【咲安価】京太郎「これがゾイド!」怜「最終話、しっかり決めるで京ちゃん!」18機目 (470)

タイトル通り咲-Saki-×ZOIDSのクロス物になります

咲-Saki-のキャラが惑星Ziにて生まれた世界設定です。


・安価や選択肢次第でルート変化します。
・安価や戦闘の勝敗次第でどちらかの作品のキャラ死亡も場合もありえます。(現ルートは選択肢間違えたりよっぽどやらかさない限りは大丈夫です。)
・クロス物とかそういうの苦手な人は注意です。


◇通常戦闘演出

パイロットの操縦値+機体性能数値+コンマ下二桁+スキル数値=合計値+一部のスキル数値(一部スキルのみ。合計値にさらに補正をかける。)


合計値の高いほうが判定に勝利しHPにダメージを与えます。
HPを0にすれば基本的に勝利となります。

◇簡易戦闘演出
HPが0になるまでではなく、一度の判定で合計の判定値が高いほうが勝利となります。



◇能力値説明

操縦値:戦闘における基本の数値。要は操縦の上手さ。これがあると戦闘に勝利しやすい。
指揮値:戦場における基本の数値。これがあると良い状況や有利な状況で戦闘に持ち込める。
対応値:イベントや緊急時における判定の元になる数値。高いほど失敗がおきず成功に繋がりやすい。
恋愛値:イベントやキャラとの交流時に高いほどいい結果を招きやすい。

これらはイベント等であがります。


操縦値の基準


200以上:覚醒レイヴンや完全覚醒咏並
180前後:完全覚醒プロ勢並
150前後:一次覚醒時のプロ勢及び、完全覚醒魔物並
100:GF編のレイヴン
95:GF編のバン
90:GF編のシュバルツ兄さん
80:GF編のハーマン
70:シュバルツ(弟)
60:翼の男爵
50:1期のラスト付近除いたバン
40:名有りMOB兵士
30:共和国MOB兵士
20:1話の盗賊団レベル
10:1話のバン


◇操縦値による補正値が高ければ高いほど低コンマが出ても勝ちやすいです。
 こういった具合で機体補正やスキルの補正もかかります。



◇重要な選択肢の場合や分岐では安価ではなく一定の多数決をとって決めます。




基本物語は
イベントパート

戦術パート

戦闘パート

エピローグ

次の話
へのループです。


全29話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1422187515

初期スレ
【安価】 京太郎「これがZOIDS…」 咲「そうだよ、京ちゃん!」
【安価】 京太郎「これがZOIDS…」 咲「そうだよ、京ちゃん!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407083037/)

2個目のスレ
【安価】 京太郎「これがZOIDS…」 怜「これがゾイドやで、京ちゃん。」2機目
【安価】 京太郎「これがZOIDS…」 怜「これがゾイドやで、京ちゃん。」2機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408338544/)

3個目のスレ
【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 憧「これがゾイドよ!京太郎!」3機目
【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 憧「これがゾイドよ!京太郎!」3機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409413079/)

4個目のスレ
【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 やえ「これが王者のゾイドよ!京太郎!」4機目
【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 やえ「これが王者のゾイドよ!京太郎!」4機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410364810/)

5個目のスレ
【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 宥「…これがゾイドだよ。…京太郎君。」5機目
【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 宥「…これがゾイドだよ。…京太郎君。」5機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411288829/)

6個目のスレ
【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 淡「これがゾイドだよ!キョータロー!」6機目
【咲安価】 京太郎「これがZOIDS…」 淡「これがゾイドだよ!キョータロー!」6機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412008889/)

7個目のスレ
京太郎「これがZOIDS…」 照「これがゾイドだよ、京ちゃん」 7機目
京太郎「これがZOIDS…」 照「これがゾイドだよ、京ちゃん」 7機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1412778707/)

8個目のスレ
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」小蒔「これがゾイドですよ!京太郎さん!」 8機目
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」小蒔「これがゾイドですよ!京太郎さん!」 8機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1413550670/)

9個目のスレ
京太郎「これがZOIDS…」 衣「うむ、これがゾイドだぞ京太郎」 9機目【咲安価】
京太郎「これがZOIDS…」 衣「うむ、これがゾイドだぞ京太郎」 9機目【咲安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1414340215/)

10個目のスレ
京太郎「これがZOIDS…」玄「これがゾイドだよ、京太郎君!」 10機目 【咲安価】
京太郎「これがZOIDS…」玄「これがゾイドだよ、京太郎君!」 10機目 【咲安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415089259/)

11個目のスレ
京太郎「これがZOIDS…」由暉子「これがゾイドですよ、京太郎君」 11機目【咲安価】
京太郎「これがZOIDS…」由暉子「これがゾイドですよ、京太郎君」 11機目【咲安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415701863/)

12個目のスレ
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」竜華「前スレで一切出番無かったなぁ…」12機目
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」竜華「前スレで一切出番無かったなぁ…」12機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416417112/)

13個目のスレ
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」憩「復活おめでとうございますぅー!」 13機目
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」憩「復活おめでとうございますぅー!」 13機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417273491/)

14個目のスレ
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」健夜「これがゾイドの全てだよ、京太郎君」14機目
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」健夜「これがゾイドの全てだよ、京太郎君」14機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418053268/)

15個目のスレ
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」塞「私は京太郎のライバルさっ!」15機目
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」塞「私は京太郎のライバルさっ!」15機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418744180/)

16個目のスレ

【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」霞「うふふっ……これこそがゾイドよ」16機目 
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」霞「うふふっ……これこそがゾイドよ」16機目  - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419865065/)


17個目のスレ
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」 咲「さようなら、京ちゃん」17機目
【咲安価】京太郎「これがZOIDS…」 咲「さようなら、京ちゃん」17機目 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421241181/)

◇現在最終話。

◇怜と憧と玄と宥とやえはノーマルエンディング1閲覧済み。

◇玄、衣、照、小蒔、淡、穏乃、憧、やえ、咏、はやり、怜、由暉子、憩、健夜、透華、爽、竜華、宥はノーマルエンディング2閲覧済。

◇ノーマルエンディング1到達キャラは条件次第でノーマルエンディング2と真エンディングに行けます。

◇レイヴンの仲間フラグ発生済み。

◇現在の所持金50000G

◇現在の所持物 レオマスターの紋章 リペアキットⅢ×2 エネルギータンク×2

◇安価の導きで京太郎の武道の師匠が東方不敗(西方不敗)に。しりあすの 法則が 乱れる。

◇初期に設定した怜が京太郎より生身の格闘戦で強いって設定がそのせいでとんでもない事に。そのついでで同郷の照もやばい事に。
  ・怜はトキで流派西方不敗奥義で西方有情破顔拳を使います。
  ・照は神砂嵐とか使えます、どうしてこうなった。

◇アコチャーはゲテモノに好かれます。あわあわはゲテモノが好きです。末原ちゃんはゲテモノに乗せられる運命。

◇隠しゾイドはハリーホーン(ダークホーンRS)、ジェノハイドラ、エレファンダー、ステルスドラゴン、ダークスパイナー、ライガーゼロ・イクス、オリジナルジェノブレイカー、ガン・ギャラド、マッドサンダー入手済み。

◇咲しか知らないって人でも楽しめるように作っております。
 ですが両方知っていると多分より楽しめます。

◇ゾイドの微かな記憶がある方もどうぞ。20代30代ほいほいとなっております。

◇尚本作品はアニメ版ゾイドと公式のゾイドバトルストーリーの両方の要素を持ってきております。
 両方知らなくても楽しめるようにはしてますが両方知っていると小ネタでニヤリと出来るかもしれません。

◇連投は同一ID無効と書いている時以外は20分で可能です。

◇現在初期パートナー怜、帝国ルート、アニメ・バトスト混成ルートで進行中です。

恐らく最後のスレになりますがこちらでもよろしくお願いします。

ではこちらで再開行きます!

(アコチャー了解しましたっ!前スレ>>1000





やえ『京太郎君!』

京太郎「はいッ!」ビシッ


やえ『これから貴方をグラヴィティ・カノンから、バン君を120000mmウルトラキャノンからそれぞれデスザウラーに向けて撃ちだすわっ!』

やえ『ウルトラザウルスが誇る決戦兵器からの発射による加速とエネルギーを利用したブレードアタックとゴッドクローならデスザウラーのコアを完全に破壊出来るはずよッ!』

やえ『そう……並の攻撃では意味を成さないのであれば、規格外の攻撃をぶつけてやればいい!』ニヤリッ

京太郎「なるほど…!」



照『装甲にる減衰を防ぐためにもコアへと続く穴は私達が作り出す』

淡『マグネーザーで大穴をあけてやるんだからっ!』

小蒔『私達も総攻撃の終了と同時に間もなくそちらへ到着しますッ!』

衣『露払いは任せておけ、京太郎ッ!』


京太郎「了解ですッ!」

京太郎「でも周囲にマッドサンダーの姿が見せませんけど…」


そう、あれだけの巨体の姿も反応も周囲には無かった。


淡『ふふっ、楽しみにしているといいよ?』ニヤリッ

照『ヒルツの予想を超えた一撃を浴びせてあげる…』ニヤリッ

怜「ふふっ、悪い顔やなぁ照」

怜「そんな顔……むやみにするとその内黒歴史になるでぇ?」ニヤリッ

照『ふふっ、そう言っている怜も悪い顔…』


淡『そういう事だからキョータローはバンと一緒に後退をっ!』

バン「よし、行こうぜ京太郎ッ!」

京太郎「ああッ!」



ブレードライガーとシュトゥルム・フューラーが全速力でゾイドイヴから離脱していく。


ヒルツ「さ、させるか!」


それを追撃しようとデスザウラーが反転するがそこへ2本の荷電粒子砲とエレクトロンドライバーが突き刺さる。


ヒルツ「ぐぉぉ…!!」


宥「京太郎君の邪魔はさせない!」

レイヴン「バンと京太郎の邪魔をしたければ俺達を……ここに居る全軍を倒す事だな!」


怜「やえ隊長!デスザウラーが怯んだで!今やっ!」






やえ「了解よ、怜中尉!」


やえ「待たせたわね、全軍攻撃開始っ!」

やえ「全ての弾薬、エネルギーの出し惜しみはするなッ!」


やえ「己の全てをデスザウラーへとぶつけろ!」


全軍「「「了解ッ!!!」」」


共和国軍中隊長「あの時助けて頂いた恩を果たしますッ!」

共和国軍中隊長「全機、死力を尽くせェェ!」


帝国軍中隊長「白き流星が居なければあの時我々は死んでいた…」

帝国軍中隊長「その恩返しを今こそするのだッ!」



◇総攻撃判定


◇これより帝国軍及び共和国軍によるデスザウラーへの一斉攻撃が始まります。ここに募った勇敢なる兵士は皆様です。

◇これより30分間、皆様の書き込みの下二桁のコンマに応じたダメージがデスザウラーに入ります。
  皆様の書き込みが勝利の鍵です。


◇同一IDの書き込みは無効とします。


◇書き込み例:攻撃。 例2:俺のダークホーンでデスザウラーを砲撃をする!

 等淡白な書き込みでもその場にいるつもりで書くような書き込みでもご自由にどうぞ。
 たとえコンマが01でもそれは確かなダメージとなります。
 

◇20人のキャラのエンディングを見ているため、総攻撃判定のコンマに20倍の補正がかかります。


◇24話「首都崩壊」時に共和国軍を救援しているため、追加で総攻撃判定のコンマに2倍の補正がかかります。


◇24話「首都崩壊」時に帝国軍を救援しているため、追加で総攻撃判定のコンマに2倍の補正がかかります。



 ↓以下より総攻撃開始です!

イヴポリスを取り囲むように存在する両軍の数多のゾイドがただひたすら攻撃を放ち続ける。

その連射に耐え切れずに砲身が焼き切れようとも構わず、次の武器で攻撃をする。


損傷が大きく前線へ来れない者はゴルドスのレーダと砲撃に合わせ、後方支援をし、空戦ゾイドもペイロードに溢れんばかりに積んだ爆薬を投下し続ける。


一機一機の火力は京太郎達には及ばないが、折れぬ闘志が、決意が彼らとゾイドを数値以上に奮い立たせ確実にデスザウラーへとダメージを与えていく。



共和国軍兵士A「ヒルツ()」

共和国軍兵士B「ファイヤー!」


帝国軍兵士A「祭りの時間だあああああ!!」

帝国軍兵士B「ミンチの時間だああああ!」

帝国軍兵士C「光になれえええええええええ!!」

帝国軍兵士D「いよいよもって死ぬがよい!」


共和国軍兵士C「レッツパーリィィィィイイイイ!!」

共和国軍兵士D「ドルガ・ブリザァァアアアアド」

共和国軍兵士E「仲間の無念を仇を……!」

共和国軍兵士F「ヒルツシスベキジヒハナイ!」

共和国軍兵士G「散っていった同胞達のためにも!」


帝国軍兵士E「人類の希望の為にやってやる!」

帝国軍兵士F「一気に決めるで!」


共和国軍兵士H「シャイアン改めキャノニアーゴルドスフルバースト、ファイア!!」


直後、動力部へと直撃したのかデスザウラーを一際大きな爆発が包み込む。


そして爆煙が晴れるとそこには大破状態と言ってもまだ足りないような状態にまで追い込まれたデスザウラーの姿があった。


ヒルツ「ぐぅ……馬鹿な……このデスザウラーが通常兵器でこれ程までの損傷を負うなど」

ヒルツ「かつてデスザウラーはこの数十倍の数のゾイド相手に圧倒をしたはず……何故だァ!?」

◇総攻撃 判定

40+93+58+50+96+71+59+91+11+15+31+5+24+61+73+18+2+33+10+83+67+29+90+64+49+38+59+23+81+19+48+54+84×20×2×2

=130320


合計判定値 130320!



