開拓者「安価で高原に町を作る」 (248)

王「開拓者よ。余の娘が病弱であることは知っておるな」

王「療養のため、娘は王都を離れ気候の良い土地で過ごすことになった」

王「離宮を建設するついでに町を作って参れ」

王「期間は2か月。頼んだぞ」

開拓者「ははっ」

姫「けほっけほっ、小汚いおじさまですわね。この方がわたくしの満足する町を作れるのかしら?」

開拓者「お任せください」



開拓者「と、役目を与えられた故、気は進まないがやるしかない」

開拓者「三方を切り立った山に囲まれた高原か。なるほど、空気が美味い」

開拓者「山岳地帯となるとやることは一つだな。早速持参したボーリング装置で地質調査を……」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476533102

使者「今何をしようとしやがりました……!?」

開拓者「どうした王国の使者。そんなにいきり立って」

使者「せっかくの美味しい空気を鉱山開発で台無しにするところでしたよね?」

使者「まったく……姫君の療養地だというのに環境を壊してどうするんですか」

開拓者「しかし、開発に環境破壊はつきものだ。それでは工場すら作れなくなるぞ」

使者「それくらいはいいんですよ」

使者「とにかく、山の民からも『王家の者が住むのはいいが我らが神たる山を削るな』と言われてるんですから」

開拓者「鉱業はNGというわけだな」

使者「いえ、ダメとは言ってませんよ」

使者「山を削らず、環境を壊さないように配慮すれば可能です」

開拓者「……どういう意味だ?」


※備考

前回・前々回とのネタ被りを避けるため『山を削る』安価は極力山を削らない形で採用します

前回(南国編)→開拓者「安価で孤島に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462605431/)
前々回(砂漠編)→開拓者「安価で砂漠に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454661413/)
初回(森林編)→開拓者「安価で立派な町を作る」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448084293/)

1週目

称号:離宮建設現場

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮(建設中)……病弱な姫が療養するための住居。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。

●ステータス
第一次産業Lv.0
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0
環境Lv.10



開拓者「制約が厳しいように感じたが特にノルマはない。比較的自由に開拓が行えるだろう」

開拓者「一次・二次・三次産業のLvが10を超えると何かの分野で国内トップの町になる」

開拓者「必須ではないができれば狙いたいところだな」

開拓者「環境Lvは大規模な開発を行うほどに下がっていく」

開拓者「だが下がっても大きな問題はないだろうな。王都の環境LvはLv.1だ。努力して汚染を進めなければLv0以下になることはまずあり得ない」

開拓者「山を削るなと言われたが要は大穴をあけなければいいのだ。農業や整地は認められている」

開拓者「さて、荒れた草地をならして平坦な土地にした。これが開拓者としての本業だ」

開拓者「そして俺は開発の責任者も担っている。労働者に指示を出して施設を作らせるのだ」

開拓者「離宮の建設は労働者に一任した。特に指示を出すことはない。俺は町に集中しよう」


安価↓1、2 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

開拓者「まずはインフラの確保だな」

開拓者「川から用水路を引いて町の建設予定地全体に行きわたらせよう」

開拓者「同時に農地を整備しよう。これだけ水が豊富ならば水田が作れそうだな」

開拓者「通常の畑とはまた違った趣があり、景観との相性も悪くはないだろう」


●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮(建設中)……病弱な姫が療養するための住居。
・用水路……川から水を供給する水路。
・水田……川から水を引いて穀物を育てる農地。

●ステータス
第一次産業Lv.1


山の民「……」

開拓者「山の民か。どうした、不服か?」

山の民「いえ、私はただ監視を任されている者です」

山の民「何も問題はありません。畑ならば我々も作ります」

開拓者「お次は労働者への教育だ」

開拓者「うちの労働者たちは実に吸収が早い。講師を招くか教本を与えて専門分野を教えれば、数日中には物にする」

開拓者「例えば医学を教えれば医者見習い級の実力が身に付き、農業を教えればそこらの一般の小作農を上回る農民になる」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「まずは農業生産を安定させるか。農業の専門家を誘致しよう」

開拓者「他には……ふむ、算数を教えるか」

開拓者「基礎教育は受けているだろうが建設や会計にはそれ以上の知識が必要だ」

開拓者「俺は脳筋ではない。ある程度の事ならば専門家を呼ぶまでもなく俺が指導できる」


5日後。

算術士「区画の図面なのですが、この計算で間違ってませんか?」

開拓者「貸してみろ。……ああ、間違いはない。成長したな」

算術士「ありがとうございます!」

開拓者「農地も随分と広がったな。段々畑が美しいな」

農民「開拓者さん自ら作業してくれたおかげだべ」

開拓者「俺自ら労働するのは初期のうちだけになるからな。後半はお前たちに任せるぞ」


●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・農民……農業の専門家。体力も普通の労働者より高い。
・算術士……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。

●ステータス
第一次産業Lv.2

使者「おやおや」

開拓者「使者か。登山ご苦労だった。疲れているだろうがあいにくもてなす用意はできていない」

使者「あ、大丈夫です。転送魔法で来たので」

開拓者「俺と労働者たちは登ったぞ……! 資材を背負ったままな……!」ギリッ

使者「物資も転送するので無理しなくていいですよ」

開拓者「くそうッ!」

使者「それにしても……開拓者さん」

開拓者「なんだ」

使者「貴方にしては随分とまあ……無難すぎる町作りですね」

開拓者「悪いか」

使者「いやいいんですけど。歓迎すべきことなんですけど」

使者「王国としてはともかく私個人としてはこう、ツッコむのを楽しみにしてる所もありまして」

開拓者「……王にチクるぞ」

使者「なんでもありません」

使者「コホン。……何かこちらへの要求はありますか?」


安価↓2 王都への要請

開拓者「しかし今後も転送魔法頼りの町にするわけにはいかない」

使者「まあそりゃそうですが」

開拓者「馬車などが通るための道はいずれ整備されるだろうが、何かもっと効率的に人・物を運べる運搬手段が必要だな」

使者「列車はどうですか?」

開拓者「蒸気機関車だと環境を悪くする、しかし電車を通す価値がある町に育つ保証はない」

開拓者「何より、景観との兼ね合いも重視したい」

使者「軍用レベルの大規模な空港でもない限りなんでも景観に合いそうな気はしますけどね」

使者「列車も悪くはないと思います」

開拓者「そうだな……」


1.列車
2.ロープウェー
3.気球・飛行船
4.飛行機
5.その他自由安価

安価↓2

開拓者「気球はどうだ?」

使者「なるほど。華やかですね。一度に運べる人数は少な目ですが」

開拓者「大規模な輸送には飛行船を使えばいい」

使者「了解しました。付近の町に発着場の整備をお願いしてきます」

使者「では」

ブゥン

開拓者「山の発着場の整備と技師への連絡でこちらも忙しくなるな」

1週目結果

~住民の声~
農民「涼しくて気持ちよく作業できるっぺ」
数学者「これからが本番ですね、開拓者さん」

~来訪者の声~
山の民「平和だ」
兵士「離宮の建築も順調です」

2週目

称号:美しい段々畑

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮(建設中)……病弱な姫が療養するための住居。
・用水路……川から水を供給する水路。
・水田……川から水を引いて穀物を育てる農地。
・発着場(建設中)……気球と飛行船で他の町と行き来するための施設。町の玄関。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・農民……農業の専門家。体力も普通の労働者より高い。
・数学者……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。

