武内P「襲われました…」卯月「へそ下辺りが満たされました♪」 (36)

武内P「うっ……うう――」

都「事件と聞いて駆けつけました! 天下の346プロで白昼堂々とCPのプロデューサーさんが強●されたという話は本当ですか!?」

きらり「都ちゃん☆ 来てくれたんだにぃ!」

都「こんな凶悪な事件が起きたんです。駆けつけないわけにはいきません!」

凛「まったくだよ。徹夜明けで疲れ果ててるプロデューサーに、併用しても効果が落ちない睡眠剤と精力増強剤入りのコーヒーを飲ませて――」

蘭子「我が友をまどろみの部屋へと誘い、人払いの結界をはり――(仮眠室付近から人を遠ざけてから仮眠を薦めて)」

きらり「眠りに落ちると同時に襲い掛かって手錠をするだなんて! なにそれこわーい☆」

卯月「たくましくて大きいプロデューサーさんのプロデューサーさんに何度も貫かれて、きっと犯人はへそ下辺りが満たされたに違いありません!」

都「なっ……そ、そこまで外道な犯人なんですか!?」

都「そんな凶悪犯人、この都の目が黒いうち――ではなく白いうち……あれ? 黒だっけ白だっけ……」

都「ともかく、名探偵都が許しません! 真実は都のものだ!」







注意事項

・アニメ基準

・武内Pもの

・BAD END

・隙あればシンフォギア

・このSSはスレタイと1レス目でバレバレな犯人たちを、迷探偵都が時間をかけながら間違えるSSです

安斎都
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渋谷凛
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神崎蘭子
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諸星きらり
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島村卯月
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455880196

都「まずは被害者から事情聴取ですね。プロデューサーさん、大丈夫ですか?」

武内P「……ッ!」ビクッ

凛「都、気をつけて質問してね。プロデューサーショックが大きくて、記憶も混乱しているみたいだから」

きらり「Pちゃんもう大丈夫だよぅ☆ きらりたちが一緒にいるからね!」ギュッ

武内P「も、諸星さん……」

都(大男が女の人に抱きしめられながら慰められる光景……きらりさんだからギリギリセーフだけど、他の女の人だと体格差がありすぎてアウトですね)

凛「……クッ」

蘭子「わ、我が友よ。我の胸も常に汝に対してのみ、常に解放されているのだぞ(私の胸で甘えてくれてもいいんですよプロデューサー)」

卯月「…………………………さあ都ちゃん。プロデューサーさんも落ち着いたことだし、質問にいきましょう!」

都「はい! ではプロデューサーさんを仮眠をとったとのことですが、それは何時ぐらいのことでしたか?」

武内P「……昼を食べた途端に急に眠気が来たので……おそらく、13:00のことです。アラームは20分後になるようにしていました」

都「仮眠室で横になってすぐに眠れましたか?」

武内P「はい。一分としないうちに眠りに落ちたはずです」

都「ふむ……となると、犯行時刻はだいたい13:00~13:20ということになりますね」

都「それで、その……プロデューサーさんがどの段階で、犯行が起きていることに気づ――!?」

武内P「ア――――あぁっ!!」ガタガタガタ

きらり「Pちゃん! きらりがいるから大丈夫だにぃ☆」ギュッ

蘭子「わ、私もいるんですから!」ギュッ

凛「大丈夫だから……私たちがちゃんと守るから」ギュッ

卯月「ここに悪い人はいませんから、ね(これですよ、これ! 癒された顔よりも恐怖に襲われる顔。ああ、満たされたはずなのに、またへそ下辺りがむずがゆくなってきました! セカンドレイプですよセカンドレイプ!)」ギュッ

都「す、すみません。配慮が足りませんでした」

武内P「い、いえ。こちらこそ見苦しいところを見せてしまって……皆さんもありがとうございます。もう離れてもらっても大丈夫ですので」

凛「ダメ。信じられない」ギュゥー

蘭子「我が友には今、ぬくもりが必要だ」ギュゥー

きらり「一緒にいてはぴはぴするにぃ!」ギュゥー

卯月「私たちとても心配したんです。こうしていると私たちも安心できるから……お願いですプロデューサーさん」ウルウル

武内P「み、皆さん……!」ジーン

都「しかし……犯人が証拠隠滅や逃亡を図る前に、何としても調査を進めたいのですが……そうだ!」

都「親しい同性からの質問ならダメージが少ないですよね。うちのプロデューサーを連れてきます!」


タタタタタッ


都(CPのプロデューサーさんあんなに怯えて……欲望のために人を傷つけるなんて最低です。絶対に犯人を捕まえ――)

都「わっ!」ドンッ

部長「おっと。大丈夫かい都君」

都「す、すみません。急いでいたもので……あれ? 部長さんどうしたんですか?」

部長「ああ。実は昼に食べた物が当たってしまったようでね。アイタタッ、失礼させてもらうよ。都君も気をつけてな」ピョンピョン

都「あっはい」

都(いつもなら何が原因で食あたりを起こしたのが調べますが――今はそれどころじゃありません!!)


タタタタタッ


都「大事件が起きましたプロデューサー! 協力してください!」

まゆP(つまりCuP)「“大”事件? 何でもかんでも大げさに言うと、安さが爆発してしまうぞ」 

都「事件現場(いくさば)で何を馬鹿なことを! CPのプロデューサーがですね―――――――――」

まゆP「…………ッッ!! 武内!!」

都「わっ、早! 待ってくださ~い!」







蘭子「我が友よ。その身を凍てつかす恐怖を、我らの熱で溶かさん(プロデューサー体が震えてます。も、もっと体をくっつけましょうか)」

きらり「もう怖いことなんかないよPちゃん☆ これからはきらりたちが一緒だから!」

武内P「一緒……」

凛「変な奴が来たら追い払うから。だから――――ね、プロデューサー」

卯月「絶対に一人きりにならないで、私たちのうち誰かと一緒にいてください。どんなときでも」

武内P「どんなときも……」

蘭子「然り。病めるときも健やかなるときも、死が我らを分かつまで――」


ダダダダダッ


まゆP「武内いィィィ!!」

武内P「……ッ!!? まゆP?」

蘭子「くっ」

きらり「にょわー……」

凛「ちっ」

卯月(薬の後遺症に強●とセカンドレイプによる精神的ショック……その状態における四人がかりでの洗脳だったのに……まあ、今はいいです)

まゆP「話は都から聞かせてもらったが、その状態を見る限り本当のようだな……すまないが君たち、ちょっと席を外してくれないか」

凛「今のプロデューサーから離れるなんてことできるわけ――」

卯月「……凛ちゃん。ここは言うとおりにしましょう」

凛「卯月……うん、わかった」

きらり「Pちゃん……何かあったらきらりたちをすぐに呼んで欲しいにぃ☆」

蘭子「プロデューサー……」ショボン


ゾロゾロゾロ


都「ハッ……ハッ……ハッ……お、往復して疲れ……た」

凛「都。情報は足で稼ぐタイプじゃなかったっけ?」

都「は、灰色の脳細胞を働かせれば、部屋から出歩かなくとも事件を解決できるんですよ……」ゼイゼイ

卯月「でもそれを言ってたポアロさんは、何だかんだでフットワーク軽いですよね。調査のためにイギリスからフランスに行くぐらいには」

都「必要な情報が全部手元に来ることを前提にした話ですからね。けど数少ない情報から椅子に座ったまま、どこどこを調べれば何々が出るはずだと分かるシーンはどのパターンでも好きです」フンスッ

きらり「みんな~☆ 早くきらりんルームに来るんだにぃ!」

都「きらりんルーム?」

まゆP『武内……大丈夫だ、安心しろ。ここには俺とオマエしかいない。何を話しても大丈夫だ』

都「こ、これは……」

蘭子「使い魔がしかと仕事をしているようだな(カメラにちゃんと写ってますね)」

きらり「音声もばっちしだにぃ!」

凛「どうしたの都。立ってないで座れば? 最初から代わりにまゆPに質問してもらう予定だったんでしょ」

都「いや、その……聞いてもらいたい点をメモして、聞き出した情報を後で教えてもらおうと思ってはいましたが……」

卯月「こっちの方が早くてわかりやすいからいいじゃないですか」ニコー

都(なんでだろう……卯月ちゃんの笑顔すごく輝いているのに、底の無い闇のようなものを感じる……だ、ダメ! 深く考えてはいけないと探偵の本能が告げています)

まゆP『それで……いったいどのアイドルにやられたんだ?』

武内P『……え?』

まゆP『だからどのアイドルに襲われたかって聞いているんだ? 仮眠室は確かに暗いが、どのアイドルか連想できる特徴が少しでも見えたりしなかったか?』

武内P『……さきほどから何を言っているんですか』

まゆP『何……?』







武内P『アイドルの皆さんが私に手を出すはずがありません』キッパリ







まゆP『』

武内P『うちに所属している方たちは、本当に魅力的な方ばかりです。それは外面だけでなく内面でも言えることで、私なんかに惹かれるだけでも有り得ないのに、こんな凶行に及ぶわけが――』

まゆP『バッキャロウ!』バキッ

武内P『――――ッ!?』

まゆP『オマエは……オマエは自分が、いや俺たちがどんな状況に置かれているのか、ちっとも分かっちゃいねえ』

武内P『何を、言って……』

まゆP『俺たちは狼の群れに放り込まれた羊だ。一瞬でも気を抜けば押し倒されてしまう。身を守るために柵を幾重にも用意し、番犬を用意して、そのうえで柵に仕掛けが無いか、番犬のフリをした狼ではないかと警戒しなければならないんだ……!』

まゆP『それをオマエは……こんな目に遭ったのに、まだ狼を猫か兎だと勘違いしていやがる』

まゆP『いいか、事はオマエが思っている以上に深刻だ。一刻も早く犯人を見つけ出しピルを飲ませるなり産婦人科に連れて行かないと、オマエの人生が決められてしまうんだぞ!』

武内P『……?』

蘭子「ほう……」

きらり「まゆちゃんのプロデューサーさんはぁっ、と~っても面白いことを言うね!」バキッ、ギリギリ

凛「今まで見逃しておいてあげたけど……うん、プロデューサーのためにも、悪い友人は引き離さないとね」

まゆ「……プロデューサーさあぁん」スウッ

卯月(盛り上がってwwwwwwきたwwwwww)

都「……はっ!?」

都(なぜプロデューサーは犯人はアイドルだと決めつけた?)

都(CPのプロデューサーは背が高く、体重も90キロはある。アイドルはダンスで敏捷性や持久力に優れていはいますが、瞬発力という面では同年代の女子と比べればあるというぐらい)

都(意識が無いとはいえ、大柄な男性をどうこうするのは難しいと普通は考えるはず)

凛「きらり。テーブルにヒビが入ってるよ」

きらり「あ! ごめんね☆ きらりってば今胸にすぅうーっと熱いモノが来ちゃって、うきゃー恥ずかしい!」

都(それにプロデューサーはあんなにカワイイまゆちゃんに好意を向けられているのに、それに応えようとしない。つまり――――ホモ!)

都(犯人が自分だとバレないように他の人間に矛先を向ける……よくある手です)

都(残る疑問は武内P×プロデューサーなのか、プロデューサー×武内Pなのか)

天の声(プロデューサー×武内Pだじぇ!!!)

まゆ「二人とも……たとえ想像の中でもプロデューサーさんを穢すのは、まゆが許しませんよぉ」┣¨┣¨┣¨┣¨ドド

都「ひいっ、いつの間に!?」

天の声(じぇじぇ!?)





佐久間まゆ

天の声(大西由里子)
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まゆP『まあこの話は今は置いておこう。で、その……襲われているって気づいた時、どういう状況だった?』

武内P『その……前後がハッキリしないのですが、手足が何か固い物――跡を見る限り手錠ですね――に拘束されて、誰かにまたがれた時です』

まゆP『……拘束されたのと、馬乗りされたこと。どっちが先か分からない……ほぼ同時だったということか』

武内P『……すみません、まだ記憶が混乱していて。ただ時間差は確かにあまりなかったように思えます』

まゆP『手足を拘束された時の事だが、両手両足の四つは順々に拘束されたのか? それともほぼ同時だったか?』

武内P『……ッ!? どう、だったでしょうか……同時だったような気が』

まゆP『そうか……ところで、またがった相手がどんな体型だったかわからないか?』

武内P『それが……記憶が混濁しているのでしょうか。暗くて見えなかったのですが、ぼんやりと見える相手の大きさが変わったような気が……』

武内P『最初の時は160ないぐらい。段々と大きくなって180以上に……いえ、これは私の恐怖がいたずらに相手を大きく見せたのかもしれません』

都「むむ~。犯人の容姿が150後半~180センチ台では、まるで犯人を絞ることができません」

蘭子(156センチ)「然り。愛を求めた者の印が霧となったままか(そうですね。犯人の特徴はわからないままです)」

卯月(159センチ)「あえて言うと、普通の身長ということでしょうか」

凛(165センチ)「どうかな? 目が暗闇に慣れていない時は小さく見えて、慣れてからが正確な情報なのかも」

きらり(186,2センチ)「180以上だなんてぇ☆ ほとんど見かけないにぃ!」

まゆP『じゃあ体重の方はどうだ? その……相手はオマエにまたがったわけだろ』

武内P『ええ……しかし、自分に覆いかぶさった相手の体重を具体的に当てるというのは……』

まゆP『まあ正確にはわからんだろうな』

武内P『……まゆPは何キロでしょうか?』

まゆP『俺か? だいたい65ぐらいだが』

武内P『ちょっと乗ってもらえますか』

凛「」ガタッ

蘭子「」ガタッ

きらり「」ガタッ

卯月「」ガタッ

まゆ「」ガタッ

都「わわっ」ビクッ

天の声「」●REC

まゆP『ええっと……場所はこの辺りか?』

武内P『ええ。だいだいその辺りで……その、腰を上下させ……うぅっ』

まゆP『一刻も早く犯人を見つけるためだ。辛い記憶を連想させるかもしれんが、耐えてくれ』

武内P『はい……気にせずにしてください』

まゆP『ああ――――腰、おろすぞ』

天の声(ズチュウッ!!!)

まゆ「そ、そんなっ……! まだまゆの上に乗ってくれたことないのに……でも、なんでしょうかこの胸のトキメキは?」

凛「ふーーーーーん、これが男同士の友情? ……まあ、悪くないかな?」

きらり「にょわーーー!! なんだか胸がぽかぽかしてきたにぃ☆」

蘭子「しょ……しょんなダメです……プロデューサーは私たちのものなのに……でも」

卯月「さ、さっきあんなに満たされたのに、またへそ下辺りがむずがゆく……っ!」

まゆP『どうだ武内?』

武内P『そう、ですね……腰を上下させて反動がついていたせいか、感じる重みは大きく変化していたように思えます』

武内P『まゆPで65キロならば、私にかかっていた重さは軽い時は40キロ、重い時は60キロ程度ではないかと』

都「150後半から180センチ台で、体重は40キロから60キロ……ですか。150後半で60キロという極端な組み合わせのケースでなければ、特徴とは言えませんね」

蘭子(41キロ)「極大消滅呪文であっても、ここではさして威力を持たぬであろう(極端な組み合わせをしても、そんなに大きな特徴じゃないです)」

卯月(44キロ)「でも180センチ台と40キロの組み合わせなら大きな特徴ですよ!」

凛(44キロ)「それだとプロデューサーを襲う前に入院すべきでしょ……」

きらり(61,5キロ)「でもぉ、きらりは凛ちゃんも杏ちゃんも! すっごくすごーく細くて心配だにぃ☆ 今度一緒にバイキングではぴはぴするにぃ!」

まゆP『なるほど……わかった。俺は行く所ができた。オマエは誰かと……そうだな、早苗さんか年少組と一緒にいろ』

まゆP(早苗さんと、流石に年少組は手は出さないだろう)