デスザウラー残HP203013

ヒルツ「こうなれば直接奴らのウルトラザウルスを!」


ボロボロの体を引きずりデスザウラーが荷電粒子砲をウルトラザウルスへと向けて発射する。
ウルトラザウルスが京太郎達を迎えるべく、そしてデスザウラーを確実に葬るべく接近してきたのが仇となった。


やえ「まずい…!」

憧「い、いけないっ!」

穏乃「う、ウルトラザウルスは発射体勢に入ってるから避けられない!」



最後の希望であるウルトラザウルスへと荷電粒子砲が直撃する。






◇京太郎の能力値が一定以上及び、シュトゥルム・フューラーを獲得済みかつ相棒との好感度が一定以上のためルートが確定します。




京太郎「させるかよォォォォ!!」



だがその直前でシュトゥルム・ブースターにより急速に方向転換をした京太郎がシールドを最大出力で使用しウルトラザウルスの前へと立ちはだかる。
それは通常のゾイドとしては規格外の出力のシールドとカピーの力が相まって、通常であれば一切の防御兵装が意味を成さない史上最強の兵器であるデスザウラーの荷電粒子砲を防ぎ続ける。




グレサ「さ、流石にきついわよご主人…!」

ジェノ「体が……焼け切れそう……!」


京太郎「絶対にウルトラザウルスをやらせる訳にはいかねぇッ!」

京太郎「何とか耐えるんだ…相棒……!」

咲「絶対に守りぬいて……見せる……!」スッ

カピー「今度こそ守るのですっ……!」スッ



咲とカピーの二人が力を使うべく祈るように瞳を閉じる。



だが直後、荷電粒子砲の照射が終わるのと同時にウルトラザウルスの目前で大爆発が起こり、周囲に白き装甲の破片が散らばる。

怜「きょ、京ちゃんっ!?」


ヒルツ「くっくっく……!」

ヒルツ「馬鹿めッ!このデスザウラーの荷電粒子砲を防ごうなどとするからだァ!」

怜「よくもっ……!」ジワッ


ヒルツ「そんな真似が出来る存在がこの世に居るはずが」


???「居るんだぜ、これがなッ!」


ウルトラザウルスの目前に漂っていた爆煙が急速に吹き飛び、中から全ての装甲と武装を失いながらも、素体となり健在なバーサークフューラーの姿が現れる。



京太郎「ありがとよ、咲、カピー」

京太郎「お前たちがくれた力のおかげで助かったぜっ!」グッ


咲「ほっ……正直心臓が張り裂けるかと思ったよ……」ヘナヘナ


怜「京ちゃん……良かった…!」ポロポロ

京太郎「へっ、俺がこんな簡単に死ぬはずがないだろ、怜?」ニヤリッ


グレサ「ご主人、このチャンスを逃さないで!」

ジェノ「バンと一緒にウルトラザウルスの中へッ!」

京太郎「ああ、了解だぜッ!」



ヒルツ「馬鹿な……デスザウラーの荷電粒子砲を……耐えた……だと……?」

淡「……テルー今っ!」

照「足元がお留守だよ、ヒルツ…!」



京太郎とバンがウルトラザウルスの内部に後退するのと同時にデスザウラーの目前の大地が轟音と共に裂け、巨大なドリルが地上へと出現する。
直後、大地の切れ目からデスザウラーに匹敵する巨体のゾイド、マッドサンダーがその全容を現す。


小蒔「マッドサンダーにはこんな使い方もあるんですよっ!」

衣「貴様が散々我々に行った地下からの奇襲をされる気分はどうだ?」ニヤリッ

ヒルツ「マッドサンダーだと……馬鹿な……いつの間にこんなに接近を…!?」



やえ「マッドサンダーが来たわね…!」

やえ「これより作戦は最終段階へと移行するッ!」

やえ「全機はマッドサンダーへの援護としてデスザウラーへの攻撃を継続しつつ緩やかにイヴポリスより後退ッ!」

全軍「「了解ッ!」」




照「今こそ私達姉妹の……古の時より続くデスザウラーとの因縁を果たす…!」

淡「ハイパーローリングチャージャー起動っ!」


小蒔「京太郎さん達のためにも!」

衣「コアへと続く大穴をッ!」


照「このマッドサンダーで作るっ…!」

ヒルツ「小癪なァァァァァ!」

◇戦闘判定を行います。

◇マッドサンダーとの模擬戦で淡の【大いなる星々の淡き輝き】が2回以上発動しているため、淡のみ全スキルが適用されます。


天照大神 判定 マッドサンダー(完全体) HP70000
 (照操縦値208+衣操縦値183+小蒔操縦値161+淡操縦値173+マッドサンダーの守護の意志150)875+(マッドサンダー機体値380+マッドサンダーの守護の意志150)530+↓2 コンマ下二桁+(スキル:真・照魔鏡)+(スキル:天の江に煌めく聖衣)+(神々の意志)+(大いなる星々の淡き輝き)+(スキル:マグネーザー:無制限)+(スキル:大口径キャノンビーム砲:無制限)+(スキル:超再生:残1)+(スキル:超重装甲)+(スキル:ハイパーローリングチャージャー)+(スキル:反荷電粒子シールド)

◇照所持スキル
 【真・照魔鏡LV5】
 照が己自身の力で完全に覚醒した事で目覚めた本当の力。
 一ターン以上交戦もしくは、仲間が交戦した事のあるゾイドにのみ有効。 
 相手の全てを見通す照魔鏡の力により2ターンの間相手の判定値を強制的に0にする。
 また相手の攻撃が確定時に判定値の最終合計値の50%を半減させ、50%の数値を反射させ相手にダメージを与える。
 さらに自身の判定値の最終値に5倍の補正を常にかける。 

◇衣所持スキル
 【天の江に煌めく聖衣LV4】
 衣の持つ完全に覚醒した恐るべき古代ゾイド人の力。。
 天を流れる巨大な力を利用し何者も抗えない支配力を発揮し、相手に抗えない敗北の運命を決定づける。
 戦闘が2ターン以上続いた場合3ターン目の攻撃を相手の数値に関わらず強制的に自身の判定に確定する。
 さらにその判定値の最終値に3回連続で3倍の補正をかける。ただしその後ターン判定はリセットされる。
 
◇小蒔所持スキル
 【神々の意思LV4】 
 古代ゾイド人の末裔である神代の一族でも特に神々との親和性が高かった小蒔の持つスキル。
 第一世代ゾイドと呼ばれる九面の古代の神々の力を眠っている間だけであるが完全に使うことが出来る。
 コンマに9の数値が含まれる場合のみ発動。自身の力を増幅し判定の合計値に3倍の補正をかける。
 さらに効果発動時にゾイドのスキルの使用残数が減っていた場合一度だけゾイドのスキルの使用残数を回復する。
 しかしその効果は5ターン経過で小蒔の目が覚める事により消滅される。

◇淡所持スキル
 【大いなる星々の淡き輝きLV5】
 淡の覚醒した古代ゾイド人の強大な力。
 その力はとてつもなく強力であり、空に光り輝く星々の力を自身に宿し扱うことが出来る。
 これまでと違い、いかなる時間であってもその星々の力を使いこなす事が可能となる。
 星々の加護により相手の判定コンマの下二桁が55以下及び下一桁が5の場合相手の判定数値に関わらず数値を無効化し強制的に自身の攻撃を確定する。
 またその星々の加護により相手の攻撃判定確定時もダメージを50%カットする。
 さらにゾイドの所持スキルの残数を使い切った場合2度まで全回復する事が出来る。 

◇淡所持スキル2
 【二重立直LV5】
 完全に覚醒した淡のもう一つの強大な力。
 その力は神々の力と言っても過言ではなく、ありとあらゆる相手をなぎ払う能力を持っている。
 戦闘判定時、最初の2回までの判定を毎回2倍にする。
 さらにゾイドの所持スキルを使用時に2度だけ判定値に4倍の補正をかける。
 
◇マッドサンダー所持スキル
 【マグネーザー】
 マッドサンダーの頭部に装備された最大にして最強の装備。
 全てのパーツが揃った事で完全体となった事でその威力はデスザウラーの超重装甲すら紙のように切り裂くだろう。
 それにより自身の判定値に9倍の補正をかける。
 またその圧倒的な攻撃力により全ての装甲及びシールドスキルを貫通し、無効化する。

真・デスザウラー判定 HP203013
 (真・デスザウラーの破滅の意思900+ヒルツ操縦値100)1000+(真・デスザウラー機体値650+真・デススティンガー機体値350)1000+↓1 コンマ下二桁+(スキル:大口径荷電粒子砲」無制限)+(スキル:フルブロック)+(スキル:超再生:使用不可)+(スキル;デスザウラー専用Eシールド:使用不可)+(スキル:歪められし破滅の意思)×4

天照大神 専用BGM 大神 太陽は昇る
ttps://www.youtube.com/watch?v=fHtRQc-ubn8


小蒔「マグネーザー……起動……!」


マグネーザーが高速で回転を開始し、マッドサンダーの周囲に暴風が巻き起こる。


小蒔「進撃開始しますっ!」

衣「全速前進だっ!」


そのままマッドサンダーが大地を踏み鳴らし、デスザウラーへと突撃を開始する。


ヒルツ「古のデスザウラーのままであればともかくこのデスザウラーはあの時より遥かに強化されているッ!」

ヒルツ「たとえマッドサンダーであろうとも私を止められるものカァァァ!!」


ヒルツ「そのノロマな図体で私の荷電粒子砲を喰らうがいいッ!」


マッドサンダーへと放たれた荷電粒子砲は反荷電粒子シールドにより防がれ霧散していく。

だがそれも数秒の事で徐々に荷電粒子砲がマッドサンダーのシールドを食い破りマッドサンダーの一部を融解させていく。


衣「いかん……奴の荷電粒子砲の威力がシールドの想定を遥かに……!」


それは遂にマッドサンダーのマグネーザーの片方を完全に消滅させ、頭部や背面までもを焼き払っていく。
その攻撃に流石のマッドサンダーも苦しげな咆哮をあげる。


小蒔「でも……それでも絶対に諦めませんッ!」

小蒔「こんな所で私達は倒れるわけにはいきませんっ!」

衣「雷神よ!お主は一人ではないッ!」

衣「ここには衣達が居るッ!」

衣「心を……体を一つにして突破してみせようぞッ!」ゴッ!!


マッドサンダー「グォォォォォォ!!」


荷電粒子砲の勢いに押され、その場から動けずに居たマッドサンダーが一際強く雄叫びをあげる。

すると最初は一歩づつ、そしてすぐに全力で疾走する。

デスザウラーの荷電粒子砲を辛うじて残ったシールドと片方のマグネーザーで切り裂きながら。



ヒルツ「ひっ……まさか須賀京太郎だけでなく貴様らまで……!」


小蒔衣「貫けェェェェ!!!」





グサッ



デスザウラー「グォォォォォォ!?」

ヒルツ「グワァァァ!」


そしてついに残ったマグネーザーは荷電粒子砲を突破し、デスザウラーの腹部へと深々と突き刺さる。

ヒルツ「よ、よくもォォォォ!!」


怒り狂ったデスザウラーが自身の傷を鑑みずにマッドサンダーをマグネーザーごと引き抜き、死に物狂いの力で投げ飛ばす。

だがマッドサンダーが投げ飛ばされて尚、マグネーザーが突き刺さった傷は健在であり、確かな損傷を奴に与えた事を二人は確信する。


小蒔「……さぁ、今です!照さん!淡さん!」

衣「奴の損傷を致命傷へ変えるのだっ!」



照「小蒔さん、衣さん……そしてマッドサンダー……ありがとう」

淡「さぁ、行こうテル-!」


直後マッドサンダーの腹部のハッチが開放され、内部より照のジェノブレイカーと淡のジェノシザースが出撃する。

その2機は即座にマグネーザーによって抉られた傷の目の前へと到着するとそこへ荷電粒子砲を同時に発射する。


ヒルツ「グオオオォォォォ!?」

ヒルツ「ま、まさか貴様ら……始めからこれが狙いか!?」



照「ヒルツ、貴方がどんなに絶望を振り撒こうとも私達は希望の花を咲かせ、未来を照らし続ける」

照「さぁ……覚悟しなさい」スッ


淡「キョータロー!二人が通る道は作ったよ!」

淡「やっちゃってぇー!」

◇戦闘判定


天照大神 判定
875+530+2×9×2×4×5=506520


デスザウラー 判定
1000+1000+65×10×4=82600


天照大神の攻撃確定!



デスザウラー残HP1!




ttps://www.youtube.com/watch?v=yX8uOqflcis


◇僅かに時は遡り ウルトラザウルス グラビティ・カノン内部


京太郎は泣きわめいて聞かない咲を無理やりウルトラザウルス内部へと降ろし、グラビティ・カノンの内部にて発射準備の完了を待っていた。
そんな京太郎の所へと仲間達からの通信が入る。


