小鳥「パートさんですか?」 (102)
高木「うむ。現状のままだと君達の負担も大きいだろうからね」
小鳥「わぁ! 本当ですか?」
高木「早速、明日から来て貰える事になっているから、よろしく頼むよ」
小鳥「はい!」
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次の日
高木「──という訳で、本日から働いて貰うおばちゃんだ。皆、宜しく頼むよ」
おばちゃん「あら、みんな可愛いわねぇ! 私の若い頃にそっくり! 今日からよろしくね~!」
全員「よ、よろしくお願いします!」
小鳥(ひ、豹柄にパーマの、これぞまさしく『おばちゃん』って感じの方だわ……)
一週間後
貴音「このかっぷらぁめんは本当に美味ですね」ズルズル
おばちゃん「コラ! そんなモノばかり食べてたら身体に悪いわよ! いくらなんでも食べ過ぎじゃないの!」
貴音「ですが」
おばちゃん「今は若いから消化も良いけどね! ちょっと年を取ったらすぐこうなるわよ!」←自分の腹の肉を摘む
貴音「!?」
おばちゃん「本当にあっという間だからね! みのさんが言ってたから間違い無いわよ!」
貴音「は、はい」
おばちゃん「でも、最近の子は本当に発育が良いのね~。これなら立派な子供が産めそうだわ!」モミモミ
貴音「きゃっ! お、おばちゃん殿!」
おばちゃん「これなら初産も心配無いわね! おばちゃんが保証するわよ!」
Prrrr Prrrr
おばちゃん「あら電話! はいはいはいはい今出ますからね~」
おばちゃん「お電話ありがとうございます。765プロでございます」
あずさ『あっ、私、三浦あずさと申します~』
おばちゃん「あずさちゃんじゃないの! どうしたのよ?」
あずさ『それが道に迷ってしまいまして~』
おばちゃん「あらあらまあまあ! 大変じゃないの! それじゃあ今から迎えに行くからね!」
あずさ『はい。お手数おかけします……』
おばちゃん「別にそれくらい良いわよ! じゃあね!」
あずさ『あっ、あの場所がまだ──』ガチャ
おばちゃん「ちょっと、あずさちゃんを迎えに行ってくるからね! もうすぐ小鳥ちゃん戻って来るはずだから留守番よろしくね!」
貴音「わかりました」
おばちゃん「こっそりラーメン食べるんじゃ無いよ! おばちゃん全部分かるからね!」
貴音「は、はい!」
おばちゃん「それじゃあよろしくね!」
おばちゃん「さて、行きますか!」←サンバイザー装着
あずさ(なんとか電話で場所は伝えられたけど……)
チリーンチリーン
あずさ「あっ!」
おばちゃん「いたいた! あずさちゃ~ん!」
あずさ「おばさま!」
おばちゃん「おっと、ごめんなさいね」
あずさ「おばさま~!」
おばちゃん「今そっちに行くわよ~! あら、ごめんなさいね」
あずさ(なんで誰かとすれ違うたびに自転車を降りるのかしら……)
おばちゃん「やっと見つけたわ!」
あずさ「ご迷惑をおかけしました……」
おばちゃん「別にそれくらい気にしなくて良いわよ! それじゃあ事務所に戻りましょうか!」
あずさ「はい~」
おばちゃん「あら?」
あずさ「どうしたんですか?」
おばちゃん「ちょっとあそこのスーパー安いわね! 悪いんだけど先に戻ってて貰える? おばちゃんも猛ダッシュで帰るから!」
あずさ「え?」
おばちゃん「そんなに時間かからないから安心してちょうだい! それじゃあまた後でね!」チリーンチリーン
あずさ「あっ、あの! 帰りの道が! 行ってしまったわ……」
スーパー
おばちゃん「あれとこれと、こっちも良いわね!」
やよい「あれ?」
おばちゃん「あら? やよいちゃんじゃないの! お買い物?」
やよい「はい! 今日はお母さん遅いので!」
おばちゃん「偉いわね~! うちの子にも見習ってほしいわよ!」
店員「おや? やよいちゃんじゃないか」
やよい「こんにちは!」
店員「ちょっと早いけど、シール貼っちゃおうかな!」
やよい「うっうー! ありがとうございますー!」
店員「好きなの選んでよ」
やよい「う~ん、これかな?」
店員「お! お目が高い!」
おばちゃん「それも良いけど、こっちの方が良いわよ」
おばちゃん「お魚自体の鮮度を見るのも勿論だけど、その下に敷いてある氷も見るのよ。汁が垂れて無いと新鮮なのよね~」
やよい「はわっ! 凄いです!」
おばちゃん「やよいちゃんもその若さでは中々の目利きだけど、おばちゃんはもう何十年も買い物してるから当然よ~!」
店員「こりゃ流石だわ!」
おばちゃん「でもこのお店はどれも新鮮で迷っちゃうわねぇ!」
店員「嬉しいねぇ! それじゃあ奥さんもシールね! はいどうぞ!」
おばちゃん「あらあら! ありがとうね~! って横にあるのはブリコ?」
やよい「ブリコ?」
おばちゃん「ハタハタの卵よ~! 醤油漬けにして食べると美味しいのよ! これも付けてくれるの?」
店員「いや~これは流石に高級品だからなぁ」
おばちゃん「いいじゃないの! それにせっかくだし、やよいちゃんに食べて欲しいじゃない!」
店員「ははっ、負けたよ奥さん。それじゃあオマケね!」
やよい「本当ですか!? ありがとうございます~!」ガルーン
店員「おじさんはやよいちゃんのファンだからね! 気にしなくていいよ!」
おばちゃん「あとこの鯖も美味しそうね~! 一緒にこれも付けてよ!」
店員「!?」
765プロ
貴音「おや? あずさ一人ですか?」
あずさ「な、なんとか事務所に来れたわ……」
───
─
千早「おはようございます」
おばちゃん「はい、おはようって相変わらず細いわね! ちゃんとご飯食べてるの?」
千早「は、はい。一応、サラダとサプリメントを」
おばちゃん「そんなんじゃ全然駄目よ! ちゃんと朝ご飯をしっかり食べないと、おっぱい大きくならないわよ!」
千早「……くっ」
おばちゃん「丁度ゼリーあるから、これ食べなさい!」
千早「あっ! もしかしてウ◯ダーinゼリーですか? 結構好きなんですよ!」
おばちゃん「あったあった! はいどうぞ!」
千早「ありがとうございま……え?」
千早(な、なにかしら? 砂糖をまぶして、オブラートで包んであるわ……)
千早「い、いただきます」
おばちゃん「それにしても、あなたは貴音ちゃんと正反対で心配になるわね」
千早(砂糖がジャリジャリしてて、尚且つ独特の食感がするわね……これは本当にゼリーと呼べるのかしら……)
おばちゃん「どう? 美味しいでしょ? まだまだ色んな味があるからね!」
千早「あ、ありがとうございます」
おばちゃん「そうそう! そういえばこの前ね、おばちゃん池に落ちそうになったのよ!」
千早「?」
おばちゃん「あのまま落ちてたら危なかったわよ! お、ばちゃーん!ってね!」
千早「ぶっ!!!!」
律子「あそこは何やってるのかしら?」
小鳥「さあ? 」
──
おばちゃん「……」パチパチパチパチ ジャー
律子「……」カタカタカタカタ
おばちゃん「よし! 律子ちゃん、はい伝票!」
律子「ありがとうございます! 早いですね」
おばちゃん「何十年も家計簿付けてれば早くなるわよ!」
律子「それにしても困ったわね……」
おばちゃん「どうしたの?」
律子「みんなの衣装なんですけど、ちょっと予算オーバーで……」
おばちゃん「それなら私が掛け合ってみるわよ」
律子「え?」
おばちゃん「もしもし? お世話になっております。765プロですけれでも」
律子(行動はやっ!)
おばちゃん「折り入ってご相談があるんですけれども」
おばちゃん「確か合計で288万でしたっけ? とりあえず半分になりません?」
律子(えぇ!?)
おばちゃん「無理? じゃあこの88万って数字がキリ悪いので取って貰えないかしら?」
おばちゃん「それも厳しい? 今後も贔屓にするからお願いよ~! うちの子達なら必ずトップアイドルになるわよ? 独占契約ですよ、独占契約」
律子(とんでも無い事を言ってるけど、止めた方がいいわよね!)
律子「あ、あの!」
おばちゃん「それじゃあ、今後もご贔屓にね、はい、はい、どうもね」ガチャ
律子「あ、あれ? もう終わったんですか?」
おばちゃん「なんとか150万まで下がったわよ! あとオマケでもう一着、律子ちゃんの分も付けて貰ったから」
律子「えぇ!?」
おばちゃん「もうちょっといけたと思うんだけど、やっぱり年なのかしら……」
律子(やよいが言ってた交渉術……とんでもないわね……)
ガチャ
響「はいさーい! ってうわっ!!」
おばちゃん「どうしたの?」
響「目の前にいきなり虎が現れたから……」
おばちゃん「ああ、この服? 似合うでしょう?」
響「虎のプリントがリアル過ぎて、本気でビビったぞ……」
おばちゃん「動物好きでしょう? 響ちゃんの分も用意しようかしら!」
響「えーと、確かに好きだけど遠慮しとくさ……」
おばちゃん「別に遠慮しなくてもいいのよ! 」
響「いや、遠慮とかじゃなくて……」
おばちゃん「ほら! ハム太郎もそう言ってるじゃない!」
響「ハム蔵だぞ! そっちは色々マズイからやめるさー!」
──
おばちゃん「ちょっと! いつまでファミコンやってるの!」
亜美「うあうあー!」
真美「これはファミコンじゃなくて3DSだYO!」
おばちゃん「目が悪くなっても知らないわよ!」
真美「そう言われても、レッスンまでやる事がないよー!」
おばちゃん「宿題はやったの!?」
亜美「も、もちろん!」
おばちゃん「そう? じゃあ、おばちゃんが面白いものあげるから」
真美「ほんと!?」
おばちゃん「ちょっと待ってなさいね」
亜美「いったいなんだろうね?」
真美「うーん、想像もつきませんなぁ」
おばちゃん「ほら、これよこれ」
亜美「なにこれ?」
おばちゃん「手裏剣よ手裏剣」
真美「う、うん。ありがとう」
おばちゃん「ファミコンばっかりじゃなくて、身体を動かして遊ぶのよ! いい?」
亜美真美「は~い」
おばちゃん「うちの子も昔はファミコンばっかりやってて──」クドクド
真美「……宿題やろうか」
亜美「……そだね」
真美「……」カリカリ
亜美「……」カリカリ
真美「これ、どうやって遊ぶんだろうね?」
亜美「手裏剣って言うくらいだから、投げるんじゃない?」
真美「そっか」
おばちゃん「あら、勉強してたの? 偉いわね! そうそう、さっきの手裏剣いっぱい作ってきたのよ。はい!」
亜美「おばちゃん、あんがとね」
───
─
真美「くらえー! 手裏剣影分身の術っ!!」
亜美「なんの! 風遁・螺旋手裏剣っ!!」
雪歩「あの~お茶ですぅ」
おばちゃん「あら、ありがとうね! 雪歩ちゃんのお茶は美味しいから、つい飲み過ぎちゃうわ~!」
雪歩「あ、ありがとうございますぅ!」
テレビ『◯◯組の組長が銃刀法違反で──」
おばちゃん「あらやた! 怖いわね~!」
雪歩「そ、そうですね」
おばちゃん「そういえば、こういう人達ってやっぱり身体に入れ墨してるのかしらねぇ」
雪歩「た、多分してるんじゃないでしょうか」
おばちゃん「実はおばちゃんも入れ墨してるのよ」
雪歩「えぇ!? こ、こっち側の人だったんですか!?」
おばちゃん「? よくわかんないけど、ほら! ココよココ!」
雪歩「ここで見せるんですか!? って、え? 眉毛?」
おばちゃん「最初はどうかと思ったんだけどね、これが楽でいいのよ~!」
雪歩「ははは……そ、そうですねぇ」
雪歩(び、びっくりしましたぁ……)
ブーブーエス
春香「わざわざ迎えに来て貰って、すみません」
おばちゃん「いいのよ! それより、おばちゃんテレビ局に来るのなんて、は◯バスのツアーと緑◯スタジオに見学に行った時くらいよ~!」
春香「へぇ! そうなんですか!」
おばちゃん「そうなのよ! 知らない? 風雲た◯し城! おばちゃんアレが大好きで!」
春香「多分、私が生まれる前なので……あははっ」
おばちゃん「そういえばジュリーはいないのかしら? ここまで来たからには折角だから見ていきたいわね~!」
春香「ジュリー?」
おばちゃん「おばちゃん大ファンでね! ほら、電話の待ち受けにしてるのよ!」
春香「なんか前に真のCDのジャケットを撮った時の衣装に似てるかも!」
おばちゃん「そうなの? 今度見せて貰おうかしら!」
春香「あっ、そうだ! クッキー焼いてきたんですよ! 良かったらどうぞ!」
おばちゃん「ありがとうね~! でも春香ちゃんのクッキー美味しいから食べ過ぎて太っちゃわないかしら?」
春香「あはは……」
おばちゃん「うちの子がケーキ屋で働いていてね、なんて言ったかしら? えーっとパ、パトラッシュ?」
春香「もしかしてパティシエですか?」
おばちゃん「そんなんだったかしら? 今度教えて貰うといいわよ!」
春香「わぁ! 本当ですか! 是非お願いします!」
おばちゃん「あとクッキーのお礼に、はいどうぞ。ミカンね」
春香「ありがとうございます!」
──
おばちゃん「ほら! いつまでも寝てるんじゃないの!」
美希「う~ん……眠いの……」
おばちゃん「寝てばっかりいたら牛になっちゃうわよ!」
美希「む~それは困るから起きるの……あふぅ」
美希「寝たらお腹が空いたの……ってこの感じは!」
おばちゃん「どうしたの? おにぎり食べたいのかい? おばちゃん、そんなに沢山食べれないから丁度良かったわ~!」
美希「わーい! いただきますなの!」
おばちゃん「まだまだあるからね! いっぱいお食べ!」
美希「こ、これは……!」
美希「今まで食べたおにぎりの中で一番美味しいのっ!!! うまくこの美味しさを説明できない自分がもどかしいの!!!」
おばちゃん「そう? じゃあ今度にぎりかたを教えようかしら」
美希「残念ながら多分ミキには、まだこの味は出せないの……だから、おばちゃん! ミキを娘にして欲しいの!!」
おばちゃん「あらやだ! 私も息子しかいないから、娘が欲しかったのよ~!」
ガチャ
真「おはようございまーす!」
おばちゃん「はい、おはよう! って汗びっちょりじゃないの!」
真「ちょっとランニングしてきたので!」
おばちゃん「もう! 風邪引いちゃうわよ! 早くお風呂に入って来なさい!」
真「お風呂というかシャワー室しか無いんですけどね」
おばちゃん「どっちでも一緒よ! 早く入って来なさい! 風邪引いちゃうから!」
真「わ~! わかりましたよ!」
真「ふ~、サッパリした」
おばちゃん「早く髪を乾かさないと、風邪引いちゃうからね!」
真「ははっ、まるでお母さんみたいだなぁ」
おばちゃん「何言ってんのよ! もうみんな娘みたいなもんよ! あっ、そこにお菓子あるからね!」
真「わぁ! ありがとうございます!」
真(なんだろうこれ……お煎餅にチーズとアーモンド? 凄い組み合わせだなぁ)
おばちゃん「そうそう! あとでジュリーの格好見せてちょうだいね!」
真「へ? ジュリー?」
──
伊織「あら? 何やってるの?」
おばちゃん「お花をいただいたから準備してるのよ」
伊織「そうじゃなくて、花瓶に何を入れてるの?」
おばちゃん「これ? ビー玉よ、ビー玉!」
伊織「ビー玉?」
おばちゃん「ガラス玉よ! ラムネとかに入ってるやつよ!」
伊織「ああ! でもなんで花瓶に?」
おばちゃん「これを入れておくと花瓶が安定するのよ!
伊織「ふーん」
おばちゃん「アンタお家の花瓶とか割ってるんじゃないでしょうね?」
伊織「そ、そんな事無いわよ!」
おばちゃん「本当かしら? 新堂さんに聞いてみましょうかしら」
伊織「え!? いつの間に知り合いになったのよ!?」
伊織(とんでもないコミュ力ね……)
───
─
小鳥「はぁ……」
おばちゃん「小鳥ちゃん、どうしたのよ! おばちゃんに相談してご覧なさい!」
小鳥「いえ、この前にまた友人が結婚したもので……」
おばちゃん「別に気にすることないわよ! 小鳥ちゃんは可愛いんだから!」
小鳥「うぅ、ありがとうございます~!」
小鳥「だけど、違う友達は子供が生まれるみたいで……」
おばちゃん「何よ、そんな事! 気にする程の事じゃないわよ!」
小鳥「気にしますよ~!」
おばちゃん「おばちゃんが結婚して子供産んだのは、確か小鳥ちゃんぐらいの歳よ?」
小鳥「えぇ!? そうなんですか!?」
おばちゃん「そうなのよ! 当時だと結構遅い方だったし!」
おばちゃん「それにミ◯ネ屋でやってたんだけど、今は晩婚化してるっていうじゃない?」
小鳥「た、確かに!」
おばちゃん「そうだわ! 折角だから、うちのバカ息子のお嫁さんに来ない? 小鳥ちゃんは器量も良いしお似合いよ!」
小鳥「えぇ!?ほほ、本当ですか!?」
おばちゃん「よくわからない漫画ばっかり書いてなかったらピッタリだわね」
小鳥「あ……あはは……」
─────
───
─
半年後
社長「おっほん! え~突然だが、おばちゃんが残念ながら今週いっぱいまでの勤務になる」
全員「えぇ~!!??」
おばちゃん「ごめんねぇ。お父さんが最近寂しがっちゃって」
亜美「やだよ! おばちゃん辞めないでよ!」
真美「そうだよ! 真美達を置いていかないでよ!」
律子「亜美! 真美! もう決まった事なのよ。そりゃ私だって……」
貴音「出会いは一期一会といいますが、これは余りに……」
響「うがー! こんなのってあんまりだぞー!」
春香「なんとかならないんですか!」
美希「ミキ、もう会えなくなるなんて、ヤ!」
千早「わ、私も嫌です……!」
真「ボクだって!」
雪歩「もう一緒にお茶飲めないんですか?」
伊織「うぅ……ぐすっ……」
やよい「そんなのいやです~……」
あずさ「伊織ちゃん……やよいちゃん……」
おばちゃん「別に今生の別れじゃ無いんだから! ねえ?」バシーンバシーン
小鳥「い、痛いです!」
おばちゃん「いつでも遊びに来ていいからね!」
全員「うわ~ん! 絶対行きます~!」
小鳥(こうして、おばちゃんは765プロを辞めてしまいました)
─────
───
─
おばちゃんが辞めてから一週間後
高木「おっほん! 突然だが、我が765プロに待望の新しいプロデューサーが誕生する!」
P「精一杯頑張るので、よろしくお願いします! 目標は全員トップアイドルです!」
パチパチ パチパチ
小鳥(おばちゃんがいなくなり、新しいプロデューサーさんがやって来ました)
P「何か質問があれば!」
小鳥(ちょっと頼り無さそうだけど、爽やかで中々のイケメン眼鏡男子!)
小鳥(あれ? でも何処かで見た事があるような……?)
P「えっと、前職でちょっと怪我をしてしまって続けられなくなった所を高木社長にスカウトしていただいて──はい、知人から話に聞いていたので前々からこの業界には興味もありましたので──」
小鳥(一体どこで見たのかしら……うーん……)
ガチャ
おばちゃん「ちょっと! ハンカチ忘れてるわよ!」
全員「!!??」
P「ちょっと! なんでここに居るんだよ、お袋!!」
全員「お袋!!??」
小鳥(思い出した! 前におばちゃんが見せてくれた息子さんの写真だわ!)
P「良いから帰れよ! もう子供じゃないんだから」
おばちゃん「はいはいわかったわよ! 不出来な子供だけど、みんなよろしくお願いしますねぇ!」
バタン
全員「……」ぽかーん
ガチャ
全員「!?」
おばちゃん「そうそう! 小鳥ちゃん! 今度お見合い組んどいたから! バカ息子だけどよろしくね!」
小鳥「ピヨッ!?」
おばちゃん「それじゃあね!」
バタン
小鳥「あはは……」
春香「プロデューサーさんの前職って、おばちゃんが言ってたパティシエなんですか!?」
P「そ、そうだけど……」
美希「ミキはおばちゃんの娘だから、プロデューサーはミキのお兄ちゃん?」
千早「プロデューサーさんと結婚すれば、義理の娘に?」
あずさ「ちょっと小鳥さん……お話が~」ニコニコ
律子「そうですよ! なんですかお見合いって! 私達聞いてませんよ!」
全員「そうだそうだ!」
小鳥「うわ~ん! 助けておばちゃ~ん!」
終わり
千早はプロデューサー呼びだった……
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