【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第27位【アラフォーマーズ】 (1000)

・京太郎主人公

・安価スレ

・某掲示板ネタ

・原作本編の8年後。京太郎はプロになってる

・基本ギャグ仕立て時々しんみりシリアス

・でも腹パンとか川落ちとか関係ない

・京太郎は麻雀ガチ勢(ランキング13位)

・でもドラマに出たり(松実宥とゲスト同士共演)、料理番組を持ってたり

・異名は「オカルトスレイヤー」。堅実な技術を持つオールラウンダー。闘牌時は非常に獰猛

・でも上位ランカーのオカルト持ちと打つと、ミンチより酷い状態になる。プロ以外なら初見の魔物もルール次第で

・高校生の頃の恋人は高鴨穏乃。進学などの関係により、破局している

・大学時代、晴絵に息抜きとして連れていかれた先で鷺森灼と出会い、そして恋仲になる。

・なお、関係は切れている。灼が京太郎をフッた(身を退いた)

・同じ大学(T大)なのは、江崎仁美・辻垣内智葉・弘世菫・小瀬川白望(2年上級生)
 鹿倉胡桃(浪人)・臼沢塞(浪人)・荒川憩(1年上級生)、原村和・新子憧(同級生)

・カリス……ではなく、一とは高校時代に一緒にゲーセン行ったり、夏祭り行ったり、バッセン行く程度の仲

・脚力がヤバイ。女子サッカー日本代表にPK対決で勝利

・オカルトスレイヤーの愛称は、出演ドラマから
 超能力ヒーロー学園ものドラマ。超能力者に対抗する、唯一の魔法使い(物理)

・戦闘スタイルは完全にシャコさん

・大学2年時に、オカルトを暴走させた夢乃マホと対局し、敗北

・男友達はちゃんといるよ

・ムエタイの達人。パルクール(フリーラン)を習得

・バイク大好き。愛車には話しかけたりする

・ちょい熱い高校生→陰りのある大学生→三枚目の社会人、へと進化

・カピバラとは死別。死因は細菌性の消化器潰瘍。ピロリ菌。ゴキブリ殺す

・高校時代の最終成績は男子インターハイ個人戦2位

・Bパート(Bは暴のB)は嘘喰い仕様

・T大の皆は仲良しでほのぼの

・チームメイトは、小走やえ・弘世菫・南浦数絵・清水谷竜華である


    須賀 京太郎 日[ ● ]本

   23歳 ♂ 184cm 76Kg
  『M.A.R.S.ランキング』 13位
    M.O.手術 〝昆虫型″
    ━サバクトビバッタ━


※有志の方のありがたいまとめwiki

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※ネタ拾って気軽に編集してくれると嬉しい所存ー


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※前スレ
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.9【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.10【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.11【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第13位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第14位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第15位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第16位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第17位【アラフォーマーズ】

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第18位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第19位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第20位【アラフォーマーズ】
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(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383752033/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第21位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第21位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384350934/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第22位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第22位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385036684/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第23位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第23位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385990078/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第24位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第24位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386945958/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第25位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第25位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387738236/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第26位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第26位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389447788/)

・安価を出して、安価先の内容を基に、
 そういう「そういう事があった」「そういうトピックのスレッドが立ってる」としてそれに絡めた話を書きます
 例えば安価先が【小鍛治健夜結婚】なら


引用元:【リアルババ抜き】 小鍛治健夜、結婚 【ターンエンド】

1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ソースはブログ。すこやんが男の手料理を食べたとかなんとか

2 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこやんみたいな干物が手料理をごちそうになる……これは結婚ですなぁ

3 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっとすこやんにも春が来たんだね……遅すぎるとしても

4 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
釣りかと思ったらマジだった

5 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
【悲報】ついに人柱がささげられる

6 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
勇者ありがとう。お似合いだよ……どんな人かはしらんけど

7 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おめでとうすこやん!これで俺も安心できる

8 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんだこれは……たまげたなぁ

9 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
しつぼうしました。うえのさんのふぁんになります

10 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ん、でもこれさ……この背景……スッガが出てる料理番組じゃないか……?

11 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
糸冬 了

12 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱりそんな都合がいい話がすこやんにあるはずがなかった


・と言う感じで、これならその番組ですこやんで絡んだシーンとか

・開始時の人間関係はフラットです。安価で人間関係が決まります

・安価についても、明示された部分以外にはキュゥべえ理論展開されたり

・いちゃいちゃとかルートとかコンマで闘牌とか今のところ予定はない。今のところ

安価でお題を3つくらい募集
お題については以下

①いつもの掲示板形式
②掲示板によらない京太郎のオフの日の話
③高校・大学時代の話とか、作中で触れられたけどキンクリされた話(淡ラキスケ、やえタッグ)とか


一応のルールとか

【見出し系】
・基本、恋愛&マイナス結果確定系はNG
 状況なら確定系は可。
 例えば、『須賀プロ、○○プロと路上で口論』。
 但し、『須賀プロ、○○プロと路上で口論。その後、暴行』はNG
 同様に『○○プロ、須賀プロと共演。須賀プロを激怒させる』

・状況確定系でも恋愛関係確定はNG
 『恋人の○○と~』は駄目。
 『恋人と噂される○○と~』はギリOK
 あんまり恋人と噂が多いとなんか悪いこと起こるかもね

・順位確定系もアウト
 『須賀京太郎、M.A.R.S.ランキング2位に』みたいのは駄目

・暴行&下衆&鬱&エログロネタはNG
 AVデビューとかいじめ、強姦被害とか自殺とか薬物中毒とか元風俗嬢など。
 不良に絡まれたとかならまあよし

【ファンスレッド系】
・「○○プロ応援スレ」など
・一般人についてはNG

【質問、目撃スレ】
・「スッガと話したけど質問ある?」のような
・恋愛関係確定系はNG(彼女・元彼女など)


これ+同一IDの連続取得については最安価とします
なお、ズレて取得になった場合もこれにカウント

好感度

★11
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない。ほ、ほら……俺が傍に居ますから!

★10
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。当分話しかけるな

★8
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました! わりとお茶目なお人
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない。次こそは、勝つ……! 花田さんを番組に呼びたい……だと……

★7
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……! 正直俺も調子に乗りました

★5
小走やえ:頼りになる小走先輩だけど、やっぱ相棒としてやえさんのフォローもしないと……わおぉぉん!
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……。メメタァ。ハメタァ←誤解だった
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在。ったく、仕方ねーなぁ……咲は
松実玄:おっきくてやわらかい。軽く残念な人

★4
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな。一本取られた
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、フリーなら結婚したい。ファン1号

★3
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは。ごめんなさい、俺もやりすぎました
鶴田姫子:立てばセクハラ、座ればビッチ。歩く姿は猥褻物
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ。思えば昔は色々あったよな
原村和:初恋……だったんだ。まあ、いい思い出って奴だよなぁ
鷺森灼:天の道を往き、総てを灼きつくす女。色々かわいい
姉帯豊音:大きな小動物可愛い。大天使豊音
天江衣:ころたんいえーい。あの、ハギヨシさんのことを苛めないで下さい。俺の大事な人なんです

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
片岡優希:いい女になったな
東横桃子:消えても追える
龍門渕透華:すっげえスポンサー
対木もこ:小動物可愛い
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する
竹井久:部長がくれたあの言葉――俺は覚えてます。……悪癖も貰っちゃったけど
荒川憩:先輩のおかげで、俺、かなり体もいいとこまで行きました! 先輩笑顔可愛い、癒される!
江崎仁美:先輩の適当さに、結構俺って癒されてたんですよ? 政界、おめでとうございます!
愛宕洋榎:当意即妙。いや、流石にお笑いはやりませんから……
花田煌:聖人。デートの約束ですよね?

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕絹恵
野依理沙
染谷まこ
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
戒能良子
江口セーラ
上重漫
鹿倉胡桃
臼沢塞

13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:80/80

★麻雀スキル
・『情報(0)』
・『分析(0)』
・『対策(0)』
・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』


☆スキル
>『爽やかな笑顔』
>女性キャラと(ゲーム的には初登場)遭遇時の判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『プロ並のシュートセンス』
>スポーツや運動関連の判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『愚行権』
>彼は本当の意味での凡人だ
>運があろうが実力があろうが、とにかく分かりやすい華はない
>因縁めいた偶然なんて存在しない
>物語の補正なんてのは、ない
>だからこそ、普通と違う誰かには、もの珍しく映ったり……
>【……思考が常識離れしている相手の好感度に影響】

>『反響定位』
>舌打ち音の反響により、無視界でも通常通りの活動が可能
>音感関連の判定や『反響定位』が活用可能な判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『マッハ!!!!!』
>大学時代限度ギリギリまで打ち込んだ古式ムエタイの成果
>立っている人間の肩を足場に走れる、肘でヘルメットを割れる等々……
>タイってスゲー。仏像や象さんに手を出すのはやめよう
>格闘やアクション判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『舌使いが上手い』
>種を残して食べたサクランボを舌で結べる程度には舌の使い方が上手く、繊細で精密
>味覚を用いた判定や舌を使用する判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

?位 「???」 宮永 照
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:30+?/60 防御力:30+?/60 速度:30+?/60
技術:45/60 幸運:30+?/60 気力:60/60

・『照魔鏡(0)』
・『黄金回転の連続和了(0)』
・『黄金回転の連続和了Act.2(10)』
・『連続和了Act.3(10)』
・『連続和了Act.4(10)』
・『神砂嵐(20)』


3位 「赤き腕を持つ帝王」 荒川 憩
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:50/60 防御力:60/60 速度:35/60 
技術:45/60 幸運:50/60 気力:60/60
※(35+45)/2+50=90 コンマ10以上にて聴牌
※50×(50+45/2)=3650 これをコンマ一桁倍

・『赤き腕を持つ帝王(0)』
・『赤き腕を持つ帝王(10)』


?位「???」 宮永 咲
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:?/60 防御力:?/60 速度:?/60
技術:?/60 幸運:?/60 気力:60/60

・『???』
・『???』
・『???』
・『???』


7位「退くことなき双剣の騎士」 小走 やえ
ベーススタイル:『技術昇華+運+不運』

攻撃力:45/60 防御力:45/60 速度:35/60
技術:55/60 幸運:35/60 気力:60/60
※(35+55)/2+35=80 コンマ20以上で聴牌
※45×(35+55/2)=2835 これをコンマ一桁倍

・『退くことなき双剣の騎士(0)』
・『退くことなき双剣の騎士(10)』


8位「神眼の拳闘家」 清水谷竜華
ベーススタイル:『技術昇華+運』
攻撃力:60/60 防御力:45/60 速度:35/60
技術:55/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(35+55)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※60×(40+55/2)=4050 これをコンマ一桁倍

・『神眼の拳闘家(0)』
・『神眼の拳闘家(10)』
・『神眼の拳闘家(15)』


9位 「悪魔の天敵」 辻垣内 智葉
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:40/60 防御力:40/60 速度:60/60
技術:50/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(60+50)/2+40=95 コンマ5以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『悪魔の天敵(15)』
・『神速(0)』


10位「夢を盗む天使」 エイスリン・ウィッシュアート
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:30/50 防御力:35/50 速度:35/50
技術:40/50 幸運:45/50 気力:60/60
※(35+45)/2+40=80 コンマ20以上にて聴牌
※30×(45+40/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『夢を盗む天使(0)』
・『夢を盗む天使(10)』


12位「天上の荒武者」 弘世 菫
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:30/50 防御力:40/50 速度:40/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(40+50)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※30×(40+50/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『天上の荒武者(0)』
・『シャープシュート Mk.Ⅱ改 トランジスタ・スライダーICBM(5)』


13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:80/80
※(40+60)/2+10=60 コンマ40以上にて聴牌
※40×(10+60/2)=1600 これをコンマ一桁倍

・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』


15位「視えざる空の支配者」 南浦 数絵
スタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:40/50 防御力:40/50 速度:35/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(35+50)/2+40=83 コンマ17以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『視えざる空の支配者(0)』
・『視えざる空の支配者(10)』


44位「蒼い血の死神」 大星 淡
ベーススタイル:『オカルト』
攻撃力:20/60 防御力:20/60 速度:30/60
技術:20/60 幸運:60/60 気力:60/60
※(30+20)/2+60=85 コンマ15以上にて聴牌
※20×(60+20/2)=1400 これをコンマ一桁倍

・『蒼い血の死神(0)』
・『蒼い血の死神(5)』

一応の時系列

告白(穏乃)
 ↓
バッドインシデント・パッドアクシデント
 ↓
離別(灼)
 ↓
プロローグ
 ↓
天江衣、新人女流王
 ↓
(オカルトスレイヤーKYO)
 ↓
松実宥ふぁんすれっど
 ↓
SUGA'sキッチン
 ↓
大星淡に三倍満直撃
 ↓
熱愛発覚。飯屋で遭遇
 ↓
VS照・透華・玄
 ↓
MOCO's キッチン
 ↓
孤独じゃないグルメ
 ↓
プールに浮かぶ水死体
 ↓
やえさんとタッグフォース
 ↓
突撃、隣の辻垣内組
 ↓
PK勝負
 ↓
写真集発売
 ↓
夏休み麻雀教室
 ↓
インハイ解説
 ↓
ワールドイズマイン/君の知らない物語
 ↓
VS照・憩・智葉
 ↓
人為変態戦士マーズレッド
 ↓
同然だった自分の隣に&彼に同行、女の子
 ↓
須賀プロ執事体験
 ↓
鹿児島、行こう
 ↓
ギャルゲ主人公&コードマーズ
 ↓
YOU's キッチン
 ↓
(キンクリ・桃子とバスケ)
 ↓
ブランコを漕いだ日/積乱雲グラフィティ&真夏の夜の16ポンド&酒の席
 ↓
(キンクリ・淡の家で勉強会したり)
 ↓
この世界における麻雀プロ制度について
 ↓
10/27 愛に気付いてください(咲ちゃん誕生日ネタ)
 ↓
Saki's キッチン
 ↓
(秋)咲ちゃんファンスレ
 ↓
(小ネタ・ハギヨシin女子会あったり)
 ↓
12/15 マシンガントーク/みゅーじっく・あわあわー
 ↓
12/20 アノニマスに花束を/夢乃マホは電気鰻の夢を見るか
 ↓
12/24 メリー・ゴーアラウンド・クリスマス
 ↓
12/31~1/1 大晦日とお正月


淡「何って……後ろから覆い被さって私のおっぱい揉んできたんだよねー」

京太郎「ちょ、おま……!」

咲「……」

竜華「……」

数絵「……」

華菜「……」

淡「嫌がってんのに、やめてって言ってるのに揉んでくれちゃって……腰まで押し付けてくるし」

京太郎「誤解を招くような言い方するんじゃねえ!」

咲「……じゃあ」

咲「じゃあ、いいよ。早く説明して……京ちゃん」

咲「“誤解”が“ない”ように……さ」

京太郎「え゛……」


京太郎「いやー、そのですね、あの……」

数絵「京太郎、早く言ったらどうかしら?」

京太郎「そうだよな。……まだ、有罪って決まった訳じゃないもんな」

数絵「京太郎、早く逝ったらどうかしら?」

京太郎「どっちにしろ死刑確定なのかよ! もっと普通の反応してくれよ!」

竜華「え……無理矢理胸揉んだって……」 ヒキ

華菜「うわぁ……最低だな」 ドンビキ

京太郎「ごめんなさい俺が悪かったですリアルな反応しないで下さい」


 酷い。

 確かに最初の目的は達成できた。池田華菜と大星淡の争いを止めることができた。

 二人に向けて敢えて頓珍漢なことを言って、怒鳴らせるなんなりしてこちらに怒りを向けさせる。

 同時に妙な連帯感を抱かせ、怒りを発散、一件落着。そういう運びだ。運びだった筈なのだ。

 なのに、どうしてこうなるんだ。一体、何をしたって言うんだ。


 ……回想しちゃう?


 そう、あれは――。


華菜「――さっさと白状したほうが身のためじゃないのか。あたしはそう思うし!」


 池田ァ!


 確かにあれは、間違えといえば間違いであり、それ以上に須賀京太郎の紛れもない失敗であった。

 一切後ろめたいことがないかと言えば、また違う。

 業腹ながら。そしてそれ以上の申し訳なさを伴うが、すこし――いや、かなり美味しい思いをしたのは事実だ。

 松実玄と事件を起こすその前までは、京太郎の経験したそれの中で、堂々の第一位であった。今は二位だが。


 そう、須賀京太郎は……。

 あの夏の日、プールにて――。


華菜「ほらほら、余計に考えてるよりもさっさと誠実にした方がいいし! な!」


 池田ァ!


 だが、これだけは言わせて欲しい。

 決して、須賀京太郎の不注意であるとか。ましてや、不埒な思いを抱いて行ったとか。

 大星ならチョロそうだから、騒いでいても、実質的には泣き寝入りするだろうとか。

 そんな、おおよそ世の中の女性諸氏・男性諸氏を敵に回すようなことは考えていなかった。


 過失はない。いや、あるかも知れないがそれ以上に事故である。責任なんてもっとない。

 言わせて貰うならあれは、真実救命行為であったのだ。人助けだ。

 おっぱい揉み揉みして人助けができるなら、いくらでもやってやる――と思われるかもしれない。

 だが、事実なのだから仕方ないだろう。


 あれは――。


華菜「ほらほら、黙ってないでなんとか言ったら――」

京太郎「池田ァ!」

華菜「ひっ」

また夜に

元々安価とったとき取られた内容だからどっかで書かんとなと思いつつ、まあ……

30分後あたりから始めますが、プールの話どうするかアンケを

飛ばすなら、そのままグダグタやりとりして飲み会に突入
飛ばさないなら、飲み会前のチームメイトとの会話+回想で話を区切って。んで、飲み会本チャンの話に(好感度はそれぞれ)

おっけ、じゃあ、書きますか。これでチームメイトは自動的に★2になるな
なるべくあっさり目にするんで(当社比)

始めるでー


咲「京ちゃん、いきなり叫ぶのはどうかと思うよ」

京太郎「あ、ああ……そうだよな。すみません」

華菜「まあ、華菜ちゃんは気にしないけどな」


 釈然としないが……まあ、ありがとうございますと言っておくところだろう。多分。

 女性に向かって、叫んでしまったのは事実だ。これは反省しなければならないだろう。

 最近、ツッコミの沸点が上がってる気がする。眼鏡置きでもないのに。由々しき問題だ。


数絵「私も気にしないから、大丈夫よ」

京太郎「悪いな、数絵」

数絵「空が青いのと同じように……」

京太郎「ん?」

数絵「キチ○イが、キ○ガイらしい言動をしても不思議じゃないからね」

京太郎「……なあ俺、なんかお前の気に障るようなことしたっけ?」

数絵「気に障るというか、気が障ってるわね」

京太郎「……おい」

数絵「気が違ってるとしか言わないわ」

京太郎「そこは、“違ってるとも言う”って言っておけよ」

数絵「ああ、気が触れてるとも言うから?」


 うん、盲点だったわね。

 なんて、南浦数絵は顎に手を当てて呟いた。納得するのはそこですかい。

 南浦老人――南浦聡にはとてもじゃないが見せられない豹変っぷりだ。これは酷い。


京太郎「っていうかな! いい加減、引っ張るな! キチガイネタも、その辛辣キャラも!」

数絵「気違いとかそんな言葉をおいそれと使えるなんて、京太郎の常識が不思議でならないわ」

京太郎「なんでお前がドSキャラに目覚めちゃったのかの方がよっぽど不思議だよ……!」

数絵「ん? あれ、言ってなかったかしら?」

京太郎「ああ、逝ってるのはお前のキャラだけどな」

数絵「お祖父様の牌譜を検討するときは、いつもこんなキャラだったの」

京太郎「うわぁ……なにその知りたくなかった感じの事実」


 ……まあ。

 それぐらい孫娘に――辛辣に当たられてこそ、意味や意義がある牌譜検討になるのかもしれない。

 可愛い孫娘に貶されたくないが為に、必死になる。そうやってモチベーションを保っていく。

 ありそうでない、というかあり得ない動機付けである風に思えるが……それで長く続けてるんだから、効果はあるんだろう。

 流石はプロだ。

 やっぱりそこまでする必要があるのかと思うが、シニアまでの長きに渡り生き残るにはそんな必要があるのかもしれない。

 はやりんのあのキャラとかも。


 ……まあ。

 なんというか――。

 あんまりカムアウトされたくなかった。カムどころかナウアウトだ。

 結構、ギリギリアウトだ。南浦聡プロということを含めて計算したとしても。


数絵「いいえ、これはお祖父様の趣味よ」

京太郎「知りたくなかった感じじゃなくて、いよいよ知りたくなかった事実じゃねーか!」


 意味や意義がなかったよ、畜生。

 バリバリアウトじゃねーか!