やえ『……本当に良いのね、京太郎君』

京太郎「えぇ、当然ですッ!」ニコッ


憩『この作戦はあくまでシュトゥルム・フューラーの装甲がある前提で組まれた作戦……』

竜華『もし万が一失敗すれば仮にシュトゥルム・フューラーであったとしても…砲撃の負荷に耐え切れずゾイドと京太郎君はバラバラに四散する…』

玄『でも今の京太郎君のフューラーは装甲が一切ない素体の状態……無茶だよっ!』

宥『作戦の成否に関わらず……京太郎君とグレサちゃん達の生命は……』


京太郎「大丈夫ですよっ!そんなの腕でどうにかしてみせますっ!」グッ


咲『私にはわかるんですッ!京ちゃんは世界のためなら自分が死んでも仕方ないって思っているってっ!』

咲『離して下さいっ!私も京ちゃんと一緒に出撃をっ!!!』ポロポロ

豊音『ごめんね宮永さん……私は貴方を絶対に……止めないといけないから……』ギュー

豊音『ごめん……ね……』ポロポロ


穏乃『京太郎、私は信じているから……』ポロッ

穏乃『だから……』ゴシゴシ

穏乃『だから……絶対に帰ってこいよっ!』ニコッ

憧『シズは強いわね…笑って送り出せるなんて………』

憧『私には無理よ……』ポロッ


憧『だから京太郎……アンタは必ず生きて帰ってきてこの涙をその手で拭きなさい…!』

憧『ぐすっ……やく……やくそくよっ……!』ポロポロ


京太郎「ああ、お前が3年前に折れの涙を拭いてくれたように俺もお前の涙を拭いてやる…!」

京太郎「もっとも、俺が拭く涙は勝利に打ち震えた憧の嬉し涙だけどなっ」ニヤリッ


憧『馬鹿……こんな時にカッコつけて居るんじゃないわよ……』



咏『京君、たとえ全身傷だらけになってどんな醜い姿になってもいい』

咏『だから必ず帰って来るんだぜ、嫁の貰い手が居なかったらその時は私が貰ってやるんじゃねーかな。知らんけど』クスッ


健夜『生きてさえ居れば必ず未来に道は続く…』

健夜『京太郎君が過去に囚われていた私に未来という希望を見せてくれた』

健夜『そのおかげで私は変わっちゃった……だからその責任必ず生きて帰ってきて取ってね』ニコッ


京太郎「お任せあれっ!」ニコッ

シュバルツ『砲撃準備完了、バーサークフューラーの位置を固定する』


準備が完了し、相棒が固定される。

前方の穴から青空と雲が見える。
恐らくもうあと僅かな時間の経過で自身はあの穴から撃ちだされるのであろう。

デスザウラーへと向けて。



透華『貴方にはまだ受けた恩の半分も返せていませんわ』ポrポロ

透華『だから……精々生きて帰って私達にその恩を返させくださいまし……』プイッ


由暉子『これから私達ハイのお姉さんは京太郎君の無事を祈って精一杯応援しますっ!』

由暉子『だからハイのお兄さんとしてどうかそれに応えて下さいっ!』ポロポロ


はやり『ここに居る全ての人々が君とバン君の勝利と帰還を信じているよ』

はやり『だからその期待を裏切る事だけはしないで……』

真深『ふふっ、無茶かもしれないけどね』

真深『ファンや応援してくれる人が居れば無茶が可能になる、それが私達だ』ニコッ


はやり『だから必ず帰ってくるんだぞっ☆未来の旦那様っ』ニコッ

ネリー『全く……アンタには返してない借りが多すぎるのよ』ジワッ

ネリー『さっさと帰ってこないと利子……酷いんだからねっ……!』ウツムキ



爽『京太郎』

爽『これから私と怜のイクスは、私自身もよくわからないけど、カピーの力を介してこの内に眠るアルミカンエックスとかいう物の力を発射と同時にお前に送る』

怜『それ…多分違うで…爽……』ハァ

ライガーゼロ『ガルルル……』ハァ


爽『え?違う?』

爽『ああ、そうそれっ!Ultimate X!』

爽『多分その力を放出する事によりお前とフューラーの力は飛躍的に増大する』

京太郎「そんな力があったんですか?」

京太郎「いや……そういえばヒルツがそんな名前を呟いていたような…」


爽『ああ、なんとなーく存在には気づいていたけど知ったのは私もたった今だ』

怜『この力があれば……ほんの0.1パーセントかもしれへんけど京ちゃんの生存率が上がるはずや』

怜『もっとも…代わりにうちらのライガーゼロもエネルギーを使い果たして悠久の眠りにつくらしいけどな』


京太郎「そ、それは…!」

爽『良いんだよ、ライガーがそう望んでいる』


爽『代わりにこの間の戦闘の決着を、たとえ遥か未来になろうとも何時か必ず付けさせろだって、さ』クスッ

京太郎「了解だ、って伝えておいてくれ」クスッ


爽「あいよっ」

爽「それじゃ私はお邪魔みたいだしお暇するからねっ」ヒラヒラ


爽「……ご武運を、須賀京太郎大尉」ビシッ


プツン

最後の瞬間に今まで見たこともない程に真面目な顔で敬礼をする爽。

怜『……京ちゃん』

京太郎「んー?」


怜『……言いたい事がありすぎて発射までにはとてもじゃないけど言えそうにないんでなぁー』

怜『うん、簡潔にまとめるで』


怜『生きて戻ってくる事っ!』

怜『以上やっ!』

京太郎「ふっ、随分とあっさりしてるな怜」ニヤリッ


怜『うちらにはこれで十分やろ?』ニヤリッ

怜『そんじゃまた後でな~』フリフリ


プツン


京太郎「………ありがとよ、怜」


………
……





怜「京ちゃんのバカ……こんな時くらい強がらないで弱音の一つでも吐いたり泣いたりせぇや……」

怜「だから……代わりにうちが泣いたる……」ポロッ


怜「京ちゃん……ぐすっ……死んだらだめやで……」ポロポロ



ttps://www.youtube.com/watch?v=j4D_J4Q1Eko


シュバルツ『京太郎大尉、バンの方の準備もたった今完了した』

シュバルツ『これよりマッドサンダーの攻撃成功と同時にカウントダウンをし、二人をデスザウラーへと発射する』


トーマ『私達兄弟が貴様を確実にデスザウラーまで送り届ける』

トーマ『そこからの全ては貴様にかかっている』


トーマ『人類の明日を……頼んだぞ』ビシッ



京太郎「任せとけよ、トーマ」ニヤリッ


ザッ


小蒔『マッドサンダーよりウルトラザウルスへ!作戦成功ですっ!』

シュバルツ『よしっ!』


淡『キョータロー!二人が通る道は作ったよ!』

淡『やっちゃってぇー!』


シュバルツ『よしっ!グラビティ・カノン発射準備!』

いちご『ジェネレーター出力最大っ!』

オコーネル『ジェネレーター出力15テラボルトッ!』


シュバルツ『目標座標誤差修正ッ!』


トーマ「兄さんッ!」

シュバルツ『ターゲットロックッ!』




やえ『……撃てェェェェェ!!!』



ドーン!!



京太郎『ウォォォォォォ!!』



ウルトラザウルスの2つの砲身より同時に2機のゾイドが発射される。

◇最終戦闘判定


◇120000mmウルトラキャノン及びグラビティ・カノンから発射された事で、京太郎とバンのそれぞれの判定値に7倍の補正がかかります。



京太郎 判定 シュトゥルム・フューラー HP7900(超合金Z、流星補正、カピー+2300)
 (京太郎操縦値300+恋慕の意思200)500+200+200+200+400+255+200+(シュトゥルム・フューラー機体値400+200)600+200+200+200+400+255+200+↓2 コンマ下二桁×2+(スキル:収束荷電粒子砲:無制限)+(スキル:拡散荷電粒子砲:無制限)+(スキル:石破天驚ゴッドクロー:無制限)+(スキル:シュトゥルム・ブースター:残3)+(スキル:破滅超え咲き誇る希望の花々)×15+(スキル:白き流星、夜を切り裂いてLV5・改)400+(スキル:受け継ぎし力:ハイのお兄さんLV4・改)+(スキル:受け継ぎし力:Cat ChamberLV4・改)+(スキル:受け継ぎし力:GrandmasterLV4・改)+(スキル:受け継ぎし力:執事の嗜み)1.5+(特殊スキル:カピーLV4・改)500+(特殊スキル:Wild Flowers:風)×2

◇京太郎所持スキル
 【Wild Flowers:風】
 京太郎の持つ風と希望を信じる心から開花した新たなスキル。
 それは一人の英雄の生ける伝説。
 それにより自身の操縦値と判定値と最終値にそれぞれ400の補正をかける。
 またHP0時に一度だけHP1の状態で踏みとどまる。
 さらに同じ戦場に【Wild Flowers】を持つ者が居る場合最終値に2倍の補正をかける。

バン 判定 ブレードライガーBS AB仕様(最終決戦仕様) HP4200(Z・Oアーマー補正+200)
 (バン操縦値)250+200+250+400+(ブレードライガーBS機体値)280+200+250+400+↓3 コンマ下二桁+(スキル:ブレードアタック:無制限)+(スキル:AZハイデンシティビームキャノン:無制限)+(スキル:ブレードライガーBS専用Eシールド)+(スキル:真・不屈の英雄:残1)7500+(スキル:真・閃光の英雄)7200+(スキル:???)200+(特殊スキル:ジークLV4)500+(特殊スキル:Wild Flowers:冒険)×2

◇バン所持スキル
 【Wild Flowers:冒険】
 バンの持つ冒険と明日を愛する心から開花した新たなスキル。
 それは一人の英雄の生ける伝説。
 それにより自身の操縦値と判定値と最終値にそれぞれ400の補正をかける。
 またHP0時に一度だけHP1の状態で踏みとどまる。
 さらに同じ戦場に【Wild Flowers】を持つ者が居る場合最終値に2倍の補正をかける。

真・デスザウラー判定 HP1
 (真・デスザウラーの破滅の意思900+ヒルツ操縦値100)1000+(真・デスザウラー機体値650+真・デススティンガー機体値350)1000+↓1 コンマ下二桁+(スキル:大口径荷電粒子砲」無制限)+(スキル:フルブロック)+(スキル:超再生:使用不可)+(スキル;デスザウラー専用Eシールド:使用不可)+(スキル:歪められし破滅の意思)×4

◇真・デスザウラー所持スキル1
 【大口径荷電粒子砲】
 オリジナルのデスザウラーが持つ、最大にして最強の荷電粒子砲。
 その威力は凄まじく一撃で都市や大部隊を消滅させる。
 さらに弱点だった荷電粒子吸入口が荷電粒子コンバーターへと進化した事でその威力は跳ね上がっている。
 それにより自身の判定値に10倍の補正をかける。
 また、ありとあらゆるシールドスキルや装甲スキルを貫通する。

Wild Flowers
ttps://www.youtube.com/watch?v=gad8PwSXl8Y



京太郎「ぐぅぅぅ……!」



急激な加速と共に、京太郎とバンはまるで流星のようにデスザウラーへと真っ直ぐ接近していく。



怜「カピー……頼んだでっ!」

爽「京太郎……全てを託すよ」


ウルトラザウルスの足元に待機していた2機のライガーゼロから一筋の光が射出されバーサークフューラーへと融合する。

直後、2機のライガーゼロのコクピットが真っ暗闇に代わり、コアが休眠状態に入る。


怜「……今までありがとな、イクス」ナデナデ


真っ暗闇になったコクピットのコンソールを優しい手つきで撫でる。

やえ「行きなさい、京太郎君っ!」

穏乃「いけぇぇぇ!京太郎ッ!」

憧「行きなさい!そして帰ってきなさい、京太郎っ!」

玄「京太郎君!行くのです!」


宥「頑張って……京太郎君っ!」

塞「私の初恋の相手なんだからやり遂げなさいよっ!」


照「行って、京ちゃん……!」

小蒔「貴方なら行けます!京太郎さんっ!」

衣「さぁ、征け京太郎ッ!」

淡「いっちゃえ~~!キョータロー!」





この場に居る全ての仲間が、兵士達がデスザウラーへと向かう二人を応援する。

ヒルツ「こんな……こんな所でやられる訳にはいかんのだァァァァァ!」


ヒルツ「死ねェェェェェ須賀京太郎ォォォォ!!」



最早誰もが動けないと思っていたボロボロのデスザウラーが荷電粒子砲を発射する。


最早、ブースターはおろかシールドすら存在しない無防備なバーサークフューラーへと。



バン「ま、まずい!京太郎今スグ進路を変更しろ!」

バン「デスザウラーは俺一人で」


京太郎「その必要はねぇ!」

京太郎「アレをやるぜ、相棒!」

グレサ「……了解よッ!」

ジェノ「いつでも……いける……!」

カピー「さぁ、ヒルツに見せてあげるのですっ!」


京太郎「師匠……今こそ人生で3度しか使えぬ奥義の2度目を使いますッ!」


ピチョーン



京太郎「人は流水に鑑すること莫くして 止水に鑑す」

京太郎「明鏡止水……!スーパーモード行くぜぇぇぇ!」ゴッ!!!


バーサークフューラーの全身がかつてない程に強く金色に光り輝く。


直後荷電粒子砲がバーサークフューラーへと直撃する。



ヒルツ「愚かな……そんな状態のゾイドで私に挑もうなど」

ヒルツ「くっくっく…あれでは消し炭すら残らないであろうな」

ヒルツ「さぁ、バン・フライハイト!次は貴様だッ!」



京太郎「まだだッ!」

京太郎「まだだぜッ!ヒルツッ!」


グレサ「私達はまだ……まだ落ちていないっ!」

ジェノ「荷電粒子砲なんて私達と主様の絆で切り裂く……!」


カピー「これが私達の最後の力なのですよぉぉぉ!」


ヒルツ「馬鹿な!?今度はシールドも装甲も無しに荷電粒子砲を防ぐだとぉぉ!?」



バン「ヒルツ!覚悟ォ!」

ヒルツ「しまっ……ぐわぁぁぁあああぁぁぁ!!」


京太郎に意識が集中している間にブースターを使用し加速を続けたバンがデスザウラーの腹部を貫通する。


その一撃でデスザウラーのコアが粉々に砕ける。
だが、完全に消滅させない限りデスザウラーの活動が完全に停止する事はない。


そう、それ故の二段構え。

それ故の京太郎だった。



バン「京太郎、そこだァァ!行けぇぇぇ!!」

京太郎「覇ァァァァァ!」



ヒルツ「ひっ……ひぃぃぃぃ……!!」

京太郎「流派西方不敗が最終奥義ィィィィ!」

グレサ「私達の全てが真赤に燃えるゥゥ!!」

ジェノ「希望をつかめとッ!!」

カピー「轟き叫ぶのですッ!」


全員「「ばぁぁくねっッ!!ゴッドォォォォ!!!!」」



荷電粒子砲を突破し、過去最高に真赤に燃え上がった両手の爪を振りかぶりバーサークフューラーが突撃をしていく。


京太郎「石ッ!」

カピー「破ッ!」

グレサ&ジェノ「ラァァァブラブゥッ!!」

全員「天驚ォォォォ!!!クロォォォォォォ!!!!」


ヒルツ「ギャアアアアァァァァァアアアアァァア!!!」


デスザウラーの中央に数百mの大きさはあろうかと言うハート型の大穴が空く。

最早デスザウラーのコアは完全に跡形も無いだろう。
デスザウラーの全身から急速に生命力が失われていくのがわかる。



ヒルツ「馬鹿な……この私が……こんな……」


京太郎「……ヒルツ、俺や怜、そして咲の両親と師匠を殺したのは誰だ?」

ヒルツ「わ、私だ…!」


京太郎「宥さんの母を殺し、宥さんの運命を狂わせたのは誰だ?」


ヒルツ「ひっ……わ、わたしだぁ!」



京太郎「プロイツェンを狂わせ、やえさんの家族を皆殺しにしたのは誰だ?」


ヒルツ「わ、わわわたしだァァ!」


京太郎「レイヴンの両親を殺し、バンの父を殺したのは誰だ?」


ヒルツ「わ、わたしだ!」


京太郎「俺の大事な仲間の怜や宥さんの精神と肉体を弄び支配し、壊そうとしたのは誰だ?」


ヒルツ「そ、それもわたしだァ!」


京太郎「世界に破壊と死をもたらす、デススティンガーやデスザウラーを解き放ったのは誰だッ!?」

ヒルツ「それもわ、私だアァァ!」


京太郎「その他諸々……多くの人々が絶望する事になった原因は誰だッ!?」

ヒルツ「わ、私だッ!」



京太郎「そして今から無残に死んでいくのは誰だッ!?」

ヒルツ「それも私だァァァァ!!」



直後デスザウラーが大爆発を引き起こし、イヴポリスがゾイドイヴと共に地中深くへと沈んでいく。

なぜだろう、今のやり取りで「あ、本当にヒルツ黒幕だったんだな・・・」って今更ながらにすごく納得した自分がいる

あとはもう数百年後に浄化されたヒルツをライガーゼロに乗せるだけやな(適当)

京太郎 判定
500+200+200+200+400+255+600+200+200+200+400+255+87×6×2×2×7+400+500+1680×1.5×3.5×15×2=98228970

バン 判定
250+200+250+400+280+200+250+400+75×6×7+7500+7200+200+500×2=224020


合計判定値 98452990!


デスザウラー 判定
1000+1000+70×10×4=82800


京太郎&バンの攻撃確定!


デスザウラー残HP0


デスザウラーを完全撃破!





京太郎&バン




そして、皆様の勝利です!


という所で眠気が限界なので今日は終了とします!

明日はちょっとした戦闘後のエピローグの後にバンとの約束を果たします。
そして最後に一つの別れが待っています。

その後、エンディング前まで進行します。
エンディングを書くのは考えてもらうという意味も含めて次の日に安価を取ってからにしようかと。


ではではストーリーの本編という意味ではこれで終了となります。
お付き合いありがとうございました。

ではお疲れ様でした。

(あ、ヒルツの最後のネタがわからない人は『それも私だ』で検索すると面白いものが出てくるかもしれません)

乙ー

いやーなんだかんだでほぼ毎日投下してここまで来たんだからすげえやイッチ
ひとまずの区切りとはいえ寂しくなるね・・・

乙ー
約1億ダメージとか頭オカシイんじゃねーの?(白目)

そして長かった物語もこれでお終いかぁ……寂しいなぁ

乙ー
毎日投下してノンストップで完結って咲とゾイドの両方に愛がないと出来ないわ

いつの間にか前スレが落ちてて急いで来たら終わってたでござる(白目)

ところでアンビエントの思念とかはまだですか?

風の方に倍化あるし希望の花は今まで通り固定値上昇でよかったんじゃねーかなあ
自力でアホみたいな数字出しちゃってるもんだからコイツまで打ち出す必要ないだろ感がどうにも

怜のヒロイン力がすげえ…
EDでオチ担当の一人になってるとは思えないw

Wild flowerはフラグの踏み逃しがあったらこの性能で開花はしなかったんじゃない?
希望の花のほうも同様。下手するとどっちも開花せず、って可能性だってあったかもしれないし
>>1としては1周目では覚醒しても片方だけ、って考えてたんじゃないかな

帰りました。

>>118
何だかんだこの物語の出来事の原因の8割はヒルツですからね。
残り一割はプロイツェン(ころたんの親コロコロしたり)、残り一割はいくのん(ただし、姫松勢とのフラグの進展の関係で出番1期ラストのみ)でした。

何もかんもヒルツが悪かった。

>>125
物語のプロットをラストまでしっかり組んで、毎日投下して行きモチベのある内に完走ってのが私のSSのパターンですからねー。
鉄は熱いうちに打てとは言ったものです。

ホント、想定外に人が集まってくれたおかげで最初から最後まで楽しく書かせてもらいました。
安価スレって書き手と読み手が両方居ないと成立しない持ちつ持たれつな関係ですし、どんな事でもレスがあるとモチベも上がるものなのです。


>>127
頭おかしいです(白目)
当初の想定ではこのバンと7倍補正を合わせていい感じになるはずだったので…

数日のインターバルの後にどちらかを投下する予定なゾイドバトル編とビルドファイターズ編にご期待下さい!

