【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい5 (1000)

安価やコンマで、剣と魔法な世界で主人公が姫と結ばれる為に頑張りましょう
亀更新、深くは考えていない行き当たりのため、途中で色々変わってしまうかもしれませんがご容赦を

1スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1613877615/)
2スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい2 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1614871959/)
3スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい3 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1615814860/)
4スレ目:【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい4 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1617461230/)

~簡単な舞台解説~

剣と魔法のよくあるRPGな世界の大陸の一つ
三つの大国が大陸を統べていましたが……


【公国】:大公エルクラッド
広大な領地を貴族達が治める国
自国の発展に力を注いでおり、使えそうなものはなんでも使う主義
この性質により民を含めて異国民にも寛容な者が多い
幅広い種類の道具を取り扱い、商業に力を注いでいる

1スレ目開幕から怒涛のコンマを叩きだし、一躍世界の覇者となった
現在各地に展開している公国兵の多くは傭兵や賊である
将軍は事実上半数が脱落。新たな動きを見せる日も近いかも


【鉄国】:鉄国王フリーデシルト
屈強な戦士の多い無骨な国
規模はまだ公国より下だが、鉱物や魔道を組み合わせ急速発展中
独自の工学文明により、高い技術力と戦力を保有
世界全体の工学発展を謳い、鉄工業に余念がない

1スレ目開幕から公国の奇襲により壊滅するという憂き目に……
しかし国王と騎士団長が揃って偶数ゾロ目を叩きだし生還するという意地を見せる
姫が仲間を連れ、奪還の日が近づいている


【森国】:森国王カタリナ
深い森の中にある神秘の国
自然の恵みに感謝し、他国には無い魔法を操れる者が多い
人と異なる外見の者達も住む影響か、少々閉鎖的
変わらぬ安寧を良しとし、林業や農業が発展している

1スレ目から鉄国同様にコンマが荒ぶり、公国の奇襲により文字通りの大炎上
しかし国王が次々に荒ぶり、公国の隠し玉の一体を粉砕し逆襲の機会を狙う
現在公国からは最も警戒すべき相手とされている

~主人公や姫の簡易紹介~

【ジーク】
生きることと食べることに執着を持つフリーの傭兵。21歳
このスレの主人公。頑張って姫と結ばれたいけど、正直今はまず生き延びることが大事
鉄国姫リアローズとは幼少期から出会っており、十年ぶりに互いの想いを自覚した。
育て親とも再会し、より姫を護る為の力を身に着けていく。
二姫から貰ったお守りは大切な物。
・レベル196
・夜レベル100
・料理レベル100
・酔いやすさ27

【リアローズ】
鉄国の姫。18歳
メカクレで基本は大人しい。お人形大好きの優しい子
いきなり祖国を滅ぼされるわ重傷負わされるわで苦難の連続
それでもめげずにジークと共に祖国奪還を誓う
変装時は傭兵シェリルと名乗り、ジークを援護する
リーチェの想いを知っても一切の嫉妬をしない広い心の持ち主でもあった
・好感度144
・レベル139
・夜レベル48
・料理レベル90
・人形作成レベル100
・鍛冶レベル100
・装飾レベル100
・酔いやすさ94

【リュノ】
森国の姫。17歳
ぼんやり優しげな見た目とは裏腹に探究心が強い行動派
戦闘能力は妹に劣るが、拠点作成と防衛に凄まじい才能を開花させる
妹リーチェが心配のあまり、父ソウキに拠点防衛を任せてジーク達に合流
外に出て最初に学んだのは、まさかの杖の鈍器化
変装時は傭兵ノエルと名乗り、その長髪を生かして髪型も好きに変えられる。
・好感度67
・レベル126
・夜レベル84
・料理レベル78
・龍知識99

【リーチェ】
森国のもう一人の姫。16歳
真面目で礼儀正しい妖精姫。羽の出し入れは自由自在
森国でジークに助けられて以後、彼と行動を共にすることに
回復魔法が得意だが、単純な戦闘能力はジークを上回る実力者
変装時は傭兵ルーチュと名乗り、ジークを援護する
嫌な場面を見ることが多いが、脅威の鋼メンタルを手に入れた強き姫
・好感度137
・レベル197
・夜レベル34
・料理レベル82
・酔いやすさ14

【セレスティア】
公国の姫。18歳
表向きは大人しい金髪美少女
しかしその本質は欲しい物は絶対手に入れるという、公国の体現者
ここまでならまだよかったが、コンマが荒ぶった結果その執着心は限界突破
ひたすら愛しい人を求める乙女であるが、愛する人以外はどうでもいい
強力なペットと殺人的な料理の腕を持つなど、あらゆる面で突き抜け過ぎている
彼女が作った料理は時々妙なことになるらしいが……?
・好感度???
・レベル???
・夜レベル100
・料理レベル1

【ユージーン】
元・セレスティア直属の傭兵。25歳
見た目はヘラヘラした金髪糸目の男
情報を持ち帰ることに特化した傭兵だったが、ひょんなことからジークと遭遇
帰還用のワイバーンを倒されお縄となり、説得の末にジーク達に寝返る
コンマ00により強制的に鍛えられたおかげで、死亡率が下がった
・レベル83
・酔いやすさ36

【イアン】
鉄国騎士団の長。30歳
壊滅した鉄国からリアローズを逃がし、ジークに託した
ほぼ死亡確定の状況からゾロ目により一矢を報いつつ生存
その後無事にジークとリアローズとの合流を果たす
真面目な性格故、騎士団の頃から鉄国では苦労人気質
・レベル140
・夜レベル91
・酔いやすさ40

【ミナ】
鉄国のシスター。子供体型だが20歳
優しく献身的で礼儀正しい、シスターの模範
瀕死のイアンの命を救ったが、その後は逆にイアンに庇われながら旅をしていた
実は希少な回復魔法の使い手ではあるが、最大魔力は控えめ
その為、自分の体力を削って他者を癒していたことが判明した
そしてその体力を戦闘でも活かす為、前衛としての特訓も開始
・レベル126(消耗時は2)
・夜レベル24
・酔いやすさ39

【マリリン】
元・公国六将の一人。見た目はまさにアイドルだが22歳の男である
誰がどう見てもイロモノ、大公エルクラッドからは視界にも入れたくない程嫌われていたが……
実は内面はすごくまともな感性の持ち主であり、公国将ネーロ以外の上層部の全員に敵意か殺意を持つほど
耐えきれなくなり公国を飛び出し、やがてジーク達と出会い行動を共にすることに
本人の力量は控えめだが、仲間にもたらす恩恵は非常に大きい
・レベル187
・夜レベル36


※詳しいキャラ設定や他の登場人物は前スレにて

~その他解説・留意事項など~

・このスレは参加して下さる皆さんのおかげで成り立ちます
・頻繁にコンマ判定や安価が飛びます
・コンマ判定は連取有。安価や多数決の時は連取無効となります
・質問には答えられる範囲で答えます
・判定内容により、高コンマがよかったり低コンマがよかったりと変化します
・多数決時以外のゾロ目は、ボーナスがつくことが多いです↓

『奇数ゾロ目』
良結果判定。しかし判定内容次第では最悪の結果になることもあります

『偶数ゾロ目』
基本は良結果判定。しかし敵のレベルアップ判定、国の損害判定など極一部ではマイナスになることも

『コンマ00』
ハイパークリティカル。どんな判定内容であれ主人公にとっての確定最良結果となります


※コンマ結果は全て運です。誰かを責めたりせずに楽しみましょう。自分を責めるのもやめましょう
 ここが一番大事です


・メイン級キャラクターは、その都度安価募集。のちに多数決で採用キャラを決めたりします
・敵、サブキャラクターは私が拾えそうなものを勝手に拾うことがあります
・多数決が同票の場合、コンマ判定。コンマ合計値が多いものを採用します(ゾロ目優先)
・キャラクターはあまりに設定が細かすぎると私が処理しきれない可能性が高いです。ご了承ください
・どんな強いキャラクターも、基本は複数の敵に囲まれると負けてしまいます
・諸事情につき、竜の力を持つキャラクターの登場は難しいです
・展開巻き戻しはありません

※このスレは姫と結ばれることを目的としているため、主人公のハーレム化はまず無理です。ご了承ください

※展開によっては姫含むキャラクターの凌辱や死亡もあります。こちらもご了承ください

~キャラクターシートテンプレ~

【名前】
【年齢】
【性別】
【所属】
【外見】
【使用武器】
【性格】
【その他備考】

※このシートを元にしますが、フレーバー判定等で設定が増えることもあります


~自由行動基本表~


所持アイテム

『転移の護符』×1
『ゾロ目チケット』×3(上限5)
『リアローズハンマー』
『鉄鉱石』×4
『地帝の鱗』×1

【○○での行動での行動】2/2


1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)
※鉄国奪還までは、姫との本番はNG。現状は本番前まで。ストーリー進行で徐々に解禁

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+3のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)

4:傭兵団の仕事(街でのみ実行可能。コンマ二桁判定でランダムな仕事をこなし、情報や道具を入手。危険はあるが見返りもある)

次スレテンプレの数値変更する前に張っちゃったせいですね
セレスティアの料理レベルはついさっき測定不能になりました(白目)

――


アネット(すまん『ジーク』……できれば、鍋ごと丸呑みにして欲しい……)

アネット(くそ、情けない。姫様への忠愛が足りないぞ私……!)プルプル…


シャリオ「……」

シャリオ「…………ガアアアァァ!」ガバッ!


バクッ!


魚「」ビクン!


アネット(……『息絶えた』か……)ホッ…

アネット(……間違いない。あれはもう、料理ではない)

アネット(以前のサラダもそうだが、食材を変えても同様の結果となった……)

アネット(そして、この身体の奥底からくる震えと姫様から発せられる気配……)ゴクリ…



セレスティア「どうです『ジーク』! 美味しいですか?」

シャリオ「……」コクリ…

セレスティア「ふふふ……♪」



アネット(……やはり、そうであるとしか)

アネット(それならば『他』のことにも説明がついてしまう……)

アネット(姫様の御力は……)








アネット(――禁ぜられた第八の属性、闇とさえも呼ばれる……)

アネット(――『呪術』……!)ゴクリ…


――

※セレスティアのマスクデータの一部が公開されます

★『溢れだす執愛』★
戦闘外のみ発動
自身の執着心と同値のレベルを持つ生物を生み出し自軍に加える

――

シャリオ「……」モグモグ…


シャリオ「……」ジィ…


セレスティア「♪」ニコニコ


シャリオ「……」チラ…


アネット「……」ブルブル…


シャリオ「……」チラ…


究極暗黒鍋「……」ボコボコ…


シャリオ「……」

シャリオ「…………」


シャリオ「……ガアアアアア!」バクン!


究極暗黒鍋「」


セレスティア「まあ!?」

アネット「!?」


ゴキュ…ゴキュ…


――より深く濃く濃密になった『想い』が込められた鍋

――常人には想像もつかないようなそれは、普通に食せば屈強な戦士でも膝を折る

――想いを込めた本人は見た目にこそ違和感を覚えるが、味には違和感を覚えることは無い

――自分の想いがただ返ってくるだけなのだから、当然だろう

――そして、それとはまた違う例外がこの覇銀龍

――龍種の中でも最上位に位置する彼は『あらゆる異常を受け付けない』身体を持つ

――どれほど強力な『呪術』であれど、その身体を蝕むことはできないのである


シャリオ「……ウッ……」


――しかしそれはあくまで『状態異常を防ぐ』だけであり、『味覚』への攻撃までは防げない

シャリオ「……」


――こんな時、人間と同じようにいっそ意識を飛ばせたら楽だったのかもしれない

――しかしこの身体はそんなやわではない

――死にもしない。吐きもしない。こんなもの、自分にとってはなんでもない

――喉元を過ぎれば、それで終わりだ


シャリオ「……」


――姫は、笑っている

――人間の感情はわからないが、喜んでいるのだろう

――凄いものを作れたと、喜んでいるのだろう







――『生きていれば、いつかいいことがある……私を助けてくれた光の言葉よ』






シャリオ(コレモ、ソウナノカ姫ヨ……?)




――不意に、覇銀龍の脳裏に『あの日』が蘇る




――『あなた……どうしたの?』


――『……ガ……』



――敗れ無様に地に転がり、死を待つばかりだった自分に

――この闇と光の混ざった少女は躊躇いなく声をかけてきたのだ


……

――

イベント途中ですが今日はここまで
なんかセレスティアがサラダ以外のやばいブツ作るんじゃと前スレで言われていたので、
既にスキル設定してあったとはいえ救済で料理レベルアップ判定用意したらまさか地の底まで下がるなんて……(白目)
というかサラダ初登場後すぐにレベルとセレスティアの執着心連動しているのばれてて当時もびっくりしました

この後は少しだけセレスティアとシャリオの過去に触れ、その後再びセレスティアの判定を取りたいと思います
なおシャリオはどんなものを食べても弱体化はしません(ただし気分は落ち込みます)

本日もありがとうございました!

時系列がよー分からんのよな
伝承の銀龍がシャリオと同一個体なのかどうかとか

そういえばもしもジークの好みが野菜だったら
サラダと邂逅

ユージーンからセレスティアのサラダと知る

食べ物、それも好物を無惨な物体にされジーク激おこ
みたいなブーストかかったりしたのかな?

いやぶっちゃけセレスティアの呪術料理なら魚使えばクトゥルフ的な冒涜的なナニか、甘いものならポケモンのマホイップを名状し難いナニかに変容させたような化け物産まれそうだけど

質問なんですが呪術ってこの世界だとどのくらいの扱い何ですか
転移や磁力より珍しい扱いなんですか?

こんばんはー

>>21
帝龍含めて全て別個体となります

>>23
サラダと遭遇時、ジークに判定はあります

>>27
魔法は大体こんな具合です。

・魔法を使うには体内の魔力が一定量必要。生まれ持ったこの量が足りないと魔法は使えない
・基本は一人あたり一属性。複数使える存在は希少
・魔力は上手く行けば譲渡可能。

レア度的な

★5光魔法(神の祝福か。操るだけで周りからは羨望されます。系統は攻撃防御回復と幅広い)

★4氷、雷魔法(かなり珍しい。雷は連撃、氷は敵の阻害に秀でている)

★4回復魔法(生まれ持っての使い手が希少。熟練の魔法使いが勉強すれば後天的に使うことはできる)

★3火水土風魔法(基本の四属性。それぞれ攻撃、弱体、防御、回避に秀でる)
※リュノとカタリナの樹木魔法は土の分類

★4磁力操作魔法等
世の中には高名な賢者でも知らない魔法は沢山存在する
突然変異、閃きなど理由は様様であるが、どれも周囲からは珍しい魔法だと評価されるだろう
これをさらに鍛え、誰にも到達できない個人の絶対魔法とするか、簡易式を生み出して多くの者に広めるかは
完全に術者の自由である

★5複合破壊魔法
複数の属性を組み合わせた特殊魔法。相反する属性を含むこともあり迂闊には扱えない
暴発の危険性もあるが、使いこなせれば相手の防御を貫く強力な攻撃手段となる
魔力がぶつかりあう時の影響で煌めく習性がある

★3~6転移魔法
どの属性の使い手でも、魔法に精通していれば猛勉強すれば使えないことはない
しかし移動距離、人数の増加などでその難易度は跳ね上がる
自分自身を何か所かに転移移動可能であれば、立派な転移魔法使いを名乗れる
基本は大型の魔法陣を描き、細やかな座標指定などの式も組み込んだ固定式が基本(拠点A←→拠点B間の移動限定等)
また転移先は基本的に訪れたことのある場所にしか設定できない
これを小さな護符に込めるのは大変な労力を伴う為、転移の護符は希少品となっている
六将・ネーロの転移魔法はこの常識を覆しており、座標指定命令が異様に精密かつ高速で発動も速い
その分消耗もしやすいが、彼女が予め陣を形成して行う転移の恐ろしさは計り知れない

★1~3闇魔法(呪術)の道具
魔法を使えないものであっても、何かを日々呪い続けていれば成功するかもしれない
魔力があった方が勿論強力なものとなるが、込められる想いに影響を受けやすい
武具に長い年月をかけて仕込むことで、装備したら外せない、斬りつけた相手の視力を奪うなどが可能になる
解呪には回復魔法が必要であり、通常の傷の回復とは異なり対象に直接触れて治療する必要がある

★6闇魔法(呪術)
呪術は基本、物に込めて発動する
しかし極稀に、生まれながらにこの力を宿す存在が出てくる
元より忌み嫌われる呪術だが、身体にその才を宿して生まれてきた者は禍を呼ぶ存在として畏れられる
迫害を受け続けた呪術師はやがて自らも他者も呪い、その矛先がどこに向くかはわからない
その威力はやはり想いにより左右されるが、いずれにせよ呪術道具の比ではない

遅くなりましたが少しづつ進めて行きます

――

……???年前……

【???・???】




シャリオ「……」


セレスティア「大きい……なんて生き物なのかしら?」


シャリオ「……」


セレスティア「これは、血なの……?」


シャリオ「……」


セレスティア「動けないの? 苦しいの?」



シャリオ『――ダマレ、ニンゲン』



セレスティア「!?」ビクッ!

セレスティア「え……今の……あなた?」

シャリオ『――ソウダ』

シャリオ『――ワレハリュウナリ」

シャリオ『――オマエタチニンゲンヨリモハルカニスグレタ、ゼッタイノソンザイ』

シャリオ『――ワガキバノエジキニナリタクナケレバ、コノバヲサレ……』

セレスティア「……」

シャリオ「……」

シャリオ『ナゼサラヌ……?』

セレスティア「……私がここからいなくなったら、きっとあなたは死んでしまう」

セレスティア「私も適当にふらついて来た場所だから、ここの正確な場所は覚えていない……」

シャリオ『ナラバ、ナンダトイウノダ……』

セレスティア「え?」



シャリオ『――コノセカイハ、チカラコソガスベテ』

シャリオ『――ソシテワレラコソガチカラノチョウテン』

シャリオ『――ソノナカデモチカラアルモノガシハイシ、チカラナキモノハシンデイク……』

シャリオ『――ワレハワレノチカラヲシンジテイタ』

シャリオ『ダガコウシテ、ヤブレタ……』

シャリオ『ホコリアルコノチカラガ、ヤブレタジテンデ……ワレニハ、カチガナクナッタ……』

シャリオ『コノスガタモブザマダガ、キョウシャニシッポヲフルナドサラナルブザマ……』

シャリオ『オナジブザマナスガタナラバ、セメテマシナスガタデ……』


セレスティア「あなた、死にたいの?」


シャリオ『……アア』

セレスティア「じゃあ、どうして私とお話してくれているの?」

シャリオ『……』

セレスティア「死んだら、もうお話しできないんだよ……?」

シャリオ『ニンゲンフゼイガ、ナニヲ……』

セレスティア「よくわからないけど、負けたから死んじゃうの……?」

シャリオ『……ソウダ。ヤブレタリュウニカチハナイ』

セレスティア「……私、宮殿の模擬戦で色々な人を倒したよ?」

シャリオ『……?」

セレスティア「倒したの。勝ったの。でも負けた人は死んでいないよ?」

シャリオ『……ニンゲンダカラダロウ』

セレスティア「勝った私が、怒られたよ?」

シャリオ『……ナゼダ。ショウシャハタタエラレルダロウ?』

セレスティア「……」フルフル…


セレスティア「――お前は呪われた子だから、汚い手を使ったんだろうって」

セレスティア「――みんな、負けた子の方ばっかり心配するの」

セレスティア「――向こうから、戦いを挑んできたのに」


シャリオ『……ノロワレタ、コ?』


セレスティア「うん。昔から、そう呼ばれてる」

セレスティア「私にはそれがどういうことなのか、わからないけど」

セレスティア「お父様の周りの人は、私が生まれた時からずっとそう言い続けているって」

シャリオ『……』

セレスティア「お父様も、最初は優しかったのに……」

セレスティア「今じゃ、私と話してくれるのはお母様とお兄様、それに小さなユリーカくらい……」

セレスティア「こうして、家族以外と長く話したのは本当に久しぶり……」

セレスティア「――あの方は、すぐに去ってしまったし……」

シャリオ『……』

セレスティア「……なんだろう。あなたも、前の私と同じ気配を感じるの」

シャリオ『……ナニ?』

セレスティア「――孤独で、やりたいことも見つからない、死にたがり」

セレスティア「だからこうして、お話してみたくなったのかも?」

シャリオ『……ワカラヌ。オマエガ、ナニヲカンガエテイルノカ』

セレスティア「……」

セレスティア「……私、ずっと頑張ってきたの」

セレスティア「でも、誰も褒めてくれない」

セレスティア「頑張っても頑張っても……何も変わらない」

セレスティア「それで……流石に、疲れちゃって」

セレスティア「――死のうとしたの」

シャリオ『……ダガ、オマエハコウシテ……」






セレスティア「――そうなの♪」パン!





シャリオ『!?』

セレスティア「私が死のうとした時、どこからともなく現れた白髪の方が助けてくださったのよ……?」

セレスティア「夜中で、灯りも無くて、私なんて普通にしていれば気にもとまらなかった筈なのに」

セレスティア「最初はてっきり、心にもないお世辞を言う貴族かと思ったのだけれど」

セレスティア「あの方は、違った。私の機嫌を窺うような媚びた声色なんかじゃなかった」



――『自分で死のうとするな! 生きろ!!!』



セレスティア「初めて会った人に、あんな大声で怒られたのは初めてだったわ」

セレスティア「涙なんて枯れたと思っていたけど、ちょっと泣いちゃった」

セレスティア「――でも、嬉しかったの。とっても……///」

セレスティア「私が生まれて初めて、『私』を見て怒ってくれた方だったから……」

セレスティア「私を道具じゃなくて、人として見てくれていた……」

セレスティア「あの方は、私の光なの……///」

セレスティア「暗い暗い闇の中に射した、白い光……///」クルクル…

セレスティア「お顔がよく見えなかったのが残念だけど……」

セレスティア「それでも、あの方は『私』に短いけれど言葉を続けてくれた」

セレスティア「その言葉に支えられて、もう少しだけ頑張ってみようとして……」



セレスティア「――そして今、私はここにいるの」



セレスティア「あそこで死んでいたら、私と似たあなたとも出会うこともなかった……」


シャリオ『……』

シャリオ(……フンイキガ、カワッタ)

シャリオ(……コノムスメハ、イッタイ……)


セレスティア「――だから、あなたももう少しだけ生きてみない?」


シャリオ『……ワレガ?』


セレスティア「ええ♪」



セレスティア「生きていれば、いつかいいことがある……私を助けてくれた光の言葉よ」



シャリオ『イキテ、イレバ……』

セレスティア「そうよ。私にとって一番のいいことはあの方ともう一度お会いすることだけれど……」

セレスティア「私と似た、普通の人じゃないお友達と出会えたのだから、これもいいことよね♪」クルン

シャリオ『……ワレハ、シノキワデヨクワカラヌムスメトハナシタダケダ』

シャリオ『イイコト、デハナイ』

セレスティア「すぐにとは言っていないわ。いつか、よ」

シャリオ『……』

セレスティア「だからそれを知る為にも、あなたも生きていなくちゃね?」

シャリオ『……ワレニトッテ、イイコトトハナンナノダロウナ……」

セレスティア「うーん、それじゃあこれから私がお話相手になってあげるとか?」

シャリオ『……』

セレスティア「……それじゃあ、えっと……えっと……」

セレスティア「……あなた、身体が大きいから沢山食べるのよね?」

セレスティア「だったら、生きていればいつか美味しい物を沢山食べることができるかもしれないわ!」

シャリオ『ビミナ、モノ……』

シャリオ『……』

シャリオ『……ドウセシヌノナラバ、サイゴニタベルノモワルクナイ、カ……』

セレスティア「!!」

セレスティア「何か食べたいものがあるのね? 取ってきてあげる!」

シャリオ『……コノモリノカジツ、オマエニトレルノカ?」

セレスティア「あの方を探すついでになっちゃうかもしれないけれど、許してね」グッ、グッ…


シャリオ『……ナンダト?』


セレスティア「元々この森には、あの方を探して入ったから……///」

シャリオ『……カオモミテイナイノダロウ?』

セレスティア「傷んだコートを着ていた。険しいところを通る人だと思うから」

シャリオ『……ニンゲンハ、カズガオオイ。ミツカルワケガナイ』

セレスティア「見つけるのっ!!!」クワッ!

シャリオ(……ナンダ? コノムスメノ、キハク……イヤ、シュウネンカ……?)

シャリオ(イビツデ、フアンテイデ、モロク……ダガ、ツヨクモアル……)


シャリオ『……』

シャリオ『……ワレガ』

セレスティア「え?」


シャリオ『ワレガイキツヅケレバ、オマエノユクスエモワカルノカ……?』

セレスティア「……私が生きてて、いいことが本当にあるかを見たいの?」

シャリオ『……オマエガ、ススメテキタ。ソノシンギヲシルタメニ、スコシハイキテミテモイイ……』

シャリオ『タダノ、タワムレダ……』

セレスティア「や、やった……!」

セレスティア(私も、あの方に少し近づけた気もする……///)

セレスティア「それじゃあ、沢山食べて怪我を治さないと。えっと……」

シャリオ『……ナマエ、カ?』

セレスティア「そ、そう! 名前!」

シャリオ『……ワガナハ、シャリ――

セレスティア「――ジーク!」ポン!

セレスティア「『勝利』を意味する名前よ! これであなたは、もう誰にも負けないの!」

セレスティア「ずっと生きて、いいことを見つけることができるわ♪」

シャリオ『……』

セレスティア「待っててね、『ジーク』!」タタタ!

シャリオ『……』

シャリオ(……マズハ、ムスメノナヲキクマデハイキノビヨウ……)


……

――

――――
―――
――




――ク!

――ーク!

――ジーク!


シャリオ「……!」

セレスティア「もう、どうしましたの?」

セレスティア「アネットの分まで食べてしまうだなんて……」

シャリオ「……」


シャリオ(……ワレガ、イシキヲワズカトハイエトバシタトイウノカ?)

シャリオ(……)

シャリオ(ノロワレタコ、セレスティア……)

シャリオ(ワレラスラモチアワセヌ、ノロイ……ヤミノチカラ……)

シャリオ(トキノナガレトトモニ、ヨリツヨク……ヨリイビツニ……)ジッ…

セレスティア「……どうしましたの『ジーク』? そんなに私を見つめて」

シャリオ(……ミツケナケレバナラナイ。スベテガ、ユガンデシマウマエニ……)

セレスティア「!」ハッ!




セレスティア「――おかわりが欲しいというのですね!?」



シャリオ「!?」ガーン!

アネット「!?」ガーン!


セレスティア「そんなに気に入ってくれるなんて、練習した甲斐がありましたね……♪」


シャリオ「……」


シャリオ(ワレニハホントウニ、イイコトガオトズレルノダロウカ……?)



ゴポゴポ…



シャリオ(……イマハ、オオクハノゾマナイ)

シャリオ(セレスティアガイキルコト……)

シャリオ(……ソシテビミトイエルモノガ、タベタイ……)



……

――

セレスティア判定まで行けませんでしたが、今日はここまで
色々伏せていますが、セレスティアとシャリオの出会いはこんな感じということに
明日こそ判定を取り、次の寝返り公国陣営の二人の料理に入れればと思います

本日もありがとうございました!

死ぬことは無くなったみたいだし(加えてお守りがロストしないことも確定)ジークの誘拐イベントは見てみたい。直接対峙して当時の話をされればジークも思い出す可能性あるだろうし

こんばんはー

>>47
お守り効果で死なないのはジークとリアローズのみ、他は全員死亡の可能性ある為ご注意ください
(現状だとセレスティアは姫への殺意高。シャリオも目的達成の為の攻撃は行う為、負傷判定次第で死亡はありえます)

セレスティア判定から再開していきます


……


シャリオ「……」ゴフ…


アネット(姫様のアレを鍋二つ分も食べるとは……)

アネット(つくづく、規格外の魔物だ。一体姫様はどうやって……)


セレスティア「……なるほど」

アネット「姫様?」

セレスティア「……あの方に食べて頂くのが一番幸せではありますが」

セレスティア「それでも、あなた達が私の作った料理を食べてくれる……」

セレスティア「上手く行って、喜んで貰える……」

セレスティア「これが、ユリーカの言う嬉しいという気持ちなのかしら……?」

アネット「姫様……」

シャリオ「……」

アネット「……ええ。勿体ないお言葉でございます」

アネット「今日は『ジーク』が全て食べてしまいましたが……」

アネット「もしまた姫様が腕を振るわれたなら、その時は是非お恵みをいただけますか?」

セレスティア「ええ、もちろん」

セレスティア「……ありがとう、アネット」

アネット「!?」

セレスティア「以前、あなたが引き留めてくれなければ……私は『芯』を失くしていたかもしれません」

セレスティア「私は生き続けて、そしてあの人と出会う。『ジーク』との約束でもありますし……」

アネット(約束……?)

セレスティア「フリーデシルトの話を聞いてしまってから、感情が抑えられなくて……」

セレスティア「アネットがお料理や作法の本を持ってきてくれてから、少し落ち着けたのです。だから、ありがとう」

アネット「ん゛っ……! ありがたき幸せぇ!」ビクン!

シャリオ(……ツヨスギルチカラハ、トキニモチヌシヲノミコム)

シャリオ(セレスティアハ……)


セレスティア「ふふ、これであの方も……♪」


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

1セレスティアの執着心強化

コンマ43

132+4+3

=139

※サラダのレベルが139に上昇。更にスキルを習得


2セレスティア通常時レベル(1/2撤廃+キャラシート文武両道+15、呪術使い+10)

コンマ02

2+15+10

=レベル27

※呪術の影響かベースは魔力枯渇状態のミナと同じレベルだったようです……

――


セレスティア「ああ、早くあの方にも……♪」ソワソワ…

セレスティア「……ねえアネット?」

セレスティア「戦局は然程大きく動いていないのでしょう?」

セレスティア「ならば久々に、私自らあの方を探しても……」

アネット「なりません!」クワッ!

アネット「確かにフリーデシルト軍は退きましたが、カタリナ軍は残っております」

アネット「そもそも敵軍に限らず、下賤な兵士が姫様を狙わないとも限りません……」

アネット「『ジーク』を引き連れての散策は、民達に恐怖を与えかねません」

セレスティア「だ、大丈夫です! これでも私、戦えますもの……!」

セレスティア「こうや、って……?」ヨロ…

アネット「姫様!」ガシッ!

セレスティア「あ、あれ……?」

アネット(……姫様は、この公国で認められる為にあらゆることに励まれてきたと聞く)

アネット(しかしその時の無茶が祟り、加えて一時期の栄養失調や睡眠不足……)

アネット(身体が衰えてしまうのも、無理はない……)

シャリオ『姫……マズハ、タイリョクヲモドセ』

シャリオ『カツテノワレトオナジク、ナ』

セレスティア「『ジーク』まで……」

アネット「その通りでございます。殿方の捜索は引き続き、私共が!」

セレスティア「大丈夫、本当に大丈夫なのに……」


セレスティア「……」


おまけ特殊判定
↓1コンマ二桁

セレスティアの呪術

50>09

※基準値を下回った為、一つだけ開示


ゴゴゴゴ…


セレスティア「――ほら、立てるでしょう?」ユラリ…

シャリオ「……!」

アネット「これは……!」

アネット(聞いた事がある。呪術は、相手にかけるだけではない……)

アネット(自分自身にかけることで、無理矢理に身体を動かすことも……っ!)


セレスティア「――私は、あの方とお会いするまでは死なない。生き続ける……」

セレスティア「――そして、あの方にずっと一緒に、愛を育むの……♪」

セレスティア「――邪魔者は、消してね……」ゴゴゴゴ…


――

★★『譲れぬ求愛』★★
戦闘開始時、ジークに対する好感度が100を超えている者を強制的に自身の結界に引き摺り込む
以後、敵味方の増援を封じて結界内の者のみで戦闘を行う
その後続けて『煌光を求む昏き闇』を発動させる

――


アネット「っ……!」

アネット(空気が、重く……! これ以上、姫様の身体に負担をかけるわけにはいかない!)

シャリオ「……!」グッ!


シャリオ『……姫、マダタリヌ』


セレスティア「……へ?」フシュゥ…

シャリオ『……ワレハ、クウフクダ』

アネット「!!」

アネット「わ、私もでございます! ああ、やはり横取りされた胃袋が泣いております!」

セレスティア「そ、そうなのですか? ですがもう材料が……」

アネット「宮殿の厨房に行きましょう! この距離であれば私もお供できます!」

アネット「ささ、急ぎましょう姫様!」

セレスティア「ちょ、ちょっと……!?」

セレスティア(もう……私、魚介料理には才があったのかしら……♪)

セレスティア(あの方も、好きだといいなぁ……♪)


パタン…


シャリオ「……」


シャリオ(セレスティア……)



――

幕間・おしまい

――

――

……

【鉄国領・街道】


ザッ…


ジーク「……ついに、戻ってきたか」

シェリル「……」コクリ

イアン「……ジーク。このまま王都へ向かうのか?」

ミナ「私達は鉄国の民。ここは辺境の方ですが、王都までのご案内はできるかと」

ジーク「そうしたいところだが……」

マリリン「まずは、どこかで情報収集した方がいいと思うな」

ユージーン「同感だ。辺境の様子を見て、今の鉄国がどうなっているかを見た方がいい」

ノエル「お母さんの用意した転移の護符もまだ残っているんですよね?」

ノエル「それなら、状況次第で『一気に王都に奇襲をかける』のも手だとは思いますけど」

ルーチュ「ですが、これから先も何が起こるかわかりません」

ルーチュ「多少時間がかかるとしても『転移の護符を温存する』のも手だと思います」

ジーク「そうだな……」

ジーク「とりあえずはまず、近くの町に行こう」

ジーク「そして先に宿を取り、町や鉄国の様子を探りつつ今後の方針を決める」

ジーク「これでどうだ?」

マリリン「私は異存ないかな」

イアン「私もだ。しかしここから近くとなると……」

ミナ「現在位置がこの辺りですから、そうなると……」パラパラ…

イアン「……ここだな。ある程度の設備、そして酒場があった筈だ」

ルーチュ「お酒ですか!?」ソワ…

シェリル「お酒!?」ビクッ!

ノエル「……なんか、随分反応違いません?」

ジーク「……酒場に行くかどうかは別として、とにかくそこへ向かおう」

酒場に寄ったらついでに酔いやすさ取った方がいいかな?
というかこの後の料理も残っている人まとめてとってしまおうか

――

……

【鉄国・労働の町】


ジーク「……ここが」

イアン「ああ。炭鉱からは少し離れているが、労働者の多い町だ」

イアン「それもあってか、酒場も繁盛するというわけだ」

ユージーン「うんうん、わかるわぁ、それ。一仕事したあとの一杯って最高だもんなぁ」

ノエル「お酒、ですか……興味はありますね」

マリリン「公国だと果実酒飲む人多いよねー」

ミナ「私も、果実のお酒でしたらイアン様と共に窘めますね」

イアン「……」ソワソワ

ルーチュ「……」ソワ…

ルーチュ「い、いけません! 誘惑に負けたりしては!」キッ!

ルーチュ「ますは、拠点の確保です。もし、公国兵があちこちに蔓延っていたら……」ブル…

シェリル「……マリリンさんとユージーンさんも、変装しておいたほうがよかったかも……?」

ユージーン「……もしもの時は上手く隠れるわ」

マリリン「マリリンちゃんも、魅力を控えておかなきゃ……」コソコソ…

ミナ「ああ、神よ。どうか町の人々の暮らしが守られていますよう……」ギュッ…

イアン「……」


特殊判定
↓1コンマ二桁

鉄国町の制圧レベル

94(ほぼほぼ公国軍。残された鉄国民は地獄)>75

※基準値を超えてしまった為、鉄国の内情はかなり悲惨だったようです

※自由行動時、調査でのマイナス率上昇。酒場選択時のイベント内容が変化します

――

……

【町の宿屋】


主人「お、お泊りですか……?」ビクビク…

ジーク「……ああ」

主人「かしこまりました。すぐに、お部屋にご案内致しますので……」ビクビク…

ジーク「待て、まだ金も……」

主人「め、滅相もございません! 公国の方からお金を頂くなど……!」

ジーク「っ……」

ジーク「……俺達は、どこの国にも属していない傭兵団だ」

ジーク「だから金はしっかり払う」ジャラ…

ジーク「そして……」

ジーク「――望むなら、横暴を働いている公国兵を全員叩きのめしてもいい」ボソリ…

主人「……!」

主人「な、なりません、そんな危ないこと……!」

主人「公国に逆らえば、どうなってしまうか……」

ジーク「……安心しろ」

主人「え?」

ジーク「――風の噂で聞いたが、鉄国王フリーデシルトと鉄国姫リアローズは生きている」

ジーク「――そして兵を率い、鉄国を取り戻そうとしているらしい」

ジーク「――もう少しの辛抱だ。すぐに、連中を恐れる必要などなくなる」

主人「……!」


……

――

――

……


ジーク「……結局金を受け取らず、一番いい部屋を用意されるとはな」

イアン「あの者も、不安で押し潰されそうだったのだろう」

イアン「あの場で名乗り出て安心させてやりたかったが……」

シェリル「今は、まだ……駄目……」フルフル…

ミナ「ええ。もう少し、情報が必要です……」ウツムキ…

ミナ「神よ、どうか彼らに御加護を……」

ノエル「……私はやっぱり、早く乗り込んでぶん殴りに行きたいです」

ルーチュ「お、落ち着いてお姉様……! 我慢、我慢です……!」

ジーク「……状況は思った以上に深刻だ。公国兵の数も多いようだな」

ジーク「マリリンとユージーンは念の為ここで待機」

ジーク「他は俺と一団となって、公国軍に志願したい傭兵団を偽る」

ジーク「……虫唾がはしると思うが、耐えてくれ」

シェリル「……民達が耐えてきた苦しみに比べれば、なんでもありません」

イアン「うむ。姫様のおっしゃる通りだ。すぐに調査を始めよう!」


バタン…


ユージーン「……あーあ、留守番か。ちょいと退屈だねぇ」

マリリン「……ユージーン。それ、本気で言ってる?」

ユージーン「……いんや。正直……さっきの店主の顔見てさ、俺も思うところがないわけじゃない」

ユージーン「俺は、俺の為だけに金が欲しくて……汚いこともいっぱいしてきたし、仲間を見捨ててもきた」

マリリン「……最低だね」

ユージーン「……返す言葉がねえな。俺が加担してた国の連中が、他国にしている仕打ち……」

ユージーン「これまでもいくつかみてきたけど、ここは特に酷く見える」

マリリン「多分、あの馬鹿犬がちゃんと兵士を管理していないのも大きな原因だね」

ユージーン「あいつに人を管理できると思うか?」

マリリン「あははは、無理だね♪」

ユージーン「……ここの主人だけじゃなくて、他もきっと似たような感じなんだろうな」

ユージーン「いくら酒場があっても、こんな生活続けてたらなぁ……」

ユージーン「あーあ……柄にもねぇ」ボリボリ…

ユージーン「なんで、こんなこと考えちまうかなぁ……」

マリリン「……ねぇ、ユージーン?」

ユージーン「ん、なんだ?」

マリリン「――どんな些細な事でも、コツコツすることは大切だよ?」

ユージーン「……?」


……

――


……


ガチャ…


ジーク「戻った……ぞ?」


主人「おお、お帰りなさいませ!」


ユージーン「おー大将、早かったな」E:作業着

マリリン「どう? 似合う?」E:作業着


ジーク「お前達、その格好は……?」

ユージーン「いつもビクビクしてておっさんも疲れてるだろうと思ってな」

マリリン「やったことないから完全にはできないけど、ちょっとお手伝いをね♪」

ユージーン「タダでこんだけの人数泊めてもらってんだ。少しはこっちも報いないと駄目だろ大将?」

マリリン「信頼関係って大事だよね♪」

ジーク「……申し訳ない。部下が、勝手に動いたようで……」ペコリ

主人「いえそんな! あなた方のような傭兵団は初めてでございます……!」

主人「仕事を手伝って頂けただけでなく、私の溜め込んだ愚痴まで……!」

マリリン「溜まったものは出さないとお肌に悪いからねー♪」

主人「……本当に、久々に心が軽くなりました。ありがとうございます……!」

ジーク「……役に立てたなら、幸いだ」

ユージーン「ま、俺は昔から仕事は選ばない主義だからな。こんな仕事もお手の物ってことよ」

ユージーン「そして驚くなよ大将。実はな……?」

ジーク「……?」

……

――

――

……


デデン!


