【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.5 (213)

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※注意

・本作は「ダンガンロンパ」シリーズのコロシアイをシャニマスのアイドルで行うSSです。
その特性上アイドルがアイドルを殺害する描写などが登場します。苦手な方はブラウザバックを推奨します。
・キャラ崩壊・自己解釈要素が含まれます。
・ダンガンロンパシリーズのネタバレを一部含みます。
・舞台はスーパーダンガンロンパ2のジャバウォック島となっております。マップ・校則も原則共有しております。
・越境会話の呼称などにミスが含まれる場合は指摘いただけると助かります。修正いたします。

※前スレ
【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】
【シャニマス×ダンガンロンパ】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1637235296/)
【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.2
【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.2 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1642918605/)
【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3
【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.3 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1649764817/)
【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4
【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.4 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1655983861/)


※前作シリーズ
【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】
【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1613563407/#footer)
【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】
【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「その矛盾、撃ち抜きます!」【安価進行】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1616846296/)
【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】
【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「私はこの絆を諦めません」【安価進行】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1622871300/)
【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「これが私たちの答えです」【安価進行】
【シャニマス×ダンガンロンパ】灯織「これが私たちの答えです」【安価進行】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1633427478/)

以上のほどよろしくお願いいたします。

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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1669646236

【6章段階での主人公の情報】

主人公のスキル
・【花風Smiley】
〔毎日の自由行動回数が2回から3回になる〕

・【アンシーン・ダブルキャスト】
〔学級裁判中誤答するたびにコトダマの数が減少する〕

・【つづく、】
〔学級裁判中発言力がゼロになった時、一度だけ失敗をなかったことにしてやり直すことができる(発言力は1で復活する)〕

・【cheer+】
〔発言力ゲージを+5する〕

・【ピトス・エルピス】
〔反論ショーダウン・パニックトークアクションの時コンマの基本値が+15される〕

・【ジャンプ!スタッグ!!!】
〔集中力を使用した際の効果が増幅する〕

‣【霧・音・燦・燦】
〔発言力ゲージが+2される〕

‣【おみくじ結びますか】
〔集中力ゲージが+2される〕

‣【星掬い藍仰ぐ】
〔学級裁判中集中力ゲージを使用するたびに発言力を回復する〕

‣【メイ・ビー】
〔学級裁判中誤答するたびに選択肢が絞られてわかりやすくなる〕


‣現在の所持品
【ジャバの天然塩】
【ファーマフラー】
【ジャバイアンジュエリー】
【オスシリンダー】×2
【家庭用ゲーム機】
【携帯ゲーム機】
【七支刀】
【オカルトフォトフレーム】

‣通信簿および親愛度

【超高校級の占い師】風野灯織…0【UNDEAD】
【超社会人級の料理人】 月岡恋鐘…5.5【UNDEAD】
【超大学生級の写真部】 三峰結華…0【UNDEAD】
【超高校級の服飾委員】 田中摩美々…0【UNDEAD】
【超小学生級の道徳の時間】 小宮果穂…1.0【UNDEAD】
【超高校級のインフルエンサー】 園田智代子…11.0
【超大学生級の令嬢】 有栖川夏葉…12.0【UNDEAD】
【超社会人級の手芸部】 桑山千雪…10.5【UNDEAD】
【超中学生級の総合の時間】 芹沢あさひ…12.0
【超専門学校生級の広報委員】 黛冬優子…12.0【UNDEAD】
【超高校級のギャル】 和泉愛依…0【UNDEAD】
【超高校級の???】 浅倉透…12.0
【超高校級の帰宅部】 市川雛菜…7.0【UNDEAD】
【超高校級の幸運】 七草にちか…0【UNDEAD】
【超社会人級のダンサー】 緋田美琴…4.0【UNDEAD】


‣仲間たちからもらったもの
【アンケート用紙】
【極上の赤ワイン】
【遊園地のぬいぐるみ】
【魔法のステッキ】
【鼬毛の小筆】
【10年後のカセットテープ】

【割れた名盤】
【使いかけのリップ】
【割れたメダリオン】
【くたびれたショッパー】
【油に塗れたエプロン】

【第6章学級裁判のコトダマ】

‣【希望ヶ峰学園歌姫計画】
〔希望ヶ峰学園のノウハウを活かして283プロダクションのアイドルの中から新時代の歌姫を育成するプログラム。コロシアイの参加者が元々持ちかけられた計画と名前は同じだが、その実態には明確に引っかかる点がある。〕

‣【にちかの証言】
〔捜査資料に写っていた実姉・七草はづきの泣きぼくろに違和感を覚えたらしい〕

‣【行方不明の十人】
〔前回のコロシアイが起きた時から、10人の人間が行方不明となっていたらしい。今回のコロシアイの参加者のうち、前回の生き残りと透を除けば丁度10名〕

‣【チーム・ダンガンロンパ】
〔恋鐘と努が生前所属していた組織。コロシアイをエンターテインメントと定義し、リアルタイム配信を行なっていた。コロシアイを運営するのはこれが初めてではなく、既に何回もコロシアイが行われていた〕

‣【ジャバウォック島再開発計画】
〔未来機関という組織がジャバウォック島を再開発し、新たに本部を構えるまでの記録。中央の島には行政機関があったらしいが、そんな痕跡は今現在の島には全くない。未来機関が上陸時に、既に標的の姿は島になかったという〕

‣【プログラムエラー】
〔何らかのシステムにおけるエラーメッセージ。システム内部に何かウイルスが侵入した事でセキュリティシステムが異常作動を起こし、外部の干渉を完全に遮断してしまったらしい〕


‣【満月】
〔この島に来てからずっと月の形は変わらないまま〕

‣【プログラムエラー】
〔何らかのシステムにおけるエラーメッセージ。システム内部に何かウイルスが侵入した事でセキュリティシステムが異常作動を起こし、外部の干渉を完全に遮断してしまったらしい〕

‣【透の証言】
〔浅倉透はルカに対して、このコロシアイの参加者を集めたのは自分だと自白している。当初の希望ヶ峰学園歌姫計画は彼女とその仲間が計画したものであるらしい〕

‣【オリジナルの浅倉透】
〔この島にいる浅倉透の元となったオリジナルは既にコロシアイで命を落としている。コピー体の浅倉透はどうやらその事実を認識していなかったらしい〕

‣【候補者リスト】
〔今回のコロシアイの参加者から恋鐘と透を除いたメンバーと、他の誰かの名前が書き連ねられたリスト。才能の他に異様なまでに細かい個人情報が付記されている〕

‣【被験体α】
〔捜査の中で見つけた怪しい実験記録。『我々の開発も一定の成果をあげた。いよいよ実証段階に遷移することとした。本実験の最後では全被験者への適用が予定されているが、特に適正値の高い被検体αに先行して適用した。性格における一部類似点に加え、実験の準備段階で蓄積された類似経験が作用し、特に目立った拒絶反応も発生することなく実験も成功した』〕


‣【透の外部との通信】
〔第一の事件の前日、透はエレクトボムを使用して黒幕からの干渉を拒絶した上で島の外の人間と連絡を取っていた〕

‣【Aへのメール】
〔ウサミのウォークラリーの末にロックを解除したノートパソコンに入っていたメール。『A』という人物が組織の意向に背いて独断で動いた旨が記されている〕

‣【島の電波環境】
〔ジャバウォック島には電波の類が一切なく、外部から完全に隔絶されている〕

‣【冬優子の写真】
〔冬優子が裁判終わりにルカに託した一枚の写真。前回のコロシアイの生き残り5人が、今回の参加者を機械に繋いで見下ろしている様子が写っている〕

‣【方舟計画】
〔ノートパソコンに入っていた謎のフォルダ。その情報量はかなり多いようだが、ロックがかけられており解錠はできない〕

‣【恋鐘の証言】
〔1回目のコロシアイの黒幕である天井とはユニットが揃った時からの共謀関係。恋鐘はその思想に強烈な賛同を示しており、コロシアイ運営のいろはも彼に仕込まれたものだという〕

‣【1周目のコロシアイ】
〔新世界プログラムを用いて今回のコロシアイの直前に行われたコロシアイ。月岡恋鐘はこのコロシアイの結果に江ノ島盾子の人格を引き受けることとなり、今回のコロシアイで黒幕になることとなった〕

‣【浅倉透の正体】
〔今回のコロシアイに参加している浅倉透は、新世界プログラムの管理AIの役割を担っている。モノミ曰くコロシアイの中で命を落とすことがあれば世界の存続自体が怪しかったらしい〕


以上スレ立てまで。
前スレを使い切ってからこちらに移行します。


前スレより舌戦シュートアウトに関して。
透の説得パートがないのは仕様です。
彼女は本作ではAIであり『卒業』も『留年』もどちらの立場にもつく立ち位置のキャラではないのでそこは入れてないです

雛菜に関しては……本当に申し訳ない、書き溜め段階で見落としてました……
流石に彼女だけいないのは問題があるので、スレでの更新が終わった後にPixivの方で加筆してから投稿するようにしておきます。
それと全然ケイケン全員分使いきってないのも見落としなので前スレ997のバカはぶん殴って大丈夫です

本スレでの更新はそのまま舌戦シュートアウト終了後の続きからいきます。

すみません、今日は更新少し厳しそうなので延期させてください

もう学級裁判も次回更新で終わりまでいきそうな雰囲気もあるので、
延期先は12/2(金)21:00~からでお願いします
今週末でいよいよ物語が終わるかもしれません

酉つけ忘れた…
>>11は私です






努「……くだらん足掻きだ」





努「他の人間を説き伏せたところで何も変わらない。この島で諸君を待ち受ける結末は二通りしかないと何度言えば分かる」

ルカ「さあな。どうやら、今この場にいる連中は揃ってオマエの言う二通りだけだとは思ってないみたいだけど」

努「いいか、この世界はプログラムの世界だ。諸君らの住う現実世界とは別。存在するのは0か1かだけ、例外など存在しないのだよ」

あさひ「0か1かだけ、本当にそうなんっすかね」

夏葉「0と1だけでもあるのなら、2進法で多くの数は表現できるわ。大丈夫、必ず『卒業』か『留年』かで終わらない答えがあるはずよ」

努「……諦めが悪い」

千雪「うーん……でも、実際どうすればいいのかしら。ここから先に進もうにも、その糸口がなくっちゃ」

灯織「斑鳩さんも、前回の生き残りの私たちも権限は同じ……ルールそのものに干渉するのは厳しいと思います」

雛菜「まぁ、そもそも未来機関の記憶も権限もあんまり覚えてないけどね〜」

結華「そこがネックなんだよね……記憶が結局頼りにならないから」

愛依「大事なのは今のうちらで戦うこと、昔のうちらを頼りにしてちゃだめなんだよね」

冬優子「って言われてもね……」


(今の私たち……か)

(記憶と権限を剥奪されていることで私たちは無力化されている部分が大きい。それゆえに天井に提示された二択以外が消えてしまっているわけだ)

(……じゃあ、何も変わっていないものがあるなら?)

にちか「とりあえず考えましょう! 不満ばっかウダウダ言っててもしょうがないですよ!」

美琴「そうだね、少しみんなで話し合ってみようか」

果穂「わぁ……! なんだかあたし、ワクワクします!」

摩美々「こんな人数での議論なんか、初めてだもんねー。うまくまとまればいいケドー」

透「いいね、めっちゃ文殊」

にちか「ルカさん、音頭は任せましたからね!」

(やるぞ……やるしかねえんだ……!)

(私たちだけの最適解を見つけ出せ……!)

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【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×12
集中力:☆×7

コトダマ
‣【にちかの証言】
‣【プログラムエラー】
‣【Aへのメール】
‣【候補者リスト】
‣【被験体α】
‣【浅倉透の正体】
‣【一周目のコロシアイ】
‣【満月】
‣【行方不明の十人】


ルカ「『卒業』と『留年』……私たちが選べるのはこの二つだけじゃないはずだ……!」

にちか「今私たちが挑んでるのは学級裁判なんですよねー?」

にちか「だったら【社長に投票しちゃう】ってのはどうです?」

智代子「社長さんはモノミの立ち位置だから投票は難しいんじゃないかな……」

美琴「でも、あくまで学級裁判の域だというのは重要かもね」

摩美々「誰かを【適当にクロにでっち上げて裁判を終わらせちゃう】とかー?」

雛菜「間違ったクロを指摘したってことで雛菜たちがおしおきされません〜?」

恋鐘「今回のコロシアイの黒幕はうちばい」

恋鐘「【うちがもう一度おしおきを受ければ】……」

愛依「じゃあさじゃあさ、【投票をホーキする】のはどうなん?!」

あさひ「それ、『留年』と何が違うっすか?」

千雪「ルカちゃんや未来機関の【みんなの記憶を戻せない】かしら……」

果穂「だれか記おくが残っている人はいないんですか?」

夏葉「【外の世界に呼びかける】ことはできないかしら」

透「んー……どうだろ、エラーは直ってないと思うけど」

冬優子「それかいっそ【再起動をかける】のはどうなの? この島の暮らしをもう一度始め直すとか」

結華「管理者権限が残ってればそれもできたんだろうけどね……」

灯織「何か、何か手段はあるはずです!」

灯織「諦めずに、活路を見出しましょう……!」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【プロデュース手帳】×2

↓1


【発言力:♡×12→11】

冬優子「そう、確かにこのコロシアイは2周目なわけだから……あんたが再起動をかけたんでしょうけど」

冬優子「今この状況でそれをどうやってやるっての? あんたにはもう、そんな権限はないのよね?」

(チッ……この方法じゃないのか……?)

【実像は揺れ動く、されど彼女の信念はブレない……!】

【コトダマの数が減少した!】

【昂る思いを乱反射。言葉巧みに、言葉少なに】

【ロンパ候補の発言の数が減少した!】

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【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×11
集中力:☆×7

コトダマ
‣【プログラムエラー】
‣【Aへのメール】
‣【被験体α】
‣【浅倉透の正体】
‣【一周目のコロシアイ】
‣【行方不明の十人】


ルカ「『卒業』と『留年』……私たちが選べるのはこの二つだけじゃないはずだ……!」

にちか「今私たちが挑んでるのは学級裁判なんですよねー?」

にちか「だったら【社長に投票しちゃう】ってのはどうです?」

智代子「社長さんはモノミの立ち位置だから投票は難しいんじゃないかな……」

美琴「でも、あくまで学級裁判の域だというのは重要かもね」

摩美々「誰かを【適当にクロにでっち上げて裁判を終わらせちゃう】とかー?」

雛菜「間違ったクロを指摘したってことで雛菜たちがおしおきされません〜?」

恋鐘「今回のコロシアイの黒幕はうちばい」

恋鐘「【うちがもう一度おしおきを受ければ】……」

愛依「じゃあさじゃあさ、【投票をホーキする】のはどうなん?!」

あさひ「それ、『留年』と何が違うっすか?」

千雪「ルカちゃんや未来機関のみんなの記憶を戻せないかしら……」

果穂「だれか記おくが残っている人はいないんですか?」

夏葉「【外の世界に呼びかける】ことはできないかしら」

透「んー……どうだろ、エラーは直ってないと思うけど」

冬優子「それかいっそ再起動をかけるのはどうなの? この島の暮らしをもう一度始め直すとか」

結華「管理者権限が残ってればそれもできたんだろうけどね……」

灯織「何か、何か手段はあるはずです!」

灯織「諦めずに、活路を見出しましょう……!」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【プロデュース手帳】×2

↓1


【集中力:☆×7→6】

【集中力を使用しました】

【類まれなる集中力とともに、星をめざして二段飛び!】

【清らかなる星の流れが私たちを導く……】

【発言力:♡×11→12】

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【ノンストップ議論開始!】

発言力:♡×11
集中力:☆×7

コトダマ
‣【被験体α】
‣【浅倉透の正体】
‣【一周目のコロシアイ】


ルカ「『卒業』と『留年』……私たちが選べるのはこの二つだけじゃないはずだ……!」

にちか「今私たちが挑んでるのは学級裁判なんですよねー?」

にちか「だったら【社長に投票しちゃう】ってのはどうです?」

智代子「社長さんはモノミの立ち位置だから投票は難しいんじゃないかな……」

美琴「でも、あくまで学級裁判の域だというのは重要かもね」

摩美々「誰かを【適当にクロにでっち上げて裁判を終わらせちゃう】とかー?」

雛菜「間違ったクロを指摘したってことで雛菜たちがおしおきされません〜?」

恋鐘「今回のコロシアイの黒幕はうちばい」

恋鐘「【うちがもう一度おしおきを受ければ】……」

愛依「じゃあさじゃあさ、【投票をホーキする】のはどうなん?!」

あさひ「それ、『留年』と何が違うっすか?」

千雪「ルカちゃんや未来機関のみんなの記憶を戻せないかしら……」

果穂「だれか記おくが残っている人はいないんですか?」

夏葉「【外の世界に呼びかける】ことはできないかしら」

透「んー……どうだろ、エラーは直ってないと思うけど」

冬優子「それかいっそ再起動をかけるのはどうなの? この島の暮らしをもう一度始め直すとか」

結華「管理者権限が残ってればそれもできたんだろうけどね……」

灯織「何か、何か手段はあるはずです!」

灯織「諦めずに、活路を見出しましょう……!」


【正しいコトダマで正しい発言に同意しろ!】


1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【プロデュース手帳】×2

↓1


ルカ「見えたぞ……!」

【BREAK!!】

ルカ「私たちが今やっているのは学級裁判だ。だから、裁判が終わるにはクロの投票しかない」

摩美々「卒業だったら、ルカに。留年だったら……」

努「得票数が最も多い人間を生まなければいい。票を分散して投票すれば『留年』扱いにしよう」

努「その結果投票は無効になり、おしおきとして生き返ったアイドルは再度処刑を受け、生き残りはこの島で未来永劫暮らすこととなる」

あさひ「無効になるんっすか? 誤答じゃなくて」

努「ああ、今の裁判は島の秘密を解き明かすための物。明確なクロなど存在しないからな」

にちか「イレギュラーケースの裁判だから、主催側も正誤判定が出来ないんですね!」

灯織「なるほど……票を固めてしまうと自然と得票者が正当なクロ扱いになってしまうんですね」

千雪「待って、ルカちゃん……もしかして、誰かを犠牲にしようとしてたり……しないのよね?」


ルカ「……私たちコロシアイの参加者の中で一人だけ、役割の違う人間がいたよな」


恋鐘「そいは……うちんことたい? それとも、ルカ自身のこと?」

ルカ「コロシアイの首謀者……もちろんそれもあるが、今回のコロシアイにおいて首謀者は参加者に組み込まれている。他の人間とその意味では何も変わりない」

雛菜「……その意味で、ってことは」

雛菜「別の意味では違う人がいるってことですよね~?」

美琴「別の意味……権限はみんな剥奪されているから、違うよね?」

灯織「はい……黒幕のお二方、私たち未来機関の人間……どちらも新世界プログラム自体に干渉する権限を有していたはずですが、両者ともに失っています」

果穂「それじゃあ、あと何が残ってるんでしょう……」

あさひ「……属性っすね」

愛依「ゾクセー……って何のことだっけ?」

ルカ「私たちはコロシアイの参加者という属性を持っている。平たく言えば新世界プログラムの被験体だ」

夏葉「新世界プログラムの上のフラグもそのようになっていたわね」

夏葉「……あら? フラグということは……」

にちか「浅倉さんはそのフラグが違います……浅倉さんは新世界プログラムのエラーを補正するために投入されたAIなんですから」


美琴「確か彼女のフラグはmanagement、モノクマやモノミと同じフラグだったよね?」

ルカ「ここで前回の裁判、月岡恋鐘がおしおきされた後のことを思い出してほしい」

恋鐘「うちが死んだ後の事……?」

智代子「そうだ、あの時恋鐘ちゃんと一緒にモノクマは処刑されて……その瞬間権限がモノミに譲渡されたんだったよね」

あさひ「それに伴って多くのデータの書き換え、配列の組み換えが起きたっす。わたしたちは裁判場にいたはずなのに、いつの間にかホテルに戻されてて、死んでたみんなもおかしな状態で復元されて……」