数絵「というのは冗談としても」

数絵「どう? 久しぶりにツッコミに戻った気分は」

京太郎「あ、そのためだったのか」

数絵「そーそー」

数絵「最近、あんまりにもボケが酷かったからね。昔に戻って貰おうと思って……」

京太郎「似合わない、変なキャラを作ったのか」

数絵「まあ……はい。変なってのは引っ掛かるけど」


 安心した。二重の意味で、安心した。

 南浦聡を見損なわないで済んだのに加えて、南浦数絵の辛辣な口調をこれ以上受けずに済んで。

 これで気持ちよく、酒が飲めそうだ。


京太郎「悪い。ありがとう、そこまでさせて」

数絵「チームメイトで、お祖父様も気に入ってるから。私もそうよ」

京太郎「いや、いいチームメイトを持ったんだなぁ……俺」







咲「京ちゃん」

咲「いい話で終わらせられると思った?」


 ですよねー。



咲「京ちゃん、祈ってもいいよ……奈良に神がいるなら」


 こわい(本日三度目)。


竜華「いや、奈良ならそこら中にいると思うんやけど……」

華菜「んー、神じゃなくて仏じゃないか?」

淡「奈良なら……ならなら……ぷっ」

竜華「そこで笑うん!?」

華菜「こんなんと張り合ってた自分が馬鹿みたいだ……」

淡「なによ」


 向こうは一件落着したらしい。

 あと、大星淡はやっぱり馬鹿だった。大惚け阿呆いとかに改名したらいいんじゃないかな。


数絵「せめて、哩だけに参るわーぐらいにならないかな」

京太郎「どっちも同じだろ……」

竜華「せやって。須賀だけに清々しいとか、そんなぐらいにしないと」

京太郎「だから同じですよねそれ」

華菜「最低限、今のはイマイチ程度のレベルは欲しいし!」

京太郎「池田ァ!」

華菜「ひっ」










咲「京ちゃん」

咲「そうやって話題換わるの待ってても、私も待つから」


 ですよねー。


京太郎「仕方ないな……」

京太郎「あれは、暑い夏の日のことだった」

咲「うん」

京太郎「あれは、なついあつの日のことだった」

咲「京ちゃん」

咲「早くして」

京太郎「はい」


京太郎「話せば長い……そう、長い話だ」

京太郎「知ってるか? おもちは三種類ある」

京太郎「おっきい奴」

京太郎「おっきくて柔らかい奴」

京太郎「おっきくて生意気な奴」

京太郎「この三つだ」

京太郎「あいつは――」

咲「京ちゃん」

咲「早くして」

京太郎「はい」


京太郎「……なあ、咲」

咲「なに?」

京太郎「お前、段々とそうやって俺のことを脅すのが楽しくなってないか?」

咲「……えっ」

咲「そ、そんなことないよっ! きょ、京ちゃんの意地悪!」

京太郎「意地悪はどっちだよ……」


 なんなんだろう。辛辣キャラって流行ってるのだろうか。

 ……うーん。

 やっぱり、辛辣キャラなら小走やえが鉄板というか、彼女とのやりとりが一番落ち着く。

 ちなみに小走やえは鉄板ではないらしい。松実玄が言うんだから、間違いないだろう。

 彼女のそれにかける眼力は、闘牌時の清水谷竜華や福路美穂子に匹敵するのだから、さもありなん。


華菜「……須賀」

京太郎「なんですか?」

華菜「おもちだのなんだの、普通に引く」

竜華「ちょっと今のは……」

数絵「人がキャラ崩壊させてまでフォローしたのに……」


 まだ後遺症が残っていたらしい。

 ちなみに大星淡は、こちらに背を向けて自分自身の胸を揉んでいた。

 なにしてるんだ、お前は。


京太郎「つーかさ」

京太郎「そんなに、俺が大星の胸を揉みしだいたのが気になるのか?」


 聞いてどうするのだろうか。どうしたいのだろうか。

 正直なところ、敗北感を覚えることしかあり得ないと思うが。

 他人のその手の話って、触れるものか? いや、男子同士では適度に猥談をしたり、しょーもない話はするけど。


咲「京ちゃん、そういうのをセクハラって言ってね?」

京太郎「じゃあお前は逆セクハラだよな」

竜華「……んー、なんやろ? ノリで?」

京太郎「そのわりにノリノリどころか引きぎみですよね」

数絵「会話に参加できるなら、何でも構わないのよ」

京太郎「え? それ、辛辣キャラなの? それとも素なの?」


 地味に味方がいないな。

 略すなら、地味方がいないというところになるんだろうか。略してもだからどうだという話であるが。

 明確に責め立てられるのよりも、始末に悪い。


淡「まー、攻められたのは私の方なんだけどねっ」 ババーン

京太郎「……お前が俺のことをどうしたいのかわかんねーよ」

淡「まったくもって!」


 どうしたもんかな、と首を振ってみる。

 咲は――なんだかんだ付き合いが長い。一時交流が途絶えたものの、やっぱり付き合いなら最長だ。

 そんな咲が果たして、こんなこと――と言ったら大星淡に失礼だが(いくら馬鹿だとしても)――を気にするものか。

 和の胸に目線をやってたときも、「京ちゃん、少し控えたら?」と窘めてきた程度の奴であるのに……。

 やっぱり、見るのと揉むのでは違うのか。


 ……違うな。うん。

 まさかあの我が儘な大星淡はおっぱいまでもが我が儘だとは思わなかった。こればかりは、触ってみないと判らない。

 うん、確かに。見るのと揉むのは違うのである。


 ……やめよう。

 こんなことを考えているから、そこはかとなく――ではなく、ガッツリ残念とか言われる始末になるのだから。

 まあ、あるとしたら。


京太郎(数絵と、清水谷先輩……更には飲み会って状態に挙動不審になってるってとこだよな)

京太郎(M.A.R.S.ランキングでは対戦してる筈なんだけど……)

京太郎(やっぱり、根がどっかインナー系なんだよな。咲の奴)


 だから今でも、インタビューされると慌てるし。あわあわするし。

 そこらへん、姉とは大違いだ。


淡「ねー」

京太郎「なんだ?」

淡「今、私のこと考えた?」

京太郎「いや? なんで、そう思った?」

淡「んー……むむむむむ」

淡「なんとなく?」


 馬鹿だ。やっぱり馬鹿だコイツ。知ってたけど馬鹿だった。

 ……。

 咲、インタビューになるとあわあわするよな。


淡「呼んだ?」

京太郎「呼んだねーよ」

淡「そーお?」


 ……。

 泡姫。泡風呂。泡嬢。


淡「ふんっ」

京太郎「痛ッ!」

淡「なんか失礼なこと考えてたよね、馬鹿須賀!」


華菜「なー」

華菜「もう、ぶっちゃけどうでもいいから、早く飲みたいし!」

京太郎「池田ァ!」

華菜「ひっ」

華菜「なんだよぉ……」

京太郎「ありがとうございます。そして、怒鳴ってごめんなさい」

華菜「い、一々叫ばれると心臓に悪いんだよ……」


 まさか、池田華菜が味方になってくれるだなんて思いもしなかった。これはありがたい。

 でも、なんでだろう。池田華菜を前にすると、非常に叫びたくなる。

 辛辣キャラに感染したのかもしれない。

 ああ……ベクターはこいつだったのか。

 やっぱり敵だった。


 獅子身中の虫。軒を化して母屋を取られる。青は藍より出でて藍より青し。……最後のは多分関係ない。

 うーん。

 まあ、話せば誤解は解けそうだし、引き延ばさずにさっさと話した方がいいだろう。

 流石にこれ以上の引き延ばしは、ボンボンでも不可能だ。1ページくらい猫が黒電話の受話器を持ってても許されるボンボンでも不可能だ。

 そういえば最近、黒電話を見ない。それ以上に気になるのはクロちゃんの作者さんの行方だ。

 pixivで漫画書いてるそうだけど、どうなってるんだろう。今。


京太郎(……さて)

京太郎(あれは――俺が大星と喧嘩したあとプールで再会して、盗撮犯をブチのめし、調子こいた二人をプールに沈め)

京太郎(仲直りして、パーカーごとプールに沈められ、大星の機嫌を静めたあとの話だ――)

  



 ◇ ◆ ◇


淡「ね、きょーたろーきょーたろー! 次はあれに行こー! あれ!」

京太郎「ウォータースライダーか……まあ、いいけど」

淡「ああやって、高いとこからばびゅーんってするの好きなんだよね!」


 ……ああ。馬鹿と煙はなんとやら。


淡「ねー、ほらほら! 早くしないと置いてっちゃうー!」

京太郎「……元気だな、お前」

淡「だってさー」

京太郎「だって?」

淡「……。……なんでもない」

京太郎「いや、そこで区切られても……」

淡「なんでもなーいー。ないったら、ない!」

京太郎「さいですかい……」


淡「……」

京太郎「……」

淡「……」

京太郎「……」


淡(どーしよ)

京太郎(どうすんだよこれ)

淡(ウォータースライダーって、密着じゃん)

京太郎(これ、密着コース以外の何者でもないよな)

淡(私が前だと……後ろから須賀に………………無理無理無理。やだやだやだやだ。そんなんやだ)

京太郎(俺が前に……うーん、でも後ろからだと胸とか当てられるかも知れねーよな)

淡(やだやだ、こんなスケベな奴を後ろにしたらなにされるか判んないよね)

京太郎(それだと絶対気まずくなると思うんだけどな)

淡(でも……私が後ろだと……その、なんか後ろから抱きついてるみたいになるし)

京太郎(……お、美人発見)

淡(だったらやっぱり、やめて…………でもそーすると、なんか、高いからびびったみたいじゃん)

京太郎(うーん。やっぱりプールっていいな。生足魅惑のマーメイドばっかだ)

淡(うー。なんか、そうやってコイツに舐められるのムカつく!)

京太郎(……)

淡(絶対こいつ、ちょーしこいて私のこと茶化すよね?)

京太郎(下らないこと考えて会話潰したけど……そろそろ、如何にこのウォータースライダーで取る姿勢が危険か気付いたか?)

淡(そんっ、なんっ……絶っっっ対に許さないから!)

京太郎(ああ、でもこいつ馬鹿だしなぁ……気付いてないこともあり得るか)


淡「絶対絶対っ、負けないから!」

京太郎「あ、ああ……そうか?」


淡(今の感じだと……コイツはウォータースライダーの危険に気付いてないよね)

京太郎(駄目だ……コイツやっぱり馬鹿だった)

淡(だったら、私さえしっかりしてれば恥ずかしくない! コイツに辱しめられないよねっ!)

京太郎(それとも、俺相手だと恥ずかしくも何ともないってことなのか?)

淡(ふふーん♪ それどころか、コイツのことを逆に慌てさせてやれば私の勝ちだよね!)

京太郎(……なんだろう。なんか腹立つな、コイツ。意識してるの俺だけかよ)

淡(私の、魅惑のボディでメロメロにしてやるっ!)

京太郎(ちょっとぐらい、慌てさせてもいいよな?)


京太郎「……俺が後ろか」

淡「私が前だねー」


京太郎(係員に間違われたけど……カップル……に見えるか? 兄弟っていうなら判らなくもないけどな)

淡(カップルかー。ま、私はかわいいから仕方ないよねっ)

京太郎(でも、誕生日はコイツが先なんだよなぁ……なんか腹立つな。不思議だ)

淡(へっへーん。どーだ! 感謝しなよ! こんな可愛い彼女連れてるって思われてるんだよ?)

京太郎(……なんだろうな。コイツに負けるのって色々腹立たしいんだよな。なんか、生意気な奴だし)

淡(む……きょーみないって顔……)

淡(ふーん)

淡(いいよ、だったらくれてやる――) ムニュ


京太郎「!?」

淡「ん、どしたの?」

京太郎「いや、お前……!」

淡「?」

京太郎「……なんでもない。なんでもない」

淡「そーお?」


京太郎(尻が当たってるんだけど……なんだよこれ)

淡(きょ、きょーたろーに……お尻当てちゃった……)

京太郎(でも……コイツに、慌てた様子は見られない。流石に感覚では判ってるだろうから……どうでもいいってことか)

淡(でも、今ちょっとは慌ててたよね? これは私の勝ちかな?)

京太郎(とぼけた顔しやがって……いいぜ。なら、俺にも考えがあるからな)

淡(へっへーん♪ 所詮アンタはその程度ー。プロ雀士100段、女子力100レベの私には勝てないんだよね)

京太郎(大星相手にやるのは気が引けるけど……ちょっとだけだからいいだろ)

淡(もしこれで勝手に熱を上げられたらどうしよっかな――) フニュ


淡「んひゃっ」

京太郎「どうした?」

淡「うー、あんた、私のお腹に……」

京太郎「?」

京太郎「いや、変にバラバラになっても危ないんじゃないかって思って手を回したんだけど……嫌だったか?」

淡「べっつにー? いきなりだから、びっくりしただけ」

京太郎「そうか?」

淡「そーだよ」


 大体こんなやりとりが続いた。

 次第にそれは、エスカレートしていった。


 例えば、大星淡が――。


京太郎「……ふぎゅっ」

淡「どーしたの?」

京太郎「お前、俺の太股に……」

淡「ああ、手持ちぶさた……手の置き場ぶさただったからだけど……。嫌だった? やめて欲しい?」

京太郎「いいや? 全然何ともないな」

淡「ふーん」

京太郎(クソ、変な声出た……! 憩さんでもなくコイツに……!)

淡(今の声……ぜったい、須賀の弱点だよねー? ふふーん♪)



 時には、須賀京太郎が――。


京太郎「なあ、大星……いや、淡」

淡「んん~~~~~っ、っ、なっ、何よ! 耳元で喋んないでよっ!」

京太郎「あ、ああ……悪いな。なんか会話が他に聞こえて、プロってバレたらヤバイかなって思ったんだけどさ……」

淡「……う」

京太郎「悪かったな。嫌なら、やめるからそう言ってくれよ」

淡「……っ。別に、ただびっくりしただけだから」

京太郎「そうか?」

淡「そーだよ」

京太郎(へー、こいつ首筋か耳許がじゃくてんなのな)

淡(うー、こ……こんなのって……ムカつくっ! 絶対ぜったい、須賀なんかに負けないっ!)


係員(……こいつら死なないかなぁ)

係員(こういうとこなら、ひょっとしたら出会いもあるかなって思ったんだけど……)

係員(なんでイケメンと美人のカップルのイチャコラ見せつけられてるのかしら)

係員「それじゃあ、出発しますねー」


 で、エスカレートしてれば仕舞いには……。


淡「……っ」

京太郎「……っ」


 耐えられなくなるのは必然だ。

 そしてそれは、大体出口付近……最後近くで起きた。

 須賀、大星ペアは瓦解。空中分解ならぬ水上分解。

 そのままそれぞれがそれぞれ、ウォータースライダーの着水場所に投げ出された。体勢が崩れたまま。


 底が浅すぎると、着水の勢いのままプールそのものに身体を打ち付けて仕舞いかねない。

 それ故に、この着水場所というのはある程度の水深を持っている。

 とは言っても、普通に泳げれば――というかジャンプさえできれば、まず溺れることはないし。

 その為にキチンと確認が行われているのだが――。


淡(……っ、か、髪の毛がっ)

淡(やだ、息、できないっ)


 どこにでも、アクシデントというものは付き物だった。

 髪の毛が、何かに引っ掛かった。

 分解した直後に唐突に着水したので十分に空気が吸えず、更には浮き上がろうとした途端に頭を掴んで引き戻らされるかのごとき感触。

 言うまでもなく、大星淡はパニックになった。


淡(やだっ、やだやだっ、死にたくないっ、誰かっ)

淡(たすけて、たすけてよっ、テルー、たすけてっ、たすけっ、たすけてっ)

淡(笑えない、笑えないよっ、こんなプールで死んじゃうとか、やだよぉ、やだっ)


 加えて言うなら、大星淡は泳ぎが得意でなかったのが理由だろうか。

 得意であっても、唐突な事態に慌てるであろうことは間違いないが――。

 それでも、水中に於いての自分自身に対して自信があれば……無理に水面へと上がろうとはせずに、耐えて落ち着くこともできたはず。

 苦手だから一刻も早く水から上がろうとし、それ故に焦って視界が狭くなり、酸素を浪費してパニックになり、水面への抵抗を激しくする。

 そんな、金槌の連鎖が行われてしまうのだが――


京太郎「淡! 大丈夫か!」


 まあ、この場には須賀京太郎がいた。


京太郎「ちょっと待ってろ、まず、身体ちゃんと支えるから――」

淡「っ! っ、っ、っ……! ……っ!」 ジタバタ

京太郎「ちょ、馬鹿野郎! 待ってろって! ちゃんと息吸わせてやるから!」

京太郎「暴れんな! 暴れんなよ!」


 ――むにゅぅぅう。


淡「!?」

京太郎「……!?」


京太郎「おい、暴れんな! 暴れてる場合か……!」

京太郎(クソ……淡には悪いけど、このまま水面に頭を出させるのが先だ! 四の五を言ってられない!)

京太郎(あとでいくらでもブン殴られてやるから、それより俺はお前の方が大事なんだよ!)

京太郎(許せ! つーか、頼むから暴れんな! 俺も泳ぐのすげー得意ってレベルじゃねーんだよ!)


京太郎「淡! 顔、あげろ!」

淡「ぷはっ、あ、は、ぁ……ごほっ、ごほっ、げほっ」

京太郎「息吸えるな? 大丈夫だよな?」

淡「ん、うん……けほっ、こほっ」

京太郎「よし、深呼吸しろ。深呼吸」

京太郎「俺が、支えててやるから大丈夫だ。絶対お前を守ってやるからな」

淡「ありがと、きょーたろぉ……! こほっ、ごほっ」

京太郎「いいから、喋らずに息吸っとけ。……髪の毛、絡まってんのか? これは」


京太郎「俺からじゃ……無理だな。とれない」

京太郎「取り合えず、支えるのは俺がやってやるけど……外すの出来るか?」

淡「やってみるけど……」

淡「ねえ」

京太郎「なんだ?」

淡「いつまで私のおっぱい掴んでんの?」

京太郎「……あ、悪い」

淡「……まあ、助けてくれたし、許すけどさ」


 ただまあ。

 大星淡が許しても、意地悪な運命様かなんかは許してくれなかったらしい。

 ――はらり、と。

 着水の衝撃か、それともそのあと暴れたことが原因かは知らないが……。

 京太郎がその手を離すと同時に、水着のトップスが外れてしまった。


 そして――。


京太郎(咄嗟に俺が手で隠しちまった――!?)

淡(きょーたろーの手におっぱい隠させちゃった――!?)


京太郎「……」

淡「……」

京太郎「……ふッ」

淡「!?」

京太郎(流されてく前に、なんとか足で捕まえられた。危なかった)

淡(きよーな足してんじゃん)

京太郎(体勢は不安定になるけど……まあ、背に腹は変えられねーな)


 左足一本で爪先立ち。右斜め側方に右足を。右の親指と人差し指で水着をホールド。。

 両手は――大星淡の胸を下から掬い上げるように覆う。

 というか、放っておけば水中に入ってしまうのを引き上げるから、必然的に掬い上げる方になるのだ。

 で、大星淡の登頂部が目の前に。ちょうど、顔半分ほど下な具合。京太郎の口の辺りに、淡の耳の先が来る。


京太郎「……」

淡「……」


 どうしたもんか。マジで由々しき事態だ。

 係員が入れば、間違いなく頼んだだろう。

 が、いない。来ない。


京太郎「……」

淡「……」

京太郎「……」

淡「……水着、もっとこっちに寄せらんないの?」

京太郎「股関節の構造からして無理だ」

淡「だよね」


京太郎「……」

淡「……」

京太郎「……髪の毛で、隠すとか出来ないのか?」

淡「できなくないけど……波あるから、意味ない」

京太郎「……だよな」

× で、大星淡の登頂部が目の前に。ちょうど、顔半分ほど下な具合。京太郎の口の辺りに、淡の耳の先が来る。
○ で、大星淡の頭頂部が目の前に。ちょうど、顔半分ほど下な具合。京太郎の口の辺りに、淡の耳の先が来る。

 登頂部→頭頂部


淡「髪の毛は?」

京太郎「俺のところからじゃ、届かない」

淡「じゃあ、私がやるしかないよね」

京太郎「ああ」


 二人とも冷静だった。というか冷静のフリでもしてなければ、いられなかった。

 お互いに、敢えて意識から外したのである。

 今の二人は、速やかに行動を完了する仕事人であった。そんな無言の相棒であった。


 だが――


淡(あ……) ピクッ

淡(髪の毛ほどこーとして動かすと、こいつの手に、おっぱい凄くあたっちゃう)

淡(我慢……我慢、我慢)

淡(我慢、んっ、しないとっ……) ピクッ

淡(別に、なんでもないから、こんなの……なんでもないっ) フルフル

淡(ううっ……早くほどけてよぉ……) グスッ

淡(水が冷たくて寒いのに、なんかきょーたろーの身体が変に熱っぽくて気持ち悪い……っ)

淡(触られてるとこまで、変に芯が熱っぽくなるし……背中も、きょーたろーの肌に当たってるし……)

淡(ううっ……やだよこんなのぉ……恥ずかしいよ) グスッ


淡「!?」 ポニュ

淡「ちょ、やっ、ば、ばかっ……!」 ビクン

淡「ば、ばかぁっ、おっぱい揉まないでよ!」

京太郎「わざとじゃないんだ、信じてくれ……! 波が来て、俺も足場ヤバくて……!」

淡「わざととかそーいう話じゃなくて――やっ、んっ、ま、またっ」 ビクン

京太郎「悪い! マジですまん! なんとか踏ん張るから!」

淡「ううっ……」 グスグスッ


淡(あと、ちょっと――ひっ!?) ゾクゾクッ

淡(やだ……なんでっ、なんでなのっ!?) ビクン

淡(なんで私のおっぱい、えっちな感じになってるよっ……!?)

淡(やだ……須賀に、こんなの知られたくないのに……手のひらに当たって押し返しちゃうよぉ……) グスグスッ

淡(ううっ、これじゃ、動けないぃ……) フルフル

淡(今、須賀に動かれたら……)

淡(やだやだっ、やだっ、そんなのぜったいだめっ! だめったら、だめっ!)

淡(収まってよ……お願いだから、収まっててばぁ……) グスグスッ

淡(こんなんじゃ、きょーたろーにけーべつされちゃうのに……んんっ!) ビクゥゥン

淡(もー、やだぁ……)


京太郎「……淡」

淡「ひっ」 ビクッ

淡「あの、その、これはさっ、あの、その」

京太郎「その……深呼吸しろ。思いっきり、息を吸え」

淡「で、でも……今そんなことしたら……」

京太郎「背に腹は変えられねーだろ?」

淡「で、でも……」

淡(あたっちゃうよ……思いっきりこっちから押し付けちゃうってばぁ……)

京太郎「最後ぐらい我慢しろ。できるだろ? そりゃー、嫌かもしれないけど」

淡「最後……?」


京太郎「普通に、冷静に考えてみたんだけどな?」

京太郎「お前が思いっきり息を吸って、潜るだろ?」

淡「うん」

京太郎「で、俺が一時的に手を離して潜る」

淡「うん」

京太郎「こんとき、お前に水着を渡す。一人でつけるのは――その、曝すことになるかもしれないが……水の中だし多少は平気だ」

京太郎「つーかな?」

京太郎「なんか、どっかで景品大会やってるらしいから……今、こっちに人こねーみたいだ」

京太郎「普通に考えて、目撃者が居たら通報モンだからな……そこで気付くべきだったぜ」

淡「……」

京太郎「で、潜った俺が髪の毛を外すんだよ」

京太郎「どーだ、この作戦? 完璧だよな?」


淡「……」

京太郎「いやー、なーんか引っ掛かると思ってたんだよな。不自然だってさ」

京太郎「ウォータースライダーも、上のとこで時間喰ったのに文句言われなかったのは……後ろに誰もいなかったからだ」

京太郎「それなら、さっきみたいに阿呆なことができるに決まってる」

京太郎「確証が持てなかったからなんとも言えなかったんだけどさ……今、放送を耳にして確信した」

京太郎「これでなんとか、全部の条件はクリアしたな。何も問題ない」


淡「……」

淡「ねえ……その作戦、いつ思い付いたの?」


京太郎「ん?」

京太郎「あー、そのー……そのな? こう、なんとか踏ん張っててバランス取ってるときか?」

京太郎「これ、いっそ俺が潜った方がいいんじゃないか?――って、思ってさ」

京太郎「客が居ない理由に確信が持ててないから、ちょっとばかし保留にするしかなかったんだ。ごめんな?」

淡「……」

京太郎「淡?」

淡「……」

京太郎「……大星?」

淡「……」

京太郎「……大丈夫か? 身体、冷えすぎたとかか? なあ、大星?」


淡「…………ゃえ」

京太郎「ん?」

淡「死ねっっっっっ! 死んじゃえ! 死んじゃいなよ、馬鹿須賀っ!」

淡「ばかばかばかばかばかばかばかっっっっっ! 絶っっっ対、ほんとーに許さないからっ!」

淡「この、ちかんっ! すけべっ! ごーかんまっ!」

淡「死ね……いや、いいよ。いっそ、私が殺したげる!」

京太郎「ちょ、おい! 暴れんな! 暴れんな! なあ! おい!」

京太郎「危ない! 危ないんだって――うおっ、バッ、馬鹿野郎!」 フニュゥゥ

淡「――――――!?」 ゾクゾクゾクゾクッ

淡「やっ、こ、この……っ」 ググッ

淡「須賀なんて……絶対、許さないんだから――――ひぃっっっ!?」 ビビクン

京太郎「……」

京太郎「……助けて。誰か助けて」


 ◇ ◆ ◇


京太郎「――的なことがありましてですね、はい」

淡「あったんだよねー」


 大星淡と、ある程度話を合わせながら伝える。

 お互い、この件については思うところがあるため、詳細や細部については話さずに、概容を伝えるに留まった。

 ……いや、そもそもそれなら話題に出すなと言いたいが。


 そこらへん、やはり新子憧と大星淡は違う。

 計算ができる知的な少女(今は女性)の新子憧と、自称麻雀100段の大星淡には大きな差があるのだ。

 新子憧は、その後話題を蒸し返したりはしない。碌なことにならないと知っているから。

 それなのに、このバカは……


淡「?」

淡「どしたの?」


 変わらずに馬鹿だった。やっぱり馬鹿だった。馬鹿なのである。

 普通、気まずくてそんな話題出せやしないのに。マジモンの馬鹿だ。The Biggest DreamerというかThe foolish Tripperだ。

 その後、過度に避けたりせずにわりと普通に話しかけてくる――のは、新子憧と一緒だけど。


 まあ、なんだかんだそーいう馬鹿と縁があってもいいんじゃないか――。




竜華「セクハラやな」

数絵「悪いけど、ちょっとフォロー無理」

華菜「……お前ら、公共の施設をなんだと思ってんのさ」

咲「……京ちゃん、面会には行くからね」

京太郎「……え」

淡「ねーねー、訴えたら勝てるかなっ」

竜華「取り合えず、訴えたもん勝ちなんやないんかな」

数絵「基本、女性有利だから……大丈夫じゃない?」

華菜「妹たちと引き剥がしといてよかったし……」

咲「知り合いの弁護士さん、紹介しようか?」


京太郎「えっ、いや……その……」

京太郎「なにこの扱い」


竜華「その、ごめんな、京太郎くん。ちょっと、うちでもキツいなーって」

京太郎「え」

数絵「えーっと…………ほら、プロだけが麻雀じゃないんじゃないの?」

京太郎「お、おい」

華菜「そのー、達者でな? 次はいい人生を歩むんだぞ?」

京太郎「いや……」

咲「大丈夫だよ、京ちゃん。出所するまで待ってるから」

京太郎「ちょ、ちょっ」

淡「なら、仮出所まで待ってたげるーっと」

京太郎「原告は無理だと思うんだけどな……」


京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……」


京太郎「――今日は、飲む! 飲んで忘れてやるからな!」

起きたら隣に全裸のクロチャー?


