天才少女「魔王軍開発室!」 (106)

少女「諸君ら幹部に集まってもらったのは他でもない!」

少女「戦争が始まりそうで始まらないこの期間の内に」

少女「私は何か軍に貢献できることをしようと思う!」

少女「ついては兵器開発や役に立つアイテムの開発に着手していきたいが……」

少女「何かいい案を出してくれ!」

少女「採用された者には特別に私の開発した物をいち早く使わせてやるぞ!」

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リザード兵「……」

エルフ「……」

オーク隊長「……」

少女「なんだ?誰も何もないのか?」

リザード兵「いや、だってお前……」

オーク隊長「こういうのは自分の部下に聞くもんだろ」

エルフ「何でわざわざ部隊長のアタシとリザードと」

リザード兵「オーク総隊長連れてくるんだよ……」

少女「身内だからだ!以上!」

リザード兵「勝手すぎるだろ!」

オーク隊長「おめぇさん、魔王様にはこういう事する許可取ったのか?」

少女「魔王様は優しいから後から言っても多めに見てくれるからいいでしょ」

エルフ「あの人は適当すぎるだけなんだけど」

リザード兵「何かしたいからお金頂戴って言えばポンと出すような人だからな」

オーク隊長「しかも自腹でだよ……そのせいで最近は側近が魔王様の財布を握っている状態だけど」

少女「そう!一番の問題はあのちびっ子側近なんだよ!」

少女「ここで開発案を出したとしても、奴が不要だと思ったものは一切合財中止させられるだろう……」

少女「そうしたら碌に開発資金もくれなくなる」

リザード兵「実際必要ないから中止させられるんだろうが」

少女「だからもう先に物だけ作って側近通さず魔王様に見せて無理やり押す」

エルフ「酷い話だ」

オーク隊長「側近の嬢ちゃんがそれを許すと思うか?」

少女「やったモン勝ちだよそんなもん!」

少女「ともかくだ!武器でも何でもいいから案出してくれ!」

少女「言われたとおりに作るからさ!」

リザード兵「わかったわかった、付き合ってやるから落ち着けよ」

エルフ(仕事あるんだけどなぁ)

オーク隊長(この娘のこれは病気みたいなもんだしなぁ……育て方間違ったか)

少女「ふむ、まだ第一回目だ。確かに案なんて突然は思いつかないだろう」

リザード兵(2回3回と続くのかよ……)

