エレン「ドリフターズ!」 豊久「首三ツ目おいてけ!」(423)


※原作ばりにスローペースで更新予定。

 既に舞台はクライマックス

 あっちの原作もこっちの原作も全部ご破算!

 進撃の巨人最新巻まで未読の方は超絶注意してくだちい。

1スレ:エレン「ドリフターズ?」
    エレン「ドリフターズ?」 - SSまとめ速報
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2スレ:エレン「ドリフターズ?」 豊久「大将首二ツ目」
    エレン「ドリフターズ?」 豊久「大将首二ツ目」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1422881120/)


 このスレで終わるよ。今度こそ終わるよー。うん、終わる終わるー。終ってー。

※明日か明後日投下します

 サボってたんじゃないんよ

 土日仕事やったんよ

 月火は代休、水木金行けばまた二連休

 ちくしょう疲れた


………
……


 ドリフターズとエンズの決戦が開始してより、数時間が経過していた。戦局はエンズ側が有利。じりじりとドリフ側が劣勢に追いやられていた。

 籠城の姿勢を取るドリフに対し、エンズはその物量に物を云わせた猛攻を繰り出し続ける。

 オルミーヌによる改修により城壁は強固なものへと作り替えられてはいたが、エンズ側が統率する武装した巨人の軍団は、そのものが攻城兵器である。

 近接され、城壁を攻撃されたら最後だ。穿たれた穴から、ドリフ側の数十倍もの規模の軍勢が一気に城内を占領するだろう。

 そして敵の航空戦力たる竜騎兵の存在もまた捨て置けぬ存在であった。

 城壁を無視して城内へと侵入されることの脅威を畏れた信長は、虎の子の立体機動装置と棒火矢を組み合わせた手札を切らざるを得なかった。

 それを分かっているが故に、そして立体機動装置にさしたる脅威を感じなかったエンズ側の軍師たるラスプーチンは損耗を考慮しない突撃を繰り返す。

 しかし――――存外にドリフが粘る。

 それに苛立ったラスプーチンが、更に巨人と竜騎兵を前線に送り込む。

 ―――そのタイミングであった。


豊久「来た」


 棒火矢による迎撃、そして矢が尽きた頃―――――曇天の雲間より、数十の影が飛来する。


菅野「ワレ菅野! 菅野一番!!」

山口「―――――ミッドウェーん時みたいにはいかんぜ。先に殴った方が強いって、アレでよーく分かったからなァ」ニィイ


 航空母艦『飛龍』より発艦した艦載機――――歴戦の乗り手たる菅野直が率いる新生した三百一飛「新撰組」が、増援に到着した。

 ドリフが居を構える城を飛び越え、城壁の外から迫る巨人や竜騎兵を見やり、


菅野「ワレ突撃ス、目標「竜!」 目標「巨人!」 遅れてんじゃねえぞテメエらバカヤロウ!! 入れ食いの食い放題だデタラメだろうがブッぱなせば当たるぞコノヤロウ」

ブッチ「ヒャッハァ!! 遅れんじゃねーぞキッドォ!! どいつもこいつも蜂の巣だオラァ!!」

キッド「テメーはちゃんと前見て飛べ、前を!! しっかしこのヒコーキってヤツァほんとにゴキゲンなノリモンだなァオイ!! やるじゃねえかジャップ!!」

犬獣人「ツヅケ!! ミナ、ソラノカミサマニツヅケ!!」

犬獣人2「オオサマ!! ソラノカミサマ!!」

猫獣人「イヌナンゾニオクレルニャ!!」

猫獣人2「カミサマニホメテモラウノハ、ワレワレネコゾクダニャ!!」


 弾丸が吐き出される。油脂焼夷弾が投下される。

 竜の翼は散々に打ち破られ、巨人は炎と共に蒸発する。


 その足元で剣や槍を握っているデミたちもまた、燃えて堕ちる。


ラスプーチン「な、あ………!?」

光秀「ふん。そうくるか。そうくるだろうよ。このまま下らん餓鬼の癇癪めいた物量戦術で押し潰れるようなタマではない。織田信長とは、そういう虚けよ」

ラスプーチン「ッ、コレトー、貴様ッ……」


 ラスプーチンの戦略に対するあからさまな皮肉に、犬歯をむき出しにして光秀に凄む。

 しかし光秀はどこ吹く風と言った、相変わらずの虚ろな光を宿した眼窩でラスプーチンを見やり、


光秀「して、どうとする。あの機械の竜をどのように対処してみせるのだ、軍師『殿』よ」

ラスプーチン「ッ~~~~~~~!! い、一時、退くぞ!!」

光秀「結構。軍師殿の決定であればそうしよう。尤も――――再侵攻の際の軍師はわたしとなっているだろうがな」

ラスプーチン「貴様ッ……グッ」


 間一髪で『飛龍』からの艦載機による援軍が間に合わなければ、既に城は墜ちていただろう。

 菅野直々に鍛え上げられたキッドとブッチ、そして菅野を『空の王様』と慕い畏れる犬と猫の獣人たちによる急造パイロット。

 艦載機数は五十にも満たない。しかし信長は万の援軍を得た心地であった。


 竜を超える機動性能、そして機銃による掃滅力、地上への爆撃の脅威。黒色火薬による棒火矢など歯牙にもかけぬ圧倒的な攻撃力は、エンズ軍を一時的に恐慌状態にまで追いやっていた。

 エンズにとっては魔法よりも魔法めいた怪しげな術として警戒に値する存在として映ったのだろう。

 結果として悪戯に戦力を損耗することを恐れた軍師・ラスプーチンの判断による一時撤退で、エンズによる攻撃の手が一時的に休まることとなる。

 これを好機と見て打って出る――――そんな意見も上がったが、誰あろう豊久がそれを頑なに禁じた。軍師たるハンニバルとスキピオ、そして信長もまた同意見だった。


ハンニバル「尻尾を捲ったように見せて、ありゃ間違いなく尻尾を見せてる」

与一「は? であればこそ、追撃すべきでは?」

信長「いや、ワリに合わん。乗るべきじゃあない」

与一「どういうことです?」

スキピオ「あっちの兵力はこっちの数十倍あるんだ。ゴリ押しにゴリ押しを重ねてもいずれは突き崩せるにも拘らず、あの奇妙な撤退」

信長「あっちの軍師はラスプーチンとか言ううっさん臭い野郎だったか? あ奴は相当な『すくたれ』だ。だが兵が精強であることに変わりはない。ヘタにつつきゃ藪から蛇が出る」

豊久「うむ。彼奴等は火薬ん存在ば知っておっても、『飛龍』ん『ひこうき』を知らぬ。彼奴等にとって、『ひこうき』は化生の類ぞ。際限なく襲い掛かってくるものと思っておるぞ」

ハンニバル「その認識を持って時を稼ぐが、今は最上よ」

与一「………成程」


 しかし現実として『ひこうき』には燃料があり、弾薬や爆弾にも限りはある。


与一「しかし―――――だからといって、どうするというのです」


 与一の言葉にも意味はある。燃料や弾薬、爆弾に補給の目があるのならばそれもいいだろう。

 だがグ・ビンネンからの輜重隊を本気で当てにするほど日和ってはいない。

 同盟国による同盟ほど、簡単に破られるものはないのだ。ましてや落ち目となれば尚更だった。 


豊久「籠城ちうもんはひたすらに我慢じゃ。我慢して我慢して我慢して、援軍ば来るまで待てい。真の好機ば後ん来る」

信長「――――グ・ビンネンか?」

豊久「違う」

与一「では他の周辺諸国?」

豊久「違う」


 城壁の縁に立ち、眺めるは外。

 火薬と血の焦げる臭い。撃ち捨てられた死体が早くも腐っていく臭い。蒸発する巨人たちの獣めいた臭い。

 その先に、豊久は望む何かを見ていた。


豊久「俺が望んどる援軍は、斯様にか弱かものではなか――――」

※花粉と風邪のダブルパンチで大ダメージを受けている今日この頃

 ごめん、最終回と言ったが、結果的にありゃ嘘になっちまった

 大人は嘘をつくんじゃないんです。間違いを犯すだけなのです(体調的な意味で)

 週末には終わらせたいよぉぉおお

最終回最終回詐欺多くない?





多  く  な  い  ?

>>25銀魂を見ろ、あいつらTVで終わる終わる詐欺した上に2度目の劇場版で完結とか銘打ったあげく
4期をやり始めるというからな。
擁護する文になってしまうがドリフにしろ進撃にしろ
現在進行形で話が進んでいるからな新しい展開がどちらかに出たとしたら
それを話の中に組み込もうとしたら自然と長くなってしまうからな、まあおそらく
エレンたちがドリフの世界に行く話でもうおしまいだろうと思うから辛抱してくれ

>>25

 うん、実際多い、すまなんだ

 >>26のご指摘の通り(つーか多くの住民がもう分かってると思うけど)

 ドリフ世界でひと暴れしたらちょっとした番外編いくつか投下してオシマイ

 プロット段階ではサックリしたものだったのが、結構愛着湧いててあれやこれやと盛り込んだら存外に長くなってしまって短くまとめられんかった

 つっても毎回のように最終回最終回言われてたらそういう宣伝と取られても仕方ないと思います

 本当にすいません

 もうちょいだからよかったら最後まで読んでくれると嬉しい

※ち○こが消えたらただのまんになっちまうから消えません

 四月は花見やら仕事やら飲み会やらで超絶忙しいのじゃごめん

 予告なしで投下する時があるのでよろしく

※行っていたのは島津(超ド田舎)でそこからまた別の出先に向かった次の日に件の地震だったのでニアピン

 飲み会の誘いを断らなかったら多分巻き込まれてたよ……

 今週末に更新するよー。遅くて月曜日です

………
……


 ドリフターズが籠城する城より、海沿いに西方五キロほどの地点には、険しい山岳地帯がある。

 そこを征く一団がある。構成される人数はおよそ三百人程度。

 その全てが女性であり、年齢は老いも若きも入り乱れている。その大半が難民と見まがうほどにみすぼらしい身なりだった。

 襤褸(ぼろ)をまとった彼らを、グ=ビンネン通商ギルド連合の水軍水師、バンゼルマシン・シャイロック8世が遣わしたドリフターズへの援軍と誰が信じるだろう。

 最低限の食料と水の入った背嚢を背負い剣の一振り、槍の一差しはおろか、寸徹一つ帯びぬ徒手空拳。援軍と称した物乞いとでも称すべき者達は、しかしその実、数千の兵に匹敵するほどの戦闘能力を備えた軍集団である。


 ――――彼らを、この世界の者達は『ユミルの民』と呼んだ。

 そしてその先頭に立つのは、双翼のエンブレムを背に負う兵士服の少女。


民A「ゆみるさま、まもなくいくさ場でございます」


 その傍らに寄り添うように歩く少女が、兵士服の少女――――ユミルに告げる。


ユミル「………様、っていうな」


 心底嫌そうに告げるユミルの表情には、隠し切れぬ疲れが滲んでいた。


 オルテ帝国に飛ばされた――――正しくは『この世界』に戻ってきたユミルは、豊久らとの既知の間柄であることを頼りにドリフターズたちと接触を果たしていた。

 その後は己の本来の身分を明かしたうえで、壁内世界における戦果を証として彼らの信頼を勝ち取り、今は己の民を名乗る知性巨人の一派を統率する司令官となっていた。

 いきなりの大抜擢であったが、それには相応の理由があり、


民B「しかし、ゆみるさまはゆみるさまでございます」

民C「はい。なにせゆみるさまはゆみるさまですゆえ」

民D「そのとおりでございます。なぜならば、ゆみるさまはゆみるさまだからです」

ユミル(頭痛がしてくる……)


 このユミルの民――――ユミルの言うことは聞くが、ユミル以外の言うことは何も聞かないのである。

 しかもたまにユミルの言うことも聞かない。今がそうである。


ユミル(どうしてこうなった……)


 無意味な自問であった。選択したのは己であると理解しており、因果の行き着く先はいつだって自業自得であることをユミルは誰よりも理解している。


民A「くりかえします。まもなくいくさ場でございます、ゆみるさま」


民B「ごしじを、ゆみるさま」

民C「だれをぶちころせばいいのですか、ゆみるさま」

民D「かみさまだってころしてみせます、ゆみるさま」


 抑揚どころか感情の色すら帯びぬ声が繰り返され、ユミルは嫌々ながらも意識を切り替える。


ユミル「…………予定通りに行く。既に城の東の海岸にも『飛鷹(ひよう)』と『隼鷹(じゅんよう)』が到着し、戦支度を整えている頃だろう」

民A「はい、ゆみるさま」


 籠城戦術を取るドリフターズに対し攻城戦を仕掛けるエンズ軍。

 城の外に在り、エンズ軍の側面を山岳から見下ろす場所に位置を取る、ユミルの採る策は一つだ。


ユミル「横合いから思い切り殴りつける。グリフォン隊の爆撃音が、私たちの突撃の合図だ――――いつでも『変身』できるようにしとけ」

民A「こころえました、ゆみるさま」


 戦の前にもかかわらず、民たちの表情は動かない。しかし、その手足は自在に動いた。

 背嚢を捨て去り、各々が自傷の準備を行う。ある者は手を噛み切る準備を、ある者は拾った鋭い石を、ある者は尖った木を、その手に持つ。


 後は合図を待つばかり。


ユミル「………」


 こうして戦の前支度を終えた後は、ユミルはいつも壁内世界のことを思い出す。

 もう一年半も昔のことだ。調査兵団の一兵卒としての任期はおよそ一月程度。壁外調査はただの一度きり。たった数日の冒険譚。

 なのに――――思い返すだけで、胸にこみあげてくる何かがある。


ユミル(あっちじゃもう十五年以上経過してんのか………あいつら何やってんのかな。ちゃんと生きてっかな。一生懸命、頑張ってるかね)


 この胸の痛みはなんなのか、こればかりは自問しても答えは出ない。きっとこれも自業自得なのだろうと、ユミルは思う。だがそれ以上の答えが出てこない。


ユミル(サシャのアホ面とジャンの馬面は何やってっかな。はは、なんか容易に想像つくぞ――――どうせ芋女はメシのことしか考えてねえし、馬面はミカサのことしか考えちゃいねえ)


 大体正解だ。


ユミル(クリスタは……ヒストリアは、どうしてるかな。良い男捕まえて、きっと楽しく暮らしてるんだろうな)


 それはない。


ユミル(エレンとミカサは……案外コロッと死んでるような、化け物以上に化け物らしくなってそうな………まァ、生きてりゃフツーにくっついてガキこさえてんだろ。幸せに生きてることを祈ってやるよ)


 壁内最強にして最恐最凶、「悪い子にしているとイェーガーが来る」などとなまはげ扱いされる、泣く子がもっと泣く愉快なイェーガーさん家とは奴らのことである。


ユミル(アルミンは………うん? なんだ? ムカつくぞ? スゲームカつくぞ? 私ってアイツのことこんなに嫌いだったか? 何故だ。無性にあいつの顔を殴りたい……)


 およそ一両日後、アルミンの鼻はユミルパンチによって拉げることになる。


ユミル(それと…………)


 思い出すのは、坊主頭のチビ助だ。己の鼻っ面に頭突きをくれて、生の感情を言葉に乗せて巻き散らかす、迷惑千万な同期の少年。

 どうしてか――――ユミルは彼のことを思い出す度に、


民A「おさびしいのですか、ゆみるさま」

ユミル「………は?」


 思考の間隙に滑り込む、起伏の無い声に、ユミルの意識が奪われる。


ユミル「寂し、い……? な、何? なんでだ?」

民A「かなしげなおかおをされておりましたので」

ユミル「………な、に?」


 指摘された瞬間、ぎゅうと心の臓を掴まれるような痛みが走った。思わず胸を押さえて顔をゆがめる。


民B「むねがいたむのですか、ゆみるさま。ごびょうきですか」

民C「それはいけません。ゆみるさまはわれわれにとってだいじなゆみるさまでありますゆえ」

ユミル「――――――」


 ユミルは再び自問する。どうして胸が痛むのか。締め付けるようなこの痛みはなんだ。

 剥き出しになった神経に風が入り込むような荒涼とした痛みの、起因はなんだ?


ユミル(ッ………なんで、だ。なんで、こんな、胸にぽっかり穴が開いたみたいな喪失感を覚えてんだ、私は……あいつの、あのバカのこと考えただけで、どうしてこうなる)


 直前に何を考えていたのかを思い返せば、答えは自ずと知れてくる。


ユミル「ッ~~~~~~~~!」

※ユミル幼稚園(園長は今年79歳になる見た目19歳ぐらいのねーちゃん)

 前回寝落ちしてすまんな……土日で更新しようと思ったが仕事なんだ

 五月は連休あるからその辺りで

 それとロードバイク提督の方もよろしく

※昨年もやった気がするんだが、入院してました
 肺炎と脱水症状のダブルコンボ。風邪とノロでダブルパンチ
 本日退院。で、あと三日で連休終わっちゃうぅうううう
  がんばるよぉおおおお


※経過報告

 退院したしようし書くぞと昨日頑張って書いてたら、いつの間にか妄想がエクストリーム風味に炸裂して別のSS書き上げていた……

 ごめんほんとごめん今週末には書く(´・ω・`)

だから休めつってんのがわからんのかこのちんこは

どうやら俺のちんこがカンジダ症になったらしい
助けてちんこまん

カンジタって、♂でもなるんか…。

そらそうとマジ死ぬな。

※さあ、>>65からの続きだ

※と、そのまえにちょっとコメ返し

>>101-103
>>105
 復ッッッ活!

>>104
 >>104(のちんこ)……おまえ、死ぬのか……?


民D「おかぜをめされているのでは? こんどはおかおがまっかに」

民E「おいしゃをよばねば」

民F「かねがない」

民G「ころしてでもうばいとる」

民H「むしろおいしゃせんせいをらちしよう。そうしよう」


 好き勝手に吐き散らしながら、無表情に慌てふためく彼らをよそに、ユミルは今にも泣きだしそうな顔で俯いた。

 そして天を見上げる―――唇を噛みしめ、瞳に込み上げてくるものを必死にこらえるように。

 六十年以上もの時間をさまよい続け、終わらない悪夢を見続けた。

 その時のことは、もうあまり思い出せない。なのに訓練兵団での日々は未だ色褪せず、走馬灯のように脳裏に浮かんでは消える。

 僅か三年と少しの日々だった。

 ずきりと胸が痛む。
 
 クリスタに告げた自分自身の言葉が、胸に突き刺さるのだ。


 ――――孤独ってさ、胸のここんところが痛くなるんだ。寂しいんだよ。どうしようもなく寒いんだ。強がって見せても、笑って見せても、結局は一人ぼっちなんだって思い知るだけなんだ。


 その通りだった。身を以って、改めて、理解する。

 決死の覚悟で巨人たちに挑み、空虚の中で死んでいくか、廃棄物と成り果てていただろう自分を、掬い上げた男の顔を思い出す。


 ずきりと、胸が痛む。


 捨て鉢になることを許さないと、怒ってくれるおせっかいな連中の顔が、脳裏に浮かぶ。


 痛む。その様がこれだ。またこうして、置いて行ってしまった。

 痛む。だけど、後悔はない。後悔はないのに。どうしてだろう。

 痛む。どうしようもなく、痛むのだ。

 これは、これは、きっと。


ユミル(寂しい……さびしいな……さびしいよ……ヒストリア、サシャ、ジャン、エレン、ミカサ、アルミン……コニーよぅ……)


 また、これだ。

 自分一人だけが、時間と世界に取り残されていくような感覚。

 いつだって、自分にとって大切な人たちは、過去になってしまう寂しさだ。


 淡く芽吹いた想いさえも、全てを置き去りにしてしまう。

 
ユミル(私は、こんなに弱い女だったか?)
 

