☆注意☆
・このSSは「アイドルマスターシンデレラガールズ」
と「北斗の拳イチゴ味」要素を含みます
・キャラ崩壊
★注意★
※「アイドルマスターシンデレラガールズ」の原作ゲーム及びアニメの設定を一部流用していますが、厳密に沿う物ではありません。
※「北斗の拳」の要素に関しては、「北斗の拳」より、「北斗の拳イチゴ味」の世界観や設定やキャラ付けを重視し採り入れています。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439042623
★過去作①↓
サウザー「シンデレラガールズ 7610プロ」
サウザー「シンデレラガールズ 7610プロ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430637631/)
サウザー「渋谷凛奪還作戦」
サウザー「渋谷凛奪還計画」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430726692/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて制圧前進あるのみ!」
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて制圧前進あるのみ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430813563/)
サウザー「白菊ほたるの死兆星と拳王ラオウ」
サウザー「白菊ほたるの死兆星と拳王ラオウ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432024586/)
‐‐‐‐‐‐
★過去作②↓
サウザー「神谷奈緒、北条加蓮……?」
サウザー「神谷奈緒、北条加蓮……?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432210425/)
サウザー「渋谷凛籠絡計画」
サウザー「渋谷凛籠絡計画」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432292638/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に圧前進あるのみ!」
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に圧前進あるのみ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432384858/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に制圧前進あるのみ!」【延長戦】
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に制圧前進あるのみ!」【延長戦】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433149601/)
サウザー「愛のエプロンと橘ありすのサークル活動記」
サウザー「愛のエプロンと橘ありすのサークル活動記」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433841706/)
‐‐‐‐‐‐
★過去作③↓
サウザー「祝ッ! アニメ化ッ!!」
サウザー「祝ッ! アニメ化ッ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434780862/)
サウザー「渋谷凛偽装計画」
サウザー「渋谷凛偽装計画」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434969458/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて果敢に制圧前進あるのみ!」
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて果敢に制圧前進あるのみ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435052601/l50)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて果敢に制圧前進あるのみ!」【延長戦
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて果敢に制圧前進あるのみ!」【延長戦 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435921531/)
サウザー「もし、モバマスアニメに北斗勢を各シーンで投入したら…」
サウザー「もし、モバマスアニメに北斗勢を各場面で投入したら…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438696642/)
【連取り・連投について】
━━━━━━━━━
【暫定的基準】
★選択肢系の安価
「連投:NG」
「連取り:連続2回までOK」
★コンマ系の安価
「連投:NG」
「連取り:OK」
★選択ミス、記述ミス
「NG」……ただし、「>1の書き方や説明が悪い」という場合は、熟考した後に判断。「設定無視」の場合は高確率で再安価orズレで対処。
「OK」……補足情報の追加は場合によって受け付けます。
━━━━━━━━━
~~ここでの定義付け~~
●連投:一つの安価範囲内に対し、同一IDの者が、間を置かない連続した複数の書き込みを行う事を指します。同一IDの者が、レス番号が連続している書き込みは勿論、1レス分の間を空けるなど他IDを挟んでも、安価範囲内であれば連投とみなします。
●連取り:異なる安価に対し、同一IDが連続で安価を取得している事を指します。
~~~~~~~~~~~~
【詳細説明】
★選択肢系の安価
「連投:NG」……一つの安価範囲内に、同一のIDの書き込み(内容は問わず)が複数あり、かつ、そのIDが安価対象になった場合は、再安価orズレで対処します。『明らかな自演が発覚した場合』も再安価orズレで対処します。
「連取り:OK」……同一のIDが、連続して、異なる安価を取り続けている場合は、基本的にはOKとします。しかし、3回以上、同一IDが連続した場合は、再安価で対応する場合もあります。『明らかな自演が発覚した場合』も再安価orズレで対処します。
★コンマ系の安価
「連投:NG」……一つの安価範囲内に、同一のIDの書き込み(内容は問わず)が複数あり、かつ、そのIDが安価対象になった場合は、再安価orズレで対処します。
「連取り:OK」……同一のIDが、連続して、異なる安価を取り続けている場合は、一応はOKとします。
★選択ミス、記述ミス
「NG」……安価や選択肢などの、押し間違いや取り間違いなど、それが本当に動作ミスであれ、確認不足の選択であれ、今後は一切変更しません。ただし、その安価に向けた>1の書き方に、明らかなミスや説明不足や不明瞭性が認められれば、再安価or要望を受けます。また、安価の指定内容が本作の設定を無視した物である場合や、>1の都合で変更する場合は、再安価で対応します。
「OK」……自由記述の場合、色々と解釈が異なるので、補足情報の追加は場合により受け付けます。ただし、その内容を全て変更する場合は受け付けません。
【補足】……「連投」は、確実にNGとします。「連取り」の場合は、たまに見逃してしまう場合もありますが、早めに自己申告などがあれば、再安価orズレで対応し、内容を修正します。「連取り」をとりあえずOKにした理由は、閲覧者が少ない本作にとって非常にありがたいからです。
○登場人物紹介○
☆アイドル☆
(前作で書いて頂いた物を、こちらで一部修正加筆しました。ありがとうございます)
◆0期性◆
・南斗DE5MEN
サウザーを筆頭に、シュウ、ユダ、レイ、シンの5人ユニット。歌謡界の覇業を目指した世紀末アイドルグループであり、7610プロダクションの稼ぎ頭。一応、世間的な認知度はそこそこあり、名前を出せば通じるレベル。多忙な活動の傍ら、彼等はプロデューサー業も兼務しており、その殊勝な姿勢を、他の人間からは尊敬されているとかいないとか。
◆1期生◆
・島村卯月
友達大好き17歳。プロダクションを落ち続けていた所、幸運(不運)にもサウザーの目に留まる。
異常性が際立つ南斗一派の中でも、比較的正常な思考と冷静な判断が出来る、数少ない常識人。明るく元気で素直だが、時には媚びるしたたかさとあざとさを見せる一面もある。ひたむきにアイドルを志す姿勢には、シュウですら心を打たれる程。座右の銘は七転び八起き
・本田未央
ショッピング大好き15歳。卯月とコンビで7610に入社したが、サウザー曰く、卯月同様に何かが足りていない。
アクティブでポジティブ、まさにパッションを象徴する娘だが、南斗聖拳の勢いには押されがちであり、退いてしまう場面も多々ある。とても明るく元気だが、欲が強い一面がある。家事には少し不慣れな様子であり、イチゴ煮の事は知らなかった。ソウルフードはフライドチキン
・大和亜季
ミリタリー大好き21歳。人当りがよく、シュウやGOLANを始め交友関係も広い。
体格が良く、サウザーからは本気で聖帝軍精鋭部加入を勧められていた。彼女も一定以上の良識は持ち合わせているものの、親和性が高いためか趣向が南斗六聖拳に近いためか、ごく普通にサウザー達に馴染み同調している事が多い。1回目の合同イベントで一位を獲得した。色々な意味で現7610最高戦力。
【●勧誘】フリーで活動中の所をシュウに引き留められる。その後、名刺に記載されていた肩書に興味を持ち、シュウをサバゲーに誘い、交流を深めた。その後、初対面にも関わらずシュウの人柄の良さに触れ、即決即断と言わんばかりに契約を結ぶ。少し駆け足過ぎたため反省しています(>1談)
・櫻井桃華
紅茶大好き12歳。だがそれ以上にレイちゃまが大好き。元346所属。
346プロより引き抜かれる。家柄の影響もあり大人びており、凄まじい母性を漂わせる半面、信頼を置く人物に対しては年相応な可愛らしい一面も見せる。よく中庭でティータイムに興じており、レイやサウザーなどがたまに居合わせる。レイに少なからず好意を抱いているが、色々とタイミングが悪く、なかなか距離は縮まらない。346プロダクションとの共同イベントに顔を見せる機会が多く、全体的にも頻繁に登場する彼女。しかしだからと言って扱いが良いという訳ではない。
【●勧誘】南斗と美城のプロダクション間の交換研修で、美城に訪れたレイと活動を共にする中で、女性の幸せを願うという、彼の不器用ながらも優しい一面に惹かれてしまう。なんやかんやで自宅に誘い籠絡させようと企んだが、まさに儚い夢となってしまうのだった。
・高垣楓
ダジャレ大好き25歳。だがそれ以上にお酒が大好き。ノリノリでずーしーほっきーを演じられる
以前の経歴では、他事務所でモデルからアイドルに転向したが波に乗れず、自分の性格に悩んでいた節があったが、サウザー(と五車星)の助言で、活路を見出し、南斗に身を寄せる。おちゃめな25歳児。独特のノリを持ち、サウザーのノリや言動にも比較的ついていける数少ない人材。 肝機能耐久値は3000。
【●勧誘】彼女のライブの打ち上げとして紛れ込んだサウザー&五車星と相対する。次々と雑魚の肝臓を破壊し蹴落としつつ、遂にサウザーと一騎打ちに。しかしそこで彼女は、聖帝一行の目的が商談であると看破し、彼の話を伺う事に。
◆2期生◆
・神谷奈緒
カレー大好き17歳(聖帝見立て)。だがそれ以上にお金が大好き。
この業界に興味を持った理由は、以前に加蓮と共に遊びに行ったテーマパークにて、偶然にも、346と7610の共催イベントに遭遇する。そこで楽しげに活動する7610プロダクションのアイドルを見掛けて、アイドルに対し持っていた偏見が払拭されたため、憧れを抱いたとの事。最近は普通の仕事が回ってくることを本当に嬉しく感じている。創作料理サークルに加入した様な描写がある。
・北条加蓮
カレー大好き16歳(聖帝見立て)。奈緒と共に、卯月らと同じく何かが足りていない。
奈緒と共に加入。体が弱いため、サウザーには大食いではなく普通の仕事を回して欲しいと思っている。芸能界に対して、形振り構わないスタイルやシビアな面を見出すという、時折危ういながらも真剣な姿勢がほの見える。しかし根は非常に良い子であり、サウザーの機嫌を損ねないためなら、己の胃も省みないガッツを披露した。
・輿水幸子
自分大好き14歳。カワイイ。現在サウザーが唯一自力で勧誘に成功した人材。
一見ナルシストの様な言動が目立つが、しっかりと周囲の状況や自分の立ち振る舞いを把握出来ており、案外真面目な性格である。しかし自身の発言が災いして、当のサウザーには謎の反感を持たれている。恩義や好意こそあるものの、自分が目指す活動路線の食い違いもあり、破天荒で傍若無人なサウザーに辟易する様子が稀に垣間見れる。
【●勧誘】街中でサウザーにスカウトされ、自分の可愛さに自信を持たせてくれるという彼の言葉に乗り、とりあえず一日だけ行動を共にする事に。しかし、彼女を待っていたのは想像を超えた理不尽な活動だった。
・高森藍子
お散歩大好き16歳。だがそれ以上にシンのことが大好き。元346所属。
346プロより引き抜かれる。シンに好意を持つが、早くも性癖の壁にぶち当たる。シンの性癖を変えるか、彼を受け入れ自分が変わるか葛藤している。当面のライバルはケンシロウ。しかし周囲では、彼女の中のシンに関する記憶を抹消するか否かという物騒な議論が度々交わされている。勧誘では、かつて無いほどのコンマ運と安価運びで、超難度のシンの誘惑を断ち切り勧誘を成功に導き、スレ住民にKINGの運の強さを見せつけさせた。
【●勧誘】南斗と美城のプロダクション間の交換研修として彼女の元を訪れたのは、ケンシロウをつけ狙うシンだった。シンは渋々、高森藍子のプロデュースをする傍ら、ケンシロウの隙を伺う。 一方彼女も、撮影や合間の休憩、ラジオのトーク練習と、自分のペースで彼との絆を築いていくのだった。
・姫川友紀
野球大好き20歳。だがそれと同じくらいにお酒が大好き。
野球観戦を切っ掛けに勧誘され、マスコットガール起用と始球式抜擢を目指す。料理には思い切ってビールでも何でも入れちゃうチャレンジ系の精神を持ち合わせている。南斗六聖拳の無茶な姿勢にさほど抵抗は無く、恐らく一番馴染んでいる人物。社内活動として草野球部の設立を計画中。輿水幸子と活動を共にする場面が多く、頻繁に一緒に登場する。肝機能耐久値は1000。
【●勧誘】スポーツバーに姫川友紀が出没するとの噂を聞きつけ、シュウと五車星が彼女に接近する。しかしシュウは、リハクのクズい目論見を看破し、鮮やかにクズ共を酒で昏倒させた後、ごく普通に交流を深めるために場所を移動する事に。しかし、その場所は…。
・イヴ・サンタクロース
ごはん大好き19歳。だがそれ以上にみんなの笑顔が大好き。
街中でスカウトされる。ブリッツェンというトナカイを連れているため、ペット禁制の女子寮に入れず、現在はユダの家に居候中の元ホームレス。彼女の勧誘は、殆どがブリッツェンと鷺沢文香の活躍で成功し、前回で双葉杏にかつて無い程のストレート負けを喫したユダの汚名返上に一役買った。番外編で、市原仁奈の純粋で無邪気な質問により、実はユダの家で自堕落な生活を送っている事が発覚する。それ以降は心を改め、真面目に奉仕する事を誓った。
【●勧誘】浮浪者同様の彼女を手厚くもてなそうとする、自称知略家のユダ。少ない軍資金をやりくりし勧誘に臨んでいたが、金色のファルコや鷺沢文香というイレギュラー因子が発生し、彼のスカウト計画はまたもや災難に見舞われるのであった。
・鷺沢文香
読書大好き19歳。雑用兼司書兼サウザーの暇つぶし相手兼アイドル見習い。
従業員の項目も参照。元はただの従業員だったが、御伽公演をきっかけにアイドルになる事を決意、それと同時にランキング1位を見事獲得。以降、自信がついたのか、少しずつメンバーと喋るようになり、積極的な一面も見せる様になった。読書に没頭すると集中力が高まり、気配を消す(というより、姿が見えなくなる)という怖ろしい危機回避の特殊能力を持つ。勧誘では、かつて無いほどの気の抜けない安価運びとコンマ、そして最後の見えている核地雷によって、スレ住民をハラハラさせた。
【●勧誘】共催イベント『御伽公演・栄光の舞踏会』にて、ヒロイン役が負傷し、欠員となってしまうトラブルが発生。その代役として槍玉にあがったのは、裏方で台本チャートと小道具管理に従事していた鷺沢文香だった。だが、その裏では、実はある人物の陰謀が渦巻いていた。
◆3期生◆
・安部奈々
マッサージチェア大好き永遠の17歳。元346所属のウサミン星人。
346プロより引き抜かれる。以前の経歴では、有望株と言われていたが花開かず、苦悩していた時期があるが、ユダの強引な勧誘で何処か吹っ切れた模様。そのため、活動に自信を持たせてくれた本人には非常に感謝している。決してウサミン星は千葉県ではないし、シップの香りはウサミン星の香りだという項目を聖帝軍軍規につけ加えさせた。補足だが、六聖拳の物言いから察すると、彼女の年齢は彼等と同等かそれ以上の可能性が高いが、彼女は歴とした17歳のJKアイドル、ウサミンこと安部菜々である。
【●勧誘】南斗と美城のプロダクション間の交換研修で美城を訪れたユダは、以前の共同イベントの短期トレードで顔見知りの仲になった安部菜々に接近する。既知の間柄というアドバンテージもあり、余裕のユダは策を巡らせ短期決戦に挑む。
・日野茜
スポーツ大好き17歳。熱血系アイドル。 さっぱりとした性格で人当りもいい。
街中でスカウトされる。南斗六聖拳のぶっ飛んだ活動指針に疑いを持たず、かなり都合の良い自己解釈をしてしまうため、色々な意味で将来がとても心配な娘である。7610プロダクションのトレーニング施設で、様々な人物と交流がある模様。勧誘ではシンの出だしが最悪だったものの、そこから一気に巻き返してコンマ運の強さであっさり勧誘に成功。ますますKINGの運の強さをスレ住民に見せつけることになった。
【●勧誘】力でゴリ押そうとするシンは彼女を勧誘すべく、あの手この手で彼女へのアプローチを試みる。学校生活や友人との一時に乗じて、何とか接触を試みるも、どうも上手く事が運ばないシン。しかし本田未央達の協力もあり、どうにか顔見知り程度には仲を深めたが…。
・岡崎泰葉
ドールハウス大好き16歳。元帝都グループ所属。愛称は先輩。
帝都グループより引き抜かれる。幼少から芸能界で子役やモデルとして活躍しており、経験と知識豊富なベテラン。しかし、それが災いし、芸能界に対する厳しい偏見とストイックな仕事観念を持ち、自分の殻に閉じ籠もってしまった悲しい過去を持つ人物。レイを始めとした南斗一派との接触により徐々に信頼を寄せ心を開き、感心を抱くようになる。どこか背伸びした発言や口調も時折見せていたが、移籍後は年相応の態度を表すようになっていった。しかし、その一端がある人物に目撃され、勘違いという名の深い哀しみを背負わせていた事実を彼女は知らない。
【●勧誘】共催イベント『トークバトルショー』に帝都グループの枠として参加する予定の彼女は、街中で瀕死のレイと遭遇する。彼の肩書と立場を利用し、イベントに上手く馴染むために共闘を目論むが、芸能界の暗黙の了解や常識に囚われない、異質の7610プロダクションの日常に触れ、彼女の心は揺り動かされ、そして浸食されていく。
☆南斗六聖拳☆
(前作で書いて頂いた物を、こちらで一部修正加筆しました。ありがとうございます)
・サウザー
心に余裕がなく蟻の反逆も許さないワンマンリーダー。笑い声がうるさい。
南斗六聖拳筆頭にして南斗の帝王にして7610プロダクション社長にして看板アイドル。南斗DE5MEN以外にもアイドルやユニットを増やし、業界制覇を目論む。勢いとノリでプロダクションを設立したはいいが、全然募集の声が寄らず、悪戦苦闘する日々を送っていた。会社規模と敷地面積だけは大きいが優秀な人材が不足していると、毎度毎度小言を言うシュウをそろそろ本気で殺そうと思っている。天敵は千川ちひろであり、対面する際は不遜で予測不能な態度で彼女を困らせるが、口論になると、彼女の軽妙な言い回しや演技に乗せられ、大抵は丸めこまれてしまう。実は六聖拳の中で、電子機器類の扱いが一番上手いという隠れた設定がある。
【●勧誘】独自の理論と行動で周囲を困惑させる事が殆ど。時折、上に立つ者のカリスマを漂わせる真面目な発言をする時もあるが、それは体裁を取り繕っているだけであり、精神年齢は極めて低い。目立つ事が好きでもあり、シャイな一面も持ち合わせるという、非常に扱いに困る性格であり、チェリーと言われたらキレる。コンマ運も悪く、勧誘判定数値も殆ど低い。実際の所、周囲の協力が無ければ全てが危うい。自力で2回勧誘判定出来るのが唯一の強み(しかし成功率自体は低い)。
・レイ
女性人気No.1だが、妹の事になると心に余裕がなくなり、キレるとうるさい。
割と常識人の部類である。妹の事を最優先に考える余りシスコン症を発症しかけているが、根は優しい男かもしれない。しかしシスコンに変わりは無く、妹の面影があると言う荒唐無稽で的外れな独断を十時愛梨に擦り付け、彼女を困惑させている。他の六聖拳より優位に立とう(というか、距離を置きたい)として、焦って空回る面もある。
【●勧誘】比較的真面目で堅実な行動をする傾向だったが、とある切っ掛けで、彼の行動スタイルと思想と嗜好が激変する。過去が過去なので、女性や子供に対しては少し親切であり、その人々の幸せについて説く事が多い。聖帝に次ぐ不運の持ち主。一番真面目に勧誘しているハズなのに、数値はおろか、安価の選択肢にも恵まれない。出番が少ない事を何かと気にしている節がある。
・シュウ
唯一の子持ちにして心に余裕があり、重いものをよく持ってくれる。あまりうるさくもない。
慈母聖を除けば、南斗六聖拳の唯一の良心、常識人。他の者のツッコミに回る事が多く、苦労が絶えない人物。サウザーの豪遊と奔放な企画のせいで、常に資金不足に頭を悩ませている。たまに目が見えているのか見えていないのか怪しい行動を取るが、見えていない方向でお願いします。活発で元気な娘に好かれやすい傾向がある。
【●勧誘】安定した実力を誇る、縁の下の力持ち。サバゲーもこなし、飲み会も倒れず逃げ切った策士。レイ以上に真面目で落ち着いた行動を心掛け、絶大な安定性があるものの、たまに不可抗力のトラブルに遭遇する事があるので気が抜けない。また、イチゴ料理の味見役や、色々とイベントの配役に恵まれず、やはり苦労している。
・ユダ
自意識過剰で悪知恵が働くが、心に余裕がなく小さなことでもうるさい。リアクションもうるさい。
傲慢、ナルシストを絵に描いた様な人物。自尊心も人一倍強く、自分が一番でありたいと思っている反面、押しには少し弱い点が、彼が頂点に立てない理由。六聖拳では2番目に電子機器系統の扱いに敏く、彼から下は大きな隔たりがある模様。紅茶が好きらしい。意外に六星拳の中で一番アイドルを寄せ付け、関わりも最多
【●勧誘】美と知略の星の名に相応しい、鮮やかな計略の元での遂行を良しとする。そういった小細工を労しての立ち回りだが、7割方は不発か悪い状況に転じてしまうが、たまに功を奏する時もある。しかし最近は上り調子。勧誘判定は並の数値だが、コンマ運が割と強く、唯一オマケの判定も勝ち取った人物。
・シン
常に心に余裕がなく、一本気な男。いちいち必死な所がうるさい。
自尊心が強く、他者を見下す態度が目立つが、一応は他人に協調したりする事も出来る偉い男。宿星の通り、愛に殉ずる男であり、彼の行動原理と最優先基準は、とある男性を中心に組み立てられている。女には然程興味は無い。サラサラロン毛のせいか、女装に違和感があまり無く、作中では女装姿でも一定の支持を得ている模様。また、ある一連の行動が原因で、警察にマークされている。
【●勧誘】力こそ正義というシンプルな信条を掲げており、サウザーやユダと似て、物量作戦や強引な行動で対象を圧倒する傾向がある。最もコンマ運に恵まれている強運の持ち主。勧誘判定数値が低くても運でゴリ押す。 346プロ内での勧誘は、シンに限り煩悩値が追加され、難易度が格段に跳ね上がる。
・南斗最後の将
本編には未登場だが、外伝の【EX.produce】で出番が多い。白菊ほたるを元気付けるなど母性を漂わせる傍ら、サウザーとジュウザの料理を酷評したりと辛辣な一面を併せ持つ。直属の部下に南斗五車星がいるが、一応は南斗六聖拳全員に恭順の姿勢を見せており、南斗聖拳のために、他の六聖拳の命令で活躍する場面も垣間見える。
☆7610プロダクション 従業員☆
・橘ありす
イチゴ大好き12歳。商品企画課兼、宣伝広報課兼、調理課兼、北斗の拳イチゴ味販売促進課。
イチゴ80ダースで買収され、人手不足な7610プロダクションの従業員として日々活動を共にする。報告資料やデータ収集、作戦立案に携わったりなど、陰で最も活躍している娘である。目上には礼儀正しく、奴隷としての資質も充分あり、サウザーを始めとした六聖拳からは重宝されている。所持物のタブレットを触れられるとすごく怒る。名前で呼ばれても怒るので、六聖拳は彼女の事をきちんと名字で呼びつつ、存分にこき使う。イチゴを使った料理が得意であり、商品企画と調理にはそれを全面に押し出して率先して関わり、食堂の厨房は彼女が独占しているのが現状。試作品の検査には、毒物感知に定評のあるシュウがやり玉に挙げられ、彼女の個性を尊重している彼は、胃を酷使し耐え忍んでいる。
・鷺沢文香
読書大好き19歳。雑用兼司書兼サウザーの暇つぶし相手兼アイドル見習い。
詳しくは『アイドル』の項目を参照。伯父の本屋で定職に就かず怠惰を貪っていた所を、油まみれのサウザーに強襲される。奴隷としての資質は非常に高く、物言わぬ労働力として、ほとんどの雑務を押し付けられていた。今でこそ普通に口を利くようになったが、以前は六聖拳に対してチラ見だけでコミュニケーションを済ませていた。しかし、その他の人物には普通に接していた描写がある。プロダクション内の図書館を根城にしていた模様。
・池袋晶葉
発明大好き14歳。科学研究部兼、軍事攻略部所属。
豊富な研究資金と珍しい人材を餌に、7610プロダクションに雇われたマッドサイエンティスト。自分の才能を憚る物無く、ノビノビと試す事が出来る絶好の場として7610プロダクションを自ら選んでおり、特に嫌悪感や抵抗感は無く、ごく普通に南斗一派に接する。彼女の言葉や行動から察するに、南斗六聖拳の暴挙を黙認するどころか、嬉々として積極的に関わっている衒いがあるため、サウザーからは好印象を持たれている。ヒューマノイド型アイドルや偵察用高性能ドローンなど提供し、六聖拳の無茶な行動や要求に拍車を掛け、歯止めを効かせ無くしている原因の一端を担う張本人。
☆346プロダクション☆
・ケンシロウ……346プロダクション配属プロデューサーであり、渋谷凛の担当。シンに付け狙われる毎に、彼を警察送りにする死神。 電子機器に疎く、情報伝達は徒歩で行う。御伽公演では鷺沢文香の窮地を救った
・ラオウ……同じく346プロ配属プロデューサー。比較的真面目にプロデュース活動しているが、やはり力に頼る傾向がある。 白菊ほたるの死兆星を鎮めるべく、南斗六聖拳を頼った事がある。御伽公演では、その借りを返すためサウザーの依頼を受け、シンを剛掌波で葬った。 また、軍事用装甲車と1日十数回衝突してもピンピンしていたり、諸星きらりの蒙古覇極道ハグを受け止めるタフネスは原作通りである
・トキ……同じく346プロ配属プロデューサー。あまり目立った出番はないが、昏睡状態に陥ったりと相変わらず病弱。 北斗の拳ACでの凶悪性はここでも健在であり、素人の北条加蓮が彼を選択した瞬間、サウザーが試合を放棄するレベルである。
・ジャギ……同じく346プロ配属プロデューサー。南斗六聖拳が交換研修と称したヘッドハンティングを行う際に、代わりに7610プロに訪れるのが彼の役割。 南斗勢に混じって、すすんで勧誘の様子を盗聴する姿が見られるため、恐らく確信犯である。アイドルからの評判は普通。
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(某日 7610プロダクション)
サウザー「さて…」
側近「今日はどうなされました?」
サウザー「前回、俺達が有能か無能かと言う事を六聖拳で語りあったのだが…」
側近「はあ…」
サウザー「結論は、有能なのは俺のみという事が判明した」
側近「それは素晴らしい事で御座います」
サウザー「フハハハハ…!」
サウザー「今現在、346プロダクションが内紛瓦解している状況でだが…」
側近「そ、それってアニメの中だけですよね…?」
サウザー「うん? そうなの?」
サウザー「ともかく、これは好機だ。今こそヘッドハンティングし放題……と、思ったが…」
側近「?」
サウザー「まずは我が陣営の状況を把握し結束させ、より346との大きな格差を付けるべく行動しよう」
側近「それは素晴らしい考えだと思いますが…」
側近「(特にこれと言って、346は内紛も瓦解も起きていないし……、既に目論見が外れてるんじゃあ……)」
※7610……「ナント」、つまり南斗と読む。2015年は、週刊少年ジャンプにサウザー登場してからちょうど30年、つまり今年は聖帝祭。らしい。
サウザー「何か良い考えある?」
側近「いきなりですね…」
サウザー「普通にコミュニケーションを図る事も当然考えたが、それではいまいちパンチが足りないと言うか…」
側近「仲間内の結束に、パンチが効いた取り組みが必要ですかね?」
サウザー「当然だろう?」
側近「そ、そうですね…」
サウザー「もうこの際、パンチしちゃうのってどう? 肉体言語ってヤツだ。まずはシュウ様あたりに…」
側近「彼も流石に怒るのでは…」
サウザー「フフフ……、パンチを効かせたパンチって…!」
サウザー「何も掛かって無いな! フハハハハハッ!!」
側近「サウザー様が楽しそうでなによりです」
サウザー「とりあえず、どうしよう」
サウザー「思い返せば勧誘を繰り返して人材を揃えるのは良いが…」
サウザー「全然奴らを構って無かった気がするな」
側近「言われてみれば、そうですね…」
サウザー「今回は内側に目を向けようと言う社内調査を行いたいが…」
サウザー「反乱分子、不穏因子があれば即刻排除したいと思います!」
サウザー「植物を育てる時は不要の葉を削ぎ、厳選し、栄養を集中させると言うだろう?」
側近「き、基準は如何ほどに…」
サウザー「それは個々の裁量だ」
側近「…?」
側近「個々……と申されますと?」
サウザー「とりあえず、六聖拳全員で分担作業を行いたいと思います」
側近「成る程……効率的で良い判断だと思います、サウザー様」
サウザー「六聖拳全員に通達するのだ! 最後の将は出来れば除くが…」
サウザー「明日より、まずは面接形式で、我が社所属の下郎共の『お悩み相談会』を開催したいと思います!」
側近「は、はい………」
サウザー「その後の活動や体裁、軌道を整えるのは各個人の裁量に寄るとも言っておけ! ただし、このプロダクションの名を汚す事だけは許さん、ともな!!」
側近「承知いたしました」
側近「そうですね…、いち早く行動を起こしそうな方から、まずは通達しておきましょうか」
●安価
人物
↓1
======
(シュウの自室)
シュウ「……」
シュウ「はあ?」
側近『と、とりあえず、お伝えはしましたので、後はヨロシクお願いします…』
ガチャ
シュウ「……」
シュウ「面接……。というか、社内結束を謳っておいて、真の目的が反乱分子の排除って…」
シュウ「本末転倒と言うか………それ、一番の反乱分子の私がやっていいのだろうか…」
シュウ「……」
シュウ「まあ、前作でロクな見せ場は無かったし…、たまには良いのか…?」
シュウ「しかし面接か……。その後の活動や体裁は任せるだと…?」
シュウ「ふむ……」
・・・・・
・・・
・
●安価
面接趣旨
1.スタンダードに悩み相談
2.アイドルの反逆心を煽る
3.その他(内容自由)
↓2
・
・・・
・・・・・
======
~~翌日~~
(7610プロダクション 相談室)
シュウ「……」
シュウ「話を聞くだけなら、容易い事だ」
シュウ「私は、普通に相談面接を行う事にしよう」
シュウ「とりあえず他の六聖拳も、アイドル全員に対して告知を行っていたようだが…」
シュウ「他の奴らは、どういう趣旨で行っているのか、少し気になるな」
シュウ「…」
シュウ「……」
シュウ「………」
シュウ「だ、誰が来るんだろうか…」
シュウ「何時誰が来るかわからんと言うのも、少し緊張するな…」
シュウ「……」
シュウ「五車星だったら追い返すか……」
ガチャ
シュウ「!!」
●安価
来訪者
↓2
友紀「こんちはー!」
シュウ「……」
シュウ「……ああ、友紀か」
友紀「ん? どうしたの?」
シュウ「誰が来るかは知らされていなかったからな……。とりあえずお前で安心したぞ」
友紀「珍しく面接をするっていうから、張り切ってきたよ!」
友紀「一番家近いのもアタシだしね!」ドヤッ
シュウ「寮だからな。お前は唯一の」
友紀「近々、幸子も移ってくる予定だよ?」
シュウ「そうなのか?」
友紀「女子寮のリビングで酒とつまみを広げて野球観戦してたから、とりあえず片付けないとね…」
シュウ「(私物化してるのか…)」
シュウ「さて、では……、近況報告はまず置いておいて…」
シュウ「活動やプロダクションに関して、何か意見や悩みなどがあるか?」
友紀「おー…!」
シュウ「うん?」
友紀「南斗の面接って言うからどんな突飛な質問がされるか内心恐々としてたけど、普通で良かったよ!」
シュウ「……」
友紀「じゃあ、まずは自己紹介から入ろっか!」
シュウ「べ、別に改めなくても良いんじゃないか…?」
友紀「良いじゃん良いじゃん! 折角の機会なんだし♪」
●安価
姫川友紀の相談内容
↓2
シュウ「(な、何で急に改めなきゃならんのだ……面倒だな…)」
シュウ「(友紀のノリなら、普通に雑談で済むかと思ったが……ハァ……)」
友紀「じゃあ……」
友紀「宜しくお願いします。姫川友紀、20歳。7610プロダクション所属のアイドルです」ペコリ
シュウ「よ、よろしく……」
シュウ「さて、今日来て頂いた理由としては……」
シュウ「日頃相対してる間柄とは言え、こういう少人数の形式に則って会話をする事で…」
シュウ「個人的な疑問や会社に対する意見やストレスを正面から伺い、それを我が社としても反省材料として今後の運営指針として活用し、また社員の活力向上を図ろうとするのが目的でありますが…」
シュウ「何か、不満や意見があれば、是非お伺いしたいのですが…」
友紀「はい……」
友紀「あたし……私がアイドルとして活動を開始し、まだ日は短いですが…」
友紀「元気と野球しかとりえが無いけど、アイドルに向いているのか不安になる時があります」
シュウ「……!!」
友紀「他の娘と比べてアイドルになった理由もしっかりしてないし、根本的な問題と向かい合うために今日は相談に来ました」
シュウ「……」
シュウ「……」
シュウ「友紀…」
友紀「はい?」
シュウ「め、面倒臭いとか、雑談のノリとか軽く見てスマン…!」ブワッ
友紀「!?」
シュウ「お、お前がこんなに真摯にアイドル活動と向き合っているとは思わなんだ……! じ、自分が恥ずかしい…!!」グスッ
友紀「ちょ、ちょっと泣いてんの!? ハンカチハンカチ!!」
======
~~1分後~~
友紀「あ、アタシだってそりゃあ、悩みの一つや二つはあるよ?」
シュウ「甘く見てた…」
友紀「キャッツがオープン戦で23年ぶりに6連敗した時は、もうこりゃイカンと青ざめたし、そして速攻で吐いた」
シュウ「それ、泥酔しただけだよな?」
友紀「まあともかく、折角の悩み相談だっていうから、今日は解答を明示とまでは行かなくても、今後の活動の自身に繋げれたらなあと思って…」
シュウ「お前が一人でそのような悩みを抱えるのは少し意外だったが…、まあ今回は普通に面接と言う事で、役割を果たす事にしよう」
シュウ「丁度良い機会だったのかもしれんな。何か大ごとになる前で安心したぞ」
友紀「アタシは言いたい事いってスッキリした気分かな?」
シュウ「……えッ!?」
シュウ「早くないか!?」
友紀「不安の考えを形にして口に出せただけでも、少しは気が軽くなったよ☆」
シュウ「(嘘だろ…)」
友紀「でも、その上で何かシュウさんの返答を得られたら、内容次第では、心地良い気分で酒精に浸れるってモンだよ!」
シュウ「ふむ……アイドルの根本的な姿勢………か」
●安価
シュウの発言・行動
↓1.2.
