開拓者「安価でどこかに町を作る」 (265)

王「開拓者よ。どこかに町を作って参れ」

王「良いな?」

開拓者「ははっ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493451944

開拓者「と、役目を与えられたがここで疑問が一つ」

開拓者「どこかってどこだ」

開拓者「きっと王国のどこかなのだろう。だが王国も広いぞ?」

開拓者「しかし、町ってどこにでも勝手に作っていいものなのか?」

開拓者「期間も指定されなかったが、俺の好きなタイミングで終わっていいのか?」

開拓者「解せん……」



※備考 過去スレを読んでいなくても全く問題ないですが読んでいた方が楽しめるかもしれません

前回(雪山編)→開拓者「安価で雪山に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1492415481/)
六回目(湖畔&湾岸編)→開拓者達「安価で素敵な町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486966618/)
五回目(魔界編)→開拓者「安価で魔界に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477723880/)
四回目(高原編)→開拓者「安価で高原に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476533102/)
三回目(南国編)→開拓者「安価で孤島に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462605431/)
二回目(砂漠編)→開拓者「安価で砂漠に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454661413/)
初回(森林編)→開拓者「安価で立派な町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448084293/)

使者「開拓者さんって過酷な条件の開拓地に派遣されることが多くて、そして頻繁に死の危機に瀕するじゃないですか」

使者「そんなあなたの状況を慮って、今回はサービスとして自由に開拓させることにしたんですよ」

開拓者「そうは言ってもだな、王家の使者よ」

開拓者「ここまで自由にされたらどうしていいか分からんだろう」

開拓者「せめて土地と期間だけは提示してほしいものだ」

使者「期間に関しては、町ができたと思ったタイミングでいいでしょう」

使者「でも時間をかけすぎるのも変ですから、最長12週でいいんじゃないですか」

開拓者「ああ。それでいこう」

使者「土地は……これで決めちゃいましょうか」

開拓者「それは、王国の地図と、ダーツの矢か」

開拓者「おいまさか」

使者「えいっ!」

土地神(我はどこかの土地神である)

土地神(はて……どこの土地神だったかな?)


1.内陸だよ
2.海沿いだよ

↓1から、2票先取した方

海沿いの神(おお、そうだった)

海沿いの神(我は海の見える土地に住んでいたのだ)

海沿いの神(海は広いな大きいな)

海沿いの神(……我のいる海岸はどんな気候だったかな?)


1.どちらかというと暖かい土地
2.どちらかというと涼しい土地

↓1から、2票先取した方

暖かい海沿いの神(そうだった。我は薄着をしていたのだ)

暖かい海沿いの神(暑い日には水が飲みたくなるな)

暖かい海沿いの神(……我のいる土地で傘は必要だったかな?)


1.雨は多い方
2.雨は少ない方

↓1から、2票先取した方

暖かく乾いた海沿いの神(そうだった。我はどちらかというと乾いた土地にいたのだ)

暖かく乾いた海沿いの神(地下水も中々美味しいものだ)

暖かく乾いた海沿いの神(そろそろ我がいる土地の詳細を思い出せそうだ!)


・低木林
 温暖で雨の少ない海岸線の土地。背の低い木々が太陽光を浴びて輝いている。

・白亜丘
 海岸を望む丘陵。炭酸カルシウムの地層から成り大理石に富む。

・花畑島
 王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。

・砂漠海岸
 乾燥の激しい土地。海岸の砂浜が砂丘に連なりどこまでも続いている。


暖かく乾いた海沿いの神(おそらく、この中のどれかだ)

暖かく乾いた海沿いの神(はて……思い出せないぞ)

暖かく乾いた海沿いの神(どの土地だったかな?)


1.低木林
2.白亜丘
3.花畑島
4.砂漠海岸

↓1から、2票先取したもの

花の神(そうだった。我は花畑島を司る花の神だった)

花の神(似合わない? そこは気にしないでほしい)

花の神(では、自分が何者か思い出せたので、我の出番はこれで終わりだ)

花の神(後は存分に開拓に励むがよい)

花の神「(^^)b good luck!!」

使者「矢が刺さったのは……島ですね」

使者「花畑島に決定! 行ってらっしゃい!」

開拓者「こんな適当な決め方でいいのか!?」

使者「いいんですよ。別にどこに作っても経済効果は生まれますし」

開拓者「そういうものなのか……」

使者「島とはいえそんなに本土と離れてませんし、近くには港のある町もあります」

開拓者「少し安心だ」



※温暖ではないですが礼文島みたいな景観です

開拓者「青い空、穏やかな海」

開拓者「緑の丘に咲き誇る花々」

開拓者「美しい土地だ。やる気が湧き上がってくるぞ」

開拓者「土地の特色を生かしつつ、いい町を作り上げたいものだ」

~終了条件~
1:何らかの分野で二つLv.10を達成&8週間以上経過
2:12週間経過


開拓者「産業Lv.10の町……すなわち王国でも都市として認知される規模」

開拓者「それを二つ達成すれば十分に町としての個性付けはできるだろう」

開拓者「そこから先は開拓者ではなく市長の仕事だ」

開拓者「とはいえ普段通り2か月間は町作りを続けることにする」

開拓者「また、3か月経っても目標を達成できなかったら大人しく帰還する」

開拓者「恐らくそんなことにはならないと思うがな」

1週目

称号:水平線に咲く華

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・医院……医者が患者を治療する施設。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。

●その他
・港の建設が始まっている。

●ステータス
第一次産業Lv.1
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.1



開拓者「町を作る過程で、高確率で手を付けなければならない分野がある」

開拓者「今回の開拓にはそんな人員を最初から連れてきた」

開拓者「紹介しよう! 開拓三本柱だ!」

開拓者「二次・三次産業中心の町でも最低限ないと落ち着かない! 農業!」

農民「開拓は一本のクワから始まる」

開拓者「どんな町になっても決して腐らない! 接客!」

スタッフ「産業が成立するのはお客様がいらっしゃるからこそです」

開拓者「様々な問題が発生した際にとりあえず労働者に教えておかないといけない! 医学!」

医者「労働者の安全と健康を守りましょう」

開拓者「彼らが存在することによって他の分野の労働者教育を行う時間が増えるのだ」

開拓者「また、最終的に町の雰囲気や特徴にはさほど影響しない」

開拓者「さらに自由に町作りができるようになっただろうと俺は思う」

開拓者「さらに、医者は病院を、農民は農地を勝手に作るようになった」

開拓者「逆も然りだ。施設の運営に必須の職業がいない場合、労働者たちは講師を招くか教本を読むかして、勝手に専門知識を学ぶ」

開拓者「ただしこれは片方だけではほとんど役に立たない場合に限られる」

開拓者「そして、例えば病院を増築しても医者の技術が勝手に上がることはない」

開拓者「少し手間が減ったと思えばいいだろうか」

労働者「俺たちの立場は一体」

開拓者「開拓地では雑用が山ほどあるんだ。暇にはならん」

開拓者「今のところ、主に建築作業を頼むことになるだろうな」


安価↓1、2 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

●開拓地
・養蜂場……蜂を飼育している。はちみつください。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。

●ステータス
第一次産業Lv.1→3


農民「仕事疲れの労働者にこれ一本! ハチミツ・ローヤルゼリー配合!」

労働者「カフェインが足りない!」

開拓者「花を活用して、ミツバチの飼育を始めた」

開拓者「ハチミツはもちろんのこと、蜜蝋なども得ることができる」

開拓者「さらに蜂の子を食べることもできる。人を選ぶが、俺は食べる」

開拓者「ミツバチは捨てる所のない虫だ」


農民「ハナガサイタヨ ハナガ ハナガサイタヨ」

開拓者「こちらでは花を栽培している」

開拓者「養蜂場のミツバチが受粉を助ける働きをしている」

開拓者「自然の花畑と違って、単色で密集しているのが特徴だ」

開拓者「これもこれで美しい」

開拓者「ああ……のどかだ……」

開拓者「農民がすでにいると、何を教えていいか分からんな」

開拓者「自由を得たことでむしろ頭を使う羽目になっている」

開拓者「しかし、ダーツで決めるわけにもいかんしな……」


安価↓1、3 労働者に学ばせるテーマ

●住民
・園芸療法士……リハビリの必要な老人や心に傷を負った軍人などを対象に園芸を教える指導員。後は時間が解決してくれる。
・生物学者……生物学の様々な分野を研究する者たち。こんな島なので対象は花と虫がほとんど。


開拓者「さらにこの島の特色を活かしていくことにした」

開拓者「まずは研究の場としての利用だな」

農民「ダレモミタコトノナイ ハナガサイテイタ ヨウダ」

生物学者A「本当に新種だ!」

開拓者「ただのスミレに見えるが……」

生物学者A「見てください。花床部の形状が従来の種と異なっています」

生物学者A「離島で独自に進化した固有種と考えられます」

開拓者「その些細な違いの価値は俺にはよく分からん……」

生物学者B「新種の花ということは、花粉を媒介する新種の昆虫がいる可能性があります」

生物学者B「早速サンプルの確保を!」


園芸療法士「~♪」

スタッフ「綺麗に咲いてますねー」

園芸療法士「でしょう? でもまだ蕾の花がこんなに」

スタッフ「満開になる日が楽しみですねー」

園芸療法士「うふふー、そうですねー」

開拓者「あそこにいるのは園芸療法士」

開拓者「園芸療法とは園芸を使ったセラピーだ」

開拓者「単純に植物と触れ合うだけでもセラピーになるが、自分で育てる、そして綺麗な花が咲く」

開拓者「ついでに日光に当たり軽い運動にもなる。故にセラピーとして上質なのだ」

開拓者「この島が心に傷を負った者たちの癒しの場になってくれることを願う」

開拓者「今はまだ客がいないからただの園芸家だがな」

●開拓地
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。

●住民
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。


使者「いい船旅でした」

開拓者「ちょっと待て。どうして港ができているんだ」

使者「気付いてませんでした? 本土の港町から工員を集めて急ピッチで作ったんですよ」

使者「港は絶対に必要になると思って準備を進めておいたんです」

使者「開拓者さんの作る町ですから、自給自足の村では終わらないでしょう?」

開拓者「まあ、な……」

開拓者「確かに、いずれ頼むことになっていただろう。本当に助かる」

使者「最低限の交通手段はできましたから、後は必要に応じて基本的に開拓者さん側でやってください」

使者「言ってくだされば協力はしますがね」

開拓者「ここで自由時間だ」

開拓者「開拓中とはいえ四六時中働くのは辛い」

開拓者「俺だってリフレッシュしたいんだ」

開拓者「まあ……仕事も楽しいんだがな」


開拓者「だが、できる事といったら……」

開拓者「特定の住民と話す」

開拓者「特定の施設を利用する、または散歩する」

開拓者「釣りをする。昆虫採集をする。料理や園芸を楽しむ」

開拓者「それくらいか。町が育てばできることも増えるかもしれない」

開拓者「ああ、俺の自由時間には使者が開拓地の状況を視察している。使者に何か依頼するなら今の内だな」


安価↓1、3 王都への要請or開拓者の自由行動

安価下

開拓者「エディブルフラワーを知っているか」

使者「食用花ですか」

開拓者「知っていれば話は早い」

開拓者「エディブルフラワーを利用した料理を専門にしている料理人を誘致したい」

使者「たしかにこの島なら素材には事欠きませんね」

使者「引き受けてくれる料理人は割と簡単に見つかるでしょう」



開拓者「花畑島と聞いて最初に食人植物を想像してしまった俺は心が汚れているのだろうか」

開拓者「いや、最近の開拓がハード過ぎたせいだな」

開拓者「特にあれだ。魔界だ」

>>2 魔界編参照。

開拓者「あれは人が開拓できる場所じゃなかった。俺の師匠でも無理だろう」

開拓者「よく頑張ったよ俺は」

開拓者「しかし、奴ら魔物は今後も人間を襲うんだろうか……」

開拓者「俺の仕事がその後どうなったか確認できないのはもどかしいものだ」

※魔界編エピローグはもっと後の話です

開拓者「魔女はこの景色を見たら喜ぶだろうか」

開拓者「あいつには世話になったな。俺の命の恩人だ」

開拓者「……しかし俺はその恩人を裏切る形で帰ってきてしまった」

開拓者「だが俺は魔界に骨を埋めるわけにはいかなかったんだ」

開拓者「命ある限り、俺は王のため、民のため、そして師匠のために町を作り続けなければならないんだ」



1週目結果

称号:水平線に咲く華 → 癒しの花園

~住民の声~
スタッフ「釣った魚や編んだ籠を売る。今の私はバザー店員」
医者「患者の大半の来院理由が軽度の虫刺されです。至って平和です」

~来訪者の声~
観光客「ずっと上陸したかったんだよこの島!」
漁師「ここに町ができるのか。頑張れよ」

2週目

称号:癒しの花園

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・養蜂場……蜂を飼育している。はちみつください。
・医院……医者が患者を治療する施設。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・園芸療法士……リハビリの必要な老人や心に傷を負った軍人などを対象に園芸を教える指導員。後は時間が解決してくれる。
・生物学者……生物学の様々な分野を研究する者たち。こんな島なので対象は花と虫がほとんど。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。

●その他
・食用花を専門にする料理人が来ている。

●ステータス
第一次産業Lv.3
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.1


花シェフ「じゃん! 花シェフ上陸です!」

花シェフ「はわぁ~! 一面の花畑! ここは天国ですか!」

開拓者「よく来てくれた。すごいテンションだな」

花シェフ「花を食べたらみんな明るくなれます!」

花シェフ「エディブルフラワーに目を付けるとは、お目が高い!」

開拓者「どんな花でも食べられるわけじゃないんだろう? どうだ、この島の花は」

花シェフ「見て回らないとまだ分からないですねー」

花シェフ「あっ、レストランを始めたいので、建物一件いただいていいですか?」

開拓者「ああ、もう用意してある」

●開拓地
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。


開拓者「彼女によると、花農園で栽培したものなら問題なく食材にできるようだ」

開拓者「俺も今度食べに行ってみるか?」


安価↓2、3 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

●開拓地
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・国王の銅像……文字通り。王本人よりも痩せている気がする。

●ステータス
第一次産業Lv.3→4


開拓者「魚の養殖場を作った」

開拓者「せっかく海に囲まれているのだから、本土からの物資に頼らず新鮮な魚介類を食べたいからな」

生物学者「開拓者さん。残念ながら、この島の周囲の海域はあまり栄養が豊富ではないようです」

開拓者「雨が少ないから枯れた花が栄養となって流れ込む機会に乏しいのか」

生物学者「逆に言えば赤潮などのリスクが少ないとも言えます」

生物学者「きちんと餌を与えれば、漁船を出すよりも良質な魚が得られるでしょう」


船乗り「ふう、重かった。なんですこれ?」

開拓者「布を取ってみろ」

船乗り「はい。……王様の銅像だ!」

スタッフ「どうして銅像を?」

開拓者「建てておきたい気分になった」

開拓者「本土から離れているがここも王国領だということを印象付けられるかもしれない」

開拓者「誰だ! 王の銅像の口元と指先に薔薇の花を挟んだのは!」

開拓者「しかも首に花輪を大量にかけて、花の冠までかぶっている!」

開拓者「ふざけるな! 俺を笑い殺す気か!」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

●開拓地
・醸造所……アルコール発酵を行う施設。

●住民
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・酒造家……お酒を作る専門家。お酒は調味料としても優秀だ。