 己に問う。

 答えは帰ってこない。

 だから、思わず口にした。


ユミル「なぁ………コニーよ」



 寂しげに、そう呟いた。




……
………


………
……


 ――――ユミルが呟いた、次の瞬間である。




コニー「――――あん? 誰か俺の名前を呼んだか?」

ユミル「……は?」




 まさか返答があるとは思わなかったユミルが、思わず振り返ると、岩肌だらけの山の凹凸から、ひょっこりと偉丈夫が現れていた。

 というか、そいつは。


ユミル「( Д )      ゚ ゚」


 ユミルは絶句した。

 年の頃は二十代の後半から三十代の前半ぐらいか。背が高い男だ。筋肉質で、調査兵団の服装をしている。それだけでも驚くべきことだったが、ユミルにとって最大の驚愕は、その顔立ちだ。

 その顔は――――どうあっても、己の『想い人』を想起させてしまう顔立ちだった。


コニー「グヌヌ、なんだあのメガネ野郎、人様おっぽり出したと思ったら岩肌だらけの山間かよ……行けども行けども岩肌岩肌……だが、やっと見つけたぞ、人間を!!」クワッ

ユミル「」

コニー「おおーい、おおーーーい、ちーっと聞きてえんだけど、この当たりにとんでもねえドブスと、ついでにドリフターズって呼ばれてるちょっと頭のおかしい連中いねえ?」ワハハ


 唖然とするユミルの存在にまだコニーは気づいていないらしく、なにやらやたらフレンドリーな笑みを浮かべながらユミルとユミルの民のいる方向へと歩み寄ってくる。


民A「な、なにやつ」

民B「けはいをかんじなかったぞ」

民C「おさがりください、ゆみるさま! こやつ、そうとうなてだれです」


コニー「あ? ちょいお前、今なんか聞き捨てならねえ名前を――――ッ!? おお!! おまえは!!」

ユミル「ッ……こ、コニ……!」ウルッ


コニー「まごうことなく、俺が探し求めていた――――伝説のドブス!!」ビシッ


ユミル「」


 ひでえ再会の口上もあったものである。


 これにユミルは再び絶句するのであった。怒りすら湧いてこない。

 むしろこれに怒り心頭なのは、取り巻きのユミルの民たちだった。


民A「ゆみるさまをどぶすともうしたか」

民B「なんたるふけい」

民C「どぶすにどぶすっていうのは、『スゴイ・シツレイ』だって、それいちばんいわれてるのに……このげどうめが」


 どこかズレている民たちであった。


民D「ゆみるさまがいくらでんせつてきどぶすでも、いっていいこととわるいことがあるぞ、このひっぷめ」

民E「っていうか、ゆみるさまのおかおは、でんせつになってたのか」

民F「どぶすをもとめてさんぜんり~そしてでんせつへ~」

民G「おい、おまえ、どぶすさまのがんめんのことなんていった! このがんめんはできそこないだ、ゆみるだよ、だと~~~!?」

コニー「いや、そこまで言ってねえ。つーか最後の奴ひでえな」

ユミル「ひょっとして、おまえら私のこと敬ってないだろう」


 そんな小芝居をやってる間に正気を取り戻したユミルは、後でしこたまぶん殴ると心に誓った。特にG。


コニー「なんだ、案外新しいお仲間に囲まれて、元気にやってそうじゃねえか。ん? ちょっと目元赤くね? どうしたよ? イジメられてんのか、ドブスドブスって、最低だなこいつら。なぁドブス」

ユミル「おまえほどじゃねえよ!! ってそうじゃねえ!! なんだ!? なんだおまえ、どっから来た!? つーか、つーか、おまえ……」

コニー「なんだ? 俺のこと忘れたのか。ふてえドブスめ。だが寛大な俺は許してやろう――――忘れてんなら思い出せ。忘れ切ってんなら、今度こそ覚えろよ」


 子供のような快活な笑みを浮かべ、コニーは自信の顔を親指で指し示すと、


コニー「調査兵団所属、高速機動部隊初代隊長、コニー・スプリンガー様だ。思い出したかよ、ユミル」


 そう言って、堂々と名乗りを上げた。その姿に、


ユミル「――――」


 ユミルは思わず、見惚れた。知らず、無意識でふらふらとコニーへと近づいていく、己の行動にすら気づけないほどに。

 ―――しかし、それに待ったをかける者がいる。


民A「それいじょう、ゆみるさまにちかよるな」

コニー「あん?」

民B「ゆみるさまのしりあいとはいえ、みだりにちかづくことはゆるさんぞ。なにがもくてきだ」


 警戒心をあらわに、いつでも自傷できるように鋭い石を手に持つ二人に、対するコニーは泰然とした様子で頬を掻きながら、


コニー「目的? いやな、ついこないだまでデカい領土を任された司令職やってたんだが、国のゴタゴタがひと段落ついたんで、ドブス探しの旅に出るため立場を返上したんだよ。

    いざ兵を率いて伝説のドブスを求めて旅立つ準備を整えてたら、なんかよくわからんメガネの野郎に拉致されて、なんかドリフターズもいるって話とか聞いて、んで気が付いたらこの山にいた。

    つーかここに来て初めて会った人達の中に、探し求めていたドブスがいて、俺様超ビックリ」


 あまりにざっくりした説明であった。しかし、ユミルの民たちはそう受け取らなかったらしく、


民A「わかりやすいせつめいだ……しかし、そこまでしてどぶ……ゆみるさまをおいもとめるとは、なかなかできるやつ」

民B「あんがい、いいやつなんじゃないか、このひと……どぶすなんかのために、そこまでやるのか……」

民C「ああ、どぶすのためにたちばへんじょうするなんて、なかなかできることじゃない。ますらお、ますらおだ……」

民D「しかも、るっくすがいけめんだ……ぽっ……」

民E「みにつけてるものも、やたらかっこいい……きっとおかねもちだ……もじもじ……」

民F「なるほど、『ぶすせん』のざんねんないけめんというやつですな……しかし、みればみるほどいけめんだ。すごいいけめんだ……ぽぽっ……」

民G「よかったですねどぶすさま。じゃなかった、ゆみるさま。ここでおーけーだして『きせいじじつ』もとい『ちゅっちゅくちゅっちゅく』すれば、しそんはんえいまったなしですよ。うらやましね」


ユミル「馬鹿かてめえらはあああああああああああああ!!!」


 これから奇襲作戦を行うことも忘れて、ユミルは高らかに怒号を上げた。


民A「それで、どうするのですか、ゆみるさま」

ユミル「何がだ!?」

民A「しれたことです。このこにーというかたは、ゆみるさまがほしいようです」

ユミル「は!?」

民B「しかり。どぶすさま、いけねえまちがえた、ゆみるさまをさがしていたのでしょう。だいのおとこがどぶすとはいえ、うらわかきおんなをさがすりゆうなど、ひとつしかないです」

ユミル「はァッ!? どんだけお前ら頭ン中ピンク色なんだ!? そうと決まったわけじゃ――――」


コニー「いや、そうだけど。俺の嫁になれよ、ユミル」

ユミル「」


 あっさりと肯定され、本日何度目になるかもうユミル自身も忘れたが、絶句した。半ば意識が飛ぶ。


民A「ほらー」

民B「やっぱりー」


民C「ひゅーひゅー」

民D「すごくうらやましね」

民E「さらっといってのけました、このいけめん」

民F「やっぱり、いけめんは、すごい」

民G「ぷろぽーずは、やっぱりいけめんにかぎる」

ユミル「」


 ユミルはもう何が何だか分からなかった。


民A「どうしました、ゆみるさま。いけめんこにーさまへのおへんじは?」

民B「しろめむいてるばあいですか、そんなんだからどぶすさまはゆみるなんですよ」

民C「ちゅーするんですか、しないんですか」

ユミル「」

民D「ちゅーするならはやくしてください。しないなら、ぷろぽーずはおことわりということで、こにーといういけめんさまには、まことにいかんではありますが、おひきとりねがいます……ぎぎぎ」

民E「こじんてきには、おーけーです。つーかこんないけめんをふるとか、じぶんのがんめんのつくりをりかいしてるんですか、ゆみるさまは。あんまりぜいたくいってると、はったおしますよくそが」

民F「こんならっきーは、ゆみるさまのしょっぺえじんせいで、もうにどとないですよ」


民G「ちゅーするならはやくしろ……しないなら、わたしにくれ!!」


 今まで無表情で話していた民たちであったが、唐突に民Gの顔色に紅が走る。


ユミル「」ピクッ


 その言葉に、ユミルは僅かに反応を返した。


民D「あ、じーずるい。わたしもほしい」

民E「わたしもわたしも。かっこいいしおかねもちっぽいしつよそうだし、おもしろそうなひとだし」

民F「でぃーとじーはすっこんでなさい。おまえら、まだじゅうよんさいじゃないか。わたし、もうじきはたちなんだ。わたしにゆずってくれたのむ」

民G「いやだね、このこにーってひと、もろにわたしのたいぷなんだ。せがたかくて、うでききっぽいにとうりゅうのけんしとか、ちょうかっこいいです」

民D「わたしだってたいぷなんだ。ちょっとばかっぽいところがそそる。すてき。ここはゆずれない」

民F「ころしてでもうばいとる」

民G「な、なにをするえふーーーーーー」

民D「らんしんだー、えふがらんしんだー」


コニー「なんか愉快な連中だな」

民B「あ、おちゃはいかがですか」

コニー「あ、これはどうもご丁寧に……喉渇いてたんだよな。さんきゅ」

民B「いえいえ、これでこうかんどあっぷまちがいなし、なんてことかんがえてませんよ、どきどき」

コニー「マジで愉快な奴等だなー」ワハハ


 段々と収拾がつかなくなってきたが、そこに民Aが一喝する。


民A「まちなさい、おまえら。なかまどうしであらそうなど、はじをしりなさいはじを」

民G「え、えー……し、しかし」

民A「こにーさまにえらんでもらいましょう。そうしましょう」

民E「それならびょうどう」

民D「さすがはえー」

民G「ゆみるさまとちがって、わたしたちちょうかわいいからきっとめはある」

民F「は、はーれむでもいいのよ?」

民G「これだからてきれいきのすぎそうな『あらつー』はひっしすぎてわらえる、ぷぷぷ」


民F「おまえだけはやっぱりころす」

民A「やめなさい。では、こにーさま、どうでしょう。わたしたちのなかから、こかんがてぃんときたこをえらんでください」

コニー「うわぁい、トントン拍子に包囲が進んでるな。つーか何気にお前自身もサラリと選択に入れたなオイ。確かにおまえさんら美人ぞろいだけど、なんで無表情なの? 地味にこええよ」

ユミル「………」ピキピキ


 ユミルはちからをためている。


民A「こまけえこたあいいんですよ。さあ、だれを?」

民B「わたしですか?」

民C「それともわたし?」

民D「やっぱりわたし?」

民E「とりあえずわたし?」

民F「なんやかんやわたし?」

民G「じゅんとうにわたし?」

コニー「んー……」


 これは参った、と眉をひそめて頭を掻くコニーだったが、その姿はユミルには、まるで誰を選ぼうか悩んでいるように見えて、


ユミル「ッッざッッけんな!! おまえら、そいつは、そいつは私の――――!!」


 そこから、言葉が続かなかった。


コニー「ん? 私の……なんだ?」

ユミル「ッあ、あ、いや、その……」


 じっと、コニーの灰褐色の瞳が、ユミルの目を見つめている。距離が近い。ユミルの顔から十数センチほど前には、先ほどまでの子供じみた雰囲気が消えた、大人の男の顔をしたコニーがいる。

 ユミルはじわじわと己の顔に血が集まっていくのを感じた。


民A「わたしのー?」

民B「わーたーしーのー?」

民C「なーんなんでしょーねー」


ユミル(こ、こいつら、まさか……!?)


民D「どうしましたゆみるさま? おことばのつづきをば。はよ」

民E「わたしの、なんなんです? おう、あくしろよ」

民F「くそが……りあじゅうばくはつしろ」

民G「ほんとうにえふはだめだな」


ユミル(た、謀られた……ッ!!)


 憤りながらも、憤っている暇がない。眼前にコニー、背後には返答を急かす下僕共(忠誠心が割と低め)。


ユミル(ちょ……どうすんだ。なんて応えりゃいいんだ。私、落ち着けよ、どうすれば、ちょっと、まじで、なにこれ、どうしてこんな)プルプル

コニー「―――――」ハァ

ユミル「!?(呆れられた!?)」

コニー「……まあ、しゃあねえか。我ながらいきなりすぎた」

ユミル「」ガーン


 ユミルはもういい加減にしろと言いたくなるが、また絶句した。

 コニーの言葉の裏と、呆れの意味が理解できてしまった――――『また今度聞くから、次までには応えを用意しとけよこのヘタレ』というニュアンスの呆れだ。


ユミル(ば、バカのくせに、バカのくせに、なんだこの余裕は……無駄に歳食ってねえってか……そういや司令にまで登り詰めたとか………いやいやまてまて、流石にそれは見栄っ張りすぎだろコニーよ……いや、でも)

コニー「なんかすげー失礼な事考えてねえか、おまえ?」ジトッ

ユミル(察しが良くなってる……!?)ガビーン


 よくわからない敗北感を感じるユミルであった。


コニー「まあ、あれだ。話題を変えようぜ。おまえら、こんな岩肌だらけの山ン中でなにやってんの? ハイキング? 趣味悪すぎじゃね?」

ユミル「ッ、ゴ、ゴホン……いや、戦争中っつーか」

コニー「戦争中~~~~?」

ユミル「ああ。紫(むらさき)のヤツからは……いや、アイツはほぼ問答無用か。ドリフターズと、エンズっつーイカレ集団の、天下分け目の決戦中ってやつだよ」

コニー「………」ポクポクチーン


 しばし考えにふける様に顎に手を当てていたコニーだったが、


コニー「つまり、その口ぶりから察するに、おまえらはドリフターズ側の部隊だと。コイツらの身なりから察するに、知性巨人か?」

ユミル「な、なんで分かった?」

コニー「いや、兵士にしちゃあコイツらあまりにも軽装だし、武器も持ってなさそうだし、さっきお前を庇うように立ってたやつの一人が、エレンみてえに手ェ噛み切る動作取ってたのがいるし」


ユミル「そ、そうだ」

コニー「敵の陣営はこっからじゃ見えんから何とも言えんが………あ、ひょっとして、ここってもう少し登ったら頂上か?」

ユミル「そう、だけど……」

コニー「じゃあ、反対側の山の斜面下ったところに敵の陣地がある感じか? 巨人の脚なら十分かそこらで到達できる距離だろうし……せいぜいここから10キロ圏内に敵の陣地があるな」

ユミル「そ、そうだけどよ……(なんだ、この洞察力と分析力……コニーか? 本当にコイツ馬鹿のコニーか?)」


 先ほどまでの馬鹿っぷりがなかったかのように聡明な状況分析を行うコニーに、ユミルは感心した。


民A(どうしましょう。ゆみるさまにはもったいねえぐらいのいいおとこです、こにーさま)ヒソヒソ

民B(なんかほんきでほしくなってきました、こにーさま)ヒソヒソ

民C(わたしたちもなんていうか、これからゆみるさまとこにーさまがくっついたさいには、そばつきのめいどてきなたちいちにおさまれませんかね)ヒソヒソ

民D(それで、あわよくばおなさけをいただくんですねわかります)ヒソヒソ


ユミル(戦のどさくさ紛れに殺そうかな、こいつら)ピキピキ


 しっかりと内緒話を聞いているユミルの耳は地獄耳であった。


民E(じゅうしゃとごしゅじんのだんなさまとのきんだんのあいですねわかります)ヒソヒソ

民F(え、えろい、それえろいわ、いー。わたしも、『ちゅっちゅく』したいなぁ……してほしいなぁ……)ヒソヒソ

民G(こにーさまがえふみたいな、いきおくれぎみの『ようすい』がくさりかけたとしまをほしがるかただといいですね)ヒソヒソ

民F(やっぱ貴様は今ここで殺す)シャガッ

民G(なんでかたことだったのがりゅうちょうなしゃべりになってんの……やだ、このひとこわい……)


ユミル「黙れよお前ら聞こえてんだよ」イライラ

コニー「ホントにおもしれーな、おまえのお仲間」

ユミル「………」ジッ


 ケラケラと笑うコニーの横顔は、かつて同期としてふざけていたころの面影をしっかりと残している。しかし、内面は違うのだろう。

 この十五年余りで、恐ろしく成長している。先ほどの司令にまで登り詰めたという言も、あながち嘘ではないのだろう、とユミルが確信した瞬間であった。


 ―――遠く、地鳴りのような、遠雷のような、重い音が響いた。


ユミル「――――合図だ」

コニー「火薬か? にしちゃハデな音だな。とんでもねえ威力してそう」


ユミル「おまえら、準備は?」

民A「いつでも」

民B「ばっちりです、ゆみるさま」

ユミル「そうか、なら――――」


民C「はい、ばっちり『きけんび』です」


ユミル「ブフッ」ブフー

コニー「ギャッ!? きたねえ!?」

民D「わたしもきょうがはいらんびです。おぎのしきてきないみで」

民E「わたしもです。はじめてだから、やさしくしてね、こにーさま」

民F「なんで、わたしきのうからせいりはじまっちゃったんだろう……しにたい」

民G「ぷぎゃー」

民F「やはり貴様から死ね」ブンッ

民G「ぎゃああああ、ぎゃあああああ」

ユミル「もういいや、おまえら死んでこい。突撃して死んでこい」

※力尽きた今日はここまで

 ユミルの民はこっちの意図に反して勝手に動くから困る

 ストーリーが進まぬ進まぬ


たじたじのユミル様可愛いんじゃコンチクショウ!

闇落ちしたポンタくん


民達のユミルに対する態度がひどすぎるw

素敵だ。やはりち◯こまんのSSは素晴らしい(つーか普通に小説形式で書いたらどうか)

素敵。抱いて!おつ

巨人ズかわええ…
すごく、すごくかわええ…
えふは僕が貰いますね

今日誕生日なんで保守

※返し
>>128
 十五年前(ユミル換算で一年半前)は尻に敷く心算が、惚れた弱みで色々されちゃうんですねわかります

>>129
 狸キャラはとにかくエロけりゃいい

>>130-132
 ヒストリア・レイス、略してヒス子がしっと力(ちから)を炸裂させて死にます

>>133-134、>>136-137
 SSは気軽に会話で書けるから息抜きがてらに書いてたんだけど、半端な小説っぽくなってる昨今
 結果的に執筆に時間がかかる。どうしてこうなった

>>135
 君は僕のち○こに興味があるのか?

>>138
 祝ってやる

※明日明後日の土日が休日出勤になりました(レ○プ目)
 でも月火が休みになりましたので、そこらで投下予定

※さあ始めるザマスよ


コニー「緊張感がねえ」


 流石にドン引きのコニーに対し、ユミルは僅かに逡巡するそぶりを見せた後、


ユミル「コニー、おまえは――――」


 関係ないんだから、ここで待ってろ、と。

 そう口に出そうとした時、割り込む声があった。



???「なぁんだ、本当にいたぁ。ラスプーチンの言う通りだった。案外、あいつの言うことも当たっているじゃあないか」



ユミル「ッ!?」

民A「――――おまえは」


 ユミルたちが新たに陣取る山の頂上から見下ろす先、巨大な岩の影から響く声がある。

 警戒を深めるユミルらの前にして、無警戒に岩陰から姿を現したのは、


ユミル「ッ、確かてめえは、黒王んとこの……」


 廃棄物――――ジャンヌ・ダルク。

 そしてその背後からも、次々と異形の軍集団が現れる。

 牛の頭を持つ亜人と、豚の頭を持つ亜人――――ミノタウルスとオークを混成した、総勢三百名ほどの軍集団だ。


ユミル「待ち伏せかよ」


 吐き捨てるように言いながらも、ユミルは周囲を警戒するように見渡す。


ユミル「チッ――――おまえら、準備はいいな!?」

民A「はい」


 ユミルの民の索敵班が、静かに首を横に振った――――他に敵影無し。即座にユミルは突撃の意志を固めた。


ジャンヌ「黒王様に歯向かう愚かな巨人族の一派が。どいつもこいつも燃えて堕ちてしまえ」


 瞳に炎を揺らめかせ、ジャンヌの顔に酷薄とした笑みが浮かぶ。


ジャンヌ「私が先行し、火を放つ。一当てした後、各個撃破しろ。幸い、巨人族の殺し方については、ドリフどもが手本を示してくれたからなぁ」

デミ兵A「その後は? 捕えた女どもは?」

ジャンヌ「殺すなり犯すなり殺してから犯すなり犯してから殺すなり好きにしろ」


 ジャンヌの許しに、異形たちは轟とした歓声を上げた。異形なれど明らかに下卑た笑みを浮かべていることが判然と分かる。

 その声が聞こえていたのだろう。ユミルは心底嫌そうに唾を吐き捨て、


ユミル「っざけんなクソボケ。豚や牛は同族同士でサカッてろっつーんだ!!」


 ユミルたちが各々、変身の体勢を整えた瞬間、


 音が爆ぜた。


ジャンヌ「うッ……!?」

ユミル「な」


 炸裂した音響の大きさに、思わず誰もが身を強張らせる。

 音の源と思しき場所に、多くの者が視線を向けた。


https://www.youtube.com/watch?v=z8ZqFlw6hYg


 エンズ側は、その原因が理解できなかった。

 ユミルの民たちは、驚愕した。

 ――――いるはずの男が、そこにいない。


デミ兵A「………?」


 その時、エンズ側の亜人の兵士の一人は、自身ですらよくわからない疑問を抱いた。

 腹部に熱を持った液体の感触を覚える。それは腹部から股座までじわじわと浸透していく。

 空を見上げる。雨は降っていない。ならばこの液体は何なのか――――下を向いて確認しようとして、


デミ兵A「え」


 ゆっくりと、彼の世界がズレていく。

 気付けばどうと音を立てて、彼の身体は石肌の山の斜面へと倒れ込んでいた。

 起き上がらなければ、と腕を動かすが、どうにも上手くいかない。何が起こったのかを確認しようと顔を上げると、


デミ兵A「――――へ?」


 どうしてか、そこに自分の足がある。長年世話になった己の足だ。見間違えようもない。

 だからこそ奇妙だった。

 彼は確かに顔を上げたのに、足が目の前にあるのだ。

 当惑のままに視線を上へ上へと上げて行けば、膝裏から太腿に、腰につりさげていた愛用の剣の柄も見え、成程、それは確かに己の身体であると尚更に核心を深めた。

 だが、どうしようもなく現実味がないのだ。



デミ兵A「なんで、おでの身体……『腰から上』がないんだ?」



 とうとう雨が降り注いだ。びくびくと不随意に震える己の下半身―――その上半身を失った断面から、おびただしい量の鮮血が舞い落ちる。

 結局のところ、彼はどうして己が死んだのかをまるで理解しないまま、ただただもう失ってしまった腹部の熱さに戸惑いながら絶命した。


ジャンヌ「ッ、な、あ……!?」


 デミの部隊を率いるジャンヌは、眼前の光景に戦慄を隠せなかった。


コニー「………地味に硬ェな」


 血に濡れる剣を横一文字に振り抜いた姿勢でひとりごちるこの男は、さきほどまで十数メートル以上、ジャンヌとの距離を離していたはずだ。

 それが、ジャンヌの目と鼻の先にいる。


コニー「ジィッ!!」


 双剣が踊る。

 ジャンヌの左右と背後を固めていたデミ兵が、高速の剣戟によって即座に肉塊と化す。


ジャンヌ「―――――」


 思考が硬直する。それは既に戦場と化したこの場においては致命的であり、


ジャンヌ「こ、こッ、こいつ――――!!」


 炎を放とうと構えたときには、すでに遅い。


コニー「見たとこおまえが大将か。はい、顔面パーンチ」

ジャンヌ「がッ……」


 全体重を乗せた全力の右ストレートがジャンヌの鼻っ面を襲い、


コニー「んで搬送ー」

ジャンヌ「ごっ――――!?」


 たたらを踏んだジャンヌの背後にいつの間にか回り込んだコニーによるヤクザキック。ジャンヌの身体がくの字に折れ曲がるほどの威力だ。ごろごろと地べたを転がり、止まる。


コニー「アレ、思いのほか重いなコイツ。あ、鎧着てるせいか。ハイハイ搬送搬送ー」

ジャンヌ「ふごっ!?」


 そこに追撃の蹴りが腹に入る。ジャンヌは鎧を着ているが、デザインが悪かった。腹が無防備すぎだ。しかもコニーは具足で両足を覆っているうえに、体格にモノを言わせた上に、『石突』の符で軸足を加速し、全体重を巧みに乗せた凄まじい蹴りである。

