開拓者達「安価で素敵な町を作る」 (712)

王「次期開拓者候補達よ。これより試験を行う」

王「2か月以内に指定された土地に町を作って参れ」

王「その町の出来を見て余がそなたらのどちらかを開拓者に任命する。良いな?」

指導者「はい!」

計画者「ええ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486966618

指導者「人は私を指導者と呼びます!」

指導者「と言っても別にお偉いさんじゃなくて、ただ少し他人にいろんな事を教えるのが得意なだけの一般人」

指導者「町作りの経験はほとんどないですけど、仲間と助け合えば開拓はきっと上手くいくに決まってます」

指導者「ビシバシ指導していきますよ!」



計画者「僕は王都の都市計画担当者。略して計画者なんて言われてるよ」

計画者「頭を使った作業が得意で、僕の関わった施設は市民にはもちろん先輩や王族の方々からも好評なんだ」

計画者「普段は少人数での仕事が多いから不安も多いけど……開拓、つまり都市開発なら負ける気がしないね」

計画者「僕の計画に狂いはない!」



前回(魔界編)→開拓者「安価で魔界に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477723880/)
四回目(高原編)→開拓者「安価で高原に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476533102/)
三回目(南国編)→開拓者「安価で孤島に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462605431/)
二回目(砂漠編)→開拓者「安価で砂漠に町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454661413/)
初回(森林編)→開拓者「安価で立派な町を作る」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448084293/)

王「我が王国の繁栄のため、新たな町を作る開拓団代表の選出は急務である」

王「若き世代の実力、しかと見せて貰おうぞ」

王「では、あやつらに与える土地を抽選で選ぶとしよう」

王「余は優しいので開拓が初めての者には比較的良い環境の土地を与えることにしておる」

王「いざ、ルーレットスタート!」


・森林……冷涼な針葉樹の森。雪が少し積もる。

・砂漠……緑豊かな大河の岸を離れると砂丘がどこまでも広がっている。

・孤島……王国の南の海に浮かぶサンゴ礁とマングローブの島。

・高原……近隣に火山を有するやや標高の高い土地。

・湾岸……穏やかな海を正面に臨む平野。

・湖畔……霧深く神秘的な森の中にある湖。

・草原……見渡す限りの大平原。雨は少ない。

ステージ選択

1.森林
2.砂漠
3.孤島
4.高原
5.湾岸
6.湖畔
7.草原

安価↓1 指導者の開拓の舞台
安価↓2 計画者の開拓の舞台

王「指導者が開拓するのは……湖畔!」

王「ふむ、この中では難度の高い場所を引きおった」

王「だがあやつの強みは場所に左右されることはない。健闘を祈る」

王「計画者が開拓するのは……ほう、湾岸ときたか」

王「計画者にはうってつけの開拓地であるな」

王「しかし、その地はとある問題を抱えておる。気を抜くでないぞ」

1週目:指導者

称号:霧深い湖

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。

●住民
・求職者……職のない人々。指導者の手で穀潰しからプロへと生まれ変わる。


指導者「んー、マイナスイオン!」

指導者「神秘的な場所ですね。ここなら私の力も存分に活かすことができそうです」

求職者「すでに建物があるんすけど、それ何すか?」

指導者「よくぞ聞いてくれました!」

指導者「この建物は施設転送魔法で王都から運んできた私の教室なのです」

指導者「ここで講義を行えば私の指導力は倍増! あなたたちの学習効率も3割アップ!」

指導者「私流の開拓を進めるために必須の建物なのです!」

指導者「私は労働者教育を得意としています」

指導者「人々の学習効率が異様に上がっているこの開拓地ならば、なんと私は週に3種類のプロフェッショナルを育てる事ができるんです」

指導者「いざ、指導です!」


安価↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

指導者「まずは基礎となる産業を育てましょうか」

指導者「第一に家を建てる人。ここは内陸なので金属加工をする人。そして湖を活かして魚を捕る人かな」

指導者「実は私、指導ができるからと言って頭がいいわけじゃないんです」

指導者「人が覚えられる量には限りがありますし、それぞれ得意分野というものがあります」

指導者「私には大工や鍛冶、漁みたいな力仕事は向いてないんですよ」

●住民
・大工……家を建てる職人。指導者の苦手分野を見事にカバーする。
・鍛冶師……金属加工の職人。一般的な金属は一通り扱える。
・釣り人……淡水の漁師。魚釣りだけでなく貝類の採取も行う。

●ステータス
第一次産業Lv.0→1
第二次産業Lv.0→1



大工「倉庫できたぞー!」

釣り人A「サンクス!」

釣り人B「フナしか釣れなかったぜ」

釣り人C「あたしなんて沢蟹しか取れなかったわ」

鍛冶師A「鉱夫いねえし俺らで鉱石も調達しねえとな」

鍛冶師B「まだ職に就いてない連中は……覇気がねえしな」


指導者「うーん、まだ知識に経験が追い付いてませんね」

指導者「まあ最初はこんなものでしょう。私は教え子の成長を信じます」

指導者「そういえば産業Lvが上がりましたね」

指導者「計画者さんとは、町の王国への貢献度および魅力度の合計で競うわけですからとても重要です」

指導者「次は何するんでしたっけ?」

指導者「ああ、そうそう、施設を作る指示ですね」

指導者「大工さんたちがいるとはいえ、指示を出す私が詳しくないと上等な施設は作れません……」

指導者「レストランや診療所はともかく、大きな施設を作るには、前の開拓者さんの倍の時間がかかると思います……」

指導者「遊園地とか総合病院を作るにはたくさん調べ物をしないといけませんからね」


安価↓1、2 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

釣り人A「やっぱり釣りじゃ効率悪いなぁ」

釣り人B「せっかく勉強した知識がほとんど役に立ってない……」


指導者「はっ! 住民の困った声が聞こえます!」

指導者「早速手を打たないと!」

指導者「大工さんたち! 急いで漁業のための施設を作りましょう!」


●住民
・釣り人……淡水の漁師。魚釣りだけでなく貝類の採取も行う。

・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。

●ステータス
第一次産業Lv.1→3


指導者「ふう。知り合いに頼んで漁港の町から漁船を一隻いただいてきました」

指導者「大工さんが生け簀を作ってくれたので養殖もできるようになります」

指導者「これで漁師さんのポテンシャルが引き出されました」

指導者「産業Lvも大幅アップ! きっと計画者さんよりも上です!」

代理人「よう嬢ちゃん聞いたぜ。開拓者目指して勝負してんだって?」

指導者「あ、代理人さん!」

指導者「就職支援所の仕事はどうしたの?」

代理人「大丈夫だ。代理人の代理を置いてきた」

代理人「しっかし霧の深い森だな。危うく迷っちまう所だったぜ」

指導者「もしかすると改善が必要かも……」

代理人「いい町を作れば他の町の市長が勝手に道を作ってくれるさ」

指導者「はい。私には道路を敷くノウハウがないですからね」

代理人「この霧だと道を作るだけじゃ駄目そうだしな。いっそ王都の仲間に俺から頼んでやろうか?」

指導者「頼んでいいんですか?」

代理人「ああ。何か必要な物があったら代わりに俺が王都から調達してきてやるぜ」

代理人「別に何でも構わねえぞ。依頼はできるだけこなすさ」


↓1 代理人への依頼

指導者「鉄道の敷設をお願いできません?」

指導者「鉄道会社に依頼して、大きな町からこの町まで線路を敷いてもらうんです」

代理人「ほう、いい案じゃないか。鉄道ならまあ迷わないわな」

代理人「確か鉄道関係者にも嬢ちゃんの教え子がいたよな?」

指導者「はい。王国東鉄道の駅で駅長をしてます」

代理人「じゃあそこから攻めてみるか。よし行ってくる」

指導者「帰り道も気を付けてくださいね」



1週目結果

称号:霧深い湖 → 湖畔の漁師村

~住民の声~
大工「悪いな、視界も悪いし広い建築には手間がかかるよ」
漁師「この湖の魚を獲り尽くしてやるぜェーッ!」

~来訪者の声~
遭難者「あ、あれ……家だよ、な…………助かった……!!」

1週目:計画者

称号:穏やかな海辺

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。

●住民
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。


計画者「とっても広々とした平野だ」

計画者「いいね! ここならいくらでも建物を建てられそうだ」

作業員「任せてください!」

計画者「危険は何にもなさそうだし、僕は本当にツイてるなあ」

作業員「すいません、噂で聞いた話なんですけど」

作業員「ここ、前の開拓者が行方不明になった海岸らしいんですが……」

計画者「なんだって!? ……みんな、気を付けて作業しようね」

計画者「僕は施設を作るのが得意なんだ」

計画者「建築のペースが異常に速くなる事で知られる開拓地なら、施設を週に3つも作らせる事ができるよ」

計画者「じゃ、計画を進めようか」


安価↓1、2、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

計画者「まずは海への玄関口を開くべきだね」

計画者「作業員のみんな、港を作るよ。これが図面だ」

作業員「2つあるように見えるんですけど?」

計画者「ああ、せっかくだから漁港とフェリー港を分けて同時に作ってしまおうと思ったんだ」

計画者「一応、先の事も見据えて、漁港として使わないならヨットやタンカー、軍艦でも停泊できるように設計したから」

計画者「よろしく頼むよ」


●状況
・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・カフェテリア……お洒落なカフェテリア。計画者の仕事場も兼ねている。


計画者「うん。素晴らしい出来の港だ。まだ何も周りにないのが寂しいけどね」

計画者「僕の作った仕様書や日程表に基づいて効率的に作業すれば、大規模な建築でも素早く完成させる事ができるんだ」

計画者「指導者がこれだけの港を作ろうと思ったら、建築関係の労働者がいても2週間はかかるだろうね」

計画者「そして、ついでにカフェテリアも建ててもらった」

計画者「カフェで落ち着いてコーヒーを飲みながら作業するのが僕のお気に入りなんだ」

計画者「産業Lvは上がってないけど……焦ることはない。何事もまずは基礎からだよ」

計画者「次は……そうか、労働者を誘致しなければいけないんだ」

計画者「正直、僕は人付き合いが苦手だ……」

計画者「労働者教育なんて当然向いてない……優れた教本を選んで渡すことぐらいしかできないな」

計画者「でも、僕は運動神経も全然ない。だから運動が関わる職業の教本選びには苦戦するだろうね」

計画者「スポーツマンや戦闘職の育成には前任の倍の時間を要する計算になるか……」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

計画者「困ったな……治安維持は重要なんだけど」

計画者「犯罪心理学の教本を渡そうか。犯罪を止める町じゃなく犯罪が起きない町を目指そう」

計画者「それと……ダイビングの本があった」

計画者「これで体を鍛えて貰おうかな……」


●住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。

●ステータス
第三次産業Lv.0→1


探偵A「犯罪都市から取り寄せた事件ファイルだ。今日はこのNo.23について考察しようと思う」

探偵B「恐らく私怨による犯行だろうと思うがね。つまり犯人はこの3人に絞られる」

ダイバー「ダイビングの後はパンケーキで栄養補給が一番だな!」

労働者「コーヒー一つ」


計画者「労働者の人たちが開拓地にやってきたから教本を渡してそそくさと帰ったんだ」

計画者「目論見通り、ダイビングと犯罪心理に詳しい労働者が生まれた」

計画者「そしたら、探偵やダイブ帰りの労働者がカフェに集まるようになった……」

計画者「売り上げが伸びて産業Lvが上がったのはいいけど……僕の居場所が……」

計画者「うう、計画が乱れる……!」

秘書「計画者様、お話が」

計画者「っ!? なんだ、秘書か。どうしたの?」

秘書「指導者は自身の部下を王都に遣わし、支援活動を行わせているとの情報を掴みました」

計画者「彼女の得意そうなことだ。でも困ったな。僕にはそういうことを頼むあてがない」

秘書「それでは、わたくしが王都まで行って参ります」

計画者「え、ちょっと待ってよ。そしたら僕の補佐をする人がいなくなるじゃないか」

秘書「王都まで出向くのも貴方の補佐の一環です」

計画者「でも……」

秘書「不安ですか。ですが、貴方は一人ではございません」

秘書「労働者の方々を信じてあげてください。立派な町を作り上げようとする意志は一つでございます」

計画者「……分かったよ」

計画者「じゃあ秘書、一つ仕事を頼むよ」


安価↓1 秘書への依頼

計画者「できる事なら貴族や有力な市長とのコネクションが欲しい」

計画者「何かあては無いかい?」

秘書「一人、心当たりがございます」

秘書「ですが、王に近しい人物であるため、協力していただけるかは未知数です」

計画者「なおさら接触して欲しい。味方につければかなり有利になるからね」

秘書「左様ですか。承りました。では、失礼致します」

計画者「指導者には悪いけど、僕はとある必勝法を計画していたんだ」

計画者「そう、ヘッドハンティング……人材の引き抜きだ」

計画者「指導者の育てた優秀な人材をこの僕の勝利に利用する」

計画者「もちろん当の労働者にとっても悪い話じゃない」

計画者「引き抜く人材には、エージェントを通して、より良い待遇と活躍できる環境を与える事を約束するのさ」

計画者「ふふ、どんな職種に話を持ち掛けようかな」


・大工……家を建てる職人。指導者の苦手分野を見事にカバーする。
・鍛冶師……金属加工の職人。一般的な金属は一通り扱える。
・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。

安価↓1選択

湖畔。

大工「おう遭難者さん。もう元気になったかい?」

遭難者「はい! おかげさまで!」

大工「そうか、やっと安心できるな」

遭難者「本当にありがとうございます。自分、皆さんにお礼をしたいんです」

大工「いやいや、いいって」

遭難者「実はわたくしこういう者なのですが」スッ

大工「あんた……計画者の……!?」

遭難者「大工の方々の技術、この地で腐らせるには勿体ない」

遭難者「私どもの開拓地で働きませんか?」

●指導者:住民
・求職者……職のない人々。指導者の手で穀潰しからプロへと生まれ変わる。
×・大工……家を建てる職人。指導者の苦手分野を見事にカバーする。
・鍛冶師……金属加工の職人。一般的な金属は一通り扱える。
・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。



●計画者:住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
◎・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。


計画者「これからよろしくね」ニヤリ

大工「おう、お互い助け合いといこうな」ニヤリ



1週目結果

称号:穏やかな海辺 → 港のお洒落なカフェ

~住民の声~
作業員「計画者さんのメンタルが心配だ」
ダイバー「あれ、一人海から上がってこないな……」

~来訪者の声~
サーファー「秘密のスポットに隠れ家カフェ発見!」
渡り鳥「クエー!」

2週目:指導者

称号:湖畔の漁師村

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。

●住民
・求職者……職のない人々。指導者の手で穀潰しからプロへと生まれ変わる。
・鍛冶師……金属加工の職人。一般的な金属は一通り扱える。
・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。

●その他
・鉄道会社に線路の敷設を依頼中。

●ステータス
第一次産業Lv.3
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.0


指導者「大工さんが一人もいなくなってる……!?」

指導者「い、一体どういうことなの……? 湖の神様の神隠し……?」

求職者「こ、怖いっす……」

漁師「一応湖の底をさらってみるか?」

遭難者「不思議なこともあるものだ」

指導者「神秘的な場所だし、湖の神様がいるのは間違いありません」

指導者「一度ご挨拶に行かなければ……」

指導者「でも先に仕事を済ませましょう」

指導者「大工さんをもう一度育成するのも選択肢の一つですかね……」


安価↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

指導者「戦力を強化しましょう」

求職者「えっ」

指導者「戦力にもなる職業です。湖畔に危険はないけれど……」

指導者「戦力を増強すれば鍛冶の需要が高くなります」


●住民
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員……潜入・破壊工作のプロフェッショナル。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。

●ステータス
第一次産業Lv.3→4


猟師「熊を仕留めてきた」

冒険家「熊から逃げ切った」

諜報員「熊から身を隠せた」

指導者「上出来です。皆さん、一人前に育ちましたね」

指導者「鍛冶師の需要はまだそこまで上がらなかったけれど、肉類が取れるようになって食材の幅が広がりました」

指導者「大工さんがいないので建築ができません……どうしよう」

冒険家「指導者さん、自分らが手伝うよ」

漁師「大丈夫だ。俺らが埋め合わせをする」

猟師「あんたに涙は似合わないぞ」

指導者「皆さん……!!」

指導者「私だけいじけてるわけにはいきません! 身体強化魔法! 私も働きます! うおおおお!!」


安価↓1、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

漁師「指導者さん、うちのせがれにも指導してくれねえかなあ」

鍛冶師「無理だろ。彼女の身体も一つしかないんだ」


指導者「はっ! 住民の物足りなさそうな声が聞こえます!」

指導者「早速手を打たないと!」

指導者「急いで子供たちのための学校を作りましょう!」


●状況
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
(建築中)・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。


指導者「で、できました……学校です!」

指導者「ここで、次世代の子供たちに立派な大人になるための知識と理念を教えるのです!」

冒険家「指導者さん、頼まれてた施設だけど……」

漁師「すまん。すでにある店と合わせても全然足りなかった」

指導者「いいんです。来週までかかってもいいので完成させてください。お願いしますね」

代理人「嬢ちゃん、すごい汗だぜ。また無理したな?」

指導者「仕方ないのです。大工さんが一夜にして皆消えてしまったので」

指導者「指導者たるもの、時には労働者の前に立って働くことも必要なんです」

代理人「大工が消えた? きな臭えな」

代理人「計画者の仕業じゃねえの?」

指導者「その発想はありませんでした!」

代理人「まあ禁止されてねえし不正ってわけじゃないからなぁ。嬢ちゃんもやり返したら……って無理か」

代理人「そうだ、鉄道の件だが許可が出たぜ。着工は再来週、開拓期間が終わる前には完成するってよ」

指導者「そうですか、私からもお礼の手紙を出しておきます」

代理人「連絡事項は以上だが……帰る前に何か俺に言っておくことはあるかい?」


安価↓2 代理人への依頼

指導者「大工さんがいなくなったのはまだ計画者さんのせいと決まったわけじゃないです」

指導者「原因が分からない以上、また起きる可能性はあります」

代理人「だな。対策するかい?」

指導者「はい。軍人さんか、騎士さんを派遣していただければいいのですが……」

代理人「流石に公の組織は動いちゃくれないと思うがな」

指導者「私は仮とはいえ開拓団の代表ですから、王国軍だって動いてくれるはずです」

代理人「分かった。試しに頼んでみる」

深夜。

指導者「湖の神様……聞こえますか……」

指導者「どうか私に開拓団の大工をお返しください……」

指導者「! 空気が変わった……!」

指導者「霧が晴れてる……」

指導者「湖面に映像が……こ、これは!」

『そう、ヘッドハンティング……人材の引き抜きだ』

『指導者の育てた優秀な人材をこの僕の勝利に利用する』

指導者「犯人は湖の神様ではなく、計画者さんでしたか……!」

指導者「許せません!」

指導者「きっと私がやり返せないとでも思っているんでしょう!」

指導者「でも、この湖から魔力を得た今の私なら……施設を引き抜ける!」

指導者「湖の神様、力をお貸しください!」

指導者「施設転送魔法!!」


・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・カフェテリア……お洒落なカフェテリア。計画者の仕事場も兼ねている。

安価↓1選択

指導者「湖面に向こうの開拓地が映ってる……」

指導者「これは……鳥の視点?」


カフェテリア。

渡り鳥「クェー」

大工「いやあここのコーヒー美味いな」

計画者「そうだろう?」

大工「本当、こっちに来て正解だった」

渡り鳥(カフェテリアの屋根の上に着地、発光)

計画者「さて、新しい図面を……いてっ!」

計画者「え、何、なんで僕は外に!?」

大工「コーヒーも消えちまった!」

計画者「か、カフェテリアが消滅したのか……!?」

●計画者:状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
×・カフェテリア……お洒落なカフェテリア。計画者の仕事場も兼ねている。

●ステータス
第三次産業Lv.1→0



●指導者:状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
(建築中)・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
◎・カフェテリア……お洒落なカフェテリア。指導者のお気に入り。


指導者「あなたが人材を引き抜き続ける限り!! 私は施設を引き抜き続けます!!」

指導者「それはそうとこのカフェ、素敵ですね♪」



2週目結果

称号:湖畔の漁師村 → 強き男たちの村

~住民の声~
冒険家「この森、霧が深いだけじゃない。何かある」
漁師「湖底から遺体が上がらなくてほっとした」

~来訪者の声~
イノシシ「喋れるイノシシもいるんですよ、はい」
旅人「霧の中の隠れ里か、いい響きだ」

※備考
以降、計画者のターンに人材引き抜きを行った時に限り、次の指導者のターンに施設引き抜きが発生します。
妨害して有意に立つ他にも、それぞれが作りにくい複合型施設・戦闘系人材を交換するという使い方も可能。

2週目:計画者

称号:港オンリー

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。

●住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。

●ステータス
第一次産業Lv.0
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0


探偵「恐らく、何らかの方法で指導者が報復を行ったのでしょうな」

計画者「犯罪心理学に基づいた推理だとそうとしか考えられないんだね……」

探偵「トリックは不明である」

計画者「なんてこった……これじゃただの開港前の港じゃないか」

計画者「カフェテリアが消えたせいで産業Lvが0に戻った。これはまずいよ」

計画者「施設が消失するだなんて……僕の計画が台無しだ……」


安価↓1、3、4 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

計画者「待った。この施設消失事件は本当に指導者がやったのか?」

計画者「もしかしたら前開拓者の失踪と何か関係があるかもしれない……」

計画者「犯人がどうやって人や建物を消してるのか知らないけど、それならこちらも武装が必要だね」

計画者「作業員のみんな、軍事施設を作るよ!」


●状況
・造船所……船舶の生産工場。
・飛行場……航空機の発着・管制施設。軍事転用可能。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。

●ステータス
第二次産業Lv.0→1


作業員「兵士もいないのに、これって必要あるんですか?」

計画者「僕を甘くみないで欲しいな。軍用にできないならできないで、空港として利用可能だよ」

作業員「でも砲台は……」

計画者「いずれ必要になる。大きな町を作ったとして、ここは他国にとって攻めやすい地形だからね」

計画者「造船所は前々からの予定通り完成したみたいだね。いい感じだ」

計画者「そろそろ労働者教育を行わないといけない」

計画者「憂鬱だ……でも頑張らないと」

計画者「それと、僕は専門書を選んで渡すことしかできないから、労働者のLv上げは基本的に不可能だ」

計画者「その分建築で町を発展させたいところだね」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

指導者「教室の整理をしなくちゃ……ん? この本は……」

指導者「置きっぱなしにして事故が起こるといけません。計画者さんの所に魔法で送ってしまいましょう」


計画者「そこの作業員。労働者に教本を渡しておいてくれないかな?」

作業員「ここに置いてる本ですか?」

計画者「うん。そこの二冊」

作業員「三冊積まれてますけど」

計画者「あれ、おかしいな。まあいいや。上の二冊をお願いするよ」

作業員「分かりました」

『明日から君も竹細工職人』『独立のススメ』

作業員「変わったセレクトだなぁ」

●住民
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
・独立運動家……王国からの独立を掲げる集団。

●ステータス
第二次産業Lv.1→2


竹細工師A「竹細工の技術を学んだわけだけど、竹なんてあった?」

竹細工師B「山の方に行くと竹林があったぞ」

竹細工師C「竹で船作りたいな」

計画者「ふふふ、きちんと竹林の存在は確認済みさ」

計画者「僕がそんなミスをするわけないじゃないか」

計画者「ん? 何か騒ぎが聞こえるな」


独立運動家A「王国からの独立を!」

独立運動家B「我らの共和国を作るのだ!」

計画者「何の騒ぎだい!?」

独立運動家A「計画者様!」

独立運動家B「貴方様のおかげで我らは独立心に目覚めたのです!」

計画者「どうしよう……全く心当たりがない……」

独立運動家A「さあ、計画者様を頂点とする新たな国家作りを!」

独立運動家B「軍事施設はこのために作っていたんでしょう! 素晴らしい計画だ!」

計画者「な、何かの間違いだ……」

計画者「まずい……だんだん歯車が狂ってきている……」

秘書「計画者様、ただいま戻りました」

計画者「ああ秘書か……おかえり……」

秘書「元気をお出しください。王国の中枢部にほど近い有力者を連れて参りました」

計画者「来ていただけたんだ」

使者「始めましてですかね。王国の使者をしている者です」

計画者「始めまして。もしかしてあなたは前任の?」

使者「ええ。開拓者と王とのパイプ役を担っていましたが、ご存知の通り、開拓者はこの海岸の開拓に向かったのを最後に消息を絶ってしまって……」

使者「正直、暇を持て余してました」

計画者「僕に協力してくれるのかい?」

使者「王からもNG出てませんからね」

計画者「ありがとう、助かります!」

使者「今回、王は中立なので王に何かを頼むのは難しいでしょう」

使者「ですがまあ王国内なら大抵の事はサポートできると思いますよ」

計画者「じゃ、これから秘書はこれまで通り僕の補佐を頼むよ」

秘書「かしこまりました」

使者「ところで計画者さん、ここに来る途中危なそうな人たちが見えたんですけど」

計画者「……気にしないで」

使者「では気にしません」

使者「何か私に頼む事はありますか?」


安価↓1 王都への要請

計画者「実は、せっかく港があるのにまだ使えていないんだ」

計画者「いくつかの町からこの町まで船が来るようにしてくれないかな?」

使者「私から市長達に頼めば間違いなく大丈夫だと思いますけど、いくつか問題が」

計画者「どんなの?」

使者「まず、今この町に降りる人がいないだろうという事。そしてこの町から送る商品がない事」

使者「そしてこの町の近くでは原因不明の行方不明事件が起きている事」

計画者「ああ、確かにそんな場所に好き好んで船を運行したいとは思わないね」

使者「まあ話は通しておきますので、船が運航したくなる町作りをしてください」

使者「それが出来次第、すぐにでも運航開始できるように手配しておきますよ」

計画者「人材引き抜き……するかなぁ」

計画者「もし施設消失事件が指導者の手によるものなら、原因はほぼ間違いなく僕の人材引き抜きだ」

計画者「それと、もしやるにしても労働者Lv2以上だと自分で良い労働環境を作れるからヘッドハンティングに応じないんだよね」

計画者「とりあえずどんな住民がいるのか、エージェントからの連絡待ちだね」


・鍛冶師……金属加工の職人。一般的な金属は一通り扱える。
・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員……潜入・破壊工作のプロフェッショナル。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・人材引き抜きをしない……次ターンに施設の引き抜きが起こらなくなる。

安価↓1選択

計画者「……やめておこう」

計画者「エージェントには指導者の動向を観察するように頼んでおこう」

計画者「人材引き抜きをやめても施設の消失が続いたら……考えたくないね」



2週目結果

称号:港オンリー → 民営軍港

~住民の声~
大工「竹で家建ててみるか?」
独立運動家「独立の日は近い!」

~来訪者の声~
船員「新しい要塞ができてるけど、なんか無防備だな」
旅人「独立国家を作ろうとしてるんじゃないかと思って通報したら公共事業らしい。えぇ……」

3週目:指導者

称号:強き男たちの村

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
(建築中)・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。
・カフェテリア……お洒落なカフェテリア。指導者のお気に入り。

●住民
・求職者……職のない人々。指導者の手で穀潰しからプロへと生まれ変わる。
・鍛冶師……金属加工の職人。一般的な金属は一通り扱える。
・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員……潜入・破壊工作のプロフェッショナル。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。

●その他
・4週目~7週目に鉄道会社が線路の敷設工事を行う。

●ステータス
第一次産業Lv.4
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.0


指導者「今週は誰もいなくなってません! よかったー!」

指導者「でしたら施設引き抜きはやめておきましょう。フェアじゃないです」

指導者「でも、カフェが手に入ったのはうれしい。可愛いですしね」

ていうか転送魔法あるんだったら開拓する必要なくね?

>>106 指導者「あれってエネルギー量に換算するととんでもない魔力を消費してるので、普通に物資を運んだり町を作ったりする方がベターなのです」


指導者「求職者以外の住民は専門分野をさらに学ぶことでレベルが上がります」

指導者「一見くだらない職業でも伸ばせば化ける事があります。竹細工師なんかでも最終的に竹のロケットを作れます」

指導者「でもまだ職種が少ないので後でいいかもしれませんね」


安価↓1、2、4 労働者に学ばせるテーマ

指導者「指導開始!」


指導者「鉄にニッケル、コバルトまたはモリブデンを30%配合した合金をマレージング鋼といい……」

指導者「鍛え方は私には再現できません。ですが、私の目を見て。皆さんなら出来る出来る出来る出来ます可能可能可能可能可能可能可能――」


指導者「そうです。木に全身で愛を注ぐのです。そして地に祈るのです」

指導者「そしたらあら不思議。2日以内に高さ15mまで成長します!」


指導者「最初に言っておきます。魔法は才能が9割!」

指導者「ここにいる中の数人だけでも錬金術師として大成することを、先生はいたく願っています!」


●住民
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・林業家……木々を育てる生産者。

●ステータス
第一次産業Lv.4→5
第二次産業Lv.1→2


指導者「え? 私が何を指導しているのか分からなかった?」

指導者「私は教師Ⅵですからね。常人には理解できないのも無理はありません」

指導者「でも結果を見てください。ほら、みんなプロフェッショナルに成長しているでしょう。ね?」

指導者「施設、作らないとなあ……はあ」

指導者「私の知識じゃ施設のLvは上げられないんですよね」

指導者「大工さんいないしまた身体強化魔法を使うしか……」

林業家「待った。指導者さんはもう無茶しないでくれ」

錬金術師「あたしが金を全力で生産する時の数十倍の魔力使ってるんですよね。もったいないです!」

猟師「体弱いんだから、休んでな」

指導者「皆さん……!」


安価↓1、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

鍛冶師A「俺たちの技術を発揮できる場所がないな」

鍛冶師B「小規模なタタラ場なら作ったよ。物足りないけど……」


指導者「はっ! 住民の不満げな声が聞こえます!」

指導者「早速手を打たないと!」

指導者「林業家さんと錬金術師さん! 急いでナイスな鍛冶場を作りましょう!」


●状況
鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。

●ステータス
第二次産業Lv.2→3


鍛冶師「よし、できたぞ! 俺の最高傑作の鋼!」

鍛冶師「でも売る場所が少ないんだよな。どうにかならないのか?」

指導者「安心してください。きちんとその辺も考えてます」

指導者「その内列車も来るように………………」

鍛冶師「ど、どうした?」

その時、指導者は唐突に思った―――

人は仙人にならなければならない、と―――




指導者「みなさん、準備はできましたね?」

冒険家「何なんだ一体? 商店街の工事中だったのに」

錬金術師「あたしたちを集めたってことは、魔力が必要なんですか?」

指導者「そうです! さあ、この中央に向かって全員で念を送るのです!」

指導者「むむむむむ……!」

錬金術師「むむむむむー!」

冒険家「しょうがない……むむむ」

指導者「!! 霧の質が変わった……!」

錬金術師「成功ですね!」

指導者「はい!」

冒険家「え? 何が? 俺全然わかんないんだけど」

指導者「この変質した霧を吸い続けると、なんと仙人になれるのです!」

冒険家「」ダッ

指導者「逃がしません! あなたは、仙人になるのです!」

冒険家「やめろ! 離せ! 俺は達観した仙人にはなりたくない! 死ぬまで冒険を求めるんだああああ!!!!」



その日、こうして一人の青年が仙人になった。



●状況
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。

代理人「……満足げな顔して、どうしたんだい嬢ちゃん?」

指導者「いやあ……仙人っていいですねえ」

代理人「あーいつもの発作か。ほどほどにしとけよ」

代理人「そんで、先週の依頼だが、すまん駄目だった」

代理人「軍も騎士団もそれだけでは動かないんだと。それこそ国家の危機でもなけりゃな」

指導者「それは残念です……」

代理人「けどまあ結果的に今週は誰も失踪しなかったんだろ? 良かったじゃねえか」

指導者「でも! いつまた人がいなくなるか分かりません!」

代理人「だったら自分で警備隊を育てるとかどうだ? 得意だろ」

指導者「できれば町作りに専念したいんですよね」

代理人「あ、でも一つ伝言があった。また集団失踪が起きたら報告してくれだとよ」

代理人「ところで、あのカフェはどうした? やけに立派だが」

指導者「あれは計画者さんの開拓地から引き抜いたんです」

代理人「嬢ちゃんが魔法を使えるのは知ってるからやったことはまあいい」

代理人「だがどうしてそんなことした?」

指導者「計画者さんが大工さんたちを引き抜いたからです!」

代理人「ん? つーことは集団失踪の犯人は計画者で確定したのか?」

指導者「はい!」

代理人「……なら防御固める必要なくねえか? カフェ奪って脅したんだろ?」

指導者「でも、万が一があるかもしれないじゃないですか」

代理人「まあ、分かった。今回はしゃーないがあんまズルすんなよ」

代理人「今週は俺に何か頼むことあるか?」


安価↓2 代理人への依頼

指導者「細々とした道具の調達をお願いします」

代理人「細い物が欲しいのか、いろんな雑貨が欲しいのか、どっちだ?」

指導者「細い物も含めて、まあ、色んな小道具をください」

代理人「分かった。買って運んで来ればいいんだな」

指導者「お願いします」

代理人「転送魔法は使わねえのか?」

指導者「身体強化や施設転送が必要になるときのために少し節約したいんです」

指導者「魔法を使うのはすっごく疲れますからね……」



3週目結果

称号:強き男たちの村 → 湖と金の村

~住民の声~
鍛冶師「早くこの腕を大衆に認められたい」
錬金術師「神秘的な湖だから魔力に困らないね。他の土地だったらすぐガス欠起こしてた」

~来訪者の声~
仙人「仙界が出来たと聞いてやってきましたですじゃ」
剣士「腕利きの鍛冶師……この村にいると聞いたが」

今日はここまで、前々回に告知した対戦形式となっております


★今回のシステムのまとめ

指導者……教育3回(Lv上げOK)、建築2回(Lv上げ無し)
計画者……建築3回(Lv上げOK)、教育2回(Lv上げ無し)

引き抜きできるのはLv1の施設・住民のみ

最終的に産業Lvの合計値で競う

僅差の際には交通Lv、防衛Lv、環境Lvも考慮されるので上げておいて損はないです

3週目:計画者

称号:民営軍港

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・造船所……船舶の生産工場。
・飛行場……航空機の発着・管制施設。軍事転用可能。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。

●住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
・独立運動家……王国からの独立を掲げる集団。

●その他
最短で2週間後に船舶の往来が開始する。

●ステータス
第一次産業Lv.0
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.0


計画者「エージェントから向こうにできたカフェの話を聞いたんだけど……」

計画者「完全に僕のカフェテリアじゃないか!」

計画者「指導者はいくつか魔法を使えるみたいだし、今週何も消えていないところを見ると、大工を引き抜かれた仕返しで間違いなさそうだ」

計画者「でも少し安心だ。前の開拓者が消えたのと原因が同じだったら施設が消えるのを防げないからね」

計画者「地形と気候以外の状況項目……つまり施設は増築を行うことでLvが上がるんだ」

計画者「エージェントが見たっていう仙界なんかでも、僕の風水と景観美の知識を使えばもっと本物に近い桃源郷ができるはずだ」

計画者「非現実的なものであろうと僕に設計できない施設はないんだよ」


安価↓1、2、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

計画者「用水路の整備はどうなってる?」

秘書「はい。明日にも開発予定区域の全域に敷設が終了する予定です」

計画者「いいね、大工の働きで一般家屋もハイペースで増えている」

計画者「もう僕が計画しなくても最低限の農耕や商業は始まりそうだ」

秘書「次の計画はいかがなさいましょう?」

計画者「製造業を発展させたい。この図面を作業員の代表に届けてくれ」

秘書「かしこまりました」

計画者「さて、もう一つの図面も急いで完成させよう」

計画者「僕も魔法を取り入れることにした。竹細工師が生かせそうなものをね」

●状況
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。

●ステータス
第一次産業Lv.0→1
第二次産業Lv.2→3
第三次産業Lv.0→1


探偵「不可思議な建物ですな」

ダイバー「上り続ける階段に、床がいつの間にか壁になっている通路、一体どうなってんだ!?」

大工「図面に従って作ったらこうなったんだ。俺たちもよく分かってない」

計画者「それはただのデザインさ。重要なのは機能だよ」

計画者「ここは魔芸術アトリエ。魔力を持つ芸術を作り出す工房なんだ」

計画者「魔力は神秘的な場所や物品から得る事ができる。そんな魔力の源となる芸術作品は人工的に作り出すことができる」

大工「お前さんも魔法を使えるのか?」

計画者「ううん、全く。ただ僕の知ってる魔法使いが必要とする設備を用意しただけだよ」

計画者「魔力源のオブジェはいくつか知ってるけど……できれば僕の町オリジナルの芸術を創り出して欲しいね」


秘書「造船所、航空工場では作業員の方々が、アトリエでは竹細工師の方々が中心となって製造、創作を行っているようです」

秘書「町の各地で個人経営の食堂や工具店がオープン。小規模の畑も確認できました」

計画者「報告ありがとう。いよいよ町が動き出した感じがするよ」

計画者「労働者教育……よく考えて行わないといけない」

計画者「対戦相手の指導者には人知を超えた職人や戦士を生み出すポテンシャルがある」

計画者「それができない僕が対抗するには、施設との組み合わせを活かすか、最悪、人材を引き抜くしかないね」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

計画者「……仕方ない。軍事施設を運用するためには軍務に携わる人員がどうしても必要だ」

計画者「軍事系の書物をあさってみよう」

計画者「うーん……僕も銃の解説書や戦記物は読んだ事あるけど、軍人への指導教本となるとさっぱりだ」

計画者「あんまり荒事が好きじゃなくて、実際の戦争からは目を逸らしがちだったのが仇になったね……」

計画者「でも苦手意識がついたって仕方ないじゃないか。どこの学校でも軍人になるような体育会系は僕らインテリをいじめるんだ」


●住民
(教育中)・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。

●ステータス
第一次産業Lv.1→2


ミリオタA「王国民として実に悔しいがやはり銃は皇国のものが一番だな」

ミリオタB「上官殿! 我々と各国の戦闘機の話をいたしませんか!」

計画者「そ、それは、あっちの彼としたらどうかな……」

独立運動家「独立のため、我らは兵力を身につけなければならない!!」

計画者「興味は十分に示してくれたけど、今の彼らは軍人じゃないね……」

計画者「意欲はあるから後一押しで立派な戦士になってくれそうではあるんだけど、今週は無理そうだ」

植物学者A「これは食べられる野草だ」

植物学者B「マジカル竹槍を作ろう。機能美の極致を目指して!」

計画者「軍事系の書籍の中にサバイバルの知識になりそうな植物図鑑を入れておいたら、植物マニアが生まれてしまった」

計画者「まあ、ちょっと農業に貢献してくれてるみたいだし結果オーライか」

使者「こんにちは」ブゥン

使者「おっ、帰りの魔力を補充できそうな建物が。でも残念、まだ形だけですね」

計画者「あなたも魔法が使えるんだね……」

使者「移動だけですがね。便利ですよ、忙しい身としては」

使者「近場なら私も飛行機や船を使いますけどね」

計画者「ここ、王都からそんなに遠くないだろう?」

使者「あの開拓者さんが消えるような海岸ですから、長居したくないし船で来たくないんですよ」

使者「しかしそれとは別ベクトルで前より物騒になってません?」

使者「発展はしてますけど、いまだに独立運動が盛んですし、軍事マニアが増えてますよ」

計画者「大丈夫だよ。彼らは僕を中心とした独立を望んでるから、勝手な事はしないさ」

使者「……反乱、起きませんよね?」

計画者「軍人を育ててるのはそれを防ぐためでもあるんだ」

使者「ああ、軍人を育ててたんですか」

計画者「苦手分野でね。まだ途中なんだ」

使者「まあ時には苦手な事もしないといけませんね」

使者「でもそういう苦手な事は私が引き受けてもいいんですよ」


安価↓1 王都への要請

計画者「それなら、王国軍の駐屯地を誘致できないかな?」

計画者「軍務の指導と独立運動家の監視をお願いしたいんだ」

使者「代案はありますが、王国軍の最高指揮官は王なのでそれは不可能ですね」

計画者「それならぜひ代案を聞かせてよ」

使者「他の町の治安維持組織への依頼です。王国軍には劣りますけど十分目的は達成できるでしょう」

計画者「どうしようか。まずは依頼できそうな町を教えて」


1.砂漠の町
2.高原の町
3.珊瑚礁の町
4.城塞の町
5.どうしても王国軍がいい

安価↓1

計画者「あっ、この砂漠の町ってあの安全安心のカジノシティの事だよね?」

使者「ご存知でした?」

計画者「高層建築の素晴らしさでも有名だし、ちょっと思い入れがあってね……」

計画者「ここに頼むってことはあの世界屈指の武道家集団が来るんだろう? 楽しみだなあ!」

使者「彼ら、銃器の類は扱えませんけどいいんです?」

計画者「でも彼らは正義と平和を愛する心も持っているよね。今回の目的にうってつけの人材じゃないか」

使者「では、カジノシティに連絡しておきます」



3週目結果

称号:民営軍港 → 人の集まり始めた港町

~住民の声~
竹細工師「おおっ、竹のアートが光り始めたぞ!」
独立運動家「独立軍結成を目指してとにかく鍛錬!」
作業員「この飛行機どこかの航空会社が買ってくれるだろうか?」
労働者「冷やし中華始めました」

~来訪者の声~
海釣りおじさん「いい釣り場だけどアクセス悪いな~」
旅人「町外れで変な生き物を見たんだ。嘘じゃないんだ」

4週目:指導者

称号:湖と金の村

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
(建築中)・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。
・カフェテリア……お洒落なカフェテリア。指導者のお気に入り。
・鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。

●住民
・求職者……職のない人々。指導者の手で穀潰しからプロへと生まれ変わる。
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員……潜入・破壊工作のプロフェッショナル。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・林業家……木々を育てる生産者。

●その他
・4週目~7週目に鉄道会社が線路の敷設工事を行う。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.0


工員「しゃっす! 建設会社です!」

指導者「あ、もしかして鉄道会社の依頼を受けた方々ですか?」

工員「ですです! 開拓地なんで作業がはかどりそうなんですが」

工員「霧で手元が見えねえんでその分時間かかると思います、すいやせん!」

指導者「よろしくお願いします! 今度差し入れを持っていきますね」

指導者「Lv.1の労働者はプロの職業人。Lv.2の労働者はその道の熟練者」

指導者「そしてLv.3の労働者は世界一のチームに属するスポーツ選手や、人々の暮らしを変えた発明家のような人類の宝です」

指導者「それ以上の超越者となるともはや奇跡……ただの人間には決して辿りつけない神の領域」

指導者「しかし、そんな神に選ばれた存在である私ならば、労働者をLv.4まで育てる事ができるのです!!」


安価↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

指導者「私は神のようなものなんですからもっと貴い扱いをしてもらいたいものです」

指導者「だからカフェをロイヤルでヴィクトリアンでラグジュアリィにします」

指導者「内装をいじるのはへたっぴなので代わりに店員さんにテコ入れしましょう!」


指導者「メイドさんになりたい人集まってくださーい」

ざわざわ

冒険家「なんだなんだ?」

指導者「あ、冒険家さん。あなたもメイドさんになりますか?」

冒険家「いやいや何言ってるんだよ。俺男だよ」

指導者「私の指導力の前に性別の壁などないのです」

冒険家「はあ。でもまあ今回は遠慮しとくよ」

指導者「あなたには冒険心はないのですかっ!!」

冒険家「!?」


●状況
・カフェテリア……お洒落なカフェテリア。指導者のお気に入り。

・メイドカフェ……本格的でクラシカル。湖畔の別荘で過ごす貴族気分が味わえる。

●住民
・メイド……完全で瀟洒な従者。スカートはロング、ドジなんて踏まない。

●ステータス
第三次産業Lv.0→1


メイド「お嬢さま、料理をお持ちしました」

指導者「いやあすっかり生まれ変わりましたね。やっぱり私ってすごい」

メイド「ありがとうございます、お嬢さま」

指導者「でもここでメイドさんたちが引き抜かれたら私ショックでハートブレイクしてしまいますね」

指導者「何としても阻止しましょう」

●住民
・諜報員Ⅱ……潜入・情報収集の熟練者。気配が薄すぎて目の前にいても気付かれない事がある。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。


諜報員「……」

遭難者「くぅ、どうしてこのタイミングで……」

指導者「油断しましたね。熟練の諜報員はわずかな怪しい動きも見逃さないんですよ」

指導者「素晴らしい働きでした。ありがとうございます」ペコリ

諜報員「……俺のいる向きはそちらじゃないんだが」

指導者「遭難したと見せかけて人材の引き抜きを行っていたのですね」

指導者「許しませんよ。さてどう指導してやりましょうか」

遭難者「ひいい」

指導者「あ、そうだ。あなたには自分で自分の墓穴を掘ってもらいます」

遭難者「へ?」

指導者「地質調査技師試験の対策講座を開きますので、あなたも受講してください」

指導者「そして一番最初にボーリング調査を行ってもらいます」

遭難者「そ、それくらいなら」

指導者「……もしかすると湖の神様の祟りで死ぬかもしれませんからね」

指導者「地質調査の結果、当たり前ですけど地下水が出まくりました」

指導者「でも地盤の強さは分かるので、家を建てる場所の参考になりますね」

指導者「ちなみに調査の最中、遭難者さんが隙をついて逃げてしまいました」

指導者「この霧の樹海を抜けられるでしょうか……心配です」

冒険家「探してくる。こういうのは諜報員より俺の方が向いてるからな」

錬金術師「地質調査で出た土砂を金に変換するよー!」

林業家「おーい指導者さん、今週は何を建てるんだい?」

林業家「個人的にあのシャッター街を使えるようにしたいんだが」

指導者「すっかり忘れていました!」

指導者「すると今週新しく着手できるのは一件だけですね……」


安価↓2 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

猟師「狼の群れに怪我を負わされちまった……。手当してもらって悪いな」

メイド「感染症の危険もあるので、本当は医師に診て頂いた方がいいのですが……」


指導者「はっ! 住民の苦痛を訴える声が聞こえます!」

指導者「早速手を打たないと!」

指導者「急いで病院を作りましょう! ベッドを20以上設置すれば小さくても診療所ではないのです!」


●状況
・病院……病気や怪我を治療できる施設。医師はいないが医療知識のある住民は多い。
・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。

●ステータス
第三次産業Lv.1→3


鍛冶師「うっかり火傷した。鍛冶師にあるまじき失態だ」

猟師「医者じゃないけど手当できるぞ」

冒険者「猟師がいなかったら俺に頼んでもいいよ」

錬金術師「化学物質なら扱えます!」

漁師「誰か助けてくれ……なんか頭が重いんだ」

メイド「私の持つ医療知識では原因が特定できなかったんです」

指導者「それなら私にお任せください。はああっ!」

漁師「お、頭が軽くなった! ありがとうよ! 今の魔法か?」

指導者「感謝なら私ではなく湖の神様に」

漁師「……悪いモノが憑いてたのか」

指導者「商店街が完成しました」

漁師「魚、新鮮だよー!」

メイド「あるだけ全部買ってもよろしいでしょうか」

錬金術師「換金所はこちらです!」

仙人「不老不死の妙薬は置いてないのかのう」

鍛冶師「銘刀『霧巻』だ。ここらの野生動物なら何でも一刀両断さ」

冒険家「俺、剣術は素人だけど買ってもいいのか?」

指導者「あっ、なんだか町らしくなってきた気がしますよ!」

諜報員「……来客だ」

指導者「どなた?」

代理人「ふう、やっとついたぜ」

代理人「道中で獣に襲われたんだが、なぜかみんな目の前でぶっ倒れたんだ」

指導者「ラッキーでしたね」

諜報員「……俺が護衛してたんだが」

代理人「先週頼まれてた道具類、馬車に積んで持てるだけ持ってきたぞ」

代理人「まずは消耗品だな。食料品、燃料、身だしなみ用品、文房具、工業用の接着剤ほか色々だな」

指導者「良かった、ちょうど石鹸が切れかかってたんですよ」

代理人「後は工具類、食器、服、必要そうなものは一通り持ってきたつもりだ」

指導者「本当に助かりました。お疲れでしょう。ぜひカフェで休んで行ってください」

代理人「お、メイドが働いてら。可愛い子ばっかりじゃねえか。やるなあ」

指導者「一人男性が交じってます。どのメイドさんか分かりますか?」

代理人「ふん、俺には簡単に見抜け……ちょっと待て」

指導者「はい?」

代理人「こんな上等な女給服をどうやって調達したんだよ」

指導者「冒険家の人たちを中心にして皆さんが他の町に買い出しに行ってくれるんですよ。その時について行って、洋品店に発注しました」

代理人「ってことは俺が持ってきた細々とした道具類は」

指導者「助かりましたよ? だって皆さんこんなにたくさん持ち運べませんもの」

代理人「…………そうか」


安価↓1 代理人への依頼

指導者「でもやっぱり道がないと何かと不便ですよね」

指導者「代理人さん。道路を舗装していただけませんか?」

代理人「え、俺がやんのか?」

指導者「私は工事が得意ではありません」

代理人「分かった。道路工事が得意な奴を探してくる」

代理人「でもよぉ、この霧の深さじゃ道路作んのも鉄道作んのもそう変わらないと思うぜ」

指導者「私がいるうちに完成しなかったらほぼ確実に負けてしまいますからね……」

指導者「工事にも手間取ってるようですし、何か私が手を打たないと……」



4週目結果

称号:湖と金の村 → 美しき不思議の町

~住民の声~
地質調査技師「森の中で掘れば鉱脈が見つかるかもしれないけど帰れなくなりそうで……」
漁師「網にかかる魚が減ってきたような気がする」
錬金術師「あたしたちがいるので買い出しのお金には困りませんね」
諜報員「……人知れず活躍する運命なのか」

~来訪者の声~
仙人「わしらは俗世から離れておるので住民には含まれんのじゃよ」
工員「すんませんっ、こりゃ工期延びそうっすよ」

今晩はここまで
次回、計画者の下にやってくる武道家たちは>>2の砂漠編で登場します

突然こんな事を言うのも恐縮なのですが、ここのシステムをモチーフにした安価式ssを別サイトで書いてもよろしいでしょうか。
勿論差別化は行いますが、不可であれば不可と言ってください。

>>194
所詮よくある安価形式ですからご自由にどうぞ

4週目:計画者

称号:人の集まり始めた港町

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・造船所……船舶の生産工場。
・飛行場……航空機の発着・管制施設。軍事転用可能。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。

●住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
(教育中)・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・独立運動家……王国からの独立を掲げる集団。

●その他
最短で1週間後に船舶の往来が開始する。

●ステータス
第一次産業Lv.2
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.1


秘書「計画者様、先週は人材の引き抜きを検討なさらなかったようですが」

計画者「うん……エージェントから連絡が来なかったんだ」

計画者「きっと身元がバレたんだね……。今度はもっと潜入が得意な人を探して依頼しないといけないか」

武道家「初めまして! 俺たちは砂漠のカジノシティから参りました、武道家です!」

計画者「す、すごい! 世界最強の肉体を持つ武道家集団をこの目で見れるなんて!」

計画者「やっぱり生だと違うなあ!」

武道家「俺たちの仕事はあいつらの指導・監視ですね」

ミリオタA「白兵戦は時代遅れ! 今は兵器の時代だ!」

ミリオタB「我々が目指すべきは士官。筋トレは一兵卒だけやってればいいんですぞ」

独立運動家「新たな戦力がやってきたぞ!! 打倒王国!!」

計画者「好き勝手言ってる……。嫌な思いをさせたらごめんね」

武道家「いえいえ、鍛えがいがありますとも」

武道家「万事お任せください! 俺たちが力の正しい使い方を教えてやりましょう!」

計画者「独立運動家の事は武道家のみんなに任せればいいかな」

計画者「それにしても現状、小さな町と軍事施設がそれぞれ存在してるかのようだ」

計画者「僕が作るべきは町だということを忘れないようにしよう」


安価↓1、2、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

計画者「しかし半端に軍事施設を作っても持ち腐れになるかな」

計画者「飛行場を軍事転用しよう。それから造船所を増築すれば雇用も拡大する」

計画者「後は昨日書き上げたこの都市計画書を作業員の代表に提出しよう」

計画者「今週の計画はこれで決定だ」


●状況
・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。
・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。

・飛行場……航空機の発着・管制施設。軍事転用可能。

・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。

●ステータス
第二次産業Lv.3→4
第三次産業Lv.1→3


がやがや

わいわい

計画者「モール街を作ったよ」

計画者「ただの商店街と違って広いから車両も出入りしやすい。高さもあるから二階にテナントも入れる」

計画者「ご覧よ。人口が増えたのか明らかに町に活気が生まれた」

計画者「……まだ竹細工と小規模な商店しかないけどね」

労働者「へい! うぅい! おあーいっ!」

計画者「造船所では戦艦を作って貰ってる。いい掛け声が聞こえるね」

計画者「もし使わなかったら軍港のある町に買ってもらう。僕の設計した船だ、欲しがるに違いないよ」

計画者「あの……作業、疲れてないかい?」

労働者「このくらい忙しい方がちょうどいいんすよ」

労働者「あの砲台とか空港の迎撃システムの管理施設のような、普段暇な場所で働くといらない欲が出てしまう」

計画者「経験があるの?」

労働者「俺も砂漠の町から来たんです。暇すぎてカジノにはまって一回破産しました」

計画者「暇を持て余す労働者が出ないように注意する事にするよ……」

計画者「本来なら傭兵を一人前に育てるためにもっと有益な参考書を探さないといけないんだけど……」

計画者「教育については武道家のみんながやってくれるって言うから僕の手は空いてる」

計画者「いつも通り新しい労働者教育を試みる事ができそうだ」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

指導者「本棚の整理を……あら?」

指導者「この本、二冊買ってしまってたんですね……」

指導者「私、この本はもっと読まれるべきだと思うんです。だから計画者さんにも送ってあげましょう」

指導者「これが本当の布教用ですね!」


計画者「大将や提督という役職は創作だと前線で戦ってしかも強いけど、実際は企業の社長みたいな立場なんだ」

計画者「有能な人を見極めて作戦を考えさせたり兵を教育させたり、ね」

計画者「戦闘職と違って僕の仕事にも通じるから、僕でもいい教育書を見つけることができた」

計画者「秘書、そこにある本を訓練中の人たちに渡しておいて」

秘書「かしこまりました。台の上の三冊で間違いありませんでしょうか?」

計画者「三冊? おかしいな、前にもあったような」

計画者「まあいいや、上の二冊を持って行って。三冊は多いからさ」

秘書(神学の本……? 船に宣教師を乗せるのでしょうか)

●住民
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内数名は提督として海兵を指揮する。
・牧師……宗教の教えを住民に広める。


武道家「平和を守るぞ!」

傭兵「ウォォォォ!!」

武道家「正義を胸に戦うぞ!」

傭兵「ウォォォォ!!」

武道家「だができるだけ金を稼ぐぞ!」

傭兵「ウォォォォ!!」

計画者「武道家たちのおかげで兵の教育が終わった」

計画者「もうどこにでも派遣できる立派な戦士だね」


海兵「戦艦はまだ完成しないのでありますか!?」

労働者「わ、悪い。来週末までかかるんだ」

提督「しばらくは陸上で訓練だな。操船、航海術の復習も怠るなよ!」

海兵「サー、イエッサー!」

計画者「……もしも提督のLvを上げていけば、マグマや冷気を操ったり戦艦を性能そのまま擬人化したりできるようになったと思うんだ」

計画者「でも僕には戦闘職に限らず労働者のLv上げができない。残念!」


牧師「神と和解せよ」

牧師「終わりの日に人は神の前に立つ」

ダイバー「アーメン」

独立運動家「おお神よ、独立する我らをお許しください!」

計画者「あれ? 僕、宗教なんて広めた……?」

計画者「他の町から移住してきたのかな。計画が乱れなければいいけど……」

使者「こんにちは。その後どうですか?」

計画者「おかげさまで、武道家のみんなのおかげで立派な軍人が育ったよ」

使者「その割にはいささか嫌な流れを感じるのですが」

計画者「いやいや気のせいだよ」

使者「そうですね。偏見はいけません」

使者「宗教関係者には魔法の適正がある人が多いので、牧師には魔芸術アトリエで斬新な宗教芸術を生み出してもらうのもいいのでは?」

計画者「その案いいね。もらうよ」

使者「助けになれたなら光栄ですよ。未来の開拓者さん」

使者「他、私に助けられる事はありませんか?」


安価↓2 王都への要請

計画者「指導者の作っている町の状況を視察したいんだ」

使者「計画者さんが一方的にですか? ……正規の手続きでは無理そうですね」

計画者「実は先日、向こうに潜入させていたエージェントからの連絡が途絶えたんだ」

計画者「指導者は魔法か何かでこちらの様子を把握してると思う。これって不公平じゃない?」

使者「私が味方している時点で公平では……でも分かりました。今日はひとまず帰って頼れそうな知人に連絡してみます」


翌日。

使者「計画者さん、連れてきました」

透明人間「貴方がクライアントか?」

計画者「す、すごい! 透明になれるんだ……!」

使者「彼は諜報員Ⅴの能力を持ち、王都で探偵業を営んでいます」

使者「透明化は任意で解除可能、また他者の接近を敏感に察知し姿を隠します」

使者「彼ならばたとえ指導者が優秀な人材を育成していても潜入可能だと思いますが、どうですか?」

計画者「ぜひお願いするよ!」

計画者「透明人間から連絡が来た」

計画者「僕から奪ったカフェは有効活用されていた。優秀な諜報員がいたっていうからそのせいでエージェントは見つかったんだろうね」

計画者「でも町の大きさは全然だ。商店街も、僕のモール街とは比べ物にならないほど貧相としか言えない」

計画者「負ける気がしなくなったよ。使者と透明人間に感謝だ」

計画者「透明人間に向こうの住民をリストアップしてもらった」

計画者「前にも言ったと思うけどLv.2の労働者は引き抜きできない」

計画者「僕の町に役立ちそうな人材はいるかな?」


×・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
×・諜報員Ⅱ……潜入・情報収集の熟練者。気配が薄すぎて目の前にいても気付かれない事がある。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・メイド……完全で瀟洒な従者。スカートはロング、ドジなんて踏まない。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・工員……鉄道工事をしている。住民ではないようだ。
・仙人……湖の霧を吸って生きているらしい。住民ではないようだ。
・人材引き抜きをしない……次ターンに施設の引き抜きが起こらなくなる。

安価↓2選択

計画者「……今のところ必要ないかな」

計画者「住民じゃない人は連れてきても問題なかった気はするけど……それを判断するのは彼女次第だからね」

計画者「リスクとメリットを天秤にかけるとリスクが大きいかな」



4週目結果

称号:人の集まり始めた港町 → 本格軍港

~住民の声~
竹細工師「竹の十字架に竹の冠だと……? 斬新!」
傭兵「平和すぎるぜ! 敵来い! 俺に町を守らせろ! ウォォォォ!」
労働者「戦艦の次にどんな船舶を作るか考えておいてください」

~来訪者の声~
観光客「今は閑散としてるけどいずれ軍需で物と人が集まる。いい町になるよ」

王「指導者と計画者に土地を与えて1か月が経過した」

王「開拓状況の報告をまとめてみようぞ。いわゆる中間発表だ」


・指導者の開拓地:湖畔
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.3
合計:11

・計画者の開拓地:湾岸
第一次産業Lv.2
第二次産業Lv.4
第三次産業Lv.3
合計:9


王「指導者がやや優勢のようだな」

王「立地は不利、また建築で大きく後れを取っておるのにもかかわらず、実にあっぱれである!」

王「さらに隠しステータスを見ていこう」


・指導者
防衛Lv.4
環境Lv.3
交通Lv.3

・計画者
防衛Lv.6
環境Lv.5
交通Lv.4


王「なぜどちらも防衛力を育てておるのだ!」

王「計画者は恐らく前任の行方不明を知り対策を試みているのだろうが、原因を考えると焼け石に水でしかないであろうな」

王「環境Lvの最大値はいずれも5だ。湖の水質や森林に問題はないが、さほど大きくない湖で魚を乱獲した影響が出ているようだ」

王「交通の便についてはどちらも改善に取り掛かっておるようだが、霧の森での工事には苦労するであろうの」

王「さて、泣いても笑っても後1か月! 双方、知力体力の限りを尽くし理想の町を作って見せよ!」

短いですが今晩はここまで
騒動の種の数を考えると計画者側は数値以上に現状不利だと思われます

5週目:指導者

称号:美しき不思議の町

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
・病院……病気や怪我を治療できる施設。医師はいないが医療知識のある住民は多い。
・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。
・メイドカフェ……本格的でクラシカル。湖畔の別荘で過ごす貴族気分が味わえる。
・鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。

●住民
・求職者……職のない人々。指導者の手で穀潰しからプロへと生まれ変わる。
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・漁師……淡水専門の漁師。湖の魚をどんどん獲ってくる。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員Ⅱ……潜入・情報収集の熟練者。気配が薄すぎて目の前にいても気付かれない事がある。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・メイド……完全で瀟洒な従者。スカートはロング、ドジなんて踏まない。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。

●その他
・鉄道会社が線路の敷設工事を行っている。7週目の完成が目標。
・建設会社が道路の敷設工事を行っている。8週目の完成が目標。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.3


工員「道路工事に来ましたー。いやー危うく迷うところでしたよ」

指導者「あら? 先にいらっしゃっていた工員さんから案内されなかったんですか?」

A社工員「いやあの人たち別の会社ですよ」

B社工員「ですです! 自分らは鉄道会社の下請けのモンっす!」

指導者「そうでしたか。これは失礼しました」

指導者「漁師さんたちから最近漁獲量が減ってきたと聞いたので、湖の神様に尋ねてみたのですが……」

指導者「そもそも漁船で大規模な漁業を継続して行えるほど広い湖じゃなかったようです」

指導者「これからも漁業を続けるためには、捕る量を減らすしかないんでしょうか……?」


安価↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

指導者「たぶん環境学者を育てても私と結論は一緒だと思うんです」

指導者「それなら魚の方を増やしてしまいましょう」

指導者「流石に魚にもっと卵を産むよう指導はできないので、養殖業界の最新知識を教えます!」


●住民
・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。


指導者「養殖が始まったおかげで一次産業のLvが下がらずに済みました。養殖の研究者さんに大感謝です」

漁師A「ほれ餌だぞー」ザァァ

漁師B「家畜と同じで自分の手で育てると愛着がわくな」

漁師C「まあ大人になったら食べるんだけどな」

漁師D「先行投資さ。親だって金を稼ぐ子供を育てようとすっし、指導者さんだって俺らをこき使うために勉強教えてんだろ」

指導者「なんてことを!」

漁師D「げっ!」

指導者「親は、我が子に苦労して欲しくないからお金をたくさんもらえる仕事に就かせたいのです!」

指導者「私だって、みなさんの夢や目標を叶えるお手伝いがしたいから教師をしてるんです!」

指導者「でもまあ今回の開拓ばかりは私のエゴが5割ですけど! ごめんなさい!」

指導者「あんな風に思っている人がいるなんて……私は指導者失格です」

指導者「最初に労働者としての基本を教えておくべきでした。でも今は住民も増えて、全員を指導するのは不可能です……」

指導者「ああ、私のせいであそこにも働きもせずぶらぶらしてる人たちが……」

求職者A「働きてーなwww」

求職者B「ああ働きてー働きてーwww」

指導者「あなたたち、そんなに働きたいんですか?」

求職者A「げっ!」

求職者B「そ、そうなんすよ。俺ら今まで興味の持てる仕事がなくって暇持て余してるんすよ」

指導者「なるほどそうでしたか」

指導者「まだ仕事がない人たちに、今から私が責任を持って仕事を与えます」

指導者「働いてない人。全員集合」ガシッ

求職者A「は、離してくださいっ!」ズルズル

指導者「工員のみなさーん!」

工員「どうしたんです、んな満面の笑みで。何かいいことでもありやした?」

指導者「私どもはクライアントの立場ですが、工期を引き延ばすわけにはいきません」

指導者「そこで、みなさんのお手伝いをしたいのですが……」

工員「あんまり人が増えすぎてもなあ」

指導者「そこは問題ありません。彼らは、あなた方が休んでいる間も働きますよ」

指導者「労働はー?」

労働者「完璧にこなすッ!!」

指導者「労働とはー?」

労働者「幸福であるッ!!」

指導者「はい。よく言えました」

指導者「彼らに食事や睡眠はほとんど不要ですよ! どうですか」

工員「怖いです」

指導者「そうではなくて、工期は予定通りでいけそうですか?」

工員「ま、間に合います。間に合わせます」



労働者A「ひい、ひい……もうダメです。最高に幸せなのに筋肉が動いてくれません……ッ!」

指導者「お疲れ様です。でも肉体を限界まで酷使してこの程度ですか。向き不向きがあるようですね」

指導者「仕方ないです。体力に自信がない人は無理せず、頭脳労働に回ってもらいましょう」

労働者B「あ、ありがてえ……」

指導者「みなさんには……ええと」

指導者「3日間で医師免許の試験範囲をすべて暗記してもらいます」ニッコリ

労働者「エクスタシィーーーッ!!」

指導者「やる前からこんなに幸せそうだなんて、こちらも嬉しくなっちゃいますね」

●住民
・求職者……職のない人々。指導者の手で穀潰しからプロへと生まれ変わる。

・労働者Ⅱ……労働を喜びとする人々。疲労するほど幸福を感じる。

・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。


医学生「ただの炎症です。念のため水仕事は控えてください」

漁師「水駄目ってどうすんだよ俺……」

労働者「手のっ、けいれんが、止まらないんですっ……! 病気ですか……!?」

医学生「過労です」

指導者「病院でお医者さんに診てもらえるようになりました」

指導者「猟師や錬金術師から転向した人もいるので、医者の不養生の心配もありません」

指導者「それにしても……魚が獲れない問題、工事が間に合わない問題、病院に医者がいない問題を一気に解決しちゃうなんて」

指導者「私ってやっぱり最高の指導者ですね!」

指導者「気になってた事を全部終わらせてしまったので、何をすればいいのか分からなくなってきました」

指導者「意欲にあふれる労働者が多いので、新しい職場を作ってあげたいですね」


安価↓1、2 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

指導者「やめた。彼らは勝手に働く場所を探すでしょう。だってそれが幸せなんですから」

指導者「せっかく魔力が豊富な土地なのです。魔法を活かした町を作っていきましょう」

指導者「でもここで産業開発に魔法を使おうとするのは素人のやることです。私は違います」

指導者「魔法でしか実現できない事に魔法を使うのがセオリーです」


錬金術師「頼まれてたもの、できました!」

錬金術師「こんなに大きな魔法珠、何に使うんですか?」

指導者「町の中央が寂しかったのでモニュメントとして飾ります」

指導者「でもそれだけじゃなく、ちゃんと役割もありますよ」

錬金術師「わあ、どんなですか!」

指導者「触れたカップルに幸せをもたらす効果です」

錬金術師「へえ! 気になってる漁師の彼を誘ってみようかな」

指導者「さらに、気象を操る効果です」

錬金術師「あれ? あたしもあんまり詳しくないんですけど、自動発動する魔法を全く違う系統から複数セットするのはかなり難しいとか聞いたことが……」

錬金術師「もしかして先生にはできるんですか!?」

指導者「し、知らなかった……」

指導者「私、魔法使いとしては良くてLv.2程度ですから、たぶんできませんね……」

指導者「でも私の知らないことも知っているなんて、よく勉強していますね」

●状況
・魔法珠……町の中央に飾られている真球。二人で触れると恋の魔法が発動する。
・儀式場……複数人で大規模な魔法を発動するための施設。


指導者「魔法珠のモニュメントはカップルの聖地にするとして、気象の操作には別の物を使いましょう」

地質調査技師「イラストの建物を再現して柱を建てたが……」

鍛冶師「なんだろうなこれ。そもそも絵と合ってるのか?」

指導者「んー、大体合ってます! 霧を払うための儀式場です。十分使えますよ」

指導者「でも霧を払う魔法となると私と同等以上の魔法使いがもっと大人数必要ですね……」

地質調査技師「町外れにいる仙人に頼めばいいんじゃないか?」

指導者「彼ら、ワシらは住民じゃないとか言って何にも協力してくれないんですよ。仙域は私達の町の中にあるのに……」

指導者「いっそ無理やり指導しちゃいますかね……?」

指導者「今週は産業が全く育ちませんでしたね……」

指導者「まあ漁獲量の減少をはじめ諸問題を解決しつつ次への布石も打てたので良しとしましょう」

代理人「やけに工事のペースが上がってると思ったらヤバい思考に陥ってる労働者がわんさかいるじゃねーか」

代理人「なぁ嬢ちゃん、いや、洗脳者さんよぉ」

指導者「働く意欲はあるのに働けない……そんな彼らの悩みを解消したまでです」

指導者「ハイペースな開拓には犠牲がつきものなのです。彼らの休息が失われた代わりに線路と道路の工事が間に合う保証が得られました」

代理人「そうか……勝負がかかってるんだ、堂々とサボる連中にゃイラつくわな」

代理人「ただ、就職支援所にそのやり口を持ち帰ってくんなよ?」

指導者「はいです」


安価↓1 代理人への依頼

指導者「代理人さん、次に様子を見に来る時に、ラジオ放送の機材を持ってきてくれませんか?」

代理人「ああいいけど。ラジオでいいのか?」

指導者「映像はまだいらないかな、と。高価ですし。町内放送用のスピーカーもセットでお願いします」

代理人「あ、要するにコスト低めの通信設備が欲しいのな」

指導者「魔法で住民全員に念話送ってたら高名なエコ魔術師の先生に怒られちゃいますよ」

代理人「すでにある家屋の内装を改造すれば簡易なラジオ局が作れそうだな」



指導者「今週も働いてる人が引き抜かれることはありませんでした。もう安心して良さそうですね♪」


5週目結果

称号:美しき不思議の町 → かなり不思議の町

~住民の声~
労働者「医者に幸せ死だけはしないように釘を刺された。余計なお世話だ!」
漁師「生け簀がもう少しあったらいいんだけど……」
錬金術師「あたしたちは製造専門なので霧払いは無理そうです、ごめんなさい」

~来訪者の声~
工員「手伝い、助かるけど……助かるけど……。うん……」
恋人「この町で結婚式を挙げたい!」

5週目:計画者

称号:本格軍港

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。

●住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内一名は提督として海兵を指揮する。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・独立運動家……王国からの独立を掲げる集団。
・牧師……宗教の教えを住民に広める。

●その他
・戦艦を保有。

●ステータス
第一次産業Lv.2
第二次産業Lv.4
第三次産業Lv.3


計画者「今日は完成した戦艦の進水式だ」

計画者「自分で設計した船が動いてるのを見ると感動するね!」

計画者「普段は内陸勤めだから船なんてこの機会が無かったら作れなかったよ」

秘書「他の港町との客船の運航も開始しました。経済も大きく発展する事でしょう」

秘書「しかし多目的港には戦艦が停泊しているため、商船は小型船舶でフェリー港へ荷物を降ろしているようです」

計画者「港も大きくしないといけないかな」

計画者「って、ん……? あれ……? まさか! そ、そんな!?」


1.客船
2.商船
3.戦艦

安価↓1選択

計画者「ボートが……消えた」

秘書「計画者様? 一体何をご覧になったのですか?」

計画者「商船から荷物を運んでた船だよ! まばたきなんてしてないのに、一瞬で消滅したんだ!」

秘書「見間違いではありませんか?」

計画者「そんなわけない。今までだって消える事件があったんだ」

計画者「でも指導者だったら船員を残して船だけ奪うはずだ。つまりこれは前任の開拓者が消えたのと同じ……!?」



秘書「はい、そうですか……。お伝えしておきます」

計画者「誰だった?」

秘書「商船の副船長です。乗組員の一人が小型船舶と積んでいたニワトリ数十羽ごと行方不明になったと……」

計画者「……それで?」

秘書「ダイバー団体への捜索の依頼と、今後同じ事件が起きた場合、当社は船舶での輸送を停止するとおっしゃっておりました」

計画者「よかった……。まだ大事にはなっていないんだね」

計画者「でもこのままだといずれ同じ事が起こる。何か手を打ちたいけど……」


※船舶の往来が滞りなく始まりました

●ステータス
第一次産業Lv.2→3
第二次産業Lv.4→5
第三次産業Lv.3→4

計画者「やあ労働者。いつも作業ありがとう。君たちも戦艦の素晴らしい出来を見たかい?」

労働者「ええ俺も見ましたよ。男として戦艦を見るとワクワクしてきますね」

労働者「ところで計画者さん、造船所では次の船舶の製造準備ができてるんですけど……」

計画者「ああ忘れてないよ。これが設計図だ」


1.空母
2.漁船
3.貨物船
4.豪華客船
5.その他自由安価

安価↓1選択



神父「計画者殿、少々お話が……」

計画者「たしか魔芸術アトリエで働いてた神父だったね」

神父「私共と竹細工師の共同制作で魔芸術が完成いたしました」

計画者「できたの? やるじゃないか。早速見せてもらうよ」


A.赤い十字架
B.竹グングニル
C.魔物の像
D.海神の指輪
E.作品名を自由記述

安価↓2選択

労働者「豪華客船ですか~。いいですねー!」

計画者「なるべく豪華に頼むよ」

労働者「はい。でも二、三週間はかかりそうですね」

計画者「どうしてだい? 僕の図面に不手際があった?」

労働者「単純に船体が大きいのと、専門の船大工がいないんで」

労働者「大工の方々も別の建物を建てるのに忙しいでしょうから、あんまり引っ張ってこれないんすよ」

計画者「確かに、一つ一つの部屋の内装にも時間がかかるか……」

計画者「というかよく考えたら豪華客船を3週間で作るなんて開拓地補正がないとあり得ない早さだね」

計画者「うん。それでいい。頼んだよ」



牧師「こちら、海神の指輪となります」

牧師「ダイバーの方々にいただいた真珠や珊瑚を贅沢に使用しました」

計画者「思ったより小さいな。オブジェみたいなのを想像してたんだけど」

計画者「……ところで竹細工要素と神学要素はどこ?」

牧師「海の神も天主が姿を変えたもの。すなわち我々の神でございます」

牧師「竹細工師の方はデザイン画を描いて、後は大工の方に任せました」

計画者「大工様様だ……。引き抜いていて正解だったかも」

計画者「でもこれ、僕が身に付けたところで魔法使えないから意味がないな……」

計画者「すごく強い魔法使いが味方になってくれれば最高なんだけど……」

計画者「Lv.1の施設は普通の施設。Lv.2の施設は他の町の同じ施設よりも上等な施設」

計画者「そしてLv.3の施設は大企業の本社工場や高台からでないと全体を一望できない露天掘り鉱山のような、雇用者だけで新たな町ができる程の産業拠点だ」

計画者「他の町への支社を作らず、町の中でそれ以上の経済効果を生むために必要なのは、イノベーション!」

計画者「様々な産業分野にイノベーションを起こす方法……すなわちLv.4の施設を作る方法は計画済みさ」


安価↓1、2、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

今晩はここまで
指導者は得意な魔法関連でも建築は苦手ですし計画者は軍事教育は苦手でも立派な軍港を作れます
得意分野を活かしましょう
あと一応今のところ完全な無駄安価はないと思います(他の要素との組み合わせ次第)

計画者「まずは船の誘導のためにちゃんとした灯台を作った」

計画者「港からの明かりだけでは夜間の航行が心許なかったからね」

計画者「さて、それよりも問題は……」

使者「こんにちは。船が消えてしまったとお聞きしましたが……」

計画者「商船から荷運びをしていたボートがね」

使者「被害が少なくて何よりでした。行方不明になった乗員一名は事故で海に落ちたことになってます。商社から親族への補償金も支払われました」

計画者「彼には悪いけど、僕としては完成したばかりの戦艦が消えなくてホッとしたよ」

使者「いえ、最悪は客船の消失です。大勢の人が消えて騒ぎになれば、あらゆる船の運航がストップするところでした」

計画者「……それ、僕確実に負けるじゃないか」

使者「港が使えない場合の代案は用意してなかったんですか? 計画者なのに」

計画者「それでね、僕はまた近いうちに同じ事故が起きると思ってる」

使者「私もそう思ってます」

計画者「対策を取らなければいけない。だから君を呼んだんだ」

計画者「少なくとも僕よりはこの現象に詳しいだろう?」

使者「……分かっていることは少ないですが」

使者「原因は不明ですが、ここは商業や軍事の上で非常に魅力的なポイントであるにもかかわらず、昔から船や人が消える地として避けられてきました」

使者「しかし近年では科学者達を中心にそんなのは迷信だという説が広まり、王はその世論を踏まえて前任の開拓者を派遣したのです」

計画者「うん。なんで王様はそんな地に僕を派遣したんだ」

使者「まあ、世の中にはもっと開拓の困難な土地が多いんですよ」

使者「ただこの現象はですね、ある魔法学者の先生曰く空間が歪んでいるのが原因らしいです」

使者「転送・転移魔法を使うとわずかに座標がずれるんだとか。実感はありませんがね」

計画者「まとめると、僕は科学者よりも魔法使いを頼った方がいいって事だ」

使者「必要でしたら超常現象を専門に研究している方々を紹介しますよ」

計画者「実績は?」

使者「異星人の実在証明、非魔術性の呪いを防ぐ方法など」

計画者「期待できそうだ」

●状況
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。
・処刑所……計画者に仇成す者共に死の制裁を与える。


研究者「ほほう。我々の要望した設備や道具はそろっているようですな」

計画者「何に使うのか分からない物が多かったので……間違いがあったらお知らせください」

研究者「いえいえ、これだけの物があれば研究は可能ですとも」

計画者「時間はどれくらいかかりますか?」

研究者「スムーズにいけば二週間。場合によっては数年かかります。何分相手は超常現象ですのでね」

計画者(どうしても間に合わせたいなら増築も考えないといけないか……)

計画者(あと3週間……客船が消える事件が無ければセーフだけど……)


計画者「で……さっきから窓の外に見えていたこれは何なんだい?」

計画者「魔芸術だなんて言わないでよ」

探偵「ふむ……どう見ても処刑場だ」

計画者「こんな物作ってと言った覚えはないよ!」

大工「その、彼らがどうしてもと言うので」

傭兵「処刑場の存在は軍事施設としての格を高める」

独立運動家A「王家の犬に死を!」

独立運動家B「計画者さんに逆らう者は皆殺しだ!」

計画者「じゃあ……まず君から死のっか……?」

独立運動家B「!?」ビックゥ

計画者「まあ傭兵の言う事にも一理あるから今回は不問とするけど……」

計画者「次は君の首が飛ぶからね」

独立運動家「」コクコク

計画者「超常現象研究者の方々は来賓だから育成できない……というか僕に彼らを育成する知識はない」

計画者「試しに参考書を探してみたら彼らの書いた学術書が出てきたよ。やっぱり有名な先生方なんだ」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

竹細工師「だ、誰か助けてくれええええ!!!」

牧師「お、落ち着いてください……!」

竹細工師「バケモンだ! バケモンに襲われたんだ!」

竹細工師「いつものように竹林に行ったら、目が光ってる気持ち悪い奴に追いかけられたんだよぉ!」

牧師「猛獣でしょうか……少し待っていてください」


計画者「町の安全のため、猛獣を討伐しないといけない」

計画者「兵隊のみんな、頼んだよ」

傭兵「はっ」

海兵「イエッサー!」

労働者「い、いたぞ! あいつじゃないか!?」

植物学者「竹をむさぼり食っている……」

魔物「! ヒョー、ヒョー!!」

労働者「き、気づかれた」

計画者「あんな生き物見たことない……」

計画者(その生き物は猿のような顔、狸のような胴、虎のような前足を持ち、尾は蛇のように見えた)

計画者(獣に似つかわしくない仁王立ちでこちらを威嚇するその生き物の両目が赤く輝く)

ジュッ

労働者「あ、熱ぢぃ!」

海兵「気を付けるであります! この獣、レーザー光を照射できるようです!」

傭兵「撃てえ!!」

使者「レーザーパンダ」

計画者「そういう名前の動物なのかい?」

使者「いえ、私が今命名しました」

使者「ごく稀に出現するんですよ。動物図鑑にも載ってない、特殊能力を持った生き物が」

使者「そういう存在を私たちは魔物と呼びます」

計画者「魔物、と呼ぶには可愛らしい姿だけど……。でも確かに危険な生き物だった」

ダイバー「もしかしてこの間見たあれも魔物だったのか……?」

計画者「何を見たの?」

ダイバー「水死体が浮いてると思って近づいたら、腹の部分に口があって噛みついてきたんだよ」

ダイバー「幸い動きは遅かったから逃げ切れた。ダイバー仲間にこの話をしても誰も相手にしちゃくれなかったが……」

使者「魔物の一種かもしれません。動物の姿をしてるとは限りませんから」

使者「しかし魔物が立て続けに出現するとは……やはり危険な土地ですね」

使者「船や人も海中に引きずり込まれて消えている可能性があります」

計画者「怖いな。魔物対策の専門家を育てよう」


●住民
・魔物ハンター……未知の生物を狩る。普段は普通の狩人として活動できなくもない。
・魔物学者……未知の生物の研究者。普通の生物学にはあまり詳しくない。


魔物ハンター「魔物狩りから帰ってきた。今日の成果はウサギ一匹だ」

魔物学者「魔物を探すフィールドワークから帰ってきました。竹林には他に魔物はいないようです」

計画者(半分無職ができあがってしまった……)

計画者(いざという時に活躍してくれるはずだし、見回りしてくれてると思えばいいかな……)

使者「今週は一週間まるまるここで過ごしてしまいました」

計画者「どうだった?」

使者「観光地としては微妙ですね」

計画者「大丈夫。自分でもわかっているよ」

使者「まあ観光だけが町の目的ではありません。モール街と工場があるので住んで働くには困らないんじゃないですか?」

使者「ではそろそろお暇しますか」


安価↓2 王都への要請

計画者「一つ依頼があるんだけど」

使者「なんですか?」

計画者「しばらくの間、船の運航を制限しようと思うんだ」

使者「成長率が落ちますよ」

計画者「でも大規模な失踪が起きたら町の風評が最悪になる」

計画者「だからある程度目途がつくまでは、リスクを承知で運行してくれる会社と町に限定したい」

使者「これほどの危険を承知してくれる労働者なんていませんよ。私だってごめんです」

計画者「もちろん、知らせるのは上層部だけさ」

使者「あなたもワルですねえ」

計画者「ふふふ」

使者「いいですよ。開拓にはある程度の強引さが必要です」

使者「と、なると観光客は空路で行き来することになるんですかね?」

計画者「どうしても来たい人はね。正直まだ観光資源がないから観光客の減少はそれほど痛くない」

使者「なるほど」

使者「では私は、船や労働者が消えてももみ消す力のあるお偉いさんと話してきますよ」

使者「労働者の命より王家との関係および後々の利益を優先しそうな方には何人か心当たりがあります」

計画者「スパイとして送り込んでいる透明人間から引き抜き可能な住民のリストが送られてきた」

計画者「先週から増えたのは医学生だけ。漁師は引き抜けなくなった」

計画者「指導者ならもっと教育してそうだと思って聞いてみたら、通常の労働者が大変なことになってるらしい……」


×・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
×・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
×・諜報員Ⅱ……潜入・情報収集の熟練者。気配が薄すぎて目の前にいても気付かれない事がある。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・メイド……完全で瀟洒な従者。スカートはロング、ドジなんて踏まない。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。
・工員A……鉄道工事をしている。住民ではないようだ。
・工員B……道路工事をしている。住民ではないようだ。
・仙人……湖の霧を吸って生きているらしい。住民ではないようだ。
・人材引き抜きをしない……次ターンに施設の引き抜きが起こらなくなる。


安価↓2選択

計画者「あっ、錬金術師」

計画者「いいね。僕には育成しにくい分野だ」

計画者「軍事面に幅を持たせることもできるし、魔芸術の創作もスムーズに進むだろう」

計画者「魔法の知識があるのなら魔物や超常現象の研究に関わってもらうのもありだ」

計画者「施設を奪われる可能性もあるけど……もう指導者も忘れてる頃だろう! 問題ない!」



透明人間「……初めまして」

錬金術師「きゃっ!?」

透明人間「怪しい者ではありません。ただ単に透明化の能力を持っているだけの人間でございます」

錬金術師「なんだ透明人間かー。びっくりしちゃいましたよもう」

透明人間「実は錬金術師の貴方がたに折り入ってお話がありまして」

透明人間「この町を離れ、計画者の元で働く気はありませんか?」

錬金術師「まさか私達まで引き抜こうっていうんですか……?」

透明人間「賃金は上がります。金を作る能力も有効に活用できます。悪い話ではないでしょう」

錬金術師「で、でも指導者さんには恩義もあるし……」

透明人間「彼女の役に立てていると思えていますか?」

錬金術師「そ、それは……!」

透明人間「優秀な魔法使いである彼女は大体の事が一人で出来てしまいます」

透明人間「一方金を作るのがメインの貴方がたは儀式魔法は使えず、魔法珠を作る際には鍛冶師にほとんどの作業を任せてしまった」

透明人間「ついていくので精一杯。指導者に声をかけられる度に不安になる……違いますか?」

錬金術師「…………」

透明人間「計画者はもちろん、町に魔法を使える者はおりません」

透明人間「歓迎しますよ……」

●指導者:住民
・労働者Ⅱ……労働を喜びとする人々。疲労するほど幸福を感じる。
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員Ⅱ……潜入・情報収集の熟練者。気配が薄すぎて目の前にいても気付かれない事がある。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
×・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・メイド……完全で瀟洒な従者。スカートはロング、ドジなんて踏まない。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。

●ステータス
第二次産業Lv.3→2



●計画者:住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
◎・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内一名は提督として海兵を指揮する。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・独立運動家……王国からの独立を掲げる集団。
・牧師……宗教の教えを住民に広める。
・魔物ハンター……未知の生物を狩る。普段は普通の狩人として活動できなくもない。
・魔物学者……未知の生物の研究者。普通の生物学にはあまり詳しくない。


諜報員(複数の足音がする……)

諜報員(しかし姿は見えない……)

諜報員(…………)

諜報員(怪奇現象だな)

錬金術師(あたしたちも透明化させられるんだ……魔法じゃないのに)



5週目結果

称号:本格軍港 → 未知の脅威に備える町

~住民の声~
魔物ハンター「虫や蛇が出ただけで呼びつけるのはやめてほしい」
魔物学者「レーザーパンダの胃袋からは竹しか出てきませんでした」
ダイバー「あいつの化け物を見たって話ガチだったのかよ。潜るの怖くなったじゃねーか」

~来訪者の声~
超常現象研究者「何か起こらない事には観測のしようもないのが問題だ」
商船船員「今まさに町の発展に貢献できてる気がして楽しいよ」
観光客「美術品を見に行ったら布教されたんだけど……」

6週目:指導者

称号:かなり不思議の町

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
・病院……病気や怪我を治療できる施設。
・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。
・メイドカフェ……本格的でクラシカル。湖畔の別荘で過ごす貴族気分が味わえる。
・鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。
・魔法珠……町の中央に飾られている真球。二人で触れると恋の魔法が発動する。
・儀式場……複数人で大規模な魔法を発動するための施設。

●住民
・労働者Ⅱ……労働を喜びとする人々。疲労するほど幸福を感じる。
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員Ⅱ……潜入・情報収集の熟練者。気配が薄すぎて目の前にいても気付かれない事がある。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・メイド……完全で瀟洒な従者。スカートはロング、ドジなんて踏まない。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。

●その他
・鉄道会社が線路の敷設工事を行っている。7週目の完成が目標。
・建設会社が道路の敷設工事を行っている。8週目の完成が目標。

●ステータス
第一次産業Lv.5
第二次産業Lv.2
第三次産業Lv.3


指導者「諸々の問題が解決したとはいえ産業が伸び悩んでますね」

指導者「ただ、鉄道と道路が完成すれば消費が増えるのは間違いありません」

指導者「天候操作の儀式魔法に挑戦してみましょう」

指導者「霧をなくす事で問題が起きるかもしれませんが、道路と鉄道が完成してから戻せばよいのです」

指導者「でも私一人ではできないので……錬金術師さーん」

指導者「あら? いませんね」

鍛冶師「俺も見てないぞ」

漁師「俺昨日の夜話したから、今朝いなくなったのか?」

冒険家「仙人の所にもいなかったぞ」

指導者「嫌な予感がします……」

冒険家「おおーい! 大発見だ!」

指導者「錬金術師さんが見つかりましたか!?」

冒険家「えっ、いや違うんだが……」

指導者「そういえば貴方は冒険家さん方の中でも見ない顔ですね」

冒険家「ここ数週間、仲間と共に濃霧の森の奥深くを冒険してたんだ」

指導者「よくご無事でしたね」

冒険家「ああ、そうだみんなも聞いてくれ! 大発見を成し遂げたぜ!」

指導者「大発見とは?」


安価↓2 冒険家たちの発見したもの(大体何でもいいですがどうしても無理なものだったら下にずれます)

冒険家「〝楽園”だ!」

鍛冶師「楽園?」

労働者「楽園、それはつまり職場!」

冒険家「なんだこいつ」

冒険家「えっとだな、俺たちはずっと森の中を進み続けて、右も左もわからなくなっていたんだ」

指導者「遭難してるじゃないですか!」

冒険家「そうだな。町にも戻れず森からも脱出できず、このまま死んじまうのかなと思ったその時、視界が開けた!」

冒険家「そこには無人の町が広がっていた!」

冒険家「食堂の倉庫には豊富な食料。水道も完備されていた」

冒険家「宿屋の布団はふっかふか! 流石に銀行の金庫は開かなかったが」

冒険家「畑には一面に薬草が茂っていた。擦りつけるだけで傷は治り、嗅げば極上の気分に浸れた」

鍛冶師「そこ本当に楽園なのか? なんか不気味だ」

冒険家「町の外れには石材が山のように積まれてた。金属のナゲットが大量に保管された倉庫もあったぞ」

鍛冶師「よし、取りに行こうか」

医学生「待ってください。極限状態で幻を見ていた可能性があります」

指導者「私も同じ事考えてました。都合が良すぎます。その薬草に幻覚作用があったかもしれません」

冒険家「信じてくれよ! ほら地図だってある! これを頼りに湖を探してここまで戻ってきたんだ!」

指導者「地図……ですか」

医学生「本当に行くんですか!?」

指導者「はい。もし本当なら開拓の大きな助けになります」

医学生「しかしこの先の森は完全なる未開の地……」

指導者「当たり前ですよ。開拓地より奥なんですから」

指導者「ただ現実的に考えたら、別の国かまだ見ぬ部族の町ですよね……」

指導者「護衛は多めに連れていきましょう」


冒険家「こっちだ」

猟師「方角はあってるか? できるだけ通りやすい道を選べよ」

猟師「指導者さん、そこ足元気を付けな」

指導者「ありがとうございます」

猟師「しかしたった3人で大丈夫なのか?」

諜報員A「……15人なんだが」

諜報員B「……ここまで無視されると辛い」

冒険家「お、着いたぞ!」

指導者「これは……本当に話に聞いた通りの場所ですね」

冒険家「ほら見ろ!」

猟師「おかしい。気配がない……人だけでなく動物も」

指導者「こんな場所に無人の町を放置していたら動物や植物が入り込みますよね」

指導者「倉庫の食料も至って新鮮……」

猟師「幽霊の町じゃないのか……?」

指導者「幽霊だったら私が感づいてますよ」

指導者「でも異常な場所なのは間違いないです。長居は無用ですね」

指導者「すぐに役立ちそうなのは石材と金属、それと薬草類でしょうか」

指導者「帰り道を考えると持って帰るのは不可能なので転送魔法で町まで送りましょう。こういう時こそ魔法の出番なのです」

指導者「薬草類は治療用だけでなく、料理に使えるハーブや、魔力の源になるものまでありました」

指導者「金属は鍛冶師さん曰く未知のものも交じっているとか。これはいい収穫でした」

指導者「石材は主に建材ですね。今後新しく調達する必要はなくなりました」

指導者「楽園の発見をどう活かすかが大事です」

指導者「錬金術師さんの代わりが務まる人も欲しいところですが……」


安価↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

指導者「手の空いている皆さんに栽培方法を教えて、早速薬草を植えてみました」

農家A「うふふ、いい天気ね」

農家B「……ふむ。霧の中でも多少明るければ薬草は育つからね」

指導者「農家といえば方言ですけど、うちの農家は薬草専門なのでハーブティーの似合うお姉さんと調合を研究してるおじさまっぽくなりました」

メイド「お手伝いに参りました」

農家B「……ありがとう。台所の掃除を頼む。邪魔な瓶は机に置いといてくれたまえ」

指導者「出張メイドサービスが始まりました」

指導者「奉仕の心得は身に付いているので今回は家事スキルをさらに成長させたのです」

指導者「いいですね。町のあちらこちらで、一家に一人のメイドさん」

指導者「私も3人くらい雇いたいです」


●住民
・農家……薬草専門の栽培だとしても分類上は農家です。
・諜報員Ⅲ……潜入・情報収集の超越者。万が一見つかっても別人になりすまし怪しまれる事はない。
・メイドⅡ……クラシカルでエクセレントな家政婦さん。雇われればあらゆる家事・雑用を完璧にこなす。

●ステータス
第一次産業Lv.5→6
第三次産業Lv.3→4


指導者「諜報員さん方にもさらなる指導をした……と思うんですけど」

指導者「席は全部埋まってるはずなのに、誰も来てなかったような気がするんですよね」

指導者「しかも指導後は一切見かけなくなりました」

指導者「でも頼み事をするといつの間にかやってくれて、手紙を残してくれます」

指導者「まるで妖精のような働きぶりです」

指導者「そう……諜報員は、みんなの心の中にいるのです」

指導者「魔法使いの心得、魔法を使わなくてもできる事に魔法を使うな」

指導者「例えば火おこしは道具を用意して手動でやった方が早いし楽なんです」

指導者「私だったら火おこしが上手い人を育てますけどね」


安価↓1、2 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

指導者「生け簀を拡張します!」

漁師A「大丈夫か?」

指導者「まあ見ててください。きっと、ここをこうして……あっ」ズルッ

指導者「あぁあ!?」ザッバーン

漁師A「言わんこっちゃない! 捕まれ!」

漁師B「お、おい! マスが逃げるぞ!」

漁師A「なっ!?」

漁師C「一匹も逃がすんじゃねーぞ!」

漁師A「待った! 先に指導者さんを引き上げねぇと!」

漁師D「網持ってこーい!」

漁師E「もう飛び込んでマスを捕まえるしかねぇ!」



指導者「はっくしょん!」

指導者「うう……迷惑をかけてしまいました」

指導者「拡張工事のやり方が分かりません! どうやっても拡張してる間にマスが逃げちゃうじゃないですか!」

●状況
・宿屋……日帰りの厳しい町にできた大き目の宿泊施設。メイドが働いている。
・半導体工場……精密機器の製造に欠かせない半導体の生産を行う。

●ステータス
第二次産業Lv.2→3


メイド「宿屋が完成いたしました」

指導者「新たな提案、メイド宿屋。受付も料理も全てメイド。この町の名物にしましょう」

メイド「早くお風邪が治ると良いですね。ご主人様」

指導者「ご主人様じゃ無い方で呼んでくれた方がいいです」

メイド「奥様」

指導者「私独身です!」


鍛冶師「半導体工場を作ったぞ」

指導者「半導体とは何ですか?」

鍛冶師「あんたが教えてくれた単語なんだが……」

指導者「そうでした?」

鍛冶師「まあ金属加工の種類が増えたくらいに思ってくれればいいさ」

農家「この薬草を飲めばよくなるわ」

指導者「はい……」ゴクリ

指導者「治りました!」

代理人「それちゃんとした薬なのかよ?」

指導者「失敬な。私が育てた薬草の専門家ですよ」

農家「専門家じゃないわよ。でも図鑑に載ってる普通の薬草よ」

指導者「出自はちょっと怪しいですけどね」

代理人「ここに来る途中に聞いたんだが、楽園だったか? 妙な事もあるもんだな」

指導者「危険はなさそうだったので、秘密を解明するよりもどう利用するかが大切だと思うんです」

指導者「ところで、先週頼んでいたラジオ放送の機材はどちらに?」

代理人「忘れてねーぞ。嬢ちゃんが倒れたって聞いたから先に機材のセッティングをしておいたんだよ」


●状況
・ラジオ局……ラジオ放送を行える。町内放送はいつでも可能。


代理人「起き上がってこられたら困るからな」

指導者「もう平気ですよ」

指導者「町内にはもう放送できるんですよね?」

代理人「どうせ頼まれるかもしれねぇと思って、全国放送の枠をもらってきた」

代理人「就職支援所がスポンサーになったんだ」

指導者「なんてもったいない!」

代理人「いいだろ。一回だけならそこそこ安かったぞ」

代理人「放送は来週のはじめだ」

代理人「宣伝のタイミングにはぴったりだな。ちょうど鉄道も通るわけだし」

指導者「そうなんですか?」

代理人「おう。来週の頭に駅舎まで含めて完成するってよ」

指導者「不眠不休の労働者を育てたかいがありました!」


安価↓2 代理人への依頼

指導者「全力でラジオ放送を活用しましょう!」

代理人「ああ。観光客受けはいいと思うぜ、ここ」

指導者「それだけじゃなく、魔法系の技術者の募集もしたいです」

代理人「あー……錬金術師がいなくなったんだってな」

指導者「はい。後で確かめにいきます」

代理人「おうやっちまえ。どうせ計画者の仕業だぜ」

指導者「話を戻しまして、一回だけじゃ宣伝効果は少ないと思うんですよ」

指導者「レギュラー番組にできませんかね?」

代理人「毎週放送すんのか!? そんな金とネタあるかねぇ」

指導者「ネタが無い時は私の通信教育講座にしてもいいです」

代理人「それいいかもな。とりあえず頼んでみるわ。3か月間の計12回放送とかでも宣伝効果はかなり上がるだろうしな」

指導者「湖に計画者さんの町が映っています」

指導者「見るのは久しぶりですね」

指導者「流石、町並みは立派ですね。勝てる気がしません」

指導者「ですがどうせ中身は空っぽなんでしょう? だから人材を奪う真似なんかするのです」

指導者「ほーらいました。錬金術師さん。人数が少ないのもあって全員の顔をしっかり覚えてますよ」

指導者「楽しそうにしてますね……錬金術師さん……」

指導者「…………」

指導者「絶対に許しません。施設転送魔法、発動!」


・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
×・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
×・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・処刑所……計画者に仇成す者共に死の制裁を与える。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。

安価↓2選択

指導者「増築した施設ってどういうわけか〝重い”ので施設転送魔法が使えないんですよね」

指導者「でも私の教室が運べるってことは……管理者と施設の間に絆が芽生えている? まさかね」

指導者「あっ、このモール街素敵。こういう商店街を作りたかったんですよ」

指導者「商店街の反対側に設置すれば町がぐんと広がりますね」

指導者「でも重そう……いや、いける? あっ、いけます」

指導者「はい、転送!」


●計画者:状況
・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
×・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・処刑所……計画者に仇成す者共に死の制裁を与える。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。

●ステータス
第三次産業Lv.4→2



●指導者:状況
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
・病院……病気や怪我を治療できる施設。
・ラジオ局……ラジオ放送を行える。町内放送はいつでも可能。
・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。湖側の西区。
◎・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。森側の東区。
・宿屋……日帰りの厳しい町にできた大き目の宿泊施設。メイドが働いている。
・メイドカフェ……本格的でクラシカル。湖畔の別荘で過ごす貴族気分が味わえる。
・鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。
・半導体工場……精密機器の製造に欠かせない半導体の生産を行う。
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。
・魔法珠……町の中央に飾られている真球。二人で触れると恋の魔法が発動する。
・儀式場……複数人で大規模な魔法を発動するための施設。

●ステータス
第三次産業Lv.4→6

指導者「こうして上から見下ろすと、新しい方が東区」

指導者「この辺は住宅街になりそうです。酒場は西区の漁師が利用するから移転しないとして……」

指導者「ふふっ。都市計画というものも案外楽しいですね」



労働者「コンテナから出した商品どこに運べばいいんですか?」

計画者「いっ、一旦飛行場に運ぶんだ」

計画者「も問題ないよ、僕の計画は崩れない……」

錬金術師「声、震えてますよ?」



6週目結果

称号:かなり不思議の町 → 秘境のメイドの町

~住民の声~
地質調査技師「今後は東区が中心街になりそうだな。よし、家を建てるか!」
冒険家「指導者さんの指示によっては次なる冒険が俺を呼ぶかもしれない!」

~来訪者の声~
工員「お待たせしゃしたー!」
オタク(剣士Ⅱ)「フヒヒ……メイドさんに会いに来るために体を鍛えたんですよデュフフ」

6週目:計画者

称号:未知の脅威に備える町

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・処刑所……計画者に仇成す者共に死の制裁を与える。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。

●住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内一名は提督として海兵を指揮する。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・独立運動家……王国からの独立を掲げる集団。
・牧師……宗教の教えを住民に広める。
・魔物ハンター……未知の生物を狩る。普段は普通の狩人として活動できなくもない。
・魔物学者……未知の生物の研究者。普通の生物学にはあまり詳しくない。

●その他
・戦艦を保有。
・豪華客船を製造中。

●ステータス
第一次産業Lv.3
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.2


計画者「しまったな……やっぱり覚えていたか」

錬金術師「……あたしが向こうに戻って返すように説得します!」

計画者「いいや。君たちの方が大事だ。建物はまた作ればいい」

錬金術師「計画者さん……」

計画者「錬金術師には予定通り主に魔芸術アトリエで働いてもらっている」

計画者「創作だけでなく、創作に失敗した竹のカスを金に変換する仕事もある」

計画者「やりがいを感じてくれているみたいだ」

計画者「だけどこれは由々しき事態だ。僕の町の商業の基盤が根こそぎ奪われてしまった……」

計画者「同じものを作り直す、というのもありだけど……」


安価↓2、3、4 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

計画者「今週の建築は全て軍事絡みになりそうだ」

計画者「あれ? 何か嫌な予感が……」


コンマ↓判定 奇数…計画通り 偶数…計画が狂う

計画者「今週は要望が多かったから軍事演習場を整備した」

計画者「町から少々離れるけど開拓地の外というわけじゃない」

計画者「港の完全な軍港化。そして軍港をテーマにした港湾ネイヴァルランドの建設」

計画者「そして裁判所か」


計画者「よし、裁判所の完成だ」

計画者「不備はない。これなら法相も満足してくださるね。でもどうして住民はこんな施設を今要望したんだろう?」

「被告、計画者!!」

計画者「!?」

ガシャン

独立運動家A「ただいまより、計画者の裁判を行う!」

計画者「な、何を言ってるんだ君たちは!」

傭兵「黙れ! 自分の立場をわきまえろ!」

計画者「そんな馬鹿な……独立運動家に金で雇われたの?」

計画者「大体、独立運動家は僕を中心とした独立を掲げてたはずだ」

独立運動家B「今、この時点から!」

独立運動家C「俺が、俺たちが計画者だ!!」

計画者「わけがわからないよ……」

独立運動家B「貴様がいつまでも腑抜けているから、我々が計画者になることにしたまでだ!」

独立運動家A「判決! 計画者、死刑! 賛成の方は挙手してください!」

ノノノノノノノノノノノノノノ

計画者「何なのこれ……こんなの裁判じゃないよ……」

計画者「そこの武道家も見てないで助けてよ!」

武道家「……」ノ

独立運動家「彼も我々の仲間だ」

計画者「ミイラ取りがミイラになった……」

錬金術師「け、計画者さん……!」

竹細工師「くそっ、俺たちはただ竹を切っていただけなのに……!」

大工「誰がこの建物作ったと思ってんだ!」

ダイバー「海に逃げ遅れた……」

計画者「君たちも捕まったのか!?」

牧師A「フォッフォッフォ」

牧師A「神の名の下に、私達は独立すべきなのです」

牧師B「金を生み出すなどと、人間に許されたことではありません」

計画者「ごめん……錬金術師。僕が引き抜きなんてしなければ君たちを巻き込むことはなかったのに……」

錬金術師「そうですね。でも……計画者さんは悪くありません」

独立運動家「計画者の処刑を行う!」

計画者「こんなのおかしい。確実に、誰かに仕組まれてる」

竹細工師「いや単純にこいつらの頭がおかしいだけだろ!」

計画者「違う。僕は人材教育が下手だ。だからこそ、ここまで過激な集団を産む事なんてできないんだ」

ダイバー「まあ、確かに本渡されただけでそんなに影響受けないよなあ。だから俺らも竹細工師もあんまり優秀じゃねえし」

大工「お前ら産業に貢献してないもんな」

計画者「そもそも僕は独立運動や宗教に関係する本を渡した覚えがない」

錬金術師「えっ、じゃあ……」

計画者「きっと黒幕は……秘書だ」

独立運動家「別れの挨拶は済んだか? 来い!」

独立運動家「ギロチン、用意!」

計画者「ここまでか……」

魔物ハンター「うおおおお!!」

計画者「魔物ハンター! 助けに来てくれたんだ!」

魔物ハンター「助けてくれええええ!!!」

計画者「え」

魔物ハンター「ってなんだこの状況!? だがそれどころじゃない!」

魔物ハンター「魔物の群れだ! 秘書さんも襲われてる!」

計画者「な、なんだって!?」

独立運動家「くっ、処刑は後回しだ!」

独立運動家「皆、魔物に応戦するぞ!」


錬金術師「な、なんだかとんでもない展開になりましたね……」

計画者「独立軍も魔物も、頼むからできるだけ互角に潰しあって欲しい」

●状況
・軍事演習場……湾の端の山を越えた先にある砂浜周辺の施設群。兵器や武器の訓練が可能。
・裁判所……裁判を行える施設。現状ではまだ公的機関ではない。
・テーマパーク……軍港をテーマの一つに取り入れた遊園地。

・港……多目的港。今後の開拓次第でその性質が決まる?

・軍港……軍艦用の港。軍艦の数が少ないので商船が積荷の搬出入に使うこともある。

●ステータス
第三次産業Lv.2→3


計画者(その後僕たちは、独立運動家によって演習場に誘導されていた、まともな武道家に助けられた)

使者「なんというかね。私は前々からこうなるんじゃないかなって思ってたんですよ」

使者「多少乱暴でも独立運動は早めに潰しておくに限ります。特に軍事施設が集中する場所なんですから」

使者「幸い、王には知られず、計画者さんも無事でしたけど」

計画者「本当、魔物が来なかったらどうなっていたことか……」

使者「実のところ、魔物が群れを成して現れたことの方が大事件なんですがね」

計画者「今は防衛Lv.9だから何とかなったかな」

使者「それは戦艦や砲台込みの数値ですから、武道家の方々がいなければ貴方は魔物に食われてましたよ」

使者「自称、フレイムソルジャー、でしたっけ? サイボーグのトカゲみたいな魔物」

使者「たった2体で武道家10人を苦しめた恐ろしい魔物。あれが何十体と現れたら今度こそ終わりですよ」

計画者「やっぱり最後に頼れるのは武道家だ……!」

使者「聞いてます?」

計画者「こうして独立運動家は町からいなくなり、傭兵や海兵、牧師は穏健派だけが町に残った」

計画者「というか反乱軍はそのほとんどが魔物に殺された」

計画者「そしてうれしいことに、武道家のみんなが正式に住民になってくれた! 武を極めるのに最適な場所なんだってさ! かっこいい!」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

今日はここまでです
計画者側は襲撃フラグが2重に立ってたのでこうするしかなかった

安価だったら下にずれます

●住民
・武道家Ⅲ……砂漠の町からやってきたナイスガイズ。魔物との闘いでさらに己を高めようとしているようだ。

・牧師……宗教の教えを住民に広める。

・牧師……宗教の教えを大切にしている。

・独立運動家……王国からの独立を掲げる集団。

DEAD


計画者「もっと魔物の研究を進めておきたい」

計画者「というわけで専門書を探してみたけど、見つからないな……」

魔物学者「世に出ている魔物に関する本は一通り読んでしまいましたが」

計画者「あった。これはまだ読んでないんじゃないかい?」

魔物学者「それは創作された魔物です」

魔物学者「実際に出現した記録が残っている魔物よりも創作物の方が多いため魔物の研究は難しいのです」

計画者「超常現象研究所に聞いてみようか」


研究者「王国にある魔物に関する文献の内、信頼に足るのはこれだけですな」

計画者「外国にはあるということだ。取り寄せることはできる?」

研究者「皇国とは関係が冷え切っているため不可能、諸島国からでも最短で一か月はかかるでしょう」

計画者「残念だ。僕に外国に住んでる知り合いがいれば……」

計画者「しまったな……時間の無駄使いだった」

魔物ハンター「くっ……」

傭兵「傷は浅いぞ、しっかりしろ!」

計画者「また海に魔物が出たのか……」

海兵「上官殿! 我々には医者が必要であります! 医学の専門書を探していただけないでありますか!」

計画者「わ、分かった。すぐに探すよ」


計画者「普通の医学書じゃ駄目だろうね。普通、医者の勉強には数年間かかるんだ」

計画者「ん……? 3日で医術をマスターするための100の要点、著:医学王」

計画者「これだ!」


●住民
・軍医……免許は持っていないが負傷兵の手当は十分行える。この町では民間人も治療する。
・秘密警察……住民には存在を伏せている治安維持組織。


傭兵「めまいがするんだ……」

軍医「戦艦酔いでしょう。演習の参加時間を減らすと良くなります」

植物学者「草が動いて指を切ってしまって……」

軍医「それたぶん魔物なのでハンターを呼んでください」

武道家「熱が出ました!」

軍医「筋肉のリミッターが解除されているのに伴う発熱なのでそのままで問題ありません」

計画者「軍医の働きで負傷者の素早い復帰が可能になる。間接的に防衛力のさらなる強化に繋がった」

竹細工師「はっ、離せ!」

海兵「独立運動家の残党であります」

探偵「犯人は必ず現場に戻ってくる……君は処刑場に頻繁に近づき過ぎたのだよ」

計画者「ご苦労。処刑場に牢があったね。そこに閉じ込めておくんだ」

計画者「処刑の必要はない、けど、魔物が出たら前線で盾にしていいよ」

海兵「イエッサー!」


計画者「秘密警察を設置して様々な職種に就いている住民に任命した」

計画者「相互監視を重視させているから反乱の前触れを敏感に察知できる」

計画者「僕の信頼できる私兵とも言えるね」


使者「今週は災難でしたね」

計画者「今後同じことが起きないように対策はしたよ」

使者「秘密警察ですか。まあしばらくの間は必要になるでしょうね」

使者「しかし、魔物への対策は進んでますか?」

使者「私は後一回大きな襲撃があると読んでますが」

計画者「どうしてだい?」

使者「自然発生したにしては数が多かったでしょう。恐らく指揮している何かがいるのではないかと」

計画者「町を作ったことでその何かを刺激しちゃった、ということかな」

使者「何もなければないでいいんですがね。最悪、今まで積み上げてきたものが0になるので、ご注意を」

使者「ただ、本題を忘れないようにしてください」

計画者「町作りだね」

使者「無責任ではありますが、貴方が去った後この町が滅びることになったとしても、対決のルール上は問題ないんですよ」

計画者「それは嫌だな。たとえ負けたとしても僕は今後の事を考えて町を作りたいよ」

計画者「それが開拓者の仕事なんだろう?」

使者「まあ、王もここまで危険な土地だとは思っていなかったんでしょうから」

使者「勝ち負けにかかわらず、魔物および超常現象の研究拠点を整備できればその功績は認めてくださると思いますよ」


安価↓1 王都への要請

計画者「正直、僕もここまで危険な存在を相手にすることになるとは思ってなかった」

計画者「指導者よりも魔物のリーダーと戦ってる気分だよ」

使者「さらに過激な運動家集団とも対立。貴方は前任よりも苦労してると思いますよ」

計画者「最初から分かっていれば兵器工場を建てていた。でも今からじゃ間に合わない」

計画者「そこで、兵器の配備をお願いしたいんだ」

使者「王国軍は動けませんのでやはり別の市長への打診になるでしょうね」

計画者「欲しいのは戦車、戦闘機、潜水艦。人間の火力じゃ物足りない」

使者「一応は危機を乗り切るまでの貸与という形になるかと思います」

計画者「それで構わないよ」

使者「では私は、兵器製造を主産業としている町がありますので、そこの市長に面会してきます」

計画者「新しく引き抜きが可能になったのは農家か……。植物学者とのシナジーは生まれそう」

計画者「でも確実に施設を奪われる。それは覚悟しておこう」


×・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・農家……ハーブ専門の栽培だとしても分類上は農家です。
×・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
×・諜報員Ⅲ……潜入・情報収集の超越者。万が一見つかっても別人になりすまし怪しまれる事はない。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・林業家……木々を育てる生産者。
×・メイドⅡ……クラシカルでエクセレントな家政婦さん。雇われればあらゆる家事・雑用を完璧にこなす。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。
・工員A……鉄道工事をしている。住民ではないようだ。
・工員B……道路工事をしている。住民ではないようだ。
・仙人……湖の霧を吸って生きているらしい。住民ではないようだ。
・人材引き抜きをしない……次ターンに施設の引き抜きが起こらなくなる。


安価↓2選択

計画者「報復として防衛拠点を引き抜かれたら間接的に死ぬ……」

計画者「でも仙人はちょっと欲しいな……。魔術と仙術のミックスで魔物に立ち向かえるかもしれない」

計画者「かと言って仙人と引き換えに軍港でも奪われたら最悪だ」

計画者「…………住民じゃないって自称してるからセーフって事は無いかな?」

計画者「うん。いなくなっても気付かないかもしれない」


仙人「そこにおるのは誰じゃ?」

透明人間「!?」

透明人間「……こんばんは、ご老人」

仙人「失敬な。ワシはまだ二十歳じゃ」

透明人間「!?」

透明人間「コホン。実はお話がありまして……」

仙人「ああ、計画者の町に来いとな。いいじゃろう」

透明人間「まだ何も言っていないのだが……」

仙人「ただしワシらは世捨て人。計画者の言いなりにはならんぞ?」

透明人間「一応住民登録は行うが、いいか?」

仙人「形だけなら構わんよ」

●指導者:住民
変化なし

●その他
・仙人……湖の霧を吸って生きているらしい。住民ではないようだ。



●計画者:住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内一名は提督として海兵を指揮する。
・軍医……免許は持っていないが負傷兵の手当は十分行える。この町では民間人も治療する。
・秘密警察……住民には存在を伏せている治安維持組織。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・牧師……宗教の教えを大切にしている。
・魔物ハンター……未知の生物を狩る。普段は普通の狩人として活動できなくもない。
・魔物学者……未知の生物の研究者。普通の生物学にはあまり詳しくない。
・武道家Ⅲ……砂漠の町からやってきたナイスガイズ。魔物との闘いでさらに己を高めようとしているようだ。
◎・仙人……霧がないと力が出ない。言うことを聞かない。しかしそれでもただ者ではない。


仙人「夜霧は出るから仙術の維持はできそうじゃの」

計画者「よろしく頼むよ」

仙人「ワシらは働かんと言っておろうに」

仙人「だが、いざという時ワシらの身を守る手助けをするくらいならやぶさかではないぞ」



6週目結果

称号:未知の脅威に備える町 → 湾岸海軍基地

~住民の声~
武道家「何があっても諦めるな! 俺たちがついている!」
探偵(秘密警察)「過激な思想は広まりやすいのだよ」
労働者「遊園地だけ浮きまくってるなぁ……」

~来訪者の声~
商船船長「軍需だけでも結構運ぶものは多いんだ」
フレイムソルジャー「最初に発見した人間がすでに武装していタ……」

指導者「もしもし。秘書さんですか?」

秘書「先生……! お久しぶりです」

指導者「はい、久しぶりですね。仕事は上手くいっていますか?」

秘書「ええ。先生に教わった事務と交渉のスキル、非常に役に立っております」

指導者「それはよかった。教え子の活躍は私の一番の喜びですからね」

指導者「ところで、今は計画者さんの秘書をしているんですって?」

秘書「ええ。先生とは勝負の相手ですが彼もまた優秀な方でして、わたくしは彼を尊敬しております」

指導者「どうですか? そろそろ計画者さんは死にましたか?」

秘書「……何をおっしゃっているのですか?」

指導者「冷静に返事できましたね。偉いですよー」

指導者「実はちょっとした思い付きだったのですけど、そちらの町の人材教育に少し水を差してみたんですけどね」

指導者「先週、処刑所が見えたので、案外上手くいってるのが分かりましてね」

指導者「そろそろ反乱が起きて処刑された頃合いかなーと思って電話したのですが、どうです?」

秘書「神学の本を仕込んだのは先生でしたか」

秘書「反乱は起きましたが、幸い、計画者様はご存命です」

指導者「あらま。意外としぶといんですね」

秘書「……先生はそんなことをするお方じゃなかったはず! どうしてそんな酷い事を!」

指導者「分かっていませんね、秘書さん」

指導者「これは王国の名誉ある役職を賭けた……それはもう醜い争いなんですよ」

指導者「計画者さんもそれが分かっているから、人材の引き抜きを仕掛けてきたのでは?」

秘書「申し訳ございません。わたくしの考えが甘かったようです」

指導者「謝らなくてもいいんですよ。殺伐とするのは私と計画者さんの間だけで十分です」

指導者「ところで、あなたは今計画者さんに避けられていませんか?」

秘書「……どうしてそれを」

指導者「計画者さんは内向的で身内の裏切りを一番恐れているタイプだと思うんです」

指導者「だからこそあなたを疑うんじゃないかと思ったんですけど……どうやら当たってましたね」

秘書「……計画者様に不信を持たれたとしても、わたくしは最後まで職務を遂行します」

秘書「それがわたくしの責任で……先生の教えです」

秘書「それでは、失礼致します」

「……腹が減ったな」

「霧が深すぎる。町はまだか?」

「それ以前に、俺は前に進めているのか?」

「…………」

「いっそ、この森に村を拵えるのもありかもしれんな」

「なぜなら、俺は開拓者と呼ばれた男」

開拓者「不可能を可能にする男だ!」

ガサッ

遭難者「ひ、人か!」

開拓者「……悪いが俺も遭難者だ。お前は地質調査技師のようだが……」

遭難者「よ、よく分かったな」

開拓者「一目見ればわかる。質問だが、お前はいつ、どこからやってきた? どれくらい遭難している?」

遭難者「王国の北西方面にある湖畔の開拓地からだ。〇月〇日からかれこれ5日間さまよってる」

開拓者「ここは王国か、安心したぞ」

開拓者「しかし日時がおかしい。時間の進みがずれてるのか?」

遭難者「な、何の話だ?」

開拓者「いやこちらの話だ」

開拓者「一つ提案なのだが、俺と共に村を作らないか?」

開拓者「このまま移動し続けても森から出られそうにないからな」

遭難者「何いってるんだあんた? 村を作る方が重労働だろ!」

開拓者「問題あるまい。俺は開拓者だ」

遭難者「か、開拓者だと……? じゃ、じゃあ対決の意味ないじゃないか!」

開拓者「対決? 詳しく聞かせてもらおうか」

数日後……

開拓者「村も形になってきたな」

開拓者「住民が俺を含めて2人しかいないが……作っておけばいずれ人が住むようになるだろう」

遭難者「た、大変だ!」

開拓者「どうした?」

遭難者「倉庫の食料や石材が盗まれてる!」

開拓者「……湖畔の開拓地の住民が持って行ったか。意外と近いようだな」

遭難者「やべえ。俺は見つかったらマズいんだ」

開拓者「少し、心配だな……」

遭難者「開拓地がか?」

開拓者「うむ。俺はとある騒動に巻き込まれていてな。厄介な連中に追われている可能性がある」

開拓者「俺は湾岸で消え、そして今湖畔にいる」

開拓者「開拓地が追っ手に襲われなければいいのだが……」

開拓者「……いや、俺の後継者を自称するならばその程度の障害を乗り越えてもらわねば困る」

開拓者「後継者達よ、お手並み拝見といこうか!」

遭難者「いや、見れないよな、ここからじゃ」



1.物理
2.魔法

安価↓1


A.湖
B.森

安価↓2

湾岸。

空間獣「ガルルッ」

空間獣(空間の歪みの前に町が出来てやがる)

空間獣(こんな場所に町を作ろうなんざ、人間も酔狂なもんだ)

空間獣(明らかに兵器が見えるんだが、まさか人間共め魔界に攻め込むつもりか?)

空間獣(巨竜に物理的にぶっ壊してもらってもいいんだが、無駄な破壊をすると魔王さんが怒る)

空間獣(とにかく嫌がらせを繰り返して追い出してやるか)



湖畔。

黒死鳥「カァー」

黒死鳥(開拓者を追えって言われましてもね)

黒死鳥(霧が深くて何も見えないんですが……)

黒死鳥(飛ぶ高度を下げても森が豊か過ぎて地表が見えません)

黒死鳥(やはり幻精霊に任すべきだったんですよ。彼女なら湖に降りて近くの人間を惑わして人海戦術が出来たでしょうに……)

黒死鳥(私にできる探し方となると……仕方ありません。森を枯らしますか)

7週目開始時点の二者を比較しやすいように並べて貼っておきます

●指導者:ステータス
第一次産業Lv.6
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.6

防衛Lv.6
環境Lv.4
交通Lv.3

●計画者:ステータス
第一次産業Lv.3
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.3

防衛Lv.12
環境Lv.5
交通Lv.7

7週目:指導者

称号:秘境のメイドの町

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
・病院……病気や怪我を治療できる施設。
・ラジオ局……ラジオ放送を行える。町内放送はいつでも可能。
・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。湖側の西区。
・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。森側の東区。
・宿屋……日帰りの厳しい町にできた大き目の宿泊施設。メイドが働いている。
・メイドカフェ……本格的でクラシカル。湖畔の別荘で過ごす貴族気分が味わえる。
・鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。
・半導体工場……精密機器の製造に欠かせない半導体の生産を行う。
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。
・魔法珠……町の中央に飾られている真球。二人で触れると恋の魔法が発動する。
・儀式場……複数人で大規模な魔法を発動するための施設。

●住民
・労働者Ⅱ……労働を喜びとする人々。疲労するほど幸福を感じる。
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・農家……ハーブ専門の栽培だとしても分類上は農家です。
・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員Ⅲ……潜入・情報収集の超越者。万が一見つかっても別人になりすまし怪しまれる事はない。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・メイドⅡ……クラシカルでエクセレントな家政婦さん。雇われればあらゆる家事・雑用を完璧にこなす。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。

●その他
・鉄道会社が線路の敷設工事を行っている。7週目の完成が目標。
・建設会社が道路の敷設工事を行っている。8週目の完成が目標。

●ステータス
第一次産業Lv.6
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.6


指導者「教え子が強敵となって立ちはだかるのって何だかゾクゾクしますね」

指導者「でも先生容赦しませんよ!」

猟師「おーい指導者さん! 鉄道完成してるぞ!」

指導者「ついに! 工員さん方は?」

猟師「もう帰ったみたいだ」

指導者「あら……完成を祝して軽いパーティでも開こうと思いましたのに」


●ステータス
第一次産業Lv.6→7
第二次産業Lv.3→4
第三次産業Lv.6→7


メイド「奥様。ラジオ放送の準備ができております」

指導者「……奥様って呼び方続けるんですか? 軽くショックです」

指導者「ともかく、全国へ宣伝です! 目指すは観光都市!」

指導者「指導者のミラクル開拓教室。王国FMよりお送りします」

指導者「はい。始まりました。指導者のミラクル開拓教室」

指導者「お相手はわたくし、指導者と申します」

指導者「王都の就職支援所で教師をしておりましたが、先日より、開拓者として王国に新たな町を作る仕事に就いております」

指導者「開拓地に派遣されたわたくしの前に現れたのは霧深い森林と美しい湖!」

指導者「それからかれこれ1月半、美しい湖に似合う美しい町作りに励んできました」

指導者「この番組は、そんな湖畔の町の魅力をPRする番組となっております」


冒険家「なんかラジオ慣れしてないな……大丈夫か?」

農家「でも教師をしてるだけあっていい声よね」


鍛冶師「完成したばかりのモール街で金物売ってます」

指導者「モール街と言えば近くにメイドカフェがありますけど鍛冶師さんも行かれました?」

鍛冶師「い、いや、何言ってるんですかー。俺たち鍛冶師は硬派なんですよ!」

指導者「あはは。ごまかさなくていいですよー。本格的なメイドカフェなのでむしろ硬派な方にこそお勧めしたいですね」


指導者「すると、もう恋人とは一緒にデートした感じですか?」

メイド「いえ、まだ募集中です」

指導者「聞きました? みなさん! 美人なメイドさんが彼氏を探してますよ!」

メイド「や、やめてくださいよ」

指導者「でもすでにお相手がいる方にも恋のモニュメントには触って欲しいですね」

指導者「魔法珠なので実際に効果があります! 迷信じゃありません!」


地質調査技師「メイドさん硬いなー」

冒険家「たぶんここ本当なら錬金術師ちゃんがゲストだったんだろうな……」


指導者「そうそう。つい最近鉄道が通ったばかりで」

漁師「作りたてだから駅も列車も綺麗でなあ」

指導者「実はまだ私も乗ったことないんですよね」

漁師「えー? そりゃマズいだろー!」

指導者「だから放送が終わったらすぐ乗りに行きますよ!」

漁師「もしかしたらリスナーの人も列車の中で指導者に会えるかもな」


指導者「お便りはこちらまで!」

指導者「また、現在、魔法が使える職業の方々を募集しております」

指導者「例えば錬金術師の方とか、一緒に開拓していきたいですね」

指導者「まことに寂しいですが今週はここでお別れです。次はぜひ湖畔の町でお話しましょう!」

指導者「ふー……」

指導者「目の前に誰もいないのにテンションを上げるのって大変ですね」

メイド「お疲れ様です」

指導者「これで観光客が増えてくれるといいんですけど……」

指導者「おっと、さっそく有言実行しなければ。列車に乗ってみましょう」

林業家「指導者さん、放送終わったか」

指導者「どうかしましたか?」

林業家「木を伐りに森に行ったんだが、この間までなんともなかった一角の木々が丸ごと枯れてたんだよ」

指導者「列車は後回しですね。急いで案内してください」

林業家「あ、ああ……」フラッ

指導者「大丈夫ですか? 落ち着いて下さい」

林業家「いや、なんか急に熱っぽくなってな……」

指導者「病院へ行ってください。案内は別の方に頼みます」

林業家「ああ……そうさせてもらう」

指導者「まるで枯葉剤を撒いたような、作為的なものを感じる枯れ方でした」

指導者「濃霧のせいでどのくらいの広さが枯れていたのかは分かりませんが、とりあえず無闇に近づかない方が良さそうですね」

指導者「さて、移住者にも期待したいですが、私が育てた方が優秀な人材が生まれるに違いないです」


安価↓1、2、3 労働者に学ばせるテーマ

今夜はここまで
魔王軍四天王は別に倒さなくても解決できます

指導者「諜報員さん、集まってますか?」

指導者「気配はないですし、集まってるのも全員他の職業の方に見えますけど……」

指導者「……集まってるものとして講義を始めます」

指導者「これから私が話すのは諜報の真髄。心して聞いてください」

諜報員「……ごくり」


●住民
・諜報員Ⅳ……潜入・情報収集業界の伝説。文字通り伝説であり彼らの存在を実証することはできない。


指導者「諜報員は伝説になりました」

指導者「先ほど諜報員から聞いたはずの情報は知識として頭に入っているのですが、会って話した記憶がありません」

指導者「この町の守り神のようなものですね」

指導者「もはや、何人たりとも彼らに干渉することはできません」

●住民
・メイドⅢ……究極の家政婦さん。戦闘すらこなすが別に得意なわけではない。そもそも苦手な作業が何もないのだ。
・スタッフ……労働者の中でも接客に長けた人々。様々な施設で働く。

●ステータス
第三次産業Lv.7→9


観光客「へぇー、この列車の運転手もメイドなんだ」

メイド「人がいなかったもので、代理を務めています」


母親「うちの子を見失ったんです!」

冒険家「まさか森の奥に入っちまったんじゃ……」

猟師「お前ら、探しに行くぞ」

メイド「奥様、こちらの少年ではございませんか? 湖で溺れていたので助けておきました」


観光客「恋のモニュメントってどこにありますか?」

スタッフ「魔法珠の事ですね。次の通りを右に曲がって……」

メイド「ご案内致します。こちらへどうぞ」


指導者「増え始めたお客さんに対応するためスタッフの教育を行いました」

指導者「久しぶりに普通の授業をした気がしますね」

指導者「一方、メイドさんはスキル『全部Ⅰ』みたいな存在になってしまいました」

指導者「そんなに人がいらない仕事ならメイドさんとスタッフさんたちで対応できそうです」

指導者「今、諜報員さんから報告を受けた気がします!」

・錬金術師の引き抜きに関与した者の痕跡を発見したが発見・捕縛には至らなかった

指導者「うーん、残念。しかし敵ながらあっぱれ。私でさえ育てられないとんでもない実力者ですね」

・〝楽園”にて住民の存在を確認、遭難者と見知らぬ男の二名

指導者「なるほど、その知らない男の人が作った町だったんですね。泳がせておいた方が町の利益になりそうですけど……」

・巨大な黒い鳥が木々を枯らしている現場を目撃。交戦したが死の危険があったため一時撤退した
 様々な生物ごとに対応した病原菌を散布している事が推測される

指導者「木が枯れたのは病気でしたか。うち、専門の樹医いませんからね……」

指導者「鳥を退治しようにも霧のせいで狙いが付けられません。どうしたものでしょう」

指導者「はっきり言って、私の作る施設で例の鳥を何とかするのは無理です!」

指導者「今は切り替えて魅力的な町を作っていきましょう!」


安価↓1、2 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

観光客「ねえ、この町の治安って大丈夫なの?」

観光客「警備員みたいな人もいないし心配だわあ」


指導者「はっ! お客さんの的外れな声が聞こえます!」

指導者「でも確かに一理あります。メイドさんは一見か弱いですし、冒険家はむしろ襲ってきそうですし、諜報員は存在を知られてませんから」

指導者「早速手を打たないと!」

指導者「急いで訓練所を作って安全をアピールしましょう!」

●状況
・訓練所……戦士の訓練を行う施設。乗馬や剣術に対応。
・薬学研究所……主に医薬品の研究開発を行う研究所。材料のハーブは豊富だ。

●住民
・女騎士……メイドさんが騎士になった。

●ステータス
第二次産業Lv.4→5


女騎士A「主君殿! ご命令を!」

指導者「仕事は今までと変わりません! 町の各地に散って頼りがいのあるところをアピールするのです!」

女騎士A「了承した!」

女騎士B「いななけ我が馬よ! いざ出陣の時!」


指導者「高品質の剣や鎧を作れる鍛冶師さんたちがいたので騎士の訓練所を作ったのですが」

指導者「指導や誘致をするまでもなくメイドさんたちが騎士になりました。鎧を脱ぐとエプロンドレスです」

指導者「そういえば一人だけ男の娘騎士がいることになるんですかね? それともまだメイドさんやってるんでしょうか」

医学生「木々を病気から救う特効薬は用意できていますが……」

林業家「おお! 早速購入させてくれ!」

医学生「しかし、恐らく病原菌が散布されてすぐ撒かないと効果がないでしょう。現実的ではありません」

林業家「畜生、あの鳥公め。猟師の連中も苦戦してるって話だし本当に困ったもんだ……」


農家「追加の栄養剤作ってきたわよー」

スタッフ「助かります! 売れ筋なんですよスモモ味!」


指導者「薬学の研究所を作るためには最短で二週間はかかると思っていました」

指導者「ですが! ちょうどいいところに医者がいて、ハーブもありました!」

指導者「さらに以前代理人さんに持ってきてもらった細々した物の中に、フラスコやシャーレ、マイクロピペットがありました!」

指導者「これだけ揃ってればちょっと小屋を改装するだけで研究所の完成です!」

代理人「よう、ラジオ聞いたぜ。よくできてたじゃねーか」

指導者「そうでした? 緊張してたつもりだったんですけど」

代理人「それにしても鉄道があると楽だぜ。今までは徒歩だったんだよ」

代理人「道路も完成間近だし、来月はマイカーで来るとするかな」

指導者「あ、ラジオ放送の件ですけど」

指導者「レギュラー放送できそうですか?」

代理人「うっ……すまねえ。流石にそこまで融通は利かなかった」

代理人「ただ、来週までは枠が取れた。それで勘弁しちゃくれねぇか?」

指導者「ちょうど開拓期間の終わりまでですね」


安価↓2 代理人への依頼

>>467 来月はマイカーで → 来週

指導者「王族の結婚式の会場や新婚旅行先がこの町になるように便宜を図って欲しいです」

代理人「おいおい。俺を王国の使者か何かと勘違いしてねーか?」

指導者「違うんですか?」

代理人「いや嬢ちゃんと同じ職場だろ!?」

代理人「王家とパイプのある奴を探してくることならできるが……まあ今からじゃちょっと遅いかもな」


安価↓1 代理人への依頼

指導者「今この町に起きていることは知っていますか?」

代理人「聞いた聞いた。妙な鳥が木を枯らす菌をばらまいてんだってな」

指導者「そうなんです。これを放置していたら風評被害で大打撃を受けてしまいます!」

代理人「でもその対策として薬学の研究所を作ったんだろ?」

指導者「はい、でも専門家がいないのです」

代理人「薬学の博士を連れて来いってことだな、了解した」



代理人「……待てよ? 薬はできたけど病原菌に感染した木が枯れるまでに間に合わないって聞いたぞ」

代理人「予防薬なんて撒いても、菌って確か変異するよな?」

代理人「もう列車乗っちまったし今から嬢ちゃんに聞きに行けないしな……」

代理人「…………」

代理人「いや、鳥を殺す薬を発明してもらえばいいのか!」

指導者「そういえば近頃あまり仙人を見ませんね?」

冒険家「なんか減ってたな」

指導者「ははあ、さては住民じゃないならセーフだとか屁理屈言って計画者さんが連れて行きましたね」

指導者「仙域がある限り仙人は自然に発生するので別にいいんですけど」

指導者「でもなんだか、取られ損ですよね?」

指導者「セーフじゃないぞって釘を刺してもいいかもしれません」

>>470は人間に被害が及んだ際の対策だと思ってたんだが……。

安価なら下

指導者「見事に防衛施設ばかりですね」

指導者「でもこういうのが男の人らしいのかもです」

指導者「……私、来週サボっても勝てそうな気がします」


・軍港……軍艦用の港。軍艦の数が少ないので商船が積荷の搬出入に使うこともある。
・テーマパーク……軍港をテーマの一つに取り入れた遊園地。
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
×・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
×・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・処刑所……計画者に仇成す者共に死の制裁を与える。
・軍事演習場……湾の端の山を越えた先にある砂浜周辺の施設群。兵器や武器の訓練が可能。
・裁判所……裁判を行える施設。現状ではまだ公的機関ではない。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。
・施設引き抜きをしない……湖の魔力を節約。

安価↓2選択

>>476 薬学研究者にはその働きも期待できますが医者がいるので出番はないかもしれません



指導者「前から気になってたんですけど、この建物は何でしょう」

指導者「……アートでも作っているのでしょうか」

指導者「いくつか芸術品も飾られていますし、外観も独特なので観光客受けも良さそうです」

指導者「こうして見渡すと、軍事要塞の中にこの建物があるのは違和感がありますね」

指導者「私が違和感を取り除いてあげましょう!」


●計画者:状況
・軍港……軍艦用の港。軍艦の数が少ないので商船が積荷の搬出入に使うこともある。
・テーマパーク……軍港をテーマの一つに取り入れた遊園地。
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・処刑所……計画者に仇成す者共に死の制裁を与える。
・軍事演習場……湾の端の山を越えた先にある砂浜周辺の施設群。兵器や武器の訓練が可能。
・裁判所……裁判を行える施設。現状ではまだ公的機関ではない。
×・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。



●指導者:状況
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
・病院……病気や怪我を治療できる施設。
・薬学研究所……主に医薬品の研究開発を行う研究所。材料のハーブは豊富だ。
・ラジオ局……ラジオ放送を行える。町内放送はいつでも可能。
・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。湖側の西区。
・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。森側の東区。
・宿屋……日帰りの厳しい町にできた大き目の宿泊施設。メイドが働いている。
・メイドカフェ……本格的でクラシカル。湖畔の別荘で過ごす貴族気分が味わえる。
・鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。
・半導体工場……精密機器の製造に欠かせない半導体の生産を行う。
・訓練所……戦士の訓練を行う施設。乗馬や剣術に対応。
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。
・魔法珠……町の中央に飾られている真球。二人で触れると恋の魔法が発動する。
・儀式場……複数人で大規模な魔法を発動するための施設。
◎・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。

竹細工師「いらっしゃい、兵隊さんじゃないか」

海兵「たまには息抜きも必要でありますよ」

仙人「どうじゃ? 面白いものはできたかの?」

神父「中々難しいものですよ」

錬金術師「あっ、そろそろ新しいアートが完成しそうなんですよ!」

竹細工師「へえ、流石は本職の魔法使いだ」

錬金術師「計画者さん、喜んでくれるかなぁ……」

錬金術師「あとはこのパーツをつけて……完成! きゃっ!?」ドテッ

仙人「ひょえええ!」

海兵「お怪我はありませんか、おじいさん!」

竹細工師「アトリエが消えてしまった……!」

錬金術師「あっ……」

神父「先ほどのアートは……?」

錬金術師「そんな……あたしの自信作もなくなった……」

錬金術師「うう……ひどい……!」

竹細工師「な、泣くな! 材料の竹はまた取ってくるさ!」

指導者「ふう、施設転送魔法は疲れますね……」

指導者「あら……? 湖の輝きが薄くなっています」

指導者「湖から取り出せる魔力が減ってるんでしょうか。使い過ぎない方がいいかもしれませんね」

指導者「で、も♪」

指導者「今しがたいただいたばかりのこのアトリエで魔力の源が作れるので問題ないんですよ!」

指導者「さて、中を拝見しましょうか」

指導者「机に置かれている絵から強い魔力を感じます。額縁の竹が金でメッキされていますね……まさか!」

指導者「錬金術師さん、施設が引き抜かれるのを見越して私のためにこれを……!」

指導者「ありがとうございます!」



7週目結果

称号:秘境のメイドの町 → 笑顔で溢れる霧の町

~住民の声~
女騎士「くっ、鳥に攻撃が届かん!」
林業家「どうやらペストに感染してたらしい。病院と薬草農園があって本当によかった……」
スタッフ「ラジオ効果もあって日々観光客が増えていますよ!」

~来訪者の声~
観光客「指導者は声だけじゃなく姿も綺麗だった」
観光客「湖畔を歩いていると誰もいないのに肩がぶつかるの。湖の精かな♪」
剣豪「前は鍛冶の町だったのに、すっかり垢抜けたもんだな」

7週目:計画者

称号:湾岸海軍基地

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・軍港……軍艦用の港。軍艦の数が少ないので商船が積荷の搬出入に使うこともある。
・テーマパーク……軍港をテーマの一つに取り入れた遊園地。
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・処刑所……計画者に仇成す者共に死の制裁を与える。
・軍事演習場……湾の端の山を越えた先にある砂浜周辺の施設群。兵器や武器の訓練が可能。
・裁判所……裁判を行える施設。現状ではまだ公的機関ではない。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。

●住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内一名は提督として海兵を指揮する。
・軍医……免許は持っていないが負傷兵の手当は十分行える。この町では民間人も治療する。
・秘密警察……住民には存在を伏せている治安維持組織。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・牧師……宗教の教えを大切にしている。
・仙人……霧がないと力が出ない。言うことを聞かない。しかしそれでもただ者ではない。
・魔物ハンター……未知の生物を狩る。普段は普通の狩人として活動できなくもない。
・魔物学者……未知の生物の研究者。普通の生物学にはあまり詳しくない。
・武道家Ⅲ……砂漠の町からやってきたナイスガイズ。魔物との闘いでさらに己を高めようとしているようだ。

●その他
・戦艦を保有。
・豪華客船を製造中。

●ステータス
第一次産業Lv.3
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.3


錬金術師「あっ、計画者さん! 今週末に新しい魔芸術ができそうです」

計画者「それは吉報だ。楽しみに待ってるよ」

計画者「すごく大きな船だ!」

秘書「兵器の町で製造された、最新鋭の戦車と戦闘機を積んでいます」

秘書「潜水艦は操縦して運搬するとのことです」

計画者「そう。秘書は……造船所の進捗状況を聞いてきてくれないか」

秘書「はい。失礼しました」

秘書(やはりわたくしを警戒なさっているようです……)

秘書(真犯人を暴露しても信じていただけないでしょう。身の潔白を主張するよりも行動で示しましょう)


計画者「なっ!?」

計画者「兵器を積んだ船が消えた……」

研究者「大変ですぞ!」

計画者「こっちも大変だよ! どうしたの!?」

研究者「空間のねじれが過去最大を記録……町にいるのは危険です、避難を!」

ウォオオオオン

提督『緊急警報! 緊急警報! 民間人、軍人問わず速やかに軍事演習場へ避難せよ! 繰り替えす!』

計画者(サイレンが鳴った直後、目の前の建物が左右にぐにゃりと曲がった)

計画者(これに巻き込まれたらマズいのは誰でもわかる)

海兵「町に異常はありません!」

研究者「空間も元に戻っている」

計画者「避難解除、でいいんだね?」

提督「はい。いつでも町に戻って構いません」

提督「ただし警戒は緩めてはいけません」

計画者「わかった」

作業員「やっと帰れるのか……」

ダイバー「もうこんな町住んでられるか!」

労働者「そうだ! 俺たちは引っ越すぞ!」

計画者「き、君たち! 待つんだ!」

ダイバー「だったら、この異常事態を解決してみろよ!」

計画者「や、やるさ。何とかする」

計画者「だから、あと少し待ってくれ!」

錬金術師「あ、あの……」

計画者「どうしたんだ。僕は今頭を使うのに忙しいんだ」

錬金術師「数時間前に空間がねじれた時、あたし、魔力を感じたんです」

計画者「だったらどういうことになるの?」

錬金術師「この現象は自然現象じゃなくって、空間操作魔法によって起こされてるんだと思います。普通では考えられない規模ですけど……」

計画者「使者が使うワープの上位版ってこと?」

錬金術師「はい。そして魔法ってことは魔法使いがいるんです」

錬金術師「動物には魔法は使えませんから……」

探偵「犯人がいるということだ」

計画者「犯人……!」

秘密警察「出番だな」

探偵「我々も捜査に協力しよう。だが、もう犯人は分かり切っているのではないかね?」

計画者「指導者……あの魔女め!」

錬金術師「ま、待ってください! 指導者さんにはあれほどの魔法は使えない……はず……です」

秘密警察「動機はあるが、決めつけるのは早計だ」

秘密警察「何より、前任者の失踪と魔物の襲撃も指導者が犯人だという可能性が高くなってしまう」

秘密警察「それほどの危険人物を王が指名するだろうか?」

秘書「……お話します」

計画者「……何?」

秘書「そういうわけで、独立運動家達の反乱は指導者の差し金だと判明しました」

計画者「確かに彼女なら可能だ。彼女の選んだ本ならあれだけ急速に過激化したのも納得できる……」

錬金術師「びっくりしたぁ。秘書さんが人類最強の空間操作魔術師かと思っちゃいましたよ」

計画者「ただ、反乱の黒幕が指導者なら、異常現象を起こしてるのは指導者じゃないってことになるね」

秘密警察「魔物と反乱軍は争っていたからな」

計画者「犯人も魔物ってことはないの?」

錬金術師「あるかもですけど、最低限人間くらい頭が良くないと魔法なんて使えないと思います」

探偵「とにかく、我々は人間の中から犯人を捜してみよう」

計画者「うん。魔物だったら……また別の対策が必要だね」

計画者「あの後、改めて兵器類が送られてきた」

計画者「今度は船が消えることはなかったけど……たぶん消そうと思えば消せるんだろうな」

計画者「しかし、正直僕はそれどころじゃないんだ」

計画者「軍需だけで町を作っても指導者との対決には勝てないよ」


安価↓1、2、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

今晩はここまで
神父と牧師が頻繁に交ざります、キリスト教関係者の方ごめんなさい

提督「戦争において最も重要な物はなんだ?」

提督「戦術か? 否! 火力か!? 否!!」

提督「兵站である! 継戦能力が勝敗を決するのだ!」

提督「ということなので、兵站施設の建設を依頼したい」


魔物学者「ついに生きた魔物のサンプルを確保し、これで研究が大きく進展する!」

魔物学者「そう思っていたのに魔法か特殊能力で檻を壊され逃げられてしまった」

魔物学者「このままでは研究が進みません。専用の研究所を作っていただきたい」


●状況
・兵站施設……人員管理や物資の補給など軍事の裏方を担う縁の下の力持ち。
・魔物研究所……通常の生物学研究所よりも頑丈な設計。未知の生物のサンプルさえ確保できれば……。


計画者「そろそろ商業施設を建てたり既存施設の拡大に取り掛かりたかったんだけど……」

計画者「彼らの言うものは確かに必要だ。だから計画を大きく変えなければいけなかった」

計画者「現場での開拓は机での作業とは全く違うと痛感したよ……」

計画者「どう? 強化ガラスと対魔障壁で二重に塞ぐ方式を考えたんだけど」

魔物学者「ええ……これなら魔物が逃げる心配もなさそうですね」

計画者「よかった。これで研究が進みそうだね」

魔物学者「いえ、逃げた魔物は見つかっていません。また生体サンプルを待たなければなりません」

魔物学者「そして、超常現象の原因に結び付く手がかりは全く掴めていません」

計画者「そうか……」

計画者「僕がいる内に解決しないかもしれない……」

「こんな施設作ってどうするんだ、アホ共が」

計画者「なっ!? の、脳みそが喋ってる!?」

魔物学者「魔物です! 危険なので離れて! ハンターを呼びましょう!」

「まあ待て。危害を加えるつもりはない。その必要もない」

計画者「……会話できる魔物は初めてだ」

「頭のいい通訳を用意したからな。オレは別の場所から話してる」

「さて……忠告だ。この海岸から全員出ていけ。痛い目にあいたくなかったらな」

計画者「もしかして、君が空間の歪みを引き起こした犯人か!?」

「ああ。この間のはオレがやった」

計画者「……魔物に町を襲わせたのも、君なのか」

「半分はその通りだ」

計画者「半分? どういうことだ? 君は直接の犯人ではないという事なのか」

「おっと、細かく話す義理はない。ただ、近いうちにここを離れないと今度は何もかもぶっ壊してやると伝えに来ただけだ」

「それにしても滑稽だな。魔物の研究をしたところでオレを捉えることは決してできないというのに」

計画者「いいや、意味ならあったよ」

計画者「君を引きずり出すことができた。研究以上に大きな収穫だ」

「……その口ぶりだと、逃げるつもりはなさそうだな」

計画者「ああ。僕は王にこの地の開拓を任された。それに個人的にも町を守らないといけない理由がある。退く事はできないね」

「あと一週間だ」

「一週間後にお前の命を奪う。心変わりするなら来週までが期限だ」

「じゃあな」

魔物学者「こっちです!」

魔物ハンター「新築の研究所に魔物が出ただと!?」

「ふむ、遅かったね。すでに私は通訳の役目を終えた所だよ」

魔物ハンター「話せるのか!? だが、弱そうだ!」

「ああ私は弱いよ。好きにしたまえ」

魔物学者「確保!」

魔物学者「研究所を建てたその日に新たなサンプルを手に入れられた。これは幸先がいい!」

「サンプルと言ったな。なるほど研究対象として生かされるということか」

「人間の生態観察もなかなか興味深い。しばらくは飽きる事もなさそうだ」

「ちなみに私は微量の有機物と最低限の魔力さえあれば生存できるぞ。月に一回の水やりも忘れないでくれたまえ」

計画者「……みんな、逆に研究されないように気を付けてね」

計画者「はあ……」

計画者「超常現象と魔物問題の解決は一歩先に進んだけど、肝心の町作りが……」

秘書「計画者様。それならばハローワークを建設なさってはいかがですか」

計画者「求人紹介所? ほとんど軍務しかないから徴兵所になりそうだけど」

秘書「いえ、大手の就職支援所では求人を探すだけでなく、指導担当者から希望する職業訓練を受ける事も出来ます」

計画者「へえ、それは知らなかった」

秘書「かつて王国で栄えたギルド制の名残です。ギルドの職人の技術を継承するための機関が大手就職支援所の前身となりました」

計画者「つまりそれを建てれば、町に様々な職業が生まれる?」

秘書「ゆくゆくはそうなります」

計画者「いいね。早速取り掛かろう」


計画者「建屋はできた。あとは、教師が必要かな」

秘書「現在は教本が充実しているので、指導が得意な方ならどなたでもよろしいかと」

計画者「うん。最適な人材がいるよ」

●状況
・就職支援所……求職者の支援施設。いずれ様々な専門職が生まれることになる。


軍曹「私が教官の軍曹だ。これからお前達クソ虫に農業の基礎を教える!」

軍曹「一人前になるまで貴様らは人糞製造機だ! 自然の恵みを食い荒らす農業害虫だ!」

軍曹「私語、居眠りは決して許さん。質問の際には前後にサーを付けろ。分かったか、害虫共!」

労働者「サー、イエッサー!!」


計画者「軍の教官に頼んだ。教育のプロに頼めば安心だ」

秘書「現状、新兵の訓練所……ではなく学校でしかないので、求職者の代わりに求人の管理・手続きを行う担当者が必要です」

秘書「真面目で人脈が広くフットワークの軽い方がよろしいかと」

計画者「フットワーク……それなら心当たりがある」


武道家「いらっしゃい! 俺と共に最強を目指さないか!?」シュシュシュシュ

労働者「えっ……あの、算術を学んで経営者になりたいんですけど……」

武道家「はっはっは! そうか、財界の最強を目指すんだな!」シュシュシュシュ

労働者「いえ、そこまでは……。ところでなぜ反復横跳びを?」

武道家「フットワークが大事な仕事と聞いたからさ!」シュシュシュシュ

武道家「さあ、善は急げだ。俺の知人の会計士を紹介しよう。少し揺れるぞ?」ガシッ

労働者「な、なぜ背負うんですか」

武道家「砂漠の町へ全速前進!!」ダダダダダーッ

労働者「ぎゃああああああ!!??」

計画者「軍曹が教えるより僕が教えた方が労働者の学習が早いのってなんかおかしくない?」

秘書「それが開拓団の代表というものなのでしょう」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

ダイバーA「計画者さん! 俺たちも軍に携わりたいんだ!」

ダイバーB「みんなが真面目に魔物と向き合ってんのに、たまに素潜り漁で小金を稼ぐだけの生活なんてしてられないぜ!」

計画者「軍事にも魔芸術にも関わらない、魔物対策と唯一無縁だったダイバーたちまで……」

計画者「……この本で応急手当を学ぶんだ。君たちも彼らの役に立てるはずだよ」

ダイバーA「ありがとうございますっ!」

計画者「全住民が一丸となって国防に取り組むようになった。もはや後戻りはできない……!!」


計画者「空軍基地に無数の戦闘機が並んでいる」

計画者「今までは操縦の容易い小型機ばかりだったけど、これからは専門知識が必要だ」

計画者「傭兵の一部には空軍になってもらおう」


●住民
・レスキュー……人命救助のプロ。戦地では衛生兵として動く。
・パイロット……航空機の操縦士。その多くは戦闘機で空を駆ける。

使者「非常に物々しい雰囲気に包まれていますね……」

使者「聞きましたよ。敵の本格的な攻撃、その後大ボスと接触したと」

計画者「ああ。超常現象と魔物を操る恐ろしい魔法使いだ」

計画者「だけど僕は負けない」

計画者「前任の開拓者のために、絶対に奴を討たなければいけない!」

使者「盛り上がっているところ悪いんですけど、報告があります」

使者「この町の防衛力が王都を超えました」

計画者「それは素晴らしいね。でもまだ足りないかもしれない」

使者「いえ、これって結構マズい事なんですよ」

使者「以前のように反乱軍に町を奪われたら、王国軍が敗北し本当に国家が転覆する恐れがあります」

計画者「秘密警察がいるからその問題はないさ」

計画者「というより、王国軍ってそんなに弱いの?」

使者「個々の戦力や技術力では勝るのですが、王都の防衛隊は物量で負けてるんですよ」

使者「各地の王国軍が集結する前に王都を占領されると非常に厳しい戦いになりますね」

計画者「……これ以上戦力を増強したら?」

使者「最悪、内乱罪で死刑になる可能性があります。まあ、防衛力を低く見積もって報告すればしばらくは問題ありませんがね」

使者「町を作るのが貴方の仕事だということ」

使者「そして今の貴方が作っているのは9割以上軍隊の基地でしかないことを改めて覚えておいてください」

計画者「分かってるよ! でも、町を壊されたら意味がないじゃないか!」

使者「逆に考えてくださいよ。砲台や戦艦があるから敵の魔法使いも危機感を持って攻めてきたんじゃないですか?」

使者「まあ……今更ですが」

計画者「防衛Lvを低く見積もるにはどうすればいい?」

使者「これ以上規模が大きくなると一見しただけで虚偽の報告を見抜かれます」

使者「ただ、質を高める分にはごまかしが効きます」


安価↓2 王都への要請

計画者「とにかく、もう後戻りはできないんだ」

計画者「町作りを差し置いてでも敵の魔法使いを捕らえないといけない」

使者「いえ、町は作ってください」

計画者「でもその魔法使い曰くこの町の設備では敵の居場所を知ることはできないんだ」

計画者「居場所を突き止めさえすれば圧倒的な戦力で確実に勝利できるのに……」

計画者「だから、君に探知能力のようなものを持っている人員の派遣をお願いしたい」

使者「……まあ、いますよ?」

使者「透視能力者とか、人間レーダーみたいな人とか」

使者「しかし、敵は空間を操る存在なんでしょう?」

使者「異空間に逃げられたら探知なんてできませんし、仮に居場所が分かっても手出しできませんよ」

計画者「わずかな可能性でもいい。とにかく奴を討たなければいけないんだ」

使者「……おかしいです。どうしてそこまで敵を倒すことにこだわるんですか?」

使者「和平の道だってあるでしょう」

使者「その態度、貴方自身の命がかかってるだけでは無い気がします」

計画者「……開拓者だ」

計画者「これは、開拓者の敵討ちなんだ」

使者「貴方、開拓者さんと面識ありましたっけ?」

計画者「…………」

使者「すみません。今回は依頼を承ることはできません」

使者「貴方、怪しいですよ」


1234 計画者、無力さを噛みしめる
567 仙人、真の力を発揮する
890 謎の美少女が訪ねてくる

コンマ↓1末尾判定

計画者(使者は僕に疑いの目を向けて帰っていった)

計画者(しくじった……)

少女「こんばんはー。代表さんいますかー」

計画者「女の子の声……? こんな夜中にどうしたんだろう」

計画者「はい。今開けるよ」

計画者(作り物のような美少女がそこにいた)

少女「ここに町の代表がいるって聞いてきたの」

少女「あなたがそう?」

計画者「あ、ああ。僕がこの町の代表、計画者だ」

少女「そう。よかった。私、あなたに質問があって来たのよ」

少女「ここ、人間が戦うための道具がとってもたくさんあるみたいだけど、どうして?」

計画者「ここは軍事に力を入れている都市だからさ」

少女「代表はあなただよね。どうして軍事都市にしようと思ったの?」


1.王国の発展のためだ
2.魔物を根絶やしにするためだ
3.強さは男のロマンだからだ
4.開拓者の敵討ちだ
5.難しい話になるけど……この地は空間の歪みがあることで知られていて(略)

安価↓1選択

計画者「難しい話になるけど……この地は空間の歪みがあることで知られていて……」


30分後……。

計画者「というわけで僕はその犯人を突き止めるために努力しているんだ」

少女「…………終わった?」

計画者(しまった! 年下の娘に小難しく一から十まで話しても伝わるわけないじゃないか!)

計画者(また出た! 僕の悪い癖だ! これで何度女の子から引かれたことか!)

少女「うん。大体分かったわ」

計画者「そ、そう?」

少女「居場所を探せる人を探してたのよね。じゃあちょっと待ってて」

ガシッ

ズルッ

空間獣「!?」

計画者(女の子は空間の裂け目に手を差し入れると、獣のような魔物を引きずり出した)

計画者(その魔物は見るからに空間を操れそうな姿をしている)

少女「犯人はこれ?」

計画者「えー……。見た感じそうだと思う」

少女「こら。早とちりして迷惑かけるなんて何考えてるの」

空間獣「ガル、グルルッ」

少女「言い訳しない。手出しできないんだったら挑発しなくていいじゃない」

空間獣「グッ!? ガルルル……」

少女「計画者さん。これで少しはマシになると思うわ」

計画者「は、はあ……」

少女「元々空間は歪んでるから、たまに魔物は現れるし、船が消えることもあると思う。でも少しだから我慢してね」

計画者「……いや、それじゃ駄目だ! 僕はそれを解決するためにここにいるんだ!」

少女「これ以上深入りしたら痛い目見るよ」クイッ

パリン

計画者「海神の指輪が壊れた……!」

少女「あら、防がれた。まあいいわ」

計画者「き、君は一体何なんだ!?」

少女「通りすがりの魔女よ」

少女「さようなら、計画者さん。二度と会わない事を祈ってるわ」



計画者「何だったんだ……?」

計画者「大規模な空間の歪みや魔物の集団の襲撃は無くなる、ってことでいいのかな」

計画者「防衛力、持て余しちゃったな」

計画者「でもあの空間を操れそうな魔物が前に言っていた通り、半分だけ奴の仕業だった」

計画者「あの子の忠告を無視して、昔から起きていた失踪事件や魔物の出現を解決するとなると……」

計画者「防衛力、全然足りないかもしれない」

計画者「今週も透明人間からリストが送られてきた」

計画者「諜報員Ⅳの存在に気付くのは流石だね……」


×・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・農家……ハーブ専門の栽培だとしても分類上は農家です。
×・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
×・諜報員Ⅳ……潜入・情報収集業界の伝説。文字通り伝説であり彼らの存在を実証することはできない。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・林業家……木々を育てる生産者。
×・メイドⅢ……究極の家政婦さん。戦闘すらこなすが別に得意なわけではない。そもそも苦手な作業が何もないのだ。
・スタッフ……労働者の中でも接客に長けた人々。様々な施設で働く。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。
・女騎士……メイドさんが騎士になった。
・人材引き抜きをしない……次ターンに施設の引き抜きが起こらなくなる。

安価↓2選択

錬金術師「計画者ざあ゛あ゛ん」

牧師「魔芸術アトリエが、消えてなくなってしまいました……」

計画者「指導者だな……」

計画者「例え住民じゃない仙人でも、やられたら必ずやり返すって意思表明か」

錬金術師「ごめんなざいぃ……できかけの作品、どられぢゃいまじだぁあ」

計画者「それは残念だったね。僕は気にしてないよ」

計画者「むしろ、ごめん。僕が仙人を連れてきたせいだ」

計画者「事態の打開に特に貢献してくれなかったし、引き抜いたのは失敗だったかな」

計画者「今週は、もうやめておくか……」



7週目結果

称号:湾岸海軍基地 → 住民皆兵特区

~住民の声~
魔物ハンター「魔物が現れても特に混乱もせず安定して狩れるようになった」
パイロット「今後は他国や蛮族から国を守るべく訓練に励みます」
労働者「ハローワーク、強面なスタッフしかいなくて入り辛れぇ!」

~来訪者の声~
研究者「大規模な事件が終わっても空間の歪みの研究は続けますぞ」
商社マン「船舶の運航再開の目途が経たないのならば、空路での輸送を検討しましょうか」
ブレイン「空間獣に置いて行かれたようだ。この研究所は暮らしやすいから構わないがね」

8週目:指導者

称号:笑顔で溢れる霧の町

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。海から持ってきた。
・教室……指導者が人材教育を行うための施設。
・学校……指導者以外の大人が未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
・病院……病気や怪我を治療できる施設。
・薬学研究所……主に医薬品の研究開発を行う研究所。材料のハーブは豊富だ。
・ラジオ局……ラジオ放送を行える。町内放送はいつでも可能。
・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。湖側の西区。
・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。森側の東区。
・宿屋……日帰りの厳しい町にできた大き目の宿泊施設。メイドが働いている。
・メイドカフェ……本格的でクラシカル。湖畔の別荘で過ごす貴族気分が味わえる。
・鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。
・半導体工場……精密機器の製造に欠かせない半導体の生産を行う。
・訓練所……戦士の訓練を行う施設。乗馬や剣術に対応。
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。
・魔法珠……町の中央に飾られている真球。二人で触れると恋の魔法が発動する。
・儀式場……複数人で大規模な魔法を発動するための施設。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。

●住民
・労働者Ⅱ……労働を喜びとする人々。疲労するほど幸福を感じる。
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・農家……ハーブ専門の栽培だとしても分類上は農家です。
・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員Ⅳ……潜入・情報収集業界の伝説。文字通り伝説であり彼らの存在を実証することはできない。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・メイドⅢ……究極の家政婦さん。戦闘すらこなすが別に得意なわけではない。そもそも苦手な作業が何もないのだ。
・スタッフ……労働者の中でも接客に長けた人々。様々な施設で働く。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。
・女騎士……メイドさんが騎士になった。

●その他
・他の町と鉄道で繋がっている。
・建設会社が道路の敷設工事を行っている。8週目の完成が目標。

●ステータス
第一次産業Lv.7
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.9


指導者「最終週ですよー!」

指導者「住民の皆さん、最後まで頑張っていきましょう!」

代理人「おい嬢ちゃん、道路完成したってよ」

指導者「工員さんは!?」

代理人「もういねえぞ」

指導者「さいですか……」

代理人「工員はいねえが労働者たちも頑張ったんだ。ねぎらってやったらどうだ?」

指導者「3週間不眠不休でしたからね」

指導者「でも彼らにとってはそれが最高のご褒美なのでいいんです」

代理人「そのうち死ぬぞ、あいつら……」


●ステータス
第三次産業Lv.9→10


指導者「道路の開通によって、国内トップの観光都市の一つとなりました!」

指導者「でも第一次、二次産業はあんまり伸びないんですね?」

代理人「魚や材木、金属製品なんかは鉄道でも大量に運べただろ」

代理人「一方で観光客は鉄道だけだと人数に制限があったからな」

指導者「ほう。代理人さん、解説お上手ですね」

代理人「感心してどうする。指導担当は嬢ちゃんなんだぜ。勉強は怠るなよ」

指導者「二回目のラジオ放送も無事終わりました!」

指導者「観光客も大事ですけど、魔法使いの方は来てくれるでしょうか?」

スタッフ「指導者さん!」

スタッフ「先週のラジオでの求人を見たって魔法使いの方々がいらっしゃってます!」

指導者「まさか、錬金術師さん達が帰ってきてくれたんですか!?」

スタッフ「違います!」

指導者「ショックです……」

代理人「魔芸術アトリエを奪ったから嫌われたんじゃねーの?」

指導者「それはないです!」

指導者「いらっしゃった方の熟練度は?」

スタッフ「熟練者ではなさそうでした」

代理人「Lv.2の魔法使いは大抵安定した職場に勤めてるからまあ来ないだろうな」

代理人「必要なら嬢ちゃんが鍛えればいいと思うぜ」


×・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。他にも魔法関連の生産を得意とする。
・霊媒師……神や霊との交信者。力を借りるにはまだ経験が浅い。
・戦魔術師……人間でありながら魔力さえ補給できれば兵器と同等の戦力となる魔法使い。
・占星術師……星や天候、運命を読み解く魔法使い。あくまで読むだけで操る事は難しい。

町に来たのは

1.霊媒師
2.戦魔術師
3.占星術師

安価↓1選択

●住民
・霊媒師……神や霊との交信者。力を借りるにはまだ経験が浅い。


霊媒師「……始めまして……私達、霊媒師……」

霊媒師「今……どこにも仕事がなくて来た……」

指導者「ようこそ来てくださいました!」

指導者「皆さんには霊媒だけでなく、魔力が必要な様々な仕事を頼むことになると思います」

指導者「よろしくお願いします!」

霊媒師「……よろしく」


代理人「よかったのか? 錬金術師みたいに色々開発できる魔法使いを募集してたんだろ?」

指導者「多少魔力が使えるならいいんですよ」

指導者「霊媒師さんたちは神様がいそうな自然豊かな土地でなら、幅広く力を発揮すると思います」

指導者「かくいう私も似たような事できますからね。心得てますよ」

薬学者「ヒヒヒ……ワシを呼んだのはお前さんかえ?」

代理人「雰囲気は怖いが腕利きの婆さんだ。伝統の薬草学にも近代医術にも通じている」

指導者「遠方からどうもありがとうございます。話は聞いていますか?」

薬学者「その厄介な鳥を殺す薬はすぐにでも作れるよ」

薬学者「ただし他の小動物も巻き添えになるがね、ヒッヒッヒ……!」

指導者「予防薬を作ることはできませんか?」

薬学者「この森全部に薬を撒き続けるのは現実的じゃない。お勧めしないよ」

指導者(来週までに事態が変わらないようなら、多少の犠牲は仕方ないかもしれません……)


薬学者「ここはいい場所だね」

薬学者「ここにしかない薬草もありそうだ。調合がはかどるよ」

代理人「ひょっとしたら新しい薬がこの町で生まれるかもな」

指導者「農家の方に生産・調合してもらって他の町にも売れるようになるといいですね」

指導者「観光客の中にも森が枯れてることに気づく人が現れ始めました」

指導者「事は急を要しています」

指導者「もう薬学者のお婆さんに任せてもいいんですけどね……」


安価↓1、3、4 労働者に学ばせるテーマ

今晩はここまで、いよいよ最終週です
7週目、仙人はまだいる(職業は減ってない)ので施設を引き抜くと代わりに湖の残留魔力が少し減る
 ↓
引き抜き対象が魔芸術アトリエだったので魔力源の増減無し
 ↓
ただし魔芸術アトリエの引き抜きによってそこで働く錬金術師はショックを受ける
 ↓
8週目、選択肢から錬金術師が消える
こういう流れでした

●住民
・霊媒師Ⅱ……神や霊との交信者。神々や守護霊の力を一部借りて様々な現象を起こせる。
・樹医……植物の病気を治す専門家。農業・林業生産の効率を高める。

●ステータス
第一次産業Lv.7→8


林業家「これはもう駄目か?」

樹医「いや……枯れ木から芽が出ている。この森は再生可能だ」

林業家「おお!」

樹医「この命、絶対に守って見せる……!」


指導者「樹医の教育を行いました」

指導者「どうやら例の鳥による病害は即効性が高すぎて防げないようですが、植物関連の産業に貢献してくれそうです」

霊媒師「力を……感じる……」

指導者「ふう……この授業を受けたあなた方はもはや私よりも格上の魔法使いです。神との交信者です」

指導者「さあ! その魔力を神への祈りに変えて、さらなる魔力を引き出し、奇跡を起こすのです!」

霊媒師「んんん…………!!」ギュッ


1.一日の間だけ霧が晴れる
2.仙人の身に変化が起こる
3.魔法珠と儀式場に変化が起こる
4.何が起きるかわからない!(改めてコンマ判定)

安価↓1

指導者「この湖の輝き方は!」

霊媒師「な、何が起こるか……分からない……」


1…湖の底から神殿が浮上する
2…指導者の身に変化が起こる
3…錬金術師が帰ってくる
4…地殻変動が起こる
5…霊媒師の実力がさらに上がる
6…建築回数が増える
7…指導回数が増える
8…例の鳥が討伐される
9…開拓者が討伐される
0…コンマ判定が二回に増える
77か00…霧がずっと晴れる
44か99…爆発する

コンマ↓1末尾で判定

指導者「何も起きないどころか……」

霊媒師「……輝きが……倍に……」


1…湖の底から神殿が浮上する
2…指導者の身に変化が起こる
3…錬金術師が帰ってくる
4…地殻変動が起こる
5…霊媒師の実力がさらに上がる
6…建築回数が増える
7…指導回数が増える
8…例の鳥が討伐される
9…開拓者が討伐される
0…はずれ
77か00…霧がずっと晴れる
44か99…爆発する

コンマ↓1、2末尾で判定

ゴゴゴゴゴ...

バヒュン!

霊媒師「ああ……失敗……」

指導者「まだ光は残ってます!」

指導者「私の願いを叶えたまえ!」

ピカー

錬金術師A「あれっ……?」

錬金術師B「ここは、湖の町……?」

指導者「おかえりなさい! 錬金術師さんたち!」

錬金術師A「ひいっ」

指導者「無理やり呼び出してごめんなさい……でも帰ってきてくれて、私、本当に嬉しいです」

錬金術師B「怒って、ないんですか?」

指導者「はい? スパイとして計画者さんの町に潜り込んだんですよね?」

指導者「だから私にこの魔力の源になる額縁を用意してくれたのでしょう?」

錬金術師A「あ、それは……」

錬金術師B「……はい! 喜んでいただけてあたしたちも嬉しいです!」

指導者「まったく。潜入するのならそう言ってくれないと困ります。裏切られたかと思って心配しましたよ」

錬金術師A「あはは……」

指導者「アトリエも持ってきておきましたからね。これからも頑張って働いてください」

●計画者:住民
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
×・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内一名は提督として海兵を指揮する。
・軍医……免許は持っていないが負傷兵の手当は十分行える。この町では民間人も治療する。
・秘密警察……住民には存在を伏せている治安維持組織。
・レスキュー……人命救助のプロ。戦地では衛生兵として動く。
・パイロット……航空機の操縦士。その多くは戦闘機で空を駆ける。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・牧師……宗教の教えを大切にしている。
・仙人……霧がないと力が出ない。言うことを聞かない。しかしそれでもただ者ではない。
・魔物ハンター……未知の生物を狩る。普段は普通の狩人として活動できなくもない。
・魔物学者……未知の生物の研究者。普通の生物学にはあまり詳しくない。
・武道家Ⅲ……砂漠の町からやってきたナイスガイズ。魔物との闘いでさらに己を高めようとしているようだ。



●指導者:住民
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・農家……ハーブ専門の栽培だとしても分類上は農家です。
・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・諜報員Ⅳ……潜入・情報収集業界の伝説。文字通り伝説であり彼らの存在を実証することはできない。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
◎・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・樹医……植物の病気を治す専門家。農業・林業生産の効率を高める。
・メイドⅣ……誰もがメイドを所有する時代となり、メイドに仕事を奪われる者も現れ始めた。メイドによる人類の支配が危惧されている。
・スタッフ……労働者の中でも接客に長けた人々。様々な施設で働く。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。
・女騎士……メイドさんが騎士になった。
・霊媒師Ⅱ……神や霊との交信者。神々や守護霊の力を一部借りて様々な現象を起こせる。

●ステータス
第二次産業Lv.5→6


指導者「これって一方的な引き抜きにあたるんですかね?」

指導者「もしやり返してこなかったら計画者さんを見直します」

●住民
・メイドⅣ……誰もがメイドを所有する時代となり、メイドに仕事を奪われる者も現れ始めた。メイドによる人類の支配が危惧されている。

●ステータス
第三次産業Lv.10→11


指導者「一家に一人のメイドから、一人に一人のメイドへ!」

指導者「メイド革命が起き、住民の生活はより一層快適になりました」

指導者「メイドはあらゆる場面においてあなたをサポートします」

指導者「メイドは決められた時間にあなたを優しく起こしてくれます。起床するとすでに温かい朝食が用意されています。もちろんあなたの好物です」

指導者「服選び、車の運転、ドアの開閉、階段の昇降、これらの行動もあなたが行う必要はございません」

指導者「町で言葉の通じない人と遭遇してもご安心ください。メイドは同時通訳を行ってくれます」

指導者「突発的な災害や犯罪が発生したとしてもメイドがあなたを守ります」

指導者「万が一メイドが負傷した場合は、アフターサポートを行っておりますので中央のカフェまでご連絡ください」

指導者「あなたはメイドを通して、離れた所にいる友人との会話や、図書館に行かずに本の内容を知ることもできます」

指導者「この能力にはユビキタスな諜報員ネットワークが関与していると思われます」

指導者「観光客の方にも、町に入る際にメイドが一名貸与されますので森で遭難する危険性はありません」


指導者「見た目が好みじゃない? ボイスや容姿などはあなた好みにカスタマイズすることができますよ」

指導者「イケメンが好き? そんなあなたのために、今後、執事タイプのリリースも予定しておりますのでもうしばらくお待ちください」

指導者「学校でアンケートを取ったところ、未成年の女子生徒の約半数、男子生徒の約10%がメイドを志望していることが分かりました」

指導者「メイドとしてのキャリアがあるとその後の転職・婚活等において非常に有利になりますからね」


指導者「一方、メイド革命は新たな問題を生んでしまいました」

指導者「半導体工場ではパートタイマーを雇うより全部メイドにやらせた方が効率的だということで大規模な解雇が発生しました」

指導者「専門家は、メイドが住民に反旗を翻すリスクを訴えています」

指導者「これから私たちはメイドとの正しい付き合い方を考えていくべきなのかもしれません」

指導者「仕掛け人である私が言うのもおかしな話ですが、もはや異世界染みてますね」

指導者「ちなみにメイド通話とメイド検索は町の周辺でしか使用できません。外には諜報員回線がありませんからね」


安価↓1、3 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

メイド研修所(誰もがメイドになれる)

結婚式場

指導者「町を覆う形で広域防御結界を貼ろうかと思ったのですが……」

指導者「広域、なので二週間かかっちゃうんですよね……」

指導者「私がいる間に完成しませんし、作ってる間に森が半分消えてなくなります。さらにその前に薬学者のお婆さんの薬が完成します」

指導者「私に増築の知識があれば、儀式場を改装する形で広域魔法にも対応できたんですけど……」

指導者「でも、やる前から諦めてはいけませんね……後で儀式魔術を試してみましょう」

指導者「錬金術師さんと霊媒師さん、仙人さんたちも連れてくれば成功する可能性もないことはないでしょう」

指導者「万能なメイドさんですが実は魔法を使えません。これがギャップ萌えと言うものですかね」


※順序の関係で>>596>>598が採用されます

●状況
・結婚式場……人生の晴れ舞台。もしくは人生の墓場。
・メイド研修所……普通の人がメイドになって出てくる。

●ステータス
第三次産業Lv.11→12


男の子「お母さんが、お兄ちゃんは二人いるからアンタはメイドになりなさい、って言うんだ」

男の子「僕男の子なのに……」

指導者「なれますよ」

男の子「えー……でも僕可愛くないよ」

指導者「問題ありません。このメイド研修所では仙域と似たような事が起こって……」

男の子「よくわかんない」

指導者「あっごめんね。簡単に言うと、制服を着てここで暮らして一週間もすれば、身も心も一人前のメイドさんになれるんです」

男の子「怖いよ……」

指導者「怖くありませんよ。先輩たちが優しく指導してくれます」

女の子「あっ、○○くん! 君もメイドさんになるんだ! 一緒に行こ?」

指導者「お友達かな? いってらっしゃい」

スタッフA「花嫁さん通ります!」バタバタ

スタッフB「招待客の方はこちらに!」

スタッフC「魔法珠の準備できました?」

霊媒師「あ、大丈夫……」


錬金術師「贈り物は金塊でいいのかなぁ」

農民「私は自作のお香にしたわ」

薬学者「ワシも薬しかないねぇ」

冒険者「神の子が生まれたみたいなラインナップだな……」

猟師「俺は包丁を」

冒険者「縁起考えろよ!?」

猟師「いや、実はわざとなんだ……」


鍛冶師「あの指輪、俺が作ったんだ」

医学生「お静かに」

霊媒師「汝……(略)……誓いますか」

移住者「誓います♪」

霊媒師「汝……(略)……誓いますか」

労働者「はい! 彼女を妻とし、彼女のためにたくさん稼ぐことを誓いますっ!!」ハァハァ

冒険者「うわぁ……。たしかに過労で快楽を得るあいつらは夫にするなら最適だろうけどさ……」

猟師「だから別れさせたいんだよ……。最近ああいう移住者が多くてな」

冒険者「付き合うなら元メイドの子一択だな……」

指導者「ラジオで恋人向けに宣伝したのと、夫にしたい男性と妻にしたい女性が多いことが相まって、結婚式場は毎日休む間もないようです」

指導者「男性だと労働者の他にも将来性のある医学生が人気で、女性ではメイドさんの他に出会いの多いスタッフさんも人気みたいです」

指導者「以前からの住民同士は、一次産業従事者と家事が得意なメイドさんのカップルが多いです」

指導者「すっかり恋多き町になりましたね♪」

錬金術師「……はあ」

錬金術師「魔法使いってなんでモテないんでしょう」

指導者「ああ……別れ話がし辛い、呪われそうって言われますよね」

冒険家「でも俺、魔法使いじゃないけどモテないぞ」

錬金術師「えっと……あなたはほとんど無職だからじゃ……」

冒険家「分かってたよ! 警備は女騎士に、捜索はメイドに、バイトはスタッフに取られて最近活躍の場がないってことは!」

冒険家「でもこの発展の礎に、俺たちの見つけた〝楽園”があることを忘れないで欲しいな!」

「まだ、マシだろう」

冒険家「だ、誰だ!?」

諜報員「俺だ。一番モテないのは、俺たちだ」

錬金術師「誰と喋ってるんですか?」

指導者「霊的なものはいませんけどね」

諜報員「ほらな?」

冒険家「……悪かった」

代理人「うっす。町はこれで完成か?」

指導者「そうですね。まだ色々気になることはありますけど、今から建築とかはもう無理ですね」

代理人「流石にでかい建物を建てるのは無理だが、最後にできることがあったら手伝うぜ?」

指導者「例の鳥を討伐してください」

代理人「無茶言うな」


安価↓2 代理人への依頼

指導者「王様への報告書を書かないといけないんですけど、その添削をお願いしたいんです」

代理人「あー、嬢ちゃんうっかり変な事書きそうだしな」

指導者「いくらなんでも自重しますよ……」

指導者「単純にできるだけ結果を良く見せたいんですよね」

指導者「計画者さんの方はそういうのお上手そうですから」

代理人「だろうな」

代理人「報告書の差で負けたら目も当てられねえな。任せとけ」

女騎士「抵抗するな! 来るだけでいいのだ!」

仙人A「ひい! 何をするんじゃ!」

仙人B「老いぼれに乱暴するなど……」

女騎士「実年齢は20代だろう!」

仙人B「知っとったか……」

指導者「女騎士さん、ありがとうございます」

仙人A「ワシらは住民ではないと言ったはずじゃが?」

指導者「そこを何とか。いるだけでいいんです」

仙人B「できれば帰りたいんじゃがのう……」


霊媒師「準備……完了……」

錬金術師「儀式魔術の内容は、町と近くの森を覆う結界でいいんですか?」

指導者「はい」

錬金術師「悪い鳥を倒さなくていいんですか?」

指導者「私、実際に見てないので悪魔のような存在だった時が怖いんですよね」

指導者「それなら倒すよりは壁を貼った方が確実だと思ったんです」

錬金術師「猟師さんに話を聞いたんですけど、その鳥、魔物かもしれません」

指導者「魔物?」

錬金術師「ちょうど同じ時期に計画者さんの方で魔物の群れが現れてたので……」

錬金術師「施設を引き抜くときについてきちゃったんじゃないかと……」

錬金術師「魔物だったら猟師さんでも倒せると思います」

指導者「それなら霧を払うのも一つの策ですね」

霊媒師「別の地域に……飛ばすの……ダメ?」

錬金術師「そこの人が困っちゃいますよ!」

指導者「どうしましょう」

儀式魔術

・念話の魔法……成功率高め、ただし交渉に応じるかは微妙。
・霧払いの魔法……成功率高め。ただし討伐できるかは微妙。
・転送の魔法……成功率中程度。どこかに迷惑がかかる。
・広域結界……成功率やや低。成功すれば安全確実。

1.念話
2.霧払い
3.転送
4.結界

安価↓2選択

指導者「いえ、広域結界魔法でいきます」

指導者「たぶん倒せません。計画者さんの町はとんでもない軍事力だからこそ何とか対抗できたのでしょう」

錬金術師「あ! 計画者さんの町に送っちゃえば……」

指導者「ちょっと同じ事考えてましたけど、あの鳥ってなぜかこの森に執着してるんですよ」

指導者「戻ってきたら困るので無しです」

霊媒師「そろそろ……」

指導者「はい。では……集中して……発動!」

錬金術師「う、うううっ……!」

霊媒師「……私達……無理……」

指導者「全力ですっ! ふんぬううううう!!」


1234 指導者、倒れる
567 仙人、力を貸す
890 開拓者が捕まる

コンマ↓1末尾判定

指導者「成功です!」

錬金術師「でも、薄くないですか……?」

霊媒師「範囲も……狭い……」

指導者「くっ、もっと……!」

仙人A「やれやれじゃわい」

仙人B「ほいさ」

指導者「仙人さんたち!?」

仙人A「話を聞いとったら、ワシらにも迷惑をかけてるあの大きな鳥の事じゃないか」

仙人B「今回だけじゃぞ? 少しじゃが、魔力を受け取れ」

指導者「助かりま……本当に少しですね」

仙人A「見掛け倒しで悪かったのう!」

仙人B「無いよりいいじゃろうて」

黒死鳥(おや、木が枯れない)

黒死鳥(いやこれはきっと何かの間違いです。私自身は木に触れるのですから)

※消毒結界……今回張ったのは殺菌効果のある見えざる壁。雨や日光などは通す。

黒死鳥(気長にやりましょう)

こうして、一か月後に空間獣が迎えに来るまで、霧深い空を舞うとても大きな黒い鳥は湖畔の町の名物の一つとなった。



8週目結果

称号:笑顔で溢れる霧の町 → ???

~住民の声~
林業家「森は枯れなくなったし樹医もいるし、木々はすこぶる調子がいいぞ!」
冒険家「俺もメイドに転職しようかな……」
諜報員「何がメイド検索だ。俺たちが走り回って情報を届けているんだぞ」

~来訪者の声~
薬学者「おや、ワシの殺鳥剤はいらんのかい」
観光客「UMAが見れるって湖はここね! えっ、空の方?」
病弱な詩人「楽園はここにあった」

8週目:計画者

称号:住民皆兵特区

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・軍港……軍艦用の港。軍艦の数が少ないので商船が積荷の搬出入に使うこともある。
・テーマパーク……軍港をテーマの一つに取り入れた遊園地。
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・用水路……町の全域に張り巡らされた上下水道。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・処刑所……計画者に仇成す者共に死の制裁を与える。
・軍事演習場……湾の端の山を越えた先にある砂浜周辺の施設群。兵器や武器の訓練が可能。
・裁判所……裁判を行える施設。現状ではまだ公的機関ではない。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。

●住民
・労働者……他の町から誘致した住民。計画者とは初対面。
・作業員……主に建設現場で働く人々。計画者のよく知る部下達。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内一名は提督として海兵を指揮する。
・軍医……免許は持っていないが負傷兵の手当は十分行える。この町では民間人も治療する。
・秘密警察……住民には存在を伏せている治安維持組織。
・レスキュー……人命救助のプロ。戦地では衛生兵として動く。
・パイロット……航空機の操縦士。その多くは戦闘機で空を駆ける。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・牧師……宗教の教えを大切にしている。
・仙人……霧がないと力が出ない。言うことを聞かない。しかしそれでもただ者ではない。
・魔物ハンター……未知の生物を狩る。普段は普通の狩人として活動できなくもない。
・魔物学者……未知の生物の研究者。普通の生物学にはあまり詳しくない。
・武道家Ⅲ……砂漠の町からやってきたナイスガイズ。魔物との闘いでさらに己を高めようとしているようだ。

●その他
・戦艦を保有。
・豪華客船を製造中。
・戦車、戦闘機、潜水艦が臨時で配備されている。

●ステータス
第一次産業Lv.3
第二次産業Lv.5
第三次産業Lv.3


計画者「最終週……だね」

計画者「僕の手でこの土地に関われるのも最後というわけか」

計画者「今日は豪華客船のお披露目だ」

計画者「……ちょっと場所を取るね」

計画者「でも時間をかけただけあって、全体のどこを見ても立派な豪華客船だ」

計画者「軍艦と並ぶとその豪華さがさらに際立っている」

計画者「…………」

計画者「頼む、消えないでくれ……!」

魔物ハンター「計画者さん!!」

計画者「わああッ!?」ビクッ

魔物ハンター「久しぶりに魔物を捕らえたぞ!」

計画者「そ、そうか……。脅かさないで欲しいな」

計画者「!! 船は!?」

計画者「良かった……消えてない」

サーファー「先週、あんな空間が歪んでたのが嘘みたいだな」

探偵「もう大規模な事件が起きないというのは本当なのだね?」

計画者「たまに船や人が消えるし、魔物もたまに出る」

計画者「まあ……ピークに比べれば平和なのかな……」

計画者「今のところ、あまりに観光客がいなくて、豪華客船を持て余してる状態だ」

計画者「軍港のお荷物になってる。ただでさえギリギリなのに」


計画者「こうしてみると、実に穏やかな海だ」

計画者「ここに来た最初の日は、まさかこんなことになるなんて思ってなかったな……」

計画者「さて、泣いても笑っても今週が最後だ」

計画者「気を取り直して町らしい設備を整えるか……」

計画者「軍事力をさらに強化して、指導者とは別の方向から評価してもらうのを狙うか……」

計画者「あの子の忠告を無視してわずかな事件も起きないよう徹底的に取り組むか……」

計画者「これ以上軍事力を増したらマズいことになるって王国の使者が言ってたね」

計画者「ただし質の向上……つまり既存の施設の強化なら問題はないみたいだ」

計画者「軍事力にこだわる必要ももうないんだけどさ」


安価↓1、3、4 施設を作ります(農地・店舗・公共施設、他なんでも)

今晩はここまで
コンマ判定の確率的にどちらかは撃退できないと思っていました

計画者「大人数の軍人を養うためには大量の食糧が必要だ」

計画者「でもこのままだとそのほとんどを他の町に頼らないといけない」

計画者「いざという時に物資が無いのは致命的だ」

計画者「幸い土地は余ってる。用水路を拡張して大規模な農地を作らせよう」

計画者「また、軍事技術を転用してロケット発射場を作る」

計画者「どちらの作業にも時間がかかるから、造船所の労働者にも手伝ってもらおう」

計画者「この計画で進めよう!」


●状況
・ロケット打ち上げ施設……沖合の人工島に建設した。砲台のミサイル技術を転用。空軍基地の管制塔も転用。
・大農場……内陸側で開墾を行った。計画的な土地利用で一定面積当たりの収穫量を出来るだけ大きくした。
・用水路Ⅱ……産業用水を意識した大規模な上下水道。小規模な浄水場も完備。

●ステータス
第一次産業Lv.3→5
第二次産業Lv.5→6


計画者「大工をはじめ、工事には多くの住民が協力してくれた」

計画者「それでも産業Lvはこんなものか……」

計画者「最後の労働者教育だ」

計画者「就職支援所で研修が行われている上、これから移住者も増えるんだけど、なぜか僕が関わった方が覚えが早い」

計画者「今すぐ必要な職業を育成しよう」

計画者「……一応、軍事関係の職業の育成は可能だ。分業化が進んで戦力は向上するけど一見して規模は変わらないからね」


安価↓1、2 労働者に学ばせるテーマ

労働者「種はこんな感じで蒔けばいいのか?」

植物学者「ええ。その間隔ならば生育に障害が出ません」

林業家A「オーライ、オーライ!」

林業家B「そこ竹が降りるから危ないぞー!」

竹細工師A「おっと!」

竹細工師B「よし、さっそく持ち帰るぞ」

大工「おーい、竹を置いておく小屋を作っておいたから、こっちに運ぶといい!」


計画者「なんて……牧歌的なんだ」

計画者「これが町じゃないか。開拓じゃないか。僕は今まで何をしていたんだ」


傭兵「葉っぱは栄養が少ない。コーンとポテトの生産を重視せよ」

労働者「ビタミンはいいのか?」

海兵「ビタミンは重要であります。林業家殿に果樹の栽培を依頼するであります!」

林業家「作物は扱ってないんだが……」

魔物学者「魔物からとれた種を一緒に植えてみましょう」

植物学者「面白いデータが出そうですね」

竹細工師「竹槍が全員に行きわたるようにしないとな!」

レスキュー「ああ! 住民皆兵、武術の鍛錬を怠ってはいけない」

武道家「いいことを言った! 労働は身体が資本! さあ、俺と共に農業式筋トレにチャレンジだ!」


計画者「色々と台無しだ……今までのツケが!」

●住民
・林業家……木材の生産および竹林の管理を行う。
・スカイダイバー……主に空軍のパラシュート部隊として災害時などに活躍する。

●ステータス
第一次産業Lv.5→6


パイロット「高度十分! 皆さん、準備してください!」

パイロット「3、2、1……GO!」

レスキュー「アイ キャン フラァァァァァイ!!」

武道家「いくぞおおおおお!!」

海兵「国王陛下、バンザーーーーイ!!」

牧師「神よぉぉぉぉぉ!!」

計画者「どうして僕が……うあああああああ!!」


計画者「こ、腰が抜けて動けない」

秘書「計画者様、肩をお貸しします」

計画者「また、死ぬかと思った……」

使者「おや、山の方にようやく町作りの痕跡が」

計画者「軍事施設群に隠れて見えづらいけどちゃんと住宅地や商店はあるからね」

使者「知ってますよ。利用者のいない遊園地と豪華客船の存在も」

計画者「あれどうしようか……」

使者「作りは立派ですからねぇ。客船はどこかの企業か町に売却するならかなり高額で売れますけど」

使者「遊園地も子供に軍のカッコよさを教えられるとはいえ、採算が取れないでしょう」

計画者「評価に響くかな……」

使者「正直、開拓ではよくあることです。いらない施設なら新しい市長がどうにかします」

使者「さて、私が動けるのも今回が最後ですね。そろそろ王宮にいないと怪しまれますから」


安価↓2 王都への要請

計画者「僕の私設軍隊と王国軍で模擬戦を行えないかな?」

使者「また処刑台からの風景を見たくなったんですか?」

計画者「あくまで模擬戦だよ」

使者「しかしこの軍事力を見せつけてしまえばただでは済みませんよ」

計画者「わざと負けるから問題ないね」

計画者「できるだけいい勝負をしてもらうつもりだけど」

使者「ああなるほど、ある程度実力のあるところを見せて王国軍に吸収してもらうつもりですか」

使者「これだけの組織を野放しにはできませんからね」

計画者「いや、町の防衛軍として認めてもらうだけでも構わない」

計画者「ただ、反乱の意志がないこと、そして王国軍がその気になれば制圧できることを示したいんだ」

使者「そういう工作の計画をさせたら一流ですね、あなた」

計画者「僕の方では、武器の扱いや格闘術だけでなく、軍艦や戦闘機の操縦、統率力、救急救命などでも競ってもらうのを考えてる」

計画者「軍事演習場があるから王国軍側の要望があっても何でも実施できるよ」

使者「了解しました。早速王国軍の重鎮と面会してきます」

計画者「送られてきたリストを見ても、予想通り錬金術師は帰っていた」

計画者「でも説得すればまた連れてこれるはずだ」


×・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・農家……ハーブ専門の栽培だとしても分類上は農家です。
×・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
×・諜報員Ⅳ……潜入・情報収集業界の伝説。文字通り伝説であり彼らの存在を実証することはできない。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・林業家……木々を育てる生産者。
・樹医……植物の病気を治す専門家。農業・林業生産の効率を高める。
×・メイドⅣ……誰もがメイドを所有する時代となり、メイドに仕事を奪われる者も現れ始めた。メイドによる人類の支配が危惧されている。
・スタッフ……労働者の中でも接客に長けた人々。様々な施設で働く。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・医学生……免許は持っていないが次の国家試験には必ず受かる腕と知識を持つ。この町では実質プロの医者。
・女騎士……メイドさんが騎士になった。
×・霊媒師Ⅱ……神や霊との交信者。神々や守護霊の力を一部借りて様々な現象を起こせる。
・人材引き抜きをしない……開拓終了後に施設の引き抜きが起こらなくなる。

安価↓1選択

>>661の上に追加



計画者「錬金術師の姿がない……」

計画者「指導者にも人材の引き抜きができるのか……! いや、むしろ言葉巧みに誘導するのは僕よりも得意そうだ」

計画者「特に錬金術師は元々向こうにいたわけだし、心変わりしてもおかしくない」

計画者「うーん、でも、あまり困らないな……。魔芸術アトリエを奪われたから、彼女たちに与える仕事はないんだ」

計画者「仕返しするかどうかは……悩みどころだね」


安価↓1選択

計画者「やめておこう」

計画者「でも、一つ懸念があるから依頼をしておこう」



諜報員A「〝楽園”で計画者のスパイを発見したが、拘束するか?」

諜報員B「隣にいたのは開拓者だろう」

諜報員C「死んだという情報が入っていたが生きていたのか」

諜報員A「それならば開拓者も連れてくるべきだな」

諜報員B「彼が生きていたとなれば指導者さんの開拓団代表就任の話もなかったことになるのでは?」

諜報員A「だが、無視するわけにはいかない」

諜報員C「……俺も開拓者を連れて行くのは反対だ」

諜報員C「以前、指導者さんに開拓者の話をしたら、人が変わったように怒り始めた」

諜報員C「意味の分からない発言が多かったが、どうやら前任の開拓者に恨みがあるようだ」

諜報員A「そんな事があったのか」

諜報員A「遭難者を連れて行ったら開拓者もついてくるに違いない。どうしたものか……」

諜報員B「2人を発見した事実はここだけの秘密にしておこう。俺たちは誰にも気づかれないのだから」

透明人間(そんな彼らにも気付かれない私がここにいる)

透明人間(遭難者という同業者には悪いが今は仕事を済ませよう……)

透明人間(今回は人材の引き抜きではない)

透明人間(ここが魔力の源となっている湖か)

透明人間(先の結界魔法の行使によって魔力はほとんど失われているようだが、念のため処置は行っておこう)

透明人間(特別な道具を使って、魔力を空中に薄く拡散させる)

透明人間(こうすることで魔法に使用できなくなる)

透明人間(ガソリンを土に撒くのを想像して欲しい。燃やすことはできるが燃料には使えなくなる)

透明人間(これで開拓期間終了まで湖の魔力を使った魔法は使えなくなった)


指導者「あら、湖の魔力がほとんどなくなってます」

指導者「おかしいですね。結界の儀式を行った後も少し残っていた気がしましたが……」

指導者「その内貯まるのでいいんですけど、今は使用できませんね」

指導者「錬金術師さんにいただいた額縁でも足りません」

指導者「最後の最後に計画者さんから一つ施設をもらって終わろうかと思っていましたが、諦めるしかありませんね」

指導者「残念です」

透明人間(計画者の読みは当たっていたようだ……)



8週目結果

称号:住民皆兵特区 → ???

~住民の声~
林業家「自分らは兵隊には向いてないんだ」
探偵「事件のにおいはしなくなった。この平和に乾杯」
スカイダイバー「俺をロケットで打ち上げてくれ!!」

~来訪者の声~
孤島の市長「その豪華客船、買わせちゃもらえんかね」
研究者「超常現象も収まったことだし大学に帰らせてもらおう」
エンジニア「この町なら兵器開発にピッタリだ」

安価はここまでです、お疲れさまでした
以下、できるだけ早めにエピローグを投下します

8週目:開拓者

●状況
・濃霧林……霧深い森林。
・宿屋……開拓者と住民の寝床。食堂が併設されている。
・銀行……鍵のかかる金庫が欲しかったのでついでに作った。
・資材小屋……しばしば湖畔の開拓地の住民に盗まれる。
・ハーブ畑……開拓者が食べられるハーブを探して植えた。

●住民
・遭難者……開拓者の指導によって様々なスキルと施設の知識を手に入れた。もう彼は一人で生きていける。

●その他
・森から出る方法がない。

●ステータス
第一次産業Lv.1
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.1


開拓者「少人数での開拓も楽しいものだが、そろそろ例の対決も終わった頃だろう?」

遭難者「そうだな……」

開拓者「ならば森から出るとするか」

遭難者「え? 出られるのか?」

開拓者「簡単な話だ。倉庫に隠れて誰かが資材を盗みに来たらそいつについていけばいい」

遭難者「だったらなんでもっと早くそうしなかったんだよ!」

開拓者「お前は指導者とやらに見つかったら困ると言っていたからな」

遭難者「なっ……! 俺の事を気にして……」

開拓者「もう撤収しているだろう。湖畔の町へ行くぞ」

開拓者「どんな町ができているか楽しみだ」

スタッフ「こんにちは! 旅人さんですか?」

開拓者「森で遭難していた者だ」

スタッフ「大変! 今すぐ宿にご案内します!」

開拓者「ふむ、あの建物だな」

開拓者「その前に一つ質問してもいいか?」

スタッフ「はい」

開拓者「お前の後ろにもいる……住民に必ず引っ付いているのはなんだ」

スタッフ「メイドさんです」

メイドA「メイドNo.233と申します」

開拓者「では、俺たちの後ろにも音もなく現れているのはなぜだ」

メイドB「……」

メイドC「……」

スタッフ「ビジター用のレンタルメイドです。市民向けと比べて職能に制限はありますが、最初に説明はあったはずですけど……」

開拓者「その説明がよく分からなかったんだ」

遭難者「いきなり現れてご主人様なんて呼ばれてもびっくりするだろ……」

スタッフ「町にいる間、どんな頼みでも引き受けてくれると考えていただければ」

開拓者「そうか。ならばメイドよ。ここで全裸になれ」

遭難者「あんたすごい趣味してるな。つーか制限かかってんじゃないのか?」

メイド「この服は体の一部ですので着脱することができません」

開拓者「!?」

メイド「変形する事は可能でございます。ご希望のカラーをお伝えください」

開拓者「!!??」

遭難者「これからどうする? カフェでも行くか?」

開拓者「腹は減っていない。だが、道中いくつか気になる物を見つけた」

開拓者「町をぐるりと一周してみるか」


遭難者「俺がいた頃よりすごく進化してたなー」

開拓者「ああ。これで一通り町を見終えたわけだ」

遭難者「あんたから見てどうなんだ? この町は」

開拓者「環境に配慮しているためか、建屋が全体的に小さいのが気になるが……」

開拓者「質素ながらも新鮮で健康的な食事」

開拓者「美しい女性による奉仕が常に受けられる」

開拓者「そのため、労働に加えあらゆる作業が不要になっている」

開拓者「金が安価で手に入り、先祖と会話することもできる」

開拓者「魔法の効果で感染症が存在せず、あらゆる体の不調は生薬でたちどころに回復する」

開拓者「まさに、この世の幸せが詰まっている町だ」

遭難者「働かなくていいわりにみんな頑張って働いてるのも印象的だな」

開拓者「その分、皆自らの仕事に誇りを持っているようだ」

開拓者「素朴な家屋もむしろ神秘性を際立たせてるようにも感じるな」

遭難者「欠点は何もないのか?」

開拓者「……一つだけある」

開拓者「この町に住み続けると、免疫力が低下し、生活もメイドに依存するようになってしまう」

開拓者「長く滞在していると外界に帰れなくなってしまうだろう」

遭難者「なんか色々と……あの世みたいな場所だな」

遭難者「あれだ。良くも悪くもここは……」

開拓者「ああ……この町の有様こそ、人々の夢見た」

開拓者・遭難者「「楽園だ」」

指導者「ふふっ。開拓者さん、見てますか?」

指導者「苦しみも争いも無い素晴らしい町でしょう」

指導者「やはり、あなたよりも私の方が開拓者にふさわしいのです!」

指導者の町が完成!

称号:神秘と安楽の園

●状況
・湖畔……霧の出ている日が多く視界が悪い。神秘的な雰囲気。
・生け簀……マスなどの食用の淡水魚を育てている。
・漁船……湖に棲む魚を網でまとめて捕獲するための船。
・学校……未成年に教育を行う施設。収容人数は少ない。
・訓練所……戦士の訓練を行う施設。乗馬や剣術に対応。
・メイド研修所……普通の人がメイドになって出てくる。
・病院……病気や怪我を治療できる施設。
・薬学研究所……主に医薬品の研究開発を行う研究所。材料のハーブは豊富だ。
・商店街……様々な小売店が軒を連ねた通り。湖側の西区。
・モール街……歩行者天国の大きな商店街。お洒落なデザイン。森側の東区。
・宿屋……日帰りの厳しい町にできた大き目の宿泊施設。
・ラジオ局……全国へラジオ放送を行える。町内放送ならいつでも可能。
・メイドカフェ……本格的でクラシカル。湖畔の別荘で過ごす貴族気分が味わえる。
・鍛冶場……鍛冶師が腕を存分に振るうための施設。
・半導体工場……精密機器の製造に欠かせない半導体の生産を行う。
・魔法珠……町の中央に飾られている真球。二人で触れると恋の魔法が発動する。
・結婚式場……人生の晴れ舞台。もしくは人生の墓場。
・仙界……ここで過ごすとその内仙人になれる、らしい。
・儀式場……複数人で大規模な魔法を発動するための施設。
・魔芸術アトリエ……魔力源になる芸術を創作する工房。

●住民
・労働者Ⅱ……労働を喜びとする人々。疲労するほど幸福を感じる。
・鍛冶師Ⅱ……金属加工の熟練者。レアメタルの合金をも巧みに鍛える。
・農家……ハーブ専門の栽培だとしても分類上は農家です。
・漁師Ⅱ……淡水専門の漁師。稚魚を養殖し、成魚を獲る。
・猟師……獣を捕らえる狩人。銃や罠の扱いに長ける。
・林業家……木々を育てる生産者。
・樹医……植物の病気を治す専門家。農業・林業生産の効率を高める。
・地質調査技師……災害対策や地下資源の調査はもちろん建築にも力を発揮する。
・メイドⅣ……誰もがメイドを所有する時代となり、メイドに仕事を奪われる者も現れ始めた。メイドによる人類の支配が危惧されている。
・スタッフ……労働者の中でも接客に長けた人々。様々な施設で働く。
・医者……感染症の治療や外科手術など一通り行える医学のプロ。国家試験に合格した。
・諜報員Ⅳ……潜入・情報収集業界の伝説。文字通り伝説であり彼らの存在を実証することはできない。
・女騎士……メイドさんが騎士になった。
・冒険家……生存術に長けた住民。霧の中でも迷わない。
・錬金術師……ガラクタを金に変換する魔法使い。ただし人数は少ない。
・霊媒師Ⅱ……神や霊との交信者。神々や守護霊の力を一部借りて様々な現象を起こせる。

●その他
・他の町とは道路と鉄道で繋がっている。

●ステータス
第一次産業Lv.8
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.12
防衛Lv.10
環境Lv.4
交通Lv.7

開拓者「さて、長居していてはここが安住の地になってしまう」

開拓者「次へ向かうとしよう」

遭難者「次?」

開拓者「湾岸の開拓地だ」

開拓者「お前はそこから派遣されたのだろう。案内を頼む」


列車を乗り継ぎ、王国西部の交通都市から飛行機に乗って一時間……

開拓者「見えてきたな」

開拓者「な、なんだあれは……開発されている区域が湾岸からはみ出ているぞ」

開拓者「島なんてなかったはずだが、まさか作ったのか!?」

遭難者「へえ、すごいな」

開拓者「すごいなんてもんじゃない。俺の手ではこの規模の町を期間内に作る事はできないだろう」

開拓者「空港から出てみたが、これは……要塞か?」

遭難者「空港というか軍港だったしなぁ」

ダイバー「そこのお兄さん、イカ焼きいかがっすかー!」

開拓者「一つもらおうか」

開拓者「なあ、この町について聞きたいんだが」

ダイバー「びっくりしましたか? ここ、住民の8割が軍人の軍港都市なんすよ」

ダイバー「移住希望なら就職支援所に、観光客なら軍事演習場がお勧めです」

開拓者「軍事演習場で何かやっているのか?」

ダイバー「今、王国軍との合同演習、もとい腕比べをしてるんです」

開拓者「ほう。見に行くか」


開拓者「軍事施設の隙間を縫うように一般的な町が点在しているようだ」

遭難者「遊園地も軍仕様だし、子供たちも軍服みたいなの着てるな……」

開拓者「この場所に軍事力を集結させて、魔界の怒りを買ってしまったらどうするというんだ……!」

遭難者「魔界? よくわかんねーけど迎え撃てばいいんじゃないのか?」

開拓者「いや、確かにこれならば……被害は大きいだろうが撃退は可能か」

開拓者「このチラシ……魔物研究所、喋る脳みそ展示中だと? まさかな……」

王国軍曹長「ぬおおおお!」ブンッ

魔物ハンター「ぐああああ!」ドサッ

魔物ハンター「ま、魔物より強い……!」

司会「王国軍、一点獲得! 続いての試合は――」


開拓者「随分と押されているな、この町の防衛軍は」

遭難者「王国軍が負けたら一大事だろ……」

開拓者「だが新聞によると操船の種目では唯一勝利したようだ」

武道家「やや、あなたは開拓者さんじゃないですか!」

開拓者「おお、お前は砂漠を開拓した時の。前より筋肉量が増えているじゃないか」

武道家「いやあ、分かりますか!」

武道家「でも格闘の試合では負けてしまいましたよ! 強いですねぇ、王国軍の特殊部隊は!」

エンジニア「げっ……あんたは」

開拓者「お、久しいな。兵器開発のプロじゃないか」

開拓者「今日は知人によく会う日だな」

エンジニア「ちょっと、馴れ馴れしくするんじゃないよ」

エンジニア「あたしはあんたの事をひどく軽蔑してんだからな」

武道家「何かされたんですか?」

エンジニア「ああ。こいつは以前、開拓中に職権乱用で女性労働者に毎週のようにセクハラを繰り返したんだよ」

エンジニア「しかも、その行動のせいで過激派連中が現れて王国独立を掲げる暴動が起きたんだ」

開拓者「人聞きの悪い。あれは俺を欺いて民衆を扇動した巫女のせいだ」

エンジニア「巫女の方が評判良かったろ。変な奴だがなんだかんだ人当たりよかったし」

エンジニア「あいつは診療所を建てたがあんたは性病を流行らせたじゃないか」

武道家「……嘘だと言ってください」

遭難者「ひっでえ」

開拓者「やめろ、そんな目で俺を見るな!」

開拓者「あの時の俺と今の俺は違うんだ!」

エンジニア「へえ、どう違うっていうのさ」

開拓者「砂漠の開拓地に赴任し、未完成の村を見た時、志半ばで死亡した前任者の魂を感じた」

開拓者「そして俺の開拓魂に火が付き、露出や同性愛などの妙な発想にブレーキがかかった」

開拓者「それ以降、割と真面目な日が多い」

エンジニア「不真面目な日もあるんじゃないか」

武道家「前任者さんか。俺がまだ体を鍛える前に話をしました」

武道家「労働者教育や防衛力強化の前にまずは村から完成させる事にこだわってましたね。真面目というか凝り性な人でしたよ」

開拓者「しかし、話は変わるがお前たちはなぜここにいるんだ?」

武道家「戦力として招かれました」

エンジニア「あたしは最近来たばかりさ」

エンジニア「ここには造船所や航空工場に加えて超常現象研究所なんて面白そうなもんもある」

エンジニア「噂によると秘密警察もいるっていうから、反乱が起きる心配もない」

エンジニア「お菓子と遊郭がとりえの町よりも兵器開発に向いてそうだから、移住してきたんだ」

開拓者(魔物ハンターがいるということから魔界がこの防衛力の理由なのは明白だ……だがそれを言うわけにはいかない)


使者「おや……? 人違い……?」

開拓者「おお、使者じゃないか。俺だ。本物の開拓者だ」

使者「今までどこで何してたんですか!?」

開拓者「それは話すと長くなる。王に報告する時でいいか?」

使者「非常に気になりますが……報告できるということはサボっていたわけではなさそうですね」

開拓者「いや、この地を開拓するのは俺の役目だった。サボっていたも同然だ。それは謝罪せねばならない」

開拓者「この町の代表はどこだ? 会って礼を言いたい」

使者「ああ、彼なら今頃空の上ですよ。タイミングが悪かったですね」

開拓者「そうか……」

遭難者「なあ、開拓者さん。これで両方の町を見たわけだが、どっちがいい町だと思った?」

開拓者「ふむ……俺だったら」

開拓者「どちらの町にも住みたくはない」

遭難者「最悪のまとめだな!」

計画者「ご覧よ」

計画者「こんな僕でもこれだけの大仕事ができた」

計画者「この町を、国王と……僕の恩人、開拓者に捧ぐ」

計画者の町が完成!

称号:軍事研究開発特区

●状況
・湾岸……湾の内側の海岸。海も穏やかで地形も平坦。
・軍港……軍艦用の港。軍艦の数が少ないので商船が積荷の搬出入に使うこともある。
・テーマパーク……軍港をテーマの一つに取り入れた遊園地。
・フェリー港……フェリーが停泊・出航する港。大きな客船も入港できる。
・灯台……陸地の目印。船舶の事故を防ぎ安全な入港を助ける。
・造船所Ⅱ……船舶の工場。大型船舶の製造・修理も可能。
・空軍基地Ⅱ……航空機の発着・管制施設。対空迎撃拠点としても機能する。
・航空工場……飛行場に併設された施設。航空機の製造・修理を行う。
・兵站施設……人員管理や物資の補給など軍事の裏方を担う縁の下の力持ち。
・砲台……軍事施設。海からの侵略を防ぐ効果がある。
・裁判所……司法の場。軍人の多い町なので威圧感が強い。
・処刑所……裁判で死罪が決まった罪人の処刑を行う。
・軍事演習場……湾の端の山を越えた先にある砂浜周辺の施設群。兵器や武器の訓練が可能。
・超常現象研究所……現在の科学や魔法で解明できない超常現象の研究者が集まっている。
・魔物研究所……通常の生物学研究所よりも頑丈な設計。未知の生物を飼育している。
・ロケット打ち上げ施設……沖合の人工島に建設した。砲台のミサイル技術を転用。空軍基地の管制塔も転用。
・用水路Ⅱ……産業用水を意識した大規模な上下水道。小規模な浄水場も完備。
・大農場……内陸側で開墾を行った。計画的な土地利用で一定面積当たりの収穫量を出来るだけ大きくした。
・就職支援所……求職者の支援施設。いずれ様々な専門職が生まれることになる。

●住民
・労働者……他の町から移住した住民。就職支援所で勉強中。
・作業員……主に建設現場で働く人々。
・植物学者……植物の専門知識を持つ研究者。農業や環境にもある程度精通している。
・林業家……木材の生産および竹林の管理を行う。
・大工……家を建てる職人。作業員よりもさらに建設に長ける。
・竹細工師……竹を加工する職人。基本的な工芸品を作ることができる。
・探偵……心理学の知見から犯罪を分析し犯人を突き止めるタイプ。
・牧師……宗教の教えを大切にしている。
・ダイバー……通常よりも肺活量が高い。そして水泳が上手い。
・スカイダイバー……主に空軍のパラシュート部隊として災害時などに活躍する。
・傭兵……陸海空軍どこへでも派遣できる最低限の技術と覚悟を有した戦士。
・海兵……船員としての能力を有した兵。内一名は提督として海兵を指揮する。
・パイロット……航空機の操縦士。その多くは戦闘機で空を駆ける。
・軍医……免許は持っていないが負傷兵の手当は十分行える。この町では民間人も治療する。
・秘密警察……一般人には存在を伏せている治安維持組織。
・レスキュー……人命救助のプロ。戦地では衛生兵として動く。
・仙人……住民ではないと自称するが町に住んでいる。実質無職。見た目は老人だが年齢はまちまち。
・魔物ハンター……未知の生物を狩る。普段は普通の狩人として活動できなくもない。
・魔物学者……未知の生物の研究者。普通の生物学にはあまり詳しくない。
・武道家Ⅲ……砂漠の町からやってきたナイスガイズ。魔物との闘いでさらに己を高めようとしているようだ。

●その他
・戦艦、豪華客船を保有。
・戦車、戦闘機、潜水艦が一時的に配備されている。

●ステータス
第一次産業Lv.6
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.3
防衛Lv.14
環境Lv.5
交通Lv.7

王「次期開拓者候補達よ。ご苦労だった」

王「これより、それぞれの町への評価を下す」

指導者「よろしくお願いします」

計画者「……ごくり」

王「まず、どちらも報告書はよくできておる」

王「だがこんなものは無意味だ!!」ビリィ

指導者「ええ!?」

計画者「徹夜して書いたのに!」

指導者「や、破かなくてもよろしかったのではー……」

王「うむ。産業の発展度合は書類を参考にすべきであろうな」

王「計画者よ。この数字は6と8のどちらだ?」

計画者「これは……6です」

王「やはり破いたのは失敗であった」

王「では、指導者」

指導者「はい!」

王「そなたの作った湖畔の町は……」

第一次産業Lv.8
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.12
合計得点:26
(防衛Lv.10)
(環境Lv.4)
(交通Lv.7)

王「資源の生産地としても一流ながら、特に観光業の発達が素晴らしい」

王「余暇や療養のために多くの民がそなたの作った町を訪れるであろう」

王「なぜ防衛力をこれほど鍛えたのかは分からぬが、あっぱれな出来である」

王「今ここに、王国の新たな名所が誕生した!」

王「そなたの働きに賛辞を贈る」

指導者「大変うれしいお言葉、ありがとうございます!」

指導者「諜報員を育てたのは主に計画者さんが手下を送り込んで私の育てた人材を奪ったせいです」

王「そなたも様々な妨害工作を働いたであろう?」

指導者「一体何の話でしょう?」

王「余が報告書をいらんと言ったのにはわけがある」

王「そなたらの開拓の様子は観測者に毎週報告させていたのだ」

観測者「千里眼の持ち主です」

計画者「で、では使者が僕に味方していたのも……」

王「当然知っておった」

王「だが不問にする。どちらか一方だけが不正を重ねて勝利していたならば少しは加味したであろうがな」

王「続いて、計画者」

計画者「ええ」

王「そなたが手掛けた湾岸の町は……」

第一次産業Lv.6
第二次産業Lv.6
第三次産業Lv.3
合計得点:15
(防衛Lv.14)
(環境Lv.5)
(交通Lv.7)

王「生産、製造業では都市の体を成してはいる」

王「しかし商業に関しては国内の平均を下回る。ほとんどすべてが軍需なのだからな」

王「一方、防衛力は高すぎる。規模だけなら王国軍を超えておるが、反乱の芽はもはやないものとして不問とする」

王「今ここに、王国の新たな要塞が誕生した!」

王「そなたの働きに感謝する」

計画者「……こちらこそ、お許しいただき感謝致します」

王「しかしそなたには謝らねばならん。余はかの地の危険度を測り違えておった」

王「未知の生物が群れを成し、空間が大きく歪まされる地……余が派遣するべきは開拓者ではなく勇者だった」

王「そのような地で生き延び、未知の生物に対抗する戦力を整えた事、そなたに今一度感謝しよう」

計画者「そのお言葉、身に余る光栄でございます」

王「うむ。だが、やはり未知の生物のためだけにここまで戦力を追及する必要はなかったと言える」

王「純粋に町として評価を下すと、やはりそれなりの出来と言わざるを得ぬ」

王「では、結果を発表する!」

指導者「……」ワクワク

計画者「……」

王「計画者よ、そなたは王国軍基地を設計せよ!」

計画者「よ、よろしいのですか?」

王「都市計画の仕事も引き続き行えば良い。しかしそれはそれとして、数か月後に建設する王国軍の新たな基地の設計者が必要だったのだ」

王「余の直々の依頼だが断っても構わない」

計画者「いえ! 責任もって務めさせていただきます!」


王「そして、勝者である指導者よ」

指導者「はいっ」

王「そなたには新たな開拓者の任を――」

コンコン

使者「失礼します」

王「どうした。今は重要な話の最中なのだが」

使者「さらに重要な報告でございます。前任の開拓者が帰ってきました」

王「何だと!? それは真か!?」

開拓者「真でございます。王様」

開拓者「お待たせして申し訳ございません。開拓者、帰還致しました!」

王「おお! 無事であったか!」

計画者「今日は……なんて嬉しい日なんだ!」

指導者「チッ!!」

使者「し、指導者さん……?」

指導者「うっかり咳が出ただけですようふふー」ニコッ

王「一大事である。二名はしばし退席せよ」

開拓者「――ということがあったのです」

使者「にわかには信じがたい話ですね……」

王「だが、稀に魔物という存在が町や城を襲うのは事実だ」

王「先日も大量の魔物が湾岸を襲っている。疑う余地はない」

使者「行方不明者が多発する理由としては、あり得ない話ではないと思います」

使者「魔界、ですか。そんな異世界に飛ばされていたとは……」

開拓者「消えたニワトリもいたから間違いない。残念ながら乗員は移動したのか見つからなかったがな」

使者「今後の被害次第では魔界について詳しく調査する必要が出てくるでしょうね」

王「ともあれ、よくぞ帰って参った」

王「そなたは元の仕事に復帰せよ」

開拓者「ははっ」


指導者「王様、私はどうなるんです?」

計画者「負けた僕だけ任命されるのはおかしな話ではありませんか?」

王「うむ。そうだな」

王「指導者よ、そなたを開拓者の一人に任命する!」

指導者「それってどういう……」

計画者「まあ、複数いた時期もあったから、妥当ですね」

王「開拓者が二名いても支障はない」

指導者「……そうですね。同時に二か所を開拓することができれば王国にとってプラスになります」

王「余としては、そなたの指導能力を開拓者の隣で役に立てて欲しいと思っておるのだが」

指導者「あ、あああ……そんな……!?」

計画者「そこ、ショックを受ける所かい?」

計画者(様子を見るために湾岸の町に戻ってきた僕は、夜の人工島を散歩していた)

計画者「軍事施設でも夜景は綺麗なものだね」

少女「こんばんは、代表さん」

計画者「君は、この前の……」

少女「安心して。今日は少しお話に来ただけ」

少女「今後、ここの空間の歪みに巻き込まれた人や物はできるだけお返しすることにしたの」

計画者「へえ、それは嬉しいな。あの空間を操る魔物がやるのかい?」

少女「うん。でも私たちが迎えに行く前に死んじゃったら返せないけどね」

少女「それと、その人たちは帰ってきても私たちの事は覚えてないからね」

計画者「君は……魔界の人なのかな?」

少女「……」

計画者「大丈夫。僕は他人に話さない。信じて」

少女「どこで知ったのかしらないけど。私は魔界の魔物よ」

計画者「そっか……。悪くない魔物もいるんだね」

少女「話の通じない、悪い魔物が現れたら容赦なく討伐してくれて構わないわ」

計画者「意外とドライなんだ」

少女「特に、こちらの王国を滅ぼそうとしている新魔王なんてのもいるから、気を付けてね」

計画者「古い方の魔王はそんなことしないんだね」

少女「うん。絶対に」

少女「……次はあなたの番。何か人に言えない秘密を話して」

計画者「ええ? ……じゃあ、とっておきの話をするよ」

計画者「君と同じく、誰かに言っても信じてもらえそうにない話さ」

計画者「僕はもともと開拓者の一人として働いていたんだけど……」

計画者「あの日……砂漠の開拓地で野生動物に受けた傷が原因で、僕は死んだ」

計画者「その後、地縛霊になった僕は後を継いだ開拓者に憑依して、そのやる気を刺激して代わりに立派な町を作ってもらった」

計画者「それでもう思い残すことはなかった……でも、僕はその時の記憶を引き継いで別の人間に生まれ変わったんだ」

計画者「僕はその幸運に感謝して、都市計画の勉強に真面目に取り組んで……」

計画者「開拓者への恩返しのチャンスがやってきた」

計画者「結果はご覧の通りさ」

計画者「砂漠で死んだ僕の代わりに開拓者が町を完成させ、今度は湾岸で死んだ開拓者の代わりに僕が町を完成させたんだ」

少女「開拓者さん、死んじゃったの?」

計画者「いや、結局生きてたから締まらないんだけどさ……」

計画者「とにかく、僕は運命のいたずらで開拓者への恩返しを果たせたんだ」

計画者「開拓者の作った町よりも強い防衛力を誇る、要塞都市を作ることでね」

少女「開拓者ってこの人で合ってる?」ポゥゥ

計画者「へえ、魔法で似顔絵を描けるんだ。そう、その人だよ」

少女「私も、彼にはとてもお世話になったの」

計画者「君もなんだ?」

少女「魔界の魔物と、人間界の一回死んだ人」

少女「住む世界も境遇も違うのに同じ人が恩人なのね」

計画者「ふふっ、世間は狭いね……」

指導者(傷心を癒すため湖畔の町に戻ってきた私は、人気のない飛び地〝楽園”で物思いに耽っていました)

代理人「よう、嬢ちゃん。もう開拓は終わったろ?」

指導者「代理人さんこそなぜここに……」

代理人「就職支援所の嬢ちゃんの後釜の事で話があって、たぶんこの町だろと思って来たんだが……」

代理人「なんかしょげた顔してんなあ。計画者には勝ったんだろ?」

指導者「勝ちましたけど……最悪です……」

代理人「おう、どうした」

指導者「私……開拓者の補佐役にされるみたいです……」

代理人「そりゃ、嬢ちゃんにとっちゃ最悪だな。どうしてもイヤなら辞退したらどうだ?」

指導者「いいえ。耐え難い立場ですけど我慢して、私はすぐ傍から妨害工作を行って開拓者を失脚させるんです!」

代理人「失脚って……らしくねえな。嬢ちゃんは先生。人を伸ばして高みへ上らせるのが仕事だろ?」

指導者「それは、生きがいですけど……! どうでもいいんです! それよりも開拓者を潰すことの方が!」

代理人「なあ……聞いちゃダメなのか? 嬢ちゃんがどうして開拓者をそこまで憎むのか」

指導者「……頭のおかしい話ですけど、聞いてくれるんですか?」

代理人「へっ、今更何言ってるんだ。嬢ちゃんが暴走して変な事言うのはいつものことだ」

指導者「約束ですよ」

指導者「もしも引いたり逃げたりしたら……あなたを殺して湖に沈めますからね」

代理人(もはや表情が別人じゃねーか。安請け合いするんじゃなかったぜ……)

指導者「私の前世は、過激派フェミニスト兼共産シスター巫女先生です。王国を滅ぼすことが目標でした」

代理人(今までで一番やべえ事言ってる)

指導者「森林の開拓地で、王国および開拓者に不満を持つ人と神を信じる人をまとめ上げて、私は反旗を翻しました」

指導者「一時は町を奪うことに成功したものの、あの憎き開拓者の陰謀によって私は投獄されてしまい……」

指導者「後に私は王都で斬首刑に処されました」

指導者「しかし幸運にも、私は記憶を残したまま同じ時代に転生することができたのです!」

指導者「しかも前世で獲得した神々との対話能力と扇動の才能も残っていましたし、」

指導者「前世で学校の先生をしていたからか、高い指導能力も授かるというボーナス付きで!」

代理人(なんつー奴転生させてんだよ神の野郎)

指導者「きっとこれは共産神が私に下さったチャンスなのです」

指導者「そうして私は前世の恨みを胸に、指導能力に磨きをかけて……」

指導者「ついに開拓者への復讐の機会を得たのですよ!!」

代理人「……」

指導者「代理人さん。あなたも共産神を信仰しましょう」

指導者「そして共に王国を倒し、私と教え子たちとあなたで新たな国を作るのです!」

指導者「働く必要はない、でもみんなが働いている。誰もが平等に愛し愛され、健康的で文化的な生活を送ることができる」

指導者「まるでこの町のような楽園を全世界に広げるのです!!」

指導者「……私があなたを導いてあげます」

指導者「いい子だから。先生の言う事を聞いて下さい。ね?」

代理人「…………」

代理人「俺たちは……そんな安い指導なんて受けねえよ」

指導者「は?」

指導者「だったら……共産神の名の下に、死んでください」スッ

代理人「そうだろ、みんな!」

樹医「……」ガサッ

地質調査技師「……」ガサッ

指導者「なぜここに……」

代理人「最初から、俺の横にメイドがいただろ」

代理人「ユビキタスな諜報員ネットワークを介したメイド通信、だったか?」

代理人「それを利用してラジオ局にいるメイドに連絡して、町内放送したんだろうぜ」

指導者「代理人さんは何も指示していないはず……」

代理人「何言ってんだよ……目を覚ませよ、嬢ちゃん」

代理人「メイドも諜報員も物じゃねえ! 人間なんだよ!」

代理人「ただの人間じゃねえ、嬢ちゃんの教え子だ! 自分で考え、自分で行動したんだよ!」

冒険家「〝楽園”はこっちだぞー!」

漁師「何の騒ぎだ?」

林業家「指導者さんが大変だってメイドが言うから来たんだが……」

代理人「続々と集まって来たな。これが嬢ちゃんの人望なんだよ」

指導者「うふふ……。それなら話は早いです」

指導者「皆さん、この素晴らしい楽園を王国中に広げませんか?」

指導者「私についてきてください。皆さんの力が必要なんです!」

代理人「まだ分からねえか! みんなの目を見ろよ!」

鍛冶師「……」

農家「……」

指導者「これは……心配?」

指導者「なんで? 私は指導者なのに。どうして私の話を聞かないの?」

代理人「簡単な話さ。嬢ちゃんの教え子だからだよ」

代理人「王国で一番の教育を受けてんだ。邪悪な思想をやすやすと受け入れるもんか!」

指導者「えへへ。私は馬鹿な事をしちゃいましたね」

指導者「でも他の町の人なら耐性はありませんよね? 楽園は作り直せばいいんですよ」

指導者「ここにいる全員吹き飛ばしてあげますよ。ありったけの爆破魔法で!」

代理人「その手に持ってるものは何だ?」

指導者「これは、魔力の源、魔芸術……あっ」

指導者「錬金術師さんが作ってくれた……」

代理人「計画者に教え子を奪われて激昂する嬢ちゃんが、自らの手で教え子を殺すなんてあり得ねえよ」

代理人「今分かったぜ。嬢ちゃんと、前世のなんちゃら巫女先生は別モンだ」

代理人「今まで、奇行に走ったり非情な真似をしたりしてたのは、その前世の魂の仕業って事だ」

指導者「私は……」

代理人「もう楽になれよ。復讐やら共産神やらに燃える必要はない」

代理人「嬢ちゃんはいつもの優しくてたまに間抜けな、みんなの先生でいいんだ」

代理人「前世に縛られて、本当にそれでいいのか?」

指導者「……きっと、私はまた迷惑をかけます」

指導者「人が、前世の記憶を持って生まれるのは、諦められない思いがあったからだと思うんです」

指導者「簡単には、捨てられませんよ……」

猟師「よく分からないが俺は指導者さんに感謝してる。それは指導者さんが極悪人だったとしても変わらない」

女騎士「破滅的な欲求や秘めるべき願望は誰しもが持つものだ。それらの邪心を殺し己の理想像を目指すのが騎士道である」

女騎士「あなたの言葉だぞ」

指導者「……やっぱり、先生失格ですね」

医者「いいえ。医者の不養生だってありますから、先生も気に病む事はありません」

指導者(私の中で何かが薄らいでいく……)

指導者(きっと私は、今この時、再び生まれ変わったのでしょう)

代理人(時間稼ぎ、成功してよかったぜ……)



錬金術師「たくさん魔芸術を作っておいてよかったぁ……」

仙人「やったかのう?」

悪霊「消える、消えるゥゥゥ!」

悪霊「だがァ……私を完全に消し去ることはできんぞォ!」

悪霊「なんせ私は指導者の魂と一心同体なのだから!」

悪霊「仮に私を完全に滅ぼしたとしても、共産神への信仰がある限り、私は何度でも蘇るッ!」

悪霊「覚えておけ、王国の犬どもォォォォォ…………」シュン

霊媒師「ふう……終わった……」

霊媒師「……湖の神様……除霊の手伝い、ありがとう……」

湖の神様「^^b」



おしまい

安価につきあってくれた皆さんお疲れさまでした。読んでくださった皆さんはありがとうございました。

主人公の選出基準は、間接的(憑依)あるいは一時的(反乱直後)に開拓者の代わりを務めたことのあるキャラでした。

湾岸と軍事施設の安価のおかげで計画者は綺麗に恩返しができ、湖畔と霊媒師の安価のおかげで指導者の除霊ができました。

次回やるなら過去作要素を少なくしたいと思います。今回は過去作読んでないと絶対付いてこれなかった。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月10日 (金) 14:26:56   ID: Kykddxfm

新作来てたんだ

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