モバP「なっちゃんとクリスマス」 (24)
1作目 モバP「なっちゃんという同級生」(モバP「なっちゃんという同級生」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434111292/))
2作目 モバP「なっちゃんという担当アイドル」(モバP「なっちゃんという担当アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434292580/))
3作目 モバP「ナナ先生のメルヘンデビュー」(モバP「ナナ先生のメルヘンデビュー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434535556/))
4作目 モバP「なっちゃんと恋人ごっこ」(モバP「なっちゃんと恋人ごっこ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434708764/))
5作目 モバP「なっちゃんと後輩アイドル」(モバP「なっちゃんと後輩アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434898915/))
6作目 モバP「なっちゃん達のガールズトーク」(モバP「なっちゃん達のガールズトーク」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436281527/))
7作目 モバP「なっちゃんと俺」(モバP「なっちゃんと俺」 - SSまとめ速報
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8作目 モバP「なっちゃんとその後」(モバP「なっちゃんとその後」 - SSまとめ速報
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9作目 モバP「なっちゃんと年越し」 鷹富士茄子「思い出話、追加注文です♪」(モバP「なっちゃんと年越し」 鷹富士茄子「思い出話、追加注文です♪」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451298456/))
10作目 モバP「なっちゃんと春休み」(モバP「なっちゃんと春休み」 - SSまとめ速報
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11作目 モバP「なっちゃんと梅雨」(モバP「なっちゃんと梅雨」 - SSまとめ速報
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12作目 モバP「なっちゃんと夏の事務所」(モバP「なっちゃんと夏の事務所」 - SSまとめ速報
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13作目 モバP「なっちゃんと秋の風物詩」(モバP「なっちゃんと秋の風物詩」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477203469/))
14作目 モバP「なっちゃんと年末年始」(モバP「なっちゃんと年末年始」 - SSまとめ速報
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15作目 モバP「なっちゃんとメイド」(モバP「なっちゃんとメイド」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493904964/))
16作目 モバP「なっちゃんと水着と夏祭り」(モバP「なっちゃんと水着と夏祭り」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1501973333/))
の、続きです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514089566
12月某日 事務所
茄子「ふんふんふっふふーん♪」
P「なっちゃん、上機嫌だな。なにかいいことあった?」
茄子「ふふ、いいことはこれから起こるんですよ♪」
P「?」
茄子「というわけで私が何を楽しみにしているか当てるゲーム!」
P「唐突だな」
茄子「今回の回答者はこの男! 最近布団から出るのが億劫で出社時間がだんだん遅くなってきている私達のプロデューサーです」
P「寒いからしょうがないだろう」
