【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 25】 (1000)



 この星には――あなた達の住まう、この星には力がある。
 多様な生命を生み出し、育み、時に滅ぼし、時に恵みを与える。

 地球に芽生えた、知的生命体――人間。
 言語を介し、文化を作り、文明を発展させた人間。
 彼らは時に星の上にあることを忘れ、時に星に畏怖し、星を探究する。

 2XX0年――。
 とうとう、始まりの人間が星の恩恵を知り、その手に握る。
 彼は星の恩恵を『借り/操り』――『掴む/攫む』。

 星の力を『掴んだ/攫んだ』――彼は――始まりのグラスパー。

 彼の出現後、人々は星の恩恵を『借り/操り』ようと躍起になり、とうとうそれを『掴む/攫む』術を見つけ出す。


 星の力を巡る、欲しの物語




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 ――お嬢様は、友達がいらっしゃらないのですか?

 その言葉が、杭のように心臓を貫いた。

「ま、まさか…友達なんているわよ…?」

 そう、いる。
 いや、いた。
 でも今…夜にメールして雑談をしてくれるような知人はいるだろうか?
 あれ、まさか本当にわたしって…ひとりぼっち?

 いやいやいやいや、そんなはずはない。
 そんなことはあってはならない! この高円宮夜子には、友達がいる!

 ……胸を張れなかった。
 胸を張って、そう宣言することができなかった。

 何ていう屈辱!
 こうなったら、友達なんて100人作ってあげるわよ。
 今にみていなさい、この高円宮夜子にかかれば、そんなものは楽勝なんだからねっ!


 過去スレ
 冬也編1~4
 明編4~7
 ハワード編7~11
 幸晴編11~14
 独楽編14~17
 デイモン編18~21
 夜子(日常・バトル成分控えめ)編22~
 1 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル - SSまとめ速報
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 2 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 2】 - SSまとめ速報
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 3 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 3】 - SSまとめ速報
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 4 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 4】 - SSまとめ速報
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 5 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 5】 - SSまとめ速報
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 6 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 6】 - SSまとめ速報
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 7 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 7】 - SSまとめ速報
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 10 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 10】 - SSまとめ速報
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 12 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 12】 - SSまとめ速報
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 13 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 13】 - SSまとめ速報
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 14 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 14】 - SSまとめ速報
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 15 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 15】 - SSまとめ速報
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 16 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 16】 - SSまとめ速報
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 17 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 17】 - SSまとめ速報
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 18 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 18】 - SSまとめ速報
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 19 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 19】 - SSまとめ速報
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 20 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 20】 - SSまとめ速報
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 22 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 22】 - SSまとめ速報
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 24 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 24】 - SSまとめ速報
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 ――個人情報――
 名前:高円宮夜子 性別:女 職業:女子高生 年齢:17
 身体能力:低い 頭脳:優秀 精神:普通
 Vi:60 Da:53 Vo:95
 異能:鏡 特技:ピアノ 願望:友達100人作る
 GS:ポイント273/100 アーム180/200

 ――アイドル・パフォーマンス部――
 島津依姫 120 Vi:60 Da:64 Vo:70
 備考:特技・逆立ち 合唱部と兼部
 長宗我部桜花 110 Vi:50 Da:42 Vo:49
 備考:趣味・読書 モノグサガール
 園城寺百合 100 Vi:75 Da:55 Vo:45
 備考:生徒会書記 シャイガール
 北条時音 80 異能:狼化 Vi:70 Da:75 Vo:65
 備考:不良 ロンリーウルフガール
 野老幸晴 90 異能:回帰 Vi:50 Da:70 Vo:20
 備考:マネージャー兼プロデューサーという名の雑用係 機関でバイト中

 ユニット名:百夜桜乃音姫
 『rain dance』→静かな歌を聴かせるバラード曲・2のデキ
 『Shadow』→不安がどこからか這い寄ってくるのではという気持ちのバラード曲・9のデキ
 『戦国姫』→若者の特権である無根拠の自信によるスタートダッシュを歌うダンサブルナンバー・4のデキ
 『クチナシの果実』→無口な男が何を考えているか分からないから、喋ってよ、って気持ちのアップテンポ曲・4のデキ
 『天下人』→順風満帆・絶好調! 怖いものなんてない人生最高だぜ! っていうダンサブルナンバー・4のデキ
 『idol for you』→お月様と希望を重ねた、しっとりめの応援歌・最高のデキ
 『dear friend』→普段は気づかないけどいつも誰かに支えられてるよねって爽やかな歌・5のデキ
 『angel smile』→最終的にはどうにかなるさ、想像しえない良いことがあるさ、嬉しい誤算は存在するさ、ってノリノリな歌・5のデキ
 『sunlight hope』→苦労して歩き続けて、とうとう見つけた最高の景色にインスパイアを受けたアップテンポのナンバー・7のデキ
 『青春graffiti』→失敗に対する、こうすれば良かったという対応策を恨めしい体で歌いつつも軽快で愉快なバカソング・5のデキ

 ――知人――
 朝藤透:使用人 円盤の異能 無口 ?
 高円宮暁:お姉ちゃん 破天荒 80
 高円宮月見:お母さん 完璧超人かつ人格者 100
 高円宮照夜:お父さん 夜子を溺愛する面倒臭い人 200
 高円宮朝仁:お兄ちゃん 1日48時間の生活リズム 苦労人 80
 蔵屋敷銀侍:(エセ?)サムライ 百合ファン 80
 デイモン・ファイアストーン:ロリコン紳士 怪盗ロキ 桜花ファン 80
 真城以外愉快な仲間達:Vo真城 Gt雲原 Ba音多 Dr夏
 神瑠璃独楽:異能管理機関長官 友達の友達程度の面識 60
 夜原あざみ:学校の先生 60
 宮東湊:学校の先生の彼氏さん程度の面識 50
 蔵間劾:生徒会長 堅物 ?
 風条葵:元アイドル 便利屋 70
 倉つかさ:他校のアイドル せこい? ?


 ザッザッザッ…

夜子「ぜぇ…ぜぇ…」

透「…」

夜子「な…何だか…すごく…衰えてる…」

夜子「たかだか、数週間だったのに…どうして…」

透「…」

夜子「あと、あなたはどうして…いつも、汗一つかかないの…?」

透「…」ドヤァ

夜子「腹立つわね…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 思ったよりも、衰えてた
 4~6 とりあえず、がんばった
 7~9 取り戻したぜぇー!


夜子「はぁ…はぁ…」

夜子「…前は…もうちょっと、楽だった気がするけど…」

夜子「まあでも…このメニューができた、っていうのは…とりあえずは…良しとするしかないわね…」

透「…」つスポーツドリンク

夜子「…」ゴクゴク

夜子「ふぅっ…」

透「…」フキフキ

夜子「あなたにこうして、汗を拭かれるのも久しぶりね…」

透「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 そして…夏休みは終わった
 7~9 夏休み…最終日!


 ――某市・高円宮家――

夜子「夏休みの課題は、もうとっくに終わっているし…」

夜子「相変わらず、夏休みって退屈ね…」

夜子「のんびりできるのはいいけれど…」

夜子「でも、終わるとなると、それはそれで惜しいような…」

夜子「…何しようかしら…?」


 【安価下2】
 1 そうだ、アイパ部の皆で集まって近況報告会的なおしゃべりしよう
 2 そうだ、文化祭までもう2ヶ月ってことになるんだし、前倒しで今日から練習再開しよう!
 3 普通に過ごすよ


 ――某高等学校・アイパ部部室――

 ガララッ

依姫「おーっす」

桜花「おひさー」

百合「お久しぶりです」

時音「ふわぁぁ…メシ…」

透「…」つサンドイッチ

時音「うめえ…」ムシャムシャ

夜子「皆、変わってないわねぇ…」

依姫「つーか、この前会ったじゃん」

桜花「夏休みが終わるぅ~…死ぬぅ~…」

百合「桜花ちゃん、何だか白くなってません? お肌」

桜花「20日引きこもり記録を更新」

夜子「よく飽きないわね…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ゆっきーがイメチェンしてきた…
 4~6 ゆっきーはバイト三昧らしい
 7~9 ゆっきー、やつれた?


 ガララッ

幸晴「久しぶり…」ゲッソリ

桜花「ゆっきー先輩っ」ダキッ

 ヨロッ

桜花「おわっ…」

幸晴「重い…」

依姫「ゆっきー、やつれてね?」

百合「どうかしたんですか?」

時音「どうせバイトだろ…」

夜子「バイトよね…」

幸晴「…バイトだよ…」

幸晴「…ははっ…ははははっ…」ヘラヘラ

桜花「ゆっきー先輩…?」

幸晴「僕さ…高校生だよ…未成年だよ…」

幸晴「なのに…何で…2週間で…12万円もバイト代稼いじゃったんだ…」

依姫「2週間で、12万?」

百合「お時給は?」

幸晴「…720円…」

夜子「安いのね…」

幸晴「168時間…丁度…7日間、24時間働いた計算…ブラックだ…ブラックすぎる…」


 【安価下2】
 ゆっきーを皮切りに近況報告が済んで…
 1 夏休み最終日だけど、課題ができてないや☆テヘペロ ってやつが、4人もいたから見てやることに…
 2 最後にパーッと遊びたいからって、皆で遊びにいくことに
   A 高校生らしく…カラオケ?
   B ボーリング?
   C その他、何?
 3 その他、何したい?


百合「そう言えば、皆さん、課題終わりました?」

夜子「ええ、もちろんじゃない」

百合「数学のプリントで、分からないところあったので、ちょっと答え合わせしたいんですけど…」

夜子「あら、いいわよ。やりましょうか?」

依姫「さすが優等生」

桜花「さすが」

時音「課題って何だ?」

幸晴「数学が、プリントとワークで…英語も、プリント出てて…あとは、えーと…」

夜子「あなた達…まさか、やってないの?」

依姫「いや、やろうとはしたけど…なあ?」

桜花「夏休みには堕落させる悪魔がいる…」

時音「忘れてた」

幸晴「言い訳だけど、そんな時間ないよ…」

夜子「…仕方ないわね」

夜子「まとめて面倒見てあげるから、持ってきなさい」

依姫「ええー? いいって、それよかどっか遊びに――」

夜子「ダメよ」

桜花「おーまいが…」

時音「だるっ…」

幸晴「むしろ…うつさせて…」

百合「ちゃんと自分でやらないとダメですよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 勉強嫌いが4人もいると、大変だね
 4~6 ご褒美おやつ作戦でやる気を引き出しはした
 7~9 さすがに最終日という焦りはあったのか、ポーズだけはマジメにやってる
  0  き、奇跡だ…! こんなにもマジメに取り組むなんて…!


 カリカリ…

依姫「お嬢~…ここなんだけど」

百合「お嬢?」

依姫「そう、夜子の渾名。インパクトあるっしょ?」

桜花「お嬢…先輩?」

幸晴「ぷふっ…」クスクス

夜子「マジメにやりなさい」

夜子「で、どこよ?」

依姫「このさ、これ…どう考えても、答えと合わない」

夜子「答え見てやるのね、あなた…」

依姫「い、一応だって…」

時音「ふわぁぁ~…」

夜子「ちゃんと終わったら、おいしいものが待ってるから欠伸なんて噛み殺しなさい」

時音「へいへい…」

百合「桜花ちゃん、ここの文法は…」

桜花「クーラー最高…」

百合「桜花ちゃん、聞いてください?」ツンツン

桜花「もっと突ついて~」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 夜中までやっちまったよ
 4~6 日が落ちるころにはどうにか全員終わった…!
 7~9 その気になりゃちゃんと終わるじゃん、良かった良かった


時音「で?」

百合「あとは四則演算ですから…そのままで」

時音「…」カリカリ

時音「こうか?」

百合「はい、正解です」

夜子「これで全員ね」

桜花「ゆっきー先輩、誉めて~」

幸晴「むしろ…僕を誉めて…」プシュ-

桜花「ゆっきー先輩がミイラに…」ナデナデ

依姫「頭使ったぁ…つか、ペン持ったのもすげえ久しぶりすぎた」

夜子「夕方ね…。てっきり、夜中までかかるかと思ったけど」

透「…」つフルーツタルト×人数分

時音「きたっ…!」ガタッ

夜子「ご褒美のおやつタイムにしましょうか」

桜花「ゆっきー先輩、あーんする?」

幸晴「口動かすのも…つらい…」

依姫「ゆっきー、過労死するんじゃね?」

幸晴「って思うじゃん…? 過労死しかけの人が職場の3割占めてて…その対策で、過労死しないギリギリをこき使われる…」

依姫「うおー、ブラックだ…」


 【安価下2】
 思ったより早めに終わったし…
 1 遊びいく?
   A カラオケ
   B ボーリング
   C その他
 2 これで、心置きなく練習できるね!
 3 解散!
 4 その他、自由


 ――某市・ボーリング場――

依姫「ボーリング久しぶりだなー」

時音「勝ったら何かあんのか?」

桜花「でも負けるし…」

百合「ボーリング…」

夜子「勝ち負けって、盛り上がるのよね…」

幸晴「疲れてるのに…ボーリングとか…嫌がらせ…?」


 【安価下2】
 1 じゃあ、勝ったらビリに1つ命令できるということで
 2 勝者は夕飯タダってことで
 3 勝者はビリに、その他自由ペナルティー、併記して
 4 いや、そういうのなしで楽しもう
 5 その他、自由


夜子「それじゃあ…1番になった人は、夕飯をタダというのは?」

夜子「負けた5人からのカンパという形で」

依姫「よっしゃあ、俄然燃えてきた」

時音「負けねえ」

桜花「食べすぎ注意…太るぞ…太るぞ…」ブツブツ

百合「桜花ちゃん…そんな、ぼそぼそ言わなくても…」

夜子「じゃあ、始めましょうか」

幸晴「あんまり…燃えないな…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ひとりだけ、ボーリングガチ勢がいた。こいつ…意外な特技を
 4~6 まあ、うん…よっちゃんと時音とゆっきーの争いになるよね
 7~9 透の投げ方始動で、やこたんがいい勝負を…!
  0  おい透、何で混じってる。そして、大人げないぞ


 シュッ
 ゴロゴロゴロッ
 ガコンッ

夜子「また、ストライク…!」

依姫「ま、マジか…」

時音「ここまで全部ストライク…? 全部、この調子じゃねえだろうな…」

幸晴「素直にすごい…」

桜花「太るぞ…太るぞー…」

百合「もうっ、桜花ちゃん…あんまり言わないで…」

百合「さ、次は夜子ちゃんですよ」

夜子「…百合、あなた…何でそんなにボウリング得意なの?」

百合「何でか、これだけは得意なんです」

幸晴「意外な才能だな…」


 【直下 コンマ判定】(身体能力:低い-2)
 で、やこちゃんのボウリングの腕は…
 1~3 桜花と、どっちがより多くガーターになるかの底辺争い状態
 4~6 2、3本しかピンを倒せないよぅ…
 7~9 半分倒せりゃいい方…


 シュッ
 ゴロゴロ…
 ガコンッ…

夜子「…」

幸晴「…ぷっ」

夜子「…」キッ

幸晴「あ、次僕だ。それ」

 シュッ
 ゴロゴロッ
 ガコンッ

幸晴「あー、これ、スペアはいただきだな」

桜花「ゆっきー先輩も…ふつーにうまい?」

時音「チッ…」

依姫「でも百合…ターキー出したからなあ…。プロとかなれんじゃね?」

百合「そ、そんな、プロだなんて…」

夜子「でも、意外な才能よね…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そして、やこたんがまさかのビリに…
 4~6 やこたんと桜花が同スコアでビリに…
 7~9 やった、桜花には勝った! 僅差で


桜花「か…勝った…」

桜花「夜子先輩に、勝っちゃった…」

依姫「ものすごく、低いレベルでな?」

幸晴「おめでとう、桜花」ナデナデ

桜花「ゆっきー先輩っ」ギュッ

時音「チッ…百合に勝てなかった…」

百合「でも、時音ちゃん、幸晴さんには勝ってますし」

夜子「な…何で…こんな、こんなに…なの…?」

幸晴「いや、壮絶な争いだったね?」ニヤニヤ

夜子「あなた…本当に、性根が腐ってない?」

幸晴「え、何のこと? すごくいい勝負の結果じゃない」

夜子「…」


 【安価下2】
 でもって…帰宅した
 1 はぁー…寝るか
 2 GS練習しとくべ
   A ポイント273/100
   B アーム180/200
 3 悔しいから家で必死にボウリングの練習して、眠った
 4 コミュ
 5 その他、自由


 コンコン

夜子「入るわよ?」

 ガチャ

暁「夜子ちゃーん!」ガバッ

夜子「きゃっ…ちょ、いきなり何するの…」

暁「ぺろぺろぺろぺろ」

夜子「ちょ、やめてっ…姉さん、怒るわよ?」

暁「夜子に怒られるなら本望」

夜子「透」

透「…」ヌッ

暁「大人しくする」

暁「で、何? お姉ちゃんに恋の相談? 相手は、相手は?」

暁「相手によってはお姉ちゃん、本気で刈りにいくからねっ!」パチコ--ン

夜子「何を刈るのよ…」

暁「そりゃもう…色々?」


 ↓1~2 姉ちゃんとのコミュ内容
 ※なければ「なし」でおkよ


暁「で、でっ? 夜子、友達できた?」

夜子「できたって…そ、そもそもいたわよっ…!」

暁「どんなの? かわいいこいる? ぐへへ…」

夜子「よっちゃんは、いつも明るくて、ムードメイカーなの。歌もそれなりに上手だし」

夜子「それで桜花はね、のほほんとしててマイペースで、いっつも楽することしか考えてないのよ」

夜子「そうそう、百合って、今日発覚したんだけどボウリングがすごくって、何回連続でストライクだったかしら…?」

夜子「時音はいっつもお腹が減ったとか、だるいとか言う割に、練習もマジメにやってて、筋がいいの」

暁「ほうほう」

暁「夜子ちゃんが報告してくれて、お姉ちゃん嬉しいっ!」ギュッ

夜子「んもう…すぐに抱きつかないでちょうだい。透」

暁「放さないもーん…姉妹愛を引き裂けるの、透~?」

透「…」タジッ

夜子「愛じゃなくて、一方的な押しつけでしょう…」

暁「そんなこと言わないでよ、夜子ちゃんっ」

夜子「んもう…」

暁「で?」

夜子「…で、って?」

暁「パパ上から聞いてるよ~? 男、上げようとしたんでしょ? そこんとこどうなの?」

夜子「幸晴?」

暁「わーお、呼び捨て? ひゅーひゅー、スペック教えて、はよう」

夜子「姉さん、急に声のトーン落とすのやめて…」

夜子「そうね…。まあ、それなりに何でもそつなくこなすけど、勉強はダメそうね。でも、英会話は一応、伝わるくらいで…」

夜子「女装がひどく似合わないのよ、もうおかしいくらいで。これなんだけど」

暁「ぷっ…あははははっ! これ、ひっどいなあ…」

暁「しかもこの、ちょっとしたドヤ顔してない?」

夜子「そうかしら…? ぷっ…でも、何度見てもおかしい…」

暁「で、好きなの?」

夜子「まさか」

暁「ならいいや~。夜子ちゃん、今日はお姉ちゃんと一緒に寝ようねー」

夜子「嫌よ、放してちょうだい」

暁「やーだよんっ」

夜子「透っ」

暁「きゃーっ、透に傷物にされるぅーっ!」

透「!?」

 バンッ

照夜「どういうことだ、朝藤!」

透「!?」アタフタ

夜子「姉さんの嘘よ、透がそんなことするはずないじゃない…。もう…何でうちの家族ってこうも…」

夜子「もう寝るから、透、行くわよ。姉さんも放して。あと、お父様は過剰反応しすぎよ。そんなだから兄さんが苦労してるんじゃない!」


夜子「はあ…」

夜子「疲れた…気軽に姉さんのとこへ行くもんじゃないわね…」

透「…」コクコク

夜子「あなたも、黙ってるからいつも、ああやってからかわれるのよ」

透「…」

夜子「…まあいいわ。おやすみなさい」


 【安価下2】
 1 夜子編最終章『文化祭』
 2 まだや…! 間に挟まれるのは…秋の大型連休!
   A 透、休暇をもらったの巻き
   B ゆっきー、学校辞めるってさ…


 ――個人情報――
 名前:高円宮夜子 性別:女 職業:女子高生 年齢:17
 身体能力:低い 頭脳:優秀 精神:普通
 Vi:60 Da:53 Vo:95
 異能:鏡 特技:ピアノ 願望:友達100人作る
 GS:ポイント273/100 アーム180/200

 ――アイドル・パフォーマンス部――
 島津依姫 Vi:60 Da:64 Vo:70
 備考:特技・逆立ち 合唱部と兼部
 長宗我部桜花 Vi:50 Da:42 Vo:49
 備考:趣味・読書 モノグサガール
 園城寺百合 Vi:75 Da:55 Vo:45
 備考:生徒会書記 シャイガール
 北条時音 異能:狼化 Vi:70 Da:75 Vo:65
 備考:不良 ロンリーウルフガール
 野老幸晴 異能:回帰 Vi:50 Da:70 Vo:20
 備考:マネージャー兼プロデューサーという名の雑用係 機関でバイト中

 ユニット名:百夜桜乃音姫
 『rain dance』→静かな歌を聴かせるバラード曲・2のデキ
 『Shadow』→不安がどこからか這い寄ってくるのではという気持ちのバラード曲・9のデキ
 『戦国姫』→若者の特権である無根拠の自信によるスタートダッシュを歌うダンサブルナンバー・4のデキ
 『クチナシの果実』→無口な男が何を考えているか分からないから、喋ってよ、って気持ちのアップテンポ曲・4のデキ
 『天下人』→順風満帆・絶好調! 怖いものなんてない人生最高だぜ! っていうダンサブルナンバー・4のデキ
 『idol for you』→お月様と希望を重ねた、しっとりめの応援歌・最高のデキ
 『dear friend』→普段は気づかないけどいつも誰かに支えられてるよねって爽やかな歌・5のデキ
 『angel smile』→最終的にはどうにかなるさ、想像しえない良いことがあるさ、嬉しい誤算は存在するさ、ってノリノリな歌・5のデキ
 『sunlight hope』→苦労して歩き続けて、とうとう見つけた最高の景色にインスパイアを受けたアップテンポのナンバー・7のデキ
 『青春graffiti』→失敗に対する、こうすれば良かったという対応策を恨めしい体で歌いつつも軽快で愉快なバカソング・5のデキ

 ――知人――
 朝藤透:使用人 円盤の異能 無口
 高円宮暁:お姉ちゃん 破天荒
 高円宮月見:お母さん 完璧超人かつ人格者
 高円宮照夜:お父さん 夜子を溺愛する面倒臭い人
 高円宮朝仁:お兄ちゃん 1日48時間の生活リズム 苦労人
 蔵屋敷銀侍:(エセ?)サムライ 百合ファン
 デイモン・ファイアストーン:ロリコン紳士 怪盗ロキ 桜花ファン
 真城以外愉快な仲間達:Vo真城 Gt雲原 Ba音多 Dr夏
 神瑠璃独楽:異能管理機関長官 友達の友達程度の面識
 夜原あざみ:学校の先生
 宮東湊:学校の先生の彼氏さん程度の面識
 蔵間劾:生徒会長 堅物
 風条葵:元アイドル 便利屋
 倉つかさ:他校のアイドル せこい?


 ――某市・高円宮家――

照夜「朝藤」

透「…」

照夜「ここにお前が仕えて、15年になるか」

透「…」コクッ

照夜「…ずっと、夜子の傍で見守るという職務を、よく全うしているようで感謝をしている」

透「…」フルフル

照夜「謙遜はしなくてもいい」

照夜「丁度、秋の連休だ。お前に、休暇をやろう」

照夜「たまには自分で好きなことをするといい。その間の夜子のことは心配をしなくてもいい」

照夜「命令だ、休暇をとって、好きなように過ごしなさい」

透「…」

照夜「返事は?」

透「…」スッ ←お辞儀した

 ・
 ・
 ・

夜子「休暇もらったんですって?」

透「…」コクッ

夜子「いつもつきあわせてるものね。好きなことをしていらっしゃい」

透「…」

夜子「【安価下2】」

 1 嬉しくないの?
 2 どこかへ行くの? 予定とかは立てたのかしら?
 3 その他、自由台詞


夜子「嬉しくないの?」

透「!」ブンブン

夜子「だったら、喜べばいいじゃない」

透「…」

夜子「…」

透「…」

夜子「わたしが心配?」

透「…」コクッ

夜子「大丈夫よ、お父様も一切の心配はないって言っていたし…」

夜子「特に誰かがつくってわけではないようだけど、わたしだって1人で起きて、1人で生活をできるもの」

透「…」

夜子「…」

透「…」

夜子「…それとも、わたしから離れたくないとか?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 透「…」ブンブンブン 夜子「それはそれで、腹立つわね…」
 4~6 透「…」ウ--ン 夜子「…何よ、その反応…」
 7~9 透「…」コクッ 夜子「あら、素直」
  0  シャベッタァァァ


透「…」コクッ

夜子「あら、素直」

透「…」

夜子「でもお父様の命令なんだから、休暇を取りなさい」

透「…」

夜子「…仕方ないわね」

夜子「【安価下2】」

 1 じゃあ、わたしがあなたについてくわ。世話とかはしなくてもいいわよ。傍にいるだけ。あなたがどこ行くか、興味あるもの
 2 命令よ、さっさと荷物をまとめて、休暇に行きなさい。駆け足っ
 3 その他、自由台詞でどうするよ?


夜子「じゃあ、わたしがあなたについてくわ。世話とかはしなくてもいいわよ。傍にいるだけ。あなたがどこ行くか、興味あるもの」

透「…」

夜子「嫌?」

透「…」ウ--ン

夜子「じゃあ、いいじゃない」

夜子「さ、休暇はもう始まってるのよ」

夜子「どこへ行くの? 早く行きましょうよ。あなたが行き先を決めるんだからね?」

透「…」コクッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 で、何故か市内のビジネスホテル。こいつ…やることがなさすぎて嫌がってたんじゃ…
 4~6 で、行き先は…東京? ほほう、意外と遊ぶ気があるのか?
 7~9 で、行き先が…遊園地? まさか、こいつ…!


―――――

 一旦、ここまでっす
 ありがとうございました

 透さんがかわいく見えてきてる今日このごろ


 あ、そうそう…
 前スレの>>1000なんですが…

 何だか、2スレも続いて…叶いそうになくて、すんません…
 【直下 コンマ判定】
 お詫びに…
 偶数 サブエピ・会長の復讐~野老幸晴、許すまじ!~
 奇数 >>1「ねえ聞いたぁ? 朝霧さん、3人目ですって。しかも、一波乱あるとかないとか…何でも…ふり…あら、誰か来た…?」
 ※0は偶数扱いよ

 え? 奇数ちょっと待て? いや、誰か来てるし…ピンポン鳴り止まないから…



 悪戯だね
 真の>>1はちゃんと酉つけてやってますんで

 しっかし、冬也…
 やっぱり…あの結婚は間違いだったんや…
 まあでも、まだ…最悪じゃあない…うん…疑惑…今後、どこかで重大なコンマが出てくるはず…

 遅くなりました、すんません

 本編…にする?
 サブエピ…にする?
 オマケ投下タイム…にする?


 グラバトは安価もコンマもないけども…
 それでも…グラバト? 今夜はちゃんと、投下する予定だけど…


 冬也さんとエリカさんがどうなるかは、むしろ描いちゃった方が最悪の場合は生々しいことになりうるかも…ね

 オマケと本編、わんこと来ましたね…
 まあ、1時間か、1時間半くらいで安価とコンマのは終わらせますが…どうします?

 【安価下1】
 1 黙ってオマケしとき
 2 本編や、本編
 3 わんこや

うん…確かに生々しすぎる
たまに>>1の心の闇が表面化してるのではと疑う時があるレベルで
そこまでリアルを追求しなくても


 >>98
 こ、心の闇だなんてそんなの…な、ないよ?
 >>1はね、ただただ、勝手に動き出したキャラ達にね、安価とコンマで方向性を与えているだけであってね…?

 さて、本日のわんこは~?
 1 夏休みだよ! 海外グラスパー犯罪組織撲滅大作戦!(白目
 2 夏休みだよ! だからちょっと、怪盗ロキ特別捜査官が手が欲しいってうるさいから行ってこい
 3 その他、どんながええんや?

