サウザー「祝ッ! アニメ化ッ!!」 (54)
☆注意☆
・このSSは「アイドルマスターシンデレラガールズ」
と「北斗の拳イチゴ味」要素を含みます
・キャラ崩壊
聖帝サウザー
http://i.imgur.com/URkpNsw.jpg
第4巻発売&アニメ化!
http://i.imgur.com/xbGmNSe.jpg
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434780862
過去作①↓
サウザー「シンデレラガールズ 7610プロ」
サウザー「シンデレラガールズ 7610プロ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430637631/)
サウザー「渋谷凛奪還作戦」
サウザー「渋谷凛奪還計画」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430726692/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて制圧前進あるのみ!」
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて制圧前進あるのみ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430813563/)
サウザー「白菊ほたるの死兆星と拳王ラオウ」
サウザー「白菊ほたるの死兆星と拳王ラオウ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432024586/)
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過去作②↓
サウザー「神谷奈緒、北条加蓮……?」
サウザー「神谷奈緒、北条加蓮……?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432210425/)
サウザー「渋谷凛籠絡計画」
サウザー「渋谷凛籠絡計画」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432292638/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に圧前進あるのみ!」
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に圧前進あるのみ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432384858/)
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に制圧前進あるのみ!」【延長戦】
【安価】サウザー「モバマスアイドル獲得に向けて更に制圧前進あるのみ!」【延長戦】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433149601/)
サウザー「愛のエプロンと橘ありすのサークル活動記」
サウザー「愛のエプロンと橘ありすのサークル活動記」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433841706/)
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(7610プロダクション 中央玉座前 大円卓)
サウザー「祝!! アニメ化!!」
サウザー「現在、会議室にてシュウ様達がアニメ化に際して色々語っているので、終盤でそっちにもカメラを向けたいと思いまーす!」
サウザー「そして本日、2015年6月20日……!」
サウザー「『北斗の拳イチゴ味』待望の最新刊が発売となりましたッ!」
サウザー「公式スピンオフという大義名分の下、誰もが望まない気をてらったギャグテイストの一発屋かと思えば…」
サウザー「編集部も予想外なまでの人気を博し増刷に次ぐ増刷、続編も大好評でとうとう累計100万部を達成!」
サウザー「そしてなんとアニメ化まで決定! あー、いいっすねぇ~」
サウザー「ここまで人気を博したのも、ひとえに、この聖帝サウザーの人望・魅力・カリスマ性があってこそ!」
サウザー「当然ですね。聖帝だもの」
サウザー「新刊ですが、北斗の拳と聖帝サウザーをこよなく愛する下郎諸君は、当然、既に手に取っている事でしょう」
サウザー「まだお求めになってないという不敬な下郎共は、今すぐ書店にダッシュするか、ポチりましょう」
サウザー「今後も、北斗の拳イチゴ味をよろしくお願いしますっ!!」
サウザー「で…」
サウザー「貴様らさぁ…、やる気あるワケ?」
奈緒「っ!?」
未央「と、唐突すぎっ! 展開が雑だよ!」
卯月「告知をしていたと思えば、いきなり矛先が私達に!」
加蓮「な、なんなの…?」
※7610…「ナント」つまり南斗と読む。決してエキサイト再翻訳をした読み方でも無ければ、どう見ても「ナムト」としか読めない、とか言ってはいけない。
サウザー「南斗DE5MENは鮮烈なデビューを飾った後、3rdシングル、そしてアニメ化!!」
サウザー「目を見張る速度でトップ街道を爆進してるのに…」
サウザー「お前ら……最近たるんでない?」
サウザー「胸を張って誇れるような躍進があったか? 言ってみ? ええ?」