●その他
・大規模な掘削を行うと山の民に怒られます
・周辺の町では気球および飛行船の受け入れが可能です

●ステータス
第一次産業Lv.2
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0
環境Lv.10


開拓者「労働者の一部を発着場整備に回した。完成は来週になるようだ」

開拓者「だが他の施設も作っていかねばな」


安価↓2、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

農民A・B「開拓者さーん」

開拓者「どうした?」

農民A「穀物もええけどオラたち野菜育てたいっぺ」

開拓者「そうか、水田に加えて通常の畑も必要か」

農民B「なんか面白い植物見つけたんだけどこれ育てていいかい?」

開拓者「いびつな芋だな……食えるのか?」

農民B「図鑑には載ってなかったんだ」

開拓者「もしかするとこの山地には珍しい植物が多いかもしれんな」

開拓者「せっかくだ。様々な植物を収集しよう」


●状況
・畑……野菜などを育てる農地。
・水田Ⅱ……川から水を引いて穀物を育てる農地。広大。
・植物園……様々な植物を集めた施設。

●ステータス
第一次産業Lv.2→4


開拓者「ふう……久しぶりにくたびれたな」

開拓者「畑を耕すついでに水田の拡張も行った。これで農業生産は大きく上昇するだろう」

開拓者「思い付きで植物園も作ってみたが今のところ必要性はないな」

開拓者「維持費もかかるが……後々に期待しよう。きっと無駄にはならないはずだ」

開拓者「そういえば忘れていたが、施設・職業は何度も投資・育成を行うことでレベルを上げることができる」

開拓者「基本的に最大レベルはⅢだな」

開拓者「過去の例になるが職業Ⅲともなると世界トップレベルの集団になる」

開拓者「なぜそこまで育つのか……町の急速な発展に伴ってブーストがかかっているのか?」


安価↓1、3 労働者に学ばせるテーマ

山の民「……」

開拓者「どうした。俺たちは今のところ農業しか育てていないのだが」

山の民「何事もほどほどがちょうどいい」

開拓者「農地のことか。確かに、農地がずいぶんと広がり排水も出るようになった」

開拓者「ここらで環境の専門家を育成しておくべきだな。それでいいか?」

山の民「……」コクリ

開拓者「そうだ。お前たちに会ったら聞きたいことがあったのだ」


植物園。

開拓者「俺たちはこれらの植物を見たことがない。昔から山に住むお前たちなら知っているんじゃないかと思ったんだが……」

山の民「解熱剤」

開拓者「ふむ、臭いな。良薬は口に苦しということか」

山の民「これは食べられる。ただし毒抜きが必要」

開拓者「お前たちに頼って正解だったようだな」

開拓者「なあ、労働者たちにその知識を伝授してくれないか?」

山の民「特に秘匿している伝承でもない。我々の常識」

開拓者「頼めるか!?」

山の民「……」コクリ

●住民
・環境学者……環境の維持に関する最新の知識を学んだ人々。
・薬師……山の民の持つ薬草の知識を受け継いだ人々。


環境学者「はい。今のところ環境への負荷は認められません」

開拓者「本当に大丈夫なのか?」

環境学者「川の水量に対して排水の量は微々たるものです」

環境学者「排水中の有害成分も王国の基準値を大幅に下回っています。元の土と水が良いのでしょう」

開拓者「専門家が言うのなら信じようじゃないか」


農民「いやー、うっかり怪我しちまったっぺ」

開拓者「大丈夫か? 消毒は行ったんだろうな」

農民「薬師さんの薬もらったから平気だ。あそこ。小さい診療所ができたんだべ」

使者「こんにちは。前より緑が増えてません?」

開拓者「第一次産業を育てて基礎を固めたんだ」

開拓者「もう少しで発着場が完成する。飛行船で作物を流通させられるようになるだろう」

開拓者「他の町の返事はどうだった?」

使者「断る町はありませんでした。一つの町は空港がありましたし、特に海辺の町は作物が欲しいと快く応じてくれましたよ」

使者「あれ、何かと思ったら植物園ですか」

開拓者「観光資源になるだろうか?」

使者「正直あれだけじゃ地味ですよね。色々手を加えがいはありそうですが」

使者「さて、今週のご要望は?」


安価↓2 王都への要請

開拓者「時に使者。王都にも植物園はあったな?」

使者「ええ。大概のものはありますが」

開拓者「王都との共同展示をしたいのだがどうだ?」

使者「ええと、王都の植物園で山の植物展を開きたいということですか」

開拓者「まあそんなところだ」

使者「わかりました。恐らく来週、専門家が視察に来ると思います」

使者「良さそうな植物があれば展示に応じるんじゃないかと」

開拓者「ああ。いつでも待っている」



2週目結果

※発着場が完成しました
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.0→1
第三次産業Lv.0→1

~住民の声~
環境学者「正直もうちょっと開発してもいいのでは」
農民「山の天気は変わりやすいから大変だ」

~来訪者の声~
山の民「必要ならばまた手伝う」
旅人「来週末にこの辺嵐が来るってよ」

3週目

称号:山間の大農場

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮(建設中)……病弱な姫が療養するための住居。
・用水路……川から水を供給する水路。
・畑……野菜などを育てる農地。
・水田Ⅱ……川から水を引いて穀物を育てる農地。広大。
・植物園……様々な植物を集めた施設。
・発着場……気球と飛行船で他の町と行き来するための施設。町の玄関。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・農民……農業の専門家。体力も普通の労働者より高い。
・数学者……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。
・環境学者……環境の維持に関する最新の知識を学んだ人々。
・薬師……山の民の持つ薬草の知識を受け継いだ人々。

●その他
・大規模な掘削を行うと山の民に怒られます
・周辺の町では気球および飛行船の受け入れが可能です

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.1
環境Lv.10


植物園館長「おお、あなたが開拓者殿ですか」

開拓者「まさか館長殿自ら視察にいらっしゃるとは」

植物園館長「何でも見たこともないような植物が見つかったのでしょう? ぜひこの目で見たいと思いましてな」

薬師「こちらです。案内いたします」

開拓者「王都の植物園での展示が決まったぞ」

開拓者「館長殿は満足げな顔で気球で帰っていった」

開拓者「良いPRになるだろう」

開拓者「客が増えてもいいようにさらに町を発展させなければな」


安価↓2、4 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

観光客父「やあ、意外と大きな宿があるんだな」

観光客母「食事つきでこのお値段はうれしいわね」

観光客娘「パパー、あたしもう一度気球に乗りたーい」

開拓者「気球の速度で日帰りだと慌ただしいと思い宿を作らせてみた」

開拓者「一応、デザインは西洋の片田舎風だ。今後の観光資源の変化によっては変更するかもしれないな」

開拓者「さて今はそれよりも懸念がある」

環境学者「開拓者さん、聞きましたか」

開拓者「ああ。今週末に大きな嵐が来るのだろう。噂とは言え油断はできない」

開拓者「念のため、シェルターを作るか」

開拓者「農地は今からでは守れないかもしれんが、人命は絶対に守ってみせる」

環境学者「しかし、地下を掘るわけには……」

開拓者「地下室を作るくらいならば許されている。労働者を集めて作業に取り掛かるぞ!」

●状況
・宿……大勢の来客を泊めることができる宿泊施設。
・シェルター……宿屋の地下に作った施設。天災などから人命を守る。

●ステータス
第三次産業Lv.1→2


開拓者「今のままでも安定した村にはなったな」

開拓者「だがこんなものでは姫が満足しないかもしれない」

開拓者「町を成すために必要な人材を育成しよう」


安価↓1、3 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「しかし、不安だ……」

山の民「……」

開拓者「……。!!」

開拓者「山の民、お前たちはどうやって嵐をしのいでいる?」

山の民「テント」

開拓者「吹き飛ばされやしないか?」

山の民「吹き飛ばされない方法がある」

開拓者「何度もすまない。労働者たちにお前たちの持つ知識を教えてほしい」

山の民「天災についてか?」

開拓者「いや、この際山にかかわることすべてだ。彼らは物覚えがいいから十分教えられるはずだ」

山の民「わかった」


●住民
・山の民……山で生きてきた民の思想に染まった労働者。山で生きる知恵は非常に多い。
・山の神官……山の神を奉り鎮める役職。


山の神官「山の神よ鎮まりたまえ」

山の民A「……」拝み

山の民B「……」拝み

開拓者「しまった! 労働者たちが学習効率が高いだけでなく非常に影響を受けやすい事を忘れていた!」

開拓者「山の民の知識を吸収して完全に山の民に染まってしまったようだ」

開拓者「しかも特に邪教というわけではないが宗教も広まった……嫌な予感がする」

※開拓者は宗教に苦い思い出があります

ゴゥゥゥ

使者「風が強いですね」

開拓者「今夜は嵐だそうだ。使者も長居はしない方がいい」

使者「観光客が増えてきたというのにタイミングが悪いですね……」

開拓者「ああ。だが天気だけは俺達にはどうにもならないからな」

開拓者「山の民の力を借りた。シェルターもある。これ以上の備えはない」

使者「本当はここで食事をしていきたかったんですが仕方ありませんね」

使者「要望がありましたら手短にお願いします」


安価↓3 王都への要請

開拓者「緊急時の物資を依頼したい」

使者「嵐まであと数時間ですが。間に合いませんよ?」

開拓者「今後のことを言っているんだ」

開拓者「天候の変わりやすい高原では飛行船による運搬が機能しない時も多いだろう」

開拓者「緊急時に物資運搬ができなければこの町に住みたがる者など現れるはずもない」

使者「しかし飛行機や列車なども嵐の中では使えません」

開拓者「うむ、どうすべきか……」

使者「前もって備蓄しておくか、あるいは乗り物に頼らない特殊な方法をとるかですね」

使者「備蓄はまだないでしょうから王都から提供しますよ」


1.特殊な物資運搬方法
2.非常時用の備蓄供給

安価↓

開拓者「うむ、シェルターに備蓄用の倉庫を併設しよう」

開拓者「しばらくの間は物資を多めにお願いする」

使者「かしこまりました。それではお気をつけて」

ブゥン

開拓者「転送魔法か……」

開拓者「以前には魔法を使った町作りに手を出したこともあったが中途半端に終わってしまった」

開拓者「安易に使うべきではないだろうな」



3週目結果

~住民の声~
山の神官「我々悪い宗教じゃないよ」
農民「オラたちの作物はそう簡単に負けねえべ」

~来訪者の声~
観光客少女「気球かわいい~」
観光客少年「飛行船カッコわりー」
旅人「嵐大したことなくてよかったな!」

4週目

称号:山の観光村

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮(建設中)……病弱な姫が療養するための住居。
・用水路……川から水を供給する水路。
・畑……野菜などを育てる農地。
・水田Ⅱ……川から水を引いて穀物を育てる農地。広大。
・植物園……様々な植物を集めた施設。
・宿……大勢の来客を泊めることができる宿泊施設。
・シェルター……宿屋の地下に作った施設。緊急用備蓄倉庫が併設されている。
・発着場……気球と飛行船で他の町と行き来するための施設。町の玄関。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・農民……農業の専門家。体力も普通の労働者より高い。
・数学者……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。
・環境学者……環境の維持に関する最新の知識を学んだ人々。
・薬師……山の民の持つ薬草の知識を受け継いだ人々。
・山の民……山で生きてきた民の思想に染まった労働者。山で生きる知恵は非常に多い。
・山の神官……山の神を奉り鎮める役職。