すまん、下1だった


 ――機関のわんこ・バイトだろうと貴重な戦力――

手島「そういうわけで、海外を拠点にしている、グラスパー犯罪組織の撲滅作戦の人員募集がかかったんだ」

幸晴「どういうわけか高校生の僕には分かりません」

手島「で、うちからは丁度夏休みだし、っていうことで幸晴を出すことになった」

幸晴「あーあーあーあーあー、聞こえなーい、聞こえなーい、あーあーあーあーあー」

手島「そういうわけだから、がんばって」

幸晴「ブラックだ…」

 ・
 ・
 ・

 ――東アジア・某国・某所

幸晴「…」

幸晴「どこ、ここ…?」

幸晴「ボルト…ボルトがいてくれれば…」

幸晴「て言うか…他の人は…? ここに行けって言われたはずなのに、一体、何がどうなって…」

幸晴「はぁぁぁ…」

幸晴「ボルト…ちゃんと、エサ食べてるかな…。散歩に連れてってもらえてるかな…?」

幸晴「世間は夏休みで、どうせバカンスとか行ってるんだろうに…何で僕だけ…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 謎のサイボーグにいきなり襲撃を受けた
 4~6 連絡が入ったと思ったら…すでに、他のメンバーがやられたとのこと…
 7~9 合流したのは…颯さんだ! えっ…颯さん出てくるくらいのおおごとなん…?


 【直下 コンマ判定】
 1~2 フォース・ナンバー・ファースト
 3~4 フォース・ナンバー・セカンド
 5~6 フォース・ナンバー・スリー
 7~8 フォース・ナンバー・フォー
  9  フォース・ナンバー・ファイブ
  0  フォース・ナンバー・セブン


 ヒュォォォォ…

幸晴「ミサイル音――?」

 24時間、常に狙われ続ける男との旅で聞き慣れてしまった風切り音に反応し、幸晴が身構える。
 着衣の下に着込んだボディアーマーにバーニッシュをかけ、首から上を腕で覆ってその衝撃を受け止める。

 ドゴォォォッ

幸晴「どこの誰だか知らないけど…!」

 パシュンッ…
 ダッ

幸晴「そっちか…!」

 アンテナを使い、反応があった方向へと幸晴が駆け出す。
 景色が揺らぎ、ステルスが解かれてその人物が幸晴に姿を見せた。

ファースト「機関の犬め、まだいたか」

幸晴「まだ――ってことは、まさか…!」

ファースト「お前で最後だと祈ろう。――さっさと、消えろ」

 シュパッ

 ファーストの腕から高速振動剣が飛び出して、接近した幸晴に振られた。
 ナイフにバーニッシュをかけて受け止めるが、高速振動剣にもバーニッシュがかけられて一撃で切断をされる。

幸晴(まともには受けられない…!)


 【安価下1】
 1 ボディアーマーで一撃をわざと受けて、その隙に殺人拳だ!
 2 折れたナイフを死角で直して、投擲してやる! バーニッシュ・プラズマもかけてな!
 3 その他、どうする?

幸晴バーニッシュマックスじゃなかっようなきがする
1


 >>109 作中時間の経過とともに、伸びしろのあるキャラは成長をしていくのでござるよ

―――――

幸晴(でも――社長の特製プロテクターなら…!)

 ブンッ

ファースト「っ」ピク

 ナイフを叩き斬られた幸晴は素早くナイフを捨てて、体を回転させながら拳を振るった。
 ファーストの高速振動剣が腕を切断にかかったが、バーニッシュをかけたことで防具としての役割を果たして弾き飛ばす。

幸晴「そこだ――破ァッ…!」

 ズドォンッ

ファースト「やはりフェイク――」

幸晴「っ…!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 サイボーグ・ボディーには人体破壊に特化した幸晴の殺人拳が通用しない…!? どころか、見透かされて反撃を…
 4~6 受け止められた…見透かされていた…だと…!?
 7~9 ダメージを軽減された…でも、揺らいだし…攻めまくる…!


幸晴「確かに、当たったのに、この感触――?」

ファースト「気づいたところで、もう遅い」ガシッ

 ガチャガチャッ

 ファーストが幸晴の腕を掴み、胸部を開いた。
 そこから現れた直径20センチはあろうかという砲口に星のチカラが収束され、一気に解き放たれる。

 ドッゴォォォォォォォッ

幸晴「あぐぅぅっ…!?」

 腕を掴まれた状態でスパークした星のチカラの粒子砲を受けて、幸晴がその身を削られる。
 バーニッシュをかけていたボディアーマーやプロテクターが破壊されて剥がれ落ち、コートを使っても尚、やまない光が焼き尽くす。

ファースト「死ね」

 ポイッ

 ファーストが半身を破壊された幸晴を無造作に放り出した。
 片膝をつくと、立てた右膝のフタが開いて拳大の弾頭をしたミサイルがそこから射出される。

幸晴「っ――」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 GAME OVER
 4~6 凌いだ――けど
 7~9 これくらいでへこたれるゆっきーじゃねえ! 獅子堂を自分の力だけで仕留めきれなかったことで、ずっと鍛錬してきたんや!


 全て底コンマで、こんなストレート負けとか…ゆっきー、コンマ神に嫌われすぎ…

―――――

 カッ
 ドッゴォォォォォッ

 ミサイル弾が幸晴の眼前で、凄まじい爆発を引き起こした。
 爆発は防具を失った幸晴を軽々と吹き飛ばし、そのまま吹き飛ばす。

 ドサッ…

ファースト「…任務完了」

 ザッ

 ファーストが悠々とその場を去っていく。
 瞼を力いっぱい開いても、僅かにしか開かなかった。
 死んだものと思って去っていくファーストの背を見つめ、幸晴はその場で気を失った。

 全身の細胞が怨嗟の声を上げていた。
 あまりにも弱すぎる、と。あのころから何も変わらず、ぬるい環境で、ぬるい日常を過ごして、弱くなっていると。

 人知れず流した汗が、虐め抜いた筋肉が、全くの無意味だったのだと――無力さという闇の中に意識を沈めていった――。



                                            ――――― GAME OVER



 ゆっきーって、ほんとにコンマ神に嫌われてるよね…
 そもそも戦闘向きの異能じゃないから、ガチ強いヤツとの相性が悪いんだよね

 コンマさえ振るえば強くなれるポテンシャルは秘めてるんだけどね

 そんなわけで、今夜の安価とコンマは以上っす
 どうもありがとうございました


――大乱闘!リアル・グラスプ・バトラーズ! part4 ――

 ――会場・メインステージ・凪がハワードの応援に駆けつける数分前

リドワン「動いたら人質をぶっ殺すぞ、分かってんのか!?」

明「やれるんでしたら、どうぞ」ダンッ

 明が片足を上げ、踏み下ろした。
 リドワンが三重のピラーの中に閉じ込められ、さらに彼の頭上に巨大な杭が現れて重力へ引かれるままに落下する。

 ズドォォォンッ

リドワン「てめえ――」

明「ただ落としただけで仕留められるとは思っていませんでしたが…余裕そうですね。しかし、お察しの通り、ピラーは頑丈です」

明「早くそこを脱出しないと、人質に手出しをできなくなりますよ? そう簡単に出すつもりは毛頭ないですがね」

 無数の棘がついた鉄球が今度はリドワンに降り注いでいく。
 拳でそれを殴り飛ばし、バーニッシュをかけながらピラーを破ろうとするが激しい衝突音が鳴るばかりだった。

律「明さん、僕のポッケに外骨格パワーアシストウェアのコントローラーがあります! それを取ってください!」

冬也「いや、これが機械制御だって言うんなら…やろうと思えばやれる。明さんはそのまま、ピラーで閉じ込めておいて」

 冬也が言い、掌握の異能を発動した。
 手を使って対象を握る、という動作をしないと掌握の異能はコントロールが難しくなる。だが、発動の絶対条件ではなかった。

冬也(いける――。人質への危害さえ考慮しなければ、動くことなんて、できた。ああやって閉じ込められている内に…!)

冬也(この体についてる機械のシステムを握るイメージだ、僕の体を縛ってるんじゃない、僕がこれを縛る…!)

 拘束の異能がかかっているまま、冬也が一歩、足を動かした。
 外骨格パワーアシストウェアを駆動させることで、肉体がそれに追随して動かされる。

冬也「コントローラー…これ?」

律「それです! それの赤と青と緑のボタンを3秒長押ししてください!」

 pi

律「外骨格パワーアシストウェアを使えば、異能で身動きが取れなくなってても動けるはずです!」

凪「うおっ…ほんとに、動いた…。けど、動きづらい…」

湊「…馴れねえな」

冬也「こういう、感じか…。何だか、変だな…」

律「とにかく、この異能を解除しなくちゃいけません。確か、ハワードが向かっていったヤツが――」

凪「あいつは、俺が絶対にぶっ飛ばす!」ダッ

律「凪くんっ…!?」

明「ブラック・ライトはまだ外にもいます。避難誘導をするより、ここで守った方がいいでしょう」

明「こいつはわたしがやります。湊と冬也は他のグラスパーの対処を」

湊「ハワードとガキが、あっちをやらねえことには動きづらくて仕方ねえな…」

冬也「それでも動ける。行こう、湊」

リドワン「無視してんじゃねえぞ、てめえらぁああああああああ――――――――――――――――っ!」

 バリィィィンッ

 リドワンが吼え、ピラーを打ち破った。
 だが、同時に明が有刺鉄線を具現化し、バーニッシュをかけながらリドワンへ巻きつけて縛りつける。

明「とりあえず、ステージへ上がりましょうか。客席で騒ぐのはマナー違反ですから」

 冬也と湊が会場から走って出ていき、空いたステージに明はリドワンを放り投げた。
 そこへ明も駆け上がり、ステージを取り囲むようにピラーを発動することでリングを形成する。

明「それと、これはゲームではなく実戦ですから幕も降ろしておきましょう。――これで、準備は完了。死ぬ覚悟は、できましたね?」


 ――会場内・ロビー

凪「折角、グラバトイベント出れたのに台無しにしやがって…。ちなみに今の俺はハワードなんかより、よっぽど怒ってるからな!」

不知火「だったら何だ、ガキが…!」

 不知火が星業銃を構え、凪に放った。
 凄まじい光条が吐き出されて凪を飲み込むが、コートでそれをすり抜けて凪がロッドを投げた。

 ストンッ
 バチィィッ

不知火「銃が――」

 投擲されたステッキが星業銃に突き刺さり、刺突の異能によって貫通して壊れた。
 その中に集められていた星のチカラが大爆発を引き起こすが、凪がピラーを使って爆発を閉じ込める。

凪「ぐっ…これは…ちょっと、抑えらんないかも…!」

ハワード「充分だ」バチバチィィッ

 僅かに爆発を堪えるばかりで、たちまちピラーは破られて弾けとんだ。
 ハワードが雷電を纏い、溢れ出した爆発の中へ電光と化して飛び込んでいく。

凪「ハワード、無茶すんなよ、そんな傷で――!」

不知火「クソがぁああああああ――――――――――――――――――っ!!」

 ドッゴォォォォォッ

 激しい音と、直後の衝撃が爆発で舞い上がった粉塵を全て散らした。
 ハワードの指が欠損した右拳が不知火の顔面へめり込み、そのまま床へと殴り、叩き伏せる。
 それでも不知火は受け身を取って素早く起き上がり、無事だったもう1梃の星業銃をハワードに向けた。

ハワード「もう撃たせない」

 バリバリィィッ

 電撃が星業銃を直撃し、黒い煙を上げさせた。
 弾かれたように電撃の痛みとショックで不知火がそれを放り出したが、凪が迫っていた。

凪「お前をぶっ飛ばすのは、俺だ!」

不知火「っ――」

 凪が繰り出した素手の掌底を不知火は紙一重で避けた。
 反応が少しでも遅れていれば顔面に風穴が空いているはずだった。

凪(クッソ、動きづらい…! ぶっ飛ばしたいのに…!)

凪(それにハワードの、あの傷――これ以上動かしたら本当に死にかねないし、早くぶっ飛ばしてハワードを止めてやんないと…!)

不知火「甘いんだ、ガキが!」

凪「ガキ扱い、すんなぁ!」ドガッ

 不知火が凪に再び蹴りを放ったが、それを凪は肘で逆に打ちつけた。
 足の甲を粉砕され、よろけた不知火の後頭部にハワードのラリアットがぶち当たり、同時に凄まじい雷電が放出される。

 ズッバァァァッ

不知火「がっ、あああ、ああああああっ…!?」

凪「今度こそ、終いだ!」

 ハワードの攻撃で硬直しながら倒れ込んでいく不知火の心臓へ、凪が握った拳を突き込む。
 刺突の異能を発動した拳は、ピンポイントで不知火の胸を穿ち、抵抗もなく一瞬で突き抜けた。

不知火「っ――」ヨロッ

凪「イベントをめちゃくちゃにして、うちのボスをボロクソにして…楽に死ねただけ、有り難く思えよな」フンッ

 拘束の異能が解除され、凪はほっと胸を撫で下ろした。
 ぜえぜえと荒い呼吸をする、猪突猛進をするばかりの自慢のボスに視線と言葉を投げかける。

凪「血塗れじゃん、俺が来るの待たないで突っ込むからそうなんだぞ? …ま、どこまで行ってもハワードの後、追っかけるけどさ」

ハワード「…ふんっ、さっさと来ないのが悪いだけだ――」


 ――会場・メインステージ

 ザワッ

律「体が…動く…。み、皆さんっ! 落ち着いて、聞いてください! パニックにならないで、ここにいてください!」

律「ケガした人がいたら、周りの皆さんで応急処置を! SASABEの医療機器も、ここには備えてありますから!」

<ドッゴォォォッ
<ズガガガガッ

律(幕の向こうで、明がまだ戦ってる…これは、不安を煽っちゃう音だ…)

 律の呼びかけで、会場から逃げ出そうという者はいなかった。
 だが、冬也と湊が仕掛けた時に天上の一部が崩落したことで、その瓦礫が降り注いだ箇所がある。
 いち早く律はそこへ駆けつけて、怪我人の手当てをしようと頭をフル回転させた――が。

律「怪我人――下敷きになっちゃった人とかはどこですか?」

客「い、いない…いません。偶然、瓦礫が、人と人の間に落ちてきたから…」

律「えっ…? そんな、偶然…」

律(冬也兄ちゃんの異能で…とっさに、怪我人を出さなくした…? 確か、冬也兄ちゃんの第二の異能は…でも、こんなことまで…?)

律「け、怪我人がいないなら、何よりです。皆さん、落ち着いてください! 絶対に、機関から助けが――」

 バンッ

独楽「異能管理機関長官、神瑠璃独楽です! 避難経路を作りましたので、二列になって誘導に従ってください!」

律「独楽ちゃん!」

 ザワッ

<機関の長官だ

<長官直々に?

独楽「ぷるぷるしてる、青いスライムちゃんが道を作ってますから、ゆっくり、そこを通っていってください。慌てないで大丈夫です!」

独楽「機関が皆さんの責任を、絶対に保証します!」

律「さ…SASABEもです! 機関とSASABEは、人命と平和が最優先です! だから、安心して避難をしてくださーい!」

独楽「社長、どんな感じなの?」

<ドッゴォォォォォォッ

独楽「っ――な、何の音?」

律「今、幕を下ろしたステージ場で、明が敵グラスパーと交戦中です。独楽ちゃんは、ここの皆をお願いします」

独楽「待って、社長は?」

律「明のピンチに、僕が引っ込んでるわけにはいかないんです」

独楽「でも、社長にそんなこと――」

律「大丈夫です」

独楽「…本当に?」

律「だって…僕は明の旦那様ですから。愛する女房のためなら、世界だろうが敵に回しても守りきります」

律「決めてたんです。いつか、明がまたブラック・ライトの脅威にさらされたら…今度こそ、僕が、僕の手で守りきるって」

律「それが、今日の、この時――僕の本気を、見せつけてやるです!」

独楽「…やるです?」

律「しまった…昔の口癖が…」

律「と、とりあえず、ここはお願いします!」ダッ

 ステンッ

独楽「だ…大丈夫かな、社長…? いきなり、何もないところで転んだし…。でも、やれることからやらないと…」


<み、皆さんっ! 落ち着いて、聞いてください! パニックにならないで、ここにいてください!

明「律の声――どうやら、お仲間の1人は討たれたようですね」

リドワン「不知火め…」

明「何人でここへ乗り込んできたかは知りませんが、目的は何です?」

明「人質の解放が目的であるならば、グラスパーが集まっているはずのこんな場所へ来るはずはなかったでしょう」

明「それに、過去に何度か煮え湯を飲まされている者がいるところへ、わざわざ…」

リドワン「お前がそれを知る必要はない。だが…裏切り者の始末を兼ねられるのは暁光だ…!」

 ジャキィィッ
 ズドドドドドドドッ

 明が機銃を具現化し、その引き金を絞った。
 だが、リドワンは集注の異能によって放たれた弾丸を全て、ピラーの一箇所へと集めてしまう。
 運動エネルギーを伴った物体であれば、それが何であれどういつ箇所へ集められるというチカラだった。

リドワン「そらどうした!? てめえでピラーを壊してちゃ、世話ねえな!」

 リドワンが明に迫り、ナイフを振り抜いた。
 それを具現化したナイフで明が受け止めて押し返した。そして、バズーカ砲を具現化してリドワンへ射出する。

 ギャリィィンッ
 ドッゴォォォォォッ

 榴弾は直撃したが、当然のようにリドワンはコートでそれを受け流した。
 爆風の中から飛び出したところへ、明が具現化した槍を思いきり突き込んだ。

リドワン「っ――」

明「かわしましたか」

リドワン「危ないな…!」

 槍の柄をリドワンが掴み、明を引き寄せる。
 明は引かれるままに床を蹴り、メリケンサックを具現化して拳に嵌め、そのまま拳を振るった。
 しかし、リドワンは落ち着いてその拳を受け止め、明の腕を捻り上げた。

明「しまったっ…!」

リドワン「おら、どうした? ピラーが、解除されちまうぜ?」

 ピラーは発動面に触れて、星のチカラを絶えず放出させる必要がある。
 数秒だけならばすぐに解除をされることがないことを逆手に取り、足で発動することで歩きながらでも走りながらでも維持を続けられる。

 だが、それで許されるのは僅かな時間だけだ。
 それこそ数秒――1秒や、2秒程度。リドワンは明の腕を捻り上げることで、明に跳ばせようとしていた。
 ここで足を放せば邪魔をされて再び床に足をつくまでのタイムラグが生じ、ピラーは解除されてしまう。そうなれば人質への危害が生じる。

明「――なんて、慌てると思いますか?」

リドワン「はっ――?」

 明はリドワンの思惑通りに跳び、腕をねじ折られないように体を回転させた。
 と、同時に鎖を具現化させて先端のアンカーを床に撃ち込み、星のチカラを流し続けてピラーを維持し続ける。

明「頭のデキが違うんですよ、あなたみたいな野蛮人とは」

 ジャラララッ

 鎖が油断をしたリドワンの首に巻きつき、着地と同時に明がそれを締め上げた。
 リドワンが首を締めつける鎖を手で握り、引きちぎろうとするがバーニッシュがかかった鎖はそう簡単にはちぎれない。

リドワン「ぐ、ぐがっ――」

明「真の目的を喋るなら、緩めてあげますよ。どうしますか?」ググッ

リドワン「しゃ…しゃべ…ぅ――」

 明が鎖を緩めた、その一瞬の隙――。
 その事態も想定に入れ、明も油断はしていなかった。だが、リドワンの方が一瞬だけ、速かった。
 袖の下に仕込まれた暗器が飛び、明の腹部に刺さる。たっぷりと塗られた毒が、一瞬で明の全身を蝕み、激しい発熱を引き起こす。

リドワン「ふはっ――甘いんだよ」


明「毒――」フラッ

リドワン「解毒剤は、生憎と持ち合わせていない。発熱と嘔吐感、進行すれば全身が痙攣して、やがて死に絶える」

リドワン「だが病院に行けば簡単に、治してくれるはずだぜ? さあ、――どうする? ピラーを解いて、逃げ出すか?」

リドワン「それとも…ここで、八つ裂きになって死ぬかぁ…!?」ダッ

明(これは…マズいですね――)

 リドワンが明に迫り、拳を振るった。
 対応をしようとした明だったが、酷い倦怠感で反応が遅れてまともに顔面を殴りつけられた。

 ドッゴォォンッ

リドワン「はははっ…ざまあねえな、裏切り者」

明「ハッ…ハッ…」ヨロッ

リドワン「おらどうした、さっきまでの威勢はどうした?」

リドワン「死ぬ覚悟がどうとか言ってたが…もちろん、自分がそうなることも想定済みだよなぁ!?」

明「っ――」

 リドワンがナイフを構えて明に飛びかかる。
 ピラーが解除され、リドワンはとうとう、力つきたものと考えた。それでも、コケにされた以上は殺さないと気が済まなかった。

リドワン「そら、死ねよ…!」

律「明に、死ねなんて言うなぁあああああああああああ―――――――――――――――――――――――――――――っ!!」

 ドッゴォォォォッ

リドワン「っ――!?」

 ミサイル弾頭がリドワンの脇腹に直撃し、吹き飛ばした。
 だが、爆発はせずに廃墟ステージの障害物である壁へ派手にぶつかるだけだった。

明「律…あなたに、助けられるなんて…思いもしませんでした…」

律「僕はずっと、明をブラック・ライトから守るって、決めてました。そのための備えは、1日も怠ったことがありません」

明「その…似つかない武器は…何ですか…? あなたが、自分で戦えるはず――」

リドワン「ってぇなあ…。グラスパーでもない、貧弱モヤシが、しゃしゃってくるんじゃねえ」

律「確かに僕は、グラスパーでも、戦う人間でもないです。けど…男として生まれたからには、愛した女の人を傷つけたヤツは許さない!」

 律がポケットからステージのリモコンを取り出し、ボタンを押した。
 機械の駆動音がしてステージが動きだし、丸ごと奈落へと沈んでいくとそこは光がない暗闇だった。
 ゴーグルをかけて暗視モードにし、律が10年以上の歳月をかけて改良を重ねてきた拳銃を両手で構える。

リドワン「暗闇だろうが、てめえの位置は把握してんだよ…!」

 迷うことなくリドワンは駆け出し、あらかじめ覚えていた障害物も飛び越えながら明と律のいる場所へと向かう。
 人間離れしたその速度は、グラスパーではなく、ましてや運動神経が最悪の律には驚異的だった。
 それでも、引き金にかけた指が震えることはなく、暗視ゴーグル越しに捉えている、その姿からは目を背けない。

律「僕はもう、明に守られるばかりの子どもじゃないんです。明、そんな顔はしないでも、大丈夫です」pipipi

 ゴーグルと拳銃がリンクし、ロックオンを完了する。
 絞る引き金は固く、重かった。それは、人を傷つけてしまう重み――。

律「ロックオン完了。解き放て、――フゥルメン・デウス!」

 銃口から解き放たれたものは、一筋の輝きだった。
 雷のように激しく奔り、火炎のように燃え盛る、暗闇を一瞬で照らし出す猛烈な光。

 コートでそれを逃れようとしたリドワンだったが、その照射は逃れることを許さずに銃口から溢れ続ける。
 反動で吹き飛ばされそうになるのを明が全身を使って支えた。背中に感じるものに一抹の情けなさを抱きながら、やがて律は銃を降ろす。

明「一撃で…。まさか、律をこれほど頼もしく見られる日がくるなんて、思ってもいませんでしたね。それに、格好良かったですよ」

律「明さん、僕は大丈夫だから…由司と一緒に、病院に早く行ってください。外に独楽ちゃん達も、機関も来てるから」

律「冬也兄ちゃんと、湊兄ちゃんに協力してもらって、この事態も早々に収拾をつけます。…あと、明さん、愛してるです」

                                            ―――――― to be continued ...


 再開準備中… ▽
 少々、お待ちください… ▽


 ――某所・遊園地――

夜子「…遊園地」

透「…」

夜子「あなた、遊園地に来たかったの?」

透「…」コクッ

夜子「ふうん…。でも、お金まで当然のように払わせて悪いわね、経費で落ちないんでしょう? 今は」

透「…」ブンブン

夜子「気にしないでいい?」

夜子「何よ、それ」

透「…」ソワソワ

夜子「…」

透「…」スッ ←ジェットコースターを指差した

夜子「…あれ乗るの?」

透「…」コクッ


 【直下 コンマ判定】
 1~6 透、こいつ…!
 7~9 透がいつもと変わらない件について


 ガガガガガ…
 ゴウッ

夜子「きゃあああああああああああああああああ―――――――――――――――――――――――っ!!」

 ザッバァァァンッ

夜子「ッハ…ッハ…ッハ…死ぬかと…思った…」

<おかえりなさいませー

夜子「つ…次は…?」

透「…」スッ ←夜子の手を握った

夜子「え、こっち?」

 スタスタ

夜子「こっちって――また…並ぶの…?」

透「…」グッ

透「…」キラキラキラ

夜子(何でこんな楽しげ…)

 ・
 ・
 ・

夜子「はぁぁ…」グッタリ

夜子「また…並ぶ、の…?」

透「…」コクコクッ

夜子「もう…7回目よ…?」

透「…」コクッ

夜子「あなた…めちゃめちゃ楽しんでるのね…」

透「…」グッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 透の生態観察日記:遊園地ではジェットコースターだけを何度も何度も連続で乗る
 4~6 10回で勘弁してくれた…と思ったら
 7~9 くたくたになるまで遊園地を連れ回された


夜子「や…やっと、ジェットコースターは終わり…?」

透「…」コクッ

夜子「何だか満足そうな顔ね…」

 ギュッ

夜子「今度はどこに行くの…?」

 スタスタ

透「…」ウキウキ

夜子(こんなに透が楽しそうなのって、なかなか――っていうか、初めて…?)

夜子(それにしても…ジェットコースターに10回も乗って…)

夜子(どんだけ好きなのかしら…?)

 ピタ

夜子「次のアトラクションついた――って今度は、オバケ屋敷…?」

透「…」グッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 オバケ屋敷に喜んで来ておいて、ビビりな透。やこたんと一緒に怖がりまくり
 4~6 めっちゃ怖くて終始、透におんぶされて通過した
 7~9 むしろ透がビビりすぎてやこたんが何故かリード


 ガッシャ--ン

透「!!?」ビクッ

透「…」ブルブル

夜子「あなたからここに来といて、そんなに怖がらなくても…」

透「…」ギュゥッ

夜子「あなた、手が汗ばみすぎよ」

透「…」ブルブル

夜子「もう…さっさと進むわよ?」

透「…」オドオド

 ピトッ

透「っ…」ゾクッ

夜子「透?」

透「…」ピトッ

夜子「ちょっ…近いって、歩きづらいじゃない…」

透「…」コクコク

夜子「分かってるなら離れなさいよ…」

透「…」ブンブンブン


 【直下 コンマ判定】
 1~3 恐がりまくるくせに、まーたオバケ屋敷10連続とか…
 4~6 夕方だけどやっとお昼やで~ってなった
 7~9 遊園地のしめは、何と言っても観覧車だね!