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.0→2
第三次産業Lv.1→2


スタッフ「開拓者さん。こちらの香水はいかがですか?」

開拓者「悪いな。俺はあまり香水は好きじゃないんだ」

スタッフ「そうですか。こちらの香水を使えばもっと魅力的になりますのに」

開拓者「それは俺に臭いと言っているのか?」

スタッフ「いえ、そんなことは」

スタッフ「こちら、主張しすぎないさわやかな香りで中年男性にもよく合う……」

開拓者「まだ俺は中年じゃないぞ!」

スタッフ「失礼いたしました!」


酒造家「こっちは蜂蜜酒。こっちは薔薇のリキュール」

酒造家「ちょっと味見していかねぇかい?」

開拓者「仕事中に酒は飲めないんだ。すまないな」

開拓者「おや、ワインもあるのか。葡萄畑はなかったはずだが」

酒造家「それは本土の安いワインだ」

開拓者「この島に来てまで買う者は少ないだろうな……」

使者「2週目にして仕上がってますねー」

開拓者「これほど順調な開拓も中々珍しい」

開拓者「ところで使者よ。この島に戦力は必要ないな?」

使者「無いですね。他の国からそんな近くないですし、海賊も危険な生物もいません」

開拓者「それは安心した」

使者「ですが一応戦力Lvなども計算してますからね」

使者「今は明示していませんが、交通とか医療とかも特化していけば産業Lvとは別に扱いますよ」

開拓者「何か今高めのステータスはあるか?」

使者「美食LvがLv.4まで上がってますね」

開拓者「つまり例えば第一次産業と美食のLvが10に届けば、二次、三次産業がそこそこでも目標達成というわけだな」

使者「そういうことです」


安価↓1、2 王都への要請or開拓者の自由行動

開拓者「この島で音楽会を開催したい」

使者「いいですね。屋外ですか?」

開拓者「それも景色と音楽を同時に楽しめる素敵な提案だが、音楽の質をよくするならやはりホールだな」

使者「いつにします?」

開拓者「最後の週じゃないのか?」

使者「特に問題もないし早めの依頼なので、演奏家はすぐ集まると思うんですよ」

使者「開拓者さん側の準備が済んだらでもいいですけどね」

開拓者「そうだな。どこかのタイミングで依頼するかもしれないから、準備を進めておいてくれ」

使者「他には何かありますか?」

開拓者「ついでに、観光ツアーも企画して欲しい」

使者「分かりました。王都の旅行会社に提案しておきます」

使者「正直、もうすでに観光客を引き付けるだけの魅力はありますからね」

開拓者「土地に恵まれたな」

使者「私のダーツの腕が良かったからです」

開拓者「いや、暴投だったぞ……」



2週目結果

称号:癒しの花園 → 美食の花園

~住民の声~
調香師「香水って花よりも果実やハーブを使う事が多いのよ。もっと良い材料が欲しいわ」
花シェフ「常連さんしか来ないっ! ゲテモノだと思われてるの?」
農民「作物の需要が高すぎて手が足りなくなってきた」
労働者「平和もいいけど、少しは刺激が欲しいって思うのはいけないことなのかな」

~来訪者の声~
OL「傷心旅行でーす……。癒しを求めて来ました」
セレブ「期待外れであるッ! ……早く来すぎたワシが悪いのか?」

3週目

称号:美食の花園

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・養蜂場……蜂を飼育している。はちみつください。
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・醸造所……アルコール発酵を行う施設。
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。
・医院……医者が患者を治療する施設。
・国王の銅像……文字通り。王本人よりも痩せている気がする。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・園芸療法士……リハビリの必要な老人や心に傷を負った軍人などを対象に園芸を教える指導員。後は時間が解決してくれる。
・生物学者……生物学の様々な分野を研究する者たち。こんな島なので対象は花と虫がほとんど。
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・酒造家……お酒を作る専門家。お酒は調味料としても優秀だ。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。

●その他
・食用花を専門にする料理人が来ている。
・王都で観光ツアーの広告を出している。

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.2



開拓者「国王の銅像の周りに人だかりができている」

ヴァイオリニスト「…………」♪ ♪ ♪

園芸療法士「いい音色です……」

花シェフ「ビューティフォーッ!」

ヴァイオリニスト「その姿……あなたが開拓者さん?」

開拓者「ああ、俺だ」

ヴァイオリニスト「私、劇場の町の音楽隊に所属しております、ヴァイオリニストです」

ヴァイオリニスト「町を拝見しに参りました」

開拓者「どうだ? 音楽会を開くにふさわしい町だろうか?」

ヴァイオリニスト「十分開催できます。ですが、欲を言うともっと広い場所が欲しいです」

ヴァイオリニスト「参加する団体が私どもの音楽隊だけとは限らないので……」

ガイド「こちらが、島で最も広い花畑です」

おばさんA「見て見て! すっごく綺麗!」

おばさんB「まーーーーっ!!」

おばさんC「写真撮りましょ! ほら!」

おばさんD「はい、ピース!!」

おばさん達「あっはっはっはっは!!」

開拓者「さ、騒がしいな……」

開拓者「早速ツアー客がやってきているようだ」

開拓者「次期尚早かとも思ったが、そんなことは無かった」


●ステータス
第三次産業Lv.2→3

開拓者「そろそろ既存の施設の拡張も視野に入るかもしれん」

開拓者「施設のレベルは最大で3まで上がる」

開拓者「まあ基本的には、施設を拡張するよりも新しい施設を作った方が町作りに幅が出るとは思う」


安価↓1、3 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

●開拓地
・野外音楽堂……客席は屋外にあるコンサート施設。壁が音を反響させ良質な演奏を客席に届ける。
・果樹園……果樹を栽培している。

●住民
・音楽家……町の音楽家。クラシックな楽器を好む。

●ステータス
第一次産業Lv.4→5


開拓者「屋外の景色と開放感を楽しみつつ、室内と遜色ない音質の演奏を鑑賞できる都合のいい施設」

開拓者「それが野外音楽堂だ」

開拓者「裏には控室もある。これで音楽会の準備はできただろう」

音楽家「……!」♪ ◆ ♪

開拓者「ヴァイオリニストに比べると、まだまだだな」

音楽家「練習をやり直してきます!」


開拓者「シャクリ……」

開拓者「リンゴは生で齧っても美味い」

調香師「……」スッ

開拓者「……今の女、すごくいい匂いがしたな」

調香師「!」タタタ

開拓者「うお、聞かれてたか! すまん!」

調香師「いえ、褒めてくれて嬉しいわ」

調香師「この香水、果物から作ったのよ」プシュ

開拓者「うあっ、俺がいい匂いに……!」

調香師「ありがとう。またね」

開拓者「彼女と同じ香り……なんだかドキドキするな……」

開拓者「様々な職業に就いた住民のレベルも、最大で3まで上がる」

開拓者「そこまで育った職人は町の自慢となるだろう」

開拓者「とはいえ色んな職業を育てた方が町は多様な層の国民に評価される」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

●住民
・アロマセラピスト……香りで心身を落ち着かせる技術を持つ。

・生物学者……生物学の様々な分野を研究する者たち。こんな島なので対象は花と虫がほとんど。
 ↓
・植物学者Ⅱ……植物の研究者たち。島の花に関する論文が学会に注目されている。
・生物学者……生物学の様々な分野を研究する者たち。虫や海洋生物の研究をしている。

●ステータス
第三次産業Lv.3→4
NEW 癒しLv.5


植物学者「著名な博士から連絡をいただきました」

植物学者「この島の花の分類についてまとめた小論文が先生の目に留まり、今度の学会に招待されました!」

開拓者「よかったじゃないか」

開拓者「俺には何がすごいのかよく分からなかったがな」

植物学者「あまりにも目の前にありすぎてろくに調査されていなかったこの島に、実に25種類もの新種の花が存在していたんですよ」

開拓者「ほう。もしかすると今まで俺が開拓した土地にも学術的に価値のあるものが転がっていたのかもしれんな」


アロマセラピスト「調香師の知識を活かしてアロマセラピーを学びましたの」

アロマセラピスト「このキャンドルの香り、いかがかしら?」

調香師「あら、素敵。ハチミツの香りが効いてるわね」

園芸療法士「まあ、おひとつもらえません?」

開拓者「……俺の立ち入れない世界がここにある」

開拓者「アロマセラピストの登場によって、癒しLvが表示された」

開拓者「しかし……癒しLvを上げると俺にとっては居心地の悪い、癒されない空間が出来上がるかもしれん……」

使者「有閑マダムや若い女性が好みそうな町になってきましたね」

使者「一方で学会から注目される島でもある、と」

開拓者「農業主体の町は俺のホームグラウンドのはずなのだが……なぜかアウェーだ」

使者「苦手意識を捨てて逆に踏み込んでみてはいかがですか?」

使者「調香師の知識や植物学は開拓者として今後活きる場面もあるでしょう」

開拓者「それもそうか……」


安価↓1、3 王都への要請or開拓者の自由行動

開拓者「療養所を建てたい」

開拓者「心に傷を負った人々が集まる町になればいい」

使者「必要なのは建屋と、心療内科医ですかね?」

開拓者「ああ」

使者「では、来週派遣します」



開拓者「気分転換に釣りでもするか!」

船員「おー、開拓者さんも釣りかい?」

開拓者「やっぱり男の癒しと言えば釣りだと思ってな」

船員「だなぁ。糸を垂らしてボーっとするのが至高の時間だ」

船員「開拓者さん、いい釣り場知ってるか?」

開拓者「知らん。できれば教えてくれ」


1.彩りの池(EASY)
2.小さな入り江(NORMAL)
3.島の沖合(HARD)

安価↓1選択

船員「島の周りだと、この入り江がポイントなんだ」

開拓者「確かに釣り場に良さそうだ。よく見つけたものだな」

開拓者「さて、何がかかるか。何もかからないか……」


01 ボウズ
23 今夜の食材を手に入れた
45 大きくて綺麗な貝を拾った
67 鋭い牙の魚が釣れた
89 いい匂いの魚が釣れた

コンマ↓1一桁判定

開拓者「何と言うことだ……!」

開拓者「俺には釣りの才能がないのか……!」

船員「残念だったな……」

開拓者「くううっ……これでは開拓者の名折れだ!」

船員「もう暗くなってきたからやめような!」

開拓者「無念だ……」

船員「一杯おごるから元気出してくれ。俺たちの代表なんだからさ」

開拓者(その夜、俺はその船員と朝まで飲み明かした)


※船員(個人)と仲良くなりました
※友人とは後でイベントが起きることがあります



3週目結果

称号:美食の花園 → 花香る美しき島

~住民の声~
アロマセラピスト「開拓者さんに避けられている気がしますのよ」
生物学者「昆虫の研究も負けていられない!」
船員「また飲もうな!」

~来訪者の声~
ヴァイオリニスト「音楽隊、到着しました」
おばさん「この島に来ると若返っちゃうわぁ~」

4週目

称号:花香る美しき島

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・果樹園……果樹を栽培している。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・養蜂場……蜂を飼育している。はちみつください。
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・醸造所……アルコール発酵を行う施設。
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。
・医院……医者が患者を治療する施設。
・野外音楽堂……客席は屋外にあるコンサート施設。壁が音を反響させ良質な演奏を客席に届ける。
・国王の銅像……文字通り。王本人よりも痩せている気がする。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・園芸療法士……リハビリの必要な老人や心に傷を負った軍人などを対象に園芸を教える指導員。後は時間が解決してくれる。
・生物学者……生物学の様々な分野を研究する者たち。虫や海洋生物の研究をしている。
・植物学者Ⅱ……植物の研究者たち。島の花に関する論文が学会に注目されている。
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・アロマセラピスト……香りで心身を落ち着かせる技術を持つ。
・酒造家……お酒を作る専門家。お酒は調味料としても優秀だ。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。
・音楽家……町の音楽家。クラシックな楽器を好む。

●その他
・食用花を専門にする料理人が来ている。
・王都で観光ツアーの広告を出している。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.4
癒しLv.5


開拓者「第一回音楽会がもう始まっているだと!?」

開拓者「行かねば!」

パチパチパチパチ

開拓者「間に合わなかったか……」

指揮者「開拓団の代表者さん、聞いておられなかったのですか」

開拓者「済まない……」

ヴァイオリニスト「開拓者さんさえ良ければ、また来月に演奏会を開きたいのですが……」

開拓者「何? ぜひお願いしたい」

開拓者「最後の週にもう一度、だな」


園芸療法士「種はこのくらいの深さに植えるんですよー」

対人恐怖者「こう、ですか」

アロマセラピスト「無理しなくていいですわ。食べたくなった時に食べてくださいな」

虐待児童「……」コクリ

心療内科医「おじいさん。少しお話を」

おじいさん「おお、今行くよ」

開拓者「冤罪で職を失い引きこもっていた青年、味方となる大人が誰一人いなかった少女、最愛の妻を失い鬱になった老人……」

開拓者「俺の周囲は基本的にバイタリティ溢れる人々ばかりだが、王国にはこのような者たちもいるのだ」

開拓者「不幸せを感じる人を減らす事、それもきっと王国の発展に結び付くはずだ」


●開拓地
・療養所……心の傷を負った人々が癒されに来る場所。ここではゆるやかな時間が流れる。

●住民
・心療内科医……心の病が専門の医者。重度の精神病でもなければ話を聞いてあげるだけでも大分変わる。

●ステータス
第三次産業Lv.4→5
癒しLv.5→7


開拓者「療養所の建設と音楽祭の開催で、町の癒し度がグンと上昇し、三次産業も少し育った」

開拓者「ただ、今のところ問題ないが、癒されすぎると気が抜けてしまって生産性が落ちる可能性もある」

開拓者「何事もほどほどが一番ということだ」

開拓者「本当に4週目なのか?」

開拓者「気分的には6週目くらいだ」

開拓者「この町はどこまで大きくなるんだろうな」


安価↓1、2 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

今晩はここまで
開拓地はキーワード安価で決めようかとも考えていましたが、
氷山・サボテン・溶岩のような組み合わせの奇怪な土地になると開拓の自由度がむしろ下がると思ってやめました

