モバP「33レス探偵 安斎都」 (49)

タイトルから見て分かる通り某ドラマ「33分探偵」のパロディです


※注意
一人キャラ崩れてるのと、想像上の犯人は原作通りアレです
話の流れも33分探偵の物で、ネタもある程度流用してます
やっぱギャグは良いよね…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399737636


かな子「よーし、後はイチゴを乗せるだけで完成…」

かな子「あれ…? イチゴのストックが切れてるみたい…!」

かな子「仕方ない…買いに行こう…」


・・・・・・
・・・


かな子「さて、料理の続きを…」

かな子「え…ええええええええええええ!?」

あ、前回酉バレしたのでこっち使いますスイマセン


ちひろ「1000MCでホラーBDが10個!それだけじゃありません、なんと更にスタドリ10個になんとなんと!15%チケまでつけてお値段据え置きの1000MCです!もちろん15%チケは限定SRも出ますよ!この機会に是非!!」

P「いやあ…それだったらステップ1回止めの方が効率も良いしサイフにも優しいからなあ…」

ちひろ「15%ですよ!?15%普通じゃ10%までですのに!」

バタン!

ちひろ「きゃ!?」

忍「都ちゃん!?都ちゃんは居る!?」


P「どうしたんだ忍?」

忍「事件だよPさん!探偵さんは居る?」

P「まあまあ、落ち着いて…とりあえずコーヒーでも飲んでくれ」

忍「えっ?あ、うん」

P「それじゃ、ここにビー玉を乗せて…」

コロコロコロ…カチッ

コンコンコン…ジャラララララ!!

カキン、ポテポテポテ…

ピコン! ガシャ

バシャーン!

