【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい6 (1000)

安価やコンマで、剣と魔法な世界で主人公が姫と結ばれる為に頑張りましょう
亀更新、深くは考えていない行き当たりのため、途中で色々変わってしまうかもしれませんがご容赦を

1スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1613877615/)
2スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい2 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1614871959/)
3スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい3 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1615814860/)
4スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい4 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1617461230/)
5スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい5 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1620742232/)

~簡単な舞台解説~

剣と魔法のよくあるRPGな世界の大陸の一つ
三つの大国が大陸を統べていましたが……


【公国】:大公エルクラッド
広大な領地を貴族達が治める国
自国の発展に力を注いでおり、使えそうなものはなんでも使う主義
この性質により民を含めて異国民にも寛容な者が多い
幅広い種類の道具を取り扱い、商業に力を注いでいる

1スレ目開幕から怒涛のコンマを叩きだし、一躍世界の覇者となった
現在各地に展開している公国兵の多くは傭兵や賊である
戦力は将軍、帝龍ともにおよそ半数が倒れたが……?


【鉄国】:鉄国王フリーデシルト
屈強な戦士の多い無骨な国
規模はまだ公国より下だが、鉱物や魔道を組み合わせ急速発展中
独自の工学文明により、高い技術力と戦力を保有
世界全体の工学発展を謳い、鉄工業に余念がない

1スレ目開幕から公国の奇襲により壊滅するという憂き目に……
しかし国王と騎士団長が揃って偶数ゾロ目を叩きだし生還するという意地を見せる
娘達の活躍により、国は奪取。これからの復興に注力する


【森国】:森国王カタリナ
深い森の中にある神秘の国
自然の恵みに感謝し、他国には無い魔法を操れる者が多い
人と異なる外見の者達も住む影響か、少々閉鎖的
変わらぬ安寧を良しとし、林業や農業が発展している

1スレ目から鉄国同様にコンマが荒ぶり、公国の奇襲により文字通りの大炎上
しかし国王が次々に荒ぶり、公国の隠し玉の一体を粉砕し逆襲の機会を狙う
鉄国は奪還されたが、相変わらず公国からは危険な相手と認識されている

~主人公や姫の簡易紹介~

【ジーク】レベル225
生きることと食べることに執着を持つフリーの傭兵。21歳
このスレの主人公。頑張って姫と結ばれたいけど、正直今はまず生き延びることが大事
鉄国姫リアローズとは幼少期から出会っており、十年ぶりに互いの想いを自覚した。
過去に公国姫セレスティアの命も救っており、四姫中三人の危機を救っていることになる
二姫から貰ったお守りは大切な物。
・夜レベル100
・料理レベル100
・酔いやすさ27
・乗馬レベル95

【リアローズ】レベル196
鉄国の姫。18歳
メカクレで基本は大人しい。お人形大好きの優しい子
苦難の果てに、ついに祖国を取り戻した
変装時は傭兵シェリルと名乗り、ジークを援護する
リーチェの想いを知っても一切の嫉妬をしない広い心の持ち主でもあった
その心の広さは、公国姫セレスティアを助けることにも繋がった
なお、驚異的な各技能レベルを誇るが、乗馬だけは苦手だった模様
・好感度144
・夜レベル48
・料理レベル90
・酔いやすさ94
・人形作成レベル100
・鍛冶レベル100
・装飾レベル100
・乗馬レベル6


【リュノ】レベル156
森国の姫。17歳だが奇跡のようなツルペタちっぱい
ぼんやり優しげな見た目とは裏腹に探究心が強い行動派
戦闘能力は妹に劣るが、拠点作成と防衛に凄まじい才能を開花させる
妹リーチェが心配のあまり、父ソウキに拠点防衛を任せてジーク達に合流
外に出て最初に学んだのは、まさかの杖の鈍器化
変装時は傭兵ノエルと名乗り、その長髪を生かして髪型も好きに変えられる。
・好感度67
・酔いやすさ96
・夜レベル84
・料理レベル78
・龍知識99
・乗馬レベル61

【リーチェ】レベル251
森国のもう一人の姫。16歳
真面目で礼儀正しい妖精姫。羽の出し入れは自由自在
森国でジークに助けられて以後、彼と行動を共にすることに
変装時は傭兵ルーチュと名乗り、ジークを援護する
嫌な場面を見ることが多いが、脅威の鋼メンタルを手に入れた強き姫
呪術にも臆さず立ち向かい、その魔力でセレスティアを救って見せた
・好感度137
・夜レベル34
・料理レベル82
・酔いやすさ14
・乗馬レベル6

【セレスティア】レベル444→56
公国の姫。18歳
表向きは大人しい金髪美少女
しかしその本質は欲しい物は絶対手に入れるという、公国の体現者
ここまでならまだよかったが、コンマが荒ぶった結果その執着心は限界突破
ひたすら愛しい人を求める乙女であるが、愛する人以外はどうでもいい思考だったが……
リアローズとリーチェを追い詰めるが、彼女達の想いの強さの前に敗北
しかし同時にその呪縛を解かれ、救われもした
呪術を失ってからは、想いを残したまま本来の大人しい少女に戻っている
・執着心→好感度139
・夜レベル100
・料理レベル壊滅→???

【ユージーン】レベル83
元・セレスティア直属の傭兵。25歳
見た目はヘラヘラした金髪糸目の男
情報を持ち帰ることに特化した傭兵だったが、ひょんなことからジークと遭遇
帰還用のワイバーンを倒されお縄となり、説得の末にジーク達に寝返る
実は現時点で登場人物中最も料理の腕が壊滅している
セレスティアの真の実力次第ではより悲惨なことに……
・酔いやすさ36
・料理レベル壊滅
・乗馬レベル91

【イアン】レベル164
鉄国騎士団の長。30歳
壊滅した鉄国からリアローズを逃がし、ジークに託した
ほぼ死亡確定の状況からゾロ目により一矢を報いつつ生存
その後無事にジークとリアローズとの合流を果たす
ついに鉄国を奪還したが、親友が公国に囚われていることはまだ知らない
・夜レベル91
・酔いやすさ40
・料理レベル61
・乗馬技能74

【ミナ】レベル155(消耗時は2)
鉄国のシスター。子供体型だが20歳
優しく献身的で礼儀正しい、シスターの模範
瀕死のイアンの命を救ったが、その後は逆にイアンに庇われながら旅をしていた
実は希少な回復魔法の使い手ではあるが、最大魔力は控えめ
その為、自分の体力を削って他者を癒していたことが判明した
大人しい見た目だが、乗馬技能は他の追随を許さない圧倒的なものだった
・夜レベル24
・酔いやすさ39
・料理レベル41
・乗馬レベル100

【マリリン】レベル219
元・公国六将の一人。見た目はまさにアイドルだが22歳の男である
誰がどう見てもイロモノ、大公エルクラッドからは視界にも入れたくない程嫌われていたが……
実は内面はすごくまともな感性の持ち主であり、公国将ネーロ以外の上層部の全員に敵意か殺意を持つほど
耐えきれなくなり公国を飛び出し、やがてジーク達と出会い行動を共にすることに
この行動が、公国ではネーロを葛藤させることとなっている
・夜レベル36
・料理レベル47
・乗馬レベル71

※詳しいキャラ設定や他の登場人物は前スレにて

~その他解説・留意事項など~

・このスレは参加して下さる皆さんのおかげで成り立ちます
・頻繁にコンマ判定や安価が飛びます
・コンマ判定は連取有。安価や多数決の時は連取無効となります
・質問には答えられる範囲で答えます
・判定内容により、高コンマがよかったり低コンマがよかったりと変化します
・多数決時以外のゾロ目は、ボーナスがつくことが多いです↓

『奇数ゾロ目』
良結果判定。しかし判定内容次第では最悪の結果になることもあります

『偶数ゾロ目』
基本は良結果判定。しかし敵のレベルアップ判定、国の損害判定など極一部ではマイナスになることも

『コンマ00』
ハイパークリティカル。どんな判定内容であれ主人公にとっての確定最良結果となります


※コンマ結果は全て運です。誰かを責めたりせずに楽しみましょう。自分を責めるのもやめましょう
 ここが一番大事です


・メイン級キャラクターは、その都度安価募集。のちに多数決で採用キャラを決めたりします
・敵、サブキャラクターは私が拾えそうなものを勝手に拾うことがあります
・多数決が同票の場合、コンマ判定。コンマ合計値が多いものを採用します(ゾロ目優先)
・キャラクターはあまりに設定が細かすぎると私が処理しきれない可能性が高いです。ご了承ください
・どんな強いキャラクターも、基本は複数の敵に囲まれると負けてしまいます
・諸事情につき、竜の力を持つキャラクターの登場は難しいです
・展開巻き戻しはありません
・本編、雑談時問わずゾロ目が3つ連続で出た場合はゾロ目チケットを進呈(所持上限は5枚)

※このスレは姫と結ばれることを目的としているため、主人公のハーレム化はまず無理です。ご了承ください

※展開によっては姫含むキャラクターの凌辱や死亡もあります。こちらもご了承ください

~キャラクターシートテンプレ~

【名前】
【年齢】
【性別】
【所属】
【外見】
【使用武器】
【性格】
【その他備考】

※このシートを元にしますが、フレーバー判定等で設定が増えることもあります


~自由行動基本表~


所持アイテム

『ゾロ目チケット』×2(上限5)
『リアローズハンマー』
『連絡用信号弾』
『鉄鉱石』×4
『地帝の鱗』×1
『風帝の翼膜』×1
『覇銀の鱗』×1

【○○での行動での行動】2/2


1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)
※鉄国奪還により、姫と関係を持つことも可能になりました

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+3のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)

4:傭兵団の仕事(街でのみ実行可能。コンマ二桁判定でランダムな仕事をこなし、情報や道具を入手。危険はあるが見返りもある)

なんで三番で66出しちゃうのかなー(白目射出)
これはある意味今までで一番悩むかも……

少々お待ちください

1報酬の基本! 世の中金だぜ!(byユージーン)

50>21(ごめんねぇ、復興に回すお金考えるとこれが限界なんだよ……)

※流石に壊滅経験した国。財政はかなりやばいのでこれ以上せびるのは酷です

※然程影響はありませんが、自由行動時に豪遊したりなどはできなくなりました


2大仕事をこなした者には相応の地位を……!

01~20:男爵
21~40:子爵
41~60:伯爵
61~80:侯爵
81~00:公爵

コンマ92

81~00:公爵

※!?

※おそらくジークはその価値をイマイチ理解できていないでしょう

※飾りでも持っているだけでも後々のことを考えれば有利です


3おまけの報酬! すごい貴重なキノコもあげる大盤振る舞い!


コンマ66

6 6


偶数ゾロ目:


※すみませんちょっと考えます



ごめんなさい考えたけどちょっと思い浮かばなかったので今日はここまで
まさかキノコで偶数ゾロ目が出るなんて……
いや公爵も大概だけどね? というか爵位ってこれであっていたか自信が無い……
キノコの最良結果っていったいなんだろう???

ちょっと申し訳ないですが、最良キノコ案ある方いらっしゃいましたら、お願いします(土下座)
こちらでこれならいけそうというものがあれば、そちらを採用したいと思います

本日もありがとうございました!

報酬枠ひとつ使ってもらうくらいだし、これで作った料理食べるだけでレベル爆上がりとか……?

こんばんはー
爵位に関しては私も悩んでいたので、フリーデシルトが保留状態にしておく体にします(爵位あっても戦争中じゃ役立ちませんし)
元々前スレで爵位+領地でもあったので、予定していたイベントと絡めて今は『土地建物の現物支給』に収めておきます
そして悩んだキノコですが、これはもう全員分の判定を行い、コンマ二桁値とコンマ一桁値で効果の変わるキノコということにします
どうなるかは本当にわかりません。男に胸レベルアップヒットしたらどうしよう

Rスレなんだから自慰くらい強制で割り込ました方がいいですかね……?

遅くなりましたがゆったり再開です

1報酬の基本! 世の中金だぜ!(byユージーン)

50>21(ごめんねぇ、復興に回すお金考えるとこれが限界なんだよ……)

※流石に壊滅経験した国。財政はかなりやばいのでこれ以上せびるのは酷です

※然程影響はありませんが、自由行動時に豪遊したりなどはできなくなりました

――


フリーデシルト「……まあ、まずはお金が基本だよね?」

ユージーン(っしゃあ!)

フリーデシルト「国王権限でどどーんとお金を……」



ジャラン!



ユージーン「……ん?」

フリーデシルト「……あげたかったんだけどねぇ……」ハァ…

フリーデシルト「公国軍に思った以上に根こそぎ持っていかれててさ」

フリーデシルト「まだ調査中なんだけど、各地の被害も酷い物でね」

フリーデシルト「早急な復興と公国軍への対策に回すお金を考えると、これが限界なんだよ」

フリーデシルト「ごめんねぇ……」

ジーク「……いえ。鉄国の状況を考えればむしろ多すぎる程です」

ユージーン「たいしょ――」

ガッ!

セレスティア(ユージーン、貴方にはいずれジーク様を見つけてくれた報酬を用意しますから……)ヒソヒソ…

ユージーン「……なんでもないでーす」スッ…

ジーク「そもそも俺は、金の為に戦ったわけでもなく――」

フリーデシルト「それでも、たとえ足りずともこれは受け取って貰いたいな」ズイ

フリーデシルト「鉄国は傭兵をタダ働きさせる国だって噂が広がるのも大変だし……」

フリーデシルト「依頼人が報酬を払わないというのは、君達の世界では忌むべき行為だろう?」

ジーク「……そうですね。互いの信頼があってこその傭兵業です」

ジーク「……ありがたく、頂戴いたします」スッ…

フリーデシルト「うんうん。『次』の仕事も引き受けて貰いたいね」


……

――

2大仕事をこなした者には相応の地位を……!

01~20:男爵
21~40:子爵
41~60:伯爵
61~80:侯爵
81~00:公爵

コンマ92

81~00:公爵



土地建物

――


フリーデシルト「さて、残念ながらお金に限らず君達に有益な品物を用意するのは中々厳しいのが現状だ」

フリーデシルト「武器防具までほぼ全て奪われているからね……とんでもない欲深さだよまったく」

フリーデシルト「ただ、鉄国の心臓部である『工房』は無事だったのが不幸中の幸いだよ」

フリーデシルト「移動が大変だけど、いざと言う時に備えて隠しておいて正解だったね」

フリーデシルト「多分『しばらくすればベリィも戻ってくる』だろうから『素材があれば武具を作れる』よ」

フリーデシルト「あ、ベリィは僕の奥さんなんだけどね? 鍛冶や装飾がとっても得意なんだよ」

ジーク「……存じております」

フリーデシルト「へぇ、流石ベリィ。色々なところに名が広まっているものだね」

フリーデシルト「まあ彼女の自慢はまた今度にするとして、次の報酬を考えてみたよ」

フリーデシルト「これなら、現物支給は勲章くらい、王様権限で自由にできるからね」






フリーデシルト「ずばり――公爵の地位をあげちゃおう!」パン!






ジーク傭兵団一同「「!!??」」ガタ!



ジーク「……?」




フリーデシルト(……あれー? 思ったよりも反応が薄いぞ?)



ジーク「……ありがたいお話ではありますが、辞退させていただきます」ペコリ



ジーク傭兵団一同「「!!??」」ガタ!



フリーデシルト「これは予想外!」ガーン!

イアン「お、落ち着くのだジーク」アセアセ

イアン「いいか? 鉄国で公爵の地位を得られるということはつまりだな……」

ジーク「いや、俺もその地位が得難きものだということぐらいは察しはつく」


ジーク「ただ、己がその器ではない。だから辞退すると言ったまでだ」


ユージーン「いやいや、なんでだよ大将!? 絶対安泰の地位だぜ!?」

ジーク「……俺は、今の方が気楽だ」

ジーク「まだ各地の美味い物を喰い尽くしたわけでもない」

ジーク「それにどうやら、海の向こう側にも見知らぬ国があるらしい」

ジーク「……上に立つものには、それ相応の責任が伴われる」

ジーク「まさか、あれが食べたいこれが食べたい、見知らぬ大陸に行ってみたい」

ジーク「などと言った自分の欲望を面に出せる生き方はできないし、してはいけないだろう」








フリーデシルト「」グフッ…







ジーク「!?」ドキィ!

リアローズ「だ、駄目ジークさん! お父さんの急所を突いちゃ……!」ヒソヒソ…

ミナ「フリーデシルト様の脱走癖は、鉄国では結構有名で……!」ヒソヒソ…

イアン「我らの苦言には慣れた陛下も、お前が真顔で淡々と言うと堪えるに決まっている……!」ヒソヒソ…

ジーク「も、申し訳ない……!? 決して、そのようなつもりでは……」

フリーデシルト「い、いや大丈夫さ……」ヨロ…

フリーデシルト「僕も王様らしくない自覚はあるし、君がいう気楽気ままな放浪の魅力もわかるよ」

フリーデシルト「それじゃあこの報酬は保留と言うことで、欲しくなったらいつでも言ってね?」

ジーク「……わかりました」


フリーデシルト(……カタリナさんの方からも何か報酬を出すだろうし、下手にここに縛っちゃうのは確かにまずいしね)

フリーデシルト(用意はしておくけど、全ては君の自由だジーク。自分のやりたいことしたいことをして進むのが一番だよ?)


フリーデシルト「……とはいえ、君達傭兵団は現在我が国では英雄同然だ」

フリーデシルト「そんな君達に満足なお金も与えず、地位も与えず……なーんて、やっぱりできないんだよね」

フリーデシルト「面倒くさいと思うかもしれないけど、僕や国にも色々あるんだよ」



フリーデシルト「――そこで、目玉を用意してみたよ!」バッ!


ジーク傭兵団一同「「!?」」

フリーデシルト「あ、ここには現物持って来れないけどね?」

フリーデシルト「小さくなると大体こんな感じさ」ピッ

ジーク「これは……?」ペラ…



土地建物権利証「……」ギラーン!



ジーク「!?」

フリーデシルト「はい! ということで、王城からも近い一等地とその上の建物をまとめて全部あげちゃおう!」

フリーデシルト「今急いで職人も修復しているから、もう少し待ってもらうけど……」

フリーデシルト「完成したら、是非『ジーク傭兵団の拠点』として使ってくれると嬉しいな!」

ジーク「きょ、拠点? しかし……」

フリーデシルト「……自由な旅は楽しいよ。それでも、誰もが帰るべき家を持っている」

フリーデシルト「帰る場所がある。それは、人間が生きていける理由の一つだと僕は思うな」

セレスティア(帰る……場所……)ギュ…

フリーデシルト「何も、この場所で骨を埋めろとは言わないよ」

フリーデシルト「でも『この後』のことを考えたら、ここに『拠点』を作るのも悪くない筈だ」





フリーデシルト「――安心安全な拠点になら『転移陣』の用意」

フリーデシルト「――森国との行き来も容易にできるようになるからね」





ジーク傭兵団「「!?」」

フリーデシルト「実は前々からカタリナさんとはそういう話をしていてね」

フリーデシルト「森国の技術を応用した固定陣を両国に設置し、より深い交流を……」

フリーデシルト「最初は試験的に王城同士を繋げようかどうしようかって話だったんだけどねぇ」

フリーデシルト「その前に、公国に動かれてしまったというわけさ」

フリーデシルト「……傭兵団にリュノ王女とリーチェ王女がいるんだ。当然森国にも戻るつもりだろう?」

リュノ「わ、私達のこと、お気づきだったのですね……」

リーチェ「申し訳ありません。本来であれば――」

フリーデシルト「あー、構わない構わないぜんぜーん大丈夫だよ? まあカタリナさんからの受け売りだけどね」

リュノ「へ?」

フリーデシルト「いやぁ、僕も最初は緊張したもんだけどね。カタリナさん気さくに話してくれるし、僕堅苦しいの嫌いだしさぁ」

フリーデシルト「そうそう、ソウキさんの薬も凄いよね。あれは上手く鉄国の技術を合わされば――」

リーチェ「あの、フリーデシルト様……?」

フリーデシルト「おっとごめんよ。とにかく、カタリナさんのことだからあちらの用意はある筈なんだ」

フリーデシルト「あとはこちらが転移陣を用意すればいい。今あげた建物の中――地下室にね」

ジーク「……両国王の密約であったのならば、王城の地下の方がよろしいのでは?」

フリーデシルト「駄目駄目。工房もだけど、本当に大切なものは見つかりにくい場所に隠すべきだよ」

フリーデシルト「そこで、ジーク傭兵団の拠点に作る」

フリーデシルト「君達は広い生活拠点が手に入るし、森国の様子も『周りから気づかれずに見に行ける』んだ」

フリーデシルト「そして僕達も『転移陣に辿りつくまでに最強の護衛が配置されていて安心できる』というわけだね」

フリーデシルト「この報酬は、君達の利点だけでなく僕らの利点にもなっているんだ」

フリーデシルト「……だから、僕らを助けると思ってこれも受け取って貰えないかな?」

ジーク「……」チラ…


リュノ「……」ソワソワ…

リーチェ「……」ソワソワ…


ジーク「……ありがたく頂戴致します」ペコリ

フリーデシルト「こちらこそありがとうね。全部の準備が整ったら、鍵とかも一式渡すことにするよ」


……

――

――


3おまけの報酬! すごい貴重なキノコもあげる大盤振る舞い!


コンマ66

6 6


偶数ゾロ目:伝説の超キノコ


――


フリーデシルト(……もう一人、公国のセレスティア王女もいるんだよねぇ)

フリーデシルト(でもなんか僕と視線合わせてくれないというか、気まずそうだしなぁ……)

フリーデシルト(クリス君の話では、結構危ない子かと思っていたんだけど……)

フリーデシルト(まぁ、彼女にも事情はあるんだろう。今は触れるべき時じゃない)


フリーデシルト「そう、今は勇敢な傭兵団に鉄国王として報酬を支払うべき時!」



フリーデシルト「さあさ、お金に地位に土地に建物……」

フリーデシルト「僕の権限でどうにかできそうなものを頑張って集めてみたけど、まだ足りないよね?」

ジーク「い、いえそんなことは。必要以上の報酬を受け取ることは傭兵として――」

フリーデシルト「依頼人が予想以上の働きをしてくれた傭兵に感謝の気持ちを送りたいと考える」

フリーデシルト「これをつっぱね続けるのも傭兵として正しい姿なのかな?」ニヤリ

ジーク「ぐ……」

フリーデシルト「……まあ、そんなことを言っても、今の僕に用意できそうなのは……」ゴソゴソ…

フリーデシルト「もう、これくらいしか残っていないんだけれども」ドン!



超キノコ「……」ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…!



ユージーン「なんだよキノコが報酬って――」











ジーク「うおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」ガターン! 

リュノ「これはあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」パリーン!










ジーク傭兵団「「!??」」ビックゥ!

フリーデシルト「!??」ビックゥ!


リアローズ「ジ、ジークさん……!?」オロオロ

マリリン「な、なんて音響……! 耳栓欲しい人は言ってね……!」キーン…

フリーデシルト(……お金や地位よりも、これに一番反応するかー……)

ユージーン「お、おいどうしたいったい――」




ジーク「わからないのかっ!? これは、伝説とまでいわれた究極のキノコだ!」

リュノ「ええ、この見る者を震えさせるような佇まい、色艶に太さ……伝説は本当だったんですね!」ワクワク!




リーチェ「えっと、その、お姉様……?」オソルオソル…

リュノ「どうしたんですかリーチェ、伝説の中だけだと思われたキノコが今、目の前にあるんですよ!?」ワクワク

ジーク「龍が実在したのだから、もしやと淡い期待はしていたが……!」ゴクリ…

イアン「そ、それほどまでに凄いキノコなのか……?」

ミナ「確かに、キノコ離れした大きさですけど……」

ユージーン「たかがキノコ――」

ジーク「……」メキィ…

ユージーン「うおおぉい!? 無言で俺の指を変な方向に曲げようとしないでぇ!?」

リュノ「今のはユージーンさんが悪いですよ。いや、このキノコを皆さんが知らない様子なのがまず驚きですけど……」

リアローズ「私はジークさんとリュノさんの反応の方に驚いちゃった、かも……」ドキドキ…

イアン「うむ……」

ミナ「でも、フリーデシルト様はこのキノコを報酬として用意されていた……」

ミナ「つまり、このキノコのことを……?」

フリーデシルト「ん、ああ……僕も昔はあちこちを巡ったし、色々本も読んだからね。頭の片隅に記憶はあったんだ」

フリーデシルト「まさか、公国軍と戦っている最中にひょっこり見つけるとは、夢にも思わなかったけどね」

フリーデシルト「二人は知っているみたいだけど、報酬なんだから少しは解説しておこうか」コホン…

フリーデシルト「まずこのキノコは――とんでもなく美味しいらしい」




超キノコ「……」ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…!



ユージーン「……これが?」

ジーク「ああ。俺はもう唾液がとまらん」ジュルリ…

リュノ「ジークさんジークさん、食べたらぜひ感想のほうを……」

ジーク「いや、これは傭兵団への報酬。全員でこの奇跡を味わうべきだろう」

リュノ「い、いいんですか!?」キラキラ!

ジーク「ああ、勿論だ。美味い物はみんなで食べればより美味くなる」

セレスティア(……)

ジーク「……セレスティアも、食べてみろ」ヒソヒソ…

セレスティア「……!?」

ジーク「間違いなく、生きていて出会う『いいこと』の一つだ」ヒソヒソ…

セレスティア「……」ゴクリ…

マリリン「でもこれをどう料理すればいいんだろう……?」

ジーク「決まっている。――ただ火で炙る。人間が余計な手を加えては味が損なわれるだろう」

リュノ「ええ。これは譲れませんね……!」

フリーデシルト「流石に伝説の存在と言えど生は怖いからね……」

フリーデシルト「そしてこのキノコはただ美味しいだけでなく、食べた者に何かしらの変化を与えるという逸話があるんだ」

リアローズ「変化……?」

フリーデシルト「そう。たとえば、身体中に活力が漲って強くなったり……」

リュノ「本来不変の筈の、人が持つ魔力の最大量を増やすなんて話もあります」

ミナ「!!」

リュノ「つまり、魔法が使えない人も魔法が使えるように。元々使える人はより強力な魔法が使えるようになるわけですね」

ジーク「そして、最も驚くべきは――限定的ではあるが『死を遠ざける』ことさえもあるとか……」



超キノコ「……」ズゴゴゴゴゴゴゴゴ…!



フリーデシルト「多分、公国の貴族達でも全財産なげうってでも欲しがる人いるんじゃないかな?」

ユージーン「途端に凄そうなキノコに見えて来たぜ……」ゴクリ…

ジーク「落ち着けユージーン。焦っては駄目だ……」ゴクリ…

フリーデシルト「僕はもしかしたら、このキノコを見ただけでその『死を遠ざける』恩恵を受けたのかもしれない」

フリーデシルト「だから、そのキノコは君達への報酬として全て支払おう。遠慮なく貰って欲しい」

ジーク「感謝致します……!」バッ!

ジーク「ああ、ということは『9等分』か……後で、しっかりと均等に……」ゴキュ…


――

※キノコ特殊判定
↓1~9コンマ二桁(量が多いため連取あり)

キノコ判定
※コンマ一桁分効果変動

1~3:効果大
4~6:効果中
7~0:効果小

01~20:レベルアップ
21~40:胸レベルアップ
41~60:夜レベルアップ
61~80:魔法強化
81~00:死亡回避スキル付与

ゾロ目:媚薬

まだ細かい計算も何もしていないけどこれはやばいことになってるかもしれないってかゾロ目二つぅ!?(空中四散)
すみません、ちょっと状況を整理したいので今日はここまで……

本日もありがとうございました!


確率的にジークとリアローズが死亡回避スキル引いてる可能性もあるんだよね、もしそうなら他の人を守るスキルに変換されると良いなぁ……

>>71
確かに死にスキルになってしまいますね……
ジークの防御系スキルに変更しておきます

すみません、ユージーンの夜レベル未判定だった為
追加で
↓1コンマ二桁判定お願いします

まだ表は伏せておきますが、7番に関しては明日振り直し許可を求めるかもしれません……

リュノが大きくなりそうだなと薄々予想してるけど、巨乳組のうち二人がさらにデカくなってムキーってなるところも見たい

おはようございますうっかり寝落ち……
怖い怖い怖い!?(白目射出)
ユージーンでミスって名前出したとはいえなんでわかるの!?
そしてユージーン新たな問題発生の追い討ち(

キノコ判定
※コンマ一桁分効果変動

1~3:効果大
4~6:効果中
7~0:効果小

01~20:レベルアップ
21~40:胸レベルアップ
41~60:夜レベルアップ
61~80:魔法強化
81~00:死亡回避スキル付与

ゾロ目:媚薬
1ジーク
コンマ83→死亡回避スキル付与・大→生存スキル・大
2リュノ
コンマ88

8 8

ゾロ目:媚薬・小

3リアローズ
コンマ16→レベルアップ・中
4マリリン
コンマ93→死亡回避スキル付与・大
5ユージーン
コンマ53→夜レベルアップ・大
6リーチェ
コンマ55

5 5

ゾロ目:媚薬・中

7イアン
コンマ31→胸レベルアップ・大
8ミナ
コンマ25→胸レベルアップ・中
9セレスティア
コンマ25→胸レベルアップ・中

がっつり当てられてますが判定結果はこうです(白目)
というか目玉の魔法チャンスを誰も踏まないって……
媚薬はギリ姉妹なのでなんとかするとして

とりあえず目下の問題はイアンですが、女性陣のサイズ変更を避けたい
人もいらっしゃるようなので(なお小+3、中+6、大+9、通常レベルは×2)

①イアンの振り直しをするか否か(同じ表で判定。胸部分は魔法に変化)
②ミナとセレスティアも振り直すか否か(イアンに同じ)

を少し伺いたいと思います
そしてこの後の女子会で何かしたいことがあれば軽く募集も(セレスティアの二つの判定は確定)

※なおユージーンは大変ですがこのまま行きます

振り直しはイアンとセレスティアですね
キノコゾロ目は本当に想定外過ぎて出た案を均等に分配したのが失敗だったかもしれません
女子会も概ね把握しましたが、三姫の過去話は少し難しいかも?

夜にこれそうなら更新再開いたします

それではイアンとセレスティア再判定
↓1~2コンマ二桁

ゾロ目きて♥

こんばんはー
遅くなりましたが、キノコからゆるりと再開です

その日の夜、王の厚意により貸し出された鉄国産の炭火で伝説のキノコは焼かれた。
巨大なキノコに串を通し、軽く塩を振っただけ……
料理と言うにはあまりにも単純、野性味溢れる食し方ではあったが、集まった傭兵団員達は誰も文句を言わなかった。


「……んぐ……」


誰かがキノコが焼ける香りを前にたまらず喉を鳴らす。
だがそれを咎めるものは誰もいない。個人差はあれど、全員が似たような状況なのだから咎めようも無い。


「……」


串を持つ、全ての責任を背負った傭兵団長は理性を総動員していた。
最も近くで、焙られるキノコの芳醇な香りを嗅ぎ続けるのだ。並の精神ではこの役目は務まらない。
今すぐかぶりつきたい衝動に駆られる程に、魅惑的なキノコ。
だからこそ、これを食した時の感動は皆で共有したい。


「……」


まさか、自分の手で伝説のキノコを焼ける日が来ようとは。
金よりも地位よりも、これまでの人生で一番の報酬かもしれない。
果たして今後の傭兵人生において、これを上回る報酬が手に入る時はくるのだろうか?
もしそんな時がくるのだとすれば、きっとそれは……


「……っと。そろそろだな」


思考を振り払い、キノコを火から遠ざける。

ああ、なんというキノコだろうか。
ただでさえ薫り高かったというのに、焙られた香ばしさも加わることでさらに高みに至っている。


「ジークさん……!」


辛抱堪らないといった様子の緑姫を僅かに制止させ、串から引き抜くと同時にすぐさま包丁へと持ち替える。
時間との勝負。躊躇っている暇も無い。
この最高の状態の伝説を、綺麗に9等分しなくてはならない。


「――っ!」


半分こ、などといったものよりもその難易度は高い。
ただ一直線に包丁を振り下ろし両断しただけでは、絶対に9には分かれない。
まずは焦らずに3等分、それにさらに二回包丁をおろしてやればいいのだ。


「よしっ!」


美しく切られたキノコは、そのまま皿に乗せられ全員に配られていく。

一人、二人……やがて九人。



――皿が行き渡ると同時に、彼らは礼を述べつつキノコをその口へと運ぶ

ジーク「―――っ!!!」

ジーク(な、なんだこの美味さは……!?)プルプル…!

ジーク(世の中には、これほどのキノコが存在するというのか……!?)

ジーク(……生きて、またみんなでこのキノコを食べる。みんなで、生き延びよう……)

ジーク(このキノコが、そう望んでいるような声が俺には聞こえるぞ……!)ゴゴゴゴ…!



リュノ「―――っ!!!」

リュノ(これは……頭がおかしくなってしまいそうな美味しさです……!?)

リュノ(森国は元からあまり素材を弄りすぎない料理が多かったですけど……)

リュノ(それでも、これほどの味に出会ったことはありません。これが、伝説が持つ味……!)ゴクリ…

リュノ(――す、すごい。薬膳的な効果もあるんでしょうか? なんだか身体もポカポカする……///)



リアローズ(ジークさんとリュノさんが、幸せそうに震えている……本当に、美味しいんだ……)

リアローズ「い、いただきます……!」パク!

リアローズ(!! お、おいひぃ……!? お肉よりも、充実感がある……!?)

リアローズ(色々なキノコのいい所だけを集めたような、ずっと噛んでいたい味……)

リアローズ(それにただ美味しいだけじゃない。なんだか、どんどん力も湧いてくるよ……!?)ゴゴゴゴ…!




――

1ジーク
コンマ83

※ジークは『いつかの団欒の為に』を習得した!

★『いつかの団欒の為に』★
敵が特定の相手に対する特効攻撃を所持していた場合、それを無効化する
更に戦闘時一度だけ、劣勢判定を無効化する

2リュノ
コンマ88

※自室に戻ったあと……?

3リアローズ
コンマ16

リアローズ:レベル196+12=208

――

マリリン「お、美味しい!? 美味しすぎるよこのキノコ!?」モグモグ!

マリリン「語彙力無くなっちゃうくらいに美味しい、美味しい以外に言葉が出てこない……!?」

ユージーン「あーあ、女の子がキノコを咥えるなんて結構いい場面なんだが……」ハァ…

ユージーン「隣ではしゃいでいるのが、詐欺みてぇな容姿した男だもんなぁ……」

ユージーン「これじゃあ俺の夜のキノコも昂ぶら――」

マリリン「女の子もいる場所で馬鹿言わないの! 冷める前にユージーンも早く食べなさい!」


リーチェ「あ……」

リーチェ「美味しい……♪」ハムハム…


ユージーン(……可愛いものは見れたからこれはこれでよしとしておくか。さて、そんじゃお味の方は……と)パク



ユージーン「――ぬおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」ブルブル!

マリリン「気持ちはわかるけど、落ち着いてユージーン。食事中に立つのは礼儀がなっていないわよ?」

リーチェ「で、でもこのキノコ、本当に美味しいから仕方がないかもしれません……」ハムハム




マリリン(あー、どうしよう。本当に美味しい……)

マリリン(私もいつか、こんな伝説になるような女の子になりたいなぁ……)

マリリン(その為にも、まだまだ生きて知名度あげていかないとね♪)



ユージーン(いててててて!? なんだこのキノコ……!?)

ユージーン(口ん中は旨味の暴力で暴れて、下の方では俺の大切なブツに対して暴れてやがるのか!?)ビキビキ!

ユージーン(食べた者に力を与えるって、まさかここにも適用されるのかぁ……!?)ドキドキ!



リーチェ(美味しい……ジークさんの言う通り、これはお料理に使うよりこのままが一番かも?)

リーチェ(もったいないし、ちょっとずつよく噛んで食べようと思ったけど……)ハムハム…

リーチェ(――どうしましょう、なんだかもっとこのキノコを食べたいような……?///)ポカポカ



――

4マリリン
コンマ93

※マリリンは『羽ばたく未来の為に』を習得した!

★『羽ばたく未来の為に』
自身が一人で戦闘を行う際、敗北判定時に負傷判定を中傷まで留めて確定逃走を可能とする


5ユージーン
コンマ53
ユージーン:レベル02+9=11(年齢とこれまでの言動的に知識はあるので『サイズとテクニック』)

※伝説の超キノコでも庇いきれないものはある

※浴場でジークとイアンのものを見たらとんでもないショックを受けるでしょう……

6リーチェ
コンマ55

※自室に戻ったあと……?

――

イアン「むぅ……! この深い味わい……!」モムモム…

イアン「ジークとリュノ様があれほどの反応を示したのも、頷ける味だ……!」

ミナ「はい、とっても美味しいです……♪」

ミナ「教会の皆さんにもごちそうしたかったのですが……」

イアン「流石にここからさらに分けるのは難しいだろう」

イアン「それよりもミナ、熱い上に旨味が弾けるからな。火傷しないように注意するのだ」

ミナ「ええ、気をつけますね。……あら?」



セレスティア「……」ジッ…

キノコ「……」


ミナ「セレスティア様、どうなさったのですか? とっても美味しいですよ?」

セレスティア「……ええ、皆さんのお顔を見ていれば、よくわかります」

セレスティア「だからこそ、私などが食べるよりも……ジーク様や皆さんにお渡しした方が――」

イアン「……ジークは、貴女に食べて広い世界を知って貰いたいと、そう考えている筈です」

ミナ「ええ。ジークさんも仰っていたでしょう? 喜びは、わかちあうものだと」

セレスティア「……っ」

セレスティア「いただき、ます……」ペコリ

セレスティア「……」パクリ



イアン(……陛下は仰っていた。このキノコは、ただ美味なだけではないと)モムモム

イアン(持ち主に、変化を与える……か。もし、その話が本当なのであれば……)

イアン(先程から漲るこの活力……! あのワイバーンとの戦いの時のように、限界まで動くのだ我が身体よ!)



ミナ(……このキノコはただ美味しいだけではない。魔力を増やす、まさに神の奇跡のような力もある……)

ミナ(もしそれが本当ならば、私はもっと多くの人を救い癒すことができるのです。神よどうか、私にその力を……!)オイノリ

ミナ(…………あれ? 食べ過ぎた、わけはないですよね? なんだか急に服がきつくなったような……?///)ミチミチ!



セレスティア「―――っ!!!」ポロポロ…

セレスティア(おい、しい……! 初めて、食べた……生きていなければ、出会うことのなかった味……)

セレスティア(それだけじゃない、この全身を巡る不思議な感覚は、あの想いの力とはまた違う……)

セレスティア(あの力よりも、遥かに微弱。だけど、私は……)ギュ…


――

7イアン
コンマ82(>>107

※イアンは『鋼の叛逆』を習得した!

★『鋼の叛逆』
自身が一人で戦闘を行う際、敗北判定時に負傷判定を重傷まで留めて確定逃走を可能とする
さらにその際、敵の基礎耐久値を1減らす

8ミナ
コンマ25

ミナ:胸レベル70+6=76(ネーロに次いで全キャラ中2位)

9セレスティア
コンマ80(>>108

※セレスティアの『???』が新たに開花。交流、個別鍛錬を経て解放されます

――

――――
―――
――




「っ……ぁ……」



鉄国を救った傭兵団には、王の計らいでそれぞれに客室が用意されていた。
元より忍ぶ格好で各国の姫が揃っているのだから、当たり前といえば当たり前ではあるのだが。
それでも、表向きは傭兵という身分の者に与えられるにしては破格。
致命的な損害を被った鉄国が用意できる限界のものを惜しみなく揃えた部屋である。
当然、その寝台の寝心地も普通のものとはわけが違う。


「んっ……」


しかし、ぼんやりとした灯りがともるその部屋で、一人の少女は熱っぽい吐息を漏らしながら転がっていた。
豊かな緑髪を散らしながら転がるものだから、自分自身の身体にも絡み付いているがそれも気にしない。
いや、気にしていられないというのが正しいか。


「困り、ましたねぇ……あのキノコ、媚薬の効果まであるんですかぁ……?」


誰に言うでもなく独りごちる。
眠たげな目とは裏腹に、とても眠れそうにないというのが彼女の導き出した結論。
身体をじわりと支配する疼きと熱を吐き出す様に、言葉と共に息は漏れ続けた。


「身体に、変化……人それぞれにしても、どうして私、だけぇ……」


閉鎖的な国の姫ともなれば、部屋に籠ることも多かった。
外の世界に想いを馳せ、たとえ架空で一時のものであれども数々の蔵書は少女を望みの世界を旅させた。
面白い、つまらない。全部が当たりとは言えないが、最後まで読まなければそれもわからない。
だから、彼女は色々な本を読み勉強してきたのだ。
そう、色々と。


「んっ……流石に、他所の借りているお部屋でこんなこと、したくないのに……」


寝衣をめくりあげ、膨らみと呼ぶにはあまりにも心もとないささやかな起伏に手が伸ばされる。
はしたない、とは感じているのだろう。薄暗い部屋の中でも、少女の頬はほんのりと朱に染まっていた。
それでも、動きを止めることは無い。
色々と勉強したからこそ、落ち着く為には仕方がないことであると割り切るしかないのだ。


「ん、ふぅ……ぁ……」


揉みしだくといったことはできない。
それ故に半ば必然的に、ぷくりと主張をする桃色の先端部分だけが指先で器用に虐められる。
それなりの歳だというのに、どうして自分の身体はここまで貧相なのか?
僅かばかりの哀しみも込めて、細い指が頂に爪を立てた。

「い、ぁ……くぅ……はぁ……慣れませんねぇ、この感覚……」


荒くなっていく息を吐きだしながら、目線は下へ。
弄り倒されたせいか、赤みを増してより硬く尖ったように見えるその場所。


(……そう言えば、見られちゃったんですよねぇ、この貧相な胸を……)


ふと、先日の酒場での一件が思い起こされる。
初めてみる外の世界、外の酒場。
自分が好奇心旺盛で、それでよく失敗することもあるのは自覚していたが、あの時は抑えようも無かった。
そして外で服を脱ぎ捨てるという大失態を犯してしまったが……


(……どう、思われたんでしょうねぇ……)


(ジークさん。多分、各国の姫が少なからず気にしている人……)


頭に、今所属している傭兵団の団長の顔を思い浮かべる。
彼とは森国の地下拠点で初めて顔を合わせたが、悪い感じはしなかった。
傭兵団の中で唯一伝説のキノコにも反応を示してくれたり、料理が誰よりも上手だったり……
本人に面と向かって言えば怒られるかもしれないが、見た目に反して『面白い』と言える人。
それが少女の団長への評価だった。


――私も、命を救われていたら。もっと違う気持ちを抱いていたのだろうか?


瞬間、妙な考えが頭を過ぎった。
違う気持ちとは、なんだ。
熱で浮かされたらしい頭をゆっくりと左右に振り、思考を戻そうと試みる。


「……今のままで、いいじゃないですか。少しばかり、興味はありますけど……今のままで、十分面白いんですから」


胸を虐めていた指先を虚空へ持ち上げ、最近覚えたばかりの氷の力を発現させる少女。
小さな氷の華がひらりひらりと自分の身体へと舞い落ち、熱を奪っていく。


「お? 思いつきでやってみましたけど、案外使えるかもしれませんね、これ。少しはこれで紛れるといいんですけど……」


指先からさらに氷華を落とし、熱を持った身体をさらに冷ましていく。
このままただ慰めているだけでは、いらないことも考えてしまう。
媚薬の効果など一時的なものだというのはわかる。ごまかしでも、寝て明日になればもう何も問題は無い。


(そう、早く寝ましょう。明日になれば、この疼きもおさまっている筈です)




(――そして明日、みんなにちょっとだけあの人の話も、聞いてみましょう)

(――だって、興味はあるんですもん。少し聞くぐらい、いいですよね……?)



やがて緩やかな冷気の中で、少女はゆっくりと微睡の中におちていった……


……

――

――――
―――
――





おかしい。
姉や傭兵団の仲間に挨拶をし、ベッドに潜りこんだのはどれくらい前だっただろうか?


「はぁ……はぁ……あつい……」


ぱさりと身体の上にのせていたものをめくりあげ、夜気を取り込んでからまた被りなおす。
しかしそれが全くの無駄な抵抗だということは、少女にはとうにわかっていた。
わかっていてもどうしようもなく、もどかしかった。


「はぁ……」


程なくして、また左右にころころと転がり始める。
あの程度の放熱ではまるで意味を為さない。
わかっている。吐き出した自分の息が熱を持っているのだから。
いや、息だけではない。身体その物が、普段以上の熱を有していた。


「どう、して……」


息を吸って吐いて。生きる上で当たり前の行為を繰り返すだけでも、どんどんと熱が高まるのがわかった。
あのキノコを食べてから、妙に身体が温まっていく感覚こそあれど、ここまでとは思わなかった。
目に見える毒素、危険であると判断できるものであれば、光魔法で浄化できたのかもしれないが……
身体の内側からじっくりと染み渡り主張してくるようなこれは、対処できる気がしない。
そもそも少女は、『何故こうなったか』はわからずとも、『これ』が何であるかは、もう理解できるようになっていた。


「こんな、恥ずかしい……」


寝衣の裾をおそるおそる持ち上げ、疑惑の箇所へ目を向ける。
本当は目で見る前からわかってはいた。何しろ自分の身体の変調なのだから。
それでも頭のどこかに信じたくない思いがあったのかもしれないが、その希望はすぐに打ち砕かれる。


「ん、あぁぁ……っ!」


より強い熱を感じる場所。
太ももの奥へと指を滑らせれば、にちゃりと妙な水音が深い夜の部屋に響き渡った。
音の出処が自分の下着であるということも、わかっている。
白かった筈のそれが水分を含み、濡れ透け役割を失っていることにも、気が付いていた。


「どうして、どうしてなんですか、こんな……」


だからこそ、恥ずかしい。目を背けたい。
身体の全てが熱いが、特に顔とこの部分が熱い気がする。
頭の中を掻き回されるような、初めての感覚。
視界は薄い霧がかかったかのように妙にはっきりとしない。


早く、この疼きをおさめないと。

「んあっ……! んぅぅ……!」


下着をずらし、指を進めてすぐに柔らかな部位にぶつかった。
それだけで漏れそうになる声を、咄嗟にうつ伏せになって枕に顔を沈めることで回避する。
未成熟で穢れを知らない割れ目が、僅かに開いてとろとろと蜜を零している光景。
自分の身体とは思えない、性知識を得たばかりの少女には少しばかり受け入れ難い事実。
それでも身体の奥底からやってくる熱は、指を止めることを許さない。


「はぁ、ぁう、んぅぅ……!」


それでも、元からそれほど知識が深いわけでもない姫から教わった拙い慰めの術だ。
身体は一人前の欲求をするが、自分自身がそれの対処方法を的確に把握しきれていない。
ちゅぷちゅぷと、浅い部分に指の先を埋めることぐらいが関の山。
より深くまで指を侵入させることは、決してしない。
いや、することができない。


「ジーク、さん……」


熱い吐息と共に零れ落ちた名は、彼女にこの場所の大切さを教えた男の名でもあった。
愛する者同士がする行為。
そう容易く投げ捨ててはいけない、大切なもの。
その後に知った、自分で自分を慰める手段。
これで満足して、いつかの日の為まで大切にしなくてはならないのに。


「ジー……クさん……ジーク、さぁん……!」


身体が、いうことを聞いてくれない。
熱く火照ったこの身体の疼きが、なかなかおさまる気配を見せてくれない。
どうしてか、瞳の奥まで熱を持ち始めた気がする。


「寂しい、よぉ……!」


自分で自分を慰める。疼きを処理する。
それだけの行為なのだから、何も誰かの名を呼ぶ必要もなければ、想いを吐露する必要もない。
抑えなければ。姫として相応しい立ち振る舞いをしなければと、思っていた筈なのに。


「ジークさん、ジークさんっ……!」


指の動きが速まる。
聞かれていないことをいいことに、見られていないことをいいことに。
ただただ密かに想いを寄せる人の名を呼び続ける。


(ああ、私は……)


零れ落ちる涙の理由はなんなのか。
それは当人でさえもわからない。
それでもぼんやりと感じ取っている感情は――恐怖だった。

怖い。

怖い怖い。

夜遅くに他国の客室で自分を慰めるような姫なんて、軽蔑されてしまうのではないか。

つい最近まで何も知らなかった筈なのに、色欲に溺れたはしたない娘だと見捨てられてしまうのではないか。

それが、怖くて怖くて仕方がない。

「はぁ……ジーク……さん……んあぁ、はぁ……はぁぁ……」


それでも、やはり指が止まることは無い。
どんなに恐れても、小さな肉壺はその動きを止めることはなく、指をふやかす蜜は限界を知らないかのような量で溢れてくる。
ぐちゅぐちゅと音もより大きく響き、それがさらに羞恥心を煽る。


「ごめんなさい、ごめんなさいジークさん……」


「今日だけ、今日だけですから……!」


聞こえる筈も無い謝罪を、ついしてしまう。
本来謝るべきは彼よりも、明日この部屋の清掃にやってくる者だろう。
ここまで寝具を濡らしてしまっては、言い訳もできないかもしれない。


(水魔法と、火魔法と、風魔法……洗って、乾かして……)


せめてもの後始末はしっかりしておこうと頭の片隅で考えられるのは、少女の育ちの良さなのかもしれない。
この場合、隠蔽とも受け取られかねないのだが。


(そう、魔法を使えば、まだ処理できます。だから、大丈夫……)


(――だから、もう少しだけ)


(――まだ、切ないの。寂しいの……どうすれば、おさまるんですか……?)


(誰か、教えて……)


「ジーク、さぁん……」


抑えなければ。
我慢しなければ。
止めなければ。

大切なあの人や民に失望されない為にも、自分は正しく真面目な姫であらねばならない。
頭のまともな部分は必死にそう呼びかけるが、もしかしたらそれは愛液や涙となり外に漏れているのかもしれない。
甘い吐息も蜜も、止まることが無い。


「んんぅ……! ふぅぅぅ……!」


枕により深く顔が埋められる。
もう少し、自分を慰めて。
また達することができたのならば、きっと落ち着ける筈だから。

明日から、また姫に戻れる筈だから。


「~~~~~~~っ……!」


涙も声も噛み殺し、妖精姫はまだしばらく自分を慰め続ける……




……

――

――


※リュノの好感度が10上がりました

※リーチェの好感度が15上がりました


――

――

――翌日……



リュノ「ふわぁ……」

リーチェ「あ、おはようございますお姉様」

リュノ「んぉ、おはようございますリーチェ。昨日はよく眠れましたか?」

リーチェ「え!?」ビクゥ!

リーチェ「え、えぇ。ぐっすりと……」

リュノ「あー、リーチェは平気だったんですね……」

リーチェ「?」

リュノ「いや、やはり土地柄といいますか、お国柄といいますか……」

リュノ「私は昨夜ちょっとばかり暑くて寝にくいかなーって思っちゃいましてね?」

リーチェ「あ、確かに森国と比べると鉄国は暑いですものね……」

リーチェ(……ということは、もしかして昨日のは私の勘違い……!?)

リーチェ「―――ッ!?///」ボフン!

リュノ「リーチェ!?」

リーチェ「い、いえ大丈夫です!?」ワタワタ

リュノ「やっぱりリーチェも暑かったんじゃないですかー?」

リーチェ「そ、そんなことは……」

リュノ「ほら、お姉ちゃんが冷やしてあげるから、無茶しないで」キィィン…

リーチェ「あ……氷、魔法……?」

リュノ「ふふん。最近使えるようになったんです。涼しいでしょう?」

リーチェ「は、はい」

リュノ「……リーチェは、セレスティアさんともあのシャリオさんとも戦って見せたんです」

リュノ「私もいつか、あなたを守れるくらいに強くなれたらいいんですけどね……」

リーチェ「お姉様……」


リュノ「――でも、今は折角鉄国を取り戻せたんだから少し休憩の時間です!」パン!


リーチェ「休憩、ですか?」

リュノ「そう! そして私もちょっとばかり興味がひかれることがありましてね……」フフフ…



リュノ「――皆さんがよければ、ちょっと女の子だけで集まってみたいなぁって」



……

――

――


……


――【奪還祝い・華の女子会】――


リュノ「いやぁ、急な話だったのにお集まり頂いてありがとうございます!」

リュノ「私、昔から気になることがあれば即実行に移すことが多くてですねぇ……」

リーチェ「あの、お姉様? それはいいのですが……」チラ…



リアローズ「……」ドキドキ…

セレスティア「……」ドキドキ…

ミナ「あの、私などがここにいてもよろしいのでしょうか……?」ドキドキ…

セレスティア「ミ、ミナさん、それを言ったら私の方が……」

ミナ「いえ、セレスティア様はリアローズ様達と同じく、公国の王女様ではありませんか!?」

ミナ「私のような一介のシスターが、各国の王女様の会合の場に呼ばれるというのは場違い――」



マリリン「え? これって会合だったの? マリリンちゃんはお茶会だと思って期待してたんだけどなー♪」ワクワク



リアローズ「……」

セレスティア「……」

ミナ「……」

リーチェ「……お姉様?」

リュノ「……いや、マリリンさんって性別よくわかりませんし」

リュノ「……見た目的には、こっちかなーって思ったんですよ」

セレスティア「……リュノさん、マリリン将軍は紛れもないおと――」



マリリン「はいはーい♪ マリリンちゃんちゃーんといい茶葉とお砂糖もってきたの♪」キュルン!


セレスティア「……」

リュノ「まあ、ようはちょっと落ち着いてみんなとお喋りしたかっただけですからねぇ」

リュノ「今回はマリリンさんは女の子っていう体で、進めていきましょう」

リュノ「折角高そうな茶葉を持ってきてくれていますしね!」ワクワク!

リーチェ「お姉様……」ハァ…

リアローズ「で、でも私こういうの初めてで……大丈夫かな?」


……

――

マリリン「紅茶が用意できたわよーっと♪」キュルルン!

リュノ「わぁ、いい香り……」

リアローズ「マリリンさん、お茶淹れるの上手なんですね……」

マリリン「私自身がお茶会好きだったからねー」

マリリン「お料理はまだ勉強中だけど、こっちはそれなりに自信あるんだー♪」

セレスティア「……」ピクン!