少女「つーわけで、今回は私から案を出そう!」

第一回開発案会議
超最強武器

少女「手始めにオーソドックスな武器といこうじゃあないか」

エルフ「オーソドックスの割には酷い題目だ」

少女「まずはみんなの使っている得物を参考にしたい、出せ」

リザード兵「出せて……」

リザード兵「俺はコイツだ」矛

オーク隊長「俺はこれ」ナックル

エルフ「アタシはこれだね」マスケット銃

少女「有り触れたものばかりだな、参考にもなりゃしない」

オーク隊長「出せ言ったのおめぇさんだろ」

少女「ふむ、形に捕らわれてはいけないということだな」

リザード兵「なんで!?」

少女「汎用性は大事だ、誰が持っても扱える武器にしよう」

エルフ「そんなもの出来るのか?」

少女「出来る!私を舐めちゃいけないぞ!」

少女「まず不定形のものの形状を変化と具現化させることから始めよう」カキカキ

オーク隊長「メモってるところ悪いんだけど早速話に着いていけないんだが」

少女「レーザー兵器にしてしまった方がいいか」

少女「核の調達は出来るから、出力される光線の形の固定を……」

リザード兵「俺ら要らないんじゃないですかね?」

オーク隊長「いらねぇだろうな」

エルフ「アタシまだ軍務終わってないから抜けるよ」

オーク隊長「俺も部下に指示出さずに来ちまったからそろそろ戻るわ」

リザード兵「んじゃあ俺も……」

少女「あ、お兄ちゃんは付き合って。色々試したいから」

リザード兵「マジかよ……」

エルフ「ほどほどにしておきなよー」

オーク隊長「まぁ完成したら見に来てやるよ」

リザード兵「おーい、置いていかないでくれー」

少女「アレをこうしてだな……」ブツブツ

――――――
―――



少女「よし出来た!」

リザード兵「ずいぶん早かったな」

少女「技術自体は完成していたからね!」

少女「とりあえず使ってみてよコレ!」スッ

リザード兵「ほう……メカメカしい柄しかない物にしか見えないが」

少女「魔力を込めてみれば答えは出てくるさ!」

リザード兵「どれどれ」

ビュイン

リザード兵「おお!なんかライトセイバー見たいなのになった!」

少女「すごいでしょ!威力は魔力依存ではなく一定に、かつ高出力に!」

少女「おかげで誰が使っても強い武器に!」

リザード兵「確かにコレが兵士たちに持たれるなら頼もしいかもな」

少女「今は剣状だけど、先についているスイッチでモード切替、斧にも槍にもなったりするよ」

リザード兵「ここのスイッチか、ポチっとな」ピッ

少女「あ、それガンモード」


バチュン


リザード兵「」バタッ

少女「切っ先を自分のほうに向けてるからそんなことになるんだよ」

リザード兵「」

少女「ま、威力の確認も出来たし、早速魔王様に見せてこよっと!」タッタッタ




リザード兵「ガフッ……」

――――――
―――



少女「とりあえずは側近に見つかる前に魔王様に会わなくては」

少女「魔王様ー!魔王様はいずこにおわすー!」

少女「と、いいつつ魔王様の部屋へダイヴ!!」ガタン



側近「何ですか、騒々しいですね」

少女「」

少女「あの……側近のお姉ちゃんがなぜここに?」

側近「側近だからです、と言うより」

側近「用事があって魔王様の部屋をお尋ねしたのですが、どうやら仕事をサボって抜け出したみたいですね」

側近「ま、どこにいるかは検討が付きますが」

少女「あー、そうだね。それじゃあ私は開発室に戻るとしましょうかねぇ」

側近「ちょっと待ってください」

少女「はいー、なんでしょうかー?」

側近「手に持っている物、面白そうですね」

側近「何に使うものでしょうか?」

少女「いやー、これはですねー。魔王様が暇してないかなーと思って持ち出した玩具でしてねー」

側近「私にはあなたの下らない発明品にしか見えないのですが」

少女(チッ、鋭い……)

側近「大方、私を通さずに魔王様に見せて開発資金でも貰おうとしていたのでしょう」

少女「ギクリっ、なんの事でしょうか?」

側近「しらばっくれないでください、私が審査しますので貸してください。あと設計図も」

少女「あーもう!ハイハイわかりましたよ!見せればいいんでしょ見せれば!」ババッ

側近「よし」

ビュイン


少女「どうだ驚いたか!完全光学兵器レーザーウエポン!どんな形状にもなって扱いやすい超兵器だ!」

少女「出力が高くてエネルギー切れが早いのがちと難点だが、コレが量産の暁には敵軍など……」

側近「却下です。コストに見合いません」

少女「なにぃ!?」

側近「コレを量産化させた場合、我が魔王軍の資金力では壊滅的ダメージを受けます」

側近「仮に隊長格の方々にだけ持たせるとしても、彼らは自前で使い慣れた武器や魔王様に作ってもらったこれより強力な武器をすでに持っています」

側近「それに、重さのない武器ほど危ないものはありません。持っている実感がないのは危険です」

側近「……ひょっとしてコレ、光の魔道核使ってますか?いくら我が国が産出国と言っても数には限りがあります」

側近「そんなものを量産しようなどと……ロマンだけでは食べていけないのはわかります?」

側近「他にも……」

少女「ち……」

側近「?」

少女「ちくしょー!!覚えてろー!!」ダダダ

側近「……」

側近「慌しい……」

――――――
―――



少女「失敗だ畜生!!何がいけなかったんだ!!」

エルフ「全部じゃないかな?」

オーク隊長「リザード兵はどうした?」

少女「死んだんじゃないの?」

リザード兵「殺すな馬鹿野郎……」フラフラ

少女「おお、さすがだな。頑丈だ」

リザード兵「うるせぇよ……」

少女「今回の失敗をバネにして、後日また改めて会議開くからみんなよろしくね!」

エルフ(やっぱりまたやるのか)

オーク隊長(メンドクサイな)

リザード兵(このガキいっぺんひん剥いてやろうか……)