P「…よし、出来た。どうぞ」

忍「ねえ、最後豪快にこぼれたよね」


都「お呼びですか、忍さん」コツコツコツ…

忍「あ!都ちゃん!大変だよ!かな子ちゃんの誰かにケーキが盗まれちゃった!」

都「それは…事件ですね」

忍「とにかく来て!場所は事務所の応接室だよ!」

レス番>>33までではないですよね?一応念の為


・・・・・・事務所 応接室・・・・・・

かな子「うう…あとで皆に配ろうと思ってたケーキが…!」

巴「だれじゃ!こんなことしたのは!」

輝子「フヒ…キノコケーキだったら危なかった…」

ありす「…私も食べたかったです」

時子「……」

都「ふむ、この騒ぎ…ケーキが盗まれたのは本当のようですね」

P「ううむ、人の作った料理を勝手に盗むとは許せん奴だな!」

忍「一体誰が盗ったのかな…」

都「ただの盗みとはいえ、犯人が名乗り出るとは考えにくいです…下手な殺人事件よりも、これは長引きそうですね…」

時子「私よ」

忍「…へ?」

時子「…だから、私が盗んだと言ってるでしょ理解が遅いわね愚図が、それでも人間?」

忍「ひ、酷い言われ様…」

P「時子様、虐めるのは僕だけにして貰えませんかね?」

>>7
はい、事件発生から解決までが33レスなだけです


かな子「ど、どうしてこんな事を…」

時子「決まってるでしょ? アナタのその顔を見たかったからよ!」

巴「そんな理由で人を傷つけるじゃとぉ…?」

時子「第一、アナタ最近太ったんじゃない? 少しはお菓子を作るのを控えたら?」

ありす「な、な、悪びれもしないなんて何事ですか!」

忍「…どうやら犯人も見つかったみたいだし、今日はこれでお開きかな?」


都「果たして本当にそうでしょうか?」

忍「!」

かな子「!」

巴「!」

ありす「!」

時子「!」

輝子「!」

忍「…いや、良いんじゃないかな? 本人も認めてるし」

都「私には…この事件、まだ何か裏に真相が隠されてる気がしてなりません」

P「いやいやー、流石にこれはもう解決でしょ」

都「この簡単な事件…」

都「私が33レスもたせてやる!」


普通にやればたった5レスで終わる超簡単な事件を

正味33レスのSSと呼べる量までなんとか持たせる迷探偵

その名も33レス探偵安斎都

次々と繰り出される推理にガンガン増える一方の容疑者

その果てに真犯人は見つかるのか見つからないのか…

ただいま8レスです。


P「でも…時子様自白してるぞ?」

都「自分が汚れてまで他のアイドルを庇うと言うのも十分考えられます」

柚「なるほどー」

忍「あれ?柚ちゃんいつから居たの?」

柚「さっきから面白そうな雰囲気だしてたから来ちゃった♪」

都「さて、かな子さんの話を聞く限りでは…かな子さんが買い物に行っている15分の間に何者かによってケーキを食べられたようですね…」

かな子「え、ええ…」

都「…分かりましたよ真犯人が!」

忍「え!?ホントに!?」

ありす「本当ですか!?」

都「ええ、真犯人は…巴さん、あなた」

巴「…お"?」ビキッ

都「…ではなくてぇ~」

P「脅しに屈してんじゃねぇよ!」


都「ゴホン、とにかく巴さん、貴方が犯人です!」

巴「アホらし…うちが人のもん勝手に食うわけないやろ!」

ありす「…イチゴパスタ」ボソッ

巴「うぐぅ!?」グサッ

都「そう…巴さん、あなたには前科がある。今回のケーキだって食べたっておかしくはない…」

P「確かに…」

忍「ありえる…」

巴「ま、待てや! 確かにうちには前科があるが…あれは、メモが偶然目に入ってなかっただけで…まさかPに食わせようとしてるとは思わんかったんや!」

都「作りかけのケーキに『食べないでください』なんてメモをわざわざ残す人が居るとでも!?」

巴「ぐぅ!?」

輝子「フ、フヒ…ちょっといいかな…?」

都「なんですか? 輝子さん」


輝子「た、確か…あのケーキは大きめのホールケーキだったよね…」

ありす「確かにそうでしたね」

輝子「たった15分で女の子が痕跡も残さずにケーキを食べ終えるなんて…無理じゃないかな…フヒ」

巴「そ、そうじゃ!ウチは犯人じゃ無い!」

都「そう、そこで巴さんは巧妙なトリックを使ったんです」

忍「そ、それは…?」

都「そう…」

都「めっちゃ頑張れば食えるよねぇ!?」

忍「!」

かな子「!」

巴「!」

柚「なんて巧妙なトリックなんだー」

ありす「!」

時子「!」

輝子「!」

P「はぁ…」


巴「違う!うちやない!」

柚「往生際が悪いぞ~?」

都「そうです、あなた以外考えられない!」

かな子「あの…」

忍「何? かな子ちゃん」