●開拓地
・多目的ホール……体育館のような施設。椅子を配置すれば講演会や演奏会も可能。
・公園……大きな広場を中心にベンチや花壇が配置された憩いの場。

●住民
・清掃員……公園や公共施設の美化を担当する労働者。


開拓者「そこそこ家屋も増えてきた」

開拓者「どの家にも花壇があり、その景色は島を訪れた者の心を和ませるだろう」

開拓者「その中で最も景観にこだわったのがこの公園だ」

開拓者「園芸療法士達の協力の元作り上げたこの美しさを維持すべく、労働者の中に清掃を専門にする者が現れた」


開拓者「また、公園の近くに多目的ホールを建てた」

開拓者「音楽家達が練習しているが、今のままでは劇場の町の音楽隊には届かないだろう」

開拓者「スキルアップさせるには俺が背中を押す必要があるだろうな」

開拓者「音楽家に限った話ではないがな」

開拓者「王都で広告を出している影響で観光客が多いが、ほとんどが日帰りだ」

開拓者「ブームが過ぎた後の事も考えねばならん」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

●開拓地
・研究所……書庫や保管庫などを有する施設。生物学者が利用している。

●住民
・生物学者Ⅱ……主に島の生態系について包括的な研究を行っている。
・音楽家Ⅱ……プロの音楽家。専門とする楽器の演奏を得意としている一方で作曲もかじっている。

●ステータス
第三次産業Lv.5→6
癒しLv.7→8


音楽家「……」♪ ♪ ♪

開拓者「うむ。雑音のない良い演奏だ」

開拓者「正確な演奏への焦りや緊張もない」

開拓者「素晴らしい成長だ」

開拓者「だが、ビブラートが少ししつこいように思う」

音楽家「……開拓者さん、何か音楽をされていたんですか?」

開拓者「クラシック音楽に携わるお前たちから見れば音楽と呼べないかもしれんが……」

開拓者「開拓団にいた頃には歌う機会が多かったからな」

開拓者「洗練された音楽ではないが、音を奏でる際の心得には通じるところもあるんだろう」

植物学者「ようこそ、我々の研究所へ」

開拓者「お前たちにもデータを保管するための施設が必要になったわけだ」

植物学者「あまり片付いていませんがね」

開拓者「標本の保管をするのには十分な部屋数だろう」

開拓者「生物学者達は今何の研究をしているんだ?」

生物学者A「自分は新種の昆虫を探すのを断念して、今は受粉行動の解析を行っています」

生物学者B「島の雨量を測定しています。その後、土壌から沿岸への物質の移動による生物群集への影響を調べる予定です」

生物学者C「貝類の摂食プランクトンの同定に取り組んでいます」

生物学者D「花の蜜に含まれるホルモンを分離精製し、その人体への影響を探っています」

開拓者「ふむ、よく分からんが多様なんだな! 頑張れ!」

使者「順当な町作りが進んでいますね」

開拓者「もう村ではなく町と呼んで差し支えないだろう」

使者「ですが、総じて田舎感が拭えません。まあそこが魅力と呼べるのかもしれませんが」

開拓者「ああ」

開拓者「正直、学問や芸術は産業への寄与が少ない分野だ」

開拓者「だが、大規模な都市開発を行うと土地の魅力が死んでしまう」

開拓者「土地に合わせた開拓をするのが正しいと俺は思っている」


安価↓1、2 王都への要請or開拓者の自由行動

開拓者「観光客こそ多いが慢心しては危険だ」

開拓者「一過性のブームで終わらないよう、観光地としての魅力を上げていかねばならない」

使者「私も同じことを考えていました」

使者「女性の購買力は高いですが飽きるのも早いですからねぇ」

使者「凝り性な人も多いとは言え、利益を得るためには多数派を対象にしなければいけません」

開拓者「そこで、まずはアクセスを改善すべく、海底トンネルを作って欲しい」

使者「ちょっとちょっと」

開拓者「同時に、リゾートホテルの建設も頼む。夜間には花をライトアップし客室からいつでも観賞できるようにする」

使者「話を聞いてください」

開拓者「なんだ」

使者「海底トンネルなんて作る技術があると思ってるんですか?」

開拓者「できるだろう。王都の新港湾区にあったはずだ」

使者「あんなの、都市計画の専門家がいないと作れませんって」

使者「それにこの島、本土に近いとは言っても花粉がホイホイ飛んで来れるほど近くはないんですからね」

開拓者「距離が長くなったところで、トンネルのパーツをクレーン船で沈めて、海中で間を繋ぐという工程は同じだ」

開拓者「やればできるに違いない」

使者「はあ、経験を積んだ工員を派遣します。ですけど、橋じゃいけないんですか?」

開拓者「大きな橋が見えたら景観が崩れるだろう」

使者「リゾートホテルはいいんですか」

開拓者「良いんだ」

使者「その基準はともかく、開拓者さん側で作ればいいでしょうに」

開拓者「この町の作業員の腕では巨大なホテルは作れん」

使者「華やかで小さな町にリゾートホテルをドーンと建てたら浮くと思うんですけど」

開拓者「ホテルに合わせて町を大きくしていけばいい」

使者「あー、方針転換ということですね」



4週目結果

称号:花香る美しき島 → 心を癒す音色の町

~住民の声~
音楽家「いい楽器が欲しいけど高くて手が届かない……」
花シェフ「口コミ効果でお客さんが来てくれてます! やったぁ!」

~来訪者の声~
対人恐怖者「少し、人と話せるようになった」
辛口記者「物価も高い上に何処を見てもパッとしない。観光地ではない」

5週目

称号:心を癒す音色の町

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・果樹園……果樹を栽培している。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・養蜂場……蜂を飼育している。はちみつください。
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・醸造所……アルコール発酵を行う施設。
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。
・医院……医者が患者を治療する施設。
・療養所……心の傷を負った人々が癒されに来る場所。ここではゆるやかな時間が流れる。
・研究所……書庫や保管庫などを有する施設。生物学者が利用している。
・多目的ホール……体育館のような施設。椅子を配置すれば講演会や演奏会も可能。
・公園……大きな広場を中心にベンチや花壇が配置された憩いの場。
・野外音楽堂……客席は屋外にあるコンサート施設。壁が音を反響させ良質な演奏を客席に届ける。
・国王の銅像……文字通り。王本人よりも痩せている気がする。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・園芸療法士……リハビリの必要な老人や心に傷を負った軍人などを対象に園芸を教える指導員。後は時間が解決してくれる。
・生物学者Ⅱ……主に島の生態系について包括的な研究を行っている。
・植物学者Ⅱ……植物の研究者たち。島の花に関する論文が学会に注目されている。
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・アロマセラピスト……香りで心身を落ち着かせる技術を持つ。
・酒造家……お酒を作る専門家。お酒は調味料としても優秀だ。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・清掃員……公園や公共施設の美化を担当する労働者。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。
・心療内科医……心の病が専門の医者。重度の精神病でもなければ話を聞いてあげるだけでも大分変わる。
・音楽家Ⅱ……プロの音楽家。専門とする楽器の演奏を得意としている一方で作曲もかじっている。

●その他
・食用花を専門にする料理人が来ている。
・王都で観光ツアーの広告を出している。
・海底トンネルを建設中。
・リゾートホテルを建設中。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.6
癒しLv.8


開拓者「沿岸に巨大な船がいくつも集まっている」

開拓者「そして島にも重機が上陸した」

開拓者「トンネルとホテルの建設が始まったんだな」

作業員ⅡA「王都から来ました、よろしくお願いします!」

作業員ⅡB「確実に間に合わせますので安心して開拓を続けてください」

開拓者「腕利きの作業員達が来てくれたか。期間を気にする必要はなさそうだ」

開拓者「宿泊施設について俺が手を加える必要はもはやない」

開拓者「後は宿泊するに足る町を作り上げるのが俺の役目となる」

開拓者「しかし、島を訪れる者がいなければ経済が成り立たないというのも考え物だ」


安価↓1、3 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

●開拓地
・ビーチ……島の砂浜。水着姿で歩き回っても怪我をしないよう整備されている。


開拓者「この島の気候は温暖で乾いている」

開拓者「そこで、ビーチを整備した」

開拓者「肌を焼くのには向かないが、水着でも肌寒くはないだろう」

開拓者「海水浴場ではないので遊泳禁止だ」

開拓者「島の周囲は潮の流れが早い。しかも潜っても大したものは見れない。大人しくホテルのプールで泳いでもらおう」


開拓者「ちなみに俺はマイクロビキニが大好きだ」

開拓者「このビーチでは女性にマイクロビキニ着用を義務付けようと思う」

その独り言を聞く者がいた。

時は先週にさかのぼる……。

スタッフ「こちらの蜂蜜はクローバーの花の蜜だけで作られているんです。味見いかがですか?」

女性客「あら、美味しいわ~」

男性「……」ソワソワ

女性客「……?」←異物を見る目

スタッフ「……あなたも、ご試食しますか?」←しょうがない物を見る目

男性「す、すいませんでした!」サッ


男性(公園の花、綺麗だなぁ……)

園芸療法士「そこで何してるんですか?」

男性「えっ、あ、花を見てて……」

アロマセラピスト「花に触らないでくださいね」←汚いものを見る目

虐待児童「お花さんは繊細なの!」←乱暴なものに立ち向かう目

男性「……!」ダッ


花シェフ「レディースデーでサービスしていまーす!」

農民「美容にいいワインですよー」

おばさんA「あら! いいアロマよね」

おばさんB「寝る前に嗅ぐと熟睡できるのよ」

男性(ボクの好きな物がいっぱいあるのに全然楽しくない)

男性(この島は男のボクが来ていい島じゃなかったのかも)

男性「昔から女の子が好むものが好きで……」

心療内科医「普段は何をして過ごしていますか?」

男性「本を読んだり……」

心療内科医「どんな本ですか?」

男性「マンガを……」

心療内科医「では貴方は性同一性障害ではありませんね」

男性(マンガを読む女性だっているのに、どうしてそう言い切るんだ)

男性(それに、女性向けの雑誌なんて買えるわけないじゃないか……)


男性「どこが癒しの島なんだ……。もう帰ろう」

男性「……港をバックに誰か立っている?」

ヒゲオネエ「ずっとあんたの事を見ていたわよ」

マッチョオネエ「アタシたちはアナタをウェルカムするわ」

男性「な、なんですかあなたたちは!」

ジジイオネエ「私たちは、この島に新しいお店を出しに来たエンターテイナーよ」

男性「エンターテイナー……?」

ヒゲオネエ「自分自身を解き放ちなさいよ!」

ジジイオネエ「好きな事をしていいの。まだまだ若いんだから」

マッチョオネエ「アタシたちよりマシなルックスしてるじゃない!」

男性「そうか……ボクは自由に生きていいんだ!」

男性→スリムオネエ「よろしくお願いします!」

ヒゲオネエ「ようこそ、漢雌(おとめ)の花園へ」

音楽家「……」♪ ♪ ♪

ザワザワ

音楽家「……騒がしいですね」

医者「なんだあれは!」

開拓者「うおおおお!?」ダダダダ

オネエ達「開拓者さぁ~ん!♪」ダダダダ

開拓者「マイクロビキニ姿の男たちに追われているんだ! 誰か助けてくれ!」

ヒゲオネエ「好きなんでしょう!? マイクロビキニ!」

開拓者「若い女限定だ!」

ジジイオネエ「酷いわ! 年齢で差別するなんて!」

開拓者「そういう問題じゃない!」

スリムオネエ「捕まえました!」

開拓者「脚早いなお前!」

マッチョオネエ「ではアタシが一口目いいかしら? ディープキスでラブをプレゼントするわぁ♪」

開拓者「ぎゃああああ!! やめろ! やめてくれ!」

開拓者「もうマイクロビキニなんて嫌いだああああ!!」

スルッ

開拓者「っ、すり抜けた……今だ!」ダダダダ

スリムオネエ「これでよかったんですか?」

ヒゲオネエ「おかまってのはね、慈善事業なの!」

ジジイオネエ「私達のおかげで若い娘の貞操が守られたのよ」

スリムオネエ「あれ? マッチョさんは?」

ジジイオネエ「あの子は本当にキスしたいみたいねぇ」

開拓者「ひぎゃああああ!!!!」

マッチョオネエ「セカンドチャンスはないわよぉ!」

スリムオネエ「あっ……」

●開拓地
・ゲイバー……オネエ達が集まる、楽しくお酒が飲めるかもしれないお店。彼らは淑女なのでお客さんに乱暴はしない。

●住民
・オネエ……会話上手で気配りもでき汚れ役も引き受ける楽しい人々。ただし彼らに迫られた男性には恐怖の象徴でしかなくなる。


開拓者「酷い目にあった……」

開拓者「うぷっ……マイクロビキニを見るたびに奴らがフラッシュバックしてしまう」

開拓者「残念だが俺の健康上の都合でマイクロビキニ義務化計画は撤回だ……」

船員「元気出せって。あれ以来襲ってこないんだからもう大丈夫だろ」

開拓者「一度現れた特殊な住民を教育でノーマルに戻すことはできない」

開拓者「実に……悔やまれる……」

開拓者「気を取り直して労働者教育だ……」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

一旦ここまで
夜続きやるかもしれません

●住民
・酒造家Ⅱ……お酒を造る専門家。匠の技で素材の風味を引き出す。
・害虫駆除業者……生物学者の指導の下、益虫と植物に被害を与えず害虫だけを速やかに駆除する。

