千夜「お前のモノを測る」武内P「?」 (17)
注意事項
・武内Pもの
・武内Pもの
千夜「ふと気になったのですが」
武内P「?」
千夜「お前はよく首に手を当てています。癖だとはわかっているのですが、最初は首を痛めているのかと思いました」
武内P「ああ、これですか。よく指摘されるのですが、ついついやってしまいます」
千夜「別に悪い癖ではないので改める必要はないでしょう。……とはいえ今でも首や肩が痛かったり、固くて気になっているのではと少し考えてしまいますが」
武内P「痛いということはありませんが、固くて気になっている時もあるかもしれませんね。無自覚でやっていることなのでハッキリとは言えませんが」
千夜「お前はよくパソコンや書類を長時間睨んでいますからね。そういえば座りながらできる、肩こりによく効く運動を先日知ったのですが試してみませんか?」
武内P「座りながらですか? 教えてもらっていいでしょうか」
千夜「……まず椅子に深く座ります」
武内P「はい」ギシッ
千夜「そして椅子の後ろで手を組みます」
武内P「こうですか?」
千夜「……手の組み方が違います。少しさわりますよ」
武内P「はい」
千夜「……」
ガチャンッ
武内P「……ん?」
武内P(手首を襲った冷たい感触は人肌とはかけ離れたもので、不思議に思い手を動かして確かめようにも、カチャカチャという金属音が私の動きを縛りつける)
武内P「あの……白雪さん?」
千夜「……」
武内P「もしかして私に手錠を……白雪さん?」
千夜「ふふっ……フフフフフフフ」
武内P「!?」
白雪千夜
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千夜「お前をどう身動きが取れなくするか考えていましたが、こうもすんなりといくと笑えてきます」
武内P「白雪さん……な、何故? 私が……いったい何をっ」
千夜「少し調べたいことがあったのですが、お前が素直に協力してくれそうになかったもので」
武内P「調べたいこと?」
武内P(ろくに身動きが取れない中で、白雪さんにここまでされるほどの恨みをいつ買ったのだろうかと焦燥に駆られた)
武内P(しかし彼女の口調は思いのほか明るく、それがますます私の混乱に拍車をかける)
武内P(部屋の外に聞こえるほど大声を出すべきでしょうか? しかしそうして騒ぎを大きくすれば、多数の人間に手錠で男を縛る白雪さんの姿が見られ、彼女の今後の人生を左右しかねない)
武内P(いったい、どうすれば……)
千夜「大人しくしてくれればすぐに終わります。そう、大人しくです。ふふ」
武内P(そう言って彼女が私の前にかざしたのは見慣れた文房具――15㎝定規でした)
武内P「私の何かを測るのですか? 別にこんなことをしなくても、言ってもらえたら協力――白雪さん?」
武内P(ふと、彼女の視線に違和感を覚えた。彼女は私の前に立っている。しかし私を見ているにしては、視線が下の方に向いている。いくら私が座った状態で拘束されているにしても、奇妙なほど下を向いている)
武内P(赤みを帯びたその表情は、手錠をかけるという暴挙に出たことへ恥じらいを覚えているのか。そう考えたのもつかの間のこと。彼女の視線の先に何があるのか気がついてしまう)
武内P(そこにあるのは――私の股間でした)
武内P「……ッ」ガタッ
千夜「プッ。何をしているんですか」
武内P(服の上からとはいえ、若い女の子に股間を凝視されていることに羞恥を覚え慌てて隠そうとしましたが、今の私にできるのはせいぜい内股になるぐらいのこと。私のささやかな抵抗は彼女を笑わせることしかできない。そしてその笑いは私に恐怖を教えた)
武内P(白雪さんが笑顔を見せてくれることは少ない。しかし笑わないわけではない。土に触れてすぐに溶けてしまう雪のような、淡いからこそ美しい笑顔。一度目にすれば忘れられない笑顔)
武内P(しかし今白雪さんが浮かべている笑顔は違う。氷漬けになった男を前に笑う、嗜虐と独占欲を顕《あら》わにする雪女のようです)
千夜「……先日(※)は、情けない姿を見せてしまいました」
※千夜「お前を監視する」武内P「?」
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千夜「意識が朦朧《もうろう》としているお前を押し倒していながら、あまりにお前のモノ(【武内君の年齢の数字】センチ)が凶悪すぎて萎縮してしまい、何もできずじまい」
千夜「しかし後になって思ったのです。本当にそこまで大きかっただろうか、と」
武内P「……どういう意味でしょうか?」
千夜「私の体験を話せばわかりやすいでしょうか? 私の生まれは北海道です。北海道を離れて驚いたことの一つに、生まれて初めて見たゴキブリの存在があります。5センチほどの黒光りするおぞましい生物を、お嬢さまのためにと必死になって殺しました」
千夜「そしてようやく動かなくなったソレを見て気づきました。5センチほどに見えたソレは、せいぜい3センチぐらいだったと」
武内P「実際より、大きく見えていたと」
千夜「恐怖が、初めて目にする未知のプレッシャーが、私にゴキブリを本来より大きく、そしておぞましく見えるようにしたのです。ゴキブリを何度も駆除し、慣れた今となってはそのようなことは起きませんが」
千夜「そしてあの時私はズボン越しとはいえ、初めて隆起する男性のモノを間近で目にしてしまいました」
武内P「その……見苦しいものを見せてしまい」
千夜「……本当に見苦しいもの、恐怖で怯えなければいけないものだったのでしょうか?」
武内P「え……?」
千夜「初めて目にした男性器への恐怖が、実際よりも大きく見せたのではないか? 本当は【武内君の年齢の数字】センチより小さく……それどころかこの15㎝定規で十分測れるモノだったのではないか? 段々とそう思えるようになってきました」
武内P「ま、まさか……」ゴクリ
千夜「今からここで、お前が隆起させたものを測ります」
武内P「……ッ、……!」ガチャガチャガチャ
千夜「ふっ、ふふふふふ。そんなに暴れなくても、お前が素直に大きくして測らせてくれるのならすぐに終わりますよ」
武内P「待ってください! 待ってください! 本当に待ってください!」
千夜「……? 何をそんなに嫌がるんですか。男という生き物は気候が暖かくなると、己の一物を若い女に見せびらかしたくなる衝動に襲われるのでしょう? それをさせてあげようと言ってるのに」
武内P「それは一部の変質者の習性です!」
千夜「なぜそこまで嫌が……なるほど、そういうわけですか」フフッ
武内P「……?」
武内P(白雪さんは目を閉じながら聞き分けの悪い子供を前にしたように、悟ったようであり、諦めたようでもある笑みを浮かべた)
千夜「お前はそんなに……お前のものは大きすぎると、私に怯えさせたいのですね」
武内P「……ッ!? 違います! まったくもって違います!」
千夜「お前のような生真面目がスーツを着ているような男が……意外といえば意外ですが、しょせんお前もケダモノというわけですか。私のような生意気な態度をとる小娘を、自分のもので泣き叫ばせたいとは……この獣が」
武内P「違います! 断じて違います!」
千夜「わかっています。わかっていますから。そう心配しなくても、私はズボン越しですら隆起する男性器を見たのはお前が初めてだったのです。たとえお前のものが化物のように大きくなくても、ちゃんと怯えてあげますから」フフッ
武内P「ですから……そういうわけではなく……私がただ恥ずかしいのと、白雪さんにそのようなマネをさせたくないだけなんです」
千夜「お前が恥ずかしい目に遭うのは楽しいですし、今からすることは既に覚悟を決めていることです。今さらお前が何を言っても止まりませんよ」
千夜「さあ……大きくしてください」
武内P「……ッ」
千夜「……目を閉じていいのですか? 何をされるかわからなくなるのに?」
武内P「……」
千夜「大きい胸板だ」サワッ
武内P「……ッ」
千夜「分厚く、熱を持っている、肉の塊。私の華奢《きゃしゃ》な体など、その気になればあっさりと組み伏せるんでしょう」
武内P「……」
千夜「こっちの方は……どうでしょう?」
武内P「……っ」ビクッ
千夜「ははっ。どこを触られると思ったのですか? 太ももを撫でているだけです。もっとも……手が滑りでもすれば、お前が期待しているところに手が行ってしまうかもしれません」
武内P「も……もう……やめて……」
千夜「大きくなる、大きくなる。私の前で、私に見られながら、お前は大きくなる」サワサワ
武内P「やめて……くださ……」
千夜「大きく……して」
武内P「――――――――――ッ」
ドクンッ
千夜「来たか――――ッ!?」
武内P「あ、嗚呼……」
千夜「……ッ」
それは、チ〇ポというにはあまりにも大きすぎた
大きく、分厚く、重く、そして大雑把すぎた
それは正に鉄塊だった
武内Pのp→P<┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドドッ
千夜「」
武内P「誰か……私を……殺して」
千夜(来たなプレッシャー! 大丈夫、私は恐怖を感じていますが、為すべきことは覚えています)
千夜(この異常なまでの威圧感も、未知からくる恐怖にすぎません! 今ここで! こいつの大きさは15㎝定規で測れるものにすぎないと証明する!)
千夜「いざ!」
千夜「…………?」
千夜「………………………足りない?」
千夜(15㎝定規が……長さを測るには十分なはずであった15㎝定規が、測るには足りない?)
千夜(それも1㎝や2㎝ではない。明らかに圧倒している……!?)
【武内君の年齢の数字】センチのP<┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドドッ
武内P「う……うぅ……」
千夜「こ……このケダモノ! 日本には銃刀法違反があるのですよ! それなのにこんな凶悪なものを……それも年頃の女性が数多く集まるアイドル事務所に持ち込むなんて、お前は正気ですか!」
武内P「申し訳……申し訳ありません」
千夜「い、いえ……謝ることでは。私の方こそ動転していまい……申し訳ありません」
武内P「あの……終わったのでしたら、手錠を外してもらってもいいでしょうか?」
千夜「……」
武内P「……白雪さん?」
千夜「……このような凶器を抱えたお前を、事務所に解き放てと?」
武内P「……え?」
千夜「お、男という生き物は、興奮しすぎたらまともに判断できなくなると聞きました。まだこんなに興奮した状態のお前を解き放ち、誰かと問題を起こす可能性を見過ごすことはできません」
武内P「いえ、それは……数分もすれば収まりますので大丈夫です」
千夜「……わからない奴ですね、お前は」
武内P(不機嫌そうに……しかしそれは怖いというより、可愛らしく見える表情で不満を表した白雪さんはその手を伸ばすと――)
武内P「~~~~~っっっ!!」
武内P(その白くキレイな指先を、決して触れてはならない汚れたものに重ねてきた)
千夜「お、大きくした責任を取ると言っているんです」
武内P「待ってください! それは止めましょう!」
千夜「そう心配しなくても、手でするだけです。怖くてそれ以上は無理ですから」
武内P「怖いのでしたら! 無理をする必要はありません!」
千夜「……未知が恐怖を増長させます。ならば知れば知るほど、当然恐怖は和らぎます」
千夜「お前……男というものを、私に教えてください」
――
――――
――――――――
千夜「……なるほど、これが男ですか」
武内P「う……うぅ」
千夜「……ケダモノめ」ギロッ
武内P「申し訳ありません……申し訳ありません……」
千夜「ティッシュ3枚を折りたためば、手を汚すことなく受け止められる……そう言ったのはお前でしたよね?」
武内P「本当に……申し訳ありません」
千夜「ティッシュを貫通させる……? お前はどれだけ私の顔を汚したかったのですか?」
武内P「決して……そのようなつもりでは」
千夜「……はぁ、まあいいです。これだけ勢いよく出したということは、口ではあれだけ嫌がっておきながら本心は違うという証左ですから」
武内P「違うんです……これは……最近忙しくて……処理ができていなかったせいなんです」
千夜「ふふっ。負け犬の遠吠えは聞いていて気持ちが良いものです」
千夜「ところで……今回の件で、私は随分と経験を積むことができたと思いませんか?」
武内P「……私を倒して得た経験値なので、私に聞かれても複雑な心境なのですが」
千夜「お前にとっても喜ばしいことですよ。経験を得たということは、当然次に進めるというわけです」
武内P「……え?」
千夜「前回はお前の凶悪なものを見て萎縮してしまいましたが、次こそは違います」
武内P「あの……白雪さん?」
千夜「前回は首を洗って待っていてください、と私は言いました。しかし今回は違います」
千夜「首を長くして待っておくように!」
~おしまい~(※続きません)
お・ま・け
~まゆゆカリバー(約束された勝利のまゆ)~
まゆ「好きな人を傷つけずに閉じ込める方法……それは無いのだろうかと、よく考えてしまいます」
まゆP「……」
まゆ「私だけを見てほしいという熱い想いと、好きな人を友人付き合いから切り離してはならないという冷たい理性がせめぎ合い、私を苛《さいな》みます」
まゆP「……」
まゆ「ああ、いっそのこと閉じ込められることを喜んでくれるのなら! ……そう考えたことは一度や二度ではありません」
まゆP「……」
まゆ「でも閉じ込められることを……自由に外を出歩けないことがどれだけの苦痛かと想像すると、プロデューサーさんにそんな悲しい目を遭わせること、まゆは辛くて耐えられません。死んでくれ杏寿郎」
まゆ「あ、プロデューサーさんがまゆを愛《いと》しすぎて閉じ込めたいというのなら、まゆは喜んで受け入れますから♪ プロデューサーさんに一日中見守られながら過ごす……素敵ですねぇ」
まゆP「……」
まゆ「そんなことを何度も何度も考えて、頭の中で思い描くだけなら許されるだろうと脳裏に書き連ねるうちに……少しずつ、少しずつ自制が効かなくなっていきます」
まゆP「……」
まゆ「このぐらいなら、許されるんじゃないか? この程度のお遊びなら、世間も許してくれる。世間が許さなくても、プロデューサーさんはまゆになら許してくれるんじゃないか……と」
まゆP「……」
まゆ「そうですよね?」
まゆP「いや……許さないよ」
まゆ「……え?」
まゆP「許すわけないだろ。なんで不思議そうな顔ができるんだよオマエ」
まゆ「『もう、まゆは仕方ないなあ』って笑いながら許してもらえるとばかり……」
まゆP「あのさ、肩を回してた俺に『肩こりに効く運動を知ってますか?』と言って椅子に座らせたよな? それも椅子に深く座る形で」
まゆ「はい」
まゆP「そんで椅子の後ろに手を回させてから、手の握り方が違うって言うから任せたら、ガチャンッだよガチャンッ。椅子に深く座ってるから腕に隙間も無いし、立ち上がれない」
まゆ「はい」
まゆP「よくもまあ、こんな流れるように人を拘束してくれたなあ!」
まゆ「はい!」
まゆP「嬉しそうにすんな! 褒めてねえよ!」
まゆ「……え?」
まゆP「だからなんで不思議そうな顔ができるんだオマエは……ハァ」
まゆ「あの……プロデューサーさん?」
まゆP「なんだ」
まゆ「もしかして……怒ってます?」
まゆP「当たり前だろ。今なら軽いお説教で済ませてあげるから、さっさと手錠を外しなさい」
まゆ「まゆ……怒られちゃうんですね」
まゆP「悪いことをしたからな」
まゆ「悪いまゆは……いけないまゆは、嫌いですか?」
まゆP「……っ」
まゆP(肩をすくめて悲しそうに俯《うつむ》いていたまゆが顔を上げると……そこには悲しみに震えるでもなく、怒りに怯えるでもなく――陶然とした女の顔があった)
まゆ「失礼しますね」
まゆP「ま、待て」
まゆP(止める言葉も聞かず、まゆは身動きが取れない俺の膝に腰を下ろした。まゆの小さな体はすんなりと俺の中に収まり、そのまま背中を俺へと預けてくる)
まゆ「こんな事をするまゆは……嫌いですか?」
まゆP(俺にもたれかかりながら見上げてくるまゆ。まゆの髪があごに触れて、くすぐったくて気持ちが良い。まゆの柔らかな感触が全身を襲う。俺の上で身動きするまゆが、俺の腰に熱を持たせようと誘い出す。濡れた瞳が俺の視線を吸い寄せ、このまま首を伸ばせば唇を合わせることができると絶え間なく囁いてくる)
まゆP「あ、ああ嫌いだとも! 悪いことをしたのに反省もせずこんなことをするまゆなんて、嫌いに決まってるだろ!」
まゆP(心臓の鼓動が早くなる。汗がにじみ出てくるのがわかる。今俺を襲っているのは情欲か、恐怖か。……きっと両方だろう。今の俺は、身も心もまゆに奪われかけている。それが悦びと絶望ではなくなんなのか!)
まゆ「ウフフ。プロデューサーさんに嫌われちゃいました」
まゆP(楽しそうにまゆは笑った。高鳴る俺の鼓動を背中から感じ取っているのだろうか。どのみちこの距離で、肌が触れ合い吐息が混ざり合う空間で、俺の虚勢をまゆが見抜けないはずがない)
まゆ「まゆのしたこと……プロデューサーさんに手錠をかけたこと、まだ怒っていますか?」
まゆP「怒っているに決まってるだろ!」
まゆ「ん~、怒られちゃいましたぁ」アハハ
まゆP「ぐっ……」
まゆP(猫は可愛がってくれる人間を鋭くも見抜くが、女も猫と同じである。そう言ったのは塩野七生だっただろうか?)
まゆP(俺が何と言おうが、まゆはとっくに見抜いている。俺がどうしようもないほどに――まゆにイカれてしまっていることを!)
まゆ「……ごめんなさい、プロデューサーさん。どうしても確かめたいことがあって、プロデューサーさんを縛ってしまいました」
まゆP「確かめたいこと? こんなことをしなきゃ確かめられないことなんだ、どうせろくなこじゃないんだろ」
まゆ「そんなことありません。私たち二人にとって、とても大切な事なんです」
まゆP「……で、何なんだ?」
まゆ「プロデューサーさんとまゆは、近いうちに結婚するじゃないですか」
まゆP「いや、しないよ」
まゆ「……?」
まゆP「しないから。するはずないだろ!」
まゆ「……プロデューサーさんとまゆは、近いうちに結婚するじゃないですか」
まゆP「こら、やり直すな」
まゆ「結婚したその日の夜は……その……しょ、初夜を……迎えますよね」
まゆP「いや、迎えないよ」
まゆ「……?」
まゆP「迎えないよ。迎えるはずないだろ!」
まゆ「まゆは婚前交渉に反対しませんが……それでも結婚したその日の夜は、初夜と呼ぶんじゃないんですか?」
まゆP「俺とお前が男女の関係になる前提で話を進めるなっ」
まゆ「そう……ですよね。プロデューサーさんとまゆの間には、大きな障害があります」
まゆP「そうだよ。十歳以上という大きな年齢差。社会人と学生。そして何よりアイドルとプロデュ――――」
まゆ「まゆは……処女です」
まゆP「……ん?」
まゆ「で、ですから……まゆは、処女なんです」
まゆP「いや……いや……いや。聞こえなかったわけじゃなくて……突然何を言い出すんですか、佐久間さん?」
まゆ「未経験だから……プロデューサーさんと結ばれるのを夢見る一方で、怖さもあるんです。プロデューサーさんはちゃんと優しくしてくれるんでしょうか? もしかしたら痛がって泣くまゆを見て、嗜虐心を高ぶらせてしまうんじゃないかと」
まゆP「あ、あ、あっ……あるるわけぇないだろ!」
まゆ「……なんで声が上ずっているんですか? やっぱり――」ジトー
まゆP「いや、いやいやないから! そんな趣味ないから!」
まゆP(そんな趣味はないけど……俺に“されて”痛がって泣くまゆを見てしまおうものなら、目覚めてしまいそうで怖いんだよなあ)
まゆ「ゴホンッ。……初めてのまゆに優しくしてくれるとは信じてしますけど、それでも怖いという気持ちが残るんです。どうしてだろうと考え続けて、そして答えは出ました」
まゆ「まゆはプロデューサーさんのプロデューサーさんが、どのぐらいの大きさか知らない。だから怖いんです」
まゆP「……何を言い出してるんだ、君は」
まゆ「だって考えてもみてください。ここに15㎝定規があります」
まゆP(まゆはポケットに手を入れると、そこから定規を取り出してみせ――)
まゆ「もしプロデューサーさんが平均より大きかったら――」
まゆP「おまっ――――」
まゆ「プロデューサーさんのが、ここまで来てしまうんですよ?」
まゆP「……っ」
まゆP(――太ももの内側に当ててみせた)
まゆ「プロデューサーさんは、まゆのお腹の下のどの辺りまで進むんでしょう? まゆに教えてください」
まゆP「だっ……誰が教えるか! そもそも俺とまゆがそんな関係になるなんてありえないんだから、知らんでよろしい!」
まゆ「……教えてくれないんですか?」
まゆP「少しでも俺が教えるとでも思ってたのか?」
まゆ「おかしいですねえ。だってこっちの方は……んっ」
まゆP「――――――――ッ!?」
まゆ「段々と……熱くなって……教えようとしてくれてますよ?」
まゆP「やめ……やめろ」
まゆP(身をよじったまゆは、強くその柔らかな体を押しつけてきた。まゆは今、俺の股の上に収まっている。服の擦れる感触が、伝わってくる熱が、柔らかな肉の感触が、すぐ目の前に香り立つ少女の匂いが――――必死に抗おうとする俺の理性をあざ笑う)
まゆ「安心して教えてください。大きくした責任はちゃんと取りますから♪」
まゆP「安心……させたいのなら、不安を煽ることを言わないで……くれるかな?」
まゆ「不安……? あ、大丈夫です! 男の人に手で満足してもらう方法は勉強してきましたから」
まゆP「なるほど……完璧な作戦だな。不可能だという点に目をつぶればな!」
まゆ「……プロデューサーさん?」
まゆP「まゆ! オマエがさっきから口にしている計画は全て! 俺を大きくさせることが前提となっている! オマエのようなおぼこ娘がこの俺を大きくさせ! あまつさえ射出することができ――――――――――」
――
――――
――――――――
まゆP「」チーン
まゆ「うわぁ……うわぁ……あんなに勢いよく出るんですね……それに本当に、イカみたいな匂い」
まゆP「シテ……ダレカ……コロシテ」
まゆ「ああ、泣かないでくださいプロデューサーさん。プロデューサーさんのは平均の範囲内の、必要以上にまゆを怖がらせないちゃんとした大きさだったんですから」
まゆP「う……ううぅ」
まゆ「もちろん平均通りでも怖いですから、怯えるまゆに嗜虐心を満たすこともできますから、ね?」
まゆP「……ロシテ……コロシテ」
まゆ「……」
まゆ「それでは確かめたので、手錠を外しますね」
まゆP(終わった……ようやく終わった……でも人生も終わった……もう、何も考えたくない。さっさと家に帰って、風呂に入って酒飲んで寝よう)
まゆ「……ところで、このまま終わっていいんでしょうか?」
まゆP「……え?」
まゆP(手錠の鍵穴に鍵を差し込んだところで、まゆは奇妙なことを言って手を動かすのを止めた)
まゆP(手錠を外すために後ろに回ったまゆの表情は読めない。そのまま耳元で優しく、妖しく囁く)
まゆ「一回り以上歳の離れたおぼこ娘にこんな風に遊ばれてしまって……悔しいですよね? このまま終わらせていいわけがありませんよね?」
まゆP「そ、それは……」
まゆP(いいわけが、なかった。しかしいったいどうしろと言うんだ。十以上も歳の離れた子に縛られて、その好奇心を遊ばれながら満たされて……今の情けない俺に、何ができる?)
まゆ「性で受けた屈辱は、性で返さなければいけません。その原初の理《ことわり》に、年齢差や社会的立場なんていう百年足らずでうつろう常識が立ち入ることは許されません」
まゆP「ま、まゆ……? 何を言ってるんだ?」
まゆ「プロデューサーさんは権利を手にしたんです。これまで年齢差、社会的立場の違い、そして担当するアイドルだからと、必死になって何度も何度も押し殺していた想いを、想うがままに発散する正当性が今はあるんです」
まゆP「そ、そんなわけが……」
まゆP(そんなわけが――本当に無いのだろうか?)
まゆP(ここまで好き放題されたのなら、俺だってしていいんじゃないか?)
まゆP(何より俺がそれをしてしまっても、まゆは悲しむどころか喜んで受け入れるだろう。だったら――――許されるのではないか?)
まゆP「……」ゴクリ
まゆP(頭の片隅に残された理性が、そんなわけがあるかと叫んでいる。けどその叫びは悲しいまでに弱弱しく、もはやかすれ声へと成り果てた)
まゆ「今からまゆは、手錠を外します。手錠を外したまゆは、そのまま廊下に出るためにドアに向かいます。きっと五秒もあればドアを開けてしまうでしょう」
まゆ「プロデューサーさんは……鍵を外されてから五秒以内に決断しないといけません」
まゆ「まゆに復讐するか、否かを」
まゆP「……っ……ぅ」
まゆ「この場を諦めて次の機会に復讐する!!!」
まゆP「!」ビクッ
まゆ「……もしそう考えているとしたら、それは復讐を諦めたも同然です。優しいまゆのプロデューサーさんは、一度冷静に戻ったらまゆにお説教することはできても、まゆが泣き叫ぶような復讐なんてとてもできません」
まゆ「屈辱を受けた今この時、この場でなければ、復讐は、絶対に、できません」
まゆP「俺は……俺は……俺はっ……!」
まゆ「さて♪ それでは手錠を外すとしましょう。さあ、五秒以内に――」ガチャンッ
――五秒もいらなかった。
まゆP(自分でも信じられないほどの荒々しさでまゆを捕まえる)
まゆP(優しく扱わないといけないまゆの細い腕を、俺は思いっきりつかんでしまい、跡が残るのではという恐怖が一瞬だが俺に理性を呼び戻した)
まゆP(思わずまゆの顔を見て――そこで、終わってしまった)
まゆP「あ―――――――――嗚呼」
まゆP(もしそこでまゆが痛みで顔を歪めていたら――俺は止まることができた。人間に戻ることができた)
まゆP(そこにいたのは、獣と化して襲いかかる俺に歓喜の笑みを浮かべる女だった)
まゆP(女は、俺が獣欲のままに貪ろうとすることを喜んでいた)
まゆP(もう誰も止められない。俺もまゆも、止める気も止まる気もなかった)
まゆ「うふふ」
まゆ「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
まゆP(――意識が闇に溶け込んでいく中で、まゆの幸せそうな声だけがいつまでも脳裏に残った)
~Happy End~
最後まで読んでいただきありがとうございました。
千夜ちゃんは書いててとても楽しいです。
このまま準レギュラーになるかもしれません。
私はHappy Endを書くのが苦手です。
しかしまゆ×まゆPならそんな私でもHappy Endなお話にできるので、二人の話をオチにすると読後感が爽やかなものとなり助かっています。
これまでのおきてがみ(黒歴史)デース!
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茜「さいきっく・おいろけビーム!!!」武内P「!!?」
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乙
尾も白かったよ
まゆの方がメインになってない?
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