夜子「はぁ…お腹へった…」

透「…」ホッコリ

夜子「ジェットコースターを10回、オバケ屋敷を3回、フリーフォール5回…」

夜子「同じのに乗りすぎなのよ…」

透「…」ゴソゴソ

夜子「で、こんなベンチなんかに座っちゃって、今度は何?」

透「…」つお弁当

夜子「…用意がいいのね」

透「…」コクッ

透「…」つサンドイッチ

夜子「いいの?」

透「…」コクッ

夜子「…じゃあ、いただくわ」

透「…」パクッ

透「…」モグモグ

夜子「そう言えば…あなたとこうして食べるのって、あんまりないわね」

透「…」

夜子「【安価下2】」

 1 で、この後はどうするの?
 2 にしても、何で遊園地なの? そんなに遊園地来たかったの?
 3 その他、自由台詞


夜子「ねえ、透」

透「…」

夜子「あなた、わたしとデートがしたかったの?」

透「…」

夜子「…」

透「…」

夜子「何か言いなさいよ」


 【直下 コンマ判定】
 1~6 喋らない
 7~9 一言だけ…シャベッタァァァ
  0  ふつーに、シャベッタァァァ


透「…」

夜子「透」

透「…デートがしたかったわけではありません」

夜子「!?」

透「…お嬢様の傍にいることが普通なので、落ち着かなかったのです」

透「お嬢様が同行をなさると言うので、退屈させてしまわないようにここへ来ました」

透「ただ、それだけの理由です」

夜子「…ふ、普通に喋った…」

夜子「ど、どうして普段、喋らないのよ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~9 お喋りタイムは終わりだった
  0  また、シャベッタァァァ


透「…」

夜子「もう終わり?」

透「…」コクッ

夜子「何でそんなに喋りたがらないの?」

透「…」

夜子「…分かったわよ、終わりなのね」

夜子「…そう言えばこのサンドイッチ、いつもと味違うのね」

透「俺の好きなものだけ詰め込んでいます」

夜子「ふうん…」

夜子「で、今度は? ――って!」

透「?」

夜子「何で、そういう、どうでもいいことだけ喋るのよ!?」

透「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ビジネスホテルのご宿泊
 4~6 高級ホテルでご宿泊
 7~9 透がキャッシュで車買ってきおった…ドライブするんだって


夜子「この車、さらっと買ったわね…」

透「…」コクッ

夜子「でも、助手席に座るなんて初めてで、何だか新鮮」

夜子「お金あったの?」

透「…」つ預金通帳

夜子「見ていいの?」

透「…」コクッ

夜子「…えーと…」

預金通帳『ここから金を引き落としたことなんて、数える程度なんやで!』

夜子「…何この金額?」

夜子「貯め込みすぎじゃなくて?」

透「…」

夜子「もしかして、これ…さっぱり、手をつけていなかったの?」

透「…」コクッ

夜子「呆れた…」

夜子「もっと、好き勝手していいのに」

透「…」

夜子「…で、これ、どこ向かってるの?」

透「…」ウ--ン


 【安価下2】
 1 お喋りする?(自由内容のコミュだよ)
 2 助手席で大人しくしてる
 3 その他、何かしたいって透に言ってみる? 何したいか併記だよ


夜子「行き先がないなら、水族館へ行きたいわ」

透「…」pi ←カーナビいじってる

透「…」コクッ

夜子「それじゃあ行って」

透「…」

 ブゥゥゥン

夜子「…」

透「…」

夜子「何だか、新鮮ね。あなたの運転はいつものことだけど、隣にいるのって」

透「…」

夜子「その横のレバーをガチャガチャしてるところとか、ステキよ」

透「…」ガチャッ ←ギア上げた

 ブゥゥゥン

夜子「え、速くない?」

夜子「速いわよ?」

透「…」ガチャッ ←さらに上げた

夜子「ちょっと、透…!?」

 ブゥゥゥゥン


 【直下 コンマ判定】
 1~3 車酔いした…
 4~6 ハラハラしてたら透がほくそえんでた
 7~9 ちょっと怖かったけど楽しかったのがくやしいやこたん




 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 助手席がやみつきになったやこたん
 奇数 ねずみ取りおまわり
 ※0は偶数扱いだよ


警察「それじゃ、もうしちゃダメだよ」

透「…」ペコペコ

夜子「調子に乗り過ぎよ…」

透「…」シュン

透「…」チラッ

夜子「どうしたの?」

透「…」つタブレット

画面『閉館時間20時』

夜子「…あと5分」

夜子「もう、普通に運転してれば良かったのに、調子に乗って警察のお世話になっちゃうから」

透「…」シュン


 【安価下2】
 1 夜の道路をずっと、走っている内にやこたんは寝ちゃいました
 2 辿り着いたのはキャンプ場。テントを張って寝るらしい
 3 水族館がダメになったからって、何故か波止場で海釣りを


 ――波止場――

透「…」チャポンッ

夜子「あなた、釣りもするのね」

透「…」コクッ

夜子「…」

透「…」

 ・
 ・
 ・

夜子「5分間も、何もないじゃない」

透「…」コクッ

 ・
 ・
 ・

夜子「もう40分よ…?」

透「…」コクッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 寝ちゃったやこたん、朝になっても釣果は0だったってさ
 4~6 寝ちゃったやこたん、朝ご飯は捕れたてのお魚の塩焼きだよ
 7~9 退屈


夜子「…1時間、何も釣れないじゃない」

透「…」コクッ

夜子「ふわぁぁ…もう眠たいし、退屈だし…」

透「…」

夜子「何が楽しいの?」

透「…」

夜子「…まあ、様にはなってるけど」

夜子「むしろ、無口なあなたにはお似合いね」

透「…」

夜子「そう言えば、15年だったかしら? あなたが仕え始めてから」

透「…」コクッ

夜子「…どうして、仕えることになったの?」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 だんまり
 6~9 シャベッタァァァ
  0  たくさんシャベッタァァァ


透「覚えていませんか」

夜子「何を? ってか、自然に喋ったわね」

透「…」

透「どなたかのワガママで、孤児だったわたしは引き取られることになりました」

夜子「あら、どんなワガママよ、それ」

透「…小さな手が、いきなりわたしの指を掴みました」

夜子「ふうん? 姉さんとか?」

透「…放してくれず、困り果てた旦那様が、都合良く身寄りのなかったわたしをお引き取りになりました」

夜子「あら、それだけであなたの人生変わっちゃったの? とんでもないワガママね」

透「…それきり、わたしから離れてくださらなかったので、世話係に任命をされました」

夜子「ふうん――って」

透「…」

夜子「世話係? それって…」

透「…お嬢様です」


 【直下 コンマ判定】
 1~8 そして、だんまりに戻った
  9  透「だからお嬢様に仕えています。以上です」


透「だからお嬢様に仕えています。以上です」

夜子「…え」

透「…」

夜子「ちょ、ちょっと待って?」

夜子「わたし…なの?」

透「…」コクッ

夜子「で…ずっと?」

透「…」コクッ

夜子「…」

透「…」

夜子「…」

透「…」

夜子「…」

夜子「【安価下2】」

 1 …(無言)
 2 …何だか、ごめんなさい
 3 その他、自由台詞


夜子「…何だか、ごめんなさい」

夜子「ずっと、あなたの人生を縛ってしまっていたみたいで…」

夜子「しかもそれを、わたしがすっかり忘れていたどころか、覚えていないなんて…」

透「…」ブンブン

夜子「…でも、あなた、まともな教育だって…受けられていなかったんでしょう?」

透「…」ブンブン

透「…お嬢様には、たくさんのものをいただいています」

夜子「…」

夜子「ふふっ…いつも、ありがとう」チュッ

透「~っ///」

夜子「あら、照れたの?」

透「…」フイッ

 クイクイッ

夜子「あら、何か竿が」

透「!」

 バッ
 グイッ
 バシャバシャッ

 ブンッ
 パシャンッ

 大きな月が、海から釣り上げられた魚を照らした。
 水飛沫をふり散らしながら魚は地上へと舞い上がった――。


 ――某市・某高等学校・アイパ部部室――

夜子「文化祭まで、あと5週間!」

依姫「いよいよだなー」

桜花「おおー」

夜子「さあ、練習よ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 と、いきたいんだけど…よっちゃんは合唱部、百合は生徒会、ゆっきーはバイトでなかなか…
 4~6 と、いきたいんだけど…練習の前に文化祭のための集まりがあるんだって
 7~9 と、いきたいんだけど…会長が何故か敵対心を燃やしてて、おいゆっきーこら


 ――個人情報――
 名前:高円宮夜子 性別:女 職業:女子高生 年齢:17
 身体能力:低い 頭脳:優秀 精神:普通
 Vi:60 Da:53 Vo:95
 異能:鏡 特技:ピアノ 願望:友達100人作る
 GS:ポイント273/100 アーム180/200

 ――アイドル・パフォーマンス部――
 島津依姫 Vi:60 Da:64 Vo:70
 備考:特技・逆立ち 合唱部と兼部
 長宗我部桜花 Vi:50 Da:42 Vo:49
 備考:趣味・読書 モノグサガール
 園城寺百合 Vi:75 Da:55 Vo:45
 備考:生徒会書記 特技・ボウリング シャイガール
 北条時音 異能:狼化 Vi:70 Da:75 Vo:65
 備考:不良 ロンリーウルフガール
 野老幸晴 異能:回帰 Vi:50 Da:70 Vo:20
 備考:マネージャー兼プロデューサーという名の雑用係 機関でバイト中

 ユニット名:百夜桜乃音姫
 『rain dance』→静かな歌を聴かせるバラード曲・2のデキ
 『Shadow』→不安がどこからか這い寄ってくるのではという気持ちのバラード曲・9のデキ
 『戦国姫』→若者の特権である無根拠の自信によるスタートダッシュを歌うダンサブルナンバー・4のデキ
 『クチナシの果実』→無口な男が何を考えているか分からないから、喋ってよ、って気持ちのアップテンポ曲・4のデキ
 『天下人』→順風満帆・絶好調! 怖いものなんてない人生最高だぜ! っていうダンサブルナンバー・4のデキ
 『idol for you』→お月様と希望を重ねた、しっとりめの応援歌・最高のデキ
 『dear friend』→普段は気づかないけどいつも誰かに支えられてるよねって爽やかな歌・5のデキ
 『angel smile』→最終的にはどうにかなるさ、想像しえない良いことがあるさ、嬉しい誤算は存在するさ、ってノリノリな歌・5のデキ
 『sunlight hope』→苦労して歩き続けて、とうとう見つけた最高の景色にインスパイアを受けたアップテンポのナンバー・7のデキ
 『青春graffiti』→失敗に対する、こうすれば良かったという対応策を恨めしい体で歌いつつも軽快で愉快なバカソング・5のデキ

 ――知人――
 朝藤透:使用人 円盤の異能 無口
 高円宮暁:お姉ちゃん 破天荒
 高円宮月見:お母さん 完璧超人かつ人格者
 高円宮照夜:お父さん 夜子を溺愛する面倒臭い人
 高円宮朝仁:お兄ちゃん 1日48時間の生活リズム 苦労人
 蔵屋敷銀侍:(エセ?)サムライ 百合ファン
 デイモン・ファイアストーン:ロリコン紳士 怪盗ロキ 桜花ファン
 真城以外愉快な仲間達:Vo真城 Gt雲原 Ba音多 Dr夏
 神瑠璃独楽:異能管理機関長官 友達の友達程度の面識
 夜原あざみ:学校の先生
 宮東湊:学校の先生の彼氏さん程度の面識
 蔵間劾:生徒会長 堅物
 風条葵:元アイドル 便利屋
 倉つかさ:他校のアイドル せこい?



百合「その前に、夜子ちゃん」

夜子「何かしら?」

百合「文化祭に参加する部活は今日、会議があるから出席しないといけなくて…」

夜子「…」

百合「各部から、2名なんです。わたしは生徒会側で出るんで…」

夜子「…透、サボらないように監督しておくのよ。幸晴、きなさい」

幸晴「会議かあ…」


 【安価下2】
 でさ、文化祭ライブのステージって…
 1 もちろん、体育館のステージ
 2 野外特設ステージ
 3 昇降口前広場


蔵間「では、体育館のステージ使用団体の話に移ります」

蔵間「部活、有志団体の事前申し込みでは…」

百合「6団体です」

蔵間「6団体からの申し込みがあった、ものの」

蔵間「今年は劇公演などのクラスの催しが例年よりも多く、ステージの使用時間が限られている」

蔵間「よって、オーディションを行う! オーディションの審査が通らなかった団体は、申し訳ないが別ステージだ」

夜子「別ステージというのは?」

蔵間「…校舎裏が空いている」

幸晴「そんなとこで、何をしろって…」

蔵間「とにかく、これは生徒会の決定事項だ!!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 めっちゃめちゃ会長に敵視されちゃってる
 4~6 会長って、めちゃくちゃ口うるさいからなかなか何かを認めようとはしないらしい
 7~9 あー、めんどうくせー…


蔵間「オーディションは明日から始める! あいうえお順で、アイドル・パフォーマンス部からだ!」

蔵間「本番と同様の構成、演出でなければ認めないぞ!」

夜子「明日?」

幸晴「そんな、すぐにやれとか言われてできるはず――」

蔵間「それが嫌なら校舎裏でやれ!!」

百合「会長…」

 ・
 ・
 ・

夜子「どうしようかしら」

幸晴「本番と同じとか言って…できるはずないじゃん」

幸晴「そもそも、まだ決めてもいないのに…」

夜子「でも、やらないとあの石頭が制服着てるような男、認めないわよ」

幸晴「そりゃ分かるけど…」


 【安価下2】
 1 しゃあねえ、やるしかねえ
 2 おい幸晴、絶対にお前のせいだから行って説得してこいよ
 3 いやでもこれさあ、明らかに嫌がらせでしょ。ちょっと、乗り込んで話つけっぺ
   A ひとりで
   B ゆっきー、かもーん
 4 その他、自由


夜子「そもそも、こうなったのってあなたのせいじゃなくて?」

幸晴「僕?」

夜子「前にやらかしたじゃない。だからこんな嫌がらせされてるのよ」

夜子「ちょっと行って、説得するなりしてきなさいよ」

幸晴「ええ…?」

夜子「ほら、行った」


 【安価下2】
 1 ゆっきー視点にしとく?
 2 結果だけにしとく?


 ――生徒会室――

 コンコン
 ガチャ

幸晴「失礼しまーす」

百合「あ、幸晴さん…」

蔵間「っ…」

幸晴「ちょっと、会長とお話したいんだけど」

蔵間「な、何だ!?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 下手に出たらつっぱねられた。おいゆっきー
 4~6 刻みつけた恐怖をじわじわと…おいゆっきー
 7~9 何だかおかしな方向に
  0  サディスト魔王・幸晴、降臨!!!


幸晴「え? 何だ、って言った?」

幸晴「ちょっと会わない内に忘れちゃったのかな?」

幸晴「ねえ…口の利き方、互いに気をつけようって話さなかったっけ?」

蔵間「っ…」ビクッ

幸晴「いや、別にさ?」

幸晴「いいんだよ、僕は。僕は、ね?」

幸晴「でも…生徒会長でしょ、曲がりなりにも」

幸晴「この学校の代表で、規範だか模範だかなんだよね? そういう感じでいいの?」

蔵間「話というのは…何でs――何だっ?」

幸晴「いきなりオーディションをするとか、アイパ部がいきなり、明日やれとかって、おかしいんじゃないかなって思って」

蔵間「時間がないんだから仕方がないんだっ!」

幸晴「でもさ、それはそっちの都合でしょ?」

幸晴「こっちはちゃんと、あらかじめ出ますって言って申請してたのに、ここにきて難しいとか、校舎裏とか、おかしくない?」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 幸晴「それとも…また…[ピ------]されたいとか?」蔵間「ひっ…」
 6~9 蔵間「ま…負けるものか…」ボソッ 百合「会長…?」蔵間「しょ、勝負をしろ、野老幸晴!!」


幸晴「それとも…また…[ピ------]されたいとか?」

蔵間「ひっ…」

幸晴「ねえ、どうなの?」

幸晴「その辺り…考え直してもらえない?」

蔵間「…っ」ブルブル

百合(い、今…幸晴さんの口から…[ピ------]って…)

幸晴「ちょっと、ここだと互いに腹割って話すの難しいしさ、別のとこにしようよ」

幸晴「来てくれるよね?」

蔵間「は…はい――あ、ああああっ、ああっ、い、いいだろう…」ガクガク

幸晴「…こっち」


 【直下 コンマ判定】(覚醒サディスト魔王・幸晴様+3)
 1~5 どうしてこうなった…会長が…会長が…┌(┌^o^)┐ホモォ... ゆっきー、たまらず退散
 6~9 会長が青ざめた顔で、オーディション審査を取り辞めたそうです


 ――アイパ部部室――

 ガララッ

幸晴「オーディション、なしだって」

夜子「まあ。じゃあ、うまくいったのね?」

幸晴「まあ、うまくいったって言うか…うまく鳴いたって言うか…」

夜子「鳴い…?」

幸晴「ああ、何でもないから」

幸晴「でも…」

夜子「でも、何?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 幸晴「何か…文化祭の特設ステージで、戦えって宣戦布告されて…それ条件なもんで…」夜子「何それ?」
 4~6 幸晴「むりくり、時間を調整するからって、持ち時間とかも変更になっちゃうかもって」
 7~9 幸晴「多分、この手はもう仕えないだろうなあ…って」夜子「どの手よ?」幸晴「またやったら…悲しいマゾ豚が生まれるから…」


幸晴「多分、この手はもう使えないだろうなあ…って」

夜子「どの手よ?」

幸晴「またやったら…悲しいマゾ豚が生まれるから…」

夜子「は?」

幸晴「あの人、折れたら徹底的に弱いパターンだから、調整難しくて…」

幸晴「男なんかを豚にしたって何の役にも立たないし、つまらないし…」

夜子「…」

幸晴「で、練習は順調?」

夜子「…え、ええ」


 【安価下2】
 1 練習後、文化祭に誰かくるー? ってお話に
 2 練習後、じゃあセットリストとか考えようかーってお話に
 3 練習後、即解散&帰宅!


幸晴「さて、セトリなんだけど…40分のステージ、だっけ」

夜子「そうね」

幸晴「1曲4分か5分だとして…8曲?」

幸晴「まあ、これはMCとかが一切なしだから、もうちょっと少なくていいか」

幸晴「だとして、6か7曲だね」

夜子「誰に審査をされるものでもないし、やりたいことをやりたいわね」

依姫「そろそろ、曲決めて練習しときたいしなー」

桜花「よっちゃん先輩が…練習したい…だと…?」ゴクリ

依姫「いや、合唱部もあるからさっさとしてくれないとつらたんなんだよな」

時音「何だっていい」モグモグ ←おやつのゼリー食べてる

百合「多少、押したり、巻いたりっていうのは例年のことですから、時間は厳密に考えなくても大丈夫みたいです」

夜子「さて…じゃあ、どうしましょうか」


 【安価下2】
 さて、まずは2曲、この中からおなしゃす!
 1 『rain dance』→静かな歌を聴かせるバラード曲・2のデキ
 2 『Shadow』→不安がどこからか這い寄ってくるのではという気持ちのバラード曲・9のデキ
 3 『戦国姫』→若者の特権である無根拠の自信によるスタートダッシュを歌うダンサブルナンバー・4のデキ
 4 『クチナシの果実』→無口な男が何を考えているか分からないから、喋ってよ、って気持ちのアップテンポ曲・4のデキ
 5 『天下人』→順風満帆・絶好調! 怖いものなんてない人生最高だぜ! っていうダンサブルナンバー・4のデキ
 6 『idol for you』→お月様と希望を重ねた、しっとりめの応援歌・最高のデキ
 7 『dear friend』→普段は気づかないけどいつも誰かに支えられてるよねって爽やかな歌・5のデキ
 8 『angel smile』→最終的にはどうにかなるさ、想像しえない良いことがあるさ、嬉しい誤算は存在するさ、ってノリノリな歌・5のデキ
 9 『sunlight hope』→苦労して歩き続けて、とうとう見つけた最高の景色にインスパイアを受けたアップテンポのナンバー・7のデキ
 10 『青春graffiti』→失敗に対する、こうすれば良かったという対応策を恨めしい体で歌いつつも軽快で愉快なバカソング・5のデキ

 ※何度かに分けて決定しとくよ~


 【安価下2】
 さらに、2曲、この中からおなしゃす!
 1 『rain dance』→静かな歌を聴かせるバラード曲・2のデキ
 2 『Shadow』→不安がどこからか這い寄ってくるのではという気持ちのバラード曲・9のデキ
 3 『戦国姫』→若者の特権である無根拠の自信によるスタートダッシュを歌うダンサブルナンバー・4のデキ
 4 『クチナシの果実』→無口な男が何を考えているか分からないから、喋ってよ、って気持ちのアップテンポ曲・4のデキ
 5 『天下人』→順風満帆・絶好調! 怖いものなんてない人生最高だぜ! っていうダンサブルナンバー・4のデキ
 6 『idol for you』→お月様と希望を重ねた、しっとりめの応援歌・最高のデキ
 7 『dear friend』→普段は気づかないけどいつも誰かに支えられてるよねって爽やかな歌・5のデキ
 8 『angel smile』→最終的にはどうにかなるさ、想像しえない良いことがあるさ、嬉しい誤算は存在するさ、ってノリノリな歌・5のデキ


【安価下2】
 最後に! 2曲か、3曲、この中からおなしゃす!
 1 『rain dance』→静かな歌を聴かせるバラード曲・2のデキ
 2 『Shadow』→不安がどこからか這い寄ってくるのではという気持ちのバラード曲・9のデキ
 3 『戦国姫』→若者の特権である無根拠の自信によるスタートダッシュを歌うダンサブルナンバー・4のデキ
 4 『クチナシの果実』→無口な男が何を考えているか分からないから、喋ってよ、って気持ちのアップテンポ曲・4のデキ
 5 『天下人』→順風満帆・絶好調! 怖いものなんてない人生最高だぜ! っていうダンサブルナンバー・4のデキ
 6 『idol for you』→お月様と希望を重ねた、しっとりめの応援歌・最高のデキ


 落ち着いた系:『Shadow』『idol for you』『dear friend』
 ダンス系:『戦国姫』『青春graffiti』
 アップテンポ:『angel smile』『sunlight hope』

夜子「この7曲まで絞れたわね」

幸晴「まあ…うん、あとは構成次第か」

百合「ダンスもして、盛り上がる曲も入れて、歌を聴いてもらえる曲もあって…盛りだくさんですね」

依姫「しっかし…こうして見ると、たくさんだな」

桜花「つらそう」

時音「…」モグモグ ←ドーナツ食べてる

夜子「さて、どんな順番でやろうかしら…?」


 【安価下2】
 1 構成なんて、その場のノリで!
 2 ばっちり決めるで!
   A Shadow
   B idol for you
   C dear friend
   D 戦国姫
   E 青春graffiti
   F angel smile
   G sunlight hope
   アルファベットを順番に並べてね
 3 ゆっきーに丸投げ(オート)


夜子「…幸晴、あなたにまかせるわ」

幸晴「え?」

依姫「がんばれ、プロデューサー」

桜花「ばっちりで」

百合「じゃあ、お願いしますね」

時音「ふざけたら殺す」

幸晴「わ、分かった…じゃあ…」

幸晴「うーん…」

 カキカキ

夜子「…」ジロジロ

依姫「あ、そういく?」ボソ

桜花「ほほう」

百合「…そういう感じですか」

時音「…」

幸晴「そんなに見られると、やりづらいんだけど…」

 ・
 ・
 ・

幸晴「できた!」

 セットリスト:『Shadow』→『戦国姫』→『angel smile』→『青春graffiti』→『dear friend』→『idol for you』→『sunlight hope』

幸晴「これで!」

夜子「どういう構成にしたの?」

幸晴「歌を聴かせて、盛り上げて盛り上げて盛り上げて、少し落ち着かせたところで、最後にどんと派手にやる」

依姫「割と単純」

桜花「考えてるようで考えてなさそうな」

時音「それで大丈夫だろうな?」

百合「ちょっと、間が辛そうですね…戦国から3曲も続けて盛り上げ続けるのは…」

夜子「でも、結局、聴衆が楽しまないと意味がないし…後半で落ち着かせてから、最後にサンライトでしめるのはいいかも知れないわね」

幸晴(正直あんまり考えてない)


 【安価下2】
 1 そして…文化祭準備期間に!!
 2 えっ、部活にかかりっきりになってないで、文化祭なんだからクラスの出し物やれって…?
 3 文化祭だから衣装とか、自分たちで作らない? って話に


 【直下 コンマ判定】
 クラスの出し物って?
 1~3 定番?のメイドカフェ
 4~6 定番?のオバケ屋敷
 7~9 定番?のヤキソバ屋


幸晴「ヤキソバ…」

夜子「食べたことがないものを作れなんて…」

時音「ねえのかよ」

モブ女子「それで、グループごとにオーソドックスのヤキソバと、変わり種ヤキソバの提供だから、3人で変わり種考えてね」

幸晴「ていうか、どうして…」

夜子「このメンツに?」

モブ女子「だってアイパ部なんだもん、集客集客っ! 3人でがんばってね」

時音「だるっ…試食専門な」

幸晴「…試食じゃない勢いで食べるくせに…」

夜子「変わり種というか…オーソドックスなヤキソバが分からないのだけど…」

幸晴「どうせ、目玉焼き乗せるとか、そんな程度でいいんでしょ…」

夜子「【安価下2】」

 1 楽しそうだから、自分で考えるわ!
   A コンマでやこたんが変わり種ヤキソバのトッピングを考えてみた
   B どんな風に変わらせればいいんだろう…自由にトッピング併記してちょ
 2 じゃあ、幸晴に丸投げね。馴れてるでしょ、こういうの
 3 3人でまず、ヤキソバというものから研究するしかないわね


夜子「楽しそうだから、自分で考えるわ!」

幸晴「丸投げされなくて良かった…」

夜子「でも、どんな風に変わらせればいいのかしら…? …………アイス?」

幸晴「は?」

夜子「ヤキソバって、おいしいのでしょう?」

夜子「ヤキソバ…焼くおそばなのよね? だったら、冷たいものも一緒に食べたくなりそうじゃない」

夜子「だったら、アイスを添えたらもっとおいしくなるんじゃなくて?」

幸晴「いや、ちょっ…お嬢?」

時音「うまいならいい」

夜子「早速、やるしかないわね!」グッ

幸晴「いや、そんなのおいしくなるはず…」


 【直下 コンマ判定】
 1~8 案の定
  9  奇跡がここに
  0  ゆっきーがアイス魔人を呼んで、止めさせようと画策


夜子「あら、香ばしい香り…」

幸晴「これが、普通のヤキソバ」

夜子「これに、アイスを入れて…」ポトッ

幸晴(ためらいがないだと…!?)

夜子「さ、食べてみて、時音。試食担当よね?」

時音「…」パクッ

幸晴(こっちもかよ!?)

時音「ぶふっ…ゲロマズ…」

夜子「そんな! こんなおいしそうなものと、おいしいアイスを一緒に食べるのに、まずくなるなんて…」

夜子「おいしいものは、最後までおいしいはずでしょう!? 幸晴、あなたも食べなさい」

幸晴「…」パクッ

幸晴「…………………マズっ」

夜子「と、透!」

透「…」パクッ

透「…ゴフッ…ゲフゲフ…」

透「…」グッ

夜子「ほら!」

幸晴「あからさまにムリしてるじゃん…。自分で食べてみなよ」


 【直下 コンマ判定】
  1  まさかのバカ舌やこたん
 2~9 思い直した


夜子「…」パクッ

夜子「うぇっ…」

幸晴「ほらー! ほら、言ったじゃん!」

夜子「何これ…ヤキソバなんて…香りだけでおいしくない…」

幸晴「ヤキソバはおいしいよ…。アイスと一緒なのが問題なんだよ…」

夜子「じゃあ、どうすればいいって言うの?」

幸晴「だから、目玉焼き乗せる程度で…」

夜子「それじゃ面白くないじゃない。変わってるの? そもそも、それは」

夜子「変わっていて、かつ、おいしいものを提供するべきではなくて?」

幸晴「何このお嬢…」


 【安価下2】
 1 コンマでやこたんがヤキソバトッピングに挑戦
 2 ゆっきーに戦力外通知されちゃった
 3 時音と一緒に試食係にまわった


 【直下 コンマ判定】
 1~3 失敗&失敗
 4~6 キャビア&フォアグラのっけヤキソバ
 7~9 シーフードヤキソバ



夜子「これでどうっ?」

夜子「庶民はなかなか食べる機会がないとか言う、キャビアとフォアグラのソテーをトッピングしたわ」

時音「…合格」モグモグ

幸晴「…味が逆に分からない…。初めて食べた…」

夜子「おーっほほほほっ! 貧乏舌って大変なのね?」

幸晴「で…こんなのが売れると思ってんの?」

幸晴「これ、原価いくら?」

夜子「透」

透「…」つ電卓

幸晴「…高校の文化祭で、3000円のヤキソバなんか売れるはずないよ!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 結局、目玉焼きのせヤキソバに…つまんなーい
 4~6 結局、塩ヤキソバに…おいしいけどつまんなーい
 7~9 結局、ドS魔王様の激辛ヤキソバ、完食したらタダ(幸晴自費補填)ということに


幸晴「はい、これで」

時音「…合格」モグモグ

夜子「普通ね…。ヤキソバに卵1つ乗せただけなんて…」

幸晴「卵を割って、この手の平サイズの小皿に入れて、レンジで10秒ずつ加熱するだけでできるお手軽さがウリ」

幸晴「そもそも僕がフライパン振ってヤキソバ作る時点でおいしいの決まってるんだし」

夜子「あら、大きく出たわね」

時音「おかわり」

幸晴「そんな余分に作ってないから」

時音「チッ…」

幸晴「はあ…」

幸晴「て言うか、この3人で調理することになるけど…料理できるの?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 できるはずねーじゃん、ふたりとも
 4~6 包丁もったら、間違いなく手を切るからダメって言われてるやこたん
 7~9 さらっとな! お嬢様のたしなみだぜ! 上手ではないけど


夜子「あら、できないはずがないじゃない。レディーのたしなみよ?」

時音「金さえありゃ自炊するっつーの」

幸晴「良かった…」

幸晴「じゃあ、当日は、仕込みと、調理と、盛りつけで別れてまわすってことで」

夜子「どういうことかしら?」

幸晴「…仕込みは、ひたすら野菜を切る。調理はフライパンを振る。で、コンロ2つ使って、できあがったのは盛りつけ係が盛りつけて出す」

幸晴「効率化しないと忙殺されるだけだよ」

夜子「まあ…。わたしを顎で使おうっていうの?」

幸晴「あのさあ…そういうものじゃん…こういうのって…」

時音「試食だけだ」

幸晴「働かないで食べるご飯はおいしい?」

時音「あ?」

幸晴「…だって…」

時音「ああっ? 殺すぞ」


 【安価下2】
 そして…
 1 文化祭・当日!!
 2 文化祭・前日!!
 3 文化祭・2日目!!


 【直下 コンマ判定】
 1~3 トラブル発生中
 4~6 おいおい、クラスのシフトがライブ当日に入ってるってさあ…伝達ミスっておいおい…
 7~9 さあ、ヤキソバはあんまり売れなかったけど2日目が本番のライブ、いくぜ!!


