モバP「なっちゃんと水着と夏祭り」 (22)

1作目 モバP「なっちゃんという同級生」(モバP「なっちゃんという同級生」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434111292/))
2作目 モバP「なっちゃんという担当アイドル」(モバP「なっちゃんという担当アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434292580/))
3作目 モバP「ナナ先生のメルヘンデビュー」(モバP「ナナ先生のメルヘンデビュー」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434535556/))
4作目 モバP「なっちゃんと恋人ごっこ」(モバP「なっちゃんと恋人ごっこ」 - SSまとめ速報
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5作目 モバP「なっちゃんと後輩アイドル」(モバP「なっちゃんと後輩アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434898915/))
6作目 モバP「なっちゃん達のガールズトーク」(モバP「なっちゃん達のガールズトーク」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436281527/))
7作目 モバP「なっちゃんと俺」(モバP「なっちゃんと俺」 - SSまとめ速報
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8作目 モバP「なっちゃんとその後」(モバP「なっちゃんとその後」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445267426/))
9作目 モバP「なっちゃんと年越し」 鷹富士茄子「思い出話、追加注文です♪」(モバP「なっちゃんと年越し」 鷹富士茄子「思い出話、追加注文です♪」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451298456/))
10作目 モバP「なっちゃんと春休み」(モバP「なっちゃんと春休み」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458315705/))
11作目 モバP「なっちゃんと梅雨」(モバP「なっちゃんと梅雨」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1466864378/))
12作目 モバP「なっちゃんと夏の事務所」(モバP「なっちゃんと夏の事務所」 - SSまとめ速報
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13作目 モバP「なっちゃんと秋の風物詩」(モバP「なっちゃんと秋の風物詩」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477203469/))
14作目 モバP「なっちゃんと年末年始」(モバP「なっちゃんと年末年始」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483620583/))
15作目 モバP「なっちゃんとメイド」(モバP「なっちゃんとメイド」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493904964/))