●その他
・大規模な掘削を行うと山の民に怒られます
・周辺の町では気球および飛行船の受け入れが可能です

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.2
環境Lv.10



開拓者「なんということだ……」

開拓者「あれだけ準備したのにそんなに雨も風も強くなかったぞ!」

環境学者「旅人にとっては大変なのかもしれませんが……」

開拓者「家のある俺たちにとってはなんともないというわけか……」

農民「作物もほとんど被害なかったっぺ」

開拓者「そうか……ただの農民に比べて俺の町の農民はプロフェッショナルだったな」

開拓者「一週間無駄にしたような気がする……」

開拓者「離宮もそろそろ完成するようだ」

開拓者「そうなれば手の空いた労働者が増える。さらなる開発の効率化が可能になるかもしれん」

開拓者「離宮を増築することもできるようになるな。意味があるかはともかくとしてだ」


安価↓1、2 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

安価把握、今晩はここまで

開拓者「穀物は余っているな。よし」

開拓者「牧畜を始めるぞ」


2日後。

農民「ほーれ餌だっぺ」

牛「ブルル」

鶏「クック」

羊「メ゙ー」

開拓者「町外れの高台に牧場施設を建設、牧草地も用意した」

開拓者「まだ小さいが簡単な食肉加工や畜産物の販売も農民が行える」

山の民「……」

開拓者「お前は、たしか監視係の山の民だったな」

山の民「牧畜を始めると大量の糞便や骨などの廃棄物が出ますが、処理するあてはあるんですか?」

開拓者「考えてなかったな……。だが特に環境に影響のないところを見ると環境学者が何とかしてくれたのだろう」

山の民「ならば安心です」

農民「あー、体が冷えるべ……」

開拓者「家畜の世話ご苦労だった」

農民「開拓者さん、オラたちのために風呂場を作ってくれねえべか?」

開拓者「ふむ、高台は特に冷えるか」

開拓者「いいだろう。水を引いて公衆浴場を作ろう。観光客向けに開放してもいいな」


●状況
・牧場……家畜を飼育している。
・公衆浴場……労働者や観光客が山で冷えた体を温めるための施設。

●ステータス
第一次産業Lv.4→5
第三次産業Lv.2→3
環境Lv.10


労働者「ああー、体が温まるー」

薬師「しかし温泉はなかったんでしょうか」

開拓者「悪いな。川沿いにも沸いていなかったし、掘り当てるわけにもいかなくてな」

開拓者「調べてみたらここは大陸の衝突によってできた山脈らしい」

開拓者「火山だったならば高確率で温泉が見つかるのだが……」

労働者「というか噴火するかもしれない場所を姫の療養地には選ばないんじゃないか?」

開拓者「そうでもないぞ。休火山にも温泉はある。湯治もできるからそちらの方が良かったかもしれんな」

開拓者「ついに来たぞ第一次産業Lv.5。農業生産地として国内で認知されるレベルだな」

開拓者「そろそろ折り返し地点だ。今後も農業を育てていくか、新たな産業を育てるか、悩みどころだな」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「環境Lv.10。それはこの地の環境が開発を一切行っていない森林と同等の環境を有していることの指標だ」

開拓者「しかし、もし開発を一気に進めれば環境Lvは急速に減少していくだろう」

開拓者「環境化学の本を取り寄せた。これを環境学者に配布する」


環境学者「ほとんど知っている知識ばかりでしたよ」

開拓者「なんだと!? すまん、俺は科学には疎くてな……」

環境学者「あ、ですが一つ頼みがあります」

環境学者「川および排水の精密な水質調査を行うためにこのような機器が必要なのですが……」

開拓者「わかった。すぐに取り寄せよう」


2日後。

環境学者A「水質向上のためにうんぬん」

環境学者B「簡易な浄水場をうんぬん」

環境学者C「公共浴場の微生物量がうんぬん」

開拓者「環境学者たちがより良い環境維持策を練るべく話し合いを重ねている」

開拓者「今ならそう簡単に環境を壊すことはないだろうな」

開拓者「さて、帰宅して仮眠をとるか」

ガチャッ

開拓者「ただいま」

ザッ

忍者「……お命頂戴いたす」

開拓者「アイエエエエ!? ナンデ!? ニンジャナンデ!?」

忍者「……おのれ、かくなる上は」

開拓者「やめろ! 服毒も切腹も必要ない!」

開拓者「ふう、何とか倒せたが危うく死ぬかと思ったぞ……」

忍者「……見事なワザマエでござる」

開拓者「ありがとう。さて、いくつか質問させてもらうぞ」

開拓者「お前は誰の差し金で、なぜ俺を狙った?」

忍者「……拙者に雇い主はおらぬ」

忍者「……拙者は皇国に滅ぼされし忍の里の生き残り。皇国への復讐のためお主を狙ったのでござる」

開拓者「もし俺が殺されていたら、王国にとっては痛手……なんだろうか」

開拓者「っと、待て。ここは王国だ。皇国じゃない」

忍者「……何?」

開拓者「つまり、人違いだ。お前は仇でもなんでもない相手を殺そうとしたわけだ」

忍者「……すまぬ! 拙者はなんと愚かな行為を! その責任を取ってここで切腹いたす!!」

開拓者「だから切腹はいらん! 俺の家を血に染めるな!」

開拓者「あれだ。責任を取りたいのならばこの地に住むといい」

開拓者「いずれお前の技が必要な時には何か頼ませてもらう」

忍者「……開拓者殿の恩赦に拙者、感激したでござる! なれば拙者は町の者に忍術を教授いたそう」

忍者「……ご安心召されよ。拙者、里では忍術の教官を務めていた者。必ずやこの町を新たな忍の里にして見せよう。さらば!」シュタタタ

開拓者「ま、待て! しまった……。厄介者を拾ったようだ……」

●住民
・環境学者Ⅱ……環境を調査し有害物質の濃度などのデータを計測・分析する専門家。環境Lvの減少を大幅に防ぐ。
・忍者……忍術で身を隠し時には戦い情報を盗み出す闇に生きる職業。なぜこんなところに。


環境学者「この池の水質は……うわっ!?」

忍者「水遁の術」ゴポポポ


薬師「この植物の幹、なんか盛り上がって……きゃあ!?」

忍者「隠れ身の術」


開拓者「町に忍者が増えた」

開拓者「姫にとって忍者が多いのは悪い環境にならないか、それだけは心配だ……」

使者「おっと暗雲ですか?」ワクワク

開拓者「わくわくするんじゃない。正直そこまで実害はないから問題ないぞ」

開拓者「ところで使者。お前を待っていたんだ。尋ねておきたいことがあってな……」

使者「どうしたんですか、改まって」

開拓者「リゾート開発は行えないんだろうか?」

使者「ああ……リゾート神様を気にしてるんですか」

※リゾート神
 リゾート開発を極めた結果『リゾートを創造し、リゾートを破壊する能力』を得た王国の有力者。南国編で登場。

使者「特に何も言われてないので作ってもいいと思いますよ。レジャー施設」

開拓者「そうか……」

使者「彼に限って、姫君が楽しむかもしれないレジャー施設を予告もなく爆破するようなことはないですね」

使者「付け加えておくと、リゾートに限らず今までの制約は今回の町作りには適用されません」

使者「マイクロビキニや同性愛を流行らせたっていいんですよ?」

開拓者「それは本気で言ってるのか?」

使者「病気が蔓延して環境Lvマイナスを達成したいならばどうぞ」

開拓者「まあ、もし俺が暴走しても環境学者か山の民が止めるだろうな……」

使者「さて、冗談はここまでにしましょうか。本題です」


安価↓2 王都への要請

開拓者「知っての通り、この町では新鮮で美味しい作物がとれる。さらに畜産物も生産している」

使者「ええそうですね」モグモグ

開拓者「キュウリを食べながら話すんじゃない」

開拓者「そこで、その食材を活かすために王都から腕利きの料理人を招きたい」

使者「いい提案ですね」ゴクゴク

開拓者「牛乳を飲みながら話すんじゃない」

開拓者「植物園での展示でこの町のことを知っている料理人もいるだろう。頼めるか?」

使者「任せてください」テキパキ

開拓者「即席でポテト入りオムレツを作るんじゃない」

使者「これで私自らこの町の食材の美味しさを伝えられます。オムレツは料理人へのお土産です」



4週目結果

※離宮が完成しました

~住民の声~
忍者「空を飛ぶのに気球など要らぬ」
労働者「宿屋で新鮮な卵と牛乳が出せるのはありがたいね」

~来訪者の声~
忍者教官「湯船に浸かると故郷を思い出すでござる」
兵士「離宮完成記念パーティという名の飲み会、開拓者さんもどうです?」

5週目

称号:山の城下町

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮……病弱な姫が療養するための住居。
・用水路……川から水を供給する水路。
・畑……野菜などを育てる農地。
・水田Ⅱ……川から水を引いて穀物を育てる農地。広大。
・牧場……家畜を飼育している。
・植物園……様々な植物を集めた施設。
・宿……大勢の来客を泊めることができる宿泊施設。
・シェルター……宿屋の地下に作った施設。緊急用備蓄倉庫が併設されている。
・公衆浴場……労働者や観光客が山で冷えた体を温めるための施設。
・発着場……気球と飛行船で他の町と行き来するための施設。町の玄関。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・農民……農業の専門家。体力も普通の労働者より高い。
・数学者……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。
・環境学者Ⅱ……環境を調査し有害物質の濃度などのデータを計測・分析する専門家。環境Lvの減少を大幅に防ぐ。
・薬師……山の民の持つ薬草の知識を受け継いだ人々。
・忍者……忍術で身を隠し時には戦い情報を盗み出す闇に生きる職業。なぜこんなところに。
・山の民……山で生きてきた民の思想に染まった労働者。山で生きる知恵は非常に多い。
・山の神官……山の神を奉り鎮める役職。

●その他
・大規模な掘削を行うと山の民に怒られます
・周辺の町では気球および飛行船の受け入れが可能です

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.3
環境Lv.10


開拓者「観光客がまますます増えた。美しい自然の中でリフレッシュしたい者が多いようだ」

開拓者「忍者たちも握手や記念撮影に応じている。そこそこ強いだろうにそれでいいのか……」

シェフ「おっほん! 私が料理の鉄人である!」

開拓者「これはまた恰幅のいい、腕の良さそうな料理人が来たな」

シェフ「早速だが……私の調理場はどこかね?」

開拓者「忘れていた……。レストランが必要だな」

開拓者「1週間待ってくれ。一流の料理人には手狭だと思うが、しばらくは宿屋で腕を振るってほしい」

開拓者「さて、今週からは離宮の建設を行っていた労働者たちが俺の管理下に入る」

開拓者「それによって、1週間に作れる施設、育てられる産業が3つに増えた」

開拓者「今週はレストランも建設しているから4つだな……俺もできるだけ作業を手伝うか」


安価↓1、2、3 産業・施設に投資します

農民「すまねえな。開拓者さんにも手伝ってもらうなんて」

開拓者「気にするな。土地を開墾するのは一番得意なんだ」

開拓者「それに、あちらの作業を手伝うのと比べるとな……」


忍者「この床は抜けるようにしていただきたい」

労働者「ごめん。観光で来た人たちが危ないからさ……」

忍者「この壁は片側からだけすり抜けるものでお頼み申す」

労働者「いや、無理っすよ……」


開拓者「な?」

農民「どうして忍者屋敷を作らせてるんだべか?」

開拓者「一か所に集めておいた方がいいだろう……」

農民「よくわかったっぺ」

●状況
・畑Ⅱ……野菜などを育てる農地。広大。
・果樹園……果樹を育てる農地。養蜂も行っている。
・忍者屋敷……忍者たちの住処にしてからくり屋敷。観光施設でもある……?