少女「今日のところは解散!お疲れさん!」

――――――
―――



少女「あれから数日たったが……うーむ」

少女「何を開発しようか一向に決まらない」

少女「武器はまぁ百歩譲って?千歩譲って、いや億万歩譲って必要ないということは認めよう」

少女「だが何かしらこの軍の役に立つものはある筈だ!」

少女「ん?アレは……」

リザード兵「俺の可愛いバイクちゃーん♪今日も綺麗なボディーだねー♪」

少女「お兄ちゃんなにやってんのー?」

リザード兵「うわ出た!?」

少女「何さその態度」

リザード兵「前あんな目に合わせて置いてよくそんな口が利けるな」

少女「アレはお兄ちゃんの自爆じゃん。で、なにしてんの?」

リザード兵「見てわかんねぇのか?バイクだよバイク」

少女「ふーん……中古?」

リザード兵「中古じゃねーよ、新品だよ」

少女「いや、だってボロボロ……」

リザード兵「……緊急事態だったからしかたねぇけど」

リザード兵「町の視察の時に強盗事件解決するために魔王の糞野郎に乗り捨てられた挙句一度ぶっ壊されたんだよ……3台目だよ……」

少女「それはご愁傷様」

リザード兵「あの人俺のバイク狙って壊してるのかなぁ……信じられねぇよマジで」

少女「憎い?」

リザード兵「憎いよ!バイク壊すし俺にだけすぐ暴力振るうし勝手に俺のおやつ食うし!最悪だよあの糞野郎!」

少女「今の録音したから一字一句余すところなく魔王様に報告しておくよ」ガチャ

リザード兵「やめて」

少女「むぅ、しかし……バイクか」

リザード兵「なんだ?新しいバイクでも作ってくれるのか?」

少女「……それも悪くないかも」

リザード兵「おお!マジか!」

少女「ああ、と言うわけで……」

第二回開発案会議
隊長格専用ビークル


少女「始めようと思う」

エルフ「まーた召集されたよ……」

オーク隊長「今度は何作る気だ?」

少女「書いて字のとおり、君たち隊長クラスの者たち専用にハイスペックな乗り物を作ろうと思う」

リザード兵「いいねぇいいねぇ!」

エルフ「アンタなんでノリノリなんだ……」

オーク隊長「おいおい、またそんなもん作ろうとして。前はコストの面で突っ込まれたんだろう?」

少女「そう!だからこそ量産化は目指さず、乗る人物を絞って高い能力を持つものを作るんだ!」

エルフ「まぁ、理にかなっている……のか?」

オーク隊長「正直移動は馬で十分だしなぁ」

少女「お父さんは体が大きいんだから相応の乗り物じゃないと他の部隊と足が合わせられないでしょ?」

オーク隊長「そりゃそうだが……」

少女「今回は先に試作機を用意してきたから時間はとらせないよ」


ジャジャーン


リザード兵「銀色に照らす甲冑のような表面、馬力の強さをまざまざと見せ付けんとしないばかりの駆動系!」

リザード兵「そして何より目が付くのがそのサイズ!大型亜人まで乗れるそのサイズはまさにヘヴィイイイイ級!!」

少女「このロマン……わかってくれるかお兄ちゃん!!」

リザード兵「わかるさ!わかるとも!!」

オーク隊長(駆動系見えてちゃダメだろ……)

エルフ(アタシみたいな標準的な大きさの人から見たらデカ過ぎるっての)

リザード兵「早速試運転だZE☆」

少女「ここ広いと言っても城内だし、パワーあるから激突とか爆発とか扱いには気をつけてね」

リザード兵「HAHAHA!俺がそんなミスすると思うか?ん、やっぱりちょっとデカイな」

オーク隊長(あ、コレ噴かした瞬間壁に激突するな)

エルフ(どうせ最後は爆発するんでしょ?)

リザード兵「それじゃあ明日に向かって!レッツらゴー!!」ブオンブオン!!

ギュルギュルギュル

ゲギャゲギャゲギャ


ズズズズズズ


ズドン

ズゴゴーン!!




少女「……」

オーク隊長「……」

エルフ「……」

少女「試作機、リミッターかけてあるやつ一台あるから魔王様に見せに行こう」



リザード兵「」

――――――
―――



側近「却下です」

少女(な ん で お 前 が い る ん だ よ!!)