の、続きです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501973333

ある日の事務所


P「なっちゃんってさ」

茄子「はい?」

P「胸でかいよな」

茄子「『今日も暑いよな』みたいなノリで言うことですか? それ」

P「でも事実だし」

茄子「仕事の都合上、私の身体データは全部P君に知られちゃってますもんね」

P「明らかに高校の時よりでかくなったよな。初めて数字見た時びっくりした」

茄子「身も心もP君にさらけ出しちゃいました♪」

P「俺が渡された資料には身体のことしか載ってなかったけど」

茄子「資料はそうかもしれませんけど、心は普段からあますことなく伝えてますよ?」

P「……確かに」

茄子「P君好きです」

P「俺も好き」

茄子「えへへ」





菜々「お熱いですねー」

凛「本当、熱いね」

光「え? 外は暑いけどこの部屋はクーラー効いてて涼しくない?」

凛「そうじゃなくて……まあ、いいか」

菜々「そういえば光ちゃん。ナナ、今週の仮面ライダー見ましたよ」

光「あ、本当? 今回も面白かったよね!」

菜々「そうですね。いよいよ物語もクライマックス、はたしてこれからどんな終わりを迎えるのか……ワクワクとドキドキです」

凛「今度映画もあるんだっけ」

光「ああ! 次の土曜日から」

菜々「映画も気になりますね。よかったら、みんなで一緒に行きませんか?」

光「行く行く!」

凛「私も行こうかな。今年の仮面ライダーは最初からずっと見てるし」

茄子「光ちゃんに布教された結果、なんだかんだとみんな見てますからね~」

菜々「茄子さんも行きます?」

茄子「ぜひご一緒させてください♪」

光「この仲間が続々と増えていく感じ……まさにエグゼイドみたいだ」

茄子「エグゼイドはベルトの変身音が耳に残りますよね。ついつい口ずさんじゃいます」

凛「たとえば?」

茄子「最大級のパワフルボディ♪ ダリラガン♪ ダゴズバン♪」

茄子「とかですかね」


P「………」ジーー

P「なるほど、確かに最大級のパワフルボディだ」

茄子「そういう意味じゃありません!」←バスト88、ウエスト57、ヒップ88

凛「最大級の」

菜々「パワフルボディ……」

茄子「凛ちゃんに菜々ちゃんまで……光ちゃんは違いますよね? 純粋に受け取ってくれますよね?」

光「アタシもマックス大変身したら茄子さんみたいにすごいアーマーが……?」

茄子「アーマーじゃないですよ!」



その日のお昼


茄子「頼まれていたアイス、買ってきましたよー」

P「あ、サンキュー」

茄子「食べさせてあげましょうか」

P「いいの?」

茄子「あとで私にも同じことしてくれるのが条件です」

P「それなら朝飯前だよ」

茄子「やった♪ では早速、あーん♪」

P「あーん」パク

茄子「おいしいですか?」

P「うん」

茄子「ふふ、じゃあもう一口どうぞ♪」

P「甘くて冷たくて最高だな」パク

茄子「この豚」

P「態度を冷たくしろとは言ってない」

茄子「冗談です♪」

P「しかし、珍しくカップルらしいことをしてる気がする」

茄子「本当、珍しくですね~」

P「ほんとほんと」

茄子「ところで、このアイス一口もらってもいいですか?」

P「あとでなっちゃんのも一口くれるなら」

茄子「もちろんです」

P「ああ、そうそう。新しい仕事をとってきたぞ」

茄子「おおー。どんなお仕事ですか?」

P「今回は夏らしく水着での撮影だ」

茄子「水着ですか。なんだか王道のアイドルらしいですね」

P「今までゆったりした服装での撮影が多かったし、ここらでなっちゃんのマキシマムマイティなダイナマイトスタイルをお披露目してもいいんじゃないかと思って」

茄子「ファンの皆さんを悩殺するつもりでいけってことですね」

P「そういうこと。写真を見た人間全員をぶっ倒すつもりでいけ」

茄子「表現が物騒ですよー。そんなに私のセクシーショットが見たいんですか?」

P「バカを言うな。仕事と私欲はきちんと区別してるぞ」

茄子「じゃあ見たくないんですか?」

P「超見たい」

茄子「H君の正直なところ好きですよ」

P「Pだよ」

茄子「今思い返してみると。ひょっとして、高校時代も私の水着姿に興奮したりしてたんですか? たまに男女一緒にプールの授業を受けてたはずですけど」

P「どうだろうなあ。あの頃は、なっちゃんをあんまり異性として意識してなかったし」

茄子「なるほど。ちょっと思い出してみましょうか」









学生時代


P「さっきのプールの授業で思ったんだけどさ」

茄子「はい」

P「なっちゃんって結構胸でかいよな」

茄子「………は?」

P「人を殺せるような視線で睨まないでくれ」

茄子「睨みもしますよ。いきなりセクハラまがいのことを言われたら」

P「すんません」

茄子「訴えたら勝てるレベルですよ」

P「いや、さすがにそこまでは」

茄子「勝てます。最悪私の幸運で勝ちに持っていきます」

P「ひどい」

茄子「シロじゃなくてクロですよ、みたいな感じです」

P「なっちゃん、最近自分の運を自分でネタにするようになったな」

茄子「いつまでも後ろ向きではなにも始まりませんから。少しずつ、考えを変えられるようにしていきます」

茄子「だって、そっちのほうが面白いでしょう?」クス

P「……その通りだな」

P「そういえばさ。俺達、席替えしても席近いままだったけど。これもなっちゃんの幸運だったりする?」

茄子「それだと、私がP君の近くの席を望んだことになりますけど」

P「違うの?」

茄子「………」

茄子「知りません」プイ

P「あ、思ったんだ。思ったんだろ? へえ~~、うれしいなあ」

茄子「デリカシーのない人は嫌いです」

P「いやー、美少女に好かれるとは俺の人生にもついにモテ期が」

茄子「は?」

P「だから真顔で睨むのやめて」

茄子「正直毎度怖がってくれるので愉しいです」ニタァ

P「そういう笑顔は求めてない!」









茄子「やっぱり異性として意識してません? セクハラ発言盛りだくさんでしたよ」

P「男子高校生なんてこんなもんだよ」

茄子「今もあんまり変わってませんけど」

P「少年の心を失ってないだけだ」

茄子「へえ、そうですか」

P「感情がこもってないんだけど」

茄子「気のせいですよ。ところでP君、水着のリクエストとかありますか?」

P「スク水」

茄子「は?」

P「真顔やめて、冗談だから。色はピンクがいい」

茄子「ビビりさんなところも変わってないんですね♪」ケラケラ



茄子「水着といえば……私、ちょっとやってみたい遊びがあるんです」

P「やってみたい遊び?」

茄子「はい♪ その名も『爆弾サイダーロシアンルーレット』!」

P「ロシアンルーレットか。ということはスリリングなやつだな、たぶん」

茄子「サイダーを何本か用意して、そのうちの1本だけを超振りまくっておきます。力の限り振りまくっておきます」

P「もしかして、その後みんなにサイダーを選ばせて、ひとりだけ開けた瞬間暴発する感じか」

茄子「その通り♪ はずれを引いた人はびっちゃびちゃになっちゃうので、濡れてもいい格好の時しかできないんですよね~」

P「なるほど。だから水着の時にやりたいってことか」

茄子「お仕事の時じゃなくてもいいので、凛ちゃん達も誘ってみんなでやってみたいです」

P「いいな、それ。面白そうだから俺も混ざりたい」

茄子「あ、P君には別口でハイパー振りまくったサイダー渡すので大丈夫です」

P「なんで俺だけハズレ確定!?」

茄子「私の愛です♡」

P「ひどく歪んだ愛だな、おい」

茄子「ヤンデレラガールを目指しましょうか」

P「先にシンデレラガールを目指してくれ」

茄子「わかってますよ。飲み物いります?」

P「麦茶を頼む」

茄子「はーい……あ、そうだ。P君P君」

P「ん?」

茄子「夏といえば、水着の他にも定番のイベントがありますよね」

P「定番?」

茄子「そう、定番♪」



一週間後


菜々「光ちゃん、焼きそば食べますか?」

光「食べる!」

菜々「じゃあ、光ちゃんのぶんも一緒に買ってきますね」

光「ありがとう、菜々さん!」


茄子「やっぱり夏祭りはこの雰囲気がいいですよねー」

凛「わかるかも。がやがやしてるところとか、屋台からいい匂いがしてくるところとか」

P「俺達もなにか食べるか? そこにタコ焼き売ってるけど」

茄子「あ、私たこ焼き食べたいです」

凛「じゃあ私も」

P「オッケー、買ってくる」


茄子「こうして見てると、やっぱりP君は大人ですね。率先して動いてくれますし」

凛「その理論だと菜々さんも大人になるけど」

茄子「まあ、心が大人ってことでひとつ」


菜々「ナナは17歳ですからねーーー!!」


凛「わ、聞こえてた」

茄子「ウサギだけに耳がいいですね」


凛「でも、よかったの?」

茄子「? なにがですか」

凛「プロデューサーとふたりきりで来なくて。誘われたから、みんなで来ちゃったけど」

茄子「ああ、なんだ。そのことですか」

茄子「いいんですよ。私はみんなでお祭りに来たかったんですから」

茄子「確かに、P君とお祭りデートも魅力的ですけど。私も彼も、凛ちゃん達と一緒に過ごす時間が大好きなんです」

凛「……そっか。ちょっと照れるな」

茄子「P君なんかは、美女4人の浴衣姿が見られて眼福だと思ってるに違いないですから♪」

凛「感動が半分くらい減った」

茄子「うふふ」

凛「減った分、プロデューサーに楽しませてもらおうかな」フフ

茄子「存分に楽しんじゃいましょう♪」


光「はっ! とぉ! ふっ!」

P「光、掛け声はいいけど全部めちゃくちゃな方向行ってるぞ」

光「意外と難しいな、輪投げ……」


菜々「それっ!」

凛「すごい、また金魚ゲット」

茄子「網が破れる気配がありませんね」

菜々「これでもナナ、昔は『金魚すくいの菜々ちゃん』として近所からは恐れられていたんですよ」フフン

凛「それ、誰が恐れるの?」

菜々「縁日で屋台を出すおじさんたちが」

茄子「なるほど。商売あがったりというわけですね」

菜々「あと、近くの中学の金魚すくい部の人達も恐れてました」

凛「その部の活動内容が気になるんだけど」

光「射的! 次は射的やろう!」

P「ああ、いいぞ。おーい、みんなも射的いくか?」

菜々「射的ですか! ナナ、実はそれも得意です!」

P「菜々さんなんでも得意だな」

光「まるでお祭りの先生みたいだ!」

菜々「ふふん、ナナ先生に任せてくだ……はっ!」

菜々「せ、先生じゃないです」

茄子「菜々ちゃん菜々ちゃん。今のは学校の先生じゃなくて、お祭りの師匠的な意味での先生ですよ」

菜々「あ、なるほど。それならいいです」

凛「いいんだ」

光「菜々先生! アタシに射的のコツを教えてくれ!」

菜々「よーし、頑張っちゃいまーす」

P「ナナ先生、俺にも教えて」

菜々「Pくんは手がかかりそうなのでパスです」

P「それは昔の話だろ!」

菜々「冗談ですよ。ナナ先生は不良の生徒も見捨てませんから」

P「あの頃の俺は不良じゃなくて自由だっただけだってー」

菜々「そういうの、屁理屈って言うんですよ?」

P「うっ……はは、やっぱ敵わないな。ナナ先生には」

光「???」


凛「プロデューサーって、菜々さんの前では時々子どもっぽくなるよね」

茄子「そうですねー。ちょこっと、羨ましいです」

凛(茄子さんと話してる時も、わりと子どもっぽいところ出てると思うけど……本人から見ると、やっぱり違うのかな)

一時間後


P「なっちゃん、そろそろ花火始まるよ」

茄子「あ、はい。なんとかジュースを買って戻ることができました。P君もどうぞ」

P「ありがとう」

茄子「無事座る場所が確保できてよかったですね」

P「ああ。凛達も、今ごろ空を見上げる準備でもしてるのかなあ」

茄子「ちょっと前に突然、別行動を伝えられたわけですけど……花火が終わったら合流しようって」

P「まあ、あれだな。気を遣われたな」

茄子「ですよね。やっぱり」

P「花火はふたりで見たほうがロマンチックだとか考えたのかな……ナナ先生か、それとも凛が発案者か」

茄子「たぶん、光ちゃんも含めて3人全員が思いついたんじゃないでしょうか。そんな気がします」

P「ありえるな。そこまで思ってもらったなら、素直にふたりで楽しもうか。花火」

茄子「はいっ」

茄子「あ、でもその前に」

P「なに?」

茄子「浴衣の感想、まだ聞いてませんよ?」

P「………」

P「大和撫子って感じで、すごく綺麗」

茄子「ありがとうございます♪ P君も、普段着ですけどかっこいいですよ」

P「あとうなじがたまらん」

茄子「発言撤回します。かっこいいを塗りつぶすほどえっちです」ジトーー


P「その水風船、いつの間にとったんだ?」

茄子「P君達が射的をしていたときに、お隣の屋台でゲットしてました」

P「へえ」

茄子「まだまだ回り足りない気分です。時間がもっと欲しいって思っちゃいました」

P「元気だなあ。俺なんて、今腰を下ろせてほっとしてるっていうのに」

茄子「P君、体力落ちたんじゃないですか? 高校の頃は、P君が私をあちこち引っ張りまわしていたくらいなのに」

P「もう年かな」

茄子「同い年ですよ、私達」

P「バレたか」

茄子「もう……けど、懐かしいですね。あの頃も、P君に連れられて夏祭りに来た覚えがあります」

P「そうだったな。確かあの時は、なっちゃんも普通に私服だったか」

茄子「浴衣なんて持ってなかったですからね。着る機会もなかったですし」

P「休日は出かけない半引きこもりだったもんな」

茄子「誰かさんのおかげで、徐々に外に出るようになりましたけどね。ふふっ」

茄子「そして今となってはP君よりも体力がつきました」

P「なにおう。まだまだ俺のほうがスタミナはあるぞ」

茄子「おうおう、やりますかぁ?」

P「上等だコラ」

茄子「こらこらぁ♪」

P「おいおい、にやけながら喧嘩売るやつがあるか」

茄子「P君だって――」


ひゅ~~~~~  どーんっ!!


茄子「っと。花火始まりましたね」

P「喧嘩は終わりだな」

茄子「はい♪」


茄子「花火はいろんな形がありますけど、P君はどれが好きですか?」

P「そうだな……あ、今打ちあがった椰子の葉みたいな形のやつ。あれが好き」

茄子「ああ。あれ、そのまま椰子って名前の花火らしいですよ」

P「そうなんだ。初めて知った。ちなみに、なっちゃんはどんな花火が好きなんだ?」

茄子「私は……うーん、全部♪」

P「その答えはずるくないか」

茄子「すみません。でも、本当に全部綺麗で、見ていて楽しいから」

茄子「そう……全部、面白いんです。P君のおかげで、たくさんのものを楽しめるようになったから」

P「………」

P「俺のおかげじゃないよ。なっちゃんが、自分で自分を変えたんだ。たくさんのことを、楽しめる自分に」

茄子「もちろん、自分を変えられるのは自分だけです。けど、そのきっかけをくれたのは、間違いなくあなただから」

茄子「だから、改めて言わせてください」

茄子「あなたは、私を幸せにしてくれました。今度は私の番です」

茄子「私が、あなたを幸せにしてあげます。きっと……ううん、必ずです」

P「……男顔負けのかっこいい告白だな。俺の立場がないや」

茄子「そんなことありませんよ。P君はいつだって男らしくて……ああでも、いつだっては言いすぎかな。だいたい男らしい……いや、時々男らしい……たまに……」

P「どんどん頻度が下がってないか?」

茄子「大丈夫です。男はいざって時に男らしければOKですよ」

P「いざって時、ね」

P「……なっちゃん」

茄子「はい」

P「俺も、頑張るから……一緒に、幸せになっていこう」

茄子「………はい♪」ニコ





その後


茄子「あ、福引でハワイ旅行のペアチケット当たりました」カランカラン

P「え」

茄子「さっそくP君を幸せにしてしまいましたね♪」

P「幸せが即物的すぎる」

茄子「さっきP君が椰子が好きって言ったからですかね」

P「そこ伏線か~~」




おしまい



おまけ


デパート 水着コーナーにて


茄子「………」ジーー

茄子「P君、ピンクの水着が好きって言ってたっけ……それだと、これとかこれとかかな」

茄子「ちょっとキワドいけど、これとか……P君えっちだし、こういうもののほうが喜びそう」

茄子「………」

茄子(喜びすぎて、オオカミになったりとか……いやいや、P君にかぎってそんなことは)

茄子(でもでも、手を出されないにしても、すごく興奮されたりしたら……)

茄子「だ、ダメですよP君。そんなにジロジロ見ちゃ……」イヤンイヤン




凛「………」

茄子「えへへ………はっ!? り、凛ちゃん!?」

凛「こんにちは」

茄子「ど、どうしてここに……?」

凛「どうしてって、買い物だけど」

茄子「い、今の……見てました?」

凛「………えっと、その」


凛「がんばって、ね?」

茄子「」


茄子「あ……ああぁぁああ~~!!」カアァ

凛(この人やっぱり乙女だ……)


おまけおわり


おわりです。お付き合いいただきありがとうございます
今回の水着茄子さんはちょっとヤバすぎますね。なんとか勝ち取りたい……

過去作
佐藤心「あんにゅいはぁと」
二宮飛鳥「七夕アフター」 佐藤心「そうめん食べるぞ☆」
などもよろしくお願いします

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