きらり「あれれ~? まゆPちゃんどこかに行くみたいだにぃ☆」

都「……むむっ!?」

卯月「都ちゃんも何かに気づいたみたいです」

都「なるほど……そういうわけだったのですね。真実は暴かれた!」タタッ

蘭子「探偵の申し子が駆ける……捨て置いてよいのか?(都ちゃん行っちゃったけど、いいんですか?)」

凛「こういっちゃなんだけど、放っておいても間違えそうだからいいんじゃない?」

卯月「そうですね。今優先すべきことは――――」

タタタタタッ


都「ハッ……ハッ……ハッ……」

???「つつっ! ああ、ちょっとお尻が切れてしまったなぁ……ん?」

???「都君、また走って何があったのかい?」

都「はぁ……はぁ……貴方に、いくつか聞きたいことがありまして――――」







都「今西部長」







部長「……?」

都「部長の身長と体重を聞かせてもらっても?」

部長「ふむ……たしか160センチと60キロぐらいだったはずだよ」

都(身長も体重も犯人の範囲内だ……!)

都「さっき前かがみになっていましたが……」

部長「ん、ああ。女の子には言いづらいんだが、ちょっとお尻が痛くってね」

都「お尻が痛いっ!!?」

部長「」ビクッ

都(部長はさっき会ったとき『昼に食べた物が当たった』と言っていた)

都(これはとっさについたウソ。そしてとっさについたウソというのは、まったくのデタラメか……事実が一部混ざっていることが多い)

都(昼に食べた物が当たったとはつまり――――昼にCPのプロデューサーさんを襲ったという隠喩!)

天の声(アナルに出されると、お腹を壊しちゃうことがあるんだじぇ)

都(天からの声も、私の推理が間違っていないと後押ししてくれている)

都「部長……」

部長「な、なんだね都君?」

都「カツ丼、食べますか?」

部長「いや、お腹が痛いから遠慮しとこう」

都「そうでしたね……あ、早苗さんは今レッスン室にいるんで、ご同行願います」

部長「んん? まあ最初からそちらの方に用件があったからいいが……」

都「CPのプロデューサーさんとは、付き合いが長いんですか?」

部長「ああ、彼が入社したての頃から目をかけていてね。色々と苦労もあったが(彼が)報われて良かったよ」

都「そう……でしたか」

都(部長さん……すごく優しい目をしてる)

都(ずっと前から想っていて、苦労しながらもなんとか耐えていたけどついに手を出してしまった。けど……後悔はしていないんですね)

都(こんなに苦しいのなら、悲しいのなら………………)

都「愛など見えない! 愛などわからぬ! 愛など終わらせる!」

部長(……なぜそこで愛?)

一方その頃――――





スタ、スタスタスタスタ


まゆP(武内はハッキリとは覚えていないようだが、両手足はほぼ同時に拘束されたと見ていいだろう)

まゆP(たとえ眠りが深かったとしても、武内の奴は腰の上に乗られた時に目が覚めた……ならば冷たい金属である手錠で4回も別々に拘束されて、目が覚めなかったとは思えない)

まゆP(手錠は扱ったことはないが、アレは片手で使うもんじゃない。つまり――――犯人は4人!)

まゆP(真昼の事務所での犯行だ。はなから単独犯では不可能だと予想していたが、これで複数犯であることはほぼ確実)

まゆP(複数の人間で拘束した後に順に行為に及び、他の犯人は見張りや誘導といったところか)

まゆP(そしてここで最大の問題だが――――犯人たちは武内と性的関係を持つだけで満足できるか?)

まゆP(答えは否!!)

まゆP(襲われて混乱している武内を慰めるという絶好のシチュエーションを逃すはずがない!)

まゆP(神崎蘭子、島村卯月、渋谷凛、諸星きらり――――この4人が武内を襲ったのだとすれば、150後半から180センチ台で40から60キロという条件もクリアできる!)

まゆP「わかったぞ! わかったぞ! わか……」







「知ってますか、まゆPさん」

まゆP「!!?」







卯月「ミステリー小説で探偵役以外が真相を知ってしまうと、どうなってしまうのかを……ね」

凛「当然知ってるに決まってるでしょ。そうじゃないと、ウェザーライトから落下している最中のゴブリンのセリフなんか言わないから」

まゆP「やはり……オマエ達だったか!」バッ

ガシィッ

まゆP「!?」

きらり「うはー☆ まゆPちゃんゲットだにぃ!」

蘭子「抗うな……鋼鉄の女神の出力は、汝を凌駕する(きらりんロボのパワーは東京ドーム5個分ですよ)」

まゆP「くっ……!」

卯月「安心してくださいまゆPさん。ちょっとこの薬を飲んでもらうだけですから」

まゆP「ま、まさかその薬は……武内に飲ませた物か!?」

凛「違うよ。これは飲んだ前後の記憶が無くなってしまうやつ」

蘭子「されど、真に恐るべし能力は別にある(けど副作用が怖いんですよ)」

まゆP「何だ……何を言っている」

きらり「このお薬を飲んじゃうとね、しばらく頭がうきゃーってなっちゃうの!」

卯月「数時間ほど誰かのお世話にならないといけない状態になってしまうんですが……」

凛「そのお世話をしてくれた人に、依存してしまう傾向があるんだって」

まゆP「」ゾクッ


カツン――――――ッ


まゆ「安心してくださいプロデューサーさん……まゆがちゃーんと、お世話させてもらいますから。ウフフ」

まゆP「まゆ……っ! ま、待てオマエ等。話せばわかる!」

蘭子「問答無用、撃て!」

卯月「何するものぞ、薬物規定いいいぃぃ!!」グイッ

まゆP「も、もがががががが」

凛「まゆPはゴブリンじゃなくて人間だから、空から落ちる人間に送る言葉をあげるね」

きらり「グレヴェンちゃんはね、ヴァティちゃんの体をすぅーっと持ち上げたんだようきゃー☆」

蘭子「シルフと戯れる時の砂が、汝の愚かさを悔い改めるだろう(さあ、落ちる間にお前の失敗について考える時間があるだろうよ)」

まゆP「ががががが――――――ぁ――」ガクッ

そして時が流れた……


武内P(あれから一ヶ月が経ちました……)

武内P(正直あの時の恐怖は何度も思い出され、突然目まいに襲われ喉がカラカラになることもありました)

武内P(しかしアイドルの皆さんが親身なって支えてくれたおかげで、なんとか立ち直りつつあります)

武内P(部長の急な異同による忙しさで、余計な事を考える時間が無かったのも大きいかもしれません)

武内P(それにしても気になるのが――)チラッ

卯月「うわー! 見てくださいこのベビーカー。こんなに可愛らしくてフリフリが付いていて、それなのに軽いんですよ」

凛「いいの見つけたね卯月。うん、強度の方も大丈夫みたいだね」

蘭子「新たな命が息吹くこの肉体は、黄金色のみずみずしい果実を求めている(な、なんだか最近スッパイものが欲しくなってきました)」

きらり「蘭子ちゃん、それはちょーっと気が早いにぃ☆」

武内P(最近アイドル達の中で、なぜか妊婦向けの雑誌を読むのが流行しているようです)

武内P(ひょっとすると学校の保健の授業でそういったことを学び、興味を持ち始めたかもしれません)

武内P(そういえば……佐久間さんの様子も、ここの所変わりました)

武内P(幸せそうと言えばいいのか……それとも満たされていると表現すればいいのか。何かいいことがあったのでしょう)

武内P(まゆPも一時期、佐久間さんとの距離に悩んでいましたが、折り合いがついたのでしょう。最近顔つきが明るいです)

武内P(私もいつまでも暗いままじゃいられません。皆さんを見習って変わらなければ――)





~BAD END~

最後まで読んでいただきありがとうございました

過去の蒼歴史

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次回作は前回のアンケート通り
早苗「CPのプロデューサーくんってかっこいいじゃない」楓「どやぁ」
を書く予定です

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