側近「魔王様はまたサボってどこかへ行ってしまいましたので」

側近「それよりさっき物凄い衝突音と爆音が聞こえましたが、何かありましたか?」

少女「知らん、トカゲが一匹犠牲になっただけだろう」

少女「んで?今回は何だ?コストは話したとおり、与える人間を絞ったから一応の解決はしているぞ?」

側近「はい、数だけを見ればまだいいでしょう」

側近「しかし」

側近「なんですか?この剥き出しになった駆動系は」

側近「明らかに常人が乗るには大きすぎるサイズですし」

側近「そもそも、隊長格にだけ与えたとしても肝心の部下たちと足並みが揃えられないのは致命的です」

側近「高機動とパワーならなら飛龍隊がいますし、このバイクの存在理由がありません」

側近「そして、さっきの爆音はどう考えてもこれですよね?」

側近「本来一番やられてはいけない隊長への安全性をかなぐり捨てている時点で……聞いています?」

少女「ち……」

側近「?」

少女「ちくしょー!!覚えてろー!!」ダダダ

側近「……」

側近「騒々しい」

――――――
―――



少女「失敗だ畜生!!何がいけなかったんだ!!」

エルフ「全部じゃないかな?」

オーク隊長「リザード兵はどうした?」

少女「死んだんじゃないの?」

リザード兵「まだ……生きてる……」ガクガク

少女「流石不死身の兵士!」

リザード兵「クソが……」ドサッ

少女「安全性はまぁ乗るのはこの二人だから多少は捨ててもいいと思ったんだどなぁ」

オーク隊長「おいおい!俺まで乗せる予定だったのかい!?」

エルフ「アンタ悪魔か……」

リザード兵「」

オーク隊長「おーい、生きてるかー?」

少女「科学の発展に犠牲はつきものだ、今日はコレにて解散する!お兄ちゃん、しっかり休めよ」

リザード兵「いつか殴る……」

――――――
―――



少女「あれからさらに数日たったが……」

少女「確かにオークのお父さんが言うように、移動は馬で十分なのかなぁ」

少女「ただ私の作ったものが飛龍に負けるなどということはあり得ない、あり得ない」

少女「まったく、側近のクソチビめ。ホラ吹きやがって」

少女「ん?アレは……」

エルフ「射撃用意!」

エルフ「掃射!」



少女「おー、お姉ちゃんの部隊の訓練かぁ」

少女「魔王軍って私とお姉ちゃんしかエルフがいないから、こういう部隊指揮とかしてると目立つよなぁ」



エルフ「撃ち方止め!次!」

少女「おーい、お姉ちゃーん」フリフリ

エルフ「ん?すまん、妹……じゃなくて、開発主任が読んでいる。ちょっと行ってくる」

エルフ「何?アタシ今忙しいんだけど」

少女「訓練ご苦労様、特に用はないよ」

エルフ「なんだ……来て損した」

少女「そんなこと言わないでよー」

少女「ところでさ、何か開発案浮かんだ?」

エルフ「あー、まだやるんだ」

少女「やっぱりさ、見聞を広めるために色々聞いて回った方がいいんだよねぇ」

少女「お姉ちゃんは頭いいから何かいいもの思いつかないかなぁってな感じで期待して来たんだけど」

エルフ「思いつくも何も考えてさえいなかったよ」

少女「いけずー!」ブーブー

エルフ「あと、見聞を広めたいんだったら外へ出な?」

エルフ「一日中開発室に引きこもってちゃ何も知ることもないし、体にも悪いだろ?」

少女「私は体弱いから外出たくないのー!みんなと違って戦えないしー!」

エルフ「まったく……出かける事になったら部屋ごと移動できるものとか作りそうだね、アンタは」

少女「……!!」ピコーン

少女「それだ!それだよお姉ちゃん!」

エルフ「へ?なに?」

少女「うはははは!いいもの思いついたぞ!」

少女「これであの側近をギャフンと言わせてやる!くくくくく……」

エルフ(何かまた悪い事考えてるねこれは……ってか目的変わってないか?)

第三回開発案会議
簡易ホテル


少女「やってまいりました第三回!」パフパフッ

オーク隊長「また始まるんだな……」

エルフ「だからアタシは仕事中だっての……」

リザード兵「もう俺は何も信じないぞ……」

少女「今回は遠征で野営も多いと思う諸君のためにこんなものを用意させてもらったぞ」

オーク隊長「この資料の簡易ホテルってやつか?」

エルフ「名前からして寝床なんだろうけど……簡易ってどういうこと?」

少女「よーくぞ聞いてくれた!まずはこれを見てほしい!」スッ

リザード兵「植物の種?かなり強い生命力を感じるが」

少女「そう!植物の種だ!しかしこれは我が開発室が長年研究を進めていた植物兵器なのだよ!」

オーク隊長「機械系で来てたのにここにきて植物かよ」

エルフ「アンタの天才設定って一体何の天才なんだよ……」

少女「色々!そう、いろいろだ!不可能な分野など無い!」

リザード兵「都合のいい頭だなぁおい」

オーク隊長「それで?その植物兵器が何だってホテルに?」

少女「ツタ状の植物だが……成長時の形状を固定化することによって中に空洞を作るんだ」

少女「敵に入られないように、その空洞は空高く持ち上がり、中にいる者を守るだろう」

エルフ「へぇ、本格的だね。でもそんなにすぐ成長するものなのか?」

少女「ああ、魔力によって生命を与えているからな。中のほうは快適だからいいぞぉ!」

リザード兵「どうせ兵器だから種まいて植えた瞬間に襲い掛かってくるんだろ?もうパターンはわかってるよ!」

少女「そこは安心した前。ちゃんと前回指摘したとおり安全性の確保は万全だ」

少女「では早速試してみよう」

オーク隊長(もう完成品持ってくるなら俺たちここにいる意味ないんじゃないかな)

少女「種を植えてー」

少女「水をまいたーら」

少女「あっというまにー」

少女「……よし、離れよう」

エルフ「離れる?どうして」

少女「植えた位置から思いっきりツタが生えるからな、巻き込まれないように」

リザード兵「まったく、手間のかかるもんだな」ズルッ

リザード兵「あ」ドテッ

エルフ(読めた)タッタッタ

オーク隊長(死ぬなよ)タッタッタ

リザード兵「あー、ちょっとー。みんな待ってよー」シュルシュル

少女「もう間に合わないな。3、2、1」

ズゴゴゴゴゴゴゴ


モリモリモリ


メキメキメキ


ミチミチッ


ギャー!!