 【安価下2】
 1 やこたん視点で
 2 文化祭に来た、誰か視点でちらっと見たい?


 【安価下2】
 1 ゆっきーにお呼ばれした萑部さん
 2 ゆっきーにお呼ばれした独楽ちゃんがスケジュールを調整してリクといちゃつきながらやってきた
 3 ゆっきーにお呼ばれした、という名目でやって来た湊さん
 4 ゆっきーにお呼ばれした凪のつきそいできてるハワードさん


 ワイワイ

凪「幸晴どこだろ?」

ハワード「…」

凪「にしても、何かすげー、高校って」

ハワード「…」

凪「確か、ヤキソバやってるとか何とか…」

凪「ハワード?」

ハワード「何だ?」

凪「何見てんの?」


 【安価下2】
 1 オムライスが気になってるボス
 2 誰か発見したボス
 3 人混み嫌いなボス


 【直下 コンマ判定】
 1~3 SAMURAI&SAMURAI DESTROYER
 4~6 怪盗一味&縛
 7~9 湊と…


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 冬也&湊&夜原
 奇数 バカと武藤ちゃんが…腕組みながら歩いてる
 ※0は偶数扱いやで

 どっち転んでも悪いことにはなんないよ


ハワード「バカがいる」

凪「だって、一緒に来てたし――って…」

武藤「政仁様ー♡」ギュゥッ

政仁「何だよ、歩きづれーなー。あっ、なあなあ、射的だ!」

 ダッ

政仁「やらしてくれ!」

生徒「1回100円っす」

政仁「よっしゃ!」

武藤「政仁様、がんばって!」

政仁「そらっ!」

 パスンッ
 パスンッ
 パスンッ
 パスンッ
 パスンッ

生徒「…1発も当たりませんね」

政仁「あっはっはっはー」

武藤「この笑顔、ステキ…」キュンッ

凪「…何でバカに…」

ハワード「…頭が緩そうなヤツ同士か」

凪「ハワードは緩いってか、頭筋肉だけどな」

ハワード「何か言ったか?」

凪「の、脳みそまで筋肉なんてすげーなって誉めてやったんだよ!」

ハワード「…………そうか」

凪(バカとイコールだけど)

凪「早く幸晴んとこ行かなきゃ」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 閑古鳥が鳴いてた
 4~6 大人気のアイパ部のやこたんと時音がいるからね、ゆっきーは忙殺されてるよ
 7~9 大人気のアイパ部のやこたんと時音+雑食性モテ体質のゆっきーでとんでもないことに…


 ワイワイ
 ガヤガヤ

<お嬢ー!

<時音さーん!

<ヤキソバ10個ー!

<あああああっ、もうっ、働いてよ、そこ2人!!

<だって手がソース臭くなってしまうんだもの

<ああ? 指図すんな

 ワイワイ

凪「何これ、すっげえ行列…」

ハワード「…うざいな」

凪「…」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 並ぶのが嫌なハワードと凪は、ゆっきー達に会うことなく引き返して落ち着ける場所を探しにいった
 6~9 一応並んであげる、何だかんだでやさしいボスと部下は、渋々、列に並んだ


 ゾロゾロ…

幸晴「はいこれ、次の!」

モブ男子「あいよ! 次のお客さ…でか…い、いくつですか?」

凪「とりあえず…ハワード、いくつ?」

モブ男子(あ、一緒にもう1人いた)

ハワード「あるだけ出せ」

凪「できるはずねえじゃん、そんなの」

 ヒョコッ

夜子「あら、ごきげんよう。いらしてくださったの?」

凪「っ…///」フイッ

夜子「どうかしたの?」

凪「な、何でもないしっ…」

ハワード「20だ」

モブ男子「20!?」

凪「そんなに食うの、ハワード」

ハワード「半分はお前の分だ。時間はかかってもいい。釣りもいらん」ペラッ

モブ男子「ええええっ!? い、いや、お釣りは…」

凪「もらうから」

モブ男子「あ、そう…? えっとじゃあ…お釣りです」

ハワード「…お前、また歌うのか?」

夜子「ええ、15時に体育館で。良かったらいらしてちょうだい」つチラシ

凪「何これ…アイドル…ライブ…? 百夜桜乃音姫――あ、前に天宮市で…」

ハワード「…気が向いたらいってやる」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 そして、20個の大量注文を入れてハワードは去っていった
 4~6 ハワードが去ったと思ったら…
 7~9 差し入れをもらった


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ?「お、いたいた。おら、幸晴、来てやったぞ。お前のヤキソバ食わせろ」??「その言い方どうなの?」??「らしいけど…」
 奇数 ??「だったら拙者は、30だ」????「ならば俺は、50食注文しよう」
 ※0は偶数扱いだよ

 ちなみに、奇数でもゆっきーがげっそりするだけだよ


湊「お、いたいた。おら、幸晴、来てやったぞ。お前のヤキソバ食わせろ」

夜原「その言い方どうなの?」

冬也「らしいけど…」

 ザワッ

モブ男子「や…夜原先生が…男を2人も連れてきたぞぉーっ!!」

 ザワワッ

<何だと!?

<俺の夜原先生がぁーっ!

湊「お前、どんな教師してんだ?」

夜原「お…大袈裟なのよ…」

冬也(このパターン、知ってる…)コソッ

<ひとり逃げるぞー!

冬也「バレた…! また、後で!」ダッ

<追えーっ!

湊「…………逃げる理由も、追う理由もねえだろうに…」

夜原「逃げる理由ないのに逃げるから、追われるのよね、きっと…」

ハワード・凪「「チッ…」」

湊「おいそこ」

夜原「高円宮さん、ヤキソバ2つ、ちょうだい」

夜子「ええ」

湊「厨房そこか。おら、幸晴、マズかったらケツバット3回だぞー」

幸晴「湊さんっ…!? 来てくれたんですか?」ジュワァッ ←両手でフライパン煽ってる

湊「火ぃ使ってよそ見すんじゃねえ!」

幸晴「は、はいっ…!」

時音「…うめっ」モグモグ

幸晴「食べてないで手伝ってよ…! お嬢も、雑談してないでっ…!」

夜子「デートなんて熱いのね、しかも学校で堂々と」

夜原「ちっ…違うわよ、あの…同級生だったからってだけでね?」

湊「違うのかよ、帰るぞ」

夜原「だからぁーっ! 本音と、建前が、あるでしょ!?」

 ザワッ

<俺の夜原先生がー!

湊「…俺のだ、ガキどもめ」


 【直下 コンマ判定】(ゆっきー奮戦+3)
 1~3 疲れてライブどころじゃねえよ…
 4~6 ソース臭くなっちゃったけど…ライブには関係ないか
 7~9 いやあ、客がいっぱいだのう


 ――某高校・体育館・ステージ袖――

 ワイワイ

夜子「忙しいわね…。シフトが終わったと思ったら、もうライブ…」

時音「食った、食った」

桜花「ソースのいい匂い」

依姫「何か、大盛況らしいじゃん、そっちのクラス」

百合「今のところ、売上1位みたいですよ」

夜子「当たり前じゃない」

幸晴「一体…誰のおかげだと…」ヨロッ ←疲れきってる

夜子「さて…じゃあ、やるわよ」



―――――

 ここで、休憩、です!
 ありがとうございました


 ☆『Shadow』→『戦国姫』→『angel smile』→『青春graffiti』→『dear friend』→『idol for you』→『sunlight hope』

冬也「やっと、撒けた…。幸晴の部活の発表も、丁度間に合ったし…」

 全ての始まりは、いつだっただろうか――。
 何故か追いかけ回してきた生徒を振り払い、冬也は体育館2階部分のギャラリーにようやく落ち着いた。

 母が死んだ時、初めてグラスパーという存在を意識した。
 某市にやって来て、枢木や、湊や、夜原に会い、戦って、笑って、泣いて、様々な経験をした。

 この体育館が阿鼻叫喚の巷と化したこともあった。
 あの頃は師匠が健在で、敵とも味方とも分からなかったが、確かにここで守ってくれた。

 パッ
 パッ
 パッ
 ワァァァァァ--------ッ

依姫『――我ら、百夜桜乃音姫』

桜花『何か色々あれだけど』

百合『あれって…あ、ええっと、えと――きょ、今日はここに集まってくださって、ありがとうございますっ』

時音『…特別に歌ってやるから、聴け』

夜子『精一杯、皆様に笑顔をお届けすることを誓いますわ』

 ~♪

 硬質なピアノと、脳みその奥をひっかくようなストリングス。
 そう、こんな風に言い知れない不安が常にあの時はつきまとっていたようにも思える。

 いつ、どこで、命を狙われるか――。
 それが分からず、怖かった。だが、今でも――今の方が、それよりも酷い状況だというのに落ち着いてしまっている。

 知らず知らずに過ぎていった時間の経過が寂しくもあり、見下ろした体育館への懐かしさが嬉しくもあった。
 数年ぶりに再会をした顔、どんな時に会っても変わらない対応をしてくれる友、知らないところで成長をする若者――。

湊「冬也、何たそがれてんだ?」

冬也「っ…湊…。よく、分かったね」

湊「俺らが制服着てた時も、ここでライブだか何だか見てただろ? クラスのサボってよ」

冬也「そう言えばそうだったっけ…」

 ステージの上で歌い、踊る少女達。
 そのステップや、ちょっとした動きの機微に冬也は苦笑をした。

湊「どうした?」

冬也「いや…幸晴、何を仕込んでるだろうと思ってさ。ちらほら、危ない動き入ってるよ、あれ」

冬也「ほらっ…今の足の捌き方――分かった? あのままグッと肘を押し込んで、相手の喉潰せるんだ」

湊「はっはっ…物騒だな、幸晴は…。何仕込んでるんだ、はお前だろ」

冬也「ちゃんと教えてあげられなかったからなあ…。でも、実は幸晴が使ってる方が正当派で、僕の邪流だから」

 ステージに幸晴は出て来ないのだろう。
 少しだけ期待はしていたが、脳裏に女装姿の幸晴の写真を思い浮かべて腹がよじれそうになる。

湊「なあ、冬也…」

冬也「…何? 右から2番目の子、足がいいね…」

湊「…そろそろ、俺も身を固めるかと思ってんだけど…正直、どうだ? お前の方は」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 冬也「……………デキ婚なら、反対するけど。そうじゃないんでしょ? 祝福するよ」
 4~6 冬也「……………………どうだろう…。分かんないよ、結婚なんてさ…。でも、湊と夜原さんなら、大丈夫だと思うよ」
 7~9 冬也「……………………………ちゃんと、幸せにしてあげられると思うよ、湊なら」湊「お前は?」冬也「…どうなんだろうね」


冬也「……………………どうだろう…。分かんないよ、結婚なんてさ…。でも、湊と夜原さんなら、大丈夫だと思うよ」

湊「…お前――」

冬也「思うんだ。…丁度、あの娘らが歌ってるようなさ…何とも分からない不安って」

冬也「気づいたら足元に迫っていて、そのまま底なし沼へ引きずり込んじゃうような…」

冬也「でもそうなった時に…沈んでいいやって思っちゃわないような相手だったら、きっと大丈夫」

冬也「割とお似合いだと思ってたよ、昔っから。湊と夜原さん。…おめでとう」

湊「…チッ…ありがとうよ、このクズ野郎」

冬也「下で探してるよ、行ってきたら?」

湊「…お前も来い。たまにゃあ、年なんか忘れてはしゃごうぜ?」グイッ


 『Shadow』→☆『戦国姫』→『angel smile』→『青春graffiti』→『dear friend』→『idol for you』→『sunlight hope』


 ~♪

依姫『踊るぞ、たいいくかーん!』

 ワァァァ-------ッ

桜花『そんな武道館のノリ…』

<桜花ちゃーん!

桜花『あ、いつもの外人兄さん!』フリフリ

<どうだ、銀侍! これが俺のアイドルへの愛だ!!

<ふっ…ならば拙者はこうだ! 百合殿~!」

 バッ

横断幕『ゆりたん☆LOVE!!』

百合『ふにゃっ…!?」バタッ

<うおおおおおおおおおおおおお――――――――――――――――――っ!!

<見せパンだー!

百合『あ、あわわっ…!///』

夜子『~♪』

 無根拠の自信。
 それは言い換えてしまえば、勘違いの慢心になる。

湊「おい、前行くぞ」ガシッ

夜原「えっ、湊――どこに行っ…ちょ、ちょちょっと待って、待って、そんな…! 生徒に…!」

冬也「湊、強引すぎ…!」

 それでも、それは誰もが通った道にあった。
 何だってできるんだと、希望と期待を100パーセントに膨らませて、いつかそれが、勘違いだったと悟る。

 けれど――そうした時が、あったのだ。
 百夜桜乃音姫がステージ上で微妙にズレながらも揃ったダンスを披露し、最前列の男子生徒や、外部からのファンが騒ぎ立てる。

 指笛が馴らされて、言葉ではない声が、ただただ叫びたいからと叫ばれる。
 体育館は揺れて、凄まじい熱気に満ちあふれていた。男も女も、生徒も、教師も、大人も、子どもも関係なしに。

 舞い踊る姫達に乗せられるまま、この戦場は白熱していく。



 『Shadow』→『戦国姫』→☆『angel smile』→『青春graffiti』→『dear friend』→『idol for you』→『sunlight hope』

ハワード「食ったか?」ポイッ

凪「食っ、た…」ゼェゼェ

 ワァァァァァ--------ッ

ハワード「もう始まっているな…」

凪「あの中…入るの…? 腹いっぱいなんだけど…。めっちゃ盛り上がってんじゃん…絶対、もみくちゃにされるし…」

 天使のほほえみは、必ずどこかでやってくる。
 彼女達は、そう歌っていた。少しだけ聴いて、凪は静かに隅で聴いていたいとも思った。

ハワード「つべこべ言うな、ついてこい」ザッ

凪「ちょっと、休ませろよ…。いつもいつもいつも…」

凪「大体さあ、前にこの町に来た時だって――」

ハワード「うるさい。過去のことなどどうだっていい」

凪「はあっ!?」

ハワード「死んではいない。死ななかったからこそ、ここにいる」

ハワード「それだけあれば、道など永遠に突き進むのみだ」

 嬉しい誤算が、いつだってあると。
 良いことと悪いことが同じ数だけあっても、天使が笑ってくれるから、最後に1つ良いことを儲けると。

 どんなシンクロだよ、と内心ぼやきながら凪はでっぱっている自分の腹を撫でた。
 5人分もヤキソバを食べるように強制されてしまい、苦しいばかりで動きたくはないのにハワードは前に行ってしまう。

凪「ついてくけどさ…」

 いつだって、ハワードは振り返りはしない。
 その背中を凪は見続けて、ずっとついていくばかりだった。
 いつも必死で、いつも大変な目に遭って、いつだってボスは何事もなかったかのように振る舞う。

凪「ああもうっ…!」

凪「どこまで行くんだよ! 俺だっているんだから、忘れんなよな!!」

 駆け出し、人混みを押し分けて大きな体を目指す。
 その横へ辿り着くと最前列で、光を浴びて輝くアイドル達が目の前にいた。

ハワード「遅い」

凪「でも追いついたろ。…つーか、勝手に行くな。…ついてくけど、連れてけ」

 ちらとハワードは腕を組んだまま眺めていたアイドルから目を逸らし、凪に向けた。
 ふんっと鼻を鳴らしてそっぽを向いた少年の顔が、以前よりもずっと近いところにあった。

ハワード「…背が伸びたな、凪」

凪「何か言った? 音デカいから聞こえないんだけど!」

 天使のほほえみを、凪は見られなかった。
 だが、言い返した時に見たボスの顔には、僅かな笑みが浮かんでいた。



 【直下 コンマ判定】
 1~9 シャベッ…れよ
  0  シャベッタァァァ


 『Shadow』→『戦国姫』→『angel smile』→☆『青春graffiti』→『dear friend』→『idol for you』→『sunlight hope』

夜子『おーっほほほほ!』

夜子『まだ、盛り上がりが足りないんじゃなくて、皆さん?』

夜子『もっともっと、騒いでくれないとつまらないわよ。無礼講だから、頭を空っぽにしてくださる?』

 袖から眺める夜子は、これまでで1番、堂々としていた。
 透が『青春graffiti』を流し始めて、幸晴はレーザービーム装置のスイッチを押す。

 バカみたいな歌だ。
 お囃子を彷彿とさせる和楽器の音色に、ピコピコと鳴る電子音が合わさり、何とも言えない軽妙な音を出す。

幸晴「割と盛り上がってるな…」

 秘密基地を手に入れた、でも、使用条件があって白目。
 初めてライブをすることになった、でも、何でエロい深夜番組なんだよ、と白目。
 満を持してライブハウスに出陣だ、でも、ジャンルの違いという垣根を越えられずに白目――。

 そんな、実際の失敗談をつらつらつらつらと赤裸々に叫ぶようにして歌う、アイドルらしからぬ歌。

 それでも、と幸晴は思う。
 この歌は好きだ。まるで、昔の自分をコケにしてくれているようで、救われる。

幸晴「お嬢って…意外と強いですよね」

透「…」チラッ

幸晴「僕だったら…落ち込むどころか、一周回って、変な方向いっちゃうのに…」

幸晴「どんな失敗をしたって、ちゃんとそこから立ち直って…次を考えられて…」

 ああすれば良かった、こうすれば良かった、と斜め45度上の解決策を提示していく歌詞は、笑えてしまう。
 こうして、失敗を笑いものにしてしまえるだけの強さがあったら、と幸晴は何度でも後悔を重ねる。

 だから夜子が羨ましくもあり、尊敬すべき相手だとも思っていた。
 お高くとまっているかと思いきや、喜怒哀楽の表情は豊かで、失敗を笑いにしてしまう自虐のような歌まで作ってしまえる。

幸晴「…最初は正直、下心があったんですけど」

透「…」ピクッ

幸晴「いつの間にか…あのアイドル達を…いや、アイドルっていうのに、救われてたんです」

幸晴「僕なんかが、どんな役に立てたか…裏方でこうして、ライトをぽちぽちいじってるだけだし…それは分からないんですけど」

幸晴「それでも…この学校に来て、アイパ部に入って、色々行って、やらかして、楽しかった」

透「…」

幸晴「…」

透「…」

幸晴「透さんが、お嬢の最初のファンなら…僕は、彼女達の…百夜桜乃音姫の、最初のファンでいいですか?」

透「…」

幸晴「…ダメって言っても、言い張りますけど」

透「…」コクッ

幸晴「そろそろ、後半戦…ヘバってくるから見物ですね」ニヤッ

透「…」ジトッ

 グラスパーでも、そのチカラを夜子は使わない。使ったところも見たことがない。
 それでも、グラスパーではないただの人間としての努力だけで、こんなに救われる心地になれるなら――

幸晴「僕も、がんばらないと」

 決意を新たに持ち直す。
 目に見える奇跡がなくてもできることがある。
 だったら、目に見える奇跡を起こせる自分なら、もっともっとできることがあるのだと――彼女達は教えてくれた。


 『Shadow』→『戦国姫』→『angel smile』→『青春graffiti』→☆『dear friend』→『idol for you』→『sunlight hope』

夜子『突然ですが、皆さん』

夜子『親愛という言葉を使ったことはあるかしら?』

夜子『英語でディアなんて言うけれど、そんなつまらない習わしではなくて、本当の意味での親愛』

夜子『わたしはあんまり使ったことがないわ。けれど、多分…そんな言葉を改めて使うような相手には、この言葉はあてはまらないのよ』

夜子『わたし達の大切な人や…皆さんの大切な人に、今日くらいはこの歌を聴かせてあげたいと思ったの』

夜子『ついでに、引きずり出してね』

 バッ

依姫『それ行け、桜花ー!』

桜花『おー!」

百合『えっ、何…何ですか? こんなの打合せに…』

 ズルズル

幸晴「何、何っ…? 演出…!」

夜子『透』パチンッ

透「!」バッ

 シュババババッ

幸晴「ちょっ…ステージの上で、服――待って待って、それ、何? そのひらひらの服――!」

 パッ

 ドッ
 アハハハハハハッ

夜子『わたし達の…雑用係の野老幸晴よ』

幸晴(公衆の面前で、女装させられた…笑いすぎて立ってられなくて、客がいも虫みたいに丸まってる…)

夜子『いつも支えてくれていることだし、たまには労いついでのサプライズで日の目を浴びさせてあげようと思ったの』

夜子『さ、一緒に踊りましょう? お揃いの衣装も着たんだから』

幸晴「…はい」

依姫『嫌そうな顔すんなって!』

桜花『そうそう、ゆっきー先輩への親愛だから』チュッ

幸晴「桜花っ…?』

<死ね雑用ー!

<桜花ちゃんにほっぺチューだと!? ふざけるな! 爆発をしろ!

 ブ------
 ブ-------ブ-------

夜子『ミュージック、カモンっ!』

 ~♪

 盛大なブーイングが巻き起こり、そのヘイトの収束点である幸晴はステージのヘリで足を掴まれた。
 後ろから時音に蹴り落とされて、ファンにもみくちゃにされまくりながら幸晴は「親愛」という言葉の意味を考える。

 ファサァッ

 演出担当者がいなくなったステージに、美しい光を放つ蝶が舞い始めた。
 蝶からレーザーライトが放たれて、体育館を光の粒が駆け巡り始める。もみくちゃにされながら、幸晴は苦笑をした。

 そんなフォローをするくらいなら、助け出してくれればいい。
 でも、こうして少し乱暴にされるくらいの方が、遠慮のない親愛なのかも知れないと。



 『Shadow』→『戦国姫』→『angel smile』→『青春graffiti』→『dear friend』→☆『idol for you』→『sunlight hope』

 残り2曲まで来ると、急に終わりへの意識が強まった。
 始まるまであった不安は1曲目で弾けて消え去り、ただ楽しさばかりが全身を突き動かしていた。

 歌詞は3度間違えて、フリは5回以上、うやむやになった。
 それでも目の前の大勢の人々が熱狂してくれて、サイリウムを振って応援をしてくれる。

 この光景が綺麗で、嬉しくて、それが寂しい。
 けれど、これを途切れさせてはいけないと思い、流れ出したオケに合わせてマイクを握り直す。

夜子『あと2曲。応援をしてくれた皆さんに、今度はわたし達から応援歌を贈るわ』

夜子『いつも見守って、見守られて――そういう関係を皆さんと築き上げたいの。だから、励まされてちょうだい?』

 我ながら、やさしい歌を作った。
 でもこのやさしさは、いつも受け取っているものだったから、それをたまには返さないといけないと思った。

 ~♪

 幸晴を手早く、15秒で女装させ、そのまま黒子のように袖へ戻った透を目だけで見る。
 手元の音響機器をいじりながら、ずっと顔だけは夜子を見ていた。

 無口だけど表情豊かで。
 何でもできるのに、どこか抜けていて。
 本人が忘れているワガママを、健気に実行して守り続けて。

 暗闇のような絶望の中でも、いつもそばにいた。
 雲を抜けてひょっこり顔を出した月のように、タイミング良くいつも口を開く。

 彼に応援歌はいらない。
 それでも、返したいから歌う。
 盛り上げてくれるファンは有り難い。過労死すると言いながらつきあう幸晴にも、言外に感謝はしているつもりだ。

 だけど彼には。
 そんなことをする暇がなかなかなくて。
 そうしようとしても、結局、世話を焼かれてしまって。

 本当に見事な、衛星だった。
 夜子という惑星の周囲でつかず離れず回り続け、常にやわらかな光を届けてくれる。

 たまには弱音を吐いてもいいのに。
 たまにはワガママに首を左右に振ってもいいのに。
 そうしない、健気な、大切な使用人に、聞き飽きたかも知れないけれど、たっぷり歌を聴かせてやる。

 こればかりは、彼にはできないことだから。
 無口な透が歌うことなんてあり得なくて、だから、夜子にしかできない方法で恩返しをしておきたくって――。



 『Shadow』→『戦国姫』→『angel smile』→『青春graffiti』→『dear friend』→『idol for you』→☆『sunlight hope』

 燃えて、燃え上がって、そして今、炎は少し落ち着いた。
 誰もが汗をかいていた。額からこぼれ、頬を伝い、着ている服をにじませた。

夜子『とうとう、最後の曲』

<ええーっ?

夜子『今さらで、告白をします』

<おおっ?

依姫『え、何の?』

桜花『わくわく』

百合『こ、告白って…あ、愛の…?』

 ドヨドヨ
 ザワザワ

時音『さっさと言えよ』

依姫『そこは溜めるところでしょ!?』

夜子『実はわたし…お友達が少ないの』

桜花『え?』

幸晴(いきなり何言うかと思ったら…反応に困られまくってるじゃん…)ボロッ ←ステージ袖に戻れた

夜子『むしろ、いなかったの』

夜子『でも今は、少ないけれど…ここに友達がいるわ』

 パチパチパチ…

夜子『でも、拍手が欲しいんじゃないの』

夜子『もしよろしかったら、皆さん…わたしとお友達になってくれないかしら?』

夜子『とりあえず100人…夜中にメールとか電話をしても、お互いに怪訝な顔をしないような…』

夜子『そういうお友達に最終的になれたら、とっても嬉しいわ』

<うおおおおおおおおおおおおお―――――――――――――――――――っ!!

<夜子殿~! 拙者、SNS何でもやってるから是非ー!

<怪盗ロキアカウントを作ろう!!

夜子『ふふっ…ありがとう、皆さん』

夜子『それじゃあ、最後の曲よ。この素晴らしい景色が10分後にはなくなっちゃうけれど…』

夜子『必ず朝になれば日が昇るように、また必ず、こういう瞬間が訪れることを祈って…』

夜子『この高円宮夜子にかかれば、祈るまでもなく、実現してしまうけれどね! おーっほほほほ!』

 ここに辿り着くまでの道に、不必要なものはたくさんあった。
 回り道だらけで、前に進むには時間の経過しか必要がなかったのにあがいて、もがいて、挑戦をし続けた。

 それでも、その苦労が全て実を結ぶ。
 失敗をしたから、曲が生まれた。挫折をしたから、次への意欲が紡がれて、ここへ至った。

 体育館に溢れた、大量の光。
 スポットライト、レーザーライト、光の蝶、光源から飛び出た明るい光線。
 夜子がヒール越しに床を踏みつけると、床が、壁が、天上が、全てガラス張りに変化をしていった

 何もかもが乱反射をしてきらめく。桜吹雪が盛大に噴出されて天上からひらひらと落ちてくる。

 そして今、ここに思い描いていた最高の景色が実現をした。
 高らかに歌い、跳ねてはヒールでつまづいてよろけそうになって、それをこらえて溢れる光の中で彼女は踊った。


                    『高円宮夜子』が紡いだ、全てを煌めかせる物語 ―――――― SPARLKEL END.


 うおおおおおおお
 最後でスペル、ミスった……

 夜子編は…あれだね
 グラスパーだけど、世間に混じって暮らしてる人ってこういう感じなのよ、っていうのが伝われば…

 あと、デイモン編後に1年飛ばす、ってことにしたつもりだけど…
 飛ばして…なかった、ね…? ほんっとーに、申し訳ないです…途中で、あれってなったんだけど…

 飛ばしてたらゆっきーは18だった、よね…?
 凪も高校生なってたよ…ね?

 つきあってくださって、ほんっとーにありがとうございました

 次はね、がっつり戦う! から! うん!
 で、その前に…グラバトですね? これやっつけてから、次のキャラメイクにしようね

 ありがとうございましたー


 こう…来歴とか決める時にね?
 何もとっかかりがないと、あれかなあ、と思って
 とりあえず、おなしゃす

 【直下 コンマ判定】
 1・3・5 3割の肉体と、7割の機械体
 2・4・6 戦災孤児
 7・8・9 何もないよ
   0   選んでもええよ


 フォース・ナンバー・セブン、爆誕!(?)