サウザー「原作での話になるけど、第4回総選挙の結果とか、我ら聖帝軍の人海戦術投票があったのに散々な結果だったジャン?」
奈緒「げ、原作って何の話…?」←【28位】
加蓮「でも私達、結構頑張ってない? 新人の頃と比べて、アイドル活動も軌道に乗ってきたし」←【16位】
未央「そうだよ! CDも売れてるし、ファンも順調に増えてるし…」←【18位】
サウザー「順位二桁とかもう口を開く権利すらないからね? 俺だったらぶっちぎりのシンデレラガールだよ?」
未央「が、ガールっすか…」
卯月「でも…」
サウザー「……うん?」
卯月「確かに、社長の言う通りです」
卯月「ただ闇雲に頑張っていても、そのうち疲れ果てて、ヤル気も気力も底をついてしまうかもしれない…」
卯月「今がダメだと言うつもりは無いです。けど、このまま安穏と活動してるのも、少し違う気がします…」
卯月「何か…目指すものとか、目標があれば…」
サウザー「……」
サウザー「フフフ……卯月よ…!」ナデナデ
卯月「は、はい?」←【6位】
サウザー「お前は偉い。したたかで謙虚で、実に賢い!」ナデナデ
卯月「え、いや、私はただ思ったことを…」←【6位】
サウザー「そんな島村卯月さんには、聖帝より金一封を贈呈します」スッ
未央&奈緒&加蓮「!!?」
卯月「えええ!? い、イイんですか!?」←【6位】
サウザー「これからもその制圧前進の姿勢で常に邁進して下さい」
卯月「は、はい! ありがとうございますっ!」←【6位】
未央「(な、ナニィ!?)」←【18位】
加蓮「(なにそれ! ズルっ!!)」←【16位】
奈緒「(あ、あたし達と何が違うんだよ!!)」←【28位】
卯月「(あ、あわわ…、け…結構重い…!!)」
未央「(い、いいなぁ…)」
加蓮「(うわあ、結構厚くない、アレ?)」
サウザー「卯月の言う通りだ。貴様ら、今の地位で安心し気を緩めていれば…」
サウザー「すぐに他のアイドルの追随を許し、世間からは見向きもされなくなるだろう」
サウザー「そんなもので、本当にいいのかね? んー?」
未央「そ、それは…っ」
奈緒「良くない…よな…」
加蓮「でも、私達どうしたら…」
サウザー「フフフ……本来なら甘ったれないで己で考えて欲しいところだが…」
サウザー「今回は特別に、このトップアイドルユニット『南斗DE5MEN』のリーダーを務めるサウザーが教鞭を取り、貴様らに今後の姿勢を示してやろうではないか!」
未央「(ふ、不安だ…)」
加蓮「(変な洗脳とかされそう…)」
奈緒「よ、よろしくお願いします…」
サウザー「よろしい……では、まず初めに…」
サウザー「真っ先に恭順の姿勢を見せた神谷奈緒さんには、金一封をプレゼントです」スッ
奈緒「!!!」
奈緒「ありがとうゴザイマス!!!」ガシッ
未央「よ、宜しくお願いしまあああすッッ!!!」ドカッ!
加蓮「是非ご教授下さあああいッッ!」バキィ!
奈緒「……」コソコソ
奈緒「(ひい、ふう、みい、よお、いつ、むう……!)」コソコソ
加蓮「(うわ! メッチャ入ってる!!)」
未央「(く、くそお…!!)」
加蓮「(これは様子を伺って、模範的な解答を言うしかない…!)」
未央「(金一封、金一封…!)」
サウザー「では早速始めようか。まず貴様らに足りない部分を認識して貰おう」
サウザー「我がプロダクションに所属して以来、貴様らは2人ユニットとして活動してきたが…」
サウザー「現在欠けている要素、気構え、技術……何でもいい。まずは言ってみろ」
未央「ハイ!」ビシッ
サウザー「どうぞ」
未央「向上・改革意識!」
サウザー「ふむ……弱いな」
未央「…ッッ!」
加蓮「ハイっ!」ガバッ
サウザー「どうぞ」
加蓮「ハングリー精神!」
サウザー「似た様なものではないか。もっとこう具体的な…」
加蓮「くっ…!」
卯月「はい!」
サウザー「どうぞ」
卯月「サウザーさん」
未央&加蓮「!?」
サウザー「卯月…!」
サウザー「お前は本当に成長したな…! 俺は嬉しいぞ…っ!」グスッ
サウザー「と言う事で、島村卯月さんに金一封差し上げまーす」
卯月「わぁい♪」
未央「(あ、あざとい…!)」ギギギ
加蓮「(も、模範解答じゃダメだ、もっと媚び諂わなきゃ…!)」ググッ
奈緒「お前ら……」
サウザー「卯月の言う通りだ!!」
サウザー「本来はこの俺を含めたトリオで活動する構想だったが、貴様らが駄々をこねるから現在の貧弱なユニットでの活動を余儀なくされたのではないか!!」
サウザー「まあ……過ぎた事を言及しても埒が明かん。概ね、未央と加蓮が言っている事も間違いではないだろう」
未央「…」
加蓮「…」
サウザー「そして俺以外に貴様らの間を埋める人材。誰を構想していたか知っているか?」
未央「確か…」
卯月「渋谷凛ちゃん…でしたっけ?」
サウザー「如何にも。しかしあの下郎は忌々しい346プロダクションに下り我らに敵対する様相となった」
奈緒「べ、別に敵対はしてないんじゃ…」
サウザー「無論、聖帝の意に背く不敬な輩には、それなりの制裁を加えねばならん」
サウザー「しかしだ……向上心、改革意識、ハングリー精神!」
サウザー「それを分かっていながら、何故貴様らは積極的にユニット改革に取り組まんのだ!?」
未央「ユニット改革?」
サウザー「渋谷凛の加入も勿論だが、新たな境地を目指すためならば、他の環境に身をおいて己を磨く姿勢も肝要であろう!!」
サウザー「隣で歌い踊り、苦楽を共にする人間が違えば、自ずと努力の姿勢や方向性、価値観の変化も現れるだろう!」
サウザー「しかし貴様らはそれを一切しようとしない!」
サウザー「これを見ろ!!」バン!