少女「部屋を形成する上で凄い力で締め付けるからな、もっと時間に余裕を持たせるようにするか」

オーク隊長「おめぇさん、もっと本気で作れよ」

エルフ「ツタのなかにいる」


リザード兵「」

側近「却下です。安全性は百・億・万・歩譲ってもコレはありえません」

側近「外敵から身を守るために上空へと伸びて移動していくとの事ですが」

側近「こんな大きいものが動いていたら返って目立ち過ぎます、ふざけているのですか?」

側近「おまけに、確かに強度は高いですがこのツタ自体が可燃性の高い樹脂を含んでいますので、火を放たれたら終了です」

側近「今回はそれ以外に言うことはありません、あなたの開発力は勢いだけですか?もっと他の事に頭を使ったらどうでしょうか?」

側近「あと、あのボロ雑巾はちゃんと回収しておいてください。あんなのでもウチの兵では一番強い人ですから」



リザード兵「」チーン

>>47
ミス

――――――
―――



側近「却下です。安全性は百・億・万・歩譲ってもコレはありえません」

側近「外敵から身を守るために上空へと伸びて移動していくとの事ですが」

側近「こんな大きいものが動いていたら返って目立ち過ぎます、ふざけているのですか?」

側近「おまけに、確かに強度は高いですがこのツタ自体が可燃性の高い樹脂を含んでいますので、火を放たれたら終了です」

側近「今回はそれ以外に言うことはありません、あなたの開発力は勢いだけですか?もっと他の事に頭を使ったらどうでしょうか?」

側近「あと、あのボロ雑巾はちゃんと回収しておいてください。あんなのでもウチの兵では一番強い人ですから」



リザード兵「」チーン

少女「何が……何がいけないというのだ……」

エルフ「もう全部ダメだって認めなよ」

オーク隊長「あいつ……大丈夫か?」

少女「死んだんじゃないの?」

リザード兵「」

オーク隊長「息はしてる、大丈夫だ。多分」

少女「ここまで来るとゾンビだな」

少女「ま、私も流石に悪いとは思ってるよ。お兄ちゃんゴメンネ」

リザード兵「」

少女「返事ないけど、謝ったからねー。今度ちゃんと埋め合わせするからさ」

少女「さーて、次はどうすっかなー」テクテク

エルフ「リザードがこんな目にあうのはいつもの事だからどうでもいいけど……」

オーク隊長「まだコレが続きそうだなぁ……はぁ、先が思いやられる」



リザード兵「……ガフッ!?ハッ!お花畑が見えてた!」

――――――
―――



少女「さらにさらに数日が経過してしまった」モグモグ

少女「こう毎日開発室に閉じこもってたら確かに体に悪そうだなぁ」モグモグ

少女「正直前回の簡易ホテルについては何もかもが間違っていた気がする、忘れよう」モグモグ

ガチャ

オーク隊長「おーい、開発案の件……うわ、何だこの惨状!?」

少女「あ、お父さんいらっしゃい」

オーク隊長「こんなに部屋散らかして、挙句の果てにそんなジャンクフード食い漁って」

オーク隊長「そんな生活してたらダメ女のレッテル張られちまうぞ?おめぇさんは可愛いのにもったいねぇぞ」

少女「ダメ女で結構、周りの評価なんてどうでもいいからね」モグモグ

少女「あと!コレはジャンクフードなんかじゃなくて、私が独自に研究開発をした次世代型の携帯食だ!」

少女「栄養バランスを極限まで突き詰めてコレ一個で1食分を賄える優れものだ!美味しくはないけど」ペロッ

オーク隊長「おお、そうだ。ちょうどいい」

少女「ん?」

オーク隊長「開発案、部下達からも情報を色々集めたんだがな」

オーク隊長「進軍中でも各自持ち歩けるような飯が欲しいって声が多かったんだ」

オーク隊長「おめぇさんがそういうのを作れるって言うなら話は早い」

少女「ふむ、なるほどなるほど……」

