TV「平均初婚年齢は平成23年時点で夫は30,7歳、妻は29,0歳であり――」
小鳥「」
P(田舎のおっかあ元気ですか、Pです。事務所で二人で残業中にBGM代わりにテレビを点けていたら、とんでもない爆弾発言がさらっと流れました。おらぁこんなに緊迫した空気久々でワクワクできねえぞ)
小鳥「」プルプル
P「こ、こういうデータを聞くたび思うんですよ。平均値は実態と離れていることもあるのにって。これだってきっと一部の若い娘ができちゃった婚とかで平均を引き下げているんですよ、きっと。中央値は32歳ぐらいじゃないかな? まったく最近の若い者は!」
小鳥「その理屈だと、できちゃった婚ができなかった私は最近の“若者”ではないと?」
P「い、いえ決してそんなことは! ほら、最近ゆとりだ何だって若者全般を叩く人いますけど、どの世代でもダメな奴はダメで、できる人はできます。音無さんは最近の若者だけど貞操観念がしっかりしているんですよ」
小鳥「フフ、そうですね」
P(やった、持ち直した!!)
小鳥「どの世代でも結婚できる人はできて、できない人はできないんですよね……」
P(ダメだったァ――ッ!!)
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小鳥「それにプロデューサーさんは平均値は実態と離れることがあるっていいましたけど、私の高校の頃の同級生は先月めでたく結婚した人間が過半数を超えちゃったんですよ、ハハ」
P「チャンネル!! チャンネル変えましょう!!」ピッ
TV「年齢を重ねると精子と卵子の質が下がり、上手く受精しない確率が上がってしまいま――」
P「フンッ」ピッ
TV「鬼も十八、番茶も出端という言葉の意味はですね、醜女や鬼娘でも娘盛りの十八ならばそれなりに美しく見えるという――」
P「チェストオオオッッ!!」プツッ
小鳥「」
P「さあ仕事はあとひと踏ん張りで終わります。気合い入れて頑張りましょう!!」
小鳥「……言っておきますがね」
P「ひゃ、ひゃい何でしょう?」
小鳥「私、(池袋や秋葉原に行くために)オシャレして出かけたらけっこう男の人から声をかけられるんですよ」
P「ほう、ナンパですか。いや分かりますよ。音無さん美人でスタイルもいいですから」
小鳥「ふっふ~ん。30代半ばの仕事のできそうな人だったり、一番驚いたのは20歳ぐらいの大学生に声をかけられたことですかね。『今一人ですか? 実は私も一人でして、一人で昼食をとるのは寂しいと思っていたところなんです。良ければご一緒しませんか』とか『そこの美人なお姉さん、今時間ある? お姉さんみたいな美人さんの貴重な時間を俺に割いてくれたら泣くほど嬉しいんだけど』とかですね!」
P「ほほう! それからそれから?」
小鳥「え……?」
P「いえ、だから声をかけられてからどうしたんですか? 食事をしたり、カラオケやダーツを楽しんだりは?」
小鳥「……って――ハイ――され――」
P「え、何ですって?」
小鳥「初対面の男について行ってハイエースされたらどうするんですか!!」
P「」
小鳥「男は全員オオカミ何ですよ! この人だけは大丈夫だなんて、うっかりホイホイ着いていったら車の中で乱暴されるんです! エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!」
P「音無さん……」
小鳥「な、何ですかその憐れんだ目は!?」
P「ナンパされた時の時間帯は?」
小鳥「え、えっとですね。どちらもお昼前でした」
P「人通りは?」
小鳥「駅の近くや大通りだったんで大勢いましたよ……」
P「どこに行こうって誘われました?」
小鳥「……目に見える範囲にあった……お洒落な喫茶店とか、有名なカラオケチェーン店です」
P「警戒感が強いのは素晴らしいことだと思います。けど音無さんは、その――もう大人の年齢ですよね。危険かどうか判断できますよね。出会いを自分からシャットアウトしてますよね」
小鳥「ピヨオオオオオオオオオオオォ」
P「まったく、そんなんだから超がつく優良物件なのにフリーなんですよ」
小鳥「だって怖いんですよ~。ろくに知りもしない男の人から声かけられて、どこかに行くだなんて~」
P「普段あんだけ薄い本で勉強しているじゃないですか」
小鳥「ふう、やれやれ……これだから薄い本をろくに読まないプロデューサーさんは」
P「うわ、何か今イラッときた。あとろくに読まないんじゃなくて、まったく読まないの間違いですから」
小鳥「薄い本で読む唐突でシュールなエロストーリーが、現実の恋愛に生かせるわけありますかwwwwwwwwwwww」
P「ここまで来るとすがすがしい」
小鳥「何なら今読みますか?」
P「何で事務所にあるんですかねぇ……?」
小鳥「ハッ……!!」
P「ん?」
小鳥(真夜中の事務所で二人っきり
↓
プロデューサーさんが薄い本を読んでムラムラする
↓
P『音無さん!』ガバッ
↓
『いや、止めてくださいプロデューサーさん』カモンカモン
↓
P『フン、口ではそんなことを言ってますが、下の口の方はどうでしょうね』
↓
『本当にダメなんです! 今日は、今日は――』キュンキュン
↓
P『ヘヘ、そいつは良いことを聞きました。しっかり中に出してあげますよ。コウノトリ! コウノトリ!』
↓
『らめええええええっ!! 赤ちゃんできちゃうううううう!!』ドビュッ、ドビュッ)
小鳥「ぐふぇふぇ、ピヨピヨ」
P「音無さん? お~い、音無さ~ん?」
小鳥「読みましょう!!」ガタッ
P「え、ちょっ、仕事中ですよ?」
小鳥「仕事は仕事でもサビ残です。それに休憩は必要ですよ!」
P「あと一時間ほど頑張れば終わるのに……」
小鳥(さあ出てくるがいい我が精鋭よ。お前たちは私が事務所にまで持ち込んだ猛者の中の猛者。必ずやプロデューサーさんのPのMP『Man Power』を全回復に――!!)
【全てを吸い込む手塚ゾーン】
【貴様の黒鍵を我のゲート・オブ・バビロンに納めてやろう】
【五郎○の五郎○に五郎○してみた】
【サウザー「愛などいらない! 愛などわからぬ! 愛など終わらせる!」ケンシロウ「ならば俺はオマエへの愛のために闘おう」】
小鳥「」
P「あ~、これが普段音無さんが読んでいる薄い本ですか。確かに読んでも現実には生かせそうにないですね」
小鳥(しまったあああああっ!! 最近読み直しているの全部が全部BLだったああああっ!!)
P「さて、仕事に戻りましょうか小鳥さん」
小鳥「……で、ください」
P「……はい?」
小鳥「読んでください! そしてムラムラしてください!」
P「え、男の俺が読むんですか!? そのうえさらにムラムラするんですか!?」
小鳥「男は度胸! 何でもためしてみるのさ!」
P「はいはい分かりましたよ。じゃあ一冊だけですからね」
小鳥(とにかくボ○キさせるのよ小鳥。ボッ○さえすれば『音無さんにも穴はあるんですよね』に持って行けるピヨォ!!)
P「音無さん」
小鳥「ど、どうしましたか!? もう我慢できなくなりましたか!?」
P「ケンシロウが『北斗百烈拳』って叫びながら高速ピストンして、サウザーが白目剥きながら『お、お師さん……』と過去を回想しているシーンなんですけど。ここって笑うところですよね?」
小鳥「ムラムラドキドキするところです!」
P「いや、突っ込みどころ多すぎでしょう。何で回想シーンのサウザーとオウガイ半裸何ですか? っていうか原作並のクオリティで濃厚なホモ書いてるのに、百裂拳を百烈拳だと間違えているし」
小鳥「薄い本の誤字脱字なんて気にしてたら読めません」
P「まあけっこう面白かったです」
小鳥「(性的な意味で)面白かったんですか!?」
P「ええ(ギャグ漫画として)」
小鳥(ということはムラムラしたプロデューサーさんがその情欲を目の前にいる私に……ッ!!)
P「さて、仕事に戻りましょうか」
小鳥「え?」
P「え?」
小鳥「……プロデューサーさん、ムラムラしないんですか?」
P「これっぽっちも」
小鳥「なん……だと……?」
P「ええっと、何考えてたか知りませんけど、音無さん疲れてますか? 音無さんが抱えている案件は明日の午前中までに終わらせればいいやつですし、今日はもう帰られて明日の朝早く来られれば」
小鳥「クッ! プロデューサーさんの善意と同情の視線で心が痛い! 同情するぐらいならプロデューサーさんがけっこ――」
P「けっこ?」
小鳥「けけけけけけけけっここここここ――」
小鳥(言え、言うのよ小鳥。大丈夫、いける。薄い本の流れなら『結婚してくださいよ』とさえ言えればピヨちゃん大勝利の展開になる!)
小鳥「うう、うう、ううっ」
P「?」
小鳥(ヒイイイイイイイイ言ってやるゥゥゥゥ! 私は最強の腐女子だァァァァァ! 言ってやるゥゥゥ言い切ってやるゥゥゥ!)
小鳥(結婚! 結婚! 結婚! 結婚! 結婚! 結婚! 結婚! 結婚! 結婚!)
小鳥(結婚と言うぞォォ~~っ)
小鳥「けっこn――」
P「音無さん……?」
小鳥「こ……………………う…………うう」
小鳥(だ…だめだ…恐ろしい…声が出ない…ビ…ビビっちまって…こ…声が出ない……い…息がッ! 息がヒッ、ヒック、ククク)
小鳥「こ……………………―――――――――――――――」
P「し……白目をむいている……ヒィィィィィィ! 立ったまんま気を失っているゥゥゥ!」
【音無小鳥・再起不能(リタイヤ)】
~おしまい~
過去に書いたもの
【アイマスSS】真「相談って何ですか?」P「実は――」
【アイマスSS】真「相談って何ですか?」P「実は――」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445514624/)
次は真美と真のために体を鍛えようとしたPに忍び寄る魔の手(長め)か、しぶりんとアーニャの武内Pへの重い愛(短め)のどちらかを書こうと思います
HTML化の依頼を出してきます
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