>>129
SSなんて嫌いなキャラが居たら中々書けませんしね。
特に安価スレなんて、安価次第で全てのキャラが選ばれる可能性があるので。
どちらの作品も、キャラへの思いは好きか大好きって感情しかありませんね。


だがヒルツ、てめぇだけはダメだ。

>>133
アンビエントの残適の事でしたら、オーガノイドによるコアの活性化と性能強化という特性をジェノブレイカーに常時発動させるといった感じの物なので残留思念的な物はありませぬ。
アンビエントは完全に今のこの世界からは消滅しています。
申し訳ない。


>>134
エンディングの想定人数やら京ちゃんのスキル数やらレベルやら何もかも想定外だったんです…(愕然)
仰るとおり自力でこんなアホみたいな数字出すなんて、こんなん考慮しとらんのです…

>>135
基本初期ヒロイン達と(愛故にアコチャー)はオチ要員に何故かなりました。
私の筆が勝手に動いてしまったので仕方ありません(悪鬼スマイル)

>>136
バンと穏乃とかの一部のキャラ同様にWild Flowersには【未習得】、【未覚醒】、【未開花】、【覚醒】、【完全覚醒】というのが段階的にありましたね。
両方共最高状態で覚醒するのが予想外でした。


本編投下予定22時です。
では後ほど。

戻りました。

人居ればエピローグから再開していこうかと。

俺を斬れる者はおるかぁ!?(人居ますか?)

ありがたや、投下いきますー

ちょっとしたエピローグ→バンとの約束といきます。

ttps://www.youtube.com/watch?v=07cNDoNinww


京太郎とバンがデスザウラーを貫いた直後、イヴポリスの外から戦闘を眺めていた全員が思わず目を覆うほどの大爆発が起きる。



塞「くっ……なんて爆発っ…!」

絹江「装甲の一切ない素体の状態であんな爆発に巻き込まれたら流石の京太郎でもっ…!」

やえ「京太郎君っ……!」キッ


さらにその爆発による影響だろう。
イヴポリスの地盤が崩壊し、古代都市とゾイドイヴが轟音と共にゆっくりと地中へと落ちていく。


その場に居る誰もが目を伏せた。


『この爆発と崩壊に巻き込まれればいくらバンと京太郎でも無事では済まない、と』




だが、一部の者達は違った。



憧「私達はアンタが信じてあげてるんだから…」

憧「早く帰ってきなさい京太郎っ…!」

玄「こんな爆発であの京太郎君が死ぬはずがないのですっ!」

宥「二人共……どうか無事でっ……!」スッ




衣「安心しろ、京太郎とバンならば必ず衣達の下へと戻ってくるっ!」

小蒔「その通りです」ニコッ

恭子「せやけど……これはいくらなんでも……!」


淡「私にはわかる……」

淡「キョータローは……私の王子様は生きているってっ!」


照「京ちゃん……おいで」

照「私達は……ここに居るっ…!」



一部の者達は目を伏せる事なく、崩れ落ちていくイヴポリスをじっと見つめていた。
燃え盛る都市から帰還する者達を信じて。



ドクン


ドクン




穏乃「……ぁぁ……!」パァァ

スパイナー(まぁこうなるよね、相棒)クスッ

スパイナー(今のボク達にバッドエンドなんて似合わない、そうだろ?)

穏乃「その通りだよ、相棒っ!」ポロポロ


穏乃「感じる……!私の相棒を通して京太郎とバーサークフューラーの鼓動をッ!」





怜「ん……」キュピン


怜「ふぅ……おかえり……京ちゃん」ニコッ





宥「……きた」スタッ

玄「お姉ちゃん?」クビカシゲ


宥「うふふっ、このあたたかさを……間違えるはずもない……」ポロッ

宥「信じていたよ、京太郎君っ!」

玄「もしかしてっ!」パァァ




爆発の煙を掻き分け2つの小さな影が崩れ落ちる都市より、こちらへと走ってくる。

その影は徐々に大きくなっていき……



竜華「……やれやれ、心配させすぎやで」クスッ

やえ「わ、私は心配していないわよっ!」ニワカァ

ネリー「あれぇ~?ヤエさっきまでわんわん泣いていたじゃないっ~?」ニヤリッ

透華「ええっ!最後のグラビティ・カノンの発射の引き金を引いた私が京太郎君を殺したような物だ~とか言ってそれはもうポロポロとっ!」ニヤリッ

やえ「な、なななな泣いてなんかいないわよっ!?」ポロポロ

咏「…見届けたぜぃ、京君の怒涛の火力」

咏「やっぱり私の後継者は京君しか居ないねぃ!」ニヤリッ

咏「こりゃ私は引退して京君に養ってもらわないとなぁー!」


はやり「京太郎君ははやり達の跡を継ぐって決まってるからダメだよっ?★」

咏「………ほーぅ?」ギギギ

はやり「ユキちゃんと一緒に新生ハイのお兄さんお姉さんとして世界中に笑顔を配るんだからっ★」

真深「マネージャーは私とはやりちゃんが務める」ニヤリッ

咏「ぐっ……理由が思いの外まともで怒りづらい…!」グヌヌ



健夜「……何でだろう、記憶が無いはずなのに」

健夜「イヴポリスが崩壊していくのを見ると少しだけ悲しくなる……」


健夜「さようなら……多分……私の故郷だった街」フッ

健夜「そしておかえり、京太郎君」ニコッ


塞(ふっ……流石は私のライバル)

塞(初恋は実らない、って言うけど…)

塞(ふふっ、案外まだチャンス…あるのかもっ!)グッ

結局なんのライバル?

今更だけど『バーサク』フューラーじゃなくて、『シュトゥルム』フューラーじゃないの?

憩「良かったぁ……!本当に良かったぁ……!」ポロポロ

爽「いつも笑顔を崩さなかったドクターKがこんなに泣いちゃって…」ナデナデ


爽「ホント、色々と罪作りな男だね、君は」クスッ

憩「うわぁぁぁぁぁんっ!!」ポロポロ



そしてついに二人の英雄のゾイドが今ウルトラザウルスの目前へと到着する。
それを全ての人間が涙を流し、隣の戦友と喜びに打ち震えながら出迎えた。


バン「へへっ……何だか気恥ずかしいなこれは」

京太郎「だな……まっ、とりあえずっ!」

京太郎「ただいまだぜ、皆ッ!!」





直後その周囲を取り囲むように居るボロボロながらも様々な無数のゾイド、そしてありとあらゆろ軍や部署の兵士達が一斉に歓声をあげる。
その割れんばかりの歓声に空気が震えた。



フィーネ「イヴポリスが……ゾイドイヴと共に完全に地中へと落ちていく……」

照「……うん、これでもうゾイドイヴを悪用出来る人は居なくなる」

照「流石に地中に落ちたら誰も手出しが出来ないからね」

照「これで……私達の役目もようやく終わる」ニコッ



>>152
ゾイド乗りとしてのライバルです(震え声)

>>153
シュトゥルムはブースターとかの換装パーツの事を表すので今の素体の状態はバーサークフューラーだったりします。


その喧騒から少し離れた所で宮永咲は一人佇んでいた。






咲「ぐすっ……良かった……無事で……」




咲「京ちゃんを守ってくれたんだね、カピー、グレサちゃん、ジェノちゃん……」

咲「ありがとう……」


































咲「そして……さようなら」ポロポロ

怜「何がさようなら、やってぇ」?ギュッ

咲「きゃぁぁぁぁ!?」


一人この場から去ろうとしていた咲を後ろから怜が抱きしめる。


咲「と、怜さんっ!?」

怜「まさか勝手に責任でも感じてまた一人で消えようなんて考えていたんやないやろうなぁー?」グリグリ

咲「うっ……だ、だって……」グッ


咲が俯き、悔しそうに握り拳を作る。


照「だって、じゃないよ咲」ギュッ


その手を照が両手で優しく包み込む。


咲「あ……お姉ちゃん……?」

照「ん、お姉ちゃんだよ」ニコッ


照「やっと……会えた…」ギュー

照「……この戦いの事後処理が終わったら村に帰ろう…?」

照「また……あの頃みたく皆で平和に過ごそう」


咲「……でも……私は皆に黙って勝手に行動して…」

咲「そんな私がまた何事もなかったように皆と過ごすなんて……」シュン


淡「なーに言ってんのサキっ!」

衣「地面など見ていないで前を見るといいぞ、サキ」


咲「……え?」スッ



言われるがままに顔をあげるとそこには京太郎の大事な仲間であるガーディアンフォースの面々が笑顔で咲を見ていた。


やえ「宮永咲」スタスタ


やえ「貴方が京太郎君やバン少佐達の力を開花させてくれたおかげでデスザウラーを倒せたわ」

やえ「この場に居る全ての人々がそうであるように、貴方も間違いなくこの星を救った者の一人よ」


やえ「だから胸を張りなさい」ナデナデ

咲「ぁ……」カァァ


やえ「他の誰がなんと言おうとも、私は貴方が再び平和に過ごせるように尽力するわ」

やえ「だから安心しなさいな」ニコッ


咲「っ~~~~!!」ジワッ

咲「ありがとう……ございますっ……!」ペコッ


………
……




ボロボロのブレードライガーとボロボロのバーサークフューラーが隣り合う。

そこで京太郎はバンと共にコクピットハッチを開放し、歓声を上げ続ける全ての者達へ向けて二人は手を振り、お礼の言葉を叫ぶ。

彼らが共に在ったから、彼らが最後まで諦めずに戦い続けてくれたからこそ自分達は勝利し、生き残る事が出来た。

それに対するせめてものお返しだった。


自身達の目の前で世界を救ったと言っても過言ではない存在、つまるところ文字通りの英雄が誕生したのだ。
英雄の誕生の瞬間を目撃した彼らは皆涙を流しながらも笑顔だった。


