男「これがヤンデレってやつか」 (683)
注意書き:思いつきヤンデレを書く。ヤンデレ亜種だと思ってどうぞ。拘りあるならまぁ、読まないほうが良いかと
書いてるもの。
ウェイター「俺は勇者じゃないんだけども」 女兵士「貴様は勇者だよ」
ウェイター「俺は勇者じゃないんだけども」 女兵士「貴様は勇者だよ」 - SSまとめ速報
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男「ただれた」 女「日々」
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勇者「ふへ~、疲れたぁ」
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女「あ~あ、退屈だなぁ」
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たぶんこれで全部。
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女「男く~ん」
男「あからさまなロープですか」
女「これから監禁するからね」
男「いやぁ、それはお断りだなぁ」
女「とりあえず、私だけの目に触れられるように」ジュルリ
男「涎まで垂らしておりますか。こうなればすたこらさっさと」シュタタタ
女「あ~、待ってよ~!」
男「待てないなー、少なくとも学校まで逃げるのさ~!」
女「待てー!」
男「よし、疲れた! 寝る!」
男友「堂々と居眠り宣言すな」パシッ
男「いやぁ、最近女さんの猛攻が激しくてねぇ」
男友「今も微笑んでこっち見てるな」
女「………」ニコニコ
男「おかげで、女性が寄ってきませんね」
女「………」ゴゴゴゴゴゴッ
男友「近づくたびにあの殺気だからな」
男「そしてお前は言うな、いっそ付き合えばいいと」
男友「うん」
男「監禁とかしてこようとするのに、それは無理」
男友「うん」
女「………」ショボン
男「それだけに、一人になるのが最近の恐怖でござい」
男友「でも、女さんはいわゆる美少女で、頭脳明晰で運動神経よし、だぞ。まさしくテンプレート、いいじゃない不釣合いでも相手が求めてくるなら、俺も無理だけど」
男「だから余計怖いのよねぇ。考えてみてよ、頭脳明晰ということは事態をうまくコントロールし、運動神経よしということは、身体能力を求められる時にこちらが負ける恐れが」
男友「勉強はともかく、運動神経はだいぶ鍛えられたよなお前」
男「毎日スリリングな逃走劇してるからね。走行中の車の間を縫ったり、塀の上を走ったり、この間は走ってるトラックに飛び掴まって逃げたよ」
男友「お前、タイ映画に出れるんじゃね?」
男「むしろ、女さんから逃げるだけで一本映画出せるよ」
女「………」ニコニコ
男「俺が女さんのことで話してるからすっごくうれしそう」
男友「天は二物を与えずっていうけど、あの人は精神面に難がでちゃったんだな」
男「というわけでお昼ですが、これもまた至難ですね」
男友「おう、俺は付き合えんからがんばれ」
女「男く~ん」
男「とりあえずお断りじゃ~!」シュタタタ
女「あぁ、待って~!」
男友「…あいつも大変だね」
男「というわけで校長室に逃げ込みました」
男「校長先生はいません。とりあえず、あの無駄にでかい机の下でカレーパンを食おう」ゴソゴソ
女「男く~ん?」
男「……(う~ん、早いよ)」もぐもぐ
女「…この部屋から男君の匂いがするんだけどなぁ」スンスン
男「……(せめてカレーパンを食い終わるまでは見つからないといいな)」
男「……(よし、カレーパンは食い終わった)」
女「あ、みっけー」ニコニコ
男「うん、出るからちょっとどけてね」ゴソゴソ
女「うん!」
男「全速力で逃走だ!」シュタタタ
女「あ、待ってー!」
男「というわけで今度は屋上です。貯水タンクの上に座ってます」
女「もー、なんで逃げるのー」
男「逃げる理由は思いつかない?」
女「ん~…、あ、ご飯作ってきたよ」
男「スルーするんだね、ヤンデレって」
男「うん、おいしそう見た目は」
女「中身もおいしいよ?」
男「そう、じゃあ女さん自分で毒見してもらっていい?」
女「うん、先にお茶飲む?」トポトポ
男「女さんが先に飲んでくれたらね」
女「いい天気だね」
男「うん、いい天気だね」
女「……(自分が眠るわけにはいかないからなぁ)」
男「……(今日も薬入りか)」
男「放課後だ!」
男友「なんでいっつも変なとこで元気な宣言するのかね?」
男「状況わかりづらいじゃん。地の文もないから」
男友「そこはメタくなるなよ」
男「ヤンデレに追い掛け回される運命を無理やり負わされてるんだぞ、メタくもなるわい」
男友「ほら、そんな愚痴言ってるから」
女「一緒にかえ――――」
男「夕日に向かってアイキャンフラーイ!」ピョイーン
女「あ、待ってー!」
男友「……ここって、3階だよな。今更だけど」
男「さて、無事に逃げ戻ってきた自宅な訳ですが」
女「えへへ、待ってたよ男君」
男「いやぁ、いるんだよねぇ」
女「男君のことなら何でも知ってるからね」
男「…(今日もまた盗聴器とか探しとかないと)」
女「それに、帰りは家にいれば帰ってくるもんね」ニコニコ
男「そして不幸なことに、女さんの家は近所と、しかもこれまた豪邸」
女「家のことは、言わないでほしいかなぁ」
男「あ、ごめんごめん」
男「…(家のことをいうと、息しづらいぐらいに冷たい雰囲気だすから注意だった)」
女「でもできれば、一緒に帰りたいかな」ニコニコ
男「帰ってる最中どうなるかわからないからねぇ」
女「何もしないよ? ずっと一緒にいるだけで」
男「ロープはしまいましょうか」ヒョイ
女「ああん、いけず…、あ」
男「どうしたの?」
女「男君が私を監禁しても一緒に入れるね!」パアー
男「間違いなく放置プレイすると思うよ」
女「そんなぁ」シュン
男「夕食をいただき、お風呂も上がり、本来は寝るだけなんだけど」
女「一緒に寝よ!」
男「それは良くはないんだけどねぇ」
女「えー、どうして?」
男「付き合ってるわけでもないですし」
女「お母様は公認だよ」
男「あー、まぁ、そうだね」
男「…(母さんはそうは言い出せない立場だからなぁ)」
男「とりあえずコーヒーでも飲もうかな、女さんも飲む?」
女「うん!」
男「どうぞ」コト
女「いただきま~す」コクリ
男「……」ズズッ
女「さぁ、寝よう!」
男「早いなぁ、飲みきってもないのに」
女「いいでしょう?」ウルウル
男「はいはい」ゴソゴソ
女「えへへ」ゴソゴソ
男「消しますよー」
女「うん」
女「……」クー
男「……」パチリ
男「うん、寝たね。睡眠薬を盛らなきゃいけないとか、面倒だよなぁ」コンコン
男「おっと、女さんお出迎えですよ。今あけますねー」カチャ
黒服「ご不便おかけしております…」
男「いつもどおり睡眠薬でぐっすり寝てもらってますよ。お屋敷のほうに戻してくださいな」
黒服「はい…」ダキアゲ
男「じゃあ、おやすみなさい」
黒服「…おやすみなさい」
男「さて、盗聴器と盗撮を探して寝るかぁ」
とりあえずここまで。
男「ただれた」女「日々」も読んでたよ。こっちもたのしみにしてます
もはや不憫な男に同情を禁じえない
おつつ
>>15
ヤンデレに絡まれてる人間は、大体不憫な気がするよ
エロは未定です
男「休日である」
男「もちろん女さんとの攻防に休日なんてない、見つからないアジトでもあれば別だろうけど」
男友「だからってウチくんなや」
男「少なくともヤンデレに関しての知識では」
男友「うん?」
男「フラストレーションが高まってない状態なら、人と居た方が比較的安全」
男友「避難所じゃねぇぞ」
男「他に頼ってもいいんだけどさぁ」
男友「けど、何よ」
男「そのたびにABCDって人物増えたら読者混乱するやん」
男友「だからメタいよ」
男「チャイム、来たみたいだねぇ」ピンポーン
男友「うわ、急がないと」バタバタ
男「早くしないと扉壊されるからねぇ」
女『男友く~ん、男君いるんでしょ?』ガチャガチャ
男友「居るし、今開けるからまっ――」
女「お邪魔しま~す」ガチャッ
男「ついにここの合い鍵作られたかぁ」
男友「しゃれならんて……」
女「せっかく家まで行ったのに、男君いないんだもん」
男「会う約束をした記憶がないんだけどなぁ」
男友「スルーすんなや」
男「まぁ、こうなる訳だねぇ」
男友「ちょ、ひど」
女「あはは、男友待て~」
男友「死ぬ死ぬ死ぬ!」
男「チェックメイト」
男友「ぎゃあ! ……パーフェクトダーク、もうやめない?」
女「私はどっちでもいいよ」
男「止めても基本、2対1の図式は変わらんけどな」
男友「お前ら俺をいじめて楽しいか?」
男「楽しい?」
女「私はいじめてないよ。男君攻撃するのやだから、男友君攻撃してるけど」
男「だとさ」
男友「その言葉で終わらせねぇぞこちとら」
男友「というわけで映画を借りに来た」
男「お前さんも状況説明してるやんか」
男友「そろそろメタから離れいよ」
女「男君これとかどう?」
男「ラブロマンスより他のがいいかなぁ。例えばこれとか」
男友「ミステリー系とか重いの観るのか? ここはこれだろ」
女「アクションもの、殴り合ってるの観ると、痛そうで嫌だなぁ」
男「ものの見事に割れてるな」
男友「お前等居るのにラブロマンスも観る気しないわ」
女「ミステリーも、人が死ぬシーンはちょっと…」
男「食い違い祭りや」
男「(個人的にヤンデレがそういうの拒否感あるのは驚きだけど)」
男「最終的な着地点がここになりました」
女「あはは、面白い動きだね」
男友「コメディなら万人が見れるからな。ただ、こっちで有名なのがあんまりなくて、面白さがピンキリなのが玉にきず」
男「それなら芸人さんの部隊ショーとか、それら借りれば早いやん」
男友「その場合、好きな芸人が一致してればいいんだけど」
男「俺ら、好みはてんでバラバラだからな」
女「あ、男友君。ジュース開けていい?」
男友「どーぞどーぞ」
男「好みの違いはこんなところにも、俺がコーヒーで」
女「私はアップルジュース」
男友「ドクペ」
男「振って悪いけど、飲み物の好みとかはそうそう被らないよな」
男友「だな。あるなら、ラーメンの味とかか」
男「醤油だな」
女「私は塩!」
男友「とんこつ」
男「2択にしないと、かぶらないんじゃないか?」
男友「じゃあ……、焼き鳥は塩かタレか」
男「塩」
女「塩」
男友「タレ」
男「よし、タレ派を排除じゃ」
女「いえっさ~」
男友「こういう時だけ息合うなよ!」
いったんここまで
おつ
男と女は結構仲いいな、ほのぼのしてる錯覚を覚える(一方的ヤンデレだけど)
男がのらりくらりと避けて、女は男を思いやる方向がまだ比較的狂ってないからなし得てるんだな
男友「というわけで、二人ともそろそろ帰れ」
男「女さん先に帰っていいですよ」ニッコリ
女「一緒に帰ろう、男君」ニッコリ
男友「(人ん家で、このやりとり止めてくれんかなぁ)」
男「男友、じゃあついて来て」
女「え~、二人で帰ろうよう」ジロリ
男友「俺にらまれてもさ」
男「じゃあ3日間だけ盗聴を許すから、男友と三人で帰ろう」
女「むぅ…仕方ないなぁ」
男友「てか行かなきゃダメなんかい」
男「クラスの人間が事件に巻き込まれたとかやだろ?」
男「いやぁ、毎度毎度走って帰るのは面倒だから助かるよ」
男友「はぁ、俺は面倒だよ」
女「………」ピリピリピリ
男友「女さんがこえ~よ」
男「大丈夫大丈夫、俺はそれ以上の恐怖と毎日向き合ってるんだぞ。一日の一時間ぐらい共有しようぜ」
女「男君を怖がらせてる人がいるなんて、許せない」
男友「よく自分じゃないと思えるよなぁ」
男「だって当人はそのつもりじゃないからね」
女「ね~」
男友「若干の自覚ある…ってか変なとこは息合うよなぁ」
ネーチャンソコラデチャヲシバカナイ?
イヤヨーイヤー
男「見て見ぬ振りすべき?」
男友「女さんの好感度が下げられるかもね」
男「むしろ助けると、あの女の人にヘイトが溜まり、女さんが凶行に走る可能性がある」
男友「ちなみに俺は腕っ節はからっきしです。頼るなよ」
女「………」ニコニコ
男「女さんも笑って解をくれません」
イイカラクルンジャー
アーレー
男友「なんかやっぱり無理やり連れてかれそうね」
男「ここに空き缶があるじゃろ」
男友「そうだな、誰だ捨てたや――」
男「シュー!」
男友「全力で投げたぁ!?」
カイーン
ナンダイキナリアキカンガ!
ワレ、オトメノカオニナンテモンブツケトンジャイ!
オ、オレジャネェ
ギャーギャー
男「結果オーライ?」
男友「ブラック間際のグレーレベルだけどな」
男「ほんとはあの女の人を軽く怪我させて、あのナンパ野郎が怪我させたとポリさん呼ぶ予定だった」
男友「うん、ただのブラックだ。逮捕」
女「私も手伝うよ、男友君」
男「男友、今後その手のワード禁止な」
男友「悪い」
男「母さんから、今日は夕飯がないと言われましたので」
男友「ファミレスにいるぞ」
女「ちなみに私はこの手の場所が初めてです!」
男「まぁ、庶民な場所には行きそうなイメージはないね」
男友「うん、じゃあ俺がドリンクバーの説明を」
女「男君教えて~」
男「コップに氷を入れます」
女「はい」
男「コップを定位置に置きます」
女「はい」
男「飲みたいジュースのボタンを押します」
女「はい」
男「取ります。ね、簡単でしょ?」
女「うん!」
男友「あんまりスルーするなら帰るぞ」
男「ごめん」
男「ファミレスの利点は」
男友「うん?」
男「好みがバラバラな者同士で来やすい、バイキングの下位互換だと思う」
女「エビフライ定食…う~ん」
男友「聞きようによってはそこそこの喧嘩売りだな」
男「そうかな~、俺は王道のハンバーグステーキだな」
男友「そうだろ。じゃあ俺はオムライスで行くか」
女「ま、待ってエビフライかこのキムチチゲ鍋膳かで迷ってて」
男「そんな時のこれ」ピーン
男友「コイントスか」
男「表はどっちにする?」パシッ
女「じゃあキムチチゲ鍋膳で…」
男「じゃあ開けるぞ。お、裏だからエビフライね。ぽちっとな」ピー
男「ふふ、このジャンクさ、俺の体に毒素が蓄積されていくぜ」ムシャムシャ
男友「同じ店で出されたもの食ってる身として、あんま聞きたくねぇ台詞だな」モグモグ
女「………」モクモク
男友「しかし、女さん綺麗に食べるよな。羨ましい」
男「男友は一人暮らしだから、そりゃあずぼらだよな」
男友「てめぇは家族といるのに、あんまし綺麗じゃねぇだろ」
男「なんだとわれ~」
男友「やんのかこら~」
女「………ふふ」
とりあえずここまで
乙
やっぱりほのぼのしてて微笑ましいな
>>36
でもヤンデレってここらから惨劇の結末に向かうんだよね?
男「無事帰宅!」
男「珍しいことに女さんは上がろうとはしなかった、盗聴を許したからだろうか」
男「おかげで活動はいろいろ制限されるね」
男「まぁいいや、一っ風呂浴びてきますかねぇ」ガチャ
女「………」カチャ
女「そういう訳で、寝込みを襲うことにしたよ」
女「盗聴なんかじゃ、満足できないからね」
女「え~と、この間男のお母様に頼んだここに……」
女「ふふ、城を落とすならお堀から、だよ男君」
男「おぉ、寒気」ブル
男「ふぅ、すっきり」
男「さて、部屋に入る前に……」
男「あ~……」
男「…………」ガチャ
男「さて、どこらへんかなぁ」ガサガサ
女「(男君、何探してるんだろ)」
男「ここじゃないか」ガサガサ
女「(手伝ってあげたいけど、男君の監禁が大事だからね)」
男「ここでもないかぁ」ガサガサ
女「(でも本当に何を探してるの――)」ガチャ
男「ここかなっと、あ、みっけ」
女「バレちゃった。なんで?」
男「そりゃあ、いないと思った時が、ヤンデレがいるらしいからね」
男「(ドアの開閉部分に、シャーペンの芯を挟むのは、ヤンデレにも有効みたいね)」
女「う~、男君のいけず~」
男「意味が違うけど、これは正当防衛」
女「ずっと一緒に居ようって言ってるだけなのに」ションボリ
男「監禁を意味しなければなぁ」
女「折角結束バンドも用意したのに」
男「危ない危ない」ヒョイ
女「取られちゃった…」
男「ある意味では返すけどね」シュル
女「あ、手足を。男君が監禁してくれるんだね!」キラキラ
男「ご退場頂きます」ダキアゲ
女「む~」
女「帰りたくないよ~」
男「精神衛生上よろしくないのでお帰りいただきます」テクテク
女「でもお姫様だっこしてもらえるとは思わなかったなぁ」ギュ
男「(ヤンデレでも、女の子の体は柔らかいね)」テクテク
女「今日は楽しかったね」
男「まぁ、一応は」テクテク
女「私はずっと楽しくて嬉しいよ」
男「そっか。着いたよ」テクテク
女「あ~、もう終わりかぁ」
黒服「…お帰りなさいませ」
男「縛ったけど痕はつかないから」
黒服「…いつもありがとうございます」
女「………」プスー
男「じゃあまた明日」
女「あ、うん! また明日!」
ヤンデレ=惨劇という風潮……ファックだね
>>42
そんな風潮だねぇ、これはどうなるか知らんけど
男「うお~~!」ドドドドド
女「待て~!」タタタタ
男「く、やはり盗聴されてる時にいつもより早く出ても無駄だったか!」
女「今日こそ監禁するからね~」ヒュンヒュン
男「危な! カーボーイよろしく輪投げロープとな」バッ
女「むぅ~、難しいな」ヒュンヒュン
男「いや、明らかに上手ですがな」バババ
女「捕まってよ~!」ヒュンヒュンヒュン
男「嫌じゃ~!」バババババ
男友「元気だよなぁ…」
男「……………」ゼーヒューゼーヒュー
男友「はい、お疲れ」
男「助かる」グビグビグビ
男友「今日は激しかったな」
男「ついに、単純に追いかけるだけじゃなく、拿捕道具使い始めたからな」フゥー
男友「ネクストレベルに行ったわけだ」
男「次は何だよ」
男友「そりゃあお前…」
男「?」
男友「インターバルなしで走りっぱなしだろ」
男「完全に負けフラグだ、見て見ろよ」
女「…………」ニコニコ
男「あんだけ追いかけ回して、息切れなし、汗なしだぞ」
男友「頑張れ」
男「昼休みだ!」
女「男く~ん」
男「いいよ、一緒に喰おう」
女「え、あ、うん」
男「よくよく考えれば、皆がいるとこでご飯食えば問題なかったわ」
女「むぅ」
男「はい、カレーパン。やる」
女「あ、ありがとう」
男「そういうもんもあんまり食わん?」
女「食べるよ。毎日贅沢な食事なんてしないもん」
男「へ~」
女「そう思ってた?」
男「家いったらあんな豪勢な食事出るからねぇ」
女「男君が来てるのに、中途半端なことはできないよ!」
男「そこまでしなくていいのになぁ」
とりあえずここまでかなぁ
男「……」モグモグ
女「……」モクモク
男「(あれだな、いつもこの時間は走り回ってるせいか)」
女「(一緒にゆっくりと食事なんてしなかったから)」
男&女「(落ち着かない)」
男「……」モグッ
女「……」モクッ
男「(食べ切っちまった)」
女「(食べちゃった…)」
男「……飲み物買ってくるわ」
女「あ、私も」
男「……まぁ、いいか。よいしょっと」グイ
男友「ちょお!?」ガターン
男「食事中悪いがつき合え」グイグイ
男友「あだだだ、わかったから引っ張るな!」
女「……むぅ」
男「ほい、わび」パスッ
男友「投げて渡すなよ、紙パックはミスったら地獄じゃねぇか」
男「だからだよ」プス、チュー
男友「てめぇ」
女「男君はイチゴオレを飲むんだね」
男「イメージに合わんか」
女「うん、いつもコーヒー飲んでるから」
男「あ~、家ではね」
男友「……戻っていい?」
男「おう、一緒に戻ろうぜ」
女「………」ピリピリピリ
男友「イガ、イタイデス」
男「いい加減慣れろよ」
男「放課後、また運動会の時間かぁ」
男友「今日はもうつき合わんぞ」
男「じゃあ、テレビ局きたら、なんてコメントするかは考えておくといい」
男友「しかし、言うほど危険かね?」
男「本気で言ってるなら一日体験ぐらいさせたいとこ」
男友「遠慮しとく」
男「しかし、そろそろお前のためにも、距離置くか」
男友「なんでよ」
男「男友がいるから、二人きりになれないんだ。という思考になったら、お前さんも大変な目に」
男友「うわ、あり得る」
男「だから、今日は歩きじゃなくてバスで帰れ」チャリン
男友「……忠告は聞いとく、じゃあな」
男「お~う」
男友「男はああ言ってたけど、大げさじゃない気がする」
男友「でも、俺女じゃねぇし、そんな風になるかね?」
男友「……、でもまぁ、確かに、通常と違う思考にいっちゃうのが、ヤンデレなんだよな」
男友「うわ、寒気」ブルッ
男友「これはとっとと家に入って、戸締まりを――」ガチャガチャ
男友「――開いてる?」ガチャ
女「待ってたよ、男友君」ニッコリ
男友「―――!」ゾワリ
女「あれ、どうしたの固まっちゃって」
男友「なな、なんで…」
女「忘れたの、男友君。君の部屋の合い鍵、持ってるんだよ?」
男友「ちが、しって、なんで…!」
女「あぁ、私がここにいる理由かな」スッ
男友「―――!」ビクン
女「ひどいなぁ、逃げなくてもいいじゃない」
男友「(ヤバいヤバいヤバい! 目がマジだ、足、う、動かな)」
女「ふふ、それはねぇ」スタスタ
男友「(こえ、で、助け――)」ジャー、ガチャ
男「ふぅ、すっきりした。お、男友おかえり」
男友「――――!?」
女「あ、混乱してる」
男「お前がヤンデレを甘く見てるようだから、実体験してもらおうと思ってさ」フキフキ
男友「な、に。言って」
男「お前、言ってたろ。バスは楽だけど歩いた方が学校つくの早いって」
男友「あ、あぁ」
男「ちぃとヤンデレをなめていたようだから、二人で先回りして女さんに脅かしてもらった」
男友「………ごわがっだ」ナミダメ
男「だろうね~」
とりあえずここまで
個人的にヤンデレが一番輝くのは男が他の女と仲良くしている時の反応だと思います
でもそあのあとあっさりころころしちゃうのはNG
乙
男友にヤンデレ恐怖体験を提供するこの二人は優しいな(錯乱)
男友「うまうま」モグモグ
男「詫びの宅配寿司は旨いか?」
男友「お前の払いじゃねぇだろ」
男「何ならラーメンの出前頼むか。スープ含めて喰えなかったら、代金の二倍払いな」ピピ
男友「食えるかぁ!」
女「………ふふ」
男友「(しかし、まだ若干女さんがこええ)」
男「マグロいただきっと」
男友「あ、てめ」
男「世の中弱肉強食よ」モギュモギュ
女「かっぱ巻きもらうね」モクモク
男友「もっといいネタ食べればいいのに」
女「男君、美味しそうだよね」
男「カニバリもヤンデレ要素だったか…」
男「ふぅ」ズズッ
男友「……」ズズッ
女「……」ズズッ
男「食後のお吸い物はいいな」
女「うん」
男友「普通俺みたいに茶じゃねぇか?」
男「ここではお前がマイノリティな」
男友「屁理屈こねるない」
男「さてと、こんな時間か。そろそろ」
黒服「…お迎えに参りました」
男友「え、どうやって…」
男「お出迎えありがとうございます」
女「男君も一緒に乗るよね?」
男「お断りします」
女「むぅ」
男「じゃ~な男友」
男友「おう」
黒服「お嬢、先に車でお待ちしております」ヒュン
男友「え、消え…」
女「今日はごめんね。男友君」
男友「あ、うん。気にしてない」
男友「(若干トラウマ気味です)」
女「私は、男友君が男君と一緒にいても構わないんだ」
男友「そ、そう」
女「男君が楽しくいてくれた方が、私も嬉しいし」
男友「うん」
女「でもね」
男友「…でもね?」
女「私と男君が、一緒にいるのを邪魔するために、居るっていうなら」
女「何もしない保証はできないから」ニッコリ
男友「……!」ビクン
女「ふふ、大丈夫だよ。そうじゃないのはわかってる」
男友「はは、は、それなら、よかった」
女「それに、私が男友君に何かしでかしたら、男君は私を許してくれない。私を見てくれることもなくなる」
女「そんな目にあうぐらいなら、我慢ぐらいはしないとね」
女「信じられないかもしれないけど、男友君は、私にとっても大事な友達だから」
男友「お、おう」
女「……それじゃあおやすみなさい」ガチャ
男友「おやすみ…」
男友「(………怖いけど、なんかその)」
男友「(なんて言えばいいのかな、この感じ)」
男友「寝るか」
ここまで
おつ
わるい子じゃないんだよねぇ
>>64
わるい子ではない。だから性質が悪いこともある。
黒服「…お嬢」
女「いつまでこんなことを続ける気、かな?」
黒服「…そのとおりで」
女「好きな人を追いかけるのが、そんなに悪い?」
黒服「…方法に誤りがあるかと」
女「私にはよくわからないんだ。その方法が誤ってるかどうかなんて」
黒服「………」
女「普通の女の子みたいに、会話して、ご飯を食べて、まぁ、その先も人によってあるけど、学校から帰って、その人を想って」
黒服「…はい」
女「なぜだろうね。初めてだからかもしれないけど、それだけじゃ、足りないの」
黒服「………」
女「それこそ、四六時中一緒にいたい。彼を羽交い絞めにしてでも」
黒服「……」
女「これでも、我慢はしてるんだよ」
黒服「…そうですか」
女「聞いてるだけじゃ足りないし、話してるだけでも足りない」
黒服「……」
女「私は、今までにない飢えを感じてるの。食欲でもないし、愛欲でもない。ただ、そばにいてほしいという欲」
黒服「…お嬢」
女「足りないよ、本当に、足りない」
黒服「…そんなお嬢が、心配でなりません」
女「……、もし、お前が男を排除しようとしたら」
女「――――心配なんかじゃ、すまないからね」
黒服「…肝に銘じておきましょう」
女「大丈夫、黒服のことは信じてるから」
黒服「……まもなく家に着きます」
女「ふぅ…、窮屈な我が家、か」
とりあえずここまでかな。
男友にも幸せがありますように
>>69
あるといいねぇ
男友「付き合ってください!」
「お断りだ!」
男友「ちくしょ~! じゃあ友達から!」
「今まだ友達だと思ってたわ!」
男友「俺もだ!」
ギャーギャー
男「……奇妙な告白だねぇ。あいつらしい気もするけど」
女「そうなの?」
男「あいつはカッコつけたりしないというか、自然体だからなぁ。一応告白の場所ぐらいはちゃんと選ぶけど」
女「ふ~ん」コソコソ
男「それとこれは没収ね」
女「あぁ、玩具の手錠」
男「そしてお返し」カシャ
女「………」キラキラ
男「いや、俺は女さん監禁しないからね?」
女「むぅ」
男「もし俺がさ、告白したり、告白されたらどうする?」
女「………わからないかな」
男「何をするかってこと?」
女「うん」
男「そりゃ恐ろしい」
女「……聞いていい?」
男「何~?」
女「告白しようとしてる人、いるの?」
男「いないけど、更に言うなら、されることもないだろうし」
女「ふ~ん」ピリピリピリ
男「(おろ、不機嫌にさせちゃったか)」
男友「み~て~た~か~」
男「当たり前やん」
男友「俺のどこがだめなんだ」ガックリ
男「ポテトうまうま」モソモソ
女「オニオンリング食べる?」
男「お、せんきゅ~」
男友「ちったぁ気にしろよ!」
男「告白して振られて、ファーストフードに来る恒例行事だからなぁ」
男友「そんな毎回振られてるみたいに言うなよ」
男「そうだな、時間差で振られた時は笑ったな」
男友「いいよって言った後に、やっぱり無理ってしかもメールで来やがった件かぁ!」
女「男友君、周り見てるよ」
男友「あ、ごめんなさい」
ここまで
男友「独り身は、孤独なんだ」
男「家族の元に帰るがいい」
男友「片道2時間強かけて学校来る気力はない」
男「それを考慮して一人暮らしさせてる親御さんが、女にうつつぬかしてるなんて知ったら」
男友「ちゃんと、学年トップ10入りを常時するのが条件だからね?」
女「カンニングはしちゃダメだよ?」
男友「してないよ! なんで女さんものっちゃうのそこに」
男「日頃の行いかな」
男友「男、ちょっとマジで話し合おうぜ」
男「お断りだ」
男友「てめぇ」
女「ふふ……」
男「あいつも苦労性だぁねぇ」ババ
女「そうなの?」ヒュンヒュン
男「バスのが遅い話も、金かからないから歩いてきてるだけだしね」バババ
女「ちゃんとしてるんだね」ヒュゴバッ
男「まぁ、ちゃんとしてないヤツに、あんな特別待遇、親バカじゃなけりゃねぇ」タタタタ
女「寮に住まないの?」タッタッタッ
男「あいつが嫌がった。だからまぁ、あんな条件なんだろうけど」ヒョイ、カカカカン
女「なるほど」スチャ
男「でさ」スッ
女「うん?」
男「いくつあるの、その手錠」
女「たくさん!」ジャラリ
男「おぅ………」
男「無事部屋に生還!」
男「女さんは今母さんと茶を飲んでる、さすがに疲れたのだろうか」
男「まぁ、あの人の体力の凄さは知ってるけども」ゼハー
男「こっちは昔のカンフー映画に出てくる、師匠の弟子みたいな気分だよ」
男「周りも見慣れちゃって助けてくれないしさ。なんだ、ヤンデレ被害を一身に受けろと言うのか」
男「女さんが静かなのは、周りに知人クラスが居る時ぐらいだからな。朝と放課後が一番つらい」
男「ちくしょ~!」
女「待ってよ~!」
男「あと少し、あと少しで校門までたどりつ…ん?」
女「あ!」
男「おらあああ!」ピョイーンピョイーン
「ひゃあ!」コケ
男「おっと、大丈夫かいな」
女「大丈夫?」
「あ、だ、大丈夫です」
男「見ない顔、転校生ってやつかな」
女「男君、周りはちゃんと見ないとだめだよ」
男「あなたがいいますか。ま、とりあえずおきて」スッ
「あ、はい」グイッ
女「…………」ピリピリ
男「なんだかんだで無事に学校に着いたぞっと」
「いろいろありがとうございました」
男「あっちが職員室だから」
「はい!」タタタタッ
男「おとなしい感じの女の子だったねぇ」
女「そうだね」ピリピリ
男「おおう……、さて上履き」バサッ
女「何か落ちたよ?」
男「白い便箋…、中身は手紙か」
女「……」ジー
男「見せないよ?」
女「けちー」
男「(ラブレターの類だったら、俺を殺しにきてるな)」
男「というわけでこれをどう思う?」
男友「燃やしてやろう」
男「そうしたいところなんだけど、それはそれで今後に支障が出そうだ」
男友「状況的には……、その類だよな」
男「あの人も、いつもより怖い視線を向けてるね」
女「………」キュピーン
男「まぁいいや、読むだけ読もう」
『これは呪いの手紙です。呪われたくなければ三日以内に同じ内容の手紙を好きな人数に配りなさい』
男「……どういうことよ?」
男友「何々……どういうことだ?」
女「………?」キョトン
男「想定外の反応に、女さんも不思議顔に」
男友「メールとかならわかる内容だよなぁ」
男「うん」
男友「なんだよ、騒がせやがって」
男「だが考えてみろ」
男友「なによ」
男「もしこれが仮にラブレターだったとしてだな」
男友「おう」
男「多かれ少なかれ、女さんと俺の関係を知ってる奴のが多い」
男友「そうだな」
男「そんなものを書くのは、自殺行為か、殺人予告に他ならないだろ」
男友「それはそうだな」
男「これ以上学校生活を乱されてはかなわないわけだ。誰か俺を憎んでる奴を捜さないと」
男友「てかお前嫌う奴聞かないんだけど」
男「理由もなく毛嫌いしてくる奴はいるだろ」ピラッ
男「ん?」ヒョイ
男友「だなぁ。でもそんな手紙なんて古風――」
男「(この2枚目が、本命みたいね)」
『今日、放課後に体育館裏で待ってます』
男「というわけで、女さんを撒いて体育館裏に来たわけですが」
男「(誰がいるのかね?)」テクテク
男「………誰もいませんやん」
男「イタズラにイタズラを重ねるとは、なかなかトリッキーなことをする奴に引っかけられたな」
男「(………うん? そういえば)」
男「あ、わかったっぽいなこれは」
男「全速力で逃亡じゃ!」
女「あ、待て~!」ボコーン
男「穴の中から登場とか想定外だよ!」
女「もう、折角のラブレター&落とし穴作戦だったのに!」
男「この手のに過剰反応するのにしないから、もしやとは思ったけどね!」