【北斗3兄弟 ラオウ、トキ、ケンシロウ】
http://i.imgur.com/iwsdB3l.jpg
奈緒「この人達は…」
加蓮「346プロダクションのプロデューサー達…だよね?」
加蓮「(でも、何で家庭団欒の写真…)」
未央「そうなの?」
卯月「私達はあまり面識が無いから、よく知らないですね」
奈緒「まあ、あたし達は以前のイベントで一緒だったからな」
サウザー「そうだ。奴らは同じ暗殺拳の流派に属し、かつては兄弟の契りを交わし寝食を共にした」
サウザー「今では『北斗3兄弟』などと謳われておるが……」
サウザー「否! 奴らにはもう一人、兄弟がおるのだ!!」
未央「忘れられている人がいるの…?」
卯月「…?」
サウザー「本来は3兄弟では無く、真には『北斗4兄弟』だ!」
サウザー「見ろ! そこにこの男を加えたら………どうだ!」ドン!
サウザー「見違える程に、他の3人にも変化が現れただろうッ!?」
【北斗4兄弟】
http://i.imgur.com/bjbYxo2.jpg
卯月「(み、見違えるというか…。何だろう、この違和感…)」
サウザー「感想を聞こうではないか! 未央!」
未央「え、ええと…!」
サウザー「ほれほれ、これが欲しいのであろう? ならば、この聖帝の意に沿う解答を示すが良い…!」ビシッビシッ
未央「あうっ、あうぅ…」
卯月「(う、嬉しそうに祝儀袋で頬を叩かれてる…)」
奈緒「(なんか哀れだ…)」
未央「ひ、一人加わっただけで、他の3人の表情もグッと引き締まった、という印象です」
サウザー「……次! 加蓮!」
加蓮「そ、そうだね…」
加蓮「やっぱり人数が増えれば、すごく強そうに見える……かな?」
サウザー「……奈緒! お前はどう見る!?」
奈緒「あたし? そうだな…」
奈緒「うーん…」
奈緒「…別に……居なくてもいいんじゃないか? 3人だけで充分な気がするぞ」
奈緒「ヘルメット被ってる奴だけ弱そうだし、そこはかとない小物臭がする」
未央「そんな否定的な…」
サウザー「正解ッッ!!」
未央「!?」
サウザー「神谷奈緒さんに金一封プレゼントッッ!」スッ
奈緒「ま、マジでか!?」
未央「えええええっ!?」
加蓮「じゃあユニット改革とか他の環境とかの前フリは、一体何だったの!?」
サウザー「時には害を及ぼす者も存在する、と云う事実を念頭に置いておくのだな」
サウザー「他人が及ぼす影響と言うのは、常に良い方向のみだとは限らない!」
未央「な、なんじゃそりゃあ!!」
サウザー「しかし当然、加えることにより良い変化や刺激になる要素も存在する」
サウザー「我らが以前より訴え続けている渋谷凛加入については、先程述べた通り、今日明日にも、ある協力者の監修指導のもと、スカウトに向けた計画が実行される」
卯月「ま、またですか…?」
サウザー「何も心配することは無い。それぞれの2人ユニットに渋谷凛を加え、貴様らは更なる高みへと挑むことになる」
サウザー「楽しみにしているがいい……フフフ…!」
奈緒「(わぁ……これでBDとか幾つ買えるかなぁ…!)」コソコソ
奈緒「(うへへ…)」
加蓮「……」
サウザー「兎も角だ。お前らに欠けているのは向上心や改革意欲もそうだが…」
サウザー「なにより積極性、つまり『超攻撃的』なスタイルだ」
未央「超攻撃的?」
サウザー「7610プロダクションの社訓、聖帝軍軍規にもあるだろう?」
サウザー「我がプロダクション社員ならば、常に制圧前進の姿勢で物事に向かわねばならん」
サウザー「制圧前進…超攻撃的とは何か…」
サウザー「それを今から貴様らに教えてやろう! このゲームでな!」
バサッ!