【清水谷竜華の好感度が上昇しました!】

【南浦数絵の好感度が上昇しました!】

【エイスリン・ウィシュアートの好感度が上昇しました!】

【姉帯豊音の好感度が上昇しました!】

【池田華菜の好感度が上昇しました!】

【天江衣の好感度が上昇しました!】

【宮永咲の好感度が上昇しました!】

【大星淡の好感度が上昇しました!】

【竹井久の好感度が上昇しました!】

寝ますゆえ
なお、飲み会と同じくして阿知賀同窓会が発生している模様

>>113
×淡(なんで私のおっぱい、えっちな感じになってるよっ……!?)
○淡(なんで!? 私のおっぱい、えっちな感じになってるよっ……!?)

わりとミス
訂正前のが中国人の発音っぽくて声出して笑っちまったクソ


さすがにラブコメを通り越してTo loveるクラスだったので猛省。今日は色々猛省
コメディにあるまじきことなので、二度とこんなことは無いようにしたい
罰として中学生か慕ちゃんにお仕置きされたいのだよ。蔑む目じゃなくて戸惑う目で踏んでほしいのだよ
                                                                敬具

おつ

イジメと同じだな。茶化してたらエスカレートした行ったってやつ
つまり>>1による京太郎イジメスレになりつつあるんだよ

ID被るなー

あ、1430からあっち始めますんで

なんか見たらあれだと思ったらこち亀の両さん状態なんだな今
まあ、適度に過去ログを読み返してみるね。様式美って言いたいけど、ワンパターンになってたら困るし

あ、あとな
結構ころころID変わるから、あんまID当てにせんでな
自演で自分自身を叩くというSなのかMなのか判らん行為に見えてビックリしたわ。叩かれるなら慕ちゃんに叩かれたいです

だって大概書いたもの京咲になりますしおすし
書きやすさで言ったら京久なんだけどね。グダグダ惚けたことを駄弁らせるのに最適すぎる


あっちを進められなかったんで申し訳ないんやけど、なんかやたら眠いので今日はこっちもちょっと……

今までで一番気に入ってるギャグは解説スレんときの京咲・京久全般と、京桃のファーブルスコファーかね


で、安価だけ出したい
お題チャージ&次の(要するに飲み会の次の)話題ってとこで

ちょっと今回は形式を変えて、範囲安価でその中から反転コンマが高い順に3つって形にするけどええやろうか

次、安価だすのだよ


お題チャージ


↓3~9

※反転コンマが高い順に3つ
※細かいルールは>>3-4

・あらたそキッチン(おゆはん編)
・タッグトーナメントがあるのに、いつもの相方が新人と組んじゃってボッチになったスッガの新パートナーに謎の雀士「オカルトスレイヤー・グレート」が登場!
・レジェンドとか先輩とかとの師弟対決


あー
新人はちょっと無理かなー

・新人=京太郎の1つ下となる年齢の原作キャラが居ない(ムロは医学部)
・数年後なら行けるけど正直京太郎が23~24歳までの期間に絞るねん(ぶっちゃけ整合性が面倒)
・モブややられキャラや敵キャラならともかく、新人とかちょっと関わりありそうなのに、オリいのは……
・キン肉マン読んだの随分昔

申し訳ないが無理やねん

まあ、新人って箇所を適当に変えさせて貰うけど宜しいかねぃ
というかどうしたの? やけに闘牌多いよ今回

おk、ではこうしようか

・全国プロアマタッグ開催。なお小走先輩は別の人と組む模様……な須賀京太郎の元に「オカルトスレイヤー・グレート」を名乗る人物が


元ネタと違って(古いから知らん人もいるし)、グレート枠は一般人込みでまた安価とかでいいかねぃ

申し訳ないが慕ちゃんは死んでるのでNG
小学生じゃなかったら……登ッ場、の! 意味、ねーだろうがよッ!


お題
・【栄光の】須賀氏、新作TVドラマにてスタントなしでのバイクアクションを披露【プロ雀士】

・南の島に漂流

・松実旅館で若手プロの交流会(実際はただの飲み会)

・京太郎怒りの日本原産大雀蜂 (VSモブ。京太郎ブチ切れモード)

・【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

・そうだ、龍門渕、行こう。(メイドフラグ回収)

>>1000なら椿野美幸と神戸を巡る旅番組で共演

・【果たして】スッガ、逃走中に出演【捕まえられるのか】

・昔の照、咲、京太郎の日々

・仕事帰りにエレベーターの中に淡と一緒に閉じ込められる

・阿知賀の同窓会と鉢合わせ

・憧とツーリングに

・雷帝、戦闘態勢。 (VS 小鍛治健夜)

・プロ麻雀せんべいの写真撮影

・マッサージでチームメイトの女体を極楽に誘う

・あらたそキッチン(おゆはん編)

・・全国プロアマタッグ開催。なお小走先輩は別の人と組む模様……な須賀京太郎の元に「オカルトスレイヤー・グレート」を名乗る人物が

・レジェンドとか先輩とかとの師弟対決


あっれれー多いぞー

①京太郎「……一列に並べ、外道ども」
 VS中国班(名有りモブに無双) ~京太郎怒りの日本原産大雀蜂~

②激動・阿知賀同窓会(ギャグというかラブコメ)

③【summer/少年時代】(照過去編。シリアス要素なし)

④南の島で、逃走中(メンバーを安価)

⑤京太郎「オフだしハギヨシさんと一さんに会える!」(京太郎、マネージャーメイドを手に入れる)

⑥【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

⑦あらたそキッチン

⑧あたらしドライブ

⑨プロ麻雀せんべいの写真撮影の後にエレベーターの中にいる俺たち(ラブコメorヒロイン度上昇)


そいけんこうなります
なるたけ、闘牌は順番にしたいのでお待ちください

んじゃ、例によって範囲反転コンマ判定で


>番号を選ぶドン!

>単位を落とした? でも大丈夫

>も う 一 年 遊 べ る ド ン

↓3~9
※反転コンマが一番高いもの
※番号で

えーっと、②やなー。了解
京太郎の胃が削れるだけでそこまでドタバタしないギャグになるはず。京太郎も終始笑顔で
具体的にはラミアと一緒に閉鎖空間の焔王のとこに拐われた古市くらい笑顔


あと、新人って言えば年齢的には高卒プロ入りで山谷ひなちゃんが該当しましたが……まあ、打ち方わからんし別にいいよね

おやすみー

部長(小声)
ロッカー(小声)


あれがなければこのスレの前身もないのでひいてはこのスレもない。菫さんのAAと同じぐらい重要な成り立ち

まあ、言うように、引きがない分
オカルトスレイヤーであって無能力者最強(のどっちとかネキとかセーラとか)ではないというのは事実っすね
どっちにしてもグレートについては組んだキャラによって多少立ち回りが変わるだけだから、好きに選んでくれていいと思います

15分後から始めます

始めようかねー



【酒の席だからと言ってなんでも許されるはずはないはずである】


京太郎「……あー」


 グラスを片手に、壁に背中を預ける。

 部屋を見回してみる――目に付くかぎり女しかいない。さながら、女子高に性別を偽って通学する男子生徒と言えるほど。

 性別を偽ると言えば、かつてハギヨシと国広一から女装させられたことを思い出す。

 猫耳小悪魔メイド、京子ちゃんである。


 正直あのときばかりは二人と絶交したくなった。化粧までされたから、それはもう尚更。

 ロングスカートの端を持ってさめざめと泣いた。

 更に、その様子を眺めた龍門渕透華に「花を手折って涜した気分ですわ……フフ」と涎を啜られたからにはいよいよわりとガチ泣きになった。

 罰ゲームというのもほどほどにしなければ駄目だ。これは教訓である。


京太郎「……ちょっと酔ったな」


 そう言えば何でも、緊張していると酔いが回りにくくなるという話を聞いたことがある。

 だから外で飲むよりも自宅で飲む方が酔いやすいのだとか。

 そういう意味では以前の自分は緊張しっぱなしで、今の自分はだいぶリラックスしているのだろう。


 ……いや。

 やはりこう、女の園に紛れ込んでしまったカピバラのような気分だ。ちょっと居心地が悪い。

 ちなみにカピバラはストレスに弱い。


咲「京ちゃん、ここいい?」


 なんて心細さを感じていたら、グラス片手に幼馴染みの宮永咲が現れた。

 ホッとする…………反面、よりにもよってあのぽんこつ方向音痴の宮永咲に安心させられたのが、軽く屈辱的だ。


京太郎「……お前、無駄にタイミングいいのな」

咲「え……? 何て言ったの、京ちゃん?」

京太郎「うっせ。なんでもねーよ」

咲「そう?」

京太郎「なんでもねーったらねーの」

咲「ふーん?」



咲「そう言えばさ……」

京太郎「うん?」

咲「最近、京ちゃん変わったよね」

京太郎「そうか?」

咲「そーだよ」

京太郎「ふーん」

咲「うん」


 この、言わなくても判ってるんだとニヤつかれる態度が非常に気にくわない(実際ニヤついてはいないが)。

 やっぱり、咲の癖に生意気だ――なのである。


 お互いもう、子供でもないし、ましてや自分は今宮永咲の凄まじさというのを日々痛感している。

 他がいくらできなくても(だがちなみに咲は料理が得意だ。落ち着く暖かい味をしている)――その一点で、十分過ぎるほどに尊敬に値するほど。

 それでもやはり、どうしても心のどこかではそう接してしまっていた。

 或いは、そうするのが好き――いや別に咲のことなんてそんな風に思ってなんかいないし思うことなんてそんなんあり得ないんだからな――訂正、落ち着くのかもしれない。


 彼女の凄まじさを知ってからよりも。

 知る前の方が、短いのだけれども……。

 やっぱり、京太郎の中での宮永咲との関係と言ったら、一番しっくりくるのがこれだ。


京太郎「で、どんな風に変わったんだよ?」

咲「……うん」

咲「えーっと、ね? 怒らないで聞いて欲しいんだけど……」

京太郎「ああ、なんだ。大丈夫だって」

咲「そう?」

京太郎「何言ってもデコピン喰らわせるから」

咲「どっちにしても怒るの確定なの!?」

京太郎「ハハハ。まあ、冗談だけどな」

咲「もう……」


咲「えーっと」

咲「前の京ちゃんを、お爺ちゃんの方のウォルターさんだとするとね?」

京太郎「……凄いの引き合いに出すな」

咲「今の京ちゃんは織田信長とか島津豊久って感じなんだよね」

京太郎「わお」


 信長はともかく、お豊はアカンでしょう。

 妖怪じゃん。妖怪首置いてけじゃん。

 ドリフターズとかいう、マジ糞漫画(文字通り糞塗れ・糞大活躍的な意味で)の登場キャラに例えられたらいよいよヤバい。

 咲の中の須賀京太郎像はどうなってるんだろうか。あれか、ヒラコーキャラなのか。狂人なのか。


 お前、オカルトだろ? なあ、点棒置いてけ。置いてけよ。なあ、オカルトだろ?


 これはアカンでしょう。

 でもちょっと面白そうだから、今度大星淡相手にでもやってみよう。

 あいつには遠慮の必要がないのだ。向こうも遠慮なしにやってくるし、ちょこちょこ悪態をつかれるからお相子だ。


咲「っていうか、巻末の黒王さまみたい」

京太郎「手厳しいなオイ」


 普通、女が男に変わったねって言うときって、いい意味じゃないのか?

 これは酷い肩透かしである。


咲「えー? 近頃の京ちゃんのキャラ的な厳しさに比べたら大丈夫だよー」

京太郎「なんで辛辣キャラ流行ってるんだよ……」


京太郎「うーん」


 自分のチームであの面子を当てるとしたら――。


 まず、那須与一。

 これは言うまでもなく弘世菫である。髪長いし、シャープシューターだし。

 次に、織田信長。

 これも言うまでもなく弘世菫である。髪長いし、遠距離武器使うし、超ガソ焼き討ちヒャッハーだし。

 そして、島津豊久。

 これも言うまでもなく弘世菫である。髪黒いし、銃って遠距離武器使うし、日本語(ひのもとことば)喋るし。


 スゲーな。流石はシャープシューター。伊達じゃない。


咲「京ちゃんって、最近普通に失礼だよね」

京太郎「……ああ、確かに。そうかもな」

咲「京ちゃんなりの不器用な甘え方だと思ってるけどね」

京太郎「……思ってろよ」

咲「うん」

京太郎「……」

咲「へへへ」

京太郎「……おりゃ」

咲「あ、痛っ!?」

咲「うう……不意打ちでデコピンなんて、酷いよ!」

京太郎「痛くなければ覚えませぬ」


 息を漏らして、グラスを煽る。咲はこくこくと、小さくグラスを傾ける。

 互いに沈黙していた。ここだけ、宴会の喧騒から切り取られたみたいに。


京太郎(……あーあ)


 なんなんだろうな、本当。

 ああ……でも、やっぱり……仲直りできて良かったよ。

 こうしてると、思うけど。

 こんな咲が――咲が麻雀の進退をかけて対局に臨んできたとしたら、どこかで手心を加えてしまうかもしれない。

 勿論、自分の実力で手心なんてのはあまりにも烏滸がましい話であるし……。

 そうなったら、あくまでもフェアに全力で、彼女の覚悟と向き合いたいと思う。

 けど――実際のところそれで、トドメの一発を“射抜ける”状態になったなら、どうするかは自分でも判らない。どうできるの、か。


京太郎(ま、辛気臭くなってもしょうがないよな。終わった話だし)


 それよりは、飲もう。

 大星淡のおっぱいもみもみ事件を皆にバラされたという、ストレスがある。

 大星淡のぽにぽにおっぱいもみもみ事件を皆に話されたという、ストレスがある。

 大星淡のぽにぽにむにむにおっぱいぽにょんぽにょんたゆたゆもみもみ事件を皆に打ち明けられたという、ストレスがある。


 皆、リアルに引き摺らない為にあんな硬質的な態度で、笑えるように受け流してくれたけど。

 やっぱりまあ、少なからず軽蔑されてるかもしれないし。

 飲もう。


咲「京ちゃん」

京太郎「なんだ、咲」

咲「ちょっと……酔ってきちゃったかも」

京太郎「そっか、お大事にな」


 >そっとしておこう。

 おもちを手に入れて出直したらいいと思うの。


 そんな、酔っちゃったから……なんてのは色気がなければ許されないのである。

 色気、即ちおもちだ。

 つまり、おもちがない宮永咲なんかにはこの手の誘惑なんてのは一億と二千年早いのである。


咲「……」

京太郎「……いや、本当に大丈夫か? 気分悪くなったなら、休んでてもいいんだぞ?」

咲「……へーき」

京太郎「無理すんなよ? お前、変に維持張るとこあるからな」

京太郎「辛くなったら、言えよ? なんとかしてやるからさ」


 だからって、放っておくというのは論外だ。

 これは別に咲が無理して潰れるのが心配とかそういう訳ではない。ただ、女性には親切にしようと思っているだけだ。

 そう。ないったらない。ないったらないのだ。繰り返すが、別に咲が心配な訳じゃない。


 そう、ましてや……。

 ちょっと額に張り付いた髪の毛とか。うなじとか。

 赤くなった頬っぺたとか。どことなく艶のある笑いとか。ちょっと寂しそうな肩とか。

 よく見たらこいつも普通に整ってるし可愛いんだよな。顔だけじゃなくて、とか。

 そういう風に色っぽさなんて、絶対に感じてなんかない。ないったらないのだ。


 ないんだからな!


咲「あーあ、引っ掛からないか」

京太郎「……引っかけてどうするつもりだったんだよ」

咲「京ちゃんと、二人で抜け出して……静かなところに行ってね?」

京太郎「お、おう」

咲「それで――二人で、一緒にね」

京太郎「あ、ああ」

咲「麻雀打つの」

京太郎「……。…………はぁ」

咲「あ、今ちょっと安心したでしょ」

京太郎「……。……してねーよ。ばーか」

咲「このヘタレ京ちゃん」

京太郎「うっせー」

×京太郎「無理すんなよ? お前、変に維持張るとこあるからな」
○京太郎「無理すんなよ? お前、変に意地張るとこあるからな」

 維持 → 意地


 やっぱり腹立たしい。

 目標だ、倒したい相手だ、なんだかんだと言っても所詮こいつは宮永咲である。

 咲の癖に。


京太郎「でも……いや、そのな? あの……」

咲「なに?」

京太郎「いや、なんつーか……その、お前が、あの、なんだかんだ心配っていうか……」

咲「ボソボソ過ぎて聞こえないよ、京ちゃん」

京太郎「……っ」

京太郎「お前は大事な奴で、なんかあったら嫌だから、本気で我慢とかすんなよ」

京太郎「俺に遠慮とか、そーいうのはなしだからな」

咲「……」

咲「……京ちゃんってさ」

京太郎「なんだ?」

咲「生きてて恥ずかしくないの?」

京太郎「この流れのどこに貶めるようそがあった!」


 辛辣キャラ、継続モード突入ですかい。



 ……と。

 そこへ。


豊音「きょーたろーくーん!」


 大 天 使 ト ヨ ネ フ ェ ル 降 臨。


豊音「きょーたろーくーん、バスケしようよー!」


 大 天 使 ト ヨ ネ フ ェ ル 混 乱。


京太郎「……」

京太郎「あのー、ボールはー」

豊音「ここにあるよー」

衣「ぼ、ボールではなく……!」

京太郎「わお」


 大 天 使 ト ヨ ネ フ ェ ル 乱 心。


京太郎「あのー、流石にそれはー」

豊音「あれ? こっちだっけー?」

淡「ううー、はーなーしーてーよー」

京太郎「Oh」


 引き連れられる二体の金髪の魔物。

 一体、どこをどうしたらこの二人がボールに見えるのか。超怖い。マジご乱心。

 勿論、バスケボールくらいの大きさなんてない。ハンドボールクラスもない。ソフトボールよりはマシだけど。

 怖い。


 ……あ。

 金髪と言えば、エイスリン・ウィッシュアートは……?


エイスリン「……キケン」 バッ


 やや離れた位置で、スケッチブックを広げてアピールしていた。

 どうやら彼女は無事らしい。

 或いは、知ってたか。こうなることを。


京太郎(……無事か)

京太郎(……)

京太郎(酔ってもなさそうだな。見た感じは)

京太郎(……)

京太郎(絵が三浦建太郎みたいになってるぅぅぅぅぅう!?)


 いや、確かに今の姉帯豊音はベルセルクだけど。

 大天使が狂戦士だけど。


京太郎「あのー、つかぬことをお聞きしますが」

豊音「なにかなっ」

京太郎「バスケのルールは御存知ですか?」

豊音「ボールは友達、怖くないよー!」

京太郎「それサッカー!」


 いや、違う。

 サッカーだけどサッカーじゃないし、そもそもこれはルールじゃねえ。


豊音「あはは、間違えちゃった」

豊音「友達はボール、怖くないよー!」

京太郎「怖いよ! その発想が怖いだろ! 極悪じゃねーか!」


 やっべえ。どっから突っ込んでいいのかわかんねー。

 この長身に長い手足、そして今こちらの元へと来た速度は侮れない。

 2点ラインから内側は、彼女の領域と言っても過言ではないだろう。


 ……。


 いや、違う。軽く自分も酔ってるらしい。

 今はそういう話をしてる訳ではない。


豊音「……あ」

豊音「思い出したよ! 勝ったら、相手の頭をボールにしていいんだった!」

京太郎「どんな世紀末だよ!」


 まさに世紀末バスケ。

 というか、信長もビックリ。最初にサッカーを発明したヴァイキングさんもビックリの鬼畜っぷり。

 蹴るよりもなんか趣味悪い。


淡「きょーたろー、たすけてよぉ……やだぁ、こんなのぉ……」

衣「オカルトスレイヤーなら……オカルトスレイヤーなら……」


 いや、無理だろ。

 オカルト殺しじゃなくてドラゴン殺し持ってきてくれないと無理だろ。

 両手を広げたらゴール見えなくなるをだけど。圧力半端ないんだけど。

 ゴールどころか着地点みえないんだけど。酔っ払いとの会話の落としどころ判らないんだけど。

 リバウンドっていうか、リカバリーできないんだけど。

 スリーポイントっていうか、ムリーポイントなんですけど。


 実際、詰め寄って二人を引き剥がすのは無理。懐が深すぎる。

 なら、対話で――なんてのが通用しないレベルに酔ってる気がする。マジ無理。

 ……いや。


京太郎「モモ! 俺とお前のコンビなら……!」

桃子「失礼するっす。ステルっす」


 加治木ゆみの近くで酒を飲んでいた東横桃子は、微妙なギャグを残して消えた。

 ギャグにこちらが硬直する間に、その意識から外れたのである。ある意味ミスディレクションと呼んでいいのかもしれない。

 思考をズラすという意味なら、まさしくミスディレクションだ。


京太郎「……う」


 流星のダンク使ってもどーにもならん。

 そもそもこれ、バスケじゃないし……。

× 両手を広げたらゴール見えなくなるをだけど。圧力半端ないんだけど
○ 両手を広げたらゴール見えなくなるんだけど。圧力半端ないんだけど

 見えなくなるをだけど → 見えなくなるんだけど


京太郎「あのー、豊音さん?」

豊音「あ、わかったよー」


 とりあえず対話を――なんて思ったんだけどさ。

 何が。

 というか、何を。


豊音「金髪をボールにして、ゴールに入らなかったらボールの勝ち!」

京太郎「もはや1on1ですらねえ!?」


 それ、ただのシュート練習でしかねーよ。

 体育の休み時間に、勝手に自分ルール決めてバスケやってもないのにソフトバレーボールでスリーポイント狙う中学生だろ。

 いるよね。それで、外したら心の中で「やっぱ今のなし。次が本気」って考える奴。

 トイレの鏡の前でボクシングポーズとったり、蛍光灯のヒモボクシングやって、しかも外しちゃって「今のなし」とか思っちゃったり。


京太郎(こうなったら……考えろ)

京太郎(豊音さんの行動パターンを読んで、分析して……蜘蛛の巣に絡めとるみたいに無力化するんだ)

京太郎(そうだ……分析を……)

京太郎(……)

京太郎(この人と飲むの、初めてじゃねーか)


