【咲】ノーマーク爆放党 (67)

泉が鉄壁役の想定。
どちらかというと、泉がひたすら狙い撃ちされるSSが書きたかった。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446985685

怜「怜。私は怜。無頼の怜」

怜「まる2年学校に来ず。今日がこの千里山…初登校」

怜「今日も今日とて、この腕が生贄を探してんで」フフフ




―千里山麻雀同好会


セーラ「浩子ー」ウィンウィン

浩子「なんですか」パラパラ

セーラ「インハイの申請っていつまでやっけ」ウィンウィン

浩子「明日です」パラパラ

泉「…」ピコピコ



セーラ「ふぅー」ウ…ウィン

セーラ「今年も部員集まらなかったなぁー」

泉「…いや、私が来ましたよ」ピコピコ

セーラ「部室来て早々に戦争ゲームやってる奴を頭数入れろ言うてもなー」

泉「先輩もずーっとルームランナーしてたやないですか…」ピコピコ

浩子「凡そ麻雀部には似つかない器具やな」

セーラ「だーってまたサンマやろー」

泉「私も同じ理由ですって」


ガララッ


怜「邪魔すんで」

セーラ「邪魔すんなら帰って」

怜「はいよー」


ガララッ



バンッ


怜「なんでやねん!」



浩子「何か御用ですか」

怜「ああ ちと牌をつまみにな」

泉「なんですかその物言い…」

セーラ「えっ マジで!?入部希望者!?」

怜「あ、あー そういうのええねん。取り敢えず打たせてくれや。ナシ付けんのはそれからでええやろ?」

セーラ「おおそうやな!そりゃそうや!麻雀せんことには何も進まんやんな!
今卓用意するから待っててな」ガタガタッ

浩子「超ノリノリやな…」

泉「久々の四麻ですからねー」

浩子「流石にこっちにも準備あるっちゅーねんな?」ガサガサ

泉「いや、私はないですけど…」


怜「さーって、よろしくなー」


起家:船久保浩子
南:末原恭子
西:園城寺怜
北:二条泉



東1局0本場

東:怜 南:泉 西:浩子 北:セーラ

ドラ ⑤


怜「クククク……残念やったな、小童共」

浩子「小童?」

怜「私が起家をやった麻雀では…東2局は来ないっ!!」

泉「な、なんやって…!?頭オカシイこの人」

怜「はっはっは、今に分かんで」タンッ




セーラ「ツモ」

二三四⑤⑤⑦⑧223344 ツモ⑥

セーラ「3000・6000!」

怜「えっ」

浩子「親終わりましたけど」

泉(そりゃそうやろ…)



怜:19000(-6000)
泉:22000(-3000)
浩子:22000(-3000)
セーラ:37000(+12000)

東2局0本場

東:泉 南:浩子 西:セーラ 北:怜

ドラ 南


泉(こんなところでくすぶっとりはするけど)


セーラ「ツモっ!!」

西西西⑥⑥45678 ツモ3  ポン南・南南

セーラ「2000・4000や!」



怜:17000(-2000)
泉:18000(-4000)
浩子:20000(-2000)
セーラ:45000(+8000)

東3局0本場

東:浩子 南:セーラ 西:怜 北:泉

ドラ 1


泉(江口先輩は 運も牌のさばきも)


セーラ手牌
一二三五六七九②12366 ツモ八

セーラ「リーチ!」

打 ②

泉(超一流!!)



怜(あー こらアカン)

怜「ポン」

(⑤)⑥⑥⑦⑦⑧12334  ポン②・②②

打 1


>>5
ミスです。指摘ありがとうございます。


起家:園城寺怜
南:二条泉
西:舟久保浩子
北:江口セーラ


ですね。

次巡

セーラ タン

打 3

怜「それや」

(⑤)⑥⑥⑦⑦⑧2334  ポン②・②②

怜「タンヤオドラ1 2000」パラッ

浩子「…」

泉「…ん?」


泉「え、平和ドラ2から②筒ポンして中膨れ単騎?」

怜「ああ 次引く四萬単騎にするつもりやったし」

浩子「は?」

セーラ(…俺の和了り牌やん)

浩子「…三味線なら感心しませんね」

怜「やーもう そんなんちゃうってー。教えてあげとるだけやでー」



怜:20000(+3000)
泉:18000
浩子:20000
セーラ:42000(-3000)

東4局0本場

東:セーラ 南:怜 西:泉 北:浩子

ドラ 七


怜「うん 標的が親やしリーチやな」パシッ

四五六六八①①⑤⑥⑦4(5)6 ツモ3

打 6

浩子「…」




怜「ほい一発」カーンッ

「「「!!」」」

四五六六八①①⑤⑥⑦34(5) ツモ七

表ドラ 七
裏ドラ 3 ペロッ

怜「3000・6000よろしく」



怜:32000(+12000)
泉:15000(-3000)
浩子:17000(-3000)
セーラ:36000(-6000)