 今夜の安価やコンマは、ここまでです
 どうもありがとうございました


 ――エピローグ・おつかれさま――

依姫「じゃあな、お嬢、ゆっきー、とおるん」

桜花「ばいびー」

百合「さようなら」

時音「んじゃ」

 ガララッ
 ピシャッ

夜子「まだ、片付けしてるつもり?」

透「…」コクッ

幸晴「カギ返しにいくの、僕だから早くして…」←机に伏してる

夜子「それにしても…終わっちゃうと、呆気ないわねぇ…」

夜子「ヤキソバ、わたし達のシフトの時だけで240食だったかしら?」

夜子「それに体育館の盛り上がりも、わたし達が1番だったみたいだし…セットリスト考えたのに、アンコールで全部やっちゃったし」

夜子「あなたの女装も、なかなかウケたみたいで良かったじゃない。…でも、桜花に手を出したら怒るわよ」

夜子「手を出されるのはまあ…百歩譲っておいてあげるけれど。そうそう、あなたの知り合いも随分来てたわね」

夜子「目の前で腕組んでずっと立たれたのはけっこうな威圧感があったけど…」

夜子「でも、大成功よね。来年の全国高校生パフォーマンス大会は絶対に優勝をいただいて、今度こそ凱旋で今日以上にしないと」

夜子「あなたも、がんばりなさいよ?」

幸晴「…」

夜子「…幸晴?」

透「…」チラッ

夜子「…」

透「…」チョンチョン

幸晴「Zzz…」

夜子「あら、寝ちゃったの。まあ、ヤキソバを作って、袖でずっと動いて、引きずり出してステージから突き落としてもみくちゃにされて…」

夜子「いつも通りにハードワークをしてもらっちゃったから、仕方ないかも知れないけど…」

透「…」パサッ ←ブランケットかけた

夜子「…」

透「…」

夜子「…透は早く、やることやりなさい?」

透「…」コクッ

夜子「…幸晴」

幸晴「Zzz…」

夜子「…ありがとうね」

夜子「あなたがいて…色々と助けられているし、役立ってるわよ」

夜子「今日くらいなんだからね、そんなマヌケ面でわたしを差し置いて眠らせるなんて」

夜子「…透、ゆっくりでいいわよ。時間ぎりぎりまで、片づけていなさい」

透「…」コクッ

夜子「おつかれさま、ゆっきー」

                                                       ~Fin~


 はいどーもー
 お疲れさまでやんす

 グラバト…見切り発車だとやっぱり、何かまとめるの大変でさ…
 本当はそんなつもりなかったんだけど…安価とコンマで…やってもらえませんか…?


 ――大乱闘!リアル・グラスプ・バトラーズ! part5 ――

 ――会場内・連絡階段

 タタタッ

湊「おい冬也、どこ向かってんだ?」

冬也「アンテナ、使った?」

湊「使ったけど、下には誰もいねえだろ!」

冬也「逆だよ、こんだけグラスパーが来てて、何で地下に1人もいないの?」

湊「用事がねえから――」

冬也「その用事って、何だと思う?」

湊「解放とか言ってたろ」

冬也「だったらやっぱり、今日、この会場を襲撃する理由が分からないと思わない?」

湊「つまり、この下にそれがあるってか?」

冬也「分からないけど、何だか引っかかったんだ。行くだけ行って、何もないならそれでいい」

冬也「でも、何かあったら…ね」

湊「そうかよ」

 階段を降りきると薄暗い通路になっていた。
 鉄の扉を押し開けながら冬也と湊が先へ進んでいく。
 2人の靴音だけが慌ただしく、性急に響き渡っていく。


 【直下 コンマ判定】
 偶数 狙いは、SASABEがイベントのために用意をした最新式の星業動力
 奇数 狙いは、SASABEの技術力。そして、平和の破壊――
 ※0は偶数扱いなんです



 ガコンッ
 カチッ

 扉を押し開けた瞬間、何かが外れる音がした。
 仕掛けられた爆弾が爆発をしたが、冬也と湊はすかさずコートを使って爆発を逃れる。

 シュバッ

冬也「っ――」

 衝撃で建物が激しく揺れ、爆炎によって2人の視界が遮られた。
 それを目くらましに、無数の槍が射出されたように伸びてきていた。

湊「冬也っ…!?」

冬也「平気――!」

 ズザァッ

 とっさに穂先を手で払いのけ、冬也が床を転がった。
 ごうごうと立ちこめる黒煙の中から、2本の槍を携えた男――アークが姿を現す。

アーク「勘づいたか」

冬也「ビンゴだ…」

湊「てことは、この先に何かがあるんだな」

アーク「通さん」

 アークが槍を回転させてから、身構えた。
 2本の槍が冬也と湊へそれぞれに向けられる。

湊「先に行け、冬也。お前と違って、俺ぁただの定食屋なんだよ」

冬也「…でも」

湊「行っとけ。ただ敵をぶっ殺すだけなら俺だってできる。けど、別にやることがあんのなら…お前が行った方がいい」

アーク「相談はけっこう。だが、通しはしない」ダンッ

 アークが踏み出し、槍を突き出した。
 槍は猛烈な勢いで伸びていき、冬也を捉えようとしたが横から湊が蹴り飛ばす。

湊「俺が相手してやるって言ってんだ。有り難く思え、ブラック・ライト」

アーク「チィッ…!」

冬也「湊、気をつけてよ」

湊「ハッ、心配されるまでもねえよ。俺を誰だと思っていやがる?」

アーク「3710号だろうが、関係はない。所詮は、旧式だ」

 槍を短くしてアークが飛び出した。
 湊が爆発で燃え出した炎を光源にして光線を放つが、槍の穂先で、その水を打ったような美しい刃でそれを反射してしまう。
 同時に冬也が駆け出し、アークが槍を伸ばしながら横薙ぎにした。

湊「やらせるかって、言ってんだよ!」ダンッ

アーク「くっ――!」

 ピラーが槍を止めて、湊がアークに殴りかかる。
 ガイアを発動した湊に、バーニッシュ・プラズマがかけられた槍が振られた。
 ガイアを蝕み削るバーニッシュ・プラズマに怯むこともせず、湊は槍を掴んで逆に振り回す。

 ドッゴォォォォッ

湊「おら、かかってきやがれ」

湊「折角の客の呼び込みのチャンスを潰しやがって…。営業妨害だぜ?」


 【安価下2】
 神武帝徳の異能とは!?
 1 反射
 2 分散


<ドゴォォォォォンッ…

 湊とアークの戦いの音が耳に届いた。
 辿り着いたそこには、よく分からない装置が置いてあった。SASABEのロゴが入っていることだけが、冬也の知り得た情報だった。

神武「最後のグラスパー…朝霧冬也」

冬也「ブラック・ライトが、こんな場所で、そんなものの前で何をしているの?」チャキッ

 コルトを神武へ向けて、冬也が尋ねる。
 神武は装置に向き合って何かしらの操作をしていた。

神武「デザインベビー3710号、クローン人造・改造人間サンプル体…」

神武「そこへ加え、萑部律の遥か先の時代をいく技術力。さらに、黒いECまでもを手中に収め、貴様は何を求める?」

冬也「僕の質問に答えてくれる? 狙いは何だ、ブラック・ライト」

神武「…目の前にあるものだ」

冬也「…」

神武「そして、商売のための裏工作といったところ。我らはブラック・ライト――血を招く武器を扱う、死の商人だ」

 神武が冬也に振り返り、笑みをこぼした。
 ふっとその姿が揺らぎ、ステルスで消えてしまう。

冬也「どこに――」

 ファサァッ

 光蝶を展開し、冬也が周囲を警戒して銃を向ける。
 態度や、物腰だけで強敵というのがピリピリと伝わってきていた。何を隠しているかが、分からなかった。

冬也(狙いは、あの装置…? だったら、分からないけどあれを守りきればいいんだ…)

 じりじりと警戒をしながら冬也は装置に近づいていく。
 アンテナを使っても、捉えられるグラスパーの気配はなかった。遠くで戦っている湊とアークだけが引っかかる。

冬也(どこからでも来い…。鱗粉が振りまかれれば、異能もグラスプスキルも使えなくなる…)

冬也(それまでが勝負…この装置を守りきれば…)

 カツンッ

 物音がし、冬也が振り返ってコルトを放った。だが、何もそこにはなかった。
 カンバージモードで放たれたエネルギーが壁を撃ち抜き、直径5センチ程度の穴を空ける。

神武「――これは、素晴らしい技術だ」

冬也「!?」バッ

 ガシッ
 ドゴォォォッ

 背後からの声で冬也が曲げた肘を振るった。
 しかし、それを受け止められて腹部に膝蹴りを叩き込まれる。


 【直下 コンマ判定】
 1~5 神武「この新型星業動力には、これまでの比ではない星のチカラが蓄積をされている」
 6~9 神武「この新型星業動力は、武器に転用ができる。試しにどうなるのか、身を持って体験するといい」
  0  神武「ッ――?」冬也「忍法・空蝉の術ってね」


神武「この新型星業動力には、これまでの比ではない星のチカラが蓄積をされている」

神武「大量圧縮をされた星のチカラは、結晶体に変化を起こして純然たるエネルギーへと変化をする」

 冬也がコルトをフルバーストで神武に向けて放つ。
 しかし、神武はそれに手をかざしただけでかき消してしまった。

神武「ECとブリューナクの違いは、実はそうないと知っているかな?」

神武「ブリューナクはグラスパーの意思を、そのまま反映するために攻撃的な性質を持つ」

神武「ECはただのチカラの結晶で、この装置で生み出されるものとの違いは出自の違いだけだ」

 ドッゴォォォッ

 神武が冬也を蹴り飛ばし、その手にブリューナクを握った。
 石を削り出したような、鋭利な剣の形状をした神武のブリューナクが装置に向けられる。

冬也「まさか、そんなこと――」

神武「核とは違い、汚染はされない。そして、その威力は核に劣るが、周囲30キロ程度ならば調整次第で吹き飛ばすことができる」

神武「これは次代の戦略兵器だ。新型星業動力装置によって生み出される、アーティフィシャル・アース・クリスタル」

神武「起爆のためにブリューナクを用いなければならないという改善点はある。しかし、これもいずれはクリアーされるものだ」

神武「グラスパー個々人の戦闘能力が披露され、我々はすでに何人も撃破をされている。だがそれも、この一撃でチャラとなる」

神武「この様子は世界中の、裏の人間がモニターをしているはずだ。そして、朝霧冬也――貴様にはきっと、こう言っているものがいる」

神武「爆死しろ、と」

 ブリューナクを装置に向け、神武が肩越しに冬也を振り返った。

神武「折角だ。その最後を世界中で見てもらうといい。これは、ブリューナクの激突同士の比ではない」

神武「ここに貯め込まれている星のチカラは、グラスパー数十人分以上のエネルギーなのだから――」

冬也「やめろっ――!」

 鱗粉は、間に合わない。
 冬也がピラーを発動したが神武はブリューナクで切り裂き、思いきり装置にその刃を突き立てた。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 その日、死者10万人にものぼる大規模爆弾テロが起きた
 4~6 その日、死者8万人にものぼる大規模爆弾テロが起きた
 7~9 その日起きたテロの民間人死傷者は0人だった。しかし、1人のグラスパーが消息を絶った
  0  最悪やで


 その爆発は、一瞬で何もかもを飲み込んでいった。
 会場が破裂したかのように丸ごと吹き飛び、溢れ出した衝撃は神武の分散の異能によって広範に広がり続けた。

 ビルは崩れ、家屋は倒壊し、人々はそれに巻き込まれた。
 火災は空まで焼き焦がし、その付近にいた全ての人間は等しく、何の手立てもなく爆発に飲み込まれていった。

 推定死者数は10万人以上と言われた。
 負傷者はその3倍とも4倍とも言われ、大勢の生死不明の行方不明者が出た。

 それは爆弾テロだと発表をされ、同時にグラスパーの仕業だと世間に知れ渡った。
 異能管理機関の怠慢が叫ばれ、少しずつ歩み寄っていたはずのグラスパーと非グラスパーの関係にまた亀裂が入る。

 大勢が死んだ。
 生き残った者もいた。
 そして、生死不明者がたくさん出た。

 爆弾テロの実行犯リーダー・神武帝徳は死んだのか、生きているのか、判明しなかった。
 そして同時に、その場にいたはずの朝霧冬也は爆発によって映像が途絶えたきり、誰にも目撃をされることはなかった。

 後にこの事件は三・三〇テロ事件と呼ばれる。
 この日を境に、収まりを見せていたグラスパーの暴走事件が瀕発するようになり、たちまち世界情勢は不安定なものに変化していった――。



 時系列としては夜子編があった年の、年度末ですね
 何で0出ちゃったかな…ほんとにね、>>1がコンマ神に嫌われるとつくづく思うんだ…

 り…リアルグラバト編は…以上です…(震え声
 ごめんなさい、空き缶は投げないでくださいませ…(震え声


 さて、キャラメイクにあたり…

 決めること
 ・主要舞台
 ・性別
 ・名前
 ・年齢
 ・職業
 ・各種能力値(身体能力、頭脳、精神)
 ・異能強度
 ・異能
 ・特技
 ・願望&来歴
 ・(場合によって)弱点

 ザッと、こんなもんっすね!


 でもって、昨夜の判定でフォース・ナンバー・セブンが誕生したんですが…

 【多数決】↓5まで
 1 もちろん、こいつが主人公だよね?
 2 え、違うん…? まあ、出てくるけども…敵かも知れないよ、ええん…?

>>1名前は外人名ですか?


 お、おおう…
 僅差ですが、8人目は、サイボーグに決定ですね

 ではでは、ちょっとお手洗い行ってくるんで、戻ってからキャラメイクを始めまする~
 お名前とか、来歴とか願望とか、考えておいてくださいな~

 >>363 別に外人じゃなくても、ええんやで


 はい、では、始めます~
 あ、明記されてない人についてはまあ、命はあったと考えてもらっておkっす

 え、行方不明者?
 そこはね、うん…展開次第?

 まず最初に! どんだけ、時間を飛ばすかでーす
 【安価下3】
 三・三〇テロから…
 1 すぐ!
 2 1年後!!
 3 2年後!!
 4 3年後!!

 ※そろそろ…さ? 飛ばしても、ええと思うねんな、>>1は…
  ハワード編からざっくり飛ばされてへんし…ね…?


 マジか…あえてなの…?
 あえてそうなの…?

 おk、おk、安価は守るよ

 えー、では次に!
 主人公の性別!
 【安価下3】
 1 男!
 2 女!

 ※>>1は男がいいな…


 っしゃ! おっしゃ!
 あざす、あざーっす! え、お前のためじゃない? あ、はい…

 で、お名前なんだけど…
 彼はちょっと特別だから、製造番号のセブンってのが一応のコードネーム的になってるんすよ

 【安価下3】
 1 でも名前はつけるんだぜ!! 【併記で名前つけたげて】
 2 じゃあ、とりあえずは名前なくてもいいんじゃね?


 性別:男
 名前:天宮怜

 おお、何かイケメンっぽいけど…
 日本一治安が悪い、あそこが…

 まあいいや

 【安価下3】
 1 14歳
 2 15歳
 3 16歳

 ちょっと、サイボーグな事情があるんで、この中から選んでちょんまげ


 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 職業は…ちと、後回しで
 先に、判定いきますよ~

 サイボーグにつき、一部判定に補正つきます

 【直下 コンマ判定】(サイボーグにつき、最低値90で固定)
 身体能力値
 01<00

 【下2 コンマ判定】
 頭脳値
 01<00

 【下3 コンマ判定】
 精神値
 01<00

 ※なお、ゾロ目だと…


 身体能力値:(74だったので→)90
 頭脳値:83
 精神値:04

 精神がががが…
 ま、まあでも…サイボーグらしいっちゃらしい…?
 あれこれ、過去最低値…?

 振り直しますか?
 【安価下3】
 1 身体能力振り直し(振り直しても最低値は90固定)
 2 頭脳値振り直し
 3 精神値振り直し
 4 振り直ししない


 あら意外、振り直さないなんて…
 じゃあ、このミソックソな精神値は…どんな方向に悪いんでしょうかね?

 【安価下3】
 1 自我が希薄すぎる
 2 何か色々と摩耗しすぎてる
 3 感情というものを教わったことがなくて育まれてない
 4 その他、どんな感じに悪いのん? 内容によっちゃずらしちゃいますけど


 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 …DTB的な目の死に方なのかな…?

 ほいじゃあ、とっても大事な…異能強度判定参りますよ
 ちなみに、異能は、こうしたいっていう意志の強さが反映されるのです
 ただ精神値が低いだけならこんなことなかったけど、自我がない=意志がないということなんで…マイナス補正っす…


 【直下 コンマ判定】(自我希薄により、最高値30で固定)
 異能強度
 01<00

 ※ゾロ目だと…


 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 異能強度:30

 えー、では…異能案募集と参りましょうか
 今回も10個までノミネートして、それを多数決で…っていう流れっす!!

 異能強度の低さはあまり気にせずに考えてくださいな
 NGになりやすいのは、複数の違った能力持っちゃう系、ファンタジー的なものに関わっちゃう系(ドラゴン召喚、魔法を使う!)などなど

 挙げるときりないけど、シンプルなのでいいと思うよ…?
 ほら、例えば風使い枠とか空いてるし…?

 考えすぎないようにね!!

 異能案募集!【↓10】まで
 ※NGに備えて余分に出したらギリギリ滑り込めるかも?


 早っ!
 いつものことながら、驚きの早さ

 まとめてきますね
 しばらくお待ちくだされ~


 ほいっ! こんな感じになりやした~!

 1 磁力の異能
   物質に磁力を付与して操れる
   最大の難点は>>1がそういう知識にすごくおろそかなこと

 2 飛行の異能
   空中浮遊と言ってもいいし、スーパーマンのごとく飛べると表現してもいいし
   ただし怜はサイボーグのために飛行機能を有している。それが壊れても飛べるっていうメリットはあるけども…

 3 停止の異能
   意識あるものを意識ごと遮断、停止させられる
   言っちゃえばロロのギアス能力、ザ・ワールドとは違う

 4 吸収の異能
   手で触れたものを自分の体内に取り込める

 5 消滅の異能
   手で触れたものを塵のように変えて消し去れる。ただし、生物には作用しない

 6 暗黒の異能
   光を浸蝕して消し去れる。また、暗闇でもサイボーグのために視界は良好に保たれる

 7 鉄鋼の異能
   鉄を生み出して操る。鉄の形はある程度まで自在

 8 維持の異能
   物体や物質を、一定の状態に保つことができる
   手にしたコーヒーは冷めないし、水をかけられた炎でもそのまま燃やし続けられる

 9 同化の異能
   体と接する様々なものと同化し、その中を潜るように移動できる
   生き物には使えない

 10 風の異能
   風を操る。用途は色々。
   強度の都合で台風や竜巻のようなすごい威力にはできない


 いやほんと、滑り込みで10が入ってきたね
 シンプル! うん、皆さん、シンプルに書いてくださって…こんな感じでええんやろかと…まあ、うん、これで

 シンキングタイムはじゃあ…きりよく、21:00までってことで!
 こっちでアナウンスしたらスタートなので、先走らないでね~

 あと、異能強度が弱いので~とかって注意書きを全てに書いてはいないけど、ある程度の弱体化はされちゃうので
 ついでに言うと、強度が高まれば強くなる可能性があるのも、まあ、ちらほらほら…と…?

 >>1のオススメは…シンプルに10とか、便利そうな8とか、かなっ?

 では、シンキングタイムどうぞ~


 では…


 1 磁力の異能
   物質に磁力を付与して操れる
   最大の難点は>>1がそういう知識にすごくおろそかなこと

 2 飛行の異能
   空中浮遊と言ってもいいし、スーパーマンのごとく飛べると表現してもいいし
   ただし怜はサイボーグのために飛行機能を有している。それが壊れても飛べるっていうメリットはあるけども…

 3 停止の異能
   意識あるものを意識ごと遮断、停止させられる
   言っちゃえばロロのギアス能力、ザ・ワールドとは違う

 4 吸収の異能
   手で触れたものを自分の体内に取り込める

 5 消滅の異能
   手で触れたものを塵のように変えて消し去れる。ただし、生物には作用しない

 6 暗黒の異能
   光を浸蝕して消し去れる。また、暗闇でもサイボーグのために視界は良好に保たれる

 7 鉄鋼の異能
   鉄を生み出して操る。鉄の形はある程度まで自在

 8 維持の異能
   物体や物質を、一定の状態に保つことができる
   手にしたコーヒーは冷めないし、水をかけられた炎でもそのまま燃やし続けられる

 9 同化の異能
   体と接する様々なものと同化し、その中を潜るように移動できる
   生き物には使えない

 10 風の異能
   風を操る。用途は色々。
   強度の都合で台風や竜巻のようなすごい威力にはできない


 【多数決】
 ↓12までの最多票で決定


 (3とかに入るんだろうなーって思ってたのに…)

 きれーに別れて、きれーに決まっちゃいましたね
 集計がこんなに楽だったこと、かつてなかったよ…

 そんなわけで、怜の異能決定です
 もっとも、異能強度が低めなので全力で風をぶつけてもちょっと足止めできる程度…?
 アームを使ってるグラスパーならずんずん進めちゃう感じ?
 まあでも…異能使わんでもサイボーグって強いから…どうにかなりそう…


 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 異能:風
 異能強度:30


 さて、では~
 後回しにしてた、職業の件なんですけれどーもー…

 これ、来歴に関わっちゃうんすね
 でもって、自我が希薄っていう精神性なんで…願望がそもそも、ねえ!!

 変則的に、ロールの中で願望が見つかったらいいな程度に…していいっすか…?
 あ、来歴はちゃんと、募集して多数決で決定ってことにするよ?

 【安価下3】
 1 今は願望なくていいよ、仕方ねえな
 2 それをどう作り上げるかが、経歴ってもんでしょーが!


 ありがとうございます…
 ではでは、来歴募集と参りますが…

 誤解をされぬよう、断言しておきますね
 ブラック・ライトとフォースは、関係はあるけど、関係ないです!
 まどっろこしい?

 じゃあ言い換えて、
 ブラック・ライト側では、ありません
 むしろ、敵対とまではいかなくても関わり合いになりたくない感じです

 その上で、来歴募集でございます

 例
 気づいたら、そこにいた
 持って生まれた肉体は3割しか残っていない。残りは機械に置き換えられていた
 この体は命令をこなすためだけにある。受けた命令は裏切り者――フォース・ナンバー・シックスの抹殺だった
 でも僕は負け、スクラップになった。そう思っていたら…活動が続いていた
 基地の居場所は分からず、通信機能は壊れ、僕は捨てられた。だから僕は、ここで命令を待ち続ける。誰かの、命令を


 えーとね、欲しい来歴としては…
 主人公だから独自行動をするわけですが、フォースのままだとできないんすよ
 なので、フォースから一時的にせよ、永続的にせよ、離れちゃった理由が欲しいっす!

 既存キャラとは…あまり絡めないでほしいです…(震え声
 世間が狭くなっちゃうから…

 では、>>1は休憩を兼ねるんで、21:50くらいまででいいっすかね?
 どうぞ、よろしくお願いします~

>>1特技は願望のあとですか?


 あ、来歴が寄せられてこなかったら、例を採用ってことになるんで!
 ではでは~


 >>466
 特技はこの来歴決定の後っすね
 では今度こそ、休憩いってきます~


 ただいまです
 まとめてきますので、もう少々お待ちを…

 ちなみに、この来歴次第で趣味や特技と呼んでいいものが生じるか否か、という感じにもなりまする


 ノミネート、完了っす
 ちょっとね、今回はあれこれと背後の問題もあるんで…残念ながらNGになっちゃったところもあって…
 申し訳ないっす


 1 利用されて捨てられた、いらないコ
   天宮一族がフォース・ナンバースと手を結ぶために、落ちこぼれの怜は改造素体として譲渡された
   しかし、怜がサイボーグに改造をされた後、即座に天宮は怜を強奪し、その技術を解析して盗む
   全ての技術が天宮に渡った後は再び用済みとして捨てられ、フォース・ナンバースから裏切り者と狙われる

 2 生きる実感
   自分に価値はない。だから流れるままに生きてきた
   流れ流され、気づいたらサイボーグになったが、それだって気にすることはない
   体が機械になろうとも、何も変わらない自分。本当に価値はないのか
   存在価値を確かめるためにフォース・ナンバースを離れたら、命を狙われるようになった
   すると不思議と自分の生を実感できた。この感情は、一体何だ

 3 こびりついた記憶
   何も考えることはなく、命令を実行するためだけに動く、人型機械
   それでいい。ただ、消去できない記憶の自分は、「どうしてこうなったのだ」と嘆き、悲しみ、騒いでいた
   どうして、消去ができないのか――

 4 世の中はがめつい
   裏切り者のフォースを始末に向かったが、返り討ちにあった
   目覚めた場所はパーツ屋で、そこのオヤジにずさんな修理をされていた
   そこの娘に事情を聞かれて話したらアニメの見すぎと言われた。これは現実だ
   アニメと同じだと言われ、アニメを見せられ、サイボーグがそこにいた。同じだった
   帰ろうとしたら、親父が金にがめつかった。働けと言われた。命令ならば働くしかない

 5 欠番の傑作
   最強・最高のサイボーグとなるはずだったが、最後の最後に致命的な問題が発見された
   廃棄処分を決定され、スクラップになるはずだった。その反応は、3割の肉体に残った本能だった
   「まだ死にたくない」――。廃棄命令に背き、生存本能の命令に従った

 6 初めての悪感情
   嫌気、というらしい。それをしたくないことを
   気がついたら主が替わっているから、命令を聞く。最初にいたところからも狙われる
   フォース・ナンバースが現れて、するとまた主が替わるから、新しい命令を聞く
   その繰り返しに「嫌気」というのがさした「らしい」。嫌な時は逃げるらしい。だから逃げた
   嫌なものは、嫌だから


 えー、こんな感じっす!
 何か来歴で怜のキャラが掴めてきた感じがする…! 淡々としてんだね、きっと

 では、シンキングタイムでーす!


 あ、ごめんなさい


 1 利用されて捨てられた、いらないコ
   天宮一族がフォース・ナンバースと手を結ぶために、落ちこぼれの怜は改造素体として譲渡された
   しかし、怜がサイボーグに改造をされた後、即座に天宮は怜を強奪し、その技術を解析して盗む
   全ての技術が天宮に渡った後は再び用済みとして捨てられ、フォース・ナンバースから裏切り者と狙われる

 2 生きる実感
   自分に価値はない。だから流れるままに生きてきた
   流れ流され、気づいたらサイボーグになったが、それだって気にすることはない
   体が機械になろうとも、何も変わらない自分。本当に価値はないのか
   存在価値を確かめるためにフォース・ナンバースを離れたら、命を狙われるようになった
   すると不思議と自分の生を実感できた。この感情は、一体何だ

 3 こびりついた記憶
   何も考えることはなく、命令を実行するためだけに動く、人型機械
   それでいい。ただ、消去できない記憶の自分は、「どうしてこうなったのだ」と嘆き、悲しみ、騒いでいた
   どうして、消去ができないのか――

 4 世の中はがめつい
   裏切り者のフォースを始末に向かったが、返り討ちにあった
   目覚めた場所はパーツ屋で、そこのオヤジにずさんな修理をされていた
   そこの娘に事情を聞かれて話したらアニメの見すぎと言われた。これは現実だ
   アニメと同じだと言われ、アニメを見せられ、サイボーグがそこにいた。同じだった
   帰ろうとしたら、親父が金にがめつかった。働けと言われた。命令ならば働くしかない

 5 欠番の傑作
   最強・最高のサイボーグとなるはずだったが、最後の最後に致命的な問題が発見された
   廃棄処分を決定され、スクラップになるはずだった。その反応は、3割の肉体に残った本能だった
   「まだ死にたくない」――。廃棄命令に背き、生存本能の命令に従った

 6 初めての悪感情
   嫌気、というらしい。それをしたくないことを
   気がついたら主が替わっているから、命令を聞く。最初にいたところからも狙われる
   フォース・ナンバースが現れて、するとまた主が替わるから、新しい命令を聞く
   その繰り返しに「嫌気」というのがさした「らしい」。嫌な時は逃げるらしい。だから逃げた
   嫌なものは、嫌だから

 7 気づいたら、そこにいた
   持って生まれた肉体は3割しか残っていない。残りは機械に置き換えられていた
   この体は命令をこなすためだけにある。受けた命令は裏切り者――フォース・ナンバー・シックスの抹殺だった
   でも僕は負け、スクラップになった。そう思っていたら…活動が続いていた
   基地の居場所は分からず、通信機能は壊れ、僕は捨てられた。だから僕は、ここで命令を待ち続ける。誰かの、命令を


 一応、>>1の例も選択肢に入れますんで…
 あ、【まだシンキングタイム】なんで! あと、2、3分くらい?


 おすすめ?
 おすすめは…そうねえ…

 「4」はちょびっと、デイモン編と被りそうな予感がしてる…

 あとは、まあ…どれもこれもステキよね
 あえて選ぶとしたら…そうだなあ…
 「6」が好きかな

 さて、あと1分くらいシンキングタイム?