今日はここまで。いつになるかわからんがまた次回
今日もゆっくり書いていきます。
シュウ「…」ガタッ
友紀「…?」
シュウ「場所を変えようか。ここでは不適だ」
友紀「うん? いいケド…」
友紀「どこ行くの?」
・・・・・
・・・
・
======
(居酒屋)
友紀「いやぁ、働く大人を尻目に、昼間から酒精に浸るってのもまたオツだねえ」
シュウ「友紀をサシで飲むのは、これが初めてか…」
友紀「そう言えば……」
シュウ「ああいう固い場で話すのはお前の性には、やはり合わんだろう」
シュウ「こういう場で溜めてる不満や悩みを全て吐きだして、楽になった方がいい」
友紀「うん…」
友紀「違う物も吐いたら………、介抱、お願いね?」
シュウ「その時はサウザーでも呼んでやろう」
友紀「!!」
友紀「よぅし! 吐かない程度に飲むぞー!」グビッ
シュウ「それで、お前さんの悩みは…」
シュウ「他の娘と比べてアイドルになった理由もしっかりしてないから、アイドルに向いているのか不安と言う事……だったな」
友紀「おじさーん! 焼きとんちょーだい♪」
シュウ「……私が勧誘した時の事を思い返すに…」
シュウ「お前は、始球式やマスコットガールに抜擢される位の野球アイドルとして名を馳せる事が、目標であり理由なのではなかったか?」
友紀「確かに。野球というジャンルに特化すれば、コアなファンも付くし、何よりメジャーだからね!」
シュウ「余計な考えを除いても、何か一つ打ち込める物があるのは、良い事だ」
友紀「うんうん…」モグモグ
シュウ「野球と元気がとりえ……充分じゃないのか? 何が不安なのだ?」
友紀「おじさーん! フローズンビール一杯♪」
シュウ「後ろめたいことなど考えず、その……アレだ…」
シュウ「キャッツを応援する時みたいに自分も楽しむ事を忘れなければ、見ているファンも気持ちが良いぞ?」
友紀「そーかな?」モグモグ
シュウ「お前の快活な様子は、見ていて非常に好ましい。小さな悩みなど吹き飛んでしまう程、周囲に元気を与えている」
友紀「うん……そう言って貰えると嬉しいけど…」グビッ
シュウ「(……?)」
シュウ「(何を、悩んでいるのだ…?)」
シュウ「(アイドルを志した理由は、以前までは明確だった筈……。私も目の前で聞いていたし、ほぼ納得はしていたが……)」
シュウ「(だが、本人はそれについて『しっかりしていない』???)」
シュウ「(アイドルに向いているか不安……? 友紀がネガティブになるとは少々意外だったが、それはつまり……)」
●安価
シュウの考え
1.ひょっとしてコイツ、既に酔っているのでは……?
2.他のアイドルと自分を比べて、自信を喪失したのでは……?
3.テキトーな口実を作って、ただ飲みたかっただけでは……?
4.違う目標を定めようとしているが、決まらないのでは……?
5.今年度のキャッツの不振を現実逃避し記憶から抹消した際、他の記憶もついでに消えたのでは……?
6.男性ばかりでなく、女性ファンからの応援も欲しいのでは……?
7.その他(内容自由)
↓1
シュウ「……」
シュウ「最近、他のアイドルを見て、何か思った事があったのか?」
友紀「うん?」
友紀「うーん…、そうだねえ…」
友紀「それは少しあるかも。私がここに入って来た時、みんな真面目にアイドルやってるカンジがして…」
友紀「アタシだけ、何かアイドルを手段にしていて、少し気が引けた……かな?」
シュウ「(……)」
シュウ「(成る程……そういう事情か…)」
シュウ「(ただ飲みたいだけだと思っていたが、普通に悩んでいただけか………)」
シュウ「……」
シュウ「別に恥じる事でも無いだろう。アイドルとしての目標は千差万別。お前の目標や理由も、大いに結構だ」
シュウ「それに、この業界ではアイドルは手段として見ている者が殆どだと聞く。その先にあるのは、浅ましい欲に塗れた願望ばかり……」
シュウ「寧ろ、お前くらいの理由は可愛いもんだ。何を気後れする必要がある?」
友紀「んー…、そうだね」
友紀「確かに、他人との目標といちいち見比べてたら、不安ばかりでやっていけないかもね…」
シュウ「比べる事は悪い事じゃない。だが、それで不安になるようならば、最初から比べない事だ」
シュウ「自分は自分だ。お前のアイデンティティはしっかりと確立できている方だと思うぞ」
友紀「そーだね……。ありがと」
友紀「うん! 結構気が楽になったかな…!」
シュウ「……」
シュウ「一つ聞きたいのだが…」
友紀「?」
シュウ「誰と比べたのだ? 一体…」
●安価
姫川友紀が自分と比較した人物
↓2
友紀「幸子だよ?」
シュウ「……輿水幸子か?」
友紀「うん。あそこまで自分の可愛さを恥ずかしげも無く誇れるって…、年下なのに凄いと思って」
シュウ「それは…」
シュウ「年下…、奴が子供だからだろう……」
友紀「あ、そう思う?」
シュウ「だがまあ…、分からなくもない。彼女には絶対的な自信があるのだろう。自分の容姿に」
シュウ「でなければ、あんなピエロの様な事は出来ん」
友紀「それだよ、ソレ!」
シュウ「ん?」
友紀「自信だよ! 自信を持つって、どうすればいいの?」
友紀「あそこまでとは言わなくとも…、自分のやっている活動に自信を持ちたいの!」
シュウ「ふむ…」
シュウ「(確かに、それは『アイドルに向いているか不安』と感じていた友紀の問題解決に繋がるか…)」
シュウ「(よし……)」
シュウ「自信の獲得……か…」
シュウ「一番の方法は、目に見える結果を得ることだ」
シュウ「結果は充足感と自身の現在の指標と成り得る。それを目処に新たな目標を定めたり、また更なる飛躍に向けた自信の獲得にも繋がる」
シュウ「何より、自分の力で成し遂げたという達成感が大きいな。それ即ち自信だと、私は同義的に捉えているが……」
友紀「………」
シュウ「そして、その結果を得るために、リスクを恐れず、一歩踏み出し行動する覚悟と勇気を持つ事」
シュウ「要するに…、経験を蓄える事だな。活動に際する適切な状況判断や、一歩踏み出すことで、それがまず自分の自信として関係するだろう」
友紀「……」
友紀「………」
シュウ「分かったか?」
友紀「……」
友紀「ゴメン、もう一回言って☆」
シュウ「……」
シュウ「(酒の場に誘ったのは、間違いだったか……)」
●安価
シュウのアドバイス
↓1
シュウ「経験と時間が貯まれば自然と自信がつく……、要はチャレンジ精神だ」
友紀「とにかく、何でもやってみろって事?」
シュウ「そうだ。結果を恐れていては何も出来んだろう?」
シュウ「…アイドルに向いているか否か……お前は向いているよ」
友紀「!」
友紀「ほんと?」
シュウ「アイドルの定義を深く考えるな。歌い踊り、人々を楽しませる。それで充分だ」
シュウ「だが、それでも不安な時はわれらを頼れ、仲間なんだから」
シュウ「また目標が定まらなくなったときや活動に悩んだ時は、何時でも相談に乗ろう」
友紀「へっへ…! じゃあ、頼りにしてるよ?」
シュウ「ああ…」
友紀「いやあ、やっぱり今日相談に気解いて良かったなぁ♪」
友紀「まさかこんなに真面目に返答してくれるなんて、完全に予想外だったよ」
シュウ「……」
シュウ「……んん?」
友紀「他の南斗の人ならどうか知らないけど、シュウさんなら上手く丸めこんで、あわよくばどっか遊びに行けるかもとか考えてたんだけど…」
シュウ「……」
友紀「まあ、最近少し悩んでたのは本当だし、丁度良かったかな」
友紀「なにより…」
友紀「お酒飲めたしね! いやぁ、やっぱり良い人だねっ!」
シュウ「………」
友紀「おじさーん! フローズンビールもう一杯!」
友紀「あと、エイヒレとたこわさもちょうだーい♪」
シュウ「……」
友紀「さあて、私からの相談は以上だよ!」
友紀「あとは…」グビッ
友紀「野球の基礎知識を、キャッツの今後と戦略をなぞらえながらシュウさんに教えてあげるよ!」
シュウ「……」
●安価(ラスト)
1.仕方ないから付き合う。
2.二人分の代金を置いて帰る。
3.付き合うが、払いは別々で。
4.もう帰る。
↓1
シュウ「ハァ…」
シュウ「分かった。付き合おう…」
友紀「お! ノリ良いね、じゃあおじさん! 彼にもビール一杯!」
シュウ「……料金は、私持ちか?」
友紀「経費で落ちない?」
シュウ「無理に決まってるだろッ!」
友紀「あ、あはは~…、だよねぇ…」
シュウ「……」
シュウ「いいさ。今日は特別だ」
友紀「!!」
友紀「ホントに!? じゃあ、船盛り頼んで良い!?」
シュウ「……安いのな」
友紀「やった! 流石は懐が深いだけあるねぇ♪」
シュウ「……」
友紀「よーしよし…! じゃあ乾杯の前に、とりあえずバッターの構えの違いに寄る、相手側の恐怖心の説明をしてあげよう!」
シュウ「………」
友紀「こうやって、腕を伸ばして胸の前にスペースを空けて構えると、ピッチャーからは…」グイッ
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~同時刻~~
(7610プロダクション 池袋晶葉の実験ラボ)
晶葉「ふーん…」
ありす「何だかんだで、普通に面談をして悩みを聞いた後…」
ありす「少し助言して、一杯やる流れになりましたね」
晶葉「会社の上司と部下か……」
ありす「まあ、実際そうですし」
晶葉「それもそうか」
ありす「……」
【面談採点係】
池袋晶葉(科学研究部兼、軍事攻略部所属)
http://i.imgur.com/zA8Yr65.jpg
橘ありす(商品企画課兼、宣伝広報課兼、調理課兼、北斗の拳イチゴ味販売促進課)
http://i.imgur.com/En1BRFH.jpg
ありす「私達がこうやって、盗聴器とドローンで具に行動をマークしてる事……、悟られて無いでしょうか?」
晶葉「問題無い。今回は社長の命令で…」
晶葉「『六聖拳で誰が一番有能か、アイドルとのコミュニケーションや悩み相談を通して審議する!』」
ありす「……」
晶葉「……そのために、開発を重ねていた対346内勧誘用の偵察機と盗聴器だ!」
晶葉「超精密指向性マイクでどんなに離れた距離の音も逃さず、超高性能小型カメラで昼夜問わず1000万画素の高クオリティ!」
晶葉「盗聴器も感度を上げ、より微細な音まで拾う事が可能だ!」
ありす「……」
ありす「ああ…」
ありす「今回の面談の趣旨って、そういうモノだったんですね」
晶葉「やたら物騒な事を言っていたのは、カモフラージュとか言っていたな」
ありす「まあ、少ない人材を間引く事は、流石に社長もしないでしょう」
晶葉「誰が有能か無能かを決める……か」
ありす「……」
ありす「何か、最近あったのでしょうか?」
晶葉「知る由もないが、私としては良い暇潰しと実験データの採取になるから、別に構わないけどな」
晶葉「では、私達本来の仕事を全うしようか」
ありす「そうですね」
晶葉「ふむ……」
ありす「場所の提案は少し意外でしたが、それ以外は特に突き抜けた悪い点も無く、まとまりも良かったのではないでしょうか?」
晶葉「相談場所のセッティングも大事だが、居酒屋が友紀に合っていたかは……んー…」
晶葉「……」
晶葉「……まあ、本人は楽しそうだからよしとしよう!」
ありす「良いんですか? 甘めの採点ですが…」
晶葉「シュウだからな。オマケしてやろう」カキカキ
ありす「分かりました」カキカキ
・・・・・
・・・
・
【評価:姫川友紀との信頼とコミュニケーション】
『★ボーナスポイント★』
池袋晶葉:+5「良いアドバイスっぽい事を言った」
橘ありす:+2「居酒屋で奢った」
・00……世紀末『恐怖と不審のみ』
・01~10……無能『軽蔑に値する』
・11~20……失念『所詮は他人』
・21~40……平常『現状維持』
・41~50……有用『便利な知り合い』
・51~70……友情『気が合う同僚』
・81~90……好意『親密な理解者』
・91~99……有能『最も頼れる強敵』
●安価
↓2
晶葉「シュウの点数は『59』……、まあ妥当かな?」
ありす「はい。『気が合う同僚』と言ったところでしょう」
晶葉「居酒屋で悩みの相談とか、まさにピッタリの評価だな」
ありす「では、これで彼の採点は終わりにして…」
ありす「違うカメラを追ってみましょうか?」
晶葉「うむ。少し見逃したな、巻き戻すか」
ありす「順番に、隣の2カメを」
晶葉「よしよし……」カチカチ
ありす「晶葉さん。何か飲み物でも持ってきましょうか?」
晶葉「ん! そうだな……」
ありす「はい!」
ありす「今なら、特濃のいt」
晶葉「と、とりあえず、水で!」
ありす「はい……」シュン
晶葉「(………)」
●安価
次の相談担当者
↓2
・
・・・
・・・・・
======
~~2時間前~~
(7610プロダクション 医務室)
シン「面談……悩み相談か」
シン「……」
シン「な、何故俺は医務室なのだ…」
シン「シュウは相談室だったのに……、いや、レイは確か売店だったな…」
シン「意味が分からんぞ…。不遇だ、クソッ…!」
シン「……」
シン「ケンシロウにもメールを送っておいたが…」
シン「きっと来る筈だ…、いや、来ない筈がないッッ!」
シン「前回のイベントで溝があった関係はほぼ修復したし、なにより、同じ傷を負った物同士だ!」
シン「互いに悩みを打ち明けるとして、絶好の機会ではないか!」
シン「フフフ…! 早く来い、ケンシロウ……!!」
ガチャ
シン「!!」ガタッ
シン「…ど、どうぞ…!」ドキドキ
●安価
来訪者
↓2
藍子「おはようございます♪」
シン「……」
シン「……」
シン「……」
シン「あぁ………アレ……?」
藍子「ど、どうしましたか?」
シン「ケンシロウは………?」
藍子「?」
シン「ケンシロウに……メール送ったのに…」
藍子「け、ケンシロウさんは…」
藍子「確か、電子機器の扱いがあまり得意では無い筈でしたが…」
シン「!!!」
シン「(し、しまった!! 盲点だった…!)」
シン「……」
藍子「そ、そんなに露骨に嫌そうな顔をしないで下さい…」
シン「ハァ……まあ良い」
シン「適当に掛けろ。面談時間は2分だ」
藍子「!?」
シン「で、何だ? 君、悩みとか抱える頭あるの?」
藍子「(し、辛辣…!)」
藍子「(明らかに彼のテンションが下がっていってます……)」
●安価
高森藍子の相談内容
↓1
藍子「…」
藍子「(今日こそは…! 今日こそは…ッ!)」
シン「30秒経過」
藍子「あ、ハイ……」
藍子「あの……」
シン「35秒経過」
藍子「(き、厳しい!)」
藍子「け…」
藍子「ケンシロウさんの事、どう思ってるんですかっ!」
シン「…!?」ガタッ
藍子「…!!」ドキドキ
シン「な、なにが!?」
藍子「い、いえ、少し気になったので…」
シン「けけけ、ケンシロウの体の、ど、どの部分が好きかだって…?」
藍子「そ、そこまで聞いていません!!」
シン「……っ!」
シン「ふ、フーン……、な、何をほざくのだ、高守藍子よ…」プルプル
シン「おお、男同士っ…! 好きも何も無いだろうに…!!」プルプル
藍子「!?」
シン「あ、アレだな君は…。BLとか、ち、ちょっと読み過ぎなんじゃないですかね…??」
シン「し、思春期だし、人の趣味や嗜好まで、く、口出ししないけど……」ガタガタ
藍子「…」
藍子「(あ…、そうか…)」
藍子「(本人はまだ隠せているつもりなんですね)」
●安価
ケンシロウに対して、シンの発言
↓2
シン「!」
シン「そもそも…!」
シン「友情なんて言葉でははかれない関係だ! なにか言いたいことでもあるのか…!」
藍子「そ、それは…、どういう意味ですか?」
シン「え!?」
シン「だ、だから…!」
シン「奴との間にあるのは、アツい友情を越えた何かだ!! 言葉では形容できんが、平和ボケな貴様らには到底理解できん極致だ!!」
シン「だが、その友情を越えた形は……」
シン「人それぞれ!! い、色々とあるだろッ!!」
グイッ
藍子「きゃっ…!?」
シン「さあ、面談終了だ! 出ていけッ!」グイ!
藍子「ま…! まだ…、2分…、経っていません~…!」グイグイ
シン「それは貴様のゆるふわの体感時間が異常なのだ! 俺の中では既に30分は経過しているハズだッ!!」グイグイ!
藍子「り、理不尽ですっ~…!」グイグイ!
シン「貴様が俺とケンシロウの関係に口出しする道理は無い!」
藍子「(な…!)」
藍子「(何とかしないと…!!)」ギュウウウウウ!
●安価
高森藍子の行動・発言
↓2
藍子「か…!!」
藍子「関係ならあります!」グイグイ!
シン「無いッ!」
シン「と、扉閉めるぞ! 指挟むなよッ!」グイッ!
藍子「わたし、シンさんのことが男性として好きですからっ!」
シン「…!?」
その時。
シンの脳内に電流走る。
●安価
シンの脳内会議
1.高森藍子は、自分に気を向けさせることで、シンとケンシロウとの関係を引き裂こうとしている非常な悪辣な人間である。今すぐに考えを改めるよう説得する。
2.『男性として好き』…、それ即ち、南斗DE5MENとしての『シン』のファンと言う事を暗に意味していると気付き、近くにある色紙にハートマークを書いて満足させる。
3.この年代は思春期であり、『好き』とは実に多様性を孕んだ意味合いと解釈出来る。つまり彼女の真意を確かめるべく、一応は話をすべきである。
4.高森藍子の言う『シン』とは、自分と同姓同名の男性の可能性が大いに有り得る。しかしアイドルに恋愛は厳禁。その『シン』の所在を明らかにし抹殺に移る。
5.『男性として好き』…、それ即ち、『シン』が女性かもしれないという秘めたる可能性を内包した唯一無二の存在と自覚する。自己を省み、その可能性を探る。
6.この状況は、自分の脳内ではとても処理が追いつかない事案である。すぐに346プロダクションに連絡を取り、ケンシロウに緊急で助けを求める。
7.男性として好き…、それ即ち、何かとしては嫌いという事である。嫌いな部分や人間的にダメな部分を暗に提示し矯正しようとしてくれる高森藍子の健気さに胸を打たれ、その意味合いを咀嚼しようと努める
8.このシチュエーションは恐らく、彼女が脳内で繰り広げる妄想の一種、或いは舞台か撮影の演技の練習の一環である筈である。プロデューサーの立場で毅然として向き合う必要があるので、まずは部屋に入れ事情を伺う
↓2
ガチャ
シン「……」
藍子「……っ!!」
シン「よし、ならば少し話を聞いてやろうではないか…」
シン「思春期の思考に関して、少し興味が湧いたぞ」
藍子「で、ですがっ…!」プルプル
シン「…え?」
藍子「(い、言っちゃった…! は、恥ずかしいっ…!)」プルプル
藍子「(か、体が熱い…! と、とても話なんてで、出来そうにないです…!)」
シン「???」
藍子「~~~っ!」
●安価
【ケンシロウへの思いを聞いたうえで思いきって誤解が無いよう直接的にシンへの恋慕を告白する】
00~50:想いを伝えたので、目標は達成。逃げるように去る。面談終了。
51~80:まだ何かしらの誤解があるかもしれない。頑張って話をする。面談継続。
81~99:とてもこの話題は無理だ。何か違う話に逸らす。面談継続。
↓2
藍子「し、シンさん…!」
シン「ん?」
藍子「き、今日はこれ以上は…、体調が優れないので……」
藍子「ま…、また、次の機会にっ!」ダッ!
タタタタタタタ…
シン「……」
シン「えっ…?」
シン「な、何だったんだ、アイツは………」
シン「一体、何がどう好きなんだ……」
シン「……」
シン「アイツの緩い思考は本当に理解出来んな」
シン「まあいい…。さて、気を取り直してケンシロウに連絡するか……。今度は人づてだな」
シン「フフフ…! 待っているぞ、ケンシロウ…!!」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~現在時刻~~
(7610プロダクション 池袋晶葉の実験ラボ)
晶葉「……」
ありす「な、何の面談だったんですか?」
晶葉「固い事は、別にいいじゃあないか、橘君。思春期の恋って、初々しいな」
ありす「そうですね。告白して顔を赤らめて立ち去る高森藍子さん…、非常に可愛らしかったです」
晶葉「当人に明確に意志が伝わってるかは……、微妙な所だな」
ありす「多分、伝わっていないのでは?」
晶葉「明らかに自分とは無関係の所の観察対象として興味を抱いた感じだったな」
ありす「鈍感ってヤツですか?」
晶葉「いや……、執念、妄執と言う所だろう。一人の男性以外、シンには何も見えていないのだ」
ありす「(可哀想に……藍子さん)」
晶葉「まあ…」
晶葉「他人の恋愛模様を第三者として観察する事程、面白い物はないな!」
ありす「(…罪悪感も多少は有りますが…)」
ありす「では、採点に移りましょうか」
晶葉「うむっ!」
ありす「採点対象は、あくまでシンさんですからね」
晶葉「分かってるよ。しかし………」
晶葉「あれだけ好意を寄せられていると言う事は、シンも勧誘の時は努力していたのだろう」
ありす「好かれている人数だけ、その人の人柄や、その人が有能か無能かも知れますね」
晶葉「……だが、今回はオマケ加点は無しだ。というか、論外だな」
ありす「まあ、そうですね……」
【評価:高森藍子との信頼とコミュニケーション】
『★ボーナスポイント★』
無し
・00……世紀末『恐怖と不審のみ』
・01~10……無能『軽蔑に値する』
・11~20……失念『所詮は他人』
・21~40……平常『現状維持』
・41~50……有用『便利な知り合い』
・51~70……友情『気が合う同僚』
・81~90……好意『親密な間柄』
・91~99……有能『最も頼れる強敵(とも)』
●安価
↓2
ありす「ともあれ…」
ありす「あれだけ藍子さんに信頼を寄せられていては、悪い評価は付け難いですが…」
ありす「最後の最後で話を聞く気にはなった部分を評価して、点数は『88』で」
晶葉「『親密な間柄』という所かな……。少し甘い気もするが、そこはまあ…」
ありす「色々な意味で今後に期待、という意味合いも兼ねましょう」
晶葉「うむ。そうだな!」
晶葉「さあ、次のカメラに目を向けようか!」
晶葉「少し巻き戻してみよう。どれどれ…??」カチカチ
ありす「……」
ありす「晶葉さん。お腹とか空いていませんか?」
晶葉「ん、そうだな……」
ありす「……」ワクワク
晶葉「い、いや…、まだ大丈夫だよ」
ありす「そ……、そうですか…」シュン
・・・・・
・・・
・
●安価
次の面談担当者
↓2
・
・・・
・・・・・
======
~~2時間前~~
(7610プロダクション 売店)
レイ「な…」
レイ「何故、俺に割り当てられた場所は売店なのだ……!?」
レイ「クソッ! 納得いかん…!」
レイ「……」
レイ「しかし、悩み相談の面談と来たか…」
レイ「言われてみれば、勧誘のために外部の人間ばかりに気を取られ…」
レイ「最近は所属アイドルと深く関わる機会が無かったから、確かに良い頃合いだと思うが…」
レイ「サウザーの奴、急にどうしたのだ? 奴にしては珍しくプラスの企画も思いつくものだな…」
レイ「悪い物でも食ったか?」
レイ「……いや、特に気にする事は無いか……」
レイ「俺もシュウに倣い、普通に悩み相談を受け持つとしよう」
レイ「……」
レイ「(ここの食べ物って、勝手に食っていいんだろうか……)」
ピンポンピンポーン♪
レイ「……」
レイ「(誰かが来たか?)」
レイ「(無難な人物だと良いが……)」
●安価
来訪者
↓1
一旦中断。再開は21時過ぎ
桃華「ごきげんようですわ!」
泰葉「おはようございます」
レイ「ん?」
桃華「あら?」
泰葉「あっ?」
レイ「(二人来たな……、まあ時間帯の打ち合わせもしていてないし、ダブることもあるのか…)」
桃華「……」
泰葉「桃華さん、おはようございます」ペコリ
桃華「え、ええ……、泰葉さん、御機嫌麗しゅう…」
レイ「二人とも、今日の目的は知っているか?」
桃華「勿論ですわ。活動方針の打ち合わせを兼ねた、色々な面談と伺いまして…」
泰葉「とりあえず、私は一番関わりがあった貴方の元に来た訳ですが…」
泰葉「まあ……、途中で厨房に向かうユダさんに会いましたが、何故かかなり不機嫌だったので…」
レイ「(どうするか……少し予想外だ…)」
●安価
1.櫻井桃華から始める
2.岡崎泰葉から始める
3.いっそ2人同時に進める
↓1
レイ「折角来て貰ったのに、待って貰うのは少々忍びない」
レイ「2人同時に進行するか。それで構わないか?」
桃華「っ!」
泰葉「はい。私は大丈夫です」
レイ「桃華は?」
レイ「何か聞かれたくない話とかあるなら、配慮しようか?」
桃華「い、いえ……、わたくしも了解ですわ」
レイ「よし。じゃあ……この奥の控室で……」
レイ「…!」
レイ「二人とも、何か食べ物や飲み物とか、何か欲しい物があれば、店内から自由に持って行って良いぞ」
泰葉「良いんですか?」
レイ「構わん。後で金は置いていく」
桃華「気が利きますわね。でしたら…」
●安価
チョイスした品物
1.岡崎泰葉
2.櫻井桃華
3.レイ
↓1.2.3.
======
~~5分後~~
(売店 控室)
レイ「緑茶?」
泰葉「はい。喉が渇いたので…」
レイ「桃華は……バナナか」
桃華「今日は我先にと朝も摂らず、ここへ来たのですが……」
桃華「まさか先客がいるとは思いませんでしたの。少しお腹が空きましたわ」
レイ「バナナは低カロリーで栄養価も高いしな。いいんじゃないか?」
レイ「…さて………」ズズズ…
泰葉「……紅茶、ですか?」
レイ「流石に桃華の仕入れる葉には数段劣るが、まあ、悪くない」ズズズ…
桃華「あら? そんなに御所望とあらば、今日にでもまた我が家で御馳走しますわよ?」
泰葉「!」
レイ「そうだな…」
レイ「最近は少し精神的に余裕が出来たし、御呼ばれするのもいいな」
泰葉「(……)」
桃華「ふふっ……♪」チラッ
泰葉「……」
泰葉「……まあ、また3人で以前のように何処かで美味しい紅茶を飲みたいですね」
レイ「ん? 懐かしいな。そうだ、良ければ泰葉も招いたらどうだ?」
桃華「!!」
桃華「そ、そうですわね……、でも泰葉さん…、あまり無理なさらずに…」
泰葉「わぁ! 本当ですかっ? 嬉しいです…♪」
桃華「……」
レイ「さて、そろそろ前置きは終わりにして、始めるか…」
●安価
1.話す人物
2.相談内容
↓1.2.
桃華「では、わたくしから宜しくて?」
レイ「ああ」
桃華「レイちゃま…」
桃華「確か、貴方が星輝子という女の子の家に上がり込んでいるという噂を耳にしましたの」
桃華「今でも、その関係は続いているのかしら?」
レイ「……」
泰葉「………」
レイ「えっ!?」
レイ「俺の話!?」
桃華「そ、そうですわ! わたくしにとっても、これは大きな問題なんですの!」
桃華「アイドルでありプロデューサーでもある貴方にスキャンダルが流れたら、わたくし達にも少なからず影響はありますわっ!」
桃華「(わ、我ながら上手い口実ですわ…!)」
レイ「そ、そうだな……少し予想より斜め上の相談だな…」
泰葉「(わ、私も気になる…!)」
●安価
レイの返答
1.うん。何か問題でも?
2.年が離れてるし、気にする事じゃない。
3.今度一緒に軽井沢に行く予定ですが?
4.ハハハ……まあ…、アレだ……。言えないな
5.流石に迷惑だと思い、住居は別に移したよ
6.その他(内容自由)
↓2
レイ「今度一緒に軽井沢に行く予定ですが?」
桃華「……」
泰葉「……えっ?」
レイ「今度一緒に軽井沢に行く予定ですが?」
桃華「に、二度も言わなくてもいいですわっ!」バン!
レイ「避暑地で存分に羽を伸ばすつもりです」
泰葉「(か…、確実に絆が深まってる…!!)」
レイ「友達なんだから、普通だろう?」
泰葉「…!」
桃華「で、ですが、節度という物が…」
レイ「気を遣わない仲だから良いのではないか…」
泰葉「あ、あの…、因みに住居は…」
レイ「ん? ああ…」
レイ「最近、ルームシェアの計画をしていますね」
泰葉「ッ!?」
桃華「あ…!」
桃華「相手はじ、15歳のオンナノコですのよ! ふ、フシダラですわ…!」
レイ「その点は大丈夫だ。やましい事は一切ないし、寧ろもう一人の妹の様な感覚で…」
桃華「(くっ…!)」
桃華「かっ…、軽井沢なら……、櫻井家の別荘が3棟ありますわ…!」
桃華「だ、だから…、わ、わたくしも是非一緒に…」プルプル
泰葉「(そ、そこで妥協したらダメですよ! 桃華さん!)」
桃華「…!」
●安価
櫻井桃華の発言・行動
↓2
桃華「ならば私もご一緒いたしますわ!」
桃華「やましくないならば! 何も問題ないですわね!?」
桃華「泰葉さんも! その日は予定を空けましてよ!?」
泰葉「え゛っ!?」
レイ「え…?」
桃華「ふ、不満ですのッ!?」バン!
レイ「お、うん……そうだな……明日だけど…」
泰葉「(意外に急だった!)」
桃華「問題ありませんわ!」
レイ「なら、輝子にも聞いてみようか?」
泰葉&桃華「!」
桃華「え、ええ……、何なら、今すぐにでも…」
レイ「いいのか?」
泰葉「………」
桃華「………」
レイ「……」ピッピッ
レイ「……」
レイ「あ、もしもし。俺だけど。おはよう。まだ寝てた?」
泰葉「……!」
レイ「悪い悪い。それで、明日の軽井沢二泊三日旅行なんだけど…」
レイ「ああ、朝飯なら用意してるから。うん、うん…」
桃華「(な、何故だか無性に悔しいですわ…っ!)」
レイ「ああ。俺のプロダクションの女の子2人が、どうしても付いていきたいって言ってて……。何か別荘も貸してくれるとか…」
レイ「ああ……うん。そう」
桃華「……」
●安価
星輝子の返事
↓2
輝子『オッケー…。フヒッ…』
輝子『じゃあ、おやすみ……うぅん……』ピッ
レイ「ああ。じゃあ…」ピッ
レイ「……」チラッ
桃華「ど、どうでした…?」
レイ「良いって。取り敢えず詳細は後で連絡するから」
桃華「!!」
桃華「そ、それでしたら…、わ、わたくしも、別荘の手配を急ぎ済ませておきますわ…」
レイ「良いのか? 本当に…」
桃華「まあ、レイちゃまの頼みとあらば、聞かない訳にはいきませんもの…!」
レイ「桃華がそう言ってくれるなら、その厚意に甘えるか…」
泰葉「(さっきまでの必死さが打って変わって別人のように……)」
桃華「(や、やった! やりましたわっ! 願っても無い好機を掴む事が叶いましたの!)」グッ!
桃華「(この夏…、絶対に良い思い出を作りますわ……!)」
桃華「(輝子さん……、当面の敵は貴方ですわッ!)
桃華「ふふふ……!」ニヤニヤ
泰葉「…………」
レイ「で……」
レイ「他に何かあるか?」
桃華「いえ、わたくしは満足のいく解答を貰いましたから、もう充分ですの」
レイ「そ、そうか…。特に何もしてないが、それなら良かった…」
レイ「じゃあ、次に泰葉。何か、芸能活動か日常の悩みとか、その他の質問があるか?」
泰葉「そ…、そうですね……」
●安価
岡崎泰葉の相談内容
↓2
泰葉「遠慮なく言わせて貰ってもいいですか?」
レイ「構わんぞ。遠慮なんて水臭いじゃあないか」
泰葉「では…」
泰葉「……」
泰葉「信じてた担当Pが15歳の女の子と同居、しかもルームシェアまで計画中、という悩みができました」
泰葉「レイさんが友達だから大丈夫だと思っていても、相手のご家族が知ったら不安になりますし、マスコミだって真実より面白さを取ります」
泰葉「それに……家が無くて困っているなら私たちに頼ってくれても良いじゃないですか…」
レイ「……」
桃華「……」
レイ「えっ!!?」
レイ「また俺の話なの!?」
泰葉「だ、だって!」
泰葉「先程の桃華さんの仰っていた問題の、根本的な部分は何一つ解決して無いですよ!」
桃華「(た……確かに……)」
泰葉「貴方は責任ある大人でしょう? 15歳の年端も無い少女が首を縦に振っているからと言って、全て身を委ねてどうするんですか!」
泰葉「家族の方だって…!」
レイ「彼女の家族は同居の件は了承済みです。この前、全員でご飯を食べに行きました」
桃華「ッ!?」
泰葉「そ、そうなんですか……それなら…」
泰葉「! 違います! そうじゃなくて…!」ブンブン!
泰葉「ま、マスコミやパパラッチはどうなんですか!? もし変なゴシップ記事でも挙げられたら…!」
レイ「その点は…」
レイ「泰葉。以前、まだお前が帝都所属だった時に、話していたと思うが……」
泰葉「で、ですが……」
泰葉「実際問題として直面した時の具体的な対処とか…」
レイ「そうだな…。まず星輝子は一般人故に、特にパパラッチも気を引く要素は無いと思うが……」
レイ「万が一の場合は、流石に俺もその点は、変装や戸籍偽装など、色々と配慮しているよ」
レイ「報道関係者の外堀も埋めて、あたかも実際の妹、もしくは親族のように触れまわっているから、特に問題は無い」
泰葉「へ、へえ………」
桃華「(こ、戸籍…??)」
レイ「しかし、お前達を頼る、か……。あまり考えていなかったな」
泰葉「!!」
●安価
岡崎泰葉の発言
1. やはり常に危険が付きまとう以上は、彼女との関係性…、せめて同居の件だけでも見直すべきです!
2. 家が燃えたと言っていましたが、代わりの物件を探せばいいのではないですか? 7610プロの女子寮とかどうですか?
3. そ、そうです! 是非頼って下さい! 何か悩みがあればいつでも相談に乗りますよ!
4. 早くその変なキャラから脱却して下さい! 私の勧誘が成功したから、もうとりあえず星輝子とキノコから離れて下さい!
5. こ、今後は私も星輝子さんの家にお世話になります! それならば家族の方も安心ですし、マスコミも混乱するでしょう!
6. その他(内容自由)
↓2
再安価
↓1
泰葉「だったらいっそ輝子さんも引き入れましょう! 及ばずながら私も……協力します」
レイ「うん?」
桃華「…?」
レイ「それは……つまりどういう事だ?」
泰葉「え、えっと…」
レイ「星輝子を我がプロダクションに引き入れれば、俺と彼女の生活に影響が出るのか?」
泰葉「そ、それは……つまりですね…」
●安価
岡崎泰葉の発言
1. 彼女を引きいれ女子寮にさえ入れてしまえば、貴方は自活を余儀なくされます
2. 勧誘が成功すれば、何らかの恩賞がある筈です。そうすれば貴方も一人立ちできます
3. とりあえず星輝子さんに危険がある以上、まずは私と常に行動をして下さいと言う意味です
4. 彼女が我がプロダクションのアイドルになれば、取り敢えず同僚と言う関係なので家族とマスコミからの不安は減る筈です
5. 星輝子さんだけ一般人待遇で卑怯です。まずは私と同じスタートラインに立って貰わないと…
6. 彼女と貴方がより親密になるには、もう彼女を我がプロダクションにお迎えするより他は無い筈です
7. とりあえず、星輝子さんとお話がしたいです。いますぐ電話を…!
8. その他(内容自由)
↓2
泰葉「とりあえず星輝子さんに危険がある以上、まずは私と常に行動をして下さいと言う意味です」
レイ「うん……、うん??」
桃華「!?」
レイ「何度もスマン…、つまりは…?」
泰葉「家族の方からの同意があると言え、外部の報道機関と接触する危険の可能性が僅かながらにでもあるのは、先程貴方も自覚していましたよね?」
レイ「ああ。だが……、その問題と、泰葉と俺が常に行動する意味とは…」
泰葉「私とレイさんは同僚です。つまり、今後は私と行動を共にし、一般人である彼女との差を再認識して下さい」
泰葉「その差を明確に理解する事が出来れば、彼女に対する配慮の質も自ずと変わってくるでしょう」
泰葉「貴方が彼女との同居を続けるか、それとも彼女を案じ身を引くか……それも全て、彼女のためを思ってのこと、です」
レイ「まあ…、分からなくもない。それで、輝子を引きいれる…、とかいう話は?」
泰葉「彼女を引きいれるか否かは、取り敢えず置いておきましょう。しかし貴方にその気があるというならば、私は協力は惜しみません………が……」
レイ「?」
泰葉「何にせよ、勧誘とは信頼関係を構築する事が大前提です。ということで……」
泰葉「このプロダクションで、最もコミュニケーションの経歴が浅い私と行動する事によって、その予行練習になれば良いと思ったのです」
レイ「成る程……」
桃華「や…、泰葉さん……それは………?」
レイ「じゃあ、まず俺はお前と、何をすればいい?」
泰葉「そうですね……。まずは星輝子さんの事が本当に心配であるのなら、まず少し距離を取って下さい。明日の軽井沢は別に良いですが……」
泰葉「あとは、以上の事を踏まえて……とりあえず私と……」
●安価
岡崎泰葉の発言
↓2
泰葉「今度、オフに一緒に遊びに行きましょう」
レイ「…何だ、そういう事か」
レイ「分かった。いいぞ」
泰葉「!」
泰葉「ほ、本当ですね? 覚えておきますよ?」
レイ「ああ。そういう事情ならば、これからはよろしくな」
泰葉「(や、やった…! 何とかやりこめた…!)」
泰葉「(これで彼と優先的に行動する機会が増える…!)」
桃華「……」
レイ「それで、他に何か相談があるか?」
泰葉「いえ、今日はもうこれ以上はありません」
レイ「よし。じゃあ今日はお開きだな。2人共、明日はよろしく頼むぞ」
泰葉「はい♪ 楽しみにしています!」
桃華「(ど……!)」
桃華「(どうしてこんな事に…っ!)」
桃華「(泰葉さん…! 貴女…、他意は無いのでしょうね……!)」チラッ
泰葉「~~♪」
桃華「(な、何でしょうか……、出し抜かれた気分ですわ…)」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~現在時刻~~
(池袋晶葉の実験ラボ)
晶葉「……」
ありす「……」
晶葉「桃華はダイレクトだったが、泰葉はかなり回りクドい言い回しだな…」
ありす「ですが、結果、泰葉さんの方がリードしましたね」
晶葉「リード……ねえ」
晶葉「……」
晶葉「桃華は分かりやすいが…、泰葉はどうなんだ? 橘君」
ありす「友情に極めて近い好意…、といったところでしょうか」
ありす「彼女の境遇を考えたら、一番の理解者に近い存在であるレイさんと、もっと信頼関係を築きたいのではないのでしょうか?」
晶葉「ふむ…、では懸想や恋慕というのは、流石に邪推か…」
ありす「それは……私にもわかりません」
晶葉「気になるな。いっそ偵察機を軽井沢まで飛ばそうか?」
ありす「……実行するなら、是非私も呼んで下さい」
晶葉「さて、採点と評価だが…」
ありす「……」
晶葉「あれは一体、誰に対する面談だったのだ?」
ありす「悩みの種が本人とは………しかも、完全に立場が逆転していましたね」
晶葉「レイの悩み相談になっていたな」
ありす「星輝子さんとの関係が凄く気になる所ですが…」
晶葉「ただまあ、2人同時に裁こうとした努力は認めよう」カキカキ
晶葉「どうやら、コミュニケーションも良好に築けそうじゃないか。シンと違い、人間的には今の所、特に問題は無い」
ありす「まあ、レイさんはあれでも、シュウさんと並ぶ安定性の持ち主でしたから…」カキカキ
【評価:櫻井桃華、岡崎泰葉との信頼とコミュニケーション】
『★ボーナスポイント★』
池袋晶葉:+1「修羅場を潜り抜けた努力を評価」
橘ありす:+5「今後の期待と不安」
・00……世紀末『恐怖と不審のみ』
・01~10……無能『軽蔑に値する』
・11~20……失念『所詮は他人』
・21~40……平常『現状維持』
・41~50……有用『便利な知り合い』
・51~70……友情『気が合う同僚』
・81~90……好意『親密な間柄』
・91~99……有能『最も頼れる強敵(とも)』
●安価
1.櫻井桃華
2.岡崎泰葉
↓1.2
ありす「桃華さんの方は『60』で、まあ『気の合う同僚』くらいです」
晶葉「ふむ…、少し気後れしてしまったか?」
ありす「泰葉さんの方は『23』で、『現状維持』ですかね…」
晶葉「そちらは今後の動向で大きく変わりそうだな」
晶葉「よし。これで3人が終わったな」
ありす「今の所、無能の方はいませんが、有能の方もいませんね…」
晶葉「『自分だけは有能!』と豪語した彼に期待しようではないか!」
ありす「(一番不安ですが……)」
晶葉「次に移ろう。4カメの準備だ。4カメの初期配置地点は…と…」カチカチ
ありす「…」
ありす「!」
ありす「晶葉さん! お腹空きませんかッ!?」グイッ
晶葉「わ、私は大丈夫だけど…」
ありす「遠慮する事はありません!」
ありす「我慢は体に毒ですよ! 今食事を持ってきます!!」ダッ!
晶葉「お、おい! だから大丈夫だってッ!!」
晶葉「……!」
晶葉「(や、ヤバイ……!)」ダラダラ
●安価
次の相談担当者
↓2
・
・・・
・・・・・
~~2時間前~~
======
(ファミレス)
サウザー「フフフ…!」
サウザー「まだ誰も来んな…、焦らしおって!」
サウザー「346との人的戦力の質に確固たる差をつけるべく、内面強化のために企画した今回の『お悩み相談』だが…!」
サウザー「前回議論した通り、『南斗六聖拳の中で誰が無能か有能か』という優劣を決めるための物でもある!」
サウザー「故にッ! 反乱分子、不穏因子の排除は今回は検討外の案件だ」
サウザー「おわかりかな? 博士よ?」
晶葉『ああ、聞いているよ。あとで橘君にも説明しておこう』
晶葉『しかし…』
晶葉『ファミレスに入って、既に1時間が経つな。場所が分かりにくいんじゃないのか?』
サウザー「メロンソーダ一杯で粘るのもそろそろ限界だな。追加の注文をするか…」
晶葉『(微妙にセコイな)』
カランカラン♪
サウザー「ん?」
晶葉『やっと来たか?』
サウザー「そのようだな! では交信を切るぞ!」
晶葉『まあ頑張りたまえよ』カチッ
●安価
来訪者
↓2
絶対幸子だろうなーと思った。
なので一応用意していた序盤のプロットはありますが、今日はここまで。いつになるかわからんが、また次回。
・レイ
→桃華:一番はじめに勧誘したので思い入れ深い
→泰葉:起死回生の勧誘だったので思い入れ深い
→輝子:なんやかんやで友達になり、同居中(家族了承済み)
・桃華(恋愛脳)
→レイ:なんとか気を引きたい
→泰葉:油断大敵な伏兵的存在
→輝子:なんとか素性を知りたい
・泰葉(苦労人)
→レイ:道を示してくれた恩人。更なる信頼を築きたい
→桃華:何故かマークされていて怖い。仲良くしたいが、自分の無意識(?)の言動が逆効果に
→輝子:一応顔見知り。レイとの関係が気になる
・輝子(無自覚の台風の目)
→レイ:同居人であり友達。多分他意は無い
→桃華:?
→泰葉:ファン。以前にサインを貰った
輝子の心中が気になるww
暫定親愛度ランキング
1位:シン×藍子 88点 (素点88+加点0)
2位:レイ×桃華 60点 (素点54+加点6)
3位:シュウ様×友紀 59点 (素点52+加点7)
4位:レイ×泰葉 23点 (素点17+加点6)
KINGさぁ…
今日もゆっくり書いていきます。
幸子「えっと…」キョロキョロ
幸子「あ。いた」
サウザー「何だ……」
サウザー「輿水幸子か…」ハァ
幸子「な…、何だとは何ですかっ!」
幸子「可愛いボクが指名してあげたんですよ! 嬉しく無いんですか?」
サウザー「まあいい。適当に座れ」
幸子「あ、ハイ」スッ
幸子「何か注文取っても良いですかね?」
●安価
1.却下する
2.OKする
3.奢ってあげない
4.悔しいが奢る
5.無言で視線を送る
6.その他(内容自由)
↓1
サウザー「何頼むの?」
幸子「えっ?」
幸子「とりあえずコーヒーでも…」
サウザー「まあ……、それ位ならいいか…」
幸子「お、奢って貰えるんですか?」
サウザー「(今日は特別だ…。採点にも反映するし…)」
サウザー「良いだろう。しかし分をわきまえろよ」
幸子「ありがとうございます。じゃあ遠慮せずに…」
幸子「ところで……」
幸子「何で面談の場所がファミレスなんですか?」
サウザー「商品開発の参考だ」
サウザー「我が北斗の拳イチゴ味では、カレー、ラッシーに次ぐ新商品のコンセプトを考案中である」
幸子「へ、へえ…」
サウザー「如何せん、橘に任せきりでは、苺一辺倒になりがちで目新しさが失われつつあるのだ」
幸子「いや……、充分に奇抜で斬新だと思いますよ、アレ…」
サウザー「美味くも無いし」
幸子「直球ですね」
サウザー「商品の差別化における点では、非常に有能だが、リピートが無いのが難点なのだ。奴の料理は」
幸子「(ひどい……)」
サウザー「さあ、他愛も無い話はさて置き、だ」
サウザー「………」
サウザー「今週のシンデレラガールズ、アニメ18話は……、タイトルとスポット的に、貴様がキーパーソンかな。もしそうなったら、精々励む事だな」
幸子「!?」
幸子「い、いきなり何の話ですか!?」
サウザー「今週の聖帝予想だけど?」
幸子「い…、意味が分かりません」
サウザー「フフフ…、恐らくは緒方智絵里との絡みだろう」
幸子「は、ハイぃ?」
サウザー「仮にこの予想が当たったら、貴様は我がプロダクション、もしくは俺に何をしてくれるのだ?」
幸子「何がですか!? ボクに分かるように言って下さい!」
●安価
聖帝予想が当たった場合の、輿水幸子からの報酬
(当たった場合、次回作あたりで実行)
↓2
幸子「じゃあ…」
幸子「この可愛いボクが特別にサウザーさんと1日デートしてあげますよ!」
サウザー「嫌です」
幸子「っ!?」
サウザー「さて、貴様が俺の元を訪れた本元の用件を聞こうか」
幸子「え……えっ??」
●安価
輿水幸子の相談内容
↓1
幸子「まあ、悩みと言えば悩みですが…、自分自身が招いた問題と言うか…」
サウザー「ほう?」
サウザー「何でもいい。部下の悩みとあらば真摯に聞きいれ、共に改善に向けるのが上司の役割だろう!」
サウザー「さあ輿水幸子よ! 貴様が抱える闇を、この聖帝に打ち明けてみろッ!」
幸子「ボクが…」
サウザー「…」
幸子「ボクが可愛すぎて、サウザーさんに迷惑がかかってないか心配なんです!」
サウザー「……」
サウザー「(………えっ?)」
幸子「容姿や顔立ちは皆平等ではありません。ボクは類まれなる美貌を携え、この世に生を受けましたが…」
幸子「確かに、ボクは可愛いです。それは自他共に認める揺るがぬ事実でしょう」
幸子「当然、妬みや僻みの感情を向けられる事もあるでしょう。仕方がないですね、可愛いとは時に罪になり得るのですから…!」
幸子「しかし、それが近くの人間にはからず害を与えてしまわないか、最近は本当に心配で……」
幸子「どうなんでしょうか…? ボクの可愛いさのせいで、最近困った事とか無かったですか?」
幸子「ボクのせいで誰かが傷付くのは、本当に忍びないです! もし、迷惑が掛かっているようなら……ボクは……、ボクは……っ!」
サウザー「………」
●安価
サウザーの返答
1.正直迷惑ですが? 何、迷惑だったら何かしてくれるの? トキでも呼ぼうか?
2.自分を責めるな、幸子。お前はそんなに可愛くないから……、気に病む事は無い
3.いや、特に何もないが……。……つまり、この意味わかる? 分かるよね?
4.輿水幸子は可愛いが、正直周りのアイドルはもっと可愛いから、問題ナッシング!
5.それが悩み? 取るに足らない問題だから、他の悩みは無いの?
6.成る程…。そう負い目に感じてるなら……、これからはバラエティ路線を強化して、可愛さを抑えようか
7.何言ってるの、君…。俺の方が可愛いのに…。寧ろ君に負担が掛かってないか逆に心配だったわ
8.その他(内容自由)
↓2
幸子「何かありませんか…」
サウザー「成る程…」
サウザー「自分の可愛さに、そう負い目に感じてるなら……、これからはバラエティ路線を強化して、可愛さを抑えようか」
幸子「……」
幸子「えっ!」
幸子「いや、そういう意味合いじゃあ無いんですけど!」
サウザー「ただ可愛さを振りまくだけでは、芸がない。しかも。まだお前が問題視し気に病む程の深刻性も無い」
幸子「(!?)」
サウザー「ならば、次なる貴様の活動コンセプトはギャップを活かし、人気向上を図る」
サウザー「バラエティの活動を大幅に増やし、可愛さと面白さを売りにした体当たりアイドルとして名を馳せようではないか!」
幸子「ぉ…、ちょ、ちょっと!」
サウザー「アァン?」
幸子「い、色々と言いたい事はあるんですが、とりあえず一つだけ言わせて貰いますっ!」
●安価
輿水幸子の発言
1.論点を変えないで下さい! ボクの可愛さが、貴方に迷惑を掛けていないかどうかが聞きたいのです!
2.ボクはバラエティなんてまっぴらです! もっと女の子らしい仕事をくれても良いじゃないですか!
3.さっきの発言、引っかかります! ボクの可愛さが深刻な問題で無いとは、どういう事ですか!
4.仕事にケチをつける事はしませんが、もっと説得力のある説明をお願いできますか!
5.その他(内容自由)
↓2
幸子「論点を変えないで下さい!」
幸子「ボクの可愛さが、貴方に迷惑を掛けていないかどうかが聞きたいのです!」
サウザー「……」
サウザー「可愛さ…、か…」
幸子「な、何ですか…」
●安価
サウザーの返答
1.正直迷惑ですが? 何、迷惑だったら何かしてくれるの? トキでも呼ぼうか?
2.自分を責めるな、幸子。お前はそんなに可愛くないから……、気に病む事は無い
3.いや、特に何もないが……。……つまり、この意味分かる? 分かるよね?
4.輿水幸子は可愛いが、正直周りのアイドルはもっと可愛いから、問題ナッシング!
5.それが悩み? 取るに足らない問題だから、他の悩みは無いの?
6.何言ってるの、君…。俺の方が可愛いのに…。寧ろ君に負担が掛かってないか逆に心配だったわ
7.その他(内容自由)
↓2
サウザー「フフフ…!」
サウザー「思い上がるな小娘…!」
幸子「え……?」
サウザー「先程から可愛い可愛いと調子に乗りおって…」
サウザー「自分の現状を把握できず、あまつさえこの俺に指図までする気か?」
幸子「さ、指図? そ、そんな事は…」
幸子「貴様のような自信過剰などいらん!」
サウザー「346なりなんなり、余所に行くがいい!」
幸子「!!」
幸子「な…」
幸子「何か、癇に障る様な事を言いましたか、ボク…?」
サウザー「強いて言えば、全てだ」
サウザー「貴様はスカウト時から、我が南斗一派をこき下ろし、自分の力を過信する…」
サウザー「勘違いも甚だしいな。貴様のために会社があるのではない。会社のために、貴様らが居るのだ!」
サウザー「『迷惑』だとう? 貴様は何も現実を直視出来ておらん」
幸子「ど、どういう……意味ですか……」
幸子「何で、そんな、酷い事を……っ!」
サウザー「……フン」
サウザー「丁度いい機会だ。この際に言っておこうか」
●安価
サウザーの発言の真意
1.自分の現状を把握できぬ者に、他者との連携など到底不可能である。我が社にとってマイナスになるような不穏分子は排除する必要がある。
2.貴様程度に憂慮される程、我ら南斗六聖拳は弱くは無い。我らの実力が見えておらんのなら、貴様との協調などこれ以上望めないと言う事だ
3.その程度の容姿で満足し慢心している者に、今後の成長は到底望めない。貴様は井の中の蛙であるという自覚がまるで無い。
4.確かに貴様は客観的に評価したら、及第点の容姿は持ち合わせている。しかし、それ以上の面貌を持ち合わせているものが、貴様の目の前に居るであろう?
5.その他(内容自由)
↓3
サウザー「貴様程度に憂慮される程、我ら南斗六聖拳は弱くは無い」
幸子「!」
サウザー「我らの実力が見えておらんのなら、貴様との協調などこれ以上望めないと言う事だ」
幸子「それは、つまり……」
幸子「ボクの可愛さで、貴方達に迷惑は掛けていないと……、そう捉えて良いのですね?」
サウザー「半分は正解だ」
幸子「?」
サウザー「俺はアイドルだが、貴様をプロデュースする立場にもある」
サウザー「相互理解が出来ないのであらば、到底高みに到達する事は叶わないだろう」
サウザー「言葉など必要に無く、以心伝心で共に歩める関係を俺は目指しているのだ」
幸子「………」
幸子「そういう、事でしたか…」
サウザー「貴様は他者に目を向ける事を怠っている。周囲に目を向ける事も必要だと言う事だ」
サウザー「自信を持つのは、非常に好ましい。しかし周囲との差を把握出来ぬそれは、ただの自惚れに他ならん」
幸子「…分かりました。肝に銘じます」
幸子「他人との協調も大事なのは理解出来ました」
幸子「貴方達の事をあまり理解して無かったのも、確かに事実です」
幸子「少し、反省します。ごめんなさい…」
サウザー「フン……」
幸子「あと………」
幸子「ぼ、ボク……」
幸子「…これから……ど、どうなるんですか……?」ガクガク
サウザー「えっ?」
幸子「だ、だって…! さ、さっき…、辞めろって…!」
●安価
サウザーの発言
1.あれは少し強めに貴様に訴えただけだ。特に何も無い
2.いや……、専属契約じゃなくて、雑用社員に格下げですが?
3.346に行くのは事実だ。短期トレードとして、存分に学んで来い
4.え? どうなるって…、そりゃあ…、クビ……だけど……
5.その他(内容自由)
↓2
サウザー「あれは少し強めに貴様に訴えただけだ。言葉の綾とも言うが……」
サウザー「特に何も無い。これからも存分に南斗聖拳の栄光と躍進のために励むが良い」
幸子「!!」
幸子「よ、良かった…! 少しは言葉を選んで下さいよ!」
幸子「本当にビックリしたんですからぁ!」
サウザー「フハハハハ! あの程度で臆すとは、貴様の肝っ玉も小さいな!」
幸子「あ、貴方は時々冗談か本気か分からないんですよっ!」
サウザー「まあいい…」
サウザー「要するに、貴様の可愛さなんぞ我らは歯牙にもかけんし、弊害も何も無い」
幸子「はい。じゃあ…、頼りにしてますよ? サウザーさん」
サウザー「フフフ…、見くびるな、小娘風情が…」
幸子「……」
幸子「……それで…」
サウザー「……まだ何かあるの?」
幸子「いや、というか…」
幸子「会話の最中で、所々引っかかる点があったんですよ」
サウザー「?」
幸子「ボクの可愛さが迷惑を掛けない、というのは分かりました。貴方達の実力を信頼していますし…」
幸子「ただ…、ニュアンスが違う言い方もありましたよね?」
幸子「…自信過剰とか、自惚れとか…」
サウザー「ああ。言ったな」
幸子「正直に言って下さい」
幸子「これを問うのは、現状把握の手段でもありますし、何より、貴方達を信頼しているからです」
幸子「ボクって……、可愛いんですか? 可愛くないんですか?」
●安価
1.幸子はカワイイ!
2.幸子はカワイくない!
↓2
サウザー「言ったであろう? 『深刻性も無い』という意味は、俺たちにとって降りかかる問題は取るに足らんという引き合いであり…」
サウザー「貴様を『自信過剰』や『自惚れ』と言ったのは、貴様の視野が狭く、他者との協調を図れておらんと危惧した上での言葉であり…」
サウザー「俺は貴様の事を『可愛く無い』と言った覚えは無いぞ」
幸子「そ、それってつまりは……!」
サウザー「幸子は可愛い。それは事実だ」
幸子「!」
幸子「ふ、ふふーん…! 貴方の口からそう聞いたのは、初めてな気がしますよ!」
幸子「ま、まあ…、今は悪い気分じゃ無いので、その事は許してあげますが…」
幸子「えへへ……♪」
サウザー「しかし俺は、『周囲との差』を理解しろ…、とも言った筈だ」
幸子「…?」
サウザー「貴様は可愛いが、貴様の面貌より遥かに美麗な者も当然、この業界には存在する」
幸子「!」
幸子「はい。もっともっと頑張って…」
サウザー「特に、俺とか」
幸子「……」
幸子「………えっ?」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~現在時刻~~
(池袋晶葉の実験ラボ)
晶葉「(よ、良かった…! 最初の方の商品企画の件を、橘君が聞いていなくて…!)」
晶葉「…」
晶葉「…しかし…」
晶葉「幸子の自信を保ったまま、周囲の見聞の重要性を説くとは…」
晶葉「なかなか社長もやるじゃないか。移籍を命じた時はどうなるかと思ったが…」
晶葉「幸子の悩みは特に取るに足らない問題と一蹴…、というか、それを協調や信頼関係の話に向けるとは…」
晶葉「…うん。普通に評価は出来そうで、良かった良かった」
晶葉「まあ…」
晶葉「最後に残ったのは、『輿水幸子のバラエティ路線強化』という結果だけなんだがな…」
晶葉「さて、橘君がヤバイ料理をここに運んで切る前に、さっさと全員分の採点を終わらせて逃げようか」
晶葉「社長は……そうだな……」
晶葉「シュウと同じように担当に奢っていたが、だが…」
晶葉「本来の実力の評価と言う意味で、厳しく採点しよう」
晶葉「今回は珍しく色々と良い事も言っていたが、多分採点を意識していたんだろう」
晶葉「社長だけ、今日の行動を第3者に見られている事を知っているしな」
晶葉「プラスの加点は無しだ。社長が有能か無能か…」
晶葉「……」カキカキ
【評価:輿水幸子との信頼とコミュニケーション】
『★ボーナスポイント★』
無し
・00……世紀末『恐怖と不審のみ』
・01~10……無能『軽蔑に値する』
・11~20……失念『所詮は他人』
・21~40……平常『現状維持』
・41~50……有用『便利な知り合い』
・51~70……友情『気が合う同僚』
・81~90……好意『親密な間柄』
・91~99……有能『最も頼れる強敵(とも)』
●安価
↓2
晶葉「今回の実力採点の企画者だし、張り切っていたのだろう」
晶葉「その頑張りを素直に認めてやろうじゃないか。うむ」
晶葉「特に目立った悪い点も見当たらなかったしな」
晶葉「幸子とは『最も頼れる強敵(とも)』として、これからも順調にコミュニケーションに励んで欲しい物だ」
晶葉「…よし、と…」
晶葉「さあて、では最後の5カメに移ろうか」
晶葉「最後の……、5カメは…、ええと…」カチカチ
晶葉「どこにカメラを設置したんだっけかな。どれどれ…?」
●安価
最後の相談担当者
↓2
・
・・・
・・・・・
======
~~2時間前~~
(厨房)
ユダ「下らん…」
ユダ「何が面談だ。内情調査にしても、手間が掛からんやり方があるだろうに…」
ユダ「というか…」
ユダ「何故俺の担当場所が厨房なのだッ!」ガシャン!
ユダ「クソっ…! レイやシンよりはスペース的にはまだマシだが、納得いかん!」
ユダ「こんな座興に付き合う暇は無いが…」
ユダ「まあ、面談の体裁は『個々に任せる』との事であらば、了承は確実にしなかっただろう」
ユダ「くくく…! さて、俺の『応募』に応えるのは誰だ…?」
ガチャ!
ユダ「……」
●安価
来訪者
↓2
菜々「おはようございまーす♪」
文香「おはようございます」
ユダ「ほう…」
ユダ「まさか二人も興味を示すとは…」
菜々「今回は悩み相談と言う事で、私をスカウトしてくれたユダさんを頼りました!」
文香「私は、その……」
文香「割と交友があるので…。一応…」
ユダ「ふむ…」
ユダ「では、審査に移るか」
文香「……?」
菜々「審査?」
ユダ「うん? 貴様ら、六聖拳全員から触れこみがあり、その内容を吟味してわざわざ俺の所にきたのであろう?」
ユダ「しっかりと詳細は明記したぞ」
菜々「(ふ、文香ちゃん? 見ましたか?)」ヒソヒソ
文香「(いいえ…。特には…)」ヒソヒソ
ユダ「これだけ人員も揃って来たのだ。そろそろ…」
ユダ「新しいユダガールズの募集を掛けても良い時期だと判断した」
文香&菜々「!?」
●安価
安部菜々の行動・発言
1.「聞いてないですよ!」とツッコむ
2.「それは知っていますが、先に相談を!」と諭す
3.「ハイっ! よろしくお願いします!」と乗り気
4.その他(内容自由)
↓2
中断。再開は23時
再開。2時までにします
菜々「き、聞いていないですよっ!」
ユダ「しかし俺は明記したぞ。嫌なら他をあたれ」
菜々「(ぐっ…)」
菜々「な、ナナ達の相談はどうなるんですか?」
ユダ「選考が済んだら、話くらいは聞いてやらんでも無いが…」ニヤリ
文香「……」
菜々「(ふ、文香ちゃん…、どうします?)」ヒソヒソ
文香「(テコでも動かなそうですね。困りました…)」ヒソヒソ
●安価
2人の行動
1.別の所へ行く
2.仕方ないので選考を受ける
3.なんとか説得を試みる(内容明記)
4.その他(内容自由)
↓1
菜々「(選考とやらは、とてつもなく嫌な感じがしますし…)」ヒソヒソ
文香「(そ、そうですね…)」ヒソヒソ
菜々「(……)」
文香「(………)」
ユダ「くく…、どうした?」
菜々「…今日は…、運がなかったと諦めます」
ユダ「ん?」
文香「はい。では、またの機会に」
ユダ「そうか。ではな」
ユダ「他の奴らに、精々悩みとやらを聞いて貰え」
菜々「はい。失礼しました」
文香「選考、頑張って下さい」
ユダ「ふふふ…、言われるまでも無い」
ガチャ
バタン
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~現在時刻~~
(池袋晶葉の実験ラボ)
晶葉「」
晶葉「う……、嘘だろうッ!? まさか、こんな幕切れの筈があるまい?」
晶葉「こ、これでは評価はアレ一択…、というより、評価以前の問題じゃないか!!」
晶葉「!」
晶葉「い、いや…、待て…」カチカチ
晶葉「何を焦ってるんだ、私は……」
晶葉「無人偵察機の行方をこのまま追えば良い。アレには、赤外線誘導機能が備わっているじゃあないか…」
晶葉「どれどれ……」カチカチ
●安価
偵察機の行方
1.動作不良で、厨房に留まっている
2.居酒屋に
3.医務室に
4.売店に
5.ファミレスに
6.動作不良で、映像が途絶えている
↓2
晶葉「ふむ…」
晶葉「二人はどうやら、医務室……シンの元へ向かっているようだ」
晶葉「ユダの厨房はどうなっているか、もう分からんな。これは………致し方あるまい」
晶葉「……恨むなよ、ユダ…」カキカキ
晶葉「……」カキカキ
晶葉「……」
晶葉「さて、二人の動向だ」
晶葉「しかし、これはどうだ…? このまま行けば…」
・・・・・
・・・
・
●安価
1.「時間が早い…。前相談希望者と接触するな…」
2.「微妙な頃合いだな。何が起こるか分からんぞ…」
↓1
・
・・・
・・・・・
======
~~1時間前~~
(医務室前)
菜々「ふぅ…」
菜々「少し早めのお昼ご飯でしたが、時間潰しには丁度良かったですね♪」
文香「はい。シンさんの元には、確か高森藍子さんが行っていると聞きましたから…」
菜々「これで、彼女と予定被る事も無くなりましたし、大丈夫でしょう!」
文香「はい」
菜々「…」
菜々「次は、何事も無ければ良いですね…」
文香「(切に願います…)」
菜々「……」
コンコン
菜々「失礼しまーすっ!」
●医務室内で起こっていた事
(>259の安価により、高森藍子は関わりません)
↓2
ガチャ
菜々「…?」
文香「……」
シン「……」ゴロン
シン「……なんだぁ……、きさまらぁ……」
菜々「(ね、寝てる!?)」
文香「(しかも、凄いテンション低い…)」
シン「……」
菜々「あ、あのう…。ナナ達、今日の面談に来たんですが…」
シン「……ああ。それか…」
シン「…………」
シン「…………」
シン「………ケンシロぅ……」ゴロン
シン「もぅむり……ケンシロぅ…、かてなぃ……」
菜々「……!」
シン「せつなぃ……っ…」グスッ
菜々「(こ……、これは……!)」
文香「(大体察しがつきますね…)」
菜々「(何でどこもかしこもマトモじゃないんですかッ!)」
文香「……」
●安価
2人の行動
1.別の所へ行く
2.仕方ないからここで相談を受けて貰う
3.とりあえず慰める(相談開始)
4.その他(内容自由)
↓2
菜々「(一先ず…、入りましょうか…)」ヒソヒソ
文香「(そうですね…。これ以上の移動はキリが無い予感がします)」ヒソヒソ
シン「……」
菜々「……」スッ
文香「……」カタッ
シン「………」
菜々「……」
文香「……」
シン「………」
菜々「……」
文香「……」
シン「………」スッ
菜々「!」
文香「…!」
シン「…」スタスタ
シン「…」ドサッ
シン「……」
菜々「(こっちに来て座った…)」
シン「……で?」
シン「相談って……何?」
菜々「(む、無造作に始まった…。でも、こんなテンションでも相談を受け持つ気はあるんですね……)」
文香「(偉い……)」
●安価
1.話す人物
2.相談内容
↓1.2.
菜々「じゃあ、ナナから良いですか?」
シン「ああ…」
菜々「(とりあえず、一番気になる事を…)」
菜々「悩みというか……、元346仲間として気になっているんですが、大事な後輩のこと答えてもらいますよ」
シン「(後輩…)」
文香「(後輩……??)」
菜々「藍子ちゃんはシンさんに、桃華ちゃんはレイさんにと、それぞれ明らかに自分の担当PにLOVEの意味で好意を持っていますよね?」
文香「…」
シン「……」
菜々「特に、シンさんの場合藍子ちゃんをどう対応するか考えているんですか?」
シン「……」
シン「………」
シン「(担当P……?)」
●安価
高森藍子の現担当P
1.サウザー
2.レイ
3.シュウ
4.シン
5.ユダ
6.南斗最後の将
7.ヒューイ
8.シュレン
9.フドウ
10.ジュウザ
11.リハク
12.アイン
13.その他(内容自由)
↓2
シン「現担当…、まあ俺か?」
シン「で…、俺になに?」
菜々「で、ですから…!」
菜々「藍子ちゃんに向けられている、異性としての好意に向き合う心構えや対応を、今日はお聞きしたくて…」
文香「(……)」ドキドキ
シン「へえ…、そう言えば…」
菜々「?」
シン「先程、高森藍子もそんな事を言っていたが…」
菜々&文香「!?」
菜々「う、うそっ!!」
文香「ど、どう返事したんですか!?」ガタッ
菜々「というか、自覚あるんですかッ!?」バンッ!
シン「自覚も何も、好意って、つまる所、アレであろう?」
菜々「……?」
●安価
シンの解釈
1.高森藍子は、自分に気を向けさせることで、シンとケンシロウとの関係を引き裂こうとしている非常な悪辣な人間である。
2.『異性としての好意』…、それ即ち、南斗DE5MENとしての『シン』のファンと言う事を暗に意味している。
3.この年代は思春期であり、『好き』とは実に多様性を孕んだ意味合いと解釈出来る。つまり一概に限定の意味合いを持たない。
4.『異性としての好意』…、それ即ち、『シン』が女性かもしれないという秘めたる可能性を内包した唯一無二の存在と自覚する。
5.『LOVE』…、裏返せばエボル(EVOL)、つまり高森藍子は「プレイヤー」と呼ばれる人造生物の可能性がある。彼女自身、深い闇を抱えているに違いない
6.『異性としての好意』…、それ即ち、何かとしては嫌いという事である。嫌いな部分や人間的にダメな部分を暗に提示し矯正しようとする意味合いである。
7.その好意は、彼女が脳内で繰り広げる妄想の一種、或いは舞台か撮影の演技の練習の一環である筈だ。
↓2
シン「思春期の好意など、流行病のようなものだ。むしろ一義的に捉えるだけ、単なる徒労に終わろう」
シン「俺に対する好意…、即ち感謝、友情、憧憬、畏怖!」
シン「想定しうるにこの域を出ない。ふふふ…!」
菜々「……」
文香「……」
菜々「(この人…、鈍いのか鋭いのか、全然分からない…)」
文香「(キスまでしたのに…、なんという朴念仁…)」
シン「対応だったな? 特に何も構える気はあるまい」
菜々「……」
シン「相談は以上か? では、鷺沢文香の方に移るぞ?」
菜々「(ど、どうしよう…)」
●安価
安部菜々の発言・行動
1.これ以上聞いても無駄かもしれない。文香に譲る
2.少し別の質問をしてみる(内容明記)
3.その他(内容自由)
↓2
菜々「い、いい加減にしてください!!」バンッ!
シン「!」
文香「っ!」ビクッ
菜々「どうして肝心なところでそんなに鈍いんですか、好きでもない人にキスするわけないでしょ?」
菜々「貴方が隠してるつもりで周りからはバレバレな貴方のケンシロウさんへの愛情と同じ感情を藍子ちゃんもあなたに抱いているんですっ!」
菜々「どうするにせよ、せめて気持ちにぐらい気づいて認めてあげてくださいッ!」
シン「…」
シン「(えっ…、これ怒られてるの? 俺…?)」
文香「……」
シン「ま、まず、そうだな…」
シン「2つ程、言わせて貰おう…」
シン「1つは……、俺はケ、ケンシロウに愛情など、い、抱いていない…!」
シン「故に、その問いは意味を無さん」
菜々「」
文香「(い…、意味が分からない…)」
シン「2つめは…」
シン「確かに、以前の合同イベントで、高森藍子と接吻のような衝突を交わしたが…」
文香「(あ、アレそうだったんですか……)」
菜々「(確かに…、かなり勢い付いてましたからね…)」
シン「それは役の一環だ。それに、キスなど所詮は挨拶の形式であろう?」
菜々「!!」
文香「(こ、こう思っている相手だと、考えを崩すのは容易では無いですね。菜々さん……)」
シン「お望みとあらば、今すぐにでも交わしてやろうか?」
菜々「!」
菜々「そ、それは藍子ちゃんにですか?」
文香「それは、やめてあげて下さい…。これ以上誤解させても、彼女が傷付くだけです…」
シン「安部菜々よ、貴様にだ!」
菜々「!?」
文香「!!!!」
●安価
安部菜々の行動
1.断固拒否する
2.逃げる
3.シンの考えを矯正する
4.「それは鎌をかけてますね?」と言う
↓2
菜々「なっ…!!」ガタッ
菜々「ちょ、ちょっと…! 流石にそれはダメです! 節度がなさ過ぎます!」
菜々「きき、き、キスとは本来っ! 結婚を誓い合う恋人同士が互いの永劫の愛を確認するための、し、神聖で侵し難いぎ、儀式であって!」
菜々「最近はドラマでもキスばっかりで、フシダラ千万です! はしたないっ!」
菜々「か、軽々しく用いて良い代物ではっ…!」
シン「(ぎ、儀式…?)」
文香「(何だろう…、この必死感…)」
シン「ふふふ…、冗談だ、冗談」
菜々「!!」
シン「幾ら俺とて、貴様とこんな場でそんな行為に至る程愚かでは無いし、無遠慮でも無い」
シン「この不毛のやり取りを片付けようと、強引な物振りをしただけだ」
菜々「……」
文香「……」
シン「さて、好意だのケンシロウだの、そろそろ充分であろう。他者のソレに口を出すのは野暮という物だ」
菜々「(ぐっ…!)」
文香「……」
シン「鷺沢文香よ。貴様の相談に移ろうではないか」
●安価
鷺沢文香の相談内容
↓2
今日はここまで。また次回
乙
今回のお悩み相談会は次回の番外編に直結できそうな内容になって来てる感があるね
シュウ…「ユッキとビールと野球漫談(仮)」
シン…「藍子に応えろ!菜々と文香の殉星・純正・大矯正!(仮)」
レイ…「レイ&ももやすしょうこの夏休みin軽井沢(仮)」
サウザー…「聖帝・幸子のドキドキデート大作戦(仮)」
ユダは…これ明らかに職務放棄じゃないですかー!!
裏を返せば「ユダガールズ」と称した新たなアイドル勧誘フラグ…なのか?
今日もゆっくり書きます。今日で最後まで行きます
パソコンが啼いておる…
買い替えろと…
文香「失礼ですが…」
文香「私も菜々さんと同じで、藍子さんの気持ちについてどうするのか聞きたいです」
シン「……」
シン「フン……、何かと思えば…」
シン「いい加減にしろ。俺を幻滅させるな、貴様ら…」
文香「!」
菜々「!」
文香「どういう……意味でしょうか…?」
シン「貴様らは一体何者なのだ? 高森藍子の代弁者か何かか?」
シン「藍子本人が口添えか何か利かせて、貴様らは今日の相談に臨んだのか?」
文香「そ、それは…」
シン「我ながら今日は、実に無意味な時間を過ごしたものだ…」ハァ
シン「……」
シン「仮にだ。鷺沢文香よ…」
文香「…?」
シン「俺と高森藍子の信頼関係のうえの、俺の意志をだ…」
シン「聞いてどうするというのだ? 聞いたから高森藍子は救われるのか? 聞いたから貴様らに得になると言うのか?」
シン「もし、それが単なる興味本位と言うならば……」
シン「貴様らの人間性…、些か失望したぞ」
文香「……!」
●安価
鷺沢文香の発言・行動
1.黙って様子を伺う
2.嘘でも言い訳を考える
3.その他(内容自由)
↓1
3 シンの本心を聞く
文香「では…」
文香「貴方の本心をお聞かせ願えますか?」
シン「……」
菜々「……」
シン「………」
シン「い、今の俺の話、聞いてた…?」
文香「……はい」
シン「ほ、本当に?」
文香「…………はい」
シン「」
菜々「(す、凄い度胸ですね)」
シン「いや、もう…、なら、誰でも分かるように、逆に聞いちゃうけど…」
シン「何で聞くの?」
●安価
質問した理由
1.興味本位以外の何物でもありません。他者のドロドロした関係を被害の及ばぬ所で悠々と観閲し優越感に浸る事こそ、私の生き甲斐だからです。
2.高森藍子さんが心配だからです。同じ事務所の仲間同士、少しでも状況を把握し改善に努めようとする事の何がいけないのでしょう?
3.現在私が熟読している官能小説の一片に、これと似た様な状況・展開があり、より登場人物の心情理解のために参考にと思ったのです。
4.以前、御伽公演で交友があったケンシロウさんと私との関係発展の障害になり得る、貴方の状況と心境を調査するためです。ふふっ…。
5.その他(内容自由)
↓2
2
文香「高森藍子さんが心配だからです」
シン「ほう?」
文香「同じ事務所の仲間同士、少しでも状況を把握し改善に努めようとする事の何がいけないのでしょう?」
シン「……」
シン「もう一度言う。もう一度だけ言うからな」
シン「他者の関係を詮索するのは、野暮以外の何物でも無い」
シン「俺から説教を垂れんでも、貴様ら程の年齢ならば分別が付くだろうに…」
菜々「で、ですから…、私も同じく、一応は彼女の事が心配で…!」
シン「心配してくれと、奴が頼んだのか? 周囲が気を揉むほど、奴が憔悴でもしていたのか?」
菜々「うっ……!」
文香「………」
シン「奇しくも藍子の勧誘に臨んだ俺から言わせれば、奴はそこまで弱い人間では無いと認識している」
シン「簡潔に言おう。俺から見ても高森藍子の立場にしても、今の貴様らは『お節介』に過ぎんのだ」
シン「放っておけ。二度は言わんぞ」
文香「……」
菜々「……」
シン「…何か反論があるか?」
文香「…」
文香「…いえ、返す言葉もありません」
菜々「……ナナ達が、少し間違っていました」
菜々「…恥ずかしいです。この年にもなって…、改めて他人から諭されるなんて…」
シン「…」
シン「信頼形成というのは、第三者から意図してもたらされても……、いや……」
シン「信頼に限らず、結果がある全ての事象において、真の充足やカタルシスは、自らの力でこそ勝ち取らねば意味がない」
シン「まあ…」
シン「高森藍子が、更なる俺との信頼関係を望むと貴様らに一助願ったというのならば、今までの話は別だったがな…」
菜々「(特には、彼女から何も聞いてませんし…)」
文香「(………)」
シン「ふふふ…、しかしだ…!」
菜々「…?」
シン「高森藍子といい貴様ら2人といい…」
シン「俺をここまで頼るとは、俺のプロデューサーとしての地位も中々捨てた物じゃあないな!」
シン「良い傾向だ…。これを機に、サウザーに対抗する勢力を密かに形成し、内部実権を握ると言うのも悪く無い!」
菜々「ま、まあ…、ナナ達は平穏無事に毎日が過ごせれば良いので…」
文香「……」
シン「しかし、何だ…」
シン「揃いも揃って高森藍子高森藍子と、貴様ら本当に、他に何も無いのか?」
シン「何の相談か、全く意図が掴めんで結局は終わってしまったな」
シン「拍子抜けだ…。もう恐らくここに訪れる者もおらんだろう。そろそろ店仕舞いだな」
文香「(ううん…)」
文香「(最後に、何か尋ねておく事……? 相談か何か……)」
●安価
鷺沢文香の行動・発言
↓2
ユダガールズの応募について何か知っているか聞く
文香「あの…、では最後に…」
シン「ん?」
文香「今日の相談で、ユダさんの担当場所の厨房で行われる『ユダガールズ』の応募について、何かご存知ですか?」
シン「…ああ、あの女達の……募集?」
菜々「そもそも、ユダガールズって、一体何の集団ですか?」
シン「そうだな…、奴の家に何度か出入りした文香なら、一度は遭遇したかもしれんが…」
文香「……?」
文香「(………)」
文香「……!!」
・
・・・
・・・・・
~~~~~
======
(某日 ユダ邸)
文香『……』
文香『(気が付いたら半日も彼の書庫で過ごしてしまいました…)』
文香『(皆さん、もう帰ってしまったでしょうか…)』
文香『……』
文香『……?』
文香『(リビングから、集団の声が…)』
文香『……』チラッ
ユダ『俺はこの世で誰よりも強く…、せーのっ……?』
UDG(ユダガールズ)『「そして、美しい!!」』
ユダ『オーケーオーケー…』パンパン
ユダ『じゃあ次は、新入りも含めてもう一度だ』
ユダ『……』
ユダ『俺はこの世で誰よりも強く………??』
イヴ『「そ、そして~…」』
UDG『「美しい!!」』
ユダ『うむ』
ユダ『新入りも、幾分かモノにはなってきたな…』
ユダ『では今日は遅いし、そろそろ切り上げるか』
ユダ『バイト代は祝日跨ぐし、週末に振り込むから。明細は次週確認しておけ』
UDG『……』
イヴ『幾ら貰えるんでしょうか? 楽しみです~♪』
文香『』
======
~~~~~
・・・・・
・・・
・
文香「……」
文香「(ああ…)」
文香「(あの謎のコーラス集団が、ユダガールズ…)」
文香「……」
シン「いや…」
シン「まあ……、貴様らには縁のない話だ。あれは見ているだけで、それはそれは哀れな気分で心が満たされる」
菜々「逆に気になっちゃいますよッ! ソレ!」
シン「今回のこの面談は、各担当ごとに趣旨や体裁は任されていたからな」
シン「それに乗じて応募なんて、下らん事も考えるモノだ…」ハァ
シン「奴の担当の場所に行けば、誰かが審査とやらを受けているのではないか?」
文香「そ、そんなまさか…」
シン「…酔狂な人間が、このプロダクションに居ればの話だがな…」
菜々「い、一体何なんでしょう…、ユダガールズ……」
・・・・・
・・・
・
ユダを褒めちぎるという適度なレッスン(?)内容で金もらえるなんて
志願組と大人組は喜んで食いつきそうだな…みくと杏もいたりして
・
・・・
・・・・・
======
~~現在時刻~~
(池袋晶葉の実験ラボ)
晶葉「ううん……」
晶葉「シンの所は、結局何一つ悩み相談はしなかったな…」
晶葉「恋の悩み? いや、シン本人が好意を認識しているのかすら怪しいぞ」
晶葉「『殉星は愛に殉ずる宿星』…、しかし、『一途で不器用』とは、まさにその通りだな」
晶葉「…」
晶葉「しかし、あの二人もまだまだ甘いな!」
晶葉「そういう案件は、シン本人ではなく、他の六聖拳の面々に伺った方が、余程面白い話が聞けただろうに」
晶葉「よく記憶消去がどうだの囁かれているが、実際はどうなるのかは疑問だが…」
晶葉「そういうのは、こっそり見守って、こっそりと想像を繰り広げるのが一番楽しいものだ」
晶葉「うん。まあ……、シンの言っている事は概ね正しいが…」
晶葉「ちょっと彼も、もう少し砕けて協調しても良かっただろうに」
晶葉「何と言うか、本当に不器用だな。シンは…」
晶葉「さて、と…」
晶葉「ユダの採点が既に終了した今、シンの採点でも改めてしてやるか」
晶葉「そうだな…、加点はどうしようか…」
晶葉「……」
晶葉「彼の言っている事は理解出来る! 両者の関係に首を突っ込んで、野暮な詮索や行動を迫るのは、確かに無粋だ! が……ッ!!」
晶葉「乙女心を分かっていないという、鈍感な点は頂けん! 同じ女子として、そこは看過出来んぞ、シン!」
晶葉「特別加点は一切ない! 反省しろっ!」カキカキ
【安部菜々・鷺沢文香との信頼・コミュニケーション】
『★ボーナスポイント★』
無し
・00……世紀末『恐怖と不審のみ』
・01~10……無能『軽蔑に値する』
・11~20……失念『所詮は他人』
・21~40……平常『現状維持』
・41~50……有用『便利な知り合い』
・51~70……友情『気が合う同僚』
・81~90……好意『親密な間柄』
・91~99……有能『最も頼れる強敵(とも)』
●安価
1.安部菜々
2.鷺沢文香
↓1.2
さすがに辛辣な点数です…シンさんだけに…ふふっ
晶葉「当然の評価だ!」
晶葉「安部菜々に対しては『5』点! 『軽蔑に値する』!」
晶葉「鷺沢文香に対しては『11』点! 『所詮は他人』!」
晶葉「これで高かったら、寧ろ二人の人間性を疑ってしまう所だったぞ!」
晶葉「正論を振りかざせば良いというものではない。もうちょっと、彼もケンシロウとやら以外に目を向ける事は出来んものかな…」
晶葉「まったく…!」
晶葉「……」
晶葉「さて、これで全員の評価・採点が終わったな」
晶葉「よっと」スタッ
晶葉「しかし、橘君…、遅いな…」
晶葉「何処に行ったんだったかな…?」
晶葉「確か、レイの評価が終わった後に、食料を持ってくると言って出て行ったきり……………」
晶葉「……」
晶葉「………」
晶葉「(あっ…)」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
(厨房前)
晶葉「……」コソコソ
晶葉「(除き窓から確認してみるか……)」スッ
晶葉「……」
ユダ「恥ずかしがらず、腹の底から声を出すんだッ!」
ユダ「泣いても一切譲歩はせんぞ! さあ、もう一度ッ!」パンパン!
ユダ「俺はこの世で誰よりも強く……?」
ありす「うっ………」グスッ
ありす「そ、そして…、う、うつくしいぃっ~…」フラフラ
ユダ「ダメだ! そんなか細い声では俺の威厳が全く表現出来ん!」
ありす「ぅっ……」グスン
ありす「な、何故…、私が…っ……」
ありす「こ、ここには、食事を取りに来ただけなのにっ………」
ユダ「俺はこの世で誰よりも強く……、せーのっ…?」
晶葉「……」
晶葉「(よし、Rinを連れて来よう…)」スッ
晶葉「(勿論、臨戦モードでだな…。流石に見逃せん…)」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~6時間後~~
(7610プロダクション 会議室)
サウザー「フフフ…!」ニヤニヤ
晶葉「結果発表だ」
晶葉「今日の一件は、実は君達のプロデューサーとしての資質を再確認すべく…」
晶葉「アイドル達との相談を通じて、的確にコミュニケーションが為せるかどうか…」
晶葉「私と橘君が密かに観察させて頂き、客観的な視点と判断で、行動を採点をさせて貰った」
シュウ「……」
レイ「……シュウ…、お前酒臭いぞ?」
シン「…か、監視されていただと…っ?」
サウザー「…ウダは?」
晶葉「彼は昼過ぎに、近くの病院に緊急搬送された」
晶葉「どうやら、聖帝十字稜の頂上から錐揉み回転して階段を転げ落ちたらしい」
サウザー「ふぅん…。馬鹿だな」
晶葉「……」
Rin「なお、今回の評価はあくまで目安ですので、これに満足せずに今後も邁進して下さいね♪」
レイ「…何故……、彼女の…、Rinの手は血に染まっているのだ?」
晶葉「Rinの血化粧はイチゴ味だ。特に気にしないでくれたまえ」
レイ「う、うん…」
晶葉「評価は十段階ある。上は有能、下は世紀末」
晶葉「では、社長から読みあげて頂こう。これが結果だ」ピラッ
サウザー「うむ…」スッ
サウザー「……ほう?」
シュウ「…」
レイ「…」
シン「…」
サウザー「で、では…! 最高評価から順には発表して行こうか!」
サウザー「今回、5人の中で最も有能と評価された人間は…ッ!!」
サウザー「……」
サウザー「……っ!」
サウザー「シュウ様!」ビシッ
シュウ「!」
シュウ「私か?」
サウザー「嘘ですぅ!!」ブフゥ
シュウ「…」イラッ
サウザー「最高得点獲得者は、この俺!!」
サウザー「聖帝サウザーだッッ!!」バッ
サウザー「有言実行ッ! 得点『97』ッ!! 超有能でございまーすッ!」
晶葉「社長! おめでとう!」パチパチ
Rin「流石は社長っ! 輿水幸子様に対する相談に対し、親身で温かく寄り添い、軽妙で快刀乱麻の御指摘は、正に有能の一言ですっ♪」パチパチ!
サウザー「フハハハハハッ!」
サウザー「『有能』だって…、俺ッ!」プルプル
サウザー「『有能』って、こんなに良い響きなんだ…!」
シュウ「…」
レイ「…」
シン「…」
サウザー「ま、まあ…、当然ですけど? というか…」
サウザー「君達全員、俺より下だからね? その事実を充分に噛みしめて、これからは俺に物を言ってね?」プッ
シン「おい博士! 買収されたな!?」ガタッ!
レイ「コイツが有能とか、何をしたらそんな評価になるんだッ!!」バン!
シュウ「有り得ない…」
サウザー「ところがどっこい! これが現実です!」
サウザー「フハハハハ! 半年はこの結果を引っ張るからな!」
サウザー「取り敢えず今後は、『聖帝サウザー(有能)』とでも名乗ろうか…!」
【サウザー】
得点:97
評価:有能
相談者:輿水幸子
総評:
とりあえずミスは無く、有能っぽかったから。よく頑張りました◎
サウザー「さあて…」
サウザー「解散する?」フー
シュウ「残りも発表しろッ!」バン!」
レイ「貴様だけ満足して帰るとか、勝手にも程があるだろう!」
シン「ここまで付き合ってやったんだ! 最後まで教えろ!」
サウザー「えー…?」
サウザー「じゃあ次に高かったのは…」
シュウ「…!」
レイ「……っ」ゴクリ
シン「……」ドキドキ
サウザー「シンです」
シン「ッッだあっっしゃああああッ!!」ガタン!
シュウ「う……」
レイ「嘘だ…!」
シン「はははははッ! どうだシュウ、レイッ!」
シン「貴様ら普段から上から物を言いおって! 今日からはもうデカイ顔をさせんぞ!!」
シュウ「嘘だろう? 博士…。コイツが2位?」
レイ「ど、どんなトリックを使えば、このホモが相談などマトモに出来るのだ…?」
晶葉「……まあ、最後まで発表は聞く事だな」
【シン】
得点:88
評価:好意
相談者:高森藍子
総評:運です。あと相性。
サウザー「次に高かったのは…」
サウザー「レイ君。おめでとう」
レイ「さ、3位か…。まあ良いだろう」
シュウ「………」
レイ「ん? 待て…」
レイ「俺は二人受け持ったが、この結果はどうなんだ?」
シン「!」
レイ「二人の平均…、いや、合計か?」
晶葉「ちゃんと一人ずつ採点したからな。まあ、だから最後まで聞く事だ」
シン「……」
【レイ】
得点:60
評価:友情
相談者:櫻井桃華
総評:思わせぶりって最低だと思います。
サウザー「次は4位、シュウ様」
シュウ「わ、私がシンとレイに劣るだと…!?」
シン「耄碌するにはまだ早いのではないか? シュウ」
レイ「子持ちだからと言って、コミュニケーションが達者とは限らんのだな」
シュウ「こ、この…!」
サウザー「ていうか…、シュウ様さあ…」
サウザー「何で酒臭いの?」
シュウ「!!」
シュウ「そ、それは……」
シュウ「……相談者と酒を飲んできたからだ」
レイ「……」
シン「原因はそれだろ」
晶葉「(あのあと、ずっとキャッツ談議に付き合わされていたな…)」
【シュウ様】
得点:59
評価:友情
相談者:姫川友紀
総評:悩みをぶちまけるには、酒の力が必要な時もあります。けど、ほどほどに
サウザー「さて…」
サウザー「第5位だが…」
シュウ「私には関係無いな」
レイ「俺か?」
シュウ「ユダかも知れんぞ」
シン「いや、俺かも知れんな」
レイ「?」
レイ「お前も2人受け持ったのか?」
シン「いや…、計3人だ」
シュウ「何故、お前の所に人が寄るのだ…」
レイ「(少し悔しい…)」
サウザー「第5位はレイだ」
サウザー「過ぎたるは猶及ばざるが如し。貴様程度の力量で複数の相談を受け持とうと言うのがおこがましいのだ!」
レイ「そ、相談内容は似た様なものだったのだがな…」
シン「(あれ…、俺まだ2人残っているのに、低くないか?)」
【レイ】
得点23
評価:平常
相談者:岡崎泰葉
総評:もう少し彼女と仲良くなりましょう
サウザー「第6位、第7位はシン、貴様だ」
シン「なっ!?」
シン「よりによって、同時に受け持った二人とも低評価なのか!?」
レイ「何があったのだ?」
シン「いや…、何って…」
シン「高森藍子との関係をしつこく聞かれただけだが…」
シュウ「!!」
サウザー「何と応じたのだ? その二人には…?」
晶葉「あー…オホン」
晶葉「安部菜々には、高森藍子の好意に関して、『一過性の病であり、好意とは色々な意味を孕む。想定するに、信頼の様な物』と眼中にない素振で…」
晶葉「鷺沢文香には、更にシン自身の心中に関し、『他者との関係の詮索は無粋で野暮だ』と一蹴していたな」
シン「概ね、博士の言う通りだな」
シュウ「……」
レイ「……」
サウザー「……」
サウザー「安部菜々からは『無能』と評され、鷺沢文香からは『失念』されたようだ」
シュウ「うむ。正しい評価だ」
レイ「今回の採点は、あながち間違っていなかったというワケか……。悔しいが認めよう」
晶葉「ちなみに、会話を強引に終わらせるために、安部菜々にキスまで迫ったぞ」
シン「!?」
サウザー「うわぁ…」
レイ「男の風上にも置けん、単なる最低野郎だな」
シュウ「無能というか、畜生じゃないか…」
シン「お、俺が無能だとッ!? な、何故そうなるのだ!!」バン!
シン「第一、二人とも自身の相談ではなく、単なる与太話に興じに来ただけであろう!?」
シン「それなのに、何故俺の能力について酷評されねばならんのだ!!」
晶葉「他愛も無い会話も軽視したらダメだぞ、シン?」
Rin「シンさん不潔ですっ! 近寄らないで下さいっ…!」
シン「ぐっ…! な、何故だ……?!」
シュウ「本当に高森藍子からシンの記憶を消去したほうが良いんじゃないか? 色々と悲惨過ぎて目も当てられん…」
サウザー「うん…。今度、ケンシロウかトキ辺りに頼んでみよう」
レイ「いや…、いっそシンの記憶を吹っ飛ばせばいいんじゃないのか? 岩か何かで…」
【シン】
得点:11
評価:失念
相談者:鷺沢文香
総評:ひょっとしたら、乙女トークをしたかっただけなのではなかろうか、彼女
【シン】
得点:5
評価:無能
相談者:安部菜々
総評:今後一切、女性と関わらない方が良いかもしれない
サウザー「さて…」
レイ「まだあるのか?」
シン「俺の担当はもう居ないぞ」
シュウ「……」
サウザー「最後の一人を発表します」
レイ「!」
シン「!」
シュウ「……」
サウザー「第8位…」
サウザー「ウダ君」
サウザー「得点は『0』、評価は『世紀末』でございます」
レイ「せ、世紀末…!」
シュウ「何をやらかしたんだ、アイツは…」
晶葉「……」
【ウダ】
得点:0
評価:世紀末
相談者:-
総評:
無能オブ無能。そのうえ、橘ありすを泣かせたので、彼女からは嫌われたと思います。謝るなら拳王軍名物、焼き土下座で
━━━━━━━━━━━━
【結果発表】
1位:サウザー『有能』
2位:シン『好意』
3位:レイ『友情』
4位:シュウ『友情』
5位:レイ『平常』
6位:シン『失念』
7位:シン『無能』
8位:ユダ『世紀末』
━━━━━━━━━━━━
レイ「まあ、サウザーが有能なのは、今回は認めてやろう」
レイ「しかし…、シンはプラマイ0ってトコじゃないか?」
シュウ「寧ろ2位の結果も、シンの行動を省みるに何も擁護出来んぞ」
サウザー「シン、無能に格下げ、っと…」
シン「だ、黙れっ! あの結果はこれまでに築いた信頼が為せる物なのだ!」
サウザー「だが、これでハッキリしただろう?」
サウザー「兼ねてより我らが話していた、自分達の実力のレベルに関してだ」
サウザー「今回、俺が『有能』の結果に行き着いたのは、もはや必然だ」
シュウ「…やけに自信があるじゃないか…?」
シン「フン…、偶然の間違いだろう?」
サウザー「必然だっ…!」
サウザー「思い返してもみろ。前回の勧誘に際し、俺は…!」
~~~~~
サウザー『この聖帝に従順なお友d……奴隷という名のアイドルを調達すべく、スカウト活動を開始するッ!』
~~~~~
サウザー「誰一人として勧誘出来なかったッ!」
レイ「……確かにな」
シュウ「(前回の最初で、コイツは色々と率直な願望を晒していたな……)」
サウザー「一方、貴様らといえば…」
サウザー「自分がスカウトしたアイドルと、着々と絆を深め、色々な所に遊びに行き、安穏としている中で、俺はっ…!」プルプル
サウザー「俺は一人で頑張っていたからだッ! 貴様らがヘラヘラとしている間も頑張っていたからな!!」バンバン!
サウザー「だからこの『有能』という結果はッ!」
サウザー「俺が人知れず努力し! 次こそは勧誘を成功させてやるという決意の徴候に他ならいのだッ!!!」バン!
シン「(こ、コイツ…、陰ながらそんな努力を…!)」
レイ「(というか…、案外気にしてたのか…)」
シュウ「(成功率も実質は最下位だしな…)」
サウザー「今回で痛感したであろう! 怠けていた貴様らの無力さ!」
サウザー「そして俺の熱意が伝わったであろう!!」
サウザー「故にだッッ!」
サウザー「次回より…!!」
●安価
【サウザー「次回より…!!」】
1.「『渋谷凛人質計画』を開始するッ!」
2.「『モバマスアイドル獲得に向け華麗に制圧前進』」あるのみッ!」
3.「充電期間として、一先ずこれまでの『番外編』を通し基礎を学び直すッ!」
↓3
サウザー「充電期間として、一先ずこれまでの『番外編』を通し基礎を学び直すッ!」
シン「充電期間…?」
サウザー「無能共め…、貴様らの怠惰のせいで足を引っ張る現状を、理解出来んのか!」
レイ「しかし、具体的には何をするのだ?」
シュウ「過去を省み、何かを得るというのか? お前らしくも無い物言いだな」
サウザー「フフフ…!」
サウザー「この聖帝サウザー(有能)の覇道を支え得るに足りる存在であれば、生かしておいてやろう!」
サウザー「精々、励むと良い…! 南斗の六聖共よ…!」
続かない。
・・・・・
・・・
・
サウザー「充電期間として、一先ずこれまでの『番外編』を通し基礎を学び直すッ!」
シン「充電期間…?」
サウザー「無能共め…、貴様らの怠惰のせいで足を引っ張る現状を、理解出来んのか!」
レイ「しかし、具体的には何をするのだ?」
シュウ「過去を省み、何かを得るというのか? お前らしくも無い物言いだな」
サウザー「フフフ…!」
サウザー「この聖帝サウザー(有能)の覇道を支え得るに足りる存在であれば、生かしておいてやろう!」
サウザー「精々、励むと良い…! 南斗の六星よ…!」
続かない。
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
スレに余裕があるので、次回作の前に、ゆっくりと番外編(安価式)を書いていきます。
ただし、体力面を考慮し、書くの3つのみ。
その内2つ、以下から選んで下さい。
●安価
番外編
1.前川みく編:番外編『前川みくのその後と南斗聖拳』
2.イヴ・サンタクロース編:番外編『サウザーの依田芳乃勧誘(失敗済み)』
3.岡崎泰葉編:番外編『トークバトルショー4巡目、残りのチームのトーク』
4.鷺沢文香編:番外編『プロダクション合同、反省会秘話』
5.お悩み相談会編:番外編『レイと愉快な仲間達の軽井沢旅行記』
6.お悩み相談会編:番外編『遅れて来た相談者達』
↓5まで、1人2つ選択で、上位2つを書きます(1つだけ選択してる場合は無効でズレ)
↓5
●再安価
番外編
【決定】前川みく編:番外編『前川みくのその後と南斗聖拳』
1.鷺沢文香編:番外編『プロダクション合同、反省会秘話』
2.お悩み相談会編:番外編『レイと愉快な仲間達の軽井沢旅行記』
3.お悩み相談会編:番外編『遅れて来た相談者達』
↓5まで、一つ選択
↓5まで
●安価
番外編
【決定】前川みく編:番外編『前川みくのその後と南斗聖拳』
【決定】鷺沢文香編:番外編『プロダクション合同、反省会秘話』
その他1つ、何か『見たい内容の番外編』、
もしくは『見たいキャラ』が居れば、自由に書いて下さい。
作者が想像や補完して書きます。希望や指定があれば、それも自由にどうぞ。
あまりに見当違いの物は弾きます。その場合は再安価で。
↓3
7610のPと担当アイドルとのそれぞれのの日常の絡み
>>397
裏話というか、設定的な話になりますが、
今回の相談でシンが少し触れていましたが、
『勧誘の時のコンビ≠普段の担当』という関係では、実はありません。
関係が良好、関わりが多いとは思いますが。
なので、一組だけペアを指定して下さい。
1時間以内に>>397からのレスが無ければ、残り一つの番外編選考から再安価します。
>>398
●訂正
『勧誘の時のコンビ≠普段の担当』
↓
『勧誘の時のコンビ=普段の担当』
1【決定】前川みく編:番外編『前川みくのその後と南斗聖拳』
2【決定】鷺沢文香編:番外編『プロダクション合同、反省会秘話』
3【決定】番外編:『高森藍子のアイドル活動記録』
3つの番外編は、順を追って、このスレで執筆します。勿論安価式。
今回の話で出た輿水幸子のデートの件は、例の予想が当たれば次回作の勧誘編か、普通の番外編として執筆する予定です。外れれば当然霧散します。
軽井沢旅行は、今回の安価で選ばれなかったので、恐らくは書きません。その他に選ばれなかった番外編も同様です。ただ、4人が作中で、その旅行の一端に触れたりする場面はあると思います。
今日はここまで。いつになるか分からんが、また次回。
おつ
このスレの続きに番外編3つもやるならレス消費しないようコメント控えた方が良いな
今日もゆっくり書いていきます
>>406
そんなに各編長めに書くつもりはないんで、気にしないでください
【番外編1】
~~前川みくのその後と南斗聖拳~~
主人公:前川みく
時系列:上田鈴帆編「アイドルサバイバルinテーマパーク」後
前川みく
http://i.imgur.com/BWAWkoL.jpg
・
・・・
・・・・・
容赦無く降り注ぐ真夏の日差しや気だるさも、雑沓とする街の喧騒も、ここで過ごす一時だけは、その鬱陶しさを忘れさせてくれる。
ただ一つ、本当に残念なのは、予算不足で塗装作業が不完全なままストップした、天井の様相だ。
柔らかい水面に体を預けていた私は、瞼を開きゆっくりと天を仰ぎ見る。
視界に広がった、ガラス張りと無機質な鉄筋が格子状に入り組んだ屋根が、夢見心地の私を否応なく現実に引き戻した。
晴れ晴れとした空模様など、映る筈も無い。ここはのどかな南国リゾートなどとは違う場所。
しかしあまりの心地良さにそれらを彷彿とさせられ、置かれている状況すら、ふと忘れてしまいそうになる程だった。
このスパは、自分の見地では、そこらの並みの施設では及ばぬ程の予算で造営されている。
意匠を凝らした装飾の数々に、エステやサウナなど一般的な設備から、大自然さながらの滝や観葉植物など、目を疑う仕掛けも様々。
あとは、目から鱗が落ちそうな、美味しい料理が食べられるレストランでも有れば、文句の付け処は無かったのだが。
しかし、それらの使用が、全て自由で無料ときたものである。
広々とした温水にゆったりと浸かり、快適に羽を伸ばす。
手足を浮力に遊ばせ、力を抜くと、緊張はおろか思考すら四肢から抜け出て行ってしまいそうな、えも言えぬ感覚に支配される。
時間は正午。ガラス張りの屋根に反射し、ちかりと目に入った太陽の光が眩しくて目を瞑た瞬間…
バフッ!
「すみませーん。前川さんでしたっけ?」
「ボール取ってくれませんかぁ?」
日々の疲れを十全に癒すには、正にうってつけと言う他ない場所であった。
ただ一つ…
私が泳いでいる傍の、砂浜を模したスペースでがむしゃらにビーチバレーに興じている…、
なんか……エラくごっつい、体育大学のボディービル研究会みたいなマッシヴな連中の存在を除いては…
まあ…、顔見知りなんですけど……
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
(7610プロダクション)
(リラクゼーション施設棟 温水プール)
みく「……」
サウザー「あ。ありがとうございまーす」
みく「これで8回目にゃ」バシッ
サウザー「うん?」
みく「わざとじゃないかにゃ…?」
サウザー「じゃあ、場所移動すれば良いんじゃないですか?」
みく「貴方達がみくについてくるんでしょ!」
サウザー「気のせいですね」
みく「……」
みく「まあいいにゃ…」
サウザー「フフフ…、オープン前にタダで使わせてやっておるのだ…」
サウザー「逆に感謝の一つでもして欲しいものだな」
みく「……」
みく「(以前、私は…)」
みく「(7610プロダクションと名乗るこの人に、街中でスカウトそうになったけど…)」
みく「(施設見学の末……、まだ時期尚早であり、少し異質な雰囲気に引け目を感じ…)」
みく「(勧誘を蹴った。しかし…)」
みく「(そこで目にした施工中の娯楽施設の一件、お近づきの印にと、無料使用の優待券を貰えたは良いものの…)」
みく「(善意から来るものか、単なる宣伝か、はたまた別の隠された意図があるのか…)」
みく「……」ジロッ
サウザー「何だ、その不穏な目線は…」
サウザー「俺に聞きたい事でもあるのか? んー?」
みく「いや……」
●安価
前川みくの発言
1.違う場所に行きたいんだけど、何処かオススメとかあるのかにゃ?
2.社長の癖に、なんでスパでバレーなんてやってるのかにゃ?
3.何でみくに、ここの優待券をくれたのかにゃ?
4.他のアイドルの皆さんは、今何をしているにゃ?
5.何でレンタル水着が、変な紫のタンクトップしかないのにゃ?