南1局0本場

東:怜 南:泉 西:浩子 北:セーラ

ドラ 南



7巡目


セーラ手牌
三四五六七九九③(⑤)⑤⑥⑦⑦



怜(ん……)


―――――

―――――


怜(この男オンナが聴牌即リーってか…
これ以上の飯のタネは歓迎できひんわな)

二二二③④455799北北


泉 タン

打 北


怜「ポン」北北・北

打 4

怜(ズラさせて貰おか)



浩子(…オタ風ポン?トイトイくらいしかなさそうやが…)

浩子(そして喰い流れてきた⑥筒…)

七七八八九①②②⑦⑧34(5) ツモ⑥

浩子(色々気になるが、これダマで和了っても結局何も分からんし)

浩子「リーチ」

打 ①



セーラ「…」

三四五六七九九③(⑤)⑤⑥⑦⑦ ツモ発

打 発



数巡後


浩子 チャッ

七七八八九②②⑥⑦⑧34(5) ツモ二

打 二


セーラ(二萬…んー… なーんか喰い流されてるような…
フナQの入り目って④筒か⑥筒ちゃうかー?)

三四五六七九九③(⑤)⑤⑥⑦⑦



怜「カン」

浩子「え」

怜「二萬カンで」

六55799中 ツモ9  カン二・二・二二 ポン北北・北

打 7


新ドラ 四

次巡


怜(眼鏡ちゃんの当たり牌吸収…っと)

六55999中 ツモ六  カン二・二・二二 ポン北北・北

打 中



泉(カンドラ乗ったしな…)

一三四(五)五六①②③発発中中



泉「ポン!」

一三四(五)五六①②③発発  ポン中・中中

泉(鳴いてっても安牌あるし 高目で満貫やし…
ノーチャンスくらい押してもええやろっ)

打 一





浩子 チャッ

七七八八九②②⑥⑦⑧34(5) ツモ七

打 七


泉「ロン」

三四(五)五六①②③発発  ポン中・中中

泉「3900っす」

浩子「はい」チャラッ


怜「はーぁ、横移動か。親やらせてーなー」ハハハ

セーラ「…」



怜:32000
泉:19900(+4900)
浩子:12100(-4900)
セーラ:36000

南2局0本場

東:泉 南:浩子 西:セーラ 北:怜

ドラ ⑥


泉(好形高打点のええ形やな…)

(五)五五七⑦⑦⑧226789 ツモ六

打 9

泉(しかしこの人…)



怜「ほい」パシーンッ

泉(…流石に不真面目過ぎひん?
まあ私らもあんま丁寧には打ってへんけども…)タンッ



怜「…」

怜「じゃ これ」

打 ⑥


泉(ドラ…!!)

泉(喰えば八萬で、タンヤオ三色付いて11600)


怜「鳴いてもええでー」

泉「…ええ。そうします」


泉「チー!」

(五)五五六七⑦22678  チー⑥・⑦⑧

打 ⑦

怜「はい どっかーん」

泉「は?」

怜「8000―」パラッ

②②②③③③4(5)6白白白⑦

泉「げ」


セーラ(⑦筒単騎…)

浩子(三暗刻に固執すればあり得ない手筋ではないが…普通やらんやんな。
ドラ単騎の仮テンか、②筒切って両面リーチが定石…)



泉(つ、ツラー……まあドラ切るくらいやから手は早いにしても、満貫のカウンター喰らうとは)

怜「やっと捲ったでー 流石に参ったわ」

泉(最初と言うてる事ブレブレやし…)



怜:40000(+8000)
泉:11900(-8000)
浩子:12100
セーラ:36000

南3局0本場

東:浩子 南:セーラ 西:怜 北:泉

ドラ 3


泉(…もしかして、私 江口先輩の邪魔とかしてへんやろか…
いや やってるのは普通の麻雀やし、誰の邪魔とかナンセンスな考えとは分かっとるんやけど)



セーラ タンッ



泉(東3の妙な3索単騎打った辺りから、まったく聴牌気配がない。
前局も手は早そうやったが、私が打ち込んだことにより終わってもうたし)



怜 ターンッ

打 ⑥


泉(この人が何かやっとるとか…?)

泉「ポン」

六六六②②④33377  ポン⑥・⑥⑥

打 ④


怜「ロン」


怜「7700!」ゴッ

三三三四五②③③④(⑤)234

泉「」



浩子(…⑥筒切って聴牌… 普通なら③筒切って①-④-⑦筒待ちにするところ。
じゃあ⑥筒を切るメリットは……?)