男「まさかのトラップ作戦とは、あの手この手で攻めてきてるなぁ」
男「最近部屋に上がり込んでないのは、そういうのをいろいろ画策してるからかな」
男「(それとも家の方が忙しいのか)」
男「……ま、登下校の走り込み以外はゆっくりできるんだ。悪いこっちゃない」
男「(……退屈といえば退屈だけど)」
男「は! これもまさか、部屋で油断してゆっくりしたところを襲う作戦か」
男「……一応、部屋の中を確認しとくか」
男「……何にもなかった。いつもの盗聴器と盗撮カメラ以外は」
男「う~ん、ただ単に忙しいのか。それならまぁ、いいと言えばいいんだけども」
男「(自由に何かできるのに、落ち着かないとはこれいかに)」
男「……とりあえずベッドでごろ寝しながらマンガでも読むか」
男「よいしょっと…」
男「(………幸せなはずなのに、退屈を感じてるのは、今までが非日常的だったからかね)」
男「ふぅ……」
とりあえずここまで
男「………」タタタタッ
女「待て~!」
男「(ちょっとこの状況に落ち着いてる自分が怖い)」ピョイーン、ザザッ
女「逃がさないからね~!」バババッ
男「よっと」パパパン
男「(今までの生活になかった、スリリングな日々)」
女「てや!」ヒュバ
男「なんの!」バヒュン
男「(それが身にしみこんで、なにも無いことに落ち着かなくなってる)」
女「も~、捕まってよ~」
男「ごめん被る!」
男「(まずいね。これは毒されてるってわけだ)」
男「無事到着と」
女「む~」
男「ほら、早くいかないと、わりとギリギリだし」
女「ほんとだ、急がないと」
「遅刻だ~!」ドドドドドッ
男「あら、あれは昨日のコケた子じゃないの」
女「わりとアクティブだね」
男「それはいいや、とっとと俺達も教室いかないと」タタタ
女「あ、待ってよ男君」タタタ
「先生、閉めないで! 待って~!」
男「昼休みだ!」
男友「頑張れ~」
男「今日の昼は、女さんが委員に出ますので、久々のフリーですよ」
男友「良かったじゃない、ゆっくりできるね」
男「というわけで、気分転換に中庭でもいくかな」
男友「あ、俺とは食わないんだ」
男「一緒にいたい?」
男友「遠慮しとく」
男「俺もだ。じゃな」
男友「おう……。なんか妙にハイテンションだったな?」
男「(さ~て、のんびりカレーパンでも…、ん?)」
「どうして迷子になるんだろうなぁ…」
男「や、転校生さん」
「あ、あ。こんにちは」
男「横座るよ~」
「あ、どうぞ」
男「そいや、名前なんて~の?」
女友「女友です」
男「女友か、俺は男ってんだ。じゃあ今日から友達だな」
女友「あ、はい。よろしくお願いします」
男「固いな~、まぁいいやカレーパン食わなきゃ」モグモグ
女友「(……なんか、自由な人だなぁ)」
男「そいや、今日遅刻したん? 迷ったの?」
女友「あ、はい。早めにでたんですけど、よくわかんない商店街みたいなとこについちゃって」
男「あらまぁ」
男「(そこ、学校とは真逆なはずなんだけど)」
女「…………」ギリッ
男「しかし、足早いね。陸上部?」
女友「あの、その、走る機会が多いだけで、入ってないです」
男「つまり方向音痴な訳だ」
女友「うぐっ」
男「あの追い込みの速さは、それに慣れた人間のものだったからねぇ」
女友「そうなんですか?」
男「自分がそうだからね」
女友「(そういえば、前にいたの男さんだった気がする)」
男「…あれ? 昨日途中とは言え、普通に間に合う距離にいたよね?」
女友「あれはその…」
男「その?」
女友「今日より一時間早く出たので…」
男「わりぃ、住んでる場所、大ざっぱで教えて」
女友「○○です」
男「今後、方位磁石と地図を持ちなさい」
女友「えぇ!?」
女「…………」ギリギリッ
男「うし、御馳走様」
女友「……眠いですねぇ」
男「程よい日差し、満たされた腹、前だったらそのまま寝てたんだけどね~」
女友「今は何かされてるんですか?」
男「う~ん…」
女友「(あれ? 悩んじゃった)」
男「何かしてると言えばしてるんだけど、それが自分の意志じゃない場合は、させられてるなのかなぁ」
女友「どういう意味ですか?」
男「ここにきたばかりの人には、説明しづらいことなんだよなぁ…、あ、ちょっと待って」
女「………」ミシミシミシ
女「………」ミシミシミシ
女「……、こんな時に誰よ」~♪
女「え?」
女「もしもし?」
男『見てないでこっちきなよ。来るの待ってるのに、じゃ』プツッ
女「え、え。あ、手、振ってる」
女友「?」
男「まぁ、気にしない気にしない。惨劇の結末なんて、誰も見たくないからね」
女友「は、はあ…?」
女「どうも…」ピリピリ
男「女友だってさ、友達になったばっかり」
女友「どうも初めまして」
女友「(なんか、怒ってる。美人って怒ると恐いんだなぁ…)」
女「うん、女っていうから」ピリ
女友「はい!」
男「とりあえず、女友は方向音痴だということがわかった」
女「そうなんだ」ピリ
男「という訳で女さん、方位磁石と地図持ってない?」
女友「それを常備してる人は―――」
女「あるよ」
女友「……、え、女さんも方向音痴何ですか?」
男「違う違う、別要。とりあえず女友に貸してもらっていい?」
女「男君がそういうなら…」
女友「いや、いらないですよ!?」
男「昨日何時に帰れた? 正直に言ってみ」
女友「八時ぐらいです…」
男「あうと~」
いったんここまで
美人は怒ると怖い
ヤンデレは怒るとヤバイ
乙
>>95
つまり、ヤバ怖いんだね
男「という訳で」
女「女友さんを素早く家に帰す任務の開始です」
男友「なぜ俺まで」
女友「そこまでしてもらわなくても、地図と方位磁石もありますよ」
男「地図が読めないことが判明、方位磁石も使えないことも判明」
女友「……」
男友「うえ、むしろいつもどう帰ってたの」
女友「勘で…」
女「女友さんは、変わってるのね」
男「多分あなたがそれを言っちゃいけないと思うよ」
男友「ちょっと待て、下手すりゃ住所も違うとかそんなこともあり得ないか?」
男「そこは大丈夫だ、女友さんの担任にも住所確認はしてもらった」
男友「なら大丈夫だな」
女友「(この人達、私をなんだと思ってるんだろう)」
男「ということで、女友にクエスチョン」
女友「え、なんですか?」
男「どっちに進めば家に着くと思う?」
女友「こっちかな?」スッ
男「なぜ今まで歩いてきた道を指す」
女「女友さん……、ごめん、フォローが難しいかな」
女友「皆いじめる…」
男友「いじめてないよ。ただその……とりあえず、今日は皆で行こうな」
男「さていろいろあったけど」
女「そろそろ女友さんの家に着くね」
男友「(あれ、ここらって)」
女友「皆さんにはお世話になりました」
男「そうだねぇ、俺達はお役ごめんかな」
男友「おい、ちょっと」
女「これだけでちゃんと登校できるかが怪しいから」
女友「なんですか?」
男友「おいおいおいおい」
男「明日からはこいつと一緒に登校してね」
男友「マジで俺んちの近所かよ!」
男「なお、お前の真向かいの家が女友の家の模様」
男友「」
女友「あの、よろしくお願いします」
男友「マジでか!?」
女「………ふふ」
ここまで
いやーやっと男友にも春がキタヨウダ
よかったな……男友……
>>102-103
はてして春なのかは謎
男「(朝だな)」
男「(ご飯は昨日用意しておいたのを素早く食べる。歯が磨けないのが難点)」モグモグ
男「(そして、静かに柔軟体操を行う。何せいつ、どのタイミングで突発的に全力疾走しなければいけないかわからない。筋を痛めて逃げられなくなったら終わりだ)」グッグッ
男「(鞄なんかの荷物はない、全て学校に置いてある。以前鞄に発信機があったから、持っていくものは可能な限りゼロだ)」スーッ
男「(無駄な努力なのは、十分承知、だから最低限捕まらないことに力を注ぐ)」キョロキョロ
男「(どうせ、後数分もしない内に)」
女「男君、待って~!」ドドドドド
男「さすまたとかは、想定しないよなぁ」タタタタタ
女「でい!」ビュン
男「なんの」ピョイーン
女「捕まってよ~!」ビュビュン
男「やなもんはやじゃい!」ババ、ピョイーン
男「! あれは!」
女「せいやぁ!」ボウン
その一突きはまさしく神速とも言っていい速さと、鋭さのある正確さを持ってさすまたが迫ってきた。否、しかし。それだけにある弱点を持つ。絶対的な正しさを持つが故の、悲しき定め。
男友「……、お前、人を身代わりにして何ナレーションみたいなこと言ってんだ」
男「しかしあれだね、さすまたに抑え込まれた人ってわりと滑稽ね」
男友「てめぇ……」
男友「身体いてぇ~」
女「男友君ごめんね」
女友「男さん、女さんに襲われるようなことしたんですか?」オドオド
男「身に覚えはないけどね」
女「ひどいなぁ。あんなことこんなことしたのに」
男「その手の嘘はやめてね、男友達すらいなくなるから」
女「ちぇ~」
男友「むしろそうあった方が、気楽だよいろいろ」
男「女さん、さすまた貸して」
女「いいよ」
男「天誅」ドゴォ
男友「がふ! や、これマジで動けねぇんだって」
女友「ダメです、男友さん怪我したら、また私迷子です」オロオロ
男友「俺の心配じゃねぇ!」
女「………ふふ」
ここまで
大捕物だなぁ……
>>109
誤認逮捕が続いてるけどね
男「考えたんだが」
男友「なによ」
男「俺も対女さん用の武器を持つべきじゃないかと」
男友「女さんに確実に毒されてるなお前」
男「例えば少年探偵、あるいは伝説の英雄のような麻酔銃とかどうよ」
男友「聞けよ。まぁ、いいんじゃないか。手に入るとかは抜きにしても有効だろうし。でも眠った女さんが危ないぞ」
男「それは大丈夫、大した問題じゃない」
男友「大した気がするんだけど」
男「(黒服さんがどうにかするからな)」
男友「しかしいいのか? 間違いなく女さん聞いてるけど」
女「………」ニコニコ
男「実行可能、なものもあるだろうけど、今のはまぁ無理だからいいんだ」
男友「いいんかい」
男「それに、女さんにフェアじゃないからねぇ」
男友「いやいや、フェアとかの問題?」
男「あの人、軽いだまし討ち以外は、宣言してから実行するからね」
男友「例えば?」
男「盗聴器とか、盗撮カメラとか。仕掛けておいたからねと笑顔でいわれたぞ」
男友「フェアか?」
男「女さん的にはフェアじゃないか?」
男友「根本的なところだけどさ」
男「なによ」
男友「ヤンデレって、女と一緒にいなければ害はないんじゃないの?」
男「いないのにこの有様だぞ」
男友「そうか、女さんがわりと特殊例だもんな」
男「知ってる範囲では知らない内に事が起こされ、気づいた時には抜き差しならない事態に、だからな」
男友「堂々とやるからね」
男「その割に下手な被害はでないように調整されてる」
男友「俺は?」
男「さぁ?」
男「くだらない話をしている内に放課後に」
男「そして、どういう訳か、女さんの委員の仕事を手伝うことにいつの間にかなっていた」
男「訂正しよう。知らない間に抜き差しならない事態にはなる。いや、これからなると思う」
男「(行きたくないんだけど、なにせ行かなきゃならない状態にさせられたからな)」
男「はぁ、皆そこそこ実態知ってるけど、普段の優秀さで帳消しされてるからなぁ」
男「あ、そこだな」
男「ごめんくださ~いっと」ガラガラ
ここまで
男「……誰もおらん?」
女「うん、いらっしゃい男君」ガラガラ、ガチャ
男「まさか、本気のだまし討ちをするとは思わなかったよ」
女「あははは、そろそろ我慢も限界かな~って」コツコツ
男「(ここは四階、巧く着地しないと逃げおおせるのは不可能――)」
女「考えちゃ、ダメ」ゴウッ
男「うわっぷ」ドスン
女「んふふ」スリスリ
男「(レスリングばりのタックルで押し倒された。まずい)」
わ、わっふるわっふる
女「安心して」スリスリ
男「…何を?」
女「男君を本当に監禁する時は、堂々とやる。でも、最近は男君に触れられることが、ほとんどなかったから」スリスリ
男「そいや、そうね」
女「だから、限界だった。堂々と触れていてもいいんだけど……。この方が男君を独占もできるから」スリスリ
男「(その発想が恐ろしいけども)」
女「ねぇ」ピタ
男「なに?」
女「もし、世界で居るのが私達だけだったとしても、私から逃げる?」
男「そりゃまた、難しくはないけど、難しいことを聞くね」
女「どっち?」
男「わからないと答えておくよ」
女「ふ~ん」ギュー
男「いだだだだ、女さん、しゃれならん」
女「………」ギュー
男「いだだ、タイムタイム!」バンバン
女「そんなのないよ」ギュー
男「どこからそんな力、いぎが……。あぐ、どうせ逃げられないよ」
女「…どういう意味?」ピタ
男「逃げようが逃げまいが、どっちみち、女さんの方が上回ってるんだし。結果が変わらないことを聞かれても仕方ない」
女「………」
男「聞き返すけど、女さんは俺を、逃がさないの、逃がしたくないの?」
女「………」ギュッ
男「(今度は痛くないな)」
女「その答えは、確かに難しくはないけれど、難しいね」スッ
男「あれ、もういいの?」
女「これ以上は、我慢できなくなるかな」
男「ははは」
女「今日は、一緒にゆっくり帰りたいんだけど、いいかな。そういうこと抜きにしてね」
男「それなら構わないけど、体も楽だしね」
女「じゃあ、先に待ってて、教室に鞄取りに行かなきゃ」ガチャ、ガラガラ
男「あいはい」
女「それとね」
男「うん?」
女「さっきの答えは、逃がせない。かな。じゃ」タタタタ
男「……ふぅん」
ここまで
>>117
その手のシーン書くかはわからんなぁ。流れ次第
女さん可愛いなあ(麻痺)
>>122
君は毒された
男「(あの放課後の件からしばらく経っての休日)」
男「(俺の日常は相変わらずだ。堂々と拉致監禁しようとする女さんから、登下校の時は逃げ惑い、これまた堂々と張り巡らせた罠を回避する)」
男「(本当に女さんは俺を監禁したいのか、それともそもそもヤンデレなんてのは俺の思いこみか)」
男「(わかるのは、いまだによくわからない好意を、ずっと向けられていること)」
男「(それは、もしかしたら、女さんもわからないのかもしれない。だから、逃がせない、そう言った気もする)」
男「(……、そして俺は、どうなんだろうな。ほんとに)」
女「お待たせ~」ガチャ
男「うん」
女「今日は一緒にいられるんだね」ニコニコ
男「男友が女友を街案内して忙しいらしいからね」
男「(なので、女さんの家に遊びに来た。最悪黒服さんが、なんかあった時動いてくれることを祈って)」
女「何しよっか?」クッツキ
男「とりあえず、テレビでも点けていい?」
女「いいよ~」ピッ
男「俺の部屋が見えますね、まだ見つけきれてなかったのか…」
女「チャンネル変えるね~」ピッ
男「俺の部屋は公共放送じゃないから」
逆に考えろ
男が女に思いっきりデレるなり攻めの姿勢でスキンシップとるなりしたらいいんだ
ワタシノヤリカタヲマネタノカ?
男「(もちろん、休日にたまにやってる映画を、俺は見ている)」
女「…………」ニコニコ
ナンノハナシダ?
男「(女さんは俺にしなだれて、ずっと俺を見てる)」
女「…………」ニコニコ
レッシャガクルゾ!
男「(わかってはいたことだけどね。当たり前になってる自分が怖い)」
女「…………」ニコニコ
オマエタチハ、ショウキョサレタ
男「(もう映画も終わるし、どうしたものかな)」
女「…………」ニコニコ
ドアガアカナイゾ、ウワー!
男「(とりあえず、お茶請けはうまい)」モグモグ
男「(映画は終わって、競馬が流れてます。流れてるだけで見てないけど)」
女「…………」ニコニコ
男「(女さんは別に嫌いじゃないけど、う~ん。なんだろうね、ほんとに好きなん? というか)」
女「…………」ニコニコ
男「(生まれてこの方彼女なんていなかったのに、こうも一方的な好意だと、なんか妙に醒めてるというか)」
女「…………」ニコニコ
男「(そこに、美人で優秀なんて文字が引っ付いたら、恋愛素人は後込みしちゃうわけでね)」
女「…………」ニコニコ
男「(好きなのと問われたら、こうなったらわかんねえよ! が正しい)」ズズッ
女「…………」ニコニコ
男「(そこのあんたが、俺みたいに普通なのに、疑いようもないすごい女が、訳もなく好意寄せたら疑うだろ?)」
女「…………」ニコニコ
男「(食わぬがなんちゃって言葉もあるけど、ヤンデレだとわかった今は、怖くて食えない)」
女「…………」
男「(これで、実は性格も悪かったなら、徹底対抗もできるんだけどな)」
女「…………」ギュッ
男「(だから、なおさら、たちが悪い)」
ここまで
>>126
毒を倉わば皿までか
男も毒されてってる
俺も毒されてってる
俺も
押しまくったからこんどは引き始めたか
男「(とりあえず、抱きつきに疲れたのでトイレに逃げ込んでいる)」
男「(やっぱり、他の家より広いけど、程よい狭さは庶民には落ち着くね)」
男「(ちなみに用はたしてない。ただの精神的なインターバルを欲しただけだし)」
男「(家に来るつもりはなかったけど、この間の我慢が限界な件で、仕方なくきた)」
男「(これもまた、惨劇の結末を避けるためのガス抜きだ)」
男「(………俺のガスはいつ抜けるのだろうね?)」
男「意味はないけど流していこう」ジャー
男「(そして扉はゆっくり開ける)」カチャッ
男「おろ、いない。前は聞き耳立ててたのに」
男「(だから来る前に出すものは出し切っておいたけど)」
男「ま、いいか」
男「(とりあえず部屋に戻りましょ)」
男「うん? 物音」
男「(なんだろね、ちと聞くか)」
『男君、まだ戻らないし、ここに入れたアレを』
男「(油断も隙もありませんな)」
『あったあった、媚薬。これで――』
男「それはあかん。作者そっち書く気、今んとこないんやから」
女「え~」
男「という訳でぼっしゅーと」ヒョイ
女「あぁ、せっかくの既成事実作りが」
男「自分の体はもっと大切に扱わないとね」
女「男君になら壊してもらってもいいんだけどなぁ」
男「これ以上はノーコメントで」
女「むぅ…」
男「しかし、退屈だね」
女「じゃあ運動しよっか」
男「女さ~ん?」
女「ちゃんとした意味のだよ。こっちこっち」
男「うわわ」グイ
男「……ジムやん」
女「男君を捕まえるための、プライベートトレーニングルームだよ」
男「あの登下校の後に、ここで更に鍛えてるのか…」
ここまで
今更だけど、清く楽しいヤンデレのつもりで書いてます
清く楽しい(?)
>>139
清く正しくはないやん?
男「さすがだ、行ったことはないけど、街にあるそこらのトレーニングジムなんて霞む」
女「もうちょっと脚力つけなきゃダメだから、私はランニングマシーンで走るね」ピ、タタタタ
男「準備運動なしで、初っぱなから最高速走るとかさすがです」
男「俺は、持久力でも鍛えるか。この自転車こぐやつでいいかな」
男「うん、こういうの家に一台ほしいな。絶対飽きるけど」
女「テレビも点けるね~」ウィーン
男「おぉ、スクリーンテレ……、また俺の部屋か、しかも角度違うし」
女「チャンネル変えるね」
男「だから俺の部屋は公共放送じゃない」
男「ふぅ、いい運動だ」
女「まだまだまだまだぁ~!」タタタタ
男「アレだね、学校から一時間あったらとうの昔に監禁されてたね」
男「しかし広い。ここだけで俺の家よりは広いんじゃないかってレベルだよ」
男「(ロッククライミングできるヤツとか、屋内プールまであるし、金持ちってヤツだよなぁ)」
男「しかし、女さん以外誰使うんだろうな」
男「(…そういや、女さんの家族見たことないや。こんな豪邸建てるぐらいだから、忙しく飛び回ってるのかな)」
男「ふぅ」シャー
男「シャワールームも完備ですか、もはや何も言わんよ」シャー
女「スゴいでしょ~」シャー
男「ちゃんと各個室仕様にしてくれたのは助かったかな」シャー
女「一緒に浴びようよ」シャー
男「いやいや、その展開は作者が面倒くさがってるから」シャー
女「作者さんをどうにかしないとダメかぁ」バシャバシャ
男「いろいろやめてね。夢とかに出て洗脳したらダメだよ」シャー
女「私にもできないことぐらいあるよ~?」シャー
男「やりそうで怖い」バシャバシャ
男「(女さんが真っ裸とか考えるなよ俺)」
ここまで
とりあえず>>1は戸締まりをしっかりするところから始めるように
おつ
なんかもうこいつら付き合ってんだろ……
男「とまぁ、夕食を頂くわけですが、女さん両手あげて」
女「ん、こう?」ヒョイ
男「ボディチェックのお時間です」ポンポン
女「男君、積極的だね!」
男「んなこた~ない。あら、意外、また媚薬やら出てくるのかと思ったのに」
女「入れていいの?」
男「ダメだからチェックしたんやがな」
女「ちぇ~」
男「しかし、贅沢な食事だね」
女「男君が着てるからね!」
男「別にいつも通りでも贅沢な食事だと思うよ」
男「うん、よくはわかんないけどうまいことはわかる」
女「よかった」ニコニコ
男「(まずいなんていったら、作った人地獄なんだろうな。まずいなんてことは一度もないけど)」
女「テレビ見る?」
男「また俺の部屋が流れるの?」
女「ここは違うよ、見たい?」
男「自分の部屋見て面白い人はいないと思うよ」
女「そっか~」
男「(しかし、今度までちゃんと探しておかないとな。やれやれ)」
筆がのらないのでここまで。謎に二回返信してもた
男「そういえばだけど」モグモグ
女「なぁに?」
男「ヤンデレと言えば、相手に作る料理に爪やら髪やら入れるけど、女さんそれはしないね」
女「うん。不衛生だからね。髪なんて野外にいる間にいろいろなものが付着するし、爪も丁寧にしてても菌が繁殖するのにいれられる訳ないよ」
男「なるほど」
女「あと、そんなものを入れたら、おいしい料理が台無しになっちゃうもんね」
男「でも、薬とかは普通に混入するよね」
女「それはそれ、これはこれ」
男「とまぁ結局のところなんだけどさ」モギュモギュ
女「うん?」
男「女さんはヤンデレなの?」
女「わかんない。ズレてるかな~って気がするぐらいで」
男「若干の認識はあるのね」
女「それに好きになるのは初めてなせいか、感情をどうコントロールすればいいかもわからなくて」
男「そうなんだ」
女「男君は好きになったことはないの?」
男「前置きするけど、まだ女さんに会う前に初恋はして、告白して玉砕したことはあるよ」
女「………へぇ」ピタッ
男「まぁ、友達としてしか見てないって言われて、それで終わり。その後はなんにもないよ」
女「ふ~ん、そっか。何かあったの、例えば相手が消えてしまったとか」
男「あぁ、うん。告白してから一週間ぐらいで引っ越したみたいだよ」
女「そう。その人○○さんって言わない?」
男「え、何で知ってるの。まだ会う前だよね?」
女「ふふ、ちょっと男君のことを調べただけだよ。今は何もしてないし、その人かなって思っただけ」
男「俺は探偵雇われるような情報はないよ……」
女「今日はずっといれて、少しだけ満足できたかな」
女「(男君エナジーはいつでも枯渇してるから、ほんとはずっと一緒にいてほしいけどね)」
女「はてさて、男君の様子を見よっと」
女「(実は今日男君に見せた映像は、最初以外は録画でした)」
女「やた、作戦成功。明後日のところを探してくれてる」
女「(盗撮カメラがあることは教えてるから、問題はないよね?)」
女「でも、今日はちょっと残念だったなぁ」
女「(初恋さんよりも早く、私は男君に会ってる。のにね)」
ここまで
実は幼馴染みだったけど一方が気付いてない(覚えてない)設定好き
>>157
あぁ、よくあるよねぇ
男「ふへぇ…」
男友「お疲れさん」
男「今日はさすまた二刀流だったよ」
男友「知ってる」
男「なぜ犠牲になってくれなかった」
男友「痛いのは嫌だ」
男「だからこそだろ。君が犠牲になるのは」
男友「人をネタ要因にするのやめい」
男「ネタ要因がいないと、惨血の結末になるんだぞ。自分の役割を見誤るな!」
男友「そのために友人を犠牲にしようとする性根を、叩き潰してやろうか」
男「ほう、久しぶりにどたまに来たぜ。放課後体育館裏な」
男友「おう、女さんと待ってやるよ」
男「という訳で体育館裏だ」
男友「まだ昼休みだってのに」
男「放課後まで待てぬ」
女友「何が始まるんですか?」
女「第三次大戦よ」
男「三回できくかな、この流れ」
男友「わりかしやってるからね」
男「という訳で、今日はこれだ」スッ
男友「○○食堂のカレーパンだと!」
男「一日限定百個。学生が登校時に並んで買うため、そこらのサラリーマンは手が出せぬ代物よ」
男友「そして貴様がよく食べているな」
男「親戚で手伝いもよくしてたからね」
男友「そして俺はこれだ」
男「これは十万個限定スペシャルパックガム…!」
男友「バイト先の店長に譲り受けた品だ。不足はなかろう!」
女「女友さん、今日のご飯何?」
女友「おにぎりです」
男「ほう、なかなかいい味だ」モグモグ
男友「くそう」
女友「なんで、あっち向いてほいなんですか?」
男「怪我しなくてええやん?」プーッ
男友「学生のきったはったで大人が出てこられても困るし」
女友「はぁ」
女「二人は本当に殴り合いの喧嘩したことあるの?」
男友「あるよ」
男「こいつが俺のカレーパン勝手に食った時な」
男友「お前が俺のガム勝手に食うからだろ」
男「一口は許した。全部は許せん」
女「………ふふ」ギャーギャー
男「まぁ、そんなこんなで、もめた場合は平和裏に解決する協定が結ばれたと。まる」
女友「別に争わなくてもいいんじゃないですか?」
男「男性という生き物は、勝ち負けはっきりさせた方がスッキリするのよ」
男友「じゃれあいじゃ済まなくなる前に火消しってとこ」
女友「仲が良いと思ってました」
男「別に仲は悪くないよ。時折しばき倒したくなるだけで」
男友「右に同じ」
女「きっと、女の子にはわからないやつかな」
女友「女さんはわかるんですか?」
女「私もよくわかんないよ」
とりあえずここまで
男「体育の時間である」
男友「マラソンとかかったりぃなぁ」
男「おいおい、俺と女さんは二倍走るんだぞ?」
男友「お前等はむしろそれでも余裕だろ」
男「だてに毎日走り込みさせられてないわ」
「うだうだしゃべるなぁ。じゃあ男と女は悪いけど二周な」
女「はい!」
男「うっ~す」
「じゃあ、よ~いどん」
男「………」タタタタタ
女「待ってよ男く~ん」ドドドドド
「もう姿が見えねぇな。おら、お前等もちんたらしてないでいけ~!」
男友「(恐ろしいのは、すでに一周クラスの距離をあの速さで走ってることだな)」タッタッタッ
男「(ただ走るだけなら楽だな)」タタタタタ
女「待ってよ~」ドドドドド
男「(何せ、アクロバティックに回避する必要はない。目の前のコースに集中すればいい)」タタタタタ
女「むぅ」ドドドドド
男「(走り慣れたこのコースに、俺が負けるなど有り得ない!)」タタタタタ
女「いいもんだ、えい」ポイッ
男「このコースの最短は、バナ、おわあああ」ツル、ガガガガ
女「やっと止まってくれたね」ニッコリ
男「……バナナの皮とか、どこぞのゲームかい…」
男「(あの後もリアル某ゲームを味わったため)」タタタタタ
女「一緒に走れて嬉しいなぁ」ドドドドド
男「先頭を走ろうとすると、有り得ない障害物が飛んでくるからね」タタタタタ
女「怪我はしないよう、細心の注意ははらいました」ドドドドド
男「まず、投げないでくださいな。しかし、あんな危ないものどこに持ってるの」タタタタタ
女「私の秘密を暴いちゃう」チー
男「やめて、その手ので捕まるのやだ」
女「大丈夫、同意だから!」
男「よかねぇわ」
男「ふぅ、疲れた」
女「まだまだこれからだよ!」
「そうだな、時間は半分あるし行ってきていいぞ?」
男「先生、それは俺が死んじゃう。放課後も走んなきゃダメなのに」
「あ~、じゃあグラウンド五周でいいぞ」
女「だっていこいこ」グイッ
男「先生、末代まで呪ってやる~」ズルズル
「大丈夫だ、俺で代は終わるからな!」
ここまで
男友「疲れたぁ…」
男「一周ぐらいで疲れるなよ」
男友「俺はインドア派なの。お前等と一緒にするな」
男「そんなことでは俺を越えられんぞ!」
男友「学力ならとうに越えてる」
男「サバイバル時に役立たない知識など笑止」
男友「現代社会には役立つよ。お前も部活入ってて特待生で大学行くなら、確かに役立つけども」
男「そうだな~、で女友とはどうなのよ」
男友「どうって、4、5回一緒にきて、それからは別々で来てるけど」
男「ふ~ん、食らいつかないんだ。珍しい」
男友「俺が誰彼構わず付き合ってくれと、言ってるような態度やめい」
男「お前からナンパを取り上げたら何が残るんだ」
男友「いろいろ残るわ!」
男「大丈夫、こういうことを話しとけば、読者はそういうキャラ思ってくれるからな」
男友「別次元にまで誤解生ませるとか悪魔か」
男「男です」キラーン
男友「おう、シバかせろ貴様。モップもってくっから」
男「道具に頼るなよ」
男友「そっち方面はマジで天と地ほど差があるんだ。武装は必要だろ」
男「まぁね」
男「しかし、最近は平和だ。登下校以外に襲撃があまりないし」
男「(委員やら家のことが忙しいと言ってたから、それが理由なんだろうけど)」
男「う~ん」ゴロン
男「(その忙しさでだんだんと俺への興味が無くなって、元の生活に戻れればいいけど)」
男「ないか」
男「(この短期間じゃないだろうな。どうしてもすれ違うタイミングが続けば、もしかしたら)」
男「(………それはそれで、寂しいことだけど、互いの為ってヤツかな。もし、女さんが普通なら、間違いなく釣り合ってはないし。今もそうか)」
ここまで
女ちゃん可愛い
>>173
毒付きですがな
男「………」ソワソワ
男友「う~っす、どうしたよ落ち着かない様子で」
男「女さんの襲撃がなかった」
男友「いいことだろ」
男「それ以上の策を練ってるんじゃないかと思うと、落ち着かなくてな」
男友「なるほどね。てか、女さんいないのか」
男「それも更に恐怖をあおるんだよな」
男友「仲良いのか悪いのか」
男「う~ん」ソワソワ
「という訳で女は風邪だ」
男「強引に省略したな作者」
「なので、訳わからんことを言った男に、このプリントを女に持っていくよう命令するわ」
男「担任が明らかに自分の意志ではないことを言わされてるな」
「いや、家近いだろお前」
男「あ、はい」
男「さて、女さんの屋敷に着いたわけだが」
男「(黒服さんにサッと渡して帰りたいところだけど、それはそれでまずいだろうか)」
男「門は……、開いてるね。セキュリティーが万全と聞いてるし、あのカメラで俺が映ったら開くんだろうか」
男「(言い換えれば、俺がここにきたのはバレたってことだよなぁ)」
男「仕方ない、諦めて入ろう」ギィ
男「………」ガシャン、ガチャ
男「入ったら鍵閉まるて、ホラーだわ」
男「とまぁ、屋敷の中に入りましたが」バタン、ガチャ
男「だよね。いや、いつものことなんだけどさ」
男「(理由あってきてるけど、不法侵入みたいなもんやし)」
男「女さんの部屋はこっちだけど……、でも寝るとこなかったよな?」
男「(寝室が別部屋とかだったら、なおさらこの屋敷動き回らなきゃならないんだけど)」
男「黒服さ~ん、いませんか~」
黒服「ここに」スッ
男「背後から普通に出てこないでください」ビクゥ
黒服「今日は……、そのプリントを届けに来られたので」
男「まぁ、そんなところです。黒服さんに渡して帰った方が良いですかね?」
黒服「本来ならそうすべきでしょう。しかし、お嬢様はそれを許してくれないかと」
男「ですよねぇ」
黒服「……、男様はお嬢様がお嫌いで?」
男「答えづらい事を聞きますね」
黒服「………」ジッ
男「……、嫌いじゃないですよ。友達とは思ってます」
黒服「そうですか。では、案内いたします」
男「(…殺されるかなって思う視線だった)」ドキドキ
ここまで
フ、、、フラグが立った!?