 その衝撃は容易にジャンヌの腹を突き抜け、横隔膜を迫り上げる。


コニー「シガンシナの方から来たぜー」

ジャンヌ「がっ、ごっ、ぎっ――――!?」


 思いのほか飛ばなかったジャンヌに対し、コニーはノリノリで連続のキック、キック、キックの連発。しかも全部腹。ごろごろと山の斜面を上方面へ向かって転がっていくジャンヌ。

 コニーの放つ蹴りのあまりの重さに、完全に呼吸器をやられている。炎を出して反撃することすらできない。背後のデミの軍隊も呆気に取られている。

 かつて仮にも聖女と呼ばれ、今や落ちぶれた成れの果てたるジャンヌ・ダルクは、さながら空になった酒樽のごとき乱雑な―――ある意味では廃棄物に相応しい扱いで搬送されていく。

 というか、あまりその辺りの事情を知らないコニーにとって、それはまさしく人間の扱いではなかった。

 あっという間にジャンヌの身体は未だ唖然と固まったままのユミルの元へと転がり込んだ。


コニー「よーし到着。んで、オチろ」

ジャンヌ「ッ!? ッ―――――………」ガクッ


 容赦のない流れるような動作で裸締めを敢行。完全にキマッたのか、ジャンヌは白目を剥いて涎と鼻水と垂れ流しながら失神した。

 この一連の行動にかかった時間―――およそ五秒弱である。


ジャンヌ「――――」ガクッ

コニー「――――よし。大将確保。おいそこの、このバカ大将の鎧全部脱がせ」

民A「アッハイ」


 思わず返事をしてのろのろと動き出す民A。


コニー「よしよし、んでそっちの、ロープ持ってねえ? 猿轡噛ませて縛れ。割と屈辱的な感じで」

民B「アッハイ」

コニー「おお、いい手際だ。よいぞよいぞ……ん? なんだコイツ女か。紛らわしいカッコとツラしやがって……」

ユミル「」

コニー「最初からそう言うか、オッパイのところにオッパイつけてろよ。なんだそりゃ絶望的に平たいな、アレかおまえはアレか平たい胸族か、あそこの豚族と牛族を率いる平たい胸族なのか気分悪い」

ユミル(コニーおまえ、ほんと色んな意味で変わったな)

ジャンヌ「」


 女子供に手を上げないことを信条とするコニーであったが、ジャンヌは容姿が悪かった。色んな意味で悪かった。

 大柄なバレー部主将みたいな外見で胸が小さく、豊久をして「男か女か」と聞かれるほどの風貌。男とも女とも判然としない口調。全てがジャンヌにとってマイナス方向に働いた。

 何よりも、コニーが不意打つ直前に放った暴言が全てを決定づけた――――女どもを犯して殺すだの、殺してから犯すだのを好きにしろと抜かしたジャンヌに対し、コニーは内心で腸が煮えくり返っていたのである。

 まだ状況が呑み込めない民Aと民Bが、なんとなく言われるがままに鎧を脱がしロープを取り出して、失神したジャンヌを縛り始める。


ジャンヌ「」ブクブク


 されるがままに、とうとう泡を吹いて痙攣し始めたジャンヌに対し、コニーは告げる。


コニー「まだ聞こえてるかは知らんが、おまえは出てきた時点で敗北してる。

    ひとつ、雑魚いくせに大将が軍の先頭に立つな。殺してほしいと言っているようなもんだ阿呆め。

    ひとつ、地形を考慮せず山の下方から攻め上がったこと。わざわざ不利な攻め上がりなど愚の骨頂ってやつだ。

    ひとつ、奇襲するのに相手に話しかけてどーする。こっちの戦闘態勢が整う間に奇襲するなら側面か後背を付け。つーか無言で襲え。見てて凄く可哀想だったぞオマエ。

    そんで最後のひとつ―――――喧嘩を売る相手は選ぼう。超天才の俺様がいる時点でお前らに勝ち目なんかねえ」

ジャンヌ「」チーン


 当然、その講義は聞こえていない。ジャンヌは夢の世界で黒王にオッパイ大きくできないか交渉中であった。


デミ兵B「じゃ、ジャンヌ様ーーーーーーッ!?」


 ようやく我に返ったデミ兵の一人が悲鳴を上げる。しかし時すでに遅し、ジャンヌは彼らの敵の手の内だ。

 これは余談だが、ジャンヌはかつて豊久に似た様な戦法で奇襲を受けて敗れている。皮肉な敗北要因であった。


コニー「さて……ちっとまだ詰めには早いが………おまえらの大将はこの通り預かったぞー。投降しろー。

    この平たい胸族がどうなってもいいのかー? 卑怯とか言うなよー、言ったらこの剣を持っちゃった手が、おめーらの大将の首方面に盛大に滑るぞー」


 結構シマヅに毒されているコニーにとって、人質は卑怯でも何でもなかった。というか損耗を減らすためなら割と外道な手段を取る。敵の命より自分の仲間の命だ。


デミ兵B「」

デミ兵C「」

デミ兵D「」

デミ兵E「」


 コニーは快活な笑みを浮かべているが、目はまるで笑ってない上に剣の腹で、巨乳になった虚しい夢見てるジャンヌ(何故か半笑い)の頬をぺちぺちと叩いている。

 詰みかけであった。

 この奇襲作戦、そもそも前提からして終わっていた。奇襲なのに堂々と真正面から喧嘩を売るという、コニーが指摘した通りの言語道断な手段。

 信長ならば進言した軍師に笑顔で斬首を告げるだろう。


ジャンヌ『真正面から突き崩すのだ。ドリフなんぞに劣る我が軍ではない!!』キリッ


 そんなフラグを行軍前に立てていたとかなんとか。奇襲自体はラスプーチンからの命であったが、その手段についてはジャンヌの独断専行である。

 史実を紐解くに、軍事指揮能力はそれなりにあったのだろうが、かなり直情径行で短絡的な強行を強引に推し進めがちなジャンヌの指揮である。

 ぶっちゃけかなり無謀。そのくせ兵を鼓舞する能力は異様に高いからタチが悪い。


 とはいえ、それでも勝算はあったのだ。デミ兵たちもそれでも勝てると思っていた。

 ジャンヌ・ダルクの廃棄物としての能力たる発火を用いれば、正面からでも敵軍を混乱に陥れることは容易いと踏んだのだろう。

 作戦の戦術的な目的が『ドリフターズ側の援軍の足止め』である以上、会敵し、敵を炎によってかく乱するのは、ジャンヌが適任であったといえよう。

 しかしそれでも、わざわざ兵の損耗を増やすだけの奇襲とは名ばかりの正面突破など、ジル・ドレがいれば許しはしなかっただろう。

 だがジル・ドレは死んだ。もういない。ジャンヌの背中にもオッパイにも一つになって生きていない。だって小さいし。きっと草葉の陰でショタBL本を片手にシコシコと泣いているだろう。

 まがいなりにもジャンヌのストッパーとしての役割を担っていた彼は、とっくに塩の柱となって死んでいる。

 その辺りをまるで理解できてないあたりが、生前の無様っぷりも含めてラスプーチンの軍師としての限界なのだろう。きちんと後背をついての奇襲ならば、かなり勝率の高い戦いだったのだ。

 巨人であるユミルの民に対して、エンズ側も巨人兵を使うというのも一つの手だったが、攻城戦の主力として用いている上に、重兵装の巨人らを山に接近させたら見つけてくれと言っているようなものなので、奇襲の前提が崩れるから避けたのだろう。

 山の下りからジャンヌが火を付けて退路を塞ぎ、上からジルドレが攻めるといった戦法ならばなお良しだった。そこにエヴァを付けて吹雪による更なる混乱を狙うならばベストである。


 しかしそれはあくまでも「たられば」の話であり――――それもまたコニー・スプリンガーさえいなければ、という前提ありきの話だ。

 こうして『コニー・スプリンガー』という破格の増援、たった一人によって彼の目論見も、ジャンヌの復讐のシナリオも、全てはご破算となった。

 何気にコニー、ものすごくいい仕事をしている。速攻でジャンヌを無力化したことで、完全に廃棄物側の兵士の心をへし折った。

 それでも、まだ闘志に燃える兵はいた。いたのだが――――それも数秒後に崩される。

 何故ならば。


マーティン「ん? え? あ? は? ――――ここはどこッスか」ズズズ

ユミル「んなッ!?」ビクッ

コニー「おお、マーティン」


 タイミング良く―――エンズ側からすれば最悪のタイミングで―――更なる増援が訪れた。しかもノータイムのほぼ零距離で。


サニー「あ。コニーの兄貴!! ちぃ兄ちゃんも!」ズズズ

機動部隊兵A「あ! 隊長!!?」ズズズ

機動部隊兵B「なんだここ……うわっ!? 豚面と牛面のバケモンどもだ!? 殺していいですか隊長!!」ズルルッ

機動部隊兵C「シーナ北部からきますた」ズズズ

機動部隊兵D「わだすはトロスト区から」ゾルッ

機動部隊兵E「カラネス区から」ズルルン

機動部隊兵F「オープンセサミ……」ゾルルッ


 コニーの背後に、ずらずらと『扉』が現れ、そこから次々と調査兵団の兵達が現れる。その数、およそ200名。

 しかも精鋭中の精鋭であり、数の上でも質の上でも、これで対峙するデミ混成軍を上回ったことになる。


コニー「おお、おまえらもか。丁度いいタイミングで来たな」

デミ兵B「」

デミ兵C「」

デミ兵D「」

デミ兵E「」


 ユミルはもう考えることを放棄したかった。敵兵に哀れみすら覚え始めていた。

 そしてデミ兵たちは戦慄した―――――現れた兵のほとんどが、先ほど超人的な絶技を披露したコニー・スプリンガーという男と、『まるで同じ装備』をしている。

 厳密には違うのだが、パッと見でそれを看過できるほどの観察力を持つ兵はすでになかった。仮にここで反抗し、徹底抗戦の意志を見せたならば――――そこから展開される地獄絵図は、想像に難くない。
 

コニー「――――で? 投降する? それとも死ぬか? 早く選べどちらかを選べ第三の選択肢はねえ。投降するなら命の保証は確約してやるぞ」ジャキッ


 まだ温かさを残す血にまみれた剣を一振るいし、意図して歪んだ笑みを浮かべるコニー。

 そのコニーを見て、全てを察したのだろう。弟と妹も狂気の笑みを顔に貼り付け、


マーティン「――――成程。てめえら敵かよ」シャガッ

サニー「どうなんだすぐ答えろ今すぐ答えろちゃっちゃと答えろ豚と牛ども」シャガッ


 血族故にコニーと似た面影をした、スプリンガー弟妹の凄絶な視線。

 それで、兵士たちも気づき、笑みを浮かべる――――いわゆる『気狂い』の笑みを。


機動部隊兵A「豚を豚肉に、牛を牛肉にする簡単なお仕事ですね」ズラッ

機動部隊兵B「わぁ、今日は豚汁と牛汁かー。見た目的に食欲をそそらないけど、お肉にしちゃえば同じですよねぇええ」ジャコン

機動部隊兵C「そこの……そうだ。右から五番目のおまえに言っている……おまえうまそうだな……いいリブロースもってそうだ……」ジュルッ

機動部隊兵D「どんな味がするんでしょう。わだす、気になります」シャガッ

機動部隊兵E「ステーキかな? シチューかな? ミンチにしてハンバーグもいいな……こんだけいるなら全部もありだなぁあああ」シャキン

機動部隊兵F「悲鳴を上げるか……? 豚や牛のような……どっちなんだ? 隊長はお待ちかねだ。早く選べ! さあ! ハリーハリーハリーハリーハリー」ジャゴン

ユミル(訓練され過ぎだこいつら……)

民A(ひえっ……)

民B(すーぱーばんぞくだ……)

民C(こわい、このひとたちこわい)


 どう見ても戦争大好きな連中の、色とりどりの狂気の波動。ユミルの民たちすら震え上がった。やだ、この人たちったら超蛮族……。

 トドメである。廃棄物側の兵の心は決まった。


デミ兵B「投降します」ガシャン

デミ兵C「同じく」ガシャリ

デミ兵D「火で炙んなきゃ、巨人共相手じゃ分が悪すぎる。損耗率パない」ガシャン

デミ兵E「つーかあのニンゲン超怖い……」ガシャ


 武器を捨て、腹這いに山の斜面に横たわった。完全な投降の証に、コニーは頷き、


コニー「マーティン、サニー。武器回収させて、全員縛り上げろ」

マーティン「合点。高速機動部隊、仕事ッスよ」

サニー「抵抗したら警告なしで殺しなさい」

機動部隊兵A「チッ、投降しやがった……」

機動部隊兵B「敗北主義の豚共……あっ……豚と牛共め……」

機動部隊兵C「ウマいこと言ったつもりか……くそう、ウマそーなメシが……肉が……」

機動部隊兵D「あんたこそウマいこと言ったつもり? ……えっ、アンタマジでアレ食う気だったの? 正気?」

機動部隊兵E「おいおいC、違うな、間違っているぞ。俺達は非常食を手に入れたんだ」

機動部隊兵F「流石の私もそれは引くわ。人間とは恐ろしい、これだから」


ユミル(Fの威圧感ハンパねえんだがなんだコイツ。つーかおまえ人間じゃないならなんなの?)


 ユミルは非常に何か言いたげだったが、口にしたら負けな気がした。



……
………

………
……


https://www.youtube.com/watch?v=50elSTWeeMY


 そうして、ジャンヌ率いるデミの混成軍500はあっけなく降伏した。

 縛り上げる途中に、肉付きの良い亜人(特にオーク)がハムに見えて涎を垂らす機動部隊兵がちらほらいて、それに心底戦いたデミ兵の抵抗は無きに等しかったという。

 最後の抵抗力すら奪おうという兵たちの役者張りの演技なのだとユミルは信じたかったが、真相は謎に包まれている。

 山の頂上からやや下った場所にある巨岩――――ジャンヌが潜んでいた岩である――――の上に、コニーとユミルが立ち、無力化されていくデミ兵たちを見下ろしながら、


ユミル「なんか、何もしてねえのにすげえ疲れた……」

コニー「だらしねえなあ。これからが本番だろうがよ、行こうぜ?」

ユミル「え?」

コニー「え、じゃねえよ。奇襲仕掛けんだろ? 俺らも混ぜろよ。おまえらもドリフターズ側なんだろ? だったら俺たちが手助けしねえ理由がねえ」

ユミル「け、けど、これは、これは戦で、おまえたちだって死ぬかもしれな―――」

コニー「それにな」


 被せるようにコニーが言う。



コニー「惚れた女に先陣切らせて、ただ帰りを待つのはもう嫌なんだ」

ユミル「―――――」


 その寂しげな顔に、思わず呼吸を止めた。


コニー「さっきの見たろ? お前に追いつくために、俺は速くなったんだ。剣の修行だって頑張ったし、勉強だって頑張ったし、頭使って指示出して、部下の面倒見て、そんでようやく出世できたんだ」

ユミル「こ、コニー、おまえ……」


 また、胸が締め付けられるように痛んだ。


コニー「班長になって、分隊長になって、機動部隊の新設に関われてよ。こいつら率いてあちこち駆けずり回って、司令にもなれた。

    けど、やっぱ足りねえんだ。俺、結構欲深いみたいでな――――俺の横に、なんかぽっかり穴空いてる感じが、消えねえんだよ」

ユミル「そりゃ、大出世、したな。ホント、欲深いやつだな、おまえって、案外…………いっぱい、女に言い寄られたろ?」

コニー「あーあったなー。貴族とか商会のご令嬢とか、あちこちから話は来たぜ」


 なんでもないようなコニーの言葉に、ユミルの胸に針が刺さる様な痛みが突き刺さる。


ユミル「こ………恋人は、できたか? あ、つーかもうおまえの歳じゃあ嫁さんか? ひょ、ひょっとして、こ、子供とかもいたりしてなぁ、はは、ははは、は………」


 震える声で問いかける。ずきりずきりと痛む胸を無意識のうちに片手で押さえながら、祈る様に。

 コニーは子供のような笑みを浮かべて、



コニー「いねえよ。俺の心は十五年前から決まってる」



 どくん、とユミルの心臓が跳ね上がった。


ユミル「ッ、い、いやいや、バカか? バカだろ、おまえ。言い寄ってきた中には美人だって、いっぱいいただろ?」

コニー「香水や化粧臭い女はどーにも好かねえ。おしとやかなのより、ちっとお転婆な方がいいな」


 突き刺さる様な痛みが、薄れていく。その代わりに、締め付けるような痛みが、一秒ごとに増していく。


ユミル「ぜ、贅沢な奴だなあ………どんな女だったら、おまえのお眼鏡にかなうんだ? そりゃ人間だろうな? やめとけよ? バケモンなんて娶るのはよ」

コニー「今俺の目の前にいる女とか、グッと来るよな。告白より先にキスしてくるような情熱的な女だ。ちょっと巨人に変身する特殊体質が魅力的だ」

ユミル「ッ、う、ぁ………」


 ユミルの口端が歪み、その瞳が潤んでいく。


コニー「あー、そこそこ有能で俺のやることなすことケチつけながらも、ケツを叩いてくれるブスい秘書の一人も欲しいところなんだがなー」


 コニーが言葉を紡ぐたび、込み上げるものが瞳に押し寄せた。


コニー「ついでに俺の嫁さんになってくれると、すげえ嬉しいな」


 その言葉で、ついに決壊する。

 大粒の涙が、ユミルの瞳から零れ落ちた。

 呼吸とも悲鳴ともとれない音が、喉の奥から漏れる。

 コニーはそんなユミルの両肩を掴み、抱き寄せた。至近距離に近づいた唇に、触れるだけのキスを落とす。


ユミル「………馬鹿、だなぁ、おまえ。っぐ、馬鹿、だなぁ………私なんか性格の悪いブスだろぉ……忘れちまえばよかったのにさぁ……。

    私の事なんか忘れっちまって、美人の嫁さん捕まえりゃ良かったのによぉ………」


 唇が離れると、ユミルは震える手で恐る恐る、コニーの首に抱き付くように手を回した。


コニー「あぁ? ふてえ女だ。この天下のコニー・スプリンガーを馬鹿呼ばわりした挙句、十五年も待たせておきながら、俺んとこへの嫁入りはイヤだと抜かしやがる」


 しゃくりあげながら、なおも悪態をつくユミルの髪を撫でながら、


コニー「だから、だからこそだ。そんなおまえだからいい。立場もなんもかんも抜きに、俺を俺として認めてくれるおまえがいい。

    十五年前にも………つってもおまえにとっちゃ一年半ぐらいのことか。言ったろ。

    俺は俺だ。

    でけえ家を持とうと、司令の肩書がつこうと、何千人の部下を持とうと、幾万もの財貨を抱えようと、俺は、『おれ』だ。一切合財関係ない」


 迷いなく、そう言い放った。


コニー「そんで、おまえはおまえだろ? 俺は、ただのユミルが好きな、ただのコニーだ」

ユミル「おまえ、おまえ、司令なんだろ。分かってんのかよ? 妻が、巨人化能力者なんて、そんなの、どう考えても非難の的だろうが……おまえが積み上げてきたモンがご破算になっちまうぞ!? 分かってんのかよお!」

コニー「頑固な奴だなー。それでも………そうなっちまったとしても、な」


 惚れた弱みって奴だ、と軽く笑う。


コニー「おまえと一緒になれるんなら、まあ……なあ? だって、おまえ一人ぼっちだろ。家族がいない、知り合いもいない、それでこんな世界で一人ぼっち。そんなの、寂しいだろ」


ユミル「ッ」


 ユミルの肩が震えた。それは、ユミル自身が言った言葉だ。孤独は人を卑屈にし、胸に大きな穴をあける。

 強く強く、ユミルの震える細い肩を、より強く抱き寄せた。


コニー「だから、一緒にいてやるよ。コニー・スプリンガーの嫁になれよ、ユミル。ただのユミルじゃあない、ユミル・スプリンガーになれ。

    弟も妹も、年下の若い姉ちゃんができるって喜ぶ。お前にも家族が出来る。誰も損してねえじゃん。いいだろ」

ユミル「同情なんか、いらねえよ………私は、私は、お前が幸せなら、それで」

コニー「はぁ? だったら尚更だろ、俺の嫁に来いって。そしたら俺は世界一幸せじゃん? 世界一幸せなブスにしてやるからさっさと来い。言うまでもねえことだろバカ」

ユミル「安っすい、野郎、だ、なぁ………」

コニー「高くついたぞ? なんせ十五年だ。けど、そういうのが俺だろ。俺はお前が欲しい。お前がいい。お前を手に入れれば、俺は幸せだ」


 そう言って、ゆっくりとユミルの肩を押し出し、正面から向かい合う。

 己の肩に乗せられたコニーの手をゆっくりと引きはがすと、何を思ったか、ユミルはその手を覆う無骨な手甲を取り外しはじめた。


コニー「ん? おい、何を」

ユミル「おまえ、の、手………傷だらけ、だなぁ。刀傷に、剣ダコに、こりゃペンダコか? 似合わねえなぁ」


 露わになったコニーの手を両手でつかみ、しげしげと見回して、乾いたような笑い声を出す。

 俯いたユミルの表情は、コニーからは見えなかった。


ユミル「全部、私の、ためか」


 ぽとり、と湿った感触が、コニーの手を伝う。

 ぽとり、ぽとりと、次々に。


ユミル「ばかだなぁ、おまえ………ば、か、だなぁ……」


 涙でぬれた顔を上げ、コニーの手に頬ずりした。

 愛おしげに。

 嬉しそうに。

 切なげに。

 ユミルは涙でくしゃくしゃになった顔を見られたくなかったけれど、それ以上にこの手に刻まれた思いを感じたかった。


ユミル「そんなおおばかな野郎は、このユミルさまが、見ててやんなきゃなあ……この、ばかやろーが……」


 袖口で涙を乱暴に拭き払って、ユミルは微笑んだ。

 綺麗に。

 誰もが見惚れるような、美しい笑みを。



コニー「へ、へ、へへ………」



 それに十五年前と同じ、頭の悪そうな、照れた様な、子供っぽい笑みを浮かべるコニーを見て、愛しさに包まれたユミルは決意した。



ユミル(――――結婚しよ)



 もう、胸の痛みはない。ただ、温かさだけが残った。

 こうしてユミルは女神であることを辞め――――自分自身が幸せになることに決めた。


【ドリフターズ後日談~コニー編・了~】


【岩陰のデバガメ】


民A(ないた)

民B(なみだがとまらない)

民C(あんなふうにくどかれたい……)

民D(あいのことばをささやかれたい……)

民E(おめでとうございます、ゆみるさま……ほんとうにおめでとうございます)

民F(ぜってーゆみるさまからねとってみせる……せいりおわれはよ)

民G(あんていのえふにくさふかひ)

マーティン(よくわからないッスけど凄く良い話っぽい気がするッス)

サニー(前に兄貴が言ってたユミルさんかー。いや、もう年下っぽいからユミルちゃん? 仲良くなれるかなー。うんうん)


コニー「ん? なんかすげえ生暖かい視線を感じる……」

ユミル「♪」


 ハートマークの視線が乱舞する、戦場にあるまじき光景がそこにあった。

※書いても書いても終わる気がするようで終わらないこのSSも、本当の意味で終わりが見えてきた気がする

 こういうハチミツめいた話書いてると物凄い虚無感に襲われる時がある

 もげろとかくたばれとか呟きながら書くと効率が上がるよ

 あ、今週と来週、もう休みがないですので、多分月末辺りになる

※イカン設定に齟齬があった

 >>166のデミ混成軍は500人じゃなくて300人です、失敬した

 ユミルの民も300人

 そこにコニー+高速機動部隊+αで200人

 コニユミ軍で総勢500名の軍集団となります

ええなー。
あるベクトルで両原作さえ凌ぐこの世界。
萌(燃)&燃(萌)で兎に角体に気を付けろ。
死ぬな(グリモア宣伝風)!