ルカ「そう、管理者のフラグを持つものが消滅するというのはそれだけこの世界に大きな影響を及ぼすんだよ。これだけ壮大な装置、常時メンテナンスは必要だろうからな」

結華「支えが一つでもなくなると、それだけで不安定になっちゃうんだね」

愛依「そ、そこらへんどーなん!? 透ちゃん!?」

透「んー……多分、合ってると思う。こうやって立ってる間でも、裏ではめっちゃ計算を繰り返してるし」

透「いまこうして話してるのも、私がエラー直してるからなんとかって感じだし」

摩美々「じゃあ今の話を総合すると、【透をクロとしておしおき】しろってことー?」

雛菜「へ~?」

ルカ「……『卒業』でも、『留年』でもない終わり方があるのならこれだと思う。プログラム自体の存続を不可能にして、無理やりにでも【内部崩壊】を起こさせるんだ」

千雪「待って、今の話を聞いてたら……モノミちゃんも管理者のフラグを持ってるのよね? なら、透ちゃんがいなくなっても意味がないんじゃないの?」

努「ああ、モノミのオブジェクトはそのまま私に置き換わった。今や同じ属性は私が持っている身だ」




にちか「だったら、社長も殺せばいいんじゃないですか」



努「な……!? 何を言い出すんだ……!?」

にちか「管理者のフラグが根絶されなくちゃ意味がないんですもん、そりゃやるしかないですよ。それに……誰かを殺すのなら、初めてじゃないですし」

にちか「生身の人間じゃなくて、死者をまねただけのAIだって分かってる分前回よりも気楽ですしねー」

夏葉「殺すだのなんだの……少し物騒な物言いは控えてもらえるかしら」

あさひ「でも、他に言いようがないっすよ」

あさひ「この島でのコロシアイを終わらせるためには、犠牲は不可欠なんっすよ。それが今回は透ちゃんになるって話っす」

果穂「そ、そんな……せっかく、ルカさんが助かったと思ったら……透さんが……」

果穂「ぜったいに、だれかがしななくちゃ、いけないんですか……?」

透「いや、死なないよ」

雛菜「透ちゃん……?」

透「アイム・コンピューター。私には生身もないし、この島で暮らした以外の過去の時間もない。ここでおしおきされたとしてもさ、死ぬんじゃないって」

透「ただ、消えるだけ」


「…………」




「……嫌だよ」



雛菜「嫌だよ、そんなの……嫌だよ」


雛菜「透ちゃんが透先輩の姿をしてるからじゃない、雛菜は透ちゃんと一緒に居た時間……一緒に過ごした日が大事だから」


雛菜「透ちゃんを犠牲にしてまで、生き残りたくなんかない……」


透「……ダメだって、雛菜。雛菜は生きなきゃ」


雛菜「やだ、やだ、やだ~~~~~!! 雛菜は絶対に、そんなの認めない~~~~~~!!」


ルカ「気持ちは分かる……だけど、他に方法はないだろ……」

千雪「……ルカちゃん、そんなのって酷よ。雛菜ちゃんは透ちゃんのために自分の人生まで投げ出して庇ったのよね? そんな彼女が、犠牲になんて……」

冬優子「犠牲なんかじゃない。もともとあの子もそれが目的で投入されたAIなんでしょ? ふゆたちを、このコロシアイから助け出すために」

果穂「だとしても……こんなかたちじゃなかったはずです……! もっとほかのかたちで、透さんだって生き残ったうえでの方法があったはずです……!」

摩美々「だから、そんな方法はとっくに剥奪されてるんだってー。摩美々たちが頼れるのは透のフラグ、ただ一つなんだよー?」

智代子「透ちゃんの他に、社長までフラグは持っちゃってるし……本当に、透ちゃんのフラグは頼りになるのかな……」

にちか「だから、私たちでやるしかないんじゃないですか。浅倉さんの犠牲を無駄にしないために」


(……煮詰まってきたな)


(『卒業』をひっくり返したところで待っていたのは、別の人間の犠牲に基づく……ハッピーエンドとは程遠い結末)


(……でも、私たちに他に方法はない)


(何の権限も、何の力も持たない、ただステージで踊るだけのアイドルの私たちが勝ち残るには、ルール自体を逆手にとった逆転しかない……)


(やっと……見いだせたんだ。小さな小さな逆転の目)


(ここで潰えさせるわけにはいかないんだ……)


ルカ「にちか、美琴……今一度、力を貸してくれ」

にちか「うわ……気持ち悪。ルカさんが人を頼るとか、明日は槍でも降るんじゃないですか?」

美琴「……でも、ここを乗り越えないと槍が降る明日もないよ」

にちか「……そうですね」

ルカ「この一歩を踏み出すしかないんだ。たとえその一歩で何かを潰すことになろうとも」



ルカ「その一歩が、明日へとつながる道になる……!」


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【議論スクラム開始!】

『浅倉透を犠牲にした未来は嫌だ!』vs【浅倉透を犠牲にしてでも前に進むべきだ!】

発言力:♡×11
集中力:☆×6.5

千雪「誰かを犠牲にして生き残るんじゃ『卒業』と一緒でしょ? ルカちゃんも透ちゃんも、犠牲にするなんて……」

結華「とおるんが死んでも、そのフラグがどこまで効果があるのかは分からないんだよね? そんな賭け……危なくない?」

果穂「あたしたちをすくうために透さんは来てくれましたけど、こんなかたちでぎせいになるためじゃなかったはずです!」

夏葉「私たち全員が生き残る道を探すのではなかったの? 透はなぜその全員に含まれていないの?」

智代子「透ちゃんが偽物でも……一緒に過ごした時間は本物なんだよ……!」

愛依「透ちゃんは実際どうなん!? 本人の気持ちも確かめずに言っていいことじゃないっしょ!?」

雛菜「雛菜が命がけで守った透ちゃんを自分のために奪い取るつもりなんて、すっごい自己中心的じゃないですか~?」

雛菜「雛菜は、ハッピーエンドが待ってるってそう信じてたのに……」

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【意見スロット】

【アイドル】
【気持ち】
【賭け】
【結末】
【役目】
【礎】
【全員】
【人生】
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【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使用する
【プロデュース手帳】×2

↓1


【発言力:♡×11→10】

(チッ……どうやらどこかのスクラムが違ったみたいだ)

(スクラムは少しでも掛け違えたら効果が激減してしまう……裏の文脈を読むことも肝心かもな)

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【議論スクラム開始!】

『浅倉透を犠牲にした未来は嫌だ!』vs【浅倉透を犠牲にしてでも前に進むべきだ!】

発言力:♡×10
集中力:☆×6.5

千雪「誰かを犠牲にして生き残るんじゃ『卒業』と一緒でしょ? ルカちゃんも透ちゃんも、犠牲にするなんて……」

結華「とおるんが死んでも、そのフラグがどこまで効果があるのかは分からないんだよね? そんな賭け……危なくない?」

果穂「あたしたちをすくうために透さんは来てくれましたけど、こんなかたちでぎせいになるためじゃなかったはずです!」

夏葉「私たち全員が生き残る道を探すのではなかったの? 透はなぜその全員に含まれていないの?」

智代子「透ちゃんが偽物でも……一緒に過ごした時間は本物なんだよ……!」

愛依「透ちゃんは実際どうなん!? 本人の気持ちも確かめずに言っていいことじゃないっしょ!?」

雛菜「雛菜が命がけで守った透ちゃんを自分のために奪い取るつもりなんて、すっごい自己中心的じゃないですか~?」

雛菜「雛菜は、ハッピーエンドが待ってるってそう信じてたのに……」

-------------------------------------------------
【意見スロット】

【アイドル】
【気持ち】
【賭け】
【結末】
【役目】
【礎】
【全員】
【人生】
-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使用する
【プロデュース手帳】×2

↓1


【集中力:☆×6.5→5.5】

【集中力を使用しました】

【類まれなる集中力とともに、星をめざして二段飛び!】

【清らかなる星の流れが私たちを導く……】

【発言力:♡×10→11】

【一部スクラムが正答位置に並びました】

【正答位置にあるものには▹がついています】

-------------------------------------------------

【議論スクラム開始!】

『浅倉透を犠牲にした未来は嫌だ!』vs【浅倉透を犠牲にしてでも前に進むべきだ!】

発言力:♡×11
集中力:☆×5.5

千雪「誰かを犠牲にして生き残るんじゃ『卒業』と一緒でしょ? ルカちゃんも透ちゃんも、犠牲にするなんて……」

結華「とおるんが死んでも、そのフラグがどこまで効果があるのかは分からないんだよね? そんな賭け……危なくない?」

果穂「あたしたちをすくうために透さんは来てくれましたけど、こんなかたちでぎせいになるためじゃなかったはずです!」

夏葉「私たち全員が生き残る道を探すのではなかったの? 透はなぜその全員に含まれていないの?」

智代子「透ちゃんが偽物でも……一緒に過ごした時間は本物なんだよ……!」

愛依「透ちゃんは実際どうなん!? 本人の気持ちも確かめずに言っていいことじゃないっしょ!?」

雛菜「雛菜が命がけで守った透ちゃんを自分のために奪い取るつもりなんて、すっごい自己中心的じゃないですか~?」

雛菜「雛菜は、ハッピーエンドが待ってるってそう信じてたのに……」

-------------------------------------------------
【意見スロット】

▹【礎】
【気持ち】
【賭け】
【全員】
【役目】
【アイドル】
▹【人生】
▹【結末】
-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使用する
【プロデュース手帳】×2

↓1


【発言力:♡×11→10】

(チッ……どうやらどこかのスクラムが違ったみたいだ)

(あと少し……何か手掛かりになるワードでもあれば……)

-------------------------------------------------

【議論スクラム開始!】

『浅倉透を犠牲にした未来は嫌だ!』vs【浅倉透を犠牲にしてでも前に進むべきだ!】

発言力:♡×10
集中力:☆×5.5

▹千雪「誰かを犠牲にして生き残るんじゃ『卒業』と一緒でしょ? ルカちゃんも透ちゃんも、犠牲にするなんて……」

結華「とおるんが死んでも、そのフラグがどこまで効果があるのかは分からないんだよね? そんな賭け……危なくない?」

果穂「あたしたちをすくうために透さんは来てくれましたけど、こんなかたちでぎせいになるためじゃなかったはずです!」

夏葉「私たち全員が生き残る道を探すのではなかったの? 透はなぜその全員に含まれていないの?」

智代子「透ちゃんが偽物でも……一緒に過ごした時間は本物なんだよ……!」

愛依「透ちゃんは実際どうなん!? 本人の気持ちも確かめずに言っていいことじゃないっしょ!?」

▹雛菜「雛菜が命がけで守った透ちゃんを自分のために奪い取るつもりなんて、すっごい自己中心的じゃないですか~?」

▹雛菜「雛菜は、ハッピーエンドが待ってるってそう信じてたのに……」

-------------------------------------------------
【意見スロット】

▹【礎】
【気持ち】
【賭け】
【全員】
【役目】
【アイドル】
▹【人生】
▹【結末】
-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使用する
【プロデュース手帳】×2

↓1


【PERFECT!】

【ルカ「ありものの言葉なんかじゃ救えない……!」】


千雪「誰かを犠牲にして生き残るんじゃ『卒業』と一緒でしょ? ルカちゃんも透ちゃんも、犠牲にするなんて……」
【ルカ「にちか!」
にちか「方舟計画を妨害したうえでの生き残りです! 透さんは犠牲じゃなくて……未来に繋がる礎になるんです!」】


結華「とおるんが死んでも、そのフラグがどこまで効果があるのかは分からないんだよね? そんな賭け……危なくない?」
【ルカ「冬優子!」
冬優子「ここまでに潜り抜けてきた死線に比べたら、まだ賭ける目があるわよ。臆病になってちゃ、未来なんてつかめないっての!」】


果穂「あたしたちをすくうために透さんは来てくれましたけど、こんなかたちでぎせいになるためじゃなかったはずです!」
【ルカ「風野灯織!」
灯織「浅倉さんは一周目の生き残りに参加させられた方々を救うために生み出されたAI……その役目を果たしていただくときが来たんです」】


夏葉「私たち全員が生き残る道を探すのではなかったの? 透はなぜその全員に含まれていないの?」
【ルカ「田中摩美々!」
摩美々「よくわかってるじゃんー、現実世界に体を持つ摩美々たち『全員』が生き残るんだよー」】


智代子「透ちゃんが偽物でも……一緒に過ごした時間は本物なんだよ……!」
【ルカ「美琴!」
美琴「でも、この島で流れる時間にアイドルとしてのステージはない。あなたは夢も、希望も、未来も……その時間と一緒に埋めてしまうつもり?」】


愛依「透ちゃんは実際どうなん!? 本人の気持ちも確かめずに言っていいことじゃないっしょ!?」
【ルカ「浅倉透!」
透「ありがと。でも、大丈夫。……役に立てて、嬉しいから」】


雛菜「雛菜が命がけで守った透ちゃんを自分のために奪い取るつもりなんて、すっごい自己中心的じゃないですか~?」
【ルカ「月岡恋鐘!」
恋鐘「自分の人生を守れるのは自分だけばい。それに、みんなの人生を守れるのは、今ここだけやけんね!」】


雛菜「雛菜は、ハッピーエンドが待ってるってそう信じてたのに……」
【ルカ「ここは私が!」
ルカ「人生にはハッピーエンドなんてない。メリーバッドエンドでも、少しでも良い目を探して藻搔くもんだろうが……!」】


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【CROUCH BIND】

【SET!】

【コンマの合計値640以上で相手のスクラムを打ち破れ!】

↓直下より8回連続でコンマ判定

※プロデュース手帳はここでも使用可能です(残り2個)


【発言力:♡×10→9】

(絶対にここは譲れない……私たちが前に進むため……)

(希望も絶望も、すべてを含んだ明日を迎えるために……!)

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【CROUCH BIND】

【SET!】

【コンマの合計値640以上で相手のスクラムを打ち破れ!】

↓直下より8回連続でコンマ判定

※プロデュース手帳はここでも使用可能です(残り2個)


この周でもクリア判定は出なそうですが手帳を使いますか?
判定の最中に意志が示されていたので手帳使用にしてこの周を流しでクリアにすることもできます

プロデュース手帳を使う?

↓1


【プロデュース手帳を使用しました】

【彼がアイドルたちと紡いできた日々が蘇る……】

【過去の記憶は裏切らない、確かな思い出の数々が行くべき道を指し示してくれた……!】

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「「「「「これが私たちの答えだ!」」」」」

【ALL BREAK!!】

ルカ「……私だって、AIだから、人じゃないからで差別がしたいわけじゃない。この島で同じ時間を過ごした存在を利用して外に出ていくこと、それに罪悪感を抱かないわけじゃない」

ルカ「だけど、綺麗事が通じるばかりが世界じゃないってのはいやでもこの島の暮らしで学んだことだろ。何かを守るために切り捨てなくちゃいけないものがある」

ルカ「そして実際、ついさっきまではオマエらは平穏のために私を切り捨てようとしてたわけだしな」

夏葉「そ、そういうわけじゃないわ。ただ……」

ルカ「ああ、私は黒幕だと言う大義名分もあった。浅倉透とは事情が違うよな」

にちか「でも……それを言ったら、浅倉さんには浅倉さんの事情があるんですよ」

美琴「彼女は今この局面で、おしおきを望んでいる。それは私たちでたどり着いたこの結論を信頼してくれているからじゃないのかな」

にちか「自分の命が未来を切り開く糸口になる。そのために浅倉さんは身も呈す覚悟を見せてくれています。それを無視するのって、それこそ裏切りじゃないです?」


雛菜「裏切りでも、別にいい」

にちか「えっ」

雛菜「知らない、知らない……! どれだけ説得されても雛菜は知らないから……!」

雛菜「透ちゃんを犠牲にするなら、雛菜もすぐにその後を追うから……!」

智代子「雛菜ちゃん……」

雛菜「ほかの人たちはそうじゃなかったかもだけど、雛菜はこの島に来た時から本当にずっと一緒だったんですよ?」

雛菜「事務員さんの妹さんに疑われて以来、ずっと庇ってきたのも雛菜ですし、不自由な間の生活の面倒を見たのも雛菜なんですよ」

雛菜「そこまでずっと、都合を押し付けてきたのに……最終的には都合で透ちゃんを取り上げるところまでやっちゃうんですね〜……」

(こいつ……ただの一人でも他の連中全員と戦う覚悟かよ)




透「ストップ」






雛菜「透ちゃん……?」

透「雛菜、深呼吸深呼吸。ひっひっふー」


私たちの間を割って出るようにした浅倉透はいつもの調子で、飄々と。
他の人間たちの感情の流れとは隔絶した様子で、平然とした態度だ。


ルカ「……オマエ、なんのつもりだ」

透「何のつもりも何も……演説? アイハブアドリーム……って」

夏葉「……未来を語ろうにも、今のあなたは断頭台の上なのよ?」

透「うん、だからみんなの未来を語りたくて」

雛菜「雛菜たちの……未来……?」


私たちの視線を一身に集める彼女は一度瞳を閉じた。
それに呼応するように場内は静まり返り、自分たちの鼓動ばかりが聞こえてくる。
自分を再認するというのは一定の効用があるらしく、切迫感で早まっていた鼓動は徐々に落ち着き、
私たちの耳は彼女の言葉に正面から向き合う余裕を取り戻した。