そう、それだけで。バンと京太郎がそちらに手を振るだけで兵士達の士気は最高潮に達する。

当然だ、彼らにとってはそれが一生の語り草になる程の誇りとなるだろう。


彼らは胸を張って言えるのだ。


 『この惑星を救った英雄達と共にかつて自分は決戦の地で同じ戦場で戦った』っと





バン「そうだ、京太郎」

京太郎「ん?」クルッ


バン「せっかくだし後ろに居る、お前の頼れる相棒のお嬢ちゃん達にも挨拶してもらったらどうだ?」

バン「男二人じゃ華が無いしな、きっと全員さらに喜ぶぜ?」ニヤリッ


京太郎「ふっ、そうだな…」




京太郎「相棒っ!せっかくだしお前達も」クルッ





だが




京太郎「え……?」





笑顔のままで振り返った京太郎の顔が凍りつく。




バン「……京太郎?」




京太郎「相棒ッ……!」ガバッ



振り返った京太郎が見た物は、顔面が蒼白になり息も絶え絶えといった様子の3人の少女達の姿だった。



京太郎「おいッ!?相棒どうしたッ!?」スッ


即座に後部操縦席に倒れるように座れこむグレサを抱きとめる。


その体は酷く冷たかった。


まるで死人のように。




グレサ「あははっ……ごめんなさいご主人」

グレサ「ちょっとだけ……無茶しすぎたみたい……」


京太郎「まさか……素体の状態で明鏡止水になったせいかッ……!?」

京太郎「……しかもデスザウラーの荷電粒子砲の損傷による負荷が俺には一切ない」

京太郎「相棒……まさか負担をお前達だけで肩代わりしたんじゃッ…!?」



様子がおかしい事に気づき、徐々に周囲の歓声が小さくなっていく。



カピー「それは……」

ジェノ「……どうせ通じ合っている以上、主様に隠し事は無理だし……言うわね」

ジェノ「確かにそれもあるけど……装甲が無い状態でグラビティ・カノンを撃ったり……」

ジェノ「色々とこの3年間…無茶をしてきたツケが回ってきた……みたい……」ハァハァ

グレサ「どの道……私達の命が……あまり長くないってのはわかっていたから……」

グレサ「せめて……ご主人には……生きて欲しかったの」ニコッ


カピー「何とか私の力で……生きながらえるようにはしていたのですが……限界が来ちゃったみたいなのです……」


京太郎「そんな……やっと平和が訪れるってのに……そんなのあんまりだろうがッ…!」

京太郎「つまり俺がお前達と出会わなければ……お前達はッ…!」


カピー「自分を……責めちゃダメなのです、京太郎お兄ちゃん」ナデナデ

京太郎「ッ……!」ビクッ


カピー「私達が出会わなければ世界は…きっともっと酷い事になっていたのです…」

カピー「そして……私達という3つの命と引き換えに京太郎お兄ちゃんは無数の命と…これからの惑星の未来を得たのです…」

カピー「だから……それを誇るのです」ニコッ


ジェノ「主様が自分を責めたら…それは私達の思いを踏み躙ることになる…」

ジェノ「だから……どうか胸を張って……?」

ジェノ「そんな最高のゾイド乗りの主様の相棒で居れたのは……私達にとって最高の誇り」ニコッ


京太郎「なんで……なんでお前ら今から死ぬってのに笑顔なんだよッ…!」

京太郎「………くっ」ポロッ


京太郎「わかったよ、相棒ッ……!」

京太郎「俺は……須賀京太郎も……お前達の相棒であれた事を誇りに……思うぜッ……!」ポロポロ

京太郎「今まで……ありがとうッ!」ニコッ


◇相棒との好感度が一定以上かつ、【一心同体】がレベル5へと到達しているためイベントが発生します。



グレサ「それと……ごめんなさい、正確には私達は死ぬわけじゃないわ、ご主人」

京太郎「……え?」


グレサ「私達はライガーゼロのように……長い眠りにつくだけ」

グレサ「カピーの力でゆっくりと傷を癒やしながら………ね」

グレサ「だから何時かは目覚めるわ」


京太郎「そ、それは来週か?それとも1か月後か?」

京太郎「ま……まさか1年後とか言わないよなッ!?」


グレサ「………」フリフリ


ジェノ「ごめんなさい……それは私達にもわからない」

ジェノ「でも……恐らく短くても500年……」

ジェノ「もしかしたら1000年後かもしれないし……2000年後かもしれない」


京太郎「っ……そんなっ……!?」

どんなに長生き出来たとしても、精々京太郎は跡80年というのが関の山だろう。

故にその余りにも予想とかけ離れた事実に愕然とする。



カピー「……でも大丈夫なのですっ」ニコッ

カピー「私達を結ぶ絆は……そんな簡単に途切れる物なのです?」クスッ

京太郎「そ……そんな訳があるか…!」


京太郎「お前達と過ごした戦いの日々も日常の思い出も……その積み重ねによる絆もそう簡単に途切れる物じゃねぇッ!」


カピー「だったら大丈夫なのですっ」


ジェノ「約束するわ、主様」

ジェノ「たとえ貴方の姿形が……その魂の在り方までもがどんなに変わっても…」


グレサ「たとえどれだけの時が経っても、たとえ別な星や世界になろうとも……」


カピー「必ず私達は目が覚めたら京太郎お兄ちゃんの下に行くのです」


グレサ「そしてもう一度ご主人の隣に立つわ」


ジェノ「だから……これは一旦のお別れ」ギュッ

京太郎「ああッ!約束する……!」


京太郎「俺も、俺自身がどんなに変わろうともお前達ともう一度再会してみせるッ!」ギュッ

グレサ「ありがとうっ、ご主人」ニコッ


グレサ「それで……最後のお願いなんだけど、いいかしら…?」

京太郎「ああ……!叶えれる事なら何でもするぜ…!」


ジェノ「……約束をしたライガーゼロは一足先に眠りについっちゃったから」

ジェノ「もう一つの約束を……完全に機能が停止する前に果たしたいの」


カピー「京太郎お兄ちゃんと私達が交わした約束を……」

京太郎「……再戦、か」


グレサ「最後の瞬間は……ご主人と共に在りたいの」

ジェノ「それに私達はやっぱり、戦っている時が一番主様を感じられるから……」

カピー「だから……最後にバン君と戦うのを許して欲しいのです」スッ


京太郎「………」




◇重要安価判定



1:相棒の望み通り、バンと最後の決着をつける



2:最後まで相棒を戦わせたくはない、と拒否する



↓3分で多い方で判定


◇重要安価判定


1:相棒の望み通り、バンと最後の決着をつける




京太郎「ああッ!やろうぜ……相棒ッ!」


京太郎「……バン、いいか?」

バン「構わねぇ……それどころかこちらから頼みたいくらいだぜ」


バン「お嬢ちゃん達には悪いけど全力で行くぜ?」ニヤリッ

バン「……たとえ京太郎とお嬢ちゃん達がどんな状態だろうと……だからって手を抜く法が俺には無礼に感じるから、な」


京太郎「ありがとよ、バン…ッ!」


………
……







その後、俺達は周囲の人々に模擬戦を行うことを話した。

最初こそやえさんなどに止められたが、その様子を見ていた人々や俺達が説得を試みた結果すぐに納得してくれた。


そして俺達はウルトラザウルスから多少距離を取った所で対峙している。


その様子をその場に居る全ての人々が大地から、ゾイドの上から、ウルトラザウルスから、ホエールキングから見ていた。
まるで一瞬足りとも見逃さないと言わんばかりに。


これから始めるのは世界を救った英雄による、史上最高と言っても決して過言ではない戦闘だ。

そうなるのは自明の理だった。


……この戦いの記録を後世へ残すべく、ウルトラザウルスのブリッジからはこの戦闘の一部始終を記録していた。



バン「さて……お互いの損傷状態から察するに勝負は一瞬、そして一撃だ」

京太郎「……そうだな」


バン「あの時の借りを返すって約束…果たさせてもらうぜ京太郎ッ!」

バン「……行くぜ!ライガー!ジークッ!」

ジーク「グォォォォォ!!」


京太郎「悪いが……勝ち逃げと行かせて貰うぜ、バンッ!」

京太郎「行くぜ相棒ッ!」


グレサ「……ええ、勝ちましょうッ…!」

ジェノ「負けない……絶対に!」

カピー「……行くのですよっ京太郎お兄ちゃんっ!」



◇最後の戦闘判定を行います。


◇1ターン経過時点で判定の高い方の勝利となります。


◇勝敗に関わらず、特定のイベントが発生します。


◇勝敗に応じてイベントの展開は変化します。


◇バンのスキルが【英雄】属性のためスキル【Grandmaster】が無効化されます。


京太郎 判定 バーサークフューラー(素体) HP1
 (京太郎操縦値300+恋慕の意思200)500+200+200+200+400+255+200+(バーサークフューラー(素体)機体値300+200)500+200+200+200+400+255+200+↓2 コンマ下二桁×2+(スキル:収束荷電粒子砲:無制限)+(スキル:拡散荷電粒子砲:無制限)+(スキル:石破天驚ゴッドクロー:無制限)+(スキル:白き流星、夜を切り裂いてLV5・改)400+(スキル:受け継ぎし力:ハイのお兄さんLV4・改)+(スキル:受け継ぎし力:Cat ChamberLV4・改)+(スキル:受け継ぎし力:GrandmasterLV4・改)+(スキル:受け継ぎし力:執事の嗜み)1.5+(特殊スキル:カピーLV4・改)500+(特殊スキル;小走隊:隊規)2000+(特殊スキル:Wild Flowers:風)×2

◇京太郎所持スキル2
 【一心同体LV5】
 すべての壁を乗り越え、極地へと至った者とゾイドのみが習得できる力。
 その絆以上の強固な何かはいかなる者も寄せ付けず、運命や時空すら超えるだろう。
 それにより自身の機体値と操縦値に+255の補正をかける。

◇京太郎所持スキル
 【受け継ぎし力:ハイのお兄さんLV4・改】
 アイドルゾイド乗りである瑞原はやりの力を受け継ぎ、より発展させた京太郎のスキル。
 その力は強力で、ファンや仲間の声援により京太郎は限界以上の力を発揮するだろう。
 ハイの由来は彼女が語尾に必ず☆が付くほどのハイテンションだった事に由来するらしい。
 敵と自身のコンマ判定終了後、7分以内にあったら書き込み数(ファンの声援)×140の補正を最終判定に+する。
 ありとあらゆる絆が京太郎の更なる力となる。

◇京太郎所持スキル2
【受け継ぎし力:Cat ChamberLV4・改】
 かつて帝国最強のゾイド乗りの名をほしいままにした三尋木咏の持つ力を受け継いだスキル。
 それにより特定条件下で全ての敵を跡形もなく吹き飛ばす程の力を発揮する。
 京太郎はそのスキルを実戦の中でさらに磨き、独自の理論を組み込んだ事で新たなスキルへと昇華させた。
 それにより常に自身の判定の最終値に2倍の補正をかけ、判定コンマが60以上の場合2.5倍、以降70以上で3倍、80以上で3.5倍、90以上で4倍の補正をかける。
 さらにゾロ目の場合は5倍の補正をかける。

◇京太郎所持スキル3
 【受け継ぎし力:GrandmasterLV4・改】
 小鍛治健夜の持つ全てを飲み込みねじ伏せる最強の力を目覚めさせ、発展させたスキル。
 さらに成長したその力は並大抵の攻撃を完全に無効化し、敵を圧倒するだろう。
 それにより相手の判定コンマが44以下の場合、判定値に関わらず相手の攻撃を無効化し、自身の攻撃を確定する。

◇京太郎所持スキル4
  【受け継ぎし力:執事の嗜みLV3】
 龍門渕に仕える、素敵滅法な執事の持つ力を受け継いだスキル。
 その力は強力であり、自身の主や仲間のために心強い力となってくれるだろう。
 それにより自身の最終判定値に常に1.5倍の補正をかける。

◇京太郎所持スキル ※数的不利時及び自身のHPが200以下及び特殊状況で発動。
  【小走隊隊規LV5】
 やえから最初に教わった小走隊の隊規。数的不利時及び自身のHPが400以下及び特殊状況で発動。
 決して犬死にをしないという心はゾイドの心をより強く奮い立たせ、HPに400の補正をかける。
 死力尽くして任務にあたる心構えは限界以上の力を引き出たせ、自身の最終判定値に1000の補正をかける。
 生ある限り最善を尽くすという信念により、HPが400以下の場合さらに1000の補正を最終判定値かける。
 これを心に刻んでいる限り小走隊の隊員の心は決して折れる事はない。


バン 判定 ブレードライガーBS AB仕様(最終決戦仕様) HP1
 (バン操縦値)260+200+250+400+(ブレードライガーBS機体値)280+200+250+400+↓1 コンマ下二桁+(スキル:ブレードアタック:無制限)+(スキル:AZハイデンシティビームキャノン:無制限)+(スキル:ブレードライガーBS専用Eシールド)+(スキル:真・不屈の英雄:残1)16950+(スキル:真・閃光の英雄)16750+(特殊スキル:ジークLV4)500+(特殊スキル:Wild Flowers:冒険)×2

◇バン所持スキル
 【Wild Flowers:冒険】
 バンの持つ冒険と明日を愛する心から開花した新たなスキル。
 それは一人の英雄の生ける伝説。
 それにより自身の操縦値と判定値と最終値にそれぞれ400の補正をかける。
 またHP0時に一度だけHP1の状態で踏みとどまる。
 さらに同じ戦場に【Wild Flowers】を持つ者が居る場合最終値に2倍の補正をかける。

最終戦闘BGM 流離人~さすらいびと~
ttps://www.youtube.com/watch?v=47qSDzkcLN8




京太郎「一撃で終わるっていうならッ!」


バン「この一撃に……全てを賭けるッ!」




京太郎「さぁ、決めるぜ相棒ッ!」

バン「さぁ、決めるぜライガー!ジークッ!」


京太郎「流派西方不敗奥義ッ!」


バン「エネルギーシールド、最大出力で展開ッ!」


ブレードライガーの前面にシールドとしては最強クラスの強化電磁シールドが展開される。



京太郎「俺達のッ全てが真赤に燃えるゥゥゥ!」ギュッ


コアの出力の低下で最早喋る事すら難しくなったグレサと、ジェノの手を両手で握る。

最早今の俺達には操縦桿は不要だった。
操縦桿など握らずとも相棒は心で動かせる。

そんな中、カピーはコアの出力を少しでも上げようとした事で、今にも崩れ落ちそうになっている身を必至に起こす。
そしてゆっくりとその死人のように白くなった手で俺の頭を優しく撫でてくる。


そんな相棒たちからほとんど人肌の温もりを感じられない事に一瞬だけ嗚咽を漏らしそうになる。


京太郎「ぐっ……!」タラー


だがそれを唇を思い切り噛む事で防ぐ。
それにより血が流れるが気にしない。

そう、泣くのは後ででいい。

今は目の前の戦いに全力を尽くすだけだ。


バン「ブレード……展開ッ!」

バン「ジークッ!今出せる全エネルギーをブレードに集中させろッ!」

ジーク「グォォォォ!!」



京太郎「最期の勝利を掴めとォォォ轟き叫ぶゥゥゥゥ!!」


バーサークフューラーの爪へ持てる全てのエネルギーが集中し、真紅に燃え上がる。


バン「アタックブースター、オンッ!」


ブレードライガーのブレードへ持てる全てのエネルギーが集中し、ライガーが蒼く光り輝く。






京太郎「石破天驚ォォォォォォ!!!」


バン「ブレードォォォォォ!!!」



互いに同時に大地を蹴る。

直後、一拍遅れて暴風が周囲に発生する。



京太郎「ゴッドォォクロォォォオオオオオォォォ!!!!」


バン「アタックゥゥゥウウウウウゥゥゥ!!!!」



そのまま紅と蒼、2つの流星が真正面から激突する。

俺はアルティメットX対決の時No Futureが脳内再生されたな。

イッチが最近昔懐かしいもんばっか拾ってきて涙腺破壊するから困る


京太郎「ぐぅぅううぅぅッ!!」

バン「ぐぉぉぉおおぉぉッ!!」



互いの爪とブレードが真正面から拮抗しあう。


その余りの威力に周囲の大地が抉れ、吹き飛んでいく。




京太郎「流石だなバンッ!」

バン「流石だなッ!京太郎ッ!」


京太郎「だが…!」

バン「だけど……!」


京太郎バン「「勝つのは俺だァァァァ!!!」」



互いの魂を、全てを激突しあい、数分の時が流れた。


その時不意にライガーがじりじりと押され始める。


バン「ぐっ……踏ん張れジークゥゥ!」

京太郎「今だッ!!最期の……最期のひと押しだッ!」


京太郎「相棒ッ!!!」

グレサ「……っ!」ギュ

ジェノ「………!」コクン

京太郎「これで終わりだァァァァァ!!!」


ゴッ!!!


バン「い、一瞬バーサークフューラーが紅くッ……!?」


直後、ブレードライガーのレーザーブレードが砕け散る。



バン「なっ………!?」


ブレードライガーへとバーサークフューラーの爪が迫る。



バン「……負けたよ、京太郎」フッ




京太郎 判定
500+200+200+200+400+255+200+500+20+200+200+400+255+200+88×2×8+400+500+2000+2100×1.5×5×2=991320

バン 判定
260+200+250+400+280+200+250+400+29×6+500+16950+16750×2=95628



京太郎の攻撃確定ッ!





だがその爪はブレードライガーへと届く直前でピタッと停止する。





京太郎、そして皆様の勝利ですッ!

それと同時にコクピットの内部の光が落ち、真っ暗闇へと変わる。


気づけば両手と頭に感じていた微かな温もりは完全に霧散していた。



京太郎「………お疲れ様、相棒」


京太郎「そして……出会ってからずっと一緒に居てくれてありがとよ、相棒」




直後、閉鎖空間のコクピットにあって尚届くほどの歓声が内部へと届く。


英雄同士の戦いに決着がついた事で今頃外はお祭り騒ぎなのだろう。


当然俺は外に出れば、デスザウラーを倒した英雄として、そして勝利した者として誇らしげな顔で出て行かなくてはならない。


世界が救われた記念すべき日に、英雄が悲しみの涙を流す訳にはいかないからだ。



京太郎「………」


バン『京太郎』



胸に閉まった通信機に通信が入る。



バン『数分だけ俺が外で皆を気を引いておく』

バン『だから……その間に……済ませておけよ』


ブツン

京太郎「バン、ありがと……よ……」


京太郎「ぐぅっ…うぅぅぅぅぅうぅぅ………!」ポロポロ


京太郎「グレサぁ……ジェノぉ…ぐすっ………カピぃぃ……!!」




これまでと違い、誰一人として居ないコクピットの中で京太郎は一人涙を流し続ける。


掴みとったこれからへ、明日へと、未来へと進んでいくために。


そのために、今だけは涙を流すのだ。





………
……


◇ウルトラザウルス内部 夜 廊下


それから俺達は戦勝祝いとしてかつてない程に最大のパーティーを行った。


そこに参加した者はそれぞれが、散っていた戦友への供養として、純粋に勝利を祝い、愛するものが無事な事を喜び最大限に楽しんでいた。


バンとの戦いを終えた後すぐに開かれたのにも関わらず、時間は気づけば夜だった。


如何せんバンや京太郎、そしてレイヴンや宥、怜辺りはこのパーティーの主役としていいだけ揉みくちゃにされたというのもある。
さらにそんな俺達の所へとルドルフ皇帝やルイーズ大統領が直々に来たのだから正直驚いた。

そんなこんなで大事な仲間達と共に過ごしたパーティーの時間は長時間であるにも関わらず圧倒言う間に過ぎていった。




そしてパーティーを終え、開放された京太郎は一人ウルトラザウルスの中の廊下から星空を見て、とある事を考えていた。



京太郎「……全てが終わったら答えを出すって約束をしたから、な」



全てが終わったら答えを出すと言った自身の返事を待ち続けているであろう少女達が居る。


彼女達に答えを出さなくては行けない時が、出すべき時が来た。



………
……



という所で今日は終了とします。

明日は真・エンディング判定から再開します。



形式としては、いつも通り点呼を取り、その後最終安価を取る時間をこちらで指定します。

例:21:00にエンディング安価を出します。

といった具合に。


その後3分間を集計時間とします。

そして3分後の時点で最多の安価数の在ったヒロインの真エンディングへと分岐といった流れになります。
当然同一IDなどは無効なのでご了承ください。

念のためエンディングヒロインの候補を貼っておきます。


ではではお付き合いありがとうございました。
質問などありましたらご自由にどうぞ。

多分、明日で全てが終わります。
お疲れ様でした。

(あんまりにも悲惨過ぎるので塞さんを追加)


◇真・エンディング判定


1:怜

2:玄

3:宥

4:穏乃

5:憧

6:小蒔

7:淡

8:照

9:衣

10:竜華

11:やえ

12:咏

13:ネリー

14:憩

15:爽

16:由暉子

17:透華

18:はやり

19:健夜

20:咲



↓3分で最多のヒロインのエンディングイベントが発生します。


といった感じの安価でいきます。
もし、どれが出ても恨みっこなしで。

ではでは改めてお疲れ様でした。

乙~
自分は参加できるのは22:00以降だからそれ以前なら皆に任せる。

途中送信していましました。

(あんまりにも悲惨過ぎるので塞さんを追加しようか悩みました)

が正しいです。
失礼しました。

すいません、アンケートを。




最終安価の時間は何時頃がいいですか?