●ステータス
第一次産業Lv.5→7


開拓者「よし、一気に一次産業の生産が向上したぞ」

開拓者「果樹園には養蜂用の箱も用意した。ハチミツやロウを入手できると同時に果樹の受粉を助けて生産性を高めることができる」

開拓者「そして忍者達を屋敷に収納することで景観も改善した」

開拓者「それにしても環境の悪化が見られない。住宅も増えてきたというのに開拓前とまるで変わらない」

開拓者「このままLv.10を維持できるといいのだが……」


安価↓2、3 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「農業強化集中合宿だ!」

農民「おーう!」

開拓者「畑、水田、果樹園、養蜂、牧場、薬草植物園……この町では農業と呼ばれるものの多くが行われている」

開拓者「俺は町の代表として、作業を行う農民の知識と技術を向上させることで生産効率をさらに上げる計画を立てた」

開拓者「皆の者、三日三晩の勉強は頭が痛くなるかもしれんが、ついてきてくれるか!?」

薬師「はい!」

開拓者「いい返事だ!」


4日後。

開拓者「合宿は大変だったが、俺自身も農民Ⅱレベルの知識を身に着けることができた」

開拓者「開拓者としてのスキルをさらに磨くことができたな。これからの人生の助けになるだろう」

開拓者「……忍者屋敷がやけに騒がしいな」


忍者「忍法! 爆炎の術!」ドォォン

忍者「拙者のスピードについてこれるか!?」ビュンビュン

忍者教官「……鎌鼬の術」ヒュッ

忍者「おお、教官殿の飛ぶ斬撃でござる!」

開拓者「何をしているんだ……」

忍者教官「……開拓者殿が農業強化集中合宿を行ったと風の噂で耳にし、拙者らも忍術強化合宿を開いたのでござる」

忍者教官「……大きく上昇した拙者らの忍力をお見せしよう」

開拓者「忍者。お前の瞳の中に変な模様が見えるのだが……」

忍者教官「……これは相手の技を転写することのできる瞳。今、開拓者殿の『農民Ⅱ』をコピーしたでござる」

開拓者「そうか。それじゃこれから農民と一緒に作業してもらうぞ」

忍者教官「……それは勘弁でござる。ニン!」ボンッ

開拓者「煙幕か! ……逃げられた!」

●住民
・農民Ⅱ……風格の漂う農家。彼らの育てた作物や家畜は通常より大きく早く育つ。
・忍者Ⅱ……防御力は低いが高い回避力と攻撃力を誇る戦闘職。なぜ鍛えた。

●ステータス
第一次産業Lv.7→8


開拓者「危険だ……これ以上忍者共が強くなったら俺の命も危なくなる」

使者「頭を抱えてどうしたんですか。畑や果樹園が広がって順調じゃないですか」

開拓者「あの屋敷を見ろ」

使者「ああ……なんか戦闘能力上がってますね」

開拓者「姫の護衛になればいいのだが、言うことを聞くか不安でな……」

使者「力で言うことを聞かせるのは反対です」

使者「最初に来た忍者の人、開拓者さんに恩義があるんじゃないんですか?」

開拓者「それもそうか。信じてみるか……強化後も変わらず観光客には優しいようだしな」

使者「何か要望はありますか? できれば忍者関係以外がいいですけど」

開拓者「そうだな……」


安価↓2 王都への要請

開拓者「本が欲しい」

使者「アバウトですね。図書館を建てたいんですか?」

開拓者「いや、今図書館を建てても利用者はそう多くないだろう。まあ建ててもいいがそれよりもだ」

開拓者「『図書と劇場の町』と呼ばれる町があったな」

使者「はい」

開拓者「なんでもそこには数多の素晴らしい教本があるとか……」

開拓者「今から言うような本を探して持ってきてほしい」


安価↓1 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「合理的な考え方を説く本だ」

使者「難しい注文ですね……」

開拓者「図書の町の司書に尋ねれば探してくれるはずだ」

開拓者「哲学書でも、自己啓発本でも構わない」

使者「わかりました。貴方が大体何を考えているかもです」

使者「伝統的な古臭い考え方を払拭したいんですよね?」

開拓者「そういうことだ」

使者「ただもし上手くいっても環境Lvが重要だということはお忘れなく」

開拓者「言われるまでもない」

※6週目のはじめに住民全体に合理主義が広まります



5週目結果

※レストランが完成しました

~住民の声~
数学者「忍者屋敷の設計図は私たちが作りました」
薬師「ハチの巣から抗菌物質がとれた。これで新しい薬を……」

~来訪者の声~
グルメ「宿屋の食事で感動したのは初めてだ!!」
登山者「頂上へのアタックに向けて英気を養うよ」

今晩はここまで

6週目

称号:山の恵みと忍の里

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮……病弱な姫が療養するための住居。
・用水路……川から水を供給する水路。
・畑Ⅱ……野菜などを育てる農地。広大。
・水田Ⅱ……川から水を引いて穀物を育てる農地。広大。
・果樹園……果樹を育てる農地。養蜂も行っている。
・牧場……家畜を飼育している。
・植物園……様々な植物を集めた施設。
・宿……大勢の来客を泊めることができる宿泊施設。
・シェルター……宿屋の地下に作った施設。緊急用備蓄倉庫が併設されている。
・公衆浴場……労働者や観光客が山で冷えた体を温めるための施設。
・忍者屋敷……忍者たちの住処にしてからくり屋敷。観光施設でもある……?
・発着場……気球と飛行船で他の町と行き来するための施設。町の玄関。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・農民Ⅱ……風格の漂う農家。彼らの育てた作物や家畜は通常より大きく早く育つ。
・数学者……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。
・環境学者Ⅱ……環境を調査し有害物質の濃度などのデータを計測・分析する専門家。環境Lvの減少を大幅に防ぐ。
・薬師……山の民の持つ薬草の知識を受け継いだ人々。
・忍者Ⅱ……防御力は低いが高い回避力と攻撃力を誇る戦闘職。なぜ鍛えた。
・山の民……山で生きてきた民の思想に染まった労働者。山で生きる知恵は非常に多い。
・山の神官……山の神を奉り鎮める役職。