そういえば黒服さんって性別どっちだっけ?
>>180
立ったのかな?
黒服さんは性別不詳です
黒服「お嬢様はこの部屋で療養されております」
男「なるほど」
黒服「中の状況については、ご説明した方がよろしいでしょうか?」
男「……ひどい?」
黒服「世間一般としては、見られてはまずい部類になりますでしょう」
男「大体は予想できてるけど、念のため俺が見ちゃまずいのはある?」
黒服「それは、やや御回答に窮しますが…、男様が見てまずいものはありません。ただ、困るものは多数ございます」
男「…はあ」
黒服「ご健闘を、では私はこれで、何かありましたらお呼びください」シュン
男「…行きますか、女さん入るよ~」
男「うわぁ、部屋全面に俺の写真がびっちりと」
女「男、くん。待ってたよ」ゼヒュー
男「この布団も、前俺が使ってたのやんけ!」
女「うん、そうだよ」ゴホゴホ
男「あっさり認めましたか。先生からプリント渡されたから、ここ置いてくよ?」
女「…いっ、ちゃうの?」ウルウル
男「体調崩してるのに、長居しちゃダメだろ」
女「男君がいれば、治るよ」ギュ
男「わかったから、裾つかまない。少しの間だけだぞ」
女「ありがとう。だから男君が好きだよ」ニコ
女「んん……」ゴソゴソ
男「(辛そうだな、浅い眠りを繰り返してる感じ。でも裾を離そうとすると、あり得ない力で掴むという)」
女「男、君………好き」ウツラウツラ
男「そっか」
女「前…、あった…か…」ムニャムニャ
男「(なんて言ってるかわからないな。半分寝言だろうし、気にしなくてもいいか)」
女「ん………」スースー
男「まぁ、寝ちゃっても帰れないんだけどね。裾離してくれないから」
男「(さすがにここに制服脱いで置いていくのは、やな予感しかしない)」
男「………は!」
男「ヤバい、敵地で眠ってしまったぞ。両手両足、は動くな」
男「もう暗いな、てか女さんがいない」ファサ
男「毛布がかけられてる……」
男「(しかし、どこに行ったんだ? トイレ? 一人でなんとかいけなくはなさそうだったけど)」カサッ
男「紙、メモかな。携帯携帯」
男「これから、もう一度病院に行ってきます。待っててね。か、待ってないと大変なんだろうなぁ」
男「いいや、このまま女さんのベッドで寝ちゃえ。おやすみなさい」
とりあえずここまで
男「………」ムニャ
男「…(なんか暖かい、というか暑い?)」
男「…(でも気持ちいい)」
男「…(あれ、そういえば)」
男「…そうだった!」バサッ
女「ん~、男君寒いよ」バサッ
男「やっちまったい」
女「寒いからもっと寄って」ムギュ
男「背中になんか当たってる」ジタバタ
女「暴れちゃ駄目だよう」ギュー
男「いだだだだ、暴れないから緩くして」
女「んぅ………」
男「(白状しよう、こんな展開になることはどこか想像していた。しかし、眠気優先、黒服さんが起こしてくれるだろうという甘い読みだった。現実は非情である)」
女「………ん」スピー
男「(女さんはすぐに寝ております。さすがの病には女さんも抵抗できないんだろうけど、背中の柔らかいものや、右側の首筋と耳たぶあたりに甘い息が当たるねん。寝て寝れないのに、拍車がかかってるのよ)」
女「………」クー
男「(悶々としてきた)」
男「(私は健全な青少年である。だがしかし、異性にプライベートを四六時中監視され、若い情熱の発散もままなりません)」
女「…………んゆ」スー
男「(その状況で、まさしく美少女との添い寝ですよ奥さん。食わぬはなんちゃらか? 食わぬはなんちゃらか? だがな、この美少女は毒まみれだ、人工添加物なんて目じゃない天然猛毒エキス配合のな!)」
女「……いいよ」
男「(何がいいよじゃあ~!)」
男「(というか起きてるのか、起きてますよね?)」
女「……」スピー
男「(聞こえるのは寝息かよ畜生。ここまでされて食わねえことに皆笑ってるな。そうだチェリーだよ、笑いたきゃ笑え! こんな望んでも起きない展開で尻込みしてる俺を笑えばいい)」
女「…………」ギュッ
男「(女さんがヤンデレじゃなかったら、とっくに手を出してるんじゃないかな~!? もう訳わかんなくなってきたぞ。でも手は出さん、出さないんだ~)」
女「………しよ」
男「だから何をじゃあ!」ガバッ
女「きゃ!」
女ちゃんみたいな彼女が欲しい
ここまで
最近筆を進めるモチベーション落ちてたから、ハイテンションなの書きたかったのでちょうど良かった
乙!
>>191
まぁ、裏切らなければ一途だしね?
その基準は女さんに委ねられるが
ふぅ
男「ていやぁ!」ピョイーン
女「男君、寒いよぉ」プルプル
男「あ、ごめん」ファサ
女「……、一緒に寝よ?」ウルウル
男「精神が保ちそうにないので、今日はもう帰るよ」
女「ちぇ」
男「それに俺も風邪引くわけにはいかないからね」
女「………一緒にいるの、嫌?」
男「それはズルいかな。答えられないよ、ただ」
女「ただ?」
男「女さんといるのは、楽しいかな」
女「ん………」
男「じゃあね。頼むから鍵開けてよ?」ガチャ
女「うん……、襲ってくれなかったなぁ……」
男「くしゅん、やべぇ移ったか?」
男「ものの見事に風である」ゴホゴホ
女「看病にきたよ」ツヤツヤ
男「これからミザリーが、始まるんやな」ゲホゲホ
女「何それ?」
男「気に食わないから、人の骨を折る話」
女「男君にそんなことしないよ?」
男「別のベクトルか……、というか、全快したようですが、学校はどうされたので?」
女「男君が風邪で倒れてるのに、なんで行かなきゃならないの?」
男「当たり前に返すとかさすがっすね」
男「マジで節々痛い」ゲホゲホ
女「お粥できたよ~」
男「……、食いたくないかな」
男「(主に薬的な意味で)」
女「どうして? 食べなきゃ治らないよ? そっか口移し」
男「食べるので、普通に食わしてください」
女「ちぇ」
男「そもそも、咀嚼して相手に食わせるとか、いろいろヤダ?」
女「私は男君ならいいよ?」
男「こっちは良くないから」
女「わがままな男君。じゃあ冷ましてあげるね」フーフー
男「(絵にはなるのよね。うん)」
男「うん、食べ終わった」コホッ
女「美味しかった?」
男「うん、ごく普通のお粥で美味しかった」
女「次はお薬の時間です」
男「飲まなくていいかなぁ」
女「どうして? 良くならないよ?」
男「今までの罪を数えてください」
女「男君は今まで食べたご飯粒の数を言えるの?」
男「細かいよ! ちゃんとした薬なら飲むけど」ゴフッ
女「うん、専属医師が処方した薬だよ」
男「医者が家にきたのは初めてだったよ」
女「屋敷にいるからね」
男「え、病院に行くって昨日のやつに」
女「私には病院だよ?」
男「規格外だったのを忘れてたよ」
ここまで
いろいろ訂正
>>198
×男「ものの見事に風である」ゴホゴホ
○男「ものの見事に風邪である」ゴホゴホ
>>199
×男「そもそも、咀嚼して相手に食わせるとか、いろいろヤダ?」
○男「そもそも、咀嚼して相手に食わせるとか、いろいろヤダ」
男「うー、づらい」グシュグシュ
女「はい、お鼻チーンしましょうねー」
男「……」チーン
女「えへへ、たくさんでましたねー」
男「……方向転換?」
女「お母さんみたいな介護なら、怖くないかなーって」
男「普通にしてくれるほうが良いです」
女「恥ずかしい?」
男「恥ずかしい」
女「男君がわがままです。私の愛を受け入れてくれれば良いのに」
男「あー、また返答に困るこというしー」ゴホゴホ
女「……、私は真剣だよ?」
男「真剣でも監禁してこようとしたり、盗聴やら監視カメラやらつけられたら、百年の恋も冷めるって」
女「私はちゃんと、説明した上でやってるんだけどなぁ」
男「まぁ、そこらがヤンデレの枠にはまらないというか自由だよね」
女「ずっと男君を感じていたいけど、見られたくないこととか、言いたくないことはあるだろうから」
男「まず四六時中見られたくないです」
女「むぅ」
男「はぁ……、なんで俺なのかな。俺って魅力あるわけでもないのに」
女「それは男君がわかってないだけなんじゃないかな?」
男「モテモテだったらわかったんだろうけどね」
女「その時は他の女子は排除するよ」
男「ヤンデレだったの忘れてた」
男「……もう夕方かぁ、少し身体は楽になってきたけど」
女「良かったぁ」
男「うんまぁ、介護してくれてありがと。さすがに尿瓶でさせようとした時は全力でお断りしましたけどね」
女「出してるところ、見たかったなぁ」ジュルリ
男「俺にはそういう性癖にはありません」
女「男君の裸体は、ちゃんと許可をもらったら見るつもりだから、せっかくの機会だったのに」
男「その機会は……、やっぱやめとく」
女「…………、我慢できなくなったら、どうなるかはわからないけどね」ジッ
男「はははは」
男「(やっぱ、怖いな。こうじゃなけりゃって、思ってるのは、ほんとは俺なのかもなぁ)」
女「…ねぇ、男君のこと聞かせて?」
男「俺のこと? また唐突だね」
女「今まで、どうしてきたのか。気になったから」
男「今までって、高校で会う前?」
女「……、まぁ、そんなところからでいいよ」
男「告白は話したから良いよね?」
女「うん、それはよく知ってるから大丈夫」
男「(うわ、聞きたくないって事だよな。これは)」
男「普通の学生してたよ。友達と遊んで、バカやって、まぁ、頭は今と同じく悪かったけど」
女「そうなんだ」
男「なんか、これっていうのはないや」
女「そっか、何もトラブルはなかったんだね」
男「ん~……」
女「……教えて?」ジッ
男「怖いな。もしかしたら知ってるんじゃない? ほら、いじめって大なり小なりあるじゃん。で、その現場見つけて、俺馬鹿だったから大騒ぎして、学校中大騒ぎになったなぁ」
女「そうだったんだ」
男「そのグループから標的にされかかったけどね。でも、気づいたらそのグループも、いなくなってたな」
女「良かった。今もそうなら、徹底的につぶしてあげるのに」
男「やめやめ。シャレならん」
男「まぁ、そのいじめしてたのが、女子の集団でさ。ほら、クラスで綺麗ってだけで、それなりにちやほやされるじゃん。で、調子に乗っちゃったみたいなんだよね」
女「うん」
男「で、自分たちは特別みたいな感じになっちゃって、地味な子をいじめてたっていうか。実は、詳しくは知らないんだよ。なんせ大騒ぎしただけだから」ゴホゴホ
女「そうなんだ」
男「まぁ、いじめてた女子は助けられたみたいだったし。ちょっとやばい空気にだったけど、いいかなって。こういう時ってちゃんと友達作ってると助かるね。あいつらが、なんだかんだで守ってくれたみたいだ」
女「いい人たちだね」ニコニコ
男「しかもさー、なんか、その後お父さんが出世したとかなんとかあったみたい。良いことする奴には、良いことあるんだなって思ったわ。うちにはなかったけど」
女「うまくいかないものだね」
男「だね。というわけで、それで終わり」
女「うん」
男「でもさ、気になってることはあるんだよ」
女「何?」
男「助けた女子。元気かなーって。大騒ぎで助けてから実は接点なくてさ。気にはなってんだけど」
女「……きっと、元気だよ。男君のおかげで」
男「それならいいんだけどねー」ゲホ
ここまで、そして訂正。
>>207
×男「まぁ、いじめてた女子は助けられたみたいだったし。ちょっとやばい空気にだったけど、いいかなって。こういう時ってちゃんと友達作ってると助かるね。あいつらが、なんだかんだで守ってくれたみたいだ」
○男「まぁ、いじめられてた女子は助けられたみたいだったし。ちょっとやばい空気にだったけど、いいかなって。こういう時ってちゃんと友達作ってると助かるね。あいつらが、なんだかんだで守ってくれたみたいだ」
ああ、女さん可愛い
なるほどなー
そりゃぞっこんだわなー
男「という一日だったよ」
男友「それってノロケって言うんだぜ?」
男「おいおい、一般常識持ち出すなよ」
男友「決めた。俺も彼女作る」
男「話聞いてますか男友さん」
男友「それがそうじゃねぇっていうなら、男子全体に話してみろよ。とりあえず体育館裏行きだぞ」
男「俺の逃げ足と、アクロバティックな身体捌きに敵う奴がいるならな」
男友「そこはまぁ、あれだ。女さんの協力を頼むからどうにかなる」
女友「男友さんはいますか?」
男「おろ、女友やん」
男友「ほんとだ」
女友「お久しぶりです」
男友「そんな会ってなかったっけ?」
男「せっかく仲人してやったのに」
男友「うそつくな」
女友「ご飯を持ってきました。食べてください」
男&男友『え』
男「お前……」
男友「いや、違うよ? え? どしたのいったい?」
女友「お礼です」ニコニコ
男友「あ、あぁ、登下校の案内ね。ビックリした」
女「……ふふ」
男「………………」
男友「いえ~い、女子からの差し入れ~♪」
男「オンリーおにぎり。ある意味豪快」
男友「そんなことはいいんだよ。でも、飯食ったから、夕飯にす―」
女友「今食べてくれないんですか?」
男友「あ~、ん~」
女友「食べてくれないんですか」ションボリ
男友「話してたら腹減ったな、いただきま~す」モグモグ
女友「良かったぁ」
男「無茶すんなよ~」
男友「いや~、うまいな~」
男「(わりと少食だからな男友、残り三つ食えるか?)」
女「…………」ニコニコ
ここまで
おにぎりはおかか派、贅沢は生たらこ。
きっとそのうち多分男友の話も書いてくれると信じてる
>>216
ふははは、これ以上増えたら作者は失踪するぞ
書くとしたら、これが終わったらかなぁ。約束は出来んけど
男「犯人はあなただ女さん!」
女「何のことかな?」
男「女友に何吹き込んだの」
女「何って、男友君と付き合いたいみたいだから、私なりのアドバイスをしただけだよ?」
男「ヤンデレの弟子ができとる…」
女「男友君の行動パターンを教えて、さり気なく出会うコツとか教えただけなのに」
男「やり口がヤンデレと普通のグレーゾーンや!」
女「本格的なのが必要になったら、教えてあげるよ。恋する乙女同士協力しないとね」
男「やめたげて!」
男「しかし、女友とはいつからそんな仲に」
女「男君を狙う女子じゃなければ、私は皆と仲良くしてるよ?」
男「さいですか」
男「(そもそも、俺はモテないから必要ない気がする)」
女「………」ジッ
男「な、なんですかい」
女「男君も、わりと鈍感主人公気質だからな~って」
男「意味が分かりません」
女「そんな訳で、男友君狙いの女友さんは、私の友達な訳です」
男「師弟の間違いじゃなくて?」
女「ちなみにお弁当には、爪、髪、つばなんかは入れないように指導済みだよ」
男「せんせ~、薬が抜けてます」
女「薬は入れるものだよ?」
男「まさか、女友にもそういったんじゃ……」
女「準備はできないと思ったから、スッポンパワー(粉末)はあげたけど」
男「まさかあのおにぎりに…」
女「混入してると思います」
男「なんか妙にエネルギーに満ちてるとかいってたけど、そのせいか」
女「後は襲われるだけだね」
男「せめて段階を踏もうや」
男友「(なんかむらむらする)」
女友「男友さん、どうしたの?」
男友「いや、何でもないよ」
男友「(まずいなぁ、1ヶ月ぐらいでテストだから。勉強量増やして発散はしてなかったとはいえね)」
女友「………」ウワメヅカイ
男友「(妙に積極的な仕草をされるから、興奮が止まらない)」
女友「おにぎり食べてくれて嬉しかったです」
男友「あ、うん。旨かったよ」
男友「(たまに妙に粉っぽいのがあったのは、気になったけど。てかマジでむらむらしてきた)」
男友「あ、悪い。バイトあるからこれで!」タタ
女友「あ、あ……。バイト無いはずなのになぁ…。私じゃダメなのかな」
男「逃げたな」ビコウ
女「逃げたね」シテマシタ
ここまで
女友が惚れた経緯が気になる
>>223
多分描かれない気がする。強いて言うなら
女友は天然
男「……女友とはどうよ」
男友「うんまぁ、ぼちぼち」
男「そうか、それは良かった」ニッコリ
男友「てめぇ」
男「マジで話してくれなきゃ、聞き出そうと思わねぇじゃん?」
男友「…悪かったよ」
男「で、ど~よ」
男友「まぁ、おまえの気持ちがなんとなくわかったよ」
男「へぇ」
男友「よくわかんねぇのに、好意的に押されると、どうしてってなるわ」
男「でしょ。でもアドバイスは期待できんから」
男友「だよなぁ」
男「というのが、今の男友の状況である」
女「なかなか手厳しいね」
女友「どうしましょう……」
男「とりあえず女さん式熱烈アタックはいったん封印してだね」
女友「封印しちゃうんですか?」
男「休みにさ、普通にデート行ってきたら?」
女「行く行く!」
男「女さん、ややこしくなるから、ちょっと静かに」
女「むぅ」
女友「デートですか」
男「あいつの性格なら断らんだろうしね。もちっと親睦を深めた方がいいかも」
女「私も深めたいなぁ」
男「考えとく」
女「む~」
女友「親睦……」
男「相手のことをもっと知ってからでも、アタックすんのは遅くないかなってことさ」
女友「そうですね。男友さんは、女さんからの情報でいろいろ知ってますけど、男友さんは私のこと知りませんもんね!」
男「……」ジッ
女「……」メソラシ
女友「……?」
男「うん、ま、気にしないで。じゃあ女友を知ってもらおう作戦を次の休みに決行します」
女&女友『は~い』
男「あ、それと女さん」
女「何々?」
男「あとで女友に何教えたか聞かせてね」
女「……」メソラシ
男「デートといえば定番は?」
女「映画館とかショッピングとかだよね」
女友「私はおにぎり屋さんに行きたいです」
男&女『おにぎり屋さん?』
女友「ここです。昨日のチラシで広告が入ってました」ニコニコ
男「あ~……、悪くなさそう。デートとは違う気もするけど」
女「軽くショッピングして、お昼はそこでお話かな」
女友「そうですね」
男「あ、薬とかは混入しないようにね。素の状態で話さないとダメだから」
女友「はい」
ここまで
男「でまぁ、やってまいりました。作戦決行の日」
女「二人の行動をウォッチングしましょ~」
男「まだ男友は来ていないようです」
女「女友さんは一時間前からスタンバイさせてるのに、待たせる男の子は減点になるよ~」
男「ちなみにさ」
女「うん?」
男「ここまでの変装は必要?」
女「私達は二人のエキストラさんじゃないと」
男「女友をスタイリストに準備させるのにも驚いたけど、まさか自分にもされるとはね」
女「やるなら徹底しなきゃ」
男友「あ~、待った?」
女友「今着たところです!」
男友「(なんか異常に可愛く見える)」
女友「どうしました?」キョトン
男友「いや、何でもないけど、どこ行く?」
女友「お……、とりあえず何かショッピングしましょう!」
男友「ショッピングねぇ。何買いたいのさ?」
女友「特にないです」
男友「え、ノープランなの?」
女友「まだプランを決行するには早いのです」
男友「??」
男「大丈夫かいな」
女「無線でアドバイスするよ」
女『あ~あ~、女友さん聞こえる?』
女友「聞こえます」
男友「え、何が?」
女『こっちの声は反応しなくて良いからね』
女友「え~と、なんでもないですよ男友さん」
男友「お、おう」
女『お昼までには時間はあるから、洋服とか一緒に見て回ったら?』
女友「は……、男友さん。洋服を見に行きましょう」
男友「マジか。いろいろレベル高いんだけど」
女友「洋服にレベルがあるんですか?」
男友「いや、うん。まぁ、行こうか」
男「すでにハラハラだなあ」
女「女友さんは私にも予想外だよ」
男「うわぁ、こない方が良かったか?」
女友「男友さん、こんなのどうでしょう」っ革ジャン
男友「俺はそんな武道派なの着たことないよ」
女友「似合いますよ!」ズィ
男友「そうかな……、って無理無理良い値段しすぎだこれは」
女友「あ、ホントだ」
男友「それに、基本的にポロシャツだからな着るの」
女友「じゃあこれなんかどうでしょう」
男友「うん、ポロシャツっぽいけど、こんな馬が四頭でメタルなシャツ初めて見たよ」
女友「生地の素材にメタリック50パーセントと書いてます」
男友「完璧にアレルギー起こすわそれ」
男「男の洋服を見るように誘導した女さんはナイスだけど」
女「女友さんのチョイスがなんとも言えないね」
ここまで
おつ
服にメタリックなんて使われんの?
>>235
アメリカに売ってる服にはあるみたいよ
女友「楽しいですね」
男友「うん、まぁ、そうだね」
女友「楽しくないですか?」
男友「楽しいよ。ちと慣れないだけで」
女友「う~ん」
女『男君からの情報で、デートとかほとんどしてないから、戸惑ってるだけだって』
女友「なるほど」
男友「え、何が?」
女友「え~と、何でもないです。でもお腹が空きました」
男友「もうこんな時間か」
女友「じゃあ行きましょう!」グイ
男友「とと、どこに?」
男「本当に行きたいところだから、張り切ってるな」
女「お弁当、毎日おにぎりなぐらい好きみたい」
女友「うめ、鮭、おかかと豚汁ください」キラキラ
男友「……このAセットで」
「かしこまりました~。うめ、鮭、おかか、トンとAセット一つです」
男友「……聞くまでもないけどさ」
女友「なんですか?」
男友「おにぎり好きなの?」
女友「はい!」キラキラ
男友「言ってたプランってここのこと?」
女友「そうです!」キラキラ
男友「この後は?」
女友「ノープランです!」
男友「……女友さんは豪快だね」
女「男友君の反応をどう見ますか、解説者の男君」
男「そうですねぇ、完全に面食らってますねぇ」
女友「美味しいですね」モクモク
男友「うん。ランチ時間になったら、あっと言う間に満席なだけはあるね」
女友「このフワフワ、ほくほくの握りが出来るところはそうはありませんよ」モクモク
男友「あ~、言われるとそうだ。俺は旨いことしかわからんかった」
女友「おにぎり好きですから!」
男友「他は何が好きなの?」ズズッ
女友「男友さんです」
男友「! ゲホゲホッ、ゴフ」
女友「大丈夫ですか!?」
男「まるで謀ったのごとく」
女「女友さんはやり手なのかな」
男「多分天然」
女友「お腹一杯です」
男友「ひどい目にあった」
女友「どこに行きましょう、男友さん」
男友「(女友さんにばっかりに決めてもらうのもあれかな)」
男友「う~ん、ちょっと食ったばっかりで歩き回るのもアレだし、すぐ近くに公園あるから、そこで飲み物でも買って休もうか。こっちだよ」
女友「こっちですね」マギャク
男友「……俺についてきてね、迷子になったら救う自信がない」
女友「それは困りますよう」オロオロ
男「迷子になったら、俺達出張らないとダメか」
女「そんなこともあろうかと、GPS機能の携帯持たせてるから大丈夫」
男「はじめてのおつかいみたい」
ここまで
男友「ふぅ~」ゴクッ
女友「ふぇ~」コクッ
男友「……」
女友「……」
男友「いい天気だね」
女友「そうですね」
男友「……」
女友「……」
女『まったりするのもいいけど、せっかくの機会だからいろいろお話しした方がいいんじゃないかな』
女友「そうですね」
男友「ん、何かあったん?」
女友「何でもないです。普段何してるんですか、男友さんは」
男友「勉強かな。これっていう趣味もないから」
女友「真面目ですねぇ」
男「エロ本収集が趣味な癖に」
女「そうなんだ」
男「ちなみに俺がもっ――」
女「私が発散させるよ。だからいらないよね♪」
男「(秘蔵が消えてたのはやっぱり女さんのせいか)」
男友「女友さんは何してるの?」
女友「コタロウと遊んでます」
男友「コタロウ?」
女友「飼ってる猫です。おっとりやさんですよ」
男友「そっか。かわいい?」
女友「ぶちゃいくです」
男友「え。あ~、特徴的な顔なのね」
女友「なぜかむす~っとした顔をしてます」
男友「でも大人しいんだ」
女友「陽が当たるとこでうたた寝するのが好きです」
男友「オス? メス?」
女友「オスです!」
女「そんな顔の猫だったなぁ」
男「撫でたい」
男『次のプログラムを申し上げます』
女友「ひゃ、おと…」
男友「?」
男『だから反応しちゃダメだって。その公園出て近くに商店街があるんだけど、変わったもの多いから行ってみたら?』
女友「はい」
男友「女友さんって独り言言うタイプ?」
女友「え~と、気にしないでください!」アタフタ
男友「う、うん」
女友「お…、誰かから聞きましたけど、ここらへんに商店街があるんですよね?」
男友「あぁ、あそこか」
女友「行きたいです」
男友「わかった。行こうか」
女友「はい!」
男「バレそうで怖い」
女「髪で耳は隠してるから、無線は気付きづらいとは思うんだけどねぇ」
とりあえずここまで
男「なんていうか」
女「なぁに?」
男「どっきりやるみたいな、カメラクルーみたいな車内だよね」
女「元々男君のために用意したものだよ」
男「俺があんまり出掛けないから、お蔵入りになったのか、このワゴン」
女「有効活用でございます」
男「それに突き合わせて、申し訳ないですわ黒服さん」
黒服「いえ…」
女「もうそろそろ商店街に着きそうだよ」
男「はてさてどうなるのかねぇ」
女友「昭和な感じですねぇ」
男友「いくつか閉まったけど、まだまだ繁盛してる方だよ」
女友「ここは、何屋さんでしょうか?」
男友「外装がキテレツだけど、ただの古本屋だよ」
女友「ここは…」
男友「服も売ってる駄菓子屋」
女友「あれは……」
男友「ソフトクリームが食える、琴とか売ってる店」
女友「男友さん…」
男友「うん?」
女友「変わった場所ですね」キラキラ
男友「なぜにそこまでまばゆい笑顔」
男「女友的にはいい場所だったようで」
女「やっぱり、女友さんはいまいちつかめないなぁ」
男友「無難に駄菓子屋に入ろっか」
女友「ドキドキしますね!」
男友「駄菓子屋に入るのに、そんな台詞聞いたこと無いわ」カランカラン
女友「ほとんど見たことないのばっかりです」
男友「これは知ってるでしょ、ヨーグル」
女友「ヨーグル…、壷みたいなプラスチックにヨーグルトが入ってるんですか?」
男友「知らないのか。ヨーグルト風味の粉末が入ってるだけだよ」
女友「タラタラしてんじゃね~よ…、ご、ごめんなさい」
男友「それに謝る人初めて見た」
男「なんか、デートというより」
女「うん」
男「男友がちっちゃい子を引率してるみたい」
女「うん、なんとなくわかるよ」
男友「アイドルのポスターもあるね。クジだけど」
女友「どう買うんです?」
男友「お金払って、この黒いビニールを一つ選ぶだけ。なにがあるかはお楽しみ的なやつ」
女友「なるほど。福袋みたいなものですね」
男友「そんなもんかな。あ、ブラックサンダーある。買うかな」
女友「男友さん男友さん」
男友「ん、どした」
女友「ここに大きいブラックサンダーがありますよ」
男友「あぁ、ビッグでしょ。前から……、え」
女友「これですよ」
男友「ブラックサンダー、アイス、だと?」
男「これはどっちかというと」
女「うん」
男「作者の回想だよね」
女「見つけたところはそうだね。違うのは、その時は一人ってことだけど」
※味はブラックサンダーを砕いて、アイスに混ぜ込んだような感じでした
ここまで
男は女友を呼び捨てにしてるけど、これは苗字で呼んでるって感じなのかな?
名前で呼んでたら横にいる怖いお姉さんが黙ってなさそう
いつの間にかメインとサブキャラが入れ替わってて草
男友「なんだかんだでこんな時間かぁ」
女友「楽しかったですね!」
男友「そうだね。いろいろ息抜きにはなったかも」
女友「これから男友さんの家に行っていいですか?」
男友「あ~、そろそろ試験対策に入りたいから、しばらく人は出禁です」
女友「そんなぁ…」
男友「まぁ、テスト終わったらきなよ」
女友「絶対ですよ!」
男友「そんな面白いものはないんだけどね。それじゃ」
女友「はい、また明日」
男「じゃあ、女友回収に行こうか」
女「今から迎えに行くから、そこで待っててね」
女友『わかりました』
男「はい、お疲れ~」
女友「楽しかったです」
女「それで、男君の判定はいかに?」
男「30点」
女友「えぇ……、何点中ですか?」
男「100点中」
女友「頑張ったと思ったんですが…」
女「こればっかりは、私もフォローが難しいかな」
女友「お二人が厳しいです…」
男「悪い印象は与えてないけど、なんていうかな。自由だったね」
女「自由だね」
女友「こっそりお味噌汁に、スッポンパワーを入れるべきでしたか?」
女「うん」
男「それは違う」
男「わかりやすく言うと、デートではなかったかな。仲が良い友達同士がじゃれてる感じ」
女友「一緒にいろいろ行くだけじゃダメですか」
女「やっぱり既成事実を作るために、がっつりやらないと」
男「あいつは段階踏みたがるから、強引すぎるとひくよ」
女友「ううん。難しいです」
男「あと、女さんが言うヤンデレ系と強引なことは厳禁ね」
女「むぅ。アドバイスしてるだけなのに」
女友「引っ張ったの、ひかれちゃいましたかね?」
男「あの程度は大丈夫」
男「まぁ、今日は疲れたろうし、とりあえず帰ろうか」
女「そうだね。黒服、頼むわ」
黒服「畏まりました…」
女友「あ、これ返します」
女「無線機ね。ありがとう」
男「潜入捜査官とかって、こんな感じなのかなぁ」
女「スリリングだったね」
女友「もう、私は真剣だったんですよ」
男「いやいや、アドバイスはまじめだよ。ただ、基本見てるだけだしね」
女友「今度、お二人のデートを見てていいですか?」
女「いいよ」
男「待てい」
ここまで
これは主役側のデートフラグかな?、
>>259
それもいいかなぁ
男「というわけで、女友を家に帰して、こちらも帰路です」
女「楽しかったねぇ」
男「うん、うまくいけばいいけど」
女「……、聞いていい?」
男「何を?」
女「男君は、男友君と女友さん、どちらを応援してるの?」
男「ん~、どっちもかな」
女「そうなんだ」
男「うまくいくかなんて、二人の問題だから、そこらははっきり言ってどうでもいいんだけど」
女「うん」
男「友達は仲良くしてくれてた方がいいじゃん? たまたまその友達が男女なだけだし」
女「そっか」
男「そういや、なんで男友を好きになったか聞いてなかったや」
女「方向音痴が判明して、男友君に登下校ついてもらったでしょ?」
男「そいやそんなこともあったね」
女「あとは、いろいろ場所知らないと不便だろうからと、男君君が街を案内してあげたりしてたみたい」
男「面倒見良いからなあいつ」
女「迷子になっても探し出してくれたりして、だから、この人と一緒なら、安心できるなって思ったんだって」
男「なるほど」
女「男友君は良い方向で面倒見がいいのに、その手の経験少ないんだなとは思ったけど」
男「口では彼女欲しい言うけど、実際必要とは思ってないからね。それに、あいつは気付いてないだけでモテるしなぁ」
女「それは男君もだけど」ボソッ
男「いや、それはないね」
女「そこは都合のいい耳で聞き漏らそうよ」
男「そもそも、その手のは目の前でボソリと言う時点で、聞かせる気があるとしか思えない」
女「そうだね」
男「わりと男友と付き合いたいって相談を、前はよく受けてたんだぜ」
女「うん? 今はないんだ」
男「諸事情で」
男「(主にあなたのせいでですが)」
女「えい」ツネリ
男「いひゃい」
女「悪いことを考えたのはわかったよ」
男「さいで。でまぁ、この間告白された女子も、私達の関係って何かなって言ったら、友達ってほざいて、わからづらいとはいえ知らずにフってるからね」
女「なるほどねぇ」
黒服「男様、ご自宅に到着致しました…」
男「お、もうついたんだ。ありがとう」
黒服「いえ…」
女「むぅ」
男「今日も家上がんないでいいんだね?」
女「まだしばらくお邪魔出来そうにないからね」
男「(何を企んでいるのやら)」
女「今日も、楽しかったね」
男「そうだね。それじゃあ、明日」ガチャ
女「ふふ。また明日。あ、そうそう」
男「うん?」
女「私達もその内、デートしようね」
男「…考えとく」バタン
女「………………ふふ、楽しみだな♪」
ここまで
男「ふぅ、疲れた」
男友「いつもの日課、お疲れさん」
男「はぁ、今日はロープを結びつけた手錠だったよ」
男友「どんどん進化してくねぇ」
男「世に怪盗が現れても、女さんがいれば捕まると思う」
男友「さしずめ、お前はルパン三世ってとこか?」
男「残念ながら、その内捕まって脱出はできないからそうではないな」
男友「でも、お前縄抜けとか得意そうなイメージあるけど」
男「まだ捕まってないから、経験がないわ」
男友「そっか」
男「それで、女友とデートした感想はどうよ?」
男友「なんで知ってんだよ」
男「そんなこまけぇこたぁいいんだよ」
男友「よかねぇって」
男「お前等が公園でボーッとしてんの見た(嘘はついてない)」
男友「うえ、お前いたのかよ」
男「ちょっと用事があってな」
男友「まぁ、楽しかったよ」
男「そうかそうか。女友が方向音痴で大変だったんじゃないかと思ってたけど」
男友「そこは大丈夫だった。今回は」
男「じゃあ次回もあるんだな?」ニヤニヤ
男友「いや、それはわかんねぇけど」
男「はっきりしろよ。やならやではっきり言った方が楽だろ。それともキープかなにかか?」
男友「そんなわけじゃねぇって」
男「ま、互いにちゃんと付き合ってからでも遅くないべ」
男友「それはそうかもしれねぇけどさ」
男「煮え切らんねぇ」
男友「悪かったな」
女「…………」ジー
男「(女さんも気にしてるね)」
ここまで
女「ちょっと男友君に失望したよ」ズズィ
男「あいつを恋愛に発展させん、楽にやれんのはわりと高等テクな女子ぐらいだぜ?」ズズィ
女「女友さんは、すごくかわいらしい子なのに、その心を弄ぶなんて」グググッ
男「いやいや、弄んでないから。戸惑ってるだけだから」グググッ
女「ほんとにそうなのかなぁ」グググッ
男「そうだよ。人としてずれてはない奴だから……、でね、女さん」グググッ
女「何?」グググッ
男「その怪しいシェーカーの中身を飲ませようとしない」グググッ
男「最近二人きりでも何もしてこないからと、油断した結果がこれだよ」ゼハーゼハー
女「なんかヤンデレ成分が足りないかなと電波が降ってきて」
男「つまり、作者的にアレ、ヤンデレじゃないなこれ、テコ入れしなきゃ電波か」
女「よくわかったね!」
男「女さんはメタいのかメタくないのか」
女「私は割と自由だよ?」
男「こんな会話してるから、そもそもこのSSはどうしたいねんとか思うんだろうなぁ」
女「私みたいなヤンデレどう? って出した時点で目的終わってるからね、作者は」
男「コホン、本題に戻ろうか」
女「とにかく、男友君と女友さんの仲を更にテコ入れしないとだよ!」
男「別にいらないと思うけどね」
女「え、どうして?」
男「女友にデートではないと言ったけど、俺が感じたのはあれだ、結婚して半年ぐらい経った夫婦みたいだった」
女「どうして?」
男「男友はあれとしても、女友は素の自分をだして一緒に居れる気兼ねない存在な感じだったし。そういう扱いなら男友も最終的には重くない」
女「なるほど」
男「だから、なんだかんだでくっつくんじゃねぇの? とは思う」
女「う~ん」
男「俺も恋愛慣れしてる訳じゃない、当人の間でしかわかんないのはあるから、絶対なんて言う気はないけどさ」
女「まぁ、男君がそういうなら」キーンコーンカーンコーン
男「と、もどらねぇと」
女「あ、先行ってて、その、お花摘みするから」
男「古風な、じゃあ行くわ」
女「うん……………。私は男君の前で、ありのままをさらけ出せてるかな……、女友さんが、羨ましいな」
ここまで
シュールにしたいのかシリアスにしたいかさえもぶれぶれよ
>>1の悩みが伝わってくるねぇ
乙!
>>276
とりあえず、真っ白な空間の真ん中で、くるくる回る方位磁石を持ってる感じかな
女「ありのままをさらけ出すよ」ヌギヌギ
男「いきなり部屋に来て、またいきなり抜き出すとかやめて! ちょっと前コメのシリアスな雰囲気なんだったのよ!」
女「まさか男君が、私の用を足してるところをみてるなんて…」ニヨニヨ
男「描写してないシーンを見てるわけないだろ! てかなんで嬉しそうなの!」
女「男君ならオールオーケーです」
男「俺はいたってノーマルだ!」
女「でも、燃やした中に、盗撮ものもあったよ?」
男「興味本位と性癖は別だ! てかやっぱりあんたか!」
>>278の訂正
×男「いきなり部屋に来て、またいきなり抜き出すとかやめて! ちょっと前コメのシリアスな雰囲気なんだったのよ!」
○男「いきなり部屋に来て、またいきなり脱ぎ出すとかやめて! ちょっと前コメのシリアスな雰囲気なんだったのよ!」
いろいろ大変な間違い
女「じゃあ引き続き」ネギヌギ
男「え~い、脱ぐな!」ハガイジメ
女「半裸の女学生を襲う男子生徒だね」
男「誤解を招くな! ほら着なさい」
女「ちぇ~…、あ、でも、誤解も何もここには私たち以外いないよ?」
男「別次元の奴らが見てる」
女「男君はそっちの人なの?」トオイメ
男「いい加減怒るよ?」
女「ゴメンナサイ」
男「てか、ありのままを見せるって、身体の事じゃないでしょ」
女「一挙まとめて公開ショーかな」
男「ダメだ、作者がおかしくなってる」
男「落ち着いた?」ズズッ
女「うん、だいぶ」ズズッ
男「結局」コト
女「うん?」
男「さっきの暴走は何だったの?」
女「ちょっと男君成分が涸渇しまして」
男「はぁ」
女「最近、2人でいられる機会が多いので思い出成分は大丈夫だったんだけど」
男「ほぉ」
女「昼休みのあの後、スキンシップ成分が涸渇してることに気付きました」
男「それで、あれでこれ?」
女「いいでしょ、後ろから抱きしめるぐらい」
男「抱きしめながらよくコーヒーが飲めるなと」
男「………」ズズッ
女「んふふふふ~」スリスリ
男「(女さんがヤンデレじゃなかったらなぁ)」
女「えへへへ」ギュー
男「(多分、今頃普通に恋人やってんのかなぁ?)」
女「良い匂い」クンクン
男「(今は、まぁ女さん自身の気質もあって、普通に考えれば普通なんだけど)」
女「…………」スーハースーハー
男「(でも、普通は薬入れたり、追いかけ回したりしないよな…)」
女「ここの匂いは」
男「股間はやめい」スパン
女「あう」
ここまで
男「例えばだけど」
女「うん」ゴロゴロ
男「ヤンデレって、相手が手に入らないってか、自分を見てくれないことがわかったとするやん」
女「………」ギュー
男「いだだだだ、さ、最後まで聞こ、ね」
女「うん」
男「で、手に入らないなら殺してやる的な展開が、多いじゃん」
女「そうだね」
男「女さんはどうなの?」
女「そういう人、いるの?」
男「IFの話だよ」
女「そうだなあ」
男「………」
女「振り向かせるよ、例えそうだとしても」
男「へぇ」
女「そもそも男君を殺したら、男君に会えなくなるし、仮にそんな想い人を殺しても、男君の気持ちは一生手に入らなくなる」
男「う、うん」
女「私が欲しいのは、男君の全てだけど、ねじ曲げた紛い物なんて、要らない」
男「……」
女「あ、でも」
男「何?」
女「極端に言うなら、愛人でもいいよ。男君の子供がたくさん作るのも夢だから。愛妻さんと私でたくさん産むの。男君の子供であればいいから、誰から生まれるかなんて些細なことだからね」
男「それはなんつ~か、俺が嫌だな」
女「どうして?」
男「それは俺がはっきりしなかったら起きる結果でさ、女さんが良くても、その子供も奥さんも幸せじゃね~し」
女「……」
男「うんまぁ、仮話だしな。そんな愛人とかいる未来はまずないよ」
女「でも」
男「うん」
女「燃やしたコレクションの中はわりとハーレムものが多かったよ?」
男「まぁ、男の夢みたいなもんですし」
ここまで
あくまで2人は付き合ってませんよ?
乙
なんか2人の関係が良くなってきたね
>>288
ある意味慣れという毒に染まってる気もする
男「さて、GWです」
男友「世間で終わったものを引っ張るか」
男「じゃあ不思議な連休ということで」
男友「訂正すんのかい」
女「二人とも、さっきから何話してるの?」
男「男友がワガママを言ってるの説得中」
女友「ワガママはダメですよ、男友さん」
男友「お前ら、俺をいじればとりあえずいいと思ってるだろ」
三人『………』
男友「黙らないでください、わりと悲しいです」
男「さて、女さんの家の別荘はここか」
男友「帰っていい?」
女友「ダメです」
男「しかし、大きいな」
女友「オシャレですね~」
男友「こんな機会でもなきゃ、入ることもない場所だな」
女「皆の部屋を決めないとね」
男「何部屋あるの?」
女「客人用は8部屋あるよ」
男友「部屋数のが多いとか…」
男「あそこに長い廊下が客間ってこと?」
女「うん」
男「じゃあ、皆あそこに一人ずつでいいんじゃね? 階違うのも何かあった時に面倒だし」
女「私は男君と一緒が良いなぁ」
男「却下」
女「ちぇ」
男「と言うわけで、手前から俺、男友、女、女友の順だな」
女友「女さんは女さん用の部屋はないんですか?」
女「あるけど、男君から距離があるからね」ジーッ
男「(部屋隣にしなかったの怒ってるな)」
男友「なんにしても、荷物置こうぜ」
男「そうだな、身軽になりたいしな」
女「そうそう、女友さん」
女友「なんですか?」
女「荷物置いたら、まっすぐホールに来てね」
女友「? わかりました」
男&男友『(迷子の配慮か…)』
女友「これから二時間ドラマが始まる雰囲気です」
男「この場合、被害者は男友か」
男友「ひでぇなおい」
男「その方が推理になり得るからな。被害者が俺だと女さんで、女さんだと正当防衛で俺、女友さんだと、お前がいつの間にか犯人に仕立て上げられる」
男友「最後待てや」
女「でも探偵役と相棒を入れちゃうと、容疑者一人しかいないよ?」
男「じゃあ、男友は他殺に見える事故死というはた迷惑な結末か」
男友「いじめか、いじめなんだな!」
男「いじりだよ」
ここまで
男友逃げてー
>>295
逃げ場などない!
女「さて、どういうトリックを使って事件を起こせばいいかな?」
男友「待って、確実に被害者は俺になるから待って」
男「でも確かに雰囲気あるね。周りに家なくて、木々あるだけだし」
女「…周りも家の所有地だから」
女友「すごいです」
男友「買い物とかは大丈夫なん?」
女「自転車で三十分ぐらいでお店とかに行けるよ」
男「地味に遠い距離だな」
女「必要品は黒服が朝に持ってきてくれるから、問題にならないと思うけど」
男「しかしこの時期に花火大会なんてやってるんだね」
女「うん。ここから少し歩いたところに開けた場所があるの、そこからの眺めは綺麗なの」
女友「早くみたいです」
男友「しかし、腹減ったな。台所見ていい?」
女「いいよ。でも皆もお腹空いてるでしょ、皆で行こう。いろいろまだ案内しなきゃいけないだしね」
男「はいよ~、女友はちゃんと付いてきてね」
女友「付いていきますよ?」
男「ならよし」
男「台所も広いな」
男友「冷蔵庫もでかい。業務用みて~だ」
女友「テーブルも大きいです」
女「そうだね」
男「…それで中身はなにあんのかな?」
女「多分、黒服が準備したオードブルか何かがあると思うよ」
男「しっかし、人も入れそうな冷蔵庫だなぁ」
男友「お前、さっきからその手の引っ張りすぎ、早く食べようぜ」ガチャ
女「あ、ちょっと」ドサッ
男友「え、なに………人?」
男友「うわああ!? 人? 人だあ!」
男「落ち着け男友! なんだ、警察か? 救急車か? 自転車どこだ?」
女友「…………」カチーン
女「………」スッ
男友「ヒッ、ヒッ、ヒッ」
女「大丈夫だよ皆、これ、マネキンだから」
男友「へ?」
男「マネキンか、マネキンはどうすれば…、マネキン?」
女友「………」カチーン
女「きっとお父様ね。ここに来ると知って、イタズラで置いたんだわ」
男「お父さんそんな奴なんか」
男友「こ、怖かった。あ、女友…、女友?」
女友「………」カチーン
男「ハムスターがフリーズしたみたいになってる…」
ここまで
知らない人に説明すると、ハムスターは脳味噌が小さく、例えば大きな音を聞いたらそれを処理するために、その場で固まることがあります
お父様ェ……
>>302
実際冷蔵庫から人の形出てきたら、固まるよね
男「うん、おいしい」
男友「しかし、昼食なのかってぐらい豪華」
女友「おにぎりもあります!」
女「おにぎりは…、黒服に好きだって言っておいたからね」
女「(本当は言ってないけれど、この間の2人のデートを見てたからからね、きっと)」
男「野菜と魚だけってのも、なんか海外の昼食っぽいな」
男友「意外にこんなしゃれたの、あっちじゃ食わないらしいけどさ。ポテチがご飯みたいだし」
女友「テレビで見たことあります」
女「(肉がないのは、このイタズラを予想してかな)」
男「うん、御馳走様」
三人『御馳走様』
男友「食器はどうすればいいの?」
女「食器洗い器に入れてくれればいいよ」
男「食器洗い機はこれ?」カチャカチャ
女「うん」
女友「生ゴミはどこに捨てるんですか?」
女「これはここね」
男友「なんか、ミキサーみたいなのついてる」
女「それで砕いて、肥料に出来るの。ただ、だいたいそのまま捨ててるけどね」
男「ゴミの量減らすやつだと思えばいいのか」
女友「エコですね」
女友「本当に広いですね」
女「お手洗いと浴室はここだよ」
男「トイレはいいとして、なんで2つも浴室があるんだ?」
女「檜とバスタブなの」
男友「気分で入り分けるんだ」
女「そんなところかな」
女友「ほえ~」
女「この先はバーラウンジと、シアタールームがあるの。ついてきて」
男「うん、女友はちゃんとついてくるように」
女友「皆さん、さっきからなんでそう言うんです?」
男友「この別荘なら、女友さんは確実に迷う」
女友「ま、迷いませんよ!」
男友「バーカウンターに、ビリヤード、ダーツ、あとはカジノなんかでみる台…」
男「この一角だけで、普通のお店や」
女友「これって遊園地とかでみる、ポップコーン作る機械ですか」
女「うん、お父様の趣味」
男「なんか、飯食った後だけど、雰囲気のせいかポップコーンとコーラが欲しくなった」
男友「あ~わかる」
女「作る?」
男「お願いします」
女「塩以外でキャラメルもできたはずだけど、そっちもいる?」
女友「あ、私キャラメル食べたいです」
女「わかった」
ここまで
これだけはいえる。この別荘に住みたい
黒服有能すぐる
>>309
有能じゃない黒服は、ただの黒服だ!
女「使い方はっと」ペラペラ
男「説明書をちゃんと取っておくなんて、几帳面だね」
女「お父様の趣味かな。暇つぶしにマニュアル読むのが好きなの」
男友「うりゃ」スカ
女友「難しいですね」コン
男友「普通に出来てるのに、ビリヤード難しいと言いますか」
女友「たまたま当たっただけです。ほら」コン
男「それはたまたまとは言わない」
女「大体わかったかな。材料入れての」ザラザラ
男友「おりゃ」スカ
男「センスないなお前」
男友「うるせ」
男「そんな当たんないもんかね。てい」コン
男「な?」ドヤガオ
男友「うぜぇ、久し振りに本気でうぜぇ」
女友「喧嘩はダメです」
女「それでスイッチ入れての」
男「ふっはっは、悔しかろう。勝負するか?」
男友「負けたら罰は何よ?」
男「今決めるとつまらんから、勝負後な」
女友「……」オロオロ
女「しばらく待つと」ウィーン
男友「勝つ気満々か、上等」
男「この男、負ける戦いは挑まん」
男友「てめ――」
パパパパパンパパパパパパ!
男「うおう!」
男友「な、何!?」
女友「………」カチーン
女「ごめん、蓋がちゃんとしまってなくて」パタン
男「びっくりしたわ。銃撃戦でも起きたのかと思った」
男友「あんなイタズラあった後だからなぁ、聞いたことあるにはあるけど、構えてないと一瞬なんの音かと思ったわ」
女友「………」カチーン
女「でも、これで出来上がりみたい。皆で食べよ」
男「そうしよう。皆、コーラでい…」
女友「………」カチーン
男「また固まってるよこの子」
ここまで
固まる女友を書きたかったとか、そんな訳じゃないよ
絶対カチーンを書きたかっただけだと思うww
>>315
チガウヨー
男「うん、おいしい」シャクシャク
男友「こういうの体験すると、家に欲しくなるよな」シャクシャク
男「そして一回使って満足のパターンな」ゴクゴク
女友「キャラメルは時間かかりますか?」
女「固まるまで少し時間かかるみたい」
女友「わかりました。待ちます」
男「女さんも食べなよ」
女「うん」シャクシャク
男友「やっぱり、ポップコーン作りたてが美味しいな」
女友「……」コクコク
男「てか、女友食べないん?」
女友「キャラメル味から食べたいです」
男「ふ~ん、何かこだわり?」
女友「今ここで塩味の誘惑に負けて食べるのは、キャラメル味に申し訳ない気がします」
女「律儀、だね」
男「(女さんの言葉を詰まらせるあたりは女友らしいな)」
男友「じゃあ、女友の分寄せとくか」
女「じゃあこれ使って」コト
男友「あいあい」ザラザラ
女友「………」ジーッ
男「実は食べたい」
女友「はい!」
男「素直でよろしい」
女「これで良いはず、はい」コト
女友「頂きます」カリカリ
男「俺らももらお~ぜ」カリカリ
男友「おう」カリカリ
女「どうかな?」
女友「おいしいです!」
男友「食感がいいなぁ」カリカリ
女「じゃあ私もいただくね」カリカリ
男「流れ的に、これらを持ってシアタールームで映画鑑賞だよな」ゴクゴク
女「それはいいんだけど」
男「だけど?」
女「作者としては、何の映画か話しながら書くの面倒だから、没だって」
男友「いくらなんでもメタすぎるわ」
男「と言うわけで」
男友「ちょ、赤の甲羅やめ」
女友「コースの下に落ちちゃいます…」
女「男君待ってよ~」
男「ふははは、マラソンの時とは違い、自由にアイテムは使えまい!」
男友「じゃあこの青い甲羅をどうぞ」
男「ぬああ、やめい!」
女友「なんかミサイルになりました」
男友「ぎゃあ、ぶつかった!」
女「男君早く行こうよ?」
男「いや、普通に抜き去っていこうよそこは」
女友「あれ? ゴールしちゃいました」
男「やっぱりカオスだな、マリオカート」
ここまで
ポップコーン食いたい
お父様のいたずらがあれで終わるはずがない!
>>322
熱湯風呂を用意された芸人の気持ちになった
女「使うかはわからないけど、一応父の趣味のオーディオルーム」
男「なんだろ。なんかレコーディングだっけ? それが出来そうな部屋が横に」
女「うん。ミュージシャンとも交遊があるから、来てるときにしたくなったら使って良いようにだって」
男友「気遣いはわかるけど、やり方がついてけねぇ」
女友「つまりこの中でカラオケが出来るんですね」
女「そんな感じかな」
男「てか、こういうの維持すんの大変だろうなぁ」
女「趣味や楽しいことの為に、お金を稼いでる人だから。あの人」
女「ここがテラスね」
女友「綺麗ですねぇ」
女「今日はここでバーベキューでもする?」
男「いいね」
男友「酒呑もうぜ」
男「止めろ、俺ら2人で酔った2人を止められる気がしねぇ」
女「そうか、酔っぱらって勢いに任せちゃってもいいね!」
男「アカン!」
女友「………なるほど」
男友「男、急いでバーラウンジの酒捨てるぞ」タタタ
男「おう。いくらの弁償になるかわからんがな!」タタタ
女「させないよ~」ドドド
女友「あ、待ってください!」
男「まぁ、いろいろありまして」
女「まさか本当に女友さんが迷子になるとは思わなかったよ」
女友「……」シュン
男友「迷子になれる家ってのもすごいけどね。つか学校でも迷子になってたろ、女友さん」
女友「……なってません」プイ
三人『(なってたな)』
女「さて、気を取り戻して次に――」
男「うん? 女さん」
女「何?」
男「この別荘って管理人住んでたりする?」
女「半月に一度、メンテナンスの方が来るだけだよ?」
男「見間違いかな、あっちに誰か居た気がした」
男友「おいおい、イタズラにかこつけて脅かす気か?」
男「あの先から誰か覗いてたみたいに見えたんだよ」
女「もしかしたら空き巣かな。前に一度あったの。でもその時は入ってきてないんだけど…」
男「女さん、なんかある?」
女「紐をつけた手錠なら」ジャラ
男「武器にはなるな、貸してもらうよ」ジャラ
男友「2人は後ろにいてな、女さんは女友任せた」
女友「……」ブルブル
男「静かに行くぞ皆」ヒソ
男友「おう」ヒソ
ここまで
お父様「オレの出番か?」
>>329
あなたが出てくると、そもそもややこしいのが更にややこしくなるから予定はありません
男「あそこ曲がったところって、何がある?」ヒソ
女「あるのは離れになってる物置小屋に続く廊下で、途中に父の蔵書とパソコンルームぐらいしかないわ」ヒソ
男友「ついていく次元じゃねえなぁ」ヒソ
女友「………」ブルブル
男「とりあえず見間違いだといいけど」チラッ
男友「何が見える?」ヒソ
男「………説明できない何か」ヒソ
男友「んだよそれ」ヒソ
男「見ねえ方がいいが、見た方が早いな」ヒソ
男友「訳わかんないこと………」チラッ
男「説明できるか?」ヒソ
男友「……、とりあえず言えるのは、訳が分からん」ヒソ
女「2人とも、考えを放棄しないでよ」ヒソ
男「むしろ女さんのが早いかも」ヒソ
女「私だって怖いのに」チラッ
女「……、多分、お父様の悪戯ね」
女友「い、イタズラなんですか?」ホッ
女「多分ね」
男「何にしても見にいくか」
女「そうね。片付けないとあまりここを通りたくないし」
女友「なんなんで…」ゼック
男友「言葉に困るよなぁ。マネキンやら着ぐるみやらよくわかんない小道具やら」
女友「ぶ、不気味です」
女「もし、私がここを案内しないで誰かが夜通ったら、腰抜けたところだね」
男「下手しなくても漏れる」
男友「うへぇ、どこまであるんだよこれ」
男「いったんこれは、物置小屋に移動させりゃ良いか?」
女「そうね、お願い――」ガシャン
4人『!?』ビクーン
男「一斉にマネキンと着ぐるみ跳ねた」ドキドキ
男友「見ろよ、足のとこ、巧妙にバネみたいな装置ついてる」
女「このマネキンの体と頭、分離してる。きっと頭だけ出して、センサーか何かで、壁についてるのでこの位置に移動する仕掛けね。跳ねるのもでしょうけど」
女友「………」カチーン
男「また生きたマネキン出来ちまったぞ」
ここまで
さて、女友は後何回固まるのかな
友がお姫様だっこすれば解決だな
お父様「まだまだあるんやで」カチーン
男「すべて運んだな」パンパン
男友「地味に重労働だったな」フゥ
女「お父様ももう少し考えてほしいかな…」
男「考えたから多分物置小屋の側なんじゃね~かな」
女友「そもそもこんな悪戯しないで欲しいです…」
女「すっかり女友さんが参っちゃってるしね」
男「こうなったら、イタズラされてそうなとこ、見て回っとく?」
女「それもお父様の考えにハマってそうなのよね…」
男友「とりあえず、行動するとこだけでも見ておこう。俺も落ち着かねぇし」
女「…そうね」
~イタズラダイジェスト~
男友「ぬあぁ!」ボトボトボト
男「風呂場の天井から大量のゼリー状の物が…」
女「洗い流せる考慮ね…」
男友「ぎゃああ!」ビシャー
女友「男友さんに水がかかってます!」
男「檜は水鉄砲の罠か」
女「上と見せかけての左右、先にバスタブに行くのも計算ずく…」
男友「トイレは、うわ、なんでひょっとこの仮面」カタン
男友「うひゃ、落ちて般若に…」
女友「……」カチコチ
男「この手のが苦手か、女友」
男「まぁ、あの後いろいろなイタズラがありまして」
男友「……」ボロッ
女「男友さんが死にました」
男友「殺すなよ」
女友「大丈夫ですか?」
男友「肉体的には大丈夫だけど、精神的なもんが辛い」
男「これで大体イタズラは探しきれたかね?」
女「まぁ、皆が移動する範囲は探したから大丈夫だと思うよ」
男友「二階は行きたくないなぁ」
男「何か転がってきそうだよな」
女友「怖いこと言わないでくださいよう」
女「まぁ、行かなければいいから…」
男「疲れたなぁ」
男友「遊びに来てホラー体験ばっかとはなぁ」
男「バーラウンジ行って何か飲もうぜ」
男友「てか、普通の飲み物なら隣のキッチンにあるんでないの?」
女「そうね。あっちはカクテルに使うソフトドリンクがあるだけだから」
男「なるほどね。とりあえずコーヒー飲みたいわ」
女「うん。皆はどうする?」
男友「俺もそれでいいや」
女友「砂糖とミルクをお願いします…」
女「うん、ちょっと待っててね」
ここまで
女の魅力を引き出せん
女が普通に良い人になってるww
>>343
まぁヤンデレ(?)なだけで、根っこは悪くないから
なお、本日はたまに執筆休みが欲しいのです。休みます
カチーンがカチコチに変わっているやないかーいww
>>345
度合いの違いみたいなもの。カチーンよりはちょっと動ける的な
女「はい、皆お待たせ」コトッコトッ
男友「ど~も」
女友「ありがとうです」
男「女さん、一応だけどさ」
女「なにかな?」
男「俺のこのコーヒーは飲める?」
女「むぅ、ちょっとヒドいよ男君」
男友「だな」ズズッ
女友「……」オロオロ
男「あ~、まぁ悪かった」
女「ちなみに入れて良かったの?」
男「よかねぇわ」
女「じゃあ考えておくね」
男「いやいや、考えるってどういうことさ。まったく」ズズッ
女「………ふふ」
男「今何時?」
男友「何だかんだで三時ちょい過ぎか」
男「そっか、悪(わり)ぃけど、なんか眠たくなったから昼寝するわ」ボス
女友「部屋で寝ないんですか?」
男「ベッドで寝たら寝過ごす気がするからな。ソファーで寝れば起きれるだろうし、幸いたくさんあるしな」
女「でも部屋で寝た方がいいんじゃない?」
男「うんまぁ。でもはっきりと言いますとだね」
女「なぁに?」
男「この状況で、一人で寝るとか女さんに何されるかわからない」
女「お持ち帰りするだけだよ」
男「なら、尚更やん」
男「………」スピー
女「………」ジーッ
男「………」スカー
女「………」プニプニ
男「んあ……」スピー
女「………ふふ」ジーッ
女友「女さん、嬉しそうですね」
男友「ああしてるの見ると、お似合いな2人に見えるんだがなぁ」
女友「何がだめなんですか?」
男友「………、それは言い辛いね。いろいろと」
男友「(監禁しようと追いかけ回したり、薬を盛って監禁しようとしたり、襲われようとしたりしないからな、普通)」
男「………う、重い…」
女「………」スヤスヤ
男「なぜにあなたが俺の上で寝てるのです?」
女「………」クー
男「(てか、他の2人はどうしたよ。せめて止めてくれよ)」ゴソッ
男友「…………」ZZZzzz...
女「…………」スー
男「あ、なるほど。ここに来るまでにみんな疲れて寝ちまったというやつだな」
男「(じゃあなくてな、こんなに女さんに密着してんのは慣れたけど)」
男「いろいろ、うん」
男「(おっきなマシュマロが押し付けられてるのは、あんまないんです)」
ここまで
私はCぐらいがベストだと思う。女の人も、下着とか肩凝り的にそれぐらいが良いって聞いたし
俺はEカップだな。
この>>1はよくわかってる
でも二次だと両極端であんまりないよね
>>352
私は穏健派だが、その情報を下手に公開すると抗争のもとだ…
つまりどの胸も素晴らしい。
>>353
基本大きいからね。下手すりゃCでもツルペタになりそうなのもあるし
つっても、そこまで胸に興味はありません。どちらかというと後ろ姿フェチです。
男「(柔らかい。マシュマロもだけど、女さんの全身が柔らかい)」
男「(女の子って皆、こんなに柔らかいもんなのかね。男とホントに身体のつくりが違うんだな)」
女「……んん」モゾ
男「(そりゃあ起こしてどけてもらうのが一番なんだけど)」
男「(うん、この柔らかさに誘惑されてる。重ささえもちょっとしたアクセントみたいなもので、受け入れてしまいそうな自分)」
男「(なんだが、今の俺と女さんみたいな、状況だな)」
女「………んぅ?」
男「起きた?」
女「おはよう」
男「そろそろ夕方だし、バーベキューの準備した方が良いんじゃないかね?」
女「それは大丈夫。私達はテラス行くだけだから」
男「あ~、もしかして黒服さん用意してくれてる?」
女「連絡はしておいたから」
男「万能ですなぁ…」
女「それにね」
男「うん?」
女「私が準備するよりは、安心して食べてもらえるかなって」
男「あ~。コーヒーの件は悪かったよ」
女「まぁ、ちょっとだけ睡眠薬は入れたけど」
男「おいこら」
女「ここに来るのと、イタズラのこともあったから、皆軽く寝た方がいいかな~って」
男「あぁ、そういうことね」
女「別に作者が、バーベキューまでの流れを考えるの、面倒だからって訳じゃないよ?」
男「女さんになんてこと言わせてんだ、作者」
女「そろそろ皆薬が切れる頃だし、起こそう」
男「あ、うん、わかった」
女「女友さん起きて~」ユサユサ
女友「うふふ、沢山のおにぎり~」ムニャムニャ
男「起きろおらぁ」ドス
男友「へぶあ!」
女「おにぎりあると思うから、起きて」ユサユサ
女友「おにぎり!」ガバ
女「ちょっとビックリした」
女友「あれ?」
女「おはよう女友さん」
女友「あ、おはようございます」
男「よし、これで皆起きたな」
男友「………」チーン
男「もういっちょ気付けするか」ググ
男友「やめれ、次はマジで堕ちる」
男「軟弱だのう」
女友「男友さんをいじめちゃだめですよ」
男「いじるのはOK?」
女友「はい」
男友「いろいろ待てや」
ここまで
ちなみに猫が自分の上に載ってそのまま寝たので、ネタにしてみた
男は自家発電していないのに賢者になれるとは…
>>360
まぁ、手を出すにも横に2人居るしね
男「そしてやってきましたテラスですが」
男友「バーベキューの準備がすでに終わっているだと?」
女友「魔法みたいです」
女「さて、食べよう皆」
男「この、まさにバーベキューって串、実際に食えるとはなぁ」モグモグ
男友「だな、夢だけど実際面倒だからやらんし」モグモグ
女「おにぎり美味しいです」モグモグ
男「この状況でおにぎりにいくなんて流石やな」
女友「好きですから!」
男友「ちなみに聞きたいんだけど」
女友「はい」
男友「コンビニのおにぎりは?」
女友「う~んです」
男「これは、ミネストローネ、とかいうやつ?」
男友「汁物もあるのか、いいね」
女「お肉がたくさん食べたいなら、この中にあるよ」パカッ
女友「なんか、見たことないお肉です」
男「霜降りってやつだね。いったいいくらするんだが」
男友「それが普通のクーラーボックスに入ってるというね」
女友「幾らするんでしょう」
女「私も買ったことがないから、わからないよ」
男「(買うって言うか買い付けなんだろうなきっと)」
男&男友&女友「………」モグモグ
男「(なんだ)」
男友「(この)」
女友「(脂!)」
三人「(甘い!)」
女「美味しい?」
男「うん、美味い」
男友「なんだろ、俺は肉を食ってるんだよな?」
女友「………」ホエー
女「美味しいなら何よりかな。そうそう、わさびを乗せるのもおいしいよ」ノセノセ
男友「なんですか、この罰ゲームみたいな量」
女「はい、どうぞ」ニコニコ
男友「俺は芸人じゃないよ……」パク
男友「…あ、美味い」
男「それは嘘だろお前。結構な量だったぜ?」
男友「いや、マジなんだよ。普通の量のわさびで食ってる感じ」
女友「………」ホエー
女「うん、肉の油が多いから、ツンと来るのが抑えられるの。むしろこれぐらい乗せないと辛味が効かないんだ」
男「女さんが言うなら間違いないか」ノセノセ
女友「………」ホエー
男「実食」パクッ
男「あ、マジだ。爽やかにうめぇ」
男友「だろ」
男「俺、この食い方のが好きだな」
女「…ふふ、良かった。女友さんもよかったら…、女友さん?」
男「今度は呆けたマネキンが出来たぞ」
ここまで
女友はとりあえず、おにぎり言わせるか、フリーズさせときゃいいやと思い始めてる
訳じゃないよ?
おつ
そう思ってるのバレバレ
とりあえず女友を固まらせる風潮
嫌いじゃない
女友「これも美味しいです。わさびが好きになりました」モグモグ
女「良かった」
男「んまかった。そいや花火は八時からだっけ?」
女「そうね、ここからも見えるんだけど、良い見晴らし……あ」
男友「どうしたよ?」
女「ここで見た方が良いかもしれないと思って」
女友「どうしてですか?」
男友「あ~………」
男「多分また被害者は男友かな」
男友「止めろよ」
女友「え? え?」
女「多分またあると思うの、お父様のドッキリ」
女友「………」ブルブル
男「(あ、固まんなかった)」
女「この通りなんだ」
男「ちょいとデコボコしてるけど、道になったなだからな山道、んでもって街灯の明かりはないから、懐中電灯で進んでいくしかないと」
男友「この時点でホラーじゃねぇか」
女「あうあう」ガタガタ
女「ドッキリがなかったら、暗いだけの山道なんだけどね」
男「まぁなぁ、皆程度はあれど、メンタルやられてるしな」
男友「女友こんな状態で連れてけるか」
女友「………」ガタガタ
男「私に良い考えがある!」
女「なになに?」
男友「(何故だろう、ダメな予感しかしない)」
~良い考えダイジェスト~
女友「なんで台車持ってきたんですか? え、私が乗るんですか?」
女友「え、目隠し? 見えなければ大丈夫? そうですね」
女友「うぅ、ガタガタして見えなくて怖いです」
女友「え、な、なんで大きなこ、きゃあ、いきなり早く」
女友「怖いです早いです見えないです落ちそうですお父さんお母さん助けて!」
女友「お父さん、お母さん先立つ不幸をお許しください……」カクッ
男「……、肝が冷えた」ハァハァ
男友「こええ、ドッキリにも限度ある…」ハァハァ
女「お父様、凝り性だから…」
女友「………」カクーン
男「凝り性て、次々に吊らされたマネキン落ちてくるとかシャレならん」
男友「あれはトラウマもんだ…」
女「もう少しロマンチックな雰囲気を楽しんでもらいたかったんだけど、もうお父様ったら」
女友「……」カクーン
男「まぁ、女さんが悪い訳じゃないから」
男友「だな。女友は見なくて済んでよかった…」
女「気絶してるね…」
ここまで
どうして(女友は)こうなった
女友「私が主役で良いんですか?」ゴゴゴゴゴゴ
三 ======
三 || || ξ ;⊿;)ξ <あぁぁぁん!
三 || || ( つ つ お父さん!お母さん!
三_||_ || と_)_) _. 助けて!!
ソイヤッ
oノ oノ
| | 三
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ ミ T ξoξ<先立つ不幸をお許しください!
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ .l ヒ
T | l,_,,/\ ,,/l | l─o─o─
,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
男「ふん!」トスッ
女友「…は! こ、ここはどこですか!?」
女「崖かな?」
女友「私達落ちちゃったんですか?」
男友「堕ちたのは女友さんだけやがな」
女友「え、落ちたのに皆さんの声はする…、私死んじゃったんですか」
男「その発想はいろいろまずい。生きてるよ」
女友「それは良かったです」ホッ
女「ところで女友さん」
女友「なんでしょうか?」
女「目隠しとらないの?」
女友「ずいぶん真っ暗だと思いました」スルッ
男「(多分計算じゃない)」
女「まぁ、いろいろあったけど、時間には間に合ったね」
男「と、そろそろ七時半か。そろそろだね」
男友「てか今気づいたけどさ」
女友「椅子がありますね」
女「きっと黒服ね。走ってくることを予想してかな」
男友「出来ればドッキリの仕掛けをはずしてくれれば…」
女「お父様の意向も沿わなければならないから。持て成しと忠義、どちらもこなさければならないのが、執事のつらいところ。とか言ってたよ」
男「意外にお茶目なこというのな、あの人」
男「じゃーカウントダウン開始しまーす。30」
男友「なんでそんな遠くからだよ。5からでいいだろ」
男「しかし、始まってしまったカウントダウンは止められないぞ。25」
女友「地味に細かいです」
男「まぁ、カウントダウンはしなきゃいけないしね。21」
女「男君とこの花火を見るのが、夢だったんだよ」
男「そりゃ嬉しいね。16」
女「むぅ、ちゃんと聞いてないね」
男「数えながらと会話の処理を分けてやってたらそうなっちゃうよねー。11」
男友「やっと10か」
男「そうそう。8、7、6、5、4、3、2、1」ヒュー
ドドーンパパパーン
男「おー」パパーン
女友「綺麗です…」ドーン
男友「あぁ、こりゃ確かに…」ヒュー
女「………ふふ」ドパーン
男「……(懐かしいな…、なんで懐かしいんだ?)」パラパラ
女「……」ジー
男「……(どこかで似たようなのを見てる。そりゃあ花火はちょっとぐらい見る機会あっただろうし、そのせいなんだろうけど)」
女「……」ジー
男「うーん…、あれ、どったの?」
女「ん~ん、何でもないよ」
男友「おい、あれ見ろよ!」
『ドッキリは』ドーン
『どうだった?』ドーン
4人「お父(さん、様)か!」
お父様wwww
乙!
女友「………」カチーン
男友「やっぱり女友さんは固まったか」
男「だから、目隠ししてた方がいいっていったのにね」カラカラ
女「あの後に仕掛けはなかったけれど、ぶら下がってるたくさんのマネキンは不気味だったね…」
女友「………」カチーン
男「しかし、台車はいい、女友を運ぶのは楽だ」カラカラ
男友「しかし、ここまで固まったりするもんかね」
女「極端といえば極端な気もするけど。どう思う男君?」
男「作者がキャラの属性を安易につけた結果でしょ」
男友「メタいなぁ」
女「そろそろ起きて女友さん」
女友「…あう」
女「別荘についてから、中に戻ろう?」
女友「はい、申し訳ないです」スック
男「この台車どうすりゃいいよ?」
女「そこに置いといていいよ。黒服が片付けてくれるから」
男「なんつーか、そうやっていろいろ世話してもらうの落ち着かねぇんだよなぁ」
女「私が保管している位置わかればいいんだけれど…」
男友「あれ? 持ってきたのは女さんだよね?」
女「えぇ、台車がないか聞いたら黒服がすぐに持ってきてくれたのを受け取ったの」
男友「いっぺんも姿見てないんだけど、どこにいるんだよ」
男「これもある意味ホラーだよね」
女「というわけで」
女友「デザートです!」キラキラ
男「…これまた、いつの間に準備したのやら」
男友「まぁ、確かに肉たくさんくって、軽く走って甘いものはほしいな」
女友「いろいろありますね」ワクワク
男「(作者的にいろいろひどい目に合わせた詫びっぽいな)」
女「男君はどれがいい?」
男「そのオレンジソースかかったやつ。まださっぱりしたのが食いたい」
男友「俺もだな。さっぱり目の、そのフルーツのったの欲しいわ」
女友「これですね!」
男友「(やっぱり女の子はデザート前だとテンション高いのね)」
ここまで
女友「美味しいです」モグモグ
男「あの濃い肉食った後には、ちょうどいい塩梅の甘さと酸っぱさ」モグモグ
男友「だなぁ」
女「よかった」
男「そういえば前、女さんケーキ作ってくれたね」
女「覚えててくれたんだ。嬉しい」
男「今回は作らなかったんだ」
女「皆の案内もあるから、黒服にお願いしたの。前のはちゃんと私の手作りだよ?」
男「いや、そこは別に疑ってないよ」
男「(むしろ、この中に手作りがあったら警戒しなきゃいけなかったというね)」
男「ふぅ、食べた食べた」
男友「あんまし入んないだろうなーと思ったら、2個食っちまった」
女友「美味しかったです!」
女「そろそろお風呂の準備も出来たと思うけど、どっちに入る?」
男「そこは女性陣がきめーや」
女友「つまり、檜かバスタブかってことですか?」
女「どちらも広さは同じ。和風か洋風かの違いってぐらいかな」
女友「じゃあ檜に入りたいです」
男友「通なとこ選ぶね」
女「じゃあ行きましょう」
女友「はい!」
男「男友」
男友「なによ」
男「覗きイベントはないぞ、作者は書く気がない」
男友「がっでむ!」
男友「どうして書かないんだ! この手の作品には必須事項だろ!」
男「いや、俺に言うな。作者に言え」
男友「そもそも、お前と女はどこから作者からその話聞いてるんだよ!」
男「電波的に話させられるから、一方通行の無線みたいなもんだよ」
男友「ちくしょう、俺の青春の1ページが!」
男「そこまでして見たいのか? 別に付き合えば女友のみれるだろいくらでも」
男友「ちげーだろ。お前はわかってないぞ!」
男「何がよ」
男友「確かに女友さんは見れるかもしれないが、それはあくまで、過程上に過ぎない」
男「まぁ、それだけが見たくて付き合うってのはいないな」
男友「そうだ。つまり、仲間とワクワクドキドキしながら、そういうことをするのが楽しいし、見れたらラッキーだろ?」
男「でも書かれません」
男友「ふぁっく!」
ここまで
歯痛がひどくて更新できてなかった。歯医者言って親知らずはログアウトして、今は平穏な日々を楽しんでいます。
そして書かれません。
男友「俺が書く」
お父様「俺が書く」
>>1「俺が書く」
男友お父様「どーぞどーぞ」
って事か?
>>393
さらっと見たいのね。お父様。
女「ふぅ……」チャプン
女友「……、ふぇ~」チャポン
女「覗きシーンはないけど、入浴シーンは無言の圧力に負けて書いてるみたいね…」
女友「何の話ですか?」
女「大人の事情というやつかなぁ」
女友「そうですか~」
女「……、ふぅ」
女友「…、ふぇ~」
女「女友さんは、髪が長いね」
女友「一時期短くしてたんですけど、忙しい時期が重なって、こうなっちゃいました」
女「どっちが楽?」
女友「うーん。美容院に行く回数を考えたら、今のほうが楽です」
女「あ~」
女「……、そうだ。私が髪を洗ってあげるね」
女友「そんな、悪いですよ」
女「ん~…、じゃあ男君の髪を洗う時の練習台だと、思ってくれると助かるかな?」
女友「なるほど。わかりました」
女「じゃ、早速洗いましょう」ジャバ
女友「はい」ジャバ
女「シャワーの温度は、これぐらいかな。かけるよー」シャー
女友「はい」
女「熱くない? 大丈夫?」シャー
女友「平気です」
女「うん、こんなところかな」キュッキュッ
女友「(人に洗ってもらうって、緊張しますね)」
女「じゃあ、シャンプーから。いくよ?」カシャッカシャッ
女友「お願いします」
女「………」ワシャワシャワシャワシャ
女友「………」
女「ここはどうかな」ワッシャワッシャ
女友「あ、もみながらするの気持ちいいです」
女「良かった。私も人の髪を洗うのは初めてだから」ワシワシワシワシ
女友「お上手です」
女「ふふ」
女友「きっとこれなら、男さんもいちころです」
女「そうかなー、そうだといいなー」ニコニコ
女友「自分もこれで男友さんを…」
女「女友さんも私で練習してみる?」シャワシャワシャワ
女友「いいんですか?」
女「練習台になってくれたんだもん。私もなるよ」ワッシャワッシャ
女友「お願いします!」
女「あ、その前に、シャワーで流して、トリートメントしないと」シャー
女友「そうでした」
女「次はトリートメントだよ」カシャッカシャッ
女友「お願いします」
女「揉みこむように…」ワッシャワッシャ
女友「気持ちいいです…」
女「シャンプーよりも、こっちの方が緊張するね」コシュコシュ
女友「私は気にしないから大丈夫です」
女「だめだよー。女友さん。それじゃあ男友君が振り向いてくれないよ?」モミモミ
女友「あう、ばっちりお願いします」
女「うん、ちゃんとやるよ」ワッシャワッシャ
女友「(初めてっていってたけど、お上手です)」
女「こんなものかな。流すから、目を閉じて」シャー
女友「はい」
女「……」シャー
女友「……」
女「はい、おしまい」キュッキュッ
女友「ありがとうございました」
ここまで
なお、女子陣にはちゃんとタオルで上下を隠していただいております。
乙!
女妹「男様素敵……」ニヤッ
って事ですか?(希望
男「………」
男友「………あのさ」チャプン
男「言いたいことはわかるが、書かれた以上はどうしようもないだろう」
男友「野郎同士の入浴シーンなんて、誰が喜ぶんだよ」
男「いわゆる腐女子層なんじゃないか?」
男友「いやいや、ヤンデレで腐女子狙いって、方向定まってないだけじゃねぇか」
男「言ってやるな。作者としても別に書きたくて書いてるわけじゃないらしい」
男友「じゃあなんで書いてるのよ」
男「なんか、とある店で流されてたアニメがあって、ほぼ男しかいないんだが」
男友「うん」
男「学校祭で出し物でメイド喫茶に行くと、男がメイドしてて、しかもパンチラシーンがあったんだと」
男友「……」
男「だからとりあえずぶち込んでいるそうだ」
男友「もっとまともな理由はねぇのかよ!?」
男「ぶっちゃけ、男の入浴なんて、長風呂好きじゃなけりゃ、パパッと入って終わりだからな」
男友「まぁ、修学旅行とかだと、無駄にサウナに入り浸るか。さっさと済ませて部屋でゆっくりするかにたいてい分かれるな」
男「そういう意味では、男の入浴シーンは書きづらいと作者は気づくに至る」
男友「つーか、今日はこのメタい感じで進んでいくのか?」
男「むしろ、シーンが浮かばねぇと。野郎3人とかだと、背中の流し合いという名の戦闘行為やらなんやらあるが」
男友「あるが?」
男「2人の場合だと、下手にじゃれあわせると生々しさが出て、そんなもんいらねぇよと作者は悩んでる次第だ」
男友「だったらもう書くなよ! なんで頑張ってるんだ!」
男「これも修行かなぁって」
男友「それで俺らをだしに使うなぁ!」ジャパア
男「風呂場は大人しく入れよ」
男友「あ、わるい」
男「正直あれだ、風呂ってさ」
男友「おう」
男「男はゆっくりして疲れを癒す場であって、社交場じゃねぇじゃん。だから、友達とか一緒に入ったからって、話すってよりは、ぼーっとしてる感じだよな」
男友「女性もおんなじじゃねぇか?」
男「風呂の目的自体は、同じだけど、比重の問題よ。そりゃあ、女性も一人で入ればゆっくりするだろ。でも、銭湯とか入ると、女湯のほうがわりとキャイキャイいってるからな」
男友「あー、そうだな」
男「というわけで、男と女のそれぞれの入浴シーン考察でした」
男友「こっちはメタだけでなにも描かれてないうえ、俺らを通して作者が愚痴っただけだけどな」
男「今回はシーンを書くための構図が悪かった。やっぱり最低3人、とりあえず4人ぐらい用意すれば男でも入浴シーンは書けなくはないと悟ったよ」
男友「書く予定あんのかよ」
男「書きたくはないらしい」
男友「だろうなぁ」
ここまで。
どうしてこうなったんだ!
どうしてこうなったww
うん>>1が女風呂では悩んだのに男風呂では悩まなかったんだね。そっちだったかドンビキー
男「……、なぁ、男友」
男友「あぁ、聞くな。俺もそう思ってる」
男「俺達風呂入ってる間に、この冷蔵庫なかったよな?」
男友「ないな。銭湯とかにあるこのタイプの冷蔵庫があったら、普通覚えてる」
男「つーことはあの黒服さんか。なんでまた入ってる時に設置したのか」
男友「黒服さんって、あの黒服さんだよな?」
男「あぁ、お前おどかした時に会ってたな」
男友「何者?」
男「神出鬼没の女さんのお付の人」
男友「…、それ以上言いづらいってことか?」
男「掴めねーな。わかるのは、いろいろすげぇというか」
男友「…、はぁ。悪いけどその牛乳取ってくんね?」ゴシゴシ
男「ノーマル? コーヒー? フルーツ?」ガチャッ
男友「ノーマルで」
2人「ぷはー」
男友「やはり、風呂上がりの牛乳はいいものである」
男「家じゃ飲まないけど、なんかこうやってあると飲んじゃうよな」
男友「ビンというのがいいよな」
男「飲み物が最高にうまく飲めるのは、こういうビンのやつだと思う」
男友「しかし、あれだな」
男「何よ?」
男友「このシーン、確かに男らしいシーンと言えばシーンだけども」
男「うん」
男友「女友さん達にやらせればよくね?」
男「お前もメタくなってきたなぁ」
男友「作品のキャラとしても、そういう魅力あるシーンであった方が、覚えてもらいやすいからな」
男「あれだよ。そっちの奴だったかとか言われたから、じゃあ続けてみるかと思ったくさい」
男友「変なところでへそまがりするなぁ」
とりあえずここまで
女「ふんふふふ~ふ~ん♪」コォー
女友「嬉しそうですね。女さん」コォー
女「皆といるのもあるけど、男君がいるからね」コォー
女友「なるほど」コォー
女「女友さんは、嬉しくはないの?」キュウン
女友「嬉しいですよ」
女「女友さんは、わりと淡々としてて、わかりづらいよね」
女友「そうですかね?」
女「私はなんとなくでわかるけど、わからない人はわからないんじゃないかな」
女友「うーん」
女「男の人って、そういう感情の機微を感じ取るのが苦手みたいだから」
女友「男友さんも、わからないんですかね?」
女「うーん。それはわからないとしか言えないかな」
女「さっぱりした~」
男「お~、おかえり~」
女友「牛乳ですか?」
男友「あれ? 二人のとこにこれ入ってる冷蔵庫とか置かれてなかったの?」
女「特になかったけど…」
男「え? 黒服さんがてっきり両方に置いたのかと」
女友「ま、また怖いことですか?」カタカタ
女「うーん、聞いておくね」
男「これ飲んでよかったのかな?」
男友「まさか、変なもの入ってるってわけじゃないだろ」
男「だな」
女友「あうあう」
男「またマネキンできるとアレだから、テレビでもつけるか」ピッ
『後で行く! 俺を置いて先にいけえ!』バババババッ
男「やってるのは、ちょうどゾンビ映画か」
男友「思いっきり死亡フラグなとこからだな」
女友「あうあう」カタカタ
男「おっと、女友が固まっちまう。とりあえずてきとーに」ピッピッ
女「牛乳、コンセントの関係で檜と浴室の間の場所におけなかったんだって」
男友「ほっとした自分がいる」
男「お父さんにしこたまやられた後だからなぁ」
女「女友さんは飲む?」
女友「あう、飲みたいですけど、できれば皆さんと居たいです」
女「それなら二人と居て。私が取りに行ってくるわ」
男「あ、ノーマルとコーヒーとフルーツあるで」
女「どれがいい?」
女友「ノーマルで」
女「うん、行ってくるね」
ここまで。
牛乳飲んでものど乾いて、結局水を飲むよね
乙!
だね
>>417
でも飲みたくなる不思議
女「(でもあれだなぁ)」
女「(皆と居るのは楽しい。でも夜は男君としっぽりしたいよね)」
女「(これで女友さんを眠らせるのは簡単だけど)」ガチャ
女「(問題は男君と男友君だよね。牛乳飲んだから、しばらく口に何も入れないだろうし)」パタン
女「(そうなると、何かうまい口実でも用意しなきゃだけど)」
女「(自然な流れじゃないと、男君は警戒しちゃうから)」
女「(なかなか難しいなぁ)」
女「はい、お待たせ」カチャ
女友「ありがとうございます!」
男「なかなかにまったりタイムだ」グデー
男友「お前人んちでその態度もどうよ」
女友「ソファーから落ちちゃいますよ?」
男「こういう姿勢になるとさぁ」
男友「おう」
男「もっとこう、どこまで不安定な状況で耐えれるか、試したくなるよな」グダー
男友「多分、お前だけだ」
女「男君、手伝う?」
男「これは個人競技だから、仲間の手は借りられないんだ」
女友「競技だったんですか」
男友「んなわきゃ~ない」
男「思うには」ベニャー
女「なぁに?」
男「こういう旅行で起きる、フリータイムの時に見せる行動が、そいつの本質みたいなもんなんだろなと」ホニャー
男友「そうすっと、今のお前はそれが素になるだろ」
男「俺はぐーたら人間だから問題ない」ドベー
男友「いやいや、そうじゃなくてな」
男「これで男友が基本真面目ってわかるだろ」マニャー
女友「なるほど」
男「で、女友は頭であんまり考えないタイプで」ドボー
女友「あう…」
男「女さんは狩人と」
女「チガウヨー」
女「(やっぱり何かしでかすのを気付いてる…)」
ここまで
ぶっちゃけ男がどんな姿勢かがわからない
乙!
スレタイがどこに行ったのかわからない
>>423
スレタイ詐欺でいいんじゃないかな?
まぁ、血の惨劇がないヤンデレでも良いじゃない
最近描写できてないけども
男「おうふ」ドサッ
男友「いわんこっちゃない」
男「競技失敗したぜ」ダラリン
女「お腹出してたら風邪引いちゃうよ?」
男「風邪っておいしいのか?」
男友「お前この間、風邪で倒れてたよね?」
女友「男さんも風邪引くんですね」
男「女友がひどいこといったぞ~」ウニャウニャ
女友「こ、怖いですその動き」
男「うん、疲れたから止めた」ピタ
男友「まぁ、あんまり男が風邪引くイメージはないな」
女「そうだね」
男「集中砲火や~」ダレーン
男友「この状況下で、弄られるようなことをするのが悪い」
男「そうすると、不思議なことが一つあってだな」
男友「何よ?」
男「お前は何で、いじられるような態度をしてないのに、普段いじられるんだ?」
男友「知るかい!」
女「多分、作者が男友を弄っておけば間が持つかなって思ってるんじゃないかな」
男「だろうな」
男友「なぁ、作者殴り飛ばして良いか?」
男「それは構わないだろうけど」
男友「けど?」
男「多分さらに扱いが悪くなるぞ」
男友「ガッデム!」
女友「んゆ…」ウトウト
男「眠そうだな、女友」
女友「大丈夫、でふ」ウツラウツラ
男「今日は解散して、各自の部屋で寝るか」
男友「そうすっか」
女友「怖いです…」カタカタ
男「あれだったら女さんと一緒に寝たら?」
男友「ベッド二人寝ても広い感じだったしな」
女「じゃあ男君も一緒に寝よ?」ウワメヅカイ
男「それはアカンやろ」
男友「俺はのけ者かい」
女友「じゃあ皆で寝ましょうよう」
男「う~ん」
男「(少なくとも、皆で寝れば女さんの襲撃はなさそうだな)」
男「じゃあ、皆でここに寝るか。布団もってこよ~ぜ」
女「(男君が望む自然な流れになっちゃった)」
とりあえずここまで
乙!
乙!
おっ、やっとスレタイの『男友殺人事件』につながるんだな
困ったら作者いじりネタを控えた方が良い気がするぞー
寒い
男「こういうのも悪くないな」
男友「幸い、寝るには上等なソファーの数があるしな」
女友「そうですね」ウツラウツラ
男「女友は、普段から電気消さないで寝るタイプ?」
女友「消します……」ZZZzzz...
女「寝ちゃった」
男「ものの見事に、まさしく子猫が耐えきれずに寝るようにね」
男友「野郎同士だと、寝んなよアタックが発動されるけど、女子の間やどうなん?」
女「女の子同士でお泊まり会とかしたことないから、わからないなぁ」
男友「じゃあ、いろいろこれが初めてだったり?」
女「そうかな。友達はいなかったから」
男友「あ~、なんか言いづらいこと聞いたかな」
女「男友君なら構わないよ。友達だもの」
男「まったくお前はデリカシーがないな」
男友「お前が言うか」
男「はっは、言ったもん勝ちだからな」
男友「てめぇ」
女「2人は本当に仲がいいね」
2人『そうかぁ?』
女「ね、仲がいいでしょ」クスクス
男「謀られた」
男友「まぁ、仲がいいのは渋々認めるとして、かなりムカつくことがあるのはこいつだけだけどな」
男「その言葉はそのまま返すとするぜ」
男友「ほんとにお前は」
女「なんだか、昔から一緒にいる間柄みたいだよね」
男「あ~、うん」
女「なんだか羨ましいなぁ」
男友「女友さんとはそんな感じじゃないん?」
女友「一緒にいて、気は楽かな」
男友「だったら、多分俺らとあんま変わんないかもね。気は使ってないし」
女「女友さんもそう思ってるといいけど」
男「(最初、俺と二人でいる時に、校舎の壁にヒビ入りそうな形相で睨んでたけどね)」
男友「眠くなってきたなぁ」フアー
男「寝るかぁ。皆電気ついてて寝れるか?」
女「大丈夫だよ」
男友「まぶしかったら布団にくるまる」
男「了解。寝るべ寝るべ」
女「(…後は、どうやったら男君のソファーに潜り込めるかだね)」
男友「………」
男「………」
女「(潜り込んだ後に、二人に気付かれないように部屋に連れて行って、しっぽりしなきゃ)」ハーハー
男「女さん」
女「な、何かな」
男「息が荒いよ」
女「キノセイダヨー」
男「(寝れそうにないな)」
男友「………」ZZZzzz...
ここまで
乙!
>>439
!
男「………」チュンチュン
女「………」チュンチュン
男「(寝れなかったな)」
女「(寝てくれなかった)」
女友「……んぅ。ふあ~」ガサゴソ
男友「………」ZZZzzz...
女友「ん~……」ボーッ
男「(女友は起きたか)」
女「(とりあえず、寝たふりしよう)」
女友「……皆さん、まだおやすみです」
男友「………」ZZZzzz...
男「(寝れてないけどねぇ)」
女友「……皆さん起きてますか?」
男「(寝たいかな)」
女「(起きた方がいいかな)」
男友「………」ZZZzzz...
女友「んしょっと」ガサゴソ
男「(どっか行くんかな)」
女「(このまま、起きちゃおうかな)」
女友「女さんがやってたから、私もやってみましょう」ツンツン
男友「んあ………」ZZZzzz...
女友「これは楽しいです」プニプニ
男友「やめろう……」ZZZzzz...
女友「んふふ」ツンツン
男&女『(あ、起きづらくなった)』
男友「なぜか顔が変な感じがする」
女友「き、気のせいですよ」
男「(あんだけ、つつきまわされてればねぇ)」ボケー
女「(私も寝たふりしてる男君にやれば良かった)」ボケー
男友「それにしても、2人はなんでそこまでぐったりしてるよ?」
男「ん~、なんでだろうな」ボケー
女「なんでだろ」ボケー
男友「(こいつら、もしや)」
男友「おい、男」ボソッ
男「ん?」
男友「いたしたのか?」
男「黄泉に帰れ」ドゴォ
男友「がはぁ!」
男友「て、手加減がない」ガフッ
女友「男さんは寝起きが悪いんですね」
男友「そういう問題じゃねぇ…」
女「黒服が、朝食の用意をしてくれるから、しばらく待ってね」ウツラウツラ
男「お~う…」ウツラウツラ
女友「2人とも、また寝ちゃいそうです」
男友「何があったんだか」
男友「(多分男が女に何かされそうになって、互いに寝れなくなったオチか?)」
女「………」コツン
男「………」コツン
女友「あう」
男友「…寝かせとくべ」
男友「(頭くっつけあって寝るとか、いい加減付き合えばいいのに)」
ここまで
ヤンデレって特に問題起きなければ病むことないしこの姿も正しいヤンデレだよな
>>446
依存対象が自分の望む形で側にいれば、発狂しようもないからね
>>447
わかってくれる人が居てくれて良かった。平和が一番!
>>448
病むって早くても中期的スパンがあってだし、病む対処法さえわかれば普通の人だろうしな感じかな、自分は
男『お前ら何やってんだよ。いじめか、さいってーだな!』
男『まさか、この学校でいじめあるとか思わなかったぜ。え、俺が鈍いだけ? 知ってたのかよ。あ~、噂ね』
男『いじめられっこのこと? いや、しんねーよ? そもそもビックリして、俺騒いだだけだぜ』
男『うん? どうしたよお前ら。シカトかよ~』
男『女子が話してくれなくなったぜ。え? いじめ連中が俺への嫌がらせに? どこまでひん曲がってんだよ』
男『俺のせいでクラスギスギスしてるな。どうしよ』
男『俺がいじめ連中に土下座したら、クラスのギスギスしたの治るかな? 奴らが図にのるだけ? どうすりゃいいんだよ』
男『早いのはいじめ連中いなくなることだろうけど、ちげぇよな。でも、俺のせいで仲良いクラスが台無しになるのは嫌だぜ。う~ん』
男『へ? あいつら転校した? 転勤? マジか』
男『何にしても、お前等は俺と仲良くしてくれて助かったぜ。これで元通りになればいいなぁ』
男『へ? お前等の父ちゃん出世したの? うわ~、いいな。こづかいとか増やして貰えよ。良かったな~』
男『やっぱり、良いことする奴には、神様見てんだな!』
男『そういや、助けたいじめられっこにちゃんと会ってねぇな』
男『俺が狙われてる間も、やられてたかもしれないのに。やべぇ、自分で手一杯だった』
男『ま、いいやいじめ連中はいなくなったしな。そいや、どこの奴だろ。皆に聞いてみるか』
男『え? 転校した? しかも昨日? なんだ季節はずれの転勤ラッシュか何かなのか?』
男『きっちり大丈夫だったか聞けなかったのは、心残りだぜ』
男『転校先で、友達に恵まれてればいいけどな、いじめられっこ』
男「……んん」パチリ
女「………」スースー
男「(なんか、昔の夢を見てた気がする)」
女「………」スースー
男「……、いつの間にか一緒に寝ちゃったか」
男「(つか、あの2人はどこいったよ?)」
女「………」スースー
男「この状態じゃ動けねぇな」
女「………ん」
男「(自業自得とはいえ、女さんも寝てないからな。起きるまで待つか)」
女「男……君……」スースー
男「うん?」
女「ありがと………」スースー
男「……」
男「…………」ナデナデ
女「ん……」スースー
ここまで
男「いよーっす」
女「待たせてごめんね」
男友「うん、先食べてたぞ」
女友「おにぎりおいしいです」
男「とりあえず、おにぎりはデフォになるのね」
男友「なんか、海外の朝って言う朝食だぜ」
男「オレンジ、牛乳、コーヒーのポッド。バケットが入ったバスケット、目玉焼きとベーコン…、まずないな。こんな豪勢な朝食」
女「食べよう。男君」
男「おう」
女友「このご飯の後に、お迎えが来るんですか?」
女「その手はずよ」
男「運転手は黒服さんだよね」
女「そうだよ?」
男「この屋敷にいるはずなのに、お迎えというのも、なんか奇妙な気もする」
男友「そもそも、黒服さんって複数いたりする?」
女「一人だよ?」
男友「それはそれでホラーってか、すごいってか」
黒服「お迎えにあがりました」
男「黒服さん」
黒服「…何か?」
男「屋敷には居たんだよね?」
黒服「…お答えできません」
男友「いなかったらいなかったでホラーになるんだけど」
女友「………」ガタガタ
女「まぁ、後は帰るだけだから」
男「じゃあまぁ、荷物詰め込むぞー」
女「………」
男「しかし、なかなかできない経験だったなぁ」
女友「そうですね」
女「(楽しかったな)」
男友「でも、機会があるなら今後はドッキリないといいけどなぁ」
男「冬の別荘であれやったら逃げようないしな」
女「(男君と二人きりでしっぽりはできなかったけど)」
女友「怖い子といわないでくださいよう」
男友「あぁ、悪い悪い」
女「(今まで、体験できなかったことを、男君のおかげでさせてもらえてるんだ)」
男「どうしたの、女さん」
女「うん? なんでもないよ」
女「(やっぱり、男君。君を、逃がせないよ)」
ここまで
決心の再確認か
乙!
本日未明、○○市に住む男子学生が、クラスメートの女子生徒に刺殺される事件が発生いたしました。
犯人である女子生徒は、彼は自分を見てくれない。だから、私だけのものにしたと、要領の得ない供述をしているため、精神鑑定も視野に入れ、現状調べが進められております。
なお、被害者のクラスメートからは、犯人の女子生徒は以前より男子学生をつけ回すストーカー行為に悩んでいた、という証言もあり、前々からトラブルがあったことも判明しております。
続きましてのニュースは――
男友「シャレにならん事件が起きてたな」
男「タイムリーすぎて、今日学校くるの躊躇したぞ」
男友「途中までお前のことだと思ってたぜ。名前も場所も違うのに」
男「皆もそう思ったのか、lineやらメールやら電話が、今までの人生の中で一番多かった」
男友「俺もかけちまったぐらいだしな」
男「状況が状況だけに、女さんと今日普通に登校したぞ」
男友「説得に応じたのか」
男「盗撮3日間で手を打たされた」
男友「oh...」
男「しかし、ヤンデレってか病んでる人だったようだな」
男友「ストーカーだしな」
男「しかし、女さんも行動自体は大きくは変わらないというな」
男友「女さんは一応お前の都合も考えるからじゃね」
男「そこが大きな違いか」
男友「人に迷惑をかけないのもミソだ」
男「お前は優しいな」
男友「どっちかというと、お前が巻き込んでるだけだからな?」
男「気のせい気のせい」
男友「今ので心配したの後悔した」
男「そか、ありがと」
男友「うん」
女「どうして私が男君を殺さなきゃダメなの? 殺すんじゃなくて私は監禁するだけだよ」プンスカ
男「どっちみちダメやがな」モグモグ
女「殺すなんて、自分が相手を振り向かせられないと、認めた証拠だよ」プンスカ
男「(ここまで怒る女さんも珍しい)」モグモグ
女「聞いてるの、男君」プンプン
男「聞いてる。女さんがこんな怒るのも珍しいなって思って」
女「怒るよ。恋する乙女が、こんなバカなことするなんて、悲しいよ」プンプン
男「後でしっかり聞くから、とりあえず、ご飯食べようか」モグモグ
女「あ、うん」
ここまで
分かりづらいけど、>>466は昼休み
>>463の訂正。むっちゃ変なことに気づく
×なお、被害者のクラスメートからは、犯人の女子生徒は以前より男子学生をつけ回すストーカー行為に悩んでいた、という証言もあり、前々からトラブルがあったことも判明しております。
○なお、被害者のクラスメートからは、男子学生は以前より女子生徒によるストーカー行為に悩んでいた、という証言もあり、前々からトラブルがあったことも判明しております。
女「そういえば」モグモグ
男「うん?」モグモグ
女「男君は私が君を殺すと思ったの?」
男「あ~」
女「思ったんだ…」
男「思わなかったといえば嘘にはなる」
女「そう…」ションボリ
男「でも、そもそも女さんがそうするなら、殺すに監禁するだろうなとは思ったよ」
女「そっか!」キラキラ
男「いや、目を輝かせて喜ぶことじゃないから」
女「じゃあ、なんで好きな人を監禁しちゃいけないのかという話だよ」
男「法律、倫理、その他もろもろ」
女「愛さえあれば関係ないよ!」
男「一方的はあかんのだよなぁ」
女「…やっぱり、一方的?」
男「だからね。そういうのが一番答えが困るんだよなぁ」ボリボリ
女「………」
男「ちぃと飲み物買って来る」ガシッ
男友「うわ、ちょ。ひっぱるな!」ズルズル
男「安全ストッパーなんだからあきらめろ」グイグイ
男友「せめて立つまで待てぇ!」ズルズル
女「……はぁ」
男「ほらよ」ポイ
男友「だから、投げて渡すなって!」パシ
男「わりぃ」
男友「……、なんかおかしいぞお前」
男「いつもどおりだろ」チュー
男友「そうか? 少なくともそうは見えねえぞ」
男「ちっと歩く。もうちょっと付き合え」
男友「あいよ」
男「……」テクテク
男友「……」チュー
男「……」テクテク
男友「で、結局どうなのよ。お前は」
男「何がよ」
男友「女さんのこと、どう思ってんだってこと」
男「それがわかりゃあ苦労しねえよ」
男友「今の状況って、ひん曲がった言い方すりゃ、いい女をスペアに置いて、ほかの女を漁ってる。なんて勘違いもされかねえぜ?」
男「マジでひん曲がってるな」
男友「ま、悪い意味で有名なお前の人となりは、たいていのやつが知ってるから、そう思われることはねえだろうけどよ」
男「……」
男友「でもさ、このままってわけにもいかねえじゃん?」
男「だよなぁ」
男友「やっぱり、前提にあるヤンデレってとこが、ふんぎりつかねえの?」
男「それもあるけど、やっぱりさ。俺バカだろ?」
男友「まぁな」
男「ムカつく。まぁいいや、で、お前が前言ったみたいに、女さんは美少女で、頭脳明晰で運動神経よしな訳だ」
男友「おう」
男「この時点でどこがつりあう?」
男友「釣りあわねえな」
男「だろ?」
男友「そして、お前はバカだ」
男「そろそろ我慢できん」
男友「だってバカだろ」
男「はぁ、お前に話した俺がバカだな」
男友「あぁ、だって女さんはそんなとこ興味ねえだろ」
男「あ?」
男友「お前言うつりあうとこで、女さんはお前はみてねえだろ。きっと」
男「……」
男友「あんな奇行はあるけど、女さんモテるからな? 少なくともお前より頭いいやつとかも、フッてるし」
男「聞いたことねえな」
男友「お前、好き好きアピールしてる男に、自分がそうだよいう女は、自分に自信ねえやつだけだろ」
男「女さんが自分に自信がないっていうのはないな」
男友「だから、はたから見れば、後はお前が答えを出すだけのようにも見えるっていうな」
男「答えったってなぁ」
男友「ま、なんとなく気持ちはわかるよ。付き合うことになった後のことのが、心配なんだろ」
男「まぁなぁ」
男友「付き合うようになって、女さんが更にひどくなる可能性もある」
男「うん」
男友「そんな女さんを見たくないってとこか?」
男「できればな」
男友「その引き金になることは、避けたいと」
男「まぁ、なぁ」
男友「じゃあ、今のうちだろ」
男「なにがよ」
男友「お前的には、女さんはまだ冷静に判断できてるってわけだ」
男「そうなるな」
男友「じゃあ、きっちり今のうちに考えてること話せばってこと」
男「それができれば苦労しねえ」
男友「それができなきゃ、余計な苦労になるぜ」
男「あー」ボリボリ
男友「互いのためだろ」
男「なんだけどなぁ」
男友「後は知らん。そろそろ戻るぞ」テクテク
男「あぁ、そうだな。思ったより道草食った」テクテク
男友「……」テクテク
男「……」テクテク
男友「(こいつは何でこんな悩んでんのかねぇ)」チラ
男「んだよ」
男友「何も」
男「……そうそう、俺も一ついうことあったわ」
男友「なによ」
男「その冷静な分析力。自分にも生かせよ」
男友「うっせ」
ここまで
そろそろ進展するのかな?
>>477
どうだろねぇ
男「(あれからいろいろあって、学校を出て家にいる)」
男「追いかけ回してないこないと思ったら」
女「………」スー
男「なんで、俺の部屋のベッドに寝てるんですかね」
女「………」スヤスヤ
男「落ち込んだと思ったら、こんな感じだからなぁ」
男「(だから俺の調子も狂うんだけど)」
女「………」スピー
男「追い返す訳にもいかんからなぁ」
男「(しかし、よく寝てるな)」
女「………」スヤスヤ
男「………ま、コーヒーでも入れてきますか」
>>479の訂正
×男「追いかけ回してないこないと思ったら」
○男「追いかけ回してこないと思ったら」
男「………」ズズッ
女「………」スー
男「………」
女「………」スヤスヤ
男「………」ペラッ
女「………ん」スピー
男「………」チラ
女「………」スー
男「………」ペラッ
女「………」スー
男「(まぁ、悪いもんじゃないか。こうやって寝れるのは、信頼してるってことだもんな)」
女「………」スヤスヤ
男「(ちゃんと話し合うべきか)」
女「………」ス-
男「(起きたら、話してみるかな)」
男「ん……」
男「(俺も寝ちまったか)」
男「ん、足に重みが…」
女「………」スピー
男「いつの間にか膝枕な状態になっていますがな」
女「………」スヤスヤ
男「(この姿勢になると、動けなくなるんだな)」
女「………」スー
男「(綺麗な髪だよな)」ナデナデ
女「んぅ……」モゾ
男「(ホント、なんで俺に好意を向けてるのか。わかんねぇよなぁ)」ナデナデ
女「………」スピー
ここまで
助けた相手のことをほとんど覚えてなくって、単純にニブイのとはまた違うからヒロインとしては何とも言えない感じすごい好き
>>484
確かに女としては何とも言えないからねぇ
女「………」パチリ
男「おはようございます」
女「うん、おはよう」モゾモゾ
男「あふあ」ビクン
女「どうしたの?」
男「誰かさんの膝枕のせいで、足がしびれてます」
女「そっか」ツンツン
男「あふあ」
女「これは、面白い」
男「次つついたら、膝枕しません」
女「むぅ」ゴソゴソ
男「コーヒー持ってくる?」
女「…うん」ボケー
男「じゃあ入れてくる、ふああ」プルプル
女「痺れ?」
男「痺れ」
男「………」ズズッ
女「………」ズズッ
男「(さて、どう言ったもんか)」
女「……」コトッ
男「(ここからのやり取りは、今後に関わる。最悪命の危険もあるかもしれない)」
女「………」ジー
男「(今は地雷原でも進まなきゃいけないからな)」
女「ね、男君」
男「あ、何?」
女「私と一緒にいるのは、やっぱり、怖いかな?」
男「条件付きならそうじゃないけど」
女「条件付き?」
男「今の女さんなら、一緒にいても問題ない」
女「うん」
男「でも、その一歩先に進んだ時が想像できなくて、怖い」
女「………」
男「前に、女さんは俺を、逃がさないのか、逃がしたくないのか聞いて」
女「うん」
男「逃がせない、そう言ったよね」
女「そうだよ」
男「その逃がせないから、逃がさない。あるいは逃がしたくないになるのが、怖い」
女「…、そっか」
男「でも勘違いして欲しくないこともある」
女「…何かな?」
男「俺は女さんが嫌いって訳じゃない」
女「うん」
男「そういうことしてくる時以外は、楽しいと思ってる」
女「うん」
男「言ってしまえば、それさえも変わりそうで、怖い」
女「……、今の関係が壊れるのが怖い。かな」
男「そうなるな」
女「……」
男「自分が傷ついたりするのが怖い。てのはあると思う。人間だし」
女「うん」
男「でも、それを考えた時に思うのは」
女「うん」
男「そうなっちゃう女さんは、見たくない」
女「……」
男「そうなっちゃって、女さんといるのが、女さんを静めるためなんていうことになるのは、嫌だ」
女「……」
男「そんな理由で、俺は人と一緒に居たくない。面白かったり、それこそムカついたりしても、仲がいい同士で当たり前に一緒にいたい」
女「…でもね」
男「うん」
女「私は、その仲がいい同士を、越えたいの」
とりあえずはここまでかな
乙!
ところで男と女が高校で再会したシーンはマダ?
>>491
高校であった時については、いつになるだろね
と言うのが本音かな
男「越えたい、か」
女「そうだよ」
男「それは、そうだろうね」
女「うん」
男「そっか、うん。ちょっとわかった」
女「何を?」
男「今まで、ひっかかってたこと」
女「何かな?」
男「女さんは、俺のこと知ってるよね」
女「当たり前だよ!」
男「俺は女さんのこと、実はわかってない」
女「………」
男「家のこととか、それこそ女さん自身のことを、俺は知らない」
女「………」
男「そのことになると、特に家のことは聞いて欲しくない空気を出されちゃうからね」
男「まぁ、恋愛なんてそんなことしたことないし、別に知らないまま、付き合う方が普通だろうけど」
女「うん」
男「悪いけど、女さんがこれまでやってきた、ヤンデレっぽいことがあるから。知らないでいくのは、厳しいかな」
女「………」
男「だからまぁ、越えたいなら。こっちとしてそういった部分が、クリアされないと、それこそイエスかノーかは何とも言えない」
女「………」
男「だから、あ~…。待つよ。話したくなるまで」
女「…ありがとう」
男「ん」
男「てな具合になった」
男友「休日の昼下がり、重い話をどうも」
男「そうだな」
男友「……、結局、今の時点ではどうなのよ。それが解消されたら前提でさ」
男「その解消される過程次第だから、わかんねぇけど。とりあえず今のまま、女さんが押し切るってなら、ノーだよ」
男友「ハッキリさせたな」
男「ぶっちゃけ、女さんと居るのは、刺激的だし楽しい状態だ」
男友「おう」
男「でもそれは、なんつうかな。異性といてとかじゃなくて、ホントに友達としてだからな」
男友「なかなかヒデェ話だな」
男「そもそも好意の理由も定かじゃねぇんだぜ? 俺はわからないで何でも受け止められる人間じゃねぇし」
男友「そうか?」
男「え、違うか?」
男友「いや、なんつうか。まぁ、普通はそうだろな」
男「ま、いいや。そういう訳で、俺なりにこうしてくれたら、答えは出すと、言ったつもりだぜ」
男友「道を与えたという点では、評価はできるな」
男「そうかい。つっても、俺自身もよくわかってないから、ちゃんと話せたかはわかんねぇ」
男友「こういうのは、ちゃんと話そうとしてるなら、問題ないだろ。はっきりできないのは、結局女さん自身によるものだしさ」
男「ならいいんだけど」
男「つう訳で、そろそろ出るわ」
男友「早えな?」
男「話してスッキリしたけど、街を1人で歩いて、ボンヤリ考えたいからな」
男友「おう、行け行け。勉強の邪魔だ」
男「あいよ。また学校でな」ガチャバタン
男友「………、もういいよ。女さん」
女「うん、ごめんね」スー、トン
男友「まさか2人揃って俺に話にくるなんてな」
女「こういうこと話せるの、男友君ぐらいだから」
男友「追いかけなくていいの?」
女「それは携帯に発信機ついてるから、いつでも出来るよ。あ、男君には内緒ね」
男友「そもそも聞きたくなかった」
男友「ま、聞いての通りみたいだけど」
女「大丈夫、どうあっても振り向かせることは、変わらないから」
男友「それはいいけど、男が言ったみたいに強引になら、俺も今後協力できない」
女「男友君のそういったハッキリしたところは、好きだよ」
男友「ありがと」
女「じゃあ、私も帰るね」
男友「あいよ」
女「……、男友君は聞かないの。私のこと」
男友「男から聞くから必要ない」
女「そっか。それじゃあね」ガチャバタン
男友「…、面倒くさい2人だな……。ん?」ピンポーン
女友『男友さん開けてくださ~い』
男友「今日は来客多すぎねぇか?」
ここまで
男友の家は、集会所みたいなもんです
男「………」ブラブラ
男「(こうやって、のん気に歩き回るの、いつぐらいかね?)」
男「(……、普段は歩かないか。友達の家行く時くらいで)」
男「(こう、スリリングなだったのから、普通の日常に戻ると、こんなだらけて過ごしてるんだなぁと、実感しつつ)」
男「(こう考えてるのも、女さんのことを避けてる訳だな)」
男「(まぁ、考えるにしても、女さんが、どうでるのか次第で)」
男「(バトンを受け渡した以上、何もしようがないと)」
男「や、待った?」
女「ううん」
男「なかなかこじゃれた喫茶店だね」
女「そうだね」
男「……、んで、なんか話す気になった」
女「…まだ、難しいかな」
男「そっか」
女「男君が待っててくれるのに、少し、甘えるね」
男「そりゃ構わないけど」
「お待たせいたしました」
男「どうも」
女「ありがとうございます」
男「…、うん。美味しい」ズズッ
女「そうだね」ズズッ
男「何故か懐かしい気もする。ノスタルジーってやつかな」
女「こういうとこ、よく来るの?」
男「いや、全然」
男「そういえばさ」
女「うん?」
男「今回はどんな方法で俺を見つけたの?」
女「携帯に発信機を取り付けてるよ」
男「いつのまに…」
女「それは企業秘密ですね」
男「むしろそういうものを、いつ付けてるかが謎だしね」
女「断っておくと、全部私の単独作業です」
男「女さんは、技術職でも食ってけそうだね」
女「手に職あった方が便利だからね」
男「まぁ、端からはその技術の悪用でしかないけど」
女「ひどいなぁ」
男「さて、そろそろ出ようか」
女「うん」
男「会計お願いしまっす」
「○○○円です」
男「はい、これで。じゃあ行こうか」
女「男君」
男「うん?」
女「手、繋いで帰っちゃ、ダメ?」
男「それぐらいなら構わないよ」
女「ありがとう」ギュ
男「御馳走様でした~」カランカラン
「……ふむ、何か難しそうな2人組だったな」
「うっ~す」
「今日も来たか」
「まだまだ、修行が足りないっすから。叔父さんにしごいてもらいますよ」
「わかった。準備して早速コーヒーを煎れてもらうぞ」
「了解っす」
ここまで
ちょっとした友情出演
乙!
文化祭出店?間違ったらスマン
>>505
概ねそんなとこ。終わって五ヶ月も経つのだねぇ
>>505
kwsk
>>507
>>505と言ってるのと違うかもしれないけど、おいらが言ってるのは、自作品で下で出た人物ね
委員長「ほんとにもう…」
-SS速報VIP
委員長「ほんとにもう…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1409421260/)
女「ごめんね、付き合わせちゃって」
女友「女さんにはお世話になってますから、大丈夫です。さぁ、お昼ご飯食べましょう」
女「そうだね。いただきます」
女友「いただきます」
女「今日もおにぎり?」
女友「当然です」ムフー
女「ふふ」
女友「……、でも男さんと食べなくていいんですか?」
女「今は、いろいろあるから…」
女友「もしかして、ケンカですか?」
女「ううん。違うよ。なんていえばいいか。私のせいなのはあるけど」
女友「女さんがですか?」
女「すごく単純に言うと、そうなるかな」
女友「なんだか想像がつきません…」
女「あぁ、でもどっちが悪い。なんて話じゃないんだ。男君はちゃんと、これからを考えたから、今の状態になってるだけなの」
女友「これから、ですか」
女「今より、踏み込んだ関係になれるのかどうか、そんな瀬戸際かな」
女友「なるほど。でもどうするんですか?」
女「私の話をするだけかな」
女友「女さんの話ですか」
女「そ」
女友「自分のことを話すのは、難しいですよね」
女「女友さんもそうなの?」
女友「そうですよ」
女「ちょっと意外かな」
女友「私だって話しづらかったり、わかんなかったり、言えないことはありますよ」
女「そうだね」
女友「後は、おにぎりと男友さんが好きなのは、男友さんはしってます。だから自分のことを話せって言われたらわかんないです」
女「そうだよね。私も、男君が好きだとしか言えない」
女友「はい。だから聞かれると困っちゃいます」
女「これはきっと、男は理屈で理解するから、なんだろうね」
ここまで
乙!
>>508そう、それ
やっぱり同じ先輩かww
当てたご褒美に女友のおにぎりの好きな具材ベスト5教えて!
>>508
サンクス!
女「好きだけじゃだめなのかな」
女友「それだけでいいと思いますけどね」
女「でも、男君としてはダメみたいなんだよね」
女友「そうなんですか」
女「でも、話すとしたらどこから話せばいいのかな」
女友「それは、すごく簡単です」
女「そうなの?」
女友「女さんが男さんを好きな理由を話せばいいんですよ」
女「好きな、理由」
女友「私だったら、男友さんの優しいところが好き。こんな感じのことを言えばいいんです」
女「そう、だね」
女「(好きな理由は決まりきってる)」
女「(でも男君は、覚えてない)」
女友「女さん。どうしたんですか?」
女「え、あ、私、どうかしてた?」ドキッ
女友「なんていうか、思い詰めた表情をしてました」
女「あ、はは。自分の恋が実るかの重要な局面だからね」
女友「私は応援しますよ!」
女「うん、ありがとう」
女友「お互いがんばりましょうね」
女「えぇ。女友さんも頑張ってね」
女友「はい!」
女「……ふふ」
女「………」ジー
男「………」スピー
「この教室(なか)で一人、寝ている奴がおる」シュッ
男「………」クカー
「お前や!」シュパ
男「おうふ」カン
「では男、この理由について説明しなさい」
男「……え~あ~、睡眠学習を試みましたが、理解できませんでした」
「そうかそうか、放課後、お前用の宿題プリントやるから、忘れずに取りに来るように」
男「へ、へい」
女「………」ジー
女「(男君は、いつも通り)」
女「(どう話そうとか、いろいろ悩んでるのは私だけ、そんな風にも思える)」ペラッ
女「(でも、私は知ってる。男君も私をどう接すればいいかわからなくて、悩んで眠れていないことを)」カリカリ
女「(それは心苦しいから、私も次に進むために、いろいろ話したい)」
女「(けど、男君がいうように、私は男君のことをたくさん知ってる)」
女「(だから、彼が何でもあるがまま受け止めてくれる人と、知ってしまっているから)」
女「(男君を最も愛す部分が、今私を苦しめてる)」
ここまで
男「明らかに聞いてないとこ以外の部分もやれという、そんなプリント」
男「しかし、この男様をなめてもらっては困る。これぐらい、パパッとやってくれるわ」
男「………」ジーッ
男「まぁ、見てるだけで進んだら苦労しないか」
男「こんな時に、男友はバイトだからな」
男「真面目にどうしようかねぇ」
男「(てか、独り言言い過ぎだな)」
男「とりあえずアレだ。コーヒーいれてこよう」
男「(その間に妙案でも浮かぶだろう)」
男「………」ズズッ
男「(入れてる間に埋まってるとか、現実逃避してしまった)」
男「(女さんに聞きに行っても。まぁ、いいんだろうけど)」ジーッ
男「(何とも言えない状態だからな。普段通り過ぎるのは考えものだろ)」
男「誰かやってくれないかなぁ」
「男様」
男「うわう! 黒服さんか、ビックリさせないでほしいね」
黒服「申し訳ございません」
男「いいけどさ。用なんでしょ?」
黒服「えぇ、お嬢の様子がおかしいので、何かご存知かと」
男「マジかぁ」
男「かいつまんで話すと、それだと思う」
黒服「男様は、お嬢のことをあまり知らないと」
男「そりゃあ、かなり一緒にいるよ? でも、言葉にするなら、過去を知らないっつーか」
黒服「…なるほど」
男「もちろん、他の友達全員の過去知ってるか言われたら知らんけど。女さんの場合、監禁しようと追いかけ回したり、睡眠薬とか媚薬盛ろうとしたり、はっきり言えば普通じゃない」
黒服「……」
男「言うなら、そういうことをしちゃうような、そんな経験したってことなんだろし。多分、いい経験な訳ない」
黒服「ふむ」
男「女さんは、今より超えた関係になりたいと言った」
男「……、なら、それを聞かなきゃ、俺も越えられない」
黒服「…、男様が超える?」
男「媚薬で俺に襲われようとしたり、監禁してずっと居ようとしたりする。考えようによっちゃ、俺に一線を超えさせようとしてる」
黒服「……」
男「でも、それって俺の自発的な意思じゃないし。監禁に至っては心折れてそうなるだけだろうし」
黒服「えぇ」
男「そんな俺と居て、女さんは楽しいかね?」
黒服「難しいところです」
男「少なくとも俺は楽しくない。死んだ俺になる、そんなのやだ」
黒服「……」
男「仮とかまぁ、そんな話だけどさ」
黒服「……」
男「そんなわけで、まぁ微妙な空気になってるかな」
黒服「男様の考えは、理解いたしました」
男「ど~も」
黒服「お嬢を嫌っていないのであれば、当方としては問題ありません」
男「いいんだ」
黒服「今の話を元に、お嬢をサポートするだけのことです」
男「今日は妙に饒舌だね?」
黒服「そうでしょうか」
男「ま、それだけ心配ってことか。女さんにはさ、深く考えないように言っといて、聞いたからって俺がすぐ拒絶するわけでもないし」
黒服「……、ではこれで」
男「うんじゃあね」
男「……、あ、プリント、黒服さんに聞けばよかった」
ここまで
よく分からんが超越男になればいいんだな
>>527
男「俺は人間をやめるぞ女さ~ん!」
というのは浮かんだ
男「と言うわけでわかりませんでした」
「素直でよろしい」
男「教科書開いてそれっぽいの埋めてはいます」
「やり直しが必要だが、今回は見逃そう」
男「へへ~」ペコリ
「次は補修な」
男「う、気を付けます。失礼します」ガララ
「うむ」
男「イエローカードを食らっちまったぜ」スタスタ
女「ごめんね。男君」ヒョイ
男「うん? なんで女さんが謝るのさ」
女「はは…、そうだね」
男「ご飯のお誘い?」
女「うん」
男「じゃあ行きましょか」
男「………」モグモグ
女「………」モクモク
男「風が気持ちいいね」
女「そうだね」
男「………」モグモグ
女「………」モクモク
女「男君」
男「あいよ」
女「私の家の屋敷だけど」
男「うん」
女「あそこは、私しか住んでないんだ」
男「マジか」
女「お父様が、私のために用意した。言ってしまえばドールハウスみたいなもの」
男「ドールハウス?」
女「私は、着せかえ人形。みたいなものだから」
男「………」
女「お父様は、本当に分単位でスケジュールが決まってる、忙しい人なの」
男「一回も見たことないしな」
女「娘の私でも、もしかしたら両手で数えられるぐらいにしか、会ったことはないわ」
男「そりゃ相当だな」
女「だから、私に与えることで、愛情を注いでるつもりなの」
男「つ~ことは、あの屋敷は」
女「私が屋敷を出て一人で暮らす、そういったら用意されてた」
男「はえ~」
女「きっと、戻ることになったら、取り壊されると思う」
男「マジか」
女「お父様にはその気はないと思うけれど、好きに私を着飾ってるような、そんな風に感じる」
男「考え過ぎなのはない?」
女「……、男君も、そう思う?」
男「女さんが感じてる事に、ノーとか言う気はないけど。今女さんから聞いただけなら、そうなんじゃない?」
女「そう」
男「ま、お父さんと会ったことはないからな。知ってんのは度が過ぎたイタズラすることだけだし。まぁ、屋敷普通に建てるとか、金あるからだろうけど、やるからにはやっちゃうタイプなんかね?」
女「きっとそうだと思う」
男「…あ~、わかった」
女「?」
男「俺も、女さん知らないから聞かせてって言ったじゃん」
女「う、うん」
男「つまり、女さんにとっては、お父さんが俺にとっての女さんなわけだ」
女「…あ」
男「女さんがお父さんのこと、いろいろ考えんの。多分そこだよ」
女「お父様を知らないから?」
男「そ。両手で数えられる程度にしか会ってないんでしょ?」
女「うん」
男「しかも、めっちゃ忙しいなら、一時間も一緒に居れてないんじゃない?」
女「うん」
男「そりゃ、わかんね~って」
女「…そうだね」
男「なら、愛情あるからやってんのか、勝手に着飾るためにしてんのか、わかんなくて当たり前だよ」
女「……うん」
男「ちなみに、そこちゃんと知りたい?」
女「どうなんだろ…」
男「でも、もやもやしてんじゃない? 違う?」
女「してる、かな」
男「なら、お父さんと話すしかないわな。あ、忙しいのか」
女「…自由に会えるわけじゃないね」
男「だよなぁ……。あ、でも女さん」
女「何かな?」
男「時間かかったけど、話せるじゃん自分のこと」
女「そのために、ご飯を誘ったから…」
男「ま、重い方な話だったけど、こんな感じだよ。女さんのことちゃんと知れて、俺は嬉しいぜ」
女「そ、そっか」ドキドキ
男「これで、ちょっと俺との距離が縮まったね」
女「ほ、ほんと?」キラキラ
男「でもまだ越えるかどうかはお答えできません」
女「そんなぁ…」
男「だからもっといろいろ聞かせてよ」
女「うん…」
男「(…まだなんか根深い感じがありそうね。まぁ、金持ちのお嬢様ったら、いろいろあるわな)」
男「と、そろそろ昼休み終わるわ」
女「戻ろっか」
男「次の授業はどう過ごすかな~」
女「またプリント渡されるよ?」
男「忘れてた…」
女「ふふ」
ここまで
乙!
分単位でイタズラ考えているお父様ww
乙
イタズラの時間削れば暇が出来そう
男「この感じは、久し振りだね!」タタタタタ
女「今日こそは監禁するよ!」ドドドドド
男「そうは問屋は卸さん!」ヒュボッ
女「路地に入り込んだら、逃げ道は…、あれ?」ピタッ
女「い、いない」キョロキョロ
男「またな、女さ~ん」タタタタタ
女「あ、いつの間にさっきの道に戻ってる!」
女「逃がさないよ~!」ドドドドド
男「(ちょっとずつ、いつも通りになってきたけど)」タタタタタ
男「(前と違って、本気で捕まえに来てないね)」タタタタタ
男「(多分これじゃ、俺が向き合ってくれないと、気付いたからかな)」タタタタタ
女「待て~!」ドドドドド
男「いやぁ、疲れた」
男友「疲れたように見えないけどな」
男「まぁ、じゃれ合いみたいなもんですし」
男友「世の中、あの追っかけあいをじゃれ合いに出来んのは、某怪盗と某ICPOのぐらいだから」
男「確かに、捕まった場合に備えて、縄抜けの訓練ぐらいした方がいいかもな」
男友「捕まったらあかんやろ」
男「残念ながらお前が言う2人組、怪盗は何度か捕まってる」
男友「マジか」
男「ただし、怪盗を閉じ込められる檻がない」
男友「なるほどな」
女「………ふふ」ジー
男「………」パチリ
男「う、ちょっと頭が痛い」
男「そして、結束バンドで手足が縛られておる」
男「……、やっぱり女さんの差し入れを食べるべきではなかったか」
男「(しかし、その当人がいない)」
男「(ベッドの上に寝かせられ、そばのテーブルに茶菓子や果物がいろいろ)」
男「(豪勢な監禁だ)」
女「あ、男君起きたね。今拘束を解くよー」ガチャ
男「あ、解くんだ」
女「これで切るから動かないでね」スパッスパッ
男「よし、逃げ――」
女「それはダメ」ダキッ
男「ぬお~、放せ~」ジタバタ
女「やだやだ。今日は一緒にいてよう」ギュー
男「あだだ、今日?」ピタ
女「うん、だって最近男君とこうやって一緒にいられる時間がなかったから」
男「そういやそうね」
女「だから強硬手段に出ました」
男「……、薬盛られたの、昼休みだよね?」
女「うん」
男「今何時?」
女「一時半だよ」
男「そこは、素直に言って、学校終わるの待とうよ」
女「我慢できなかったんだもん」シュン
男「(騒ぎになってなきゃいいけど)」
ここまで
薬は用法用量を守り、正しく使いましょう
「男がいないぞ!」
「女さんもいない!」
「ついにウチの学校で監禁事件が!」
「先生、どうしましょう!?」
「女の家に殴り込みもかける!」
「えらいこっちゃえらいこっちゃ」
男友「(教室の中がパニック状態だな)」
男友「先生、2人の連絡先は知ってるんで、電話かける許可ください」
「…、わかった。そうだな。事件だとは限らん」
男友「ただ、繋がんなかった時は、頼んます」スッタッタッ
「了解した」
男友「(頼むから出てくれよ)」プルルル
男「あ、男から電話だ」
女「なんだろうね?」ベッタリ
男「まぁ、大体想像はつく」ピッ
男友『男、無事か?』
男「おう、考えてる事態とは別だ」
男友『どういうことだ』
男「普段あんまりない強烈な頭痛に襲われてな、それ言ったら女さんが、屋敷の医者さんに診せるっていって、診てもらったところだ」
男友『じゃあ、事件性はなしか』
男「ただ、一応今日1日様子見らしいから。早退って言ってくれ、ついでに女さんも」
男友『わかった』
男「ただ、明日学校顔出さなかったら、頼むわ」
男友『了解』
>>546の訂正
×男「あ、男から電話だ」
○男「あ、男友から電話だ」
男友「ふぅ」ピッ
「問題はなかったのか?」
男友「無しみたいです。男が頭痛起きて、女さんが強引に医者のとこ連れて、診せたみたいです」
「それは間違いなさそうか?」
男友「あいつ、脅されて嘘言う奴じゃないですから。それに、女さんが本気ならそもそも連絡すらとらせないようにすると思います」
「そうか」
男友「ただまぁ、明日学校来なかったら、頼むとのことです」
「了解した、さて気を取り直して授業だ」
「あ~、ビックリした」
「最近あんなことあったばっかだしねぇ」
男友「(さて、勉強勉強)」
男「(やっぱり騒ぎになったか)」
女「なんだったの?」ベッタリ
男「俺ら居ないから騒ぎになってたとさ」
女「私達が一緒にいるのは普通なのに」ベタベタ
男「それはいいんだけど、次同じことしたら怒るからね」
女「むぅ…、ごめんなさい」ピターン
男「しかしあれだね」
女「どうしたの?」ピッチリ
男「互いに磁石入ってるんじゃいかってぐらい、くっついてるね」
女「男君限定のくっつき虫だよ~」スリスリ
男「さようで」
とりあえずここまで
もう細かいことは気にしないで付き合っちゃえよwww
>>551
そうしちゃうと、冒頭3レスぐらいで終わっちゃう気がする
男「(事態が把握でき、それもひとまずの収束してから気づいたが)」ズズッ
女「えへへ」ムギュ
男「(むっちゃ押しつけられてますやん、俺)」
女「うふふ」ムギュギュ
男「(こういう場合は、そうだな、あれだ。素数を数えればいいんだったな)」
女「楽しいな~」ムギュリン
男「(え~と、確か2、3、5、7、11、13…、からわかんねぇ)」
女「………?」ムッギュ
男「(そもそも、素数はなぜあるんだ。素数ってなんだ)」
女「男君?」ムギュイズム
男「へ?」
女「どうしたの?」ムギュ
男「ちょっと真理について考えてた」
女「そっか」ムギュリスト
男「(あかん、現実戻るとそっちに意識がいてまう)」
女「ちなみにその真理って何?」ムギュ
男「俺にもよくわからん」
女「わかんないんだ」ムッギュムギュムギュ
男「だからこその真理じゃないだろうか」
男「(そうだな、もっとこう、自然に離れればいいんだ)」
女「今日の男君は変だね」ムギュストリーム
男「それはそれで傷つきますがな。ちょっとトイレ行ってくる」スッ
女「やだ」ガシムギュ
男「漏らしたらどうするんねな」
女「私が処理するよ!」ハァハァムギュムギュ
男「(あかん)」
男「と言うわけで、強引にトイレに逃げ込んだ」
男「(だが、外で女さんが餌を待つクマみたいにうろうろしてるのは、なんとなくわかる)」
男「(さて、あと2、3分であのひっつきから逃れつつ、一緒にいなければならないのだが)」
男「(ここんとこのボディタッチ不足で、女さんの俺エネルギー的なものは枯渇、接触する状態は避けられない。あの胸押し付けも無自覚だろう)」
男「(つまり、胸に触れない形で接触し続けるしかない…)」ピッジャー
男「(………)」
男「そうだ」ジャー、パシャパシャ
男「私にいい考えがある」ガチャ
女「え?」キョトン
女「これは新鮮だね」ドキドキ
男「ずっと抱き締めるのも疲れるだろうからねぇ」
男「(と言うわけで、俺が、女さんの後ろから抱きしめることになりました)」
女「男君にくっつくのは、疲れないよ?」ドキドキ
男「さいで」
男「(確かに胸はくっつかなくなったが)」
女「………」スリスリ
男「(自分から抱きしめるというのは、こうも違うもんかね。あんまし状況変わってねぇ)」
女「男君」ドキドキ
男「ん?」
女「このまま寝ていい?」ドキドキ
男「うん、まぁ、いいよ」
女「おやすみ」ポスッ
男「おやすみ」
ここまで
なんか、ムギュの擬音が楽しくなりすぎた。反省はしない。
そして2人はあくまで付き合ってません。
>>555の訂正
×男「(さて、あと2、3分であのひっつきから逃れつつ、一緒にいなければならないのだが)」
○男「(さて、あと2、3分であのひっつきから逃れつつ、一緒にいなければならない方法を考えなきゃいけないのだが)」
黒服「………」
男「………」スカー
女「………」スピー
黒服「………」コツコツコツ
男「………」ンガー
女「………」スヤスヤ
黒服「………」ファサ
男「………」スガガ
女「………ん」
黒服「………」ピクリ
女「………」スー
黒服「………………」
男「………」クカー
女「………」スピー
黒服「………」コツコツコツ
男「………」ンゴゴ
女「………」スヤスヤ
黒服「………」ペコリ、ガチャ
黒服「………」コツコツコツ
黒服「(二人が実は兄弟、という話なら、昼ドラになるな)」
男「寝過ぎて頭がまわらん」フアー
女「ご飯は家で食べてく?」
男「ん~、そろそろ帰るよ」
女「むぅ」
男「(可愛い。じゃなくて)」
男「今日はこれまで。わがまましたんだから、我慢できることはしなさい」
女「つまんないなぁ」
男「あんまり反省してないね?」
女「してるよ!」
男「じゃあ、次やったら、ほんとに怒るからね」
女「…ごめんなさい」
男「よろしい。じゃあまた明日」
女「うん、また明日」
男「解放されたぜ」ガシャン
男「しかし、今日の抱きつきは危なかった。理性が保ってよかったぜ」
男「(もし付き合うとかになったら、こんな毎日な気がしてならない)」テクテク
男「女さんなら、いいけども」ブロロロ、キィ
男「ん?」
「男だな」ウィーン
男「人違いです」
「……捕まえろ」ガチャガチャ
男「何をする、のわ~」テクテク、ストン
「自ら乗り込んでるのにか」
男「俺が抵抗して、車に無理やり乗せたら、女さん飛んでくるぜ?」
「……気遣い傷み入る」
男「なんのなんの」
男「やっぱり、雰囲気出すために、目隠しとかされた方がいい?」ワクワク
「君はなぜ、そんなにテンションが高いんだ」
男「ぶっちゃけ、いつかこんな展開が来るかなと構えてたからね」
「そうか」
男「で、女さんのお父さんには会えんの?」
「どうしてそう思う?」
男「ま~、これがもし女さんの家の金目当ての誘拐なら、自殺行為もいいとこだし。俺自身が何かの理由でさらわれる事情があるなら、それも女さんが手を回して気づかず潰してるだろうし」
「………」
男「なら、これが実行できんのはと考えると、やっぱ女さんのお父さんなわけだ。ちなみに」
「なんだ?」
男「そう男友(ともだち)が言ってただけだけどな」
男「で、女さんのお父さんは俺に会ってどうしたいっての?」
「それは知らんが、もし別れろと言われたらどうする?」
男「付き合ってもないのに、どう別れろと」
「…話は聞いてるが、それで付き合ってないのか?」
男「うん。抱きしめあったりはするけど、付き合ってはない」
「随分弄んでいるな」
男「結果的にはそうかな。でもキスとかそれ以上はしてないし、させない」
「ほぉ」
男「はっきり言うなら、女さんは変だ。付き合うとなったら、今以上にそうなる気がする」
「………」
男「だから、女さんの秘めてること。変になってる理由を聞けなきゃ、付き合うなんて軽々しく言えない」
「…そうか」
ここまで
男「だから、まぁ…、女さんがそこらへん話してくれるまで待つしかないのよね」
「まだ何も話してくれてはないのか」
男「少しだけかな。自分は父親の着せかえ人形なんじゃないか、ってのは聞いた」
「……」
男「会ったのは数回。あの屋敷含めていろいろ与えてくれてるけど、それは本当に愛情なのか――」
「……」
男「お父さんにはビックリかけまくられたぐらいしか知らんし。俺が答えられることじゃないけど」
「…けど?」
「きっちり向かい合って、話をするしか。それこそ俺みたいに女さんなりの答えは出せないんじゃないか、とは言っといた」
「…そうか」
>>565の訂正
×「きっちり向かい合って、話をするしか。それこそ俺みたいに女さんなりの答えは出せないんじゃないか、とは言っといた」
○男「きっちり向かい合って、話をするしか。それこそ俺みたいに女さんなりの答えは出せないんじゃないか、とは言っといた」
男「これは俺の考えだけど、女さんが優秀なのはそこら辺が理由な気がするな」
「というと?」
男「会えなかったら、返しようもないじゃん。愛情があると信じたいし、分単位で忙しい人を心配させられない。だから、心配ない優秀な存在なんだって」
男「(……あぁ、そうか)」
「だから優秀であることに努めてると」
男「そゆこと」
男「(俺は、女さんにとって、会える人)」
「…そうか」
男「……、ふふ」
「どうした?」
男「気付いた。やっぱり女さんは、その父さんの子供なんだなって」
「どういうことだ?」
男「知ってるかはどうでもいいけど、女さんのお父さんにはビックリ、いや、ドッキリさせられまくってね」
「…そうか」
男「はっきり言ってやり過ぎ、一緒にきた女の女友(ともだち)なんて、トラウマになりかけた」
「……」
男「このドッキリってさ。お父さんの愛情の形が暴走してるってなら」
「……」
男「女さんが俺に向けるそれと。同じだわ」
「そう言えるな」
男「つまり、女さんが、いろいろ受けたであろうドッキリ。女さんなりに愛情と考えて育ったなら」
男「いつも会える俺に、やりすぎな行動で、女さんの愛情表現なんだなって。今気づいた」
「こちらからも聞いていいか?」
男「ど~ぞど~ぞ」
「そこまで理解したとしても、付き合わないのか?」
男「ん~、互いの歩み寄り。とかいえばいいかな」
「歩み寄り?」
男「今は、皆慣れたけど、女さんからあぁされるようになってから、俺から離れちゃった奴もいる」
「……」
男「それこそ、被害に合わないように嫌がる奴もいる訳よ。それまでといえば、それまでなやつだけど。俺なりに、その行動を友人として接しなきゃいけなかったことで、失わされたものもあんのね」
「何か失えと言うのか?」
男「バカいうなよ。言ったろ、女さんは過程はどうあれ。今は友達なんだ。友達の不幸願うわけないだろ」
「ならなぜ――」
男「まぁまぁ聞いてよ。俺だけ一方的に失った、とも言わない。女さんもそれで周囲の目が変わったわけだ。それは自業自得だけど」
「……」
男「そんで、俺は、女さんは友達を越えて恋人になりたがってるのも知ってる。更に変化するわけだ、周りが」
「そうだな」
男「ひいては俺も、恋人になるってなら、その人のことを背負ってやりたい」
「……」
男「今までのなぁなぁだと。俺バカだから、悩んでてもわかんねぇ。いって欲しいのよ。なぁなぁじゃわかんねぇし」
「……」
男「でも、女さんは本心隠すから、それで傷つけるのとかやだから」
男「――そうなってくれるまで、付き合えない」
男「で、結局お父様にゃ会えないと」
「数分ほど余裕があったのだが、急用だそうだ」
男「むさ苦しいドライブをどうも」
「礼には及ばない」
男「言うね。まぁ、俺が話したことを言うかは任せるよ」
「…そうか。ではまたな」ブロロロロ
男「じゃあね~」
男「………あ~、怖かった」ヘナヘナ
男「覚悟してたつもりだけど、腰抜けちゃったよ」
男「怖さでむっちゃしゃべったけど、ヤバいこといってねぇかな?」
男「今日はマジで疲れる日だったぜ、まったく」
ここまで
要は男も面倒なやつってことです
それだけ責任もって付き合う覚悟持ってるならそれくらい慎重じゃなきゃいけんわな
真剣に相手の事考えてるのね、男前だな
男「いよ~っす」
男友「うん、無事だったか」
男「無事だったような、無事じゃなかったような」
男友「生きてりゃ御の字だろうさ」
男「かもしらんがね…」
男「(今後は、監禁以外にも拉致に気をつけなきゃならんようになったからなぁ)」
男友「なんつ~か、はっきりしないな。なんかあったのか?」
男「女さんとは何もなかったぜ、一応とはつくが」
男友「そうかい」
女「………」ジーッ?
男友「みたいだな、ジッと不思議そうにこっち見てるわ」
女「………」モクモク
男「カレーパンうめぇ」モグモグ
女「ねぇ、男君」
男「なんぞい」
女「昨日あの後なにかあった?」
男「特に何もねぇですがな」
女「すぐに男君の姿が見えなかったから…」
男「あ~、ちょっとコンビニ寄ってた」
女「ダメだよ。夜道は何があるかわかんないんだから」
男「つまり、女さんに警戒しろと」
女「私は安全だよ。ちょっと監禁するだけで」
男「ギリ未遂ついたからね。今回ので」
女「(男君は嘘をついてる、でも)」スンスン
女「(女性の臭いはしない…、そういう線での嘘じゃないみたい)」
女「(普段嘘をつく人じゃないけど。誰かをかばったりとか、そういうことではつく)」
女「(何があったんだろう。屋敷から見える範囲の防犯カメラには、何も映ってなかった)」
男「どったの?」
女「ちょっと疑っただけだよ」
男「女性とかには会ってねぇでよ?」
男「(女さんのお父さん絡みだからな。こじれてるのを、更にこじれちまいそうだし、言えねえわ)」
男「(今んとこ、女さんのお父さんは自分勝手な印象だな)」
男「(そりゃ、女さんを心配して、部下さん達をよこしたんだろうけど。結局忙しくて会えず)」
男「(まぁ、そこらの学生に会うよりよりデカい仕事してんだろうから。その点は仕方ない)」
男「(でも、あぁなってる娘を、ほっぽってるようにも感じた)」
男「(会えてもないから、アレだけで答えを出すのは早いけど)」
男「(今考えてる通りなら、俺は嫌いだな。お父さん)」
女「どうしたの?」
男「これから買うジュースを真剣に考えてた」
女「そっか」
とりあえずここまで
おつ
男「今日はイチゴオレだな」カシャン
男「ほい、女さん」テワタシ
女「うん、ありがとう」
男「さて、戻りますか」プス、チュー
女「うん」
男「………」テクテク
女「………」テクテク
男「そういや、女さん」
女「なにかな?」
男「お父さんってどんな感じ?」
女「…それもちょっと、わかんないよ」
男「印象でも良いからさ」
女「どうしたの、急に」
男「あの話聞いてから、知っといた方がいいかなと思って」
女「そう」
女「印象はやっぱりワーカーホリックみたいな、仕事人間かな」
男「帰ってきても、仕事してるの?」
女「家を誰かに招くのも、商談や接待の意味があったから」
男「なるほどねぇ」
女「ドッキリを仕掛けてても、当人はいなかった」
男「あ~」
女「それでも、一つだけ、父としての記憶はあるの」
男「どんなん?」
女「いくつだったかな。かなり小さい時だと思う。似顔絵を描いて、渡したの」
男「うん」
女「まったく似てなかったけど、お父様はそうかっていいながら、静かに微笑みながら頭を撫でてくれた」
男「ふ~ん」
>>583の訂正
×女「家を誰かに招くのも、商談や接待の意味があったから」
○女「家に誰かを招くのも、商談や接待の意味があったから」
男「(そんな感じに話を聞いたけど、やっぱり納得できねぇなぁ)」
男「(うちも親は共働きで、親父も仕事人間側だけど、誕生日とかちゃんと祝ってくれたぜ。今は放置気味だけどな)」
男「(分単位で忙しいったって、そこまで優秀なら、娘のために一時間ぐらい時間作れねぇのか?)」
男「(納得いかねぇなぁ)」
「では男、この部分を答えなさい」
男「わかりません!」
「……、では後で職員室まで来るように」
男「なんてこったい」
女「………」ジーッ
ここまで
男「………、よしわからん」
男「(なんか最近、プリント良く渡される気がする)」
女「待ってたよ」スッ
男「あれ? 今日は追いかけないの?」
女「今日は良いかなって、それに男君、それわからないでしょ?」
男「そうなんだよなぁ。男友もまたバイトでタイミング悪い」
女「だから私が教えてあげるよ!」キラキラ
男「あぁ、そりゃ確かに追いかける必要はないね」
女「黒服待たせてるから、早く行こ」
男「準備万端ですな…」
女「これをここにあてがうから、こういう解き方になるの」サラサラ
男「あ~、なるほど」
女「ここは私が教えたから、私が作ったこの問題を解いてね」
男「ま、マジですか」
女「うん。今後もし当てられても、答えられた方が、男君のためになるからね」
男「ぐうの音も出ません。えっと、ここがこうだから、こうなって」
女「ちなみに間違えたら、今日はお家に泊まってね?」
男「おおう」
男「(女さんの教え方がよかったおかげで、プリントは埋まった)」
女「ふふ、今日はお泊まり決定だね」キラキラ
男「ひっかけ問題しか出さないなんて、鬼畜な」
女「キノセイダヨー」シラッ
男「その態度は嘘をついてる味だぜ」
女「舐めてみる?」
男「止めときます」
女「大丈夫、ちゃんとお着替え一式は準備いたしました」
男「くそう、悪魔がおる」
女「ひどいこと言うなぁ」プンスカ
男「本気で嫌ならもう逃げてるよ」
女「………えへへ」
とりあえずここまで
ヤンデレってなんだっけ
男が真摯に向き合えばデレデレする属性のこと
>>591
なるほど。なら問題ないね
女「レッツゴ~」
男「泊まるのは分かったけど、なんで女さんを背負って食堂に行くんですかね?」
女「たまには新鮮なことをした方がいいかな~って」
男「新鮮というかなんというか。ごめん、言い方がわかんねぇ」
女「え~、いや?」ジタバタ
男「危ないから暴れない!」ギュッ
女「男君なら大丈夫かな~って」
男「必ずじゃないんだから、怪我したらどうするの」
女「傷物にした責任をとってもらうだけだよ~」ジタバタ
男「あえてすんのやめい」
女「は~い」ピタ
女「おいしい?」
男「うん、おいしい」モグモグ
女「良かった」
男「そういえば前から聞こうと思ってたんだけどさ」
女「なにかな」
男「何回かここでご飯食べさせてもらったけど、作ってるの誰なの?」
女「黒服だよ?」
男「もしかして、別荘のご飯とかも?」
女「うん」
男「……、本当に優秀だね」
女「元々お父様の第一秘書で、私が生まれてから教育係に任命されたの」
男「なるほど、それは優秀な訳だわ」
男「………」チャプン
女「えへへ」チャプン
男「サイズぴったりの水着もあるとか、もう何も言えんね」
女「この水着、どうかな?」
男「……、なんでスクール水着なの。高校(ウチ)に指定の水着なんてないやん」
女「男君の秘蔵本(えっちなほん)で、結構見てたシーンの娘(こ)が着てたから好きなのかなと思って」
男「それも当然」
女「焼却処理済みです」
男「泣いていい?」
女「私が代わりになったげるよ」
男「………、さて身体洗わないと」
女「むぅ」
女「洗ってあげるね!」
男「普通にお願いします」
女「そういうのも描いてあったよ?」
男「怒るよ」
女「むぅ」
男「…、普通に洗ってくれたら嬉しい」
女「うん、わかった」パァッ
男「(人に洗ってもらうの、記憶にないな)」
女「じゃあ、髪の毛濡らすから、目を閉じてね」シャー
男「うん」
女「いくよー」
男「……」
男「(なんだろ、覚えはないけど、懐かしい気分だな)」
ここまで
乙!
なんか山も谷も無くなってきたな
ある意味それでも良いと思ってる勢
男「あへあへあ~」
女「すごい声が出てるよ、男君」ポキポキ
男「お風呂後にマッサージとか、旅館だこれ」
女「お客様、どこか凝っている場所はありませんか?」ペキペキ
男「やっぱり首回りかなぁ」
女「むぅ」モニモニ
男「そっち方面にもってかないよ?」
女「ガードが堅いよ…」ギュッギュッ
男「それは今更かな~」
男「(第一、一回でも弛んだらそのままズルズルしそうだし)」
女「はい、お~わり」
男「あんがと、身体軽いわぁ」
女「………ん」
男「まぁ、俺は肩もみぐらいしか出来んけどね」モミモミ
女「ん…、でも、気持ちいいよ…。ふ、ん」
男「(すごく色っぽい声出してるのは、わざとですかね)」
女「(男君の手、力強い…)」
男「そうそう、こことか効くんだよな」ゴリゴリ
女「あは、あ」ビク
男「あ、わり。強かったか」
女「ううん。大丈夫だよ」
男「そっか。じゃあ続けるで」モミモミ
女「うん………。ふ、は……んん」
男「(だからその声やめれ~!)」
女「気持ちよかったよ」
男「そりゃあ良かった」
女「またしてもらいてたいな~」
男「考えとく」
男「(我ながらの鋼の精神も、正直後少しで壊れそうだった)」
女「(ちょっとやりすぎちゃったかな)」
男「さて、そこそこいい時間だし、寝ますか」
女「いつもより早いね」
男「なんていうか、そんな気分。あぁ、寝るとこ――」
女「一緒に寝よ♪」
男「まぁ、そんな気はした」~♪
男「ん、電話?」
女「私の携帯みたい、誰……」
女「おとう、様?」
男「!?」
ここまで
女「今まで一回もかかってきたことはないのに…」
男「出なよ」
女「え?」
男「よっぽどの用があるから、かけてきてるんでしょ。俺は部屋出るから」ガチャ
女「あ、男君…。でも、なんで………?」
女「…もしもし」ピッ
『もしもし、父さんだ』
女「どうされたんですか、急に」
『少し話が出来る時間が出来たからかけた。問題はあったかな』
女「ございませんが…」
『お熱な彼と一緒にいるのを邪魔したかな?』
女「……誰から?」
『君に一番近しい人から』
女「(…黒服!)」
『君が今描いた人物から言った訳じゃない。私が聞いたんだ』
女「…そうでしたか」
『聞くところによると、良い男だそうじゃないか』
女「そうです」
『まだ婚約はできそうにないか』
女「お父様、飛躍しすぎです」
『そうか。すでに恋人同士のようなものと聞いていたからな』
女「(黒服、どこまで言ったんだろう)」
『……、だからこそ確認したい』
女「なんでしょうか」
『彼は君をもてあそんでいないのか、とね』
女「……、ありえません」
『そうか。どうしてそう言い切れる?』
女「彼のすべてを、知っていますから」
『私にはそう思えないな』
女「……、何故ですか?」
『いくらプライベートを覗いても、心の内まではわからない』
女「………」
『君なりに彼が望む異性になろうとしてる。彼も、どこかそれに気付いて――』
女「ありえません」
『……、彼は気付いていないと言いたいのか?』
女「それもありえません」
『そうか』
女「彼に会った最初は、そうでした。でも、今はそのままの私です」
『……』
「ずっとずっと一緒にいてほしいのは、私の心からの願いです」
『…そうか』
女「ご心配いただけたことは、ありがたく思います」
『…、なら老婆心で言おう』
女「なんでしょう」
『そういった事も含めて、彼にすべて話すといい』
『彼は、知る限り受け止められる人間だ――』
ここまで
たぶんそろそろ終わりかな?
男「(あの親父さんは忙しいんだから、そろそろ話も終わったよな)」
男「(どういう気まぐれかはわかんねぇが、やっぱり別れろ系かね?)」
男「(一応付き合ってはねぇと、部下さんには言っといたけど…)」
男「(……、考えても仕方ねぇか)」
男「(来ちまったな、部屋の前に)」
男「(ええい、なるようになれだ)」ガチャ
女「ひっく、うぅ、ぐす」
男「!」
男「どうしたの、え、かなりやばい会話だったの、お父さんにカチこんだほうがいいの」
女「ひぐ、ち、違うよ」
男「違うのか。なら、誰が泣かせたんだ、俺か、なら腹切ってわびないと」
女「う、うぅ」
男「黒服さんどこや、白の袴準備して」
女「これは、ぐす、嬉しい、涙だよ、ひっく」
男「そうか、嬉しいのか。ますますなんかした……、ん、嬉しい?」
女「ひっく、ひぐ、うえ~」
男「(ダメだ、泣いてる女さんなんて初めて見たからどうすりゃいい)」
男「お、落ち着いた?」
女「……、うん、ありがとう」グス
男「それは良かった。うん」
女「私、お父さんは私のことどうでもいいんだなって、思ってた」ヒグ
男「そっか」
女「でも、ちゃんと心配してくれるんだなって思ったら、涙がね、溢れて」ウルル
男「(普通のことしてこんな泣かせるなんて、マジで放置してたんだな)」
女「今日が初めて、ちゃんと話をしたんだと思う」
男「そっか」
男「(……、俺は納得できねぇけど、女さんが良いなら、いいんだよな)」
男「(女さんを落ち着かせて、2人でベッドに入った)」
女「ずっと、思ってたんだ」
男「何を?」
女「子供の頃、皆が家族と一緒に寝てるって聞いて、自分はどうして独りで寝てるんだろうって」
男「その頃から、独りだったの?」
女「居たのは黒服だけ。でも黒服は、私との距離を保ってた」
男「ふ~ん」
女「……、いつしか、寂しいという気持ちを、忘れてた。違うかな、忘れてなきゃいけなかったんだと思う」
いったんここまで。
自分なりの終着点が見えたので、多分明日か明後日に本編完結です。
そんで、ちょろっと後日談書いて完全終了の予定
女「だから人との接し方も、黒服のやり方を見て、つかず離れずな微妙な距離を保ってた」
男「うん」
女「でも、それにも限界があったの。中学頃に、私はいじめられるようになったわ」
男「マジか、そいつらムカつくな」
女「……、そうね。ねぇ、男君。一つ聞き直したいことがあるんだけど」
男「なに?」
女「いじめの現場を見て、助けた娘(こ)はどんなだった?」
男「う~ん、どんなんだったかな」
女「……、おさげ髪で、メガネをかけてなかった?」
男「そう言われればそんな気もする…。ん?」
男「なんで知ってるん? あ、調べたのか」
女「調べる必要なんてないよ。確か、ここに」ゴソゴソ
男「?」
女「これでどう? 髪は切っちゃったから分かりづらいかもしれないけど」スチャッ
男「ん~……、ん?」
女「気付いた?」
男「え、マジで。あの時のいじめられっこ?」
女「そうだよ」
男「え~。え? なんで教えてくんなかったのさ。どうしてるか気になってたのに」
女「……、言えないよ」
男「なんで」
女「この関係が、変わっちゃうようなこと、今更、言えなかったよ…」
男「そうか?」
女「……、最初、男君に会った時、私にまったく気付かなかった。それもそうなんだけどね、メガネがあんまり好きじゃないのと、短めの髪の方が好きって聞いたからその通りにしてて」
男「まったくいじめられっこと印象違ったからなぁ」
女「それはそれで良いかなって。そう言ったことは無しで、最初からの関係から始めてもいい。そう思ったの」
男「辛くなったの?」
女「男君を本当の意味で知れば知るほど、受け止めてくれることはわかってた。でも、ようやっと築いた関係がズレるのが怖かった。ズレていじめられた私に、その勇気がなかったの」
男「あ~」
女「…、どうしたの?」
男「もしかして俺に惚れた理由って、そのこと?」
女「……、私には王子様みたいに見えた。何にも関係ない男君が、私をかばってくれた。男君には普通だったのかもしれないけど、つかず離れずな生き方しかしてなかった私に、なんであれ近付いてくれる人は、君以外にいなかった」
男「そうだったんだ」
女「……、嘘つきは嫌い?」スッ
男「理由があって、自分勝手じゃなきゃ別に嫌いじゃないよ」
女「…、良かった」
男「まぁ、しばらく付き合って、女さんがヤンデレに豹変してだな」
女「うん」
男「やり方は間違ってて、俺の交友関係が無茶苦茶になって」
女「……」
男「でも、人は傷つけないし、堂々とはしてるから、なんか皆も、まぁ俺も慣れちゃって」
女「………」
男「なんて言うか、刺激的な生活になったなっていうか」
女「………」
男「なんて言えばいいかな」
女「……、ねぇ。男君」
男「あ、うん」
女「……、付き合ってほしいの。恋人として、ずっと」
男「………、あ~、それはダメだ」
女「!」
女「そっか……、仕方、ないよね」ジワッ
男「だから女さん、聞いてほしいことがあるんだけど」
女「う、うん」
女「(もう、会わないとか、かな……)」ウルッ
男「付き合ってください、お願いします」ドゲザ
女「…え?」
男「あ~、その、あれだ」スック
女「………」ウルウル
男「俺はね、惚れた女に自分から告白したいの。それだけ」
女「ばかぁ!」ダキッ
男「うん、まぁ、馬鹿だね」
女「ずっと一緒にいてくれなきゃ、許さないんだからぁ!」ポカポカ
男「それは俺もかな?」
女「私が離れるなんて有り得ないよ!」
男「まぁ、本音言わなくても、答えは同じだったけどさ」
女「そうなの?」グシュ
男「……、だからこそ、女さんの本心が知りたかったんだよ」
女「そっか…」グスッ
男「まぁ、親父さんの代わりにゃならんだろうけど」
女「……」
男「これからは、独りじゃねぇから。いや、そもそも独りじゃないか」
女「え?」
男「俺以外に男友、女友も女さんにはいるじゃん」
女「…そうだね」
男「じゃ、恋人になったとこで寝ますか」ガサゴソ
女「うん! ……ねぇ、男君」ゴソゴソ、ダキッ
男「ん?」
女「もう、逃がさないからね」
男「わかった」ギュッ
男友「………なぁ、男」
男「どうかしたか?」
男友「いや、それはどういう状況なのよ?」
女「…………」ダキツキスリスリ
男「見ての通りだぞ?」
男友「いやいや、学校ならいつも女さんジッと見てるだけだったやん!」
男「まぁ、恋人同士になったから、こんなもんじゃねぇか?」
女「………」ゴロゴロスリスリ
男友「へ、え? いいの?」
男「ちゃんとした両思いだぞ? 薬が盛られたわけでもない」
男友「……」アングリ
男「お前も早く彼女作れよ」
男友「………、頭が追いつかねえよ。久し振りに」
男「だろうね」
男「(女さんが落ち着くまでいつまでこれが続くかな?)」
男「(いいか。どうせずっと一緒なんだし)」
男「(ズレてるけど、優しくて、綺麗で頭がいい女さんが恋人になったんだ。これ以上望むことはないだろ)」
男「そろそろ授業だから離れ~」
女「や~!」ギュー
男「(ま、これが幸せってヤツかな)」
終
これにて本編終了。
あとは細かな後日談が書き終わり次第、完結です
乙
後日談期待。
乙!
男「これがデレデレってやつか」
やっとスレタイ回収かww
面白かった。
これはヤンデレを病マずに上手く受け入れた場合だからヤンデレに違いない
乙!
スレ終わるまで後日談書いてもいいのよ?
>>624
期待、ダメ、絶対
>>625
まぁ、ヤンデレっぽいこと序盤しかしてないからねぇ
>>626
ありがとう
まぁ、ヤンデレと事前にわかってたら、うまく対応できるのか。というのも個人的なテーマだったのよね
>>627
マジレスすると、終わりがあるから良いんだと思う
乙!
後日談楽しみだ
【これからの日常】
男友「一つ良いか?」
男「なによ」
男友「ずっとその調子なのか?」
女「………」ヒッツキムシ
男「まぁ、俺のアタッチメントみたいなもんだと割り切ってくれ」
男友「いやいや、そんなものみたいな言い方かいな」
男「だって俺から離れないからな…」
女「………」ハナレナイヨー
男「もはや言葉じゃなく念波みたいなので意志疎通し始めたしな」
男友「何となく分かるんだよねぇ」
女「………」オヒルドコデタベルー?
男「そうだなぁ」
男友「なんなのお前等」
【バカップルがよくやること】
女「あ~ん」
男「………」パクッ
女「おいしい?」
男「おいしいけど、普通に食べたいかな」
女「むぅ」
男「人いない屋上だけど、やっぱりハズい」
女「ぶ~ぶ~」
男「はいはい、ご飯食べるよ」モシャモシャ
女「今日は私の手作りです。睡眠薬とかは入ってないからね」
男「精力剤はまだダメだからね」モグモグ
女「子供が産める状況が整ったら盛るよ♪」
男「どんな子が産まれるかなぁ」
女「ん、男君こっち向いて」
男「何、わ」ペロ
女「口端のご飯粒、も~らい」コクリ
男「ビックリした」
【放課後】
男「追いかけ回されなくなったのは良いんだけど」
女「うん。しなくてもいいからね」ピッタリ
男「このくっつき具合を見た、学校の連中や町の人が、何とも言えない顔してるなぁ」
女「気にしたらダメだよ~」
男「はよまた慣れてくれればいいけどねぇ」
女「男君は、慣れた?」
男「まだまだ慣れないがな」
女「…そっかぁ」
男「ま、女さんが恋人で嬉しいのは、変わらないけどさ」
女「えへへ。恋人、恋人同士……」ダキッ
男「あだだ、帰ってきて女さ~ん!」
【たまには】
男「今日は俺の家で夕食作んの?」
女「嫁ぐ家だから、今の内勝手を知らないとね」
男「十分勝手知ってると思うよ」
男「(そもそも立場的に、そっちに婿養子にさせられそうなんだけど)」
女「夕食はついさっき寄りましたスーパーで買った材料の元、唐揚げ、香草サラダ、スッポンの吸物を作ります」
男「せんせ~、最後の品物が気になりまーす」
女「精力剤は盛らないけど、精がつくものは作るよ?」
男「さいですか……」
【提案】
女「ねぇねぇ、男君」
男「何?」ズズッ
女「やっぱり、裸エプロンとか好き?」
男「ぶふ~!」
女「きゃ!」
男「あ、わりぃ。でも食事中に出す話題じゃねぇよ」フキフキ
女「そっか。合意の上もいいんだけど」
男「だけど?」
女「男君を誘惑して、興奮した君に襲われるというのも、魅力的だもん」
男「そうしたい?」
女「私から襲って奪っちゃうのも乙だよね」トオイメ
男「女さん帰ってきて~」
【夜の帳】
女「………」クンクン
男「………」ペラッ
女「………」スリスリ
男「………」ズズッ
女「………」ゴロゴロ
男「………」ナデナデ
女「………」ウットリ
男「………」ペラッ
女「………」カプカプ
男「………」ビクン
女「………」スリスリ
男「………」ギュッ
女「………」ビクン
男「………」チュッ
女「………」チュッ
いったんここまで
こんなのをつらつら書いて終わる感じかな、後日談
>>629
楽しみ、ダメ、絶対
【これからの休日】
男「ふわ~、よく寝た」
女「………」スヤスヤ
男「よう寝とりますね」
男「(しかし、この狭いベッドで一緒に寝なくてもいいだろうに)」
女「………」スー
男「!」
男「(そうだ悪戯しよう)」
男「………」ツンツン
女「んんぅ…」
男「(次は頬を軽くつまむか)」ムニュ
女「……やぅ」スヤスヤ
男「可愛いなぁ」
女「……」ピクン
男「寝たふりなら起きようね」
女「……」ネテルヨー
男「起きてますやん」
【デート】
女「じゃん!」
男「散歩行くだけなのに、決めた格好してるね…」
女「だって折角のデータだからね!」
男「俺も着替えた方がいいかな…」
女「私は気にならないよ?」
男「俺が気になるわ」
女「じゃあ、私がコーディネートしてあげるね。こっちこっち」グイッ
男「え、なんで女さん家の方に引っ張るの」
女「男君の服ならたくさんあるよ?」
男「え、どういうこと」
女「男君が似合いそうなものを集めた、男君コーディネートルームがあるからね!」
男「マジかい…」
【コーディネートダイジェスト】
女「これならビシッと決まってるよ」
男「タキシードって、俺は今から社交界の場に出席するんか」
女「こんなのはどうかな?」
男「どう考えても、これは今から馬に乗らなきゃならないよね。ウェスタンすぎるし」
女「これならどうだ!」
男「どっかで見たことあるなと思ったら、これスターウォーズのやつ?」
女「ライトセーバーもあるよ」
男「箸じゃん!」
※実際に売られてます
女「これで人気者だよ」
男「いや、なんか汁ブッシャーとかするマスコットの着ぐるみだからこれ」
【たまり場】
男友「散歩疲れたからって家を休憩所にすんな」
男「夏になって喉乾いたわ、麦茶もらうぞ」ガチャ
女「ワレワレハ、ウチュウジンダ」
男友「聞けよ」
男「理由はちゃんと答えたぞ?」
女「タスケテー、トバサレルー」
男友「てか、お前等の格好、散歩なのかマジで、街行く格好だろ」
男「女さんにコーディネートという名の着せかえ人形させられた結果だ」
女「アーー」
男友「てか、彼女が壊れてるぞ」
男「おいで」
女「うん!」ダキツキ
男友「お前等マジで帰れ」
【焼き肉】
女友「あの、私もいいんですか?」
男「ふてくされたそいつを慰めてやってくれ」
男友「ふてくされてねぇし」
女「ここは、お父様が懇意にしてる焼き肉屋さんなの。個室だから気兼ねなく過ごしてね」
男友「結構高そうな店だよ……」ゼック
女友「男友さん? メニューに何が」ゼック
男「2人ともどうしたよ。見せてみ……」ゼック
女「お金の心配はいらないよ?」
男「ここ、諭吉さん五枚はほしい場所だな」
女友「高すぎます…」
男友「俺、こんな店来るのこれっきりだろな…」
【リターンズ】
女友「………」ホエー
男友「美味すぎる……」
男「明日から普通の食事が味気なくならなきゃいいが」
女「気に入ったなら良かった」
男「……しかし、注文してから来るの早いな」
男友「そりゃあ、言い方悪いけど、女さん来てるからだろ」
女友「……」ホエー
女「多分そう。お父様が出店費用とか、仕入先のお世話したみたいで、その恩返しって言ってたな」
男友「それだけするに値する、味と腕を見抜いたわけか」モグモグ
男「それはいいけど、また固まってるぜ」
女友「……」ホエー
ここまで
やっぱり女友は固まってなんぼだ
女友「私は都合の良い女じゃない」カチーン
>>644
物語的な意味で扱いやすいけどもね。女友
【叫び】
男「リンダリンダ~♪」
女「リンダリンダリ~ンダ~♪」
女友「ドナドナド~ナ♪」
男「さすがやな、女友」
男友「貸した金返せよ♪」
女友「借りてないです」
女「ももいろの片思い♪」
男「そんな生易しいものじゃなかったけどね」
男「歌ったねぇ」
女「こういう場所初めてだけど、こんな感じなんだね」
男友「気兼ねなく出来るのがいいとこ」
女友「喉乾きました…」
男「なんかおかわりするかぁ」ガチャ
【夏休み】
男「さて、やって参りました。女さんの別荘2です」
女「プライベートビーチ完備だよ」
男友「………」ガタガタ
女友「………」ブルブル
男「もうちょい楽しそうな顔しようや」
男友「そ、そうだな」
女友「台車怖い台車怖い……」
女「お父様には、絶対にドッキリはしないでねと念を押したから大丈夫よ」
男「だといいけどねぇ」
男友「お前…」スッ
女友「………」カチーン
男友「今の発言で何も起きてないのに固まったぞ」
男「だ、大丈夫だ女友。犠牲者どうせ男友だ!」
男友「おいこら」
~とある場所~
「黒服、これが巣立ちなのか?」
黒服「主人。あえて言いますなら」
「なんだ?」
黒服「前回がやりすぎただけです」
「…そうか」
【水着】
女「ほらほら~!」バシャバシャ
女友「冷たいです~!」キャッキャッ
男「目の保養だな」ゴキュゴキュ
男友「まったくだ」ゴキュゴキュ
男「ちなみに女さんずっと見てたらしばく」
男友「わりと独占欲あるなお前も」
男「まぁ、言ってみたかったんだ。彼女初めてだし」
男友「俺も早くほしいわ」
男「まだそこまで言ってないんか。女友とは」
男友「……いろいろあるんよ」
男「ふ~ん。で、俺泳ぎたいんだけど行っていい?」
男友「カナヅチがバレるからいてくれ……」
【花火】
男「はっは~! もっともっとロケット花火をよこせぇ!」ヒュンヒュンヒュン
女「はい、百連発ロケット花火だよ」
女友「面白いですね」ジーッ
男友「ヘビ花火を見て面白いと言えるんだね…」
男「あ~、撃った撃った」
女「好きなんだね、ロケット花火」
男「今日は紳士的に男友には撃ち込まなかったぜ」
男友「それが当たり前じゃぼけい」
男「だがこれは投げる」シュー、ポイ
男友「煙玉ぁ!?」
【納涼】
男「じゃあ怖い話でもしよう」
女友「………」ガチン
男友「女友が持たねえ」
男「これは私の知人から聞いた話なんですがね」
男友「聞けよ。つうか稲川さん風味に話すな」
男「そりゃあ本人は怖いですよ、えぇ」
女「うんうん」
男「もうこうなったら、一人でも床下を見てやろう。そう思っちゃったんでしょうね」
男友「なんでこういう話の奴は一人でやろうとするんだ」
男「実はそこにね。前の住人が死体を床下に転がしてたんですよ」
女「最低だね…」
男「……、ふう。どうだった?」
男友「面白かったな」
女「前の住人が最低だよ。捕まればいいのに」
女友「………」カチコーン
男「あ、女友の後ろに顔がある」
女友「ひゃいあ~!!」ビクーン
【謝罪会見】
男「え~、私男が、何の気なしに話した怪談により、女友さんもわりかし本気で泣かせてしまいましたことを、心よりお詫び申し上げます」ドゲザ
女友「………」グスン
女「男君も悪気無かったみたいだし、許してあげて」
女友「………」グスン
男友「まぁ、俺らも楽しんで止めるの忘れてたのは悪かった。な、機嫌直してくれ」
女友「ごわがっだでず」グシュ
男「わかった。ヘビ花火やろう」
女友「やります!」
女「(それでいいのかな。女友さん…)」
ここまで
【勉強】
黒服「こちらが夏休みまでにこなしていただく課題です」ドサ
男「………へ?」
黒服「何かございましたか?」
男「六法全書とか見えるんですが」
黒服「当然、覚えていただきます。男様はお嬢の婚約者ですからね」
男「え、覚えないと恋人になれんの? しかもさらりと婚約とか言いましたか」
黒服「違うのですか?」
男「段階飛びすぎてついていけてません」
黒服「どう考えてもその段階だと思います。さぁ、始めましょう」
男「ぎゃ~!」
【知恵熱】
男「これは、あれだ。軽トラにF1のマシンを組み込むようなやり方だ」プシュー
黒服「本日はこれまでです。男様が自身で思うよりは、筋が良いかと」
男「さいですか…」シュー
黒服「では私は影に戻ります」シュン
男「(……夏休み終わっても続くんだろな)」
女「はい、男君。冷たいジュースだよ」コト
男「助かる」ゴクッ
女「黒服の教え方は上手だから、すぐに慣れるよ」
男「そうですか…、つか、もしかして女さんも勉強させられたクチ?」
女「そうだよ」
男「……、スパルタだね」
女「慣れちゃった」
【文化祭】
女友「あ、いらっしゃいませ!」
男「……、出店がおにぎり屋とか、ブレないね」
女友「好きですから!」
女「オススメは何?」
女友「全部です」ニコニコ
男友「かつお、鮭出来たぞ。はよ持ってけ」
男「で、クラス違うのに手伝いか」
男友「うるせぇ、注文すんのかしないのか?」
女「じゃあ、梅一つ」
女友「はい、梅一つ入ります!」
男友「あいよ」
男「お似合いだな」
女「そうだね」
【ぶらぶら】
女「うん、美味しい」モクモク
男「小腹好いたな、俺にもくれ」
女「あ~んする?」
男「普通にください」
女「じゃあ半分こ」
男「ありがと」モグモグ
女「……、こうやってぶらぶらするの、楽しいね」
男「劇誘われたんだろ? なんで参加しなかったの」
女「男君が参加したら、してたよ」
男「そっか」
女「でも、来年あたり2人で出店やろ」
男「同じクラスならいいけどね」
女「そうするから大丈夫」
男「おおう…」
【試験】
男「俺がトップ10内、だと?」
男友「カンニングか?」
男「俺は卑怯なまねしねぇぞ」
男友「知ってる。つか、最近がんばってたのもな」
男「頑張らされてるというか」
男友「とは言っても、ナンバー2の座は譲る気毛頭ないがな」
男「ナンバー1はやっぱり女さんか」
男友「1点差か。この1点がなかなか埋まらねぇんだ」
男「俺にはついてけねぇ話だ。ぶっちゃけ、トップ3からが1位争いとか言われてるしな。お前等がその座を堅持しすぎて」
男友「それが破られたら俺のアイデンティティが失われるんだぜ」
男「大変だなぁ」
【密談】
『彼の調子はどうだ?』
黒服「学年総合でトップ10内には入られました」
『君の教えがいいからか。最低ラインはいったようだな』
黒服「家業を継がせるおつもりで?」
『継いでもらっても問題ないようにいて欲しいだけだ』
黒服「彼には無理でしょう。家族や仲間を優先する方ですから」
『…そうか』
黒服「元第一秘書として、ご指示いただきましたことはこなしますが、それ以上は期待なさらないでください」
『君も言うようになったな』
黒服「男様には、お嬢に私では出来なかったことをしていただきました。ですから嫉妬と感謝をしているだけですよ」
『君らしい』
ここまで
黒服はきっと男の愛人になれるね(棒)
>>660
黒服の性別はあくまで不詳ですがの
【それぞれ】
男「食欲、読書、スポーツといろいろあるが」
男「俺は睡眠の秋だな。個人的には春よりも寝やすいと思うぜ」
男「というわけで寝るぜ」
~しばらくして~
男「………」
男「(…なんか重いな)」
男「……」パチリ
女「………」ジー
男「…おはよう」
女「うん、おはよう」ジー
男「………どったの? 女さんが乗ってて起きれないよ」
女「………」ジー
男「(なんかしたかな俺)」
女「えい」ムニ
男「な、なにふる」
女「デートを忘れた罰だよ」
男「…あ」
【紅葉】
女「いい眺めだね!」
男「もう山も赤くなる時期かぁ」
女「そうだね」
男「風も肌寒くなってきたしな。女さんは大丈夫?」
女「こうするから大丈夫」ダキツキ
男「あぁ、これも寒い時期の定番だね」
女「私は四六時中べったりしますけどね」
男「夏時期はミツバチに包まれるmushino気持ちが分かった」
女「私の愛はいつでもバーニングですよ」ゴウ
男「(目の錯覚か女さんの後ろで火が燃えた)」
【ナンパ】
男「う~寒、悪いアソコの自販機でホットコーヒー買ってくるわ」
女「ついてくよ」
男「たまには一人で行きたいのだよ。ではでは」
女「むぅ………、それにしても冷えるなぁ」
「お姉ちゃん、今ヒマ?」
女「いいえ」ニッコリ
「誰かと待ち合わせかな。多分俺といる方が楽しいよ」
女「貴男には一切の魅力を感じられません。あまりにしつこいなら、お引き取り願わなければいけません」
「んだ、てめ――」
黒服「遅くなりました」シュン
女「後はよろしく」
「ま、どこに――」
男「たで~ま。なんかあった?」
女「ううん。何もないよ」ダキツキ
男「ならいいけど」
女「(男君以外なんて有り得ないよ)」
>>663の訂正
×男「夏時期はミツバチに包まれるmushino気持ちが分かった」
○男「夏時期はミツバチに包まれる虫の気持ちが分かった」
【ナンパ2】
男「(女子のトイレは長いな)」
「ねぇねぇ、ちょっといい?」
男「うん、俺?」
男「(ギャルっぽい。素材がカワイイ系なのに生かせてねぇ格好だな)」
「そそ、あんた。ちょっと付き合わない?」
男「お、ナンパってやつか、初めてされたわ」
「ま、そんなとこ? ヒマでしょあんた」
男「暇と言えば暇だけど、ついてくとお前さんがどうなるかが心配」クイ
女「……………」ゴゴゴゴゴゴ
「ひっ!」
男「が、いいこと思いついたから、女さんはよ来て~」
女「え、うん」
「へ?」
【コーディネートダイジェスト2】
男「これなんかどうよ。ザ・無難」
女「似合うね」
「うぅ、恥ずかしい」
女「私のチョイスだとこれかな~」
男「いいねいいね。可愛さが引き立ってる」
「そ、そう?」
男「下着コーナーはダメだって、怒られるって」
女「でも中もちゃんと合わせないと」
男「それは女さんに任せるよ」
「あたしも今知った男のセレクトは嫌かな…」
男「うん、なんだかんだで楽しんだ」
女「男君は私の彼氏だから、今度ナンパしたら」
「それはしないよ! じゃあね、あたしも楽しかった」
男「ノリがいい奴だったねぇ」
女「………」ギュー
男「あだだ、浮気じゃないよ!」
とりあえずここまで。後日談もそろそろ終わりかな
そろそろ終わりか悲しくなるなあ
男友と女友のドキドキは?はよはよ
【こな~ゆき~】
男「でりゃ」ビュン
女「なんの」バヒュボコォ
男友「飛んできた雪玉を、わざわざ雪玉で当て返さなくても」
女「お返しだよ!」バヒュヒュヒュヒュ
男「なんのぉ!」ヒュバババ
女友「あの数を避けてます…」
男「うん、いい運動になった」
女「最近こうやって運動してなかったからねぇ」
女友「運動は大事ですね」
男友「あれが、運動の範疇ならな…。と、やっとついたか」
男「初詣、実は初めてだな」
男友「マジか」
男「家でゆっくりしたいじゃん?」
男友「あ~」
【願(まじな)い】
男「さて、賽銭入れて~の」パンッパンッ
男「(しまった、何を願うか考えてなかった)」
男「(無難に、女さんと楽しくやれますようにっと。ついでだから友達にもいいことありますように)」
男「(つっても、そうなれるように俺もやんなきゃだめか)」スッ
男「(女さんは――)」チラッ
女「………」ゴゴゴゴゴゴ
男「(願いしてる顔じゃねぇ、鬼気迫りすぎだ)」
女「…うん、終わり」
男「(何を願ったかは聞かないでおこう)」
【甘酒】
女友「美味しいですね」クピクピ
男「あんまり飲み過ぎないようにな」
女友「はい!」クピクピ
女「(ハマると一直線の女友さんだからなぁ…)」
男友「おみくじどうだったよ? 俺は末吉だ」
男&女『中吉』
男友「仲いいな」
男「お前は中途半端だな」
男友「うっせ」
女「あ、もうこんな時間だよ男君」
男「マジか、戻んねぇとな」
男友「どうしたよ?」
男「今日、女さんの親父さんに会うんだわ」
男友「マジか」
男「じゃ行くわ」
男友「頑張れよ~」
女友「美味しいです」クピクピ
【出撃準備】
男「さすがに緊張すんなぁ…」
女「大丈夫だよ」
男「女さんには悪いけど、あんまりいい印象ないんだよ」
女「ははは…」
黒服「礼儀作法はいりませんから、問題はないでしょう」
男「それ言っちゃっていいの?」
黒服「男様はご家族になられる方ですから」
男「(だから余計に緊張するんだっての)」
女「それにお父様はすぐにお仕事に行かれると思うわ」
男「相変わらず忙しいのね」
【会合】
男「………」ソワソワ
黒服「主人が来られました。食堂にお向かいください」
女「行こ、男君」
男「お、おう」
男「(この歳にして、こんな体験をするとは思わなかった)」テクテク
男「(とりあえず、別れろ言われたら、駆け落ちするぐらいの覚悟でいねぇと)」
女「入ります」コンコン
「入りたまえ」
男「(覚悟を決めろ、男!)」
女「こちらがお父様よ、男君」
男「」
男「あんたいつぞやの拉致野郎じゃねぇか!」
女父「はは、久し振りだな」
【エピローグ】
女「まさかお父様が車に連れ込んでたなんて、思わなかったな」
男「自分は部下だとうそつきやがったからな」
女「その方が、男君の本音を聞けると思ったんじゃないかな」
男「こっちも恐怖でベラベラ言っちまったよ」
女「でも、ちょっと妬けるな」
男「うん?」
女「私にはそんな時間を割いてくれなかったもの」
男「俺にじゃなく、女さんのために割いた時間だよ」
女「……そっか」
男「じゃ、男友達呼ぼうぜ。新年を皆で過ごすべ」
女「そうだね……。男君」
男「何」
女「これからも、そしていつまでも、末永く、お願いします」
男「おう!」
完
これにてこの作品は終わりとさせていただきます。
元々、主人公がヒロインをヤンデレと認識していたら? と言うのがテーマの作品でした。
そのため、>>1としては最初のやり取りかけたら満足だったんだけど、これもここまで続けちゃったね。うん。おかげで中盤がメタいよ。
男友と女友については、前にも触れたけど、書くかは未定です。
いろいろ反省点はありますが、また何かでお会いしましょう。
ほかに現行で投稿中の作品は下記です。よろしければどうぞ。
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乙!
ウェイターのやつも書いてたのですね
同じ人と気づかなかった・・・
おつおつ
次も待ってるよ
>>403
すごいいまさらだけどこれバカテスじゃねえか!
乙
黒パンとウェイターは呼んでたがほかにも書いてたのか
乙りんこ
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