 アカン。

 この恵まれた体格の人が酔っ払うと、こうも恐ろしいのか。

 至極普通に飲み会を楽しみたかったのに、やっぱり少なからず人数が多いと、凄まじい酔い方をする人間がいる確率も上昇するのか。

 こうなったら、実力行使しかない。


京太郎「……わかりました。俺がボールになります」

京太郎「だから……大星と……衣さんを放してあげてください……なんでもしますから」

淡「きょーたろー……」

衣「キョータロー……」

京太郎「大丈夫だ、安心しろよ。俺が、絶対助けてやるからさ」

京太郎「な?」


 まあ。

 実際、二人が解放されたら、自分も逃げ出すつもりなのは言うまでもない。

 酔っ払いに正面から、正当方法で向かう必要なんてない。適当に相手をして、寝かしつければいいのだ。

 だから、二人さえ解放されればいいんだけど……。


淡「きょーたろー」

衣「キョータロー」

京太郎「ん、心配性なんだな……二人とも」

京太郎「とにかく――俺が絶対に助けてやるから、待ってろ。約束は守る男なんだからさ」

京太郎「だから、安心してくれよ。なっ?」


衣「いや、それよりもだな……」

淡「ん、今……」

衣「なんでもするって」

淡「言ったよねっ!」

京太郎「おい」


 助けるのやめたろか。

 というか、この状況で冗談言えるほどタフなんですねあなたたちは。

 もうタフを通り越してラフですけど。須賀京太郎の精神を削ってく荒削り具合なんですけどね。

 そう言えば、高鴨穏乃がラフプレーのことを笑顔になるプレーと勘違いしてたことを思い出した。

 ラフはラフでもそっちのラフじゃねーから。

 ある意味笑ってるけどね。仕掛けた側は多分ほくそ笑んでるけどね。


京太郎「……あー、まあ、落ち着きましょうよ」

豊音「うん、叩き落とせばいいんだよね?」

京太郎「落ちるしかあってないです」

豊音「叩きつければいいんだねー」

京太郎「なんで間違ってる方を残した」


 その時。

 唐突に。

 須賀京太郎、姉帯豊音――両者揃ってその場に尻餅をついた。

 天江衣と大星淡はなんか二人で鏡餅みたいになってた。あんまりおもち要素がない二人だけど。


 これは――アンクルブレイク。

 なんやらかんやらが、なんやらかんやらして膝から崩れ落ちてしまう現象である。

 本来ならこれは重心移動などの関係で、“偶然”起こってしまう現象である。

 だけどこの場には、その身の“特性(能力)”と技術の昇華の為に、それを狙って起こせる人物が存在する。

 それは即ち――。


竜華「ほら、二人とも……座って飲まんと駄目やって」


 清水谷竜華。

 これが――8位。

お待たせ。始めようか


須賀京太郎
バスケ:かがみん
麻雀:氷室+花宮(マイルド)

なんで麻雀やってんだろうな……


 さて。

 麻雀の技能を日常生活で活用する――というと語弊があるが、現実歴然と使用される事例も存在する。

 麻雀に於いて作用する“特性(のうりょく)”はおおよそ3種類に分かれる。


 ひとつは、麻雀やテーブルゲームなどに於いてのみ作用するタイプ。

 これは例えば、松実玄。

 彼女は正にドラ――ドラゴンを統べる存在であるが、現実でもそうである筈がない。

 暗殺風水は使えないし、新宿でF‐15Jに撃墜されたりもしない。銀の竜の背にも乗れない。地上にある星はどっか行った。


 二つ目は、本人自身の“特性”を麻雀に落とし込んでいるタイプ。

 これは例えば、東横桃子。

 常識外れの影の薄さという本人自身の特性を麻雀に利用。

 他にもバスケットボールにも使用できるし、勿論日常生活にも適用出来るし――というか多大な影響も出る。


 三つ目は、日常的に使用できる基礎的な技能を、“特性”にまで昇華させたもの。

 この最たる例が須賀京太郎。

 論理的な思考能力や分析能力。心理学的な技術による挑発や揺さぶり、或いは観察力。

 記憶能力によるカウンティング。思考と根気強さによるトライアンドエラー。癖を読み、対戦相手の思考と打ち筋をトレース。

 そもそも誰もが持ち得て、万物に使用される基礎的な技能であるが故に、麻雀以外にも十分適用可能だ。

 なお、それでも女心と秋の空は読めない。


淡「むぎゅー」

衣「重い! 重い!」

淡「わたしはー、おもくなんてなーいー」

衣「ええい、うっとおしい! この金髪!」

淡「そっちも金髪じゃん」

衣「そうだった」

淡「んへへ、きょーたろーともお揃いー」


 ちなみに、弘世菫は三番目。辻垣内智葉は言うなれば二番目と三番目だ。

 その家柄故――と言おうか。

 勘が鋭く、気配に敏感であり、感性がずば抜けているが故に、辻垣内智葉のそのスタイルは成り立っているのだ。


 では、清水谷竜華はどうなるか。

 彼女の“特性(のうりょく)”も辻垣内智葉と同様、二番目と三番目に属している。


 アンクルブレイクというのは、サッカーやバスケットボールなどのスポーツに於いての切り返し(ターン)やその攻防の際に起きる。

 バックステップやサイドステップなどで相手のドライブに追従しようとする際、重心と軸足が当人の動きのイメージに釣り合わずに、

 バランスを崩して、吸い込まれるように崩れ落ちてしまう現象である。

 ある程度意図をすることはできるが――完全に狙って起こすのは、常人では不可能であろう。


 それを可能とするのは、清水谷竜華の“眼”。

 誰かの世話を焼くことが好きだった。優しく、ある少女の身を――親友の身を案じていた。

 元々、その素質があったのだろうが……彼女はそれを単なる観察眼出はなく、麻雀における武器として開眼させた。

 かつて、愛宕雅恵が「ゾーンに入った」と表したその力。


 闘牌に際し集中する清水谷竜華は、その瞳であらゆる肉体的兆候を見抜く。

 体温変化。心拍数変化。発汗。筋肉の収縮。瞳孔の変化。緊張。脱力。その他エトセトラ――。

 彼女にブラフは通用しない。使用者の肉体そのものが知らせてしまうから。

 意識では制御できない不随意。当人さえも気付かぬそれですらも、清水谷竜華は把握する。

 あとは、その情報を元に読む。ただそれだけだ。


京太郎(日常的に闘牌中レベルに使えないとは聞いてたけど……)

竜華「ほら、正座。正座ー!」

京太郎(酒飲んでゾーンに入っていらっしゃいますぅぅぅぅう!?)


 ちなみに。

 狙ったタイミングで声をかけることで。

 互いに緊張状態にあった二人の攻防のタイミング――重心の変化や呼吸の状態を――把握し、アンクルブレイクを起こしたらしい。

 京太郎の場合、更には視線誘導も食らった。(勝手に)

 反射的に清水谷竜華の方を振り向いて、おもちに眼を奪われてコケた。

 姉帯豊音は、動こうとして重心を移動させたタイミングで京太郎が転んだことに驚いた咄嗟の反射で転んだ。


 無駄に優雅で無駄に計算された無駄に鮮やかな、酔っ払いによる無駄な才能の発揮だった。

× 元々、その素質があったのだろうが……彼女はそれを単なる観察眼出はなく、麻雀における武器として開眼させた。
○ 元々、その素質があったのだろうが……彼女はそれを単なる観察眼ではなく、麻雀における武器として開眼させた。

 観察眼出はなく → 観察眼ではなく


竜華の能力はアニメでのあれです

× かつて、愛宕雅恵が「ゾーンに入った」と表したその力。
○ かつて、愛宕雅枝が「ゾーンに入った」と表したその力。

 愛宕雅恵 → 愛宕雅枝

愛宕ママンの名前ミスった。なんでもするんで(ry


京太郎「あ、あのー、清水谷先輩」

竜華「ん、どーかした?」

京太郎「そのー、あのですね」

竜華「ちょっと心拍数上がって……これは興奮と緊張?――しとるな」

京太郎「いや……あの……」


 ちなみに、和に「気付いていますよ」と言われてから、おもちにそこまで視線を送ることはしなくなった。

 バレてるとか格好悪いし、それで女性を不快にさせるなど言語道断であるからだ。

 女所帯での生活が長いが故に、その辺りに気を使えるようにはなったのである。色を知って変にがっつかなくなったのもあるが。


 それに……。


 視るときは――。

 視るときはちゃんと、周辺視を利用している。

 視点をある一点に保ちつつ、その周辺に視野を広げるという技術――と呼ぶべきか判らない技能。

 サッカーやバスケットボールなどのスポーツには、コート全体の流れを把握する為に必要不可欠である。

 鍛えてたら、最近目の端を――視線を動かさずに視界の端を凝視できるようになった。なんでもやってみるもんである。


 胸元が開いた服とか、よっぽど気を抜いてるときじゃないと、おいそれと女性の胸に視線をやらない。

 だからこそ、嫌らしくなくて爽やかだ――なんて言われたりするけど。


竜華「まぁ、なんでもいいけど……」


 ズルいよ。

 ズルいよ(迫真)。

 だっておもちなんだもんこの人。

 それがしかも浴衣で微妙に肌蹴てるんだもんこの人。


竜華「んー、意外に快適」


 しかも、こっちの膝に頭乗せてるんだもん。

 仰向けなのに山があるんだもん。


 ズルいよ(慟哭)。


京太郎「あの、正座させたのって……」

竜華「うちが膝枕して欲しいからやけど」

京太郎「……なんで」

竜華「んー」

竜華「いつもやってるから、たまには交代してくれてもええかなーって」


淡「!?」

淡「それ、どういう意味――」

咲「あ、からあげ美味しい」

豊音「私は何を食べようかなー」

衣「衣はえびふらいー!」

淡「……」

淡「えっ」

衣「あ、衣がレモンかける!」

豊音「私も手伝うよー」

咲「は?」

衣「ひっ」

豊音「ひいっ……」

淡「あ、あれ……皆……?」


京太郎「人聞きの悪いこと言わんでください」

竜華「いけずー」

京太郎「いけずでもなんでもいいですけど……事実無根なのはちょっと」

竜華「けちんぼ」

京太郎「けちんぼでいいです」


竜華「京太郎くんが、そんなに冷たいと思わんかった……」

京太郎「清水谷先輩の方が、体温高いんじゃないっすか?」

竜華「……なんやん、その素っ気ない態度」

京太郎「酔っ払いは、甘やかすと付け上がるって聞きますんで」


 というか。

 こうして、素っ気ない自分アピールしとかないと色々と保たないのだ。

 心理が態度を作り出すように、態度が心理を作り出す。そういうフィードバックもある。


竜華「ふーん……」

京太郎「っていうか、清水谷先輩らしくないですよ……こんなの」

京太郎「いつも、もっとしっかりしてますよね? 膝枕もする側であってされる側じゃ――」

竜華「別に、うちがされる側でもええやん」

京太郎「駄目です」

竜華「けち」

京太郎「駄目ですったら、駄目です。駄々っ子みたいなのはやめてください」



 というか。

 したことは今が初めてであり、されたことも今が――――いや、高鴨穏乃と鷺森灼と新子憧にはあった。

 いや、したこともあった。小瀬川白望と新子憧に。

 つーか、憧率半端ない。もう、憧一色レベル。

 膝枕する(される)、ディープキス、おもちタッチ、対面座位的なサムシングで首筋の匂い嗅がれる、エトセトラエトセトラ……。

 なんだろう。この痴女確変モード。

 しかも当人は意識を失うから実にいい気なもんだ。悶々とするのはこっち。勝手に気まずさを覚えてしまっていたり、した。

 まー、今ではそんなことはない。気にするだけ無駄だと思った。

 飲みに行くと、大体こうなるから……まあ、他の男とも飲みに行くとこうなってるのかと思うと、軽く複雑な気分。


 そんな憧で鍛えられているのである。

 他にも今まで色々、結構ボディタッチあってもその気はなかった的なパターンを知っている。

 清水谷竜華のごとき眼力がなくても、これぐらいは見抜ける。


 ……ちなみに。

 勿論言うまでもなく、清水谷竜華の膝枕なんて受けたことはない。彼女曰く「特等席」である。

 なのに、これ以上吹聴されたら堪らない。

 
竜華「たまには……うちの方が甘えたくなっても、アカンの?」

京太郎「――」

竜華「ね、アカンことなんか?」

京太郎「……その手には乗りませんよ。ええ、俺はそんな手には引っ掛からない」

京太郎「清水谷先輩が甘えたくなる……って、今、たまたま俺が居たからですよね?」

竜華「じゃあ、逆に甘やかしてやってもええんやけどな?」

京太郎「……」


京太郎「……長考で」

竜華「ないなー」

京太郎「タンマは?」

竜華「あるわけないやん」

京太郎「……オーディエンスで」

竜華「ん、おっけー」

京太郎「なんでオーディエンスだけはオッケーなんですか!?」




竜華「じゃー、オーディエンスなー」

京太郎「ちょっ」


 呼吸と呼吸の間を読まれた。

 その瞬間に清水谷竜華は立ち上がり、言った。言いやがった。


竜華「京太郎くんを甘やかせるのに賛成な人ー」

咲「――あ、どうでもいいです――。ねえ、私さ、レモンかけていいだなんて言ったっけ……?」

衣「衣……そんなに悪いこと、しちゃったかなぁ……」

豊音「わ、私も一緒に謝るから! ね!」

淡「だめっ、そんなのぜっったいだめ!」


 うわーお。相手にされてない。

 いや、甘やかされても正直どんな顔していいか判らなかっただろうし、そういう意味では助かったかもさ。

 とりあえず、ありがとう大星淡。

 でもやっぱりちょっとムカつくわお前。須賀京太郎には甘やかされる資格はないと言いたいのかお前。


京太郎「えーっと」

エイスリン「……Not Approved」 バッ

京太郎「今度は楳図かずお風になってる!?」


 酔うと作風が変わるタイプなのか。

 可愛らしいなオイ。


エイスリン「……It's so fuckin' bad」

京太郎「今度はベクシンスキーの絵!?」


 ごめん。

 可愛らしくない。

15分後から始めますんで

京太郎が鋭かったら話が終了するかと思いきや


京太郎「大星、お前可愛いな」

淡「頭狂ったの?」

京太郎(あれ……? こいつ、俺のことが好きなんじゃ……)

京太郎「そういう悪態も可愛いな」

淡「気持ち悪い。もう話しかけんな」

京太郎(……)

京太郎(……俺、ひょっとして今、物凄いカッコ悪い勘違いしてるんじゃ)


こうなるから

よっしゃあ始めるでー
大体、大学1年時のアコチャーがツン全開時の千棘みたいなもんだから調教済みなんや


 すげーなオイ。酒はやっぱり命の水だよ。

 基本麻雀のときしかゾーン入らない清水谷竜華がゾーンに入って、エイスリン・ウィッシュアートが超画力獲得してんだもん。

 こりゃアル中も増えるに決まってる。


衣「キョータロー!」


 と、いきなり抱き付かれた。

 軽くつんのめった。清水谷竜華のおもちが揺れた。

 目が奪われそうになるがなんとか我慢。酒に酔って無防備になった女性にそんな眼を向けるのはちょっと反則な気がする。

 いや。

 まあ、この状態の清水谷竜華に対してその手の目を向ける勇気がないだけかもしんない。


淡「……むっ」

衣「衣の勝ちー」

京太郎「子供か、あんたら」


 気を取り直して、天江衣を引き剥がす。

 別に深い意図はない。強いて言うなら、刺身が食べにくくなるぐらいだろうか。

 なんだよ。

 なんだけどさ……。


衣「キョータローも……衣のこと、嫌いなのか……?」


京太郎「……えっ、いや」

京太郎「……」

京太郎「ハギヨシさんに辛くあたるなら、嫌いです」


 ――なんて、言えたらいいんだけどな。

 勿論本心ではないし、女性に――というか純粋な少女(ただし20代)に面と向かってそんなことを言えるほど強くはないが……。

 これを機に、かるーくつけ込んで友人の助けになれないかな、と思う程度には強(したた)かになった。

 まあ、萩原自身がなんとかするだろうし……。

 そういう感じの策略や腹芸は、自分にはどーにも似合わないだろうからやらないが。

 あと、普通に天江衣が可哀想だ。


京太郎「えーっと、何があったんですか?」

衣「からあげにレモンかけちゃって……それで、咲が……」

京太郎「あー」


 からあげレモン事件か。

 わりと飲み会やネットでは、よくある話だが……。

 まさか、ガチで怒る人間なんて言うのは見たことがない。(ただし弘世菫と辻垣内智葉の口論除く)

 咲に限って、と思う。

 咲と酒を飲んだのはこれが初めてだが――あの気弱な咲が、まさかこの自分=須賀京太郎以外に強くあたるなどとは思えない。


咲「……京ちゃん、私も、別に怒ってるわけじゃないんだけど」

京太郎「だよな、お前に限ってそんな……」

咲「でも、いくらなんでもこれはないよ」


 咲の言葉に従い、唐揚げを見る。

 唐揚げを見る。

 唐揚げを……。

 ……。

 見当たらない。

 唐揚げどこよ。


咲「現実逃避しないでよ……」

京太郎「いや……俺の目の前にはレモンジュースにフライ沈めたものしか見当たらないんだけど」

咲「京ちゃん」

京太郎「しかもミキサーに突っ込んだみたいにレモンの皮がちりばめられてんのな」

京太郎「すげーな、最近のレモンジュース」


 すげーな、松実館。

 松“ミカン”なのに檸檬って……。伊坂幸太郎の小説かよ。東北新幹線に乗ってる殺し屋かよ。

 未来に生きてんな。

 吉野のレモンジュースってこんな最先端なのか。レモネードどうなるんだよ。


咲「……唐揚げだよ、それ」

京太郎「……」

咲「流石にこうなったら……私でも、言いたくなっちゃうよ」


 目を伏せる宮永咲。

 きゅっと服の裾を握りしめる天江衣。

 膝枕を堪能する清水谷竜華。

 ダリみたいな絵を描き始めるエイスリン・ウィッシュアート。

 背中に寄りかかってくる大星淡(無視)。


豊音「衣ちゃん、一緒にごめんなさいしたら大丈夫だよー」


 そして、右手をレモン果汁まみれにした姉帯豊音。


 ……。

 ……。

 ……。

 ……一緒にも何も、犯人あなたですよね。


豊音「?」


 見た目は天使。握力は戦士。レモンは圧死。

 何がどうしたらこうなるのか。

 そもそもなんでレモンがそんな量置いてあるのか。


 ……ああ。

 レモンサワー用の、レモン切ってある奴間違えて手に取っちゃった訳だ。

 で、その可愛らしい性格とは対照的な恵まれた体格からくる握力で握り潰してしまった訳だ。


 ……まあ。

 事故と言えば事故と呼べなくもなくもなくもないだろうな。うん。

 レモンと、レモンサワーからレモンを奪われた花田煌が涙目になってるくらいだな。うん。


京太郎「……」

京太郎「……うん。次からはね、ちゃんと、レモンは自分が食べる分だけにかけたらいいんじゃないっすかね」


 とりあえず、東横桃子を手招き。

 別に唐揚げを持ってきて欲しい旨を伝えて、生レモンサワーのレモンの追加もお願い。

 そして、生レモンサワーのサワー抜き唐揚げインに向き直る。

 ……流石に。

 食べれなくはない筈である。


京太郎(……酔うと、脳のリミッターが外れるって話はあるけど)

京太郎(危険だな。ああ、これはヤバい)

京太郎(本人的にはまるっきり悪気がないから、ちょっと気の毒なんだけど……)

京太郎(姉帯さんにはこれ以上酒を飲ませない方がいいな)


 咲に目配せ。

 判ったと、頷かれる。ここらへん流石幼馴染みである。安心する。

 ……それじゃあ。

 食べようか。うん。


竜華「な、京太郎くん」

京太郎「断ります」

竜華「まだ、なんも言うてへんやん」

京太郎「大体判るんでお断りします」

京太郎「っていうかそろそろ、退いて貰ってもいいですか?」

竜華「いやや」

京太郎「アッハイ」

竜華「こうやって京太郎の太股に、竜華ちゃんパワー注いだらもっと強くなれるんやないかー……って」

京太郎「アッハイ」


 ……おっかしいな。

 普段のあれはどこへ言ってしまったんだろうか、この人。

 なんで、須賀京太郎と接しているときの小走やえみたいな反応を須賀京太郎がしなければならないのか。

 世の中わかんねーもんだ。


京太郎「レモンって破壊力やべーから、他の味を殺しちゃうんだよな……」

京太郎「とりあえず、唐揚げはサラダの皿に移して、混ぜる」

京太郎「いや……レモン風なら、バジリコ使ったパスタでどうにかできるか?」

京太郎「ルッコラ……じゃないな。水菜か? そこらへん使って……あとは唐揚げをもうちょい細かくして」

京太郎「タラかヒラメか……そこらへんの白身魚とも、上手く合わせられそうだな。うん」


 問題は。

 ここがキッチンでも何でもないことである。


 しかも、膝の上には酔いどれ清水谷竜華(かわいい)。

 利き手側には天江衣。

 いっそとりあえず、焼いてあるホッケでもとってきてレモン汁をかけられたらそれで十分なんだけど……。

 動けそうにないのが、激しく問題だ。

 バスケ以降、なんだかんだ仲良くなった、こういうときに舞台の黒子がごときレベルに他人に気を使わせないで立ち回れる東横桃子はいない。

 宮永咲は姉帯豊音のマークをしている。


 ……自分で動くしかないのか?


京太郎「えーっと、衣さん? ちょっと、放して貰ってもいいですか?」

衣「やだ」

京太郎「……えっと、なんで?」

衣「今日の衣は甘え衣!」


 いや、甘エビ食いながら力説されても……。


淡「……むっ」


淡「ずーるーいー!」

淡「だったら私も、甘え淡だから!」

京太郎「なにも上手いこと言ってないし、脈絡ねーぞオイ」

淡「だって、そいつ金髪でしょー?」

京太郎「ああ、そうだな」

淡「私も金髪。きょーたろーも金髪」

京太郎「そうだけど…………いや、それがどうかしたのかよ」

淡「私の髪の毛の方が、きょーたろーの色に近い!」

淡「だから、私の方がきょーたろーに近くていい!」


 どんな理屈だよと言う間も与えられずに、背中にのしかかられた。

 そのまま、首に両手を回される。

 ちくちくするというか、ムズムズする。


衣「ず、ずるいぞ!」

淡「いいんだってば。だってコイツ、私のライバルだから!」

衣「こ、衣だって……」

淡「うっさい! きょーたろーのことをデビュー戦でミンチにしたくせに!」

衣「あ、あれは……」

淡「その点私はー、このばか須賀に狙い撃たれちゃってるからー、もー、本気さのレベルが違うんじゃないかなー?」

衣「うう……」

淡「こいつは私のライバルだもーん♪ へへーん♪」


 うわ。

 なんていうか……こう。

 有り体に言うと、面倒なタイプだ。かなり本気で面倒なタイプだ。


淡「ほらほら、匂い嗅いじゃったりー」 スンスン

衣「な、なんたる厚顔無恥……!」

淡「へっへーん! 嫌がらせのためなら……」 スンスン

淡「嫌がらせの……ためなら……」 スンスン

淡「ためなら……」 スンスン

淡「…………。…………」 スンスン


 無言になるなよ。


京太郎「……」

淡「なんだろ……これ……」 スンスン

衣「そ、そんなに凄いのか……?」

豊音「き、気になるよー」

咲「あ、座ってて下さい」

竜華「あー、充電されるなぁー」


 なんだろうこれ。

 なんだろう。

 なんていうか、動物園の珍獣にされた気分だ。


 背中に大星淡。

 右腕に甘え衣。

 太股に清水谷竜華。

 普通の人間なら、これはひょっとしてモテ期が来たかと勘違いするところだろうが……生憎、須賀京太郎はそうヤワな男ではない。

 あまりにも露骨すぎるスキンシップは、その相手を異性として認識していないに等しいのだ。

 何故ならば、恥じらいがないから。

 普通なら、多少なりとも恥じらいや躊躇いというものを持つ筈だ。好きな相手に、嫌われたらどうしよう……と。

 そう考えるのが普通である。


 或いは露骨なアピールというのは――ここがチャンスとか、このタイミングとか、我慢できないとかで使われるだろうが。

 残念ながら三人ともから、それまで男女間の恋愛を思わせる言動は飛び出してきていない。

 天江衣は当人の言う通り、気安い知人に甘えたくなったから。

 清水谷竜華は――飲むと多分こうなる。よくは知らないけど、深い意味はなさそうだ。

 大星淡はアホだから、天江衣に対抗して。

 ほらな。期待するだけ無駄なんだよ、こういうのはさ。


 折角だし、ちょっと探り入れてみるか。折角だし。


京太郎「清水谷先輩」

竜華「ん、どうしたん?」

京太郎「俺のことどう思ってます?」

竜華「……んー」

竜華「激しく運動してるのに固くなくて、いい太股やないんかな」


 やだ。身体目当てだった。


京太郎「衣さん」

衣「なんだ、キョータロー?」

京太郎「俺とハギヨシさん、どっちが好きですか?」

衣「……んー」

衣「そういうキョータローは、衣とハギヨシのどっちが好きなんだ?」


 答えられない。

 だって、答えたらこの人拗ねて、またハギヨシさんが傷付いちゃうし。


京太郎「大星、可愛いな」

淡「つーん」

京太郎「大星?」

淡「ふんっ」

京太郎「……?」


 そっぽ向かれた。何か、悪いことを言ったのだろうか。

 あからさまに機嫌が悪くなった。……感じがする。


竜華「んー、いい太股やなー」 サワサワ

京太郎「やめて下さい。セクハラですよ」

竜華「ええんやないん? 別に、減ったり無くなるもんでもないし……」

京太郎「あなたの社会的な信用が無くなります」

竜華「だってこれ……気持ち良くて癖になるんやもん……」


 しっかし……。


衣「キョータローは、どっちが好きなんだ?」

京太郎「強いて言うなら……ハギヨシさんと仲良くしている衣さんですかね」

衣「ん、判った!」

京太郎「皆仲良しが一番いいっすからね」

衣「そうだな!」


 こうしてる間にもレモンは唐揚げを侵食してるんだけど……。


淡「……前に、淡って呼んでくれるーって、言ったのに」

京太郎「あー……。淡?」

淡「ふふーん♪ きょーっ、たろっ♪」

京太郎「なんだよ?」

淡「呼んだだけー♪」


 どうしたもんかね。いや、マジ。


華菜「ん?」

華菜「何か騒がしいと思ったら……須賀かー」

華菜「飲み会で女侍らせてるとか、いい身分だし」


 池田ァ!


京太郎「池田先輩」

京太郎「そもそもここ、俺以外は男がいませんのですが」

華菜「あー」

華菜「……龍門渕の執事は?」

京太郎「裏方に徹するって……そう言って……」

華菜「あー、そりゃ残念だったな」

京太郎「ええ」

華菜「……」

京太郎「何か?」

華菜「……なんでもないし」


 女の園に男一人でブチ込まれるのって、割りとマジで居心地悪いんだよな。お互いに。

 なんか、変に気を使うって言うか……気疲れするっていうか……。

 多分、お互い様なんだろうけどさ。そーいうのは。

 ただ、せめてもう一人、この状態を共有してくれる人間が居たらいいのに――。


華菜「で、何?」

京太郎「え?」

華菜「さっき、なんか助けて欲しそうな顔してただろ?」

華菜「華菜ちゃんはやさしいから、条件次第で聞いてやってもいいし!」


 池田ァ!

 ありがとう!


華菜「大方、そこで顔を顰めて宮永が食べてるもん絡みだろーけどなー」


 池田ェ!

 お前が俺の光だ!


淡「むー」 ムニムニ

京太郎「おっぱい押し付けんな」

竜華「あーんしてくれたら、食べるんやけど」 サワサワ

京太郎「尻を触らんで下さい、尻を」

衣「池田が残飯を処分してくれるのか?」 ペタペタ

京太郎「その言い方は流石の俺でもブチ切れますよ」


 いや、まさか。

 こんなところに思わぬ援軍がいるとは。


桃子「あ、唐揚げとレモンここ置いとくっす」

京太郎「悪い。助かった、モモ」

桃子「これでかがみんには借りを……恩を返したっすよ」


 何故須賀京太郎が「かがみん」などと呼ばれているかを語るにはちょっとしたエピソードが必要だ。

 ちなみにガタックの装着者ではない。というか須賀京太郎は、アイツが嫌いだった。そう間違われたら地獄モードに突入する。

 同じクワガタムシの2号なら、断然小野寺ユウスケである。

 まず、察しがいい。基本主人公の邪魔をしない。煩くない。暑苦しくない。あと、なんか親近感湧く。

 あとは勿論、橘朔也。あの人は最高だ。逆転劇とか素晴らしい。


 閑話休題。

 要するにちょっとストリートバスケをすることになり、その時になんやかんや偽名を使うことになり……。

 いや、視界に鏡が映ったのでそう名乗っただけなんだが――それから、なんだかんだあって東横桃子と仲良くなった。

 で、なんだかんだ互いに親近感を覚えたので、渾名呼びの仲である。


桃子「じゃあ、イケメンさん。去らばっす」

京太郎「おう、さんきゅーな」


 ちなみに渾名は安定しない。


華菜「今うっすらと見えたの、あの敦賀のかぁ……」

京太郎「加治木プロの付き人だそうなんで、その関係で」

華菜「へー」

華菜「……で、あたしはどうしたらいいんだ?」

華菜「あれを全部食べたらいいのか?」


 たいした奴だ……。

 まさか、自ら里のために犠牲になるなんて……。

×華菜「今うっすらと見えたの、あの敦賀のかぁ……」
○華菜「今うっすらと見えたの、あの鶴賀のかぁ……」

 敦賀 → 鶴賀


華菜「んー、なるほどなー」

華菜「別にそれぐらい、驚くには値しないし!」

京太郎「本当っすか?」

華菜「年の離れたやんちゃな妹がいると、大概の強烈料理には耐性が付くんだよ」


 苦笑しながら、咲が涙ながらに頬張る唐揚げだったものの皿を、問答無用で受けとる池田華菜。

 同時に、東横桃子が置いていった唐揚げの皿を差し出す。更にはお口直しのお冷やまで。

 ……なんだろう。

 池田のイケはイケメンのイケなのだろうか。

 正直、後光が射して見える。やはり天才か。


華菜「まー、その代わりと言っちゃなんだけどさ」

華菜「サイン書いて貰えるか?」

京太郎「オレェ?」

華菜「お前以外に誰がいるんだよ……」

華菜「妹たちが、オカルトスレイヤーのファンで……できたらサインを持ってってやりたいんだ」

華菜「こっち来る前は反抗期気味だったけど……やっぱ、可愛い妹だからさ」


 たはは、と頭を掻く池田華菜。

 ……。

 やべー。酔ってるからかも判んないけど、この人のこと好きになりそう。


京太郎「ついでに、写真とかはどうっすか?」

華菜「そこまでは……どうなんだろ。とりあえず、サインくれたら万々歳だからなー」

京太郎「妹さんのお名前は?」

華菜「池田緋菜、池田菜沙、池田城菜……名前の漢字は――」


 やべー。

 なんかこう、家族仲がいい人とか。

 年下への思い遣りがある人とか。

 イケメンというか、男前の性格のいい女とか。

 かなりこう……ストライクなんだよな。こう、何故か……。


京太郎「そのー、池田先輩?」

華菜「ん、どした?」

京太郎「もしも良かったらなんですけど……」


 いやー、どうだろ。言い訳としちゃ、苦しいよな。

 どうせなら妹さんに直接会って――ってするには、ちょっと交流が足りない。逆に怪し過ぎて警戒される。

 ちゃんと段階を踏んでからの方がいいだろう。

 例えば、池田華菜に電話番号を教える。名目はこうだ。「オカルトスレイヤーと直接会話できる」。

 池田華菜の携帯を通して、生のオカルトスレイヤーと会話ができるという感じで。これならそこまで重くないし……、プロ同士が番号を交換してても不思議じゃない。

 お互い、オカルトを持たない打ち手として情報や技術の交換もできる。


 うん、これすっごく名案じゃないか?


華菜「勿体ぶらないで、さっさと言ってくれって」

京太郎「いや、俺と――」


 うぐえ、と首を絞められた。犯人は勿論、大星淡。


淡「きょーたろーは、私のライバルだからあげないっ!」

華菜「……あー、華菜ちゃんが欲しいのはサインだけだから別にいいし」


 しっしと、手で払われる。


華菜「それに、そいつの顔はあんま好みのタイプじゃないからな」


 ……。

 ……。

 ……。


 だよなぁ……。


 ……いつから、須賀京太郎にモテ期が来ていると錯覚していた?

 現実なんて結局こんなもんなんだよ。ハハハ……。


竜華「あー」


 清水谷竜華が、スッと立ち上がった。

 彼女の眼は、容易く須賀京太郎の状態を見抜いたのだ。


衣「ちょっとお小水」


 天江衣が、パッと手を離した。

 彼女もその独特の感性で、須賀京太郎の異変を察したのだろう。

 気付かないのは、背中から京太郎にしがみつく大星淡のみ。

 何だかやけに体温が高い。十中八九酔っているんだろう。


 ……まあ。だからどうした。

 先ほどまで、ロックでチビチビ楽しんでた焼酎を一息に煽る。それから、ウォッカ。勿論、一口で。


京太郎「フゥゥウ~~~~~~~~~」


 若干アルコール臭い息を漏らす。ライターでも置いておけば、火が点いたかもしれないがまぁいい。

 そのまま、大星淡の頭を掴む。

 引き寄せながら、こちらも反転。ちょうど京太郎の胡座の上に、大星淡の臀部が乗った。

 座ったまま、真っ正面から向かい合う姿勢である。


京太郎「なあ、淡」

淡「えと……な、なに……?」

京太郎「お前、どれがいい?」

淡「へ?」

京太郎「俺の指技で呼吸困難になるのと、俺の舌技で呼吸困難になるのと、俺の吐息で悶絶するの」

淡「え、えと……か、顔近いし怖いよ……きょ、きょーたろー……?」

京太郎「死に方を選ばせてやるって言ってるんだよ、大星淡」


 久しぶりにキレちまったよ……。


 まずひとつは擽り。

 限度いっぱいまでやる。酸欠で顔が真っ赤になるまでやる。絶対に容赦はしない。

 泣き叫ぼうが何しようが、呼吸の限度まで責め続ける

 二つ目はディープキス。

 正直、酒の席とは言っても、これはやりすぎだと思う。理性も警鐘をならしている。

 だけれども、良心の呵責というのはアルコールのお陰で薄れていた。

 三つ目は耳攻め。

 そう言えばこいつは以前、耳とか首筋とか弱いって言っていた。

 そこを只管、連続で、余すことなく、思いっきり攻め尽くしてやる。一切の加減などなしに、事件を後悔させてやるのだ。


 さあ――。

 絶望が、お前のゴールだ。



華菜「――こら」


 ぽかんと、後頭部を叩かれた。

 首を傾げて後ろをみれば、そこには呆れ顔の池田華菜が、腰に手をやって須賀京太郎を見下ろしていた。

 やれやれと、ため息を漏らす池田華菜。


華菜「男が、女相手に凄んでどーすんだよ」

華菜「それよりは、楽しく話でもした方が建設的だって……あたしはそう思うんだよね」

華菜「それに、宴会の席でやることじゃないし! それぐらい、お得意の常識で考えろっての」


 ――。

 ――。

 ――。


 あー。駄目だ。


京太郎「池田先輩、あなたのことを華菜って――――」

やえ「――――お、おまたせー」


 あっ。

という訳で今夜はここまでや
先輩というかイケメンというかいい女に対するチョロイン京太郎(ただし憧を除く)

おやすみー

加速まで出来るなんてこりゃいよいよ、兄貴でイメージ確定やな
“”で括られてないってことは、二つ名ではない感じだからとりあえずオサレな別名としては現状書店ポスター維持で

それにしても婚姻届やべぇ

10分後から始めますー
今日中に終わらせたい

まだ落ちてないアルよ
ちょい小走やえについてのデータ修正


7位「退くことなき双剣の騎士」 小走 やえ
ベーススタイル:『技術昇華+運+不運』

攻撃力:45/60 防御力:45/60 速度:40/60
技術:55/60 幸運:35/60 気力:60/60
※(40+55)/2+35=83 コンマ17以上で聴牌
※45×(35+55/2)=2835 これをコンマ一桁倍

・『退くことなき双剣の騎士(0)』
 局地的な不運か、聴牌後に他家の当り牌を掴むという特性を有していた――それを昇華した。
 他家の有効牌を無駄ヅモとして引く特性及び、その特性と技術の連動。
 自身の聴牌判定値の下一桁と同じ数字を下一桁に持つ相手の和了を封じる。
 下一桁が±2の範囲にある者のコンマを+20、或いは-20し、±1の範囲にある者のコンマを+10、或いは-10する。

・『退くことなき双剣の騎士(10)』
 特性故に対子を作る能力に特化し、また、容易に手を張り替える能力。
 聴牌判定に失敗した場合、自身のみを更に判定する。
 尚、その際和了した場合の打点は七対子のそれと同じとする(打点判定が2なら1600(2400)、3なら3200(4800)、4なら6400(9600)など)。
 何度振り直しても、この特性使用時のコンマの下一桁は、データとして累積される。


エイちゃん、りゅーか、○んぽさんのデータについては闘牌があったらそんときに出したい


淡「んふー♪」

衣「そこは衣のだぞ」

咲「……」

やえ「……」

竜華「……」

華菜「……」

数絵「……」

豊音「……」 カタカタ

エイスリン「……」 カタカタ


 なんぞこれ。

 登場人物多すぎなんですけど。

 十人で囲んでるテーブルの空気重すぎなんですけど。

 小走やえと南浦数絵が合流してからの空気ヤバイんですけど。


桃子(空気と呼ばれた気がしたので登場っす!)

京太郎(も、モモか?)


 助かった。

 同じ、空気が薄い――じゃなくて、影が薄いもの同士助けてほしい。

 あのときは実に最高のコンビネーションを発揮したのだから――。


桃子(うーん、無理っすね)

桃子(そもそも私は影であって、空気じゃないんで)

桃子(それじゃあ!)

京太郎(おい待て99位)


 高笑いを残して去っていく。

 何しに来たんだアイツ。


桃子(カメラへのアピールっすよ!)

京太郎(まだ居たのかよ……っていうか、カメラとかあるのかよ)

桃子(カメラへのアピールの練習っすよ!)

京太郎(一気に物悲しくなったな……)

桃子(じゃあ、アデューっす! 再見っす!)


 なんなんだこれ。

 なんなんだこの状況。


京太郎「……」

淡「きょーたろーきょーたろー」

淡「髪!」

京太郎「……」

淡「ね、ほら、髪!」

淡「きょーたろーに褒めて欲しくて、気を使ってるんだよ?」

淡「ねー、きょーたろー!」


 崖の上のポニョ。

 膝の上の淡。

 まな板の上の鯉(“いまのすがきょうたろう”と読む)。


京太郎「……」

衣「キョータロー」

衣「あーん」

京太郎「……」

衣「あーん」

衣「……」

衣「キョータローは、衣のことが嫌いなのか……?」


 どうしたらいいんだろうね、もう。

 何もかもわっかんねー。わっかんねー。

 助けてくれよ。


京太郎(とりあえず……やえさんの目の前でこれ以上、ベタつかれるのは避けたい)

京太郎(まずはこの目の前、膝の上に乗ってるバカを払い落としたいけど……さっき、池田――華菜さんに女を邪険に扱うなと言われたばかり)

京太郎(だから……難しいよな、うん)

京太郎(……どーしよ)

京太郎(やえさんは不機嫌になってる……のをどうにかしたいけど、華菜さんの言葉を無視するのも印象が悪くなりそう)

京太郎(どうすりゃいいんだよ、俺)


やえ「あの、大星淡が膝の上に座って……あの、天江衣が腕に抱きついてる」

やえ「……ねえ、これどんな状況なのよ?」

数絵「さっぱりなんで……教えてくれませんか、清水谷先輩」

竜華「んー」

竜華「なんか、なつかれとるみたいやな」

淡「違う! きょーたろーが膝の上に乗って欲しそうにしてるんだから仕方なくなんだって!」

衣「衣はおねーさんだから、キョータローが一人にならないようにしてやってるんだ!」


 むしろ今、心理的には絶賛孤立中なんだけど。

 孤立無援どころか、四面楚歌なんだけど。

 やめてくれよ……そんな、ロリコン犯罪者に向けるような目をしないでくれよ……。


豊音「こーして見てると、みんな金髪だから兄妹みたいで微笑ましいよー」

エイスリン「!?」

エイスリン「ソノ手ガアッタカ……」

豊音「エイスリンさん?」

エイスリン「イザナギダ……」

豊音「???」

エイスリン「何時から私が片言だと錯覚していた……?」

豊音「えっ、えっ」

エイスリン「ナーンテ、listeningトreadingハトクイダケド、Speakingハ苦手」

豊音「そっかー」


咲「あの……池田さん、ありがとうございます」

華菜「いーからいーから、そんなん気にすんなし!」

咲「でも……」

華菜「それを言ったら、苦手なのに率先してどーにかしようとしてたそっちの方がよっぽど偉いんだからな」

華菜「宮永は、もーちょっと堂々としてろし!」

咲「は、はい……!」


 KMG(華菜ちゃんマジゴッド)。


京太郎(やっべえ……惚れそう)


 正直結婚したい。

 おもちとかそういうんじゃなくて……人柄に惚れそう。というか惚れた。

 ……うん。

 小走先輩には脈がない、というか話せば話すだけそっけなくされるし――いや、大事には思われてる(と思いたい)し評価もされてるんだろうが――。

 もう、良き相棒ってことでいいのかもしれない。


竜華「あー」

竜華「多分今、結婚したいって思っとるな。京太郎くん」

やえ「!?」

やえ「どっちと!? あのぱーぷりんか!? それとも合法幼女!?」

竜華「え、えーっと」

数絵「なんだかんだ頼りにしてた仲間が大変なことになってるんだけど……どうしたらいいんでしょう、お祖父様」


淡「んへへへ、えへへへへ」

淡「きょーっ、た、ろー!」

淡「んへへへ、んへへへへへへ」

淡「もー、無視すんなー」

衣「キョータローは……衣のあーんは受けてくれないのか……?」

衣「やっぱり……」

衣「やっぱり……キョータローは……」

衣「ハギヨシじゃなきゃ、いやなのか……?」


エイスリン「……俺のライバルと相棒が修羅場すぎてヤバイ!」

豊音「エイスリンさんは難しい言葉知ってるねー」

エイスリン「ソ、ソレホドデモ……」

豊音「でも、私もそう言うの知ってるよー?」

エイスリン「?」

豊音「私の名前は“八尺(トールハンマー)”の豊音……この身に刻まれた呪われし紫の運命、六曜に呑まれるがいい……!」

エイスリン「……Oh」 ヒキッ

豊音「ち、違うよー! 対木さんの映画の真似をしただけだからっ!」

エイスリン「……This way...I know...I know」 ナマアタタカイメ

豊音「ううー、違うんだよー」


華菜「麻雀でもそうなんだけどさ……」

華菜「宮永は強いんだから、もーちょっとずうずうしくなってもバチはあたらないし!」

咲「そう、ですか……?」

華菜「そうそう」

華菜「あんまり傲慢な感じだととーぜん嫌われるだろうけどさ」

華菜「逆に、あんま下手に出ても……今度は今度で、負けた相手が惨めになるだけだからな」

咲「池田さん……」

華菜「なーんて、含蓄ある言葉だろ?」

華菜「ま……ずーずーしくしててくんないと、ブッ倒して吠え面かかせ甲斐がないってのが本音だけどな」

咲「ふふっ」

華菜「ん」

華菜「おどおどしてないで、そーやって笑ってた方がずっといいし! 笑う角にも、福来るってさ」

咲「池田さん……」


 なにあのイケメン。



京太郎「なあ……」

淡「なーに?」

衣「どーしたのだ、キョータロー?」

京太郎「俺ってさ……イケメンだよな?」

淡「べ、べっつにー」

淡「顔だけは悪くないとも言えなくもないかもね。きょーたろーの癖に!」

衣「そーいう言葉が出るところが残念って、一が言ってた!」

京太郎「……マジかよ」


 異性でよかった。二重の意味で。

 同性だったら、多分、比べられてかなり悲惨な扱いになってたから。

 ……陽介、元気だろうか。


やえ「頭が痛い……」

数絵「小走先輩、結構京太郎のアプローチを袖にしてましたけど……実は……?」

やえ「ん?」

やえ「いや、相棒がアレとか嫌でしょ」

数絵「アレ?」

やえ「酔うとぱーぷりんになるプロを膝に乗せたまま、振り払おうともしないで飲み会を続けたり……」

やえ「見た目小学生に腕を抱き抱えられても、そのまま飲み会を続けたりするバカだったら」

数絵「あー」

竜華(うーん)

竜華(これはどっちなんやろーかな?)


京太郎「っと、淡」

淡「なにかなっ、きょーたろー」

京太郎「ちょっと降りてくれ。用事だ」

淡「えー」

京太郎「ほら、立ち上がるからあぶねーんだって」

淡「なら、一緒にいくー! 奈良だけにー!」

京太郎「足を胴に回すな、足を」


 背中側に回すように、足でホールドをする淡。

 タコか。タコなのかコイツ。

 バカだから全く意識してないんだろうが、それが軽くアレな格好っていうのを理解した方がいい。

 酔うとアレになるタイプ、やけに多い気がする。周り。


淡「このまま、きょーたろーと一緒に歩けばいーよねっ!」

京太郎「なんなら、山でも登ってやるけど……行き先、言わせんなよ」

淡「どして?」


 察しろ――と、言いたいが……相手は所詮ただの酔っ払いだ。

 つーか、そもそもからして気遣いなんかとは無縁そうな馬鹿。マシンガントーク使いである。

 ちょっとトイレに行きたい……というか、かなり飲んだから我慢してるので、中々である。

 清水谷竜華に乗られていて、そこらへんから動けてない。というか正直限界に近い。わりと切羽詰まってる。


 ……なので。

 正直、酒の席とは言っても――いや、だからこそ不味いのかもしれないが。

 こちらも手段を選んではいられない。速やかにひきはがさないとならないのである。


京太郎「……淡」

淡「なーにー――いっ!?」

淡「~~~~~~~~っ!? ~~っ! ~~~~~~~~~っ!」 ゾクゾクゾクッ

京太郎「悪いな」


 耳に甘噛み。

 軽く舌を動かして、驚きと声にならない悲鳴で手が剥がれるのを確認して立ち上がる。

 確か前、耳と首筋が苦手と言っていたが……どうやら効果はあったらしい。

 まあ、大星淡相手でも二度とやりたくはない。

 流石にこっちが酔ってて――向こうもそれ以上派手に酔っているとしても、やっていいものではない。

 そそくさと、その場を後にする。


淡(やだ)

淡(着替えなきゃ……)

寝落ちすまんち

準備や下拵え頑張る→旅館の人たちが気を利かせてくれる、で>クロチャー


京太郎(そのまま、どっかで時間潰すか……)


 あの場に誰がいると問題か。そんなのは判りきっている。

 言うまでもなく須賀京太郎である。

 コーラを飲んだらゲップが出るくらいというか、ゲップを出すまでもないというか、コーラを飲むまでもなかった。

 ビールを飲んでるし。しこたま飲んでるし。

 まあ、しこたま飲もうがたらふく飲もうが、人前でゲップを出すほど須賀京太郎は落ちぶれてはいない。


京太郎(やっぱり、女所帯に男一人ってなぁ……結構、お互いに気を遣うっていうかさ)


 相手が男だからか、普段の対応に反してやたらと接触が増える大星淡。

 悪い気がしないことは一切ない……と言ったら嘘になるが、ああいう媚媚キャラがいると女性同士険悪になるというのは流石に判る。

 「ぶりっ子って嫌われるのよね」と言うのは新子憧の言葉だ。

 他に男がいるなら、さっさと持ち帰えられて平穏になる――のかは判らないが、とにかくあの大星淡は不味い。

 彼女が酔ったときの反応を知っている親しい人間――白糸台のメンバーならともかく、そうでないなら問題だろう。

 というか、対面座位っぽい格好になるとかどんだけビッチなのよ。どんだけ性に開けっ広げなのよ。股が弛いのよ。

 性ってか股を開けっ広げだよね。股ってか頭が弛いけどね。

 馬鹿故に意味を考えてないとか、酔っていて意味が判ってないとかを除けば、もう、あからさま過ぎてそっから色仕掛けで相手を暗殺しようとしてるとしか思えない。


 で、天江衣。

 あの人は――まあ、悪い人じゃないんだけど。多分、そーいう意識とかないんだろうけど。

 相手にしないと、非常に罪悪感が刺激されるんだけど。

 でもさ。あーんを受けようとしたときの女性陣からの「……ああ、やっぱり」って目線が辛い。

 あと、間違いなくどっかの金髪の馬鹿が対抗心を燃やすから手に終えない。

 八方塞がりなんだよな。残念ながら。


京太郎(……ふう)

京太郎(ま、俺抜きになったら皆楽しくできるならそれでいーよな)


 煙管でも燻らせながら適当に歩きますかねーと、壁から背を離す。

 そのときだった。


京太郎「あれ?」

× 他に男がいるなら、さっさと持ち帰えられて平穏になる――のかは判らないが、とにかくあの大星淡は不味い。
○ 他に男がいるなら、さっさと持ち帰られて平穏になる――のかは判らないが、とにかくあの大星淡は不味い。

 持ち帰えられて → 持ち帰られて

実は書くときに設定してたりしてなかったりするかもしれないけど、基本ギャグスレなんだからギャグに絡まない部分の設定とかどーでもいいよね

「いい歳して処女とか地雷臭ヤバイ」と思う人は描写されてないけどそこらへんがあったと思えばいいし、
そういうのはちょっと……って人は「麻雀に熱中してて暇なさそうだし、ランカーは女傑だから手を出す勇気はないだろ」って思って下さい
ギャグの種にならないなら、描写しても無駄やねん

あ、明言されてるすこやんは鉄壁の盾です
なお眼鏡外してもかけてもイケメンのミッシェルの兄貴は非“童貞”の模様

あ、開始は2300くらいです

団体のオーナーから関係を強要されてて、結局やめてフリーランスになったはいいけど稼げなくてヘルス→泡風呂と働いてたせいで試合出れなくてランク低かったり、
同じ若手の先輩に連れられて行ったパーティーで脱法お薬漬けになって、しまいにはAV落ちとかしてホスト崩れの京太郎をヒモにするとか

そういうこのスレではあり得ない系の話はその内立てるかも知れないブラック短編スレでも待ってたらいいんじゃないでしょうか

まあ、そんな戯言は置いといて……始めるよー

クッソブラックな話も書きたいけど、何よりも京久が書きたい


京太郎「エイスリンさん?」

エイスリン「……アノ」

エイスリン「エット…………」

エイスリン「ソノ、コレ……っ」


 何か便箋のようなものを手渡された。

 まあ、これが便箋に偽装した爆弾や炭素菌配合のダーティ・バイオテロでもない限りは便箋だろう。

 色褪せたセピア色の古新聞――を思わせる便箋。忍者刀のシールで止めてあるのが、どこか可愛らしい。


京太郎「えーっと、何々……?」

京太郎「……」


 簡単に纏める――というか翻訳するなら(日本語・英語が入り混じっており、ところどころ文法が怪しかった)こうなる。


 『ドーモ、オカルトスレイヤー=サン。エイスリンです。

 唐突かもしれませんし、同じランカーが何を言っているんだ――と思われるかもしれませんが、私はあなたのファンです。

 オカルトスレイヤーでの貴方のすばらしいアクションと演技に魅せられました。

 それ以上に何より、体のところどころに、前の放送ではなかったような傷があって……努力をして真剣にドラマに臨むという貴方の姿勢に感銘を受けました。

 プロである以上、私もかくありたい――と思っています。この姿勢は、日本人の丁寧や誠実という心意気をあらわしているようで、私の仕事に対する原動力になります』



京太郎「……」

京太郎「……いや、俺も麻雀プロでドラマは本職じゃないんだけどな」

京太郎「……」

京太郎「続き、っと……」


 『なによりも、そのオカルトスレイヤーのドラマ以上に私の心を打ったのは、貴方です。

 貴方は、何があってもへこたれない。何があってもタフに笑って、表にそれを出しません。

 そして、物語のオカルトスレイヤーのように――あるいは唯一の超能力を持っている彼とは違って――貴方は単身、立ち向かいます。

 特別な力なんかなくても、不思議な打ち方なんてできなくても、貴方は決してあきらめずに麻雀で戦っています。

 それこそ、オカルトスレイヤーの撮影以上に、貴方はたゆまぬ努力をしているのでしょう。

 同じ麻雀プロとして、貴方のことを誇りに思います。貴方のような方とランキングを争えるのを、幸せに思います。あと笑顔が素敵です。

 どんなことがあっても、それを噛み締めて前に進める貴方は――それこそドラマの主人公以上に、素晴らしい人なんだと思います。すばらっ。

 その……あの、ちょっと話がそれてしまうのですが……。

 宜しければ、私とお友達になって貰えませんか?

 日本語の発音に未だ不慣れなためにご迷惑をおかけしてしまうと思いますが、なってくれると嬉しいです。

 私のメールアドレスと電話番号、住所を書いておきます。宜しければ、文通から始めてください。   エイスリン・ウイッシュアート』



京太郎「……ハハ、なんでちょいちょいネタをブッこんで来るんだろう」

京太郎「それに……文通って。どんだけ古風なんだよ……日本のこと、勘違いしてねーかな」

京太郎「……」

京太郎「……まあ」

京太郎「手紙のほうが、手間が掛かってる分……思いが伝わるってのはあるかもな」


 篭められたインクの震えであるとか。

 一つ一つ丁寧に紡がれた文字の並びであるとか。

 紙の端に残った指紋であるとか。

 そういうものが――心を打つときだって、あるのだ。きっとメールや電話以上に、雄弁に。


京太郎「……ったく」

京太郎「渡すだけ渡して、俺からの返事はどうするつもりだったんだ? 手紙の返事であれってやつなのか?」


 当選は発送にて代えさせてもらいます、的なサムシングなんだろうか。


京太郎「……」

京太郎「……まあ、麻雀プロを辞めたあと教師になるとしても、英語って必要だよな」

京太郎「別に、そのために外国人と文通したって不思議じゃないもんな」


 誰が聞いているわけでもないし、誰に言い訳するつもりでもないが、独り語散る。

 なんだか妙な気分であった。

 この高揚感は、多分、アルコールが齎すものではない。


 俺はそんな上等な人間ではない――という恥ずかしさと。

 俺はそんな風に見られているのか――という気恥ずかしさ。

 俺をそんなように思っていてくれるのか――という嬉しさ。


 全部がごちゃ混ぜになった、カクテルだ。

 あるいはちゃんぽんだろうか。酒を混ぜて飲むと変な酔い方をするというが――これもそのうちの一種なんだろうか。

 ……彼女の“特性(ちから)”を使われているという可能性は抜き。

 リアルでも麻雀のときの能力を使うとかそんなオカルトありえませんから。


京太郎「……はあ」

京太郎「ランカーにまでファンがいるとか、困ったな」


 ファンの前では、いつだって、いつも以上の力を出して闘わねばならない。

 理屈じゃなくて、そうなってしまう。そういうものであると思ってしまうのだ。普段力を抑えているなんて、そんな思い上がりはないのだけれど。

 そして――自分より上位のM.A.R.S.ランカーがファンだなんてのは、これは一体、新手の拷問か何かなのだろうか。

 だとしたら大したものである。

 それで須賀京太郎を空回りさせて、浮き足立ったところを仕留めようというのであれば――大した策士だ。決して天使などではない。夢を盗んでいるけど。


京太郎「……ま、頑張るよ。俺はいつだってさ」








 ……と。

 便箋から、はらりと何かが落ちた。追伸だろうか。


京太郎「えーっと、なになに……?」


 『PS.ニンジャにはどうやったらなれるの? 文通を続けたらメンキョカイデンのタツジンの認定証がもらえるんだよね! どれぐらい?』


京太郎「……」

京太郎「……」

京太郎「……」


 夢を返せ。


京太郎「……」

憧「あれ、京太郎?」

京太郎「……憧?」

京太郎「どうしてここに、って――――ああ、ここは奈良だったよな」

憧「そうよ? どうしたの、酔い過ぎちゃった?」

京太郎「ん、ああ……」

京太郎「その……幸せな夢を見てたんだ。すげー、幸せな奴を、さ」

憧「ふーん?」


 ――思えば。


憧「まあ、だったらあたしと飲み直さない?」

京太郎「ん?」

憧「どーせ、暇なんでしょ? だったら暇人同士飲んでも、別にいいじゃない」

京太郎「いや……暇じゃあ、ないけど」

京太郎「……」

京太郎「戻ってもしょうがないし、いいぜ。飲むか」

憧「うん、よろしい♪」


 ――このとき。


憧「それにしても、あんたと二人で飲むのって久しぶりよねー」

京太郎「大学以来だから……大体一年とちょっとぶりか?」

憧「そうそう。一年と半年ぶりくらいなのよね」

京太郎「懐かしいなぁ……」

憧「懐かしいわね……」

京太郎「……」

憧「……」

憧「ねえ、京太郎」

京太郎「なんだ?」

憧「いくらあたしが美人になったからって……変なこと、しちゃ駄目だからね?」

京太郎「……いや、いっつもやってくるのお前の方」

憧「何か言った?」

京太郎「前から美人だった、って言ったんだよ」

憧「ふーん?」


 ――気付く、べきだったのだ。



 ◇ ◆ ◇


淡「きょーたろー、遅いなぁ」

淡「……」

淡「むむむ」

淡「むむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ」

淡「むー」

淡「おーそーいー」



                       ´              \__

                         /                    マ三三三三三三ニ=-
                  /     /           \     ∨ /⌒> 三三三ニ=-
                         ,′          ヽ           \三三三ニ=-
                   /     _/ │  ∧          .     | ニ二  -=ニ\三三三ニ=-
.                /    / /│ '|  |\  :.       :. i   |\        ̄`丶三三三   つまんないよ、きょーたろー
           __/      / /  │/│  |   :. |\       :.   |             \三三
         _/´/ /    /| \| | |  |  |│ ::.     |   八   ー―‐=ニマ三\  マ三
       厂| |∨//    人 レl   | ト-|  |  |│ ::.     │ \ \       `マ三)  }三
__,,...  -┤│レ/゙∨   /\l |_|斤テ外八 ^ト--|/--│              ー=ニ二 `マ  /_三
       ││|{ {.  /  ∧ンリ 乂ツ   \|斗テ外、.|       卜、        丶、______ く_三三
       | ∨\八  {  /  Y::/::/  ,    乂)ツ 》│    | /\       \≫==≪\ マニ三
__,,,... -‐ヘ_ \,,>\∨廴_,人          ::/::/ / リ│  │  >ー──=ミ〃    `ヽ∨ニ三
          ̄    \__,))       ヽ      ∠/_7  イ /⌒)丿    \_ノ{ -‐~‐- }ノ三三
                      ≧=‐   -=≦ / ∧|/ / ,.二二二二∨|\___/| ̄ -=

                                 / /  厂∨ / -――=マ 〉|      |
                               ((⌒´     ∨ 〈       ∨/l.     │
                                           `ーヘ      ∨|     │
                                         `、      ヽ、____丿



やえ「……」



やえ「そのー、大星淡さん? ちょっといいかしら?」

淡「誰あんた」

やえ「……ッ」 ビキィ


数絵(で、出たッ! 初対面で敬語を使わないタイプッ!)

数絵(これは、不味いですよね)

竜華(あー、不味い。不味いなぁ)

竜華(わりと人見知りぎみなところがあるやえが話しかけにいっとる矢先に、やえが嫌いな態度)

竜華(おまけに、お互い酒がはいっとるんやから……これは)

数絵(ここは、止めたほうがいいんじゃないかしら?)

竜華(……)

竜華(んー、続行で!)

数絵(……はい?)

竜華(だってほら、嫁姑戦争みたいで面白そうやない?)

数絵(……)

数絵(駄目。こっちも出来上がってるみたい)


やえ「こ、小走やえよ……初対面だったかしら? 今まで何度か対戦してると思うんだけど」

淡「ふーん?」

数絵(た、耐えたッ!)

竜華(流石は京太郎くんの煽りを受け続けているだけのことはあるな)

数絵(……それってどうなんでしょう)

淡「で、そのパシリが何の用?」

やえ「パシ……!?」

淡「あ、ごめん」

淡「こパシリ。子供の使いっぱしりー」

やえ「……ッ」 ビギィ


やえ「私の名前は小走よ。こ・ば・し・り・や・え!」

淡「ふーん?」

やえ「もう一度言わせてもらうなら、M.A.R.S.ランキング7位の小走やえ」

数絵(M.A.R.S.ランキング7位を強調してますね)

竜華(特に、7位のところやな)

竜華(大星淡が44位やから、そこんところを言外に伝えようって感じやないんかな……と思うけど)

数絵(……普段はそんなことするタイプじゃないんだけど)


淡「で? それがどーかしたんですかー?」

淡「別に何位だろうが構わないんですけどー、今ってオフですよねー? 見て判ると思うんだけどー」

淡「仕事の話だったらー、今日以外にしれくれませんか?」

淡「それぐらいの常識ってありますよねー?」

やえ「……ッ」 ビキビキィ

淡「見て分かると思うんですけどー、私今、リラックスしてるんですよー」

淡「だから、仕事のこととかそーいうのは後にしてくんないかなー?」

数絵(まあ、ある意味正論ね……)

竜華(正論って言えば正論なんやろうけど……その前に、向こうから煽ってるからなぁ)

数絵(どっちも飲みすぎじゃないでしょうか?)

竜華(あー、うん。そんな風に“視える”な)


やえ「そ、そうかしら?」

やえ「私には、退屈そうにしてる風にしか見えなかったけど……」

淡「……どーしてそう思うんですか?」

やえ「京太郎」

淡「……っ」

やえ「わたしの相棒の須賀京太郎がいなくなってから、ずーっと誰にも話しかけてないから」

やえ「ごめんなさいね。だからてっきり、懐いてた京太郎がいなくなって寂しがってるんじゃないかって思ってたの」

竜華(ブッ込むなー)

数絵(“私の”と、“京太郎”をやたら強調してますね)


淡「へー、相棒なんですかー」

やえ「ええ。私の、た・い・せ・つ・な相棒よ」

淡「……ふーん」

数絵(どっちもヒートアップ)

竜華(ここに京太郎くんがいたら、おもろいのに……どこいったんかな?)

数絵(トイレ……というか、逃げ出したんでしょう。自分がいると、火種になると思って)

竜華(火種?)

数絵(……まるで気付いてない)

数絵(それにしてもなんか二人とも、やけに突っかかるなぁ)


 言うなれば。

 片方は、少女を非人道兵器に変えられているのを目撃して、挙句毒殺されたとか。

 もう片方は、チームメンバーに少なくない被害を出された上に大切な虎の子を二つとも駄目にされたとか。

 そんな怒りを感じる。


淡「だったら……」

やえ「ん?」

淡「相棒だって言うなら、ちゃんとアイツのことを監督しててくださいよ」

やえ「……へ?」

やえ「え、ええ……そりゃ確かに私もやらなきゃいけないと思ってはいるけど……」

竜華(おおっと、ここでまさかの大星淡選手からの提言が来たー!)

竜華(やるぞってところで、実に常識的な台詞がでるもんやから……やえとしては肩をスカされた気分になるな)

竜華(おまけに、わりと言い返せないから自分ってとんでもないことしとるんやないか――まで考えててもおかしくない!)

数絵(……なんなの、そのキャラ)

竜華(ノリ♪)

数絵(……)

数絵(……お祖父様。プロが魔境というのは、こういうことだったんですね)


やえ「その……」

やえ「うちの須賀が、何か迷惑をかけたかしら……?」

淡「おっぱい揉まれた」

やえ「――」

淡「直で」

やえ「――」


やえ(あの馬鹿……ッ!)

やえ(まさかそこまでやるなんて――というか良く見たらこいつ結構あるわね――胸関連は冗談だと思ってたけど……)

やえ(……はぁ)

やえ(なんてことしてくれてんのよ、馬鹿男)


やえ「その、ご、ごめんなさい!」

やえ「私から、なんて言ったらいいか……分からないけど、とにかくっ!」

やえ「ごめんなさい! あの馬鹿に変わってお詫びするわ!」

淡「……」

やえ「あの……」

淡「……信じちゃうんだ」

やえ「へっ」

淡「私の言ったこと、確認もしないで……きょーたろーが悪いって決め付けちゃうんだ」

やえ「……え、いや」

やえ「……」

やえ「……って言うか、嘘なの?」

淡「別に、嘘といえば嘘だし……嘘じゃないといえば嘘じゃないけどさ」

やえ「なら……」

淡「それよりも……信じるんだ。私の言ったことを、先に。きょーたろーの弁解も聞かないで」

やえ「……」


やえ「……でも、この場ではとりあえず謝っておくのが普通でしょ」

淡「うん。ふつーはそうだけどさ」

淡「さっきまで、やたらめったら噛み付いてた相手が言うことをすんなり信じるんだ」

淡「で、きょーたろーが悪いと思っちゃうんだ。決め付けちゃうんだ」

淡「ふーん」

やえ「……何よ」

淡「べっつにー」

淡「アイツのことだから、きっと相棒のことはすっごく大事にしてると思ってるけどさー」

淡「相棒から、信頼されてないとしたら可哀想だよねって話」


竜華(おっと、険悪な方向に進んできたな。夫がいないうちに、“おっと”。ははは)

数絵(……酔うと駄目ね、この人も)

数絵(まあ、正直普段の京太郎の態度を思えば……うん)

竜華(でも、向こうの言うことにも一理あるとは思うで)

竜華(まあ、ここは表面的にはとりあえず謝っとくのも手やと思うけど……やえは内心、どうだったんやろ)

数絵(ところでいつまでこのシリアスな空気引っ張るんですか?)

竜華(もっとドロドロになってくれたらおもろくない?)


数絵(まさか、最初の喧嘩を売った態度からここまでが全部複線で……?)

竜華(……どうやろ。でも、確かにいくら子供っぽいといってもあの煽り方はちょっと不自然すぎるから)

竜華(この一連の流れを作るために……とも、考えられなくもないな)

数絵(……でも、考えてたとしても)

数絵(何もこの場でやらなくてもいいんじゃないんでしょうかね)

竜華(酔っとるんやろ。だから)


淡「ま、別にどーでもいーけどさ」

淡「もうちょっときょーたろーのことを大事にしてあげたら? 相棒なんだから」

やえ「……」

やえ「……黙って聞いてれば、ずいぶん言ってくれるわね」

やえ「そもそも、高々最近アイツと顔合わせるようになったアンタが、なに好き勝手言ってくれてるのよ」

やえ「挙句、相棒を大事にしろですって?」

やえ「それで、その京太郎の相棒に喧嘩売ってたら世話ないでしょうが!」

やえ「仮にもあんたアイツと付き合いあるんなら、そういうことこそ控えたらどうなのよ!」

やえ「仕事上の付き合いがある人間におかしな態度をとったら、それが京太郎の迷惑になるとか考えないの?」

やえ「それで、したり顔で『相棒を大事にしろ』? 笑わせんな、大星淡!」

淡「……へー」

淡「いいよ、そっちがその気なら喧嘩を買ってやるから」

やえ「先に売ってきたのはそっちだかんな!」

淡「そーだったけ? ま、どーでもいーよね」


数絵(なんか、洒落にならないぐらい険悪なんだけど)

竜華(もしかして、止めるタイミング逃しとる?)

数絵(楽しんでる場合じゃないことは確かでしょう)

竜華(……どうしよ)

数絵(とりあえずフォローを……)


姫子「――ん?」

姫子「なんの話しよっと?」

姫子「きょーたろ君の話題? そいはおもしろかねー」


数絵(痴女が来た!?)

竜華(このタイミングで痴女が来た!?)

え? 一ちゃんが奈良まで来たの?(すっとぼけ)


淡「あ、新道寺の……」

やえ「あ、ああ……その説はどうも」

姫子「ひっさしぶりー」

姫子「きょーたろ君はいなかっとー?」

淡「……」

やえ「……」

姫子「せっかく新しい手錠持ってきたばってん、いないと詰まらなかー」

姫子「あがなことがあってから、結構縛るのにも乗り気になっとると思ったのに……」

淡「え」

やえ「なにそれは」

姫子「今日も、うちとぶちょーのことば縛って苛めてくれるってゆーっとったのにぃー」


 ※言ってません by 須賀京太郎


姫子「せっかく道具ばいっぱい持ってきたのに、こいぎ詰まらなかよー」

淡「ど、道具……?」

やえ「ちょっと待って。説明しろ」

姫子「ん? 見よる?」

姫子「部屋に置いてきたんやけど、蝋燭でしょ? コードでしょ? ライターでしょ? 手錠に縄に鎖に鞭に――」

淡「――」

やえ「――」

姫子「たっぷり愉しみたいって言っとったけん、いっぱい持ってきとるんにー」


 ※決してそんなことは言ってません by 須賀京太郎



 ちなみにこれが、その一部始終である。


 姫子『きょーたろ君、きょーたろ君。今度の飲み会なんやけど、ぶちょーとうちも参加するとね』

 京太郎『そうですか? 福岡からこっちまで、大変ですね』

 姫子『せっかくやけん、楽しみたかったけんね』

 京太郎『そうですか? なら、いっぱい楽しみましょうよ。俺も楽しみです』

 姫子『ぶちょーとうちも、苛められるの楽しみにしとるよ!』

 京太郎『……』

 姫子『きょーたろ君、きょーたろ君』

 京太郎『……なんですか。俺はもうツッコミませんよ』

 姫子『本番はなかってこととー?』

 京太郎『……好きにしてください』

 姫子『ん。好きにするとね。いっぱい道具ば持っていくけん、楽しもうねー』

 京太郎『アッハイ。ドーゾご自由に』


やえ(……ねえ、大星)

淡(なに、7位)

やえ(7位って言い方はよしなさいよ)

淡(だって、自分で言ってんじゃん)

やえ(……。そりゃ、そうだけどさ)

淡(うん)

淡(で、何かな?)

やえ(今思ったんだけど……京太郎のことをどうこう考えるなら……)

淡(うん)

やえ(一番危険なの、どーにかしなきゃいけないのはこいつなんじゃない?)

淡(私もそー思う)


姫子「?」


やえ(……)

淡(……)

やえ(別に、私とアイツはただの相棒だから私生活がどうなろうとどーでもいい話だけどさ)

淡(私も別に、きょーたろーとはただの……いや、因縁のライバルだからどーでもいい話だけどさ)

やえ(……)

淡(……)

やえ(……私は別に、アイツの唯一無二の相棒だからどーでもいい話だけどさ)

淡(言い直した! ずっこい!)

やえ(別に、事実を言っただけよ。なんなら、京太郎に聞いてみたら?)

淡(むむむ……)

淡(まあ、私もたった一人しかいない運命で永遠のライバルだからどーでもいいんですけどー)

やえ(何言い直してるのよ)

淡(だって、アイツとは何かと私生活で遭遇するから運命って言えば運命ですしー)

やえ(……へ、へー)


淡(っていうかー、きょーたろーが悪いんだよ。きょーたろーが)

やえ(そう思うわね。痴女に付け入る隙を与えなければいいのよ)

淡(だから、アイツは微妙に残念な奴扱いされるの!)

やえ(言動が色々と残念だかんな……あの馬鹿)

淡(うーん、確かにその残念具合だとおっぱい揉んだって言われても信じちゃうかも)

やえ(でしょ? ところでそれ、事実なの?)

淡(事実だけど……助けてもらったときの、不慮の事故ですけどね)

やえ(……はぁ。相棒、見損なわなくて済んでよかった)

淡(もーちょっと、信じてあげなよ)

やえ(大星。じゃあ、逆の立場で同じこと言われて謝らない自信ある?)