>>219 さんのように無理って人も要ると思うので、なるべく多くの人が参加出来る時間にしたので。

20時以前は私の仕事が終わるって確証が無いので、申し訳ありませんが21時以降で。




1:21時以降


2:22時以降


3:23時以降


4:0時以降



以上から一番人が多そうな時間に最終安価を取りますので、アンケートにご協力をお願いします。
ではでは失礼しました。

これは真剣に悩むなぁ~
候補を絞るだけでも一苦労だよ・・・

まあ混乱を避けるのにいつも通りの時間帯の2かな

やっぱりこういうのは王道を行く幼馴染がいいと思うんですよ
やっぱり京ちゃ・・・京太郎にはわた・・・咲さんがいいと思うんですよ
ま、多少はね?報われてもね?いいと思うんですよ私

帰りました。


>>207
NO FUTUREはWild Flowers同様にそれ相応の舞台で流そうと思っています(悪鬼スマイル)
最終回でのあの曲をバックに、あの戦闘は今見ても涙腺緩みます。

>>208
ゾイドのBGMとかOP、EDはすばらなのが多くて涙腺に来ますよね。


>>225
候補を悩んで貰えるというのは、悩んで貰えるようにキャラを描けたという事だと思うので嬉しかったりします。

>>227
咲さんは最初から好感度カンストしているんでエンディング行けますよ!
28話は咲さん主役級ですしね(プロット以上に活躍した宥姉から目を背けながら)


エンディング判定ですが、最多の3の23時以降とします。

23時前後にいつも通りに人が居るかの点呼を取りその後判定投下の時間指定をします。(23時20分とか)

そしてそこから3分で最多のキャラのエンディングへ分岐、といった流れでいきます。


では後ほど。

そういやフラグ立てまくって隠し機体集まりまくったけど結局最後まで黒き幻影の飛竜は手に入らなかったな…
正体なんだったんだろう

はてさて一体どのヒロインが勝利の栄冠に輝くのか……
入れられるならいっそ相棒に投票したい位なんだけどなぁ……

>>1
/0の最終回が歴代のアニメで最高のゾイド戦だったと今でも信じてる。

>>240

ストームソーダーステルススペシャルだと思う、黒でレドーム付いてたやつ。

(SSのために手を開けていたせいで23時まで微妙に手持ち無沙汰に)


>>240
せっかくですし答え合わせしてしまいましょうか。

>>242
相棒エンディングは残念ながら…
申し訳ないです。
エンディングが欲しがられる程に愛着を持ってもらえていたのなら作者冥利に尽きます。

>>243
アレは今見ても見劣りしないほどの動きですよね。
当時リアルタイムで見ている時には本当に感動しました。


1:古代の雷神=マッドサンダー:天照大神

2:白き野生の竜=バーサークフューラー:京太郎

3:黒き幻影の百獣王=ライガーゼロ・イクス:怜

4:影の蛇竜=ステルスドラゴン:竜華

5:古代の機龍=ガン・ギャラド:玄

6:真なる深淵の蠍=オリジナルデススティンガー:恭子

7:王者の黒角=ダークホーンRS:衣+龍門渕勢

8:疾風の白き野生の竜=シュトゥルム・フューラー:京太郎後期隠しゾイド

9:蒼き三首竜=ジェノハイドラ:憧

10:蒼き野生の竜=ダークスパイナー:穏乃

11:紅き魔装竜=オリジナルジェノブレイカー:宥

12:換装機獣=エレファンダー=やえ+由子

13:黒き幻影の飛竜=ストームソーダ・ステルススペシャル:灼


でしたね。



入手できなかったのってデススティンガーとストームソーダだけだったのか
やっぱここの住民のフラグ回収能力は異常だな

あぁデススティガーって恭子だったのかよぉ
完全に予想外だったわ

思い出補正でブレードライガーはホント好きだが乗ってみたいのはライガーゼロだわ

絶対楽しいもん

あんな業の塊がどうやったら手に入ったんだろう、デススティンガー

13機中11機も入手してるのか……
一番入手難易度高かった機体ってなんだろ?やっぱデスステとかジェノブレとかその辺り?

>>245
想定じゃ3機~5機前後でしたからね。

特に1周目でシュトゥルムとオリジナルジェノブレイカーの入手辺りは予想外過ぎました。

>>247
末原ちゃんをデススティンガーに乗せてカタカタさせたかったので彼女のゾイドになりました(悪鬼スマイル)

>>249
毎話或いは出撃ごとに換装パーツが選べたり、敵に合わせて変化させたり出来ましたね。

>>251
オリジナルデススティンガーはアニメ主体ルートでは手に入りませんね。

条件として

・末原ァちゃん覚醒済み

・バトストルート

・難易度ハードルート

・一定話数までクラッツ生存

・一定話数までもこ生存

・ヒルツが自身のクローン体デススティンガーをオリジナルデススティンガーと勘違いし続ける

・そのままヒルツ死亡

・1期のラストの後に正気に戻ったプロイツェンがラスボスとして本気出す


が必須でした。
その場合デススティンガーの本来の目的を果たすために帝都での最終決戦でデススティンガー対デスザウラーっていう図式がみれたり。
(本来のデススティンガーはデスザウラーを封印するために作られたゾイドで、それが皮肉にもデスザウラーを強化する事になってしまう)

>>252
ですね。
シュトゥルム、オリジナルデススティンガー、オリジナルジェノブレイカー、イクスは入手難度高めでした。

そもそもアニメ√じゃ手に入らないデスステも、初見でなんで倒せたのか未だに意味不なジェノブレも
ジェノブレ2回倒さないといけないシュトゥルムも難易度高いのは良く分かる
だけどほぼオートで手に入ったように見えたイクスは良く分からん。何時の間に条件満たしてたんだろ?

>>254
イクスは

・怜のノーマルエンディングを1期で閲覧済み

を前提条件に基地防衛戦で爽のライガーゼロ二号機が生存とか、精神が支配された怜との戦闘に勝利、宥との戦闘に勝利、ヒルツとの戦闘で一定ターン数生存とか色々とあるのですが

まさかの特殊行動回で1発で怜のゾロ目引き当ててt怜が離脱したせいで諸々すっ飛ばして、奪われた二号機がイクスとなり入手になりました。


ちなみに共和国の隠しゾイドは


1:古代の雷神=マッドサンダー:天照大神


2:悪鬼機獣=ゴジュラス・ジ・オーガ2号機:豊音


3:白き野生の百獣王=ライガーゼロ:京太郎


4:白き野生の竜=バーサークフューラー1号機、2号機:穏乃or憧+照


5:空を支配せし翼竜=サラマンダーF2:エイスリンor玄


6:全てを超越せし機獣王=ゴジュラスギガ:哩&姫子


7:黒き幻影の狐=シャドーフォックス1号機:胡桃(後に2号機が優希)


8:王狼=ケーニッヒウルフ1号機:怜(後に2号機が和)


9:白き蜃気楼=ブレードライガーミラージュ:塞


10:白き無欠の百獣王=パーフェクト・ライガーゼロ:後期:京太郎機


11:全てを撃ち貫く銃王=ガンブラスター1号機:白望


12:半機弓王=ケンタウロス:菫


13:古代の紅き百獣王=トリニティライガー:もこ


でした。
こっちでいうブラッディデーモン的な限定的に入手可能なゾイドとして、スナイプマスター(池田ァ!専用機)とかゴジュラス・マリナー(まこ専用機)ケーニッヒウルフMK2(美穂子専用機)がいたりします。

ちなみにオーガの一号機は共和国限定でバトストよろしくアーバインがライトニンサイクスの命と引き換えに受け入れられて乗り換えます。

23時だし点呼行くぞ池田ァ!


この後エンディングの時間だぞ池田ァ!

俺を斬れる者はおるかぁ!?(人居ますか?)

人居るみたいでありがたやー

では23時15分にエンディング安価 >>218


を出します。
どの結果になっても文句は無しで!
後同一IDは弾きますのでご了承下さい。

ではでは。

◇真・エンディング判定


1:怜

2:玄

3:宥

4:穏乃

5:憧

6:小蒔

7:淡

8:照

9:衣

10:竜華

11:やえ

12:咏

13:ネリー

14:憩

15:爽

16:由暉子

17:透華

18:はやり

19:健夜

20:咲



↓3分で最多のヒロインの真・エンディングイベントが発生します。

咲さんと怜が同数ですね


同数なので23時30分に最安価取ります。


最安価内容は票のあった


1:怜


2:宥


3:咲


4;憧


5:照


6:淡


の中からとします。



集計時間は申し訳ありませんが1分で。

すいません、やっぱりアンケートをとっておきます。


1:同数の咲と怜の一騎打ち


2:>>306の6人から最安価


のどっちがいいでしょうか?



2,3分で多そうな方で行きます。

すいませんが、最期なので慎重に行っておきます。



では2で行きます!(クロチャー追加しておきます)


最安価時間は修正させて頂きまして23時35分とします。
短いのですが、集計時間は1分で。




◇真・エンディング判定



1:怜


2:宥


3:咲


4;憧


5:照


6:淡


7:玄




↓1分間で最多で判定します。

同一IDの場合はノーカウントとします。


(ミスと思われる数字を念のため新しい安価の票としてカウントしておきます)



怜 9

宥 4

咲 5

憧 5

照 2

淡 0

玄 0


となりましたので、怜の真・エンディングルートへと進みます。

ご参加とありがとうございました。

◇真・エンディング判定



1:怜(ゾロ目補正:3/9)





京太郎「………よし」スッ



最後にもう一度大いなる星々が淡く、無数に輝いている星空を眺め京太郎はその身を翻す。




京太郎「………」スタスタ



最初の曲がり角をゆっくりと曲がった所で先程の京太郎のように星空を見上げている淡が居た。


淡「~~~♪~~~♪」


開いた窓から夜風を浴びた淡の金髪がゆらゆらと、月の灯に照らされまるで星のようにキラキラと輝いていた。
機嫌がいいのだろうか、微かに淡から鼻歌が聞こえてくる。


京太郎「………」スタスタ



京太郎「………ごめんな」


すれ違いざまに小さく呟く。

淡「ん~?」クビカシゲ


まるで何故謝られたかわからないといった感じで淡が首を傾げる。
その純粋さに胸が少しだけ痛くなる。


京太郎「っ………」ピタッ


何と声をかけるべきか、思わずその場で立ち止まってしまう。
淡は京太郎への好意を隠す事なく、何度も『大好きっ!』と言ってきていた。


そんな淡を選ばなかった事への罪悪感が少しづつだが芽生えてくる。



淡「ほらっ、行きなよ、キョータロー」ポンッ


だがそんな俺の背中を淡が優しく押してきた。


京太郎「……え?」クルッ



淡「トキも多分キョータローの事を待ってるから早く行ってあげなよっ」ニコッ

京太郎「……ごめん、淡」


淡「ん、いい~のっ!」

淡「私にはやらなくちゃいけない事が出来たから、さ」チラッ



そう言って淡が窓の外から覗ける、外に安置された動かなくなったシュトゥルム・フューラーを見る。
その目はとても優しかった。

淡「……あの子達はキョータローと共に通常では到底生き残れないような数々の激戦を潜り抜け、最後はあの正真正銘の化け物のデスザウラーすら圧倒した」

淡「もし……然るべき時以外のタイミングで遥か未来の技術であの子達が何らかの方法で無理やり目覚めさせられて……支配下に置かれた場合あの子達は……」


淡「そう……その驚異的な力でこの星を滅ぼす第二のデスザウラーとなりかねない」

淡「だからさっ!」クルッ


淡がこちらに向き直る。


淡「私はこれから死ぬまであの子を見守って護っていこうと思うのっ」ニコッ

京太郎「そ、そんなッ!お前にはお前の人生がッ……!」

淡「キョータロー……実はね……」スッ


淡が背伸びをして、耳打ちをしてくる。


淡「……わ……は……ぶん………ほし……と……ヴの……で…

淡「……ろ……にな……るの…」ボソッ


京太郎「……なッ!?」



淡「……それにそれは唯一一族で生き残った私がやるべきだと思うから、ね」

淡「ふふっ、止めても淡ちゃんは聞かないからねっ!」グッ


京太郎「……本当にすまない、淡」

淡「いいの、私自身が決めた事だからさ」ニコッ


淡「あっ、でも!」

淡「あの子達が目覚めた時にはたとえ相手がまたトキだろうとテルーだろうと、全くの別人だろうと負けないからッ!」ビシッ

淡「だから……今は……トキに勝ちを譲るから!」ジワッ


淡「……それじゃあねっ」タッタッタ


そう言い残して淡が走り去っていく。

俺が歩いてきた方向とは真逆の方向へと。


京太郎「………」

京太郎「………」スタスタ



淡の背中が見えなくなるまで見送ってから京太郎は再び歩き出す。




それから数十メートル程歩くと、廊下にもたれかかりながら月明かりに照らされながら本を読んでいる照と出会った。


京太郎「………」スタスタ


照「………」ポフッ


京太郎「……照お姉ちゃん」ピタッ

照「んっ……」スッ


開こうとした京太郎の口へと、照の白く綺麗な指が添えられる。


照「京ちゃんの言いたい事くらいわかるからいいよ」クスッ

照「それは京ちゃん自身を傷つけるだけ……」


照「その気持だけで十分だから……」ニコッ


照「………それじゃあ」クルッ



そう言って照は淡のように京太郎が進む方向と真逆の方へと歩みを進める。


照「あ……そうだ」

照「隙を見せたら盗っちゃうからね、って伝えておいて…?」ニコッ


京太郎「っ……!」



幼い頃から付き合っている京太郎にはわかってしまった。

その笑みが泣く寸前の彼女の精一杯の強がりだと。


だが。選択をした以上は京太郎が照へそれを言ってはいけなかった。


だから京太郎は気づかない振りをして




京太郎「うん、しっかり伝えておくよ」ニコッ


彼なりの精一杯の強がりを見せた。


照「ふふっ………ありがとう」スタスタ



最後にそう言い残して照は静かに立ち去っていった。

京太郎は再び歩き始める。


すると正面から玄と宥が談笑をしながら歩いてくるのが見えた。



京太郎「っ……」ピタッ



京太郎にとって玄は勢いとはいえ自身から告白まがいの行為を行い、宥に至っては

『この世の誰よりも大好き』

と面を向かって言われていた。


彼女達には何と声をかけるべきか、と思い立ち尽くしていると向こうもこちらに気づいたらしく頬を緩めて真っ直ぐに歩いてくる。


直後二人は別れそれぞれ、京太郎の左に玄が、右に宥がついた。


玄「待つのは得意なのですっ」クスッ

玄「だから私はグレサちゃん達と同じく、たとえお互いに記憶も思い出も何もかも失っていても」

玄「たとえ500年…1000年……そして2000年時が流れても京太郎君を待ち続けるのです」

京太郎「玄さん……」ジワッ



少しだけ重いが、人によっては裏切り紛いと言われてもしょうがない行動をした、自身に対する物とは思えない程の玄の一途さに胸が熱くなる。


宥「ふふっ……あったかくなりたかったら何時でも私達の屋敷に来てねっ」

宥「あ、私は別に浮気相手でも全然いいからね~?」ニコッ


反対に宥の言葉は色々と軽すぎてこみ上げてきた物が急速に落ちていくのを感じる。



玄「お、お姉ちゃん……」ガックシ

京太郎「宥さん……」ガックシ

宥「それじゃ、いこうか玄ちゃん」スッ

玄「う、うんっ!」


再び姉妹が歩き始め、京太郎とすれ違っていく。


宥「それじゃあね、京太郎君」フリフリ

玄「またなのですっ」フリフリ


京太郎「はいッ」フリフリ


宥(………怜ちゃん、京太郎君とお幸せにね)