●その他
・大規模な掘削を行うと山の民に怒られます
・周辺の町では気球および飛行船の受け入れが可能です

●ステータス
第一次産業Lv.8
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.3
環境Lv.10


アナウンサー「やって参りました。王国お食事探検隊のお時間です」

アナウンサー「芸能人さん、この町はどうですか?」

芸能人「まるで都会のオアシスやね!」

アナウンサー「はい、あまり合ってない例えをいただいたところで、今日の食事処は!」

シェフ「おっほん! 私がこのレストランの料理長である!」

アナウンサー「新鮮な野菜と牧場の恵みの産地であるこの町で、料理長自らが腕を振るった自慢の料理を芸能人さんが召し上がります」

芸能人「まさに美食の……詰め合わせや~!」

アナウンサー「あらら、例えになってませんよ芸能人さん!」


開拓者「レストラン開業当日に王都のテレビ局の取材班が来た」

開拓者「王都の都民にはこれが受けるのか……? 俺にはよくわからん」

山の民「……」

開拓者「見張り係の山の民か。俺の渡した哲学書は読んだか?」ニヤリ

山の民「読みましたとも!」

山の民「開拓者さん……我々は間違っていました」

山の民「長年、我々は神などという不確かな存在のために利益と進歩を犠牲にしていた……」

山の民「そして、理解しました」

山の民「合理的思考こそが我々を真の幸福へと導くのだと!」

開拓者「分かってくれたか!」

山の民「はい! 今後はどのような開発も受け入れます!」

山の民「これは山の民の総意です!」


開拓者「くっくっく……山の民が山を削る事を認めないのならば、山の民を説得すればそれも可能になる」

開拓者「流石は図書の町の哲学書、洗脳もお手の物というわけだ」

開拓者「はっはっはっはっは!!」


※強力な本の効果により合理主義が広まりました

※土地の大規模掘削・整地、鉱業が可能になりました

※これらの行動は本来環境Lvを大幅に下げますが、環境学者Ⅱの補助効果で『鉱山Ⅰ』『ゴルフ場Ⅱ』程度ならノーダメージで整備できます

●状況
・レストラン……良質な食材を王都で修行したシェフが調理して提供している。

●住民
・山の神官……いなくなりました
  ↓
・神学者……神の教えや信仰について理論的に考察する事でより良い宗教を目指す探求者。

●ステータス
第三次産業Lv.3→4


開拓者「週の初めから大きな動きがあったな」

開拓者「神官たちは信仰を捨てるには至らなかったが行動指針が変わったようだ」

開拓者「もはや俺を縛る制限はない……」

開拓者「さあ、開拓の時間だ!!」


安価↓1、2、3 産業・施設に投資します


開拓者「植物園、レストラン、気球、美しい離宮、そして忍者屋敷」

開拓者「一つ一つが良い観光資源になっているはずだが、いまいちレジャー産業の伸びが悪い……」

開拓者「ここはひとつ大きなレジャー施設を建ててテーマを統一化してみようか」

開拓者「すなわちテーマパークの建設だ」

労働者「それで僕たちが集められたと……」

開拓者「どんどん意見を出してくれ」

環境学者「この町の特色は良い環境です。そこで、遊園地もエコロジーをテーマにするというのはいかがでしょうか」

開拓者「採用だ。町と調和したテーマパークを作るべきだろうな」

薬師「やはり植物園を中心に据えて、自分でとった植物を持ち込んで調理してくれるサービスを始めましょう」

忍者「老若男女に受けがいいのは我ら忍の者。ゆえにこの町全体にからくりを設置するのが得策にござる」

農民「マスコットのモチーフが野菜ってだけじゃ駄目だべか」

環境学者「せっかくなら遊具の数を絞って花畑や展望台を増やしたいですね」

数学者「森の中にある遊園地というのはどうでしょう? メンテナンスに手間がかかるのが難点ですが……」

労働者「いっそ遊具をツタだらけにして一見自然に還った廃墟のようなデザインにするとか」

開拓者「色々な案が出たな。だが、とりあえず忍者の案は却下だ」



開拓者「おや、今日は気球が飛んでいないな」

労働者「ああ、今日は風が強くて気球飛ばせないんですよ」

開拓者「そうか……嵐でなくとも、強めの風だけで運航がストップしてしまうのか」

開拓者「これはいかんな。すぐに他の輸送手段を用意せねば」


1.列車
2.ロープウェー
3.飛行機
4.山沿いの道路
5.その他自由安価

安価↓2

開拓者「……飛行船では無理があるな」

開拓者「発着場を飛行場にアップグレードして飛行機の離着陸を可能にしよう」

開拓者「飛んでくるのは恐らくジャンボジェットではなく小型~中型の飛行機だ。さほど景観を損ねはしない」

開拓者「しかし、遊園地と飛行場か……」

開拓者「今週の建設は2件で精一杯だな」


2日後。

ざわざわ

開拓者「何の騒ぎだ!?」

山の民「あ、開拓者さん」

神学者「冒険家と名乗る不心得者どもが山の秘宝を盗みに現れたのですよ」

山の民「別に盗られても構わないが。あれただの水晶だし」

開拓者「その盗人は今どこに?」

神学者「彼らが捕まえてくれました」

忍者「ニン!」ドロン

開拓者「ああ、そういえば強い忍者がいた」

忍者「盗人どもは拙者らの忍者屋敷に閉じ込めておいたでござる」

開拓者「大丈夫か? 逃げられそうだが……」

忍者「心配ご無用。拙者らのネオ忍者屋敷は一度迷い込めば死ぬまで出られぬ無限の迷宮」

忍者「忍者でなければ二度と日の光を浴びることは叶わない永久の牢獄でござるよ」

開拓者「観光客が迷い込んだらどうするんだ!」

忍者「そのような迷い人は拙者らがお助けするでござる」

開拓者「……ん? ちょっと待て、さっきネオ忍者屋敷と言ったな。まさか!!」

●状況
・遊園地(建設中)……エコロジーをテーマにしたレジャー施設。
・忍者屋敷Ⅱ……数多のからくりと忍者達が侵入者に襲い掛かる。もはやダンジョン。
・飛行場(建設中)……飛行機・気球・飛行船の発着場。町の玄関。


開拓者「また忍者屋敷が拡張されているだと!?」

開拓者「小さな城のような外観になっているじゃないか……」

忍者「開拓者殿の手は煩わせず忍者だけで増築を行ったでござる」

開拓者「景観が台無しじゃないか……!」

忍者「観光客はお喜びにござるよ?」

開拓者「見ろ! あの離宮のゴシックでロイヤルな佇まいとこの忍者屋敷の素朴でアジアンな様相を!」

開拓者「ミスマッチにもほどがあるだろう!」

忍者「……これにて失礼!」ドロン

開拓者「くっ、逃げられたか!」

開拓者「遊園地と飛行場は来週の頭に完成予定だ」

開拓者「流石に遊具や飛行機を作るとなると通常の施設より時間がかかるな」

開拓者「手の空いている労働者には勉強してもらおう」


安価↓1、3 労働者に学ばせるテーマ

●住民
・農民Ⅲ……格の違う農家。彼らの手にかかればどんな作物や家畜もタケノコ並の早さで成長する。
・環境学者Ⅲ……人・木々・動物が生きる環境を適切な状態に保つスペシャリスト。環境Lvの減少を最大限に防ぐ。

●ステータス
第一次産業Lv.8→9


開拓者「さて……農民と開拓者が世界トップクラスの実力を手に入れたようだ」

開拓者「果たしてどうなったか……」

農民「こんちわー。トマトが大豊作だべ。いくらか貰ってくれ」

開拓者「む? トマトの種は昨日蒔いたばかりじゃなかったか?」

農民「やー、昨日うっかり蒔きすぎちまってなぁ」

農民「最近新しい農法開発してから育ちが良くなったんよ。おかげですぐ大人になるからラム肉が生産しにくくなったっぺ!」

開拓者「そ、そうか。ありがたくいただいておこう」


開拓者「夜食にトマトのスープを作った。こう見えて俺も料理はできる」

開拓者「っと、こんな夜中に来客か」

環境学者「こんばんは」

環境学者「明日からの作業について話があります」

環境学者「整地! 掘削! 工業! しましょう!」

開拓者「おおう!?」

環境学者「貴方は、私たちを持て余しています」

開拓者「そうなのか」

環境学者「例えば露天掘りで鉱石を掘るとします」

開拓者「そんなことしたらすぐに環境が悪くなるだろう」

環境学者「いいえ。空気も汚れません。水も汚しません。動物たちはこの区域から離れて北西の森に移動します」

開拓者「それでも景観が……」

環境学者「ここからここまで木を残せば町からは見えません。気球の遊覧ルートをこちら側に変更すれば山に隠れて見えなくなります」

開拓者「とりあえずだな……今は深夜だ。俺の家と近所の環境にも配慮してくれ」

環境学者「し、失礼しました!!」

開拓者「まずは遊具だ。観覧車は気球と同じ色合いで景観に溶け込ませた」

開拓者「ジェットコースターは木々の間を縫うように走り、ぶつかりそうで迫力がある」

開拓者「いずれも数学者と環境学者の知恵を活かし、安全性を高めかつ良い景色が見えるようにした」

開拓者「からくりハウスは子供でも楽しめる仕掛けを忍者たちに厳選してもらった。たまには役に立つな」

使者「林の中に遊具ですか。木に登れないように柵もありますね」

開拓者「メリーゴーラウンドとコーヒーカップはメルヘンエリアに置いた。女性向けのエリアだな」

開拓者「ここからは本物のお姫様が住む離宮をバックに記念撮影もできる」

開拓者「植物をモチーフにしたマスコットたちのパレードがあるのもこのエリアだ」

開拓者「このメインキャラはこの山の固有種で薬にもなる果物がモチーフだ。植物園で見れるぞ」

使者「エリア全体が花で彩られてますね」

開拓者「公園エリアはお年寄りや家族向けの休憩スポットだ。昔自然公園を作った経験を活かした」

開拓者「森の中にはアスレチックもある。全3コース。年齢での入場制限もある」

開拓者「そしてこの遊園地の最大の特徴がこの入場パスで植物園への入園、気球への搭乗、農園や牧場での収穫・搾乳体験もできるということだ」

開拓者「とれたての果物や搾りたてのミルクをレストランに持ち込むとデザートに加工してくれる」

使者「ちゃんと加工代は取るんですね」

開拓者「以上が俺の設計したエコロジー遊園地の全貌だ」

使者「貴方はもしかして町作りよりレジャー施設を作る才能があるのでは」

開拓者「馬鹿を言うな。俺の生業は開拓、そして開発だ」

使者「今度は1週間で遊園地を作ってもらうかもしれませんね」

開拓者「どんとこい。と言いたいがその仕事だともはや俺は開拓者じゃなくなるな」

使者「では開拓者改め設計者さん。今週の依頼は?」


安価↓2 王都への要請

開拓者「忍者たちの扱いをどうするか色々考えたのだが……」

開拓者「王族に正式な兵士として彼らを雇ってもらえないだろうか?」

使者「要するに姫君の護衛として徴用するという事ですね」

開拓者「難しいか?」

使者「はい。王族の近衛兵と言ったら王国軍の中でも重要な役職」

使者「どこの誰とも知れぬ忍者たちを傍に置くなんて普通なさらないでしょう」

開拓者「確かにな……近衛兵は王家への忠誠心がなければ勤まらない仕事だ」

使者「悪い言い方になりますが軍という閉鎖的な環境で洗脳されたからこそですね」

使者「一般の人は何らかの拍子で反感を抱いたり大金で買収されたりする可能性がありますから」

開拓者「と、なると王家への忠誠心を証明して解決することもできないか」

使者「一つ抜け道があるとすれば、独自に姫君をお守りし、近衛兵よりも有能であるところを知ってもらう事くらいでしょうか」

開拓者「町に侵入した襲撃者を離宮にいる近衛兵よりも先に捕らえて見せるのだな」

使者「はい。ただ……」

開拓者「ただ?」

使者「近衛兵の周辺には諜報員もいますし、隊長は『武道家Ⅲ』よりも強いですから……」

開拓者「今の忍者では敵うはずもない、か……」

使者「一応、強い忍者がいるということだけは伝えておきますね」

6週目結果

※飛行場、遊園地が完成しました

●ステータス
第三次産業Lv.4→6

~住民の声~
労働者「今週はでかい建築ばかりで疲れた」
環境学者「仕事がない……移住しようかしら」

~来訪者の声~
観光客「今度から飛行機で来れるのね!」
作業員「麓の町から道路伸ばしてます」

7週目

称号:忍者山アグリカルチュラルパーク

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮……病弱な姫が療養するための住居。
・用水路……川から水を供給する水路。
・畑Ⅱ……野菜などを育てる農地。広大。
・水田Ⅱ……川から水を引いて穀物を育てる農地。広大。
・果樹園……果樹を育てる農地。養蜂も行っている。
・牧場……家畜を飼育している。
・植物園……様々な植物を集めた施設。
・宿……大勢の来客を泊めることができる宿泊施設。
・シェルター……宿屋の地下に作った施設。緊急用備蓄倉庫が併設されている。
・レストラン……良質な食材を王都で修行したシェフが調理して提供している。
・公衆浴場……労働者や観光客が山で冷えた体を温めるための施設。
・遊園地……エコロジーをテーマにしたレジャー施設。
・忍者屋敷Ⅱ……数多のからくりと忍者達が侵入者に襲い掛かる。もはやダンジョン。
・飛行場……飛行機・気球・飛行船の発着場。町の玄関。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・農民Ⅲ……格の違う農家。彼らの手にかかればどんな作物や家畜もタケノコ並の早さで成長する。
・数学者……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。
・環境学者Ⅲ……人・木々・動物が生きる環境を適切な状態に保つスペシャリスト。環境Lvの減少を最大限に防ぐ。
・薬師……山の民の持つ薬草の知識を受け継いだ人々。
・忍者Ⅱ……防御力は低いが高い回避力と攻撃力を誇る戦闘職。なぜ鍛えた。
・山の民……山で生きてきた民の思想に染まった労働者。山で生きる知恵は非常に多い。
・神学者……神の教えや信仰について理論的に考察する事でより良い宗教を目指す探求者。