奈緒「お! 布を被せて勿体ぶって隠してあると思ったら、ゲーセンの筺体じゃん!」
加蓮「何、ゲームでもするの?」
サウザー「この世紀末格闘ゲームにおいて、この聖帝サウザーが超攻撃的スタイルを見せつけてやろう!」ガタッ
ピシャーン!
ジョインジョインサウザァ
サウザー「フハハハハ! 誰からでもかかって来い!」
加蓮「んー…、じゃあ、まず私がやる」
奈緒「加蓮、大丈夫か?」
加蓮「まっかせてよ! このゲームは初見だけど、ゲーセンとか結構行くし、格ゲーも触ったことがあるから、操作の機微は何とかなるハズ」
サウザー「さあ、キャラクターを選択するがいい」
加蓮「そうだなぁ…うー…」ジョインジョイン
加蓮「じゃあ……技巧派、テクニックタイプに見える…この人で!」ジョイン
ジョインジョイントキィ
バキィ!
加蓮「!?」ビクッ
卯月「さ、サウザーさん!?」
サウザー「……」
奈緒「何やってんだよ! 社長の台パンで穴が開いちまったぞ!?」
サウザー「さて、では次の話に移ります」
未央「け、結局ゲームやらないの!?」
サウザー「素人の操るトキなど赤子の手を捻る様な物だが…」
サウザー「今の台パンで手を痛めてな……聖帝の超攻撃スタイルを見せつけるのはまた後日にしよう」
加蓮「(ていうか…このゲームのキャラってもしかして…)」
サウザー「…では、貴様らに足りぬ気概や心得が見えてきた所で…」
サウザー「最後にだ」
サウザー「最初に卯月が言っていたが、活動の指標となる目標を定めておこうではないか」
卯月「…目標ですか?」
サウザー「何故、貴様らは我がプロダクションの門を叩きアイドルを志したのだ」
奈緒「理由ってやつだな?」
サウザー「如何にも!」
サウザー「幼い頃にライブを観て、その歌と踊りに惹かれ憧れを抱いた…」
サウザー「明るい笑顔に心癒され、ひたむきな姿勢に感銘を受けた…」
サウザー「芸能界の一端の担い手となり、世に何か影響を及ぼす大望を抱くか…」
サウザー「またはアイドルとは手段に過ぎず、目的は別の所にあるのか…」
サウザー「各々、様々な理由があるだろう」
未央「あの…」
サウザー「ん?」
未央「えと……因みに社長達は何故アイドルになったの?」
サウザー「フフフ……愚問だな」
サウザー「最早トップと言って差し支えない我ら南斗六聖拳だが、アイドルになった理由か」
サウザー「……成るべくして成り、成る他無いと言う事だ」
奈緒「(よ、よくわかんねえ…)」
サウザー「アイドルとは偶像に過ぎん。大勢の下郎共が視線を注ぎ、その鮮烈な姿勢は一種の崇拝に近い憧憬となる」
サウザー「端的に言えば、手が届きそうで届かぬ存在。憧れの対象。夢」
サウザー「言うなれば即ちそれは『星』と、俺は捉えている」
未央「アイドルは…星…?」
サウザー「我ら六星拳は各々が宿命を背負う。民衆の光と成り、道を示す存在だ」
サウザー「アイドルとはつまり、六星拳の宿命の一端に過ぎんのだ」
サウザー「フフフ…しかし我らの存在が最早高尚過ぎる故、民衆の理解とは些かかけ離れ存在が遠くなりすぎてしまっている」
サウザー「人気があり過ぎる、というのは罪なものだな! フハハハハハ!」
加蓮「(南斗DE5MENって、どのくらい人気があるんだろうね、実際…)」ヒソヒソ
奈緒「(さあ……)」ヒソヒソ
サウザー「故にだ!」
サウザー「我ら南斗六星拳より、民衆に馴染みやすい凡夫・一般・普通の貴様らをだ!」
サウザー「我らに代わり『星』たりえる存在に育成すべく、今こうして我らが直々にプロデュースをしているのではないか!!」
サウザー「もし貴様らが活動の果てにそれらに至る事が出来たのであれば、我ら六星拳のアイドルとしての宿命は果たされるのだ!」
サウザー「プロデュースはアイドルへの介入を通し民衆の心をつかむ術の獲得、即ち、星として輝かせる術に繋がるのであるからな!」