茄子「む、P君あまり乗り気じゃないですね」
P「寒いからそういうテンションになれないんだ」
茄子「ちなみに正解者には私が好きなコスプレをしてあげます」
P「ノーコンティニューで正解してやるぜ」
茄子「欲望に忠実な人は好きですよ~」
P「問題は『なっちゃんが何を楽しみにしているか』だったな」
茄子「はい♪」
P「『今日のP君はどんなイケメンなところを見せてくれるんでしょう♪』とか」
茄子「はい????」
P「いくらなんでもハテナマークが多すぎると思わない?」
茄子「寒いのでイチャコラなテンションになれないんです」
P「おのれ冬め……」
茄子「というわけで不正解のP君へのご褒美はなしということで」
P「待て待て、今のはウォーミングアップ。お楽しみはこれからだ」
茄子「さっきノーコンティニューで正解するとか言ってませんでした?」
P「わかった、宝くじで大勝利する未来が楽しみなんだな!」
茄子「まあ楽しみではありますけど、今回の件とは別ですねー」
P「くっ……残りライフ98か……」
茄子「何回コンティニューする気なんですか!?」
凛「無難にクリスマスが楽しみ、とかじゃないの?」ヒョコ
P「え?」
茄子「あら、凛ちゃん正解です♪」
凛「やった」
茄子「正月の女という側面がフィーチャーされる私ですけど、クリスマスも普通に大好きなんですよ? しゃんしゃんしゃーん♪ しゃんしゃんしゃーん♪」
P「くそ、まさかそんな王道な答えが正解とは……」
凛「逆にプロデューサーはなんでそう答えなかったの?」
P「だってなっちゃんひねくれてるからもっとひねくれた答えが正解かと思って」
茄子「ふーーーーーーん」
凛「茄子さんの目が濁りきってる」
菜々「ブラックホールみたいになってますね」
光「ブラックホールに消えたヤツがいそうだな」
茄子「今から消えるのはP君の悪の心です」
菜々「3割くらいしか心が残らなそうですねぇ」
P「ナナ先生ひどくない?」
菜々「担当アイドルを先生呼びする悪の心を消し去っちゃってください!」
茄子「任せちゃってください安部先生!」
菜々「さすが茄子さん……って、アレ?」
光「なんてことだ、Pに悪が潜んでいたなんて……アタシはどうすれば……」
凛「…………今日も平和だね、ここは」
茄子「というわけで、もうすぐクリスマスですよクリスマス♪」
P「クリスマスかー。昔は恋人たちが横行する街を眺めながら羨ましい気持ちを抱いていたなあ」
茄子「でも今年は?」
P「なっちゃんがいる」
茄子「私にもP君がいます♪」
P「いやー、リア充だな俺達!」
茄子「充実しちゃってますね~」
P「一緒にケーキ食べるか!」
茄子「シャンパンで乾杯しましょう♪」
菜々「さっき『寒いからイチャコラする気になれない』って言ってませんでした?」
凛「あれくらいだとイチャコラの域に入らないんでしょ、本人達にとっては」
光「Pと茄子さん、やっぱり仲良しだよなー」←純真無垢
菜々「はあ~……凛ちゃん、クリスマスはナナと一緒にシャンメリーを開けませんか?」
凛「ノンアルコールだね」
菜々「未成年ですから」
P「どうせならここのみんなでクリスマスパーティーを開かないか?」
茄子「あ、いいですねそれ♪ とても楽しそうですし!」
P「というわけで、菜々さん達、どう?」
菜々「えっ? ナナもいいんですか?」
P「当たり前だろ? 事務所のみんなでワイワイ楽しもうぜ」
菜々「Pくん……ううっ、やっぱりナナの教育は間違っていなかったんですね……」
光「……教育?」
凛「光は気にしなくていいから」
光「? よくわかんないけど、パーティーならアタシも参加したい!」
茄子「光ちゃんならそう言ってくれると思ってました♪ 凛ちゃんはどうですか?」
凛「私も大丈夫。みんながいいなら、参加したい」
P「もちろんオッケーだ。凛はうちのアイドルで最古参の重鎮だし、むしろ来てもらわないと困る」
茄子「凛ちゃんも参戦ですか……私、負けませんから」
凛「どうして茄子さんは時々私を恋のライバル視してくるんだろう……」
光「ちひろさんも呼ばないとな!」
菜々「そうですね! いつもお世話になってますし」
P「クリスマス当日は難しいかもしれないけど、なんとか全員の都合がつく日を探してみるよ」
翌週
P「えー、本日はお日柄もよく」
茄子「かんぱーい♪」
菜々「まだ22日ですけど、メリークリスマスですっ」
光「おめでたいなっ!」
凛「めでたいね」
P「っておい! プロデューサーの挨拶を聞け、ものども!」
ちひろ「誰も聞いていませんね」
P「まったく、これだからクリスマスに浮かれる女子達は」
ちひろ「昨日ものすごくはしゃいで飲みきれないほどのシャンパンとシャンメリーを買ってきたのは誰でしたっけ?」