少女「確かに食事は大事だ、どんな屈強な生物だろうと生きるうえで欠かすことの出来ない事の一つだ」

少女「では早速……」

オーク隊長「おっと、その前に

オーク隊長「おめぇさん、ここんところちょっと無理してないか?」

少女「無理?何のことだ?」

オーク隊長「軍の役に立ちたいって言うのはわかるが、あんな無茶苦茶なものばかり作ってたら身がもたねぇだろ」

オーク隊長「もたないのは主にこっちの身だけど」

少女「……時々思うんだ。私さ、この魔王軍の役に立ててるのかな?」

オーク隊長「どういうこった?」

少女「お兄ちゃんもお姉ちゃんもお父さんも、側近だってみんなは戦えるだけの力があるけどさ」

少女「血の繋がりはないけど、家族のみんなが活躍をしてるのを見ると……ね」

少女「私はそんな武芸なんてないからさ、こうやって何かしら作って貢献しないとただの穀潰しじゃん」

オーク隊長「んな事はねぇよ、おめぇの開発した物は多々役立ってるよ」

少女「たとえば?」

オーク隊長「……」

オーク隊長「さ、次の会議行こうか」

少女「おい」

第四回開発案会議
新時代型兵糧


少女「なんか納得いかないが開始!」

オーク隊長「今回は俺も監修済みだから前みたいな物は出来ないだろう」

エルフ「ああ、総隊長が見てくれたなら安心だ」

リザード兵「今回は食い物か」

少女「やはり活動中は腹も減るし荷物もかさ張る、そこでだ」

少女「私のバイオプラントで黙々と作られている携帯食を簡易改造して安価に押さえ!」

少女「尚且つ食べやすいように味を控えめにしたこの人工タンパクを!」

少女「さらに加工していろんな形のものにしたものを用意してみた!」ズラッ

エルフ「ハンバーグ型、魚型、骨付き肉型……」

リザード兵「ライス型、スープ型……と、パスタ型かこれは」

少女「形状についてはもっと簡素にしてもよかったが、やはり見た目には拘らないとな!」

リザード兵「いや、見た目はまず置いといても……」

エルフ「色が……全部青て……」

オーク隊長「すまねぇ、コレはどうしようもなかったみたいだ……」

少女「作る過程でどうしても大きく変色してしまうんだ、まぁ食べられないものではないから安心してくれ」

少女「今回は不信感を煽らないように私自ら食そう」パクッ

少女「……ハンバーグ型はダメだな、持ちにくいし何かしら手に付着してしまう」

エルフ「何かしらってなんだよ……じゃあアタシはこの骨付き肉」パクッ

エルフ「……味が薄すぎて食べてる感じがしない」

オーク隊長「食感も不快だな……クチャクチャだ」

リザード兵「隊長、一気に食いますねぇ……んじゃあ俺はパスタだな。みんな食えてるし大丈夫だろ」ズルズル

少女「あ!まて!パスタ型だけは……」





リザード兵「ゴパッ」

リザード兵「ナニコレ……」

少女「パスタだけは加工したときに味が変なものに変わってしまうんだ」

少女「正直作った私でも理由がわからん……何かの突然変異なのだろうか?」

リザード兵「ミズ……オミズチョウダイ……」ガクガクガク

オーク隊長「ほれ、スープ型のやつだ」グイグイ

リザード兵「」ドサッ

エルフ「あ、倒れた」

少女「あー……今回はゴメン」

――――――
―――



側近「ふむ……却下です」モグモグ

少女「まぁ、今回はダメ元でした……」

側近「レシピの方、見せてくれますか?」

少女「あ、うん、コレ」

側近(……惜しい)

少女「?」

側近「今回はコストを削り過ぎですね」

側近「食事は兵の士気に大きく関わる要因です。ですので、色の時点で食欲がそそらないからアウトです」

側近「それに、こんな薄い塩味だけの味気ないものを食べ続けるなんて、苦行です」

少女(うん、知ってた)