透「さっきも言ったけど、私がおしおきされても死ぬわけじゃない。NPCがログアウトするだけ」


透「だから、感じないで。罪悪感も。後悔も。寂寥も」


透「みんなが生きてくれたら。それだけでも、生きた甲斐があるから」


透「ほら、なんか言うじゃん」


透「さよならだけが人生だ、ってやつ。私にとって、みんなを守ることが生まれた理由。ここでさよならが言えるのはさ、人生の意味を見つけられたってことだから」


透「言わせてよ。さよならって」


自分の終末を、彼女の終焉を『人生』という言葉で飾り付けたのは私たちへの愛着なのか、それとも自己の倒錯への苛みからか。
実体を持たない存在にしては壮大すぎるほどの遺言を並べ立てた。
本来なら、こんな感情の起こりはエラーとして切り捨てられるもの。
正しい動作の阻害要因として排他されていたかもしれない。
優秀が過ぎるが故に生まれてしまったAIの、流すはずのない涙。
頬に一筋ばかり伝わせ、それを口角で拾い上げるようにして笑顔を作った。


雛菜「……あは~」

雛菜「透先輩はそんな風に笑わないって~……」


その笑顔の不出来さに、市川雛菜は心の底から歓喜した。
彼女がこの島の生活で見出した、もう一人の浅倉透への感情。
それに間違いはなかったのだと改めて確認できたからだ。


ルカ「……オマエが何を言おうとも、きっと無駄なんだと思う。私はともかく、283プロの連中は誰かを喪失することになれちゃいない。忘れろと言えば言うほどにその記憶は濃くなる」

透「あちゃー、困った」

ルカ「だから、背負わせてやってくれ。どうやらこいつらは、ちょっとぐらい重たい荷物を背負ってる方が好きらしい」

にちか「浅倉さん。最後に言わせてください、ごめんなさい。私ずっと……最悪の勘違いをしてました。浅倉さんは私たちのこともあって本当のことが言えなかったのに……」

透「しゃーないって、それは」

美琴「……本当に、ごめんなさい。あなたは私のステージもずっと守り続けてくれてたんだね」

透「踊って。外に出てからも」


AIの消滅を目前に控え、送別会の様相を為してきた学級裁判。






努「そこまでだ」





そんなの、奴からすれば面白いわけもない。


努「なるほど、『卒業』でもなく『留年』でもない強制シャットダウンか。変わったことを考えるな。しかし、そんなことを私が黙って許すと思っているのか?」

摩美々「何、ここに来てルール変えるとかはなしですよー?」

努「ふん、そんなことをする必要はない。お前たちの強制シャットダウンは私と浅倉透の同時消滅という要素が不可欠……つまり私を殺せなくてはな」

にちか「だからー、殺す覚悟ならとっくに決まって____」



「これでもか?」



私たちの決起に水を差した男は、その場で手を天に掲げた。
その行為自体に意味はない。
私たちの会話を遮るというのを体現する仕切りを立ち上げただけのこと。
やけに伸び切った指先に私たちの視線はなぜか引き付けられ、気がつけば天井の姿は視界の外へ。
外れてから、ものの数秒。
指先の根本を辿って行く。
そこにあるのは、初老の男の皺がれた額……そのはずだった。


にちか「……は?」






「もう、お姉ちゃんを殺そうだなんて。そんな反抗期はカンベン願いたいな〜」






そこにいたのは、283プロダクションの事務員・七草はづきだった。


(なんだと……?!)

はづき?「社長を殺そうだなんて、そんなの私が黙っていると思いますか〜?」

夏葉「ど、どういうこと……? はづき、あなたも……チーム・ダンガンロンパの……社長の仲間だったの……?」

はづき?「さあ、どうでしょう〜?」

千雪「……はづき、本当にはづきなの?」

はづき?「もう、千雪。何度も飲み交わした仲なのにつれないこと言わないでよ〜」

美琴「……にちかちゃん」

にちか「見た目はお姉ちゃんそのもの……話してる感じも、お姉ちゃんのそれです。裁判前の捜査で見た資料とは……大違い」

あさひ「でも、違うっすよね?」

にちか「芹沢さん……」

あさひ「もうそのトリックは何度も見たっすよ。このはづきさんもさっきの社長と同じ、人格と記憶に基づいて作ったコピーっす」

はづき?「……」

冬優子「ええ、苦し紛れの擬態でしかない。振り回される必要はないわ」



はづき?「……でも、そう分かっていてもあなたたちは私を殺せない……そうでしょう?」

にちか「……最悪」



努?「お前たちが私を殺そうというのなら」

はづき?「皆さんの大切な存在の姿を借りて立ち塞がります」

真乃?「姿だけじゃありません……っ」

めぐる?「記憶と人格を完全に再現した、ほとんど本物なんだよ!」

霧子?「あなたは……殺せますか……?」

咲耶?「同じ時間を過ごし友愛を育んだ相手を」

樹里?「同じ舞台を目指して努力してきた仲間を」

凛世?「共に青春を過ごした、学友を……」

甘奈?「同じ屋根の下で暮らしてきた大切な家族を」

甜花?「あ、頭では別物と分かってても……」

小糸?「こ、心はそうじゃありません……!」

円香?「頭と心が分断され、自己意識の瓦解が起きるかもしれませんね」

「それでも」





プロデューサー?「みんなは、俺のことを殺すのか……?」





(……まずい)


AIが命乞いをするという非現実。
本来なら鼻で笑って捨てるほどのSFなのに、死の間際に見せたその曲芸が、あまりにも出来が良すぎた。
この島にいる人間は、全員この島以外に大切な誰かを置いてきている。
精神の支えともいうべき存在の姿を借りて、その声そのもので呼びかけられれば誰でも揺らぐ。
この裁判で何度も押し寄せた困惑と躊躇。
そのいずれも比べ物にならないほどの波が、一瞬でわたしたちを飲み込んだ。


真乃?「それに……わたしを殺そうとしても……全力でみんなが守ってくれます……っ!」


AIが懐から取り出したリモコン。
ボタンを一つ押したかと思うと天井の窓ガラスが一瞬にして砕け散り、見慣れた存在が落下した。


ルカ「エグイサル……っ!」

甜花?「にへへ……みんなで“守護”してくれるから……先にこっちを倒さないと、甜花に刃は届かない……」

小糸?「こ、こんなのでどうやってわたしを殺すんですか……!」

(こ、こんなの……)

(こんなの、どうしようもない……)


そもそもが間違っていたのだ。
私たちはあくまでゲームの中の登場キャラクター。
思考や行動はゲームのルール内に制約されているし、そのルールを書き換える力など私たちにはない。

そんなことができるのはゲームを作った製作者か、せいぜい……






『……ザ……な……』


プレイヤーくらいだ。






円香?「……は? ここに来て、なんです?」

『……ザザ……んな、無……か……』


その声は、これまでに聞いたことのない声。
高さやトーンという声の性質の話だけではなく、その発生元。
私たち生きた人間の発するそれや、スピーカーから流れる音としてのそれとも異なる。
神の視点から降ってくるような、そんな不思議な声に思わず辺りを見渡す。

しかしながら、そんな振る舞いをしていたのは私だけ。
他の連中は片手を片手で握り込んで、震えさせている。
その手の空洞に揉み込まれているのは、歓喜だ。
声の主に懐く心当たり、それが力となって伝播し、身を震わせているのである。


智代子「こ、この声……」



果穂「ぷ、プロデューサーさんです……!」



ルカ「マジか……?! ど、どこから……?!」


樹里?「んなわけねー! 外部からのアクセスは完全にシャットアウトしてるはずだろ?!」

透「外部からは、ね」

咲耶?「ま、まさか……内側からこじ開けたというのかい……? でも、そんなの……どうやって」

透「どうやったと思う?」


イレギュラーは起こりうる。
人の努力や思いを嘲笑うように。
そして時に、それらに呼応するように。
運命とはいたずらなもので、どちらに転ぶのかは最後の最後、その瞬間までわからない。
今回ばかりは、私たちの粘り勝ちらしい。


『……みんな、無事か?!』


美琴「プロデューサー……今、外にいるのかな」


『ああ、待たせてしまってすまない。セキュリティとそのエラーを解消するのにかなりの時間がかかってしまって……』


結華「すごい……こっち側の声も聞こえてるよ」


千雪「プロデューサーさんは中の状況をどこまで把握しているんですか?」


『透を通じて、部分的にな。……みんな、『卒業』を選ばないでいてくれてありがとう』


にちか「別に、感謝なんかされる謂れはないんですけど」

摩美々「みんなを説得したのはルカだしねー」

ルカ「……」


『……え? 斑鳩さん、君が……』


ルカ「んなことはどうだっていい。話はわかってんだろ、さっさとここから出しな」


『あ、ああ……そうしたいのは山々なんだが……すまない、俺たちの力が及ばず、この裁判が終わるまでとなると難しそうだ』


愛依「そ、そーなん……じゃ、うちらは結局あのAIをどうにかしないといけないんだよね……?」


『……すまない。だが、そのためのサポートなら俺がしよう』


カタカタ……ッターン!


ボシュゥゥゥゥゥ……


努?「な……ば、バカな……?!」

果穂「え、エグイサルが消えちゃいました……!」


『システムに干渉し続けることはできる……大丈夫だ、隙ならば俺が作る。そして、未来を切り開くための武器も俺が用意する』

『だからみんなは……未来を選んでくれ』

『他の誰かに与えられたものじゃない、自分自身で切り開く……自分だけの未来を』


灯織「プロデューサー……ありがとうございます」


奴の示した方針は偶然にも私と合致していた。
この裁判で卒業を提示された時から感じていた不愉快は、まさにそこにあったのだ。
他の何者かによって用意された選択肢、そこに在る希望なんて所詮は他人の尺度で作られた偽物でしかない。

希望も絶望も、とある人間にとって絶対的なもの。
他の誰かが定義できるものでしかない。
自分自身で歩み、切り開いて行く未来の中で、路傍に横たわっているのが希望と絶望なのだ。

そんなものに目を奪われるほど、私たちは酔狂な存在ではない。
私たちはもっと眩く、華々しい……あのステージの光に、ずっと夢中だからだ。


ルカ「……ハッ、ここに来て状況は完全にこっちの目みたいだな」

ルカ「もうオマエを守るものは何もない。私たちで浅倉透をクロに祭り上げ、そしてオマエも同時に消滅させる」

ルカ「それでこの世界は完全におしまい。強制シャットダウンだ」

円香?「いいんですか? そんなことをすればあなた方も身の保証はできないんですよ」

あさひ「いいじゃないっすか! どうなるか分からない選択の方が面白そうっす!」

摩美々「そのぐらいの賭けに怯えてたらアイドルなんかやってられないですってー」

結華「失うことを恐れてばかりじゃ、前に進めないんだよ」


もう誰も揺らがない。
私たちには未来が見えている。
まだそれは確かな形を持ってはいない。
朧げで儚い、霞のようなものかもしれない。
例えそうだとしても、私たちは自信を持って言える。
透明から鮮明に、不可能から可能性に。
私たちならその霞に形を持たせることができる。



____さあ、これが本当の本当に、最後の戦いだ。



真乃?「違う……違う……っ!」

にちか「あなたを殺す……この世界を終わらせる準備は着々と進んでいます。もう観念したらどうですか!」

めぐる?「認めない……認めないよ……!」

美琴「もう、終わりにしよう。スポットライトはあなたに当たっていないよ」

努?「黙れ黙れ黙れ! 私は……私は……!」




「こんな終わり方なんて……認めたくない……!!」



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【議論スクラム FINAL 開始!】

『偽物の希望』vs【本物の未来】

発言力:♡×9
集中力:☆×5.5


真乃?「みんなは希望の象徴なんだよ……っ! ちゃんと生き残る道を選ばなきゃ……っ!」

めぐる?「前回のコロシアイでわたしたちは生き残れなかった……わたしたちの分までちゃんと生きて!」

霧子?「人格をもらっても……その人がいなくなるわけじゃ、ないから……」

咲耶?「私たちはもう死んでいる……元の世界に戻っても元通りの活動はできないんだよ、残念ながら」

樹里?「強制シャットダウンなんかしたら、まともに生き残れるかも怪しいんだぞ!」

凛世?「この島で過ごした記憶も……なくなってしまうやもしれません……」

甘奈?「ルカちゃんはコロシアイの黒幕だった頃に戻っちゃうかもしれないね☆」

甜花?「せっかくこの島で仲直りできたのに……それも、なくなっちゃうんだね……」

小糸?「この島での成長も葛藤も、全部なくなっちゃうんですよ……?」

円香?「現実なんかより、この島にいる方がまだマシかもしれませんよ」

はづき?「ちゃんと『卒業』すれば私たちが守ってあげられるのに……」

プロデューサー?「アイドルとしての在り方も、立つべきステージも、俺なら分かるんだ……!」

努?「どうしてもというなら島での暮らしをもう一周したっていい」

努?「ダンガンロンパの素晴らしさを諸君らに教授したっていい」

努?「だから、私の夢を……悲願を……否定しないでくれ……!」


(くだらないね……全部全部)

(そんな偽物で、私たちを止められるなんて舐めやがって!)

-------------------------------------------------
【意見スロット】

【プロデュース】
【成長】
【元通り】
【おじさん臭い】
【友情】
【生きる】
【人格】
【記憶】
【未知】
【可能性】
【制止】
【エゴ】
【強さ】
【輝き】
【ステージ】

-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】


1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使う
【プロデュース手帳】×1

↓1


【発言力:♡×9→♡×6】

真乃?「私たちの夢を……奪わないでください……っ!」

小糸?「な、なんとしても……譲れません……!」

(なんつー気迫だ……いや、AI相手に気迫もクソもないんだろうが……)

(これは未来をかけた戦い……お互い、これが本当の本当に、最後のチャンスなんだ……!)

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【議論スクラム FINAL 開始!】

『偽物の希望』vs【本物の未来】

発言力:♡×6
集中力:☆×5.5


真乃?「みんなは希望の象徴なんだよ……っ! ちゃんと生き残る道を選ばなきゃ……っ!」

めぐる?「前回のコロシアイでわたしたちは生き残れなかった……わたしたちの分までちゃんと生きて!」

霧子?「人格をもらっても……その人がいなくなるわけじゃ、ないから……」

咲耶?「私たちはもう死んでいる……元の世界に戻っても元通りの活動はできないんだよ、残念ながら」

樹里?「強制シャットダウンなんかしたら、まともに生き残れるかも怪しいんだぞ!」

凛世?「この島で過ごした記憶も……なくなってしまうやもしれません……」

甘奈?「ルカちゃんはコロシアイの黒幕だった頃に戻っちゃうかもしれないね☆」

甜花?「せっかくこの島で仲直りできたのに……それも、なくなっちゃうんだね……」

小糸?「この島での成長も葛藤も、全部なくなっちゃうんですよ……?」

円香?「現実なんかより、この島にいる方がまだマシかもしれませんよ」

はづき?「ちゃんと『卒業』すれば私たちが守ってあげられるのに……」

プロデューサー?「アイドルとしての在り方も、立つべきステージも、俺なら分かるんだ……!」

努?「どうしてもというなら島での暮らしをもう一周したっていい」

努?「ダンガンロンパの素晴らしさを諸君らに教授したっていい」

努?「だから、私の夢を……悲願を……否定しないでくれ……!」


(くだらないね……全部全部)

(そんな偽物で、私たちを止められるなんて舐めやがって!)

-------------------------------------------------
【意見スロット】

【プロデュース】
【成長】
【元通り】
【おじさん臭い】
【友情】
【生きる】
【人格】
【記憶】
【未知】
【可能性】
【制止】
【エゴ】
【強さ】
【輝き】
【ステージ】

-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】


1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使う
【プロデュース手帳】×1

↓1


【集中力:☆×5.5→4.5】

【集中力を使用しました】

【類まれなる集中力とともに、星をめざして二段飛び!】

【清らかなる星の流れが私たちを導く……】

【発言力:♡×6→7】

【一部スクラムが正答位置に並びました】

【正答位置にあるものには▹がついています】

-------------------------------------------------
【議論スクラム FINAL 開始!】

『偽物の希望』vs【本物の未来】

発言力:♡×6
集中力:☆×5.5

▹真乃?「みんなは希望の象徴なんだよ……っ! ちゃんと生き残る道を選ばなきゃ……っ!」

めぐる?「前回のコロシアイでわたしたちは生き残れなかった……わたしたちの分までちゃんと生きて!」

霧子?「人格をもらっても……その人がいなくなるわけじゃ、ないから……」

咲耶?「私たちはもう死んでいる……元の世界に戻っても元通りの活動はできないんだよ、残念ながら」

▹樹里?「強制シャットダウンなんかしたら、まともに生き残れるかも怪しいんだぞ!」

凛世?「この島で過ごした記憶も……なくなってしまうやもしれません……」

甘奈?「ルカちゃんはコロシアイの黒幕だった頃に戻っちゃうかもしれないね☆」

甜花?「せっかくこの島で仲直りできたのに……それも、なくなっちゃうんだね……」

小糸?「この島での成長も葛藤も、全部なくなっちゃうんですよ……?」

円香?「現実なんかより、この島にいる方がまだマシかもしれませんよ」

はづき?「ちゃんと『卒業』すれば私たちが守ってあげられるのに……」

プロデューサー?「アイドルとしての在り方も、立つべきステージも、俺なら分かるんだ……!」

努?「どうしてもというなら島での暮らしをもう一周したっていい」

▹努?「ダンガンロンパの素晴らしさを諸君らに教授したっていい」

努?「だから、私の夢を……悲願を……否定しないでくれ……!」

(くだらないね……全部全部)

(そんな偽物で、私たちを止められるなんて舐めやがって!)

-------------------------------------------------
【意見スロット】

▹【輝き】
【プロデュース】
【成長】
【元通り】
▹【可能性】
【友情】
【生きる】
【人格】
【記憶】
【未知】
【制止】
【エゴ】
【強さ】
▹【おじさん臭い】
【ステージ】

-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使う
【プロデュース手帳】×1

↓1

【発言力:♡×7→♡×4】

はづき?「まだ皆さんは弱く、か細い光なんです」

プロデューサー?「どうして、俺たちに守らせてくれないんだ……!?」

(舐めんなよ、いつまでも誰かに守られてる私たちじゃない)

(自分の手で未来を掴めるぐらいの弱さは……私だって手にしてんだよ……!)

