「ドーモ。読者の皆さん。GMニンジャです。」
「この安価・コンマSS ネオサイタマでニンジャライフ のゲーム内容と、基本事項について説明させてもらうぜ」
「このSSは忍殺世界でニンジャとなって生きてもらう物語だ。組織に忠誠を示すもよし!悪逆非道の限りを尽くすもよしだ」
「行動に関してはほぼ安価か数値コンマで決定するからヨロシク」
「あと俺はコンマSSに関してはニュービーだから容赦してくれ」
「誤字、脱字、安価ミスや実装し忘れ、挙句記述反映ミスなんかもチャメシ・インシデントだ!目をつぶってくれ!」
「これらは前スレだ!本編と違って目を通すくらいはしないと、何が起きているかわからなくなる時があるぜ!」
ネオサイタマでニンジャライフ
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409832678/)
ネオサイタマでニンジャライフ その2ドスエ
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その2ドスエ。【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411046603/)
ネオサイタマでニンジャライフその3、死すべし
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その3、死すべし 【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412514558/)
ネオサイタマでニンジャライフ その4 ガンバルゾー!
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その4 ガンバルゾー! 【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413209421/)
ネオサイタマでニンジャライフ その5クルシュナイ
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その5クルシュナイ 【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414157812/)
ネオサイタマでニンジャライフ 俺の礎となれ!その6!
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ 俺の礎となれ!その6!【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415027031/)
ネオサイタマでニンジャライフ その7のケジメ案件では
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その7のケジメ案件では【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415634033/)
―――――――――
ネオサイタマでニンジャライフ その8・・・新ニンジャか
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その8・・・新ニンジャか【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415896641/)
ネオサイタマでニンジャライフ グググ・・・その9か
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ グググ・・・その9か【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416490388/)
ネオサイタマでニンジャライフ アイエエ!その10!?
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ アイエエ!その10!?【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417099941/)
ネオサイタマでニンジャライフ 実に残念だよ・・・その11
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ 実に残念だよ・・・その11【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418309440/)
――――――――――
ネオサイタマでニンジャライフ その12ピガーッ!
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その12ピガーッ!【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419602252/)
ネオサイタマでニンジャライフ ムッハハハ!その13だ!
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ ムッハハハ!その13だ!【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421401654/)
ネオサイタマでニンジャライフ フィーヒヒヒ!その14!
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ フィーヒヒヒ!その14!【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423223840/)
ネオサイタマでニンジャライフ その15 生存報告
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ その15 生存報告【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426956628/)
ネオサイタマでニンジャライフ 16'をケジメする
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ 16'をケジメする【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435499463/)
ネオサイタマでニンジャライフ 17を逆手にとってやる!
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ 17を逆手にとってやる!【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437817517/)
ネオサイタマでニンジャライフ 俺は・・・18だ!
【安価・コンマ】ネオサイタマでニンジャライフ 俺は・・・18だ!【忍殺】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439464501/)
「区切りを入れたのは主人公変更があったからだ!」
「とはいえ今のシナリオは前々主人公の続編だから、見ておくことは一応推奨するぜ!」
「そうしないとどうしても理解できない登場人物がいるからな!」
「あと15スレ以前とトリップが変わっているが・・・俺がヘマやらかして変えざる負えなかった。UR0zEOgzs.と俺は同一人物だぜ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445708072
「じゃぁこのSSのメインであるキャラメイキングについて説明するぜ。これを見てくれ」
【ソウルランク】レッサー
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
(現在SP値の半分+最大SP量の1割)スイボク・オートマタ
【現在HP量の1割×n+10】を消費し、n+1ターン(上限5ターン)【カラテ値×0.8+10】のスイボク・ニンジャ召喚
スイボク・ニンジャはターン経過による自然消滅以外では撃破不能。また、自律行動を行いスイボク・ニンジャの攻撃は【全て必中】
【使用特技】リバース・アイキドー
【防御時】25%の確率で相手からの物理ダメージ0
【回避時】成功時【カラテ×1.0】の必中カウンター
失敗時【コンマ差10以内】ならば回避
【攻撃選択時】0ダメージを与え、相手を最大距離まで吹き飛ばす
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv0【実践使用可】相手空中時必中。
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:8915万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:盲目Ⅱ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)5月終了まで監査なし
旅館:10日あたり3500万の収入(オイランアップグレード+ 万/10日 5/20から
「内容に関してはこうだ!」
ネーム:名前(本名)です。決定時に性別も決めます。
ニンジャネーム:ニンジャネームです。既についていたり、後からついたりします。
ソウルランク:ニンジャソウルのランクです。高いほどメリット・デメリットが高いです。
所属:キャラがどの組織に所属しているかです。所属によって時系列が異なる場合があります。
使用ジツ:使用するジツです。ジツ名の左にあるカッコ内の数字は【消費SP】右にあるのは【威力+特性】です。
特殊技能:ジツ以外の技能を指します。既についていたり、後からついたりします。
HP:0になると爆発四散します。
SP:ジツ使用時に消費されます。
カラテ:カラテによる攻撃力です。
ジツ:ジツの強度(攻撃力)です。
サイバネ:サイバネに対する適正です。数値が高いほど高位のハッカーと考えてください。
耐久力:防御力です。
所持金:お金です。何かと使います。
ブッダ:運の良さです。高いほど不幸なことが減ります。
NSE:ニンジャスレイヤーとのエンカウント指数です。100を超えるとエンカウント判定が行動事にされます。
名声:ニンジャ(or組織内)でどれだけの名声があるかです。
装備中:現行装備中の装備です。武器は【1つまで】 防具は【3つまで】です。
装備品:装備はしいないが、所持している装備品です。
武器:武器です。隣の括弧に攻撃力と残りの耐久力が記されます。
ドウグ袋:アイテムを入れることができます。容量はアイテムを常に持っていける数です。 【お守り】のみ例外となります。
コマンドで【所持品】にあるものも含めて総替えができ、コマンドでなくとも【記述で】1つならば、【何と】【何を】入れ替えるか選択できます。
特殊枠:持っているだけで効果のあるものが並んだりしてます。
所有物件:所持している不動産です。右側には基本的に10日ごとの利益が記載されます。
「能力の強化に関しては【コンマ判定】だ!【ブッダ】だけは【恒久的に増やす】事は【不可能】だがな!」
「ステータスはHP、SP、耐久を除き【素の値】の上限は300だ」
「HP、SPの上限は無し、耐久の上限は【素の値】では100までとするぜ」
「ただしあくまでも300が上限であって、100を超えれば見事なワザマエなのは間違いないな」
「ただ無制限にコンマで強くなれちまうのも問題だから制限をかけるぜ!」
「30・50・85を超えるたびに増加率が減少していくぜ。そう簡単に強くはなれねぇってこった」
「更に30・50・85で一旦育成はストップ!もう1度鍛えて【上限解放】イベントを起こし、成功させないと上限突破は出来ないぜ!」
「上限解放イベントは2種類!【ブッダ値】に依存して成功率が決まるタイプと、強敵や危機的状況を乗り越えたときに起きるものがあるぜ!」
「次に1日の流れだ!」
「1日は【3回行動】とするぜ!」
「トレーニングをしたり・・・買いだしをしたりすると1消費される!」
「だがミッションを受けたりすると【最低2行動分】は消費されるぜ!」
「長期ミッションになれば【4日】【12行動分】という風に表記されるぜ!」
「次に1日のテンプレを紹介するぜ!」
【●日目】【●回行動目】HP:●●/●● SP:●●/●● 名声:●●● 所持金●●●
さて、何をしようか ↓n
トレーニング
1カラテ
2ジツ
3サイバネ
4HP
5SP
6耐久力
情報収集
1サイバネ
2聞き込み
3見回り
コネクション【1日1業種1回のみ。消費行動数2、夜は不可】
1製薬系
2工業系
3建設系
4小売・生産系
5インフラ系
6風俗系
休息
1出かける
2今日はもう休む
治療 費用費=50*ダメージの2乗(1万以下切捨て)
その他(指定必須)
1道具整理
2毒開発
3トモヨの様子を見に行く
4不動産管理
Z【Help Me GM】【残り3回】
―――――
「治療に関してはHPが1でも減っていれば発動可能だ!ぶっちゃけ一々治療費計算が面倒でな・・・」
「これで更に【出かける】や【ミッション】などを選択すると、更に選択肢がでるぜ!」
「あと【物語がある程度進行】したり、【特殊条件】を満たすと、【その他】の下に【特殊行動】が出るようになるぜ!」
「このシナリオは超特殊だから元来無いコマンドも存在するが、俺は【無意味なコマンドは用意しない】主義だ!死にステはあるがな!」
「【Help Me GM】に関しては【GMがスレッドに超メタ視点でのアドバイス】という形で介入するコマンドだ!ぶっちゃけ詰み防止だな!」
―――――
何処へ出かけようか。
1ヨロシサン
2オムラ
3スゴイテック
4無人スシバー
5オーガニックスシバー
6ギルド内店舗
7バックストリート
8その他(指定必須)
9ドウグ社
A賭場
Bカスミガセキ・カテドラル
C不動産屋
D「絵馴染」(夜のみ)
―――――
「という風にな!」
「安価時に【●●へ行く】としてくれればこの過程は省けるぜ!」
「このシナリオはかなり特殊だから、●日目の部分が【日付】で、●回行動目が朝、昼、夜の3つに変わったぜ!」
「名前だけが変わっただけで、システム上は何の変更もないぜ!」
「次に戦闘についてだ!」
「【現行上の基本システムでは】こうなってる!」
「実際の運用はそのキャラや状況によって項目が変化していたりするぜ!」
―――――
攻撃時
モブとプレイヤーはカラテを構え向き合っている。どうする?
1カラテ
2ジツ
3防御の構え
4距離を取るor距離を詰める
5その他
6アイテム
防御時
モブが殴りかかってきた!どうする?
1防御
2回避
3カウンター
4距離を取るor距離を詰める
5その他
6アイテム
―――――
「その他、アイテムを選択した際には【どれで】【何をするのか】を明記してくれ!」
「このSSの戦闘では、距離の概念が非常に重要だ!距離の概念について少し踏み込むぜ」
「戦闘中に距離変動が起こった場合、必ず相手との距離を示すキーワードが書き込まれるぜ」
「例えば【ワンインチ距離】【アンブッシュ】という分かりやすいものであったり」
「例えば【~は吹き飛ばされた】【~は距離を取ったor詰めた】という場合もある。勿論この表記以外も多用するぜ」
「距離の変動が無い場合にはキーワードは【絶対に】入らないぜ」
「また明らかに敵のコンマがいい時は距離を変えるのも手だな!確実に良くなるとは限らないが!」
「距離は全部で4つ!」
距離1【ワンインチ距離】:身をすり合すほどの接近戦。カラテの一撃が非常に重くなります(倍率1.5倍)
距離2:カラテ距離 :近接戦闘用の距離です。中長距離用のジツ発動は隙を生みます。
距離3:ジツ距離 :中距離射程用の距離です。この距離での近接戦選択は、自動的に突撃状態になります。
距離4【アンブッシュ距離】:長距離射程用の距離です。相手の反撃、相手の長距離射程を除いた攻撃を考える必要がありません。
「こんな感じだ。以前とは少し変わったが、常にイクサは流動的だからな。仕方ない」
「カラテ距離で中長距離用のジツを発動することは、相手の拳が突き刺さりやすくなるし」
「ジツ距離での近接戦選択による突撃状態は、当たれば相手のダメージも大きいが、避けられやすい上にカウンターを食らえば大ダメージだ」
「【アンブッシュ距離】に関しては戦闘開始前にその状態であれば、最初の一撃は問答無用で100%命中だ!」
「だが【】の距離は滅多に取れる距離ではないって事に留意してくれ!」
「あと【部位狙い】も可能だが、狙う部位によって命中率が下がるぜ!」
「また、【コマンド+記述】による行動も有効とするぜ!記述内容によっては補正をかけるがな!」
「もちろん【記述による対応】も歓迎する!状況に極めて適した内容であれば、ファンブル以外は成功 という措置もあるぜ!」
「実際ファンブルを4行に渡る記述によって実質成功判定にした実績がある!」
「次にハッキング・サイバネに関して言及するぜ!」
「サイバネ系統は通常のコンマ判定ではなく、クトゥルフ神話的にいう【抵抗ロール】をすることになる」
「ハッキングには【難易度】が【数値設定】されているぜ」
「例を出すぜ。PCキャラのサイバネが【50】として、【難易度50】のハッキングを行う場合の成功率は【90%】だ」
「100%成功の為には【要求難易度】+【要求難易度の1割】以上の数値で【自動成功】になる!100%成功の場合は【自動成功】がでて、既に行われたものと判定されるぜ!」
「計算式は【要求難易度+1割】から【数値1】離れるごとに、成功率が【2%】減少するぜ!」
「つまりさっきの例だと【コンマ90以下】が出れば成功だ」
「対ハッカー戦の事にも言及しよう!」
「ハッカー戦は攻守が完全に分立する!攻撃側は【ハッキングを仕掛けたほう】守備側は【仕掛けられた方】だ!」
「ハッカー戦の勝利条件は主に攻守共に【ニューロンを焼切る】事に加え1つ!」
「攻撃側は【ハッキングされずに帰還する】」
「守備側は【相手をハッキングして特定する】だ!」
「他にも【IRCコトダマ空間】を認識できるようになるとまた変わってくるぜ」
「まだ細かい設定があるがそれはその時だ!」
「補足事項だ!」
「このスレのニンジャスレイヤー=サンは【不死身】だ!【撃退】【逃走】は出来ても【殺害】して、半永久的に脅威の除外は出来ないぜ!」
「ニンジャスレイヤー=サンのエンカウント判定たるNSEは【組織での昇格】、ニンジャスレイヤーの【撃退】か【逃走】することでしか減少しない!当然【撃退】の方が大きいけどな!」
「【時系列】に関しては【原則として】あまり明記はしない主義だ!それをやっちまうと、誰が生きてて死んでるのかがバレテて、矛盾が生じちまうからな!」
「次に【能力値の目安】だ!」
カラテ(NS:ニンジャスレイヤー=サン DN:ダークニンジャ=サン)
1部NS:85
1部DN:90
ラオモト:100
インターラプター:80
ナラク:210
2部NS:130
2部DN:145
サラマンダー:150
サンダーフォージ:240
ハトリ:280
カツ・ワンソー:300
サイバネ
スゴイ級:30~
テンサイ級:50~
ヤバイ級:85~
シバカリ:80
1部ナンシー:100
2部ナンシー(昏睡):200
2部ナンシー(覚醒):140
ストーカー:135
「あくまで【目安】だ!実際は様々なワザマエなどによりこれ以上になる事なんて、チャメシ・インシデントだ!」
「最後に・・・このSSは【記述】を大切にする主義でいる!【無茶振り】【チート】とかを除けば尊重していく所存だ!例えば【カラテによる部位狙い】とか【安価先ではなくとも、相手のジツの見破り】とかな!」
「言ってしまえば視聴者さんがニンジャスレイヤーで言うナラク・ニンジャの助言だ!しかも悪意無しのおまけつき!」
「というかこのシナリオは【半ば記述を前提とした難易度】に設定してるぜ!」
「このスレから参戦。というニュービーの方には厳しい難易度だが、19スレ目くらいになると仕方ないんだ・・・許してほしい」
「ここからは【現行キャラ】に依存する説明だ!【毒】や【コネクション】などについて説明するぜ!」
「まずは【ジツの内容】からだ!ステータスの部分に威力は表記されてるぜ!」
スイボク・タイガー
純粋な攻撃用のジツです
スイボク・マグロ
超高威力の攻撃用のジツです
スイボク・ウエポン
墨で武器を生成します。
スイボク・ファルコン
一定時間滞空でき、超長距離射程を誇るジツです。
スイボク・スネーク
相手の足に纏わりつき、機動力を奪います。
スイボク・アシラ・アーム
ジツの値半分のスイボクで出来た腕を生やします。
スイボク・ミスト【外】
スミの霧を一帯に展開します。毒の性能は大きく落ちますが、外部毒必中です。
スイボク・シャーク 【外】
攻撃力は皆無ですが、衝撃を受けると自爆、大量の墨を撒き散らします。
スイボク・ネット【外】
ジツで網を投擲し、相手の動きを封じます。
スイボク・キラービー【内】
鋭い針を持つキラービーが相手に命中するまで追い回します。
スイボク・モスキート【内】
攻撃力はありませんが、内部毒に極端な適性があります。
【スイボク・オートマタ】
自律行動するニンジャをスミで作ります。スミエ・ニンジャクランのアーチ級のヒサツ・ワザです。
「【外】【内】ってあるのは【毒適性】だ!」
「相手に何らかの手段で毒攻撃を行う際の適正だ!【適性がないと毒の効果は発揮されないぜ!】
「鈍器で殴って相手の血中内に麻痺毒が入るってオカシイだろ?」
「次に【現在開発可能・開発済みの毒】の効果、及び毒開発に関してだ!」
「毒は【番号で指定】する!その隣にあるローマ数字は【毒の強度】だ!」
「強度は【Ⅰ~Ⅴ】まで!強度が高ければ高いほど効果は高い!」
「難易度は【開発成功の可能性】だ!【100-難易度】のコンマ判定成功で開発できる!」
「開発成功した毒は【毒補充】で【MAXまで補充】できるぜ!」
「毒開発費用は【タダ】だ!ザイバツも懐が深いな!」
「補足として、【ネオサイタマ・イン・フレイム】時の【マスタートータス・クレイン】の麻痺毒の強度は【Ⅴ】だ!」
「効果は【解毒までの戦闘不能】!ぶっちぎりのイカレ性能だ!」
【毒の性能】 ★マークは現在使える毒の性能
【麻痺】
効果時間内1ターンごとに判定が行われ、成功すると相手は残りの効果時間内行動不能になります。
Ⅰ:効果3ターン 内容:3%の確率で1ターン相手行動不能
Ⅱ:効果5ターン 内容:5%の確率で1ターン相手行動不能
Ⅲ:効果7ターン 内容:7%の確率で1ターン相手行動不能
Ⅳ:効果9ターン 内容:10%の確率で1ターン相手行動不能
Ⅴ:効果―――― 内容:解毒までの間行動不能 3%の確率で致死 ★
【盲目】
効果時間内永続で相手の命中補正と回避補正を下げます。
Ⅰ:効果3ターン 内容:敵命中補正-5
Ⅱ:効果5ターン 内容:敵命中補正-10 ★
Ⅲ:効果7ターン 内容:敵命中補正-15 回避補正-10
Ⅳ:効果9ターン 内容:敵命中補正-20 回避補正-15
Ⅴ:効果―――― 内容:相手攻撃は【面制圧】以外命中不能 回避補正-50 【逃走】成功率100%
【痛覚倍化】
攻撃成功時、【耐久力貫通】のダメージを付与します。
Ⅰ:効果3ターン 内容:ダメージ+2 ★
Ⅱ:効果5ターン 内容:ダメージ+4
Ⅲ:効果7ターン 内容:ダメージ+6
Ⅳ:効果9ターン 内容:ダメージ+10
Ⅴ:効果―――― 内容:ダメージ+20 10%の確率で相手3ターン麻痺 効果中攻撃成功時に1%の確率で致死
【致死】
判定成功時相手の命を奪います。
Ⅰ:内容:成功率2%
Ⅱ:内容:成功率3%
Ⅲ:内容:成功率5%★
Ⅳ:内容:成功率7%
Ⅴ:内容:5ターン以内に相手が解毒行動をしなければ致死
【衰弱】
相手を全般的に弱らせます。
Ⅰ:効果3ターン 内容:カラテ・ジツ・耐久-5
Ⅱ:効果5ターン 内容:カラテ・ジツ・耐久-7
Ⅲ:効果7ターン 内容:カラテ・ジツ・耐久-9★
Ⅳ:効果9ターン 内容:カラテ・ジツ・耐久-12
Ⅴ:効果―――― 内容:カラテ・ジツ・耐久-75 40%の確率で昏睡
【揮発性睡眠毒】
スイボクジツの効果終了時に発動。一定の確率で相手を昏睡にします。
【昏睡】:25%の確率で目覚める。昏睡中は完全無防備
Ⅰ:効果3ターン 内容:5%の確率で昏睡
Ⅱ:効果5ターン 内容:7%の確率で昏睡
Ⅲ:効果7ターン 内容:10%の確率で昏睡
Ⅳ:効果9ターン 内容:15%の確率で昏睡 ★
Ⅴ:効果―――― 内容:100%昏睡+3ターン確実に昏睡
【強酸】
相手に酸を浴びせ、ダメージを与えます。
Ⅰ:効果3ターン 内容:1ターンごとに耐久無視ダメージ2
Ⅱ:効果5ターン 内容:1ターンごとに耐久無視ダメージ3
Ⅲ:効果7ターン 内容:1ターンごとに耐久無視ダメージ4
Ⅳ:効果9ターン 内容:1ターンごとに耐久無視ダメージ5
Ⅴ:効果―――― 内容:1ターンごとに耐久無視ダメージ5 1ターンごとに10%の確率で相手に【部位欠損】を与えます。
【接着】
一定確率で相手の体が接着し、行動をキャンセルさせます。
Ⅰ:効果3ターン 内容:5%の確率で接着
Ⅱ:効果5ターン 内容:7%の確率で接着
Ⅲ:効果7ターン 内容:10%の確率で接着
Ⅳ:効果9ターン 内容:15%の確率で接着
Ⅴ:効果―――― 内容:40%の確率で接着 カラテ・ジツ-20 ★
「そして【毒種】だ!アトモスフィアで分かりそうだが説明するぜ!」
「毒種は全部で2つ!【外部毒】と【内部毒】だ!」
「外部毒は【浴びせることで効果を発揮する】毒で、内部毒は【体内に入れることで効果を発揮する】毒だな!」
【再び記載するけど、毒は【毒適性】があっている攻撃でないと【効果を発揮する事は無い】ぜ!】
「この項目が以前とは大きく違う点だ!ぶっちゃけ麻痺Ⅴが強すぎて変えざる負えなかったっていうのが現実だな」
「今はキャラ依存の項目だが、毒を使うニンジャに対してはこれはほぼ恒久的な実装と言っても過言ではないな!覚えておいてくれ!」
「以前を知ってる方は、少なくなった?と思うかもしれんが、効果の重複を考えて統廃合したぜ!」
「特殊施設の紹介だ!」
【病院】:治療のコマンドで行けます。高いですが、【自己回復不能】の傷をも治せます
【無人スシバー】:1個\100のスシバーです。25%の回復で1個当たりHPが1回復します。食い過ぎると出禁になったりします。
【オーガニック・スシバー】:非常に高いスシバーですが、効果はお墨付きです。HPは最大値の6割を割っていると入店拒否されます。
【ギルド内店舗】:階級が上がるといろいろ便利になりますし、価格も良心的です。ムラハチ・トラップさえなければ天国でしょう。
【バックストリート】:何が起こるかはブッダ次第です。
【ドウグ社】:信頼と実績のドウグ社。オーダーメイドでいろいろ作れますし、効果は折り紙つきです。価格は非常に張りますが・・・
【賭場】:丁半とスロットができます。賭け事はほどほどに。
【カスミガセキ・カテドラル】:非常に有用なお守りが買えます。お守りを処分できます。主のボンズはがめついです。
【不動産屋】:不動産物件を購入して、定期的に儲けがもらえるようになります。
【絵馴染】:ご存じザクロ=サンのいる場所。夜のみしか行けませんが、このシナリオでは重要施設に当たり、ED条件にも関わります。
【ツキジ・ダンジョン】:ツキジ・ダンジョンに潜ってマグロを手に入れます。運が良ければ持ち帰えれます。
【コネクション】
企業と【チガサキ個人】との繋がりです。
大きければその業種にあった色々なサポートをしてくれますが、内密の依頼などで不定期的に時間を奪われるようになります。
また、本シナリオではED分岐条件に直接関係するものもあります。
主なコネクションは6つ
1 製薬系(筆頭:ヨロシサン製薬)人望系
2 工業系(筆頭:オムラ・インダストリグループ)人望・秘匿系
3 建設系(ウットコ建設など)秘匿系
4 小売・生産系(コケシマート~高級百貨店まで)人望系
5 インフラ系 秘匿系
6 風俗系 人望系
「最後に・・・個人的メモみたいなものだ!実際有益だから見ておいて損はないぜ」
【トレーニングによる成長値】
1カラテ ~30:下1桁/3 ~50:下1桁/4 ~85下1桁/5(コンマ75以上失敗) 85~:下1桁9・0以外1固定(50以上失敗)
2ジツ 同上
3サイバネ 同上
4HP ~100:下1桁 ~200:下1桁/2 ~300:下1桁/3 300~:下1桁/5
5SP 同上
6耐久力 ~30:下1桁/3 ~50:下1桁/5(コンマ75以上失敗) ~85:9・0以外1固定(コンマ50以上失敗) ~100:1固定(コンマ30以上失敗)
【ツキジ・ダンジョン内容】
コンマ値00~05:クロマグロ 1000万円
コンマ値06~15:カジキ・マグロ 500万
コンマ値16~25:マグロ 300万
コンマ値26~50:ヨタモノ 50%の確立でマグロロスト
コンマ値51~75:バイオスモトリ 75%の確立でマグロロスト
コンマ値76~95:ニンジャ 100%の確率でマグロロスト
コンマ値96~99:ツヨイ・ニンジャ 100%の確立でマグロロスト+強制戦闘
判定方法
・個人:ダイスアプリで判定。記述がある場合は最低限考慮
・集団:ダイス値+記述。記述の方がウエイト高め
経過時間&ルール:5Fごとに出口。そこ以外は脱出不能。5Fごとに外部では1日経過。
【朱墨】
朱墨:戦闘中に生成して使用
効果:朱墨による超必殺攻撃。ボス属性(原作重要キャラなど)はオーバーキルでも必ずHPが1残る。
説明:後先の事を一切考えず、目の前の敵を屠る事にのみ全能力を注いだジツ。
使用条件:戦闘中であり、チガサキのHPが最大値の40%未満であること。1戦闘に1回のみの発動。
コスト:【現在SPを全て消費】+現在HPの30%
名前:スイボク・ブラッディ・メタル (元ネタ:脳噛ネウロ 魔帝7ツ兵器 イビル・メタル)
説明:朱墨の耐久性を活かした、超高速のウォーターカッターを瞬間的に展開。あまりにハヤイすぎるので、斬るという過程を認識できないほど
威力:斬撃属性 耐久貫通 特定距離以内で全弾必中 ジツ*0.4 で 3体までに 単体当たり連続6回攻撃
対ボス時:同上+必中 ジツ*0.4 で 3回攻撃
特徴:召喚に1ターンかかる。その間は【基本的な】攻撃・防御・回避不能。発動時の距離でHIT回数が決まる。
:ワンインチ:6/6回 カラテ:4/6回 ジツ:3/6回 アンブッシュ:1/6回
名前:スイボク・ドラゴンアッパー (元ネタ:ストリートファイター リュウ 真・昇竜拳)
説明:朱墨を推進力・肉体強化として使う極めて特異なジツ。
2撃構成であり、1撃目で相手の顎に牽制打を打ち動きを封じ、2撃目を強烈なアッパーとして叩き込む。
威力:対雑魚【即死】 対ボス:(カラテ+ジツ)*1.5 で 1体に 1回攻撃。命中補正+20
特徴:一撃目にダメージはない。本命の2撃目に全カラテを掛ける。
【発動後次ターン終了までに】【近接物理攻撃】への【カウンター】もしくは、【ワン・インチ距離】でのみ発動可能。
解説:1相手の顎に1発牽制を極め、次の一撃を必ず当たるようにする。
2利き腕の拳と利き足に朱墨を集中させ、肉体よりも遥かに強固且つ強靭にする。
3元ネタの様に強烈なアッパーをかます。
4インパクト時に利き腕の肘から朱墨を強烈に噴射。推進力を倍点にする。
5雑魚なら首が背骨ごと引き抜かれ即死。
6噴射した朱墨が昇竜めいて空間に描かれる。
名前:スイボク・クリムゾン・メイル (元ネタ:謙虚なナイト)
説明:カラテ+血液の鉄分で強靭不壊の鎧を生成。
威力:【攻撃性能なし】 5ターンまでダメージを全て身代わりする深紅の鎧を纏う。
効果解除まで【スーパーアーマー】状態であり、被弾による行動未発生・中断、及びファンブルによる失敗が発生しない。
また、攻撃性能が無いため、例外的に発動中にボスHPを削り切ることが可能。
特徴:防御性能はドウグ社以上で、打撃、斬撃、熱、電気、酸、揮発性毒どころか、耐久貫通属性を無効化までする。
更に全身を覆う鎧でありながら、運動性能を一切損なわない。ただし精神攻撃には全く意味が無い。
唯一無二の欠点として、全身を隙間なく覆うため【回復行動】ができない事。
名前:スイボク・ヒドラ (元ネタ:ドラゴンクエスト ヒドラ)
説明:3ツ首の竜を召喚し、周囲一帯に強烈な毒のブレス攻撃を行う
威力:【対ボス使用不可】命中補正+20 ジツ*1.0 で 3*3体まで(重複OK)に 1回攻撃 外部・内部関わらずボスを除き【毒効果必中】
特徴:毒を予備含めて【3種、1回分づつ】使用する。1つの首で1種の毒という割り振りが決まっている。
【時間経過で起きうる原作EP&犠牲者(一部)】
5/21 ジルコニア、ソルヴェント、メイガス、パルスコブラ、トライデント、ブロンズデーモン
「アウェイクニング・イン・ジ・アビス」(同上)
5/22 サージョン
「ビヨンド・ザ・フスマ・オブ・サイレンス」(冒頭でヌンチャク入手直後と分かる記述。その後睡眠)
5/25 ラビッドドッグ、モルフェウス
「フェル・アスリープ・イン・ザ・ムービング・コフィン」(2度のザイバツニンジャとの戦闘を考慮)
5/26
【赤黒・ネオサイタマに帰還】
5/29 ベロシティ 、ライノセラス 、レッドゴリラ 、アロンダイト
「ウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ」(銀鍵にチップが埋まったままなことを考慮)
6/4 ガンスリンガー
「リブート、レイヴン」1(赤黒との共闘から数か月経過で判断)
6/9 ダークドメイン、ガーディアン、プリンセプス、クレアオーディエンス
「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」(経過時間不明。ただし銀鍵のチップ除去済みは確実)
6/14
「ザ・マン・フー・カムズ・トゥ・スラム・ザ・リジグネイション」1(ガンドー・ディプロマット出会い)
6/19
「フィジシャン、ヒール・ユアセルフ」(劇中で3日は経過していることを考慮)
6/22 ワイルドハント、モスキート、インペイルメント
「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」(フィジシャンが数日前の話~というwiki参照。時系列はツイッター版を採用)
6/27
「ザ・マン・フー・カムズ・トゥ・スラム・ザ・リジグネイション」2(ガンドーユカノ確保指示)
6/28 チェインボルト
「ビガー・ケージズ、ロンガー・チェインズ」(ガンドーの急げ、時間が無い から)
「ザ・マン・フー・カムズ・トゥ・スラム・ザ・リジグネイション」(恐らく直後。数時間後とも)
【ザイバツ・ネオサイタマ撤収。赤黒はポータルでキョートへ】
ここはステータス表示の改行回数が限界になったのでな。主人公【チガサキ・コルト】の
特技・ジツの一部 をここに載せるぜ。基本変更がないから日付変更時のところには記載されなくなる!注意してくれ。
(現在SP値の半分+最大SP量の1割)スイボク・オートマタ
【現在HP量の1割×n+10】を消費し、n+1ターン(上限5ターン)【カラテ値×0.8+10】のスイボク・ニンジャ召喚
スイボク・ニンジャはターン経過による自然消滅以外では撃破不能。また、自律行動を行いスイボク・ニンジャの攻撃は【全て必中】
【使用特技】リバース・アイキドー
【防御時】25%の確率で相手からの物理ダメージ0
【回避時】成功時【カラテ×1.0】の必中カウンター
失敗時【コンマ差10以内】ならば回避
【攻撃選択時】0ダメージを与え、相手を最大距離まで吹き飛ばす
以上だ!本編に行こうか!
985だから埋められる前に立てておいた!
明日の更新は恐らく無理っぽい。月曜には・・・いけると思う!
オタッシャデー!
再開約1H前な
ヒヒイロに関してはあくまでも実績・超級防具だから無くても大丈夫っていう。
無理する必要は無いよ。
GM「前>>1000かぁ・・・」
GM「ヒントのためにGMコマンドあるみたいなものだしな。少し考えて見るよ」
ーーーーーーーーーーーー
5/20 朝 HP:243/243 SP:201/201
名声:10120 所持金:8967万
さて、何をしようか?↓2
トレーニング
1カラテ
2ジツ
3サイバネ
4HP
5SP
6耐久力
情報収集
1サイバネ
2聞き込み
3見回り
コネクション【1日1業種1回のみ。消費行動数2、夜は不可】
1製薬系
2工業系
3建設系
4小売・生産系
5インフラ系
6風俗系
休息
1出かける
2今日はもう休む
治療 費用=50*ダメージの2乗(1万以下切捨て)
その他(指定必須)
1道具整理
2毒開発
3トモヨの様子を見に行く(現在成功率13%)
4不動産管理
5ヒサツ・カラテ鍛錬 (Lv内熟練MAX)
Z【Help Me GM】【残り3回】
GM「隠れ家はめっさカネが必要だからご注意を!」
ーーーーーーーーー
(隠れ家でも作ってみようか・・・)
(最近から完全自由になったら、ギルドの風紀を乱すって勘違いがイクサを仕掛けてきそうだし)
(そうなるとまずは土地探しか・・・)
チガサキは不動産屋に乗り込み、隠れ家にちょうどいい土地を求めた。
「・・・・・・という訳なんですけど」
「IRCから隔離できて、なおかつ人目につきにくくて・・・そんな土地、ですかぁ。キンコの住居版みたいなアトモスフィアですね」
「どうでしょうか・・・」
「ん~・・・あるといえばありますが流石に教えられませんねぇ。曰く付きみたいな土地なので」
不動産は手を握りながら話す。日本では言葉の外で行われるコミュニケーションも非常に重要なファクターだ!
この場合不動産屋は暗にワイロをくれ といっているのだ!
チガサキは黙るとジェスチャーで幾ら欲しいかたずねた。
不動産屋は指を1本立てている。
これは・・・↓2
1:100万かな?
2:1000万かな?
3:1億かな?
「なるほど・・・それならもう1本増やしてもいいですよ」
そういってチガサキは机の上にあるタバコを不動産屋に渡す。
不動産屋はたいそう驚いた顔をする。
「ただ・・・これで納得いただけないと他を当たることになりますね・・・」
チガサキは手元の何の変哲も無い資料を指で叩く。商談と見せかけるためだ。
不動産屋はすぐ無言にOKを出した。
「今 頭金 を納めますね」
チガサキはそう言うとIRCを起動し、資料の飢えに紛れるように書かれている定員の講座に2000万入金した。
キャバァーン!
IRCがそう表示する。当然音は出ないように加工済みだ。
「ありがとうございます。では書類をお持ちしますね」
そういって不動産屋は奥へ行き、資料を取ってくる。
「此方です」
チガサキは資料を渡される。
(売りに出ているのか・・・)
チガサキは資料に記載された住所をみて、数年前にふらっと訪れた鎮守の森であることに気が付く。
なぜか火事に遭って全焼。それ以降ネオンの光さえない真っ暗闇の土地になっているのだ。
なぜ不動産屋は一見この何の価値も無い土地にワイロを求めたのか?
ネオサイタマ・キョートを問わずこの世界の住人は常にIRCで監視されているのだ。
キンコと呼ばれるIRCから隔離された空間で1時間100万と言う時代である。
永続的に隔離された空間が手に入るとなれば・・・法外な値が付くことは確実だ。
故に不動産業者としても上客中の上客が会話がわずかに匂わせるアトモスフィアを察知して極秘裏に提示する物件なのだ。
だがチガサキはこの段階をワイロで無理やり乗り切ったのだ!社員もバレればセプククラスの失態になる!
故に1000万の要求も高くは無いのだ!
チガサキは適当にアイサツをして、ギルドに戻りながら書類を流し読みする。
どうやら火災があったことにより土地を所持している情報が完全に消失し、役所で強引な手を使えばあっという間に手に入るようだ。
(これで1段階目はクリアだな・・・)
チガサキは役所へと足を向けると、極めて穏便に土地の所有権を手に入れた。
5/20 昼 HP:243/243 SP:201/201
名声:10120 所持金:6967万
さて、何をしようか?↓2
トレーニング
1カラテ
2ジツ
3サイバネ
4HP
5SP
6耐久力
情報収集
1サイバネ
2聞き込み
3見回り
コネクション【1日1業種1回のみ。消費行動数2、夜は不可】
1製薬系
2工業系
3建設系
4小売・生産系
5インフラ系
6風俗系
休息
1出かける
2今日はもう休む
治療 費用=50*ダメージの2乗(1万以下切捨て)
その他(指定必須)
1道具整理
2毒開発
3トモヨの様子を見に行く(現在成功率13%)
4不動産管理
5ヒサツ・カラテ鍛錬 (Lv内熟練MAX)
Z【Help Me GM】【残り3回】
GM「ツキジで鍛錬。そういうのもあるのか!」
ーー―----------
(ツキジの閉鎖は・・・大丈夫だよな?まぁあっても乗り込むけど・・・)
(それにジェノサイド・カッターのいい試し打ちのサンドバックが欲しかった所だ)
(ヨクバリしなければいいだけだし・・・マグロを打って少しカネも必要だし。ちょうどいいな!)
チガサキは1人で意気揚々とツキジ・ダンジョンへと歩を進めた。
ツキジ1F
「何だ貴様は!」
どうやら野良の有象無象で吹けば地理になるような虚弱貧弱無知無能でアワレなニンジャがチガサキを出迎えた。
相手がザイバツの最高戦力クラスのニンジャと知っていれば顔を見た瞬間に逃げださなければ命は無いだろう。
もっともチガサキは鍛錬狙いで着ているので逃げられないのだが。
きしんからは にげられない!▽
ちがさき は てきをちゅうたかくほおりなげた!▽
てきは なさけないひめいをあげている!▽
ちがさき の じぇのさいど かったー!▽
さよなら!▽
てきは くびをちぎりとばされ ばくはつしさん! なむあみだぶつ!▽
「もうすこし じっけんだいが ほしいな」▽
ちがさき は そういうと つぎのかいへすすんだ!▽
2かい した1
GM「FCっぽく進めて見ようかな」
ーーーーーーーーーーーー
2かい
「あいええええ!」▽
でたさきは よたもののあつまりだった!▽
「もーたるを けりころしても いみがない」▽
ちがさき は こころのはいく を よむとつぎのかいへすすんだ!▽
3かい した2
GM「↓1なら00だったのにね。ブッダに愛されてない・・・」
ーーーーーーーーーーーーー
どどどどどどどどどど!▽
すさまじいごうおんをたてて ばいおすもとり がおしよせてくる!▽
「いやーっ!」▽
ちがさきは するどいけりで ばいおすもとりたちを けりころした!▽
「だめだな。 やっぱり にんじゃ があいてじゃないと」▽
ちがさきは ぐちりながら つぎへすすむ! ▽
つぎ した1
4かい
どどどどどどどど!▽
またしても ばいおすもとり のむれ!▽
「ろうりょくの むだだ」▽
むしをして つぎへすすむ!▽
つぎ した2
5かい
「いやーっ!」▽
のらにんじゃ の あんぶっしゅだ! だがちがさき これをかれいにかいひ!▽
「いやーっ!」▽
ちがさきは あいてのあごを けりあげる!▽
「ぐわーっ!」▽
のらにんじゃ は ちゅうにうちあげられる!
「じぇのさいど かった!」▽
ちがさきは かまめいてするどいけりを くりだした!▽
「さよなら!」▽
のらにんじゃ は くびをちぎられ ばくはつしさん!▽
「おお こんなかんじで いいのか!」▽
チガサキの じぇのさいど カッターの れべるが あがった!▽
でぐちだ!▽
「どうしようかな」▽
まぐろは まだない。▽
つぎのかいに すすみますか? かえりますか?した2
1 すすむ
2 かえる
「よし!すすもう」▽
ちがさきは 6かい へとあしをすすめる!▽
だが じーえむ にんじゃ の HPが たりない! ▽
きょうは ここまで! ▽
5/20終了
【ソウルランク】レッサー
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:0/300
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:1億917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:盲目Ⅱ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(オイランアップグレード+ 万/10日 5/20から
再開約30分前な
5/21 ツキジ6F コンマ判定↓2
ーーーー―ーーー
ちょっと並行でいろいろやってるから、ちょいちょい間が開く!許してほしい!
6F
「「「「アイエエエエエエエエエエエエ!」」」」
ズンビーめいたヨタモノたちが情けない悲鳴を上げた!
お呼びじゃない!
チガサキは無視して次のフロアへと進む!↓2
7F
地を揺るがすような振動がフロアを襲う!
バイオスモトリのネストだ!
チガサキは無視して次のフロアに進む!
運の悪さにチガサキは切れそうだ!
直下
8F
マグロハウスだ!
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
〈_} ) |
/ ! + 。 + + *
./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
――――――――――――
普通のマグロではあるがチガサキは思わずガッツポーズ!マグロを1匹抱えて次のフロアへと進んだ!
↓2
9F
「イヤーッ!」
KRAAAAAAAAAAAAAAASH!
ニンジャのアンブッシュである!マグロはカラテが直撃し爆発四散!
砕けたマグロ片から見えるは・・・呆然としたチガサキの面!直後!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
: : /: : : : / : : :/_ノ L lli! ll! i: : : : : :i : : : : :\: : : : : : : : : : : ::i、: :\
/: : : : /: : : / ── 、 li! il! \ :_:_:_:_, -‐ : : :| : : : : : : : : : : : | \: :ヽ
: : : : : / : : : / i! i! _∠三三三二´ : : :}: : : : : : : : : : : | ∨:
─===ー 、 i i x≪二斗二二二´ : : |: : : : : : : : : : :i: :\/: :
二三二=二二三≧= ____j し _∠彡",--、 丶, : ::\: : : :l: : : : : : : : : : :|: : : :\:
':´::i: : :iヽ. {:::0:::} `>ー '´ i 厶 イ {:::0:::} 冫; : : \Y: : : : : : : : : : : l: : : : : : :
: : : ::人: : l `ー─‐- ´ j 人 l ヽ `ー" ' \_: : \!ヽ: : : : : : l: :丶: : : : :
: : : :|: : ヽ::ヽ '´ ゝ  ̄ ̄ i: :\: \!: : : : : :ヽ : : \: : :
: : ::/: : : :}::/ i i l : : :|\; :ヽ: : _ : : 丶: : :\:
: : : : : : / l l /: : : :l i \: : : : 丶 : ー:、: :
: : : : / l l _ノ: : : :ノ / : : i\: : \:ヽ: : : ヽ
: : / l l l /: : : :イ / : : : !: ::\: : \i: : : :
:イ: :ゝ l ', / /: :-‐ ´ │ノ : : : : l: : : : :\: : ヽ: : :
: : : : :`i / ‐- -‐ __/:/ / : : : : : : ::\: : : : :} : : :i: :
: : : : : :ヽ / 厂ゝ、 ` = ´ _, - {: : : l /: : :l: : : : : : : : ヽ : : |: : : }: :
:: : : : : : :ヘ /ヽ'ヽ, _ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 、/i |: :!: | /: : : :iヽ; : : : : : : :丶:ノ: : :ノ: :
: : : : : : : : ヽ \\::..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .::イ: : : :\ / : : : ::l : ::\ : : : : :/: :/: :
: : : : : : : : ::i!\ \` _______ ´/: : : : : : ヽ/ : : : : :l : : : : \: /: :/: : : :
「貴様の死に場所は・・・ここだぁ!」
「アバーッ!」
アワレなニンジャはアイサツすらさせてもらえずジェノサイド・カッターで蹴り殺され、ネギトロになるまで踏みつけられ地面と同化した!
↓2
10F
凄まじい轟音が室内に響く!
見ゆるはバイオスモトリの群れ!
そのあまりの多さに室内を埋め尽くしている!
バイオスモトリが7割で部屋が3割といった所だ!
「イヤーッ!」
チガサキはこのままでは取り残されると察し、バイオスモトリの群れに飛び込んだ!
古代中国に存在したコウウ・ニンジャめいて獅子奮迅の戦いをし、チガサキは部屋を制圧した!
部屋は一面バイオ血液に染まっている!
だが出口は1滴の血にまみれることも無くたたずんでいる!
どうする?↓2
1:出る
2:進む
(これ以上は・・・今の運では無駄か)
チガサキは重い足取りで出口へと向かう。
丸2日使ってマグロ収穫ゼロ。ツキジが運任せ名場所というのは百も承知。だが言わずには居られなかった!
「畜生・・・」
「畜生ぉ・・・」
__,冖__ ,、 __冖__ / // ,. - ―- 、
`,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / _/ ヽ
ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / / ,.フ^''''ー- j
__,冖__ ,、 ,へ / ,ィ / \
`,-. -、'ヽ' く <´ 7_// / _/^ 、`、
ヽ_'_ノ)_ノ \> / / / _ 、,.;j ヽ|
n 「 | /. | -'''" =-{_ヽ{
ll || .,ヘ / ,-、 | ,r' / ̄''''‐-..,フ!
ll ヽ二ノ__ { / ハ `l/ i' i _ `ヽ
l| _| ゙っ  ̄フ.rソ i' l r' ,..二''ァ ,ノ
|l (,・_,゙> / { ' ノ l /''"´ 〈/ /
ll __,冖__ ,、 > >-' ;: | ! i {
l| `,-. -、'ヽ' \ l l ;. l | | !
|l ヽ_'_ノ)_ノ トー-. !. ; |. | ,. -、,...、| :l
ll __,冖__ ,、 |\/ l ; l i i | l
ll `,-. -、'ヽ' iヾ l l ;: l | { j {
|l ヽ_'_ノ)_ノ { |. ゝ ;:i' `''''ー‐-' }
. n. n. n l | ::. \ ヽ、__ ノ
|! |! |! l | ::. `ー-`ニ''ブ
o o o ,へ l :. | チガサキ
/ ヽ :
「ハァ・・・ハァ・・・」
一通り叫ぶとチガサキはツキジダンジョンを脱出した。
5/20 夜 HP:243/243 SP:201/201
名声:10120 所持金:1億917万
さて、何をしようか?↓2
トレーニング
1カラテ
2ジツ
3サイバネ
4HP
5SP
6耐久力
情報収集
1サイバネ
2聞き込み
3見回り
コネクション【1日1業種1回のみ。消費行動数2、夜は不可】
1製薬系
2工業系
3建設系
4小売・生産系
5インフラ系
6風俗系
休息
1出かける
2今日はもう休む
治療 費用=50*ダメージの2乗(1万以下切捨て)
その他(指定必須)
1道具整理
2毒開発
3トモヨの様子を見に行く(現在成功率13%)
4不動産管理
5ヒサツ・カラテ鍛錬 (Lv1 50/300)
Z【Help Me GM】【残り3回】
(散々だったな・・・自由ミッションでもやって暇をつぶそう)
チガサキは受託地点へ行くと、委員にミッション内容を伝えて見る。
「今日は【↓2(記述のみ)】をやって見ようと思うんだが」
「いってらっしゃいませ」
受託委員はあきれもせずに練れた対応でチガサキを送り出す。
どうせとめても無駄だろう・・・ という諦念の表れであった。
ネオサイタマ市民からすれば ザイバツ という舞台でまさか空虚な瞳が見れるとは夢にも思わないだろう。
(野良ニンジャのスカウトかぁ・・・)
(まぁ路地裏でも歩いていれば簡単に見つかるだろう)
チガサキは夜のネオサイタマの路地裏を練り歩く。一般人には気づかれないが、同属だけに臭うようにニンジャのアトモスフィアを残しながら・・・!
(ん・・・?)
チガサキは僅かな違和感を感じた。言葉に出来るようなものではないが、ニンジャ第六感がアラートを鳴らしている!
「イヤーッ!」
突如チガサキは体勢を低くし、回転下段回し蹴りを放つ!
「グワーッ!」
するとなぜか頭上から苦悶の声!
それと同時に違和感が消失し、チガサキは上を見上げる!
そこには都市迷彩のニンジャ装束と、同じ迷彩が施された短刀があった!
仮にもう0.5秒でも遅ければチガサキの頚動脈は切り裂かれていただろう!
チガサキはそのままバック転をし、相手に対して向き直る!
「ドーモ。インクストーンです。自分の背後をここまで取れるとは・・・」
チガサキは驚きをあえて隠さない。チガサキが背後を取られ、アンブッシュされるなどここ1年ではほとんど無かったのだ!
「ドーモ。パースペクティヴです。ネオサイタマの鬼神・・・噂は聞いていたがまさか自分のジツをアンブッシュを所見で回避するとは」
相手も苦痛に顔を歪めながらもアイサツを返し、感想を述べる!
「・・・・・・なるほど。アンブッシュのみでイクサを決する文字通り暗殺専門のニンジャだな」
「!!!!!!!!!!!!!」
チガサキは相手の服装と武器に施された迷彩、練度から手馴れだと判断した!
パースペクティヴは驚きを隠せない!
「恐らく・・・ジツはカモフラージュかなにかを強化するジツだろう。その迷彩と迷彩短刀が完全に風景に紛れるようにするための細工と見た」
「・・・・・・流石」
チガサキは更に相手のジツを言い当て、パースペクティヴは返す言葉も無い。
「しかし・・・仕掛けてきてこうも殺意が無いとかえって怪しいな。何のようだ?」
「それは此方のセリフだ。ザイバツ、ネオサイタマ拠点最強戦力がこんな辺鄙な所にまで・・・」
どうやら話は出来そうだ。
次回:交渉!
5/21 夜
【ソウルランク】レッサー
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:0/300
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:1億917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:盲目Ⅱ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(オイランアップグレード+ 万/10日 5/20から
ーーーーーーーーーーー
中途半端ですまない。今日はここまでだ!
明日は・・・どうなんだろう。まぁアナウンスを待ってくれ。
それと・・・恐らく、11/1から更新が早くなり、終了も早くなる。恐らく18?19?スタート 遅くとも21時半には終わるかなと。
オタッシャデー!