かな子「私…『作りかけなので食べないでください』って書いておきました…」

都「!?」ババーン

都「いや、でもですねえ、また見逃した可能性も…」

かな子「箱に入れた上、その箱に大きく書いておきました…!」

都「!?」ババーン

都「いや、しかし、食べようと思えば食べれるでしょう?」

巴「あのな、うちはな…間違って人の物を食う時はある。でもな、だからと言ってその失敗を隠すような卑怯な真似はせんわ!」

都「…や、でも、しかしね」

忍「…どうやら、洗い直しみたいだね…都ちゃん?」


・・・・・・
・・・

都「…ケーキは…数多の女子を魅了する食べ物です」

都「そしてこの事務所の女子の人数は150をゆうに超えています」

都「私は、そんなアイドルの中の一人がケーキに魅了されてしまい事件を起こした…そう思えてならないのです」

柚「確かに巴ちゃんだって前科…ありすちゃんのイチゴパスタを食べちゃった事があるくらいだしねっ」

都「それに…輝子さんも言っていましたが、ホールケーキを丸ごと食べられる女子はそうそう居ません、やはり別に真犯人が居ると考えて良いでしょう」

忍「そうか!時子さんはそんな沢山食べる人じゃ無いもんね!」

都「…聞き込みを開始しましょう!」

P「了解!では、手分けして探そう」

忍「はい!」

柚「分かったよPサン♪」


・・・・・・都・・・・・・

都「…」タタタタタッ

都「どこかに…証拠は…」バッ

都「…」タタタタタッ

・・・・・・忍・・・・・・

忍「じゃあかな子ちゃんは皆にケーキの件は言ってないんだね?」カキカキ

かな子「はい…皆を驚かせようとこっそり作ってました…」

忍「なるほど…」メモメモ

・・・・・・P・・・・・・

P「どこかに人は…」タタタッ

P「うーむ…」キョロキョロ

P「むっそこの君!」ダダッ

・・・・・・柚・・・・・・

柚「うおおおおおおっ」ダダダダダッ

茜「うおおおおおおおおおお!!!」ダダダダダダッ

柚「負けるかー!」ダダダダダッ

茜「ボンバー!!」ダダダダダッ


・・・・・・都・・・・・・

都「こ…これは…!」

都「推理小説の古典であるホームズの全集がセットで9800円…!?」

文香「どれもとても痛んでいますし…外箱もありませんので…友人価格という事でこの値段でお譲りしましょう」

・・・・・・忍・・・・・・

忍「じゃあ、かな子ちゃんが買い物に行ってる間に事務所に居たのはさっき居た人たちだけなんですね!」メモメモ

巴「おう、少なくともうちはそれ以外みとらん」

忍「ありがとねっ!巴ちゃん!」

・・・・・・P・・・・・・

P「へぇ~漫画を描くのと、ラジオ聞いたりするのが好きなんだ」

飛鳥「まあ、同年代の子たちには理解されないものばかりだけどね」

P「ははぁ…その年でそんな趣味を持ってるなんて個性があるね~…どう?君アイドルやってみない?」

・・・・・・柚・・・・・・

柚「な、なかなかやるね…」ゼェゼェ

茜「ゆ、柚さんも…すごいですね…!!!」ゼェゼェ

茜「うおおおお!まだまだトラーイ!!」ダダダッ

柚「柚もまだまだーっ」ダダダッ


・・・・・・
・・・

都「では、かな子さんが買い物に行ってる間に事務所に居たのは 巴さん、時子さん、輝子さん、ありすさん、の4人だけなんですね?」

忍「うん、皆に聞いて回ったけど誰も同じことを言ってたよ!」

柚「犯人はその中に居るっ!」ビシッ

都「あー! それ私が言いたかったのに!!」

P「おい、探偵!面白い証言をしている子を見つけたぞ!」

P「この、少しこじらせた14歳少女が何か見たようだ!」

飛鳥「ボクはアスカ。二宮飛鳥。キミが噂の探偵さんって奴かい?」

都「確かに少しこじらせてるみたいですね!」

P「さあ、もっとこじらせた感じで証言してくれ」

飛鳥「そうだね…ボクがこの毎日が繰り返しとも言えるつまらない人生について少し思案していた時の話なんだけど…」

飛鳥「ちょうどキミ達の事務所の前を通りかかった時に、女の人がイチゴをほおばっていたよ。もう昼を過ぎてるのに…人の食欲って奴はまったく。」

忍「! イチゴ… ケーキに使う材料ですね」

柚「なるほど、事務所の中で食べては足がつくと踏んだ犯人は、外にケーキを持ちだして食べたんだねっ!」

都「…分かりましたよ!真犯人が!」

P「なに!本当か都!」

都「ええ、皆さんを事件現場に一度集めて下さい!」


・・・・・・事務所 応接室・・・・・・

かな子「えっと…Pさんに呼ばれたんですけど…」

巴「なんじゃ?また推理ごっこけ?」

ありす「時間が無いので早くして貰えると嬉しいのですが」

輝子「フフ…トモダチに呼ばれたなら私はいつでも来るぞー」

P「うむ、全員居るな!」

都「では、推理を始めましょう!」

柚「で、誰が犯人なのカナ?」

都「この事件…かな子さん、あなたの自作自演ですね!」

かな子「ええええ!?」

P「ほ、ホントにかな子がやったのか!?」


忍「待ってよ! 自作自演って…かな子ちゃんは自分でケーキを作ったんだよ? 何でわざわざそんな事するの?」

都「それは…最初はかな子さんも予想外の流れになってしまったからです」

P「予想外の流れ?」

都「かな子さんは、最初は自分で食べる用に作って居たんだと思います」


・・・・・・・

かな子『ヒャッハーOKASHI作りダアアアア!!』ガチャガチャ

・・・・・・・
 

P「なんか君の想像のかな子性格おかしくない?」

都「犯人だからです。 …話を戻しますね」

都「ですが…作っている所を他の人に見られてしまったんです」


・・・・・・

輝子『あ、かな子ちゃんがお菓子作ってる…フフ』

巴『わしらにも食わせて貰えるんか?』

ありす『イチゴのショートケーキみたいですね…楽しみです』

かな子『ゴートゥーヘール!』ガチャガチャ

・・・・・・


都「このように過度な期待をされてしまったかな子さんは、自分で食べる用とは言いだせなくなってしまった…」

柚「皆の視線が痛かったんだね…」

忍「…だから何で口調が輝子ちゃんなの?」


都「そこでかな子さんはいかにして自分だけで食べるか考えた…!」


・・・・・・

かな子『フフ…こっそり外で食べれば皆にバレ無い…』

かな子『ヒャッハー!丸ごとホール食っちゃうぜぇぇぇ!!』

・・・・・・

都「そう、イチゴを切らして買いに行くフリをして…実はケーキを食べていたんです」

ありす「待って下さい、その時事務所にはケーキが置いてあったんですよ?この矛盾はどう解決するつもりですか」

都「そう、そこでかな子さんが使ったトリックがあるんです…」

P「一体どんなトリックを使ったんだ!?」

都「ケーキの箱だけを置いておいたんです!!」

ありす「なっ!?」

都「わざわざ箱の中を見る人は居ませんからね、箱を置く事でケーキが中にあると錯覚させたんです!」

柚「なるほど…これならイケそうだね♪」

かな子「そ、そんな…私じゃないです…!」


かな子「そ、そうだ…私、イチゴを買った時のレシートが残ってます!時間もホラ、書いてあります…」

かな子「少し遠い所なので…往復で10分くらいかかります…だから、ケーキを食べてる暇なんてありませんでした…!」

都「…歩きながら食べればどうにかなります!」

P「そんなアイドルにあるまじき事するか?」

忍「聞き込みではそんな目立つ人は見かけたって証言はないよ?」

柚「…これは諦めるしかないんじゃないカナ、都ちゃん?」

都「証言が無いと言う事は…やっていたかもしれないと言う事です!」

P「なるほど…悪魔の証明か…」

巴「…いや、うち事務所に居る時に箱の中身確認したんじゃけど…」

都「!?」ババーン!

都「…中にケーキ、無かったんですよね?」

巴「あったぞ」

都「!?」ババーン!

忍「どうやらかな子ちゃんは犯人じゃないみたいだねっ!」


・・・・・・
・・・

都「どうやら、かな子さんと巴さんは犯人ではないようだ…」チリンチリーン

都「このままでは推理が詰まってしまう…」チリンチリーン

都「そう思った私は、科学捜査班アイドルの元に向かった…」チリンチリーン


愛海「ほら、雫ちゃん、これ分かる?」

雫「糸電話ですー」

愛海「そう、でもこれの仕組みは分かる?」

雫「仕組みですかー?」

愛海「えっとね、音って言うのは要は振動だから、紙コップに向かって声を出すと、空気が震えて、空気の揺れが紙コップも揺らし、その震えが糸に伝わって…糸から向かい側の紙コップを振動させ…紙コップが空気を揺らし、音になるの!」

雫「へぇー、すごいですー」

愛海「で、今日やりたい実験なんだけどね、ホントに何でも音の振動は伝わるのかって事をやりたいの、どこかにいかにも音を吸収して、漏らさない素材は無いかなー?」ジー

雫「…?」バイーン

愛海「…」ワキワキ

ガチャ!

都「科学捜査班晶葉ちゃんとか志希ちゃんじゃないんかい!」バタン!

愛海「あわわあわあああ!!?? 清良さんまだ何も悪い事してません許して下さい!!」ビクッ

愛海「…ってなんだ都ちゃんか」

雫「あー、都ちゃんですー」


都「…という訳です、何か科学に基づいたなにかはありませんか?」

雫「その前に、都ちゃんちょっとお願いできますかー?」

都「へ? な、何でしょう?」

雫「ちょっとPさんに渡して欲しいものがあってー…あ、これですー」ゴソゴソ

馬「モー」ヒヒーン!

雫「はい!ウチの牛小屋で育てたお馬さんですーPさんに渡して置いて下さいー」

愛海「何で馬なのに牛小屋で育てちゃったの? コイツ絶対自分の事牛だと勘違いしてるよ?」

都「わかりました、渡しておきます」

愛海「いやいやいや、運べないでしょ、どうやって渡す気なの」

都「それより何か事件に使えそうな資料や現象はありませんか」

愛海「なんか納得いかないんだけど…ちょっとこのビデオを見てみて」ガチャ

愛海「たけのこの成長記録なんだけど…」ピッ

都「うわっ!凄く成長早いんですね…」

愛海「気づいたらにょきにょき伸びるからね~」

都「ふむふむ…むっ」ピコーン!

都「分かりましたよ!この事件の真犯人が!」

愛海「え?今ので?」


・・・・・・事務所 応接室・・・・・・

都「皆さん、真犯人が分かりましたよ」

ありす「またですか…どうせまともな推理をしないでしょうから帰っても良いですか?」

輝子「フヒヒ…今度は誰が犯人にされるのか…」

巴「…まあ、うちは暇じゃから付き合ってやるがの」

かな子「えっと…新しくケーキ作りましょうか…?」

P「…で、今度はどんな推理を披露してくれるんだ?」

都「その前に…」

忍「?」

柚「?」

都「皆さんは、キノコという単語の語源を知っていますか?」

ありす「…しりませんけど」

輝子「知ってるぞー…」

都「キノコ…すなわち茸…茸と竹は元々の語源は両社ともに猛るという単語から来ています。これは、両者ともに非常に成長が早いことを指し示しています。」

P「ほお…」

都「何も無かった地面からいつの間にかキノコが生えていた…等という事例も聞きます。 さて、更なるキノコの講釈ですが、セイヨウオニフスベというキノコがあります。これはなんと、大きさは1mを超えるものが沢山あり、重さは20kgにもなります。」

かな子「お、おおきい…」

都「また、ヒトヨタケというキノコは一晩という短い間で自壊して無くなります。 犯人はこれらの性質を持ったキノコを利用して犯行を企てたのです!」

忍「この中でキノコっていうと… ま、まさか…」

袖「Pサン?」

P「そういうネタをアイドルが言うんじゃありません!」

忍「まさか…輝子ちゃんが…」

都「ええ、真犯人は輝子さん、あなたです!」

輝子「フヒィ!?」


輝子「で、でも私…かな子ちゃんが買い物に行ってる時に応接室には行かなかったよ…?」

都「そう、そこで輝子さんにしか使えない巧妙なトリックを使ったのです!」

都「まず、かな子さんがケーキを置いた机の下にセイヨウオニフスベの苗を置き、ついで机の近くにゴミ箱を置きます」


・・・・・・・

輝子『ヒャッハー!! ゴォー!マイフレーンズ!』ゴトッ

輝子『あと、ついでにゴミ箱を…フヒ…』コトリ

・・・・・・・


都「そして、キノコは短時間でドンドン大きくなり、机を傾ける…」

柚「おお!」


・・・・・・

キノコ『…』ムクムクムク…

ガタッガタッ

ケーキ『…』ズザザザザ

ゴトン

・・・・・・


都「そして、机が傾いたために、テーブルの上のケーキはすべり、ゴミ箱に落ちたのです」

忍「それっぽい!それっぽいよ!」

ありす「しかし、現場のゴミ箱にはケーキなんか入ってませんでしたよ」

都「……そう、ここからが輝子さんの用意したキノコの特異性が発揮されます」


都「キノコというものは、成長しきった後に萎えるのも非常に早いのです。しかし、1m近くにもなったキノコはそう簡単には萎んでいきません」


・・・・・・

キノコ『…』ゴロゴロ

ゴミ箱『…』ズザザザ

・・・・・・


都「そう、風船の空気がゆっくりと抜けるようにゴロゴーロゴロと転がって行き、ゴミ箱を別の場所に運んで行ったんです!」

忍「…んん?」

P「利口なキノコだな…」

巴「じゃあその運ばれたゴミ箱とキノコはどこ行ったんじゃ…」

都「巴さん、まだ私の推理は終わってませんよ。その後キノコは…」


・・・・・・

キノコ『…』ゴロゴロ

ゴミ箱『…』ズザザザ

ポチッ ピンポーン! 2カイデス 

ダァシェリエス ウィーン… シタエマイリマス

・・・・・・


都「…現状では、キノコとゴミ箱のケーキを処分する必要があります。そこで、ゴロゴーロゴロ所がって行ったキノコはエレベーターを使い1階へ…」

P「利口なキノコだなぁ…」

忍「いやいやいやおかしいでしょPさん!」


・・・・・・

キノコ『…』ゴロゴロ

ゴミ箱『…』ズザザザ

ゴミ収集の人『はい、オーライ、オーライ!』ブロロロロ…

・・・・・・

都「そして、偶然近くに居たゴミ収集に来た人にゴミ収集車にケーキの入ったごみ箱を捨てて貰う事にしたのです!」

忍「無理!」

P「利口なキノコだなぁ!」


・・・・・・

キノコ『あっ、これ生ごみ何で燃えるごみで出して貰って良いすか』

ゴミ収集の人『おっ偉いねぇ、はいじゃあ捨てとくよ!』

キノコ『いつもありがとうございます!』

・・・・・・


都「そして、ゴミ収集のお兄さんに挨拶をしてゴミを回収して貰ったのです!」

P「利口なキノコだなぁ!?」


都「そして、キノコに残ってるのは悲しい最後の仕事…萎み、崩れ落ちて姿を消す事です」


・・・・・・

キノコ『どうやら俺もここまでみたいだな…』

キノコ『』シュボッ

キノコ『ふう…死ぬ前の一服って奴も…悪か、ねぇな』サラサラサラ…

・・・・・・

都「最後の一服を楽しんだあと、キノコは崩れ落ち、風に乗って消えてゆきました…」

かな子「キノコさん…」ウルウル

巴「キノコ…お前は本物の漢じゃ…」グスッ

P「良い話だった、掛け値なしに」パチパチパチ

ありす「みなさん頭の方は大丈夫でしょうか?」

都「どうです輝子さん!この推理で間違いありませんね!」

忍「間違いしかないよ!?」

輝子「フ、」

輝子「フフ…」

柚「…輝子ちゃん?」

輝子「ヒャッハー!!」

全員「!?」


輝子「確かに…楽しかったゼェ…探偵さんとの推理ごっこ…」

都「認めるんですね?」

輝子「ノォォォ! 面白かったが…テメェの推理には1つ大きな穴がある!」ビシッ

柚「1つ?今輝子ちゃん1つって言った?」

P「輝子、人に向かって中指を立てるのはやめなさい」

輝子「あ…ご、ゴメンナサイ…」シュン…

輝子「とにかく! テメェの推理には穴がある!」

輝子「まず一つ!キノコはいくら成長が早いからと言って流石に15分で成長するのには無理がある! そして2つ!私がわざわざ人の作ったものをゴミ箱に捨てるなんてやってもメリットが無い!」

柚「ねえ、1つって言ったのに2つ言ったよね? いや、もっとあるだろうけどね?」

都「それは両方とも一緒に説明できます」

輝子「何ィ!?」

都「輝子さん、あなたはいつも友達を欲しがっていましたね? それに対しかな子さんは人柄も良く、お菓子をみんなに配る事などから大勢に慕われていました… その時、かな子さんに少しも嫉妬しなかったと言いきれますか…?」

輝子「それは…フヒ…」

都「そして、今日、事務所でお菓子作りをしているかな子さんを見て、邪な気持ちが芽生えてしまったのです…そう、『お菓子作りを失敗させて人気を落としてやろう』とね」

都「あなたは、かな子さんがケーキの生地作りをしている間に、砂糖を取りに行った所で隙を見てマツタケを投入、またある時、クリームを取りに行く隙をついてシメジを投入、またある時はシイタケ、ある時は、エノキタケ、エリンギ、トリュフ、ナメコ、マイタケとガンガン投入していった」

柚「多い多い多い!」

忍「もう生地がかき混ぜられない位になっちゃってるよ!?」

かな子「まったく気づきませんでした…」


都「しかし、かな子さんは長年培ってきたお菓子作りの経験から、妨害をも難なくクリア―、それどころかより一層おいしく仕立て上げました」

P「さすがかな子だ…」

都「そして、かな子さんのお菓子作りを妨害できないと知った輝子さんは完成したケーキを捨てる事を決意、そしてさっき言った犯行におよんだのです」

かな子「そんな…輝子ちゃん…」

ありす「あの、言いそびれてましたが今日はゴミ収集車が来ない日ですよ?」

都「!?」ババーン!

忍「これは駄目だね都ちゃん…ゴミ収集のお兄さんが来ないんじゃ推理は成り立たないよ!」

都「……」


・・・・・・

裕子「ハァ!サイキックテレポート!」

・・・・・・


都「ち…………」

都「……いえ、」

輝子「み、都ちゃん…あ、あの… キノコは私の大事な友達だから…私は、絶対にトモダチに犯罪の片棒を担がせたりなんてしないよ…? フヒ…これは、キノコとPに誓っても良い…」

忍「輝子ちゃん…」

柚「これは…輝子ちゃんは犯人じゃ無いんじゃないカナ?」

都「そのよう…ですえ」

P「なんで紗枝はん風…?」


・・・・・・
・・・

都「どうやらこの事件にはまだ私の知らない一面があるようだ…」パカラッパカラッ

都「とにかく、情報が欲しい」パカラッパカラッ

都「仕方が無い…こうなったら情報屋に頼るしかないだろう…」パカラッパカラッ


都「情報が欲しい」

くるみ「ふええ…お姉さんだぁれ…?くるみを馬鹿にしに来たの…?」

都「…」スッ 1000MC

くるみ「…例のケーキ盗難事件か?」

都「そうです」

くるみ「二宮飛鳥という新人の証言を知っているか?」

都「ええ…なにやら、イチゴを食べている女子を見かけたとか…」

くるみ「どうやら、その女性は橘ありすのようだ」

都「…では、ありすちゃんがケーキを短時間で食べたのですか?」

くるみ「ふええ…何言ってるか 分かんないよう…くるみお馬鹿しゃんだから…」

都「…」スッ 1000MC

くるみ「いや、そこまでは分からない、だが、最近橘ありすはイチゴを食べる暇が無かった様だ。プロデューサーも最近イチゴを食べて無いという事をありすから聞いている様だ」

都「…イチゴに飢えていたのは間違いなさそうですね。ありがとうございました」スタスタ



くるみ「あれぇ…もういっちゃうの…?」

ちひろ「…スミマセン、運営中のソーシャルゲームのDAUを上げたいのですが」スッ 10000MC

クルミ「ログインボーナスは昔と違い効果が薄れてきている、クエスト式の報酬を検討すべきだ、また、攻めるのではなく、守れ、ユーザーの防衛心理を刺激しろ、具体的には…」


・・・・・・事務所 応接室・・・・・・

P「都、犯人が分かったって本当か?」

都「ええ、今度こそ間違いないでしょう」

ありす「はぁ…またですか?」

都「ありすさん、あなた…最近イチゴを食べるタイミングが無いそうですね」

ありす「そ、そうですけどそれが何か?」

都「実は…あなたがイチゴを食べている所を見ている人がいるんですよ」

ありす「!」

都「かな子さんのものを…食べたんですね?」

ありす「わ、私は…」

柚「ありすちゃん! やっぱりありすちゃんが犯人だったんだねっ!」バッ

ありす「ち、ちがっ私は…」

都「だがケーキを食べてはいない!」

柚「……えっ」

柚「や、やっぱりねー信じてたよありすちゃん♪」

ありす「…」シラー

都「ありすさんは冷蔵庫にあったケーキに盛り付ける前のイチゴをつまみ食いしたんです。ケーキに盛り付けるイチゴが足りなかったのはその為です」

ありす「…はい、今まで黙っていましたが、冷蔵庫の中のイチゴをつまみ食いしたのは私です…今まで黙っていてすいませんでした」

かな子「そうだったんですか…」

ありす「ごめんなさい…」

忍「じゃ、じゃあ一体誰がケーキを…」

都「…女子寮にこんなものが落ちていました」スッ

P「それは…本か?」


都「ええ、タイトルは…『ダイエット症候群の女痩せる裏技で男を奪う鮮血のメロンパン』…見ての通り、ダイエットの本です」

P「ああ…どこからどう見てもダイエットの本だ」

都「この本はなんと、時子さんの所持物だという事が分かりました。私が独自に聞きこみ捜査をした所…時子さんは最近ダイエットが上手くいかず苛立っていたそうです」

都「そんな中、ダイエットの天敵であるケーキが事務所の机に置いてあった… ダイエットの苛立ちのせいと、目の毒を排除するためにケーキを処分したのです!」

都「そうですね?…時子さん」

時子「…ええ、最初っからそう言ってるのだけど」

忍「…うん、みんな知ってた」

柚「…だね」

P「えっと…じゃあ…解決?」

都「…そういう事になりますね」

時子「…なんでこんなわざわざ遠回りするのかまったくわからないのだけど? 馬鹿なの?」

P「悔しいけど何も言い返せない…」


P「いやあ、今回も難事件だったなぁ」

忍「え?」

柚「…一体何でこんな簡単な事件を33レスも持たせたのカナ?」

都「だって…ケーキってのは女の子の心の癒しじゃないですか」

都「そんな、ケーキをめぐって諍いが起きるなんて…悲し過ぎるじゃないですか」

忍「都ちゃん…!」

P「そうだな!ケーキをめぐって争うなんて…ケーキバイキングだけで十分だからな!」

都「…そうですね!」

忍「もう、Pさんたらっ!」

P「ははははは!」ピタッ
都「あはははは!」ピタッ
都「あはははは!」ピタッ

テレッテレテレー ズッタンズタタン テッテッテーテレレレレレー

柚「ははは…ってアレ?」

柚「…何で皆止まってるの?」

柚「え?え? おーい?」

END

以上、終わりです
SSの中で一か所だけ柚が袖になってるぞ!探してみよう!
ドラマとか基本見ないけど、最近知って面白かったからパロディを作りたくなった次第です。
やっぱギャク系は書いてて楽しい、ので、次回作も気が向いたら書くかも

あと、ついでにいつの間にかSS書いて1年立ってたので記念に過去作晒し

モバP「皆にキノコを渡して友達になりたい?」輝子「う、うん…」 ※初SS
モバP「安価で本格ドッキリ企画?」シリーズ
凛「プロデューサーにプレゼント」シリーズ
モバP「それでは今から皆さんに殺し合いをしてもらいます!」
モバP「女子寮改良計画」 ※途中で断念
モバP「二宮飛鳥をスカウトする」
モバP「飛鳥、誕生日おめでとう」
モバP「事務所にローションブチ撒いとこう」
モバP「サイコロが運命を握っている」
モバP「俺の飯がマズイ」

では、URLも張っておきますね

モバP「皆にキノコを渡して友達になりたい?」輝子「う、うん…」 ※初SS
モバP「皆にキノコを渡して友達になりたい?」輝子「う、うん…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1362583485/)

モバP「安価で本格ドッキリ企画?」シリーズ
※vipでやったので元のURL見つからなかったのでまとめから引用
http://morikinoko.com/archives/51838584.html

凛「プロデューサーにプレゼント」シリーズ
凛「プロデューサーにプレゼント」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1364732962/)

モバP「それでは今から皆さんに殺し合いをしてもらいます!」
モバP「それでは今から皆さんに殺し合いをしてもらいます!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365341861/)

モバP「女子寮改良計画」 ※途中で断念
モバP「女子寮改良計画」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370687734/)

モバP「二宮飛鳥をスカウトする」
モバP「二宮飛鳥をスカウトする」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388332419/)

モバP「飛鳥、誕生日おめでとう」
モバP「飛鳥、誕生日おめでとう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391357120/)

モバP「事務所にローションブチ撒いとこう」
モバP「事務所にローションブチ撒いとこう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388424111/)

モバP「サイコロが運命を握っている」
モバP「サイコロが運命を握っている」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1395659569/)


モバP「俺の飯がマズイ」
モバP「俺の飯がマズイ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396708603/)

モバP「湯けむりアイドル女子寮の館殺人事件!?」【ミステリ】
モバP「湯けむりアイドル女子寮の館殺人事件!?」【ミステリ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389968815/)

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