側近「……ですが」

側近「コレは改善案を出します」サラサラ

少女「ん?何書いてるの?」

側近「追加の材料と……タンパクの合成順をこの表のとおりにしてみてください。青色に変色することはなくなると思います」

側近「あと、形状はスティックで統一。カロリーはもっと増やしてください」

側近「味の方は厨房の人たちから聞いて参考にでもしてみてください」

側近「コストは多少嵩んでもいいので、食事だけは手を抜かないでください」

側近「コレがクリアできたら採用しましょう。では……」スタスタスタ

少女「えー……」

――――――
―――



オーク隊長「よかったな、あれから問題点を改善して正式採用されたんだって?」

エルフ「開発室の運営金もアップしてくれたんだし万々歳じゃないか」

少女「ウガー!!納得いかーん!!私の功績じゃなくてほぼ側近の功績じゃないかー!!」

オーク隊長「それよりリザード兵はどうなった?」

少女「死んだんじゃないの?」

エルフ「それ気に入ってるのかい?アイツは数日たった今でも寝込んでるよ」

少女「殺人パスタを食って生きているその姿はまごうこと無き変態」




リザード兵「ううっ、く、来る。パ、パスタが!」ウーン

少女「なんか側近に手玉に取られているような気がするんだけど」

エルフ「十中八九取ってるだろ」

オーク隊長「本当に何でも出来る人ってのは彼女みたいな人のことを言うからなぁ」

少女「ムカー!すべての分野において完璧とかインチキだー!今日は解散!」スタスタ

オーク隊長「年の功ってやつだろ、俺よりずっと年上だしな彼女」

エルフ「側近のお姉ちゃんの前で言ったら殴り倒されるよ、隊長」

少女「むぅ、認めざるを得ない。あのちびっ子側近の才能を」

少女「……アレー?そうなると私、いらなくね?」

少女「これはへこむ……ん?ここどこだ?」

少女「知らないうちに魔王城の敷地内から出てしまっていたか」

少女「……城から出るの、1年ぶりくらいだな」

少女「ん?アレは……」

少女「教会……こんな場所に小さい教会なんてあったのか」

少女「魔王軍の領土に相応しくはないな、爆破するか」

魔王「はは、それは困るな」

少女「ぬおあ!?ま、魔王様!?」

魔王「やぁ、久しぶりだね」

少女「お、おお、お久しぶり……です」

少女「それにしても、どうしてこんなところに……」

魔王「ああ、内務は私にはどうも合わなくてね」

少女「サボりですか?側近が嘆いてますよ」

魔王「彼女には申し訳ないけど、気分転換でもしないと押しつぶされてしまいそうだよ」

少女「はぁ……」

魔王「君はどうしてここへ?滅多に外に出ないと聞いていたけど」

少女「まぁ、私も気分転換ってところです」

魔王「私と同じだね」

少女「サボりではないです、断じて」

少女「ところで、何でこんなところに教会が?誰も寄り付きそうに無いですが……」

魔王「……さぁ、何でだろうね」

魔王「存在する理由も無いけれど……すべてはこの場所から始まった」

魔王「ここは私と前魔王の……妻の思い出の場所なんだ」

少女「あ、ごめんなさい……奥さんのことは……」

魔王「いいよ、もう十数年も前の事だ」

魔王「……ここは、この思い出の場所は、私にとって守らなきゃいけない場所なんだ」

魔王「そしてこの国は、彼女との約束と、家族の帰る場所でもあるんだ」

魔王「リザード兵君も、エルフちゃんも、オーク隊長も」

魔王「そして君も、昔なじみのみんなを守るための場所」

魔王「その始まりの場所であるこの教会を壊されたら、流石に私でもへこんでしまうな」

少女「申し訳ないです……」

魔王「それじゃあ、最近頑張っている君へ開発案を出そうかな?」

少女「え?」

魔王「この偽りの仮面の魔王が命じよう」

魔王「この国を護るための……」

最終開発案
機械型ゴーレム


少女「今回は魔王様から直々に開発案を掲示された、だから失敗するわけにはいかない」

少女「みんなの知恵を借りて、今度こそ成功させたい!」

オーク隊長「魔王様が絡んでるって言うなら話は別だな!」

エルフ「ああ、アンタももちろん協力するよね?」

リザード兵「俺だけ協力しなかったらどうせ後で魔王に殴られるんだ、やらない訳にはいかなだろう」

少女「よし、では今回はコイツを作ろうと思う」

オーク隊長「資料ではゴーレムとなっているが」

エルフ「機械型か、珍しいね」

少女「ああ、だがコレは"ガワ"だけだ。肝心の精霊を宿らせる契約が出来ていない」

オーク隊長「おめぇさんは魔法が使えないから契約できないのか」

少女「契約魔法自体難しいものだからな、並みの魔法使いでも厳しいだろうな」

少女「でも、今回はゴーレムに関してのエキスパートがいるからな!」

リザード兵「それが俺か……」

エルフ「アンタの契約魔法は産まれもってのものだからね。私も何度か助けられているし」

少女「前準備なしで大木からいきなりウッドゴーレム作り出したり、泥からマッドゴーレム作り出したり……」

リザード兵「木からは命を貰っているし、泥は精霊を宿らせても数分しかもたないからイマイチだけどな」

オーク隊長「それでも十分だよ」

少女「お兄ちゃん近接戦闘も強くて魔法使えるとか反則だよ」

少女「よし!それじゃあいっちょやってみよう!」

リザード兵「自然物にしか宿らせたことがないから出来るかどうかわからないぞ?」

リザード兵「それに、宿ったとしてもエネルギーになるものが無いと動きもしないかもしれないし」

少女「それは大丈夫、材料には精霊が好む鉱物を使っている」

少女「強度の方は多少落ちるけど……戦う分には問題は無いよ」

リザード兵「その言葉信じるぞ?」パァァ


ガチョン

ウィーン

リザード兵「成功だ!動いたぞ!」

エルフ「おお、なかなか良いじゃないか」

少女「稼動部、特に間接には気を使ったからな!」