【重大アナウンス】
不定期更新化のお知らせ
日々ネオサイタマデニンジャライフ に参加してくださりありがとうございます。
なるべく毎日更新しようと努力こそしてまいりましたが・・・個人都合により【不定期更新】となります。
アナウンスは【更新1日前】の【時間不定】で行います。
更新時間に関してはアナウンスどおり行います。
社会の荒波には勝てなかったよ・・・
ドーモ。約1ヶ月ぶりかな?GMニンジャです。
うん・・・更新時間と勤務時間がモロに被ってる。性格には勤務時間は少し外れるけど睡眠時間が・・・
平日午前9時ごろ~の更新って需要無いだろうしなぁ・・・
というわけで【良ければ】日常部分などを【一時的に】安価方式から連載方式に替えてみようかなーと。
そうすればこっちで執筆も出来るし・・・
草案としてドラクエⅣ式にしようかなーと。俗に言うAI独立行動。クリフト?ザラキ?マホカンタ?知らんな。
先に 鍛錬優先 弟子優先 コネクション・不動産優先 みたいなコマンド作って、俺が不定期で執筆。
内部時間で1週間~10日 もしくは 重要分岐に関わる時期になったらコマンドリセット。その都度再設定していく感じ。
無論重要イベント・重要戦闘に関しては従来の安価方式に変える感じかな。
GM側のメリットとしては
・連載を比較的容易に再開できる
・予定外の行動で頭を抱えなくて済む
・ある意味理想通りに事が運ぶから楽チン
・アンバサダーなどのサブキャラを絡ませやすい
諸君側のメリットとして
・GM操作のため無駄な行動が一切無い
・ルートのフラグをへし折らずにすむ
・鍛錬・収益・アイテム整理などが自動で行われ、最善の状態にされる
GM側のデメリットとして
・過疎る
諸君のデメリットとして
・いつ連載なのかが分からない
・安価スレで安価を捨てるという暴挙
・自分で操作しているという醍醐味の消失
・戦闘・ミッションならびに運要素の消滅
・実績の意味が・・・
こんな感じかな。
まぁ俺としては完結だけはさせるつもりだからどのような形であれ投稿はしていくんだけどさ。
流石に安価を名乗っている以上勝手な仕様変更は許されないし。とりあえずこれで意見募集で!
【OK】【NG】の立場を明示した上で意見を求めます!
オタッシャデー!
ドーモ。お久しぶりです。GMニンジャです。
30日から年末休み入るからそこでチマチマ更新していこうかと。
というわけで次回更新分の行動方針安価を提示していくぜ
1:トレーニング重点 ニンジャたるもの己を鍛えるべし
2:資産管理重点 作りたいものあるし・・・カネは入用だし
3:弟子関連重点 いい加減態度を決めないと・・・
4:その他 何かいい案があれば記述で
こんな感じだ!次回更新までオタッシャデー!
ドーモ。お久しぶりです。何とか生存してる。
勤務形態が変わったから完全に昼夜逆転の生活になってる・・・。
睡眠時間が7H割ると使い物にならなくなるから正直困ってる。眠る→起きる→いつのまにか9時間も寝てる→更新できない という感じ
かといって更新時間が平日の朝がた・・・?9時~11時くらい?人いるのかな?って状態。
最悪シナリオネタバレして畳むってやり方も考えてはいるけどね・・・。
とりあえず時間をください。
あれだったら一日1行動更新にしてみては? 朝投下→【21:00から安価下2】→翌日の朝見て更新で
安価とるまで読者間で意見とか時間とれるし、ないより少しでもあった方が実際嬉しい
でもGMニンジャ=サンのリアル重点な、カラダニキヲツケテネ!
>>120=サン その手があったか。ただ出勤直前まで寝てるから恐らく安価のやり方は
【●●時以降で●●時にn番目に近い安価】って形になると思う。
安価を出すタイミングは朝9時~11時過ぎあたりになるかなぁ。
頻繁に安価が出せなくなるからそれ用にシステム書き直してみるか。
現行システムだと何年かかるか分からなくなるし・・・
ただシナリオ上必須の戦闘とかがあるからそのときは、土曜の更新にしてそこで一気呵成に戦闘終了までやるっていうやり方になるかな。
土曜日以外は全ての曜日が24時間自由な時間が無いからね・・・。
少々お待ちを!オタッシャデー!
GM「ちょっと事情で更新を再開するぜ」
GM「キリをよくしないと進めにくいからな・・・」
ーーーーーーーーーーー
「なに。ネオサイタマを拠点にしているフリーランスのニンジャの勧誘だ」
チオガキは単刀直入に用件を切り出す。手馴れであれば遠まわしに言えば言うほど不利な状況になるのは予想できたからだ。
「あなた一人居ればもう十二分ではないか?此方の情報網でもグランドマスター寸前。明らかに過剰戦力に思える」
パースペクティヴはこの界隈では常識レベルの返答を返す。実際ソウカイヤの後釜アマクダリは組織としてはまだ未熟でありニンジャの質も高くは無い。
ニンジャの世界においては数よりも質であることは想像に難くないだろう。
チガサキは痛いところを疲れたと苦笑する。だがそこには初めからそのことを完全に想定した余裕さえ醸し出している。
チガサキは無学ではない。むしろ博識な部類である。故に現在ネオサイタマの戦力バランスは熟知して当然だ。
「実際そうみたいだし・・・本音を言えば・・・」
一旦言葉を切ると本音を告げた。
「道楽」
「ハ?」
パースペクティヴは意味が分からないと困惑している。
「いや・・・だって・・・戦闘系ミッションは過剰戦力ってことで行かせてくれないし・・・」
「かといって施設潜入系は数日とはいえギルドを空けるからリスクマネジメント面で不安があるし」
「実際自分はギルドで半ば軟禁されているようなものなんだよね」
パースペクティヴは呆然としている!よもや暇つぶしでウロウロされていてはフリーランスのニンジャたちは生きた心地がしないからだ!
「カラテトレーニングにも限界がきてるし・・・弟子とは顔を合わせづらいし・・・」
チガサキの表情がどんどん沈んでいく。だがそこに隙といえるものは一切存在しない!
「オツカレサマデス」
対処に困ったパースペクティヴはとりあえず言葉でチガサキを労った。
「ドーモ。で、どうする?」
チガサキは顔を上げてパースペクティヴを見据える。
「申し訳ないがお断りさせていただく」
パースペクティヴは断言した。ネオサイタマにおいては 善処し、前向きに検討する などという回りくどいコミュニケーションのルールなど無いのだ。
「俺は暗殺専門、アンブッシュに特化したニンジャだ。一撃必殺を旨としている」
「そんな一芸のみ、秘匿性が高くなければならないニンジャが己の戦い方を知られるのはリスクでしかない。例えそれが味方であろうとな」
「なるほど」
チガサキは理解を示した。ヨロシサン製薬に並ぶ万魔殿ザイバツ・シャドーギルドにおいて全てを知られることは生殺与奪を握られるに等しい。
ましてや一芸特化、アンブッシュ・暗殺専門となれば尚更だ。
「なら帰るとするかな・・・」
チガサキは一見無防備に背中を晒し、帰路へ付こうとする。
仲間にもならず、かといって決裂しイクサにもならない。
この状況はチガサキにとっては一番面白くないのだ。
「もし・・・ニンジャではなくガードの固い一般人で暗殺が必要なら連絡をよこしてくれ。格安で引き受けよう」
去り行くチガサキにパースペクティヴはそう告げた。ここで完全に縁が切れれば次は敵として相見えるかもしれない。
ならばビジネスの関係であれ一応交流を持っておけば身を救う手立てになるやもしれないのだ。
フリーランスの世界ではこういったことを怠ったものから死んでいくのをよく知っているのだ。
チガサキは右手を上げ、左右に振ると雑踏へと消えていった。
5/21終了
GM「今後の連載ペース、文量などを加味したらこうなった」
ーーーーーーーーーーー―ーーー
5/22 早朝
チガサキは朝食後ザゼンを組んで考え事をしていた。
(ここ最近ギルドでの軟禁感が否めない。不満がいっせいに噴出したくらいだしなぁ・・・)
実際初見のフリーランスのニンジャに状況をぶちまけるほど鬱屈していたのは間違いない。
何をしようにも強さと立場が邪魔をする。死線を潜り抜けていたアンプレンティス・アデプト時代が懐かしい。
(手こずる事にすら手こずるというこの状況をどうにかしなければ・・・)
チガサキは頭を捻る。ミッションはやっても意味が無い。隠れ家などは順調に進行中。キョート情勢は不明。派閥管理は・・・めんどくさいし作る気がない。
(ふむ)
チガサキは何かを思いつき、掛け軸にショドーしていく。非常に達筆だ。
(こんな所か・・・)
どうやら書き込まれたのは現在の大まかな状況と、最終目標のようだ。
【現状】
・カラテ・ジツ・耐久の鍛錬は頭打ちに近い。まともに伸ばせるのは体力とSP程度か。
→鍛えておいて損はないはず。
・ミッションはほぼ不可能。立場と強さのせいでまともに動けない。
→かつてのように自由奔放に行動する
・ニンジャスレイヤーの動向は不明。今なおキョートで活動中の模様。
→不可抗力。正式依頼があるか、重大なインシデントが起きない限りは何もできない。
・隠れ家の土地は入手。あとは地下に建設するのみ。
→カネも十分。不動産収入を直接工事資金に回し、業者に依頼すれば遅くとも2ヶ月以内には終了する。
・弟子とは一件以来関係が不穏。どのような形であれ決着を着ける。
→以前のように仲良くありたい
(しかしコレだけではルーチンワークのようなイメージさえある)
更に最下部にチガサキは一筆加えた。
(以前読んだ書物か何かで 運命の外の行動 を取る方法が書かれていた)
(確か・・・安価・ジツ という名前だったな。SP消費ゼロで最優先目標ができるとかなんとか・・・)
(規模も内容も全く不明。だがそれがいい!)
最下部に 安価・ジツを使う という項目を書き込んでチガサキはそれを自室の壁に貼り付けた。
(これで指針は完成。あとは・・・どうするかだけだ。今までのように【1日3回】も行動を変えていては変化がこないかもしれない)
(時間は山ほどあるんだ。これからは【1日1回】そのことにのみ重点しよう。そうすれば【成功率も大幅に上昇】するはずだ!)
(じゃぁ・・・今日はどうしようかな)
どうする? 3/3 21:00【以降】に【2番目に近い】安価
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策(今は必要ない)
4:隠れ家の建設を進める
5:弟子と話をして見よう
6:完全自由安価
GM「こうなった!」
GM「行動選択を【1日1回】に変更。ただし安価選択後の行動の濃度を大幅に増やすぜ!」
GM「具体的には今まで カキタメ・ジツ で投稿していた分量がよほど重複が起きない限りは1日分になる」
GM「買い物系統に関しては【2番】の扱いだな!じゃぁ6番は?ってなるが・・・」
GM「完全フリーダム!ヒヒイロ防具を探すもよし・・・毒開発するもよし。ヒサツ・ワザを鍛錬するもよしだ」
GM「成功率 を除けば上昇数値系統は3倍程度は補正する予定だぜ!」
GM「更新は不定期になるだろうが晴れて再開だ!」
GM「それではオタッシャデー!」
GM「あ~・・・買い物系統・情報収集系統の行動か」
GM「確かに丸1日は・・・問題アリだよな」
GM「まぁ買い物の場合は【購入するものを複数】記述してくれれば1日かけて買出しってことにするか」
GM「たとえば オオトロ×4+お守り ということにすればそれを購入しに行った と処理しよう」
GM「それに丸1日 使うのだから制限もなくなるし・・・」
GM「もう滅多に無いことだけどドウグ社だけは【事前に】何を作ってもらうのか書いてほしいな。チガサキの財力で買えないものなんて殆どないし」
GM「まとめ買いって奴だな!」
GM「情報収集に関しては情報の精度と成功率を上げよう。丸1日使って傾向と対策を立てるってところまで終わらせれば1日消費も現実的だし」
GM「その分反映される行動の成功補正を跳ね上げたりすればイーブンだろうし」
GM「毒に関しても成功率を上げれば・・・あげれば・・・・・・あげ・・・」
GM「毒に関してはちょっと待ってね」
(鎮守の森地下に隠れ家を作ろうと思っていたが・・・流石にメドが付いたな)
チガサキは現在の進捗状況を確認する。
土地の確保は出来た。かなり遠い場所にあるが、このご時勢でIRCが地下に一切届かないというのは隠密行動や秘密会議を行うのには最適な場所だ。
情報が開示されていないだけで既に部分部分はメガコーポが買い取っているのかもしれない。
あの場所は遠目からみれば焼け落ちた竹林。アニミズム的な信仰心の深い日本人であればオバケを警戒して近寄ることさえしないだろう。
ましてや地上で向かう場合はハイウェイで高速移動しなければならない。重金属酸性雨の降る気候では自殺行為だ。
天然のセキュリティに守られており、地下にもぐればIRCも通じないとなれば格好の隠れ家である。
(とはいえ・・・自分も地上に入り口を作るのは強い抵抗がある)
ネオサイタマ中枢から地上で移動するのは流石に骨が折れる。想定しうる相手も嫌がるだろう。ならば・・・
(やはり地下からトンネルを繋いで移動するのがベストか)
地上に一切の出入り口を作らず、地下からのみ入ることのできる隠れ家。
地上からは一切発見されない というメリットがあるが、地下からは間違いなく一本道。そこに居るだけで何かしらの陰謀があるとバレるだろう。
更には距離も長くなる。モータルならばたどり着くころにはクタクタだろう。それを解消する手段も必須となる。
(まぁそこは最新のセキュリティやコネを使えばどうにでもなるか・・・)
ネオサイタマの裏社会において インクストーン の名はかつてのソウカイヤと同じ程度の重みを持つ。
並のニンジャどころか手馴れでさえもオーバーキルできるほどの戦力保持者を敵に回そうと思う輩は同業者(アマクダリ)を除けば居ないだろう。
(ならば早速工事の手配をするのがベストだが・・・)
チガサキは培った経験と膨大な知識からおおまかな必要資産を算出する。
トンネル代、工事代、内装代、IRCを除くライフライン代・・・・・・
(はやり・・・相当足りないな)
必要資産は軽く10億を超える。所持金では頭金にもならない。極秘裏の工事となれば口止め料も嵩むだろう。
だが・・・チガサキの表の肩書きは一応経営者。しっかりとした返済さえ出来れば信用面では大丈夫だろう。
(そうすると・・・アレか。不動産から得た収入を丸ごと返済に流用すればいいのか)
手持ちは1億オーバー。不動産などに一切手をつけなければ個人が扱うカネとしては十二分だ。
資金の目処も立った。後は・・・
(行動するだけか)
チガサキは机の引き出しから隠れ家の設計図を取り出すと関係各社との交渉に向かった。
ウットコ建設重役室
「・・・・・・という訳でして。この工事を依頼したというわけです」
チガサキは上品なスーツに身を包み、ウットコ建設の重役に話を終えた。
ここまで話を進めるために3時間ほど待たされたが暇をもてあましているため問題ではなかった。
「なるほど・・・非常にありがたいお話です。が・・・」
10億を超える大型案件。会社側からすればヒョウタンからオハギのような話だ。
だが極秘裏に進めるとなると話が難しくなる。工期は短ければ短いほど理由を誤魔化しやすいため機密性は高くなる。
それを維持したまま最高クオリティで仕上げてほしい という内容だったのだ。
ましてや長距離の個人用トンネルまで掘る必要があると来た。難色を示すのも無理は無い。
「わかっております」
チガサキは言葉無くとも相手の言いたいことを理解した。その上でIRCに何事かを記入する。
「これで、如何でしょう」
工事費が3割ほど膨れ上がったようだ。暗に カネを積むから頼む ということだ!
「ヨロコンデー」
重役はあっさりと落ちた。
その後チガサキは銀行へと赴き、大型の借り入れを行った。その額なんと16億!当然銀行のほうも驚いたが、経営者という肩書きと設備投資という名目、旅館の収入を返済に充てることを告げると難なく借り入れすることが出来た。本来は15.6億かかるのだが0.4億分は極秘裏に進めるためのワイロとして借り入れたようなものだ。
(まぁ旅館収入は1ヶ月で1億ちょっと。利子入れても返済には15ヶ月あれば余裕だろう)
これで後は工事を待つばかり。話では完成には1ヵ月半ほどかかるようだ。
(相手方は間違いなく【7月半ば】までには完成する といっていたからな・・・)
極秘裏に進めたいことは幾らでもある。チガサキはほくそ笑みながらギルドへと帰っていった。
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:0/300
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:1億917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:盲目Ⅱ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
5/23 早朝
(腰が痛いな・・・昨日は交渉のために座りっぱなしだったからな)
チガサキは見慣れた天井を見ながら考えに耽る。
(さて、今日はどうしようか?)
どうする?
3/9 23時に【最も近い】安価
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策(今は必要ない)
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:弟子と話をして見よう
6:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーー
GM「ここまで!隠れ家に関しては選択しない限りは7月半ばには完成するぜ!」
GM「選択しなければ・・・な!選択すると早くなるかもしれないし、遅くなるかもしれないけどな!」
GM「シナリオ(終盤)は完成してるんだが、そこにどうつなげるかは安価任せなんだよね」
GM[ブランク空いてるから重要フラグ以外はいろいろ忘れてるし」
GM「まぁこんな感じで不定期更新だけど更新してくぜ!オタッシャデー!」
5/23
(今日は何をするのも億劫だな・・・)
チガサキは精神的に消耗していた。チガサキは武人である。イクサの場においてコンマ1秒を争う判断には慣れているが、交渉の場で陰謀姦計を張り巡らせることにはあまり慣れていない。
ましてやイクサ関係ではなく、純粋にビジネスの話だ。培った経験はイクサ関係ばかり。完全にアウェーだったのだ。
(好きなように動いて羽でも伸ばすか・・・)
チガサキは完全にオフモードで着替え、部屋を出る。何をする当ても無い。自由気ままに貪婪の都市ネオサイタマを彷徨うことに決めた。
その直後である。
「あ・・・」
「あ・・・・・・」
偶然、偶然にも顔を合わせにくい弟子と鉢合わせになる。しかも服装は私服。彼女もオフモードだ。
「ドーモ」
チガサキは気まずそうに声をかける。
「オハヨウゴザイマス」
トモヨはいつものようにアイサツを交わした。
「私服なんですね」
トモヨはチガサキがオフモードなのを服装で察する。日本語においては相手がはっきりしているといった状況では主語を省略するのだ。
「まぁ・・・ね。昨日は交渉で座りっぱなしだったし。今日は適当にふらつこうかと」
「なるほど。お暇なんですね。じゃぁ・・・」
そういってトモヨはチガサキの腕に腕を絡める。何も知らない人が見れば恋人と見間違うだろう。
「買い物に付き合ってくれませんか?」
チガサキをかすかに見上げ、無垢とも取れる笑みを浮かべる。
チガサキは首を縦に振った。することも無いのだ。付き合ってもいいだろう。
その日チガサキは散々に振り回された。往々にして女性の買い物というのは長い。トモヨも例外ではなかったようだ。
ましてや年頃の少女となれば買いたいものも多い。庶民であれば厳選なる取捨選択を行うが彼女はニンジャである。ミッション報酬などで庶民からすれば多額の現金を持ち合わせているのだ。取捨選択は軽いもので済む。
自然、買ったものは増えていき、1人では持ちきれない量になる。誰が持つのか。
チガサキである。いまやチガサキは身長の1.3倍ほどになる箱の山を抱えてフラフラと歩いている。下段は洋服類、上段は小物類だ。
極めて武に特化したニンジャであるが故に重さは問題ない。だが紙製の箱というのは持ちにくいものだ。積み重なればバランスも崩れやすい。
如何にアイキドーを修め、タツジン級であろうとこれは厳しい。
だが同時に懐かしさも感じていた。 昔は妹にもこうやって振り回されたなぁ・・・ と。
「すいません。この店で最後にしますので・・・一緒に来てください」
(やっとか)
どうやらこの店で最後のようだ。日もくれていい時間である。流石にバランスを維持し続けるのも厳しい。
チガサキは箱を持ちながら店内へと入っていく。外に箱を置いておくことは出来ない。
値の張るブランド物も多く、ネオサイタマの治安は決してよくないのだ。
「ここに椅子があるので待っていてください」
暫く歩き、店内の置くまで来た頃だと思っていたときに声がかかった。
「分かった」
チガサキはゆっくりと箱を下ろし、顔を見上げる。次の瞬間!
(!!!!!!!!!!!!!!!!????????????? ナンデ?ナンデ!?)
視界に入ったのは一面女性用の下着。所謂ランジェリーショップであった。
チガサキは噴出しそうになるのを堪え、自分が嵌められたことに気がついた。
トモヨはチガサキを一人の男性として恋愛対象として見ており、告白もしている。その回答にチガサキはマッタをかけている状態なのだ。
女性が男性にそういう意味で意識してもらう為の手っ取り早い手段は何か?
古今東西色気仕掛けと相場は決まっているのだ。クレオパトラもニンジャの気をひくために絨毯に包まったという逸話もある!
以前風呂での攻勢もあったが、ここにきて追撃を仕掛けてきたのだ。
チガサキも男性であり、まだ若く、性欲もある。
そんな男に対してティーンエイジの玉の肌を晒し、スタイルを見せつけ、性的に意識せざるおえないような状況にする。トモヨの何振りなさが伺えた。
トモヨはなんとしてでも自分を性の対象だと認識させたいのだ!
(ヤバイ・・・ヤバイ・・・この状況は!)
チガサキはパニックになりかけながらも立ち位置を再確認する。ここは・・・試着室の前!
チガサキの顔から完全に血の気が引いた。だがブッダはどこまでも無慈悲だ。
「これ・・・どうですか?」
カーテンの開く音がし、中からトモヨが現れた。
チガサキはマグロのような目をして、トモヨに反応を返していったのである。
「今日はありがとうございました」
箱が山と積まれたトモヨの私室前でトモヨが礼を言う。心なしか頬は赤い。
「うん・・・大丈夫」
チガサキの言葉は要領を得ていない。
「もし暇が重なったら・・・ また 付き合ってくださいね」
また を強調するように言い、トモヨは部屋のドアを閉めた。
チガサキはフラフラと自室に帰っていったのだ。
私室内でトモヨはドアを背にしてへたり込んでいた。その顔は完全に赤く染まっている。
サムライ探偵サイゴのカートゥンであれば頭に湯気が出来る描写もされるだろう。
(ワ・・・ワタシったら何ってことを。アレではまるで・・・・・・!)
いくら女性として見てもらうための色気仕掛けとはいえ、一歩間違えれば淫乱とさえ思われる真似をしたのだ。
チガサキの中で 淫乱 のレッテルを貼られてしまったらもう立ち直れない。
(い、淫乱じゃないし!過激な色気仕掛けだし!それにまだ処女だし!)
言い訳がましいことを心の中で連呼しながらトモヨは暫くへたり込んでいたのだった。
5/24 早朝
(昨日の夕暮れ辺りからの記憶があいまいだな・・・)
どうやら自制心が記憶にリミッターをかけているようだ。
(さて、今日はどうしようかな?)
どうする?
22時に【最も近い】安価
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策(今は必要ない)
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:弟子と話をして見よう
6:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーー
GM「連投だったらすまん。ここまでだ!」
GM「本格的に物語が動き出すのは赤黒帰還後。最後の平穏って奴だな!」
GM「赤黒がキョートに戻った時点で【ほぼルート確定】だから気をつけてほしい!」
GM「一応名誉のために補足するが・・・」
GM「最初は純粋に買い物に付き合ってもらう予定だったんだが、荷物が積み重なって前が見えない状況下なのに気が付いて、チャンスじゃないのか? ってなった結果がアレ」
GM「本来は試着中の様子も書こうかと思ったんだがR-12くさいので自粛しておいた」
GM「それでは次回更新までオタッシャデー!」
GM「ファッ!?安価先書くの忘れてた!」
安価は 【3/17 22時に一番近い】安価で!
5/24
「ハァーッ・・・」
チガサキは朝だというのに何度目か数えるのも放棄するほどのため息をついた。
(まさかあんな真似をするだなんて・・・)
原因は言うまでも無く昨日の一件である。
以前浴室でも誘惑されたことがあったが、アレは初犯。ましてや無理やり振り向かせるための手段と考えれば理解できなくも無かった。
だが回答待ちの状態での追撃は予想外であった。普通は自分のように気まずくなるのではないのかと己の常識を疑うほどだ。
「ハァーーーッ・・・」
チガサキは更に深くため息をつく。
目的の為ならば手段は選ぶな というのは君主論の基本であるが、イクサの場や正攻法であればビジネスや日常生活にすら言える事である。
追撃を仕掛けるほど何振り構っていないのであれば、今後共に行動をするときにも同じように何らかのアクションを仕掛けてくると考えるのが自然だ。
万一にも起き得ないと信じたいが、この部屋に忍び込む可能性も最悪の状況として想定しておかなければいけない。
もし仮に同じような格好であの温泉のように迫られたら・・・・・・・・・
(な、何を考えているんだ!?)
チガサキは跳ねるように立ち上がる。
「イヤーッ!」
そして頑丈そうな壁に頭突きをかました。大き目の衝撃音がし、頭蓋に振動が走る。幸い壁は無事なようだ。
チガサキも脳に走った衝撃で冷静さを取り戻したようだ。
(女性の買い物に付き合うのは妹で慣れていたが、まさが下着店にまで付き合わされたのははじm・・・・・・初めて?)
そこでチガサキの記憶に歪みが生じる。
(あれ・・・確か何度かつき合わされたような・・・なかったような・・・)
自身の記憶をたどっていく。
確かに数回ほど妹の下着選びに連行された覚えがある。そしてその度に「若い女が男に肌を晒すな」めいたことを口にしていたはずだ。
(一番新しい記憶は・・・)
【あの日】だった。
(確かキョートとネオサイタマでは流行り物が大きく違っていたんだ。それでどんな下着が似合うかと無理やり連れて行かれて・・・つき合わされたんだ)
江戸時代において江戸と京都では流行り物が違った。
理由としては京都では貴族などが多く住み雅な文化が、江戸では庶民や武士が多く住み粋な文化が形成されていたのだ。
その名残としてネオサイタマとキョートでも流行り物や好ましいと思われる柄などが違っているのだ。
(それで買った下着を郵送して・・・両親と合流して・・・・・・そこで)
「グワーッ!」
そこでチガサキの頭に苦痛が走る。まるで これ以上踏み込まないでくれ と訴えているかのように。
封じておきたいほどのトラウマを好き好んで思い出す必要も無く、チガサキは回想を終えた。
だが1つだけ分かったことがある。
(妹相手にはこんな感情は抱かず、付き合わされたことに関する呆れの感情が強かった・・・)
チガサキのこの分析に間違いは無い。妹に欲情する輩など居ない。
(じゃぁなんで・・・)
危険だと思ったがもう遅い。チガサキの脳裏にトモヨの下着姿がありありと浮かんでくる。
「イヤーッ!」
再び壁に頭突きをし、衝撃を以って無理やり消し去る。壁は・・・なんとか無事なようだ。
「ハーッ・・・ハーッ・・・」
家族に、妹に欲情はしない。なら何故妹分と思っている彼女には・・・・・・こんな感情を抱くのだ?
その日1日は悶々としながら日常業務を進めたのであった。
5/25 早朝
(む、無理に考えるのはよそう。その度に思考が混乱する・・・)
昨日彼女を2~3度見かけることがあったが、その度に浮かんできて手に負えなくなり始めていた。
(さて、今日は何をしようかな・・・)
どうする?【本日20時に最も近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策(今は必要ない)
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
(骨のありそうな新人でも探して見るか・・・)
チガサキはそう考え、登録名簿の確認へと向かった。
(何だ・・・コレは!)
だが名簿には4月以降一切ニンジャが加入していないことが記されていた。
(如何にニンジャの発掘が大変とはいえこの少なさは実際おかしい)
チガサキはニューロンを回転させ、1つの結論の至る。
(アマクダリ・・・か)
現在ネオサイタマはザイバツとアマクダリ2組織が並立して存在しているという状況下だ。
力関係はザイバツの方が大きく、アマクダリは非常に心もとない。
だがアマクダリは旧ソウカイヤというネームバリューを持っており、ネオサイタマを基点として生成された組織である。
ザイバツとは違いソウカイヤ・・・アマクダリは完全な実力主義。力があるものこそが正義の世界だ。
己のように純粋に実力だけで這い上がっていくことはザイバツでは非常に厳しい。
ましてやワビサビ・ムラハチ・強力過ぎる徒弟制度・・・そういったものは自分がそうであるようにネオサイタマ生まれのニンジャからすればただの鎖でしかない。
ましてやアマクダリは新興組織。野心に溢れ、実力があるものはアマクダリに流れることはごく自然な事だろう。
(だが・・・それらを加味してもなお1名も居ないというのはおかしくないか・・・?)
不審に思い、関係していたであろうんニンジャのところへと足を運んだ。
「ドーモ。アンバサダー=サン。急な話で申し訳ない」
「ドーモ。インクストーン=サン。新人の件か・・・」
チガサキが用件を伝え切るとアンバサダーはばつが悪そうに頭をかく。
「単刀直入に答えれば、キョートの方から締め切れという指令が来ていた」
「何故?」
「それは分からない。だが ネオサイタマ出身のニンジャは不要 という文書が来ているのは事実だ」
アンバサダーはマキモノを取り出し、チガサキに見せる。確かにそのような内容とパラゴンのハンコが押されていた。
(正式な指令書だ。間違いない。ならばなおさら解せない。下賎の地というイメージを抱かれているのは事実だが・・・)
「かなり際どい質問をしますが、浮かんだ可能性でありますので質問させて頂きたい。ネオサイタマから撤退の可能性は?」
アンバサダーの表情がいっそう険しくなる。
「否定は出来ない。特に4月頭頃から指令書に不穏な点が散見するのは事実だ。更に言えばキョートの方でも新規ニンジャのノルマが大幅に減ったという噂もある」
「ザイバツに所属するニンジャの総数を減らす・・・?過去最悪の死亡者数を出しているこの状況で?」
ニンジャスレイヤーが暴れており、かつて無いほどの死亡者数が出ているのはマスター階位でなくとも衆知の事実のはずだ。
「肯定的に捕らえれば、徒弟制度で戦闘可能なニンジャを割きたくないとも取れる」
「否定的に捕らえれば?」
「・・・・・・・・・分からない」
重い沈黙が流れる。ニンジャの数を減らすという行為に一体何の意味があるというのか。
(恐らくは中枢・・・パラゴン=サン辺りの知恵なのだろうが・・・分からないことが多すぎる)
(とにかく4月頭に何かがあった。それが理由でニンジャを多くする必要性が無くなったということか・・・)
「忙しい中重い質問を・・・すみません。アンバサダー=サン」
「いや。コレを1人で抱えるのは厳しい所だった。助かった。インクストーン=サン」
(共犯者にされてしまったようだ・・・)
チガサキは苦笑を漏らしながら退出した。だがそのニューロンはその理由についてあれこれ考え、回転していたのであった。
5/26 早朝
(一体何が理由なんだ・・・?4月頭にそれほどの大事があったのは間違いなさそうだが・・・)
一晩中考えても情報が全く無い以上結論は出ない。チガサキは一旦棚上げすることを決めた。
(さて・・・今日はどうしようか)
どうする?【3/20 22時に最も近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策(今は必要ない)
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!今日は2本立てにしてみた」
GM「恐らく来週の土曜は 戦闘による更新 になると思う」
GM「それに間に合うよう頻度を頑張って上げていくぜ!」
GM「それではオタッシャデー!」
ありゃりゃ。安価先が24H以上前とは・・・まぁ更新するか
ーーーーーーーーーーーーー
その日チガサキは物凄い胸騒ぎを感じていた。ニンジャ第六感が告げているのだ「イクサが起きる」と。
何をしようにも手に付かず、結局トレーニングルームでカラテを構えたまま小一時間。周りのニンジャも何事かと固唾を呑んで見守っている。
(そろそろか・・・)
チガサキは外界からの情報をほぼ遮断してイメージを練り上げていた。この胸騒ぎを静めるには弛んだ精神を引き締めなおさねばならないと。
チガサキの目の前には異形のニンジャが形成されつつあった。チガサキのイメージ通り、自分自身の知る誰よりもより速く、より強く、より狡いニンジャが。
(出来た!)
そう思った次の瞬間である。
「グワーッ!」
チガサキは異形のニンジャに顔面を殴り飛ばされ、壁に叩きつけられていた。顔にはしっかりと殴打のあとが残っている。
周囲のニンジャは恐怖した。誰も居ない、何も無いはずなのにカラテにおいてはザイバツ最強クラスのチガサキがいきなり吹き飛んだのだ。
この中で近代ニンジャ史に詳しい方はいらっしゃるだろうか?いるのならご理解いただけるはずだ。
これはバギニンジャクランの始祖バギ・ニンジャのイメージジツだと!
そのジツは恐ろしいほどのイメージ力で虚像に実態を持たせ、あまつさえダメージさえ再現させる代物なのだ!
バギ・ニンジャはそのジツを以って体重100キロはあろうかという空想のカマキリとさえ戦えたという!
「イyグワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」
チガサキは壁に叩きつけられたままサンドバッグと化している!あまりに圧倒的!あまりに一方的!
だがチガサキは揺さぶられる意識の中これでいいと感じていた。
チガサキがイメージしたのは サラマンダーよりもカラテが強く、ダークニンジャよりも冷徹で、ニンジャスレイヤーよりも執拗かつ徹底的なニンジャなのだ。いわばカラテにおけるニンジャの頂点!
最初から一方的に嬲られる覚悟でそのニンジャをイメージしたのだ。そうでもしなければ、死線を彷徨わなかればこの嫌な胸騒ぎは収まらないと感じていたのだ。
周囲のニンジャは完全に凍りつく。あのチガサキが何も出来ずにただただ壁に叩きつけられ、打ちのめされている事実に。そしてそれを成し得るその空想に!
無論チガサキも一方的に嬲られているわけではない。この状況を離脱しようと手を尽くそう行動しようとしている。
だがコンマ1ミリでも動作を見せようものならその瞬間に叩き潰されているだけなのだ。
「ァ・・・」
そしてチガサキのニンジャ耐久力にリミットが訪れ、意識が消し飛ぶ。その瞬間にその異形なるイメージニンジャも掻き消えた。
倒れこんだチガサキに恐る恐る周囲のニンジャは近づくが反応は無い。
彼らはこれを大事とみたのかチガサキを担いで医務室へと運び込み、あるものはアンバサダーへとこの異常事態を知らせるために走ったのだった。
それどころではないと露ほども知らずに。
医務室で目覚めたチガサキはベッドの近くに書置きがあるのを見つける。差出人はアンバサダーのようだ。
内容は某時刻に会議室に来られたし。非常案件。 とシンプルなものだ。
時計を見ればその時刻も近く、傷もそう重くはない。所詮はイメージなのだからだ。医者に礼を言うと直行した。
会議室ではネオサイタマ拠点の全てのマスター階位がそろい踏みしていた。誰もが皆その場の空気の重さに無言になる。
スクリーンにはネオサイタマの地図が映っており、刻々と移動する赤いポイントが映し出されていた。
「これは?」
チガサキが問う。
「ザイバツが発信機を埋め込んだニンジャだそうだ。どうやら特殊なジツを持つようでな・・・」
チガサキの師が重い口を開く。
「何か問題でも?」
「これだけならな・・・」
アンバサダーが続けた。
「インクストーン=サンは 何 故 か 気絶していたから知らないだろうが・・・このニンジャの同行者が問題なのだ」
何故か を強調するあたりアンバサダーの苛立ちが伺える。
「まさか・・・」
第六感が言うまでも無く答えを察する。
「その通り。ニンジャスレイヤーだ。戻ってきたんだ。ネオサイタマに」
「何故!?奴がここに帰ってくる理由は無いはずだが・・・」
「分からない。だが・・・帰って来た。それだけは事実だ」
アンバサダーが残酷に事実を告げ、更に畳み掛ける。
「ネオサイタマのザイバツニンジャを皆殺しにする為に来たのか・・・それともこのニンジャが(アンバサダーは指でポインターを示した)ここに原因なのか。はっきりしない」
「だがもう1度言おう。奴は帰って来た。このネオサイタマに」
如何なる理由があろうともニンジャスレイヤーは帰って来た。グランドマスターさえ屠った力を携えて。ましてやそれがイグゾーションであるとなれば・・・
この拠点でニンジャスレイヤーを食い止められるものは居ない。普通ならば。
チガサキは己の使命を察した。
「なるほど。被害拡大をしないためにも 自分が戦え ということか」
会議室内は沈黙したままだが、数名のニンジャがかすかに首を縦に動かした。
実際ニンジャスレイヤーと交戦し生存したニンジャはごく僅かだ。アンバサダーも会ってこそいるが戦闘をしたわけではない。
キョートにツーマンセルで挑み一人生き残ったニンジャが居るが、それは片方が犠牲になった事によって生き残れたようなものだ。それでも片腕を失っていた。
ザイバツ内においてニンジャスレイヤーと交戦し、あまつさえ撃退した上で五体満足なのはチガサキとダークニンジャだけなのだ。
イグゾーションがイクサをして勝利しているがこれは公にはなっていない。
「すまない。これからインクストーン=サンにはニンジャスレイヤー専属で動いてもらうことになる」
「この拠点の稼動を止めることも出来ない。我々は、この拠点はいつものように動かなければならないのだ」
「キョートから応援も着てくれるそうなのだが・・・インクストーン=サン以上のワザマエを持つ人は来ないだろう。無駄に死体を増やすだけだ」
マスターニンジャたちが重ねるように告げる。
「つまりはこの座標へと足を運び、ニンジャスレイヤーを斃せばいいというわけか・・・」
ニンジャスレイヤーを斃す。それが如何に難しいことであるかを重々把握しているチガサキはため息をつく。
「それは出来ない」
アンバサダーが遮った。
「何故?」
「この拠点の防衛は必要不可欠。仮に発信点を囮にインクストーン=サンが居ない隙を突かれれば・・・一巻の終わりだ」
拠点内には拠点所属のニンジャの位置情報や個人情報、果ては本部とのやり取りなどが残っている。情報を必要とするのであれば真っ先に狙うべき対象であろう。
ましてやここは派遣機関でもある。人員は手薄とはいえないが十分ではない。
「つまりは、拠点に乗り込まれた場合を想定して、すぐに戻れる範囲内でニンジャスレイヤーを発見、撃退、可能であれば殺害せよ・・・と」
無理難題にもほどがある。ニンジャスレイヤーは神出鬼没。迂闊に動いていても見つからないが、構えていても見つからない。
(炙り出す方法は・・・あるといえばある。だが・・・)
チガサキの聡明なニューロンは1つの方法が浮かんでいた。だがそれは犠牲なくしてはなしえない方法でもある。
「それの達成が如何に厳しいかは承知している。だから・・・」
アンバサダーは握り締めていたものをチガサキに手渡す。
「これは・・・」
それは非常に小さい錠剤のようなものだ。半透明で中央部は黒い。何かの機会も入っているようだ。
大きさと形状からみて即興で歯に仕込むものだろう。
「ZBRアドレナリンと発信機だ。噛み潰すと高濃度のZBRと共に情報を発信する」
「そしてこの情報は・・・ニジャスレイヤーと発見・・・いや。交戦する場合にのみ使用可とした」
発見されることは交戦になるということだ。
チガサキは苦虫を噛み潰した顔になる。これはつまり・・・ステゴマ戦法。
致死量寸前の高濃度ZBRは簡単に死なないようにするため。ニンジャスレイヤーがしぶとくなった哀れな該当者を嬲っているうちに駆けつけろ ということだ。
まさにチガサキが思いついた戦法そのものである。
かび臭く因習が絡み合うキョートを嫌った端くれ者達が集まる拠点だ。結束力はキョート以上だと自負している。
この決断をしなければならないアンバサダーの胸中は察するに余りあった。
「1回目で必ず仕留めて見せます」
チガサキは強い意志を携えてそう言い放った。1回の発信ごとに死者が一人増えるのだ。
「すまない・・・頼んだぞ」
その後十数分ほど重い空気が漂い、誰が切り出すわけでもなく会議は終了した。
(誰が犠牲になるか分からない・・・常に気を引き締めていなければ)
チガサキは重い使命感を感じていた。
(だが何故だろう。こんなにも・・・こんなにも・・・嬉しいのは)
チガサキに闘争の悦びの笑みが浮かんでいた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
5/27 早朝
私室内であるというのに拠点全体に重苦しい雰囲気が漂っているのが肌で分かる。
「・・・・・・気を引き締めねば」
どうする? 【本日23時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!ここから先は安価が一定以上の数字だとネオサイタマ拠点に哀れな犠牲者が出るぜ」
GM「当然予定されていた行動はキャンセルだ」
GM「さぁ、どうする?」
GM「それではオタッシャデー!」
(与えられた手段は全て使おう。無駄に死体を増やすことは無いんだ)
チガサキはIRCを起動させ、何処かへと連絡を取り始めた。
0101010101001010101010010101010100101010101001010101010010101010100101010101001010101010010101010
entrance:接続ありがとうございます。ご依頼でしょうか?(0.2min)
inkstone:ドーモ。アカリ=サン・・・だったかな。トランスポーター=サンと直々に話がしたい。(0.3min)
entrance:貴方は・・・インクストーン=サンですね。ご無沙汰しております。アカリです。(0.2min)
entrance:話を繋ぐのはわかります。ですが・・・用件の概要だけでも説明していただけなければ実際厳しいです。(0.25min)
inkstone:ニンジャスレイヤー これだけ伝えれば聡いトランスポーター=サンなら全てを察することが出来るはずだ
entrance:分かりました。至急お繋ぎします。
entrance retired
Transporter enterd
Transporter:ドーモ。インクストーン=サン。お久しぶりです。用件は粗方理解したが・・・正確な内容を頼む(0.5min)
inkstone:ドーモ。ご無沙汰しております。用件は・・・ ニンジャスレイヤーの現在の位置情報 を逐次教えてほしい(0.3min)
Transporter:現在の位置情報か・・・精度によっては実際厳しい。ソウカイヤを潰したニンジャが相手となれば発見のリスクが高い。俺も奴との実力差は理解している。見つかれば・・・生還は厳しい。(1.5min)
inkstone:安全が保障される範囲内で可能な限り精度を上げた場合、どこまで行ける?(0.25min)
Transporter:気候条件と電波状態にはよるが・・・半径30メートル。これが上限だ。(0.4min)
inkstone:それでも十分だ。発見し次第監視、そして此方のIRCにリアルタイムで範囲座標を送信してほしい。(0.3min)
inkstone:報酬は・・・既に振り込んだ(0.15min)
Transporter:確かに。即座に行動に移る。だが・・・補足には時間がかかる。死んだら終わりだからな。オタッシャデー!(65.0min)
Transporter retired
01010101010010101010100101010101001010101010010101010100101010100101010101001010101010010101010
(よし。先手は打てた・・・か?)
チガサキは以前交流のあったフリーランスのニンジャトランスポーターへと連絡を取り、ニンジャスレイヤーの現在位置の粗方の座標を入手することに成功した。
だが手馴れのフリーランスのニンジャを以ってしてもニンジャスレイヤーの補足、逐次監視は難しい。
だがやらないよりは遥かにマシなのだ。
(ちょっと高くついたけどな・・・)
当然チガサキはフリーランス界隈の報酬相場についても把握している。今回は難易度と危険度を加味し、相場よりも遥かに高額な資金を支払った。資金―1000万
(あとは・・・)
チガサキはキョートから誰が応援に来たのかをアンバサダーに確認しに行った。
だがアンバサダーは頭を抱えながら該当者の名前を言う。
「レッドゴリラ=サン一味だ・・・」
「ブッダファック・・・」
チガサキも頭を抱えた。レッドゴリラのワザマエは確かにシテンノに数えられるほど高い。だが相手はニンジャスレイヤーだ。
何事も暴力で解決することが一番 という信条を持っており、彼が指導したニンジャ、並びに現在彼の周りに居るニンジャは基本的に人の話を聞かないことで有名だ。
ならば彼自身は・・・更に話を聞かないニンジャなのは間違いない。公的な顔では聡明な行いをすることもあるが、イクサとなれば話は別だ。
それでも とチガサキは一縷の望みに縋るかのようにレッドゴリラを見つけ出し、警告を行うも・・・
「ワシの筋肉とアロンダイト=サンの前ではニンジャスレイヤーなどダニ同然よ!」
と一蹴されてしまった。
(ノゾミハタタレター)
チガサキはレッドゴリラとアロンダイト、その一味らに カラダニキヲツケテネ と内心呟いた。
5/28 早朝
幸い昨日発信機が作動することは無かった。
だが一寸先は闇。何が起こるかはブッダのみぞ知る。
(暫くの間はこの状態が続くんだろうな・・・)
チガサキはそう思いながら朝食を採った。
どうする? 【本日22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:0/300
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:9917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:盲目Ⅱ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
(一応ザクロ=サンの方にも話を通して情報提供のルートを作っておくか・・・)
チガサキはそう考え、ザクロの店に入れる夜を待った。
(発信機が鳴らない。喜ばしいことだ)
そう思いつつニチョームストリートのザクロの店 絵馴染 へと入店する。
カランカラン・・・
「あら、アータは・・・」
「ドーモ。インクストーンです」
「また厄介ごとを持ってきたわけじゃないわよね」
ザクロが半ば呆れるように問う。
「半分はそうだな」
「あらやだ」
ザクロは顔をしかめた。
「でもまぁアータはお客様。話を聞かない訳には・・・いかないわよね。ご用件は?」
お客様は神様である という消費者を崇める格言がネオサイタマには存在している。
しかし実際は今となっては絶滅危惧種の男性歌手がライブの時に 観客を神様だと思って歌に臨む という心意気から生まれた言葉だ。
それが語呂のよさと都合のいい言葉であったため、今のような意味になっているのである。ショッギョムッショ。
「ニンジャスレイヤーの情報が欲しい」
チガサキは端的に答える。この2人の関係はビジネスなのだ。余計な美辞麗句や社交辞令は不要だろう。
「ニンジャスレイヤーの情報って・・・アータ達ザイバツのほうが詳しいでしょうに」
ザクロは殊更呆れる。ブッダに説法を求められるような気分だ。
「確かに情報の量や質では我々が圧倒的に上だ。だが・・・巨大組織である以上どうしても入手しにくい情報もあるのだ」
「なるほどね」
「アマクダリも親の敵とあって血眼になることは間違いない。情報を貰えれば口利きも可能なほどにな」
「求めるものは安全 わかってるじゃない・・・」
「入手出来次第提供するわ。ただ能動的に動くわけじゃないから期待はしないでね」
「もとよりそのつもりだ」
チガサキは微笑してザクロに返答する。
普段ならばここでチガサキは拠点へと帰るはずなのだが・・・
「それともう1つ。もう1人ニンジャがいるな?」
チガサキの優れたニンジャ感覚はこの絵馴染にもう1人ニンジャが潜伏していることを伝えていた!
だが具体的な内容までは分からない。敵なのか味方なのかは勿論、相手のジツも掴めない。
この芸当ができるのはナラクがいるニンジャスレイヤーだけなものだ。
だが警戒しておくに越したことは無い。ザクロの裏切りも視野に入れ、チガサキはカラテを込めてそう問うた。
「凄まじいニンジャ感覚ね・・・でも敵対する気はないの。流れのニンジャを保護しただけ」
「消耗がすごいらしくて今は居室のほうで泥のように眠っているわ。見た感じ学生くらいの女の子。起こすのは酷でしょう?」
(ここで追求も出来るが・・・)
チガサキはそう思ったがすぐに取り消した。自ら面倒を作りにいくのは御免だ。
「ならよかった。それではオタッシャデ」
「オタッシャデ」
チガサキは絵馴染を後にした。
5/29 早朝
ニンジャスレイヤー帰還から3日。
ザイバツは彼に同行しているであろうニンジャに埋め込まれた発信機のおかげで粗方の位置は把握している。
(このまま何事も無く・・・ということは無いはずだ。いつか必ずそのときが来る)
ギルドの緊張感も相変わらずであった。
どうする? 【本日22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「メタ視点でのネタバレをすれば・・・4月頭には原作でクライ・ハヴォック・ベンド・ジ・エンドが発生してる」
GM「「ベヒーモス」によりキョート最下層の遺跡への道が開けたことによって、ダークニンジャがもたらした3神器の存在が確定したってことだな」
GM「ザイバツ中枢が3神器で何をしようとしているのかを知りたくば・・・原作を読んでくれ」
GM「まぁそのお蔭で新たにニンジャをスカウトする必要性がかなり薄まったってことだな」
GM「あとウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ は5/29。明日だったりする」
GM「それではオタッシャデー!」
一応203=サンの安価って原作介入に近いんだよね。
物理書籍読み直していろいろ考えてる。やっぱり原作絡むと素材の味をどのように生かすかを考えなきゃいけないからね・・・
もう少々お待ちを。
GM「方針が決まった。再開するぜ!」
GM「今回の更新はちょいと長め。戦闘要素はゼロだ!リスクマネジメントは実際重要」
GM「レッドゴリラ=サン・アロンダイト=サンカラダニキヲツケテネ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
チガサキは一晩そのニューロンをフル回転させた結果有力な仮説を得た。
ニンジャスレイヤーが位置特定のリスクを負ってまで謎のニンジャをつれているのには相応のメリットがあるということ。
定期的に送られる位置情報の範囲と常識的な行動規範から推測するに謎のニンジャチップの除去を狙っていること。
謎のニンジャが単独行動を殆どとることがないということは、謎のニンジャ自身にはザイバツの追撃を振り切るだけの戦闘能力がないこと。
以上3点が仮説として浮上した。
(つまりニンジャスレイヤーのこれから向かうであろう場所は・・・闇医者だな)
ニンジャが正規の病院にいけば何が起きるか分かったものではない。自ずと闇医者に頼ることになる。
(だが闇医者なんてネオサイタマには星の数ほど居るぞ・・・)
このネオサイタマにおいても医者というのは基本的にはカチグミである。だが学閥などの関係からネンコやムラハチなど政財界やザイバツの上下関係とあまり変わらない現状がある。
その為そムラハチされたものや上下関係に耐え切れずに抜け出したもの、ごく僅かではあるが汚いカネなどに嫌気が差して離脱するものも居る。
彼らは正規の医師免許の失効、破門後医療行為を行い闇医者として生計を立てているものも多いのだ。
(だが闇医者が目的であるということだけでも収穫か)
チガサキは早朝からIRCなどを駆使し、ネオサイタマにおける闇医者の情報を粗方手に入れていた。
(これと現在位置情報を統合すればいい。そうすれば高い確率で出くわすはずだ)
チガサキは除法をマキモノにしたためる。普段であれば単独行動を取って対応するのだがキョートから来たニンジャがいるのであれば話は別だ。
ザイバツにおいてキョート組>ネオサイタマ組 という決して超えることが出来ない壁が存在するのだ。
ましてやこの拠点にいるニンジャの殆どはネオサイタマ出身かキョートに嫌気が差しているニンジャだ。本部からすれば厄介者そのものだ。
その為懲罰騎士という実質準グランドマスターのチガサキであってもキョート組を優先しなければならないのだ。
(確か今来ている中で最高階位のニンジャは・・・・・・レッドゴリラ=サンかぁ・・・)
チガサキは憂鬱になる。あの脳筋をどうやって説得して情報を利用させるか。考えるだけで頭が痛い。
だがやらねば僭越行為。針の筵なのは間違いない。
チガサキはため息をつきながらレッドゴリラの元へと足を進めた。
~昼過ぎ~
「ハァ~・・・・・・」
チガサキは遅めの昼食をとっていた。理由は言うまでも無くレッドゴリラの説得だ。
当初は ワシの筋肉があれば~ とお決まりの文言で一蹴された。
それを美辞麗句やおべっか、ロードの覚えや取引などあらゆる言葉と手段を使い、ようやく情報を利用させることに成功した。
チガサキは口が達者なほうではない。純粋にカラテの力でのし上がってきたニンジャだ。
イクサにおけるリスクマネジメントの深謀遠慮さは一流だが権力闘争という泥沼は完全にアウェーだ。
アウェーでのイクサほど気力体力を消費するものも少なくない。その相手が困難であればあるほどだ。
だがそれをなしたことによりチガサキの緊張の糸が切れたのだ。
(ニンジャスレイヤーを1対1で殺しきるのは実際不可能に近い。本来であれば同行して2対1以上の複数対1の状況に持ち込みたかったが・・・)
レッドゴリラは己のカラテに自身を持っている。それも過剰なほどに。
そんなニンジャに対して 倒しきれるかどうか分からないから同行します などというのは考えることを知らない脳筋には侮辱と取られるのは確実だ。
結局チガサキは後詰としてレッドゴリラの従としてイクサの終盤も終盤に参戦することを許されたのだ。
(まぁ発見され次第連絡はくるからすぐに向かうとしよう・・・)
チガサキはそのときに備え、カラテを己の身に滾らせた。
そして夜、レッドゴリラからの発信によりニンジャスレイヤーを補足したことが通達され、チガサキは現場へと急行した。
夜とあるネオサイタマの路地裏 「ウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ」
チガサキはレッドゴリラの後詰という指示を完全に無視し、誰にも悟られぬよう現場が一番よく見えるビルの上に立っていた。
近くにはアサルトヤクザが大量に配備されているが、チガサキに気が付くことはない。
本気を出して隠密モードになったチガサキを感知できるのはそれこそ同等の実力を持つものだけであろう!