サウザー「フフフ…」
サウザー「少し話が逸れたな」
サウザー「まあ、別に凡弱な貴様らが、無理に南斗DE5MENの代わりになれとは言わん」
サウザー「当初、所属した頃の志しを思い返し、今一度貴様らには、アイドルとしての目標を改めて設定して貰おうではないか」
サウザー「簡潔に言おう! 貴様らアイドルの目標は何だ!?」
卯月「目標……」
卯月「…アイドルは『星』…ですか…」
未央「思えば、私達の最終的なゴールって……あまり考えた事、無いよね?」
奈緒「あたし達がここに来た理由は、前にも社長達に言ったっけか?」
加蓮「うーん……社長以外の六聖拳の人達になら話した記憶があるね」
奈緒「でも、ああいうのは目標というより過程と言うか、やりたい事だしな…」
加蓮「目標かぁ……改めて言われると、少し悩むね」
サウザー「……」
サウザー「失格だな。貴様ら全員…」
未央「!」
サウザー「この問いには即答出来ねば、貴様らはアイドルとして活動する意味は無い」
卯月「そ、そんな…!」
奈緒「ちょっと待てよ! 色々纏めたい考えもあるだろ!」
加蓮「多分、その目標毎に、プロデュースの内容とか方向性も変わってくるんでしょ?」
卯月「だ、だったら待って下さい! もう少し考えさせて貰えたら…」
サウザー「……」
コンコン
ガチャ
サウザー「ん? 誰だ?」
バキッ!
奈緒「わっ!!」
加蓮「何っ!?」
未央「扉が折り曲がった!?」
卯月「ッ!?」
渋谷凛「……」
卯月「し、渋谷凛…ちゃん!?」
未央「どうしてここに…?」
凛「……」
サウザー「おお、遂に来たか!」ガタッ
加蓮「え?」
凛「……」
凛「……」ボソボソ
奈緒「な、何か言ってるぞ…」
凛「アンコール・ワット?」
未央&卯月&奈緒&加蓮「What!?」
・・・・・
・・・
・
・
・・・
・・・・・
=====
(2時間前 7610プロダクション 会議室)
サウザー「……」
サウザー「アニメ化決定でーーーーすッ!!」バッ
サウザー「鳳凰呼闘塊天ッッ、鳳凰呼闘塊天ッッ!」ギュオオオ!
サウザー「プロデューサーさん! 映画ですよ! 映画ッ!」
レイ「いや、流石に映画は無いだろッ!」
サウザー「やばい…超嬉しい…滾る……!」プルプル
サウザー「濡れてきた……」
シュウ「殺すぞお前」
サウザー「嬉し過ぎて、昨日なんて街中で旧式カノン砲30門をぶっ放してパレードとかやっちゃったし!」ドキドキ
シュウ「一度捕まれお前は!」
シン「何故こんな暴挙が許されて、俺のささやかな願いは警察に阻まれるのだ!?」
サウザー「プロダクションの外壁にアルタ前顔負けの大型ビジョンの工事依頼したし…!」
ユダ「何のために!? つーかまた余計な金が掛かる事を…!」
サウザー「とりあえずアニメ化記念に、以前企画してたイヤホンジャックを何かのドリンクとコラボに持ち掛けるか」
サウザー「胸のドキドキが収まらない…どうしたらいいのこの気持ち…?」ドキドキ
シン「一度死ねばいいんじゃないか?」
レイ「しかし…」
レイ「企画部でGOサイン出した奴は狂ってるとしか思えん」
シン「まあ、多分毎週10分程度の短い放送枠だろう」
ユダ「最近短い枠のアニメが流行ってるしな。いいとこ5分ってトコだろう」
シュウ「ただでさえ原作ファンからは批判や苦情の声が大きい漫画なのに…」
シン「ネタとしては秋アニメの最有力候補かもしれんな」
サウザー「何を言う、光栄ではないか! この際だから俺達も7月放送のアイドルマスターシンデレラガールズ2期に出演できんかな?」
ユダ「できるワケが無いだろう!! それこそ苦情が来るわ!!」
レイ「というか…俺達のCDの著作権とか版権とかどうなるんだろうな」
シュウ「アレは確実にカットだろう。火を見るより明らかだ」