宥(もし京太郎君が不幸そうだったら……貰っちゃうんだから)ニコッ



京太郎「……憧」


憧「ん……」スタッ



次の曲がり角を曲がるとそこには憧が居た。

立ち上がる直前に憧暇そうに自身の長い髪を指でクルクルと巻き取り遊んでいた。


どれだけの時間この場所で待っていたんだろうか。


怜の部屋へと繋がるこの通路で。




憧「………」スタスタ



憧「………」ギュッ



立ち上がった憧が京太郎の胸元まで歩くと、そのまま抱きついてきた。

何故かその姿が何時も以上に小さく見えた。


それはやはり、普段憧が身にまとっている凛とした空気や気高さ。
それらが一時的に喪失しているからだろう。




憧「私は……アンタが好き」

憧「シズとか玄に向ける好きとは違う意味で……うん、一人の男として大好き……」ギュー



京太郎「……ごめん、な」ナデナデ

憧「………」



憧「……そっ!」バッ


唐突に憧の小さな体が離れていく。


憧「うんっ!これですっきりしたわっ!」グッ


憧「まぁ、アンタは小さい頃から付き合いのある怜を選ぶんじゃないかってのは薄々勘付いていたしねっ!」

憧「ん~~~!これで胸のもやもやが無くなったわっ!」


憧「それじゃ京太郎……また明日から根性見せなさいよ!」

憧「デスザウラーを倒したって言ってもゲリラや武器の密売人とか残党はいくらでも居るんだからまだまだ忙しいんだからねっ!」

憧「明日からも大事な”仲間”として背中を預けさせてもらうわよっ?」ニコッ



京太郎「ああ、任せておけ…憧ッ!」グッ


憧「うん、良い返事っ!」コクン

憧「それじゃあねっ」タッタッタ



曲がり角を曲がった事で走り去っていった憧の姿が見えなくなった。


京太郎「……ありがとよ、憧」

京太郎「俺はお前のおかげでここまで絶望せず、前に進んでこれた」


京太郎「………」スタスタ

………
……




曲がり角を曲がった直後、憧は京太郎の死角となったそこで、一人で立っていた。



憧「ばーかっ」

憧「そういうのは面と向かって伝えなさいよ……」


憧「京太郎……多分、初恋だったわ」クルッ



静かに身を翻した憧が立ち去った床にはいくつもの小さく水滴が残されていた。


怜の部屋へ続く最後の曲がり角を曲がる。


咲「あ、京ちゃん」スッ


そこには咲が居た。


京太郎「よっ、咲」ビッ


軍に入るまで、同じ村に住んでいた咲と顔を合わせない日なんて今までは無かった。

だからだろう、3年振りにこうやってその顔を見つめていると懐かしいとも何とも言えない感情がこみ上げてくる。



京太郎「こんな夜遅くにどうしたんだ?」

咲「ん……迷子に……なっちゃった」クスッ


京太郎「あぁ……お前はウルトラザウルスに乗るの初めてだもんな」

京太郎「ホントその方向音痴は治らな」

咲「違う……よ」


京太郎「っ……」


咲「この迷子はきっとそう簡単に抜け出せないからさ…」

咲「また……昔みたく私の手を引いて、京ちゃんに導いて欲しいの……」ギュッ


京太郎「……ごめんな」

京太郎「その迷子は俺じゃあ導けない」


京太郎「お前自身が自分の意思で歩いて抜けだすんだ」スッ

咲「……そっか」

咲「うん、そうだよね」スッ


咲「ありがとう、京ちゃん」ニコッ

京太郎「ん、気にすんなよ咲」クシャクシャ


咲「もうっ……そうやって子供扱いしてっ!」プクー

京太郎「あははっ、悪い悪い」ニシシ



咲「……よしっ」

咲「それじゃあ私は少し外の空気を吸ってくるね」

京太郎「おうっ、体を冷やし過ぎないようにな」

咲「ありがとっ」クスッ



咲「………」スタスタ




京太郎(……多分アイツには俺が考えている事とか全部わかっているんだろうな)


京太郎「さて、行くか」


咲と別れ、京太郎は目的地である怜の部屋の前へと到着する。

目的を果たすために。



コンコン


京太郎「怜……居るか?」


怜「………ん」

怜「……おるで、京ちゃん」


京太郎「入って…いいか?」

怜「ん……ええで」




ガチャッ


という所で眠気が限界なので今日は終了とします。


本当は今日で終わる予定だったのですが、最後のエンディング判定がまさか同数になるとは思わずその分予定より遅くなってしまいました。
明日で今度こそこの物語は終われると思います。

怜のエンディング安価の内にゾロ目がまさかの3/9あったので少しだけゾイドバトル編で怜の能力とかイベントに補正がかかります。


実は怜の真・エンディングの場合プロットの最終候補が2種類ありまして

二人の最期の最期までを順番に綺麗に描いて終わるか

これまでのエンディング同様にいい所で綺麗に終わるか


そのどちらかを絞る事が出来ずに本気で悩んでいたり。



ではではお付き合いありがとうございました。
質問などありましたらご自由にどうぞ。

お疲れ様でした。


悩むぐらいなら両方書こう(提案)

怜特殊イベで照ゾロが出なかったら結構展開変わってたりしたん?
京太郎がブラスター化してヒルツがソードになったり


選ばれなかったヒロインはゾイドバトル編で報われてほしいな

今までミナトは個人的にイマイチだったんですが、トライオン3への突っ込みにたいしてロマンって言い切った所で見直しました(テノヒラクルー)

ビルドファイターズトライはシアちゃんといいキャラが可愛すぎると思うんです。
これはビルドファイターズ1期と咲のクロスSSを書かないと(使命感)


>>390
最初の案に2個めの案をそれぞれプラスする事にしました。

>>391
京太郎が吹っ切るまで割りとくらい展開になっていました。

あと色々とスキルの獲得難易度とかが変化してたり。
あの時分岐した【開花ルート】とは文字通り京太郎や仲間達の才能や能力が開花しやすくなったり、いい展開へ進みやすくなる物だったので。
(Wild Flowersの【開花】や破滅吹き払う希望の蕾の【開花】時の性能の変化)

ラストに咲さんをメイン級として扱うのは決まってたので、咲さんの象徴とも言える開花の力によるストーリーへの影響は大きいです。

>>392
自由行動で誰とでも会えるので、遭遇していれば誰でも攻略行けます。



ではではエンディング投下21時前後頃です。
昨日の共和国編の隠しゾイドみたく、もし聞きたい事あればご自由にどうぞ。

では後ほど。

真・不屈の英雄についてる弾数はなんだったんだろ?
京太郎戦の時減ってなかったからデスザウラー相手にも使ってなかったみたいだし

ではではこれよりエンディングの投下いきまする

>>395
不屈スキル特有の

HP0時に一度だけHP1で耐え、さらに自身の操縦値と機体値に追加で+300の補正をかける、といったものでした。


特に安価部分もありませんのでまったりと行きます

京太郎「よっ、怜」スッ


怜の部屋へと入り、挨拶代わりに軽く手をあげる。


怜「んっ」スッ


部屋の窓から星空を見ていた怜が振り返し、同じように軽く手をあげてくる。


怜「パーティーで散々引っ張りまわされて、疲れてるやろうにどうしたんや?」クビカシゲ

京太郎「怜……お前に大事な話があったんだ」


怜「話?」

京太郎「そうだ」スタスタ


京太郎「怜」


部屋の入口から怜の目の前へと歩いて行き、正面から怜の穏やかな瞳を見据える。。



京太郎「俺はお前の事が好きだ」

京太郎「この世界で誰よりも好きだ」


京太郎「愛している、怜」

京太郎「俺と結婚を前提に付き合ってくれ」


怜「……ほんまにうちでええんか?」

怜「京ちゃん好みな、うちよりおもちの大きな子とか可愛げのある子ならいくらでもおるで?

怜「うちみたく京ちゃんをからかうような生意気な性格じゃなくて、気立てのいい子も京ちゃんの周りにはたくさんおるで?」


京太郎「関係ねぇよ」

京太郎「俺はそんなお前が好きなんだ」


京太郎「それこそ記憶のある頃からずっと一緒に過ごして」

京太郎「お前の言う通り散々からかわれたり、お菓子の取り合いとか下らない事で散々喧嘩もしたけどよ」


京太郎「ヒルツに両親や師匠が殺されて、照お姉ちゃんが行方不明になって孤独になって壊れそうだった俺に新しい家族として接してくれたのはお前だった」

京太郎「怜、覚えているか?」

京太郎「咲は義理の両親と姉を喪い、俺は両親と師匠そして照お姉ちゃんを喪って、数日が経ったあの日」

京太郎「それこそ俺と咲が壊れかけていた寸前にさ、お前が言ってくれんたんだよ」

京太郎「『なーに、泣いとるんや、うちが京ちゃんの新しい家族でお姉ちゃんになったる。だから元気出して、な』ってな」

京太郎「自分だって両親と師匠を喪ってどうしようもなく辛いはずなのに、お前は笑顔でそう言ってくれた」


京太郎「あの言葉に咲も俺もどれだけ救われたかわからない」

京太郎「当然その後ずっと仲が良かった訳じゃなくて喧嘩もしたけどよ」

京太郎「天涯孤独の身になった俺の隣にずっと居てくれて、支えてくれて、一緒に歩いてくれたのは怜、お前だった」


京太郎「そのせいで……余りにも俺達は距離が近すぎたせいで、男女の関係というよりは本当に家族のようだった」

京太郎「だから気づくのが遅れちまったけどよ」

京太郎「一度お前と別れてからお前の存在の有り難さに、その大きさに俺は気づいた……そう。気づけたんだ」


京太郎「それから……ずっと迷っていたけど……ようやく決めたよ」


京太郎「俺、須賀京太郎は園城寺怜の事をこの世の誰よりも愛する、ってな」ニコッ

怜「……はぁ、そこまで言われたら引き下がれないやん」スッ


怜が数歩前に出て、俺の胸元へとその体を密着させてくる。


怜「うちは京ちゃんの事が好きや」

怜「それこそ京ちゃんが自覚するより3年は早く、この世の誰よりも好きやったで」ギュッ


怜「うちも京ちゃんと一緒でなぁ、最初は京ちゃんを家族で弟のような存在として見ていたんや」

怜「それくらい、うちらの距離は近すぎたからなぁ」


怜「だけど、3年前に、軍の任務の途中で一度咲ちゃんに会うために村に帰って時があったやろっ?」

京太郎「あぁ」


怜「あの時に咲ちゃんと話してうちは気づいたんや」

怜「うちは京ちゃんの事が好きだ、って」ニコッ


怜「だからさっきの言葉、そのまま返すでっ」


怜「うち、園城寺怜は須賀京太郎の事をこの世の誰よりも愛する、ってなぁ」ニコニコ


直後、月明かりに照らされ映しだされた二人の影が完全に重なる。



それからゆっくり1分程だろうか、密着していた影が一旦離れた。

同時に二人の口の間へと架かっていた透明なアーチがツーっと重力に引かれ下へと落ちていく。


京太郎「……怜」

怜「っぁ……?」ボッー


問いかけると、怜が焦点の定まらない瞳をこちらに向けてくる。

その紅潮した頬と、初めて見る怜の雌の表情に一瞬見惚れ、思考が吹き飛ぶ。


あの家族であり、姉のように大事な存在だったあの怜が

常に何処かいたずらっぽい笑みを浮かべるあの怜がこんな、雌の表情になっている。


その事実に何とも言えない倒錯を覚えてしまう。


だが、それを辛うじて振り払う。



京太郎「怜……これからもずっとよろしくな」ギュッ

怜「ん……」コクンッ

怜「うちは絶対に死ぬまで京ちゃんの隣に在り続ける……」

怜「だからそんな心配は無用やでっ」クスッ



そう言って紅潮した頬で微笑む怜の姿が今の京太郎にはどうしようもなく妖艶に見えた。


京太郎「怜……いいか?」

怜「ん……ええで」

怜「……ベッド、いこか」スッ


互いに手を固く繋いだままベッドへゆっくりと倒れこむと、すぐにその影は再び一つに重なっていった。



………
……

次の日、京太郎と怜の二人は今後の行動を話すべく多くの人々が集う仲間達に結婚するという事を伝えた。

直後、周囲に居た人々から割れんばかりの歓声があがる。

 
 『ふふっ、まぁあなた達ならお似合いよ』

 『やれやれ、やっぱ幼馴染には敵わなかったみたいだねぃ』

 『おめでとうって言っておこうか、知らんけど』

 『おめでとうございますっ!怜さん!京太郎っ!』

 『ふっ、誰が勝っても恨みっこなしという話であったしな、衣は二人の門出を歓迎しようではないかっ!』

 『貴方達に神のご加護があらんことを。ふふっ、おめでとうございます』

 『昨夜はお楽しみでしたねぃー』

 『子供を産まれる時は是非うちにお任せくださいなぁー』

 『この二人の子供かぁ……是非ゾイド乗りとして手合わせしてほしいもんだなっ!』

 『ふふっ、京太郎君、おめでとうございます!』


 『ウォォォォォォ!!二人の愛にメガロマックスゥゥゥゥ!!!』

 

英雄同士による最高におめでたい結婚宣言。

その結果、パーティーがもう一日程追加で開催された事は言うまでもないだろう。







その後二人は無事に結婚し、次の年に一人目の子供を授かる。
二人は帝都から離れた、かつて幼馴染として怜や咲と過ごした村に新たに小さな家を建て、そこで暮らしている。

(どうせなら英雄らしく帝都に豪邸を!っと言ってきた透華やルドルフの言葉は丁重に断った。理由は純粋に、ただ静かに過ごしたいからだった)


園城寺怜は子供の出産を契機に退役し、子育てと帰ってくる夫を出迎える事に専念する形となる。

最終階級は大尉だった。


京太郎はその後も引き続き仲間達と共に世界を平和にすべく尽力。

デスザウラーを倒して尚、世界中には盗賊による脅威や軍人崩れのゲリラや、金儲けをするためにそれらに武器やゾイドを横流しする密売人による被害が溢れていた。

京太郎を始めとした、ガーディアンフォースは、功績や上層部の多くがデススティンガーやデスザウラーとの決戦で戦死してしまった事による穴埋めという意味も含め大将へと昇格したやえとシュバルツ、中将となったマルクス達の指揮のもと、デスザウラーによる被害から世界を復興を促進させるためにもそれらの撲滅に世界中を飛び回った。


その後さらに月日は流れ、デスザウラーとの決戦から3年後。

京太郎と怜の間に第二子が誕生。


さらにそれから月日が流れ、デスザウラーとの決戦ぁら6年後。


おおよその平和を乱す存在を撲滅したある日、京太郎は自身の力が全盛期と比べて落ちていたという事実と家族とともに過ごしたいという理由で軍を退役したいと伝える。

当然それらは英雄の喪失を嫌がった軍の上層部に止められたが、やえやシュバルツなどの京太郎の活躍や、その過酷な道程を知っている者達の説得により上層部も納得し退役を許可された。


そして須賀京太郎は多くの仲間や人々に惜しまれつつも軍を退役した。

その当時の相棒は白く塗装された量産型のジェノブレイカーだったという。

最終階級は大佐だった。


そしてさらに月日は流れ、デスザウラーとの決戦から10年の月日が流れた。



風の噂では、もう一人の英雄、バン・フライハイトがゾイドを戦いの道具から開放すべく、ゾイドバトルという物を考案したらしい。


ゾイドを戦争や殺戮の道具ではなく、人々の希望や憧がれの存在とするために世界規模で大々的に厳正なルールの下で戦い合う競技。
命が賭かっていないからこそ、自身の誇りや魂、自身の全てを賭けて戦い合う事が出来るそれは一大プロジェクトとして動いている。

もし本格的に開始されれば京太郎へも間違いなく声がかかる事だろう。




そして、時偶……いや割りと高い頻度で訪れる、かつての仲間や自身を応援してくれていた来訪者を相手にしながら生まれ故郷の村で須賀京太郎と園城寺怜、そして宮永咲は過ごしていた。

今は、父のような偉大なゾイド乗りになりたいという娘たちを訓練しつつ、3人でその様子を眺めていた。



咲「そういえばお姉ちゃんも軍を辞めて来年にはこの村に戻ってくるらしいよ」

怜「ん、それはええなぁ」

京太郎「あぁ。また全員が揃って過ごせる……いい事だ」ウンウン




娘1「シャイニング……フィンガァァァァ!!」



ドゴーン!!