怜:47700(+7700)
泉:4200(-7700)
浩子:12100
セーラ:36000

ノーマーク原作持ってねえよ、立ち読みで何回か読んだことあるだけだし
ミーコならあるからわかるんだけど

南4局0本場

東:セーラ 南:怜 西:泉 北:浩子

ドラ 9



11巡目


セーラ(イマイチ調子上がらんな…)

二三六②③(⑤)⑥⑦22246 ツモ④

打 六



怜「…」ギュンッ


―――――

―――――


怜(しぶといな…次巡親リーか。目は潰しといて損なし)

①①①④⑤六七八南南677 ツモ⑨

打 ⑨



浩子 タン

打 ①


怜「ポン」①・①・①

打 6



泉(江口先輩のツモが回って来たか…)

一一⑨19東西北北白発中③ ツモ3

泉(①筒鳴かれたし、流石に手仕舞い…)タン

14巡目


セーラ「…」

二三②③④(⑤)⑥⑦22246 ツモ⑥

打 ⑥


怜「チー」

①六七八南南77  チー⑥・④⑤ ポン①・①・①

打 ①



次巡


セーラ(…ここで押さんのは親権放棄と同義やが)

二三②③④(⑤)⑥⑦22246 ツモ南

セーラ(流石にキナ臭いし。
もし俺がノーテン続きな因子がコイツなんやったら、あんま付け上がらせんのもつまらん)

打 6



怜 タンッ

打 (5)


セーラ「…」

―流局


怜「テンパイ」


セーラ「ノーテン」

浩子「ノーテン」

泉「ノーテンです…」



怜「なんや 3人ノーテンかい」



怜:50700(+3000)
泉:3200(-1000)
浩子:11100(-1000)
セーラ:35000(-1000)



―――終局

怜「んー」

セーラ「やるやんお前…」

怜「やろ」ハハハ

浩子「ふーむ 興味深いですな」

怜「お目が高いな」

泉「ただのビックマウスちゃうかったんですね…」

怜「アンタは一番しょぼかったで」

泉「」

セーラ「まああんまイジメんであげてくれ。そいつ1年やし」

怜「へえ 1年?なるほどなぁ…」


セーラ「っていうか、お前は何なん?」

浩子「そもそも名前も何も聞かずに始まりましたし」

泉「麻雀部には入るんですか?」

怜「そんながっつくなやー 一個ずつ答えるから」

怜「私は3年生」

怜「名前は園城寺」

怜「そんで、麻雀部には入らん」



泉「えっ」

セーラ「えー なんでやねん」


怜「そこの溌剌女はそこそこやけど」

怜「面子に張り合いがなさすぎてなぁ…興味なくなったわ」


ツカツカツカ


セーラ「あっ おいどこ行くねん!」


怜「久々に打てて楽しかったで。ほなな」ガララッ

泉「…え 帰った?」

浩子「恐ろしい程さっぱりやな…」

セーラ「なんやあいつ」


泉「…でもデカトップでしたね。あの人。
妙な怖さがありましたけど…」

セーラ「まー ただの下手ってカテゴライズはないやろうな」

浩子「ああ そういうことも想定しまして」


ガサガサッ


浩子「ここに隠しカメラ仕込んどきました」

泉「おおー…え?」

浩子「体で一部隠れるでしょうけど、これであの園城寺さんの手牌の流れを確認出来ます」

セーラ「変態クサイなそれ…っていうか良くそんな仕掛けを打つもんや」

浩子「あの人見た時直感が来たんですわ。なんかケッタイなことしそうな雰囲気が」

泉「いやそれ差し引いてもだと思いますけど…」

浩子「暇つぶしも兼ねて、検証タイムと行きましょ」




―――

―――



泉「…牌譜に起こすと異常性が明らかですね」

セーラ「やーっぱあの鳴きは喰い流しか」

浩子「泉に鳴かせて狙い撃ちもそうですけど、東4のスライドからの一発ツモも不審ですね」

泉「このカンチャンよりペンチャン優先しとる局もですね。空振りでしたけど」

セーラ「…宮永か?」

浩子「宮永?…宮永照?」

セーラ「この打ち方 チャンピオンぽない?」

泉「宮永照ってこういう打ち方してましたっけ?」

セーラ「いや、なんていうか…」

浩子「相手の手を見透かしたような、ってことですか?」

セーラ「そう それ」

泉「あー」

セーラ「勿論方向性ちゃうやろけど。なんか別の認識域を持ってそうな感じするわ」

浩子「その可能性はありますね。でないと下手くそ以外の説明がつかない点が多々あるんで」

泉「なるほど…」



セーラ「何にせよ、楽しかったわ」

泉「またやりたいですねー」

浩子「今度は対策練れるしなー」

―――


怜「おばちゃーん たこ焼き1つ」

アーイ ニヒャクマンリョウネェ

怜「出世払いで頼むわー」アハハ



怜「うめ」ハフハフ

「…久しぶりやね」

怜「ん?」クルッ



竜華「2ヵ月振り?」

恭子「よ」

怜「姫松の― 久しいな」ハフハフ


竜華「恭子はたこ焼きいる?」

恭子「頼む」チャリン

竜華「了解ー。おばちゃん2つなー」

ハイヨー!