眼下にはアロンダイトを装備したレッドゴリラや大量のクローンヤクザ、ニンジャスレイヤーそして謎のニンジャがいる。
「チッ・・・なんてことだ」
チガサキは誰にも聞こえぬよう悪態をついた。無理も無い。そこにはザクロがいたのだ!
戦況はまさにアンコシチューめいて混沌としている。マズルフラッシュや銃の発砲音、爆発音、漢字サーチライトにカラテシャウトが飛び交っている。
「ッ!」
チガサキは顔を苦痛に歪めた。ザクロがレッドゴリラに蹴り飛ばされ、壁に叩きつけられたのだ。
レッドゴリラはすかさず硬質化したアロンダイトを振りかざす!絶体絶命!
彼?彼女?とはビジネスの関係ではあったが悪い関係ではなかった。このような形で爆発四散を見届けることになるとは・・・そう思った次の瞬間である!
「「「「「「「アババババババーッ!」」」」」」」
突如アサルトヤクザ全員が落下していく!
(何が起きた!?)
チガサキも現状を飲み込めない。イクサを俯瞰視点から見ていたがアサルトヤクザたちの位置を特定し、ピンポイントで殺傷するようなそぶりは無かったはずだ!
チガサキは眼下の戦場に更に集中し、1つの情報も漏らさず得ようとする!
「何が起きた!?ふざけるな!」
レッドゴリラも動揺を隠せない。
「俺だ!」
反対側で一般人の傍らでこめかみに指を当てているニンジャあり。謎のニンジャだ!
「ドーモ。シルバーキーです」
謎のニンジャシルバーキーはアイサツをした。その顔はよく見るまでも無く出血している。
(何らかのジツだな・・・!)
チガサキは完全にイクサモードで戦場を俯瞰する。その後に続くシルバーキーの発言で何らかのジツでクローンヤクザが全滅したことを察した。
(広範囲、不可視のジツか・・・?ならなぜ自分はその影響を受けていない?)
事実から真実を推測する。ザクロがニンジャスレイヤーに抱えられているが気にも留めない。
眼下ではレッドゴリラがアロンダイト剣を振るい、ニンジャスレイヤーらと戦っている!
(やはり流石はビックニンジャクランのソウル・・・ニンジャスレイヤーの蹴りでダメージが無いとは)
チガサキはレッドゴリラの耐久力に感心する。次の瞬間にはニンジャスレイヤーが蹴り飛ばされ、アロンダイト剣が彼に迫っていた!
だがニンジャスレイヤーは凄まじい数のスリケンを投げつけ、アロンダイト剣に対抗する!秒間何発投げられているのかチガサキのニンジャ動体視力を以ってしても数え切れない!
「バカなー!!」
そしてついにアロンダイト剣を振るうレッドゴリラに打ち勝ち、レッドゴリラの体が開く!そこにザクロのヤリめいたとび蹴りが襲い掛かる!
レッドゴリラがぶつかったビルは崩壊!一件レッドゴリラが不利と見える!だが!
(この程度ではレッドゴリラ=サンに大きなダメージを与えることは出来ない・・・)
第三者として冷静に状況を分析できるチガサキはこの状況がゴジュッポ・ヒャッポの状態であると理解していた。
レッドゴリラらは数の有利を失い逆に数で勝られたが、ニンジャスレイヤーらはレッドゴリラに有効なダメージを与え切れていないのだ!
レッドゴリラに有効打を与えられるニンジャスレイヤーはロンダイト剣のせいでその間合いに踏み込めない!
この状況で助けに飛び込めばイクサも戦後処理も面倒なことになるのは確実。致命的なピンチになってから入るべきかと考えていた。
レッドゴリラガアロンダイト剣を振りかぶり振り下ろしたそのときである!
「アバババババーッ!」
アロンダイトが悲鳴を上げた!ムテキ・アティチュードが解除されるが振り下ろされた勢いはとめられない!
「アババババババーッ!」
アロンダイトは勢いそのままにアスファルトに打ち付けられる!
(ッ!)
チガサキも思わず考察よりも先に顔を背けた!だが次の瞬間には冷静さを取り戻す!
レッドゴリラが何故ムテキを解いたのかアロンダイトに問いただすが間違いなく聞こえていないだろう!
「俺だ!」
チガサキはその声を聞いて 誰が この状況を発生させたか理解する!
「俺だぜ! ヒューマンブレードの旦那、あんた集中しすぎてニューロンがお留守だったな・・・・・・ちょいと、くすぐらせてもらったぜ・・・・・・おやおや、もう聴こえちゃいないかい・・・・・・!」
(!!!!!!)
シルバーキーの言葉を聴いてチガサキのニューロンがフルスロットルで回転する。
(ニューロンがお留守・・・くすぐる・・・)
ムテキ・アティチュードは効果中は物理系統に関して完全に無敵と化す。ただし代償として非常に高い集中力のレベルを維持する必要性と、一切動けなくなるという欠点も抱えているのだ!
その為ムテキ・アティチュード持ちのニンジャを攻略する方法の1つとして ムテキ中の集中力を如何に乱すか というのが挙げられる!
(つまりこのニンジャは遠隔でありながらアロンダイト=サンの集中力を無理やり乱した・・・?)
ジツの詳細までは分からない。だがチガサキはシルバーキーのジツが一定広範囲の意識を乱す精神系のジツであると推測した!
(危険だ・・・!)
チガサキはシルバーキーに対して大きな警戒をする。
イクサにおいて集中力の切れ目は命の切れ目。集中を本人の意思に関わらず乱されるのはヤバイ級に危険なのだ!
(ウカツに救援にいけなくなったぞ・・・!)
チガサキは自分のニューロンも乱される可能性が大いにあることを理解する。そうなればイクサどころではない。生き残れるかすら怪しいのだ。
相手のほうが数は有利ということも含めれば・・・!
(すまない。レッドゴリラ=サン・・・あなたの犠牲は無駄にはしない)
チガサキはレッドゴリラがここまでであることを察し、謝罪する。だが得られた情報は無駄にしないと誓う!
眼下ではアロンダイトが壁に叩きつけられ爆発四散しており、レッドゴリラも追い詰められていた!
「さ・・・・・・先に行くぞーッ!パープルタコ=サン!」
レッドゴリラは絶叫し、丸太めいた足で絶望的な攻撃を繰り出すが・・・!
「サヨナラ!」
ついにはニンジャスレイヤーに投げ飛ばされ、壁に叩きつけられ爆発四散!ビルが崩落する!ナムアミダブツ!
ニンジャスレイヤーは振り向きもしない。ザクロがよろけながら立ち上がり、別のビルからずだ袋めいた人型をニンジャに声をかける!
「お手柄よ、ヤモト=サン」
ザクロは女学生にみえるニンジャに声をかけた。どうやら別の場所で戦っていたようだ。
チガサキはその女学生ニンジャが先日絵馴染で感じ取ったもう1人のニンジャの気配そのものだと悟った。
(脅威レベルは低そうだな・・・)
新たなメンバーを視認し、この情報を持ち帰ろうと音も立てずに移動し始めようとする。
「まだだ」
そんな大団円めいた雰囲気をニンジャスレイヤーの一言が破壊する!
ニンジャスレイヤーは上を見上げる!チガサキのいるビルの屋上を!そこにチガサキが居ることを理解したような目で!
(気づかれたか!広範囲の集中力を乱せるジツで感知されたか!)
どうやってか知らないがシルバーキーというニンジャはもう1人ニンジャが隠れている事をニンジャスレイヤーに伝えていたようだ。
「まだ・・・って?」
ザクロがとう空間に向かって問う。ヤモトは首をかしげた。
「仲間をステゴマにして情報収集か。見上げた精神だ。インクストーン=サン」
(チッ・・・)
チガサキは観念し、ニンジャスレイヤーらの前に立ち、アイサツをする。
「ドーモ。インクストーンです。レッドゴリラ=サンらが残した情報、持ち帰らなければならないんでね」
チガサキは目的を告げるがあえて体からカラテを発しない!
「ずいぶんと優顔のニンジャだな。旦那、このニンジャも倒さないとまずいって訳か」
シルバーキーが不安げにしかし余裕そうに問う。
「この人数なら・・・いけると思う」
ヤモトがそう告げる。だが!
「無理だ」
ニンジャスレイヤーがきっぱりと断言する。
「このニンジャは今倒した2人のニンジャの倍以上強い」
「1体1ならまだしも、お主たちを守りながら戦えるほど弱い相手では断じてない」
その言葉に周囲が凍りつく。
「そうとも。絶好の好機・・・という訳さ」
チガサキは不適に微笑み体からカラテを発する!それだけで周囲に暴風が吹き荒れた!
シルバーキー・ヤモト・そしてザクロは言葉を完全に失う。目の前のニンジャから発せられているカラテの量は自分たちを遥かに凌駕している。
蛇に睨まれた蛙 どころの話ではない。人と災害 と例えても遜色の無い、どうにかしよう という発想すら沸き上がらないほどの絶望的戦力差を本能で理解させられたのだ。
だが絶望感をもっとも感じているのはザクロであろう。
彼?彼女?はチガサキの攻撃の多彩さを理解している。千変万化のスイボク・ジツ、そして凶悪なドク・ジツ、幾多の死線を越えてきた状況判断能力・・・。
それに加えてこの絶望的な基礎カラテの量と質。ネオサイタマの鬼神と称される男の実力を頭と体で理解しているからこそであった。
「とはいえ・・・4対1・・・1人は手負いだから実質3対1。それでも厳しい」
「そこの厄介なニンジャさんのせいでね。シルバーキー=サン。イクサの最中に集中力を乱されるのは困るんだ」
シルバーキーの顔から完全に色が消える。目の前の災害は己を標的にしていると堂々と告げたのだ!
「だから・・・ニンジャスレイヤー=サンとは戦わないよ。自分が無事で居られる確証もないし、情報を持ち帰るのが義務だからね」
「ただ・・・そこの厄介なニンジャだけは禍根になる。この場で消す努力をするとしよう!」
チガサキの体から爆発的にカラテが膨れ上がる!
「「「「!!!」」」」
次の瞬間には各々は蜘蛛の子を散らすように移動した!
ニンジャスレイヤーは恐怖で腰の抜けたシルバーキーを引き、夜空へと駆け出す!
ザクロとヤモトは本能的恐怖から逃れるように逃げ出す!当然ずだ袋は持っている!
「イヤーッ!」
直後チガサキはシルバーキーめがけてスイボク・ヤリを一瞬で生成し、シルバーキーめがけて思い切り投げつける!一投げ!二投げ!三投げ!
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーはシルバーキーをコマまいて振り回しながら次々に襲い来るヤリをよけ続ける!
「この借りはいずれ返すぞ。インクストーン=サン!オタッシャデー!」
ニンジャスレイヤーは捨て台詞を吐きながらシルバーキーを担いで闇夜に溶けていった。
その場にチガサキ以外のニンジャが居なくなるとチガサキは座り込む。
「危なかったぁ・・・。ニンジャスレイヤー=サン含めて4対1とか無理にも程がある」
チガサキは4対1では此方がやられることを理解していた。ニンジャスレイヤーを除いたニンジャとの実力差があるとはいえ数というのは強力だ。戦っていればジリジリを追い詰められ殺されていただろう。
故に実力差を3名に見せつけ戦意を挫き、その中でももっとも非力で重要なシルバーキーに狙いを定めることによってこの場を収めたのだ。何たるドタンバ・マネジメント!
唯一欲を言えばあの場でシルバーキーを仕留めておきたかったことであろうか。スイボク・ヤリには威嚇ではなく本当に殺意を込めて投げていたのだ。
(今は帰れることを喜ぼう。いずれは戦わなきゃいけないんだ・・・)
チガサキは手に入れた情報をニューロンで整理しながらギルドへと帰還した。
5/30 早朝
レッドゴリラらの死はバイタルサインにより判明していた。
チガサキは多少責められはしたが、持ち帰った情報が重大なものであるのと、状況が4対1であるとわかると一斉に鳴り止んだ。
今後ネオサイタマ拠点の対ニンジャスレイヤー対策はシルバーキー含めて行われるようになるのであった。
(何事も起きませんように・・・・・・)
チガサキは祈りながら発信機が鳴らないことを祈る。
どうする? 【4/1 22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「ザクロ=サンらと赤黒、銀鍵はそのあと一旦合流して原作どおりになったぜ」
GM「来週の土曜には・・・戦闘更新にできる・・・かなぁ?」
GM「ちょっと間が開いてすまなかった。まぁ不定期だし許してほしい。」
GM「それではオタッシャデー!」
5/30
チガサキはお昼頃からワイルドハントの下を訪れニンジャスレイヤーに対する戦略会議をしていた。
「レッドゴリラ=サンがやられたのはご存知ですね」
「知っている。君がその目で確認してきただろう」
「常識的に考えれば・・・次は我々の番に成ることは明白。それについてはどうお考えか」
「だからこそ君がいるのでは?インクストーン=サン」
「大規模なニンジャ集団を1人で守れと?発信機という手段はとられてはいるがあれは犠牲を前提とした手段。人材を考慮すれば避けるに越したことは無い手だ」
「・・・・・・」
ワイルドハントは閉口する。チガサキの言っていることに間違いは無いのだ。
たった1人のニンジャで大規模なニンジャ部隊を護衛することは無理に等しく、新規ニンジャ獲得を停止されている以上後手の発信機は使わないに越したことは無い。
だがワイルドハントにも策が無いことは無かった。だがあえて口にしようとはしない。
「集団を1人で守ることは実際難しい。だが今はニンジャスレイヤーと同行しているニンジャにある発信機が・・・」
そう言いかけたときである。
「来客ですな」
チガサキは言葉を遮りフスマの外に居る人物へと意識を向ける。
「どうした?」
ワイルドハントはフスマ越しに問う。ここはネオサイタマ。キョートのように堅苦しい作法は無いのだ。
「つい先ほどニンジャスレイヤーと同行していたニンジャの発信機の反応がロストしました・・・」
言葉は重く、沈痛そうであった。
「分かった。下がってくれ」
チガサキはフスマ越しにいる職員に離れるよう言う。
「・・・・・・さて、頼みの発信機も効果を失いましたな」
チガサキの発言にワイルドハントは頭を抱えた。
「策が無いわけではない・・・だが立場上教えるわけにはいかない」
苦し紛れにワイルドハントはそう答えた。
チガサキはその言葉からある程度の真意を察する。
(何かしら策は用意しているのかもしれない。だが・・・ザイバツが好ましくないと思う手段みたいだな)
(増してや自分は懲罰騎士。立場上教えたくとも教えることが出来ないのだろう・・・)
実際両者は実践主義という意味においては気が合うのだ。ザイバツの堅苦しいシステムのせいで正規の手段が使えないのなら非正規な手段を使わざるおえない。
だが立場上喋ってしまえばよくてケジメ、最悪セプク・・・そんな案件なのだと理解した。
「・・・自分はこの場に居る中では戦力的に対抗できる唯一のニンジャ。その自負はあります」
「自分としても動いてはいるのですが・・・やはり組織の力が必要なときもあります。そこはヨロシクオネガイシマス」
チガサキはワイルドハントにあえて不問にするという旨を告げ退出していった。
(ついにシルバーキーの反応がロストか・・・発信機を潰されたな)
戻り際チガサキは考える。
(これから奴らを完全に補足することが出来なくなった。犠牲者が出始めるぞ・・・)
(トランスポーター=サンからの座標はまだ来ない。早くしてくれ・・・!)
チガサキは焦燥に駆られていた。
5/31 早朝
発信機ロストの情報はいち早く拠点内に広がった。
拠点内では言い知れない不安が押し寄せている。ついに発信機が役立ってしまうときが来るのだろうか・・・?
(言い知れない閉塞感、不安感・・・これが続ければ精神の弱いニンジャは折れはじめるぞ・・・)
どうする?【4/5 22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ トンネル掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「さて・・・コンマ次第でどんどん行動が潰れていくぜ」
GM「フラグはもう立ってるんだけどね!」
GM「オタッシャデー!」
GM「ファーッ!完全に選択ミスじゃないか!ケジメだな・・・」
GM「そして81、81かぁ。良い数字だ(恍惚」
GM「少々お待ちを」
GM「ここはコンマが高いほうが悪い。つまりは・・・そういうこと」
ーーーーーーーーーーーーーーー
5/31昼頃
ニンジャスレイヤーの大まかな位置情報ロストはすぐさま拠点内に広がり、更なる不安をもたらした。
だがネオサイタマ拠点も無策ではなく、即日全ニンジャにミッション・個人的行動を問わず活動領域を提出するように指示した。
更にその情報をデータベース化することにより一目で誰がどこで活動しているのかを明らかにすることが出来るようになった。
チガサキは電脳室でデータ入力を終え、自分たちが作り上げたザイバツニンジャ活動範囲表を眺めている。
周囲では何人ものハッカーとサイバネ適性のあるニンジャが思い思いに休憩を取っていた。
(これでも後手で有効な対処法とはいえない。だがやらないよりはマシなんだ・・・)
実際発信機があるのに何故行動範囲をデータ化する必要があったのだろうか。
発信機はあくまでも戦闘が発生したとき用である。ニンジャスレイヤーに発見されず、視認できたときの対処法は通常通りなのだ。
それを短縮することにより発見のリスクと情報伝達のロスを削減することが目的なのだ。
もっとも ニンジャスレイヤーに発見されず、相手を視認した状態 というのが限定的状況であることは間違いない。
チガサキが軽いため息をついたときである。チガサキのIRCに新着メッセージが到着した。
差出人は・・・トランスポーターのようだ。
(ついに来たか!良いタイミングだ!)
チガサキはIRCを確認し、トランスポーターから送られた現在位置座標と現在のザイバツニンジャの活動は範囲を参照する。
そこには・・・
ーーーーーーーーーーーーーーー
「サヨナラ!」
ノラニンジャは首を切断され爆発四散!ナムアミダブツ!
「ふぅ・・・」
トモヨはカロウシを納刀しため息をつく。彼女はまだアデプト階位。このように雑用をこなさなければならない身だ。
ザイバツにとってもアマクダリにとっても縄張りを荒らすノラニンジャは邪魔者でしかない。
その為ノラニンジャ討伐というのは案外重要なミッションであったりするのだ。
(急いで戻らないと・・・)
トモヨは足早にその場を去ろうとする。現在ネオサイタマを闊歩することはザイバツニンジャにとってリスクでしかないのだ。
ふとトモヨは向かいの路地から何かが近づいてくるのを視認する。人影だろうか?
その影はゆっくりと確実に此方に歩を進めてくる。そのシルエットは・・・赤黒!
(!!!!!!!!!!!!)
トモヨは空からこの場所を離脱しようと変身しようとする。だが!
「ドーモ。ニンジャスレイヤーです。ザイバツの情報を洗いざらい吐いて貰うぞ」
一瞬意識を離しただけで赤黒の影は既に目の前に立っており、アイサツをしているではないか!
トモヨはまさか自分が発信機を使う第一号になるとは思わなかった。だが生き残るためには使わざるおえない!
歯に仕込んだものを噛み潰し発信機を起動、高濃度のZBRが流れ込む。
高濃度ZBRによって覚醒し始めた意識でトモヨはアイサツを返した。
「ドーモ。レヴァンテインです。お噂は存じています」
戦力差は圧倒的。生きて帰れるかどうかさえ分からない。絶望的なイクサが幕を開けた。
ーーーーーーーーーーー―ーーーーー
(なんてことだ・・・!なんてことだ・・・!)
チガサキは焦燥に駆られながらビルを蹴り、空を飛翔する。鍛え上げられたニンジャ筋力の為せるワザマエだ。
トランスポーターから送られてきた座標ではニンジャスレイヤーの現在位置はトモヨの活動範囲内。
それだけならまだしも彼女の受託しているミッションはノラニンジャ討伐・・・つまりはイクサである。
ニンジャを探し、見つけ、殺すということに優れたニンジャスレイヤーからすれば「ここにいます!」と大声で宣伝するようなものだ。
トモヨには飛翔するジツが存在する。ニンジャスレイヤーは一定以上の高度に飛翔されると打つ手が無くなることは研究済みだ。
だが今はシルバーキーという集中を乱すニンジャが同伴している。
高度なジツの発動には相応の集中力を必要とし、それをかき乱されれば強制解除。もしく発動さえしない。
ジツがまともに使えないという状況下でカラテに特化したニンジャスレイヤーを相手にすることは・・・自殺行為に等しい。
彼女の力量は自分が一番よく理解している。勝てるような・・・生き残れるような相手ではない。
アンプレンティス時代自分が殺されかけたように、彼女も同じような状況に置かれるだろう。
だが彼女には動きを麻痺させるドク・ジツなど使えない!
(何事も無いことに越したことは無い。だが・・・だが!)
チガサキはかつて無いほどの焦燥感と形容できない恐怖に駆られ、更に強くビルを蹴り、更に速く移動する。
その時・・・・・・発信機が作動した。
チガサキは顔面蒼白になりながら確認する。場所は・・・・・・彼女の活動範囲内。
発信機起動の記念すべき第一号はよりにもよってトモヨであった。
「ブッダファック!」
チガサキは口汚くブッダを呪うと更に速く移動するのであった!
ーーーーーーーーーーーー―ーー-----
「あ・・・ぐ・・・!」
ニンジャスレイヤーはトモヨの首を絞めないように掴み上げている。その下にはカロウシが抜刀された状態で転がっていた。
顔には殴られ、蹴られたような痕もあり、口からは血が零れている。
「ザイバツの情報を洗いざらい話せ。さすれば楽に殺してやる」
ニンジャスレイヤーは決断的にそう言い放つ。近くにシルバーキーも立っているが彼は痛々しそうな顔で顔を背けている。
勝敗は誰の目で見ても明らかであった。
トモヨも当初は善戦したものの、圧倒的な基礎カラテの差に徐々に追い詰めらた。
苦渋の策として飛翔しようとした所をシルバーキーによって強制解除され、落下。致命的過ぎる隙を晒し・・・今に至る。
「お断り・・・します!ワタシは仲間を売らない!」
トモヨは掴み上げられながらも不適に微笑み、明確な意思を以って拒絶する。既に痛覚は高濃度ZBRによってほぼ機能していない。
ニンジャスレイヤーが自分を拷問すればそれだけ時間を稼げる。時間が稼げればチガサキが、愛する師が必ず駆けつけてくれる。
殺されたとしても・・・必ず敵はとってくれる。そう思いトモヨは拒絶したのだ。
「そうか。イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは手刀を振り上げ、カイシャクしようとする。長時間の戦闘はニンジャスレイヤーらにとってもリスクでしかないのだ。
トモヨは覚悟を決め、瞳を閉じた。その時!
「グワーッ!」
突如ニンジャスレイヤーは砲弾が直撃したように水平方向に吹き飛ばされる!更に!
ギィン!ギィン!ギィン! という金属に何かが突き刺さるような鈍い音が数回に渡って周囲に響き渡る!
シルバーキーはヘナヘナと崩れ落ちた!その首筋には掠めたような痕があり、背後のビルには小さな穴が穿たれていた!
ニンジャスレイヤーは不覚を取ったと自認する。カイシャクしようとしたその一瞬を狙われたのだ。防ぎようは無い。
路地の奥から凍りつくような殺意と憎悪、カラテ交じりの声が響く。
「ドーモ。インクストーンです。貴様ら・・・・・・生きて帰れると思うなよ」
死神と鬼神が再び対峙した。
ことは数秒前に遡る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
チガサキは活動範囲にたどり着くと血眼でトモヨを捜し歩いた。大量のニンジャアドレナリンによりチガサキはどんな些細な痕跡も見逃さないだろう。
「あ・・・ぐ・・・!」
(!!!!!!!!!!)
チガサキのニンジャ聴力は確かに苦悶するトモヨの声を捕らえる!
すぐさまニューロンは最高速で回転し、方角、大きさから距離を測る!
(あそこか!)
チガサキはすぐさま駆けつけようとその路地へと音も無く向かい、たどり着いた!そこで見たものは!
ニンジャスレイヤーがトモヨの首筋を掴み上げ、ザイバツの情報を洗いざらい吐かせようとする姿であった!
傷つき、苦悶するトモヨの顔。それを冷酷に見上げるニンジャスレイヤー。
その光景を見た瞬間チガサキにフラッシュバックが発生する。人間であった最後の記憶。家族が殺されていく光景と重なったのだ。
突如チガサキの体感時間が極限まで鈍化し、凄まじい恐怖に襲われる。かつてあのニンジャに殺されそうになったとき以上の恐怖が。
自問する時間が生まれる。何故この上ない恐怖を味わっているのか と。
あのニンジャが恐ろしいからだろうか?
否。それならば数日前に4人相手に対峙することは出来なかった。
確実に戦わなければならない状況下なのだからだろうか?
否。この時の為に鍛え、備えてきた。恐れることなど無い。
集中力を乱すニンジャが居るせいだろうか?
殊更否。邪魔ならば殺せば良いだけだ。
一体何故・・・?
思考に思考が重なった結果、チガサキは根源にたどり着く。
(失うことが、怖い)
家族を奪われた記憶。それはチガサキにとって今なお上回るものなき恐怖である。
それと同じものを今この瞬間、この光景で味わっている。ということは・・・
(同じように思っていたのか)
トモヨを家族のように思っていた。家族と同じように・・・!
(いつの間にか、愛していたのか)
愛するものを失う。それがチガサキを襲った恐怖の正体であった。
そう思った瞬間、チガサキの奥底から凄まじい憎悪が膨れ上がる!
二度と起こさせないと起きて欲しくないと願った光景が今目の前で起きている。
目の前の赤黒のニンジャが愛するものを奪おうとする。許すわけにはいかない。
憎悪の奥底から黒い力が沸き上がってくる。
普段であれば唾棄すべき力だろう。だがチガサキはそれを受け入れ・・・!
(殺す)
今までに無い最高速で筆が動き、ジツを形成。カイシャクしようと手刀を振り下ろすニンジャスレイヤーへと叩き付けた。
更に槍を一瞬で形成し、シルバーキーへと殺さないように投げつける。
手を出せば、貴様から殺す というメッセージとして!
そして確実に歩を進め・・・アイサツをする。
「ドーモ。インクストーンです。貴様ら・・・・・・生きて帰れると思うなよ」
チガサキはツカツカと歩を進める。
ニンジャスレイヤーは明らかなチガサキの変貌に警戒を最大に高めた。
ニンジャスレイヤーは今までチガサキと何度も対峙してきたが、憎悪の感情を以って戦おうとするチガサキを見るのは初めてであった。
戦うことはあくまでも手段。目的のために戦うというスタンスだと分析していた。
だが目の前のチガサキは違う。殺すことを、戦うことを目的として目の前に立っている。
ニンジャスレイヤーは恐怖で動けないシルバーキーにニューロンで話しかける。
「シルバーキー=サン。このイクサに手出しは無用だ」
「今までこのニンジャとは何度も戦ってきたが、今回は異質。殺すことを目的としている。ウカツに手を出せば・・・オヌシが真っ先に殺される」
シルバーキーは黙って首を振るしかなかった。チガサキの憎悪と殺意とカラテに当てられて失禁しかけている。
チガサキが歩を進め、地に倒れ付しているトモヨを通り過ぎようとした時である!
「「!!」」
ニンジャスレイヤーとシルバーキーはチガサキを見失った。そして地面に倒れていたトモヨも!
だがその異常なまでの存在感は消えていない。近くにはいる!
「セン・・・セイ・・・」
トモヨは何とか言葉をつむぐ。ダメージは甚大だ。
「無理をするな。相当なダメージを負っているんだ・・・」
「で・・・も!」
そうトモヨが言いかけて吐血する。
「大丈夫。すぐに終わらせる。何も心配しなくて良い」
トモヨは見たことの無い優しい笑みで頭を撫で、落ち着かせてくれる師を見た。
次の瞬間緊張の糸が切れたのかトモヨが意識を失う。
チガサキはそっと優しくビルの屋上にトモヨを横たえると、ニンジャスレイヤーの目の前めがけて飛び降りた!
ZOOOOOOOOOOOOOOM!
地面に衝撃が走り、埃が舞う。
「オヌシ・・・一体・・・」
ニンジャスレイヤーはカラテを構えながらチガサキに問おうとする。
「黙れ。貴様を殺す。俺の目的はそれだけだ」
チガサキは問答無用とばかりにカラテを構えた!
【イベント戦闘】ニンジャスレイヤーを撃退せよ
【勝利条件】ニンジャスレイヤーのHPを0にする
【敗北条件】チガサキのHPが0になる。15ターン経過
【備考】チガサキの全ステータス、成功判定にプラス補正 毒使用不可。
ーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「久々の戦闘フェイズだぜ!」
GM「次回の更新は【土曜日の夜】だ!」
GM「時間は追って連絡するぜ!」
GM「戦闘難易度そのものは高くないはずだ!」
GM「まぁアレだね。月並みだけど失いそうになって初めて気づくものっていうのはあると思う」
GM「それではオタッシャデー!」
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:0/300
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:9917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:盲目Ⅱ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
【注】戦闘補正は含まない。
【本日19時更新予定】
再開約20分前な
ーーーーーーーーーー
GM「イベント戦だから勝率はかなり高め。戦闘のリハビリも兼ねてるしね」
チガサキは体の内側から湧き出る黒い力に身を委ねていた。
それは恐ろしいほどあっさりと自分になじみ、全身にカラテを漲らせる。
思考も雑念という雑念が片っ端から取り除かれ、純粋な殺意と憎悪に染まりきっていた。
(こいつは殺す。今ここで、確実に)
だがそれと同時に普段のチガサキでは考えないような思考もしていた。
(だが毒を使うのは頂けない。こいつは嬲り、千切り、素手で殴り殺す。そうでなければ収まらん)
チガサキとニンジャスレイヤーはカラテ構えたまま一向に動かない。両者の握った拳にある僅か十数センチセンチの間が異様に長く思える。
周囲にはカラテが満ち溢れ、何者をも寄せ付けないアトモスフィアを漂わせている。
「どうした?ニンジャは殺すんじゃないのか?」
チガサキはニンジャスレイヤーを露骨に挑発する。己のワザマエは迎撃が一番理想的であることを熟知しているからだ。
だがニンジャスレイヤーは動かない。
どうする?↓2
HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】
1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
チガサキはなおも仕掛けてこないニンジャスレイヤーに毒舌を浴びせる。
「失望した。まさか見慣れたニンジャ1人すら怖気づいて殴れないとは」
「サンズ・リバーにいる妻子もさぞ、失望してるだろうな」
「「こんな腑抜けだとは思わなか―――
普段のチガサキからは絶対に飛び出さないであろう罵詈雑言を浴びせる。
そしてチガサキが言い切る前に―――
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは仕掛けていた。
激情に駆られたのと、喋っているという隙を見せびらかしているという2つの理由で仕掛けたのだ!
どうする? ↓2
HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】
1防御
2回避
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
チガサキは喋ってこそいたが一切油断はしていなかった。
(馬鹿が)
内心そう思い激情に駆られたカラテを簡単にいなし、アイキドーで空へと打ち上げる!
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
ニンジャスレイヤーは乱回転しながら空中へと打ち上げられた!
どうする?↓2
HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】
1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
「イヤーッ!」
チガサキはニンジャスレイヤーと平行になるように跳躍する。
決して飛び越さないように、だが確実に攻撃の届く距離に。
跳躍したチガサキの最高点と、落下するニンジャスレイヤーが重なろうかとした瞬間!
「ジェノサイド・・・カッタ!」
「グワーッ!」
チガサキの美しく鋭い弧を描く上蹴りがニンジャスレイヤーを「切り裂いた」
ニンジャスレイヤーの動体視力を以ってしても結果しか捉えることが出来ない。
チガサキは華麗に片足から着地!ニンジャスレイヤーは辛うじて片膝を付いて着地!
ニジャスレイヤーはカタナで袈裟斬りに斬られたかのように出血している!
(何だ今の蹴りは!)
ニンジャスレイヤーは動揺を隠せない。この威力、この鋭さは並の蹴りではない。
己の動体視力で捕らえることが出来なかったのは宿敵ダークニンジャのデス・キリだけであった。
ニンジャスレイヤーは分析しようとする思考を無理やり止め、両足でしっかりと立ち上がろうとする。
このニンジャ相手にそんな体勢を晒せる余裕など存在しない!
ニンジャスレイヤーは50のダメージ!
どうする?↓2
HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】
1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
「イヤーッ!」
次の瞬間ニンジャスレイヤーは立ち直らせようとする行動を途中でキャンセルし、あえて崩れた姿勢を利用してチガサキに強力な足払いを仕掛ける。
通常足払いは自身の体勢を崩さないように放つものだ。だがそれは同時に威力と引き換えでもある。
逆に威力を以って相手の体勢を崩そうとするのならば自身も同じ土俵に立たなければならない。
如何に強靭なニンジャであれ自身の渾身の威力を以って放った足払いであれば一瞬でも体勢を揺るがすことが可能だと考えていたのだ!
だが!チガサキは少しだけ足を捻り、より強固で強靭な部位を足払いの足に向ける!
直後凄まじく鈍い音が響く!
「・・・・・・・・・その程度か?」
チガサキにダメージは無い!渾身の足払いを耐えたのだ!なんたるニンジャ耐久力!
ニンジャスレイヤーは自らが決定的な隙を晒したことを自覚する!
どうする?↓2
HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】
1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
ーーーーーーーーーーーー
GM「成功判定に関しては20前後、ステータス補正に関しては15加えてるからね」
GM「ニンジャスレイヤーのこの時点でのカラテ値が130、かつ行動補正があっても、防御成功+耐久135ならノーダメージだ!」
GM「クリティカルに関しては相変わらず00~05のみ適用だぜ」
ーーーーーーーーーーーーー
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
チガサキは自らの体重をものせてニンジャスレイヤーの顔面目掛けてカワラ割りめいた打ち下ろしを見舞う!
当然自ら体勢を崩したニンジャスレイヤーに避ける術無し!
凄まじい威力のカラテによってニンジャスレイヤーは吹き飛ばされ2度地面に後頭部を叩きつけられられバウンドする!
「ヌゥーッ!」
ニンジャスレイヤーは必死の形相で何とか立ち上がる!
ドロリとニンジャスレイヤーの頭巾から血が流れ出る。声は苦悶に満ちていた。
ニンジャスレイヤーに75のダメージ!
どうする?↓2
HP243/243 SP:201/201 【毒使用不可】
1カラテ
2ジツ
3アイキドー
4距離を取るor距離を詰める
5その他
ーーーーーーーーーーーー
GM「威力高すぎと思うかも知れないけど赤黒の耐久は90で設定してるんだぜ・・・」
GM「+15補正が大きすぎる。でも想定どおりなんだよね」
GM「あ・・・決まった。あっけねー!」
GM「AIレベル落としている+20もの成功補正とはいえここまでコンマ運がいいとあっという間だな」
ーーーーーーーーーーーーーー
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは突如チガサキの姿を見失う!
「グワーッ!」
直後ニンジャスレイヤーは足首に強烈な打撃を受け、前のめりになって倒れかける!
チガサキは一瞬で体を小さくかがめ、スライディングをしてニンジャスレイヤーの視界から消えたまま距離をつめると強烈な足払いを仕掛けたのだ!
あまりにも異常なほどのワザマエ!ニンジャ脚力!明らかに普段のチガサキでは為しえない芸当だ!一体彼に何が起きているというのか!
チガサキの攻勢は終わらない!相手の崩れた体勢を利用して片方の足首を掴み上げ捻り上げた!
「グワーッ!」
ニンジャスレイヤーは悶絶!
関節技は膝など肉体駆動をする上で重要な間接にかけるものだが、あえてチガサキは足首へと仕掛けた!その真意は?!
ニンジャスレイヤーの片足がねじれる様に回転しているのだ!
人間の足はある程度の捻りにも対応できるように作られている。だが1箇所の関節ではそれに限りが存在する。
その為、股関節・膝・足首の3段構えでより大きな捻りの量に対応できるようにしているのだ。
末端部分から限界以上の捻りを加えれば必然的に上部の関節が対応し、最終的には股関節に行き着く。
この状態では足はその捻りの量に対応するため他の機能を弱めるのだ!
そのままチガサキはニンジャスレイヤーを力任せに持ち上げると・・・一気に振り下ろした!
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
ニンジャスレイヤーは何とか後頭部をたたき付けられるのは防いだが、背面に激烈なダメージ!肺が潰され息を吐ききってしまい吸うことも出来ない!
チガサキは再び力任せに振り上げ、振り下ろす!
「イヤーッ!」
「グワーッ!」
再び強力に地面に叩きつけられ、僅かに残っていた酸素も声と共に対外へと出されてしまう!
ニンジャにはニンジャ肺活量というモータルの最低10倍近い肺活量が存在する。
だがそれは肺の中に酸素が残っていれば機能するものだ。息を全て強制的に吐き出させられれば窒息するのは当然!
「イヤーッ!」
「・・・ッ!」
ニンジャスレイヤーは再び地面に思い切り叩きつけられる!だがもはや苦悶の超えさえ出せない!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
チガサキは執拗に叩きつける!
(おお・・・フユコ、トチノキ・・・!)
ニンジャスレイヤーの視界がダメージと酸欠でマンゲキョめいて回転し、ソーマト・リコールが見えるようになる。
まだギリギリ後頭部への直撃は避けているが、それも時間の問題。後頭部をこの威力で地面に叩きつけられればゴアめいて頭蓋の内部を地面に撒き散らすだろう!
シルバーキーのニューロンハックを期待したいが己が封じたのだ!インガオホーである!
「イィィィィィィ・・・」
チガサキがニンジャスレイヤーを思い切り振り上げる!ニジャスレイヤーはもう背中を使って後頭部を守ることさえ出来ない!
チガサキがフィニッシュムーブめいてニンジャスレイヤーを振り下ろすことを結論した瞬間である!
「ゴホッ・・・ゴボッ!」
上部から誰かが咳き込む声をチガサキのニンジャ聴覚は耳にする!僅かな音量ではあるがチガサキは聞き逃さなかった!
(!!!!!!!!!!!!!!!!)
その声は間違いなく屋上においたトモヨの咳!
チガサキは一瞬にして冷静さを取り戻す!殺意と憎悪が嘘のように消えうせ、理性と知性を兼ね備えたいつもの目に戻った!
チガサキはトモヨの状態を冷静に分析する。くもぐった音からして喉に血でも詰まってしまったのだろうか?
そうであろうとなかろうと、内臓に甚大なダメージがあることは分かっていた。一刻も早く適切な治療をしなければならない!
だが今ニンジャスレイヤーを仕留め損なえば次の機会は永遠に来ないかもしれない!
愛するものの命か、宿敵の命か。どちらか1つしか選択できない状況になったのだ!
チガサキは一瞬だけ思索すると・・・決断する!
「イヤーッ!」
ニンジャスレヤーをシルバーキーの下へと思い切り投げ飛ばす!
「「グワーッ!」」
シルバーキーとニンジャスレイヤーは叩きつけられ苦悶!
「その命、今は預けておいてやる。だが次は無い。遺書でも書いておくんだな!オタッシャデー!」
チガサキは垂直に跳び、トモヨのいる屋上に着地する。
予想通り口からは少なくない血液が吐き出されていた。
(まずいぞ!この状態は・・・!)
顔は青白くなりかけており命の危機は明白であった。
(すぐに助ける!)
チガサキはトモヨを背負うと拠点へと疾駆した。
宿敵の命を奪うことよりも、愛するものの命を救うことを選択したのだ!
「私は・・・情けを掛けられたのか」
ニンジャスレイヤーはシルバーキーを見上げながら問う。ダメージが甚大で立ち上がることさえ出来ない。
「どうあったって俺たちは助かった・・・それだけで良いんじゃないか?」
シルバーキーが咳き込みながらもそう答える。
「ダメージが少し回復したら向かうぞ。一刻が惜しい」
そう言うとニンジャスレイヤーはチャドー呼吸をし始めた。
「俺もこの危険なビジネスからさっさと抜け出したいぜ・・・」
シルバーキーがそう呟いた。
GM「一旦ここまで。続きは明日にでも書くぜ」
GM「まさか赤黒がワンサイドゲームされるとはな・・・」
GM「補正混みの165カラテは強すぎる。+15がここまで響くとはね」
GM「ジェノカに関しては良い手だったかと。鍛錬で練度を上げれば初手では実際有益」
GM「耐久が3桁突入してる奴らには有効手になるね」
GM「それではオタッシャデー!」
5/31 夜
「急患だ!」
チガサキは拠点の医務室の扉を蹴り開けた。
「なんですか・・・・・・レヴァンテイン=サン!?」
医師は一瞬怪訝な顔をしたが、トモヨの顔を見た瞬間状況を察した。
「すぐにストレッチャーに!緊急オペになります!」
医師は周囲のスタッフに激を飛ばす。
チガサキはそっと意識の無いトモヨをストレッチャーに下ろす。
「ヨロシクオネガイシマス」
チガサキは90度のオジギをする。彼は医学に関してはさっぱりなのだ。
「最善を尽くします」
医師はそう言うと周囲のスタッフと共にストレッチャーを押し、オペ室へと運んでいった。
(どうか無事で・・・トモヨ=サン)
チガサキはただただ見送ることしか出来なかった。
「ニンジャスレイヤーと交戦したみたいだな。インクストーン=サン」
所変わって会議室。アンバサダーがそう切り出す。
「ああ。実際イクサになった。トモ・・・レヴァンテイン=サンの発信機が作動したので急行した」
「して、撃破できたのか?」
ワイルドハントが単刀直入に切り出す。
「いや。後一歩のところで逃げられた。リスクマネジメントは流石としか言いようが無い」
チガサキは嘘をついた。本当は殺せるはずだったがトモヨのほうを優先した結果見逃したのだ。
「・・・・・・・・・インクストーン=サンはイクサからそのまま医務室、そしてここに来た。服を取り繕う余裕は無かったはずだ」
「ニンジャスレイヤーという剛の者とイクサを交えれば少なからず負傷するはずだ。だが・・・負傷のあとが全く見られない」
「これは一体どういうことか」
ワイルドハントが鋭い指摘をする。
(まずいな・・・)
チガサキは不利を察した。
ワイルドハントが考えていることは主に2つ。
1つは「トモヨを救出しただけでニンジャスレイヤーとはイクサをしていない」
これはあえて戦闘を避けたという意味合いと、到着時には既に居なかった という2つの意味合いが含まれている。
もう1つは「負傷をしないほどの圧倒的イクサ運びができた」
これに関してはもっと重大だ。
つまりは、倒せるほど圧倒できていたのに何らかの理由で撃破しなかったと推測できるのだ。
無論シルバーキーのジツも考慮に入れる。だが外部からの干渉で生み出された隙にニンジャスレイヤーが何のアクションも起こさないはずが無い。
仮にその隙にニンジャスレイヤーが「脱出」の選択をとった場合、追撃していなければおかしいはずなのだ。
ニンジャスレイヤー相手に何らかの理由で手を抜いた・・・そう推測できる状況証拠が揃いつつあったのだ。
下手をすればムーホン扱い。カマユデは間違いないだろう。
(ならば・・・)
チガサキは思索し、もっともな言い訳を作り出す。
「確かにニンジャスレイヤーとはイクサを交えた。だが・・・軽くカラテを交えただけで逃げられたのだ」
「何故逃がしたのだ?」
ワイルドハントが指摘するが想定済みだ。
「シルバーキーのジツのせいで行動を度々中断され、追撃こそしたが逃げられてしまったのだ」
「シルバーキーなるニンジャのジツの特性を広めたのはインクストーン=サン自身だ。それを承知しておきながら何故その可能性のあるシルバーキーを仕留めなかった?」
更にワイルドハントが指摘するがこれも想定内。
「ニンジャスレイヤーにとってシルバーキーは重要なキーパーソンらしい。シルバーキーにも攻撃の矛先を向けたがその悉くをニジャスレイヤーに妨害された」
「シルバーキーをも狙われているということを状況判断したニンジャスレイヤーは逃走を選択。シルバーキーは逃げ切れるように自分にジツを仕掛けた・・・といった具合だ」
至極もっともな理由をチガサキは説明する。
「なるほど・・・」
流石のワイルドハントも一切の矛盾が無い説明に納得せざる追えなかった。
「無理やり追撃することもできたが殆ど空振りに終わるのは間違いなかった。ならばまだ息のあるレヴァンテイン=サンを救出したほうがギルドの総益になると判断したゆえ」
チガサキはダメ押しをする。無謀な追撃をすれば仲間を見捨てたと取られても仕方無いが、それを先手で潰したのだ。
「・・・・・・・・・今後もニジャスレイヤーに警戒して欲しい。この拠点で対等に戦えるのはインクストーン=サンだけなんだ」
アンバサダーがそう締め、緊急マスター会議は幕を閉じた。
5/31深夜 私室。
チガサキは寝る準備を終わらせ、床に付こうとしたが気が気でなかった。
あの顔色、医師の驚きよう。どう見ても重大なダメージであることは間違いない。
自分は間に合わなかったのだろうか?という疑念が尽きない。
(全ては明日の朝分かる・・・無理やりにでも寝ておこう)
チガサキは自らの意識を無理やりシャットダウンさせた。
6/1 早朝
チガサキは目が覚め、身だしなみを整えるとすぐさま医務室へと急行した。
「レヴァンテイン=サンの容態は・・・?」
医師に不安げに尋ねる。
「実際危険な状態でしたが、一命を取り留めました」
「はぁ~・・・ッ」
チガサキは安堵の息を吐く。
「今はICUで眠っています。ダメージがダメージでしたからね。数日は目を覚まさないでしょう」
「そうですか」
チガサキはすぐに冷静になり、状況を把握した。
「ですが・・・まぁ、数年前に拠点の目と鼻の先で瀕死の重傷を負って倒れていたニンジャに比べればまだ軽いほうでしたね」
医師が不適に微笑む。そのニンジャが誰なのかは問うまでも無かった。
「これは一本取られました」
チガサキは苦笑した。
チガサキは医務室を出て今日の予定を立てる。
どうする?【4/10 22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
GM「ここまで!」
GM「15ターンの制限は予想通り経過するとトモヨ=サンがデットエンドだった」
GM「まぁ殆どそうならないように大きな補正を加えていたんだけどね」
GM「それではオタッシャデー!」
GM「ジェノカは実戦使用の場合なら100+成功時のコンマだったっけ・・・つまりは146」
GM「なお通常で鍛える場合は100-コンマ値の模様」
GM「で、所定値を超えるとレベルアップ。熟練MAXで数回使用しないとレベル上昇しない仕様は排除。更新の関係で戦闘回数が少なくなってるしね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ジェノサイド・カッター。サラマンダー=サンから授けられたワザマエだけど・・・粗があるどころか未熟そのもののワザマエでさえあの威力か)
チガサキはニンジャスレイヤーに叩き込んだジェノサイド・カッターの感触を振り返っていた。
まさに刃物のように相手の肉を切り裂く感触・・・もやは蹴りの世界ではない。
唯一の難点は攻撃範囲が頭上に広いことだが、それはリバースアイキドーと非常に相性が良い。
空中に無理やり打ち上げられキリモミ状に回転していれば尚更防ぎようが無いだろう。
(まぁ奴の場合対処してこない可能性が無いから怖いんだけど・・・)
(鍛えておくことに損は無い!)