淡(……ないかも)

やえ(でしょ? そりゃ流石に、何の意味もなくセクハラなんてしない奴だとは思うけど……)

淡(でも、やりそーだもんね。事故とかで)


 ※その通りでございます。やわらかくておっきかったです by 須賀京太郎


淡(……)

やえ(……)

淡(……ごめんなさい。喧嘩売ったりして)

やえ(……こっちこそ、悪かったわ。思えば最初に名乗らなかったの、私の方だし)

淡(……べつにー)

やえ(……なら、いいけど)

淡(ねっ)

やえ(何よ?)

淡(あっちで飲みなおさない? きょーたろーへの愚痴とかで)

やえ(いいわね、それ。乗った!)


姫子「?」

>※その通りでございます。やわらかくておっきかったです(松実のが) by 須賀京太郎

途中から事故でなかったような気もするが……いやよそう、俺の勝手な予想で皆を混乱させたくない。


竜華(あ、ありのまま今起こったことを話すで……)

竜華(『ライバルと相棒が険悪になったと思っとったら意気投合していた』)

竜華(な、何を言っとるのか分からへんと思うけど……うちも何をされたのか分からなかった)

竜華(頭がどうにかなりそうだった)

竜華(『なあ、エイスリン……どんな夢を見てると思う?』とか『遅、せ、え!』なんてチャチなモンでは断じてない……)

竜華(なにかもっと恐ろしい痴女の片鱗を味わったで……)

数絵(……あ、ハイ)





 ちなみにそのころの須賀京太郎は――と、言うと。


京太郎(気付く……べきだった……もっと早く、俺は)

京太郎(玄さんは……阿知賀の同窓会がある、松実プロはそちらに出るから途中で抜ける……と言っていた)

京太郎(酔ってたせいで……色々ショックだったせいで……俺はスッカリ忘れていた)

京太郎(そして、逆セクハラをして来なかったから……憧が酔ってないと思っちまった)

京太郎(……よく考えたら)

京太郎(普通そうにしてながら、いきなり不意打ちで逆セクハラをしてくるのがこいつだった……)

京太郎(あんまり外見から直ぐに、酔ってないって言えないんだった……)


憧「特別ゲストの到着でーす♪」

穏乃「ゲスト?」

灼「誰……?」

宥「なぁに、憧ちゃん……?」

玄「も、もしかして和ちゃん!?」

憧「ぶっぶー。違うのよねー」


憧「正解は――京太郎でしたー! いえーい!」


京太郎「……」

穏乃「……」

灼「……」

宥「……あ、須賀プロだぁ」

玄「!? きょ、きょきょきょきょきょうたろうくん!?」


 ……。

 ……。

 ……。


 ……どーすんの、これ。











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【清水谷竜華の好感度が上昇しました!】

【南浦数絵の好感度が上昇しました!】

【エイスリン・ウィシュアートの好感度が上昇しました!】

【姉帯豊音の好感度が上昇しました!】

【池田華菜の好感度が上昇しました!】

【天江衣の好感度が上昇しました!】

【宮永咲の好感度が上昇しました!】

【大星淡の好感度が上昇しました!】

【東横桃子の好感度が上昇しました!】

【小走やえの好感度が上昇しました!】

【鶴田姫子の好感度が上昇しました!】

【新子憧の好感度が上昇しました!】

【高鴨穏乃の好感度が上昇しました!】

【鷺森灼の好感度が上昇しました!】

【松実玄の好感度が上昇しました!】

【松実宥の好感度が上昇しました!】

好感度

★12
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。黙ってろアホの子。膝に乗るな

★11
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない。ほ、ほら……俺が傍に居ますから!

★8
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました! わりとお茶目なお人
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない。次こそは、勝つ……! 花田さんを番組に呼びたい……だと……

★7
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……! 正直俺も調子に乗りました
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在。ったく、仕方ねーなぁ……咲は

★6
小走やえ:頼りになる小走先輩だけど、やっぱ相棒としてやえさんのフォローもしないと……
松実玄:おっきくてやわらかい。軽く残念な人。いやー、そのー、どうもー

★5
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……。メメタァ。ハメタァ←誤解だった
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、フリーなら結婚したい。ファン1号。何をするだぁ!
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい。ハハハ、ドーモ
姉帯豊音:大きな小動物可愛い。大天使豊音。酔うとやばいよこの人
天江衣:ころたんいえーい。あの、ハギヨシさんのことを苛めないで下さい。俺の大事な人なんです。甘え衣かぁ……かわいいなぁ……(庇護欲的な意味で)

★4
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな。一本取られた
鷺森灼:天の道を往き、総てを灼きつくす女。色々かわいい。ハハハ、気まずい
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……。わーお、気まずい
鶴田姫子:立てばセクハラ、座ればビッチ。歩く姿は猥褻物。でもなんか助けられたような気が……

★3
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは。ごめんなさい、俺もやりすぎました
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ。思えば昔は色々あったよな
原村和:初恋……だったんだ。まあ、いい思い出って奴だよなぁ
東横桃子:消えても追える。俺たち、バスケなら世界狙えたんじゃねーの?
竹井久:部長がくれたあの言葉――俺は覚えてます。……悪癖も貰っちゃったけど。なんか部長に会いたいな

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
片岡優希:いい女になったな
龍門渕透華:すっげえスポンサー
対木もこ:小動物可愛い
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する
荒川憩:先輩のおかげで、俺、かなり体もいいとこまで行きました! 先輩笑顔可愛い、癒される!
江崎仁美:先輩の適当さに、結構俺って癒されてたんですよ? 政界、おめでとうございます!
愛宕洋榎:当意即妙。いや、流石にお笑いはやりませんから……
花田煌:聖人。デートの約束ですよね?
清水谷竜華:おもちもちもち。頼りになるチームメイト。その眼はヤバイ。結婚したい
南浦数絵:一緒に戦う仲間。大丈夫だって、前に言ったよな? その辛辣キャラはなんなんだよ……
池田華菜:KMG(華菜ちゃんマジゴッド)。正直男前過ぎて今すぐ告白したい

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕絹恵
野依理沙
染谷まこ
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
戒能良子
江口セーラ
上重漫
鹿倉胡桃
臼沢塞

というわけで、今日はここまで
小ネタでのやえさんと淡は相性悪げだったので、本編ではなんだかんだ意気投合という形に
阿知賀に関しての地雷は、もう解除されたから大丈夫やって……(願望)

そいじゃあお休みー

って、エイちゃん忘れてたからちょっと待ってなー

好感度

★12
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。黙ってろアホの子。膝に乗るな

★11
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない。ほ、ほら……俺が傍に居ますから!

★8
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました! わりとお茶目なお人
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない。次こそは、勝つ……! 花田さんを番組に呼びたい……だと……

★7
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……! 正直俺も調子に乗りました
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在。ったく、仕方ねーなぁ……咲は

★6
小走やえ:頼りになる小走先輩だけど、やっぱ相棒としてやえさんのフォローもしないと……
松実玄:おっきくてやわらかい。軽く残念な人。いやー、そのー、どうもー

★5
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……。メメタァ。ハメタァ←誤解だった
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、フリーなら結婚したい。ファン1号。何をするだぁ!
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい。ハハハ、ドーモ
姉帯豊音:大きな小動物可愛い。大天使豊音。酔うとやばいよこの人
天江衣:ころたんいえーい。あの、ハギヨシさんのことを苛めないで下さい。俺の大事な人なんです。甘え衣かぁ……かわいいなぁ……(庇護欲的な意味で)

★4
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな。一本取られた
鷺森灼:天の道を往き、総てを灼きつくす女。色々かわいい。ハハハ、気まずい
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……。わーお、気まずい
鶴田姫子:立てばセクハラ、座ればビッチ。歩く姿は猥褻物。でもなんか助けられたような気が……

★3
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは。ごめんなさい、俺もやりすぎました
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ。思えば昔は色々あったよな
原村和:初恋……だったんだ。まあ、いい思い出って奴だよなぁ
東横桃子:消えても追える。俺たち、バスケなら世界狙えたんじゃねーの?
竹井久:部長がくれたあの言葉――俺は覚えてます。……悪癖も貰っちゃったけど。なんか部長に会いたいな

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
片岡優希:いい女になったな
龍門渕透華:すっげえスポンサー
対木もこ:小動物可愛い
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する
荒川憩:先輩のおかげで、俺、かなり体もいいとこまで行きました! 先輩笑顔可愛い、癒される!
江崎仁美:先輩の適当さに、結構俺って癒されてたんですよ? 政界、おめでとうございます!
愛宕洋榎:当意即妙。いや、流石にお笑いはやりませんから……
花田煌:聖人。デートの約束ですよね?
清水谷竜華:おもちもちもち。頼りになるチームメイト。その眼はヤバイ。結婚したい
南浦数絵:一緒に戦う仲間。大丈夫だって、前に言ったよな? その辛辣キャラはなんなんだよ……
池田華菜:KMG(華菜ちゃんマジゴッド)。正直男前過ぎて今すぐ告白したい
エイスリン・ウィッシュアート:ニンジャはいない。いいね?

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕絹恵
野依理沙
染谷まこ
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
戒能良子
江口セーラ
上重漫
鹿倉胡桃
臼沢塞

では改めて、お休みー

過去になってなかった方がむしろマズいのでは?

シラフのアコチャーとシズとスッガを並べたい
ていうかアコチャーはもう少し酒量を抑えよう

クロチャーがついさっき揉まれたことをクロチャー自身がアホでバラすのか
それともあらたそが義憤にかられてバラすのか……
よしこうなれば宥姉も揉んで阿知賀パーフェクトを狙うしかないね。(錯乱)

>>775
アコチャーはツンデレ故、酒がないとその手のスキンシップ取れないので致し方なし。
むしろ京太郎と飲みの機会があれば自分に言い訳をしつつ積極的に酒を入れるよね。(白目)

てっきり4位だと思ってたんですがね……京太郎が大雀蜂になったら咲ちゃんより上っすか
麻雀に

はよ有珠山や臨海の残りの打ち手の強さが明かされないかねぇ……


あ、法が改正されようが何しようがハーレムはあり得ないで。諦めろん
浮気やNTRならあったとしてもな

今回のお話については、若干描写の一部に人によっては不快に感じられる表現が入るので、予めお許しを
別に鬱でも虐めでも性的なアレでもハーレムでもなんでもないんだけどね

ちょいちょい時間空くけど、ぼちぼち書きます
終わらせて、2200あたりにはあっちに行きたいんやけどな……どうやろ

人によっては不快に感じられる表現って……そんなものはそれこそ人によるので
ハギヨシさんとのホモ疑惑ネタとか色々やってきた今となってはまさに今更……
つまり性的なアレの表現が今後は普通に入るってことですね。(真顔)



 【ナラ殺伐都市/カラオケ・ヤキニク・ドウソウカイ・アンド・ヘル】



京太郎「どーもー、ご紹介に預かった須賀京太郎でーす」


 とりあえずフランクな感じで行ってみようか。

 サプライズで現れた芸能人的なノリで。

 出方を伺うのだ。この場の酔い具合を判別しなければ動きようがないのである。


憧「なによ、そのよそよそしいの」

京太郎「いや、よそよそしいって……」

憧「ねー、しずー? そう思うよねー?」

穏乃「うぇっ!? わ、私……?」

憧「よそよそしいよねー?」

穏乃「え、いや……その……」


 オイ誰かこいつ黙らせろ。

 頼むよ(懇願)。

 口に何か捩じ込んでくれよ。頼むから。


玄「え、穏乃ちゃんと京太郎くんは知り合いなの?」

穏乃「は、いやその……はい」

京太郎「そうですね。高校の頃からの知り合いなんですよ」

穏乃「……!?」

玄「へー」

京太郎「たまたま阿知賀に遊びにきたときに知り合ったんですよ……だから、こっちともそんときからの知り合いで……」

憧「こっちってゆーな! 新子憧って名前があるのよ!」

京太郎「……。まあ、憧と穏乃とはそのときに顔を会わせましたね。初めて」

玄「へー、そうなんだ」

玄「そのときもうちに泊まってくれればよかったのに……」

京太郎「いやー、泊まりは市内の方でしてたんで……」


 嘘は言ってない。

 一切、嘘は言ってない。

 誤魔化しはしたけどな。


玄(そんなに昔からなんだ……)

玄(確か、憧ちゃんとは大学が一緒だった筈だから……もしかして)

玄(仲も良さそうだし……憧ちゃんの、恋人だったりするのかな?)

玄(そうだったら……いけないよね)


宥「憧ちゃんとは大学、一緒なんだよね……?」

京太郎「そうですね。まあ、知ったのは入学して顔を会わせてからですけど……」

京太郎「学部も一緒で……そんときは驚きましたね」

宥「へぇ」

玄(……あ)

玄(だったら、憧ちゃんと高校生の頃……お付き合いしてたってのは、ないのかな?)

憧「本当驚きだったわよー」

憧「だって、まさか京太郎ったらシ――」

灼「――ってことは、学部は教育学部?」


 流石のインターセプト。

 流石の天の道――ちなみに灼の祖母の旧姓は天道だそうだ。どうでもいいが――。

 流石の天の道を往き総てを灼き尽くす女。マジ流石である。


 ……まあ。

 鷺森灼は、須賀京太郎が高鴨穏乃と付き合っていたことを知っているし――別段この場で、過去の穏乃との交際を話しても問題はないのだが……。

 と、穏乃をチラリと見る。

 目を伏せて、首を振った。つまりは――言うなということか。

 確かに……。

 松実玄、松実宥ともに交際どころか結婚したい逸材ではあるが――その二人の印象が為に、大切な穏乃との関係を“なかったもの”のように扱いたくはない。

 別れたとは言え、愛していたのだ。それを腫れ物のように扱いたくない。

 そんなことをしてまで、結婚したいなどと嘯くほど――――人間としての誠実さを投げ売るつもりなど、ないのだ。


 ……あと、別にこの二人と付き合える算段なんてないが。

 松実玄には男として意識されてないし(こっちは女として意識してる。いいおっぱいだった)――、

 松実宥も――多分、そうであろう(こっちも、こっちは女として意識してる。抱き付かれたときにいいおっぱいだった)。


 だけれども、そんなこと云々を抜きとしても、穏乃が嫌だと言うなら言わずに終わりだ。

 わざわざ、白日の下に晒して、衆人環視の中で叫びを上げる必要なんてどこにもない。

 煙も火もないところに、余計に超ガソをぶっ込むのは、ただの阿呆だ。


憧「そうだけど……あれ、そういえば灼は京太郎のこと知らないっけ?」

灼「……。知ってる」

憧「え、いつ?」

灼「ボウリングで……」

憧「ああ、そっか。そりゃ、顔合わせも済んでるか」

京太郎「お前、顔合わせもしてない奴を内輪の飲み会に連れてくるつもりだったのかよ……」

憧「あー、そりゃ不味いっけ」

京太郎「……不味いだろ。普通は」


 どうやら、酔っ払った新子憧さんは相当注意力がウカツらしい。

 穏乃との関係を話そうとしたのも、灼にインターセプトされたらその事を忘れたのもそうであろう。

 考えると同時に行動、みたいな脳筋状態なのだ。理性のストップがなく、目先の思考だけで行動している。

 ――さて、となると。

 あの逆セクハラ加減からは新子憧さんは、相当なファッキンビッチということになるのだが……。


京太郎(流石に処女は捨ててるだろうけど……ビッチではないはず。だったら軽くショックだ)

京太郎(むっつりだから、なんか男にちょっかい出したくなるのか?)

京太郎(まあ、普段が気立てのイイヤツだから……酔い方があまりよろしくない、程度で流されるレベルだよな)


 とりあえず、まだ、セクハラ規模には達してはいないようだ。良かった。

 ……ちなみにインターセプトした当の鷺森灼は「嘘は言ってな……」って顔をしてる。流石だ。

 軽くドヤ顔気味。こけしがドヤ顔。ドヤかわいい。

 出会った初めは何を考えているか判らないこけしであったが、些細な表情が読める今となってはかわいいバーニングこけしだ。


灼「……」 プイッ


 あ、怒った。

 向こうの表情を読めるように、鷺森灼も須賀京太郎の表情を読む。

 バーニングこけしとか考えていたのがバレたのだろう。


 さて、ではどうするべきか。

 とりあえず――新子憧の口を封じなくてはならない。

 もちろん、物理的な意味ではない。口を塞ごうとしたら口で塞がれる羽目になるだろう。そうなったらオタッシャしてしまう。

 いうまでもなく、物騒な意味ではない。というか世話になった女の子を殺すとかどうかしてる。

 ちなみにフランス語で小さな死とは、日本語で言うところの性的な絶頂である。

 閑話休題。


灼「とりあえず、座ったらいいと思……」

灼「どぞ」


 こいこい、と手招きをされる。

 お祖母ちゃん子だったせいか、今までそういう扱いを受けていたのがふとした拍子に出るのであろう。

 彼女を少なからず想うようになったのはあの叱咤激励からであるが――かわいいと思ったのは、そんな仕草の数々だ。

 なんて言ったら、「つまり、子供っぽいって言いたいの……?」と顔を背けられたのを覚えている。


 さて。

 通されたその先は――。


宥「あ、お隣さんだぁ……」

玄「ようこそいらっしゃいました! えへへ、なんて言っちゃったりして」


 松実ブラザーズに挟まれたその場所である。大乱闘になって欲しくない。

 あ、正しくはシスターズだった。

 ちなみにこう言われたときにファイヤーな方を想像するか、いっぱいいる方を想像するかで人は別れるらしい。

 どうでもいいが京太郎は下着の名前を付けられた天使二人を想像した。閑話休題。


 つーかオイ、閑話休題多すぎねーかなコレ。

 どんだけ閑話さん休んじゃうんだよ。つーか、閑話さんどんだけ働いてるんだよ。

 閑話さんに対する扱いほとんどブラック企業同然じゃねーか。しかも微妙にブラックな閑話率もそこそこだよ。閑話さん過労死しちまうよ。

 ……なんて言ってる間にまた話がそれていたので――これ、閑話休題。閑話さん休日出勤。

 これからは閑話通院とか閑話入院とか表現したほうがいいかもしれない。


 ……まあいいや。

 大体、配置としてはこうなる――片側に、松実玄・須賀京太郎・松実宥。

 逆の入り口側に、高鴨穏乃・新子憧・鷺森灼。並び方もこの通りだ。

 新子憧が、対面とか不安しかねえ……が、隣に座るよりは断然マシである。いきなり太もも撫でられたり、唇奪われたりしない分。すごく。


宥「お酒飲むとね……ぽわーってするんだぁ……」

京太郎「あ、だから夏なのに熱燗なんですか」

宥「うん」

京太郎「ちなみに、熱燗飲みながらざるそば啜ると……この間みたいな“涼しい”って感じになりますよ?」

宥「そうなんだぁ……」


 状態把握。

 多分、飲んでも普段とはあまり変わらないタイプだ。今のところ、どれぐらい飲んだのかはわからないけど。


玄「京太郎君、京太郎君」

京太郎「あ、先ほどはどーも」

玄「いっぱい迷惑かけちゃってごめんね?」

京太郎「いいんですよ。チームメイトというか、コンビだったんで」


 あぶねえ。今うっかり軽口叩きそうになった。

 「玄さんのお手伝いなら、いつだってしたいと思っていますよ。この先の人生でも」とか、

 「いえ、こちらこそお礼を言わせてください。あなたのような女性を助けられるなんて貴重な事にめぐり合えて」なんて言わなくてよかった。


 ちなみに後者の場合、「どうして?」と聞き返された後に、「あなたの美しさは……神も味方してしまうからです」と続く。

 イタリア人は口説くときに、相手にどうしてと思わせるらしい。部長――竹井久が言ってた。

 昔部活でやったらえらく不評だったのでやるまいと思っていたが……どうにも、酒が入ると変な方向に気障ったらしくなってしまうらしい。

 閑話出棺。


玄(京太郎君の隣って……な、なんだか恥ずかしいなぁ)

玄(……うう、どうしよう)

玄(黙ってたら……印象、よくないよね?)

玄(それに……京太郎君と、もっと打ち解けたいし……)

玄(うん、とりあえずは――)


玄「きょ、京太郎君!」

京太郎「ん、どうしました?」

玄「お、お、お、お……」

京太郎「お?」

玄「えっと……お、おねーちゃんのおもちどう思う!?」

京太郎「……」


 ここで聞くか。

 それを聞くか。

 挟んだ反対側に、つまり須賀京太郎の隣に松実宥がいるのに聞くか。

 ……ああ、松実玄は頭が残念な酔い方をする人なんだろうな。珍しくない。


宥「おもち?」

京太郎「げっ」

玄「えっ」


 しかも、本人が聞きつけちゃったよ。

 どーすんのさコレェ……。


宥「おもち……おも、おもち……」

宥「……」

宥「ふぁぁ……眠いぃぃ」

京太郎「……!?」


 こてんと、ごく自然に須賀京太郎の肩に頭を預けた。

 柔らかな感触と質感、耳の辺りを擽る松実宥の髪の毛に、近くで立てられる静かな呼吸音がなんともこそばゆい。

 このままベッド――とか言ってる、場合ではない。


京太郎「ほ、ほら。眠いなら別の場所に行きましょう? 玄さんに連れてって貰って」

宥「んぅ……別の場所……?」

京太郎「いかなきゃ、風邪引いちゃいますからね。ほら。ね?」

宥「風邪引いちゃう……?」

京太郎「そうですよ。寒くなっちゃいますよ」

宥「……寒いの、いや」

京太郎「ほら、じゃあ無理しないで――」

宥「京太郎君が、あったかくしてくれるよね……?」


 イエス、ユアハイネス。



 ――じゃねえよ!!!!

 バカか! 頭狂ってるのか! 療養しろ! テルマエ行け!

 って、ここがテルマエだった。正確にはテルマエがあるんだった。

 なんだオイいつの間にテレポートしてるんだよ。スゲーな。まだ風呂に入ってないのに風呂にワープすんのかよ。ローマ人もびっくりだよ。


 ……じゃなくて。

 元カノの前で、合コンでのお持ち帰りみたいな台詞言わされちゃうなんてどうかしてるよコレェ。

 こんなの絶対おかしいよ。


宥「ふふ……」

宥「京太郎君、あったかぁ~い」


 よし、暖まろうか。大体五時間ぐらい休憩しよう。


京太郎(――っじゃ、ねえよ!)

京太郎(ちょっと灼さん、これどうしてくれるんですか?)

京太郎(この配置、絶対問題があるって……!)


灼「……なに歌おっかな」


京太郎(――っじゃ、ねえよ!)

京太郎(なんでカラオケで歌う曲選んでるんだよ! しかもちょっと嬉しげなんだよ!)

京太郎(確かにカラオケは設置されてるけども! 設置されてるけどな!)

京太郎(歌うよりも先にやることがあるだろ! 何もできなくても、席順に文句言わないから、せめて眠りを妨げてくれよ!)

京太郎(このままだと俺、黒棺粋行きだよ! つーか、玄棺!)


 松実玄が、『湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き 眠りを妨げる』でもしてくれたらよかった。破道の九十ならよかった。

 でも、頼りにならない。あんまり頼りにならない。

 この二人の間に挟まれてどうすればいいのか。異次元にでも行けばいいのか。確かにこの巨乳二人にに挟まれた性的な意味で異次元に行けるわ。

 お金持ちにならなくてもいいわ。だってお金だけが幸せじゃないもん。

 閑話転生。

いつから閑話が死んだと思っていた?


京太郎(落ち着け、須賀京太郎……クールになれ)

京太郎(あくまでも落ち着いて対処すれば、まだ間に合う……)

京太郎(いやでも……落ち着いてると、なんかそういう遊びに手馴れてそうだと思われるしな……)

京太郎(やべえ、どうしたらいいんだろう……)


 八方塞である。

 むしろ地雷が八宝大車輪である。実際花火とか投げ込まれたら怖いわ。

 どうでもいいけど、大車輪って別に筒子じゃなくても成立するらしいな。チンイツタンヤオリャンペーコーであればいいらしい。

 閑話卍解。


憧「うー」


 あ、新子憧さんがうずうずしてる。今にも何かを仕掛けようとしている。

 対面に座っているときのパターンはあれだ。足でソフトタッチ。しかも的確に須賀京太郎の弱点をついてくる。

 もしくは、なんかヤバイ感じの爆弾投げ込んでくるか。

 ヤバイ台詞が飛び出してくるか。すげー大変なことになってしまうか。というか何をされても大変なことになってしまう。


 どうしたものか。

 『松実宥を元に戻す』。『新子憧の口を塞ぐ』。『インド人を右に』。

 全部やらなきゃいけないのが、オカルトスレイヤーの辛いところだな。

 覚悟はいいか? 俺は――できるわけねえだろ! ふざけんな! オカルトスレイヤーは万能の神様じゃねーんだぞ!


灼「さて……」

灼「眠そうにしてる宥さんの目を覚ませることも込めて、カラオケやろうと思うんだけど……」

灼「誰が最初に歌いたい……?」


 ……ああ。

 それでついでに新子憧の動きも封じるつもりだったんだ。なるほど。松実宥を目覚めさせて、かつ、そうする。


 最初から信じてたよ!

さて、こっからが人によって不快になる表現……要するに、動画のURL張ったりする感じです
携帯から見てるとなんのこっちゃかわからんから、まあ、なるべくメジャーなのに死体

警告はそんだけやねん


穏乃「あ、じゃあ私から行きます!」

灼「そ」


 言うなり、マイクを受け取る元カノとマイクを受け渡す元カノ。

 別に二人の間に何があるわけでもないんだけど、勝手にこっちが緊張してしまう。


 ……。

 ……。

 ……。


 ……特に何もない。何もなかった。

 何事もなく、普通にメロディーが流れ始めた。拍子抜けするくらい。

 いや、この音は……! この、妙に軽快な入りだしは……!


 ※http://www.youtube.com/watch?v=VpiYfFl_Jlo


穏乃「おとこなんだろっ! ぐーずぐずするなよー!」

穏乃「胸のエンジンに、火ぃをつーけろー!」


 うおう。結構意外なチョイス。

 昔、一緒にカラオケに行ったときは……多分歌ってなかったはずである。そのはずである。

 ここで、このチョイスとは……流石穏乃だ。


 カラオケの一番手は、割と重要である。その人間が何を歌うのかによって、その後の方向性が決まってしまう。

 つまり、練習状況や歌詞や曲調からして人に聞かせても恥ずかしくない曲限定なのか。それとも、楽しめればいいのか……という具合に。

 そういう意味では、本当にいいチョイスだ。

 ガンガン好きな曲を歌ってよし。そんな空気を作ってくれたのだから、ありがたいことこの上ない。

 特撮の曲って、あんまり一般的にそこまで歓迎されるものでもないからな。


京太郎(しかもこれは……なんていうか……)

京太郎(俺のことを励ましてくれるような……背中を押してくれるような曲だ……)

京太郎(……穏乃)

京太郎(お前は、やっぱりまだ応援してくれてるんだよな。俺のことを……)

京太郎(ああ、愛を悔やまない……そうだよな)


穏乃「ギャバン! あばよ、なーみーだー! ギャバン! よろしくー勇気!」

穏乃「宇宙けーいじー! ギャ、バーン!」

穏乃(とりあえず、これでいいよねー? そうだよな、京太郎)


灼「おめ。上手かった」

玄「かっこいい曲だったね!」

穏乃「い、いやー。ありがとうございます!」


 褒められて、拍手を受けて、テレテレと頭を掻く穏乃。

 かわいい。


灼「じゃあ、次は私……」

京太郎(この曲も……なんだか出だしが、昔っぽさを感じさせるな。変にポップな感じが)

京太郎(タイトルは……『炎のさだめ』……?)


 ※http://www.youtube.com/watch?v=4xSGFgGiumM


灼「さよならはー、言ったはーずーだ、わーかれーたーはずさー」

灼「おーまえーを見ーれーばー、こころーがひーえるー」

灼「たーたかーいーは、飽ーきーたーのーさ」


 なんだろう。こう、なんていうか……すごく、むせる。

 確か、鷺森灼のところにいたときの自分はこんな精神状態であったはずだし、夏のあれが起きる前までも、そんな感じだった。

 一体、これにどんなメッセージが篭められている――というのか。

 考えてみる。だけど、答えは出そうにない。精々が、昔を懐かしんでるか。あるいは、こうはなるなよという警告か。

 ……まあ。灼の性格から考えるなら、後者であろう。


京太郎(ああ、大丈夫だ。言われなくても判ってる)

京太郎(これ以上――変な心配とか、かけたりしないって。安心してくれよ)

京太郎(それに今――俺は、戦いが楽しいからな。麻雀、大好きだったころの気持ちを思い出したんだ……!)


灼(……うん)

灼(今日は曲を火・炎縛りで行こ……)

灼(楽しみ。あと、ハルちゃん来ないかな?)


宥「えっと、じゃあ、私……」

宥「恥ずかしいから……その、あんまり、見ないで……?」

穏乃「宥さんがんばってー!」

灼「ふぁいと」

玄「おねーちゃんがどれぐらい上手くなったのか、確かめてあげますのだ!」

憧「何よその喋り方。っていうか、次は玄が歌うんだからブーメランになるけど大丈夫?」

玄「ええっ」


京太郎(仲いいなぁ、阿知賀麻雀部……。いや、清澄もT大もそうだけどさ)

京太郎(っていうか、菫さんさっき混ざってなかったけど……照さんのおもりしてたのかね?)

京太郎(あとでメールしとこう)

京太郎(……で)

京太郎(タイトルは……『WHITE BREATH』……?)

京太郎(寒そうな曲だけど……大丈夫なのか……?)


 ※http://www.youtube.com/watch?v=Xnws-1Oz4kM


宥「こーごーえーそうなー、きせーつにきーみは、あーいをどーこー言ーうなー」

宥「そんなん、どーだっていーから、冬のせいにーして、暖めーあーおーうー」


 ……まず、今の季節は夏であることを忘れてはならない。

 そして、それ以上に……。

 その……。


京太郎(……)

京太郎(……)

京太郎(……)


 誘ってんのか。


ウカツな僕のせつなさ(意味深)を○内(なか)に……?


憧「宥姉お疲れー!」

宥「き、緊張しちゃった……」

灼「プロなのに歌のCD出してるのに?」

宥「それは言わないでぇ~……」

穏乃「でも、感情が篭ってて……すっごくよかったですよ!」

玄「うん、私もそう思った! 流石はおねーちゃんだね!」

灼(いや、感情込めるって……)

灼(……)

宥「でも、後ろの映像がすっごくあったかくなさそうだった……」

憧「あはは……」

玄「じゃあ、次は私だね!」


京太郎(まあ、そりゃそうだろう。だってほぼ脱ぐし、この人)

京太郎(さて……次は玄さんなんだけど……歌うのは、あ、同じアーティストか)

京太郎(タイトルは『Hot limit』……てっきり、『ちちをもげ』とかをチョイスするかと思ったんだけどな)


 ※http://www.youtube.com/watch?v=vBmU5v2EyxM


玄「ココローまーでー、脱がーされるー、暑い風ーのゆうーわーくにー」

玄「負けちゃってかーまーわーなーいからー」

玄「まなーつはー、不祥ー事も、キミ次第でー」


 ……まず、今の季節は夏であることを忘れてはならない。

 つまり、曲を選んでいるのはぴったりと言えるのだ。曲と、季節はぴったりなのだ。

 そんなことよりも、それ以上に……。

 その……。


京太郎(……)

京太郎(……)

京太郎(……)


 誘ってんのか(二度目)。

 誘ってんのか、この姉妹。


玄「き、緊張したー」

憧「玄、声はいいんだからもっと落ち着いて歌えばいいのに」

玄「ううっ」

穏乃「でも、こっちも感情が篭っててよかったですよ! 玄さんなら誘惑できちゃいそうです!」

灼(いや、それは……)

憧「じゃあ、次はあたしの番ね!」

憧「っていうか、ここまで誰も女性曲歌わないってどうなってるのよ」

穏乃「じゃあ、憧は……」

憧「もちろん、女性曲で行くわよ! ちゃーんと、聞いときなさい!」

宥「がんばってぇー」


京太郎(さて、憧は何を歌うんだろうな……こいつ、結構アニメの曲とか歌ってたよな)

京太郎(しかも、歌ってる人にかなり似せて……なんだろうな。なんかのギャルゲーみたいな漫画の、アイドルの歌だったと思うんだけど)

京太郎(まあ、こいつは大概なんでも歌えるから問題ないよな)

京太郎(タイトルは……『ナイショの話』?)


 ※http://www.youtube.com/watch?v=Xf_hJ4Pkyq0


憧「さっきから、あのせいふーくの娘がー、気になってんのバレバレーだわー」

憧「あたしが隣にいるーのにー、それって、どーいうつもりなーのー」


 さて――問題は。

 ここからだった。須賀京太郎が、歌いだした後からであった。



憧「ふふーん、どうだった?」

穏乃「うん、憧ってやっぱり上手いよね」

憧「でしょ、でしょ?」

玄「うん、なんか心が篭ってたよ!」

灼(いやそれ、あの……)

京太郎「やっぱ、上手いなー。憧はさー」

憧「……それだけ?」

京太郎「?」

京太郎「他になんかあるか……? 悪いけど、初めて聴く曲だったしさ」

憧「……はぁ」

京太郎「あ、でも上手かったぜ! 流石憧だな!」

憧「……」

憧「……はぁ」


京太郎「……さて」

京太郎(まあ、とりあえず無難に行っとくか……)

京太郎(最近流行ってる曲歌えば、大体なんだかんだ乗ってくれるんだよな、みんな)

京太郎(CMとかコンビニとかファストフードで聞いたけど、全部の歌詞がわからなかったんだ……って言われることもあるし)

京太郎(じゃあ、行きますかね! 『女々しくて』くらい、みんな聞いたことあるよな?)


 ※http://www.youtube.com/watch?v=loU6qOZOxG8


京太郎「愛情って言うか、ただ君がー欲しいー、僕の心、いーぬのよーう」

京太郎「騙されたって、どーぞかまわないー、君といれるならー、ああああー」


 ――そのとき、女性陣は満場一致で思った。


穏乃「……」

灼「……」

憧「……」

宥「……」

玄「……」


 ――誘ってんのか、この男。


穏乃(えっ、えっ、えっ……!? よ、よりを戻したいってこと……?)

灼(フラれたの、気にしてたんだ……やっぱり)

憧(い、いいいいいい、犬のよう!? 犬のよう!? きょ、京太郎のべろが――)

宥(あったかい……?)

玄(た、ただ君が欲しいって……)

そうだ! 地雷が爆発する前に
「おらこんな村いやだ~、こんな村いやだ~」
と歌って東京に逃げよう!(提案)

ハーレムはないからなあ。
つまり正妻にバレたら家庭崩壊するような愛人は何人か囲えるってことだな。(錯乱)


穏乃「誰かが君ーをー、愛してるー、誰かが君ーをー、信じてるー」

 ※『誰かが君を愛してる』 http://www.youtube.com/watch?v=fPHxbGFhQOs


玄「ときに愛は二人を試してるー、びこーず、あいらーびゅー」

 ※『誘惑』 http://www.youtube.com/watch?v=fGlDHwlq5SQ


憧「君が好きだーと、叫びーたーい! 勇気で踏み出そうー!」

 ※『君が好きだと叫びたい』 http://www.youtube.com/watch?v=I_byAMZ8r_c


宥「こ・づ・く・り、し・ま・し・ょ」

 ※『最強○×計画』 http://www.youtube.com/watch?v=PE3NTUdSckU


灼「やさしさで、攻められたら、ついてくしかないかもね、みゃーお」

 ※『ときめきの導火線』 http://www.youtube.com/watch?v=t_RrJ7y4d1w



京太郎(みんなノってるな)

京太郎(よし、俺も……あんまり歌が得意ってわけじゃないけど)

京太郎(声を変えるのは……得意だからな……!)

京太郎(これは、この間カラオケでやっても受けがよかったんだよな。俺、歌自体はアレだけどさ。こういう方向で凄さを出すと受けるんだよなー)


 ※『マジLOVE1000%』 http://www.dailymotion.com/video/xln0q6_maji-love-1000_music


京太郎「ド・キ・ド・キ・で・壊・れ・そ・う、1000%ラブ」


穏乃「――」

灼「――」

憧「――」

玄「――」

宥「――」


京太郎「いまーすぐにきーみを、だーきしめたいよー」

京太郎「だって、君を、マジでー、守りたいからー」

京太郎「さー、Let's Song」


穏乃(なんだろう、こう、まさにヒーロー的な熱さがあるっていうか……)

灼(大体ヤクザの三代目ぐらいのみたいな風格を持った色気のある声……)

憧(馬鹿っぽい感じなのに、誰かのためならすごい告白しそうな感じの声……)

玄(なんだろう。すごく革命とかやってそうな感じの指導者みたいな冷たい声……)

宥(いろんな声が出せるんだぁ……)


京太郎「今・宵・は・ほ・ら、二人で、1000%ラブ」

京太郎「……ふう」

京太郎「うっし! どうだった?」


穏乃「……」

灼「……」

憧「……」

玄「……」

宥「……」


京太郎「だ、駄目だったか? 俺、やっぱり音外してたか?」

京太郎「あー」

京太郎「結構カラオケ行ってるけど、どーにも苦手なんだよなー」

京太郎「声はいいって言われるんだけどさ……駄目だったかー」


穏乃「……」

灼「……」

憧「……」

玄「……」

宥「……」

京太郎「みんな?」


穏乃「……ごめん。ちょっと眠くなってきちゃった」

灼「私も……」

憧「あたしちょっとトイレ」

玄「あはは、ご、ごめんね……」

宥「ごめんね……眠ぃのぉ……」

京太郎「へっ」


京太郎(頭痛くなって眠くなるレベルにひどいのか、俺の歌……)

京太郎(マジかよ……ヒトカラ行くしかないな、これ)

京太郎(でも、部屋の中に誰もいないと思って間違えて乱入されたりするんだよなぁ)

京太郎(ここはステルス仲間でも誘ったほうが――って、被害が増えるだけだな)

京太郎(……はぁ)

京太郎(まあ、麻雀プロが歌とか麻雀以外のことをできてもしょうがないからな。いいんだけどさ、うん)


 ひとり凹む京太郎をよそに、皆が皆、おぼつかない足取りで床の間へと向かう。

 誰もがまるで夢――悪夢だか吉夢だか知らないが――を見てしまったかのように、憑き物が落ちたか、あるいは何かに憑かれたかのような瞳で。

 あるいは、その夢を本当の夢の中に連れて行こうというのか。

 とにかく、須賀京太郎を残して、誰もが寝室へと引っ込んでしまった。










 ……訂正。


憧(キスよりすごい歌、キスよりすごい歌、キスよりすごい歌、キスよりすごい歌、キスよりすごい歌、キスよりすごい歌――――――!?)

憧(だって京太郎のキスってすごそうなのに、それなのにそれよりも凄い歌っていったいどんなんなのよもうなにそれ信じられない)

憧(声なの? 声だけでキス以上のことになるの? 言葉攻めするの? それとも愛の言葉でもささやくの? えっ、えっ、えっ)

憧(こ、言葉攻め……キス……どっちも、すっごいリアルな感触が……ふきゅぅぅぅぅぅぅうぅぅううう――――!?)


 約一名を除く。


 ◇ ◆ ◇


京太郎「……」


 寂しい。

 まさかそんな毒電波が原因で、皆に避けられると思わなかった。

 音痴であるということは――。

 歌唱力がないということは、皆と楽しく過ごすという願いさえも奪われるということなのか。


晴絵「お疲レジェンドー」

晴絵「あれ? 京太郎一人?」

京太郎「……ええ。まあ、はい」

京太郎「なんか……俺の歌声のせいで、皆寝込みました」

晴絵「ふーん? まあ、多分飲みすぎただけだから心配しなくていいんじゃないの、歌声とか」


 ジャイアンじゃあるまいし、と笑う晴絵。

 そう言って貰えるだけで、一体どれだけありがたいだろうか。

 小学校の頃――いや、アレは中学校の頃だったかもしれないが……。

 『須賀君、もう合唱では歌わなくていいわよ』と言われたときはマジで凹んだ――気がする。子供の頃だから、記憶が曖昧だけど。


晴絵「まあ、ここは師弟同士で飲み明かそうか」

京太郎「この間のドッキリみたいなのは……本当に簡便してくださいよ? 俺、どうしようかと思ったんですから……」

晴絵「ほほう。三十路超えは負債だと申すか」

京太郎「いや……あの……」

晴絵「まー、冗談だけどね。そんなにかしこまんなくていいって」

京太郎「師匠……」


 この人のこういうノリ。

 楽しくもあり、しょーもなくもある。


晴絵「それじゃあ、まあ、乾杯しよう」

京太郎「何にですか?」

晴絵「京太郎が――もう、なんの苦しさもなくこの土地に来れることに」

京太郎「――」

晴絵「……とか、どうかなーって」

京太郎「……」

晴絵「あ、あれ? 駄目だった」

京太郎「いや……本当に、アラフォー師匠の癖に生意気だなって思って」

晴絵「ブッ飛ばすわよ?」


 人から見たら問題が残っている風に見えるんだろうが――。

 まあ、今回の旅は……赤土晴絵の言うように、得るものも多かった旅なんじゃないだろうか。



【高鴨穏乃の好感度が上昇しました!】

【鷺森灼の好感度が上昇しました!】

【新子憧の好感度が上昇しました!】

【松実宥の好感度が上昇しました!】

【松実玄の好感度が上昇しました!】

【赤土晴絵の好感度が上昇しました!】

そらナニよ

そらナニよ

好感度

★12
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。黙ってろアホの子。膝に乗るな

★11
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない。ほ、ほら……俺が傍に居ますから!

★8
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました! わりとお茶目なお人
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない。次こそは、勝つ……! 花田さんを番組に呼びたい……だと……

★7
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……! 正直俺も調子に乗りました
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在。ったく、仕方ねーなぁ……咲は
松実玄:おっきくてやわらかい。軽く残念な人。結婚したいんだけど、その場合俺はどうしたらいいんだろうな

★6
小走やえ:頼りになる小走先輩だけど、やっぱ相棒としてやえさんのフォローもしないと……
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……。何でそう、一々ツボに入る事いうんですか?
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。いい女。何年後かで、フリーなら結婚したい。ファン1号。あんまり酷いと押し倒すぞ?
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい。その場合、二人とも須賀プロになるのか?松実プロになるのか?

★5
姉帯豊音:大きな小動物可愛い。大天使豊音。酔うとやばいよこの人
天江衣:ころたんいえーい。あの、ハギヨシさんのことを苛めないで下さい。俺の大事な人なんです。甘え衣かぁ……かわいいなぁ……(庇護欲的な意味で)
鷺森灼:天の道を往き、総てを灼きつくす女。色々かわいい。バーニングこけしカワイイヤッター
高鴨穏乃:元恋人。ありがとう……穏乃、本当にありがとう……。お前以外と付き合ってたら、多分俺はこうはなれなかったよ

★4
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……僕っ娘いいよな。一本取られた
鶴田姫子:立てばセクハラ、座ればビッチ。歩く姿は猥褻物。でもなんか助けられたような気が……

★3
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは。ごめんなさい、俺もやりすぎました
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ。思えば昔は色々あったよな
原村和:初恋……だったんだ。まあ、いい思い出って奴だよなぁ
東横桃子:消えても追える。俺たち、バスケなら世界狙えたんじゃねーの?
竹井久:部長がくれたあの言葉――俺は覚えてます。……悪癖も貰っちゃったけど。なんか部長に会いたいな

★2
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
片岡優希:いい女になったな
龍門渕透華:すっげえスポンサー
対木もこ:小動物可愛い
夢乃マホ:可愛い可愛い後輩。何かあったら、今度こそは俺が止める
渋谷尭深:大学時代紹介されたし、おもちあるしおしとやかでタイプ……なのになんだか寒気する
荒川憩:先輩のおかげで、俺、かなり体もいいとこまで行きました! 先輩笑顔可愛い、癒される!
江崎仁美:先輩の適当さに、結構俺って癒されてたんですよ? 政界、おめでとうございます!
愛宕洋榎:当意即妙。いや、流石にお笑いはやりませんから……
花田煌:聖人。デートの約束ですよね?
清水谷竜華:おもちもちもち。頼りになるチームメイト。その眼はヤバイ。結婚したい
南浦数絵:一緒に戦う仲間。大丈夫だって、前に言ったよな? その辛辣キャラはなんなんだよ……
池田華菜:KMG(華菜ちゃんマジゴッド)。正直男前過ぎて今すぐ告白したい
エイスリン・ウィッシュアート:ニンジャはいない。いいね?

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕絹恵
野依理沙
染谷まこ
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴
戒能良子
江口セーラ
上重漫
鹿倉胡桃
臼沢塞

>>945 >>946
…┌(┌ ^o^)┐


ちょっと次スレ立ててくるなー(もう立てたけど)
で、次のお題の安価とりますー

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第28位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第28位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390664910/)

ほい次スレー

んじゃ、お題出すから待ってなー

お題
・【栄光の】須賀氏、新作TVドラマにてスタントなしでのバイクアクションを披露【プロ雀士】

・南の島に漂流

・京太郎怒りの日本原産大雀蜂 (VSモブ。京太郎ブチ切れモード)

・【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

・そうだ、龍門渕、行こう。(メイドフラグ回収)

>>1000なら椿野美幸と神戸を巡る旅番組で共演

・【果たして】スッガ、逃走中に出演【捕まえられるのか】

・昔の照、咲、京太郎の日々

・仕事帰りにエレベーターの中に淡と一緒に閉じ込められる

・阿知賀の同窓会と鉢合わせ

・憧とツーリングに

・雷帝、戦闘態勢。 (VS 小鍛治健夜)

・プロ麻雀せんべいの写真撮影

・マッサージでチームメイトの女体を極楽に誘う

・あらたそキッチン(おゆはん編)

・全国プロアマタッグ開催。なお小走先輩は別の人と組む模様……な須賀京太郎の元に「オカルトスレイヤー・グレート」を名乗る人物が

・レジェンドとか先輩とかとの師弟対決


これですね
纏めるからお待ちを

①京太郎「……一列に並べ、外道ども」
 VS中国班(名有りモブに無双) ~京太郎怒りの日本原産大雀蜂~

②【summer/少年時代】(照過去編。シリアス要素なし)

③南の島で、逃走中(メンバーを安価)

④京太郎「オフだしハギヨシさんと一さんに会える!」(京太郎、マネージャーメイドを手に入れる)

⑤【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

⑥あらたそキッチン

⑦あたらしドライブ

⑧プロ麻雀せんべいの写真撮影の後にエレベーターの中にいる俺たち(ラブコメorヒロイン度上昇)


こんなところやろか
また、例によって範囲反転安価使うからなー


①京太郎「……一列に並べ、外道ども」
 VS中国班(名有りモブに無双) ~京太郎怒りの日本原産大雀蜂~

②【summer/少年時代】(照過去編。シリアス要素なし)

③南の島で、逃走中(メンバーを安価)

④京太郎「オフだしハギヨシさんと一さんに会える!」(京太郎、マネージャーメイドを手に入れる)

⑤【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

⑥あらたそキッチン

⑦あたらしドライブ

⑧プロ麻雀せんべいの写真撮影の後にエレベーターの中にいる俺たち(ラブコメorヒロイン度上昇)


↓3~9 コンマ反転。一番高いレスのものを採用

ということで、

①京太郎「……一列に並べ、外道ども」
 VS中国班(名有りモブに無双) ~京太郎怒りの日本原産大雀蜂~

となりました。つーか人多すぎやねん

ちょっとこの話のヒロインとなる麻雀プロについて安価だしたいけど、向こうでやろうかね

こっちは埋めちってください

>>1000なら親戚の結婚式に出たら相手の身内に淡がいた

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