ミナ「セ、セレスティア様?」

セレスティア「だ、大丈夫です」

セレスティア(……シャリオに、はっきりと拒絶された私のお料理……)

セレスティア(今思えば、サラダが逃げ出すという事態はもしかしてあんまり起きない出来事だったのでは……?)

リーチェ「お母様も、よくお茶を飲まれていましたね」

マリリン「うんうん、淑女の嗜みってやつだね♪」

マリリン「そして、お茶会……今は女の子ばっかりだから『女子会』って呼んだ方がいいかな?」

マリリン「それに欠かせないものといったら、やっぱりあれしかないよね?」ソワソワ

女子一同「「……?」」

マリリン「……え?」

女子一同「「……?」」

マリリン「いや、ここ鉄国なのよ? 女の子憧れの場所でもあって……」オロオロ…

リアローズ「女の子、憧れ……はっ!?」

リアローズ「もしかして、お母さんの……!?」

マリリン「そう! 鉄国といえばベリィ様のお洒落なお洋服が沢山ある国じゃない!」

マリリン「女の子の集まりって言えば、今気になっている服とかお洒落の話は定番じゃなーい♪」


女子一同「「……」」ゴクリ…

――

お洒落判定(マリリン最低保証あり)
↓1~6コンマ二桁

お洒落判定(50で人並み気遣い。70以上でお洒落さん。奇数ゾロ目壊滅偶数ゾロ目最強)
1リアローズ
コンマ88

88

偶数ゾロ目:100(お母さん譲りのお洒落モンスター。控えめだが細かいところまで抜かりないお洒落が最高に輝く)

2リュノ
48(んー、まあある程度はちゃんとしますけど、動きやすい方が楽なんですよねぇ)

3リーチェ
83(癖っ毛が気になる分、髪のお手入れは人一倍。服装だって姫らしくきっちり可愛く!)

4セレスティア
34(……だってジーク様以外どうでもよかったんですもの)

5ミナ
76(シスターたるもの、清楚で控えめな格好は基本。でも小物で少しはお洒落したいのが乙女心)

6マリリン(最低保証70)

70(お洒落に性別は関係ないの! ちなみにゼルガーは個人的にナシ!)>46


――

フレーバーのお洒落判定が済んだあたりで今日はここまで
リアローズのサブ判定のレベルの高さが異常……
そしてセレスティアはこれ今になってちょっと後悔するパターンですね……

女子会は少し判定を交えながら、戦争とは離れた平和な時間になると思います
本日もありがとうございました!

おつおつ
リアローズ凄い、娘がここまでレベル高いならベリィさんはどんなレベルなのか気になってきた

>>148
4スレ目の>>936で判定取って79でネーロがナンバーワンになってる

ところで姫だけじゃなくネーロのえっちなシーンはどうやったら見れますか?折角女の子だしこんな具合に色々技能も見てみたい

ネーロ→マリリンの好感度も見てみたい気はするけどあれもこれもと測りすぎても好感度測定スレみたいな無理矢理感出てきちゃうか

こんばんはー

>>146
基本的に初期設定値が高い人は最低保証95になっています
つまり現在のリアローズはお母さん越え状態です
といか現状、乗馬技能以外が超人級という……

>>149
ネーロは現状ちょっと難しいですね……
相手がいませんし、今の彼女が置かれている状況が
非常に酷というか、鉄国奪還の一連お祝いイベント終わった直後
に一番心身共にくたびれるのが確定している子でもあるので……

各技能に関しては幕間やスレ終わりの自由イベントでネーロの一日などを指定していただければ
まとめてとれるかも?

>>154
流石にパンクしちゃいますね。好感度というか、友好度が高めなのは確実ですが

遅くなりましたが、お洒落に続いて次のフレーバーに移れればと思います

――


リアローズ「わ、私は少しは気を遣うようにしているかな……?」

リアローズ「その、得意じゃないけど……お兄ちゃんの代わりに外に出る機会は、多いですから……」

ミナ「そうですね。リアローズ様はいつも、とても上品で……」

ミナ「最近では笑顔でおられることも増えて、ますます美しくなられたと言いますか……」

リアローズ「そ、そんなことは……///」

リュノ「んー、でも私から見るとリアローズさんが一番お姫様って感じがするんですよねぇ」

リュノ「私はもう自他共に認める姫らしさの欠落がありますし、リーチェは大人ぶろうとして時々子供になりますし」

リーチェ「お、お姉様……!///」

リーチェ「私だって、その……少しは、お洒落や身嗜みには気を遣っているんですからね?」

リーチェ「……毛先が、何故かはねますけど」ミョン…

マリリン「いやいや、逆にその感じが男の子に人気になるかもしれませんよー?」

リーチェ「むぅ……私は、お姉様やセレスティアさんの様にサラッと真っ直ぐな髪に憧れます……」

セレスティア「わ、私の髪なんて大したことはありませんのよ……?」

セレスティア「お洒落だって、興味はありませんでしたし……」

マリリン「でも、ドレスとかはいつも拘っている感じに見えましたけどぉ?」

セレスティア「それは……その、仕方がなくといいますか……」

セレスティア「着こなしだとか、装飾品との兼ね合いだとかはまるでわからなくて……」

リュノ「私から見れば、その佇まいと合わさってお姫様な感じがするんですけどねぇ」

ミナ「……あら? 袖の方にほつれが……」

セレスティア「……!?///」カァァ…

セレスティア「こ、これはその……」アセアセ



リアローズ&リーチェ「「ごめんなさい私達のせいです……」」


セレスティア「い、いえ!? 元はと言えば私がお二人を襲わなければ!?」ワタワタ


リュノ「なるほど、あの時の戦いでボロボロになったんですね……」

ミナ「回復魔法でも、お洋服は治せませんからね……」

マリリン「応急処置で、自分で縫ったって感じだったのね……」


リアローズ「ごめんなさいセレスティアさん。ちょっと見せて……?」クイ…

リアローズ「これくらいなら、なんとかなるかな……?」ゴソゴソ…



裁縫セット「……」トン…



セレスティア「え? これは……」

マリリン「お裁縫の道具みたいだけど、入れ物がすっごいお洒落で可愛いっ♪」キュルン!

リュノ「……可愛いですけど、なんで今持っているんです?」

リーチェ「私もリアローズ様ほど上質なものではありませんが、持ち歩くようにはしていますよ?」コト…

リュノ「」

ミナ「私も一応は。教会に勤める者として、最低限の身嗜みには気をつけないといけませんし……」コト…

セレスティア「」

マリリン(……お、お姫様だからじゃない。今どきの女の子は、これくらいの備えは当たり前なんだね……!)

リアローズ「わ、私はお人形の為に色々作ったりもするから、他の人よりも道具は色々揃えちゃっているかも……?」

リアローズ「いつどこでお洋服が破けちゃうかもわからないし、布は勿論それに合う糸も……」ヌイヌイ…

リアローズ「これでほつれは大丈夫だと思うけど、念の為にセレスティアさんそのドレス一度脱いで――」

セレスティア「え、ええ。後日……お願いいたしますわ……」ドキドキ…

セレスティア(お、お洒落に気を遣っているだけじゃない。お裁縫の……)

セレスティア(いえ、リアローズさんの手先がとても繊細で器用なんだ……)ドキドキ…

リーチェ「流石リアローズさん、見事な早業です。お母様よりも上手いかも……」

ミナ「まあ、カタリナ様もお裁縫を?」

リーチェ「はい! お母様も身嗜みには気を遣われていて、お裁縫も得意な方なんですよ?」

リアローズ「そういえば、変装用のコートも……」

リーチェ「お花の装飾品とかも作ってて、綺麗だから私の杖にもくっつけちゃったりとか……///」

マリリン「武器のお洒落かぁ……そこまで考えてなかったかも。魔力を拡散させるときに飛んで行っちゃいそうだしぃ……」

ミナ「ん……何かを付属させるのではなく、色を変えてみるなどはいかがでしょうか?」

ミナ「私達は白の法衣が基本で他の色を身に着けることはありませんが……」

ミナ「普段使う道具の色などには制約が無いので、小物の色を変えることで気分を変えたりもできますし……」

マリリン「なるほどぉ。鉄国なら染料もあるかもしれないし、試してみようかなぁ?」


リュノ「……お洒落ってそんなに大切なものなんですかね?」ダラダラ…

セレスティア「一応、殿方に見られるかもということを考えて、公国の最新のものを取り寄せはしましたが……」

セレスティア「……本当に、それだけでは駄目なのですね……」ガクリ…

セレスティア(よくよく見れば、確かに皆さん服は勿論のこと……)

セレスティア(お手持ちの小物入れから髪留め、服の留め具までもが私でもわかる程にお洒落です……)

リュノ「でも、勿体ないですねぇ」

セレスティア「え?」

リュノ「私はもう姫の装いなんてものは投げ捨てる覚悟ですけど……」

リュノ「セレスティアさんは、今こうしているだけでも十分お綺麗なわけですから」

リュノ「お洒落、始めてみたら大きく変われるかもしれませんよ?」

セレスティア「そ、そう……でしょうか……?///」

リュノ「ええ」

セレスティア「そ、それならリュノさんも……」

リュノ「私はいいんですよぉ。お洒落な服ってひらひらして動きにくそうだったり、繊細ですぐにしわができそうだったり」

リュノ「あちこち走ったりごろんと横になりながら本を読んでも大丈夫なような、そんな服の方がいいですね!」フンス!

セレスティア「そうなのですか……」

セレスティア(お洒落、身嗜み……)

セレスティア(淑女としての、嗜み……)

セレスティア(……私に、欠けているものを持つ人達……)

セレスティア(あの力に頼らないで、こういったことに気を付けていればよかったのかな……?)

セレスティア(……そういえば……)


セレスティア「あの……少し、よろしいですか?」

一同「「?」」

セレスティア「皆さん、お洒落や身嗜みに気を遣っていらっしゃることはわかりましたけども……」

セレスティア「その……」モジモジ…

セレスティア「ほ、他にも何か、気を遣っていることとか、ありませんか……?」

セレスティア「淑女として覚えておきたい、やって当たり前のこと、だとか……」

リアローズ「うーん……?」

リーチェ「他に、ですか……」ムムム…

マリリン「マリリンちゃんはお肌にはかなり気を遣っているよー♪」

セレスティア「お肌、ですか?」ムニムニ

マリリン「お化粧で隠すこともできるけど、そんなのただ一時的に隠しているだけだしね♪」

マリリン「一番の天敵であるいらいらを溜めないことと、小まめなお手入れは欠かせないよねぇ」

セレスティア「小まめなお手入れ……」

ミナ「マリリンさん、外面ばかりを気にしてはいけませんよ?」

ミナ「規則正しい生活と食事。身体の内側の健康にも気を遣うべきです」

マリリン「も、もちろん気を付けているもん!」アセアセ

リュノ「……でもミナさん、あなた野営の時のご飯一番食べてませんでした?」ジトー…

ミナ「!?」ドキィ!

ミナ「だ、だってあれは……沢山美味しいご飯が食べられる幸せには抗えません///」

リーチェ「わかります。私もお野菜中心の生活だったのに、最近は結構お肉も沢山……///」

リアローズ「ジークさんのご飯が美味しいから……///」



セレスティア「ジ、ジーク様はお料理が得意なのですかっ!?」ガターン!



一同「「」」ビクゥ!



セレスティア「あ、ごめんなさい……///」スス…


マリリン「うん、ジークはお料理得意というか……」

リュノ「……正直に言って、お店開けるんじゃないですかね?」

リーチェ「私達も、結構自信はあったつもりなのですが……」

リアローズ「ジークさんのご飯みたいな味は、真似できないかな……?」

ミナ「昨日のキノコの調理も、簡単そうに見えてジークさんの技術があったに違いありません……」

セレスティア「それほどまでに……」ゴクリ…

セレスティア「そ、そしてそれには届かずとも、皆さんも……?」

ミナ「お恥ずかしながら、私は簡単なものしか……///」

マリリン「マリリンちゃんも今はお勉強中でーす」

リュノ「私はほどほどでしょうか? たまに自分でも食べられない変な物を作ったりしますけど」

セレスティア「!!」パアァ!

リュノ「そして私達の中だと、この二人が抜きんでていると言った具合ですねぇ」

リーチェ「そ、そんなお姉様……///」

リアローズ「……///」


セレスティア(……やはり、このお二人が……)

セレスティア(ジーク様もお料理が得意なら、きっと……)


セレスティア「うぅ……」ガクリ…

マリリン「……もしかしてセレスティア様、お料理苦手?」

セレスティア「!!」ビクン!

マリリン「うんうん、そういえばユージーンが言ってたけど、お料理も女の子らしさの一部だね」

セレスティア「やはり、そうなのですか……」

セレスティア「実は、私は……」

マリリン「……折角これだけ女の子集まっているし、お昼私達で作ってみる?」

一同「「!?」」

マリリン「美味しい料理を食べることも、他の人が作っている光景を見ることもいい刺激になると思うんだー♪」

リュノ「お、楽しそうですね。あれ以来みんなでまとめて作ることはありませんでしたし」

セレスティア「……」ゴクリ…


……

――

特殊判定!
↓1コンマ二桁!

括目せよ!呪術混入の恐れがなくなった、真のセレスティアの料理の腕前を!


コンマ21

21(食べられない……ことはない。でも、自ら食べに行く人もいない……)

――

【鉄国・厨房】

リアローズ「~~♪」ジュワー!


鉄国料理人「リ、リアローズ様が再臨なされただと!?」

鉄国料理人「私はこの帽子を脱がせていただきますっ!」ビターン!

料理人弟子「料理長ぉー!?」ガーン!



リーチェ「す、凄い。本当にリアローズさんが来ただけで料理長の方が……」

リュノ「まあ、自国のお姫様自らが厨房に立たれては緊張もするでしょうしねぇ」

マリリン「というよりも、凄いねここ! 荒らされてただろうに、もう復旧すすんでるんだぁ♪」

ミナ「鉄国は重労働の方が多いですからね。美味しいご飯に救いを求めにくる方は多いんです」

ミナ「それにしてもリアローズ様、本当に見事な火加減に鍋捌きです……!」

セレスティア「……!」


セレスティア(あ、あれが真のお料理……!)

セレスティア(リアローズさんの腕は細い筈なのに、鉄鍋をあんなに軽々と……!)

セレスティア(飛びあがった食材も、零れることなく全てがまた鍋に戻っていく……)

セレスティア(そして強すぎるように見える炎だけど、食材が焼ける香ばしい匂いが……!)

セレスティア(掴めた……掴めましたの……!)グッ!







セレスティア(――料理は、火力!!!!)カッ!

セレスティア(――簡単だからとサラダばかり作っていたのがそもそもの失敗だったのです!)

セレスティア(圧倒的な火を、熱を使わなければいけなかったのですね!)

セレスティア(それに、よく考えたらジーク様に限らず殿方はしっかりとお腹にたまるものを食べたい筈ですよね……)





リアローズ「み、見られているとなんだか恥ずかしいよ……///」ジャッ! ジャッ!

マリリン「おっとそうだった。マリリンちゃん達も突撃―♪」


セレスティア「――いざっ!」ダン!


……

――

――


……





ボゴアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!!



鉄鍋「」メラメラメラメラ!




セレスティア「」


リアローズ「はわわわ……」


セレスティア「――っ!?」ハッ!

セレスティア「しょ、消火! 消火しないと……!?」オロオロ…

セレスティア「水をはやく――」


リアローズ「だ、駄目!?」

リュノ「下手にかければ飛び散って被害が広まります!?」

リーチェ「ここは私が!」バッ!

リーチェ「風よ……!」キィィィン!


鉄鍋「」シュゥゥゥゥ…


セレスティア「あ、あれ……?」

リーチェ「ふう……」

リュノ「気を付けてください? ああいう時は空気を遮った方がいいんですよ」

リアローズ「セレスティアさん、火傷してない……?」

セレスティア「だ、大丈夫です。ごめんなさい……」





ミナ(……お水、駄目なんですね)ドキドキ…

マリリン(思っていたのとちょっと違うお勉強になったね……)

ミナ&マリリン((油は控えめに、と……))メモメモ…


……

――

――


……


焦げた物体「」プシゥ…



セレスティア「……」ズーン…

ミナ「げ、元気をだしてください……」ポン…

マリリン「うんうん。人間誰でも失敗はするもん……」ポン…

リアローズ「わ、私が高火力を出しちゃったから……」

リュノ「うーん、確かにリアローズさんは火の扱いに慣れていることを説明しておくべきだったかもしれません」

セレスティア「うぅ、やっぱり私は何をしても……」ズーン…

リーチェ「そ、そんなことはないですよ?」アセアセ

リーチェ「私も火を使ったお料理はあまりしない……そうだ!」ポン!





リーチェ「森国風きまぐれサラダを作りましょう!」

リュノ「お、確かにあれなら大丈夫ですね!」






セレスティア「サラダッ!?」ガターン!

リュノ「……え、ええ。サラダです」

リーチェ「……」

リーチェ(多分、前の『サラダ』が動いていたのは呪術のせいだから……)

リーチェ(セレスティアさんにそれを乗り越えて貰う為にも、ここはあえてサラダでいかなければ!)グッ!


セレスティア「……」ブルブル…

リーチェ「安心してくださいセレスティアさん」

リュノ「作り方はとっても簡単です」

セレスティア「ほ、本当に……?」オソルオソル…


リーチェ「まず、大きめの木のボウルを用意します」ドン!

リュノ「そこに、その場にある新鮮な野菜を適当に選んで適当に手でちぎって盛っていく」ブチブチ

リーチェ「そこに、木の実を砕いて振りかけて……」ドンドン、パラパラ…

リュノ「これで完成。お好みでチーズをすりおろしてもいいですよ?」トン!


セレスティア「こ、これで終わりですか?」

リュノ「ええ。森国の野菜は新鮮ですからね。もはやちぎらずそのまま齧ってもいいんですけど」

リーチェ「それだと少し食べにくいし、見た目や味を少し変えたのがこのきまぐれサラダです」

リュノ「さぁさ、おそれずやってみましょう!」グイグイ!

セレスティア「は、はい……」


セレスティア「ま、まずボウルを用意……」トン…

セレスティア「そして、適当に選んだ野菜をちぎる……」ガシ!



トマト「」ビク!



リュノ「すみません私の説明が駄目でした!?」

リーチェ「これは流石に包丁をつかいましょうセレスティアさん!」


セレスティア「……あ、刃がいい光りかた……」キラン…

リーチェ「ゆ、ゆっくりおろして、猫の手にしましょう……!」ドキドキ…



リアローズ「……」ドキドキ…

ミナ「……」ドキドキ…

マリリン「……」ドキドキ…


……

――

……


きまぐれサラダ「……」キラキラ…!

セレスティア「で、できたのですか……?」フルフル…

リュノ「ええ、完成ですよ!」

セレスティア「う……」



セレスティア「――動いて、ない……っ!!!」グッ!



一同((サラダは動かないんです……本来は))



リーチェ「さぁ、折角セレスティアさんが作ったサラダです」

リュノ「ぱくっといっちゃってくださいね?」

セレスティア「……」ドキドキ…

きまぐれサラダ「……」

セレスティア「……!」パク!



シャクシャク…



セレスティア「――――おい、しい……?」

リュノ「よし!」

リーチェ「これで一つ、作れる料理が増えましたよ!」

リアローズ「わ、私も一口……」シャク…


リアローズ「……うん、おいしい……!」


セレスティア「……!」

マリリン「見た目も綺麗で楽しいね♪」

ミナ「量もありますから、皆さんで取り分けて頂きましょう」


セレスティア(私、ちゃんとサラダを作れたんだ……)ドキドキ…

セレスティア(きっと、皆さんからしたら作れて当たり前の簡単なもの……)

セレスティア(でも私にとっては……初めて、誰かに美味しいと言って貰えた料理……)

セレスティア(時間はかかるかもしれないけど、もっともっと……)

セレスティア(――お料理、頑張ろう……♪)




シャラァァァ…♪


ミナ「……?」シャク…

ミナ(今どこかで、神の御許へ旅立った者の声が聞こえたような……?)

……

――

――

……


マリリン「ふう、ご馳走様でしたー♪」フキフキ

マリリン「セレスティア様も、これでサラダは完璧かな?」

セレスティア「い、いえ。皆さんとの腕前の差は歴然としたものです……」

セレスティア「その……」

セレスティア「もし、よろしければ……また、教えていただいても?」チラ…

リアローズ「う、うん! 私でよければ……!」

リュノ「私達も構いませんよー?」

ミナ「わ、私とマリリンさんも御一緒しても……?」

リーチェ「ええ。私もまだまだお料理は勉強したいことがありますし、みんなで上達していきましょう」

マリリン「うんうん♪ みんなで協力するのっていいよね♪」

マリリン「…………ユージーンは、どうしよう?」

一同「「……」」

セレスティア「あら、ユージーンもお料理が苦手で?」

マリリン「……セレスティア様が見たら、昏倒するかもしれないの」

セレスティア「!?」

リアローズ(呪術の力を失ったセレスティアさんは、サラダを作ることはできた……)



一同((――それじゃあ、呪術を使えないユージーンさんの料理はなんであんなことに???))



マリリン「……世の中は不思議で一杯。女の子の心と一緒ね……」フッ…

セレスティア「そ、それでユージーンは……」

ミナ「ものすごく落ち込まれて、イアン様に慰められていました……」

セレスティア「ユージーンでも、落ち込むことはあるのですね……」

セレスティア「あの人、いつも笑ってお金やお酒のことばかり――」




リーチェ「あ、そういえば鉄国には珍しいお酒はあったりするのでしょうか?」

リーチェ「ご飯を食べていたら、ちょっと飲みたくなってきました……///」




リアローズ「」ゴフ!

リュノ「」ゴフ!

マリリン「だ、大丈夫!?」ビク!

ミナ「リアローズ様だけでなくリュノ様まで!?」

リアローズ「ご、ごめんなさい……」ケホ…

リアローズ「えっと、お兄ちゃんが昨日祝い酒だーとか元気にしていたし……」

リアローズ「多分、まだ残っているかもう何処からか仕入れたものがあるのかも?」

リーチェ「すみません、大変な時だというのはわかっているのですが……」

セレスティア「……リーチェさんは、お酒が好きなのですか?」

リーチェ「け、結構……///」

リーチェ「最近飲み始めたばかりなのですが、種類によって味もだいぶ違うようで……」

リーチェ「ジークさんによると、お料理に合わせたお酒を用意することでその美味しさをさらに増すとか……」

ミナ「イアン様も仰っていましたね。お酒とお料理……おつまみは、切り離せない関係だと」

リュノ「うう、可愛い妹がいつのまに別世界へ……」

マリリン「お酒かぁ……」

マリリン「夜にジークとおじ様が飲んでいると、なんだか大人って感じだよねぇ♪」

セレスティア「大人……」

セレスティア(……思えば、私はこれまでお酒に手をだしたことはあったでしょうか?)

セレスティア(多分、無いと思うのだけれど……)

セレスティア(お酒が飲めれば、ジーク様とお話する機会が……)



セレスティア「……」ゴクリ…


――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

!?

酔いやすさ判定(50で並。70以上でかなり酔いやすく90以上で……? 奇数ゾロ目最強、偶数ゾロ目最弱泥酔)


1セレスティア

01(常識に疎い姫様が酔い潰されてお持ち帰り? 絶対におこりえない激強酒豪)


2マリリン

24(かなり強め。飲む酒も可愛さや色合い重視で軽い物が多いからまず潰れない)

参考
ジーク:27
リーチェ:14


――


酔いやすさ判定を取った辺りで今日はここまで
セレスティア……というか姫はなんでこんな色々と両極端なことになるのか?
マリリンもかなり強い為、ジークとリーチェは飲み友が増えた感じですね
(なお、男子会の方ではバレットの判定予定もあります)

お酒を飲みつつ(約二名は自重)好きな人トークからの……?
な流れになりそうですね
本日もありがとうございました!

この際マリリンの恋愛対象が男と女どっちなのか聞きたい

男子会とかの話題ではないけどこの先の展開的にはちょっと欲しいと思う情報とかあるんだけど
バレットとフリーデシルトの(マスクスキルは別として)所有スキルとか残存鉄国兵達の割合とか平均レベルとかって公開とか出来たりしますか?

こんばんはー
>>200
一応、女の子のつもりでしたが判定取ってみましょうか

>>201

【鉄国】
鉄国王フリーデシルト:レベル206
バレット:レベル62
鉄国兵:レベル25
残存戦力15/100(1スレ目>>88

【森国】
森国王カタリナ:レベル520
森国兵:レベル20
残存戦力5/100(1スレ目にて鉄国被害を上回った為)

【公国】
大公エルクラッド:レベル???
公国兵:レベル35(初期値20)
公国正規兵:レベル??
ベルゲ隊:レベル???

六将筆頭・ゼルガー:レベル???
六将・ベルゲ:レベル???
六将・ネーロ:レベル15

残存戦力
公国兵100/100(無尽蔵)
公国正規兵50/100(海外侵攻失敗)
ベルゲ隊100/100

金神龍ポラリス:レベル????
光帝龍:レベル???
雷帝龍:レベル???
氷帝龍:レベル???
水帝龍:レベル340

ワイバーン:レベル200
???:レベル???

大体『現状』保有戦力と残存割合はこうなっています。
鉄国での自由行動時、リアローズとイアンには固有のイベントがありますが、
それをこなしても国としての戦力差を覆すことは無理です
フリーデシルトは現状戦わない+トップは基本マスクなので伏せますが、
バレットは可能性があるので公開↓

バレット:レベル62
★『鉄の狙撃手』
近距離戦闘に参加できない代わりに、遠距離戦闘を可能とする
さらに自身のレベル以上の敵に対しても命中率50を維持し、
自身のレベル以下の敵には2劣勢を与える

★『エイミングアサルト』
遠距離攻撃。射程100
敵に対し、奇襲とは異なる先制攻撃をしかける
さらに敵のカウンターを無効化する

『ヒット&アウェイ』
遠距離攻撃の成否に関わらず、攻撃後逃走判定に+25の補正を加えて逃走する

酔いやすさ判定(50で並。70以上でかなり酔いやすく90以上で……? 奇数ゾロ目最強、偶数ゾロ目最弱泥酔)


1セレスティア

01(常識に疎い姫様が酔い潰されてお持ち帰り? 絶対におこりえない激強酒豪)


2マリリン

24(かなり強め。飲む酒も可愛さや色合い重視で軽い物が多いからまず潰れない)

参考
ジーク:27
リーチェ:14


――


……


鉄国酒「……」デデン!


マリリン「結構あったから、何本か貰ってきたよー♪」

リアローズ「鉄国は、イアンみたいにお酒好きな人も多いから……」

マリリン「えっと、リアローズ様とリュノ様が駄目なのよね?」

マリリン「リーチェ様がかなり飲めて、ミナちゃんが意外と飲めると」

マリリン「……実はマリリンちゃんも結構飲めるんだゾ?」キュルン!

マリリン「公国では、お酒も結構可愛くてお洒落なものが多いんだ~♪」

リュノ「むむむ、ここでもお洒落が絡んできますか……」

リュノ「あ、でもリアローズさんも飲めないんですもんね?」

リアローズ「お、お酒とお洒落はあんまり関係ないかも?」

リアローズ「お母さんも、普段はあまりお酒は飲まないし……」

ミナ「ベリィ様は、まさに嗜む程度に飲まれる方なのでしょう」

リーチェ「……誰かと、お酒の美味しさを共有したいです……」ペタン…

セレスティア「……折角、持ってきていただいたのです」

セレスティア「ここまでくれば、私も飲まざるを得ないでしょう」

マリリン「よしよし♪ それじゃああけちゃうねー♪」

マリリン「あ、リアローズ様達にはちゃんとミルクを貰ってきたから大丈夫!」

マリリン「紅茶に混ぜるとまた味が変わって美味しいよー♪」

リュノ「ぐむむむ……! なんだか、お子様扱いされた気分です……!」

リアローズ「で、でも仕方がないかも……」


キュポン!


……

――

――

……


ミナ「……」コクリ…

ミナ(鉄国の主流は、果実酒ではなく麦酒)

ミナ(私はどちらかといえば果実酒の方が好きですが、これでも私も鉄国の民)

ミナ(身体に刻み込まれているのか、やはり麦酒は麦酒で美味しいものだと感じられます)コクリ…

ミナ(独特の苦みと、喉を抜けていく刺激……イアン様が好まれるのも、わかります)

ミナ(ですが、とはいえ……)チラ…



リーチェ「んぐんぐ……♪」ゴッキュンゴッキュン…

セレスティア「な、なんなのですかこの堪らないのどごしは……!?」グビグビグビ!

セレスティア「か、身体が求めてやみません……!」グビグビグビグビ!

リーチェ「セレスティアさんもお酒が飲める方で本当に嬉しいです……!」ゴキュゴキュ



ミナ「……神よ、これは人として正しい光景なのでしょうか……?」

マリリン「小樽とはいえもう空にできるってどういうことなの……」

ミナ「……やはりここは、教会に勤める者としてお二人にも節制を学んで頂かなくては!」バッ!

ミナ「お二人とも! お酒だけを飲んではいけません! 何かを食べながらお願いします……!」

ミナ「ほら、ちょうどここに鉄国定番のおつまみがありますから!」サッ!



黒胡椒たっぷり燻製肉「……」ジャーン!


セレスティア&リーチェ「「……」」




……




リーチェ「……」パクパク…ゴキュ…

リーチェ「うん、とっても美味しいです。両方が引き立つ、まさにジークさんの仰った通りですが……」チラ…





セレスティア「ジーク様……! これが、これが生きていれば見つかるいいことの一つなのですね!」グビグビモグモグ!

セレスティア「飲んで食べる、飲んで食べる……! 美味しい、美味しい……! 止められません……!」グビグビモグモグ!




リーチェ「わ、私よりも飲む勢いが凄いです……」ドキドキ…

リアローズ&リーチェ「「お酒怖い……」」ブルブル…

ミナ「……何か好きな物を見つけることができるのは、喜ばしいのですが」ハァ…

マリリン「流石にこれは止めないとね……」


……

――

……



セレスティア「失礼致しました///」

セレスティア「何分、初めての経験と美味しさで自分を制御することができず……///」

リーチェ「私が言っても説得力はありませんけど、程々が一番ですよ?」

マリリン「飲めるけど抑えるのも淑女の嗜みー♪」

セレスティア「はい……///」

リーチェ「でも、ミナさんが勧めてくださったこれ……」

リーチェ「美味しかったのもそうなのですが、食べるとお酒を飲む量が減ったような?」

ミナ「何事も、節制は大切です。お酒の飲み過ぎは身体の毒となることもあるのです」

マリリン「それを避ける為のおつまみでもあるんだよねぇ」

マリリン「お酒好きなジークやおじ様もいつも飲んでいるわけじゃないし、たまに飲むから美味しいっていうのもあるかもね」

マリリン「ジークの場合は、一仕事終えた後……頑張った自分へのご褒美ってやつかな♪」

リーチェ「なるほど……。確かにその方がありがたみが増しそうです」

セレスティア「これを頑張って終えたら、一樽を開けていいと取り決めたりするわけですね?」

ミナ「……そこは、ボトルにしておきましょう?」

マリリン「あはは……ちょっと驚いちゃったけど、セレスティア様はリーチェ様以上にお酒に強いみたいだし……」

マリリン「これなら『ジークと一緒に飲むこともできる』かもね♪」

セレスティア「!!」

リアローズ「……」

リュノ「……」

マリリン「さてさて、お酒も満足したと思うし、そのままゆっくり飲みながらでいいから……」

マリリン「――そろそろ女子会の目玉にいこうよ♪」キュルン!

マリリン(……想定以上に入っちゃったけど、陽気な気分でみんなの本音聞けたりしないかなー?)



マリリン「――女子会の目玉と言えば『恋バナ』――好きな人の話で盛り上がろうよ♪」



一同「「!?」」


セレスティア「す、好きな人というのは、その……?」アセアセ

マリリン「勿論、お付き合いしてみたいなーっていう人だよ♪」

リーチェ「そ、それを皆さんの前で話すのですか!?」アセアセ

マリリン「女の子同士なんだから大丈夫♪」

マリリン「共感して貰えたり、へぇーあの人そういう一面もあるんだー、とかそういうのもわかるの♪」

マリリン「意外な人が意外な人を好きなこともあるから、新しい発見が盛りだくさん!」

マリリン「女子会の定番、これは避けては通れない道だよ……!」

リュノ(本当にマリリンさんの性別はどっちなんでしょう……?)



マリリン「というわけで、誰から行くのかな!?」





セレスティア「――私はジーク様をお慕いしておりますっ!!!!!」ガターン!




一同((存じております……))



マリリン「……セレスティア様は、もう少しあとにしておこうかな?」

マリリン「こうなると――」


リュノ「ねぇ、マリリンさん?」

リュノ「そういうあなたは、どうなんですか……?」

マリリン「――えっ!?」


――

特殊判定
↓1コンマ二桁

あっぶねぇ(白目)

マリリンの好みのタイプ
00←男 50 女→99


コンマ59

59(若干女の子寄り。でも本当に求めているのは……)

――


マリリン「んー……」

マリリン「まさかいきなりマリリンちゃんに振られるとは思わなかったなぁ」

リュノ(ごめんなさい。私の好奇心のせいです)

マリリン「……」

一同「「……」」ゴク…

マリリン「……」スッ…

マリリン「……」コクコク…

マリリン「……ふぅ」コトン

一同((ここでお酒を挟むんだ……))

マリリン「……見ての通り、マリリンちゃんは結構お酒も飲める子」

マリリン「歳も、こう見えてジークより上なんだよ?」

一同「「え!?」」

マリリン「あはは、まぁ驚いちゃうよね。でも今更でしょう?」

マリリン「セレスティア様の言う通り、私をどっちかに分類する場合……」

マリリン「――性別は男になるわ」

マリリン「だからなのか、多分……女の子の方が、好きなのかなぁ……?」

マリリン「女の子の方が綺麗で可愛いからっていうそれだけの理由で好きなだけかもしれないけど」

マリリン「正直、マリリンちゃんも恋ってよくわからないなー♪」

マリリン「だから恋バナを振っておいてなんだけど、答えは難しいの」

マリリン「だって私はマリリンちゃん♪ いつか性別を超越して世界に名を轟かせる存在だもの♪」キュルン!

マリリン「むしろ、特定の誰かを愛しちゃうと親衛隊の心が離れちゃうかもしれないしねぇ……」

一同「「……」」

マリリン「あ、でも一つだけ確実に言えることはあるよ♪ 好きな人に求めるもの♪」

リュノ「そ、それは……?」ドキドキ





マリリン「――ありのままの私を受け入れてくれる人♪」




リュノ「……!」

マリリン「……私だって、自分が変わっているなーって自覚はあるよ?」

マリリン「昔は名前を馬鹿にされるし、目覚めてからはやっぱり変な目で見られるし」

マリリン「でも、そこで諦めることはしなかった。私にはこの道しかないって思ってたから、努力を続けたの」

マリリン「そうしたら段々と『マリリンちゃん』を理解してくれる人も増えたんだぁー♪」

マリリン「確かに今の容姿にも結構自信はあるし、親衛隊からの評判もいいんだけどさ。男っていうことは皆知ってる」

マリリン「それでも受け入れて応援してくれるのは嬉しいし、それに応える為に私も努力は怠らないつもり♪」

マリリン「だから、今の傭兵団もすごく居心地がいいんだぁ。ジークは努力や仲間の大切さをよくわかっているし……」

マリリン「……お姫様達だって、こうして私を気兼ねなく女子会に参加させてくれてるもの♪」

マリリン「恋バナの鉄板は、特定の一団の中で誰が好みか答えるっていうのもあるけど……」


マリリン「――あえて言うなら、マリリンちゃんの今の恋人は傭兵団そのものかな♪」

マリリン「これからもどんどん盛り上げるから、お姫様達も応援よろしくね♪」キュルン!



一同「「……!」」パチパチ!



セレスティア(これが、お父様からは嫌われていたけど……多くの兵から慕われていた異色の将軍……)

セレスティア(ありのままの、自分……)


……

――

マリリン「あんまり参考にならなくてごめんねぇ?」ストン

リーチェ「いえ、とても素晴らしいお考えだと思いました……!」

リーチェ(ありのまま、性別だけじゃなくて、種族も……)

リュノ「マリリンさんの性別がいまいちわからない理由、少しわかった気がします」

リュノ「性別関係なく、なんだか接しやすいんですね」

リアローズ「うん。マリリンさんだと、話しやすい雰囲気あるかも……?」

マリリン「やだなぁ、褒めても今は何もでませんよー?///」






マリリン「――それじゃあ次はミナちゃんにお願いしようかな♪」





ミナ「んぐぅっ!?」ゴフ!

ミナ「けほけほ、な、なんで私なのですか……!?」

マリリン「だって、リュノ様も多分マリリンちゃんと似た感じだと思うし」

リュノ「ちょっと事情は違いますけど、その通りなんですよねぇ……」

リュノ「そもそも私、今までずーっと森国に引き籠っていたもので」

リュノ「外の世界への色々なことに興味が尽きません」

リュノ「なので恐らく、私がまず男性に持つ感情は恋心というよりも興味の感情だと思うんですよ」

リュノ「そもそも外の世界で出会った男性の人数、かなり少ないですし」

リュノ「ジークさんにイアンさんとユージーンさん。それに公国兵の人とバレットさんにフリーデシルト様」

リュノ「あとはそれに、クリスさんくらいですもの」


セレスティア「ど、どうしてお兄様の名前が!?」


リュノ「あ、そうでした。しっかりお伝えしておくべきことでしたね」

リュノ「クリスさんとその妹ユリーカさんは今、森国のとある場所で協力して貰っている最中なんですよ」

セレスティア「い、いつの間に……でも、確かにお兄様やユリーカなら……」

セレスティア「……その、二人とも元気にしているのですか……?」

リュノ「勿論。私達にも優しく接してくれるものですから、すぐに馴染まれましたねぇ」

リュノ「クリスさんは森国の女性からはかなり人気……ああ、クリスさんみたいな人が世間では人気なのかも?」

マリリン「クリス様もマリリンちゃんみたいになれる素質ありそうだよねぇ♪」

マリリン「マリリンちゃん同様に公国を抜け出しているわけだし、これは新たな強敵誕生の予感……!?」

セレスティア「……お兄様、身体は結構筋肉質ですのよ?」

マリリン「ざーんねん……」

リュノ「まあいずれ森国に戻りますし、その時にセレスティアさんも再会できるでしょう」

ミナ「……」ソロー…

マリリン「そうだね♪ 今はミナちゃんの番♪」

ミナ「ひぃ!?」ビクン!

ミナ「あの、その、私などただのシスターで……」ワタワタ

ミナ「マリリンさんの言葉を借りるのであれば、その……」

一同「「……」」ジー…

ミナ「うっ……」

ミナ(の、喉が急に渇いて……)ダラダラ…

ミナ(お酒をゆっくり飲んで、小休止を――)


飲み干した器「」カラッ


ミナ「」

一同「「……」」ジー…

ミナ「あの、お酒のおかわりを……」

セレスティア「ミナさん。お酒は控えるべきなのでしたよね?」

ミナ「うぅ!?」

ミナ「…………」

ミナ「マ、マリリンさんの言葉を借りるのであれば……」






ミナ「わ、私の身も心も、全ては神のもの――」





マリリン「はーい嘘は駄目だよミナちゃーん♪」




ミナ「ひええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

マリリン「正直に言っていいんだよぉ?」

ミナ「い、いえですから、私はシスターなのですよ!?」

ミナ「神以外に、お仕えするつもりは……」アセアセ


一同「「……」」ワクワク!

ミナ「……」ダラダラ…


――

特殊判定
↓1コンマ二桁

お酒の入ったミナのぶっちゃけ

※酔いやすさ39→抵抗+11補正

コンマ89

89>61

※基準値を上回った為、酒も入りぶっちゃけ!

――


ミナ「ほ、本当ですよ……?」ダラダラ…

マリリン「そっかぁー……」



マリリン「――それじゃあ、理想の神様像はあったりするのかな?」



ミナ「理想の、神……?」

リュノ「あ、ちょっと興味ありますね。そもそもこの世界の神様ってよくわかりませんし」

リアローズ「私も鉄国にいるけど、教会で信仰している神様のこと、実はあまり知らないんです……」

リーチェ「森国では、各力を司る精霊を神と崇めることもあるそうですが……」

セレスティア「公国では、商売の神なるものがいたような記憶が……?」

リュノ「要するに、決まった唯一神はいないし見た目もわからないんですよね?」

マリリン「そういうことだね♪ だから、神様に仕えるなら理想の神様ってのもいるんじゃないかなーって♪」

ミナ「そう、ですね……」

ミナ「私が理想とする神……教典の神の教えではなく、私個人の外見的願望を言えば見逃して貰えるのですね?」

マリリン「うんうん♪」

ミナ「では……」

ミナ「……」

ミナ「…………逞しい腕はかかせませんね。それに、真面目で誠実な在りかたを示すかのような堂々とした佇まい」

ミナ「そして清潔感と勇ましさを具現化したかのようななであげた髪型に、高潔な銀の髪で……」





リアローズ「……ミナさん、やっぱりイアンのことが好きなんだ///」





ミナ「―――――――っ!!!??///」ボッ!



一同((わ、わかりやすすぎる……))


……

――

ミナが誘導尋問に引っかかったあたりで今日はここまで
実は初期好感度、リュノ以外全員相手に対する一目惚れ数値なんですよねぇ……

なおリアローズ、リーチェ、セレスティアの三名は勝手にぶっちゃける羽目になりますが、それとは異なる判定の用意が各々あります
マリリンの判定は本当冷や冷やしました。女子会と男子会終わったらユージーンと二人きりだもの(白目)

本日もありがとうございました!

公国、鉄国と森国が壊滅した中で過剰に防衛してるのは何故なんだろうと思っていたけど龍側に睨みを効かせる目的だったのかね。とはいえこの関係を知ってるのはエルクラッドとシャリオだけっぽいけどゼルガー達は疑問に思わないのかな

そういえばバレットのスキル構成だけど、戦闘メンバーとしてではなく後方支援や遠距離サポーターとして有用だから鍛えておいた方が良いと思うけど
ジーク傭兵団のチームメンバー入りはもう上限だからそれは良いとしても、鍛練に一緒に参加させたりとかは出来たりするかな

こんばんはー

>>241
表向きは残党狩り+公国本土に万が一の被害を出さない為の戦力です
エルクラッドはさらに今の時代になり表舞台に出ようとしてくる龍に対し、人間の数の多さと力を見せる目的を持っています

>>242
バレット(+フリーデシルトと鉄国兵)はこの後のイベントで強化が入ったりします

それではゆるゆる女子会の続きから再開していきます

――



ミナ「……///」カアァァ…

リアローズ「あ、ごめんなさい。悪いって意味じゃなくて……」ワタワタ

セレスティア「イアンとは、常にあなたの傍近くで仕えている様子だった?」

リュノ「ええ、あの人がイアンさんです」

リーチェ「ミナさんが口にした条件、全てがあてはまりますね……///」

マリリン「でも本当に真面目なおじ様で好感持てるよねぇ。お酒も好きだけどちゃんと節度はあるみたいだし」

ミナ「あうぅ……///」

マリリン「ほらほら、もう吐き出しちゃった方が楽になると思うよー?」

マリリン「今ならみんなお酒入っていて、忘れちゃうかもしれないしさ」

ミナ「お酒……///」

マリリン(……飲んでるの、強い子だけなんだけどね)

マリリン(おじ様とミナちゃんの話聞きたいし、許してね?)

ミナ「そ、そう……! これはお酒に酔っているからでぇ……///」

ミナ「私も、普段はちゃんと自制できるんですからね……?///」




ミナ「――でも、イアン様と一緒にいると……なんだか、幸せで……」

ミナ「いつも守ってくれて、私も守ってあげたくて、それでぇ……///」




リアローズ「わぁ……///」

リーチェ「ミナさん、真っ赤だけど嬉しそうです……///」




セレスティア「ちょ、ちょっと待ってくださる……?」

一同「「?」」

セレスティア「ミナさんは、イアンさんを愛していらっしゃると……」

ミナ「あ、愛しているというか、大好きといいますかー……///」アセアセ

セレスティア「……失礼ですが、イアンさんはおいくつで?」

リアローズ「えっと、前に落ち込んでいたから今年で30歳です……」

セレスティア「……流石に、歳の差がありすぎるのではありませんか?」

マリリン「セレスティア様がわりと常識的な発言を……!?」

セレスティア「ど、どういう意味ですか。私とて『愛』への考えは持っているつもりです」

セレスティア「想える人がいるということは生きる目的にもなりますが、その……」

セレスティア「まだミナさんには、早すぎるかと。まだ子も為せない歳でしょう?」






ミナ「え、えっと……私これでも20歳なのですが……///」チマッ





セレスティア(18歳)「えっ……と、年上……!?」ガーン!

リアローズ(18歳)「私も最初驚いちゃったけど、そうなんです……」

ミナ(20歳)「ど、堂々とお酒に手を伸ばしているのだから適齢だと察してください……!///」

リーチェ(16歳)「それを言われると、私がとてもいけない子になってしまうのですが……///」

リュノ(17歳)「もう手遅れなんですよねぇ……」ハハ…

マリリン(22歳)「マリリンちゃんはこう見えて22歳だけどこの大きさだよー?」

マリリン(22歳)「だからミナちゃんも全然ありだと思うけどねぇ」

セレスティア(18歳)「途端にユリーカが大きく見えてきました……」

セレスティア(18歳)「えっと……」チラ…

リアローズ(18歳)「……?」タカーイ

セレスティア(18歳)「その、リアローズさんは?」

リアローズ(18歳)「わ、私は18歳です」

セレスティア(18歳)「お、同い年ですのね……」

セレスティア「で、でも年齢がよくとも、身体の相性は大丈夫なのですか?」

セレスティア「イアンさんは殿方の中でもかなり大きい方でしょう?」

マリリン「まさにそびえ立つ壁って感じだものねー」

ミナ「……確かに、私は小柄です。前は体力も無くて、皆さんにご迷惑をおかけいたしました」

ミナ「ですが、最近では美味しいご飯をお腹いっぱい食べられて、体力もだいぶついたんです///」

ミナ「そうなってから改めてこの身体を考えると……」

ミナ「い、意外と悪くないところもあるといいましょうか……///」

セレスティア「小さな身体が悪くない? 愛を受ける時に苦痛を伴いそうですが……」






ミナ「――イアン様に軽々と抱き抱えて頂けたり、後ろから覆い被さられると全部包まれたり……///」

ミナ「――その瞬間が、特に幸せで……大きな安心感、教会よりも居心地がいい場所で……///」

ミナ「ああっ、神よ! 至らぬ私をどうかお許しください……///」





セレスティア「抱き、抱える……」ゴクリ…

ミナ「は、はい。以前の私は本当に虚弱体質でして……///」

ミナ「そんな時、私の身を案じてくださったイアン様が、こう……優しく抱えてくださって///」

マリリン「えー!? いいなぁいいなぁ! おじ様やるぅ♪」

リュノ「なーるほど。小さいとそうやって扱ってもらうこともできるんですねぇ」

リーチェ「……///」ドキドキ…

リアローズ「イアン、ミナさんのこといつも心配しているもんね……///」

マリリン「優しくて献身的なシスターなんて、男の子が放っておかないもんねぇ」

マリリン「おじ様の様子から見ても、これはかなり脈ありかもよぉ♪」

ミナ「……イ、イアン様には、私よりも相応しい方がいずれ……///」



ミナ(……イアン様、私は……///)



――

※ミナ→イアンへの好感度が100になりました

※ミナは自分の想いを完全に自覚しました

――

ミナ「な、なんだか恥ずかしいことを口にしてしまった気がします……///」

マリリン「ううん、とってもよかったよ……!」

リアローズ「イアンなら安心だし、ミナさんならイアンの無茶も減りそう……」

リュノ「ほうほう、お似合いというやつですね?」

ミナ「~~~///」パタパタ!

ミナ「お、お酒のせいですからね/// 明日には皆さん忘れてて、私も神の為に……///」

マリリン「うん、明日からも頑張らないとね♪」




マリリン「――それじゃあ次は誰にしようかな♪」




リアローズ&リーチェ「「!?」」ガタ!



リュノ「あはは、二人とも反応がわかりやすいですねぇ」モグモグ


マリリン「あれ? もしかしてリュノ様も恋バナの話題もっていたり?」グルン!


リュノ「!?」ガタ!


リアローズ(ど、どうしようどうしよう……)

リーチェ(私達は勿論、だけど……セレスティアさんも……)ダラダラ…

リュノ(……お酒)ヒソヒソ…

リアローズ(!?)

リュノ(ミナさんの言葉に倣いましょう。お酒で私か皆さんの記憶を消し飛ばせばいいんです!)

リュノ(そ、それにやっぱり私達だけミルクで子ども扱いも嫌ですし!)

リアローズ(う、うん。私も少しは飲めなきゃいけないって思う……)

リアローズ(……ん、ミルク……?)

リアローズ(そうだ! 前にジークさんが、作ってくれたあのお酒なら……!)

リアローズ「ちょ、ちょっとだけ待っていてください……! わ、私達もお酒を飲みながら……!」ダッ!

一同「「!?」」

――


……



カルーアミルク「……」ドドドドドド!



リアローズ「……」ドキドキ

リュノ「……」ドキドキ

リーチェ「これもお酒なんですか? 甘い匂いで美味しそうです……♪」クンクン



マリリン「あー、なるほど。確かにそれなら飲み易いかも♪」


リアローズ(……この想いは確かなもの)

リアローズ(ミナさんはしっかりイアンのことを話したんだし、逃げちゃ駄目だよね……)

リアローズ(どうせ話すなら、ちゃんとみんなと同じように楽しみながら……!)



リアローズ「……いただきます!」

リュノ「ほ、本当にこのお酒大丈夫ですか……?」ドキドキ…

リーチェ「わ、私もいただきます!」


ゴクゴク…



――

特殊判定
↓1~3コンマ二桁

リュノェ……(白目)
これはある意味あかんというか、この子に限り禁酒した方がいいかも(白目)
少々お待ちください

酒のみぶっちゃけ! 脱衣は抑えられるかな?(対策酒なのでゾロ目のみ)
※ここでのカルーアミルクはジーク仕込みの控えめなやつです(4スレ目>>14

1リアローズ酔いやすさ94×1/3(対策酒)=32
コンマ28
32>28

※基準値を下回った為、やっぱり酔っちゃう
※でもほろ酔いいい気分程度


2リュノ酔いやすさ96×1/3(対策酒)=32
コンマ66

6 6


偶数ゾロ目:脱衣+???

※ 大 事 件 勃 発 !


3リーチェ酔いやすさ14×1/3(対策酒)=5
コンマ81
81>5

※基準値を上回った為、全然酔わず
※お姉ちゃんと甘いお酒を楽しく飲みたかったのに……

――

コキュコキュ…


リアローズ「……はふん///」ポヤポヤ

リアローズ「あ、なんだかいい感じに気持ちいい……///」

ミナ「よかった。今日は大丈夫そうですね……」

リアローズ「えへへ~、ジークさんが前に作ってくださったお酒なんですよ~?///」ヒック…

マリリン「うんうん、いい感じのほろ酔いってやつだね♪」

マリリン「これならリアローズ様の可愛い本音も聞けるかも……?」

リーチェ「これも美味しいです♪」ゴクゴク

リーチェ「でも、おつまみに少し悩んでしまいますね。お野菜とかお肉は合わないかも……?」ウーン…

マリリン「そしてやっぱりリーチェ様は強い、と」

リーチェ「本当に飲み易いんです。これならお酒が苦手なお姉様でも――」




スポーン!



リュノ「ひゃっほ~い♪///」シタギノミー!




リュノ「いけるいけるいけますよぉ♪ これならゴクゴクのめちゃいまふよぉぉ~?///」ベロンベロン…

リュノ「どうでふかみなはん、わたひだってねぇ、もうりっぱなおとななんでふからねへぇ~///」





一同「「」」




――

※特殊条件を満たしてしまいました

マリリン「ん……/// こ、これは考え付かなかったなぁ///」


リアローズ「だ、だめですよぉリュノさ~ん///」ポヤポヤ

リアローズ「飲み易いけど、ゆっくり飲めってジークさんがぁ~///」ポヤポヤ




リュノ「あれぇぇぇ? なんでりあろーずさんまだ服きちゃってるんでふか~?///」ヒック!

リュノ「このお酒きんもちいいぃんですからぁ、服なんてじゃまなものはぬいじゃってときはなたれましょうよぉ~///」ヒック!



リアローズ「ふぇぇ?///」ポヤ…




リュノ「――は~い、ばんざいしてぬぎぬぎしましょうねぇ~///」スポーン!




リアローズ「ふええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!?///」シタギノミー!



一同「「」」ブッ



マリリン「……わぁー、リアローズ様って下着までお洒落……じゃなくてぇ!?///」ワタワタ

リーチェ「い、いけませんお姉様!? お酒は美味しく楽しく飲むためのもので――」




リュノ「――はいは~い♪ リーチェもちゃんと仲間にいれてあげますからねぇ~///」スッポーン!




リーチェ「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? や、やめてくださいお姉さまあああぁぁぁぁぁぁ!?///」シタギノミー


リュノ「ひっく……おやぁリーチェぇ、下着のお洒落さがリアローズさんに負けていますよぉ……?///」ヒック!

リュノ「わたひみたいにぃ、おとなな黒とかどうでふか~?///」デロン…



リーチェ「ふぇ、ふぇぇぇぇぇ……///」マルマリ



一同「「」」

マリリン「こ、これ以上は私ここにいたら色々駄目な気がするよ……!?///」

マリリン「戦略的撤退を取らせてもらおうかな……!」


ミナ「ま、待ってくださいマリリンさん!?」

ミナ「お酒に呑まれてしまったしまったリュノ様を……」

ミナ「そして犠牲になったリアローズ様とリーチェ様を見捨ててしまうのですか!?」

マリリン「う、それは……」

マリリン「でも、これは下手するとマリリンちゃんの両目がおじ様かジークに潰されちゃうよ!?」

マリリン「運が悪ければ記憶した頭を潰されちゃう!」プルプル



セレスティア「……」ジー…



マリリン「そしてセレスティア様はどうしてあんな状況を凝視できるの!?」ガーン!



