバート「つまらぬ者とて、強者であればそれは大きな価値を持つ」

ギルバート「お前に敗れたフローレンも、雪辱でより強さを増すやもしれぬ……」

ギルバート「……強者、ノワールよ。我が妃の座を蹴ったのだ」

ギルバート「それに代わる、強者に相応しき願いを……言ってみるがいい」

ノワール「……」

ノワール(ギルバートは、約束は違えない……)

ノワール(私が、ずっと抱いてきた願い……)

ノワール(けれど今は、それよりも……)



ノワール「では、一つ。――この子、キアラを認めてあげてください」

キアラ「えっ!?」

ギルバート「……ほぅ?」

ノワール(……フローレンの奇襲をかわす時に感じた、あの魔力)

ノワール(この子の魔力は多分……それを見せれば)

ノワール(とはいえ、アベル達のことも考えると隠したままの方が?)



※ギルバートにキアラを認めさせるために、キアラの魔力を解放しますか?


1:解放する(キアラの実力が皇帝にばれます)

2:解放しない(判定を行い、良コンマが出れば認められるかも?)


↓1~5多数決

キアラの魔力解放が決まったあたりで今日はここまで
……ゾロ目が出るなんて言って本当に出さないでくださいよ(白目)
通常コンマだった場合、補正+50で相当なダメージの予定だったんですよ?(白目)

ノワールは手助けはしてくれますが、前線には流石に加わりません。(強すぎるので)
フローレンは……しばらくそっとしておきましょう

残りが微妙なので、フレーバー特殊判定もとっておきましょう
↓特殊判定1~3コンマ二桁

もうゾロ目には驚かな……うぼぁ(吐血)
判定内容は次回公表します

とりあえず次スレだけ立ててきます

次スレになります

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で生き延びる その8 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1556032998/)

大量の判定で消費が激しいとはいえ、まさかこんな長編になるとは夢にも思いませんでした
本当に皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。無事に完結できるよう頑張りたいと思います

それでは恒例となりつつある1000ボーナスをどうぞ
もうゾロ目チケット多いけど、それでもチケットと極端な無茶ぶりは却下です!

>>1000なら妹組の夢オチifのR物

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