サウザー「フフフ…夢が広がるな。もう少しこのSSシリーズの執筆を遅くすれば、もっと注目を浴びたかもしれんと悔やんでいた所だ!」
レイ「無理だろう。技量の問題だ。もうなんかマンネリ気味だし、○○速からは無視されるし」
サウザー「まあそれはさて置き……声優の抜擢がこれまた豪華だ」
レイ「今後も可能な範囲で本家の声優が揃う事を祈ろう。特に、ケンの声優が一番気になる」
シュウ「本家はもう20年以上も前か…。声優は全員大御所クラス故に、ギャラ的に厳しいかもな」
サウザー「ならば俺はラオウ、レイ、ジャギ、ヒューイ、リハクに想いを馳せるとしよう…」
シュウ「おい止めろ。それ以上口を開くなよ」
シン「……俺が一番危惧するのは作画だ」
レイ「作画?」
ユダ「劇画調の作画は当然無理だが、短時間枠ならそれなりの美しさは出せるのではないか?」
シン「アニメ化が秋だぞ? 早すぎるとは思わんか?」
シュウ「言われてみれば確かに…」
シン「某温泉漫画や某忍者漫画のように、最近は本当の意味で『紙芝居』のアニメが増えて来た」
シン「『所詮はギャグ漫画だから』と軽んじられて、低予算にされるのは、腸が煮え繰り返る思いだ」
サウザー「あー…まあ、ソレで味が出るなら良いのではないか」
シン「しかしソレだと間違いなく賛否両論、両極端の評価になるのは間違いない」
ユダ「無難な落とし所を付けて欲しい所だな」
シュウ「不安な部分を言いあっても仕方あるまい。まだ第一報なのだ」
レイ「一理あるな。これからの情報をゆっくり待とう」
サウザー「さあて…、では俺は少し抜けるぞ。これから卯月達と対面し、奴らの気合を入れ直さねばならん」
ユダ「俺達もアニメ化に際し、色々と気を引き締めねばなるまい」
シン「作画は不安だが……まあ、そんなに気を張る事でもないだろう」
シン「北斗の拳は長年愛されるヒットシリーズだ。ある程度は余裕を持って静観出来る面もある」
ユダ「……お前が一番の不安要素だ、このホモ野郎が」
シュウ「ああ、それは言えてるな。絶対お前のネタMADとか速攻であがるぞ」
レイ「ハァ……女性人気が出るのは構わんが、そういう方向は一番遠慮したい。お前がいなければ事は荒立たんのに…」
サウザー「アニメ化するからってコイツを精神病院から引き取ってきたけど、やっぱり一生ぶち込んでおけばよかったかな?」
シン「貴様らッ…」ブチブチ
ユダ「今度、ケンシロウに頼んで、高森藍子の記憶を操作して貰うか。このままでは如何せんあの娘が哀れだ」
サウザー「ではな。貴様らは橘が来るまで、そこでアニメ談議に花を咲かせてろ」
サウザー「…!」
サウザー「そうだ…、先日新たに雇った従業員との顔合わせも今日だ。丁重に持て成せよ」
ガチャ
バタン
ユダ「新入社員か? また知らん間に勝手なことを…」
シュウ「いや、大丈夫だ。一度その新入社員と顔を合わせたが…」
シュウ「橘や文香同様、労働力としては申し分ない」
シュウ「それどころか、彼女の働き次第では新しい境地が開拓され、活動の幅が広がってくるかもしれん」
シン「ほう……お前にそこまで言わせる人材か…」
ガチャ
レイ「橘か。早かっ……」
渋谷凛「……」
レイ「!? 渋谷凛ッ!?」
シン「な、何故7610プロダクションに貴様が居る! 貴様は346プロダクションのアイドルでは…!」
ユダ「ま、まさかコイツが新入社員…!?」
凛「シカゴ……ブルズ」
凛「マルセイユ…ルーレット…」
一同「!!?」
続かない(続かないとは言ってない)。
以上です。ありがとうございました。
次回、遂に社員が増えるよ! やったね聖帝!
そして祝4巻発売&アニメ化!
あと最近は社内活動(現実)が活発なので、次は本当にいつになるか分からないけどよろしく。
このSSまとめへのコメント
このシリーズ大好きです。僕自身いちご味アニメ化はとても嬉しいです!!これからも頑張ってください(≧∇≦)