P「…………」
P「今日は無礼講だ! ものども食って飲んで贅の極みを尽くせ!」
ちひろ「開き直りましたね」
P「よく考えたら普段の俺のキャラからして固い挨拶とか不要でした」
P「ほら、ちひろさんも飲みましょう」
ちひろ「ええ、そうですね。乾杯」
茄子「P君、チキンチキン!」
P「誰がチキンだ!」
茄子「チキンとってあげます~って意味ですよ」
光「わあ~! このシャンメリー、ウルトラマンのだ!」
菜々「昨日Pくんが光ちゃんのためにって買っていましたよ」
光「ありがとう、P!」ニコニコ
P「どういたしまして。光の笑顔は癒されるな」
茄子「癒されますね~。子どもの笑顔って、素敵です」
P「本当にな」チラ
茄子「わかりますわかります」チラ
凛「…………なんで私のほうを見て言うの」
P「凛の笑顔も見たいなあと」
凛「……しょうがないな」
P「おおっ」
凛「うちの花屋に毎週買い物に来るならいいよ」
P「現金な奴め……」
凛「プロデューサーのが移ったのかも」フフ
P「なんだと~」
茄子(たった今、素敵な笑顔を見せていることは黙っておきましょうか)
凛「クリスマスが終わったら、すぐにお正月だね」
光「茄子さんの実家では、やっぱり神様を降臨させたりするのか?」
菜々「依り代になるのは誰なんでしょうね?」
ちひろ「やっぱり若い娘とかじゃないんでしょうか? ということは、茄子ちゃん?」
茄子「P君大変です。いつの間にかうちの家のイメージがとんでもないことになってます」
P「みんなの想像だと神社に家かまえてそうだな」
凛「え、違うの?」
茄子「違いますよ~。私の家はきわめて普通の一般家庭で、私はそこに生まれた普通の美少女です♪」
P「自分で美少女っていうのか」
茄子「P君はそう思っていないんですか?」
P「いや、超美人だと思ってる」
茄子「ありがとうございます♪」
P「けど、そろそろ少女と呼ぶには厳しい年ごろじゃないか?」
茄子「そんなことありませんよ~」
菜々「心が若ければいつまでも美少女です!」
P「説得力があるな」
菜々「ホントにそう思ってます?」
P「じゃなきゃ、俺は菜々さんをウサミン路線でプロデュースしてないよ。信じてるからそうしてるんだ」
菜々「ううっ、Pくん……最近涙もろくてダメですね……」グスッ
P「ほらほら、今日はパーティーなんだから涙は引っ込めて。シャンパン一杯どう?」
菜々「アルコールは、ノウッ! です」
P「だよね」
ちひろ「みなさーん。ケーキを持ってきましたよ」
光「やった! でっかいホールケーキだ!」
茄子「私のメス裁きで完璧に切り分けてあげましょう」
凛「メスじゃなくて包丁だけど」
光「アタシに切れないものはない……!」
凛「結局誰が切るの?」
菜々「あーはいはい、まとまらないのでナナがサクッとやっちゃいますね」テキパキ
その後
P「なっちゃん、まだ帰らないのか?」
茄子「はい。もうちょっとだけP君とお話したいので」
P「そうか。しかし、あれだけあったケーキが全部なくなるとはなー。女性陣の腹の容量をなめてた」
茄子「甘いものは別腹ですよ♪」
P「今日はもちろんいいけど、くれぐれも体重管理には気をつけてくれよ」
茄子「わかってますよ。まだ若いんだから、代謝でどんどんエネルギー使っていくので大丈夫です」
P「ま、信じるか」
茄子「信じる者は救われる。幸運の女神からありがたい恵みがあることでしょう♪」
P「幸運の女神って?」
茄子「イッツミー♪」
P「やっぱり」
茄子「むー、そういうこと言ってると、プレゼントあげませんよ?」
P「プレゼントって、クリスマスの?」
茄子「いえ。それはクリスマス当日にお互いに渡すという約束になっていたので……今夜P君にあげるのは、別のものです」
P「別のもの……?」
茄子「まあ、一年間お世話になったお礼みたいなものです♪ ちょっと待っててくださいね」
数分後
茄子「じゃーん♪ 茄子サンタの登場でーす♪」
P「…………」
茄子「あれ? 反応がない……私の想定では、ミニスカへそ出しサンタのコスプレをしたなっちゃんの姿を見て泣いて喜ぶP君が見られると思っていたのに」
P「…………いや、その」
茄子「その?」
P「ドスケベサンタだ……」
茄子「ドスケベじゃないです」
P「ドスケベなっちゃんだ」
茄子「ドスケベなのはP君のほうです」
P「あまりにドスケベだから鼻血が出そう」タラー
茄子「出そうというか現在進行形で出てますよ~」
P「ふう」
茄子「落ち着きましたか?」
P「ああ。いつものクールでダンディな俺に戻った」
茄子「うん、いつものバカなP君ですね」
P「しかしなぜミニスケサンタのコスプレを」