-------------------------------------------------
【議論スクラム FINAL 開始!】

『偽物の希望』vs【本物の未来】

発言力:♡×4
集中力:☆×5.5

▹真乃?「みんなは希望の象徴なんだよ……っ! ちゃんと生き残る道を選ばなきゃ……っ!」

めぐる?「前回のコロシアイでわたしたちは生き残れなかった……わたしたちの分までちゃんと生きて!」

霧子?「人格をもらっても……その人がいなくなるわけじゃ、ないから……」

咲耶?「私たちはもう死んでいる……元の世界に戻っても元通りの活動はできないんだよ、残念ながら」

▹樹里?「強制シャットダウンなんかしたら、まともに生き残れるかも怪しいんだぞ!」

凛世?「この島で過ごした記憶も……なくなってしまうやもしれません……」

甘奈?「ルカちゃんはコロシアイの黒幕だった頃に戻っちゃうかもしれないね☆」

甜花?「せっかくこの島で仲直りできたのに……それも、なくなっちゃうんだね……」

小糸?「この島での成長も葛藤も、全部なくなっちゃうんですよ……?」

円香?「現実なんかより、この島にいる方がまだマシかもしれませんよ」

はづき?「ちゃんと『卒業』すれば私たちが守ってあげられるのに……」

プロデューサー?「アイドルとしての在り方も、立つべきステージも、俺なら分かるんだ……!」

努?「どうしてもというなら島での暮らしをもう一周したっていい」

▹努?「ダンガンロンパの素晴らしさを諸君らに教授したっていい」

努?「だから、私の夢を……悲願を……否定しないでくれ……!」

(くだらないね……全部全部)

(そんな偽物で、私たちを止められるなんて舐めやがって!)

-------------------------------------------------
【意見スロット】

▹【輝き】
【プロデュース】
【成長】
【元通り】
▹【可能性】
【友情】
【生きる】
【人格】
【記憶】
【未知】
【制止】
【エゴ】
【強さ】
▹【おじさん臭い】
【ステージ】

-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使う
【プロデュース手帳】×1

↓1


【集中力:☆×4.5→3.5】

【集中力を使用しました】

【類まれなる集中力とともに、星をめざして二段飛び!】

【清らかなる星の流れが私たちを導く……】

【発言力:♡×4→5】

【一部スクラムが正答位置に並びました】

【正答位置にあるものには▹がついています】

-------------------------------------------------
【議論スクラム FINAL 開始!】

『偽物の希望』vs【本物の未来】

発言力:♡×5
集中力:☆×3.5

▹真乃?「みんなは希望の象徴なんだよ……っ! ちゃんと生き残る道を選ばなきゃ……っ!」

▹めぐる?「前回のコロシアイでわたしたちは生き残れなかった……わたしたちの分までちゃんと生きて!」

霧子?「人格をもらっても……その人がいなくなるわけじゃ、ないから……」

咲耶?「私たちはもう死んでいる……元の世界に戻っても元通りの活動はできないんだよ、残念ながら」

▹樹里?「強制シャットダウンなんかしたら、まともに生き残れるかも怪しいんだぞ!」

凛世?「この島で過ごした記憶も……なくなってしまうやもしれません……」

甘奈?「ルカちゃんはコロシアイの黒幕だった頃に戻っちゃうかもしれないね☆」

甜花?「せっかくこの島で仲直りできたのに……それも、なくなっちゃうんだね……」

小糸?「この島での成長も葛藤も、全部なくなっちゃうんですよ……?」

円香?「現実なんかより、この島にいる方がまだマシかもしれませんよ」

▹はづき?「ちゃんと『卒業』すれば私たちが守ってあげられるのに……」

▹プロデューサー?「アイドルとしての在り方も、立つべきステージも、俺なら分かるんだ……!」

努?「どうしてもというなら島での暮らしをもう一周したっていい」

▹努?「ダンガンロンパの素晴らしさを諸君らに教授したっていい」

努?「だから、私の夢を……悲願を……否定しないでくれ……!」

(くだらないね……全部全部)

(そんな偽物で、私たちを止められるなんて舐めやがって!)

-------------------------------------------------
【意見スロット】

▹【輝き】
▹【生きる】
【成長】
【元通り】
▹【可能性】
【友情】
【人格】
【未知】
【制止】
【エゴ】
▹【強さ】
▹【プロデュース】
【記憶】
▹【おじさん臭い】
【ステージ】

-------------------------------------------------

【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】

1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
3.アイテムを使う
【プロデュース手帳】×1

↓1


【PERFECT!】

【ルカ「ただ進み続けるだけだ!」】

真乃?「みんなは希望の象徴なんだよ……っ! ちゃんと生き残る道を選ばなきゃ……っ!」
【ルカ「風野灯織!」
灯織「私たちに求められている希望は、私たち自身の輝き……誰にも決めつけられるものじゃない!」】


めぐる?「前回のコロシアイでわたしたちは生き残れなかった……わたしたちの分までちゃんと生きて!」
【ルカ「和泉愛依!」
愛依「モチ! だからそのために……うちらはうちらのままで、生きて帰んなきゃ……!」】


霧子?「人格をもらっても……その人がいなくなるわけじゃ、ないから……」
【ルカ「月岡恋鐘!」
恋鐘「元の人格が残っても、大きく捻じ曲げられてしまうばい。うちはうちの苦しみを……みんなに背負わせたくはなか!」】


咲耶?「私たちはもう死んでいる……元の世界に戻っても元通りの活動はできないんだよ、残念ながら」
【ルカ「三峰結華!」
結華「元の鞘に収まることに拘ってるわけじゃない。千変万化のアンティーカ……そうでしょ?」】


樹里?「強制シャットダウンなんかしたら、まともに生き残れるかも怪しいんだぞ!」
【ルカ「小宮果穂!」
果穂「可能性は無限大、です! あきらめなければ、きっといい結果になるはずです!」】


凛世?「この島で過ごした記憶も……なくなってしまうやもしれません……」
【ルカ「園田智代子!」
智代子「たとえ記憶を失っても、そこからまた歩き出せばいい。過去が全てじゃないんだよ!」】


甘奈?「ルカちゃんはコロシアイの黒幕だった頃に戻っちゃうかもしれないね☆」
【ルカ「冬優子!」
冬優子「もしそうなったらふゆたちが全力で止めてみせる。この癇癪持ちの扱いなら心得てんのよ」】


甜花?「せっかくこの島で仲直りできたのに……それも、なくなっちゃうんだね……」
【ルカ「千雪!」
千雪「この島で出来たなら、元の世界でもできる……何も失ってはいないわ」】


小糸?「この島での成長も葛藤も、全部なくなっちゃうんですよ……?」
【ルカ「市川雛菜!」
雛菜「じゃあそこで負った傷もなくなるよね〜? もう一度戦える元気復活〜!」】


円香?「現実なんかより、この島にいる方がまだマシかもしれませんよ」
【ルカ「あさひ!」
あさひ「そんなの出てみないと分からないっすよ。それに、楽しいことは外の方がいっぱいのはずっす!」】


はづき?「ちゃんと『卒業』すれば私たちが守ってあげられるのに……」
【ルカ「有栖川夏葉!」
夏葉「守られてばかりの私たちじゃないわ。もう私たちは自分自身を守れるだけの強さを手にしているもの」】


プロデューサー?「アイドルとしての在り方も、立つべきステージも、俺なら分かるんだ……!」
【ルカ「田中摩美々!」
摩美々「押し付けがましいプロデュース、偽物丸出しじゃないですかぁ」】


努?「どうしてもというなら島での暮らしをもう一周したっていい」
【ルカ「美琴!」
美琴「遠慮させてもらうよ。この島には、私たちの立つべきステージはないから」】


努?「ダンガンロンパの素晴らしさを諸君らに教授したっていい」
【ルカ「にちか!」
にちか「うーわ、そうやって『お前らのためを思って言ってる』的なスタンスおじさんっぽくてやばいですよ!」】


努?「だから、私の夢を……悲願を……否定しないでくれ……!」
【ルカ「ここは私が!」
ルカ「オマエのそれは夢なんかじゃない……他人を無理やり巻き込むだけのエゴイズムだ!」】

-------------------------------------------------

【CROUCH BIND】

【SET!】

【ぞろ目を3回以上出して相手のスクラムを打ち破れ!】

↓直下より15回連続でコンマ判定

※プロデュース手帳はここでも使用可能です(残り1個)

【プロデュース手帳を使用しました】

【彼がアイドルたちと紡いできた日々が蘇る……】

【過去の記憶は裏切らない、確かな思い出の数々が行くべき道を指し示してくれた……!】

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「「「「「「「「「「「「「「「これが私たちの選んだ未来だ!」」」」」」」」」」」」」」」



【BREAAAAAAAAAAAK!!!!!!!!】



ルカ「私たちの未来は、私たち自身で決める。余計な口出しは不要だ」

にちか「阻もうとしたってもう無駄ですからー! 強制シャットダウンを起こして、この世界を閉ざしちゃいますよー」

灯織「もう、終わりにしましょう。あなたの目論みも、それにまつわる悲しみの連鎖も」

努?「……勝手に終わらせるな、まだ私の宿願は……途絶えてなどいない」

美琴「ステージの終わりを決めるのはパフォーマーじゃない。あくまでそれを見ているオーディエンス」

美琴「たとえあなたがどれほど終わりじゃないと嘆こうとも、事はもう決していると思うの」


突きつけられた終了通告に、AIに過ぎない存在のそれはさも人間らしくガックリと肩を落とした。
きっとこれもたくさんの人間の記憶と人格から集積された反応に過ぎない、ただの『再現』なのだろう。
だが、練度の高い再現は私たちに勝利を実感させるには十分だった。
証言台に並び立つ16人は何度も顔を見合わせるようにして、長い裁判の行き着いた結末を確かめていた。


愛依「これで……いーんだよね……全部、終わったんだよね……」

冬優子「裁判はこれで終わり。この後は強制シャットダウンっていう人生を賭けた大博打が待ってるわよ」

恋鐘「結果がどうなるのかは、まだ分からんとやろ……?」

果穂「大丈夫です! あたしたちなら、ぜったい負けません!」

摩美々「や、勝ちっていうか、負けっていうか……そういうんじゃ……」

摩美々「……ま、勝ちは勝ちかもねー」

透「みんな、後は任せたから」

雛菜「任された〜!」

夏葉「透、あなたの覚悟……しかと受け止めたわ」

智代子「透ちゃん……ごめんね、こんな終わり方で」

透「ノープロブレム。これが本望ってやつ」

ルカ「……さ、腹を括れ。もうこれ以上この裁判で話すことはないはずだ。散り際を惨めにするのも、堂々とした幕引きにするのも、オマエ次第だ」



はづき?「……それでは、お手元の投票ボタンでクロだと思う人に投票をお願いします〜」


はづき?「今回は特殊な裁判のため、一番票を多く獲得した人が無条件に正しいクロとなります。くれぐれも投票先を間違わないように注意してくださいね〜」


はづき?「投票の結果クロとなるのは一体? そしてこの南国生活の行く末は?」


はづき?「……」





はづき?「もう、どっちでもいいですけどね〜……」





-------------------------------------------------


  【VOTE】
〔透〕〔透〕〔透〕

CONGRATULATIONS!!!!

  パッパラー!!!


-------------------------------------------------






【学級裁判 閉廷!】






最後の学級裁判が終わったところでここまで。
議論スクラムも最後になるとだいぶ意地悪でしたね…
少し難易度調整をミスった気がする、お付き合いいただきありがとうございました。

そしていよいよ次回更新で最終回となります。
裁判終了パートからエピローグまで。
昨年より続いたシリーズもこれで幕引きです。

また、延期の連絡後に全編更新終了後の質問の問い合わせがありましたが、私としてもぜひ聞かせてもらえればと思っています。
そう練り込まれたお話ではないので期待にどこまでお応えできるかは分かりませんが、
作品を書いている中で色々と考えることはありましたし、質問や感想は大歓迎です。

最終回の更新は12/4(土)20:30前後予定。
安価はありませんが、最後まで見届けていただけましたら幸いです。

>>1
学級裁判では振り回され続けましたが、とても楽しかったです。
ところで次の更新日ですが、正しいのは曜日ですか?それとも日付ですか?

>>110
失礼しました、12/3(土)でお願いします
気が付いたら日付が変わってしまっていたのでカレンダーを読み違えました……

-------------------------------------------------



CHAPTER 06

絶望、あるいは逃げられぬ希望

裁判終了



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努?「こんな……こんな結末があっていいはずがない……」


最後の投票を終えた私たち。
結果は浅倉透が最多の得票数。
この裁判の最後には彼女がおしおきを受け、その死をトリガーに世界が幕を下ろすことが確定した。

彼女は、あくまで偽物だ。
私たちの仲間の姿を借りただけで、与えられた役目を果たすためだけに行動するAIでしかない。
その意味では、幾度と私たちを脅かしたモノクマやモノミとなんら変わりはない。
だのに、その存在が消え失せようとしているこの局面で何故か連中は鎮痛な表情を並べていた。
親の都合で引っ越す同級生、老衰で自我も見失った年寄り、事故に遭って片足を失った野良犬……
そういうどうしようもないものを見つめるときによく似た表情だ。

AIなんて無機質を見つめるには、あまりに多くのものを含み過ぎた有機的な視線が向けられていた。


透「さんきゅ、みんな」


投票を先導したのは私。
元々の役割に回帰させただけとはいえ、この場に居合わせた全員の命とその未来をただの一人に背負わせた自覚に言葉に詰まる。


『……透、君に幕引きを託してもいいか』


最初に口を開いたのは、外の世界の彼。
空間を切り取ったような形で姿を覗かせている彼もまた、暗い表情をしていた。
それは別れを惜しむと言うよりも、罪の意識。
自分の選択への躊躇いが見てとれた。


透「やっぱり、本物のアイドルには手を汚させられない?」

『……すまない』


アイドルがアイドルなら、それを育てる方も育てる方だ。
あまりにも出来すぎた偽善に舌を巻いた。


透「いいって、誰も責めない」


外の世界の男が落としたトーンで詫びるとすぐに、浅倉透の手には一丁の拳銃が産み落とされた。


透「おー、いいじゃん。これなら簡単だ」


これ見よがしに、項垂れる“紛い物”に銃口を向けた。


努?「……」


しかし、奴が反応を返すことはなかった。
つい先ほどまで必死に生きる者を真似ていた存在は一転、無機質に立ち尽くすだけのカカシになってしまっていた。


千雪「もう、抵抗する気もないのかしら……」

結華「いくら護衛を生み出そうとも、外の世界のPたんがそれをかき消す。AIなら三峰たちよりもよっぽど早く、よっぽどはっきりとその敗北を計算できそうだもんね」

愛依「は〜、そっか……スパコンとかってなんかすごいっていうもんね」

灯織「というよりも、ショートしているのではないでしょうか?」

にちか「って言うとなんです?」

灯織「私たちが選んだのは本来AIの計算にはあり得なかった選択肢です。全員生存でもない、犠牲を生まないわけでもない……合理性からはかけ離れた賭けの選択肢。そんな非合理を理解しようとしたところで、AIには到達できない境地にエラーを起こして止まってしまった」

摩美々「ちょっとそれ、自己陶酔入りすぎじゃないー? 自分たちがすごいっていう驕りが見え見えっていうかぁ」

灯織「そ、そんなつもりは……」

『……いや、俺もそう思うよ。未来を切り開こうとするみんなの勇気、そんなものはいくら計算したところで測りきれないだろうからな』

(……勇気、ねえ)


本当に最後の最後まで恥ずかしげもなくそんなことが言えるものだ。
全員が全員美談に酔いしれ、そこに宝石のように下品に輝く理想を思い描く。
私のような人間からすれば、到底直視に耐え難い光景だ。


ルカ「言っとくけど、私はそんな絵空事の夢にかけたわけじゃない。ただ他人に未来を決めつけられるのが不愉快だっただけだからな」

冬優子「はいはい、いちいち表明しなくたって誰も気にしないわよー」

ルカ「てめ……」

『……本来なら、あなたも同じ考えだったんだと思うんです』

努?「……」

あさひ「プロデューサーさん、この人はあくまでAIっす。社長さんの考え方を完璧に真似ているっすけど、それは物真似の域を出ないっす」

『……信じるという行為は、真似の範疇を冒していたんだろうな』

努?「……」


まるで私たちに反応を示さなくなった管理AI。
次第に勝利の余韻も薄れ、現実が湧き上がる。
胸と喉の間に霧がかかってきたような息苦しさ。
それを一言で言うならば“不安”だ。
未確定な未来が空を埋め尽くそうとしていることを自覚した時、膝の震えは始まる。


にちか「それよりも、これからのことを話しませんかー? おしおきまでの時間もそうないですし……」

夏葉「ええ、そうね。何度も確認しているけれどこの先の私たちに保証は何もない。今ある記憶や経験が残ることも、それを持ち帰る明日があることも」

果穂「この世界でしんじゃったあたしたちはもちろん……いきのこってたみなさんも、目を覚ますかどうかはいいきれないんですね……」

結華「こうやってみんなで掴み取った選択肢も、忘れてしまうのかもしれない」

美琴「この島で生活することで見つけられたもの、気づくことができたもの……その存在の否定はできないから」

美琴「……失ってしまうのは、少し寂しいね」

千雪「うん……この島での暮らしは勿論辛いことが多かったけれど、それが全て記憶からなくなってしまうのは違うわ」

千雪「そうよね、ルカちゃん」


ここで私に同意を促すか、と悪態でもついてやりたい気になったが、その言葉には賛同をする他なかった。
この島で無理やり顔を付き合わされたことで、美琴とはようやっと和解をすることができたわけだし、そういう機会は日常に転がっている物でもない。

それに、283の他の連中との交流も否定はしない。
事務所に対する憎しみの色眼鏡が常にあった私が、283に好意的な感情を抱くことなどなかったろう。
記憶を失うということは、この変化を全て無に帰すということなのだ。