セレスティア「はっ!?」



リュノ「あはは~♪/// 風を感じてきもちいい~♪///」ユラリ…


ミナ「あ、危ない……!」バッ!


リュノ「あ、ミナさんもそのローブぬいじゃいましょうよぉ~♪///」ガシ!


ミナ「!?」


リュノ「そ~れ~♪///」


スポーン!


――

※ミナの本日の下着
案があれば
↓1~3自由安価

夜レベル低いし清楚系かな

上下共に清潔感溢れる白の下着
ただし、キノコ効果で豊胸されたことで胸が少しの刺激ではち切れそうにパツパツ

※すみません、コンマ多数決でした
※範囲外含めると青系のようですが、今回は>>270採用で

――


ミナ「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?///」ミチミチボイーン!


リュノ「んおぅ!?///」ビクッ!


ミナ「あ、その……そんなにまじまじと、見ないでください……///」カクシ!

マリリン「み、見てないから大丈夫だよー!?」ササ!

ミナ「いえ、リュノ様が……///」


リュノ「……ちょっと、わけてくれませんかねぇぇえへへぇぇ……///」ワキワキ…


ミナ「わ、わけられるのであればそれが一番なのですが……///」

ミナ「なんだか、今朝からさらに下着がきつくなってしまった気もしますし……///」パッツパツ!


マリリン(流石にこの情報はおじ様には伝えられないなー!?)

マリリン(というよりも、誰か助けてー!?)


リュノ「えぇ~いいんですかぁ~?///」ヒック!

リュノ「それじゃあ今度わけてくださいよぉ~?///」ヒック!

リュノ「それにしてもミナさんまで綺麗な白って、白いの人気なんですかぁ~?///」フラフラ…



リアローズ「……///」プルプル…

リーチェ「……///」プルプル…



リュノ「やっぱりぃ、おとこの人はおとなの女性を、黒を好むとおもうんですよぉ~///」ヒック!

リュノ「たまたま外で拾った本に、そう書いてありましたしぃ~///」



リュノ「あ」ポン






リュノ「――ふんいきおとなびてるセレスティアさんなら、わかったくれますよねぇ~?///」ヒック!



セレスティア「え!?」

リュノ「マリリンさんは最後にするとしてぇ~///」ヒック!



マリリン(私も狙われたぁ!? 誰でもいいの!? 服着てる人全部だめなの!?)



リュノ「セレスティアさんも、すずしくきもちよくなりましょうよぉ~?///」フラフラフラ!

リュノ「何かの本にかいてありましたけど、はだかのつきあいってやつですねぇ~///」ヒック!

セレスティア「は、はやい……!?」


ガッ!


リュノ「そ~れ~ぬぎぬぎ~、ぬぎぬぎ~♪」



シュバッサー!






セレスティア「あ……///」E:シースルー紐







マリリン「」

リアローズ「」

リーチェ「」

ミナ「」




リュノ「……え…………」ヒキッ…






セレスティア「え!?」ガーン!

リュノ「いや、ちょ……」ヒキッ…


セレスティア「きゅ、急に真顔になってどうなさったんですか……!///」

セレスティア「私にも、羞恥心という感情が存在するのですよ!?///」






リュノ「そんなとんでもないものをつけておいて、何が羞恥心ですか!?///」

リュノ「酔いも一気に吹っ飛ぶといいますか……うああああああぁぁぁぁぁぁ!?///」ゴロゴロゴロゴロ!






マリリン「……セレスティア様がおかしいせいでリュノ様が元に戻れたみたい……」

リーチェ「い、今の内に光魔法でお酒の毒素を払えれば……」コソコソ…

ミナ「い、今のうちに服を……リアローズ様も」コソコソ…

リアローズ「ううぅぅー……///」



セレスティア「――わ、私は間違っていませんのよ!?」

一同「「!?」」



セレスティア「そもそも、思わぬ形で知ることになりましたが……」

セレスティア「リアローズさんにリーチェさん!」ビシ!

リアローズ&リーチェ「「!?」」ビックゥ!

セレスティア「あなた達のジーク様への想いを疑うつもりはありません」

セレスティア「しかし……!」







セレスティア「――あなた達の下着は、ジーク様への想いが満ちているとは思えません!」ダン!

セレスティア「――あなた達は、ちゃんとジーク様の為に『夜』のお勉強をなさったの!?」






リアローズ&リーチェ「「」」


ミナ「……夜?」ハテ…

リュノ「ああああぁぁぁぁぁぁ!!!///」ゴロゴロゴロ!

マリリン「とりあえずセレスティア様! その格好で仁王立ちはやめてください!///」



……

――

色々飛び火したあたりで今日はここまで
以前候補に挙がっていたセレスティアの下着案、全部危険なものだったんですよねぇ……
なおこんな状態ですが、この後の女子会最後の判定次第では少しシリアスになるかも……?

なおリュノも交流でお酒克服作戦などはできます

本日もありがとうございました!

こんばんはー
遅くなりましたがゆったり再開です
今回の判定は失敗しても大丈夫ですが、結構大事なものでもあったりします

――


※服は全員着直しました



セレスティア「……さて」


リアローズ「……」セイザ

リーチェ「……」セイザ


ミナ「……」オロオロ…

マリリン「……」ドキドキ


セレスティア「何度もいいますが、あなた達の想いを疑っているわけではないのです」

セレスティア「リアローズさんはお酒が入ってから、嬉しそうにジーク様と飲んだお話をされていましたし……」ウラヤマシイ

リアローズ「……///」

セレスティア「お酒を飲んでもしゃっきりしているリーチェさんも、ジーク様は大好きなのでしょう?」

リーチェ「そ、それはですね……///」

セレスティア「……」ジトリ…

リーチェ「……わ、私もミナさんと同じように、ジークさんに抱えられたいです……///」

ミナ「……///」

マリリン(なんだろう、すごくいい感じな反面、乙女の勘が警鐘鳴らしてるわ……)

セレスティア「ええ、ええ。私の想いを打ち破り払う程なのですから、当然です。そうでなくては困ります」

セレスティア「……だからこそ、先程の下着には疑問が残ります」







セレスティア「――あれではたして殿方が、ジーク様が脱がしたいという衝動に駆られるでしょうか?」






リアローズ&リーチェ「「!?///」」

リアローズ(ジークさんに……///)

リーチェ(ぬ、脱がされる……///)

リュノ(……大人の黒が一番ですよね……?)

マリリン「……」

マリリン「……ミナちゃん、ちょっとこの耳栓つけてもらえる?」

ミナ「? わ、わかりました……?」キュポ!

マリリン「……」ダラダラ…

セレスティア「やはり、お二人には『夜』のお勉強が不足しているように思われます」

セレスティア「……私と違い、国のことを考えていたのならばそれも仕方がないことかもしれませんが」

セレスティア「ジーク様を想うのであれば、これは避けて通れない道ですの」

セレスティア「――愛の極致とは生活の豊かさではなく、想い繋がり合った夫婦と、それに祝福された子がいる家庭です」







セレスティア「――つまり、いつでもどこでも子作りができ、かつ想い人を飽きさせない程の性技能が必要不可欠なのです!」

セレスティア「――この紐ならば、私自らが素早く解くことができます!」シュルリ…

セレスティア「――ジーク様が先制なさっても、透明ですから私の洪水状態を一目で確認していただけるのです!」

セレスティア「――前戯などしていられない程に子供に飢えられていても、対応できるのです……!」





リアローズ「」

リーチェ「」

マリリン「」

ミナ「?」

リュノ「ちょ、ちょっと待ってくださいセレスティアさん……!?///」

セレスティア「なんでしょうかリュノさん?」

リュノ「いや……私も、さらに妹や弟できないかな~って思うことはありますよ?」

リュノ「でも、その……///」モジモジ…

リュノ「い、いつでもどこでもというのはどうでしょう……?///」

リュノ「それに、透明って……服を脱いだら、すぐに全部見られてしまいますし……///」



セレスティア「? いつでもどこでも繋がれる程に、深い愛で結ばれているのだと周りの者にも周知させることができるではありませんか」

セレスティア「それにたとえ下着とて、愛する人に隠し事をするのは嫌ですもの」



リュノ「しゅ、周知……!?///」カァァァァ…!

リュノ「そ、それじゃあまさか他に人がいるところで……!?///」

セレスティア「……確かに、あの嫌な貴族達のような輩に見られるのは嫌ですわね」

セレスティア「しかしそれも、深い愛の証明のためならばやむを得ません」

リュノ「」

セレスティア「……」

セレスティア「ですがそれももう、叶わぬことなのでしょう」フゥ…

リュノ「え……?」

セレスティア「愛とは、受け取るものであると同時に与えるものです」

セレスティア「私のこのジーク様への想い、愛は変わることはありません」

セレスティア「……ですが、私のこれまでの行いを考えれば……」

セレスティア「ジーク様から愛をいただくことは、できないでしょう……」シュン…

リュノ「セレスティアさん……」






セレスティア「……あ、いっそ愚かな雌豚への仕置きとして性処理玩具にされれば子供は頂ける……?」ブツブツ…

セレスティア「……私が二人分の愛を子供に与えることができれば……」ブツブツ…





リュノ「だ、誰か―!? 誰か助けてください! この人一体何を考えているんですかぁ!?///」

リアローズ「……?///」トロン…

リーチェ「……?」ハテ?

ミナ「?」キコエナーイ

リュノ「あっ!? ほろ酔いで頭回っていないし、知識が無いし、聞こえていない!?」ガーン!

リュノ「うぅ、私大人ですもん……!///」

リュノ「こういう大人の話題ができるように、ちゃんとお勉強だって……!///」




セレスティア「……そうなると、今のままでは駄目です……」ブツブツ…

セレスティア「……愚かな豚であり、ジーク様の性欲を処理するためだけの肉塊と周知させる……全裸で木板をぶら下げれば……?」ブツブツ…




リュノ「おかあさぁぁぁぁぁん!? おとうさぁぁぁぁぁん!? 大人って一体なんなんですかぁ……!?」ウワーン…!


ザッ!



マリリン「それだけは駄目……! 女の子は断じて産む機械なんかじゃないんだから!」ダン!

マリリン「あの糞ベルゲと同じ考えになってどうするの!? セレスティア様は、ジークのことが好きなのよね!?」

マリリン「本当にそんな関係で満足できるっていうの……!?」

セレスティア「う……でも、私はリアローズさんや多くの人を傷つけて……」

マリリン「想いが残っているなら、どうしてそこで諦めちゃうの……!」

マリリン「……リアローズ様とリーチェ様もいる。どうしたって大変な道になるかもしれないけど……!」

セレスティア「……このまま、私の想いを続ければ……?」

マリリン「そう、そうすれば――」




セレスティア「――この特注の双頭具を使って、私からひたすらにジーク様へ愛をお伝えするのですね///」ズロン!




マリリン「なにその怖い物体!? ちょっと待って、どういう解釈をしたらそういうことになったの!?」ガーン!

リアローズ「――ッ///」パタ…

リーチェ「――ッ///」パタ…

ミナ「――ッ///」パタ…

マリリン「ああっ!? 見た目の衝撃だけで三人が!?」

リュノ「え……/// あれ、男性のおちんちんと同じ形ですよね……?///」ドキドキ…

リュノ「あ、あんな大きいものなんですか……?/// はいるのかなぁ……///」ドキドキ…

マリリン「リュノ様まだ酔ってる!? 大丈夫、私のもっと小さいから! あんなに大きくないから!」

マリリン「セレスティア様も! そのよくわからないもの、どうやって使うんです!///」

セレスティア「え? ……初めてはジーク様に奪って頂きたかったのですが、叶わぬのであれば自らまずこれを挿入します///」




セレスティア「――そして反対側の男根部をジーク様の引き締まっているであろうお尻に挿入するのです……///」ポッ…!



マリリン「や、やめてぇぇぇぇぇぇ!?」ガクブル!

マリリン「そんなもの入れられたらジーク壊れちゃうよ!? というよりも、なんでジークに挿れるの!?」

セレスティア「愛し合うものは愛し、愛される。つまり挿入していただいたならば、こちらも挿入して愛を伝えねば失礼なのでは?」キョトン



マリリン「もう誰なのよこのお姫様に変なこと吹き込んだのわぁっ!!?」ガシャーン!

セレスティア「!?」ビクゥ!

マリリン「エルクラッドか!? エルクラッドなのかこの野郎ぉ!? ちくしょうがああぁぁぁぁぁ!」ダーン!

セレスティア「」オロオロ…

リュノ「」オロオロ…


……



――

――

……


マリリン「……ごめんちょっと取り乱しちゃった♪」テヘ!

セレスティア「わ、私も少し熱が入りすぎましたわ……」シュン…

リアローズ「わ、私達ちょっと記憶が飛んでいるんだけど……///」

ミナ「なにやら、恐ろしいものを見た気がします……///」

リュノ「……///」プシュー…

リーチェ「そしてお姉様はお酒が抜けた筈なのにまだ真っ赤です……?」

マリリン「はぁ……軽い気持ちでお酒を飲もうとしたら、こんなことになるなんてびっくりよ……」

マリリン「とりあえずセレスティア様はさっきのあれすぐに捨てて。ジークを想うなら」

セレスティア「わ、わかりました。すぐに」

セレスティア「……で、でもリアローズさんにリーチェさん?」

セレスティア「流石に、初歩のお勉強はなさっているでしょう?」

リアローズ「初歩……?」

リーチェ「は、はい! おしべとめしべ――」



セレスティア「夜が明けたらおはようの挨拶と同時にフェラチオでお目覚めを手伝って」

セレスティア「あ、勿論頂いたものは一滴も溢さずにしっかりと飲みこんでお掃除も……」



リアローズ「……?」

リーチェ「……?」

セレスティア「あ、あら……?」

リュノ「……///」カアァァ…

ミナ「リュノ様がさらに赤く……私には至れない、高尚なことなのですね?」

マリリン「いや、そうじゃないよ……」ハァ…

マリリン「セレスティア様が、どこかずれているから――」

セレスティア「……何故、なのです?」ポツリ

リアローズ「え……?」

セレスティア「愛とは……共に繋がることでしょう……?」

セレスティア「いつも一緒に繋がって、愛し愛され、そして子供を授かり……」

セレスティア「産まれてきた子を、二人で愛して幸せに暮らし続ける……」

セレスティア「そういうものでは、ないのですか……?」

セレスティア「どうして、夜のお勉強をしていなくとも……そこまでジーク様を想えるのですか?」

セレスティア「何故、どうして、わからない……」




セレスティア「――『愛』とは、なんなのですか……?」





リアローズ「……」

セレスティア「……私は、呪われた子でした」

セレスティア「物心ついた時にはそう呼ばれ……」

セレスティア「お父様は……最初は優しかったのに、いつの頃からか……」

セレスティア「お母様は……いつも、私に謝ってばかりで……」

セレスティア「いつの頃からか、王宮から遠く離れた場所へ行ってしまった……」

セレスティア「……両親の愛を知らない私では、誰かを愛することもできない……?」

ミナ「……いいえ」フルフル…

ミナ「愛とは、一言では説明ができないものです」

ミナ「ですが私は……誰かを想い大切にするという行為そのものが、愛だと思うのです」

ミナ「種族が違えど、あなたを想い守ろうとしていたシャリオさんが、そうであったように」

セレスティア「繋がらずとも、想うことが……?」

セレスティア「でも、私は……」

リュノ「……クリスさんとユリーカさんは?」

リュノ「クリスさんは結構厳しい態度でしたけど、ユリーカさんは凄く心配そうでしたよ?」

セレスティア「……兄妹や、傍にいてくれた人の想いも、愛……」

リーチェ「……私も、両親の顔はもう覚えていないんです。小さい頃に捨てられたものですから」

セレスティア「え……?」

リーチェ「……他の妖精と比べて大きくて不気味だったのでしょう。他の妖精達からも虐められて、昔は随分落ち込んだものです」

リーチェ「そんな時、お姉様とお母様が声をかけてくださったんです。そしてお城へ連れていってくれて……」

リュノ「そうでしたねぇ……最初は初めて見る大きな妖精に興味があったんですけど」

リュノ「……凄く素直でいい子で、私の話を目を輝かせながら聞いてくれて……一緒にいると安心して」

リュノ「今では絶対に失いたくない、私の大切な妹ですよ」ギュッ!

リーチェ「お姉様……///」

リアローズ「血の繋がっていない……姉妹の、愛……」

マリリン「ミナちゃんの言う通り、愛……想いの形は色々あると思うなー」

マリリン「むしろただの肉体関係は、一番愛から遠いところにあると思うよ……?」

セレスティア「……そう、なのですか……」

セレスティア「……ですが、ジーク様とは……」

リアローズ「……」


リアローズ「私も、愛が何かと言われたら困っちゃうけど……」

リアローズ「……ジークさんがとても大切な人なのは、間違いないの///」

リアローズ「それでね? 私なりに考えてみたんだけれど……」

リアローズ「――私は、ジークさんに『生きて』ほしい」

リアローズ「――そして、長く一緒の時間を過ごせたらいいなって思う……」

セレスティア「一緒の、時間……?」

リアローズ「うん。そんなに、すごいことじゃなくても大丈夫……」

リアローズ「一緒にお話できたり、一緒にお買いものしたり、一緒にご飯を食べたり……」

リアローズ「私は、そういう時間がとても大切で、大好きなんです……///」

リアローズ「セレスティアさんの『夜』?の愛は深くはわからなかったけど……」

リアローズ「それも、夜寝る時も一緒でいられたらって思うと……わかる気がする」

セレスティア「……ジーク様の生の願い、そして一緒にいて欲しいという想い……」

セレスティア「それが、私の想いを打ち破った……?」

セレスティア「リーチェさん、あなたもそうなのですか……?」

リーチェ「はい。私も、ジークさんと一緒にいると凄く安心するんです」

リーチェ「私もこういう感情を誰かに持ったことが初めてなのでお役にはたてませんけど……」

リーチェ「辛くて怖い時も、ジークさんが傍にいてくれたら大丈夫。頭を撫でて横に居てくれるだけで、あたたまる……」

リアローズ「うん……だから私も、今ここにいられる」

セレスティア「……」




リアローズ「――そうだ、セレスティアさんもジークさんと一緒に行動していればわかるかも?」ポン!

リアローズ「お店とかは潰れちゃっているかもしれないけど、無事なところを一緒に巡ってみるとか……?」




セレスティア「!?」

マリリン「あ、いいかもそれ♪」

マリリン「セレスティア様がどこかずれているのって、多分……」

マリリン「なんでもないけど大切な日常を経験できていなかったからだと思うしね♪」

ミナ「皆さんもお疲れですし、まだ滞在予定日はあります」

ミナ「ゆっくりとおでかけをして、気晴らしにちょうどいいかもしれませんね」

リュノ「いいですねぇ。こんな状況ですけど、それを見ることも大切ですし」

リュノ「ジークさんなら、旅慣れていますからね。思わぬ発見もあるかもしれません」

セレスティア「で、でもそれではジーク様のお時間が……」オロオロ…

セレスティア「それに、リアローズさんとリーチェさんだって……」オロオロ…

リアローズ「で、でもセレスティアさんに一緒の時間を経験して貰わなきゃだし……」

リーチェ「そう、ですね。私達は傭兵としてしばらくジークさんと同じ時間を過ごせていたわけですけど」

リーチェ「セレスティアさんはつい先日ジークさんと再開したばかり。時間で言えば一番不足しています」

セレスティア「えっと、えっと……」オロオロ

マリリン「もーう! お姫様は奥手な子が多いのかなー!?」

マリリン「まだ時間もあって、でもみんな気にして譲り合い続けるなんて貴重な時間の浪費じゃない!」





マリリン「――ここは仲良く均等に、三人とも一日ずつお出かけしちゃえば公平だと思うな♪」キュルン!






リアローズ&リーチェ&セレスティア「「「!!??///」」」



リュノ(……まあ、今回は譲るべきですよねぇ)

リュノ(リーチェの羽も、せわしなく動いていますし)



リアローズ「ジークさんと……///」

リーチェ「一日……///」

セレスティア「おでかけ……///」


ミナ「ジークさんもそのままではイアン様と鍛錬ばかりになりそうですし、ちょうどいいかもしれません♪」

マリリン「うんうん、なんだかマリリンちゃんも楽しくなってきたなー♪」

マリリン「そういうことなら早速、色々準備しないとね」

マリリン「結構いい時間だし、お腹一杯でお酒も入っちゃったし、今日の女子会はここでお開きにしようかな」

マリリン「すぐにまた……三人のおでかけが終わったらまた開いちゃおっかな♪」キュルン!

リアローズ「じょ、女子会ってそんな頻度で開くものなんですね……///」

リーチェ「私、今度はお酒をもう少し控えようと思います……///」

リュノ「……はい、ごめんなさい」ショボン

セレスティア「流石に、あれは驚きましたよ……?」

リュノ「私はセレスティアさんの数々の言動にもびっくりでしたけどね」

リュノ「……」

リュノ「……もう一度、ごめんなさい」

セレスティア「え?」

リュノ「なんだかんだで、この女子会というものも楽しめましたし……」

リュノ「きっと、明日からはまたあなた達には楽しいことがあると思います」

リュノ「だからこそ、少し聞いておきたいことがあるんです」



リュノ「――昔の大公エルクラッドと、あなたの呪術に関して」



セレスティア「……!」



――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

1昔のエルクラッド

85>73

※基準値を下回った為、記憶が曖昧

2セレスティアの呪術の『核』

95>79

※基準値を下回った為、自分では判断できず

※双方の基準値を下回った為、セレスティアの公国での記憶に一部ブロック

※クリス、ユリーカと再開時、彼らにも判定が発生するようになりました

――

判定を取った辺りで今日はここまで
セレスティアの記憶が曖昧の為、このまま女子会は解散、おでかけの準備に入ります
平和な流れが続くのでこっちの方がかえってよかったかな?
次は少し時間を遡り、男子会の話になります

男子会の話題や行動などで案がありましたら、それもゆるく募集したいと思います

本日もありがとうございました!

こんばんはー
男子会の大体の流れは把握しましたが、全部うまくできるといいなぁ……

遅くなりましたが、ゆるりと再開です

1昔のエルクラッド

85>73

※基準値を下回った為、記憶が曖昧

2セレスティアの呪術の『核』

95>79

※基準値を下回った為、自分では判断できず

※双方の基準値を下回った為、セレスティアの公国での記憶に一部ブロック

※クリス、ユリーカと再開時、彼らにも判定が発生するようになりました

――


セレスティア「……ごめんなさい。自分でも、よく思い出せないのです」

セレスティア「お父様が、どうして急にこんな戦争をしかけたのかも……」

セレスティア「私がいつ頃からあの力に呑まれていたのかも……」

セレスティア「そう……昔はお父様も、私も、ここまでではなかった筈……?」ウゥ…

リュノ「ああ、無理に思い出そうとしなくても大丈夫です」アセアセ

リュノ「思い出せないなら、それでいいじゃないですか」

セレスティア「え?」

リュノ「生きていればいいことがある、でしたか」

リュノ「それを改めて見つけて、どんどん楽しい思い出で上書きしていっちゃえばいいんですよ!」

マリリン「うんうん♪」

リアローズ「ジークさんも、きっと応援してくれるから……」

ミナ「大丈夫。きっと神もご覧になられていますよ?」

リーチェ「では、早速明日以降の予定を考えましょう!」

セレスティア「皆さん……」

セレスティア「ありがとうございます……」ニコリ








セレスティア(……どうして、思い出せないの?)

セレスティア(私はどうして呪われたの……?)

セレスティア(お父様は、私の話を聞いてはくれない。会いにいける筈も無い)

セレスティア(……私が、産まれる前)

セレスティア(クリスお兄様なら、何かわかるのでしょうか……?)


……

――

――



――時は少し遡り……

――【奪還祝い・漢の男子会】――



ユージーン「へっへっへっ……鉄国王様は話がわかるよなー」


鉄国酒「……」ズドン!


ユージーン「こんな気前よく酒を用意してくれるなんて、格が違うぜぇ!」

イアン「私まで暇を頂いてしまったが、本当によいのだろうか?」

イアン「他の兵士や陛下は復興に追われている最中。そんな中で団長の私が酒を楽しむなど……」

ユージーン「かぁー! かたいねぇおっさん! その王様自らの命令だろ?」

ジーク「ああ。イアンはリアローズを逃がし、ワイバーンに手傷を負わせ、そしてミナを救い、これまで共に戦ってきた」

ジーク「働きとしては十分。少しは休むべきだというフリーデシルト王の厚意だろう」

イアン「……むぅ」

ユージーン「それによぉ、なんだかんだいっておっさんも自分の国の酒をもう一度飲むのは楽しみだったんじゃないか?」

イアン「それは……」

ユージーン「お姫様達は何やら集まって茶会開くってことみたいだしさ」

ユージーン「男ばっかでなんかむさ苦しいけど、逆に気兼ねなく俺達も飲めるってもんだろー?」

ジーク「そうだな。俺達は全員ある程度は飲める。ゆっくり飲みながら、羽を伸ばすこともできるだろう」

イアン「……うむ」

ユージーン「しばらく休んで、英気を養うことも大切だろ?」

ジーク「同感だ」

イアン「……わかった。今日ばかりは、私も意地を通すのは止めにしよう」フゥ…



イアン「……ようやく、一息つけるというのはその通りだからな」



ユージーン「ああ。そんじゃま……まずは鉄国奪還お疲れ様ってことで」スッ…

ジーク「ああ。本当に、二人ともありがとう」スッ…



「「乾杯!」」カッ!



……

――

……


タン!


ユージーン「かぁーっ! きくねぇ……!」

イアン「……やはり私は、ここの酒が一番馴染み深いな」コク…

ジーク「キレのある味わいだな。つまみが欲しくなってくるが……」



ガチャ…



バレット「ん? なんだもう始めてんのか?」

イアン「お、王子!?」

バレット「あぁイアン別に気にしなくていいぞ? そのままそのまま」

バレット「俺も父さんの手伝いしようと思ったんだけどよ……」

バレット「鉱山で籠城戦頑張ったからーって、俺も暇出されちゃったんだよ」

ユージーン「あー、確かにあの鉱山で粘り続けるって結構大変そうだったもんなぁ」

バレット「んで、本当に暇になった。誰か手伝おうとしても、みんな断るんだぜー?」

ジーク「……それで、何故ここに?」

バレット「んー? 勿論改めてお前達にお礼言いたかったってのもあんだけどさ」



バレット「――純粋に、お前達がどんな奴なのかも気になったんだよ」ニッ!



バレット「まだ飲み始めたばかりなんだろ? 俺もちょっと混ぜてくれよ!」

バレット「こうやってつまめそーなもんも持ってきたしよ!」

ユージーン「別に王子様がいいんなら構わないけどよー……」

ユージーン「ほんとに男ばっかの打ち上げになったなぁ?」

ジーク「気が楽だろう?」

ユージーン「まーなー」

ユージーン「……」




ユージーン(……なんでマリリンの奴あっちに招待されたんだ???)



……

――

――

……



バレット「それじゃあ、改めて名乗らせて貰うぜ」

バレット「俺はバレット! 鉄国第一王子でリアローズの兄でもあるぞ!」

バレット「今回は、リアローズを助けてくれただけじゃなく、鉄国まで奪還してくれて……」

バレット「本当に、本当に感謝の言葉しかない……!」バッ!

イアン「王子……」

バレット「……でも、まだジーク達は戦い続けるんだろう?」

ジーク「……ああ。公国の削げた戦力は、まだほんの一部分だろう」

ジーク(まだ控えている帝龍に、金龍ポラリス。そして、大公エルクラッド)

ジーク(次にどう動いてくるかの予測もできないしな……)

バレット「……イアンはもう知ってると思うけどさ、やっぱ鉄国は国としての損害大きくてよ」

バレット「父さんが帰ってきて、イアンが帰ってきて、リアローズも帰ってきて……士気は凄い高いんだ」

バレット「それでも、圧倒的に『数』が足りない。急いで復興しなきゃ、民の暮らしはままならない」

バレット「そうなると……全軍をあげて公国を叩くってことは、難しいんだ」

バレット「だから多分……近いうちに『父さんから新たな依頼』って感じで頼まれると思う」

ユージーン「だろうねぇ。俺もそんな感じはしてたさ」

バレット「でもよ!」

一同「「?」」

バレット「鉄国としては助けるのは難しいかもしれねーけど、俺個人の力だったらいつでも貸すからな!」

バレット「誰か撃って欲しい公国の奴がいたら呼んでくれ! ぜってーに仕留めてやるから!」エヘン!

イアン「無茶は控えて頂きたいのですがな……」

バレット「そりゃこっちの台詞だぜイアン? 聞いたぞ? ミナがいなきゃ死んでたって……」

イアン「……」

バレット「……安心しろ。俺も自分の力量はわかっている。だからせめてお前達の援護だけでもしたいんだよ」

バレット「そういうことだから、これからも仲良くやっていこうぜ!」ガシ!

ジーク「あ、ああ……」

ユージーン「前も思ったけど、王子様も随分と変わった王子様だよなぁー」

バレット「はは、よく言われるぜ! リアローズには大型犬みたいだって言われたしな!」

イアン「うぅ……」アタマオサエ

バレット「どうしたどうしたイアン。空になってんぞー?」トクトク…

ジーク「今更だが、王子がこんな場所で飲んでいいのか……?」

バレット「俺、父さんと同じでなんか畏まった雰囲気や場所嫌いなんだよなぁ」

バレット「そりゃ民がいるんだったらしっかりしないととは思うけどさぁ……」

バレット「……あと母さん帰ってきたらこういう風に飲めないかもしれないし、今の内に」プルプル…

イアン「ベリィ様はどれほどで?」

バレット「数日中って伝令が。母さんを慕っていた公国貴族の人が上手く潜伏させてくれたんだってさー」

ユージーン「へぇ。大公様の公国での地位は盤石だけど、こっちに肩入れする公国貴族もいるんだなぁ」

バレット「母さんの鍛冶や裁縫の腕は他の国でも有名みたいだからな」

バレット「……そしてなんと、ここだけの話だが俺の可愛い妹、リアローズはそれ以上かもしれないんだよ……!」ヒソヒソ

ジーク「ああ。確かにその片鱗は感じていたが、なるほどやはり相当な……」

イアン「いずれの技も、姫様の性格に合っていたのだろうな。佇まいを含め、本当にベリィ様によく似ておられる」

バレット「俺は父さん似だなー。何にも束縛されない自由っていいもんだぜー?」

ジーク(いずれ国を預かる王子としていいのかそれで……?)

バレット「でもリアローズの凄さを感じれたってことは、あいつもやっぱりそれだけ心を開いているんだよなぁ」

バレット「ますます、お前達に興味がわいてきた!」


バレット「色々気になることはあるけど、何から聞こうかなー……?」ウーン…

バレット「……」

バレット「いや、違うな!」



バレット「まずは俺に対して気になることがあれば遠慮なく聞いてくれ!」バーン!



一同「「!?」」

バレット「どんな質問でもいいぞ! 正直に全部答えてやるからな!」

バレット「俺、誰にでも隠し事すんの嫌いだし!」

バレット「さあ、どんとこい!」ドーン!


イアン「……はぁ」アタマオサエ

ジーク「……清廉な王にはなると思うぞ? 多分」

ユージーン「どんなことでも、ねぇ……」

バレット「おう!」

ユージーン「……」

ユージーン「…………」

ユージーン「そんじゃあ、いくつか言ってみるから覚悟してもらおうか王子さまぁ!」バッ!

ジーク「お、おいユージーン!?」

イアン「何を聞くつもりだ!?」

バレット「こぉい!」ドン!


――

特殊判定
↓1~4コンマ二桁(ある意味大事です)

…………oh


……oh


少々お待ちください……

バレット技能まとめて判定


1酔いやすさ

06(リアローズの酒耐性を根こそぎ奪ったのか? 俺の血液は麦酒なのかもしれない)

――


ユージーン「まず、これだけは絶対に聞いておかなきゃなんねえ!」

ユージーン「ジークとおっさんの為でもあるからな?」

ジーク&イアン「「!?」」

ユージーン「……王子様よ。わざわざこんなむさい場所に来たってことは……」

ユージーン「当然、酒も飲むつもりだったんだろ? ……あんた、どんだけ飲める――」

バレット「どんだけって言われてもなぁ。普段は母さんに控えるように言われっちまってるし……」

バレット「でも……今日くらいはいいよな?」ソワソワ

バレット「イアンが黙っていれば、それで大丈夫だ!」ウンウン!

イアン「……わかりました。今日だけですからね?」

バレット「よっしゃ! それじゃあとりあえず……」



酒樽「」ガッ!



バレット「……」ゴキュリゴキュリゴキュリゴキュリ…



一同「「」」」



バレット「――ぷはぁ! うんめぇー! 久々だなぁ、こんな贅沢な飲みかたしたの!」

バレット「あ、わりぃ。質問の答えだけどよ、俺もよくわかんないんだ。普段こんなことできないから限界もわかんない」

バレット「とりあえずこのくらいじゃ潰れないってのは間違いないけどなー。これでいいか?」

ユージーン「お、おう……」


……

――

2料理レベル

09(え? 母さん達が上手いんだからなんの問題もないだろ? ※公の場+厨房も出禁レベル)

――


ユージーン「……とりあえず、一番の問題は突破したな」

ユージーン「流石に野郎の裸踊りは見たくねぇし」

イアン「……ユージーン」ゴゴゴ…

ジーク「……あの日のことは忘れろ」ゴゴゴ…

ユージーン「わ、わかってるっての」アセアセ

バレット「?」

ユージーン「そんじゃ、次の質問だ。……今度は、俺個人の精神の安定をはかるためのもんだ」

ジーク(あぁ……まだ引き摺っているか……)

ユージーン「……」

ユージーン「王子様よ。あんた、その……」




ユージーン「りょ、料理はできちゃったりするのかい……?」チラ…





バレット「料理? ああ、前に厨房爆発させて母さんに大泣きされてから一切やってないな!」




ジーク「」

イアン(……王子は実は、厨房も出禁になっているのだ)ヒソヒソ…




ユージーン「~~~~っ! 王子様……いやバレット! あんたとは美味い酒が飲めそうだぜっ!」ガシィ!

バレット「お? なんだお前もなのか? ははは、よろしく頼むぜユージーン!」ガシィ!

ユージーン「だよな! 誰でもすげえことやらかすことはあるもんな!?」

バレット「そうそう! 母さん泣いてたけど、俺ももしかしたら今度は上手くいくかもって思う時あるし!」

ユージーン「そうだよ! 俺達もう最初がどん底ならあとはもう上がるしかねぇもんな!」

バレット「いいこと言うじゃねえかバレット! ほら飲め飲め、鉄国自慢の麦酒だぞー!」

ユージーン「うめぇー! いつもに増して酒がうめぇー!」ハハハハハ!



ジーク「……イアン」

イアン「……わかっている」

ジーク&イアン((二人まとめて厨房にはいれないようにしよう……))


……

――

3乗馬技能

63(ちょっとは乗れるぜ? でも走りながらだと狙いがぶれるからあんまり好きじゃない)

――

……


ユージーン「んでよぉ、俺って料理は駄目だが、一応得意なもんもあってよぉ……///」

バレット「お、なんだなんだ?」

ユージーン「俺はこう見えても、馬に乗るのはかなり上手なんだ」

ユージーン「まあ、こっちの大将もかなりやり手だが、少なくともおっさんより上手い自信はあるぜぇ?」

イアン「むぐぅ……」

バレット「へぇー……イアンも騎士団長で相当速く馬飛ばせるのにそれ以上なのか?」

ジーク「俺はかつての団長の扱きと、傭兵という職業柄な。移動に馬を使うことは多かったせいもあるだろう」

ユージーン「俺も馬は逃走手段として常備してたからな。そのおかげなんだとは思うよ」

バレット「馬なぁ……俺も一応、イアン程じゃないにしても、騎士達に負けないくらいには乗れはするんだよ」

バレット「でも俺の銃との相性ちょっと悪くてさ。そんであんまり乗らなくなっちまった」

イアン「王子の銃は遠距離からの精密射撃が基本ですからな。致し方がありません」

ジーク「流石に高速で駆ける馬上から銃で相手に狙いを定めるのは難しいか」

バレット「……最近、父さんが軍縮進めたしなぁ。俺も練習する機会が減って腕が鈍ったってのはあるかもしれない」

バレット「でも、ちゃんと練習すればまるでできないってこともない気がするぜ?」

ユージーン「向上心あるじゃねえか! ま、俺でよければいつでも教えてやるよ!」ハハハハハ!

バレット「本当か!? お前もいい奴だなぁユージーン!」ハハハハハ!



イアン「あれはユージーンの奴、酔っているな……」

ジーク「バレット王子の飲み方に合わせていれば、乱されても仕方がないとは思うが……」



ユージーン「いやぁ、なんだ今日は? マジで一番酒が美味い日なんじゃないか?///」

バレット「だよなぁ、めでたいよなぁ♪」

ユージーン「ああ、まったくだぜ……///」


ユージーン「――ところでよ、バレット」

ユージーン「――めでたいついでにちょいと下世話なことも聞くが」

バレット「ん? まだ何かあるのか? なんでもいいぞー!」





ユージーン「――お前、夜の自信ってどんだけあるよ?///」ヒック…



イアン「」

ジーク「」



バレット「んー……?」

※台詞ミス脳内変換お願いします(汗)

4夜レベル

05(ちいさくても用は足せるだろ? え? 子作り何それ美味しいの?)

※ユージーン:11


※鉄国後継者問題勃発か!?


――



バレット「――夜ってなんだ?」キョトン



ジーク「」



ユージーン「あー、言い方悪かったか」

ユージーン「ぶっちゃけると、股間のブツの大きさとかだよ。王子様なら子作りも大切だろぉー?///」ウリウリ





バレット「ああ、そういうことか! イアンのに比べると小さいけど不便だと思ったことはないぞ!」ドーン!


バレット「そして子作りは問題ないぞ! ちゃんとキャベツ畑の用意も済んでいるからな!!!」バーン!



ユージーン「」ゴフッ!

イアン「」

ジーク「」



バレット「ん? みんなどうしたんだ? もう酔っちまったか?」



一同「「」」



ジーク(……イアン)ダラダラ…

イアン(なんだ……)ダラダラ…

ジーク(俺は今、奪還した筈の鉄国が再び滅びそうな気配を感じたんだが……?)

イアン(……私も信じたくない……)ガクリ…



ユージーン(……嘘だろ、おい)

ユージーン(……ここは、俺が一肌脱ぐしかねぇか?)


……

――

えー、大惨事になったあたりで今日はここまで……
ユージーンから見れば、気の合う友人のようなコンマなのですが、国的には大変なことに

途中送信失礼いたしました
国的には大変なことになってしまいましたが、これは本当どうしたらいいんでしょうね?(白目)
なおこの後の裸の付き合いで回復したユージーンのメンタルは木端微塵になることでしょう

そしてふと気になった全く関係ない判定を↓1コンマ二桁で

本日もありがとうございました!

この大陸の夜レベル上げる薬の普及率

50>36

※基準値を下回った為、あまり出回っていない様子

※なおジークは既にカンスト値

――

こんばんはー
まさかの値で混乱しましたが、男子会をゆるく再開していきます
この流れだと案全部を盛り込むのはちょっと難しいかなぁ……
あと追加判定も取っておきます

ちなみに
男性の夜レベルは大きさ+技術力+知識を合わせて総合的に判断したもの
女性の夜レベルは猥談耐性+技術力+知識を合わせて総合的に判断したもの
なので技術を学んでも上げられる仕様です

――

……


ユージーン「いいかバレット? ちいせえもんは仕方がねぇ」

ユージーン「だが、流石に子作りの方法を知らないってのは王族としてはまずい」

ユージーン「つーか、男として損してるぜそれ……」

バレット「そーなのかー?」


イアン「……」アタマイタイ

ジーク「……止めなくていいのか、イアン?」

イアン「止めたい気持ち半分、止めたくない気持ち半分だ……」

イアン「おかしい。確かに教育係はいた筈なのだが……」

ジーク「無垢すぎて、教えるのも躊躇ったのかもしれないな」

イアン「だが、鉄国の未来を考えると……」ハァ…

ジーク「……」チラ…



ユージーン「――から、子供ってのは――」

バレット「そんな、キャベツに意味はないってのか……!?」ガーン!



ジーク「……俺も教えてきた方がいいか?」

イアン「任せる……。ユージーンよりは、正しく真面目に教えてくれると信じているぞ……」ゴクゴク…

ジーク(あのイアンが酒に逃避するとはな……気持ちはわかるが)

ジーク(……)

ジーク「イアン、不躾な質問だが鉄国は第二王子の存在は……?」

イアン「……」


――

追加特殊判定
↓1~2コンマ二桁

(白目笑)
開幕から偉いことに……

1フリーデシルト夜レベル(子持ち補正+15)
コンマ98+15

= 1 0 0 (見た目が子供っぽい? 見た目は子供、知識と下半身は凶悪だっ!!!)

2ベリィ夜レベル(子持ち補正+15)
コンマ26+15

=41 (いくつになっても恥ずかしいものは恥ずかしい。奥ゆかしい王妃様)

――

イアン「……前に」

ジーク「?」

イアン「前にお前が、陛下を手の早い人だと言っていたが……」

ジーク「ああ。何しろベリィ王妃の当時の年齢を考えれば――」





イアン「――陛下は、夜戦が大変得意だ。見た目に惑わされるな」ボソリ…




ジーク「」

イアン「あの方は自由奔放。時にやりたい放題な時もあるが……」

イアン「……後は察してくれ」

ジーク「わ、わかった」

イアン「ベリィ様は大変奥ゆかしく、まさに淑女」

イアン「故にフリーデシルト様をあのてこの手で宥め、御身を壊されてはいないが……」



イアン「――陛下の何かが決壊した時、第二王子ができてしまう可能性はあるとだけ言っておこう……」



ジーク「……そうか、それは……安心、なのか?」

イアン「どうなのだろうな……」

ジーク「……まずは目の前の問題から片づけよう」ハァ…

ジーク「ユージーンを抑えつつ、俺もバレットに最低限のことは教えてくる……」

イアン「頼んだ……」


……

――

――

……


バレット「んー、いまいちよくわかんねーけど、なんとなくはわかったぜ!」

ユージーン「こ、こいつは強敵だぜ……」ハァハァ…

ジーク「恐らく、思想が家族愛に振り切っているせいもあるな……」

ユージーン「くそぉ、女の子の好みとかも聞こうと思ったが……」ハァ…

ユージーン「バレットの場合、まず家族以外に興味を持たせるところから始める必要がありそうだな」

イアン「ベリィ様も頭を悩ませるわけだ……」

バレット「ん? 俺お前達のことには興味あるし、好きだぜ!」

ユージーン「やめろっての! 聞く人間が聞いたら誤解される!」アセアセ

イアン「……」



ユージーン「おっさん、俺は別に変なことは吹き込んでいないからな?」アセアセ

イアン「……いや、確かに王子は他者への興味が薄く、それが今回の件の原因の一つと考えられる」

イアン「しかしどうあれジーク達に興味をもたれているというのは、良い傾向だ」

イアン「本来であればジークはともかく、ユージーンを王子に近づけるのは気が引けるのだが」

ユージーン「おいおっさん」

イアン「しかし意外なことにお前と王子は相性がよかったようだからな……」

ジーク「見たところバレット王子は、堅苦しい……礼節を守った本来であれば正しき人間が苦手なのだろう」

ジーク「その点ユージーンならば心配いらない。軽薄な顔で警戒心も薄れるだろうしな」

ユージーン「おい大将、俺は今褒められてんの? けなされてんの?」

イアン「一応、褒めているぞ? 少し活路を見出せた気がする」

ユージーン「活路?」

イアン「先程もお前がいった通り、まずは性別は二の次だ」

イアン「まず我らが一肌脱ぎ、王子に家族以外のものや行動に興味を持たせるのだ」

ジーク「興味を持った者が行うことにも、興味を持たせるということか」

ユージーン「なるほど、ね。そんじゃあ、ジークもおっさんも苦手そうだし、このまま俺主導でも大丈夫か?」

イアン「……程々にな」

ジーク「かなり変わっているが、王族なのは間違いないからな?」

ユージーン「わーってるって」


バレット「?」


ユージーン「待たせたなバレット。それじゃあ早速いかせてもらうぜ……!」


……

――

――

……


ユージーン「つまり、バレットは社交界が苦手と」

バレット「まあそうだなー。家族と一緒の時間の方が楽しいぜ」

ユージーン「逆に言えば、庶民にはそんな抵抗感ないんだろ?」

バレット「おう! 視察してると、場所によっちゃ生活が大変ってところもあるんだけどさ」

バレット「それでもなんて言えばいいのかな……」

バレット「みんな生き生きとしてるって言えばいいのか? 変に取り繕わないし、気持ちがいいもんだ」

バレット「俺や父さん達、みんなが作った道具が民達に広まって、生活が向上してるのを実感できるのも嬉しいよなぁ」

ユージーン「なるほどなるほど。そんじゃ、庶民らしい……高貴さを取っ払った交流を続けようじゃないか」ニヤリ

バレット「おう!」ワクワク!

ユージーン「まあ、まずはこうやって酒を飲みかわすことだな」ゴクゴク

バレット「ああ、なんかそれだけで楽しくなってくるな!」

ユージーン「んで、こういう酒の席……それも男ばっかりとなりゃ、下世話な話題も増えるってもんよ」

イアン「…………」

ユージーン「バレットは仕方ないとは思うが、俺『達』を見て勉強していくんだぜ?」

イアン「!?」

ジーク「……巻き込むつもりか!?」

ユージーン「折角4人で飲んでるんだぜぇ? 楽しもうじゃないかよぉ!」

ユージーン「おら、覚悟決めてぶちまけちまいな!」

ユージーン「好みは難しくても、もっと単純なことならバレットも答えられるだろ」





ユージーン「ずばり、お前らの好みの胸の大きさってどれくらいよ!?」バーン!



一同「「!?」」


――

特殊判定
↓1~4コンマ二桁

どうすんだよこれ(白目射出)
フレーバーなのに連続して混沌としたことに……
少々お待ちください……

男性陣、好みの胸の大きさは?(コンマ値分そのまま採用)
ゾロ目は特殊

00:虚無最高!
偶数ゾロ目:ちっぱい万歳!
奇数ゾロ目:奇乳と呼ばれようが乳は大きいほどいい!

1ジーク

75(……ある程度あった方が、こちらも楽しめる)

――

ユージーン「さぁ、さぁ、さぁ!」

イアン「お前というやつは……」ハァ…

ジーク「やはり、酔いが回っているなユージーン」コク…

ジーク「――だが、別に隠すべきことでもないだろう」

イアン「!?」

ジーク「バレットという特殊な人間もいるようだが……」

ジーク「生物は生きている以上、性欲から逃れる術は無い」

ジーク「俺の傭兵団でも、こんな話題はよくあった」

イアン「そう、なのか……」

ユージーン「結構定番ではあるんだよなぁ」

ユージーン「んで大将、お前さんの好みは?」ニヤニヤ

ジーク「そうだな……」

ジーク「俺自身、娼婦にもそれに固執する仲間にも興味を持てなかった事実はあるが……」

ジーク「……」ウーン…

ジーク「……胸に限れば、それなりの大きさが欲しいところだ」

ジーク「その方がこちらも楽しめるからな」

イアン「な、なんという堂々とした立ち振る舞い……」

ジーク「……一応断っておくが、胸の大きい女なら誰でも抱くわけではないぞ?」

ユージーン「ほぉー……大将はかなり大きめの胸が好み、と」

2ユージーン

コンマ88

8 8

偶数ゾロ目:ちっぱい万歳!

※今まで巨乳に反応していた気がするけど、本当は小さい方が好みだったようです

――




ユージーン「――なら戦争の幕開けだなぁ!」


一同「「!?」」


ユージーン「残念だぜ大将……ただ大きい胸を求めるなんて凡百の傭兵と同じだぜ?」

ジーク「なんだと?」ピク!

ユージーン「いいか? 今の世の中、女どもも胸が大きければ男を惑わせると思っていやがる」

ユージーン「もしかしたら経験があるかもしれないが、その身体を使って情報を奪おうって考える連中もいる」

ジーク「ああ、確かに昔いたなそんな奴が……」

ジーク(すぐに返り討ちにした記憶しかないが)

ユージーン「だが、この俺ユージーンは今まで唯の一度もそれに屈したことは無い……」

ユージーン「他の連中の様に骨抜きにされて情報を持ちかえれなかったなんてヘマはしてねえんだ」

ユージーン「この意味が、わかるか……?」

イアン「ま、まさかユージーン……」ゴクリ…

イアン「軽そうに見えるが、真の傭兵は女にうつつを抜かしたりなどしないと――」





ユージーン「ちげえええええぇぇぇぇぇぇぇぇ! 女の胸ってのは、小さい方がいいだろおおぉぉぉぉがよぉ!?」ダァン!




一同「「!?」」ビク!

ユージーン「でかい胸の奴は、いかにも私って大きいでしょって感じが鼻につく!」

ユージーン「その点小さい胸はどうだ!? 控えめでいじらしくて、大抵形が整っている!」

ユージーン「胸が小さい分乳首が際立つし、弄りやすい!」

ユージーン「それに……」




ユージーン「――小さいの気にしてる姿そのものがたまんねえとは思わねえか!?」



ジーク「……待てユージーン、お前確か以前リアローズに――」

ユージーン「たまには例外もいんの!」

3イアン

83(包容力のある大きな胸が嫌いな人間はいるのだろうか……?)

――


ユージーン「あとな、歳食った時も考えろ!」

ユージーン「でかい胸なんて、弛んで目も当てられないことになるんだからな絶対!」

ジーク「俺も、大きすぎるものはどうかと思う」

ジーク「だからこそ、ある程度の大きさをだな……」

ユージーン「くそ、まさか大将とこんな争いを繰り広げる羽目になるとはな……!」

ユージーン「おいおっさん! おっさんからも何か言ってやってくれよ!」



ドン!



イアン「――嘆かわしいぞ、ユージーン!」

イアン「――女性の胸には、優しさと夢と希望が詰まっているのだぞ!!!」



ユージーン「―――ッ!? おっさん、まさか……!?」

イアン「左様! 私はジークの意見に賛成だ!」

イアン「……いや、さらに大きい方がいいかもしれないっ!」

イアン「優しく、家庭的で、豊満な胸の女性に、抱きしめられたい!」




イアン「――包容力のある女性と、結婚がしたかった……!」ダンダンダン!



ユージーン「」

ジーク(イアンもだいぶ酒が回っているようだな……)

ジーク(しかし、人の事を言えた義理ではないが少々意外だな)


イアン「……きっと、日々の疲れも豊満な胸に包まれれば癒えると思う……」


ユージーン「お、おう……悪かったなおっさん……」

ユージーン(おっさんの場合は胸ってより癒しそのものを求めてんのかね……)

※00をユージーンが引いてたらマリリンも射程圏内だった可能性が……?

4バレット

28(なんか、しゅっとしてた方が俺は好きだな!)

――


バレット「す、凄いな。あのイアンがこんな風になるのか……」

ジーク「俺も少し驚いている」

ユージーン「かー……どいつもこいつも胸に惑わされやがって……」

ジーク(……では何故、あの時リアローズをまじまじと見た?)ヒソヒソ…

ユージーン(いや、あの子は胸とか抜きに普通にいい子だろ?)ヒソヒソ…

ユージーン(胸は小さい方がいいが、可愛い子が脱ぐってのはやっぱいいもんだしな!)ヒソヒソ…

ユージーン(……欲を言えばリュノちゃんが脱いでくれたら――)

ジーク(聞かなかったことにしてやる)

バレット「ジークとユージーンもなんか対立してる感じだったし、奥が深いもんなんだなぁ」

ユージーン「まーな。もしかしたら、世の中には俺やおっさんよりもっと強い主張を持つ奴もいるかもしれない」

ユージーン「好きか嫌いかは置いておいて、女の胸ってのはいつの時代も論争の種ってことよ」

ユージーン「まぁ、バレットもいずれわかるだろうさ」

バレット「おう、頑張るぜ!」

ユージーン「んで、俺達が全員ぶちまけたから最後に聞くんだけどよ」

ユージーン「――バレットはどっちがいいよ?」

ジーク「おいユージーン……」

バレット「んー、そうだな……」



バレット「俺は、多分どっちでもないと思うぜ?」



ユージーン「ど、どういう意味だ?」

バレット「つまりさ、女の人のこの辺りがどのくらい大きいか小さいかで揉めたんだろ?」

ジーク「あ、ああ」

バレット「小さすぎるとなんか頼りない感じするし、大きすぎても動きづらそうだしなぁ」

バレット「……あ」ポン




バレット「――後ろの方で目立ってなかったけど、ドレス来た金髪の女の子ぐらいがちょうど好みかもしんねぇ!」パアァァ!



ユージーン「あの姫様だけはまじでやめとけバレット!?」アセアセ!



――


セレスティア「……くしゅん!?」←胸レベル28


――


……

――

男性陣の胸の好みを調べたあたりで今日はここまで
フリーデシルトもびっくりですが、ユージーンがまさかの偶数ゾロ目という……
本来は巨乳好きで娼館でも熟練の娼婦に上手くコントロールされてた体にするつもりだったのですが
ちっぱい娼婦もいるかもしれませんが、そもそもユージーンが童貞の可能性も出てきたかもしれません

そして地味に困ったイアンの巨乳好き(現状最巨乳がネーロの79)
キノコで大きくなったミナ的には朗報かもしれませんが、まだ届いていない……!

ちっぱいユージーンのことを考えつつまた明日
本日もありがとうございました!