チガサキは日課以外では久しく篭ることのなかったドージョーに足を運び、狂ったようにそのムーブメントを繰り返した。
ドージョーにいるものはカラテシャウトと共に放たれる美しくも恐ろしいほど鋭い上蹴りに見とれたという。
ジェノカ練度+76 総計220 次lvまで後80
6/2 早朝
チガサキは久しぶりに非常に気持ちの良い朝を迎えていた。
長らくマンネリによりドージョーでカラテを鍛えることが無かったが、一昨日のイクサで鍛えなおす意欲がわいてきていたからだ。
当然体を動かせばリフレッシュはする。昨夜は程よい睡魔に襲われフートンの中で安らかに眠ることが出来たのだ。
幸い発信機が鳴る事は無く、拠点内は依然として不安が充満しているもののそれでも良い目覚めであった。
(トモヨ=サンはまだ起きないだろうな・・・)
負傷し、ICUで眠っている弟子のことも気にかけるが意識が無い以上どうしようもない。
(さて、今日はどうするか)
どうする?
【4/14 22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーー―ーー
GM「ここまで!分量が少なくてすまない」
GM「実際鍛錬は書くことが少ないんだよね・・・」
GM「あとこの後にジェノカの性能の微調整とシステム開示するので目を通しておいてくれ!」
GM「それではオタッシャデー!」
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:220/300
HP:243/243
SP:201/201
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:9917万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:麻痺Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:盲目Ⅱ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ネコソギ・ファンド株1500(1株500円で購入)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
ジェノサイド・カッター (ver2016/4/13)
相手がカラテ距離以内の空中に居る時のみ【ほぼ必中で発動可能】
威力
Lv1:相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。
Lv2:相手の現在HPの35%の固定ダメージ。総HPの20%未満で即死
Lv3:相手の現在HPの50%の固定ダメージ。総HPの30%未満で即死。
Lv4:相手の現在HPの70%の固定ダメージ。総HPの45%未満で即死。
熟練度システム。
・積立式の熟練度システム。コマンドに●●(選択した方)の鍛錬 というコマンド設定。熟練度は基本100-コンマ値で貯めていく。
・ただし実践使用した場合は成功時のみ100+【成功時のコンマ値】を加算する。
Lv0→Lv1:必要熟練度100(ワザマエの習得)
Lv1→Lv2:300
Lv2→Lv3:700
Lv3→Lv4:1500
ーーーーーーーーーーーーー
GM「こんな感じ。旧verと比べて比率ダメージの上昇幅を上げた」
GM「それとlv5を廃止。最高4(死)に。それに伴い必要熟練度の上昇」
GM「まぁイクサ使用の条件がなくなったからね。その分引き締めた形」
GM「次のlvだとHP200相手で70ダメージ。lv3で100、4で140だね」
GM「山場が過ぎたらアンケ取ろうかなーとは思うんだけど、更新が不定期になった関係でシナリオ消化速度が純粋に倍以上になってるんだよね」
GM「ミッションコマンドも消滅したし・・・」
GM「というわけで、【敵の強化】でアンケを取ろうかと」
GM「内容は恐らくほぼ全般。HP・カラテ・ジツ・耐久・固定値ダメージ減少etc・・・」
GM「下手に首突っ込まずにシナリオ進めると戦闘回数って【ヘル・オン・アース除いて】あと10回もないと思うし」
GM「今のままじゃ強すぎて味気ない!っ手場合の措置だし、加減もしっかりアンケ取るけどね」
GM「まぁそれはその時に。オタッシャデー!」
(いくら深いダメージを負わせたとはいえ相手はニンジャスレイヤー。深手を負った状態でのイクサは慣れたものかも知れない)
(動向を追ってみるか・・・)
チガサキはニンジャスレイヤーの足取りをたどってみる事にした。
ふとチガサキはおかしな点に気が付く。
(実際不可解な点が多すぎる)
(何故、今、ネオサイタマに、シルバーキーを連れて帰還したのか)
チガサキはニンジャスレイヤーの行動理由を探って見る。
しかし思いつく全ての理由を考えてもどれか1つの要件に必ず矛盾が出るのだ。
(動きを見て見るか・・・)
チガサキはネオサイタマの中でも屈指の高さを誇るマルノウチ・スゴイタカイビルの屋上に向かう。
そして何もせずにただボーっとネオサイタマの風景を眺めているのだ。
チガサキは狂ってしまったのだろうか?否。当然明確な理由が存在する。
(凄まじく蛇行しながらも徐々に半径を詰めて来てるな・・・)
チガサキはニンジャスレイヤーとのイクサ後、何故かニンジャの気配を「なんとなく」だが察知することが出来るようになっていた。
精度は荒いが何度もイクサをしてきた相手である。間違えようも無い。
その気配が包囲網を狭めるように、監視を潜り抜けるかのようにジリジリと中央へ向かって距離をつめているのが感じられた。
(この感覚は一体何なのか。一切が不明だが利用できるなら利用するほか無いな・・・)
チガサキ自身も己の新しい「知覚」に戸惑いながら同行を観察し続けた。
6/2深夜。
チガサキはふと目を覚ます。そこに見えたのは見慣れた天井ではなく、また自分もフートンに包まっているわけでもなかった。
それなりに広い20畳ほどの部屋。
床は良質なタタミが敷かれ、壁には「家族が大事」と書かれた自筆と思われるカケジクがある。
部屋の中央には囲炉裏があり、小さいながらも暖かな光を放っている。
囲炉裏の前には机が置かれ、数冊のカラテの指南書と古い方位磁針のようなものが置かれている。
窓の近くには植木鉢があり、一輪の大きな向日葵が綺麗に咲き誇っている。
違い棚にはいつも自分の部屋に飾っている今は亡き家族との集合写真が飾られている。
床には鍛錬用の重りが数個転がっており、部屋の隅をみれば木人トレーニング用の使い込まれた木人と新品のサンドバッグ(ニンジャ用)が置かれている。
何もおかしな所はない。
(何故ローカルコトダマ空間に・・・?)
チガサキは今まで瞑想を以ってこの空間を訪れていた。だが今は眠っているはずだ。
(これは一体・・・?)
疑問に思いながらもローカルコトダマ空間は本人にとって一番居心地のいい場所である。
暫く滞在しよう。そう思ったときである。
(あれ・・・?意識が遠のく)
チガサキの意識は遠のき、再び夢の世界へと連れ戻された。
6/3早朝
「ん~・・・」
チガサキはいつものように目を覚ます。
(相変わらずギルド内の不安は半端じゃないな・・・)
(トモヨ=サンも明日か明後日には目を覚ますだろう)
そう思い、身だしなみを整えると今日の行動計画を立て始めた。
どうする?
【4/15 22時半に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:完全自由安価 (記述のみ)
ーーーーーーーー―ーー
GM「ここまで!」
GM「順調にシナリオは進行中だな!」
GM「このペースで進むと裏ボスルートっぽい感じがする。まだ分岐と条件があるけどね!」
GM「それではオタッシャデー!」
GM「教えてGMはまだ1回も使われてないよ」
GM「正直ここまでとっておかれるとは思わなかった」
6/3
チガサキはその日忙しかった。
この頃起きているニンジャスレイヤーの騒動、そしてキョート本部からの派兵。チガサキのニンジャ第六感がある可能性を告げていた。
ネオサイタマ撤収が現実になるかもしれない
取り分け先月の地下遺跡開通をきっかけにギルド全体が慌しくなっているようなアトモスフィアを派閥内通信などで感じ取っていた。
時期、目的、理由は不明だがそんな気がしてならなかったのだ。
チガサキにしてみればキョート【帰還】など針の筵のようなものだ。居心地が悪くて仕方が無い。
それにネオサイタマはキョートから見れば下賎の地。どのような目で見られるかも分かったものではない。
加えてキョート帰還となれば安心して活動できる地盤作りも必須だ。
挙句自分自身には ニンジャスレイヤーを見逃した という誰にも言えない傷がある。
誰にも知られることは無いと思うが、相手はザイバツシャドーギルド。いつ如何なる手段で露見するか分かったものではない。
発覚した時点でムーホン者。捕らえられればカマユデ・・・・・・想像すらしたくない。
そんなことを考え、季節はずれのお中元を各グランドマスターとロード宛に送るようキョートにある茶園に指示を出しあるいていたのだ。
墨石チャはロードの覚えもめでたい。利用しない手はない。
だがありきたりなテンプレートの文言で送ってはシツレイと取られる。季節はずれとあって何らかの陰謀を疑われるやもしれない。
その為グランドマスター一人ひとりとロードに対して美辞麗句とハイク、スミエを書いていたのだ。
チガサキは脳筋である。スミエのワザマエはもはや比べるものが殆ど居ないほどの領域だが深謀遠慮などに関しては疎い部類だ。
その為ひとりでうなりながら文言を考え、逆立ちしながらハイクを練り歩き、ブリッジしながら覚えが良くなる様なスミエの題材をひねり出していたのだ。
仮に誰か1人でもその様を見ていたのなら気が狂ってしまったのではないかと思うほどの状態である。
当然電子ルートで送るわけにも行かないので、書き上げたらすぐに機密文書扱いで懇切丁寧にキョートの茶園へと発想したのだ。
従業員には「可能な限り触れるな。中身に何かあったらセプクもの」と釘を重々刺したほどだ。
そんなこんなで気が付けば既に夜。普段使いもしないニューロンの部位を使ったので疲労困憊となり、風呂に入った後フートンに包まると死んだように眠りについたのだった。
6/4 早朝
朝IRCを確認した所、トモヨが目覚めたという一報が届いていた。
ただまだ麻酔で意識が朦朧としているので、数時間時間を空けたほうが良いだろう とも追記されていた。
(良かった・・・無事に目覚めることが出来たのか)
チガサキは安堵しつつ本日の予定を立て始めた。
どうする?
【4/17 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:トモヨの様子を見に行く
6:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り3回】
ーーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「原作だとどういったようにザイバツ構成員がザイバツ内ですごしているのか分かる資料が少ないんだよね」
GM「俺としては死ぬほど面倒臭くなった日本社会の縮図って考えてる」
GM「それではオタッシャデー!」
6/4
チガサキは意識が戻ったトモヨの元へと足を急がせた。
(流石に蹴り開けると追い出されそうだな・・・)
そう思い病室を奥ゆかしく開ける。
「ドーモ。何とか生き残れたみたいだな」
チガサキは勤めて平常心を保ちながらトモヨにアイサツをする。
そして・・・
「本当に・・・本当に良かった・・・ッ」
チガサキはトモヨを抱きしめるとそう詰まりかけた声で呟いた。
「センセイ~♪」
トモヨはスリスリとネコめいて頬ずりをしてくる。何か様子がおかしい。
チガサキは抱擁を解き、トモヨの様子を観察するが一件おかしなところは無い。
不思議に思っていたときに病室のドアが開いた。
「ドーモ・・・インクストーン=サン。丁度良いところに」
入室して来たのは医師のようだ。だがその眼光は鋭い。
「すまない。少し用事が出来た。すぐに戻ってくる」
そういうとチガサキと医師は一旦病室を出て、誰も使っていない小会議室へと入った。
「まず・・・何からお話しましょうか」
室内に入り、椅子に腰掛けるや否や医師はそう切り出した。
「様子がおかしい。自制心が薄くなっているような・・・」
チガサキは即座にトモヨの異常を告げた。
「それは問題ありません。まだ寝ぼけているのでしょう」
どうやらトモヨは寝ぼけてあのような行動を取ったようだ。心臓に悪い。
「一体何が問題で?意識も戻っているのだから何も無いはずでは?」
「 怪我のほうは 問題ありません。ただ・・・」
医師はそういうとポケットの中から小さな丸薬めいたものを取り出す。拠点ギルド員に支給されたZBRアドレナリン入りの発信機だ。
「これに高濃度のZBRが使われているのはご存知ですよね?」
「自分が指示したわけではないがな」
チガサキは肯定する。
「問題はその濃度なのです。一言で言えば・・・致死量の一歩手前。人に使っていいものではありません」
元々これはニンジャスレイヤーの足止めをするためのもの。最初から生き残った後を考えて作られている代物ではない。
つまりは・・・
「何らかの障害、もしくは発作めいた急激な体調不良が起き得る・・・と」
「流石です。インクストーン=サン」
チガサキの懸念に医師は満点をつける。
「あれほど高濃度のZBRを使って生き残っている例は実際少ないです。我々も彼女の身に何が起きるかはわかりません。ですが・・・」
「 体調に何か起きた場合 に関しては命の保障が出来ません」
「・・・・・・・・・いつまで続く見込みだ?」
「少なく見積もって半年は要観察期間です」
「意識の覚醒の有無は?」
「覚醒の有無に関わらず発作は起きるかと・・・」
「なるほど」
「つまりは 彼女を死なせたくなければ常に観察していろ、と。例え睡眠中であっても」
「その通りです」
基本拠点の寮は単身用だ。仮にトモヨが睡眠中に発作めいたことが起きれば間違いなく翌朝には死体になっているということだ。
他人に四六時中それこそ睡眠中であっても観察されることは精神衛生上非常によろしくない。
病院につないでおくのも手だが傷自体は治癒しているためそれも難しい。
「手首か何かに装置を付けて、異常が出たらアラームで知らせるのは?」
「想定済みですが・・・発作が重篤な場合や深い睡眠状態では無力です」
「すぐに駆けつけて処置できるのでは?」」
「我々の足では少なく見積もっても到着に20分はかかります。生存率は・・・下がっていくでしょう」
「つまりその状態に対応するためには・・・」
「寝食を共にしていただくのが一番手っ取り早いかと」
気まずい沈黙が流れる。
チガサキは内心頭を抱えていた。つまりは命を救う為には同棲しろと言っている様なものだ。
女として、愛するものとして意識してしまった少女と1つ屋根の下で寝食を共にする・・・
(理性・・・持つだろうか?)
「分かりました。ネオサイタマ・キョート両方でそうできるようにします」
「すみません・・・高濃度ZBRの解毒は実際難しく・・・」
「いえ。命をつないで下さっただけで十分です。お任せください。もう2~3日は病院ですよね?」
「ええ。あと5日はここで入院と考えてください」
「わかりました。ありがとうございます」
チガサキは頭を下げる。
「それでは戻りましょうか」
どうやら話はこれで終わりのようだ。医師とチガサキは病室へと戻った。
「おや・・・」
病室ではトモヨは既に眠っていた。麻酔がまだ完全に抜け切っていないのだろうか。
「とりあえず自分はギルドに話を通すのと場所の確保を行います。恐らく経費でいけるでしょう」
「わかりました」
そういうとチガサキは足早に病院を出て、経理などに話を付けにいった。
ーーーーーーーーーーー
6/5早朝
(よし。滞在場所の確保は経理で落とせた。引越しの準備でもするか・・・?)
昨日病院を出てから交渉、根回しをしてチガサキはキョート、ネオサイタマ両方に2人分住める住居を確保することに成功した。勿論経費でだ。
(問題は理性がなぁ・・・)
新たな問題に頭を抱えることにはなったが・・・
どうする?
【4/18 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:トモヨの様子を見に行く
6:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り3回】
GM「ここまで!」
GM「色々本格化してきたね・・・」
GM「俺のほうもそろそろ書き始めないと・・・」
GM「オタッシャデー!」
GM「ついに来たか・・・」
GM「さて、本編はこれが終わるまで更新が止まるぜ」
GM「安価先の質問に【答えられる範囲】でGM視点で答えよう」
GM「ただし・・・」
GM「1つ。【曖昧な質問はNG】何を、どうすればいいのか くらいは書いて欲しい」
GM「1つ【核心的な部分に関してはぼかすかそもそも答えない】まぁよほどのことが無い限りは答えるけどね」
GM「最後、【質問内容は1人1つまで】同じレスに2つ書いても【一番上にあること】しか答えないぜ」
GM「それじゃぁ・・・安価先は」
【4/19 22時【以降】で一番近い安価】
GM「オタッシャデー!」
GM「OK。質問を把握した。回答するぜ」
GM「ネオサイタマでやりのこしたことか・・・・・・」
GM「【極めて重要な】ことが【1つ。正確に言えば2つある】」
GM「直接END分岐に関わることだから具体的に どう とは言えないけど、実際に重要」
GM「1つ目に関してはほぼ達成済み。恐らく作中時間で20日までには必ず発生するから問題ない」
GM「で、1つ目のイベントである【選択】をするとほぼ必須イベントの発生条件を満たす」
GM「期限は【6/23~27日迄】に【特定の場所で発生するあるイベント】をこなさないと【確定BADEND】になる」
GM「早すぎても遅すぎてもダメ。【6/23~27日】の4日間限定のイベント」
GM「質問は【やり残したこと】だからこれで回答になるかな」
GM「それじゃぁ次の行動の再安価と行こうか!」
【6/5行動】【4/20 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:トモヨの様子を見に行く
6:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
6/5
その日チガサキのニンジャ第六感が告げた。
「非常に面倒なことが起きる」と。
根拠の無い確信、理由の見えない不安。インセクツ・オーメンとはこのことなのだろうか。
何か掴んでいる人が居るのかも知れないとチガサキはマスター階位の面々に尋ねに行った。
「・・・・・・という訳で何か知っていないか?ワイルドハント=サン」
「・・・・・・いきなりそう言われてもな・・・知らないものは知らないとしか言いようがない」
ワイルドハントは何も知らないように見えた。だがチガサキのニンジャ視力は僅かにワイルドハントの顔が困惑以外の表情で歪んだのを見逃さなかった。
(だがあえてここで聞いてしまうと後々面倒なことになりかねないな・・・)
チガサキはあえて追求せず、もっと知っていそうな奴に目星を付けて移動した。
「・・・・・・という訳だ。アンバサダー=サン。何か知っていないか?」
「い、いや。な・・・何も、まだ知らないぞ・・・」
あからさまに動揺している。
(分かりやすいな・・・)
チガサキは更に攻勢をかける。
「アンバサダー=サンの直感はよく当たると評判だ。その直感を話してみてほしい」
「い・・・いや。改めて質問されるようなものでも・・・」
再びアンバサダーは言葉を濁す。
チガサキはにっこりと微笑みながら利き腕の拳を硬く握った。
アンバサダーの顔から色が消える。このままでは交渉(物理)をさせられ、下手をすれば爆発四散してしまう!
「そ、そうだ!移転届けを出していたな。拠点の部屋の整理をしなくていいのか?」
アンバサダーは身振り手振りでしどろもどろになりながらそう告げる。
「あ」
チガサキは完全に失念していたようだ。
「まぁ近いうちに教えてもらいますよ」
そういってチガサキは退席していった。
「ハァ~・・・」
アンバサダーは深いため息をつく。何か隠しているのはバレたが何とか内容は隠し通せた。
実際アンバサダーもワイルドハントも何が起きるかは知っている。
ワイルドハントは派閥経由で、アンバサダーはジツ経由でだ。
だがあえてチガサキには話さない。なぜなら・・・
脳筋だからである。純粋な武人として戦力だけでのし上がってきたチガサキは陰謀系統に弱い。
扱い的には「知性と理性の高いレッドゴリラ」めいたものなのだ。
なまじ武力の純度が高いため凶悪な陰謀でなければ大体物理で押し通ってきた過去がある。実際先輩面をして無法を働きまくったニンジャはサンドバッグにされたほどだ。
しかし今回は相手が相手。万一にでも衝突すれば拠点の存続そのものが怪しい。
その為2人ともしらばっくれたのだ。
(分かった当日の反応がどうなるかなんて想像もしたくない・・・)
拠点の長であるアンバサダーは胃を痛めた。中間管理職の苦悩である。
(どうか穏やかでありますように)
彼は柄にもなくブッダに祈った。
6/6 早朝
(よし。荷物も粗方まとまった。引越しの準備は殆ど済んだな・・・)
(すぐにでも必要最小限の荷物以外を送っておこう)
チガサキは早朝から引越しに明け暮れていた。
(トモヨ=サンは6/9に退院みたいだな。反応が楽しみだ・・・)
そう思った瞬間チガサキは赤面した。
(色々と準備しなきゃ・・・)
思考を振り払うように荷物の発送を始めた。
どうする?
【4/20 21時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:トモヨの様子を見に行く
6:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
GM「まさかここまでウケがいいとは・・・」
GM「知性と理性を兼ね備えたレッドゴリラ・・・違和感ないな!あとスマートなだけ」
GM「時に、恐らく内部時間で23日までにネオサイタマ市警がIRC上における健全な青少年の育成のために規制するような内容を書く可能性がある」
GM「で、そのネオサイタマ市警が以下略な内容を書いても良いし書かなくてもいい」
GM「そのまま時系列に沿ってレスに書き込むもよし、最後の150くらいを確保してそこで書くのもよし」
GM「どうしようかなー・・・と」
GM「で、期限付きの安価ってわけじゃないけど質問」
GM「ネオサイタマ市警がIRC上における健全な青少年の育成のために規制するような内容 書いたほうが良い?」
1 バッチ来い。歓迎するぜ盛大にな!
2 いらない。
GM「大まかな流れでみて1なら書くタイミングもアンケとろうかなー・・・と」
GM「オタッシャデー!」
GM「7:5で1が僅差なんだよね・・・」
GM「僅差だからチョイ保留」
GM「で、【仮に】書くとしたら隔離したほうが良い?」
GM「隔離しない場合は本編にそのまま時系列どおりに捻じ込むことになる」
GM「隔離なら残り150くらいかそこらで次スレにして、残りの130くらいで投稿する。時系列上では1行かそこらで次の展開」
GM「勿論双方選んでも始まりと終わりに数回長文空白レス入れて、警告文入れて投稿はするつもりでいる」
GM「というわけで【仮に】投稿する場合の処遇についても決めておきたい」
1 隔離しない。臨場感は大事
2 隔離する。住み分けは重要
GM「あ、ちなみに投稿分の安価は トモヨの様子見に行く で確定」
GM「OK代替把握した。本編ではキンクリして後々の反応次第で決めるか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
6/6
(そろそろ落ち着いただろうか・・・)
トモヨの容態も安定し始めているようだ。事情を説明して同居の同意を取らなければ・・・
そう思いチガサキはトモヨの様子を見に行ってみることにした。
「ドーモ」
「おはようございます。センセイ」
どうやら意識もしっかりしているようで、態度も見慣れたものであった。
「オハヨウ。で・・・1つ伝えておかないといけないことがある」
問題を徒に先延ばしにするのもまずいかと考え、チガサキは本題を切り出す。
「体調のほうは主治医の方から問題ないと言われている。ただ・・・」
「時々、意識が飛びかけることがあるんです。そのことですね」
トモヨも己の状態を察知していたようだ。
「なら話は早い。あのZBRは【中々死なないように】作られているのであって、【その後】を考えて作られたものではない」
「それほどまでの高濃度ZBRだ・・・体に異常が出ないほうがおかしい」
「ワタシは・・・戦えるのですか?」
トモヨはそう問うた。ザイバツのニンジャとして戦闘能力のロストは致命的だ。
「今は厳しい。容態が安定する必要がある」
「何分強力なZBRのせいで自律神経やらホルモン関係が狂いに狂っている。仮にイクサ時に発作が起きれば・・・」
チガサキは言葉を切り
「死に至る」
そう断言した。ニンジャのイクサにおいて1秒以上の隙は致命的だ。
「ましてや日常生活にも支障が出ているとなれば猶更戦闘ミッションには行けない」
「挙句知らないだろうが報告によれば睡眠中にも発作が起きることもあるそうだ。今現在もバイタルサインはモニタリングされてるんだぞ」
「このような状態で退院などもってのほかだが・・・病院に長くとどまるわけにもいかない。そのため・・・1つ提案を受けたんだ」
「トモヨ=サンもどこの馬の骨とも知らないニンジャに四六時中監視されるのは骨だろう。というわけで・・・」
「自分が暫く監視兼保護役として行動を共にすることにした」
「へ・・・?」
トモヨの思考がフリーズ仕掛ける。だがここで言いよどんでは己の動揺がバレてしまう。それは避けたい。
「具体的に言えば寝食を暫く共にする ということだ。実際自分に薬が渡されるはずだしな」
チガサキはトモヨに何かを言わせるタイミングを与えず、一気呵成にまくしたてる。
「そのためネオサイタマ、キョートに行動用の別荘めいた部屋を与えられた。今はギルドの意向で今いるニンジャを大事にすべしとも言われているし、当然の措置だとは思うけどな」
「そこで少なくとも半年は寝食を共にすることになる。当然拠点の部屋は引き払いだ」
「明日には退院なのだろう?退院後は直ぐに移転しなきゃいけないからその覚悟はしておいてほしい」
「とりあえずこんなところだ」
チガサキはまくしたて終わったが、どうやらドアから何やら生暖かい視線を感じる。
「自分に用がある人がいるらしい。話すことは話したし、そいつと話をして自分は戻るよ」
そういってチガサキは混乱状態のトモヨを置き去りにし、足早に部屋を出る。そこには・・・
「ドーモ。センセイ。陰から人の会話を盗み聞きとは感心しないですね」
「いやぁ。すみませんね。例の重傷以来なにかと検診してきた方がついに・・・という気分でして」
そういう主治医はニヤニヤと顔を綻ばせている。チガサキはムスッとすると足早に自室へと戻っていった。
(あのセンセイには全く頭が上がらない・・・)
チガサキは自室で荷造りをしながらぼやき続ける。
主治医は己がアンプレンティス時にニンジャスレイヤーに襲撃され死にかけたときに治療してくれた医者だ。
その後も何かと重傷時には世話になっているので、純粋な親密度としてはチガサキ自身の師より高いかもしれない。
しかしあそこまでニヤニヤされると腹が立つ。
(まったく・・・)
どこか釈然としない気分で荷造りを進めていった。
6/7 早朝
(さて・・・後で新居に荷物を持っていかなければ。何事もなければいいんだが・・・)
どうする?↓
【4/27 21時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:トモヨの様子を見に行く
6:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「例のグラマスが来るのはアマクダリの慌て方からして直前臭いんだよね」
GM「おそらく明日にはチガサキも何が起きるか知るころじゃないかな」
GM「オタッシャデー!」
6:ネオサイタマ拠点の人員とコミュニケーション
(チガサキ2部開始時点で「人望やコネクションを集められるかがより重要になるシナリオ」と名言されてる。
GMコールで企業コネクションの不足は指摘されなかった。グラマスへの工作も一応した。あとは拠点内だ)
久々にジゴクだ・・・カロウシしそう。
なに?23時~8時まで勤務で、15時~22時まで勤務。で明日は23時~8時。で明後日が振出しに戻る。このループが続くと流石に耐久力が・・・
ネオサイタマのサラリマンは偉いね。平然と(違法薬物を使ってでも)耐えるんだもの・・・
もう少々お待ちください。
6/7
チガサキは荷物の発注を終え空き部屋同然になった私室を見回す。
GM「すまん。誤爆だ」
GM「しっかし>>351=サンはいいカンしてるな。ニンジャ第六感の持ち主かな?」
GM「選択次第にはなるけど十分に必要になる内容になるからなぁ・・・」
ーーーーーーーーーーーー
6/7
チガサキは荷物の発注を終え空き部屋同然になった私室を見回す。
(明日には荷物が新居に届くから開封の準備もしなきゃいけないな・・・トモヨ=サンのほうの準備も手伝わなきゃいけないだろうし)
(まぁそれは明日にするとして・・・私室に何にもないからすることがないんだよな)
(何をしようか・・・)
そう黙考していると1つのアイディアが浮かぶ。
(そういえばニンジャスレイヤーの襲来で拠点がピリピリしているな)
(あれだけ派手に痛めつけたからウカツに行動はできないだろうが・・・拠点内の状況を改めて把握してみるのもいいかもしれない)
そう思いチガサキは拠点の人員とコミュニケーションを取り、現状の把握に努めることにした。
「ドーモ。ミッションの受託ですね・・・・・・って。インクストーン=サン」
「ドーモ」
まずはじめに訪れたのはミッションの受託地点。拠点と外部との繋がりを把握するのには一番手っ取り早い場所だ。
「インクストーン=サンにお出しできるようなミッションは・・・」
「いや。それはいい。少し話に付き合ってくれ」
「どういうことでしょうか?」
事情を尋ねる受付員にチガサキは話をしてみる。
チガサキがした質問は「ミッションの受託数及び達成率の推移」と「ミッションの種類の最多受託数」である。
前者の質問は拠点の活動具合を、後者の質問は全体に及ぼしている影響を如実に反映する質問であった。
「そうですね・・・受託数及び達成率の推移は共に右肩下がりです」
「以前はインクストーン=サン含め達成率が120%を超える方々もいらっしゃいましたが、現在はいらっしゃいませんね」
「受託総数から逆算すると各々が最低限のミッションをこなしている という状況です」
「ミッションの種類で最多は・・・施設防衛、潜入ミッションの2強状態です」
「とりわけ野良ニンジャの討伐や抗争への介入はほとんど行われていません。特にレヴァンテイン=サンがその直後に襲撃されましたし・・・」
「こんなところです」
「ドーモ。いい情報だったよ。ありがとう」
チガサキは会釈するとその場を去っていった。
(やはり以前のように外に出て大掛かりに行動するということはしなくなっているな)
(ソウカイヤ健在時代に状況が逆戻りしただけだが内部的にはまるで意味合いが違う)
(1つは奴の攻撃対象はソウカイヤでザイバツの存在は知られていないかったこと。もう1つはイグゾーション=サンが倒されたことか)
イグゾーションはザイバツ内でも総合戦闘能力を見れば最強と謳われたグランドマスター。
その彼がニンジャスレイヤーに敗北、死亡ということは純粋に奴が強いということが知れ渡ったことを意味する。更に彼の派閥の崩壊の影響も大きいのだろう。
そのニンジャスレイヤーが【来た】と認識されればある意味当然の帰結といえる。
(漫然とした不安感が拠点中に霧めいて漂っていると考えるか・・・)
チガサキはもう少し活動し、今度は実際にいるニンジャの心情を観察してみることにする。
(そうなると理想的な場所は・・・ドージョーか)
拠点の大多数はアンプレンティスとアデプト階位で構成されている。彼らの声を直接聞くには階級による格差や敷居がない場所が理想だ。
だがネオサイタマ拠点とはいえザイバツ・シャドーギルド。階級ごとに行ける場所や階級ごとに特設された場所があり全階級が平等に使用する場所は意外と少ない。
その場所の1つが馴染みの深いドージョーだ。更にドージョーにいるのはカラテを求めるものが統計的に多い。話が合うこともあるだろう。
そう思いチガサキは久々にドージョーへと足を運んだ。
「「「キャーッ!」」」
ドージョーに入るな否や黄色い声がチガサキの耳朶を打った。
(間違って女子更衣室にでも紛れ込んでしまったのか!?)
と意識を周囲に向けると近寄ってくる複数のニンジャがいる。男女合わせて10名後半だろうか。
「ド、ドーモ!インクストーン=サン!私は・・・」
「アッずるい!」
「奥ゆかしく・・・」
チガサキは数分ほどアンプレンティスやアデプト階位のニンジャに囲まれて群がられていた。
「・・・・・・で、ナンデ自分はこんなに囲まれてるのかな?」
ようやく落ち着いたニンジャたちに話しかける。
「あそこです」
その中の1名がドージョーの奥を指さした。そこには大型ディスプレイと映像再生機がおかれている。
現在も映像は再生されているようで、チガサキは目を凝らすと・・・
(これはサラマンダー=サンと戦ったシャドー・コンの映像じゃないか。しかも2回目の)
映されていたのは半ばザイバツ内では伝説と化しているチガサキとサラマンダーのシャドー・コン決勝の映像だ。
このイクサでサラマンダーは大きく負傷。戦力を半分近く失ったことはあまりにも有名だ。
(なるほど。映像でカラテを学んでいたところにその当人が登場か・・・)
この騒乱っぷりを妙に納得したのであった。
(丁度いい。彼らに話を聞いてみることにしよう。タダとは言わないさ・・・)
「インクストーン=サンもこれから鍛錬ですか?」
思考から帰ってくると最高のタイミングで最高の質問が飛んでくる。
「いや。ちょっと別件で来ただけでね。でもその別件を手伝ってくれるのなら少し稽古をつけてあげるよ」
わっ と周囲が色めき立つ。純粋なカラテではザイバツ1のニンジャ直々に稽古を付けてくれると言っているのだ。
「で、でも・・・我々に手伝えることなのでしょうか?」
1人のニンジャが疑問を呈す。普通に考えれば至極当然の話だ。
「大したことじゃない。ただ少し話に付き合ってくれればいいだけだよ。付き合ってくれるのなら前払いにしよう」
「どうする?」
「「「「「「ヨロコンデー!」」」」」
その後しばらくチガサキは彼らの鍛錬に付き合った。粗末で粗雑なカラテではあるがかつては自分もそうだったと昔を懐かしむ。
チガサキは久々にカラテを鍛え始めたあの頃に帰ったような気がした。
数時間後チガサキの周囲には十数名のニンジャが転がっている。誰もが息も絶え絶えで動けそうにない。
だがチガサキは汗一つかかず、呼吸一つ乱してはいない。
彼らは思い知った。鬼神と称されるニンジャの実力を。その圧倒的な基礎体力を!
「流石に動けそうにないね。じゃぁ休みがてら話に付き合ってもらおうかな」
チガサキもタタミに座り、周囲に転がる彼らに話しかける。彼らは姿勢を正そうとするが・・・
「無理しなくていいよ。そのままで」
とチガサキが制すと再びタタミに突っ伏した。
「じゃぁ少し質問するから正直に思うままに答えてね」
チガサキは彼らにヒアリングをしてみた。
(やはりか・・・末端構成員外に出る事が多いから相応の不安を感じてるんだな)
調査をしてみた結果やはりニンジャスレイヤーの脅威は大きなものと認知されていた。
とりわけ決定打となったのはトモヨが半殺しにされたことであろう。
次期マスター候補と言われるまでに成長した比較的武闘派の彼女ですら半死半生の状態に追いやられたのだ。
その衝撃は決して小さくはない。
(排除・・・できればいいんだけどな。それができるほどの相手では・・・)
チガサキは決定的チャンスを1回見逃している。それがここまで重くのしかかるとは。だが彼女の命には代えられない。
(どうすればこの不安感を払拭できるんだろうか・・・)
チガサキは頭を抱えた。自分にはそれだけのカリスマはない。
(こういう時に限って面倒ごとが重なることが多いんだよなぁ・・・)
泣きっ面に蜂にならないことをチガサキは祈り、ほぼ何もなくなった私室にレンタルした寝具を敷いて眠りに落ちた。
6/8早朝
(さて、新居のほうに向かわないとな。距離は遠くないけど・・・)
(それにトモヨ=サンの荷物のほうは大丈夫なのだろうか?一応書面で通知は行っているはずだけど・・・)
どうする?
【5/7 21時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 部屋用のスペース掘削中
5:トモヨの様子を見に行く
6:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「次回は久しぶりにザイバツらしいザイバツが拝めるかもね」
GM「あとフロムアニメイションのスペシャル版が放映だそうで。某動画サイトで数話見てみたけど・・・ほとんど差が分からない!」
GM「これは要研修なのかな・・・?」
GM「それではオタッシャデー!」
6/9
チガサキは一向に引っ越しの準備が終わらないトモヨにしびれを切らし、直々に部屋のほうへと向かうことにした。
内心少しばかりの下心も存在するがニンジャ自制心によってそれは一切表にならないだろう。
トモヨの部屋をノックする。
「はーい・・・」
どこか間延びしたトモヨの声がして、扉が開く。
「あっ・・・コルt・・・センセイ。御用ですか?」
素っ気ない言い方だが喜びを隠しきれておらず、イントネーションからにじみ出ている。
「いや。一っっっっ向に準備が終わらないようだから手伝おうかと思って」
チガサキは満面の笑みでそう言うが有無を言わさぬ圧力を感じる。
「・・・・・・エート・・・拒否権は?」
「ない」
これがネオサイタマの市井で行われようものなら即座に女性が通報。下手人は囲んで警棒で叩かれることになる。
だがここはザイバツ・シャドーギルド。アデプト階位のトモヨが準グランドマスター並みの地位にいるチガサキに逆らえるはずもない。
チガサキは絶対にやらないが懲罰騎士の立場を利用し家宅捜索という名目で乗り込むことも可能なのだ。
「交渉はテーブルに着く前に終わっている」という某政治家の言葉があるが、この場面では成立しているようだ。
「入るぞ」
チガサキは慌てるトモヨをしり目に靴を礼儀正しく脱ぎ、室内に乗り込もうとする!
トモヨは声にならない声で制止しようとするが、止められるはずもない。
チガサキ自身も妹を除き女性の部屋に大々的にお邪魔した経験などあんまりない。緊張と少しばかりの下心をニンジャ自制心で捩子伏せているのだ。
チガサキが無言でフスマを開けると・・・
「ああああああああああああああああああ~~~~~~っ」
トモヨが情けない悲鳴を上げた。そこには・・・
数ある段ボール箱に散乱した洋服、下着など引っ越しの準備を進めている様子がうかがえた。
どうやら引っ越しついでにクローゼットの整理をしていたようで傍らには大きい半透明のごみ袋に衣類が詰まっている。
(ん・・・?)
不躾ながらチガサキはあるものに目が留まる。女性用のトレーナーだが・・・妙に野暮ったい。
普段見ている私服と比べればその差は歴然であった。
「ああああああああああああああああああ~~~~~~~・・・・・・」
トモヨがヘナヘナと座り込む。
(なるほど。同居するにあたって好かれなさそうな衣類を処分したかったのか)
(で、選んでいるうちに時間を食って乗り込まれ、一番まずい部分を見られた・・・と)
チガサキは苦笑する。そんなところもカワイイなぁと。
「なんとなく事情は察した。だが・・・これ以上遅れるのも問題だ。泣き言は聞かない。下着類は任せる。自分は全部段ボールに詰める。いいね?」
「ハイ・・・」
トモヨはメソメソしながらも引っ越しの荷造りを始めた。
彼女の心境としては初めての共同作業がほとんど最悪な形になったのだ。泣き言も言いたくなるだろう。
手伝ってからは存外あっさりと片付き、荷物を業者に引き渡せた。あとは翌日の到着を待つだけだ。
(意外と疲れるもんだな・・・普段は使わない筋肉を使うからか?)
心理的にも何故か肉体的にも疲れたチガサキはトモヨにひと声かけて戻ろうとする。その時である。
マスター階位緊急会議がアナウンスされたのだった。
6/9夜 ネオサイタマ拠点マスター階位用会議室
「・・・して、今日はどんな用件で?浮かない顔をしている方がいるからいい内容ではなさそうだが・・・」
チガサキがまず口火を切った。浮かない顔をしているのはアンバサダーとワイルドハントだ。
「ダークドメイン=サンがネオサイタマにいらっしゃるそうだ」
ワイルドハントが単刀直入に回答する。
「ダークドメイン=サンか。気難しい方ではあるが実際ありがたい。拠点内に蔓延していた不安の霧を払ってくださるだろう」
グランドマスター直々に来るとなれば戦力は倍点どころか3倍点である。キャバーン!
「して、ダークドメイン=サンはいついらっしゃる?自分としても墨石チャの準備などもてなしの準備もしなくては・・・」
「それにアマクダリとの折衝もしなくては。ザイバツとしても本格的に事を構えたくないだろうし・・・」
そう言った途端にさらに空気が重くなる。チガサキもアトモスフィアに押され、閉口する。
「明日、だ」
「エッ?」
「明日なんだ・・・」
アンバサダーが重い口を開いた。
「書類の見間違いでは?」
「見間違いはない」
ワイルドハントが書面を机の上に置く。到着日時には間違いなく6/10と書かれていた。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「アイエエエエエエエ?!ナンデ?明日ナンデ?!」
チガサキが思わず取り乱す。
「な、な、何を、何を考えていらっしゃるんだ!?ダークドメイン=サンは!アマクダリとの戦争はギルドの総益にならないと結論が出ているはずだろうに!」
ネオサイタマ拠点の規模はアマクダリとゴジュッポ・ピャッポの状態に近い。正面衝突すれば間違いなく消耗戦。損害は小さくなることはない。
チガサキは思わずアンバサダーのほうに顔を向ける。アンバサダーは・・・ズンビーめいて死んだ目で虚空を見つめていた。
この件で一番ダメージが大きいのは間違いなく総提督たるアンバサダーだ。考えることを放棄していた。
「アイエエエエエエエエエエエ!」
チガサキは取り乱しに取り乱す。思わずペットボトルに入ったオチャを一気飲み!
「・・・・・・・・・・・・・ふぅ」
そしてすぐに落ち着きを取り戻した。何故?
「で、だ」
チガサキが恐ろしく鋭い視線をワイルドハントに向けた。彼はダークドメイン派閥。このことを知らないはずはない。
「どういうことか説明していただけるかな?ワイルドハント=サン?」
アンバサダーの胃痛は頂点に達した。目の前で大量の爆薬に火がつこうとしているのに自分にはどうしようもない状況なのだ!
ワイルドハントは沈黙を保っている。この質問にはすでに答えがあって、その確認作業をしようとしているだけなのだ。
仮にこの計画がワイルドハントにも開示できないようなものであれば書面が彼の手元に届くはずはない。
仮にワイルドハント以外のダークドメイン派閥の者が知っていたとすれば彼だけが何らかの理由で伏せられていたことになる。マスター階位でこの状況になるということムラハチ以外にはありえない。
以上2つは可能性が低い為除外すれば残るは1つ。
ワイルドハント自身が指示か、己の意思でこの情報を伏せていたことである。
だが仮にこれによってアマクダリとの戦争が起きればザイバツも不利益を被ることになる。ステゴマにしては大証が大きい上に、カラテの最強戦力までおいているのだ。
どのような答えをしてもワイルドハントには不利にしかならない。前門のタイガー後門のバッファローとはこのことである。
ワイルドハントは沈黙を保ち続け、チガサキはモータルであれば心停止しかねないほどの鋭い視線を向け続ける。アンバサダーの胃は爆発四散寸前だ。
(このままではらちが明かない。どうするか・・・)
(拠点として知らぬ、存ぜぬと通せば責任はすべてワイルドハント=サン。果てはダークドメイン=サンにまで向かう)
(だが仮に、万が一にでもニンジャスレイヤーに介入されダークドメイン=サンに何かあろうものなら拠点の責任にもなる)
(かといって介入すればダークドメイン=サンからすれば明らかな僭越行為。拠点VSダークドメイン派閥という権力闘争も起きえない)
(だが同じようにニンジャスレイヤーによって何かが起きれば・・・ロードの覚えもメデタイだろうし、責任は回避できる)
(どうすれば・・・)
どうする?【5/17 22時に一番近い安価】
1:拠点として知らぬ存ぜぬを貫き通す(通常行動選択へ)
2:何らかの形で介入する。(原作介入へ)
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!遅くなってすまない。半月以上開けないように努力するぜ・・・」
GM「久しぶりにギスギスしたものを書けた気がする」
GM「オタッシャデー!」
ダドメの性格は分かりづらいが多分武闘派寄り
それもサラマンダーとか蛇殿みたいな戦闘狂じゃなくフジオみたいな仕事人型
んで気難しくて短気
書き出してみたはいいが本人が強いのも相まってこいつ一番介入しづらいな
とりあえず後方待機でアマクダリへの威圧と赤黒への警戒か
GM「お、おう。ここまで盛り上がるとは」
GM「とりあえず介入の方針は安価で確定だな」
GM「介入方法に関してはまた安価を取ることになる」
GM「先バレすれば
1:積極的に介入し援軍めいた名目で活動する。ダークドメインは死ぬ。(戦闘描写あり イクサなし)
2:消極的に介入しあくまで斥候として動きイクサは行わない。ダークドメインは死ぬ。(戦闘描写ほぼなし イクサあり(VS赤黒イベント)
こんな感じ。どっちを選んでもメリット、デメリットははっきりするように次回更新は書いていくかな」
GM「で、ダークドメインについては正直資料薄いから何とも言えないけど・・・少なくとも俺(このスレ)での解釈は>>381=サンの解釈で正解」
GM「かつネオサイタマ来訪時は不機嫌全開っていう。生粋のネオサイタマ嫌いなのか、原作にすら書かれていない権力闘争やらがあったのかは不明」
GM「ちなみに足手まといのトモヨ=サンも戦わせれば強い模様。そりゃぁ武闘派最強クラスの師匠がいればねぇ。普段はぽんこつだけどね」
GM[オタッシャデー!」
(経験則からすればニンジャスレイヤー絡みの出来事は常に最悪の方向にしか転がらない)
(ダークドメイン=サンがいくら強いといっても相手はニンジャスレイヤー。イグゾーション=サンを単独撃破した相手だ。何があってもおかしくはない)
(知らぬ存ぜぬを通してダークドメイン=サンが死亡した場合、拠点の危機管理能力が問われることになる)
(ん・・・?危機管理能力?)
(これを利用するか)
チガサキは黙考を終え、静かに口を開く。
「今回のダークドメイン=サンの急な来訪は拠点としても全くの想定外。知らぬ存ぜぬを通すことも可能だ。だが・・・」
「どのような意図があるにせよアマクダリとのイクサは必至。その時に我々が 何も知らず動けませんでした は許されない。拠点の危機管理能力を大きく問われることになる」
「よって緊急対策という名目で何らかの形でダークドメイン=サンの行動に加担するのが最善策だと考える」
チガサキは己の意見を述べた。
チガサキのロジックはこうだ。
今回のことは拠点としては青天の霹靂。事前準備などできなかった。
だがグランドマスターが来て、拠点の管轄であるアマクダリと何か交えるのであれば拠点として緊急介入をせざる負えない。
ネオサイタマという場所においては拠点のほうが権限は実質上。仮にそうでなければ拠点の設置を決めたグランドマスター達、果てはロードの命に半ば背くことになる。
よってダークドメインは本人の心情は関係なく、何らかの理由で緊急措置を受け入れなければならない。
万一断るのであれば勅命に対する挑発行為、何の断りもなくアマクダリと戦争再開という理由で諮問にかけることができる。
ということであった。
「・・・・・・・・・それならば致し方ない」
ワイルドハントも受け入れるしかなかった。ましてや相手は懲罰騎士。本来はこのような職務を行う相手でもある。
「だが、どのように介入するつもりなのだ?現にイクサが起きると決まったわけでも無かろうに」
「臨機応変に柔軟に対応していくさ」
「それではダークドメイン=サンの理解が得られないのでは?通達なく介入して成果があった場合ネコババになるのではないか?」
(痛いところを・・・)
実際その可能性も考えないわけではなかった。
ダークドメインが何らかの成果を上げた場合仮に
「拠点の連中が無駄に介入しなければもっとスムーズに事が運べた」
「せめて介入するのなら事前通達するのが筋。そうすれば我々もより上手く事が運べた」
などと言われようものなら拠点の立場そのものが危うくなる。
通達なしの介入を先に行ったのはダークドメインだが、勝てば官軍だ。
(つまり今、この場で、立場を決めて通達しろってことか・・・無茶を言うなぁ)
何が起きるかわからない非常に不安定な物事に対し、事前に決めたとおりにしか動けないのというのは中々に厳しい。
(だが決めないわけにもいかないときた。どうするか)
仮に積極介入、援軍としてイクサを全逓とした動きをすればダークドメインとしては非常に面白くない。心証は限りなく悪いだろう。
だが万一彼に何かあった場合は「我々も行動を起こしており最善を尽くしていた」と言い切れる。
消極介入、単なる見張りとした動きをすればダークドメインとしては大して何か問うことはないだろう。
仮に彼に何かあった場合でも「グランドマスターの戦力からして我々の介入は不要と考えられた」と言い逃れができる。
疑うのであればザイバツの最高戦力たるグランドマスターの力そのものを疑うという非常にシツレイ極まる行為にもなる。
(今すぐ、というのが厳しいが・・・選ぶしかあるまい。どうする?)
【5/21 21時に最も近い安価】
1:積極的に介入し援軍めいた名目で活動する。
2:消極的に介入しあくまで斥候として動きイクサは行わない。
【番外編】意外と強いよ。トモヨチャン!
その日拠点内のドージョーは物々しい雰囲気に包まれていた。
空間という空間にカラテが張り詰めており、誰も声を上げない。
「来い」
チガサキが人差し指を動かし、挑発した。次の瞬間!
DTDTDTDTDTDTDTDTDTDT!
工事現場めいて凄まじい轟音が鳴り響きながらトモヨがチガサキを中心として残像を残しながら走り始める!これはいかなる儀式なのか?なぜこのようなことが?
答えは十数分前に遡る。
久々に鍛錬をしに来たチガサキとトモヨがばったりと出会い、久しぶりにトモヨは稽古を付けてもらっていた。
戦力の上昇は目覚ましく、アデプト階位の中では上から数えたほうが圧倒的に早いほどの練度を持っていた。
そこでチガサキが一言。
「マスター階位の昇格試験と思って挑んでみないか?」
チガサキは例外めいた成果を上げたせいで実質試験をパスしたが、マスター階位には相応の戦力が求められる。
実際に試験では戦力の高いマスターニンジャを相手に模擬イクサを行い、認められることも条件の1つだ。
その中においてはチガサキは最高の適任者であろう。仮に認められれば戦力的にみればマスター階位並みと認められることになる。
「ヨロコンデー!」
トモヨは喜んでその提案を受け入れた。
だが模擬イクサであるがゆえに真剣を使うわけにもいかない。カロウシを木刀に持ち替え、対峙し、今に至るというわけだ。
しかしチガサキの周りを残像を残しながら回る意味はあるのだろうか?
この中でニンジャ動体視力をお持ちの方ならばお気づきになったのかもしれない。
トモヨは自らのカトン・EXブーストで動きに急激な緩急をつけているのだ。
その結果チガサキの周りには残像のトモヨができているわけだ。
しかしチガサキは残像には一切目もくれず、ただただ待ち続けている。
(仕掛けられない・・・!)
トモヨは改めて鬼神と呼ばれるニンジャの実力を垣間見る。
本来この状況になった途端にカタナのリーチとEXブーストの超機動性を生かしたヒット&アウェイで一方的になます切りにする予定だったのだ。
ましてや相手は素手。リーチの差は歴然であり、最も得意とする相手でもあるはずだった。だが!
(一切の動揺なし、意識、カラテの乱れなし、隙もなし・・・!)