 ではいきますぞよ

 1 利用されて捨てられた、いらないコ
   天宮一族がフォース・ナンバースと手を結ぶために、落ちこぼれの怜は改造素体として譲渡された
   しかし、怜がサイボーグに改造をされた後、即座に天宮は怜を強奪し、その技術を解析して盗む
   全ての技術が天宮に渡った後は再び用済みとして捨てられ、フォース・ナンバースから裏切り者と狙われる

 2 生きる実感
   自分に価値はない。だから流れるままに生きてきた
   流れ流され、気づいたらサイボーグになったが、それだって気にすることはない
   体が機械になろうとも、何も変わらない自分。本当に価値はないのか
   存在価値を確かめるためにフォース・ナンバースを離れたら、命を狙われるようになった
   すると不思議と自分の生を実感できた。この感情は、一体何だ

 3 こびりついた記憶
   何も考えることはなく、命令を実行するためだけに動く、人型機械
   それでいい。ただ、消去できない記憶の自分は、「どうしてこうなったのだ」と嘆き、悲しみ、騒いでいた
   どうして、消去ができないのか――

 4 世の中はがめつい
   裏切り者のフォースを始末に向かったが、返り討ちにあった
   目覚めた場所はパーツ屋で、そこのオヤジにずさんな修理をされていた
   そこの娘に事情を聞かれて話したらアニメの見すぎと言われた。これは現実だ
   アニメと同じだと言われ、アニメを見せられ、サイボーグがそこにいた。同じだった
   帰ろうとしたら、親父が金にがめつかった。働けと言われた。命令ならば働くしかない

 5 欠番の傑作
   最強・最高のサイボーグとなるはずだったが、最後の最後に致命的な問題が発見された
   廃棄処分を決定され、スクラップになるはずだった。その反応は、3割の肉体に残った本能だった
   「まだ死にたくない」――。廃棄命令に背き、生存本能の命令に従った

 6 初めての悪感情
   嫌気、というらしい。それをしたくないことを
   気がついたら主が替わっているから、命令を聞く。最初にいたところからも狙われる
   フォース・ナンバースが現れて、するとまた主が替わるから、新しい命令を聞く
   その繰り返しに「嫌気」というのがさした「らしい」。嫌な時は逃げるらしい。だから逃げた
   嫌なものは、嫌だから

 7 気づいたら、そこにいた
   持って生まれた肉体は3割しか残っていない。残りは機械に置き換えられていた
   この体は命令をこなすためだけにある。受けた命令は裏切り者――フォース・ナンバー・シックスの抹殺だった
   でも僕は負け、スクラップになった。そう思っていたら…活動が続いていた
   基地の居場所は分からず、通信機能は壊れ、僕は捨てられた。だから僕は、ここで命令を待ち続ける。誰かの、命令を

 【多数決】
 最速で、4票獲得したものを採用!

 スタートです


 決定です!

 6 初めての悪感情
   嫌気、というらしい。それをしたくないことを
   気がついたら主が替わっているから、命令を聞く。最初にいたところからも狙われる
   フォース・ナンバースが現れて、するとまた主が替わるから、新しい命令を聞く
   その繰り返しに「嫌気」というのがさした「らしい」。嫌な時は逃げるらしい。だから逃げた
   嫌なものは、嫌だから

 命令されれば実行をする健気さ
 そして、繰り返しの毎日に初めて抱いた感情は「嫌気」
 嫌なものは嫌、という単純な理由で逃げ続ける日々のスタートです

 果たして、どんなことに大して「嫌だ」という感情を抱くのか…
 それが色々な分かれ道になりますね


 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 異能:風
 異能強度:30

 行動原理:嫌なものは嫌


 さて、えー…
 来歴によって、過去に色々やってた…というのができましたので!

 特技・趣味、いけますよ

 【安価下3】
 怜の特技or趣味とは!?
 ※かわいらしいのでも実用的なのでもいいけど、あんまりチートすぎる特技とかは判定でどの程度かとるよ


 す、推理…?

 【推理】
 〘名〙スル
 1
 ある事実をもとにして、まだ知られていない事柄をおしはかること。「いくつかの条件から問題を―する」
 2
 論理学で、前提から結論を導き出す思考作用。前提が一つのものを直接推理、二つ以上のものを間接推理という。
 ☞ 推論•類推•論理

 これ、>>1の頭が悪いから活かせないやつや…!
 ど、どうする…?

 【安価下3】
 1 世間知らずなもんで、的外れだけど、何故か探偵ごっこをはじめちゃう困ったちゃん
 2 別ので
   A 折り紙
   B 料理
   C その他

 あ、改修って、自分の体の整備的な部分だと思うけど、そこら辺は一応、どうにかなるようにしとくから安心して
 そうじゃねえよ! ってんなら2Cでまた改修ってしてもらえれば…


 歴代主人公で、おいしい料理を作れる人
 冬也・明・幸晴・独楽・怜←New!

 サイボーグなのに、どこで料理なんか覚えたんや…
 いっそ、食べなくても生きていけんのに…三大欲求なんて満たさなくても問題なく生きられるスーパーサイボーグなのに…

 ちなみにね、この趣味だの、特技だので選ばれたのって、基本的には最高レベル状態なんだよ
 夜子編で歌の上手さが 95 って数値だったと思うんだけど、これ、歌が特技のハワードだと 100 なんすよ
 要するに、そういうことなわけで…

 作中トップレベルに料理がうまいってことやでぇ!



 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 異能:風
 異能強度:30

 行動原理:嫌なものは嫌

 特技:料理


 うーん…弱点、いっとこうか

 【安価下3】
 怜の弱点ぷりーず!!
 1 うっかり屋さん
 2 自我が薄けりゃ、存在感も薄い
 3 その他、どんなや?


 何だ…怜がどんどんかわいくなってきてる…?

 特技:料理に、弱点:うっかり屋って…
 そのくせ、自我薄い=極度の引っ込み思案で…


 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 異能:風
 異能強度:30

 行動原理:嫌なものは嫌

 特技:料理
 弱点:うっかり屋


 【直下 コンマ判定】
 うっかり度合い
 1~3 料理しようとしてキッチンがあるのに、お外でかまどを作ることから始めようとしちゃううっかりさん。予測不能
 4~6 お料理で味つけを失敗しちゃったとき、捨てようとしてお鍋とかの調理器具まで捨てちゃううっかりさん。考えが足りない
 7~9 靴下が右と左でいつも違う。ヘタすりゃおパンツはき忘れる。ちょいちょいこまめに忘れんぼう


 うん…
 人間味があるんだかないんだか…

 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 異能:風
 異能強度:30

 行動原理:嫌なものは嫌

 特技:料理

 えー…ではでは
 怜はサイボーグだから、色んな武器が搭載されてるんよ
 で、その判定です

 【直下 コンマ判定】(うっかり-2)
 1~3 うっかりしすぎて、高速振動剣は錆びて使えなくなったし、星業銃も大事なパーツなくして使えない
 4~6 今使えるのは高速振動剣と、星業銃のみ
 7~9 そこまでうっかりしてないさ! 高速振動剣、星業銃、各種ミサイル、発光装置、ワイヤーショット、ダガー、色々あるで!


 これだけでも…強い(確信)

 じゃ、続いて、GS習得度です
 【直下 コンマ判定】
 1~3 ポイント、アームのみ
 4~6 ポイント、アーム、バーニッシュのみ
 7~9 ポイント、アーム、コート、バーニッシュのみ


 めっちゃ強い、このコ…
 さすがはフォースやでぇ…

 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 異能:風
 異能強度:30

 行動原理:嫌なものは嫌

 特技:料理
 弱点:うっかり

 GS:ポイント、アーム、コート、バーニッシュ
 武装:高速振動剣、星業銃


 えーっと、あとは…そう、主要舞台!
 一応、怜は逃亡中なもんで、色々と舞台は変化していく…かな? ゆっきー編みたいな感じだろうかね?

 なんだけど、最初のスタート地点ってことで!

 【安価下2】
 どこがいいっすか!?
 1 とりあえず日本
 2 とりあえず…アメリカ?
 3 んじゃあ…イギリス?
 4 えーと…その他、自由


 ラジャーです

 舞台(出発地):日本

 性別:男
 名前:天宮怜
 年齢:16歳

 身体能力値:90
 頭脳値:83
 精神値:04(自我が希薄)

 異能:風
 異能強度:30

 行動原理:嫌なものは嫌

 特技:料理
 弱点:うっかり屋

 GS:ポイント、アーム、コート、バーニッシュ
 武装:高速振動剣、星業銃


 あと、他に決めときたいこととか、色々と今回は変則的だから開始前に質問だとか…あります?

久しぶりのガチに戦闘する主人公枠かな
主人公がノヴァとかブリューナクとか使えるとこ、見られるなら見て見たいけど…
ゆっきー編であったとおり、ノヴァ習得への道のりは遠いからな…


 >>534
 多分、めっさ戦闘するよ
 夜子編でできなかった分まで込める勢いでガンガンやってきたいつもりで>>1はいるよ

 ノヴァはね、遠いです
 でもゆっきーが使わなかったけど、ノヴァを習得してたのはロールで皆がポイントを猛練習してたのを反映した結果だよ
 ぶっちゃけ、練習しなくてもいいと思います、ポイントは


 さて、なければ…始めますが…
 もうちょびっと待ってみますか…時間も時間だし…

武装は増えたりするのかな

感情は増えたりするのかな

>>534は質問ではないつもりでしたが、お返事ありがとうございます。
生身の方の来歴はどうなんでしょう。血縁者とかいるのかな?

ノヴァとバーニッシュ・プラズマは性質的に同じですか?


 >>536
 安価やコンマ次第で増えますよ

 >>537
 安価やコンマ次第で増えますよ

 >>538
 生身の方…?

 >>539
 そうっすね、性質的にいっしょです
 バーニッシュ・プラズマはお手軽版みたいな感じです
 それを使ってる時に触ったら削り取っちゃう、物騒なもんです
 でもガイアでなら対処可能です。ノヴァの方が威力に優れます


 ではでは…
 ぼちぼち、やりましょうかね?

 もうないね?

 【安価下2】
 1 いったれ!
 2 おいちょ待てよっ!

元は人間なんだからサイボーグになる前の来歴や血縁者はどうなのってことじゃね


 >>545
 そこら辺は…来歴で触れられなかったんで…
 掘り下げイベとかが入ってくれば明かされるかと思います!


 いつだって、何にだって、はい、と答える。
 そうしなければならないのだと、インプットをされている。

 新しい主を名乗る者が現れても。
 今の主を殺すようにと命令を受けても。
 僕はどんな命令にでも、はい、と答えてそれを実行しなければならない。

「フォース・ナンバー・セブン――。今日こそは死んでもらう」

 ヤツらが来る。
 死ね、という命令には、はい、と答えてはいけなかった。
 そうしたら「すべてのくろうがみずのあわになる」からなのだと、いつかの主が言っていた。

 右腕高速振動剣を展開し、それを構える。
 腰裏のホルスターから星業銃を抜き、アイセンサーと照準をリンクさせる。

 フォース・ナンバース。
 グラスパーの肉体に機械を埋め込み、作り上げられた殺戮兵器。

 フォース・ナンバー・セブン。
 7番目に作られた、フォース・ナンバースの最新作。そして、僕。

 炎を突破して。
 爆発の中を駆け巡って。
 血とオイルの臭いを振りまいて、僕は駆ける。

 でも、いつからだろうか。
 目紛しく変わる僕の状況に拒否反応を起こすようになったのは。

 これは、嫌なんだ。
 何が嫌かは分からない。けれど、もう嫌だ。

 だから僕は、命令を破った。

 炎を突破して。
 爆発の中を駆け巡って。
 血とオイルの臭いを振りまいて、僕は逃げた。

 どこまで行っても、何かが追いかけてくる。
 それが嫌で、嫌だから逃げて、逃げてどうなるかは知らなくて、それも嫌で、だから逃げる。

 逃げた先に、何があるかは分からない。
 でも、嫌なものは嫌だった。嫌だから逃げるのは、普通のことだとちゃんとインプットされた知識に存在していた。


                                    『8人目・天宮怜』編 ―――――― START.



 ――日本・某所――

 ガチャンッ…
 ガチャンッ…

怜(残存武装、高速振動剣、星業銃)

怜(星業動力出力、低下中。休養と整備が必要)

怜(左脚部膝関節に違和感。噛み合わせが悪い。修復の必要あり)

 ガチャンッ…
 ガチャンッ…

怜(…)

怜(…)

怜(…?)

怜(優先行動順位の喪失)

怜(これより、優先行動の決定に移る)


 【安価下1】
 1 膝関節部分の修復
 2 休養
 3 整備
 4 休憩場所の確保
 5 その他、自由


怜「左脚部膝関節の修復行動を開始する」

 ガチャンッ
 パカッ
 ウィ----ン

怜「パーツの摩耗を確認。代替パーツ喪失中」

怜「…」

怜「修復行動続行不可。行動をキャンセルする」


 【直下 コンマ判定】(うっかり-2)
 1~3 横断歩道のド真ん中につき、トラックにはねられた
 4~6 往来のド真ん中なもんで、見ちゃいけない人扱いをされた
 7~9 特に何もなかった


<ママー、あのひと、足がパカってなった

<見ちゃいけませんっ

<えー?

怜「…」

怜「見られてはいけない?」

怜「…理解不能。思考を放棄する」


 【安価下1】
 1 じゃ、休める場所探そうか
 2 ところで、ここどこや?
 3 その他、どうしたい?


 【直下 コンマ判定】
 1~3 機械部品を作っている向上を見つけて忍び込んだ
 4~6 ホテルに忍び込んで、システムをハックして空き部屋にチェックインした客がいることにして休めるようにした
 7~9 丁度いい空き家を発見。ガレージつきだし、やったぜ


 ――工場――

 コソコソ
 ガチャガチャ

怜「侵入成功」

怜「埃の積もり具合から、人の寄りつかない倉庫と断定」

怜「…」

怜「…」

怜「…?」

怜「…ハッ」

怜「…優先行動を決定する」


 【安価下1】
 1 休養
 2 修理
 3 整備
 4 その他、自由


怜「身体疲労を感知」

怜「休養をとる」

怜「スリープモード」

怜「タイマーを5時間に設定」

怜「スリープを開始する」

怜「Zzz…」

 スヤスヤ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 早速、敵がきた
 4~6 工場の人に発見された
 7~9 ばっちりだぜ


 ユサユサ…
 ユサユサ…

<おい、おいキミ

<キミ、起きなさい

 ユサユサ

 パチッ

怜「スリープモード、中断…」

怜「未確認人物を視認。推定年齢55歳、着衣より工場の関係者と推測される」

工員「どこから入ってきたんだ、何をしてる?」

怜「…」

工員「聞いているのか?」

怜「【安価下1】」

 1 一般人には秘匿されるべき情報のため、情報開示を拒絶する。離脱する
 2 休息行動を取っていた
 3 その他、自由台詞


怜「休息行動を取っていた」

工員「休息って…ここは関係者以外、立入り禁止だ」

工員「どこから入ったが知らないが、何か用事でもあったのか?」

怜「用事…。機械部品を探している」

工員「部品…?」

怜「譲渡を望む」

工員「そんなこと言われても…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 追い出された&通報された
 4~6 追い出された
 7~9 お人好しだった


工員(ははーん…きっと、そういう年頃の子か…)

工員(ま、今の若者も通る道ということだな…)

工員「まあいいだろう…。じゃあついておいで」

工員「それで、どんなパーツを探してるのかな?」

怜「設計図を印刷する。印刷紙の譲渡を望む」

工員「印刷紙って…ああ、分かった、分かった。メモ帳でいいかな?」

怜「…問題はない」

 パクッ

工員(飲んだ!?)

怜「ピピッ…ガ-…」ペロンッ

怜「この機械部品があればいい」

工員「えっ…き、キミ…何? マジシャンとか…?」

怜「マジシャンではない」


 【直下 コンマ判定】(うっかり-2)
 1~3 怜「コードネーム、フォース・ナンバー・セブン。本名、天宮怜。グラスパーであり、サイボーグ。年齢は16だが…」
 4~6 怜「マジシャンになれと言うのならば、なる」
 7~9 怜「これを作製の上、速やかな譲渡を望む」


怜「マジシャンになれと言うのならば、なる」

工員「へっ…? さ、最近の子は進んでるなあ…」

怜「?」

工員「ああ、いや…いいんだ…いい…」

工員「どれ…こんなのを…本当に必要なの…かな…?」

怜「必要」

工員「…ちょっと、やってみようか…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 できなかったってさ。でもって、帰りなって促されて工場を出た
 4~6 作ってもらえた。でもって、帰りなって以下略
 7~9 日本の物作り技術は世界一ィ!


工員「ここのところ、物騒だから早く家へお帰り」

工員「それに、こんなもの…うちじゃあちょっと作れないから」

怜「…」

工員「それじゃあね」

 バタム…

怜「帰還命令…」

怜「…僕に帰る場所は、ない…」

 ガチャンッ…
 ガチャンッ…

怜「命令には従えない」

怜「…」

 ガチャンッ…
 ガチャンッ…

怜「…気温13.5度」

怜「…例年よりも低い」

怜「…でも、寒くはない…」

 ガチャンッ…
 ガチャンッ…


 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:自我薄弱
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント100/100 アーム200/200 コート300/300 バーニッシュ200/200



―――――

 今夜の本編はここまでです
 ありがとうございました

 さて、怜編をどうしようか…よく考えてみます…


 あと何か、オマケのリクエストとかって…ある…?
 それともサブエピやりたい?

バスタの異能とアダムの異能は一体何なのか


 ――オマケ・ボルトの一日――

 我輩は、わんこである。
 名はボルト。ゆきはるとともに暮らす、意識の高いわんこの筆頭である。

 我輩はゆきはるとともに暮らしている。しかし、少し前からゆきはるが我輩から離れてしまった。
 以前はどこに行くにも我輩がそばについて見守っていてやったのに、最近は狭いおうちとやらに閉じ込められている。

 ゆきはるはしょぼくれることが増え、我輩のところへ戻るなりしばらく抱きついて放さない。
 戻ってきて情けない声で鳴き、我輩のぶんぶんと振られる尻尾を知ってか知らずか、前足で我輩の首を抱えてくるのだ。

幸晴「ボルトぉ…」

幸晴「疲れたよ…。今日なんか…学校で抜き打ち小テストがあって、部活じゃ新曲とか言われて持ってこられて…」

幸晴「どうにかフリをつけてあげたらもう、バイトの時間で急いで行ったら武藤さんが案の定で走り回ることになっちゃって…」

 ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ、と空から水が降ってきた時の音のような声でゆきはるは鳴く。
 我輩がどれだけ顔を舐めてやっても、親しみを込めて甘噛みをしてやっても、ゆきはるはしばらく放さないのだ。

 そうしてから、やっと立ち上がったら散歩の時間になる。
 ゆきはるが開けたドアから颯爽と走り出て、階段を駆け下りてゆきはるを呼んでやる。

 ずっとせまいところへいるから、これが我輩の大の楽しみになっている。
 我輩の縄張りを見回り、そこに居座る意識の低いわんこを追い払い、我輩を敬うにんげんどもを労ってやるのだ。

 ゆきはるは、とことことついて来る。
 我輩はゆきはるを従えながら歩き回っていく。

 ゆきはるがしょぼくれているのは、どうやらがっこーと、ばいとというもののせいらしい。
 我輩はこのがっこーとばいとというものを見つけたら噛みついて懲らしめようと決めているが、姿を見せない。

 我輩に隠れてゆきはるをいじめるのは許せないことだが、わんこのサガとして散歩をしているとそれをつい忘れてしまう。
 だからわがはいは、がっこーとばいとを散歩中に見つけてやることができず、またゆきはるはしょぼくれてしまうのだ。

 でもわんこのサガだから仕方がない。
 ゆきはるは、もっともっと我輩を見習って尻尾を振って堂々とすればいいのだ。

幸晴「ボルトー…」

幸晴「ボルトさーん、そろそろ帰るよー」

 ゆきはるが呼び、駆けて戻った。
 返事をして我輩の無事を教え、ゆきはるの足に顔をこすりつける。
 こうしながら、耳の後ろがこすれると気持ちがよいのだ。

幸晴「はあ…ごめんね、ボルト。いつもいつも…」ナデ

 しゃがんだゆきはるが、我輩の頭を撫でる。
 仕方がないから撫でさせてやり、ついでに元気を出せと顔をなめてやる。

幸晴「ちょっ…くすぐったい…て言うか、臭い…。ボルト、歯磨きそろそろしようか…?」ムニィッ

 ゆきはるの手が我輩の口を広げる。
 またゆきはるは我輩には意味の通じないことを鳴いている。ゆきはるの言葉は難解である。

 そうして再び、おうちに戻る。
 ゆきはるの出した水を飲み、おうちよりも、もっとせまいよくしつにゆきはると入って水浴びをする。

 水浴びをした後に毛についた水を飛ばすのが、我輩は大好きだ。
 ぶるるっと体を揺らして水を飛ばすと同時にゆきはるが布で抱え込んでくるので、それを逃れて走り回る。
 こうしてゆきはるを遊んでやるとわんことして、とても楽しくなってしまう。

幸晴「おやすみ、ボルト」

 ゆきはるがおうちの明かりを消す。
 ゆきはるの腹の上に頭を乗せて、我輩も丸まって1日が終わる。

幸晴「ねえ、ボルト…。今度は…お休みちゃんと取るから、遠くまで散歩行こうね」

 尻尾を振って答えてやった。散歩。やはり甘美な響きである。
 とは言え、ゆきはるがしょぼくれて動かなくなってしまったらそれもできない。

 だから我輩は、今日もゆきはるがよく眠れるよう、寄り添って暖めてやる。
 そして朝になったらまた散歩へ行き、ゆきはるをがっこーとばいととの戦いに送り出す。

 我輩は、わんこである。
 いつも、ゆきはるのことを考える、意識の高いわんこであるのだ。


 ――オマケ・バカは人の気持ちが分からない――

武藤「政仁様~♡」ギュゥッ

政仁「あ、なあなあ、オバケ屋敷だって!」

武藤「オバケ屋敷!? 入っちゃいましょう!?」

政仁「だな! おーい、やってるかー!?」

生徒「あ、はい…」

政仁「んじゃ、入るぜー!」

 ガララッ

武藤「暗いですねー♡」ギュゥッ

政仁「だなー!」

 バッ

オバケ(役)「うーらーめーしーやぁ~…」

政仁「裏メシ? 何だ、それ、うまいのか?」

武藤「素敵な勘違いっ…」キュンッ

 ピトッ

政仁「ん? 何か当たった。こんにゃくだ! 食っていいのか!?」パクッ

政仁「んー…味ねーなー、まずっ」

武藤「ワイルドなところも…ステキ…」キュンッ

 ――でっ

武藤「あ、政仁さん、座るとカップルになれるベンチですって!」

政仁「マジか、じゃあ座るか? 試してみよーぜ!」

武藤「はいっ!」キュンッ

政仁「…座った、座ったぞ!」

武藤「座りましたね! じゃあ、これで、カップルになるっていうことで…」

政仁「で、カップルになるってどういうことだ?」

武藤「それはほら、チューしたりとか…」ムチュ-

政仁「えー? じゃあいいや、つまんね」スクッ

武藤「うぇぇぇっ!?」

政仁「あ、なーなー、ヤキソバ食おうぜ!」

武藤「何て自由奔放…」

武藤「…カッコいい…」キュンッ

政仁「あ、タコヤキ! なーなー、タコヤキって、何でタコ入ってんだ?」

生徒「え、いや…知りませんけど」

政仁「あっ、なあなあ、あっちで何やってんだ?」

生徒「アイパ部のライブですね…」

政仁「あいぱぶ? まーいーや、行こーっと!」ダッ

武藤「ハッ…待って、政仁様ー!」タタタッ


 黙ってさえいれば、バカは雑誌から飛び出してきたようなモデル体形の超イケメンです。…黙ってさえ、いれば。


 想定以上に「自我が薄い」ってのがキツかったことに気づいた>>1です
 こいつぁ早いとこ、相棒出さねえとあかん…

 そんなわけで、本編再開しまっせ?

 【直下 コンマ判定】
 1~3 グラスパー犯罪率が三・三〇以来、激増中
 4~6 さあ、新たなご主人様を名乗るヤツが現れました
 7~9 薮の中に小屋を見つけて、そこに転がってた鉄材を削り出して左膝を修復した


 いきなりかよ…

 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 突然ですが、多数決を始めます
 奇数 フォース・ナンバースの襲来…
 ※0は偶数扱いやで


 【多数決】最速3票獲得したものを採用
 1 W主人公制
 2 そんなのいるか!
 ※W主人公にした場合、どっちかが死んだ場合はもう1人だけでお話が進みます
  2人生き残っている場合の死亡リトライはありません(2人同時死亡ならリトライ可)


 はぐれたりはあっても、基本的にはセットで行動になるはず…だと思われますんで
 えーと…キャラメイクどうします?

 【多数決】↓3までの多数票採用
 1 がっつり、(普段通り)やる?
 2 簡単に済ませる?


 了解です

 決めること

 ・性別
 ・名前
 ・年齢
 ・職業
 ・各種能力値(身体能力、頭脳、精神)
 ・異能強度
 ・異能
 ・特技
 ・願望&来歴
 ・(場合によって)弱点

 さぁー、やるぞー

 【安価下1】
 まずは性別!
 1 男で
 2 女で


 性別:男!

 ではでは、お名前をおなしゃす!
 既存キャラの名字とか持ってこられても…困るよ?

 あ、でも…怜と兄弟とかはありかも?

 【安価下2】
 では、男性主人公のお名前おなしゃす!

宮って苗字多いっすね


 ……何とか宮、多い…

 まあいいや
 性別:男
 名前:三笠宮御門

 【安価下2】
 おいくつ!?
 1 怜と一緒
 2 15(怜の1つ下)
 3 17(怜の2つ上)
 4 その他、年齢

 ちょっと、ごめん、トイレ行ってきます…

32

オッサン主人公ってのも見てみたいのよ


 ごめん…
 ごめんなさい…

 気持ちは分かる
 >>1も、コブラとかさ、侍チャンプルーとか、すき
 渋いし、かっこいいし、ちょっと三枚目だけどビシっと決める時に決めるっていう魅力は、分かる

 でもね、本当にごめんなさい
 勘弁してください…(震え声

 【安価下2】
 1 怜と一緒
 2 15(怜の1つ下)
 3 17(怜の2つ上)
 4 その他、年齢


 本当に、どうもすみません…

 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16

 じゃあ、ご職業を

 【安価下2】
 1 学生
 2 その他どんな?


 お、おおう…
 探偵か…16歳探偵か…

 でもあれよ?
 >>1の脳みそだから…

 【直下 コンマ判定】
 1~3 ぽっくり逝っちゃった唯一の肉親だった爺ちゃんの後を継いで探偵に。駆け出し同然どころか、素人以下
 4~6 日々、迷子のネコを探したり、探し物の依頼を受けたり、不倫調査をしたり…ていう、探偵
 7~9 高校生探偵・三笠宮御門! 難事件や怪事件を警察に協力して解決に導いたこともあったりなかったり?
  0  フィクション探偵必須スキル:殺人事件吸引体質持ち(白目


 この、何とも言えない感じ…
 探偵としての力量はあまりないんで、補正も少なめっす

 【直下 コンマ判定】
 身体能力値
 01<00

 【下2 コンマ判定】(職業:駆け出し探偵により最低値20で固定)
 頭脳値
 01<00

 【下3 コンマ判定】
 精神値
 01<00


 アカン…
 ぽんこつ探偵や…

 身体能力:19
 頭脳値:43
 精神値:32

 振り直す…よね?
 >>1は身体能力の振り直しがオススメだよ
 ぶっちゃけ、夜子編で懲りたと思うんだ。足手まといになっちゃうから…

 【安価下2】
 1 身体能力値振り直し
 2 頭脳値振り直し
 3 精神値振り直し
 4 振り直さない


 えぇぇー…
 マジすか…頭なんか良くっても…

 まあいいや! 皆さんの決定には従いましょう!!

 【直下 コンマ判定】(最低値20で固定)
 頭脳値
 01<00


 この…この何ともね、言えない感じ…

 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16
 職業:探偵

 身体能力値:19
 頭脳値:52
 精神値:32

 だ、大丈夫さ!
 異能でね、か、カバーすれば、いいいだけだしね…?


 【直下 コンマ判定】
 異能強度
 01<00

ひどすぎる!

宮の付く苗字ってどこかがヒドイよね
夜子と御門は異能強度
バカは頭脳


 死んだ…

 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16
 職業:探偵

 身体能力値:19
 頭脳値:52
 精神値:32

 異能強度:01

 ちょっと…これは、ひどすぎる…
 ので、救済措置を用意します

 【安価下2】
 1 身体能力:60
 2 異能強度:20
 3 探偵の嗜み:バリツ


 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16
 職業:探偵

 身体能力値:19
 頭脳値:52
 精神値:32

 異能強度:20

 はい、うん…
 弱い(確信

 怜に勝ってるのは精神値のみ…
 いやまあ、うん…相手サイボーグだし、当たり前っちゃ当たり前なんだけど…

 せめて、身体能力さえ上げとけばGSでっていう風にできたんだけど…選ばれなかったか
 まあ、仕方ない! 1よか、20の方がマシさ…(震え声

 ではでは、異能案募集といきまっせ~
 ノミネートは、10までっすよ~

 では、異能案、おなしゃーす!

粒子の異能

そういえばGSの威力って習熟度のみで異能強度と無関係なんでしたっけ…


 NGがたくさん出ております…
 申し訳ありません…

 あと、3つほど、枠が空いております…
 重ね重ね、申し訳ありません…

 >>693
 GSは異能強度とは無関係です
 あくまでも習熟度でござんす~


 それNGにしなくていいじゃん!
 て、いうのがあるかも知れませんが…ご理解願います

 でもって、10個分出揃わなかったので、怜の時に募集した中から、良さげなのを選んで1つだけ持ってきました


 1 粒子の異能
   アルマ様やな。でも、強度低いからビルを一瞬で分解とかできへん

 2 障壁の異能
   壁を作り出す。遮断に特化させたり、目に見えないものにしたり、反射効果を持たせたり、一応できる
   でも強度低いからもろい

 3 霧の異能
   霧を呼び出す。だからどうした?

 4 変化の異能
   質量保存の法則に従った上で何にでも変化できる(強度低いから)
   重機に変身したからと言って、重機のパワーは発揮できない

 5 熱の異能
   手で触れたものの温度を上げたり、下げたりできる
   強度が低いので、せめてヤカンの取ってをあちちってさせるくらいが関の山

 6 吸収の異能
   手で触れたものを自分の体内に取り込める

 7 火炎の異能
   炎を呼び出して操る他、すでに存在する炎も操れる

 8 飛行の異能
   空中浮遊と言ってもいいし、スーパーマンのごとく飛べると表現してもいいし
   異能強度で速度は変化をする

 9 模倣の異能
   目で見た何かをそのまま再現をする
   強度が低いので、再現する過程で筋力不足などが生じると失敗する

 10 停止の異能
   意識あるものを意識ごと遮断、停止させられる
   言っちゃえばロロのギアス能力、ザ・ワールドとは違う

 おすすめは…「2」「7」「10」かな?
 さて、ではシンキングタイムですよ


 それでは、いきまっせ?

 1 粒子の異能
   アルマ様やな。でも、強度低いからビルを一瞬で分解とかできへん

 2 障壁の異能
   壁を作り出す。遮断に特化させたり、目に見えないものにしたり、反射効果を持たせたり、一応できる
   でも強度低いからもろい

 3 霧の異能
   霧を呼び出す。だからどうした?

 4 変化の異能
   質量保存の法則に従った上で何にでも変化できる(強度低いから)
   重機に変身したからと言って、重機のパワーは発揮できない

 5 熱の異能
   手で触れたものの温度を上げたり、下げたりできる
   強度が低いので、せめてヤカンの取ってをあちちってさせるくらいが関の山

 6 吸収の異能
   手で触れたものを自分の体内に取り込める

 7 火炎の異能
   炎を呼び出して操る他、すでに存在する炎も操れる

 8 飛行の異能
   空中浮遊と言ってもいいし、スーパーマンのごとく飛べると表現してもいいし
   異能強度で速度は変化をする

 9 模倣の異能
   目で見た何かをそのまま再現をする
   強度が低いので、再現する過程で筋力不足などが生じると失敗する

 10 停止の異能
   意識あるものを意識ごと遮断、停止させられる
   言っちゃえばロロのギアス能力、ザ・ワールドとは違う


 【多数決】
 ↓10までの最多獲得票を採用

 どうぞ~


 4票獲得で、2・障壁の異能を採用です

 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16
 職業:探偵

 身体能力値:19
 頭脳値:52
 精神値:32

 異能:障壁
 異能強度:20

 【安価下2】
 御門の特技or趣味は?

剣術


 おっ、特技でうまいことひっくり返しにきましたね

 さてさて、じゃあどんくらいの腕前なのか…

 【直下 コンマ判定】
 1~3 剣道の腕なら同年代でダントツナンバーワン
 4~6 実戦剣術を修めてるぜ
 7~9 刃物の扱いに関しては天才的すぎて、刀でも剣でもナイフでも包丁でもハサミでも、最適に使いこなせちゃう
  0  もしかして…アルさんの仇って…


 真剣での切り合い、殺し合いに躊躇せず臨めちゃう、実戦の剣術を修めてる
 おお、すごい…

 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16
 職業:探偵

 身体能力値:19
 頭脳値:52
 精神値:32

 異能:障壁
 異能強度:20

 特技:剣術

 では、来歴に…入る前に、性格やっとこうか?

 精神値が低めなんだよなあ…

 【安価下2】
 1 楽な方へ楽な方へと逃げちゃう、逃げ腰ビビりボーイ
 2 何でもかんでも面倒臭いと言ってのたまう探偵にあるまじきやーつ
 3 その他、どんな感じにちょい悪系の性格?


 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16
 職業:探偵

 身体能力値:19
 頭脳値:52
 精神値:32

 異能:障壁
 異能強度:20

 特技:剣術
 性格:面倒臭がり

 あれだ…
 主人公にあるまじきスペックだ、こいついろいろと…

 では、来歴&願望と参ります

 例
 願望:楽して生きたい
 学校に行くのがだるかったから、ぽっくり逝った爺さんの稼業を継いで探偵になった
 なのに何でどんどん依頼が来るんだよ…。俺はただ楽するためだけに…ああもう、今度は何だ
 あんまりわちゃわちゃ騒ぐとぶった切るぞ、面倒臭えけど…

 こんな感じで、おなしゃす
 何も寄せられてこなかったら、>>1がちょちょいのちょいで考えた例を採用ってことになっちゃいます

 もちろん、勝手に過去をねつ造してもオーケーです
 ある日いきなり消えた友達が、今さらになって現れたらサイボーグになってた!?とかね

 ついでに、ちょっと休憩ってことで
 18時の…前後30分くらいが再開予定ということで

 〆切は17:10で、おなしゃす!

願望 父を見つける
子供の頃に祖父の跡を継いでいた父が仕事に行ったきり帰ってこなくなった
祖父は「あいつは何でもかんでもに首を突っ込んでいく馬鹿だった。」と言い
母は「昔からそういう人なのよ…。でも、その内ひょっこり帰ってくるわよ。」と言う
だが未だに、父は帰ってこず行方も知れない。
面倒くさいけど、また父に会いたいから探すしか無い。


 まとめて参ります
 少々お待ちくだされ…


 こんな感じっす!

 1 億万長者
   金さえありゃあ人生幸せだ!
   爺さんの遺産がねえかって調べてたら、昔の古臭い依頼見積書を見つけた
   結局、断念したらしいけど…成功報酬・2億円!? こりゃあいい、なになに…ぶらっくらいと…?
   こいつを調べたら2億円か。面倒臭いけどそれさえすりゃあ後は働かないで暮らせるぜ、やったろうじゃん

 2 刺激がほしい
   あーあー、世の中面倒臭いったらありゃしない。
   体育は1、頭も並だし、いいことなんてありゃしない、ああ、面倒臭いかったるい。
   異能もビミョー極まりないし、剣術なんてどこでどう使えってんだか…。
   何かこう、青天の霹靂みたいな? そういうことってないもんか…ああ、退屈。
   でもめんどくせーし…何か転がってこねえかな

 3 親父を探す
   探偵業をしてた親父。ある日、調査に出たきり帰ってこなくなった。
   何にでも首を突っ込むからとか、昔っからとか言われてるけど、おいおい、何年帰らねえわけ?
   俺を養えよ、もう家族なんていねえんだよ…。よっしゃ、慰謝料もろもろ搾り取るために探すか
   うへへへ…身内だろうが、絞れるだけ絞って楽な生活をするぜ

 4 剣に生きよ?
   昔はなーんか、大層な家柄の剣術家だったらしいけど、今となっちゃあなーんもない
   気まぐれに爺さんが探偵業なんか始めたから、学校行くのだるいし、それを継いだものの、何だかなあ…
   って思ってたら、何か、埃まみれの道場で古臭い刀を見つけた。ん? 何、何だって?
   「剣に生きよ、我が子孫よ――?」

 5 兄貴を捜す
   兄貴と一緒に探偵事務所を継いだ。だって楽じゃん?
   なのにおいおい、兄貴、何であんた拉致られちゃったわけ? 俺だけでどうにかなると思ってんのか?
   ムリムリムリ、そんなのぜぇーったいに、ムリ! 探し出して兄貴を働かせないと…

 6 楽して生きたい
   学校に行くのがだるかったから、ぽっくり逝った爺さんの稼業を継いで探偵になった
   なのに何でどんどん依頼が来るんだよ…。俺はただ楽するためだけに…ああもう、今度は何だ
   あんまりわちゃわちゃ騒ぐとぶった切るぞ、面倒臭えけど…

 えー、こんな感じっすね!
 ではではー、シンキングタイムっす


 ほいじゃあ、いきまっせ?

 1 億万長者
   金さえありゃあ人生幸せだ!
   爺さんの遺産がねえかって調べてたら、昔の古臭い依頼見積書を見つけた
   結局、断念したらしいけど…成功報酬・2億円!? こりゃあいい、なになに…ぶらっくらいと…?
   こいつを調べたら2億円か。面倒臭いけどそれさえすりゃあ後は働かないで暮らせるぜ、やったろうじゃん

 2 刺激がほしい
   あーあー、世の中面倒臭いったらありゃしない。
   体育は1、頭も並だし、いいことなんてありゃしない、ああ、面倒臭いかったるい。
   異能もビミョー極まりないし、剣術なんてどこでどう使えってんだか…。
   何かこう、青天の霹靂みたいな? そういうことってないもんか…ああ、退屈。
   でもめんどくせーし…何か転がってこねえかな

 3 親父を探す
   探偵業をしてた親父。ある日、調査に出たきり帰ってこなくなった。
   何にでも首を突っ込むからとか、昔っからとか言われてるけど、おいおい、何年帰らねえわけ?
   俺を養えよ、もう家族なんていねえんだよ…。よっしゃ、慰謝料もろもろ搾り取るために探すか
   うへへへ…身内だろうが、絞れるだけ絞って楽な生活をするぜ

 4 剣に生きよ?
   昔はなーんか、大層な家柄の剣術家だったらしいけど、今となっちゃあなーんもない
   気まぐれに爺さんが探偵業なんか始めたから、学校行くのだるいし、それを継いだものの、何だかなあ…
   って思ってたら、何か、埃まみれの道場で古臭い刀を見つけた。ん? 何、何だって?
   「剣に生きよ、我が子孫よ――?」

 5 兄貴を捜す
   兄貴と一緒に探偵事務所を継いだ。だって楽じゃん?
   なのにおいおい、兄貴、何であんた拉致られちゃったわけ? 俺だけでどうにかなると思ってんのか?
   ムリムリムリ、そんなのぜぇーったいに、ムリ! 探し出して兄貴を働かせないと…

 6 楽して生きたい
   学校に行くのがだるかったから、ぽっくり逝った爺さんの稼業を継いで探偵になった
   なのに何でどんどん依頼が来るんだよ…。俺はただ楽するためだけに…ああもう、今度は何だ
   あんまりわちゃわちゃ騒ぐとぶった切るぞ、面倒臭えけど…

 【多数決】
 最速4票獲得したものを採用!

 では、スタートです~


 はい、決定でござる~

 願望:剣に生きよ?
    昔はなーんか、大層な家柄の剣術家だったらしいけど、今となっちゃあなーんもない
    気まぐれに爺さんが探偵業なんか始めたから、学校行くのだるいし、それを継いだものの、何だかなあ…
    って思ってたら、何か、埃まみれの道場で古臭い刀を見つけた。ん? 何、何だって?
   「剣に生きよ、我が子孫よ――?」

 何かあるのは嗅ぎ取りましたかね…

 【直下 コンマ判定】
 1~3 いわゆる、妖刀の類。意志らしい意志なんてなく、ただ何でもいいから斬れ斬れ言ってくる。尚、精神値が低いため…
 4~6 いわゆる、妖刀の類。捨てても譲っても売っても、必ず手元に戻ってきちゃう。使えってか、使えってことか?
 7~9 いわゆる、妖刀の類。口やかましい。意志を持った刀? 鍛えられた時に何故か魂を持っちゃったって?
  0  ミハエル状態


 じゃ、この妖刀のお名前と、性格同時に

 【安価下2】
 妖刀のお名前

 【採用安価のコンマ判定】
 偶数 オカン系。世話焼き
 奇数 頑固親父系。ダメ出ししてくる
 ※0は偶数扱いよ

宗門(むねかど)

SAMURAIと本気のバトルできそう


宗門「おい御門、寝癖寝癖っ! そんなじゃ笑われるぞ! あとだるいだるい、言わない、世の中には、体が不自由でつらい想いを…」

御門「うるせえな、何だよ、お前!? 母ちゃんか!」

宗門「性別はない、刀だ! あっ、むしろ、棒ってことだから…」

御門「何で下ネタできんだよ、刀のくせに!」

宗門「御門、人生にはな、理不尽というものはそれそれはありふれて…」

御門「何で刀のくせに人生語るんだよ!?」

 こんな感じっす

 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16
 職業:探偵

 身体能力値:19
 頭脳値:52
 精神値:32

 異能:障壁
 異能強度:20

 特技:剣術
 性格:面倒臭がり

 願望:剣に生きる
 来歴:妖刀のせいで、こんなハメに…。剣に生きないと、死後、大変な目に遭うって脅された…めんどうくせえ!!


 良かった、これで身体能力低いのに剣術だけめっちゃすごい理由づけができた…
 宗門を握った時に限り、剣豪になれます! それ以外は何もないとこでつまづくくらい、運動神経が悪い、と…

 そして…アルの探してるサムラーイにとうとう、検討がついてまいりました…

 GS練習についての不安が上であったけど、場面と言うか、視点というかが、交替制でやってって…という感じになるかと
 でもって、怜の時に練習すれば怜に加算で、御門の時にやれば御門に加算! な、感じっすね

 あと、決めることは…あるっけ?

弱点ってありますかね?


 スペック低いからなくていいかなー、って
 いる?

 【安価下2】
 1 いる
 2 いらんいらん


 いらんよね、そうだよね
 ただでさえ、怜のうっかりに振り回されるはずだから…

 ほいじゃあ…怜との出会い方を!

 【安価下2】
 1 コンマで
 2 その他、どんな感じがいい?

三笠宮邸に侵入してきたところにバッタリ


 >>763 了解

 そっか、特技いるか…
 それもそうだよね…

 でも、戦闘に応用できるのは…遠慮してほしいかなーって

 【安価下2】
 特技・その2!
 1 お裁縫。宗門を収めてる袋は特製
 2 寝ようと思えばすぐ眠れる
 3 その他、どんな?


 じ…実用的ィ!
 こいつ、どこぞのエセサムライと出会って、その稼ぎ方知ったら喜んで英語圏の国に行っちゃうな…

 性別:男
 名前:三笠宮御門
 年齢:16
 職業:探偵

 身体能力値:19
 頭脳値:52
 精神値:32

 異能:障壁
 異能強度:20

 特技:剣術・英語
 性格:面倒臭がり

 願望:剣に生きる
 来歴:妖刀のせいで、こんなハメに…。剣に生きないと、死後、大変な目に遭うって脅された…めんどうくせえ!!

 ではでは、もう大丈夫っすね?
 他には、ないっすね?

 【安価下2】
 1 ないよ
 2 あるよ、併記


 では、始めます
 少々、お待ちくださいませ…


 かつては、剣術家だったらしい。
 だが近代化の波が押し寄せた折に刀を取り上げられ、そのまま一般庶民となった。

 そうして時が流れていき、我が家の爺さんが若かったころに探偵業を開いた。
 苦し紛れに食いつなぎながら我が家は、貧乏ながらも細々と生き長らえてきたが、今となっちゃあ三笠の血は俺だけに。

 世の中はなんとも、めんどうくさい。
 学校へ行くなんて、その最たるものだと直感に従って探偵業を継いだ。
 だが、依頼なんてめんどうくさいから電話線を引っこ抜いた。あとはお察し、働かざる者食うものなし――。

 埃まみれの道場で売れるものがないかと探し、見つけた朱塗りの鞘に収められた刀。
 見事な飾り緒のついたそれを質屋へ持っていこうと掴み、刃を見ようと引き抜いた時に声がした。

「我が名は宗門。剣に生きよ、我が子孫よ」

「さもなければ、死後に天国や地獄へ逝けるとは思わぬことだ」

「この宗門を握り、剣の道を邁進せよ。――さすればお主の腐った根性、叩き直してやろう」

 捨てた。
 捨てたのに、何故か戻ってきた。

「捨てるな、今、1回捨てたことを記憶したぞ」

「これはもう、取り返さないと酷い目に遭うぞ、いいのか、いいんだな? 可哀相に」

 妖刀に憑かれ、俺は剣士になってしまった。
 口やかましいコイツがいれば、体育がドベだった俺でも剣豪になれる。

 楽と言えば楽だ。
 だったら剣の道に生きてやろう。…何すりゃいいか、分からんが。



                                 『8(2/2)人目・三笠宮御門』編 ―――――― START.



 (ごめん、忘れたことがあった…)

 【安価下2】
 某市でも、天宮市でもない、この町の名前をおなしゃす
 設定的に某市は富士山より西側、某市は日本海側なんで、ここは東京より東側のつもりっす


 ――日本・某県・北泉市・三笠宮家――

宗門『御門、早く道場に向かえ! きびきび動け!』

御門「うるせえなあ…面倒臭えし…やだっつーの…」ゴロゴロ

宗門『そうか…』

宗門『だったら、仕方あるまい…かわいそうに…』

御門「は?」

宗門『ああ、かわいそうに…なるほどなるほど…かわいそうだ…』

御門「ちょ、何が? 何だよ?」

宗門『いや御門がこれは選んだこと。我はそれを見守ろう…その最期を…』

御門「…わ、分かったっつーの! 道場だろ、道場で訓練すりゃいいんだろっつーの…」

宗門『それでいい。わははは』

御門「クソ…面倒臭い…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 いきなりの襲撃です
 4~6 道場が、荒らされてる…!? あ、元々だった
 7~9 知らん少年(怜)が寝てた


 ――北泉市・三笠宮家・道場――

 ガララッ

宗門『こ、これは…!?』

御門「何だよ…?」

宗門『あ、荒らされているぞ!』

御門「…いや、元々だろ」

宗門『何と嘆かわしい…ああ、ここで汗を流し、剣の道に邁進していたあのころはいつに…』

御門「ああ、うるせえうるせえ…」

御門「さて…来てやったんだから、もう戻る」

宗門『何だとっ!?』

御門「だって、来たろ? じゃあいいじゃん、これでかわいそうじゃねえんだろ? そう言ってたもんなあ?」

宗門『ぐぬぬ…』

 ガチャ…
 ガチャ…

御門「ん?」

宗門『どうした?』

御門「何か、変な物音…ま、まさか…物取りか…? 泥棒…?」


 【安価下2】
 1 いい機会だ、宗門を譲ってやる!
 2 よっしゃ、民事裁判で慰謝料ボロ儲けしてやる!
 3 脅して示談ってことで、金を搾り取ってやる!
 4 その他、どうしてやる?


御門「おら、泥棒、出てきやがれ!」

 バンッ

宗門『おおっ、その意気だ! 我を使って叩き斬ってしまえ!』

御門「この刀を譲ってやるぞ!」

宗門『待て、おい待て御門! 何を考えている!?』

御門「さあ出てこい!」

 ガチャッ…

怜「…」ヒョコッ

御門「あん? …ガキじゃん」

怜「ひとり言を確認。精神疾患患者と推測される」

御門「誰が精神疾患だ、てめえ!」

宗門『我の声はお主にしか届いておらんのだ、わっはっは』

怜「精神疾患患者とのコミュニケーションは不要と判断。無視をする」

御門「てめっ…不法侵入しといて、何様だ、こら! この刀をやるよ!」

怜「理解不能。精神疾患患者と断定」

御門「いいからこれもらってくんね?」

怜「…もらう」

宗門『待て待て待て、後悔するぞ! 絶対に後悔をするぞ!?』

御門「よっしゃ、じゃあ、しっかり持ってろよ!」

怜「…もらった」

宗門『御門ォオオオオオオ――――――――――――ッ!』

御門「はあ、すっきり…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 鞘から抜けないからって突き返された
 4~6 精神疾患扱いされて、返された
 7~9 宗門の呪いが発動。手を離れない


怜「…」グイッ

御門「…あれ?」ギュゥッ

怜「手を放せ」

御門「いや、放したいけど…手が…開かない…」グググ

怜「…いらない」

宗門『我をそう簡単に手放せるなどとは思わないことだ。わははは』

御門「クッソ…」

怜「…」

御門「【安価下2】」

 1 で、お前何?
 2 あれ? お前…顔色悪くねえ?
 3 その他、自由台詞


御門「あれ? お前…顔色悪くねえ?」

御門「何か、やけに顔が青白いし…」

怜「…問題はない。肉体の栄養が不足をしているだけだ」

怜「活動に支障は来していない。内臓動力での活動ができている」

御門「は?」

怜「?」

御門「ないぞーどーりょく…?」

宗門『御門、腹を減らしているということだろう』

宗門『腹を減らして泥棒など世も末だ…。何か食事を出してやれ、さあ!』

宗門『いいか、世の中は一期一会と言い、出会ったことには縁があるのだ。だから、困った人がいればそれは助けてやるのが武士の情けなのだ!』

御門「【安価下2】」

 1 …もしかしてお前、家出野郎か?
 2 …まあ出てけ
 3 …腹へってんなら…食うか…?
 4 その他、自由台詞


御門「…まあ出てけ」

怜「了解」

怜「離脱する」スクッ

 ガチャンッ…
 ガチャンッ…

御門(物分かりいいな…)

宗門『おいこら、御門! 何を言っている!?』

宗門『情けは人のためならずとは、情けをかけるのが悪いということではない!』

宗門『誰かにかけた情けは、いずれ巡り巡って自分のところへ戻ってくるということなのだ! ロクな死に方をしないぞ!』

宗門『引き止めて、メシを恵んでやれ!』

御門「ああ、もううるせえな…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 怜は出ていった
 4~6 宗門がうるさいから引き止めた
 7~9 宗門がうるさいから、っていう名目で、何だか気になっちゃったから引き止めた


御門「待てよ、おい」

怜「…」ピタッ

怜「行動停止。要件を聞く」

御門「…メシくらい、食ってけ。今日寒いし、顔色悪いんだから」

宗門『そうだ、それでいい! さあ、暖まるものでも作ってやるといい!』

怜「…了解」

怜「…食事をする」


 【直下 コンマ判定】(面倒臭がり-2)
 1~3 カップ麺作った
 4~6 インスタントラーメンを作った
 7~9 キッチン貸して好きに食えよ、って言ったら怜がものすごくたくさん料理を作り出した。そしてうまかった


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 面倒臭がりで、そういう態度は取るものの根っこはお人好しだった御門
 奇数 食事中だろうが関係ねえ! 怜を狙って襲撃があったぜ!
 ※0は偶数扱いよ


 【直下 コンマ判定】
 1~2 フォース・ナンバース、襲来
 3~9 怜を欲しがる悪いやーつ
  0  借金取り…


 運がいいな…
 怜を狙った襲撃じゃなくて、お金目当ての借金取りの襲撃に変更されました

―――――

御門「ほら」つカップ麺

怜「…カップラーメンを確認」

御門「電気ケトル、そこ」

怜「…電気湯沸かし器、確認。沸騰まで30秒。待機する」

<ガンガンガンッ

怜「来客を確認」

御門「何だ…?」

<三笠さ~ん? 払うもん払ってくれないと、困っちゃうんですけどねえ~?

御門「やっば、借金取り…!」

宗門『ああ情けない…一体どこの誰に金を借りた? 何故返さない?』

怜「沸騰まで10秒。待機継続」

御門「やべえやべえやべえ…どうする、どうすっか…」

御門「居留守…いや、ダメだ、ばっちり電気使っちゃってるし…」


 【安価下2】
 1 それでも居留守…耐える…耐えてやる…
 2 返済待って、って頭下げまくる
 3 叩き斬るか、峰打ちで
 4 その他、どうする?


 ガチャッ…

御門「ど、どうも…」

借金取り「金」

御門「あ、あの…返済なんですけど、待ってもらえませんか…?」

御門「ほらあの、何ぶん、僕って未成年でして…」

借金取り「はぁぁ~? あんた、遺産もらったんでしょ?」

借金取り「それって、借金とかの負債までもらうことになるんだよ?」

借金取り「もらうもん、もらってんなら…きっちりその辺も払ってもらわないと」

御門「いやあの、ですから…払いたくても、その日の食事も…ままならなくてですね…」

借金取り「だったらお仕事紹介してあげるから」

御門「い、いえそこまでお世話になるのは悪いんで…」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 借金取りが強硬手段に…
 4~6 仕事を紹介してやるからって連れ去られかける
 7~9 ぺこぺこ頭下げて、どうにか1日だけ待ってもらえることに…


借金取り「明日までに耳を揃えて、利子も含めた600万円」

借金取り「これを払わなかったら…どうなっても知らねえぞ」

御門「はい、はい…。すみません、必ず…」

 バタムッ

御門「ご苦労さまでした…」

御門「…」

御門「はぁああああああっ!? 600万!? 払えるか、んなもん!」

御門「どうしよ、どうしよ、マジでどうしよ…」

御門「夜逃げか、夜逃げするか? でも、どこ行きゃいいんだよ…あああああああ、クソ、クソ、クソ…!」


 【安価下2】
 1 夜逃げするぜ!
 2 …そうだ、労働力として、あのカップ麺をすすってる、あいつを…
 3 その他、どうするよ?

借金取りもメインキャラ化したりすんのかな


御門(そうだ! 代わりに働けとか言ってるし…)

御門(だったら、都合よく転がり込んできたあいつを騙して、労働力として借金取りに渡しちまえば…)

御門(よし、よし、これだ! これしかねえ!)

御門(カップ麺1つと、水代と、お湯沸かした電気代だけで600万を帳消しにできるとすれば…)

御門(恨みはねえが、一宿一飯のお礼だと思って…騙されてくれよ?)ニヤリ

 スタスタ

怜「…」ハフハフ

怜「…」ズズッ

怜「…」モグモグ

御門「あ、あー…お前さ?」

怜「…」チラッ

御門「これから、どうするわけ?」

御門「行くところとかないなら、ここにいたっていいんだぜ? そう、せめて明日くらいまでいろよ、なっ?」

怜「…」

宗門『おお、御門! いいぞ、それでこそ武士だ! くぅ…お前もいよいよ、立派な剣士としての自覚を…』

宗門『よし、赤飯だ! 赤飯を炊け!』

御門(ああもう、こいつうるせえ…。早く返事しろよ、カップ麺すすってねえで…)

 ゴクンッ

怜「…了解。ここにいる」

御門「よぉっし、そうこなくっちゃ!」

御門「【安価下2】」

 1 約束だぞ? せめて、明日まではここにいろ? なっ?
 2 俺は三笠宮御門。お前は?
 3 その他、自由台詞

 A 視点チェンジ。怜へ
 B 視点チェンジせず


御門「俺は三笠宮御門。お前は?」

怜「…フォ――」

御門「ふぉ…?」

怜「…訂正。天宮怜」

御門「怜か。よし、よぉし…じゃあ、頼むぜ」

怜「…頼む? 言葉の欠如を確認。何を頼むのか、明言を求む」

御門「ちゃんと、明日までここにいろってことだ」

怜「了解をしている」

御門「ふぅ…どうにかなりそうだぜ…」


 【安価下2】
 1 怜と話す
   A 自由コミュ
   B 何で忍び込んでたのか、などなど
 2 宗門とコミュ
 3 いつも通りにぐだぐだする


御門「はぁー…」

御門「これで、借金問題は解決だ…」ゴロン

宗門『何? どういうことだ? 金を明日までに揃える算段が立ったのか?』

御門「お前はうるせえから喋んな…」

怜「何も喋ってはいない」

御門「お前じゃねえよ」

怜「…幻聴の症状を確認」

御門「幻聴でもねえよ!」

怜「…理解不能」

御門「クソ…」

宗門『御門、我に教えよ。一体、どういうことをするつもりだ?』

宗門『まさか、人の道に逸れるようなマネはしないだろうな? お前はいつも楽をするためにのらりくらりと…』

御門「うるせえうるせえうるせえ…」

怜「…」ジロジロ

御門「分かったよ、ひとり言でいいからいちいち気にすんな!」

怜「…了解」


 【安価下2】
 1 このまま御門視点(翌日にキンクリされます)
 2 怜視点に変更


怜(幻聴を伴う精神疾患と推定)

怜(食事による肉体の栄養補給完了)

怜(左脚部膝関節の修復作業が必要)

怜(行動に移る)

 スクッ

御門「ん? どした?」

怜「【安価下2】」

 1 鉄材を要求する
 2 どうもしない
 3 その他、自由台詞


怜「鉄材を要求する」

御門「鉄材ぃ? 何で? どんなだよ?」

怜「…その情報は開示できない」

怜「廃棄予定家電でもかまわない」

御門「…倉庫にあるもんなら好きにしろ」

怜「了解」

 ガチャンッ…
 ガチャンッ…

御門(…何であいつ、メカっぽい音出してんだ…?)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ダメだ、ロクなもんがねえ
 4~9 修復完了


怜「脚部修復完了」

怜「…」スクッ

 スタスタ

怜「異常駆動音除去確認」

怜「リビングへ戻る」

 スタスタ

 ・
 ・
 ・

御門「Zzz…」グオ-

怜「三笠宮御門の睡眠を確認」

怜「サイレントモードで行動をする」

怜「…」


 【直下 コンマ判定】(うっかり+2)
 1~3 何もしないよ
 4~6 うっかり、お世話をしちゃう
 7~9 うっかり、御門を主のように世話しちゃう


怜「…」

 イソイソ

御門「むにゃ…」ゴロン

怜「…寝相の悪さを確認」

怜「毛布をかける」パサッ

御門「ぐがっ…ぐおー…」

怜「いびきを確認。加湿機能、オン」

御門「んん~…借金…勘弁…」

怜「借金?」

怜「金銭を借りる行為。借りた金銭の意」

怜「【安価下2】」

 1 借金返済を開始する
 2 先ほどの来客を借金取りと推定。排除行動に移る
 3 …うっかりしていた。三笠宮御門は主ではない…


怜「先ほどの来客を借金取りと推定。排除行動に移る」

 スタスタ…
 バタムッ…

御門「んん…うる、せえ…」

御門「刀の分際で…んん…」

御門「だああああっ! うるっせえな、何だよ!?」

御門「は? 排除行動…? は?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 借金取りさんは、武闘派のヤクザさんなもんで…
 4~6 借金取りはもちろん、やーさん。乗り込んだ怜
 7~9 借金取りの住まいに到着


 【直下 コンマ判定】
 1~3 グラスパーもいたりしちゃう、土着ヤクザとバトるよ
 4~6 ガンガン銃とかぶっ放してきちゃう危ないヤツら
 7~9 暴力沙汰なんて日常茶飯事のヤクザさん
  0  美多組傘下


 ――北泉市・極道の事務所――

 ガチャ

怜「三笠宮御門の借金を取り立てる者を出せ」

ヤクザA「ああ? 何だ、お前」

ヤクザB「ガキが何しにきた?」

怜「武力行使に移る」

 シャキンッ

 怜が右腕高速振動剣を展開し、床を蹴った。
 瞬時に絡んできたヤクザ2名の首を刎ね飛ばし、血が事務所内に散らばる。

ヤクザC「な、何だこいつ…!?」

怜「殲滅する」


 【安価下2】
 現れたグラスパーのお名前


 【安価下2】
 氷見さんの異能とは!?
 +
 1 男性?
 2 女性?