●その他
・大規模な掘削を行うと山の民に怒られます
・周辺の町では気球および飛行船の受け入れが可能です
・住民全体に合理主義が広まっています

●ステータス
第一次産業Lv.9
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.6
環境Lv.10


開拓者「全国放送で紹介されたこともあって大盛況だ」

労働者「もうお客さん多すぎて飛行機が足りません」

開拓者「町よりも観光地として有名になってしまったな」

開拓者「そしていつの間にか遊園地に名前がついていた」

環境学者「私が考えたんですよ、忍者山アグリカルチュラルパーク。素敵でしょう!?」

開拓者「う、うーむ……」

開拓者「遊園地とレストランも客が多すぎて行列が絶えないらしい」

開拓者「やった方がいいことが急に増えたな……」


安価↓1、3、4 産業・施設に投資します

開拓者「久しぶりの開拓作業だな」

農民「耕すのは任せろっぺ!」

開拓者「農民たちも体力が付いたな。今では俺の速度に付いてくるとは」

開拓者「しかし、普通ここまで水田を広げたら土地と水質が悪くなりそうなものだが全く問題ない。環境学者の開墾計画のおかげだな」

環境学者「いいえ、適当に使えそうな斜面選んだだけですよー……」

開拓者「すまん……」


開拓者「山の斜面に作られた水田からは町全体が見渡せる」

開拓者「いい眺めだ……おや?」

開拓者「忍者が集まって何かしている」

開拓者「嫌な予感しかしない」

忍者教官「……開拓者殿。よくぞ参った」

開拓者「今度は何を……忍者屋敷は前のままだな」

忍者教官「……ご覧あれ」

開拓者「これは……忍者学校だと!?」

忍者教官「……優秀な忍者を育てる学校でござる」

忍者見習い「はい! 私たちも立派な忍者目指して勉強中です!」

開拓者「頭が痛い……」

男「や、やめろ……ぎゃああああ!!!」

開拓者「何の声だ!?」

開拓者「学校の裏手に……この施設は一体!?」

忍者「拷問所にござる」

男「ひ、人か! 助けてくれええええ!!」

開拓者「言葉で表現できないような残酷な拷問は今すぐやめるんだ!」

忍者「この者は忍者学校のおなごに手を出したのでござる。しかしそれを認めぬ故こうして実力行使にでているのでござる」

男「俺はやってねえええ!!」

開拓者「だからと言って即座に拷問はないだろう!」

忍者「開拓者殿。回りくどい手を使うより拷問が最も手っ取り早く合理的な方法でござるよ」

開拓者「くそっ、忍者たちも合理主義だということを忘れていた!」

●状況
・水田Ⅲ……川から水を引いて穀物を育てる農地。絵になる美しく広大な段々畑。
・忍術学校……一般人に忍術の基本を教える学校。卒業者は一人前の忍者になれる。
・拷問所……忍者が捕虜に効率的な拷問を行う施設。

●住民
・忍者見習い……忍術を勉強中の人々。人数が多いので忍者とは別枠に。

●ステータス
第一次産業Lv.9→10
防衛Lv.7


開拓者「第一次産業がLv.10になったぞ!」

開拓者「これでこの町は農業生産量国内トップの町の一つに名を連ねたわけだ」

開拓者「だが、正直それどころじゃない」

開拓者「数学者にこの町の防衛力を試算させたところ、Lv.7もあった」

開拓者「他国の軍と戦闘できるレベルだ」

開拓者「数学者曰く、地味にシェルターが効いているらしい。森林と忍者の相性も良いのだそうだ」

開拓者「話がある」

忍者教官「……左様か」

開拓者「お前たちはどうして勝手に忍者勢力を拡大しているんだ」

忍者教官「……返答次第では正規軍を呼ぶと言わんばかりの顔でござるな」

開拓者「当たり前だ。この町の責任者は俺だ。あまりに勝手な真似をするならば見過ごすことはできない」

開拓者「言っておくが、俺を殺しても軍は出動する」

忍者教官「……よかろう。いずれお話せねばならないと思っていたのでござる」

忍者教官「……拙者は主君にお仕えして、その身を守るため敵の情報を集め、時に殺める、そんな忍びの家の末裔」

忍者教官「……しかし今は主君を持たぬ身」

忍者教官「……聞けば、かの離宮は王国の姫君がその身を休めるための仮の宿であるとか」

忍者教官「……そこで拙者らは姫君をお守りするべく技を磨いていたのでござる」

開拓者「考えていたことは一緒だったのか……」

開拓者「だがお前たちにいくら実力と忠誠心があろうと、王家はそれを簡単には認めない」

忍者教官「……承知の上でござる」

忍者教官「……そこで、より早く功績をあげるべく拷問所と学校を作ったのでござる」

開拓者「なるほど。合理的なやり方だな」

開拓者「だが釘を刺しておく。これからは先に俺に相談することだ。余計な不和を生まないためにもな。いいか?」

忍者教官「……御意」

開拓者「忍者たちの気持ちは分かったが、俺に任されているのは町作りだ。それを忘れてはいけない」

開拓者「第一、姫君の護衛は近衛兵たちで十分足りているからな」


安価↓2、3 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「とはいえ忍者たちを放ってはおけないな」

開拓者「産業Lv.10の目標も達成したことだし、王族に認められる手助けをしてやろう」

開拓者「まずは法律だな。軍法も教えたいところだ」

開拓者「知り合いの弁護士を呼ぶか」


開拓者「忍者教官の会話で主君と認めた者への忠誠心は十分確認できた」

開拓者「だが、それが伝わらなければ意味がない」

開拓者「忠誠心をさらに上乗せするために、例の図書の町に本を発注しよう」


翌日。

弁護士「やあ久しぶり。最近は問題を起こしてないみたいだね」

開拓者「ああ。いつも世話になっている」

弁護士「法律の講習会を開けばいいんだね。わかったよ」

開拓者「ちなみに講習を受ける者の大半が忍者だ」

弁護士「……どういう状況だい、それ?」

開拓者「そして忍者たちにはこの教本を配ってくれ」

弁護士「僕のとは違う本みたいだね」

開拓者「お前は決してその本を見るんじゃない。絶対にだからな。良くないことになる」

弁護士「はあ……また悪だくみしてるのかな?」

開拓者「悪だくみじゃない。すべては王国のためだ」

●住民
・法律家……王国の法律知識に長けた人々。忍者に軍法を教えた副産物。
・忍者Ⅱ……防御力は低いが高い回避力と攻撃力を誇る戦闘職。法律も学んだ。姫大好き。


忍者「ああ、早く姫君にお会いしたいでござる!」

忍者見習い「私も姫様みたいになりたい!」

忍者「ヒメ! ヒメ! ヒメ! ホゥアアアー!!」

開拓者「忠誠心を極めるとこうなるのか。驚いたな」

弁護士「なんで冷静なんだよ君は」

法律家「あの……弁護士先生。この場合開拓者さんの行為は違法なのでは……」

弁護士「いや、訴えても勝てないよ。あの町の図書は脱法図書だから」

開拓者「これで洗脳は完了した。近衛兵の適正は得たとみていいだろう」

弁護士「洗脳って言っちゃったよこの人」

法律家「いや適正ないでしょう! 姫君に何をするかわかりませんよ!?」

忍者「YES姫様NOタッチでござる」

忍者「王族の前では紳士ですが何か?」

開拓者「法律知識もあるからセクハラで訴えられることもない」

開拓者「大丈夫だ」

法律家「開拓者含めて大丈夫じゃないよこの人たち」

弁護士「僕は何に加担させられたんだ」

使者「こんにちは」

忍者「……鍛錬に戻るでござる」

忍者「……ニン!」

弁護士「うわ、王家の関係者が現れた瞬間真面目になったよ」

開拓者「愛を忍ばせているのだ」

使者「何の話ですか?」

開拓者「忍者の話だ」

使者「はあ」

使者「覚えてますよね? 貴方が作るのは町であって、理想の忍者じゃないんですよ」

開拓者「分かっているとも。だから第一次産業Lv.10を達成したじゃないか」

使者「その点は素直におめでとうございます」

使者「いやだからと言ってあとは全部忍者育成に費やすとかやめてくださいね?」


安価↓2 王都への要請

開拓者「景観法を制定したい」

弁護士「急にまともになった」

使者「たしかに貴方には条例を決める権限はありませんからね」

開拓者「見ろ。この美しい自然を。棚田を。そして自然に調和する気球と観覧車を」

開拓者「しかし俺が町作りを終えた後、市長や業者が高層ビルを建て始めたらこの景観は失われる」

使者「あー、やりかねませんね」

開拓者「そこで、国の法律または地域の条例で、この町を景観法で守ってもらいたいのだ」

使者「賛成です。進言しましょう」

弁護士「僕も協力するよ。知り合いの法律家に声をかけてみる」

開拓者「頼むぞ、2人とも」

使者「あ、弁護士さん。転送魔法でお送りしますよ」

弁護士「いいよ。せっかくだから僕は気球で帰りたいな」



7週目結果

~住民の声~
忍者「姫様ァァァ! あああっ! 姫様の姫オーラくんかくんかしたいでござるお!」
薬師「植物園の客も増えたよ。やったね」

~来訪者の声~
観光客「宿も遊園地もレストランも予約が取れないし列が長い! もう植物園でいいや」
猟師「うっかり夜中猟銃持ったまま町を歩いてたら忍者に追いかけられた。こわっ」