●ステータス
第二次産業Lv.2→3


開拓者「仕事終わりの一杯は格別だな」

酒造家「少し改良したんだ」

開拓者「そうなのか。やけに美味いと思ったが」

酒造家「ただ、これ以上は俺の腕じゃどうにもならねぇ」

酒造家「いい酒を造るにはいい材料からなんだ。どうにか頼めねぇかい?」

開拓者「考えておこう」


生物学者「この区域にはこの殺虫剤を使って下さい」

業者「了解!」

業者「害虫は一匹も逃がさねえ!」シュー

開拓者「花の多い所にはまた虫も多いものだ」

開拓者「しかしそれを理解していないのか、都会の女は虫に過剰な拒否反応を示す」

開拓者「虫がいなければ受粉が行えない。枯れた草が分解されない。蚊やダンゴムシであっても絶滅すれば植物に大打撃だ」

開拓者「とはいえ、危険な毒を持つ蜂や蜘蛛、花を枯らす虫が多くいるのも確かだ」

開拓者「観光客の集まる花壇に近づいてきた虫は退治しなければならない」

開拓者「おや、今日はまだ使者が来ていないのか」

開拓者「……夕方には来るだろう」

開拓者「それまで暇をつぶすか」


1.連絡船で島外に出かける
2.花レストランで昼メシを食べる
3.療養所を視察する
4.ゲイバーに迷い込む

安価↓1選択

心療内科医「おや、開拓者さん」

開拓者「少し療養所の状況を見ておきたくてな」

開拓者「宿泊者たちはどんな様子だ?」

心療内科医「中へどうぞ。お茶をお出しします」


おじいさん「今は、心穏やかに過ごしていますよ」

開拓者「それは何よりだ」

おじいさん「妻を失って以来、趣味も持たず、何もせず鬱々と一日を終えていました」

おじいさん「きっとここに来ていなかったら、ワシは病気で死んでいたでしょうな」

開拓者「医療に不満はないか?」

おじいさん「小さな医院ですが、とても良くしてくださってます」


対人恐怖者「皆が、僕を見て言うんです……」

対人恐怖者「犯罪者、王国民の敵、死んで償え、って……」

開拓者「身に覚えのない犯罪で、か」

対人恐怖者「……いいや! 僕のせいなんだ!!」

開拓者「落ち着くんだ。俺はお前の話を信じる」

対人恐怖者「……僕だけじゃないんです。皆が、すべてを失いました」

対人恐怖者「姉は職を、親戚は家を、友人は彼の他の友人を……」

対人恐怖者「そして皆が僕を責めた……お前のせいだ、と!」

開拓者「……ここには敵はいない。誰かが犯罪者を匿っている施設だと揶揄しようとも、責任者として俺が守ろう」

対人恐怖者「……はい。この施設は僕の最後の砦です」

対人恐怖者「少なくとも、植物は僕を責めません……」

虐待児童「来ないで!」

開拓者「あ、ああ。分かった。行かん」

園芸療法士「彼女は父子家庭で、父親に虐待を受けていました……」

園芸療法士「今でも大人の男性がみんな悪者に見えているんです」

開拓者「仕方がないな……」

園芸療法士「これでも改善したんですよ。私達とは仲良くなりましたし、男性でも心療内科医の先生とは話せるようになったんです」

開拓者「ふむ。療養所としてきちんと機能しているようだな」

園芸療法士「私達としては、もっと多くの人受け入れられるようにしたいと思っているんです」

園芸療法士「お願いします! 心に傷を負った人たちをさらに救える町を作ってください!」

開拓者「色々と兼ね合いがあるが……前向きに検討しよう」

開拓者「……」

船員「どうした友人。暗い顔して」

開拓者「……不謹慎な話だが、療養所に行くと気が滅入るな」

船員「それで正常だと思うぞ」

船員「すこし前向きな話をしていいか?」

開拓者「ああ」

船員「俺、連絡船で働くだけじゃなく、もっと広い海に出ていきたいんだ」

開拓者「何? 町を捨てるのか?」

船員「いや、もっと将来的な話だ」

船員「他の船員たちも率いて、町単位じゃなくもっと多くの人に関わる仕事をしたいんだよ」

開拓者「それはつまり……」


1.七つの海をまたにかける冒険家のことだな
2.町以上の規模を誇る豪華客船の船長のことだな
3.国と国を行き来する貿易船の船長のことだな
4.人々の財を掠奪する海賊のことだな

安価↓1選択

開拓者「国と国を行き来する貿易船の船長のことだな」

船員「そう、世界には王国の隣国以外にも遠くの国がいっぱいある」

船員「大量の積荷を運んで、遠くの国を巡るんだ」

船員「きっとすごくやりがいのある仕事だ」

船員「だけど船長になれるかは分かんないな」

船員「実は船員仲間と話し合って、お金を出し合って会社を立ち上げようって計画をしてるんだ」

船員「目指すは王国一の貿易会社!」

開拓者「ふむ……いい夢だと思うが……」

開拓者「この島は他国から遠いぞ? 貿易会社を作るなら他の土地が良い」

船員「そ、そうか……」

開拓者「ふっ、俺がいずれ港湾都市を作る際にはお前を呼んでやろう」

船員「いいのか!? ありがてえ!」



5週目結果

称号:心を癒す音色の町 → 大人の休息所

~住民の声~
マッチョオネエ「この狭いアイランド、セーフティゾーンなんて無いわよ! 逃がさなぁい!」
害虫駆除業者「え?何ですか開拓者さん?駆除?オネエは害虫じゃないっすけど?」
虐待児童「この前はごめんなさい……」

~来訪者の声~
工員「工事中の景観が悪くなるのは勘弁してください」
観光客「お土産物は……いいっか。都市でも買えるもの」

6週目

称号:大人の休息所

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・果樹園……果樹を栽培している。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・養蜂場……蜂を飼育している。はちみつください。
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・醸造所……アルコール発酵を行う施設。
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。
・ゲイバー……オネエ達が集まる、楽しくお酒が飲めるかもしれないお店。彼らは淑女なのでお客さんに乱暴はしない。
・医院……医者が患者を治療する施設。
・療養所……心の傷を負った人々が癒されに来る場所。ここではゆるやかな時間が流れる。
・研究所……書庫や保管庫などを有する施設。生物学者が利用している。
・多目的ホール……体育館のような施設。椅子を配置すれば講演会や演奏会も可能。
・公園……大きな広場を中心にベンチや花壇が配置された憩いの場。
・野外音楽堂……客席は屋外にあるコンサート施設。壁が音を反響させ良質な演奏を客席に届ける。
・国王の銅像……文字通り。王本人よりも痩せている気がする。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・園芸療法士……リハビリの必要な老人や心に傷を負った軍人などを対象に園芸を教える指導員。後は時間が解決してくれる。
・生物学者Ⅱ……主に島の生態系について包括的な研究を行っている。
・植物学者Ⅱ……植物の研究者たち。島の花に関する論文が学会に注目されている。
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・アロマセラピスト……香りで心身を落ち着かせる技術を持つ。
・酒造家Ⅱ……お酒を造る専門家。匠の技で素材の風味を引き出す。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・清掃員……公園や公共施設の美化を担当する労働者。
・害虫駆除業者……生物学者の指導の下、益虫と植物に被害を与えず害虫だけを速やかに駆除する。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。
・心療内科医……心の病が専門の医者。重度の精神病でもなければ話を聞いてあげるだけでも大分変わる。
・音楽家Ⅱ……プロの音楽家。専門とする楽器の演奏を得意としている一方で作曲もかじっている。
・オネエ……会話上手で気配りもでき汚れ役も引き受ける楽しい人々。ただし彼らに迫られた男性には恐怖の象徴でしかなくなる。

●その他
・食用花を専門にする料理人が来ている。
・王都で観光ツアーの広告を出している。
・海底トンネルを建設中。
・リゾートホテルを建設中。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.6
癒しLv.8


開拓者「そういえば先週は結局使者が来なかったな」

開拓者「忙しかったのか? 珍しいこともあるものだ」

開拓者「最近伸び悩んでいる気がする」

開拓者「あまり気を抜きすぎるのも良くないな」


安価↓1、2 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

●開拓地
・病院Ⅱ……難しい手術にも対応できる医院。生薬を使った治療も行っている。
・養蜂場Ⅱ……特殊な巣箱で濃厚な蜂蜜をたっぷり収穫できる。

●ステータス
第一次産業Lv.5→6
NEW 美食Lv.5


スタッフ「先生! 急患です!」

医者「何!? 患者の容体は?」

スタッフ「心筋梗塞で昏睡状態です!」

医者「なっ……!」

医者「……無理だ。この島では手術ができない」

スタッフ「そんな!」

医者「ありあわせの物で手術しても成功率は1%も無い……!」

開拓者「おい! たった今病院の増築が終わった所だ!」

開拓者「最新の十分な設備が揃っている!」

医者「……! 恩に着ます!」バッ


患者「ありがとうございました……」

医者「一時はどうなることかと思いました」

開拓者「ああ、増築が間に合ってよかった」

開拓者「退院後しばらくは療養所でリハビリも行うといい」

開拓者「ペロッ……なんて濃厚な風味なんだ!」

農民「蜂蜜を取り出しやすくするために巣箱を変えてみたら、蜂の生産性が上がったんです」

開拓者「幅が広くなって蜂にとっても動きやすくなったんだろうな」

農民「しかも前の巣箱よりも日光を受けやすく、蜜の水分が飛んでいるみたいです」

開拓者「それで味が濃くなったのか」

農民「使う量も少しで済むので、蜂蜜が余るようになってしまいました」

開拓者「販路を拡大しよう」

開拓者「酒に次ぐ名物となったな」


●開拓地
・リゾートホテル……海岸に面した大きなホテル。反対側の窓からは花畑が一望できる。

●ステータス
第三次産業Lv.6→7


工員「リゾートホテルが完成しました」

開拓者「早かったな!」

開拓者「早速、グランドオープンだ!」

工員「グランドオープンとは?」

開拓者「知らん! スペシャルなオープンだ!」

開拓者「一時減っていた観光客の数がまた増え始めた」

開拓者「この波に乗るぞ!」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

園芸療法士「もっと多くの人を力いっぱい癒したい」

園芸療法士「その思いが高じてパワーアップしました」

園芸療法士「癒しの作業!」

対人恐怖者「シャベルが、軽い……」

園芸療法士「癒しの美容!」

おじいさん「君、先週とは別人の如く綺麗になってないかい?」

園芸療法士「癒しの色!」

青ーッ!

園芸療法士「癒しの音!」

葉擦れ「ザッザザザザザ♪」

園芸療法士「癒しの化学物質!」

虐待児童「お花の香りで眠くなってきた……」

園芸療法士「既存の園芸療法の壁を破り、能動的に癒しを提供できるようになった……」

園芸療法士「これもすべて開拓者さんのおかげです……!」

開拓者「俺が変な指導をしたかのように思われるからやめてくれ……!」

●開拓地
・醸造所……アルコール発酵を行う施設。

・シャトー……ブドウ農園と醸造所のセット。主にワインを造るが醸造所では他の酒類も造れる。

●住民
・園芸療法士Ⅱ……園芸を通してセラピーを行う指導員。園芸には精神を安定させる作用がある植物を用いる。
・ブドウ農家……ブドウ専門の農家。ブドウに限れば農家Ⅱ相当の知識と腕を持つ。

●ステータス
第一次産業Lv.6→7
第二次産業Lv.3→4
癒しLv.8→9
美食Lv.5→6


ブドウ農家「ブドウは涼しい気温と十分な日差し、そしてほどよく乾いた空気を必要とする」

ブドウ農家「この島は温暖で、理想的な環境じゃないけど、かなりいい条件」

ブドウ農家「島の中央に畑を作ったから海風の影響も受けない」

酒造家「あんがとな、開拓者さん!」

酒造家「醸造所もお洒落な外観でいかにも美味しいワインが作れそうだ!」

開拓者「喜んでくれて満足だ」


開拓者「シャトーとは、田舎にある貴族のお屋敷を指す言葉だ」

開拓者「そして、ワイン農園もシャトーと呼ばれる事がある。ワインも高貴なものの象徴だからだろうか」

開拓者「閑話休題、ブドウ農園を作ったことで農業と共にワインの製造業も成長した」

開拓者「そして美食Lvも上がった」

開拓者「一気に町が成長したな」

使者「見ない間に町がかなり様変わりしましたね」

開拓者「使者か。先週はどこへ行っていた」

使者「すいません。急ぎの用があったもので」

使者「最近はあちこち飛び回って結構忙しかったんですが、それがやっと片付きました」

使者「今週からは開拓者さんの依頼に専念できそうです」


安価↓1、2 王都への要請or開拓者の自由行動

開拓者「だが、特に頼むことは無いな」

使者「おや、いいんですか?」

開拓者「ああ」

使者「二週間分要求されるかと思って少し身構えてたんですがね」

使者「ではまた」


開拓者「最近は忙しかった、か……」

開拓者「恐らく先の開拓で使者が隠していた一件の事だろう」

>>2 雪山編参照。

開拓者「とはいえ奴に非は無い」

開拓者「王と第二開拓者に口止めされていたようだからな」

開拓者「……何があったんだ?」

開拓者「この二人が口止めするということは、まさか、俺個人に知られてはいけない事なのか?」

開拓者「今回、俺は雪山から帰ってきてすぐに次の開拓を命じられた」

開拓者「しかも場所も期間も指定されずに、だ」

開拓者「まるで何かから俺を遠ざけるように」

トントン

開拓者「む? たしかお前は」

調香師「この間、あなたに褒めていただいた調香師よ」

開拓者「……ああ、あの時のか。何か用だったか?」

調香師「大丈夫? 開拓者さん、何かブツブツと言っていたわよ」

開拓者「すまん。独り言で考えをまとめる癖があってな」

調香師「あら、そうだったの? お邪魔してごめんなさい」

開拓者「いや問題ない。開拓とは関係のない無駄な考え事だ」

調香師「ところで開拓者さん、この後お暇かしら? よかったら一緒に食事へ行かない?」

開拓者「ああ。ご一緒させてもらおう」

開拓者(……まあ、考えすぎだろう)

開拓者(気にする必要もあるまい。使者の態度を見る限りもう解決した事だからな)

花シェフ「いらっしゃいませ! 二名でよろしいですか!」

調香師「予約していた調香師よ」

花シェフ「ご予約のお客様ですね! 席へご案内します!」

花シェフ「ああっ!! 開拓者さんじゃないですかぁ!! やっと食べに来てくれたんですねぇ!!」

開拓者「機会がなかったものでな……。花の料理がどのような味なのか、楽しみにしているぞ」

花シェフ「くぉおお!!! 期待されているぅー!!! 腕によりをかけねばぁー!!!」

花シェフ「こう見えて王様から三ツ星いただいてますからねええええ!!!!」

開拓者「だんだんとテンションを上げるのをやめてくれ……」

花シェフ「へい」


開拓者「ふむ、これは……」

調香師「どう? って私が聞くのも変よね」

開拓者「美味い。いや、驚いた。観光客が喜ぶと思って招いたが、花は食い物ではないと思っていた」

開拓者「これは花の味なのか?」

調香師「いいえ。でも香りづけにリキュールを使っているわね」

調香師「エディブルフラワーはどちらかというと食感と華やかさを楽しむものって聞いたことがあるわ」

開拓者「ほう。だがそれぞれの花をイメージした風味をつけている」

開拓者「頭から花が咲いている女だが、やはり腕は確かだったようだ」

調香師「ふふっ、あれは帽子に挟んでいるのよ」

開拓者「それは分かっているとも。比喩表現だ」

開拓者「ふう……」

調香師「どうしたの? 溜息なんてついて」

調香師「くすっ。緊張してるの?」

開拓者「まさか。だが、まともな女とこれだけの時間話したのは久しぶりだな」

調香師「あら、そうなの?」

開拓者「普段は開拓者と労働者としての事務的な会話がほとんどだ」

調香師「プライベートはどう?」

開拓者「女っ気のない開拓人生を送っているからな」

調香師「それじゃ、私を相手に別に緊張してるわけじゃないのね」

開拓者「だが……この島にはお前のように小綺麗な女が多い。眩しくないと言えば嘘になる」

調香師「そうなの? ふふ、ありがとう」

開拓者「? 緊張していた方がいいのか? 緊張していない方がいいのか?」

調香師「うーん……どっちも。特別感を感じていて欲しいのよ。女性としてはね」

開拓者「女心は難しいな」


※調香師(個人)と仲良くなりました


調香師「!」

調香師「忘れてた。あなたにあげたい物があったのよ」

開拓者「俺は何も用意していないが、いいのか?」

調香師「もちろん。受け取って」

調香師「ブドウを使った香水。消臭効果が強くて、ワインに似た落ち着いた香りがほんのりとするわ」

調香師「スーツに振るといいんじゃないかしら? では、またいつか」

開拓者「スーツか……」

開拓者「いつも作業服だからな……。面倒だが、レストランや音楽会にはスーツを着ていくのが礼儀かもしれん」



6週目結果

称号:大人の休息所 → 欧風ロマンチックビレッジ

~住民の声~
調香師「開拓者さん、またスケジュール空いてるかしら……?」
対人恐怖者「園芸療法士さんの使ってる花が、麻薬として誤報されないか、心配だ」
酒造家「2×2、既存の商品より4倍美味い蜂蜜酒Ⅳの完成だー!」

~来訪者の声~
工員「トンネル建設、最後の正念場!」
健康マニア「生薬医療も魅力的ですけど、高原と楽園には劣りますわね」
リゾート神「南国だけがリゾートではない。美食もまたリゾートである。そういうことだ」

今夜はここまで
ワインを飲ませ忘れたので次のイベントで飲ませます

7週目

称号:欧風ロマンチックビレッジ

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・果樹園……果樹を栽培している。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・シャトー……ブドウ農園と醸造所のセット。主にワインを造るが醸造所では他の酒類も造れる。
・養蜂場Ⅱ……特殊な巣箱で濃厚な蜂蜜をたっぷり収穫できる。
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。
・ゲイバー……オネエ達が集まる、楽しくお酒が飲めるかもしれないお店。彼らは淑女なのでお客さんに乱暴はしない。
・リゾートホテル……海岸に面した大きなホテル。反対側の窓からは花畑が一望できる。
・病院Ⅱ……難しい手術にも対応できる医院。生薬を使った治療も行っている。
・療養所……心の傷を負った人々が癒されに来る場所。ここではゆるやかな時間が流れる。
・研究所……書庫や保管庫などを有する施設。生物学者が利用している。
・多目的ホール……体育館のような施設。椅子を配置すれば講演会や演奏会も可能。
・公園……大きな広場を中心にベンチや花壇が配置された憩いの場。
・野外音楽堂……客席は屋外にあるコンサート施設。壁が音を反響させ良質な演奏を客席に届ける。
・国王の銅像……文字通り。王本人よりも痩せている気がする。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・ブドウ農家……ブドウ専門の農家。ブドウに限れば農民Ⅱ相当の知識と腕を持つ。
・園芸療法士Ⅱ……園芸を通してセラピーを行う指導員。園芸には精神を安定させる作用がある植物を用いる。
・生物学者Ⅱ……主に島の生態系について包括的な研究を行っている。
・植物学者Ⅱ……植物の研究者たち。島の花に関する論文が学会に注目されている。
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・アロマセラピスト……香りで心身を落ち着かせる技術を持つ。
・酒造家Ⅱ……お酒を造る専門家。匠の技で素材の風味を引き出す。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・清掃員……公園や公共施設の美化を担当する労働者。
・害虫駆除業者……生物学者の指導の下、益虫と植物に被害を与えず害虫だけを速やかに駆除する。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。
・心療内科医……心の病が専門の医者。重度の精神病でもなければ話を聞いてあげるだけでも大分変わる。
・音楽家Ⅱ……プロの音楽家。専門とする楽器の演奏を得意としている一方で作曲もかじっている。
・オネエ……会話上手で気配りもでき汚れ役も引き受ける楽しい人々。ただし彼らに迫られた男性には恐怖の象徴でしかなくなる。

●その他
・本土と海底トンネルで結ばれている。
・食用花を専門にする料理人が来ている。
・王都で観光ツアーの広告を出している。

●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.4
第三次産業Lv.7
癒しLv.9
美食Lv.6


開拓者「驚いた」

開拓者「最終週までにそれなりの物が出来ればラッキー程度に考えていたが……」

開拓者「まさかこの短期間で近未来的なトンネルを完成させるとは……」

工員「別に近未来じゃないですよ」

工員「すでに現代の技術で作れるんですから」

開拓者「地方自治の体制および国土の広大さ故に、王国は技術水準の地域格差が激しい」

開拓者「俺の常識では現代の技術とは思えん」

開拓者「王都の発展は目覚ましいな……」

●ステータス
第二次産業Lv.4→5
第三次産業Lv.7→8
NEW 交通Lv.5


開拓者「海底トンネルの開通で商業が成長した」

開拓者「特産品の売り上げも伸びたが、農業には変化がない」

開拓者「生産地としては土地の広さに難があるからな」

開拓者「他の町に食材として輸送するよりも酒や香水などの原料としての用途が大半を占めている」


安価↓1、2 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

加害者「死なせてください。安楽死、させてください」

心療内科医「そんな劇薬はここにはない。部屋に戻っていていいけど、後で様子を見に行くからね」

中年「なあ、今度はこの草に依存しちまいそうなんだが」

園芸療法士「生活に支障は出ないから大丈夫ですよー」

元軍人「ハァッ……ハァッ……!!」

スタッフ「先生、彼が発作を!」

医者「鎮静剤を用意した!」


開拓者「療養所の増築に伴い、受け入れ人数が増えた」

開拓者「自殺したクラスメートの遺書にイジメの首謀者と書かれ、地域全体の大人から報復を受けた少年」

開拓者「ギャンブル中毒で金も家族も、ついには借金で内臓も失った中年男性」

開拓者「戦場での苛酷な日々でPTSDを発症した傭兵」

開拓者「生まれついて精神に異常がある者を除いて、あらゆる者を受け入れられるようになった」

開拓者「もちろん療養所で対応しきれない場合、他の町にある精神病院に移ってもらう必要があるがな」

開拓者「そして、癒しLvが10になった」

開拓者「王国民で癒しが欲しい者は、とりあえずこの島に来ればいいということだ」

開拓者「景気のいい物を作りたい」

開拓者「そういえば……公園に王の銅像が立っていたな」

開拓者「増やすか!」


●開拓地
・療養所Ⅱ……心に大きな傷を負った人々のための医療施設。重度の精神病患者以外なら受け入れられる。
・国王の銅像Ⅱ……公園に立ち並ぶ様々なポージングの王様の像。金メッキされた像もあり非常にリッチ。

●ステータス
癒しLv.9→10
NEW 芸術Lv.5


観光客A「どの王様が好き?」

観光客B「この肘を付いて横になる王様かな。親近感が沸くよね」

観光客C「私はさっきの三点倒立してる王様が一番好き」

観光客D「花でデコられてる王様が一番可愛くない?」

観光客A「わかるー!」


開拓者「ただ増やすのでは面白くないと思ってポーズにバリエーションを付けてみた」

開拓者「中々好評のようだ。ちなみに俺が好きなのは雄たけびを上げる王の像だ。国を統べる者としての勇ましさと躍動感に溢れている」

開拓者「なお、音楽と合わせて芸術Lvが5に達した」

開拓者「こんなものでも芸術に含まれるらしい……」

開拓者「目標達成には、後一種類のステータスを10まで上げる必要がある」

開拓者「Lv.7の第一次産業、Lv.8の第三次産業、Lv.6の美食のステータスが高い」

開拓者「だが、美食を育てると産業も成長する。前二つが候補となるな」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

●開拓地
・精神病院……精神病の患者が入院する施設。事故防止のための柵が物々しい。

●住民
・精神科医……精神病の治療・研究を行う医者。
・養蜂家……人手が要るため養蜂だけを行うようになった農民。

●ステータス
NEW 学問Lv.5


患者「アァ!!アアア」

患者「虫がいる! 虫が皮膚の下を!」

患者「…………」

患者「お前らが虫ダァァァァ!!」バッ

精神科医「押さえてください」

スタッフ「はい」


精神科医「苦しい、悲しい、辛い経験によって心に傷を負った」

精神科医「それだけでは精神病と認定していません」

開拓者「ふむ」

精神科医「妄想、幻覚、著しい発作、その他社会生活を送る上での障害を抱えた患者」

精神科医「彼らのように、専門的な治療が必要な方々を対象にしているのが私達精神科医です」

開拓者「極端な話、大金を手に入れても治らない鬱が精神病でいいんだろう?」

精神科医「それは全く違います……」

精神科医「しかしながら、そのような環境の変化で自然に改善する患者の多くは療養所で治療できるでしょう」

開拓者「療養所でどうにもならない者が精神病ということでいいんだな」

精神科医「精神病理学は研究の途上です」

精神科医「動物実験ができる研究ではないためサンプルも少なく、症状も人それぞれ多岐に渡る」

精神科医「病名や定義すらもしばしば変更される分野なんですよ」

開拓者「精神病院で癒しLvは上がらない」

開拓者「なぜなら一般人にはハード過ぎるからだ」

開拓者「当の患者も今は癒しを感じることはない。社会生活に復帰できて初めて『良かった』と思う日が来るのだ」

開拓者「癒し、ではなく、医療・学問の範疇だな」



養蜂家A「私たち農民!」

養蜂家B「今日からは養蜂家!」

養蜂家A「でもやることは同じ!」

養蜂家B「巣箱が新調された辺りから実質養蜂家だったからね」


開拓者「失敗したか……?」

開拓者「……もし養蜂家が必要なら、養蜂場を作った時点で労働者の一部が養蜂家になっている」

開拓者「養蜂家には養蜂場が必須と言えるが、養蜂場には養蜂家でなくとも農民がいれば十分だった」

開拓者「よって、単純に分業しただけでは生産性はあまり上がらなかった」

開拓者「農民時代よりは養蜂の専門知識を持っているのも事実だが……」

開拓者「今はすでに上質な巣箱を使っている。熟練の蜂使いでもなければ誰が世話をしても大差はないということだ」

●ステータス
第三次産業Lv.8→6


開拓者「……おかしい」

開拓者「観光客が激減している!」

開拓者「トンネルも開通し、今週の初めは確かに人が増えていたというのに!」

使者「原因はこれです」

開拓者「使者!」

使者「王都で発行されている雑誌です。……どうぞ」

『厄介者は島流し! 開拓町の実態』
『本当に癒されているのは誰なのか?』

開拓者「なんだこれは……」

使者「インタビュー記事です」

使者「開拓地にできた療養所に祖父を預けてから、家庭が明るくなって毎日が楽しくなったと言う一家の話ですね」

開拓者「……複雑だが、家族も癒されているならそれはそれでいい事じゃないか?」

使者「これだけじゃないんですよねぇ」

『花畑島の町(仮)に精神病院建設』
『心の病の完治を目指す』

開拓者「新聞の一面記事になったのか!?」

開拓者「珍しいこともあるものだ。普段はあまり広告も載せてくれないじゃないか」

使者「そして、新聞を読んだと思われる人々の口コミを抜粋したものがこれです」

『あんな島に行く健常者なんかいないだろ?』

『王国中の池沼を島流しにすれば平和になる。開拓者GJ』

『オネエとかマジ無理。全員この世から消えるか花畑島から出てくんな`Д´』

開拓者「本当になんだこれは……」

使者「ゲイバーも、療養所も、単体で見ると悪くないと思うんですよ」

使者「しかし精神病院建設の報道を皮切りに、一部でそれこそ掃き溜めのような扱いをされています」

使者「別にこの口コミを見てない人たちは今も観光に来てますけどね」

開拓者「ならば気にする必要はあるまい。言いたい奴には言わせておけば良いのだ」

使者「流石、鋼のメンタル」

使者「でも楽観できる状況ではありませんよ」

使者「今来ている人でも、お土産を買って帰ったら微妙な顔をされる人も多くなるんじゃないですかね……」

開拓者「ならば、質で勝負するしかないな」

開拓者「いくら悪評を広めようとも、真に良い物を見抜ける者たちは騙せない」

使者「おお、今日の開拓者さんカッコいいですよ」

開拓者「ふん。それにこの手の連中は時が経てば落ち着くものだ」

開拓者「開拓の期限はないんだろう? 数週間もすれば観光客はまた戻ってくる」

開拓者「何も心配する必要はない!」

使者「そうですか。それなら、圧力をかけて報道や口コミを何とかしろなんて無茶は言わないでくださいね」

開拓者「当然、言わんさ」


安価↓1、3 王都への要請or開拓者の自由行動

開拓者「だが、順調に行けば来週で開拓は終了だ」

使者「そうですね」

開拓者「そこで、二つ頼みたい事がある」

開拓者「一つが、遊園地の建設だ」

使者「景観は……問題ありませんね」

開拓者「観覧車ならむしろ花とも合うからな」

開拓者「そしてできれば王国の最先端の技術を結集させてもらいたい」

使者「結集、と言っていいかは分かりませんが、海底トンネルと同様に王都新市街の建設会社に頼むということでいいですか?」

開拓者「ああ」

開拓者「もう一つが、大学の設立だ」

開拓者「町の特色に合わせて、園芸、音楽、料理、福祉、医療、生物学の学科を置く」

使者「建物の建設でいいんですかね?」

開拓者「いや、正直俺には大学を運営する自信がない」

開拓者「各分野の教員となる専門家もそれぞれ派遣して欲しい」

使者「1人ずつでいいですね? 他の講師は住民の方から募ってください」



7週目結果

称号:欧風ロマンチックビレッジ → 流刑者の楽園

~住民の声~
船員「ただでさえトンネル開通で連絡船の仕事少なくなったのにな……」
ヒゲオネエ「寂しくなっちゃったわねェ」

~来訪者の声~
記者「ありのままを伝えていますよ。どう受け取るかは読者次第ですがね?」
おじいさん「ワシのせいで島まで暗くなってしまったんですか……」

8週目

称号:流刑者の楽園

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・果樹園……果樹を栽培している。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・シャトー……ブドウ農園と醸造所のセット。主にワインを造るが醸造所では他の酒類も造れる。
・養蜂場Ⅱ……特殊な巣箱で濃厚な蜂蜜をたっぷり収穫できる。
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。
・ゲイバー……オネエ達が集まる、楽しくお酒が飲めるかもしれないお店。彼らは淑女なのでお客さんに乱暴はしない。
・リゾートホテル……海岸に面した大きなホテル。反対側の窓からは花畑が一望できる。
・病院Ⅱ……難しい手術にも対応できる医院。生薬を使った治療も行っている。
・精神病院……精神病の患者が入院する施設。事故防止のための柵が物々しい。
・療養所Ⅱ……心に大きな傷を負った人々のための医療施設。重度の精神病患者以外なら受け入れられる。
・研究所……書庫や保管庫などを有する施設。生物学者が利用している。
・多目的ホール……体育館のような施設。椅子を配置すれば講演会や演奏会も可能。
・公園……大きな広場を中心にベンチや花壇が配置された憩いの場。
・野外音楽堂……客席は屋外にあるコンサート施設。壁が音を反響させ良質な演奏を客席に届ける。
・国王の銅像Ⅱ……公園に立ち並ぶ様々なポージングの王様の像。いずれも金メッキされており非常にリッチ。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・ブドウ農家……ブドウ専門の農家。ブドウに限れば農民Ⅱ相当の知識と腕を持つ。
・園芸療法士Ⅱ……園芸を通してセラピーを行う指導員。園芸には精神を安定させる作用がある植物を用いる。
・養蜂家……人手が要るため養蜂だけを行うようになった農民。
・生物学者Ⅱ……主に島の生態系について包括的な研究を行っている。
・植物学者Ⅱ……植物の研究者たち。島の花に関する論文が学会に注目されている。
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・アロマセラピスト……香りで心身を落ち着かせる技術を持つ。
・酒造家Ⅱ……お酒を造る専門家。匠の技で素材の風味を引き出す。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・清掃員……公園や公共施設の美化を担当する労働者。
・害虫駆除業者……生物学者の指導の下、益虫と植物に被害を与えず害虫だけを速やかに駆除する。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。
・心療内科医……心の病が専門の医者。重度の精神病でもなければ話を聞いてあげるだけでも大分変わる。
・精神科医……精神病の治療・研究を行う医者。
・音楽家Ⅱ……プロの音楽家。専門とする楽器の演奏を得意としている一方で作曲もかじっている。
・オネエ……会話上手で気配りもでき汚れ役も引き受ける楽しい人々。ただし彼らに迫られた男性には恐怖の象徴でしかなくなる。

●その他
・本土と海底トンネルで結ばれている。
・食用花を専門にする料理人が来ている。
・王都で観光ツアーの広告を出している。
・大学、遊園地を建設中。

●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.6
癒しLv.10
美食Lv.6
交通Lv.5
芸術Lv.5
学問Lv.5


ヴァイオリニスト「お久しぶりです。大変なことになっていますね……」

開拓者「おお、また来てくれたのだな。正直、この一件は大したことない」

開拓者「命がかかっていないからな。生きていればいくらでも巻き返せる」

ヴァイオリニスト「私どもにもお手伝いさせてください」

ヴァイオリニスト「今週末に音楽会を開いてもよろしいでしょうか?」

開拓者「願ったり叶ったりだ。ぜひよろしく頼む」

開拓者「総合大学と近未来型遊園地の建設が始まった」

開拓者「俺と労働者たちもできる事をやっておこう」

開拓者「似た系統の施設で相乗効果を狙うのもいいかもしれんな」


安価↓1、2 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

●開拓地
・カフェ……花畑の町に似合うお洒落なカフェテリア。
・展望台……島全体を一望できる少しだけ高い建物。

●ステータス
美食Lv.6→7


開拓者「若者をターゲットにカフェを作った」

開拓者「ここでは主にコーヒーと軽食を味わうことができる」

開拓者「極めて美味であるというわけではないが、食のバリエーションは増えた」

スタッフ「いらっしゃいませ!」

スタッフ「って、開拓者さんでしたか……」

スタッフ「お客さん、来ないんです……」

開拓者「そうか……」


開拓者「せっかく景観が良いのだから展望台を作ろうと思ったが……」

開拓者「この小さな島には高台らしい高台が無かった」

開拓者「そこで、島の中央に低めのタワーを建てて展望台とした」

開拓者「今は静かな物だが、観光客が戻ってくればにぎわうはずだ」

開拓者「広告を出して状況を改善できないかと考えてはみたが」

開拓者「すでに王都で大々的に広告を出していたな……」

開拓者「さらにこの町からアピールしてもあまり意味はないかもしれん」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

●住民
・フラワーアーティスト……花を用いた芸術作品を作る。生け花とは別物。
・地質学者……地層・鉱物の研究者。

●ステータス
第三次産業Lv.6→7
芸術Lv.5→6
学問Lv.5→6


開拓者「また王の像が花で飾られている……」

開拓者「一体誰がこんな事をしているんだ」

フラワーアーティスト「私です」

開拓者「何!?」

フラワーアーティスト「そのままでは芸術として未完成だったので、つい欲が……」

開拓者「王が知ったら怒るかもしれんが、俺は気にしていない」

開拓者「ちょうどいい。住民に芸術を教えてやってくれないか」

フラワーアーティスト「手分けして全ての像を花で飾っていいのなら、ぜひ」

開拓者「もちろん構わない」


地質学者「安定した地盤です。どこに建物を建てても倒壊の危険はありません」

開拓者「そうか。地下資源はどうだ?」

地質学者「鉄鉱石や石炭が多少ありましたが、この島で掘るのは……」

開拓者「ああ。狭くて鉱山を作りにくいし、環境にも悪い。その上採れる量が少ないなら採掘を行うメリットがない」

開拓者「学術的にはどうなんだ? 俺でも分かる範囲で頼む」

地質学者「本土と島の地層の間にずれが無い事が分かっています」

開拓者「つまりどういうことだ?」

地質学者「海峡はかつて川によって削られた谷であったということです」

地質学者「本土で掘っても同じ資源が得られます」

開拓者「しかし、開拓地として指定されているのはこの島だけだ」

開拓者「鉱業は諦めた方が良さそうだな」

船員「開拓者さん、聞いてくれないか……」

船員「恋人が俺と口を聞いてくれなくなったんだ……」

開拓者「何があった」

船員「連絡船の仕事が減って稼ぎが少なくなったせいかなって思ってる」

開拓者「そうか……港の新しい使い道を考えるべきかもしれんな」

船員「開拓者さんは恋人っていないのか?」

開拓者「いないな。ここ数年間は独り身だ」

開拓者「開拓を仕事にしている以上、どうしても会う機会が少なくなる」

船員「キツイなー。一緒に開拓に行けばいいじゃないか」

開拓者「それができればいいのだが……」

船員「一度、大々的に募集してみたらどうだ?」

開拓者「いや、別に必要ない」

開拓者「特定の相手と定期的に会えないのも事実だが、開拓をしていると寂しさを感じることは少ないからな」


安価↓1、2 王都への要請or開拓者の自由行動

開拓者「平和な島だ……」

開拓者「だが、ある日海賊が現れたらどうする?」

開拓者「猛獣が放たれたら? 隕石が落ちてきたら?」

開拓者「…………」

開拓者「この島を守らなければ……!!」


●開拓地
・武術教室……戦闘を学ぶ教室。

●住民
・戦闘員……体術を中心とした各々の戦闘術を使って外敵を撃破する。

●ステータス
癒しLv.10→9


戦闘員A「ヒャッハー! 花だァー! 燃やせェー!」

開拓者「来たな、悪人共!」

開拓者「さあ戦うのだ! 行け! モヒカンライダーを成敗するのだ!」

戦闘員B「イー!」バッ

戦闘員A「ひでぶ!」

戦闘員B「イー! イー!」

開拓者「模擬戦闘、終わり!」

開拓者「これで、いざという時にホテルなどを守ることができるようになったはずだ!」

開拓者「癒し度は下がった気がするがな!」

開拓者「国中の幼児、幼稚園児、小学校低学年~中学年の純粋な子供たちに、『差別や他人や場所を悪く言ったりするのはとっても悪いことだよ。そんなことを言っちゃうと地獄に落とされるんだよ』と教育を施し、一部のヘイトを言う大人達につぶらな瞳と汚れのない純粋な心を見せつけ、尋常ではないレベルの罪悪感および『自分はなんて心が汚れているんだ』という、感情や思考を植え付けて悪意ある発言を言えなくなるようにし悪評が無くなるよう仕向けて欲しい」


使者「え? なんて? もう一度言ってください」


開拓者「国中の幼児、幼稚園児、小学校低学年~中学年の純粋な子供たちに、『差別や他人や場所を悪く言ったりするのはとっても悪いことだよ。そんなことを言っちゃうと地獄に落とされるんだよ』と教育を施すことで、一部のヘイトを言う大人達につぶらな瞳と汚れのない純粋な心を見せつけ、尋常ではないレベルの罪悪感および『自分はなんて心が汚れているんだ』という、感情や思考を植え付けて悪意ある発言をできなくなるようにし悪評が無くなるよう仕向けて欲しい」


使者「あの、20文字以内で」

開拓者「子供の道徳教育で大人の悪口も無くしてくれ」

使者「なんという無理難題」

開拓者「可能だろう。一般人は教育の影響を過剰なまでに受けるじゃないか」

使者「都会の一般人と僻地から連れてきた労働者を一緒にしないでください」

使者「まず、開拓者さんに全国の教育を変える権限はありませんからね?」

使者「議会とそれぞれの町の市長を納得させなければいけません」

開拓者「王が命令すれば問題あるまい」

使者「確かにいつも開拓のために融通を利かせてますけど、規模が大きすぎます」

使者「それに今、王様がこんな命令したらクーデターが起きますよ」

開拓者「この程度の事で起きるのか?」

使者「起こるんです」

開拓者「皆そこまでして差別がしたいのか」

使者「彼らに悪いことをしているつもりはないんですよ」

使者「異物を排除することでより良い社会を目指す。それが彼らの正義なんです」

使者「特にオネエを嫌う理由の一つが『子供の教育に良くない』ですからね」

使者「変な話ですが、彼らも王国を愛しているんですよ」

使者「先週、何も心配する必要はない!と自信満々に言い放ったのは忘れたんですか?」

開拓者「忘れてはいないが……町のためだけでなく国のためにどうにかした方がいいと思ったからだ」

使者「子供に偽善を語り国の役に立たない異物を守ろうとする開拓者さんを、彼らは悪と断じるでしょう」

開拓者「理想像の違いか……」

使者「だからこそ最後は王様が方針を決めるのがスマートなんですけどね、本来は」



8週目結果

称号:流刑者の楽園 → メシは美味いがアレな島

~住民の声~
スタッフ「カフェには学者の方々が集まってコーヒーを飲みながら論文を読んでいます」
虐待児童「戦闘員、こわい……!」
フラワーアーティスト「来週は戦闘員を飾り付けるから、待ってて」

~来訪者の声~
おばさん「観光するだけならいい島なのにねぇ。友達にもお勧めしておくわね」
青年「展望台から精神病院が見えて冷めた……」

9週目

称号:メシは美味いがアレな島

●開拓地
・花畑島……王国本土から少しだけ離れた島。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……本土と島を結ぶ連絡船が運航している。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・果樹園……果樹を栽培している。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・シャトー……ブドウ農園と醸造所のセット。主にワインを造るが醸造所では他の酒類も造れる。
・養蜂場Ⅱ……特殊な巣箱で濃厚な蜂蜜をたっぷり収穫できる。
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。
・ゲイバー……オネエ達が集まる、楽しくお酒が飲めるかもしれないお店。彼らは淑女なのでお客さんに乱暴はしない。
・リゾートホテル……海岸に面した大きなホテル。反対側の窓からは花畑が一望できる。
・病院Ⅱ……難しい手術にも対応できる医院。生薬を使った治療も行っている。
・精神病院……精神病の患者が入院する施設。事故防止のための柵が物々しい。
・療養所Ⅱ……心に大きな傷を負った人々のための医療施設。重度の精神病患者以外なら受け入れられる。
・研究所……書庫や保管庫などを有する施設。生物学者が利用している。
・武術教室……戦闘を学ぶ教室。
・多目的ホール……体育館のような施設。椅子を配置すれば講演会や演奏会も可能。
・公園……大きな広場を中心にベンチや花壇が配置された憩いの場。
・野外音楽堂……客席は屋外にあるコンサート施設。壁が音を反響させ良質な演奏を客席に届ける。
・国王の銅像Ⅱ……公園に立ち並ぶ様々なポージングの王様の像。いずれも金メッキされており非常にリッチ。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・ブドウ農家……ブドウ専門の農家。ブドウに限れば農民Ⅱ相当の知識と腕を持つ。
・園芸療法士Ⅱ……園芸を通してセラピーを行う指導員。園芸には精神を安定させる作用がある植物を用いる。
・養蜂家……人手が要るため養蜂だけを行うようになった農民。
・生物学者Ⅱ……主に島の生態系について包括的な研究を行っている。
・植物学者Ⅱ……植物の研究者たち。島の花に関する論文が学会に注目されている。
・地質学者……地層・鉱物の研究者。
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・アロマセラピスト……香りで心身を落ち着かせる技術を持つ。
・酒造家Ⅱ……お酒を造る専門家。匠の技で素材の風味を引き出す。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・清掃員……公園や公共施設の美化を担当する労働者。
・害虫駆除業者……生物学者の指導の下、益虫と植物に被害を与えず害虫だけを速やかに駆除する。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。
・心療内科医……心の病が専門の医者。重度の精神病でもなければ話を聞いてあげるだけでも大分変わる。
・精神科医……精神病の治療・研究を行う医者。
・音楽家Ⅱ……プロの音楽家。専門とする楽器の演奏を得意としている一方で作曲もかじっている。
・フラワーアーティスト……花を用いた芸術作品を作る。生け花とは別物。
・戦闘員……体術を中心とした各々の戦闘術を使って外敵を撃破する。
・オネエ……会話上手で気配りもでき汚れ役も引き受ける楽しい人々。ただし彼らに迫られた男性には恐怖の象徴でしかなくなる。

●その他
・本土と海底トンネルで結ばれている。
・食用花を専門にする料理人が来ている。
・王都で観光ツアーの広告を出している。

●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.7(9)
癒しLv.9
美食Lv.7
芸術Lv.6
学問Lv.6
交通Lv.5


開拓者「9週目だ」

開拓者「ここでおさらいしておこう」

開拓者「ステータスが二種類Lv.10になるか、12週間の経過で開拓終了だ」

ヴァイオリニスト「……」♪~♪ ♪♪ ♪

開拓者「今日は音楽会ということで久しぶりに観光客が大勢集まっている」

開拓者「彼女の演奏にも心なしか力が入っているようだ」

ヴァイオリニスト「……」ペコリ

スタッフ「続きましては、ピアノとサックスによるジャズセッション――」


開拓者「昨日はご苦労だった」

ヴァイオリニスト「ありがとうございます」

開拓者「おかげで観光客がいくらか戻ってきた」

使者「町に関する話題が音楽会で上書きされましたからね」

開拓者「王国屈指の音楽家が一堂に会したからな。話題性抜群だ」

開拓者「これだけの面々をよく集められたな?」

ヴァイオリニスト「頑張って集めました。この島が多くの人に避けられているのが放っておけなかったもので……」

開拓者「本当に感謝する」

使者「もっと頭下げてくださいよ開拓者さん」

開拓者「お前が言うのか……」


●ステータス
第三次産業Lv.7→8(9)

開拓者「ところで使者はなぜまだいるんだ?」

使者「まだじゃないです。一度帰りましたよ」

使者「報告があって来たんです」

開拓者「また不味いことでも起きたか?」

使者「いいえ。遊園地と大学が完成しました」

開拓者「おお! 言われてみれば観光客が建設現場の方へ歩いていたな」


開拓者「ぐおおおおお!!」

使者「きゃああああ!!」

スタッフ「ありがとうございました、足元にお気を付けください!」

開拓者「使者よ。女みたいな叫び声を出すな……」

使者「すいません……すごい迫力だったので」

開拓者「ああ……作り物だとわかってはいたが実際に経験した危機よりも鳥肌が立った」

開拓者「……待て、おかしい」

使者「どうしました」

開拓者「アトラクションの中で前後左右に移動した範囲に比べて、建物が圧倒的に小さいんだ」

開拓者「まさか地下に大穴を掘ったんじゃあるまいな?」

使者「あー、さっきのは映像と座席の揺れ、そして送風によって、動いているように錯覚させてたんですよ」

開拓者「何!? わけがわからん……。最新の技術は幻覚魔法の類すら超えるのか……」

開拓者「総合大学、花畑島キャンパスだと?」

開拓者「花畑島大学じゃないのか」

使者「それだと入学者の募集から始めないといけないので、すでにある大学の学科を移す形で対応しました」

使者「大学のある都市が外で楽器を演奏したり虫の集る花を栽培したりすると苦情が来るような町なので」

使者「音楽科や農学科には助かる環境なんですよ。馬車や自動車でも来れますし」

開拓者「トンネルが活きたな」

開拓者「自動車というのはあの車輪のついたカラフルな鉄カゴか」

使者「はい。馬より早いんですけど高い技術力と資源がなければ動かないのでごく一部の町の住民しか持ってませんね」

開拓者「魔法と同様に、開拓では使いづらいということか……」

使者「魔法は魔力の源があれば、最新技術は時間をかけて技術者を育てられれば、って感じですね」

使者「話を戻しますけど、キャンパスを設置したのですでに学生や研究者が移り住んできています」

開拓者「学生には島の住民を差別する者はいないんだな」

使者「いますよ? ただ、大学ではそういう人たちを対象に心理学や医学の研究もしてるので納得はしてるんじゃないですかね」


開拓者「日が暮れて、また遊園地に戻ってきたわけだが」

開拓者「おい使者よ」

使者「はい」

開拓者「観覧車に映像が浮かび上がっているが、あの観覧車が立体に見えるのも錯覚なのか?」

使者「いえ、あれは映像側が調整しているんです」

使者「観覧車の各パーツまでの距離を計算して、それぞれの映像がつながるようになっているんです」

開拓者「映像が立体に見えるんだが……」

使者「それは錯覚ですね」

開拓者「俺は自分の目が信じられなくなりそうだ……」

●開拓地
・テクノロジー遊園地……4Dの映像コースターやプロジェクションマッピングなど最新の技術が鮮烈で煌びやかな体験を演出する。
・国立総合大学花畑島キャンパス……本土の大学から園芸や音楽などの学科が移転した。ゆくゆくは独立した大学を目指す。

●ステータス
第一次産業Lv.7→8
第三次産業Lv.8→10(11)
癒しLv.9→10
美食Lv.7→8
芸術Lv.6→7
学問Lv.6→8


開拓者「何と言うことだ」

開拓者「まだ今週の活動を始めていないのにもかかわらず、目標が達成されてしまった」

開拓者「前々から頼んでいたことが実を結んだわけだが、いささか急に感じる」

開拓者「まあ、つまり今週が最終週だ」

開拓者「町作りの仕上げといこう!」

開拓者「しかし、今週中に癒しLvが下がった場合、まだ終わらない可能性がある」

開拓者「気を付けよう」


安価↓1、3 施設を作ります(土地利用・建物・公共施設ほか)

開拓者「仕上げとして島そのものの改善を試みることにした」

開拓者「しかしどこをどうすればいいものやら……」

開拓者「花や木を植えるのは……駄目だな、作り物の美を売りにするのはよろしくない」

船員「交通の改善はどうだ? 人の行き来が増えれば島全体の産業にいい影響が出るだろ」

開拓者「そうだな! ナイスアイディアだ!」

船員「ははは、手助けになってよかったよ」

開拓者「早速海底トンネルの拡張を依頼するぞ!」

船員「そっちかよ!?」


●開拓地
・花畑島Ⅱ……王国本土から少しだけ離れた島だがアクセスは容易。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・シャトーⅡ……ブドウ農園と醸造所のセット。ワイン用以外の物も含む数多くの品種のブドウを栽培している。

●その他
・本土と太い海底トンネルで結ばれている。

●ステータス
第一次産業Lv.8→9
第二次産業Lv.5→6
交通Lv.5→6


ブドウ農家「他の町のブドウ農家から種を分けてもらいました」

開拓者「ワインの種類が増えるんだな?」

ブドウ農家「食用の物、ジュース用の物もあります」

開拓者「ほう。ならば畑の拡張が必要だな。手伝うぞ」

開拓者「最後の労働者教育だ」

開拓者「後少しでLv.10に達するステータスはいくつかある」

開拓者「何を育てるべきか……」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

●住民
・生物保全学者……一定区域内の生物群集を調査しその状態を保全する生物学者。
・建築デザイナー……建築家の中でも外観のスペシャリスト。

●開拓地
・精神病院……精神病の患者が入院する施設。景観に溶け込むよう建て替えた。

●ステータス
学問Lv.8→9
芸術Lv.7→8


建築デザイナー「これは建て替えが必要だろうねえ」

開拓者「そのままリフォームは無理なのか?」

建築デザイナー「窓の柵は外しちゃまずいって聞いたからねえ」

建築デザイナー「中庭のある建物にして、部屋の窓を中庭側に向けて作ればいいんだ」

建築デザイナー「そうすれば大学の棟に紛れ込むはずだよ」

開拓者「窮屈じゃないだろうか?」

建築デザイナー「中庭を広くすれば、今窓から見える通りよりも開放感が出せるよ」

開拓者「そうなのか」

開拓者「まあ俺はその部屋に入ることは無いから分かる日は来ないがな」


生物保全学者「保全区域を設定しました」

開拓者「やはり必要だったか?」

生物保全学者「開発によって著しく減少した花がありました」

生物保全学者「研究対象ではなかったため放置されていたようです」

開拓者「固有種の保全はどうだ?」

生物保全学者「同様に野生種が減少していました」

生物保全学者「サンプルの採取を控えるよう呼びかけます」

開拓者「乾杯」

調香師「ふふ、乾杯」

開拓者「ワインを飲むのも久しぶりだ」

調香師「私はよく飲むわ」

開拓者「ほう、酒は強いのか?」

調香師「ええ。大抵男性の方が先に参っちゃう」

開拓者「ほどほどにせねばな。迷惑はかけられん」

開拓者「で、今日はなぜ俺を誘ったんだ?」

調香師「これを見てもらいたくて」

開拓者「新作か」

調香師「花畑島をイメージした香水よ」

開拓者「……何と言えばいいか、俺の言葉選びで気分を損ねたらすまん」

開拓者「大人びた雰囲気の花の香りが混ざった中にやや硬質のイメージがある」

開拓者「だが、後に残るのは柔らかな……入浴剤の香りだ。青い色のな」

調香師「入浴剤って言われたのは初めてだわ」

開拓者「すまない……」


調香師「ではそろそろ」

開拓者「あ、ちょっと待った」

調香師「?」

開拓者「その、お前さえ良ければだが……」

開拓者「ビーチへ行かないか?」

調香師「水着が見たいの?」

開拓者「ああ。じゃない。遊園地だと若すぎると思っただけだ」

調香師「そうね……」


1.ぜひご一緒に
2.また次の機会に

安価↓1選択(最後の展開分岐)

調香師「ええ。ぜひご一緒に」

開拓者「ありがとう」


開拓者(その後、俺と彼女はビーチで散歩をした)

開拓者(彼女はマイクロビキニを着ていた。どこで知ったんだ)

開拓者(散歩の終盤、彼女は俺と手を繋いだ)

開拓者(恐らく……いや、間違いなく、彼女は俺に気があるのだろう)

開拓者(そして誘った俺も……)

開拓者(俺が開拓者である限り恋愛が難しいという問題は解決しない)

開拓者(だが今は……この気持ちに溺れていたい)

使者「おっ、目標を達成したんですね」

使者「何か頼むならこれが最後ですよ」

使者「って呆けてますけどどうしました?」

開拓者「んっ、ああ」

開拓者「何でもない。ただ、この島の開拓ももう終わりかと物思いにふけっていたところだ」

使者「女ですね」

開拓者「ぶっ!!」

使者「あ、大丈夫です。開拓者さんが分かりやすいのではなく私の勘が鋭いだけですので」

開拓者「他言無用で頼むぞ」

使者「はい。守秘義務を守れないようでは使者は務まりませんので、そこはご心配なく」


安価↓1、3 王都への要請or開拓者の自由行動

開拓者「先日、観光客から小耳に挟んだのだが」

開拓者「豪華客船による王国クルーズというものがあるらしいな」

使者「ハネムーンですか?」

開拓者「馬鹿言え。気が早すぎるしまだ俺は仕事中だ」

開拓者「この島をその豪華客船クルーズの寄港地に加えることはできないだろうか」

使者「たぶんできます」

使者「旅行会社は開拓に対してかなり協力的ですので。町ができるたび大きな利益を上げているんでしょうね」

開拓者「停泊中に島の船を使った遊覧プログラムも組んでくれるとさらに助かる」

使者「そこは要相談ですかね。できるとしても自由参加形式になるかと」

開拓者「それでもいい」

開拓者「海底トンネルの開通以来船員たちが仕事を失ってしまってな……」

使者「島の近海は漁業にも適してませんから、遊覧船くらいしかなさそうですね」

使者「すいません。私が先走ってしまったかもしれません」

使者「開拓者さんの作る町なのだから港は絶対必要になる、なんて言ってしまいましたが……」

使者「開拓者さんの作る町には港程度では全然足りなかったようです」

開拓者「結果的にそうなってしまったが、今後の町の発展には港も必要だろう」

使者「次の開拓からは先に開拓者さんの希望を聞いてから工事を依頼します」

開拓者「もう一つ、開拓者としても一個人としても聞いておきたいのだが……」

開拓者「お前はいつも王都から開拓地に転送魔法で飛んでくるだろう。あれは俺にも使えないのか?」

使者「今回は船で来てますよ。海底トンネルができてからは陸路です」

使者「行き来が難しいまたは遠すぎる開拓地の時限定ですね」

使者「なお、仕事用ですからプライベートでは使えません」

開拓者「そうか、残念だ……」

使者「一応、魔法の町を経由して来ています」

使者「行きは座標を指定して飛ばしてもらって、帰りは持参した魔力結晶を消費して元の場所へ戻っています」

使者「そうだ。魔力結晶を持ってみてください。何か感じます?」

開拓者「……? 特に何も感じないな」

使者「あ、じゃあダメです。開拓者さんには魔法の才能がないので転送魔法は使えません」

開拓者「そういえば多くの魔法使いが女性だったな。科学技術や筋力で男に敵わないからだと思っていたが、才能の差だったのか……?」

使者「彼女に会いたければ乗り物で来てください」

使者「あるいは普通に通信機を使えばいいのでは?」

開拓者「それだ!」



9週目結果

称号:メシは美味いがアレな島 → ???

~住民の声~
船員「遊覧船の仕事が増えるのか! ありがとうな、友人!」
調香師「マイクロビキニは恥ずかしかったけど、我慢して着たかいはあったと思うわ」
建築デザイナー「展望台からも中庭は見えないよ」
マッチョオネエ「アタシのマイクロビキニ姿をフォーガットしちゃダメダメよぉ!」
戦闘員「可愛く飾り付けしてもらったのに観光客からフラワー怪人って呼ばれる」
生物学者「とうとう……新種の昆虫は見つからずじまい……」

~来訪者の声~
ヴァイオリニスト「これからも花畑島の町を応援しています」
花シェフ「他のシェフがいないから! 私がレストランを続けるしかなーい!」
博士「オホン、面白い環境だね。花の品種改良も面白そうではあるね」
おばさん達「噂なんて当てにならないわ! 癒しの島最高!」

~~♪

DJ「ラジオ、あなたの町のオススメ代理人」

DJ「今週もこの俺、DJ代理人ですヨロシクゥ!」

DJ「この番組は王都プロダクション、就職支援所、ゆきんこいちご農園の提供でお送りします!」

DJ「今週のゲストは劇場の町のナンバーワンヴァイオリニストちゃん!」

ヴァイオリニスト「よろしくお願いします」

DJ「さて、今回は……大反響! 王国の新しい町を紹介する企画、第三弾だ!」

DJ「誰にも頼まれちゃいねぇが、紹介して欲しいってお便りが殺到したから急遽企画変更したぜ!」

ヴァイオリニスト「今までは頼まれて紹介していたんですか?」

DJ「スポンサーからの依頼だな。そこは気にしちゃいけねぇ」

ヴァイオリニスト「すいません」

DJ「いいよいいよ。さて、今回紹介するのは、じゃん! 花畑島の町だ!」

ヴァイオリニスト「展望台からの景色ですね。私は海からの景色の方が好きですけど、ここもいいですよね」

DJ「うん、ごめんな。ラジオだから映ってねーの。これからフリップ出すのやめようかな」

DJ「この町と言えば『癒し』。そしてそれを代表する建物が……」

ヴァイオリニスト「音楽堂ですね」

DJ「ああ、うん。それも大事だな」

ヴァイオリニスト「花畑島は音楽の町でもあります。いつでもどこでも美しい花が見え、美しい音楽が聴こえてきます」

DJ「そうなんか。でもリスナーが気になってんのはやっぱり……」

ヴァイオリニスト「遊園地ですよね。最新のテクノロジーが詰まったレジャーが都民以外でも楽しめるんです」

DJ「その話はあとでするつもりだったんだがな。それよりも療よ……」

ヴァイオリニスト「美味しいお食事の話ですよね。町のあちらこちらで王国でも屈指の美食が楽しめると聞いてます」

DJ「一旦置いといて。まず先に精神びょ」

♪ーッ!!

ヴァイオリニスト「っと。そろそろ音楽の時間でしたね? 一曲演奏致します」

DJ(このゲスト……! 療養所の話は絶対にさせないつもりだ!)

●ステータス
第三次産業Lv.10→11


船員「遊覧船がすごく忙しいんだけど、なんでこんなに観光客が増えたんだ?」

開拓者「ラジオでの偏向報道のおかげだろう。あのヴァイオリニストには感謝してもしきれないな」

開拓者「すでに『島流し』の島という風評は過去の物となった」

開拓者「今では以前の繁盛期を超える人気観光地だ」

船員「何か心残りとかないのか?」

開拓者「強いて挙げるとすれば、生産力と学問で国内トップの町の一つとなれなかったのが残念だ」

船員「学問に特化した町じゃないし、島の農業でこれだけあれば十分じゃないか?」

開拓者「ああ。基本的には満足している」

船員「俺は彼女に完全にフラれたのが心残りだ……」

開拓者「なあに、お前は商船に乗って世界を回るんだろう?」

開拓者「世界中回れば女なんて選びきれないほどにいるさ」

船員「……ああ。恋人のことなんか忘れて夢に向かって邁進しよう」

開拓者(悪いな友人。俺は抜け駆けさせてもらうぞ)

展望台。

開拓者「すまん。待ったか?」

調香師「いいえ、私も今来たところよ」

調香師「……私に見せたかったものって?」

開拓者「これだ」

調香師「……景色?」

開拓者「俺の作り上げた町そのものだ」

開拓者「この町は、夜景よりも昼の方が美しい」

調香師「そうね」

調香師「自然を残しつつ、都市としても発展してる」

調香師「狭い場所なのに不思議よね」

調香師「まるで小さな宝石箱みたい」

開拓者「……聞いてくれ」

開拓者「俺は……」

調香師「この町を作るのに、いったいどれだけの金額が動いているのかしら」

開拓者「む? ああ、俺も詳しくは聞いていないが恐らく100億単位の金が動いているだろうな」

開拓者「しかしよく考えると王の直接の命令で年に2~6の開拓をこなしているのに年収が500万前後なのは苦労に見合わない気がするな……」

開拓者「おっと、忘れていた」

開拓者「お前に渡したいものが」

調香師「あらもうこんな時間」

開拓者「何?」

調香師「ごめんなさい。私、どうしても外せない用事があるのよ」

調香師「さよなら、開拓者さん」スタスタ


開拓者「……」

開拓者「花束が余ってしまったな」

船員「あーあ……」

モブ船員「もう諦めろって。人は見た目だけじゃないし、美人ならまた見つかるって」

船員「わかってる、わかってるんだけどなぁ」

船員「はぁ……」

船員「調香師……あいつは魔性の女だ」



モブ調香師「クスクス」

フラワーアーティスト「アハハ」

開拓者「なぜ笑われているんだ……? 気のせいか?」

開拓者「花束くらい俺以外にも持っている奴はいるだろう。この町には」

ウフフフフ

開拓者「また笑われている気がする……」

ウフフフフ

開拓者「笑い声が近づいてくる……?」

マッチョオネエ「ウフフフフーッ!! キャッチ&キッスよォォォ!!」

開拓者「ぐおああああ!! ヴォエエエ!!」

開拓者「ま、負けるものか! この癒しの町で狼藉は許さん! 戦闘員、助太刀頼む!」

戦闘員「……」ボー

開拓者「なぜ動かない!」

マッチョオネエ「ユードントノウなのぉ!? そのブーケの花言葉の組み合わせは……」

マッチョオネエ「『愛の告白』または『ボーイズラヴ』なのぉ!!」

開拓者「なんてことだ! あの花屋め! 俺をハメたのか!」

ヒゲオネエ「ハイそこまで! マッチョ、流石に見苦しいわよ!」

ジジイオネエ「あの女狐に一杯食わされたのね」

スリムオネエ「ボク、見てました。花屋の人と調香師の人が話しているのを……」

開拓者「どういうことだ……?」

ゲイバー。

開拓者「そうか……俺はまんまと調香師に騙されていたのか」

ヒゲオネエ「アンタの金目当てで近づいたのよ」

ジジイオネエ「その時期から前の彼氏を捨てたって聞いてるわ」

開拓者「俺が開拓で各地に出張している間に、俺の稼いだ金を好き勝手に使うつもりだったのか……」

開拓者「しかし、思ったより少なかったと知ったからすぐに逃げた、ということか」

スリムオネエ「少ないですよね、500万……」

開拓者「王都の平均収入より低いからな。王にも俺は田舎者だと思われているんだろう」

開拓者「まあ、田舎で暮らすには十分すぎる額なんだがな」

ヒゲオネエ「でもフッた場合に備えて花屋と共謀して罠を張る必要なんてないじゃない。ホント女って怖いわ!」

スリムオネエ「開拓者さん、悪いことしてないのに……」

ジジイオネエ「その罠にまんまと使われるあんたも困ったものよ?」

マッチョオネエ「仕方ないじゃなぁい! 開拓者さんのヒップがラヴリーなんだもの!」

開拓者「ふっ……もうしばらくは恋愛なんてやめておこう」

ヒゲオネエ「アンタねぇ。恋も捨てたもんじゃないわよ?」

スリムオネエ「でも開拓者さんの気持ち、分かると思います……」

開拓者「お前たちの恋愛対象は男性だろう?」

ヒゲオネエ「私はバイよ」

スリムオネエ「ボクは趣味が女の子なだけで、恋愛対象も女の子です」

開拓者「オネエでひとくくりにしていたが、いろいろいるんだな……」

ジジイオネエ「そうよ。でも他ならぬ私たちのせいでステレオタイプが出来上がってるってのもあるのよね」

マッチョオネエ「オネエがみんなアタシ達みたいに優しいレディだと思わない方がいいわよ」

マッチョオネエ「世の中にはオネエの皮を被った悪魔だっているんだから!」

開拓者「お前はどちらかというと悪魔寄りだろう」

数時間後。

開拓者(恋愛のように俗っぽい話題において、オネエたちは良い相談相手だった)

開拓者(心療内科医のように真面目ではないが、その分気分も晴れる)

開拓者(こいつらもこの癒しの島に必要な人材だったのかもしれない……)

開拓者「決めた! 俺は次の開拓で妻を見つけるぞ!」

ヒゲオネエ「ハイ拍手!」

スリムオネエ「わー!」パチパチ

マッチョオネエ「ウェディングセレモニーには呼びなさいよ!」

開拓者「おいおい、俺を抱きかかえて連れ去るつもりじゃないだろうな!」

マッチョオネエ「あっ……そろそろオープンよ。ここにいたらアタシのラヴを受け入れたと思われちゃうから、裏口から出てちょうだい」

開拓者「そこは気を使ってくれるんだな……」

開拓者「お前たち、世話になった。ありがとうな」

ジジイオネエ「落ち込んだ時はまた来なさいよ」

開拓者「ああ。これからも来店者の助けになってやってくれ」


船員「げーっ! あいつ、開拓者さんにも手出してたのかよ」

開拓者「お互い、美人には気を付けよう……」

船員「無理だろうな。俺たち男は花に惹かれる虫なんだ」

開拓者「だが、綺麗な花には毒がある、か」

船員「俺たちは花から逃れられないのか?」

開拓者「花の蜜の代わりに蜂蜜で我慢するか? ハニートラップはゲイバーに仕掛けられているぞ」

船員「ひええ。こうなったら俺たちが選べるのは一つしか無い」

開拓者「ああ。甘さ控えめブドウ酒だな」

船員「俺たちの失恋と」

開拓者「明るい将来に」

開拓者・船員「乾杯っ!!」

カンッ

町が完成!

称号:傷付いた蝶を誘う安息の蜜

●開拓地
・花畑島Ⅱ……王国本土から少しだけ離れた島だがアクセスは容易。草花が島中を覆っており樹木はほとんど存在しない。
・港……豪華客船の停泊所。観光客向けの遊覧船も出ている。
・ビーチ……島の砂浜。水着姿で歩き回っても怪我をしないよう整備されている。
・農地……一般的な作物が栽培されている。
・果樹園……果樹を栽培している。
・花農園……人間の手で花を栽培している。立派に咲き誇った花は出荷される。
・シャトーⅡ……ブドウ農園と醸造所のセット。ワイン用以外の物も含む数多くの品種のブドウを栽培している。
・養蜂場Ⅱ……特殊な巣箱で濃厚な蜂蜜をたっぷり収穫できる。
・養殖場……海産魚の養殖を行っている。
・花レストラン……食用花を使った料理が食べられる。お洒落なレストラン。
・カフェ……花畑の町に似合うお洒落なカフェテリア。
・ゲイバー……オネエ達が集まる、楽しくお酒が飲めるかもしれないお店。彼らは淑女なのでお客さんに乱暴はしない。
・国立総合大学花畑島キャンパス……本土の大学から園芸や音楽などの学科が移転した。ゆくゆくは独立した大学を目指す。
・研究所……書庫や保管庫などを有する施設。生物学者が利用している。
・病院Ⅱ……難しい手術にも対応できる医院。生薬を使った治療も行っている。
・精神病院……精神病の患者が入院する施設。景観に溶け込むよう建て替えた。
・療養所Ⅱ……心に大きな傷を負った人々のための医療施設。重度の精神病患者以外なら受け入れられる。
・リゾートホテル……海岸に面した大きなホテル。反対側の窓からは花畑が一望できる。
・テクノロジー遊園地……4Dの映像コースターやプロジェクションマッピングなど最新の技術が鮮烈で煌びやかな体験を演出する。
・展望台……島全体を一望できる少しだけ高い建物。
・多目的ホール……体育館のような施設。椅子を配置すれば講演会や演奏会も可能。
・公園……大きな広場を中心にベンチや花壇が配置された憩いの場。
・野外音楽堂……客席は屋外にあるコンサート施設。壁が音を反響させ良質な演奏を客席に届ける。
・国王の銅像Ⅱ……公園に立ち並ぶ様々なポージングの王様の像。いずれも金メッキされており非常にリッチ。
・武術教室……戦闘を学ぶ教室。

●住民
・労働者……開拓団の人々。専門的な知識・技術を持たない。
・農民……農業従事者。農業の知識を持つ。
・ブドウ農家……ブドウ専門の農家。ブドウに限れば農民Ⅱ相当の知識と腕を持つ。
・養蜂家……人手が要るため養蜂だけを行うようになった農民。
・生物学者Ⅱ……主に島の生態系について包括的な研究を行っている。
・植物学者Ⅱ……植物の研究者たち。島の花に関する論文が学会に注目されている。
・生物保全学者……一定区域内の生物群集を調査しその状態を保全する生物学者。
・地質学者……地層・鉱物の研究者。
・建築デザイナー……建築家の中でも外観のスペシャリスト。
・医者……体調を崩した住民の治療を行う。医学の知識を持つ。
・心療内科医……心の病が専門の医者。重度の精神病でもなければ話を聞いてあげるだけでも大分変わる。
・精神科医……精神病の治療・研究を行う医者。
・園芸療法士Ⅱ……園芸を通してセラピーを行う指導員。園芸には精神を安定させる作用がある植物を用いる。
・調香師……香水の調合技術を持つ職人。
・アロマセラピスト……香りで心身を落ち着かせる技術を持つ。
・酒造家Ⅱ……お酒を造る専門家。匠の技で素材の風味を引き出す。
・スタッフ……どんな場所でも活躍できる。接客の知識を持つ。
・清掃員……公園や公共施設の美化を担当する労働者。
・害虫駆除業者……生物学者の指導の下、益虫と植物に被害を与えず害虫だけを速やかに駆除する。
・船員……船乗り。港や連絡船の中で働く。
・音楽家Ⅱ……プロの音楽家。専門とする楽器の演奏を得意としている一方で作曲もかじっている。
・フラワーアーティスト……花を用いた芸術作品を作る。生け花とは別物。
・戦闘員……体術を中心とした各々の戦闘術を使って外敵を撃破する。
・オネエ……会話上手で気配りもでき汚れ役も引き受ける楽しい人々。ただし彼らに迫られた男性には恐怖の象徴でしかなくなる。

●その他
・本土と太い海底トンネルで結ばれている。
・食用花を専門にする料理人が来ている。
・王都で観光ツアーの広告を出している。
・豪華客船の寄港地に選ばれている。

●ステータス
第一次産業Lv.9
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.11
癒しLv.10
美食Lv.8
芸術Lv.8
学問Lv.9
交通Lv.6
環境保護Lv.4
医学Lv.4

使者「島が華なら町は蜜、ですか」

開拓者「気になっていたんだが開拓地の称号って誰が付けてるんだ?」

使者「私じゃないですよ。観測者さんじゃないですか?」

開拓者「異常な視力を持っている王の部下か。しかし彼はいつでも開拓地を見ているわけじゃないんだろう?」

使者「おっと、そろそろ王の間ですよ。私語はここまでにしましょう」


王「開拓者よ」

王「雪山の開拓から引き続き、花畑島の開拓もご苦労であった」

王「こうして王国の寒冷地方と温暖地方に二つの観光地が誕生した!」

王「そなたの働きに感謝する」

開拓者「ありがたきお言葉」

王「疲れたであろう。今日からはゆっくりと休むがよい」

開拓者「お言葉ですが王様」

開拓者「この開拓者、次の開拓への気概は十分でございます」

開拓者(俺は次の開拓地で結婚相手を見つける)

開拓者(そう、友人とオネエたちに約束したんだ)

開拓者「願わくば、新たな開拓の任を頂きたく存じます」

使者「……王様」

王「うむ」

開拓者「いかがなさいましたか」

王「開拓者よ……」

王「本日をもって、王国は開拓を終了する」

王「今までよくぞ王国のために働いてくれた」

開拓者「……何を仰っておられるのですか?」

使者「開拓者さん、今まで本当にありがとうございました」

使者「あなたの経歴と実力があれば再就職先もすぐに見つかるでしょう」

開拓者「な、何を言っている……?」

開拓者「俺のライフワークは……俺の結婚はどうなるんだ!?」



おしまい

安価につきあってくれた皆さんお疲れさまでした。読んでくださった皆さんはありがとうございました。
こんなオチですがたぶん最終回ではないです。

>>226で2を選んだ場合



調香師「……ごめんなさい。また次の機会に」

開拓者「そうか、残念だ」

開拓者(彼女も俺に気があると思っていたが、まさか違ったのか……?)


数日後。

船員「開拓者さん! 俺、彼女と仲直りできたんだ」

調香師「あら、開拓者さん……?」

開拓者「ば、馬鹿な……!」

船員「稼ぎが少なくなったから口を聞いてくれなくなったってのは俺の誤解だった」

調香師「船員になったばかりなのに、貴方が夢ばかり語るからよ」

船員「それはもう妥協しただろ」

調香師「ええ。今は目の前の仕事に集中してちょうだいね」

船員「あれ、どうした? 開拓者さん」

開拓者「…………俺を騙したのか!」

船員「な、何かしたのか?」

調香師「新作の香水の感想を聞くために何度かお食事をしただけよ」

船員「あー、そういうことか……」

開拓者「恋人がいるのに隠して堂々と浮気をしたのか! お前も怒るべきだ!」

船員「別に……恋人がいても男女で食事するだけならセーフだろ?」

調香師「でもこの間、ビーチに誘ってきたわ」

船員「開拓者さんは本気だったのか……」

開拓者「なんてけしからん奴らだ!」

船員「いや、お前がな……」

調香師「開拓者さんは古い人だから、私が誘ってると勘違いしてたのよ」

開拓者「もはや俺は誰も信じられん……」

開拓者「住民との交流なんぞもう懲り懲りだー!!」

謎の魔界人気……
別主人公編やどこかに町を作る第二弾も予定してるので、新魔王襲来後の話は結構先になると思います

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