直後、娘が叫びをあげながら岩へと光り輝く自身の拳をぶつける。
その威力の前に岩は粉々に砕け散った。



怜「お、ようやく岩を砕けるようになったみたいやなっ」

京太郎「また一歩成長したな、娘」


娘1「えへへっ、そうやろ~?」ニコニコ

娘2「むぅー……私はまだ気で衝撃波を出すのが精一杯なのに~…」

娘2「お姉ちゃんずるいっー」プクー


京太郎「ふっ、お前もそのうち出来るようになるさ」ナデナデ

娘2「うふふっ、パパがそう言ってくれるなら頑張るっ!」

娘1「うぅ……パパに頭撫でてもらっていいなぁ……」


京太郎「ほら、撫でてやるからお前も来いよ」スッ

娘1「やったぁ!」タッタッタ

娘1「えへへっ、パパ大好きっ!」ギュー


京太郎「ふっ、大事なお前達を嫌いになんてなるもんかよ」ナデナデ


怜の面影を感じる姉の長い茶色の髪と、京太郎の面影を感じる妹の金髪を優しく撫でる。


咲「ふふっ、やっぱり西方不敗を極めた京ちゃんと怜さんの子供達は凄いね」

咲「この間も京ちゃんが狩りに行っている時に村を襲いにきた野良ゾイドを二人で生身で倒して、そのまま手懐けちゃうし」


咲「そのおかげか二人共ゾイド乗りとしても大分上達したもんねぇ」クスッ

怜「せやなぁ、武術もゾイド乗りとしてもまだまだうちらには及ばないけど十分強いと思うでー」


怜「この間憧が来た時とか……」

咲「あははっ……あれは……」



3ヶ月ほど前だっただろうか。
休暇の際にこの村に訪れた憧が、『せっかくだしガーディアンフォースのエースであり、京太郎と一緒に戦い抜いた私がお嬢ちゃん達に訓練をしてあげるわっ!』


と自慢気に言い放ち、姉のセイバータイガーと妹のコマンドウルフと戦闘。















その30秒後に憧のジェノハイドラは大地へと転がっていた。

とはいえ、流石に手加減していたらしくその後 『……今から本気出す』

と、目が据わった状態で言い放ち、デスザウラーとの決戦時よりさらにゲテモノ感がアップした重武装型へと換装し本気を出した憧の前には流石に負けていた。



怜「……最後大人気なかったなぁ」

咲「あははっ……」


怜「まっ、その内娘たちはうちらを超えると思うで?」クスッ



時折訪れる最強クラスの英雄やエース達との戦闘経験を、様々な事を吸収できる若い内から詰み、西方不敗と次元覇王流を会得し、最強クラスのゾイド乗りの両親から全てを受け継ごうとした娘達は強い。

恐らく後数年もすればやがてかつての自分達と同様、もしかしたらそれ以上に行くかもしれない。


偉大な両親を超えるべく、日々の努力を怠らずスポンジのようにそれらを吸収していく娘達ならばきっと。




………
……





それからさらに10年の月日が流れた。
デスザウラーとの決戦から20年目の事だった。



ついに以前より計画されていたゾイドバトルが開催された。
様々な脅威を打ち払い、様々な人々が戦後の傷の復興に尽力し、平和な世の中になったからこその結果だった。



ゲテモノ感アップ…まさかのVFにでもなったんだろうか…

最高で4人チームの編成が可能なゾイドバトルへとお呼びのかかっていた京太郎と怜、そして成長した姉と妹でチームを組んで参戦した。

同じくバンはアーバインやトーマとチームを組み、宥は妹の玄とチームを組んで参戦。


照は菫や尭深と、穏乃は憧や灼と、咏も晴絵や理沙と共に参戦。
他にも数多の英雄やエースや歴戦の勇士達が次々と参戦していった。


そして再びかつての英雄達がゾイドに乗る姿が見られるという事は瞬く間に大陸に、惑星へと広がり、ゾイドバトルへの参加者は莫大な数へと増えていった。



◇京太郎と怜のステータスが一定以上のため、イベント内容が変化します。



そしてその栄えある第一回の大会、ロイヤルカップを制したのは須賀一家だった。


その後、毎年様々な大会が開催されたが、その全てを須賀一家が優勝して行ったため、3年後殿堂入りという形で出場禁止を喰らってしまった。


京太郎「うん……まぁこうなるよな」ハハッ


とはいえ、全くゾイドバトルに触れなくなった訳ではなく、エキシビションマッチとして大会の優勝者との戦闘などは行われたり、王者として実況役として呼ばれたりはしていた。


その頃には成長した娘達は結婚をし、年により少しづつ力の落ちていった京太郎達を生身でもゾイド戦でも上回るようになっていた。

……そしてさらに50年の月日が流れた。

 デスザウラーとの決戦から70年の事だった。


ゾイドバトルは益々の盛り上がりを見せ、今や世界中が熱中していた。


娘達はそれぞれ子を授かり、その子もまた結婚し子供を産んだ。

その全てが京太郎や怜の教えや、心、血をよく受け継ぎ優れた人格のゾイド乗りだった。


その頃にはデスザウラーとの決戦を共にくぐり抜けた多くの仲間達が先に旅立っていた。

……彼らは皆最期の瞬間まで世界が平和になった事を喜び笑顔だった。




そしてある日、故郷の村……いや街(英雄の住む村という噂を聞き、憧れた多くの人が移り住んできた事で規模が大きくなった)で家族達や伝説を知る者達に見守られ須賀京太郎は息を引きとった。


享年88歳だった。

最期は最愛の妻である怜や娘達に手を握られながら安らかな笑顔だったという。


彼曰く、『散々無茶をした割には良くもこれだけ長生き出来たと思う』 との事だ。




その事実に多くの者が涙を流し、時の皇帝や大統領も駆けつけた葬儀は多くの者に惜しまれながら終わった。

◇京太郎と怜の自宅 庭


葬儀を終えてから数日、隣に誰も居なくなった自宅の庭で園城寺怜は一人で星空を眺めていた。



怜「………」

怜「………咲ちゃん?」クルッ



その背後から近づく2つの気配を察知し、振り返る。


咲「正解です、怜さん」クスッ

咲「気配でわかるんですね」

怜「まっ、何となくやけどな」クスッ

???「お~流石、流派西方不敗の頂点だねっ」



少女だった頃の面影を残しつつも老いた印象を与える咲と、全く見た目の変わらない一人の少女がそこには居た。



???「ってかトキはホント見た目変わらないねぇー」

怜「ふふっ、貴方だけには言われたくないわ」

???「まっ、私は頭を撃ち抜かれでもしないと星がある限り不老だからっ!」ニヤリッ


怜「うちは京ちゃんの妻として、英雄の妻として恥ずかしくない姿で居たかったからなっ」

怜「気の力のおかげでほとんど老いはないんやで」ニシシ

咲「ふふっ、そういうの見ているとホント、私も西方不敗を習っておけば良かったって思います」ニコッ


怜「ってか老い先短いうちにそれを言うとか相変わらずええ性格してるなぁ」ニヤリッ

???「まっ、こういう事を言える相手がもうトキとサキくらいしか居ないからねぇー」


咲「あっ、せっかくの再会だしちょっとお茶でも持ってきますね」スタスタ


そう言って咲が家の中へと入っていく。
何だかんだ咲もずっと共に過ごし続けたのだ、勝手知ったる我が家のような物だろう。



???「よっと」ポフッ


京太郎の代わりと言わんばかりに怜の隣に腰掛けた少女が共に空を見上げる。



怜「皆……逝ってしもうたなぁ」

???「だねぇー」


???「けど、安心していいと思うよ」

???「この星はたとえもう一度世界を滅ぼそうとする存在が現れても」

???「これからも私達の心を受け継いだ人達が、きっとそれに打ち勝ってずっと平和を護り続けてくれるから、さ」ニコッ


怜「貴方が言うと説得力あるなぁ」

???「でしょっ!」ニコッ

???「再び眠りについたマッドサンダーももう一度私とあの子達の居る【ガリル遺跡の跡地】とかいろんな場所にそのパーツを分散させてるし」

???「いざとなれば神代の巫女さんの居る霧島神殿の許可を貰ってもう一度マッドサンダーを叩き起こせば大体の世界の危機は何とかなるでしょっ」

???「まっ、最悪私も出ればいいし」ニヤリッ


怜「……頼むで」

???「……任せなさい」ギュッ


???「どうせ今まで数えるのも馬鹿らしいだけの時を生きてきたんだし」

???「死ねなくなった以上、たとえ約束の時が1000年後だろうと2000年後だろうと、私はそれまで世界を見守り続けるから、さ」


その後お茶を持ってきた咲と共にしばしの間、かつての思い出を始めとして様々な談笑をした。


その話の中心点の多くには京太郎が居た。



そして夜明けと共に咲が体に障るしと言う事ですぐ近くの咲の自宅へと戻り、少女もそれに付き添う形でついていった。




再び一人になった怜は一人で、ゆっくりと昇ってくる、この星を照らす太陽を目を細め眺める。



怜「……こうやってまた日が登るのを眺められるのは、この星の明日と未来を京ちゃんが勝ち取ってくれたからなんやで」



怜「………はぁ」

怜「あと……2年って所やろうかなぁ?」



気の力で見た目の老いの進行を遅らせ、日々の鍛錬で健康を保っていても尚徐々に忍び寄る死神の気配を怜は感じていた。

自分自身の体の事は自分自身が一番よくわかっていた。



怜「もう皆も……京ちゃんも先に逝ってもうた」


怜「……うちも多分、すぐに追いつくで」

怜「でも……あと少しだけ、この命がある限りうちは、京ちゃんが命を懸けて守ったこの星と、この平和な世界を眺めていこうと思うんや」


怜「だから……それまでは待っててな」



怜「……願わくば来世で……それが無理ならどんな未来でも……」

怜「どんな形でもええ……だから生まれ変わった京ちゃんともう一度……」スッ



怜「さて、と」クルッ


瞳を閉じ、世界を照らす太陽に何かを願った怜は反転し一人きりだが、京太郎との思い出の詰まった家の中へと戻っていく。

ご飯でも作ろっかなどと考えながら。

自身に残されたこれからの日々を生きて行くために。



怜「………」クルッ


怜「京ちゃん」





怜「大好きやでっ」ニコッ


もう一度だけ京太郎がくれた明日の象徴とも言える太陽へと振り返り、そう告げると怜は静かに微笑んだ。



世界は今日も、これからも平和だった。

























                                         FIN.

という事でこのSSは完結です。

住人の皆様の力により何度も予想外の展開に行ったりしましたが、それ含めて書き手として非常に楽しませてもらいました。
皆さんがくれるレスのおかげで非常に高いモチベーションのまま、毎日投下を終え無事にここまで来れました。


約半年の長きに渡り、長い間お付き合いありがとうございました。


この後はゾイドバトル編、そしてビルドファイターズ編をやっていくと思いますのでもし良ければそちらもお付き合い頂ければ。

多分、ゾイドバトル編はシステムの最終調整とこのSSにおける数々の終盤の展開によるプロットとストーリーの相違点や伏線等のプロットの調整がまだ終わって居ないので、ビルドファイターズ編を間に軽く挟むかもしれません。

そのどちらを始める場合もこちらで告知しますので。



ではでは改めてお付き合いありがとうございました。
質問などありましたらご自由にどうぞ。

長きに渡りお疲れ様でした。


スレ開始時からずっと見てきたけど楽しかったよ~
次回作は一応誘導してくれるとありがたいかな

帰りました。


このSSがこれだけの人に見てもらえていた。
こんなにも嬉しい事はないです。
ゾイドは本当に名作なのでBDを良ければ買いましょう(ダイマ)


>>419
ですです。
設定とスキルのスペックとかはあったんですが、乗せ換える機会が無くてお蔵入りになっていました。


>>444
投下する時はこちらにURL等貼りまする。


もしかしたら件のビルドファイターズ編を今日投下するかもしれません。
予定ではこっちはサクッと1ヶ月未満の完結を目標に1週だけやります。

ゾイドバトル編のプロットやバランス調整にはもう少しだけ時間がかかりそうなので…


では投下する場合はこちらにURLを張りますので、良ければそちらもよろしくお願いします。

信じられるか、これの両脇にグラビティキャノンまで付いてたんだぜ……。

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=44866

乙です
ビルドファイターズ繋がりで、前に言ってた戦場の絆でのコラボにてビルドストライクが使えるのは、今日を含めて四日間だから注意するんやで
そして、来週末からはビルドバーニングが登場や
以上、ステマでした

…ゾイドバトルでバン、レイヴン、京ちゃんとかそう言うチームを思い付いた俺は…まあ、不可能、かな。

今回はほぼ専用機一筋だったし次はもっと色んな機体使いたいな

あのあの
怜姉ちゃんスレは…

>>456
左右に長大なゲテモノ砲って最高にロマンですよね。

>>457
昨日行きました(悪鬼スマイル)

>>458
それはバトルという名の虐殺になるので、やめるのです僕達!

>>460
ゾイドバトル編では様々な初期ゾイドをご用意する予定です。


>>461
ネタが煮詰まり次第立てますよー



【安価】京太郎「ビルドファイターズ?」咲「ガンプラバトルって楽しいよねっ!」
【安価】京太郎「ビルドファイターズ?」咲「ガンプラバトルって楽しいよねっ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422531261/)



という事で立てましたので、もし良ければご参加ください!


そういえば裏ボス用意してあるとか言ってたけど、結局何が裏ボスとして来る予定だったんだ?
今回戦ったヒルツのデスザウラーは多分通常のラスボス(ハードルート)だろうし…

>>464
裏ボスは色々あって絶望したすこやんinデスザウラーでした。

件の5つの全スキルが完全覚醒状態な上に、HP300万です。

ちなみにぎりぎりの戦いや敗北が多いとHP10万のデスザウラー(イージーモード)とかでした。


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