格下、同格のニンジャであれば強く警戒をするなどして対応する。そこに意識の穴が生じるためそこを突く。だが目の前の師にはその変化が見られない。自然体なのだ。隙などあろうはずもない。
だがその可能性を考えていないほど彼女も愚かではない。
トモヨの指から小さく、細かい火球が生まれ・・・マシンガンめいて中心のチガサキめがけ一斉に射出された!
DDDDDDDDDDDDDD!
「イヤーッ!」
流石のチガサキも弾丸もかくやという速度で迫る小さくも強固な火球はよけざる負えない。一足でトモヨの円を飛び越えようと試みる!
(今!)
「イヤーッ!」
トモヨはチガサキが宙に飛んだ瞬間チガサキめがけて切りかかった!
いかに鬼神であれど空中にあっては軌道変化はできない。可能なのはそういったジツを持つ自分自身だけ。鬼神がさらした決定的かつ狙った隙であった。
トモヨの木刀がチガサキの脇腹めがけ振り抜かれ・・・当たろうとしたその時である!
(!!)
突如として木刀の動きが止まった。振り抜こうとした木刀を持った腕を掴まれたのだ!
チガサキは狙っていた。相手が宙に逃げるしかない状況で決定的なダメージを与えるには遠隔攻撃であれば力不足。近接攻撃しかないと!
トモヨが必ず木刀を振り抜こうと宙へ跳び仕掛けてくると!
そして木刀が当たるか当たらないかのその一瞬においてトモヨの腕が己の攻撃範囲に侵入することを!
コンマ1秒でも遅ければ確実に命中していたであろう一撃の一瞬の隙をついたのだ!
(しまっ・・・!)
トモヨが意識した時にはすでに遅い。軌道は変えられなくとも態勢は変えられる。トモヨを掴んだ状態で確実に地面に両足で着地できるような体制へと変わる!
(ここで軌道変更はもう無理!)
EXブーストで軌道変更をすればまだ逃げられる可能性はあったと思われがちだ。だが実際には皆無!
軌道変更の為の運動エネルギーが有効になる前にチガサキは両足を地につけ、己を叩きつけるだろう。
その時のエネルギーは軌道変更とはほぼ真逆のベクトル。仮に行おうものなら己のジツで己の肉体を引き裂く真似をするのと同じであった!
そしてチガサキの両足がドージョーのタタミへと付き、衝撃がチガサキに伝わった瞬間!
「イヤーッ!」
チガサキはトモヨが跳びかかったエネルギーを生かしながらイポン背負いめいてトモヨを地面に叩きつける!
「ンアーッ!」
耳を弄するほどの打擲音がドージョー一帯に響き渡る!
当然チガサキは掴んだ手を放すほど愚かではない。
鬼神と呼ばれるニンジャに対して決定的な隙を晒し、あまつさえ掴まれる。実際のイクサで敵同士であればここから・・・!
「イヤーッ!」
チガサキはその手を引き、引き寄せられたトモヨの顔面めがけてカラテを・・・!
打つはずもなく、トモヨはチガサキの胸板に収まった。
「間合いの特性に対する理解と練度が少々足りないかな。でも戦術としては大正解。ハナマルだ」
彼女が大好きな優しい笑顔でそう評価し、頭を撫でた。
実時間からすれば開始から30秒もかかっていない時間だが、そこから得られた経験値は360倍しても得られないほど大きなものだった。
「まぁ思いっきり叩きつけちゃったし、今日はダメージもあるだろうから休んだほうがいいよ」
「ハイ!」
チガサキはトモヨを放すと、少し何かを考えドージョーを去っていった。
去ろうとするチガサキを追う視線はどれも畏敬、尊敬といったものだ。
ネオサイタマの鬼神の評価はこうして本人の意図しないところで否応なしに上がっていくのであった。
ガタッ
「ネオサイタマ拠点としては積極的な介入をする所存である」
チガサキはワイルドハントに積極的な武力介入を宣言した。
「ほぅ。ではダークドメイン=サンの戦力を疑うと?グランドマスターの戦力を疑うとは・・・大きく出たな」
予想通りの反応が返ってくる。その返しも考え済みだ。
「グランドマスターの戦力に疑問を挟む余地は皆無。だがダークドメイン=サン単体で事に当たるわけではあるまい」
「ましてやアマクダリが大人しく小規模の隊で対抗してくるとも考えにくい」
「おそらく3~4名程度のニンジャ同士の混戦になると自分は予想している。当然、こちら側の犠牲が少ないに越したことはない」
「いくらグランドマスターであろうとも個人。複数のニンジャを相手にこちら側の犠牲を最小限に抑え続けるのは不可能とは言わないが実際厳しいだろう」
「そこに質のよい戦力を投入すれば事態をより有利に運ぶことができる・・・違うか?」
グランドマスターの戦力を認めながらも混戦であることを予想し、犠牲を最小限に抑えることを至上とする。
自らを 質の良い戦力 と自負するが、実際チガサキの単体戦力はザイバツでも上から数えたほうが圧倒的に早い。
仮にワイルドハントが疑うのであれば「試してみるか?」と実力行使も視野に入れることも可能だ。
「致し方ない・・・」
流石にワイルドハントも異議が出せるほど強く出れない。武力介入の方針が決まった。
それと同時に周囲に張り詰めていたカラテが弛緩し、いつもの空間が戻ってくる。
アンバサダーは胸をなでおろした。
本来は総監督たるアンバサダーがこの席に座るべきだが、どちらにせよチガサキがその役目を担う以上異論をはさむことはできない。
「当日・・・翌日だな。自分は自分個人で自由に動かせてもらう。群れて動くことも、格式ばったワビサビも自分には合わないのでな」
「だが・・・イクサには必ず間に合うように行動する」
チガサキはそう言って席を立った。おそらく戦争寸前になる。そのイクサの事前準備は入念であるほどいい。
外に出るや否や用意された自室へと向かって全力でスプリントを始めた!
「オカエリナサイ・・・!」
部屋の扉を開けるとトモヨが少し頬を染めながら出迎えた。恋する乙女である。カワイイ!
どうやら荷物に関してはすでに運びこまれているようだ。
だがトモヨのその表情もチガサキの鬼気迫る表情の前に消し飛んだ。
「センセイ、何か、あるんですか?」
トモヨは端的に尋ねた。
「明日アマクダリとの大規模な戦闘が予想される。自分もその戦闘に向かう。今から事前準備をしておきたい」
「おそらく知事選時のソウカイヤ戦と並ぶとも劣らないくらいの大混戦になるのは間違いない」
「荷ほどきの方はトモヨ=サン自身でやってほしい。手伝いたいのは山々だがそうもいかない状況だ・・・」
「分かりました」
トモヨはチガサキの表情を見て深刻さを理解する。自分は足手まといでしかないことも瞬時に理解できた。
「すまない・・・。食事に関してはオーガニック・スシのデリバリーを頼んである。それを食べてほしい」
「量は多いが・・・自分が多く消費するからな。好きなように食べてほしい」
チガサキはそう言って一室へと引きこもる。白紙のマキモノに大量のジツを封じ込むために!
「センセイ・・・」
トモヨはチガサキを見送ると自身も荷ほどきの為に部屋のほうへと籠った。
GM「あれ?予定より1日ずれ込んでいる・・・まぁいい」
GM「すべての日程を1日ずらせばいいだけだ」
ーーーーーーーーーーーーーー
6/10 【ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション】
昼頃
「あそこか・・・」
チガサキはマルノウチ・スゴイタカイビルの中から下を見下ろしていた。目下にはダークドメイン率いるザイバツ軍とリムジンが止まっている。
民衆たちは異様なアトモスフィアを感じ、誰も下を見ようとはしない。
その中にあってチガサキは異質であった。
チガサキはイヤホンを片耳に入れ、状況を探っている。
トランスポーターから送られた座標によってニンジャスレイヤーがマルノウチ・スゴイタカイビルに向かっていることはわかりきっていたので周囲に小型盗聴器を仕掛けておいたのだ。
結果としてリアルタイムで今起きていることを把握できるようになったのである。
目下ではザイバツのニンジャ・・・ダークドメイン、ワイルドハント、インペイルメントらが下車ている。
(さぁ・・・どうなる)
そう思った直後!イヤホンからクローンヤクザの悲鳴が聞こえ脳天が爆発するのを視認する!
(スナイパースリケンか・・・思った以上に厄介なことになりそうだな)
事態は一気に加速していく!そう思った直後自分のいるフロアよりも下のフロアから何者かが飛び降りている!
モータルであれば地面についた瞬間つぶれたトマトめいたことになるが、間違いなくニンジャ!その可能性は存在しない!
(片方は赤紫の装束・・・もう片方は白銀色、豹めいたフルフェイスメンポ・・・そしてあの超巨大槍か)
(あの大きさではどれだけの腕力があろうともおそらく通常の方法で攻撃はできない。となれば・・・突き落とす か)
瞬き1つするごとに刻々と事態が変化していく!
イヤホンから気味の悪い挑発的な哄笑が聞こえる!広場のオスモウ彫像の肩の上にもニンジャ!
(黒いマント・・・シルクハット。あのドクロめいたのは・・・ペイントか?)
イヤホンから会話がが聞こえる!
「ドーモ!ドーモ! ザイバツの皆さん、ゴキゲンヨ! 我々はアマクダリ・セクトである!」
(そろそろか)
チガサキはビルの窓のカギを外し、外へと出る。足場はあるので問題はない。
一般人たちは誰も止めようとはしない。むしろ失禁寸前だ。無意識のうちに溢れ出るカラテが有無を言わせないのだ!
なおも会話が聞こえてくる!
「ブラックウィドーは人見知りでな!エート、私はフューネラルです!」
(おそらくフューネラルというニンジャが首魁のようだな・・・)
次々にアイサツをする声がイヤホンから聞こえ、双方の口上が聞こえる!いくらかのやり取りの後・・・
「その態度、ザイバツへの反逆とみなす」
ダークドメインのその一言でイクサの口火が切られる!
(よし、行くか!)
ザイバツのニンジャのアイサツが終わり、フューネラルがステッキで指した先から巨大なタカアシグモめいた怪物が現れる!だがこれもニンジャ!フューネラルの紹介にあったブラックウィドーだ!
「ドーモ・・・ブラックウィドーです」
周囲のクローンヤクザを無残に踏み殺しながらのアイサツ!
(今!)
チガサキはマルノウチ・スゴイタカイビルの上層階から飛び降りた。
直後サイバー馬でインペイルメントが駆けつける!イッショク・ソクハツ!
双方のカラテが高まりあい、衝突しようとしたその時である!
SMAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAASH!
両者の間にチガサキは落下する!拳を地面に突き下ろす形で落下!拳と地面の間に落下のエネルギーで圧縮された空気が暴発!周囲一帯を暴風が駆け抜ける!
突然の闖入者!そしてその姿!アマクダリ・セクトの面々に戦慄が走る!
ラオモト・カンが没した直後にあった襲撃。それによりソウカイヤ・・・アマクダリは膨大な被害を受けた。
とりわけ秘匿戦力とされたニンジャが皆殺しにされたのは相当の痛手であった。あれがなければアマクダリはもう少し有利な形で条約を結べていたであろう!
その秘匿戦力を皆殺しにしたニンジャが今!目の前にいるのだ!
その知名度たるやアマクダリ内部ではグランドマスターよりも圧倒的に上!最強最悪の戦力としてベイン・オブ・ソウカイヤと並ぶ扱いを受けているのだ!
「何の用だ。インクストーン=サン」
ダークドメインが不機嫌そうにチガサキに尋ねる。
「ドーモ。ダークドメイン=サン。突然の闖入シツレイしました。ですが・・・突然の戦争再開。拠点としては寝耳に水です」
「何か問題でもあるのか?」
「グランドマスターのあなたに意見を申すつもりはございません。が・・・このイクサでこちら側に一定の被害が出ればあなたのお立場も危ういのでは?」
キョート城は万魔殿。あらゆる姦計、陰謀が渦巻く世界。そこで決定的な隙を晒せば誰であろうと立場は一気に悪くなる。
独断での実質戦争再開。収穫がなく、被害があれば如何にグランドマスターとて・・・!
ダークドメインの反応を待たずにチガサキは続ける!シツレイではあるが問題はない!
「ですが、ダークドメイン=サンのお考えも理解できます。なので・・・」
チガサキの体からカラテが溢れ出る!ダークドメインを除くザイバツのニンジャは一斉に息をのんだ!
「微力ながらこのインクストーン、この作戦のお力添えをと思いまして」
鬼神と評される顔で凄絶な笑みを浮かべてチガサキはそう提言する!
「・・・・・・好きにするがいい」
ダークドメインは一拍あけてそう答える!言質は取った!
「ありがとうございます。・・・・・・さて」
チガサキは礼を述べたのちアマクダリの面々に向き直る。
「遅くなりました。ドーモ。はじめましてアマクダリの皆さん。インクストーンです」
それに対してアマクダリの面々がアイサツをし、最後に・・・
「ドーモ。インクストーン=サン。フューネラルです。あの夜のことはよく存じています」
更にフューネラルは続ける!
「ビクニ=サンは我々のアイドルであり、私もそのファンの一人だった。敵が討てるのは重畳!」
拭い切れない怒りがチガサキにも伝わる。
「ビクニ・・・?はて、そんなニンジャがいたとは」
チガサキは煽るように受け答える。心理戦は基本だ。
「いちいち殺したニンジャを覚えているほど暇ではないものでして。いやはや申し訳ない」
凄まじく露骨な挑発!神経を逆なでするとはこのことである!
「後悔させてくれよう!」
そうフューネラルが吠えた瞬間イクサの幕が切って落とされた!
ーーーーーーーーーーー
GM「墨石無双はっじまーるよー!」
GM「ちょっとどころじゃないほど長くなるので数回に分けて投稿するぜ」
GM「オタッシャデー!」
GM「コンマ運がなくてドジるチガサキ・・・懐かしいな」
GM「まぁ複数VS複数だから安価で戦闘進行すると何回更新が必要かわからなくなるくらいだからね。しょうがないね」
GM「俺の事情で不定期更新&以前の更新時間に更新不可っていうのもかなり痛い」
GM「でも大丈夫。ドジれるイクサはまだ用意されてるから!」
だがチガサキは意にも介さずフューネラルから離れ、ほかのアマクダリの面々に向き直る。
「どういうつもりだね?インクストーン=サン」
フューネラルは露骨な挑発をされ続け怒り心頭だ。
「大将首は大将に譲るが道理。自分はほかのサンシタでも片づけるとしよう」
あくまでこの作戦の長はダークドメイン。彼より戦果を挙げることはシツレイに当たると考えたのだ。
だがそれだけではない。
(ツラヌイテタオス・・・文字通り刺突用の超巨大槍。大型の得物を持つのは2種類しかいない)
(単なるバカかそれとも相当の実力者か。どちらにせよ警戒に値することは事実だ)
(実質この戦力で真っ向から対抗できるのは自分くらいか・・・?)
アマクダリの面々にもいつのまにか要警戒の相手が増えていることを認め、それに対応するための行動でもあったのだ。
「フン」
ダークドメインはチガサキを一瞥すると一歩前へと進みフューネラルと対峙する。
「「始めるか」」
ダークドメインとチガサキは同時に同じ言葉を発した。ダークドメインとチガサキはなにも打ち合わせはしていない。武闘派としての本能がそう言わせたのだ!
それより一瞬遅れてすべてのニンジャが動き出す!
(!! 消えた!)
直後チガサキはドラゴンベインの姿を一瞬完全に見失う。
「イヤーッ!」
そう認識した瞬間チガサキは高速バック転によりブラックウィドーの巨大サイバネ蜘蛛の足元へと滑り込む!
ドラゴンベインがどう槍を使うかわからない以上、その姿を見失うのは致命的。
ならば同士討ちを誘発させることに加え、それを避けるための攻撃を躊躇させる狙いで移動したのだ。
ブラックウィドーの巨大サイバネ蜘蛛も巨体に見合わず高速で動いているが、カラテを鍛えに鍛えたチガサキからすればオモチャである!
「イヤーッ!」「フーンク!」
チガサキとインペイルメントがそれぞれ別の足に攻撃を加える!
インペイルメントはその大業物ザオ・ケンで関節部を刺突!チガサキは鋭い蹴り上げでこれまた関節部を殴打!
チガサキの蹴りは蜘蛛足を破壊するには至らないが、関節部の一部を破壊し、変形させることは可能!
人工的な関節は1ミリでも変形すればその機能性を大きく損なう。ましてやチガサキの蹴りでの変形幅は・・・5センチ!その部分の足は使い物にならない!
「・・・・・・!」
一度に2本の足を潰されブラックウィドーに一瞬の焦りが見える!
CRAAAAAAAAAAAAAASH!
次の瞬間ドラゴンベインのツラヌイテタオスが装甲車を真上から貫通!一瞬で装甲車は鉄屑と化し、爆発四散!
(なんというニンジャ跳躍力。目の前で跳ばれては一瞬見失うのも無理はない。だが・・・攻撃方法は理解した!)
ブラックウィドーのサイバネ蜘蛛は2本の足を実質破壊されたため動きが鈍る!
「ザッケンナコラー!」
ロケットランチャーを装備したヤクザが照準を合わせた瞬間、ヤクザの頭部が爆発破砕!スナイパースリケンである!
「イヤーッ!」
チガサキはそれを認識するや否やサイバネ蜘蛛の上部にある本体めがけ跳躍!これではスナイパースリケンの餌食ではないか!アブナイ!
実際チガサキの視野には高速で自分の脳天目がけ飛来するスナイパースリケンが見えている!
チガサキはそのスリケンを利き手ではないほうの手の指でつまみ、スリケンの飛来を強制的に止めた!なぜ!?
チガサキはロケットランチャーのヤクザの死亡から飛来するスナイパースリケンの飛来方位を特定。そこに正面を向け跳躍したのだ!
スナイパースリケンがなぜ脅威なのかといえばその圧倒的速度と小型さによるステルス性とでもいうべき性質!
だがそれよりももっと速く、威力のあるカラテを見切りあったチガサキからすれば速度は武器にならず、ステルス性も視界のド真ん中に映れば皆無!この結果は必然!
「イィィィィィ・・・・・・」
チガサキはスナイパースリケンのインターバルの間にブラックウィドーの顔面めがけジキ・ツキめいた予備動作を行い・・・
「ヤァアアアアアアアアッ!」
ダークドメイン以外は腕そのものが消えたと見えるほどの速度で突きを繰り出した!
「・・・!」
ブラックウィドーの頭部が消し飛び爆発四散!ナムアミダブツ!
通常のニンジャであればゴミクズめいて吹き飛ばされるはずだ。だがブラックウィドーは本体の体重よりもサイバネ蜘蛛の重量のほうが圧倒的に重い!
その為吹き飛び、転がることによって軽減できるはずのダメージが軽減できず、100%の威力を保ったチガサキのジキ・ツキがその肉体に突き刺さったのだ!
その結果は・・・ご覧の通りである!
チガサキは着地し、ほかの面々に向き直る!
「まずは1匹」
アマクダリの面々に衝撃が走る!よもや数瞬の間で戦力を1つ失ったのだ!
「イヤーッ!」
この事態を重く見たのかドラゴンベインは装甲車に突き刺さったツラヌイテタオスを引き抜き、チガサキめがけて跳躍!
その先端にはニンジャの残骸がこびりついている。プリンセプスの成れの果てだ!
プリンセプスはツラヌイテタオスの超重量体を貫通され、哀れ一撃でクズ肉めいた死骸となり、大槍にまとわりつく筋繊維でしかなかったのだ!
「イヤーッ!」
ドラゴンベインはチガサキいる場所目がけツラヌイテタオスを突き下ろす!
ZOOOOM!
チガサキは最小限の動きで、ほかの面々は飛びのいて回避!道路に四角錘の穴が開く!
だがチガサキの目は恐ろしいほどに怜悧だ。まるで興味を失ったかのように!
「イヤーッ!」
ドラゴンベインは再び跳躍!ツラヌイテタオスを鎖で引き抜いた!
「阿呆が」
次の瞬間鈍い音が2回響き、ドラゴンベインはあろうことかツラヌイテタオスを掴みそこなう!一体何が!
ドラゴンベインが状況を確認しきる前にチガサキは行動に移る!
ニンジャといえども物理法則の下で生きている。重力に引かれドラゴンベインが落下してきたのだ!
片手は鎖を握ったままの状態でドラゴンベインは片腕でガードの構えを取った!その瞬間!
「イヤーッ!」「グワーッ!」
待ち構えていたチガサキの重いカラテが突き刺ささりドラゴンベインは吹き飛ばされる!
一拍後鎖に引かれツラヌイテタオスがドラゴンベインの手中に戻る!その四角錘の先にはクズ肉と・・・墨!墨である!
チガサキの片手には真っ白な巻物が2巻、広げられた状態だ!
古くからこのスレにお住いの方ならばご理解いただけるだろう。チガサキの戦術を!
ドラゴンベインはツラヌイテタオスを引き抜くときにどうしても鎖を使って引き上げる。それは己が跳躍し、突き下ろす という攻撃をするために必須のことだ。
そして引き上げたツラヌイテタオスを掴みなおし、急降下する。これが彼の戦術だ。
だが鎖を使って引き抜いた一瞬はツラヌイテタオスは完全に宙に浮いた状態。外部からの衝撃に非常に弱くなっているのだ!
チガサキはそこをスイボク・マグロで錘の先端を狙い撃ちにしたのだ。
一瞬の猶予しかないためジツを発動するには遅すぎる。よって昨日準備しておいたマキモノを展開したのだ。
結果宙に浮いたツラヌイテタオスは2回の横からの強力なベクトルにより振り子めいて揺られ、ドラゴンベインはツラヌイテタオスを掴みそこなったのだ。
その後体制の立て直しもままならぬまま重力に引きずられ落下。そこに強力なカラテを叩きこまれたのだ。
(ジェノサイド・カッターを使うにはちょっと高度が足りなかったな・・・)
(溜めもしっかりできなかった。仕留めるどころか骨すらへし折れなかった。だが・・・ダメージは浅くないはずだ)
(さらに言えば弱点を突かれたことにより同じ戦術は使ってこない。千載一遇のチャンスだったんだけど)
周囲の状況を確認してみればコロッシヴとガーディアンが1対1。そこにインペイルメントが加わろうとしている。
チガサキとワイルドハントは槍を掴みなおしたドラゴンベインの次なる行動に備えるべくにらみ合っている。
ダークドメインとフューネラルの方は・・・今、決着が付いたようだ。
ダークドメインより少し離れた地面に方から上を丸く削り取られたフューネラルの死体がある。
(あのような形状で死亡する・・・いったいどういうジツなんだろうか)
チガサキはダークドメインのジツに興味を持ったが今はそれどころではない。
「あとは適当にやれ」
ダークドメインはそう言い放つとスゴイタカイ・ビル目指して歩を進めた!
戦局は完全にアマクダリがジリー・プアー(徐々に不利)どころではなく、完全に劣勢である。
GM「おいおい・・・いくらお望み通りとはいえヤバくないか?」
首魁のフューネラルが死に、足止め役のブラックウィドーも早々に死亡。
実質残っているのはドラゴンベインとゴロッシヴだけで、そちらも2対1という状況。
GM「つーかナンデ?ナンデ貴方がこっちの世界にまで干渉してくるの?ミーミーのせいなの?」
特にコロッシヴの不利さは尋常ではない。
ガーディアンとゴジュッポ・ヒャッポな実力状況にインペイルメントが加わろうとしている。
GM「大人しく本編のほうに引きこもって頂ければいいじゃないですか・・・スピンオフも書籍版ならあるんだしさ!」
可能であればツラヌイテタオスを投擲するなりしてドラゴンベインが加わればよいのだが、チガサキとワイルドハントがそれを許さない。
仮に仕掛ければあっという間に距離を詰められ、致命的なカラテが突き刺さるのは間違いないだろう。故にドラゴンベイは動けない。
動けば死ぬ。だが動かなくてもいずれは4人のニンジャに囲まれ警棒で叩かれて死ぬ。絶体絶命の窮地であった。
スナイパースリケンのインターラプトも望み薄である。スナイパースリケンを指で挟んで止めるという芸当をなした鬼神相手には分が悪い。
GM「迷ったの?迷っちゃったの?帰り道教えますから、お願いですから出てこないで!シナリオ壊れちゃう!」
ましてや方位はすでに割り出されている。チガサキが有利な状況を見越してスナイパー抹殺に動かないとも言い切れない。
ドラゴンベインは冷静にこの状況を分析し、どう被害を抑えてこの窮地を脱するかということに思考がシフトしていた。
GM「やめてぇぇえええええええ!アイエエエエエエ!」
(なんだ?鬱陶しいな・・・)
チガサキの耳に聞いたことがあるようなないような声が先ほどから聞こえている。非常に動揺しているようだ。
「「「「「「!!」」」」」」
次の瞬間6名のニンジャ全員の意識が空中へと向かった!ザイバツ・アマクダリ双方にこれまでとは別種の緊張感が生まれたのだ!
「なんだ、あれは」
ガーディアンが声を発する。
空中のポイントが唐突に歪み、突如として人の形をした選考が落下してきた!
人型の閃光はブラックウィドーの残骸を蹴って飛び上がり回転しながら着地した。
閃光は失せ・・・異様なニンジャの姿が明らかになる!
GM「しょうがない!とっととご退場願うぜ!頑張って干渉しよう!」
流水めいた光沢を持つ、ピンク色のニンジャ装束。
正体不明の金属で出来ていたメンポは官能的な流線形を描いて顔全体を覆い、目元には細い横一線ののぞき穴が開いている。
彼・・・おそらく男と思われるそのニンジャは・・・・・・ゆっくりと立ち上がった。
GM「すまない。ザ・ヴァーティゴ=サン!この世界線はあなたが関わるとちょっと厄介なことになるんだ!」
GM「クズ肉=サンの一世一代の晴れ舞台を書かないわけにはいかないからね。しょうがないね」
GM「ファッ?!確かにツラ【ナ】イテタオス だ。これはケジメだな」
「!」
チガサキは本能的な危機を感じその場から飛びのき、距離を取った。
2次元の存在が3次元に物理的に干渉することはできない。だが3次元は2次元に干渉することが可能だ。
この瞬間チガサキは3次元の住人が2次元に降り立ったようなイメージを感じ、戦ってはいけない と本能的に察したのだ。
彼がなぜそれを感知することができたのか・・・それは似たようなニンジャと交流があったからなのかもしれない。
それに遅れてその場にいたすべてのニンジャが距離を取った。言葉はなくとも異様かつ危険な存在であることは共有していたようだ。
ギュン!
スナイパースリケンが異様なニンジャめがけ飛来する。
「010001010」
異様なニンジャは片手をそちらへ向け、手を握りこむとスリケンは米粒ほどの大きさに圧縮され、地面に落下した。
異様なニンジャはアイサツめいた動作を繰り返すが意図が伝わらず、肩を竦めた。
直後クローンヤクザのほうへと跳躍し、首を捩じ切るとその血液で地面にショドーをした。そこに書かれるは・・・!
「ドーモ」「ザ・ヴァーティゴです」
「あれ?声が出たぞ。取り越し苦労かよ」
「ザッケンナコラー!」
反射的にクローンヤクザが一斉にアサルトライフルを射撃しようとした瞬間である!
「「「「「「アバーッ!」」」」」」
クローンヤクザの首が全て飛んだ!そこには再び謎の空間の歪み!
異常事態にも関わらずチガサキたちニンジャは凍り付いたように動かない!
空間の歪みから01ノイズをまき散らしながらニンジャが降り立つ。そのメンポには・・・GM!
GM「ドーモ。ザ・ヴァーティゴ=サン。GMニンジャです」
「ドーモ。GMニンジャ=サン。ザ・ヴァーティゴです」
異様なニンジャ同士がアイサツをするが、周囲は一向に動かない!まるで時が止まったかのように!
「あんたは・・・すまんな、多分俺の主観時間で二万年くらい・・・」
ザ・ヴァーティゴの言葉を遮りGMニンジャが口を開く。
GM「どちらにせよ来る世界線を間違えてるぜ。ザ・ヴァーティゴ=サン。帰り道を用意するから可能な限り何もせず帰って欲しいんだ」
「ワッザ?!」
ザ・ヴァーティゴが驚愕の声を上げる。どうやら目の前のニンジャは全てを知っているようだ。ましてや帰り道を用意するとまで!
「アンタ、俺が誰だが知っているのかい?」
GM「大よそはね。だが・・・アンタはこの世界線にいられるとマズいんだ。大人しく帰ってくれるとありがたい」
GMニンジャは再び要求を伝える!
「分かった。1人見慣れないニンジャもいるみたいだしな。でも・・・あいつら俺に敵意ムンムンだぜ?」
ザ・ヴァーティゴは周囲のニンジャたちを指さす。
GM「身を守る程度、防衛の範疇なら別に攻撃してもいい。道を作るのに少し時間がかかるからできるだけしのいでくれ」
「OK!」
ザ・ヴァーティゴは快諾する。
GM「じゃぁ止まっていた時間を動かすから。それとクローンヤクザの首はねはアンタのせいにされるぜ。ヨロシク」
「アイエッ!?」
「どちらにせよ狂人だ。何であろうとアマクダリと同様に始末せよ」
ワイルドハントが断じた。
「イヤーッ!」
ザ・ヴァーティゴに突進するガーディアン!
大盾の縁をギロチンめいて横なぎにする!
「010」
ザ・ヴァーティゴは両手で大盾を挟み込み、止める!
ガーディアンはビックカラテ筋肉を盛り上がらせ、大盾をギロチンめいて押し込みにかかる!
「フーンク!」
その背後から突き刺しにかかるはインペイルメントのザオ・ケン!
「010」
ザ・ヴァーティゴは後ろ足でヤリめいたキックを繰り出し、ザオ・ケンの切っ先を逸らしつつガーディアンの大盾を力任せに剥がしとった!
「バカなーッ!?」
ガーディアンは驚愕し叫ぶ!ザ・ヴァーティゴは盾を抱えたまま後方へと跳躍回転する!
チガサキとワイルドハントはザ・ヴァーティゴを横目で睨み、けん制するが動かない!
2名はアマクダリの2名をけん制している最中なのだ!
「コロッシヴ=サン。潮時だ。撤退命令が出た。フューネラル=サンが死んだ以上、これ以上は蛇足」
「アニキ」
「イヤーッ!」「イヤーッ!」
コロッシヴがそう言うと2名のニンジャは跳躍し、撤退した!
チガサキとワイルドハントは追撃を仕掛けない。戦えば鬼神がいる以上有利にはできるだろうが殲滅が目的ではない。
アブバチトラズを狙い功を焦れば自滅する可能性があるのだ。
「さて」
チガサキとワイルドハントは残るピンクのニンジャに意識を向ける。
「00101」
ザ・ヴァーティゴは抱えた大盾に力を籠めると大盾は歪み始める。更に所々圧縮され、引き伸ばされた大盾は巨大な斧めいたフォルムを取った!
これにはさすがのチガサキも閉口する。ザ・ヴァーティゴは頷くと人差し指で斧の側面に「テツノオノ」とルーンカタカナを刻印した。
「010」
そしてそれを投げる!
「!」
インペイルメントはとっさの跳躍によりこれを回避することに成功する。だがガーディアンは盾を破壊されたことに一瞬動揺し、よけ損ねた!
「サヨナラ!」
ガーディアンは胸から上を横一文字に切断され爆発四散!ナムアミダブツ!
ガーディアンが爆発四散すると同時にテツノオノはガーディアンの背後にあるバイクなども切断し、ブーメランめいてザ・ヴァーティゴへと戻ってきた!
(こいつはヤバイ。今まで出会ったニンジャの中でも規格外・・・!)
チガサキは厳戒態勢を整えたとき、頭の中に先ほど聞いた声が響く。
GM「遅くなってすまない!ザ・ヴァーティゴ=サン!門ができたぜ!」
突如目の前のピンクニンジャが0と1の数字の集積物に還元され始め、あっという間にその全身へとテツノオノも巻き込んで広がった!
「フーンク!」
インペイルメントがザオ・ケンを突き刺そうとするが何もない空間を虚しく突いただけであった。
異形のニンジャは破壊の痕跡だけを残して、来たとき同様唐突に消え去ったのだ。
「フーンク!フーンク!」
インペイルメントがザオ・ケンを振り回すが空気を切るだけである。
チガサキは背後から近づき、手を置く。
「これ以上は無駄だ」
そういうとインペイルメントはザオ・ケンを振るのをやめた。
「広場は制圧した。それだけのことだ」
ワイルドハントがそう発し、イクサの幕は閉じた。
GM「俺の方としてはこの原作EPの時系列として
赤黒がビルに侵入。ナラク復活へ
↓
アマクダリVSザイバツ(ダドメ一行)戦闘開始
↓
ダドメがフューネラル撃破。ビルに侵入。 ナラク復活
↓
赤黒VSダドメ ザイバツ+アマクダリVSザ・ヴァーティゴ 勃発。ダドメ、ガーディアン死亡。
↓
ザイバツ撤退。赤黒地表へ
こんな感じで進行させてる。つまり・・・だ。どちらにせよ・・・」
「我々も拠点へ一旦帰還するぞ」
ワイルドハントがザイバツの面々に指示を送る。あとはダークドメインの帰還を待つだけなのだ。
ヘタに出迎えて機嫌を更に損ねれば自分たちの命が危ないのだ。
「フーンク」
インペイルメントはそれに従い、移動を開始する。
「いや。自分は様子を見てくる。胸騒ぎがするんだ」
だがチガサキは従わず、ダークドメインの様子を見に行くと宣言した。
「正気か?インクストーン=サン。ダークドメイン=サンの機嫌は最悪だ。拠点に戻ればバイタルサインで状況は把握できるんだぞ」
「それでも、だ。相手はニンジャスレイヤー。何があるか分かったものではないし・・・何より遅い」
ワイルドハントの顔が険しくなる。真意はどうであれ暗にグランドマスターの実力を疑っていると取られても仕方のない発言だったのだ。
「まぁ様子を見てくるだけ。そう時間はかからないよ。先に戻ってくれ」
チガサキは無言の圧力も無視して歩を進める。その言葉とは裏腹に内心は相当焦っていた。
ニンジャのイクサが長期戦になることは極めて稀である。
実力の均衡、手札の把握、数回の対峙経験が揃っていたとしても、事態が動けば勝負は一瞬だ。
フューネラルの死に様からしてダークドメインのジツは必殺性が高いものと察することができる。
ならば猶更これほど時間がかかることなど起きえないことなのだ。
「好きにするといい」
「好きにする」
ワイルドハントとチガサキはそう言葉を交わし、行動を始めた。
チガサキはマルノウチ・スゴイタカイビルのエントランスを進んでいき、警備室へと立ち寄る。
客用エレベーターではなく業務用のエレベーターに用があるのだ。
そこにはカーボンフスマが力任せにこじ開けられた形跡があり、警備員が猿ぐつわをされ、泡を吹いて失神している。
1名ほど心停止し、すでに事切れているがこれはダークドメインの仕業だろう。
(久しぶりにハッキングをすることになるか・・・)
お忘れであろうがチガサキはテンサイ級ハッカーもこなせるゼネラリストである。コワイ。
ポーン という音とともにエレベーターが地上へと到着する音が響く。
(厄介だな・・・一般人だと叫ばれる。気絶させなければ・・・)
そう思いチガサキは行動の準備を取り、エレベーターの扉が開く。そこには!
「「!!」」
「「イヤーッ!」」
チガサキは大きく飛びのきなるべく広い場所にでる。扉が開いた瞬間目に入ったのは赤と黒の装束!忍殺のメンポ!間違いない!
「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。インクストーンです」
「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」
チガサキとニンジャスレイヤーはアイサツをする。チガサキの嫌な予感は半ば的中してしまったのだ!
「ひとり、ニンジャが会いに行っているはずだが・・・どうした?」
「あの小僧手品を使うニンジャか。殺した。グランドマスターも大したことはないな」
チガサキが大きく顔を歪める。ダークドメインは死んだのだ。死神にやられて!
「そしてオヌシもここで死ぬことになる」
「どうかな?」
チガサキとニンジャスレイヤーはニジニジと動きながらカラテを構え、対峙する。
何度も対峙し、カラテを交えた相手だが今回は違う!明らかに違う点を2つチガサキは見つけていた!
1つ目は腰に掛けられているヌンチャク。血液が付着しているようで、ダークドメインの血で間違いないだろう。
(ニジャスレイヤーが武器を使う?今まで1度もそんなことは・・・だがそれよりも!)
もう1点はニンジャスレイヤーが放っているアトモスフィアである。
(まるで憎悪を煮詰めたような・・・この雰囲気には覚えがある)
古くからこのスレにいる方々はご存知であろうが、チガサキはアンプレンティス時代、ソウカイヤ健在の時代にニンジャスレイヤーに殺されかけている。
幸い仕掛けておいた麻痺毒が効果を発揮し、辛うじて生還できた。その時に放っていたアトモスフィアを覚えていたのだ。忘れようはずもない。
「・・・どうやらここに来たのはパワーアップの為とみて間違いないな。以前は放っていたアトモスフィアを感じる。何たる失態。あの時殺しておくべきだった」
「その減らず口もここまでだ。ニンジャ[ピーーー]べし」
一方のニンジャスレイヤーも穏やかではなかった。ナラクが復活したとはいえ相手は己を殺そうと思えば殺せた相手。
ナラクの復活を入れてゴジュッポヒャッポに近いと推測していたのだ。
(ナラク、起きろ!)
ニンジャスレイヤーは内に眠るナラク・ニンジャを強制的にたたき起こす。ナラクの力なくば今度こそ殺されるやもしれないのだ!
(((やかましいフジキド!儂をたたき起こしおってからに!それほどの強敵か?)))
(強敵だ。今ここで滅さねば後々にまで禍根を残す!)
(((よく見ればスミエ・ニンジャクランのサンシタではないか!こんな下らぬ相手に苦戦するのか!嘆かわしい!)))
(私は何度も奴を仕留め損ねている。それどころか斃されかけた相手だ。先ほどのニンジャよりもはるかに強敵!)
(((何たるブザマ!儂が体を使えばこんなニンジャなぞ・・・!まぁよい)
ニンジャスレイヤーはヌンチャクを展開!
【モータルの怒りを!知るがいい!】
(!)
チガサキは、チガサキの内なるソウルはその怨嗟めいた声に一瞬怯んだ!
「イヤーッ!」
すかさずニンジャスレイヤーはヌンチャクを振るう!
「イヤーッ!」
チガサキは黒壇に繋がる鎖を殴打!ヌンチャクを弾こうとする。だが!
クォーン!
「グワーッ!」
確かに弾いたはずのヌンチャクがチガサキの側頭部に直撃!悶絶!
(バカな!弾き損ねたのか!?それにこの重さ!カラテの直撃と変わらない!)
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは尚もヌンチャクを振るう!
(もう一度だ!)
「イヤーッ!」
チガサキは黒壇に繋がる鎖を殴打!ヌンチャクを弾こうとする。だが!
クォーン!
「グワーッ!」
先ほどとは逆の側頭部にヌンチャクが直撃!悶絶!
(バカな、ありえない!このままではまずい!)
「イヤーッ!」
チガサキは間合いから逃れようと飛びのく!
「イヤーッ!」
だがニンジャスレイヤーは意にも介さずヌンチャクを振るう!
クォーン!
「グワーッ!」
またしても側頭部に直撃!悶絶!頭巾が血液で濡れる!
(バカな!鎖が・・・伸びている!)
「・・・ッ!」
チガサキの視界が一瞬歪む。カラテの直撃と変わらない重い一撃が3度突き刺さったのだ!無理もない!
危機を認識した瞬間チガサキは臆面もなく完全防御の構えを取る!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
ここぞとばかりにニンジャスレイヤーはヌンチャクを振るう!鎖が伸びチガサキを打ち据える!
「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」
チガサキは必死で頭部への直撃を腕でガードする!だが、余りにも重い!腕が折れそうだ!
(このままでは・・・!)
久しく味わうことのなかった死の恐怖。それによりニューロンがオーバークロックされチガサキの思考が極限までクリアになる!
その思考から得られた結論がチガサキに1つの冒険を生んだ!
「「イヤーッ!」」
何度目か分からないほど振るわれたヌンチャクをニンジャスレイヤーが再び振るう!それと同時にチガサキもガードを外し、動いた!
チガサキの目標はニンジャスレイヤーなどではなく、ヌンチャク!直撃しようという黒壇部分だ!
クォーン!
「グワーッ!」
チガサキの指が軋む!だが目論見は成功した!
鎖を叩いてもさらに伸びて直撃する。かといって掴めばニンジャスレイヤーがカラテを構え眼前に迫る。ならば!
ダメージ覚悟で黒壇部分にカウンターを叩きこみ、ヌンチャクを振るうタイミングを破壊する!
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは再びヌンチャクを振るう!
一度や二度でタイミングを破壊することは不可能。だがそれが累積すればその限りではない!
「イヤーッ!」
クォーン!
「グワーッ!」
再び指が軋む!だが先ほどよりも大きくヌンチャクを叩き返すことに成功する!
「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」「「イヤーッ!」」クォーン!「グワーッ!」
チガサキはダメージも意に介さずヌンチャクにカウンターを叩きこみ続ける!拳で、腕で!
ニンジャスレイヤーとチガサキの間でやり取りされる黒壇のヌンチャク!まるでピンポンめいて打ち返しあう!そして!
「「イヤーッ!」」
クォーン!
「グワーッ!」
腕でカウンターをしたチガサキ!ついにヌンチャクを大きく叩き返し、次の攻撃まで少しの時間を稼ぐことができた!だが!
(折れた・・・!)
今までにない強力なカウンターを叩きこんだせいで、ドウグシャのブレーサーがありながらチガサキの腕が折れた!ブレーサーも変形している!
(今しかない!今しか!)
「イヤーッ!」
チガサキはあらんかぎりの脚力で戦場を離脱しようとバックステップを刻む!
「イヤーッ!」
対するニンジャスレイヤーもチガサキを仕留めんとヌンチャクを振るいながら距離を詰める!
「イヤーッ!」
チガサキは尚もヌンチャクにカウンター!指の骨が折れるが意に介さない!
そしてついに血まみれのチガサキはヌンチャクの殺傷範囲から脱出することに成功する!
「ハァーッ・・・!ハアーッ・・・!」
チガサキは出血とダメージで荒い息を吐く。
対するニンジャスレイヤーもヌンチャクによる攻撃をやめ、チガサキを見据え続ける。
「随分と・・・厄介なヌンチャクだな。ここは・・・一旦引くとしよう。次は同じ手は食わんぞ。オタッシャデー!」
チガサキは戦場を脱し、拠点へと帰還する!だがニンジャスレイヤーはこれを追わない!なぜ!?
(時間切れか・・・仕留めておきたかったが!)
ダークドメインとのイクサでナラクは一時的な休眠状態にあった。それを叩き起こしたのだ。長くはもたない。
共振状態が切れ、ヌンチャクがU字に収納される。
此度のイクサはヌンチャクの脅威にさらされたチガサキだけでなく、ニンジャスレイヤーも焦っていたのだ。
これでニンジャスレイヤーは ナラク復活による増強 と 聖なるヌンチャクによる中距離攻撃 の2つを見切られたのだ。
次に見えるときは何らかの形で対応されることは間違いない。
チガサキを斃す絶好のチャンスを逃してしまったのだ。
ましてや共振状態が切れた今、合い撃ち覚悟で挑まれれば無事で済む確証はない。
ニンジャスレイヤーもまた、ネオサイタマの雑踏に消えていった。
【ネオサイタマ拠点】
チガサキはボロボロになりながらも拠点へと帰還する。命に別状はないが、ダメージは甚大だ。
「インクストーン=サン!」「センセイ!」
見慣れた顔が心配して駆けつけてくる。
「命に別状はない。腕と指が折れただけだ。この場で治療してほしい」
駆けつけてきた医者にチガサキはそう告げ、さらに
「ワイルドハント=サンとアンバサダー=サンをここに呼んでくれ。皆も話を聞いてほしい。重大なことだ」
と告げ、緊急拠点会議の開催を宣言した。
暫く後拠点内最大の会議室にて拠点メンバー全員が揃い踏みしていた。
壇上に座るはチガサキ。医師に腕を治療しながら話を始める。
「まず・・・先ほどアマクダリとダークドメイン=サンの派閥+自分で抗争があったのは知っている者は知っていると思う」
「結果は勝利こそしたものの謎の闖入者もあってこちらの犠牲が3、アマクダリが2だ」
「それに加え・・・マルノウチ・スゴイタカイビルにニンジャスレイヤーを斃しに向かったダークドメイン=サンが敗北。死亡した」
周囲が一斉にざわめく。このネオサイタマの地でまた1人、グランドマスターが死神によって殺されたのだ。
「嘘だと思う者もいるだろうが・・・事実だ。バイタルサインも消えているはずだ。そうだろう?ワイルドハント=サン」
チガサキはワイルドハントに視線を送る。ワイルドハントは顔面蒼白で顔色がない。
「自分はイクサ後様子を見にスゴイタカイ・ビルに向かった。その時に丁度ニンジャスレイヤーと遭遇。イクサとなった」
「結果は・・・ご覧の有様だ」
チガサキが両手を上げる。片腕には強化カーボンギブスが巻かれ、片手の指の数本は痛々しく折れ曲がっている。額はガーゼが当てられ、縫われている場所もあった。
「正直・・・初見ということもあってこの有様になったが、おそらく次イクサになれば・・・何方かが死に、何方かが深いダメージを負うだろう。これ以上の」
「だから諸君には可能な限り戦って欲しくない。だが・・・いつか必ず、出会うときがある。その時の為に少し話をしようと思う」
そう切り出しチガサキはニンジャスレイヤーについて1つ1つ説明をし始めた。
とりわけ謎の鎖が伸びるヌンチャクと、彼のニンジャが放つ憎悪を煮詰めたアトモスフィアについて。
「・・・以上だ。各々気をつけてほしい」
そう言うと重苦しい雰囲気の中会議は閉幕した。チガサキの手の治療も終わっていた。
「それと・・・話がある。ワイルドハント=サン」
チガサキは冷酷にそう告げた。
ワイルドハントは観念したようにその場に残った。
当事者以外誰もいなくなり、閑散とする大会議室。
だが先ほどとは比べ物にならないほどの重い空気がその場を支配していた。
「さて・・・どうするつもりだ?ワイルドハント=サン」
チガサキは淡々と告げる。
「謎の闖入者と自分の負傷については仕方なし。だが・・・ダークドメイン=サン・プリンセプス=サン・クレアオーディエンス=サン・ガーディアン=サンの4名が死亡」
「ダークドメイン=サンの派閥に至っては、主を失ったことにより壊滅。ザイバツ・シャドーギルドが1日で失った戦力としては最大級だ」
「これほどの被害が出ると経緯はどうであれ・・・この作戦自体に無理があった。そう言わざる負えない」
「自分が加わってなければイクサは長期化。更に犠牲が増えたかもしれない」
「ニンジャスレイヤーへの認識が甘く、アマクダリの戦力を舐めた。そしてそのことでダークドメイン=サンに対して諫言できなかった。それがこの結果だ」
「理不尽だとは思う。だがすべては結果論だ」
「どう責任を取るつもりだ?」
チガサキは無慈悲にそう問うた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・然る後、対ニンジャスレイヤーの討伐部隊を編成する」
暫く黙った後、ワイルドハントは消え入りそうな声でそう返答する。
「それでニンジャスレイヤーが討てればいいだろう。だがどうするんだ?武闘派のグランドマスターが討たれ、自分もこの有様。どうやって対抗すると?」
「それにニンジャスレイヤーがいつまでもネオサイタマに滞在するとも限らない」
「今回はダークドメイン=サン主導だ。だから懲罰騎士としてもあまり強くは出ない。だが・・・」
チガサキは黙る。彼主導の作戦で再び大きな被害が出ようものならば・・・!
「・・・・・・・・・・・・情報収取を行い、奴の弱みを握り、それを徹底的に利用する」
苦し紛れにワイルドハントはそう答えた。
「それ があるかどうかは分からない。そこは任せよう。だが・・・しくじるようであれば」
チガサキは一旦言葉を切った。この後に続く言葉は・・・!