巨乳好きでイアン×ミナルートが大幅に後押しされたのはあるんだけど現状だと
・体格的にミナが巨乳と気付かれてない可能性大
・というか下手するとイアンのミナに対する父性が高過ぎる
辺りが壁かな?
まぁ何にせよ、この二人もくっついたらジーク&リアローズのお守りほど強くはないにしろ強化スキルとか来るかもだしくっつくといいなぁ
(あと何より甘い展開とえちぃ展開が見たいです先生)

>>402
過去スレ確認してみたらミナの鍛練の時に上着を脱いで、ミナが豊乳(キノコ前のサイズである70)であることをイアンが知った描写あった (4スレ目の>>157)
そして現在ジークの好み(75)に一番近いのがキノコ食べた後のミナ(76)だった

まあゆーて胸の好みと好きな女性ってそこまで結びつくもんでもない(実体験)から、気にし過ぎんでも良い気はする

好み通りにくっつくのも美味しいし、逆に信じて送り出したユージーンが巨乳にどハマりするなんて…も美味しい
しかし改めて見ると貧と巨に偏って美乳のセレスティアってほんとある意味貴重なんだな
あと戦った時にちらりと細剣使ってたみたいだけど意外と姫騎士イメージ?

こんばんはー

>>402
イアンとミナには連動する特殊スキルは設定してあります
えちぃ展開はうまくかけるといいなぁ。体格差は確かに大変だと思います

>>407
あくまでフレーバーですので大丈夫
本当に好きな人の前では胸の大きさなど些細な物です

>>409
姫騎士、ではないですね。そこまで勇敢というか凛々しい感じではなく……
深淵の令嬢状態のセレスティアは呪術生成した黒翼で飛びながら細剣を両手で振るい、
腕力はないが貫通しつつ状態異常と弱体をばらまき連撃を叩きこむ殲滅スタイル
(呪詛を跳ね返された為、弱体化して剣も一本になっていました)
わかる人は全盛期のミスティックナイトシーカーをイメージして頂けると
浄化後のスタイルはまだ確立されていませんので、今後のコンマと安価次第ですね

ゆったりと男子会再開。今日は賭け事です

――

……


イアン「……なんだか、妙なことを口走った気がする」クラクラ…

ジーク「そろそろ控えて水にしておけ……」コト…

ユージーン「いずれおっさん達とは決着をつける日が来るかもなぁ……」

バレット「普段話さない内容だし、面白いな!」

ジーク「普段こんな話ばかりでは、国が傾きかねないしな……」

イアン「全くです。くれぐれも、普段は控えるようにお願いします」

バレット「わかってるって。たまにやるから余計楽しいってやつだろ?」

ユージーン「俺は結構こういう話ばっか仲間内としてたけどなー」ヘラヘラ

ユージーン「後は酒の場でよくやっていたってなると……」



ジャラ…



賽子「……」コロコロ…

ジーク「お前……」

イアン「王子に妙なことばかり教え込まないで貰いたいな……」ハァ…

バレット「おいおいイアン、俺もそれが賽子だってことくらいは知ってるぜ?」

ジーク「ああ。だが、この場でユージーンが持ちだして来たとなると……」

イアン「賭け事の類、だろうな……」

ユージーン「ご名答ーっと。まあ、俺も本気を出す気はないさ」

ユージーン「ただ少しばかり、バレットにも俺達のことを知って貰おうと思ってな」

イアン「私は賭け事はしたことが無いぞ……?」

ユージーン「かたいこと抜きだぜおっさん。それにお試しだから金も取る気はねえよ」

バレット「……つまり、普段は金を取るのか?」

バレット「駄目だぞユージーン。金ってのは大切なもんで、相応の労力に見合った――」

ユージーン「ちゃ、ちゃんと同意した仲間内でしかやらねえよ」アセアセ

ユージーン「それに、そんな大切なもんが懸かっているからこそ熱く本気にもなれるんだよ」

バレット「そういうものなのか……父さんの言う通り、世界って広いんだなー」

ユージーン「へへ、まあな……」

ジーク「俺の所属していた傭兵団でも、たまに賭け事はあったな」

イアン「そうなのか? お前は真面目だと思っていたのだが……」

ジーク「賭けるものが夕食の一品だとか、そういったものだった」

バレット「あー、それならなんかわかるぜ! 勝ったら肉が一枚増えるとかそんなんだな!?」ワクワク

ジーク「ああ。金以上にすぐに自分の利益に繋がるからな。意外と賭けている奴は多かった」

ジーク「……そして敗者には、団長の料理がまわされた」

イアン&ユージーン「「ああ……」」ナットク…

バレット「?」

ユージーン「……でも、それもいいな」

ユージーン「勝って嬉しい、負けて悔しいってか? よし、それで行こうぜ!」

一同「「?」」

ユージーン「――最下位だった奴には、一番の奴からなにかしらの罰ってどうよ?」

バレット「お、おぉ……なんだか、さらに勝たなきゃって感じがするなぁ」ワクワク

イアン「敗者に追い討ちをかけるなど……」ムムム…

ジーク「だが、勝利し生き延びようよいう気持ちは確かに強くなる」

ジーク「だがユージーン、肝心の種目を忘れているぞ」

ユージーン「ああ、そうだった」

ユージーン「内容は凄く簡単だ。使うのはこの器と賽子三つ」トン

ユージーン「この器の中に賽子を投げ入れて、出た目で勝負するんだ。簡単だろう?」

バレット「ああ、それならすぐにできそうだな!」ワクワク

ユージーン「目は三つ投げたうち、二つが同じ数だったら残った最後の賽子の数を目とする」

ユージーン「これは6が一番強いが、その上に4・5・6、5・5・5とかの役があって……」

ユージーン「一番強いのが、全部1で揃った時だ」チャラ…

ユージーン「賽子を投げることができるのは一人三回まで。それまでに目が出なかったら目無しで強制的に負ける」

ユージーン「投げる前に『親』と『子』を決めるが、最初に親の目を決めてそれに子が挑むって感じなんだが……」

ユージーン「今回はどんなもんか知って貰うためだからな。親がどんな目でも子も振れるようにするよ」

バレット「どういう意味だ?」

ジーク「たとえば、親が最初に4・5・6等を出してしまうと、子が振る前に賭け金が全てとられる」

バレット「何もできないままやられちまうのかよ……」

イアン「なんと惨い……」

ユージーン「だから今回はそれはしないっての。いくら俺でも素人から毟り取る気はないぜ?」

ユージーン「そもそも金を賭けても、酒代程度だよ。運が悪けりゃひでぇ負け方するし……」

ジーク「なるほど。金が大切だからこそ賭け事に溺れきりはしなかったということか」

イアン「誠実なのか不誠実なのか……」ヤレヤレ…

ユージーン「今はこれでも、真っ当に頑張ろうとしてんだぜー……?」

バレット「うんうん! やっぱりまっすぐ正直に生きるのが一番だよな!」

ユージーン「ま、お試しの娯楽だ。こんな賭け事もあるんだって勉強だと思って気楽にやってくれよ」

ユージーン「金は使わねえってさっきも言ったし、代わりにこの石を賭け金にしてくれ」ジャラ

ユージーン「とりあえず今回の親は俺がやる。みんなは思うがままに賭け金を決める」

ユージーン「最後に一番金が増えてたやつが勝ちで、一番減っている奴が負けだ」

ユージーン「何かあればおいおい説明は加えるが、ものは試しってな」

ユージーン「勝つ自信のある奴は、今から負けた奴に何をさせるか考えておいてもいいかもな?」クク…



バレット「うおおぉぉ……! な、なんだか緊張してきたぞ!?」ブル…

イアン「やれやれ、まさか私がこのようなことをする羽目になるとは。しかしこれも、王子の見聞を広めるためか……」

ジーク「……遊びとはいえ、負ける気はない」




ユージーン「賭け金は決まったか?」

一同「「……」」コクリ…

ユージーン「それじゃ、いってみようかね……!」バッ!


――

特殊判定
↓1~4コンマ二桁(※賽子三つですが純粋なこのコンマのみで勝敗決定です)

ひでぇ……
セレスティアの呪術の余波受けてんじゃないの……?(白目)
少々お待ちください……

賽子の出目は?

1親・ユージーン(このコンマに子の三人が挑みます)

コンマ02

※限りなく絶望

――


……1投目


ユージーン「ほっ」


カチャカチャ…

1・2・4


ユージーン「あ、あぶねぇぇぇぇ……!?」


バレット「何が危ないんだ?」

ジーク「1・2・3の役は親の強制敗北。子全員に金を払わなければならない」

イアン「なるほど、自滅することもあるのか……」

ユージーン「まあ見てなって! 次こそ来る気がするぜ……!」


……2投目


カチャカチャ…

1・2・5

ユージーン「おい……おい……」プルプル…


バレット「このまま行くと?」

ジーク「ユージーンが目無し。ほぼ負けが決まる」

イアン「私達が目を出せれば勝ちということか」

ユージーン「た、頼む……! 提案者の俺がこれはまずいって!」アセアセ



……3投目

カチャカチャ…

1・1・2


ユージーン「」

バレット「えっと、これだと……目は2ってことか?」

ジーク「ああ。よかったなユージーン。なんとか目は出たぞ」

イアン「あまりいい数字ではないようだがな……」

ユージーン「」ゴフッ!

2子・バレット

コンマ04


――
……1投目


バレット「なるほどな。つまり俺は三回投げる間に2以上を出せば負けはないってことだな」

バレット「よーし、いくぜ!」バッ!


カチャカチャ…

3・5・6


ユージーン「……」ドキドキ…


バレット「これじゃあ駄目なんだよな?」

ジーク「ああ。3が4だったら、大きな勝ちだったんだがな」

バレット「まだだ。まだ、二の弾三の弾があるぜ!」

イアン「王子、投げる時は周囲の安全確認をお願いします」



……2投目


カチャカチャ…

2・4・5

ユージーン「頼む、頼む……」プルプル…


バレット「結構でないもんなんだなぁ」

ジーク「ああ。目無し惨敗も覚悟しておく必要はあるだろう」

イアン「器の中で跳ねる賽の出目次第、かなり運の要素が強いな」

バレット「俺、結構運はいい方だと思うんだけどなー。頼んだぜ、これが最後だ!」コロ!


……3投目

カチャカチャ…

4・6・6


ユージーン「」

バレット「あー、くそ! 最初から最後まで結構惜しかったなぁ」

バレット「でもこれって、目は4。ユージーンに勝ったっていうことでいいんだよな?」

ジーク「ああ。見事な勝利だ」

イアン「お見事でございます」

バレット「よっしゃ!」

3子・ジーク

コンマ51


――

……1投目


ジーク「……俺の番だな」チャラ…

ジーク「……」

ジーク「少し、懐かしいな」ポイ

ジーク(団長が賽を握りつぶした事件は語り草だったな……)


カチャカチャ…

5・5・6


ユージーン「」グフ!


バレット「おお、すげえ! 一投目で目が出た!?」

イアン「確率の問題とはいえ、これはすごいな」

ジーク「なに、本当に運が良かっただけだ」

ジーク「さらに運が良ければ、もっと上の役を取れていたと思うと惜しいな」

バレット「あ、そうか。俺の時と同じで5がどっちか4なら……」

バレット「あ、同じ数三つの方が強いんだっけ」

イアン「そう考えると先程の王子の目を同じく、色々と惜しい目だったわけか……」

バレット「難しいんだなー、賭け事ってのも」

ジーク「おそらくユージーンも、技量が影響しないこれを提案したのだろうが……」

イアン「……天に見放されたということか」

ユージーン「」

4子・イアン

コンマ91

※虐殺

――

……1投目


イアン「そして最後に私の番か……」

イアン「賭け事など、好んでやる気はないが……」

イアン「この男に負け、金を奪われるというような醜態は避けたいところだな」

ユージーン「だから金じゃなくて、そう見立てた石だってーのぉー!」

ユージーン「つーかおっさん、負けろとまではいかないけどせめて引き分けの目だして!?」

ユージーン「この二人、平然と全額賭けてきたうえでそれに負けた俺の支払いが大変なのわかるだろ!?」


バレット「こういうことは、一発でやるかやられるかだからな!」ハハハハ!

ジーク「……俺も同じ賭け方をしておいてなんだが、色々と大切にな?」

バレット「ああ! 父さん達が本当に泣きそうなことはしないから安心してくれていいぜ!」


イアン「……その通り。これはあくまで娯楽。ユージーンも気楽に楽しめと言っていた」

ユージーン「――だからっておっさんまで全額賭けしないでくれよぉ!」



イアン「鉄国の騎士は、耐え抜いた先に勝機を見いだす……この一撃に想いを込めて、ユージーンを打ち倒す!」チャッ!

ユージーン「おっさんやっぱりちょっと酔ってねぇ!?」ガーン!


カチャカチャ!





バレット「お?」





ジーク「おぉ?」


カチャ…





イアン「む……? これは……」

ジーク「……驚いた。三連は4・5・6より上。加えて6だと6倍の獲得ができるな」

バレット「す、すげぇ! イアン、こんな才能まで隠し持ってたのかよ!?」キラキラ!

イアン「いえ、私も運がよかっただけです。決して才などでは……///」

ジーク「運も実力の内、だな。これは金を賭けていたら大変なことになっていたかもな」

ジーク「遊びでよかったなユージーン――」

ユージーン「」カサカサ…

バレット「……一気に元気が無くなっちまったな……」

イアン「金が賭けられておらずとも、ここまでとは……」

バレット「やっぱ賭け事って怖いもんなんだな……」

ジーク「嗜む程度に留めておくのが一番だ」

――

……


ジーク「……結局、イアンの圧勝か」

バレット「いやー、凄かったな!」

バレット「単純だけどどきどきしたし、おかず程度なら賭けてやってみるの面白いかもな!」

イアン「……姫様達が賛同してくださる保証はありませんが」

バレット「あー、母さんは難しいか? でも意外と父さんなら乗ってくれそーだけどな」

ジーク「そして最下位は……」




ユージーン「……」ズーン…



ジーク「……こういうこともある」ポン

ユージーン「うぅ、なんでだよぉ……」

ユージーン「よりによって賭け嫌いなおっさんが6・6・6って神様は何考えてやがんだ……」

ユージーン「これ、もしかして俺にセレスティア姫の呪術の何か残りがくっついているんじゃ……!?」

ジーク「自分の不幸を他人のせいにするな」ビシ!

ユージーン「ってぇ! わかってるよんなことは! でもそう思いたいほどに俺の運どうなってんのって話だよ……」

ユージーン「そして自分で撒いた種だが、このあとは罰まで待ち受けるって……」トホホ…

バレット「一番がイアンだから、イアンが内容を決めるんだな」

ジーク「あまり、強烈なものは避けてやってくれ。拗ねかねん」

ユージーン「俺は餓鬼か! ……でもお手柔らかに頼むぜおっさん……?」アセアセ

イアン「……」

――

イアン→ユージーンへの罰ゲーム何かあれば
↓1~3自由安価(こちらでよさそうなものを拾ったり混ぜたり)

一曲披露


――


イアン(罰、罰か……)

イアン(罪人であれば相応のものを用意するが、今回は娯楽の結果によるもの)

イアン(しかも私はたまたま運が良く、たまたまユージーンが犠牲になったに過ぎない)

イアン(明日は我が身……いや、そう何度も賭け事をするつもりはないが)

イアン(とにかく、あまりにキツイ罰はジークの言う通り駄目だろう)

イアン(……つまり、軽く……)

イアン(――普段はしないことをさせればよいのだろうか?)

イアン(そう言えば以前、部下の一人が何かを言っていた気がするが……)

イアン(あれは確か……)

イアン「……」

イアン「……よし、決まったぞ」


ユージーン「……」ドキドキ…


バレット「な、なんか俺もドキドキしてきた」ドキドキ

バレット「イアンって、鍛錬の時とかかなり怖いからな……」

ジーク「あのイアンだ。流石にそこまで酷いものは提案しないと思うが……」





イアン「――ユージーン。この場で歌え」




一同「「!?」」


ユージーン「え……ここで!?///」

イアン「ああ、ここでだ」

ユージーン「……」


追加特殊判定
↓1コンマ二桁

ユージーンの歌唱力(50で並。70以上でかなり上手)


コンマ54(いや、俺も口は回るけど歌までは……)

――


ユージーン「ちょっとばかし恥ずかしいが……」コホン…




ユージーン「あー、あーああー♪ るーるる、るーるー……♪」



ユージーン「……っと。ありがとなおっさん。楽なもんにしてくれてよ」


イアン「……」

ジーク「……」

バレット「……」


ユージーン「あ、あれ? どうしたんだ揃って……」アセアセ




イアン「――人前で歌うという行為は、己の精神を鍛える特殊な鍛錬ではなかったのか!?」ダァン!

ジーク「……ユージーン。そこは歌えても下手に歌え」

ユージーン「!?」

バレット「あー、なんかジークの言いたいことわかるぜ?」

バレット「あれだけイアンが大勝したのに、罰が罰になっていない感じがするっていうか……」

ジーク「……」





ジーク「……正直、あまりにも可もなく不可もなくと言った感じでこう……何か俺の中でもやもやとした感情が……」





ユージーン「うるせえよ!? 酷い歌じゃなかっただけ褒めてくれてもいいだろ!?」


……

――

賭け事と罰ゲームが終わったあたりで今日はここまで
コンマが荒ぶることの多いユージーン、ここはまさかの平均値でした
流れで少し予定を変え、この後温泉に向かうことにします
そして先んじて判定を一つ

↓1コンマ二桁で

本日もありがとうございました!

そういえばシャリオの鱗の使い道も決めたいな

落ちた時の効果音的に持ち歩けなそうなサイズだろうし

>>436
ある程度決まってしまっており、いずれ安価多数決となりますが
ジーク傭兵団の誰かの『武器』か『防具』の作成材料となります
※リアローズの技能が100なので★付き確定です

大丈夫か鉄国……!?


鉄国温泉、男湯と女湯の壁の厚さは?

50>01

※基準値を下回った為、女湯にも誰かしら入浴しに来ます

※厚さ01、極薄です。双方の音声が完全に筒抜けです(白目)

判定表の用意が間に合っていないので誰が来るかはまた明日……

こんにちはー
二人誰が来るかをコンマ判定しようと思っていましたが、確かに全員の可能性もありますね
壁の薄さはとりあえず修復途中故ということにしておきましょう

というわけで先に追加で『温泉にやってくる女性陣』を判定
※マリリンは流石に入れません
※全員が基準値を下回ってしまった場合、その中での最大コンマのキャラクターが入浴

夜に再開できそうなら再開します

特殊判定
↓1~5コンマ二桁

>>406の確認してきたけどその時の

>>ミナ「……! 確かに、涼しいですし動きやすいです!」ボイン!



>>イアン「ん゛っ!?///」

>>ジーク「……っ」

これは確かに二人とも結構刺さってる反応だわ

マリリンが素っ裸で男湯に来たらどんな反応されるのか気になる

こんばんはー

>>451
一応その時はただ単に紳士的なイアンと性欲は強いジークの反応って感じにしていたのですが……
胸の好みを判定した今となっては普通に欲情しているようにも見えますね(白目)

>>452
一応前にマリリンの発言にもあったと思いますが、マリリンは基本一人風呂派です
今回は一足先にこの後ユージーンが向かう先でスタンバイしています(待ち構えているわけではありません)

それではゆるゆると交流の続きと温泉に向かっていきましょう

――

……

ユージーン「ったく、俺だって傷つく時は傷つくんだぜー……?」

ユージーン「今度機会があったら、俺がお前達に歌うように命令してやるからな……」ジト…

イアン「安心しろ、そうそうそういう機会は無い」

ジーク「今は俺達だけだからこそ、こんなことをしているが……」

ジーク「姫達が合流したら、そうもいかない」

イアン「そういうことだ。そもそも、今はあくまで束の間の休息に過ぎぬ」

バレット「……そうだよな。なんか楽しかったけど、まだ終わりじゃないもんな」

バレット「でもよ、いつか……」

バレット「いつか平和になったら、父さん達も呼んでさ! また皆で酒を飲んだり遊んだりしようぜ!」

イアン「陛下まで巻き込むのはいかがなものかとは思いますが……」

イアン「そうですね。全て終わり……本当の意味で平和が戻ったのならば」

イアン「……たまには、こうして羽目を外すのも悪くないかもしれません」

ユージーン「ふふん、言質取ったぜおっさん?」

ユージーン「確かにまだ脅威も残っているかもしれねえが……」

ユージーン「あのセレスティア姫とシャリオを前に俺達は生き延びているんだ」

ユージーン「すぐにってのは難しいだろうが、この戦争をどうにかする仕事くらいはできると思うぜ?」

ジーク「思う、ではない。どうにかするのが仕事だ」

バレット「俺も頑張るからな! 負けんじゃねえぞ!」


バレット「って言っても、すぐにお前達を手伝うことができないのが辛いな」

バレット「リアローズも随分戦えるようになったんだろ?」

バレット「心配だけど、あいつも国に残らずお前達を手助けしたいと思う筈だ」

ユージーン「……つーか、お宅の妹姫様が戦闘中も上手く隙を作ってくれたり防御したりしてんのよ」

ユージーン「正直、抜けられるとかなりきつくない大将?」

ジーク「情けない話だがその通りだな……」

バレット「そ、そんなにか。だったら尚更、俺の方が国に残らなきゃいけないよな」

バレット「折角鉄国取り戻したのに、また皆が散り散りじゃ民達も不安がる」

バレット「頼りねえかもしれないが、それでも俺は王子として父さん達を支えていかないとな」

イアン「王子……」

バレット「それに俺、こう見えて『弾』を作るのは結構得意なんだ」ヘヘ!

バレット「公国の兵士は今の俺でも一発で仕留められる程度の奴らだし、問題なのはワイバーンの方だ」

バレット「父さん達と協力して『対龍弾』を作って、空からの利点を失わせようって思ってる」

バレット「あとは『対魔法防壁』もだな。ここさえなんとかできれば、公国軍にも対抗できる筈だ」

ユージーン「鬼門のジラワークも倒したことだし、確かにワイバーン対策さえできれば余裕はでるわな」

バレット「まあ、俺やみんなもちょっと鍛え直しが必要だろうけどな」

バレット「イアン、機会があったらみんなで『鍛錬』しようぜ! 残っている兵士達も全員呼んでさ!」

イアン「……かしこまりました」

ユージーン「全員って……そんなに広い場所があるのか?」

ジーク「或いは、もうそれほどまでに鉄国の兵力が残っていないのか?」


バレット「んー、どっちもってところだな……」

バレット「ジーク達は知らないかもしれないけどさ、今の鉄国と昔の鉄国ってちょっと違うんだよ」

イアン「……鉄国が今のような姿になったのはフリーデシルト様によるところが大きくてな」

イアン「先王も技術開発に力は入れ始めていたが、本格的に動いたのはここ数年のこと」

バレット「それよりもさらに前は、所謂荒くれ者が多かったらしいんだ」

バレット「そんで、結局腕っぷし強い奴が偉いとかなんとかでな。『大型闘技場』とかは今も残っているんだ」

ユージーン「へぇ。公国にも貴族の道楽で闘技場もあったけど、こっちもかなり大きそうだな」

バレット「ああ。当時の軍事演習に使われた場所もあるみたいだからな。そこでならまとめて鍛えられるってわけだ」

ジーク「鉄と武の国……その国を変え、森国との関係も築いていたフリーデシルト王は聡明なんだな」

バレット「へへん、そうだろ!? 父さんは見た目は子供っぽいけど凄いんだぜ!」

バレット「全部を全部変えたわけでもないんだ。鉄国の命たる鉱石もちゃんと活かしているぞ」

バレット「……俺はよくわかんないけど、『装飾品』の加工や販売にも力を入れているし……」

バレット「あとは人形だけじゃなくて、便利な絡繰りとかも作ってるんだ。この部屋にも……」キョロキョロ…



鳩時計「パッポー! パッポー!」バサァ!


ユージーン「うおびっくりしたぁ!?」

バレット「時間になると、よくできた鳩の絡繰りが鳴いて羽ばたいて時間を報せるやつとかな?」

ジーク(羽ばたく必要はあるのだろうか……?)

バレット「最近は森国の技術も取り入れているから『見たことも無い道具』とかも取り扱っている店もあるぜ?」

バレット「機会があれば、是非覗いて鉄国の技術力を体験してくれよな!」

ジーク「ああ、そうさせて貰おう」

バレット「後は当然『武器と防具の開発』も凄いけど……あ、そうだ」

バレット「掘っている最中に偶然見つかったもんなんだけど、これも鉄国の新たな名物になりそうなもんがあるんだよ!」

イアン「王子、まさか……」

バレット「そうだ、折角だからこのまま行こうぜ! 俺が案内してやるよ!」




バレット「――鉄国自慢の『温泉』にな!」


……

――

――――
―――
――


……


【大温泉・男湯】



ホカホカ…


ジーク「おぉ……」

ユージーン「す、すっげぇ……公国貴族でもこんなの持ってる奴いない筈だぜ?」

イアン「鉄国は土地柄、温泉が湧きやすいらしい」

イアン「公国兵共に入口の建物は破壊されていたが、こちらは比較的無事で済んだようだな」

ユージーン「まあいくら珍しいもんとはいえ、これは盗んで帰れはしないもんなぁ」

バレット「ここはまだ開発途中なんだけど、父さんはいつか民達全員にここを使って欲しいみたいなんだ」

バレット「なんか浸かっていると疲労回復効果とかもあるとかで、兵士達からも人気だしな」

ジーク「なるほど、それでこの場所の復旧が早めに行われているというわけか」

ユージーン「一般人にも開放されている温泉ともなりゃ、そりゃ人気もでるわけだ」

バレット「まだ完全復旧はしてなかったらしいけど、無理言って開けて貰ったぜ!」

イアン「王子の命令には兵も逆らえませんからな……」

バレット「いいじゃねえか。色々助けて貰って、面白いことも教えて貰ったんだ」

バレット「こっちだって、少しは鉄国の楽しいところ教えたいだろう?」

イアン「そ、それはまあ……」

ジーク「しかしいいのか? イアンはともかく王族が傭兵と共に温泉など……」

バレット「気にすんなって! 大体お前達はいまや救国主だぜ? どーんと構えても罰は当たらないって!」

バレット「ところで……」



ジークボディ「……」ガシィン!

イアンボディ「……」バッキバキ!

バレットボディ「……」キュッ!


ユージーンボディ「……」ヒョロ…


バレット「――ユージーンはともかくジークとイアンの身体すげぇなぁ……」ゴクリ…


ユージーン「仕方がないだろ!? 俺は正面切って戦うのは苦手なんだからよぉ!」

ジーク「それは知っている。だが、流石にそれはな……」

イアン「湯上りに軽く鍛錬をしておくか?」

ユージーン「やだよ!? なんで汗流した後におっさんのきっつい鍛錬しなきゃならねーんだ!?」

ユージーン「大体、全身鍛えてりゃいいってもんじゃねえ!」

ユージーン「見な、この俺の脚を!」バッ!


ユージーン脚「……」ムキムキィ!


バレット「おお……脚は凄い……」

ジーク「上半身と下半身が釣り合っていないように見えるが……」

ユージーン「確実に逃げる為に、上半身の余分な重さを削いだのが今の俺なの! わかったか?」

イアン「むう、にわかには信じがたい……」

ユージーン「とにかくそーいうわけだから、鍛錬は無し! 温泉に入って普通にゆっくりと――」





バレット「おっと! 待ってくれユージーン!」




ユージーン「うおっと!?」ピタ!

ユージーン「ど、どうしたバレット?」

バレット「悪い悪い。一般開放予定のここにも、まるで決まりが無いわけじゃないんだよ」

バレット「父さんも言っている。『自由は大切だけど、無法は駄目だ』ってな」

バレット「まあ、そう言っても別に大した法じゃない」

バレット「男と女の湯はきっちりわけるってこと」

バレット「温泉に入る前に身体を流すこと」

バレット「そして、もう一つ」




バレット「――温泉の湯船にタオルをつけないこと、だな!」



一同「「……」」

バレット「ってことだから、まずは王子の俺が見本を見せないと駄目だよな」

バレット「要するに温泉の中も服に縛られずに自由であれってことだー!」バッサァ!




バレット銃「……」プラン…



イアン「……同性しかいないとはいえ、羞恥心は多少は持ち合わせてください」コホン

ユージーン「まあいいじゃねえか。こんだけ立派な温泉なんだ。バレットの言い分も間違ってないと思うぜ?」

ユージーン(……さっきの話の流れから察してはいたが、バレットのブツは控えめだな)

ユージーン(やれやれ、世間知らずの王子様にもう少し教えてやらないといけないかも――)

イアン「わかっている。だが仁王立ちするのではなく、温泉に浸かるべきだと私は言いたいのだ」バサァ!




イアン剛槍「……」ドオォォォォン!




ユージーン「うぼっ!?」ブフォォ!

バレット「うっわ、イアンのすげぇ!? 槍みてえだ!?」

イアン「そ、そのようなことは……あまり、凝視しないで頂けると助かります……///」

ユージーン「」

バレット「なあユージーン、あれを女の人の中に挿れるんだよな?」ユサユサ

ジーク「バレット……今くらいは温泉に集中したほうがいいと思うぞ?」バサ…




ジーク剛剣「……」ズギャアアアアァァァァァァン!




イアン「ぬおっ!?」ビク!

バレット「ジークのもっとすげぇ!?」ガーン!

ユージーン「ぎゃあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」ゴパァ!

ジーク「お前達……」ハァ…

ユージーン「」

ユージーン「」

ユージーン「!」ハッ!

ユージーン「……」ソローリ…


バレット「あ、おいユージーン。だから取んなきゃ駄目だって言っただろー?」ガシ!

ユージーン「あ、やめ――」ハラリ…





ユージーンジュニア「……」プラプラ…




一同「「……」」




ユージーン「……うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」ダダダダダダダダ!



バッシャーン!


イアン「こらユージーン! 飛び込みも禁止だ!」

ユージーン「黙れよおっさん! なんだよそのブツの大きさと長さはよぉ!?」ガタガタ…

ジーク「……なんだユージーン。お前もこれの大きさを気にする性質か? 俺にはよくわからん」

ユージーン「うっせぇよ!? 何よ大将!? おっさん以上のもんぶら下げて自慢かこの野郎ぉ!?」ガタガタ

バレット「俺とあんま変わらない大きさで落ち込んでんのかユージーン?」

バレット「大丈夫だって! 俺今まで困ったことねーし気にすんな!」ハハハハ!

ユージーン「お前なんでそんな明るくいられんの!? これから困るってか、この二人のヤバいブツ見て怖くねえの!?」



壁「……」シュウフクチュウ


――



???「……」

温泉、誰来るの?(>>445より)
(全員が50以下の場合は最大コンマ一人が入浴)

1リアローズ
50>25
2リュノ
92>50
3リーチェ
50>31
4セレスティア
69>50
5ミナ
83>50

※リュノ、セレスティア、ミナ参戦!

――

【大温泉・女湯】

――ギャアアアァァァァァァァァ!


リュノ「……///」ドキドキ!

セレスティア「……///」ドキドキ!

ミナ「……?」



リュノ(リアローズさんに勧められて温泉に来てみれば、まさかジークさん達まで入っているとは……///)

リュノ(というより、え……? イアンさんとジークさんのそんなに凄いんですか……!?///)ドキドキ…

リュノ(あんな大声で話して……私達にも、壁が薄いのも気が付いていないんですか……!?)ドキドキ…


セレスティア(ああ、リアローズさんの厚意で温泉に招かれはしたものの……)

セレスティア(まさかここに来て、ジーク様の大きさを知ることになってしまうなんて……///)ドキドキ…

セレスティア(……私に挿れてくださらなくても構わない。でも、夢想していた大きさと比較してみたい……♪///)ハァハァ…

セレスティア(ああ、卑しい……/// でも、どうか許してください。焦がれた殿方のご立派様は気になるのです……♪///)


ミナ(イ、イアン様のが凄い……? 槍のよう……?)

ミナ(一体、どういう意味なのでしょうか?)

ミナ(しかし、リュノ様とセレスティア様はわかっているご様子……???)


――

……その頃


リアローズ「……」ドキドキ…

カルーアミルク「……」ゴゴゴ…

リアローズ「……」ゴクリ…


リーチェ「……駄目ですよリアローズさん?」ヒョコ!


リアローズ「ひゃあ!?」

リアローズ「あ、あれ? リーチェさんも温泉に行ったんじゃ……?」

リーチェ「リアローズさんがそのお酒、まだ見ていましたからね」

リーチェ「一人での飲酒は万が一の時が大変ですし、寂しいです」

リーチェ「私でよろしければ、どうかご一緒させてください」ニコリ

リアローズ「リーチェさん……!」ジーン…



――

――

――【高夜レベル姫と低夜レベルシスターの温泉事情】――


【大温泉・女湯】


リュノ「……///」スススス…

セレスティア「……///」スススス…



ミナ「あの、お二人ともどうして壁際へ……?」

ミナ「まずは身体を洗うのが鉄国流なのですが……」オロオロ…


リュノ「しっ! 静かにしてくださいミナさん……!」ヒソヒソ…

セレスティア「声を小さく……!」ヒソヒソ…

ミナ「は、はい……!?」ヒソヒソ…


リュノ(ああ、森国の姫としてあるまじき行為です……)

リュノ(でも、興味を持つなというのが無理な話なんですよ……///)


セレスティア(ミナさんは、イアンさんのことを想われている……)

セレスティア(私が失っていた、求めていた、誰かを本当に想うということ……)

セレスティア(――ここは、私の為だけでなくミナさんの為にも聞き逃すわけにはいきません///)


リュノ「……もしかしたら」ヒソヒソ…

セレスティア「……イアンさんのことを、もっと知れるかもしれません」ヒソヒソ…

ミナ「……!?///」

ミナ(イアン様のことを、もっと……?)

ミナ(し、しかし温泉はこのようなことをする場所では……)

ミナ(でも、でも……)



ミナ「……///」スススス…



ミナ(神よ! 弱い私をどうかお許しください……!///)




壁|三人耳「「……///」」ピト…



……

――

※ミナの同行者の夜レベルが高い為、自動的にミナも加わります

――

――

……

【大温泉・男湯】



ユージーン「くそぉ……」ゴシゴシ…

バレット「いきなり飛びこむのも駄目だからなー? ちゃんと身体は洗うんだ」ゴシゴシ

バレット「みんなが使う場所は綺麗に扱わないとな!」ゴシゴシ

ユージーン「なんでこの王子様は時々まともなこと言うんだよ……」

イアン「王子は根は真面目なのだ。そしてお前が不真面目が過ぎる」ゴシゴシ…

ユージーン「いや、あんなもん見せられたら誰でも驚くだろうが……?」

ジーク「……そういうものなのか?」ゴシゴシ

ユージーン「いや大将さ……それ本気で言ってる?」

ユージーン「俺、なんとか今まで培ってきたもので顔こそ笑顔を維持してるつもりよ?」

ユージーン「でも内心、今までの人生観ぶっ壊されて錯乱状態なのよ! わかるか!?」

ジーク「ああ、お前が錯乱状態なのはよくわかった」

イアン「猛然と駆けて飛び込んだからな……」

バレット「やっちゃいけねえことだけど、ユージーン脚はえぇなぁ!」キラキラ!

ユージーン「ありがとよバレット……」

ユージーン「お前さんのその気にしない精神が俺にも備わってりゃよかったんだがなぁ……」

ユージーン「あー……また金じゃ買えねえもん見つけちまった……」ガクリ…

ジーク「そう落ち込むなユージーン」

イアン「うむ……局部の大きさなど、重要ではない」

ユージーン「嫌味かおっさん……? おっさんのそれももう凶器だからな?」

イアン「いや、本心で言っている」





イアン「――愛する人が、私を受け入れてくれる女性がいなければ、無用のものだからな……」フッ…




ジーク「イアン……」

バレット「おいおいイアン、どうしたんだよ? 元気だせよ?」

ユージーン「そ、それはそうかもしれねえけどよ……」

ジーク「……」

ジーク「……娼館は使っていないのか?」

一同「「!?」」


ジーク「いや、イアンは使っていないかもしれないがユージーン、お前は違うだろう?」

ジーク「お前の性格ならば、入り浸っていそうだ」

ユージーン「ひでぇ言われよう!?」ガーン!

バレット「娼館って確か……」

イアン「王子、今はお控えください。いずれ然るべき時に、我らで正しくお教え致します」アセアセ

バレット「? わかったぜ!」

ユージーン「……」

ユージーン「おいおい大将、俺達だけのことを聞くつもりか?」

ジーク「?」

ユージーン「こういう時の話題はなぁ、一人だけ逃げようたってそうはいかねぇ!」

ユージーン「お前さんにも、ぶっちゃけてもらおうじゃないか!」

ジーク「ほう……」

イアン「わ、私も言わねばならぬ流れなのか……」

ユージーン「当たり前だろうが!? 俺の繊細な心はもう木端微塵だからなぁ!?」ツゥ…

ジーク「泣くほどか……」


――

特殊判定
↓1~3コンマ二桁

男子勢の娼館利用経験と興味割合(バレットは除外。ジークの経験有は確定済)

1ジーク

50>36(……あいつらでは楽しめん)

※基準値を下回った為、そこら辺の娼館では満足できないようです

2イアン

57(以前、部下に連れられていったことがあるが、な……)>50

※基準値を上回った為、経験有。だがあまり興味は持てない様子

3ユージーン

72(お、俺だって沢山の娼婦相手にしてきたからな……?)>50

※基準値を上回った為、経験有。頻度も高めの様子

――


ジーク「まあこれも別に隠すことでもあるまい」

ジーク「生き物である以上、性欲は必然だ」

ジーク「俺もかつての仲間に連れられ、昔はよく娼館に通っていたものだ」

ユージーン「だろうよ!」ダン!

イアン「む? 昔はということは、今は利用していないのか?」

ジーク「ああ……」







ジーク「――あいつらは、俺のこれを見ると大抵引きつっていた」

ジーク「――稀に食いついてくる女もいたが、そいつらは少し弄れば情けない声をあげてすぐに果てた」

ジーク「――あれで、どう楽しめというんだ?」





イアン「」

ユージーン「」

バレット「?」


――


リュノ「~~~~~!?///」パタパタパタパタ!

セレスティア「~~~~~!?///」ハァハァ!

ミナ「?」



リュノ(ジ、ジークさん……どれだけ凄いんですか本当に……?///)

セレスティア(ジーク様、大きさどころか技量も素晴らしいのですね……♪)トロン…

ミナ(……ジークさんの声が重い。悩まれているのでしょうか?)ハテ…


――

ジーク「俺からは特にこれ以上何も言えん。イアンはどうだ?」

イアン「わ、私か……!?」

ユージーン「逃がさねえぞおっさん……」

イアン「くっ……!」

イアン「……」

イアン「……少しだけなら、私も利用経験がある」

ジーク「少し、か」

ユージーン「まーいいじゃねえか。堅物なおっさんでも、ヤることはしっかりヤってるってことだろ?」

イアン「部下とのつきあいで利用したにすぎん」

イアン「それに、だな……///」

ユージーン「ん?」





イアン「――私も、ジークと似たような経験をしたことがある」

イアン「――それに娼婦といえど女性は大切に扱わなければいけないと思い、前戯に時間をかけたら……」

イアン「――彼女は、それだけで果てきり意識を手放してしまったよ……」



ジーク「やはりイアンも満足はできないか……」ウンウン

ユージーン「」



イアン「……私は、満足に女性と付き合ったことも無い。そして夫婦となっても満足させてやれる自信もない」

イアン「――それでも私は……結婚がしたかった……っ!」



ユージーン「ぜーいたくな悩み持ってんなぁおっさぁぁぁぁん!」カコーン!


バレット「ユージーン! 桶も皆のものだから大切に扱わなきゃ駄目だぞ!」

ユージーン「八つ当たりしたくなる俺の気持ち誰かわかってぇぇ!?」

ユージーン「……」

――

追加特殊判定
↓1コンマ二桁

ユージーンの追撃(胸の好み真逆適正により-20補正)

43>30

※基準値を上回った為追撃!

※ジークも巨乳よりなので後ほど追撃確定!

――


ユージーン「おっさん、さっきも巨乳の方がいいとか言ってたけどよ……」

ユージーン「もしかして、高望みが過ぎて娼館にもお目当ての女がいなかったとかかぁ!?」

イアン「なっ……!?」

ジーク「……人の好みは人それぞれだ」

ジーク「たとえイアンが俺以上に胸の大きな女を求めたとして、それを咎めることはできん」

ユージーン「違う違う、おっさんが贅沢だって言ってんの!」

ユージーン「なんだったっけ……?」

ユージーン「胸が大きくて、包容力のある女性に癒されたいんだったかおっさん?」

イアン「や、やめろ! さっきは少し酒がまわってだな……!///」

ユージーン「結婚相手にもそれ求めてんなら、結構酷だぜぇ……?」

ユージーン「おっさんの体格とその凶悪なブツの組み合わせ」

ユージーン「それに胸に埋まりながら揉みまくりたいんだろ? 女の方も大変だわなぁ……」

イアン「うぐ……」

ジーク「……」


――


リュノ(イアンさんは胸が大きい方が好みと……むぅ……)ペタペタ

セレスティア(胸が大きい、包容力がある、結婚したい……)



セレスティア(――これ、ミナさんが条件に当てはまっているのではありません?)ピコーン!



ミナ(む、胸が大きい方が、イアン様の好み……?)


タプタプ…


ミナ(……///)

ミナ(って、私は一体何を考えているのですか……!?)ブンブン!

セレスティア(ミナさんのあの反応、間違いありませんわね……)

セレスティア(それにあのタオルを押し上げて主張する大きさなら……)

セレスティア(ああ、でも体格のことを考えると……)オロオロ…

ミナ(イアン様……///)


――

※一部女性陣にイアンの胸の好みがばれました

――

イアン「も、もういいだろう私の話は……!」

イアン「ユージーン、私達に喋らせたのだから当然お前もだ……!」

バレット「くぅ……俺もいつか混ざれるようになりたいもんだぜ」

ジーク「いや、こんな不毛な話題に無理して混ざる必要もないと思うがな……」

イアン「まったくだ……」ハァ…

ユージーン「お、俺だって娼館を使ったことくらいあるに決まっているだろ!?」

イアン「そして」

ジーク「入り浸っていると」

ユージーン「ねえから! いや、大将やおっさんよりは使ってるかもしれないけどさぁ……!」

イアン「……ここまで来たなら、私も恥も何もかもを投げ捨てて聞くが……」

イアン「その……相手に、満足はしてもらえたのか……?」ドキドキ…

ユージーン「っ、当たり前だろう? 俺を誰だと思ってるんだよ?」

ユージーン「みんな、気持ちよかった―、またきてねーって……」

イアン「そうか……」

ジーク「……ならば、何も問題ないのではないか?」

ユージーン「へ?」

ジーク「俺とイアンは娼館を満足に使えていない。対してユージーンはよく使い、相手も満足している」

ジーク「お前が気にしている大きさなど、無関係だという証明じゃないのか?」

イアン「うむ。むしろ大きい方が不利という可能性すら出てきているぞ……」

バレット「だから言っただろユージーン。小さくたって別に困ることはないってよ」

ユージーン「そ、そうなのか……?」

ユージーン「……」

ユージーン「…………」

ユージーン「……なあ、二人とも?」

ジーク「ん?」

イアン「どうしたユージーン」

ユージーン「参考までに聞きたいんだが……」

ユージーン「……前戯の時や挿れた時の女の反応……どうだったか教えてくれねえか……?」






イアン「――2時間程かけてじっくり解したつもりなのだが、その間にも『もうイきたくない』などと口にされてな」

イアン「――今思い返せば、寝台が洪水被害にでもあったかのごとく濡れていたな……」




ジーク「――自信ありげに誘われた時は、それに応えて一息で奥まで挿してやったな。そのあとは普通に動いたつもりだったが」

ジーク「――『子宮潰れちゃう』だの『戻ってこれなくなる』だのなんだと……」

ジーク「――俺もイアンと同じ状況だな。唾液や鼻水などあらゆる液体でかなり汚れていたよ」






ユージーン「」





ユージーン(あ……これ、あれだわ……)




ユージーン(――俺の方が、娼婦に気を遣われてたんだ。あっちも、商売だもんな……)




ユージーン「はは……は……」

ユージーン「」チーン…


ジーク「ユージーン!?」

イアン「何があった!?」


――


リュノ「……///」ゴクリ…

セレスティア「……///」ゴクリ…

ミナ「……///」

ミナ(何故でしょう、お話の内容が理解できないのに、身体が熱い……?)


――

ユージーンの追撃・ジーク

※前判定により確定

――


ユージーン「」

イアン「目を覚ませ、ユージーン!」グワングワン!

ユージーン「――おう、おう!?」グラグラ!

イアン「おお、帰ってきたかユージーン」

ジーク「お前が話せというから話したのに、意識を手放すんじゃない」

ユージーン「はははー……俺は今、世界の真実に気がついちまったんだよ……」ハハハハ…

ジーク「何を言っているんだ……」

ジーク「そろそろ満足したか? いい加減温泉に集中するぞ?」

ジーク「やがて一般客も利用するとなれば、こんな広々とした場所を楽しめるのは今しかない」

バレット「そうだなー。いくらジーク達の頼みでも、これから先も民も使う場所を貸しきりってのは難しいだろうな」

イアン「うむ。そうなると、確かに今このひと時は貴重な時間なのかもしれない」

イアン「このような話題で時間を費やすことなく、湯に浸かるとしよう」

バレット「あ、外したタオルは冷やして頭にのっけておけよ? 頭は冷やしておいたほうがいいからな!」ペト

ジーク「なるほど」ペト

イアン「鉄国は火を扱うことも多いからな。熱への対策は色々とあるのだ」ペト

ユージーン「……」ペト

ユージーン「……大将、最後に一つだけ正直に答えてくれ」

ジーク「……なんだ?」




ユージーン「――お前さん、そんだけのブツもって娼館にも行かず、ちゃんと処理できてんのか?」

ユージーン「――前に姫様達を見ていた時、反応していたような気もするんだが……?」

バレット「ん?」

イアン「……」



ジーク「……」


――

特殊判定!
↓1コンマ二桁!

ジークのぶっちゃけ

91>75

※基準値を上回った為……?

――

判定を取った辺りで今日はここまで
リアローズとリーチェがいなかったのは逆に良かったか……?
ユージーンは童貞こそ回避しましたが、定められた圧倒的レベル差からは逃れられず
女湯の方も最高位組にミナが挟まれているため、この後少し女湯側でもイベント追加予定です

本日もありがとうございました!

こんばんはー

遅くなりましたが、温泉続きから再開です
判定部分その1まで進めたらいいな

ジークのぶっちゃけ

91>75

※基準値を上回った為……?

――


ジーク「……」

ジーク「…………」








ジーク「――姫達に、惹かれるものがあるのは認めよう」








一同「「!?」」



ジーク「――劣情を催したことがないと言えば、嘘になる」



一同「「」」



ジーク「――だが、手は出していない。出せるわけがないだろう」

イアン「……」ホッ…

ユージーン「そ、そうかい。けどよ大将、その姫様達はお前さんのことを慕っているみたいなんだぜ?」

ユージーン「セレスティア姫は言わずもがなだが」

ジーク「……」

ジーク「……姫達は、娼婦達とは違う」

ジーク「俺の身体ではなく、俺を見ていてくれる。そして、俺を信じてくれている……」

ジーク「傭兵としての『信頼』とはまた違う。『俺』への『信頼』……」

ジーク「出自もわからない、戦い食うことしか知らなかった俺を、一国の姫が信じている」

ジーク「それを裏切ることは、絶対にできない……」

ユージーン「……もし、仮に。姫様が想いを伝えてきたとしたらどうするよ?」

ユージーン「俺だからわかるぜ? セレスティア姫のあの執念の想いは、呪術とやらのせいだけじゃない」

ユージーン「姫様の、呪いよりももっと深い根っこの部分の感情だ」

ユージーン「そしてそれに打ち勝ったらしいリアローズ姫とリーチェ姫の想いも、似たようなもんってことだろ?」

ユージーン「お前さんがずーっと年上趣味とかで姫様に微塵も魅力を感じてないってんなら、断れただろうよ」

ユージーン「それでも今、惹かれるものがあるって認めたよな?」

ジーク「……」

ユージーン「あんな美少女達に想いを寄せられて、挙句とんでもねえ技と物を持っている」

ユージーン「はっきり言って、超羨ましい。殺して奪い取れるなら殺したいくらいにな」

ジーク「……」

ユージーン「……」ハァ…

ユージーン「……だが、お前さんがいい奴だってのは俺もわかっているつもりだ。殺しはしないさ」

ユージーン「姫達の身の安全を考えれば、あの時お前さんは俺を殺しておくべきだった」

ユージーン「俺の経歴は同業者から見たらとても褒められたもんじゃない。いつ裏切ってもおかしくない」

ユージーン「それなのに、殺さず生かして……俺を、仲間として扱ってくれた」

ユージーン「自殺寸前の初対面のセレスティア姫も救っているし……」

ユージーン「自覚はねーのかもしれねーけどさ大将、お前さんは『生きたがり』で『生かしたがり』なんだよ」

ジーク「俺が? しかし、この手で何人殺したかはもう数えていないぞ」

ユージーン「会う人間全部生かしてたら神かなんかだろそれは……」

ユージーン「とにかく、どうあれお前さんに助けられた奴は沢山いて、みんなが感謝している」

ユージーン「そんで姫様達はその想いが更に強いってことじゃないのか?」

ユージーン「俺が言っても説得力ねーだろうけど、逃げ続けるってのは悪手だと思うぜ」

ジーク「……そうか」

ジーク「…………」

ユージーン「おっさんも大概だけど、大将も贅沢な悩みだよなぁ……」

ジーク「……俺自身、彼女達に抱くこの感情がなんなのかを理解できていない」

ジーク「ただ性の捌け口にしたいわけではないが、惹かれる」

ジーク「そして、そう。守りたいんだ……」

ユージーン「難儀な性格してるよなぁ。こりゃ姫様達も苦労するわ」

イアン「姫様をお守りしたくなる気持ちは、私にもよくわかる」

イアン「しかし、そうか……姫様がジークを……」ムムム…

バレット「よくわかんねーけど、ジークもリアローズもお互いに嫌いってわけじゃないんだろ?」

バレット「俺はジークだったらリアローズ任せても大丈夫だって思えるけどなー」

ジーク「」ゴフ!

ユージーン「あー……性知識が薄いと恋愛絡みの知識も薄くなんのか?」

ユージーン「この大将はな、最高に羨ましくてかつ最高に悩ましい状態に放り込まれてるんだよ」

バレット「そういう時は動くといいぜジーク。父さんも言ってる!『悩むより行動だ!』ってな!」

イアン「少しは悩んで欲しい時もありますが……」ハァ…

ジーク「行動、か……」

ユージーン「ま、なんとなく察したわ」

ユージーン「――お前さん、技術はあっても女と付き合った経験ないだろ?」

ジーク「……」

ユージーン「いや、そもそも娼婦潰している辺りからして女への興味感情がどっかすれてんのか……?」ボソリ…

ユージーン「とにかく、色々よーく自分で考えな。これは俺達がどうこう指図する問題でもないしな」

ユージーン(余計なことすりゃ、呪術が無くてもセレスティア姫になんかされないとも限らないしな……)ブル…

ジーク「……そうだな。俺も、この感情を自分で理解したい」

ユージーン「……あー、くそ。からかおうと思ったらまさかの暴露で興が削がれちまったぜ」

ユージーン「いい加減、温泉入って気分変えるかねーっと!」タタタタ!

ジーク「お、お前が振ってきた話だろう!?」

バレット「ユージーン、走るのも禁止だ! 危ないしな!」テクテク!

イアン(……私は、ただ姫様の御意志を尊重するのみ)

イアン(ああ、しかしもし私よりも先に姫様が結婚などなされたら……)

イアン「……私も温泉で気分を変えるとしよう」


……

――

――


【大温泉・女湯】



リュノ「……」

セレスティア「……」

ミナ「……」



リュノ(……まさか、妹を巻き込んだ多国間恋愛模様を知ることになるとは)

リュノ(私としてもジークさんは好感が持てますし、リーチェを大切にしてくれそうではありますけど……)

リュノ(うーん、当の二人がここにいなくてよかったのか悪かったのか、どっちでしょうねぇ)



セレスティア(……そうです、ユージーン。ジーク様はとてもお優しい方)

セレスティア(あなたも、お仕事失敗していたのね……そこを、ジーク様に救われた)

セレスティア(私だけが特別なわけではない。誰にでも、優しい方……)

セレスティア(……私が選ばれるわけはない。それでもこの想いを捨てられないのは……これが私の『芯』だから?)



ミナ(ジークさんも、色々と悩まれているのでしょうか……?)

ミナ(誰かに救いの手を差し伸べる。きっと神もお認めになられる良い行いだと思うのですが……)



リュノ(……流石に、最後に聞いてしまったこれは……)チラ…

セレスティア(……今は、心の内に。お二人なら、きっとジーク様の本心にも辿りつける筈ですもの)コクリ

ミナ「?」



リュノ(――そうなると)チラチラ…

セレスティア(今、図らずも得てしまった情報群の中で最も有益なのは……)コクン

リュノ(――ミナさんと!)

セレスティア(――イアンさんの後押し!)

ミナ「???」





リュノ「わぁー、ここが温泉ですかー! 広いですねー!」

セレスティア「まぁ、公国でもこんな立派な温泉はありませんわ!」

ミナ「!?」ビクゥ!



壁――



男湯一同「「!?」」ビクゥ!

ユージーン(お、おいおい今の声は……)ヒソヒソ…

ジーク(リュノに、セレスティアか……?)ヒソヒソ…

イアン(ぼ、防音がまるでされていない……?)ヒソヒソ…

バレット(あー、まだ修理途中だからそれが原因かもなぁ)ヒソヒソ…

ジーク(……まさかとは思うが、数々の下世話な話を聞かれているのではないか?)ヒソヒソ…

ユージーン(い、いや大丈夫だ。今来た風な声だったし……)ヒソヒソ…

イアン(あんな内容が姫様の耳に入れば、私は……)ヒソヒソ…

バレット(と、とりあえず静かにしていればいいのか……?)ヒソヒソ…


――



リュノ(ふっふっふ……急に声が聞こえなくなったということは、こちらの声もあちらに筒抜けのようですね)

セレスティア(ミナさんはイアンさんのことを想っている)

セレスティア(だからこそ、想いそのものは本人の口から告げなくてはなりません)

リュノ(さっきの女子会でミナさんの想いはもう決定的です。あとはイアンさんに少し意識をしてもらえれば……)

リュノ(それなら、この場でできる最も効果的な手段はただ一つです……!)

リュノ(……決して! 決して私が興味をもっているとか、どうしてこんなに違うのか疑問を持ったわけではありません!)

リュノ(ミナさんの為に……!)


パサ…


リュノ「こういう場所ではタオルをつけちゃいけないんですよねぇー///」ツルツルペター!


セレスティア「えぇ。リアローズさんのご厚意で紹介された場所ですもの。礼節はしっかりしないと///」ポイン!



リュノ「――ですので」ガッ!

セレスティア「――ミナさんもそのタオルを取りましょう」ガッ!

ミナ「え?」


パサ…




ミナ「きゃ、きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?///」ボイーン!



――



男湯一同「「!?///」」


――

リュノ「お……おぉ……///」ゴクリ…

セレスティア「……私と二つしか違わないというのに、なんという大きさなのでしょう……///」ゴクリ…



ミナ「そ、そんなにじっくり観察しないでください……///」カクシ!

ミナ「下着もきつくなってて、多分太っちゃったんだと思いますし……///」



――


イアン「……///」カタカタカタ

ユージーン(おいおっさん、揺れるな音でばれる!?)ヒソヒソ…


――


ミナ「そ、それにいいことは何もないんですよ……?」

ミナ「私、身体は小さいですから、前の方に余計なおもりがついているといいますか……」

ミナ「屈むときとか、歩いている時でも躓きそうになったり……」アセアセ

リュノ「いやぁ、興味深いですよこの大きさは……」ジー…

リュノ「しかも、今も成長中だなんて」ジーーーー



リュノ「――見てくださいよ、私のこの身体!」ペターン!

リュノ「起伏どこかなって、自分でも探しちゃうくらいですよ!?」

セレスティア「あ、あら? 言われてみればユリーカよりも……」

リュノ「あ、それ結構刺さります……」グサァ…


――


ユージーン「……!」ピクピク!

ジーク(お前は何に反応しているんだ……!)ヒソヒソ…


――


リュノ(……今、あちらから私の胸にまで反応があったような音が聞こえましたね?)

リュノ(ちょっと気になりますけど、今はミナさんの方です)

リュノ「あー、いいなぁミナさん……」ペタペタ…

リュノ「セレスティアさんみたいな、上品な大きさも捨てがたいですけど……」チラ…

セレスティア「わ、私はこれでいいのです……///」

セレスティア「それよりも、ミナさんの方ですよ……」ジッ…


ミナ「あうぅ……///」

ミナ「お、お二人とも、タオルも取ったのですから、はやく温泉に入りませんか?」

リュノ「お湯の中に入るとその大きな胸がよく見えなくなるかもしれないので、もう少し」ジー…

ミナ「で、ですから、そんなにじっくりとみないでください……///」

リュノ「……いいなぁ……」ジー…

ミナ「……///」プルプル…


――


イアン「……」カタカタカタカタカタ

バレット(お、おいイアン大丈夫か……!?)ヒソヒソ…


――


ミナ「あの、もう……///」

リュノ「……」

セレスティア「……」



ミナ「……?」ゾク…



――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

見るだけじゃ物足りないミナの胸

1リュノ

93>50

※基準値を上回った為、触ります!

2セレスティア

85>50

※基準値を上回った為、触ります!
※後の判定のミナの夜レベル増加に補正が入ります

――


リュノ「……見るのが駄目ならば……」ユラ…

セレスティア「残る手は一つです……」ユラ…




モニュン!



ミナ「ふわぁ!?///」


リュノ「――触るしかありません、ってなんですかこの揉み心地は!?」フルフル…

リュノ「見ているだけでも羨ましかったというのに……」

リュノ「こ、こんな柔らかくて、気持ちいい……///」モニュモニュ…

リュノ「リーチェもかなり大きかったですけど、これはそれ以上ですよ……!///」モニュン!

ミナ「あっ、……んぅ……///」ピクピク



――


男湯一同「「……!?///」」






セレスティア「ええ、本当にご立派なものをお持ちで……」スス…

ミナ「あっ……あぁっ……!?///」フルフル…

セレスティア「肌も、こんなに白くて滑らか……」ツツー…

セレスティア「大きさもですが、形も綺麗で……」スルリ…

セレスティア「乳頭も控えめながらに、確かに存在感を主張している……」クルクル…

セレスティア「――女の私でも、嫉妬しむしゃぶりついてしまいたくなるほどですよ……?」キュッ!


ミナ「んっ!? んんんんん~~~~~っ!?///」ビクンビクン!


セレスティア「あら、感度も良いのかしら? 殿方がこれを知ったら、我慢できるのでしょうか……♪」コリ、コリ…


ミナ「~~~~~~ッ!?///」ビクン!



リュノ「……わぁ///」ドキドキ…


――

追加特殊判定
↓1コンマ二桁

男湯のイアン、耐えきれるの?


95>85

※基準値を越えてしまった為爆発!

※流石に湯船の中では出しません

――


判定を取ったあたりで今日はここまで
ダブルプレスされてがっつり聞き耳立てられていたミナの明日はどっちでしょう?
この後温泉は上がりますが、ミナ側には夜レベル上昇判定が発生
その後は色々疲れたユージーンとマリリンの語らい
そして三姫とのおでかけとなりますが、こちらは安価で行動をいくつか決めたいので、
お手すきの方はお出かけ先の案を考えておいて頂けると幸いです


本日もありがとうございました!

装飾品の店あるっぽいし、3人共そこに寄って似合うものを贈ったりしたいな

ところで一応確認しておきたいんだけどデート中のコンマで99とか出たらファンブルで追加帝龍投入とか事件は起きないよね?

一連のイベントあるからもう少し後になるだろうけど、せっかくだし鉄国にいる間にミナがいた教会行って建物や人の安否確認しておきたいな
判定にもよるだろうけどミナだけが回復魔法(物理)の使いすぎで虚弱だったのかそれとも皆そうだったのかとか色々知りたい

あとミナの護衛としてこの流れで是非イアンに行ってほしい

そういやふと気になったけどミナやアルテミシアが信仰している神ってどんななんだろ?
国ごとに崇めてる神が違うのか共通なのか

こんばんはー

>>515
現在は奪還お祝いの平和なイベント扱いですので、どんなコンマでも帝龍(公国)の来襲はありません
(送るネーロがダウン状態なのも一因)

>>518
あー、確かにミナ的には確認したい筈ですものね
一連のイベント終了後、自由行動でのイアンとのセットで個別イベントを用意しておこうと思います

>>519
一応存在はぼかす感じで所謂平和の象徴のような存在として一つの神が信仰されている感じです
鉄国も公国も割合とかは考えていませんでしたが、ミナとアルテミシアが祈りを捧げている神は同一ということで
なお森国は自然崇拝で神の存在を否定もしませんが熱心な信徒はいない感じです

おでかけは確かに難しいんですよね。こちらも考えておきますが、
デートというよりも二人きりの交流という点が大きいかもしれません

それでは遅くなりましたが再開していきます

男湯のイアン、耐えきれるの?


95>85

※基準値を越えてしまった為爆発!

※流石に湯船の中では出しません

――


――~~~~~~ッ!?



ユージーン「ぉぉ……!?///」キュッ

ジーク「っ……///」キュッ

バレット(なんか隣りは楽しそうな感じだなぁ)



ユージーン(な、なにしてんだよあの姫様達はよぉ……///)

ユージーン(やべぇ、ジークに巨乳なんてって否定しておきながら……勃っちまいそうだ……///)

ユージーン(いや、でも仕方なくね? あのミナちゃんからあんなエロい声って……)ドキドキ…



ジーク(い、いかん……!)ムラムラ…

ジーク(ほんの少し前に、信頼関係だなんだと話しておきながら勃つことなど、許されない……!)

ジーク(それは即ち、ミナを信頼していないということに繋がる! 鎮まれ俺……!)グググ!



ジーク&ユージーン「「!!」」ハッ!


ジーク(イ、イアンは!?)バッ!

ユージーン(おっさんなら平気かもしれんが、あの声は……///)バッ!




イアン「……ぁ……ぁ……」プルプルプル!



イアン剛槍「」ビキビキビキィ!



ジーク&ユージーン「「」」

ユージーン(ひげえええぇぇぇぇぇ!? おっさんのイチモツがさらにえげつないことに!?)ガタガタ!

ユージーン(え? なに? 男のもんってあんなことになんの? じゃあ俺の股間のブツは一体なんだっていうの???)

ジーク(イアンを持ってして耐えきれないとは……ミナ、恐るべし……!)グググ…!

ジーク(だが、わかるぞ。俺も気を抜いたら危険だからな……)グググ…!



イアン(なんだ、何が起きている……?)グルグル…

イアン(ミナが、あのミナがあのような甘い声を……?)

イアン(薄い壁の向こう側で、ミナ達は一体何を?)

イアン(以前、鍛錬の時にも驚かされたが……確かに、ミナの胸は大きい部類だ)

イアン(しかし、下着がきつくなっているだと……!?)

イアン(まさか、さらに成長しているというのか……!?)

イアン(あの時よりも、大きく……柔らかく……?)

イアン(……思えば、いつもミナは肌を晒さず白く清楚なシスターの正装ばかり)

イアン(いや、それは彼女が真面目で熱心な信徒であるということの証明であり)

イアン(とはいえ陽の光に晒されない彼女の肌が透き通るように白いことは容易に想像ができるわけであり)ゴクリ…

イアン(ああ、大きさだけでなく形もだと……柔らかいというのに美しい形を保つとは、一体どういうことなのだろうか)

イアン(乳頭が控えめだと? ああ、慎ましいミナらしいではないか。それは道理というものなのではないのか?)

イアン(実に想像に容易い……)

イアン(そう、容易くミナの胸が想像できてしまう……)ポワァ…




幻ミナ「イアン様……お疲れ様です」


幻ミナ「……私の胸でよろしければ、存分に埋まって良いのですよ……♪」ボイーン!


幻ミナ「え? 胸で、挟む……ですか? はい、お任せくださいイアン様……♪」ムギュ!





イアン「――――――」

イアン「――――ッ!!!!」ギリィ!



ジーク&ユージーン「「!?」」

ジャパァ!



イアン「……ッ!!!」タタタタタタ!



ユージーン(はええぇ!? あのおっさんが股間いきらせたまま全裸で飛び出しただとっ!?)

ジーク(イアンのあの表情、まさに決死の覚悟……!)

ユージーン「……」チラ…

ジーク「……」チラ…

ユージーン(……俺達も、出ようか……)ヒソヒソ…

ジーク(ああ……)ヒソヒソ…

ユージーン(……もう少し、落ち着いてからな)

ジーク(ああ……)ヒソヒソ…

バレット「」オロオロ…

バレット(あんなイアン、初めて見たぞ……)ドキドキ…



――


……


【鉄国・???】



バタン! ガチャ!


イアン「はぁ、はぁ……!」

イアン「ミナ、ミナ……! 不甲斐ない私を、許してくれぇ……っ!」



ドピュ! ドピュウウゥゥゥ!



イアン「っ……は……ミナァ……」ガクリ…

イアン「……」チラ…

剛槍「……」バッキバキ!

イアン「くっ……私は、これほどまでに浅ましい人間だったのか……?」

イアン(先程のミナの声が、頭から離れぬ……)

イアン(私はジーク程の意志を貫けぬ、最低な男だな……)

イアン「ミナ……許してくれ、ミナ……」シコシコ…

イアン「明日には、明日にはまた君を……!」


――

※イアンがミナを『対象』として見てしまうようになりました

――

――

【大温泉・女湯】


チャパチャパ…


――


リュノ(……どうやら、皆さんあがられてしまったようですね)



リュノ「セレスティアさん、もう大丈夫ですよ」

セレスティア「あら、そうですの?」パッ


ミナ「ふあぁ……///」ポテ…


リュノ「……///」ゴクリ…

リュノ「……はっ!? 違います違います!」ブンブン!

リュノ「ちょ、ミナさん大丈夫なんですか……?」

セレスティア「ええ。胸を軽くしか弄っていませんから、大丈夫の筈なのですが……」ハテ…

ミナ「……///」ポー…

リュノ「……やりすぎだったんじゃありませんか?///」

セレスティア「……で、ですが、きっとイアンさんには響いた筈です」

セレスティア(ジーク様にも響いてしまっていそうですが……)

セレスティア(ジーク様が誰を愛されるかは、ジーク様ご自身が決めること)

セレスティア(私にそれを歪める資格はありませんもの……)

セレスティア「……それにしても」

リュノ「え?」

セレスティア「いえ、リアローズさんやリーチェさんを見ていても同じことを思ったのですが……)

ミナ「……///」ポー…

セレスティア「ミナさん、快楽への耐性が低いと言うか……?」

リュノ「……そもそももしかして、性知識が不足している可能性があるのでは?」

リュノ「シスターさんともなれば、教育が徹底されているのかもしれません」

セレスティア「ミナさんの意識が回復し次第、確認を取った方がよさそうですね……」


……

――


――――
―――
――




ミナ「あ、あの……私、何か変なことを……!?」オロオロ…



リュノ「」

セレスティア「」



リュノ(想像を上回るレベル……っ! お母さんと同じですよこの人ぉ!?)ダラダラ…

リュノ(あるいはリーチェと同じくらいです……!)

セレスティア(なんという、なんということなのです……! これでは、愛が実るはずもありませんの……!)ワナワナ…

セレスティア(あまりにも純真無垢すぎて……)

セレスティア(……)

セレスティア(……あれ? 私の方が間違っているのでしょうか……?)ダラダラ…

セレスティア(で、でもリュノさんは私と同じ考えにいきついたり、反応をしている。つまり普通の筈……)

リュノ(なんだか自分に自信が持てなくなってきましたけど、今は私のことは置いておきましょう)

リュノ(このままでは、お父さんとお母さんと同じになってしまいます!)

リュノ(同じ過ちは繰り返させません! イアンさんがお父さんみたいになる前に……!)

セレスティア(想い合う者には、相応の知識と技がいる。これは間違いない筈……!)グッ!

リュノ(――ミナさんに、性知識を叩きこむしかありません!)

セレスティア(――自分ではなく、誰かの為に動く。今がその最初の一歩なのよセレスティア!)



リュノ&セレスティア「「ミナさん!」」


ミナ「は、はい!?」ビク!


――

※前判定より補正あり

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

※ゾロ目で……

①ミナの教会全体が性知識に乏しい
②他のシスターとかは人並みでミナが乏しいだけ
③実はみんな聖職者ならぬ生殖者レベルで詳しいけどミナは知らなすぎたからあえて大事に扱われてて乏しかった

多分コンマ次第かもだけどどれかな

ミナの夜レベル上昇(現在値24。ゾロ目で……)

※補正+夜レベル女性陣トップ2による連携攻撃によりそれぞれでコンマ1/4上昇判定


1リュノからの教え

コンマ84×1/4=21

24+21=45



2セレスティアからの教え

コンマ91×1/4=23

45+23=68


ミナ最終夜レベル68(イ、イアン様のものを……お口でご奉仕、ですか……?///)


※二姫に相当に鍛え抜かれました(白目)

※ギリギリ危ない知識は回避しました

――

こうして……


リュノ「いいですかミナさん? まず男女はいずれ夫婦となるわけですが……」

ミナ「……」


知識に明るい二人による……


セレスティア「ですので、殿方……イアンさんを愉しませる為にも、技術は欠かせないのです」

ミナ「……///」プシュー…


純白のシスターに対する……


リュノ「こうして子供が産まれるわけです。駄目ですよ? キスをしただけでできるなんて考えちゃ」

セレスティア「下の口でより深く繋がっているわけですから、ある意味ではキスと言えなくもありませんが……」

ミナ「あぅ、あぅぅ……!?///」グルグル…


容赦のない性教育が始まった……!


セレスティア「ああ、そういえばシスターは純潔を保たないといけない戒律でもあったりするのですか?」

セレスティア「ご安心を。そういった時の備えとして私達にはお尻の穴も存在――」

リュノ「セレスティアさん!/// いくらなんでもそれはいりません……っ!///」

セレスティア「え?」

ミナ「」ファー…

リュノ「ほら刺激が強すぎた!///」

セレスティア「あ、塩梅がわかりませんの……///」



……

――

――――
―――
――




ミナ「…………///」マッカッカ!



リュノ「ど、どうです……!?」

セレスティア「これで、淑女として必要な最低限の知識は備わった筈……!」


ミナ「……ハイ……///」コゴエ


リュノ「……流石に恥ずかしそうですけど、大丈夫そうですね」

セレスティア「きっと、イアンさんも先程のあなたの様子から少なからず意識を向けて貰える筈です」

ミナ「イアン様が、私を……?///」ドキドキ!

セレスティア「ええ。あとはお二人しだいですけれど……」

セレスティア「強い想いをお持ちなら、捨ててはいけませんよ……?」

ミナ「イアン様……」ギュ…

リュノ「今までの知識が新たな知識で塗り替えられる。常識が覆る……」

リュノ「なかなか、受け入れられるものではありませんよ」

リュノ「だから、ゆっくりミナさんの速度で進めば大丈夫」

セレスティア「イアンさんも、奥手な方のようですし……」

ミナ「……はい」コクリ

ミナ「ですが、神がお許しになられるでしょうか……?」

セレスティア「……」ピクン

セレスティア「ミナさんはシスター……そうなると、あの神を信仰なさっているのですよね?」

ミナ「は、はい!」

セレスティア「実は、私のお母様……アルテミシアも信徒の一人ですのよ?」

ミナ「まぁ!?」

セレスティア「……」


――

おまけフレーバー判定まとめて

特殊判定
↓1~3コンマ二桁


またえらいことになった(白目射出)
これはえらいことになった(白目射出)
いや、本編の大筋には影響ないんですけども……

※思いつきではかると大怪我すること、よくあると思います

>>532よりこの世界の教会(神の教え)の性への寛容さ

コンマ11

1 1

奇数ゾロ目:性職者


神「新たな命が生まれることは素晴らしい! そこに愛があれば問題ないのです!」

信徒「神のお言葉だ! 皆積極的に愛を育み子を産むのだ!」


※ミナが純白過ぎたようです(白目)
※流石の教会もミナへの情報をブロックしていたようです(白目)


※夜レベル100のセレスティアの両親の夜レベル(子持ち補正でそれぞれに+15)

1エルクラッド

コンマ69+15

=84(公国を治める者に相応しい、高水準の戦闘力。側妻に三人産ませているんだからこれくらいはないと)

2アルテミシア

コンマ20+15

=35(今も昔も控えめな淑女。それでもエルクラッドは、彼女を抱き孕ませた)


――


すみません、世界の教会全体がとんでもないことになったので今日はここまで……
今後もしキャラ追加があってシスター案とか出たらどうしよう……

一応、現在のミナの値は『かなり恥じらいの感情が強いが、愛する人の為なら勉強する』あたり
なので、二姫の教育はここで打ち止め。あとは個別に本を読んだりトレーニングで上がる感じですね……
このあとは教会のちょっとした解説挟んだあとユージーンとマリリン予定です

本日もありがとうございました!

個人的な興味による質問で申し訳ないんですけど、>>1さんってこうやって物語を書いていく時に、何から設定を練り始めるんでしょうか?

こんばんはー

アルテミシアを気にされている方意外といらっしゃいますね……
セレスティアがこの時点でこちらにつくというまさかの状況もあって、関係の深い人物であることは違いありません


ちなみに、現時点において以前のとある判定結果からラスボス戦の難易度がゴリゴリに上昇していたりします(白目)
鍛錬をしつつも『交流』や『気になる謎』の解明をしていくといいでしょう

それではゆるりと再開です

>>551
まずは舞台を緩く設定しますね。個人的な趣味から基本的に剣と魔法のファンタジー世界はほぼ固定になってしまいますが
書いているうちに変わってしまう可能性があるので、あくまで緩く簡素に設定
国をいくつか考え、特色や関係性を作る、そして大まかに魔法を定義する(この世界だと7属性+呪術)
そしてその世界で『最終的に到達したい目標』を設定(このスレだと姫との結婚)
そこから『そこに到るまでのおおまかな道筋』を設定(このスレは開幕で破壊されましたが)
あとは皆さんのキャラクターメイキングと安価コンマ任せですので、どうなるかは私にもわかりません。だから楽しくて好きです
あとは個人的な趣向ですが『至るまでの過程はしっかり描写したい』という思いはあります
それが遅筆の原因にもなっているのですが……

――


セレスティア「……妙ですわね?」ハテ

ミナ「え?」

セレスティア「私もそこまで詳しくはしりませんけど、お母様は私を含めて三人の子供を産んでいます」

セレスティア「クリス兄様、私、妹のユリーカ……それぞれ、少しづつ年齢も離れていますわ」

セレスティア「つまり何度も子作り……愛の営みをしているわけですから、神からの罰はないのでは?」

ミナ「そ、そうなのですか……!?///」

リュノ「えーっと、確か私も以前そちらの本を興味本位で読んだ記憶があるんですけど……」




リュノ「――確か、むしろ新たな命は積極的に増やせ的なことが書かれていた筈ですよ?」

リュノ「――そこに愛があればなんの問題も無いと」




ミナ「!?///」ボン!

セレスティア「素晴らしい教えではありませんか。私はお母様と違って信者というわけではありませんが……」

セレスティア「神の寛大な心……私が学ぶべきことの一つかもしれませんね」

リュノ「私達の森国は自然と共に生きる思想が根付いていますから、あまり神様だなんだとは言いませんけど……」

リュノ「外の世界では、神様はよく信仰されているのでしょうか?」

ミナ「えっと、鉄国にも公国にも一定の信徒はいるとは思いますけど……」

ミナ「神の信仰は、押しつけるものではありません。信ずる者が信じればそれでいいのです」

ミナ「神は私達の行いを見ていらっしゃいますが、いつも救いの手を差し伸べてくださるわけではありません」

ミナ「ですから、信じても救われない……そう思われる方がいるのも事実」

ミナ「その……子作りの教えは恥ずかしながら知りませんでしたが……///」

ミナ「他にも、素晴らしい教えはあるのです」

ミナ「一番はやはり、困っている人を見かけたならば私達が救いの手を差し伸べるということですね」

リュノ「ほうほう。それでは私達はミナさんに救いの手を差し伸べることができたのでしょうか?」

セレスティア「少なくとも、愛を知る前知識は与えることができた筈です」

ミナ「あうぅぅ……///」プシュー…


リュノ「ミナさんもイアンさんも、少し真面目過ぎるところがありますからねぇ」

リュノ「もっと私みたいに、肩の力を抜いてもいいと思いますよ?」

セレスティア「そして……想いを焦らずにいつかイアンさんに打ち明ければいいと思います」

セレスティア「ミナさんは、私と違って過ちは犯しそうにありませんからね」フフ…

ミナ「……はい///」コクリ

ミナ「イアン様……///」

ミナ「……」

ミナ「……そういえば先程、セレスティア様のお母様は神の信徒だと仰っていましたが……」

セレスティア「ええ。どうしてか別邸で生活なされていますが、教会を独自に作り併設させるほどには」

リュノ「教会を自分で作るって、公国の人は行動が凄いですねぇ……」

ミナ「それほどまでに熱心な……いつか、お会いしてみたいですね」

リュノ「よっぽど神様に聞いて欲しいお願いがあったりするんでしょうか?」

リュノ「近場の教会まで歩くのも嫌だ! なーんて人はお祈りだって面倒でやらない筈です」

リュノ「わざわざそこまでする程に――」

セレスティア「……そういえば、ずっと昔……お母様が何か仰っていたような……?」




――どうして、私ではなく――




セレスティア「……ぐっ!?」ズキィ!

ミナ「セレスティア様!?」

リュノ「だ、大丈夫ですか!?」

セレスティア「っ、ええ。大丈夫……」フラ…

セレスティア「ちょっと、頭痛がしただけですから……」

ミナ「温泉でのぼせてしまったのかもしれません」

リュノ「気持ちよかったですけど、そろそろ私達もあがりましょうか」

セレスティア「そう、ですね……お話は部屋に戻ったあとでまた」


……


――

――『元・公国将と元・公国傭兵』――


……


【鉄国・展望台】



マリリン「……」フゥ…



ザッ…



ユージーン「げ、先客がいたうえによりによってお前かよ……」

マリリン「ユージーン?」

マリリン「んもう、酷いなぁ! マリリンちゃんそんな風に言われると傷ついちゃうぞ♪」キュルン!

ユージーン「……傷ついてんのは多分俺のほうなんだよなぁ……」ハァ…

マリリン「……どうしたの?」

ユージーン「別にー? というかお前こそなんでここにいんだ?」

ユージーン「いつも誰かしらと一緒にいるお前が一人でいるって、考えてみるとかなり珍しいよな?」

マリリン「……女子会で温泉の話題が出たんだけどね。マリリンちゃん普通に女湯に連れて行かれそうになって……///」

マリリン「流石にね? いくらマリリンちゃんでもお姫様達のお風呂に入ったらもう即処刑ものだからね?」

マリリン「恥ずかしいやら怖いやらで慌てて戻って……それから、ちょっと考え事もあったからね」

マリリン「お星さまでも眺めながら……色々悩んでた」

ユージーン「へぇ、お前も悩むことあるんだな……」

マリリン「失礼な男は嫌われるわよユージーン? あなたこそ悩みごとなさそうに見えるけど?」

ユージーン「……お前が行かなかった温泉で、ちょっとな」

ユージーン「いや、その前からだわ。博奕で全敗するわジーク達とは好みが合わないわ……」

ユージーン「俺、なんか呪術かけられてんじゃないかって程に今日は色々くたびれたんだよ……」

マリリン「ふーん……」

マリリン「……よし! ここはマリリンちゃんが特別に悩みを聞いてあげちゃう♪」キュルン!

ユージーン「はぁ?」

マリリン「マリリンちゃんと一対一でお悩み相談なんて、親衛隊からすれば垂涎物なのよ?」

ユージーン「俺は親衛隊じゃねーけどな……」

ユージーン「だけどま……確かにこりゃ今晩一人で抱えるにゃきついかもな」ハァ…

ユージーン「お前も一応男だし――」

マリリン「瞼引き千切って無理矢理目を開かせるぞこの野郎」

ユージーン「……俺の話聞いてください」クスン…

マリリン「いいよー♪」


ユージーン「まあ、博奕はまだいい。俺が選んだのも、バレットに娯楽を教える為に運要素が強いものだったからな」

マリリン「王子様に何教えてるのよ……」

ユージーン「だがその前にあった、好みの胸の大きさを言い合う時にちょっとなぁ……」

マリリン「これだから男って嫌なのよ! すぐに胸の話する!」プクー!

ユージーン「いや、お前も……なんでもない。とにかく、大将とおっさんも巻き込んで暴露しあったんだよ」

マリリン「……」

ユージーン「したらあいつら、なんて言ったと思うよ!?」

マリリン「んー、ジークもおじ様もあまりそういう興味持ってなさそうな感じするんだけど?」




ユージーン「――あいつらっ! 胸は大きい方がいいっていいやがったんだよ!!!」クワッ!




マリリン「」

ユージーン「違うだろ!? 誰がどう考えても小さい方がいいだろ!?」

マリリン「え」

ユージーン「確かに、性格も大事だ。控えめでも昔の姫様みたいにぶっ飛んでたらそそられない」

ユージーン「アネットの奴もいい線言ってたんだが、あいつすぐに男の命の玉を蹴り潰しにくる凶暴さがあったし……」

ユージーン「それでもやっぱり胸は控えめ、小さければ小さい程いいとは思わないか!?」

マリリン「ちょ」

ユージーン「そう思うだろマリリン!」

マリリン「ま」

ユージーン「お前はどうなんだっ! この際正直に言え!」

マリリン「」



特殊判定
↓1コンマ二桁

マリリンの好みの胸の大きさ(コンマ値そのまま採用)


コンマ72(そりゃあ大きいおっぱいには憧れるよね♪)

※ユージーン、男性陣にあまりにも味方がいない為いずれクリスも判定をとられることが確定しました

――




マリリン「……ユージーン」

ユージーン「……」ドキドキ…



マリリン「――おっぱいって、女の子の象徴なんだよ?」

マリリン「――大きいおっぱいに……憧れないわけがないじゃない……!」



ユージーン「ちっく……」ダン!

ユージーン「――しょおおおおぉぉぉぉぉぉ!」バァン!

マリリン「そんなわざわざ飛んで勢いつけて地面叩かなくても……痛くないの?」

ユージーン「いてぇよ! 俺の繊細な心がいてぇよ!」ヒリヒリ…

ユージーン「なんでだよ!? お前今貧相な胸してんじゃないかよぉ!? こっち側じゃねえのかよぉ!?」

マリリン「なっ……!?///」

マリリン「やだ……ユージーンったら、私のこともそんな目で見てたの……?///」

マリリン「でも駄目なの。マリリンちゃんは、みんなのマリリンちゃんだから♪」クネクネ

ユージーン「ちげーよ気色わりぃ!? だったらなんでお前巨乳じゃねぇんだよ!」





マリリン「――何事もバランスが大切だからに決まってんだろおが糸目野郎がぁ!?」クワッ!




ユージーン「」ビクゥ!

マリリン「私だって、できることなら巨乳がよかった! でも私は男で、しかも背が低いの!」ダァン!

マリリン「詰め物だって完璧じゃない! 大きくすればするほどどんどん重く管理も大変になるの!」

マリリン「あと重いと上手く動けないの! この大きさが限界なのよ! わかる!?」

マリリン「私も大きければ大きいほどいいとまでは言わない。大きすぎたらそれは美が崩れちゃうからね!」

マリリン「小さいおっぱいも否定しないよ? だからユージーンもおおきいおっぱい否定すんな!」

マリリン「おっぱいには! マリリンちゃんの! 叶わぬ甘酸っぱい夢が! 沢山! つまってるのぉぉぉぉぉぉ!」グワングワン!

ユージーン「」ガクンガクン

マリリン「!」ハッ!

マリリン「だからぁ、つまり大きさと美を両立した感じ……」

マリリン「リアローズ様のおっぱいが理想に近いかな♪」

ユージーン「くそぉ、誰か語れる仲間が欲しい……」ガクリ…

ユージーン「俺にはもう、バレットしかいないのか……?」

マリリン「え、ちょ……やっぱりユージーンってそっちのケがあるの……?」スススス…

ユージーン「ちげぇっての!? まだあいつの方が好みが近いだけだ!」

ユージーン「……それに、ブツの大きさもな……」ハァァァ…

マリリン「ブツ?」

ユージーン「言わせんな。股間にある俺達男の象徴だよ……」

マリリン「……ねぇユージーン? なんでバレット王子の大きさ知ってるの……?」スススススススス…

ユージーン「お前真顔でその反応止めてくれない!? お前顔がいい分女の子に拒絶されてるみたいで嫌なんだけど!?」

マリリン「いや、これは男でも女でも引くと思うの……」

ユージーン「誤解だっての! 温泉入ってんだから嫌でも見るだろうが!」

マリリン「あ、そういうことね……」ホッ…

マリリン「危うく自衛行動に移るところだった♪」キュルン!

ユージーン「……」ハァ…

マリリン「……」

ユージーン「……」

マリリン「……ユージーン、小さいんだね」

ユージーン「そうだけどお前もう少し遠慮って言葉しらねぇの!?」グサァ!

ユージーン「というか、あれはおっさんとジークのがヤバすぎるだけだってのぉ! 絶対!」ウルウル…

マリリン「お、おじ様とジークは大きいんだ……」ゴクリ…

ユージーン「ああ、見た瞬間に俺のこれまでの世界は壊されたぜ……」

ユージーン「ここに来た一番の理由も、それだな……」

ユージーン「……」

ユージーン「なぁ、お前は――」

マリリン「……常識的に考えてよユージーン。大きかったらこんな格好できないでしょ?」

ユージーン「お前という存在が世間一般の常識から外れているんだが?」

マリリン「え? おじ様やジークに大きさで負けたから、悔しくて逃げてここまで……?」

ユージーン「わりぃかよ……」

マリリン「うーん、別に小さくても大丈夫だと思うけどなぁ……」

ユージーン「お前もバレットも、どうしてそう割り切れるんだよ……?」

マリリン「……私も、昔は色々悩んだよ? 大きさもだけど、名前や顔とか全部含めて」

マリリン「とにかくどこをどう見ても女っぽくて、男らしさなんて欠片も無くて、何もかもが嫌だった」

ユージーン「……」

マリリン「でもさ、ある時に気付いちゃったんだよね♪」キュルン!

ユージーン「え?」

マリリン「――私の身体、おっぱい以外は女の子よりも女の子してるんだって♪」

ユージーン「はぁ!?」

マリリン「それから試しにお化粧してみたらもうびっくり! 絶世の美少女がそこにいたのよー♪」

マリリン「要は考え方よ。男の視点から見れば欠点の塊だけど、女の視点から見れば長所の塊ってわけ♪」

マリリン「これは私が持って生まれた才。自分でそれを埋もらせてた……あの頃は本当に惜しいことをしたわ」

マリリン「あ、勿論マリリンちゃんは才に溺れず日夜美の追求をしているぞ♪」キュルン!

ユージーン「そ、そうかい……」ゲンナリ…

マリリン「あ、そうだ」ポン

マリリン「昔のマリリンちゃんと同じく大きさで悩んでいるんだったら……」


マリリン「――ユージーンもこっちの世界に来ちゃえばいいんじゃないかな♪」


ユージーン「!!??」

マリリン「ちょうどお化粧揃ってるし、やってみない?」ズラァ!

ユージーン「や、やめろぉ!?」

マリリン「大丈夫大丈夫! マリリンちゃんにかかれば違和感なんてすぐになくなるから!」



特殊判定
↓1コンマ二桁

ユージーン、女装違和感ある?


89(違和感の集合体。文句なく黒歴史の闇)>25

※基準値を大幅に上回り、ユージーンの黒歴史が増えました……

※こっそり公国隠密作戦はできそうにもありません

――


女装ユージーン「……」ギャオオォォォン!



マリリン「……ひっく、えぐ……」ボタボタ…


女装ユージーン「……マリリン」


マリリン「ごめん、ごめんねぇユージーン……!」ポロポロ…

マリリン「私が、私がもっとお化粧、上手くできてたら……」


女装ユージーン「おい……」


マリリン「でも、でもどうしても、これは無理だよぉ……!」

マリリン「髪の毛はお手入れしてないからかしなやかさもうるおいも足りていない!」

マリリン「上半身は鍛え方が足りないしお酒の飲み過ぎかちょっと弛む部分もある!」

マリリン「なのに下半身……あ、脚だけね? 脚だけは鍛えられているから、そもそも全体の見た目が悪い!」

マリリン「当然お肌もかさかさだし、輝く瞳で誤魔化そうにもなんでか絶対にそのほっそい目になっちゃう!」

マリリン「すごいよユージーン! マリリンちゃんと完全に逆! これもう才能だよ!」

マリリン「あ、女の子の才能の逆なら男の子の才能……? や、やったねユージーン!」アセアセ!



女装ユージーン「これ以上は、本当に俺の繊細な心が跡形もなく消し飛ぶからやめてぇ!?」グサグサグサ!



女装ユージーン「何!? 俺ってお前の技を持ってしてもどうしようもないくらい酷いの!?」

マリリン「初めてかも……こんな気持ち……」ガクリ…

女装ユージーン「やめろってのぉ!?」バサァ!

ユージーン「くそ! 今日は俺の厄日なのか!? 何をしても碌な結果にならねぇ……!」

ユージーン「俺なんて、どうせ……」ズーン…

マリリン「ユージーン……」

マリリン「……元気だしなよユージーン」シャガミ

ユージーン「とどめ刺したのお前だけどな……」

マリリン「た、確かにマリリンちゃんみたいになれなくて残念な気持ちはわかるよ?」

マリリン「でも、それでもいいと思う。だって私は私で、ユージーンはユージーンだから」

ユージーン「どういう意味だよ……」

マリリン「言葉のまま。ユージーンにはユージーンのいいところがあるんだから、他が酷くても悩み過ぎちゃだめってことよ」

ユージーン「俺のいいところだぁ……はっ」

ユージーン「……あるなら言ってくれよ。俺自身でさえ、思いつかねえんだぜ……?」

マリリン「逃げ足はどうしたの?」

ユージーン「……捕まった末に今の俺がここにいるんだぜ?」

ユージーン「馬も自信があったが、ミナちゃんは俺よりもさらに上手だった」

ユージーン「腕っぷしは弱い。誰か見捨てる前提の相棒がいなきゃ、まともに戦えもしねぇ……」

ユージーン「そして料理も出来なきゃブツも小さい。本当に改めて俺どうなってんだよって話……」ハァ…

ユージーン「俺は……」






マリリン「――ユージーンは勇敢。勇気があるじゃない。それは誇っていいことだと思うな」





ユージーン「勇敢? この俺が? 馬鹿もやすみやすみ言え。逃げてばかりの俺のどこが――」

マリリン「――セレスティア様とシャリオから、逃げなかった。これは勇敢と言えないの?」

ユージーン「……!」

マリリン「私は無理。きっと何も出来ず何も喋らずシャリオに食べられるかセレスティア様に殺されている」

ユージーン「……」

マリリン「それにシャリオも驚いてたじゃない。我を前によくぞあそこまでって」

ユージーン「そ、それは……」

マリリン「……聞きたいな、聞きたいな♪ 何を言ったのか聞きたいな♪」

ユージーン「わ、忘れちまったよそんな昔の話……!///」

マリリン「……ありがとうね、ユージーン」

ユージーン「な、なんだよ急に?」

マリリン「多分……ユージーンがいなかったら、ただセレスティア様が来ただけだったら……」

マリリン「……シャリオは、攻撃に手心を加えたりなんてしていない」

マリリン「みんなが大怪我か……死んでいた筈だよ」

ユージーン「っ……」

マリリン「でもユージーンが、私達を殺すなって念を押してくれたわけでしょう?」

マリリン「たった一人で、あの怖い二人を前にして、一歩も退かないで交渉してみせる……」

マリリン「それはとてもじゃないけど、普通の人には無理。あなたに勇気があったからこそ、でしょ?」

マリリン「そして私達は、その勇気のおかげで大した怪我もなく今こうしてのんびり星を眺めていられる……」

ユージーン「……」

ユージーン「……それでも、買い被りすぎだよ」

ユージーン「俺は、勇気があったんじゃない。臆病だったから、姫様達に言い返しちまっただけなんだよ」

マリリン「?」

ユージーン「……俺、ジークやリアローズちゃん、リーチェちゃんには特に感謝してるんだ」

ユージーン「殺せた筈の俺を、殺さず信じて仲間に加えてさ。信じられねえ」

ユージーン「……そして……そんな連中とずっとい続けたせいなのかね?」

ユージーン「俺にとってここは……傭兵になってから、初めて気を許せる……そんな場所になった気がするんだよ」

ユージーン「馬鹿やって酒飲んで、他愛もない話をする。今までと然程変わらない筈なのに、全然違う」

ユージーン「逃げる算段も、誰からか襲われる心配もしなくていい。夜もいびきをきてぐっすり眠れる」

ユージーン「俺は……ただ、この場所が無くなるのが嫌だっただけだよ。だから、勇敢ではないさ……」

マリリン「……私も同じ気持ち。でも、ユージーンみたいに動けたかどうかはわからない。だからユージーンは勇敢で間違いないよ」

ユージーン「へっ……女の子に言われてたら、少しは盛り上がっただろうによ」

マリリン「胸はお好みなんじゃないのかな♪」

ユージーン「いや、もっと小さくだな……」

マリリン「うわぁ……」ヒキッ…

ユージーン「その顔やめろって……」

ユージーン「……」

ユージーン「……さっきのお前の話だが」

マリリン「え?」

ユージーン「俺の逃げ腰、臆病さも……違う視点、お前から見たら勇敢で」

ユージーン「それで、少しはみんなの命を繋ぐ役に立ったんだってなら……」


ユージーン「――俺も、意外と捨てたもんじゃないってことか?」ハハ!


マリリン「うん。きっとみんなもそう思ってくれているよ」

マリリン「……ねえ、ユージーン?」

ユージーン「……なんだ?」

マリリン「……頑張ろうね。これからも」

ユージーン「……ああ」


……

――

ユージーンとマリリンの語らいが終わったあたりで今日はここまで
明日から姫とのお出かけに移れればと思います

この二人ははっきり言って仲間入りの予定は全くありませんでしたが、
今ではジーク達の大きな支えになっていますからね。本当に何が起こるかわからないものです

本日もありがとうございました!

おつ。
次のマリリン回の時にユージーン以外の女装判定もやりそう(こなみ)

こんばんはー
私が意図的にぼかしたり匂わせたりしているところもあるので、
考察は全然大丈夫です
当たっていても外れていてもこちらは平常心を装いますので

>>573
流石に体格的に女装できそうなメンバーがいないような……?
もしイアンの違和感が無いことになっても大変かも

それでは姫とのおでかけを始めていきたいと思いますが、今日はちょっと安価が多くなるかも

――『三姫と傭兵のおでかけ』――


……


リュノ「戻りましたよー。リーチェー?」



リーチェ「あ、お姉様おかえりなさい」

リアローズ「おかえりなさい~///」ポエポエ…

リュノ「うっ……お酒飲んでたんですか……」タジ…

リアローズ「そ、そこまで酔っていないから大丈夫ですよー……///」

ミナ「でも、お顔がかなり赤いです……」

リアローズ「リーチェさんが抑えてくれたから……」

リアローズ「お水飲んで、しばらくすれば大丈夫だと、思います……」

リアローズ「それより皆さん、温泉はいかがでしたか……?」

セレスティア「ええ、素晴らしいものでした。思わぬものも得られましたからね……」

リュノ「ええ……」

ミナ「……///」

リアローズ「……?」

ミナ「そ、それよりも!」ワタワタ!

ミナ「リアローズ様達は、明日はどうなさるおつもりですか?」

リュノ「流石に連日女子会というのも妙なものですしねぇ」

リーチェ「そうですね……」ウーン…

セレスティア「……」

リアローズ「えっと……」



リュノ「――やっぱり、ジークさんとのおでかけですか?」



三姫「「!?///」」

リュノ「いいじゃないですか、おでかけ!」

リュノ「私はちょっとやりたいことがあるんで、またの機会にしますけど……」

リュノ「多分、こういうまとまった平穏な時間は次にいつくるかわかりません」

三姫「「……」」

リュノ「多分、ジークさんなら引き受けてくれるでしょうし、戦いばっかりでは気が滅入りますもん」

リュノ「特に先日の一件でお三方の想いもばれているわけですし……」

三姫「「……///」」

ミナ「ええ。皆さん、これまで辛い思いをしてきたのですもの……」

ミナ「きっと神もお認めになられることでしょう」

リアローズ「うぅ……///」

リュノ「ジークさんと一緒に、いたいんでしょう?」

リーチェ「それは……」

セレスティア「そうなのですが……///」モジモジ…

リュノ「……」

リュノ「ああ、もう!」ニョキニョキ!

三姫「「!?」」

リュノ「ほら、この三本の枝を一人一本選んでください!」

リュノ「一本だけ先端が蕾ついてますから、それを引いた人は明日おでかけ決定ということで!」

三姫「「え!?」」


――

リアローズ、リーチェ、セレスティア

誰がおでかけトップバッター?

↓1~3多数決コンマ

>>584さん、今回はコンマ判定ではないので、三姫誰かしらの名前をお願いします
五分経過でお返事がなければ、以降の↓1~3判定となります

かしこまりました。
こちらももう少ししっかり表記すべきでしたね
以降の1~3コンマより判定

トップバッター…リアローズに決定です

――


シュッ!


リーチェ「よいしょ……あ、枝ですね」

セレスティア「私も。となると……」

リアローズ「はわわ……!?」アタリ!


ポン!


リアローズ「あ、お花が咲いた……?」

リュノ「当たりおめでとうの魔法です。なんだか嬉しくありません?」

リアローズ「う、嬉しいけど……恥ずかしいかも……///」

リアローズ「おでかけって、どうすればいいんだろう……?」

リーチェ「鉄国はリアローズさんの祖国。一番熟知されているのでは?」

セレスティア(我が国のせいで、おでかけに適した場所も破壊されていそうなのが心苦しい……)

リアローズ「私、お人形とばっかり一緒にいたから……」

リアローズ「おでかけ、ジークさんと……」

リアローズ「……」


――

※リアローズとのおでかけ先、行ってみたい場所があれば

※以前上がっていた案以外でも大丈夫+リアローズは姫なので城内やかつての自室や工房も可能です

↓1~2自由安価

※範囲外ですが探索と合わせられそうなので自室も追加で

城内探索や洋服屋、そして自室

――

リアローズ「……」ウーン…



ミナ「かなり、悩まれていますね……」

セレスティア「リアローズさん、欲という感情が無さそうですもの……」

リーチェ「知り過ぎていると逆に悩んでしまうということもあるのかもしれません」

リュノ「あとは当人に任せましょう。あなた達も、今から考えておいた方がいいかもしれませんよ?」

リーチェ「うっ……」

セレスティア「確かに……」

リーチェ「……ところでお姉様、先程のやってみたいこととは?」

リュノ「え!? わ、私のことはいいんですよ。さ、私達はそろそろ寝る準備です!」アタフタ




――


……深夜・リュノの部屋……



お団子リュノ「……」ジー…

鏡「……」

リュノ「……お団子って作るの大変ですね。それに左右で重みが違うような?」グラ…

リュノ「……」ホドキホドキ…

リュノ「……左右に分けて垂らす、ツインテール……」

ツインテリュノ「これは、どうなんでしょう? 可愛い感じはしますけどお洒落なんですかね?」

リュノ「うぅ、お洋服のお洒落も髪型のお洒落もわからないのに、おでかけできるわけないじゃないですか……!///」ホドキホドキ…


……

――

――



……翌日……


ジーク「何? 俺と出かけたい……?」

リアローズ「は、はい……!///」

リアローズ「その、ジークさんのご都合がよかったら、だけど……」

ジーク「問題ない。一人でいても、またユージーンに下らないことに巻き込まれるだけだからな」

リアローズ「よ、よかった……」ホッ…



コソコソ…

リーチェ「うぅ、考えが思い浮かばず、リアローズさんを参考にしようだなんて……」

セレスティア「同じ考えに至ってしまった者同士、恥ずかしがることはありませんわ……」

リーチェ「ちょ、ちょっとだけ。ちょっとだけ聞いたらもうお邪魔はしませんからね?」

セレスティア「リアローズさんなら、隠れたいい場所もきっと……」



リアローズ「それじゃあ……」



リアローズ「ま、まずは私とお城の探索をお願いします……!」バッ!

ジーク「し、城の……?」

リアローズ「は、はい!」




リーチェ&セレスティア「「」」


リーチェ&セレスティア((これでは参考のしようがない……))

リーチェ「……戻り、ましょうか」

セレスティア「そうしましょう……」


……

――

――

……


【鉄国・王城内】


ボロボロ…


ジーク(なるほど、崩れた王城の視察の護衛についてくれということか……)

ジーク(……俺は何を期待していた?)

ジーク(しかしこれは油断ならない仕事だ。気を引き締めよう)キリッ!

リアローズ「……」ドキドキ…


鉄国兵「リ、リアローズ様にジーク様!?」

鉄国兵達「「け、敬礼!」」ビシ!

リアローズ「だ、大丈夫だよ皆……? そんなに慌てなくても」

ジーク「俺にも、様など不要だ。ただの傭兵と姫を同列に扱ってはいけない」

鉄国兵「しかし……わかりました、ジーク殿」ペコリ

リアローズ「私も、今のお城の様子が気になって……皆は、修繕作業中?」

鉄国兵「はい。……やはり、城内も王都も被害はかなりのものです」

鉄国兵「かつての鉄国を取り戻すには……時間が、かかることでしょう……」

リアローズ「……そう、だよね」

鉄国兵「ですが、どうかご安心ください!」

鉄国兵「我々は鉄国の兵! 決して折れずに何度でも立ち上がります。それは国も同じこと」

鉄国兵「必ずやリアローズ様や民達に、以前以上の鉄国の姿をご覧にいれましょう!」ドン!

リアローズ「……うん。私も頑張るからね。どうか、力を貸して……?」

鉄国兵「勿論ですとも!」


ワアアァァァァァァ!


ジーク「……」


……

……



ジーク「……強い、な」

リアローズ「え?」

ジーク「さっきの兵士達だ。鉄国は間違いなく、壊滅的な被害を被っているが……」

ジーク「兵士達には、絶望の気配などまるで感じなかった」

ジーク「城も、ここまで破壊されているというのに……」

リアローズ「……ジークさん、ここの壁を見て貰えますか?」

ジーク「ここか? ここも破壊されているように見えるが……ん?」

ジーク「これは……表面、だけなのか?」コツコツ…

リアローズ「はい。全部が全部じゃないけれど……」

リアローズ「鉄国では、壁を多重構造にすることもあるんです」

ジーク「なるほど……それで倒壊は免れているわけか」

リアローズ「特に重要なお部屋とかは、頑丈に作られるんです。えっと、ここは確か……」



ガチャ…


特殊判定
↓1コンマ二桁

王城探索その1

コンマ46

41~70:備蓄庫

――

【備蓄庫】


リアローズ「……やっぱり、備蓄庫でした」

ジーク「こ、こんなところにあるのか? 見た目では普通の部屋に見えたが……」

リアローズ「お父さんが、色々とお部屋を弄っていて……」

リアローズ「一か所に固めすぎるといざという時に危ないって、色々分散させているんです」

ジーク「なるほど、理屈はわかるが……」

ジーク「……」キョロキョロ…


ガラーン…


ジーク「……壁が持っても、扉を抜ければただの倉庫だ」

ジーク「やはり公国軍の連中が、根こそぎ奪って行ったようだな……」

リアローズ「……」キョロキョロ…

リアローズ「……!」

リアローズ「……えい」ガコン!

ジーク「ん?」


ゴゴゴゴゴゴ…


ジーク「ゆ、床板が動いた……!?」


階段「……」バーン!


ジーク「これは……」

リアローズ「これも、鉄国のしかけの一つです」

リアローズ「ここの壁石を押すと反応して、階段が出てくる仕組みなんですよ?」

ジーク「ここの壁石って……」ジー…

ジーク「駄目だ、俺には違いがわからん……」

リアローズ「そういう風に作ってあるんですから、当然ですよ」


リアローズ「――このお城は、こういった仕掛けがいくつもあるんです」

リアローズ「――ちょっと、楽しいとは思いませんか?」ニコリ


ジーク「……ああ、確かにな」ニッ

コツコツ…


リアローズ「あの、地下は暗いので……手を握っていただけると……」

ジーク「あ、ああ。すまない。これでいいか……?」


ギュ…


リアローズ「……///」

ジーク(……鍛えている筈なのに、どうしてここまでリアローズの手は柔らかいんだ?)

ジーク(い、いかん。余計なことを考えるな……)

リアローズ(大きいなぁ、ジークさんの手……///)

リアローズ(もう少し、このままでいたいし……)


コツコツ…


リアローズ「鉄国では、こういった地下経路もいくつもあるんです」

ジーク「鉄国の鉄壁さは、王城の守りではなくこういった面も含めてのことなんだな」

ジーク「確かに、先程の仕掛けを見抜いたり偶然地下への道を発見したとして……」

ジーク「この地下経路の複雑さ、鉄国の人間でなければ迷うな……」ドキドキ…

リアローズ「暗くて狭いのが難点ですけど……」

リアローズ「あ、あっちが地下の備蓄庫の一つです」


ガチャ…


ジーク「ここのものは奪われた様子もない……公国兵は奪いきることができなかったということか」

リアローズ「地下の備蓄庫は本当に保存に適した物しか置いておけないけど……」

リアローズ「あ、ジークさん。干し肉食べますか……?」

ジーク「か、勝手に食べていいのか……?」

リアローズ「少しだけなら、大丈夫です。私も少し……」モヒ…

ジーク「……それならば、いただこう」モヒモヒ…


……

――

――


コツコツ…


ジーク「本当に、広いな……」

ジーク「リアローズとはぐれたら、俺は帰れないかもしれないな……」ギュッ…

リアローズ「ふふ、ジークさんなら大丈夫ですよ」ギュッ…



リアローズ(い、言えない……)

リアローズ(もう少し長く手を繋いでいたいから、わざと遠回りな道を選んだり同じところ回ってるだなんて……///)



ジーク「ここは……」


ガチャ…


ジーク「……なんの部屋だ?」

リアローズ「工具を保管している部屋、ですね」

リアローズ「地下を移動しながら、あっちやこっちで道具も回収しながら最後の目的地に向かえるように……」

ジーク「……非常時に何も持たず地下に逃げ込んでも、補充ができるということか」

リアローズ「そういうことです。だから、お父さん達も逃げた後に戦い続けることができたんです……」

ジーク「武器庫もあるということか……」

ジーク「そうなると、ここは……?」


ガチャ…



特殊判定
↓1コンマ二桁

まさかの同一コンマ

王城探索その2

コンマ46

41~70:備蓄庫

※同一コンマだった為元の位置に戻った形で

――


ジーク「……ん? どこか見覚えのある階段が……?」

リアローズ「……」ダラダラ…

リアローズ(どうしよう、ジークさんとくっつきながら歩くのに集中してて、元の場所に戻ってきちゃった……)

ジーク「これは……」

リアローズ「さ、最初に潜った階段だよジークさん!」アセアセ!

ジーク「何!? いつの間に戻っていたんだ!?」ガーン!

リアローズ「し、侵入者を惑わせる為の鉄国の極秘の技術で」アセアセ

ジーク「全く気が付かなかった……」

ジーク「やはり、鉄国の技術は凄いんだな……」

リアローズ「う、うん!」

リアローズ(ごめんなさいジークさん、嘘ついちゃった……///)

リアローズ「地下の案内は今日はこれくらいにして、またお城の方を見て欲しいなって」

ジーク「そ、そうか。そうだな」

リアローズ「……」ドキドキ

ジーク「しかし、リアローズ。どうして俺を……」

リアローズ「……ジークさんに、少し鉄国についても知って欲しくて」

リアローズ「重々しい武器とかだけじゃなくて、変わった仕掛けやいざと言う時の備え……」

リアローズ「鉄国の技術は、色々なところに使われているって知って欲しかったから……///」

ジーク「そうだったのか。いや、身を持って理解したよ……」

ジーク(公国が、欲しがるわけだ……)

リアローズ(……そして、知って欲しいことはまだある……)

リアローズ(……どれだけ、残ってるかな……?)


リアローズ「それじゃあ、戻ろうジークさん」ギュ

ジーク「ああ。ここ以外にも勿論仕掛けはあるんだろう?」

リアローズ「うん。他に仕掛けがあるのは――」


……

――

城内散策中ですが、今日はここまで
この後はリアローズ自室→外に出て洋服見繕いの流れかな?
ジラワークが玉座の間で見つけることができませんでしたが、鉄国王城内は絡繰り仕掛けが多い設定でした
そして先に判定も↓1コンマ二桁で

本日もありがとうございました!

からくりたち残ってるといいなあ。シェリルは無事だろうか?


平和な世ならからくり屋敷探検楽しそうだけど、有事に備えてだと罠とかもありそう
リアローズの部屋は本来なら人形いっぱいいそうだけどやっぱ盗られたりしてるんかな…

外見といえば女性陣の身長それぞれどれくらいのイメージなんだろ
女子会でのセレスティアのミナへの年齢の誤解も多分ユリーカ(13歳)と外見比較してのことだろうし

そう言えばこの後の洋服選びってジークがリアローズに選ぶのか、リアローズがジークに選ぶのかどっちだろ?

こんばんはー

>>615
探索時に低コンマでジークがうっかり罠を踏む可能性もありました(リアローズに救われ傷は負いませんが)

>>618
身長表どっかに作っていた筈なんだけど行方不明に……

←背が高い  背が低い→
ソニア>>リアローズ>セレスティア>リュノ、ネーロ>リーチェ、ミナ、マリリン>ユリーカ


女性陣の身長は大体こんなイメージです

>>619
……そういえばそうでした。コンマ判定偶数奇数でどちらに用意するか決めることにします

なお昨日の判定結果が良結果の為、少し多数決も発生しますがよろしくお願いします
それではゆるりと再開です

――

【鉄国・王城内】

……

テクテク…


ジーク「ここの壁は、かなり派手に破壊されているな……」

ジーク「それに柱に刻まれたこの爪痕は……」

リアローズ「ワイバーン、ですね……」

ジーク「俺達も強くなった。今ならば、ワイバーンと正面から戦うこともできる」

ジーク「しかし、あの頃は……」

リアローズ「……はい」

リアローズ「もう、二度とあんなことは……!」グッ!

リアローズ「その為にみんなが頑張っているし、私も頑張らなくちゃって思えるんです」

ジーク「ああ……」

リアローズ「あ、上の階の床がそのまま抜けてる……ジークさん、上にも気を付けて?」

ジーク「おっと。しかしリアローズ、今度はどこに向かっているんだ?」

ジーク「作業中の兵士ともすれ違わなくなったということは、あまり重要ではない場所なのか?」

リアローズ「それは……」

ジーク「……っ、止まれリアローズ!」バッ!

リアローズ「え……!?」ピタ!

ジーク「……前の床を見ろ」

リアローズ「……!」


血痕「……」


ジーク「こびりついているとなると古いもののようだが……」

ジーク(……そして、繋がっている先はあの部屋か……)

リアローズ「そんな、どうして……」ブル…

ジーク(まさか、公国兵が今もあの部屋の中に潜んでいるのか……?)

ジーク「……行きたかったのは、あの部屋なのか?」

リアローズ「は、はい……」

ジーク「……警戒を、怠るな」

リアローズ「……」コクリ…

ジーク「……」


ガチャ…


――

リアローズの部屋、どれだけ大切なものは残ってた?(>>612

>50

93(いなくなってしまった子もいるけど、ほとんど当時のまま)>85

※第二基準も突破した為……?

――




ブオン!



ジーク「ぐっ!?」ガキィン!


???「……!」ギギギギ…!


ジーク(銀髪の女騎士……!? いや、こいつは……!)









リアローズ「――シェリル!?」








シェリル「……!」バッ!

リアローズ「無事、だったんだ……!」ジワァ…


ジーク「シェリル……リアローズの傭兵としての名……」

ジーク「いや、違う……」



――お、お人形の名前の一つなだけなんだけど……///



ジーク「リアローズの人形の一人の名。ということはここは……」



リアローズ「――はい。ここは、私のお部屋です……///」


ジーク「こ、ここが……」

ジーク(姫の部屋、という割には豪華絢爛ということはない)

ジーク(どちらかと言えばイアンのような実直な印象を受ける造りになっている)

ジーク(だが荒れ果てるでもなく、部屋としての体裁を保ち続けているのは……)



シェリル「……」ペコリ



ジーク「……このシェリルが、今までずっと守ってきていたのか……」

ジーク(先程の一撃は、公国兵程度なら容易く葬れる。部屋前の血痕は侵入者の者か)

ジーク「……ん? しかしリアローズのからくりは……」

リアローズ「……この子、シェリルは私にとっても特に思い入れのある子なんです」

リアローズ「私が、初めて創った『自立人形』で、他の子のお姉さんみたいな存在……」

リアローズ「シェリル、今までずっと頑張ってたんだね……ありがとう」

シェリル「……」フルフル…

リアローズ「……でもあの子達を守れなかったって……うん、私がお父さんを助けてってお願いしたから……」

シェリル「……」

リアローズ「……うん、ただいまシェリル。そうだよ、この国、取り戻せたんだよ?」ニコリ

リアローズ「え? この人はジークさん。 私を何度も救ってくれた、凄い人なんだよ?」

シェリル「……」ペコペコ

ジーク(淀みなく会話をしている……)

ジーク「いや、それよりもこれは……俺に対して謝っているのか?」

リアローズ「確認もせずに斬りかかって申し訳ないって言っています」

ジーク「そ、そうか。気にするな。リアローズの部屋を踏み躙られたくなかったんだろう?」

シェリル「……」コクコク

リアローズ「シェリルには、他の子達を守ってってお願いしていたけど……」


人形達「「……」」ズラッ!


ジーク「成程、リアローズの部屋の人形全て……この部屋そのものを守り続けるわけだ」

リアローズ「全員、じゃないけど……ほとんどの子が無事だなんて、思ってもなかった……」ジワ…

ジーク「よかったな、リアローズ」

ジーク「……しかし、この部屋は……」


フレーバー特殊判定
↓1~2コンマ二桁

なんてこったい(白目)

シャリオのスキル構成や今回だとシェリルという個体名とか所々読者のレスポンスを拾ってそうなところあるけど実際のところどうなんだろう、指摘されるまでもなく織り込み済みなのかな?

>>627
シャリオは私も名前から北斗七星がすぐに出てきたので静観時のレベルや必殺含めて七星に絡めていました
シェリルは偽名がリアローズの名から離れている=信頼する人形の名からというのも初期から
ただ、時々『ここはそう簡単にはわからない筈』と思って仕込んだものがすぐに感づかれた時は悲鳴あげています
私の思考が単純なのか皆さんが鋭いのか……

そして今はそれ以上にある意味まずい結果(白目)

清掃技能判定(50で並。70以上で綺麗好き。95以上で……?)


1ジーク

31(……傭兵は、一か所には留まることをあまりしないからな。結構苦手)

2リアローズ

02( 大 惨 事 ! お人形を作る道具、着せるお洋服、色々散乱ほぼ汚部屋だっ!)

※95以上がいない為、ゾロ目チケット発券ならず

――


ゴチャゴチャァ…


ジーク「……俺も人の事を言えないが、かなり散らかっていないか?」

リアローズ「……あうぅぅ……こ、これは、公国兵に荒らされて……」

シェリル「……」フルフル

ジーク「……違うと言っている様に見えるんだが」

リアローズ「……ごめんなさい嘘です/// お片付けって、どうしても苦手で……」

リアローズ「またすぐに使うかな、とか……あれやこれも用意しておいた方が安全かなとか……///」

ジーク「……とりあえず、あの机の上で完全に食べれなくなっているであろう干し肉らしきものは後で処分しよう」

リアローズ「ああああああぁぁぁぁぁ/// み、みないでジークさん……!///」

ジーク「ここに連れてきたのはリアローズだろ……」

リアローズ「そ、そうなんだけど……見て欲しかったのはお人形の方というか……///」ゴニョゴニョ…



リアローズ(あああぁぁ、恥ずかしい……/// もっとお片付け、ちゃんとしておけば……)ガクリ…


ジーク(……なんでもできる器用な姫と思っていたが、やはり苦手なこともあるんだな……)


シェリル「……」

シェリル「……」フイ…

リアローズ「うぅ、お片付けはしてくれてなかったシェリルの厳しさ……」ガクリ…

ジーク「……まあ、人形の多さやそれの整備の為の道具を考えれば仕方がないのかもしれないな」

ジーク「ところでリアローズ、シェリルの名は……」

リアローズ「うん。この子の名前から借りたんです。勇ましく立ち向かえるように……」

シェリル「……?」

リアローズ「あ、ごめんねシェリル? 実は私、ジークさんの傭兵団でシェリルって名前を使っていて……」

シェリル「……」

リアローズ「う、うん大丈夫。それに途中で新しいお人形も作ったんだよ?」

リアローズ「フラネッタって言って、一緒に戦ってくれる――」

シェリル「……」ズーン…

リアローズ「ああああああ!? ち、違うの! そんなシェリルがいらなくなったとかじゃなくてね……!?」ワタワタ

シェリル「……」

リアローズ「え? うん、フラネッタは『からくり』だけど……」

シェリル「……」

シェリル「……」ゴソゴソ…


シェリル「……」スッ…


リアローズ「え、これって……」



――




※スキル分岐安価※

※リアローズ最初の人形『シェリル』が無事でした

※彼女から贈られる装備で『フラネッタ』の性能が変化します

――

1『真銀の大剣』
安定性重視。攻撃属性万能(物理+魔法)
現在のフラネッタのスタイルと同一
※受け取れば単純に現行の性能が強化される


2『破城鉄球』
物理特化。攻撃属性物理
攻撃を重視したスタイル
リアローズ孤立時の危険性が低下する
※防御スキルが弱体化し、攻撃性能上昇


3『金剛石の指輪』
魔法特化。攻撃属性魔法
防御を重視したスタイル
特殊な障壁及び遠距離への魔弾攻撃が主になる
※攻撃スキルが弱体化し、防御性能上昇


15分後辺りで多数決コンマ判定
質問があれば受け付けます

それでは人がいるかわかりませんが……
↓1~7多数決コンマ

――

1『真銀の大剣』

――


真銀の大剣「……」


ジーク「さっき俺が受け止めた剣、か?」

リアローズ「シェリルの剣……え?」

シェリル「……」

リアローズ「そ、そんなことないよ……! だってシェリルは……!」

シェリル「……」フルフル…

シェリル「……」グッ

リアローズ「シェリル……」

シェリル「……」コクリ

リアローズ「……わかったよ」

リアローズ「フラネッタにも、伝えておくからね……?」


ジーク(一体、どういう会話をしているんだ……?)

ジーク(だが、自身の剣を渡す……リアローズを心配しているのは、なんとなく理解できる)


リアローズ「……」ギュッ…

ジーク「重いだろう? 俺が……!?」フワ…

ジーク(軽い……! 特に純度の高いミスリルの剣か!)

リアローズ「……シェリルは『自立人形』だから……」

リアローズ「今以上には、強くなれないから……フラネッタに、託すって」

リアローズ「――倒れたあの子達の無念も、私に代わって晴らして欲しいって……」

シェリル「……」

ジーク「そうか……。任せろ、シェリル」

シェリル「……」



――リアローズ様を、よろしくお願いします



ジーク「――!?」

シェリル「……」ペコリ

ジーク(気のせい、か……?)


――

※フラネッタにシェリルの装備が譲渡されました

※後日、フラネッタが強化されます

――

――

……


シェリル「……」

リアローズ「シェリルは、このまま鉄国を守ってくれるみたい……」

リアローズ「今まで頑張り続けたんだから、休んでいてもいいんだよ……?」

ジーク「ああ。武器まで預けたんだ。無理をせずに――」



シェリル「……」E:破城鉄球



ジーク「」

シェリル「……」ニジリ…

ジーク「……任せた、シェリル」

シェリル「……」フンス!



ジーク(……リアローズ、質問をしてもいいか?)ヒソヒソ

リアローズ(な、なんでしょう……?)ヒソヒソ

ジーク(……なんだ、あの鉄塊は)

リアローズ(えっと……/// 前にもお話したと思いますけど、私これでもごつごつとしたものが好きだから……///)

ジーク(姫の部屋に置いておいていい武器ではないぞあれは……)


ゴチャァ…


ジーク「……それと、折角来たんだ」

ジーク「少しこの部屋を片付けておこう」

リアローズ「!?///」

シェリル「……」コクコク

リアローズ「そ、その……!? ジークさん!?///」ワタワタ

ジーク「……ああ、姫の部屋の掃除を傭兵がやるなど聞いたことがない」

ジーク「しかし流石に少しは片づけないと、帰ってきた時が大変なのではないか……?」

ジーク(兵士がここを後回しにしていたのだということを、ようやく理解できた……)

リアローズ「わ、わかりましたから……!/// そ、それじゃあジークさんは……」チラ…


棚から出ている下着「……」ゴゴゴゴゴ…


リアローズ「」

リアローズ「お人形! この子達を磨いてあげてください! 埃を払うだけでもいいのでっ!///」

リアローズ「も、もしかしたらジークさんにもこの子達の声が聞こえるようになるかもしれないし!///」

ジーク「わ、わかった……」タジ…


人形「……」チョコン…


ジーク「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

ジーク、人形の声キャッチできる?

95>38

※基準値を下回った為聞くことできず

――


ジーク「……」フキフキ…

人形「……」

ジーク「……」フキフキ…

人形「……」

ジーク「……」キュッキュッ

人形「……」

ジーク(…………わかるわけがないっ……!)ガクッ…

人形「……」

ジーク(しかし……)チラ




リアローズ「うん、うん……!」

人形達「「……」」

リアローズ「ごめんね。私……まだここには戻れないの」

人形達「「……」」

リアローズ「だ、大丈夫。みんな以外のお友達だって、できたんだから……」

人形達「「……?」」

リアローズ「……うん。落ち着いたら、ね?」

人形達「「……」」

リアローズ「……ありがとう」

リアローズ「ふふ、大丈夫。絶対にまた戻ってくるからね」ニコリ



ジーク(人形達に優しく語りかける、リアローズの姿……)


ジーク(――俺が惹かれた、リアローズの笑顔……)


ジーク(やっと、取り戻せた笑顔……)


ジーク(絶対に、一時だけのものにはしない……!)グッ…!



……

――

――

……


シェリル「……」フリフリ…



リアローズ「ご、ごめんねジークさん……///」

リアローズ「おでかけ中に、変な部屋を見せちゃって……///」

ジーク「いや、散らかってはいたが変な部屋だとは思わなかったぞ?」

ジーク「人形達は傷んだ箇所も無い。家具そのものは気品のあるもの……」

ジーク「リアローズの部屋、という感じだったからな」

リアローズ「今度はお片付けしておきます……///」

ジーク「ところでそのかばんは……」

リアローズ「あ、これも今後の為に回収しておいたんです」

リアローズ「『王都の方の工房』は『色々盗られている』と思うけど……」

リアローズ「シェリルが守り抜いてくれたから、『私の鍛冶装飾道具』は無事だったんです」

リアローズ「これさえあれば『鉄国工房以外の場所でも』ジークさん達に何かを作れる筈……!」


――

※リアローズが自室より『愛用の道具』の回収を成功させました

※これにより、鉄国外でも『武器』『装飾具』『衣服』などの作成が可能となりました

※後日、フラネッタ整備によりリアローズの基礎レベルが上昇します

――


ジーク「……リアローズの技術なら、なんでも作れそうだな」

リアローズ「な、なんでもは難しいかな……?///」

リアローズ(リーチェさんと、いつかジークさんのお洋服作れたらなって思ってたけど……)

リアローズ(この後のことを考えると、武器とかの方がいいのかな……?)

リアローズ(でも、お洋服も……あ)

リアローズ「……あの、ジークさん?」

ジーク「ん?」

リアローズ「その、この後お洋服を見に行ってもいいですか……?」



特殊判定
↓1コンマ二桁

偶数:リアローズからジークへ
奇数:ジークからリアローズへ

コンマ65

奇数:ジークからリアローズへ

――

洋服を贈る対象が決まったあたりで今日はここまで
リアローズはかなり壊滅的な清掃値になりましたが、部屋が荒らされていなかったのは大きな収穫ではあります
このあとジーク→リアローズへの洋服選び予定ですが……

お洒落度100の姫にどんな服を贈ればいいのか私にはわかりません(白目)
いい案をお持ちの方がいらっしゃれば、フレーバーですが募集したいと思います
そして判定を一つ先に
↓1コンマ二桁

本日もありがとうございました!

おつ


何を送るかはそこまで拘らなくていい気がする?見て回りながらリアローズのこと考えてあれこれ悩む過程がそこにあれば

おつおつ。部屋の綺麗さを犠牲にシェリルや道具が無事だったと考えれば大丈夫!
でも汚部屋はセレスティアだと思ってた(偏見)ほかの姫達の部屋判定とか取れるなら取ってみたいな

ジーク視点に立つのであれば彼のオシャレ度も先に知っておきたい気もするけどどうっすかね

>傭兵だからといって、不衛生なのは駄目だろう? 服は着回すさ
>仕事をしていたらそうなる。確かに王族からすれば、いつでも新品のように美しいのが一番だろう
>しかし傭兵の場合はそうでもない。装備が真新しいというのは、仕事をしていないと受け取られる

前のジークの発言見る限り機能性重視しそうだけど贈り物なら逆に可愛い服にしそう
というか今後ってもう正体隠さないでいいのかな。傭兵団がジラワーク達倒したってバレたわけだし

>>657
そうですね。悩んだ末路線で行きたいと思います

>>658
部屋は難しいですが、イベントで片づけがあればまとめて清掃技能判定は取れそうですね
なお全員一切の補正が無いためセレスティアが超技能になる可能性もあります

>>663
正体がばれている+今度は復興中の鉄国に攻撃が向かないようにジーク達が前に出る形です
姫達も同じくであり、加えてセレスティアも加入している為、コンマ次第ですが
従来以上に公国が動くのは間違いありません

そして>>659でご指摘があったので、ジークお洒落判定だけとっておきましょう
夜にまた来れれば再開いたします

ジークおしゃれ判定
↓1コンマ二桁

こんばんはー

まさかのジークのお洒落レベルが現時点でマリリン抑えて傭兵団第三位という……

遅くなりましたがちびちび再開していきます

――

お忍び判定(>>655

50>10

※基準値を下回った為、素のリアローズと一緒にお買いもの

――


ジーク「洋服か。わかった」

リアローズ「……!」パアァァ!

ジーク「しかし、リアローズの腕なら自分でも作れるんじゃないか?」

リアローズ「が、頑張ればできると思いますけど……///」

リアローズ「やっぱり、自分以外の色々な人が作った服も見た方が、色々と膨らむんです……///」

ジーク「自分では気づきにくい角度があるかもしれない、ということか」



ジーク(……そうだ。リアローズもようやく一息つけたんだ)

ジーク(やはり、ここはお洒落というものを解禁したくなっても当然のことだろう)


リアローズ(ま、まだジークさんの好みも完全に把握したわけじゃないし……///)

リアローズ(今日はその下見をして、また今度リーチェさん達とも相談して……)



リアローズ「それじゃあ――」



ジーク「――ああ、リアローズの服を見に行こう」



リアローズ「……え?///」



リアローズ「ま、待ってジークさ――」

ジーク「城内の探検と大量の人形達の手入れで結構時間が経っているな……」チラ…

ジーク「店が営業を再開していても、はやめに閉める可能性もある。少し急ごう」

ジーク「……すまないが、案内は頼む」

リアローズ「あ、え、その……こ、こっちの方です……///」

タタタ…!


リアローズ(あ、あれ? ジークさんのお洋服を見に行くつもりだったのに……???)

リアローズ(もしかして、さっきの言い方だと私が催促しているように聞こえちゃったのかな……)

リアローズ(なんだか恥ずかしい……/// けど……)

リアローズ(――ジークさんがどんなお洋服を選んでくれるのかにも、少し興味があったり……///)ワクワク


……

――

――


【鉄国・復興中の城下町】


ザワザワ…


リアローズ「……///」

ジーク「……」


ザワザワ…



鉄国民1「リアローズ様だ……! リアローズ様がいらっしゃったぞ……!」

鉄国民2「隣りの男は誰だ? 新しい近衛騎士か……?」

鉄国民3「かっこいいかも……///」

鉄国民4「姫様自らが早くも視察をなさるとは……!」



ザワザワ…


ジーク「……すまない。自国ならば平気かと思ったが、変装をすべきだったな……」

リアローズ「い、いえ。民達を安心させる為にも、私の姿で町を歩くのは大切ですし……」

リアローズ「お店の状態とかを確認したいという気持ちも、本当なんです」

ジーク「なるほど……」

ジーク「ならばなおの事、俺は姫の護衛としての振る舞いを心がけないとな」ピシ!

リアローズ「ジ、ジークさんは楽にしていても大丈夫だと思うけど……」

ジーク「そういうわけにはいかないだろう。このまま店まで歩き、そしてまた帰りも姿を見られるんだ」

ジーク「安心してくれ。団長に色々叩きこまれたからな。下手な真似はしない」

リアローズ「は、はい……」

リアローズ(うぅ、ジークさんにはもう少し楽な気持ちで鉄国を見て欲しかったのに……)

リアローズ(こんなことなら、やっぱり変装……)

リアローズ(ああ、駄目だ。私の部屋の惨状を見られて、そこからさらにお気に入りの服を探すとこまで見られたら……///)

リアローズ(明日以降のリーチェさんかセレスティアさんに託そう……)ガクリ…

リアローズ(……でも、やっぱりジークさんに選んで貰うのって緊張するなぁ……)ドキドキ…


……

――

――

……

【鉄国・服飾店前】


看板「……」エイギョウチュウ!



ジーク「……ここに来るまでも思ったが」

ジーク「鉄国の民は、逞しいな……」

リアローズ「うん。今の鉄国はものづくりの国になっているけど……」

リアローズ「折角作ったものを誰かに手に取って貰わないといけないから……」

リアローズ「公国ほどじゃないかもしれないけど、商人さん達も鉱山や工房で働く人に負けないくらい強いです」

リアローズ「それに物の売り買いは、部屋の中じゃなきゃしちゃいけない決まりもないから……」

ジーク「それで露店も多いのか。仮設の店もあったが、元からそういう店なら立ち直りも早いということか」

リアローズ「お店同士でお買いものすることもあるから、一軒が頑張ったらもう一軒も……ってこともあるかも?」

ジーク「共存、支え合いか」

ジーク「そしてこの店は……」


ガチャ…



店主「いらっしゃいま――リ、リアローズ様ぁ!?」

店主「も、申し訳ございません! このような場所にまでご足労頂くなど……!」ペコペコ!

リアローズ「あ、その……! わ、私は別に……」オロオロ…

店主「何卒、何卒……!」ペコペコ!

ジーク「……」

ジーク「狼狽えるな。姫は、復興の進む町の視察先の一つとしてこの店を選んだ」

ジーク「姫に選ばれた店。これに恥じない様、今後も店を続けて欲しい」

店主「は、ははぁー!?」

リアローズ「あ……」

ジーク「……」チラ…

リアローズ「あ……ふ、復興は、進んでいますか……?」

店主「は、はい。以前と比べるとどうしても劣ってしまいますが……」

店主「こんな時だからこそ、当店の色取り取りの服で皆を笑顔にできればと励んでおります!」ビシ!

店主「何点かは地下に避難させておいた上物もございますが、ご入り用になられますか?」

リアローズ「え、えっとそれじゃあ……」チラ…


リアローズ「ジ、ジークさん。早速選んで頂けると……///」


ジーク「……何?」


……

――

――

ジークお洒落判定(>>665

79(ボロボロの格好は傭兵故に。意外と身嗜みには気を配れました)

――

……


ジーク(ま、まさか俺が選ぶことになろうとは……)

ジーク(てっきりリアローズ自らが着たい服を選ぶものかと思っていたんだが)

ジーク(……どうする、俺)ダラダラ…

ジーク(リアローズにあんな顔をされては、断ることなんてできない……)

ジーク(しかしあのリアローズの服を、俺が選ぶなどとんでもなく厄介な仕事だぞ……?)

ジーク(俺達傭兵にとっては、丈夫さと機能性こそが第一だ)

ジーク(そんな服を選んでは、これまでとなんら変わらない……)

ジーク(考えろ、考えろ……)

ジーク(どうあれリアローズが服を欲しているのは間違いない)

ジーク(控えめな彼女がそういう欲求を出すということは、常人であれば相当な欲求の筈)

ジーク(それほどの欲求、傭兵の考えで選んでは地獄を見るのは明らかだ……)

ジーク(傭兵ではない、姫の……年頃の少女の好みを考えろ……)

ジーク(年頃の少女が着たい服……)

ジーク(……)

ジーク(…………)



ジーク( わ か ら ん )



ジーク(くそ……! 俺にはあまりにも難易度が高すぎる……!)

ジーク(マリリンであれば、少しは理解できたのかもしれないが……)

ジーク(……待て)

ジーク(そうだ、確か団長が昔……)




――

――

……

ソニア「おらお前らぁ! なんだその格好は! 泥落として風呂入ってこいこらぁ!」

傭兵達「「ひいいぃぃぃぃ!? すんません団長ぉ!?」」ピュー!

ソニア「ったく……」

幼ジーク「……」ベタベタ…

ソニア「……ジーク、お前もだ」ハァ…

幼ジーク「……何故。また汚れる」

ソニア「しばらくはない」

幼ジーク「……魔物の群れの討伐。斬れば返り血をまた浴びる」

幼ジーク「今洗うのは、無駄」

ソニア「無駄じゃねぇ。汚れたらその都度洗え。水が希少な時でも、絶対にな」

幼ジーク「何故」

ソニア「単純に血の臭いで敵が集まるって問題もあるが、本当に大事なのはそこじゃない」

ソニア「いいかジーク。俺達傭兵は信頼関係が一番大切だ。それはもうわかったよな?」

幼ジーク「……」コクリ

ソニア「んじゃあ、初めての依頼人が、俺達を見たとする」

ソニア「一方は全身血や泥にまみれて髪もべたついて虫が寄ってくるような汚い傭兵」

ソニア「もう一方は、身なりがまともで体臭もしない、きっちりした清潔傭兵」

ソニア「どっちが選ばれて、今後も信頼されやすいと思う?」

幼ジーク「……後の方」

ソニア「そうだ。自己管理すらできていない奴に、仕事を託そうなんて思えないだろ?」

ソニア「まあ、かといって格好もいつもおろしたての服っての不味いけどな……」

幼ジーク「……難しい」

ソニア「本来ならそれでいいんだ。ただ俺達は傭兵。ある程度は仕事をこなしてきた風体じゃないと、今度は力を信用されないからな」

ソニア「……できることなら、俺ももっと綺麗な格好したいもんだぜ」ボソリ…

幼ジーク「……団長、綺麗になりたい? どんな服がいいんだ?」

ソニア「あー、まぁ……色々あるがな。一番嬉しいものがあるとすりゃ、それは誰かが俺に似合うと思って用意してくれた服だな」

ソニア「俺の良さを引き出す服をそれだけ考えてくれるってのはさ、やっぱ女としては嬉しいわけでよ……///」

ソニア「最終的には純白のドレスなんてもんにも憧れるが……/// そうだジーク、お前は俺にどんな服が似合うと思うよ?」

幼ジーク「団長……似合う、服……」ムムム…

幼ジーク(団長、強い。服が綺麗だと、力を信用されない。団長の良さ、強さを一番見せられる服……)


幼ジーク「――皮の腰巻!」


ソニア「よしジークお前今から特別鍛錬な?」ゴキゴキ!

幼ジーク「!?」ガクブル!


――

――


ジーク(……あの時は酷い目にあった)ブル…

ジーク(団長を含め、女性という生き物は服への拘りも大きいのは間違いない)

ジーク(ましてやあれだけ品のあるリアローズだ)

ジーク(俺の感性では、満足のいくものを選べる可能性は低いが……)



ジーク(――俺が、リアローズに似合うと思う服、か)



コツコツ…



ジーク(復興途中とは思えない程、品ぞろえのいい店だ)

ジーク(わざわざリアローズが選ぶ程なのだから、本来であればさらに充実していたのだろう)

ジーク(……リアローズならば多少変な服でも着こなしてしまえそうな、そんな気もするが)

ジーク(それでも、今この店にある服の中から……彼女に、似合いそうな服を見つけ出さねば……)



コツコツ…



ジーク(よく考えろ。リアローズに何が似合う?)

ジーク(そもそもリアローズの魅力とは、やはりあの笑顔にあると思うが……)

ジーク(……思考をそこで止めるな。考えを巡らせられない傭兵には死が待つのみ)

ジーク(どうして、殊更に笑顔に惹かれるか。……それはおそらく、普段の彼女の姿とはまた違うからだ)

ジーク(そう、リアローズは普段はとても大人しい。最近は色々と表情豊かになってくれたが……)

ジーク(本来のリアローズ、落ち着いた彼女の本質は変わっていない。ここだ、ここに注目するんだ)

ジーク(静かで落ち着いたリアローズ、これに合わせた服ならばきっと似合う筈……!)



コツコツ…



ジーク(そうなると、この辺りの服からさらに絞っていくべきか……)

ジーク(リアローズに似合う服……)ジー…

ジーク(リアローズに、着て欲しい服……)ジー…


洋服群「……」


ジーク「……」ジー…

白いワンピース「……」サラー!



ジーク「む……」ピク!

ジーク(触り心地の、そして風通しのよさそうな服だな)

ジーク(涼しげで、鉄国で着ても問題無さそうだ)

ジーク(そして何より、リアローズの肌とあわされば色が映えそうな気もする……)ゴクリ…

ジーク(これは、候補の一つだな……)



コツコツ…



青いドレス風戦衣「……」ジャーン!



ジーク「ほう……」

ジーク(一見するとドレスのようだが……)

ジーク(生地は上質かつ丈夫な物。実戦を想定されているな……)

ジーク(面白い。要所にドレスのような意匠が施されているが、動きの邪魔にはならないよう設計されている)

ジーク(落ち着いた色合い、リアローズの品を保ちつつ、見た目と性能の両立……)

ジーク(これも候補だな……)




コツコツ…




踊り子の服「……」シャラーン!


ジーク「ん゛……!」

ジーク(お、踊り子の服か? 肌の露出は控えてあるが……)

ジーク(腹部はそのまま露出、腕や脚部の薄布が品と色香を醸し出しているような……)

ジーク(口元を覆うヴェールも洒落ているが……何より……)

ジーク(ほ、他が控えている分なのか……これはおそらく、胸元の露出が少し多いのではないか……?)ゴクリ…

ジーク(しかし、それを抜きにして。からくりを操り舞い踊るようなリアローズには似合う気がする……)

ジーク(さて、どうしたものか……)ムムム…


リアローズ「……」ワクワク…

店主「……」ドキドキ…




ジーク(……視線を感じるな)

ジーク(これ以上時間をかけるのも難しいか)

ジーク(この中から、リアローズに似合いそうなのは……)




1:白いワンピース
2:青いドレス風戦衣
3:踊り子の服
4:その他自由安価

↓1~3コンマ多数決

2:青いドレス風戦衣

――



ジーク(……悩ましい)

ジーク(軽やかに、そして爽やかな感じのリアローズ……)

ジーク(その肢体の魅力も伝えてくれる踊り子の服……)

ジーク(だが、やはり……)



青いドレス風戦衣「」スッ…



ジーク(――リアローズの控えめな魅力と品を引きたて、かつ実戦でも使えるとなるとやはりこれか……!)

ジーク(実戦を考えてしまう辺り、傭兵の性が抜けていなくてなんとも言えないが……)

ジーク(この服ならば……)




……



ジーク「……この服を」

店主「か、かしこまりました!」

リアローズ「……///」

リアローズ(これが、ジークさんの選んでくれたお洋服……)

店主「ほう……騎士様、なかなかお目が高い。これは当店でも自慢の一品でございましてな」

ジーク「……やはりか。悩んだが、それに一番惹かれてな」

ジーク「姫の魅力を引き立てる、いい服だと思った」

リアローズ「……///」


特殊判定
↓1コンマ二桁

青い戦衣の実戦耐久力

71>50

※基準値を超えたため、防具としてもしっかり機能!

※装備品の質向上により、リアローズのレベルアップ

※リアローズの普段着となりました

リアローズ:レベル208→218

――


店主「これは鉄国の技術の集めて作られた服でございまして……」

店主「あのベリィ様も開発に携わった強化糸を織り込んだもので――」

ジーク(……なるほど。リアローズに似合うと思うわけだ)

リアローズ(お、お母さんこんな服も作ってたんだ……)

店主「騎士様の仰るとおり、これは品と強さを兼ね備えた素晴らしい一品であり――」



ジーク「……すまない。俺ではどうしても、実戦が頭をちらついてな……」ヒソヒソ…

リアローズ「ううん、すごく……嬉しい……///」

リアローズ「色も落ち着いているし、この辺りも可愛くできてて……」




リアローズ「――ありがとうジークさん。大切にするからね……?」ニッコリ




ジーク「んっ……!///」

店主「ありがとうございますっ!///」



……

――

――

……


ジーク「……陽が落ちてきたが、もう戻るのか?」

リアローズ「は、はい……///」イソイソ…

ジーク「まだ完全に夜になるまで時間はありそうだが……」

リアローズ「い、いいんです。また明日もありますし……///」イソイソ

ジーク「……」

リアローズ「……///」イソイソ!

ジーク「……転ばぬよう、気を付けるんだぞ?」ドキドキ…




ザワザワ…



鉄国民1「リ、リアローズ様が嬉しそうに小走りしておられるぞ……!?」

鉄国民2「良いことがあったに違いない。これはやはり……」

鉄国民3「やはり神は見ておられるのです! 鉄国の未来は明るいのです……!」

鉄国民4「俺達も、はやくこの辺り元に戻さないとな!」



ザワザワ…



ジーク(……やはり変装しておくべきだった気がする)



リアローズ(ジークさんが選んでくれたお洋服……♪)

リアローズ(早く戻って、着たいなぁ……///)



……

――

――

……

【鉄国・談話室】



戦衣リアローズ「えへへへへ~……///」クルクル!



リュノ「おおおぉぉぉぉ……リアローズさんの表情に目を奪われそうですが……」

リーチェ「そのお洋服、とってもリアローズさんにお似合いです!」パタパタ!

セレスティア「ドレスの様に見えますが、そんなに軽やかに動けるということはとっても軽いのですか?」

セレスティア「これが、鉄国の技術なのですね……」

マリリン「可愛い~♪ でも可愛さの中に騎士のような格好良さもあっていいなぁ~」


リアローズ「えへへ、ジークさんに選んで頂いたんです……///」

リアローズ「可愛いし着心地いいし、セレスティアさんの言う通り軽くて丈夫だし……」

リアローズ「大事にしつつ、この服ばかり着ちゃうかも……///」



一同「「」」



リアローズ「あ、あれ……!?」オロオロ…


リュノ「こ、これジークさんが選んだんですか!?」

マリリン「み、見かけによらないというか、もしかしたらジークもかなりお洒落に拘り持ってるのかも?」


セレスティア「」ゴフォ!


リュノ「ああ!? セレスティアさん落ち着いて! 私も多分選べないですから……!」

リーチェ「……でも確かに、以前からジークさんは身嗜みには気を遣われている方でしたからね」

リーチェ「服も傷まないように着回すなどもされていましたし……」

マリリン「……あの普段の格好はあえてしてるのね……」

リアローズ「他にもジークさんにお城の中を案内したり……」

リアローズ「は、恥ずかしかったけど、私のお部屋を見せたり……///」

リアローズ「今日は、とても楽しかったです……///」



リーチェ&セレスティア((地の利を生かされて参考になりません……))


マリリン「うんうん、リアローズ様の笑顔もマリリンちゃんに負けない笑顔で気持ちがいいね♪」



マリリン「――それで、明日はどうするの? リュノ様から聞いたけど、明日はどっちかなんでしょう?」



リーチェ&セレスティア「「!?///」」


リュノ「リアローズさんがこれだけ嬉しそうなんです。おでかけの心配は特になさそうですし……」

リュノ「ささ、二択ですがまたこの枝くじを引いてくださいなっと」サッ!


――

第二おでかけ、リーチェかセレスティアどっちが向かう?

※どちらかを選択してください

↓1~3コンマ多数決

次のおでかけがリーチェに決まったあたりで今日はここまで
リーチェとのおでかけ先案があれば、挙がった物のなかから良さそうなものを拾いたいと思います

なお途中でシャリオの鱗に言及されている方がいらっしゃいましたが、今回のおでかけでリアローズがマイ道具の回収に成功しており、
かつ彼女の家事技能がカンストしている為、確定で★付装備が『スキル扱い』で登録され、かつコンマ75以上でもう一品作成可能となっています
そしてシャリオの鱗はこの世界に存在する素材としては自由行動→探索時の00で手に入る素材と同等。つまり最上級であると言っておきましょう(白目)

本日もありがとうございました!

こんにちはー
短いですが次の判定部分までだけ投下しておきます
夜にまた来れそうなら更新再開します

――


シュッ!


リーチェ「あ……!」ポン!

セレスティア「リーチェさんの枝先に花が咲いたということは……」

リュノ「明日はリーチェの日ということですねぇ」

リーチェ「……///」

リアローズ「だ、大丈夫だよリーチェさん? ジークさんなら……」

マリリン「そうそう。ジークからしてもお出かけはいい息抜きになるはずだしね♪」

マリリン「ミナちゃんも今、おじ様とおでかけする計画考えているみたいだったし、気楽に気楽に♪」



リュノ(あちらはどうやら上手くいきそうですねぇ……)

セレスティア(ミナさん、後は想いのままに動くのです……!)



リュノ「ということですし、リーチェも何をしたいか考えながら眠るといいと思います」

リーチェ「あううぅ……///」

リーチェ(いくつか考えてはいましたけれど、私だけが楽しんではジークさんに失礼ですし……)

リーチェ(でもでも、明日を逃したらいつまたジークさんと二人きりでお休みを楽しめるかなんてわかりません)

リーチェ(ジークさんとのおでかけで、私がしたいこと……)


リュノ(リーチェ、頑張って……)


……

――

――




……翌日……



ジーク「俺と出かけたい……リーチェもか?」

リーチェ「はい……///」

リーチェ「も、勿論ジークさんに既にご予定があるのでしたら、またの機会でもいいのですが」ワタワタ

ジーク「いや、特にこれといってないが……」

ジーク(……俺も休日の時間を費やす、何かしらの趣味をみつけた方がいいのではないか……?)

ジーク「王城を探索する護衛になればいいのか?」

ジーク「あとで聞いたがやはり罠もあるそうでな。万が一の時は俺を盾に――」

リーチェ「い、いえそうではなく……本当に、普通のおでかけをしたいなと……///」

ジーク「普通の、か……」

ジーク「悪いが、俺はユージーンのように色々と軽口が言えるほどできていないぞ」

ジーク「下手をすると、本当に淡々としたものになってしまうと思うが……」

リーチェ「だ、大丈夫です! 私が、ジークさんとおでかけしたいから……!///」

ジーク「そ、そうか……」

ジーク「わかった。そこまで言われてはこちらも最善を尽くそう」

ジーク「……とはいえ、俺も店の場所を把握しているわけでもない」

ジーク「服飾店の場所ならば覚えたが、何処か行きたい場所はあるのか?」

リーチェ「……一か所、行ってみたい場所はあるのですが」




リーチェ「――それ以外は、特にはないのです。ジークさんとおでかけがしたいのです……///」



ジーク「……っ///」

リーチェ「さ、さぁ! 出発です……!///」

ジーク「あ、ああ」



……

――

――

……


【鉄国・街道】



ザワザワ…



ジーク「……」

リーチェ「……///」



鉄国民1「おや、あれは昨日リアローズ様の護衛だった男では?」

鉄国民2「今日は小さい女の子を連れているぞ……?」



ザワザワ…



ジーク(同じ失敗を二度繰り返すか……)ハァ…

ジーク(リアローズでなければ大丈夫かと思ったが、そう甘くはないな……)

リーチェ(羽をしまって髪型を少し変えておいてよかったです……///)ドキドキ…



ザワザワ…



鉄国民3「しかし、可愛い子だな……」

鉄国民4「なんだか懐いている感じもするし、兄妹だったりするのかしら?」



リーチェ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁


そしてこの後のとある判定も先に
↓2~3コンマ二桁

はい

こんばんはー
それではゆったり再開していきます
なんとか次の判定まで行ければいいなぁ

※セレスティアとのおでかけが終わったあと、予定していた本来の自由行動に移行します
 回数は2回分減って3回となっていますが、交流でリュノとマリリンのおでかけ等も可能です
 なおリュノへのお土産は軽く考えていましたが、ご希望の方もいらっしゃるようなので後ほど自由安価で

リーチェの羞恥心
50>37

※基準値を下回ったので、ちょっとした悪戯

――


リーチェ「……」

リーチェ「――お兄様♪ はやく行きましょう?」ギュッ!

ジーク「……!?///」




鉄国民4「あら、やっぱり兄妹だったのね」

鉄国民3「俺もあんな可愛い妹が欲しかったなぁ……」



ジーク(リ、リーチェ……!?)ヒソヒソ…

リーチェ(こ、この方がジークさんも楽に動けると思って……///)ヒソヒソ…



ザワ…


ジーク(確かに、視線の数は減ったような気がするが……)

リーチェ「さぁ、まずは広場までです♪」


テクテク…



ジーク「……ふぅ、人がいない辺りに辿りつけたか」

ジーク「……リーチェ、流石にあの嘘は大丈夫なのか?」

リーチェ「兄妹に見えるという声が聞こえたもので、つい……///」

リーチェ「その、私もたまに妖精の本能が表に出てしまうことはあるわけでして……///」

ジーク「……無邪気で、悪戯好きか」ハァ…

リーチェ「……でも」


ギュ…


リーチェ「は、はぐれてしまうのが怖くて、手を繋ぎたかったのは本当です……///」

リーチェ「その、今日だけでもいいので……」チラ…


ギュ…


リーチェ「あ……///」

ジーク「……これくらいならば、許容しよう///」

リーチェ「……ありがとうございます、お兄様♪」

ジーク「そ、その呼び方はどうにかならないか?」アセアセ

リーチェ「ふふ、いいと思うのですが」クスクス



……

――

――

……

【鉄国・大広場】


ワイワイ…



リーチェ「な、なんだかとても賑わっていますね?」

リーチェ「おでかけしつつ、鉄国の様子を把握できればとも考えていたのですが……」

ジーク「確かに、これは人が戻ってきたにしろ随分と賑やかだな?」

ジーク「……本当にはぐれないよう、しっかり握っていてくれ」ギュ…

リーチェ「はい、お兄様♪」ギュ…

ジーク「だ、だからそれはだな……」

リーチェ「ふふ、わかっていますよジークさん」

リーチェ「……でも、手の方は本当にお願いします……///」

リーチェ「体格が立派な方が多くて、埋もれてしまうかもしれませんので……///」

ジーク「ああ、任せろ」


ワイワイ…


ジーク「……見たところ、露店が随分と並んでいるようだな」キョロキョロ

リーチェ「どうしてお店がこんなに沢山……?」キョロキョロ


商人「ん? どうしたそこの兄ちゃんと嬢ちゃん。何か探し物かい?」


リーチェ「あ、いえ。凄い賑わいだなぁと思ったもので」

ジーク「何故、これほどまでの賑わいを?」

商人「ああ、地方から王都に来たくちかい? それじゃあ驚くのも無理はないか」

商人「……ここぁ、元々大きな店が建ってたんだけどよ。公国の連中と飛竜共のせいで壊されちまってな……」

商人「もはや修復しようにもできないほどでよ、仕方がねえから店主自らが取り壊しを決めたのさ」

リーチェ「そんな……」

商人「仕方がないってもんよ。店の商品全部盗まれてて、あの有様じゃいつ倒壊してまた周りに迷惑かけるかもわからねぇ」

商人「だから、思い切って一からやり直すことにしたんだよ。土地は無駄にだだっ広く使ってたしな」

商人「そんで似たような連中も集めて、ここでまた店をやり始めたってわけよ」

リーチェ「もしかして、お店を壊す羽目になってしまったのは……」

商人「おう、俺だぜ! だが何、悲しむことはねえぞ嬢ちゃん? 店は潰されちまったが、俺は潰されてねえからな!」

ジーク「……生きていれば、またやり直せる、か」

商人「その通り! 兄ちゃんわかってんじゃねえか!」バシバシ!

商人「俺も確かに最初は不安だったが、似たような奴もたくさんいてこうして色々な種類の店を開いているとな?」

商人「なんというか、これはこれで新たな商売の形にも見えてきてな。一人で店を構えているよりお客さんが寄ってくるんだよ」

商人「今日はちょいと事情があって店は開かねえんだが、お二人さんも気が向いたら俺の店見てくれよな。そんじゃあな!」


リーチェ「……皆さん逞しいのですね。森国も、鉄国の皆さんに負けないようにせねば」

ジーク「大丈夫だ。カタリナも言っていただろう?」

リーチェ「はい。森は、何度でも蘇ります……!」グッ!


ワイワイ…



ジーク「しかしなるほど、店を失った商人達の集い……」

ジーク「この人の多さはそれだけの被害を物語るものではあるが……」

リーチェ「それと同時に、逆境に負けない強い人達が沢山いることの証でもあるのですね」

ジーク「大型店を破壊されたとはいえ、そこをさらに更地にするなどかなりの決意があっただろうな」

リーチェ「森国で言うならば、大樹が群生している地域を無くすようなものですからね……」

ジーク「だがその決意の結果、広い敷地と多くの商人と品物、そして客が集まりこの賑わい」

ジーク「いつか再び返り咲く日も近いかもしれないな」

リーチェ「ええ。皆さん、活力を感じます!」ソワソワ…

ジーク「……折角だ。このまま少しここを見て回るか?」

リーチェ「えっ!? よ、よろしいのですか……?」

ジーク「……見たいのだろう? これだけの露店があるのだから、気になるのは当然だ」

リーチェ「そ、そんなにわかりやすかったですか……?///」

ジーク「……かなりな」

リーチェ「す、すみません。私も、リュノお姉様と同じく外の世界には憧れていまして……」

リーチェ「まだ全てが終わったわけではありませんけど、こんなに活気に満ちた場所は初めてで、その……///」

ジーク「だから気にするな。俺もこれは初めて見る光景だからな」

リーチェ「で、では……! あちらの方から見て行きましょうジークさん!」トテトテ!

ジーク「おっと。慌てるな。手は繋いでおこう……」ギュ…

リーチェ「は、はい……///」




リーチェ(ああ、色々はしゃぎすぎて姫らしくないと思われていないか心配です……///)ドキドキ…

ジーク(姫の手をこう堂々と握るというのは……しかしこの人混みに呑まれたら危険すぎる。止むを得まい……)

ジーク(……相変わらず、可愛らしい手だな……)

リーチェ(人混みの熱気もですが、ジークさんに手を握られている熱だけでも頭がふわふわしそう……///)



……

――

広場・露天商での買い物(>>709、710。ジークは後に追加判定有)


1リーチェ

コンマ42

01~50:露店で売っている美味しそうな食べ物


2ジーク

コンマ17

01~50:露店で売っている美味しそうな食べ物

――


ワイワイ…


ジーク「リーチェ、大丈夫か?」

リーチェ「は、はい。大丈夫です!」

ジーク「本当に凄い人数だな……目的の場所に向かうのも大変だ」


フワァ…


ジーク「……ん?」

リーチェ「この匂いは……」



露店商1「いらっしゃいいらっしゃい! 今ならこの鳥の串焼き、焼きたてだよぉ!」



ジーク「……」ゴクリ…

ジーク(な、なんてそそられる香りだ……!)

ジーク(余計なことはしていない! 食べやすい大きさに切った鳥のモモ肉を焼いて串に刺しただけだ!)

ジーク(しかし、あれを焼いているのは鉄国の炭火! ただ焼くのとは違う美味しさがあそこにはある……!)

ジーク(味付けも鉄国産の岩塩のみ! 潔い! 味に自信があるからこそできる、無駄を削ぎ落とした串焼きの完成形……!)

ジーク(思えば少し小腹が空いているが……いやしかし、今優先すべきはリーチェが楽しめることであり……)ゴクリ…

リーチェ「……」クスッ


リーチェ「――すみません、串焼きを五本頂けますか?」チャリン

露天商1「お、毎度ありぃ! 熱いから気をつけてな嬢ちゃん!」


ジーク「!?」

リーチェ「ふふ、気になっていたんですよねジークさん? はいどうぞ!」サッ!

ジーク「そ、そんなにわかりやすかったか……?///」

リーチェ「ふふ、私よりもわかりやすいかもしれませんよ? あんなに大きく喉を鳴らされて」クスクス

ジーク「む、むぅ……すまない、俺の方が楽しんでしまっているかもな///」

リーチェ「いえいえ、私も楽しいです♪」

ジーク「そう言ってくれると助かるが……」モグ…

ジーク「お、おぉ……!」ジーン…!

リーチェ「おいしいですかジークさん?」

ジーク「あ、ああ。あの店はかなりやるな……ほら、リーチェも」

リーチェ「あ、私は大丈夫ですよ? ジークさんが凄く食べたそうな顔をなさっていたものですから、つい……///」

ジーク「……俺も、そう簡単に隙は見せないように鍛えてきた筈なんだがなぁ」

リーチェ「ジークさんも、以前よりも表情が豊かになられて嬉しいです」

ジーク「そう、なのか……」

リーチェ「ええ。ですから、その串焼きも全てジークさんが味わうべきです」

ジーク「……一応、断っておくが」モグモグ

リーチェ「はい?」

ジーク「……人は、美味い物を食べる為に生きている」モグモグ

ジーク「……だから、俺が変なのではない。これは必然なんだ」モグモグ

ジーク「……今にリーチェも、俺と同じ顔になると思うぞ?」ゴクン

リーチェ「ふふふ、どうでしょう?」

リーチェ「確かに、ジークさんのご飯を目の前にしたら喉を鳴らしてしまうかもしれませんが……」

リーチェ「私の食の好みはお野菜です。流石に露店でお野菜を焼くことはないでしょう?」

リーチェ「ですから、喉を鳴らしてまで――」


フワァ…



リーチェ「え?」




露天商2「さあさあ見て見て! 森国の技術も取り入れた我が国最新のからくり機!」

露天商2「ここにちょいと砂糖を流しいれてぇ……そしてこの木の棒をぐるぐる回す!」グールグール…

露天商2「するとあら不思議ぃ! こんなものができあがる!」


わたあめ「……」フワフワ


リーチェ「か、かわいい……♪」パアァァ!

リーチェ「……そして、甘くていい匂いが……」ゴクリ

リーチェ「あ」

ジーク「……言っただろう?」

リーチェ「うぅぅぅー……///」カアァァ!

ジーク「……大丈夫だ。あれは俺も大いに興味があるからな」テクテク

ジーク(……つくづく、俺は姫達の笑顔に弱いと思い知らされる)

露天商2「お、いらっしゃい! どうだい兄ちゃん、買ってくかい?」

露天商2「まぁ、その……最新のからくりと希少な砂糖を使っているもんでね……」ポリポリ…

露天商2「ちぃっと値段は張っちまうんだが……」

ジーク「構わない。二本貰おうか」

露天商2「まいどあり!」

ジーク「あと、できればでいいんだが……」


リーチェ「……」キラキラ!


ジーク「……この子にそれを作る光景をよく見せて欲しい」

露天商2「任せな! このからくりの力、よーく見ておけよぉ?」


ジーク「……」ジィ…

リーチェ「……」ワクワク


露天商2「ほーら、ぐるぐるーっと……!」グールグール…

露天商2「ほい、いっちょできあがりっと!」


わたあめ「……」フワフワ


リーチェ「わああぁぁ♪ 近くでみるとますますふわふわです!」キラキラ!

露天商2「もう一本……そうだ、これは嬢ちゃんがやってみるかい?」

リーチェ「よ、よろしいんですかっ!?」

露天商2「そこまで嬉しそうにしてくれたらねぇ。ほら、この台の上に立って、この棒をここでぐるぐる回すんだ」

リーチェ「は、はい!」ドキドキ

リーチェ「……ぐるぐるー♪」グールグール



ジーク「……」ホッコリ…

ジーク(……ああ、やはり笑顔はいいものだ)


……

――

――


リーチェ「す、すみませんジークさん。二本とも頂いてしまって……///」ハムハム

ジーク「いい。リーチェにそこまで嬉しそうに食べられたら、その菓子も本望だろう」

リーチェ「だって甘くてふわふわで、初めて見るお菓子だったものですから……///」ハムハム

ジーク「原材料は砂糖のみだったな。それでいてここまで見た目と食感を変えられるとは……」

ジーク「やはり世界には、まだ見ぬ色々な美味いものがあるんだな……」

リーチェ「~~♪ ごちそうさまでした!」

ジーク「気に入って貰えたようで何よりだ。棒は危ないから俺が回収しておこう」

リーチェ「ありがとうございます。本当に、不思議なお菓子でした♪」マンゾク!

ジーク「ああ。あの店もきっともっと繁盛するに違いない」

ジーク「よく見れば、他にも食べ物の露店が出ているようだな」チラ…


ソーセージ「……」ドン!


林檎飴「……」ジャジャン!


ジーク「……」ゴクリ…

リーチェ「……」ゴクリ…


ジーク「……い、いかん!」フルフル!

リーチェ「意志を強くもたないと、この辺りのお店全部に吸い寄せられてしまいそうです///」フルフル!

ジーク「この一帯は危険だ……気になるが、一度ここから離れて……」




ワァー!




ジーク「ん? なんだかあちらが随分と盛り上がっているな?」

リーチェ「このままでは食べてばかりになってしまいそうですし、行ってみましょうジークさん」ワクワク

ジーク「そうだな。行ってみよう」

――

……


パァー! プァープァプァー!




商人「さぁさぁ、皆さまご注目ください!」

商人「公国に店は潰されちまいましたが、おかげでこんだけ広い場所ができた!」

商人「そしてなんと、今日は遠征に出ていた鉄国音楽団の皆さんが駆けつけてくれたぞぉ!」

商人「これはもう、この場で演奏してもらうしかない!」



ワーワー!


リーチェ「あ、あの人は……!」

ジーク「店を潰された商人か。そして鉄国音楽団だと……?」



音楽団団長「どうも、どうも皆様こんにちは!」

音楽団団長「……あの哀しき日、我ら楽団は遠征に出ており全員が無事ではございましたが」

音楽団団長「我らは一日足りとて、この国を忘れたことはありませんでした……!」

音楽団団長「しかし、しかししかしです!」

音楽団団長「まさか、国王陛下のみならず、我らが王女と王子……!」

音楽団団長「そして、勇敢なる傭兵団の活躍によりこの鉄国が、こうして取り戻せるとはっ!」

音楽団団長「これほどに嬉しいことはないっ!」

音楽団団長「これは皆さんも同じ気持ちだと思われます」

音楽団団長「この広場の活気を受けて、私もそれを確信し! この広場が新たな出発点となることを願い!」

音楽団団長「ここで、素晴らしき日の再来に! 燃え尽きるまで演奏を続けたいと思います!」




ワーワー!




ジーク「凄い歓声だな……」

リーチェ「かなり大人数の音楽団のようですね」ワクワク

――

~~~~♪


――鉄国音楽団が奏でる音楽は、場の空気を一気に支配した


――♪


――響く音が、歌声が、さらなる歓声を集める


……♪


――明るく陽気な曲。重厚感のある曲。


――そのいずれもが、鉄国の民や商人達をさらに活気づけた



そして……



音楽団「「……」」ジャーン…



観客「……」パチパチ!

ジーク「……」パチパチ!

リーチェ「……」パチパチ!


リーチェ「す、すごいです。どんどん引き込まれてしまいました……」

ジーク「ああ。気がつけば俺達も座って鑑賞しているからな……」



音楽団団長「ふぅ……! さて、続いての曲ですが……」

音楽団団長「――この曲は披露するのは初めての曲となりますっ!」


ザワザワ…


音楽団団長「……鉄国を称える楽曲は存在する」

音楽団団長「しかし、此度の功労者である勇ましい傭兵団を称える曲はない!」

音楽団団長「――ならば我らの手で作ってしまおうと思い、そして作り上げた曲になりますっ!」


ワー!


音楽団団長「この曲で、少しでもかの傭兵団の勇ましさをお伝えできれば……おや?」

音楽団団長「そこのお若いお二人!」

ジーク&リーチェ「「……?」」キョロキョロ

音楽団団長「君達のことさ! これはいい、君達……噂で聞いた傭兵達に似ているじゃないか!」

音楽団団長「どうだね、ここは一つさらに盛り上げる為に我らと共に歌ってくれないかね!」


ジーク&リーチェ「「……!!??」」


音楽団団長「はっはっはっ!」


――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

巻き込まれた二人の歌唱技能(50で並。70以上で歌うまさん。偶数ゾロ最強奇数ゾロ壊滅)


1リーチェ

71(姫としての嗜みか、妖精としての素質か? 経験が無くてもこの綺麗な歌声)

2ジーク

56(本来、あまり喋らない主義。だが仲間との連携を考え、合わせるところは合わせられる)


――

二人の歌唱判定を取った辺りで今日はここまで
よかった……! 大衆の面前で奇数ゾロ目でなくて……!

歌が終わったらジークはこの後少し追加の買い物をして、最後にリーチェの向かいたかった場所に向かいます

なお一部出てくる食べ物とかがファンタジー世界にあるまじきものだというのは、ここはそういう世界と割り切ってください(白目)
一応作成がどうしようもなく面倒な醤油はリュノが独学で作ってるとか、中途半端にファンタジー寄りにしちゃっているんですけどね……
(なので串焼きが必然的に塩味になってました)

またリーチェからリュノへのお土産もいい案がございましたら緩く募集したいと思います
本当にフレーバーのフレーバーですが

本日もありがとうございました!

こんばんはー

最も致死率が高いセレスティア&シャリオを切り抜けた為、少なくとも傭兵団が一団となっている状態では
もう突発的な死は訪れないかと思います
セレスティアが強化されきる前に勝利+浄化できたのは非常に大きいです(代わりにセレスティアの致死率上昇しましたが)

ただサブキャラ達の致死率もかなり高くなっているというか、予定よりも公国軍の強化が速まってしまった問題もあり、
選択安価の際はそれぞれの危険性を明示しますが、最悪ユリーカさえ前線送りの可能性は出ています(白目)

それでは短いですがゆったり再開です

1リーチェ

71(姫としての嗜みか、妖精としての素質か? 経験が無くてもこの綺麗な歌声)

2ジーク

56(本来、あまり喋らない主義。だが仲間との連携を考え、合わせるところは合わせられる)

――


……


音楽団団長「さあ、いくぞおおおぉぉぉぉぉぉ!」



リーチェ(ど、どうすればよいのでしょう!?)ヒソヒソ!

ジーク(う、歌うしかないのか……!? こんな仕事は受けたことが無い……!)ヒソヒソ!

リーチェ(私も、こんな沢山の人の中で歌ったことはないです!)ワタワタ!

ジーク(降りたいところだが……)チラ…



観客達「「……」」ワクワク!



ジーク(この熱気、期待に水をさすことはできない……!)グッ…!

リーチェ(覚悟を、決めるしか……!)ゴクリ…



パパァー プァープァー!



ジーク(来たか……! もう退けん……!)

ジーク(……リーチェの声はよく通る。彼女を信じ、それに合わせるしかない……!)

リーチェ(だ、大丈夫。落ち着いて……)

リーチェ(他の妖精の子達は、よく歌っていた。あれを意識して……)



パパパパー…



音楽団「「……」」スゥ…

ジーク「……」スゥ…

リーチェ「……」スゥ…


音楽団「「――――♪」」




リーチェ「~~♪ ~~~~♪」

ジーク「……♪ …………♪」




観客1「おぉ、あの小さい子上手いなぁ……」

観客2「横の兄ちゃん、恥ずかしそうにしてるがちゃんと歌えてるなぁ」

観客3「うんうん。本当に噂の傭兵達が歌っているように感じて来たぞ……!」

観客4「勇ましくて、こっちもやる気がでてくるぜ……!」



ジーク「……♪」チラ…


リーチェ「~~~~♪」



ジーク(歌詞も、音色も、勇ましいものだった)

ジーク(鉄国を取り戻した傭兵団を称える歌……つまり、俺達を称える歌)

ジーク(そんなものを作られていたということも恥ずかしいが、それをその自分達が図らずも歌っている)

ジーク(これだけ多人数の前で隙は見せられないという傭兵の意地が無ければ、恥ずかしさで沈んでいるだろう)

ジーク(だが、リーチェにはそれが無い)

ジーク(小さく愛らしい姿とは裏腹に、普段とは少し目つきを変えてしっかりと歌っている)

ジーク(勇ましく、優雅に、誰の耳にも届くであろう綺麗な声で)

ジーク(――兵を鼓舞する姫を、連想させる)

ジーク(――事実、彼女は勇敢だ。心も強い。その気になれば、できてしまうのだろう)



ジーク(だが、俺は……)



リーチェ「~~~♪」



……

――

――

……


音楽団団長「いやぁ、ありがとう! 突然だったのによくやってくれたね!」

音楽団団長「しかもいきなりあれだけ歌えるとは更に驚きだ!」

音楽団団長「どうだね、良ければこのまま我らが楽団に……」

リーチェ「い、いえ。折角のお誘いですが……」

ジーク「すまない、俺達も旅の途中でな。色々とやることがあるんだ」

音楽団団長「そうかそうか! 残念だがそれならば仕方がない! 今度、また機会があれば飛び入りでお願いしようかな」

音楽団団長「また辛いことがあっても、今の曲を思い出してくれたまえよ」

音楽団団長「かの傭兵達のように勇ましく、この鉄国のように折れぬ心を持ち、前に進むんだ」

音楽団団長「君達の旅の無事も祈っているよ!」




……



ジーク「……ふぅ……」

リーチェ「お疲れ様ですジークさん。お水、飲みますか?」

ジーク「いただこう……」ゴクゴク…

ジーク「はぁ……音楽団は、よくあれだけ囲まれた状態で堂々と歌えるものだな」

ジーク「次似たような依頼が来たら、俺は仕事を蹴ってしまいそうだ……」ガクリ…

リーチェ「で、でもジークさんもしっかり歌えていましたよね?」

ジーク「……あれは傭兵としての意地と、リーチェに合わせたからだ。おそらく一人では悲惨なことになっている」

リーチェ「え……?///」

ジーク「リーチェは上手かったな。観客たちも褒めていたぞ?」

リーチェ「そ、そんな私なんて……///」

リーチェ「……でも、初めての体験でしたけれど……ちょっと、楽しかったです♪」

ジーク「リーチェが楽しめたなら何よりだが……」

ジーク「どうする? 歌っていて忘れていたが結構な時間が経っている」

リーチェ「あっ、本当です……皆さんの音楽もずっと聞いていましたからね」

ジーク「行ってみたい場所があるんだろう? それならそろそろ向かった方がいいと思うが……」

リーチェ「そうですね。あ、でももう少しだけこの広場を見てまわっていいでしょうか?」

リーチェ「――リュノお姉様にお土産を用意したいのです」



……

――

――


【鉄国・雑貨広場】


ワイワイ…


ジーク「この時間でもまだ賑わっているんだな」

リーチェ「全部のお店を見ようと思ったら、一日かけても難しそうですね」

ジーク「しかし色々あるが、リュノへの土産か……」ウーム…

ジーク「何か考えているものはあるのか?」

リーチェ「はい。お姉様の好みは把握しているつもりなのですが……」

リーチェ「何しろこれだけ色々揃っていると、目移りしてしまいます」キョロキョロ

ジーク「そうだな。随分と色々あるが……」



花屋「荒れ果てた土地にもこれを撒いて! あなたのお家も綺麗に彩られるわよ!」オイデオイデー




からくり屋「鉄国は負けねえ! この国にからくりがある限りなぁ!」コイコイ!



本屋「皆さん、復興作業でお忙しいとは思いますが……そんな時こそ本を読んで休みましょう」ドウゾドウゾ



ジーク「……俺ならば、あの店辺りから選ぶな」

リーチェ「ふふ、ジークさんもお姉様のことをよくわかっておられます♪」

リーチェ「でも流石に一度に沢山買っては、お土産という感じもしませんね……」

ジーク「リュノ自身が店を見に来る可能性もあるからな。ここはどれか一つにしておいた方が無難だろう」

リーチェ「そうですね。どれにしましょうか……」ムムム…



特殊判定
↓1コンマ二桁

リュノへのお土産、何にする?

01~33:鉄国の小説
34~66:鉄国のからくり
67~99:貴重な種

コンマ73

67~99:貴重な種

――


リーチェ(お姉様と言えば、よく色々な本を読まれています)

リーチェ(寝ながらこっそり灯りをつけて、夜更かししながら読み進めたあの日の楽しさ……)

リーチェ(やっぱり、本にするべきでしょうか?)


本屋「おや、お嬢さん。本に興味がおありですか?」

リーチェ「は、はい。大好きなお姉様へお贈りするものを探していまして……」

本屋「ほう、お姉様に……。でしたら、こちらの小説などはいかがでしょうか?」



『鉄国の熱い夜~~白百合乱れ咲き~~』



リーチェ「どのような――」

ガッ!

ジーク「……これはやめておいた方がいい」フルフル

リーチェ「え?」

本屋「だ、誰ですかあなたは! 私はこのお嬢さんとお姉様に相応しい本をですね……!」

ジーク「……」ジー…

リーチェ「……!」

リーチェ「『お兄様』が仰るのであれば、従います。ごめんなさい、本はまたの機会に」ペコリ

本屋「あ……」


スタスタ…


本屋「……兄妹ものの小説の用意もあったのに。残念です」



……



リーチェ「ジークさん、何故先程の本は駄目だったのですか?」

ジーク「……上・中・下巻の構成だった。荷物としてかさばりかねん」

ジーク「それにリュノならば読みふけり、出発が遅れる恐れもあるからな」

リーチェ「そ、それは確かに……」

リーチェ「そこも考えてお土産を選ぶとなると……」ウーン…

からくり屋「どうだい、このからくり! ここの動きなんか特に見事だろう?」


一般客「おぉー!」



リーチェ「からくりも、場所を取ってしまいますね」

ジーク「小型のからくりもあるが……」

ジーク「これからの事を考えると、大きさに関わらずやめたほうがいいか」

リーチェ「そうですね。リアローズさんから以前うかがったのですが……」

リーチェ「性能のいいからくりほど、やはり繊細で壊れやすく小まめなお手入れがかかせないそうですし」

ジーク「……壊れ物も駄目だな」

リーチェ「あとお姉様の性格ですと、仕組みが気になってばらばらに分解してしまうかも……」

ジーク「……今後何かからくりを買うとしても、リアローズに色々聞いてからの方がいいな」

リーチェ「そうなるとやはり……」チラ…



花屋「いらっしゃいいらっしゃい!」ニコニコ



リーチェ「……お花、の種がいいかもしれません」

リーチェ「お姉様、お花と蝶々が大好きですからね」

ジーク「ああ。俺でもわかるくらいだからな」

ジーク「種を選んだのは、やはりかさばるからか?」

リーチェ「それもありますが、すでに咲いてしまったお花は環境が悪ければすぐに枯れてしまいます」

リーチェ「その点、種ならば一から育つ様子も眺めて楽しむことができます♪」

ジーク「……リュノなら、一瞬で咲かせてしまいそうだが」

リーチェ「それは大丈夫です。お姉様、あの魔法はちょっとずるいと思われているようで……」

リーチェ「誰かの為になら行使しますけど、自分の為には使わないんですよ」

ジーク「そうなのか。やはり、自然が一番ということなのだな」

リーチェ「そういうことです。それじゃあ早速、選んでみましょう!」

鉄国の現実イメージの国は特にないですね。あくまでファンタジー世界の国の一つです
花言葉やガーデニングなどはこの世界にも根付いています

――



花屋「いらっしゃい! 何がご入り用かしら?」

リーチェ「えっと、お姉様へのお土産というか、贈り物というか……」

リーチェ「お花の種を頂きたいのです」

花屋「……大丈夫よ。今はどこもかしこも荒れ果てて、このお花たちも満足に咲ける場所が少ないけど」


花「……」ユラユラ…


花屋「復興ついでにちょっと土も弄ってあげて、この種たちを植えてごらんなさい」

花屋「すぐには無理だけれど、いつかあなた達と一緒に咲いて周りを彩り元気にしてくれるからね」

リーチェ「……」

リーチェ「……猛火に焼き払われ、枯草さえ残らなくなった場所でも咲けるようなお花の種はありますか?」

花屋「……!」

花屋「……そう、そこまで酷い目にあってしまったのね」

花屋「でも、大丈夫! それならこの種がおススメよ!」


種「……」


花屋「環境の変化にも強い、鉄国を体現したかのようなお花よ!」

花屋「色もいろいろあってね、紅だったりピンクだったり白だったり……」

花屋「そしてお花は小さくて可愛いの!」

花屋「乾燥させても色褪せないから、いつでもずーっと可愛い色を楽しめるわよ!」

リーチェ「す、すごいです……!」キラキラ!

ジーク「色褪せぬ花か……丁度いいかもしれないな」

リーチェ「はい! この種にしましょう!」

花屋「頑張ってね! ちょっとおまけで沢山あげちゃう!」ザザー…

リーチェ「こ、こんなには頂けませんよぉ!?」ワタワタ

花屋「いいからいいから♪ お姉さんのお家をこのお花で埋め尽くしてあげなさい!」



――


……


種袋「……」パンパン!


リーチェ「……押し切られてこんなに頂いてしまいました///」

ジーク「経営は大丈夫なのだろうか……?」

リーチェ「申し訳ないとは思ったのですが、断ることもできず……」

ジーク「……リーチェの境遇を聞いたうえでだからな。今回は厚意に甘えるとしよう」

リーチェ「鉄国の皆さんも、同じくらいの被害を受けた筈です」

リーチェ「それでも、こうして誰もが再び立ち上がろうと頑張っている……」

リーチェ「本当に、凄い国だと改めて実感します」

ジーク「ああ。この光景を見れば、ただ野蛮で無骨な国だとはもう誰も言えまい」

ジーク「いい土産も見つかったそろそろ……」チラ…


ジーク「――!!」


リーチェ「ジークさん?」

ジーク「……すまない、リーチェ。すぐに戻るから、少しだけ待っていてくれないか?」

リーチェ「え? ええ、私は大丈夫ですが……」

リーチェ「あ、でしたらもう少しだけ先程のお花屋さんを眺めていてもよろしいでしょうか?」

リーチェ「種に夢中でしたけど、私も見たことが無いお花がいくつかあったもので///」

ジーク「ああ、構わない。さっきの花屋だな」

ジーク「本当にすまない。すぐに戻る……!」タッ…!



リーチェ「ふふ、もしかしてジークさんまたお腹が空いてしまったのでしょうか?」


……

――

――


……


ジーク(鉄国は、その名の通り鉄で栄えている)

ジーク(だが今の世の鉄は、武器になるだけではない)

ジーク(生活の助けになるからくりの素材)

ジーク(人々を湧きたてる楽器の素材)

ジーク(美味い料理を作る調理器具の素材)

ジーク(多くの人々の生活に、根付いている)

ジーク(そして……)




【鉄国・装飾露店】



店主「いらっしゃいませ。どうぞごゆっくりご覧くださいませ」

ジーク「……」ジィ…

ジーク(……考えろ)

ジーク(偶々目に留まったこの店に、不思議と俺は惹かれた)

ジーク(ここならば、俺から贈れる何かがあるかもしれない)



蝶羽のお守り「……」チャリ…



ジーク(リーチェ……)


ジーク「……」



特殊判定
↓1~2コンマ二桁

リーチェへのお返しネックレス


1ネックレス(お守り)の性能

73>50

※基準値を上回った為……?


2ジークの細工技能

50>15(……素人が手を出していいものではないな)

※基準値を下回った為、追加強化は無し

――


お返しを購入したあたりで今日はここまで
ジークも全体的に高スペックでしたが流石に細かい細工は苦手なようですね
この後はリーチェの向かいたい場所で最後のイベントとなります

本日もありがとうございました!


これでジーク→リアローズ・リーチェ、リアローズ・リーチェ→ジークとそれぞれお守り渡してることになるから、リアローズ⇔リーチェの間にもお守りなり何かしらのアクセサリー交換させたい

おつおつ
細工技能は惜しかったけどこれは素でいいネックレス見つけられたってことかな?
ところで本屋が薦めてきた本に【興味があります】

特色から察するに選んだ種子は千日紅かな?
でも確か花言葉は変わらぬ愛だったような(ry

そういえばリアローズって変装しなくなったら前髪はどうするんだろうな?ジークには目を褒められていたようだけど

こんばんはー

>>767
確かに友好の印的には丁度いいのですが、流石にスキル付加判定は以後厳しめにしたいと思います
相乗効果で強化されるというか、ここにリュノやセレスティアも絡んでくると大変なことになるので

>>768
少なくとも夜レベルが50下回っているリアローズとリーチェにはまだ早い本です

>>770
よくわかりましたね……
ですがあくまでモチーフですので(汗)確か不滅の意味もあった筈なんですよ

>>771
メカクレ状態に戻りますね。ただリアローズも色々成長しているので、顔を見せてくれる機会は増えるでしょう

遅くなりましたが少し再開です


リーチェへのお返しネックレス


1ネックレスの性能

73>50

※基準値を上回った為……?


2ジークの細工技能

50>15(……素人が手を出していいものではないな)

※基準値を下回った為、追加強化は無し

――


ジーク「……!」

ジーク「これは……」

店主「おお、お客さんそちらが気になりますかな?」

ジーク「……これを買おう」

店主「ありがとうございます。贈り物でございますか?」

ジーク「……ああ」




……




ジーク(……俺にも、リアローズの様な技能があればよかったんだがな)




リーチェ「あ、もうよろしいのですか?」

ジーク「ああ、待たせてすまない。用は済んだ」

リーチェ「ご飯はしっかり噛んで食べないと駄目ですよ?」クスクス

ジーク「べ、別に一人何かを食いにいったわけではない……」フイ…

ジーク「それよりも、そろそろ向かおう」

リーチェ「そうですね。辿りつく頃にはいい時間かもしれません」

ジーク「?」

リーチェ「辿りつくまでは……手を繋ぎながら、お話をしてくれると嬉しいです///」

ジーク「……わかった」ギュ…

リーチェ「♪」ギュ


……

――

――

……


【鉄国・展望台】


ジーク「ここは……」

リーチェ「ユージーンさんとマリリンさんに教えて頂いた穴場です」

リーチェ「復旧中なのもあって、ほとんど人も近寄らない静かな場所……」

リーチェ「見てください。星空もよく見えますよ」

ジーク「……これが、見たかったのか」

リーチェ「……森国は、その名の通り深い森奥の国で、場所によっては星を見ることはできません」

リーチェ「私達妖精は羽で飛ぶことができますが、昔の私は空を飛んだこともなかったんです」

ジーク「……」

リーチェ「そんなある日、夜中にこっそりお姉様が私を連れ出したんです」

リーチェ「どんどん樹を登って行って、ついてくるよう促された私はわけもわからず従って……」

リーチェ「そして樹の天辺で、姉様は満天の星空を見せてくださったのです……」

ジーク「……いい姉だな」

リーチェ「はい。お姉様は、森国の中からでもこれほど素晴らしい景色が眺められるのだから……」

リーチェ「外の世界には、もっともっと色々な素晴らしいものがあるに違いないと力説されて」

リーチェ「そして、お姉様の言葉は正しかった」

リーチェ「辛いこと、怖いこともありましたけど……」

リーチェ「それでもジークさん達との出会いや、今日の鉄国の逞しさと賑わい」

リーチェ「森国にいては、知ることのできなかったものばかりです」

リーチェ「……それでも、ふとあの日を思い出してしまうのは何故なのでしょうか?」

ジーク「……故郷での姉との大切な思い出だ。思い出して何が悪いと言うんだ」

リーチェ「……ありがとうございます。ジークさん」

リーチェ「でも、ここには星を見に来ただけではないんですよ?」

ジーク「?」


リーチェ「森国を出て、私は色々なことを知りましたが……」


トン…


リーチェ「これも忘れてはいけない大切な思い出です」


酒瓶「……」ジャーン!


ジーク「……リーチェ」

リーチェ「わ、わかっています! 飲み過ぎは駄目なんですよね?」アセアセ

リーチェ「流石にリュノお姉様のあの惨状を目にしては、私も控えようと思いましたし……」ブルブル…

ジーク(一体何があったんだ……)

リーチェ「……」

リーチェ「……初めて、お酒を飲んだ時から思っていたんです」

リーチェ「いつか、ジークさんと二人でゆっくりお酒を飲んでみたいなって……」

リーチェ「私、あれから本も借りてお勉強しました!」フンス!

リーチェ「この展望台は本来は野外飲酒も可能な場所で、椅子も机も用意されているそうですし……」

リーチェ「大人は夜に静かにお酒を飲むものなのですよね?」ワクワク!

ジーク「……間違っては、いないんだがな……」ウーン…

リーチェ「その、酒場の賑やかさも嫌いではないのですが」

リーチェ「ここなら、お酒を飲んで一息ついて見上げれば星空がそこにある」

リーチェ「身体が火照ってしまっても、夜風が優しく吹いてくれる」

リーチェ「それがなんだか、いいなって……」

ジーク「リーチェ……」

ジーク「……俺も、この静かな雰囲気は嫌いではない」

ジーク「……何を飲むつもりだ?」

リーチェ「!!」パアアァァ!


リーチェ「実はですね……」ガチャガチャ…

リーチェ「前もってここに用意して頂いたものがありまして……」


オレンジジュース「……」


ジーク「これは……」

リーチェ「お酒の飲み方の一つと伺いました。お酒を別の何かで割って飲む……」

リーチェ「公国で好まれる飲み方とのことでしたが、鉄国でも取り扱っていたんです」

リーチェ「これなら、飲み過ぎて酔ってしまうこともないでしょう?」

ジーク「……あくまで、その割合による」

ジーク「慣れていないなら、俺がやったほうがいいか?」

リーチェ「で、ではお願いしてもよろしいでしょうか?」

リーチェ「折角の機会なのですもの。美味しくゆっくり楽しみたいです……///」

ジーク「わかった」



カラン…

トポトポ…

クルクル…



混酒「……」キラキラ…

リーチェ「綺麗です……♪」

リーチェ「よく見ると、器もお洒落なんですね」

ジーク「鉄国らしいな。これならば一気に飲み過ぎる心配も無いか」

ジーク「一応、従来のものよりは薄めてあるがな」

リーチェ「わ、私も節度を守って飲むようにしますから……///」

リーチェ「それでは……」スッ…

ジーク「……」スッ…


「「乾杯」」



……

リーチェ「……」コク…

リーチェ「すごく飲み易いですね……♪」

ジーク「先程の話を聞く限り、わざわざ本を読んで勉強までしたのだろう?」

ジーク「これを用意したのはリーチェだ。飲み易いからこれを選んだんじゃないのか?」

リーチェ「え!? あ、いえ……///」

リーチェ「そ、そうです。お勉強しましたから、色々と知って……選んだんです……///」

ジーク「確かに飲み易い酒だが、何度も言うが飲み過ぎないようにな?」コク…

ジーク「しかし……」フゥ…


キラキラ…


ジーク「……なるほど。これは、悪くない」

ジーク「星を眺めながら、酒を飲むか……」

リーチェ「すごく、贅沢な時間の使い方に感じますね……」

リーチェ「……こうしていると、戦争なんて嘘みたい……」

ジーク「……」

リーチェ「……わかっています。このひと時が、本当に一時のものだということは」

リーチェ「……だから、せめて。今の時間を楽しみたいのです……」

ジーク「……ああ、俺もだ」

ジーク「そういえば、こんな静かな時間を過ごしたのはいつ以来だ……?」コク…

ジーク「……」カラン…

ジーク「……リーチェ、もう少し飲めるか?」

リーチェ「ええ、喜んで……♪」


……

――

……


リーチェ「……」コク…

ジーク「……」コク…


トン…


リーチェ「……静かですね」

ジーク「……すまないな。何か面白い話でもあればいいんだが」

リーチェ「いえ、このままで。このままがいいです……」

ジーク「……そうか」



リーチェ(ゆっくりとお酒を飲むジークさんは、とても大人びて見えます)

リーチェ(言葉が無くても、そのお顔を見ているだけで鼓動がはやまるのは何故なのでしょう?)

リーチェ(風に揺れる白い髪が、星や私を見つめる赤い瞳が、また私を惑わせます)

リーチェ(……戦いが無い時のジークさんは、こうしてとても穏やかな方)

リーチェ(……)

リーチェ(……でも、あの時。ジークさんは私の為にあれだけ怒り……泣いてくれた……)

リーチェ(ジークさん、私は……)



ジーク「……」フゥ…

ジーク(……本当に、久しく感じていなかった落ち着いた時間だ)

ジーク(つまみがなくとも、ただ星を眺め、少しリーチェと言葉をかわすだけでここまで満ちるか……)

ジーク(……リーチェと比べれば、俺の方が先に酔い潰れる可能性が高い)

ジーク(今の内に、渡しておこう……)

ジーク「……」コト…

ジーク「リーチェ」

リーチェ「はい、なんでしょうか?」

ジーク「その……だな……///」



コトン



リーチェ「え?」

ジーク「……よければ、受け取って貰いたい」

リーチェ「え……ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?///」




リーチェ「あの、その……///」パクパク

リーチェ「こっ、この箱は……///」

ジーク「……リーチェが気に入るか、わからないが……」

リーチェ「あ……///」

リーチェ「あ、開けてみても……?///」

ジーク「ああ……」

リーチェ「……///」ドキドキ…


パカ…



華細工のネックレス「……」キラキラ…



リーチェ「可愛い……///」

リーチェ「あの、これは……?」

ジーク「……リーチェには、以前これを貰ったからな」


蝶羽のお守り「……」チャリ…


リーチェ「う、嬉しいです。まだ着けてくださっていたんですね///」

ジーク「着けない理由が無いだろう」

ジーク「それに、あのシャリオとの戦いの時……」

ジーク「リーチェはあいつを相手に退くことをしないで、障壁を張って俺を助けてくれた」

ジーク「俺ばかりが貰い、助けられてばかりだと思ってな……」

ジーク「細やかだが、何か返せないかと思ったんだ」

リーチェ「そ、そんな! 私こそジークさんには助けられてばかりで!」ワタワタ

リーチェ「それに私の障壁は、物理的な力には無力……次の角の攻撃からはジークさんを全く守れなくて……」

ジーク「障壁が無ければ最初の虹光で負けていたよ。それに回復もされている」

ジーク「俺の方が、リーチェに助けられているのは間違いない……」

リーチェ「あう……///」

ジーク「本来なら、俺が手作りできればよかったんだが……」

ジーク「生憎と、俺にはそんな経験は殆どない。子供と変わらないだろう」

ジーク「店売りのものですまないが……」

ジーク「……それでも、俺なりにリーチェに似合うであろうものを選んだつもりだ」

ジーク「そうは言っても、華では安直過ぎたか?」

ジーク「透明な水晶が花弁を模していて、鉄国の細かい細工が俺も気にいったんだが……」

リーチェ「ジークさん……っ」ジワァ…


チャリ…


リーチェ「えへへ……似合いますか……?///」


ジーク「……ああ。思った通りだ」

ジーク「それならば、邪魔にもならないだろう? 俺からのお守りのようなものだと思ってくれ」

リーチェ「っ、ありがとうございます……! ずっと、大切にしますね……♪」ニコリ


――

※リーチェにペンダントのスキルが追加されます

★『透華のお守り』
自身が一人で戦闘を行う際、敗北判定時に耐久値1で復帰する

――


リーチェ(嬉しい……/// ジークさんからの、贈り物……♪)

リーチェ(不思議な水晶ですけど、本当に綺麗で可愛い……///)



ジーク「……最も、お守りに頼らずとも今度こそ俺が必ず……」ボソリ…

リーチェ「……!?///」ボッ!

リーチェ「あ、あのジークさん! もう少し飲みましょう///」パタパタ!

ジーク「か、顔が随分と赤いが大丈夫か……?」

リーチェ「だ、大丈夫です! さあ、どうぞ!///」



……

――

――――
―――
――



……


【鉄国・談話室】



リュノ「……リーチェが帰って来ません」ソワソワ

リュノ「し、心配です。どこかでまた迷子になっているんじゃ……」ソワソワ

セレスティア「……リュノさん、落ち着いて」

セレスティア「リーチェさんは飛べますし、その強さも本物です」

セレスティア「そして何より、ジーク様と一緒なのですよ?」

セレスティア「たとえ何があろうとも、あの方がリーチェさんを見捨てるわけがないでしょう?」

リュノ「そ、それはそうなんですけどぉ……」

リュノ「お姉ちゃんとしては、やっぱり妹のこととなると心配で……」

セレスティア「……」

セレスティア(妹の心配をする姉……愛のある家庭の、当たり前の風景……)

セレスティア(……ユリーカは、あの頃の私にさえ健気に気を遣ってくれていた)

セレスティア(それなのに、私は……)

リュノ「あれ? どうしたんですかセレスティアさんまで難しい顔をして」

セレスティア「え、あ……す、すみません。その……」

リュノ「あ、もしかして明日のことで悩んでいたんですか?」

セレスティア「え?」

リュノ「明日はいよいよセレスティアさんの番ですからねぇ。お気持ちはわかりますけど」

リュノ「もうくじを引くことも無く、昨日の晩から決まっていたことですから整理もついているかと思いましたけど……」

セレスティア「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁


セレスティアの落ち着き


50>07(……覚悟と準備はできています)

※基準値を下回った為、おでかけ+???のイベント追加

――


セレスティア「……ええ。リュノさんの仰る通りです」

セレスティア「何しろ夢にまでみたジーク様との、おでかけ……///」

セレスティア「昨夜のうちから色々と空想で状況を考えておかなければ、とても明日は動けなかったことでしょう」

セレスティア「荷物も実は、用意がすんでいますの」ドン!

リュノ「ええっ!? な、なんかちょっと多く見えますけど……」

セレスティア「ジーク様の為です」

リュノ「?」

セレスティア「明日への覚悟と準備は完了しています。ただ、一つやりのこしたことがあるならば……」ジッ…

リュノ「……え?」

セレスティア「……」

リュノ「……」

セレスティア「…………わ、私にもあの枝のくじを引かせてください///」

セレスティア「あの、ぽんと咲く感じが『可愛いと思えた』のです……///」

リュノ「お、嬉しいですねぇ。それじゃあご要望にお応えして……」スッ…


シュッ!


ポン!


セレスティア「ふふ……っ! 今度、ユリーカにも見せてあげてくださいな」

セレスティア「あの子も、きっと喜んでくれる筈です」

リュノ「ええ、これくらいの魔法でよければ喜んで」




セレスティア(そう。今の私は、リュノさんのこの平和な魔法を可愛いと思えている)

セレスティア(ジーク様以外、何にも興味を示せなかった筈の私が……違うものに興味をもっている)

セレスティア(生きて、助けられて、生きて、助けられて、また生きて)

セレスティア(ジーク様、私は……)



……

――

リーチェと飲みつつおでかけを終えた辺りで今日はここまで
次は最後のセレスティアとのおでかけとなりますので、こちらも
おでかけ内容があれば緩く募集したいと思います

またセレスティアが落ち着いているため、おでかけとは別にとあるイベントも発生
こちらは再び多数決安価で分岐するものとなっています

なおネーロが確かに戦力分散最大の強敵ではありますが、彼女以外にも傭兵団が分断ないし行動不能に陥る可能性
のある敵やイベントはまだいたりします

本日もありがとうございました!

呪いがなくなって万事解決ハッピーじゃなくて、セレスティアも事あるごとに悩みや葛藤混ざってるしな
もう挙がってるけど、どこか個室でお見合いのような感じでお互いを改めて自己紹介して一から親睦深める感じで
可能ならその時にセレスティアの取ってない技能判定あれば一緒に
呪いの再発は無いよね?

こんばんはー
セレスティアは個室での語らいで決定となります(おでかけはまたの機会に)

>>796
自然再発はありませんが、とある条件下で性質を変えて復活することはあります

遅くなりましたがゆったり再開
多数決安価その1まで辿りつければと思います

――


ガチャ…


リーチェ「ご、ごめんなさいお姉様! すっかり遅くなってしまって……!」

リュノ「ああリーチェ! 帰りが遅いから心配してたんですよぉ!?」

リーチェ「ごめんなさい……ジークさんとお酒を飲んでいたらいつの間にか……///」

リュノ「うっ……またあんな危ないものにはまってぇ……」

リュノ「でも、その顔を見る限りは楽しめたみたいですね」

リーチェ「はい///」ホクホク

リーチェ「一緒に並んで歩いて、美味しい物を食べたり音楽を聞いたり歌ったり……」

リーチェ「星を眺めながらお酒を楽しんだり、それにこんな素晴らしいものまで……///」テレテレ


チャリ…


リュノ「おぉ? 可愛いネックレスですね。これ、ジークさんが?」

リーチェ「はい///」

リュノ「ううむ、リアローズさんへの贈り物といいリーチェへの贈り物といい……」

リュノ「ジークさんが結構お洒落さんで危機感を覚えそうです……」ムムム…

リーチェ「ふふ、そしてなんとお姉様へのお土産もあるのです!」サッ!

種袋「……」パンパン!

リュノ「おや、これは何かの種のようですが、森国ではみかけないものですね?」

リュノ「え? これ、私が貰っちゃってもいいんですか?」ソワソワ

リーチェ「はい。その為に買ったものですから♪」

リュノ「あ、ありがとうリーチェェ……! 大切に育てて、観察日記もつけます……!」


セレスティア「ふふ、よかったですねリュノさん」


リュノ「はい。こんな妹を持てて私は幸せですよぉ」

リュノ「リーチェも見ての通り満足できたようですし、明日のセレスティアさんも期待できますねぇ」

リーチェ「ええ。ジークさんと一緒なら安心できますし、セレスティアさんも思う存分楽しんでくださいね」

セレスティア「……えぇ」

セレスティア「……」


……

――

――

……


コンコン…


ユージーン「んぉ? こんな時間に誰だ……?」


セレスティア「夜遅くにごめんなさいユージーン。セレスティアです……」


ユージーン「ひ、姫様!? ちょ、ちょーっとばかしお待ちを!?」アセアセ!



ガチャ…



ユージーン「……姫様、部屋間違えてません? ジークの部屋ならあっちの方ですけど」

セレスティア「い、いえ。夜這いをしようというわけではありませんの……///」

セレスティア「その……厚かましいとは思うのですが、あなたにお願いがあって……」

ユージーン「……それは、また無茶な類のものですか?」

セレスティア「……そうかも、しれません……」

ユージーン「……」

セレスティア「……」

ユージーン「……」ハァ…

ユージーン「……俺はまだ、姫様との契約は切れていません」

ユージーン「また条件付き……あいつらに危害を加えるもの以外の仕事なら、引き受けますよ」

セレスティア「あ、ありがとうユージーン……!」

ユージーン「……本当に、随分と変わったもんですよね姫様も」

ユージーン「最初からそういう風だったら、俺ももうちょっと熱心に仕事に励んでいたかもしれませんねー」ヘラヘラ

セレスティア「……その……」

ユージーン「ああ、もう別にいいですよ。ある意味、姫様のおかげで俺もこの場所を見つけられたようなもんですし」

ユージーン「んで? 肝心の仕事内容がわからないと流石の俺も動きようがないんですが」

セレスティア「そ、そうでした。実は……」ゴニョゴニョ…

ユージーン「あー……なるほど。……なんとなく察しはつきましたよ」

ユージーン「それなら――」



……


――

――



……翌日……



ジーク「……そして今日はセレスティアが俺と出かけたいと」

セレスティア「申し訳ありませんジーク様……」

セレスティア「一日中とは言いません。少しだけ、お時間を頂ければ……」

ジーク「いや、俺は別に構わないんだが……」

セレスティア「あ、ありがとうございます……!」バッ!

ジーク「その、なんだ……」



セレスティア荷物「」パッツパツ!



ジーク「ものすごく準備ができているというか、遠征にでも行くつもりなのか……?」

セレスティア「い、いえそういうわけでは……」

セレスティア「これでも完璧ではないのです。ですが現状できるだけの用意をし、私も覚悟を決めております」

ジーク「そ、そうか。そうなるともう行き先も決まっているのか?」

セレスティア「はい。たった一か所ですから、大丈夫です」

セレスティア「場所も把握しております。行きましょうジーク様?」ズシ…

セレスティア「あ、あぁぁれ……!?」フラフラ…

ジーク「ま、待て! 重いのならば俺が持つ!?」ワタワタ

セレスティア「うぅ、ここまで持ってくるのに体力を消耗したようです……」ゼェゼェ…

ジーク「出かける前から体力を使ってどうする……」ヒョイ

セレスティア「あ……」

セレスティア(あっさりと担がれて……ジーク様、なんと素晴らしきお身体……///)

ジーク「?」






ユージーン「……後は大将しだいかねぇ?」コソ…

ユージーン「さて、俺は俺でまた適当にぶらつくとするかぁ……」



……

――

――

……


【鉄国・隠れ酒場】



ジーク「……まさか、朝から酒場とは予想外だ」

ジーク「セレスティアは、酒が飲めるのか?」

セレスティア「リーチェさんが茫然となさる程度には、飲める身体のようです」

ジーク「…………酒は、ほどほどにな?」

セレスティア「はい。お酒も美味しいということを知りましたが……」

セレスティア「今日ここへ来た目的は、少し違うのです」

ジーク「?」



店員「お待ちしておりました。ユージーンさんよりお話は伺っております」

店員「どうぞ、最奥の個室へどうぞ……」スッ…



ジーク「ユージーンから……?」

セレスティア「ここはユージーンに教えて貰ったお店なんです」

セレスティア「急ではあったのですが、それでも彼は上手く手配をしてくれたようですね……」

ジーク「よくこんな場所を知っていたな……」

ジーク(ユージーンがあてもなく彷徨っていることは知っていたが……)

ジーク(まさか、地下の酒場まで把握しているとは驚きだ)

ジーク(しかしセレスティアは一体何を……?)

セレスティア「……」

セレスティア(ここでなら、誰にも聞かれることはない)

セレスティア(一切の邪魔が入らない場所で、ジーク様と二人きり……)

セレスティア(ふふ、あれだけ望んでいた夢がこんなあっさり叶うだなんて……)

セレスティア(…………)



……

――

――


【最奥の個室】


ジーク「個室にしては、随分な広さだな……」キョロキョロ

ジーク(団体の宴会用か……?)


ドスン!


ジーク(まあ広ければ、セレスティアのこの謎の荷物も邪魔にはならないが……)

セレスティア「申し訳ありません。私の荷物だったというのに……」

ジーク「いや、これくらいは問題ない」

セレスティア「いえ、用意した私だからわかります。重量はあった筈ですもの……」

セレスティア「やはり、少し用意が過ぎたのかもしれません。ここで少しでも量を減らしておきましょう」

セレスティア「図らずも、ジーク様にご迷惑をおかけしてしまいましたし……」ガチャガチャ…

ジーク「減らせるもの……何か飲食物でも入れていたのか? しかし店内でそれは――」







媚薬「……」コトン






ジーク「」




セレスティア「――ジーク様、お疲れの身体に媚薬をどうぞ♪」




ジーク「」




セレスティア「沢山ありますから、どんどん飲んでも大丈夫です♪」



媚薬の山「「……」」ドチャァ…



ジーク「」



セレスティア「あ、あら……?」


ジーク「セ、セレスティア……」ヨロ…

セレスティア「は、はい!?」

ジーク「……その薬の効力は、知っているか?」

セレスティア「勿論です」フンス!




セレスティア「――嫌なことを忘れてとっても幸せで気持ちよくなれるお薬です♪」パン!



ジーク「あながち間違いでもないんだが……!」ダン!

セレスティア「……大丈夫です。ジーク様は幸せな気持ちで、私を道具として扱うだけでいいのです」

ジーク「……なんだと?」

セレスティア「他にも、用意はしてきましたので……」ゴソゴソ…



ジャラ…


鉄鎖「……」


ジーク「」


ファサ…


目隠し「……」


ジーク「」


ビタン…


鞭「……」


ゴチャゴチャ…



ジーク「」


セレスティア「さ、さぁ……! ジーク様の思うがままに……!」プルプル…


ジーク「……」


セレスティア「……」



特殊判定
↓1コンマ二桁

セレスティアの被虐趣味?


95>28(……痛いのは、嫌です……)

※基準値を下回った為、本当は……

――


セレスティア「……」プルプル…




ジーク「……無理をするな」



セレスティア「え……?」

ジーク「そんなに震えておいて、よくそんなことが言える」

ジーク「どこからこんなものを集めたのかは知らないが、慣れないことはするな」ザザー…

セレスティア「む、無理など! 日々妄想しておりました!」

セレスティア「ジーク様の望むがまま、ただの専用の肉便器となる覚悟だって……!」

ジーク「……」

ジーク「……悪いが、俺の趣味ではない」

セレスティア「っ、わ、私の趣味なのです! さあ、騙されたと思ってどうぞ……!」

ジーク「……」

ジーク「……わかった。一発だけやろう」E:鞭

セレスティア「……」ゴクリ…

セレスティア(だ、大丈夫これはジーク様からの愛受け取ることは喜びこの上なく幸せなこと――)


ヒュオン!



セレスティア「ひっ……!」ビク!



シーン…


セレスティア「あ……」

ジーク「……」ポイ

セレスティア「う、ううぅぅ……!」ジワァ…

ジーク「セレスティア、何故――」


セレスティア「何故、何故です……!」ポロポロ…

セレスティア「何故、私を……罰してはくれないのですか……!」

ジーク「……何故、罰を望む」

セレスティア「わ、私は……! ジーク様にもう一度お会いしたかった……!」

セレスティア「嘘偽りの無い、私の持ち続けた大切な想いです……」

ジーク「……」

セレスティア「でも私は、そればかりを考え……大きな過ちを犯しました……」

セレスティア「只々記憶の中のジーク様を追いかけ、夢想に耽り、他の全てを蔑ろにしてきたのです……!」

セレスティア「私の光は一つだけだと決めつけ、傍にあった光になりうるものまで自ら捨てて……!」

セレスティア「人を駒として扱い酷使し、あまつさえ殺めもしました……!」

ジーク「……人ならば、俺も何人も殺している。何かを捨てるという行為もな……」

セレスティア「……いいえ」フルフル

セレスティア「私は、ジーク様の歩まれてきた道を知りません」

セレスティア「ですがそれはきっと『生きる』ための行為だった筈です……」

セレスティア「私は、そうではない……」

セレスティア「私はただ、自分の思い通りにならないから……」

セレスティア「感情の抑制ができずに、周りに当たり散らして殺したに過ぎません……」

セレスティア「それだけじゃない……」

セレスティア「今回の戦争だって、まったく興味を持たずただ眺めていただけ……」

セレスティア「リアローズさんの国が、リュノさんとリーチェさんの国が、滅ぼされても……」

セレスティア「何も感じることなく、ただジーク様を追い続けるだけ……」

セレスティア「私が、他のことにも目を向けていたなら……少しでも、誰かに関心を示していたならば」

セレスティア「もしかしたら、この戦争の被害ももっと少なく済んだかもしれない……」

セレスティア「……すぐそばに、シャリオもいたのだから……」ポロポロ…

ジーク「……」

セレスティア「ふふ……今になって、お母様の苦悩がわかるだなんて……」

ジーク「……?」

セレスティア「私のせいで、多くの人が死んだ。私が動かなかったから、被害が広がった……」

セレスティア「その罰を、望んでいるのに……」



セレスティア「――私は、死ぬことを恐れているんです……!」ポロポロ…



ジーク「……!」

セレスティア「自分で自分を殺す勇気を持つこともできない……!」

セレスティア「リアローズさん達に……優しい光に触れてしまってから、余計に生きたくなってしまった……!」

セレスティア「ジーク様、私は……」ポロポロ…




ジーク「……すまない、セレスティア……!」



セレスティア「……!?」

セレスティア「な、何故ジーク様が謝られるのですか!?」オロオロ

ジーク「……元はと言えば、俺がセレスティアを助けた」

ジーク「いや――生に縛り付けたのが原因だ」

セレスティア「そ、そんなことはありません! 私はジーク様のおかげで……!」

ジーク「……さっきの反応を見ればわかる」

ジーク「あれは、幼少期から痛めつけられ、刻まれた記憶なのだろう……?」

セレスティア「っ……」

セレスティア「……それは、ジーク様の責任ではありません」

セレスティア「ただ呪われた子を忌み嫌う、公国の風習なだけです……」

ジーク「……それでも、耐えてきたのだろう?」

セレスティア「……はい。お兄様は、私を庇ってくれた……」

セレスティア「小さなユリーカも……」

セレスティア「お母様も……そして、あの頃のお父様も……」

ジーク「……だが、それでも」

セレスティア「……ええ」

ジーク「……苦しむ仲間は、時には楽にしてやることも必要」

セレスティア「え?」

ジーク「……時には、死が救いとなることもある」

ジーク「俺は、それを教わっていた筈だ」

ジーク「だが俺はあの時……セレスティアの事情も知らずに……」

ジーク「自分の我儘を、独善を押しつけた。身勝手な、俺の価値観を……」

ジーク「そして、今セレスティアはこうして苦しんでいる……」

ジーク「俺の、せいで……」

セレスティア「ジーク様……」



セレスティア「――それは違います」



セレスティア「誰がなんと言おうと、私はあなたに救われたのです」

セレスティア「あそこで命を絶っていれば、私は昏い闇しか知らずに終わっていました」

セレスティア「ですが、あなたが救ってくれたおかげで……私は光も知ることができた」

セレスティア「生きていて……いいことがあったのです」

セレスティア「ジーク様は生涯変わらぬ私の大切な恩人です」

セレスティア「もし私ではなくジーク様を責める方がいらっしゃったら……」

セレスティア「きっと私は、その方を持てる力の全てを使って呪い殺します」

ジーク「セレスティア……」

セレスティア「ジーク様は私を救い、道を示してくださった……」

セレスティア「悪いのは、その道の先で闇に呑まれた私なのです」

セレスティア「……ですが、私はどこまでも弱く狡い女なのです」

セレスティア「自分が悪いとわかっていながら、罰を望んでいながら……」

セレスティア「それを、他ならぬあなた自身からでないと甘受できそうにもない」

セレスティア「生きていればいいことがある……」

セレスティア「知ってしまったが故に、私は生きる欲を持ってしまっている……」

セレスティア「それでも、こんな私をジーク様は罰してはくれない……」

セレスティア「ジーク様にだったら、何をされても、どんな命令をされても構いませんのに」

ジーク「セレスティア、俺は……」

セレスティア「……本当に、お優しい方」

ジーク「……そんなことはない」

セレスティア「……」

ジーク「……」

セレスティア「……あぁ、駄目です……決心が鈍ってしまうではありませんか……」ポロポロ…

セレスティア「私を形作る想い、焦がれたジーク様にやっと会えた……!」

セレスティア「リアローズさんやミナさん達の優しさが、眩しくて……!」

セレスティア「お兄様やユリーカ、アネットにも色々色々謝りたくて……!」ボロボロ…!

セレスティア「罰を望んでおきながら、『生きたい』想いばかりが強くなってしまう……!」



セレスティア「――お願いします、ジーク様……」

セレスティア「――どうしても私を罰せられないと仰るのなら」




セレスティア「――どうか……今一度道を……」ポロポロ…




ジーク「っ……」



――

※重要安価・セレスティアの懺悔※

セレスティアの呪術は浄化されましたが、彼女の中にはその頃の記憶もしっかり残っています
母アルテミシア同様に自らは踏み切れない。ジークにも負い目があり強く罰せない
そんな彼女に示す道は……


1-A:傭兵団の一員として、各地の復興に尽力すべし
1-B:『セレスティア』を捨てて、各地の復興に尽力すべし
・非戦闘確定
・地道に戦災に見舞われた地域への奉仕活動を行わせます
・セレスティア死亡判定消滅

2:公国の姫として、兄妹と共に正しく公国を導け
・非戦闘確定
・森国移動後、クリス&ユリーカと和解後離脱
・以後三人と共に後方支援に徹する
・エンディング後、生き延びた兄か妹と共に公国を治める
・セレスティア死亡率軽減

3:傭兵団の一員として、戦争の早期終結へと踏み出せ
・傭兵として傭兵団に正式加入(追加判定あり)
・公国攻撃激化+ラスボス戦難易度上昇
・一部公国軍の動きが変化
・セレスティア死亡判定有

4:その他自由安価



――

次の安価を出したあたりで今日はここまで
時間が時間なので、明日の22時あたりに投票をできればと思います

セレスティアもあそこまで執着心突き抜けてなかったらまた違う道があったのかもしれませんね……
そもそも浄化成功してこの時点で味方陣営にいるのが非常にイレギュラーなので、葛藤も大きいです

なお、アネットとシャリオは常にセレスティアの味方となっています
(そのせいで二人にも死亡判定がつきまといますが)

本日もありがとうございました!
――

なんというか、イレギュラー多すぎてむしろそれが平常運転みたいになってるところあるよね

実はこうこうこういうイベントの予定があったのにコンマのせいで水の泡になりました(白目)みたいな裏話してくれることあるけど、いやそこ見たかったわすっ飛ばしたの!?って思うところも結構多いから判定自体を消滅させてでも>>1の想定してる道を通ってみたいと言う思いが多少なりとある

ジークが一方的に命令を下すってよりは彼自身の負い目も含めて共に罪を償わせてくれって形で1か3が自然な気もする

おつでしたー
うーん2かなあ兄妹と再び手を取り合って欲しいので

2ってド直球な言い方するなら物凄い遠回りした後にセレスティア加入の多数決やり直してやっぱり拠点行きにって選択だからここまでの時間無駄にした感がすごいし、何よりあの時の多数決に参加した人たちが報われなくないか?

1でも3でも今のセレスティアならユリーカクリスとの和解は出来るだろうし、仮に2を選ぶんだとすればそれに加えて何か理由が欲しいところだな

悩むけど多数決の時間までどれがいいか考えるか

1-Aと1-Bは大筋では同じだけど、セレスティアの名前は捨てるかどうかで細かい部分で細部のイベントが変わるのかな

これは悩む。セレスティア自身はほとんど戦争関与してないから罰する必要もないと思ったけど傍観もあかんか
1が平和ではあるんだけど今後の出番減りそう
2も王道感あるけど書き方からしてクリスとユリーカどっちか死亡確定?
3が一番交流深まりそうだけどほんとにエルクラッドと全面戦争…
>>835
単純に頭数増えて有利だから合わせてボスのレベル上げるってことじゃないの?

難易度上昇って言われても巻き戻せない以上通常の難易度を体感できるわけでもないし「そう……」以外の反応ができないんだよな。具体的にレベル〇〇から〇〇まで上がりますみたいな情報だけでも教えてくれるなら一応の参考にはなるんだが

こんばんはー
ちょっと私の説明不足もあったので質問に答えておきましょう

>>828
そもそもこのスレ開幕からプロット吹っ飛んだけど
間違いなく私が筋道立ててそのまま進むと起伏無くなるんですよね……
なんでも思い通りにいかない方が楽しめる性分なので、安価やコンマに頼ってしまいます

>>831
ジークも強く言えないので、選ばれた選択肢に合わせてお互いが考える感じになります

>>832
一応、どのルートでも公国きょうだいは和解はします。その後の死亡率の差です

>>834
前回の選択で拠点行だった場合、セレスティアはそのまま1-Aに近い感じで、
クリスとユリーカと共にずっと拠点待機という扱いになっていました
今回の2番はクリス、セレスティア、ユリーカが『別働隊として動いてジーク達を援護しつつ公国に向かう』
という体なので、通常の拠点待機よりも能動的な感じです

>>836
概ねその通りです

>>837
いえ人数に合わせたレベル調整はいたしません(計算大変ですし、カタリナ達が間違いなく割りを食いますし)
ただ一部はコンマ判定でレベルが上昇していきます

>>838
レベルは4ケタとだけしか言えませんね……
ただ、難易度が変わる要因の一つのスキルだけ少し公開すると


★★★『???』★★★
自身に関する判定時、ゾロ目が出現した際に発動
奇数:判定結果を自身に最も有利なものへと変える
偶数:判定結果による自身への損害を0にする
また戦闘時、判定コンマを反転させる
さらにゾロ目の場合、確定で相手への★貫通必中攻撃となる
00が出た時、判定を自身に有利なものに変え『???』を発動させる


戦闘時の事故率の上昇、チケット使用に対するカウンターなどの能力が備わっているということです


22時10分辺りから投票を行いたいと思いますので、よろしくお願い致します
選ばれた選択肢によっては追加安価も出る可能性があるので、そちらも可能であればお願い致します

一応ワンモア回避

あー、それで気になってた事あったな

セレスティアのレベル57だっけ?って浄化時点の暫定的なレベルって言われてた気がするけど、本格的に戦闘に参加するとなると少しボーナス入るのか?

>842
セレスティアのスキルは仲間入りした場合総入れ替えとなります
(というか仲間入りした場合がスキル傾向決定安価となります)

>>843
3の場合、まずはセレスティアの前にイアンから鍛えると少し楽になる筈です

※この後の自由行動時にミナとセットでイベントは一応用意はあります
※イアンのスキル習得条件をシャリオがまとめて満たしたりしたせいで累積スキル強化溜まり過ぎたせいもあります(白目)

>>845
現在鉄国ですので、特殊なレベルアップ判定が入ります(リュノと同じく)
なお、拠点待機中のクリスにも入ります

>>846
?、キノコで目覚めた力はなかったことになるって事?

>>847
そのキノコの決定です。属性選択可能という

それでは……


1-A:傭兵団の一員として、各地の復興に尽力すべし
1-B:『セレスティア』を捨てて、各地の復興に尽力すべし

2:公国の姫として、兄妹と共に正しく公国を導け

3:傭兵団の一員として、戦争の早期終結へと踏み出せ

4:その他自由安価



※単発無効
※本日中に決まらなければ最も票が多い物に決定

↓1~7多数決コンマ

3:傭兵団の一員として、戦争の早期終結へと踏み出せ

――

ジーク「……すまない、セレスティア」

ジーク「俺は、誰かに道を示せるほどできた人間ではない」

セレスティア「っ……」

ジーク「……あまり、気負い過ぎるな」

ジーク「……セレスティアが罪になるというのならば、俺もそうだ」

ジーク「一国の姫を……いや苦境に置かれていた少女を、俺の言葉で縛りつけたのだからな」

セレスティア「で、ですから……!」

ジーク「……セレスティアは、自分で道を選べる筈だ」

セレスティア「え……?」

ジーク「……その、だな。俺に……会う為になんでもするというのも、道には違いないだろう?」

ジーク「そしてそれは、セレスティアが心からしたいと願った……な、なんだか気恥ずかしいが……///」

ジーク「とにかく、セレスティアが決めたことだ」

ジーク「……今は、この後は、どうしたい……?」

セレスティア「……それ、は……」

ジーク「……自分の心に正直に生きるということも、全てが間違っているわけではない」

ジーク「俺も、セレスティアも……誰かに押しつけるという行為が、間違っていただけでな」

セレスティア「ジーク様と私の心は、違いますよ」

セレスティア「あなたは、見知らぬ子供であった私にさえ救いの手を伸ばしてくださった方」

セレスティア「誰かを排し、私だけを見て欲しいと願った私とは全然違うのです」




セレスティア「――だからこそ、私は」

セレスティア「――許されるならば、あなたと同じ心を持ちたい」



ジーク「……!」


ジーク「……俺は誰でも彼でもを救うわけではない」

ジーク「俺も、俺の心に従っているだけだ」

ジーク「姫達を傷つけた、公国の連中が許せない。だから殺す」

ジーク「公国の連中も、仲間を殺した俺が憎ければ俺を殺しにくるだろう」

ジーク「そして俺は生きる。その為に、そいつらも殺す」

ジーク「俺の心を持つということは、そういうことでもあるんだぞ?」

セレスティア「……わかっています。どう足掻いても、私が犯した罪が消えることはない」

セレスティア「贖罪になるかもわからない。ですが、罰せられず自ら死ぬこともできず、ただ生きているだけ……」

セレスティア「それでは、あの頃の私と同じ。芯を持たない、生きる意味を見出せない抜け殻……」

セレスティア「……私の、新しい芯。短い時だけど、私にこれまでなかった感情を与えてくれたこの場所を……」





セレスティア「――『皆さんと共に在りたい。いかなる時でも』……」

セレスティア「――欲深い女の、更なる欲望です」

セレスティア「――その果てに、生きることが叶わなくなったとしても」




ジーク「……それが、答えか」

セレスティア「ええ。この身が果てるまで……」

セレスティア「遅すぎると思われても仕方がありませんが、皆さんが過ごされていた平和な時を取り戻すお手伝いを……」

セレスティア「どうか、私にも……」フカブカ…

ジーク「……ぶつかるのは公国本軍。死の可能性もあるぞ?」

セレスティア「構いません。虚無のまま消えていくよりもずっと有意義です」

セレスティア「少しでも、誰かの役に立つこともできる……それはきっと、生の意味にも繋がりますから」

ジーク「……そこまで言われては、俺にそれを否定することはできん」

ジーク「……俺も、責任を持とう」

ジーク「『姫達』の為にも、この戦争を終わらせる……」

ジーク「そしてまた、平和な時を……生きて、共に過ごそう」

セレスティア「……! ……はい、ジーク様♪」ニコリ

セレスティア「そうと決まれば、皆さんにも改めて挨拶をしないと……あ」

ジーク「ど、どうしたセレスティア?」

セレスティア「……ジーク様は、どのような私を望まれますか?」

ジーク「……今度は、俺にも縛られることなく自由に生きて欲しいと思うが」

セレスティア「そ、そういうことではなくてですね……」

セレスティア「……リアローズさんとリーチェさんは、とてもお強かったのです」

セレスティア「国の為、ジークさんの為……想いと鍛錬が結びついた結果の強さ」

セレスティア「今の私は……弱いままです。足手まといこの上ないでしょう」

セレスティア「……ですが、先日あのキノコを頂いた時から……」

セレスティア「身体の内に、力が湧いてくるのを感じるのです」

ジーク「セレスティアもなのか……流石伝説のキノコだ」

セレスティア「そして私は……自分で言うのも妙なものですが『想い』の力は強いと自負しています」

セレスティア「想いは悪い言い方をすれば『欲』ですが……この定まり切っていない力には、好機かもしれません」

ジーク「?」

セレスティア「――神に欲を垂れ流し、この力の形を決定づける。そしてそれをジーク様達の為に鍛え上げるのです!」

ジーク「」

セレスティア「さあ、ジーク様? あなたが望まれる私はどのような……?」


――

※セレスティア加入によるスキル系統安価※
セレスティアの武器は『細剣』の物理型ですが、先日のキノコにより魔法も扱えるようになりました

※ジーク達の力になりたいセレスティアに宿る魔法の属性は?

1:基本属性…追加判定で使える属性数を決定。3属性以上でリーチェ不在でも防御貫通可能に
2:氷…敵の回復阻害が主。リュノ不在でも回復貫通可能に
3:雷…敵の回避阻害に加えて連撃を放つ。リアローズ不在でも連撃が発生(リアローズより性能はダウン)
4:光…状態異常の無効化、回復など。スキル習得条件が少し厳しめになる
5:呪…一度失った力。光を知り想いを向ける対象を変えることで、従来のものとは性質の異なる特殊魔法を操る


10分後辺りに投票開始したいと思います

――

それでは追加安価

※セレスティアの魔法属性

1:基本属性…追加判定で使える属性数を決定。3属性以上でリーチェ不在でも防御貫通可能に
2:氷…敵の回復阻害が主。リュノ不在でも回復貫通可能に
3:雷…敵の回避阻害に加えて連撃を放つ。リアローズ不在でも連撃が発生(リアローズより性能はダウン)
4:光…状態異常の無効化、回復など。スキル習得条件が少し厳しめになる
5:呪…一度失った力。光を知り想いを向ける対象を変えることで、従来のものとは性質の異なる特殊魔法を操る


※単発無効
※本日中に決まらなければ最も票が多い物に決定

↓1~7多数決コンマ

5:呪

――


ジーク「……セレスティア、気持ちだけで十分だ」

セレスティア「え!?」

ジーク「俺が望んだ形になろうとしてはいけない。セレスティア自身が……」

ジーク「なりたい自分を、望んでくれ」

ジーク「セレスティアの人生は、セレスティアのものだ。誰かに言葉に縛られては駄目だ」

ジーク「今更何をと思うだろうが……」

セレスティア「私が望む、私自身……」

セレスティア「私が望む、力……」

セレスティア「……」

セレスティア「…………」


ガサゴソ

ポイポイ…


ジーク(荷物の中からまた妙な物が色々と……)ダラダラ…

セレスティア「……」チャキ…



昏禍の細剣「……」ギラン…



ジーク「な、なんだその黒い細剣は!?」

セレスティア「……これは、かつての私が使っていた剣です」

セレスティア「本来、両手でこれを振るい相手を討ち滅ぼすのが私の構えでしたが……」

セレスティア「あの日、リアローズさん達の想いに押され、私は一本しか持つことができなかった」

セレスティア「だからこそ折られたのもその一本で、これは折られずに残ったのです」

セレスティア「――私が今まで外に漏らしていた想い、呪いの力を浴び続けたこの剣が」

ジーク「セレスティア……」

セレスティア「……いい思い出なんてありません。呪われたこの力は、忌み嫌われるもの……」

セレスティア「それでも、長年私の行動を補佐していた力でもあるのです」

セレスティア「……大丈夫。今度は、間違えません。呪いは想い、想いは欲であり愛でもあるんですもの」

ジーク「愛……?」

セレスティア「……ジーク様の言葉は、私を生に縛ったといいますが、それの何が悪いのですか?」




セレスティア「――愛の極致、結婚して幸せな家庭を築く。これはお互いの生涯を縛り付けあう呪いでもあるでしょう?」ニコリ

ジーク「……!」



セレスティア「――応えなさい、私の想いよ。今度は――私の大切な人達を『守る』力となって……!」


昏禍の細剣「……」カタカタ…

薄紫の細剣「……」シュゥゥゥ…


セレスティア「……」

ジーク「剣の色が……だ、大丈夫かセレスティア?」

セレスティア「……ええ。大丈夫。以前のものに比べたら、遥かに小さな力だけど」

セレスティア「――この想いがある限り、折れることはありません」


――

※セレスティアの呪術が変化し復活しました

※鍛錬等により、力を取り戻していきます


――

――

……


セレスティア「……」グッ、グッ…

セレスティア「あとは、基礎身体能力の鍛錬が急務ですわね」

セレスティア「今度は呪いの力に負けません。心身共に鍛え直して……」

ジーク「セ、セレスティア。あまり無茶をするな」

ジーク「休める時は、休め。万全の状態ではないのだろう?」

セレスティア「しかし……」

ジーク「……何の為に、休暇を使って外出したんだ」

ジーク「誰かの為に詫びる為に生き続けていては……きっと、またどこかで壊れてしまう」

ジーク「俺も、昔はただ戦い続け……食べては戦う、これの繰り返しだった」

ジーク「いつしか食うことが、生きる目的の一つにもなっていたがな」

ジーク「とにかくだ。根を詰め過ぎるな」

ジーク「……生きていれば、いいことがある」

セレスティア「!!」

ジーク「苦しいことばかりでは駄目だ。楽しいことも、経験しなくてはな」

セレスティア「楽しい、こと……」



セレスティア「――お互いに媚薬を飲み合うのですか!?///」

ジーク「少し媚薬から離れよう」



ジーク(これはあとでまとめてどこかに流してしまおう……)

セレスティア(ジーク様は媚薬はお嫌い、と……)

セレスティア「……」

セレスティア「で、では……」

セレスティア「ず……ずっと憧れていたことをしてみてもよろしいでしょうか……?///」

ジーク「あ、ああ。この妙な道具を使うこと以外ならな?」

セレスティア「その……///」




セレスティア「――ジーク様とお話がしたいのです///」クネクネ…




ジーク「…………ん?」



……

――

――



セレスティア「あ、改めまして。公国のセレスティアと申します///」フカブカ

ジーク「……傭兵のジークだ。決まった国は持たないが、よろしく頼む」ペコリ

ジーク「……セレスティア」

セレスティア「……思い出したんです。私、一番最初にジーク様と再会できたら、何がしたいか」

セレスティア「会って、お礼を言って……そして、あの日話せなかった分、いっぱいお話がしたいって!」

セレスティア「そう。あの頃の私の想いは……そのくらいの、子供染みたものだったのです」

セレスティア「誰に捜させるわけでもない。自分一人で、誰も立ち入らない森奥まであなたを探し求めた……」

セレスティア(……あの頃の想いを、変わらず持てていたら。……いえ、もう過去は変えられないのです)

セレスティア「……だから、時間がかかってしまいましたが、あの頃のやりたかったことを、今やろうかなと///」

ジーク「いや、俺と話すことにはなんら問題はない。問題は無いんだが……」


ジーク→『机』←セレスティア


ジーク「……この妙に形式ばった形はなんなんだ?」

セレスティア「公国でいう『お見合い』の形ですの……///」クネクネ

セレスティア「ただのお話ではなく、相手の方の色々なことを聞くんですのよ?」

ジーク「……すまない、そういったことには疎いんだが……」

セレスティア「難しく考える必要はありません。そうですね、たとえば……」

セレスティア「……今年で18になります///」」

ジーク「……団長の見立てでは、俺は今年で21らしい」

セレスティア「まぁまぁ/// で、ではご趣味の方は?」

ジーク「趣味?」

セレスティア「ええ♪ 私は……」



セレスティア「……」

ジーク「……」




セレスティア(――ジーク様を追いかけること以外思いつかないっ!?)ガーン!

ジーク(――戦うか食うことしか思いつかないっ!?)ガーン!

セレスティア(な、何か、何かないのですか私……!?)オロオロ…

セレスティア(あああぁぁぁ、アネットの忠告をもっと早く聞いておけばぁ……!)

セレスティア(……は!? そうです!)

セレスティア「い、今はお料理に夢中になっております///」

セレスティア「――サラダが得意料理ですの///」



ジーク「」



セレスティア「ああああぁぁぁぁぁぁぁ!? そ、そんなお顔をなさらないでジーク様ぁ!?」

セレスティア「だ、大丈夫! もう動かないのです! リュノさんとリーチェさんが教えてくださったきまぐれサラダですから!」

ジーク「そ、そうか。済まないな……」

ジーク(……そうか、姫達はもう仲良くできているのか……)

ジーク(そしてこれは思わぬ助け舟だな)

ジーク「……俺も趣味と言えるかはわからないが、美味いものを食うために料理はする」

セレスティア「ジーク様の、お料理……」ゴクリ…

セレスティア(き、気になります……! しかし、ここは我慢……!)

セレスティア(もう少し、ジーク様のことが知りたい……!)

セレスティア「素晴らしいですわ、ジーク様。剣の腕前だけでなく料理の腕前まで……///」

セレスティア「もしかして、他にもまだ得意なことがあったり……?」チラ…

ジーク「いや、他に得意と言えるのは、せいぜい乗馬くらいか。料理はできても掃除は苦手だし、そう褒めるようなものでも……」

セレスティア「……」


フレーバー判定
↓1~3コンマ二桁

なんてこったい(白目)

セレスティア技能判定


1乗馬技能
20(……馬も、呪われた子は乗せたくないみたいで)

2竜操技能
52(一応操れる。昔シャリオが乗っけてくれたおかげでしょう)>50

※基準値を上回った為、ワイバーン騎乗可能になりました

2清掃技能

02( 部屋が凄いのは呪いのせいだけじゃない! リアローズと同レベル)

※基準値95を下回った為、ゾロ目チケット発券ならず

――


判定を取った辺りで今日はここまで
……リュノとリーチェの掃除判定ちょっと怖くなってきました
でもリアローズと共通の話題はできたかも?

このあともう少しだけ会話をして三姫とのおでかけは終了
3回の鉄国内自由行動に移ります
なお一部キャラはイベントも用意されていますが、無理に選ぶ必要もありません

本日もありがとうございました!

そういえばジラワーク+風帝龍撃破ボーナスでリアローズとリーチェとリュノはゾロ目でスキル獲得になっててリーチェはシャリオ戦前に取得していたけど、
リアローズとリュノのスキル獲得イベントはどのタイミングで発生するのでしょうか?それとも自由行動で選択しないと駄目なのでしょうか?

そういえば森国編は新キャラ出るのかな
姫以外だとカタリナとソウキ(とジラワーク)くらいしか関連キャラが出てない気もするけど

自由行動が終わったら???によるカタリナ襲撃かな結局氷龍でいいのかなゼルガーがかのものは準備中って言ってたのが気になるが(龍が何を準備するんだって意味で)

こんばんはー
昨日は申し訳ありません、少し仕事に追われていました……
とりあえずまずは質問への回答から

>>890
自由行動三回終了後(公国ターンに回る直前)に二人とも確定イベントで習得します
リアローズは自室訪問時の判定結果からフラネッタ強化も入ります

>>894
ここからキャラが増えても出番が少ないかと思いますが、状況次第で
善玉の森国の将の募集をするかもしれません

>>895
作戦の準備中ということで、ゼルガーとネーロがせっせと今この裏で頑張っています


ゆったり再開していきます

――


セレスティア「私は、乗馬もお掃除も苦手なのです……」ガクリ…

ジーク「そ、そうか。まあ確かに、セレスティアは落ち着いた感じだからな」

セレスティア「そんなことはありませんのよジーク様?」

セレスティア「これでもジーク様に救われてからは、やんちゃもしたものです」

セレスティア「一人でジーク様を探してあちこちに出回ったり……」

セレスティア「お勉強だけじゃなくて武術も頑張って、貴族の男の子を叩きのめしたことも」

セレスティア「あ、あと森で傷を癒しているシャリオの背に乗ったこともありますのよ?」

ジーク「あ、あれの背にか……」タラリ…

セレスティア「翼の傷が酷かったから、大空までは飛んでいませんけど……」

セレスティア「多分、今頑張ればワイバーンなら乗れそうな気もしますね」

セレスティア「……あ!? だ、大丈夫です。あくまで乗れそうなだけで実際には乗りません」アセアセ

ジーク「何故だ?」

セレスティア「……ワイバーンは公国の主力兵器ですもの。鉄国の方も森国の方も、警戒して当然です」

ジーク「確かにな。しかし『飛竜に騎乗できる』という技能を持つ者はそうはいないだろう」

ジーク「『思わぬところで役立つことがあるかもしれない』んだ。それは間違いなくセレスティアの力。誇ればいい」

セレスティア「ジーク様……」

ジーク「しかしワイバーンか……思い返しても、厄介な相手だった」

セレスティア「そういえばジーク様は、リアローズさんをお助けする為に……」

ジーク「聞いていたか。イアンがワイバーンを負傷させていなければ、俺も死んでいただろうな」

セレスティア「……っ、本当に、アネットの忠告通り……」

ジーク「アネット……ユージーンの同僚という女か」

セレスティア「ええ。ユージーンと同じくジーク様を捜索するように私が頼んでいたのです」

セレスティア「ちょっと小言が多いのですけど……」

セレスティア「……ちゃんと『私』を見てくれている数少ない人でしたの」

セレスティア「……そんな彼女がある日、自分の命を賭けてまで私を止めたことがありました」

ジーク「?」

セレスティア「……アネットが、戦場でフリーデシルト王の部隊と遭遇」

セレスティア「公国軍は為すすべなく彼に討ち取られていき、アネットは生きてその情報を私に持ち帰ってきました」

セレスティア「そしてその……フリーデシルト王の容姿も、ジーク様と少し似通っていたものですから……」

ジーク「……確かに、髪色はな。だが背丈は俺の方が上だしそこまで似ているかと言われると……」

セレスティア「……そもそも、私の子供の頃のジーク様の記憶だけで誰かを探すというのが難題過ぎました」ハァ…

セレスティア「アネット達には迷惑をかけてしまいましたし、私はそのままあろうことか彼を偽者扱いしてしまった……」

セレスティア「ジーク様を騙る存在として一方的に敵視してしまい、シャリオと共に殺しに行こうと思ってしまったほど……」ブル…

ジーク「そ、それは……」ブル…

セレスティア「……そんな時、アネットが引き留めてくれたのです」

セレスティア「シャリオの力は強大過ぎるし、ジーク様もそれに巻き込まれて死んでしまうかもしれない、と」

ジーク「そうだったのか……」

セレスティア「わかっています。どこまでも身勝手な八つ当たりであると」

セレスティア「……それに、シャリオで無くともただのワイバーンであっても、ジーク様や多くの人々の命が危険に晒された」

セレスティア「アネットの言う通りでした。私は、あまりにも愚か過ぎた……」

ジーク「……それを、これから正していくのだろう?」

セレスティア「……ええ。アネットにももう一度、謝らないと」

ジーク「しかし、大丈夫なのか?」

セレスティア「何がです?」

ジーク「セレスティアがこちら側についたと知れれば、公国軍もセレスティアの部下をそのまま放置するとは思えん」

ジーク「シャリオはあの力に加えて、自ら公国に戻ることで始末はされないだろうが……」

セレスティア「アネットなら大丈夫です。彼女もユージーン同様、とても優秀ですから」

セレスティア「たとえお父様が殺しに来たとしても、上手く姿をくらますことができる筈ですの」

ジーク「……信頼、しているんだな」

セレスティア「……そのアネットにすら下手をすれば手をあげかねなかった程に、私はどうかしていましたが」

セレスティア「あ、アネットと言えば……」


フレーバー判定
↓1コンマ二桁

※確かに新兵と親衛隊3人は出番はともかく名前と少しキャラ付あった方がいいかな?
 出番が少ないの覚悟の上であれば、後ほどゆるく募集してみましょう
 なお、それとは別に状況で森国の将が一人必要になるかもしれないので、結局そちらもいずれ募集するかもです

アネット清掃技能

59(……人として最低限は片づけられるぞ)

※セレスティアの部屋の掃除はアネットが頑張っていたようです

――


セレスティア「私と違って、ちゃんとお掃除ができますの」

セレスティア「……本当に、かなり酷い状態にならないとやってくれませんでしたけども」ガクリ…

ジーク「俺はアネットを知らないからなんとも言えないが……」

ジーク「おそらく、出来る限りセレスティアにやって欲しかったのではないか?」

セレスティア「うぅ、その通りですの……」

セレスティア「アネットったら『これも姫様の為です』と言ってばかりで」

セレスティア「それでも更に部屋が散らかると、渋々といった様子で……」

ジーク(シェリルも同じ心境だったんだろうな……)

セレスティア「他にも、ちゃんとご飯を食べろだとか、身嗜みに気をつけろとか……」

セレスティア「私のどんな無茶な命令も聞いてくれたのに、妙に厳しい時は厳しくて……」

ジーク「それこそ『セレスティア』を見ていたからだと思うがな」

セレスティア「……ええ。アネットの小言が無くなると物足りないと思う時もありました」

セレスティア「ふふ、今度会う時はいつもより小言も多いかな……?」

ジーク「それは甘んじて受けるべきだと思うぞ?」

セレスティア「そうですわね。ジーク様の周りには、小言を言う方はいらっしゃらなかったのですか?」

ジーク「小言、か……」フム…

ジーク「……俺は親の顔も知らない、気が付いたらソニア傭兵団に拾われていたからな」

ジーク「小言とは違うが、生きる為の心構えは常日頃から聞かされてはいた」

ジーク「傭兵団そのものが俺の居場所であり……家族だったからな」

ジーク「当然、それ以外のことも色々とな。下世話な話から有用な話……」

ジーク「それこそ今みたいに料理や乗馬だのお互いの能力を話したこともある」

セレスティア「……今度、お兄様やユリーカとも話してみようかしら……?」

ジーク「ああ、それがいい」

セレスティア「その傭兵団、女性の方は?」

ジーク「ああ、何人かは所属していたが、そもそも団長が女性だ」

セレスティア「まぁ……!」

ジーク「そういえば団長は……」


フレーバー判定
↓1コンマ二桁

ソニア清掃技能

69(ほぼ綺麗好き。見た目で人を判断するんじゃねぇ!)

――


ジーク「身嗜みもだが、あれで結構綺麗好きだったな」

セレスティア(うぅぅ、やはり女性はお片付けができないといけないの……?)

ジーク「まあ、俺を含めて結構がさつな傭兵は多かったからな」

ジーク「団長として後始末をしていたらいつのまに上達したのかもしれない」

ジーク「いや待て……確か、花嫁修業の練習とか言っていたような……?」

セレスティア「花嫁修業……」

セレスティア「ジーク様! 私もジーク様のお母様のように頑張って見せますから……!」

ジーク「いや、団長は母と言うより父に近い気がする」

ジーク「あと、団長の真似はおすすめしない。あの人は色々と規格外だ」

セレスティア「で、ですが綺麗好きでジーク様達を纏め上げる器の持ち主なのですよね?」

ジーク「ああ。そこには感謝しているが……料理がな……」トオイメ

セレスティア「う……で、ですがそれも頑張って見せます! 今度こそ、走らないブイヤベースも作って見せます!」グッ!

ジーク「……」

ジーク「……待て、ブイヤベースは走らない」

セレスティア「あ、ごめんなさい/// 走ったのはお魚の方ですわ///」

ジーク「……魚も走らないんだがなぁ……」

セレスティア「ま、また皆さんにお料理を教えて頂きますから……」

セレスティア「その……」



セレスティア「――き、機会があればジーク様も……///」


ジーク「ん、ああ。サラダはもう大丈夫なんだったな?」

セレスティア「はい!」フンス!

ジーク「それならば、ユージーンとは違って教えることもできるか」

セレスティア「え?」

ジーク「なんでもない。機会があれば、教えよう」

セレスティア「~~~~!」パアァァァァ!

ジーク「料理に興味を持つことはいいことだ」

ジーク「美味い食事。それこそこの世で最も『生きていていいこと』を実感しやすいからな」

セレスティア「はい。私も最近になって、ようやくそれがわかるようになってきました」

ジーク「そうか、それは何よりだ。それなら……」


パラ…


ジーク「……折角こういう店にいるんだ。何かを飲み食いしながら、もう少し話すとしよう」

セレスティア「―――! はい! はい!」コクコク!

ジーク「とは言ったものの、あまり姫に似合いそうな品は載っていないが」パラパラ…

セレスティア「大丈夫です。ジーク様とのお食事というだけで、どれも極上の品になりますもの///」クネクネ

セレスティア「それに私、自分の料理のおかしさにもあまり気が付けない程でしたから……」

セレスティア「悪食、と言えばいいのでしょうか? 本当になんでも美味しく食べれそうですの」

セレスティア「ユージーンからは、ここが人に話を聞かれないであろうお店としか聞いていないので……」

セレスティア「ジーク様、こういったお店では何を選ぶのが正解なのでしょうか?」

ジーク「そうだな……」

ジーク「何でも食べられるというのならば、ここはやはりその国ならではのものを食べておくべきだろう」

ジーク「とりあえず、この辺りの串焼き系統は外すことはまずないだろう」ピシ!

セレスティア「なるほど……公国とは随分と違うみたいですね」フムフム

ジーク「あとはこれに併せるとなると、やはり鉄国名物の麦酒だが……」チラ…



セレスティア「……」ソワソワ!



ジーク「……飲みすぎないことが、大切だ」

ジーク「そして当たり前だが、食い過ぎもよくない」

ジーク「まだ食べられるが、腹は膨れた。そんな時にやめるのが丁度いいだろう」

ジーク「食事は美味しく健康的に、だ。わかったか?」

セレスティア「はい、ジーク様♪」ニッコリ



……

――

――

……


【鉄国・談話室】



セレスティア「~~~♪」



リアローズ「セレスティアさんが凄いご機嫌……?」

リーチェ「ジークさんとのおでかけ、上手くいったんですね!」

セレスティア「ええ。とは言ってもお店でお料理を食べたりお酒を飲んだりしただけなのですけど」

リュノ「あれ? 外をまわられなかったんですか?」

マリリン「それは残念。せっかく今日はマリリンちゃんが広場で歌を披露してたのに~♪」キュルン!

セレスティア「え!? あなたそんなことをしていたのですか!?」

マリリン「リーチェ様から音楽団の話を聞いちゃったもの。いてもたってもいられないわ」

マリリン「流石にすぐに親衛隊を作るなんてことはできないけど、聞いてくれたお客さんも結構いたんだー」

マリリン「ふふふ、あの広場からまた新たなマリリンちゃん伝説が生まれるのよ……!」

セレスティア(……国が変わっても、関係がない。受け入れてくれる人もいる……)

セレスティア「マリリン将軍、あなたのその逞しさ、私も見習わないといけませんわね」

マリリン「え?」

セレスティア「……実は今日は、ジーク様とお話をすることの方が大切でした」

セレスティア「ジーク様はやはり素晴らしいお方で、私の話もしっかり聞いてくれて……」




セレスティア「――この度、私セレスティアも正式に傭兵団の一員となりました」

セレスティア「――未熟者ですが、皆さんどうか宜しくお願い致します」ペコリ



マリリン「えぇー!?」

リアローズ「せ、正式に傭兵団の一員って……」

リーチェ「まさか、私達と共に公国と……!?」

リュノ「事情がおありのようですから、てっきり姿を隠しておくものかと……」

セレスティア「……過去は変えられません。だから私は、今の私の想いのままに動く」

セレスティア「今更遅いと言われようとも、私も……この戦争を終わらせる為に、皆さんの力になりたいのです」

セレスティア「どうか……」


スッ…


リアローズ「……遅くなんて、ないよ。これからも一緒にいられるんだよね……?」

リアローズ「――よろしくね、セレスティアさん♪」ニコリ

セレスティア「あ……」ジワァ…

セレスティア「ありが、とう……!」ギュッ…!




……

――

※セレスティアがジーク傭兵団に正式加入しました

――

――――
―――
――



――鉄国を奪還し数日が経った

――仲間や姫達との仲も深まったジーク傭兵団

――そんな時、鉄国王フリーデシルトから報せが入り……




フリーデシルト「やぁ、復興中だけど鉄国は楽しめているかな?」

ジーク「ええ、ありがとうございます」

フリーデシルト「ふふん、みんな凄いでしょう?」

フリーデシルト「はっきり言って未曾有の被害だけど、鉄国の民は強いからね」

フリーデシルト「彼らの為にも、僕ももっと頑張らなきゃって身が引き締まるよ」

フリーデシルト「さて、今日君達を呼んだのはちょっと伝えたいことがあるからだ」

ジーク「というと……」

フリーデシルト「――君達の拠点。森国への転移陣がもうすぐ完成する」

ジーク「!!」

フリーデシルト「まあ、これはリュノ王女の協力が大きいんだけどね?」

リーチェ「お姉様、いつの間に……」

リュノ「ふふふ、やりたいことがあるって言ったでしょう?」ドヤ

リュノ(……本当は、違う理由でしたけど)ダラダラ

フリーデシルト「転移陣は失敗が許されないから、もう少し最終調整が必要だけどね」

フリーデシルト「だからもうしばらくは自由に動けるけど、移動する日も近いよってお知らせだね」

フリーデシルト「そしてもう一つ!」ピシ!



フリーデシルト「僕の奥さん、ベリィが無事に帰ってきたんだよ~!」ピョーン!

ジーク「!?」ビクゥ!

フリーデシルト「今はもう彼女の工房の復興に向かっちゃっているけど……」ショボン…

フリーデシルト「時間があれば、顔を見せてあげなよリアローズ」

リアローズ「うん……!」

ジーク(色々とやれることは多そうだが、どうするか……)

――

所持アイテム

『ゾロ目チケット』×2(上限5)
『リアローズハンマー』
『連絡用信号弾』
『鉄鉱石』×4
『地帝の鱗』×1
『風帝の翼膜』×1
『覇銀の鱗』×1

※鉄国奪還記念自由行動※1/3


1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)
※鉄国奪還により、姫と関係を持つことも可能になりました

:特殊交流

3・ミナとイアンの被害状況調査(判定多数。イアン確定スキル習得)

4・ベリィ工房再開(ベリィとの顔合わせ。武具生成あり)

5・鉄国王と公国姫(フリーデシルトと向き合うセレスティア)

6・フリーデシルトと作戦会議(鉄国から盗まれたものと、公国の防衛網)


少ししたら多数決コンマ判定

それでは
自由行動安価

↓1~3多数決コンマ

コンマゾロ目99によりベリィ工房ですね
なおベリィ工房ですがリアローズの技能が突き抜けている為、鍛冶をするのはリアローズです
(ベリィが判定で00を出さない限り)
シャリオの鱗で作れる品の安価はまた明日
先に言うと、まずは個数の確定から『誰』に『何』を作るかを決めます

例:『ジーク』に『剣』、『リアローズ』に『防具』など

それとは別になりますが、先にご指摘のあった

『マリリン親衛隊3人』
『カタリナに命を救われた公国新兵』

の名前を募集したいと思います(キャラ設定も可能ですが、出番が少ないと思われますのでそれでもよければ)

新兵は職業元傭兵の若い男
親衛隊3人は性別年齢は問いません

本日もありがとうございました!

おつ
個人的に、姫たちとの関係の進展に関してはまだ>>1側にコントロールして欲しいかなと思っている(各姫との交流自体は否定しないけど)

マリリンが連れてきた親衛隊メンバーってジークが大男3人って言ってたから男固定にならない?そこはまあ後付で変えちゃってもいいでしょうという判断?

親衛隊

【名前】セイム
【年齢】28
【性別】男
【所属】公国
【外見】甲冑姿の巨漢。茶のツンツンヘアーで顔面偏差値は高め
【使用武器】黒曜石の片手剣。風の力を纏い、剣術と体術どちらも使いこなす。風魔法はマリリンちゃんの音波攻撃を拡散させるのに使うこともある
【性格】クソ真面目だが感性自体はまとも(マリリンちゃんに心酔し過ぎている事は除く)
【その他備考】
マリリンちゃんが最も信頼している精鋭部隊の一人にして親衛隊第1号。いついかなる時もキビキビとしており親衛隊一敬礼が似合う男とも
単体での純粋な戦闘力は(六将所属時点での)マリリンちゃん以上で公国でもそこそこ名の知れた実力者
疑問に感じた事にははっきりと異を唱える主体性がマリリンちゃんから評価されており、時に別働隊のリーダー的存在として動く事もある
ルックスの良さから女性に告白される事も多々あるらしいが彼にとっての第一は常にマリリンちゃんなので全て断っているらしい

取り合えず親衛隊案を
【名前】ガルム
【年齢】55
【性別】男
【所属】公国
【外見】年齢を感じさせない大柄な体格でで茶髪で髭面のナイスミドル
【使用武器】棘付きの大盾 陣形変更中等の僅かな隙からマリリンや親衛隊仲間を守り、攻撃時は鈍器代わりにしたり盾ごと体当たりをする
【性格】以前は」思慮深く落ち着いた性格だったが、親衛隊入りしてからは良い意味でノリが軽くなった
【その他備考】
武門の家系に生まれて、自身もまた公国軍で長年将兵を務めていた
既婚者であるが妻は娘が生まれた直後に死別し、以後は一人娘を男手一つで育ててきた
娘が他家に嫁いでいった後はしばらくの間燃え尽き症候群になっていたが、マリリン達と出会った事で第二の人生とばかりに親衛隊に加入した
年齢差もあってついマリリンや他の親衛隊を息子や娘扱いしてしまう事もあるが、関係は良好

【名前】キスト
【年齢】21
【性別】男
【所属】公国
【外見】銀の長髪のイケメン。黒い服を好んで着ている
【使用武器】素手
【性格】元は自己陶酔の自惚れや。今は努力家だが女好きは治っていない
【その他備考】
公国の名門貴族の一人。幼少期から恵まれた体格に容姿、頭脳を持っていた天才肌
自他共に認めるその才能でちやほやされて順風満帆怠惰な貴族生活であったが、ある日マリリンに出会ってしまう
一目惚れをし男だと知らされた時に「自分の美など足下にも及ばない」と痛感し、さらにそれが努力で手に入れたモノと知りさらに衝撃を受ける
以後は人生観を変えてくれたマリリンを崇拝しつつ、自分もいつか彼のような人間になりたいと自分磨きに余念がなくなった
なお昔も今も可愛い女の子が好きなのは変わっておらず、たまにマリリン以外に目を奪われると他の親衛隊につっこまれる

一応新兵君の案も出来たのでそれも、マリリンちゃんの親衛隊案の病み男子とは真逆のキャラシでいってみた

【名前】カリバーン
【年齢】18
【性別】男
【所属】元公国雇われ現森国
【外見】銀髪蒼眼の爽やかな顔立ちの青年、金欠で脚部や胸部と前腕にしか防具を着けていないので腹部や上腕とかは筋肉質な肌を晒している状態
【使用武器】大剣を使う、身長よりやや大きめな柄込みで1.9mの剣を振り回して叩き斬るスタイル。集団戦闘の時はさすがにそんな戦闘はせずに剣を構えてガードしたりタックルして攻撃をする
【性格】太陽見たいに明るい善人、しかし善人故に良く貧乏くじを引かされたり人に騙されることもあるが全く気しないお人好し
【その他備考】
公国のスラムにある教会の前に、名前の刺繍入りである上質なシルク製おくるみに包まれ捨てられていた所を若い神父に保護された訳ありっぽい孤児
教会に併設した孤児院で育ち、15歳から傭兵活動をしてお金を稼ぎその大半を孤児院と教会へ仕送りしているので日々の食事には困らない程度に金欠。その為武器以外の装備を新調できず、前衛の戦闘スタイルのわりにかなり軽装であるので戦闘で負った傷が多い

新兵案出てなかったとはいえ一人が複数案上げるのってありなの?

ごめんなさい仮にどっちか採用になった場合は採用候補から外してしまってください…
もしくは一人一案だけなら、カリバーンの方だけに変更でお願いします

【名前】
アッシュ
【年齢】
17
【性別】

【所属】
公国
【外見】
平均と比べてかなり小柄な茶髪の青年。瞳は明るい緑色
【使用武器】
銀の両刃剣
【性格】
心優しい性格
【その他備考】
カタリナに救われた公国兵。病に倒れ働けなくなった父に代わり傭兵として何とか家族の生活費を賄っていたが限界が来てしまいどうしようもなく途方に暮れていたところ徴兵の話を耳にし飛びついてしまった。

ベテランの傭兵だった父が現役だった頃は不自由のない暮らしを送れていたので最低限の教養は身についている。父から譲り受けた剣はかなり上質なものだが、防具に関しては体格差からどうやってもサイズが合わなかったので公国支給の安物を身につけている。

こんにちはー

>>922
Rスレなのにそれでいいのかと自分で疑問を持ちますが……
確かに、セレスティアまで加わった状況で関係を持つと拗れてしまう可能性もあるかもしれませんね
とりあえず姫との関係は保留としておくことにします
イアンとミナはもう少し交流を深めたら解禁しても大丈夫かな?

>>927
仰る通りです(白目)
脱出組は移動手段にもしたいから全員男にしたんだった……
ご指摘ありがとうございます
今後も案を出して頂く場合、親衛隊も男のみでお願い致します

>>937>>938
一人で複数案という発想が無かった為説明が不十分でしたね……
投票時ならともかく、こちらがキャラクターを選ぶ時はできれば
色々な方のものを拾いたいので、一人一キャラにしたいと思います
そして>>938にてカリバーンの方のみをということなので、現時点であれば
ちょうど親衛隊候補3人となるのでこのまま採用、新兵はアッシュと投票という形にしたいと思います

結構な不手際だった為、ゾロ目チケット1枚発券しておきます

夜に再開できれば再開したいと思います
投票と工房の判定、スレ終わりの自由安価イベント考えると次スレに割り込むかな?
ちょっと状況見ながら動きたいと思います

一応自分も公国新兵案
【名前】テオ
【年齢】18
【性別】男
【所属】公国→森国
【外見】薄い緑色の髪をして、背が低め
【使用武器】両手剣
【性格】明るく親しみやすいが、現実的でドライな面もある
【その他備考】
カタリナに救われた公国新兵
かつては公国のとある商家の息子としてそれなりに裕福な暮らしをしていた
しかし同業者のライバルとの競争に負け家は没落し、父は酒浸りになり暴力を振るい、母は家族を見捨て別の男と駆け落ち、自身は傭兵業等の仕事でその日暮らしの稼ぎを得て何とか生活していた
こうした経緯から結局金が無ければ何も出来ないという考えに至り、逆転を狙い公国軍に志願し森国を攻めることになった
しかし、カタリナとジークの出会いや森国での暮らしの中で考えも変わりつつある


公国が商業重視ということと、立場上公国への未練があまり無いようなキャラ設定にした

こんばんはー
あまり出番がないのでこちらで選んでもいいのですが、
ここのところこちらが選ぶことが多かったので投票の形を取らせて頂きたいと思います

なお決定した直後、少し時間を置いてそのまま1000代わりの『自由安価イベント』の募集を
先に行いたいと思いますので、そのままご参加頂けると助かります
なお、諸事情によりカタリナとフリーデシルト系のイベントは不可とさせていただきます

直属親衛隊
セイム(>>928)※初期戦闘能力は少しダウンさせて頂きます
ガルム(>>930
キスト(>>935

※以上三名に決定

公国新兵案

1:カリバーン(>>936
2:アッシュ(>>939
3:テオ(>>941

↓1~5多数決コンマ

票数は同じですがコンマ値によりアッシュで決定ですね

続きましては自由安価イベント(公国軍ターン終了後に発動予定。公国絡みなら割り込むかも)

・ゾロ目チケットが増える
・○○を無条件撃破

等の無茶や急な無理のある展開は御遠慮ください

10分後辺りに募集予定。質問などがあれば受け付けます

しつもん、撃破がダメなのは当たり前だと思うけど弱体化イベントとかなら許されるの?

>>954
弱体化も結構難しいところですね。上級帝龍、シャリオ、ポラリス、エルクラッドいずれも耐性持ちですし
公国の残る三将や公国全体の通常兵力の弱体化は可能と思われます

それでは……

『自由安価イベント』
↓1~5多数決コンマ

そっか残念

じゃあ安価は動きだす前にリュノも誰かとお出かけ

>>914

おっとこれは悩ましい……
>>959さんがリュノとのおでかけ対象が誰でもいい(コンマ判定)

>>958さんがリュノとのおでかけ対象が固定でもいい
ならリュノおでかけ、そうでないなら川の字就寝となりそうです
10分待ってお返事がないようでしたら川の字にしたいと思います

かしこまりました
では今回は『リュノとセレスティアとマリリンの森国出発前のおでかけ』ですね
それでは少しだけ本編を再開(してまた安価になってしまうのが申し訳ないですが)
少々お待ちください

ベリィ工房の再開

――

ジーク(色々と取れる行動は多いが……)

ジーク(……)チラ…




リアローズ「……」ソワソワ…

リュノ(ベリィ様って、件のお洒落な王妃様ですか……!?)ヒソヒソ…

セレスティア(模範とすべき、お洒落……)ヒソヒソ…

マリリン(うんうん! 女の子の憧れ♪)ヒソヒソ…


4人「……」チラチラ、チラッ!

ジーク「……」



ジーク(隠す気も無い視線を感じる……)

ジーク(だがしかし、お洒落云々は置いておくとして、ベリィ王妃はリアローズの母親だ)

ジーク(戻ってくるなり即座に復興に着手する辺り、真面目な人物なのだろう)

ジーク(リアローズも、王妃も、どちらもが安否を気にして当然だ)


ジーク「……では、フリーデシルト王。早速王妃様の元に向かいたいのですが」

4人「……!」パアァァ!

フリーデシルト「おっ? やっぱりジークも僕の奥さん間近で見たいのかな?」

フリーデシルト「よしきた! ベリィのお店は公国に潰されちゃったけど、心臓部の工房は地下なんだ」

フリーデシルト「普通に潜っても向かえないところだから、リアローズに案内を頼もうかな?」

リアローズ「は、はい!」

リアローズ「こ、こっちです皆さん……!」タタタタタ!


……

――

――

【鉄国・ベリィ工房】


……


ベリィ「まぁ、リアローズ……! 無事だったのね……!」ギュゥ!

リアローズ「お母さん……!」ギュゥ!

ベリィ「……」ヨシヨシ…

リアローズ「……!」ハッ!

リアローズ「……///」

ベリィ「ふふ、今ばかりは礼儀作法を咎めたりしませんよ。私も、我慢ができなかったですからね……///」

ベリィ「……コホン。失礼致しました」

ジーク「い、いえ。私達のことならばお気になさらず」

ベリィ「ジーク傭兵団の方々ですね。私は鉄国妃ベリィと申します」ペコリ

ベリィ「仔細は既に王より。皆様、この度は我が鉄国を取り戻す為に尽力して頂き、まことにありがとうございます」

ベリィ「本来であれば、然るべき場所で皆様に真っ先にお礼申し上げるべきだったのですが……」

ベリィ「何分、鉄国の被害も大きく……私はあの飛竜への対策を講じなければならず、どうかご容赦を」

ジーク「鉄国の状況を考えれば当然のことです」

ベリィ「ありがとうございます。聞けば、森国と公国の王女の方もいらっしゃるばかりか……」

ベリィ「道中でバレットの事まで助けて頂いたようで、本当に感謝の念が尽きません……」フカブカ

ベリィ「イアンをはじめとした騎士団にも迷惑をかけ、シスターミナもイアンの救命に奔走されたとか……」

ベリィ「本当に、本当に……」フカブカ…

リアローズ「お、お母さん……!///」アセアセ

ジーク「……腰の低い方だな」

イアン「バレット王子の件以来、ベリィ様は方々に頭を下げられてばかりでな……」ヒソヒソ…

ジーク「……ベリィ様、どうかお顔をお上げください」

リュノ「わ、私達も今は一介の傭兵ですのでそこまで畏まられると……」ワタワタ

リーチェ「は、はい! 私達こそ礼節至らぬところが多々あるかと思われますが、どうかご容赦を!」ペコリ

セレスティア「本当に、我が国の横暴を許してしまい、申し訳ありませんでした……!」フカブカ

ベリィ「いえいえ、私達の方こそ……」フカブカ

ジーク(……控えめで謙虚な方だ。それに誰もが美しいというであろう程に整った容姿……)

ジーク(リアローズが成長したら、こうなるのだろうか……?)チラ…

リアローズ「……///」


……

――

――


……


鉄国職人1「ベリィ様、あちらの準備は整いました!」

鉄国職人2「素材の搬入が少し遅れているようですが、本日中には間に合わせます!」



ベリィ「ありがとうございます。……ごめんなさい、騒がしい場所で」

ベリィ「でも良かった。大変な旅の中で、この子にお友達ができただなんて……」

ベリィ「この子は将来私以上に立派になるとは思うのですが、少しばかり人見知りなところがありまして……」

ベリィ「こんなに明るくなったのも、皆さまのおかげなのですね。本当にありがとうございます」フカブカ

ジーク「い、いえ。こちらこそ。リアローズ様には、幾度も助けられております」

ベリィ「あまり無理をなさらなくても大丈夫ですよ。ここは公の場ではありませんし……」

ベリィ「あなた方は鉄国の英雄。私の方が礼儀に気をつけないと……」

リュノ「いえ、私達の方が畏れ多いです……」

ジーク「うむ……」

リアローズ「……お母さん、ジークさん達はお兄ちゃんほどじゃないけど、そういうのが苦手みたいだから……」

ベリィ「そ、そうなのですか? ……落ち着いたら、改めて各地の作法や礼儀の確認も……」ブツブツ…

ベリィ「っと、申し訳ありません。それでは、私も少し力を抜くとしましょう……」フゥ…

ジーク「そうして頂けると助かります……」

ジーク(王族としては、一番正しい姿の筈なんだがな。フリーデシルト王やカタリナが自由過ぎた……)

ベリィ「……挨拶ばかりで失念しておりましたけど、皆さまは武具を揃えにこの工房へ?」

ベリィ「誠に申しあげにくいことに、工房は破壊されていなくても素材の方が残っていないのです……」

ジーク「いえ、少しベリィ様にお会いしたかっただけですので――」

ベリィ「……!」ピクン!

ジーク「?」

ベリィ「――ジークさん、もしかして素材をお持ちくださったのですか?」

ジーク「え?」


……

――

――


地帝の鱗「……」

風帝の翼膜「……」

覇銀の鱗「……」ドオオォォォォン!



ベリィ「驚きました。これが、龍の素材……」ゴクリ…

リュノ「はい。我が森国の方でも対龍対策を行っておりまして……」

リュノ「これらの素材を持ちかえれば、各属性に対応した防御策が用意できます」

ベリィ「なるほど……そうなると、気になりますがここで使うわけにもいきませんね」

ベリィ「より多くの人々を守る為なら、森国の技術の方が優れている筈ですから」

リーチェ「でも、このシャリオさんの鱗は使えるのでしょうか?」

リュノ「あー、あの人は色々規格外が過ぎましたからねぇ……」ブル…

ジーク「リーチェの防壁を全て破壊してなお、威力が残っていたからな……」

セレスティア「シャリオの吐息は、全ての属性を内包しているようです」

セレスティア「もし、森国の技術を合わされば一気に全ての属性に対する対策になるのでは?」

リュノ「いや、そうとも限りません。覇銀龍という存在が特に謎ですし……」

リーチェ「他の帝龍は司る属性がわかりやすいですが、この銀色の鱗ではそれも判断ができません……」

リュノ「この鱗だけは、下手に薬の材料にしない方がいいかもしれませんねぇ」

ジーク「……そうなると」

ベリィ「……この一番素晴らしい素材は、使ってしまっても構わないということですか……!?」

ベリィ「す、すごい。私も色々な素材に触れてきましたが、ここまで見事な物は久々です……///」

ベリィ「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

ベリィ鍛冶・装飾技能(最低保証95)

96(鉄国が誇る最高の職人。娘にその血はしっかりと継がれている)>95

※リアローズの技能(100)が上回った為、リアローズ作成

――


ベリィ「これは鍛冶師として是非、最高の品を用意したいところだけれど……」





ベリィ「――リアローズ、これはあなたにお任せします」ポン




リアローズ「ええええぇぇぇぇぇぇ!?」

ベリィ「大丈夫。あなたの腕は、もう私をも超えています」

ベリィ「間違いなく、今の鉄国が……いえ、歴代の職人を含めても、並ぶ者はいないでしょう」

リアローズ「そ、そんな……///」

ベリィ「……まだ、戦いは終わっていません」

ベリィ「この鱗なら、きっとあなた達の助けになる装備が作れる筈です」


セレスティア(だから、シャリオは鱗を残していったんだ……)


ベリィ「そして、私よりも技術があり……」

ベリィ「何より、この傭兵団の皆さんを信頼しているあなたなら、絶対に私よりもいい品が作れます」

リアローズ「……わ、私が……」ゴクリ…



覇銀の鱗「……」



リアローズ(お母さんの言う通り、見たことも無い凄い素材……)

リアローズ(硬くて、それでいてしなやか……)

リアローズ(それにとっても大きい……)

リアローズ「……」ジー…


特殊判定
↓1コンマ二桁

リアローズのやりくり


97>75

※基準値を上回った為、2品作成可能!

――


リアローズ「……」ジー…

覇銀の鱗「……」

リアローズ「……」ジィー…

覇銀の鱗「……」

リアローズ「……」ジジィィー…

覇銀の鱗「……」

リアローズ「……」コンコン

覇銀の鱗「……」

リアローズ「……」ブンブン!

覇銀の鱗「……」

リアローズ「……」ググググ…!

覇銀の鱗「……」



イアン「姫様の目つきが、鋭く……!?」ヒソヒソ…

ユージーン「え!? 髪で見えないけど!?」ヒソヒソ…



リアローズ「……」ゴトン

覇銀の鱗「……」



リアローズ「……ここでこうして、こっちをこうすれば……?」


リアローズ「――二つ、何か作れるかもしれません……?」


一同「「!?」」


ベリィ(リアローズ、やはりこの子は天賦の才の持ち主なのですね……!)


……

――

シャリオ装備が二つ作成可能になってしまった辺りで今日はここまで
後日、装備品二種類をどう作成するか安価を取りたいと思います
※同一人物に武器二つは不可能です

投票の際はこのような感じで

例:ジーク武器とリアローズ防具

お願いします

本日もありがとうございました!

そうだ、とりあえず質問だけしておこう
仮にベリィさんとリアローズが二人で合作とかして装備作製したら二人の技能分の補正性能が乗った装備とか造れたりしますか?

>>984
残りの行動回数からどれかは諦めないと駄目なんだよね…
自由イベントでリュノ選ばれたのはナイスかも

ところでもうすぐ次スレだけど支援絵のリンクとかは貼らない感じ?

ゼルガーやベルゲについてそろそろ聞いた方がいいのだろうか
ベルゲのやり方を知ってたら精神ダメージも減るだろうし

こんばんはー

まずは今のうちに次スレ案内を

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい7 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1624281349/)

>>983
作成はリアローズのみですが、最大技能の為出来あがる品も自動的に最良の物ができあがります

>>985
キャライメージしやすくなるという利点があるのはわかりますが、
支援絵をこちらは頂いている立場ですので、私の一存で勝手に掲載するわけにもいきません

>>986
ゼルガーもベルゲも、結構やり方はえげつないかと思います
まだゼルガーはまだいい方ですが、ベルゲのやり口によるメンタル攻撃を確定で耐えられるのはリーチェのみです

それでは10分後辺りに、シャリオ武具安価多数決を取りたいと思います
質問があれば受け付けます




キャラ名同じでも武器か防具かで違う提案だと票としては別になってしまうん?

>>988
別になりますね
一人二つ案を出して、多かったもの二つが作成される具合です
なので武器×2、防具×2もありえます

例:ジーク武器とリアローズ防具


それでは

武具生成自由安価コンマ
↓1~5

ジーク武器とセレスティア防具ですね
それではこのスレは埋めてしまって大丈夫です

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