少女「兵士に負けず劣らずの機敏な動きが出来るハズだ!」

「OK、マスター、エネミー、ロック」ピピピピピ

オーク隊長「おい、様子がおかしくないか?」

「ターゲット、残滅」ピー

ウィーン

リザード兵「おーい、何で俺にガトリングガン向けているのかなー?」

少女「早速性能テストって事で!お兄ちゃん頼むよ!」スタコラサッサ

リザード兵「おいちょっと待てやぁああああ!?」

「ジェノサイドパーティ、開始」ピピッ

オーク隊長「頑張れよー」

エルフ「負けたら部隊長クビだよー」

――――――
―――



少女「それで、今回は……」ゴクリ

側近「……はい、採用です」

少女「ぃやったあああああ!!」

側近「整備の手間を考えたら前戦には出せませんが、拠点防衛としては最適です」

側近「魔法石をそのまま使った固形燃料によりコストはまずまず」

側近「ターゲットの指定、緊急停止はこちらで出来るので安全性もまずまず」

側近「戦闘能力については……申し分ないですが、まぁ相手が悪かったですね」

少女「あはは……まさか2機目を側近に見せる羽目になるとは思わなかったよ……」

……

リザード兵「ふん!俺がこんな鉄屑に負けるワケ無いだろ」ガンッ

オーク隊長「やっぱり強いなおめぇは、流れ的にボロ負けすると思ってたけど」

エルフ「うん、成長してるって事だね、負けると思ってたけど」

リザード兵「せめて本音くらい隠そうよ二人とも……」

……

側近「強度の方は技術が発達すればまた解決できるようになるでしょう」

側近「お疲れ様です、魔王様には話を通しておきます」

少女「あー、うん……」

側近「何か?」

少女「今日はやけに褒めてくれるなぁと思って」

側近「成果が出れば私だって労いの言葉くらいかけます」

側近「今まで毒を吐いていたのはあなたがゴミしか作らなかったからです」

少女「ひでぇ」

少女「でもさぁ、側近が開発に加われば基本何でも作れそうな気がするんだけど……」

少女「そうしたら私が無茶することもなくなるし、もっと良い物も出来るようになるんじゃない?」

側近「私はあなたほどの熱意も創作意欲もありません」

側近「自分が必要の無い存在だと思っているなら考えを改めてください」

側近「あなたはこの魔王軍に必要な存在です。魔王様も、あなたに期待をしています」

少女「魔王様も?」

側近「はい、それは間違いありません」

側近「これからも、我が国に貢献してください」

側近「私も、あなたを信頼していますから」スタスタスタ

少女「……」

少女「……側近がデレた!?」

側近(やかましい)

側近(今回は魔王様が口添えしたということで評価を厳し目にしましたが……)

側近(彼女がやる気を出せばそれも乗り越えることが出来ることが証明されましたね)

側近(さて、魔王様を探しにいきましょうかね)

側近(どうせまた教会にいるだろうし……)

側近(……いつまで前魔王様のことを引きずっているのやら)

――――――
―――



少女「今日は私の奢りだー!みんな食え飲めー!」

オーク隊長「久しぶりの外食じゃないかおめぇさん」

エルフ「ま、食えるものは食わせてもらうよ」パクパク

リザード兵「今まで散々酷い目に会わされた分食いまくってやる!!」ガツガツ

少女「みんなのおかげで中々納得のいくものが作れたが。なに、私の才能による所が大きいのだがな!はっはっは!!」

エルフ(まーた調子に乗って、この子は……)

オーク隊長「開発案会議はもうおしまいなんだろ?」モグモグ

少女「うん、今度はちゃんと私と部下達だけでやっていくよ」

エルフ「それがいい。ってか本来そうあるべきだったんだけど」

少女「やっぱり昔から一緒にいるみんなに相談してみたかったからね、こういうのは」

リザード兵「随分しおらしい事言うじゃねぇか珍しい」

少女「珍しいとは何だ失礼だな!」

リザード兵「ま、何はともあれあの苦痛の日々とはおさらばだな」

エルフ「アンタはまた別件で酷い目に会いそうだけどね」

オーク隊長「そんじゃまぁ、飯食ってる途中ですることじゃないが」

オーク隊長「おめぇさんのゴーレム採用ということで、乾杯といこうじゃないか!」

少女「そうそう!飲み会なんだからそういうことしなくちゃ!」

エルフ「杯は持ったかい?」

リザード兵「それじゃあいくぞ!」

「「「「カンパーイ」」」」


バキン!ガシャーン!!

バババババ

ドシャー


少女「ギャー!杯が割れたー!!」

エルフ「総隊長の力が強すぎたんだよ!リザード兵に破片が全部いっちまったよ!」

オーク隊長「なんか知らんが飛んでいった破片のせいで照明がリザード兵の上に落下したぞ!?」

リザード兵「」

少女「く、クロコ○イーン!!」




魔王軍幹部達は今日も元気です


天才少女「魔王軍開発室!」 おわり

終わった
ネタは思いついたときに書く 書いてる最中が一番楽しい
なんか私のSSなにかしら飲み食いしている描写が多い気がする


お付き合いしていただいた方がいましたら、どうもありがとうございました

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時系列は定食屋基準にすると過去話ですが魔王=仮面男で合ってます
何故わかった
続きはないのよん

失礼

妖狐の方で時系列の質問があったので一応ここで
優しい声→コレ→定食屋→着物商人→吟遊詩人→妖狐→輝く想い

青空カフェ含め他は違う世界の話なので除外します

私のSSは順番どおりではなくここに挿入していく形になります
あと仮面男と鎧少女、騎士と竜少女の話はそれぞれ洒落にならないレベルで長くなるのでいつ終わるか不明です

失礼しました

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