ちマってこんなSS書いちゃうくらいだから頭よさそうじゃん?
ということは仕事もできそうじゃん?
つまるとこ高給取りそうじゃん?
嫁さんはおらんの?
あ、これ改心の一撃?

※ストレスがやばいのでちょっとだけ愚痴

 明日か明後日にー投下ー? 予定ー? じゃねえの?

 そして再来週から二週間の海外研修なんやで

 ドイツだ。ちょっとヴェアヴォルフの仲間になるフラグ立てて五十年後ぐらいにヘルシング機関を裏切る手筈をつけてくる

 イギリスはメシマズだもんね、そりゃ裏切るよね

 スターゲイズパイなどという魚の生き埋めパイと味の無いグラタンの横に置かれた塩の恨みを私は絶対に忘れない

 たまにはSSじゃなくて小説が書きたいしロードバイクにも乗りたい

 >>182
 大ダメージやで

 細身で肌の綺麗なスポーティ系クール美人なんだけど俺の前でだけは綻び始めた少女のように気恥ずかし気な笑顔を向けてくれるち○こが大好きで年下で声が井○裕香という、そんなパーフェクトジオングよりもパーフェクトなワイフが欲しいんですぅー

 貴方のお金じゃなくて時間が欲しいと言ってくれるそんな人なんですぅー

 俺の脳内にしか存在しねーんですぅー、なぜかぁー


 おう、笑えよ

 そんで俺の代わりに働いてくれよ、俺は小説書くから

※本日未明に更新予定。今日か週末あたりには本当に終わらせられそうです

 なんせ今ラストシーンをガガガガガ書いてる

 その後はおまけやボツネタ集、今後投下予定のスレ等紹介して終わりの予定


………
……



 コニーが電光石火の速度でジャンヌを確保し、彼女が率いていた軍の無力化を進めていた頃に時は遡る。

 コニーとユミル、そしてその兵士と民らは、奇襲を撃退することに成功した一方で、代償として一つの失敗を強いられていた。

 即ち、『飛鷹』と『隼鷹』から放たれたグリフィン隊による焼夷弾を合図とし、

 混乱したエンズ軍を『横合いから思い切り殴りつける』という、ユミルの民たちによる奇襲作戦は、完全に機を逸脱することになった。

 命じたラスプーチンにとってはまるで意図していない方向ではあるが、ジャンヌ・ダルク率いる軍の山岳地の伏兵への奇襲は、結果的に成功していたとも言える。

 少なからぬ損害を与えていたであろうユミルの民たちによる奇襲を未然に防ぎ、足止めをするという意味でだ。

 ほぼ全員が無力化の上に捕虜とされ、ユミルの民たちに損耗はおろか、誰一人のかすり傷すら損害を与えられなかった結果は、戦術的には大敗北であるが、戦略的に勝っていた。

 焼夷弾による被害は軽いものではなかったが、大軍の中においては未だ微々たる損害に過ぎない。

 すぐさま軍を引いたエンズ達は乱れた軍を再編成し、再び攻城戦を開始し始めようとしていた。

 そんな中―――ドリフターズが篭る城の、城下においても異変が起きていた。

 城塞の見張り台に登る信長と与一が、背後の城下町が何やら騒がしいことを怪訝に思った矢先である。


 信長へ――晴明からの通信が入った。


晴明『取り急ぎ報告します―――城内に次々と『扉』が現れています』

信長「ッ―――――驚かすな……『こちら側』か」


 信長は思わず叫び出してしまいそうなほどに動揺したが―――晴明が慌てふためいていないことに気づき、悟る。


晴明『はい。御覧になった方が早いかと』

信長「………もう見ておるわ」


 信長は頬が緩み、歪に歪んでいくのを堪えきれんばかりに、声を震わせていた。
 
 眼下の城下町のいたるところでは―――なるほど、信長らがこの浮世へと飛ばされた時と同じように『扉』が現れ、そこからぞろぞろと人がなだれ込んできている。


与一「――――あの、旗印……背の紋は……!!」


 あまりにも見覚えのありすぎる格好だった。統一された隊服、その多くが腰に備えた機材、南蛮の民に通じる顔つき、そのうちに何名かが掲げる『自由の翼』の旗印――――。


 そして以前に見たときよりも遥かに精強となったことが窺える顔立ちと体つき――――紛れもなく『いくさ』を知ったいくさ人の姿を垣間見たのである。


晴明『はい。調査兵団……でしたか。しかし……顔見知りはおられるか?』

信長「ッ」


 生命の言葉に、信長は知らず己が呆けていたことに気づく。

 見れば、突然現れた調査兵団の兵士たちに、ドワーフたちや民兵は無論、調査兵団の兵士たちすら困惑している。既に剣を抜き払い、互いに威嚇を始めている者達まで出ている始末。


信長「――――おい、エルヴィン!! いるか、ハンジ!! リヴァイ!! おらぬか!!」


 信長がそれを止めるために行ったことは極めてシンプルに、大声を張り上げる事であった。

 その声と意図に気づいた与一や、近くにいたオルミーヌらも声を張り上げる。
 

与一「ヘニング殿! ニファ殿!! モブリット殿!! ミケ殿!! サシャ殿!! 誰でもよい! 誰ぞおられぬか!! 与一は、与一はここに!!」

オルミーヌ「ゲルガー!! ナナバ!! オルオ!! エルド! どこかにいませんか!! 私です!! オルミーヌです!!」

シャラ「エルフの同胞たちよ!! そいつらは仲間だ! 全員に伝達しろ!! 攻撃するな!!」


エルフA「ペトラさん! グンタさん!! トーマさん!! リーネさん!! ケイジさん!! クリスタちゃん!!!!」

信長「エレン! ミカサ!! アルミン!! ジャン!! コニー!! 

   ――――俺だ! 織田信長だ!!」


 手当たり次第に思い出した名前を、次々に叫ぶ。しかし、あたりを付けた人物は現れなかった。

 ―――だが、反応は劇的である。

 見知らぬ土地に飛ばされた調査兵団の兵士たちにとって、混乱する状況の中で、僅かな知識を振り絞っておかれた現状を把握しようとしていた。

 例えば自分たちが城壁に囲まれた城下の中にいるとか。

 城に突き立った旗印が、轡十字の紋様であるとか。

 ――――調査兵団の兵士たちの誰もが知る名前を、耳にしたとか。

 その誰もが知る名前を持つ者達が、口々に語る伝説的な存在の名前を―――見知らぬ誰かが『俺が織田信長である』と名乗ったとか。

 様々である。


 その名前を耳にした兵士の誰もが、信長を注視した。


調査兵A「まさか、貴方がノブナガ!? ドリフターズ!? ドリフターズですか!!」

信長「おう、そうじゃ!! 若き兵よ!! 将はおらぬか!! 散った者どもを集めよ!!」

調査兵B「しょ、少々お待ちを! 誰か! 水晶球だ!! 部隊長たちに連絡を取れ!!」


 慌ただしく兵達を纏め上げんと、再び時は動き出す。

 されど、その時は全てにおいて平等だ。誰においても。味方においても。敵においても。


豊久「―――来っど」

信長「!!」


 いつのまにやら城塞の上で馬を駆り、信長の近くへと辿り着いていた豊久が言う。

 信長が城外を見やれば、そこには――――。


与一「………やはりいたか。こちらに」


 吐き捨てるような与一の言葉に、信長もまた内心で舌打ちをする。

 これまた見覚えのありすぎる風貌の者が三名も、眼下に迫る敵陣営の中に見えた。

 巨大な破城槌をかついだ巨人兵たちの肩に立つ、かつて見知った敵の姿は、


信長「アニ・レオンハート、ライナー・ブラウン――――ベルトルト・フーバー……」

アニ「………」


 傍目には、アニは壮健に見えた。傍目だけは。五体満足で、怪我をしている様子もない。

 だがリヴァイに破壊された心の傷は未だ癒えていないのだろう―――無言のままに信長を見上げる眼は虚ろで、その手足が小刻みに震えている。


ベルトルト「………」


 それはベルトルトもまた同様だったが――――壁上のドリフターズたちを見上げるその視線には殺意がみなぎっている。

 目深にかぶったフードの奥で、ギラギラとした視線だけが隠せずにいる。

 その握りしめた両拳からは、血が滴っていた。


ライナー「………行くぞ。ここで仕舞だ。戦果を上げなければ、俺たち巨人族に未来はない」


 焦燥感と戦意に駆られるライナーの瞳だけが、熱く赤く研ぎ澄まされていた。

 ライナーは追い詰められていた。

 異世界への侵攻作戦を失敗し、座標も奪えず、将である『猿』を死なせておめおめと逃げ帰った、まさしく敗残兵である。


 自然、同族たる巨人族はおろか、エンズたちからの視線も冷たいものとなる。

 前線で部隊指揮を執る己の背中に、ラスプーチンの酷薄な視線が突き刺さっているのが、嫌でも分かった。


 ―――ここで勝たねば、待ち受けるのは死あるのみ。


ライナー「前進だ!!」


 恐怖を振り払うように、号令をかけると、巨人たちが一斉に進軍を開始する。
 

与一「弓兵隊、前へ――――先ほどと同様、城塞の上に万遍なく配置に付け。

   小柄な女と、体格のいい金髪、ノッポの男が、巨人どもの肩に乗っているのが見えるな? ノッポの男だけは壁に絶対に近寄らせるな。最優先で殺す」


 三者三様の様子を静かに見切った与一は、弓兵に矢を番えさせる一方で、己もまたベルトルト・フーバーだけは確実に射殺さんと、鋼弓の弦をびぃんと引っ張った。

 位置取りは正門の真ん前。この位置ならば、与一は城塞のどこを攻められようと、城塞の両端を除くほぼ全域を弓術によってカバーできるからだ。

 城塞といえど、調査兵団たちのいた壁内とは事情が違う。城壁の厚みが違う。高さが違う。構造が違う。

 調査兵団の兵士たちの世界における壁とは『対巨人』を想定して設計されたものだが、此方の城壁はあくまでも『対人』を想定している。

 近寄らせるわけにはいかないのだ。近寄る前に殺し切ることが、防衛成功の前提となる。

 先ほどまでの雑な数と力押しでの巨人による破城攻撃ならば、棒火矢や与一の精密射撃でどうとでも出来る。

 あわやという場面でも、虎の子の立体機動装置を用いた斬撃戦法で難を潜り抜けることが出来た。

 だが、此度はそうではない。


 あのベルトルト・フーバーの―――『超大型巨人』だけはだめだ。壁を打ち壊されるどころか、壁を『またぐ』可能性すらある。


 無論、『鎧』も『女型』も無視できる存在でないとはいえ、脅威度の高さで言えば明らかに『超大型』が段違いであった。

 確実に殺すには――――。



与一(射程に入った瞬間に―――棒火矢を脳天に叩き込む)


 変身する暇など与えず殺す。あの蒸気による矢を弾き返す技は脅威だ。さしもの与一の弓術と言えど『万が一』が有り得る。有り得てしまう。

 この状況に置いて、それは存在してはいけない類の懸念だ。

 与一の鷹の目が、にわかに輝きだした。

 一矢に天命を懸けるが如き集中力。

 無限を凝縮し煮詰め更に焦がし煙となって大気に溶けていくその刹那を、与一が捉える。


与一「―――――」


 今、と思った瞬間には、矢は放たれている。一矢が、与一の声なき絶叫と共に放たれる。

 かくしてその矢は――――。


ベルトルト「――――がっ」


 ベルトルトの脳天へと突き刺さり、数秒の間隙を置いて大爆発を引き起こした。

 彼が乗っていた巨人の肩の肉が完全に抉れ、肩から先が落ちるほどの凄絶な威力。


シャラ「……は、はぁッ、はぁっ、はぁ……は、はは、ははは……」


 与一の傍ら、その工程を見届けていただけのシャラがとてつもなく消耗するほどに、慈悲もなく容赦もない純然なる殺意を乗せた一矢であった。

 確実に殺傷せしめた。

 シャラはそう確信する。後は『鎧』と『女型』を留意しつつ、他の巨人たちの城塞破壊を食い止め、援軍を待つ―――。

 シャラがそう考え始めたとき、与一は、


与一「…………いか、ぬ」


 滝のような汗を額から流していた。声が出てこない。

 文字通りに必殺必死、命を削る様な集中にて放った一矢だ。消耗しきった与一の戦慄に満ち満ちた表情―――その顔色は土気色に近い。

 ――――違う。

 与一の中にある膨大な戦闘経験値が、それを告げた。


 ――――私はとんでもない思い違いをしている、と。


 戦場を色や匂いで感じ取ることに長ける与一であればこそ、その違和感に気づいた。

 確か、あのベルトルト・フーバーは、ライナー・ブラウンとは非常に仲の良い友人同士であったという。

 彼らと同期であったサシャから聞かされた話だ。真正直な彼女である。それが演技であったことを見抜けなかった可能性は否定できないし、本当は仲が悪かったのかもしれない。

 だが、それでも。


ライナー「…………」


 仲間が死んで、まるで見向きもせず、まるで無関心でいられるほどに、人は容易に機械とはなりえないことを、与一は知っている。

 己がそうであるようにだ。


与一「~~~~~~~~~~~~ッ!」


 与一の両目が、戦場をくまなく駆け巡る。


 ―――どこにいる。どこにいる。貴様はどこで舌を出している。


 己の内の、本能と理性が、まるで同じ答えを叩きだした。


 それよりわずかに先に、与一が叫ぶ。



与一「――――豊久ぁあああああああああ!! 逃げろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」



 城塞の左端――――豊久が陣取る側に向かって、水晶球によって声は届いていることが分かっていながらも、与一は叫ばずにはおれなかった。

 理性ではない。本能でもない。

 そこが唯一、与一にすらカバーしきれない位置取りであると、敵がどうして知っているのかは分からない。

 ただ、ただ理解できた。


 あのベルトルト・フーバーは―――偽物だと。


 よく似た別人に、フードを被せて判然とさせなかった。ご丁寧にも立体機動装置まで装備させて。

 ならば、本人はどこだ?

 どこにいる?

 考えるまでもない―――――愚考である。


 殺意の向かう方向は怨敵。狙うは宿敵、その命一つめがけていく。

 開戦後に、己が信長に言うたではないか。


 ―――――怨敵ですから。分かりますとも。


 まるで分っていなかった。


 ベルトルト・フーバーにとっての恨み―――狙うのは間違いなく、島津豊久であると。


 ドリフターズの王。

 オルテの生命線。

 この戦況を、兵士たちの士気を支える根源。

 殺すならば間違いなく、そこだ。


 自分が一番、それを分かっているはずじゃあないか。


 ―――将を殺された兵は、あまりに脆いと。

 ―――水夫を射殺された船の兵など、的に過ぎんのだと。


 それを示唆したものがいるとすれば―――敵の中で、誰よりも那須資隆与一を知る存在であろう。


 ―――――ははは、ぶわぁか。


与一「ッ………!!」


 そんな笑い声が、与一には確かに聞こえた。

 己をよく知る人物など、それもまた考えるまでもない愚考だと、与一は己の唇と共に噛みしめた。




……
………


………
……



 与一の雷鳴にも似た絶叫が響いた後、瞬刻の間断の後に――――真なる雷鳴が、左城塞の壁前に落ちた。

 否、それは落ちたのではなく、正しくは昇り起ったのだ。


超大型巨人「――――………シ、マズ……トオ、ヒア……」


 その超大型巨人の威容と、猛烈な殺意と共に。

 間髪入れず、拳を振り上げる。

 狙うは無論、その拳の延長上にいる人物―――。


豊久「――――ッ!!」


 ドリフターズ・島津豊久、その人であった。


 壁から図抜けて、天を衝くかの如きその威容。それはもはや、威容という名の暴力である。

 絶望的なまでに死を予感させるその姿に、城下の民兵や、調査兵団の兵士が注視し、ざわめき声を上げる。

 此処に到り、皮肉にも、城下町にて兵たちの沈静化が終わり、ようやく統率が取れようとしていた調査兵団の兵士たちの認識が統一される。


 ―――城の外にいる奴等こそが、あの『超大型』と共にいる奴等こそが、自分たちの敵であると。


 未だ、『扉』は次々と現れ、次々と兵士が溢れだしていく。

 されど、そこには未だ希望の光はなく―――。



……
………


………
……



 今まさに振り下ろされんとする拳を前に、しかし島津豊久は――――動かない。

 動くことに意味はないと、悟っていた。


豊久「――――――」


 されど豊久の世界は動いている。ゆっくりと動き出す。一秒が千年に感じられるほどの緩やかな時の中で、豊久は考える。


豊久(いかんの――――右も左も、兵子者ばかり。後ろも窮屈………征きたか前にも兵子兵子兵子……うむ)


 避けることはできない。避けようにも、一縷の望みをかけて城壁の外へと飛び出そうにも、城塞は兵士達で埋め尽くされている。


豊久(やはり―――籠城は好かぬ)


 身動きが取れない。檻に囚われた虎の心地である。


 拳の直撃を避けようと、薙ぎ払われればそれで仕舞いだ。


豊久(油断じゃなあ。しばしは与一ん出番じゃと思うとった、俺の不覚じゃ)


 まさに布陣の最中であった豊久が、自嘲するように内で笑う。

 だが、不思議と落ち着いていた。

 行住坐臥を死地に置き、首取り餓鬼として戦場を荒らし回った武人の最期の心地とは、斯様なものかと思う。

 だが――――本当にそうか?

 疑問は尽きない。疑念は尽きない。

 己がつい先刻、信長へと告げた言葉が――――自分自身の言葉が、妙に引っかかっている。


『―――俺が望んどる援軍は、斯様にか弱かものではなか』


 援軍頼み。俺が。この島津豊久が。

 思えば、あまりにらしくない言葉ではなかったか。


豊久(烏頭坂は――――俺の烏頭坂は、そん続きば、本当に『此処』か?)


 豊久は自問する。


豊久(死ぬる時は、今か? 命捨てがまることもできぬ、前にも後ろにも進めぬ『此処』が、俺ん最期か?)


 豊久は自問する。


豊久(死ぬるならば薩州で――――そがいな誓いば意味はなか。分かっちょる。しかれども、しかれども……)


 考えても考えても、答えは出ない。

 豊久は、馬鹿だからだ。答えなど、真っ当な考えでの答えなど出るはずもない。

 故にこそ――――豊久は、単純に考えた。


豊久(どうしてかのう――――――死ぬ気がせん)


 もう超大型巨人の拳は、直撃が避けられないほどの近くにあるにもかかわらず、そう思った。


 まるでその証左のようであった。



 ―――豊久の目の前に、『扉』が出現したのは。



豊久(―――――)


 それを見て、豊久は、『ああ』とか、『やはり』とか、そんなことを考えたのだろうか。

 答えは、違う。

 考えたことはただ一つ。

 待っていたのは、これだったのだ。


 ――――おれだ。


 同時に、全ての疑念に得心がいった。


 ―――おれだ。おれだったのだ。


 ―――俺が待っていたのは、『俺自身』だったのだ、と。


 頼ったのではない。縋ったのではない。分かっていたのだ。絶対に来るのだと。

 『俺』ならば、このような機会を絶対に逃すはずがない―――と。

 らしくない言葉も、この落ち着いた心地も、避ける気すら起こらぬのも、全てがこの一瞬がため。

 幾千の疑問も、幾万の疑念も、一触にして吹き飛ばしてしまう、妙な確信だけが、豊久の心中を占めた。


豊久「――――遅いぞ、死にたがり」


 そう一言、文句を言ってやった。かつて、似たような場面で、豊久にそんなことを抜かした生意気なクソガキを皮肉る様に。

 己の命が潰えていく音も感触も、伝わっては来ない。

 それはもはや、有り得ぬことだった。

 それを許す――――『俺』ではないからだ。



……
………


………
……



 無限とも思えるような、白く長く続く廊下。

 無尽とも思えるような、両端には均等な間隔で扉が並ぶ。
 
 乱雑に書類の詰みあがったデスクの前に座る男は、煙草をふかして新聞を読む。

 無表情な彼は、時折微笑むことがあった。

 希望の光を垣間見たとき。

 人の輝きに救われた時。

 夢のような人間を、その螺旋の底のような瞳で垣間見たとき。

 彼は笑う。



「さあ、かき回せ」


 そして彼は、微笑んで言う。



「今や、君もまたドリフターズなのだから」



 ――――紫(むらさき)は言う。



紫「さあ、世界を回せ――――『進撃の巨人』よ」



 希望の光は、絶望の闇などに屈することは、断じてないと。

 世界に示せ。人が連なり翼を象ったならば、それはどこまでも自由であるべきなのだと。



……
………


………
……


https://www.youtube.com/watch?v=-3F7s882eRw

 扉より出てきたものは、人にして人に非ず。

 伸び出すのは、人の形をした腕。


 しかし人の腕に非ず―――――鋼を纏った巨人の腕であった。


超大型巨人「―――――ッ!?」


 島津豊久を殴殺するまで、残り数メートルというところで、超大型の振り下ろした拳が、完全に停止する。


ライナー「ッ、な」

アニ「…………?」


 驚愕と当惑、戦場の全ての瞳が、その二色に染まった。


「――――分かり易くていいなあ、ええおい?」


 扉の中から声と共に現れる影がある。


超大型巨人「………? ――――!?」


 訝しむベルトルトは、その影が一歩を踏み出し、世界に顕れたその瞬間――――巨人体の中で絶叫を上げた。


 ―――ふざけるな、と。

 ―――どうして、貴様がここにいる、と。


「どうしてもこうしてもねえだろうがよ、ああ?」


 その内心を読み切ったように、影は笑い、『腕』に力を込めた。

 まるで藁を握ったように容易く、クシャリと握りつぶされる超大型巨人の腕。


超大型巨人「!? ギ、ギ、ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」


 更に、その『腕』を動すと、影は捩じる様に回転する。

 ベルトルト・フーバーは、想像もしなかっただろう。

 まさか。

 まさか。


 ――――巨人化した己が、『柔』で転ばされる日が来ようなどとは!