思えば、この島での暮らしにも色々あった。


にちか「……なんなんですか、人の顔をジロジロ見ないでもらえますー?」


美琴を奪い取った仇と思っていたこいつから頼られて、生き抜いていくことを誓い、美琴の命を背負い込むことになるとは。


千雪「ルカちゃん、あの時のお酒の味……一生忘れないわ」


私としたことが図々しくもパーソナルスペースに侵入していくことを許し、挙句そいつと交わした約束を守り続けることになるとは。


冬優子「……やめて、こっちも整理つかないんだからあんまり見ないでよ」


似た物同士の並ならぬ間柄の相手がこんなところで生まれ、最終的にはそいつに今際の際に大切なものを託されるまでになるとは。


あさひ「ルカさん? あんまり見たことない顔っすね、それ」


託されたものを几帳面にも守り続け、最後の最後まで真実を追い求めることになろうとは。




_______そして、









「……ルカ」






「……んだよ」

「この島でやっと、初めて気づけた。私の横に立って一緒にステージを作ってくれる人の存在に。その存在のかけがえのなさに」

「きっと、記憶を失ってしまえば私は以前と同じ盲目になってしまうんだと思う。私は本当に視野が狭くて、スポットライトで照らされているその足元しか見ていなかったから」

「……失いたくないね、この気持ち」


一度完全に取りこぼしてしまったものを、拾い上げることが叶おうとは。
この手に掴んだものを思うと、それを手放してしまうことには恐怖を抱かずにはいられない。名残惜しさは飲み下すには大きすぎる塊だ。



「らしくないこと言ってんなよ」

「……えっ」

「失うことを恐れて進めなくなるようなタマじゃないだろ、美琴は。そんなヤワな女だったら、私は切り捨てられてなんかない」


だからといって甘えるわけには行かないと思った。
世界がここで完結するのなら、この夢のような体験と記憶を一生啜っていてもよかったかもしれない。

されど、この世界は世界であって、現実ではない。
夢は必ず終わらせなければならない、浸り心地の良い夢は厳しい壁に現実でぶつかるための原動力に過ぎない。
それに依存するだけなら、飼い潰されるだけの家畜と何ら変わりない。

捨てさらねば、腐り落ちていくのは私たちなのだ。



「それに、また取り零すなら何度だって拾い直せばいい。一度出来たことが、次に出来なくなるなんてことはないはずだろ」

「……」

「だー……オマエがそんな顔してると調子狂うんだよ、いつも通り仏頂面して我が道をゴーイングしとけばいいんだ、美琴は」


ただ一つ好都合なのは、この世界は再現度のあまりにも高すぎるだけの仮想現実であると言うこと。
ここで引き起こされた感情の起伏は、現実でも起こりうるだろうことの予測。
この島で砂浜に刻まれた足跡は、現実世界でコンクリート にだって刻むことのできるものだ。
この世界で掴めるものなら、現実世界でだって手にすることができるはず。
私たちは、囀るだけのカナリアじゃない。
その嘴で鳥籠をこじ開けることができる。






「私が絶対、追いついてみせるから」

他の誰かに生きる世界を制限などされてたまるか。
それが私の原動力だった。






千雪「ルカちゃん、いつのまにか私より大きくなっちゃったみたい」

果穂「ルカさん……千雪さんより、年下ですよね……?」

千雪「ふふっ、そうね。でも、私より今のルカちゃんはちょっとだけお姉さんなの」


冬優子「なんか同類で括るの、不適切な気がしてきたわ」

結華「ありゃりゃ、その心は?」

冬優子「ふゆはあんなくっさい説得は御免被りたいから」

結華「あはは、ふゆゆは手厳しいですなぁ」


外野がとやかく言うのは全面的に無視をした。
この時の羞恥もどうせ外の世界に持ち越せるかどうかもわからぬもの。
恥はかき捨てというやつだ。


雛菜「……」


そして、恥は恥だけに留まらなかった辺り、悪手というわけでもない。
私と美琴を遠巻きに見ていた市川雛菜は、横をスッと抜けるようにして、奴の前に立った。


雛菜「透ちゃん、お別れの前にちょっと時間もらってもいい〜?」

透「あー、そこら辺、いける? どう?」

努?「……」

透「……黙ってるってことは、イエスってことだ」


私たちが挑んだ最後の事件。
それはあまりにも唐突なもので、私たちの思惑の悉くはその混迷の渦に呑み込まれ、別離にあたって餞の言葉を用意することも叶わなかった。
市川雛菜がこの浅倉透に向けた感情は並ならぬものだと全員が理解していながら、それを整理するための時間はもらうこともできず、凄惨なる末路を迎えた。


透「じゃあ、市川さん。回答をどうぞー」


そんな二人が、また分たれようとしている。
前回とは次元が違う話での離別。
どれほどの奇跡が起きようとも、仮想現実の中の存在が現実にその姿を表すことはない。
データと実体が肩を並べるなど、今この時にしか起き得ない現象。
それを締め括るための言葉など、どこにもあるはずもない。
ありものの言葉で、彼女らが救われるはずもない。


雛菜「透ちゃんは今、どう感じてるのか教えて」

透「うお、一転攻勢」

雛菜「雛菜は知りたいから。透ちゃんが最後に何を考えて、何を思ったのか」

透「……」


並ならぬ様子に、軽薄そうな口ぶりも流石に控えた。
面と向かって話をしている相手の感情も察知できないほど出来の悪いAIではない。


とはいえ、AIに求めるには複雑すぎる要求であることも確かだ。
以前とある学者がふんぞりかえって人間とアンドロイドの違いを『心の有無』で表現していた。
その言葉が正しいなら、市川雛菜の要求は無に有を求めるもの。
それこそエラーを起こしてショートしてしまってもおかしくないのだ。


透「あー、うん……えっとさ」


案の定、浅倉透は言葉が出てこずに苦心している様子だった。
感情という曖昧な概念を表すものを深層に探し求め、必死に悶え、喘いでやっと掬い上げたものは


透「本当に、みんなを守れるのは嬉しくて、さ」



雛菜「違う」



一瞬で切り捨てられた。


雛菜「そんな用意された言葉じゃない。透ちゃんの中にある、透ちゃんだけが持っている言葉で教えてほしいって言ってるの」

透「……」

雛菜「『雛菜たちを救いにきた浅倉透』じゃなくていいの、本当の透ちゃんの言葉が知りたいから」


浅倉透は初めからずっと自分の背負った義務に準じてきたし、正体を明らかにしてからも浅倉透のコピーとして生きてきた。
そのことを隠さなくなってから、私たちの目にはしがらみを振り払っているように見えていた。

見えて『は』いた、でも実際は違った。

私たちの誰よりも近い場所で見つめてきた市川雛菜にはずっと見えていたのだ。
義務や役割という蛹の中で確かに脈打つ、存在としての核の存在が。
与えられた演算を精巧に行うだけのはずのAIがなぜか持ってしまった、たった一つの虚数解が。


透「……困るって。そんなこと言われても」


とはいえ、それはひどく奥底に眠る。
AIという最適解を導き出す機構には無自覚な回答なのだ。


透「そんなの、プログラミングされてない。学習してないんだって」


技術革新が起こる時代の中で、人の役割はどんどん剥奪されていく。
単純作業から創造的な活動まで、人の行き場はドンドン追いやられてしまう。
では、人はどうやって生きていけば良いのか。


雛菜「……前例の中には透ちゃんはいないでしょ?」

透「……わかんない、わかんないって」




______共生。



果穂「透さん! しんこきゅうしてみてください!」

透「……え?」

果穂「のどからむねがスゥッとして気持ちよくなりませんか! 体に、力を感じませんか!」

あさひ「透ちゃんが人間の精巧なコピーなら、生命活動だってちゃんとされてるはずっすよね。心臓が動いて、体に血液が回る」

あさひ「そしたら、なんだかポカポカしてくるんっすよ。そのポカポカが、言葉になるんっすよ」

透「いや、よくわかんないや」


人はAIよりも数千年ばかり先輩だ。
その一日の長が、わずかな経験の勝りが、ほんの僅かにだけ優位を示す場所がある。

自分たちはこうだったが、君たちの世代はどうだ。
散々口を酸っぱくして言われてきた、聞き飽きた大人の口舌。

人生の先輩である私たちが、示さなくてはならないらしい。



夏葉「私も一度人間をやめた。それでも、私は感情に曇りができたとは、鈍りが生じたとはわずかにも思わなかったわ」

夏葉「心というものは実体ではないのよ。そして生命活動そのものでもない。そこから生まれる……概念的な力ともいうべきなのかしら」

千雪「コンピューターは計算や分析が得意なのよね。それなら、今の自分自身のことを解き明かしてみて。どうするべきなのか、導き出す答えは……きっとあなただけのものよ」


【透「心、って」】


愛依「うちもあんまりうまく言えないタチだから、アドバイスとか出来ないけど……雛菜ちゃんを見てる時に、いっつも何を言ってたか、考えてみるといいんかも!」

結華「自分でもわかんない気持ちに気付かれちゃうことってあってさ、それはまあちょっとムカついたりもするけど……なによりも迎える準備を向こうがしてくれてるってことだから」


【透「何、それ」】


恋鐘「透は作り物なんかじゃなか、混じりっけのない透たい」

冬優子「ふゆから言えるのは……あんまり気持ちは溜め込みすぎても、隠しすぎても双方メリットなしってことぐらい」


【透「知らない、気持ちとか。わかんないって」】


美琴「……あなたが私に向けていたものは、計算の答えだけ?」

にちか「……がんばれ、私が言えたことじゃないですけど」


【透「うるさい」】


摩美々「答えが導き出せないなら導き出せないでいいんじゃないですかぁ? そのエラーでも報告すれば、多分見えるものもありますよー?」

灯織「……あなたを生み出した私たちだからこそ言えます。あなたは普通のAIじゃない、その壁を越えられる」

智代子「私たちは知ってるよ、透ちゃんには立派な心がある。気持ちがある。ぶつけられるものがあるって!」


【透「うるさいって」】




【透「でてけ、私の中から」】


ルカ「さっさと吐いて楽になりな」


【透「……知らないって!」】





小さい時に、近くの公園に変わった遊具があった。
四角形を積み重ねたみたいな形で、その割に中はスカスカで、夕陽の光がその合間から抜け出ていた。
オレンジの光が、その遊具を象った影を生み出して、私自身の影をその中に囲っていた。

でも、時間が経つと影は移りいく。
遊具の影は横倒しになっていき、私の影だけがその場に取り残される。
いらない皮を拭い去ったように残ったそれが、なんだか不気味なようで親しくも思えた。
そんな記憶がある。


透「あー、わかんない。わかんないってやっぱ」


ようやっと、浅倉透の影が、囲いの中から見えてきた。
お節介の奔流に飲まれてから、水面にやっと見えた右手。
それは確かに彼女自身が伸ばして、世界を繋ぎ止めようと伸ばした右手なのだ。


透「もう死んでもいいって、別れも辛くないって。そう思ってたのに」






透「なんか、勿体無いかもね。ここで死ぬの」





透「マジでわからん、これ」

ルカ「お、おい……」

透「いや、覆したりはしないけど。死ぬって、死ぬ死ぬ」

透「だけどさ、ちょっと寂しいかも。うちはここで完全に終わっちゃうしさ」

雛菜「……忘れないよ」

雛菜「この島での暮らしも、雛菜が一度死んだこともぜんぶぜ〜んぶ忘れても! 透ちゃんって言う友達がいたことだけは何があってもぜったいぜ〜ったい忘れないから〜!」

愛依「うん……うちも絶対忘れない。透ちゃんがうちらのことを守り続けてくれたこと、忘れないから」

結華「とおるんはオリジナルのとおるんには替われないけどさ、それは逆も然りってことで。とおるんと過ごした時間はここにしかないもん!」

美琴「あなたの存在は絶対に残してみせる。それが私の責任だから」

透「あー、ちょっ。やめてって、そういうの」



透「来るから」



人とアンドロイドの違いを「心」で説いた学者が、今ここにいたなら私は迷うことなくその左頬を引っ叩く。
目の前に立つ彼女は心と呼ばれるものは確かに持ち合わせてはいないかもしれない。
自立した思考に見えるものも、緻密な計算の集合体であることは間違いない。

されど、そこに何もないかと言われればそれは違う。
浅倉透はよく出来たアンドロイドだ。
結果を導き出せないことを結果として飲み込むことができる。
虚数解を虚数解として定義できる。

私は、本来彼女に見るはずのないものを見た。
天井の照明を反射して、一筋の流星を描いた水滴は、人間のこぼす涙とは全くの別物。
都合や利益に濁りを受けた涙なんかと同じにしてはならない、ただ混じりっけのない純粋な一雫。
「心」なんて言葉で飾ろうものなら、その輝きが曇ってしまうだろう。


シンギュラリティの壁にひとしきり落書きをし終えたところで、その時がやってくる。
私たちの感情と事情を幾度となく嘲笑い踏み潰してきた凄惨なるショータイム。
その幕開けが目の前に迫っていた。


透「もうこれ以上やっても渋りたくなるだけだしさ、終わらせようよ。そろそろ」

雛菜「……透ちゃんがそう言うなら、そうかも〜」

にちか「おしおきタイム……これ次第で私たちがどうなるのか決まるんですね」


これまでの虐殺に意味はなかった。
ただルールに則って命を奪い去るだけの調停の儀式のようなもの。
黒幕連中の描いたシナリオを飾り立てるだけのアクセントに過ぎなかった。

しかしながら今回ばかりはそうではない。
このおしおきは私たち自身にとっていちばん大きな意味を持つ賭けなのだ。
ベットにかけられているのは命と、それよりも大切な存在理由。
私たちが私たちのまま生きると言う権利を掴み取るために、自分達の命を危険に晒す。
流石に肌がひりついて仕方がない。


愛依「……これ、失敗したらどーなんだろ」

冬優子「ちょっと……ここに来てそんな震えてんじゃないわよ、不安がりすぎ」

あさひ「なるようにしかならないっすよ、愛依ちゃん」

愛依「で、でも……」


一度は覚悟で蓋をしたはずの悪魔が、わずかに顔を覗かせる。
人の判断を鈍らせて、メデューサの呪いのように足を硬直させてしまう、その悪魔の名は恐怖。
悪魔の存在を智覚したとき、既にその悪魔には魅入られている。


努?「……待て」


しかし、躙り寄る終わりを制したのは、悪魔に魅入られた人間ではなかった。
その悪魔を飼い慣らして、恣にしてきたはずの存在が、掌を私たちに向けていた。


真乃?「本当に、こんなところで終わりにするつもりなんですか……? こんな、中途半端なところで……」

甘奈?「方舟計画がこんな半ばで頓挫しちゃうなんて……そんなの、甘奈は嫌だよ……」

摩美々「ちょっと、ここに来てゴネ出すとか往生際悪すぎじゃないですかぁ?」

咲耶?「好きに言ってくれればいいさ。夢は全ての原動力、それを奪い取ろうとする者がいるなら私は再び武器をとろう」


何人もの姿を借りて私たちの説得にかかるAI。
私たちが生存理由を浅倉透に託したのと同様に、こいつも方舟計画に全てを託しているのだ。
ここで再び立ち塞がるのは納得はいく。
ただその説得は、これまでの強敵のイメージとは遠くかけ離れていて、精巧なコピーというよりは粗悪な模造品といったイメージを抱かせた。


霧子?「透ちゃんもこんなところで死にたくないよね……命が、もったいないもんね……」

小糸?「し、死んじゃうのってすごく辛いんですよ……そ、そんなの嫌ですよね……!」

透「……」


私たちの覚悟が並のものでないと悟ったからなのだろうか。
浅倉透に縋り付くようにして、必死に死の恐ろしさを説いた。
誰もそんなものに耳を貸すはずもないのに。


凛世?「死ねば、空虚な時に呑まれるばかり……孤独に耐えながら、無数の時を送る……その覚悟はおありですか……?」


何度も命を奪い去ってきた存在が、生きろ、生き残れとあれこれ手を尽くす。
それに耳をかさずに死に向かってまっすぐ進んでいく浅倉透。
生と死が入れ替わったような倒錯状態に、いよいよAiは目に見えてふらつき出す。


めぐる?「死なないで! 死んじゃダメだよー!」

透「……死ぬとか、そういうのじゃない」

めぐる?「人間でも機械でも死は死だよ! 救済なんかない、ただ周りの人間にいいように使われて終わるだけの、見せ物になっちゃうのが死なんだよ!」

透「だから、そういうんじゃないって」

透「私はみんなのためにバトンを繋ぐだけ。生きるためのバトンを、みんなに渡すって」


エゴイズムに偏るたびに、私たちのイメージから乖離していく。
もはや粘土細工の方がマシとすら思えるほどの、騙りに堕ちていくAIを、浅倉透は悠然と突っ撥ねた。


円香?「……は?」


それがよほど癇に障ったのか、AIは真似る体裁すらも捨て去り始めた。
ただ悪態をつくだけ、不平不満を吐きつけるだけ。
そこにアイドルの面影などどこにもない、醜く膨らんだ不出来な人形に、もはや情など寄せられない。


甜花?「え、えっと……人がこんなにお願いしてるのに……それ、無視しちゃうんだ……」

樹里?「じゃあもう知らねーよ、ぜってー許さねえから」

結華「別にあなたに許されなくたっていいよ。誰も求めてないから」

めぐる?「そもそもダンガンロンパ の人格を入れ込むには元の出来が悪かったんだよ! 友情とか絆とか、そんなものを連呼するような弱者は器に似合わないもん!」

甘奈?「もうみんなの方が用済み☆ 失敗しちゃえ☆ 世界に裏切られちゃえ☆ 消滅しちゃえ☆」

夏葉「……酷いものね、直視に耐えないわ」

愛依「こんなの、みんなが言うはずないのに……」

小糸?「何をわかった気になってるんですか? ぴぇっ……」

透「もう、これ以上はダメ。これ以上姿を真似させて、穢させるわけにいかないから」


場を荒らすだけに堕ちてしまったそれに剛を煮やした浅倉透は、ついにそのスイッチを手に取った。
押した瞬間に舞台の幕が開け、ギロチンが持ち上がる処刑台の電源ボタン。

その時が、来る。



透「はじめるよ、そして……終わりにするよ」


この島の生活の全てを終わらせる時が。


透「今回も、超高校級のAIである浅倉透さんのためにすぺしゃるなおしおきを用意しました」


かつての私の思惑を粉々に砕く時が。


透「それでは張り切っていきましょう」


この記憶と感情を、無に帰す時が。





透「おしおきターイム」


友にすべてを託して、祈る時が。


プロデューサー?「やめろ、やめてくれええええええ!!!!!」




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CONGRATULATIONS!!