8週目

称号:エコロジーバカンスシティ/忍者の里

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮……病弱な姫が療養するための住居。
・用水路……川から水を供給する水路。
・畑Ⅱ……野菜などを育てる農地。広大。
・水田Ⅲ……川から水を引いて穀物を育てる農地。絵になる美しく広大な段々畑。
・果樹園……果樹を育てる農地。養蜂も行っている。
・牧場……家畜を飼育している。
・植物園……様々な植物を集めた施設。
・宿……大勢の来客を泊めることができる宿泊施設。
・シェルター……宿屋の地下に作った施設。緊急用備蓄倉庫が併設されている。
・レストラン……良質な食材を王都で修行したシェフが調理して提供している。
・公衆浴場……労働者や観光客が山で冷えた体を温めるための施設。
・遊園地……エコロジーをテーマにしたレジャー施設。
・忍者屋敷Ⅱ……数多のからくりと忍者達が侵入者に襲い掛かる。もはやダンジョン。
・忍術学校……一般人に忍術の基本を教える学校。卒業者は一人前の忍者になれる。
・拷問所……忍者が捕虜に効率的な拷問を行う施設。
・飛行場……飛行機・気球・飛行船の発着場。町の玄関。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・農民Ⅲ……格の違う農家。彼らの手にかかればどんな作物や家畜もタケノコ並の早さで成長する。
・数学者……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。
・法律家……王国の法律知識に長けた人々。忍者に軍法を教えた副産物。
・環境学者Ⅲ……人・木々・動物が生きる環境を適切な状態に保つスペシャリスト。環境Lvの減少を最大限に防ぐ。
・薬師……山の民の持つ薬草の知識を受け継いだ人々。
・忍者Ⅱ……防御力は低いが高い回避力と攻撃力を誇る戦闘職。法律も学んだ。姫大好き。
・忍者見習い……忍術を勉強中の人々。人数が多いので忍者とは別枠に。
・山の民……山で生きてきた民の思想に染まった労働者。山で生きる知恵は非常に多い。
・神学者……神の教えや信仰について理論的に考察する事でより良い宗教を目指す探求者。

●その他
・大規模な掘削を行うと山の民に怒られます
・周辺の町では気球および飛行船の受け入れが可能です
・住民全体に合理主義が広まっています

●ステータス
第一次産業Lv.10
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.6
環境Lv.10
防衛Lv.7


開拓者「とうとう町の称号が2つに分裂してしまった」

開拓者「表の顔は美しい自然に満ちた穏やかな観光都市」

開拓者「裏の顔は色々な意味で汚い忍者が闊歩する防衛都市」

開拓者「忠誠心もほどほどが肝心だな。たぶんあいつらは命令されれば喜んで自殺する」

開拓者「さてこの町で建設を計画するのもこれで最後だ」

開拓者「色々なものが狭いと苦情が来ているが、俺が去ったあとの市長に任せるのも手だ」


安価↓1、3、5 産業・施設に投資します

忍者「アイエエエ!! 開拓者=サン!!」

開拓者「いきなり奇声をあげて目の前に現れるな! 腰が抜けそうになったじゃないか!」

忍者「セッシャ、ヒメ様のために新しい施設を考えたでござる!」

開拓者「却下ァ!」

忍者教官「……話だけでも聞いてくだされ」

開拓者「そういえばお前は法律の講習会に来てなかったな。そんなお前が聞けと言うのなら聞こうか」

忍者「セッシャら! ヒメ様ファンクラブの集会所として! ヒメ様の記念館を作りたいのでござる!!」

忍者「ヒメ様に関するあらゆる写真やグッズを集めて展示して!」

忍者「そしてたまにはヒメ様をお招きして! パーティを開くでござる!」

開拓者「…………」

開拓者「そのファンクラブとやらはともかく、記念館というのはありかもしれんな」

開拓者「よし分かった。労働者に作らせよう」

開拓者「だが忍者は建設に一切関わるんじゃない。いいか?」

忍者教官「……からくりは入れられないでござるか?」

開拓者「姫が怪我するだろう!?」

開拓者「忍者たちの頭の中は、からくり>姫>合理性>その他、なのか……」

開拓者「いかん……忍者の奇声が耳にこびりついて離れん……! 脳内再生される……」

開拓者「とりあえず記念館の他は宿泊施設の追加とレストランの増築だ。寝床と食事が最優先だからな」


●状況
・記念館……姫の名を冠した記念館。様々なイベントを開くこともできる。
・ホテル……宿より大きな宿泊施設。豪華だが宿泊代は割高。
・レストランⅡ……三ツ星級の食事処。2階建てで広々としている。

●ステータス
第三次産業Lv.6→8


開拓者「観光客のニーズに応えてレストランを増築した。同時に料理人も増やした」

開拓者「宿屋とは別にホテルも建てた。景観を重視して高さ控えめの横長ホテルだ」

開拓者「ホテル内にも浴場を作り、また一応シェルターへの階段も作らせた」

開拓者「宿屋とは趣の違いで差別化できているだろう」

開拓者「最後の人材育成だ」

開拓者「意外とこの町の住人は種類が少ない。特にプロフェッショナルではない労働者が様々な作業を肩代わりしている状況だ」

開拓者「育てる職種次第では産業Lvもまだ上がると思われる」


安価↓2、3 労働者に学ばせるテーマ

開拓者「しかし時間が少ない」

開拓者「様々な業種で活躍できる人材を育成するには……」

開拓者「閃いた! 接客だ!」


スタッフ「フォレストコースター、ただいま2時間待ちとなっております!」

スタッフ「忍者山特産、謎芋バーガーいかがですかー!」


男の子「ねえお姉さん! スマイルください!」

スタッフ「これでいいですか?」ニコッ


クレーマー「ああん? バナナの皮で滑って転んでズボンの尻が破れたのはそちらさんの責任じゃろがい!?」

スタッフ「申し訳ございません! ただいまお詫びのバナナを持ってまいります!」


開拓者「植物園、遊園地、レストラン、ホテル、浴場……あらゆる場所で接客の技術は役に立つ」

開拓者「サービス業全体の質が上がれば観光客の満足度も上昇し、リピーターが増え、収入の増加につながるだろう」

開拓者「これで町作りは満足した。あとは……」

山の民「足元に気を付けて」

開拓者「足場が悪いのには慣れているが、これほどの山は初めてだ……」

忍者教官「……開拓者殿まで来られずとも」

開拓者「責任者、だからな! 事故が起きれば俺の責任だ……!」

忍者「姫様を守れる力のためならばこれしき……」

山の民「空気が薄いです。あまり喋り続けないように」


山の民「着きました。山の祠です」

開拓者「ほう、ここが神学者の言っていた……」

忍者「山の秘宝はどこでござるか?」

山の民「祠の奥、洞窟の先です」

山の民「ここから先は我々も行ったことがありません」

山の民「何十年かに一度、洞窟に挑んだ若者が無事に帰還してきますが、その多くは……」

忍者教官「……ここまで案内ご苦労でござった」

開拓者「覚悟はできたな。いざ、秘伝の洞窟へ」


忍者「狭いでござる……」

忍者教官「……狭撃の罠を抜ける動きを思い出せばよいでござる」

開拓者「こんな高山の洞窟にも地下水が流れているんだな……」

忍者教官「……止まれ。滝でござる」

忍者「下が見えないでござる!」

忍者教官「縄梯子をかけて降りるでござる。だが……」

開拓者「……俺がここに残ろう。番をする者が必要だろう」

忍者「開拓者殿……!」

開拓者「どちらにしろ、ここで梯子を下りたら帰りの体力がなくなる」

開拓者「行ってこい」

ビュン

開拓者「うおっ!」

忍者Ⅲ「……ただいま帰り申した」

開拓者「どうやら、山の秘宝には触れたようだな」

忍者Ⅲ「……確かにただの水晶でござった。だが謎の力に満ちていた」

開拓者「よし、帰るぞ。弟子は?」

忍者Ⅲ「……梯子を上っているでござる。先ほど龍の戦いで負傷し跳躍力を発揮できなかったのでござろう」

忍者Ⅲ「……開拓者殿」

開拓者「なんだ?」

忍者Ⅲ「……感謝致す。拙者が今もこうして忍者として生き、そしてさらなる強さを手に入れられたのも開拓者殿のお力添えによるもの」

開拓者「その分きちんと働いてくれればいい……」

開拓者「絶対に、近衛兵になるんだぞ」

忍者Ⅲ「……御意にござる!」


●住民
・スタッフ……労働者の中でも接客に長けた人々。様々な施設で働く。
・忍者Ⅲ……史上最強のシノビファイター。卓越した戦闘技術と鋼の信念を誇る。

●ステータス
第三次産業Lv.8→9
防衛Lv.7→8

使者「こんにちは。……どうしてこんな昼間から横になってるんですか」

開拓者「筋肉痛で動けないんだ。先日、人生最大の登山をしてな……」

開拓者「やるべきことはやったから別にいいじゃないか」

使者「はあ。そのままでいいので聞いてください」

使者「来週初めに姫君がこちらへ来ます。粗相のないように」

開拓者「わかった」

使者「最後の仕上げですね。要望を聞かせてください」


安価↓2 王都への要請

開拓者「遊園地にファストパスを導入したい」

使者「ファストパスとは?」

開拓者「ああ、俺も最近知ったのだが、前もって時間指定の券を入手しておくことで、その時間に行けば列を無視して遊具に乗れるというものらしい」

使者「前売り券みたいなものですか」

開拓者「意味が違うが字面的にはそんな感じだ」

使者「そのファストパスの導入は難しいんですか?」

開拓者「管理が難しいんじゃないかと思ってな。発行しすぎても結局別の列ができてしまうだけだ」

使者「あれ? でもそういうのに長けた人たちってこの町にいませんでしたっけ」


数学者「ファストパスの導入ですか? あ、できますよ」

開拓者「できるか。ならば頼んだ」


開拓者「使者に頼む必要はなかったな」

使者「やっぱり疲れてるんですよ貴方。今はしっかり休んでください」

開拓者「ああ。姫にこんなくたびれた姿は見せられないからな……」

●ステータス
第三次産業Lv.9→10


スタッフ「電話が鳴りやみません!」

数学者「想定外ね……閉園時間を延長できない?」

スタッフ「山のせいで日没が早いんですよこの町」

労働者「照明つけたらいかんかな?」

法律家「いえ問題ないです。夜景を演出して観光資源にしましょう」

数学者「でも忙しいっていいことよね。ブームが過ぎたらこの遊園地はどうなることやら」

スタッフ「ブームで終わらないようにするのが私達市民の役目じゃないですか!」

労働者「これだけの規模ならしばらくは安泰っしょ」

数学者「気を抜くんじゃない!」


環境学者A「ゴミ拾いなんて、なぜ俺たちがこんなこと……」

環境学者B「仕事があるだけいいと思おう。必要な仕事だよ。こういう観光都市では特に」

数学者「あ、いました環境学者の方々」

環境学者「なんだ?」

数学者「知恵をお借りしたいんです。ゴミ箱の適切な配置と、ポイ捨てを減らす啓蒙活動について」


観光客母「大変! うちの子が高熱を……」

観光客父「気温の変化にやられたのか! あれ、この町、病院がないぞ!?」

観光客母「なんて無責任な町なの!? ちょっと! ここに来ようっていったのはアナタでしょ!?」

スタッフ「すいません、そちらのご家族様方、何かお困りですか?」

観光客父「うちの子が熱出して苦しんでるんだ! 病院はないのか!?」

スタッフ「すいません、小さな診療所しか……」

観光客父「地図……植物園の横だと?」

観光客母「そこでいいわ! 連れて行きましょう!」

スタッフ「風邪くらいなら薬師さんに任せれば治るからいいけど……」

スタッフ「市長候補さんに医者を招くように頼んでおかないといけないな」

8週目結果

~住民の声~
忍者「すごいでござる! 教官殿と手合わせした忍が次々と覚醒していくでござる!」
スタッフ「今度の町は私たちにお任せください!」

~来訪者の声~
武道家Ⅲ「俺たちの相手になる強者がまだいたのか!! 面白い!!」
カップル男「ごはんは美味しいし遊園地は楽しいし最高ッス。気球でプロポーズしちゃいました!」

>>231
スタッフ「今度の~」→「今後の~」

町が完成!

称号:ロイヤルワンダーランド

●状況
・山岳地帯……周囲を山に囲まれ山頂には氷河が見られる。
・高原……冷涼な気候で美しい景観を誇る。中央に川が流れており森もある。
・離宮……病弱な姫が療養するための住居。
・記念館……姫の名を冠した記念館。様々なイベントを開くこともできる。
・用水路……川から水を供給する水路。
・畑Ⅱ……野菜などを育てる農地。広大。
・水田Ⅲ……川から水を引いて穀物を育てる農地。絵になる美しく広大な段々畑。
・果樹園……果樹を育てる農地。養蜂も行っている。
・牧場……家畜を飼育している。
・植物園……様々な植物を集めた施設。
・宿……大勢の来客を泊めることができる宿泊施設。風情がある。
・ホテル……宿より大きな宿泊施設。豪華だが宿泊代は割高。
・シェルター……町の地下施設。緊急用備蓄倉庫が併設されている。
・レストランⅡ……三ツ星級の食事処。2階建てで広々としている。
・公衆浴場……労働者や観光客が山で冷えた体を温めるための施設。
・遊園地……エコロジーをテーマにしたレジャー施設。大盛況。
・忍者屋敷Ⅱ……数多のからくりと忍者達が侵入者に襲い掛かる。もはやダンジョン。
・忍術学校……一般人に忍術の基本を教える学校。卒業者は一人前の忍者になれる。
・拷問所……忍者が捕虜に効率的な拷問を行う施設。
・飛行場……飛行機・気球・飛行船の発着場。町の玄関。

●住民
・労働者……開拓者の指示に従い急ピッチで作業を行う。やけに学習効率が高い。
・スタッフ……労働者の中でも接客に長けた人々。様々な施設で働く。
・農民Ⅲ……格の違う農家。彼らの手にかかればどんな作物や家畜もタケノコ並の早さで成長する。
・数学者……数の専門家で計算はお手の物。多方面に活躍できる。
・法律家……王国の法律知識に長けた人々。忍者に軍法を教えた副産物。
・環境学者Ⅲ……人・木々・動物が生きる環境を適切な状態に保つスペシャリスト。環境Lvの減少を最大限に防ぐ。
・薬師……山の民の持つ薬草の知識を受け継いだ人々。
・忍者Ⅲ……史上最強のシノビファイター。卓越した戦闘技術と鋼の信念を誇る。
・忍者見習い……忍術を勉強中の人々。人数が多いので忍者とは別枠に。
・山の民……山で生きてきた民の思想に染まった労働者。山で生きる知恵は非常に多い。
・神学者……神の教えや信仰について理論的に考察する事でより良い宗教を目指す探求者。

●その他
・周辺の町では気球・飛行船・飛行機の受け入れが可能です
・住民全体に合理主義が広まっています

●ステータス
第一次産業Lv.10
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.10
環境Lv.10
防衛Lv.8

近衛兵隊長「姫様、見えましたよ」

姫「まあ、あれがわたくしがこれから住む町なのね!」

近衛兵隊長「いかがですか」

姫「思っていたより素敵な景色ですわ。もっと田舎臭い町を想像していましたの」

近衛兵隊長「ええ。緑の中にカラフルな色彩が映えてとても美しいと思います」

王「喜んでくれて嬉しいぞ」

姫「パパ」

王「あれは、そなたが小汚いと称した男の作った都市だ」

姫「そうなの? 忘れていたわ!」


近衛兵隊長「足元にお気をつけて」

姫「空気が美味しいってこういうことを言うのね」

開拓者「王様、姫様、お迎えに上がりました」

姫「おじさま。わたくし先日は失礼なことを言ってしまったわ」

姫「この町、全部あなたが作ったんですってね。褒めて遣わすわ!」

開拓者「いいえ。私が作ったわけではございません」

開拓者「労働者、農民、山の民、流れ着いた者、皆で作り上げた町でございます」

忍者「姫様でござる!」

忍者「なんと美しい……!」

忍者「ヒメ! ヒメ! ヒメ! キィエエエ!!」

姫「きゃあ!? 何なのこの方々!?」

開拓者「全然紳士的じゃないじゃないか! 馬鹿忍者ども!」

忍者教官「失礼つかまつる」ザッ

近衛兵隊長「何者だ」チャキッ

忍者教官「拙者、この町の忍者の長にござる」

忍者教官「元は流れの身。しかし拙者には王国への恩義がある」

忍者教官「陰ながら姫君をお守りするべくこの未熟者の弟子たちとともに精進するつもりでござる」

近衛兵隊長「そうか。中々の強者のようだが、我々の邪魔はするんじゃないぞ」

王「開拓者よ。ご苦労だった」

王「想像以上に優れた町だ。これならば娘の病も快方に向かうことであろう」

王「今ここに、娘の療養地、そして王国の新たな観光都市が誕生した!」

王「そなたの働きに感謝する」

姫「ありがとうね、おじさま!」

開拓者「ありがたきお言葉」

姫「本当においしい空気。いくらでも吸っていたいわ」

忍者「食事はもっと美味しゅうござるよ!」

忍者「離宮まで拙者らがご案内申し上げる!」

近衛兵隊長「ええい! 姫様から離れんか!」


開拓者「さて、軽く食事をしたら王都に戻るとするか」

使者「あれ、もう帰るんですか」

開拓者「次の土地が俺を待っているだろう?」

使者「次は何か月後ですかねぇ」

数か月後。

使者「こんにちは」

開拓者「俺の家まで来て何の用事だ?」

使者「姫君から手紙が届いているんですよ。貴方宛てに」

開拓者「俺にだと?」

使者「王様にも似たような内容の手紙が届いてましたがね」

開拓者「そういえば姫は俺の作った山の町にいるんだったな」

開拓者「ふむふむ……どうやらすごく元気になったらしい」

開拓者「環境Lvを下げずに維持したかいがあったというものだ。薬師と農家も役に立ったか?」

開拓者「む? 写真が同封されているな」

使者「そこには山脈をバックに止まった観覧車の上に立つ忍装束の姫君の姿が!」

開拓者「『わたくし、忍者になりましたの!』だと……!?」

開拓者「……元気になりすぎだろう」

使者「ご感想は?」

開拓者「取り返しのつかないことになった……」

使者「ちなみに私が直接出向いた理由なんですが……」

使者「開拓者さん、王様が呼んでますよ♪」

開拓者「うわああああああああああ」

使者「忍者の人たちも一緒に待ってます♪」

開拓者「……ご、拷問は嫌だー!!!」



おしまい

安価につきあってくれた皆さんお疲れさまでした

読んでくださった皆さんはありがとうございました

次回やるとしたらレジャー施設設計者編か、町作りならサブクエ・対戦形式・ターン数二倍・主人公交代など新しいことがしたいです

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom