【安価】京太郎「だから――笑顔でお別れだ」咲「余命……1年?」【咲】 (999)




 このスレには以下の成分が含まれております
 気をつけてお読みください
 

・京太郎と女性キャラの恋愛

・京太郎の麻雀描写

・京太郎の死 ※助けることもできます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394448717



 俺は至って普通の人間だ
 どこにでもいるような一般高校生で、趣味は麻雀

 とはいっても、素人に毛が生えた程度の実力で……実績なんてナシ
 頼りになる仲間達と違って、俺には何も無かった


 所詮、俺が消えてなくなっても……世界は何も変わらない


 ほんのちょっぴりの悲しみを振りまいて、やがては風化していくだけ


 痛みの無い引っかき傷が心に残って終わる
 やがてカサブタができて、剥がれて。


 何事も無かったかのように、みんな前へ進んでいくんだ。


 だから――



【八月末 長野の病院】


医者「君の余命は……あと一年だ」

京太郎「……」


 そんな話を聞いても、俺は何も感じなかった


医者「やり残したことがあれば……」

京太郎「……」


 俺は――



~~【1日目 やり残したこと】~~





【自宅】


 結局、病院での先生の説明も半々に……俺は帰宅した
 あのまま病院にいても、なんにもならない

京太郎「親父とお袋……泣いてたな」

 ドサッと、ベッドに仰向けになる
 思い浮かぶのは――両親の泣き喚く声

 みっともなく騒いで、医者の先生も迷惑だっただろうな 

京太郎「……」

 寝返りを打つ
 部屋が静かだからだろうか、やけに心臓の音が大きく響く

 ドクドクと――俺が生きている証拠だと言わんばかりに

 強く、大きく

京太郎「……」グッ


 でも、それでも
 俺は一年後に死ぬんだ

 いつものように学校へ行って、あいつらと楽しくやって……

 それでも、俺は死ぬ


京太郎「……」


 思い返せば短い人生だが、そんなに悪くは無いんじゃないだろうか?
 

京太郎「アイツらは全国大会で優勝出来たし、俺も――貢献できたしな」


 みんな本当に幸せそうだった
 見ているこっちも涙が出てきて、一緒に泣きじゃくっていたのを覚えている

 喧嘩していた二人も仲直りしたみたいだし、もうこれで――アイツが苦しむこともないだろう


京太郎「あぁ、こういうの……なんかジジくせぇな」


 でも、きっとこんな気持ちを、こう言うんだろう


京太郎「思い残すことは……何も無い」


 だから、安心して死ねる



 


 不思議と気持ちは穏やかだった
 夢の中でも俺は今までと同じように、バカやっていて

 スケベな妄想を白い目で見られて、恥ずかしがって

 アイツに怒られながらも、あれこれと世話をやいて

 みんなで、笑い合っていた


 そして――


【二日目 早朝】


鳥「チュンチュンッ!」


京太郎「……んっ?」モゾッ

 鳥のさえずりで目を覚ます
 どうやら、昨日あのまま寝てしまっていたようだ

京太郎「ふわぁぁ……朝か」

 伸びをしながら眠たい目をこする
 今日は平日、学校の準備をしないとな

京太郎「えっと……」

 ガチャッ

京太郎「?」

母「……京ちゃん?」

 そこにいたのはお袋だった
 昨日一晩泣き明かしたのか、その両目は赤く腫れ上がっている

京太郎「ああ、母さん。おはよ」

母「おはよう……何、してるの?」

京太郎「何って、学校の準備だけど」

母「……そう。でも、休んでもいいのよ?」

京太郎「んー……いやっ、いい。行きたいんだ」

母「……今、ご飯の用意するわね」

 バタンッ

京太郎「……ごめん」


 俺は――  





【二日目 通学路】


京太郎「よう、おはようさん」

学生A「おはよー」チリンチリーン

京太郎「おはよ」

学生B「うん、おはよー」タタタタッ

 自転車で追い越して行くクラスメイト
 朝練の為に、走っていく部活動生

 今日から二学期だってのに、みんな慌ただしそうだ

京太郎「……」

 どうしてみんな、あんなに急ぐんだろうな
 時間が無い俺が……こんなに落ち着いてるってのに


 チカッ!

京太郎「……っ」

 雲の切れ間から、朝日が差し込んできた
 眩しくて……思わず目をそらしちまいそうになる

 でも、逸らせない

京太郎「……」

 俺が日に当たれるのも……

京太郎「……くっ」ギリッ

 そう考えると、また俺の心を黒い感覚が包む
 暗くて、惨めな……嫌な気分

 どうして、どうして俺なんだ?

 ちがう、そんなこと考えてない

 いや、思っている

 俺はまだ、残していない

 何を?

 何も――

 じゃあ、何を残したい?


 それは――


?「きょ・う・ちゃーん!!」ドンッ!

京太郎「おわっ!?」ドシャッ!

 突然の衝撃で、思わずすっころぶ
 この声は――!?



咲「あっ……ごめんね、大丈夫?」

京太郎「さ……き……」


 


京太郎「あ、あのなぁ! いきなり後ろから話しかけんなって!」

咲「う、うん。ごめんね」

京太郎「あーあ、汚れちまったじゃねぇか」パンパン

咲「京ちゃんがぼーっとしてるのも悪いんだよ」ポンポン

京太郎「考え事してたんだから仕方ねーだろ」

咲「考え事?」

京太郎「ああ、色々あってさ」

 って、俺は何言ってるんだ?
 こんなこと咲に言っても仕方ねーってのに

咲「ふーん……どんな考えなの?」

京太郎「……」

 俺はあと一年で死ぬんだ、どうしよう?

 なんて言えるか?!

京太郎「いや、それはだな」

咲「それは?」

京太郎「えっと、だから――」

咲「どうせ京ちゃんのことだから、まだえっちなことでしょ?」ジトォー

京太郎「お、おい! お前な、人が真剣に悩んでるってのに!」

咲「え? ちがうの?」キョトン

京太郎「あのな、俺はあと一年で――!!」

咲「一年で?」

京太郎「死――!」

 キィーンコーン!!
 カァーンコォーン!

咲「あっ、急がないと!」

京太郎「え?」

咲「ほら、チャイム鳴ってる! 遅刻しちゃうよ!」

 グイグイ

京太郎「あ、あぁ……そうだな」

 結局、言えなかった
 でも……これでよかったのかもしれない

咲「……ふふっ」ギュッ

京太郎「あんまり引っ張るなって!」

 こいつが幸せなら
 たとえ、俺がどうなろうと――

京太郎「なぁ、咲」

咲「えっ? なに?」

京太郎「……これから一年、よろしくな」

咲「?? う、うん!」

 これから俺は一年間生きていく
 最後の時を迎える、その日まで――


 以上でプロローグが終わりです
 このスレは京太郎を一年間好き放題させることが目標となります


例1 麻雀で強くなり、全国大会で優勝する

例2 女の子と仲良くなり、結ばれる

例3 いかなる手段をも用いて金を稼ぎ、生存する
※ 女を誑かして貢がせる、闇麻雀で稼ぐなど色々

例4 改造人間になり、悪の秘密結社と戦う


 他にもたくさんのEDやイベントで、京太郎の余生を賑やかにする予定です
 なので、基本的になんでもアリになるかと


 では、最初に難易度を決めたいと思います

 ↓3

1 イージー
※基本的に全員京太郎に友好的
  
2 ノーマル
※基本的に全員京太郎を知らない

3 ハード
※基本的に全員京太郎を嫌ってる

4 スペシャル
※嫌いor病んでる の 二択


 何か質問やリクエストがある場合もどうぞ 


ノーマルの「知らない」ってどういうこと?


>>14
 清澄以外のメンバーが京太郎を知らないということです
 イージーなので、他校の選手も京太郎を知っていることになります


【難易度イージー】
 

 次に京太郎の余命を知っているキャラを一人だけ決めます 
 ※物語が進むに連れて、知る人が増える可能性もあります


 まず候補を決めます

・咲

・照

 この二人以外に三人ほど、長野キャラ限定でお願いします


 キャラ名安価 
 当てはまらない場合は安価↓


↓2

↓3

↓4


まこ



 では、この五人の中から決めたいと思います
 
 コンマ判定
 一番コンマが大きいキャラ

  
・咲 ↓1

・照 ↓2

・和 ↓3

・優希 ↓4

・衣 ↓5

そい

これぞろ目の扱いはどうなの?

圧倒的タコス
ぞろ目どうする?

>>35
>>37

 ゾロ目の扱いを決めていなかったのですが、折角なので拾います
 照も京太郎の秘密を知りますが、登場はまだまだ先となります 


 では京太郎のサポート? は優希に確定しました


 ステータスなどは現時点では決めないで、必要となった時に随時追加していこうかと思います
 

 それではそろそろ本編をスタートします


二人が知ったってこと?

最初はタコスだけで何かしらで後に照が知ったでいいんじゃない?
鏡でも


>>50
 大体>>52の考えでOKです



【二日目 清澄高校 放課後】

 
教師「では今日はここまで」

 ガラガラッ ピシャッ
 
京太郎「やっと終わったなぁ」

 まだ学校には俺のこと、伝わってないらしいし
 気を使われなくて済んだのは助かった

京太郎「さて、今日はどうすっか……」
 
 ようやく授業が終わってざわつく教室
 みんなそれぞれ帰る準備を進めているようだ

京太郎「部長が今日は部活無いって言ってたし……」

 街に遊びに行くって手もあるな
 全国大会で知り合った可愛い女の子と遊ぶってことも……

京太郎「ふ、ふふっ」ニヤリ

 そうだよ
 残り一年の命なんだ、何をヤったってバチは当たらねぇよな!

京太郎「よし! 遊ぶぞ!」ガタッ

 さて、まずは――

 
 ↓3


1 誰かに会いに行く
※顔見知りに会いにいけます(現状では原作で接点あるキャラのみ)

2 誰かにメールする
※全国の女の子に連絡を取ります(接点を増やすことでフラグを建てます)

3 どこかへ行く
※場所を指定し、ランダムでイベントが発生します

4 まっすぐ帰る
※出会い済みの女の子とランダムイベント

1 ハギヨシ


>>57
 すみません、会いに行く相手は再安価となります


 
京太郎「誰に会いに行こうかな……」



 ↓2

1 咲

2 和

3 優希

4 まこ

5 久

6 ハギヨシ





京太郎「……優希にでも会いに行くか」

 休みの間にスペシャルタコスを完成させるって約束してたし
 色々とあいつに意見聞かねーと

咲「あ、京ちゃん! 帰るの?」

京太郎「いや、ちょっと用事があるから。お前は先に帰ってていいぞ」ヒラヒラ

咲「うん、じゃあまた明日ね」

京太郎「おう、明日な」

 ガラガラッ

京太郎「さて、優希はどのクラスだっけか」スタスタ

 先に帰ってなければいいんだけど……

??「……京太郎?」

京太郎「ん?」

 この声は――




 優希 好感度
 コンマ判定↓3

00~49 友達

50~79 自覚なしの片思い

80~99 自覚アリの片思い

ゾロ目 甘々ベタ惚れ



優希「やっぱり京太郎だじょ。こんなところでどうしたー?」

 声に振り向くと、そこにはなぜか地球儀を頭に乗せた優希がいた
 くるくると回しながら遊んでいるらしい

京太郎「優希、お前こそどうしたんだ?」

優希「授業で使ったこれの片付けに通っただけだじょ」

 なるほどね
 というか学校の備品で遊ぶなよ

京太郎「ふーん、じゃあ丁度いいや」

優希「?」

京太郎「一緒に帰ろうぜ。その為にお前を捜してたんだ」

優希「うぇっ!?」ドキッ

京太郎「何か用事でもあったか?」

優希「う、ううん! な、無い!」ブンブン

京太郎「じゃあ、それ片付けたら正門に来いよ」

優希「……すぐ片付けてくる!!」ダダッ

 砂埃を巻き上げながら、凄まじい勢いで優希が走っていく

京太郎「おいおい、転ぶなよー!」


 ガッシャーン

教師「こら片岡!! 何をやってる!」

優希「う、うぅ……」グスッ



京太郎「はぁ……」

 なにやってんだか、アイツ



【二日目 帰り道】


 結局先生にこってり絞られて、帰れることになったのはそれから三十分後だった
 なぜか俺も付き合わされて残る羽目に……不幸だ


優希「散々だったぁー」

京太郎「おいおい、自業自得だろ」

優希「元はといえば京太郎が悪い!」

京太郎「はぁ? なんでそうなるんだよ」
 
優希「だって……」チラッ

京太郎「優希?」

優希「ぁっ……//」プイッ

京太郎「大丈夫か?」


優希「うぅ……ぐるぐるでドキドキで、意味が分からないじぇ……」ギュッ


 何やらブツブツと言ってるようだけど、本当にこいつ大丈夫か?
 俺以上に重病にかかってそうな感じだぞ

京太郎「おい、優希」

優希「じぇっ!?」ビクンッ

京太郎「具合悪いなら、無理するなよ?」

優希「べ、別に具合は悪くなんか――」モジッ

京太郎「お前……もしかして?」

優希「!!」ドキッ


 選択↓2

1 京太郎「トイレ行きたいのか?」

2 京太郎「照れてるのか?」

3 京太郎「俺といるの、嫌か?」



京太郎「照れてるのか?」ニヤリ

優希「っ!?」ボフッ

京太郎「お? 赤くなったな」クスッ

優希「よ、よよ、よくも!! 犬の分際で!」カァァァァ

京太郎「ふーん、お前にもいっぱしの羞恥心があったんだなぁ」

 いきなりスカート捲って見せたり、マント羽織って大会出たりするくれーだからな
 いつまでもガキかと思ってたけど……

京太郎「お前もこういうの気にするようになったか」

優希「それは、その……だって」モジッ

京太郎「でもな、安心しろ」ポンッ

優希「えっ!?」ドキッ

京太郎「優希……」

優希「う、うぇ、え? きょ、きょうた――」


京太郎「俺とお前じゃカップルになんか見えねーって!」ハハハ

優希「……えっ?」

京太郎「だから恥ずかしがる必要なんてねーって」グリグリ

優希「わ、わわっ!?」

京太郎「そういうのはもうちょっと大きくなってから――」

優希「……」プルプルプルプル


京太郎「ゆ、優希?」


優希「こ、こここのっ!! バカ犬ぅー!!」ドゴンッ

京太郎「ぐぁっ!?」バシィーン

優希「今日という今日こそ許さないじょ!」ポカポカポカ

京太郎「ちょ、待て! 待てって!」ドウドウ

優希「いいや、許さないじぇ!」ポカポカ

京太郎「優希! おい!」

 力はそこまで強くないが、こんだけ叩かれると苦しい
 というか、息が――


 ズキンッ

京太郎「ぐっ!?」グラッ

優希「えっ――?」ピタッ

 フラァ

京太郎「うっ……がはぁっ」ブシャァッ

優希「あっ」ビチャッ

京太郎「っ……ゆう、き……?」

優希「あっ、えっ……? え?」

  


2日目で派手に吐血とかとても1年も持ちそうにないんですがそれは


優希「あ、あれ? これ……なに?」カタカタカタ

京太郎「ま、待て優希。これは――ぐっ」ズキンッ

 くそっ、どうなってんだ!?
 なんで体が――思うように動かない?

優希「あ、あぁっ……わ、私が……」ブルブル

京太郎「ち、ちがう! これは、お前は関け――がはっ、ごほっ!」ブシャッ

 ドロリ、と赤黒い血が地面へと落ちていく
 俺の口から――苦しみを吐き出すかのように

優希「京太郎!!」バッ

京太郎「はぁっ……はぁっ、だ、大丈夫だから……」

優希「で、でも……」ジワッ

京太郎「ごめんな。汚いだろ……それ」

 頬を俺の血で染め上げた優希を見て、胸が痛む
 俺のせいで、こいつに変な勘違いをさせちまった……

京太郎「俺は大丈夫だから。お前は何も悪くない」フラッ

優希「そ、そんな!」

京太郎「だから、お前はいつもように――」
 
 笑っていてほしい
 それが、俺の望みなんだ

京太郎「わら……」グラッ

 ドサッ

優希「……きょ、京太郎?」

京太郎「……」

優希「京太郎? ねぇ、京太郎?」ユサユサ

京太郎「……」

優希「う、うぁぁ……」ブルブル


 キョウタロォォォォォオォ!!


 その日、俺が覚えているのは――ここまでだ

 

これ入院でもしなきゃ一ヶ月持たないだろ

あれ本来見えなくなると死期が近いって星だからな


【三日目 病院】

 
 声が聞こえる
 
 すすり泣くような、嗚咽を漏らすような

 そんな声

 ここは一体……どこなんだ?


京太郎「……んっ」モゾッ

 知らない天井
 知らないベッド……知らない部屋

 ここは――

京太郎「病院、なのか?」

 そうだ、確か優希と一緒に帰っていて……それで

京太郎「優希は!?」
 
優希「んっ……きょうたろぉ……」

京太郎「えっ?」ドキッ

 横を見ると、そこには制服のままの優希がいた
 椅子に座って、ベッドの俺に寄りかかるようにして寝ているようだ

京太郎「……よかった」ホッ

 どうやら問題なかったようだ
 とは言ってもこいつ、まだ血も洗い流してねーな

京太郎「……一晩、付き添ってくれてたのか?」

優希「……」スーッスーッ

京太郎「ありがとな……優希」ナデナデ

 ガチャッ

京太郎「!」

医者「おや、どうやら目覚めたようだね」

京太郎「先生! あの、俺は一体……」

医者「ちょっとした発作のようなものさ。どうやら、君に渡した薬が合わなかったらしい」

京太郎「薬が?」

医者「君のかかった病気は本来なら、あの薬で抑えられるハズなんだが……」

 先生は遠い目をして、ふと俺の傍らの優希に目を配る

医者「……その子は、君の彼女かな?」

京太郎「あ、いえ。ただの部活仲間で……」

医者「……そうか、部活仲間……か。麻雀部の……ね」

京太郎「あの、それが何か?」

医者「正直に……言おう」

京太郎「はい」


医者「君は――この子と一緒に居るべきではない」


京太郎「!?」



京太郎「どういう……ことですか?」

先生「……君のかかっている病気のせいだよ」

京太郎「え?」

 俺の病気?
 それが優希と一体なんの関係が……?

先生「……知りたいかい?」

京太郎「!」

先生「知れば、君はこの子と一緒にいることを拒むだろう」

京太郎「……」

先生「この子だけじゃない。きっと他の子ともこれまでどおり付き合うことはできなくなる」

京太郎「え?」

先生「せめて、あと一年は何も知らずに生きて欲しいと思っていたが……ここまで深刻では話すしかない」

京太郎「それは……?」

先生「君の病名。まだ、話していなかったね」

 それは、俺が聞く前に帰ってしまったからだ
 じゃあ……俺の病気はなんなんだ?

京太郎「癌ですか? それとも白血病?」

先生「……それは」



 と、ここでもっとも重要なことを決めたいと思います
 それは、どうすれば京太郎を生還させられるかということ

 これを決めたからといって、それを達成しなきゃいけないというわけではありません
 目標以外の行動も取れますし、他の助かる方法を探ることもできます

 あくまで、現段階での生存作戦となります



・ということで京太郎の病気を決めます


※ アホみたいな病名で死にかけるのはご愛嬌ということで


1 マージャンヨワヨワ病
※麻雀が弱い者が麻雀が強い者に近く関わりすぎた為に発症
※麻雀で強くなれば完治出来る……?

2 イチャイチャシタイ病
※恋愛をしたくてたまらない感情が招いた病気
※一定時間以内に感情が昂ぶらないと発作を起こす

3 カン 
※癌よりタチの悪い病気
※手術するのに一億円かかる


 1の場合は麻雀中心のストーリー展開

 2の場合は女の子の攻略中心のストーリー展開

 3の場合はお金稼ぎがメインの話となります


 皆さんはどれがお好みでしょうか?

3はカピバラ飼う様な家なら一括払いは無理でも普通になんとか払えそうだよな
2で


 では1が多いのでマージャンヨワヨワ病にします
 一応3も多いので、お金がいるという設定も追加しておきます


・メインは麻雀+お金稼ぎ

・女の子の攻略はお好みで行う
(制限人数などありません、ガンガン京太郎の生きた証を残しましょう)



 こんな感じで進行しようかと思います



先生「……マージャンヨワヨワ病だよ」

京太郎「えっ?」

 マージャンヨワヨワ病?
 なんだ……それ?

京太郎「あの、ふざけてるんですか?」ワナワナ

先生「いいや、ふざけてなどいないよ」スタスタ

京太郎「じゃあ一体――!!」

先生「君の学校の麻雀部――全国大会で優勝したらしいね」

京太郎「え? え、ええ。そうですけど……」

先生「対する君は初戦敗退。ストレート負けだ」

京太郎「それが何か関係あるんですか!?」

先生「……もう、分かるだろう?」

京太郎「っ!」

先生「君だけが、弱いんだ」

京太郎「そ、そんな……」ブルブル

 だって、そんなのおかしいだろ?
 俺より弱い奴だっているはずだし、そもそもこんな病気――

京太郎「なんで俺だけがこんな目に!?」

先生「それは……君に、麻雀の才能があるからだよ」

京太郎「!!」

先生「雀波紋(オカルト)というものを知っているかい?」

京太郎「……オカ……ルト?」

先生「雀士にとって、その雀力の象徴とも言えるパワーある能力」

京太郎「そ、それがなんなんですか!?」

先生「本来、ひと握りの才能ある者にしか宿らないこの力だが……それが、君にもあるとしたら?」

京太郎「!!」

 どういう……意味だ?
 俺に、オカルトの力が?

先生「君には大きな素質がある。しかし、優しい君の性格が災いしその力を操れていない」

京太郎「そんな……」

先生「つまり、プラスに働くハズの力がマイナスに働いているということさ」

京太郎「そ、そんなオカルト……ありえない」

先生「果たしてそう言い切れるかい? 君はあの全国大会で何を見た?」

京太郎「……」

 確かに咲や優希をはじめとして、他の高校の連中も異常な力を持っていた
 あれが……オカルトだとしたら?

ホリィさん式か
エジプトにラスボス倒しに行かなきゃ


先生「君に処方した薬はその力を抑えるものだったが……」チラッ

京太郎「優希、ですか?」

先生「そこの少女の雀力に当てられたんだろう、一時的にだが症状が悪化してしまった」

優希「……」

京太郎「それって」

先生「オカルト使いは惹かれあう……他のオカルト使いは君のオカルトを刺激してしまうんだ」

 それってつまり……咲や優希達と一緒にいると……
 具合が悪化するってことなのか?

京太郎「もう、俺には何がなんだか……」

先生「そうだね。だが、私には君を騙すつもりはない」

京太郎「先生……」

先生「君が選ぶ道は二つ。麻雀が強い者との接点を控え、余生を過ごすか……」

京太郎「……」

先生「このまま何も知らない彼女達と過ごし、命をすり減らすのか……」

 俺は――

先生「京太郎君。悪いことは言わない」

 麻雀部のみんなが好きだ

先生「新薬も開発されているし、一年以内に特効薬が完成する可能性も……」

 だから、迷わない
 どんなに辛い道のりでも、苦しい未来でも

京太郎「先生、俺は」グッ

 決して

京太郎「みんなと、一緒に居たいです」

 諦めないんだ

先生「……そうか。では、好きにするといい」ガラッ

京太郎「あの……先生!」

先生「……」

京太郎「もし、ですが」

先生「……なんだい?」

京太郎「俺が、オカルトを使いこなせるようになったら……治りますか?」

先生「……京太郎君。私は医者だから、嘘は言わない」

京太郎「はい」

先生「今までは……そうやって治った人は一人もいない」

 ピシャッ

京太郎「……」



タコスって地味に清澄じゃ咲に次ぐオカルト雀士だからなあ

部長は「なんとなく偏る」程度だけど
タコスは智将末原さんが「こいつおかしい」って断言する異常性だぞ




京太郎「……」

 俺は先生の出て行った扉を……ただ眺めていた
 正直、唐突な話の連続で意味が分からないし

 和に言ったら、あいつどんな顔すっかな?

 きっと……本気にしないんだろうな


「ぐすっ……うぇっ……」


京太郎「……?」

 ふと気が付くと、俺のベッドにうずもれていた優希が震えている
 
優希「うぁぁぁ……きょうたろぉ……」グスッ

京太郎「優希、聞いてたのか?」

 涙を流しながら、優希は嗚咽をあげる
 とうとうこらえきれなくなったんだろう

優希「わ、わだっ、わだじのぜいでぇ……」ボロボロッ

京太郎「……バカ、お前のどこが悪いんだよ」ギュッ

優希「う、うぇぇぇ……でもぉ」ズビズビビビビッ

京太郎「……」ポンッ

優希「じぇっ?」

京太郎「俺の方こそごめんな、お前をからかったりして」

優希「そ、そんなのっ!」

京太郎「ごめんな……優希」ジワッ

優希「う、うぅっ……きょうたろぉ……」ジワァァ

京太郎「くそっ、なんでだ? なんで……」ポロポロッ

 涙が止まらない
 悲しくなんて無いハズなのに、死ぬことに後悔なんて無かったハズなのに

 どうしてなんだ?


京太郎「お、おれっ……へんっ、だよ、なぁ……」ポロポロ

 
 死にたく、ない


京太郎「俺、死にたく、ねぇわ……やっぱ」

優希「うわぁぁぁぁぁぁん!!」ガバッ

京太郎「死にたくねぇよ……」ギュッ

 
 生きたいと、思ってしまった
 願ってしまった

 ほんのわずかな可能性すらも無い、希望に縋りついた


 俺は――




東風縛りのルールだと魔物犇めくインターハイでテルテル達3年魔物差し置いて大会レコード出してるし
東場に限れば歴代でも最高クラスの魔物ぶりかもしれん



 結局、あれから両親が来るまで俺と優希は泣き続けた
 お互いの温もりを確かめあうように、お互いを抱きしめあった

 そして――


【三日目 病院】



母「え? 今、なんて……?」

京太郎「俺……学校に行くよ」

 気づいたから

京太郎「生きる為に、戦う」

 まだ死にたくないって、思えたから

京太郎「俺は……強くなる」

 みんなと……一緒にいる為に
 
京太郎「だから、俺はこの病気から逃げない」

 オカルトだかなんだか知らねーけど……
 
京太郎「絶対モノにしてやる!!」ギュッ

 待ってろよ……みんな!

 

【二日目 夜 病院】


 プルルルッ ガチャッ

先生「もしもし」

?『もしもし』

先生「例の少年ですが……やはり、薬での治療は不可能のようです」

?『そう……ですか』

先生「やはり、あなた方にお願いするしかないようで」

?『分かりました……』

先生「……直接、行くんですか?」

?『丁度、仕事も一段落したので』

先生「でも、何もアナタがこちらに赴かなくても……」

?『いえ、私も……同じような病気にあいましたから』

先生「そうですか。では、お願いします」

?『はい。日にちは追って知らせます』

 ブツッ

 ツーッツーッ

先生「……トラウマ、か」



http://www.youtube.com/watch?v=-Tdu4uKSZ3M


【二日目 夜 某所】


?「……」


 長野には化物がいる
 あの子達の大会を見て確信はしていた

 でも、どの子もまだ一つ足りない


 【あの人】を倒すだけの逸材は――
 未だ誕生していない 


?「君はどうかな、須賀京太郎君」

 
 力を制御しきれず、自らの命をも蝕むオカルト
 もしかすると、その力なら――

 私の望む力であるかもしれない


?「楽しみね……とても」


 【あの人】の喉元に届きうる能力であるか否か……


        /´〉,、     | ̄|rヘ

  l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/   ∧      /~7 /)
   二コ ,|     r三'_」    r--、 (/   /二~|/_/∠/
  /__」           _,,,ニコ〈  〈〉 / ̄ 」    /^ヽ、 /〉
  '´               (__,,,-ー''    ~~ ̄  ャー-、フ /´く//>
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        || |/: :.:.:∧}リ≫┘o。v――'’xr示=ミト、:.:.\}、
        リ {: :.:.:.:.|!:‘, ィ芹≧ュ    ’|イi//| 》、:。:.:.:.ぃ、
           |:.:.:.:.:.「`ヽ《乂_゚ツ        ゞ= '゚ :リ/リ゚。:.:.ト、i
           |:.:.:.:.小   , ,    '    , ,  : /:.:.:.∧:.} リ
           l.:.:.:.:.:| }ゝ-!            jハ:.:.:.:j/}:.|
          :。.:.:.:{ {:j:八    -==ァ     イ }/ j:ノ
            ゚:。.リ  \{≧ュ。.    ィ:jソ  ″ /
           ゞ    イニ}  ` ´  {ニヽ

              ィニ//      ゝ|ニ\_

        ┬==≦ニ/ニ7____    __,.|ニニムニニニニニlヽ
       /ニ|ニニニ/ニニニ|`-―――‐一´|ニニニムニニニニ|ニム
.      /ニニ:|ニ7ニニニニニ|          |ニニニニ}ニニニ=|ニム


晴絵「見させてもらうわ」クスッ




To Be Continued→ 



そういや強力なオカルト使いと居ると残り1年の寿命が更にすり減るみたいだけど大体の目安とかは…
それも安価でしょうか


>>139
 そのあたりは次回から設定していこうかと思います


 本日はここまでとなります
 次回から色んな行動をしていくつもりですので、お待ちください



須賀京太郎(余命362日)

【ステータス】
・不明

【オカルト】
・不明

【ヒロイン達】

<片岡優希(オカルト)>
・京太郎に片思いする少女。京太郎の病気について知っている

質問!改造人間でVS悪の結社はこのルートでも可能ですか?

強くなるってなら皆に正直に打ち明けて鍛えてもらったほうがいい気もするけどな、安価でバラすことは出来るのだろうか
後は安定の岩手鹿児島

>>149
 一応可能の予定ですが、なんだか話を自由にしすぎるのも手にあまりそうなので無しになるかもしれません

>>152
 未定ですが、一定の好感度以上のキャラには明かすかもしれません
 あくまで知ってるのは優希のみです


 申し訳ありません 
 今日は再開できそうにないので、明日までお待ちください


 申し訳ありません
 ただいま対局システムを作っているので、もう少しだけお待ちください

 恐らく、九時くらいから再開できると思います



 結局、対局システムは完成しませんでした
 なので、今回も対局せずに交友関係を進めていこうかと思います

 楽しみにしていた方は、大変申し訳ありません



【四日目 自宅】



 結局あれから発作などは起きず、俺はすぐに退院することができた

 病院にいる間は正直焦る気持ちばかり
 先生から受けた病気の説明だけが、俺の頭に刻まれている
 
 そして、必ず忘れてはいけないこと



・オカルトを持つ雀士の感情を揺さぶる

・自身のオカルトを無理やり使用すること



 この二つが、俺の発作を引き起こす原因となるらしい
 最悪――死ぬこともある、とか

 現に、優希を少し怒らせただけで――あのザマだ

京太郎「……」

 怖い
 正直、俺が死ぬまではそれでいい

 でも、もし俺を殺したのが咲や優希だったら?

 きっと、あいつらはずっと気にし続けるだろうな

 自分の人生を放り捨ててでも


京太郎「だから……死ねない」


 どんなことがあっても、俺は生きる
 一年後も、十年後も

 もっともっと、生き続ける


京太郎「その為に――」


 今、やれることをやろう


京太郎「行ってきまーす!」ダッ



~~【四日目 婚期を逃す邪悪】~~






【四日目 自宅前】


 さて、まずは今の状態を整理しないとな

・俺の余命は約一年

・オカルトを持つ雀士を刺激してはいけない

・オカルトを使いこなせれば病気も治るかもしれない?

・俺の病気を知っているのは優希だけ ※家族除く


京太郎「……」

 これを踏まえると、まず当面の目標は麻雀で強くなることだ
 だけど、その為には誰か強い人に頼らなきゃいけない


妄想優希(私が適任だじぇー!!)

 病気の事を知っている優希か
 確かにそれなら、事情を説明する手間が省ける

妄想優希(うんうん、分かってるな!)

京太郎「でもダメだな」

妄想優希(!?)

 優希のオカルトを身近に受ければ不幸な事故が起きかねない
 それこそ、この間みたいに

妄想優希(じょ……じょ)シュワシュワ


 ボワワァーン

妄想咲(じゃあわた咲ちゃんが――)

京太郎「同様の理由で咲もなぁ……」

妄想咲(でぃ……お……)モクモク

 
 カン一発であの世行きになってもおかしくなさそうだ


?「……」


京太郎「うーん?」


?「あっ!」

京太郎「え?」


 朝一番で出会ったのは誰?


 コンマ一桁 ↓2

0~1 咲

2~3 優希

4~5 和

6~7 まこ

8~9 久

二桁でゾロ目の場合 SUKOYA




まこ「京太郎!」

京太郎「あ、染谷先輩!」

 気配を感じて振り返ると、そこにいたのは染谷先輩だった。
 元部長が引退して、今度から部長になるんだけど

まこ「……昨日、学校を休んどったな?」タタッ

京太郎「えと、はい。すいません、部活に出られなくて」ペコ

まこ「アホ、そんなんはどうでもええ! 具合はどうなんじゃ?」

京太郎「はいっ! もうピンピンしてます!」

まこ「……そうか」ホッ


 どうやら、昨日欠席した俺を心配して来てくれたらしい
 やっぱり染谷先輩は優しいな


京太郎「今日から復活するんで、よろしくお願いします」

まこ「お、おう。そりゃあ勿論じゃが……」

京太郎「?」

まこ「……」



 まこ 好感度
 コンマ判定↓2

00~49 可愛い後輩

50~79 自覚なしの片思い

80~99 自覚アリの片思い

ゾロ目 甘々ベタ惚れ

 
 ついでにまこの能力はオカルトの域か否か
 

↓3

偶数 デジタル

奇数 オカルト


 




まこ「本当に具合はもうええんじゃな?」

京太郎「心配しすぎですよ」クスッ

まこ「……可愛い後輩じゃからな」カァッ

京太郎「はい、ちゃんとわかってますから」

まこ「なら、ええ」フイッ

 うん。やっぱり染谷先輩が部長でよかった
 こんなに心配してくれるなんて、本当に嬉しい

京太郎「……」

 でも、嘘を付かないといけない
 本当のことを言えば、きっと傷ついちまうだろう

京太郎「それじゃあ、折角だから一緒に登校しましょうよ」

まこ「ん、そうじゃな」

 テクテク

京太郎「今日も、いい天気ですね」

まこ「……綺麗な雲じゃのぅ」

京太郎「ですねぇ……」


 ごめんなさい、染谷先輩


▼ヒロインが更新されました


<染谷まこ(デジタル)>
・清澄麻雀部現部長。京太郎の事を可愛い後輩だと思っている


【四日目 清澄高校 下駄箱】


 わいのわいの

京太郎「それじゃあ、俺はこっちなので」

まこ「わしはこっちじゃな」

京太郎「では放課後に」

まこ「無理はせんようにのぅ」フリフリ

 タッタッタッタ

京太郎「……無理しないとダメなんだよなぁ」

 なんとしても生き抜く為に
 強くなるんだ、強く!

京太郎「っと、こんなことしてる場合じゃねぇ!」ダダダッ

 そういえば今日は――



 選択安価↓3


1 日直だった!

2 スペシャルタコスを届けに行かねーと!

3 委員の仕事があるんだった!

4 学生議会に提出物だ! 




京太郎「やべぇ、今日は委員の仕事があるんだった!」

 先生に頼まれて掲示物の張替えをするんだっけか

京太郎「急がねぇと!」タタッ

 うぅ、あいつは時間にうるさいからなぁ
 怒られなきゃいいけど……



【四日目 清澄高校 掲示板前】


 急いで掲示板前まで辿り付くと、やっぱりあいつはいた
 どうやらもう張替えの準備まで済ませているようだ
 
 タタタタッ

京太郎「おーい!」ブンブン

 目立つピンクの長髪
 豊かに実った……げふんげふん

 ああ、俺の心のオアシス――

和「……あっ」

京太郎「ごめんごめん、待ったか?」

 原村和だ 



 和 好感度
 コンマ判定↓2

00~09 遺伝子レベルで大嫌い

10~19 路傍の石

20~39 同じ部活の人

40~59 友達

60~69 仲のいい友達

70~89 自覚なしの片思い

90~99 自覚アリの片思い

ゾロ目 甘々ベタ惚れ


 和のオカルト判定
 のどっちモードはどちらか?
 
 ↓3

偶数 デジタル

奇数 オカルト



和「いえ、私も今来たところですから」ニッコリ

京太郎「悪い、すっかり忘れてた!」

和「いいんですよ。それより、具合はもう大丈夫ですか?」ンションショ

京太郎「え?」

和「昨日、学校を休んでいたようでしたから」ンーショッ!

京太郎「ああ。一日休んでもうバッチリ!」ガッツポ!

和「そ……う! ですかっ……それは、んっ、よかっ……」セノビッ

 必死に身長以上の場所に掲示物を貼ろうとする和
 うーむ、これは可愛いけど見てるもかわいそうだ

京太郎「おいおい、何やってんだよ。代わるって」サッ

和「あ、ありがとうございます」ニッコリ

京太郎「いいっていいって。俺も委員なんだし」ペタペタ

和「ふふっ、須賀君は背が高くて助かります」

京太郎「まぁな。こういうのは好きだし」

 すっかり雑用根性が身についてしまってるな、俺

京太郎「……言ってて悲しくなってきた」ドンヨーリ

和「たまには私達も頼っていいんですからね」

京太郎「和は優しいなぁ」グスッ

和「お、大げさですよ!」アタフタ


 やっぱり和は天使、間違いない


和「それじゃあ、先生には報告しておくので」

京太郎「おう。じゃあ放課後な」フリフリ

和「はい」タユンタユン


京太郎「うーん、でかい」
 
 このままだと俺、オカルトとかそういうの関係なく昇天しちまいそうだ
 


▼ヒロインが更新されました

<原村和(デジタル)>
・清澄麻雀部部員。京太郎は和にとって数少ない男友達である




【四日目 教室】


 ガラガラ

京太郎「おはようさん」

男友達A「おー、昨日はどうしたどうした?」

女子A「す、須賀きゅんっ! き、昨日はどうしたの?」

京太郎「いやぁ、ちょっとなー」

 やっぱり休んだ後はこうなるか
 ざわつくクラスメイトをかき分けてなんとか席に着く

 ガキじゃないんだから一日休んだくらいで騒ぐなって

京太郎「ふー。んじゃ、早速一眠りを――」スヤァ

 どうせ一時間目は数学だ
 授業中に寝るのはわかりきってるし、早めに船を漕いでもバチは当たらないだろう

京太郎「……」グゥーグゥー


「……京ちゃん?」

 
 ビリッ!


京太郎「んがっ?!」ビクッ

 な、なんだ?
 
 この……感じ

 胸が締めつけられるような……


「なんで――昨日、電話に出なかったの?」

京太郎「さ――」バッ

咲「……」ジッ

京太郎「咲……」ドクンッ



 咲 好感度
 コンマ判定↓2

00~09 嫁さん

10~29 たまたまクラスがこれまで同じだけの腐れ縁

30~49 仲のいい幼馴染

50~79 自覚なしの片思い

80~99 自覚アリの片思い

ゾロ目 甘々ベタ惚れ




 咲……!?
 やべぇ、確かに着信はあったけど……病院だから出られなかったんだ
 
 まずい、これってもしかして怒っていたりしないよな?

咲「……」ジトッ

京太郎「う、うぁっ」ブルブル

 ま、まずい!?
 咲を怒らせたら発作が――

咲「京ちゃぁぁん……」ジリジリッ

京太郎「(もう、ダメだっ!!)」ギュッ



 ぽかん



京太郎「えっ……?」

咲「心配……したんだよ?」ジワッ

京太郎「咲……?」

咲「うぅ、ばか。ばかばかぁ」ポコポコ

京太郎「あ、えと、その」

 なんだこれ?
 もしかして咲のやつ、泣いてるのか?

京太郎「咲、お前――」スッ

咲「あっ……」ゴシゴシ

京太郎「動くな。俺が拭いてやるから」フキフキ

咲「……うん」

京太郎「これでよし、と。そもそも、なんでお前が泣くんだよ」

咲「だ、だって……」

京太郎「……」

 こいつなりに、俺の事を心配してくれてたのか
 なのに俺は――

 こいつにビビっちまった
 死ぬかもしれない、なんて考えちまった


 俺――

     /::.:.:.:.:!:.:.:.|.:.:.:.:.:|: : ::| : : : :|: : | | .i: : | | i:. :.:.:.:.i:.:.:.:.|
.    / : : : :i: : : |: : : | ! : ::| i: : :.:|::|::::::i i::::|::|::|::::::::::::i:::::::|
   / : : : : |: : : :!:.:.:.:ト、ヽ:.;!、i: :.:.:|::|、゙、'i´|:フiナi:|::::::::::::|:::::::|

   / : .:.:.:i:.:|:.:.:.:.:ヾ、:.'i´ヾ.::|!ヾ、:::゙、ヽハハヽハノ |ハ::::::::::|:::::::|
.  /.:.:.:.;ィ'|:.:.:i:.:.:.:.::i ヽ:|  ヽ!  ヽ::ゝ  `'  リ |::::::i:ノヽ:::|
 彡 '´ リ i:.:.ヽ:.::.:.:゙、 ヽ___       ;==─-ソ::::::/ /:::!
      ヽ|:.:.ヾ:.、::ヽ≠'´ ̄`     ;;;;;;;;;;;; ノノ:ノ /;イノ

         ソ:.:.:::/::ヾー-;;;;;;;;;  ,     """ /ノ.;:‐'::/
       i.;イ:::;ハ、::゙、 """    ___      /:::::/
       ソ レ  ` ヾヽ    ヽ´  ノ   ィ´::/リ
              ` 、__    ̄  , ' |!;/
                 _"_〕ー--‐'    |__
                /:.::/:|       |:/\

咲「でも、元気そうでよかった!」


 最低だ




咲「もう、休むならメールくらい……」

京太郎「咲」

咲「ふぇ?」

京太郎「俺の頬に、一発お見舞いしてくれ!」

咲「あうぇ!?」ドキッ

京太郎「頼む!!」

 病気の事がどうとか、そういう問題じゃない
 こいつの友達として……仲間として

 やってはいけないことを、俺はやってしまった

咲「ど、どどどうして?」

京太郎「……言えない。でも、悪いのは俺なんだ」

咲「……」

 このまま隠すことだって出来る
 でも、それじゃダメなんだ

 これからもこいつと歩いて行く為に、俺は――

咲「分かった。じゃあ、一発ね」

京太郎「おう、こいっ!」
 
 ビンタでも張り手でも――なんでも受け止めてやる!

咲「じゃ、じゃあ。行くからねっ!」プルプル

京太郎「!」


 コンマ一桁↓2


0~4 エルボー

5~7 グー

8~9 ビンタ

ゾロ目 ほっぺチュー




咲「……行くよ?」グリグリ

京太郎「お、おう」


 ぎゅっと瞳を閉じる
 どんな一発が来ても耐えぬく!

 それが今の俺に出来る罪滅ぼしなんだ!


咲「えいっ!」ブンッ

 ボキィッ!

京太郎「っ!?」

 な、なんだ今の音!?
 すげぇ痛い音がした、したハズなのに――

京太郎「……ん? 俺は痛くない?」スリスリ

咲「……あ、あぅっ」ジンジンッ

京太郎「もしかして、お前?」

               __,. : : : ¨¨¨¨: : : . 、
             ,. :´: : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
           /: ,: : : : : : : : : : /: : : : : : : : :\

            .': : :/: : :,: : /: :/: /: : : : : :.|: : 、: : :ヽ
          /: : :/: : :/: : ': : :': :i: : : |: ! : |: : : ,: : : : :.
         .': : : ': : :.:|:{: :|: : :|: :{: : : |、|:_/: :|: :|: |: : : ::.

         |: : : |: : :|:|_l,.ムイ}:/从: { }/ }`ヽ: : ,: \: :.
         |: : : {: : :^{从ィ笊ミ、 ∨ ,ィ笊ミ/}: /: : | \}
         |: : :∧: : | { ん::刈     ん:刈ムイ : : |
         |: : :{ \:、 r弋こソ    弋zソcl:.|、: :|

            从: : 、 '  乂ノ:.:.:.    '   :.:.: |/ \:}
          Ⅵ、: ー: .、    ___     人  `
            乢: : :|  . (__,.---- 、_) イ
             从 :|  >  __.  ´
                  Ⅵ      |、
             /::::::\     ,::::\
            /:::::::::::::::::\___{::::::::::\

咲「手首……くじいちゃったよぉ」グスッ

京太郎「なんでそーなるのっ!?」ズコッ!

 グーで殴って手首くじくって……どんだけ貧弱なんだ!?


男友達A「夫婦喧嘩は犬も食わないってか! あっはっは!」

女友達J「ひゅーひゅー!」

通りすがりの船長「若いねェ……まったくおたくら若いゼ……」


京太郎「お前らうるせーぞ!」

咲「痛い……」モジモジ

京太郎「ほら、手を見せてみろ」

咲「う、うん!」

 可愛い奴め、まったく




▼ヒロインが更新されました

<宮永咲(オカルト)>
・京太郎の幼馴染。京太郎のことが好きだけど、中々素直になれない





【四日目 放課後の教室】

 キィーンコォーン

先生「では今日はこれまで」


京太郎「よし、終わった!」

 んじゃ早速麻雀の練習に励まないと!
 
咲「あ、京ちゃん。部活行くの?」

京太郎「ああ。お前は行かないのか?」

咲「今日は私日直だから、少し遅れるの」

京太郎「そういやそうだったな」

咲「京ちゃんも部活以外の仕事もちゃんとしないとダメだからね?」

京太郎「お、おう」

 そう言われると俺も何かやることがあったよーな
 でも、なんだっけ?


 選択安価 ↓3


1 誰かに会いに行く
※顔見知りに会いにいけます(現状では原作で接点あるキャラのみ)

2 誰かにメールする
※全国の女の子に連絡を取ります(接点を増やすことでフラグを建てます)

3 どこかへ行く
※場所を指定し、ランダムでイベントが発生します

4 まっすぐ帰る
※出会い済みの女の子とランダムイベント

5 部活に出る
※部活でイベント



京太郎「あ、そうだ! 思い出したぞ!」

 確か部活の前に――


選択安価↓2


 誰に会いに行きますか?

1 咲

2 和

3 優希

4 まこ

5 久

6 ハギヨシ

7 病院の先生(???)



京太郎「ハギヨシさんと会う約束をしてたんだった」

 昨日のことですっかり忘れてた
 今から行っても間に合うか?

京太郎「おい咲ー!」


咲「んー? なーにー?」


京太郎「今日はちょっと部活に遅れるって伝えて貰えるかー!?」


咲「えー? なんでー?」


京太郎「ハギヨシさんと会う約束してたー!」


咲「うーん、分かったー! 伝えておくからねー!」


京太郎「ありがとなー!!」


咲「どういたしましてー!!」


京太郎「じゃあ行ってくるぞー!」


咲「気をつけてねー!」ブンブン



男友達A「いや、10mも無いんだから近づけよ」

男友達B「微笑ましいじゃないか」ニヤニヤ



京太郎「よし、行くか!」

 えっと、どこで待ち合わせだっけ?


 一桁安価 ↓3


0~2 喫茶店

3~5 公園

6~8 病院

9 龍門渕邸

ゾロ目  衣の部屋
 


 【病院にてハギヨシさんと待ち合わせ】


 ここでクイックセーブしておきます

 すみませんが、ここでちょいと30分ほど休憩いただきます


 しばしお待ちください



【四日目 病院】


京太郎「なんとか間に合ったか」フゥ


 俺が残り一年の命を宣告された病院

 これから幾度となくお世話になることは間違いないが、
 こうして自分から足を踏み入れることになるとは思わなかったな


京太郎「ハギヨシさんはまだかな」

 予想外に約束の時間より十分以上早く着いてしまった

京太郎「とりあえず、ここから一度離れるか」
 
 待つのはいいけど、ロビーでうろつくと怒られそうだ
 ここは――


 京太郎とハギヨシの待ち合わせの理由


 一桁↓3

0~3 タコスメニュー会議

4~6 相談があると誘われた

7~9 医者の先生にハギヨシとともに呼ばれた

ゾロ目 伝えたい大事な話しがあるので二人きりで会いたいと言われた





【四日目 病院内の売店】


店員「あざっしたー」


京太郎「取り敢えずコーヒーでも飲みながら待つか」ゴクゴク

 このまろみ……まろみ
 マックスコーヒーは麻薬だな、うん

京太郎「それにしてもハギヨシさんの相談ってなんだろう」スタスタ

 あの完璧なハギヨシさんが俺なんかに相談することなんて……
 
 もしかして、普段綺麗な女の人達に囲まれているから恋でもしちゃったのか?
 主従の関係を越えた愛にハギヨシさんは悩んで……俺に相談をすることに!

京太郎「あ、ありえる!」

?「いえいえ、ありえませんよ」クスクス

京太郎「えっ?」

 この声は――!?

ハギヨシ「私が透華お嬢様に抱くのは敬愛のみ。情愛とはまた、違う感情ですよ」

京太郎「ハギヨシさん!」

ハギヨシ「すみません、お待たせしました」

京太郎「いえ、俺も今来たところです」

ハギヨシ「ふふっ、ありがとうございます」

 やっぱりハギヨシさんはカッコイイな
 俺なんかと違って大人だし、出来る男って感じがする

ハギヨシ「……少し、場所を変えましょうか」

京太郎「あ、そうですね。流石に売店前はまずいですし」

ハギヨシ「ありがとうございます。では、あちらで」

京太郎「はいっ!」


【四日目 病院 謎の部屋】

 ハギヨシさんに言われて案内されたのは人気の無い倉庫のような場所だった
 怪しげな薬品や標本が立ち並び、不気味な雰囲気を醸し出している

 正直――怖い

ハギヨシ「すみません、このような場所で」

京太郎「あ、いえっ! いいんです!」ブンブン!

 というか、どうしてハギヨシさんはこんな場所を知ってるんだ?
 そもそも――ここは何の為の部屋なんだろうか



ハギヨシ「この部屋が気になりますか?」

京太郎「……実は少し?」

ハギヨシ「いえ。先にお話しておきましょう、ここは……私が私用で借りている部屋なんです」

京太郎「へっ?」

ハギヨシ「ここの先生とは懇意にしていまして、それで――」

京太郎「へぇ、そうだったんですね」

 なるほど、一部は納得できた
 でも……ハギヨシさんがこんな部屋を借りている理由が思い当たらないぞ?

ハギヨシ「……」

京太郎「ハギヨシさん?」

ハギヨシ「私は……これまで長い間、龍門渕家に仕えてきました」

京太郎「え?」
 
 いきなり何を言い出すんだ?
 やっぱり龍門渕に関することなのか?

ハギヨシ「透華様も衣様も私の大事な主人です。他の皆様も、最高の仲間だと思っています」

京太郎「そ、そうですか」

ハギヨシ「この命が尽きるまで……ずっと、お仕えしたい。そう思っています」

京太郎「へぇ。いやぁ、やっぱりハギヨシさんは凄いですね」 

 その若さでそこまで言い切れる執事が他にいるだろうか?
 いや、恐らくいないだろうな

ハギヨシ「ですが……」プチッ

 プチプチッ
 ファサッ

ハギヨシ「見てくれますか、京太郎君」

京太郎「は、ハギヨシさんっ!?」ビクッ

 おもむろに服のボタンを外し、その上半身を露出させるハギヨシさん
 これは完全に――

京太郎「お、俺はそんなしゅ、趣味は!?」ビクビクッ

ハギヨシ「……正直、あなたにコレを見せたくなかった」

京太郎「(お、俺も別に見たくなかったですぅー!)」オドオド


ハギヨシ「ですが、あなたの友として……見せておかなければいけません」クルッ

京太郎「……えっ?」

 ハギヨシさんが俺に背中を向ける
 
 俺は直感的に、そこには鍛え上げられた逞しい背筋が見えるものだと思った
 そう、思いたかった

 でも、現実は――


ハギヨシ「これが、今の私です」ギュッ

京太郎「あ、あぁっ……」


 ハギヨシさんの背中に刻まれたソレは――

 まるで、獰猛な獣の鉤爪で切り裂かれたように

 ハギヨシさんの背中で鈍い光を放っていた


京太郎「な……なん、ですか? それ……?」

 喉がヒリつく
 声が掠れてうまく出せない

ハギヨシ「……アナタはもう、知っているハズです」

京太郎「!」
 
 そんな、俺はこんなの――知らない

京太郎「こんな、こんな傷……」

 違う、俺は分かっている
 この傷がなんなのか、何を意味しているのか

ハギヨシ「……先生から、既に聞いています」

京太郎「……」

 ズキンと、背中が痛む
 もう、それは疑いのレベルを超えて確信へと変わっていた

京太郎「そうですか。じゃあ、きっと俺の背中にも――」

ハギヨシ「ええ……恐らく」

京太郎「同じ、傷跡がある……」


 そんなこと知りたくなかった
 だって、それは

 そうであるということは――


ハギヨシ「私も、アナタと同じ」

京太郎「……」




ハギヨシ「マージャンヨワヨワ病に、かかっています」

京太郎「マージャンヨワヨワ病!!」ギリッ





 なんで、こんな――!!
 こんなことになるんだよ!!

 マージャンヨワヨワ病のせいで、俺だけじゃなくハギヨシさんまで!!

京太郎「嘘……だ、嘘だ!!」

ハギヨシ「いえ、残念ながら事実です。幸いにも、私はそこまで重症ではありませんが」

京太郎「……」ガクッ


ハギヨシさんまでそうなってるとは驚きだが、本当に緊張感の無い病名だな。
(仮)って付けて、良さそうなのが思い付いたら、正式な病名として変えるでもいいのよ?


>>285
 内容が鬱々しいので、今はひとまずマイルドにする為にわざとアホみたいな名前にしてます
 何かいい名前があれば採用するかもです



京太郎「……いつから、ですか?」

ハギヨシ「最初に症状に気づいたのは一年ほど前です。それから少しずつ悪化して――」

京太郎「でも、どうして……」

 前にネトマをやったことがあるけど、ハギヨシさんは普通に強かった
 俺なんかよりも、ずっとずっと
 
 手加減して打ってくれているのが分かっていても、それでも勝てなかった
 それなのに――


京太郎「ハギヨシさんは弱くなんか――!!」

ハギヨシ「……私も、この一年間この病気について詳しく調べました」

京太郎「!!」

ハギヨシ「その成果もあり、発症者には以下の条件が当てはまることが分かりました」

京太郎「条件?」

ハギヨシ「一つは潜在的にオカルトを持っていること、これは知っていますね?」

京太郎「は、はい」

ハギヨシ「そして二つ目は――」

 そこまで言って、ハギヨシさんは目を伏せる
 何か……言いたくないことがあるのだろうか?

ハギヨシ「今から言う言葉は、決して恨み言などではありません」

京太郎「え?」

ハギヨシ「私としても、本当は認めたくありません。ですが……事実なので」

 今にも泣き出しそうな表情で、声を絞るハギヨシさん
 一体、何がそこまで――?

ハギヨシ「二つ目は――俗に魔物と言われるレベルの、オカルトを持つ雀士と長く関わることです」

京太郎「!?」ゾクッ

 それって、つまり……

ハギヨシ「私は――衣様と。アナタは……言わなくても、お分かりでしょう」

 俺の、病気の原因は――?

京太郎「さ……き……?」

 そんな、だって!
 あいつは、普通の女の子で!
 
 そりゃ、麻雀は強いけど……!!

 魔物みたいに……強い、けど

京太郎「あ、あぁ……」

ハギヨシ「お気を確かに。あの二人に罪はありません、それはアナタ自身が一番理解しているはずです」

京太郎「ハギヨシ、さん」フラフラ





ハギヨシ「確かに、私は人並み以上に麻雀を打てます」

京太郎「はい……」

ハギヨシ「ですが衣様の力には及ばず、発症してしまいました。せめて、私がもっと強ければ――」

 そう、悔しそうには歯噛みするハギヨシさん
 この人はきっと、自分のことよりも天江さんの事を心配しているんだろう

 自分のせいでハギヨシさんが苦しんでしまう
 そう、天江さんに思わせたくないから

ハギヨシ「しかし、問題はアナタです」

京太郎「え?」

ハギヨシ「私は人並み以上に雀力もあり、元々の素質も低い」

京太郎「そんなこと……」

ハギヨシ「現に、私の症状は軽い。これは実力とオカルトのギャップが少ないからでしょう」

京太郎「じゃあ、ハギヨシさんは!?」

ハギヨシ「恥ずかしながら、まだ数年は余裕があります」

京太郎「よ、よかったぁ……」ヘナヘナ

 てっきり、俺以上に早く死ぬのかもって思っちまった
 あれ、でも……?

京太郎「いや、よくねぇ! ハギヨシさんが数年で、その」

ハギヨシ「いえ、とても嬉しいですよ。私より辛いハズの京太郎君が、気遣ってくれるなんて」

京太郎「俺なんてどうでもいいですって!」

ハギヨシ「よくありません。出来ることなら、私と貴方の残りの命を交換したいくらいです」

京太郎「ハギヨシさん……」

 俺の為に、そこまで言ってくれるなんて
 守るものがたくさんあるハギヨシさんの方が俺より死ぬべきじゃないのに





>>286,289
ハギヨシは、雀力人並みでオカルト力が低い
京太郎は、雀力が初心者で潜在的なオカルトが高い

じゃないかな


>>290
 そんな感じで大丈夫です




ハギヨシ「ここまで話せば、私がなぜ京太郎君をお呼びしたのか分かりますよね」

京太郎「もしかして……?」

ハギヨシ「はい。アナタの力になれればと……」

京太郎「そう、だったんですか」

 まさかハギヨシさんも同じ病気だっただなんて、思いもしなかった
 マージャンヨワヨワ病、こんなふざけた病気のせいで……

 俺も、ハギヨシさんも苦しんでる

 こんな、マージャンヨワヨワ病なんかのせいで!

ハギヨシ「正直、私がこの一年で得た情報では――まだあなたを救うことはできません」

京太郎「そう、ですよね……」

ハギヨシ「しかし、きっと手があるはずです!」グッ

京太郎「ハギヨシさん……はいっ!」

ハギヨシ「だから、これからは力を合わせて――!」

 パチッ 

 パチパチパチッ

京太郎「え?」

 突如、誰もいない部屋に拍手の音が鳴り響く

ハギヨシ「誰ですか!?」バッ

「ごめんなさい。盗み聞きするつもりはなかったんだけど――」スッ

 薄暗い影の向こう
 光の届かない、闇の奥からその人は現れた

ハギヨシ「アナタは?」

京太郎「……」


晴絵「私は赤土晴絵――」


 とても、綺麗な人
 でもどこかその瞳は――


晴絵「アナタ達を、助けに来たわ」クスッ


 怪しく、光って見えた





京太郎「赤土さん……?」

ハギヨシ「私達を助ける……ですか」

 突如現れた赤土さんを前にして、俺とハギヨシさんは思わず身構える
 そもそも、この人はどうしてこんな場所にいたんだ?

晴絵「うん。先生に頼まれてね」

ハギヨシ「そうですか。しかし……アナタが信用に足る人物かどうか」

晴絵「用心深いのね、嫌いじゃないわ」

 ピリッとした空気が部屋に流れる
 どうやらハギヨシさんもさっきの怪しい気配を感じ取っていたらしい

ハギヨシ「失礼は承知ですが、こちらも命がかかっていますので」

京太郎「そ、そうですね。赤土さんには悪いですけど……」

晴絵「じゃあ、私が役に立つって証明すればいいかな?」

京太郎「え?」

 役に立つ?
 それって、どうやって……?

ハギヨシ「どういう意味、ですか?」

晴絵「実は、アナタ達のマージャンヨワヨワ病を治す方法――もう分かっているのよ」

京太郎&ハギヨシ「なっ!?」

 今、この人なんて言ったんだ?
 あのマージャンヨワヨワ病を治す方法!?
 
 そんな方法が、もう分かっている?

京太郎「ほ、本当ですか!?」

晴絵「ええ。とは言っても、まだ試してないから」ウーン

ハギヨシ「……その方法と、それに至る見解を聞かせて頂けるのでしょうか?」

晴絵「いいわよ。じゃあ、まずはその見解からの方がわかりやすいわね」


 

晴絵「まず、おさらいね」
 
 そう言うと、赤土さんはおもむろに黒板のようなものに文字を書き出した
 一体どこから取り出しんだ……?

晴絵「マージャンヨワヨワ病の発症者の共通点。まず一つ目はオカルトを潜在的に秘めてrいること」

京太郎「二つ目が、魔物クラスのオカルト使いと長く関わること」

ハギヨシ「これらは既に判明していることですね」

晴絵「それにもう一つ、簡単なものがあるのよ」ニッ

 得意げにペンを構える赤土さん
 だが、それを意に介さずハギヨシさんが口を挟む

ハギヨシ「もしかして、【発症者が全て男】だということでしょうか?」

京太郎「え?」

晴絵「あら、気づいてたの?」

ハギヨシ「当然です。伊達に一年間も無駄にしたわけではありません」

 そりゃそうだよな
 こんな分かりやすい共通点なら――

晴絵「……でも、それは間違いね」

京太郎「え?」

ハギヨシ「なっ!?」

晴絵「正確には――」

    __,.ィ ̄ ̄`ヽ/ヽ__

      > ´ ̄  /   `   `、  、
、 -  ´    /   '     } ヽ ヽ\  \
 `  ̄ >'  /   ,: |    ∧/! |   } ヽ  ヽ
   /,ィ  / ' / /|   _/,.ム斗}-/  ハ   :.
  {/.'   ,| ,.|-}/-{ | / ,ィチ斧ミ }/ }  |    .
  /  イ/{ : ! ィ斧从}/   Vzソ ノ /イ ,:
<__  ´// 从{ Vソ /         / イ- 、  |
     {'{  { ,    '           /' ⌒ }  |
      从Ⅵ              /.: ノ  |
       叭   v_ ̄ヽ      ,rー'   从
         、           イj   / /
            :.          < |'  /}/
            、__   ´    } イ从/
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            `i 、     _/  |;;/
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            /|ゝ、_   __, -‐ァ' ,!:.:.:.\
         /:.:.:/ヾ_/¥>、_/‐'_´,|:.:.:.:.:.:`r、_

       ,..-‐/:.:.::.:/ `><_/` < ̄  |:.:.:.:.:.:.:.:゙、:.`ー-、__
  

晴絵「【イケメンである】ことよ」

京太郎&ハギヨシ「!?」



ハギヨシ「な、何をいきなり……」

晴絵「男同士だからそういうの疎いのね。だから見逃してる」

京太郎「いやいや! ハギヨシさんはともかく、俺は――!」ブンブンッ

晴絵「まぁ、とにかく。少なくても【顔は悪くない】でしょ?」

 そう言われると、確かに人並み以上ではあると思いたいけど…… 
 かといってイケメンかと言われると、そうでないような気もするし

ハギヨシ「しかし、【男であること】と【イケメンであること】の違いになんの意味が?」

晴絵「……これはね、ただの病気じゃないのよ」

京太郎「ただの病気じゃない?」

晴絵「麻雀の強すぎる力が生んだ、悲劇の呪い。それが――マージャンヨワヨワ病」

ハギヨシ「呪い――ですか?」

晴絵「そう。強さと引き換えに婚期を逃した一人の女の……ね」

 なんだそれ?
 一体どういうことだ?

晴絵「いわば、生存本能のようなものね」

京太郎「生存本能?」

晴絵「たとえばだけど、君よりも数倍大きい女の子が君に告白してきたらOKする?」

京太郎「え? いや、それは……うーん、きっと断るかと」

 そもそも、色んなことが成立しなくなるし
 お互いに傷つくだけだろう

晴絵「そう。だからこそのこの呪いなのよ」

京太郎「え?」

晴絵「雀力が強すぎるせいで男が力寄らない。結婚できない、雀力を後世に残せない」

ハギヨシ「!! まさか!?」

晴絵「えぇ、そう。つまり……マージャンヨワヨワ病の正体は!」

京太郎「!!」



晴絵「男の寿命を縮めて生存本能を刺激してヤりやすくしちゃえ! あ、でもでも雀力は強い方がいいし、でも抵抗されるの嫌だから才能だけ頂いて、それとやっぱりイケメンに限るよねっ! てへっ☆」



京太郎「」

ハギヨシ「」



晴絵「という……昔の喪女雀士が子孫を残す為に生み出したオカルト呪いなのよ」

京太郎「」

ハギヨシ「」






京太郎「(ここ、笑うとこ?)」

ハギヨシ「な、なんという……」ワナワナ

晴絵「……分かって貰えた?」

京太郎「いやいや、分かるわけないでしょ!」

 こんなふざけたこと、信じられるわけがない
 そもそも、ただでさえふざけた病名だってのに!
 
 呪いだとかそうじゃないとか、もう意味が分からねぇーって!

京太郎「それに、その理論じゃ……咲が、その、俺と……したいって、ことに」ゴニョゴニョ

ハギヨシ「こ、衣様……?」パリィィィン

京太郎「は、ハギヨシさぁぁあんん!?」

ハギヨシ「あ、あぁ」ガックリ

 
晴絵「あー、それは違う」ブンブン


京太郎「え?」

晴絵「それはあくまで条件に当てはまっただけ。その呪いを発動したのは別の人なのよね」

ハギヨシ「それはどういうことですか?」

晴絵「つまり。黒幕がその条件に当てはまる人を呪いの対象に選んだから、君達も呪いにかかってしまった」

京太郎「なんですって!?」

晴絵「やることがざるなのよねー。そもそも、そういう力って知らなかったのかもね」
 
 いやいや、そんなとばっちりで死の病をばらまかれても困るんですけど!
 というかなんてことしてくれたんだそいつ!!

京太郎「一体誰なんですか!? その黒幕って!?」

晴絵「ん? この人だけど?」ピラッ

京太郎・ハギヨシ「!?」


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京太郎「あっ」

ハギヨシ「小鍛治……プロ?」




【数日前 とある雀荘】


晴絵「久しぶりですね、こうして打つの」

健夜「そうだね」チャッ

はやり「はわぁ~」

理沙「再会!」

晴絵「あ、そうだ。写真撮ってもいいですか?」

健夜「あ、今日はノーメイクだから私やめて。お願いやめてっ!」

晴絵「大丈夫です、撮りませんからー」スッ

 きゅぃーん

健夜「ハッ!? アナタ、見ているでしょ!?」クワッ

晴絵「はい」パシャッ

健夜「うぅ、撮られた……」

はやり「……」サッ

理沙「禁止!!」

晴絵「あはは、すみません(よし、これを使おう)」クスッ

健夜「後で消してね?」

晴絵「ええ、勿論」ニッコリ



【四日目 謎の部屋】


晴絵「ということで、その時の写真」

京太郎「あの小鍛治プロが……いや、そんなわけ」

ハギヨシ「確かに異性との交友は耳にしませんが……」

晴絵「信じる信じないはともかく、可能性はあるでしょ?」

 そう言われると確かに
 なんだかそんな気がするような、しないよーな

ハギヨシ「それよりも、どうやってこの呪いを解くんですか?」

京太郎「あ、そうですよ。これが小鍛治プロの仕業としても、どうやって治せば?」

晴絵「それは……」



京太郎「やっぱり、呪いを跳ね除けるくらい強くなれば……?」

晴絵「いいえ。例えどれだけ強くなっても……その呪いを発動した人を満足させなければ終わらない」

京太郎「え?」

晴絵「つまり、選択肢は二つ」

ハギヨシ「二つ……?」

晴絵「一つはオカルトを持つ女の子達、つまりこの場合は婚期を逃す女の子達のことね?」

 わかりやすいように注釈を入れてくれのはいいけど、やっぱり何か腑に落ちないなこれ

晴絵「その女の子達を」

京太郎「女の子達を?」


晴絵「全員孕ませるの」


京太郎「ブフォッ!?」

ハギヨシ「」バタリッ


晴絵「全員……身篭らせるっ!」


京太郎「えぇ!? なんで言い直したんですか!?」

晴絵「ごめん、つい」

京太郎「ついじゃないですよ、ついじゃ」

晴絵「……まぁ、これはなかなか現実離れしてるからオススメしないわ」

京太郎「そりゃそうですよ。まず不可能ですし、そもそも倫理的に問題があります」

 というかこの全国にそんな人がどれだけいるのか分からないのに、どうしろと

晴絵「それじゃあ二つ目、なんだけど……正直、こっちの方が難しいと思うな」

京太郎「え? なんですかそれは?」

 麻雀強い女の子を孕ませ回るよりももっと大変なことって、一体……?

晴絵「この呪いはつまり、受ける側がかける側より強ければ意味がないもの」

京太郎「はい。だから強く――」

晴絵「それだけじゃダメ。ちゃんと相手より強いと証明しないといけないの」

京太郎「え?」

 証明? それってつまり……勝てばいいってことだよな?

京太郎「じゃあ……もう一つの条件ってまさか」

晴絵「……そう。全力全開、本気の小鍛治健夜を……」


 ドクンッ


晴絵「アナタが倒すの」


京太郎「俺が……小鍛治プロを!?」






 次話予告



 あぁもう、なんなんだよ!
 ハギヨシさんも俺と同じ病気だっていうし、俺どうしたらいんだ?


 それに俺の病気は、呪いだった?
 赤土さんって人もどこか胡散臭いし……

 というかそんな急に言われても頭がついていかねーって!

 でも、よく分からねーけどやるしかないんだよな?
 みんなも修行に協力してくれるみたいし、これで怖いもの無しだ!

 というか、元部長……その手に持ってるのなんですか?


 

 次回 【五日目 修行】


 
 
 自分だけじゃなくて、ハギヨシさんも助けるために……

 
 俺、小鍛治プロを倒します。必ず倒します




 本日はここまでとなります
 今回後半はグダグダと長文を晒し、失礼しました
 序盤のシリアスを期待されていた方には申し訳ありませんが、基本的にこんな空気で進行します

 麻雀メインにするための無理矢理なテコ入れですが、次回からは対局システムを導入します
 不慣れな点も多いですが、ご協力お願いします




須賀京太郎(余命361日)

【ステータス】
・不明

【オカルト】
・不明

【ヒロイン達】

<片岡優希(オカルト)>
・京太郎に片思いする少女。京太郎の病気について知っている

<染谷まこ(デジタル)>
・清澄麻雀部現部長。京太郎の事を可愛い後輩だと思っている

<原村和(デジタル)>
・清澄麻雀部部員。京太郎は和にとって数少ない男友達である

<宮永咲(オカルト)>
・京太郎の幼馴染。京太郎のことが好きだけど、中々素直になれない



なんかふざけた病気でゾナハ病を思い出した
正式名称「他者の副交感神経系優位状態認識における生理機能影響症(Z.O.N.A.P.H.A. Syndrome)」
特効薬は「他人を笑わせる」だもんな



 ようやく対局システムが完成しました
 色んなスレの設定のツギハギですが、今後よりよくしていこうかと思います

 今回は京太郎のステータスを決めて、チュートリアル対局を行う予定です




【四日目(夜)自室】


京太郎「……」

 今日は色んな事が一気に起こった

 ハギヨシさんが、俺と同じマージャンヨワヨワ病であること
 赤土さんから明かされた俺の病気を治す方法


・世の中のオカルト持ちの雀士を全て孕ませる
・本気の小鍛治健夜を麻雀で倒す

 これを達成しなければ……俺も、ハギヨシさんも死ぬ
 こんなふざけた病気で――呪いで

京太郎「やりきれねぇよな……ほんと」

 冷たい布団で寝返りを打つ
 自分の体温でほんのりと暖かい場所を探し、身を埋める

 夏が終わって日も浅いというのに、今日はとても冷える

京太郎「……」

 迷っているのは心のなのか、それとも――



~~~【五日目 修行】~~~




【四日目(夜) 長野の旅館】


晴絵「ただいま」ガラッッ

?「おかえりー」

晴絵「なんだ、まだ起きてたの? 他のみんなは?」

?「隣で寝てるけど……起こす?」

晴絵「いや、いいよ。お昼は元気そうにはしゃいでたし」

?「松実館以外の旅館が珍しかったんじゃない?」

晴絵「なるほど、ね」ボフッ

?「それで、収穫はあった?」

晴絵「うーん。正直よく分からなかったかな」モゾモゾ

?「何それ。折角私達も着いてきたのにさー」

晴絵「でも、きっと戦うわよ」

?「えっ?」

晴絵「そういう目をしてた」

?「もしかして、ハルエの戯言を信じたの?」

晴絵「あはは、いやー。我ながらアレは無いと思ったんだけどねー」ケラケラ

?「……はぁ」

晴絵「まぁまぁ。それで、様子を見に行く?」

?「当然。なんだか、面白くなりそうじゃない」ニッコリ

晴絵「……相当好きモノね」

?「……」クスッ

                     . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :r‐、〉―: .
                 /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ : : : : : : :人ナ: =ミ : `丶
                   / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \ー─ : : : |: :ハ \ : : \
              /′: :./: : : : : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : : : :.|.: : : :.   : : : :\

              / /: : : :/ : : : : : : : : : ; : : : : : : : : : : : :\ : : : \ : :〈/: :/: : : : : : :,    : : : :\
              . : :/ : : : : : : : : : : : : : /:| : : : : : : : : : : l\: \: : : : : : :゙ : :/: : : : |: : : :,    \ : : : : .
           /: :/ : : : : :| : :|: : : : : :./ |: :│: : : : : :|: :|  \: \: : : : : ∨.:/ : : :| : : : :,     丶: : : : .
            /: :/ |: : : : | : :|: : : : : :  |: :│: : : : : :|: :| /  : :│ :│: : ∨: : : : : : : : :|       : : : : : .
           .: : :| │: : : : : :.| : : : : : |¬ト:八 : : : : : | イ   __|:_: |: :.∧: : : :/∨: : : : : |        : : : : :|
            |: : :| │: : : : : :.|: |: : : | |_|:│ \ : : : : : : /斗午冬ミ ハ: : :| ⌒: : : : : :│      |: : : : :|
            |: : :| │: :|: :| : :|八: : {\仏冬ミ \|\∨ 〃{ト。 : : ハ }| : :|l /: : : : : : |      |: : : : :|
            | : : :  |.: :.|: :| : :|:い\ア{ト。: : : ハヾ        __)::::ノ }  | : :|__, : :_ : : j: :|      |: : : : :|
            l : : :   : :|: :| : :|: :∧{{   ,,)::::ノ }        乂__,,ン   : : :|/ : :{ ∨: :|      |: : : : :|
            |: : : |  \ : :| : :|: { lヘヽ 乂__,,ソ                  | :(゙\: :  | : :|/ )     |: : : : :|
            |: : : |    |\: : ト: \∧            ,      /// | :_|\ ヽ} | :  /     :|: : : : :|
            |: : : |    |: : :| : : :  ̄トヘ ///               イ(`ヽ: }    j/ ,∧     |: : : : :.
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            ; : : :|    ,: :/    |/: : :/  / ∠\リ/⌒{  ´_,,. -─一’/    /{ | :|  : : : .      : : : : : : : .\
          ,: : : :|   , :ノ    /: : : :|  ⌒【__/{  /}  ──=ミ/_/      〉 | :|  |.: : : .     \: : : : : : : .\
          . : : : :|  , 〈  {  /: : : : :|   〈      / 人_x┬……'’         /  :|  | : : : : ..      \: : : : : : : .\
        /: : : : :|  /: ∧    |: : /: :.:|    丿   レ     く\           イ  | :.  |: : : : : : .        \: : : : : : : .\
          / : : : : :  /: /     \|: /l: : :.|  /}    、_/  /  ー〉       / | ( 人 ∨| : : : : : : \         : : : : : : : . \
.         /: : : : : : ' /: 〈/       |/八: :,,ン´      |  /    /          |  \ \\ : : : : : : : \         : : : : : : : . \
        /. : : : : :.//: : : |.      /|/  ∨           \   /_/       /   │     \\ : : : : : : : \         : : : : : : : . \


憧「まぁ、ね!」ニィッ



【五日目(朝)通学路】


京太郎「結局……あまり寝られなかったな」

 ハギヨシさんの事もそうだが、正直赤土さんを信用もできない
 事が俺だけの問題じゃないという事もあるし……

 でも、今頼りになるのは――

京太郎「あー! くそっ!」

 迷っていても仕方無い
 今の俺に出来ることは、まず【オカルト】を使いこなすこと!

 いずれ小鍛治プロと戦うにしても、それがまず第一条件だしな
 
京太郎「結局強くなるしかねーってことか」

 そうだ。
 今はまずこの力をどうにかしねぇと……

?「……」ザッ

京太郎「ん?」



 朝一番で出会ったのは誰?


 コンマ一桁 ↓2

0~1 咲

2~3 優希

4~5 和

6~7 まこ

8~9 久

二桁でゾロ目の場合 HAYARI




和「須賀君、おはようございます」

京太郎「和!?」

 びっくりした
 なんでこんなところに和がいるんだ?

京太郎「お前、どうしてこんな場所に?」

和「それはこちらのセリフです」

京太郎「え?」

和「昨日、部活をまた休みましたね?」

京太郎「あっ……」

 そうだ。咲に遅れると伝言を頼んだけど……休むとは伝えてない

京太郎「いや、悪い。ちょっと野暮用ができてさ」

和「……心配、したんですよ? また具合が悪くなったんじゃないかって」

京太郎「ごめん。本当に……」

 昨日咲に怒られたばっかりだってのに、俺……ダメな奴だな

京太郎「今日はちゃんと部活に出るから」

和「いいです、反省しているなら」

京太郎「ありがとな、心配してくれて」

和「いえ。友達として普通のことです」

京太郎「……」


 選択↓2

1 口説く
※コンマが偶数で成功

2 普通に登校する



京太郎「折角だし、一緒に登校しようぜ」

和「はい、いいですよ」ニッコリ

京太郎「実は和に色々相談したいことがあってさ」

和「相談、ですか?」

京太郎「麻雀の事なんだけど……」

和「牌効率の事でしたら……」

京太郎「でもそういう場合……」

和「ですが確率では……」

 登校しながら和とたくさん話した
 色々と勉強になったし、麻雀の深さも痛感した


【四日目(朝) 清澄高校】


京太郎「じゃあ、放課後な」

和「はい。今日はちゃんと参加してくださいね」

京太郎「当たり前だろ」

和「ふふっ、そうですね」クスクス

京太郎「それと、今日は一緒に登校できて楽しかったぜ」モジモジ

和「私も須賀君と話せて楽しかったです」ニッコリ

京太郎「(かわいい)」

 やっぱり和は天使だな、うん

京太郎「はぅ……」
 
和「?」


 
▼和の好感度が上がりました




【四日目(昼) 教室】

  
咲「全く、京ちゃんたら!」プンプン

京太郎「いつまで怒ってるんだよ。朝にも謝っただろ?」

咲「そういう問題じゃないよ!」

京太郎「あーもう! 分かったって!」ダダッ

 咲がピリピリすると俺の命も危うい
 ここはほとぼりが冷めるまで距離をとっておくか

咲「あっ、待ってよ。一緒にお昼食べよ」トテトテ

京太郎「そう言われてもなぁ」

 別に咲を嫌がるわけじゃないが、今の咲と一緒にいるのは少し戸惑われる
 ……どうするかな?

 
 選択安価 ↓3

1 咲と食べる

2 他の誰かと食べる
※再安価

3 屋上で一人で食べる
※未確認キャラと遭遇 



京太郎「悪い、今日は一人で食べたいんだ」

咲「そうなの?」

京太郎「明日は一緒に食べようぜ」

咲「うん、それなら許す!」

京太郎「じゃあな」ポンポン

咲「風邪引かないでよー」

京太郎「わーってるって」

 さて、咲はなんとかしたしどこへ行こうか
 今日は天気もいいし、屋上でいいかな

京太郎「よし、行くか」

 普段は誰も寄り付かない場所だし、一人になるには丁度いいだろ


【四日目(昼)屋上】


 ビュォォォォ

京太郎「おっ、風が強いな」

 これじゃあ俺以外にここで飯を食ってる奴はいないだろ
 これでゆっくり一人になれ――

 ガタンッ

京太郎「!?」

?「……」


 屋上にいたのは誰?

偶数 久

奇数 マホ

ゾロ目 刺客


すみません、レス指定を忘れていました

このレスから↓2でお願いします


久「あれ、須賀君?」

京太郎「ぶ、部長!?」

 振り返ると、屋上のさらに上……
 ハシゴで登った先にある、給水タンクの横に部長はいた

京太郎「部長、どうしてそんな場所に!?」

久「やぁね、私はもう引退するんだってば」

京太郎「あっ……そうでした」

久「そうそう」ニッコリ

 かといって、今まで部長としか呼んでなかったからなぁ
 どう呼んでいいものか……

京太郎「うーん」

久「……」



 久 好感度
 コンマ判定↓2

00~09 ペット

10~29 同じ部の後輩

30~49 可愛い後輩

50~79 自覚なしの片思い

80~99 自覚アリの片思い

ゾロ目 甘々ベタ惚れ



久「普通に呼べばいいわよ」

京太郎「じゃ、じゃあ竹井先輩……で」

久「あら、随分初々しいわねぇ」クスクス

 そんなこと言われても、他に呼びようがないじゃないか
 名前呼びなんてもってのほかだし

久「まぁ、いいわ。それより、須賀君はどうしてここに?」

京太郎「あっ、えと。ちょっと一人になりたくて」

久「ふーん? 一人に……」ニヤリ

 あ、これ嫌な顔だ
 絶対に何か企んでる!

京太郎「あ、あはは。でも、竹井先輩がいるなら俺はお邪魔ですよね……」

久「あーらー、だーれがそんなこと言ったのかしら?」ピョインッ

 ファサッ

京太郎「あ、わわっ!? 見え――」

 風でスカートの中身が――これは、くろ――

久「ないように目潰し」ブスッ

京太郎「アウオアァァァ!!」ゴロゴロ

久「あいたた……意外と高いわね」スリスリ

京太郎「い、いきなり何するんですか!?」

久「でも、いいもの見れたでしょ?」

京太郎「ええ、それはもう!!」

久「……」ニコニコ

京太郎「……」サァー

 あ、終わった――

久「どんな風に可愛がってあげようかしらねー」ワキワキ

京太郎「ぎゃぁぁぁぁ!?」


▼ヒロインが追加されました

<竹井久(オカルト)>
・清澄麻雀部元部長。京太郎の事をいじりながらも、可愛く思っている

オカルトなのか


>>391
 悪待ちは和にオカルト呼ばわりされていたので、一応こちらにしておきます


京太郎「酷い目にあった……」

久「ふぅ、やっぱり須賀君はイジリがいがあるわねー」ツヤツヤ

京太郎「少しは手加減してくださいよ!」

久「最近議会の引き継ぎやらなんやらで忙しくてね、ついっ」テヘッ

京太郎「ついじゃないですよ、ついじゃ!」

久「……ごめんなさい」

京太郎「えっ?」

 あの竹井先輩が、謝った?
 何をしても悪びれず、人をこき使うしか脳の無いあの竹井先輩が!?

京太郎「あ、ありえない!?」

久「……」ニッコリ

京太郎「」

 ガシッボカ 俺は死んだ

 スイーツ(笑)

久「死ぬわけないでしょ」

京太郎「あ、いえ。すみません」
 
 俺も久しぶりの竹井先輩とのやり取りに浮かれてたようだ
 やっぱり、この人がいないと俺達も締まらないし

久「……最近ね、ふと思うの。前のように戻れたらって」

京太郎「え?」

久「……あ、もうこんな時間。私はもう行くわ」タタッ

京太郎「あっ、部長!!」

 ピタッ

久「……っ」ギリッ

 ピキィーン

京太郎「ぐぅっ!?」ズキィンッ
 
 なんだこれ……また、あの痛みが!?

久「……」ガチャッ

 バタァァァンッ!!

京太郎「!?」ビクッ

 竹井先輩――なんか怒ってたのか?

 それに……今感じた胸の痛み


京太郎「……何か、あったのかな?」




【五日目(夕方) 麻雀部】


まこ「このバカタレ!」ボカッ

京太郎「あいだっ!?」

まこ「おどりゃあ、わしを舐めてるんか……?」ゴゴゴッ

京太郎「す、すみません! すみません!!」

 そう、和や咲も怒っていたが……
 やっぱり一番怒るのはこの人だよな

京太郎「須賀京太郎、今日から心入れ替えますので!」

まこ「……」

京太郎「な、なので……許して、貰えませんか?」

まこ「……はぁ、まぁええ。次からはちゃんと連絡するんじゃぞ」

京太郎「はいっ!」

 どうやら染谷先輩は許してくれたしい
 これからは心配かけないようにしないと……

和「終わったみたいですね」

咲「もう、しょうがないんだから」

京太郎「そう言うなよ。俺だって……」

 と、咲と和と話していて気づいた
 誰か一人足りない

 それは――


優希「ぅぅっ……京太郎……」モジモジ


 優希だ
 


 いつもなら真っ先に俺に突っかかってくるであろう優希が、妙にしおらしい
 一体どうしたんだ?

京太郎「優希?」スッ

優希「っ!?」ビクッ

 ザザザザッ!

京太郎「あ、おい!」

和「……?」

咲「優希ちゃん?」

優希「うぅっ……」ソワソワ

 俺が近づくと、まるで何かに怯えるように後ずさりする優希
 これは……一体?

京太郎「どうかしたのか?」

優希「あぅっ、それは、その……」モジモジ

京太郎「お前、もしかして……」

 自分が近づくことで、俺に悪影響が起きるかもしれない
 だから……俺と距離を取ったのか?

優希「……」ジワッ

京太郎「優希、こっち来い」チョイチョイ

優希「で、でも!」

京太郎「いいから、来い!」グイッ

優希「あっ……」

 逃げようとする優希を無理やり捕まえる
 こんな……ふざけたことしやがって

京太郎「あのな。こんなことして、俺が喜ぶと思うのかよ?」

優希「だけど……私のせいで、京太郎が……」

京太郎「……」




 オカルトを持つ雀士を怒らせれば、確かに俺の発作が起きる
 だけど、それとこれとは話が別だ

京太郎「優希、お前がいくら俺を避けようと……俺は絶対にお前を捕まえる」:

優希「っ!」

京太郎「だから――お前も」


咲「……?」

和「??」

まこ「……」


優希「わた、しは……」

京太郎「……」

 こいつは優しい奴だ
 本当にいい奴で、大切な仲間なんだ

京太郎「頼む」

優希「……」


まこ「……優希、諦めぇ」

優希「えっ?」

京太郎「染谷先輩?」

まこ「事情は知らんが、きっとどっちも間違っとらんのじゃろ?」

京太郎「それは……」

まこ「じゃから、最後は諦めん方が勝つ」

 そう言うと、染谷先輩は優希をそっと抱きしめる

まこ「京太郎は筋金入りのバカじゃからな」

優希「う、うぅっ……」グスッ

京太郎「優希!」

優希「わ、私だって……本当は、京太郎と一緒に、いたいじょ」

和「ゆーき……」



咲「……」
 


京太郎「優希、俺達は仲間だろ」

優希「京太郎……」

京太郎「だったら、諦めろ」ポムッ

優希「んっ……」

 ワシャワシャ

京太郎「俺の手の届く範囲にいてくれ」

優希「う、うんっ!」パァァッ

 そうだ
 俺がこうして、こいつの笑顔を守る為にも

まこ「一件落着、じゃな」

和「はい」クスクス

咲「うん。……そうですね」 


 みんなと、歩き続ける為にも


京太郎「じゃあ、一緒に打つか」

優希「けちょんけちょんにしてやるじぇー!」


 強くなる



 
 ここで、少しし休憩いただきます
 このあと、ステ決めと対局のチュートリアルを行う予定です


 では、再開は10時すぎまでお待ちください


 では、対局システムを決めて行きます
 何か質問や指摘があればお願いします



【対局の流れ】

1 親決め

2 聴牌判定

3 和了判定

4 放銃判定

5 得点計算

6 2に戻る

 オカルトはそれぞれの発動タイミングを満たす時に発動
 ※パッシブオカルトは常に発動する


【ステータス】

MAX 100
A(80~99)
B(70~79)
C(60~69)
D(50~59)
E(40~49)
F(30~39)
G(20~29)
H(10~19)
I(0~9) 


・火力 
ランク×10=ダメージ補正

・防御
ランク×10=防御補正

・速度
(速度×10)=聴牌補正

・幸運
幸運×2=コンマ補正

・精神力
(ランク×10)=MP

得点式
(火力補正-防御補正)+コンマ×200=得点

自摸と放銃の判定は?


>>406
 放銃判定の時に行います
 詳しくは実際にやってみたほうが分かりやすいかと



 では、京太郎の初期ステータスを決めます
 全てコンマ二桁÷3の四捨五入切り上げです
 

 ゾロ目は÷3後に+10ボーナス


火力=↓2

防御=↓3

速度=↓4

幸運=↓5


 精神力はオカルトが目覚めた時に決めようと思います


須賀京太郎(余命361日)

【ステータス】
火力(08) I
防御(32) F
速度(31) F
幸運(05) I

【オカルト】
・不明





【五日目(夕方) 部室】

 優希とのやり取りもあったが、ようやく問題も解決した
 後は麻雀の練習をこなすだけだ!

京太郎「それじゃあ、早速打ちましょう」

優希「楽しみだじぇ!」

和「ですが、まずは誰が抜けましょうか?」

京太郎「あ、そうだよな」

 今この場にいるのは五人
 卓を囲むには必然的に一人抜けなければいけない

まこ「それじゃあわしが抜ける」

京太郎「え? いいんですか?」

まこ「たまには一年生での交流も悪くないじゃろ」

咲「そうですね」

京太郎「そういや、あまりこのメンバーで打たないな」

 今までは俺が抜けてばっかりだったし……

まこ「京太郎の実力も見たいしの」

和「では準備しますね」カチッ

 ウィーンシャコシャコ

京太郎「よーし、負けないからな」

咲「……」

和「……」

優希「……」

まこ「(まぁ、咲達も流石に本気は出さないじゃろ)」


 チュートリアル 難易度設定

 選択安価 ↓3

1 イージー

2 ノーマル

3 ハード

4 ナイトメア


※本来なら死ぬ可能性もありますが、チュートリアルなので死にません
 



京太郎「よし、やろうぜ!」ワキワキ


咲「(手加減しなきゃ……)」

和「(手加減しないと……)」

優希「(手加減しないと京太郎が死んじゃうじょ)」


京太郎「何やら気遣いの気配を感じる……」


まこ「当たり前じゃ」

 
 ヒロイン達のステータスがぐぐぐぐぐぐぐぐぐんと下がりました


宮永咲
【ステータス】
火力 H
防御 H
速度 H
幸運 H

原村和
【ステータス】
火力 H
防御 H
速度 H
幸運 H

片岡優希
【ステータス】
火力 H
防御 H
速度 H
幸運 H


京太郎「……」ドキドキ

優希「ちょっと変な気分になってきたじょ……//」モジモジ

和「なぜでしょうか……?」ソワソワ

咲「んっ……」スリスリ


まこ「えっちじゃな」

京太郎「素晴らしいです」

 

当たり前のように普通の麻雀で死ぬ可能性があるって
斬新だな…余命関係なく麻雀するだけで命の危機に晒されるとか

>>430
 京ちゃんはオカルトのせいで、能力雀士との戦いは常に闇のゲーム状態です
 点数のダメージがそのまま京太郎の命に関わってしまう感じです


【イベント戦闘】

~~1位で和了ればオカルト開放~~


【親決め】


京太郎「じゃあ、サイコロ振るぜー」コロコロ

優希「親来るな、来るな……」

咲「(プラマイゼロにしたら怒るかな……)」

和「さて、どうなるでしょうか」

京太郎「来い来い!」

まこ「さて、お手並み拝見じゃな」


 コンマ判定

咲 ↓2
和 ↓3
優希 ↓4
京太郎 ↓5




京太郎「よっしゃぁー!」

和「よかったですね」

咲「ちょっと疲れるなぁ」

優希「ぜーっ、はーっ……や、やり遂げたじょ」フラフラ


まこ「優希の奴、頑張ったのぅ」

京太郎「よーし! んじゃ、行くぜ!」


京太郎 25000

和 25000
咲 25000
優希 25000


【聴牌判定】

和 ↓2 +20
咲 ↓3 +20
優希 ↓4 +20
京太郎 ↓5 +40

早速出た対局時のゾロ目はどうすんだ?

>>447
 特にありません
 オカルトで指定されている場合は関係あります


京太郎「(よし、聴牌だ!)」

まこ「(ほぅ、中々手が早いのぅ)」

京太郎「(このまま突っ切る!)」メラメラ

優希「てかげんてかげん……」ブツブツブツ

和「怖いです」

咲「目が明後日の方を向いてるよ……」

京太郎「来いっ!」



【和了判定】 補正+2 ↓2

00~19 和の和了

20~49 咲の和了

50~99 京太郎の和了


 京太郎の和了


【放銃判定】 補正+2 ↓2

00~29 和

30~59 咲

60~89 優希

90~99 ツモ


【得点コンマ】 ↓3



【計算】
(10-20)+44×200=6800


京太郎「よし、行ける!」

優希「うぅっ……」パチッ

京太郎「お、ロン!」

優希「じょっ!?」

京太郎「えーっと、あれがこれで……」

まこ「6800点じゃ」

京太郎「おお、結構大きい!」

優希「やられちゃったじぇ」

咲「優希ちゃん、そこまで……」

和「(優しいですね)」

優希「うぅぅぅ」

京太郎「(優希……)」



京太郎 25000→31800
和 25000
咲 25000
優希 25000→18200


【東一局 一本場】

京太郎「(咲達が手を抜いてるのは分かってる……でも)」

 今は出来ることをやるだけだ
 そうすれば、いずれ手加減できない程に強くなれるハズ

 そうだ……今よりも強く!

京太郎「行くぞ!」カチッ

優希「……京太郎の為だじぇ」

まこ「(優希、何をそこまで怯えとるんじゃ?)」

咲「そう何度も和了らせないよ!」

和「当然です」

京太郎「へへっ。次は二人から和了ってやるよ!」



【聴牌判定】 ※幸運などを差し引いて訂正します

和 ↓2 
咲 ↓3 
優希 ↓4 
京太郎 ↓5 +18




京太郎「(お、またいいのが来た!)」ニマニマ

まこ「(分かりやすいのぅ……)」

優希「」

まこ「こっちも分かりやすい奴じゃな」


咲「うぅ、京ちゃん結構強い?」

和「少し認識を改めるべきでしょうか」

京太郎「今更遅いぜ!」

まこ「あんまり調子に乗っとると……」

京太郎「大丈夫ですって!」ニッ



【和了判定】 補正+2 ↓2

00~19 和の和了

20~49 咲の和了

50~99 京太郎の和了


京太郎「行ける、行けるぞ!」

和「残念ですが」

京太郎「!?」

和「須賀君の親は終わりです」ニコッ


 和の和了


【放銃判定】 補正+2 ↓2

00~29 京太郎

30~59 咲

60~89 優希

90~99 ツモ


【得点コンマ】 ↓3


【計算】
56×200=11200
麻雀の計算式上、端数は切り上げで行きます


和「ロン、12000です」パタパタ

咲「あっ……」

和「咲さん、油断しましたね」

京太郎「おー、危ねー!」

優希「力が入らないじぇー」

咲「うぅ、一気にビリだよぉ」

京太郎「でも次は咲の親か……」

和「このまま終わればいいんですけど」

咲「うぅ、私は京ちゃんから和了るんだから!」

京太郎 31800
和 25000→37000
咲 25000→13000
優希 18200


【東二局】

咲「じゃあ、いくよ!」

京太郎「咲の親か……」ゴクッ

まこ「持ち点がそれだけじゃ心もとないのぅ」クスクス

京太郎「だ、大丈夫ですって」

咲「京ちゃぁ~ん」メラメラ

京太郎「おうっふ」ビクッ

優希「はっ!? 京太郎が危ない!」

和「ようやくスイッチが入りましたか?」

優希「……咲ちゃんから京太郎を守るじょ!」

京太郎「いやいや、普通に打てって」


まこ「やれやれじゃなぁ」


【聴牌判定】 

和 ↓2 
咲 ↓3 
優希 ↓4 
京太郎 ↓5 +18




咲「ふふっ、覚悟はいい?」ニコニコ

京太郎「くそっ、中々手が進まねー!」

優希「」

和「(これは降りるべきでしょうか)」

まこ「優希はもうダメじゃな」

咲「(カンしちゃうのはやりすぎかな――?)」

京太郎「(なんとか和了れねーか……)」ドクンッ

 どうにかして、咲よりも早く――

京太郎「早く……速く、疾く、夙く……」ブツブツ

和「?」

まこ「京太郎?」


【和了判定】 補正+2 ↓2

00~19 和の和了

20~49 京太郎の和了

50~99 咲の和了


 咲の和了


【放銃判定】 補正+2 ↓2

00~29 京太郎

30~59 和

60~89 優希

90~99 ツモ


【得点コンマ】 ↓3



【計算】
53×200=10600


咲「(京ちゃんはそろそろアレを切るかな)」カチッ

京太郎「うむむ……」

まこ「(さっき感じたのは何じゃ……?)」

和「(……恐らく当たるのは須賀君)」

優希「う、うぅっ……京太郎には当てさせないじょ!」

 カチャッ

咲「あ、ロン!」 

京太郎「ひー、ふー、みー、よー……満貫!?」


優希「うげぇー」

咲「優希ちゃん、ごめんね」

まこ「(女を見せたのぅ、優希)」


京太郎「くっ……」



京太郎 31800
和 37000
咲 13000→25000
優希 18200→6200



【東二局 一本場】


咲「次こそは絶対京ちゃんに当てるよ!」

まこ「そんな宣言せずに早う打たんか」

和「そうです。私も狙ってますから」ニッコリ

優希「」

京太郎「絶対に次はお前らから取るぞ!」

咲「やれるもんならやってみてよー」

京太郎「上等!」

 手加減してる咲達にすら勝てないで、どうする!?
 それに……優希に守られるなんて

 そんなこと――


京太郎「(あっちゃ、いけないんだ!)」



【聴牌判定】 

和 ↓2 
咲 ↓3 
優希 ↓4 
京太郎 ↓5 +18




和「(どうやら、私が一番早く聴牌したようですね)」

優希「」

和「(ゆーきは脱落ですか)」

まこ「(序盤で心折れたようじゃな)」


咲「うー」

京太郎「(くそ、あと少しなんだけど……)」

和「(ここで、終わらせましょうか)」フフッ

まこ「(万事休す、かのぅ)」



【和了判定】 補正+2 ↓2

00~19 咲の和了

20~49 京太郎の和了

50~99 和の和了




 和の和了


【放銃判定】 補正+2 ↓2

00~29 京太郎

30~59 咲

60~89 優希

90~99 ツモ


【得点コンマ】 ↓3



【計算】
64×200=12400


京太郎「(ちくしょう、ここは降りるしかねぇ)」

咲「(京ちゃんは降りたみたいだけど、私はどうしようかな)」

和「咲さん、迷いましたね」

咲「え?」

和「ロン、12000です」

咲「わわっ!?」

京太郎「また和か。やられたっ!」

優希「タコス……誰かタコスをくれぇ……」

まこ「やれやれ」

咲「和ちゃん、酷いよ」

和「須賀君だけでなく、私も見てくださいね」


京太郎「ちっきしょー……」


京太郎 31800
和 37000→49100
咲 25000→12900
優希 6200


【東三局】

和「では、行きます」

京太郎「ここで和から点を取らねぇと……」

咲「その前に優希ちゃんが……」

優希「が……ま……」

まこ「(もはや息すらままならなそうじゃ)」


和「ゆーきの為にも、早く終わらせます」

京太郎「そうは行くか!」

優希「……」



【聴牌判定】 

和 ↓2 
咲 ↓3 
優希 ↓4 
京太郎 ↓5 +18




和「(このまま和了って……)」

咲「(和ちゃんが聴牌しちゃった。ここは降りないと……)」

京太郎「……」

優希「うぅ……」

京太郎「(落ち着け。俺は最初の方が和了れていた)」
 
 そうだ
 何も考えず、ただ普通に手を考えて打つ

 相手がどうだとか、誰を狙ってとか関係なく……

京太郎「(手を早く……研ぎ澄ませて)」チャッ

 ゾワッ

咲「……!?」

和「??」

優希「京太郎……?」


まこ「(京太郎の感じが、変わった?)」


京太郎「……」



【和了判定】 補正+2 ↓2

00~19 咲の和了

20~49 和の和了

50~99 京太郎の和了


和「(よく分かりませんが、急いだ方がよさそうです)」スッ

京太郎「(……ダメだ、間に合わねぇ)」クッ


 和の和了


【放銃判定】 補正+2 ↓2

00~29 京太郎

30~59 咲

60~89 優希

90~99 ツモ


【得点コンマ】 ↓3


【計算】
66×200=12000


京太郎「(……ダメだ、これじゃあ)」

優希「……」スッ

和「ゆーき、ロンです」パタッ

優希「」

咲「あっ」

京太郎「これって――」

和「……終わり、ですね」

京太郎「……」ギリッ

優希「」

まこ「呆気ない終わり方じゃな……」


京太郎 31800
和 49100→61000
咲 12900
優希 6200→-5800


▼対局終了
 京太郎は2位で終わりました

 ステータスがそれぞれ3上昇しました 


 ▼ステータスが更新されました


須賀京太郎(余命360日)

【ステータス】
火力(11) F
防御(35) F
速度(34) F
幸運(08) I

【オカルト】
・不明



【五日目(夕方) 部室】


        / ̄ ̄ ̄ミヽ⌒'x___
        /:: : : : ::::::::,.ィ(⌒)"    ` 、
      |: : : ::::::::::::/: : `¨: : :      \
      {::::::::::::::/: : : : : : : : : : : : : :    ヽ
      \|ヽ/: : : : /|/|::|‐"/: : :      ゙,
         ,': : : ::/ (◯)´Χ: : :/゙:.: : :   |
   i≦ミ(⌒)_.レ|:|\|  U  ̄ フ: : /:.: : :  ト、

.   /⌒xヘ/⌒{      <___Χ:.:. : : : : : | .)

   { //__|_/沁、 \      `ー_.\: :.: : : リ"ヽ
  ,.ィ" ̄  ∪)、{i込.  }     (◯)/` : : /:.:. : }
  {||───⊂) ̄/\      ∪ : : : /:::, :,ィ:|
  `ー───‐゙ー"   `゙''ー---‐'ー─‐'゙ム彡" ソ


優希「うぅっ……あんまりだじょ」シクシク


京太郎「あーくそ! 負けたぁ!」

咲「でも京ちゃんすごかったよ」

和「はい。正直少し驚きました」クスッ

京太郎「でも、俺は……」

 あんなに分かりやすく手加減されたってのに……
 俺はこんなに弱いのか

 こんな……手加減されて、守られて
 それでも……勝てない

京太郎「……」

まこ「京太郎、何を思いつめとるんじゃ」ポンッ

京太郎「染谷先輩……」

まこ「京太郎はまだ若い。これからじっくり強くなりゃええんじゃ」

京太郎「じっくり……、そうですよね」

優希「っ!」ビクッ

京太郎「あ、あははっ……すみません。ちょっと、焦りすぎですよね!」

咲「京ちゃん?」

京太郎「あは、あは……」ジワッ

和「もしかして、須賀君泣いて――」


京太郎「……俺、もう帰ります!」ダッ

まこ「京太郎!?」

 バタンッ!!

咲「京ちゃん……」

優希「京太郎……」

和「何かあったんでしょうか?」

まこ「……バカモンが」




手加減とかいってる割に点数がやたら高いんだよなぁ


>>547
 本来なら、京太郎が聴牌する前に役満組むのも余裕レベルなので
 


【五日目(夕方) 通学路】


 俺は走っていた
 ただ我武者羅に……走っていた

京太郎「はぁ、はぁっ……!」

 みんなは悪くない
 なのに、どうしてもあそこに居たくなかった

 不甲斐ない自分が嫌で、情けなくて
 悔しさだけが胸のなかで渦巻いていた

 すごく……嫌な気持ち

 そんな状態で、みんなの前にいたくなかった


 ただ、それだけ――

京太郎「ぐっ、はぁ、はぁっ……」

 この一件で分かってしまった
 理解させられたしまった

 俺は――弱い

 このままでは、俺も――ハギヨシさんも救えない


京太郎「弱いままじゃ――俺は!!」


 ザッ

?「じゃあ、強くなればいい」

京太郎「え?」



http://www.youtube.com/watch?v=-Tdu4uKSZ3M


 そこに居たのは――

?「負けたく無いのなら――」

京太郎「ど、どうして――」

?「誰よりも強くなればいい」

 今はこの場に居るハズのない人

?「死にたくないのなら――」

京太郎「アナタがここにいるんですか!?」

?「"力"を手に入れればいい」

 ピタッ

京太郎「なんで――!」

?「理由なんてどうでもいいでしょ。私がここにいる、それが重要」

京太郎「……」

 確かに、この人がここにいてもおかしくはない
 でも、それでも


 ”オレ”の前に現れるなら話は別だ


京太郎「……」ゴクッ

?「そう身構えないで、久しぶりに会ったのに」

京太郎「……すいません」

?「本当に……久しぶりだね」


          /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
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       /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:| \.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:`、
     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:|   -─.:.:}、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::、
    .//.:/.:.:.:..:.:.:.l:.:.::八.:.:.:.:.| ´  ∨ }.:ハ.:.:.:|.:.:.:.:.|:.:.:.:.丶
   /.:′|.:.:.:.:|.:.:.:|'⌒  \.:.{    ,.斗==ミ|.:.:.}:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.
  ./.:.i{.:. |.:.:.:.:|:.:.:.|      \  " 乂ソ |.:./.:.:.:ハ.:.:.:.:.:.:.:.:.
.  / .:八:.:{.:.:.:.:ト.:i:.| 斗=气      ´ "" }/ }/ |!.:.:.:.:.:.:.丶
 .:.:.:.:.:.:.:.:.イ.:.:i|::乂〃 Уソ             リ.:.:.:.:.:.:.:.:|

./.:.  '"   |i:.:.リ.:.:.:ハ ´""  ′        __/::}.:.:.:.:.:|:.:.|
´      |i:/.:.:.:.:.:::::::.             /:::::i|::/.:.:.:.:.i|.:.:|
        /.:.:.:.:.:.:.:.:.:込、    ´ '      イ:::::::リ/.:.:.:.:.:八:i|
      i:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:|:::::::.....       /|::::::/.:.:.:./  :リ
      |.:.:.:.:.:.ト.:.:.:.:.|:::::::::::::>.、_     |:::::/.:.:./   ′

       八.:.:.:|.:| \:|:::::::::|i::_, く}        ト/.:/
       \{──<´ ̄  \\      |:イ \_
      /⌒      \    ::::\     |:::|  } =- .,_
      /            丶    、::::、   }:::}  }        、
.     /                 ::::  /::/
    /             `、     :::∨::/           ∧


照「京ちゃん」

京太郎「照さん……」


To Be Continued →




~次話予告~


 弱い自分に別れを告げる為に


京太郎「一体なんの為に――」


 一体どれだけの犠牲がいるのだろう


照「助けに来た、と言ったら?」


 でも、もう引き返せない


京太郎「これが、俺のオカルト……?」 


 手に入れたこの力は――


照「引き換えに――を頂くよ」


 俺をどんな未来へ導いていくのか

 
 
次回 ~~【六日目 闇の覚醒】~~




京太郎「ここで、アナタを倒します」

照「……」クスッ


 その力……光か

 あるいは――




 今日はここまでとなります
 長い対局にお付き合いくださりありがとうございました
 
 悪い部分があれば、今後直していこうかと思います
 

須賀京太郎(余命360日)

【ステータス】
火力(11) F
防御(35) F
速度(34) F
幸運(08) I

【オカルト】
・不明

【ヒロイン達】

<片岡優希(オカルト)>
・京太郎に片思いする少女。京太郎の病気について知っている

<染谷まこ(デジタル)>
・清澄麻雀部現部長。京太郎の事を可愛い後輩だと思っている

<原村和(デジタル)>
・清澄麻雀部部員。京太郎は和にとって数少ない男友達である

<宮永咲(オカルト)>
・京太郎の幼馴染。京太郎のことが好きだけど、中々素直になれない

<竹井久(オカルト)>
・清澄麻雀部元部長。京太郎の事をいじりながらも、可愛く思っている

シリアスなら
照「引き換えに《弱さ》を頂くよ」

ポンコツなら
照「引き換えに京ちゃんの制服を頂くよ」

いけるんじゃね?

照「引き換えに京ちゃんのお菓子を貰う」

京「ちくわしか持ってないッス」

照「」テルーン


 お待たせしました
 今日は京ちゃんの初オカルトデビューで行こうかと思います

 決めることがちょくちょくあるので、協力お願いします
 
 それでは再開します



【五日目(夕方) 通学路】


 もう、会うことは無いと思っていた
 あの日……

 あの瞬間

 俺とこの人の繋がりは無くなった

 そう思っていたのに――


照「久しぶりだね」

京太郎「……」ドクンドクンッ

照「京ちゃん」

京太郎「照さん!!」

 もう一度、出会ってしまった



 照 好感度
 コンマ判定↓2


00~09 愛死照

10~29 殺意(咲の想い人的な意味で)

30~49 咲の好きな人(応援)

50~79 自覚なしの片思い

80~99 自覚アリの片思い

ゾロ目 甘々ベタ惚れ



京太郎「……何の、用ですか?」

照「……用? 私が京ちゃんに会うのに理由がいるの?」クスクス

京太郎「っ!?」ゾワッ

 この感じ……間違いない
 あの時と同じ、俺に対する明確な敵意

照「大丈夫、ちゃんと答えてあげる」

京太郎「……?」

照「それはね」ズズズッ



            /   /    /   ./:/...|. . . . . . ..い   ゚。    ゚。   ゚。
           /    :′..: : : /: : : : /:/....1: : : : : : : i..|: : : : ゚: : . ..   ゚    。
           。 {: : :../: : : : : :/: : : :./: :|.......|: : : : : : : :|..|: : : : :|: : : : : : l : : : i
         ゚   \ ′: : : :..:| : :..:.∧: :|.......|: : : : : : : :|..|: : : : ハ: : : : : : :l: : / |
         。  ________|=- ______ト、___,{_,|: :|.......|: : : : : : : :|..|:_;,:.:厶!:.i: : : : :__,ノ .|
       ゚,, : : : : : : |: : : : :|: 八: : :|...|: :ト.....|: : : : :f斗匕: : / ...|八 ̄ ̄ ̄`ヽ|
     ;/: : : : : イ:..:.|: : : : :|リ___Ⅵ|__Ⅵ ......|: : : :/.〃....}:.:/_,,.斗....}: : : :l: : : : :|

.     /: : :> ´  |:..:.:l: : : : :|..../斤干圷 .....|: :/../....../芹干ハ \} : : /: : : : :|
  /> ´       |: : :乂: : :.|..‘, _)乂ノl| ...../´.../............_)乂ノl| /|: : :′: : : :.|
            |: : : : :\小......ーゞ/ ̄ ¨¨`ヽ      ゝ== ¨///! : : : : : :|
            |: : : : : :| `ー......./ .:.:.:.:.:.:...... \\       / ,:.:.|:.:..: : : : :|
            |: : : : : :|........;  / .:.:.:.:.―r‐ 、:.:.ーァ -- ..,,    ,:.:.:|:.:..: : : : :|
            l/ ̄ ̄`ヽ.....; ′:.:.:.:.:.:.:.|  `¨¨/      \ /:.:.:j: : : : : : :|
            |     |>ュj .:.:.:.:.:.:.:.:.:|  _/.:.:.:.:.:\:...   <__: : : : : :│
            |      ハ: :ノ .:.:.:.:.:.:.:.:.:l /.:.:.:.:.:.:.:.:.:./\:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ:..: : : : :|
            |     ;:.:}´ .:.:.:.:.:.:.:.:.:..∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ィ: `¨¨¨¨´:..: : : : :|:.|
     ,, ´ ̄ ̄:.l     / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..イ: : : : : : : : :.| :|:..: : : :|:.|
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照「こういうこと」




      ズ      ン




京太郎「うぐっ……がぁっ!?」ズシャッ

 なんだ、これ……?
 また、胸が――

京太郎「はっ、はっ……!!」

 苦しい
 息が出来ない

 優希の時と同じように……」

照「あはは、どう?」

京太郎「な、何……が?」ゼーゼーッ

照「だから……みっともなく地面に這いつくばる気分はどう?

京太郎「な、に……?」フラフラ

 まるで、自分の体重が倍になったように重い
 これは――照さんがやってる、のか?

照「哀れだね。どんなに才能があっても、使えないんじゃ意味がない」

京太郎「ぐっ、ぐぁっ……」


 



京太郎「うぐっ……がぁっ!?」ズシャッ

 なんだ、これ……?
 また、胸が――

京太郎「はっ、はっ……!!」

 苦しい
 息が出来ない

 優希の時と同じように……」


照「あはは、どう?」
 


照「咲も……どうしてこんな奴に」ハァ

京太郎「まさか……あの時の続き、ですか?」ググッ

照「……うるさい」

 ズキンッ

京太郎「うがぁっ、げほっ!?」ブシャッ

 ダメだ
 俺はもう死ぬ

 ここで――

 こんな場所で

照「あ、ごめんね。今力を抜くから」ニッコリ

 フッ

京太郎「はっ、はっ、はっ!」ズシャッ

 糸の切れた人形のように……俺は地面に這いつくばる
 照さんの言うとおり、なんてみっともない姿なんだ

照「さっきの質問だけど、少し違う。私は別に……京ちゃんを殺したりしないよ」

京太郎「そ、そうは……見えません、ね」フラフラ

 それに、少し違うということは……
 俺に危害を加える可能性は消えていないということだ

京太郎「……」ザッ

照「大丈夫。もうしないから」

京太郎「信用、できませんよ……大体どうして?」

照「それは……咲と、約束したから」

京太郎「……そいつは、ありがたいです」

 咲の奴に感謝だな
 危うく、死にかけるところだった

 


 あの照さんが咲を引き合いに出したということは、恐らく本当だろう
 つまり……これ以上俺に危害を加えることはしないだろう

京太郎「それで、今のは一体?」

照「今の京ちゃんの進行状態を確認したかったの」

京太郎「進行状態?」

照「どうやら、大分侵食されてるみたい」

京太郎「あの、どういう意味ですか?」

 侵食とか、進行状態とか……意味が分からない
 一体何の話なんだ?

 そもそも、照さんがどうして俺の病気のことを?


照「……もしかして、知らされていないの?」

京太郎「え? 小鍛治プロの呪いのことですか?」

照「は?」

京太郎「え?」

照「……のろい」

京太郎「呪い」

照「のろぉい……?」

京太郎「呪いです」

照「……えっ?」

京太郎「え?」

 なんだこれ?
 話がまるで噛み合ってない

照「……ふーん? なるほど、ね?」チラッ

京太郎「?」

 不意に、照さんが俺とは見当違いの方向に視線を送る
 そっちには森しか広がってないんだが……

照「そういう……こと」クスッ

京太郎「あの、照さん?」

照「一つ……いいことを教えてあげる」

京太郎「??」







 
京太郎「いいこと……?」

照「京ちゃんは今、オカルトを使えないでしょ」

京太郎「……そうです」

照「そして、その力のせいで命を削っている」

京太郎「やっぱり知っていたんですね。でもどうして?」

 俺の両親が照さんに連絡するとは思えないし……
 かといって病院の先生が患者の情報を漏らすとも思えない

照「見れば分かるよ。見れば――ね?」キラッ

京太郎「……」ゾワッ

 まただ
 照さんのこの得体の知れない瞳

 これに見られると、俺は……

照「まだ、聞きたい?」

京太郎「いえ……理由はもういいです。それよりも、オカルトを使えない俺をどうするんですか?」

照「それは――」
  
 照さんの目的が何かは分からない
 でも、一つだけ分かっていることがある


照「そのオカルトを使えない京ちゃんに……私が、使い方を教えてあげる」


 この人は、決して俺の味方ではない





 それでは照コーチのオカルト発現講座の前に、京太郎のスタイルを決めたいと思います
 以下のなかで、どのタイプがいいでしょうか? 



【タイプ1 フォームチェンジ】
・使用オカルト5つ
・それらを臨機応変に使用して戦う
※一つ一つは強力ではないが、同時に発動出来るようになれば……


【タイプ2 ファイター】
・使用オカルト2つ
・強力なオカルトで押し切るパワータイプ
※二つとも強力な能力だが、素の実力も無ければ空回りすることも……

【タイプ3 イレギュラー】
・使用オカルト1つ
・特殊なオカルトで相手を封殺しながら戦う
※相手を無力化、相手の力を奪うなど、対能力者に抜群だがリスクは高い


 では【タイプ3 イレギュラー】に決定しようかと思います
 このタイプはこちらで能力決めちゃいますが、ご了承ください



京太郎「使い方を……?」

照「そう」

 分からない
 この人の目的は一体なんなんだ?

京太郎「一体なんの為に――」

照「助けに来た、と言ったら?」

京太郎「えっ!?」

照「死にたくないでしょ?」クスクス

京太郎「……」

 ますます分からない
 この人は俺に死んで欲しいハズ……
 
 助ける理由なんてまず無い


照「どうする? 別に私はどっちでもいいんだよ?」

京太郎「えっ……?」

照「このまま何も出来ず、朽ち果てるか。それとも……力を手に入れて生き延びるか」

京太郎「それは……」

 確かに死にたくはない
 でも、この人の誘いを受けて本当にいいのか?

照「さぁ……決めて」

京太郎「っ!」

 そうだ、決めなければならない
 俺が……

京太郎「俺は、その……」

 


照「……」

京太郎「俺は……強くなりたいです」

 そうだ

京太郎「俺自身の力で……!」
 
 手加減されても、俺は勝てなかった
 力を手に入れても……勝てる保証はない

 それでも

 勝つ可能性が僅かにでもあるのなら

 俺は……

京太郎「お願いします」


           . :´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ` 、
         . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
        ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
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.        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ′
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     /_\ |: : :.|: : | : : : : i|: : : : : : : : :.:|: :| :ハ: l : : |i : |
    ./: : :,イ: :'|: : :.|: :_|_: : : : il: : : : : :ト、: :.:| }/_, ∨: : :|i : |
   /: :/' |: :l|: : :.|_l: |__ x、八.: : : : :| \} '",,_ i´) : :|i : |

  .//   |: 八: : | 乂_弋ツ>\: : :|<弋ツ.ノ .:::∧: リ.: :|

  ′    |: : : \|:ハ::::::: ̄:::::::::::: \{:::::::: ̄´:::::::/: ::∨: : |
        |l: : : : : : λ       ,        ハ: : : : : : :|
        i|: : : : : : :込、   __   __,.   ,イ: ! : : :、 : :|
       __|: : : : : : : : :|__,.    ー‐ ´  ./|:|: : : : : ハ: :|
-‐= '      |: : :.l| : : : : | .::/>       . イ.>|: : |: : :/ ‐ :|
          |l : :八: : : : |.:::′          /:::::|: /|: :/_   '}
        八:/  \: : |:::|-- 、     --/ .:::::|:/ |:/
               \|:::ト-========イ    }' .ノ'

照「ふふっ……えらいえらい」ナデナデ


 悪魔にだって、魂を売る






【五日目(夕方)  通学路横の森】


晴絵「あちゃー……厄介なのが来たわね」

憧「どうしよ、邪魔する?」

晴絵「まさか。相手もそこまでバカじゃないって」

玄「どうかなぁ……」サッ

~~~

照「……ふーん? なるほど、ね?」チラッ

~~~


玄「わわっ!?」ササッ

晴絵「ほらね、バレてる」

穏乃「うわぁ、すっごーい」

宥「……」ブルブル

灼「……ハルちゃん」ブンブン

晴絵「そうね、ここは譲ってあげましょうか」

憧「いいの?」

晴絵「……次があるわ。さぁ、はいはい! みんな撤収ー!」

穏乃「はーい!」

 ザザザザッ!!

晴絵「宮永照……か」


~~~

照「……」クスッ





京太郎「あの、それで……どうやって俺の力を?」

照「正直……あまり優しいやり方じゃないよ」

京太郎「どういうことですか?」

照「……そもそも、どうして京ちゃんは苦しんでいるんだと思う?」

京太郎「それは……俺がオカルトを使いこなせないから?」

照「半分正解。だけどそれだけじゃ不完全」

京太郎「じゃあ……一体?」

照「京ちゃんのオカルトは体の奥底に眠っている状態……というのは分かる?」

京太郎「はい。だから力を使えない」

照「そう。それともう一つ……オカルト使いは惹かれあうというのは?」

京太郎「それも聞きました。だから強いオカルト使いを怒らせると発作が……」

照「それも間違ってる。正確には怒りじゃない」

京太郎「!?」

 怒りじゃない?
 じゃあなんだってんだ?

照「それは【敵意】。強い雀士は身を守る時や、敵と認識した相手には咄嗟にオカルトを使う」

京太郎「!! そっか、だからさっき……」

 怒っている風じゃない照さんの力で……
 って、あれ?

京太郎「それってまさか俺に対して敵意を持ってるってことじゃ!?」

照「それを踏まえた上で。もう一度おさらい」

京太郎「おーい」

照「京ちゃんのオカルトは眠っている。そしてオカルト使いは敵意で相手のオカルトを刺激する」

京太郎「そ、そうですね」

照「じゃあ、どうしてオカルト使いは相手のオカルトを刺激するんだと思う?」

京太郎「それは、その……相手を苦しめようとして?」

照「違う。正解は、【オカルト使いが近くにいるから、眠っているオカルトが目覚めようとする】……ということ」

京太郎「え? じゃあそれって……」

照「そう。発作が起きるのは眠っている力が目覚めようとする反動。特に実力に見合わない力であればあるほど酷くなる」

京太郎「なるほど……」


照「だから、その特性を利用する」

京太郎「え?」

照「ようするに能力が目覚める前に体がブレーキをかけるから、力が目覚めない」

京太郎「そりゃ、そうでしょうけど……」

照「なら、無理やり刺激し続ければいい。そうすればおのずと力が目覚める」

京太郎「!? でもそれって、俺は発作で苦しむってことですよね!?」

照「何……寝言言ってるの?」ゴゴゴッ

京太郎「!?」ゾワッ

 ズキンッ

照「何もしないで……強くなれると思ってる?」

京太郎「ぐっ……がぁぁっ!?」ガクッ

照「強くなりたいなら、そのくらいの覚悟を見せて」

京太郎「で、でも……うぐっ!?」

照「呆れた。そんなことじゃ、咲のお婿さんには出来ないね」

京太郎「え、おむこ……? いったいなんの……」

照「……私と咲をお嫁さんにするなら、もっと強くなって」

京太郎「??」

 ダメだ、あまりの苦しさに照さんが何を言ってるか分からない
 取り敢えず、頷いておくしか……

京太郎「わ、分かりました! だから、やめてくださいっ!」

照「うん。そうじゃなきゃ」

京太郎「はぁ、はぁ……」

照「(咲と京ちゃんが結婚したら、咲とずっと一緒にいる私とも住むことになる)」ポクポク

京太郎「くっ……」フラフラ

照「(つまり、ものすごく不本意だけど京ちゃんは私とも結婚しなければいけない)」チーンッ

京太郎「もう、大丈夫です…ンさん店」

照「これくらいでへこたれちゃ困るよ」


京太郎「すみません」



照「それじゃあ、移動しようか」

京太郎「あの、どこへ……?」

照「私が泊まってるホテル。そこなら京ちゃんに一晩中オカルトを放出できる」

京太郎「うぇっ!?」

 ほ、ホテル!? 
 俺と照さんの二人きりで!?

京太郎「そ、そういうのはちょ、ちょちょちょっと!?」

照「は?」

京太郎「お、俺達はまだ学生ですし、その!」アセアセ

照「……変態」

京太郎「おぐっ!?」カハッ

照「いいから家に電話して。明日は土曜日で休みでしょ」スタスタ

京太郎「は、はいっ……」

 うぅっ……結局言いなりになってしまった
 それに、一晩中オカルトを放出だなんて……

 下手しなくても俺、死ぬんじゃないか?

京太郎「……」

照「何してるの? 行くよ、京ちゃん」

京太郎「あ、待ってください!」

 咲、ごめん
 俺……どうしても強くなりたい

 だから、勝手なことをする俺を許してくれ

 
 タッタッタッ






咲「あれ……京ちゃん?」










【五日目(夜) ホテル】


京太郎「す、凄い綺麗な部屋ですね」キョロキョロ

照「これくらい普通」

京太郎「そうですか?」

 少なくともさっき手続きした時に見たスイートって文字は普通じゃない気がするなぁ
 それに照さんが支払いしてくれたけど……

 なんだあの札束

 ギャグか?

 ギャグなのか!?

京太郎「おぉ、すげぇ……」カチカチ

照「何やってるの?」

京太郎「あ、いえ。証明のスイッチが面白くて」エヘヘ

照「……あっそ」ドサッ

京太郎「それにしてもありがとうございます。ホテル代も食事代も出してもらって」

照「別にいい。それより、早く準備して」

京太郎「準備、ですか?」

 準備って一体……?

照「準備は……」



 コンマ↓3 補正2
 
00~69 布団に入ること

70~89 京太郎が服を脱ぐこと

90~99 二人共裸になること

ゾロ目 R-18 


照「まず、シャワーを浴びてきて」

京太郎「あ、はい。結構汗もかいちゃいましたし」

照「次に私も浴びる」

京太郎「はい。で、その後はどうするんですか?」

照「その後? その後は……」

 もしかして一緒に寝るとか、そういうこと?
 もしそうならいいなぁ……なんて

 いやいや、相手はあの照さんだぞ!
 いくら可愛くても油断しちゃ……

照「えっちする」

京太郎「あ、そうですよね。お次はえっち! いやぁ、やっぱりそうですよね!」

照「……」

京太郎「……」











京太郎「はああああああああああ!?」

照「うるさい」

京太郎「えっちって、アルファベットの七番目ですか!?」

照「違う、八番目」

京太郎「Hって、あのナニをハメハメするえっちですか!?」

照「セックスともいう」

京太郎「あ、セックス! そうですよねぇ、そうだと思ったんですよ。やっぱりね!」アハハ

照「そうそう」









京太郎「せぇぇっくすぅぅうぅぅ!?」

照「スワッピング」

 な、何がどうなってるんだ!?
 どうしていきなりこんなことに……?

スワップって相手とっかえるアレじゃなかったか



>>684
 すみません、意味を間違えておりました
 でも照が耳年増で間違えたってことの方が可愛いのでそのままで


京太郎「俺の能力を目覚めさせるんですよね!?」

照「そう」

京太郎「だったら普通にやればいいじゃないですか!?」

照「そうしたら京ちゃんは死ぬよ? 間違いなく」

京太郎「うっ……それは、確かに」

 ほんの少し敵意を向けられただけで吐血して病院送りだ
 もしあんなのが一晩中続いたら……

京太郎「っ!」ゾクッ

照「だから、ヤるの」

京太郎「あの、女の人がヤるとか言わないでください」

照「他に方法が無い。男として私を征服すれば……こっちも力を抑えられる」

京太郎「それってつまり、刺しつ刺されつみたいな?」

照「別にうまくない」

京太郎「ですよねー」

 おいおい、そりゃ多少はそういうのに興味はあるけど……
 何もこんな急に、しかも照さん相手で脱童貞になるとは

照「安心して、私も初めて。そもそも処女じゃなきゃ意味が無い」

京太郎「あ、なんか嬉しいです」

照「キモイ」

京太郎「すみません……」

照「で、どうするの?」

京太郎「……」

照「命を賭けて、僅かな望みにかけるか……それとも」

京太郎「俺は、えと」

 どうする? 
 一応俺が死ぬ気で耐えれば済む話でもある

 だけど、成功せずに死ぬ可能性もあるんだよな

 俺は……


 
 選択↓1~5 多い方


1 ヤります!

2 いや、ヤりません





京太郎「……ヤります」
 
 ここまで来た以上、もう引き返せない
 なら……どんなことをしてでも強くなる

 例えそれが、倫理を外れることだしても



照「そう。じゃあシャワーを浴びてきて」

京太郎「あの、一ついいですか?」

照「ナニ?」

京太郎「いえ、ナニの話ではなく」

照「何?」

京太郎「どうして、俺なんかの為に……その、そこまでしてくれるんですか?」
 
照「……別に。咲の為だから」

京太郎「そう、ですか……」ジワッ

照「? ……どうして泣いてるの?」
 
京太郎「あ、いえ。なんか、照さんに申し訳なくて」ゴシゴシ

照「??」

京太郎「だって、好きでも無い人とするなんて……」

照「……別に。どうせ結婚したらするんだし、時期が早まっただけ」

京太郎「え?」

照「……え?」

京太郎「……今、なんて?」

照「いいから早くシャワー浴びてきて」

京太郎「で、でも!」

照「……早く」ゴゴゴッ

 ドクンッ

京太郎「は、はいぃぃっ!」ダダッ


照「……」




【五日目(夜) ホテル】

 俺がシャワーを出て十数分
 今は照さんがシャワーを浴びている

 待っている俺は今こうしてベッドに腰掛けているわけだが……

京太郎「……」ドキドキ

 い、いよいよ俺は照さんとヤる
 正直、何がなんやらよく分からずにこうなってしまった

京太郎「で、でも! こうなった以上、やれるだけのことをやるだけだ!」

 少しでも照さんによかったと思って貰わなくては!
 その為にはえと、あのエロ本に書いてあったテクニックは……

京太郎「まずは優しくキスをして……次に体を触る時は」ブツブツ

照「……」

京太郎「よし、完璧だ。完璧な作戦だ」

照「言っておくけど……」

京太郎「!?」ビクッ

照「キスだけは絶対にしないから」ドサッ

京太郎「あ、あわわわっ!? て、照さん!?」ボフッ

 後ろから現れたバスローブ姿の照さんに、引きずられるようにベッドに倒される
 そして、組み敷かれるように照さんが俺の上に跨ってきた

京太郎「て、てりゅひゃんっ!?」

照「今のは……ちょっと可愛かった」ペロッ

 まるで吸血鬼のように俺の首元に口をあてがう照さん
 しっとりと濡れた髪が俺の顔にかかり、甘い匂いで包み込んでくる

照「んっ……ちゅっ」レロッ

京太郎「ひぁっ!? うぁっ……」

 ちゅるちゅると、生暖かい舌が俺の首筋を這っている
 その余りのエロさに、もはや俺の嶺上は開放寸前だった

照「んくっ……しょっぱい」

京太郎「そりゃ汗もでますよ、この状況は!」

照「……当たってる」

京太郎「っ!?」ビクッ

照「ホント、単純だね。京ちゃん」

京太郎「俺が、というよりは男が、でして……」

照「ふーん……」



 唐突ですみません、これってキンクリしてもいいんでしょうか?
 苦手な方が多いのであれば、あっさり描写で終わろうかと思います




 そうですね、折角皆さんがゾロ目を取ったので、キンクリは無しにします
 ですが、ちょっと書くのに時間がかかりそうなので、今日はここで中断させてください

 次回までに書き溜めて、最初にドバっと透華
 苦手な方が避けられるように配慮も一応はします

 申し訳ないですが、これで行かせて頂きますので、次回もよろしくお願いします

 

 
 


 お待たせしました
 折角期間貰ったのに、仕事が立て込んでそんなに書き溜められてないです

 既に手遅れ感ありますが、ますがあんまり過激に描写しちゃうと照に不評が立ちそうなので一旦マイルドに描写したいと思います
 いずれ好感度が上がった場合に、みっちり二回戦を描写する方向でよろしいでしょうか?



安心しろもう不評だ


>>777
 安価捌きが下手で申し訳ないです
 なんとか株を上げられるように頑張ります



【五日目(夜) ホテル】


 俺がシャワーを出て十数分
 今は照さんがシャワーを浴びている

 待っている俺は今こうしてベッドに腰掛けているわけだが……

京太郎「……」ドキドキ

 い、いよいよ俺は照さんとヤる
 正直、何がなんやらよく分からずにこうなってしまった

京太郎「で、でも! こうなった以上、やれるだけのことをやるだけだ!」

 少しでも照さんによかったと思って貰わなくては!
 その為にはえと、あのエロ本に書いてあったテクニックは……

京太郎「まずは優しくキスをして、次に体を触る時は」ブツブツ

照「……」

京太郎「よし、完璧だ。完璧な作戦だ」

照「言っておくけど……」

京太郎「!?」ビクッ

照「キスだけは絶対にしないから」ドサッ

京太郎「あ、あわわわっ!? て、照さん!?」ボフッ

 後ろから現れたバスローブ姿の照さんに、引きずられるようにベッドに倒される
 そして、組み敷かれるように照さんが俺の上に跨ってきた

京太郎「て、てりゅひゃんっ!?」

照「今のは……ちょっと可愛かった」ペロッ

 まるで吸血鬼のように俺の首元に口をあてがう照さん
 しっとりと濡れた髪が俺の顔にかかり、甘い匂いで包み込んでくる

照「んっ……ちゅっ」レロッ

京太郎「ひぁっ!? うぁっ……」

 ちゅるちゅると、生暖かい舌が俺の首筋を這っている
 その余りのエロさに、もはや俺の嶺上は開放寸前だった

照「んくっ……しょっぱい」

京太郎「そりゃ汗もでますよ、この状況は!」

照「……当たってる」

京太郎「っ!?」ビクッ

照「ホント、単純だね。京ちゃん」

京太郎「俺が、というよりは男が、でして……」

照「ふーん?」



 何かを確かめるように照さんの視線が俺の体を舐めまわす
 バスローブ越しにも分かるそのねっとりとした視線に、俺はただ震えるだけだった


照「……すごくガッチリしてる。昔はこんなんじゃなかったのに」

 湯上りの火照った手のひらが、俺の胸板をくすぐる
 不自然なほどにすべすべしい肌触りが俺の官能を高めていく

京太郎「そ、それは……男、ですから」

照「……咲にも」

京太郎「え?」

照「咲にも、こういうことさせてるの?」


 いきなり何を言い出すんだ?
 俺が咲と【そういう関係】では無いことは、照さんが一番分かってるハズなのに――

 
京太郎「いえ。アイツとはたまに頭を撫でてやったり……するくらいで」

照「そう、こういうのは初めてなんだ。初めて……なんだ」

 自分の言葉の一つ一つを噛み締めるように、照さんは呟く


 それはまるで……


照「じゃあ、練習だね」

京太郎「え?」

照「咲の時の為の練習。咲に下手な事をしたら絶対に許さないから」

京太郎「うぇっ!? ここでなんで咲が出てくるんですか!?」

照「……初めては私。咲じゃなくて、私……」ギュムッ

京太郎「おわっ!?」


 馬乗りに倒された体勢から、照さんが俺に抱きついてきた
 今度は顔だけじゃなく、体中に照さんの柔らかい体を感じる



京太郎「て、照……さん?」

照「咲の為、咲の為だから仕方ないの……」


 何か囁きながら、照さんはその体を惜しみなく擦りつけてくる
 バスローブははだけ、その下の白い肌が艶めかしく俺を誘う


京太郎「あっ、あのっ!? やっぱりこういうのよくないと!」

照「……うるさい、黙って」

 最後の理性を振り絞って拒絶を示すが、照さんは聞く耳を持たない
 このままじゃ……本当に

京太郎「やっぱりおかしいですよ。もっと他に方法が……」

照「うるさい……」

京太郎「照さんだって、本当は俺のこと嫌いなんじゃ――」

照「うるさいっ!!!」カッ

 ズキィンッ

京太郎「がっ……はっ!?」ゴプッ

 また、あの強烈なプレッシャーが俺を襲う
 それも――今まではまるで違う……本気の殺意


 俺を本気で殺そうとする、照さんの敵意


京太郎「あっ……あぁ……うぁっ」

照「おとなしくじっとしていて。じゃなきゃ本気で殺すよ?」

京太郎「て……る、さん……ぐぁっ」


 痛みで視界が霞んで、心臓の音しか聞こえない
 照さんの表情すら読めない


 一体照さんは今、どんな顔をしているのだろう?


照「京ちゃんが死んだら、咲が悲しむ。京ちゃんが生きる為には力を得ないといけない」ブツブツブツ

京太郎「……」

照「京ちゃんが力を得る為には誰かがこうしなくちゃいけない。だから、私がやる」

京太郎「どう、して……そこ……まで?」


照「憎いから」


京太郎「……うっ、ぐぅ……」
 
 やっぱり、照さんは俺のことを憎んでいる
 それこそ殺してしまいたい程に

 だからこそ分からない

 いくら咲の為とはいえ、ここまで自分を捨てることができるものなのか?

照「殺したい。でも殺せない、咲がいるから」

京太郎「俺は……」

照「咲。そう、咲……。あの時も、今も、これからも……!」


 意識を失いかけたまどろみの中で……
 俺は確かに聞いた

  
照「咲を……咲だけを見続ける京ちゃんなんていらない」


 そして、俺の意識は闇の中へと堕ちていった



 
 呆気なく書き溜め尽きたので、ここから進行して行きます
 これから事後描写がちょこっとありますが、直接的な表現は無いので大丈夫かと



 ここはどこだ?
 
 暗くて、見渡す限り何も見えない
 凍えそうな程の寒さだけが、俺の体を包んでいる

 身を裂くような痛みだけが、俺を蝕んでいく

 どうして俺はこんな場所にいるんだ?

 さっきまで咲や優希と一緒に麻雀を打っていたハズなのに


 なんで……


?「京ちゃん」


 誰だ?


?「こっちに来て」


 どこ?


?「ここだよ」

 
 声がする方にうっすらと光が見える


?「手に取って!」


 暖かい


 これが俺の――



【六日目(朝) ホテル】

   

?「起きて」

京太郎「んっ……」

 うーん、眠い
 まだこんな時間じゃないか

京太郎「あと三十分……ねむぅ」
 
?「起きて!!」

 ガツンッ

京太郎「あひゃー!?」

 なんだ!?
 何が起こったんだ!?

京太郎「あ、あれ? ここは……?」

照「……」

京太郎「おわぁっ!?」



  
 な、なんで照さんが俺と一緒のベッドに!?
 というかここどこだよ!?

京太郎「……あれ?」

 何か大切な事を忘れてるような……

照「……覚えてないの?」

京太郎「あっ!」

 そうだ
 俺は確か、照さんにオカルトを引き出して貰う為に

京太郎「あ、あぁ!!」

照「そう。昨夜はお楽しみだった」

京太郎「!?」

 ちょ、ちょっと待てよ?
 俺は確か、照さんを怒らせて気絶したんだ

 それでその後は……えと?

京太郎「……」

照「どうかしたの?」

京太郎「あ、あの……身に覚えが全く無いんですけど?」

照「え?」

京太郎「えっ!?」

照「酷い、あんなに……乱暴に」ジワッ

京太郎「えええっ!? う、嘘ですよね!? だって俺どうて――!」

照「ちっ」

京太郎「なんで舌打ち!?」

照「じゃあ、これを見て」

 そう言って、照さんがベッドの布団をめくる
 するとそこには、目を覆わんばかりの清算な光景が広がっていた

京太郎「ち、血まみれですね」

照「痛かった」

京太郎「枕から足元までべっとりですよこれ」

照「激しかった」

京太郎「こんなに出るもんなんですね、女の人って」

照「頑張った」

 いや、頑張るとかそういう問題じゃない気もしますけど



京太郎「なんかもう、どうでもよくなりました」

照「そう。じゃあ、本題に入るよ」

 個人的にはこのシーツの弁償代はどうするんだろなーとか、
 取り敢えず服を着させて欲しいとか、色々言いたいことがあるんだが

 まずは照さんの話を聞くのが先決だ

照「経過はともかく、これで京ちゃんは力を手に入れた」

京太郎「本当ですか!?」

照「間違いない。なんだったら試して見るといい」

京太郎「は、はい!」

 ついに俺もオカルトデビューだ!
 一体どんな能力が備わっているんだろうか?
 
京太郎「ふんぬぬぬぬぬっ!!」

照「……」

京太郎「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」

照「……」

京太郎「どりゃぁぁぁぁぁ!!」

照「何やってるの?」

京太郎「うぁぁ……全然ダメじゃないですか」

 オカルトのオの字すら出てきそうに無い
 やっぱり俺に力なんて無いんじゃないのか?
 
照「そもそもやり方が違う」

京太郎「やり方?」

照「力は無理に引き出すものじゃない。才能が無い人は特に」

京太郎「……はい」

 涙がこぼれそうなのを我慢しつつ、頷いておく
 ここは言うとおりにした方がよさそうだ

照「何かしら京ちゃんの体に変化が起こっているハズ、それをまず見つけて」

京太郎「とは言っても、そんなの……」



京太郎「んー」

 これといって体に害も変化も無さそうだし
 かといって精神的に変わった部分も特には無いような……

京太郎「いや待てよ。これは……?」


                       
   へ -‐、                   
  / ム| |J/`:               
 ‘, Ⅵ ゝ // 〉                    
   . 〈   ´、/          
.  /| .:∧   |            
 〈 ` 〈 〉   |       
.  ヽ⌒YY⌒ .;        
   ‘,Y" У .′       
.     .:∧:. /i        
.   ∧∨   i  


京太郎「手の甲に何か、線みたいな模様が……」

照「! 見せて!」

 そう言うや否や、照さんは素早く俺の手を掴む
 その瞳は恐ろしい程に無機質だ

照「……これ」

京太郎「何か知ってるんですか?」

照「ううん。詳しくは分からないけど、多分……」

 さっと俺の手を離し、照さんは立ち上がる
 そして……

照「……ふっ!!」

京太郎「!?」

 ぞわりとした感覚
 これは間違いない

照「……!!」グッ


 またあの時のように――


京太郎「くっ!?」


 キィンッ


京太郎「えっ!?」




京太郎「ぐぁぁぁぁっ!?」

 熱い
 手の甲が、手の甲の紋章が焼けるように痛む

京太郎「な、何を……?」

照「やっぱり、もう効かないね」

 照さんが手を下げるのと同時に、俺の手の痛みも消える
 これってまさか?

京太郎「手が代わりに……?」

照「そう。恐らくそれが京ちゃんのオカルト」

京太郎「え、えぇぇぇっ!?」

 ど、どどどどういうことだ!?
 まさか、まさか!

京太郎「俺の力って、体の痛みが手の甲に集まるってことなんですか?!」

照「……は?」

京太郎「うわぁぁぁぁあ! 最悪だ!! ありえねぇぇ!」

 結局俺の力なんてこんなもんだよな
 牌を操作したり、場を支配するなんて能力……俺には

照「分からないの? その力の使い方」

京太郎「……え?」

 使い方?
 こんな意味不明なオカルトに……使い道があるのか?


京太郎「一体どんな使い方が?」

照「今まで、京ちゃんがオカルトを向けられた時……その力を体全体で受けていた」

京太郎「はい」

照「でも今は違う。その右手が全て受け止めてくれている」

京太郎「そう、なりますね」

 おかげで血を吐くことも苦しむこともない
 痛いことは痛いが別に泣き叫ぶほどでもなし

京太郎「でもおかしいですね。あれだけ苦しかったのに手だとこんなにあっさりだなんて」

照「うん、それがポイント」

京太郎「ポイント?」

照「その力はオカルトを吸い込む。それも、その力を大きく弱めて」

京太郎「オカルトを吸い込む……」

 でもそれじゃやっぱり発作を抑えることしか出来ないんじゃ……

照「違う。それはつまり、相手のオカルトを受けても無効化できるってこと」

京太郎「え? それってまさか!?」

照「相手が京ちゃんにオカルトを使っても、それを受け流して戦うことが出来る」

京太郎「お、おぉぉ!?」

 ってことは、相手のオカルトを無視して戦えるってことか!?

京太郎「やった! これで無敵だ!」

照「全然……違う」

京太郎「……あれ?」

照「まず、相手に干渉しないタイプのオカルトは無効化できない」

京太郎「なんですか、それ?」

照「自分のツモをよくしたり、力をあげるようなタイプ」

 優希みたいな奴か
 確かにそれは無効化できないな……

京太郎「で、でも! こっちの手牌は弄られないわけですよね!」

照「そうだけど、その場合は純粋な麻雀力での戦いになる」

京太郎「あっ」

照「まず、今のままじゃなぶり殺しにされる」

京太郎「で、ですよね……」



 てことはやっぱり使えない能力じゃないか!?
 騙された……

京太郎「俺は何の為に……」

照「確かに今のままじゃほぼ役立たずの能力。だけど、朗報がある」

京太郎「朗報、ですか」

照「その力はまだ未完成のオカルト」

京太郎「み、未完成!?」

照「あくまで私が引き出したのは能力の一角。本来はもっと違う能力だと思う」

京太郎「能力の一角?」
 
 ということは今よりももっともっと強い能力になるってことか?
 そいれなら――

京太郎「照さん! その力はどうやって強くなるんですか!?」

照「……」

京太郎「て、照さん?」

照「あまり言いたく無い」

京太郎「そんな!? 教えてくださいよ!」

照「後悔しない?」

京太郎「はい! 勿論です!」

照「……」

 何をしてでも強くなる、そう決めたんだ!
 だから俺は絶対成し遂げてみせる!
 


 安価↓1~5 多い方


1 衣、淡、小蒔を麻雀で倒す  

2 衣、淡、小蒔を性的な意味で倒す



京太郎「教えてください!」

照「そこまで言うなら、教える」

京太郎「……」

照「私と同じクラスのオカルトを持つ雀士を倒すこと」

京太郎「え、えぇっ!?」

 照さんと同じクラスって【インハイチャンプ】レベルだぞ!?
 そんな相手、どうやって勝てばいいんだ……

照「牌に愛されているレベルは無いと、多分だけど無理」

京太郎「か、勝てるわけないですよ!」

照「じゃあ死ねば?」

京太郎「うぐっ!? でも、オカルトに目覚めたし、寿命も……」

照「変わってない」

京太郎「え?」

照「根本的な部分は何も変わってない。いくら木が成長しても、土壌が腐っていたらいずれ枯れるだけ」

 そんな……
 じゃあ俺は結局あと一年で死ぬのか?

照「死にたく無ければそのオカルトのレベルを最大まで上げること」

京太郎「うぅ……しかもその後に小鍛治プロを倒さなくちゃいけないんですよね?」

照「は?」

京太郎「?」

照「……ああ、そうだったね」

 まるでくだらないとでも言いたそうに、照さんが視線を送ってくる
 確かに喪女性雀士の呪いとか馬鹿らしいよなぁ

京太郎「とにかく、【牌に愛された】雀士を倒して、レベルを上げるんですね」

照「そう。他に方法もあるけど、それをしたら許さない」

京太郎「他に方法あるんですか?」

照「聞きたい?」

京太郎「参考までに」

照「えっちする」

京太郎「えっ?」

照「えっ、じゃない。えっち」

京太郎「えっちって、アルファベットの八番目ですか!?」

照「そう、八番目」

京太郎「Hって、あのナニをぬぽぬぽするえっちですか!?」

照「セックスともいう」

京太郎「あ、セックス! そりゃそうですよねぇ、そうだと思ってましたよ!」アハハ

照「そうそう」




京太郎「ちゃんと実力で倒します」

照「素直な京ちゃんは好感が持てる」



京太郎「あれ? でも照さんクラスの雀士ということは、照さんを倒してもいいってことですか?」

照「……そうなるね」

京太郎「やっぱり!」

 そもそも、照さんは日本一強い女子高生なわけだ
 なら……ここで見逃す手は無い

京太郎「照さん!」

照「何?」

京太郎「ここで、アナタを倒します」

照「……」ニヤリ



~~【六日目 闇からの覚醒】~~



 勝目なんて無いようなもんだ
 でも、目の前にあるチャンスをみすみす逃してたまるか!

照「……面白いことを言うんだね」

 ピリッ

京太郎「っ!?」ゾクッ

 この感じ、さっきまでと違う!?
 手が痛みを――


京太郎「うああぁぁぁぁぁっ!?」バタンッ

 
 痛い!? いたいいたいっ!?


京太郎「あがぁっ!? 手が、手がぁぁぁ……!?」

照「そのザマで私と本気で打ち合えると思ってる?」

 なんだこれ!?
 なんなんだよこれ!?

 手が焼け落ちるようだ……!!

照「半分も力出してないのに受け止めきれないなんて、弱すぎ」グリッ

京太郎「あっ、あぁぁっ!?」

 焼けた鉄板に押し付けられたような痛み
 それを一身に受け止める手を、照さんが容赦なく踏みにじる

照「何勘違いしてるの? もしかして、私が仲間になったと思ってる?」

京太郎「ひっ!? うぐぁぁ!」

照「私がその気になったら、京ちゃんなんていつでも殺せるんだからね」

京太郎「やめっ! やめてくださいぃっ……」


照「んふっ……かわいい」


京太郎「照さぁん……!!」

照「分かった。やめてあげる」クスッ



 照さんが足を離していくのと同時に、痛みが引いていく
 俺はなんて浅はかなんだ……

 まさに次元が違う

 この人は、一体どれほどの高見で俺を見下ろしているんだ?

照「それじゃあ、もう帰るね」

京太郎「て、るさん……」フラフラ

照「支払いは済ませておくから。あとは好きにして」

京太郎「てる、さん……」

照「……」ピタッ

 去っていく照さんの背中
 今、これを逃したら――このまま引き下がったら

 俺は一生、この人に勝てない

京太郎「照さん!!」

照「……何?」

京太郎「……」

 俺はどうしても、この人に言いたいことがある!



 コンマ↓3

00~19 「本当にヤったんですか?」
20~39 「ええと……」
40~69 「ホテル代、ありがとうございました」
70~89 「この借りは、必ず……!」
90~99 「絶対にアナタを越えて見せます」

ゾロ目 「俺は今でも!」



京太郎「照さん、俺は!」

照「……何?」ギンッ

京太郎「っ!?」ビクッ

照「用があるなら早くして」

京太郎「ええと……」

 くそっ、なんで言えないんだ
 たった一言、たった一言なのに!

照「弱いね、京ちゃん」

京太郎「くっ……」

 なんて情けないんだ
 何もかも助けて貰って、俺は照さんに何もできない

 こんな不甲斐ないことがあるかよ!

照「……ねぇ、京ちゃん」

京太郎「!」
 
照「もし、京ちゃんが強くなって……私を倒すほど強くなったら」

京太郎「照さん……」

照「その続き、聞いてあげる」

京太郎「照さ――!」

 バタンッ

京太郎「……」

 行ってしまった
 結局、最後まで助けられっ放しじゃないか……俺


京太郎「滅茶苦茶……だせぇ」

 

 ▼ ヒロインが追加されました

<宮永照(オカルト)>
・京太郎に愛憎渦巻く殺意を持ちながらも、京太郎に協力する咲の姉



 長々と能力取得に時間がかかってしまい、申し訳ありません


 ついに京太郎が自らの力に目覚めました
 このオカルトはこれから、京太郎がボスを倒す毎にその力を開放していきます

 つきまして、そのオカルトに名前をつけたいのですが何かいい案はないでしょうか?


【オカルト】

「名称不明」LV1
・自身を対象とするオカルトの効果を無効にする 


1 こちらで決める

2 何かいい案があれば、どうぞ


 十一時過ぎまで休憩がてらに、案を募ります
 



 では僭越ながらこちらで決めさせて頂きます
 一応、西尾風? なのも入れてみました


 こちらの中からお決めください


【オカルト】

「名称不明」LV1
・自身を対象とするオカルトの効果を無効にする 


 ↓1~5 多数決

1 【オカルトスイトール】

2 【神秘喰い(オカルトイーター)】

3 【スガ×ゼロ】



 ではこの名称で行きます
 ですが、能力が進化して効果が変わることがあった場合、また名前決めをするかもしれません
 


須賀京太郎(余命359日)

【ステータス】
火力(11) H
防御(35) F
速度(34) F
幸運(08) I

【オカルト】
「オカルトスイトール」LV1
・自身を対象とするオカルトの効果を無効にする 



【六日目(昼)自室】


 結局、あれから放心状態で帰った俺を待っていたのは母親の説教だった
 確かに重病人?の息子がメール一つで外泊したらそりゃ怒るよなぁ

 ということで、かなりの大目玉をくらい俺は自宅へ逃げ込んだわけだが
 いつまでもこうしているわけにもいかない

京太郎「今日はどうするかなー」

 照さんの言葉が本当なら、これから様々な雀士と戦う必要がある
 それに、今の俺のオカルトはただの無力化
 
京太郎「基礎雀力を上げなきゃ話になんねーよなぁ」

 取り敢えず順番としてはこんなところか?

1 麻雀の練習をする

2 照さんクラスの雀士を見つけて倒す

3 能力を限界まで強くする

4 小鍛治プロを倒す


京太郎「紙に書いてみたのはいいものの、これなんて無理ゲー?」

 かといって他に方法は……

京太郎「あることにはあるんだがそれは流石になぁ」

 照さんに知られたら殺されるだろうし、そもそも今回の脱童貞だって奇跡だ
 もう二度とあんなチャンスは無いだろ

京太郎「なのに、なんで覚えてないんだ俺!!」

 照さんの乱れる姿を見れたかもしれないのに!
 くそっ! 俺のバカ、何やってんだ!!

京太郎「あぁ、思い出しただけで欝になってきた」

 今日はもう休むべきかな……



 選択安価 ↓3


1 誰かに会いに行く
※顔見知りに会いにいけます(現状では原作で接点あるキャラのみ)

2 誰かにメールする
※全国の女の子に連絡を取ります(接点を増やすことでフラグを建てます)

3 どこかへ行く
※場所を指定し、ランダムでイベントが発生します

4 部活に行く
※部活でイベント



京太郎「やっぱ部活に行くか」

 麻雀で強くなるならみんなを頼るのが一番だ
 それに昨日の事もちゃんと謝りたいし

 俺ってば焦って変な態度取っちゃったよな


京太郎「よっしゃ! 行くぞ!」

 しっかり謝って今までの俺達に戻る!
 それからむちゃくちゃ修行して、強くなって!

 みんなを驚かせてやるぜ!


【六日目(昼) 部室】

 
 ギィーッ

京太郎「お疲れ様でーす」


?「……ん?」


京太郎「あれ?」


 コンマ一桁↓2


0~3 まこのみ

4~5 まこ&和

6~7 まこ&和&優希

8~9 まこ&和&優希&咲

ゾロ目 まこ&和&優希&咲&久





まこ「あれ、染谷先輩?」

まこ「京太郎!?」

京太郎「今日は染谷先輩だけですか?」

まこ「実は昨日、今日は優希も和も用事で来れん言うとってのぅ」

京太郎「あっ、なるほど。咲もですか?」

まこ「昨日の夜、用事で来れんとメールが来おった」

 なんだ咲の奴、折角色々と話したいことがあったのに
 あれ、もしかしてアイツ今頃照さんと会ってるのか?

京太郎「(その可能性も十分あるよな……)」

まこ「それよりも、お前じゃ京太郎!」

京太郎「え!?」

まこ「昨日は勝手に飛び出しおって……!」ガシッ

京太郎「ふぐぉ!?」

まこ「わしを! なんじゃと! 思っとるんじゃ!」グリグリ

京太郎「あいだだだだっ!?」

 げんこつでこめかみグリグリは痛い!
 痛いですってば!!

京太郎「ごめっ、ごめんなさいっ!」

まこ「ふん、分かりゃええ」

京太郎「おー、いてて。遠慮が無いですね染谷先輩」

まこ「京太郎こそ、少しは遠慮せずに話さんか」ペチッ

京太郎「え?」

まこ「何を悩んでるかまでは分からんが、わしは部長じゃ」

京太郎「染谷先輩……」

まこ「苦しんでる部員の力になりたいのは当たり前じゃろうが」

京太郎「……ありがとうございます」

 やっぱり染谷先輩は優しいな
 よし、お言葉に甘えて今日は染谷先輩に力を貸してもらうぜ!


 選択安価↓2

1 まこと話す

2 まこと練習する



まこ「それで、今日は打ちたいんかのぅ?」

京太郎「えーっと」

 確かにそれも重要だけど、まずは染谷先輩と色々話したい
 麻雀で強くなるのは、それからでも遅く無いハズだ

京太郎「今日は少しお話しませんか?」

まこ「話? 別に構わんが」

 俺がこんなことを言うのが珍しいのだろうか
 訝しげに染谷先輩が頷く

京太郎「はい。じゃあお話しましょう」

まこ「お、おう」

京太郎「……」

まこ「……」

 なんだこの空気!?
 あれ、普段俺って染谷先輩とどんな話してたっけ!?

まこ「……うーん」

 それはどうやら染谷先輩も同じらしい
 ここは男らしく、こちらから話題を切り出さねば!

京太郎「あ、あの!」

まこ「なんじゃ?」


 選択↓2 

1 容姿を褒める

2 麻雀で強くなりたいと話す

3 大人の階段を登ったことを明かす

4 デートの約束を取り付ける


 その結果どうなったか


 コンマ一桁↓3  

0~1 バッド

2~7 ノーマル

8~9 グッド

ゾロ目 ベリーグッド



京太郎「俺、麻雀で強くなりたいんです!」

まこ「……そうか。今までは京太郎一人に大変な思いをさせたからのぅ」

 少しだけバツの悪そうな顔で、染谷先輩が俯く
 あれは俺がのzんだことだから気にしなくていいってのに

京太郎「あ、いえ。それはいいんですけど、強くなりたい事情がありまして」

まこ「事情?」

京太郎「はい。あの、一年以内に咲くらいに強くなれますかね?」

まこ「!? さ、咲レベルじゃと!?」

 相当驚いているのか、メガネがずるりとズレている
 分かってはいたが、ここまで露骨だと正直悲しい

京太郎「あははっ、難しいですよね」

まこ「そりゃ、やれんことはないと思うがのぅ」

京太郎「大変なのは分かってます。でも、頑張りたいんです!」

まこ「!」

 俺の命だけじゃなく、ハギヨシさんの為にも
 照さんとの約束のためにも強くならなければいけない

まこ「(この表情……相当な覚悟をしとる)」

京太郎「お願いします! 力を貸してください!」

まこ「頭を上げぇ。そんなこと、頼まれなくても部長の仕事じゃ」

京太郎「染谷先輩!」

まこ「これから、みっちりしごくから覚悟せぇ京太郎!」

京太郎「はいっ!!」

 なんだか、少し場が盛り上がったみたいだぞ!


▼ 染谷まこが京太郎に感心しました



まこ「それじゃあ早速練習じゃな?」

京太郎「そうですねぇ」

まこ「ん? 何か他にあるんか?」

京太郎「いえ……」

 折角、場があったまったんだし他にも何か話そうかな
 染谷先輩とこうして二人きりなのも珍しいし

京太郎「もう少し、お話しませんか?」

まこ「別にええが、なんぞ話足りんかったか?」

京太郎「ええとですね……」

 他に何か話したいことあったかな?


 選択↓2 

1 容姿を褒める

2 染谷先輩の好きな人について聞く

3 大人の階段を登ったことを明かす

4 デートの約束を取り付ける


 その結果どうなったか


 コンマ一桁↓3  

0~1 バッド

2~7 ノーマル

8~9 グッド

ゾロ目 ベリーグッド



京太郎「あ、そうだ!」

まこ「?」

京太郎「さっきから気になってたんですけど、今日はなんか髪型違いません?」

まこ「ん? ああ、少しだけ毛先を整えたんじゃ」

京太郎「そういえば最近少し伸びてましたね」

まこ「別に髪型にこだわっちょるわけでもないんじゃが、長いと鬱陶しくてのぅ」

京太郎「でも俺、髪を伸ばした染谷先輩見てみたいです」

まこ「なんじゃ、似合わんと笑いたいんかの?」

京太郎「いえ。きっと素敵だなって」

         /⌒ー‐‐/::ヽ
       /:::::::∧:::∨::ィ:::::::∧

      _〃::::::::::!ー'ー∨ー!::::::::::∧
    /::::::::::::::::ナ-    L:__:::::::\
    V〈:::::::::::ィ─ 、   _ヽ`::::::::::ハ
      〉::X:〈 f::j ヽ__/ .f::j 〉ヽ:ノレ|`'
    /:::::代  └'  ノ ! └'  }-、::::L
    V〈:::::ヽ!  ̄ ̄   ` ー─'7ノ::::ト::〉
     V::∧\   , -‐-、   /::::、:::j ヾ〉
      ` \ヾー....._.......<レ' ∨′′
            .-,,┘  〈二_
       <:\:..:..ヽ‐‐7:..:..:..>、
        / ,\:ヽ、:'、 /:.../:.ィ 〉,
      l 丶、::::::`ーVィ::::´::/ / i
      |   「: ̄:>:<:´:::::}′ 1
      |  ヾ;:::::::;;--、::::::::/   l
      l /`''7〃 二}):〈 レ-、1
       1   巛__,--∠tく   |
     └┬ ´ ̄ー--┤」::j_、ノ

        l               l

京太郎「だから一度見てみた――」

まこ「……アホ言うな」ポカッ

京太郎「いぃっ!?」

まこ「寝言は寝て言わんか」ツィッ

 割と本気で似合うと思うんだけどなぁ
 って、馬鹿!? これじゃあ今が可愛くないみたいじゃないか!?

京太郎「あ、違いますよ! 元々染谷先輩は素敵で、その!」

まこ「はぁ?」

京太郎「だから、うぅっ……」

まこ「くくっ……何を言うとるんじゃ?」

京太郎「ほぇ?」

まこ「まぁええ。覚えちょったら伸ばしてやるけぇ」

京太郎「は、はいっ! 楽しみにしてます!」

まこ「いいから準備せぇ。練習するんじゃろうが」

京太郎「そ、そうだ!! 今準備します!」


まこ「(この癖っ毛で伸ばすのは大変なんじゃが……悪い気はせんのぅ)」クスクス


 ▼ 染谷まこが京太郎に意識を向け始めました




【六日目(夕方) 部室】


 結局その日は、そのまま染谷先輩と麻雀の練習をした
 とは言っても俺はまだまだ初心者レベル

 染谷先輩から基礎中の基礎を教えてもらった程度だ


京太郎「ふぅー、やっぱり麻雀って覚えるのが多いですねぇ」

まこ「そうじゃな。じゃが、覚えた数だけ手の内が広がるっちゅうことでもあるけぇ」


 膨大な知識を元に戦う染谷先輩の言葉なだけに重みがある
 俺もオカルトだけに頼らない戦術を磨かないと!


京太郎「俺、これからも頑張ります」

まこ「その意気を忘れんようにの」ポンポンッ

京太郎「はいっ!」


 本当に俺はいい先輩を持ったな
 これからも頑張ろう!


 ▼ 部活参加ボーナス オールステータスが1上昇しました



【六日目(昼) 衣の部屋】

 トッテトッテトタタタッ

衣「ハギヨシー! ハギヨシはいるかー?」

ハギヨシ「お、お呼びでしょうか?」サッ

衣「うぅっ……実は、このぬいぐるみの腕が取れてしまったのだ……」

ハギヨシ「かしこまりました。ではすぐに」スッ

衣「治るのか!? やっぱりハギヨシは凄いぞ!」ダキッ


            /                      \      \ ヽ
          /           /        i  ヽ   ヽ  ヘ    ヽ ゙:,
       /   /  /  / ,′    リ  ! _」⊥..,,_   ',     ゙:, ':,
       ,′  ,′ ,′ ,' i   i    ト、 i´ ii | ' `i   |     ::, ::,
.      ′  ,′ ''  i i i -‐ i   i \i -i |  ', i }│      ::, ::、
.       { i   !  |  /i i _j八   :、 \ ノ _」 ノノノ从       ::, ::、
.      { i   !   |   iハ{\|  \  ヽ   .ィ==ミッ  |       l  ::、
       i, i,  ', ', 、  ト、ヽ _..   `''ー-  '゙         |      |   、
       八  ヽ\\N  ッ==ミ         :.:::::::.: リ  '   |    、
.         \ト、\`ー 〃                /  '    |  \ \
               リハ :.:::::::.:        ノ    / /    |   \ \
                /  j      ー--‐ ''"     / /       人    \ \
.               / ノ八             //¨ ̄ ̄ ̄¨''く  \    丶 \
          /   /  `i‐-   ..__    / ̄ ̄ ー---      \  \     丶 \
          /  ' /    i   │   ̄仄                ヽ   \         \
.         /  /  ,     i   |   /: : :\                  ',   \         \
        /  /   '     _」  -‐''"⌒\ : :/\ \           |      ヽ       ヽ
.       /  /   ム -‐''(            ∨: 〇: 〉   ヽ             |      ヽ


ハギヨシ「」ガフッ


衣「? ハギヨシ?」

ハギヨシ「か、感謝の極み……でございます」ブルブル

衣「???」


透華「……ハギヨシ、働きすぎでしてよ」コソコソ


ハギヨシ「(須賀君。私は私なりに頑張っています……どうかアナタもご無事で)」ダラダラ

衣「今日のハギヨシは変なハギヨシだな」ツンツン



 ※ハギヨシさんのダメージは衣のオカルトではなく、晴絵さんから聞いた【子作り対象】疑惑によるものです




 それでは今日はここまでとなります
 中々本筋に入れずグダっていましたが、これからはもっとテンポを良くしていきたいです


須賀京太郎(余命359日)

【ステータス】
火力(12) H
防御(36) F
速度(35) F
幸運(09) I

【オカルト】
「オカルトスイトール」LV1
・自身を対象とするオカルトの効果を無効にする 


【ヒロイン達】
<片岡優希(オカルト)>
・京太郎に片思いする少女。京太郎の病気について知っている

<染谷まこ(デジタル)>
・清澄麻雀部現部長。京太郎の事を可愛い後輩だと思っていたが……?

<原村和(デジタル)>
・清澄麻雀部部員。京太郎は和にとって数少ない男友達である

<宮永咲(オカルト)>
・京太郎の幼馴染。京太郎のことが好きだけど、中々素直になれない

<竹井久(オカルト)>
・清澄麻雀部元部長。京太郎の事をいじりながらも、可愛く思っている

<宮永照(オカルト)>
・咲の姉。京太郎に愛憎渦巻く殺意を持ちながらも、京太郎に協力する



安価スレは性質上突発的に空気が悪くなるのは仕様なので負けないでください

しかしオカルトこじ開けるのに結構無理した印象だったのに寿命削れてないとは
照も結構うまい事やってくれたんかな、眠ってた能力がオカルトスイトールだったってのもあるのかも知れないけど
削れ始めるまでは思ったより猶予はあるのか
まあ闘牌時は最大で3人から同時にオカルト受ける訳だからこれ位じゃないと話が進まないんだろうけど

>>885
あれ?それは基本すこやんのせいであって必ずしも対象からの感情じゃないって言われて無かったっけ?

>>892
 寿命に関しては初ボス戦で説明しようかと思います


>>901
 説明不足ですみません
 これは

【京太郎&ハギヨシ視点】

・元々は魔物クラスの女雀士が作り出した【強い子孫を残す】為の呪い

・今回は小鍛治健夜が【呪いを発動させた】

・しかし、呪いは小鍛治産でも【感染源】は間違いなく衣

・つまり、衣がハギヨシと子作りしたがってるのでは?という疑惑

・衣が甘えてくる→邪推して血を吐く

・透華がハギヨシを働かせすぎなのではと心配する(京太郎と密会してる情報も聞き、なぜか胸の高鳴りを覚える)

・透華のねっとりとした視線にハギヨシが動揺する

・血を吐く

  こういうことです



 ではそろそろはじめますね




【七日目(朝) 自室】


 ピピピピッ

京太郎「んぅっ……」カチッ

 ふわぁ、よく寝た
 なんだかこの病気になってから随分とぐっすり眠れる気がする

 死期を悟るというのは案外こういうもんなのかな

京太郎「おっと俺らしくもねぇ!」

 そうだ
 どれだけ悲観して何も変わらねぇんだ

 一日も早く強くなる

 ただそれだけだ

京太郎「よーし! 母さん、飯ー!!」



 選択安価↓3


1 誰かに会いに行く
※顔見知りに会いにいけます

2 誰かにメールする
※全国の女の子に連絡を取ります

3 どこかへ行く
※場所を指定し、ランダムでイベントが発生します

4 部活に行く
※部活でイベント
 



【七日目(朝)リビング】


京太郎「ふー、食った食った」

 俺が余命一年と分かってからやけに母さん張り切って料理するよなぁ
 なんだか少しだけ得した気分かも

京太郎「さて、と。今日は日曜日か……」

 部活は無いって染谷先輩も言ってたし
 自宅でネトマでもやろうかな

京太郎「ん? ネトマといえば……」

 大会で知り合ったあの人と連絡先を交換したんだっけか
 あれから病気のこととかあって連絡できなかったんだけど……

京太郎「この機会だし、連絡してみっかな!」

 えーっと、確かアドレスは……っと


↓2

00~09 龍門渕

10~19 風越女子

20~29 鶴賀

30~39 阿知賀

40~49 臨海女子

50~59 姫松

60~69 千里山

70~79 永水女子

80~89 宮守

90~99 新道子

ゾロ目 有珠山


一桁↓3 

0~1 先鋒

2~3 次鋒

4~5 中堅

6~7 副将

8~9 大将



京太郎「鶴田姫子……か」

 カチカチ

京太郎「思えば、妙な出会いだったなぁ」


 姫子 好感度   補正2 
 コンマ判定↓2

00~09 哩が京太郎に一目惚れ→殺す

10~29 京太郎がナンパしてきたので、いやいやアドレスを交換した

30~59 たまたま会場で意気投合した

60~89 泣いてるところを慰めた

90~99 暴漢から身を挺して守った

ゾロ目 甘々ベタ惚れ

この補正2ってコンマに2足すの?
それでぞろ目になった時はどっちを優先?


>>920
 基本的に高い方が高評価なので足します
 ゾロ目は足さない状態で考えますので、75で補正2でもゾロ目カウントしません



京太郎「そうそう、確か俺が買い出ししてる時に出会ったんだよなぁ」

 竹井先輩達の為にジュース買おうと自販機に行ったら、女の子が泣いてて
 話しかけようとしたら、通りすがりの人に俺が泣かせたんだと勘違いされて……

京太郎「あれは大変だった……」

 結局俺が慌てているのを見て、その子が笑い
 誤解はしっかりと解けたのだ

京太郎「その後に少しだけ話したんだっけ?」

 麻雀の話を少しして……持ってたくしゃくしゃのハンカチ渡して
 そんでいつか返すからって、連絡先を交換したんだ

京太郎「かなり可愛い子だったし、これって脈アリ……かな?」

 うん、きっとそうに違いない
 どうせこれから先、命短い身だ!

 ダメ元でアタックしまくってみよう!

京太郎「よし! んじゃ早速メールを送るぞ!」

 さぁ、これでどうだ!

 
 コンマ↓3 補正2


00~09 新道子の部長を紹介してもらう

10~29 下ネタ

30~59 無難な挨拶

60~89 告白する(受け良し)

90~99 電話をかける

ゾロ目 電話がかかってくる


京太郎「男なら直球勝負だ!」



【題名】
~久しぶり!~

【本文】
「好きだぁぁぁっ!」


京太郎「よし、これでいいな」

 正直勝算もクソも無いが、これでダメならその時はその時だ

京太郎「送信っと!」ピッ

 めるめる

京太郎「さぁ、どうなる!」


 ブーッブーッ!


京太郎「おっ! はやっ!?」

 さすが今時の女子高生
 メールの速度が段違いだぜ

京太郎「えーっと、内容は……」


【題名】
~久しぶり~~

【本文】
「うちもすぃとぉーよ♪」


京太郎「……」グッ

 勝った、安価スレ完!!

京太郎「いやぁ、余命一年は強敵だったな……」

 ブーッブーッ!

京太郎「ん?」


【題名】
~久しぶり~~

【本文】
「って、そげんわけなかぁー!!! 何言わせっと! s(・`ヘ´・;)ゞ」


京太郎「こんなんじゃ俺……病気と戦う気力なくなっちまうよ」ガクッ



 
 いや、待てよ?
 一度ノってくれたってことは、満更でもないんじゃないか?

 よし、もう一勝負してみるか?

京太郎「……」ゴクッ

 どうする、どうするんだ俺!?

 
 選択↓2

1 口説く

2 無難に挨拶する


 コンマ↓3

【口説いた場合】

・偶数で成功
 
・奇数で失敗

・ゾロ目で即落ち2コマ


【無難に挨拶した場合】

・無難に好感度が上がる





京太郎「……」カチカチ

【題名】
~~無難な挨拶~~
【本文】
「ごめん、なんかテンション上がっちゃってさ(´・ω・`) 久しぶりだな、元気にやってっか?」


 めるめる


京太郎「……俺のヘタレめ!」
 
 ブーッブーッ!

京太郎「お?」


【題名】
~~ううん、気にしてなかよ~~
【本文】
「久しぶり。うちは問題なかo(^▽^)o 須賀こそ元気しよっと?」


京太郎「おぉ、無難だ」

 そうだな、まだ焦ってもしょうがない
 ここは無難に行こう、無難に

京太郎「よし、このまま無難にメールしよう!」

 そして、それからもしばらく無難なメールのやりとりは続いたのだった



 ▼ヒロインが追加されました!

<鶴田姫子(オカルト)>
・京太郎とはメル友。無難な関係が無難に続いているとか




【七日目(夕方)自室】

 姫子とのメールのやり取りから数時間
 その後もお互い無難なやり取りを続け、気が付けばもう夜になっていた

京太郎「うわ、もうこんな時間かよ!?」

 向こうも同じことを思ってるんだろうか?
 無難なメール、侮りがたいな……

京太郎「とは言っても、まだ飯まで時間あるし……」

 折角だからもう少し何か出来ることはないか?


 選択安価↓3


1 誰かに会いに行く
※顔見知りに会いにいけます

2 誰かにメールする
※全国の女の子に連絡を取ります

3 どこかへ行く
※場所を指定し、ランダムでイベントが発生します

4 ネトマする
※相手はランダム 
※簡易判定



京太郎「ちょっと出かけるか」

 今日は家に篭もりきりで腹もあんまり空いてないし
 少しは運動しねぇと!

京太郎「とは言ってもどこに行こっかな」

 学校に行っても仕方ないし、他にめぼしい場所なんて……

京太郎「あっ! あそこがあった!」

 そういえば行きたいと思ってたんだ

京太郎「じゃあ早速でかけるか」


  
選択安価↓2 

1 T●UTAYA
※俗っぽいキャラが集まるかも?

2 映画館
※映画館って大人なイメージだよなぁ

3 図書館
※咲みたいな真面目な奴がいそうだ




【七日目(夕方) TS●TAYA】

 ウィーン

京太郎「おお、やってるやってる」

 丁度借りたいDVDが出てるんだよなぁ

京太郎「確かこの辺……あったあった! 西北ナチュラルのセブンシーズン」

 結局ファーストシーズンから続けて見ちゃうんだよなぁ、洋ドラって
 って借りられてるし!?

京太郎「うわぁ、マジかよ。こうなりゃ旧作になるまで待つか?」

 とは言っても俺の余命あと一年だし
 そもそもセブンシーズン以降は見れないかもしれねぇんだよな

京太郎「はぁ、欝だ……」

 スタスタ

?「……」

京太郎「ん? あれは……?」


コンマ↓2


0 内木一太

1 久保貴子 

2 竹井久

3 井上純

4 国広一

5 池田華菜

6 深堀純代

7 東横桃子

8 蒲原智美 

9 夢乃マホ

ゾロ目 YASUKO


その人の向かった場所は?
コンマ↓3

0~1 アニメコーナー

2~3 コメディコーナー

4~5 ホラーコーナー

6~7 恋愛映画コーナー

8~9 西北ナチュラルコーナー

ゾロ目 アダルトコーナー



 今目の前を通った人って……」
 
京太郎「確か、風越女子の池田華菜さん?」

華菜「……」ブルブル


          /::::::::::::::::ィ::/(::{   ):/\::::::::::::::::\::::::::::::::::::ヽ.
        /:::::::::::::::/ {/  `` j/   \::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::ハ
          /====ュ"   {        u  ヾ::.   ハ:::::::::::::::::ハ
.        /  ....::/__                _∨ ....... ハ:.     ハ
      /===ュ" ´   ̄\     { _...-‐¨ ̄  ∨:::::::::∧:::::::::::::::ハ
       / .:::::/::l   ___ ヾ/  ゞ {" __ ..,,,.._  ∨:::::::∧:::::::::::::::ハ
      /:::::::::/:::::|  /  ̄`ヾ,     / _   \∨:::::::∧:::::::::::::::ハ
      /::::::::/::::::::| 〃   {:}  |     |  {:}    ヾ∨::::::∧:::::::::::::::ハ
.    ∧:::::,'ハ::::::::| {{      ,       l        }} ∨::::::∧:::::::::::::::ハ
    ∧:::/∧::::::::| \   __/     \__   /  ∨:::::∧:::::::::::::::ハ
   ∧::/ ∧:::::::::|⊂⊃   ̄  '         ̄⊂⊃   ∨::::::ハ::::::::::::::::ハ
   ハ:/ ∧::::::::::|                  u     ∨::::::l:::::::::::::::::ハ
.   ハ/ ∧::::::::::∧  u    r二二二z、           ,∨:::::|:::::::::,:::::::ハ
.  ,':/ / /|:::/|:::::\      マ     j      ィゝ― '::::∨:::l::::::/l |∨::l
.  {/  {/  |/ ∨::/l\     ̄ ̄ ̄    ,,.ィ':::::::::::::::/l::/∨:| j/ |} ∨|
   {     {   ∨ }人(>,,         ,,...<  |/|:::/ ,j/|::::}::|/ /  ',:|
              `  _>r-― ´     ,lア`¨ヽ_,, -‐‐-レ‐- ,,_   }
      _r‐rュ―――――'"/ }       /      //  , ==≧、
    /{| { |        /‐-、   , -―/       //  /    ヾ}|


京太郎「?」

 何やってんだあの人?
 ホラー映画コーナーの前でうろうろして

華菜「こ、怖くないんだし……ホラー映画なんて怖くないんだし」ブツブツ

 一歩進んでは二歩下がり、二歩進んでは三歩下がる
 おいおい、それじゃあいつまで経っても進めないぞ?

華菜「うぅっ……」

京太郎「……」


 華菜 好感度  補正2 
 コンマ判定↓2

00~09 スルーする

10~29 後ろから驚かす

30~59 目が会う

60~89 華菜を助ける

90~99 逃げてきた華菜を抱きとめる

ゾロ目 何も言わずに華菜の真意に気づく




華菜「うぅ、どうすればいいんだし……」ウロウロ

京太郎「なにやってんだあの人……?」

華菜「ん?」

京太郎「あっ」

 目が合った
 
華菜「っ~~!?」カァァ

 顔が真っ赤になった

華菜「清澄ぃぃい!」ダダダッ

 こっちに走ってきた

華菜「おらぁっだし!」ガンッ

京太郎「いでっ!?」

 け、蹴られたぁ!?
 
京太郎「な、なにするんですか池田さん!?」

華菜「おいこら清澄の一年坊主! なんで黙って見てるし!!」

京太郎「あ……いえ、変な人だなって思って」

華菜「はぁぁぁぁぁ!? 目の前で美女が困ってんだしぃ? あーん?」グリグリ

 う、うぜぇ……
 可愛くなかったら張り倒してるぞ、アンタ

華菜「ま、なんでもいいけど。ほら、行ってこい」

京太郎「いや、説明してくださいよ」

 なんでいきなり俺が蹴られるてるのか、とか

華菜「しょうがない奴だし。ほら、あっちを見ろ」

京太郎「ん?」

 指さされた方向を見ると、店員がDVDのレイアウトを変更している
 カートのようなものを使ってるから道が通れなくなっているみたいだ

京太郎「それがどうかしたんですか?」

華菜「あそこを通れないせいで、あっちの通路に行けないの」

京太郎「? ここを通ればいいじゃないですか」

 別に店員のいるルートを通らなくても、このホラーゾーンを抜ければ……

京太郎「……あっ」

華菜「……」

京太郎「あの、もしかして池田さんって」

華菜「それ以上喋ったら、お前をボコボコのけちょんけちょんにしてやるんだし!」s

 なるほど
 どうやらこのホラーゾーンが怖くて進めなかったってわけか





 じゃあ俺の役目は、池田さんの代わりにお目当てのDVDを取ってくるってことか
 面倒だが関わった以上仕方無い

京太郎「いいですよ。どれを取ってくればいいですか?」

華菜「物分りがいい奴は好きだし。ほら、あそこのアソパソマソの新作」

京太郎「あー、あれっすね。分かりました」

 あんな子供向けを見るのか、という疑問もあったが別に関係ないな
 というより、ホラーの近くにあんな児童モノを置くなよ

京太郎「えーっと、これか。池田さん、これでいいですか?」

華菜「いいから早く持ってくるんだし!」

京太郎「はいはい」


 とてとて


京太郎「はい、どうぞ」

華菜「よしよし。お前、中々見所あるじゃん!」

京太郎「ど、どうも」

華菜「よくよく見れば顔も……名前はなんだっけ? せがた三四郎?」

京太郎「須賀京太郎です」

華菜「ふーん。折角だからこの華菜ちゃんのアドレスを教えてやってもいいんだし?」

京太郎「え? 別にいらな――」

華菜「いいから、ほらケータイ出せ!」

京太郎「ひぇっ!?」

華菜「ふふっ、喜べ。この私がアドレスを教えた男はお前が一人目だし!」

ピロピロ

 ▼ 池田華菜のアドレスを無理やり手に入れさせられた

京太郎「あ、ありがとうございます」

華菜「ふふん。また何かあったらメールしてやるし!」

京太郎「そうですか」

華菜「じゃあ、私はもう帰るし。じゃあね、須賀!」タタッ

京太郎「はい、さようなら~」フリフリ

 行ったか……
 まるで嵐のような人だったな
 
京太郎「……連絡先、もらっちゃった」

 まぁ、機会があれば連絡しよう
 うん。機会があれば、な



 ▼ ヒロインが追加されました

<池田華菜(オカルト)>
・京太郎が自分に惚れていると信じている。今はただのキープ君止まりとか(爆笑)


※ 猫描写でオカルト扱いにしてあります



一応新スレ立てました
 【安価】京太郎「だから――笑顔でお別れだ」優希「残り358日……?」2【咲】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395067316/)

 後はこっちを埋めてから次スレに進もうかと思います
 でも何で埋めればよいものやら



 では何か小ネタでもやります
 
 お好きなテーマをどうぞ

 ↓3



【好感度判定でぞろ目だったらどんな反応だったのか?】

~~優希編~~

【二日目(夕方)廊下】

京太郎「さて、優希はどのクラスだっけか」スタスタ

 先に帰ってなければいいんだけど……

優希「……京太郎?」

京太郎「ん?」

 この声は――

優希「やっぱり京太郎だっ!」

 声に振り向くと、そこにはなぜか地球儀を頭に乗せた優希がいた
 くるくると回しながら遊んでいたらしい

京太郎「優希、お前こそどうしたんだ?」

優希「えへへ、授業で使ったこれの片付けに通っただけだじょ♪」

 なるほどね。というか学校の備品で遊ぶなよ

優希「でも、実はちょっとだけ違うかも……」

京太郎「え?」

優希「だって、ここを通ったら……京太郎に会えるかなって」モジモジ

京太郎「そ、そっか」ドキッ

優希「なぁ、今日は一緒に帰ってくれる?」

京太郎「あ、ああ。その為にお前を捜してたんだ」

優希「本当かっ!?」パァァッ

京太郎「ああ、そうだけど――」

優希「京太郎だーい好きだじぇ!」ダキッ

京太郎「わわっ!?」

地球儀「」ガッシャァーン

京太郎「馬鹿、お前地球儀が――!?」

優希「んふんふっ♪ 京太郎の匂い、クセになる……」スリスリ

京太郎「こら、くすぐったいだろ?」ナデナデ

優希「んー♪ んへへっ! もっともーっと撫でて!」パタパタ

京太郎「あのなぁ、ここは学校だぞ?」

 甘えてくるのはいいが、もう少し場所というものをだな……

 
教師「こら片岡!! 須賀! 抱きついて何をやってる!」

優希「うぇっ……!?」

京太郎「や、やべっ!?」

教師「ん? それになんだ、この地球儀の破片は!?」

優希「に、逃げるじぇ!」

京太郎「お、おう!」

教師「こらぁぁぁぁぁ! 待たんか!!!」

 あーもう! 
 なにしてくれんだアイツ!!



【四日目(朝) 自宅前】


京太郎「うーん?」

まこ「あっ!」

京太郎「え?」

まこ「京太郎っ!」

京太郎「あ、染谷先輩!」

 気配を感じて振り返ると、そこにいたのは染谷先輩だった。
 元部長が引退して、今度から部長になるんだけど

まこ「……っ!!」タタッ

京太郎「そめっ……」

 ギュッ

京太郎「っ!?」

まこ「……ばか、心配させおって」ダキッ

京太郎「染谷先輩……」グッ

まこ「大丈夫か? お前に何かあったら、わしは……」ポロポロッ

京太郎「俺はもう大丈夫です。だから、安心してください」スッ

 白い頬を伝う涙――をそっと拭う
 染谷先輩に涙は似合わない

 この人にはずっと、笑っていて欲しいから

まこ「……京太郎」
 
京太郎「今日から復活するんで、またよろしくお願いします」

まこ「ああ。嫌じゃと言うても、もう離れんからな」グイッ

京太郎「わ、わわっ!?」

 チュッ

まこ「んっ……ふふっ。まず一回目」ペロッ

京太郎「い、いきなりは無しですよぉ!」ドキドキ

まこ「んぅ~~!! 可愛いのぅ! 可愛いのぅ!」ワシワシッ

京太郎「ちょ、ちょっと染谷先輩!」

まこ「あと九回、ちゃーんとノルマは守るけぇ」ニヤリ

京太郎「なんで部活のバツゲームをいつまでも律儀に守ってるんですか!?」

まこ「わしは約束を守らんからの」フフッ

京太郎「うぅ……」

 そんなの建前で、結局十回以上しちゃうんだよなぁ
 お陰で俺の唇はもう、染谷先輩専用に染まっちゃってる
 
まこ「ほら、行くぞ京太郎」

京太郎「はい!」

 でも、やっぱりこの人が先輩でよかった
 この人がいるから、俺は……


【四日目 清澄高校 掲示板前】 ※微エロ注意
 
京太郎「おーい!」ブンブン

和「……あっ」

京太郎「ごめんごめん、待ったか?」

和「須賀君……」プクゥッ

京太郎「の、和?」

和「どうして、連絡をくれなかったんですか?」ジトォ

京太郎「うぐっ、いや! 色々あってさ!」

和「昨日学校を休んで……連絡も取れなくて」

京太郎「悪い。連絡しようとは思ってたんだけど」

和「そんなこと言って! 私が、どれだけ……心配したと……!」ジワッ

京太郎「和……」

和「須賀君っ!」ダキッ

京太郎「和、外で抱きつくなんて……!?」ムニュムニュ

和「いやっ、離れたくありませんっ!」ガシッ

京太郎「で、でも、当たってるし! そのっ!?」

 抵抗を試みるが無理に引き剥がすわけにもいかない
 それにこの至福の感触のせいで、俺の理性は爆発寸前だ!

和「いいんですよ? 須賀君になら……」スリスリ

京太郎「え?」

和「須賀君になら、私のここ……好きにしても」クスッ

 そう言って、和は俺の手をその柔らかな果実へと導いていく
 低反発枕をも容易く上回る極上の質感――

和「んっ……はぁっ、んっ」

 それを引き立たせる、官能的な吐息
 これが、これが俺のモノなんだ

京太郎「和、どうだ?」フニュン

和「んぁっ、気持ち、いいです……」

京太郎「俺も気持ちいいよ」グリッ

和「んひっ、あ、ありがとうございます」

 和の目から光が消える
 これは、完全にすいっちが入った証拠だ

京太郎「悪い子だなのどっち。学校では【ならない】約束だろ?」

のどっち「はぁっ、はぁっ……だってぇ」ポワー

 発熱し、意識を朦朧とさせながらも俺を求める和
 こうなったらもう、止める術は一つしかない

京太郎「……帰るぞのどっち」

のどっち「ひゃ、ひゃいっ!」ビクンッ

 掲示物も、学校も、俺の余生もどうでもいい
 今はただ……

京太郎「今日は一日中、楽しもうな」

のどっち「……っ!」コクコクッ

 この人生を楽しむだけだ

でもこれって「既に付き合っている関係」にしか見えないが。
ある意味エンディング後みたいで、多分エンディングにいけない(主に人気面で)キャラのが見られるのは嬉しいかも


 なんか書いてて恥ずかしくなってきたので咲、久、照、姫子、華菜のゾロ目判定は無しということで
 ゾロ目判定は自力で出すか、しっかり好感度を上げて実現しましょう

 他の小ネタをどうぞ


 ↓2

ハギヨシの持っているオカルトについて

オカルトストール?

ハギヨシの寿命がころたんにばれてしまう…ってコレネタ潰しになっちゃう?

あ、ゴメン、「もし京太郎の能力がオカルトストールだったら?」にする。
だめなら安価下



>>985
 本編である話なので、申し訳ないですができません

>>986
 KANONのネタ?はあまり分からないので……


 ということで、拾えるネタが出なかったので今日はここまでにします
 



 
 おっとこれも忘れてました

>>982
 ハギヨシのオカルトもいずれ出す予定です
 もうしばらくお待ちください 

個人的にはハンターハンターの団長が梟の能力使ってた時がビジュアルイメージだったけど、まぁいいや。乙でした。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年10月12日 (月) 12:07:21   ID: RtJdNUbc

マージャンヨワヨワ病でくっそ萎えるんだが

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