 異能と、性別を併記してね
 かむら…かむら? さっぱり分からん…


氷見「下がっていろ、お前ら」

怜「…グラスパーと推測」

氷見(室内じゃ、俺の異能は使えねえが…まあいい)

 スラァンッ

怜「ドス。刃渡り1300ミリメートルと推定」

氷見「おいたしたんだ…痛い目見てもらうぞ」

 氷見がドスにバーニッシュをかけて駆け出した。
 血溜まりを踏み散らしながら怜に迫り、ドスを振るうが高速振動剣で受けて易々と怜は斬り飛ばす。

氷見「何――?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 粘る氷見
 4~6 圧倒
 7~9 怜が冗談抜きで強い
  0  氷見も強かった


怜「弱者と判定」

 スパンッ

 怜がさらに高速振動剣を振るい、氷見の腕を斬り飛ばした。
 手に握られたドスごと宙を舞って、後ずさった氷見の胸ぐらを掴んで肩に担いで床に叩き落とす。

 ドゴォンッ

氷見「あぐっ…」

怜「排除する」チャキッ

 頭から叩き落とされた氷見に星業銃を向け、引き金を絞る。

 ドッゴォォォォンッ

 噴き出された星のチカラが氷見を飲み込んだ。
 そのまま床に大穴を空けて氷見が階下に叩き落とされる。

ヤクザC「ひっ…」

怜「排除する」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 まだグラスパーはいるぜ!
 4~6 御門が来た
 7~9 排除完了


ヤクザC「た…助けてく――」

 スパァンッ

 背中を向けて逃げ出そうとしたヤクザの背を高速振動剣で斬りつけ、胸から体を真っ二つにした。
 そのまま臓物と血を床にぶちまけながら倒れて動かなくなり、怜が室内を見渡す。

 ガチャッ

怜「新手を確認」

御門「な…何じゃこりゃ…!?」

怜「…訂正。三笠宮御門を確認」

御門「お…お前が、やったのか…?」

怜「肯定する」

怜「借金取り排除行動中」

御門「しゃ…借金取り排除…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 それでも、危険と判断された。さあ、バトるか
 4~6 やめろって言われたからやめた
 7~9 むしろ、利用しようという思いの強まったクズ御門


御門「な、何しちゃってんだよ、お前!?」

御門「もしこれで、報復とかになったらもっと大変な目に遭うに決まってるだろうが! やめろ!」

怜「…了解」

怜「排除行動を中止する」

御門「え?」

怜「…」

御門「き…聞き分けいいな…」

怜「…命令は絶対」

御門「命令…?」

御門(…何だこいつ…? マジで何なんだ…?)


 【直下 コンマ判定】
 1~3 でも、もう許されないよね
 4~6 とりあえず逃げることに
 7~9 クズ御門(もしかして…こいつ、命令をすれば何でもする…? だ、だったら…!)


御門(もしかして…こいつ、命令をすれば何でもする…? だ、だったら…!)

御門「じゃ、じゃあお前さ…?」

怜「…」

御門「例えば…俺の命令だけを聞けとかって言ったら…何その…俺の部下的な…」

怜「…」

怜「【安価下2】」

 1 それは嫌だ
 2 肯定する
 3 その他、自由台詞


怜「それは嫌だ」

御門「マジか…」ガックリ

怜「…」

御門「…じゃ、じゃあさ?」

怜「…」

御門「…命令じゃなくて、お願いとか?」

怜「…おねがい…?」

怜「助力や配慮を他人に求める行為。こうしてほしいと希望を出す行為」

御門「そういう堅苦しいのじゃなくて、そう…あー…何だ…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門「世の中、ギブ・アンド・テイクだろ? お前が俺のおねがいを聞く、俺もお前のおねがいを聞く。どうだ?」
 4~6 御門「困った時はお互いさまだってよく言うだろ? ほら、俺はお前にカップ麺を食わせた。だからお前も、困った俺を助ける」
 7~9 御門「そう、友達! 友達ってのはどうだ? 友達だったら、互いに助け合うのが自然だろ?」


御門「そう、友達! 友達ってのはどうだ? 友達だったら、互いに助け合うのが自然だろ?」

怜「友達…」

怜「互いに心を許し合い、対等に交わっている人。一緒に遊んだり、喋ったりする親しい人。友人」

御門「そう、それそれ」

怜「…友達」

御門「ん? どうだ?」

怜「【安価下2】」

 1 …友達になれる可能性を算出できない。尺度がない。何をもって友達とするのかに疑問を感じる
 2 …了解した、友達になる
 3 その他、自由台詞


怜「…了解した、友達になる」

御門「よーし、よし、じゃあ――」

怜「でも嫌な頼みは聞かない」

御門「えっ」

怜「嫌なものは、嫌だ」

御門「…」

御門「…チッ…オーケー、オーケー」

御門「じゃあ、今この瞬間から、友達だ。それでだな? 友達として言っておく」

怜「何だ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 御門「何かぞろぞろ…ヤクザが戻ってきてる…。これどうするんだよ、お前のせいだぞ…」
 4~6 御門「お前やりすぎ。何してんの? 排除行動って、バカですか? こんな喧嘩売っちゃって、ヤクザに恨まれたらどうすんの!?」
 7~9 御門「とにかく逃げるぞ。もたもたしてたらヤバい」怜「了解」


御門「お前やりすぎ。何してんの? 排除行動って、バカですか? こんな喧嘩売っちゃって、ヤクザに恨まれたらどうすんの!?」

怜「殲滅をする。恨む者は死ぬためにいない」

御門「そうじゃなくて! あのな、こういうのって、色々なつながりがあんの」

御門「メンツ潰されたから~とか言って、よその顔も知らねえいかつい顔のヤツがやって来たりするかも知れないの!」

怜「顔も知らないのに、いかつい顔と断定する理由に疑問を感じる」

御門「ヤクザなんか、そういう風に決まってんだっつーの!」

怜「社会通念の認識不足を確認。インプットする」

御門「とにかくもう、こんな血腥いことを勝手にすんな!」

怜「了解」

御門「ほんとに分かってんだろうな?」

怜「理解している。次回より、戦闘行動は緊急時を除き、三笠宮御門の許可を仰ぐ」

御門「あと、いちいちフルネームで呼ばなくていいっつの」

怜「では何と呼称すればいい」

御門「御門でいいっつの」

怜「呼称を御門に変更する」

御門「本当に何なんだ、こいつ…?」


 【直下 コンマ判定】
 1~5 ヤクザがぞろぞろ
 6~9 とりあえず帰った


 【0】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 ビビった組長がもう二度と関わらないからさっさと帰れって言ってきた。やったぜ!
 奇数 フォース・ナンバースがきた…
 ※0は偶数扱いやで


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ファーストとファイブ
 4~6 ファイブのみ
 7~9 フォース・ナンバー・フォー
  0  1~5まで勢揃い…


御門「ともかく…一旦戻るか」

 パシュンッ…

怜「アンテナを感知。グラスパーの襲来を予測」

御門「あ、アンテナ?」

怜「グラスプスキル、アンテナ。自身を中心に星のチカラをレーダーのように発し、他のグラスパーの位置を把握する技術」

御門「?」

 ドッゴォォォォッ

御門「うおおっ!? な、ななっ…何だ、壁が…!?」

ファイブ「セブン、発見したぞ。今日こそは、スクラップにする」

怜「フォース・ナンバー・ファイブを確認。緊急時に該当。戦闘行動を開始する」


 【安価下2】
 1 怜操作で
 2 御門操作で


御門「お、おい――?」

ファイブ「もろとも、消え失せろ」

 シュパッ
 ズドドドドッ

 ファイブが大腿部ミサイルポッドから、小型ミサイルを射出した。
 怜が星業銃を抜き、ミサイルをまとめて撃ち抜いて爆発をさせたがファイブが高速振動剣を展開して斬りかかってくる。

 ギャリリリッ

怜「っ…!」

 ヒュバッ
 ヒュバババッ

ファイブ「戦闘経験でお前は劣る。スペックが上だろうが、関係はない」

 ファイブが激しく両腕の高速振動剣を振るい、怜は押されるままに後ずさった。
 高速振動剣同士の激突は互いの刃を刃こぼれさせてしまう。換えのない怜には相手がつらかった。


 【直下 コンマ判定】
 1~3 やだ、ファイブさん強い…
 4~6 剣豪モードの御門さんが躍り出るよ
 7~9 御門が逃げろって言うから、撤退行動に


御門「だぁあああああっ、クソ、面倒臭えけど…死ぬよかマシだ!」ダンッ

ファイブ「っ――?」

 シュバッ
 ギャリッ

 御門が宗門を引き抜いて、ファイブに一太刀を入れた。
 しかし、ファイブのメタルボディーに宗門は刃が立たず、火花を散らすだけだった。

御門「はあっ? 何で、宗門で――」

ファイブ「邪魔をするな」ガチャッ

 ファイブの手首がスライドして外れ、そこが砲口になった。
 腕から射出されたミサイルを怜が飛び出して切断するが、激しい爆発が巻き起こって2人は同時に吹き飛ばされる。

御門「あぐっ…な、何だよ…これ…」

怜「フォース・ナンバース。僕と同じサイボーグの5番目に製造をされた固体」

御門「ふぉ…ふぉーす…?」

ファイブ「存在を知った以上、消しのみだ」ジャキィッ


 【安価下2】
 1 友達は守るもの。御門を庇うよ
 2 戦闘の続行は不利。建物を破壊して逃亡をはかる
 3 その他、どうするよ?


ファイブ「消え失せろ」

 コォォォ…

 ファイブの右腕星業砲に星のチカラが充填されていく。
 腰を抜かしている御門をアイセンサーで捉え、怜がその前にたちはだかった。

ファイブ「さらばだ、セブン――」

 カッ
 シュゴォォォォォッ

怜「友達は、守るものだから守る」

 凄まじい光の奔流が放たれた。
 四肢に力を込めて、星業動力の出力を高めながら怜がアームを最大にする。

 シュバッ
 ドゴォォォォォォッ

 吐き出され光条が2人を飲み込み、そのまま建物を倒壊させていく。
 耐えきれなくなった柱が折れ、上階の重みで建物そのものが自重でくの字に折れ曲がった。

ファイブ「…排除、完――」ピクッ


 【直下 コンマ判定】
 1~3 ファイブ「訂正。排除に失敗」
 4~6 ファイブ「…排除確認作業をする」
 7~9 ファイブ「……排除完了」御門「ざけんな、チクショー!」ズバァッ


ファイブ「…排除確認作業をする」

 パシュンッ…

ファイブ「…グラスパー反応あり」

ファイブ「星業砲チャージ開始」

 コォォォ…


 【安価下2】
 1 飛び出してコートで一撃を受け流す
 2 チャージ中に白兵戦に持ち込む
 3 その他、どうするよ?


怜「チャージ完了まで推定5秒!」

御門「クッソ、ボケ、痛えんだよ…!」

 ザッ
 ダンッ

ファイブ「生存確認――」

 ヒュバッ

ファイブ「チャージ中止」

 星業砲は、御門の障壁の異能で軽減ができていた。
 軽減しても受けたダメージは大きく、両腕の人工皮膚が消失して金属部分が露出している。
 だが、御門のとっさの異能による防御がなければ、まとめて消し炭になっていた。

 怜と御門が同時にそれぞれの刃を構えて飛び出す。
 挟撃する形で刃を振るい、ファイブが両腕の高速振動剣で受け止めた。

御門「耳障りなんだよ、その音――!」

 スパァンッ

ファイブ「何っ――?」

 宗門が高速振動剣を斬り飛ばす。
 秒速数百回という高速振動をする刃だが、それに引きずられる前に刃を引けば問題はなかった。

 それだけの技量が、宗門という妖刀を握る御門には与えられている。
 すかさずファイブがバーニッシュ・インクリースで延伸をするが、それはもう高速振動までは保たれない。
 怜と御門はファイブを中心に左右を入れ替え、再びもう片方の高速振動剣を斬り飛ばしてしまう。

怜「スクラップになるのはお前だ」

御門「やっちまえ、怜――!」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 痛み分け
 4~6 その前に撤退された
 7~9 中破させた


怜「了解――」

 ヒュバッ

 延伸したファイブの刃を受け流し、怜が踏み込んだ。
 そのまま高速振動剣を振るい、ファイブの腹部を切り裂き、さらにそのまま抉り穿つ。

 ギャリリリッ
 ドゴォォッ

ファイブ「損傷確認――」

御門「逃がさねえぞ、サイボーグ野郎!」

 ファイブが後ろに下がったが、そこに障壁が生まれて後退を阻んだ。
 怜が迫り、さらに高速振動剣でファイブの左腕を斬り飛ばす。ファイブの両足が変形して空に飛び上がる。

御門「はあっ!? 飛んだ――!?」

怜「星業銃モード変更、カンバージ」チャキッ

怜「ファイア」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 避けられた。そして、ミサイルをぶち込まれた
 4~6 避けられて逃げられた
 7~9 腰部を撃ち抜いた。これでしばらくは修理が必要でファイブは出てこないはず


 【00】
 【直下 コンマ判定】
 偶数 まさかのファイブ撃破完了。こんなとこでリタイアさせるつもりなかったのに…。そして、ファイブの武装もゲットして大幅強化完了
 奇数 ファイブの使いたくなかった奥の手。フォース・ナンバースの活動を抑制する永続兵器。怜が大幅弱体化
 ※0は偶数扱いだよ


 シュパァァァンッ

 一筋の光線が放たれたがファイブは身をよじりながらそれを回避した。
 そして、取り出したのはボール状の機械だった。

ファイブ(これを使えば、セブンの力は大幅に制限をされる――)

ファイブ(スクラップ後の改修・人格変更措置を取れなくなるために最終手段として残していたが仕方がない)

 ポイッ

ファイブ「廃棄処分しか、お前に利用価値はなくなった」

 カッ
 バチバチィッ

 それが稼働する。
 電磁フィールドを発生させ、怜の機械化された身体がショートを引き起こした。

怜「っ――」

御門「お、おい、怜っ…!?」

ファイブ「次は、スクラップ確実だ――」

 そのままファイブは飛び去り、怜は機械部分を焼かれながらその場に倒れ込んだ。

怜「…損傷…不明…」

怜「星業出力…急激低下を…確認…」

怜「活動…限界到達…緊急シャットダウン――」

御門「は? お、おい、怜?」

御門「何だ、何されたんだ? おい、おいってば!」ユサユサ

怜「…」

御門「クソ、クソ…! どうすりゃいいんだよ、面倒臭えこと起こすんじゃねえ!」


 【直下 コンマ判定】
 偶数 日常稼働に問題はないが、馬力は人並みに
 奇数 日常稼働に問題はないが、慢性的なエネルギー不足により、戦闘時間に制限が
 ※0は偶数扱いだよ


 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:自我薄弱
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント100/100 アーム200/200 コート300/300 バーニッシュ200/200

 名前:三笠宮御門 性別:男 職業:探偵 年齢:16
 身体能力:貧弱 頭脳:平凡 精神:紙クズ
 異能:障壁 特技:剣術・英語 願望:剣に生きよ?
 GS:ー

 ――知人――
 妖刀・宗門:厳密には知人ではなく持ち物 口うるさい 御門に憑いて力を与える
 ファイブ:フォース・ナンバー・ファイブ


 ――北泉市・三笠宮家――

御門「ぜはぁー…ぜはぁー…」

御門「こいつ…ちっこいくせに、クソ重かった…」

御門「はぁ…はぁ…目ぇ覚まさねえし…一体どうなってんだよ…」

宗門『情けない! 友が倒れた時にその心配をせず、どうする!?』

宗門『それに先ほどの戦い! もっと上手くやれなかったのか!?』

御門「うるせえなあ…あんな超人――つか、メカ同士の戦いなんかについていけっかよ!」

宗門『確かにカラクリではあるが、同時にグラスパーというものなのだろう! お前も少しはグラスパーの力を磨け!』

御門「はあ? ヤダっつーの、面倒臭え! だいたい、このなまくら! 最初に一撃入れたのに、斬れなかったじゃねえか!」

宗門『あれは相手がグラスパーだったために歯が――いや、刃が立たなかっただけだ! お前もグラスパーとして――』

御門「うるせえうるせえうるせえ!」

宗門『さあ特訓をしろ! 早くしろ! 我が教えてやる! やらねばここで叫び続けるぞ!』

宗門『やれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれやれぇええええええええええい!』

御門「だあ、クソっ、うぜえ!」

御門「やりゃあいいんだろ、黙れ、なまくら刀!」


 【直下 コンマ判定】(宗門の補佐により、最低値10で固定)
 コンマ二桁で判定
 ポイント 0/100

一発かよ!


 【00】
 最初のGS練習で、いきなりの【00】だったので、特別に…

 【直下 コンマ判定】
 偶数 御門はものすごいポテンシャルを秘めてた…
 奇数 ただ単に1発でポイント習得
 ※0は偶数扱いよ


 ポイント 100/100

御門「はぁ…これでいいんだろ、ったく…」

宗門『お、お主…1発で…』

御門「はあ? お前がうぜえからだろ、ボケが!」

宗門『…』

御門「はぁ…疲れた…もうたくさんだ、寝直すか…」

御門「朝になりゃ怜も起きるだろ…」


 ――個人情報――
 名前:天宮怜 性別:男 職業:ー 年齢:16
 身体能力:優秀 頭脳:優秀 精神:自我薄弱
 異能:風 特技:料理 願望:ー
 GS:ポイント100/100 アーム200/200 コート300/300 バーニッシュ200/200

 名前:三笠宮御門 性別:男 職業:探偵 年齢:16
 身体能力:貧弱 頭脳:平凡 精神:紙クズ
 異能:障壁 特技:剣術・英語 願望:剣に生きよ?
 GS:ポイント100/100

 ――知人――
 妖刀・宗門:厳密には知人ではなく持ち物 口うるさい 御門に憑いて力を与える
 ファイブ:フォース・ナンバー・ファイブ


怜「…エネルギー充填完了」パチッ

怜「状況確認。三笠宮家リビング」

怜「時刻確認。午前9時56分44秒」

怜「星業動力の著しい障害を確認。最高出力推定13パーセント」

怜「…日常活動に支障はない」

怜「行動を開始する」ムクッ

御門「Zzz…」

怜「…」


 【安価下2】
 1 御門を起こす
 2 食事を作ってから御門を起こす
 3 その他、どうしたい?


怜「調理完了」

怜「御門の起床促進行動に移る」

怜「目覚ましタイマー、始動」

 pi pi pi…
 pipipipipipipipipipipipipipipi…

御門「うるっせえ!」

怜「起床確認。食事提供開始」

 スッ

御門「あ…? お前…」

怜「食事を作った」

御門「…これ、お前が作ったのか?」

怜「調理記録映像の確認をするか?」

御門「…いやいい」モグッ

御門「うまっ!? 何じゃこりゃあ!?」

 ガツガツガツ

怜「…」


 【安価下2】
 1 怜操作で
 2 御門操作に変更


御門「ぷはぁー…食った食った」

怜「食器洗い作業に移る」

 スッ
 ジャ-

御門「…」

怜「…」

御門「な、なあ…」

怜「何だ」

御門「お前その…大丈夫なのか?」

怜「日常活動に問題はない」

怜「ただし、星業出力の大幅な抑制により、戦闘行動が制限される」

怜「平均的な16歳男児より5パーセント劣る程度になっている」

御門「…」

怜「…」


 【安価下2】
 1 今後について
 2 やることがなくなってしまったので待機行動


怜「今後の優先行動について、意見相談を求める」

御門「はあ? 何で俺に」

怜「友達だからだ」

御門「…」

御門「し、仕方ねえな…」

御門「で、お前って何なんだ?」

怜「フォース・ナンバー・セブン。本名、天宮怜。年齢は16歳」

怜「しかし、この肉体は14歳時点で改造されたため、肉体成長も停止し、一般的な日本の16歳男児よりも小さい」

怜「身長165センチメートル、体重93キログラム」

御門「93…重すぎなんだよ! ここまで運ぶのに何時間かかったか…」

怜「身体のおよそ7割が機械化されているために重量が増している」

怜「フォース・ナンバースとして作られたが、主が次々と変更されたために離叛したものと見なされてスクラップ処分として狙われている」

怜「また、命令をすればどこの側にもつく、という前例が42件存在するため、僕を手に入れようとする輩が後を絶たない」

怜「3週間前に『嫌気がさす』という感情を発見し、その心理に従って逃亡を開始した」

怜「以上」

御門「…」

御門「何したいとか、ないわけ?」

怜「嫌なことはしたくない」

御門「…あっそ」

御門「よく分かんねえけど…」

御門「【安価下2】」

 1 その…改造? される前は? 家族とかいねえの?
 2 またあの、昨日の前のお仲間が来たりすんだろ? だったら、ここは離れねえとな…
 3 その他、自由台詞


御門「またあの、昨日の前のお仲間が来たりすんだろ? だったら、ここは離れねえとな…」

御門「家までぶっ壊されちゃたまんねえっつーの」

怜「移動に賛同する」

怜「疑問が浮上した。どこへ移動をする?」

御門「知るかよ、そんなん…」

御門「って、うるせえ! 黙ってろ、なまくら!」

怜「…ひとり言を確認」

御門「いちいち言うな!」

御門「はぁぁ…何か昨日のあいつさ、俺まで殺そうとしてたよな?」

怜「フォース・ナンバースの存在は世間に秘匿されるべき情報である」

怜「よって、フォース・ナンバースの存在を知る者は排除の優先対象である」

御門「…クソ、クソっ…面倒臭え…お前と関わったばかりに…」

怜「…」

御門「ともかく、行くしかねえな…」

怜「目的地の詳細を求める」

御門「【安価下2】」

 1 んなもんあるか! ともかく、さっさとここ出て、風の向くまま気の向くままに行くんだよ!
 2 その他、自由目的地


 安価、把握
 一旦、ここまでです

 ありがとうございました

 初めての試みのW主人公、がんばります…(震え声

オッサン主人公も一度でいいから見てみたいです


 オッサン主人公は…多分、永劫こないかと…すみません…(震え声
 でも冬也とか湊は32過ぎてるから…
 デイモンとか精神年齢何歳だよって領域だから…

 ほいじゃ、再開です
 デュラララが始まってるけど、後でじっくり見りゃいいさね

 【安価下2】
 1 移動は徒歩で
 2 移動はヒッチハイクで
 3 移動は公共交通機関で

 A 怜視点
 B 御門視点

 ※数字とアルファベットを併記してくだされ~


 ――JR線・電車内――

 ガタンゴトンッ…

怜「…」

御門「ふぁぁぁ…」

怜「…切符を入場券しか買っていない。どうするつもりだ?」

御門「乗越し清算ってのがあんの」

御門「それで払えばいいんだよ…」

怜「乗越し清算…インプット完了」

御門「あとお前、袖とかまくんなよ?」

怜「理由を求める」

御門「袖まくったら、お前のメカ腕が丸見えになって目立つだろ」

怜「了解した」

御門「にしても…これからどうなるんだか…」


 【安価下2】
 1 待機
 2 御門の観察


怜「…」ジィッ

御門「はぁぁ…何でこうなっちまったんだ…」

怜(ため息。先行きに不安を感じている様子)

御門「そもそも…世の中が物騒すぎんだよ…。面倒臭え…」

怜(社会批判。理由は自己が行動をすることに倦怠感を抱いているためと推測される)

御門「口やかましいのがいりゃ、無愛想なヤツもいて…」

怜(幻聴の相手はお喋りらしい。僕を無愛想なヤツと思っている様子)

御門「はぁ…」

怜(再度のため息)

御門「…」チラッ

怜(観察行動に気づいた様子)

御門「何見てんだよ?」

怜「観察行動中だ」

御門「は?」

怜「御門の観察をしていた」

御門「…何でそんなことするんだよ?」

怜「【安価下1】」

 1 …行動の理由はない
 2 …自分でも分からない
 3 その他、自由台詞


怜「…自分でも分からない」

怜「…観察行動に理由はない」

怜「…優先行動がなく、御門がいたために観察行動を取っていた」

御門「…」

御門「見んな」

怜「理由を求める」

御門「視線がやだ」

怜「了解した」

御門「…」

怜「…」

御門「…」

怜「…」

御門「…だああああっ!」

怜「…」

御門「暇なんだろ? そうなんだろ? だったら相手してやるから、その…何か変な感じになるな」

怜「…変な感じとは何だ?」

御門「へ、変な感じは変な感じだ、ボケ」

怜「…理解不能」

御門「あー、じゃあ…何だ? そうだな…」


 【安価下2】
 1 2人でトランプをすることに
 2 身の上話をすることに
 3 その他、暇潰し案求む


 下1だったね…ごめんなさい…

―――――

御門「身の上話でもするか」

怜「了解」

御門「お前のことは…まあさらっと聞いたし、俺からにしとくか」

御門「俺も16歳で、一応お前と同い年」

御門「んで、爺ちゃんが探偵してて、ぽっくり逝ったんだけど、丁度中学も出て、学校行くの面倒だったから探偵業継いだわけだ」

御門「けど面倒臭えから放置してて、何か売れるもんがねえかなって探してたら、この刀を見っけた」

御門「そしたら、この刀が妖刀で、取り憑かれて…こいつの声が聞こえちゃうようになった」

怜「幻聴の原因が判明」

御門「幻聴じゃねえんだよ、確かに聞こえるんだよ…」

御門「普段は運動神経とかサイテーだけど、こいつを抜くとすげえことになるって効力もあんだよ」

怜「…該当事項1件」

御門「家族はもういねえし、悠々自適に暮らすはずだったのにお前が転がり込んできて、今の状況だ」

御門「金もねえ、学もねえ、あるのは手元の妖刀1本とこの体だけ…。お先真っ暗の青少年だ…」

怜「肯定する」

御門「てめえ…」

御門「まあいい、で、お前は? サイボーグ…に改造される前の家族とかいねえわけ?」


 【直下 コンマ判定】
 1~3 怜「改造以前の記憶は消去されている」
 4~6 怜「改造以前の記憶は判然としていない」
 7~9 怜「いる…と思われる。だが僕が改造されることになった経緯は記憶にない。現在時点において、生存しているかは不明だ」


―――――

 さて、次スレでも建ててきますね
 判定の方、お願いいたします~


 判定把握です
 そして、次スレです
 【オリ設定】安価とコンマで異能バトル【part 26】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424531922/)

 テンプレも張りましたので、早速やってきます
 こっちは埋めちゃっておkっす!

 >>1000はあんまり、根幹に関わることとかにしないでね…
 NGにしちゃうの、心苦しいから…些細なことなら、いいんだけどね…


うめめ

うめめめ

>>1000ならリリカが刑期を終え釈放

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