茄子「ミニスカです。透けてるみたいに言わないでください」
P「不意打ちで来たもんだから思わず語彙を失ってしまった」
茄子「ふふっ。そこまで言ってもらえたなら、出血大サービスしてあげた甲斐もあったもんです♪」
茄子「P君、昔言ってましたもんね。サンタのコスプレしてほしいって」
P「昔?」
茄子「ほら、高校の時。ちょうどクリスマスイブの日だったはずです」
高校時代
P「クリスマスイブなのに予定がない」
茄子「はあ、そうですか」
P「予定がないのだよ鷹富士君」
茄子「はあ、そうですか」
P「鷹富士君は予定あるのかね?」
茄子「ないですけど」
P「ほう、ないのかね」
茄子「まどろっこしいので一言でまとめてもらっていいですか」
P「友達みんな恋人と一緒なのに俺だけひとりなのがすっげえ寂しいからクリスマス一緒に過ごさない?」
茄子「正直なのはP君のいいところだと思います」
P「イブ当日に急遽誘えそうな範囲で暇人の女の子はなっちゃんしかいないんだ」
茄子「正直すぎるのはP君の悪いところだと思います」ギロ
P「すみません」
茄子「そんなに女の子と過ごしたいんですか? クリスマスイブ」
P「超過ごしたい」
茄子「でも先週は『ま、べつにクリスマスにこだわる必要ないっしょwww』とか言ってませんでした?」
P「先週は確かにそう思っていたが、いざ当日になると世間に取り残された孤独に耐えられなくなった」
茄子「バカじゃないですか」
P「くそう、くそう」
茄子「はあ……なんで私、こんな人にほだされちゃったんだろう」
P「とまあ、いつまでも落ち込んではいられないから俺達でクリスマスを楽しもう」
茄子「情緒不安定ですね」
P「イベントは最終的には楽しまなきゃ損だからな」
茄子「……そういうもの、なんですかね」
P「おう」
茄子「……仕方ないですね。私に、いいプランがあります」
P「おっ! まさかなっちゃん!」
茄子「付き合ってあげますよ、P君のクリスマスイブ」ニコニコ
茄子「はいここ計算ミスしてます。3行目からやり直し」
P「はい」
茄子「ここは1行目から公式間違えてます。やり直し」
P「はい」
茄子「これ違う問題と混ざってませんか? 集中してない証拠です、やり直し」
P「はい」
P「ってもう嫌じゃーーー!!」
茄子「カフェで騒がないでください」
P「あ、ごめんなさい」
P「って、そうじゃなくて! なんでイブに数学の勉強会しなきゃいけないんだよ」
茄子「期末テスト、P君の数学の点数は何点でしたっけ」
P「36点」
茄子「まずいと思いませんか?」
P「うっ……」
茄子「安部先生から頼まれてしまったんです。『鷹富士さん、よかったらP君のお勉強を見てあげてくれませんか』って」
P「なっちゃんは成績いいもんなー。俺のお世話係を命じられたってわけか」
茄子「……まあ、先生の意図はそれだけじゃないかもしれませんけど」
P「え?」
茄子「なんでもないです。それより、今指摘したところ、早く解きなおしてください」
P「へーい。はあ~、なんでこんなことに……」
茄子「文句言わない。ここのお店、ケーキもコーヒーもおいしいじゃないですか」
P「それはそうだけど」
茄子「それに……寂しくないでしょう?」クスッ
P「…………まあ、違いない」
茄子「よろしい」
P「なっちゃん、楽しそうだな」
茄子「はい」
P「そっか。ならよかった」
茄子「人にモノを教える時は高圧的になれるので楽しいです」
P「それ、『楽しい』じゃなくて『愉しい』だよな」
茄子「P君は楽しいですか?」
P「なっちゃんがミニスカサンタコスしてくれたらもっと楽しい」
茄子「バカじゃないですか?」
※
茄子「ということがあったような」
P「あー、あったあった。なっちゃんすごい記憶力だな」
茄子「頭いいので」キリッ
P「でも、なんで今になって俺の要望を聞いてくれたんだ?」
茄子「凛ちゃんに感謝しなくちゃいけませんよ? この前のクイズの報酬、P君のために使ってくれたんですから」
茄子「『プロデューサーが好きそうなコスプレしてあげれば?』って」
P「あいつのぶんのおやつ、今度から高級チョコレートにグレードアップさせておこう」
茄子「私のぶんのおやつは?」
P「おせんべい」
茄子「わーい」
P「ところで、その衣装どこで手に入れたんだ?」
茄子「ちひろさんからお借りしました♪」
P「あー、なるほど。あの人コスプレが趣味だもんな」
茄子「ちひろさん用のサイズなので、ちょっぴり胸とお尻がきついですね~」パツンパツン
P「…………」
茄子「助平な視線を感じます」
P「神に感謝」
茄子「悟りを開かないでくださいねー」
茄子「あと、この格好結構冷えるので夏にお披露目したほうがよさそうですね。肌出まくりで水着みたいですし」
P「それは本末転倒だろう」
茄子「ほらほら、彼女が寒がってますよ~。こういう時、彼氏さんはなんと言うべきなのでしょうか♪」
P「カイロいる?」
茄子「あ、いいんですか? ありがとうございます♪ ……じゃなくてっ」
P「違うのか」
茄子「それも正解ではあるんですけど……」
茄子「……くっついて、あたためてくれませんか?」
P「…………」
P「しょうがないな。ほら」
茄子「……くっつけるの、肩だけですか?」
P「ダメか?」
茄子「……いいえ。とてもあたたかいです♪」
P「ドスケベサンタコスを見せてくれたお礼、ちゃんとしないとな」
茄子「ドスケベじゃないです。あと、お礼も別にいらないです」
P「なんで」
茄子「P君には、いつも素敵なものをたくさんもらっていますから。今までも、そしてきっと、これからも」
茄子「今日のプレゼントは、そのお返しをちょこっとしただけです」
P「なっちゃん……」
茄子「ちょっと早いですけど、今年もお世話になりました。P君のおかげで、とってもとっても楽しかったです」
茄子「来年も、よろしくお願いしますね」
P「……ああ、もちろんだ」
茄子「ありがとうございます♪」
茄子「まあそれはそれとして、本番のクリスマスプレゼントは奮発してくださいね♪」
P「さっきの殊勝なセリフが台無しだぁ」
茄子「クリスマスプレゼントに誕生日プレゼントにお年玉。勝利の法則は決まりました!」
P「もしかして俺からお年玉までもらう予定なの?」
茄子「え? くれないんですか?」
P「凛と光にしかやらんぞ、俺は」
茄子「けちー」
P「けちじゃありません。そんなこと言ってると誕生日プレゼントもあげないぞ」
茄子「わわっ、それは困ります! P君の全財産の5分の3をつぎこんだ贈り物はちゃんといただかないと」
P「どこの煉獄だ」
茄子「CCO君」
P「Pだよ。アルファベットならなんでもいいと思ってるなお前」
帰り道
茄子「わあ……P君見てください。イルミネーションが綺麗です」
P「ツリーの形になってるのか。やっぱりこの時期は街が華やかだな」
茄子「本当ですね……あら? 今、冷たいのが頬に当たったような」
P「お……雪だ。一足先にホワイトクリスマスだな、これは」
茄子「ロマンチックですね♪ さすがに雪が降るだけあって、かなり寒いのがたまに瑕ですけど」
P「実は俺、女の子が吐く白い息が大好きなんだ」
茄子「なんで今その性癖をさらけ出したんですか。私に呼吸させないつもりですか」
P「なっちゃんならノリノリですーはーしてくれるかと思って」
茄子「まったく……P君、大人になってもバカなんですから」
P「でもそういうところが?」
茄子「好きですけど本人に開き直られるとイラっときます♪」
P「すんません」
茄子「P君の反省している顔を見るとゾクゾクしますね」
P「怖い怖い」
茄子「ふふっ」
P「なっちゃんのつけてるマフラー、暖かそうだな」
茄子「あったかいですよー? P君も巻いてみます?」
P「そしたらなっちゃんが寒いだろう」
茄子「ですから、一緒に巻くんですよ♪ 恋人巻きです」
P「さすがに外でやるのはなあ。バカップルみたいだぞ」
茄子「はっ!? 危ないところでした……私達はバカップルではないというのに。クリスマス特有の恋人オーラにやられかけました」
P「そうそう。俺はバカだけどバカップルではない」
茄子「まったくです。まあ、P君は時々バカップルに足を踏み込みかけてる時がありますけど」
P「待て待て、それはなっちゃんの方だろ。今だってそうだったし」
茄子「いーえ、P君ですよ!」プクー
P「なっちゃんだって!」
菜々「どっちも等しくバカップルですよっ!!!」
凛「わっ、どうしたの菜々さん」
菜々「あ、すみません。よくわかりませんがウサミンレーダーが反応しました」
光「やっぱりウサミン星人ってすごいんだなー」
おしまい
おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
チキン買ってきます
過去作
小日向美穂「コーヒーなたみほ……?」 佐藤心「砂糖もあるぞ☆」
モバP「裕美に弱みを握られた」
北沢志保「いい兄さんの日」
などもよろしくお願いします
いつも乙
>チキン
梨沙「チキン♪」
心「チキンはどこだ☆」
飛鳥「……何故、こちらを見る」
おっつおっつ
おつ久々のなっちゃん
おつおつ
良かった
途中でPが終の秘剣カグツチやりそうな人の容姿のイメージになってしまった
このシリーズ好き
おつ
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