アサクラさんがクロにきまりました。 

おしおきをかいしします。 





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元々、彼女は彼女ですらありませんでした。
0と1の組み合わせによって定義される、仮想現実の中にしか存在し得ない、実態を持たない存在。
あったのは、目的だけ。
283プロの人間を守るという目的のためだけに生み出されたそれが、名を持つようになったのは擬態という手段が付け加えられたから。
それでも彼女は目的を入れ込むだけの箱に過ぎず、ずっと空虚な存在であり続けました。
プログラムされた行動を、忠実に再現するだけのカラクリ。
そんな透明で偽りだらけの存在が、群青の月夜に溶け込んで……いよいよここまで来ました。

さあ、始めましょう。
そして、終わりにしましょう。



この透明な世界を_______


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さよなら 透明だった僕たち

超高校級のAI 浅倉透処刑執行



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裁判上の床が抜け、浅倉さんは真っ逆さま。
地下の奥底の裁判場、さらにその床下に眠っていたのは見渡せないほどの広大で終わりのない空。
パラシュートも何もないスカイダイビングに、体はどんどん加速しながら降下していきます。

そんな彼女を待ち受けていたのは、大きな大きな虹のアーチ。
七層に分かれた光の海、浅倉さんは頭から突っ込んでいきました。


最初の層は赤の層。
人々に情熱を抱かせるような猛り燃え盛る光は、マグマに由来していたもの。
光を突き抜けたかと思うと、浅倉さんはマグマに真っ逆さま。
美しいその白肌は灼熱に焼かれて爛れていきます。


2つ目の層は橙の層。
人々を元気づけてくれるポカポカと温かい光は、太陽のコロナ、その残像。
ただでさえ爛れていた肌は、丸焦げになってしまい血が流れることもありません。


3つ目の層は黄色の層。
幸せを象徴するようなその光は、雷が走らせた閃光。
浅倉さんの頭から足先にまで、超強力な電流が走り、その筋繊維を破壊しました。

4つ目の層は緑の層。
目に優しく、心にも安らぎを与えてくれる光はレーザーライトから。
鋭利な光は、肌に明確な傷をつけながらその体を通過していきます。

5つ目の層は青色の層。
澄んだ心を取り戻させるその色は彼女にとってもホームグラウンド。
極寒の大気に飲み込まれた指先は裂傷を引き起こし、いつもなら飄々としている表情を苦痛に歪めました。

6つ目の層は藍色の層。
冷静さの象徴とも言うべき、深い海のような色はプロジェクターのスクリーン。
浅倉さんの影が藍に落ちると、すぐにその影を槍の影が貫きました。
ポタポタと滴り落ちる液体まで、しっかりと投影されて臨場感も抜群です。


長いレインボークルーズもいよいよ終着点。
最後の深層に待ち受けていたのは紫の層。
赤と青が入り混じる混沌とも言うべきその色は、ぐつぐつと煮えたぎる毒沼が発していた異常光。
これまで6つの層を通過して、その体に鮮やかな色を受けてきた浅倉さんでもここに堕ちてしまうのは不本意でしょう。
だってここまで強い色なら、他の全てを飲み込んでしまうのだから。

浅倉さんは決して透明ではなかった。
繊細で淡い色を、確かにそこに宿していた。
その微かな色合いが人々を惹きつけてならないのです。


……だから


彼の精巧なコピーであったもう一つのAIが、その本懐に目覚めて、再び穴を覗き込んだとしても何らおかしなことではないのです。





「バーン」





天井努の幻影が顔を覗かせたその瞬間を浅倉さんは逃しませんでした。
弾丸は深層から表層に向かって一直線に突き抜けて、その額を貫通。
眉間に穴が開くとすぐに天井努の幻影は目ん玉をぐるんとひん剥いて、力なく穴から落下。

すぐに浅倉さんと共に毒沼の底へと沈んで行きました。

透明な存在であり続けようとした浅倉透のコピー。
その最後に手にした色は、あまりにも毒々しく、そして野暮ったい色合いだったとさ。





「……終わった、な」



浅倉透と天井努の末路を見届けた私たちの胸中は自分達でも意外な心持ちだった。
別離に悲観するでもなく、天井努の亡霊を葬り去ることができた達成感でもなく、まるで他人事のようにフワフワと実感がない。


「透ちゃん、ちゃんと決めてくれたね」
「AIの眉間に一発、すごいコントロールじゃーん」
「透さん……すっごくかっこよかったです!」


どちらかといえば晴れやかな感情なのだろうが、プラスに振り切れているかと言われればそうでもない。


「……本当に、これで透ちゃんとお別れなんだ」


長い時間を共に過ごした相手の消滅に、少しも消沈がないのでは見合わないだろう。


『……みんな、彼女のことを大切に思ってくれてありがとう。俺が言うのもおかしな話だが、透は最後の最後まで幸せだったと思う』


事の顛末、それに伴う私たちの反応を観客席で眺めていた男はそう投げかけた。
奴からすれば、浅倉透がここまでの存在に化けたのはさぞ意外だったろう。
私たちを掬い上げる救世主は、いつしか世界の命運をも背負い込み、見事その期待に応えてみせたのだから。


「……しかし、こうなるといよいよ猶予は無くなりましたね」


風野灯織の指摘通り、奴ら二人の消滅からすぐに、世界のあちこちに綻びのようなものが見え始めた。
描画されている背景の一部が切り取られたように剥がれ落ちたり、動いていたものが慣性を無視して急速に止まってみせたり。
私たちの知る秩序というものに悉く反し始めた世界は、その終焉が近づいていることを声高に主張してくれた。


「うわっ! すごいっすよ、手! わたしたちも、世界と一緒に消えちゃうんっすね!」


ふと視線を手元に移せば、手の甲に浮かび上がる0と1の数列の鎖。筋繊維が本来あるところには複雑なプログラムコード。
そう、あくまで私たちはこの世界におけるアバターにすぎない。
待ち受けているのは、この世界の末路と同じ。
違うのは、ここで書き換えられたプログラムコードは現実でも復旧ができるかもしれないということ。
その保証はないので、あってないような差異ではあるのだが。


「……いよいよ、腹を括らなきゃいけないんだね」
「……おう」


隣に立つ美琴が私に話しかけた。
流石にこの局面には美琴も思うところがあるらしい、いつもの感情を悟らせない表情とは違ったものを浮かべている。


「まあ、大丈夫だ。美琴は結果がどうあれ変わりゃしないって」
「……でも、ルカは」
「……まあ、それは、な」


それは名残惜しさに近かった。
人の縁というのは、最初に結ぶ時よりも、改めて結び直す時の方が難しいとはよく言うもので、私と美琴の仲を補修する機会は現実では永い間無かった。
それがこの島で漸く叶った。
一度解けたものを結び直すのに手こずるなら、二度解けたものを結び直す手間は言うまでもないだろう。


「オマエが一番よく知ってるだろ」


それでももう私たちはその手間を厭わない。
手間は時間の浪費ではなく、余白のある長旅だ。
何度も結び直すのは追体験であり、やり直しではない。


「何度も何度も繰り返して練習するうちに、脳で考えるよりも体が覚えてくる。体のメモリーは何があってもなくならないんだからな」
「……そうだね、振りは覚えるんじゃなくて、体に憶えさせるものだから」
「それと同じだ。何度だってやり直せばいい」


それに、同じ出来事は繰り返せば繰り返すほど、身に染みて馴染んでいく。
さもそれが自然であるかのように、無自覚に体は学習していく。二人が並んだその場所こそが安息地なのだと本能が学習する。
考えるまでもなくその場所にたどり着けるまで繰り返せばいい。
私たちの葛藤を徒労だなんて誰にも言わせない。



「ま、最悪の場合でも美琴さんは私がいただいていっちゃうのでご心配なさらずにー」
「……ハッ、言ってろ」


それにモチベーションの点は心配いらない。
私を無駄に煽り、焚きつける存在がいる。
この島に来る前の苛立ちを思えば、衝突は嫌でも起こる必然なのだろう。


「……さあ、いよいよだ」


世界の崩落がいよいよ目の前にまで波及し出した。
私の今立っている証言台も端から光の粒子になって周りと混ざり始め、私の体も徐々にコントロールできなくなってきた。
きっとこのまま、ドロドロに蕩けて全ては一つになる。膨大な情報の渦は全てを巻き込んで一点に固まって終わるのだ。



「次に目覚めた時の挨拶、考えておいた方がいいかもね」
「……んだそれ、何か変わんのか?」
「察し悪いですねー、戻った後で私たちの関係性はどうなってるかわからないんですよ?」


私たちは前に進む。
その手に未来を掴み取るために。
自分たちで選んだ未来を掴み取るためには、その未来に近づくための一歩が必要だから。


「んなことは分かってる。でも、だからって……何も変わりゃしねえよ」


私たちは前に進む。
そうじゃなきゃ前に進むと決めた以前の自分に嘘をつくことになる。
一度決めたからには貫き通さなければ不義理だから。


「私たちは仲良しこよしのお友達じゃない。同じステージに立つ仲間でもない。ただ同じ時代を生きて、たまたま巡り合っただけの仲なんだから」

「記憶の有無なんかで左右されるほどしっかりした結びつきなんかじゃねえだろ」
「……ふふ、そうだね」
「まあ、確かにそうですね。ルカさんの口が悪いうちは変わらないですねー」





私たちは前に進む。
他の誰かに、追い越されないように。
進んだ先で、待っている奴がいるから。


「それじゃあ、また後で。ルカ、にちかちゃん」
「おう、寝坊すんなよ」
「はい! 待ってます!」




予期せぬエラーが発生しました
強制的にシャットダウンします

エラーコードA-0000000000000045
「新世界プログラム」の継続に負荷がかかっています

Code:reproduce…………interrupt.
user>command>shutdown
1291021483471834819483742157356
1910431048934819473195748190533
8882147936493271042894613912213
4241542656434213214254346578462
71309148031214039584102153201032
シャイニーダンガンロンパ2 ゼツボウノアイドルトキボウノシマ…………end

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CHAPTER 06

絶望、あるいは逃げられぬ希望

END

残り生存者数 ???人



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【CHAPTER 06をクリアしました!】

【クリア報酬としてモノクマメダル160枚を手に入れました!】

【アイテム:データの残滓を手に入れた!】
〔283の人間を騙っていたプログラムの残滓。エラーを吞み込んだコードには異物が混じり、再現することは適わない。そこに眠る想いも、在ったはずの野望も区別はつかない〕

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EPILOGUE

神様は死んだ、って



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コンクリートと鉄板で打ちっぱなしになった空間に張り巡らされるケーブルは、部屋の中央に鎮座する巨大な装置に集うようにして点滅する。
部屋には常に排気の轟音がしており、部屋の室温も他の部屋に比べると少しだけ高くなる。
優れた装置を扱うことの代償は、目に見えて大きい。


「……やはり、全員がすぐには……難しい、みたいだな」


男は透明な強化プラスチックで蓋をされたポッドを撫でながらそう呟いた。
視線の先には、呼吸器をつけられた少女が横たわり、瞳を閉じている。
規則的に鳴る電子音だけが、彼女の生を語る。


「すぐには……ですか」


その副詞には、これから先には必ず、という意味が見え隠れしていた。
彼女たち自身が選んだ未来を信じて疑わない、彼の職責とその自負が見て取れる。
横に立った女性はそんな彼の心構えに微笑みを添えた。


「……これもあの人から見て学んだ、プロデューサーとしての気構えですよ」


彼は、憎き仇に思いを馳せていた。
自分の目の前で昏睡する少女たち、彼女らを追い込んだのは間違いなくその男なのだが、彼は男を恨みきれずにいた。
師事を仰ぎ、背中を追い、横に立とうと努力をしてきた。
そのために注いだ己の心血は間違いなく本物であり、それを否定することは彼女たちへ捧げてきたものの否定にもなるからだ。


「ご立派です、プロデューサーさん」
「いや、何も……俺は結局、あの人のことも守れなかったんですから」
「……肩を落とさないでください、確かに私たちはプロデューサーに救われたんです」


謙遜が自虐に変りかけたところで、別な少女が背後から声をかけてきた。
振り返るとそこには、口元に魅力的なほくろを携える黒髪の少女。
彼女は、彼がプロデュースしてきたアイドル、その張本人だ。



「1回目のコロシアイも、今回のコロシアイも、すんでのところでプロデューサーは掬い上げてくれました。プロデューサーが確かに守ったものがあるんです」
「ありがとう、灯織たちの方がもっと不安なのに心配かけちゃ悪いよな」
「いえ、お気になさらないでください……」


彼女は完全に一度死んだ。
仮想空間の中での死亡とはいえ、脳自体も己の死を自覚し、完全な脳死にまで陥った。
それでも今こうして立つことができているのは、装置に備え付けられた生体保存の機能、そして彼女が命を落とした世界そのものが消滅したことに由来する。
肉体と死の間の紐付けがなくなった、と表現するのがいいだろうか。


「他の方々は、まだ……」
「これであの裁判からもう1週間になる……まだ意識を取り戻している方が少ないな」
「……」


大きな災害があった直後や戦争の最中、夥しいほどの犠牲に収容できる場所が間に合わず、
ブルーシートで覆うだけした蛹が並べ立てられているのを見たことがある。

それと現状は大差ない。
目を覚ますこともなく、反応も示さない。希望も絶望も在るのか分からない棺が並んでいるだけだ。


「新世界プログラムの方はどうなっているんですか?」
「ああ、はづきさんと一緒に解析を進めているけど……プログラムを書き換えたのは相当な手練れらしい、難儀しているよ」
「それに加えて強制シャットダウンで予期せぬダウンが起きてますから、エラーにエラーが重なってるイメージですね〜」
「……そうですか」


はじめに彼らがこの島に上陸した時には、こんな展開が待っているとは思いもしなかった。
コロシアイの最中、消息を絶った仲間たち。
その所在がわかってすぐに飛びつけば、そこにいたのは意識を失い仮想空間でのコロシアイに挑まされている非常事態。
冷静な判断など下せるはずもなく、今に至る。
まして、その参加者の中に首謀者がいるなんて思いもしなかった。


「灯織、記憶はどうなってるんだ」
「この島に来る以前の記憶も、今ははっきりとしています。対照的に、新世界プログラムの中で起きた出来事はどこか朧げというか……」
「やっぱり、強制シャットダウンの影響は出てしまうんだな……」


あのシャットダウンから、何人か目を覚ました人間はいる。
こうして今立って会話をしている風野灯織はその中でも最も良い形での復帰をした例。
自立した思考に、ちゃんとした受け答え、記憶にこそ障害は残っているが、基本的には元通りだ。


「仮想空間で体験した出来事は全部、脳は本当に起きたこととして認識しています。そこを強制的に切り離すと起きるのは、風野さんのように脳がすべて錯覚だと判断して記憶も体験も手放してしまうか、もしくは_____」
「完全に脳と肉体が同期してしまう……ということですか」


目を覚ましたものの中には、あの島での生活で負ったダメージをそのままに残す者もいた。
大半の人間は島の暮らしの中で命を落とし、肉体や臓器に損傷を受けていた。実際にその傷はなくとも、脳はすでにその部位は死んだものとして認識してしまう。


「こうして眠っている方々の中には……それこそ脳が死を誤認したままの方もいるんですよね……」
「未来機関の協力でなんとか生きている……そういう状況の中堪えている人もいるな」
「……」


頑張れ、と安易に応援の言葉を投げることができればよかった。
それが出来ないのは、目を覚ましたところで待つ未来がどんなものなのか誰にも分からないから。
本当に目を覚ますべきなのか、という議論から始めなくてはならないから。



____斑鳩ルカという少女も、棺の中には眠っているから。




目覚めてほしくない、なんて思うわけはない。
命に貴賎はない、どんな人間であれど目を覚まして自分の人生を生き抜いて、向き合うべきものに向き合うべきだと言う信条もある。
これは不幸を願っているのではない。
来るやもしれぬ混沌に怯え、二の足を踏んでいるのだ。
少女は自分の胸に寄せた手のひらをぎゅっと握り込んだ。


「警察の捜査が進んでな、社長の企てもだいぶ明るみに出たんだ。事務所の資金を一部流用して溜め込んでいた口座も、その足取りも。足がかりにして共犯者の身元もだいぶん掴めてきた」


そんな少女の様子を見兼ねてか、彼は語った。
少女が眠りこけている間に起きた、世間の変化。
自分達の身に纏わる変化は、良し悪しの判断をしかねるものだった。


「そして、このコロシアイ以前の余罪も……山のように」
「チーム・ダンガンロンパ……ですか」


こうして改めてその実情を知らされると自分達の節穴さには落胆する。
あれほど近くにいたのに狂気に気づくことができなかったこと、自分達の日常が数多の犠牲の上に成り立っていたことを自覚していなかったこと。
少し気を抜けば発狂をしてしまいそうだ。


「ああ、その結果……彼女が社長の協力者であったことは裏付けも取れたらしくてな。……目を覚ませば追求は免れないだろう」


そして当然話題は彼女の元にたどり着く。
一ヶ月に及ぶ惨劇、いつもその中心にいた少女。
その惨劇を引き起こした火種に立つ少女。
そして、誰よりも……生き抜こうともがいていた少女。


「斑鳩さんは目を覚ますでしょうか」


斑鳩ルカという存在は、奇異というほかなかった。


「もし仮に目を覚ましたとして、記憶は、その人格は……どんな状態で? コロシアイを強いる前の完全に真っ黒な状態になるのか、それともあの島の暮らしの中で育まれた漂白されたような状態になるのか……」


未確定な未来への推定を口にした。
流れるように言葉が連なったのは、不安や怯えから。
不用意なまでに舌が回って吐き出された言葉は年相応の畏れを抱いていた。
当然、咎められる謂れはないものだ。





「……いや、それは違うな」


でも、咎めは別として……言葉の一部が彼の耳には看過できない表現を孕んでいた。






「俺は外から見守っていただけだけど、斑鳩さんは何も漂白なんかされていない。元から彼女に落とすような汚れはついていない、いつだって彼女は清い、ありのままでいたんだ」


数年のキャリアの中で、多くの人間と関わり、そして彼自身が少女たちを育ててきたからこそ備わった知見。
人々の言動には常にその源点となる核がある。
そこから逸脱しようとすれば、核の持つ引力が軌道を歪めるし、逆に核に近い行動であればあるほど、それは大胆なものとなる。
知らず知らずのうちに、その本質を覗き込む力を、核を見極める力を彼は手にしていた。


「彼女は変わったんじゃない、かつての自分を、本当の自分を見つけ出すことができたんだ。島の暮らしの中でみんなと過ごすことで、失ってしまったものを取り返したことで。それを道標にして見つけ出したんだ」


彼の目には、彼女もまた無垢に映った。
世間から距離を取ろうと悪態をつき、自分の装いも黒く染め上げて感情を覆い隠そうとして、
自分自身に何度も刃を向けてズタズタにしてしまおうとした倒錯と暴走の権化。


そんな言動の奥底に見えた、透き通った真珠のようなもの。
彼には、少女の変化は回帰として映った。
羽に虹が生まれていくのではなく、虹を取り戻していく。
雨雲の下に潜り込んでいた小鳥が、気がつけば雲の上に突き抜けようとしている。


「だから、きっと」


それを成長という言葉で括るのは、少しばかり横暴だろう。


「斑鳩さんは目を覚ましてくれる。本当の、彼女自身の姿で」


自分の担当アイドルでもない、そもそも同じ事務所のアイドルでもない、そんな相手に向けた言葉にしては力強すぎたかもしれない。
そんな言葉が出たことに、周りはもちろん彼自身が目を丸くした。


「なんて、彼女をプロデュースもしれない俺が言ったところでしょうがないか……ははっ」
「ふふ、プロデューサーさん……風格が備わってきましたね〜」
「茶化さないでくださいよ……」
「いえいえ、これからの事務所を引っ張っていくだけあって立派な観察眼だと思いましたよ〜?」
「……お褒めに預かり光栄です」


横に立つ事務員は、かつての上司をその陰に重ねた。
裏に秘めた本性こそ災厄というほかなかったが、表向きの姿勢は文字通り尊敬に値する人間だった。
敏腕、されど驕ることもなく、常に所属アイドルの輝ける場所を追い求めて思考を止めることがなかった。
彼もまた、優れた観察眼を持っていた。





______ピッ




そんな時だった。


「……プロデューサー、あれって」


少女が指差した先には心拍を示すモニター。
緑がかった黒には定期的に波が押し寄せ、繋がれた者の命を指し示す。
その命が突然に暴れ出した。
押し寄せる波は細かく、急速なものとなり、その間隔もどんどん狭くなる。


「……まずい!」


男たちは慌ててその棺に駆け寄った。
いたずらな運命か、そこに横たわっているのはつい先ほどまで話をしていた斑鳩ルカそのもの。
ただでさえ血色の悪い肌は更に青ざめ、呼吸器にはどんどん水滴が付着していった。


「どうしてこんな急に容態が……」
「まずい……どんどん血液中の酸素濃度が下がってる……」


人の命はいつも薄氷の上にある。
何がきっかけで、生に転ぶか死に転ぶかもわからないほど危うい存在。
別れなど告げる間も無く訪れてしまうことを、居合わせた人間は誰しもが知っていた。


それゆえに、焦る。
目の前に漂う死の香りを、確かな死臭として嗅ぎ紛う。
死を何よりも恐るがゆえに、決断を急いた。


「はづきさん、AEDの用意をお願いします……急いでください」
「はい……!」
「悪い、灯織……手伝ってもらうことになりそうだ」
「いえ……当然です、私でお力になれることであれば」


右に左に駆けずり回り、救命のための道具をかき集める。


「呼吸がどんどん浅くなってます……!」
「クソ……ダメだ……こんなところで……まだ……!」


自分達の目の前で命の火はどんどん小さくなる。
熱も感じられぬほどにか細く、小さく、今にも消え失せそうな光。
必死に蝋を足し、風を送り、燃え上がらせようとした。
ただ、その努力でも消し飛びそうなほどに淡く、脆いそれは、彼等の目の前で……







完全に失せた。


「そん、な……」
「……クソ」


斑鳩ルカという少女は瞼を下ろしたまま、身一つ動かそうとはしなかった。
つい先ほどまでと何が変わったのだろうか、きっとこれから彼女はどんどん朽ちていく。
心臓というポンプが止まった今、皮膚の下を走る血管は鎮まりかえり、筋肉という筋肉は解きほぐされることもなくなり、ただの肉塊に変わる。
それが死というもの、それが骸というものなのだ。


「……元々、彼女たちは死んでいるようなものなんです。生き返るかどうかは賭けのようなもの。ここまで耐え抜いてくれたこと、必死に生きようとしてくれたこと。それに感謝するほかない……悔しいですが」


男は自分の拳を震わせながら、振り絞るようにして呟いた。
零れ落ちそうな涙を噛み潰してまで自己弁護の言葉を吐いたのは、隣の立つ少女のため。
少女は時間が止まってしまったかのように目の前で起きた悲劇に金魚のように口をぱくつかせるほかなく、それが痛ましくてたまらなかったのだ。


「……斑鳩さん、最後までわからないままでしたね。彼女が社長の意思にどこまで賛同していたのか、このコロシアイを仕組んだのは本当に彼女だったのか」
「……ええ、もっと多くのことを彼女から聞き出しておきたかったです」


いくら死を嘆いても意味がない。
後悔とは元来無意味なものなのだ。悔いたところで、完全に同じ状況など出会うはずもない。
まして、この惨劇の首謀者など世界に二人といないのだから。


「……ひとまず、救護班と、彼女たちに連絡をしましょう。助からなかったことを、別れの時が来てしまったことを」


緊急事態に此方に向かっている部隊がある。
事の終わった骸に施すには慈愛に満ちすぎた装備を置いてきてもらうように促すよう指示を出した。


暫くして、部屋に彼女らがたどり着いた。
合流した少女たちも無事とは言い難い。
仮想空間の中では押し潰されて生涯を閉ざしたもの、肉体ごと吹き飛ばされて刹那の存在になったもの。その影響は色濃く肉体に残っていた。


「あ、大丈夫です。ここからは自分で押していきますー」
「うん、私もここからなら松葉杖で歩けるから」


つい宣告命を落としたばかりの少女にとって因縁深い二人は、ようやっとのことでその棺にたどり着く。
肉体が痛まないように適温に自動調整されるポッドの中で、斑鳩ルカは何も変わらぬ様子で目を閉ざしている。



「まるで、眠ってるみたいですね」


まるで、という言葉は正しくない。
彼女は実際に眠っているのだ、長く、永い、眠りの中にいる。


「失礼な言い方になりますけど、こんな終わり方って無責任じゃないですか……美琴さんに、こんな想いをさせたまま、遺したままなんて」


痩身の女性は目を潤ませることもなく静かに亡骸を見つめていた。
二人には、確かに肩を並べた時間があった。
共に汗を流し、労いあった時間があった。
それがどれほどか細く、どれほど微かだとしても、二人の間をつなぐ糸が確かにあった。


「せめて、自分の言葉で、本当の自分で想いを伝えてからですよ……新世界プログラムなんかじゃなくて」


その糸を、横に立つ少女が指で弾いた。
ピンと張られた糸はその力で小刻みに震え、高く透き通った音を立てる。







「……ルカ」






その音色が、響いた。
凪いでいた海面を音が震わせ、漣が起きる。
漣は募り、押し寄せ、砂の城も崩す。
根本から崩れゆく城、その果てにはずっとずっと昔に埋め込んだ真珠が顔を覗かせる。



「ごめんね、もっと早くに……あの時に、ルカに気持ちを伝えてあげられればこんなことにはならなかったのかもしれない」


その真珠は自分でも埋め込んだ記憶を失っていたもの。
はるか昔に埋没させた、あの日の宝物。


「アイドルとしてじゃない、パフォーマーとしてじゃない、緋田美琴としてルカのことを見ていたのは……いつまでだったんだろうね」
「美琴さんは……悪くないですよ」


それは空虚な励ましだと少女自身も自覚していた。
だって、それはあの島で自分に向けられたものと同じだったから。
この相方が、同じ間違いを繰り返そうとしていたのを正してくれたのが目の前の骸だと知っていたから。


それでも、声をかけずにはいられなかった。
それほどまでに痩身の女性の言葉は悲壮感に満ちていたのだった。


「もう、時間は帰ってこない。あのステージでルカと共演することもない……私は、ルカからスポットライトも、ダンスシューズも、センターマイクも、全部全部奪ってしまった」


少女の言葉はもう届かなかった。
自分に向けた刃は、どんどんと奥深くに突き刺さり、心の臓へ。
拍動と共に噴き上がる血液が、両手を汚す。


「だからもう、私に立つ資格はないの」
「美琴さん……」


血液をいくら掬い上げても、体内に戻すことなど出来ない。







それでも







滴り落ちた血の雫が水面に波紋を生んだ










「……るせー」

生まれた波紋が、パルスを動かした。







「え、え……?」


水滴で曇った呼吸器の向こうで、微かに動いた口元。
見間違い、聞き間違いかと思って注目してみると、次に動いたのは目元だった。
目元に皺を寄せ、目を細めて、確かに睨みつけた。


「人が眠ってる上でギャーギャー騒いでんじゃねえ……頭痛ェ……」


止まらない悪態。
溜息混じりの憎まれ口。



「言ったろ、私は死なない。生き抜くって決めたんだ」


心拍を示す電子音は、力強く、落ち着いた調子で、規則的なリズムを奏でた。


「たとえ……神様は死んだ、って私は生きてるさ」


常識で説明のつかない出来事が起きた時、人間は奇跡だと評して神や天使の功績に結びつけることがある。
それが進行を形作り、歴史を紡いできた。

でも、此度はそんな奇跡なんかではない。
泥臭く、惨たらしく、醜くも這いつくばってでも掴もうとして、足掻き回った結果。
生き残るという意志ただ一つに引かれた末の行動。
そこに神格化されるような気品などどこにもない。

神などいないのだ、神はとうの昔に死んでいる。
だからもう、自分で生き残るほかなかった。
神の名を捨ててでも、少女は生を勝ち取った。







「それが、斑鳩ルカの生き様だ」


不恰好な笑顔に、中指を添えた。





------------------------------------------------




EPILOGUE

神様は死んだ、って


斑鳩ルカは生きている



END




------------------------------------------------

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【コロシアイ南国生活をクリアしました!】

【全編クリア報酬としてアイテム『イースターエッグ』を手に入れました!】
〔コロシアイ南国生活を生き抜いた証。私たちは私たちで行く道を決める。希望も絶望も、その道すがらにたいらげてやれ〕

-------------------------------------------------


以上、これにて2021年の2月より開始したシャニマス×ダンガンロンパのシリーズは完結となります。
シリーズ当初から読み続けてくださった方、途中から興味を持ってくださった方、本当にありがとうございました。
スレの進行も拙いものでご迷惑をおかけしながらでしたが、ここまでの長編を無事完走し終えたのはスレに参加してくださった皆様のおかげです。
感想や応援の言葉をいただけたので、ずっと楽しい気持ちのままやってくることができました。
改めて感謝の言葉を述べさせてください。

少しだけ語らせていただくと、このシャニロンパ2は開始当初からエピローグがどうなるかはある程度決めていました。
エピローグのタイトル回収はクリスマスパーティで『神様は死んだ、って』の楽曲披露があった時から温め続けたネタで、ようやっと陽の目を浴びせることができて万感の思いです。
本当にこれが書きたくてここまでやってきたんです……!

さて、これにて本当にお話の更新は終わりになります。
また公開していなかった親愛度マックス報酬やスキルなどの設定の公開はする予定ですが、それ以外に何か明らかにしてほしいことなどありましたらお気軽にお尋ねください。
すべてがすべてバッチリの回答を用意できるわけではないとは思いますが、何かしらの返答は出来る限りしたいと思っています。
そのほか感想や本編に関係のない質問なんかでもお聞かせていただけたら幸いです。

それではいったん締めさせていただきます。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。

2年弱に渡る連載、お疲れさまでした。
シャニマスとダンガンロンパと言う魅力的な2作品のクロス作品ということもあり、とても楽しみに読ませていただきました。
原作の要素を取り入れて展開を想起させつつ、随所でずらしを入れることで先の展開予測を困難になっていたため、
大まかな流れは読み切れるものの細かい部分での驚きが溢れていました。
特に興味深いと思ったのがルカを主人公にするにあたって最初に交流を深めるのが千雪だった点です。
動いているのを見れば、確かにルカには283プロと交流する必要がなくその関係性をこじ開けなければ話に関わらなかったので
その点では包容力と積極性と強引さを兼ね備えた千雪はとても適任だったと思いました。
また、冬優子との奇妙な関係性や殺伐した空間だからこその美琴との確執とその結末も原作にはないからこそ面白かったです。
全部書いていると長文になるので細かい好きポイントを1つ挙げるのですが、このスレの最初の生存者名簿の過去の犠牲者が
【DEAD】から【UNDEAD】になっているのが、あくまで今この裁判中は死んでないだけって表現してるようで好きです。

長文失礼しました。
質問等も受け付けてくださるとのことなので、思いついたら質問させていただきます。
長い間本当にお疲れさまでした。

このSSがきっかけでダンガンロンパにハマって、原作1、2をプレイしたり色々なSSを読み漁るようになりました。
自分的にはこのシャニロンパ、俺新訳ダンガンロンパ、嫌われスイッチ、ドクターKクロス、[たぬき]クロス、キーボ粉あたりが特にお気に入りですね。
タイプ:ワイルド、ズガドーン、究極奥義正義の鉄拳など所々にクスっとくるネタが入っていて面白かったです。
個人的に気になってるのは、前作ラストでにちかがダンロンのストーリーやモノクマを酷評しまくってる謎のシーンですね。

長い間お疲れ様でした!
このような名作に出会えてよかったです。


感想どれも隅々まで読ませていただきました…本当にありがとうございます

>>188
被害者犯人を先に考えてからストーリーを肉付けしていくやり方でやっていた中で、
2章で退場が決まっていた千雪にルカの心を開かせる役割を担ってもらったのですが結果的にこれ以上ないハマり方をしたように思います。
個人的に章の最初と最後の飲み交わしはお気に入りですね……

冬優子はルカと親密になる展開は最初期から決めていました。
芸能界の中でしたたかに立ち回る姿をルカがどう見るのか、ずっと原作で見てみたいと思っている展開なので本シリーズに落とし込んだ形です。
双方の持つ刺々しさの共通点と相違点を自分なりに描けたかなと思っています

>>189
オタクとしての深度は浅めなので、自分に馴染みある他作品ネタをちょくちょく入れました。
多分同じ世代の方の幼少期にピンとくるネタが多めですね…

ちなみに前作ラストのにちかですが、具体的な場面の想定があるものではないです
原作ダンガンロンパのラストのように、続編をにおわせるための演出……というよりスマブラの参戦PVみたいなテンション感です
次はこいつで書くぜ!の意思表示ですね


【好感度マックス到達報酬のアイテムとスキルの設定】
※交流イベント自体はその場で即興だったので親愛度マックス時のセリフなどは無いです

・風野灯織
【アンケート用紙】
〔その質問はあなたを知るために。ファンからの気持ちにこたえるため、彼女はペンを執った〕
スキル【星掬い藍仰ぐ】
〔学級裁判中集中力ゲージを使用するたびに発言力を回復する〕


・月岡恋鐘
【実家のエプロン】
〔長崎の実家を手伝っていた時から愛用しているエプロン。料理から飛び散った出汁のしみ込んだ記事からはなんだか懐かしい香りがする〕
スキル【ばりうまかブルース】
〔体力回復を行った際効果が増幅する(自動回復は除く)〕


・田中摩美々
【お手製スパイス】
〔袖の下に忍ばせているいたずら七つ道具が一。七味と胡椒をブレンドしたスパイスに、くしゃみは必至。間抜け面を眺めて今日も彼女は微笑むのだ〕
スキル【フィドル・ファドル】
〔偽証を行う際の失敗ペナルティを軽減する〕


・三峰結華
【プラスチックの傘】
〔外からでも持ち主が透けて見える。そのビニールは雨を弾く、まるで持ち主を喧騒から覆い隠すようにして〕
スキル【NOT≠EQUAL】
〔学級裁判中発言力が減るたびに集中力を回復する〕


・小宮果穂
【ジャスティスレアカード】
〔ウエハースを買うとカードが一枚付いてくる食玩の最高レアリティ。ホログラムレアの光沢に少年少女は夢を見る〕
スキル【エクストリーム・ブレイク!】
〔学級裁判中コンマ判定の際、一度でもぞろ目が出ればミニゲームが無条件クリアとなる〕


・有栖川夏葉
【極上の赤ワイン】
〔彼女の生まれ年に醸造させられた上質な赤葡萄のワイン。突き抜けるような爽やかな酸味が、20年と言う時の蓄積を感じさせる〕
スキル【chreer+】
〔発言力ゲージを+5する〕


・園田智代子
【限定パッケージチョコレート】
〔国内大手チョコメーカーとコラボした際に特別に作ってもらえた記念品。パッケージには夢を叶えた少女が満面にの笑みを浮かべる〕
スキル【砂糖づけ・ビターエンド】
〔集中力ゲージが+5される〕


・桑山千雪
【パッチワークの針山】
〔長年愛用していた服を再利用して仕立てた針山。山の中には忘れられない思い出と記憶が眠る〕
スキル【マイ・ピュア・ロマンス】
〔発言力が満タンの時、集中力の自動回復量が倍になる〕


・芹沢あさひ
【遊園地のぬいぐるみ】
〔いつか遊園地に行ったときに持ち帰ったぬいぐるみ。ウサギとネコとクマ、三体のぬいぐるみに愛を注いでいたら、不思議なことに一瞬だけ一人でに彼女たちが動いたとあさひは語る〕
スキル【ジャンプ!スタッグ!!!】
〔集中力を使用した際の効果が増幅する〕


・黛冬優子
【魔法のステッキ】
〔幼少期に冬優子が見ていたアニメのヒロイングッズ。可愛らしい効果音とともに夢と希望を振りまいたステッキは、誰にも愛される彼女自身のルーツ〕
スキル【アンシーン・ダブルキャスト】
〔学級裁判中誤答するたびにコトダマの数が減少する〕


・和泉愛依
【鼬毛の小筆】
〔幼い頃から修めている書道で愛用の小筆。手入れの行き届いた毛先は何年経とうともその運筆を滞らせることはない〕
スキル【メイ・ビー】
〔学級裁判中誤答するたびに選択肢が絞られてわかりやすくなる〕


・浅倉透
【10年後のカセットテープ】
〔時を超えて音声とともに大事なものを結ぶ方舟。彼女がそこに吹き込んだ言葉は10年の時を待っている〕
スキル【つづく、】
〔学級裁判中発言力がゼロになった時、一度だけ失敗をなかったことにしてやり直すことができる(発言力は1で復活する)〕


・市川雛菜
【オレンジドットのTシャツ】
〔雛菜の大好きなキャラクターが有名ブランドとコラボしたTシャツ。着用モデルとしてのオファーを受けた際、彼女のしあわせは一つの到達点を得た〕
スキル【Makeup♡Box】
〔学級裁判のクリア報酬が増加する(正答が連続した回数×2枚。途絶える度にカウントはやり直し)〕


・緋田美琴
【音の飛んだROM】
〔研究生として最初に挑んだ楽曲のデータが入っていたROM。もはや曲は流れないが、擦り切れるほど聞いた記憶が澱みなく脳内で再現してくれる〕
スキル【RESONANCE】
〔ロジカルダイブで誤答時、どの問題の選択肢を間違えたのかわかるようになる〕


・七草にちか
【タッパー】
〔はちみつレモン専用タッパー。大事に持っていれば別の人間への差し入れのおこぼれをくれると約束してくれた〕
スキル【♡まっクろはムウサぎ♡】
〔反論ショーダウン・議論スクラムのコンマ判定の時コンマの基本値が+20される〕

※斑鳩ルカは設定なし


【自動販売機で販売される前シリーズキャラにまつわる品〕

≪贈答品≫
〇メダル10枚均一
【オートミール】
〔燕麦を脱穀して作った加工食。鳥さんも同じものを食べられるので、一緒に日向ぼっこもできちゃう夢の食事〕

【エアメール】
〔海を越えて空を超えて思いを届けるレターセット。たとえばらばらに離れてしまっても思いは一つ〕

【魔法のビデオ】
〔モデルから華麗な転身を遂げた少女が披露した、小学校でのサプライズライブの映像。新たな道を歩みはじめた彼女は、少女たちに醒めぬ魔法をかける〕

【新品の包帯】
〔怪我をした時にサッと負ける応急処置。常に清潔であるために一度使ったものはもう使ってはならない〕

【観戦チケット】
〔とある球団のホーム球場の観戦チケット。なかなか予約が取れないらしく、ファンからすれば垂涎物〕

【プロデューサーさま人形】
〔和服のアイドルが常に携帯している藁人形を模して作られたぬいぐるみ。もたれかかれるぐらいのサイズ感〕

【アプリコット】
〔ティーンエイジャー向けのファッション誌。女の子の興味関心に合わせた多種多様なテーマを取り扱う〕

【バトルパス】
〔某ガンシューティングアーケードゲームのユーザーカード。名前とともに戦績を刻むことができるが、残念ながらこの島に筐体はない〕

【髪留め】
〔ごくシンプルなデザインで機能性を重視した髪留め。どんなファッションにも合わせやすい反面本人の素材力が試される〕

【マクサ・ドロップス】
〔からんと缶を振ればいろんなフレーバーの飴玉が転がり出る。ハッカ味が残りやすいのはもはやお約束〕


〇メダル20枚
【親愛のお守り】
〔白兎は歩みを止めぬものに幸運を運ぶ。どんなアイドルに渡しても大喜びしてもらえる不思議なお守り〕


日の目を見なかった設定はこのぐらいでしょうか。
スキルは初期から考えていたので若干コミュが古めですね。
アイテムは途中で考えたものもあります。

個人的には「1週目のコロシアイ」のメンツはこがたん以外は誰だったのかが気になる・・・
安価無しでもいいからそれの詳細も見てみたい気がする

スキル一覧公開されると、灯織三峰のコンボがお手軽永久機関が完成してて最強じゃーんって思ってしまうな

質問リストを作ってきたので作者の人に質問させていただきます。

Q1. 1作目2作目、それぞれどのような順番で誰が生き残って誰がどこで死ぬ、
物語上でどのような役割を果たすなどが決まりましたか?

Q2. 1作目2作目、それぞれ会心の出来だと思った描写やトリックなどはありますか?

Q3. 書いている中で筆が乗って当初のプロットと異なる方向に書きあがっていった部分などありますか?

Q4. 1作目2作目それぞれ一番好きなシーン、気に入っているシーンなどはどこですか?

Q5. 書いている中でより魅力に気づいたキャラクターなどはいますか?

Q6. 完結後に振り返って、あそこはもう少しああしてればよかった、こうしてればもっと良くなったかもしれない、
といった反省点などはありますか?

Q7. 原作であれば無印は「希望」、2は「未来」が象徴する単語だと思いますが、
この作品の1作目は「絆」として、2作目を象徴する単語は何だと思いますか?

Q8. ゲームシステム的な質問ですが、2作目最後のスクラムのようなクリアにぞろ目を要求してくるタイミングで、
仮に果穂のぞろ目で強制成功のスキルを持っていた場合どのような挙動になっていましたか?

Q9. 摩美々のスキルが〔偽証を行う際の失敗ペナルティを軽減する〕との効果ですが、
偽証は1章と2章で1回ずつしか行われていなかったような気がします。
これは仮にスキルを習得していたら3章以後でも偽証は発生したのでしょうか?

Q10. 何となくですが、ストレイライトの3人のスキルは、
あさひ:集中力を消費してコトダマを削る
冬優子:発言力を消費してコトダマを削る
愛依:発言力を消費して論破候補を削る
と、コストを払って選択肢を減らすような効果で共通してるように感じたのですが、
スキル効果を決めるときにアイドルやユニットなどを意識していたことはありますか?

Q11. 2作目のプレゼント【クマの髪飾りの少女】について、part3の257で、
>>誰にとってもトラウマになりうる品として作用します。
とのことでしたが、これは黒幕だった恋鐘に対して渡しても好感度マイナス効果が発生しましたか?
また、絵を見た雛菜が即座に寒気を感じてたのに対してルカは特にマイナス的なものを感じていないようでしたが、
これはルカが黒幕だったからですか?

Q12. 1作目part2 597
4章開始前のあさひと冬優子の会話で、
>>冬優子「ていうかなんか愛依遅くない?あいつ何してるわけ?」
>>あさひ「愛依ちゃんなら今日は■■■■■っすよ?」
>>冬優子「え?あー……そういえばもうそんな時期だったのね」
>>あさひ「わたしも早く行ってみたいっす、■■■■!」
>>冬優子「はいはい、いい子にしてたらプロデューサーが連れてってくれるわよ」
という内容がありましたが、この伏字の中には何が入りますか?
1の不参加組はいわゆる絶望の残党状態とか人格の移植後状態とかだと思っていたので、
文字数的に「コロシアイ」と「希望ヶ峰」だと考えていたのですが、希望ヶ峰学園が存在しなかったり、
2作目の終盤で人格移植もされてなかったりでわからなくなりました。

Q13. 2作目のエピローグで、
>>目を覚ましたものの中には、あの島での生活で負ったダメージをそのままに残す者もいた。
とのことですが、誰がどのような後遺症を残しているのかについては考えていますか?

Q14. 2作目組は1作目のコロシアイ生活の顛末についてちゃんと現実のものとは認識できていなかったと思うのですが、
本編終了後に改めて知るとどのようなことを思うのでしょうか?

Q15. 本編終了後のアイドル同士の関係性で原作と違って特筆するようなところはありますか?

Q16. ざっくりでいいので改めて本編開始前から含めた全体的なシナリオの流れのまとめが欲しいです。

Q17. この世界で今後の283プロやルカはどうなると思いますか?

長文、たくさんの質問失礼しました。
よろしければお答えいただけると幸いです。

そういえば作品とか作るときってイメソンも考えるって人、結構いる気がするんですけど、
これの1作目と2作目にイメソンとかテーマソング的なのってあったりするんですかね?
作品全体じゃなくて章ごととかキャラごととかでもいいんですけどそういうイメソンみたいなのありますか?
ないならいきなり考えるのはさすがに無茶ぶりなのでないでいいです

>>199
メンツとしては本編のメンバーからルカと前回の生き残りを除いた10名を想定しています
具体的な展開までは考えてないですが、早めに冬優子と果穂が退場してブレーキをかける人間がいなくなったあさひは見てみたい…


>>200
一つ一つお答えしていきます。

・Q1 1作目2作目、それぞれどのような順番で誰が生き残って誰がどこで死ぬ、 物語上でどのような役割を果たすなどが決まりましたか?

1は3章まで、2は4章まで(ある程度のエンディングも)考えてからストーリーを書き始めました。
以降は作品を書き進める中で決めましたね。
役割もその展開の中で自ずと決定していった感じです
例外は1の円香。彼女だけは最初からかき乱し役になるのは決まってました(というか円香ぐらいしか担える人間がいない)


・Q2 1作目2作目、それぞれ会心の出来だと思った描写やトリックなどはありますか?

描写で言えば1は6章の円香の真意、2は4章のあさひと冬優子の死別ですかね
円香の反骨に隠れた信頼、自分でも理想のかたちが分からなくなった冬優子の愛情はどちらも書きたいものがそのまま出力できた手ごたえがありました

トリックは詰めが甘いな〜と自分でも思うのが多いんですが、1も2も4章のものが割と気に入っているかもしれません。
ライトの光で誘導しての感電死、水素を充満させての爆死は逆転裁判とかのそれっぽいと勝手に思ってます

・Q3 書いている中で筆が乗って当初のプロットと異なる方向に書きあがっていった部分などありますか?

自由時間の交流コミュは全てその場で書いているので、登場キャラ同士の関係性なんかは当初の想定とは違うところでまとまった部分も結構あります
1の小糸なんかは下の名前呼びにするつもりもなかったので、親愛度マックスになった後に書き溜めの全面的な修正を行ったりしてました


・Q4. 1作目2作目それぞれ一番好きなシーン、気に入っているシーンなどはどこですか?

1は4章の裁判終了パート、おしおき直前です。
死を目前に控えて、墓前に紫苑の花を供えてくれと頼む凛世の悲哀が好きです。
2は5章学級裁判、美琴の死です。
散々かき乱した人間が仲間のために自ら死を選ぶ、その覚悟の強さとより一層の失意に陥るルカ含めて気に入ってます。


・Q5. 書いている中でより魅力に気づいたキャラクターなどはいますか?

千雪ですね。
アルストははじめそこまで熱心にプロデュースしているユニットではなかったのですが、2の2章の展開を決めてからコミュを改めて読むようになり彼女の包容力と人懐っこさに強く魅力を感じるようになりました。

>>200 つづき

・Q6 完結後に振り返って、あそこはもう少しああしてればよかった、こうしてればもっと良くなったかもしれない、 といった反省点などはありますか?

1の時に智代子の一人称を「私」ではなく「わたし」としていたのがすごい悔やまれます
2では狸を絞るのにあたっての条件の一つ、バイキングの身長制限は流石に無理があったなと思っています


・Q7 原作であれば無印は「希望」、2は「未来」が象徴する単語だと思いますが、 この作品の1作目は「絆」として、2作目を象徴する単語は何だと思いますか?

他人にとやかく言われる筋合いはない、自分たちの生き方を貫く!というのが結論のお話なので、自分たちで築いていく「未来」になるのかなと思います


・Q8 ゲームシステム的な質問ですが、2作目最後のスクラムのようなクリアにぞろ目を要求してくるタイミングで、 仮に果穂のぞろ目で強制成功のスキルを持っていた場合どのような挙動になっていましたか?

クリアになってました
最後はコンマ判定も無しでよかったなと思っているぐらいなので。
最後の最後でコンマでグダるのもなんか違うしなぁと


・Q9 摩美々のスキルが〔偽証を行う際の失敗ペナルティを軽減する〕との効果ですが、 偽証は1章と2章で1回ずつしか行われていなかったような気がします。 これは仮にスキルを習得していたら3章以後でも偽証は発生したのでしょうか?

偽証、やってみてはいいものの裁判中に組み込むのがめちゃくちゃに難しくて途中でやめちゃったんですよね
摩美々も退場したしもういいやと開き直っちゃってました
なので金の鍵で摩美々に使われてたら頭を抱えてました


・Q10 何となくですが、ストレイライトの3人のスキルは、 あさひ:集中力を消費してコトダマを削る 冬優子:発言力を消費してコトダマを削る 愛依:発言力を消費して論破候補を削る と、コストを払って選択肢を減らすような効果で共通してるように感じたのですが、 スキル効果を決めるときにアイドルやユニットなどを意識していたことはありますか?

ある程度本人の個性に合わせたスキルにしたいなとは思っていました
刺々しさのある子にはコンマの数値を上げて火力を増させるスキル、穏やかな子には回復系のスキル……など、それもあってユニットメンバー内の雰囲気が似通うとスキル効果も近いものになっていたりしますね


・Q11 2作目のプレゼント【クマの髪飾りの少女】について、part3の257で、 >>誰にとってもトラウマになりうる品として作用します。 とのことでしたが、これは黒幕だった恋鐘に対して渡しても好感度マイナス効果が発生しましたか? また、絵を見た雛菜が即座に寒気を感じてたのに対してルカは特にマイナス的なものを感じていないようでしたが、 これはルカが黒幕だったからですか?

恋鐘に渡した時、すでに他の誰かに渡していたなら親愛度は下げていたと思います
恋鐘が初めてだったら、親愛度の変動をゼロにするぐらいで露骨な拒否反応はしない……ぐらいでしょうか
仮とは言え彼女も黒幕の一人でシナリオの根幹に関わる要素で、本編から外れたところでバラすのは個人的にはしたくないので……
ルカの反応に関しては仰る通りです

・Q12 1作目part2 597 4章開始前のあさひと冬優子の会話で、 >>冬優子「ていうかなんか愛依遅くない?あいつ何してるわけ?」 >>あさひ「愛依ちゃんなら今日は■■■■■っすよ?」 >>冬優子「え?あー……そういえばもうそんな時期だったのね」 >>あさひ「わたしも早く行ってみたいっす、■■■■!」 >>冬優子「はいはい、いい子にしてたらプロデューサーが連れてってくれるわよ」 という内容がありましたが、この伏字の中には何が入りますか? 1の不参加組はいわゆる絶望の残党状態とか人格の移植後状態とかだと思っていたので、 文字数的に「コロシアイ」と「希望ヶ峰」だと考えていたのですが、希望ヶ峰学園が存在しなかったり、 2作目の終盤で人格移植もされてなかったりでわからなくなりました。

1を書いている段階で2の構想はなかったので、この描写に関しては整合性はとれてないです
章の最初になんとなく嫌な気配を散らしたかっただけの描写です


・Q13 2作目のエピローグで、 >>目を覚ましたものの中には、あの島での生活で負ったダメージをそのままに残す者もいた。 とのことですが、誰がどのような後遺症を残しているのかについては考えていますか?

そこまでは考えてないですね
原作2のラストと同じ感じで読み手に委ねる感じです
とはいえ灯織、にちか、美琴に関してはある程度明らかになっていますが


・Q14 2作目組は1作目のコロシアイ生活の顛末についてちゃんと現実のものとは認識できていなかったと思うのですが、 本編終了後に改めて知るとどのようなことを思うのでしょうか?

本編が完全に終了した後となると新世界プログラムからの帰還後で記憶も思考もバラバラな状態なので、島の記憶が残っているかによりますよね
記憶がない状態で話を聞けば、仲間の死をあらためて知ることになるので……それは……


・Q15 本編終了後のアイドル同士の関係性で原作と違って特筆するようなところはありますか?

島の暮らしの記憶は残っているかどうか定かではないという終わり方なのでなんとも言えないですが、ルカの記憶が残っていると美味しいですね
今際の国のアリスのラストみたいなのでもいいかも

・Q16 ざっくりでいいので改めて本編開始前から含めた全体的なシナリオの流れのまとめが欲しいです。

ルカと努共謀

チーム・ダンガンロンパの一員として活動

1回目のコロシアイ(シャニロンパ1のコロシアイ)のために二人が離反

コロシアイの準備のために努が動機用に2のメンバー拉致を指示

ルカ、2のメンバーをこっそりジャバウォック島に連行

努が一回目のコロシアイに敗れて死亡

ルカが新世界プログラム1周目のコロシアイを始める

一回目のコロシアイ生き残り5人とプロデューサーらで未来機関に所属
2のメンバーの行方不明を知り、捜索に乗り出す

未来機関ジャバウォック島上陸

ルカ身を隠すために新世界プログラムにログイン

コロシアイを阻止するために未来機関メンバーもログイン

2周目のコロシアイ開幕


・Q17  この世界で今後の283プロやルカはどうなると思いますか?

少なくとも一回目のコロシアイのメンバーは全員現実での死亡が確定している世界線なのでユニットはそのままの形で残るのは難しいと思います
ただ、彼女たちはそれでも停滞はしないし、衰退もしないと思います

ルカに関しては、罪の追求は逃れられないと思います
その罪に正面から向き合うのか、それとも周りの人間が彼女を庇い立てるのか。
なんにせよプロデューサーがキーになりそうですね。


本編終了後などはある程度読者の方にお任せするスタンスなので、具体的なことはあまり言えませんでしたがこんなものでいかがでしょうか。


>>201
イメソンは考えてなかったですね笑
ただ2の本編終了後には「神様は死んだ、って」をBGMにテレビに一枚絵が遷移して映るいつものロンパのEDが流れている気がします

200なのですが、たくさんの質問にすべて答えていただいてありがとうございます。

製作上の真面目な裏話からぶっちゃけ話、設定面での細かい質問にも答えていただいてとても助かりました。
特に最初からちゃんと考えられている部分とライブ感でいろいろ決まってる部分が混在していることで、
読者からはそのグラデーションの実情が分からないからこそ面白さの深みが増していた部分もあると思いました。

また、本編終了後であったりの余白の部分については読み手に委ねる形とのことなので、
勝手にいろいろと妄想の種にさせていただきます。

素晴らしい大作をありがとうございました。

途中から知り見ましたがめちゃめちゃ面白かったです!

①一周目の殺し合い最後に生き残ったのは月岡恋鐘だったという認識で合ってますか?

②組織について整理するとルカがモノミの生みの親ってことでいいんですか?

③後細かい摩美々のトリックでよく分からなかったのですけど
花火の爆発は摩美々の中では元々計画に入ってたのでしょうか?(千雪さんが図書館に行きゲーム機の所までいく導線)
摩美々の視点でどうして千雪さんが最初に橋に行くのか分からなくて…

見直してて気づいたんですけど、1作目2作目どちらもおしおきは裁判の最後のクロのやつと、
次章開幕前に被害者の分が公開されてたみたいですが、そのどちらにも該当しない、
1作目2作目どちらも生き残ったちょこ先輩と、2作目生き残りのルカとあさひのおしおき案はないのですか?

>>207

コロシアイの経験さえあれば人格を統合する器を熟す大体の要件は満たすので、生死はどうかわかりませんね
ただ一周目では全員には方舟計画が完遂しなかった辺りは生き残りである可能性が高い、ぐらいの想定です


新世界プログラムを改変したのも彼女である以上は展開上そうなりますね
どんな顔してこんなキャラ作ったんだろ


千雪を別の島に移動するように促すことさえできればよかったので、元々の計画は千雪に誰かがゲームをクリアしようとしていると吹き込む予定でした
図書館を絡めて冬優子を巻き込んだのは恋鐘の工作なので、摩美々からすれば別に不要な展開でしたね

>>208
現状その三人の案はないですね
またどこかで書くかもしれないですが、どうも考えるのが難しいキャラが残りました笑

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