「腹を召すか、その手でニンジャスレイヤーを倒すまで挑むか。どちらかしか残らないと思ってくれ」
[ピーーー] と告げたのだ。
「肝に銘ずる・・・!」
ワイルドハントは苦しそうにそう返答した。
「話は終わりだ。万一、逃げ出そうものなら・・・」
「俺がお前を[ピーーー]」
そう言い残し、チガサキはトモヨの待つマンションの部屋へと帰っていった。
薄暗く、閑散とした会議室にはワイルドハントがただ1人残っていた。
【マンションの1室】
「センセイ・・・無茶しないでくださいって言いましたよね」
「ハイ。ゴメンナサイ」
チガサキは戻るや否やトモヨに泣きつかれ、正座させられ詰問を受けていた。
「まさかあそこまで強くなっているとは思わなかったんだ。それに生きて情報を持ち帰れた。成果は十分・・・」
そう言いかけてトモヨに睨まれた。
「ハイ。ゴメンナサイ」
「・・・もういいです。言っても聞かないでしょうし・・・ご飯にしましょう。お箸は使えますか?」
トモヨが観念し、食事になる。幸い箸を使う方の指は折られていない。
「大丈夫だ」
チガサキも立ち上がり、席に着く。トモヨが言い残すようにこう告げた。
「本当に・・・本当に、無理だけはしないでください・・・!」
6/11 早朝
チガサキはマンションの1室の寝室で目覚める。
昨日のトモヨの最後の一言が棘のように突き刺さっていた。
(おそらく次、対峙することになればどちらかは死ぬ)
チガサキはリアルな死を身近に感じていた。
生き残る確率は半々。死んだことを想定しなければならない状況だ。
(いい加減、覚悟を決めるか・・・)
死が身近にある以上、近い未来半々の確率でそうなる以上、いつまでも曖昧にはしていられない。
この手ではニンジャ治癒力があるとはいえ数日はまともに動くこともかなわない。丁度いいといえば丁度いい。
(どうするか・・・)
【5/30 21時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤー関連の対策
4:隠れ家進捗を確認する ※ 室内を整備中
5:トモヨに思いを伝える★
6:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
★:シナリオ進行において重大な選択肢が発生します。また、完了後はチェックポイントとなり、後から変更も効きません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!長かった!」
GM「まぁいいタイミングといえばいいタイミングだよね」
GM「さてさてどうなることやら・・・オタッシャデー!」
GM「やっべ。豊満=サンのところに遊びに行ったままだった」
GM「チガサキの何が一番辛いって自己回復能力が一切ないんだよね」
GM「デスドみたいに自分自身を自己修復できるわけでもないし、トモヨみたいにリジェネスキルがあるわけでもないし」
GM「殺られる前に殺る、食らう前に殺す、当たらなければどうということはない っていうスタイル」
GM「チガサキとしては持久戦や消耗戦、連戦を仕掛けられるとあっという間にジリー・プアーになるっていう」
GM「理論上は10個のマキモノも装備可能だけど、回復不可能、フックロープ、搦め手なしっていう瞬間速攻型になるのは間違いないね」
GM「なお裏ボス戦は道具、毒使用一切不可+防具・筆なしという鬼畜仕様」
GM「超長文記述?文章として整合性がとれていれば6行でも10行でも歓迎だよ」
GM「ただ一応グレーゾーンはある。完全に黒としては扱わないけどね」
GM「例えば1つの記述の中に【2つ以上の状況に対応する記述】があること」
GM「赤黒ヌンチャク戦で言えば
ひたすら回避に徹する。【もしくは】カウンターで打ち返す
【もしくは】って部分がアウト。これだと 【回避に徹する】 って内容と 【カウンターで打ち返す】 っていう行動が【並行して】存在してる」
GM「これを認めると【どちらか都合のいい部分を取捨選択できる】から、究極的には選択肢ごとに起きうる可能性全てに対応する記述をされると意味がなくなるから」
GM「ただし
ひたすら回避に徹するが、打ち返せるものがあればカウンターで打ち返す
ならグレーゾーンとしてコンマやその他の要素を加味して決めてく」
GM「後者がなんでグレーゾーンかっていうと、 【回避に徹する】 っていう【基本行動】の中に 【例外として】 カウンターが入っているから」
GM「これなら コンマきついからカウンターは無理だな とか コンマが緩いからカウンター打てるようにするか とか ファンブってるから裏目に出るようにしよう とか出来るからね」
GM「もちろん
カウンターで打ち返しながら距離を一気に詰める
はOK」
GM「理由はシンプルで カウンターで打ち返す という動作の後に継続して 一気に距離を詰める ってどうさがあるから」
GM「都合のいい結果を抽出するわけでもないしね」
GM「ほかのスレはスキルメインっぽい感じがするけど、ここは記述、戦術メインだからね。生かすも殺すも記述次第」
GM「この条件がある以上改行なしなら3行記述が上限みたいなもんだし」
GM「簡単に図解するわ。ずれてたら脳内保管で。シチュエーションは前のレスと同じVSヌンチャク赤黒」
【NG】【並行記述】
/────→回避に徹する
現在
\────→カウンターで打ち返す
【グレーゾーン】【例外規定】
現在→回避に徹する─→回避に徹する
\
\──→打ち返せるものがあるなら打ち返す
【OK】【継続】
現在→カウンターで打ち返す→距離を詰める
GM「こんな感じ」
GM「もうちょい言及すると
~~~ができなければ ~~~する
っていうのがあるけど・・・これがグレーゾーンの極北」
GM「この場合 並行記述 に限りなく近いけど一応 例外規定 なんだよね」
GM「~~~が【できなければ】 っていう条件が入ってるから、優先度としては前者が上で後者が下って分かるし」
GM「仮に前者と後者両方が成立出来て、後者の方が有利な場合でも 【成立するならば前者優先】って取れるからね」
GM「ギリギリ 都合のいい結果を抽出する並行記述にはあたらない って判断できる」
GM「めっさ長い記述されると判断に困るけどさ、これが記述安価SSの醍醐味だと思うわけよ」
GM「GMと参加者側の知恵比べってやつ?それが俺の楽しみでもあるんだし。利害の一致ってわけよ」
GM「だから記述安価は超歓迎。コマンド選択よりも有利にするって公言してるしね」
GM「オタッシャデー!」
そういえばですね、ニンジャソウル憑依前のチガサキがトラウマになったニンジャいるでしょ?
あのニンジャって所属とかどうだったっけ?野良ならいいけどもしかしたらと陰謀めいた
何かを感じずにはいられない
GM「久々に体力と時間に余裕ができたから投稿しようと思ったが・・・ここまで盛り上がるとは」
GM「ちょいと今までのレスから出てきたことについて解説でもしようかな」
Q:これ以上強くなることってあるの?
A:通常鍛錬除けばほぼ皆無。あるとすれば裏ボス撃破後のラスボス戦だけ
Q:ヌンチャクに勝つ方法とかあるの?
A:この後言及
Q:チガサキのギルドに対する忠誠心ってどうなの?
A:低くはない。ただスタンドプレーが目立つだけ
Q:なんでチガサキは懲罰騎士なのにダドメの来訪知らされてないの?
A:直接知ることができたのはワイルドハントだけ。アンバサダーはポータルのジツで流れ込んできた情報を見ただけ。
Q:下の階級(アンプレ・アデプト)からの評価は?
A:意外に高い。強い、面倒見がそれなりにいい。ただし怒らせるとヤバイ級にコワイ。
Q:アンバサダーとの関係は?
A:悪友。そこらへんは番外編で書こうかなー。そういうのを書くのがすげー苦手なんだよね。俺。
Q:師、監視員、医師 に名前があったらよかったのに
A:オリキャラ作るのすげー苦手です。そこらへんは豊満=サンがうらやましい。
GM「あと・・・>>476=サン滅茶苦茶鋭い。いつか出ると思ってたけどついに出た」
GM「物語ってかチガサキの根幹に関わる部分だからねぇ」
6/11
「ちょっと出かけてくるよ」
朝一番にチガサキは食事もそこそこに出かける旨をトモヨに伝えた。
朝食は手があまり効かないチガサキに代わりトモヨが作ったが、意外と食える。成長しているようだ。
「冗談でもやめてください」
トモヨの顔が一気に険しくなる。一時的とはいえ戦闘能力を半ば失っている状態では自殺行為に等しい。
「別にイクサをしに行くわけじゃないよ。ただ・・・来るべき時に備えて、これ を直してもらわないとね」
チガサキは使える方の手でブレーサーを取り出す。ブレーサーは何度も強い力で叩かれた結果ひしゃげている。
「正直、これがなかったら今頃はサンズ・リバーを渡っていたからね・・・」
「それにこれはギルドの粗製乱造・・・とはシツレイだけど、販売されているものと比べて桁違いの性能を誇る。ギルド内の施設じゃ手に負えないよ」
トモヨが見てもチガサキの装備しているものは他のモノとは一線を画す。施設内での修復は難しいだろう。
「ならワタシも一緒に・・・」
「確か今日は朝からミッションがあるのでは?」
「うぐ・・・」
一見スタンドプレーばかりしているように見えるが、しっかりと業務はこなしている。出任せは通用しない。
「それに・・・少し野暮用があるからね。ここに戻るのは同刻になると思う」
「分かりました・・・。でも、無茶だけはしないでくださいね」
「心配性だなぁ」
チガサキが苦笑する。無茶を選択していたらあの場からの生還は無理だというのに・・・
「まぁ。イッテキマス」
「イッテラッシャイ」
チガサキはトモヨに送り出され、朝のネオサイタマを歩いていく。
目的地へと足を進めるなか、チガサキは黙考する。
(あのヌンチャク・・・ただのヌンチャクではない。鎖が伸びるヌンチャクなんて聞いたことがない)
物理的に鎖が伸びるヌンチャクを製造することは可能だ。だがあのヌンチャクの伸び方は工学的に設計されたものではない。
(ましてやあの物理的ダメージ。黒檀めいた色だが、金属だ。だが金属にしても・・・)
チガサキは再び変形し、ひしゃげたブレーサーを見やる。
幾多の死線を潜り抜け、身を守ってくれた相棒。それがここまで変形することなど一度もなかった。
それほどまでに攻撃力が、破壊力が桁違いなのだ。ダークドメインが殺されたのも頷ける。
(だが・・・ヌンチャク、ヌンチャクかぁ・・・)
チガサキは頭を抱えた。ヌンチャク及びその構造に似た武器はチガサキの天敵でもあるのだ。
(アイキドーは相手の力を利用する武技。相手のバランスを理を以て崩すことを旨とする)
(だが・・・ヌンチャクのような使用者と武器が何らかの形で力学的に繋がっていない場合は無力)
仮にヌンチャクの攻撃面にアイキドーを叩きこんでも、ヌンチャクの双方の重りを繋ぐ鎖の部分で力が途絶えてしまう。
回転率の高さも相まって後の先をとるアイキドーの天敵なのだ。
(そういえばニーズヘグ=サンのヘビ・ケンも似たような構造だったなぁ・・・)
そう思っていると目的地に着いた。
「ドーモ。サブロ=サン。防具の修理を依頼したい」
ドウグ社の道具を直せるのはドウグ社だけだ。チガサキは変形したブレーサーを差し出した。
「ドーモ。これは・・・・・・また、随分と・・・・・・」
サブロ老人は己の作ったドウグの強度は承知である。それがここまで変形するのだ。驚きを隠せない。
「直せそうですか?」
「ええ。まだ修復可能です。ご迷惑をおかけしました」
サブロ老人は頭を下げる。チガサキの腕のギブスは己の道具の強度不足が原因だと思ったからだ。
「頭を下げないでください。かかった強度が尋常ではないだけです。ここの道具じゃなかったら・・・今頃腕が無くなっています」
「・・・・・・ありがとうございます」
サブロ老人は顧客の情報を無駄に仕入れない。踏み込んではいけない領域だと知っているからだ。
「修復の方ですが・・・腕がコレなんですが、大丈夫ですか?」
チガサキは骨折した腕のギブスを見せる。
「大丈夫です。設計書と感覚でどうにでもなります」
普通であれば何度も着脱して調整するものだが、サブロ老人がそういうのだ。間違いはないだろう。
「ヨロシクオネガイシマス」
チガサキは頭を下げた。
朝のオオヌギ・ジャンク・クラスターヤードに金槌の音が響く。
その金属音の清んだ音から良質な金属を使っていることが如実に伺えた。
「1つ・・・聞いてもよろしいですか?」
チガサキは金槌を振るうサブロ老人に尋ねる。
「なんでしょうか?」
サブロ老人は金槌を振るいながら振り返ることなく受け答える。
熟練の職人である彼でならば作業しながらの受け答えなどどうということはない。
「オーガニックの花を扱っている店を知っていますか?」
その質問にサブロ老人の手が止まる。
「オーガニックの・・・花、ですか」
このネオサイタマにおいて一切の遺伝子操作のなされていないオーガニックの花を揃えるのは異常なほど難しい。
カチグミどもがこぞってやる生け花の花も、遺伝子操作によって造られた花だ。
キョートの上流階級の中でも天辺に近い人間であればよく見るであろうが、ここはネオサイタマだ。
こんな場所でそんなものを求めるのだ。用途は言うまでもない。
「1件だけ・・・商売でやっているかどうかはわかりませんが、オーガニックの花を栽培している方は知っています」
「なんと」
チガサキは驚いた。すべての情報を秘匿するドウグ社らしからぬ情報開示だ。
「いえ。その主人が 価値の分かる人が来てくれるのならば歓迎。是非とも教えてあげてほしい とおっしゃっていましたので」
「なるほど。ブレーサーが直ったらぜひ紹介していただきたい」
「分かりました」
そういうとサブロ老人は再び金槌を振るい始めた。
「これで直りました。装着も・・・問題ないかと思います」
数時間後ブレーサーは新品同様に綺麗に直っていた。
「ありがとうございます。お代の方ですが・・・」
「結構です。長く使っていただいていることこそが私にとって最高の報酬です」
「・・・・・・ありがとうございます」
「それと、これを。紹介状です」
サブロ老人は封筒をチガサキに手渡す。裏面には住所とサブロ老人の名前が直筆で書かれているようだ。
「これを見せれば取り合ってくれるかと」
「何から何まで・・・」
チガサキは再び頭を下げた。
「どうかお元気で」
「そちらこそ。オタッシャデ」
まるで今生の別れのようにアイサツをする。だがこれでいいのだ。
チガサキは目的の住所のところまで歩を進めた。
「ここか・・・」
チガサキは住所の場所に到着する。ネオサイタマの中でも一等地中の一等地。豪華絢爛な住居ビルの前に立っていた。
「えっと・・・部屋番号は・・・」
高級マンションなどはもれなくオートロック式である。チガサキは部屋番号を入力すると自動応答が質問してきた。
「合言葉を言うドスエ」
「ツゲウフウョチカ」
「進むドスエ」
どうやらOKがでたようだ。自動で呼び出されたエレベーターにチガサキは乗り込む。
エレベーターはゆっくりと地下へと長い時間をかけて降りて行き、停止すると音もなく扉が開いた。
「おお・・・」
チガサキの目が少年のように輝く。
地下とは思えぬほど明るく広い空間に、西洋庭園の如く一面の花畑が広がっていた。
赤、黄色、紫、白、緑・・・色とりどりの花が色彩の暴力にならぬよう徹底的に計算されて植えられている。
スミエを扱う芸術家気質を持ち合わせるチガサキでさえ感嘆するしかないほどだ。
チガサキは花を踏まぬよう今となっては絶滅したとまで思われるオーガニックの土を踏みしめ中央にあるテーブルへと向かう。
「はじめまして。お噂はかねがね。インクストーン=サン」
「ご存知でしたか・・・」
目の前の女性は淡い黄色のロングドレスを身にまとっていた。気品が尋常ではない。
そして一目で自分がインクストーンであると見抜いた。情報にも長けているようだ。
「紅茶でもいかがですか?」
「是非とも」
チガサキは椅子に奥ゆかしく座ると、高級茶器に紅茶が注がれていく。紅茶の香りが素晴らしく、半端な茶葉ではないことが伺えた。
「こんな高級な紅茶をいただいてもよろしいのですか?」
チガサキは問う。
「貴方が作っている茶葉に比べれば程度は低いですよ」
目の前の女性は奥ゆかしく微笑む。どうやら自分に対する情報はあらかた知り尽くされているようだ。
「しかし・・・ネオサイタマの地下にこんな場所があるとは」
チガサキは奥ゆかしく紅茶を口にしながら再び感嘆する。
「私は自然が好きなだけです。かつてはこのような光景がほかでも見れたと聞いていましたが・・・」
「確かに芸術肌としては残念な限りです」
チガサキも一応は同意しておく。
「それよりも・・・私の名前や素性について尋ねないんですね」
「ええ。ニンジャである自分にこの平然とした態度。そして表の顔まで知り尽くしているとなれば・・・聞くのは無粋でしょう」
「インクストーン というニンジャは生粋の武闘派と聞いていましたが・・・ザイバツの上層部となればワビサビも流石ですね」
「それほどでも」
静かな空間で暫しオーガニックの花の色彩と、紅茶を味わう。互いに言葉はないが、緊張もない。
「して、サブロ=サンの紹介ですね。どのようなご用件ですか?」
女性が本題を切り出す。どうやら合言葉は紹介者ごとに決められているようだ。
「花を一輪・・・譲っていただきたい。できれば、向日葵が望ましいです」
チガサキは本題を切り出す。
地下になぜこんな空間があるのか。彼女は誰なのか。なぜこんなにもオーガニックの花を揃えられるのか。聞くことに意味はない。
「向日葵ですか・・・快活なお嬢さんに差し上げるんですね」
女性は優しく微笑む。
(鋭い・・・!)
かつて花にはいくつかの言葉が意味として添えられていた。花言葉 という今では廃れた風習である。
キョートの上流階級や物好きでもない限りは知ることはないものだ。
「ええ、まぁ・・・」
チガサキは頬を少し染めて、気恥ずかしそうに頭をかいた。
「向日葵ならございます。直ぐに採ってきます故お待ちください」
女性はそう言うと音もたてずに立ち上がり、花園の奥へと向かっていく。
(一を聞いて十を知るとはこのことか。隠し事が一切通用しない)
自分が何を考え花を求めたのか、誰に対して贈るつもりなのか。最低限のやり取りで察せられてしまった。
苦笑を隠すようにチガサキは紅茶を口に運ぶ。
暫くすると女性が向日葵を「抱えて」戻ってきた。
「こちらになります。どうぞお受け取りくださいませ」
「こ、これだけの量は・・・!」
差し出された向日葵は軽く30輪はある。手持ちの金では払いきれないかもしれない。
「お代は結構です。この子たちもこの子たちに似た彼女さんの笑顔の糧になることを望んでいます」
「それに向日葵は一輪でも映えますが、数が多ければなお映えますので」
「手玉に取られてばっかりだ・・・」
チガサキはもう笑うしかない。
「花は鮮度が命。かえって花瓶も用意しなければなりません」
「足早で申し訳ないですが、これにてお暇させていただこうかと」
チガサキはそう切り出した。いつの間にか結構な時間が経っている。
「ええ。ぜひ、そうしてあげてください。お帰りはあちらから」
情勢は優しく微笑むと来た方向とは別方向を指示した。逆らう理由はない。
「ありがとうございます。それではオタッシャデ」
「お達者で」
そういうとチガサキは足早に移動し始めた。
「向日葵の花言葉は【私はあなただけを見つめる】【愛慕】」
「随分と苦労したみたいですね・・・」
上りのエレベーターを2つほど乗り継ぐと、チガサキは見慣れた大型百貨店の地階にたどり着いていた。
どうやら巧妙に彼女の場所は秘匿されているようだ。
「さて・・・帰るか」
チガサキは穏やかな笑みを浮かべると、マンションへと戻っていった。
ーーーーーーーーーーーーー
GM「一旦ここまで。続きは次回」
GM「おそらく次とその次?くらいにまでなると思う」
GM「オタッシャデー!」
チガサキはマンションの一室の鍵を開けると中へと進む。
電気がついていないため彼女はまだ戻っていないようだ。
(手間取っているのかな・・・。夕食の準備でもしておくか)
チガサキは花瓶を用意し花束を隠すと、動かしにくい手に四苦八苦しながら料理の準備を始めた。
一通り調理を終え、味見をする。上出来だ。
(食器も並べておくかな・・・)
そう思い食器を動かそうとしたときドアが開く音がした。
「すいませんセンセイ。直ぐに夕食を・・・」
「オカエリ」
「えっ・・・?」
既に夕食は作られており、後は食器の用意だけという状況にトモヨの目が丸くなる。
「いや。動かしにくいだけで動かせるからね。ちょっと手間取ったけど料理もできるし・・・」
「それはなんとなく分かっていましたが・・・」
驚くのも無理はない。高級料亭も真っ青の食事が作られていたからだ。
「あー・・・・・・ちょっと気合が入りすぎた」
結構気合が入っていたことにチガサキは今更ながら気が付く。心情的な問題だったのだ。
「とりあえず食事にしよう」
「はい」
そういって二人は準備を終え、無駄に豪華絢爛な夕食を共にした。
後片付けと入浴を終え、一斉に暇になる。眠るにはまだ早いが何かをするには遅い時間だ。
チガサキとトモヨは何かのアトモスフィアを感じ、リビングの椅子に座ったまま言葉のない時間が過ぎる。
チガサキは表面上は平静を保っているが、どう切り出してよいか分からず、内心パニックに陥っている。
それでも、切り出さないわけにはいかない。かれこれ20分。しびれが切れる頃だろう。
「トモヨ=サン。その・・・なんだ。例の・・・件なんだけど・・・」
しどろもどろになりながらなんとか言葉を紡ぐ。いつもより倍近く滑舌が悪い。
「・・・はい」
トモヨはその言葉が来るのを分かっていた。
「その・・・・・・自分は、正直、戸惑いはしたけれど・・・嬉しかった」
「だから・・・その・・・・・・・・・・・・・・ああもう」
チガサキは言葉にならず立ち上がると一旦奥へと引っ込む。
直ぐに山ほど向日葵を抱えリビングに戻ってくると意を決して言葉を紡ぐ。
「トモヨ=サンはおっちょこちょいで、努力家で、元気で、純粋で、天真爛漫な女性だと思ってる。自分はそれを見て向日葵みたいだと思ってる」
「その姿に知らず知らずの内に惹かれていたんだと思う」
「できる事なら、ずっと、自分の傍で、咲き続けて欲しい」
そう言って向日葵を差し出す。ストレートな言葉が出てこないで、遠回しな言い方が出てくるあたり自分らしい。
「・・・はい。ワタシもコルト=サンの傍で咲き続けたいです」
そう言ってトモヨは花束を受け取ると、涙を浮かべながらも極上の笑顔を浮かべた。
ーーーーー―――――――――
GM「くっさいシーンを書くのは精神力が削れる」
GM「少ないけど許して。直ぐに更新する」
その後お互いどうしていいか分からず、一斉にパニックになり事態の収拾に暫くの時間を要した。
師弟の時間が長かったため、お互いどんな顔をしていいか、どんな言葉をかければいいか分からなくなってしまったのだ。
一言二言会話をすると微妙な間が開き、その間を認識すると二人で一斉に赤面する。そんなことを繰り返した。
(だ、駄目だ。うまく会話が続かない。どう会話を発展させればいいかまったく分からない・・・)
この妙に居心地の悪い生暖かい空間から逃げ出したいチガサキは時計に目を向ける。気が付けば結構いい時間だ。
(今日はもう寝て頭を冷やし、明日から身の振り方を・・・)
そう思い、提案する。
「気が付けばいい時間になってる。今日はもう寝て明日に備えようじゃないか」
文面上では平静を保っているように見えるが、発言上は少し声が裏返りかけていた。
「そ、そうですね。今日はもう寝ましょう」
トモヨも同意する。彼女もなんとなく気恥ずかしいようだ。
二人ともすでに寝間着だ。あとはリビングの電気を消し、それぞれの部屋に向かうだけだ。何も難しいことじゃない。
「よ、よし。じゃぁ電気を消そう」
そう言ってスイッチの方へ向かい、トモヨに背を向けた時であった。
上着の裾をつまんで軽く引っ張られ、チガサキの足が止まる。
首だけで後ろを見るとトモヨが赤面し、目を伏しながら言葉を紡いだ。
「・・・今日は、一緒に寝てもいいですか・・・?」
断る勇気をチガサキは持ち合わせていなかった。
――――――――――――
――――――――
――――――
6/12 早朝
(これが所謂昔の書物にある アサチュン なるものなのだろうか)
やけに早くチガサキは目が覚め体を起こす。隣ではトモヨがまだ寝息を立てていた。
チガサキは微笑みながらトモヨの頭を撫でる。手入れの行き届いた細い髪にきめ細かな肌の感触を感じる。
(随分と、苦労を掛けたんだな・・・)
あの後の会話で大体のことは聞いた。自分の天然っぷりにほとほとあきれさせられたものだ。
(まぁ、なんというか・・・)
女性とこういう形で接することに経験がなかったというのも一要因だろう。だが最たる要因は・・・
(自分はトモヨ=サンを通じて妹を見ていた。トモヨ=サンを見ずにその奥に投影していた妹を見ていた)
結局のところ家族を失ったショックから立ち直れず、赤の他人に家族を投影してしまっていたのだ。
(自分は家族を、妹を亡霊にしていた)
己の不甲斐なさに腹が立つ。家族はおろか自分を慕ってくれていた少女までも知らず知らずの内に不幸にしていたのだ。
ツキジ・ダンジョンで精神を病みかけたのは己がその事件を乗り越えていない何よりの証左だったのだ。
(覚悟をしなければいけない。前に進まなきゃいけない)
チガサキは目を閉じ、記憶の海へと潜っていく。乗り越えるために、前に進むために潜っていく。あの忌まわしい記憶の下へと。
(クソッ!なんだ!これは・・・・・・!)
その最中突如としてチガサキの思考にノイズが混ざる。それは大きくなり続け、チガサキの精神を飲み込んで・・・!
0101010101010101001010101001010101010100101010010101001010010110010101010100101001010100101001010101001001000101010101001010010100001010101010101010100101010101010101010010101010010100101101001010101010101001010010100101010010100101001010010100101001010010101010100101011010010101010100101010010101001010100101010100101010010101010010101010010100101010100101010010110110100101001010010111110101010010100101010010100101001001010100101010010101001010100101010100101010010100101001010010100100101010010101001010100101010101001010101001100101010010100101001010010010101010010101001010010100101010010101010011010010100101010101001010101001010010100101001010010100100101001100100101001010101001010100001010100101010101001
チガサキは気が付くと以前見たような空間に自分を見出した。
真っ白な空間。そこに立つ見たことのあるニンジャ。
「ドーモ。GMニンジャ=サン。随分と無粋な真似をするんだな」
チガサキの声には抑えきれない憤怒が混ざっている。覚悟を決め、行動した矢先に余計な横やりが入ったのだ。
GMニンジャは口を開かず、指を鳴らした。
直後、突如として巨大な掛け軸が宙に発現し、巻物が横に開かれる。
【選択の時】
マキモノにはそう大きくショドーされていた。
「何が言いたい?」
チガサキはそう問うが、GMニンジャは何も言わずもう1度指をならす。
何か紙の束めいたものが落下する音が2回響く。チガサキがそちらに目をやると巨大な無地のフスマが2つ、少し離れたところに発生していた。
2つのフスマは互いに同じ距離にある。だがその向き方は決して交わらぬよう平行に、同列に置かれている。
更にGMニンジャが指を鳴らす。するとフスマにショドーが現れた。
そこに書かれている文字は・・・
【偽りの安らぎ】【苦痛の真実】
チガサキはGMニンジャの意図を察した。
「選べ、という事か。ゼンモンドーだな」
「戻ることは?」
そう問うとGMニンジャはフスマのある方向とは逆側の方向を指す。
【後戻り不可】
と書かれたフスマがあった。どうやら自分はここから入ってきたようだ。
「どうあがいても選ぶ以外ないってことか」
チガサキは2つのフスマにあるショドーの意味を考える。
(知らぬがブッダ というコトワザがある。知らなければ平穏でいられるという意味合いだ)
(もし自分がこれ以上修羅の道を進む気がなければ知る必要のないことだ)
家族は失った。だが今はこれからは違う。隣にいてくれる女性がいる。悲しませるのも、怯えさせるのも御免だ。
(逆に知ればその事実から逃げられなくなるほどの真実がある)
ただでさえ家族を亡霊にしていたことを自覚するのに大変な労力を要したのだ。この先にあるものはそれ以上なのかもしれない。
だが 逃げない と決めたのならば起きた事実から目をそらしてはいけないとも考えられる。
(どうするか・・・)
時間的猶予は多くない。選ぶしかない。
どうする?(多数決)
1【偽りの安らぎ】のフスマを開ける
2【苦痛の真実】のフスマを開ける
チガサキは迷いなく【苦痛の真実】とショドーされたフスマへと向かう。
「逃げない。そう決めたのなら最後までとことん付き合うだけさ」
そういってフスマを開けた。
白い光がチガサキを包み、現実へと帰還する・・・
「アイエエエエ!アイエエエエエエ!」
「ヤメロー!ヤメロー!」
木霊する妹の悲鳴。父親の絶叫。絹の避ける音。
「イヤーッ!」
「アバーッ!」
「ア、アイエエエエエエエエエ!」
カラテシャウトにより父親の絶叫が消え、壁に血の華が咲く。母は既に殺されている。
「ヤ・・・メロ・・・」
そしてその光景をぼやけた視界で見せられ、声を上げようとするもダメージで動けず、声も出ない自分。
帰って来たのだ。【あの時】に。
「ア、アイエエエエエエエエエエエエエ!」
「イヤーッ!」
「ンアーッ!」
叫ぶしかない妹の声を鬱陶しく感じたのかニンジャは妹を殴りつる。
更にニンジャは妹の服を破り捨て、ファックし始める。
妹は意識が混濁しているのか声さえ上がらない。
目を背け、耳をふさぎ、顔を覆いたい過去。だがもう逃げるわけにはいかない。
視界にノイズが走る。精神のセーフティでも働いたのだろうか。だがそれを無視して現実を過去を受け入れる。
更にノイズが強くなる。拒絶する。この先へ進むな と。
(ええい、鬱陶しい!邪魔をするな!)
チガサキは強靭な意思でノイズを振り払う。次の瞬間、何かが割れたように視界が一気にクリアになる。
あの忌々しいニンジャの姿も、両親の死体も鮮明に映る。
カシャッ。
チガサキの視界がズームインされ、件のニンジャをより鮮明に移す。ズームによる視界の荒さは一瞬でクリアになる。
この動きは今のチガサキの意思で行われているものではない。当時のチガサキの意思で行っているものだ。
当時のチガサキは血眼になって家族の敵であるニンジャをニューロンに刻み込もうとしたのだろう。
カシャッ。
更にズームインされ、妹をファックするニンジャの全身を視界いっぱいに捉える。
(そうだ。あの時自分はこのニンジャを忘れぬように目を見開いていた)
カシャッ。
今のチガサキからすれば予想外のズームがもう1度入る。
(なんだ?自分はあの時何を見たんだ?)
カシャッ。
更に倍率が上がる。
カシャッ。カシャッ。カシャッ。カシャッ。
そして視界はニンジャの手元・・・手首の装束部分に映る。
(は・・・・・・?)
当時のチガサキが忘れまいと視界に刻み込んだものは・・・
罪罰
知らぬはずなどない。今まさに、自分が背負っているエンブレムであった。
暫しの間チガサキの視界はその見慣れたエンブレムを捉え続ける。
そしてニンジャは妹をファックし終えると、思い切り殴りつけ、両親と同じく壁に咲く血の華にした。
そしていずこへといなくなっていく。脳内に当時のチガサキの思考が木霊する。
(あのダイヤモンドエンブレム・・・忘れはしない、忘れはしないぞ・・・!)
その直後急に視界に謎のノイズが走り、当時のチガサキの意識が遠のいていく。
紫の格子の中ににひし形の形をしたノイズが意識を埋め尽くしていく!
「・・・・・・っ」
チガサキは思考の世界から帰還したが、しばらくの頭が真っ白になっていた。
「ナンデ・・・」
あのニンジャのについていたエンブレムは間違いない。自分が背負うザイバツ・シャドーギルドのものだ。
ましてやヨゴレニンジャではなく、正規構成員。ヨゴレニンジャはエンブレムをつけられないはずだ。
つまり何故かは分からぬがザイバツ・シャドーギルドの正規構成員が家族を殺したのだ。
だがそれだけでは済まなかった。チガサキのニューロンは否応なしに状況を分析する。
(ヨゴレニンジャや野良ニンジャならまだわかる。だがザイバツの正規構成員が観光客をファック&サヨナラすることはありえない。厳しく、厳しく禁じられているはずだ)
(それになにより何故、当時は観光客であった自分がこのことを覚えている?)
キョートにおいてニンジャ、とりわけザイバツに関することは秘匿されている。
ロードの力によって一般人はニンジャそのものを認識できなくされるはずだ。
記憶してしまった者もその後何らかの形でロードの力が及び、記憶を消去もしくは曖昧されるはずだ。
(だがあの後自分はザイバツのニンジャに保護され、家族の仇を討ちたくないか?と誘われザイバツのニンジャとなった)
(どのタイミングかは分からないが、自分にニンジャソウルが憑依。ニンジャになっていたということだ)
(仮にザイバツを騙ったニンジャであれば、わざわざ記憶を中途半端に操作する必要はない)
(つまり・・・ザイバツ構成員がやったことをほかのニンジャのせいに見せかけた。ということだ)
それどころかチガサキは己の感情と行動を振り返り、決定的な矛盾を見つける。
(そもそも・・・だ。仇が、どうでもいい、だと?)
かつてトモヨに家族の墓前で語ったことを思い出す。
(ふ ざ け る な !)
チガサキは押さえつけられていた火山めいて怒りの感情が爆発する。
(もとは家族の仇を討つために加入したんだろうが!なのに何故、何故!)
( 仇 を 探 そ う と も し な か っ た !? )
(まるでそのことから 思考そのものを逸らされた ように!)
吹きあがった怒りにより疑心暗鬼が進む。
(あの時の時間帯は夕暮れ。宿に戻ろうとする観光客でアッパーガイオンは溢れかえるはずだ)
(決して路地裏のような細い道に入ったわけでもない)
(なのに何故、助けを求めようもなかったほどに周囲に人がいなかった!?不自然なほどに!)
(人払いを事前にしていない限り起きえない!)
チガサキは状況証拠を並べる。
不自然に操作された記憶。人がいないという状況の不自然さ。仇を探すという思考さえもしなかった自分。
そこからチガサキは1つの結論を出す。信じたくない結論を。
(まさか・・・あの悲劇は正規構成員の暴走によるものではなく)
(ザイバツが組織的に意図して行っていたのか?)
それ以外の回答を状況証拠から導き出すことができないのだ。
(~~~~~~~ッ!)
もはや声にもならないほどの怒りでニューロンが埋め尽くされる。感情はアルマゲドンのように荒れ狂っていた。
チガサキはザイバツという名のブッダの掌の上で踊るマジックモンキーでしかなかったのだ。
(ザイバツ・シャドーギルド!家族を奪い、騙し、躍らせやがって!インガオホーを俺が味あわせてやる!)
チガサキの感情は憎悪一色に染まり、報復しようと考える。
(まずはこの拠点からだ!全てのニンジャを惨たらしく殺して―――――)
「んぅ・・・」
行動しようとした矢先隣から小さな声が聞こえた。燃え上がった憎悪の炎に冷水がかけられ、思考が一気に冷静になる。
チガサキはそちらを振り向く。未だに寝息を立てているトモヨだ。
そしてゾッとする。
自分はいいだろう。ムーホンを起こし、ニンジャを殺す。自分もいつか殺されるだろうがそれは覚悟の上になる。
だが彼女は?師であり、近い関係にあった彼女はどうなる。己は彼女の師だ。無関係ではいられない。責を問われるのは必然だ。
セプクかカマユデか。どちらにせよ凄惨な末路になることは容易に想像できる。
(できない。今は、できない・・・!)
今ここで動けば間違いなくそうなる未来が見える。ザイバツは巨大組織。1人で倒すことは限りなく不可能だ。出来なければ彼女が殺される。
チガサキはインクストーンというニンジャのせいで大切なものを再び失うことになるのだ。
だが当然復讐せずにいられない。インガオホーを味わわせなければ気が済まない。
その為には単独では無理だ。絶対に協力者が要る。同じ意思を持った協力者が!
(だがいるのか?ソウカイヤ亡き後ニンジャの一大組織となったザイバツに盾突くニンジャなど・・・!)
そこまで思い詰めて気が付く。
(いるじゃないか。ソウカイヤをたった一人で滅ぼし、ザイバツをも滅しようとする復讐に狂ったニンジャが!)
浮かんだのは何度も死合った赤黒のニンジャであった。
(だがまぁ、自分の話を聞いてくれるかな・・・?)
一抹どころか最大の不安はあるが、方針は決まった。
(自分は今、この瞬間からザイバツ・シャドーギルドを裏切り、ニジャスレイヤーを味方につけザイバツを滅ぼす)
(情報をニンジャスレイヤー側に流せば有利になることも多いだろう。それも視野に入れよう)
(だがムーホンがバレればトモヨ=サンに危険が及ぶ。行動の直前までバレてはいけない)
(それまでは掌の上で踊るマジックモンキーであろう。忠実で、愚鈍なマジックモンキーに!)
そう決意したとき、布が動く音がした。
「んぅ・・・。おはようございます。センセ・・・コルト=サン」
トモヨが目を覚まし、幸せそうな顔で笑顔を浮かべる。
「オハヨウ。トモヨ=サン」
チガサキも内に秘めた決意を顔に出さずに同じ顔でアイサツをした。
今、幸せなのは間違いなく事実なのだから。
6/12 早朝
チガサキはトモヨの作った朝食を食べながら考える。
(さて、方針は決まった。ザイバツを裏切り、滅ぼす。そのためにはあのニンジャの力が必要だ)
(今奴は・・・いや。ニンジャスレイヤー=サンはネオサイタマにいる)
(キョートと比較すれば圧倒的に監視の目は温い。コンタクトを取るなら今しかない)
(だが・・・どこにいるかも分からないし、会った途端に殺し合いになるかもしれない)
(理想は イクサにならず、会話できるような場所、状況 であることだな)
(今すぐというわけではないが、早ければ早いほどいい。どうするか・・・)
【6/19 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を製作中
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーー
GM「はい。というわけで【共闘ルート】突入!後戻りは不可能だ!」
GM「舞台がキョートに代わるとシステムが一部刷新されるぜ」
GM「これからチガサキは二重スパイめいたことをしていくことになるな!」
GM「このトリックは11スレ目の墓地でのトモヨとの会話頃から仕込んでいたから正直使えてよかったと思ってる」
GM「それではオタッシャデー!」
6/12
(駒は多いほうがいいな・・・。傭兵のニンジャを雇っておけば何かと役に立つかもしれない)
(そして何より ザイバツの為に という名目も果たせる。名目上はアマクダリの監視にでもすればいいんだし・・・)
(だが傭兵界は情報にうるさい。トランスポーター=サン経由なしでどこまで独自のコネクションを作れるか・・・)
(あーだこーだ考えていても仕方ないな。とりあえずは動いてみるとしよう)
チガサキは各界のツテを使い腕の立つ傭兵のニンジャを探してみることした。
だが結果は全くと言っていいほど得られず、意気消沈しながら模索する。
(やはり傭兵ニンジャとして名を馳せているトランスポーター=サン以外のニンジャは極端に見つけにくいな)
(だが彼らが存在しないことはありえないし、動いていないこともあり得ない)
(どこかに闇のブローカーがいるとみて間違いないだろうな・・・)
成果なしという事実が1つの成果であったとチガサキは考えた。
6/13 早朝
新婚生活めいた雰囲気を味わいながらチガサキは鼻歌交じりに朝食を作る。
洋食は嫌いではないがやはり和食が一番だろう。手間は数段かかるが苦ではない。
十数分後起きてきたトモヨが妙に気合の入った朝食を見てオドオドしていたのはまた別の話だ。
(さて、今日はどうしようか)
【7/1 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を製作中
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「コンマが悪いからね。久々の失敗安価も悪くないかと」
GM「あとチガサキのニンジャになった理由云々は語られるかもしれないし、語られないかもしれない」
GM「それは今後の展開次第だね」
GM「要望があれば開示するけど・・・」
GM「更新が不定期で申し訳ないが、完走は絶対にするので信じてほしい」
GM「オタッシャデー!」
GM「すまん。豊満=サンは共闘ルートの関係上出演すると最終的には最悪殺し合いになるから出演させたくないんだ・・・」
GM「ほかの方が作った主人公を殺すような真似は出来なんだ。すまない」
ーーーーーーーーーーーーー
(そうだな。隠れ家の進捗でも確認するか)
チガサキはそう思い製作中の隠れ家の視察へと向かった。
ゴキン!ガキン!DDDDDDDD!
作業場は暑く、湿度が高い。作業員は皆汗だくだ。だが報酬が弾んでいたため誰一人文句を言う輩はいないようだ。
(もう内装まで進んでいるのか。【遅くとも7月半ば】だからな。この調子ならもっと早く・・・)
そう思った直後、間取りで言えばトイレを作るところから嫌な音がする。
恐る恐る振り向くと長めの電動工具の先端が深々と壁に突き刺さっている。次の瞬間!
SPRAAAAAAAAAAAAAASH!「「「「「アイエエエエエエ!」」」」」
大きい放水音と共に茶色く濁った汚水と悪臭、作業員たちの悲鳴が木霊する。下水管に穴をあけてしまったようだ。
流石のチガサキも任務ならまだしもプライベートでは耐えられず、そそくさとその場を後にする。
チガサキは帰り際に適当な衣服を買い、すぐに着なおすとスーツをクリーニングに出した。
部屋に戻るや否やフロへ飛び込み、3度体を隅々まで綺麗に洗い、自分が通った痕に消臭剤をこれでもかと撒いたのだ。
徹底した行動の甲斐あってトモヨが戻ってくる頃には完全に臭いは消えていた。
6/14 早朝
(よかった・・・臭いって言われなくて、悪臭に感づかれなくてよかった・・・!)
出来立てホヤホヤのカップルの相方に「臭い」と言われる、それに類する行動を取られたら精神的ショックで暫くは立ち直れなかっただろう。
(今日はどうするか・・・)
【7/9 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 下水管と汚水を処理中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「遅くとも だからね。運が悪ければそれに近づくし、視察してコンマがいいなら納期は早くなるっていう」
GM「赤黒との対話 という状況はある一定期間、ある場所でなら必要なプロセス・・・説得技術が大幅に削減されるっていう」
GM「それではオタッシャデー!」
GM「コンマがいいなあ・・・傭兵候補か。どうすっかな・・・」
GM「平行世界で傭兵ニンジャやってるアラクネー=サンとかアリかな?」
GM「そうすれば殺し合いとかにならないし・・・」
GM「ちょっと方針変更。許可も出たことだし・・・もうちょい踏み込む」
ーーーーーーーーーーー
(やはり傭兵のことは傭兵サーペントは同じ暗号を読むとあるからな・・・)
チガサキはそう思い取引先であるトランスポーターへとコンタクトを送った。
だが返答は意外なものであった。
「大体は理解した。もう少し動かせる手ごまが欲しい・・・か。だが今は無理だ」
「何かあったのか?」
「恐ろしく強い女ニンジャがうろついていてな。ウカツに手が出せない。下手に動くと標的になりかねん」
「トランスポーター=サンにそう言わせるほどとは・・・よほどの手慣れか」
「排除しようとした同業者が何人もやられた。商売敵が減って嬉しいと言えば嬉しいが・・・」
「明日は我が身という事か」
「然り。それと・・・奴はザイバツの紋を付けているぞ。どういうことだ?」
「何!?」
「奴のニンジャ装束には君が付けている物と同じものが付いている」
「・・・・・・少なくともウチ(ネオサイタマ拠点)の管轄ではないな。それほどの猛者ならかなり名を馳せているはずだ」
「キョートからか」
「分からない。だが・・・話をしてみる必要性は大いにありそうだ。ザイバツの紋を付けているのであれば猶更な。場所と特徴は分かるか?」
「大まかには。エリアは・・・」
チガサキは大まかな活動エリアと特徴を教えてもらう。
「大体わかった。今日中には話を付ける」
「頼むぞ」
そういうと回線が切れた。
「トモヨ=サン。確か今日は休みだったよな?」
「はい。そうですけど・・・」
「すまないが武装して付いて来て欲しい。厄介事だ」
トモヨの顔が一気に険しくなった。まだチガサキの腕は治りきっていない。トモヨはチガサキを諫める。
「コルト=サン。ムチャは・・・」
「重大なインシデントだ。懲罰騎士として動かざる負えないほどの な」
「・・・分かりました」
トモヨは態度を翻した。チガサキの目は恋人である自分に向けるものではなく、上司として、懲罰騎士としての目であったからだ。
「行動は早い方がいい。すぐに出るぞ」
「ハイ」
そこからの行動は二人とも早く、5分以内にマンションを発つことができた。
ネオサイタマ 某所
「ここら辺のはずだが・・・」
二人は最大限に警戒をしながら歩を進める。手慣れの傭兵ニンジャが恐れる実力。生半可ではない。
直後2人のニンジャ聴覚は聞きなれない声を察知する。
「困りましたネー。皆さんとはぐれてしまいました・・・」
(向こうだ。行くぞ)
(ハイ)
2人はアイコンタクトを交わし、目標を視認しようと向かう。
「!!!!!!!」
チガサキは目標を視認するや否や厳戒態勢に入る。
豊満なバスト、緩い雰囲気に似合わぬ・・・強さ!そしてザイバツの家紋!
(トモヨ=サン。イクサになったらサポートを。こいつ・・・強い)
チガサキは拳を強く握りしめるとギブスがバラバラになって地面に落ちる。完治とはいかないがそうもいっていられない。
(頑張ります)
トモヨも彼我の実力差を理解した。開戦となれば自分の実力では正面切って戦えないだろう。
(まずはコンタクトを取る。左手の指二本を立てて腕を上げたらイアイドーでアンブッシュを)
(ハイ)
チガサキの腕は完治していない。時間が経過すればするほどジリー・プアー(徐々に不利)なのは確実だ。だが退く事はできない。
チガサキは標的に向かって堂々と歩を進める。
「ドーモ。こんなところで何をやっているんだ?しかもザイバツの家紋まで背負って」
チガサキはファーストコンタクトを取った。だが返答は意外すぎるものであった。
「インクストーン=サン。ようやく会えましたー。皆さんとはぐれてしまって2日。どうしようかと・・・」
チガサキは一瞬困惑する。名前を知られているのには驚かないが、話し方がまるで旧知の友人に会ったかのような話し方だったのだ。
「自分は君を知らん。傭兵ニンジャを殺して回るザイバツ紋を背負ったニンジャがいると聞いて来ただけだ。名乗れ」
「アラクネーですよ。インクストーン=サン。冗談はやめてくださいネー」
目の前の女ニンジャはアラクネーというらしい。だがどうにも会話がかみ合わない。チガサキは別の角度からアプローチをしてみることにした。
「アラクネー=サンはなぜザイバツの紋を背負っている?再び言うが自分は君を知らん」
「笑えない冗談はやめてくださいネー。一緒にネオサイタマに行ったじゃないですか」
会話がかみ合わない。まるで前提そのものが狂っているかのように。
(そもそも一緒にネオサイタマに行っただと?最後にキョートから移動したのは5月半ばのシャドーコンだ。数日ではない)
チマチマと聞き出すことはまずいと感じ、チガサキは一気に本題を切り出す。
「再三になるが・・・自分は君と面識がない。最後にキョートからネオサイタマに移動したのも1か月前だ」
「それにそれだけのカラテ・・・生半な実力じゃない。そうなればシャドー・コンの覇者である自分にも噂ぐらいは来るはずだ」
「そして何より先ほどから会話がかみ合っていない。まるで前提そのものが狂っているかのようにな」
「だからこそ聞いたい。君は何者だ?ザイバツ所属なのか?ここに来るまで何をしていた?同行者は?」
チガサキは当惑しながらそう尋ねる。
「ザイバツ所属ですよー。ここに来るまでサラマンダー=サン、ニーズヘグ=サン、ダークドメイン=サンらとネオサイタマ観光してました」
「インクストーン=サンとレヴァンテイン=サンも一緒でしたネー」
(おかしい。自分はともかくとしてなぜトモヨ=サンのネームを知っている?それに加えてダークドメイン=サンはすでに故人!)
(これまでの情報を加味すると・・・)
チガサキは意を決して話す。
「ダークドメイン=サンはすでに故人だ。ニンジャスレイヤーに殺されて、な。それが6/10の話。つまり現実的に起きえないんだ」
「だが嘘をついているとも思えない。レヴァンテイン=サンの名前は自分ほど有名ではない。自分とセットで語った事からある程度の関係性も知っていると推測する」
「ありえない話ではあるんだが・・・もしかしたら君は自分のいる世界線とは別の世界線から来たのではないかと思い始めてな」
「君が敵意を持たないのであれば、もう少し話を進めてみたい」
チガサキはそう提案した。
「そうですネー。アマクダリの方々も話しかけたら攻撃されましたし、その方がいいですネー」
彼女・・・アラクネーも了承した。
チガサキはトモヨを呼び場所を変え、双方で情報の擦り合わせをする旨を伝えた。
一行は機密の問題もあり、チガサキとトモヨが生活するマンションの一室へと進む。
GM「時系列がずれてないというよりも・・・向こうが今ネオサイタマにいるから無理やり合わせたっていうのが正解」
ーーーーーーーーーーーーー
「ハァーッ・・・」
チガサキは大きなため息をついた。
「疲れましたネー」
アラクネーの方も精神的疲労が見て取れる。
「オチャを入れました。どうぞ」
台所に立っていたトモヨが茶菓子と墨石チャを持って2人に手渡した。
あれから数時間チガサキ・トモヨ・アラクネーはお互いの情報をすり合わせていた。
死亡した2名のグランドマスターが存命、アマクダリと仲がいい、ダークニンジャと結婚して娘もいるということはチガサキらからすれば衝撃でしかなかった。
一番はやはりニンジャスレイヤーがほとんど表舞台にいないことだろう。
だが話をしていると人物同士の相関関係はこちらとあまり変わっておらず、とりわけトモヨと己が恋人寸前ということに言及できるとは思っていなかったのだ。
よってチガサキは現実性は薄いと考えられるが信憑性は高いという結論に達した。
逆にアラクネーの方もこの世界の状況に衝撃を受けていた。
グランドマスターの死亡、アマクダリとの戦争、そして何よりもアラクネーという自身の存在が存在していないことだろう。
だがチガサキの権限でザイバツ構成員の名簿を見てもアラクネーの名は存在せず、事実と認めざる負えない物的証拠が揃っていたのだ。
よってアラクネーも一応この状況を現実と認め、これからどうするかという話を思い立ったところである。
2人は少しチャを飲むと再び言葉を紡ぎだす。より建設的な方向へと。
「なぜ、どうしてということを考えても意味がないだろう。世界線を移動したなんてことは本来起きえないんだからな」
「問題は これからどうするか なんですネー。インクストーン=サンのひと声でザイバツに加入はできますか?」
「無理だ。キョートからの指令で現在新規のニンジャは入れないことになってる。異例な事態だけどな」
「ではネオサイタマでフリーランスとして活動するしかないんですかネー」
「それもおすすめしない。現在ネオサイタマではニンジャスレイヤーが大手を振って活動中だ」
「ダークドメイン=サンが殺され、自分も腕を砕かれた。1対1では命がけになるぞ。仮に勝利できたとしても・・・」
アラクネーの表情が曇る。向こうの世界のチガサキも相当の実力者。彼を甚大に負傷させた上にダークドメインを殺したとなれば実力は疑うまでもない。
「どうすればいいんですかネー・・・」
アラクネーが途方に暮れる。住む場所は保証人が居なければまともに確保もできず、日銭も多いとは言い難い。
「いっそのこと居候させていただ・・・冗談ですー。その殺気をしまってくださいネー」
居候と言い出した途端チガサキが殺意を向けた。どうやらトモヨと2人暮らしということは・・・アラクネーは直ぐに発言を撤回した。
「そこで、だ。1つ提案がある」
チガサキは殺気をしまうと1つ提案をする。
「日銭もどうにもならない以上様々な問題が出てくるだろう。かといってネオサイタマに滞在するのも考え物だ」
「ならば・・・キョートに戻るというのはどうだろうか?」
「でもザイバツには・・・」
「それも織り込み済みだ。キョートでザイバツ紋を付けた非ザイバツニンジャが居ようものなら誅殺対象だ」
「キョートに自分の旅館があることは知っていたから・・・そこで中居として勤めてみないか?もちろんオイランサービスは除外する」
アラクネーからすれば衣食住に加え金銭面を一挙に解決する理想的な提案だ。だが現実は甘くないことも彼女は承知している。
「それだけのこと をするのであれば、それだけの見返りが欲しいということですネー」
「正解。アラクネー=サンにはキョートで諜報活動をしてほしい。専属のニンジャとしてね。自分と比較してもキョート暮らしが長いと見た。キョートの地理により詳しい人材が欲しかったんだ」
チガサキは生まれも育ちもネオサイタマ。キョートは完全アウェーでしかないのだ。ましてや相当の実力者が自身の手駒になるとすれば・・・アブバチトラズだろう。
「悪くない提案ですネー。もしかしたら帰れる方法が見つかるかもしれませんし」
「契約成立だな」
チガサキとアラクネーの奇妙な同盟が成立した。
その後チガサキは旅館に連絡を取り、準備を整えさせるとキョート行きのチケットをIRCで購入。アラクネーに手渡した。
その傍らでトモヨはアラクネーのニンジャ装束からザイバツ紋を消す作業をせっせと行っていた。
「あとは向こうに着けばどうにかなるだろう。よろしく頼むよ」
「こちらこそありがとうございます。頑張らせていただきますネー」
「レヴァンテイン=サンもありがとうございます」
「いえ、コル・・・センセイの為ですから」
アラクネーは妖艶に微笑むとキョートへと向かっていった。
「実に奇妙な事も起きるんだな・・・世界線の移動、かぁ」
「そうですね・・・」
トモヨの様子が少し変だと思い目をやればトモヨはむくれていた。
「どうしてそんな顔をしてるんだい?」
「コルト=サン、アラクネー=サンのバストに目が度々向かってました」
「し、仕方ないだろう。男のサガというもので・・・」
「ヘェ・・・」
トモヨの雰囲気が変わる。
(やべっ地雷踏んだ)
そう思った瞬間トモヨが自分の目の前に立っている。
「やっぱり女性は豊満であるべきなんですか?豊満であるべきなんですよね」
「い、いや。確かに世間一般では好ましいが、人それぞれという言葉もあってだな・・・」
「そうですよね。世間一般で好ましくてもコルト=サンの目がいかないようにすればいいだけなんですよね」
(ヒィッ)
トモヨの目が完全に肉食獣の目だ。チガサキは失念していた。トモヨは肉食系女子!初体験を済ませてあるためオドオドすることもない!
「夜は長いですよ・・・コルト=サン」
「アイエエエエ・・・」
この後滅茶苦茶襲われた。
ーーーーーーーーーーーーーー
6/14 早朝
(ウカツにああいう話題を出すのは避けよう・・・)
こってり絞られたせいでミイラめいて干からびている。
リビングではトモヨがツヤツヤした天使のような笑顔で朝食を作っていた。
【7/18 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「アラクネー=サンご本人に登場いただいたぜ。しばらくすればキョート情勢を探ることが可能になる!」
GM「肉食系女子を嫉妬させると恐ろしいからね・・・」
GM「オタッシャデー!」
GM「ひっさびさにエグいコンマ来たな・・・しかも毒開発とな。挙句00クリティカルとかいう一番おかしいのか」
GM「派手に行くか」
ーーーーーーーーーーーー―ー
6/14
(ギブスを砕いたことで手も自由になったし、久々に毒開発でもしておこう)
チガサキは薬剤室へと足を運んだ。
チガサキは数々の薬品を目の前にして静かに、深く黙考している。傍らにはニーズヘグノートが開かれていた。
今までのチガサキならフィーリングでお構いなしに調合を始めているところだが、目的が変わった。
ザイバツを裏切ると決めた以上敵対は必至。イクサは確実。自分自身の戦闘スタイルでは長期戦になればなるほど不利になる。
ならば短期決戦で片が付くようにしなければならない。より有利に立てるような毒を開発しなければならない。
その逼迫した目的意識によってチガサキは今までの行動を改め、真面目に取り組んでいた。
ましてや今日はなぜか、なぜか頭が妙に冴えている。明鏡止水の心でチガサキは調合を始めた。
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
数時間後、チガサキの目の前には3種の毒が置かれていた。
揮発性睡眠毒、盲目毒、衰弱毒。どれも過去に類を見ないほど強力な毒が完成していた。
チガサキはそれらのアンプルを前に改めて効果を確認する。
(まず揮発睡眠毒。コイツはヤバイ。吸気に混ざれば一瞬で相手は夢の中だ)
(更に無色無臭、揮発性はガソリンなど比べ物にならないと来たもんだ。厳重に扱わないと誤爆しそうで怖いな・・・)
(次に盲目。血中に少しでも混ざろうものならあっという間に視神経を麻痺させ、一時的に視力を完全に奪う)
(瞬時に全盲状態にされてまともに対応できるニンジャはいないだろう)
(衰弱毒。こいつもえげつない。血に混ざればばタフネス&強力なビックニンジャクランのニンジャとてモータルクラスの打たれ弱さになるだろう)
(挙句4割程度の確率で相手は意識を失うと来た。下手をすれば麻痺毒以上にえげつないぞ・・・)
(こんなものを開発してしまうとはな。目的意識の差は恐ろしいな・・・)
チガサキは自ら開発した毒の恐ろしさ戦慄した。
(さて、このおぞましい兵器をどれに詰めるか・・・)
どれを詰める?↓2(筆)↓3(予備1)↓4(予備2) ※GMスレは除外
1 盲目Ⅴ
2 痛覚倍化Ⅰ
3 致死Ⅲ
4 衰弱Ⅴ
5 揮発性睡眠Ⅴ
7 粘着Ⅴ
6/15 早朝
(我ながら恐ろしい兵器を作り出したものだ・・・)
仮にチガサキの開発した毒が戦争で使われようものならおぞましい数の死者を出していたに違いない。
ドク・ジツを扱うニンジャでさえこの強度の毒を作ることは至難を極めるだろう。
(さて、今日はどうするか・・・)
どうする?
【7/20 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「うん。00クリティカルなんだ。決定的成功 という事さえ生ぬるいほどの成功なんだ」
GM「というわけで3種の毒の強度を最大のⅤにしてみた」
GM「それでも麻痺一択という恐ろしさよ。いっそのこといくつか統合できるようにしようかな。特に衰弱、盲目は統合してもよさそうだし」
GM「いっそ某感染ゲーめいて 粘膜に触れると効果発生 などのオプションを付けられるようにしても・・・!」
GM「あとアレだ。選択肢に 強酸 がなかったね。 8強酸 も加えとくぜ。強度は1だがな!」
GM「というかジツの性質からして当初は強酸がトップ3くらいの人気だと思ってた」
GM「それではオタッシャデー!」
GM「おいおい・・・また00?また00なのか?どうなってんだ。純粋に100分の1の2乗・・・コワイ!」
GM「あとKPって何かしら?わかんないからHPとMP両方にしとくわ。まぁ00サービスってことで」
GM「買い物に関してはキョート編に移行すると抜本改革することになるからネオサイタマ編ではちょっと待ってね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
6/15
(そういえば資産が目減りしてるんだよなぁ・・・)
隠れ家製作のせいで多大な出費を強いられていた。その結果自身が自由に動かせる資産はあまり多くなくなっていたのだ。
(そういえばネコソギ・ファンドの株があと1500株程残っていたな)
(以前は1万程度だったと思うけど・・・今はどうなっているんだろう)
(ラオモト・カンが存命の全盛期では1株10万は軽くしていたが・・・)
チガサキはネコソギ・ファンドの株価を確認してみることにした。
「エ・・・?ナンデ?ナンデ!?」
チガサキが画面を食い入るように見入る。ネコソギ・ファンドの株は新体制以降では最大の値幅を叩きだしていた。
破産寸前からわずか半年で一時的とはいえ全盛期の株価を取り戻していたのだ。ラオモト・チバと「優秀な秘書」のおかげである。
チガサキは表のニュースを確認してみる。探さずとも一面ニュースとなって世間を騒がせていた。
どうやら彼らは大きな取引を行い、莫大な純資産を手に入れたようだ。
その為チャートは取引開始から逆ナイアガラめいて垂直上昇。あっという間に昨日の終値の10倍近い金額に達していた。
最もここまでの流れは「優秀な秘書」からすれば出来レースであり、想定の通りであることを付け加えておこう。
なお、このマッポーの世では「健全な取引を阻害する」という暗黒メガコーポの鶴の一声でストップ高ストップ安の概念はすでに無くなっている。
(1株13万だと・・・?1500株あるからすべて売れれば・・・1億9千5百万。とんでもない金額だぞ・・・)
(おそらく一時的な暴騰だ。時間の猶予はないぞ・・・今しかないだろう。あのラオモト・チバのことだ。この際に株を増やすに決まってる)
チガサキは残りの1500株を全て売却した。
資産+1億9500万
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーー――――――――
ーーーーーーーー
「ハァーッ!ハァーッ!」
チガサキはギルドのドージョーで汗を流していた。
突如として舞い降りたビックチャンスに精神の平穏が乱れていたのだ。
その為過度な持久力トレーニングを行い、頭の中を一度空にしようと考えたのだ。その過酷さたるや周囲のニンジャが怯え、竦むほど。
流石にまだ病み上がりなので手・腕を使ったトレーニングは避けたが、それでも凄まじいものだった。
(久々に思い切り体を動かしたな・・・ここまで疲れるのもいつ以来か)
チガサキは妙な満足感を得ていた。
HP上限+10
火照った体を鎮めると同時に精神を平穏に戻すためチガサキはそのまま場所を移してザゼンを組み、自らのローカルコトダマ空間へとダイブした。
再びチガサキが目を開けるとそこそこ広い30畳ほどの部屋で座っていた。
床は良質なタタミが敷かれ、壁には「家族が大事」と「カラテあるのみ」とショドーされた自筆と思われるカケジクが並んで掛けられている。
部屋の中央には囲炉裏があるが火は消えているようだ。
囲炉裏の前には机が置かれ、数冊のカラテの指南書と古い方位磁針のようなものが置かれている。
窓の近くには植木鉢があり、一輪の大きな向日葵が綺麗に咲き誇っている。
違い棚にはいつも自分の部屋に飾っている今は亡き家族との集合写真が飾られている。
床には鍛錬用の重りが数個転がっており、部屋の隅をみれば木人トレーニング用の使い込まれた木人と新品のサンドバッグ(ニンジャ用)が置かれている。
何もおかしな所はない・・・
「ん・・・?」
チガサキは一瞬違和感を感じた。ここはチガサキ個人だけの場所。だが人の気配のできそこないめいたものを感じたのだ。
「気のせい・・・なのか?」
だが敵意も悪意も感じず、すぐに消えたのでチガサキは広いタタミうえで転がってリラックスするのであった。
SP上限+10
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:220/300
HP:253/253
SP:211/211
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:2億9417万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:10120
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:粘着Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:衰弱Ⅴ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
6/16 早朝
(昨日はネコソギ・ファンドの株でかなり儲けたな・・・)
再び株価を確認すると大よそ6割程度の価格を推移していた。どうやら株券を大幅に刷ったようだ。
(所持金は2億終盤。やりたいことなら何でもできそうだな・・・どうするか)
どうする?
【7/22 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!」
GM「1億9千万ちょいの利益だ!正直00じゃなかったらこの半分にしてた」
GM「それとこの後の原作EPの流れを書いておくぜ。オタッシャデー!」
6/19
「フィジシャン、ヒール・ユアセルフ」(劇中で3日は経過していることを考慮)
6/22 ワイルドハント、モスキート、インペイルメント
「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」(フィジシャンが数日前の話~というwiki参照。時系列はツイッター版を採用)
6/27
「ザ・マン・フー・カムズ・トゥ・スラム・ザ・リジグネイション」2(ガンドーユカノ確保指示)
6/28 チェインボルト
「ビガー・ケージズ、ロンガー・チェインズ」(ガンドーの急げ、時間が無い から)
「ザ・マン・フー・カムズ・トゥ・スラム・ザ・リジグネイション」(恐らく直後。数時間後とも)
【ザイバツ・ネオサイタマ撤収。赤黒はポータルでキョートへ】
7/5 サラマンダー
「シャドー・コン」(グリズリー穴の聞きつけ、相応の調査時間、対ファランクスによる本戦出場の機会獲得、ユカノの状態を考慮)
7/8
「トビゲリ・ヴァーサス・アムニジア」1(幽閉までの時期を考慮)
7/9
「ザ・マン・フー・カムズ・トゥ・スラム・ザ・リジグネイション」3(ユカノキョート城幽閉直後)
7/12
「リブート、レイヴン」2(儀式の時期把握までの日数考慮)
なんか唐突にオートマタにアラバマ落としさせて落下中に本体がマキビシを相手の落下地点に置いてから
ジェノカ決めるとか思い付いたが...なかなか効きそうだな
GM「アラクネー=サンはブッダ。間違いない。彼女の活躍はキョートに移行してからになるけどね」
GM「>>631=サン それ怖いな・・・3桁ダメージ余裕そう」
GM「一応チガサキは両利きではないから両手で筆を使ってジツ行使ってなればリバース・アイキドー封印+片方の威力減衰くらいは考えるかなぁ」
GM「俺が言及しちゃうと半ば確定めいた状態になっちゃうから避けてきたけど・・・墨グレネードは実装すればかなりえげつない内容になると思う」
GM「グレネードは榴弾だからね。事前にしっかり仕込めば爆発による外部毒+破片による内部毒の凶悪コンボの完成だからね」
GM「それ相応のメリットがあるってことはそれ相応のコストを求めることは間違いないね」
GM「一例としてはチガサキの墨はカラテで形成されているとはいえ液体だから操作で弾けるにしても威力の程度はある」
GM「だから外部の助けを借りないと榴弾としての機能は大きく損なわれる・・・とか」
GM「外部・内部同時併用だから毒の相性を考えて混合不可なものがある とか」
GM「まぁそこらへんはおいおい考えていくさ」
6/16
チガサキはふとあることを考えていた。
(どのような形であれこれからはもっと行動半径が広がる可能性が大きい)
(ともすればより長距離を安定して移動できるような手段は必須か・・・?)
現場への急行という状況下では移動時間はロスでしかない。ニンジャの世界においては1秒のロスさえ致命的な結果を招きかねないのだ。
(だが有用性、隠密性は疑問の領域にある・・・)
しかし一般的なモーターサイクルなどの移動手段は隠密性を大きく損なう。奇襲、不意打ち、アンブッシュといったものは使い物にならなくなるだろう。
ましてやチガサキのニンジャ脚力、持久力はすでにニンジャの領域であってもトップクラス。
比較的短距離であるならば速度は並みのマシンでは追い付かず、地理的要因をある程度無視できることを考えれば己の足のほうが有利だろう。
しかし距離が延びればマシンに分があるのは自明だ。
(どうするかな・・・モーターサイクルのハイエンドなら5000万あれば手に入るが・・・)
【チガサキはモーターサイクルの購入を検討している】
どうする?【8/8 22時に近い安価】
1 買う
2 やめとく
【重点】
モーターサイクルは所謂ワイルドカード。GM側で完全に想定していなかった代物です。
よって【どのような作用があるかは完全に未知数】になります。
1回も日の目を見る事がない可能性もあれば、致命的な事態に対する起死回生の一手になる可能性もあります。
今後の展開において優位になる可能性もありますが、逆に危機的事態の一因になることもあります。
【重点】
ーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで。短すぎてすまない。だが・・・モーターサイクルとか完全に考えてなかったんだ。間が開いたのも頭をひねってた」
GM「今まで一部の例外を除いて移動は自動的に完了するものとして進行してた。所謂前提ってやつだな」
GM「ここに【移動】【所要時間】といった概念を加えるような感じなんだ。正直どう転ぶかまったく予測が付かない」
GM「実装すればおそらくシステムの追加が必要になるだろうし・・・」
GM「とりあえずオタッシャデ!」
(買う・・・か。サイドカー付きならうまくいけばトモヨ=サンも連れて移動することが可能だ)
(戦力的にもう1人いるという事実だけでも相当の安心感がある)
(それに何より一緒に遠出できるようになるし・・・
ザイバツ亡き後のことも考える必要があるからな)
(まぁ手段は多くあった方がいいだろう)
チガサキは散々悩んだのちに購入をすることに決めた。
(さて、バイクならばオムラ・インダストリかヘルヒキャク社があるが・・・どうすべきか)
(それに生体認証をする関係でバイクにネームを付ける必要もありそうだし・・・)
そう考えつつチガサキは自宅を後にし、バイクの見積もりへと出かけた。
※性能、影響に差異はありません。単純に気分の問題なので楽に決めてください。
【8/14 21時に最も近い安価 購入社】
【8/14 22時に最も近い安価 車体名】
6/17 早朝
(昨日は随分大きい買い物をしてしまったな・・・)
チガサキはマンションの駐車場にあるサイドカー付きの最新型バイクを思い出す。
トモヨには 「金遣いが少々荒いのでは?」(意訳) と女房のように詰められたがなんとか丸め込んだ。
(さて、今日はどうしようか・・・)
【8/15 21時に最も近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士 【裏切り決定】
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:220/300
HP:253/253
SP:211/211
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:2億4417万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:準グランドマスター
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:粘着Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:衰弱Ⅴ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【ハイエンドバイク】(ネーム未決定):ワイルドカード。
トランスポーター:ネオサイタマでの便利屋
アラクネー:【キョート編での】便利屋。強い。豊満。ヤバイ。死なない。
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
GM「ここまで」
GM「買う方針かぁ・・・時間経過の概念に関しては無理。システムが更に面倒になってニューロンがショートしかねない」
GM「使い道はいろいろ考えるさ。使えなくても前置きしたから無罪だし!」
GM「オタッシャデー!」
6/17
チガサキは朝の拠点内から不穏な動きを察知し、調査をしてみた。
するとどうやらキョートから数名ニンジャがこちらに来るということがそれなりに高い機密レベルで記載されおり、ワイルドハントが動き出したのを理解した。
(となると、ニンジャスレイヤー=サンの動向が気になるな・・・)
ニンジャを数名招致するということは先日のアマクダリとの抗争ほどではないが一般的にみればかなりの戦力を投入することになる。
グランドマスターを屠ったニンジャスレイヤーが敗北することは万に一つもないとは考えている。
だが彼の協力者は?単独でソウカイヤ、ザイバツと戦い続けるのは不可能に等しい。少なからず協力者がいるはずだ。
とりわけ電算機室の総力を挙げても彼を電子的に捉えることはできていない。それどころかキョートと比較して貧弱なこの拠点ではかすりもしない。
ニンジャスレイヤー自身が高位のハッカーであるという情報も耳にしない。となれば電子的に「強い」協力者が必ずいるはずだ。
協力者が捉えられれば電子的にニンジャスレイヤーも捕捉しやすくなる。
現在位置と先の行動を読むことができればそれに応じて間断なく戦力を投入し、戦わせ、疲弊させる。そのタイミングで武に長けたニンジャを投入すれば・・・
チガサキの計画は水泡に帰す。
(現在位置のエリアだけでも探っておくか・・・)
チガサキはそう考え内密にトランスポーターへとコンタクトを取った。
しかし彼の回答は色よいものではなく、ニンジャスレイヤーの捕捉に失敗しているということであった。
トランスポーター曰く「伊達に巨大組織と戦争を繰り広げているわけではない」とのことであった。
無論、シルバーキーの特徴を教え捜査すれば間接的に位置が分かるのではないか。と尋ねてみたがそのようなニンジャは少し前から一切見ていないという内容であった。
電子的に捕捉・・・することは限りなく不可能。
(ブッダに祈るしかないのか・・・)
そう思いつつ 外でニンジャがうろついていれば引っかかるのではないのか という淡い期待の元トモヨに 散歩に出かけてくる と告げ先日購入したばかりのヘルヒキャク社のオーダーメイド新型車【ヘルズサイカチ】を乗り回すのであった。
6/18 早朝
昨日は目的こそ果たせなかったがなかなかいいツーリングができたのでご機嫌なチガサキ。
途中からトモヨもサイドカーに乗せ、色々なところを乗り回した。
拠点内の不穏な空気はより一層濃くなり、行動間近なのが手に取るようにわかる。
どうする?
【8/18 22時に一番近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!コンマは絶対だからね。しょうがないね」
GM「まぁどうせ内部時間での明日は騒がしくなるし・・・」
GM「オタッシャデ!」
GM「わお。いいコンマじゃないか・・・」
ーーーーーーーーーーーーーー
8/18
チガサキは妙な寒気を感じた。
(なんか寒いな・・・)
そしてふと思いつく。このところはマスター業務に追われ日々の基礎トレーニングが疎かになっていたのではないのかと。
ニンジャは体が資本だ。
(久々に鍛えこむか・・・)
そう考えチガサキは業務を手早く片付け、ドージョーへと足を運んだ。
そして自らに周囲が青ざめるほどの基礎トレーニングを課したのは言うまでもない。
それどころか下手に周囲を巻き込んだせいで何名かのニンジャが医務室送りとなり、アンバサダーに「ほどほどにしてくれ」と頼み込まれたのであった。
HP最大+10
8/19 早朝
「ゲホッゲホッゲホッ・・・」
「大丈夫ですか?コルト=サン」
「ゲホッ・・・なんとか、な」
チガサキは未明から高熱に襲われ、今はせきと悪寒で苦しんでいた。
「でも熱も高いですし・・・」
トモヨが体温計を見やる。熱は39度5分。高熱だ。
「だが昨日はトレーニングに勤しんだせいで業務がたまってる。やらないわけには・・・」
チガサキの声は少し弱弱しい。
トモヨが1つの疑念を抱く。ニンジャが病に侵されるという通常ではありえない事態が発生しているのだ。
それどころか気力、体力共に最高クラスのモノを持っているチガサキがだ。
(何かがおかしい。何かが。気のせいであってくれればいいけど)
チガサキの立場を考えれば業務を滞らせるわけにはいかない。
(そういえば・・・最近触れるだけで病気を治すボンスさんがいらっしゃるって・・・)
どうする?
【8/21 22時に一番近い安価】
1:チガサキのニンジャ体力を信じ、看病する。
2:件のボンスに治してもらうよう提案する。
ーーーーー――――――――
GM「ここまで!」
GM「どっちを選ぶかは安価次第だ」
GM「オタッシャデー!」
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士 【裏切り決定】
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:220/300
HP:263/263
SP:211/211
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:2億4417万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:準グランドマスター
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:粘着Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:衰弱Ⅴ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【ハイエンドバイク】(ネーム未決定):ワイルドカード。
トランスポーター:ネオサイタマでの便利屋
アラクネー:【キョート編での】便利屋。強い。豊満。ヤバイ。死なない。
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
「コルト=サン。噂ではあるのですが・・・触れるだけでどんな病気でも治せるボンス=サンがいらっしゃるそうです」
「その方に治してもらってはいかがですか?」
トモヨは高熱にうなされるチガサキに尋ねる。
「・・・・・・難しい、な。・・・ニンジャが病になる、時点で、おかしい」
「・・・・・・・・・ましてや、触れるだけで、治せる、だと?」
チガサキは熱暴走寸前のニューロンを何とか稼働させ、息も絶え絶えに答える。視界はマンゲキョめいて安定していない。
「・・・そのボンズ、ニンジャの可能性が極めて高い。実際ニンジャだろう」
「最悪、この状態で、ニンジャスレイヤーとの交戦が・・・」
「だが、この手しかないのだろうな」
「トモヨ=サン。最悪の事態に備える。今から言うように、自分の装備を、交換してほしい」
「それと・・・イクサ前提の装備をしてくれ」
「移動は・・・バイクを使う。トモヨ=サンでは、心もとない。自動運転を使用する」
チガサキは何とか言葉を絞り出し、トモヨに指示をする。
「分かりました。ではどのように装備を変えれば・・・」
トモヨはチガサキから指示を受け、彼の装備を変更した。
【タマ・リバー付近】
ヘルヒキャク社の最新式バイク【ヘルズサイカチ】のAIは非常に優秀であり、僅かな手助けだけで極めて安全かつ迅速に2人を目的地付近へと運んでいた。
どこかのポンコツロボットを作る某暗黒メガコーポも見習ってほしいものであr・・・ピガーッ!
チガサキはサイドカーに収まったきりぐったりとして動かない。はた目から見ても意識を失っているのは明らかであった。
トモヨはチガサキの心配をしつつもAIの挙動を見守り、何が起きてもすぐ対処できるようにしていた。
数分の後一行は絶望の橋を渡りオオヌギ・ジャンク・クラスターヤードの目的地付近へと到着する。
「コルト=サン。しっかりしてください・・・」
トモヨは意識を失ったチガサキを肩で負いながら件のボンズの所へと向かっていく。
チガサキは触れただけで高熱があるとわかるほど熱く、またニンジャ装束が触れただけで湿るほどの汗をかいていた。
トモヨは以前調査の為この場所に訪れていた。その時に癒し手のことについてもある程度把握していたのだ。
「平坦のお姉ちゃんだ!」「ケンワ=サン今日は混んでないよ!」
多少面識のある子供にすら平坦と言われ若干こめかみに青筋が立つも努めて冷静に聞き返す。
「今日・・・?」
「だって昨日までビョウキすごかったもん!」
それを聞いてトモヨは周囲を確認する。急ごしらえのカンバンが目に付く。内容はほぼ変わらず 「川の水はキケン、ダメ」 というものだ。
トモヨのニンジャ第六感が川の水を見た瞬間いつもの汚染とは別の危険性を訴えた。触れる事さえ危険だろう。
「!!」
トモヨは背負ったチガサキの反応が薄くなっているのを感じた。呼吸が弱く、深くなっていく。危険だ。
「イヤーッ!」
揺らさない だとか 労わるように といったことを捨てて急いで廃屋めいたテンプルへと向かう。
「スミマセン。ケンワ=サンいらっしゃいますか?」
トモヨは腐れ戸口の前で声を上げる。
「分かってる!早く入ってこい!」
トモヨは言われたままにチガサキを背負い、ケンワなるボンズの前に立つ。
ケンワはチガサキの顎を掴む。ぐじょぐじょに濡れたフード付きローブのせいで全貌は見えない。
ぬらぬらとした不気味な腕に血管が浮き上がり、小刻みに震えだす。それに呼応するようにチガサキの顔色がよくなっていく。
「ケンワ=サンだったか・・・感謝する」
「コルト=サン!」
チガサキが意識を取り戻し、ケンワに感謝を述べる。
「お前、今日の夜ぐらいには死んでたぜ。随分進行がハヤイが・・・もう全部取り除いたから勝手に安心でもしてろ」
「重ね重ね感謝する」
チガサキは頭を下げた。
「不躾ではあるが・・・ケンワ=サン。あなたはニンジャですね?それも名付きのニンジャソウル憑依者・・・」
「キヨミ・ニンジャだと。お前さんも・・・」
「ええ。2人ともニンジャです」
1を聞いて10を知る会話が繰り広げられる。チガサキはともかくケンワのインテリジェンスもそれなりに高いようだ。
「・・・しかし、これだけの力・・・なんの代償もなしとは思えない。どうかご自愛を」
「知ってる。この世はインガオホーだ・・・さぁ!帰れ!」
「シツレイしました」
チガサキは再び一礼をするとトモヨに足早に立ち去るよう催促する。
「急いで戻ろう。嫌な予感がする」
チガサキは戦士の顔でトモヨにそう告げる。
「分かりました」
チガサキのニンジャ第六感は未来予知の領域に片足を突っ込んでいる。彼がそういうのならば従わない道理はない。
チガサキは今度はサイドカーにトモヨを乗せるとフルスロットルでギルドへと帰還していく。
その途中である。
(あれは・・・!)
チガサキは一瞬すれ違ったバイクに見知った顔があるのを確認した。あれは・・・ザクロとヤモトなるニンジャだったか。
ニンジャ同士は引かれあう。ならば・・・件の死神も間違いなく近づくはずだ。
(できれば交渉をしたかったが・・・トモヨ=サンがいる。今は厳しいかもしれん)
チガサキ自ら定めた【敗北条件】に引っかかるような真似はしたくない。大人しく帰ることにした。
その後、拠点にてたまった書類の処理に知恵熱を出すのは別の話である。
【所属】ザイバツ1 ニースヘグ派閥 懲罰騎士 【裏切り決定】
【使用ジツ】:スイボク・ジツ ()内部は消費SP 【】内部はダメージ値 ・は特性
(5)スイボク・タイガー 【ジツ×1.0+5】
(20)スイボク・マグロ 【ジツ×1.2+10】
(10)スイボク・ウエポン
(15)スイボク・ファルコン 【ジツ×1.0+10】・超長距離狙撃 飛翔可能
(15)スイボク・スネーク 【ジツ×1.0+5】・20%の確率で相手次ターン移動不能
(15)スイボク・キラービー 【ジツ×0.5+5】・2回攻撃
(25)スイボク・アシラ・アーム【ジツ×0.5+10】・3ターンカラテ2回攻撃判定
(10)スイボク・モスキート【内】【ジツ×0】・強力な内部毒適性
(30)スイボク・シャーク【外】 【ジツ×0】・被攻撃時に爆散。外部毒に適性
(20)スイボク・ネット 【外】 【ジツ×0】・20%の確率で相手次ターン行動不能
(40)スイボク・ミスト 【外】 【ジツ×0】・5ターン相手命中率低下、外部毒に強い適性 発動中攻撃翌力のあるジツに【ジツ/10(端数切り上げ)】の攻撃翌力付与
【ヒサツ・カラテ】ジェノサイド・カッターLv1 相手の現在HPの25%の固定ダメージ。総HPの15%未満で即死。相手空中時必中。 熟練度:220/300
HP:263/263
SP:211/211
カラテ:150(145)
ジツ:147(素127)
サイバネ:85 ★
耐久力:120(素:85)★
所持金:2億4417万
ブッダ:63
NSE:25 基本値10
名声:準グランドマスター
【装備中】(補正値:ジツ+20 耐久+35 ジツ命中補正+10)
【ドウグ社製の筆】 ジツ+20 命中+10 (毒:粘着Ⅴ 残り5/5回)(予備毒1:衰弱Ⅴ 残り4/4) (予備2:粘着Ⅴ4/4)
【短刀モード】カラテ-30 使用回数×2分までカラテに毒判定。持ち替えには【記述必須】 且つ戦闘終了後自動的に通常モード移行
【ドウグ社製特注メンポ】耐久+10
【ドウグ社製のブレーサー】 耐久+10 耐電・耐熱・耐酸 カウンター成功率+5
【ドウグ社製胸当て】耐久+15 色々耐性
【装備品】
【ドウグ社製の靴】 耐久+2 様々な耐性
【ドウグ社製レガース】耐久+10
ジェットパック
サイバーサングラス(装備時サイバネ+15)
道具袋(ドウグ社製)【容量9:総容量10 お守りは例外】
【現在携行品】
【例外】【百発百中のお守り】戦闘系技能(毒除く)を任意のタイミングで決定的成功にする。(1戦闘1度のみ)
スシ・タッパー【残り1回】(トロ*4 HP11、SP28) 【残り2回】(トロ*2 HP11、SP28)
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【ドウグ社製フックロープ】
ZBR注射タイプ×3(カラテ&ジツ+サイバネ+20 効果時間内耐久までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の25%を消費 )
シャカリキ・タブレッド×5(命中補正&カラテ&ジツ+5)
マグロのスミエ(ジツ127時)
ニンジャのスミエ(カラテ145時・3ターン)
霧のスミエ(スイボク・ミスト)
秘薬×2【上限3】眠気1行動分、毒レベルⅤ以外瞬間解毒、3行動分の鎮痛、HP・SP+最大値の1割回復
【所持品】
オハギ×1(SP+50%)
【煙玉】×12 発動ターン含む基本3ターンの間双方の命中コンマに50のマイナス補正 及び行動コンマに10のマイナス補正
ZBRとザゼンのカクテル×1(カラテ&ジツ&サイバネ&命中+35 効果時間内耐久*1.5までのダメージ無効。受けたダメージ総量/10行動分行動不能+効果消滅時、HP現在量の50%を消費 )
丸薬×3(対眠気1行動分、麻痺毒-1ターン 1行動分沈痛)
白紙のマキモノ×8
スシ・タッパー(空)×5 {【残り2回】(イクラ*4 HP15)}*2
スシ・タッパー(×4 HP13、SP33
ザゼンドリンク×3(サイバネ+5 HP&SP+1回復)
【マキビシ】×8(消耗品) 効果時間:1戦闘中
【インプルーブドマキビシ】×5 【撒く】場合は通常のマキビシと同じ効果。【設置】の場合、固定10ダメージ+3ターンの間【攻撃を受けない限り】行動不能。
【特殊枠】
命のタスキ(1度のみHP0以下→HP1で生存)
ロードのチャワン:時間経過による名声低下防止
火竜の魂:カラテ+5(恒久) 特殊技1つ習得
身代わり地蔵:ファンブル→クリティカルに
【ヘルズサイカチ】:ヘルヒキャク社の最新高性能バイク。ワイルドカード。
トランスポーター:ネオサイタマでの便利屋
アラクネー:【キョート編での】便利屋。強い。豊満。ヤバイ。死なない。
【所有物件】
茶園:10日あたり200万の収入
スミネコ喫茶:10日あたり250万の収入 ・報告時に90~99だと2500万の損失(事前に賄賂で防止可)
旅館:10日あたり3500万の収入(返済のため所持金加算なし)
8/20 早朝
「体が軽いな・・・」
ニンジャが風邪。というありえない事態を経験したチガサキ。だが癒し手のボンズのおかげで事なきを得た。
(それにしても何が原因だったんだろうか・・・)
思い当たる節はある。だが知らぬがブッダというコトワザがある。関わらないのが身の為であっただろう。
(今日はどうするか・・・)
どうする?
【9/7 21時に最も近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!ちょっと間が開いてすまない」
GM「さて、さっそくワイルドカードの効果発揮というわけだが・・・何がどうなったのか解説するぜ」
GM「本来 ケンワの所へ行く 決定時点で フィジシャン、ヒール・ユアセルフ 関与確定だったんだ」
GM「【本来は】 途中でザクロたちと合流。一緒に治療してもらう」
GM「チガサキの治療の最中毒が再発生。チガサキは回復しきっていない状態(弱体状態)でVSナックラヴィー」
GM「途中から赤黒乱入。一時共闘。その後原作通りVSケンワ(暴走) での特殊戦闘」
GM「最後に選択次第でVS赤黒 の流れだった」
GM「【今回】は バイクのおかげで一層早く治療ができた。そのため ザクロたちと合流 そのものが未発生」
GM「結果 その後全て がスキップされて1日終了 といった感じ」
GM「これをメリットととらえるかデメリットととらえるかは・・・あなた次第 って感じ」
GM「それではオタッシャデー!」
GM「俺だ。ケンワ=サンのZBR治療についてだが・・・個人的解釈としては無理だと思ってる」
GM「曰く これはビョウキじゃなくてノロイ で キヨミニンジャとビョウキニンジャはセットって考えるとどうしても対ジツ系統なのかなぁと」
GM「まぁタマリバーに飛び込んで 前よりきれいになった って言うくらいだから一応の両立はできそうなんだけどね」
GM[そして・・・はちがつ?!それじゃぁシナリオ終わってるよ!どこから日付が狂った!?作中はまだ6月・・・!」
GM「ケジメですね。わかります」
ーーーーーーーーーーー
6/20
(そういえば・・・毒がより凶悪になったんだ。より毒を有効に扱えるようにしなければ・・・)
チガサキは自らの作り上げた毒をジツと併せて最大限活用できるようにするためにはどうすればいいか頭をひねりあるいた。
そしてチガサキが出した結論は・・・
(そうだ、グレネード作ろう)
グレネードランチャーによる榴弾、揮発弾の使用 というものであった。
そうと決まれば話は早い。チガサキはオムラ社のニンジャ兵器開発部へと足を運んだ。
ザイバツは総力からすればオムラを凌ぐが武器、兵器開発では大きく劣る。妥当な判断であった。
だがこの発想は初手で難破することとなる。
オムラ社、 ニンジャ兵器開発部
「・・・・・・では忌憚なき意見を言わせていただきますと・・・無意味です」
「ナンデ!?」
担当者から告げられたのは無慈悲な一言であった。 兵器開発をするものとして忌憚なき意見が欲しい といったチガサキが悪いのだが・・・
「正直に申し上げますと 新規開発する意味がない ということでございます」
「・・・詳しく」
「まず 前提からして狂っておりまして・・・」
チガサキの精神に無慈悲なカラテが突き刺さる!
「究極を言ってしまえば、外部毒を弾にして発射するなら水風船でもいいのです」
「なぜグレネードの弾速よりも速く物を投げることができるインクストーン=サンがわざわざ必要とするのかが理解に苦しみます」
「続ければ 掠っただけで行動不能にできるほどの強力な毒 であれば手榴弾の外側にでも塗り付けて投げれば十分かと思われます」
「専用の入れ物を開発することも可能ですが・・・率直に申し上げれば 高くつく上に大して効果は上がらない と思われます」
「アイエエエ・・・」
チガサキはすでに真っ白になっている!
「最後に、インクストーン=サンのジツの汎用性の高さを考えるとご自分で製作なさった方が一番リーズナブルかと」
榴弾は小型爆弾でも仕込めばいいし・・・と担当者は付け加える。
担当者のフィニッシュムーブが突き刺さりチガサキは目の前が真っ白になった!
「ハハ・・・ッ」
チガサキは生気を失いながらネオサイタマを彷徨う。会心の案が完全に一刀両断された精神的ダメージは計り知れない。
(そういえば・・・喫茶の賄賂大丈夫かな・・・?)
半ば現実逃避しながらもチガサキはしっかりと喫茶店の為の賄賂を渡し、お目こぼしを依頼した。
6/21 早朝
ギルドの拠点内が慌ただしい。自分の与り知らぬ会議も幾度か行われているようだ。
(おそらくあと数日以内にはワイルドハント=サンが動くな・・・だが妙にきな臭い)
チガサキは内に秘めた懐疑心を出す素振りすら見せず、今日を過ごすことに決めた。
どうする?
【9/12 21時に最も近い安価】
1:鍛錬を行う
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーー―――ー――――
GM「ここまで!日付が2か月も狂っていたのは申し訳ない・・・」
GM「墨石グレネードはぶっ壊れ級だからね。難度もかな~り高くしてるよ!」
GM「それではオタッシャデー!」
6/21
(拠点内が慌ただしいな・・・)
チガサキは何気なく拠点内を見渡す。ちらほらと見慣れないニンジャが歩いているのが散見できた。
(恐らくはワイルドハント=サンの作戦協力者・・・なるほど。キョート内で素行の面で問題児と言われている輩たちじゃないか)
そう思っていると何やら耳障りで聞いたことのある声が聞こえてくる。
「フィーヒヒヒ!それで・・・その・・・女子高校生ニンジャのレヴァンテイン=サンはどこに?」
「それは・・・その・・・」
どうやら拠点にいるニンジャ1人と話をしているようだ。チガサキの心中は穏やかではない。
拠点のニンジャが言い澱むのも無理はない。今彼女はチガサキと寝食まで共にしているのだ。それを口走ればどんな化学反応が起こるか分かったものではない。
「レヴァンテイン=サンにあってどうするんだ?」
拠点のニンジャが逆に質問する。
「直結相互循環は無理だから・・・せめて、せめて血を少し吸わせて―――」
モスキートがクネクネしながらそう言っている最中である。拠点のニンジャの足が震えた。
モスキートの背後に鬼神がブッダのような微笑みを浮かべながら立っていたのだ。ブッダデーモンがごとき威圧を内に秘めて!
チガサキはモスキートの頭を掴むと強制的に自分の方へと顔を向けさせる。
「アガッ!?」
「ドーモ。モスキート=サン。合宿以来かな?インクトーンです」
ジゴクの最下層から響いてくるような声にモスキートの目に宿った憤りの色が雲散霧消し恐怖一色に染め上げられる。
スレに古くからいる方はご存知であろうがチガサキとモスキートは以前行われた合宿の際に面識がある。
モスキートはその際にトモヨに変態的な行為を行いチガサキの怒りを買っていたのだ。
そして今チガサキとトモヨの関係は恋人。恋人が変態の手にかかるというのは耐えられないのだ。
「彼女は別けあって自分と常に行動を共にしているんだ・・・詳しい話を聞こうじゃないか。たっぷりとね」
チガサキはそのままモスキートの頭を掴んだまま引きずってドージョーの方へと引きずっていく。
「アイエエエエエエエエ!」
これから行われるであろうインタビューを想像しモスキートが悲鳴を上げ、逃げ出そうと暴れる。
だがモスキートの痩身と日ごろの鍛錬によって鋼のように鍛え上げられたチガサキとの力の差は歴然。
なすすべなくモスキートはドージョーへと引きずられていき、数時間後顔面あざだらけで帰ってきた。
(さて・・・作戦は明日にでも始まりそうだが、ニンジャスレイヤーはどうしてるんだろうか)
変態にインタビューを施し変な気を消し飛ばさせた後でチガサキは黙考する。彼の存在が消えられてはチガサキにとっては非常に不都合なのだ。
(とりあえずトランスポーター=サンに聞いてみるか・・・)
場合によっては・・・と考えつつチガサキはトランスポーターにコンタクトを取る。すると答えは直ぐ帰ってきて、意外なものだった。
曰く、
「奴は恐らくニチョームストリートの店絵馴染の店主と行動を共にしている」
「つい昨日もタマ・リバーで謎のモンスターめいたニンジャと戦っていたな。もっとも、店主の方は気絶していたが」
「おそらく奴の一時的な拠点もそこである可能性が高いな」
とのことであった。
(いろいろと好都合だな・・・タイミングさえ間違えなければ【絵馴染】に行けばニンジャスレイヤー=サンと話ができそうだ)
(協力者もいる傍らで即座にイクサに発展することも考えにくい。いい情報が手に入った)
(さて・・・今日の夜にでも作戦の連絡が来るはずだ。それに備えよう)
チガサキは夜を待った。
夜
チガサキらはマスター階位専用の会議室にいた。
「・・・・・・以上が本作戦の全容だ」
「中々に考えられているな」
アンバサダーが素直に内容を評価する。
「確かに、隙の少ない作戦だな」
チガサキも内心を悟られぬよう評する。
(まずいな・・・まさか守護天使の居場所を特定して、そこをと彼自身を同時攻撃か・・・)
守護天使はニンジャスレイヤーにとって電子的な絶対防御そのもの。破られれば危機的状況に陥るのは明らかだろう。
(できれば、何らかの形で介入はしたいが・・・)
「それと、説明通りインクストーン=サンは残って頂く」
「問題ない」
口ではそう答えながらも心の中では顔をしかめる。
「元をただせばダークドメイン=サンの作戦の延長。自分が出張る必要はない」
今回の作戦はワイルドハントに対する懲戒の意味合いが極めて強い。そこに首を突っ込めば自分の立場すら危うくなる。
「以上で解散とする」
アンバサダーが解散を宣言する。必要な議論は既に行われているのだ。
(信じるしかないか・・・)
チガサキはブッダに彼と守護天使の無事を祈った。
6/22「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」 はシナリオの都合上【自動進行】となります。
ーーーーーーーーーーー
GM「ここまで! 「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」 はルート確定した以上自動更新にする必要があるんだ」
GM「ちょっと時間はかかるが自動更新になるぜ!6/23に関してはいつもどおりの更新になる」
GM「それではオタッシャデー!」
投稿しようと思ったデータが丸ごと消し飛んだ・・・
なんでや!たった3時間メモ張起動しつづけただけやろ・・・
ごめん。不貞寝させて・・・投稿にはもう10日くらいかかるかもしれない。
後 シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー にはチガサキは直接介入することはないから、拠点で作戦進行を見守るチガサキが書かれるぜ。
まぁワイルドハント=サンは死してチガサキの計略のエサになるんだが・・・仕方ないね。
あとついに3部完結したんだね。wikiで確認した。チガサキ3部は・・・考えてない。
オタッシャデ・・・
6/22 シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー
チガサキは電脳室でワイルドハントの指示を受けた面々が所定の位置についていくのを眺めている。
先日の会議で提示された通りの戦略、戦術。並みの相手であれば即座に粉砕できるだろう。
事実として現在進行形でその通りに物事が動いている。つい先ほどニンジャスレイヤーがインペイルメントとの交戦を避けたところだ。
ワイルドハントの作戦内容は以下のようなものであった。
外部ハッカーの力を借りるという禁じ手を使い【守護天使】YCNANというアキレス腱を露呈させる。
YCNANを別働ニンジャによって確保させ、ニンジャスレイヤーを電子的に丸裸にする。
ニンジャスレイヤー自身はサイバネ適正が高くないため、今後いかなる行動も先読み可能である。
もう1人の協力者によってYCNANの危機が明らかになろうともニンジャを数名派遣し段階的に足止めをすることで確実化させる。
そのもう1人による電子妨害も外部ハッカー・・・ゴールデンドーンの力を借りれば粉砕可能。
詰まるところ【守護天使】YCNANの確保 これが今作戦の中核であった。
将を射んと欲すればまず馬を射よということだ。今までのザイバツの考え方にはない戦術であった。
(ならば猶更自分の助力を請わなければいけないはずだったんだが・・・)
チガサキの聡明な頭脳はこの時点でこの作戦が半ば失敗に終わると予見していた。
現在ザイバツ・シャドーギルドにおいてニンジャスレイヤーに最も詳しいのはダークニンジャとチガサキである。
読者諸氏は覚えていらっしゃるであろうか。ラオモト・カンが没した後にあった作戦の後、チガサキは単独でトコロザワ・ピラーへと乗り込んでいることを。
その時にソウカイヤのUNIXにアクセスし、対ニンジャスレイヤー用として発令されたいくつかのミッション指令所をチガサキは読んでいたのだ。
YCNANに目を付けた作戦はソウカイヤが既に1度行っていた。そして半ば成功していたのだ。
その作戦と今作戦を比較すると・・・今作戦のほうが明らかに見劣りがする。
ニンジャスレイヤーを足止めするためには強大な個をぶつけるか膨大な物量をぶつけるしかない。
だが今作戦はどちらも持ち合わせてはいない。
結果ニンジャスレイヤーはYCNANの元へたどり着き、別動隊であるモスキートはインタビューの末殺されるだろう。
その時点で作戦は破綻。あとは各個撃破あるのみだ。
(まぁその方が都合がいいと言えば都合がいいけど・・・)
チガサキは暫く静観することにした。
「野郎・・・」
チガサキが忌々しくつぶやく。周囲のニンジャはそのキリングオーラに気おされ彼を中心に1歩後ずさっている。
ギルドのニンジャは作戦領域であるノビドメ・シェード周辺で待機させられている。ノビドメ・シェードは現在アマクダリの領土だ。
これはワイルドハントとアマクダリとの間で何らかの交渉があり、ワイルドハントがそれに屈したことを意味する。
ザイバツの追手がかからない以上ニンジャスレイヤーにとっては好機かもしれないが、モーターヤブの爆発反応からするにアマクダリも独自で戦力を動かしていることは自明であった。
チガサキからすれば問題はそこではない。現在進行形で周囲にまき散らしている殺気も演技である。
アマクダリにとってニンジャスレイヤーはベイン・オブ・ソウカイヤ。ラオモト・チバからすれば肉親の仇。
共通の敵を前にしてザイバツとアマクダリが一時的にでも手を取り合わないはずはない。呉越同舟というやつである。
チガサキも流石にワイルドハントが本人の意思とは別として一時的にアマクダリと手を組むことは予想外であった。
穴のある作戦をアマクダリという栓で塞がれてしまえば その後 にあるチガサキの計画自体が崩れかねない。
それに対する内心の焦りとアマクダリと手を組んだというザイバツに対する裏切りへの表面上の怒りを込めてチガサキは再びつぶやく。
「やってくれたな・・・」
周囲のニンジャはさらにもう1歩後ずさった。
チガサキはモニターを再度確認するとおもむろに背を向けて立ち去ろうとする。
「どうかされましたか?インクストーン=サン」
「後始末を」
チガサキは問いに端的に答え目標地点へと歩を進めていく。
モスキートの死亡から推測されるYCNANの奪還。
アマクダリの独断によるニンジャスレイヤー追撃戦。
それに伴いワイルドイハント自らの出陣・・・。
勝敗は決した。寄せ集めでグランドマスターを単独討伐できるニンジャ相手にイクサを挑むなど愚の骨頂。更にザイバツのニンジャが死ぬことになるだろう。
この作戦失敗によってワイルドハントはいかなる咎を受けることになるだろうか?
独断専行によるニンジャ数名の喪失のみならず外部ハッカー起用という好ましくない行為。
挙句アマクダリと一時共闘というギルドの是に逆らう行為。
それで得られた戦果は・・・皆無である。
よくてセプク。常識の範囲で考えればカマユデであろう。
キャリア志向の強いワイルドハントがこの後どのような行動を取るかチガサキには大よその目途がついていた。
(このままおめおめと逃げ帰っても最終的にはカマユデだ。だがプライドが強い彼はそれをよしとはしないだろう)
(ならばギルド脱退を宣言して個人的にニンジャスレイヤーと事に当たるはずだ。そこを・・・)
ギルドを裏切ると決めた日からチガサキは己のキャリアプランを考えていた。
ニンジャスレイヤーに極秘裏に情報を流すとなればより独断での行動が許される立場にならなければならない。
個人でどう動こうとも限りなく疑われない立場を確保しなければならないのだ。
その為の成果としてワイルドハントの首は丁度いい。
懲罰騎士の職務は不穏分子の監視、場合によっては粛清。それでも多少の審議は必要であるが・・・脱退を宣言していれば話は別。
即座に首を撥ねても咎められることはない。
(悪いな。ワイルドハント=サン。自分の目的のための生贄になってもらうぞ・・・)
チガサキは移動速度を速めニンジャスレイヤーとワイルドハントがぶつかっているであろう場所へと急行した。
(イヤーッ!)
チガサキは現地へと到着すると手始めに誰にも気づかれぬように展開していたクローンヤクザの首を音もなくへし折り殺した。
そして音もなく衣類一式を奪い取り変装すると何食わぬ顔で平然とクローンヤクザの隊列に戻ったのである。
そこは特等席。ニンジャスレイヤーとワルドハント、インペイルメントがイクサの真っ最中である!
イクサは好ましい形で展開していた。インペイルメントが時間稼ぎを行い、ワイルドハントがヒサツ・ワザの準備を整えている。
ワイルドハントのヒサツ・ワザはスリケン射出装置のある中型コマで相手を取り囲み全方位から無数のスリケンを浴びせて殺すものだ。
「十分だ、整ったぞインペイルメント=サン!下がれ!」
ワイルドハントが叫ぶ。だが・・・
「下がれと言っておるのだ!インペイルメント=サン!」
「フーンク!」
素顔を晒された怒りからだろうか。ワイルドハントの指示を無視しインペイルメントは素手でニンジャスレイヤーに挑もうというのだ!
(馬鹿が)
よりにもよって勝てる可能性を投げ捨て、一時の怒りに身を任せる。あきれて言葉も出ない。
そもそも素手のカラテでニンジャスレイヤーと渡り合うにはチガサキクラスの枯れては必須。インペイルメントにそこまでのカラテはない。
これによってワイルドハントのヒサツ・ワザも効果半減だ。
ニンジャスレイヤーは間違いなくインペイルメントを斃し、その死骸を盾として全方位から降り注ぐスリケンを防ぐだろう。
「大バカ者めがァーッ!」
ワイルドハントがそう叫ぶと彼らの周囲を旋回する4つの中型コマがにわかに速度を増し、一斉に中心の2人めがけて大量のスリケンを射出した!
「イイイイイイイヤアアアアアアアアァァァァァーッ!」
飛び散る火花とスリケンにニンジャスレイヤーとインペイルメントの姿が霞む。
ワイルドハントは執拗にスリケン射撃を継続。ネギトロと化すまで攻撃を絶やさぬ覚悟だ!
更に上空には川を越えてノビトメへと領空侵犯を犯したザイバツの鬼瓦!
「トドメヲサセー!」
その一言で鬼瓦からアンタイ・ニンジャ・ミサイルが射出!着弾!
KRA-TOOOOOOOOOM!
「「「「アウトオブアモー」」」」「「「「スリケン再装填な」」」」
直後ワイルドハントの中型コマが一斉に通知。その爆風の中から、地獄の風めいて飛び出す影!
インペイルメントの体を吊り上げているニンジャスレイヤー!当然盾にさせられたインペイルメントは絶命しスリケンまみれになっている!
「ニンジャ。殺すべし」
「ニンジャスレイヤー!」
ワイルドハントがそう叫び高速回転しながら迎撃の構え!
ニンジャスレイヤーはワイルドハント目がけヌンチャクを繰り出した!
(勝負あったな)
2対1ならいざ知らず自分をも瀕死に追い込んだあのヌンチャクをワイルドハントのコマ・ジツは受け止める。
今は拮抗しているがいずれヌンチャクが勝るのは自明。ワイルドハントは数撃の後コマを破壊され放り出され・・・自分の近くに転がる。
ニンジャスレイヤーはとどめを刺さんとワイルドハントへむけて決断的に歩み寄る!
「ハァーッ!ハァーッ! ゴボッ!」
ワイルドハントは吐血しながらも立ち上がる。
「ゴホッ・・・見るがいいニンジャスレイヤー=サン。犬死はせぬぞ。審判の時だ」
ワイルドハントは天を仰いだ。そこにはザイバツの挑発行為にのったアマクダリの軍勢!
数機のモーターヤブ改善がアマクダリのクローンヤクザ部隊を伴って現れ、反対側からはアサルトライフルを持ったクローンヤクザがヤクザリムジンから現れる!
「貴様・・・」
ニンジャスレイヤーはワイルドハントを睨む。
「ハッハハハハハハハハ!攻撃せよ!攻撃せよ!さあ攻撃せよアマクダリ=サン!」
ワイルドハントは笑いながら叫ぶ。
「貴様らの看過できぬ敵がここにおるぞ!攻撃するがいい!この領空侵犯者とニンジャスレイヤーを!」
「今ここに、この私ワイルドハントはザイバツ・シャドーギルドを離脱!個人として貴様らと―――
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーからすれば晴天の霹靂であっただろう。
ワイルドハントの背後にいた意識の隅にさえおかなかったクローンヤクザが突如聞きなれたカラテシャウトを上げ、ワイルドハントの胸を貫いたのだ。
そのクローンヤクザはつい先ほどまでは道端の石ほどに気配がなかったのだ!
「ア・・・アバッ・・・」
「ドーモ。ワイルドハント=サン。インクストーンです」
チガサキは空いた方の手で変装を解く。
「インクストーン=サン・・・なぜ・・・」
ワイルドハントは息も絶え絶えに問う。ニンジャスレイヤーは驚愕に目を見開いたままだ。
「ギルドに大損害を与えた忌むべきヌケニン。生かしておく意味があるか?」
その発言を聞いてワイルドハントは驚愕する。脱退宣言はつい数瞬前。拠点から駆けつけるのは不可能。つまり――――
「はか――――
「死ね」
「イヤーッ!」
ワイルドハントが言葉を発しようとする前にチガサキはその首を撥ねた。
「サヨナラ!」
首を撥ねられワイルドハントの胴体はは爆発四散!ナムアミダブツ!
「ドーモ。ニンジャスレイヤー=サン。インクストーンです」
そしてチガサキはニンジャスレイヤーにワイルドハントの首を持ったままアイサツをする。
「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」
ニンジャスレイヤーもまたアイサツを交わす。
ニンジャスレイヤーからすれば最悪のタイミングで最強の敵。最も消耗した状態で目の前に現れたのはもう1人の宿敵であった。
ヌンチャクを使えれば撃退は可能だろう。だが―――!
「今すぐにでも貴様を倒したいところだが・・・この裏切り者の始末があるんでね」
チガサキの殺意無き言葉に再び凍り付く。
「それに趨勢は決した。今無駄に戦ってもアマクダリからすればアブバチトラズ。こちらは丸損。損切は重要なんでね」
チガサキはニンジャスレイヤーに背を向けてノビドメの領域から離脱しようとする。
「まぁ、精々アマクダリなんぞに殺されないことを祈ってるよ」
イクサを仕掛ても仕掛けられてもほぼ必敗。仮に生き残っても迫るアマクダリの軍勢を凌ぐ余裕はない。
今まさにニンジャスレイヤーの生殺与奪はチガサキが握っていた。
次の瞬間である。
BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!ZZZZZZZBRRRRRRRTTTTTT!
止まっていた時が動き出したかのようにアマクダリによる一斉射撃がチガサキも含めて襲い掛かる!
「うるさい」
チガサキは弾着より早くスイボク・マグロを4匹描き上げると、弾を避けながら2匹づつ前後にいるアマクダリの軍勢へと叩き混んだ!
KABOOOOOOOOOOOM!
「「「「「「「「アバーッ!」」」」」」」」
クローンヤクザやモーターヤブ改善がスイボク・マグロという攻城砲の直撃を食らい爆発四散する。
「それではオタッシャデ」
チガサキはそう言うとザイバツの管理地区へと恐ろしい速度で走り去っていく。
ニンジャスレイヤーはチガサキの意図が汲めず驚愕しながらもロケットのエンジン音が響くのを聞いた。
チガサキは拠点へとワイルドハントの生首をもって帰還する。目の前にはアンバサダーがいた。
「インクストーン=サン・・・申し開きを聞こうか?」
「職務を実行したまで。途中からこの計画は破られるのは分かっていた」
「被害を大きくしただけでなくアマクダリとまで手を組んだヌケニンを生かしておく理由はないだろう?」
アンバサダーはチガサキの意図をなんとなく察する。
つまり最初からか途中からかは分からないがワイルドハントが脱退を宣言することを予測していたのだ。だが―――
「ならばなぜ彼に加勢しなかった?」
「加勢するな と言われていたもので」
6フィート下に掘ったら自分が出られない とはミヤモト・マサシのコトワザだがワイルドハントは掘ってしまったのだ。
ヌケニン宣言前までは作戦指揮者であった故チガサキは手を出せない。だがヌケニンとなった瞬間には大罪人となる。
仮にチガサキに自粛要請を出していなければ結末は違ったかもしれないが・・・インガオホーだ。
「それよりもこの拠点からムーホン者がでた。という事実をどう繕うか考えるべきでは? 総 総 督 サン?」
チガサキは挑発的に微笑む。ネオサイタマ拠点のトップはアンバサダーだ。管理責任を問われるのは必定。
ましてや目の前にいるのはそういった輩の粛清・処罰を専門とする職務を負ったニンジャなのだ。
「これから自分は半ば徹夜で報告書を書くことになる。そう遠くないうちに提出するから考えておいた方がいい」
チガサキはそう言うとアンバサダーの横を通り過ぎ、マスター階位専用の執務室へと向かう。
「考えておく」
苦し紛れにアンバサダーはそう答えるしかなかった。
6/23 早朝
「ねむ・・・」
結局徹夜してもワイルドハントによるムーホンの報告書は完成しなかった。
その行動以前の兆候、行動なども丸々ひっくるめて記述する必要があったからだ。
結果として作業量は膨大。1日2日で終わるような内容でもなく・・・
(暫くは執務室で過ごすことに――――駄目だ。トモヨ=サンの容態がどうなるか想像がつかない)
完成にはさらに日数が必要になることが分かった。
「さて、どうしようか」
【10/10 21時に最も近い安価】
1:鍛錬を行う (徹夜によるマイナス補正あり)
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!遅くなりすぎてすまない」
GM「書籍版と原作版でかなり展開が異なっていたからね・・・特にワイルドハントの離脱宣言は書籍版でしか書かれてないし」
GM「まぁ書籍から入った俺としては原作があまりにあっさり終わってびっくりしてるくらいだ」
GM「さてさて、この後どうなるんだろうね。オタッシャデー!」
GM「確かに 一番近い だとその前の時間も含むからなぁ・・・そこは変更かける」
GM「でも基本は安価判定とコンマ判定は例外を除き同一のレスを参照することにしてる」
GM「理由として
1:面倒+ミス防止 俺の鳥頭だと安価参照先とコンマ参照先をコロコロ変えるとミスが頻発しやすい
2:コンマの為レスの差が運の差にはならないこと 安価参照先と同一であろうがなかろうが読み込みなどの関係+1秒未満の世界だから大して差はないよね?
って感じ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
(そういえばそろそろ6月末・・・遅くとも7月半ばって言ってたな。隠れ家の進捗状況を一応見てみるか)
(それに後々ニンジャスレイヤー側とコンタクトを取るときとかにも重宝する。早いに越したことはないが・・・)
チガサキはそう考え悟られぬように隠れ家の場所へと向かった。
―隠れ家―
「ドーモ・・・」
チガサキはそれなりの店で買ったオーガニック・オチャのボトルを複数持って現場を訪れた。
「おや。インクストーン=サン。ドーモ。現場監督です」
「ドーモ。これは差し入れです」
「これはご丁寧に・・・ありがとうございます」
そう言いつつ現場監督は袋の中身を確認する。
「これはまた・・・いいのですか?頂いても」
チガサキはそれを手で制し、内装に目を向けた。
「粗方終わってるみたいだね」
部屋の内装はほぼほぼ終わっており、総仕上げを残すのみとなっていた。
「ええ。幸運にもあれ以来大きなアクシデントもなく・・・極めて、極めて順調に工事が進みまして」
現場監督の顔が明るい。動いている従業員の顔も地表で働いてる同業の者たちと比較すると確実に明るかった。
この業界において仕様変更はチャメシ・インシデントである。それだけならマシだが納期は伸びない。これもチャメシ・インシデントである。
結果仕様変更が重なれば重なるほど従業員たちはマグロのような目で朝から晩まで働き詰めになり、時短という名の手抜きをしても場合によってはカロウシするのだが・・・
(まぁ仕様変更とか一切してないし・・・余裕を持たせたはずだし)
【キンコ】を個人で保有できることに重きを置いているので内装や間取りにこだわりすぎることはなかったのだ。
業界人からすれば上客である。しかも前払いなので上客どころかブッダであった。当然そんな客の商品に手抜きなどあろうはずもない。
「納期の方は?」
チガサキは率直に尋ねる。
「ええ。あとは総仕上げを残すのみですので【明後日、25日】には引き渡し可能です」
「鍵に関しては?」
「既にテストも終わっています。こちらに」
現場監督は金庫からこの部屋専用の鍵を取り出す。最新鋭のセキュリティが施されたカギだ。
「こちらに関しては持ち帰り可能です。スペアキーが後日郵送されると思われます」
「確かに」
チガサキは受取書にサインを書き込むと現場を後にした。
(この鍵はトモヨ=サンにすら目も手も届かない場所に保管しないとな・・・)
隠れ家はムーホンにも必要になるだろう。知るものが少ないに越したことはない。
チガサキは帰るついでの買い出しをしながらそう考えるのであった。
6/24 早朝
(・・・・・・ここまで書類作成が面倒だとは・・・)
チガサキはエンバーミングされたワイルドハントの頭部を指で小突く。
ワイルドハントの顔は断末魔の瞬間、驚愕の表情で凍り付いたままだ。
(まぁ・・・いいスケープゴートになってくれて感謝するよ。ワイルドハント=サン)
何方にせよ作成にはそれなりに日数がかかる。一旦切り上げるとチガサキは朝食を作ろうとリビングへ向かった。
どうする?
【10/17 21時 以降 で最も近い安価】
1:鍛錬を行う (徹夜によるマイナス補正あり)
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:ニンジャスレイヤーの動向を調査する
4:隠れ家進捗を確認する ※ 内装を工事中 (遅くとも7月半ば完成)
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り2回】
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで!00だったら今日完成だった」
GM「俺としては内部時間6月末でネオサイタマ編終了→キョート編へ移行する予定だぜ!」
GM「まぁ一時的に戻れるようにはするけどね。そこらへんは既に考えてある」
GM「キョート編移行と同時にシステム改変が発生するぜ」
GM「戦闘云々に関しては変わらないけど、ムーホンする以上は・・・ね」
GM「オタッシャデー!」
6/24 早朝
(以前トランスポーター=サンに聞いた話ではニンジャスレイヤー=サンは今 絵馴染 を拠点にしているということだが・・・)
(絵馴染ならば即イクサにはならないことは確信しているが・・・どうする?)
チガサキは模索する。ザイバツ打倒のためには彼の力が必要不可欠だ。だが浅からぬ因縁がある。
それにニンジャスレイヤーは非常に用心深い。彼の視点からすれば己はザイバツの忠実な猟犬と思われているだろう。
それが突然「裏切る」といったところで信憑性は皆無に等しい。
逆の立場で考えれば分かりやすい。ニンジャスレイヤーが突如「ロードの威光に触れた。ザイバツに全面服従する」と言ったら明らかに、間違いなく罠だと確信する。そんなことはありえないのだ。
(一時的にでも協力体制にして、あとは行動で信頼を勝ち取ればいい話だが・・・その最初が最難関なんだよなぁ)
言葉を選び間違えれば即イクサ。ましてやこちら側には見逃してほしいニンジャが1人いると来た。誰がどう見ても絶望的だろう。
だが可能性がないわけでもない。
ニンジャスレイヤーからすれば己はこのネオサイタマにおけるザイバツ最大の敵。対峙すれば多大な損耗を強いられ、ボタン一つのかけ違いで死ぬことさえあり得る強敵。
それが味方・・・とは言い切れないが少なくとも敵ではなくなる。ヒョウタンからオハギというものだ。
(やはり証拠は必須。過去や起こった出来事について話すのは当然として・・・誰もが認める物的証拠と交渉材料は必要不可欠だな)
(だが・・・機密書類の持ち歩きはかなりのハイリスク。こちらのザイバツに対する翻意を悟られればそこでジ・エンド)
(皆からの信頼、ニンジャスレイヤー=サンの機嫌、持ち寄る証拠、時の運・・・どれか1つでも狂えば間違いなく失敗する)
(だが時間的猶予もあまり残されていない。ニンジャスレイヤー=サンは目的を達したはずだ。ネオサイタマからキョートに行くのも時間の問題)
(どすうるか・・・)
ーーーーーーーーーーーーー
※ チガサキが【立場上、行動上 【得ている(であろう)or得られる】 交渉材料を 記述安価 で記入してください】
よほど致命的なものでない限りは【コンマに関わらず適用】されます。
機密書類を選択する際は 【機密書類】 と記入してください。内容は記入したコンマに応じてGM側が設定します。(0に近づけば近づくほど機密性高)ただし・・・個数が増えればそれだけハイリスクです。
個数は【5つ】ですが【1つの安価につき1つのみ】とします。
ニンジャスレイヤーと話をする際は新しく発生するコマンドを選択、実行してください。
絵馴染(ニンジャスレイヤー現拠点)を把握しているので多少のボーナスがあります。
GMの【捕捉】を必読してください。
なお、今行動にコンマ判定はありません。また内容を変更したい場合は同じく新規コマンドを選択、実行してください。
期限は【ニンジャスレイヤーがキョートに帰還するまで】です。
ーーーーーーーーーーーーーーー
何を用意する?
【10/21 21時 以降 で最も近い安価(含む)から 連続5つ 】
ーーーーーーーーーー―ーー
GM「ここまで!ちょっと頭を使ってみるようにした。ちょっと捕捉するぜ」
GM「交渉材料は 既に得ているもの・立場上、行動上得ているであろうと推測できるもの・得ることが可能なもの だ!想像力が試されるな!」
GM「ただし!【キョジツテンカンホーに関わる全て】だけは【選択不可】だ!それは赤黒を納得させるためのアイテムだからな!」
GM「それではオタッシャデー!」
GM「ふむ・・・ヘルプコマンド来たね」
GM「一応これ最上位のコマンドに当たるから答えたうえで再安価だね」
GM「とりあえずチガサキの今行動における達成目標は2つ」
GM「1つは 【ザイバツ打倒のため極秘裏での共闘】 」
GM「チガサキはとにかく赤黒と同じようにザイバツって組織を叩き潰したい。でも単独で戦うのは無理ってことで赤黒に【決行当日は合流する】めいたことを伝える予定」
GM「ただそれまではより効果的に動くために獅子身中の虫として行動することも伝える」
GM「ぶっちゃけキョート編では【いかにザイバツの目を欺きながら赤黒に有益な情報などを与え、HoE時に有利に動けるか】っていうのをコンセプトにするし」
GM「そしてもう1つの理由としては【トモヨを赤黒の攻撃対象から外す】こと」
GM「チガサキ単体なら別に共闘なんて原作のダークニンジャのように独立して動くこともできるけど・・・」
GM「トモヨも構成員である以上キョートに戻れば普通に赤黒の標的になりうるわけさ」
GM「それはチガサキとしては努力ではどうにもならない致命的な問題ってわけ」
GM「ちなみにこの安価に成功すると【一応】同盟は成立することになる。だから実際重要」
GM「成立の決定的証拠が俺の方で出すことが決定している【現時点でチガサキが得られているキョジツテンカンホーの全て】ってわけ」
GM「そのうえでどれだけの信頼が得られるかは出した証拠などの価値とキョート編の行動次第だね」
GM「それじゃぁ以上を踏まえたうえで再安価と行こうか!」
【10/24 21時以降 で も近い安価(含む)から 連続5つ】
※安価は分かりやすいように 【】でくくってくださるとありがたいです。
GM「オタッシャデー!」
GM「まぁ3つだけどいいか・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーー
6/24 夜
(まぁこんなものか)
チガサキはニンジャスレイヤーとの交渉材料を用意してみた。
(まず第一はトランスポーター=サンの監視を外すことにしよう。ニンジャソウルを追跡できるのであれば気が付いているはずだ)
(これで少なくとも敵意はないと証明できるはずだ)
(次に 裏切りの明確な動機 だな。これはキョートの新聞記事を検索したら自分の事件がHITした)
(ザイバツから履歴を探される可能性もあったから少々工作に手間取ったが・・・必要な部分は抜き取れた)
かたわらに置かれている新聞記事の切り抜きを見る。扱いは小さいが父、母、妹の死亡と自身の行方不明が書かれている。
(少々リスクはあるが・・・これも手土産にしよう)
チガサキはザイバツ・・・特にネオサイタマ拠点で手に入る機密情報のうち最も浅いものを選択し、極秘裏にコピーした。
これだけでは特に意味のない情報ではあるが 「手を組めばさらに大きなものを持ち寄れる」 という言外の交渉が可能だ。
(さて・・・今は丁度夜だ。絵馴染に向かって直接交渉しようと思えばできる)
(だが・・・交渉材料に不安があるなら改めて集め治すのも手だ。どうするか・・・)
どうする?
【10/26 21時以降 で 最も近い安価】
1:材料は十分だ。交渉に向かおう
2:不安な点がある。もう少し説得力のあるものにしよう。
※ 2 の場合は再安価となります。安価数を5→3に変更します。
(う~む・・・これでは説得材料に欠けるな。日を跨ぐことにはなるがもう一度材料を探しなおしてみるか・・・)
(だが流石に5個は無理だ。3つくらいなら・・・)
チガサキは現在保持している材料を一旦放棄し、改めて材料を探しなおすことにした。
相手はニンジャスレイヤー。いくら準備しても余剰であることはないだろう。
どうする?
【10/29 21時以降 で も近い安価(含む)から 連続3つ】
※安価は分かりやすいように 【】でくくってくださるとありがたいです。
GM「まぁ2つだけど前回いいのが出てるからそれを加えてみることにする」
ーーーーーーーーー―ー
6/25 朝
(な・・・なんとか引き出したぞ)
チガサキは目にクマを作りながらもなんとか情報を「吐かせる」ことに成功した。
チガサキの苛烈なインタビューを受けたのは・・・アンバサダーである。彼は現在疲弊しきり胃薬を飲んでフートンで眠りについている。
一体なぜアンバサダーが餌食になったのか。理由は昨日の夜に遡る。
チガサキはニンジャスレイヤー説得材料の為の情報をかき集めていると1つの疑問に行きついた。
「なぜネオサイタマにこれほど大規模な拠点があったのか」
この拠点はチガサキがザイバツ加入時から・・・つまり知事総選挙のさらに前から存在していたことになる。
ソウカイヤと2大勢力であったころにこれほどの規模の拠点を設けている。当時の情勢を考えれば即座に戦争ものだ。
しかし当時を振り返ってみると幹部クラスとのいざこざはあったものの、大掛かりに組織単位で戦闘を行うことはなかった。
よってソウカイヤとしても ザイバツの小さな支部がある くらいは認識していただろうがここまでの規模であることは把握していなかっただろう。
彼らがそれを知るのはネオサイタマ知事選の前・・・ラオモト・カン没時の行動である。
確かに「ソウカイヤ壊滅による一気攻勢」の為ならばこの規模も納得できよう。
だがソウカイヤの壊滅自体が特殊なイレギュラー(ニンジャスレイヤー)によって引き起こされたものだ。
それを予測することは非常に困難なはずだ。未来予知めいた力がなければ不可能だろう。
ましてやこれほどの人材・設備を設けるとなれば少なく見積もっても年単位の時間は必須だろう。
考えれば考えるほど謎が深まるこの拠点規模。考え付いた果ては発想の逆転だった。
「ソウカイヤへの威嚇、一気攻勢自体がブラフ。目的は別にある」
この理論である程度の説明はつく。
「これほどの規模をもって何をしようとしていたのか」
という1つの疑問を除けばだ。
チガサキの知る限りではこれを知りえていそうなのはネオサイタマ総総督アンバサダーのみ。
ましてや一応序列は懲罰騎士である自分の方が上。下手に秘匿すれば背任の罪に問える。
その答えを知るためにチガサキはアンバサダーの下を訪れ、彼に精神的に苛烈なインタビューを行ったのだ。
精神的トーチャリングの果てにアンバサダーが吐いた一言を思い出す。要約すると
「詳しい理由は知らないが ドラゴン・ニンジャ を探せと言われている」
かの有名なニンジャ六騎士の名前が出てくることに驚きを隠せなかった。死人を探せと言われているものだったからだ。
だが詳しい理由を明かしていないということはザイバツ上層部・・・とりわけパラゴンは「何か」を知っている。
自分自身の知恵では足りないが、YCNANという守護天使がある彼ならば何かわかるはずだ。
よって交渉材料となりうると判断した。
(さて・・・用意できた材料は3つ)
1.チガサキ一家死亡(行方不明)の新聞記事
2.ネオサイタマ拠点存在の理由
3.機密書類
(どうするか・・・)
【10/31 21時以降 で 最も近い安価】
1:材料は十分だ。交渉に向かおう
2:不安な点がある。もう少し説得力のあるものにしよう。
※ 2 の場合は再安価となります。
ーーーーーーーーーー
GM「ここまで!アレだな・・・メタ視点を抜いてこの考察をするチガサキはあれか?エスパーかな?」
GM「でもしょうがないね。ドクシャなるチガサキに宿りしニンジャソウルめいたものがささやくんだから・・・」
GM「行動確定。ちょいとまた長くなる+いろいろと問題発生したので暫く間が開きます。ご容赦ください」
GM「雑多な短い更新なんかはできるから何か質問とかがあればどうぞ!ネタバレにならない内容ならガンガン答えていく所存」
キョート編のシステム草案も作ってるから結構時間かかるのよね・・・
ちょっとだけキョート編のシステムを公開してみる。
【各グランドマスター(派閥)+αとの関係】
パラゴン:感情の伺えない怪訝な目でこちらを見ている
ニーズヘグ:ユウジョウ!
サラマンダー:ユウジョウ!
ヴィジランス:素晴らしい味方だ。
ケイビイン:組織の為の努力。褒めておこう。
スローハンド:すれ違うたびに警戒されている気がする
パーガトリー:(下品で獣臭いネオサイタマの闘犬め・・・)
ニンジャスレイヤー:一応は味方を言えるだろう。
コマンド各種
日々の業務を監督する
派閥各種(追加コマンド発生か?)
情報を集める
身体を鍛える(現トレーニングコマンドに該当)
下準備を行う(原作イベにも適用)
極秘裏に情報を流す
まぁ草案の草案だけどね。オタッシャデー!
GM「色々な諸手続きをこなしたらいつの間にか1か月・・・コワイ」
GM「書き貯めする余裕もなかったから地の更新でいくぜ。構想は練ってるけど細部のミスは許してくれ」
ー―――――――――――――――
6/25 夜 ニチョーム・ストリート 「絵馴染」
ニンジャスレイヤーら一行は先日のナンシー・リー救出作戦の後拠点を一時的に「絵馴染」に移していた。
ネザークイーンことザクロの厚意もあり殺戮者はつかの間の休息を行っていたのだ。
だがニンジャスレイヤーの内情は思わしくない。
インクストーン。ネオサイタマにおけるザイバツの最強戦力。幾度となく対峙し、カラテを交えたが様々な要因により決着のついていないニンジャ。
ザイバツに対する忠誠心は極めて高く、たった3年足らずでほぼ最高位の階級にまで上り詰めていることからあらゆる側面で隙の無いニンジャでもある。
そのザイバツの忠犬ともいうべきニンジャが己を仕留める絶好のチャンスをわざわざ見逃すという謎の行動を取ったのだ。
自身は満身創痍。疲労も蓄積しているうえにヌンチャク使用後なのでナラクの力にも頼れないのに対し、相手は何の損耗もない状態。誰が見ても望んでもない状況だ。
それを目の前で、わざわざ、見逃す。何かしらの意図があるとしか思えなかったのだ。
カラン・・・
「絵馴染」に来客を告げるベルが鳴る。
「アーラ・・・イラッシャ・・・・・・」
ザクロがいつも通りの接客をしようとして凍った。
「ドーモ」
噂をすれば影が差すという言葉通り現れたニンジャはインクストーン。チガサキ・コルトであった。
空気が一気に張り詰める。ザクロ・ヤモトは全身を硬直させ、ナンシーは腰のでデリンジャーに指を掛けた。
ニンジャスレイヤーも椅子に座りながらも即座に臨戦態勢に入る。一触即発の状況だ。
だが戦況は思わしくない。
イクサにおいては非力なナンシー・リー。チガサキ相手では力量不足なザクロ。先日の一件で恐怖を植え付けられたヤモト。交戦となれば生存は絶望的だ。
守る対象が3人もいる状況で己と対等かそれ以上のカラテも持ち主とイクサをしなければならない。オーテ・ツミに限りなく近い状況であった。
チガサキはそんな空気をあえて読まず、ニンジャスレイヤーの座っているカウンター席から席1つ開けた席に座る。
「今日はイクサをしに来たわけじゃない。仕掛けるつもりならもっと電撃的に仕掛ける」
「とりあえずザクロ=サン。何でもいいから強めのサケを出してほしい」
覇気も闘気も殺意も敵意も出さずにチガサキはそう告げた。まるで客のように。
「・・・・・・わかったわ。強いサケでいいのね?」
暫く後ザクロはカウンターに入るとチガサキの出すサケを考え始めた。
どう足掻こうと勝てる相手ではなく、視界に入られた時点で生殺与奪を握られる相手に抵抗は無意味。チガサキの言葉を信じるしかなかった。
「そこのお二人も椅子に掛けたらどうだい?少なくとも 仕掛けてこなければ 今日は戦う気はないよ」
その言葉でナンシーとヤモトもとりあえずその場にある椅子に腰かけた。
「どういう風の吹き回しだ」
「多少酔いでもしないと口が回らない内容でね。それに・・・この場にいる限り仕掛けられないだろう?」
ニンジャスレイヤーは表情は変えないものの内心顔をしかめる。この状況においてニンジャスレイヤーはチガサキに実質脅迫されているのだ。
話を聞け。仕掛けてくるのならこいつらから殺す。
言外のメッセージをニンジャスレイヤーは正しく受け取った。
「ドーゾ。色々悩んだけどシンプルにした方がいいかと思って」
ザクロが出したのはウイスキーのロック。多少多めに注がれているあたり流石プロである。
チガサキはそれを軽く転がし・・・一気に煽った。
「ふぅ・・・。さて、何から話したものか。そうだな・・・まずは、結論からにするべきか」
チガサキはひとりごちた後、呟く。
「自分がザイバツを裏切ると言ったら・・・信じるか?」
「信じられんな」
ニンジャスレイヤーが反射的に即答する。
「オヌシのザイバツに対する忠誠心は並大抵ではない。罠と見る」
ニンジャスレイヤーの語気には強い敵意が含まれている。仮にここが絵馴染でなく、3人もの人質を取られていなければすぐに殴りかかっていただろう。
「だよねー・・・」
チガサキは頭を掻きながら砕けた口調で答える。最初から分かり切っていたようだ。
「でも、最終的にそれを信じてもらうようにするんだけどね」
ニンジャスレイヤーの方を見据えながらそう話す。そこにニンジャはいなかった。1人の人間がいた。
「まず、この場でのこの発言自体が非常にリスクの高いものだとわかってほしい。ザイバツ構成員なら気が狂っても 裏切る なんて口にできないから」
「自分は立場上盗聴器を外せるからこんなことが言えるわけで。尾行されていないとも言い切れないし。まぁ疑われるような行動はほとんどしてないから可能性は低いけど」
「でもこれだけは言っておく。 自分はザイバツを裏切る。獅子身中の虫となり然るべき時にザイバツを滅ぼす」
「まぁ ザイバツの忠犬 のムーホン発言を今から受け入れてもらうわけなんだけどね・・・」
チガサキはそう言いながら懐をあさり1冊の書類を取り出す。そしてそれをナンシー・リーの方へと放り投げるとザクロにサケを代わりを要求した。
「これはそこの・・・守護天使=サンが見たほうがいいんじゃないかな。小細工はしていないから安心してみてほしい」
ナンシーはニンジャスレイヤーに目配せをする。ニンジャスレイヤーは頷いた。
ナンシーは何も言わずに書類の束を読み始めるが・・・すぐに驚愕の表情で立ち上がる。
「これって・・・!」
「なんだったのだ。ナンシー=サン」
ニンジャスレイヤーが発言を促す。チガサキはどっかりと椅子に腰かけ、さらにサケを煽っている。
「ザイバツ・・・ネオサイタマ拠点の大まかな位置情報と構成員名簿よ」
ニンジャスレイヤーは驚愕の表情でチガサキを見る。ソウカイヤより遥かに狡猾で用心深いザイバツの位置情報を構成員名簿を売る。もはや裏切り以外の何物でもない。
「それ は自分が用意できるものの中でも 最も浅い もの。欲しければもっと深い情報も口にできる」
「言っただろ? ザイバツを滅ぼす って。でも一人じゃ厳しいんだ。だから味方が欲しい。同じ志を持つ見方が」
チガサキは静かにニンジャスレイヤーを見据える。瞳の遥か奥にある強き意思を宿して。
「にわかには信じられん。ここまでの心変わりなど」
ニンジャスレイヤーの言葉にわずかな迷いが生じる。ザイバツ相手に戦い続けたからこそ情報の取得がどれほど困難か身に染みているからだ。
チガサキはいつの間にか指に挟んだ新聞の記事を差し出す。
ニンジャスレイヤーはそれを受け取り、僅かな文章を黙読する。
なんてことはない。数年前キョートアッパーガイオンで観光客一家4人が何者かに襲撃され3名が死亡。1名が行方不明というありきたりな内容であった。
だがその犠牲者と行方不明者の名に心当たりがある。特に苗字の チガサキ に。ニンジャスレイヤーは視線を向ける。インクストーン・・・チガサキ・コルトに。
「その記事の通り。数年前自分含む一家はキョートアッパーガイオンにて何者かに襲われ、自分を残して全滅。ファック&サヨナラってやつさ」
チガサキは最早濃度など構わずサケを煽る。モータルでは既に泥酔しているだろう。
「それで 生き残らされた 自分はニンジャソウルがいつの間にか憑依。それを見つけ、保護してくれたザイバツに加入という訳さ」
「ならば猶更理解ができん。救って――――
ニンジャスレイヤーの言葉を遮りチガサキはサケを煽り、まくしたてる。
「そうさ。救ってくれたから忠義を示した。救ってくれたと思っていたから」
「つい最近その時のことを思い出す機会があってさ。よくよく記憶を精査したんだ。そしたらさ・・・思いがけない再発見をしたんだ」
「あの忌々しいクソッタレによもや ザイバツ・シャドーギルドの正規構成員にのみ許されるエンブレム があるなんてな」
チガサキは大声で笑い始めた。失望、絶望という負の感情を多分に含んだ笑いで。
「何度も何度も再確認したさ。でも結果は変わらない。当時の自分が血眼になって刻み付けた特徴は揺らぐことはなかった」
「自分はピエロだった!両親と妹の仇にせっせと尽くしていたんだ!これが笑わずにいられるか!」
チガサキは叫びながらグラスをニンジャ握力で握り潰す。掌が傷つき出血するが意にも介さない。
「家族が何よりも大事だった。カチグミには一歩届かなかったけどあの生活が大好きだった」
「それを奪われ、あまつさえ利用された。裏切るのにこれ以上の理由がいるか?」
声のトーンはさがり、静かなだが強い意志を持った言葉に落ち着いた。
「家族の仇。生かしてはおけない。故に滅ぼす」
チガサキは三度同じことを決断的に言い放った。
サケで思考回路が暴走しかけたチガサキにニンジャスレイヤーの鋭利な考察が突き刺さる。
「それならばおかしい。なぜ 血眼になって刻み付けた特徴 を今の今まで思い出すことがなかった?」
「そうだね。おかしいさ。だが・・・ザイバツ・シャドーキルドにはそれを可能にする方法がある」
チガサキもそれを予見した回答を返す。
「それを聞こう」
ニンジャスレイヤーがシンプルに問いただした。
「断る」
チガサキはその要求を一刀両断する。
直後ニンジャスレイヤーが立ち上がる。ザイバツの機密を知る男が目の前にいるのだ。これを逃せば知る術は彼岸の彼方へと消えるだろう。
「待てよ。話は最後まで聞くもんだ」
チガサキも先ほどの酔いが嘘のような表情でニンジャスレイヤーを射抜き、言外に伝える。生殺与奪は我にあり。でしゃばるな と。
「関係はギブ&テイクが基本だ。そう思わないか?自分はザイバツの最深部に至る情報をさっきの含めて2つ持ってる」
「それだけのことを口にするリスクがあるんだ。何か リターンが欲しくなる頃合いでね」
「何を求める」
ニンジャスレイヤーは即座に要求を求めた。聞いてから考えても遅くないのだ。
「1つ。自分に対して殺害行動を禁ずる。そしてもう1つ」
チガサキはニンジャスレイヤーに写真を1枚手渡す。
「このニンジャには 一切の危害 を加えないことだ」
ニンジャスレイヤーはこの写真のニンジャ知っている。以前仕留め損ねた女ニンジャだ。宙を舞うカトン・ジツを得意とするニンジャであの時は―――
「ザイバツによって家族を、大切な人を奪われた。だが・・・欺瞞に満ち溢れたあそこで手にしたもの全てがそうだとは言えない」
「彼女が、そうだ」
チガサキは口を挟む余地を与えずに話しきる。
「この条件が飲めるのなら機密2つに加えて更に 1:条件付きだが自分からニンジャスレイヤー=サン含む【一行】への殺害行動をしないこと 2:可能な限りザイバツの内部情報を提供すること 3:来る日自分もザイバツを裏切りそちら側の戦力になること この3つを確約しよう」
「どうする?」
チガサキはニンジャスレイヤーにボールを投げた。
ニンジャウレイヤーは深く考える。これは1人の完全な身の安全を保障する代わりに実質全面協力をすると言っているのだ。
つまり写真のニンジャは目の前のニンジャにとってそういう存在なのだろう。
「条件付き・・・とは」
ニンジャスレイヤーは条件を確認する。
「自分は獅子身中の虫として決行のその日までザイバツに居座る必要がある。彼女も構成員だし、自分の裏切りがバレれば彼女の命が危ない」
「よって立場上 その日 までは一応敵でいなければいけないのだ」
「二重スパイというわけか」
「ご明察。ただし本気で殺しにはかからない。飲めば自分とニンジャスレイヤー=サンとのイクサは前回ので最後だ」
「・・・・・・」
ニンジャスレイヤーらにとっては願ってもない条件。1人の身の安全を保障さえすればネオサイタマ最大の脅威が恒久的に排除され、機密情報を継続的に入手でき、決行当日には内部から蚕食する。あまりにもできすぎた条件だ。当然これが罠という可能性もある。だがそれは結んだあとの働き次第で考えればいいのではないのだろうか?
「・・・続けろ」
ここにチガサキ・フジキド間の同盟が一応成立した。
GM「ちょいと休憩。続きは後日」
GM「Q:ちょっとキャラが変わってない?」
GM「A:チガサキ自身にサケが回って多少精神退行+あるべき素がちらほら出てる&更新久しぶりなので仕方ないね」
ーーーーーーーーーーーーーー
「ザクロ=サン。紙を1枚」
チガサキはサケの代わりを催促すると同時に紙を1枚求めた。
ザクロは何も言わず先に紙を1枚渡す。これから先の話題は更に込み入ったものになり、自分が関わってはいけない領域だと理解したからだ。
「キョートにいるときに不思議なことはなかったかな?例えば・・・そう。ネオサイタマではありきたりなニンジャリアリティショックがほとんどない事とか」
ニンジャスレイヤーが目を見開く。確かにキョートではそのような事態が起きることは稀であった。
ザイバツが己の存在そのものを完全に闇に置いているとしても、人間には遺伝子レベルでニンジャの恐怖が刷り込まれている。
それを情報操作ごときでどうにかできるはずはない。
「その理由がこれ」
チガサキは先ほどザクロから差し出された紙にカンジをショドーしていた。そこには・・・ 虚実転換之法 と記載されている。
「キョジツテンカンノホウ・・・」
「実際には ノ はないし、ホウ の発音は ホー と伸ばすけどね」
「回りくどいな」
まどろっこしいやり方にニンジャスレイヤーは愚痴をこぼす。
「自分が一時期・・・いや。長期間このジツの影響下にあったんだ。何が引き金となって再び発生するか分からない」
「そして・・・この言葉をキョートで口にしたら最低でも場所が捕捉されるくらいに考えた方がいい」
「そこまで範囲が大きいのか」
ニンジャスレイヤーはそのジツの予測できる効果範囲の大きさに驚愕する。
「おそらくアンダー含むキョート全域にある。キョートに赴任していた時に不可解なミッションがいくつかあった」
「そしてこのジツの内容は恐らく・・・認識を書き換える ものだと考える。更に言えば書き換える対象をある程度柔軟に選択できる。そうでなきゃ絶対にに忘れまいと誓ったことを 思い出そうとすらしない ことは起きえないからね」
ニンジャスレイヤーどころかその場にいる全員が言葉を失い凍り付く。だがすぐにニンジャスレイヤーはある疑問を投げかけた。
「ならばなぜ私はキョートで戦えた?」
「可能性は2つ」
チガサキは考え付いていることを並べ始める。
「1つは認識する対象の大きさに対して必要出力が足りていない。自分の場合は言ってしまえばエンブレムのみをかき消せばあとは思い出させないように誘導するだけで事足りる。でも・・・」
チガサキはニンジャスレイヤーを見る。彼の復讐の根本を書き換えるのは位置的、規模的に不可能に近い。ビル1つ丸ごと戦場となり、多数の死者が出ている記録があるのだ。記憶の操作とは桁が違う。
「もう1つ。これは相当に厄介だ。書き換えることは可能だが、できない可能性」
「どういうことだ」
「ロードのジツの性質の可能性さ。莫大な範囲に平等な効果をもたらすジツかそれとも 薄く引き伸ばしている だけか」
「前者は説明した通り。ニンジャスレイヤー=サンにロードのジツは殆ど効かない。でも後者なら・・・」
ニンジャスレイヤーは察する。
「莫大な範囲に広げているものを一点に集中させれば可能ということか」
「正解。そして両者のどちらも自分のケースの場合は成り立つのが恐ろしいところ。 あの夜 ロードが事件現場の近くにいれば可能だからね」
「当時一市民だった自分にそこまでする理由があるのかって疑問は生まれるけどね」
「まぁ最悪の事態を想定するのであれば・・・ 【ロードのジツを破らぬ限り勝ちはない】 ってわけ。ロードと対峙した瞬間に自ら望んでドゲザするかもしれない」
ニンジャスレイヤーの目がカタナのようになる。想像すらしたくない事態だ。
「これは恐らくザイバツの中でも特級の機密だと思う。それこそ・・・中枢中の中枢、ロードとパラゴンくらいしか知らないレベルの。支配システムのネタ晴らしなんて愚者しかしないからね」
「これが1つ目の情報」
「更にもう1つあるのか」
ーーーーーーーーーーーーー
GM「ここまで。続きは後日」
「もう1つ。このネオサイタマにあるザイバツ拠点の存在意義」
「旧ソウカイヤへの威嚇・現アマクダリへの楔と考えてもネオサイタマ拠点の規模は大きすぎる。それは・・・あの書類を見れば大よそ見当がつくと思う」
「何か隠された目的があると思って総総督をトーチャリングしてみたんだ。そしたら興味深い文言が出てきた」
「【ドラゴン・ニンジャ】というニンジャを知ってるかな?」
ドラゴン という言葉にニンジャスレイヤーの心が揺らぐ。亡き師と師に託された彼女の顔が浮かぶ。
「一応マスター階位クラスには教えられるけどニンジャ六騎士の失伝された最後の1人らしい」
ニンジャスレイヤーは内にいるソウル、ナラク・ニンジャに尋ねてみる。
(((グググ・・・よもやその名を聞くとは思わなかったわ。ドラゴン・ニンジャは確かに六騎士が1人よ)))
そのあともナラクは何事かをわめいているがニンジャスレイヤーは無視した。間違いはないようだ。
「ありえないと思わないか?ニンジャ六騎士なんて遥か昔のニンジャ。今じゃソウルになってるのが関の山だ」
「でもこのネオサイタマ拠点の最上の極秘任務として 【ドラゴン・ニンジャを捕獲せよ】というのがあったんだ。自分すら教えられることのない機密レベルで」
「恐らくその任務は近日中に達成される」
「ドラゴン・ニンジャがいるとでもいうのか?」
ニンジャスレイヤーは疑問を呈する。
「全容を知ってるニンジャは片手で足りるくらいだろうけど・・・近くキョートからニンジャがこちらに派遣される」
「一応視察という名目にはなっているけれど・・・それだと不自然なほどにスケジュールが長い。工程表を見てみるとその中に イッキ・ウチコワシへの干渉 という項目があった」
「猶更おかしい。ウチコワシ風情に干渉する。意味が分からない。だからこう考えた。 イッキ・ウチコワシに今現在ドラゴン・ニンジャがいる。そして彼を捕縛せよという本命の任務を受けている」
強引な考え方だ。だが否定する材料がない以上より上位の機密が関わっていると考えるのが妥当だ。ザイバツは無駄な行動はとらない主義だ。
「もちろんそのニンジャでさえ本来の目的は知らないと思う。恐らく要人拉致程度の名目で任務を与えられたんだと思う」
ニンジャスレイヤーは考える。ザイバツが最高機密に指定したうえで情報を断片的にまでして手に入れようとする ドラゴン・ニンジャ。
そして現在彼はイッキ・ウチコワシにいる。ドラゴン・ニンジャ。 イッキ・ウチコワシ・・・
猛烈に嫌な予感がした。更に知りえる情報を聞き出さねばとニンジャスレイヤーはチガサキに問う。
「ドラゴン・ニンジャの具体的な情報は?その派遣されるニンジャには違う名目だが教えられているのだろう?」
「分からない。自分の階位でも誰が派遣されるかすら知らないんだ。その任務内容まで把握はできない。一応これが自分の現在提供できる情報の全てだよ」
これ以上は望めないようだ。だが収穫はあった。もしかしたらユカノが狙われているかもしれない。これだけで十分な価値があった。
「どうやら心当たりがありそうだね。提供した甲斐があった」
チガサキは酔いでふらつきながらも立ち上がると素子を取り出した。支払いをするようだ
「とりあえず同盟は成立。信用出来るか否かは今後の行動で判断してくれていい。ただ・・・自分にも守るものがある。そう頻繁にコンタクトを取れるわけじゃない。それは分かってほしい」
「あと決行当日までは 一応敵 くらいの扱いでいい。手抜きをしあう関係だと一発でバレる。そうなれば全て終わりだ。トドメは刺さないくらいで丁度いいと思うよ」
チガサキは支払いを終えるとフラフラと店の出口へと向かう。
「オタッシャデー」
そういうとチガサキは店を後にした。
チガサキが去ったあとの絵馴染には微妙なアトモスフィアが流れている。
「彼、信用できる?」
ナンシーがニンジャスレイヤーに端的に問うた。
「今のところは。提供された情報のレベルの高さを考えれば話すことさえリスク。そこまでの危険を冒す理由がない」
ザイバツのセキュリティの高さを知っているからこそ提供された情報の重さを噛みしめる。ヒョータンからオハギという表現ですら生ぬるい僥倖だ。
ましてや最大脅威の1つとまで思っていたニンジャが自ら味方になりに来た。たとえ偽りでも味方である内はその脅威を考えなくていいのだ。
「・・・・・・裏切れば殺せばいいだけのこと」
ニンジャスレイヤーは更にそう釘を刺した。
チガサキは千鳥足になりながらも帰宅した。
「コルト=サン!どうしたんです・・・?」
トモヨが心配そうに駆け寄ってくる。傍目から見れば顔面は赤く染まり足はおぼつかない。熱病を疑われても仕方ない。
「・・・ってオサケ臭いですね」
チガサキの傍に寄ったトモヨがそうつぶやく。
「ちょっと接待で飲まされすぎてね・・・」
チガサキはもっともな嘘をつく。彼は茶園のオーナーであり、喫茶店のマスターでもあるのだ。
「ニンジャはサケに強いけど・・・流石に飲まされすぎた」
絵馴染で開けたウイスキーは2本に達していた。ニンジャであろうと酔うのは必然だ。
「とりあえずシャワーを浴びて寝たい・・・」
「転ばないでくださいね」
トモヨが支えながらチガサキは更に自宅の奥へと進んでいった。
6/26 朝
「・・・頭痛い゛」
目覚めは最悪であった。フートンから起き上がるのすら億劫だ。
「飲みすぎですよ。コルト=サン」
トモヨがお盆を手に部屋へと入ってくる。どうやら消化のいいものを作ってきてくれたようだ。
「すまない・・・」
チガサキは今ある幸せに感謝した。
どうする?
【11/29 21時以降でもっとも近い安価】
1:鍛錬を行う (二日酔いによるマイナス補正あり)
2:ミッションは受けずに、自由に行動してみる
3:今後のザイバツの動きを調査してみる
4:ニンジャスレイヤー勢力に情報提供する
5:完全自由安価 (記述のみ)
00:【HELP ME GM 残り1回】
【notice】ニンジャスレイヤー勢力の初期好感度が設定されました。【notice】
ーーーーーー―――――――
GM「ここまで!まぁ間が開きまくって済まなかった。いよいよキョート編にむけて色々動き出すことになるな」
GM「今はまだ 提供に際するペナルティは薄いけど・・・キョート編になったらそれなりにリスクを伴うぜ。行動は慎重にな」
GM「それではオタッシャデー!」
GM「超久しぶり。安価がなかったんで来るまで放置していたらいつの間にやらすごい期間に・・・」
GM「キャラが強くなりすぎると面白みや新鮮味がなくなるっていうのは宿命だね。好きだったスレもそれで潰れた」
GM「・・・が、この調子だとあと1回だけ生存できるかどうか5分のイクサがあるんだなぁ。これが」
GM「ちなみにチガサキのEDは既に文章練り終わってるから別の所にホイホイ出てくることはないよ」
GM「 チガサキ・コルトは静かに暮らしたい ってね」
GM「俺の本心としてもかな~り焦れてる状態」
GM「早くヘル・オン・アースやりたいけどこのままだとどれくらいかかるんだろう・・・でも原作とリンクした以上時間軸すっ飛ばすのは許されないよなぁ」
GM「という感じ」
GM「いや。ホントに」
GM「丁度850近いしアンケでも取ってみようかな・・・」
Q:いろいろなモチベやらスリルやらの問題で時間軸すっ飛ばしてヘル・オン・アース前日付近まで飛ばしたい。いい?
1:許す。(新スレ作成&戦闘が長引かなければ2スレ以内に完結する)
2:がんばれ(終了時期不明)
GM「それまでのあらすじに関しては要所要所は書いていくつもり」
GM「ぶっちゃけ赤黒との一時共闘宣言完了の段階であとは消化試合に近いんだよね」
GM「それではオタッシャデー!」
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません