モバP「女子寮改良計画」(200)

第五女子寮とか出てきたので、本スレで見かけた女子寮ネタで書いてきます
※女子寮の構造や住人については完全に自作妄想です。
※あと、この子は寮生活じゃなく一人暮らししてる、この子は実家に住んでるから女子寮には居ないはず等あると思いますが、其処ら辺はスルーして下さい…


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370687734

ちひろ「Pさん! ちょっとお話が…」

P「? どうしたんですか? ちひろさん」

ちひろ「ほら、うちの事務所の近くにあるでっかいホテル在るじゃないですか」

P「ああ、ありますね、結構な高級ホテルでしたよね?」

ちひろ「あそこ、古くなったから拠点を変えるとかで、売り払ってるんですよ!」

ちひろ「ちょうど良いので、あそこを買い取って女子寮にしちゃいませんか? 必要経費はレアメダル150枚です!」

P「…まあ、レアメダルが余ってるんで全然良いんですけど…ちひろさん?」

ちひろ「はい?」


P「現状ですらアイドルは200人も居ないのに、これ以上女子寮立ててどうするんですか!」


ちひろ「では、ゲストルームと考えてはいかがですか?」

P「…ゲストルーム?」

ちひろ「はい! アイドルの親御さん方が地元から様子を見に来る時に宿泊できる施設として活用すれば良いんです!」

P「またそんな事言って…騙されませんよ?」

ちひろ「ええー? 良く考えてみてくださいよ? ここに親御さんたちがアイドルの様子を見に来たとするじゃないですか」

ちひろ「そこで、しっかりとしたゲストルームを見たらどう思います?」

親御『ああ、ゲストルームですらこれだけしっかりしてるんだ、自分の子を預けてる女子寮はもっとしっかりしてるだろうこれで安心して我が子を預けられる!』

ちひろ「こう思うのは必然! 必然ですよ!」

P「…いやー、しかしそれだけの為に立てるのもどうかと思いますよ?」

ちひろ「何言ってるんです! 特典はこれだけじゃありませんよ!」

P「ほう、他にどんな甘言を吐くつもりです?」

ちひろ「言ってはなんですけど、基本的に自分の娘にアイドルをやらせようとしてる親は大抵が屑です!」

P「言ってはならない事を言ってしまいましたね」

ちひろ「そんな親がこの都心に近いゲストルームをタダで活用できるようになるって知ったらどうします?」

両親『ひょーwww都心に近いこの施設を使い放題? 夢がひろがりんぐwww しかもww娘を預ければ娘の給料も入ってくるとかwww』

ちひろ「ってなりますよね?」

P(言い返したいけど結構その通りだから困る……いや、うちのアイドルの親はそういうわけではないが……)

ちひろ「娘をアイドルとして預かりたいって交渉する時の決め手にもなるんじゃないですか? Pさんの役にも立つと思うんですけどねぇー」

P「うーん……分かりました。 主にゲストルーム用として購入しましょう」


ちひろ「やった♪」

P「どうせ現状レアメダルも余りまくってますしね…」

P「ところでちひろさん、ひとつお願いが…」

ちひろ「なんですか?」

P「この余ったレアメダル女子寮の改善の為に使えませんかね?」

ちひろ「? 改善ですか? というとどんな事をするおつもりで?」

P「お風呂場を綺麗にしたり…リフォームとかに使えませんかね? という相談なんですが…」

ちひろ「ああ! 構いませんよ! どんどんやっちゃって下さい! 回収に必要な点をリストにしてくれれば、必要なレアメダル数を算出しますので!」

P「リストですか…じゃあ、アイドル達に聞いて回ってきますか…」

ちひろ「お願いしますね! じゃあ、私はこれから用事が出来ましたので行きますね」

P「行ってらっしゃいちひろさん…さて、じゃあ俺も女子寮を回って意見を聞いてくるか…」


・・・・・・第一女子寮・・・・・・

P「よし、第一女子寮に着いたぞ!」

凛「あ、プロデューサーおかえりなさい」

P「説明しよう!」

凛「!?」ビクッ

P「第一女子寮とはその名の通り最初に立てられた女子寮である!」

P「収容人数は10人と少ないが、寮なのに他の1Kのアパート等と比べて見劣りしない物件である!」

P「ちなみに俺は管理人としてここに住んでたりする!(だからアイドルの部屋は9部屋になってる)」

P「ちなみにコレが寮の見取り図である!!」

http://i.imgur.com/oVHvaik.png

凛「…どうしたの急に説明しだして」

P「いや、一応やっておかなきゃと思って」


凛「で、どうしたの?」

P「ああ、かくかくしかじかで女子寮のリフォームや新しい設備の追加とかしていい事になってな」

P「そこで実際に住んでるアイドル達に今何か問題は無いか聞いて回ろうとしてたところだ」

P「というわけで、凛、何か問題は無いか?」

凛「うーん…急に言われても出てこないな…」

凛「特に目立った問題も無いと思うし、大丈夫だと思うけど」

P「そうか…じゃあとりあえず、明日一日なにか問題が無いか注意して寮で過ごしてくれないか?」

P「それで、何か問題がある個所を見つけたら報告してくれ」

凛「ん、分かったよプロデューサー」

P(俺も明日は早めに起きて寮を見て回ろう……)


・・・・・・翌日・・・・・・
チュンチュン…

P「うん…眠いが…今日は少し早起きして様子を見なきゃな…」

もぞもぞ…

P「さて、今の時刻は…6:00か」

P「まだまだ皆寝てるだろうけど、食堂のおばちゃんはご飯作ってるところだろうからそこを見ておくか…」


・・・・・・食堂(談話室)・・・・・・

P「おはようございまーす!」

コック「あら、Pさん今日は早いんですねぇ」

P「ちょっと見周りでもしようかと思って…」

コック「あらら、私たちを抜き打ち視察するつもりですか?」

P「いえ、そういうつもりじゃなくて…えーと、かくかくしかじかで、リフォームとかもできるんで、何か欲しい機材とか、直して欲しい個所があったら言って下さい」

コック「あー、特に壊れた機材とかも無いですし、厨房は特に大丈夫ですかね…」

P「そうですか…、また、何かあったら言って下さいね」

コック「了解でーす」





ガチャ

P「ん?」

まゆ「Pさん…まはようございまふ…」ウトウト…


コック「あら、今日はまゆちゃんも起きる時間が早いんだね」

まゆ「うふふ…Pさんが起きる気配がしたので…まゆも頑張って起きましたぁ」

P「まゆは早起きさんだなぁ」ナデナデ

まゆ「うふふ…」

コック(起きる気配とかどうやったら分かるのかしら)


P「せっかくだし、2人で朝ごはん食べるか?」

まゆ「はい…」ウトウト…

P「それじゃあ2つ朝ごはん下さい」

コック「はいよー」


P「……あ、そうだ」モグモグ

まゆ「…どうしたんですかぁ?」モムモム

P「女子寮のリフォームとか出来るようになったから、何か今の女子寮に不満や不備があったら言ってくれないか?」

まゆ「まゆはPさんが居ればそれだけで満足ですから…」

P「嬉しい事言ってくれるなー」

まゆ「強いて挙げるなら…そうですねぇ…」

まゆ「Pさんは女子寮だと自分の部屋に籠りきりで出てこないじゃないですかぁ…」

まゆ「もっと出てきて構わないと思いますよぉ?」

P「うーん…しかしだな、管理人とはいえ女子寮なわけだから、男がうろつくのもなぁ…」

まゆ「皆気にしないと思いますよぉ?」

まゆ「というか、皆その方が喜ぶと思います」

P「そうかなぁ…」

まゆ「そうですよぉ…」

P「分かった、善処してみるよ」



P「……」モグモグ

まゆ「……♪」モグモグ


P「…それじゃ、ごちそうさま」

まゆ「ごちそうさまでしたぁ」



・・・・・・・

P「さて…6:30か…そろそろアイドル達も起きだす時間だな…」

P「とりあえず2階に上がってみるか…」



・・・・・・2階・・・・・・




凛「あ、プロデューサー? どうしたのこんな時間に?」

P「いや、何か問題ないかチェックして回っててな」

凛「ふーん…そういえば昨日そんな事言ってたね、でも珍しいね?上に来るなんて」

P「まあ…いつも皆を気遣って布団を屋上に干しに行くとき以外は上がって行かなかったからな…」

P「でもまあ、俺の顔が見たいって意見もあったからこれからはちょこちょこ見周りに行こうかな?」

凛「うん、良いんじゃないかな? 皆も喜ぶと思うよ」

P「ありがとな」



P「…で、こんな朝早くから凛は何してるんだ?」

凛「ん? えっとね、隣とそのまた隣の部屋に居る未央と卯月って朝弱いんだよね」

凛「だから、私が朝モーニングコール代わりにインターホン鳴らして起こしてるの」

P「ほー、」

凛「あ! もちろんお節介とかじゃなくて2人にちゃんと頼まれてやってる事だからね」

P「分かってるって、偉いなぁ凛は」

凛「このくらい当然だよ」


凛「インターホン鳴らしてしばらくしたらドアを開けに来るから一緒に居る?」

P「ちょっとしたサプライズだな、面白そうだ」

P「でも、大丈夫か? 起きぬけの姿を見られたくないとかそういうのは」

凛「大丈夫だよ、2人ともまともだから」

ピンポーン!

――ううん、はーい…起きてまーす…頑張ります…zzz



凛「ちょっといつもより眠たがってるかな? もう一回インターホン押した方がいいかも…」





ガチャ

卯月「ふぁい…島村卯月…起きてますよ…」zzz

P「卯月のパジャマ姿はなんか新鮮だな」

卯月「え! プロデューサー!? な、なんで!?」

P「おはよう、卯月」

凛「目は覚めた?」


卯月「プロデューサーのせいでもうパッチリ起きましたよ!」

P「そいつは良かった」

卯月「朝から脅かさないでくださいよ! もう!」

P「ははは、悪い悪い」

P(パジャマパーティの企画もう一度やってみるかなぁ…)


卯月「今日はどうしたんですか? いつもはめったに二階まで上がってこないですよね?」

P「おお、ちょっと寮の改善計画を実施中だ、修理してほしい所、欲しい機材、改善してほしい寮風…等々の意見を募集中だ」

卯月「そうだったんですか…」

P「卯月も何か改善してほしい点は無いかな?」

卯月「うーん……」



卯月「ごめんなさい…起きたばかりで頭も働いてませんし、急に言われても出てこないです」

P「そうか、また何か気付いた事があれば言ってくれるか?」

卯月「分かりました!」

P「頼むぞ卯月、君は僕と共に今日の安寧が明日も続く女子寮を作るのだ」

卯月「? 分かりました! 頑張ります!」



P「さて、次は未央だな」

凛「未央は特に朝に弱いからね、意外な一面が見れるかもね」

P「楽しみだな…フフフ」

ピンポーン!



―― ……



P「出てこない…って言うか動きが無いな」

凛「まあ、いつもの事だよ」

ピン!ポーン! ピンポーン!



―― ……

P「……反応なしか」

凛「よいしょっと」カチカチカチカチカチ


ピン!ポン!ピピピピン! ポン ピーン!ピーン!ピーンポーン!ピンポーン!
ピン!ピン!ピン!ピン! ポーン! ピンポーン!ピンポーン!ピン!ピン!ポーン!
ピン!ポン! ピピポン! ピンポピーン! ピーン! ポン! ピン!ピン!
ピン!ピン!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!ピンポピンポピンポピンポピンポーン!
ピピン!ピピン!ピピン!ピピン!ピピン!ピピン!ピピン!ピピン!ピピンポーン!



―― きゃああああ!!?  ドンガラガッシャーン!!



P「お、起きた」

凛「後はトドメだね」カチカチカチカチ


ピピピン!ピピピン!ピーンポーン!
ピピピン!ピピピン!ピーンポーン!
ピピピン!ピピピン!ピーンポーン!
ピポピポピンポーン! ピーンポーン!
ピンポン! ピンポン! ピンポン! ピンポン! ピンピピポン!
ピンポン!ピンポン! ピンポン!ピンポン!
ピンポ ピンポン ピンポーン! ピン☆


――分かったって!分かったってば、起きたってば! ドタドタ


P(凛ってこんなおちゃめな子だったっけ)


ガチャ!

未央「ひどくない!?」

P「確かに」

凛「おはよ」

未央「へ!? プロデューサー!?」

P「未央は寝るときはパジャマじゃなくて私服なんだな」

未央「え?あ、うん …じゃなくて!」

未央「なんでプロデューサーが居るの?」

P「ちょっと見周りと点検で回ってるんだなコレが」

未央「珍しいね!」

P「というわけで、女子寮に何か不満や不備があったら教えてくれ」

未央「うーん…いきなり言われてもなぁ…」

未央「今日の夜までに考えとくよ!」

P「頼むぞ、未央、お前は俺と共に望むだけ変えられる女子寮を作るのだ…」

未央「任せといて!」


P「さて、皆起こし終わったな」

凛「じゃあ私も準備するからまたね」

P「おう!」

凛「…あ、そうだ これから3人で朝ごはん食べに行くんだけどプロデューサーも一緒に食べない?」

P「あー、すまんもう食べちゃったよ」

凛「そっか…残念」

凛「それじゃあね、プロデューサー」

P「おう、がんばれよー」




P「…っと、もうこんな時間か」

P「俺も支度して出社しなければ…」


・・・・・・


・・・・・・ それから時間は進み… ・・・・・・

カァー カァー

P「さて、現在18時で女子寮に帰ってこれたな」

藍子「あ!Pさんおかえりなさい!」

十時「おかえりなさい!」

P「お、ただいまー」

P「帰った時に迎えてくれる子が居るって幸せだな…」

十時「なんでしたらこれからずっとPさんのことお出迎えしますよ~」

藍子「私もPさんの為ならお出迎えしますよ?」

P「ははは、ありがとな」


藍子「あ、そういえば女子寮の改善点を探してるって聞きましたよ」

P「お、そうなんだ 何か不満なところがあれば言ってくれるか?」

藍子「一応十時ちゃんと話をして、そんなに重要な事じゃないですけど一応改善案を出しましたよ!」

P「お、本当か」

十時「はい! えっと、私4階に住んでるじゃないですか」

P「そうだな」

十時「それで…共用のゴミ箱にゴミを捨てに行かなきゃいけないんですが、共用のゴミ箱って一階にしか無いじゃないですか」

P「ああー、なるほど」

十時「だから、出来れば各階の廊下に共用のゴミ箱が欲しいなーって… 贅沢ですかね?」

P「いやいや、女子に重たいゴミを持って3階も階段で移動するのは堪えるだろうな…」

P「よし、分かった。 改善点として受け取っておこう。 協力してくれてありがとな」

十時「いえ、ちょっと贅沢言っちゃってすみません…」

P「藍子もありがとうな」

藍子「私はそんな何もしてませんよ」

P「あ…でも、確実に改善されるかはどうか分からないから期待させて駄目だったらすまんな」

十時「いえいえ! 元から贅沢な悩みなので全然叶わなくても大丈夫です!」

藍子「いえ、善処してくれてありがとうございます!」


・・・・・・

P「さて、ご飯でも食べようかな」

忍「Pさん♪」

P「忍? どうしたんだ?」

忍「今からご飯だよね? 一緒に食べない?」

P「よし、一緒に食べようか 食券用意してくるからちょっとの間、待っててくれ」

忍「はーい!」


・・・・・・

忍「今日のメニューは…カレーかぁ」

P「忍はカレー好きか?」

忍「嫌いじゃないよ、凄くスキってわけでもないけど」

コック「あ、忍ちゃんにはデザートにリンゴおまけしとくわね」

忍「やたっ!」


・・・・・・

P「さて、どうだ? 最近」ゴトッ

忍「どうって?」コトッ

P「上京してしばらくたったけど、安心して過ごせてるか? 心細くないか?」

忍「うん、大丈夫だよ。 みんな優しいし、この寮もあったかくて好きだよ」

P「そうか、良かった」モグモグ

忍「親も最近はあたしの事応援してくれるようになったし、アイドルとして活動も出来て、上京する時は不安だったけど、上京してホントに良かったって思ってるよ」

P「うん、忍の親は忍の事を良く考えてくれてる良い親だ、大切にするんだぞ?」

忍「うん…あ、そういえば…」

P「どうしたんだ?」

忍「プロデューサーってアイドルの親の事そんなに良く言わないって聞くけど、私の親の事は良く言ってくれるよね、どうして?」

P「……まあ、基本的に自分の子供をアイドルにしたがる親に良い親はいないからな」

P「忍の親は忍の事を思ってアイドルなんてやめなさいって言ってくれてて、アイドルになって楽しく暮らしてるって報告したら意固地にならずに応援してくれてるだろ?」

P「自分の子供の事を真の意味で大切に思っている証しだ、ちょっと尊敬すらするよ」

忍「べた褒めだね?」

P「この業界のアイドルの親って本当に碌なのが居ないから余計に輝いて見えるんだよ…」

忍「…そんなに酷いの?」

P「ああ…っと、愚痴になっちゃってるなイカンイカン」


P「まあ話を変えて、…何か辛い事とか有ったら言うんだぞ?」

忍「うん!」

P「小さな事でも良いからな? 何かあったら相談に乗るから」

忍「ありがとう…って、あ、そういえばPさん寮の改善しようとしてるんだって?」

P「お、知ってるのか」

忍「うん、卯月ちゃんに聞いたよ」

P「何か、改善点あるか?」

忍「えっとね、今この食事している食堂の事なんだけど…」

P「ふむふむ(コックさんは問題ないって言ってたが…何かあるんだろうか)」

忍「この食堂、食べる為のイスが6つしかないよね?」

P「うん?」

忍「それで、朝とか椅子が埋まっちゃってて、朝ごはん食べるの諦めてごはん抜いちゃう子もいるみたいなんだ」

P「! それはイカンな…」

忍「くつろぐ為のソファーも捨てがたいけど、ソファーを除けて机を増やした方が良いんじゃないかな?」

P「うーむ、確かに…、よし、善処するよ、報告してくれてありがとうな」

忍「どういたしましてっ♪」



P「さて、頂きました。御馳走さまです」

忍「御馳走さまです」

P「じゃあ、またな忍」

忍「うん、色々心配してくれてありがとね!」

忍「あと、ごはん一緒に食べてくれてありがとう!」

P「こんなんで喜んでくれるならいつでも呼んでくれ」

忍「またねぇー!」


・・・・・・2階・・・・・・

P「さて、ちょっと凛達を見に行くか」

P「…む、これは…未央ー!居るかー?」

ガチャ

未央「はーい! 居るよ! プロデューサー!」

P「ちょいちょい、コレコレ」

未央「ん?ああ、今お部屋の整理をしてて、ちょっとだけ荷物を廊下に置いてるの」

P「ん、すぐ戻すなら良いが、廊下に私物は置かないようにな?」

未央「はーい!」



未央「そういえばプロデューサーがこういう小言いうの珍しいよね」

P「まあ寮では集団生活だし、ちょっとルールを守らなかったばかりに喧嘩になったりすると悲しいだろ?」

未央「んー、そうだけど皆そんなに心狭くないと思うよ?」

P「勿論、ちょっとした事であの子たちが怒るなんて思って無いさ、念のため念のため、な?」

未央「うん、分かった!」



未央「あ! そのルールについて改善案が!」

P「お? どうしたんだ?」

未央「ここの寮の門限6時だけど、早過ぎるんじゃないかな―? って」

P「ん?そうかな?」

未央「そうだよ! 遊ぶ時はもうちょっと遊んでたいし…」

未央「それに消灯時間が10時ってのも早いと思うな!」

P「うーむ、未成年組はちょっと親御さんを安心させる為ってのもあるからな…」

P「それに、夜中に「もしも」の事があったら事務所としては責任問題だからちょっと許容できないな」

未央「えー!? ブーブー!」

P「でも、遊びたい盛りだろうしな…言いたい事も分かる」

P「とりあえず消灯時間は12時くらいには延ばすようにするよ」

未央「うーん…ここら辺が落とし所なのかな…」

P「まあ、善処するから期待しすぎない様にして待っててくれ」

未央「はーい…」

P「ごめんな? 意見言ってくれたのにあんまり対処できなくて…」

未央「ううん! 私もごめんね? プロデューサーの立場とか考えずに無茶言っちゃって…」

P「いや、未央が気にする事じゃないさ、俺だって高校の遊びたい盛りの時に門限6時なんて言われたらキレてるしな」

未央「ううん、私の気持ちを分かって貰えてるだけで嬉しいよ! でも、私の意見がプロデューサーの負担になってたらゴメンね?」

P「俺も未央に気遣ってもらえて嬉しいよ。 ありがとな」


・・・・・・


卯月「あ、プロデューサーさん!」

P「卯月? どうした?」

卯月「一応改善してほしい所を頑張って探して来ました!」

P「おっ卯月もか、どんなところだ?」

卯月「ええっと、本当に贅沢な要求なんですが…良いですか?」

P「ああ、構わないぞ? 本当に駄目なら採用しないから遠慮なく言ってみろ」

卯月「えっと、寮でごはんが出るのは朝と夜だけじゃないですか」

P「うむ」

卯月「高校とか行くと自分でお弁当つくっていかなきゃいけないから、ちょっと不便で…」

卯月「…って贅沢な要求ですよね! ごめんなさい!」

P「学生が早起きしてお弁当作らなきゃってのは確かに辛いよな…」

P「えーと…学校には学食とかないんだったよな?」

卯月「はい、でも購買はあるので最悪そこで買えば良いんですが…売り切れの時があってお昼食べられなかったり…」

P「ふむ…お弁当か… 対処できるかどうかは分からないけどリストに載せておくな?」

卯月「ありがとうございます!」


・・・・・・屋上・・・・・・

P「さて、一応屋上の柵とかに問題が無いかチェックしておくか…」


ギシギシ…


P「まあ、問題ないか」

P「屋上もこうしてみると、結構良いスペースだよなぁ… バトミントンくらいなら出来るけど…流石に危ないか」



凛「あれ? プロデューサーも洗濯物取りにきてたの?」

P「ん? いいや、ちょっと点検の為に来ただけだ」

凛「そっか」


P「そういえば、何か寮で不満な点とか見つかったか?」

凛「ううん、何も問題ないよ。 やっぱりここは良い寮だね」

P「そう言ってもらえると助かるな」

凛「まあ、だから何か改善案を出そうとすると、どうしても贅沢なものになっちゃうからね」

凛「その上で言うなら… ちょっと寝坊しちゃう人もいるからモーニングコールのサービスが欲しいかな?」

P「モーニングコールか…確かに愛梨もこの前寝坊して大学遅刻しそうになってたらしいからな」

P「そうだな…そのくらいなら俺が出来るからアリかもしれないな」

P「意見ありがとな、凛」

凛「どういたしまして」ニコッ





P「そういや凛は乾燥機は使わないのか?」

凛「あ、うんやっぱり天気のいい日には外に干したいからね」

P「感心な心がけだな」


・・・・・・

P「さて、そろそろ自室に戻るか」

幸子「あ、Pさん! ちょっと相談したい事が!」

P「お、幸子は今日もかわいいなあ」

幸子「ふ、ふふん! 当然です! Pさんも分かってきたじゃないですか!」

P「それで、どうしたんだ?」

幸子「えっとですね…輝子さんと小梅さんから一緒に寮に住もうっていうお誘いがあってですね」

幸子「せっかくなのでそれに乗ろうかと思ってPさんに相談しに来ました!」

P「なるほど、他の子と関わるのは良いことだ。 幸子がそうしたいならそうすれば良い」

幸子「まあPさんはこの寮からカワイイボクが居なくなってすごく寂しいと思いますが!」

P「『Pさんが居なくなると思うと寂しいです』か、中々嬉しい事言ってくれるな」ナデナデ

幸子「そんな事一言も言ってませんよ!?」


幸子「えーと、それで今度第五女子寮が出来るって聞いたのでそこに入ってあげようかと思いまして!」

P「お、耳が早いなぁ今の所、希望者が居なかったから歓迎かな」

幸子「…っていうか第四女子寮だけでも十分だと思うんですが、これ以上立てるんですか? 意味あるんですか?」

P「あー、うん…正直もういらないと思うけど、ゲストハウス用としても立てようかと思って」

幸子「それにしても要るんですかねぇ?」

P「まあ、予算が余ってたから、さ」

P「それより幸子、この寮に不満だった事とかないか?」

幸子「この寮に不満ですか? いいえ! ありませんね! この寮はこのボクが認める素晴らしい寮ですから!」

P「うん、気に入ってくれて何よりだ」

幸子「それじゃあ、ボクはこれから輝子さん達と話し合いがあるので!」

P「おう、もし移住が決定したら連絡してくれ」

幸子「分かりました!」


・・・・・・

P「良く考えたら、ほとんどの子と話し終えたな…後は402号室の楓さんと話して、寮の改善案を聞くのは終わりにするか」


・・・・・・4階・・・・・・

コンコン

P「楓さーん? 居ますか?」

ガチャ

楓「今居ますよ…ふふ」

P「こんばんは、楓さん」

楓「こんばんは、Pさん」





楓「…チャック開いてますよ?」

P「えっ!」バッ



P「…って開いてないじゃないですか、嘘つかないでくださいよ!」

楓「うふふ、ちょっとそういう気分だったので」


楓「それで、どんなご用事ですか? Pさんが訪ねてくるなんて珍しいですね」

P「寮の改善計画を実地中です。 何か不満や改善点があればどんな事でも伺いますよ」

楓(女子寮改良…ふふ)

楓「特にこれといった不満は無いですが…そうですね、強いてこうして欲しいって言うのを挙げるなら…」

P「挙げるなら?」



楓「…お風呂に焼酎を持ちこみ可にしては頂けないでしょうか?」
P「却下で」

楓「うーん、では、お風呂に日本酒を持ちこみ」
P「却下で」

楓「……」

P「……」




楓「……もこみち持ち込み」
P「いきなり何を言い出すんですか?」


楓「そうですね…他には特に不満なところは無いですね(もちこみもこみち…ふふっ)」ニコニコ

P「そうですか(絶対変な事考えてる笑顔だ… でもカワイイから困る)」

楓「これからお風呂に行こうと思ってたところなんですよ」

P「あ、すいません 引きとめちゃって」

楓「いいえ、Pさんも一緒にどうです?」

P「ははは、御冗談を」

楓「……ふふ」



P「それじゃあ、改善案も集まったので一旦自室に帰って案を練って来ますね」

楓「お疲れ様です」

http://i.imgur.com/mEuDbnF.jpg
http://i.imgur.com/VZYUYU0.jpg
輿水幸子(14)

http://i.imgur.com/kEdxQrm.jpg
http://i.imgur.com/F0ijUS4.jpg
高垣楓(25)


・・・・・・管理人室・・・・・・

P「さて、集まった意見をまとめると…」


・もっとPさんの顔が見たい(まゆ)

・共用のゴミ捨て場(ゴミ箱)を各階に設置して欲しい(藍子、愛梨)

・食堂の机を増やして欲しい(忍)

・門限と消灯時間をもっと遅くして欲しい(未央)

・お昼もごはんが出るようにしてほしい、お弁当が欲しい(卯月)

・Pさんにモーニングコールして欲しい(凛)

・お風呂で晩酌したい(楓)



P「こんな所か…ふむ」


P「一番の問題はお弁当か…ちょっと食堂のおばちゃんに相談しに行くか」



・・・・・・

P「すみませーん」

コック「あいよー!どうしたんだい?」

P「えーっと、少し仕事を増やしてしまうことになるかもしれないんですが…」

P「アイドルの子達にお昼用にお弁当を出すことは出来ますか?」

コック「ああ、いいよ?」



P「あれ!? 案外あっさり了承してくれましたね? 結構無茶苦茶な事を言ったつもりだったんですが…」

コック「いやだって、私の勤務内容知ってるかい?」

コック「ここの食堂を一人で任されてるとはいえ、朝は6時に来て朝ごはんの準備をしてアイドルの子達の食べたい時間に合わせられるように10時までここに居て終わり」

コック「夕方からは 18時にここにきて22時まで同じく来た子に料理を出して終わり…」

コック「8時間働いて一番多くて20食作って終わりってこの仕事超絶暇だよ?」

コック「暇すぎて、空いた時間に忍ちゃんが料理を教えてって言ってきたから、最近お料理教室開いてるくらいだし…」

P「マジですか…」

コック「だからお弁当くらい全然問題ないね。 むしろお金貰ってるのにこんなに楽だと申し訳ないからやらせて欲しいくらいだね」

P「じゃあ、お願いしてもよろしいですか?」

コック「任せときな!」




・・・・・・

P「さて、他の案も考えて大体結論は出たから明日アイドル達に改善案を発表するかな」


・・・・・・翌日 食堂にて・・・・・・

P「おーし、皆居るか?」

アイドル達「はーい!」

P「んじゃ、皆から貰った改善案を検討した結果を発表するぞ!」


P「えーと、まず、もっと俺が部屋から出てきて欲しいって言うのと、朝にモーニングコールして欲しいって意見を合わせて採用して…」

P「申請した人の部屋に6:30にモーニングコールしに行く事にしたから、モーニングコールして欲しい人は俺に言ってくれ」


卯月「じゃあ私お願いします!」
未央「私も!私も!」
十時「私もお願いします!」
藍子「じゃあ私もお願いしたいです!」
まゆ「当然まゆもお願いします」
忍「私も!」
幸子「ボクにもコールしてくれて構いませんよ! 毎朝カワイイボクの顔を拝めることに感謝して下さい!」
楓「じゃあ私もお願いしますね」
凛「私もお願い」


P「全員かよ! ってか凛もか!? 朝強いんじゃ…」


P「…あー、そして、各階にゴミ箱を設置したから今度からは一階までわざわざゴミを運んでくる必要が無くなったぞ」

十時「やったぁ!」
楓「あ、それは助かりますね…」
幸子(…でも、Pさんの負担も増えるだろうし1階まで持っていってあげようかな…?)






P「んで、この食堂からソファーを一つ除けて4人掛けの机とテーブルを置くことにした」

凛(机とテーブルって両方机だよね)
藍子(机とイスって言おうとしたんだろうけど)
忍(間違いに気付いてないみたいだから、黙っておいた方が良さそうだね)


P「そして、未成年組はこれまで門限が18時だったが、これからは連絡をくれれば、その日の門限を22時まで引きのばす事が出来るようにした」

P「あと、消灯時間も24時にしておく」

未央「やったー!」
卯月「これからは遊びに出かけられるね!」





P「それからなんと…お昼にお弁当が欲しい子は食堂のおばちゃんに言えば作ってくれることになったぞ!」

卯月「本当ですか!?」
藍子「やったぁ!」
未央「いえーい!」
凛「これは凄く助かるね」


P「改善点はこんな所だ、特に大丈夫だよな?」

アイドル達「はい!」


P(あ、楓さん楓さん)チョイチョイ

楓「?」

P(月に一回くらいなら深夜にボイラーを動かしてお風呂で晩酌出来るようにしますよ…内緒で)

楓(! 本当ですか…嬉しいです…うふふ)

楓「~♪」





――こうして、第一女子寮の改善計画は成功に終わった――

第一女子寮改良編 終わり

第二女子寮編に 続く

とりあえず、今回はここまでです

女子寮の生活感に重きを置いて書きたかったんですが中々上手くいきませんね…

とりあえず、第五女子寮編まで書く予定です。

画像先輩、画像支援して下さってありがとうございます!

そして、支援やコメントをしてくれた方もありがとうございます。

第二女子寮以降は人数が増えるから、先に主な寮の住民を書いてくれるともっと分かり易いかもw

>>55

あ、一応脳内ではどの子がどの寮に居るかは決まってるのですが、
流石に全員出す気は無いので、各寮ごとに5~10人程度出てくるだけの予定です。

ちなみに次の主要人物はとりあえず、木場さんとだりなつが確定してます。

第一女子編書いてみて生活感あんまり出せてないな―とか思ったんで
第二行く前に、凛視点で軽くおまけ書こうかな…とかも思ってます

とりあえず、凛のおまけ編が書きため終わったんだけど
生活感を出して書きたい為に基本的にヤマ無しオチ無しなので
凛編はとりあえず投下しますので、読んだあとこれからおまけ要るのかどうか教えて欲しいです

あ、凛編は明日に見なおし終えてから投下します

おまけ 凛視点で女子寮の生活

6:30

コンコン

凛「んん…」モゾモゾ

――凛? 朝だぞー、起きてるか?