竜華「隣ええ?」

怜「どうぞ」ハムハム

竜華「じゃ失礼して」ストン

怜「こんなところにも来るんやな」

竜華「学校近所やしなぁ」ハフハフ

怜「そういやそうか」

恭子「…」パクッ


竜華「麻雀はまだ続けてるん?」

怜「ああ 勿論」ハムッ

竜華「そか。なら良かった」

怜「折角手に入れたチカラやのに、使わんと勿体無いやん」

竜華「…せやなぁ」

恭子「っていうか、竜華はいつまで園城寺にぞっこんなつもりなん」

怜「それは私も思うわ。もう編入とか言う時期でもないやろ」

竜華「まあその辺は習慣というか 止め時を失ってる感じはあるけど」アハハ

竜華「園城寺さんと一緒に打ちたいっていうのは、本音やで?」

怜「いつまで言ってんだか」

竜華「本気やのにー」

怜「誠意が足りんなぁ… そこでジャンプしぃ」

恭子「ヤンキーかよ」

竜華「そーれっ」ポヨーン

恭子「飛ぶんかい」


怜「…もう一度飛んでみて?」

竜華「そーれっ」ピョーン

タユーン


怜「どう思う」フツーン

恭子「私は嫌い」ペターン

竜華「えっ」

恭子「園城寺」

怜「ん?」

恭子「これから時間あるか」

怜「…用件によっては忙しくなるけどな」

恭子「いや、面倒事ちゃうけど…ちょっと麻雀してかへん」

怜「ああ、そういうことか。ええよ」

竜華「本当!?やったー 久し振りに怜ちゃんと打てるーっ」ワーイ

恭子「…じゃ 行こう」

―姫松


怜「ひっさびさに来たなぁ、ここも」テクテク

竜華「善野さんから監督変わったのって話したっけ?」

怜「あー チラっと聞いたような気も」

恭子「悪い人やないで。私とウマは合わんけど」

怜「ふーん っていうか、今日はサンマ?」

恭子「一応部活休みやけど、流石に部室に誰かおると思うから」


ガラガラッ



由子「あ 恭子 竜華」

恭子「由子」

竜華「園城寺さん連れてきたでー」ルンルン

由子「あら、久し振りやねー。いらっしゃい」

怜「おーぅ、真瀬ちゃん。元気してたー」



恭子「ちょっと打ってこ思ってんねんけど 由子入れる?」

由子「ええよー」

竜華「園城寺さんこっち座って座って」ウキウキ

怜「おう」

由子「ロン 2600は2900よー」

恭子「100バック頼む」チャラ

由子「はい」チャリ

怜「なー やっぱ姫松ってインハイは出んの?」ガラガラッ

竜華「出るで」カチッ

恭子「ちゅーか、出るために姫松入るコも多い訳やし」ウイーン

由子「色々と麻雀方面は手厚いのよー」ガラガラガラ

怜「この間来た時はプロが5,6人固めて作戦会議しててビビったわ」タンッ

恭子「まあコネは強い方やな」チャッ

竜華「臨海みたいに引き抜きはないけどなー」タン

怜「そいつや 5200」パララッ

竜華「えっ また単騎待ち…」

由子「流石なのよー」



―――


由子「それじゃ また明日―」

竜華「じゃーなぁ」フリフリ

恭子「また明日」

怜「お疲れさん」



怜「そういえば 今日は何で誘ってくれたん?」

恭子「…強い奴と打つのはプラスやからな」

怜「私が?」

恭子「強いで」

怜「ほほー 中々の審美眼やな…」

竜華「いや意味ちゃうやん」アハハ

怜「ビューティー&ストロングやでー」

恭子(本当は竜華のメンタル面のケアが目的やったんけどな。悪いな園城寺)

>>17
これ>>1に書くべきでしたが、ノー爆のパロディ要素がある訳じゃないです。
構想練ってる時に、何となく似てるなと思っただけなので。


私も単行本では読むの挫折しました。
電子書籍では読破できましたが

恭子「園城寺はそっちやっけ」

怜「うん 真っ直ぐ」

竜華「私は左や 送ろうか?」

怜「いや お構いなく」

竜華「そっかぁ」ショボン

恭子「…」

竜華「ん?どした?」

恭子「いや なんも」

竜華「そか」

怜「…じゃ またな」

竜華「あっ うん!またなー!また連絡するわー!」ブンブン

恭子「ああ じゃーなー」

竜華「…何か言いたいことあった?」

恭子「…んー まああったけど。今度でええかなーってな」

竜華「そう?そうか、気にしすぎてもウザったいやんな」エヘヘ

恭子「私分かりやすいんかなー。麻雀打ちにとっては致命的やな…」

竜華「そんなことないって」アハハ


恭子(園城寺は園城寺でなんか寂しそうやってんけどな…
まあそこは私が出しゃばるトコやないし、インハイ控えたこの時期に持ち込む問題でもないと思うし)


恭子「ま 竜華も頑張れよ。それじゃ」

竜華「? う、うん 頑張るけど…それじゃね」




怜「…」テクテク



怜「インハイかぁ……」


――――



泉「ツモっ!」

浩子「ほー」ホイ

セーラ「こっちの当たり牌ビタ止めか。いいな」チャラ

泉「なんか嫌な感じしまして」ドウモ

浩子「なんか随分と気合入っとらへん?」

セーラ「オンジョージの?」

泉「たった1半荘で雑魚呼ばわりされたんがシャクでして。。
次やるときはそう簡単な麻雀させたくありませんし」

浩子「ふーん…そんな気に喰わなかったんか」ニヤリ

セーラ「お、何か出るかフナQ」

泉「おお!」

浩子「いや 別に出ないです」

泉「あれ」

浩子「まあ素性とかは多少探りましたけど」

セーラ「何恐ろしい事言うてんねん…」

浩子「取り敢えず、同じ学校ちゅうのは間違いないです。しばらく来てなかったみたいですけど」

浩子「んで 初見やまぐれって感じで片されへん感じのさばきだったんで、
あれが狙ってやっとるっていうなら、全国区上位プレイヤー級と言って差し支えないでしょう」

セーラ「俺をあっさりと往なしたくらいやかんなー」

泉「自分で言うんですねそれ」

セーラ「自信過剰?」

泉「妥当ですけどね」



浩子「そんで一つおもろい情報が挙げられまして」

泉「と いいますと」

浩子「洋榎が知ってたわ」

セーラ「え ホンマ?」

泉「園城寺さんを?」

浩子「以前姫松に出入りしてたとかなんとからしくてなー」

セーラ「はっ? なんやよー分からん。
ならなんでこっちこーへんねん」

泉「っていうか去年は麻雀部あったんですか?」

浩子「あったけど。人数少なすぎてなんや幽体みたいになってた」

泉「それじゃ来ないでしょ…」

泉「つーか、私も見つけるの苦労しましたもん」

セーラ「2年前は部員結構おったんやけどなー」

泉「なんで去年は来なかったんでしょうね?」

浩子「体験入部に来た新入生を、このお方が片っ端から粉微塵にな」

泉「最悪やこの人…」

セーラ「お前らにも同じ対応したんやけど…なんかおかしない?」

浩子(こっちはアンタに憧れて千里山来てんねん)

泉(いやだって悔しいやん負けっ放しとか…)



ガラガラッ


怜「邪魔すんで」

浩子「いらっしゃい」

怜「なんでやねん!」

泉「いやそれもおかしいやろ」

セーラ「おーう、オンジョージー
今日は何用で来てんねん」

怜「麻雀しに」

浩子「ほう?昨日あんな捨て台詞吐いて帰ったっちゅうのに?」

怜「なんや歓迎されてへんのかい」

泉「いや 逆ですわ」



セーラ「今回は負けへんで」

浩子「同じ手は喰いませんよ」

泉「覚悟しーや 園城寺さん」


怜「ほーぅ…ほんならひとつ揉んだろやないかい」ニヤッ

起家:江口セーラ
南:二条泉
西:園城寺怜
北:船久保浩子



東1局0本場

東:セーラ 南:泉 西:怜 北:浩子

ドラ 一



10巡目


怜「リーチ」

二二三四234②③④④⑥⑥ ツモ⑥

打 ④


浩子「チー」

怜「!」



次巡


浩子 カチッ

一二二四六3456③ ツモ(五)  チー④・②③

打 一


怜(ふーん…)

13巡目


セーラ「おっし、追っかけや!リーチ!」

怜(なるほどな…一発で和了れんってことは、こういうリスクが生じるのは当然か)


チャッ

打 7


浩子「ロン」

浩子「2000」

二二四(五)六34568  チー④・②③

怜「んっ」チャラ

怜(ハッタリちゃうってんなら…出来るな)



セーラ:24000(-1000)
泉:25000
怜:22000(-3000)
浩子:29000(+4000)

東2局0本場

東:泉 南:怜 西:浩子 北:セーラ

ドラ ④



怜 チャッ

三(五)七⑤⑥⑦⑦234567 ツモ四

打 ⑦



次巡


セーラ「リーチ」

打 七


怜「ロン」

三四(五)七⑤⑥⑦234567

怜「2600」


セーラ「おっ と、七萬単騎か」

泉(タンピンドラドラを捨ててその待ち…)

セーラ(件のヤツか?)ハハッ

浩子「…」



セーラ:21400(-2600)
泉:25000
怜:24600(+2600)
浩子:29000

東3局0本場

東:怜 南:浩子 西:セーラ 北:泉

ドラ 中


怜「ほーい ハイテーっと」タンッ

打 一



怜「テンパイ」

二三四四六七八九456中中



浩子「テンパイ」

五六七七七③③③23466


泉「ノーテン」

セーラ「ノーテン」



セーラ:19900(-1500)
泉:23500(-1500)
怜:26100(+1500)
浩子:30500(+1500)

東3局1本場

東:怜 南:浩子 西:セーラ 北:泉

ドラ 7



怜「はっはは なーんかピリッピリやなー」

浩子(警戒悟られてんな)

泉「…」



怜(さーて…この感じやとまた下家のおさげ眼鏡ちゃんが動くことになるが)

一二二④④⑤⑥⑦34678 ツモ三

怜「そんなんじゃ足許がお留守になるでーっと」チャッ

怜「リーチ」

打 二


浩子「ポン!」二・二二

打 北

次巡


怜「ツモ」

浩子「!」

一二三④④⑤⑥⑦34678 ツモ5

怜「2600オール1本場」

怜(これは別に改変した未来ちゃうしな。
普通に和了れることも分かっとったから、リーチも行動を変えずに打ったんや)


浩子「…」

怜「何処まで見破ってるかは知らんけど、付け焼き刃やったんちゃうか」

浩子「…ええ そのようですね」

セーラ「…くっ くくっ」

泉(対応は付け焼き刃やったかもしれんが、船久保先輩の分析自体は当たってる)

泉(反撃があるとすれば、ここからやろ…)



セーラ:17200(-2700)
泉:20800(-2700)
怜:34200(+8100)
浩子:27800(-2700)

東3局2本場

東:怜 南:浩子 西:セーラ 北:泉

ドラ 八



怜「そういやぁ」チャッ

セーラ「ん?」

怜「名前聞いてへんかったな。アンタらの」タンッ

セーラ「俺は江口セーラや」

浩子「…船久保です。私は2年で、こっちは3年。そんで」

泉「二条泉です」

怜「アンタは1年やったな」

泉「はい。そうです」


セーラ「ま よろしく覚えたってくれや。リーチ」




セーラ「ツモ!2200・4100」

①②③34(5)6777九九九 ツモ2

表ドラ 八
裏ドラ ②

セーラ「なぁ オンジョージ」ニヤッ

怜「上等!」



セーラ:25700(+8500)
泉:18600(-2200)
怜:30100(-4100)
浩子:25600(-2200)

東4局0本場

東:浩子 南:セーラ 西:泉 北:怜

ドラ ①



5巡目


セーラ「リーチっ」

怜(どんだけリーチ打つねんコイツ)

怜「ポン!」



11巡目


泉 トン

怜「チー」



次巡


泉(…)

七八九①②③④④79白白白 ツモ4

打 白



怜(ほーぉ)

―流局


セーラ「テンパイ」

一一三四五23456(⑤)⑥⑦


泉「ノーテン」

浩子「ノーテン」


怜(押っ付けた4索でキチンと降りたか。まあそれくらいは当然してもらわんとな)

怜「ノーテン」クククッ



セーラ:27700(+2000)
泉:17600(-1000)
怜:29100(-1000)
浩子:24600(-1000)

南1局1本場

東:セーラ 南:泉 西:怜 北:浩子

ドラ ⑨



3巡目


怜 パン

浩子「チー」



5巡目


泉 タッ

浩子「ポン」



6巡目


セーラ トン

打 南


浩子「ロン」

②②六七八南南  ポン7・7・7 チー⑧・⑥⑦

浩子「1000は1300」

セーラ「はい」チャラッ


怜(南バック…ふーん、こういう和了り方もするんやな。
別にべったり私をマークし続けるって訳でもないってか)



セーラ:26400(-1300)
泉:17600
怜:29100
浩子:26900(+2300)

南2局0本場

東:泉 南:怜 西:浩子 北:セーラ

ドラ 6



セーラ タン

泉「ポン」東・東東



怜(はっはー いい鳴きやで短髪2号ちゃん。いや二条ちゃん)

一二三②②②③④(⑤)⑥466 ツモ6

怜(さて 役なしのドラ4五面張やが、リーチはなし)

打 4



怜(理由はこの1巡で誰も当たり牌を出さんこと)



浩子 打七


セーラ 打⑨


泉 打一



怜(それに)

怜(この変化が見えとったからな)

一二三②②②③④(⑤)⑥666 ツモ四

打 一

9巡目


怜 ギュン


―――――

―――――


怜(次に東鳴いて前に出とる親が7索切るか。
丁度スジ引っ掛けやし、さっさと出して貰お)

二三四②②②③④(⑤)⑥666 ツモ7

打 ③



次巡


泉(ドラ引き…7索切れば、5800の聴牌…)

五六七九九⑥⑥(5)77 ツモ6 ポン東・東東



怜捨て牌
中発八⑨1北
4一③



泉(んー…)

五六七九九⑥⑥(5)77 ツモ6 ポン東・東東

打 九



怜(―――――――!!!)



怜「…」

泉「? ツモですよ」

怜「あ、ああ そか」チャッ

打 発


怜(……なんや?何が起きた今…
なんで未来が変わっとる…?)



泉 チャッ

五六七九⑥⑥(5)677 ツモ4 ポン東・東東

打 九

怜(な、何をしたらええんか私は…)

二三四②②②④(⑤)⑥6667 ツモ⑥

打 ⑥



泉「ロン」

五六七⑥⑥4(5)677 ポン東・東東

泉「5800」パラッ


怜(うくっ 未来見えへんかったっ…!!)



セーラ(おや?)

浩子(普通に振り込むんやなこの人…そりゃそうか。しかし素人っぽい振り込み方やが)

怜(始めの①-④-⑦・③-⑥筒待ちなら切ってへん⑥筒やしっ)チャラッ



泉(直撃かましたで…やぱ多少嬉しいわな)ニヤニヤ

怜(なんやねん こいつ…っ)



セーラ:26400
泉:23400(+5800)
怜:23300(-5800)
浩子:26900

南2局1本場

東:泉 南:怜 西:浩子 北:セーラ

ドラ 1



8巡目


泉「チー」

打 一


怜(今のでこいつが聴牌か… 次にツモられる)チャッ


怜「あ」

二三③③⑥⑦⑧⑧⑨33(5)7 ツモ北

怜(何しとんねん私…今の一萬鳴けたやろ)

打 北

怜(前局の不慮の5800打ちがどんだけ効いとんのやか…情けないわな…)




泉「ツモ」

二二③④(⑤)⑤⑤東東東 ツモ二 チー8・79

泉「1400オール!」



セーラ:25000(-1400)
泉:27600(+4200)
怜:21900(-1400)
浩子:25500(-1400)

南2局2本場

東:泉 南:怜 西:浩子 北:セーラ

ドラ 南



泉(団子状態やがトップ目…これもやっぱ意識はしてまうよなー)

怜(一発赤裏アリならこんなもんあってないような差やが…ラスはラスやし。
嫌なもんや…)


セーラ「ツモっ」




セーラ「3000・6000の2本付け!」ドッ

六七八②②③④④22南南南 ツモ③

泉(…マジかいな)ドンヨリ


怜(コイツとの差は縮まったけど…
歓迎出来へん和了りを許してもうたな。点差開いちまった)



セーラ:37600(+12600)
泉:21400(-6200)
怜:18700(-3200)
浩子:22300(-3200)

南3局0本場

東:怜 南:浩子 西:セーラ 北:泉

ドラ ⑧



怜(あー…)ギュン


―――――

―――――


怜(次でツモ和了… 出来るならリーチ打ちたいんやけど)

三四(五)六七八⑦⑧78889 ツモ5



浩子 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



怜(臨戦態勢のコイツが邪魔やぁーっ!リーチ打てば絶対鳴いてくるやろ)タンッ

打 5

怜(しゃーなしダマ敢行!!)



浩子 チャッ

二四四①②⑥⑥344567 ツモ③

打 4




怜「おらぃっ ツモっ」

三四(五)六七八⑦⑧78889 ツモ⑥

怜「2600オール!」


浩子(効いてきたようやな…それ本当は一発でツモって18000にしたかったやろ。
ほんなら江口先輩も捲れてた訳やしなー)ククク


怜(しゃーなし。もう一回和了るしかあらへん)



セーラ:35000(-2600)
泉:18800(-2600)
怜:26500(+7800)
浩子:19700(-2600)

南3局0本場

東:怜 南:浩子 西:セーラ 北:泉

ドラ 七



6巡目


セーラ「ツモ 満貫!」ゴッ


怜「えっ」

浩子「走られてしまいましたなー」ニヤニヤ

泉「園城寺さんはハネツモでも届かない…と」

怜「うくっ… クソ、お前連荘せえよ」

浩子「言われんでも狙いますわ」ガラッ

セーラ「はっは、まあ精々頑張れー」



セーラ:43300(+8300)
泉:16700(-2100)
怜:22400(-4100)
浩子:17600(-2100)

南4局0本場

東:浩子 南:セーラ 西:泉 北:怜

ドラ 発



怜「トップ取るには倍ツモか満貫直か…」

セーラ「安牌貯めるわ」

怜「くそったれ」

泉「私はトップ無理なんで満貫2着狙いで行きます」

怜「くそったれぇ!!」

浩子「はいはい、どっちも幻想やから」カラカラカラカラ

10巡目


泉 タンッ

打 (五)



怜(……!!)ギュン


―――――

―――――



怜(マジで宣言通りに満ツモしよるんかコイツ)

怜「チー」(五)・四六

怜(ズラさんと…)



浩子「リーチ」ボッ

怜(アカン 今度はこっちに聴牌入れさせてもうた)

3巡後


怜 ギュン


―――――

―――――


怜(眼鏡ちゃんのツモ和了…)



セーラ タン

怜「ポン!」

怜(この局面で親リーに和了らせる訳にはいかんし 改変する他ない)

怜(しかし…手はズタズタやし、しんどい展開になってきたな…)



―――流局



浩子「テンパイ」

泉「テンパイ」

セーラ「テンパイ」


怜「マジかよ…」



セーラ:44300(+1000)
泉:17700(+1000)
怜:19400(-3000)
浩子:17600

南4局1本場

東:浩子 南:セーラ 西:泉 北:怜

ドラ 9



浩子「ポン」9・9・9

怜(ズラさへんと…)チー



泉「リーチ!」

怜(ズラさへんとっ)チー



セーラ タンッ

怜(お前もダマテンしとんのかい!!)ポン!




――流局


浩子「テンパイ」

泉「テンパイ」


セーラ「ノーテン」


怜「あっぶね 1人ノーテンやなかった」ハァー

怜(マジでしんどいわ…いつまで続くんやこれ。
リセットボタンでも押してー面倒臭さや)



セーラ:42800(-1500)
泉:18200(+500)
怜:17900(-1500)
浩子:19100(+1500)

南4局2本場

東:浩子 南:セーラ 西:泉 北:怜

ドラ ④



怜 ギュンッ


―――――

泉「リーチ!」

打 (5)

―――――


怜(良かった…5索待ちに出来る。2着確やけど、やっと終われる)タンッ

一一二二三三⑥⑥⑦⑧455 ツモ6

打 ⑥



怜捨て牌
1北白③九八
8中⑥



泉(なんか5索切りたないな 赤やし)

五六七八九④④123(5)79 ツモ8

打 九



怜(なんでやねん!)


怜(え マジでなんでなん?なんでこっちの打牌変更に対応してきてんねん!)

怜(こんなん…初めてや。つーか辛い)

2巡後


怜「…」ギュン


―――――

―――――


怜(この待ちならっ)タンッ




泉「リーt」チャッ

打 六



怜「そいつやぁーっ!!」バチーンッ

泉「」キーン

怜「平和イーぺーっ 2600!」

一一二二三三四五⑥⑦⑧55

怜「和了れたー…あー しんど」



セーラ:42800
泉:15600(-2600)
怜:22500(+4600)
浩子:19100



怜「らすとーぉ」フゥー



セーラ「なんや 結局腰抜け和了りか?」

怜「もーなんでもええー 疲れたねん私ーぃ」グデーン

泉「まだ馴染みもないのにくつろぎ過ぎでしょ…」

怜「まあ正直 見縊ってたわ」

浩子「認識改めてくれたんなら光栄です」チャッ

怜「何処まで見透かしてたんかなー?お2人さんは」

泉「いえ なんも分かってなかったっすよ」

怜「へ?」

浩子「まあ仮説っちゅうか、山のどっか一部を認識してるんちゃうかっていう風には思ってましたね。
打ってる最中に考察材料集めて確信にしていきましたけど」

怜「はー なるほどなー」

怜「…」

怜(コイツ等となら…とか、な。流石に利己的やな)

セーラ「あ、そうだオンジョージ」

怜「ん?」

セーラ「お前インハイは出ぇへんの?」

怜「えっ…」

セーラ「や お前多分結構強いし、ボーっとさしとくのはつまらんやん」

怜「あ、いや…」

セーラ「浩子ー。申請今日までならへーきなんやろー?」

浩子「いけますよ。何もないなら、出てみたら如何です」


怜 ポカーン

怜「…えと、江口」

セーラ「セーラでええよ」

怜「…セーラ。
と…二条、船久保は出るんか」

泉「出ますよ」

浩子「はい。まァ団体は人数揃わんで個人のみですけど」

怜「…へっへへへ」



怜「うん、それ頼む。出てみたいわ インハイ」

泉の誕生日に間に合わせたかったのに、全然間に合ってないので途中まで。
中途半端ながらいずたんイェイ~ それではまた

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