6.その他(内容自由)
↓2
みく「貴方、ここの社長でしょう?」
サウザー「如何にも」
みく「なら、何で社長の癖に、スパでバレーなんかやってるのかにゃ?」
サウザー「えっ?」
サウザー「何でって……」
サウザー「そうだな…、強いて言えば…」
サウザー「社長だから?」
みく「(会社の社長って、暇なのかにゃ…?)」
サウザー「現状、我がプロダクションの経営状況は芳しく無い」
サウザー「しかしだからこそ、心にゆとりと平静が必要じゃないのかね?」
みく「みくは夏休みだからいいけど…、今日平日でしょ?」
サウザー「関係無いな!」
みく「そ、そうですか…」
みく「(これは大物にゃ。色んな意味で)」
みく「うーん…」
みく「(プールでぷかぷか泳ぐのもリラックスできるけど…)」
みく「(どうするかにゃ…)」
●安価
前川みくの行動
1.娯楽棟を色々回ってみる
2.もう少しここでゆっくりしてみる
3.サウザーと話をする
4.その他(内容自由)
↓2
みく「(色々と回れば、他の人にも会えるかもしれないけど…)」
みく「(まあ、とりあえずは…)」
みく「えっと…、状況が芳しく無いって…」
みく「どういうことにゃ?」
サウザー「……」
サウザー「それ、聞いちゃうんだ?」
みく「ご、ごめんなさい…」
サウザー「まあ良かろう。貴様は特別だからな。話してやらんでも無いが…」
サウザー「その前に、アイツらにボール渡してくるから、待っていろ」
みく「あ、はい。何かすみません、お取り込み中…」
サウザー「…」バシャバシャ
みく「……」
みく「(なんで陸でシュノーケル付けてるのかも聞きたいところだけど……)」
みく「(本当に変な人にゃあ…)」
======
~~3分後~~
(温水プール ベンチ)
サウザー「して、何の話だったか?」
みく「ああ、えっと…」
サウザー「それにしても…」
みく「?」
サウザー「その水着……、自前?」
みく「そ、そうだけど…」
みく「どうかにゃ、似合うでしょ? もしかして、みくの可愛さに…」
サウザー「何故受付で借りなかったのだ?」
みく「……!?」
みく「あ…! あんな紫の変なタンクトップみたいな水着しか無いと知って、慌てて家まで取りに帰ったの!!」
サウザー「何故だ?」
みく「……!」
みく「な、何故……、何故って…!?」
サウザー「……??」
みく「(こ…、この人の感性はわからないにゃ…!)」
●安価
会話
1.発言者
2.会話内容
↓1.2.
みく「ハァ…」
みく「社長のくせに、そんなデリカシーも恥じらいも無いからスカウトも失敗するにゃ……」
みく「自分の力でスカウトできたアイドルいるのかにゃ??」
サウザー「…?」キョトン
みく「な、何で一瞬、見当違いの質問をされたかのような顔をするのにゃ!? 至極真っ当な質問でしょ!」
サウザー「デリカシー…、恥じらい……」
サウザー「充分ありますけど?」
みく「どんな愉快な頭があったらそんなに自信を持って言えるのにゃ!?」
みく「本当にある人はそんな服を着れるはず無いし、みくの店であんな嫌がらせはしないよ!」
みく「この期に及んでそんな弁明は、誰も信じる筈ないにゃあ!」
サウザー「それは貴様とて同じではないか。なんだっけか? あのおまじない…」
みく「そ、それは…!!」
みく「な……、内面では、凄く恥ずかしがりながらやらせて貰ってるにゃ…」
サウザー「あの様子を見た限りでは、イマイチ信じられんな…」フン
みく「(む、ムカツク…!)」
サウザー「勧誘なら…」
サウザー「ホレ、あれだ…。貴様も知っているだろう? 今昇り調子の高垣楓だ」
みく「!?」
サウザー「あの下郎は、この俺が手ずから口説き落とした」
みく「う、うそっ…!?」
サウザー「実に利口で賢明な判断だ。あの者は、高みに上り詰めるために相応しい環境を理解しておる」
サウザー「だからこそ、我がプロダクションを選んだのだ。フフフフ…!」
みく「(し、信じられない…! 絶対何か裏があるにゃ……)」
●安価
会話
1.発言者
2.会話内容
↓1.2.
サウザー「興味があるのか?」
みく「えっ?」
サウザー「なんなら、楓本人に会わせてやってもよいぞ」
サウザー「貴様が本気でアイドルを目指すなら、良いひとつの参考になるだろう」
みく「ほ、ホントに? それは是非にとも…!」
サウザー「この聖帝の号令とあらば、我がプロダクションの奴隷ならば全員…!」
サウザー「例え火の中水の中、食事中であろうとも泥酔中であろうとも、高熱で倒れていようとも休暇中であろうとも、這ってでも駆けつける……」
サウザー「……そのような職場教育を、現在思案中である」
みく「(す、スゲェ! もはや倫理観や福利厚生なんて度外視にゃ!)」
サウザー「どれ、すぐに連絡して来てやろう!」スッ
みく「あ、はい。お願いします…」
みく「……」
みく「(さっきから、何だかんだでみくの要望に応じてくれてる所を見ると…)」
みく「(まあ、悪い人では無いのかもしれないにゃ。趣味や志向は置いておいて)」
●安価
高垣楓の呼びだしと状態
①呼びだし
1.教育通り、すぐにプールに来てくれる
2.了承はするが、こちらから会いに行く事に
3.現在仕事中であるため、応じない
4.その他(内容自由)
②状態
1.健全正常! 体調管理は社会人の基本!
2.二日酔い。平常運転である
3.その他(内容自由)
↓1.2.
サウザー「…」スタスタ
みく「ど、どうだったの?」
サウザー「来てくれるってさ」
みく「わあ…! で、でも、人気アイドルをそんな友達感覚で呼び出せるものなのかにゃ?」
サウザー「当然だ。この聖帝の意に背く事、それ即ち死を意味する」
みく「(……ここのアイドルは、常に究極の二択を迫られてるワケか……)」
サウザー「まあ、奴は事務所で暇を潰していたらしいしな。ここに来るのに10分もかからんだろう」
みく「…」
みく「それにしても…」
みく「プロダクションに併設で、こんな馬鹿でかいリラクゼーション施設があるなんて…、俄かには信じられないにゃ」
みく「(規模だけなら、本当に超一流なのに…)」
サウザー「社員ならば友人含め使い放題! さらに社員にしか使えん特典も多数満載している!」
サウザー「フフフ…、如何かな? アイドルとしてでなくとも、まずは橘のように社員として雑務に従事してみると言う考えも…」
みく「!」
みく「(ゆ、揺らぐ…。け、けど、これは見え透いた罠だ…)」
みく「(みくは自分を曲げないにゃ! まずは色々とフリーのまま、選択肢と視野を広げる活動路線で行くのは変わらないのにゃ…!)」
楓「おはようございます」スッ
サウザー「おお、来たな!」
みく「!」バシャッ
みく「(た、高垣楓…っ! 以前は人気モデルとして幅広く活動し、最近はアイドルに転向…)」
みく「(独特のクールでミステリアスな雰囲気の中にほの見える、無邪気でお茶目な一面が、ファンの心をくすぐり、今やその名を知らぬ者は居ないと謳われる程の…、人気アイドル…!)」
みく「(ほ、本物にゃ…! す、スタイルいいなぁ…)」ドキドキ
サウザー「貴様もここに足を運ぶのは初めてであろう? 存分に堪能するが良い」
サウザー「この広々とした快適空間を独占しているという征服感…、まさに我らが特別な存在度と自覚するに相応しい場所であろう?」
みく「(オープン前だからじゃないかにゃ、それは…)」
楓「………」キョロキョロ
楓「……?」キョロキョロ
みく「…?」
楓「あの……、社長…?」
サウザー「んん?」
楓「熱燗に肩まで浸かれる浴槽があると噂で聞いたのですが…」
みく「(!!?)」
サウザー「フハハハハ! 残念ながら、それはまだ工事中だ! 震えて待てッ!」
楓「そうですか……」シュン
みく「(……)」
楓「あと…」
●安価
高垣楓の発言
↓1.2.
楓「そちらの方は……新しく来た子ですか?」ニッコリ
みく「あっ!」
みく「はっ…、はじめま…」
ゲシッ!
みく「う、わあっ!?」バシャン!
サウザー「フフフ…!」
みく「(ぐぶっ! ごぼっ…!)」バシャバシャ
サウザー「察しが良いな。今週専属契約し、アイドル候補生として新たに我が社でデビューに向け励む事になった者だ」
みく「ぶはあっ!! ハー、ハー…っ!」ガバッ!
みく「聞こえたよッ! いきなりプールに蹴落とすなんて、本当にデリカシーの欠片も無い人にゃ!」
みく「し、しかも何で貴方はそう息を吐くようにデマカセが言えるの!?」
みく「み、みくは入るなんて一言も言って無いにゃ! それどころか断ったけど!!」
楓「あら、そうだったんですか。賑やかな子で面白そうですね♪」
サウザー「だろう? 実にアイドルとしての資質は高い。貴様も勧めてはくれんか?」
楓「まあ、入社の是非は重要な問題ですし、私から強制する訳には…」
サウザー「……チッ」
みく「(り、理解がある人で助かった…)」
楓「でも、とても面白い所だと思いますし、魅力も勉強になる点も沢山あると思いますよ?」
みく「それは見学で知ってるし、それを考慮した上での判断なので…」
楓「それなら、焦る事はないでしょう。ゆっくりじっくり悩むのは、時間を持て余す若者だけの特権ですから」
サウザー「……」
サウザー「要らん事を吹き込むな、楓よ…」
楓「みくちゃん…、でしたっけ?」
みく「は、はい」
楓「みくちゃんは美人ですし…、美女ならビジョンをしっかり持って…」
楓「落ち着いて優雅に行動すると、更に美しさも際立つと思いますよ? ふふっ…♪」
みく「は、はい! 胸に留めておくにゃ!」
サウザー「…(美女のビジョン…?)」
楓「折角ですし、そこのプールで皆一緒に泳いで楽しみましょう♪」
楓「プールだから、人目も気にせず思いっきり泳げますね」
サウザー「…」
サウザー「…泳ぐの?」
みく「…?」
みく「当然、プールなんだから泳ぐ以外にないんじゃないかにゃ?」
サウザー「フン……、俺はここで見ているから、貴様達だけで遊んでくるが良い」
みく「……」
●安価
前川みくの発言・行動
1.言われた通り、折角なので楓と泳いでくる
2.楓に、別のスペースを見てみようと提案する
3.サウザーの発言に突っ込んでみる
4.その他(内容自由)
↓2
今日はここまで。
明日は休みなので、(出来れば)早めに更新します。
楓さん「なんか飲み会してたらバタバタと勝手に人が倒れて…」
今日もゆっくり書きます
みく「じゃあ…、向こうの端まで少し泳いで行ってみても?」
楓「そうね。まずは…、肩慣らしに軽く…」
サウザー「……」
サウザー「俺は再びビーチバレーに興じるとしよう」
サウザー「存分に羽を伸ばすが良い。楓よ、先程貴様の要望通り、エステルームにスタッフを招集しておいた」
サウザー「一通りここで満足したら、顔を見せてやれ」
楓「はーい♪ ありがとうございます♪」
楓「じゃあみくちゃん、競争しましょうか?」
みく「は、はい。お手柔らかに…!」
サウザー「……」
バシャバシャ…
サウザー「(フン…)」
サウザー「(次からは浮き輪を常備しておくか…)」
サウザー「(練習もしておこう……)」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
~~15分後~~
みく「楓さん、泳ぐの上手だにゃ…!」プカプカ…
楓「そうかしら? 年甲斐にも無くちょっとハシャいじゃって」バシャバシャ
楓「スタイル維持と、健康のために、丁度良かったです♪」
楓「(最近、全く運動して無かったから……)」
みく「アイドルたるもの、やっぱり運動も抜群にこなせなきゃダメなのかにゃあ…」
楓「?」
楓「別にそこまでハードルを挙げなくても、得意な分野を伸ばせれば、それで充分に武器になるんじゃないかしら」
みく「ううん…」
みく「(みくなら…、まあネコキャラのイメージを魅力的に伝える事、かな…)」
みく「……」プカプカ
みく「そう言えば、さっきあの社長が言ってたんだけど…」
みく「楓さんは、あの人に勧誘されてここに来たとか」
楓「はい、そうですよ?」
みく「聞いても良いかにゃ?」
みく「……どうして、ここを選んだの?」
楓「(これは……)」
楓「(……みくちゃんの表情と物言いから察するに、真面目な話かしら……?)」
楓「……」プカー…
みく「楓さん?」
楓「ふふっ…、改めて問われると…」
楓「何ででしょうね。強いて言えば…」
楓「楽しい、から…?」
みく「そ、そんな理由で…?」
楓「理由なんて、難しく無くてもイイじゃないですか♪」
みく「いや…、いやいや…っ!」ザバン!
みく「今や老若男女、大勢の注目を集めるあの高垣楓ともあろう人が、そんな適当な理由でイイの!?」
みく「もっとこう…、『トップに上り詰めるために必要な環境として最適だった』とか、『一流のトレーナーや練習設備、加えて、企業のコネや幅広い人脈獲得が望める』とか…!」
楓「ふふっ…、みくちゃん?」
みく「?」
楓「偉そうに聞こえるかもしれないけど、2つ、教えてあげますね」
みく「な、何が…ッ!」
楓「(緊張すると猫みたいにピーンとなって、可愛い…)」
楓「(ネコミミとか似合いそう…。あ、猫キャラ?)
楓「(語尾が『にゃ』って…、意識してるのかしら?)」
楓「…」キラキラ
みく「そ、そんなイキナリ、好奇の目を向けないで欲しいにゃ…!」
楓「(可愛い………)」
楓「……ええと」
楓「…まず1つは、適当じゃないという事」
みく「えっ…、だ、だって…!」
楓「アイドルという職業柄、様々な人の視線を集めて、体力も精神も摩耗して…」
楓「特に芸能界なんて、多くの職種と関わる以上、本当に気を遣わなければいけない場面が多いの」
楓「時には、クライエントが求める状況に自分の特徴や役柄を作り、臨機応変に変える必要性もある。自分の立ち位置が不安な時だってある」
楓「常に自問自答して、私も多くの事を悩んでいるの。こう見えても…」
みく「(うっ……)」
みく「(みくの立場だと、何も言えない…)」
みく「……」
楓「だからこそ、楽しいと思える事、安心出来る場所があるって…」
楓「凄く大切な要素なんじゃないかしら?」
みく「……それも、そうにゃ…」
楓「仕事は常に変化を求められて、でも、自分の芯は見失いたくない」
楓「そんな時には、心の拠り所も必要なの」
みく「うーん…、成る程…」
楓「お酒以外に……ね♪」
みく「最後の一言が無ければ凄い好印象だったにゃ」
楓「二つ目は……そうね…」
楓「『高垣楓ともあろう人』……、お世辞でもそう言って貰えると嬉しいわ」
みく「?」
みく「ファンからどう言われているとか自分の評価とか、よく知らないのにゃ?」
楓「ファンはとても大切に思ってますよ? そこはハッキリ言えます」
楓「でもね……、多分、みくちゃんも思った事があるかもしれないけど…」
楓「私は、自分の性格やスタイルを『クール』とも『ミステリアス』と実感した事は無いし、ましてや自分が『注目を集めている』とも…、正確に認識はしてないのかもしれない……」
みく「……!」
みく「(ズバリにゃ…)」
みく「(この人…、言い分からしたら『自分の事が見えていない』と思うかもしれないけど……)」
みく「(真逆だ…。この人は……)」
楓「私はね…、みくちゃん」
楓「『変な人』で『オヤジ思考』で、『クールっぽい何か』なの」
みく「……」
みく「………」
みく「……は?」
楓「お酒が好きなキャラのまま、ライブの合間やトークでダジャレを披露して、ありのままの自分を歌と踊りに込めて表現する」
楓「自分のやりたい事を、やりたいようにやってる」
楓「『高垣楓』の正体は、ただそれだけのアイドル…」
みく「……」
楓「断じて…、『崇高な偶像』とか、『クールビューティーの体現者』とか、『神秘の女神』を目指している訳でも無い」
楓「まあ…、そうね…、巷でそう呼ばれても悪い気はしないし、ありがたいとは思います。嬉しいとも思います」
楓「でも、それが先走ったイメージとして認識されて……、実物を目の当たりにした時にギャップの差が激しくて、幻滅させてしまった人も大勢いるかもしれない」
楓「けれど、こんな私だからこそ応援してくれる人もいる。一緒に歩んでくれる人もいる」
楓「本当に幸せ、本当に……」
みく「楓さん……」
楓「だから私は、今の自分を貫きたい。自分のためにも。応援してくれているファンの人達のためにも」
楓「それが叶うのが、このプロダクション。自由すぎてハチャメチャかもしれないけど、そこも魅力の一つと、私は思います」
楓「……」
楓「なにより…」
楓「今まで私が言った事は…」
楓「いいえ…、今の私が在るのは……」
みく「うん……」
楓「…」
~~~~~~
『周囲に流され、媚び諂い、自分自身を妥協する……成程、今の世の中ではそれが正解かもしれん。少なくとも安寧は得られよう』
『しかしその程度では、進化と発展は得られぬ。川の中で緩やかに朽ちていくだけの木に過ぎん』
『俺はその川の中の朽ち木では無く、激流に翻弄されながらも力強く泳ぎ、そして大魚に為り得る資質の者を集めているのだ!』
『周囲の雑音に耳を貸さず! 如何なる場でも貪欲に力を誇示主張し!』
『常に制圧前進の姿勢で、鮮烈に己を魅せるのだ!』
『アンタはアンタのままでいいんだ。俺達や、アンタのファンが見たいのは、嘘をついて偽っている姿のアンタじゃあ無い』
~~~~~~~
楓「…それを気付かせてくれた人達と、一緒にお酒を飲めたから、ですかね…?」
みく「……?」
楓「楽しい心の拠り所であり、そして自分を貫ける活動が出来るから」
楓「それが、私がこの7610に入った理由…って所でしょうか」
楓「(あと、美味しいお酒が沢山飲めるから)」
みく「…」
楓「勿論、みくちゃんがさっき言っていたように、向上意識やプロ意識を明確に自覚するのは、本当に大事な事だと思うわ」
楓「否定はしませんよ? だからみくちゃんも…」
楓「もっと色々な人達と接して、自分の見識を高めた上で、自分だけの最適な環境を見つけられれば良いんじゃないかしら?」
楓「アイドルを目指す理由も、活動をする理由も、事務所を選ぶ理由も、それぞれ」
楓「ここの勧誘を断って、今もアイドルになるために頑張ってるんでしょう?」
みく「……うん」
みく「アナタにとって、このプロダクションがどういう存在か、しっかりと伝わったよ」
みく「ありがとにゃ。本当に勉強になりました。みくも今の話を参考にして、判断材料や視野を広げてみたいと思う」
楓「…頑張ってね?」
楓「さっきも言ったけど、焦る事は無いですからね? ゆっくりじっくり悩むのは、時間を持て余す、感性豊かな若者だけの特権なんですから」
みく「…うん!」
みく「楓さん…、なんか…」
楓「?」
みく「みくのために、話をき」
バフッ!
みく「ぎにゃっ!?」バシャン!
楓「!!」
楓「バレーボール…?」
サウザー「あ、すみませーん」スタスタ
サウザー「ボール取って貰えませんかぁ?」ニヤリ
みく「っ~~~!!!」ワナワナ…
みく「こ…、これで9回目にゃ! 顔にボール当てられたの!!」バシッ!
楓「(そ、そうなんだ…)」
サウザー「そろそろいいかな? って思って…」
みく「何がそろそろにゃ! というかやっぱりワザとでしょ!!」
サウザー「そろそろ…、貴様が高垣楓を独占して30分が経過する」
楓「…?」
サウザー「南斗DE5MENを除き、高垣楓は我が7610プロダクションで最も成績を出している人材であり…」
サウザー「世間的にも大人気と表現しても差しつけない程のアイドルである。それを一般人である貴様のような小娘にだ…」
サウザー「30分も独占させてやったのだ。ありがたく思え」
みく「い、意味が分からないにゃ! 楓さんはレンタル商品でも何でもないにゃあ!」
サウザー「たった今、この場に限り俺がそう売り出すと決めたのだ。今から10分毎に5万の料金を払って貰うぞ」
みく「!?」
サウザー「高垣楓の出演10分が、テレビやライブではどれ程の利益を生むか知っておるのか、貴様は。それに比べたら破格であろう」
みく「き、聞いた!? 楓さんッ!!」バシャッ!
みく「あの男は楓さんの事を単なる金を生む商品としか認識して無いにゃ!! 人権無視の超絶ブラックだよ!!」
みく「さっき言ってた事は撤回した方がいいです! このプロダクションは悪辣な連中が跋扈してるにゃ!」
●安価
高垣楓の発言
↓1
楓「ふふっ…♪」
楓「もうそうなったら…、みくちゃんに助けてもらっちゃいます♪」
みく「み、みくがどう助けるのにゃ……?」
楓「みくちゃんは真面目で、すごく頭もいい子じゃないかなって、思ってます」
サウザー「ないない、それはない」
みく「黙るにゃ! この鬼畜タンクトップ!!」
楓「だからみくちゃんの良識と行動力、あとツッコミで、ちょっと抜けてる部分がある私を傍らでこれからも支えてくれたら…」
みく「か、楓さん! 抜けてるまでとは言わないけど、もしかしてさっきの貸出発言の他に、普段から変な事を言われたりしてるの!?」
楓「う~ん…、あまり記憶に無いですね…」
みく「(だ、ダメだこの人…! 典型的に人生を損するパターンの人かもしれないにゃ…!)」
サウザー「ほう?」
サウザー「高垣楓の御眼鏡にかなったではないか。良かったな、みくにゃん」
サウザー「この勢いで契約を結んで貰っても、俺は一向に構わんぞ?」
みく「(た、確かに楓さんに少し頼られたのは、かなり、う、嬉しい…!)」
みく「(けど、何かこのままペースに乗せられるのは、不本意にゃ!!)」
みく「(何か…、何か話題を変えよう!
●安価
前川みくの発言
1.楓さんが5万なら、貴方はお幾らですか? んー?
2.そ、そろそろ違う場所も見てみたい気もするにゃー…?
3.な、ならもうヤメだにゃ! 今日は帰るっ!
4.その他(内容自由)
↓1
1
みく「か…!」
みく「楓さんが5万なら、貴方はお幾らですか? ん~?」
サウザー「ほう? この俺に値踏みをさせようというつもりか?」
みく「ふ、ふふふ…!」
みく「普段はあまり活躍を見せない、名前だけが独り歩きしている南斗DE5MENが楓さんの上とのたまったからには、その自信の程を言って欲しいにゃ!」
サウザー「フン…、この聖帝は下々の貴様らが一生を掛けても到達出来ん、遥か高みにいる」
楓「プライスレスという事ですか?」
サウザー「広大な宇宙が今でも途方も無い速度で成長を続けていると同じく、この俺の潜在能力も測り知ることなど出来ん」
サウザー「庶民の感覚では、秤に掛けても無駄であり、浅ましい事この上ない! 俺自身の価値など誰にも測れんのだ!」
サウザー「しかしだ…、敢えて言うのならば…」
みく「な、なんにゃ…」
サウザー「もし、その……」モジモジ
みく「……」
サウザー「前川さんが俺を指名してくれたのなら、10分と言わず…」
サウザー「いつでもどこでも、無料でサービスしちゃうぞ? みたいな…??」モジモジ
みく「」
楓「あらあら…♪」
みく「き……」
みく「キモッ! おえええッ!」
サウザー「そんなに照れんでも良いではないか。いつでも俺は貴様の勧誘に繰り出してやるぞ」
みく「こっちから願い下げにゃあ! この変態ッ!!」
楓「(はー…、お腹空いた…)」
・・・・・
・・・
・
【●終わり●】
以上で前川みく番外編終了
次は鷺沢文香番外編です
【番外編2】
~~プロダクション合同、反省会秘話~~
主人公:鷺沢文香
時系列:鷺沢文香編「LIVEツアーカーニバル『御伽公演・栄光の舞踏会』」直後
鷺沢文香
http://i.imgur.com/Lrko2jV.jpg
━━━━━━━━━━━━
【御伽公演 配役】
・346プロダクション
王子…ケンシロウ
魔法使い…三村かな子
魔王…ラオウ
町人…村松さくら、土屋亜子、大石泉
国王の従者…ヘレン、難波笑美
猫…高峯のあ、上条春菜
ネズミ…トキ、ジャギ
継母…三船美優
貴族…西園寺琴歌、神崎蘭子、喜多見柚
銀行員…千川ちひろ
王女…財前時子
・7610プロダクション
シンデレラ…シン→鷺沢文香
魔法使い…安部菜々、市原仁奈
国王…シュウ
姉…ユダ、北条加蓮、神谷奈緒
貴族…輿水幸子、アナスタシア、櫻井桃華
騎士…姫川友紀
女神…高森藍子
バックダンサー…イヴ・サンタクロース
照明…サウザー
ナレーション…橘ありす
タイムテーブル管理…レイ
━━━━━━━━━━━━
●居残り反省組
サウザー
レイ
ラオウ
千川ちひろ
●病院
シン
・
・・・
・・・・・
第一線で輝くアイドルとは、比べるまでも無く拙いパフォーマンス、貧相な容姿
台詞も碌に言えず、演技もおざなりで、連携の輪も乱してしまった
今日という本番の日まで、皆が苦心し練り上げた珠玉の舞台を汚しているといっても、誰も否定しないだろう
部外者の私が、何を勘違いしてしまったのだろう
罪悪感と自責の念で、胸が締め付けられる思いだ。今すぐにでも、この場から消えてしまいたい
…そう思っていた
しかし、奇妙な事に
この日一番の声援と拍手が、私に向けられた
観客の興奮が、昂りが、困惑する私など気にも留めず全身を包み込む
ただただ全力でチャートをなぞるのに神経を注いでいた私の頭は、完全に思考を止めていた
飛び入り参加と違わないのに、デビューとも碌に言えないのに、そんな素人の演技に観客は惜しみない賞賛の拍手を送り続ける
同時に、私の中を、形容出来ない不思議な感情が駆け巡る
戸惑い、驚愕、羞恥、爽快、幸福…
そして…、最も大きく感じたものが、感謝だった
周囲の皆が、私を支えてくれたから、今の私がここにいる
もしこの状況が夢でも幻でも無く現実ならば、それはきっと『魔法』のおかげなのだろう
魔法が私を、この煌びやかな舞台へと導いた
そしてこの盛況と成功は、皆と、魔法を掛けられた私が為し得た物なのだ
所詮は歓声に酔った奢りかもしれない。自分の力量を弁えない、愚か者の妄想だと一蹴するに値する考えかもしれない
ただ、この現実はそうとしなければ説明が付かず、およそ素人が達成できる偉業でも無いのは確かだろう
私の中で、僅かながら希望と自信が芽生えたのも、この時だった
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
(会場ドーム 観客席)
レイ「……」カチャカチャ
サウザー「…」
ラオウ「…」
ちひろ「…だからですね……!」
サウザー「こんなに頼んでもダメか?」
ちひろ「こんなにってどんなにですか!? ただ椅子に座ってふんぞり返ってるだけでしょう!?」
ラオウ「俺は一応、魔王役で出たのだが…」
ちひろ「アドリブでステージの用具は破損させるわ、主役を病院送りにするわ、要反省です!」
サウザー「フフフ…、俺は殊勝な照明スタッフだったんですが?」ニヤリ
ちひろ「尚更関係無いじゃないですか! 貴方も最後の方でギャラリーで暴れたからダメ!」
ちひろ「兎に角…!」
ちひろ「打ち上げに参加出来るのは、舞台に挙がったアイドルだけです! スタッフはここで撤収作業に従事です!」
ちひろ「貴方達はここで反省会っ! いいですね!?」
レイ「……」スタスタ
スタッフ「あ、レイさん。その機材の収納終わったら、セリの点検お願いします」
レイ「ああ。了解した」
サウザー「おい拳王よ、何とか言ってやれ」
ラオウ「……」
ラオウ「こんなに頼んでもダメか?」
ちひろ「その台詞はさっき聞きました。貴方も偉そうに椅子に掛けてるだけじゃないですか」
サウザー「な、何故だ…! イチゴ味の主人公だぞ、俺は…!」プルプル
ちひろ「し、知りませんよ」
ラオウ「千川よ。アイドル達は皆、既に打ち上げに向かったのか?」
ちひろ「はい。30分前程…」
サウザー「場所は?」
ちひろ「!」
ちひろ「(ぜ、絶対行く気だ…。場所は隣のホテルだけど……、ごまかさないと、この人達は確実に向かう腹積もりでしょう…)」
ちひろ「少し距離があるので、バスで移動しましたよ。場所は教えません」
サウザー「…チッ」
サウザー「……」チラッ
サウザー「おい、そこの者!」
スタッフ「はい?」
サウザー「この会場の撤収作業はどの位で片が付く?」
スタッフ「そうですね…」
スタッフ「日付が変わる前に終われば早い方ですかね…?」
サウザー「な…! 何ィ!?」ガタッ
ラオウ「ば、馬鹿な…。打ち上げが終わってしまうではないか…ッ!」
ちひろ「いい加減諦めて下さい! この期に及んでまだ参加するつもりなんですか!?」
レイ「いや……お前達さあ…」スタスタ
ちひろ「?」
ラオウ「何か用か、犠牲のレイよ」
レイ「義星ね。犠牲のレイってただの噛ませだよね? 何か今日のラオウおかしくない?」
サウザー「何か用か、義星のレイよ」
レイ「千川さんは良いが、お前達二人も早く撤収作業に加わってくれ」
レイ「そこでふんぞり返っていては、プロダクションを束ねる者の示しがつかんだろう?」
サウザー「……」
サウザー「俺達二人が加わった所で、何も状況は変わらん」
レイ「いや…、そういう問題じゃ無くて…」
レイ「あー…、ならば…」
レイ「お前達が加わることで作業が早く進み、打ち上げの参加に間に合うかも知れんぞ?」
ラオウ「…」
ラオウ「おい、そこの者!」
スタッフ「は、はい?」
ラオウ「この会場の撤収作業はどの位で終わるのだ?」
スタッフ「え、えっと…、日付が変わる前に終われば早い方です」
ラオウ「……」
ラオウ「俺達二人が加わった所で、何も状況は変わらん」
ちひろ「(め、面倒くさっ…!)」
レイ「(何故そこまで頑なに拒むのだ…)」
ちひろ「(何でさっきから二人揃って同じ事しか言わないんでしょう…?)」
レイ「(も、もしかして拗ねてるのか? この二人…)」
・・・・・
・・・
・
犠牲のレイ(ワンパンKO)
・
・・・
・・・・・
======
(同時刻 打ち上げ会場)
美優「そ、それではこれより、共同イベントの打ち上げ会を始めさせて頂きます」
パチパチパチパチ
美優「早速ですが、私、三船が、乾杯の音頭を取らせて頂きたいと思います。皆さん、お手元のグラスに飲み物をご用意下さい」
美優「…今日は、皆さん、本当にお疲れ様でした」
美優「昨日と今日の二日間、素晴らしい舞台を作り上げる事が出来たのも…」
美優「ひとえに、2つの違うプロダクションが手を取り合い協力し、切磋琢磨しつつも、志す目標が同じであったからです」
美優「…このイベントに参加できたことを、本当に嬉しく思います」
美優「今後も一丸となって、また、良きライバルでありつつ、それぞれの夢に向かい邁進していきましょう」
美優「それでは、グラスの準備も整ったようなので……」
美優「今は共に頑張った者同士、健闘を讃え合い、存分に楽しみましょう!」
美優「皆さんのご健勝を願って……、乾杯っ!」
『『かんぱーいっ!!』』
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~10分後~~
文香「~~っ」
文香「…!………!」オロオロ
文香「(ど、どうしましょう…。帰ろうかな…)」
文香「(色々なテーブルがあるけど、それぞれ盛り上がってて、新参の私が入り込む余地が無い…)」
文香「……」タジタジ…
文香「(大人ばかりのテーブル…、あそこは危険な香りがします…。色々と…)」
文香「(子供が沢山いるテーブル…、あそこなら気兼ねなく話せるかもしれない…)」
文香「(う、うう……)」
文香「(意気地がない…。あんな大舞台で主役を務めたのに…)」
文香「(まだ、飛び入り部外者の感覚が抜けきっていないせいかもしれない…)」
ポン
文香「!」
●安価
話しかけて来た人物
↓1.2.
卯月
●再安価
>478
『シン』
↓1
何でシン駄目なんだ?
作者の都合か?
スマンまるで忘れてた。
やっぱアレ重体なのか…
菜々「文香ちゃん、お疲れ様ですっ☆」バッ!
藍子「お疲れ様です。文香さん」
文香「!!」
文香「ど……、どう、も…」
藍子「今日の舞台、とても輝いていましたよ♪ 私は客席から応援していましたけど…」
菜々「文香ちゃん、今日は大したフォロー出来なくて、ほんっとうにごめんなさい…!」
文香「…!」
文香「あ、そ、その……、き、気にして、な、無いです……」
菜々「でも、吃驚しましたよ! 初めての大観衆であそこまでやれたら、もうナナ達の立場が無くなっちゃいますね…」
藍子「(……?)」
藍子「(……何でしょう、この違和感……)」
文香「わ、私も、な、何が……、何だか……」
文香「とにかく……、必死、でした…」
菜々「そうですか? 結構流暢に台詞を喋れてたり、アドリブもカッコ良かったですけど…」
●安価
安部菜々の発言・行動
↓1.2.
違和感?
菜々さんスカウト時に言ってた”羨ましく思ったり、心の中で妬んだり”で落ち込んでるっていうことか
菜々「なにより! アイドルとしての気品に満ちていた!」
菜々「本物のアイドルさながらですよっ! 今後はデビューとか視野に入れているんですか?」
文香「そ、そ、それは…、い、一応は……検討中で、すが…」
菜々「そうなんですか! それはまたナナにも手強いライバルが増えちゃいますね~…。ナナも精一杯頑張らないと…!」
菜々「(……??)」
菜々「(何か…違和感が…。公演の時の声の張りと、少し違う? いや、気のせいですかね……?)」
菜々「(緊張してるのでしょうか? 馴染めていない感じもしますし…)」
菜々「(でも、折角来たんだから楽しまなきゃ損ですよ! ようし…!)」
●安価
話題提供
1.出演に至った経緯について
2.王子役について
3.舞台の感想について
4.派手なアクションシーンについて
5.最後の台詞について
6.文香の趣味や生活について
7.グラスに注がれている飲み物について
8.7610プロダクションについて
9.346プロダクションについて
10.その他(内容自由)
↓1.2.
>>495
ナナさんも違和感感じてるし、声に関してだったら、ケンシロウの声帯模写が違和感の正体じゃないか?
菜々「図らずも主役に抜擢されて、緊張したんじゃないですか?」
文香「そ、それは……もう、途轍もなく…」
藍子「でも、応じる決断力、そして見事やってのけた精神力。感服の一言です」
文香「い…、いえ…」
文香「こ、……この公演を、成功にみ、導けたのは、み…、皆さんがいたお陰………ですし…」
文香「た、ただ私は…、み、皆さんの……力に、少しでもなれたらと……」
菜々「!」
藍子「謙虚で周囲への思いやり…。文香さんは本当に優しい方ですね」
文香「い! い、え……別に…」
藍子「私なんて……」
藍子「この公演に臨む姿勢と気持ちに関して、ちょっと色々と雑念が混じってましたから……。恥ずかしい限りです」シュン
文香&菜々「…??」
菜々「でも、それであそこまで出来るんだから、本当に大した逸材ですよ! 二人とも♪」
菜々「ナナは配役が魔法使いだったので、深くは考えず、可愛い衣装で可愛くアピールする事を念頭に置いていましたよ!」
菜々「ただ、あの後の展開は、ちょーっと驚きましたけどね、流石にナナでも…」
文香「……」
藍子「菜々さんと魔法って、かなりのシンパシーを感じますからね♪」
藍子「ハマリ役でしたよ、ナナさん♪」
菜々「ふっふっふ…! ナナと言えばメルヘン、メルヘンと言えばナナですからねっ☆」
菜々「まだまだ若い子には負けませんよーっ!」
菜々「あっ、そういえば…」
菜々「文香ちゃんが出演を決めた理由としては、他に何かあるんですか?」
文香「理由……です、か?」
菜々「あんなトラブルがあったワケですから、声が掛かったのも流石に緊急じゃ無かったですか?」
藍子「……」
藍子「…あの魔王役の人、随分派手にやってましたからね……」
藍子「……信じられないです、本当に……、信じられない……」ボソッ
菜々「あ、藍子ちゃん?」
文香「……」
文香「選ばれた理由、は…」
文香「私が……裏方の補助役で、せ、台詞と工程を暗記していたのと…」
文香「あとは…、その……」
菜々「あ! まさかビジュアル?」
藍子「! 確かに…、文香さんの守ってあげたくなるような儚い愛らしさは、シンデレラの印象にピッタリです…!」
文香「い、い、いえっ…!! ち、違いま、す、ぅ」
文香「た、ただ、その、社長に、声を掛けられて…!!」
藍子「(ああー…、成る程…)」
藍子「(退路でも断たれたんですかね…?)」
文香「で、ですが…、決めたのは、私の意志、です」
文香「力になりたかったのと……、こ、こんな私でも…、出来る事があると、言ってくれて…」
文香「……とても、嬉しく、思いました…」
藍子「うんうん……!」
菜々「へええ…。まあ過程はどうあれ、文香ちゃんの資質を見抜き、結果公演は大成功」
菜々「7610の社長さんって、結構人を見る目があるんじゃないですか?」
文香「は、はい……。良くは、分かりませんが……」
●安価
1.高森藍子に迫る人物
2.安部菜々に迫る人物
↓1.2.
幸子「藍子さーん?」タタタ
藍子「はーい?」クルッ
幸子「早く公演の『あの話』を聞かせて下さい。他のみんなも聞きたがってましたよ?」
藍子「あ、あの話……?」
幸子「とぼけても無駄です!」
幸子「聞けば、藍子さんが346に居た時から色々と関わってたとか…」
藍子「!! あ、ああ…、いや、それは…!」
幸子「さあ、行きましょうか」
文香「……」
幸子「あっ!」
幸子「鷺沢さんじゃないですか! お疲れ様です!」ペコリ
文香「あ、こ…、さ…………、お疲れ、サマです…」
幸子「今日の舞台、可愛かったですよ♪ まあ…」
幸子「ボクの可愛さには、少し及ばなかったとは思いますが、それでも主人公補正を抜きにしても、見事でした」ニヤリ
文香「あ、ありがとう……」
幸子「後で色々、お話を伺わせて下さいね? では、また」
文香「……」
藍子「文香さん、では、また後で…」
文香「は、はい」
菜々「藍子ちゃんの『あの話』って…、何でしょうね? 346…?」
文香「さ、さて……?」
ポンポン
菜々「ぅん?」
アーニャ「ナハヂーチ、ナナ…?」
菜々「あ。アーニャちゃん、どうしたんですか?」
アーニャ「一番奥のテーブルの人達が、ナナに、これを……と」スッ
菜々「…?」
菜々「(う゛ッ!?)」ギクッ
文香「!」
菜々「わ、ワイン!? あの人達、お酒入れてるんですかッ!?」
アーニャ「ダー、すごく、盛り上がってましたよ?」
アーニャ「シュウさんが、友紀に、襲われてる所を見ました」
文香&菜々「!?」
菜々「な、何をやってるんですか!! 子供もいるんですよ! お酒なんて言語道断です!」
菜々「ちょ、ちょっと注意して来ますっ! 文香ちゃん、また後で話しましょう!」スタスタスタ!
文香「……」
アーニャ「!」
アーニャ「文香…、ブラガダリュー、ヴァスザ、ハローシュユラボートゥ」
文香「あ、はい…、お疲れ様、です」
アーニャ「文香は、どこか、皆と交ざらないのですか…?」
●安価
鷺沢文香の行動
1.どこかのテーブルの様子を伺う
2.アナスタシアと話す
3.少し外に出て夜風に当たりに行く
4.その他(内容自由)
↓2
文香「で、では…」
文香「その奥のテーブルって、どこ、ですか?」
アーニャ「一緒に行きますか? 私も、そこにいましたから」
文香「あ、は、い。是非…」
アーニャ「文香、今日の演技はとても素晴らしかったです」
アーニャ「またこういう機会があれば、一緒に出演する機会があれば嬉しいです」
文香「は、はい……」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
(最奥のテーブル)
友紀「ふっ!!」バシン!
シュウ「……」
友紀「『ゲセンで、イヤシイ、お父様っ?? チタイを、サラシて、なお、コーコツの表情を、浮かべるなんて…!』」
友紀「あっははははは! いや、サイッコーだったね! あの演技!!!」バシバシ!
シュウ「……」
友紀「はーっ、はーっ…! いやぁ、346にも面白い人がいるもんだねえ…!」グビッ
奈緒「ゆ、友紀さんさぁ…、ちょっと飲み過ぎじゃないか?」
加蓮「う、うん……」
ヘレン「ユニークな子もいるものね、向こうにも」
美優「そ、そうですね…」
ユダ「……」グビッ
のあ「…お帰りなさい、アーニャ」
アーニャ「…?」
アーニャ「ええっと…、ナナは、来ませんでしたか…?」
文香「……!」
文香「(ま、まだ30分も経ってないのに、友紀さんの顔が真っ赤に…!)」
文香「(こ、ここは大人のテーブルでしょうか…。お酒の匂いが…、ヒドイ…)」
●安価
鷺沢文香の行動・発言
↓1.2.
今日はここまで。いつになるかわからんが、また次回
文香「あ、あの……ぅ」
奈緒「んー?」チラッ
加蓮「! 文香さんっ! お疲れ様です!」
奈緒「わっ! ほ、ホントだ! お、お疲れ様です…!」
文香「お、おっつ、かれ、…様です」
文香「ここのテーブル…、ど、どうしたんですか…?」
加蓮「えっと…、あっさり言っちゃえば、飲酒組多数のテーブルで…」
奈緒「あたし達は飲めないけど、雰囲気が好きだから居着いてる感じかな」
文香「友紀さんは……、一体…?」
奈緒「あー…」チラッ
加蓮「浮かれて飛ばしすぎたんじゃないかな…。彼女、LIVE部門で最優秀だったし」
加蓮「アレ、時子さんの演技がエラく悦に入っちゃってね。さっきからあの調子」
奈緒「そだな…。でも、あたし達と同じ新人なのに、スゲーと思うよ。素直に」
文香「…」
文香「(な、何でこの子達はこの状況でこんなにも冷静沈着なんだろう…)」
文香「(……でも、確かに…)」
文香「(あの時の友紀さんの演技とLIVEは、まさに迫真で見応えも充分にあった)」
文香「(巻き込まれた私からしたら、とても堪ったものでは無いけれど)」
友紀「ほらほら! しゅーさんももっとあのときみたいに、くつじょくてきなひょうじょうでおしりむけてみてよー!」
シュウ「……」
シュウ「友紀よ、そろそろ落ち着こう。周りがヒキ始めてるぞ」
友紀「きにしないきにしない! きょうはぶれーこーじゃん?」
友紀「いやあ、それにしてもゆかいだぁ…。だってあたし、さいゆうしゅうにえらばれたんだよ? すごくない?」
友紀「もっとほめてくれてもぃーんじゃないっすかぁ? おおん?」クイッ
シュウ「よしよし。実にお前は良くやった。ジャギと果たし合って怪我もせずに何よりだ」ナデナデ
友紀「でしょー、やるっしょあたし? へっへっへ……うへぇ…♪」ヘラヘラ
ユダ「…」
ユダ「正視に耐えんな。おいシュウ、そろそろ本気で摘み出せ」
ヘレン「そうかしら? 個人的には見ていて微笑ましい情景だけど」
のあ「(あの子、童顔ね…)」グビッ
文香「……」
文香「…」スッ
文香「あ、あの……シュウさん…。だ、大丈夫、ですか…?」
文香「さ、さっき、顔を、な…何度もた、叩かれてましたけど…」
シュウ「ん!?」ガタッ
シュウ「ま、まさか…、文香かッ!?」
文香「っ!?」ビクッ
ユダ「フミフミー…、今日初めてその肉声を聞いたものだから、実に驚いたぞ」
ユダ「一体、どういう心境の変化だ?」ジロジロ
文香「」
文香「(た、確かに…)」
アーニャ「?? どういう事…、ですか??」
ユダ「…まあ、色々事情があるのだ。我が事務所も」
シュウ「文香よ、心配には及ばない。友紀と飲んだら頻繁にある事だ」
文香「(それもそれでどうなんだろうか…)」
友紀「ふみかちゃん? ああ、ふみかちゃん! いやあ、ふみかちゃんか!」ヘラヘラ
友紀「ふみかちゃん! ちゅーしようちゅー! いやあ、ほんとうにかわいらしい…!」
文香「(今日はダメそうですね、友紀さん……)」
ヘレン「ヘーイ! ようやくメインの登場ね」
のあ「鷺沢文香…、だったかしら?」
美優「お疲れ様です」ペコリ
文香「おっ…、お疲れさまです…」ペコリ
奈緒「文香さん?」
文香「は、はい?」
奈緒「ほら、グラス持って?」
文香「……?」スッ
奈緒「はい乾杯。総合部門1位おめでとう!」カキン
文香「あっ! あっ、あ、ありがとう…!」カキン
加蓮「おめでとう♪ とても可愛かったです!」カキン
文香「い、いえ、わ、私なんて…」カキン
シュウ「出演の経緯は良く分からんが、めでたい事には変わりは無い。私も心から祝そう」カキン ←【血中アルコール濃度 45/900】
文香「ああ、ありがとう、ございます…」
ユダ「肝を冷やす場面は多々あったがな。ともあれ、終わりよければ全て善しだ」カキン ←【80/3000】
文香「そ、そうです、ね」カキン
友紀「ふみふみちゃーん?」ヒョイヒョイ
文香「…?」
友紀「へいへい、かんぱーい!」カキン ←【1030/1000】
文香「か、乾杯…」カキン
文香「(大丈夫でしょうか、この人…)」
美優「シンデレラが絵本から飛び出て来たと思った位、ハマリ役でしたよ? 乾杯」カキン ←【20/300】
文香「そ、そんな、わ、私には荷がかか、勝ちすぎ、ました…」カキン
のあ「そんな事は無いわ。謙遜のし過ぎは傲慢よ?」
文香「っ! い、いや…、そ、それは…」
のあ「ふふっ…、ごめんなさい。ちょっとからかってみたのよ。本当に似合ってたわ、純白のドレス」カキン ←【110/#%\*★】
文香「あ…、ありがとうございます…」カキン
ヘレン「輝かしいファンタスティックな公演だったわ。私の歴史に、また1ページ…」カキン ←【290/Bottomless】
文香「あ、ハイ」カキン
アーニャ「文香、お疲れ様でした。今はゆっくり、楽しみましょう♪」カキン
文香「はい…っ!」カキン
菜々「文香ちゃん、改めておめでとうございますっ☆」カキン ←【10/????】
文香「あ、あれ…?」カキン
文香「な、菜々さん…。いつの間に…?」
菜々「やだなぁ、さっきから居ましたよぉ?」
菜々「断じて、一杯だけ陰でこっそり飲んで来たとか、そんな事は無いですからね!」
菜々「ナナはJKアイドルっ! そして今日はシンデレラを導く魔法使いなんですからっ☆」
文香「…???」
文香「……」ゴクゴク
文香「(酒精に浸っている大人なんて、あまり良い想像は出来なかったけど…)」
文香「(やはり皆さん、嗜みという物を充分に承知した上で、適度に楽しんでいる)」
文香「(…なんか…、見ているこっちまで気持ちが安心して弾む様で…)」
文香「(こういう物は、何と言い表せば良いのでしょうか…)」
文香「(…)」
文香「(まあ…)」
文香「(折角なので、何人かに話を伺ってみましょう)」
●安価
1.話をする人物
1.高峯のあ
2.三船美優
3.ヘレン
4.アナスタシア
5.シュウ
6.ユダ
7.姫川友紀
8.北条加蓮
9.神谷奈緒
2.話の内容
↓1.2.
美優「文香ちゃん、お幾つでしたか?」
文香「あ、じ、19ですっ…!」
美優「じゃあ、まだお酒は飲めませんね。ジュースにしますか?」スッ
文香「あ、は、はい。ありがとう…」
文香「(優しい…。ステージのあの怪演とは打って変わって別人……)」
美優「今回の公演、文香ちゃんにとってはどう感じていますか?」
美優「何か収穫とかありましたか?」トクトク
文香「あ、そ、そうです、ね……、あ、ジュース、ありがとうございます…」
美優「いいえ?」ニコッ
文香「その…、途中までは…、ただ、が、我武者羅に…、む、無我夢中で…」
文香「……でも…」
文香「…皆さん、本当に…、え、演技も、踊りも、上手で……。その…、アイドルって…」
文香「…世界が、輝いて見えて………、楽しいかも…って…」
美優「ふふっ…、それなら良かった」
文香「?」
美優「今回の公演、台本なんてあって無い様な即興劇だったでしょう?」
文香「は、はい…」
美優「だからみんな、本番でも何が起こるか分からなくて、かなり緊張したりしていたんですよ?」
文香「!!」
文香「(し、知らなかった…! 淡々と演技をしているものかと…)」
文香「(なのに、全員、おくびにも出さず、あれほどの……!」
文香「……」
美優「そんな一筋縄ではいかない状況に即して、代役を見事やってのけた貴方は、本当に素晴らしいと思います」
文香「!」
美優「機会があれば、是非次は、練習の時から一緒に互いを高め合えたらいいですね」
文香「……はい…」
文香「(…私も、今度は、もっと皆さんと一緒に…)」
文香「(同じ視点に立って、同じ心持ちで臨んで、一つの物を作れたら…、それはきっと本当に嬉しいだろう…)」
文香「(………もっと、この世界を覗いてみたい…)」
●安価
1.話をする人物
1.高峯のあ
2.三船美優
3.ヘレン
4.アナスタシア
5.シュウ
6.ユダ
7.姫川友紀
8.北条加蓮
9.神谷奈緒
2.話の内容
↓1.2.
文香「ど、どうも…」
アーニャ「! 文香、どうしました?」
文香「と、隣、い、イイですか…?」
アーニャ「勿論です♪ 何か、飲み物を持ってきますね?」スッ
文香「……」
文香「(彼女は、ロシアと日本の混血だと聞いたけど…)」
文香「(近くで見ると、それが一層ハッキリ分かる)」
文香「(不健康に思えるほど白い肌、整った西洋系の顔立ち、透き通るような青い瞳…)」
文香「(…)」
文香「(こういう端麗な容姿の持ち主を、美人と呼ぶんだろうか…)」
文香「(ロシアの女性は、少し年の割に色々と大人びるとも、よく聞くし…)」
アーニャ「お待たせしました」
文香「あっ…」
文香「……!?」
アーニャ「文香、グラスを…」カタッ
文香「(お、お酒のボトル!? え…、え…!?)」
文香「あ……!」
文香「わ、私は、そ、その…、19で、まだ、飲酒は…」
アーニャ「!」
アーニャ「イスビニーチェ、ヴァルジャースタ…、ご、ごめんなさい…」
アーニャ「落ち着いた雰囲気を、漂わせていたから……、しかも、この、テーブルに足を運んだとみて…、てっきり…」
文香「あ、あはは…」
文香「(あ、危ない…)」
アーニャ「イベントも終わり、これで文香とは、しばらく、会えなくなりますね」
文香「…!」
文香「(そうか…、彼女、短期トレードでしたっけ…)」
文香「あ、あの…。短期移籍は、どうでしたか? 緊張、してたとか…、つ、辛かったとか…」
アーニャ「そうですね…」
アーニャ「緊張して無かったと言えば…、ナプリガーッツァ…、嘘に、なります」
アーニャ「けど…、それ以上に、皆さん、とても愉快な人達で…」
アーニャ「私達3人に、気を、遣ってくれてるのも、伝わりました。本当に、優しい人達でした…」
アーニャ「とても、楽しかった、です。またよければ、遊びにいったりしても、イイ…、ですか?」
文香「そ、そう、です…、ね。多分、か、歓迎だとお、思います…」
アーニャ「ラートゥ♪ それでは…」
文香「は、はい…?」
アーニャ「その…、文香? 連絡先とか、よ、よろしければ……」
文香「あ、は、ハイ! ぜ、是非、私も…!」
アーニャ「苦労して成し遂げた、合同行事の後に残るのは、達成感と、人と人の繋がりですね…♪」ピッピッ
文香「(れ、連絡先を聞かれた…)」ガサガサ
文香「(う、嬉しい…! 凄く嬉しいっ!)」
文香「(け、けど…、スマホ、上手く扱えないんですよね、私…)」カチャカチャ
文香「(……練習しよう)」
●安価
1.話をする人物
1.高峯のあ
2.三船美優
3.ヘレン
4.アナスタシア
5.シュウ
6.ユダ
7.姫川友紀
8.北条加蓮
9.神谷奈緒
2.話の内容
↓1.2.
友紀「ふみかちゃーん??」ガシッ
文香「(うっ…!)」ヨロッ
文香「(さ、酒臭い…)」
文香「ゆ、友紀さん…、LIVE部門で1位、おめでとう、ございます…」
友紀「マイコラスのおくさん、美人だよねぇ~」グビッ
文香「ま、まいこら…?」
友紀「あ~、そういえば…、ふみかちゃん?」
文香「は、はい…」
友紀「ふみかちゃん、いくつだっけ??」
文香「じ、19…、です…」
友紀「じゅうきゅう! 19ねえ…、19かぁ……! そうかそうか!」バンバン
文香「…?」
友紀「19なら、もう肝臓はできあがってるから、おさけをのんでもだいじょうぶだよねえ?」ヘラヘラ
文香「!!!」
友紀「19も20も、大したかわらないよねえ! だってだいがくとかだと、ふつうにみせいねんが飲酒してるごじせいだし…」
文香「(ま、マズイ…!)」
文香「(いや、確かにそうですが…、で、でも…!)」
文香「(こんな場所で飲んだら、一気にペースを持って行かれる気がする…)」
友紀「だいじょうぶだいじょうぶっ! いっぱいくらい、へいきへいき♪」
●安価
鷺沢文香の発言・行動
↓2
文香「ご、ごめんなさい…」
友紀「ううん?」
文香「さ、幸子ちゃん達にお、御呼ばれされていたんで、い、行きますね…」
友紀「ああっ! う、うそうそ、うそだよふみかちゃん! いかないでっ!」
友紀「みせいねんにさけをきょうようするほど、さすがにあたしもダメな大人じゃないって! あははは♪」
文香「…ま、まあ…、そう言う事でしたら…」あ
友紀「いやあ、でもちょっとさけが入り過ぎているのはいなめんよ。ふへへ…♪」
文香「そ、そう、ですね。で、でも…、好成績だったんですし、きょ、今日くらいは浮かれても、良いのでは……」
友紀「あー、らいぶ部門のこと? いやあ、あたしもびっくりだよ、ホント!」
友紀「でも、ごめんねえ、ふみかちゃん…」
文香「は、はい……?」
友紀「あのときさ、ムチャクチャなえんぎのあどりぶにつきあわせちゃって…」
友紀「ふぉろーしなきゃいけないってわかっていても、体がさきばしっちゃったんだよね」
文香「い、いえ…。それは多分…」
文香「本来の役割の…、会場を、も、盛り上げようする演技をしようと、ゆ、友紀さんも必死だったのでは…」
文香「友紀さんは、ま、間違っていないと……お、思います。本来は、ひ、人のフォローを頼りにしているようでは、主役なんて……とてもとても…」
文香「ですから、私も次があれば…、今度は逆に、皆さんの力添えが出来たら良いと……思います」
友紀「へへへ…、ふみかちゃんはまじめだねえ…。もっとたのしくたのしく!」
友紀「でも、じぶんのやりたいようにやるってのも、たしかにだいじかもねえ…」
文香「は、はい…。私も、み、皆さんから学ぶ事は、多いです」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
文香「はあ…」
文香「(公演の事とか、皆さんの心境とか……、聞く限りでは、やはり色々と考えて臨んでいるんですね…)」
文香「(とにかく、お酒は飲まずに済みました…。確かに私も経験はありますが、流石に公の場で堂々と法を破る訳にはいかないですものね…)」
文香「(仮にも……、今日がデビュー…、だったんですし…)」
文香「……」
文香「(回っていないテーブルは、3つ…)」
文香「(さて、どこに顔を出せば、腰を落ち着けて話が出来るのでしょう…)」
文香「(あと、2つほど、覗いてみましょうか…)」
●安価
向かう先(残り2回)
1.しめやかに談笑しているテーブル
2.朗らかに盛り上がっているテーブル
3.幸せそうに料理を堪能しているテーブル
4.夜風に当たりに、外の出てみる
↓2
一旦中断、再開は23時過ぎ
======
(朗らかに盛り上がっているテーブル)
文香「……」コソコソ
文香「(何の話で盛り上がっているのでしょうか…)」
幸子「それで、その次の話はなんですか?」
藍子「そ…、そうですね…、つ、次…?」
藍子「も、もうそろそろ、違う話でもしませんか?」
桃華「あら? ここまできて焦らすのは野暮では無くて?」
藍子「べ、別にじ、焦らしては…」
春菜「喫茶店では何があったんですか?」
時子「……」グビッ
藍子「う、ううう……///」
文香「……」
文香「(聞く限りでは、高森藍子さんが、周囲から質問攻めにあっているように思えますが…)」
文香「…(少し困惑しているようにも見受けられますが…、いや、でもあの表情は……嬉恥ずかしさも感じられますね)」
●安価
会話選択(残り2回)
1.話をする人物
1.輿水幸子
2.財前時子
3.高森藍子
4.櫻井桃華
5.上条春菜
2.話の内容
↓1.2.
文香「な、何を、は…、話しているんですか…?」
藍子「! ふ、文香さん!?」
幸子「あ、文香さんも気になりますか?」
文香「い、いえ…、今来たので、何の話かさっぱり…」
幸子「藍子さんと担当のプロデューサーの馴れ染めを聞いていたんですよ♪」
文香「…?」
藍子「さ、幸子ちゃん…!」
文香「担当…、というと、シンさん…、ですか?」
文香「な、馴れ染め??」
藍子「い、いや…! そ、その、べ、べ、別に、深い意味は無いんです!!」
時子「あら、今更隠す事でもないんじゃないのかしら。あの公衆の面前で欲望に任せた行動を晒しておいて」
春菜「正直、アドリブにしてはやり過ぎた感が否めませんね。まあ、見ている身分としてはとても面白かったですが♪」
藍子「」
文香「(成る程……)」
文香「(藍子さんとシンさんの話でしたか)」
文香「(確かに、あの行動から察するに、だいたい胸中は皆気になるんでしょう)」
文香「それで…、き、喫茶店で何が、あったんですか?」
時子「ホラ、今日の主役も興味津々みたいよ。観念しなさい」
藍子「う、うぅ…」
藍子「き、喫茶店というか、ね、猫メイド喫茶ですが…」
藍子「その…、私が新しくラジオ番組を受け持つことが決まった後、少しトーク練習をと…、一緒に…」
藍子「それで、色々悩みとかを聞いて…」
文香「な、悩み…。それは、相手の?」
藍子「そうです。さ、最初は異性を想う気持ちが凄い一途で、誠実な方だと思ったんです…」
桃華「ふむふむ…、それで彼に惹かれんですの?」
藍子「ま…、まあ、少し興味が湧いたというか…、意外に真摯で良い人なのかな…って」
時子「ギャップに堕ちたのね」
藍子「で、でも…、色々と、その、何と言うか…」
藍子「………」
春菜「色々と?」
藍子「こ、これ以上は……、その、私の一存では言う事が出来ません。彼の、ぷ、プライバシーにも関わるので…」
幸子「気になりますね…」
文香「『猫メイド喫茶』…?」
藍子「はい…」
春菜「猫、良いですよねぇ…♪ 私も猫カフェはたまに遊びに行きます!」
藍子「『猫カフェ』と言えば、個室を取り、そこで大勢の猫と触れ合うお店を指しますよね? まさに猫好きが集う憩いの場ですが…」
藍子「でも、そのお店はどっちかと言えば、従来の『メイド喫茶』に比重を置いていて…」
幸子「ネコミミとか尻尾とかつけた女の子のメイドさんが、サービスしてくれるんですか?」
時子「…酔狂ね」
藍子「そんな感じで合ってます。本物の猫も結構店の中に居て、でも清潔で良いお店でした」
藍子「ケーキも美味しかったですし、また遊びに行きたいですね…♪」
春菜「では今度、私もご一緒して良いですか? かなり興味を惹かれました!」
藍子「あ、はい! 是非行きましょう♪ 文香さんも今度どうですか?」
文香「えっ!」
文香「そ、そ、うです、ね…。私でよければ、誘って下さい…」
藍子「はい♪ じゃあ次の休日にでも…」
春菜「あっ、そうだ…! 文香さん、連絡先を交換しませんか?」
文香「!」
春菜「今日の演技、とても感心しましたよ! このイベントで会えたのも、何かの縁でしょう。よければお願いします!」
文香「あ、はは、はい! よ、喜んで…!」
文香「(ま、また連絡先を聞かれた…。嬉しい…)」カチカチ
●安価
会話選択(残り1回)
1.話をする人物
1.輿水幸子
2.財前時子
3.高森藍子
4.櫻井桃華
5.上条春菜
2.話の内容
↓1.2.
春菜「ありがとうございます! いやぁ…、ちょっと緊張してたんですよ」
文香「…?」
春菜「公演を見たときから、仲良くなりたいと思っていたんですが、無礼ではないかと思って」
文香「あ、いえ…、そんな事、無いです。こ、これから、よ、ヨロシクお願いします…」
春菜「ハイ! それより…ッ!」ズイッ
文香「な、何でしょう…」
春菜「文香さん…! 私、貴方のその見た目だと、実に眼鏡が似合うと感じたんですが…!」
文香「め、眼鏡…?」
春菜「はいっ!」
文香「ま、まあ、本を読む時とか、たまに付けますね…」
春菜「!! そ、そうなんですか! 読書に眼鏡…! 実にマッチしています」
春菜「読書、お好きなんですね? では普段はコンタクトで?」
文香「あ、は、はい……(何だろう、この必死さ…)」
春菜「実に素敵です! でも、これからはコンタクトでは無く、思い切って眼鏡を購入されては如何でしょう!」
文香「あ、え、えっと…」
文香「か、考えて、おきます…」
春菜「貴方に眼鏡要素をプラスすれば、理知的で聡明! そして少し奥ゆかしさも感じられて…、印象を変えたいと思っている貴方にとって、良い事尽くめではないでしょうか!」
文香「は……、はい………」
文香「(眼鏡、好きなんですね…)」
文香「(と、というか…、印象を変えたいって……。まあ、当たっていますけど…)」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
文香「…」
文香「(こうして知り合いがどんどん増えて行く…)」
文香「(少し前の私には、想像も出来ない境遇ですね)」
文香「……」
文香「(一歩踏み出すだけで、こんなにも世界が変わるなんて……)」
文香「(……本当に、感謝の気持ちでいっぱいです)」
文香「(演劇の最後では、少し出過ぎた真似をしてしまいましたが……、次は面と向かい伝えられれば良いのですが……)」
文香「………」
文香「(そう言えば………?)」
文香「(社長…、来ていませんね。こういう賑やかな場に顔を見せないなんて、珍しい)」
文香「(キャストに入れなかったから、遠慮しているんでしょうか…)」
文香「(……)」
文香「(いや、それは無いでしょう…)」
●安価
向かう先(残り1回)
1.しめやかに談笑しているテーブル
2.幸せそうに料理を堪能しているテーブル
3.夜風にあたりに、外に出てみる
↓2
1
>>564-565
>>4で注意書きをしていますが、以前も似たような事があり、大幅に時間を掛けて修正したことがありました。
基本的にそういうのは今後は遠慮願います。
今回は早かったので良いですが、今後は本当に一切変更しませんので、ご了承ください。
今回だけです。
・
・・・
・・・・・
======
(幸せそうに料理を堪能しているテーブル)
文香「…」
文香「(慣れない会話で、口の中がカラカラで、お腹も少し空きました…)」
文香「(まだ緊張しているのでしょうか…。早く慣れたい…)」
文香「…」
イヴ「あっ…、文香ちゃん~♪」タタタ
文香「!」
ありす「文香さん、お疲れ様です」ペコリ
文香「お、お疲れさまです…」
ありす「少しお話をしませんか? 向こうのテーブルに料理をかき集めたので、是非…」
文香「あ、は、はい。では…」
・・・・・
・・・
・
文香「……」
かな子「このパスタ、とってもソースが濃厚で、本当に美味しいです~♪」
柚「いや~、役得だねぇ。こんな美味しい料理が目白押しなんてサ…っ!」モグモグ
仁奈「蘭子おねーさん、そっちのケーキも美味しいですよー?」
蘭子「はあ…、甘露甘露…♪」グビッ
ありす「甘露? 蘭子さん、それお酒じゃないですよね? 甘露とは単に甘いと言う意味でも使われますが、本来は麹を多量に含ませ醸造したお酒の事で…、古来の中国では…」
イヴ「ブリッツェンにも、少し持って帰ってあげましょうか~♪ もう一個くらいタッパーが欲しいですねぇ…」ヒョイヒョイ
文香「………」
文香「(ああ……、平和だ……)」
●安価
会話選択(残り2回)
1.話をする人物
1.イヴ・サンタクロース
2.喜多見柚
3.橘ありす
4.三村かな子
5.神崎蘭子
6.市原仁奈
2.話の内容
↓1.2.
文香「…」スッ
文香「ら、蘭子さん、お疲れ様です…」
蘭子「んむ? おお…! 今宵の祭典の主賓たる………、ええっと…」
文香「鷺沢文香、です。どうも…」
蘭子「うむ! 此度の公演では、実に風美明媚な演戯であった!」グビッ
文香「何を飲んでいるんですか?」
蘭子「先程、気の利いた悦兜の者が我に献上した『すくりゅーどらいば』なる、蜜柑を調合した実に甘美なポーションである!」ゴクッ
文香「へ、へえ…」
文香「(スクリュードライバー…?)」
文香「い、色々と……、噂にき、聞いたのですが、蘭子さん、の、イメージ的に…」
文香「今回の、オリジナル役の、『魔王』についてなんですが…」
文香「こ…、個人的には、な、何故蘭子さんが、抜擢されなかったのが…、些か疑問で……」
蘭子「ふむ…、確かに…」
蘭子「その事を我の口からには語るには、少しばかり二、三の戒律を犯す事になるが…」
文香「い、言えない事情ですか…?」
蘭子「しかし主賓からの頼み事であれば、我も無碍にはせん。今宵は存分に語らい、魔界の真理を共有しようではないか!」
文香「346プロダクションの…?」
蘭子「まず、魔界の覇者である『拳王』は既に下々とて知るところであろう?」
文香「あ、はい…。魔王役で出演していた、あの…」
蘭子「ひっく…っ!」
文香「……」
蘭子「その…此度は我もその役に名を挙げていた。しかし、拳王の盟友である『聖帝』と名乗る下郎が、我が城に訪れ、三者で杯を交わした、と、ところであるの、だが……ひっく…!」
文香「はい…」
蘭子「そ、その…、ひっく…、こ、今回ばかりは我も譲らぬき、きがまえで、…ひっく…!」
蘭子「…ひっく!」フラフラ
文香「……」
文香「(ら、蘭子さん…、様子がおかしい…。顔も赤いし、口調も何だか…、呂律が…)」
蘭子「えっと、そのせいていってひとが、厖大の宝物をわ、われのが、がんぜんで見せ付け契約のかいざんをも、も、もうしいれ…」
蘭子「ふ、ふふふ……。お、…おにような剣幕で、せ、せまってきたから……ひっく…!」
蘭子「わ、われも…、こ、こわかったけど、り、理由を述べよと…、気丈に…、ひっく!」
文香「ら、蘭子さん…? だ、大丈夫ですか!?」
蘭子「ふ、ふふふ…! 何やら、そ、その……掛け替えのない友を、ぜ、ぜひともこたびの演目にしょうかんするためと…、のたまった次第で…」フラフラ
蘭子「わ、わらしも、そのじじょうをうかがあら、か、戒律の楔を、二人に、さ、されてたんでしゅが…」
蘭子「さ、さぎさわさん…。あにゃたを、ど、どうしても公演にしゅ、しゅやくでだしてあげたいと…」
文香「わ、私が、な、何の話ですか…?」
蘭子「ふ、ふふふふ…。いやはや……ひっく……く、『くわしい話』を伺い知れば、下々のりかいがあるおうだと感心したが……」
文香「……」
文香「(話の意図が全然分からないけど、この子の様子はそれどころでは無い気がします…)」
文香「!」
文香「(お、思い出した! スクリュードライバーって……ま、まさか…!!)」
●安価
鷺沢文香の行動・発言
1.『くわしい話』について聞いてみる
2.外に連れ出し、気を落ち着かせる
3.話を打ち切り、他の人に話しかける
4.その他(内容自由)
↓2
今日はここまで。いつになるかわからんがまた次回。
再安価で。
●安価
↓2
文香「(スクリュードライバー…、確か、味はオレンジジュースと何ら変わりないほど甘いお酒…)」
文香「(柑橘系の爽やかな味わいで口当たりも良く、非常に飲みやすいからどんどん飲んでしまうと…)」
文香「(割っているウォッカのアルコールが後々響いて来る、『女性殺し』と呼ばれるカクテルだったような…)」
蘭子「ふ、ふふふふ…♪」フラフラ
文香「(ちょっと危なそうですね…。外の風にあたらせたら、気分も落ち着くでしょう)
文香「蘭子さん…、少し、外でお話しませんか?」グイッ
蘭子「ううむ? か、かまわぬが……」フラフラ
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
(ホテルの外)
文香「こ、これ…、そこの自販機で売っていたお水です」スッ
蘭子「う、うむ……済まぬ」
文香「こ…、これからは、気を付けて下さいね…? 誰に騙されたのか、知りませんけど…」
蘭子「~~っ」ゴクゴク
蘭子「ふぅ……、よ、よもや同胞に毒を盛られるとは…。ポーションではなく混乱を招くのエールを飲まされるとは、露も思わぬ次第であった…」
蘭子「後々、然るべき鉄槌をその物に与えよう……、うむ…」
文香「……(本当に、誰の仕業なんでしょう…)」
蘭子「して、話の続きであったか?」
文香「あ、そ、そうですね……」
文香「(どうしよう…。続きを聞きたい気もあるけど、無理強いしても申し訳ないような…)」
●安価
鷺沢文香の行動
1.話の続きを聞かせて貰う
2.また今度と言い、会場に戻る
3.また今度と言い、別の話を振る
4.また今度と言い、近くを散策して見る
5.その他(内容自由)
↓1
文香「で、では…、先程の話を、き、聞かせて……貰えますか?」
蘭子「うむ! 少し混乱状態にあった故、そなたも要領を得ていない個所があったであろう」
蘭子「初めから述べるとしよう。魔界の覇者である『拳王』が我の下に、その盟友の『聖帝』を随伴し参ったのであるが…」
蘭子「聞くに、『魔王』の宿命を譲れと、厖大の宝物を携え世迷言を申し立てたのでな? 我も憤慨し『理由を述べよ』と捲くし立てた所…」
蘭子「相手も譲れぬ信念を胸に秘めていたのだ。聞く所、聖帝軍の朋輩を推参させるべくに必要な歯車が『魔王』であり、その本分は、下賤な贋作者を地獄の業火で焼き尽くす次第との事」
文香「……」
蘭子「傲慢な態度は腑に堕ちぬが、友とやらを想うその者の心意気に、魔王の眷属たる我も無粋な真似を避けようと、『貴族』の役柄で妥協したのだ」
蘭子「しかし…、今思い返せば、その友がそなたであったとは…」
蘭子「この我も想像だにしない結末であったぞ?」
文香「……」
文香「そう、ですか…。つまりは…」
文香「今回のあのトラブルは…、予め……、計画されていたんですね?」
蘭子「あまりの強大な魔力の奔流に肝を冷やした所ではあるが…」
蘭子「物語の完成度は誰もが認める所であろう。何も我から言うものは無いが…」
蘭子「次の機会があれば、是非とも我が真の魔王として、一切の憚りなくその宿命を全うしたい所であるな」
文香「そうですね…。私も、そう口添えしておきましょう」
文香「蘭子さん。わざわざ役を譲ってまで協力して下さり、本当にありがとうございました」ペコリ
蘭子「善き哉善き哉! 此度のそなたの活躍、実に見事であったぞ!」
文香「ありがとうございます…」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
今回の経験を通じて、私は人間的に一回り成長する事が出来た。
籠っていた殻、逃避ともいえる安息から踏み出し、大きな舞台に臨む事になった。
今までの人生からしたら、思いもよらない危険の出来事の数々と先行きが不安な選択肢の連続。
戸惑い、思考錯誤しながらも、それを楽しんでいる私がいる事実を認識して、少し驚いた。
色々な人達と関わり、その立ち振る舞いと考えに触れ、私もそうありたい、少しでも成長したいと、少しずつ考えるようになった。
その人達の様に自信を持ち、輝く事が出来たなら、私も立派な「アイドル」と呼べるのだろうか?
もっと違う景色に触れてみたい。それに立ち会えたなら、次はどんな自分が見えてくるのだろう。
私は、私自身という奇妙で起承転結も無い…、けど、とても斬新なスリルがあって、どんどんページを捲りたくなるような、
そんな本を、今読んでいる最中なのかもしれない。
その本を私にくれた恩人がいる。
その恩人にあって、心の底からお礼を述べたい。ありがとう、と。こんな私を導いてくれて、本当に感謝している、と。
でも、その恩人は、ここにはいない。
今すぐにでも尋ねたいが、今日は、とりあえず…
自分と共に、この「鷺沢文香」という本の序章を彩った仲間達と、気楽に語らうのも良いのかもしれない…、そう思った。
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
(5時間後 大衆居酒屋)
ちひろ「……」
ラオウ「……」
サウザー「……」
レイ「……」
店員「お待たせしました。こちら生4つとお通しになります」
店員「残りのご注文は後ほどお持ちします。ごゆっくりどうぞ」
スタスタ
サウザー「さて…」
ラオウ「うむ」
ちひろ「……」
レイ「……」
サウザー「打ち上げに参加出来なかった分…、ここでじっくり我らは反省会をしようではないか」
ラオウ「杯を持てい。ちひろよ」
ちひろ「は、はい…」
レイ「……」
サウザー「堅苦しい挨拶は抜きにしよう。では、乾杯…」
ラオウ「乾杯」
ちひろ「か、乾杯…」
レイ「……」
ちひろ「(か、帰りたい……)」
レイ「(何でこのムサい面子で、窮屈に飲まねばならんのだ…)」
【●終わり●】
・・・・・
・・・
・
鷺沢文香番外編終了
最後は高森藍子編です
【番外編3】
~~高森藍子のアイドル活動記録~~
主人公:高森藍子
時系列:お悩み相談会後
高森藍子
http://i.imgur.com/gIs3q34.jpg
・
・・・
・・・・・
年齢:16歳
身長:155cm
体重:42kg
BMI:17.48(痩せ形)
B-W-H:74-60-79(推定AAカップ)
誕生日:7月25日
星座:獅子座
血液型:O型
趣味:近所の公園をお散歩
南斗一派を代表する派閥の一つ、『7610プロダクション』の下で、アイドルとして活動に勤しむ彼女。
ファンを一人一人想う優しく健気な姿勢に、心惹かれる者も多く、前プロダクションでの経験を活かし順風満帆な日々を送っていた。
ここで話は180度変わるが、
彼女が現在所属している『7610プロダクション』には…
可愛らしい容姿とは裏腹に、異能の力を内に秘めている者が、僅かばかり存在する。
彼女もまた、その内の一人である。
彼女の異能、特殊能力とも呼ぶべき力…、それは、『体感時間の圧縮』である。
高森藍子と行動を共にしていると、何時の間にか気付かぬうちに、自身の体感時間がまるで狂ったかの如く、遥かに長い時間を過ごしてしまっていた…、というものだ。
本来この力は、彼女と第二者が、娯楽に興じたり、お茶を飲んだりと、何気ないほのぼのとした普通の日常の一幕で垣間見られる程度であった。
ファンや知人、関係者もこの現状は一応、『ゆるふわ空間』など可愛いネーミングで呼称し認識している。
しかし、この現象の真の恐ろしさは、意のままに操る事が出来てしまうと、途端に世界を改変し得る威力と応用性を秘めている。
端的に言えば、『体感時間の圧縮』…、
そして、その能力が研ぎ澄まされ進化すると、
『時間を消し飛ばす』程の威力を発揮する。
彼女と第二者が共有・認識している空間範囲でのみ発動し、第二者の体感時間を著しく狂わせ、また、この時の彼女自身の行動は、第二者の認識の範囲外となる。
つまり、彼女が力を行使すれば……、
高森藍子に向かい合う相手は、
子供のように楽しみに最後まで取っておいたショートケーキのイチゴが、無邪気な藍子に盗られ食べられた事も気付かず、
藍子がポラロイドカメラを構え『はいっ、チーズ♪』と宣言した瞬間には、既に一冊のフォトブックが完成しており、それを気恥ずかしげにプレゼントしてくる藍子の姿に逆に困惑する。
『結果』だけ。この世には『結果』だけ残るのである。
しかし、当の高森藍子は幸か不幸か、この真の力には気付いていない。
熟練度もまだそれほどであるが、既に『体感時間の圧縮』の力は、実戦投入できる水準まで到達していた。
この『体感時間の圧縮』は、先の『時間を消し飛ばす』の力に比べれば見劣りするものの、充分驚異の代物である。
現段階では、高森藍子の圧縮時間は、常人の5倍程だ。
危険性の尺度を図るため、少年物のバトル漫画で例えるとするならば、
高森藍子と殉星のシンが、両者とも、「1秒間に20発の攻撃」を繰り出す事が可能の格闘技術や体捌きの持ち主と仮定する。
そして与えられた時間が「1秒」、高森藍子の有効圧縮時間を5倍とする。
当然、シンはこの1秒で、限界の20発の手刀を、高森藍子にお見舞いしようとするだろう。
しかし、この時、シンの体感時間は狂わされ、5倍の「1秒=5秒」と誤認識してしまっており、つまりはシンが20発の手刀を繰り出せるのは1秒間ではなく5秒間となっている。
まとめると、シンは「1秒に20発」ではなく、「1秒に4発」ないし「5秒に20発」という結果の行動を余儀なくされるのだ。
高森藍子の体感時間は通常のため、5倍の体感時間圧縮を利用する事によって、シンが20発の手刀を終える頃には、実に100回近くの打突をシンの顔面に喰らわせる事が出来るのである。
使用法次第では、天使にも悪魔にもなり得るこの力
誤れば、南斗の秩序を乱し、南斗六星の崩壊を招く元凶となるだろう。
・・・・・
・・・
・
★★まとめ★★
高森藍子は特殊な力を持つ人材である
・『体感時間の圧縮』
相手の時間感覚の遅滞を引き起こす。
相手は、高森藍子の姿と行動は朧気に認識している。
(●)例)高森藍子と1時間お喋りしていたと思ったら、5時間経過していた。藍子に肩を叩かれていたと思ったら、全身マッサージを施されていた。
・『時間を消し飛ばす』
体感時間圧縮の発展系。相手は数秒間、高森藍子の姿と行動を認識出来なくなる。
しかし本人も、純真無垢な性格と良心の呵責により、相手への接触は遠慮する模様。まだ高森藍子はこの力を使う事が出来ない
(●例)高森藍子の握手会の長い行列に並んで、いよいよ次が自分の番だと思ったら、いつの間にか終わっており、遥か彼方に居た。手を握った感触も無い。泣くしかない
★★おまけ★★
これは周知の通りだが、鷺沢文香もまたその一人である
・『気配消失』
彼女が本を開いている間、彼女の存在感は極端に気は気になり、周囲に認識されにくくなる。
シュウには効果が薄い
(●例)鷺沢文香を誘い、彼女を含め6人でファミレスへ。店員は5人分のお冷を運び、5人分の注文を取る。5人は食事と会計を終え、満足げに店を後にする
・姿消失
気配消失の発展形。彼女が本を開き集中力を高めると、彼女の存在が視認できなくなる。
透明人間の様な感覚。また、任意の者を付随させ消失させる事も可能。シュウには効果が薄い
(●例)鷺沢文香を誘い、彼女を含め6人でカラオケに。会計時、鷺沢文香が居なくなっている。仕方が無いので、彼女の分の料金は5人が持つことに。
・
・・・
・・・・・
~~~~~~
『月が…、綺麗ですね…?』
夏の暑い夜。閑散とした公園を歩く影が二人。
漆黒の空に切り取る月の、まばらな雲から差した朧気な明かりが、上品な照明の代わりとなって男女の顔をくっきりと浮かび上がらせる。
『今日は、私の買い物に付き合って頂いて、ありがとうございました』
『構わんが…、あっという間に時間が過ぎたな』
男は隣を歩く女の、どこか緊張した面持ちに気付きもせず、ぶっきらぼうにそう短く答える。
『そうですね。貴方と過ごしていると本当に楽しくて、時間が経つのが早いです』
『もう、夜も更ける。そろそろタクシーでも拾って帰るぞ』
『えっ! あ、あの…』
こういうシチュエーションなどまるで意に返さぬ素振をみせる男は、女の制止もなんのその。
その長い金髪を左右に遊ばせ、女を抜き去り、つかつかと歩みを速めた。
鬱蒼とした木々の間を強めの風が通り抜け、二人の間を駆け抜ける。それは追い風となり男の背を後押しし、さながら、男女の距離を開かんとばかりに。
言い様の無い不安に駆られた女は、その嫌な感触を必死に断ち切ろうとしたのか、はたまた、衝動的に体が動いたのか。
結んだ掌に力を込め、前を歩く男の背に向かって声を振り絞る。
『あの…! 貴方に聞いて欲しい事があるんです…!』
男はその声の元に振り直り、その切れ長の目で、少しばかり息を切らす女に視線を据える。
風も止み、葉のせせらぎもなりを潜め、まるで二人の会話を憚るまいと空気を呼んだかのようだ。
あまりの静寂に、ハッと我にかえり、その視線に気付いた女は、気恥ずかしげに慌てつつ、下に視線を落としつつ、言葉を紡ぎだした。
『私…、そ、その…』
緊張か戸惑いか、はたまた女の子らしい羞恥の気持ちか。
その先にある想いを口に出してしまえば、この悶々とした日々に別れを告げる事が出来る。
しかし同時に、自分の恋慕の意思を告げれば、もう元の関係には戻れない事を意味していた。
『(どうなるか分からない…。けど、自分の気持ちに、嘘はつきたくない)』
女はその迷いを払拭するために、一呼吸置き息を整え、男に視線を合わせる。
凛とした面持ちで、覚悟を固め、男と向き合った。
『貴方にずっと、言いたかった事があるんです』
『私、貴方の事が…』
『シン。俺はお前の事が好きだ』
『うぬもか…、ケンシロウ。奇しくも俺も同じ想いだ、シンよ』
『け、ケンシロウ…。しかし、ラオウ、貴様は…?』
『あ、あれっ!?」
『な、なんですか貴方達!?』
『それは俺の台詞だ。何だ貴様は…』
『た、高森藍子です! 今は私とシンさんが話していたんです! 貴方達は邪魔をしない下さいっ!』
『邪魔だと…? うぬは異な事を言う。元々我らの関係に首を突っ込んだのはうぬであろう?』
『お、おいラオウ! コイツはまだガキだ。少し言葉を選べ!』
『シンよ…。力こそが正義、それがうぬの信条であったな』
『な、なんだいきなり…』
『ならば、弱者は朽ちるのみ! ここで俺が手ずから、ふるいに掛けてやろう!』
『ちょ、ちょっと、一体何を…!』
『天に滅せいッ!! 北斗剛掌波ッ!!』
『い、いやああああああああああっ!!』
・・・・・・
・・・
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・・・・・
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(某日 収録スタジオ)
藍子「ハッッ!?」ガバッ
藍子「あ、あれっ……!?」キョロキョロ
茜「あ、藍子ちゃん! どうしましたっ!!」
藍子「はーっ、ふぅ………!」ドキドキ
未央「あ、あーちゃん…? もうすぐ本番始るよ?」
藍子「あ、は、はい! ちょ、ちょっとウッカリしていて…」
未央「本番前に居眠りする余裕…、流石だねえ」
茜「う、うなされてましたが、悪い夢でも見たのですか!」
藍子「悪い夢…、い、いえ…、別に…」
未央「まあいいケド…、さあ、じゃあそろそろ準備しよっか?」
茜「そうですね! 今日こそはしっかりと宣伝時間を稼がねば、また社長に怒られますよ!」
未央「だれか一人、協力してくれれば良いのにねー? あんなに体力に自信があるんだからさ?」
藍子「ま、まあまあ…。私達のユニットの宣伝なんですし、自分達で活躍しないと、それこそ宣伝になりませんから」
藍子「私も、足を引っ張らない様に頑張ります」
茜「気合入れて行きましょうっ! ボンバーーッ!!」
未央「おーっ!」
・・・・・
・・・
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・・・
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(後日 7610プロダクション 会議室)
サウザー「……」
サウザー「君達さあ…、ユニットを組ませてみたのは良いけど」
サウザー「何か弛んでるんじゃないの?」
未央「……」
藍子「……す、すみません」
サウザー「この前の収録だって、碌にCDの告知時間は稼げなかったみたいだし…」
サウザー「あのバラエティ番組の最大獲得宣伝時間、どこのユニットが叩きだしたか知ってる?」
サウザー「俺達、南斗DE5MENなんだよね。24分も貰っちゃってさ。で、君達は?」
茜「に…、2秒です…」
サウザー「ハァ…」
サウザー「まあいいや。今度、シンにも言っておくから」
サウザー「次はしっかりね?」
未央「は、はい……」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
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(朝方 レッスンルーム)
シン「……で?」
藍子「…」
シン「聞いた所、サウザーに絞られたそうだな」
藍子「はい…。不甲斐無いです」
シン「なんだったか、貴様ら3人ユニットのコンセプト…」
シン「本田未央が言っていたな、『熱く、ふんわり、楽しめるLIVE』だったか?」
シン「バランスが良いが、俺個人としては一芸に特化した集団の方が尖って魅力的とは思ったのだがな…」
藍子「でも、今すごく楽しいですし、各個人で持ち味があり、足りない部分を他が補いつつ…」
藍子「ひとつの目標を見定めている点は、なかなか他に無いアドバンテージとも思うんです」
シン「……」
シン「そこは貴様ら次第だろう。未熟な点は否めんが、既に結成した以上、野暮な事はあまり言えんが…」
シン「俺の管轄の以上、ある程度の融通は利かせて貰おう」
シン「して、今日の用向きは何だ?」
●安価
高森藍子の用件
↓2
連投により再安価
↓1
藍子「今日は、頼みがあって…、その…」
藍子「私とマンツーマンで、レッスンに付き合って貰えないでしょうか?」
シン「…レッスン?」
シン「俺に頼らずとも、コーチがいるだろう」
藍子「そ、それは…、担当だからです」
シン「……」
シン「まあ…、至極尤もな理由だが、俺の指導の仕方は如何せん用量も方法も綺麗とは言えん」
藍子「か、構いません。宜しくお願いします!」
シン「ともあれ、指標や目標を定めなければ始まらんな」
シン「それを聞かせて貰おうか?」
藍子「そうですね…」
●安価
『マンツーマンレッスン』
レッスン方向性・内容・目標等
↓2.
藍子「まずは初歩的な部分として、第三者である貴方の評価を聞きたいんです」
藍子「そこから、個人の持つ悪い癖を矯正したり、良い癖なら伸ばすなど…」
シン「ふうん…」
シン「まあ確かに、俺もあのユニットとして一通りの訓練は受けて来たからな。見る目が無いとも一概には言えん」
シン「では…、一通りこなしてみるとしよう」
シン「ダンスレッスン、ボーカルレッスン、最後は個性の検討と行こう」
藍子「は、はい。では、よろしくおねがいします」
・・・・・
・・・
・
======
~~10分後~~
藍子「はぁ…、ふぅ…」
シン「………」
藍子「ど、どうですか? 一応以前のプロダクションでは、リズム感は良いとは言われてたんですが…」
藍子「と言っても、昔は壊滅的で、色々なジャンルの音楽を耳に叩きこんで無理矢理覚えたんですよ?」
シン「あー…、リズム感? リズム感ね…、そうだな…」
シン「(……なんてアドバイスしようか…)」
シン「(見た所、踊りに関しては目立った悪い部分は無いが、とりあえずなんか言わなければ、俺の立場が無い)」
シン「(何を言えば良いのだ…。困るな…)」
●安価
シン目線でのとりあえず何かアドバイス
↓2
シン「うん…、まあ、全体的に落ち着いて行動出来てる所がいいな」
藍子「落ち着いた…、ですか?」
シン「ああ。細かなミスはあれど、それを引き摺らないですぐさま立て直す気構え、精神力」
シン「経験が為せる技だろう。場数を踏んでいるだけはある」
シン「目立った悪い点は、その瑣末なミスだろう」
シン「全てを他人に任せるのも良く無い。そこは自分で判断し改良する事だ」
藍子「は、はい!」
シン「……」
シン「(よ、よし…、それっぽい事を言ったぞ。取り敢えず体裁はOKだろう)」
藍子「(やっぱり頼りになります…。相談して良かった…)」
シン「では、次は歌唱力を見聞させて貰おうか」
藍子「はい。宜しくお願いします」
・・・・・
・・・
・
======
(ボーカルレッスン)
~~20分後~~
藍子「……んんっ…」
藍子「い、以上です。どうですか? 何か気付いた事とか、ありました?」
藍子「個人的には、声量の扱いが今一つだと思うんですが…
シン「……」
シン「せ、セイリョウ…? ああ、声量ね……うん」
シン「(う、上手いじゃないのか……この女…)」
シン「(ビブラートやノートベンドとか小生意気に使いやがって…、しかも結構サマになってるし…)」
シン「(表情も実に歌詞に合って豊かで楽しそうに微笑みながら…、それでいて歌唱の芯はしっかり通っていて…)」
シン「(…正直言う事は無いが、何か言わねば俺の立場が無い。無理矢理にでもなにかツッコまねば…!)」
●安価
シン目線での無理矢理にでも捻りだしたアドバイス
↓2
シン「それもあるが……」
シン「第一に歌うという行為に意識しすぎて、実力が十二分に発揮しきれていない」
藍子「…!」
シン「それではいくら感情をこめて歌ったとしても、その感情をうまく人に伝えることができん。まずはプロの歌い手のように意識せずとも歌える体を作るべきだ」
シン「体力作りにストレッチと水泳、もちろん歌の向上のために耳コピも良いだろう……もし時間が空いてるようなら俺も一緒に付き合おう」
藍子「そうですね…」
藍子「言われてみれば、余分な力みがあったと言われれば、そうかもしれません」
藍子「この場に限らず、曲を披露する場面になると、どうしても意識が自分の歌い方の成否に向いてしまう…」
藍子「気が付きませんでした…」
シン「自分で気付かないからこそ、今日は俺が見ているのだろう? 存分に頼るが良い」
藍子「あ…、ありがとうございますっ!」
シン「(せ、セーフ…。上手く難を乗り切ったんじゃないか、今回も。これで納得してくれ…)」
藍子「(こ、今度何に付き合って貰うか…、考えなきゃ…。予定は全部空けておこう…)」
・・・・・
・・・
・
======
~~30分後~~
(ビシュアルレッスン)
シン「表現力、演技力、演出力を見るが…」
シン「今日は一つに絞ろうか」
藍子「はい。では…」
●安価
ビジュアルレッスン
1.感情を表現する表現力レッスン
2.カメラを意識してポーズを取るポーズレッスン
3.演技を行う演技レッスン
4.その他(内容自由)
↓2
シン「表現だ。曲を彩るのは、歌唱力だけでは無い」
シン「その歌詞に秘められた意図、情景…、それを機微に乗せて表現する」
藍子「はい。表現力レッスンですね?」
シン「喜怒哀楽を基本とし、愛情、憎悪、嫌悪、爽快、恥じらい、懐かしみ、飽き、幸福、困惑、興奮、自信、幸福、恍惚、絶望、嫉妬、ストレス、羨望、恐怖、孤独、悲痛、心配、執念…」
藍子「け、結構ありますね。喜怒哀楽の部分しか主に練習していないので、出来るかどうか…」
シン「フフフ…、そうだろう? 先程貴様の歌を聞かせて貰った時に、少しだけ物足りなさを感じたのだ」
シン「俺が今から言う通りの感情を、貴様が表現するのだ。いいな?」
藍子「はい。お願いします」
・・・・・
・・・
・
=====
~~10分後~~
藍子「ど、どうですか…///」
藍子「い、色々な表情をこう…、じっくり見られるって、は、恥ずかしいですね…」
シン「……」
シン「(アレ……おかしいな…。平凡な日常しか知らんこ奴らからしたら、難しい問題ではないのか? それをこの女は、いとも容易く………)」
シン「(案外、感情がしっかり伝わってくるじゃあないか…。波乱万丈、起伏が激しく、感情を左右される生活圏で生きねば務まらんレッスンだと思ったのだが…)」
シン「(い、イカン……、何かためになる指摘をせねば、俺の立場が危うい…!)」
●安価
シン目線での、ためになるアドバイス
↓2
シン「うん…、すごく……いいです」
藍子「ほ、本当ですかっ!」パアァ
シン「ああ……、あまり馴染みの無いレッスンと言った割には、ま、まあ…、及第点かな」
シン「表情が豊かだと周囲から好感が持たれると言う。高森藍子の方向性は、孤高で無愛想なクールではなく、柔和で親愛感溢れるパッションだ」
シン「合格だ。これからも励め」
藍子「良かったぁ…、ありがとうございます♪」
シン「(何だろうか…。コイツ、結構出来る女なんじゃないのか…?)」
藍子「(笑顔を褒められた…、嬉しいですっ…!)」
・・・・・
・・・
・
======
~~5分後~~
(レッスンルーム)
藍子「全体的に、どうでしたか?」
シン「そうだな…、最後にまとめようか」
シン「総評としては、俺から言わせてもらえば…」
●安価
総評
↓2
シン「スカウト時に、緩い雰囲気が良いところではあるが執着や情念が足りないと言ったが…」
藍子「!」
シン「あの頃と比べて、アドバイスで言ったような足りない部分もあるが全体的に向上してる、執着や情念も見えてきた、良くやったな」
藍子「はい…!」
藍子「自分ではまだ実感があまり湧きませんが、貴方がそう仰るならば、きっとそうなんでしょう」
藍子「今日は、ありがとうございました」
シン「うむ。しかしユニットの役割をはたしてるかは別の話だ」
藍子「ユニット…、ですか?」
シン「そうだ。一つ、解せない点がある」
シン「先日のバラエティでの収録、各ゲームの成績に応じてCD告知の宣伝時間が貰えるという形式…」
シン「俺も出演した事があるから分かるが、余程のヘマをしない限り、最低でも10秒は貰える計算なのだが…」
シン「…一体、貴様らは何をしでかした?」
藍子「あ、あれは…、そ、そうですね…」
●安価
収録が不振だった原因
1.他二人が暴走気味だった
2.自分が足を引っ張った
3.対戦相手が346プロの上位グループだった
4.その他(内容自由)
↓2
藍子「強いて言えば、私達3人の責任です」
シン「ほう?」
藍子「相互連携が取れず、上手い具合に点数が取れなかったんです」
シン「……それは、問題だな。協調が無ければ、今後はユニットとして上手く機能するのが難しいだろう」
シン「仮に他2人に問題があったなら、今から殴り込みを掛けようと考え…」
シン「貴様単独の責任ならば、地獄の強化合宿でもマンツーマンで行おうと思ったが…」
シン「そう言う事であれば、焦って事を為す問題でもないだろう」
藍子「そうなんですか?」
シン「無理に足並みを揃えようと他者が介入すれば、必ず何処かで綻びが生じる」
シン「3人の事は、3人で理解し合うのが、一番成長に繋がるだろう」
シン「今後はユニットで活動する場面も増えるだろう。そういった中で貴様らに合ったチーム感を形成して行けばいい」
藍子「はい。分かりました」
藍子「私もしっかりと二人と向き合って、意見も言って行こうと思います」
シン「それがいい」
シン「……さて」
シン「9時から始めたから、今はまだ昼前…」チラッ
【14:00】
シン「!?」
シン「あ、あれッ!? 5時間も経ってるぞ!!」
藍子「? 大体それくらいだと思いましたが…」
シン「う、嘘付け!! どう計算しても2時間も経っていなかっただろう!?」
シン「(な、何故だ…! この女といると、本当に時間感覚がマヒしてしまう…!!)」
藍子「私は久し振りにシンさんと一緒に過ごせて嬉しかったですよ♪」
シン「そ、そういう問題か? 何か視点がズレてないか、ソレ…!」
シン「ま…、まあいい。用が終わったようなら、今日は解散だ」
藍子「はい、お疲れ様でした♪」
●安価
高森藍子の行動・発言
↓2
藍子「あの…、シンさん?」
シン「…何だ、まだ見て貰いたい事があるのか?」
藍子「この後、もし良ければ、その…、これからカフェでもどうですか?」
シン「café?」
藍子「は、はい」
シン「……」
シン「(藍子と居れば、時間感覚が著しく狂う…、もし今首を縦に振れば、俺はコイツと半日近く過ごす事になるだろう…)」
シン「(……しかし、まあ…)」
シン「お前と何処かに行くのは、あの時以来だな。まあ、たまには骨休めも良いだろう」
シン「(もし気に行った場所であるならば、次回は……そこに奴を誘ってみるのも……悪くはないな)」
藍子「ほ、本当ですか! じ、じゃあ、早速準備しますね!」
藍子「!」
藍子「(そ、そうだ…。あの感覚……)」
藍子「(今なら、感覚を掴めそうな気がします…)」
藍子「(でも、そうしたら、カフェで一日が終わっちゃうかも…)」
藍子「(ううん…。どうしましょうか…)」
●安価
藍子の体感時間圧縮
1.使わない。ひょっとしたら色々な場所に行けるチャンスかもしれない
2.使う。少しでも長く、シンと時間を共にしたい
↓1
・
・・・
・・・・・
======
~~1時間後~~
(街中 カフェ)
藍子「(な、何だろう…、凄く緊張して来た…!)」
藍子「(何かが掛け違えば、イケナイ行動と思われるかもしれない…!)」
シン「……」カチャカチャ
シン「…今何時?」
藍子「ひゃ! は、はい! まだ15時過ぎです!」
シン「…そう」
藍子「(け、警戒してる…)」
藍子「こ、ここのカフェって、フィナンシェがすっごく美味しいんですよ?」
シン「……フィナンシェ?」
藍子「(あ、あまり興味が無い感じでしょうか…)」
藍子「(あ…、諦めません! 少しでも興味を引かないと…!)」
シン「へえ……そう…」
●安価
シンの発言
1.何コレ……、マドレーヌと何が違うの?
2.ここのカフェって、男とかも結構来るんだろう?
3.藍子…、なんか、さっきから時間気にしてないか?
4.はあ…、早く何とかしないとな……
↓2
シン「藍子…、なんか、さっきから時間気にしてないか?」
藍子「!!」ギクッ
藍子「い、いいえ? そんなことありませんけど…」
シン「いや…、何か用事があるなら、早めに切り上げようか?」
シン「ひょっとして無理に誘ってくれたとか…」
藍子「だ、大丈夫です。ちょっと最近、確認する癖がついちゃって」
シン「へえ……ふーん?」モグモグ
藍子「で、でも、本当に久しぶりですね。こうやって二人で過ごす時間は…」
シン「まあ……、それは確かに思うぞ」
シン「お前が加入してから、俺はすぐ入院したし、その後は勧誘活動も手を休める気配も無いしな」
藍子「新しい子がどんどん増えるのは良い事だと思いますよ? こっちも刺激にもなりますし」
シン「俺は自分の仕事さえ上手く行けば、何も問題は無いのだがな」ズズズ
シン「貴様にもこれからはどんどん稼ぎ、我がプロダクションの糧になって貰わねばならん。期待しているぞ」
●安価
高森藍子の発言・行動(体感時間圧縮中)
↓2
やっぱり体感時間圧縮を解いていままでの思い出話をする
>>653
時間圧縮に関する安価は、先ほど取った人の意思もあるので……
1.思い出話をする
2.体感時間圧縮を解く
どちらか選択して下さい。
10分以内に>653のレスが無ければ再安価
藍子「……」
藍子「(奇妙な体感時間の短縮が、口調や視線誘導、雰囲気の形成によって人為的に為せる代物なのか試していましたが…)」
藍子「(…やめましょう。この人の前でそんな事をする自分が、少し恥ずかしい…)」
藍子「……」
シン「しかし、無事に3人でユニットを組めて良かったじゃないか。活動の軌道はこれからという所だが…」
藍子「あ、は、ハイ! そうですね…、私も最初は全然考えていなかったのですが、未央ちゃんがある日…」
藍子「この3人でユニットを組んだら面白そうじゃないか、と提案して…」
シン「…よくサウザーが許したな」
シン「(未だに卯月と未央、奈緒と加蓮のユニット構想すら練っているのに…)」
藍子「意外に好意的でしたよ?」
藍子「試す価値はあると仰って、援助もかなり割いてくれました」
藍子「だからその分、活躍しなければと、少し気負い過ぎているのかもしれません…」
シン「ふうん……」ズズズ
●安価
シンの発言
1.ユニットと言えば、やはりあの渋谷凛だ。渋谷凛と言えば…、プロデューサーは…
2.そのバラエティ番組だが、確か次回の出演者は…、北斗の…
3.そろそろ帰るか。今さっき、何か不思議な束縛の様な感覚が消え去ったのだ
4.突然だが、最近の俺のある悩み事に関して、聞いて貰えるか?
5.その他(内容自由)
↓2
シン「公園に散歩に行かないか?」
藍子「えっ?」
シン「1時間経ち、腹の心地も良い。このままここで過ごすのも良いが、少し体を動かしたくなったのだ」
シン「どうだ?」
藍子「……」
藍子「……ふふっ♪」
シン「な、何故笑う?」
藍子「本当に、あの時みたいですね。覚えていますか?」
藍子「346プロダクションにまだ居た時、貴方と組まされ、初めての仕事に訪れた際…」
藍子「森林公園での撮影が終わった後、貴方と少し散策して、そこから私の行き付けのカフェに行ったんですよ?」
シン「(覚えて無い)」
シン「…よく覚えていたな。だから俺も誘ってみたのだが…」
藍子「ふふふ…。忘れませんよ。貴方との大切な思い出ですから」
藍子「じゃあ、今日は私が誘ったので、支払いは任せて下さい」
シン「そうか。すまんな」
シン「では、先に出ているぞ」
藍子「はい、どうぞ?」
・・・・・
・・・
・
=====
(店外)
シン「はぁー…、体を覆うような重い感覚が無くなったお陰で、ようやく解放された心持ちだ」
シン「なんだったのだ? あの感覚は…」
シン「……」
シン「ん?」
●安価
シンの視界に入った人物
1.自由指名
2.いや、気のせいだ。藍子とはぐれても問題だしな…
↓2
シン「いや…、気のせいだ。似ている人間だろう」
シン「藍子とはぐれても問題だしな。大人しくするか」
カランカラン♪
藍子「お待たせしました。じゃあ、行きましょうか」
シン「そうだな。この時間なら、近くの自然公園でもまだ人は居るだろう」
・・・・・
・・・
・
======
~~30分後~~
(自然公園 ベンチ)
シン「……」
藍子「こうやって座って辺りを眺めているだけでも、楽しいですね♪」
シン「(…よく分からん)」
シン「しかし、何だ。折角だし景色を眺めながら歩くのも悪く無いのではないか?」
藍子「そうですね。でも、こうしてゆっくりしているのも良い物ですよ?」
藍子「遊んでいる子供達の嬉しそうな表情を眺めて心を潤したり、流れる雲を目で追ってると、小さい悩み事も一緒に流れて行ってしまったり…」
藍子「リラックスするには、私はこうやって過ごすのが一番好きです♪」
シン「…」
シン「(何と言うか…、コイツは本当にゆるい奴だな)」
●安価
高森藍子の発言・行動
↓2
今日はここまで。また次回
今日もゆっくり書きます。今日で終わるか…
藍子「ハイ、どうぞ♪」スッ
シン「ウん…っ!?」
藍子「近くの露店で売っていたんです。嫌いでしたか?」
シン「い、いや……、別に…」スッ
シン「(こ…、コイツ…、いきなりアイスを持って……!?)」
シン「(今一瞬消えた様な………、俺の目の錯覚か? と、というか……露店なんて何処にも無いぞ!!?)」ゴシゴシ
藍子「スタンリービスケットも付いて、可愛いですよねっ♪」
藍子「…」
藍子「……?」
シン「この木の棒……、何?」
藍子「き、木の棒……あ、ああ、スプーンですか?」
シン「スプーンだと…? 平坦なこの棒で、どうやって食べるのだ?」
藍子「……ひょっとして食べた事無いんですか?」
シン「いや、あるけど?」
藍子「(強情ですね…。子供っぽい…)」
●安価
高森藍子の行動・発言
↓1
シン「(こ…、こんな脆そうな棒きれを口に含むとか……正気の沙汰じゃない…。怪我でもしたらどうする…!)」
シン「(しかもスプーンとしての機能をどう見ても備えていないだろ、コレ……!)」
藍子「はい、アーン…♪」スッ
シン「う゛っ!?」ギクッ!
藍子「い、嫌でしたか…?」
シン「(殺す気かッ!?)」
シン「(し、しかし…、見た所は普通のカトラリーとして認知されているようだが……)」
シン「(ここで情けない所を見せては、俺の沽券に関わる! 糞がッ…!)」
シン「あ、ああ。アー…」ビクビク
藍子「(シンさんも恥ずかしそう…。わ、私も恥ずかしい…///)」
藍子「あ~ん…」スッ
ガチッ!
藍子「?!」
シン「……」ギシギシ
藍子「し、シンさん? 離しても良いですよ…?」
シン「(は、離したら口の中が切れるんじゃないのか!? コレ…!)」ギシギシ
藍子「ち、力を抜いて下さい! こ、このままだともっと恥ずかしいですっ!」グイグイ!
シン「………」ギシギシ
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(7610プロダクション 会議室)
シン「……知ってるか、サウザーよ?」
サウザー「ああ?」
シン「起伏も無いただの薄い棒をスプーンと称して、ソフトクリームを食わせる店があるらしい」
サウザー「……知らんな」
シン「正気の沙汰とは思えんが、藍子に十数回に渡り口に運んで貰う事で、その得体の知れん恐怖に打ち勝つ事が出来た」
シン「しかし、初見はヤバイぞ…。娯楽のひとときが途端に命の綱渡りに変わるとは思わなんだ…」
サウザー「……興味深い」
シュウ「(こ、コイツら何を言っているんだ…!?)」ヒソヒソ
レイ「(かたやシェイクも飲めん不器用な男、かたや常識から逸脱した思考の男だ)」ヒソヒソ
ユダ「(触れてやるな。傍から見たらダサイの一言に尽きるが…)」ヒソヒソ
ユダ「しかし、シン…、貴様…」
ユダ「部下と慣れ合うなど、珍しい事を考えるな」
シン「たまには良いだろう。目下勧誘にしか動かん我らだ。少しばかり気に掛けて親交を深め相互理解を図るのも、それは立派な王の務めだ」
サウザー「甘いな、シンよ」
サウザー「王とは孤高の存在であり、下民から羨望と恐怖の念で看取される一線を画した象徴であらねばならん」
シュウ「その結果、反乱を招いているのは何処の誰だ?」
サウザー「シュウ様………」
シュウ「……」
サウザー「何か言った?」
シュウ「い、いや…」
レイ「(弱っ…)」
シン「俺以下の無能評価共(シュウ、レイ、ユダ)には到底真似出来ん行動だろう」
シン「悔しければ俺以上の評価を得てみるんだな? ええ?」
サウザー「まあ、偉そうに言ってるけど、君も俺より下の評価だからね?」
シン「さて、俺は席を外すぞ。今日もまた忙しいのだ、無能の貴様らには想像出来ん位にな」
サウザー「だって? 無能3人諸君?」プッ
シュウ「…」
ユダ「……」
レイ「………」
・・・・・
・・・
・
●安価
シンの本日のスケジュール
1.収録
2.その他(内容自由)
↓2
・
・・・
・・・・・
======
(レッスンルーム)
未央「そういえば、あーちゃん?」
藍子「はい?」
未央「この前、シンさんとマンツーで見て貰ったんだっけ?」
未央「何か指摘された?」
藍子「そうですね…、個人の技量に関しては大体出来ていると褒めて貰いましたが…」
藍子「体力面の不安と、あとは、ユニットとしての役割を果たせているか、とも言われましたね」
茜「?? ユニットとしての役割?」
未央「それって、個性とか協調とか、そういう意味合いかな?」
藍子「恐らくは…。ただ、それは私達3人に合った空気を重要視して、3人で取り組むべき課題だとも言っていました」
茜「ほうほう…、つまりは仲良く頑張れという事ですね!」
未央「(案外まともな指摘で吃驚した…)」
未央「あっ、あとさ…!」
●安価
本田未央の質問
1.協調の課題について
2.次回の収録について
3.シンの性癖について
↓2
未央「次回のあのバラエティの収録、また社長が出演を回してくれたそうなんだけど」
茜「ああ! あの体力バラエティのですか!!」
未央「対戦相手、知ってる?」
藍子「いいえ。前回は帝都グループのアイドルでしたが…」
未央「今回はね?」
未央「あの346の、プロデューサーさん達なんだって」
藍子「えっ!?」
茜「プロデューサーが、何故出演を?」
未央「それがね? 今、346プロダクションは部署の垣根を壊して、流動的にプロデュースする大型改革を進めてるんだって!」
藍子「へ、へえぇ………」
茜「ならば、あの体格の良い方々は、アイドルに転向したと言う訳ですか?」
未央「うーん…、それはちょっと分からないけど、一応肩書はプロデューサーのままなんだってさ?」
藍子「まあ…、製作指揮に関わる人がテレビに出るのは珍しい事では無いですが…」
未央「格差是正とか、キトクケンエキ? とか、そういう難しいのは良く分からないんだけど…」
藍子「あ、あの!」
未央「うん?」
藍子「そ、それ、まだ誰にも言っていないですよね?」
未央「うん」
藍子「で、でしたら…、その収録当日は、私達がセルフで…!」
ガチャ
未央「あ」
茜「お疲れ様ですっ!!」
藍子「」
シン「……」
シン「本田未央…、今の話…」
シン「本当だな?」
未央「うん。社長から聞いたよ?」
●安価
高森藍子の発言・行動
↓2
シン「ケンシロウが…、そのバラエティに…?」
藍子「あ、あの!!」
シン「……」
藍子「…収録日、私たちについてきてもらって良いですか?」
シン「ほう…」
シン「これは願っても無いお誘いだ。否が応でも同行するつもりだったが…、気が変わった」
藍子「えっ?」
未央「ん?」
茜「はい?」
シン「貴様ら…」
シン「収録は明後日だな?」
シン「その日、貴様らの誰が体調不良だ? いや、もしくは全員か?」
藍子「っ!?」
未央「な、なになに…?」
茜「体調なら頗る良好ですよ! 問題ありませんッ!!」
●安価
体調不良で欠席させられる子
1.本田未央
2.日野茜
3.高森藍子
4.3人全員
5.その他(内容自由)
↓2
シン「本田未央。体調不良は貴様だ」
未央「えっ…、私、全然元気だよ?」
シン「収録は欠席だ。人員を補充する必要があるな…」
未央「ちょ、ちょっと! ねえ、何言ってるの?」
藍子「(み…、未央ちゃん! 頑張って…!)」
茜「(ふむふむ…、未央ちゃんはどこか調子が悪いんですかね?)」
茜「(それを一目で見抜くとは…! 流石はプロデューサー!!)」
シン「……」ゴソゴソ
シン「この財布の中に10万入っている。貴様にこれをやろう」スッ
未央「!」
藍子「!」
茜「おお…!」
未央「く、くれるの? 嬉しいけ、けど、だから私にどうしろって?」
シン「貴様の代わりに、俺がその収録に出てやろう。本来ならば他二人も引っ込んでいて欲しい所だが」
藍子「」
未央「え、え、え……!?」
未央「な、何それっ!? どういう事!?」
シン「分かったな?」
●安価
本田未央の発言・行動
↓2
未央「い、嫌だよ! 私達が3人揃ってないと、意味無いじゃん!」
藍子「…!」
藍子「その通りです…!」
藍子「シンさん…、以前仰いましたよね? 私達ユニットの連携について…」
藍子「今後はユニットで活動する場面も増える。そういった中で私達に合ったチーム感を形成して行けばいい…って」
藍子「私達、今がその時だと思うんです! お願いします! 私達にやらせて下さい!」バッ
藍子「私たちの成長を、傍らで見守っていてください…!」
未央「あーちゃん…」
未央「わ…、私からもお願いだよ…! 今度は3人で上手くやって見せるからっ!」バッ
茜「(……???)」
茜「(未央ちゃんは体調不良の筈では…? しかし、2人も頭まで下げて…)」
茜「(…! 成る程…、敢えて自分を追い込むことで、更なる成長の転機を促そうと…!)」
茜「でしたら! 私からもお願いします! 未央ちゃんもこう言ってますし!」バッ
未央「お願い! プロデューサー!」
藍子「お願いしますっ…!」
シン「却下だ」
未央「」
藍子「」
茜「オォゥ……」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
~~2日後~~
(本番当日 SNK局 収録スタジオ)
瑞樹『ハイ! 今日も始まりました、新旧揃い踏みのアイドルバラエティ!』
瑞樹『筋肉でドゴン!「muscle!☆muscle!」』
瑞樹『司会はおなじみ、川島瑞樹です♪ よろしくお願いしまーすっ♪』
パチパチパチパチ!
瑞樹『それでは、今回活躍するアイドルを紹介しましょうっ!』
瑞樹『まずは向かって左手、346プロダクションより、北斗チームの入場です!』
パチパチパチパチ!
ケンシロウ「……」
ジャギ「よろしく」
ラオウ「うむ」
瑞樹「初めまして、どうぞ宜しくお願いします」
瑞樹『346プロダクションの中でも、密かに注目を集める肉体派プロデューサー達が、今回は自身のプロダクションの宣伝を兼ねてお越しいただきました!』
瑞樹『ここまでこの番組の趣旨に沿ったメンバーは初めてなので、私もどうなるか皆目見当もつきません! 非常に注目したい所です!』
瑞樹『続いて向かって右手より……』
瑞樹『前回に引き続き、またまた推参! 7610プロダクションから、ポジティブパッションチームの登場でーす♪』
パチパチパチパチ!
シン「よろしく」
藍子「…」
茜「ボンバーっ! 気合全開ですっ!」
瑞樹『ええっと…?』
瑞樹『今回は本田未央ちゃんが欠席との事で、穴埋めとして南斗DE5MENのシンさんが駆け付けてくれました』
瑞樹『彼女、具合の程は大丈夫ですか?』
シン「問題ありません。まだ新鋭のユニットなので、少し熱が入り過ぎてダウンしてしまいました」
瑞樹『そうなんですか…。可哀想に…』
シン「本人は『体調不良を押しても出たい、ユニットのために少しでも活躍したい』と、昨日まで懇願していましたが…」
瑞樹『…チームを思うその心、胸が打たれますね』
藍子「…」
シン「ここで逸材の芽を潰すわけにはいかないと大事を取って、今回はこの俺が代わりに彼女の役割を果たそうと思います」
シン「そして彼女に顔向けできるよな結果を残して、彼女を喜ばせてあげたいとおもいます」
瑞樹『…そうですね。私も中立の立場ですが、是非とも未央ちゃんのために頑張って下さい!』
藍子「…」
茜「(あれ? 未央ちゃん…、やっぱり怪我してたんですかね…?)」
瑞樹『さて、では早速ゲームに移りましょう!」
瑞樹『今回勝者には、新曲告知の権利が与えられます!』
瑞樹『両チーム、自慢の筋肉フル稼働で頑張って下さいねっ!』
●安価
第一競技(残り2回)
1.ツイスターゲーム
2.手押し相撲
3.北斗の拳クイズ
4.その他(内容自由)
↓2
中断。23時過ぎ再開
瑞樹『第一競技、ツイスターゲーム~っ!』
パチパチパチパチ!
瑞樹『皆さんご存知、昔家庭で大ブームとなったこのゲームを使って、今日はくんずほぐれつするアイドルの微笑ましい光景をお届けしたかった所ですが…』
瑞樹『346チームが御覧のマッスル達なので、少し道徳観的にどうなるか分かりませんが…!』
瑞樹『画になるのは間違いないでしょう! では早速チームから一人、代表を選出して下さい!』
シン「俺が行こう。お前達は下がっていろ」
藍子「ま、待って下さい!!」バッ!
シン「か弱い年頃の女子を、あんな暴漢共と接触させる事など、俺が認めん。有無は言わさんぞ」
藍子「(そ、それはそれでありがたいけど…、そ、それでも向こうのチームには…っ!)」チラッ
ケンシロウ「…」
藍子「(~~~っ!! ど、どうしたらいいんでしょう…)」
茜「ツイスターゲームですか! 経験は無いですが、楽しそうですね!!」
●安価
メンバー選出
北斗チーム
00~20:ラオウ
21~40:ジャギ
41~99:ケンシロウ
ポジティブパッション+1
00~04:高森藍子
05~08:日野茜
09~99:シン
↓1.2.
瑞樹『それでは参りましょう! 北斗チームからは、ジャギさんが挑みます!』
ジャギ「相手はシンかぁ? お手柔らかに頼むぜえ?」
瑞樹『ポジティブパッション+1チームからは、鬼気迫る表情のシンさんです!』
シン「……」ビキビキ
瑞樹『か、顔が怖いですよ、シンさん! スマイルスマイルっ♪』
シン「ジャギ…、貴様は絶対に許さん。一瞬で地獄へ送ってやるぞ」
ジャギ「お、おいおい…。ツイスターゲームで大袈裟じゃねえか?」
瑞樹『両者気合十分ですね! 先攻は北斗チーム!』
【★左手、黄色】
ジャギ「よっと…」ポン
瑞樹『では後攻、シンさんは…』
【★右手、黄色】
シン「……」
グサッ!
ジャギ「ぎ、ギャアァーーー!!」ブシャァ!
瑞樹『!?』
シン「…」グリグリ…
ジャギ「し、シンッ! き、貴様ァ…、お、俺の手を~~ッ!!」
瑞樹『ちょ、ちょっと! 一つの円には一人分しか置けませんよ!?』
瑞樹『と…、というか、シンさんの、て…、て、手が、か、貫通、してっ……!?!?』オロオロ
シン「早く次の場所を指定しろ。さっさとこのゲームを終わらせるぞ」
ジャギ「ちょ、ちょっと待て! 放送事故じゃねえのかコレはーーーっ!?」
【★右足、青】
ジャギ「ぐ…、な、何故だぁ…!?」ポン
【★左足、青】
ズバッ!
ジャギ「ばわッ!? ぐ、グオオーーーっ?!」ブシャァ!
シン「次に穴が空くのは左足か? それとも右手か? 一体何本で死ぬかな? ん~??」グリグリ
瑞樹『』
藍子「」
茜「こ…、これがツイスターゲーム…!」
ケンシロウ「ジャギ…、所詮あの程度の男か…」
ラオウ「余興と思ったが、案外楽しめそうではないか…!」
ジャギ「し、シン…、き、貴様っ…!」
ジャギ「い、いいんだな!? 俺様にこんな事をしたら、どうなるか…!」
シン「…!」
ジャギ「け…、ケンシロウへの、想いを、ば、バラされたくなければ…」
シン「な、何ィ!?」
●安価
シンの行動
1.バラされるのは死んでも嫌だからあっさり負ける
2.問答無用でジャギの手足を刺し続ける
3.その他(内容自由)
↓2
シン「……」
【★左足、赤】
ジャギ「は…、早くこの手を抜かねえか! シンッ!」ポン
シン「ククク…、それは脅しか? この状況で不利な立場は一体どちらか、貴様は分かっていないようだな…」
ジャギ「な、何ィ~っ!?」
シン「言うなら好きにしろ。だが…」
【★右手、赤】
シン「バラそうと口を開いたときがお前の最後だ」
グサッ!
ジャギ「ぐああーーーッ!?」ブシュッ!
瑞樹『……』
ラオウ「シン…、反動も付けずにあの技の冴え…。衰えてはおらんようだな」
ケンシロウ「ああ。腐っても六聖拳の闘士ということか…」
藍子「……」
茜「良かったですね! あのゲームはまだ私達には恐らく訓練が足りませんよ!」
茜「きっとシンさんは、そのことも見越していたんですねっ!!」
藍子「うん…。そうですね…」
グサッ!
ギャアァァァァァ!
●安価
第二競技(ラスト)
1.押し相撲
2.胸キュンコンテスト
3.その他(内容自由)
↓2
騎馬戦
>>719
に、2チームしかいないけど、それでもOK?
(1時間以内に>719からレスがなければ、申し訳ないけど再安価)
了解。期待に添えず申し訳ない
・
・・・
・・・・・
~~30分後~~
瑞樹『第二競技は、「胸キュンコンテストー」!』
パチパチパチパチ!
瑞樹『ええっと…、北斗チームは不慮の事故により、第二競技からはジャギさんを抜いてお二人で挑戦して貰います』
ラオウ「もともと奴は勘定に入れておらん。安心せい」
瑞樹『は、はい…』
瑞樹『ルールは簡単。各チーム一名ずつ選出し、男性なら女性に、女性なら男性に向けた胸がキュン☆、とする言葉を考えて、実際に発表して貰います』
瑞樹『発表する際は、イメージし易いように、どこかのチームから仮想の相手を選択して挑んでも構いませんよ?』
シン「ほう…?」
藍子「な、成る程…」
茜「ほうほう…!」
瑞樹『では張り切って参りましょう! まずは北斗チームから!』
シン「(ケンシロウ…、俺とお前が選択されれば、もう思い残す事は無いッ…!)」
藍子「(か、神様っ…!)」
茜「(胸キュンですか…。胸キュンってなんでしょうか?)」
●安価
1.北斗チーム
00~49:ラオウ
50~99:ケンシロウ
2.仮想相手
00~10:川島瑞樹
11~25:日野茜
25~40:高森藍子
41~80 :シン
81~99:選択されなかった北斗チームのメンバー
↓1,2,
ラオウ「俺が挑もう。哀しみ故愛を捨てた俺の空虚な声が何処まで響くのか、面白そうではないか」
瑞樹『はい、では…、仮想の相手を選んで下さい』
シン「(チ…、ラオウか……。空気を読まん男だ…)」
藍子「ほっ……」
ラオウ「シンで」
瑞樹『はい、ではシンさん。前にお越し下さい』
シン「……」
シン「……」
シン「……は?」
シン「ま、待て拳王ッ! 何故に女ではなく男の俺を選ぶのだ!?」
ラオウ「女に吐く台詞としては少々歯痒い物がある。ケンシロウは論外として…、ならば…」
ラオウ「実際に殺しても良さそうな無関係の貴様であれば、俺も心おきなく全身全霊で挑めるというものだ」
シン「ハァ!? ……ハアァ!!?」
瑞樹『はい、では両者スタンバイお願いします♪』
・・・・・
・・・
・
ラオウ「……」ズオオオォ…
シン「(た、助けてくれ…っ!)」
ラオウ「……もう始めても良いのか?」
瑞樹『はい。お好きなタイミングでどうぞ?』
シン「………」
ラオウ「……」
●安価
拳王の胸キュン台詞
1.うぬのハートに愛の剛掌波、お見舞いしちゃうゾ☆ なーんて…♪ (SAN値チェック)
2.天涯孤独、拳王の涸れた心を、うぬの慈母の眼差しで癒してはくれぬだろうか…
3.そのサラサラロン毛…、ブロードウェイの花形でもたじろぐ程の気品と美しさ…
4.有無は言わさん、俺の女になれ(壁ドン)
5.あの…、どうですか? あそこの城で一発。いえ、特にやましい事じゃ無くて…
6.その他(内容自由)
↓2
ラオウ「そのサラサラロン毛…、ブロードウェイの花形でもたじろぐ程の気品と美しさ…」
シン「(ブフッ!)」
ラオウ「まさに貴方は世紀末の枯れた世界に輝く大輪の花だ」
シン「……」
ラオウ「この拳王、よもやこのような事で心が緩むとは…。驚きの一言に尽きる」
シン「ストップ」
ラオウ「……」
シン「無理だ、これ以上は。胸キュンどころか笑いを堪えるので精いっぱいだ」
ラオウ「……貴様の評価は聞いておらん。どうだ、川島瑞樹よ」
瑞樹『うえ!? わ、私ですか…?』
瑞樹『そうですね、では後で、公平に会場の女性の方々に評価をお願いしましょうか』
ラオウ「うむ」スタスタ
シン「…(何とか無事で済んで良かった…)」
瑞樹『では後攻、ポジティブパッションチームに参りましょう!』
瑞樹『挑戦する人、そして仮想の相手を選択して下さい!』
●安価
1.ポジティブパッション+1
00~25:高森藍子
26~50:日野茜
51~99:シン
2.仮想相手
00~10:川島瑞樹
11~20:ラオウ
21~60:ケンシロウ
61~99:選ばれなかったチームメンバー
↓1,2,
シン「勿論俺だ。男を知らん貴様らは到底魅力的な世辞ですら思いつかないだろう」
瑞樹『分かりました。では、仮想相手を…』
ケンシロウ「……」
ラオウ「ケンシロウ、貴様も今日、何か興じてみようと思わんのか?」
ケンシロウ「……ラオウ、お前がそこまで言うのであれば…」
シン「……!」
茜「頑張って下さい! 胸キュンとやら、是非ともご教授を!」
シン「フフフ…、任せておけ、日野茜よ」
藍子「し、シンさん! ま、待って下さい!」
シン「何だ…。何を言われようがここは絶対に譲らんぞ」
藍子「あ、あの…、そ、そうですね…」
シン「(ケンシロウか!? ケンシロウが来るのか…!)」ドキドキ
ケンシロウ「……」
●安価
高森藍子の発言
↓2
藍子「……っ」
シン「用が無いなら、そこをどけ」
藍子「シンさん…」
藍子「ケンシロウさんに自分の正直な想いを伝えてください」
シン「……勿論、そうするつもりだ」
藍子「…それと、収録が終わったら時間を下さい、告白したいことがあります」
シン「……」
茜「(告白?)」
シン「告白……? 残念ながら、それは無理な了見だ」
藍子「えっ?」
シン「何故ならば…、俺はこの後、南斗では無く、北斗の一員になるかも知れんからな」
シン「貴様らに顔を合わせる事無く、俺は去るだろう」
藍子「……」
藍子「…エッ!?」
ケンシロウ「……」スッ
藍子「あっ…、し、シンさん…!」
シン「……」スタスタ
ケンシロウ「シン…」
シン「随分と威勢が良いな。消えぬ傷を負わせた俺に臆せず向かうとは」
ケンシロウ「抜かせ。貴様の阿呆面を近くで拝みたくてな」
シン「フフフ…、減らん口だな、ケンシロウ」
ケンシロウ「……」
●安価
殉星シンの胸キュン台詞
1.俺と一緒に、素敵な恋をしませんか?
2.アイラブユー、ケンシロウ
3.泣かせる様な事は絶対しません。残りの人生を…、俺に下さい
4.大好きです。今度は嘘じゃ無いっす
5.生きててくれればいい。一緒にいられればいい。俺はもう、それだけで良い
6.明日起きたら恋人同士ってのはイヤか?
7.お願い…、一日でいいから、俺より長生きして。もう一人じゃ、生きていけそうにないから
8.いつかお前を貰いに行く
9.その傷も何もかもひっくるめて、まるごと全部、俺はケンシロウのコトが好きだから
10.じゃ、結婚すっか
11.殉星シンは、ケンシロウを愛しています。世界中の、誰よりも
12.これが最後だ、最後でいい、二度はいらない、今度こそ。俺に最後のチャンスをくれないか。……お前と、一緒にいたい…っ
13.愛し合う事だけが、どうしてもやめられない。良いか悪いかは知らないが、とても強い力だ。核融合なんて目じゃない
14.俺はケンシロウ一筋。内緒な
15.俺の心と体は、全てお前に預けよう。俺はお前のものだ
16.その他(内容自由)
↓5
今日はここまで。また次回
再安価
↓3で
ケンシロウ「…」
シン「…ケンシロウ」
シン「俺を本当に見てくれるのはお前だけだケン」
シン「好きだ愛してる。お前も俺と素敵な恋をしよう」
シィーン……
瑞樹「」ゾワッ
ラオウ「…」
藍子「……」
茜「ふむふむ…?」
ケンシロウ「……」
ケンシロウ「……」
ケンシロウ「…………」
ケンシロウ「ホォゥ!」
ドカッ!
シン「ぐおっ!? け、ケン…ッッ!?」
ケンシロウ「ホアァァァァァァァァァァッー!!」
ドゴゴゴゴゴゴゴ!
ドカッ、ビシィ!
メキッ!
シン「ぶばぁッ! ごぐ、ご、ぶおばッ!」
ケンシロウ「アアアタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタタァッッッ!!」
ドガガガガガガガガガガ!
シン「あふっ! げウッ、ボバアッ!!」
ケンシロウ「アアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーッッ!」
ドガン! ゴリッ! メリッ!
ドドドドドドドドドドドドドド!
シン「グオオオオッーーーっ!!」
ドゴォォォォン……
……………
…………
………
……
…
シン「……」
シン「」
パラパラ…
ケンシロウ「北斗、百裂拳……!!!」
ケンシロウ「これが、俺の返答だ、シン」
ケンシロウ「せめてもの情だ。100発とも、秘孔は突いてはいない」
瑞樹『そ、それって……、つまり普通に100発殴ったという事で解釈して良いんですかね?』
ケンシロウ「15発程、オマケしておいた。それは今までの蛮行の礼として受け取れ」
瑞樹『あ、あの…』
瑞樹『別に、彼はただの仮想の練習相手だったので、本気で彼に向けて殴るのはお門違いだったのでは…?』
ラオウ「何を言う、川島瑞樹…。奴はしかとケンシロウを名指ししていたではないか」
瑞樹「た、確かに…、それはそうですね…」
ケンシロウ「……」
ケンシロウ「この世に生まれ落ち、今に至るまで、感じたことのない不快と嫌悪が、俺の中を飢えた蛇の如く這いまわった」
ケンシロウ「心底…、心底恐怖した…! あと一瞬遅ければ、俺は正常な思考を失い、奴をたちまち殺していただろう」
ケンシロウ「自制心を抑えようとした結果だ」
瑞樹『さいですか…』
茜「成程…、胸キュンとは、決闘開始の合図、または相手の心を抉り煽る挑発行為…」
茜「と言う事ですかね、藍子ちゃん…………、おや?」
タタタタタ
藍子「し、シンさん!? だ、大丈夫……」
シン「」
藍子「……では無いですよね……傍から見ても…」
茜「…?」ヒョコッ
茜「プロデューサー、これでは戦線復帰は厳しいですか?」
瑞樹『では、すぐウチの医務室へ運びましょう』
藍子「……」
瑞樹『ポジティブパッションチームは…、今後、どうしますか?』
茜「どうする、とは…?」
瑞樹『客観的に判断して彼が脱落した以上、どうみてもチームのバランス・戦力が……、その…、不釣り合いというか、もう無理と言うか…』
ケンシロウ「…」ズオオォォ…
ラオウ「……」ズウゥゥン…
茜「そ、そうですね…っ! 彼らの鍛え上げたヒッティングマッスルには、私達二人だけでは対抗出来そうにありません…!」
瑞樹『番組の趣旨的には少しズレますが、当初の予定と変更して、体力に限らず、学力や知力で競うコーナーも一応は用意できますが…』
藍子「…いいえ、このままで大丈夫です」
瑞樹『……?』
藍子「…彼抜きでも、私達が何とかやってみます。ね、茜ちゃん?」
藍子「私たちなら、何とかなるでしょう?」
茜「ふむ、藍子ちゃんが仰るならば…」
茜「分かりました! 不肖この日野茜、お付き合いしましょう!」
茜「なあに、もしダメだったら、また私達2人で社長に頭を下げましょうっ!」
藍子「うん…! じゃあ、頑張りましょう…!」
茜「さあ、試合はまだまだここからですよっ!」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~収録後~~
(SNK局 楽屋)
ガチャ
未央「あーちゃん、お疲れ様っ☆」
藍子「あっ、未央ちゃん。収録、見ていたんですか?」
未央「部外者の立場で観察したら、本当に冷や冷やさせられるね…、ま、それが良いトコでもあるんだけど」
未央「いや、これは感覚がマヒしてるのか、はたまた……?」
藍子「ふふっ…、確かに」
未央「……」
シン「」
未央「…あんなに殴られたのに、幸せそうな顔で寝てるねえ…。いや、あーちゃんに膝枕して貰ってるからかな?」
藍子「そんな事ないですよ、きっと……」
藍子「……良い夢でも見てるんでしょう。私達では想像も及ばない、何処か…、遠い所の……」
未央「……」
未央「茜ちんは?」
藍子「今日のゲストの方の所で、ツイスターゲームをやっていましたよ?」
未央「ふーん、そっか。後で様子見てくるかな」
藍子「……」
未央「…」
未央「……あーちゃん、さぁ…」
藍子「はい?」
未央「彼のこと、好きなの?」
藍子「え、ええっ!?」ドキッ
未央「だってねえ…、傍から見たら、凄く分かりやすいケドなー?」
藍子「そ、そういうのじゃありませんよ! だ、断じてっ!」
未央「ホントー?」
藍子「ほほ本当ですっ! た、ただ…」
未央「ただ?」
藍子「…」
藍子「月並みですが、とても芯に強い想いを秘めていて…」
藍子「………不器用ですけど、本当に優しい人だとは思います」
未央「………ほーん」
藍子「な、なんですか?」
未央「いやぁ…、別に?」ニヤニヤ
未央「あーちゃんは愛い奴ですなあ…、と思って♪」
藍子「か、からかわないで下さい! もうっ…///」
未央「でもシンさん…、あのケンシロウっていう346の人にご執心だしねぇ」
未央「申し訳ないけど、他は眼中にないって感じもするけど…」
藍子「いいんですよ。シンさんは、それで」
未央「へっ?」
藍子「ここで簡単に私に靡くようでは、私が憧れたシンさんじゃありませんから」
未央「……?」
藍子「どこまでも一途で不器用で…、不格好なほど執念深く、ちょっぴり粗暴で…」
藍子「でも、ただ自分を貫いて、一つのものを追い続ける」
藍子「…その真摯な姿勢があってこその、シンさんですから」
未央「……」
未央「あーちゃんは、それでいいの?」
藍子「勿論です。見守るのも、またひとつの……………、…ですよね?」
未央「ううむ…、その域に達するには、未央ちゃんにはまだ少し経験不足だなあ…」
未央「さて……と」
未央「茜ちんを呼んでくるかな。そろそろ帰る準備しないとね」
藍子「はい、お願いします」
未央「あっ、あと…」
藍子「?」
未央「……また今日もダメだったね、CD告知」
藍子「…そうですね。私達、まだまだ未熟です」
未央「まあ、まだこんなもんでしょ。新鋭ユニットなんだし気負う必要は無いよ」
未央「一緒に、社長に謝りに行こう?」
藍子「!」
未央「関係無く無いよね? 私も一応、このユニットの一員なんだし…!」
藍子「未央ちゃん……」
シン「んぐっ………!」モゾモゾ
未央「!」
藍子「!」
未央「じゃあ、邪魔者は退散しますかな…♪」ヒラヒラ
バタン
藍子「み、未央ちゃん! また……、もうっ…!」
シン「ぐっ…!」ヨロッ
藍子「き、気が付きましたか?」
シン「け、ケンシロウッッ!!!!!」ガバッ
藍子「……………」
シン「…」
シン「……ん? 何だ、ここは…」
藍子「収録ならもう終わりましたよ?」
シン「な、何ィ?!」
シン「俺の出番はどうなった! 確か…、第二競技でケンシロウと対面した所で…」
シン「…思い出せん…! な、何故だ…!?」プルプル
藍子「まあまあ…、落ち着いて下さい」
シン「心なしか、全身から鈍痛がするのだが、こ、コレは…、俺の身に一体何が降りかかったのだ…?」
シン「というか、貴様ら…!」
藍子「はい?」
シン「貴様らのCD告知はどうなった? 俺が第一競技で1分程稼いだが」
藍子「じ、実はですね……情けない話なんですが…」
藍子「シンさんが抜けた後、第三、第四競技で、相手チームに殆ど点数を持っていかれて…」
藍子「最終的に、さ、3秒しか……」
シン「何ィ!? あ、あの唐変朴共ッ!」ダン!
シン「女子に対する手加減や思いやりを微塵にも感じんぞ!? これだから北斗は…!」
シン「く…! 俺が気を失わなければ……!」
藍子「ふふっ…、良いんですよ。これは私達3人の問題ですから」
シン「良いワケがあるか! 貴様ら部下の失態は俺の責任だ!」
藍子「えっ?」
シン「俺は貴様らの担当だ。立場の上下はどうあれ、アイドルとプロデューサーとは運命共同体だろう?」
藍子「…!」
シン「サウザーに毒され過ぎなのだ、貴様ら全員…。あんな排他的で独裁的思考を植え付けられても、お先真っ暗だぞ」
シン「兎に角、俺の手柄は即ち貴様らの成功であり、同時に貴様らの尻拭いは俺の役目だ」
シン「世知辛い…、やり難い、窮屈だ。こんな馬鹿げた事を、いつまで続けねばならんのだ、全く…!」
藍子「(……)」
シン「貴様らはまだ未熟で新鋭のユニットだ。まだ全てを完璧にこなせるなど思っていない」
シン「今はまだ負担を俺が受けてやろう。だが、それ一辺倒でも困りものだ」
シン「早く手の掛からん位成長して欲しいものだ。仕方ないが、それまでは面倒を見てやる」
藍子「…はい!」
藍子「それで…、一人前になった後は、お世話…、してくれないんですか?」
シン「いつまでも手を焼くガキは好かんな。自立と進化を諦めた時点で、生きる価値など無いのだ」
シン「従順さは認めるが、度を過ぎればただの依存にしかならん」
藍子「はい♪ 私もこれから努力します」
シン「ああ、そうしてくれ。あの3人の中では貴様が一番有望なのだ」
藍子「ふふふっ…♪ そんな事言われたら、意地でも頑張らなきゃいけないですね…」
シン「しかし…、なんだ、この痛み…」
藍子「?」
シン「時が経つにつれ、何処か心地良いと思えるほど、体に馴染む…。何か強い親近感が感じるぞ…!」
藍子「あ、あはは…」
シン「寧ろ、痛みにある種の清々しさが感じられるほど、心が晴れやかだ…。一体、スタジオで何が…?」
藍子「ま、まあ、それは後ほど分かりますよ。今は大事を取って体を休めて下さい」
シン「フン、無用な心配だ。さあ、すぐ帰るぞ」スッ
藍子「は、はい…!」
シン「こんな修羅の者共がうろつく局内でゆっくりしていろという方が異常だ。全く……」スタスタ
藍子「……あ!」
藍子「シンさん、あの、一つお願いが…」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
======
~~後日~~
(7610プロダクション 会議室)
サウザー「……」
茜「……」
未央「……」
藍子「あ、あの…、シンさんは?」
サウザー「奴は天に還った。貴様らと金輪際顔を合わせる事は無いだろう」
未央「そ、それ…、ど、どういう事…」
サウザー「……聞きたい?」
未央「い、いえ……」
サウザー「しかし…、何だ、貴様ら、本当に良いのだな?」
茜「あっ、シンさんから聞きました?」
サウザー「ポジパの担当、シンみたいな変態で固定しても…」
藍子「はい。3人で話し合いました」
茜「現状は不満は無いですし、シンさんだと私達も一番足並みが揃いそうなんです!」
未央「あ、でも、それは他の人達が劣ってると言う事じゃなくてね…?」
サウザー「ふぅん…? その心は?」
藍子「一番の理由は、私達3人とも個性の方向性は違います。それを纏められるとしたら…」
未央「私達の思考や行動パターンに近い人がいいな、と思って」
茜「あの無鉄砲さ、したたかさ、そして、時折一歩引く謎の冷静さ!」
サウザー「つまりは、精神年齢が貴様らと似通っていると言いたいのか?」
未央「ま、まあ…、そうかな?」
藍子「シンさん以外が彼より劣っていると考えません。むしろ逆だからこそ、思考が成熟して大人すぎる…、と言えば、少し聞こえは悪いですか?」
サウザー「ほう? つまりは俺もかな…?」
茜「勿論ですよ! 何と言っても、南斗聖拳を纏める頂点に立つ王にして、プロダクション代表取締役社長ですよ!」
未央「ね、ね? だからお願いっ!」
サウザー「フフフ…! そこまで考えがあるなら無碍には出来んだろう」
サウザー「しかし、それは今後の成果次第で再検討も吝かではないからな」
藍子「はいっ!」
茜「ありがとうございます!」
未央「いよっ! 流石は社長、太っ腹♪」
サウザー「フハハハハ! 殺すぞちゃんみお!!」
未央「ご、ごめんなさい…」
サウザー「まあ、その件はさて置きだ…」
サウザー「告知の件、どう思ってるの?」
茜「ふ、不甲斐無くて申し訳ありません…」
藍子「次こそは、しっかりと万全を期しますので…」
サウザー「まあ…、シンが死を持って償ったから、今回はそれに免じよう」
サウザー「今後の方針としては…、ユニットは現状このまま保留として…」
サウザー「日野茜は自慢の体力を活かし遠征活動を中心に行う」
茜「は、ハイッ!!」
サウザー「高森藍子は現在受け持つラジオを中心に、今まで通りモデルやリポートなどをこなして貰おう」
藍子「は、はい!」
サウザー「ちゃんみお…、お前は…」
未央「な、何かな?」
サウザー「明日からは社員証を持って、経理課を兼任して貰う」
未央「は…、はいっ!」
未央「……」
未央「………えっ?」
【●終わり●】
・・・・・
・・・
・
以上です。短く済ますつもりが長くなって申し訳ない
以前に日常回が見たいと言う声が多かったので、
今回の面談を計画し、とりあえず南斗聖拳5人とアイドルを絡ませたと言うのが事の発端。
また、コンビや絡みの頻度については、得に何も意図していません。
ただ安価に従って進行しているだけです。
次回作は未定。
ありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
いつも楽しみにいています!!!
南斗六聖拳みんなのやりとりがとても大好きです(≧∇≦)!!!
これからも頑張ってください!!!
ケンシロウwwまあ分からなくもないがw