凛「はーい、起きてるよ」

ガチャ

P「おはよう、凛」

凛「おはよ、ありがとうプロデューサー」


P「…寝るときはポニーテールなんだな」

凛「驚いた? ふふ」ニコニコ

P「ああ、かわいいぞ」

凛「って言っても、これはただ髪を上に緩く縛ってるだけだからそうたいしたものじゃないんだけどね」

P「そうだったのか… それでもカワイイなんて流石凛だ」

凛「…ありがと」ムスッ

P(あれ? BADコミュニケーション? なんで?)

凛「ほら、他の子たちにもモーニングコールしてあげに行きなよ」

P「お、おう、じゃあまたな」


バタン


凛「さて、身支度をすませて卯月と未央とごはんに行こう」

凛「…寝癖直しスプレーはどこだっけ」


・・・・・・

凛「おはよう、2人とも」

卯月「おはよう、凛ちゃん…」zzz

凛「…未央は?」

卯月「まだ来てないよ…」ゴシゴシ

凛「二度寝しちゃったのかな」





ガチャ

未央「おはよ…」zzz

卯月「あ、来ましたね」

凛「じゃあ、ごはん食べに行こうか」


・・・・・・食堂・・・・・・

7:00

凛「……」モグモグ

卯月「……」モグモグ

未央「……」モグモグ


TV< 今日は鎌倉で撮影をしているアイドルの方にも突撃取材!

TV< こんにちわー! 

TV< あ…こんにちは


凛「あ、鎌倉に行ってるグループだ」

卯月「あ、ホントだね」

未央「おー」


凛「……」モグモグ

卯月「……」モグモグ

未央「……」モグモグ


TV< さすがアイドルですねー! 撮影をしていてどうですか? 

TV< グラビアの撮影は緊張しちゃって… こういうのは若い子の方が…

TV< 若い子……ねぇ…… (チラッ

TV< なんですか!? 珠美の方をジロジロ見ないでください!

TV< はぁ……

TV< ため息つかないでください!


凛「……」モグモグ

卯月「……」モグモグ

未央「……」モグモグ


凛(今の所笑いどころだったと思うんだけどなぁ…)

卯月「……」モグモグ

未央「……」モグモグ

凛(皆、朝はテンション低いから盛り上がらないな…)


凛「ごちそうさま」

卯月「ごちそうさまです」

未央「ごちそうさまでした!」




・・・・・・


凛「それじゃあ、準備して学校いこっか」

卯月「はい!」

未央「ちょっと待っててねー」


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・


・・・・・・そして放課後・・・・・・

17:05

キーンコーンカーンコーン


凛「さて、学校は終ったけど…」

卯月「今日は皆、撮影無いですよね?」

未央「確かそうだったよね!」

凛「うん、無いはずだよ」

未央「じゃあさ、せっかく昨日門限とかが緩くなったんだし、どこか遊びに行かない?」

卯月「良いですね! 何処行きますか?」

未央「それは勿論今どきの女子高生が行ってる…」

凛「行ってる?」

未央「……今どきの女子高生ってどんなところに遊びに行ってるんだっけ」

卯月「ええー!?」


未央「いや、でも私たち撮影とかで忙しかったり門限が早かったりで全然遊びに行って無いよね?」

卯月「確かに…」

凛「街に出かけるときは撮影か美容院だけしか行って無いね…」

未央「案外私たち箱入り娘だよね…」

卯月「うう…」

凛「とりあえず今日は門限通りに帰って、プロデューサーのパソコンでも使わせてもらってオススメスポットでも探す?」

未央「そうしよう!」
卯月「そうしましょう!」

http://i.imgur.com/xKlquPm.jpg
http://i.imgur.com/Yub2Qhl.jpg
脇山珠美(16)


・・・・・・女子寮・・・・・・

17:30

凛「ただいま」

卯月「だだいまー!」

未央「ただいまー!」


P「お、おかえり」

凛「あ、プロデューサー今日は早いね?」

P「おう、今日の業務は女子寮の改良案を出すことになってるからな」

P「自室でもできるって事で、早めに帰らせて貰った」

凛「そうなんだ…」



凛「えっと、プロデューサー?」

P「ん?どうした?」

未央「門限も緩くなったことだし、ここら辺のお薦めスポットとかを探したいからパソコンを使わせて欲しいなって」

P「なんだそんな事か、いいぞ、ほら管理人室の鍵だ」ヒョイ

P「勝手に入って勝手に使ってくれ、ノートPCは机の上に置いてあるからな」

卯月「ありがとうございます!」

P「……まあ、少し散らかってるが我慢してくれ」

未央「はーい!」








P「……物色はするなよ?」

卯月「し、しませんよ!」

未央「そういう事言うと物色したくなっちゃうじゃん!」

凛「こら」ビシッ

未央「痛っ」


P「それじゃあ俺は第二女子寮の方に出かけてくるから、しっかり出て行く時は鍵だけ閉めておいてくれ」

凛「ありがとね、プロデューサー」

卯月「いってらっしゃい!」





・・・・・・

卯月「……管理人室の前まで来ましたけど」

未央「…誰から入る?」

凛「…じゃあ私から」

未央「おー」ニヤニヤ
卯月「おー」ニコニコ

凛「ちょっと、2人ともそういう顔やめてよ! もう、」


凛「じゃあ、行くよ」

ガチャ



未央「…見た目は普通だね」

卯月「でも部屋の匂いは男ものの匂いですね…」

凛「服も少し散らかってるね、…片付けてあげたいけど物色になるかもしれないから止めとこうか」



未央「あ、PC発見!」

凛「早速検索しよっか」

卯月「あ、パソコンつけっ放しですね」

未央「とりあえず、インターネットつけよっか」


凛「……東京 オススメスポット っと」

卯月「水族館とか遊園地とか出てきましたね」

未央「他にも買い物とか出来る場所は無いかな?」

凛「大きい所だとマルキューとか…」



・・・・・・

凛「大体調べられたね」

未央「調べてみれば、大体知ってる所だったよね」

卯月「今度の休日にでも一緒に行きましょう!」

未央「おー!」


凛「もう18:30だね、ごはん食べに行こうか」

未央「良いね!」

卯月「今日のご飯はなんでしょう?」

凛「とりあえず食券取りに部屋に戻ろうか」


・・・・・・


・・・・・・食堂・・・・・・

凛「今日は鶏肉のグリル焼きがメインだね」

未央「ちょっと重いかも…」


TV< ふふ…今日のゲストは 私と同じ事務所のレイナちゃんです

TV< アーッハッハッ…ゲホゲホッ れ、麗奈サマの参上よっ!

TV< 大体こう言う子です…うふふ



卯月「あ、楓さんと麗奈ちゃんだ」

未央「楓さんのこの番組たしかカット無しの生トークだったよね?」

凛「その人の本当のキャラが分かって良いよねこの番組」


凛「……」モグモグ

卯月「……」モグモグ

未央「……」モグモグ



TV< 麗奈ちゃんは確かイタズラが好きなんですよね?

TV< その通りよっ! 学校じゃデビルレイナとかで私の名前を知らない奴なんて居ないんだから!

TV< いたずらがお好きなんですね…

TV< 三度のご飯よりは好きね!

TV< じゃあここでやってみてもらえるかしら?

TV< えっ



未央「この番組時々楓さんの鬼畜なフリがあるよね…」

卯月(ちょっと麗奈ちゃんに同情するかも)

凛「まあ、それが面白いんだけどね」


・・・・・・

凛「ごちそうさま」

卯月「ごちそうさまでした」

未央「ごちそうさま―!」


凛「ごはん食べたし…お風呂に行く?」

未央「あ、今19時回ったからちょうどお風呂が開くようになったね」

卯月「じゃあ行きましょうか」




・・・・・・浴場・・・・・・


未央「さて、まずはシャワーを…」



藍子「あ、こんばんわ!」

忍「先に使わせてもらってるよー」

十時「もうすぐ洗い終わるからちょっと待っててね!」


卯月「シャワーの場所は埋まっちゃってますね」

凛「一番風呂だと思ったんだけどな…」


忍「はい、私洗い終わったからシャワー空いたよ!」


未央「ありがと!」

凛「誰からシャワー使う?」

卯月「凛ちゃんからで良いんじゃないかな? 一番長いし」

未央「それとも一緒にシャワー使う?」

凛「ん、ありがと、先に浴びるね」

未央「スル―しないでよ!」



十時「はい、私も身体洗い終わったのでどうぞ!」

藍子「私も洗い終わりました! 待たせてごめんね?」


卯月「ありがとうございます!」

未央「ありがとね!」


シャアアア……

凛「……」ゴゴゴゴ…

卯月(髪を洗ってる時の凛ちゃんって真剣だよね…)

未央(すごく時間をかけて洗うからね…)




・・・・・・

未央「よしっ! 私は洗い終わったよ!」

卯月「未央ちゃんはやっぱり洗い終わるの早いね」

未央「まあ髪が短いと世話が無いからね! いえーい!」

凛「……」ゴゴゴゴゴ…

未央「じゃあ先に湯船につかって来るね!」テクテク




・・・・・・

卯月「よし! 洗い終わりました!」

凛「…うん、私も洗い終わったよ」

卯月「じゃあ、湯船に行きましょうか」


・・・・・・

未央「えー! 藍子ちゃんパソコン持ってるんだ!」

藍子「そうですね、カメラのデータを保存したりするのに使うからお給料で買っちゃいました!」

忍「いいなー」

十時「ちなみに私も持ってますよ! 大学生ですから!」

未央(大学生関係あるのかな?)


凛「お邪魔するよ」

卯月「失礼しまーす」


未央「お、来たね!」

忍「皆、髪が長いから上で結んでお風呂入るんだね」

未央「私たち短髪は楽でいいよね!」

未央(……ん? ロングヘア?)

凛「ロングヘアは髪はすぐ痛むから手入れが大変なんだよね…」← 総選挙5位

藍子「だよね…髪の毛の先っぽは何年か前の物になるし」←総選挙Pa3位

十時「そう考えると仁奈ちゃんの髪の毛って先っぽの方は5歳の時とかの奴だよね」←初代シンデレラガール

卯月「生まれた時から伸ばし続けてるんですかね?」←29位(それでも結構上位)

未央「……」チラッ

忍「ん? どうしたの未央ちゃん?」←圏外

未央「……」←圏外

未央「…私も髪伸ばそうかな」

凛「いきなり手のひら返したけどどうしたの未央?」


凛「のぼせるといけないし、そろそろ上がろうか」サバァ

卯月「そうですね!」ザバァ

未央「ロングヘア…ロングヘアかぁ…」ザバァ





・・・・・・脱衣所・・・・・・

19:45


卯月「あ、今日夜凛ちゃんの部屋に行っていい?」

凛「ん? いいよ?」

未央「んじゃ下の自販機でジュースとおかし買ってから凛ちゃんの部屋に集合で!」

http://i.imgur.com/2M93RBj.jpg
http://i.imgur.com/Xij2deD.jpg
小関麗奈(13)


・・・・・・凛の部屋・・・・・・

未央「へーい! 凛ちゃーん! 来たよ―!」

卯月「おじゃまします!」

凛「2人ともいらっしゃい」ブォォォー



卯月「あ、凛ちゃんまだ髪を乾かしてたんだね」

未央「乾かし過ぎは良くないって聞くよ?」

凛「うん、だから、乾かすのは8割にしておくの」

未央「? それにしては時間かかってるね?」

凛「髪にダメージがいかないように弱い出力で毛先からゆっくりドライヤーかけてるからね、結構かかるよ」

凛「…ん、毛先乾かし過ぎちゃったかな? ヘアエッセンスは…と」

凛「よし、これでOK」

卯月「じゃあ、お菓子食べながらお話ししましょうか!」

凛「ん、なんの話する?」

未央「そういえば凛ちゃん学校で男子に気安く髪の毛触られて怒ってたよね」

卯月「あー、凛ちゃんあの時不機嫌だったよねー」

凛「こっちはかなり髪に気を使ってるのに乱暴に髪をわしゃわしゃされたらね…」


コンコン

未央「ん? 誰か来たね?」


――おーい!俺だーPだ、おーい!


卯月「あれ?プロデューサーだ」


ガチャ

凛「どうしたの?」

P「ん、いや、管理人室の鍵を返してもらおうと思って…って仲言いな君たち」

卯月「そういえば借りっぱなしでしたね」

P「皆で集まってなんの話してたんだ?」

未央「凛ちゃんは髪をわしゃわしゃされると怒るって話してたー」

凛「ちょっと未央!」

P「ほ~う?」わしゃわしゃナデナデ

凛「あ、ちょっとーやめてよープロデューサー///」わしゃわしゃ

P(……あれ? すごく喜んでるように見えるんだが)

卯月(よかったね凛ちゃん)


P(わからん… 髪を褒めたら不機嫌になるし、 嫌がる事をしたら機嫌が良くなるし…)

P(これが乙女心なのか…? いや、凛はMなのか?)


P「それじゃ、鍵も返してもらったし、俺は御暇するな」

未央「それじゃーね! プロデューサー!」


卯月「それじゃあ話の続きをしましょうか!」

凛「あ、そういえば…」


・・・・・・

・・・


――こうしてアイドル達の夜は更けていった――
第一女子寮 おまけ 凛視点 終わり

※なお、Pは一晩考えた結果、凛はMという結論に落ち着きました。

とりあえずおまけは終わりです

画像先輩本当にありがとうございます!

コメントをくれた方もありがとうございます!


これからおまけ編は要りますかね? 生活感を出そうとした結果本編以上にヤマ無しオチ無しになってる気がするので…

あ、第二女子寮編は鯖落ち怖いので今日中に投下目標にはしてます

目標達成できんかった…
けど、今書き終わりましたので投下していきますね


投下する前に、一つ

ちょっとアレなネタが入ってるけど、知り合いに聞いた女子寮あるあるとか女子寮のインパクトのあるネタとかを元にしてるんで
全部が全部俺の妄想じゃないんやでと、予防線だけ張っておきます。

第二女子寮 改良編



18:00

P「さて、仕事も終わり第二女子寮にやってきたぞ!」

P「説明しよう! 第二女子寮とは!」

P「二番目に立てられた女子寮であり、定員数は50名!」

P「しかし部屋がすべて埋まってるわけでは無く、現状40人弱が住んで居る寮である!」

P「ちなみに寮の見取り図はこの通りである!」

http://i.imgur.com/tz7Eh5c.png

ガチャ

木場「寮の前で騒いでる変質者が居るかと思ったらP君か」

P「そしてこの寮の管理人は木場さんである!」



木場「一体何をしに来たんだ?」

P「ああ、ちょっとかくかくしかじかで女子寮の改良計画を実施中です」

木場「ふむ? なるほど、して、予算はどのくらいかな?」

P「あ、予算は考えなくても大丈夫ですよ? 女子寮を立て直すくらいの予算はありますので」

木場「なるほどな」

P「とりあえず、住んでる人たちに話を聞きたいのですが…」

木場「わかった、では案内しよう着いて来こい」スタスタ


P「とりあえず101号室ですか」

木場「うむ、ここに住んでいるのは…」


ジャッジャッジャーン ジャッジャジャジャーン♪


P「ん? このギターの音は…」


コンコン

木場「夏樹君、李衣菜君、居るか?」


ガチャ

李衣菜「はーい、木場さんどうしたの?」

木場「うむ、P君が女子寮の問題を見て回りたいそうでな」

P「よう!李衣菜」

李衣菜「うえ!? Pさん?」


夏樹「お、Pさん!」ジャッジャッジャーン ジャッジャーン♪

P「お、やってるな」


木場「じゃあ私は上の方の階から問題を聞いて回って来るから、P君は下から回って行ってくれ」

P「はい、分かりました!」


李衣菜「来るなら言ってくれればいいのにー!」

P「悪い悪い…」

P「夏樹はギターを引いていたのか? それもロックな曲なのか?」

夏樹「ん? ああ、これはロックの曲ではあるけど、ロックだからって理由で引いてたわけじゃないな」

夏樹「この曲はギターの練習用の曲に適してるから練習がてら適当に弾く時の曲だな」

夏樹「だからアタシも練習がてら何の気なしに弾いてたんだ。 初心者にもオススメだけど、上級者も適当に弾きつつアドリブでアレンジ入れながら弾くのも楽しいぜ!」

P「へぇ、そうなんだ」

夏樹「ちなみにだりーはディープパープル好きなのに、この曲をまだ弾けな…」
李衣菜「れ、練習はしてるからいいじゃん!」

P「そうだよな、最近李衣菜はギターの練習してるらしいしな」

李衣菜「そうですよ! 未来の大ロッカーの登場の瞬間ですよ!」

P「ハッ」

李衣菜「ちょっと! 失笑しないでくださいよ!」


P「さて、本題に入るか」

李衣菜「へ?」

P「女子寮の改良計画を実施中だ、何かこの寮に不満や問題とかあるか?」

李衣菜「特にないですね! かなり良い所なので、まあ、一人暮らしや実家暮らしの人の部屋に比べると狭いですけど…」

P「まあ、そこは女子寮とはいえ寮だからな、ちょっと我慢してくれ」

P「夏樹は何か有るか?」

夏樹「あー…アタシも特には無いかなー…」

P(? 歯切れの悪い良い方だな…)



李衣菜「あ、私ちょっと飲み物買ってきますからちょっとの間、失礼しますね!」タタタ

P「あ、おい、って行っちゃったか…」

夏樹「まあ、食堂に行って戻って来るだけだからすぐ来るんじゃないか?」

P「それもそうか…」

スマン修正



P「さて、本題に入るか」

李衣菜「へ?」

P「女子寮の改良計画を実施中だ、何かこの寮に不満や問題とかあるか?」

李衣菜「特にないですね! かなり良い所なので、まあ、一人暮らしや実家暮らしの人の部屋に比べると狭いですけど…」

P「まあ、そこは女子寮とはいえ寮だからな、ちょっと我慢してくれ」

P「夏樹は何か有るか?」

夏樹「あー…アタシも特には無いかなー…」

P(? 歯切れの悪い言い方だな…)




李衣菜「あ、私ちょっと飲み物買ってきますからちょっとの間、失礼しますね!」タタタ

P「あ、おい、って行っちゃったか…」

夏樹「まあ、食堂に行って戻って来るだけだからすぐ来るんじゃないか?」

P「それもそうか…」


P「夏樹、もう一回聴くけども、何か寮に不満は無いか? 何でも聞くぞ? 結構贅沢な希望でも善処するぞ?」

夏樹「…いや、特には不満は…ないかな」

P「強要はしないけど…なんかあるなら遠慮しないで言ってみな? ほらほら」

夏樹「いや、でもプロデューサーに言うのは…」

P「お、やっぱりあるんじゃないか 遠慮するなって」

夏樹「あー、うーん… その、夜の話なんだけどさ」

P「うんうん」

夏樹「その…あのだな…」

夏樹「えーと…なんていうのかな…」

夏樹「……李衣菜の声が大きいんだ」


P「夜中ウッヒョーとか言って騒がしいって事か?」

夏樹「いや、そうじゃなくて…その察してくれよ」

P(夜中……声?)

P「まさかおまえら同性愛… 夏樹「ち、違うぞ!?」

夏樹「その…あのだな…」

夏樹「その、…マスター……ョン、だよ…」ゴニョゴニョ

夏樹「だりーも声は抑えてるからバレてないと思ってるんだろうけど…」

夏樹「それでも聞こえてきて…嫌なわけじゃないけど、ちょっと困ってるんだ、…本人にも言えないからさ」

P「あー…うん、結構ヘビーなのが来たな」

夏樹「…やっぱりプロデューサーに言うべき事じゃ無かったよな」

P「いや、何も言わなかったらトラブルになってたから言ってくれるのは嬉しいぞ!」


李衣菜「ただいまー! いやー、ちょっと買うジュース迷っちゃって遅くなっちゃった!」

夏樹「!」ビクッ

P「!!」ビクッ

李衣菜「?」

P「じゃ、じゃあ俺は次の部屋の子の問題を聞きに行くな!」

夏樹「お、おう!頑張ってな!プロデューサー!」

李衣菜「もう行っちゃうんですか… 頑張ってくださいね!」


P(夏樹が変に李衣菜に罪悪感を感じないと良いんだが…)

http://i.imgur.com/F0I4mpY.jpg
http://i.imgur.com/3ia7M16.jpg
木場真奈美(25)

http://i.imgur.com/hYGUI0P.jpg
http://i.imgur.com/jEBPzd8.jpg
木村夏樹(18)

http://i.imgur.com/2L1yiGi.jpg
http://i.imgur.com/YGoMFUb.jpg
多田李衣菜(17)


P「さて次の部屋は誰の部屋かな?」

コンコン

――はーい、今行きまーす!

かな子「どなたですかーって、Pさん? あれ…?」

法子「あ! プロデューサー? どうしてここに?」

P「女子寮改良計画を実施中だ、何か不満な事は無いかな?」

かな子「うーん…そうですねぇ…」

法子「皆でワイワイ出来るし、特に無いなぁ」


P「贅沢な悩みごとでも良いんだぞ?」

かな子「うーん… あ、じゃあ贅沢な悩みを…」

P「お、なんだ?」

かな子「自室の方にも調理台が欲しいですね…」

かな子「結構頻繁に調理室に行くので、自室に調理台があれば良いなぁ…って」

P「うーん…なるほどな…」

P「だけど、すまないその願いは聞き届けられないな…」

かな子「あ、良いんです良いんです! 私としても無いなって思ってましたから…!」

法子「ちなみにどうして駄目なの?」

P「ああ、それはだな…」

P「二人で暮らしてる中に調理台とかを入れると、生ごみを捨てない奴の問題とかが出てきてしまうからな」

P「下手をすると、生ごみの問題でトラブルが起きて仲良かった奴らが仲たがいする可能性があるからな…」

P「だから、同じ様な理由でお風呂やトイレなんかも部屋の中には無くて、大浴場や共有トイレが外にあるんだ」

法子「へー! そうだったんだ!」

かな子「知りませんでした…!」


P「そういうわけで、調理場については却下だ。 済まないな」

かな子「いえ、真剣に答えてくれてありがとうございますっ」

P「他に何か不満とかは無いか?」

法子「特にはないですね!」

かな子「私ももう大丈夫です」

P「そうか、また何か有ったら言ってくれ」

P「それじゃあ、俺はまた別の所を回って来るから、サヨナラだな」

法子「またねー!」

かなこ「ありがとうございましたっ」

P「じゃーなー」


P「さて次の部屋は…っとこのピンクと黄色の部屋は…」

P「城ヶ崎姉妹かな?」


――そんな説教聴きたくないモン!

――アタシは莉嘉の為を思って!

P「なんか取り込み中?」

コンコン

P「もしもーし」



――え? あ、ごめんねー、今開けるね!

ガチャ

美嘉「って、プロデューサー!?」

莉嘉「あ、Pクンやっほー☆」


P「珍しく喧嘩してたな?」

莉嘉「だってお姉ちゃんがポテトっチップスはご飯じゃないんだから食べるなってお説教してくるんだもん!」

美嘉「食べるなと入ってないでしょ! ポテチばっかり食べて夕飯食べないんじゃ駄目でしょって言ってるの!」

莉嘉「ポッキーも沢山食べてるもん!」

美嘉「そういう問題じゃないでしょ!」

P「落ち着け」

莉嘉「あっPクンごめんなさい…」

美嘉「ごめんなさい…」

P「あんまりお菓子ばかり食べちゃ駄目だぞ? 少なくとも夕食は食べられるようにしなさい」

莉嘉「はーい☆」

P「美嘉も、怒らないように注意しないとな?」

美嘉「はーい…★」

P(…でも、確かにお菓子ばかり食べちゃう子が居たら問題だな)


美嘉「そういえば何しに来たの?」

P「ああ、女子寮改良計画を実施中だ、何か不安や改善点、改良点があれば教えてくれ」

莉嘉「んー? そうだねぇ…」

美嘉「立ち話もなんだから入りなよ」

P「お、ありがとう」


・・・・・・美嘉の部屋・・・・・・

P「おじゃまします」

莉嘉「どうぞどうぞ☆」

P「部屋が見事にピンクと黄色に分かれてるな」

美嘉「あ、そうだ、不満って程でもないんだけど良いかな?」

P「お、良いぞ、どんどん言ってくれ」

美嘉「この部屋さ、大体ピンクとイエローで統一されてるじゃん?」

P「そうだな」

美嘉「でも、ベットのカーテンと壁紙は変えられないから色が違ってあんまり部屋に統一感が無いんだよね~★」

美嘉「だから、カーテンだけでも色を変えられないかな?」

莉嘉「あ! アタシも変えたいな☆」

P「なるほどな、OKメモしておくよ」

美嘉莉嘉「やったー★☆」


美嘉「あ、そうだ、勝手なお願いなんだけど…」

P「ん?なんだ?」

美嘉「あ、寮の話じゃなくて個人的なお願いなんだけどね?」

P「?」

美嘉「今、鎌倉に撮影に行ってたりするでしょ?」

美嘉「鎌倉に和菓子屋さんとかあるなら『ごま蜜団子』って和菓子があったら買ってきて欲しいんだけど」

P「ん? 聞いた事無い和菓子だな… 分かった見つかるかどうかは分からないけど探して見るよ」

美嘉「ありがと!★」


P「さて、じゃあ俺はそろそろ行くな?」

莉嘉「えー!?」

美嘉「残念…」

P「そう言ってくれるのは嬉しいが、他にも回らなきゃいけないからな」

莉嘉「そっか…またね~☆」

美嘉「またねー!」

P「またなー!」


・・・・・・・

P「さて、次の部屋は…」

木場「む、なんだP君まだここに居たのか探したぞ」

P「あ、木場さん! どうしたんですか?」

木場「どうしたもこうしたも… 大体全員の女子寮改善案を聞き終えたから戻って来たんだが…」

P「早っ!?」

木場「まあ、正確には聞いてきたわけじゃないんだがな、ホラ、これ」

ガサッ

P「? なんですか? これは…紙束?」

木場「うむ、今は四つ折りにして閉じてあるから分からんかもしれんが、抜け漏れを防ぐためと、意見を述べやすくする為に改善点を紙に記入して貰った」

P「なるほど…だから仕事が早かったんですね」

P「では、僕の集めた意見と合わせてみてみましょうか」


P「あわせて集めた意見と問題点を箇条書きにすると…」

木場「こうなるな」


・李衣菜の声(夏樹)

・自室にキッチンが欲しい(かな子) ※却下

・お菓子ばかり食べる子が居る(P)

・カーテンの色を自由に変えたい(美嘉)

・お風呂に入れる時間を延ばして欲しい(唯)

・相部屋の異教徒と別部屋にして欲しい(クラリス)

・相部屋の邪教徒と別部屋にして欲しい(道明寺)

・たすけて(杏)


P「あの、一部の部屋割を完全にミスしてませんか?」

木場「む、確かに一人で来た子には入寮者順に部屋を割ったから、こういう組み合わせになったんだが…」

木場「あの二人はお互いの宗教観を語り合ってたから対立というより良き対話相手だったと思うんだが…」

P「そうだったんですか?」

木場「うーむ、把握ミスをしてしまったかな?」

P「とりあえずこれは二人ともに聞いてきましょうか」

木場「そうだな…これは最悪2人を別部屋にすれば済む話だからな」

木場「まあ、こっちの方は私が片付けておこう」

P「お願いします」


木場「まあ、上の方から話しあっていこうか」

P「そうですね…」

木場「この、李衣菜君の声というのは?」

P「あー…夏樹曰くですが、夜中に李衣菜の自慰の声が聞こえて来て困っているとのことです」

木場「なるほどな、女子寮では良くある問題だからな」

P「そうなんですか? これ、どうしましょう…?」

木場「まあ、今度適当な理由をつけて集会でも開いて、名前は出さずになんとなく注意しておくよ」

P「ありがとうございます…こう言う問題は男の僕じゃあ解決し辛いので…」

木場(それに、P君には見せなかったが、他にもその事を書いてた子も居たからな… 注意喚起しなきゃならないだろう)


P「次は…自室にキッチンは却下だから…」

木場「お菓子ばかり食べる子が居る…か」

P「これは、今日莉嘉がお菓子を食べ過ぎて夕飯が要らないと言ってたので、良くないなと思って入れておきました」

木場「なるほど、確かに良くないな……これも呼びかけておくよ」

木場「不安なら食券の消費状態もチェックして、全員が食事を取っているか調べるようにしようか?」

P「ああ、そういう手がありましたか、お願いします!」


P「カーテンの色は…自費でなら可とするしかないですね」

P「流石に部屋の模様替えの為に事務所からお金を出す訳には行けないですし…」

P「それに、遮光カーテンじゃないと困りますし、そこらへんも自己責任でって事で」

木場「いや、案外経費で落とせるかもしれないぞ?」

P「え? どうしてです?」

木場「遮光カーテンには防音、断熱機能があるものもあるのでね」

木場「李衣菜君の声の問題と併せて、防音機能付きの遮光カーテンに変えるべきじゃないか?」

木場「…という名目で全カーテンの取り換えをしてアイドル達の好きな色にカーテンの色を選ばせれば……まあこの時限りの抜け技だが美嘉君の希望に添えるだろう」

P「はぁー… そんな抜け道が…」

木場「まあ、防音カーテンと言ってもそんなに大した性能ではないから大きな音は防げないが、まあ抑えた自慰の声くらいならば防げるだろう」

P「それじゃあ、ちひろさんに申請しておきますね」

木場「大体カーテン代はモノによるが概算で100万~150万マニーくらいだ、参考にすると良い」

P「ありがとうございます!」


P「次は…お風呂の時間の問題ですか」

木場「うむ、大浴場の入浴時間は19時~24時と決められていて、その時間を過ぎるとボイラーを止めなければいけないからお湯が出なくなるのは知っているね?」

P「はい、僕も第一女子寮の管理人をしてますので」

木場「うむ、第一女子寮は自室にお風呂があるから良いが、第二女子寮以降は無いのでね…」

木場「何かしらの都合で入浴時間を超してしまうと、水で身体を洗うしかなくなるんだ」

P「それは可哀相ですね…」

木場「しかし、大体一日に一人くらい居るか居ないかくらいの割合で入浴時間に入れない子もいるのが現状だ」

木場「だが規則に則らずにボイラーを動かして弊害が出た場合、私は責任をとれないのでね…」

木場「問題が起きたらボイラー屋を呼ばなきゃいけないだろうし、他の子にも迷惑がかかる」

木場「修理費は自腹だし、どれほどかかるものなのかは予想がつかない」

木場「管理人としては、規則を破ってボイラーを動かすのは愚の骨頂だな」

P「……そ、そうですね」

木場「こればかりは私の手には負えないな、規則を変えるなりして貰わないとな」

木場「ここら辺には銭湯や温泉も無い事だし、代用も聞かないし」

P「とりあえず、ちひろさんに掛け合ってみますね」

木場「うむ、頼むよ」


P「杏の『たすけて』ですが…」

木場「まあ、きらり君に可愛がられてるだけだろう」

P「ですよね」


P「あ、あと第一女子寮の方でもあった問題ですけど…」

P「食堂のイスと机の数は足りてますか? 席が埋まっちゃって朝食を取れない時はありませんか?」

木場「ああ、それは大丈夫だ、30席しかないから、問題があるように見えるがすべて埋まった時は見た事が無いな」

木場「まあ、それも不安なら食券の消費状態を見て報告するが…」

P「あ、大丈夫ならOKです!」

P「それと、第一女子寮ではコックさんにお昼のお弁当を作って貰う事が出来たんですが、第二女子寮の方でも可能でしょうか?」

木場「…それはコックに聞いてみるしかないな」

P「じゃあ交渉しますかね……」





木場「話し合いはこんな所か」

P「じゃあ、交渉に行きましょうか」


・・・・・・再び食堂・・・・・・

木場「やあコックさん」

コック2「あら、木場さんこんばんわ」

木場「こんばんわ、…すまない、さっきのお弁当を出して欲しいという要望なのだが…」

コック2「うーん…ちょっとそんな余裕は…」

木場「しかし、夕食の21時以降は大分もてあましているように見えるが?」

コック2「えーと…それは…」

木場「正直に答えて欲しい『絶対』に無理なのか、そうでないのか」

コック2「まあ…厳しくはなりますけど、可能ではあります」

コック2「しかし…作る量が2倍とかになるんだったら今までの給料じゃやってられないって言うのがあってですね…」

木場「作る量に関してだが、この寮に住んでいる高校生は15人程で、学校に学食がある子を等を選択肢から消すと弁当を欲しがる子は10人弱だ」

コック2「……あら、結構少なくて済むんですね」

木場「それに、お弁当の中身は夕食や朝食の作り残したもののあり合わせで作っても良い」

コック2「あー… それは作り残し処理と、いくらか大量に作って待機出来るので助かりますね それなら…まぁ…」

木場「まあ、しかし手間がかかるのは確かだろう、確約はできないが君の昇給を責任者に掛け合っておこう」

コック2「え! 本当ですか!? それならぜひやらせて下さい!!」

木場「決まりだな! 引き受けてくれてありがとう!」

ミスった…下が本来の流れです



・・・・・・食堂・・・・・・


P「すいませんコックの代表の方を呼んでもらえますか?」

コック2「あ、それは私ですけど…」

P「えっと、もし余裕があれば一部のアイドルのお昼のお弁当も作れるようにして欲しいんですけど…」

コック2「…うーん、ちょっと、そんな余裕無いかな」

P「そこをどうにか…」

コック2「いやー…困りますね、遠慮して貰いますか…」

P「アイドル達の健康管理の為に協力を…」

コック2「いや、困りますよぉ……遠慮して頂けませんか……」

P「お願いしますよぉ…」

コック2「いやいや……」


・・・

・・・・・・


P「…駄目でした」

木場「ふむ? 一応私も交渉に行ってこようか?」

P「結構めんどくさがってるので交渉は難しいと思いますよ?」

木場「まあ、一人より二人で行った方が確率は上がる物だろう」




・・・・・・再び食堂・・・・・・

木場「やあコックさん」

コック2「あら、木場さんこんばんわ」

木場「こんばんわ、…すまない、さっきのお弁当を出して欲しいという要望なのだが…」

コック2「うーん…ちょっとそんな余裕は…」

木場「しかし、夕食の21時以降は大分もてあましているように見えるが?」

コック2「えーと…それは…」

木場「正直に答えて欲しい『絶対』に無理なのか、そうでないのか」

コック2「まあ…厳しくはなりますけど、可能ではあります」

コック2「しかし…作る量が2倍とかになるんだったら今までの給料じゃやってられないって言うのがあってですね…」

木場「作る量に関してだが、この寮に住んでいる高校生は15人程で、学校に学食がある子を等を選択肢から消すと弁当を欲しがる子は10人弱だ」

コック2「……あら、結構少なくて済むんですね」

木場「それに、お弁当の中身は夕食や朝食の作り残したもののあり合わせで作っても良い」

コック2「あー… それは作り残し処理と、いくらか大量に作って待機出来るので助かりますね それなら…まぁ…」

木場「まあ、しかし手間がかかるのは確かだろう、確約はできないが君の昇給を責任者に掛け合っておこう」

コック2「え! 本当ですか!? それならぜひやらせて下さい!!」

木場「決まりだな! 引き受けてくれてありがとう!」



・・・

・・・・・・

P「あ、木場さんどうでした? 取り付く島が無かったと思うんですが」

木場「いや、快く引き受けてくれたよ、しかし料理を作る手間は増えるだろうから彼女の昇給を考えておいてあげてくれ」

P「え?」

P「マジッすか?」

木場「本気だ」

P(木場さんすげぇ…)

木場「まあ、一応ここの管理人だからな、ここの事に関しては頼りにしてくれたまえ」





P(そういえばさっきからほとんど木場さんに頼りっきりな気がする…)

P(いかん! これは俺の信用の為にも他の交渉ごとは俺がビシッと決めねば!)

P「あとは、ボイラーとカーテンの交渉ですね! ここからは俺に任せて下さい!」

木場「うん? ああ、ちひろ君との交渉になるだろうね、頑張りたまえ」


・・・・・・事務所・・・・・・

P「ちひろさん!」

ちひろ「あ、なんです? Pさん」

P「えーと、女子寮改変計画の事で…」

ちひろ「あ、はい」

P「第二女子寮のカーテンを厚手の防音性にしたいのと、ボイラーを深夜にも動かせるようにしたいんですが…」

ちひろ「ああ、レアメダルさえ払ってくれれば構いませんよ?」

ちひろ「大体カーテンなら高くても第二女子寮全体で150万って所ですかね、レアメダル1枚で手を打ちましょう」

ちひろ「ボイラーは…まあ、少し延長するくらいなら許可しましょう」

P「あ、はい」

ちひろ「他に何か?」

P「コックさんがお弁当を作ってくれるようになったそうなので昇給を…」

ちひろ「えー!? それは…うーん…」

ちひろ「…まあ、少しなら良いでしょう」

P「ありがとうございます」




P(あれ、俺そんなに活躍してない? あっさり決まってしまった…)

P(…まあそりゃ、俺がレアメダルとかマニー払えば済むから当たり前か…)


・・・・・・第二女子寮・・・・・・

P「ただいま戻りました……」

木場「どうだったね?」

P「ええ、ボイラーの延長も、カーテンも許可されました…」

木場「……その割には元気が無いね?」

P「…いえ、今回僕は役立たずでしたので」

木場「…今夜飲むなら愚痴に付き合うよ?」

P「はい…」



第二女子寮 改良編 終わり

第二女子寮 生活編に続く?

以上です、
画像先輩、コメントをくれた方、ありがとうございます!

今回は沢山投下ミスして申し訳ない……

姉ヶ崎「ンマイなぁぁあぁぁ」

姉ヶ崎「ンマイなぁぁぁあぁぁ」

第二女子寮生活編






夏樹「おーい、起きろだりー」ゆさゆさ

李衣菜「うーん…後5分……」

夏樹「さっさと起きないと後が辛いぞー?」

李衣菜「ふぁい……」




李衣菜「それじゃあ着替えたしごはん食べに行こう…」

夏樹「しゃきっとしろよ―?」


・・・・・・食堂・・・・・・

ザワザワガヤガヤ


夏樹「やっぱりこの時間帯の食堂は混むなー…」

李衣菜「もうちょっと早起きすればすぐに食べれるのにね」

夏樹「だりーが起きないからそれは無理だろ…」

李衣菜「私だって起きようと思えば早起きできるもん!」

李衣菜「なんだったら明日から早起きしてみせるよ!」フンス

夏樹「明日やろうって言った事は大抵出来ないんだよ」

李衣菜「は、早起きに関しては明日やるしかないから仕方ないじゃん!」

夏樹「つまり、だりーが早起きするのは永遠に不可能って事だな!」

李衣菜「何その方程式!?」





夏樹「ほらほら、やってないでお盆持って並ぶぞ」

李衣菜「なつきちのせいだと思うんだけど…」


・・・・・・


ガヤガヤ

TV <…! ……? ……!!

李衣菜「こんだけ混んでるとガヤガヤしててテレビの声聞こえないねー」モグモグ

夏樹「まあ、朝は仕方ないさ」モグモグ

李衣菜「うーん、残念…」


・・・・・・


夏樹「ごちそうさま!」
李衣菜「ごちそうさまー!」



夏樹「さて、ごはんも食べたし、準備して学校行かないとな」

李衣菜「少し時間あるから二度寝しようかな…」

夏樹「それ絶対起きれないパターンだから止めとけ」


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

そして学校が終わり…


18:00

第二女子寮前


夏樹「ただいまーっと、だりーはもう帰ってきてるかな…?」ガチャ

テクテク…

ガチャ

夏樹「…まだ帰ってきてないか、うーんどうするかなー」

夏樹「適当にギターの練習でもするか?」



ガチャ!

李衣菜「ただいまー!」

夏樹「お! おかえり」


李衣菜「あ、なつきち先に帰ってきてたんだね」

夏樹「そうみたいだな」

夏樹「さて、これから何する?」

李衣菜「うーん、お腹はそこまで空いてないし…ちょっと寮の中うろつかない?」

夏樹「そうだな! 結構階段の前とかに人が居るしな」

李衣菜「とりあえず行ってみよう!」





・・・・・・階段前・・・・・・

李衣菜「今は特に誰も居なかったね…」

夏樹「いや、待てだりー外から誰か来るぞ?」

李衣菜「あ! ホントだ! あれは…凛ちゃん?」


ガチャ

凛「おじゃましまーす」

李衣菜「こんばんわ! 凛ちゃん!」

夏樹「よっ、凛!」

凛「あ、こんばんわ2人とも」

李衣菜「どうしたの? 珍しいね?こっち来るなんて」

凛「あ、うん第一女子寮の門限が広がったから加蓮と奈緒と遊ぼうと思ってこっちに来たんだ」

李衣菜「へー!」

夏樹「お、噂をすれば…奈緒と加蓮がこっち来てるぜ?」



加蓮「ゲホッゲホッ…ふう」

奈緒「あんまり無理すんなよ?」

加蓮「大丈夫だって少し咳いただけだって」

奈緒「なら良いけどさ…」



凛「こんばんわ、2人とも」テクテク

奈緒「お、凛! もう来てたのか」

加蓮「こんばんわ、凛 …ケホッ」

凛「…大丈夫なの加蓮? マリッジブルー?」

奈緒「マリッジブルーでは顔色は悪くなんねぇよ!?」

加蓮「…もしかして、ジューンブライドの時の事根に持ってる?」

凛「全然?」





凛「……全然?」

奈緒「やっぱりちょっと根に持ってるじゃんねえか…」

加蓮「悪かったってば…」

凛「冗談だって、流石に体調不良の人に鞭打つような真似はしないよ」



凛「こんばんわ、2人とも」テクテク

奈緒「お、凛! もう来てたのか」

加蓮「こんばんわ、凛 …ケホッ」

凛「…大丈夫なの加蓮? マリッジブルー?」

奈緒「マリッジブルーでは顔色は悪くなんねぇよ!?」

加蓮「…もしかして、ジューンブライドの時の事根に持ってる?」

凛「全然?」





凛「……全然?」

奈緒「やっぱりちょっと根に持ってるじゃんねえか…」

加蓮「悪かったってば…」

凛「冗談だって、流石に体調不良の人に鞭打つような真似はしないよ」


李衣菜「余所から遊びに来てくれる友達かぁ…良いなあ」

夏樹「おいおい、アタシじゃ不満か?」

李衣菜「ううん! そうじゃなくて…」

李衣菜「たまには大人数でワイワイしたいなぁ…って思う時があって…」

夏樹「…まあ確かにそうだよな」



奈緒「……」


奈緒「なあ、せっかくだからそこの2人とも一緒に遊ばないか?」

加蓮「ん? 私は別にいけど?」

凛「私も良いけど、2人が了承するかな?」

奈緒「ちょっと聞いてくるな?」


奈緒「なあ」

李衣菜「にゃあ?」

夏樹「この事務所、猫キャラこれ以上増やすのか?」

奈緒「ち、違う! そうじゃない!」

奈緒「私は猫キャラなんかしない!! きゃ、キャラじゃねーし!!」

奈緒「そ、そもそも興味なんてないんだからな!! 本当だぞ!!」

李衣菜「そ、そんなムキになって否定しなくても…」












加蓮(良いこと思いついた)

凛(良いこと思いついた)


奈緒「と、とにかく! 本題に入るぞ!」

奈緒「これから凛と加蓮と3人で遊ぶ予定なんだが、良かったら2人も一緒に遊ばないかって誘いに来たんだ」

夏樹「お、渡りに船だぞ、どうするだりー?」

李衣菜「モチロン行く行く! ちょうど大人数で遊びたかったんだよね!」

奈緒「んじゃ、一緒に部屋に行こう」


夏樹「…なあ」

奈緒「にゃあ?」

夏樹「……」

奈緒「……」

夏樹「……」

奈緒「……///」

夏樹「にゃあ」

奈緒「や、やめろって!!///」

夏樹(意趣返しのつもりだったんだろうなぁ)




奈緒「と、ところでなんだよ?」

夏樹「いや、さっきだりーが大人数で遊びたいって言ってたのを聞いて気を使ってくれたんだろ?」

夏樹「ありがとな」

奈緒「べべべ、別にそんなんじゃねーし!」

奈緒「ただ、あたしが大人数で遊びたかっただけだし!!」

奈緒「全然遠くで2人が大人数で遊びたいな―とか話してたのが聞こえたとかじゃないし!!」

夏樹「しっかり聞こえてんじゃねーか!」


奈緒「と、とにかく違うからな!!」

夏樹「わ、わかったって」


加蓮「ちょっと!」

凛「夏樹さん?」

夏樹「あ、わ、悪い…別に弄る気は無かったんだが…」






凛「ズルイ!」

加蓮「私たちが奈緒を弄りたかったのに!」

奈緒「おまえら覚えてろよ?」

夏樹(…仲良いなこの三人)


・・・・・・奈緒加蓮の部屋・・・・・・

加蓮「じゃーん! これが私たちの部屋だよ!」

奈緒「まあ、何も変哲もない部屋だけどな」

凛「加蓮はなんとなく予想通りの部屋だけど…」

凛「意外だね、奈緒の部屋はもっと眉毛とか生えてるかと思った」

奈緒「今眉毛は関係ないだろ!!」

奈緒「ってか生えてたら怖えーよ!!」

凛「え? でも奈緒は剛毛でしょ?」

奈緒「だから今それ関係ないだろうが!!!」バンッ

加蓮「そうだよ!奈緒は剛毛だけど今関係ないよ! 奈緒は剛毛だけど!」

加蓮「それに剛毛剛毛言ってちゃ剛毛に可哀相でしょ! 剛毛に剛毛って言うのが一番剛毛的に傷つくって剛毛が言っ」

奈緒「剛毛言い過ぎだろ!! ってか別にそんなに生えてないよ!!」


奈緒「なんなんだよぉ…皆今日は一段と色々酷いよ……」グスッ

凛「ごめんね?」

加蓮「さっき沢山夏樹さんに弄られてたからその2倍は弄らないと収まりがつかなくて…」

奈緒「あたしは通常の3倍の弄られ損じゃねえか! やめてよ!」




夏樹(流石にこの会話の中には入っていけねえな…)

李衣菜(どうしよう…剛毛ネタで奈緒さん弄った方が良いのかな…?)


加蓮「あ、ごめんね? 2人とも置いてきぼりになっちゃってたね」

李衣菜「あ、ううん! 全然大丈夫!」




凛「とりあえず大富豪でもやろっか」

夏樹「なんか罰ゲームとかつけるのか?」

奈緒「んーそうだなー…最初は別に何も無しで良いんじゃないか?」

李衣菜「それよりルール何アリにするの?」

凛「とりあえず縛りと8切りと…」

加蓮「めんどくさいから8切り縛り革命ありで良いんじゃない?」

奈緒「そだな」


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・


李衣菜「革命!」バシッ

奈緒「!!」ガーン

凛「はい、革命返し」パシッ

奈緒「!」ホッ

加蓮「じゃあ私は革命返し返し!」パシッ

奈緒「!!!」ガーン



凛「…」ニヤニヤ
加蓮「…」ニヤニヤ



夏樹(…アタシもっかい革命返せるけど、やったら凛と加蓮に怒られそうだから止めとこう)

李衣菜「革命ってロックだよね!」

夏樹「勝ち負け度外視して革命ばっかり狙うのは問題だと思うぞ? だりー?」


・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・


凛「さてと、そろそろ時間だね私帰るよ」

加蓮「おつかれー」

奈緒「あー! 負けた負けた!」

李衣菜「はー、楽しかったー!」

夏樹「ここら辺でお開きか」

加蓮「そうだねー… そうなるね」

李衣菜「また誘ってね―!」

奈緒「おう! また来いよ!」

夏樹「んじゃ、今日はありがとな」スクッ

李衣菜「またねー!」


・・・・・・廊下・・・・・・


夏樹「部屋に帰るか? だりー」

李衣菜「あー…ううん、お腹すいたからごはん食べに行こう!」

夏樹「それもそうか、今日のごはんはなんだろうな?」



・・・・・・食堂・・・・・・


夏樹「今日は冷やしうどんか… 珍しいな」

李衣菜「うどんにドレッシングかけて食べるのはロックだと思う?」

夏樹「…反骨精神の塊ではあると思うぞ」

李衣菜「よしっ!」ガシッ

夏樹「何も良くねえよ!? 早まるなだりー!」


・・・・・・


夏樹「ごちそうさま!」
李衣菜「ごちそうさまー!」



李衣菜「次はお風呂いこっか!」

夏樹「おう!」


・・・・・・大浴場・・・・・・

夏樹「そういえば、だいたい浴場って地下にあるけどなんか理由でもあるのかな」

李衣菜「何でだろうね?」


夏樹「おっ シャワー2つ並んで空いてるな、よし」キュッ

ジャアアアアア…

李衣菜「うっひょー!」キュッ

シャアアアアアア…

李衣菜「ひゃああ! 冷たっ!?」ビクッ

夏樹「あー、そこのシャワーまだ誰も使ってなかったから温まって無かったんだな」

李衣菜「さ、寒い…」ガタガタ

夏樹「とりあえず私のシャワー使ってあったまっとけ」

李衣菜「ありがとうなつきち…」ガタガタ


夏樹「…」シャアアアアア…

李衣菜「…」シャアアアアア…

李衣菜(女子寮入ってからなつきちの髪下ろした状態がレアって訳でもなくなったな…)

夏樹「ん?なんだよ?」

李衣菜「はぁ…」

夏樹「何でため息つかれたんだ…?」


・・・・・・・

李衣菜「ふー、気持ち良かった~♪」

夏樹「んじゃ、部屋に帰ってギターの練習でもするか?」

李衣菜「そうだねー…ってあれ? 木場さんとクラリスさんと道明寺さんが居る…」




木場「…では、別に嫌い合ってるわけではないと」

クラリス「はい、ただ…どうしてもお互いの都合が合わずにお祈りの時間が減ってしまったりして…」

道明寺「これなら別部屋の方が良いなって話し合って決めた事で…紙のはちょっとPさんにいたずらしようかと思って…」

木場「ふむ、じゃあ明日にでも部屋を用意するよ。 気づかなくて悪かったね」



李衣菜「なんか込み入った話してるし、ささっと通りぬけた方が良さそうだね」

夏樹「そうだな」


・・・・・・部屋・・・・・・

夏樹「それじゃあ練習始めるか!」

李衣菜「えーと…今ちょうど9時だから10時以降は騒がしくしちゃいけないから…ちょうど一時間練習になるね!」

夏樹「まずは慣らしがてらスモークオンザウォーターのイントロ引くぞ!」


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

李衣菜「ゆ、指つった…」

夏樹「なんでここでつるんだ…」

李衣菜「つ、ついでに腕もつったっぽい…た、たすけてなつきち~…」

夏樹「と、とりあえず、つった方向と反対側に伸ばすんだ!だりー!」


・・・・・・


李衣菜「…あ、もうそろそろ10時だね」

夏樹「もうそんな時間か…、とりあえず今日はここまでだな!」

李衣菜「疲れたー! あと痛かったー!

夏樹「指とか腕のストレッチしっかりしとけよ?」

李衣菜「はーい!」

夏樹(とか言って絶対やらないんだろうな…)




李衣菜「それじゃあやる事も無くなったし…私は寝ようかなー」

夏樹「だリーが寝るならアタシも寝るか!」

李衣菜「じゃあ電気消していい?」

夏樹「頼むぜ!」

パチッ


李衣菜「それじゃあおやすみ!」シャッ

夏樹「ああ、おやすみ」シャッ



・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・


李衣菜(…よいしょ、こうして…ベットのカーテンを閉めて…っと)

李衣菜「…なつきちはもう寝たかな…?」


~~♡


第二女子寮生活編終わり

更新頻度激減して申し訳ない…少し言い訳をさせて下さい…

ちょっとリアルの友達にこのSS書いてるのバレかけるという事態が起きた後
この度、しっかりバレてしまいました…
まあ、バレたらばれたでその友達は寛容なので、別に弄って来る程度でフォローもしてくれたのですが

それでも、見られると思うと書くモチベーションが上がらず…現在に至ります。

しかし、保守をしてくれてる方に何も言わずにエタらすのは失礼と思い、
少しだけ書きためていた分を完成させて投下し、
第5女子寮まで書くと言いましたが、ここでこのSSは終わりにさせていただきたいと思います…

中途半端で申し訳ありません…


ただ、SS自体はまだ書きたいという気持ちはあるので、酉は変えますが別の話を書いていきたいと思います…
本当に申し訳ない…

とりあえずHTML化依頼を出して参ります。

もし、楽しんで呼んでいる方がいらっしゃるならば本当に申し訳ないです…すいませんでした…

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