豪華な食卓「……」キラキラ!



ジーク「おおっ!?」

イアン「これはまさか……」

ミナ「お二人が、作られたのですか!?」

ユージーン「おう。ただこいつと一緒に部屋でじっとしてるのもあれだったしな」

ユージーン「どうせおっさん休ませるなら、夕飯も自分達で用意しちまえと思ってよ」

シェリル「……そういえば、初めてかも……?」

ルーチュ「野営ではお料理の勉強もかねて、私達が作ることが多かったですし……」

ノエル「お二人は公国出身……公国料理ということですね?」ワクワク

マリリン「公国は色々取り込んでいて、どれが原型かわからないもの多いんだけどねー」

マリリン「それでも頑張って作ってみたから、是非食べてみて♪」


パカッ!



特殊判定
↓1~2コンマ二桁

oh…

公国組料理技能レベル(50で並。70以上でかなりの腕前。偶数ゾロ最強奇数ゾロ壊滅)


1ユージーン

コンマ11

1 1


奇数ゾロ目:壊滅(???)

※一発でセレスティアに並びました(白目)

※多分セレスティアの料理を目の当たりにして何かが破壊されたのでしょう

2マリリン

47(色々なことをやってきたから料理はちょっと経験不足かも。これから頑張るよ!)


――


ポトフ「……」ホカホカ…


ノエル「おや、これはポトフですね。森国でもよく食べられますけど……公国でも?」

マリリン「えへへ、実はマリリンちゃん、あんまり料理はしてなくてね……///」

マリリン「変な意地を張って失敗するわけにもいかないから、前に作ってくれた味を思い出しながら作ったんだよ♪」

マリリン「……多分、食べられると思うから。つ、次に期待してくれると嬉しいなっ!」

ルーチュ「あ、お野菜が可愛い♪」

シェリル「ハートの、形……?」

マリリン「あ、味が駄目なら見た目だけでもちょっとって思ってね……///」

ジーク「料理の基本は、まさにそのまま基本に忠実に作ることだ」

ジーク「何度も練習を重ね、そこから腕を上げて行けばいい」

マリリン「うんうん。頑張るのは得意だから任せてね♪」キュルン!


ユージーン「くく、流石のあいつも料理までは女の子ってわけじゃなかったようだな……」

ミナ「ユージーンさん? 女の子は誰でも料理が得意というわけでもないんですよ?」

イアン「ああ。そうなると、ソニア殿がな……」

ユージーン「あー、そっか。そういやそうだった」

ユージーン「それにセレスティア姫も、相当なもんだったしなー」


パカ…

――蓋が外された瞬間、事件は起きた


イアン「ごふぅ!?」バタ…

最初の犠牲者はイアンだった。
彼は刹那の間に、蓋と皿の隙間から漏れ出る危険な気配を察知。
本能的にミナを庇い彼女の前に立ち……

『ソレ』を一身に浴びた

ミナ「イアンさま――!?」


倒れたイアンを介抱しようとするミナ。
しかしそれよりも早く、目にしてはいけないものを見てしまう



――コポコポと何故か泡立つ液体

――でろりとはみ出た何かは触手か何かなのか?

――いや、あの色はなんなのだろう?

――蒼?

――紫?

――黒?

――違う、どれでもない

――何か別のことを考えないと、何か大切なものを失ってしまいそうな気がする



ジーク「――全員口を布で覆え!」



――ジークの叫び声が響く


ユージーン「……え?」


――ここで、ようやくユージーンは事態の異常性に気が付いた


ジーク「く……!?」


――団長ソニアにある意味で鍛えられたジークはこの重い空気の中でも動ける。

――しかし、姫達はどうなってしまう? それを思うと身体は嫌でも焦りを覚える


ルーチュ「――光よ!」パアアァァァ!


――『妖精光壁』発動――

★『妖精光壁』★
★を含む森国対象スキルと状態異常を全て無効化し、戦闘時、常時補正+20を加える
また光属性の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる

※毒、衰弱の異常を無効化


キィィィン!


ルーチュ「はぁ、はぁ……み、皆さん、ご無事ですか!?」


――悪いとは、思いつつも。

――ブツの危険性を判断した妖精姫のとっさの光の壁が、傭兵団の壊滅を防いでみせた


……

イベント途中ですが、今日はここまで
セレスティアとソニアの料理をディスっていたユージーンが、まさかの最下層入りとは……
なおセレスティアは呪術込で初期値1だったことを考えると厳密には

ユージーン>セレスティア

ってことになりますね(白目)
なおユージーンは呪術は使えないため、サラダ化はしません
そして混沌としていますが先に↓1~2コンマ二桁も拾っておきましょう

本日もありがとうございました!


気になってたんだけど★スキル同士の効果がぶつかりあったらどうなるの?単にレベル高い方の処理が優先されるの?

>>56でセレスティアスキル判明したけど、これってつまりセレスティアと戦いになったら
セレスティア一人(シャリオ無し)VSリアローズ&リーチェ(この後上がればリュノも)
な展開になってジークは助けに入れないってことでいいのかな?
うまくレベル判定で低コンマ出てくれたこともあって思ったより楽に勝てそうだけど

セレスティア死亡したら、将来ジークの子どもとして記憶を持ったまま生まれ変わる怪談展開してきそうで怖い

後本筋とは関係ないけどセレスティアの家族(エルクラッド・アルテミシア・クリス・ユリーカ)の料理技能はどうなるのかも地味に気になる
家系的な遺伝で全員料理下手でも、以前のエルクラッドからの評価のようにセレスティア以外は全員料理上手とかもあり得そう

エルクラッドが料理上手だったりしたら噴きそう

ところでまた自由行動ターン来るとは思うけど、交流で
「寝ぼけたリーチェにまた抱き枕にされて、どうしたものかと男性陣に相談するジーク」
とか連続した感じの安価ってありです?

友好度としてリュノも好感度100超えることできるのかな(別に恋愛感情でもいいけど)

こんばんはー

>>94
基本★スキル同士がぶつかった場合、防御側の★スキルが優先されます
ただし上位スキルになると★貫通能力を付与したものもあり、それは如何なる手段でも防げない必中攻撃となります
しかしそれは極一握りですし、基本状態異常に関しては必中が無いためリーチェがフルガードしてくれます

>>99
その通りです
姫同士の戦い→セレスティアが勝利した場合、残るジーク傭兵団との戦いとなることもありえます

>>102
どこかでまとめて判定とれればいいんですけどね
いかんせん国際情勢がアレ過ぎて……
回想と言う形でまとめてやるとか?

>>103
それぐらいでしたら可能ですね

>>105
ジークと交流すれば可能です

遅くなりましたが、傷心ユージーンからちょっと再開です

――


……


危険物「」カキン…


シェリル「イアン、大丈夫……?」

ミナ「イアン様、なんて無茶を……!」

イアン「こ、このくらいなんとも……」

マリリン「久しぶりだよ、この感覚。新しい世界を開いちゃう感覚って言えばいいかな……?」

ルーチュ「風魔法で、換気しておきますね……」ヒュオオォォ…

ノエル「いやぁ、お料理って奥深いですねぇ。食べるのはともかく、原因にはすごく興味があります」ワクワク

ユージーン「はは、そりゃどーも……」

ユージーン「一応弁明しておくと、あれはブイヤベースでな……?」

ユージーン「サフランって知ってるか? 公国でも結構貴重な香辛料で……」

ユージーン「ちょいと独特な香りと色を持っててな? それが原因なんじゃないかなー?」ハハハ…

ノエル「いや、それ以外にも不気味な触手も見えたんですけど?」

ジーク「……おそらく、あれはイカだ」

ジーク「ブイヤベースは好みの魚介と香味野菜を煮るものだから、イカが入っていても不思議ではない」

ジーク「ただ、あの得体の知れない色合いのスープを吸った結果、あの色に変色したんだろう……」

ノエル「ぱっと見、魔物の類ですよねぇ……」

ユージーン「やめろっ!? あれは魔物じゃない! セレスティア姫と俺は違うんだよぉ……!?」


ジーク「……」ジー…


ユージーン「その冷たい目やめてくんねぇ!?」ガーン!

ユージーン「俺、これでも傷ついてるからね!?」

ジーク「……」

ノエル「……」

ユージーン「まじだってぇ!?」

――

1ユージーンのメンタルダメージ

71>50

※基準値を超えた為、ユージーンガチ凹み


2ジークの料理指導

50>18

※基準値を下回った為、残念ながらジークもすぐには無理

――


ジーク「……いや、本当にある意味凄いと思うぞユージーン?」

ジーク「多分、団長でもこんな恐ろしい色には変えられない」

ユージーン「ぐは!?」グサァ!

ノエル「ええ。一週回ってこれはもう才能ですよ」

ノエル「世界の不思議の一つに数えられてもおかしくありません」

ユージーン「ごはっ!?」グサァ!





ユージーン「」チーン…





ミナ「ああっ!? ユージーンさんが真っ白に!?」

ユージーン「はは、やべーわ、これ……」ハハ…

ユージーン「――なんか、本気で凹む」ガクーン…

ユージーン「自分でも嘘だろって思うよ……いや、なんでこんなことになってんの?」

ユージーン「あれか、セレスティア姫の料理で俺の目に何か植え付けられたのか?」

ユージーン「やっべ……今なら大金払ってでも料理の腕買いたい気分だわ……」

ユージーン「誰か売ってくれねーかなー……無理だよなー……」

ユージーン「あー……金で買えないものにこんな風にぶち当たるなんてなぁ……」

ユージーン「あー……」イジイジ…


ジーク「しまった、思ったことを口にし過ぎたか……」

ノエル「本気で落ち込んじゃいましたね……」


ミナ「……」

ミナ「…………」

ミナ「落ち込んでしまった時は、ご飯をお腹いっぱい食べましょう!」グッ!

ユージーン「……無理。マジ無理。俺もびっくりしてるけど、これ相当きてんのよ……」

シェリル「だ、誰にでも失敗はあるから……!」

ミナ「ええ。次はきっと神も見守ってくださる筈です」

ミナ(こんなに落ち込んでしまったユージーンさん、見捨てることはできません……!)

ミナ「それに、マリリンさんとユージーンさんがご飯を作ってくださった……」

ミナ「この行為そのものが、とてもありがたいことです。そうですよねジークさん?」

ジーク「そうだな。驚いたが、嬉しかったのも違いない」

マリリン「ふふ、聞いたユージーン? マリリンちゃんもまだまだだし、これから練習していけばいいんだよ?」

ユージーン「……」

ミナ「……今日が無理ならば、また後日頑張りましょう」

ミナ「ですがこのままでは皆さんもお腹が空いたまま……」



ミナ「――なので、今度はお二人を見習って私が作ってみようと思います!」



一同「「!?」」



ミナ「いざ!」タタタタタタ!

イアン「ま、待つんだミナ! 一人は危ない……!」ダッ!



ミナ(……私の料理が酷ければユージーンさん達と一緒に練習する!)

ミナ(……私の料理が美味しければ、皆さんも少しは元気になれる筈!)

ミナ(神よ、どうか私に力を……!)


イアン「ミナアアアァァァァァ!?」


……

――
特殊判定
↓1~2コンマ二桁

鉄国組料理技能レベル(50で並。70以上でかなりの腕前。偶数ゾロ最強奇数ゾロ壊滅)


1イアン

61(結婚したい! ……つまり独り身です。自炊できないと……)

2ミナ

41(元々は質素な食事が主。あまり手の込んだものは作れない)

――


……


ミナ「――お待たせしました!」タン!



パンとスープ「……」ホカホカ…



ユージーン「いや、思わせぶりで普通なのかよシスター!?」ビシッ!


ミナ「す、すみません!? たくさんのご飯は大好きですけど、私自身はそういう経験が……///」

ジーク「いいじゃないか。基本の食事だと思うぞ」モグモグ

ジーク「少し塩が薄い気もするが、シスターならばそれも仕方がないだろう」

マリリン「お肌と健康を考えたら、薄味の方がいいもんねぇ」

ユージーン「くぅぅ……! でもわかってたさ、ミナちゃん見た目的に酷い物は作りそうにないって……」イジ…

ユージーン(……でも待てよ? 神様だって慈悲ってもんがあるだろ)

ユージーン(こんな敬虔なシスターが俺の為に祈ってくれたんなら、奇跡だって起こるはずだ)

ユージーン(つまり――おっさんがすごいものを持ってくる!!!)





鳥の丸焼き「……」デデーン!




イアン「ミナが控えめに作っていたからな……」

イアン「体力のつくものも食べさせねばと、私も慌てて厨房に立たせて貰った」



ユージーン「すごいものだけどさぁちくしょぉ!」ビターン!

イアン「!?」ビクゥ!

ユージーン「え? なんで? なんで俺を裏切ったのおっさん?」

イアン「意味がわからんぞ……」

ユージーン「だって、おっさん堅物を絵に描いた感じだろ!? なんでちょっと美味そうですらあるもん作れるの!?」

イアン「わ、私とて人間だぞ? 何かを食べねば生きていけない」

イアン「……良い相手も見つからず、自炊を続けていればこれくらいにはなる……」ズーン…

イアン「だから、大丈夫だぞユージーン……」ポン…

ユージーン「お、おう……」

ユージーン(おっさんが俺とは違う方面で落ち込んじまった……)


ジーク「……とにかく、色々揃ったのは違いない。そろそろしっかり食べるとしよう」

ミナ「そ、そうですね!」アセアセ

ユージーン「……くそぉ……」

シェリル「ふふ……」

ユージーン「あ、シェリルちゃん酷くねーか? 確かに笑われるようなもの作ったかもしんねーけどさ……」

シェリル「ご、ごめんなさい。そうじゃなくて……」




シェリル「……みんなで、お料理を出し合ったりはしゃいだりって、やっぱり楽しいものなんだなって……」




一同「「……」」

シェリル「鉄国から逃げ出して、森国に逃げ込んで……ジークさんにご飯を作ることになって……」

シェリル「その時も、楽しかったけど……」

シェリル「あれから、人も増えて……」

シェリル「ちょっと、緊張はしちゃうけど。それでも……みんなでこうするの、楽しい……♪」

ジーク「……なら、また近いうちにこういう場を設けようじゃないか」

シェリル「え?」

ジーク「……鉄国を取り戻せば、使える場所も食材も増える」

ジーク「いっそ奪還記念で、国民に振る舞うのもいいかもしれないな」

シェリル「えええぇぇ!?」

イアン「なかなか面白いが、それでは姫様が休まる暇がないな」

ミナ「ええ。とってもお上手ですもの。神父様も教会を投げ捨ててやってきますね」クスクス

ルーチュ「私達の中では、ジークさんに次ぐ腕前ですからね。きっと大賑わいです!」

ノエル「……しかし、思い返してもジークさんが一番上手いという事実の衝撃ですよ」

ユージーン「本当にな……いや、俺を寝返らせるんだからほんと凄い腕前だよな大将」

マリリン「……ユージーン美味しいって味覚はみんなと同じなのに、アレができちゃったんだねぇ……」

ユージーン「ぐほぉ!? こいつ、まだ抉りやがるか……!?」

ユージーン「ちくしょう、俺だってそんな大々的な日にはもう少しマシに……」


ジーク「――無理だな」サラリ


ユージーン「俺の繊細な心に塩もみ込むのやめてくんないかな大将!?」ガーン!

ジーク「流石にお前の今の腕は……俺でも少し考えるからな。だから無理だと言った」

ユージーン「どういう意味――」



ジーク「――鉄国は、もう間もなく奪還する。そう遠くない日にな」



一同「「!!」」


ジーク「……その為にも。次の料理を振る舞う為にも」

ジーク「総員、今日はしっかりたべてしっかり寝て、明日に備えろ」

一同「「……はい!」」


……

――

――

……翌朝……


ジーク「……よし。そろそろ動こう」

マリリン「あ、そうだジーク。昨日はついはしゃいで忘れてたけど……」

マリリン「町の調査はどうだったの?」

ユージーン「ああ、そういやそうだったな……すっかり忘れちまってた」

ジーク「深い接触はしていないが、どの公国兵も隙だらけというかな……」

ジーク「末端が多い印象を受けた。その気になれば、この町の奪還ならば可能ではあるだろう」

ユージーン「でもここで下手に目立つと、王都の守りが厳しくなると……」

ジーク「そういうことだ。そして一つ、気になることがあった」

マリリン「え、なになに?」

ジーク「……お前だマリリン。どうにも、連中にはまだお前が裏切ったようなことは広まっていないみたいだぞ?」

マリリン「えっ!? そ、そうなの?」

ユージーン「……ネーロちゃんが、庇ってくれてるってことか?」

ジーク「わからん。だが、こちらにとって有利なのは間違いないな」

マリリン「……」

――
所持アイテム

『転移の護符』×1
『ゾロ目チケット』×3(上限5)
『リアローズハンマー』
『鉄鉱石』×4
『地帝の鱗』×1

【労働の町での行動での行動】1/2

1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)
※鉄国奪還までは、姫との本番はNG。現状は本番前まで。ストーリー進行で徐々に解禁

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+3のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)
※-判定増加中

4:傭兵団の仕事(街でのみ実行可能。コンマ二桁判定でランダムな仕事をこなし、情報や道具を入手。危険はあるが見返りもある)

5:酒場(特殊な情報収集。酔いやすさではなく通常のコンマ判定あり)

少ししたら多数決コンマ

それでは
自由行動多数決コンマ
↓1~3コンマ二桁

1森国姫と飲む(酒場系のようですので、5と合わせて大丈夫かな?)

――


ジーク「とりあえず、もう少し探りを入れてみようと思う」

ジーク「二人は引き続き待機で頼む」

ユージーン「ま、仕方がないか……」

マリリン「探るとなると、やっぱり酒場に?」

ジーク「そうだな。何人か連れて――」



ルーチュ「……」ソワソワ…

ノエル「……」ジー…



ジーク「……」

ユージーン「……」

マリリン「……」



ルーチュ「……」ソワソワ…!

ノエル「……」ジー…!



ジーク「……ルーチュ、ノエル。同行を頼めるか?」ハァ…

ルーチュ「は、はい!」ビシ!

ノエル「いやぁ、ジークさんは話がわかりますねぇ!」ビシ!


マリリン「い、いってらっしゃーい……」ヒラヒラ…

ユージーン(……俺も飲みたかったけど、場所が場所だしな。上手くやれよ大将)


……

――

――


【酒場】


ガヤガヤ…


ジーク(この時間から、この賑わいか……)

ルーチュ(多分、公国兵なのでしょうけど……)

ノエル(これが、外の酒場……)ワクワク!



店主「い、いらっしゃいませ……」ビク…

ジーク(この様子だと、この店主も鉄国の人間か)

ジーク(席は都合のいい場所を確保できた)

ジーク(この様子ならば、大丈夫だと思うが……)

ジーク「……とりあえず、代金を前払いしておこう」ジャラ…

店主「!? よ、よろしいのですか……?」

ジーク「ああ。あそこで騒いでいる連中が飲んでいるものとは違う、いい酒を頼む」

ジーク「――あとは何か情報があれば、だな」


店主「……」

ジーク「……」


特殊判定(フレーバー含む)
↓1~3コンマ二桁

リュノェ……
判定を取ったあたりで今日はここまで
自由行動が二回終わったあとは、鉄国奪還作戦の方針を決める流れになるかと思います

本日もありがとうございました!

こんばんはー
うっかりして判定表貼るの忘れていましたが、お察しの通り一番がリュノでした
姉妹といえど(血は繋がっていませんが)ここまで酔いやすさに差があるとなかなか大変そうです

次の自由行動まで移れたらいいなと思いつつぼちぼち再開です

1リュノの酔いやすさ

96(ふ~わふ~わ、た~のし~い♪ ……ベロンベロンの泥酔姫その2)

※コンマ90以上の為……

※参考:リアローズ酔いやすさ94


2情報収集・ジラワークへの道

85>50

※基準値を上回った為、情報収集成功

3公国兵と花酒

73>50

※基準値を上回ってしまった為……

――

店主「……こちらをどうぞ」コト…

ルーチュ「いい香りです……」クンクン…

ジーク「……本当に高価な酒だな。いいのか?」

店主「ええ。……お客さん、正気を保たれているようですからね」

ジーク「まあ、普通の人間と同じかと言われれば疑問は残るが……」

ジーク「少なくとも、まだ正気ではあると言えるか」

店主「……あちらをごらんください」



公国兵1「あひゃひゃひゃひゃひゃ……!」グビグビ…

公国兵2「酒、酒をもっとだぁ……!」グビグビ…



ノエル「……ああはなりたくないというくらい、酷い酔い方ですねぇ」ヒソヒソ…

ルーチュ「いえ、あれは酔うと言うよりも……」ヒソヒソ…

ジーク「狂っている、というべきか……?」ヒソヒソ…

店主「ええ、公国軍は狂っていますが……連中はその中でも特に狂っています」

ジーク「……よく公国軍への悪態をつけるな。俺が上に報告したらどうなると思う?」

店主「これでも、仕事柄人を見る目はあるつもりです」フッ…

店主「何故、今のこの凄惨な鉄国に旅行者がやってきたのかはわかりませんが……」

店主「少なくとも、悪人でないということはわかりますよ……」

ジーク「……そうか」

ルーチュ「私達は、ジーク傭兵団です。公国以外からの依頼を専門としておりまして……」

店主「なんと……今の世の中、それでは実入りも少ないでしょうに」

ジーク「そうでもないさ。それだけ公国に不満を持った人間は多い……」

ジーク「……もし、何か依頼があれば言ってくれ。今ならこの二人に同じ酒を出してくれたら請け負うぞ?」

店主「はは、これは面白い方だ。まだお若く見えるが、あなたが団長ということで?」

ルーチュ「はい。団長はとても頼りになる方ですよ」

ノエル「請け負った仕事は、絶対に投げ出しはしませんのでご安心を」

店主「そうですか……」

店主「……」


コト…

コト…


高価な酒「……」



ルーチュ「あ……」

ノエル「お酒……」

ジーク「……依頼の代金、確かに受け取った」

店主「いえ、これは私の気持ちですよ。だから、無理をする必要はありません」

店主「……それでも、私も少しだけ夢を見たいから……お話だけさせて頂きます」

店主「酒のつまみにもなりませんが、適当に聞き流してくださって結構です」

ジーク「……」コク…

ジーク「万が一、依頼をしくじることがあったとして」コトン…

ジーク「俺は失敗を報告するまで死ぬことは許されない」

ジーク「悪いが、しっかりと聞かさせてもらうぞ?」

店主「……ありがとうございます」

店主「……今の鉄国は、国としての機能を失っています。公国に、支配すらされていない状況なのです」

ジーク「……ああいう連中が、野放しということだな?」

店主「はい。敗国の民を全て奴隷として連行、あるいは処刑するということがされていないことは幸か不幸か……」

店主「私どもは、適当に配備されたらしい公国兵の横暴に耐える日々でございます」

ルーチュ「……それでも、公国がただの兵士だけを置いて何もしないとは考えられません」

店主「その通りでございます。しかし、本来鉄国を支配する為に置かれたであろう将に、問題があったのです」

ノエル「将に問題とはありがたいような、面倒なような……」

ノエル「なんとも言い難い状況――」コク…




ノエル「―――ふぇぇ~……?///」ポヤ~



一同「「!?」」



ノエル「ふ~わふ~わ、えへへぇ~♪///」ヌギヌギスッポーン!



ルーチュ「!?///」

店主「ん゛っ!?」メソラシ

ジーク(……黒のレースとは、随分と大人びて……)

ジーク「い、いやそうではなく……!」ブンブン!


追加特殊フレーバー
↓1コンマ二桁

リュノェ……

ツルペタリュノ胸(コンマ90以上で未来あり。コンマ10以下でそのまま採用)

コンマ07

07(本当に、本当に申し訳程度のささやか~な膨らみ。揉むと撫でるがほぼ同義)

※01~20:無、貧乳。ちっぱい(リュノ07←ここ、ユリーカ10、マリリン17 アネット18)

――


リュノ「あははは~♪」ツルペター!


ジーク(下が大人びているというのに、上は下着もつけず……)

ジーク(いや、あれはまさに子供のそれでつける意味……)

ジーク「――ってそうじゃ、ない!」ガァン!

ルーチュ「ジークさん!? このテーブル結構堅いですよ!?」ビクゥ!


ノエル「き~もちぃ~♪」ヌギ…


ルーチュ「はっ!? だ、駄目ですお姉様それ以上は……!///」

ルーチュ「正気に、戻ってください……!」パアアァァ!

ノエル「ふぇぇ?」


――酒(毒)の状態異常を無効化


ノエル「……え?」サアァァァ…

ノエル「―――――!?///」ボッ!




……


ノエル「……///」プルプルプル…

ノエル(見られた見られた見られた……///)

ノエル(ああはなるまいと思ってた人達以上の醜態と裸を晒して……///)


店主「……ミルクにしておきます?」

ジーク「……頼む」

ルーチュ「姉がご迷惑をおかけしました……」ペコリ…

ルーチュ(お姉様、リアローズさんと同じかそれ以上にお酒に弱かっただなんて……)

ルーチュ(これじゃあ、しばらくは一緒にお酒は飲めそうにないです)ショボン…

ルーチュ(皆さんも、そこまで強いというわけでもないようですし……)チラ…


ジーク「落ち着けノエル。ルーチュがすぐに治してくれたから」

ノエル「あううぅぅ……久々に、大怪我した気がします……///」


ルーチュ(ジークさんと一緒に、二人きりなら飲めるのかな……?)

店主「いやはや、しかし驚きましたな……」

ノエル「わ、忘れてください……///」

店主「いや、そちらのお嬢さんの魔法……光をともなう回復魔法でしょう?」

店主「悪酔いもすぐに治せるなんて、相当な使い手じゃないですか」

ルーチュ「いえ、まだまだ浅学の身ですよ」

ジーク「……俺も、驚いたな」

ノエル「ジ、ジークさんまで……!?///」



ジーク「――少女が服を脱ぎ捨てたというのに、あの公国兵共が反応を示さないとはな」



ノエル「……」

ノエル「…………」

ノエル(あれ? もしかして私の身体、女の子として見て貰えてないんですかね?)ペタペタ…

ノエル(見られるのは気恥ずかしいですけど、全く見向きもされないというのもそれはそれで……)ムムム…

店主「ええ、ご覧の通り……奴らは『酒を飲むこと』への注力がとても強い兵士達なのです」

ジーク「それほどまでに……?」

店主「……酒を少しでも出し渋れば、躊躇なく害してくる攻撃性も勿論ありますが」

店主「しかしどんな安い酒であれ、飲めればそれでしばらく連中は大人しくなるのです」

店主「……あの様子は、普通ではありません」

店主「まだ比較的正気だった頃の兵士は、ゼルガー将軍からの酒が一番だと口にしていましたが……」

ノエル「……世の中には、気分を昂揚させるお花もあります」

ノエル「お酒と組み合わせれば、それこそ人は理性を投げ捨ててそればかりを求めてしまうかもしれませんね……」

ノエル「お父さんの受け売りですけど……」

ジーク「……混ぜ物入りの酒か」

ジーク「全身に巡り、もはや酒ならばなんでも快楽を得られるようになっていると見るべきか」

一同「「……」」ゾッ…

※マリリンのサイズは詰め物込みでの判定です

――

店主「……酒を扱う身としては、許せませんな」

ジーク(しかし、兵士を使い捨ての駒として扱うなら理には適っている)

ジーク(酒が切れれば見境なく襲う狂戦士。捕えたところでまともな情報も聞き出せまい)

ルーチュ「鉄国を支配する予定だったという将の仕業なのでしょうか……?」

店主「いや、そうではないでしょう。先程中断してしまいましたが、鉄国に居座る将は問題が多く……」

店主「自身は王都から離れることなく、『兵士の全てを近寄るなとあちこちに飛ばしてしまっている』ようです」

ジーク「……何を考えているんだ?」

店主「私にはなんとも……よほど、自身の腕に覚えがあるのでしょう」

店主「ですので『王都に辿りつくことさえできれば、後に残るのはその将のみ』ということですな……」

ジーク「なるほど……」

店主「一体王都で一人何をしているのかはさっぱりわかりませんが……」

店主「我が物顔で鉄国をうろつく、許せない奴ですよ……!」ギュッ…!

ジーク「……」

ルーチュ「……」

ノエル「……」


カタン…


ジーク「……安心しろ。具体的な日数までは言えないが……」

ジーク「近いうちに、恥知らずな将は消えうせることだろう」

ジーク「それまで、どうか凌いでくれ。また、ここに飲みにこよう……」

店主「……!」

店主「……お待ちしております」ペコリ



ルーチュ「……お姉様は、駄目ですよ?」

ノエル「わ、わかっていますって!///」


……

――

※王都周辺の公国警戒がさらに下がり、0となりました

※通常公国兵の花酒依存が加速。さらにレベル上昇+情報の聞きだしが不可能となりました

――

……


ルーチュ「……もう少し、飲みたかったなぁ」ポツリ…

ノエル「あれは禁忌の飲み物ですよ……」ブルブル…

ルーチュ「美味しいのに……」

ノエル「そ、それはなんとなくわかりますよ?」

ノエル「意識が無くなる寸前、ふわ~って何か感じたことのないものを感じましたし」

ジーク「……とりあえずノエル、酒場での飲酒は当面自粛してくれ」

ノエル「はい……」ショボン…



ルーチュ(お姉様と一緒にお酒飲みながらお喋りしたかったなぁ……)

ノエル(リーチェと一緒にお酒を楽しめないこの身体が憎いです……)


――

所持アイテム

『転移の護符』×1
『ゾロ目チケット』×3(上限5)
『リアローズハンマー』
『鉄鉱石』×4
『地帝の鱗』×1

【労働の町での行動での行動】2/2

1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)
※鉄国奪還までは、姫との本番はNG。現状は本番前まで。ストーリー進行で徐々に解禁

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+3のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)
※-判定増加中

4:傭兵団の仕事(街でのみ実行可能。コンマ二桁判定でランダムな仕事をこなし、情報や道具を入手。危険はあるが見返りもある)

×:酒場(特殊な情報収集。酔いやすさではなく通常のコンマ判定あり)

少ししたら多数決コンマ

鉄国が取り戻せて森国の拠点に戻ったらソウキパパにお酒に強くなるお薬作って貰って貰ってお姫ちゃん二人の飲酒チャレンジしてあげるのってありかな?

>>157
大丈夫です。
問題はとんとんと拠点まで戻れるかですが……

それでは
自由行動安価多数決コンマ
↓1~3コンマ二桁

1マリリンがこっそり特訓しているところにうっかり出くわしてしまうユージーン

――

……


ユージーン「……」コソコソ…

ユージーン(ったく、大将が待機って言ってるのにあいつどこ行ったんだ?)

ユージーン(ネーロちゃんが本当に庇ってくれてるとしても、それはそれだ)

ユージーン(間違いなく、鉄国の支配を担当しているのはジラワーク)

ユージーン(そこに『同じ六将』が来ていると知ったら、絶対に対抗心を燃やすだろうからな……)

ユージーン(って言っても、あいつも自分が一人じゃ本領を発揮できないってのは十分理解している筈だ)

ユージーン(俺と同様、危ない橋は渡らないだろう)

ユージーン(……)

ユージーン(……仲間と共に戦うってのと、仲間と組むってのは、似ているけど全然違うよな……)

ユージーン(俺は、これまで多くの同業者を見捨ててきた)

ユージーン(むかつく奴も、真面目な奴も……)

ユージーン(俺なんかに、護ってあげるからなんて言ってくれた女も……みんな)

ユージーン(……俺も、もう少しはやく会っていたら、変わってたのかね……)

ユージーン「はぁ……最近らしくないぜ俺……傭兵ってのは、もっと気楽に……」



……シッ……


ユージーン「ん……?」ピク…

ユージーン(あっちは確か、店主の話だと空室だった筈だが……)

ユージーン(店内改装を理由に公国兵も近づけさせないようにしてある。となると……)

ユージーン(あいつめ、わざわざ部屋変えて何か美味いもんでも食ってやがるな……?)

ユージーン(それとも酒か……?)


ユージーン「……」ソローリ…


……

――

※団体鍛錬は団体鍛錬としてさくさく終わらせたいと思います
 全員分しっかり描写しているとその都度時間かかってしまいそうで……

――

マリリン「シッ!」

パァン!


狼の絵が張られた的「」ボロボロ…


マリリン「たぁ!」

パァン!


マリリン(ネーロちゃんが、もし本当に庇ってくれているなら……友達としては嬉しい)

マリリン(でも、もしそれが感づかれたら……ネーロちゃんが危ない)

マリリン(ネーロちゃんは逃げることはできても、帰る場所を無くしてしまう……)

マリリン(私にできることはなんだ? ――そう、目立てばいい)

マリリン(鉄国を取り戻せば、確実にそれはエルクラッド達の耳にも入る)



マリリン「せぇい!」ビュオン!

狼の絵が張られた的「」バキャァ!


マリリン(ネーロちゃんに疑いの目がいかないように。全ては私が裏切って、公国将を皆殺しにしようとしていると伝わればいい)

マリリン(そうすれば、ネーロちゃんは守られる側だ。そしてネーロちゃん以外はぶっ殺したいのも嘘じゃない)

マリリン(だから、今は少しの時間でも鍛えておかなきゃ)

マリリン(休憩も大事。だけど、日々の小さな積み重ねも大切なんだから)



マリリン「――そして祝砲代わりにあの野良犬の首の骨を蹴り折ってやるんだよおおおぉぉぉぉぉぉぉ!」ギュオン!


狼の絵/が張られた的「」ボギィ!


ゴト…


マリリン「はぁはぁ……」



ユージーン「」


特殊判定
↓1コンマ二桁

※特殊スキル判定(判定厳しめ)
↓2コンマ二桁

1鍛錬結果(コンマ50以上で通常スキル獲得)

コンマ24

50>24

※基準値を下回った為、スキル獲得失敗(次回さらに緩和)

マリリン:レベル187+4×2=195


2特殊スキル判定

95>67

※基準値を下回った為、スキル獲得失敗

――


ユージーン「お前……」


マリリン「あ!?」ビク!

マリリン「や、やだなぁ! マリリンちゃんの秘密特訓盗み見してたのぉ?」

マリリン「乙女の秘密を暴こうだなんて、いけない子だなぁ♪」キュルン!

ユージーン「わ、わりぃ……」

マリリン「……汗だくでこっそり鍛錬してたってのは、みんなに黙っておいて貰える?」

マリリン「ほら、マリリンちゃんにもイメージってあるからさ♪」

ユージーン「いいけどよ……別に大将達なら何も言わないと思うぜ?」

ユージーン「一応この宿屋からはでてねえんだしよ」

マリリン「……」フルフル…

マリリン「私の問題。マリリンちゃんはいつでも心に余裕のあるみんなの憧れの存在でいないとね♪」

ユージーン「はっ、それジラワークの絵か? けっこう似てるな」

マリリン「え? その辺の野良犬を想像して書いただけだよ?」

マリリン「ちょうど壊れちゃったし、見つかっちゃし……そろそろ戻ろうかな」ノビー…

マリリン「あ、覗いた罰としてそれの片づけお願いねユージーン♪」

ユージーン「……わーったよ」


パタン…


ユージーン(……強くなる、努力か)

ユージーン(あいつも、大将も、姫様達も……みんな頑張ってんだよなぁ)

ユージーン(……ああ、俺らしくない)

ユージーン「……さっさと片付けて俺も戻るとするか」


……

――

――

――鉄国奪還に向けて――


イアン「王都の守りが薄い?」

ミナ「かつての鉄国を知る身としては、信じられません……」

ジーク「酒場で仕入れた情報だ。鉄国民からのもので信憑性もあるだろう」

ルーチュ「ですが逆に、本来王都を守るべき人が各地に散開しているようです」

ノエル「しかも、妙なお酒でおかしくなっている兵士も多いみたいです」

ユージーン「なるほどねぇ……」

マリリン「多分、ジラワークが全部自分の手柄にしたくて兵士を全員遠ざけたんだねぇ」

イアン「……聞けば聞くほど、そのジラワークという将は自意識が過剰なようだな」

マリリン「おじ様からすれば信じられないような生き物だけど、実在するんだなぁこれが」

ジーク「俺達も、以前よりは遥かに力がついた筈だ」

ジーク「奇襲や増援の可能性が低いのであれば、六将・ジラワークを討ち取り鉄国を奪還することは十分可能だろう」

ジーク「ここで問題になるのは、そこに到るまでの道だ」

ジーク「今、俺達の手元には転移の護符が一枚ある」

ジーク「これをイアンかシェリルに使って貰い、一気に攻め込む作戦」

ジーク「『王都ががら空きなら、そちらに転移してから乗り込めば奇襲や予期せぬ反撃も防げる』だろう」

ジーク「もう一つの手段は、このままシェリル達に王都までの最短の道を探してもらい進軍する作戦」

ジーク「転移の護符は貴重品である以上、これを温存できるのは大きい」

ジーク「しかし『鉄国全体の治安が悪く、時間をかけすぎると思わぬ事態になる可能性』もある」

ジーク「だが『散らばっている兵士は多少の部隊程度なら一瞬で粉砕可能』でもあるからな。『何事も起こらない可能性』もある」

ユージーン「……ジラワークが動かなくても『公国側が動いてしまう可能性』もあるかもな」

ジーク「ああ。そこで、これからの方針を決めたいと思う」

シェリル「……」




【重要安価】

――鉄国奪還作戦――

1:転移の護符を用いた電撃作戦
敵(ジラワーク・公国)に一切の準備をさせずに殲滅する
王都から玉座へのショートカット進軍で、危険性はほとんどない
ただし貴重な転移の護符を消費してしまい、森国奪還や公国への進軍時に使えなくなる
この護符は特別性の為、特定のイベントで00を出さない限り補充不可

2:陸路最短で王都を目指す
これまで通り。このまま王都を目指して進む
王都までを一気に駆け抜ける作戦であり、進軍コンマが一定値に達したら王都到着
費やした時間、踏んだコンマなどによってプラスマイナス双方のイベント発生もあり
本来少し厄介な強化公国兵も今となっては路傍の石なので、敗北の可能性は無い
あまりもたついてしまうと、敵(ジラワーク・公国)が動く可能性もあり

3:南の炭鉱を目指す
リアローズよりバレットの情報を入手し、彼との合流を優先する
2番同様の進軍コンマ+α分の移動距離があるが、判定次第で……?
バレットがゼルガー達の会話を盗み聞いたうえで生存している為、情報取得も可能
コンマ次第で、通常よりも良い結果が得られる
回り道をする分、公国が動く可能性は高まる

次の行動安価を提示したあたりで今日はここまで
これは意見が分かれる可能性があるため、明日のお昼ぐらいに多数決安価を先に取れればと思います

なおジラワーク本体の戦闘はもう気にすることもないでしょう(白目)
進軍は全て高コンマが良結果、偶数ゾロ目が連続進軍ですので、運が良ければさくさく、悪ければ意外とはまる可能性はあります
本日もありがとうございました!


最近スキル獲得待ちのキャラが表示されなくなったけど仕様を変えたのかな?今回はマリリンがチャンスあったようだけど

こんにちはー

>>181
すみません、鍛錬のやり方模索しているうちにすっかり抜けていましたね…
いつの間にかそっちの表も消している有様でしたが
現状
リーチェ(★60)
イアン(40)
マリリン(40、★95)
リュノ(50、50)
リュノ氷習得後→リュノ&リーチェ(★50)
で鍛錬時にスキル習得可能な状態となっている筈です
(単体鍛錬時は基準値以上+偶数奇数問わずゾロ目でも成功)

それでは奪還作戦安価
夜に再開できそうならば再開します

↓1~7多数決コンマ

そういえばカタリナ製以外の転移の護符をまだ見つけてないけどどこで手に入るんだろう。今持ってるのと同じことしたいなら人数分必要とのことだけど

マリリンの95★スキル失敗後の判定緩和入ってないようだけど簡単には覚えられない壊れスキルってコト?

敵の情報入手 → 此方が対策 → 余裕を持って戦闘突入が基本の流れなのかね、なんだかエルクラッド派が対策皆無の無能集団みたくなりそうで少し悲しい

すみません、単発無効とかの説明してませんでしたね……
お手数をおかけしましたが、今回は3番採用。ハイリスクハイリターン型となりました

>>195
現時点では傭兵団の仕事の報酬、森国本土での調査などで入手できます

>>198
汎用戦闘スキルではなく、特定のイベントで『使うとぐっと有利になるかもだけど別に無くても大丈夫』なイベント用スキルです
これに関しては常時基準値95固定なので『万が一覚えたらラッキー』程度に考えておいてください
深追いすると逆に他のメンバーのレベルやスキルが遅れる可能性もあるので

>>199
現時点ではジーク達の存在は知られておらず、マリリンもゼルガー警戒とネーロの動揺で良結果を出した結果裏切りがばれていません
加えてユージーンとマリリンのダブル裏切り(+リュノ龍知識)で情報が潤沢にあるのも大きいでしょう
鉄国奪還後に公国は大きく動きますので(やはりコンマにより多少差異はありますが)隙を見せると危ないこともあるでしょう

最初の判定までほんの少しだけ再開です

3:南の炭鉱を目指す

3:南の炭鉱を目指す

――

シェリル「……あの……」

ジーク「ん? どうしたシェリル」

シェリル「鉄国の人が、今は王都の守りが薄いって知っていたんですよね……?」

ルーチュ「はい。酒場のご主人が」

シェリル「……公国兵の情報を聞ければ、誰でもそれを知っている可能性はある……」

ジーク「?」

シェリル「……もし、お兄ちゃんもそれを知ったら……」

イアン「……」

ミナ「……バレット様の行動予測はフリーデシルト様でも手を焼かれる程だといいます」

ユージーン「ま、まさかたぁ思うが、王子様も王都に乗り込む可能性があるってのか?」

ジーク「イアン、バレット王子の戦闘技能は?」

イアン「狙撃手としてはかなりの腕前だが、白兵戦は不得手だ」

イアン「それに通常の弾丸で、ジラワークの防御を突破できるかと言われると……」

マリリン「一応あいつも獣人だからね。初撃を躱される可能性もあるよ」

マリリン「でも鉄国王子を討ち取ったとなれば、あいつも周りもはしゃぐだろうし……」

ミナ「今はまだご無事、ということですね。しかしそうなると……」

イアン「バレット王子は確かあの日、南の鉱山の視察に向かわれていた筈」

シェリル「あそこは、鉄国でも大事な場所だから……色々、備えがあります……」

ノエル「ふむふむ。難を逃れた王子様が籠城している可能性もあるわけですね」

イアン「しかしあの方の性格だ。敵将の守りが薄いと知れば、飛びださないとも言い切れない……」

ジーク「……バレット王子の保護も視野に入れるべきということか」

シェリル「ご、ごめんなさい。でも、ちょっと心配になって……」

ジーク「……」

ジーク「……先に、バレット王子を保護しよう」

シェリル「!!」

ジーク「王族の一人ということもあるが、討たれれば公国の士気を上げ鉄国の者には悲しみが襲い来るだろう」

ジーク「それに王子が何かしらの情報を握っている可能性もある」

ジーク「シェリル、この場所から南の鉱山までどれくらいの距離がある?」

シェリル「えっと……」


(現在)          


                (王都)




          (南の鉱山)



シェリル「こ、こんな感じです……」

イアン「ざっくりとした値だが距離およそ『150』、そこから王都まで『80』と言ったところか」

イアン「ここから王都まで最短で移動した時の『およそ倍』の移動距離ということになるな」

イアン「いずれにせよ、馬を酷使することとなるが……」

ルーチュ「私も、風魔法で移動速度を援護したいと思います」

ジーク「すまない。バレット王子を助ける意味でも、鉄国を奪還する意味でも、進軍はできるだけ早く済んだ方がいい」

ジーク(ジラワークの自己顕示欲が強いのはわかったが……)

ジーク(しかしだからと言って、公国がそれを許すか? 何か、嫌な予感がする……)

ジーク「……まずは目の前のことからだな」

ジーク「全員、すぐに準備してくれ。まずは南の鉱山へ向かう」

ジーク傭兵団「「はっ!」」ビシ!


……

――

あー……しまった
そういえばそういう救済をつけて、コンマ00からの66とかいうありえないコンマ出されて1ターン制圧奇襲されたんでした(白目)
確かに公国に乗り込む際にも使用するでしょうし、取っておいたいいですかね……
(ただし今回は進軍有利のみの扱いで、戦闘時の補正はつけないことにします。高コンマなら逃走補正だけはつけるかも?)

すみません、1ターン目開始の判定はまた夜に取ることにして、
先にジーク傭兵団の『乗馬技能』の判定をユージーン含めてまとめて取りたいと思います
(イアン、ジークはプロローグ時に乗っているので最低保証ありです)
数が多いので連取もありです。埋まっていれば夜に再開です

特殊判定
↓1~8コンマ二桁

流石に草です(白目笑)
ダブル06や保証上回るのも凄いけどここでゾロ目踏むかー……(乗馬判定はゾロ目は×2効果です)
それでは夜にまたよろしくお願いします

こんばんはー
それでは鉄国奪還へ向けての進軍から再開していきますが、
まずは予想外になった乗馬技能から

――

……1ターン目……

目的地:南の鉱山

――


馬「ヒヒン!」

ジーク「先導は俺とイアンで行おう」

イアン「今回の作戦は、速度が大切となってくる」

イアン「全員で隊列を組み、一気に駆け抜け――」

ジーク「……すまないが、イアン」

イアン「む、どうしたジーク」

ジーク「俺は乗れるし、これまであまり気にしたこともなかったんだが……」



ジーク「――果たして個々の乗馬技能はどれほどなんだ?」



ジーク「まあ、大きな戦闘にはならないだろうからな」

ジーク「乗れない者がいれば、抱えてやれば問題は無いと思うが……」

ジーク「俺よりも上手い者がいるかもしれんしな」

ジーク「逆にいざ走り出して落馬という危険性も考えると、今の内に少し見ておきたい」

イアン「そうだな。私も程々には乗れるつもりだが……」

イアン「姫様達とユージーン、それにマリリンの技能は見ておいた方がいいか」

ジーク「……ミナを抜かすな。一人で乗れれば、それにこしたことはない」

イアン「むぅ……」ハラハラ…



ジーク傭兵団「「……」」ドキドキ…



ジーク「すまない。出発前に少し馬を試してくれ」


……

――

――


ジーク傭兵団・全員の乗馬技能(50で並。70以上でかなりの腕前。ゾロ目は2倍)
※半数が50を超えていれば今回の進軍は問題無し(あいのり)

保証組(最低保証70)

1ジーク乗馬技能
95(リアローズを抱えて鉄国を脱出した腕前は本物でした)>70

2イアン乗馬技能
74(鉄国騎士団長ですもの。当然乗りこなせます)>70

――

3リアローズ乗馬技能
06(一人で乗るのは本当に怖い。根は引っ込み思案なのでどうしても慌てて手綱が握れない)

4リーチェ乗馬技能
06(だって、普段は飛べるし……。初めての一人馬乗りは恐怖と危険で一杯)

5リュノ乗馬技能
61(自然あふれる森国姫ですもの。自然生物を懐かせるのは結構得意なのです)

6ユージーン乗馬技能
91(逃げるのが得意な傭兵。当然馬も大切な逃走手段として手慣れたもの)

7マリリン乗馬技能
71(一応元は公国将。普段は乗らないけどしっかり技能は磨いていたようです)

8ミナ乗馬技能
55×2(ゾロ目ボーナス)
=100(一番乗馬と縁遠そうなシスター、まさかの傭兵団一。暴れ馬も癒しのシスターの前では子猫のように従順に!)

※何故か控えめなシスターが傭兵や騎士団長も真似できないテクニックの持ち主に!

※リアローズ、リーチェは単独での乗馬が不可能となりました

――

――

ヒヒーン!


シェリル「はわ、はわわわぁ……!?」グルグル…

ルーチュ「こ、怖いです……!?」パタパタ…


ノエル「あ、こらルーチュ!? 羽で飛んじゃあ意味が無いでしょう!?」

ノエル「おぉ、よしよし。怖くないですから、私を乗せてくれると嬉しいです」

馬「ヒヒン!」コクリ

ノエル「ありがとうございます」ナデナデ…

ノエル「いやぁ、視界ががらりと変わりますねぇ! これは疾走したら気持ち良さそうです」

ノエル「それにしても……」チラ…


ユージーン「ふ……どうよこの俺の乗馬テクは?」ドドドドド!

ユージーン「伊達に逃げを極めているわけじゃないんだぜぇ!?」ドドドド!

マリリン「くぅ……! マリリンちゃんだって結構練習してたのに、悔しい……!」プクゥ!

ユージーン「はーっはっは! 大将も相当なもんだが、それでも俺と五分ってところだ」

ユージーン「どうだっ! 料理はアレかもしれねぇが、俺だってやる時は――」





ビュオン!




ミナ「お、落ち着いてください。次は少し右……そうです。いい子いい子♪」ナデナデ

馬「ヒヒヒーン……///」トロン…



ユージーン「」

イアン「」

ジーク「なん……だと……!?」


……

――

――

……


シェリル&ルーチュ「「……」」ガクーン…

ユージーン「……」ガクーン…

イアン「……」ガクーン…

ミナ「え、えっと……」オロオロ…




ジーク「……とりあえず、あの二人以外は全員相当な技能を持っているという認識でよさそうだな」

ノエル「いや、私も皆さんと比べたら全然ですけども……」

マリリン「ミナちゃんのあれ、どうなってたんだろう……」

ジーク「俺もとても追いつける気がしないぞ」

ジーク(……見た目こそ吹けば飛ぶような華奢さだ。それに以前の虚弱状態の件もあるが……)

ジーク(杖を振り回したり、俺やユージーンすら叶わない乗馬の腕前……)

ジーク(……イアンはあまり無茶をさせたくないようだが、実はミナはかなり可能性の塊なのではないか?)ゾク…



――

※ミナ、乗馬レベル最大ボーナス
※『人馬一体』を習得した!

『人馬一体』
騎乗戦闘中、常時補正+20
さらに逃走判定に+30を加える

――


ジーク(……だが、今はあの二人の方が問題か)


ザッ…


ジーク「……あまり気を落とすな。時間がある時に、練習をすればいい」

ジーク「今はとりあえず急ぎの身だ。誰かと共に乗馬すれば問題ないだろう」

シェリル「……」

ルーチュ「……」

――

おまけ判定
↓1~2コンマ二桁

馬苦手な姫二人、どうする?

1リアローズ
70>50

※基準値を上回った為、ジークとあいのり

2リーチェ
50>24

※基準値を下回った為、ジークは我慢

――


シェリル「その……ジークさん?」

シェリル「ま、また馬に、乗せて頂けないでしょうか……///」

ジーク「む……」

ジーク(確かに、俺もミナには及ばないが馬は速く飛ばせる)

ジーク(姫を抱き抱えるなどと……と言いたいところだが)

ジーク(既にやったことがあるうえ、リアローズの腕では落馬以前の問題……)

ジーク(仕方がないか……)

ジーク「……わかった。振り落とされないよう、気を付けてくれ」

シェリル「は、はい……! あと……」チラ…

ルーチュ「……」フルフル…

ルーチュ「……では、私はお姉様に甘えてしまってもよろしいでしょうか?」

ノエル「え、私ですか!? 私もそこまで上手いわけじゃないんですけど……」

ノエル「確かにこのままじゃ進めませんし、可愛い妹の頼みなら断れませんねぇ」

ノエル「とりあえず、まず乗りながら馬に慣れてくださいよぉ?」

ルーチュ「は、はい!」ギュ…

シェリル(リーチェさん……)

ジーク「……シェリルも、捕まっておけ」

シェリル「は、はい……!」ギュ…


ユージーン「……寂しくないぜー?」ハハハ…

マリリン「何言ってるのユージーン……」

ミナ「この子となら、私も上手く動けそうです。鉱山への案内はお任せを!」

イアン「ま、待てミナ! 敵が現れるやもしれん! 速度を落として私の後ろにだな……!」アセアセ

――


……1ターン目……

目的地:南の鉱山

進軍累計値:0

※進軍判定・コンマ1/2進軍→乗馬技能により相殺。

↓1コンマ二桁進軍

※奇数ゾロ目は進軍ストップの代わりに追加判定で±イベント発生です

コンマ07

進軍累計値:7

01~10:遭遇無し

――


ドドドドド…


イアン「っ、これは……」

ジーク「道が得体の知れない汚れに汚染されているのか……?」

ユージーン「……」ブル…

ノエル「……この道は、進みたくないですねぇ」

ミナ「少し遠回りになりますが、迂回しましょう」

馬「ヒヒン!」

イアン「やむをえんな……」

……2ターン目……

目的地:南の鉱山

進軍累計値:7

※進軍判定・コンマ1/2進軍→乗馬技能により相殺。

↓1コンマ二桁進軍

コンマ36

進軍累計値:43

41~50:公国兵との遭遇

――


ドドドドド…


ジーク「む……!」

シェリル「あ、あれは……」ギュ…


はぐれ公国兵「あん? なんだお前達。見慣れない――」


公国兵:レベル35

※確定勝利の為戦闘スキップ


イアン「蹴散らせ!」バッ!

馬「ヒヒーン!」


公国兵「げへっ!?」ドガァ!

公国兵「」ドサ…


ノエル「うっわ、痛そうです……」

ミナ「神よ、どうかこの者をお救いください……」

マリリン「人の邪魔をする奴は馬かマリリンちゃんに蹴られて死んじゃえ♪」

マリリン(……公国兵なのに、私のこと知らないみたいだったなぁ)

マリリン(やっぱり、ネーロちゃん……)

ジーク「まさか、もう公国兵に遭遇するとはな……!」

ルーチュ「で、ですが一人だけでした……!」

ユージーン「『気にせずガンガン進め』ばいいんじゃないか大将……!」

ジーク「ああ……!」



……3ターン目……

目的地:南の鉱山

進軍累計値:43

※進軍判定・コンマ1/2進軍→乗馬技能により相殺。

↓1コンマ二桁進軍

コンマ94

進軍累計値:137

131~140:???

――


ドドドドド…

ミナ「あれは……」


橋「……」


イアン「地図には記載がないが……あれは、新設された橋だ。完成が早まっていたのか!」

ジーク「これは思わぬ儲けものだ。ここを通ればかなり距離の短縮になるのではないか?」

ミナ「神が、私達の行く末を照らしてくださっているのかもしれません……!」

シェリル「お兄ちゃん……」

ノエル「あの谷を直線で越えられるなら、きっともうすぐですね……!」

マリリン「最初に迂回した分の時間、取り戻せたって感じかな♪」


ユージーン「っ……」ゾクゾク…


ルーチュ「……ユージーンさん?」

ユージーン「お、俺はこの気配……憶えているぞ……」ブル…




ジワ…



ルーチュ「……!」ゾク…

ミナ「……!」ゾク…

ルーチュ(な、なんですかこの感じた事の無い魔力は?)

ミナ(イアン様達なら恐れることはない、それでも不吉なこの気配は……)

ミナ「と、止まってください……!」グッ!

馬「ヒヒン?」ピタ!

一同「「……!」ピタ!

ドロ…


ドロ…

ドロ…


一同「「……!」」



バババッ!




サラダ1「サリャリャリャリャリャ!!!」シャカシャカシャカ!

サラダ2「サリャアアアアアアアア!!!」シャカシャカシャカ!

サラダ3「シャダダアアアアアアア!!!」シャカシャカシャカ!




ユージーン「いやああああああぁぁぁぁ増えてやがるぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」ガーン!

イアン「な、なんだあの不気味な生き物は!?」

ノエル「液状なのに激しく身体を動かして高速移動しています! なんですかあれ!?」キラキラ!

ルーチュ「お姉様!? そんな目で見てはいけません!?」

マリリン「かわい……くないね、あれは……!」

ミナ「皆さん、お気を付けください……!」

シェリル「私達を、襲うつもりです……!」ギュッ!

ジーク「くっ……!?」


ユージーン「気をつけろ大将! あれがセレスティア姫が脱走させた『サラダ』だっ!!!」



一同「「サラダ!?」」ガガーン!



ユージーン(……俺の料理は、動かなかった。だから大丈夫だよな……?)ドキドキ…


サラダ達「「シャラァァァァァァァ!!!」」バババ!



――戦闘開始!!!

【セレスティア軍】

サラダ・改:レベル137×3
【スキル】
★『黒呪野菜』
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を3にする
さらに補正差が50以上であったとしても35まで軽減し戦闘を行う

★『昏き闇の片鱗』
戦闘開始時、敵に毒の状態異常を与える
(敵に-30の補正を与え、3ターンに一度敵の耐久値を1減らす)
さらに戦闘時、敵に常時-50の補正を与える


※セレスティア軍レベル総計411

※ジーク傭兵団レベル総計1119

※黒呪野菜の効果により、補正差を35まで軽減


コンマ15以上で優勢
コンマ14以下で劣勢


↓1コンマ二桁

※ご指摘ありがとうございます(レベル137→139)
データベースへの入力最初に間違えたらどうしようもないですね……
――

コンマ29

――ジーク傭兵団優勢!


サラダ1「シャ……」ピタ…


ジーク「ん?」


サラダ1「シャラボアアアアアアアアア!」ゴポォォォォ!


ジーク「っ、深蒼色の吐息だと……!?」


ルーチュ「あぶない、ジークさん!」キィィィィン!


★『妖精光壁』★
★を含む森国対象スキルと状態異常を全て無効化し、戦闘時、常時補正+20を加える
また光属性の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる


――毒の状態異常を無効化


ボシュウゥゥゥ…


サラダ2&3「「サリャア!?」」

サラダ1「シャ……?」

イアン「こ、こやつら、意思を持っておるのか……?」

ジーク「道が汚染されていた場所は、こいつらの吐息が原因か……!」

ジーク「被害が広まる前に、ここでまとめて潰す!」ジャキン!



★『煌破断』★
優勢取得時、一度だけ発動可能
敵に対しダメージ軽減を無視する固定3劣勢を与える


キイィィィィィン!


サラダ達「「!?」」ビク!


ジーク「喰らえ……!」バッ!


ズドオオォォォォン…!


サラダ2「」ボロボロ…

サラダ3「」ジュワアァァ…

サラダ1「シャ……」



サラダ1「シャラァ……」



ボシュウゥゥゥゥ…


ジーク「……っ?」


――勝利!!!

――

……

ルーチュ「……中級火炎魔法」


ゴオォォォォ…


ミナ「……」オイノリ

マリリン「効果があるかわからないけど、あれは念入りに消毒した方がよさそうだねぇ……」

シェリル「あんな魔物、見たことがないです……」ブル…

ユージーン「だから、ありゃセレスティア姫のサラダだって」

ユージーン「なんでか増えてやがったけど……」

イアン「まず、サラダは動かない」

ノエル「喋りもしません……」

ユージーン「わかってるって。そんで人も襲わないし毒も吐かねえよ。でもサラダなんだよ……」

一同((まるで意味がわからない……))

ユージーン「でも、あのよくわかんない化け物の毒を防いだり、一発で蒸発させたり!」

ユージーン「いやぁ、ルーチュちゃんと大将がいれば安泰かねぇ♪」ヘラヘラ



ルーチュ「……」

ジーク「……」


ユージーン「ん? どうした大将」

――

特殊判定!
↓1コンマ二桁!

なん……だとぉ……!?(七孔噴血)


……


プロットが吹っ飛んだので少々お待ちください……(白目射出)

ジーク、サラダ(+セレスティア)に対する感情

偶数:哀れみ
奇数:殺意

コンマ66

6 6


偶数ゾロ目:???

――


ジーク「あの魔物は……」

ジーク「あの魔物は、恐ろしい魔物だった……」

ジーク「ルーチュがいなければ、俺達は少なからず毒を吸いこんでいただろう」

ジーク「下手な公国兵よりも、ずっと動きが優れてもいた……」

ジーク「俺一人では、2体同時でも危なかっただろう。それほど、手強い魔物だった……」

ユージーン「お、おう?」

ジーク「そんな魔物が……」



ルーチュ「――ジークさんに倒される直前、凄く悲しそうな顔をしたように見えました……」



一同「「……!?」」

ユージーン「で、でもよ! あんななりで、叫びながら俺達を襲ってきたしよ……?」

ジーク「ああ。だが……俺にも、そう見えたんだ……」

ルーチュ「思えば、私が光の壁を作る前も……少しだけ、躊躇っていたような……」

ルーチュ「いえ、ジークさんを見て、動揺していた……?」

ジーク「俺を……?」

ジーク(……俺は、あんな魔物を見たことは無い)

ジーク(だが、なんだ? この、どこか引っかかる様な感覚は……)

ジーク(何か……俺も覚えている……?)



ジーク(あいつの、毒息……深い海の底のような、蒼……)


ジーク(全てを塗り潰しそうな、昏く哀しい色……)






――私に生きている意味はないの。死んで楽になりたいの――


――自分で死のうとするな! 生きろ!!!――



ジーク「―――ッ!」


えー、イベント途中ですが今日はここまで(白目)
そして自分もゾロ目を出してますね三連ゾロ目でチケットも贈呈ウボァー(3枚→4枚)

……セレスティアのコンマが落ち着いたことの方が稀なのでは?
本来3ターン経過によりジラワークのターンに移行予定でしたが、それどころじゃ無くなりました(白目)
仮にジラワークが動いても残り距離的にバレットとの合流は確定でしょう

まさか出るとも思っておらず、確実に今後の展開に対して良結果というかこれはもうなんといえばいいのか?
とりあえず、私も頭を整理しつつ、また明日以降もちびちび更新できていければなと思います

本日もありがとうございました!

こんばんはー
昨日はまさか過ぎて混乱しましたが、ぼちぼち再開です
ジラワークはコンマ運がとにかくね……

ユージーン「大将ー?」

ジーク「……ユージーン。この魔物を作ったという、セレスティア姫の容姿は……」

ユージーン「ん? ああ、あの姫様料理はこんなんだけど見た目はすっげぇ可愛いぜ?」

ユージーン「綺麗な金髪と青い瞳……ルーチュちゃんを背高くしてしゅっとさせた感じが近いかもなぁ」

ルーチュ「わ、私は太っているのでしょうか……?」オロオロ…

ノエル「……」ジトー…

ユージーン「ち、違うって! あっちがちょっと痩せ気味なんだよ。胸も全然物足りないしな」

ノエル「……妹を変な目で見たら、鼻を圧し折りますよ?」ジトー…

ユージーン「ち、違うって!?」

ジーク「……その青い瞳は、深い色合いか?」

ユージーン「ん、ああ。ルーチュちゃんよりもかなり濃いな。ついでに髪も癖は無くてサラッとしてて――」

ルーチュ「……」ショボン…

ノエル「……」ブンブン!

ユージーン「杖の素振りやめてぇ!?」

マリリン「……なんで、ジークがあのお姫様のことを知っているの?」





ジーク「――セレスティア姫が探しているという男は、どうやら俺のようだ……」





一同「「!?」」



シェリル(……ユージーンさんが怖いって言っていた公国のお姫様が、ジークさんを探している……)

ルーチュ(どんな手段を使ってでも会いたい。それはつまり……)

シェリル&ルーチュ「「……」」


……

――

ジーク「……もう、何年前だったかも定かじゃない」

ジーク「リアローズとの出会いほど、しっかり思い出すこともできない」

ジーク「だが、俺は確かに彼女に……セレスティア姫にあっていたんだ」

シェリル「ど、どこでですか……?」

ジーク「……公国領の一番外、貧民領だったか」

ノエル「え? 公国の姫がどうしてそんなところに?」

マリリン「私も詳しくは知らないんだけど、あのお姫様は今も昔も色々と複雑みたいだからねぇ……」

ジーク「傭兵団の仲間の一人が、そこの出身だったんだ」

ジーク「あいつは家族に稼ぎを渡し、団長のところにすぐに戻ったが……」

ジーク「俺はどうしてか、夜中にふらついていた。貧民領といえど、公国が珍しかったのかもしれない」

ジーク「……そして、偶然。俺の目の前で、光の無い虚ろな目をした少女が、飛び降りようとしていた」

一同「「!!」」

ジーク「……俺は咄嗟に駆けた。そして寸でのところで、その手を掴めたんだ」

ジーク「そうだ、そう……やせ細っていた。苦も無く引き上げられる程に」

ジーク「俺は聞いた。なんであんな真似をしたのか」

ジーク「返事は、自分に生きている意味が無いから、死にたいというものだった……」

ジーク「……そして、俺はおそらく何も考えずに、自分の感情を吐きだした」

ジーク「――自分で死のうとするな、生きろと」

シェリル「生きる……」

ミナ「……ご立派だと思います。神もおそらくそう仰ったことでしょう」

ジーク「……」フルフル

ジーク「……俺の言葉は、そんなご立派なものじゃあない」

ジーク「俺は捨て子だ。両親の顔も知らず、いつの間にか剣を握って振っていた」

ジーク「鍛錬は辛い。実戦は辛い。それでも傭兵団のみんなは『生きる』ために剣を振った」

ジーク「それしか、知らないから。戦って、食って、生きて。それの繰り返しだ」

ジーク「だが、その繰り返しはいつか途切れる。戦って、負けた時。――死ぬ時だ」

ジーク「傭兵団は、ほとんどが大人だ。団長だけじゃなくて、色々な仲間が俺の面倒を見てくれた……」

ジーク「そして俺に、傭兵なんて職業はいつ死んでもおかしくないんだから、死ぬ覚悟をしておけと」

ジーク「団長以上に釘を刺してきた仲間が、俺の目の前で致命傷を負って倒れた」

ジーク「……不意討ちだった。ご丁寧に毒まで塗られていて、子供の俺じゃあ処置のしようもない」

ジーク「――苦しむ仲間を楽にしてやることも、大事なことだと教わった」

ジーク「だが、その時の俺にはできなかった……」

ジーク「死ぬ覚悟を決めておけと、あれほど言っていた口で……」

ジーク「血を吐き出しながら『生きたい……』『死にたくない……』そう、言い続けた……」

ジーク「仲間とまた飯を食いたい、お前にも教えていないことがまだある……事切れるまで、未練は止まらなかった」

ジーク「……傭兵は、いつ死んでもおかしくはない。俺達も、誰かの命を奪って生きている」

ジーク「それでも、生きたくても生きられなかった奴がいるのに……」

ジーク「俺よりも小さい子供が、自ら死のうとしているのが許せなかった……」

一同「「……」」

ジーク「……俺の身勝手で命を繋いだ彼女の瞳は、昏く哀しく沈んだ蒼色だった」

ジーク「そんな彼女に、俺はこう言った。生きていれば、いつかいいことがあるとな……」

ジーク「俺にとっての傭兵団のような存在が、いつか彼女にも現れると思ってな」

マリリン「それで……?」

ジーク「……少し涙ぐんでいた気がする。それでも、少しだけ目の色が明るくなったようにも見えた」

ジーク「声は出さなかったが……その場で、なんども頷いていた」

ジーク「そして俺は、大声で叫んだのが不味かったのだろうな。不審者として住人に追われ……」

ジーク「結局、あの少女と話したのはそれっきりだ」

ユージーン「まーじでかー……」ガシガシ…

マリリン「これはちょっと、驚きだねぇ……」

マリリン(ジーク、馬術も上手いし本当にお姫様にとっては白馬の王子様だったのかも……)

マリリン(……でも、それでもあそこまで大胆に動けるものなのかな?)

マリリン(リアローズ様とリーチェ様の命も救っているみたいだし、本当に凄いと思うけど……)

マリリン(ちょっとでも動き方を間違えたら、大変なことになるよぉ……?)ダラダラ…


ジーク「――だが、今はセレスティア姫のことは置いておこう」

一同「「!!」」

ジーク「姫本人はともかく、彼女が生み出したと言うサラダと呼ぶも恐ろしい魔物は、危険極まりない」

ジーク「まだいるようならば、見つけ次第殲滅する」

ジーク「今大切なのは、鉄国を取り戻すことだ」

ジーク「……俺の話で、更に余計な時間を取ったな。先を急ごう」

シェリル「は、はい……!」

イアン「いいのか、ジーク?」

ジーク「いいも悪いも無い。目的は最初から変わらない」

ジーク「道を塞ぐ敵は蹴散らし、鉄国を取り戻す」

ジーク「その前にまずはバレット王子を救い出す。そうだろう?」

イアン「う、うむ」

ジーク「……」

ジーク「……だが」


ジーク「ユージーン」


ユージーン「な、なんだ?」

ジーク「……この戦いが落ち着いてからで構わない」



ジーク「――少し、頼みたいことがある」


――

偶数ゾロ目:セレスティアとの邂逅


※鉄国奪還後、選択式の特殊イベントの発生が確定しました

――

※3ターンが経過しました

※ジラワークの行動判定に移ります

特殊判定
↓1コンマ二桁

ジラワークェ……

ジラワーク・玉座の間の解析進行その1

コンマ04

4/100

――

……


【鉄国・王の間】


ジラワーク「……」キョロキョロ…


倒壊した柱「」

壊れた人形「」


ジラワーク「ち……なんもありゃしねぇ……」

ジラワーク「玉座は壊れずに残ってて、いい座り心地だがよぉ」ボフッ!

ジラワーク「……」チラ…



大穴の空いた天井「」



ジラワーク「ちっ!」

ジラワーク「別にワイバーンの雷がなくたって、俺でもこれぐらいはできる!」

ジラワーク「こうやって、適当な鎧を操って……」ビビビビ!

ジラワーク「こうしてやれば、なぁ!」ブオン!



ドガアアァァァァァ!



パラパラ…



ジラワーク「はははははは! どうだ!? 俺にもできる! 俺は強い!」

ジラワーク「鉄国を陥落させたのは、俺の力があったからだ!」

ジラワーク「ははははははははははは!」

ジラワーク「さぁ、はやくきやがれフリーデシルトォォォ……!」



――

※これだと多分、鉄国の機密情報には辿りつけません

※再度、ジーク側のターンになります

……4ターン目……

目的地:南の鉱山

進軍累計値:137

※進軍判定・コンマ1/2進軍→乗馬技能により相殺。

↓1コンマ二桁進軍

コンマ27


137+27=164

※進軍値が150を超えた為、鉱山到着!

――


ドドドドドド…!


ミナ「……! 見えてきました!」

イアン「ようやくか……!」



――【鉄国・南の鉱山】――



ヒュオオォォォォ…


ユージーン「……わかっちゃいたが、人の気配がないな」

シェリル「王都から離れているから、公国軍の被害に遭う前に逃げ出せたのかな……?」

ジーク「だが、下手に逃げてもワイバーンの群れがいては厳しかった筈だ」

ルーチュ「そうなると、やはり……」

ノエル「私達と同じく籠城作戦。そしてそれに適しているとなると……」



鉱山入口「……」



マリリン「まあ、当初の予測通りあそこが怪しいよね」

ジーク「鉱山内には備蓄があるんだったな?」

シェリル「は、はい。お母さんも、色々手配していた筈です……」

ジーク「……」ジッ…


ジーク(土の感じからして、ついさっきまで人の出入りがあったのは間違いない)

ジーク(ここがバレット王子の籠城場所である可能性は高いが……)


ユージーン「……ん?」


特殊判定
↓1コンマ二桁

バレットの金塊トラップ

95>27

※基準値を下回った為、負傷回避

※いくらユージーンでも、道端のど真ん中の金塊は怪しみます

――



金塊「……」ズドーン!




一同「「」」


ユージーン「えぇー……」ヒキッ…

ユージーン「……」チラッ

イアン「……何故、こちらを見た?」

ユージーン「いや、だって、あれって……多分、そういうつもりのもんだろう?」

ユージーン「……バレット王子って、馬鹿なのか?」

イアン「き、貴様! あれは金の亡者を最初に釣り出そうとする王子の綿密な作戦のひとつだ! ……おそらく!」

ユージーン「流石に俺もあれには飛びつかねーよ? あんな露骨な罠見たこともねぇ……」

シェリル「……」ドキドキ…

マリリン「……」

マリリン「あの金塊の周り、血の跡があるよ……?」

ユージーン「ええぇぇー……?」

ジーク(既に何度も経験しているが、公国兵は間抜けが多いようだ)

ジーク(傭兵だけでなく賊も混ざっていれば、それが普通なのか……?)

ジーク(だが、あれは間違いなく罠だ。そうなると……)

ジーク(――近くに、この様子を見ている者がいる筈だ)

ジーク(イアン、バレット王子は家族のことが大好きだと言うが……)ヒソヒソ…

イアン(ああ。他の何を失ってでも家族を優先されるであろう……)ヒソヒソ…

ジーク(ならば……シェリル)テマネキ

シェリル「……!」トコトコ…

ジーク(リアローズの格好に戻り、思いっきり声を出してくれ)ヒソヒソ…

シェリル(……!? わ、わかりました……)ドキドキ…


シュル…


リアローズ「……」ドキドキ…

リアローズ「……」


リアローズ「―――――お兄様っ!!!!」




特殊判定
↓1~2コンマ二桁

遭遇・バレット王子


1ジーク傭兵団への好感度(イアン所属により+10)

83+10

=93(妹を助けてくれて、妹も気に入ってるならなんの問題も無いな!)>50

※基準値を超えた為、友好的。滞りなく情報を貰えます


2バレットの涙腺耐久力

75>13

※基準値を下回った為、やっぱり泣きます

――



リアローズ「~~~~~っ!///」カアアァァァ!



ユージーン「おお、あの状態でも結構大声出せるのね……」

ミナ「とても恥ずかしがられているようですが……」



ドドドドド…



ユージーン「ん?」



ドドドドドドドドドドドド!



バッ!



バレット「リアローズ、リアローズなのか!?」


リアローズ「おにい――」



バレット「うぶえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん! いぎで、いぎでいだんだなリアローズぅぅぅぅぅぅ!!?」グチャグチャ…



リアローズ「ひぃ!?」ズサッ!

ジーク「な、なんだ貴様!? リアローズに近づくな!?」バッ!



バレット「ぶわああああああああん! おまえか!? おまえがリアローズうおぉおおおぉぉぉぉぉぉ!?」ビチャビチャ…



一同「「」」

ユージーン「……」チラ…

イアン「……間違いない。あの涙と鼻水の撒き散らし方はバレット様ご本人だ」アタマオサエ…

一同「「」」


バレット「ぐじゅ……? あれ、いま……」グチュグチュ…


……

――

……


鉄国兵達「「リ、リアローズ様!? それに、イアン団長!?」」

鉄国民達「「ご無事だったのですね!」」




ワアアアアアァァァァァァァァァ!




リアローズ「よかった、無事な人達も、残ってた……」ポロポロ…

イアン「皆、よくぞ耐え抜いたな……!」ツゥ…

ミナ「おお、神よ……!」



バレット「ぐじゅ……おまえだち、うれじいのはわがるけど、それはあとにじようぜ……?」ボタボタ…

鉄国兵「ああ、もう! バレット様こっちむいて! お顔が大変なことになっています……!」ポロポロ…

バレット「おまえもひどのこどいえねえかおだぞ……?」チーン!


……



バレット「……待たせたな」キリッ!

ノエル(今更格好をつけられても、もう手遅れな気がしますよぉ……?)

マリリン(いらいらが溜まったマリリンちゃんよりも酷い顔だったよこの王子様……)

バレット「えっと、何から話せばいいんだろう……」

バレット「と、とにかくまずはあれだ!」


バッ!


バレット「――妹を守ってくれて、本当にありがとう……!」

バレット「俺にとって、国や民は大切だが……それでも、一番大切なのは家族なんだ」

バレット「リアローズは大人しくて、公国の奴らに捕まって酷いことされてるんじゃないかって……」

バレット「俺、おれ、ほんとうに、まいにちまいにちしんぱいでぇ……」エグッ…

バレット「うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! ほんどによがったよおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ビエーン!



リアローズ「~~~~!///」カアアァァ!

鉄国民達((……変な風に思われてないといいなぁ))

鉄国兵達((……飲み水をいっぱいもってこよう))


ルーチュ「ず、随分と個性的なお兄様なんですね……?」

ノエル「ちょっと興味深い人ではありますけど……」

ユージーン「そりゃ表に出てくるのが姫様だけになるわけだよ……」

ジーク「……再び泣き止むまで、どれくらいかかる?」

イアン「……ああ見えて、真面目な方ではある。垂れ流しはあるかもしれないが、もうしばらくすれば大丈夫の筈だ」


……

――

……

バレット「……悪い。今度こそ落ち着いたよ」ズズ…

バレット「リアローズから、話も聞いた」

バレット「改めて、俺はバレット。リアローズの兄で、鉄国の王子でもある」

ジーク「……お初にお目にかかります。私は――」

バレット「あー、いいっていいって! 堅苦しいのは俺も嫌いなんだよ!」

バレット「ジーク、だろう? リアローズから全部聞いたよ」

バレット「イアンすら死にかけたあの飛竜を倒して、命懸けであいつを守ってくれたんだってな!?」

バレット「本当に、本当にありがとうなぁ! お前みたいないい奴もいるんだなぁ!」ギュウゥゥ!

ジーク「お、お褒めに預かり光栄……すまないが、もらいたい……!」パンパン!

バレット「おっと。嬉しすぎてついな」パッ

バレット「それにイアンも無事で一緒にいただなんていいことだらけじゃないか!」

イアン「……申し訳ありません。本来であれば、私が……」

バレット「いいっていいって! みんな無事だったんだからよ!」バシバシ!

バレット「あ、わり。おもわず叩いちゃったけど、イアン怪我は大丈夫か?」オロオロ

イアン「一時は生死の境を彷徨いましたが、彼女……ミナの手厚い治療のおかげで一命を取り留めました」

イアン「あの時ミナが私を見つけてくれねば、私は死んでいたことでしょう」

ミナ「そ、そんな。私などは何も……///」

バレット「ミナだな! よし、父さんが帰ってきたらジーク達にもミナにもすんごい報酬を用意してやるからな!」

ミナ「!? わ、私はそのようなつもりでは!?」オロオロ

バレット「俺の大切なものを守ってくれたんだ! それくらい当然だろう?」

ノエル「いやぁ、私も人のこと言えませんけど……王族らしくない人ですねぇ……」ポソ…

ルーチュ「お、お姉様……!」



バレット「……へ?」

バレット「……王族って?」



ノエル「あ、申し遅れました」


パサ…

リュノ「私、森国第一姫のリュノと申します」ペコリ

リーチェ「お、同じく森国第二姫のリーチェと申します。姉が大変ご無礼なことを――」

バレット「」



バレット「――うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? かあさんにまたおこられるううううぅぅぅぅ!?」

バレット「やめて母さん! 俺ほんとに礼儀とかわからないのおおおぉぉぉ!? ハンマー持ってこないでええぇぇぇぇぇぇ!?」グルグル




リアローズ「……ジークさぁん……」ギュ…

ジーク「……俺にあの王子の荷は重すぎる……」

ジーク(敵意を持たれずに済んだのは幸いだが、これは少し時間を費やすかもな……)

――

※バレットとの再会で1ターンを消費しました
※次は5ターン目からの開始となります

イベント途中ですが、今日はここまで
バレットが泣きつつも友好的な為、状況によっては今後も援護を受けられます
おそらく明日か明後日にはジラワークの待つ玉座に到着できるでしょう

そして先にコンマも拾っておきましょう
↓1~2コンマ二桁

本日もありがとうございました!

おつれ

はい

今更だけど冒頭で飛竜の群れに襲われて拠点を奪われて、最初の相手は手負い
7体の帝がいて赤が最初に脱落するあたりこれ参考にしてる?
https://m.youtube.com/watch?v=f9iILG7xaM4
字違うけどこっちの帝龍もこんな外見イメージでいいのかな

こんばんはー

>>317
『帝龍』という名前や一部行動パターンなどは確かにそちらを参考にしていたりします
でもワイバーンは別ゲーのを参考にしていたり(開幕攻撃のスキル名でおや?と思う人がいたらそれが正解です)
そもそも開幕で鉄国があんな惨状になるのは想定してませんでした(白目)
なお帝龍は実は本来八帝だったりしますが、コンマ結果で約一名(呪帝)がリストラされました
帝龍の外見は大体そのキングドラゴンのような『正統派』な西洋龍のイメージをお願いします

おそくなりましたが、ちょろりと再開です
そして
×5ターン目
○6ターン目
でした。申し訳ありません

――

……


バレット「ごめんな、何度も……」グシュ…

バレット「母さん、普段はすげえ優しいんだけどさ……」

バレット「俺がちょーっと礼儀? とかマナー? ってのに失敗すると怒るんだよ……」ブルブル…

イアン(あれは、ちょっとの騒ぎではありませんでしたよ? むしろベリィ様の懐の広さは相当なものです……)

リュノ「ふふ、鉄国王家もなかなか楽しそうなところですねぇ」

リュノ「私も堅苦しいのは苦手なんで、あんまり無理して喋らなくて大丈夫ですよ?」

リーチェ「わ、私も。それにお母様も意外と砕けた方ですので……」

バレット「そうなのか!? いやぁ、助かるぜ!」

バレット「森国は硬いって聞いてたけど全然だな! あらためてよろしくな!」ニッ!

イアン「……うおっほん」

バレット「……と、とにかくあれだ。親睦会みたいなものはまた今度開くことにするぜ」アセアセ

バレット「しかし、リアローズだけじゃなくて森国の姫二人もって……」

バレット「ジーク、もしかしなくてもお前……」

ジーク「……」

バレット「ああ、お前も楽にしていいぜ? たぶん歳も近いだろ?」

バレット「こう見えて、口は堅いから安心してくれよ」

ジーク「……バレットも感づいているようだが俺達は傭兵団を偽り旅を続け、そしてここに来た」

ジーク「――あの日、俺の目の前で奪われたリアローズの祖国……鉄国を取り戻すためにな」

バレット「へへ、やっぱりか。本当は、俺がやるべきことだったんだけどな」

バレット「ジークに森国にイアンにミナ、色々な人に助けられちまって、情けないぜ……」

イアン「……王子。私も、己の無力さは痛感しております。ですが……」

バレット「わかっている。今は悔いている場合じゃない。目の前に、俺よりもずっと強い傭兵団がいるんだからな」

バレット「……まだ戦力としての力にはなれないかもしれないが、これでも少しは公国の情報を手に入れたんだ」

バレット「王都に向かう前に、少しでいいから聞いていってくれ」


……

――

――

……


ユージーン「……王子様も馬鹿かと思えば、随分と無茶してんなぁ……」

マリリン「ジラワークはともかく、ゼルガーに見つかったら消し炭だよ……?」

バレット「ああ、俺もそれは肌で感じた。だからあいつらの追跡はできなかったけど……」

バレット「なあジーク、なんでこの細めと猫みたいな子は公国の将軍のこと知ってるんだ?」

ジーク「……彼らは元、公国軍だ。公国の非道さに業を煮やし、俺達に情報を流してくれている」

バレット「そ、そうなのか!? な、なんかちょっと複雑だけど、リアローズ達が信じているなら大丈夫だな!」ウンウン!

ジーク(それでいいのかこの王子は……?)

バレット「でも、それならもっと安心だ。ジークの傭兵団には小さいけど三国が集まっていることになる」

バレット「それぞれ得意分野ってのはあるからな! 色々な奴がいた方がとれる戦法も増えて勝ち筋も見えてくる」

バレット「どうにもあの様子を見る限り、ジラワークって犬はゼルガーとネーロって奴と喧嘩してたっぽいしな」

バレット「いくら公国の将軍でも、この人数を相手にはできないだろう」

マリリン「……ちょっと待って、ジラワークとネーロちゃんが喧嘩?」

バレット「ん? ああ。会話全部は聞き取れなかったんだけどさ」

バレット「女の子が犬に何か小さな球を渡したんだけど、あの犬それをその子の顔に向かって投げつけてよ」

マリリン「」ピキッ

バレット「んでそれを横からゼルガーって奴が止めて、そのあとなんていうかな……」

バレット「あいつの方が強いのに、わざと犬に謙って持ち上げてる感じがしたな、うん」

バレット「そしてその犬は高笑いして王都の方に……てな具合だよ」

マリリン「……そっかそっかー。ありがとうね王子様♪」キュルン!

バレット「おう! ……公国の人間なら、あまり役立つ情報じゃなかったかもしれないけどな」

マリリン「ううん♪ そんなことない♪」

ジーク「ああ。奴が自ら孤立を望み、その潜伏場所もわかっているというのは非常に大きい」

ジーク「……感謝する。必ずや、バレットに代わり鉄国を奪還することを誓おう」

バレット「……頼む」ペコリ

バレット「この信号弾と銃を持っていってくれ。煙の色で、状況を判断できる」

イアン「王子は、どうなさいますか?」

バレット「リアローズと一緒にここで民達と一緒に……って言いたいところだけど」


リアローズ「……」


バレット「……ジーク達に、ついて行く気なんだな」

リアローズ「……うん。私も、少しでもジークさんの力になりたい」

リアローズ「そして……鉄国を、取り戻したいから」

バレット「……お前は、昔から母さんに似てるよ。普段は優しくて大人しいのに……時々、熱くなる」

バレット「……」

バレット「ジーク、イアン、みんな……妹のこと、よろしくお願いします」ペコリ

リアローズ「お兄ちゃん……」

ジーク「……ああ。必ず守り抜こう」


……

……6ターン目……


鉄国兵団「「お気をつけて!」」

バレット「もし、やばくなったらここに逃げてきてくれ!」

バレット「ぜ、絶対だからな? リアローズは勿論だが、誰も死んじゃ駄目だからな!?」

バレット「自慢じゃないが、俺は結構泣くぞ!?」

ジーク「……それはよくわかった」

バレット「鉄国取り戻したら、盛大に祝おうぜ! 聞きたい話、一杯あるしよ!」

バレット「きっと父さんももうすぐ戻ってくる! 鉄国も蘇る!」

バレット「だから、ほんとにほんとに、絶対に――生き延びろよ!?」

ジーク「……それは、俺の信条でもある」

リアローズ「……私も、諦めない」

リアローズ「……いってきます!」


ドドドドド…!



バレット「……」

バレット「…………」ンブブブブブ…

鉄国兵「……王子、よく我慢されましたね」ホロリ…

バレット「……お、俺はお兄ちゃんだからな」

バレット「俺よりももっと間近で、鉄国が亡びる様を見せられたあいつの無念さは俺以上の筈だ」

バレット「俺よりもずっとずっと、泣きたい筈なのに。あんな顔されちゃ、泣けるわけないだろ……?」

バレット「……今度こそ、大丈夫だ。あいつらなら、きっとやってくれる……!」ゴシ…

……


目的地:鉄国王都・王の間(目標値80)

進軍累計値:0

※進軍判定・コンマ1/2進軍→乗馬技能により相殺。

――

コンマ70(>>307

61~70:休息・小自由行動+1

――

【鉄国・王都】


……

ドドドドド…


馬「ヒヒン…」


ミナ「流石に、この子達も疲れが溜まっていますね……」

イアン「無理もない。鉱山からここまで、駆け続けたからな……」

リアローズ「本当に、公国兵とすら遭遇しないなんて……」

リアローズ「そして……」グルリ…


ボロッ…


イアン「……これが、我が国の王都だというのか……」

ミナ「……」ウツムキ…

リアローズ「……」ギュッ…

ジーク「……リアローズ、王城の王の間へは?」

リアローズ「ここからなら、もう……すぐに向かえます」ゴクリ…

ジーク「……そうか」



ジーク「……警戒は続けるが、全員一度ここで少し休もう」

ジーク「――六将・ジラワークには万全の状態で挑む。いいな?」

一同「「……」」コクリ…

――


所持アイテム
『転移の護符』×1
『ゾロ目チケット』×4(上限5)
『リアローズハンマー』
『連絡用信号弾』
『鉄鉱石』×4
『地帝の鱗』×1

【王城間近での行動】1/1

1:仲間との交流(好感度アップ、安価イベントなど。内容や交流対象の指定も可能。ジーク抜き姫同士なども可能)
※鉄国奪還までは、姫との本番はNG。現状は本番前まで。ストーリー進行で徐々に解禁

2:鍛錬
※団体鍛錬(味方全体のレベル上げ。各コンマ一桁+3のレベルアップ)
※共同鍛錬(2人を選択しレベル上げ。コンマ一桁レベルアップ+スキルチャンスがあればスキル獲得処理)
※個別鍛錬(一人で影の特訓レベルアップ。コンマ一桁×2+スキル獲得難易度緩和)

3:調査(辺りを調べる。一定確率で情報やアイテムを入手。場所によってはマイナスイベントもあり)

少ししたら自由行動多数決コンマ

すみません

リーチェ(★60)
イアン(40)
マリリン(40、★95(固定))
リュノ(50、50)
リュノ氷習得後→リュノ&リーチェ(★50)

ですね。個別鍛錬でスキル獲得に失敗するとその都度基準値-10されていきます
3分後あたりに多数決

それでは
自由行動多数決コンマ
↓1~3コンマ二桁


円陣を組む
――

【原型を保っていた廃屋】


ガラ…


イアン「……」

ミナ「イアン様……」

イアン「これは、復興も時間がかかりそうだな」

イアン「だが、必ず……!」ギュッ…

ミナ「……微力ですが、私もお手伝いさせていただきます」


リュノ「……ねえ、リアローズさん?」

リアローズ「は、はい?」

リュノ「鉄国の人でも、木のお家は好きですかね?」

リュノ「ほら、私……こうやって樹木操れますから」ウニョン…

リュノ「……い、今はちょっと地面が荒れているからか、元気がないですけど」

リュノ「少しでも、鉄国の人が元の生活に戻れるお手伝いができればな、と……」

リーチェ「私はお姉様ほど上手く操れませんが、それでもがんばります!」

リアローズ「……ありがとう。私もみんなも、木のお家も大好きだよ」ニコリ

リアローズ「それじゃあ森国を取り戻した時は、今度は私がお家を作るお手伝いをしようかな……?」



マリリン「……」シュッ! シュッ!

ユージーン「マリリンの奴、完全にジラワークを殺る気だな……」

ユージーン「いや、ネーロちゃんの顔狙ったって聞いた時は俺もぶん殴りたくなったけどさぁ」

ジーク「……お前も、参加するか?」

ユージーン「……やめとくよ。身の程は弁えているつもりさ」

ユージーン「確実に仕留められるよう、俺は変わらず周りを警戒しておく」

ジーク「頼んだぞ、ユージーン」

ユージーン「ああ。任せときなって」

ユージーン「……」

ジーク「……どうした?」

ユージーン「いや。……俺、いま本音で口にしたなぁって思ってさ」

ユージーン「……いいもんだな。誰かに頼られて、それに応えられるってのは」

ジーク「ふっ、お前もようやく傭兵が板についてきたようだな」

ユージーン「……そうかい。ありがとよ」

マリリン「……あの塵糞駄犬は、ここで確実に磨り潰そうね♪」ガバ!

ユージーン「うおぅ!? 脅かすな!?」ビク!

ジーク「……妙に力の籠った腕で俺達をまとめて抱き寄せるな。肩を傷める」

マリリン「えー? いいじゃない。親衛隊でもよくやってたんだよ?」

マリリン「みんなの想いを一つにまとめ……あ、そうだ♪」パン!


……

――

――

……


傭兵団の輪「「……」」



ユージーン「……マリリン、これはなんだ?」

マリリン「ふっふっふっ……これもまた、大切な陣形の一つ!」

マリリン「その名も円陣! 同じ志を持つみんなで肩を組み合って、士気を高めるの♪」

イアン「……」ギギギ…

ユージーン「……身長の関係でちょっとおっさんが辛そうだけどな」

マリリン「あはは、少しだけ頑張ってね? マリリンちゃん含めて半分が小柄だし……///」

ジーク「イアンの左右を俺とリアローズにすべきだったのではないか……?」

ミナ「ごめんなさい、私がつい先にイアン様に腕を伸ばしてしまったせいで……///」

ミナ(神よ……自然な流れでまたイアン様の腕に抱かれたいと思ってしまった私を、お許しください……)

リュノ「公国も面白い文化がありますね。確かに、なんだか妙な一体感がありますよこれは」

リアローズ「なんだか、ぽかぽかするかも……?」

リーチェ「はい。これは一体……?」

マリリン「仲間や友達がすぐそこにいる。自分は一人じゃないって感じられる安心感だと思うな♪」

ジーク「……なるほどな」

マリリン「だから、士気が上がるんだ。自分一人じゃ無理でも、みんながいるからってね」

マリリン「さ、ジーク。後は君が鼓舞をするんだよ? 大丈夫、障壁は張ってるから声も漏れないから思いっきりね♪」

一同「「……」」

ジーク「……そうだ。俺達は、一人ではない」

ジーク「対する敵は自ら仲間を拒んだ、孤独な狼。俺達が敗ける道理など、どこにもありはしない」

ジーク「更なる敵はいるが、目の前の事から成していくことは大切だ」



ジーク「――打倒!!! 公国六将ジラワーク!!! いくぞっ!!!」バッ!



ジーク傭兵団「「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」バッ!




……

――

――

ジラワーク・玉座の間の解析進行その2

コンマ34(>>308

4+34/100

※このあとジーク達がコンマ3以下を3連続で出さない限りもう無理です……

――

……

【鉄国・王の間】


ジラワーク「……フリーデシルトが来たら、こうやって、こうだ……!」バッ!

ジラワーク「くく……! 我ながら自分の技の見事さに見惚れちまうぜ」トロン…

ジラワーク「あの忌々しい『外』の女には通用しなかったが……」

ジラワーク「あれは、俺があの女の力を把握しきる前に俺に近づけさせた使えねえ部下共のせいだしな……」

ジラワーク「……」

ジラワーク「…………」

ジラワーク「くそっ! ネーロの野郎、その女を海中に転移させて殺しただぁ!?」ガシャァーン!

ジラワーク「馬鹿か! 俺とやりあってたからこそ、あの女に隙が出来たんだ!」

ジラワーク「だから、転移させることができた! つまりは、俺のおかげで倒せたようなもんなんだ……!」

ジラワーク「……そうだ、そう……戦いには、俺の邪魔をする部下だの同じ将軍の仲間だとかは必要ねぇんだ……」

ジラワーク「俺様は公国六将ジラワーク! この溢れる才能で、一人で、登りつめた!」

ジラワーク「今度こそ『邪魔』ははいらねぇ……!」

ジラワーク「誰が見ても俺様を認めるしかない、圧倒的な功績をあげて、今度こそエルクラッド様に認めて頂くんだ……!」




ジラワーク「 は は は は は は は は は は ! ! ! 」




……

――

決戦が近づいてきたあたりで今日はここまで
図らずも『円陣まで組む仲間の大切さを知る傭兵団VS自己陶酔する孤独な将軍』の構図に……
ジラワークの戦闘コンマがどうなるか少し気になってしまいます
明日、おそらくジラワーク戦が始まるかと思います
そして先に進軍コンマも取っておきましょう

↓1コンマ二桁(10以上で累計値80突破で玉座の間に突撃)

本日もありがとうございました!

こんばんはー

コンマ10以上の為、いよいよジラワーク戦となります
一応彼にも最低保証戦闘があるので、反撃してくる可能性はあるのですが……

――


コンマ24

※累計値80を超えたため、玉座へと進軍!

※バレットより情報を手に入れている為、特殊奇襲判定消滅

※ジラワークのところへ直進します

――

【鉄国・王の間】

……


ドドド…


ジラワーク「……!」ピク!

ジラワーク「きやがったな、フリーデシルト……」

ジラワーク「てめえを殺して、俺は更に上へ行く……!」ビビビビビ…




バン!





ジラワーク「死ねええぇええぇぇぇぇぇぇぇぇ!」ブオン!



鉄槍群「……」ビュオン!



ガガガガガガガ…!



シーン…


ジラワーク「……なにっ……!?」




ジーク「……案の定、見え透いた奇襲をしかけてきたか」

イアン「敵の場所がわかっていれば、対処は容易い」


ジラワーク「な、なんだてめえら……!? フリーデシルトはどうした!?」

イアン「……陛下のお手を、これ以上煩わせるわけにもいかない」

ジーク「――ジラワーク。ここで討ち取らせてもらうぞ……!」チャキン!


ジラワーク「はっ……! 雑魚めが。この俺様に勝てるつもりでいるのか……!?」ビビビビ!


――『磁操・鉄鎧』発動――

★『磁操・鉄鎧』
戦闘開始時、敵が複数体の時発動
自軍にレベル80の『鉄鎧兵』を6体呼び出し操作する


鉄鎧兵×6「……」ガシャーン!


ジーク「……なるほど。これが磁力魔法か」

ジラワーク「くく、このまま――」


マリリン「へー? 頑張っても6人分しか操れないんだ~? へぇぇ~?」ニコニコ


ジラワーク「なっ……てめぇ、マリリン!? 俺の手柄を横取りしに――」



マリリン「黙れこのきたねェ野良犬がぁ! 今からみんなでテメェを磨り潰してやるから覚悟しなぁ!」ビリビリ!



一同「「!?」」

ジラワーク「ま、まさかとは思うがてめぇ……」ヒクヒク…

マリリン「そう。目障りでネーロちゃんにも危害を加えようとしたお前を殺すんだジラワーク」

マリリン「……でも、今日はマリリンちゃん以上に殺意が募っている子がいるぞ♪」キュルン!

マリリン「――地獄でたっぷり後悔しな」スッ…


ザッ…


リアローズ「……」



ジラワーク「……っ! その出で立ち、まさか……!?」


リアローズ「……鉄国姫、リアローズ」





リアローズ「――父と兄に代わり……この国を取り戻させてもらいますっ!!!」




リアローズ「いくよっ、フラネッタ!」バッ!

フラネッタ「……!」ガシーン!

ジラワーク「くく、くくくく……!」

ジラワーク「こいつはいい! フリーデシルトじゃなかったが、これはこれでエルクラッド様への土産になる……!」

ジラワーク「操れる鎧は一体か? ん? 鉄糸なんて原始的なもんで、この俺の鉄鎧達に張り合うつもりか?」

リアローズ「……負けません!」ギュ!


スッ…


ミナ「リアローズ様、お下がりください」

イアン「奴へ鉄槌を叩きこむ為、我らで道を切り拓きます」


ザッ!


リーチェ「フラネッタの剣に、私の魔力も付与させます。これでどうか……!」

リュノ「あれが件の野良犬。とっとと叩き潰して、復興の方に時間を割きたいですねぇ」


ジラワーク「なっ……リュノ姫だと……!?」


一同「「!?」」

リュノ「おや、これは驚きました。まさか、私を知っているとは」

ジラワーク「ったり前だろうが! てめえこそ、なんでこの俺様をしらねぇ風なんだよ!?」

ジラワーク「かつて森国一の戦士だった、このジラワーク様を……!」ギリギリ…!

リュノ「……知りませんね。私、興味を持てないことにはほんっとーに心底興味ないし覚えられないんですよ」

リュノ「あなたの経歴と名前なんて、動く自称野菜と比べたら微塵の価値もありません」

ジラワーク「~~~~~っ! どいつもこいつも、森国の連中はこれだからっ……!」ギリギリ!

ジラワーク「――だが、俺を認めなかったからこそ森国は滅んだんだ!!!」

ジラワーク「俺と言う優秀な存在を捨てたから、結界を壊された程度で焼きつくされた!」

ジラワーク「――俺は、森国も鉄国も滅ぼした! 公国で一番強く賢く才能にあふれる最強の将軍なんだ……!」



リーチェ「……あなた……森国を、民を売ったのですね……?」ユラリ…

リュノ「……訂正します。あなたに、興味がわきました」ユラリ…



リュノ「――ここにいる全員の恨みを買ったあなたが、どんな悲鳴をあげるのか。とても、興味がありますよ」チャキ…



マリリン「同感♪」

ジーク「……やはり貴様は、ここで死ね」

ジラワーク「 は は は は は は は は ! 」

ジラワーク「本気で、俺様に勝てるつもりか!?」

ジラワーク「人数が互角なら、問題ないってか!?」




ユージーン(……俺に気付いてもいないのか)コソ…

ユージーン(前に調べてた時から思ってたが、とことん思い上がりの強い奴だな)

ユージーン(大丈夫たぁ、思うが……背後からの増援を警戒しておこう)

ユージーン(姫様達が思いっきり暴れられるようにすることが、今の俺の仕事だ)スッ…




ジラワーク「鉄国だけじゃなくて森国の姫までいるなんて、天も俺を祝福してくれているとしか思えねえなぁ!」

ジラワーク「こりゃニイハオの野郎の地位もいただいちまったかなぁ……!」ニヤニヤ

ミナ「……神は、あなたに罰を下すことはあっても祝福は与えないことでしょう」

イアン「貴様のせいで散った民と兵の無念、思い知って貰おう……!」

リアローズ「私達の鉄国、返してもらいます……!」

フラネッタ「……」ジャキン!




ジラワーク「――無駄だよぉ! どいつもこいつも、俺の踏み台になりやがれえええぇぇぇぇぇぇぇ!」


ジーク「――総員、奴を仕留めろ!!!」バッ!



――戦闘開始!!!

※固定ボス、格上などを倒さない限り戦闘経験地は得られません

ジーク傭兵団:レベル総計196+139+197+140+126+195+126
『響き渡る声援』により6×10レベルアップ

=1179

【攻撃状態】→【無双状態】
耐久値:2+2
感情爆発・庇護1
揺るがぬ騎士団長1

防御:4
感情爆発・庇護1
からくり乱舞・魔装雷騎士フラネッタ1
からくり護操・蜘蛛糸1
惑乱音響1

回復:1
癒しの大妖精1

ジーク:合計補正…120
『感情爆発・憤怒』+100
『傭兵団戦術』+20

リアローズ:合計補正…95
『からくり乱舞・魔装雷騎士フラネッタ』+25
『鉄姫の制裁』+70

リーチェ:合計補正…50
『四元の加護』+30
『妖精光壁』+20

イアン:合計補正…20
『鉄鬼の鍛錬』+20

ミナ:合計補正…20
『スイングクラッシュ』+20

マリリン:合計補正…20
『惑乱音響』+20

リュノ:合計補正…10
『緑姫の樹縛』+10

VS

【公国軍】レベル総計160+80×6=640
六将・ジラワーク:レベル160
【スキル】
★『公国六将』
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を4にし、
補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★『鉄滅の波動』★
戦闘開始時、敵に自身のレベル以下の鉄国所属者がいる時発動
該当者を強制的に戦闘不能(負傷判定極大)状態にする
さらに戦闘不能にした人数分自身の耐久値を増加させ、常時補正+20を加算していく

★『国崩しの功績』★
鉄国領で戦闘時のみ発動
自身の耐久値を2増加させ、さらに戦闘時常時補正+100を得る

★『貪欲なる黒狼』
戦闘時、常時補正+20。敵に鉄国所属者がいた場合さらに補正+20
さらに防御状態の敵に-20の補正をかける

★『磁操・鉄鎧』
戦闘開始時、敵が複数体の時発動
自軍にレベル80の『鉄鎧兵』を6体呼び出し操作する

★『磁操・鉄槍』
優勢取得時、コンマ一桁が0、4、8の時、敵に2劣勢を与える

『磁操・鉄盾』
劣勢判定を3回まで無効化する

『武装略奪』
敵が装備スキルを身に着けていた場合それを奪い取り、自身のスキルに加える

鉄鎧兵:レベル80×6
【スキル】
『意思無き鉄の身体』
劣勢判定時、コンマ一桁が0なら劣勢を無効化する

ジラワーク:合計補正…140
『国崩しの功績』+100
『貪欲なる黒狼』+40

『国崩しの功績』→耐久値6に

弱体妨害

『四元の加護』-20
『惑乱音響』-25

レベル差539=補正+530
スキル補正差+185

合計補正+715

『公国六将』により補正を30まで軽減


コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ95

――ジーク傭兵団優勢!


ジラワーク「――悪いが、お前らはどう足掻いても俺には勝てねぇ!」

ジラワーク「くらいやがれ!!!」ビビビビビ!


――『鉄滅の波動』発動――

★『鉄滅の波動』★
戦闘開始時、敵に自身のレベル以下の鉄国所属者がいる時発動
該当者を強制的に戦闘不能(負傷判定極大)状態にする




リアローズ「――させないっ! お願いフラネッタ!」ギュリン!


★『からくり乱舞・魔装雷騎士フラネッタ』★
★を含む鉄国対象スキルを全て無効化し、戦闘時、常時補正+25を加える
優勢取得時、敵の所持する通常防御、回避スキル効果全てを貫通し無効化する
劣勢判定を受けた時、一度だけ無効化。さらに再度判定を行いコンマ50以上で相手に劣勢を跳ね返す
また雷属性攻撃の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる
さらに追撃優勢取得時、その成功率を上昇させる
さらに戦闘不能にした人数分自身の耐久値を増加させ、常時補正+20を加算していく



フラネッタ「……!」バチィ!


ジラワーク「――なん……だとぉ……!?」シュウゥゥ…


――『鉄滅の波動』を無効化――


フラネッタ「……!」グオ!

ジラワーク「くっ!?」ビビビ!


鉄盾「」カタカタ!


『磁操・鉄盾』
劣勢判定を3回まで無効化する


リーチェ「させません……!」バッ!

★『四元の加護』★
炎水風土属性。戦闘時、常時補正+30。敵の戦闘、逃走にそれぞれ常時-20補正
敵の所持する通常防御、回避スキル効果全てを貫通し無効化する
また炎水風土属性の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる
リアローズ「フラネッタ! このままいくよ!」バッ!

フラネッタ「……!」ゴオオオ!

リアローズ「ありがとう、リーチェさん!」


バキィィィン!

――『磁操・鉄盾』を無効化――


ジラワーク「ぐわあああああぁぁぁぁ!?」ブシャァ!


フラネッタの追撃
コンマ15以上で優勢

↓1コンマ二桁

コンマ87

――追撃優勢!


リアローズ「まだ……!」

フラネッタ「……!」ブオン!


ジラワーク「う、うおおぉぉぉぉ……!?」ゴロ…!


ドガアァァ!


ジラワーク「はぁ……はぁ……!」

ジラワーク「ば、馬鹿な!? どうして俺の魔法が……!?」

ジラワーク「鉄国操り人形なんかに、俺の魔法が防げるかぁ!」ビビビビビ!


フラネッタ「……」バチィ!


ジラワーク「うがああああああああぁぁぁぁぁ! なんでだ、なんで――」



ジーク「……怒りで視野が狭まっているな。鎧の操作もできていなければ、背中もがら空きだ」ヒュオン!

ジラワーク「うっ!?」



――『煌破断』発動――



ズドオオオオォォォォ!



ジラワーク「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁ……!?」ブシャアアアアァァァ!

ジラワーク「―――ッ、ガアアァァァァァァ!」ビビビ!


鉄鎧兵「……」ブオン!

ジーク「っと」ヒラリ


ジラワーク「はぁ……はぁぁ……!?」

ジラワーク「なんで、なんで俺がこんな連中にぃぃ……!?」


リアローズ「……!」ダッ!

フラネッタ「……!」ダッ!



ジラワーク「くそあああああぁぁぁぁぁ!」


――

※ジラワーク残り耐久6-1-3=2

コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ67


――ジーク傭兵団優勢!


ジラワーク「大人しく、俺様に、操られていやがれぇぇぇぇ!」ビビビビビ!


フラネッタ「……」バチィ!


ジラワーク「くそ、くそ、くそくそくそくそくそおおぉぉぉぉぉぉぉ!?」


リアローズ「……フラネッタ!」グイ!


フラネッタ「……!」ヒュバ!


ジラワーク(……!? こいつ、蹴りを……!?)


メギィ!


ジラワーク「がっ……は……!?」ゴポッ…

ジラワーク「何故だ、なぜぇ……!」ボタボタ…



ジラワーク「俺の魔法はっ!」

ジラワーク「誰にも負けない、最強の魔法なんだあああああぁあぁぁぁああぁぁぁぁ!」ビビビビビビビビビ!


フラネッタ「……」バチィ!


ジラワーク「ああああああああああああああああああ!!!」


フラネッタ「……」ブオン!



フラネッタの追撃
コンマ15以上で優勢

↓1コンマ二桁

コンマ05

――追撃失敗……


ジラワーク「――うああああああぁぁぁぁぁ!」バッ!


リアローズ「……!」

フラネッタ「……」ドガァ!


ジラワーク「はは……」



ジラワーク「ははははははははは! げぼっ……ははははははぁ……!!!」



ジラワーク「ど、どうだ見たかリアローズ……! このジラワーク様の素早さをぉぉぉぉ!」

ジラワーク「俺様は、魔法だけじゃねぇ……この身体も、爪も、全てが最強なんだ……!」ギラリ!

ジラワーク「もう、てめえの人形の動きは見切った……!」

リアローズ「……」ジリ…

フラネッタ「……」ジリ…


ジラワーク「――死ねぇリアローズゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」




コンマ20以上で優勢
コンマ19以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ69

――ジーク傭兵団優勢!



フラネッタ「……」ブオン!

ジラワーク「言っただろう、見切ったってよぉ!?」


ガキィィィン!


リアローズ「……!」ギチ…

ジラワーク「へへへ……この距離なら、絶対に操れるに決まっている……!」

ジラワーク「俺様の勝ちだあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ビビビビビビ!






リアローズ「――フラネッタ、蜘蛛糸!」バッ!






ジラワーク「!?」

フラネッタ「」ガパ…


ギュバアアァァ!


ジラワーク「うがああああぁぁぁぁぁ!?」グルグルグル!

ジラワーク「くそ、こんなせこい手使いやがってぇ……!」

ジラワーク「だが、鉄糸なんてすぐに――」


ゴシャァ!


バキャァ!


ズドォォン!


ジラワーク「!?」ビク!


鉄鎧兵残骸「「」」シュウゥゥ…


ミナ「……リアローズ様、お見事でございました」ザッ…

イアン「それに対して、この男は呆れたものだな」ザッ…

マリリン「うん。ジークに背中斬られてるのに、それでもリアローズ様とフラネッタに固執してたもんね♪」ザッ…

リュノ「何度やっても無駄な魔法を使い続けて、完全に周りが見えていない様子でしたからねぇ……」ザッ…

リーチェ「……その糸にも、私の魔力を込めてあります。あなたでは操ることはできませんよ」ザッ…


ジラワーク「う、ぐ、くそ、くそぉ……!?」ギチギチ…!

ジラワーク「だ、誰か俺を守れ!? 俺はエルクラッド様に認められた稀代の将軍だぞ!?」ギチギチ!

ジラワーク「俺は、こんなところで終わる器じゃねぇんだよぉ……!」ギチギチ!


リアローズ「……」

ジーク「……よくやったなリアローズ」

ジーク「だが、こんな奴の為にお前が手を汚す必要は無い」

ジーク「――対象の抹殺をこなすのも、俺達傭兵の仕事だ」チャキン…



ジラワーク「や、やめろおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」



ズバアアァァ!



ジラワーク「あっ――――」



ジラワーク残り耐久1-1


= 0



――勝利!!!

――戦闘時間経過――


……7ターン目終了……



――公国・???判定――



特殊判定
↓1コンマ二桁

コンマ38

34~66:勝者への猛襲・弱

――

【公国・???】



エルクラッド「……なるほど。お前らしい良い判断だ」

エルクラッド「目的を見失うばかりか、ネーロを害そうとする者に価値はない」

ゼルガー「はっ! ではこのまま、フリーデシルトの軍を鉄国に――」



エルクラッド「――あの程度の者では、フリーデシルトが討ち取っても訝しむだけよ……」

エルクラッド「――ゼルガーよ、我が許可する。帝龍を送り込め」

エルクラッド「――使えぬ駒が死んだ、その瞬間にな」



ゼルガー「っ、よろしいのですか? 公国の守りにも帝龍はやはり何体かは温存すべきです」

ゼルガー「既にかの者は、森国女王カタリナを討つための準備を進めておりまして……」

エルクラッド「……なんの為のお前達だと思っておるのだ」

エルクラッド「帝龍など、力しか能の無い駒だ」

エルクラッド「――ジラワークを倒し浮かれたフリーデシルトがそのまま帝龍に食われるもよし」

エルクラッド「――フリーデシルトが帝龍を破ったとしても、奴はそれこそ次の襲撃を警戒して縛られる」

エルクラッド「……だが、お前の言い分もわかる。ならば送る帝龍は……」

ゼルガー「……かしこまりました」

エルクラッド「……帝龍の転送が済み次第、ネーロは休ませるようにせよ」

ゼルガー「はっ! 仰せの通りに!」

カツカ…


ゼルガー(ジラワーク……私に感謝しなさい?)

ゼルガー(本当は、もっとあなたを駒として扱ってもよかったのですが……)

ゼルガー(まがりなりにも、同じ六将の身となったあなたはただの駒としては扱えない)

ゼルガー(それにエルクラッド様の為にはなりませんが……)

ゼルガー(あなたのある種のひたむきさだけは……嫌いではありませんでしたからね)


キィィィン!


ゼルガー(あなたは、気が付いていましたか?)メラメラ…

ゼルガー(エルクラッド様は、裏切り者のあなたがまた裏切ることを警戒していた)

ゼルガー(だからあなたにだけ――特別な魔法を仕込んでいたのです)

ゼルガー(……おやおや、思ったよりもフリーデシルトの進軍は速かった様ですね)

ゼルガー(ジラワークの命の灯が、急速に弱まっていく……)メラ…

ゼルガー(……想定していた以上に手酷い目にあっているのか)

ゼルガー(やはりエルクラッド様のご判断が正しい。これではジラワークを、フリーデシルトが脅威として認識しない)

ゼルガー(……)プスプス…

ゼルガー(まさに風前の灯。急いだ方がいいですね)



ゼルガー「……さようなら、ジラワーク。来世では、より強きエルクラッド様の駒として生まれて来なさい」


……

――

――

……


ジラワーク「お……れ……は……」

ジラワーク「だれに、も……」

ジラワーク「まけ……ね……ぇ……」ビビ…


鉄残骸「……」シーン…


ジラワーク「あ、あ……」

ジラワーク「あ……」

ジラワーク「……」

ジラワーク「」パタ…



ジーク「……終わったか」

イアン「ああ……」

マリリン「こいつも、もう少し仲間を大切にすることを知っていたら、変われていたのかもね」

リュノ「まぁ、珍しい魔法ではありましたからねぇ……」

リーチェ「……いいえ。大切なのは、その魔法をどのように使うかです」

リーチェ「自分の力を誇示する為だけ使ってしまっては、どんな魔法も意味がありませんから……」

ミナ「ええ、その通りですね……」


リアローズ「……」ジッ…

ジラワーク「」

リアローズ「……」フイ…

リアローズ「……大切なのは、これから」

リアローズ「鉄国を、元に戻していかなきゃ……」

イアン「ええ、その通りでございます……」



ユージーン「……終わったか」フゥ…

ユージーン「こんだけ派手にやって、本当に誰も助けにきてくれねぇってのも……」

ユージーン「なんだか、寂しいもんだなジラワーク?」

ユージーン「……金や権力で手に入れられないもの、か……」

ユージーン「……っと、王子様にも連絡してやらねえとな」

ユージーン「この信号弾を空に――」




キイィィィン…

ユージーン「―――ッ!?」ゾクッ!




ユージーン(僅かな空間の歪み、これは転移魔法……!)






ユージーン「―――気をつけろみんな! 次が来るぞっ!!!」



一同「「!!?」」



シュイン!






風帝龍「―――ギュラアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!」











マリリン「帝、龍……!?」

ジーク「くっ……! 他の六将が手を貸さないと聞いた時から嫌な予感はしていたが……!」

リュノ「ワイバーン以上の巨大な翼に緑色の鱗……!」

リュノ「これは恐らく、風の帝龍です! ――基本の4属性では最強の!!!」


――風帝龍:レベル420――



――連続戦闘開始!!!

7ターン経過と2/3のコンマを引いた結果の連続戦闘が始まったあたりで今日はここまで
なお連続戦闘と銘打っていますが、ジラワークが一切の反撃をできずに沈んだ為ジーク達の消耗が一切ありません(白目)
ほんとせめて増援のベルゲ隊来てくれてたらジラワークももう少し戦えたと思うのですが……
本来風帝には勝てない筈なのですが、ジーク達もごりごりに強くなっているため恐らく普通に戦闘は発生してしまうかと思います……
なお連続襲撃によって鉄国のダメージがさらに増加した為、本当にフリーデシルトは(帰還できたら)鉄国から離れられなくなります

本日もありがとうございました!

乙これはほんとのほんとに前座の噛ませ犬
ジークの奥義の消耗もないのかな

最低保証発動してもスナイプが現実的な範囲だし、加えてゾロチケが4枚もあるなら次の戦闘も含めて今後負ける事無いんじゃないか?

負けて欲しいとは思ってないけどいまいち緊張感に欠けてしまってる気がする……

帝龍が7人いて
下帝が火水土(350)風(420)
上帝が氷雷光
最上級がシャリオ(777)
でいいのかな?
……これもしかして上位に狙われたらソニア団長(500)やカタリナさん(520)も危ないのか?
思ってた以上に帝龍のレベルが高い件

実際のところゾロ目チケットのゴリ押しってどれくらい有効なんだろう?5回分貯めて全放出すればシャリオも倒せたりするの?

こんばんはー

>>390
すみません、体力的な意味での消耗のことで、
煌破断は使っているので再使用不可です
リアローズの蜘蛛糸はイベント使用の為、再使用可能です

>>396
一応敵の最低保証はじりじりと上がって行きますし、一部敵はチケット(ゾロ目)無効能力持ちがいます

>>397
それであっています。ちなみにイベントで落ちた炎帝はレベル330でした
一応今回の帝龍は『本物』なので、圧倒的な力を持つ人間でも一人では勝てないレベルの戦闘力に設定してあります
ただ相性的にカタリナは例外的にシャリオとであれば少し殴り合えるといった状態になっています

>>398
現状のジーク達ではシャリオの鱗を突破する貫通奥義が無いため、
チケット4枚ぶっぱでようやくシャリオの鱗がはげる程度です

そもそもチケットがこんなに余っているのがおかしい(白目)

それでは連続戦闘、ゆったり風帝戦から再開したいと思います


リュノ「……」ブルッ…


リュノ(お、落ち着いて……!)

リュノ(ソニアさんの地獄のような修行で、私達はみんな強くなったんです……!)ギュッ…

リュノ(そう、焦らないで、みんなで力を合わせれば勝てる相手なんです……!)

リュノ(炎帝も地帝も、本の情報と一致している……だから、この風帝もきっと……)

リュノ(わ、私がみんなを、サポートしないと……!)




風帝龍「ギュルオオオオオォォォォ!!!」バサァ!


――『ワールウインド』発動――



ミシィ…!


ジーク「ぐっ……!?」

イアン「これは……なんという風だ……!?」



リュノ「くっ……! これは風帝の抗えない風です……!」

リュノ「下手に抵抗しないで、まだ動けそうな場所を探してください……!」ググ…!

マリリン「私も、なんとかいい陣形を見つけるよ……!」ググ…!



風帝龍「……」スゥゥゥゥゥ…!


リュノ「! いけないジークさん! 防御の構えを!」

ジーク「っ!?


風帝龍「ギュルオオオオオオオオオ!!!」ゴバアアァァァ!




――『バーストブレス』発動――

★『バーストブレス』★
風属性。戦闘開始時、敵にカウンター不可の3劣勢を与える。
以後、優勢取得時のコンマ一桁が4の時に発動



ジーク「っ、おおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」ググ!


★『姫との生の誓い』★
敵の奇襲攻撃を無効化。判定を伴わない攻撃を受けた際は受けるダメージを半減させる(小数点切り捨て)
またこのスキルを持つ限り、補正差が50以上であったとしても35まで軽減し戦闘を行う
戦闘不能時は一度だけ耐久1の状態で復帰し、逃走判定に30の補正を得る
さらに姫と共に行動時は奇襲無効化時に優勢判定を得、姫への致死攻撃を肩代わりすることができる


バーストブレス威力→3×1/2=1


ジーク「ぐ……!」ミシ…


リーチェ「ジークさん! っ、風の加護を!」


★『四元の加護』★
炎水風土属性。戦闘時、常時補正+30。敵の戦闘、逃走にそれぞれ常時-20補正
敵の所持する通常防御、回避スキル効果全てを貫通し無効化する
また炎水風土属性の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる

バーストブレス残威力1-1=0

※バーストブレスを無効化


シュウウゥゥゥ…


ジーク「すまないリーチェ、助かった……!」

リーチェ「いえ、ですが……」


風帝龍「……ギュルルル……!」ギロリ…!



リュノ「必殺のブレスを防がれて、お怒りのようですね……!」

リュノ(思い出せ、龍の知識を……!)


――『知識の探求』発動――


★『知識の探求』
敵種族が龍種であった場合、戦闘前に全ての情報を解析する


※リュノのスキルにより帝龍のスキル全公開

風帝龍:レベル420
【スキル】
★『侵撃する脅威・中位』★
自身への奇襲及び罠、弱体、特効を無効化
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を5にし、自身を永続攻撃状態にする
補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★『蹂躙する者・改』★
戦闘時常時補正+60
敵対象が複数の場合、自身の基礎レベルを(敵人数-1)×160上昇させる

★『バーストブレス』★
風属性。戦闘開始時、敵にカウンター不可の3劣勢を与える。
以後、優勢取得時のコンマ一桁が4の時に発動

★『ワールウインド』★
敵全体を常時防御状態に固定し、かつ防御状態時補正を無効化する
さらに敵全体の★を含む回避スキルを無効化し、抵抗不能の常時-100固定補正を与える

★『エアスクリーン』
自身が2劣勢以上を受ける時、劣勢判定値を1減少させる

★『ウインドダート』
優勢取得時、コンマ一桁が0、4、8なら発動
自身の攻撃に貫通能力を付与する

『エアロフィールド』
劣勢判定時、コンマ一桁が奇数なら劣勢を回避する



★『???』★


――

――

ジーク傭兵団:レベル総計196+139+197+140+126+195+126
『響き渡る声援』により7×10レベルアップ

=1189

【攻撃状態】→【無双状態】
耐久値:2+2
感情爆発・庇護1
揺るがぬ騎士団長1

防御:4
感情爆発・庇護1
からくり乱舞・魔装雷騎士フラネッタ1
からくり護操・蜘蛛糸1
惑乱音響1

回復:1
癒しの大妖精1

ジーク:合計補正…120
『感情爆発・憤怒』+100
『傭兵団戦術』+20

リアローズ:合計補正…95
『からくり乱舞・魔装雷騎士フラネッタ』+25
『鉄姫の制裁』+70

リーチェ:合計補正…50
『四元の加護』+30
『妖精光壁』+20

イアン:合計補正…20
『鉄鬼の鍛錬』+20

ミナ:合計補正…20
『スイングクラッシュ』+20

マリリン:合計補正…20
『惑乱音響』+20

リュノ:合計補正…10
『緑姫の樹縛』+10


※『煌破断』使用限界

※弱体
『ワールウインド』-100

あれ? ちょっと待ってこれ不味いかも?
少々お待ちください

※行けるかと思ったらまだ補正負けしていました(白目)
風帝は攻撃は控えめなのでどうにか競り勝ちましょう……

――


★『蹂躙する者・改』★
戦闘時常時補正+60
敵対象が複数の場合、自身の基礎レベルを(敵人数-1)×160上昇させる

※レベルが6×160上昇

【公国軍】
レベル総計420+6×160=1380

風帝龍:合計補正…60
『蹂躙する者・改』+60

※弱体無効化

レベル差-191=補正-190
スキル補正差+175

合計補正-15

コンマ65以上で優勢
コンマ64以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ29

――ジーク傭兵団劣勢!



風帝龍「ギュルオオオオオオ!」グオン!


ミナ「は、速い……!?」


イアン「い、いかん! 伏せるんだミナ!」バッ!


ミナ「っ!!」ガバ!


風帝龍「―――ルオオオオォォォォ!」グオッ!


イアン(そのまま私に突進してくるか……!)

イアン(あのワイバーンよりもさらに巨躯、操る風の強さも桁違い……!)

イアン(だが、私は退かぬ……!)ダン!



リアローズ「――フラネッタ! もう一回蜘蛛糸!」


★『からくり護操・蜘蛛糸』
劣勢判定を受けた時、一度だけ判定を無効化し敵を防御状態にする
さらに次ターン、敵の戦闘及び逃走に-25の補正をかける


――劣勢を無効化し、敵に特殊弱体付与


フラネッタ「」ギュパァ!


風帝龍「ルオオオオ!?」ギチギチィ!


イアン「姫様!?」

リアローズ「イアン! 無茶をしないで……!」


風帝龍「グルアアアア……!」ミチミチ!


リアローズ(龍の巨体じゃ、こんな拘束は持たない……!)



――
※蜘蛛糸によりこのターンのみ特殊弱体-25

コンマ40以上で優勢
コンマ39以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ53


――ジーク傭兵団優勢!


風帝龍「オオオォォォォ……!」ブチ…!


マリリン「鉄糸も軽く引き千切るか……!」

マリリン「でも、一時的に風が止んだ今が好機だね! ――みんな、耳を塞いで!」


ジーク傭兵団「「!!」」ババッ!


マリリン「……」スウウゥゥゥ…


キィィィィィィィーーーーーン!!!


風帝龍「グッ!? グルオオァァァァァァ!?」ギチギチ!


リュノ「風帝が、悶えている……!?」

リーチェ「今のは、魔力波です……! 如何に龍であろうと、聴覚を攻められては辛い筈です!」



ブチブチ…!


リアローズ(もう、これ以上は……!)

リアローズ「お願い、フラネッタ!」グン!


フラネッタの追撃
コンマ35以上で優勢

↓1コンマ二桁

コンマ44

偶数ゾロ目:確定優勢

追撃時ゾロ目:威力倍増

――追撃優勢!


フラネッタ「……!」ブオン!


風帝龍「ギュルオオォォォ……!」ブチィ!


リアローズ「……!」


ガキィン!


ジーク「ぐっ……! 間に合ったか……!」ギチギチ!

リアローズ「ジークさん!?」

ジーク「――今だ、やれ!!!」


イアン「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!」


ズドン!

風帝龍「!!」バッ!

――エアスクリーン発動――

★『エアスクリーン』
自身が2劣勢以上を受ける時、劣勢判定値を1減少させる

倍増優勢威力2→1


風帝龍「ギュラアアアァァァァァァ!?」ブシャアァァァ!


リアローズ「イアン!?」

イアン「っ、すまないジーク! 入りが浅い……!」

リーチェ「風の障壁で身を守って致命傷を避けようとしているようです……!」

リュノ「ですが、それと風の回避に頼って鱗の強度はそれほどでもなさそうですねぇ……!」


ブチン!



風帝龍「――ギュルオオオオオオオオオオオ!!!!」バサァ!



マリリン「拘束が……!」

ジーク「気をつけろ……!」

――

風帝龍残り耐久5-1-1=3

※蜘蛛糸消滅


コンマ65以上で優勢
コンマ64以下で劣勢

↓1コンマ二桁

※ご指摘感謝です。姫二人は敵の通常回避を突破できますがアナウンス漏れてました……

コンマ25

――ジーク傭兵団劣勢!



風帝龍「ギュラアアアアアア!」グオン!


イアン「む!?」

リュノ「また突進……!」

ミナ「私……じゃない!? リアローズ様っ!」


リアローズ「……!」ギュッ!


ジーク「奴め、さっきの拘束の腹いせか……!」バッ!



フラネッタ「……」ギシ…


リアローズ「ごめんね、フラネッタ。もう少し、一緒に頑張ろう……!」グイ!


――『からくり乱舞・魔装雷騎士フラネッタ』発動――

★『からくり乱舞・魔装雷騎士フラネッタ』★
★を含む鉄国対象スキルを全て無効化し、戦闘時、常時補正+25を加える
優勢取得時、敵の所持する通常防御、回避スキル効果全てを貫通し無効化する
劣勢判定を受けた時、一度だけ無効化。さらに再度判定を行いコンマ50以上で相手に劣勢を跳ね返す
また雷属性攻撃の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる
さらに追撃優勢取得時、その成功率を上昇させる



フラネッタ「――!!!」ダァン!

風帝龍「ルオオオオォォォ!」


ドガアアァァァァ!


フラネッタ「……ッ!」ミシ…!


風帝龍「オオオオ……!?」グググ…!



――劣勢判定を無効化

※カウンター判定
基準値50

↓1コンマ二桁

コンマ07

――カウンター失敗!


フラネッタ「……」バチ…!


風帝龍「……っ!」バッ!


イアン「飛び退いただと……!?」

リーチェ「フラネッタの雷の魔力に感づいたようです……!」

ジーク「獣かと思えば、やはり知性もワイバーンより上か……!」

マリリン「はは、フラネッタに固執しないあたりジラワークより頭いいかもねぇ……!」


フラネッタ「……」ギシ…

リアローズ「頑張って、フラネッタ……!」ギュッ!


コンマ65以上で優勢
コンマ64以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ67


――ジーク傭兵団優勢!


風帝龍「ギュルルルルルオオオオオオ!」ギュバッ!


ジーク「く、おおぉぉぉぉ……!」ミシミシ…!


ジーク(翼爪の叩きつけ……! あの日を思い出すが……!)


ダン!


マリリン「おらぁ!」ドゴォ!


風帝龍「ガッ!?」ヨロ…


ジーク「――生憎と今は一人ではないんでな!」ギャリン!


風帝龍「グ、オオ……!?」ヨロロ…


『エアロフィールド』
劣勢判定時、コンマ一桁が奇数なら劣勢を回避する


リーチェ「!! 胴体があいた! そこですっ!!!」キュオオオォォ!


★『四元の加護』★
炎水風土属性。戦闘時、常時補正+30。敵の戦闘、逃走にそれぞれ常時-20補正
敵の所持する通常防御、回避スキル効果全てを貫通し無効化する
また炎水風土属性の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる

――エアロフィールドを無効化



ズドオオォォォ!


風帝龍「ギュガアアアァァァァァァ!?」ジュワアァァァ!


リュノ「風の回避も、精密に練られた魔法弾までは防げませんからねぇ……!」

リュノ「このまま、さらに体勢を崩してくれるとありがたいです……!」



追撃判定

コンマ60以上で優勢

↓1コンマ二桁

コンマ18

――追撃失敗…


風帝龍「オオオ……!」


ジーク「っ! みんな離れろ! 尾がくるぞ!」



風帝龍「ルアアアアアアアアァァァァァ!」ブオン!


玉座「」グシャァ!


リュノ「あ、危なかったです……」ブル…

ミナ「私、今杖で殴りに行こうかと思っていました……」ブル…

イアン「ミナ、無茶は本当にやめてくれ!?」

マリリン「でも、少しは無茶しないと厳しい相手だよこれは……!」


風帝龍「ルオオオォォォ……!」ボタボタ…


リーチェ「着実に、傷は与えられている筈です……」

リアローズ「もう少し、もう少し……!」


――

風帝龍残り耐久3-1=2

コンマ65以上で優勢
コンマ64以下で劣勢

↓1コンマ二桁

ゾロ目チケット使用!(残り4→3)
コンマ12→00 ハイパークリティカル!

――

フオオオォォォン…

ミナ「……こ、これは……神の御加護なのでしょうか?」

リュノ「身体が、軽くなったような……?」

風帝龍「ギュルルルルルアアアァァァァァァ!」グオ…

マリリン「りょ、両翼の叩きつけがくるよ! みんな後ろに回避ぃ!」バッ!


ジーク傭兵団「「……っ!?」」ババッ!


ズドオオォォォォン!


風帝龍「ギュルアアァァ……!」ギリ…!


マリリン「今のはちょっと危なかったね……!」

ジーク「ああ、少し反応が遅れていれば一撃を受けていただろうな……」

リアローズ「あ、あれ……?」

リーチェ「……お姉様がいません!?」オロオロ

イアン「そんな馬鹿な……ミナまで!?」オロオロ


風帝龍「……ギュラ?」キョロ…






リュノ「――まさかお腹に潜り込んでいるとは思わないでしょう!?」グオン!

ミナ「鱗のないお腹なら、私の攻撃でも……!」グオン!


一同「「!?」」


ドガアアアァアアアア!



風帝龍「ギュゲエエエェェェェェ……!?」


★『エアスクリーン』
自身が2劣勢以上を受ける時、劣勢判定値を1減少させる


クリティカルヒット威力2→1



風帝龍「―――ルオオォォォ……」ヨロヨロ…


リュノ「っ!」

ミナ「そんな、まだ……!?」

リュノ「また障壁に邪魔されたみたいですね……!」


イアン「さがれええええぇぇぇぇぇ!?」ワタワタ!

リーチェ「こっち、こっちですー!?」ワタワタ!


――

風帝龍残り耐久…1

※条件を満たした為、マスクスキルが公開されます……




★『ネーロの護法』★
耐久値が1になった時に発動。
敵の逃走成功判定減少の影響を受けず、公国へと転移逃走する





キィィィィィィン!



ジーク傭兵団「「!?」」


風帝龍「ルオオォォォ……!!!」ギロリ!



リーチェ「この光は……転移の光!?」

マリリン「まさか、ネーロちゃん!?」

イアン「い、いかん! ここで逃がせば、また襲われかねん……!」


……

――


――同刻・公国


ネーロ「……!」

ゼルガー「……驚いた。風帝龍の命の灯が……」メラ…

ゼルガー「しかしネーロ殿、あなたも考えましたねぇ」

ゼルガー「私がジラワークの命をいつでも吹き消せるように仕込んだ魔法を帝龍にもとは……」

ネーロ「……その魔法は、対象者の命の残量を把握できるのですよね?」

ネーロ「……ならば、消え去る直前で帰って来れる術式も用意してあげれば……」

ネーロ「ギリギリではありますが、公国に帰ってくることができます」

ネーロ「そう、エルクラッド様の為となる、駒を何度でも使い続けることが、できます…………」

ゼルガー「えぇ、ええ! 全くあなたのエルクラッド様への忠誠心とその魔法は実に素晴らしい……!」

ゼルガー「風帝が敗北寸前まで追い込まれたのは予想外ですが、そろそろ連れ戻しましょう」

ネーロ「はい……」


……

――

パアァァァァァ…


ジーク「くそっ……!?」







リュノ「―――大地の恵みよ! 我が声を聞き、かの者を地へと叩き落とせ!!!」カッ!



――『緑姫の樹縛』発動――



★『緑姫の樹縛』
防御状態時、補正+10
戦闘時一度だけ、★を含む敵の回避、逃走スキルの発動を無効化する
さらに次ターン敵の戦闘判定に-20の補正をかける




――『ネーロの護法』を無効化!!!




ウネウネウネ!



風帝龍「――――ルオオオオオオオオ!?」ビタァン!



ジーク傭兵団「「!?」」



リュノ「い、今のうちです……逃げ出す前に、とどめを……!」

ジーク「リュノ……!」



――


ネーロ「――――ッ!?」ゴフッ!


ゼルガー「ネーロ殿!?」ガタン!


ネーロ「げほっ、ごほっ……!?」

ネーロ(そんな、転移を、妨害された……!?)


――



風帝龍「ルゴアアアアアア……!?」ミチミチ…


――戦闘続行!!!

※樹縛により特殊弱体


コンマ45以上で優勢
コンマ44以下で劣勢


↓1コンマ二桁

コンマ奇数ゾロ目:確定優勢


――ジーク傭兵団優勢!




ジーク「……リュノにこれ以上負担はかけられん!」




ジーク「――全員、残った力を全部叩きつけろ!!!」




ジーク傭兵団「「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」



風帝龍「ルオ、ルオオオオォォォォォ……!!!」ミチミチ…!




ズガアアアアアァァァァァァァ!!!



風帝龍「ルアアア……」ブシャアアァァァァ!

風帝龍「アァァァァ……」グラ…



ズウウゥゥゥゥゥン……




風帝龍「」



リュノ「や、やった……?」ヨロ…

リーチェ「転移の光が消えた……つまり……」


リアローズ「―――勝てたんですね、私達……!」



わああああぁぁぁぁぁぁぁ!



――勝利!!!

風帝龍を倒したあたりで、今日はここまで
計算していなかったもんで、まだ補正負けしていてどうなることかと思いましたが……
それでも余力残して勝ってしまいましたね(白目)
しかもチケット使用もしているので、このあと
ジラワーク+風帝龍(格上ボーナスあり)+クリティカルボーナス
でごっそりレベルも上がるという……

そしてこれで、ゼルガーの鉄国への策は一度種切れ――鉄国奪還となります
この後は色々とイベントが立て込んでいてこちらも混乱しそうですが、一個一個処理していきたいと思います
奪還後の行動安価などはまた後日

本日もありがとうございました!

★スキルの有用性は理解したけど★の数には何か意味あるの?

こんばんはー

>>483
★の数はこちらがスキルを作成する時の目安のようなもので、
本編では特に大きな影響はありません

★1→上位スキル。スキル封印等の対象にされない
★2→上位強スキル。通常スキル強化で★化→別★スキルと統合などで生まれる
   基本味方のスキルはこれが一番強い階級
★4→最上位スキル。敵味方最高ランクの存在が所持していることがほとんど
   貫通、無効、極大補正など凶悪なものが多め

★6→Exスキル。最上位スキル持ちが強化判定で限界を超えたゾロ目を叩き出したりすると発生
   これを一つでも持っているキャラクターは完全な人外領域に踏み込んでいる

★8→理不尽


遅くなってしまった為、今日は殆ど進めませんがゆっくり進めていきましょう
まずはレベルアップ判定
↓1~3コンマ二桁、↓4コンマ一桁

追い打ちのゾロ目でしかも二つって開幕からウボァー!?(白目吐血)
嘘だろおい……

レベルアップ判定コンマ一桁+累計ボーナス20

ゾロ目:レベル+10+スキル獲得(双方) ←

1コンマ49
イアン:140+4+20=164
ジーク:196+9+20=225


2コンマ77(スキル獲得)
リュノ:126+10+20=156
リアローズ:139+10+20=169

3コンマ49
マリリン:195+4+20=219
ミナ:126+9+20=155

4コンマ99(スキル獲得)
リーチェ:197+10+20=227

※スキル獲得が多すぎる為、後日身を引き締める鍛錬か何かで習得する流れにします
 ちょっとこの場ではすぐに思いつきません(白目)

※行動消費は無しです

※リュノのみ選択肢が多いので、後日『樹木系』か『氷系』かで多数決とろうと思います

――わああああぁぁぁぁぁぁぁ!




ユージーン「……はははっ!」ゴロン…

ユージーン「すっげぇ、本当にみんなで、あの化け物を倒しちまいやがった……!」

ユージーン「それにリュノ姫は、ネーロちゃんの転移魔法を妨害したんだよなぁ……)



ユージーン(……転移魔法の術式を生き物の身体に刻み込むのは護符以上の労力がかかる)

ユージーン(ネーロちゃん本人ならともかく『帝龍の転移逃走は樹縛で封殺』できそうだな)

ユージーン(多分、ゼルガー将軍もそれは察するだろうし……)

ユージーン(何より、四属性の中では最も強い龍……つまり全体からすれば真ん中に位置する奴を倒したんだ)

ユージーン(仮にこれ以上の化け物がいても、それはまさに公国の最大戦力の筈)

ユージーン(公国の守りを固めたがるベルゲもいるし、おいそれと動かせはしないだろう)

ユージーン(帰還限定とはいえ転移も封じられれば、流石に警戒もする。ってことは……)




ユージーン「――鉄国を取り戻すって大仕事……本当にやりとげたんだなぁ……」




ユージーン(俺は、戦ってないけどな……)

ユージーン(……)チラ…


ワイワイ…!


ユージーン(……さて、水を差すのは無粋だな。俺はいい加減こっちの仕事をやっておこう)スッ…



パァン…!



――崩壊した鉄国の王都から、明るい色の煙が立ち昇る


――それは、勝利の色であった

……

これでスキル待ちはあとはイアンとマリリンだけになったかな?

――

【鉄国・南の鉱山】


バレット「うわあああああああああぁぁぁぁぁぁん……!」ダバァー!

鉄国兵「王子! 泣き過ぎです……!」ジワァ…

バレット「おま゛えもないでる゛じゃないがあああぁぁぁ……!」

鉄国兵「し、仕方がないですよ、これは……!」ゴシ…!

鉄国兵「ああ、姫様達と共に戦えなかったことは心残りではあるけど……」

鉄国兵「ついに、我が国を……!」ウッ…!

バレット「ぐじゅ……でも、これからが大変だぞ……!」グシグシ…


――妹の身を案じ過ぎ、常時嗚咽を漏らしながらも鉄国王都の様子を窺っていたバレット王子

――彼は勝利の煙を見るや、抑えてきた気持ちが決壊した

――そんな彼を宥める為に兵士や民達は平静を装うが……

――この報せが、嬉しくないわけがない

――誰もが、王子よりも少しは弁えて喜びの歓声をあげるのであった


――


……


――

【公国・???】


ゼルガー「……鉄国に残っている兵士を、退かせなさい」

ゼルガー「薬と酒で多少強化された兵士では、もはやフリーデシルトの軍勢は倒せません」



ゼルガー「――ベルゲ殿」

ベルゲ「ええ。わかっております。戻した兵士達は、私が責任を持ちまして……」

ベルゲ「ああ、それとあの件は……?」

ゼルガー「構いません。エルクラッド様からの許可も既に得ておりますので」

ベルゲ「ふふふ……!」


――想定外ではあったが、元より『取り戻されることも』計画の一部であった公国軍もすばやく動く

――この時の彼らはまだ知る由も無いが、六将と帝龍はこれで半壊状態……

――この事実を知った時、その動きはさらに苛烈さを増す


――

>>499
大ボス撃破の時はスキル獲得は通常のものとは別のスキルになっています(白目)
なお、特殊なイベントの鍛錬時が最も効率がいいです(ゾロ目時20アップ+★確定or限界突破)
――


【鉄国・各地の町】


ワアアアァァァァァァ!


鉄国民1「あの煙は、つまりそういうことなんだよな!?」

鉄国民2「ああ! きっとフリーデシルト様が、王都を取り戻してくださったんだ!」

公国兵「ば、馬鹿な……」ガタガタ…



――鉄国各地の町は一気に賑わいを取り戻す

――その喜びのまま、彼らは正気の公国兵も酔い潰れた公国兵もまとめて蹴散らし追い出した

――公国兵としても、今まで怯えていた住民の態度の変わりようから異常を察することはできた

――息巻いていても、そのほとんどは公国の威光があってこそ

――散り散りに逃げ出した彼らが果たしてどれだけ公国に帰ることができたのかは、定かではない



……



店主「おぉ、あの方達が本当に……」フルフル…

鉄国民「おいマスター! 祝いだ祝い! フリーデシルト様を讃えて祝い酒だ!」

店主「……ふふ、違いますよ」

鉄国民「え?」

店主「……可愛らしいお嬢さんを連れた若き傭兵団が、やってくれたのです……」



――ごく一部の者には、鉄国奪還が王によるものではないことがわかっていた。

――そこから徐々に広まる、とある傭兵団の存在。



とある住民1「ああ、その傭兵団なら俺も世話になったよ! 驚くなよ、なんと地中から現れる龍をだな……」


とある住民2「勿論知っているさ! 彼らのおかげで、この町を支配していたルード傭兵団は一瞬で壊滅したんだぜ?」


とある住民3「あの時は驚いたが、なんと彼らは突然現れた飛竜を倒してくれたのだ。あの時の恩は今も忘れぬよ……」



――その噂は、国を越えて広まっていく……

――無名の傭兵団は、各地で密やかに活躍していたということを……


――そして……


特殊判定
↓1~2コンマ二桁

フリーデシルト帰還への障害

1公国軍

50>03

※基準値を下回った為回避!

2セレスティア軍

50>49

※基準値を下回った為回避!


※双方を切り抜けた為、フリーデシルト軍迅速帰還!

※フリーデシルトの一定帰還の生存が確定しました

――

【鉄国領・???】


公国兵達「「」」


フリーデシルト「はは、これは驚いた。本当に公国兵がどんどん敗走してくるね」

フリーデシルト「鉄国が奪還されたという報は、どうやら本当らしい」

フリーデシルト「本来、僕がやるべき仕事だったんだけどなぁ……」ポリポリ…

鉄国兵「いえ、陛下! そのようなお顔をなさらないでください!」

フリーデシルト「……だって、普段好きにさせて貰ってるんだから、仕事する時はちゃんとしないと駄目だろう?」

フリーデシルト「あのしつこい公国軍と妙な魔物を振り切っているうちに戻ってきてたからねぇ……」

フリーデシルト「王都の警戒も薄そうだから好機と思って策を考えていれば……とほほ……」ガクリ…

フリーデシルト「……」

フリーデシルト「……うん。でも、誰がやってくれたかはわからないけど、本当にありがたい」

フリーデシルト「民達への埋め合わせは、この後の復興で必ずするとして……」

フリーデシルト「公国軍を倒してくれた者には、相応のお礼をしないとなぁ」

フリーデシルト「何がいいかなぁ……?」ウーン…

フリーデシルト「せめて何か情報があればいいんだけど……」

鉄国兵「噂によると、無名の傭兵団だとか……」

フリーデシルト「傭兵団?」

フリーデシルト「……僕は傭兵に縁があるのかもね」

鉄国兵「?」

フリーデシルト「ああ、君は知らないか。実は昔ね、リアローズの危機を助けてくれたのも傭兵でさぁ」

フリーデシルト「僕がお礼をする前に姿を消しちゃったんだけどね」

フリーデシルト「……本当に、戻ったら国全体の防衛網見直そう」


……

――

――【妄執の姫との向き合い】――


……時は少し戻って……

――ジラワーク、風帝龍討伐直後……――


フラネッタ「……」ボロ…



リアローズ「ごめんねフラネッタ。だいぶ無理をさせちゃって……」

マリリン「でも、すごいなぁ。あの龍の突進を受け止めてたよね?」

リュノ「リーチェの魔力を感じましたし、魔力強化もされているんですか?」

リーチェ「は、はい。以前少し、お手伝いをさせていただきまして……///」

ミナ「あの、皆さま……回復の方を……」オロオロ

イアン「ミナ、君こそ大丈夫なのか!? あんな無茶をして……」



ジーク「……」フゥ…



ユージーン「おう、どうした大将。妙に考え込んだ顔しちまって」

ユージーン「また転移されてくるかと警戒してんのか?」

ユージーン「だーいじょうぶだって。あいつらも、流石に警戒する筈だぜ?」

ユージーン「これでしばらくは大丈夫だ。少し休んだら、祝勝会といこうじゃねえか……!」

ジーク「――公国は、まだ更に強力な帝龍を所持している」


ユージーン「っ……」

ジーク「一応俺の目的の一つは達せられた」

ジーク「リアローズの為に鉄国を、取り戻す」

ジーク「――だが、脅威が転移してくる危険性が残ったままで、取り戻したと言い切れるのか?」

ユージーン「それは……」

ジーク「帝龍は、飛竜よりもさらに強い。『姫達』の力も借りなければ、討伐も逃走を防ぐこともできない」

ジーク「おそらく遠くない日、『俺達がジラワークと帝龍を倒して鉄国を取り戻した』ということは露見するだろう」

ジーク「公国軍の警戒も強まる。姫達の身も、さらに危険に晒されることだろう。裏切り者のマリリンもだ」




ジーク「――そしてユージーン、お前もな」



ユージーン「……」

ユージーン「……わーってるよ。だが、俺も覚悟を――」

ジーク「――だが、今ならばまだ間に合う」

ユージーン「……そりゃ、どういう意味かねぇ?」

ユージーン「正気か? 俺に、進んでお前さん達を裏切ってまた公国につけっていうのか?」


ジーク「――そんな真似をしたら、地の果てまでお前を追いかけて微塵切りにする」チャキン!


ユージーン「うおぁああ!? そ、そっちが先に言ったんだろうが!? マジな目すんじゃねぇ!?」ドキドキ!

ジーク「裏切ることは許さん。だが、それに近しいことはできると思ってな」

ユージーン「んん……?」

ジーク「……前に言った、セレスティア姫の件を覚えているか?」

ユージーン「……!」

ジーク「……ユージーン。お前を『信頼』して、俺個人からお前に『依頼』をしたい」

ジーク「その内容は……」





――※重要安価※――

1:傭兵団所属がばれる前にユージーン一時離脱
・馬を使って公国(セレスティア)へ戻る
・その後ジークを見つけた報告をし、その後はセレスティアコンマ次第で変化
・コンマ次第でセレスティアが……?
・ユージーンの馬術が高レベルの為、死亡率は低下+帰還日数の軽減
・ただしコンマ次第で報告が遅れる可能性もあり


2:転移の護符を使って一気にユージーンセレスティアの元へ
・護符の転移によってセレスティアへ高速報告
・最も速い報告にセレスティアは満足し、ユージーンの死亡判定は無くなる
・1同様コンマ次第でセレスティアが……?
・単体転移の為、一回だけ鉄国王城で護符取得判定を追加

3:まだセレスティアへの報告を行わない
・恐ろしさを知るユージーンがジークを引き止め、報告を行わない
・この場合しばらくは平穏な時が続くが、判定次第で……?
・結局セレスティアコンマにより状況は変化

次の重要安価まで提示したあたりで今日はここまで
開幕ゾロ目連発はまさに吐血ものですが、本当にコンマがあらぶったら大変なのはこれからです……

明日の夕方くらいに多数決を取れればと思います

本日もありがとうございました!

ここまで敵がやばいやばい言われながらもこっちが割と安定して強化されてそれを飛び越えてるから、保険が必要な場面ぶっちゃけ来るのかなって思うけどどうなんやろ

1のユージーン死亡率や2の護符取得率が気になるけど、正直低確率でも当たるときは当たるし高確率でも外れるときは外れるのがコンマだから、どれにするか本当に迷う

どこかで使わないとラストエリクサーみたいになりそうではあるよね

ここまで護符を温存できればこういうイベントおきますよって何かがあるならとっておく理由も出来ると思うんだけども

こんにちはー
悩まれている方もいる+今回はまず補充不可なアイテムの使用も視野に入る選択ですので
結構情報を公開しつつ回答です

>>520
『個々』が狙われる場合はともかく、『ジーク傭兵団全体』が前情報無しの突発的な
全滅に見舞われる危険性がある敵は現状『3体』だけですので、当初と比べるとカタリナ護符の使用を
取らざるを得ない状況は明らかに減っています
(元々、あまりにもコンマが荒ぶり絶望的だったので確率入手できるようにいれた救済アイテムだったので)
ただ、かつてのリーチェのように単独時やコンマ運が奮わないと犠牲が出る可能性はありますが、
その時は負傷、逃走判定時にゾロ目チケット使用で逃げることが可能です

>>521
ユージーン単独時死亡率は
基準値50
・ユージーンレベル70突破で半減
・乗馬技能70以上で-10
なので基準値15以下+奇数ゾロ目で死亡

転移の護符(通常)の発見率は
基準値95
・-5×鉄国関係者人数(3)
・ユージーンの技能で-10
なので基準値70以上+ゾロ目で発見

ですね

>>522
一応、森国奪還後(公国への進軍)に護符が残っていれば
公国への転移突撃を予定していたのですが、以前のゼルガーの判定で公国防御がガチガチに
固まってしまったので、今後のゼルガーのコンマ次第では転移突撃が不可能になる可能性が高まっています
その場合、護符は緊急逃走アイテム以外の役割は無くなってしまいます


10分後あたりに単発禁止で投票開始予定です

1:傭兵団所属がばれる前にユージーン一時離脱

2:転移の護符を使って一気にユージーンセレスティアの元へ

3:まだセレスティアへの報告を行わない

それでは…

行動安価多数決コンマ
↓1~7コンマ二桁

2:転移の護符を使って一気にユージーンセレスティアの元へ
ですね
では護符取得判定だけ取りたいと思います

↓1コンマ二桁

転移の護符あった?(鉄国関係者3人とユージーンの技能により補正25)

70>15

※基準値を下回った為、発見ならず

――

護符の発見はできませんでした

なお、護符による直通ですので即座にセレスティア関係の判定がいくつか飛んできます
荒ぶらないように祈ってください
それでは夜に再開できればと思います

コンマがどう運ぶか……誇張無しにセレスティアの生存可否にすら関わるレベルだからなぁ

こんばんは――(白目吐血)

……3連ゾロ目ってこんな襲ってくるものなんですか?(チケット3枚→4枚)
本気で一戦闘一枚、あとはイベント追加とか仕様変更した方がいいかなぁ……

おそくなりましたが、ユージーン転移より再開です

2:転移の護符を使って一気にユージーンセレスティアの元へ

――


ジーク「……この護符を使って、セレスティア姫に俺の存在を伝えに戻って欲しい」スッ…

ユージーン「おいおい……忘れたのか?」

ユージーン「姫様本人もさることながら、その傍にはペットの『ジーク』もいるんだぜ?」

ユージーン「大将もわかっているようだが、あいつの危険性はさっき倒した帝龍以上だ」

ユージーン「いくら大人しい奴とはいえ、姫様の命が下ればそんなもんなんの宛にもならないぞ」

ジーク「……」

ユージーン「それに、その護符は凄い希少品なんだろ?」

ユージーン「仮に報告するとしても、わざわざそんな急がなくてもいいんじゃないか?」

ジーク「……確かに、この護符は万が一の備えとしてカタリナから譲られたものだ」

ジーク「だが……傷薬が勿体ないからと軽傷を放置した傭兵が、結局その薬を使う前に傷口から病に侵され死ぬように」

ジーク「どんな優れた道具も、結局は生きているうちに使わなければ意味が無い」

ユージーン「……」

ジーク「……目の前に特大のケーキを置かれて、勿体ないから何日かに分けて食べようとして失敗すると言えばいいか?」

ジーク「文字通り、持ち腐れになる」

ユージーン「お、おう。その例えはどうかと思うが……」

ジーク「加えて理由はほかにもある」

ジーク「まず、さっきリュノが見せた転移の妨害。あれを今度はこちらがやられる可能性も0ではない」

ジーク「公国へ転移し奇襲する作戦も同様だ。公国が森国の技術を盗んだのであれば『結界を張られる可能性が高い』からな」

ジーク「そして……希少な護符を使ってまで急いで報告に向かったとなれば」

ジーク「少なくとも、姫の心証は良くなり……お前の処遇もよくなることだろう」

ジーク「傭兵としての信頼、迅速な報告もかかせないからな?」

ユージーン「大将……」

ジーク「……元は、俺の身勝手さだ」

ジーク「一国の姫を、俺の言葉で縛り……道を狂わせてしまったのだとすれば」

ジーク「俺はどうあれ、彼女に謝罪せねばならないだろう」

ジーク「一介の傭兵の謝罪など、何の役にも立ちはしないだろうがな」

ジーク「だがお前の話を聞いていると……セレスティア姫は、俺を見つけることができれば目的は一先ず達成される」

ジーク「そうすれば、各地に派遣される兵士もいなくなる。腹いせにとペットに食われるものもいなくなる」

ジーク「公国ではなく姫の依頼で動いているお前も、もう裏切り者として扱われることもなくなるんだ」

ユージーン「……ついでに、俺は莫大な達成報酬も貰えるわな」

ユージーン「そうしたら、森国のどっか隅っこの方に家建てて、のんびり気ままに遊んで暮らせるだろうなぁ」

ユージーン「わざわざ傭兵なんて危ない仕事をしなくてもいい。誰からか恨まれたりすることもない。万々歳ってわけだ」

ジーク「ああ……」

ユージーン「……でもよ」

ユージーン「そんな最高の幸せを手に入れられるのは、俺一人だけだ」

ユージーン「――ジーク、お前さんがどうなるかはわからないんだぜ?」

ジーク「……」

ユージーン「……俺は姫様を怖いと思っている。あの人は、どこか普通じゃない」

ユージーン「何をするか読めない。探し人のお前さんにだって、何をするかわからないんだ……」

ユージーン(それに、あの様子だと下手するとこっちの姫様達にも……)

ジーク「……ならば、尚更だ。護符を使ってでも、報告を急ぐべきだ」

ジーク「もし、別の人間が俺の正体に気が付き先に報告してみろ。お前はそれこそ報告を怠ったと餌にされるだろう」

ジーク「そうならなくとも、時間が経てば経つほど姫の焦燥は増し、派遣する兵士達へのあたりも強くなる」

ジーク「違うか?」

ユージーン「……っ」



ジーク「……」

ユージーン「……」

ジーク「……」

ユージーン「……わかったよ」パシ!

ジーク「……頼んだぞ」

ユージーン「……ただし、この仕事を引き受けるのに条件を二つつける」

ジーク「……金か?」

ユージーン「ばーか。公国のお姫様からの報酬と同じ額を同業者が払えるわけないだろ?」

ユージーン「まず一つ。俺にこの仕事を依頼したことを、姫様やおっさん達全員にも伝えること」

ジーク「……わかった。二つ目は?」

ユージーン「……」

ジーク「……ユージーン?」

ユージーン「…………」






ユージーン「……俺が、ちゃんとお前さんの依頼を達成……」

ユージーン「――きちんと『お前さんに報告をするところまで』こなせたなら」

ユージーン「――報酬として……お、俺に少しはその料理の腕をよこしな……!///」

ユージーン「――あの姫様からの報酬じゃ、絶対に手に入らないものだしな……」




ジーク「………くっ!」ブフ…!

ユージーン「あ!? くそ、初めて見る顔しやがって……!?」プルプル…

ジーク「す、すまん……! 流石に、予想外すぎてな……」フルフル…

ユージーン「あれ、本気で凹んだんだぜ……?」

ジーク「……そうだな。正直、俺が教えたところで改善できるかは疑問ではあるが……」

ジーク「――約束しよう。それで契約成立だ」パシ!

ユージーン「……ま、任せときな。俺の話術で、なんとか穏便にしてみせっからよ」


……

――


――

……

ガタン…

ゴトゴト…


ユージーン「んー……流石に無い、か」

ユージーン「国王様なら、いざって時に備えて転移の護符をどこかに潜ませているかもって思ったんだけどなぁ」

イアン「残念ながら、我が国では未だ転移技術は発展途上でな……」

ミナ「そもそも、魔法技術を取り入れる発想自体がフリーデシルト様の発案なのです」

ミナ「今でこそ落ち着いていますが、昔は鉄国も結構荒事が多くて……」

イアン「有事の備えは、地下通路が主なのだ」

イアン「……たとえば、この場所だな」ガコン…

ユージーン「ははーん、なるほどねぇ……。こりゃこの一枚を使うしかなさそうだな」

リュノ「森国でも、転移魔法の利用はあることにはあるのですが……」

リーチェ「それでも基本は陣を使った固定点同士での移動が主です」

リュノ「お母さんの力でも、転移の護符を大量に作って支給するなんて真似はとてもできません」

マリリン「凄いとは思ってたけど、やっぱりネーロちゃんの魔法って凄いんだねぇ……」

マリリン「でも本気なの二人とも? セレスティア様、かなり過激な一面あるよ?」

ユージーン「まあ、任せなって。これまでもさぼりつつ『ジーク』のおやつは回避してたんだしよ」

ユージーン「それより、この後はお前やお前の親衛隊の方がやばいんじゃないのか?」

マリリン「そこのところは大丈夫♪ 親衛隊には公国を出る前にちゃんといくつかの作戦を伝達済だからね♪」キュルン!

マリリン「それにマリリンちゃんも、予定より早くバレるかなと思ったらネーロちゃんが庇ってくれたみたいだしね♪」

ユージーン「そうかい……」

リアローズ「……ジークさんは、大丈夫なのでしょうか?」ギュ…

リアローズ「ジークさんがいなくなったらと思うと、私……」

ジーク「……大丈夫だ。ユージーンもな」

ユージーン「……ああ。ぱっと済ませて、報酬を貰いに戻ってくるぜ」



ユージーン「――んじゃ、しばしお別れってことで。またなみんな!」



シュイン!


……

――

――

【公国・セレスティアの私室】



シュイン!



セレスティア「!?」

アネット「!?」ガタ!




ユージーン「っとっとぉ! 驚かせてすみませんね姫様」ヘラヘラ




セレスティア「ユージーン……!?」

アネット「き、貴様! 今までどこで何をしていた!?」

アネット「久しぶりに戻ったかと思えば、姫様の部屋に直接転移してくるなど……!?」

ユージーン「あー、わかったわかった。悪かったってアネット」ドウドウ

ユージーン「流石の俺も、無礼だってのはわかっているぜ?」

ユージーン(ただ、他の飛べそうな場所で万が一ゼルガーとかに見つかるとやべぇしな……)

ユージーン「ただ、どうしても早く姫様に報告すべきことができたから、こんな真似をしたんだ」

ユージーン「どうか、ご容赦願いたい」ペコリ

アネット「む、むぅ……」

セレスティア「ユージーン、随分と久しぶりですけれど……もしかして、何か手がかりが見つかったのですか?」ソワソワ…

ユージーン「……手がかりなんてぬるいもんじゃありませんよ」




ユージーン「――俺は、ついに姫様が探し求めている男を見つけることができました!!!」




セレスティア&アネット「「!!??」」ガターン!



アネット「ば、馬鹿な……!?」

セレスティア「ほ、本当ですの……!?」

ユージーン「ええ。本当も本当ですよ」

アネット「では、何故その者を連れて転移をしてこなかったのだお前は……!」

ユージーン「おいおい、無茶言うなよアネット。転移の護符一枚がどれだけ貴重かわかっているだろ?」

ユージーン「ほとんどはエルクラッド様に献上されちまっているし、俺達はネーロちゃんから嫌われているんだぜ?」

アネット「それは……」

ユージーン(……本当は、ジークを連れて転移もできた)

ユージーン(だが、それはできない。あいつは公国を敵視しているし、後から傭兵団の噂が広まれば公国から出る術を無くす)

ユージーン(普通の護符は一人しか転移できないんだから、この嘘がばれることはない)

ユージーン「安心しな。実はそいつを見つけたこと自体はかなり前なんだがな……」

アネット「……」ピキ…

ユージーン「だーかーらー、落ち着けってアネット。調査もしないで姫様に報告して、ぬか喜びさせたらどうすんだよ?」

セレスティア「ええ、ええ。私が求めているのはあくまであのお方ただ一人……」

セレスティア「慎重な貴方らしい行動だと思います」ソワソワ…

ユージーン「とりあえず、まずはその男と接触しました」

ユージーン「歳の頃は姫様よりも少し上。古びたコートを着ていて気づきにくかったですが、確かに白い髪の持ち主で」

セレスティア「……」ソワソワ…

ユージーン「腰には、剣も装備してましてね。そいつは俺と同じ傭兵だったんですよ」

アネット「……留まらぬ者か。探しにくい相手なわけだ」

セレスティア「……」ソワソワ

ユージーン「俺も同じ傭兵として近づいて、一緒に行動するようになりました」


ユージーン「そこで一つ、驚きのことがわかりましてね」

セレスティア「驚きのこと?」

ユージーン「……そいつの名前はジークだったんです」

セレスティア&アネット「「!?」」

ユージーン「そう、姫様のあのペットと同じ。いやぁ、こんなことってあるもんなんですねぇ」ヘラヘラ

セレスティア「ジーク……ジーク……」ギュッ…

アネット「まさか、そのような奇跡が……」

ユージーン「ああ。俺も本当に驚いちまって……」



ユージーン「それでも、まだ報告は見送りました」



セレスティア「どうして、です……?」

ユージーン「……俺達は、あちこちに飛んで姫様の探し人っぽい男に目をつけてたんですよ?」

ユージーン「逆に、姫様とお近づきになろうと利用する男がいないとも限らないでしょう?」

セレスティア「……!」

アネット「それは、確かにな……」

ユージーン「だから、俺はそいつのひととなりも探るために……一緒に仕事を続けていました」

ユージーン「そしてようやく……決定的な、間違いのない言葉を引き出すことに成功したんです」

セレスティア「決定的な一言……?」

ユージーン「ええ」

ユージーン「……ジークは、かつて自分が公国の貧民領で、夜中に飛び降りようとしていた少女を助けたと俺に語りました」

ユージーン「そして、自ら命を捨てようとした真似を怒り……生きていれば、いつかいいことがある。そう告げた、と……」



セレスティア「――――――――ッ!!!!!!」




特殊判定

↓1コンマ二桁

セレスティアの興奮(表面)

94>75

※基準値を上回った為、抑えようのない大興奮

※シャリオ参入


――



セレスティア「――『ジーク』!『ジーク!』」パタパタ!



バサァ! バサァ!


ズウウウン…



シャリオ『……ヨンダカ、姫ヨ』

ユージーン(うげっ!? 呼ぶにしてもちっと早くねぇか……!?)ダラ…

ユージーン(……いや、落ち着け俺。この姫様が絡めば、遅かれ早かれこいつは出てくるんだ……)


セレスティア「聞いて聞いて! ユージーンが、ついに私の『光』を見つけてくれたのです……!」パタパタ!

シャリオ『……ナニ?』

セレスティア「前に、あなたにも話したことがあったでしょう?」

セレスティア「本当に一瞬だったけれど……それでも、その方は私のことを覚えていたの……!」パタパタ!

セレスティア「それに、名前もあなたと同じジークだったのですよ!」パタパタ!

シャリオ『……ソウカ。アレカラ、ドレダケノトキガタッタカナドカゾエテハオラヌガ……』

シャリオ『……ヨウヤク『イイコト』ガアッタノダナ……』

セレスティア「うん、うん……!」ニッコニコ!


アネット「う、美しい……! 眩しい……! 姫様の笑顔で私の視力が奪われそうだっ!!!」ダパァ!

ユージーン「お、落ち着けアネット。色々出てんぞお前……」

ユージーン(ああ、だが確かに初めてだ。こんな……この姫の、本当の笑顔なんて……)


シャリオ『……』ズズズ…


ユージーン「!?」

シャリオ『ダガ、マダダ』



シャリオ『――姫トソノジークガデアッテコソ、イミガアル』



セレスティア「!!」ハッ!

シャリオ『……ドウスル、姫ヨ?』

ユージーン「……っ!」


――

特殊判定
↓1~2コンマ二桁

ウボアアアアアアアアアァァァァァァ―――――!!??(臓器爆散)


……しょ、少々お待ちください……(吐血)
えぇー……?

これぶっちゃけ
『今から会いに行きます!』(シャリオに騎乗)

姫達と一緒にいるジークと遭遇

戦闘開始(&和解ほぼ不可能)
とかなりそうな気がしてきた

どうするセレスティア?

1セレスティアの行動

コンマ22

2 2


偶数ゾロ目:???


2シャリオのお供

76>75

※基準値を超えたため、シャリオも同行!

――


セレスティア「そうでした。喜びのあまり忘れていたけれど」

セレスティア「ねえユージーン?」

ユージーン「は、はい!?」






セレスティア「――転移をしてきたということは、当然そのジーク様の居場所も、わかっているのですよね?」ニコリ

シャリオ『……』




ユージーン「――――ッ!」



ユージーン(く、そ……! 『ジーク』がいなければ、多少は煙にまけたかもしれないが……)

ユージーン(ここで俺が下手なことを言えば、姫様が見逃してもこいつが黙っちゃいない……!)

ユージーン(正直に外見と名前は伝えちまっている。いずれ傭兵団の噂が広まれば……)


ユージーン「……ええ、勿論。彼は今、鉄国の方にいますよ」


ユージーン(この様子じゃ、『ジーク』を使って飛び出しかねん……!)

ユージーン(こいつの飛行速度はどんだけだ!?)

ユージーン(姫様一人なら、なんとか言いくるめて馬か転移の護符で済んだものを……!)




セレスティア「――それじゃあ、すぐに向かわないと♪」ニコニコニコニコ!






セレスティア「――『ジーク』、ネーロを捕えて私とあなたを今すぐ鉄国に飛ばす様にお願いしてください♪」

シャリオ『……ワカッタ』





ユージーン「!!!!!????」

ユージーン「ま、待ってください姫様!? 流石にそれは……!」アセアセ!

ユージーン「そ、そうだ! 『ジーク』に乗って飛んでいきましょう! その方が――」


アネット「……成程、流石は姫様。一途なその愛は、一時たりとも無駄にはしないのですね……!」

アネット「では、私めは邪魔をしてきそうなゼルガー将軍を抑えておきます!」シュバッ!

セレスティア「お願いしますねアネット♪」

ユージーン「」


……


【公国・ネーロの私室】


ネーロ「こほ……こほ……」

ネーロ(帝龍を敗北寸前で帰還させる作戦は失敗……)

ネーロ(もっと転移魔法の精度を上げて、エルクラッド様のお役に立たないと……)




ドガアアアァァァァァァ!



ネーロ「!?」ビクッ!


パラパラ…


シャリオ『……』グルル…

ネーロ「ひっ!?」



バタン!



マリリン親衛隊「「ネーロ様――なっ!?」」ビクッ!



シャリオ『……ワメクナ。コノムスメノチカラヲ、姫ガヒツヨウトシテイルダケダ』ガシィ!

ネーロ「あっ、ぐ……!?」メキメキ…

ネーロ(息が……! 転移させないと……どこへ!?)

シャリオ『……スコシデモウゴケバ、コノヘヤモロトモニゼンインヲケス』

シャリオ『姫ノノゾミガカナウマデ、オトナシクシテイルガイイ』



バサァ! バサァ!


マリリン親衛隊1「ど、どうすれば……!?」オロオロ…

マリリン親衛隊2「流石のマリリン様の作戦書にも、このような事態は書かれていない……!」オロオロ…



……

――

エンカウント後即戦闘にはならないはず(願望)
そこでゾロ目券使って少しでもいい流れにするっきゃないんじゃねえですかねこれ

――

【公国・セレスティアの私室】


ドスウゥゥゥン…


シャリオ『……コノムスメデヨカッタカ?』ポイ


ネーロ「げほ、げほ……!」ドサ…


ユージーン「ネ、ネーロちゃん……!」

セレスティア「お久しぶりですネーロ♪」ニコニコ

セレスティア「突然ですが、今すぐ私とこの『ジーク』を……」

セレスティア「それにこのユージーンも鉄国の王都へ転移させてくださいな♪」

ネーロ「くっ……! あなたは……!」

ネーロ「あなたは、どうして公国のことを考えてはくれないのですかっ!?」

ユージーン「……!」
ネーロ「今、鉄国ではジラワーク将軍と風帝龍が敗れ……!」

セレスティア「まぁ、そうなのですか? どうでもいいことなのですけれど…………?」ハッ!

セレスティア「ねえユージーン? もしかして、ジーク様が倒されたのですか?」

ネーロ「!?」

ユージーン「!?」

セレスティア「あなたは今さっき鉄国から転移してきた」

セレスティア「それとほぼ時を同じくして、帝龍と六将が討伐された……」

セレスティア「これはつまり……ジーク様が倒されたのですよね?」

ネーロ「だ、誰だかは知りませんが、ありえません……!」

ネーロ「ジラワーク将軍はともかく、風帝龍を一人で倒す者など……!」

シャリオ『……カゼをアヤツルリュウハ、ホカヨリモツヨイコトガオオイ』

シャリオ『タシカニ、ニンゲンヒトリデタオスノハカギリナクコンナンデアロウ』

セレスティア「なるほど……あ、では……」




セレスティア「――ジーク様は傭兵ということでしたし、『傭兵団を率いて帝龍を倒された』のですね♪」パン!

セレスティア「すごいすごい♪ ――ねえユージーン?」

セレスティア「――どんな傭兵がいるのかも、全部教えてくれませんか?」ニッコリ





ユージーン「」



特殊判定
↓1コンマ二桁

ここでこれは、持っているぞユージーン……!

よしよしよしよし!

ユージーンの覚悟

95>85

※基準値を超えたため……?

――


ユージーン「っ……」

ユージーン「……姫様、勿論お話することは構いません」

ユージーン「ですが、どうか一つだけ約束をしていただきたいのです」

セレスティア「約束……?」



ユージーン「……どうか、あいつらを殺すことだけは……やめてください……」


セレスティア「……変なことを言うのね? 私がジーク様を殺すわけがないでしょう?」

ユージーン「……そのジークの傭兵団に、可愛い女の子が所属していても?」

セレスティア「」ピキッ…

ユージーン「これが約束できないのであれば、俺はジークの正確な場所まではお伝えしません」

セレスティア「……」

ユージーン「……先程も言いましたけど、俺はあいつと仕事を共にしてきました」

ユージーン「……最初こそ、無愛想で容赦が無くて……怖いところすらあったけども」

ユージーン「……俺よりも、ずっとずっと、できた傭兵でした」

ユージーン「あいつは……仲間を大切にしています」

ユージーン「そして仲間を傷つける奴は、誰であろうと許さない……そんな一面も持っているんです」

ユージーン「だから……」



ユージーン「――断言します。もし、傭兵団の誰かを殺しでもした日には……」

ユージーン「――あいつは、あなたを殺しますよ」キッ!



セレスティア「……わ、私は……」

ユージーン「ネーロちゃんをそんな乱暴に扱っている人の言葉、すぐに信じられます?」

セレスティア「うっ……」

やるじゃない……!

シャリオ『……』ジロリ…

ユージーン「……どうしたよ『ジーク』? 俺を喰うか?」

ユージーン「……やってみろよ! 俺を殺しても、結果は同じだ!」

ユージーン「あっちのジークは、姫様を敵とみなすぞ……!」

シャリオ『……』

セレスティア「…………」

セレスティア「……わかりました、ユージーン」スッ…

セレスティア「お金にうるさくて、いつもどこか不真面目だったあなたが、そこまで言うなんて……」

セレスティア「正直に言って、とても驚いています……」

セレスティア「あなたを変えてしまう程、やはりジーク様は『光』なのですね……♪」ウットリ…

セレスティア「……この昂ぶる気持ちを前に、ジーク様とお会いできないなんて、死ぬことよりも辛い」



セレスティア「――約束しましょう。ジーク様も、その仲間も、誰も殺しはしないと」

セレスティア「勿論、ジーク様を見つけてくれたあなたもね♪」


ユージーン「……っ」

セレスティア「……あなたも、わかりましたね『ジーク』?」

シャリオ『……アア』

セレスティア「それでは、ユージーン。ジーク様達の正確な場所を♪」

セレスティア「そしてネーロは、その場所への転移陣を♪」

ネーロ「くっ……!」




ユージーン(すまん、ジーク、みんな……)

ユージーン(俺には、これが限界だ……どうか、頼む……!)









セレスティア「――殺しさえしなければ、良いのですよね」ボソリ…


――

偶数ゾロ目:話を聞いた上での最速突撃

※セレスティア&シャリオ戦時、ジーク傭兵団の死亡判定が消滅しました

あとはジークが頑張って改心させる…する…だろうか…?

大変なことになったあたりで今日はここまで
最後にユージーンが頑張ってくれましたが、あくまで死亡が発生しないだけです
シャリオ出現と同行両方で75超えてなければまだ大丈夫だったと思うのですが……
加えて不味いのが、ネーロ経由で予定より早くジーク達の存在がばれる

ネーロ拉致の関係でエルクラッドとセレスティアの関係が完全デストロイです(白目)

せめて明日のコンマは平穏に行きますように……
本日もありがとうございました!

おつでした
R18本番はセレスティア、は覚悟した

突破口を見つけるとしたらセレスティアの

★★『譲れぬ求愛』★★
戦闘開始時、ジークに対する好感度が100を超えている者を強制的に自身の結界に引き摺り込む
以後、敵味方の増援を封じて結界内の者のみで戦闘を行う
その後続けて『煌光を求む昏き闇』を発動させる

これがシャリオの咆哮前に適応&結界で咆哮関係無しとかになって、リアローズとリーチェがセレスティアに勝つことかな?
そうすればジークが負けてもセレスティアの無事と交換条件でシャリオを撤退させるとか出来そうだけど

こんばんはー
ゾロ目による振り切り突撃ですので、戦闘(蹂躙)発生は確定です……
ただ、以前のとあるコンマ達の積み重ねにより、少しだけ希望もあるかと思います。思いたい
せめてのもの救いは昨日のゾロ目が奇数じゃなかったことでしょう

奇数ゾロ目:話を聞かないで最速突撃←

これだと微妙にジークを探しきれないシャリオonセレスティアと鉄国でかくれんぼ&鬼ごっこ、
仮に逃げ切っても後からこっちに向かってくるバレットとフリーデシルトが多分死んでますので(白目)

それではゆるゆる再開です

――【公国姫との出会い(再会)】――


――


【鉄国・王の間跡地】


ガラ…


ジーク「しかし、やむを得なかったとはいえ戦場にするにはまずい場所だったか……」

イアン「陛下なら、きっとお許しくださる筈だ」

イアン「それよりもジーク、これからどうするつもりだ?」

ミナ「信煙弾は撃たれましたから、おそらくバレット様もお気づきになられたかとは思うのですが……」

リュノ「鉄国に転移文化が無いとなれば、私達と同じく馬の利用が妥当ですかねぇ」

マリリン「ユージーンもどれくらいで戻ってくるかわからないけど、何にせよ数日はかかるね」

マリリン「それまでは、少し休んでおこうか。ジラワークだけじゃなくて帝龍の襲撃までは予想外だったし……」

リーチェ「そう、ですね。ちょっと疲れちゃったかもしれません……」

リアローズ「フラネッタも、よくお手入れしないと……」

ジーク「この死骸もどうにかしなければと思うが、確かに休息を――」





シュイン!




ズウウウゥゥゥゥゥゥゥン……



シャリオ『……』




ジーク傭兵団「「―――!?」」ゾクッ…!




セレスティア「―――――――っ、ジーク様!?」ヒョコ!



ジーク傭兵団「「―――!??」」



ユージーン「す、すまんジーク……! しくじった……!」



ジーク傭兵団「「―――!!??」」


スタッ、スタッ…


マリリン「ユージーン!? 君、さっき飛んだばかりでしょ!? 一体どうして……!」

ユージーン「……ネーロちゃん脅して、無理矢理だよ……」ボソリ…

マリリン「……!」ギリ…!


リュノ「あ……あぁ……」ガタガタ…

リーチェ「お姉様!?」

リュノ「銀の鱗……捻れた美しい角……」ガタガタ…


イアン「くっ……! 何故、ここまで執拗に我が国を狙うのだ……!」

ミナ「まだ、先程の戦いの疲労が……!」

リアローズ「フ、フラネッタ……! もう少し、頑張って……!」グッ!







セレスティア「―――ジーク様~~~~~~♪」トテトテ!






ジーク傭兵団「「―――!!??」」



ボフ!



セレスティア「ああ、間違いない……♪」

セレスティア「あなたこそが、私の『光』……♪」スリスリ…

ジーク「っ、あの時の少女……セレスティア姫、なのか……?」

セレスティア「ええ、ええ♪ どれほど、この日を待ちわびたことか……♪」

ジーク「その、姫……」

セレスティア「いやですわ、もっと親しみを込めて、セレスティアと呼んでくださいませ……♪」

ジーク「で、ではセレスティア……悪いが――」

セレスティア「あ、あら。私としたことが失礼致しました……///」スッ…










セレスティア「――流石にこのような場所、あなた様の子を孕むには相応しくない場所ですものね///」ポッ…










ジーク傭兵団「「」」


シャリオ『……姫。トシゴロノムスメハ、ツツシミトイウモノヲジュウシスルノデハナイカ?』

セレスティア「あら、していますわよ?」


ジーク傭兵団「「声が、頭の中に……!?」」


セレスティア「ああ、度々不躾で申し訳ありません。どうしても、舞い上がってしまって///」ペコリ

セレスティア「私は公国のセレスティア。この子はペットの『ジーク』と申します」

セレスティア「あなた達は、ジーク様のお仲間なのですか?」

セレスティア「なるほど……」グルリ…


ジーク「……?」

イアン「……」

マリリン「……」


セレスティア「あら? マリリン将軍ではありませんか。何故あなたがここに……」

マリリン「それは――」

セレスティア「ああ、別に興味はありませんしお父様に嫌気がさしたか何かでしょう?」

マリリン「」

セレスティア「それよりも……」ジッ…

女性陣「「!?」」

セレスティア「……」ジィ…

ミナ「……!」ソソクサ…

セレスティア(あのシスターは違いますね。騎士の男性の後ろに隠れたとなると、ジーク様とは無関係……)

リュノ「……」ガタガタ…

セレスティア(あの緑髪の子は、さっきから『ジーク』の方ばかりに視線が向いている。これも違いますね)



リアローズ「ジ、ジークさん……!」

リーチェ「……っ」ギュ…








セレスティア「――あぁ、やはり『いた』ようですね……」ユラリ…




――『譲れぬ求愛』発動――



★★『譲れぬ求愛』★★
戦闘開始時、ジークに対する好感度が100を超えている者を強制的に自身の結界に引き摺り込む
以後、敵味方の増援を封じて結界内の者のみで戦闘を行う
その後続けて『煌光を求む昏き闇』を発動させる



セレスティア「――あなた達は、ジーク様に相応しくない」



ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!



ゴパアアアァァァァァァァァァァ!


リアローズ&リーチェ「「えっ……!?」」



バクン!



ジーク「リアローズ、リーチェッ!!!」

ユージーン「おいっ!? 約束が違うだろうがよ姫様っ!?」バッ!

イアン「なんだ、あの魔法は!?」

マリリン「く、空気が重い……!」

ミナ「それに、身体の内側から冷える様な……!」ゾクゾク…!




ズン!



シャリオ『……サガレ、ニンゲン』



ジーク「っ……!」

リュノ「だ、駄目ですジークさん……この龍は、さっきの比じゃありません……」ガタガタ…

リュノ「クリスさんが言っていた、帝龍以上の最強の龍……」ガタガタ…


シャリオ『……オトナシクシテイレバ、ナニモシナイ』

ユージーン「てめぇ、俺は言ったよな!? 約束できなければ――」

シャリオ『……アア。ダカラ、ワレモ姫モ……アノムスメタチヲコロスコトハシナイ』

シャリオ『……姫ハ、カツテワレニウレシソウニカタッテミセタ』



シャリオ『――イキテイレバ、イツカイイコトガアル』



ジーク「――――ッ」

シャリオ『オマエノコトバナノダロウ? 姫ガモトメテイタヒカリヨ』

シャリオ『……スグニスム。シバシマテ……』



シャリオ『――モウスグ、姫ノネガイガカナウノダ』



……

――

――


【昏き闇の結界内部】


ゴゴゴゴゴ…


リアローズ「だ、大丈夫だったリーチェさん……?」

リーチェ「は、はいなんとか……」

リアローズ「ここは一体……」



セレスティア「――ここは、私の想いの力が具現化した結界です」



リアローズ&リーチェ「「!!」」



セレスティア「――私は光と、ジーク様とずっと一緒にいるのです……」

セレスティア「――他には、何もいらないのです。あの方さえいればそれでいい……」

セレスティア「――綺麗なドレスや宝石、広大な領土、美味しい食事、そんなものはいらない……」

セレスティア「――貧しくたっていい。なんでもいい。あの方が……いてくだされば」

セレスティア「――私がいてジーク様がいて、子供がいて……ありきたりで、構わないのです……」

セレスティア「――普通の家庭で、いいのです……」

セレスティア「――あの方が、私を愛して! 私があの方を愛する! それだけで、いいのですっ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!



――『煌光を求む昏き闇』発動――


★★★『煌光を求む昏き闇』★★★
譲れぬ求愛が発動した場合のみ発動。自身を深淵の令嬢状態とし、所持スキルを変化させる
自身のレベルに執着心×3倍の値を加算する
さらに敵味方の全ての戦闘時補正を0とし、敵の★を含む回復、逃走、戦闘復帰スキルを全て使用不可能にする
自身の耐久値が減少する時は、全てのダメージを半減させる(小数点切り上げ)
上記の効果は他のスキルの影響を受けることはない
また戦闘開始時、敵に絶毒と絶闇の状態異常を与える
絶毒(敵に-100の補正を与え、2ターンに一度敵の耐久値を1減らす)
絶闇(敵の優勢コンマが奇数であった場合、確定で攻撃失敗とする)


ギュパアアァァァァァァァ!


リーチェ「っ! 光よっ!!!」パアアァァァ!


――『妖精光壁』発動――

★『妖精光壁』★
★を含む森国対象スキルと状態異常を全て無効化し、戦闘時、常時補正+20を加える
また光属性の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させる


――状態異常を無効化



シュウウゥゥゥゥ…

セレスティア「……!」ピク!


リーチェ「はぁ、はぁ……っ、リアローズさん、構えてください!」

リアローズ「う、うん……!」

リーチェ(この、重苦しい力はまさか……)

セレスティア「光……違う、私の光は、あの方だけ……」ブツブツ…

セレスティア「あの方だけが私を愛せる。私だけがあの方を愛せる……」ブツブツ…

セレスティア「あなた達では……ないのですっ!!!」カッ!




――『排撃の呪詛』発動――


★★『排撃の呪詛』★★
自身の執着心×敵対象人数が敵対象の好感度の合計値を越えていた場合、その差×2の値ぶん自身に特殊+補正を加え、
さらに負傷判定を3段階増加させ、常時必中貫通能力を得る
越えていなかった場合はその差×2の値ぶん自身に特殊-補正を加え、自身の攻撃及び防御スキルを使用不可能にする



セレスティア「私が、最もあの方を愛しているっ!!!」

セレスティア「この想いの強さ、あなた達では届くことは、ないっ!!!」ゴオオオオォォォォ!




リアローズ「……っ!」キッ!





思い出のお守り「……」チャリ…





リアローズ「――私だって、負けません……っ!」ダン!

リーチェ「――私も、ジークさんが大切。だから……!」ダン!

セレスティア「なっ!?」


――

セレスティア執着心:139

リアローズ好感度:144

リーチェ好感度:137


139×2-(144+137)=-3

数値敗北により-補正3×2=6

――



リアローズ「――フラネッタァァァァァァァァァ!!!」ギュル!


フラネッタ「―――!」ブオン!



ズバアアァァァァァァ!



セレスティア「そ……んな、私の……想いの力を……斬り裂いた……?」

セレスティア「ありえない、そんなことは……!」ギリッ…!

譲れない女の戦い(物理)

リーチェ「リアローズさん……」

リアローズ「はい」

リーチェ「あの人、セレスティア姫の力は……おそらく呪術です」

リアローズ「呪術……」ゴクリ…

リーチェ「呪術は、想いの強さが色濃く反映される第八の魔法とも言われます」

リーチェ「ここが、あの人の想いによってつくられた結界ならば……」

リアローズ「……私達も、想いを強くもてば……!」




セレスティア「ありえない、ありえない……」ブツブツ…


セレスティア「私は、あの方と……ジーク様と……!」ゴゴゴゴゴ…!



★★『深淵の令嬢』★★
敵の公国指定スキル、奇襲及び罠、状態異常を無効化
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を4とし、永続攻撃状態を維持する
また補正差が50以上であったとしても20まで軽減し戦闘を行う


バサァ!



深淵の令嬢・セレスティア「――愛し、愛されるのは私ですっ!!!」




深淵の令嬢・セレスティア「――私の『光』を奪うと言うのであれば、容赦はしません!!!」バッ!



リーチェ「っ! 来ます!」

リアローズ「……っ!」ギュッ!



――戦闘開始!!!

ジーク傭兵団:レベル総計169+227
=396

リアローズ好感度:144
リーチェ好感度:137

【攻撃状態】
耐久値2
防御:2
からくり乱舞・魔装雷騎士フラネッタ1
からくり護操・蜘蛛糸1

※『煌光を求む昏き闇』の効果により、回復及び戦闘補正無効


VS


セレスティア軍

セレスティア執着心:139

深淵の令嬢・セレスティア:レベル27+139×3=444
★★『深淵の令嬢』★★
敵の公国指定スキル、奇襲及び罠、状態異常を無効化
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を4とし、永続攻撃状態を維持する
また補正差が50以上であったとしても20まで軽減し戦闘を行う

★★『排撃の呪詛』★★
自身の執着心×敵対象人数が敵対象の好感度の合計値を越えていた場合、その差×2の値ぶん自身に特殊+補正を加え、
さらに負傷判定を3段階増加させ、常時必中貫通能力を得る
越えていなかった場合はその差×2の値ぶん自身に特殊-補正を加え、自身の攻撃及び防御スキルを使用不可能にする

139×2-(144+137)=-3

※『排撃の呪詛』数値敗北により反動-補正3×2=6

弱体妨害
『四元の加護』-20


レベル差444-396=48…補正-40
スキル補正差+26

総合補正-14


コンマ64以上で優勢
コンマ63以下で劣勢

↓1コンマ二桁

うーん『ジーク』(シャリオ)戦なら負けイベ濃厚だからそのままでいいけど姫達戦はチケット使いどころさんなのか?

※戦闘が発生した為、ゾロ目チケットの使用は可能です

コンマ52


――ジーク傭兵団劣勢!



セレスティア「離れて、離れて、離れてぇ!」ブオン!


リーチェ「っ……!」


リーチェ(上手く、魔力が練れない……!)

リーチェ(これが、呪術の力……!)



リーチェ「――恵みの水よ!」ザァァァァァァ!


セレスティア「っ……!?」サパァ!


リーチェ(……でも『私からの妨害攻撃なら届く』?)

リーチェ(……自分の身体は、大切じゃない……?)


セレスティア「っ、この程度ぇ!」ビュオン!


リーチェ(速いっ!?)



リアローズ「フラネッタ!」


フラネッタ「……!」ガキィン!

セレスティア「ぐっ!?」


――劣勢判定を無効化

カウンター判定:基準値50

↓1コンマ二桁

コンマ62

――カウンター成功!


フラネッタ「……」バチバチバチ!


セレスティア「っ!? きゃああぁぁぁぁぁぁぁ!?」



シュウゥゥゥ…


セレスティア「くっ、この程度で、私の想いが止まるわけがないでしょう……!」

セレスティア「そう、これは試練なのですね……」

セレスティア「私がジーク様と共に在る為の、試練……!」


セレスティア「負けるものですか……!」ゴゴゴゴゴ…!


リアローズ「リーチェさん、気を付けて!」バッ!

リーチェ「はい!」バッ!


――

セレスティア残耐久4→3

コンマ64以上で優勢
コンマ63以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマさんも必死に抵抗してるのか中間の値を連発しておられる

コンマ54


――ジーク傭兵団劣勢!


セレスティア「雷の魔力を内包しているのは驚きましたけど……」

セレスティア「もう、同じ手は通用しませんよ……!」ビュオン!

リーチェ「リアローズさん!」


リアローズ「……大丈夫!」


セレスティア「っ、何故、そんな顔ができるのですか……!」

セレスティア「私のジーク様への想いを、愛の力を、受けなさいッ!!!」


ギュオッ!


リアローズ「――フラネッタ、蜘蛛糸!」


フラネッタ「」カパ…


セレスティア「え?」


ギュルルルルルルル!


セレスティア「むぐぐ……!?」ボト…


リアローズ「さっき補充しておいてよかった……!」

リアローズ「リーチェさん、今です!」


――

※蜘蛛糸による特殊補正-25

コンマ39以上で優勢
コンマ38以下で劣勢

↓1コンマ二桁

コンマ28


――ジーク傭兵団劣勢!



リーチェ「……!」バッ!




セレスティア「――――ああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ブチブチブチ!



リアローズ「そんな!?」


セレスティア「――ようやく、捉えましたよ?」ニタァ…



リーチェ「―――ッ!」



ドスッ!



リーチェ「あ……ぐ……っ!」ボタボタ…


リーチェ(だめ、だ……回復、うまくできない……)ヨロ…



リアローズ「リーチェさん!」

リーチェ「だ、大丈夫です。負けません……っ!」グッ!



セレスティア「――次で終わりにしてあげましょう」ジャキン!



――

※ジーク傭兵団残耐久:1(死亡はしません)

セレスティア残耐久:3


コンマ64以上で優勢
コンマ63以下で劣勢

↓1コンマ二桁

あー、そうですね。今回は
越えていた場合は使用宣言していても使わないようにしておきます……
申し訳ありません

※そもそもセレスティアと殴り合いが発生している時点でかなり奇跡です

※セレスティアは常時半減能力を持っている為、チケットの旨味も消えているので
 今しばらくは戦闘中の複数回利用を制限するつもりはありません

※というか超低確率とはいえ半ばデストラップに近いイベントをゾロ目に置いてた私もあれですし……

――
チケ
コンマ78




セレスティア「――今度は、あなたの身体も貫いてあげましょう!」ビュオン!


リアローズ「フラネッタ……!」


フラネッタ「……!」ガキン!


セレスティア「ふんっ! もう雷も糸も残っていないのでしょう……!?」グググ…

セレスティア「それならば、このまま押し切って――」



フラネッタ「」カクン…



セレスティア「……あら?」カクン!



リアローズ「……今!」E:リアローズハンマー



ゴーン!



セレスティア「ぐっ!?」ドサ…


追撃判定

コンマ59以上で優勢

コンマ38

――追撃失敗……



リアローズ(し、心配だけど、ここで近寄り過ぎるのは危ない……!)


セレスティア「――今の私は、想いの力で龍に匹敵する力を得ているのです!」ガバ!

セレスティア「この程度、痛くもかゆくもありません……!」グオッ!


リーチェ「――中級土魔法!」


ドォン!


セレスティア「くっ……!?」ガクン…


リアローズ「あ、ありがとうリーチェさん……!」

リーチェ「気を付けてください、なかなか隙が生まれません……!」


セレスティア「くっ、小細工ばかり……っ!」



――

セレスティア残り耐久3→2

コンマ64以上で優勢
コンマ63以下で劣勢

↓1コンマ二桁

※多分、この後私は怒られると思います
チケット使用(4→3枚)

コンマ00 ハイパークリティカル!

――


リーチェ「光よ!」キィィィィィン!



セレスティア「ぐぅ……!」


セレスティア「やめなさい、その光の魔法を……!」

セレスティア「私の光は、ジーク様だけなの……!」

セレスティア「穢さないで、お願いだから……っ!!!」グオッ!



リアローズ「フラネッタッ!」


セレスティア「は!?」


フラネッタ「……」ブオン!


バキィ!


セレスティア「ぐぅぅ……!」ズザザ…


リアローズ「時々、注意力が無くなってるみたい……」

リーチェ(光魔法を、嫌がっている……?)


追撃判定

コンマ59以上で優勢
↓1コンマ二桁

追撃は自力でたしたいよっと!

出てきた時点でヤバヤバだったね……

※本来、帝龍含めた上級ボスは戦いながらスキルを公開していくんです……
(リュノが99の為、龍系統は全公開)

追撃チケット(3→2枚)
コンマ00 ハイパークリティカル!

――


リーチェ「――それなら、これでどうですかっ!」バッ




リーチェ「――光壁で私も殴りますっ!!!」ドガァ!



セレスティア「ぐふっ!?」グシャァ!



ズザザザザザザザ…



セレスティア「」




リーチェ「……あ」

リアローズ「……あ」


セレスティア「」


リアローズ「だ、大丈夫……かな……?」

リーチェ「そ、そこまで強く殴ったつもりは……」オロオロ…




ドン!



リアローズ&リーチェ「「!?」



セレスティア「」カクカクカク…



――『ただ一つの芯』発動――


★★『ただ一つの芯』★★
敗北判定時に発動
耐久値1の状態で復活し、判定表そのものに補正+20を加え戦闘を続行する
この効果は一度しか発動しない



セレスティア「―――まだです! まだ、私の想いは負けていない……!」フシュウウゥゥゥ…!



リアローズ「……そこまで……っ!」

リーチェ「呪術で、無理矢理身体を……そんなことをすれば!」


セレスティア「私は、私はジーク様と……!」ポロポロ…


※ただ一つの芯による特殊補正
コンマ84以上で優勢
コンマ83以下で劣勢
↓最終判定1コンマ二桁

殴り合いから友情が始まってもいいじゃない…始まってくれ

判定激化したのに最後は素コンマで勝てますか……!

※チケットは残り2枚です

――


セレスティア「どうして、どうして邪魔をするの……!?」

セレスティア「私は……!」グッ…



セレスティア「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ダダダダダ!



リーチェ(呪術の力が……想いの力が薄れている……?)

リーチェ(もう、真っ黒な翼も生み出せない……全部、身体を動かすことに使っているのですか?)

リーチェ(あの鋭く尖った細剣の先に、全ての力を込めて……)

リーチェ「……」チラ…

リアローズ「……」コクン





リアローズ「――これが!」ギュリン

フラネッタ「……!」ガシン!!

リーチェ「――私達の、ジークさんへの想い……!」キィィィィン!



バキィィィィィン…



昏禍の細剣「」カラカラ…



セレスティア「う……あ……」ガクリ…



セレスティア「どうして、私の想いが……負けるのです……」ポタ…ポタ…

セレスティア「どうして……」



――勝利!!!




――累積コンマによる特殊イベントが発生します――

(2対1だから十分以上だよ…)

・リアローズ嫉妬心

コンマ11

ゾロ目:大切な理解者

・リーチェメンタル

コンマ77

ゾロ目:鋼メンタル

・リーチェ使用可能魔法

回復&光

・セレスティアに勝利


【????】を開始します


――


結界「」ピキ…



セレスティア「何故、どうしてですか……」ポタポタ…


セレスティア「私は、ジーク様に救われたのに……」

セレスティア「何も無かった私に、生きる意味を、芯を与えてくださったのに……!」ポタポタ!

セレスティア「あの日からずっとずっと、ジーク様のことばかりを考えていた……!」

セレスティア「他の何をなげうってでも、お兄様やユリーカさえいらないと……!」

セレスティア「誰にも負けない想いがあると、自負していたのに……!」

セレスティア「どうして、負けるのですか……」

セレスティア「私は……」

セレスティア「私は、私を救ってくださったジーク様に、その程度の想いしか抱けていなかったのですか……!?」ボロボロ…



スッ…



リアローズ「……私も、少しだけわかります」



セレスティア「……え?」



リアローズ「……私も、子供の頃にジークさんに命を助けられたから」


セレスティア「……!!!」


リアローズ「……あと、そのあと暗殺者に狙われた時と、鉄国が滅ぼされた時もだから、3回かな……///」


セレスティア「そんな……それに、鉄国が滅ぼされた時って……」


セレスティア「あ……リアローズに……リーチェ……?」

リアローズ「はい。私はジークさんに命を救われた鉄国の姫、リアローズです……」

セレスティア「そ、それじゃあ、あなたは……」

リーチェ「……同じく、ジークさんに命を救われた森国第二姫、リーチェと申します」

リーチェ「私はお二人ほど以前からジークさんのことを知っていたわけではありませんが……」

リーチェ「――ジークさんは、とても大切な方です///」

セレスティア「……そう……私だけではなく……」

セレスティア「あなた達も……ジーク様を、本当に……」

セレスティア「……本当に、素敵な方ねジーク様……」

セレスティア「きっと、あなた達の身分を知らなくても……救ってくださったのではありませんか……?」

リアローズ「……はい」コクリ

リーチェ「今は少し、身分を気になさっていますけど……」ゴニョゴニョ…

セレスティア「そう、ですか……」




セレスティア「――ごふっ!」ビチャビチャ!



リアローズ「えっ……!?」

リーチェ「や、やっぱりさっき強く殴り過ぎたせいで!?」

セレスティア「……違いますよ」

セレスティア「……私は、呪われた子……」

セレスティア「ジーク様への想いを力に変えていましたけど……」

セレスティア「この想いがなければ、私はあなた達の様には戦えない……」

セレスティア「――この力は、想いが負ければ……自分に跳ね返ってくるんですよ……」

セレスティア「ふふ……初めての、経験だけれど……」

リアローズ「そんな……!」

セレスティア「ああ、なんの因果なのでしょう……」

セレスティア「公国と……森国と……鉄国と……」

セレスティア「三国の姫が、全員同じ殿方に命を救われて……」

セレスティア「呪われた私の想いだけが、敗れて消える……」ボタボタ…

セレスティア「……ジーク様……私は……」

リーチェ「……っ!」バッ!

セレスティア「なに、を……?」

リーチェ「回復に決まっています……!」

リアローズ「お、お願いリーチェさん!」

セレスティア「無駄ですよ……私のこの想いは、私以外の排他……」

セレスティア「回復の力は全て、封じ――」


パアアァァァァ!


セレスティア「そん、な……どうして……!?」

リーチェ「……想いが負ければ、呪術はその効力を著しく失います」

リーチェ「私が回復魔法を使えているということは、つまり」

セレスティア「……そう……私……あれだけ負けないって息巻いていたのに……」

セレスティア「自分で、負けを認めてしまったのですか……」

セレスティア「あは、あはははははははは……♪」

リーチェ「……っ!?」

リーチェ(傷の治りが遅い……!?)

リーチェ(この人を蝕んでいる呪術の根源を絶たないと……!)

リーチェ(せめて、抑え込めるくらいは……!)




セレスティア「――私……どこで、間違えたんだろう……?」



セレスティア「――生きたかった……なぁ……」ツゥ…



リーチェ「――っ!!!!」キイイィィィィィィン!



判定
↓1コンマ二桁

……!!!


セレスティアの呪縛解放(基準値75、???-25、リーチェ光魔法才能+15)

75+25-15=85

コンマ96

96>85

※基準値を上回ったため……!


――


リーチェ「――――セレスティアさん、失礼しますっ!!!」ビリィ!

セレスティア「!?///」



リーチェ(――光が、照らしてくれた! 呪術の根源――セレスティアさんの心臓……!)


セレスティア「…………あ、あつ、あついいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」ジュワアァァァァ…!


リアローズ「……!?」オロオロ…


リーチェ「耐えてください! 生きてください! ジークさんなら、きっとそう言います!」キイイィィィィィン!


セレスティア「…………っ~~~~~~~~!!!!」グッ…!



リーチェ(――これで!!!)グッ!




ジュワアアアァァァァァ…




リーチェ「……」ゼヒュー…ゼヒュー…



セレスティア「……あ……」ポロ…



リアローズ&リーチェ「「!!」」



セレスティア「……私……生きて、る……どうして……」ポロ…


セレスティア「どう、して……」ポロポロ…



……

――

※セレスティアの呪縛が解放され、生存が確定しました

※複数のイベントが解禁されました

※セレスティアが呪術を失いました

――

……遅くなりましたが、今日はここまで

正直、三姫戦闘は
・リアローズ達がゾロ目で直前レベルアップをしていない
・交流をして姫達の好感度が低い
・セレスティアの初期レベルが高い
いずれかの条件だと強制敗北のデストラップ寸前のイベントでした…
そして、セレスティアの(個人的に)凶悪な蘇生スキルの関係上、確実にチケットが吹っ飛ぶ、
セレスティアの解放フラグがあるとはいえ基準値厳しいから、ここまでチケット残していないと死んでしまう
(怒られるかもと言ったのはここが原因。戦闘で使い果たせる→助けられないじゃないかくそ的な)

……まさか、とどめや解放をきっちりクリアしていくとは、本当に凄い……

この後も色々あるのですが……
実はまだ地獄は終わっていなかったりします……
諸々はまた後日

本日もありがとうございました!

これはまさに必殺のブレス
>>775の闇スティアも期待
ところで改めて>>758見ると、リーチェの光魔法が無いと謎補正込みで基準値100で助けることは不可能だったってことでいいのかな?
謎補正が伏せられているあたり、セレスティアは誰かに呪術埋め込まれた可能性も……?

そういやセレスティア陣営とエルクラッド陣営(+残り四将)の敵対確定したわけだから、今本国の方では置いてかれたアネットが孤立状態なのか

あと呪術消滅したわけだけど各地のサラダはどうなったんだろ
呪術消滅と同時に消えたのか、それともセレスティアから完全に独立した生物になったのか

そろそろ公国編始まりそうだけどキャラ追加はあるのかな

>>785
直近だとゼルガーがカタリナさんに何か仕掛けるイベント、
ベルゲが手持ちに魔改造したらしい鉄国副騎士団長(イアンとリアローズもよく知る)抱えてるぽいからそこら辺もあるかも
でもセレスティア乗り越えた今ならどんなイベントも怖くない気がする

こんばんはー

グランシャリオが凄まじい……
果たして本編で撃つ日は来るのか……?
いつも本当にありがとうございます

>>779
解呪、蘇生などは条件が揃っていないと基準値100で、00か偶数ゾロのみで成功でした

>>781
呪術道具など『意図的に込められた呪術』は術者が死亡しても効力が維持されますが、
セレスティアのサラダは漏れだした呪力と野菜が反応してしまった『意図せず生まれた産物』なので、
各地でその力を失い、本来の野菜の姿で転がることになります

>>784
キャラ募集を行うかはわかりませんが、正直現在のストーリー展開が全く持って予定していないものの為、
最初は無くてもなんとかなるかと判断していた人の『名前』は募集する必要が出てきています

>>786
全てはコンマ次第ですが、油断すると本当に地獄を見ますよ?(私も)

とりあえずまず昨夜取り忘れていたセレスティア戦勝利のレベルアップ判定から

↓1コンマ二桁

コンマ74

リアローズレベル:169+7+20=186
リーチェレベル:227+4+20=251


※この後の為に、リーチェだけ先にジラワーク&風帝戦での獲得スキルを先行習得

※リーチェは新たに『覇者の片鱗』を習得した!

★『覇者の片鱗』
戦闘時、常時補正+20
優勢取得時、コンマが偶数であった場合は敵の★を含む防御スキルを貫通する必中攻撃となる


それでは本編をゆったり進めていきます

リアローズ196ですね
なにやってんだ……

――



セレスティア「身体が、動く……苦しく、ない……?」

リーチェ「が、頑張りました……!」ハァハァ…

セレスティア「……っ、どうして……」


セレスティア「どうして、私などの命を救ってくださるのです……?」


セレスティア「私は、あなた達を……そう、殺そうとしたのです……」ブル…

セレスティア「想いのままに、他の全てを排そうとして……」

セレスティア「私を救ってくださったジーク様こそが、唯一の光……」

セレスティア「それなのに、どうしてあなた達も……」


スッ…


セレスティア「――私に、手を差し伸べてくれるの……?」ポロポロ…


リアローズ「……私は、ジークさんが大好き。でも、他にも好きな人は沢山います」

リアローズ「セレスティアさんにも、これから沢山……」

リアローズ「ううん、本当はもういるんじゃないかな……?」

セレスティア「……っ!」

セレスティア「……お母様……お兄様……ユリーカ……アネット……」ポロポロ…

セレスティア「そうです……私にも、優しくしてくれる人はいた筈なのに……」

セレスティア「どうして、私はそれを……」ポロポロ…

リーチェ「……あなたのジークさんへの想いの強さは、まさにこの身を持って理解しました」

セレスティア「そ、そうだ。私、あなたを刺して……でも、私の回復を優先して……!?」オロオロ

リーチェ「だ、大丈夫です。羽を千切られた時の方がずっと痛かったですし、今は回復もできますから」パアアァァ…

セレスティア「ごめん、なさい……本当に私、どうして……」ブル…

リーチェ「恐らく、ですが……ジークさんへの強い想いと呪術が、あまりにも噛み合いすぎてしまったのでしょう」

リーチェ「呪術は時間が経てば経つほど、より強力になると聞きます……」

リアローズ「強力になり過ぎた呪術が、セレスティアさんを過激にしてしまった……ということでしょうか?」

セレスティア「……最近、自分でも自分を見失っていると思う時がありました……」

セレスティア「ジーク様に生かして頂いたというのに、私はそれを自ら削る様な真似もして……」

リーチェ「かなり、ギリギリだったようですね……」


リーチェ「でも、もう大丈夫ですよ」

リーチェ「咄嗟に上手くできるかは怪しかったのですが、なんとか解呪には成功しました!」

セレスティア「え……?」

リーチェ「呪術で戦う力は失ってしまったと思いますけど……身体の調子はどうですか?」

セレスティア「……」グッ…

セレスティア「……本当。力を出そうとしても、もう出てこない」

セレスティア「もう、ジーク様への想いを示そうとしても、できないのですね……」

セレスティア「――でも、なんでしょう? 生まれて初めて感じる……解放感、でしょうか……?」

セレスティア「――生きていれば、いつかいいことがある……」

セレスティア「――これが、そうなのですね……」ポロポロ…

セレスティア「――ジーク様とは違う、でも私を救ってくれた温かい光……」






セレスティア「――二人とも、本当にありがとう……///」ニコリ…






リアローズ「えへへ……///」

リーチェ「な、なんだか顔が熱く……///」


パラ…パラ…


リアローズ「結界が……」

セレスティア「私が負けを認めて、力も失ったとなれば……維持できるはずもありません」

セレスティア「あの、その…点ほ、本当に二人とも大丈夫ですか……?」アセアセ

セレスティア「何故か、力を失ってから色々な感情が押し寄せてきてて……」ワタワタ

リアローズ「わ、私は大丈夫。フラネッタが頑張ってくれたし……」

リーチェ「私も、応急処置は済ませました」

リーチェ「……むしろやはり、セレスティアさんが一番心配です」

リーチェ「手が無かったとはいえ、これまであって当然だった力を、私は浄化してしまったのです」

リアローズ「そ、それに私も必死だったとはいえ、蜘蛛糸で丸めたりハンマーで殴ったり……」ハワワ…

セレスティア「……」


おまけ特殊判定

↓1コンマ二桁

呪術の蝕みが無くなったセレスティア、とりあえず今の身体レベル

コンマ1/2追加

コンマ58

レベル27+29=56

――


セレスティア「……いえ、大丈夫です」ヨロ…

セレスティア「これでも、昔はあの力に頼らず鍛えていましたからね……」

セレスティア「……そうです。あの頃はもっと……」

セレスティア「流石に力に頼り、ジーク様以外なにも見ていなかった身ですからね」

セレスティア「かなり鈍ってはいますけど、ここまで回復して頂ければ歩くことはできますわ」スク…



パラパラパラ…


セレスティア「……たとえ、力が消えても」



セレスティア「……私の想いは、変わらない……」



セレスティア「……でも、今告げるべき言葉は愛のことばじゃない……」



セレスティア「あなた達にもだけれど、ジーク様達にもなんと言ってお詫びをすればいいのか……」オロオロ…


リアローズ「……ふふっ、あの重い力が無くなったセレスティアさん……ちょっと私に似ているかも……?」

リーチェ「おそらく、控えめな様子のセレスティアさんが本来の姿のだったのだと思いますよ?」




リーチェ(……極稀に生まれる、生まれながらの呪術師……)


リーチェ(――それは外部干渉では解呪できないと聞いたことがあった気がするのですが……?)


リーチェ(……いえ。今はセレスティアさんの命を救えた。それでいいのです……)


……

――

――



パリン…!


パラパラ…



リアローズ「……! 元の王城です……!」

リーチェ「結界内が昏かったせいか、随分明るく感じますね」

セレスティア「う……まぶ、しい……」



ジーク「リアローズ、リーチェ! 無事だったか!?」



リアローズ「は、はい! 大丈夫です!」

セレスティア「あ、ジーク様……その……」

リーチェ「聞いてください。実は――」




シャリオ『…………っ!?』




シャリオ(トリコンダムスメフタリニホボキズハナク、セレスティアノツルギハオレテイル……!?)

シャリオ(マサカ、ホントウニアノセレスティアガヤブレタトイウノカ……?)

シャリオ(ナニヨリ、アノユガンダチカラヲカンジヌ……)

シャリオ(……ソウカ)

シャリオ(モウ、タタカエヌノダナセレスティア……)

シャリオ(ナラバ……)



シャリオ『……』フゥ…



……






――『姫トノセイノチカイ』発動――





★★『姫トノセイノチカイ』★★
セレスティアの耐久値が0になった時、発動。
自身を静観→覚醒状態に変化させ戦闘を行う





……

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…



ジーク傭兵団「「!!??」」ビク!



バサアアァァァ!




シャリオ『――ヨモヤ、セレスティアヲソコマデイタメツケラレルニンゲンガイヨウトハナ……』





シャリオ『――ダガキサマラハ、ショセンハチヲハウムシニスギヌ……!』



シャリオ『――オモイシルガイイ……セマキセカイデイキテキタ、オノレノムリョクサヲ!』




セレスティア「ま、待って『ジーク』……!」

セレスティア「もういいの! 私は――」


シャリオ『……』




シャリオ『――ワガナは『シャリオ』!!! テンノハシャタルリュウナリ!』



シャリオ『ゼツボウセヨ! キョウフセヨ! ワガチカラノマエニ!』




――戦闘開始!!!

――『破軍の咆哮』発動――



★★『破軍の咆哮』★★
戦闘開始時、レベル230以下の敵を強制的に戦闘不能(負傷判定有)状態にする
さらに敵を常時防御状態に固定し、戦闘時と逃走成功判定に常時-100の補正をかけ、
★を含む逃走スキルを封じる



グオン!


シャリオ『……ニンゲンハモロイ。タヤスクシヌ』

シャリオ『――イッシュンデナ』




シャリオ「……」スゥゥ…




イアン「―――っ! 全員伏せろおォォォォォォ!!!」バッ!

ミナ「……っ!」ゾク!

リュノ「ひっ……!?」

ジーク「くっ!?」


リアローズ「っ、駄目! これは……!」ダッ!

リーチェ「リアローズさん、危ないっ!」ダッ!

ユージーン「ッ、あいつの前に出るなっ!!!」




セレスティア「や、やめて『ジーク』……! それは……!』



マリリン「―――っ、まにあって――!」キィィィィン!



――『響き渡る声援』発動――

シャリオ『アラガウカ……』

シャリオ『ダガ……』

シャリオ「――ガアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!!」



ビュゴオオオオオオォォォォォォォォォォ!


王城支柱「」バキャバキャ…!

王城屋根「」ガラガラ…!


――

『破軍の咆哮』判定基準:230
ジーク:225→235 ○戦闘続行
リアローズ196→206 ×戦闘不能
リーチェ:251→261 ○戦闘続行
イアン:164→174 ×戦闘不能
ミナ:155→165 ×戦闘不能
マリリン:219→229 ×戦闘不能
リュノ:156→166 ×戦闘不能

――



ドガアアアアァァァァァァァ!



ガラガラ…



セレスティア「―――ッ」

ユージーン「み、みんな……!」

ユージーン「っおい姫様っ! いい加減に……!?」ハッ…

セレスティア「やめて、やめてよぉ……!」ボロボロ…!

ユージーン「姫様……?」



シャリオ『……ヤハリコノテイドカ』



ガラ…


シャリオ『……ム?』



ジーク「はぁ……! はぁ……!」


ガラ…


リーチェ「ジークさん、大丈夫ですか……!?」ヨロ…


ジーク「ああ、俺はなんとか……」

ジーク「だが、リアローズ達が……!」

リーチェ「っ、なんとかして退かせて、皆さんの回復に向かえるようにします……!」バッ!

ジーク「それしかなさそうだな……!」バッ!


シャリオ(……フタリ、タエヌイタトイウノカ)

シャリオ『……』

シャリオ『――ナラバ、トドメヲサシテクレル』スウゥゥゥゥゥ…



バサァ!



ジーク(一気に高空へ……! あれはワイバーンと同じ動き、だが……!)ゾクッ…







シャリオ『――チレ』キィィィィィィィィィン!




――『七星・グランシャリオ』発動――




★★★『七星・グランシャリオ』★★★
炎水風土氷雷光属性。
戦闘開始時、敵に防御及び回避、カウンター不可の各属性1劣勢を7連続で与える
以後、優勢取得時のコンマ一桁が7か奇数ゾロ目の時に発動
さらに負傷判定を2段階増加させる




キュゴオオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!



ジーク(虹色の、光……)



バッ!



リーチェ「させません……! 絶対に、ジークさんを守って見せます……!」キイイィィィィィン!

ジーク「リーチェ!?」



――『四元の加護』発動――

――『妖精光壁』発動――

――炎属性1劣勢を無効化
――水属性1劣勢を無効化
――風属性1劣勢を無効化
――土属性1劣勢を無効化
――光属性1劣勢を無効化


バキィィィィィン!



リーチェ「―――っ!!!」

リーチェ(私の全力の障壁でも、防ぎきれない……!)


雷光弾「……」バチバチ!

氷氷弾「……」キィィィン!

――『感情爆発・庇護』発動――


ジーク「リーチェ……!」ガバッ!

リーチェ「ジークさ――」


ドガアアァァァァァ!


ジーク「ぐああああぁぁぁぁぁぁ……!?」ジュワアァァ…


リーチェ「う、うわああぁぁぁぁ……!」ポロポロ…


――『癒しの大妖精』発動――

――劣勢を回復無効


シュウゥゥゥゥ…


シャリオ『……っ!?』





ジーク「無事か、リーチェ……」

リーチェ「ジークさんこそ……」ポロポロ…

ジーク「大丈夫だ。まだ、戦える……!」グッ…!



シャリオ(ワガセンレイヲ、ニドモタエキッタトイウノカ……)

シャリオ(チイサキモノデアルヨウセイガ、ワガイブキノホトンドヲトメタ……)

シャリオ(ソシテソレヲ、タメライモナクカバッテミセタアノニンゲン……)

シャリオ(――ジーク)

シャリオ(セレスティアガモトメツヅケタ、ヒカリ……)

シャリオ『……』


スウゥゥゥ…


ドオオォォォン!



シャリオ『――ソノチカラ、ミセテミルガイイ!!!』


ジーク&リーチェ「「……!!」」


――シャリオの開幕攻撃が終了

――通常戦闘へ移行します

ジーク傭兵団:レベル総計235+261

【攻撃状態】→【防御状態】
耐久値:2
感情爆発・庇護0

防御:1
感情爆発・庇護1

回復:0
癒しの大妖精0

ジーク:合計補正…120
『感情爆発・憤怒』+100
『傭兵団戦術』+20

リーチェ:合計補正…50
『四元の加護』+30
『妖精光壁』+20


覚醒シャリオ:レベル900

★★★『七星・グランシャリオ』★★★
炎水風土氷雷光属性。
戦闘開始時、敵に防御及び回避、カウンター不可の各属性1劣勢を7連続で与える
以後、優勢取得時のコンマ一桁が7か奇数ゾロ目の時に発動
さらに負傷判定を2段階増加させる

★★『破軍の咆哮』★★
戦闘開始時、レベル230以下の敵を強制的に戦闘不能(負傷判定有)状態にする
さらに敵を常時防御状態に固定し、戦闘時と逃走成功判定に常時-100の補正をかけ、
★を含む逃走スキルを封じる

★★『廉貞の蹂躙』★★
戦闘時常時補正+150
敵対象が複数の場合、自身の基礎レベルを(敵人数-1)×210上昇させる

『???』

補正差極大


『姫との生の誓い』の効果により最低保証戦闘

コンマ85以上で優勢
コンマ84以下で劣勢

※コンマ85以上かつ偶数で……?

↓1コンマ二桁

あ、使っちゃいます?

※この戦闘は、ご覧になればわかる通りセレスティアと違ってコンマ運が良ければ勝てる次元ではありません

※チケットは残り二枚

※コンマ86、88、90、92、94、96、98、 偶数ゾロ目で少しイベントが追加されます

※が、勝てはしません。リアローズの連撃も無いため殊更に

※敗北しても死亡はしません

ゾロ目チケット、使いますか?

↓1~5多数決

※チケット温存

※ジークが少し耐えるのでほんの少しチャンスもまだありますしね

コンマ54


――ジーク傭兵団劣勢!


ジーク(わざわざ地上に降りてきたということは、やはりワイバーンと同じく多用はできないのか……?)

ジーク(しかし、これはあまりにも……)



シャリオ『――オソイ』グオン!

ジーク「なっ!?」


――『文曲の麗角』発動――

★★『文曲の麗角』★★
優勢取得時、コンマ一桁が0、4、8なら発動
敵に貫通する3劣勢を与える


防御:1
感情爆発・庇護1→貫通破壊

耐久値:2ー3=-1




ドガアァァァァァ!


ジーク「―――」




……敗北



リーチェ「ジークさんっ!!!

ジーク「……っ!」



――『双姫のお守り』発動――



★『双姫のお守り』★
敗北判定時、一度だけ発動
敵の全ての攻撃を確定停止させ、耐久値1の状態で耐える
発動後、判定表そのものに+10の補正を得る
このスキルを持つ者は死亡判定が発生しない


ジーク「――俺は、死なん……!」ダン!

リーチェ「ジークさん!」パアァァ!


シャリオ『……!』


シャリオ(セレスティア……コノオトコハ……)


『双姫のお守り』による特殊補正


コンマ75以上で優勢
コンマ74以下で劣勢

※コンマ75以上かつ偶数で……?

↓1コンマ二桁

入ったぁ!?(白目吐血)

コンマ76

――ジーク傭兵団優勢!!!


シャリオ『……』


ジーク(動きが、止まった……?)


ジーク「―――ここに賭けるっ!!!」ダン!


リーチェ「ジークさん……! 私の力も……!」キィィィィィン!


――『覇者の片鱗』発動――

★『覇者の片鱗』
戦闘時、常時補正+20
優勢取得時、コンマが偶数であった場合は敵の★を含む防御スキルを貫通する必中攻撃となる


ジーク「……! この力は……!?」コォォォォォ…

ジーク「……行くぞ、『シャリオ』……!」ゴゴゴゴゴ…!


――『煌破断』発動――


★『煌破断』★
優勢取得時、一度だけ発動可能
敵に対しダメージ軽減を無視する固定3劣勢を与える



シャリオ『……!?』

シャリオ(コノ、ヒカリカガヤクツルギハ……)



★★『巨門の守護』★★
劣勢判定を5回まで無効化する
無効化する度に、自身に常時補正+40を加算していく



ジーク「くらええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ブオン!


『覇者の片鱗』により防御貫通
『煌破断』により軽減無効

巨門の守護貫通破壊5→2




ズバアアアァァァァァァァ!!!





シャリオ『―――――――ッ!!!!』




★★★『墜とされた極星』★★★
自身への奇襲及び罠、弱体、状態異常、特効を無効化
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を7にし、自身を永続攻撃状態にする
また補正差が50以上であったとしても20まで軽減し戦闘を行う
戦闘勝利後、自身に確定で負傷判定を与え、休眠状態に入る。

シャリオ残耐久:7
煌破断威力:3
7-3 = 4

――戦闘終了条件その2を満たした為、戦闘を終了します――




シャリオ『……』ヨロ…


シャリオ『……!』ダン!


ジーク「く、これでも……届かないというのか……!?」

リーチェ「そんな……」






シャリオ『……ミゴトダ、ジークヨ』





ジーク「きゅ、急になんだ!?」

シャリオ『……ソレニ、ソノヨウセイモ』

リーチェ「わ、私ですか!?」

シャリオ『マサカ、ワレラリュウガヨウセイニテコズルトハナ……』

シャリオ『セレスティアモ、ヤブレルワケダ』



シャリオ『――ダガ、マダタリヌ』

シャリオ『――ワレヲコエルホドニ、ツヨクナレ』



ジーク&リーチェ「「!?」」



シャリオ『――ワガコウゲキヲココマデシノグモノハ、リュウノナカニモソウハイナイ』

シャリオ『――マシテヤ、ワガカラダヲココマデキズツケラレルモノモナ』


ポロ…


ドスン…


覇銀の鱗「……」キラキラ…



シャリオ『――サラニハガレタカ。チョウドイイ、センリヒントシテモッテイクガイイ」


ジーク&リーチェ「「!!?」」



――

※シャリオ攻撃命中ボーナス、『覇銀の鱗』を手に入れた!

――

ジーク「貴様……一体何が目的だ……?」

シャリオ『……』


シャリオ『イキテイレバ、イイコトガアル……』


ジーク「……!」

シャリオ『……セレスティアヲスクッタ、オマエノコトバ』



シャリオ『――ソシテ、ワレヲスクッタセレスティアノコトバデモアルノダ……』


ジーク「……!」

シャリオ『……ココロシテオケ、ジークヨ』

シャリオ『……ワレハ、カツテヤブレオチタソンザイ』

シャリオ『……ソノトキノキズガゲンインデ、コノチカラモツネニハツカエヌ……』

シャリオ『……ワレデハ、セレスティアヲマモリキルコトガデキヌノダ……』

ジーク「どういう、意味だ……?」

シャリオ『コトバドオリヨ……』

シャリオ『ワレヲマエニヒカヌツヨサ、テイシン、サイゴノイチゲキ……オマエニナラバ、タクスコトガデキル』






シャリオ『――セレスティアヲ、アノモノドモカラマモリヌイテクレ……!』ペコリ




ジーク「な……!?」




セレスティア「……!!」

シャリオ戦が終了したあたりで、今日はここまで
まさかまたチケット使わずに命中決められるとは……
ちなみにこのイベントもリーチェが直前でゾロ目で片鱗覚えていないと発生不可でしたね(白目)
なお仮に戦闘続行してもジークとリーチェが大怪我するだけです。絶対勝てません

鉄国王城が盛大なとばっちりで吹き飛びましたが、ジーク達は色々と収穫ができているかもしれませんね
チケットが残ったので、しばらくした後のイベントももしかしたらなんとかなるかな……?
とりあえず、常時1枚はキープしておいた方が色々安全かと思います
セレスティアとシャリオでごりごりにイベント増えているのでもう少し先になりますが……
エルクラッド+ゼルガー+ベルゲの判定もありますので……

本日もありがとうございました!

というか今後貫通が前提になってくるのなら今のままだとリーチェへの依存度が高すぎる気がする

ふと思ったけど確か前に>>1がリーチェにもお守りは作れる的なこと言ってなかった?
流石に年季入ってるジークとリアローズのお守り程効果は無いのかもしれないけど怪我の緩和はできたりしない?
鍛錬じゃなくても交流でリーチェとの火の話と人形作りとか具体的に内容指定すればスキル増えることもあるし

>>881
リーチェというより魔法の恩恵が強すぎるのだと思う(世界観的に魔法が強力なのは当然だけど)
ジークの魔法剣やフラネッタ強化にも魔法の恩恵が大きいし、ニイハオの黒槍やジラワークの磁力操作もより強い魔力をぶつけて弱体化というのが対策の一つになってたし
それらもリーチェの高レベルの魔力だからこそ出来たし、セレスティアの呪縛開放やシャリオの破軍の咆哮や七星・グランシャリオの大部分を防いでるのを見ると、ジークサイドでも読者サイドでもリーチェに頼りっぱなしになりそうと言われたら否定できないのは確かだけど
取り合えず魔法関連スキル完全無効化という敵が現れないのを祈ってる

現状防ぐ手立てのない防御貫通攻撃とかに対する役割を他のキャラに持たせられると良いよね

こんばんはー
キャラの死亡有無の件ですが、撤廃する予定はありません
私自身キャラクターには愛着がわき死んでほしくない、というのが正直なところです
ですが、戦争で敵やモブ、サブキャラクター達が命を落とす中でプレイヤーチームだけが死ぬことがない
というのは流石にまかりとおらないでしょう
これでも基本の死亡率は抑えてありますが、不運は突然訪れることもありますし、迂闊な真似をすれば死にます
またこの後の展開上、ジーク達の負傷率もですが人の死亡、凌辱描写が増える可能性が高いことをあらかじめお伝えしておきます

>>881
残念ながらリーチェは貫通できても現在『防御』しか突破できず、欠かせないスキルではありますが
頼り過ぎると『回復型』に出会った時に相当きつい状態です

>>895
あの二人のお守りは初期設定+二人同時にゾロ目を出した故の特殊スキルですので、
作れても効果は少しダウンします(負傷率緩和)
現在は色々状況が変わっていますが、交流で作成可能なのは変わっていません
①ミナの『回復』の技能を上げる特訓(ここは必須です)
②交流:ミナとリアローズでイアンにお守り作成(基準値50以上で成功)など
※セレスティアが加入した場合は基準値35になります

>>896
元々この世界のパワーバランスが魔法寄りなのは間違いありません
そしてリーチェがキャラシートの才能、初期レベル、早期の特殊スキル獲得、光属性開花などで優秀なのは
間違いありませんが(加えてメンタルも鋼った)お察しの通りキラーな敵は既に存在しています

>>897
対応するものしか貫通できない、逆に全貫通持ちもいますが、とにかく貫通攻撃は基本的に防げません。
最終的な対策は『耐久値の底上げ』しかありませんが、タフそうな人に頼ってみましょう


イベントが山積み状態ですが、とりあえず考えた結果避けようがないと判断した安価募集の為にも
ちょっとシャリオの語りが続きますがぼちぼち再開です


――

――


……


パアアァァァ…


ミナ「さ、流石に限界かもしれません……」ヘロヘロ…

リーチェ「私も、もう魔力が無いと思います……」ヘロヘロ…

イアン「うう、不甲斐なし……! 咆哮一つで、立つこともままならぬとは……!」

リュノ「ですが、手加減されてたんですよねぇ多分……」

リュノ「本気でやられていたら、回復できる怪我程度じゃ済んでいなかった筈です……」ブル…

マリリン「……あそこでジラワークが原型留めてぶら下がっているあたり、ほんとにこれで手加減されてるんだ……」

セレスティア「ああ、皆さん本当にご無事なの……!?」オロオロワタワタ

リアローズ「う、うん。リーチェさんとミナさんが回復してくれたし……セレスティアさんも落ち着いて大丈夫だよ……?」

ユージーン「つーか、なんか急に姫様が丸くなったように見えるっていうか……」

ユージーン「……こいつは結局、なんなんだ?」


シャリオ『……』


ジーク「……殺す気はない、と言ったのは本当のことだったか」

シャリオ『……ソコノオトコ、ユージーンガソレヲジョウケンニツレテキタカラナ』

シャリオ『ワレヲマエニ、ヨクゾアノヨウナコトバガデタモノダ』


マリリン「へぇ……ユージーン何言ったの? ねえ何言ったの!?」

イアン「……少し興味があるな」

ユージーン「!?」

ジーク傭兵団「「……」」ジー…

ユージーン「や、やめろそんな目で見るな!?///」カアァァ…!

ユージーン「ちょっと、酒が入ってたんだよ! そうに決まってる!///」

ユージーン「そ、そんなことより今はこの『ジーク』と姫様の話だろうが!」


シャリオ『……ワガナハシャリオダ』


セレスティア「シャリオ……それがあなたの、本当の名前……」


シャリオ(……ナンドカ、ナノッタノニ……オボエテハクレナカッタモノナ……)


シャリオ『……マズハナニヨリ、レイヲイウベキダロウ』

シャリオ『姫ノ……セレスティアノヤミヲハラッテクレタコト、アラタメテレイヲイウ』

シャリオ『ソシテ、ソノチカラヲミキワメルタメトハイエ、スクナカラズキズヲオワセタコトハシャザイシヨウ』ペコリ…

リュノ「頭の中に、しっかりと響いてくる声……」

リュノ「他を圧倒する力を持ちながら、今はそれを抑えて対話をしてくれているその知性……」

リュノ「あなたは一体……」

シャリオ『ワレハ、ニンゲンガヨブトコロノ『ハギンリュウ』ノヒトツ』

シャリオ『『テイリュウ』ナドトヨバレル、チセイモヒンセイモマトモナミカクモナイモノドモトハチガウ』フンス!

シャリオ『ワガイチゾクハ、ホカノリュウカラスレバ『ヘンイシュ』トウツッタヨウダガナ……』

シャリオ『……ワガイチゾクハ、サワガシイモノハキライダ。ムレヲクムリュウノホコリモナイワイバーンナドダイキライダ』

シャリオ『ソレヲナギハラエバ、ソレヲキキベツノモノガヤッテキタ。ソレモスグニダマラセタ。ソレヲクリカエシ……』

シャリオ『キガツケバ、ハギンリュウハリュウノオウトナッテイタ。オオクノリュウガ、シッポヲフッタ』

シャリオ『シカシ、ツヨサニホコリハアレド、タタカイニウエテイタワケデハナイ』

シャリオ『チセイヲエタダイショウニ、ワレラハリュウノホンノウデアルボウギャクヲサケルヨウニナッテイタ』

シャリオ『トルニタラヌニンゲンヲヤクノモメンドウダッタ。イドンデクルリュウモモウイナイ』

シャリオ『タベテハダミンヲムサボル、ソレノクリカエシ。キョムトモイエルセイカツヲ、イチゾクハツヅケテイタ』

セレスティア「……」

シャリオ『……ソシテ、ワレノダイニナッテモ、ソレハカワラナカッタ』

シャリオ『ワレモコノママ、イミモナクイキツヅケソシテシヌノカトオモッテイタ、アルヒノコトダ』


シャリオ『――ワレハ、ヤブレタ。チカラハオトロエテイナイハズダッタガ、チニオトサレタ』


シャリオ『……オボエテオクノダ、ジークトソノナカマタチヨ』

シャリオ『ワレハキョウシャダ。ダガ、ウエニハウエガイル……』

シャリオ『チイサキニンゲンノミデアレバ、ナオノコトレンマハカカシテハナラナイ』

ジーク傭兵団「「……」」ゴクリ…

シャリオ『……ソシテ、オチタワレハリュウノオウノザモウバワレタ』

シャリオ『シッポヲフッテイタリュウハアラタナオウニナビキ、ワレハヒトリチデイキタエルトコロデアッタ』

シャリオ『……ソコニ、セレスティアガアラワレ、スイキョウニモワレヲイキナガラエサセタ』

シャリオ『サイショハ……ミシラヌフンイキヲモツコノムスメノイクスエヲミル、タワムレダッタハズナノダガナ』

シャリオ『……コウシテ、ワガマエデアノコトバヲジツゲンサレテシマッテハ……』

シャリオ『――ソノツヅキモミテミタイト、ソウオモワズニハイラレナイノダ……』

セレスティア「『ジー……『シャリオ』……」

シャリオ『アノイビツナチカラガナクナレバ、セレスティアハタタカエヌガ……マダ、イキルコトガデキルハズダカラナ』

リアローズ「歪な力、呪術……セレスティアさんは、どうしてあんな恐ろしい力を……?」

セレスティア「……わかりません。私が物心ついた時にはもう、呪われた子と呼ばれていましたから……」

セレスティア「幼い身にその意味がわからずとも、さけられているということだけはわかりました」

セレスティア「だから、頑張ったのです。お勉強ができるように……剣のお稽古も作法も大貴族の娘に相応しいように」

セレスティア「嫌な事でも、大人達からの言葉にはすぐに従いました。そうすれば、火種は増えないから」

セレスティア「……結局、ある日何かがぷつりと切れてしまって、死のうとして……ジーク様に、救われたのです……///」ポッ…

ジーク「セレスティア……」

セレスティア「……ですがジーク様を想うあまり、私はなんてことを……」

ユージーン「……つまり何か? あの姫様のその……ちょっとしたいかれっぷりは呪術のせいだってことか?」

セレスティア「ごめんなさいユージーン! でもとりあえず今は心の中に留めておいてください……っ!」ガシ!

セレスティア「私の中のいろいろな感情が渦巻いて、非道な行いもですが聞くに堪えない言葉とかも……///」

ユージーン「わ、わかりました……」

セレスティア「……でも、これだけは今も変わらぬ私の確かな想い。私を形作る大切な芯」



セレスティア「――ジーク様は、私の大切な恩人なのです。罪滅ぼしにもなりませんが、どうかなんなりとご命令を……」スッ


ジーク「ま、待てセレスティア! 俺は別に……!」

ジーク「それにシャリオ、お前はさっき言っていた。我ではセレスティアを守りきれないと」

ジーク「呪いの力から解放された彼女の身に、何が起きるというんだ?」

シャリオ『……』

シャリオ『……リアローズニ、リーチェダッタカ』

リアローズ「は、はい!?」

リーチェ「な、なんでしょう!?」

シャリオ『……オマエタチノジークヲオモウキモチモ、ソウトウナノダナ』


リアローズ&リーチェ「「!?///」」ボッ!


イアン「…………」

マリリン「うわぁ、女の子的にはこんな風にばっさり暴露はきびしいよぉ……」

ミナ「ひ、秘めた想いの方がいいこともあると思いますシャリオさん……!」パタパタ

リュノ「でも、リーチェを見ていたらそれはわかりますねぇ」ウンウン

ユージーン「……姫様含めたら三国の姫から好かれてるってか? 人気者だねぇ大将?」ウリウリ

ジーク「むぅ……///」

セレスティア「ええ。本当にお二人の想いは強く……そして、真っ直ぐとしたものでした」


シャリオ『ホコルトイイ。ソノオモイガナケレバ、セレスティアハサラニヤミニノマレテイタダロウカラナ……』

シャリオ『……ソウ、アノチカラハワレラリュウスラモチアワセヌ……イシツナチカラダッタ』

シャリオ『トキガナガレルホド、セレスティアノシュウネンはマシ、ソノチカラモカソクテキニゾウカシタコトダロウ』






シャリオ『――アノチカラハ、セレスティアヲムシバムトドウジニ、セレスティアヲマモルブキデモアッタ』

シャリオ『――ソレヲウシナイ、タンドクコウドウヲシタトナレバ……』

シャリオ『――エルクラッドハ……コウコクゼンタイヲモチイテ、セレスティアヲコロソウトスルダロウ』






ジーク傭兵団「「……!!!」」


セレスティア「……っ」ギュッ…


シャリオ『……カチノナクナッタコマハシマツスル、ダッタカ』

シャリオ『ソレガイマノコウコクノアリカタトナッテイル……』

ミナ「ま、待ってください。大公エルクラッドということはつまり……」

セレスティア「……私の、父です」

リュノ「実のお父さんから狙われるって……」

リーチェ「どうしてですか!? 呪術が無くなったのであれば……!」

シャリオ『……チカラモウシナッタノダ』

シャリオ『チカラガアルカラコソ、クウキョニイカサレタ……』

シャリオ『ワレモチカラガアルカラコソクウキョニイキタガ、ソレトハチガウ』

シャリオ『セレスティアノバアイ、ドチラノミチヲエランデモ……テキガウマレル』

リアローズ「そ、そんなのって……!」

シャリオ『アノエルクラッドトイウオトコハ、ワレカラミテモ……セレスティアトハコトナルイミデイシツダ』

シャリオ『リュウノホンノウスラウワマワリカネナイ、サイゲンノナイセイフクヨク……』

シャリオ『イヤ、ダカラコソヤツモハンノウヲシメシタノカ……?』

ジーク「……奴?」

シャリオ『……』

シャリオ『……フシギニオモッタコトハナイカ?』

ジーク「?」


シャリオ『――ナゼ、トツゼンワイバーンヲフクメタリュウガオモテブタイニデテキタノカ』


シャリオ『――ナゼ、ニンゲンヲシタニミルリュウガ、ソロッテコウコクニシタガッテイルノカ』


シャリオ『――コタエハ、ジツニタンジュンダ』





シャリオ『――シズカナセカイヲノゾンデイタリュウノオウガオトサレ、アラタナオウガウマレタ』




シャリオ『――ソノオウハ、ワレイジョウノヘンイシュデアリ――ニンゲンニ、スガタヲカエラレル』



シャリオ『――ワレトハタイキョクヲナス、ハゲシクカガヤクオウゴンノウロコヲモツリュウ……』



シャリオ『――ソレガ、エルクラッドニチカラヲカシアタエテイル……』



シャリオ『――イヤ、オタガイヲリヨウシアッテイルトイウベキカ』



ジーク傭兵団「「」」



……

――

――

……


【公国・???】


エルクラッド「……構わぬ。度重なる公国の利を無視した立ち振る舞い……」

エルクラッド「やはり、セレスティアは呪われた子だったのだ……!」

エルクラッド「見つけ次第、始末せよ……!」

公国上級兵「は、はいっ!?」


タタタ!


ゼルガー(セレスティア様……)

ゼルガー(お気持ちはわかりますが、流石にこれは私も擁護ができません……)

ゼルガー(ネーロ殿はこの後の私の作戦でも要でありますし、なによりエルクラッド様の……)

ゼルガー(しかしあの銀龍を伴い飛んだのであれば、それだけで敵軍を薙ぎ払える可能性も……)

ゼルガー(……それをセレスティア様の功績とすれば、エルクラッド様のお怒りも幾許かは……?)

アネット(……姫様。これで、よかったのですよね?」

アネット(このような国にいても、姫様は真には輝けない)

アネット(あの私の目を焼き焦がした、美しい笑顔を……)

アネット(どうか、これからも……)



ネーロ「……」カサ…

ネーロ「……」ギュッ…


ネーロ(陣を用意している最中に、ユージーンさんが気遣うふりをしながら渡してきたこの紙片……)


――『マリリンは俺達と一緒に戦っている』――


ネーロ(……つまり、ニイハオ将軍もジラワーク将軍も倒したのは……マリリンさん達……)

ネーロ(そこに、あの姫様と銀龍を送り込んでしまった……)

ネーロ(ああ、駄目だ。痛い、痛い、痛い……!)

ネーロ(頭も、身体も……!)ズキ…

ネーロ(私、どうすれば……)ポロポロ…

ネーロ(……もうすぐ始まる次の作戦だけは、失敗しないようにしないと……)ヨロ…


……

――

――


……


エルクラッド「……」



スッ…



???「随分と、ご立腹のようだな?」



エルクラッド「……何の用だ」

???「いや、なに。大した用事ではない」



???「――公国六将とやらが敗れ、奪った国を失ったそうではないか?」

???「いやはや、全てを手中に収めるという公国の力……期待していたのだがな」

???「――この程度か」フン



エルクラッド「……妙なことを言うものだ」

エルクラッド「――帝龍などと大層な名を冠しておきながら、既に三体が討たれたようだが?」

エルクラッド「――あてにならぬ駒よの」フン



???「――娘に好きに動かれ、激昂しているのはどこの誰だ?」

エルクラッド「――その駒の言いなりとなっていたのはどの龍であったか」

エルクラッド「――その駒の駒に負け……貴様は我が国にすり寄ってきたのであろう?」

???「……ふん」


キィィィィィィィィン!



金神龍「――確かに傷を負いはしたが奴は地に墜とし、我が勝利した……!」

金神龍「まさか、死にぞこないが呪術とやらで傀儡にされたのには驚いたがな……」



エルクラッド(……帝を上回る名を冠する、黄金の龍。確かに、どの龍よりも力があるのは違いない……)

エルクラッド(だが、お前も駒に過ぎぬ。公国を、より発展させるためのな……)


……

――

???→金の龍を出したあたりで今日はここまで
パワーバランス的には公国4:龍6のような具合になっていますが、今後の行動やコンマ次第で変動すると思われます

そして突然ですが、展開上この金龍にも名前が必要そうです(シャリオが名有りで名乗ってもいるし)
それと会話の関係上、既に死亡していますがエルクラッドの正妻の名前も。兄二人はまだ大丈夫かな……?

ということで後日多数決で決めようかと思いますが

・金神龍の名前(シャリオに勝利しています。名前以外にも設定つけてみようという方がいらっしゃれば設定も募集)
・大公エルクラッドの正妻(既に死亡済み。こちらは名前オンリーで)

をゆるく募集したいと思います

本日もありがとうございました!

おつおつ
わかっちゃいたが、セレスティアは公国追放どころか抹殺対象にされたか……メンバー入り確定?
そして金龍ときたか……これはシャリオが銀だったから生まれた感じのボスなんかな

シャリオと金龍の力関係がどれくらいなのか教えていただけますか?


金龍案はソニアの時みたいに>>1が選んでも良さそう。ラスボス候補だし

金神龍は設定部分だけ>>1が選んで、どれ採用したか伏せた上で話進めるとか面白いかも?採用時点で大まかな能力判明しちゃってるのも大ボス格としてアレだし……いやでもシャリオから話聞けばすぐ分かっちゃう……?

【名前】ポラリス
【年齢】25
【性別】雄
【所属】公国?
【外見】黄金の巨躯を誇る龍。身体の各所が宝石のような結晶体に守られている。人間時も宝飾を好み着飾っている
【使用武器】全身凶器
【性格】唯我独尊。傲慢にして極度の目立ちたがり屋だが、それを裏付ける力を持つ
【その他備考】
現在の龍族を束ねる王。生まれながらに圧倒的な力と耐久性を持ち、自らを天に輝く一番の存在、神の龍と称する
シャリオとは何もかもが対極的であり、こちらは龍としての破壊衝動が強く非常に好戦的
自分こそが龍の頂点だと信じて疑わず、その存在を知らしめるかのような豪奢で煌びやかな目立ちたがりやでもある
平穏と静寂を好んだシャリオでは自分の望む闘争と騒乱の世界は実現しない為シャリオに戦いを挑み打ち倒した
しかし勝利目前で慢心がたたり二発目のグランシャリオを被弾、数年経った今でもシャリオ同様に完治していない
シャリオが生存していることは知っているが、お互い傷が残っていることも把握しており、それを殺しても意味がないため放置している
お互いの傷が完治するまで闘争が起きないことが不服であり、今回の戦争にも手を貸したようだが……?
なおシャリオとの唯一の共通点は己の力に絶対の自信を持つこと。故に小細工を嫌いシャリオにも名乗りをあげてから正面から打ち倒している
性格に難があるが、龍としてのその強さから他の帝龍達も付き従う

シャリオと色々逆の感じで

こんばんはー
今日はこちらでイベントの整理や敵の追加などを行いたいので、更新はお休みさせて頂きます
申し訳ありません

>>918でご指摘がありましたので、金神龍はこちらが元々設定していたものに近い
>>924(ポラリス)を採用させて頂きたいと思います。星繋がりもありますし
なおこちらの設定よりも強そうなのでこの後スキル追加等の強化をいれておこうと思います

>>914
いえ一番最初に金がいて、そこに銀のシャリオ案が来たので因縁を持たせて、そこからセレスティアとの関係に繋げた感じです
そもそもこのスレ、当初の予定としましては

主人公どこかの姫様に憧れる→何かしら仕事をしながら姫に近づく
→三国間のいざこざを解決したり→途中で龍出現→三国の良識派が手をとりあって結束

こんなんだったんですよ(白目)
一番最初にドラゴンキャラの募集を断っていたのはこれが原因です

>>915
正攻法でシャリオを倒せるが、無傷では倒せない
くらいの関係でした。反応が遅れ申し訳ありません

>>920
シャリオと金神龍の行動パターンは互いに正攻法に設定してあった為、逆にシャリオは解説ができないです
言えても『角も爪も全部危ないからかわすか防げ』ぐらいです


また、多数決を取りたい項目が溢れているので、正妻の名前と同時にまとめて多数決もとってしまいたいと思います

①エルクラッド正妻の名前

・ローレシア
・マルガリータ
・オリヴィア
・アガスティア
・アリシア
・モニカ

②セレスティアをジーク傭兵団所属にするか否か(シャリオはこの後帰還せざるを得ません)

※加入しても戦闘は現状できません(設定スキルが呪術関係の用意しかない)交流オンリー
※ただとある事情から、コンマによっては緊急参戦せざるを得ない状況になるかもしれません
(その場合はサブウェポン設定していた細剣の物理型。魔法は使えません)
※所属した場合、ジーク達の狙われ率も上昇します
※所属しない場合、森国拠点行です

③帝龍戦で習得するリュノの★スキルの選択

・樹木系統(敵の回避、逃走の阻害など)
・氷系統(敵の回復の阻害など)

④公国の殺意度数がかなり高い状態ですが、鉄国奪還記念ということで鍛錬抜きの交流のみの自由行動を割り込んでいいか


22時15分過ぎに多数決を取りたいと思います。大きな選択肢ではありませんが、数が多いので単発禁止で
人が多そうなら終了後、自由安価イベントも取ってしまおうと思います

質問があれば答えられる範囲でうけつけます

それでは
各案件多数決コンマ
↓1~7コンマ二桁で

①エルクラッド正妻の名前

・ローレシア


②セレスティアをジーク傭兵団所属にするか否か

・所属決定


③帝龍戦で習得するリュノの★スキルの選択

★『舞い散る氷華』
戦闘時自身に常時補正+10、敵に常時-10の補正を与える
優勢判定を得た時、敵の回復行動と回避行動を無効化する


④公国の殺意度数がかなり高い状態ですが、鉄国奪還記念ということで鍛錬抜きの交流のみの自由行動を割り込んでいいか

・自由行動有


ですね
人もいらっしゃるようなので
10分後あたりに

『自由安価イベント募集』

を行いたいと思います

・ゾロ目チケットが増える
・○○を無条件撃破

等の無茶や急な無理のある展開は御遠慮ください

ついでにちょっとしたおまけ判定も先に
↓1コンマ二桁

おまけ・飛び出てきたセレスティアの帰還手段

セレスティア、即愛の巣に行こうとかして転移の護符持ってたりしない?

95>59

※残念ながら持っていなかったようです
※シャリオは空路で帰ります

それでは……

『自由安価イベント』
↓1~5多数決コンマ

あー、記念の全部盛りかぁ……

票数的に女子界ですが、男がハブられるのも可哀相ですし、男子会も開くことはできそうですね
そこから流れてマリリンとユージーンのイベント
女子二次会で料理の話でセレスティア(呪術なし)料理レベル判定
ようやくの休息と言うことでおでかけ……

少し予定していた交流オンリー自由行動を削ればできそうですね。盛った方がお祝い感もでますし
今回マリリンはどっちに参加させればいいのかは考えておきます
ただシャリオに食べさせるのはちょっと難しいです。この後帰還なので……

しばらく戦争状態が遠のきそうですが、シャリオ以外の全部盛りでもよろしいでしょうか?

では、全部盛りでいきましょう
この後はシャリオによるポラリスの警告→バレットとフリーデシルトの帰還
→報酬と今後の計画→全部盛りな流れになるかと思います

本日もありがとうございました!

こんばんはー

いつも支援絵本当にありがとうございます!
このなりで単純なレベルは傭兵団一という凄まじさ

遅くなりましたが、シャリオのポラリス警告より再開です

――


……


シャリオ『……ヤツノナハ『ポラリス』……』

シャリオ『アルヒトツゼンワレノマエニアラワレ、タタカイヲイドンデキタ……』

リーチェ「とても好戦的、ということでしょうか……」

シャリオ『アア。ヤツハトニカクトウソウシントハカイショウドウガツヨイ、キョウアクナリュウ』

シャリオ『――ソシテ、メダツコトヲコノンデイタ』

リアローズ「め、目立つ……? どうしてわざわざ……?」

マリリン「んー、リアローズ様は苦手かもしれないけど、マリリンちゃんはその気持ちちょっとわかるかも?」

シャリオ『……サキホドモイッタガ、ヤツハオウゴンノリュウ』

シャリオ『アゲクノハテニカラダノカクショニベツノイロデカガヤクスイショウノヨウナブイモアッテナ……』

ジーク「……それは」

シャリオ『シカモヨナカデアロウトソレガスベテヒカッテイルトイエバ、ドレホドメダツカワカルダロウ?』

ミナ「そ、そこまで派手な方はご近所にも迷惑といいますか……」アセ…

イアン「龍の生活区域はわからぬが、景観も乱しそうだな……」

シャリオ『アア、ヒドイモノダッタゾ……』

シャリオ『――シカシ、ソノカビナカラダニマドワサレルナ』

シャリオ『――ヤツノタイキュウセイハ『ワレヲオオキクウワマワル』ゾ』

リュノ「覇銀龍、龍の王よりも、ですか……?」ゴクリ…

シャリオ『ヤツハゴウマンダ。ダガコノヨデモットモツヨキシュデアルリュウノオサデアレバ、ソレモヤムナシ』

シャリオ『ヤツハメダツ。ダガ、ソレハギャクニオウノチイヲカッコタルモノニシテイル』

シャリオ『……ヤツニモ、リュウノホコリハアッタ』

シャリオ『ヤツハネムルワレヲオソウノデハナク、ヤカマシイナノリヲアゲ、ワレヲカクセイサセテカラショウメンカラキタ』

シャリオ『ソシテ、ワレハヤブレオチタノダ……』

ユージーン「お前がやられるって、どれだけやばいんだよそいつ……」ガタガタ…

シャリオ『……ムロン、ワレモタダダマッテヤラレタワケデハナイ』

シャリオ『オトサレルチョクゼン、ワガトイキヲシキンキョリカラアビセタ』

ジーク「あの凄まじい虹の光か……」

シャリオ『ワレトオナジク、イマモキズハノコッテイルダロウ。イズレ、ヤツノホウガサキニイエルダロウガナ』


シャリオ『ポラリスノネライハワカラヌ。タダヤツノバアイ、ヘイオンタイクツナトキヲイミキラッテイルカラナ』

シャリオ『ソレヲミダスタメダケニコウコクニチカラヲカシテイルカノウセイモアル』

ミナ「な、なんということを……!」

リュノ「特大の危ない奴ってことですね……」

リュノ「私の持っている本では、ギリギリあなたの情報があるかないか程度でした」

リュノ「シャリオさん、その黄金の龍ポラリスの情報は他に何かありませんか?」

ジーク「確かに、事前に情報を知っていれば対策も取りやすくなるからな。些細なことでもいい」

シャリオ『……』

シャリオ『ヤツハ、セイカクコソチガウガタタカイカタハワレニチカシイモノガアッタ』

リュノ「つまり……」

シャリオ『――ヤツノゼンシン、ヤツノコウドウソノモノガキョウイトナル。ニンゲンニトッテハナオサラナ』

ジーク傭兵団「「……」」ゴクリ…

シャリオ『ヤツガマダウゴイテイナイノハ、キズガイエテイナイカラダロウ』

シャリオ『アルイハ、ワレノキズガイエテイナイカラカ……』

リアローズ「ど、どういう意味ですか……?」

シャリオ『ワレハヤブレタガ、イッシハムクイタ。ヤツトシテハフホンイナケッカナノダロウ』

シャリオ『フタタビキズヲイヤシ、バンゼンナジョウタイデワレヲアットウシタトキ……』

シャリオ『ヤツハホントウニマンゾクスルノダロウ』

イアン「……手負いの者を狙わないのは武人ぜんとしているが。うーむ……」

シャリオ『イズレニセヨ、キョウイデハアルガイマハソノトキデハナイ』

シャリオ『――ダカラコソ、ツヨクナレ』

シャリオ『セレスティアダケデハナイ。オマエタチノ、タイセツナモノヲマモリタケレバナ……』

ジーク傭兵団「「……」」

バサァ!



シャリオ『……ワレハソロソロモドルトシヨウ』


セレスティア「……!」


ユージーン「おいおい、あれだけ言っておいて自分は姫様を守らないつもりか?」

シャリオ『……マモルタメダ』

セレスティア「え……?」

シャリオ『……オマエタチガセレスティアヲマモルノデアレバ、コノチカラヲカスコトモヤブサカデハナイ』

シャリオ『シカシ、ワレガコチラニツイテミロ』

シャリオ『コウコクハマチガイナク、モテルスベテノチカラヲダシテトウバツニクルゾ』

シャリオ『ソシテカンチシタトハンダンサレレバ、ポラリスマデモガヤッテクルカノウセイガアル』

ジーク「なるほど、な……」

シャリオ『……ユエニ、ワレハコウコクニモドル』

シャリオ『テキトウナリユウヲツケテ……』

シャリオ『ソウダナ、アシノハエタサカナヲクワセラレタウラミデセレスティアヲステタコトニシヨウ』

一同「「足の生えた魚!?」」ガーン!

セレスティア「そんなっ!? あれは美味しくなかったというのですか!?」ガーン!

シャリオ『……ニドトタベタクナイ』

セレスティア「」


バサァ…!


シャリオ『……』

セレスティア「」

シャリオ『……』

セレスティア「」

シャリオ『……』

シャリオ『……セレスティア』

セレスティア「……?」

シャリオ『……オマエハ、ジブンノヒカリヲミツケタ。シントシテイタイイコトガ、ミツカッタノダ』

シャリオ『……ナラバ、ツギヲミツケルノダ。タニンカラアタエラレタモノデハナク、コンドハオノレノイシデ』

セレスティア「私の、意思……」

シャリオ『……ワレデスラ、ミツケルコトガデキタノダ』

シャリオ『イキテ、サガシテ。マタアウトキマデニ、ミツカッテイタナラバ……』

シャリオ『――ソノトキハ、イキルミチヲミツケタイワイトシテ、マタワレニリョウリヲツクルガイイ』

セレスティア「シャリオ……」

シャリオ『……デハナ』


ミナ「……」ジィ…


シャリオ『……ナンダ、ニンゲン?』

ミナ「わ、私はミナと申します」

シャリオ「ソウカ。ソレデミナヨ、ワレニナニヨウダ。テキズヲオワセタコトハ――』

ミナ「い、いえそうではなく。ただ……」


ミナ「――種族が違っても、愛は存在するのだなぁ、と……///」


シャリオ『……』

ミナ「……」

シャリオ『ワガホウコウでアタマヲウッタカ。ワレニニンゲンノアイナドワカラヌ』

シャリオ『ツガイヲホッスルニシテモ、ワレトセレスティアハナニモカモガチガウ』

ミナ「……いいえ」フルフル

ミナ「確かに、愛の形は一つではないのかもしれません」

ミナ「ですが、誰かを想って……自分以外の誰かを案ずることができるのは、立派な愛だと思いますよ?」

シャリオ『……』

シャリオ『……ニンゲンノカンジョウハ、ワカラヌ』

シャリオ『ワレハタダ、セレスティアガブジデアレバソレデイイ。ダカラコソ――』


セレスティア「……///」

ミナ「……」ニコニコ


シャリオ『……ム?』

シャリオ『……ワレノコトハイイ。トニカク、セレスティアヲタノンダゾ』


バサァ! バサァ!



セレスティア「シャリオ……」


セレスティア(誰かを想うことが愛……)

セレスティア(でも、私の想いはジーク様以外を……)

セレスティア(……愛とは、なんなのでしょうか?)


……

――

――


覇銀龍の姿が小さくなった頃、誰かが堪らず息を吐きだして倒れ込んだ

無理もないだろう。あまりに多くのことがありすぎた

公国六将・ジラワークを討ち取れば終わるかと思われた鉄国の奪還

しかしそれは予期せぬ出来事の連続で、容易には済まなかった

風を操る帝龍の襲来

想いが交錯した各国の姫の戦い

そして圧倒的な覇銀龍の暴力

その覇銀龍の口から語られた驚愕の事実と、公国に潜む強大な敵の存在

鉄国を奪還して、終わりではない

誰もがその事実をしっかりと認識こそすれ、しかしそれを口にすることはなかった

目を背けてはならない。しかし、今だけは忘れたい


「もう、誰もこない……?」


人形とともにぺたりと座り込んだ鉄国の姫の表情は、疲労の中にも笑みを見せていた

長い旅路だった。部屋に籠りがちな姫にとっては殊更に


「……ええ。ですから姫様、どうかお休みくださいませ」

「もう。イアンもみんなも疲れているのは同じだと思うよ……?」


油断はできない。覇銀龍相手に為す術も無かった騎士団長は警戒を緩めることは無い

それでもその口元は笑みを浮かべて、姫へ労いの言葉を投げかける


「……」


かつての深淵の令嬢は、その様子を伏し目がちに見守る

彼女は誰かを愛し、そして愛されている

彼女は自分の愛を押しつけるようなことをしなかった


「リアローズさん、その……」


優しい姫だ。自分とは違って

そんな姫の国を奪ったのは自分の父親が率いる国だ

興味が無かった筈の戦争が、途端に重々しくのしかかる

あげく勝手に敵だと認識し、殺そうとまでした

そして今となっては誰にも語るつもりはない、墓場まで持っていくつもりではあるが

彼女の父親に対しても、とんでもない憎悪の感情を向けてしまった

どうしてあそこまでの感情を向けてしまったのか、わからない

呪術が無くなったというのであれば、いっそ記憶も無くなればよかったのに……

一瞬そんな感情が過ぎるも、令嬢は静かにそれを否定する

己の浅ましい感情と行いを憶えているのは、神が与えた罰なのだろう

母は、兄は、妹は。そして、昔は優しかった父は……

何故、自分は呪われた子だったのだろうか

こんなに感情がごちゃ混ぜになったのはいつ以来か

下手をすれば初めてではないのか

だがきっと、それは相手も同じなのだと、令嬢は次の句を告げられない

突然、敵国の姫を頼むと

戦う術もなくした、自分を殺しかけた相手を押し付けられたのだ

自分の国を取り戻した、間違いなく喜びの叫びをあげたいであろう場面で

共に戦ってきた仲間達も、同じ気持ちだろう

今も想いを寄せる人がすぐそこにいる。それでも自分は――




「――セレスティアさんも、疲れたよね?」



「え?」

「荒れちゃってるかもしれないけど、客間なら休めるかな……?」

「……俺は平気だ。見張りは任せておけ」


なんでもないといったふうに。

さも当然だと言わんばかりに、自分の名が呼ばれた令嬢は目を丸くする

あの人も、それを断ることも無く寝ずの番を申し出た



「――っ……」


また色々な感情が混ざった。けれどこの感情はきっと……


令嬢は涙を溢しながら、姫達の後を追うのであった


……

――

――


……



「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ん ! ! ! 」



やがて傭兵団が取り戻した静かな城に、けたたましい泣き声が響き渡る

声の主を知る者は耳を抑えるが、その表情を綻ばせた

この城の、いずれ主となる者の帰還だ


「王子、落ち着いてください!」

「やった! やった! やった!」


逃げ延びた鉄国の多くの兵や民達は王子を宥めつつも、自分達も歓声をあげることを忘れはしない

彼らの瞳には、光が戻っていた

喜びを身体で表現する者もいた


「総員、復旧を急げ! フリーデシルト様が戻られた時の為に、最低限の用意はしておくのだ!」


相も変わらず妹と騎士団長を困らせつつも泣き止まない王子に代わり、兵士の何人かは即座に王城の復旧に動く

自分達の王が生きていると、信じて疑うことは無い

王も必ずあの信煙弾を目にしているに違いない

きっと、すぐに戻ってくる筈だから

これまでもふらりといなくなっては、ひょっこり何事も無く帰ってきた王だ

また、彼が玉座に座れば

鉄国はすぐによみがえる








「「ああああぁぁぁぁぁぁぁ!? 王の間が見るも無残な姿にぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」」








そんな彼らは、狼と龍の屍が転がる倒壊した王の間を見て王子に負けない絶叫をするのであった



……

――

妙な位置ですが先に次スレを案内しておきます

【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい6 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1622126549/)

――



……






「あれれ……これはまた……」





そして兵や民の願い通り、彼らの王は帰ってきた


気恥ずかしそうな、申し訳なさそうな……


そんな表情ではあったが、五体満足な姿で王が帰還した



「っ……お父さん!」

「とおさああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

「うわっと!?」



飛び込んでくる娘と息子の勢いに、思わずよろけてしまう

こういう時ばかりは、小さい身体は不便だと思いつつも……


「リアローズ、バレット……! 二人とも、無事だったか……!」


その腕で、泣きじゃくる二人を抱き寄せて見せた


もう会えることはないのかと思った日もある

喪われてしまった命も多い

未だに行方不明の騎士も多い

それでも……




「――ただいま」




国王は、再び玉座に座る決意を決める






……

――

――

……それから……


【鉄国・民家】



フリーデシルト「いやぁ、ごめんねぇ……」

フリーデシルト「本当は僕が鉄国を取り戻すべきだったんだけど」

フリーデシルト「まさか、また君に助けられるとは思っていなかったよ」




フリーデシルト「――ジーク。娘とこの国を救ってくれて、本当にありがとう」



ジーク「……いえ、私はただ……」

フリーデシルト「うん。イアンから話は聞いているよ」

フリーデシルト「彼にも凄い謝られちゃったけどさ、困っちゃうよねぇ?」チラ…

イアン「……私は、近衛騎士としての役目を……」

フリーデシルト「でもその場で最善の手、ジークにリアローズを託すという選択をしたからこそ……」

フリーデシルト「今こうして、僕達は話せているんじゃないかな?」

イアン「……」

ジーク「……」

フリーデシルト「あ、勿論ジークの傭兵団全体にも感謝しているからね?」

ジーク傭兵団「「……」」

フリーデシルト「う、結構みんな固いね……?」

フリーデシルト「もっとこう、楽にしていいんだよ?」

フリーデシルト「お城がちょっと派手に壊れててちょうど使えないし、ここ普通の家でくつろぎやすいでしょ?」


一同「「……」」カチコチ…


フリーデシルト「……ああ!」ポン!

フリーデシルト「そうかそうか、そうだよね!」

一同「「?」」

フリーデシルト「イアンからの依頼を見事に達成したわけだから……それはそれは凄い報酬を期待しているってことだね!?」

ユージーン「」ピクン

フリーデシルト「んー……僕も相応のものを用意したいんだけど、何がいいかなぁ……?」




――

※鉄国奪還依頼の達成

※フリーデシルトからの報酬(報酬案が出たら埋めてしまっても大丈夫です)

↓1~3自由安価(無理そうなものは下にずらします)

・キノコ
・領地+爵位
・お金

ですかね?
それでは
↓1~3コンマ二桁を取りつつこのスレは埋めてしまってください

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