 真後ろへと倒れていく超大型は、自軍の多くの歩兵・騎兵を巻き込んで、盛大にすっ転んだ。


アニ「………あ、あ、ああ、あ………」


 かちかちと鳴るのは、アニの口中―――歯だ。打ち鳴らされる歯の音が、静まり返った戦場に響く。


ライナー「―――ひっ」


 ライナーは恐怖のあまり失禁しかけた。こんな光景は有り得ない。

 有り得てはいけない。想像もしていないことだからだ。


 だからこんなことは、あってはいけないのだ。


 こんなことがあれば、もう彼はどこへも行けなくなってしまう。


 そうして、影は『扉』をくぐる。

 同時に影の背後の扉が消える。

 巨大な『腕』もまた、その役目を果たしたとばかりに蒸気となって消えていく。


豊久「―――――」


 見覚えのなき背中であった。見覚えのある背中のはずなのに、初めて見た様な心地に陥る。

 他の者とは異なる、紅の隊服。

 背負う旗印(しるし)は自由の翼。

 腰に大小二本をひっさげた、頼もしき戦意は背中越しからも伝わってくる。

 豊久の位置からは見えなかったが、見えずともわかる。

 その黒髪から覗くのは、殺意に満ちた強い双眸――――黄金の瞳。


 そうか。これか。

 改めて、豊久は確信する。


 ―――これが、『俺』か。兵子から見た、島津豊久か、と。


エレン「まさか早々にてめえが相手とはな………ええ? ベルトルト・フーバーよ?」


 エレン・イェーガー。

 泣く子も震え上がる進撃の巨人である。

 左右を見渡す。見慣れぬ服装と兵装に身を包んだ者達だ。誰もがエレンから距離を取る。


エレン「――――どけ」


 一瞬で道が割れる。逆らえば死ぬと、誰もが察する。眼前の見慣れぬ兵士たちを、さながらモーゼの如くに押しのけて、エレンは城塞の縁に立つ。

 そして見下ろす――――化け物の軍勢を。

 そうして己の状況を把握する――――十全に。十分すぎるほどにだ。


 城壁の上に立つ己を自覚し、そして吼える。


エレン「てめえがこの城塞の上を攻撃してきたってことはよ――――城塞の『下』にいる連中は全員が敵ってことでいいんだよなァアアアア!!?」


 出した答えは、何よりもシンプル――――とにかく敵は殺すべし。

 今やエレンの目の前にあるものは、全て敵として認識された。


エレン「来てるか、アルミィン!!」


 その声に、応える声がある。

 『扉』から、ずるりと伸びる長身の男の姿がある。

 高貴な雰囲気を漂わせる男だ。王冠を被り、繊細な細工の施された眼鏡を鼻にかけた、金髪の男。

 幾万枚もの符が空を舞い、付き従う兵士の如く彼に追従していく。


アルミン「此処にいる。君の声は良く響きすぎるんだ。そうがなり立ててくれるな」


 水晶球に囁くように呼び掛ける声には、ぞっとするような冷たい色気があった。


エレン「来ているか、サシャ!! コニー!! リヴァイ兵長!!」


 次いで叫ぶ声にも、更に応える声がある。

 エレンの背後―――豊久の目の前に一つ―――そして、与一の背後にも一つ。

 再び、豊久はその背を見た。

 小さな、しかし大きな背だ。重みある背―――重厚さで言えば、今のエレンですら遠く及ばぬほどの『魅せる』背である。


リヴァイ「うるせえ。それと兵長はもうてめえだ。何度も言わすな」


 リヴァイ・アッカーマンが、吐き捨てるように言う。


サシャ「ジャンやエルヴィン総統は来ていません! ―――コニーは見当たりませんが……うちの兵達は揃ってますよ、エレン!!」

与一「………え?」


 振り返った与一は、戦場の中にあって――――初めて、見惚れる者を見た。

 栗色の長い髪を後頭部でひとくくりにした女性だ。


 ――――面影がある。しかし、それ以上に――――。


与一(う………うつ、くしい……)ポー


 兄以外で、初めて与一が美しいと思った――――中身は芋そのものであることは分かっていても、そう思ってしまった。

 美しく成長した、サシャ・ブラウスに。


コニー『俺ぁ城の外だ。高速機動部隊も揃ってる……合図がありゃ、いつでもそっちに突撃できるぜ――――いつも通りの速攻でな!』


 そして水晶球から響く声に、我を取り戻す。そして逆に、


信長(―――この、声は………?)


 はっきり誰とは判然としない声であったが、それもまた懐かしさを覚える声であった。

 ―――信長は、それがまだ誰なのか―――うまく思い出せない。

 その疑念や当惑をブチ壊すような声が、再び響く。

 エレン・イェーガーは、叫ぶ。


エレン「ならば総員に次ぐ!! ――――戦支度を整えよ!! この場はとりあえず俺が――――」


 叫びながら、彼は前に一歩を踏み出した。


エレン「しばしの間、食い止めとく!!」

リヴァイ「なっ、てめ――――」

豊久「あ゛」


 壁の外へ。

 城壁の、その彼方へ。

 リヴァイや豊久が声をかける暇もない――――エレンはそもそも、ここに豊久や信長、与一がいることすら認識していない。

 ただ、目の前に敵がいる。

 ならば、やることは一つだ。

 しかも最悪なことに、彼らは既にエレンにとっての『逆鱗』に触れている。

 それはもはや、言うまでもなく。


エレン「何しようとしてんだよ、おまえら……?」


 危なげなく二十メートル余りの城壁を飛び降りて着地したエレンの周囲には、化け物の軍勢が歩兵として在った。

 黄金色の視線が化け物たち――――デミ兵たちに向けられる。

 問いは彼らに向かって発せられた。無論、言葉など通じていない。

 だが、言葉が通じずとも、そこには『伝わる』ものがある。

 
 ――――この世に難物は数あれど、誰もが認める弩級の難物は『維持・継続』である。


 意志の継続。

 これが難しい。

 初心忘れるべからずという格言がある。

 多くの人間が誤解している――――この格言は「新鮮で謙虚な気持ち、志を忘れずに慢心しない」――――そんな生温い解釈では断じてない。

 初心とは初志ではない。正しくは「若い頃の無様を、屈辱を、惨めさを、決して忘れない」―――そんな執念の格言である。

 己のみっともない過去など多くの人間にとっては苦々しい思い出だろう。


 故にこそ難しい。ことさらに難しいものは感情――――怒りを継続させることだ。

 感情を維持するには、莫大な体力と精神力を要する。

 記憶は風化する。悲しみはいずれ時間が押し流す。

 過去からは目を逸らし、

 だが、だからこそエレン・イェーガーは、彼が持つ精神力は、常軌を逸した化け物を更に超えた『何か』の領域にあった。


エレン「何しようとしたんだよ、おまえら……?」


 一歩を踏み出し、再びエレンが問う。

 それだけで、化け物達は――――圧倒されていた。
 
 エレンは覚えている。否、思い出している。思い出したくもないことを、思い出し続けている。

 そうして怒りを持続させてきた。己の初心だ。敗北の屈辱だ。両親を失った時のことを決して忘れなかった。

 シガンシナが崩壊し、ウォールマリアが陥落したその日から、北の僻地での奴隷と大差のない開拓民としての生活に二年。

 訓練兵団に入団し、日々肉体と精神を苛め続けること三年。

 ドリフターズと出会い、シガンシナを奪還し、現在に至るまでの更に十五年。


 合計して二十年もの間―――――エレン・イェーガーは一時たりとも巨人への憎悪を絶やすことはなかった。

 これからも絶えることはないのだろう。

 絶やすことなく、煌々と燃え盛るかまどに脂を纏った薪をくべるが如くに、怒りを燃え上がらせていくのだろう。

 ―――巨人を全滅させる、その日まで。

 そして、その怒りの火は今や、最高潮に達しようとしていた。

 その原因こそは、目の前にあった。



エレン「そうかそうか―――俺の前で壁を壊そうとか、おまえらアレか………自殺願望者か」



 言葉が通じずとも、その意志は伝わった。


 ―――自分たちは、逆鱗に触れたのだと。


 化け物たちの一匹が叫ぶ。叫びは伝播し、その両隣の兵も叫ぶ。

 波のように伝わったそれは、エンズの軍を容易く狂気の色に染め上げた。


 合図もなしに、エレン・イェーガーに、彼らは突撃を開始する。

 伝わったのだ。

 亜人の兵士たちの誰もが悟った。

 コボルトも。

 ゴブリンも。

 オークも。

 ケンタウロスも。

 ミノタウロスも。

 巨人たちも。

 種族は違えど、今彼らの心を占めるのは、たった一つの感情と、似たような考えだ。

 ライナー・ブラウンもまた、『鎧の巨人』へと身を変じさせる。続けてアニ・レオンハートもだ。

 仰向けに倒れた超大型巨人――――ベルトルト・フーバーも、起き上がろうとしている。


 誰も彼もが―――目の前のたった一人の『ニンゲン』が恐ろしかったのだ。


 ―――おそろしくてたまらないのだ。

 ―――この『ニンゲン』をここで殺さねば、恐ろしいことが起こる。

 ―――このまま何もせずに放っておけば、この『ニンゲン』は必ず恐ろしいことを起こす!!

 ―――戦わねば、戦わねば、死ぬことよりも恐ろしいことが起こる!!


 悲鳴染みた絶叫を上げ、エレン・イェーガーという『ばけもの』を殺さんと、万を越える亜人たちが殺到する。

 それが引鉄であった。



エレン(分かんねえよ。ああ、分かんねえ。何言ってんのか全然わかんねえ。人の言葉喋れねえ二足歩行の家畜なんざ気味悪いだけなんだよ)



 ゆるりと、エレンが右手を掲げる。



エレン「人の言葉喋れねえんなら――――」


 口元へと添えられたそれを、

 明確にして特大、極上の濃度を誇る殺意を添えて、


エレン「死ねよ」


 ――――噛み切った。




……
………


 口元へと添えられたそれを、

 明確にして特大、極上の濃度を誇る殺意を添えて、


エレン「死ねよ」


 ――――噛み切った。




……
………

※今日は力尽きた。もう私の『厨二ぱわー』はすっからかんです

 元気玉よろしく、週末までに溜めてトドメの一撃をブッ放ちたい。あの地球人のようにな

 筆が乗ると文量が増えてやばい

 筆が乗らないと書けないから困る

 ままならん。あ、言うまでもないと思いますが、次回は真・ドリフ無双です


………
……



 その光景に、城塞の上に立つドリフターズ側の軍勢は、息絶えたかのような静寂に包まれた。

 見下ろす光景は、さながら地獄である。

 そして誰もが知る。


 地獄とは――――人の手で生み出せるものなのだと。



信長「ッ……あれが、あれが、エレンか。アルミンよ、聞こえておるか――――アレが、今のエレンか」



 第六天魔王を自称する織田信長をして、その声は戦慄に震えている。



アルミン『はい』



 一方で、水晶球から聞こえてくるアルミンの声は冷たく、そして簡潔であった。


アルミン『エレンです。エレン・イェーガー。巨人を殺す巨人。人間のための巨人――――進撃の巨人。

     人に仇なす化け物を殺すだけの舞台装置。

     正当なる憎悪と激憤を焦がしに焦がし、煮詰めに煮詰めて凝縮した、化け物殺しの結晶。

     彼はついにそうなった。なってしまった。成り果ててしまった』



 よくよく周囲を見やれば、その光景に顔を蒼くする者は、エレンを知らぬ者ばかり。

 調査兵団の大半は見慣れたもののように、その地獄を睥睨する。



アルミン『あれが欲しい、と――――いつものように仰いますか。ノブさん』

信長「――――いるか、あんなもの。恐ろしいにもほどがある」

アルミン『欲しくたって駄目ですよ―――僕の親友だし、何よりミカサに殺される』

信長「―――は」


 アルミンの口ぶりがよほど面白かったのか、信長が笑みを浮かべる。


信長「この光景が見えているということは……城内におるのだろう?」

アルミン『ええ』

信長「そこにジーサンたちもいる。きいちごじいちゃん……ハンニバル・バルカと、スキピオ・アフリカヌスだ。一緒に降りてこっちにこい」

アルミン『はい。ただいまそちらに向かいます――――軍議と行きましょう』


 それで通信は終わる。信長は完全に、城外から眼を逸らした。

 見る必要もない――――もはや、しばらく危機はない。

 有り得るはずがない。

 そう確信が出来るほどの地獄だ。長篠や桶狭間など比較にもならぬ、戦場という名の地獄。否―――。


 地獄という名の戦場が、そこにはあったのだから。



……
………


………
……


 極大の雷光が、天へ向かって疾駆する。


 巨人を殺す巨人。

 人間のための巨人。

 咆哮と共に大地から昇り起つように現れたのは、進撃の巨人。



ラスプーチン「何、を、している……?」



 前方の軍を後方から指揮するラスプーチンは、呆けたように言う。

 ラスプーチンも、その光景は見ていた。現れ出でたのは、たかだか巨人の一匹だ。

 物量という名の暴力の前には抗う術などない。

 飛龍の艦載機に煮え湯を飲まされ、明智光秀と指揮を変わるかという提案を蹴っておいてなお、ラスプーチンはそれに固執した。

 それがラスプーチンにとっての当たり前だったからだ。いかな強者であろうとも、数には勝てぬ。自分は『そうやって』廃棄物と成り果てたのだから。


https://www.youtube.com/watch?v=cx0BZcuovIQ


ラスプーチン「何をしている、巨人共ッ……?」


 問いに答える者はいない。

 後詰めとして待機するデミ兵の誰もが、震えていた。

 目の前の――――前方の軍で起こっていることを目の当たりにして、恐怖を隠し切れなかった。


ラスプーチン「何をしていると聞いているッ!? あ、あいつら、あいつらッ………!?」


 土気色の顔色で、それでもなお激情を宿した両目を血走らせ、ラスプーチンは叫んだ。





ラスプーチン「何故あいつらはッ―――――――――味方の兵を殺しているのだァッ!!?」




 ラスプーチンの問いに答える者はいない。


 ラスプーチンの問いに答える者はいない。

 彼らこそが、軍師たるラスプーチンに聞きたかった。

 どうして、どうしてこんなことになっているのかと。

 どうすればよいのだ?

 あの暴れまくる巨人たちを、止めればよいのか?

 
 コボルトも。

 ゴブリンも。

 オークも。

 ケンタウロスも。

 ミノタウロスも。


 誰も彼もが逃げ惑っている。

 巨人たちから、逃げ惑っている。

 巨人たちは手当たり次第に兵たちを殴り潰し、掴み喰らい、踏み潰し、蹴り潰し、蹴り上げた砂礫ごと兵たちを吹き飛ばす。

 ひとしきり暴れれば、次の場所へ。次の獲物へ向かって。その獲物を屠るために。


 エレン・イェーガーの『殺意の叫び』――――その赴くがままに。


エレン(殺せ)


 ゆるりと、進撃の巨人が前進する。

 巨人たちが真ッ平らにした地を、悠然と歩く。

 巨人立ちが地に染めた地を、悠々と歩く。


エレン(貴様らの出来の悪い脳味噌が『味方』と認識する全てを殺せ)


 超大型巨人がようやく起き上がる。

 進撃の巨人を見下ろし、その巨大な手を伸ばす。

 それを見たデミ兵の一人が歓声を上げた。

 やった。

 やった、と。

 これなら、勝てると。

 だが、その超大型巨人の手は、進撃の巨人の横を素通りし、


 ――――進撃の巨人のいる方向とは正反対の、真一文字に薙ぎ払われた。


 巻き上がった土塊は激烈たる勢いでデミ兵たちに殺到する。さながら散弾銃だ。

 何十名、何百名という命が、一瞬にして肉のカタマリとなった。


ベルトルト「あ、あ、ああ……や、やめろ………」


 巨人体の中で、ベルトルトが叫ぶ。

 ベルトルト・フーバーは、その超大型巨人という『高い視線』を有する身であるが故に、戦場の全てを見渡すことが出来た。

 その地獄の全てが、彼には見えていた。

 鎧の巨人が――――ライナー・ブラウンが、女型の巨人を――――



ベルトルト「やめろ―――聞こえてるだろう、エレン……やめろ! やめさせてくれ……!!」


 うつ伏せに押さえ付け、その無防備となった『うなじ』に向かって、ゆっくりと牙を。


ベルトルト「やめでぐれぇえええええええええええええ!!!」


 ―――アニ・レオンハートに、突き立てた。


ベルトルト「あ、あ、ああああ………あああああああああああ!!!」


 皮肉であった。『味方を殺せ』という命は――――その巨人にとっての認識に作用する。

 つまりは、ライナー・ブラウンにとって最も味方であると認識するのは、ベルトルトかアニ。

 アニが先に喰われたのは、単に近いか遠いかという点に尽きる。

 ライナーに、より近い位置にいたアニは、遠くにいたベルトルトよりも先にアニを襲った。


ベルトルト「こ、殺して、やる……殺して、やる……ッ!!」


 ベルトルトは必死に巨人体を制御せんと命令する。

 進撃の巨人を、エレン・イェーガーを殺せと。

 だが、その命令は、途中で上書きされるのだ。

 ―――味方を殺せと。

 強制的に。

 無慈悲に。


ベルトルト「こ、殺して、やる……殺して、やる……ッ!!」


 ベルトルトは必死に巨人体を制御せんと命令する。

 進撃の巨人を、エレン・イェーガーを殺せと。

 だが、その命令は、途中で上書きされるのだ。

 ―――味方を殺せと。

 強制的に。

 無慈悲に。


 踏みつぶすはずの足は、ゆっくりと進撃の巨人から離れ、大地を歩むために使われる。

 デミ兵達が立つ大地にだ。ぐしゃり、ぐちゃりと大地が更に赤々と染まりゆく。

 勇敢にも超大型に挑むデミ兵はいない。誰もがその圧倒的な力を知っている。

 ベルトルト・フーバーは、それでいいと思った。

 勝てぬ。

 絶対に勝てぬのだ。

 だから、一刻も早く僕の傍から逃げてくれ、と、心底願う。


ベルトルト(誰か、誰か、僕を、殺してくれ……あの、悪魔を、殺してくれ……!!)


 願いは届かない。

 届くはずがない。


 その日、ベルトルト・フーバーは思い出した。


 巨人という存在が、いかに人類という脆弱な存在に対して強みを有しているのかを。


 巨人を殺すにはうなじを削ぐ必要がある。正確には、その『中』にいる本体を殺さねばならない。

 だが、


ベルトルト(あ、ああ、ああああ……)


 どうやって?


ベルトルト(じ……自壊だ! 自壊するんだ! どうして、どうしてだ! 仲間を殺せばいいんだろ? 巨人体を自壊させて蒸気でこの当たりを吹き飛ばすんだよ!!)


 その命令もまた届かない。仲間を殺せという命令は――――『より多くの』という枕詞が付く。


 自殺に等しき命令もまた届かない。エレンの『叫び』が届いてすぐにそれを選択していたならば、或いは届いたやも知れぬ命令。

 それを行うのは『最後の時』だ。今はまだその時ではない。故にその命令は遮断され、上書きされる。

 その事実がじわじわと実感として理解できていったベルトルトは、想う―――真っ先にアニを食い殺したライナーは、つまり。


ベルトルト(なんで、なんで、なんで……僕は、すぐに死ななかった……?)


 もはや意味の無き後悔だ。ベルトルトは、死ぬまで『叫び』の命令を止めることが出来ない。先に死んだアニはむしろ幸運であったと言える。

 己の手で味方を殺していくことなど、今のアニの精神力では耐えられなかっただろう。ベルトルトは、それらを悟った瞬間………全てを諦めた。

 ―――己を殺せるものがいない。

 60メートルもの巨体を飛び、切り裂き、殺す―――それもベルトルトという本体の意識や視界から隠れた上で、そんな神業を成せる人物がどこにいる。


 鬼謀を駆使する明智光秀? 否―――彼にそれを成す異能の力はない。

 鬼の副長・土方歳三? 否―――その距離を詰める方法を有していない。

 八艘跳びの源義経? 否―――奴は「そちらの方が面白い」と、面白がって見ているだけだろう。

 全てを氷結させる王女・アナスタシア・ニコラエヴァ・ロマノヴァ? 否――――高熱を発する超大型の足止めすらできない。

 堕ちた焔の聖女・ジャンヌ・ダルク? 否―――それこそエヴァよりも相性が悪すぎた。


 黒王―――――彼の者ならば、或いは。
 


 ベルトルトは、ただそれだけを願い――――ゆっくりと、心の内側から崩壊していく己を、時の流れに任せるがままに傍観する。

 どうか、どうか、神様、どうか、と。

 この悪魔の末裔を、僕もろともに殺し去ってください、と。




……
………


………
……



豊久「――――おう、りばいよ」

リヴァイ「ッ!? 後ろから話しかけんな」


 嵐の如く駆け出して行ったエレンと、その後に生み出された地獄を、かなりドン引いた表情で見ていたリヴァイに、豊久が話しかける。


豊久「お前が俺の前ん出よっと」

リヴァイ「そうかい――――久しぶりだな、トヨヒサ」


 振り返り、豊久を見る。


リヴァイ「………てめえ、全然老けてねえな。時間の流れが違うってのはマジだったのか」

豊久「お前は老けたの。ヒゲば生やしたんか? 似合っとるど」

リヴァイ「うるせえ」


 茶化すように言う豊久に、少し気恥ずかし気にリヴァイは目を逸らす。


豊久「しかし、エレンは変わらぬな」

リヴァイ「――――何?」


 リヴァイは逸らした視線を、すぐに豊久に向け直す。

 エレンが変わらぬ? どこがだ?

 そう言いたげなリヴァイの視線に、むしろ豊久は理解できぬと言った表情で、


豊久「変わっとらんが? 相も変わらぬ愚直、ひっ飛んで、突っ走って、巨人のうなじば寄越せと叫んで―――どこが違う?」

リヴァイ「………ああ、そうか。てめえはそういうヤツだった」

豊久「まあ……甘さば消えたの。よか兵子じゃ。ほんによか」

リヴァイ「やらせてることは同士討ちだぞ……?」

豊久「そがいなこつ知るか。そがいなこつ出来るのならば、俺とて使う。戦ち言うんは首ん掻き合い。使える手ぇば何でん叩っ込まねば、相手に申し訳なかど。

   俺からすりゃ、おるみぬの石符も、えれんの化生んなる妖術も、こん立体機動装置も、首ば掻き獲る手段じゃ―――俺らん可愛い兵子どもが死ぬよか、ずっとずっとよかぞ」

リヴァイ「――――――」


 リヴァイにとって、エレンの成長は頼もしいと思う一方で、どこか危うさを感じていた。


 その危うさは、想えばずっとずっと、最初に出会った頃から変わらない。

 あの地下牢で、牢屋越しに出会った頃から、変わらない。


 ―――真性の化け物だと。放っておけば死ぬ類の輩だと。どうしようもない死にたがりだと。


 その時は、己の力でどうこうできる程度の、子鬼程度の脅威だった。

 しかし今や、殺す手段を考える事すら馬鹿馬鹿しくなるほどに強くなったエレンに対し――――リヴァイは、


リヴァイ『村ごと反乱軍を叩きつぶす奴がいるか……? やりすぎだ馬鹿が』ドボォ

エレン『ひでぶ』ギャー

サシャ『フッ飛ばされた!?』

コニー『つま先がみぞおちに突き刺さったぞオイ!? 生きてるかエレン!?』

エレン『おぼぼ……』ゲロゲロ


 それでもリヴァイはことあるごとに小言を言って小突いた。

 なお腹部を思い切り蹴り上げたり、全体重を乗せた右フックをテンプルに叩き込むのは、リヴァイにとって小突くの範疇である。


リヴァイ「―――なあ、トヨヒサ」

豊久「ん?」

リヴァイ「てめえの目から見て………俺は変わったか?」

豊久「老けた。ひげ」

リヴァイ「そうじゃねえよ……」

豊久「んー? んー………」ムムム


 何やら腕を組んでムンムンと唸りながら考え出す豊久だったが、やがて答えが出たのか、


豊久「――――なぁんも変わっておらぬが」

リヴァイ「………そう見えるか」

豊久「おう。相変わらずのむっつりぶりじゃ。えれんの面倒ば見るんは大変じゃーってツラだの」

リヴァイ「そうか………ん?」

豊久「ん?」


 思わず頷いたリヴァイだったが、すぐに異変に気付いた。


リヴァイ「待て。いや……待て―――てめえはどんな目で俺とエレンを見てた?」

豊久「なんなんだ、さっきから」

リヴァイ「いいから答えろ」ホレ、サッサト

豊久「ンなもん、喧嘩っ早いガキん頭ぁ抱える親父や兄弟分以外のなんじゃという」

リヴァイ「――――――は?」

豊久「先ほどえれんのきょじんを見ておった時も、心配そうなツラしておったではなかか」

リヴァイ「――――――」

豊久「??? おう、りばい? 本当にお前、どげんかしたんか? 頭打ったが?」ン?


 この戦闘狂に頭の心配をされた屈辱は置いておくとして、リヴァイはその言葉で得心いった。


リヴァイ「っ、は、ははは――――そうか、そうだな。親や兄貴が、子や弟の面倒見たり心配するのは、そりゃそうだ……当たり前だ」

豊久「おい、ノブ! ノブ! 聞こえとるが!? りばいが、りばいがなんぞおかしい!」ギャー

信長『え、何それ。どうなった? 見たい』

アルミン『えっ、なにそれ。大丈夫ですかへいちょ……じゃなかった、副長。ちょっと作戦会議したいんですけど』

サシャ『どうすんですか。エレン抜きですか。またエレン抜きでやるんですか。今度こそアルミンが殺されますよ』


コニー『ヒストリアもいきなり独り身とか超可哀想に』

アルミン『勝手に彼女を未亡人にするんじゃあない!! 僕を殺すな! あっ……エレンあの馬鹿! 水晶球に呼びかけても出やしない! おい、エレン! エレン!』


 リヴァイがいよいよおかしくなったと慌てだす豊久や喧しい声をまき散らす水晶球をよそに、リヴァイは大笑した。

 誰も彼もが、エレンを畏れる。そう思い込んでいた。

 だが、エレンを怖がらぬ者はいる。

 道を誤れば正す役目を担う者が、エレンにはいる。

 ミカサもそうだ。アルミンがそうだ。同期の者達も。そしてリヴァイ自身が、まさにそうだった。

 十五年前から変わらない。彼らが過てばリヴァイやエルヴィンがフォローする。

 そうやってやってきたではないか――――何も変わらない。

 納得したリヴァイは、まだ口元に笑みを浮かべながら、


リヴァイ「―――トヨヒサ。野暮用が出来た」

豊久「何!?」

リヴァイ「何、ちょっとあの死にたがりの馬鹿野郎――――連れ戻してくる」


 そう言って、リヴァイは――――


豊久「あ゛」



 城塞から身を投げた。



……
………


………
……



エレン(さて――――)


 己の展開した地獄の熱を煮詰めるように、時折巨人体を『叫ばせて』は、エレンは『それ』を探していた。

 敵軍の心臓部を。

 兵とはつまるところ、目的を達するための手段。

 脳に対する手足に過ぎない。

 必ずそれを動かすものが、どこかにいる。

 巨人体の首を左右にゆるりと動かし、遠く構える後詰めの軍を端から見渡し――――。



エレン(――――なんだ。一目瞭然じゃあねえか)



 遠目に見える、紫色を基調とした服に身を包んだ、大男――――ご丁寧にも旗の下で進撃の巨人を指さしながら、ぎゃんぎゃんと化け物たちに喚いている。


 ――――アレが、頭だ。


 そう認識した途端、エレンは素早かった。

 その身を反撃の嚆矢の鏃(やじり)と化して、引き放たれた矢の如くにひっ飛び、戦場を駆ける。

 動線上にあるものは全て踏みつぶし、一文字に駆け抜けていく。

 黄昏に染まる大地に、赤々とした緋を穿っていく。

 その光景は、信長らの目も留まり、


信長「んな…………速い!? おい、あんときの『猿』よか速えぞ!?」

山口『なあ、信長さんや。こっちには状況がまるで把握できんのだが。どういう愉快な具合になっているんだ?』

信長「いつだか話したか……巨人がなんかゴリゴリグシャグシャと敵を磨り潰してってる感じかにゃー」

山口『そりゃあなんだ、あれだ。怖いな』

ハンニバル「小僧め……前よりもずっとずっと『やる』ようになったではないか……」

スキピオ「は!? 何!? オメーあれと知り合い? なんだアレは、なんなんだアレ!! カルタゴの新兵器かなんか!? よこせ、ちょっとアレでカルタゴにトドメ刺してやっから」

ハンニバル「またパクリか貴様ぁーーー!? テメッ、ザマだけじゃ飽き足らずゥー! このパクリ野郎!!」ポカッ

スキピオ「いてえ! くそ、この、ジジイッ! パクりじゃない! 鹵獲だ! 鹵獲は立派な戦術だってタモンマルも言ってたぞ!!」ポカポカ


菅野『ンな国はもーどっちもねえよ』

ブッチ『ねえ。それとどっちもジジイ』

キッド『いや、ローマはあるだろ……? まあジジイはジジイだな』

犬獣人『ローマ? カルタゴ? ドコダ? シラネエワン』

猫獣人『キクニャヨ。ワタシタチモシラネエニャ』


 ドン引きの面々である。一方、与一は、


サシャ「――――」

与一「………」


 先ほどから戦場の様子などそっちのけで、サシャとお見合い状態になっていた。

 サシャが与一の姿を見てからというもの、固まって動かないのだ。

 この状態が、既に五分ぐらい続いている。


与一「…………あ、あの、サシャ、どの?」


 恐る恐ると言った様子で与一が話しかける。

 すると瞬く間に、サシャが反応した。


サシャ「! ゲンジバンザイ!」サッ


 サシャが両手を天に掲げ、ポーズを取る。

 およそ弓術において、見たことも聞いたこともない異なる構え。

 それを見る多くの人間が怪訝な表情を浮かべた。


与一「ッ――――!?」ハッ


 しかし、与一には理解(わか)る。

 それはゲンジに伝わる秘伝中の秘伝―――ゲンジ同士に伝わる暗号めいたボディランゲージである。

 その構えの完成度によってゲンジはゲンジを知るのだ。そしてサシャの構えはまさに静なるゲンジの構え……一流のゲンジそのものであった。


与一「ゲンジバンザイ!!」バッ

サシャ「!?」


 負けじと与一もゲンジバンザイと叫び、荒ぶるゲンジの構えで応答する。

 あまりの完成度にサシャが怯むも、同時に笑みを浮かべた。

 ああ、間違いない――――ゲンジだ、と。

 仮にこの話を源九郎判官義経が聞けば、こう答えるだろう。


義経「ねえよ、んなもん」


 こいつら頭おかしいんじゃねえの、と。


サシャ「ゲンジッ!」ダキッ

与一「バンザイ!」ダキッ


 抱きしめあう二人。


サシャ「ゲンジ……ゲンジ!」キャッキャッ

与一「ゲンジ……! ゲンジ! ゲンジ!!」キャッキャッ


 再会を喜び合う二人。


サシャ「ゲンジ………ゲンジ、バンザイ……」ウルウル

与一「ゲンジ? ゲンジバンザイ?」オロオロ


 喜びも束の間、急に泣き出したサシャに戸惑う与一。


サシャ「バンザイ……バン、ザイ……ゲンジ、バンザ、イ……」ポロポロ

与一「!! ………ゲンジバンザイ……ゲンジバンザイ、バンザイ」ポンポン、ヨシヨシ


 己にとっての大英雄と再会できたことの喜びと、今までの修錬を涙ながらに語るサシャ。

 それに感極まって、サシャの背を優しく撫ぜて激励する与一。


サシャ「ゲンジバンザイ? ゲンジバンザイ?」エグエグ

与一「バンザイ! ゲンジバンザイ!! バンザーイ!」ニコリ


 当惑するサシャに笑みを返し、高らかに叫ぶ与一。


与一「バンザイ! バンザイ!!」ニコニコ

サシャ「……!! ゲンジバンザイ!!」キャッキャッ

与一「バンザイ!! ゲンジバンザイ!!」ウフフフ

サシャ「バンザーイ、ゲンジバンザーイ!!」ウフフフ


 なんか分かりあって喜ぶ二人。

 そしてそれを微妙な顔で眺めるその他大勢がいた。


信長「日本の言葉で喋れよ…………伴天連の連中? 切支丹どもの暗号? 与一が別の意味で怖いぞう」

シャラ「やべえ。ヨイチさんと通じ合ってる。やべえ。なんかヤベえ感じになってる、サシャちゃん……頑張れっつったのは俺らだけどさー……頑張りすぎると、ヒトはゲンジになれるのか」

エルフA「おっぱいでかい。オルミーヌさん並にでかい」

エルフB「ちょっとオツムの残念な可愛い子だったのが、ひときわ頭の残念な美人になった」


エルフC「耳みじかでしかもゲンジなのが勿体ない」

ドワーフA「なんじゃ、アレか。こやつも変態か? そうなのか?」

ドワーフB「ヨイチとトヨヒサは同じ国じゃろ。で、ヨイチと仲のいいあの女は……」

ドワーフC「―――変態じゃ。あのよくわからん叫び声も何もかも変態の所業じゃ!」

ドワーフA「やっぱりそうか! 変態か! ああっ、見てみい、あのオッパイ! デカい! 変態じゃ!」

ドワーフB「ああ、変態じゃな! 大変な変態じゃ!! なんせオッパイデカい女は変態と相場が決まっておるでのォー!」

ドワーフC「変態じゃー、変態じゃー! やっぱりオルミーヌは変態なんじゃー!」

オルミーヌ「どういう帰結だ!!」


 しかしエルフどもにせよドワーフどもにせよ、ひでえ言い草である。


アルミン「なんにしても作戦会議したいんですけど」

信長「そうじゃな。ところでアルミンよ、ハゲの姿もチョビ髭の姿も見えぬが……ははん、死んだか?」

アルミン「嬉しそうに言うことか? まあ、ミケさんはともかく、父……エルヴィンさんは……」

信長「ッ………おい」


アルミン「――――ハゲました。盛大に」

信長「ざっまぁあああ! あのハゲざっまぁあああ! ギャハハ、やっぱな! やっぱな!!」


 腹を抱えて笑い転げる第六天魔王(今年で51歳)である。

 こんなんで織田家治めてたっていうんだから笑えない。そりゃ謀反もされる。


信長「クックック……ああ、笑った。しかし見違えたのう、アルミン?」

アルミン「挨拶は本当にこの辺で。今は取り急ぎ、この状況の打破に尽力せねば」

信長「ぬ――――それもそうか。そちらの兵は? 規模は? 兵種は? 簡潔に」

アルミン「先ほど水晶球の通信で把握したところ………こちらに呼ばれたのは、約2000の兵。

     剣兵が500、弓兵・銃兵・騎兵が400ずつに、石壁を精製できる魔導兵が100。魔導兵には既に破砕された城壁の修復作業に当たらせています。

     それと城の外、西方の山岳地帯に……200余りの非常に『足の速い』兵で構成された部隊と、それを率いる将が一人……否、二人おるようで。

     山岳の200は、いつでも行動可能とのことです」

信長「ほう。グ=ビンネンの増援と合流したか? 将とは、一人はユミルか。もう一人は誰ぞ? 誰が率いて―――ははん? ハゲか、チョビ髭か? それともメガネか?」

アルミン「貴方が良く知る、しかし知らぬのではないかと思うほどに成長を遂げた者です。会ってから存分にその器を量るがよろしい」

信長「抜かしおる。生意気になりやがって」ケラケラ



豊久「―――話ばまとまったんか?」

信長「おう、来たか豊久」

アルミン「ひとまず兵数の把握と、外の友軍との連絡はつきました」

豊久「うむ――――ならば、早うえれんとりばいに追いつくど、何せ――――」



 豊久は、闘志を込めて戦場を見やる。

 そして、叫んだ。



豊久「首ば掻き獲るんは、俺の役目じゃからのォーーーーーーーー!!!」


 島津豊久。妖怪首おいてけ。

 何気にエレンとリヴァイに先を越されたことにご機嫌斜めな三十一歳であった。




……
………

※あ、だめ、ぎりぎり、ぎりぎり間に合わない

 明日の夜に本当に終わり。

 マジで。マジで。許して。ほんと。つかれた。やばい

※申し訳ございません。今日投下できません。
泣き事ですが、ちょっと投下できる肉体と精神の状態になく。
というか明日朝から出張……。

僅かでも楽しみに待っていてくださった方々には誠に申し訳ございません。
もうしばしお待ちください

ガンガンいこうぜ(出張に)。

ええんやで。少しでも長くこのスレ楽しみたいから。
更新が滞るほど長く楽しめる(キチスマ)。

※ありがとうございます。
 出張準備もうすぐ終わる。出張終れば再就職活動しようと思います
 金はいいけど忙しすぎるんです。もう疲れた
 書きたいものが多くて書く暇がない地獄はもういやです
 ドリフターズもそうですが、
 血界戦線クロスの清霜が戦艦になる話とか、
 ジョジョ四部の最恐料理人トニオさんが鎮守府に着任しました、とか。
 元老舗洋食屋提督とか
 元鍼灸エステといった美の追求提督とか
 ロードバイク提督とか、
 幸運艦雪風の笑顔の秘密とかー
 ガチのヴィンテージワインやシャンパンを呑んだ隼鷹が深淵の令嬢になる話とか
 書きたいものが多すぎて、でも書く時間がない
 本当にお待たせして申し訳ございません。退職願じゃだめか。届出そう。
 ごめんなさい。ほんとうにすいません。だいぶいっぱいいっぱいです
 一生懸命頑張って仕事終わらせて、続きを書くからもう少しだけ待っててください

いやもうおまはんのいっちばんだいじなものはおまはんのいのちやけのう。

余所でも書いたが、こういう所の読み物は1の手慰みを不特定多数が享受するものだから、何も引け目を感じることはないですよ。
あと退職&転職は慎重によろ。

???:『これから皆さんを戦場へお送りします。しばらくお待ちください。』<<職業・ボーダー.
なンて事にならないようにして下さいな。
いのちだいじに。アディオス.

※うおおお急げ急げ投下開始ィーーー


………
……



 豊久が八つ当たりめいた叫び声を上げた頃、エレン―――進撃の巨人は、後詰めの軍をほぼ壊滅状態へと陥らせていた。

 目星をつけられた軍からすればたまったものではない。進撃の巨人の進行上にいた兵士たちは軒並みひしゃげて大地の染みと化している。

 後詰めの軍を率いる指揮官―――ラスプーチンは、進撃の巨人の手に掴みあげられていた。


ラスプーチン「――――ひ、ひ、ひぃ……!」


 ほんの少しでもエレンが力を入れれば圧死することは間違いない。

 だが、エレンは――――ゆっくりとその手を手放した。


ラスプーチン「……え?」


 呆気にとられるラスプーチンを尻目に、進撃の巨人のうなじから、ずるりとエレンの上半身が現れる。

 その黄金の双眸が、しかとラスプーチンを凝視する。

 極限の殺意と憎悪、激怒を煮詰めた様な歴戦の兵士の眼光に、ラスプーチンはたたらを踏んで悲鳴を上げる。


 その無様に、エレンは吐き捨てるように言う。


エレン「………チッ。なんだ――――雑兵か」

ラスプーチン「………は?」


 舌打ちを一つ、エレンは巨人体に命を発する。

 指先を折り曲げ、強く弾く。すなわちデコピンである。



ラスプーチン「ぶぁ……!?」ゴブッ



 指先がラスプーチンの顎を強かに撃ち払った―――巨人体の、しかも硬化した指先である。

 思い切り顎を振り抜かれた痛みに悶絶する、どころではない。

 ハンマーで顎を振り抜かれようなものだ。ごきりぶちりと、骨だけでなく歯がひしゃげ飛ぶ音が響いた。


エレン「当てが外れたぞクソッタレ。紛らわしいカッコしやがって……次はあちらの陣に一当てと行くか。

    ―――啖呵切って単身で突出した以上、将の首のひとつも持ち帰らなきゃあ……あいつらに顔向けできん!」


ラスプーチン「ま、まひぇ、ひ、き、きしゃま……」ヨロヨロ


 割れてひしゃげた顎を抑えながら、立ち上がるラスプーチン――――史実が物語る通り、流石の生命力であったが、


リヴァイ「その必要はねえ。一度戻れ、エレン。これだけ荒らしまわりゃ、こいつらもすぐには反撃に出れやしねえ」


 進撃の巨人の肩に飛び乗る、小柄な影に悪態を中断させられる。


エレン「その声は……追ってきていたんですか」

リヴァイ「ああ。てんやわんやだった城内は持ち直しつつある。戻って出直しだ。どうにも厄介な連中がいるらしいからな――――潰し散らす『機』は今じゃねえ」

エレン「リヴァイ兵長……しかし」

リヴァイ「それはてめえだ。いいから戻って来い………いい子だから」

エレン「………はぁ。あの、いい子って……もう俺、三十歳ですよ。ガキ扱いは」


 なおも口ごたえするエレンに、リヴァイは眉間に青筋を立てる。


リヴァイ「親戚筋の叔父の言うことが聞けんか」

エレン「……了解。了解しました、リヴァイ副長……分かりました。戻ります」


リヴァイ「敬語なんぞ使わんでいいというのに。今やおまえが兵士の長だ。堂々としやがれ……」

エレン(ふ、はは。貴方だけには一生無理そうですよ。俺に取っちゃ、貴方がずっと兵長です……)


 苦笑し、再び巨人の内部へとその身を沈めていくエレン。その肩に、リヴァイが飛び乗る。

 ずしん、ずしんと遠ざかっていく巨人の背に、叫ぶ者がいる。ラスプーチンだ。


ラスプーチン「わ、わらひを、だれだとおもっへいる……!?」

リヴァイ「知らん。失せろ。話しかけるな」

ラスプーチン「なじぇ、なじぇ、わらひを、みのがふ……なめているのふぁ!?」

リヴァイ「知らんと言っている」

ラスプーチン「く、くぅっ……な、なにをひている、デミども! ころせ、ころせえ!! にげるなぁ、ころふんだ、こいつらをぉ!!」

リヴァイ「なんだてめえ、しつけえな……ん? 身なりからして軍師か、将帥か? 死んで俺の手柄になりてえってんなら……」


 ここで初めて、リヴァイはラスプーチンに視線を向け――――言いかけた言葉を切る。
 ・・
 一目で理解したのだ。エレンと同じように。そして、どうしてエレンが見逃したのかを。


リヴァイ「………これは私見だが。俺の経験上、てめえのような輩を体現するのに最も的確な表現が一つある。一言だ。たったの一言で表現できる」


 人差し指を立てて、呆れたようにリヴァイが言う。


リヴァイ「―――てめえは『薄っぺらい』んだ。どうしようもなく薄い」

ラスプーチン「な――――な、に?」

リヴァイ「頭が回ろうと口が回ろうと、能力があろうと実力があろうと、そこに厚みがない。信念がないからだ。覚悟がないからだ。てめえの人生は、薄い。

     表面上はこびへつらう輩がいても、それは心酔しているからじゃあない。

     そうした方が利があると踏んだ打算的な関係に過ぎん。否定できんだろ―――てめえには。身体を張ってくれるやつが誰もいねえてめえには」

ラスプーチン「――――!?」


 ラスプーチンは、気づく。

 気づいてしまった。

 自分は今、一人だ。いつの間にか、周辺を固めていた兵士は軒並みエレンに吹き飛ばされてしまった。

 僅かに生き残った兵達も、逃げ出している――――今、まさに逃げている。

 振り返ることさえしない。ラスプーチンの安否を気遣う者は一人もいない。

 ―――廃棄物と成り果てる前の、自分そのものが、此処にいた。

 それを証左とし、リヴァイは「ほらな」と肩をすくめ、


リヴァイ「『薄い』ヤツなんぞ所詮はその程度だ。辛いぞ? そういう輩はいつだって孤独に無惨に情けなく泣き喚いて死ぬと相場が決まってる」

ラスプーチン「!」

リヴァイ「自分を軍師と言ったな。みじめで苦しい時であればこそ、状況を打破せんがために、灯を絶やさんとあがくために、前を見る者こそが軍師だ」


 城壁の上に立ち、戦場のどのような変化も見逃すまいと視線を走らせているハンニバル・バルカを見て、リヴァイが言う。

 リヴァイは初見であるが、その隣で同様に戦場の様子をつぶさに観察する初老の男―――スキピオ・アフリカヌスも。


リヴァイ「将だと? いかなる苦境に在ってなお、余裕たっぷりに笑えぬ者のなにが将帥か。死んでも殺す覚悟を持たぬてめえに、兵を率いる資格はない」


 エレンに潰され損なった敵兵の怨嗟と悲鳴は無論、死に損なってしまっている味方の兵達の苦悶や泣き声すらをも一身に浴び、

 それでもなお笑みを浮かべる織田信長とアルミン・レイスを見る。

 見違えるほどに成長し、壁内の国を一つに纏めんと辣腕を振るい続けた、戦友たるエルヴィン・スミスを思う。


リヴァイ「まして……剣戟が乱れ飛び、銃弾が飛び交う、戦場という名の地獄を切り開く兵士の誰が、てめえなんぞのために命を賭けるものか」


 鷹の瞳で戦場を見やる那須与一とサシャ・ブラウスを、

 今にも城壁から飛び降りてひと暴れしそうなほどに戦意に猛る島津豊久を、

 そして自らの後継となったエレン・イェーガーに視線を向け、

 最後に、己の妹分であり、親友であり、共に巨人に抗い命を散らせた兵士である―――イザベル・マグノリアと、ファーラン・チャーチを想った。

 そして、


リヴァイ「てめえのようにぎゃあぎゃあと喚き散らすだけで、散って行く兵たちを押しとどめることもできん無能の――――何が軍師か。何が将帥か。何が兵か。何が男か?」


 ラスプーチンを見下して、リヴァイが吐き捨てるように言う。


リヴァイ「笑えん冗談だ、こちらの世界に来る際に『置いて』来たのか? 竿無し玉無しのオカマ野郎め」

ラスプーチン「――――ッ、ぎ、ぎ、ぎじゃま……ッ!!」

リヴァイ「あ? ……おいおい図星かよ。情けねえツラしやがって……笑わせるなよ。ウチの世界の訓練兵はおろか、一般人の女どもよりなっちゃいねえぜ」

ラスプーチン「ふざ、けるな、きさま……お、おりてこい。ただがえ……戦えよ。にげ、るな……」

リヴァイ「くどい」


 まだラスプーチンは何事かを叫んでいたが、リヴァイは視線を切り、二度と振り返らなかった。


リヴァイ「エレンが見逃すわけだ……てめえなんざ脅威に値せん。むしろ生かしておいた方が良さそうだ………精々無能な指揮で俺たちを楽させてくれ」


 そう告げ、ポンと進撃の巨人の肩を叩くと、


リヴァイ「無駄な時を過ごしちまった………戻るぞ、エレン。懐かしい顔ぶれが………ヨイチもノブも―――トヨヒサもあの城にいる」

進撃の巨人「!!!」ダッ

リヴァイ「ッ! ……おい、急に走るな……びっくりするじゃねえか。もっと落ち着いて走れ。ずいぶんと揺れるぞ」

進撃の巨人「トヨヒサ!! ヨイチ!! ノブナガ!! シャラ!! エルフノミンナ!! キイチゴジーチャン!! オッパ……オッパイーヌ!!」ダダダダダ

リヴァイ「オルミーヌだろ……おい、聞いているのか。はしゃぎやがって……いつまでガキの新兵気分だ? てめえは俺の後継という自覚を……」クドクド

エレン(なんかますます口うるさくなったなー、リヴァイ兵長……でも)


 巨人体の中、エレンは目を閉じた。


エレン(アルミンやミカサ、同期の連中……それ以外じゃ、この人やオルオさん、ペトラさん……元リヴァイ班の人たちぐらいだ。

    今や俺をまっすぐに叱ってくれる人は……ヘマやったり無茶した俺のケツを持ってくれるのは)


 いつだって、自分を叱ってくれる人たちのことを。

 化け物の自分を、人間にしてくれる人たちのことを。


エレン(俺ぁ幸せ者だな)


 巨人の体内で浮かべた笑みは、かつて少年の頃に壁の外を夢見たときと、寸分変わらぬ物だった。


リヴァイ「きめぇな。何笑ってんだオイ」ポカッ

進撃の巨人「イタイ」


 そんなやりとりをしていると――――二人の背後、数百メートル以上先で、何やら巨人の声がする。


リヴァイ「ん?」

進撃の巨人「ア?」


 振り返れば――――超大型巨人がいた。

 何やら細った体から、かつてないほどに蒸気を噴き出しながら、膝を折ろうとしている。


リヴァイ「」

進撃の巨人「」


 見るからに―――自爆寸前であった。


リヴァイ「………オイ、前言撤回だ。急げ。巻き込まれる」ドスッ

進撃の巨人「オアアアアアアッ!?」チョウイタイ


 わざわざうなじ近くにブレードをブッ刺して自分の身体を固定しながら、リヴァイが急かす。城壁まであと数キロであった。全力でひた走る――――かつてない速度であったという。

 超大型巨人が自爆したのは、二人が城塞へ上った直後だったという。

 爆発した中心部は、先ほどエレンが攻めた場所――――ラスプーチンがいた所であったが、エレンもリヴァイも、その軍師崩れの名すら聞いておらず、顔すら覚えていなかった。




……
………


………
……



 そして、十五年の成果を示すために、彼の前に立つ。


豊久「来たか。えれん・いぇーがー」

エレン「来たよ。シマヅ・ナカツカサショウユウ・トヨヒサ」


 城塞へと戻ったエレンは巨人化を解き、城塞の上へと飛び降りた。

 目の前には、己の英雄たる島津豊久。

 島津豊久の双眸には、見違えるほど逞しくなったエレン・イェーガーが映る。


豊久「幾度の修羅場をくぐってきた」

エレン「百より先は覚えていない」

豊久「幾人の首級ば挙げたか」

エレン「幾ら首を刎ね飛ばそうと、おまえらと掴んだ勝利には及ばぬ」


豊久「は、は、は。おいの見込み通りじゃ。ぬしゃあ俺と同じよ。帥(すい)たるものには成れぬ。御大将ん器でもなか――――只々ひっ跳び首を掻き獲る」

エレン「ああ。ただの兵士だ」


 そう告げて、エレンは腰の大小の内、脇差を豊久へと差し出した。

 轡十字の家紋の入った脇差を。


豊久「――――もういらぬか」

エレン「ああ。コイツに幾度も救われた。何十回も死ぬ思いをした。こいつの重みを感じるたびに、消えかけた火に油をぶっかけたように燃え滾った。

    国は獲り返せたよ―――――だから、もういらん。お守りはいらん。ここから先は、俺の夢だ」

豊久「よかぞ………ほう? よう手入れされとるの」ズラッ

エレン「ありがとうな」

豊久「ふむ―――――うむ」

エレン「さて」


 互いに視線を切り、同じ方向を見る。再び集まりつつあるエンズの大軍勢に。


豊久「そうかあ………国ば、しかと獲り返したか」

エレン「応よ。なんだ、がっくりしやがって」

豊久「いんや………美事。先ば越されたのう。こん国ば今や人界万里のどんづまりじゃ」

エレン「なんの、こちらは国獲りに十五年をかけた。完全掌握まで十五年もだ。そちらは一年と半分と『あと少し』か『滅びるか』――――行くんだろトヨヒサ。その結果でどちらが先かはわかるだろ」

豊久「―――――お」

エレン「呆けんなよ。そこが首狩りの合戦場であろうと、悪鬼羅刹乱れる巣であろうと、人も魔も鬼も羅刹もさくりとおっ死ぬ鉄火場であろうとも。

    たとえ俺が死ぬ明日が――――今日であろうとも。

    お前が行くならば俺も行く。

    おまえほっとくとすぐに死にそうだしな。どーせまた先陣突っ走って斬った張ったやってんだろう」

豊久「くっ、くく、くは、ははは………お前が言うんか、それを、それを!!」


アルミン(ほんとそれ)

信長(さっきやったこともう忘れたのか糞うつけめ)


 二人の背後で、内心でそうぼやきながら、アルミンや信長が軍へと鋭い指揮を飛ばしている。


 時折スキピオやハンニバルの意見に耳を傾けながら配置を決め、遠く『飛龍』の山口中将へ再爆撃のタイミングなどを取り決めながら。

 戦支度は、着々と整っていく。
 
 そして、遂に――――エンズの本隊と呼ぶべき存在が進軍を開始した。
 
 
豊久「えれんよ」

エレン「ああ、大丈夫だ。分かるよ―――あいつらが頭だろう? 今度は見間違えることはねえ」


 それぞれが異形の徒たちを『正しく』率いる、『正しく』帥や将や兵である。

 源九郎判官義経。
 
 土方歳三義豊。
 
 明智惟任光秀。
 
 アナスタシア・ニコラエヴァ・ロマノヴァ。

 そして―――王がいる。
 
 黒き王が。


 彼らは城塞の前―――100メートルほどで立ち止まる。


 舌戦を仕掛けようとでもいうのか――――まず口を開いたのは、義経だった。


義経「あはは、なんだ与一。女連れか。良い身分だな。おまえにとってそいつはなんだ? 巴御前か?」


 それは痛烈な皮肉であった。だが与一はそれに微笑みすら見せ、言い放つ。
 

与一「さて? さもあらば私は天下一の果報者。決して離しますまい……どこぞの静御前のような末路だけは、あまりにも『あわれ』だ」

義経「あははは―――吼えやがったな痴れ狗。是が非にでもブチ殺す」ピキッ

与一「フフフやれるもんならやってみろブ男」ニコニコ

サシャ「????」


 義経の皮肉を更に激烈とした皮肉である。隣で聞いていた信長と通信で聞いていた多聞、

 ついでに敵方の明智が引き攣った笑みの浮かんだ蒼い顔をしているが、当のサシャには意味の分からない皮肉であった。

 アルミンは聡いので、恐らく女がらみの誇りを傷つけるようなこと言ったんだろうなーと当たりを付ける。大体当たりであった。

 なお豊久とエレンはバカなので、よくわからんが挑発が成功したといった認識であった。本当に戦闘馬鹿である。


 そして土方歳三は、


土方「―――島津豊久」


 もはや既に、島津豊久以外はその目に映っていなかった。


豊久「おう、土方の。今日こそは飛んで逃ぐるはなしじゃぞ」

土方「無論。もはや島津も薩州も知らぬ。この戦の勝敗すら、俺にはどうでもいい。

   ただ貴様が貴様であるが故―――俺は貴様と斬り合うことにした。斬らねばならぬ」


 ずらり、と腰のものを引き抜いた。

 口元には笑み。壮絶な殺意を瞳にみなぎらせ、


土方「いかれ者同士、日本武士(ひのもとさぶらい)同士――――士道も誠もなき『いかれた』戦で、殺し合おうか――――糞馬鹿め」

豊久「応、かかっち来いや―――俺から尻尾巻いて逃げおった負け犬め」


 互いに互いを殺すと誓い、視線を切った。


 そして、明智光秀が、
 

光秀「織田の大虚け」

信長「おう、なんだ、恩知らずの金柑頭」


 売り言葉に買い言葉である――――当然だ。互いに互いを殺したくて殺したくてしょうがないのだ。


光秀「本能寺にて落とし損ねたその御首―――此度こそは必ずや頂戴仕る」

信長「うつけが。本能寺のあれこそが、てめえにとっての千載一遇よ。逃した魚がどれだけ大きかったか――――第六天魔王を敵とした愚かさを、改めて悟って死ねい、謀反者」


 互いに浮かべる表情は笑み。帥たる者が見せる余裕。互いに忌々しくも、それは完璧であった。
 
 ―――冷や汗一つかいた方が負けだ。
 
 動揺は見られない。焦りはない。互いの必勝を心から信じている、そんな顔。

 互いの力量は、『生前』に把握済。

 なれば後は―――どれだけ『こちら』で得たものが多く、濃く、深いか。

 それはそんな戦いであった。


スキピオ「そちらの女は、何もないのか? なんだ、その化け物たちの慰み者になってる哀れな女か? ローマに来なさい。保護してあげよう」

ハンニバル「んん? おー、別嬪だな。そーかそーか、カルタゴに来なさい。保護してあげよう」

アナスタシア「………私は貴方達を侮らない」

スキピオ「………ほう?」

ハンニバル「ふむ?」

アナスタシア「貴方達の智謀を侮らない。たとえ私が生きた数千年も過去の偉人だとしても。

      ―――ましてハンニバル・バルカ。そしてスキピオ・アフリカヌス。破れて消えて埋もれていった私に、侮る理由はない」

スキピオ「………訂正しよう。面倒臭い女だよ、あんた。そちらのいかれ共より随分と広く物事を見れそうだ――――危険だな」ニィッ

ハンニバル「本気で殺すのが惜しくなったな――――マジでカルタゴこねえ?」ニヤリ

アナスタシア「光栄よ、お爺様たち」ニコリ


 やはり浮かべる表情は笑み。一方は美女、方や爺の二人組。
 
 しかし冷たく、鋭く、命を見通すような視線だけは、互いに共通していた。


アルミン「あのボロを着たのが敵の御大将?」

黒王「………」

晴明『ええ――――私も今、そちらに』

アルミン「こちらにって……ッ!?」


 大量の符が舞い飛び、人型を形成していく。符術だ。
 
 やがてそれはパラパラと剥がれ落ち、内から現れ出でたのは―――安倍晴明。
 

晴明「黒王」

黒王「安倍晴明か」

晴明「かつて交わした言葉の通りだ――――人の世を救わぬ救世主など救世主に非ず。

   無用有害そのものだ。もうやめぬか?」
   
黒王「やめぬ」


 それはもはや分かり切った意味のない問答だったのだろう。間髪入れず、晴明は言う。


晴明「されば無理やりにでも炉にくべて焼却するのみ―――二度と生き返らぬように、貴様には灰の一片すら残さぬ」

黒王「ならば私も答えを返そう―――人は賢しすぎた。もはや捨て置けぬ。捨て置けば世を食い潰す。

   ――――故に滅ぼす。血の一滴すら残さずにだ。それが私の救世だ」


 その思想は水と油である。だが結論は一致した――――邪魔をするのならば殺す。
 
 もはや互いにある者はそれだけだ。残るものは死のみだ。どちらかが死ぬ。あるいはどちらも死ぬ。


エレン「トヨヒサ。俺は周囲の邪魔者片づけりゃいいか?」」

豊久「応。頼む」

エレン「引き受けた………あのサムライ、強いぞ。勝てよ」

豊久「誰に言っちょる。お前も死んでくれるな。野垂れ死にだけはの―――恥ぞ」

エレン「ほざけバーカ」


 二人が不敵に笑い合う間にも、互いの軍の気配が大きく膨れ上がっていく。


 誰もが分かっているのだ。

 決戦が始まる、と。


エレン「それじゃあいっちょ、競争と行こうぜ―――」

豊久「………乗った。大将首じゃ。土方ん首ば獲ったならば、次んあすこでふんぞり返っておるボロを着とう奴輩めじゃ。首を獲る。首を獲って、こん戦ば終わらせる」


 豊久は刀を抜き放ち、叫ぶ。


豊久「そして俺は帰るのだ―――――薩州に!!」


 次いで、エレンも倣うようにカタナを抜き放ち、叫ぶ。


エレン「俺は!! シガンシナに帰って!! 壁の外を冒険するんだ―――必ず!!」


 互いに視線を向け合い、笑う。


エレン「―――――っはははは!! 変わってねえなあ」

豊久「お前も、ナリはデカくなっとうが、中身ばそうかわっとらんの」


 誰もが分かっているのだ。

 決戦が始まる、と。


エレン「それじゃあいっちょ、競争と行こうぜ―――」

豊久「………乗った。大将首じゃ。土方ん首ば獲ったならば、次んあすこでふんぞり返っておるボロを着とう奴輩めじゃ。首を獲る。首を獲って、こん戦ば終わらせる」


 豊久は刀を抜き放ち、叫ぶ。


豊久「そして俺は帰るのだ―――――薩州に!!」


 次いで、エレンも倣うようにカタナを抜き放ち、叫ぶ。


エレン「俺は!! シガンシナに帰って!! 壁の外を冒険するんだ―――必ず!!」


 互いに視線を向け合い、笑う。


エレン「―――――っはははは!! 変わってねえなあ」

豊久「お前も、ナリはデカくなっとうが、中身ばそうかわっとらんの」


https://www.youtube.com/watch?v=z3GrlH_kpoE


エレン「言うぜ、妖怪首おいてけ」

豊久「応。言うたど、死に急ぎ野郎」


 二人が軽口を叩きあった頃、黒王と晴明は、申し合わせたかのように動き出した。


エレン「お前の夢は?」

豊久「決まっどうが――――我が島津と徳川んすくたれどもとの戦ば終わっておらぬ。生きて薩州ば帰る。叔父上殿の天下獲りじゃ!」

エレン「譲れんよなあ。諦めきれねえよなあ。夢ってそういうもんだよな」


 晴明と黒王は、互いが互いに手を翳す。

 晴明は地に。

 黒王は天に。


豊久「ならば」

エレン「ああ、そうだ」


 ――――ここに、開戦の火蓋は切って落とされた。



豊久・エレン「「てめえらは、邪魔だ」」



 怒号を上げて迫りくる異形の軍。

 相対するは人の軍。

 その陣頭に立ち、城壁の外へ躍り出る影は二つ。

 そう、それは――――。 



豊久「五月蠅い! 駆逐じゃ!! 駆逐してくれようぞ!」

エレン「首おいてけ! この世から、一匹残らず!!」



 進撃の漂流物(ドリフターズ)と、獲物を屠る薩摩隼人(イェーガー)。



【~劇終~】


※これで進撃の巨人SSという名を借りた進撃のドリフターズは幕引きです。あ、おまけもあるよ。

 丸々三年間……長らく書いてた。最初から最後までお付き合いいただいた方々、本当にありがとうございました。

 おまけは以下の通り。あくまでついでに見たい人向け

 ・設定集(設定厨向け。その後のアルミン王とかコニーとかも)

 ・ボツ集(丸三年以上書いてたせいでボツネタやカットしたシーン。かなり多い)

 ・ある日のイェーガー家(オルテに出張中のエレン。その頃のシガンシナ・イェーガー家の一コマ)

 ・山奥組の悲嘆(地獄開始)

 ・アニとミーナの人情紙芝居的何か

 ・ジャンとマルコの人情紙芝居的何か

 ・>>1の過去作品およびこれから投下予定の作品等紹介

 ・etc


 といった感じ。本編は完結なので、蛇足的なものだよ。ものすごく多いけど。読むという方は続きへドゾー。


【設定集】

【エレン・イェーガー兵長】
 みんな大好きシガンシナ産の汎用薩摩人型決戦兵器・うなじおいてけゲリヲン。別名キョジン・スレイヤー。ジャイアントキリング。全自動絶対巨人殺すマシーン。巨人死すべしジヒはない。

 かつては実力に見合わぬ理想を抱き、気持ちばかりが逸って死に急いでいた彼ですが、なんということでしょう、島津の心意気を拗らせて地道に努力という名の血の小便を流し続けた結果、人類最強クラスの仲間入り。

 巨人化時の対人戦闘においては間違いなく壁内最強。ロッド・レイスの遺産や実家地下室に保管されていた巨人化薬によって硬質化を始め、【叫び】の力もある程度は自由自在となった。

 つーか勝てるわけがない。リヴァイも最終的に制御不能と諦め、兵長の席を匙ごと投げた。まさに首輪が外れた餓狼状態。

 戦場で対峙したら死を覚悟、生きて帰れてもトラウマで廃人確定。なんかこの巨人執拗に首おいてけって叫ぶんですけど。

 腕がもげても足が千切れてもフツーに再生して襲い掛かってくる。心臓か頭を潰されない限りは絶対に倒れないが、そもそもそれを成せるヤツが皆無なので敵にとっては悪魔そのもの。

 毎夜悪夢にうなされること請け合い。アイエエエ。イェーガー!? イェーガーナンデ!?

 人間の時は敵を弱体化するテクニカルな面とコンボとダメージを蓄積してゲージを貯めて一撃必殺を行うタイプ。怒りで戦闘能力が増幅するタチの悪いタイプ。

 巨人の時は初手・瞬獄殺というクソゲーめいた性能で圧倒する。

 エレンと相対する場合、相手は初手で仕留めない限りズルズルと長期戦に持ち込まれて詰むか、巨人化されてプチッと潰される。


【ミカサ・イェーガー】

 『シガンシナの奇跡』から一年後、まさかの兵士引退。先輩同期から引き留める声が多かったが、「赤ちゃんが生まれるので」と妊娠をカミングアウトし、周囲の度肝を抜いた。

 エレンも知らなかったらしくビックリしてた。まだ綺麗だったアルミンはボロ泣きして喜んだ。

 ジャンは白目剥いて尿を漏らしながら死んだが、リヴァイ兵長の雑な蘇生術によって生還する。(腹を踏みつぶす)

 その後ペトラやナナバといった先輩女性兵士に囲まれ説教を喰らう。妊娠しているのに立体機動装置を使うとは何事か。ミカサが説教で涙目になったレアな事件として知られている。

 そんなこんなで引退。豊久から聞かされた「お家を守る」という戦国の世における女子の役目をしかと守ったのだ。

 妊娠、出産、子育てを経たことで筋力・耐久のステータスがダウン。女性らしいふくよかな体つきになったが、育児中も最低限の鍛錬は欠かさず行う。

 たまに新兵達の共同訓練にゲスト参加すると、新兵達の誰もが泣いて喜ぶ。多分喜んでる。みんなドMだから。

 筋量は衰えたものの、技量は以前より十割増しで、戦闘能力は健在どころか今が全盛期である。

 生身でガチでやりあえるのは未だにリヴァイかケニーくらい。コニーですら「掴まれたら終わる。殺しに行かないとこっちが死ぬ」というガチ戦闘でないと負けるという悪夢。

 『戦鬼』の異名で畏れられた。

 なお、結婚後から徐々に運気が上がり始め、幸せの絶頂にある。


【アルミン・アルレルト伝説】

・石造りの地下に逃げ込んだ貴族が地下居住区ごと押し潰された。地盤沈下による事故死として処理される。

・石造りの建造物はダメだと思って木製の建物に潜んでいたら爆破された。爆弾魔(ボマー)ってヤツの仕業にされる。

・最後まで反乱した貴族の屋敷の前に、石槍で串刺しにされた憲兵たち百名(まだ生きてる)を晒して自害に追い込んだ。

・生き残った貴族子息たちは良くて飼い殺し、なまじっか優秀で反抗的な者は何故かどう見ても事故としか処理できない事件で死ぬ。

・人買いが地下街での人身売買の密談を行った数分後には駐屯兵団のガサ入れが入る。石造り=ちょっとした石符の応用で会話は全て筒抜け。

・政敵が弱みを握るためにハニートラップを仕掛けるものの、信じて送り出した女諜報員は全員ち○こに敗北して寝返る。

・彼の政治を批判する記事を書いた記者はなんらかの事故に遭って再起不能になる。

・名言:あまり私を怒らせない方がいい。

・ヒストリアという喪女の愚策にまんまと引っかかり既成事実からの結婚コンボで王になり、最後の最期で敗北。伝説は幕を下ろす


【その後のアルミン・レイス王】

・出来ちゃった結婚に壁内大ブーイング。やっぱアルミンって奴は鬼畜なんだ、ヒストリア女王を無理やり手籠めにしたんだ、という噂が蔓延。真実は真逆。

・ヒストリアは外面良くし過ぎたせいでこうなったため、慌てて火消しに回るが逆効果。ヒストリア女王はあんなドクズにもお優しい偉大なお方なんやで、という噂が真実として定着

・アルミン激怒。が、復讐や粛清ではなく、ガチで政策に乗り出す。まずは食糧事情の改善を図りつつ、壁外調査を急務として資源見つけてこいと調査兵団を馬車馬の如く働かせる

・僅か数週間後には、ウォール・マリア南東に海を発見。アルミンが直接乗り込み、本領発揮する

・海辺に沿って石壁の符で簡易的な城塞(縦六キロ、奥行き10メートルという狂気)を三ヶ月で築き上げて拠点とする。魔導兵達の何名かが過労で再起不能になるが、王もクタクタで誰もが奮起する

・更に増築・増設を繰り返し、もはや要塞と化す。王がミイラのようになっているのに挫けるわけにはいかないと、魔導兵達超奮起する。

・この頃、長女・エメリアが誕生。容姿は両親のいいとこどり、性格は聖母そのものに育つ。その胸はささやかであった。

・その後、要塞を中心とした更に十キロを囲うように更に城塞を建設。石壁って超便利。でも作るのは魔導兵。王はもはや死体同然だったが、流石に耐え切れなくなった何人かが海に身投げし、海の栄養となる

・僅か二年で城塞は完成し、その後内側に街を発展させる。もはや要塞都市。魔導兵達の多くは心を病み、自室で一度しかできない空中ブランコを行いオブジェと化す者が続出する。アルミンはこの時期、ベッドの上で介護を受けてた

・回復した後は、帆船を自ら設計・開発。軍での運用を成功させ、漁業という職を民間に周知し、多くの職にあぶれた若者たちを救う。やってることは社畜の増産だが国力アップでぐう有能。

・漁業でトライ・エラーを繰り返していた一年後、魔導兵時代で無駄に手先が器用になったため、貝殻や珊瑚で作ったアクセサリーを妻と娘にプレゼント。これまた産業となって壁内で大人気に

・この頃、長男・アルテアが誕生。容姿と能力は両親の良いとこどり、性格は両親の悪いとこ取りという最悪な魔王二世となることにはこの時期、王の近衛にまで出世していたグリシャ以外は気づいていなかった

・海産物の調理方法に頭を抱えるが、こういった料理にはまるで疎いため本職に丸投げ。その結果やたら上手いシーフードシチューが出来てご満悦。以後王家の大好物に。

・なんやかんや飴と鞭でいい感じにウマい空気吸いながら政治に慰問に執務に頑張りまくる。息子はいつかブッ殺そうと思っている。娘に手を出す奴はち○こをもいでころす。


【スプリンガー伝説】

・直径1メートルぐらいの生木を双剣で両断したり、徒歩でシーナからローゼへと向かった司令を慌てて騎馬で追いかけたが、何故かコニーの方が二時間以上先に着いてる

・高速機動部隊にはスプリンガー兄妹のためなら死ねるという兵が大半

・父ちゃん母ちゃんに贅沢させてやりたいという俗っぽいことを言いながら、給金の八割以上を孤児院に寄付している事実を知った新兵が号泣した

・ラガコ村に住む父ちゃん母ちゃんは超誇らしげ

・そういった品行が知れ渡っており、コニーに言い寄る女性は財産目当てではない純朴な美人が多かった

・しかしブス一筋のコニーは申し訳なさそうにすべて断る

・これには父ちゃん母ちゃんも苦笑い

・ある日伝説級のブスとやたら美人揃いの侍従を7名連れて実家に戻った

・まさかのブスと結婚。壁内世界はちょっとしたお祭りムードに。号外の見出しは【ああ】スプリンガー司令、まさかのブス専【やっぱりか】

・この新聞社はその日のうちに潰れた。物理的に。なんか物凄く速くて鋭い剣状のもので事務所が滅多切りになってたとかそんな感じ。犯人は複数犯と思われる。

・自分とヒストリアの結婚の時よりお祝いムードになったことにイラッときたアルミンが、コニーへの嫌がらせ方法を考え始める。駄目だこの王

・侍従の一人とコニーの弟のマーティンも婚約。なんか据え膳食ったら後に引けなくなって負けたとか言ってた

・他の侍従六人も遅れて高速機動部隊の部下たちと結婚。仲人をしたコニーは本人たちより嬉しそうで、部下は男泣きに泣いたとか

・その後、コニーとブスは六男二女に恵まれる。頑張りすぎだ。


【ブラウス家の悪夢】

・なんか長期出張でいなくなってたサシャが妊娠して帰ってきた

・サシャの父がブチ切れて壁内の男共を片っ端から去勢しに走る。

・地方妖怪・ち○こおいてけの誕生であった

・サシャは生まれた男児を『ヨイチ』と名付けて可愛がった。父親は依然不明である


【悲報―――ジャン・キルシュタイン童貞卒業(なお35歳で捨てたもよう)】

・なんか黒髪美少女モブの猛攻に押されて五年後に結婚したらしいですよ

・だけど生まれた娘に『ミカサ』って名前つけようとしたりして、なんていうかもうダメだこいつ


【愉快なアッカーマン一家と、カルラ・イェーガーのその後】

・二年後ぐらいに娘のレヴィ・アッカーマンが彼氏を連れて実家に来たんだけど、その相手がグリシャ・イェーガーだっていうからンモー

・とりあえずグリシャと三日三晩死闘を繰り返してひとまず付き合うことは認めて貰えたもよう

・エレンとミカサはいろんな意味で複雑だったとかなんとか。交際から六か月後に結婚する。婿入りしてグリシャ・アッカーマンとなる。

・カルラは弟に先を越されたとなんだか焦りだす

・しかし自分より弱い男とは結婚したくない(というかエレンもミカサも認めてくれない)

・「私より強い男に逢いに行く」と書置きを残し、一人新大陸を目指し、海に出る

・数年後、なんか色々大陸とか発見して、新種の植物とか持ち帰ってきたものの、男の影は無し

・物凄い美人になっていたが、戦闘力がもはやエレン(生身)でもグリシャでもミカサでも勝てない存在になっていた

・流石に少し丸くなっていたエレンとミカサも「もう弱くてもいいから結婚していいよ」と妥協

・壁内でお見合いを繰り返すが誰も彼もがノーサンキュー

・カルラ、とうとう二十九歳に。焦りだしたころ、アルミンから魔のお誘い―――「ユー、ウチの息子をヤッちゃいなよ」

・その発想はなかったと、アルミンの息子、つまり国の王子であるアルテアを手籠めにする。護衛? グッスリオネンネ中だぜベイベー。天井の染みを数えていれば終わるわ。

・既成事実からの結婚。自分が逃れられなかった宿命を息子にも押し付けかつ尻に敷くというアルミンの黒い政治手腕がうなりを上げた

・なんやかんや幸せになって終了


【ボツ集1】

サムエル「ミ……ミーナどの」ガクガクブルブル

ミーナ「男根と申したか」

サムエル「て、手前はそのようなことは…………」

ミーナ「―――――」ヒュオッ


 ゴキュッ


サムエル「」

ミーナ「口は災いの元」


 ミーナのマーラヘッドによる打撃はち○こパンチ(第三の手)と呼ばれる。


 ボツ理由:ミーナもサムエルも死んでた。知ってた。でもなんか書いてた。


【ボツネタ:ドリフターズと調査兵団精鋭たちとの夕餉】

ハンジ「食糧の配給だよー、はい並んで並んでー」

豊久「飯(まま)じゃ、飯じゃー」

ゲルガー(チッ……ドリフターズだかなんだか知らねえが、新顔が偉そうに……ちっと上下関係ってのを叩き込んでやろうか)


豊久「割り込みだ!! 割り込んだだろう!? なあ、割り込んだだろうお前。首か糧食おいてけ」ジャキッ

オルオ「」ジョバー

ゲルガー(………やめておこう。なにあれ超怖い。ひでえカツアゲをみた)

豊久「ぬ」ジッ

ゲルガー「げ(ヤベ、目が合っちまった)」

豊久「おお、お主! その髪型! 傾いちょるのう。南蛮や伴天連にもお主のような頭ばした者はおらんかったが」

ゲルガー「は、は? か、かぶく? ナンバン? バテレン?」

オルミーヌ「オシャレだとかカッコイイとか、そういう意味ですよ」


【ボツネタ:尺と展開の都合でカットしたアルミン・レイスvsライナー・ブラウン】


アルミン「こうして君と同じ高さの視線で話せるとはね」

ライナー「クリスタは………」

アルミン「ああ。そういえば、君はクリスタに―――ヒストリア・レイスに惚れていたんだったか」

ライナー「クリスタ……ヒストリア・レイス? それが、クリスタの本当の名か……?」

アルミン「ああ、そうだ。冥土の土産代わりに覚えておくといい。……そうそう、それともう一つ。

     今の僕の名は、アルミン・アルレルトじゃない――――アルミン・レイスだ」

ライナー「えっ」

アルミン「もう私のものだ。私だけの。絹糸のように美しい髪も、薔薇色の頬も、蕾のような唇も、星々よりも煌く瞳も、柔らかい肢体も………私だけのものだ」

ライナー「」

アルミン「最初から――――おまえのものじゃあないがな!」

ライナー「」ブチッ

アルミン「怒ったか、鎧の! 怒れ怒れ!! 貴様との馬鹿騒ぎも、今度こそ仕舞いだ! 噛みしめろォ!!」


※NTRになるのかなこれ。なんにせよアルミンが胸糞すぎるのでやめたボツネタ。


【ボツネタ:坊主嫌い】

信長「マジでテメーらが作ったんじゃねえの、この城壁」

エルヴィン「元からあったとされている」

信長「アレだ。100年くらい前に、壁内にどっかの領主がいて、そこを乗っ取ったりとか」

エルヴィン「不明だ」

信長「そうとしか考えられんだろうが!! 元からあった!? アホか!!! 内側にも壁があるんならちょっとブチ割って調べりゃよかろうが!」

エルヴィン「王政府やウォール教がそれを禁じている」

信長「王政府とやらはなんとなく分かるが、なんじゃ、そのうぉーるきょうとやらは」

エルヴィン「壁を崇拝する集団………まぁ、一種の宗教だな。ここ数年で多くの有力者を得て力を伸ばしつつある」

信長「ま た 坊 主 か !! どうしてくれよう!! どうしてくれよう!! 決まってます焼き討ちでーす! おのれ顕如ォォオオオ!!」ムキーッ

豊久「顕如なら秀吉に冷遇された挙句に八年前死んじょるぞ」

信長「マジで!? でかしたハゲネズミ百万石加増」

豊久「どんだけ坊主嫌いなんじゃお前は」

【ボツネタ:ウォールマリア東突出区のカットシーン】

信長「えれんとよくつるんでる馴染みの二人は、あえてえれんから引き離しておいた方が良かろう。みかさはともかく、あるみんとやらは、りばいと同行させれば牽制できるじゃろ」

エルヴィン「…………人質に取られる、と?」

信長「追い詰められたヤツってなぁ、下種い手段に手を染めやすい。つーか追い詰められてよーとなかろーと――――やるぞ? 俺なら」

エルヴィン「悪魔かおまえか」

豊久「阿呆。戦国ん世において人質なんぞ基本じゃ。維新斎様もしばしば死地ば入っとったしの」

エレン「は?! まさかの肯定!?」

豊久「おう。秀吉は既に良人ばおった手前の妹ば無理やり離縁させ、家康ん室ば嫁がせたな。人質としてじゃ」

ミカサ「」←絶句中

アルミン(成程。効果的だッ………メモしておこう)←ラーニング中

信長「フハハハハハハ!! であるか! 猿め、やりおるわ!」

リヴァイ(目が本気だ…………マジでコイツらの世界はどーゆー世界なんだ)

信長(あっちで俺がやった所業話したらコイツらどんな顔するだろーなー)ウフフフ

与一(気になる人は『信長 クズエピソード』とかでググると幸せになれます)

ジャン(クソだこいつらマジでクソだ)


エルヴィン(知性持つ人同士の戦においては、常時人間性を捨てなければ勝てないのだろうな)

アルミン「答え=英雄はクズ。つまり僕も英雄になれる確率が微粒子レベルで存在する……?」クワッ


 ……おや!? あるみんの ようすが……?


エレン「おいやめろ。こんなことで種割れゲス化すんじゃねえ」BBBBBBB

アルミン「あう」




※まあクズエピソードのない戦国武将の方が少ないと言ったらそこまでですかね。

 立花ガル茂、じゃなかった、宗茂なんかは信じられないぐらいクズエピソードがないけど。


【ボツネタ:まだハンジの性別が判然としてなかった頃から書いてた名残】


豊久「主ゃ、はんじ言うたか………」

ハンジ「うん。何かな?」

豊久「ところでお前(おまあ)は、男か、女か?」


ハンジ「内緒♪」テヘッ


エレン(どっちだ……)

アルミン(どっちなんだろう……)

信長(ケツの肉の付き方見てもよく分からん………胸………駄目だ、分からん)

リヴァイ(謎すぎる………)

エルヴィン(そういえば私も知らん………まぁいいか、性別『ハンジ』で)



※当初のプロットが消失したため、もうリヴァイとくっつけちまえと思った


【ボツネタ:これを本編のどこに差し込もうとしたのか思い出せない】


 ちんこいじったことのない女性は処女

 つまり毎日ち○こいじってる女はビッチ


 \ マ ー ラ ・ カ リ デ カ イ ナ  マ ジ ち ○ こ /


※これ書いた奴頭おかしい



【ボツネタ:リヴァイ・アッカーマンの楽しい子供の躾け方】


リヴァイ「相手の目を見て反応を窺いながら淡々と殴り続けるのがコツだ。平常心を維持しつつ言葉で追い詰め、相手の心が限界を迎えところで悪鬼スマイルを浮かべれば即堕ちる」

オルオ(怖い)

エルド(発想からして拷問官の類だ。サディストだ)


 後にこの躾フリークがなかなかの子煩悩になることを彼らはまだ知らない。



【ボツネタ:リヴァイにボコられているときのアニの心情】


アニ(ボスケテ)


【おまけSS:ある日のイェーガー家】


 鋼と鋼の撃ちあう音が響く。剣戟だ。

 それは悲鳴にも似た絶叫だ。

 剣戟の音は絶えず途絶えず、むしろ加速度的に頻度が上がっていく。


カルラ「――――そこまで」


 ひときわ甲高い音が鳴り響いた後、撃ちあう二人のうち、男の刀はその手から離れ、地に落ちる。


カルラ「ママの勝ち。にひひっ」

グリシャ「ッ………参りました」

ミカサ「ふぅ………」


 玉のような汗をぬぐい、ミカサは息子に微笑んだ。


ミカサ「やはり筋がいい。私も幾度か危ない場面があった………この調子で頑張りなさい、グリシャ」

グリシャ「は、はい。母さん」


カルラ「それじゃ次私ね」

ミカサ「ええ……グリシャ? どうしたの?」

グリシャ「あの、その……以前から母さんに聞きたいことがあって」

ミカサ「何、改まって」

カルラ「何よ?」

グリシャ「僕やそこの愚姉の名前はお爺様とお婆様から取ったそうですが……グリシャお爺様とカルラお婆様ってどんな人だったんですか」

カルラ「あーーー、そういえば私も知らない! ね、ね、どんな人だったの?」


 無邪気に問うカルラの視線と、真剣なグリシャの視線を受け、ミカサは居住まいを整える。

 母の真剣さが伝わったのか、カルラもグリシャもまた姿勢を整え、表情を引き締めた。


ミカサ「…………グリシャと、カルラ。私とエレンの両親の……グリシャ・イェーガーとカルラ・イェーガーは」


 ミカサは思い出をなぞるように瞳を伏せ――――クワッと目を見開いて、一息に語る。


ミカサ「彼の夫婦こそはマリア・ローゼ・シーナなど足元にも及ばない壁内の真の守護神。

    シガンシナに迫り来る巨人共をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、

    まさに壁内無双といったありさまで近づく敵を片っ端から真っ二ツにして、

    最終的にエレンに巨人の力を託した後は、

    全身に爆弾をくくりつけてイェーガーの家ごと五十体もの巨人を巻き添えにして吹き飛んだ」

カルラ「すっごぉおおい! お爺様とお婆様すっごぉおおおおい!」

グリシャ「それ嘘ですよね?」

ミカサ「嘘じゃない。私のこの頬の傷もその時の必殺剣のまきぞえ」ホラコレ

グリシャ「嘘だゼッタイ嘘だ」


【完】


【おまけSS:山奥組の悲嘆】

アニ「ドリフと調査兵団にしてやられたけれど、私たちは故郷に戻ってこれたよ!」ヤッタネ!

ライナー「あんなキチガイどもなんざ黒王様ならイチコロだぜ! 獣は殺られちまったけど、廃棄物としてこれから頑張るぞ!」

ベルトルト「嫌な思い出ばかりの壁内世界なんかクソだ! 故郷だ! 僕たちの戦いはこれからだ!! トラウマが思い出に変わるまでゆっくりしていくよ!!」

ユミル「うう………帰りたい………クリスタぁ………サシャぁ………コニぃ………また会いたいよぉ………もう、一人ぼっちはいやだよぅ………」メソメソ


エレン「俺たちは…………思い出にはならないさぁ」ズルゥゥウウウ

アルミン「同じく」ズズズズズ

サシャ「呼ばれた気がして」ドドドドドド

リヴァイ「クソ共の息の根を止めに」ゴゴゴゴゴゴゴ

コニー「嫁置いてけ。隠してんだろここに。出せよ俺の嫁出せよ殺すぞ」バァアアアアアンッ

アーカード「ここはどこだ」ゾルルッ

エレン「??? 誰だ?」

アーカード「おまえらこそ誰だ。ここはどこだ」


紫(あっ、記載ミスッた)


アニ「」

ライナー「」

ベルトルト「」

ユミル「あっ!?」


エレン「まァいいか。やあやあお久しぶり死ね」ニタァ

ベルトルト「どぼじでえれんがいるのぉおおおおおおおお!?」ジョバー


リヴァイ「よぉ、メスガキ…………躾の続きだ………今度は死ぬまでな」シャガッ

アニ「」ジョボッ!! ジョボボボボボッ!! ブリュッ!! ブブゥッブリブリブリブリュリュリュリュリュ!!


アルミン「十五年前に獲れなかった首を獲りに来た」ニコリ

ライナー「ゆっぐりでぎないぃいいいいいいいいいい!?」ブリブリブリ


コニー「けっこん!」

ユミル「うれしい! だいて!」

サシャ「もげろ」


アーカード「おい、そこのサムライ。ここはどこだ」

豊久「帰れ」

与一「お呼びじゃないから帰れマジで」

信長「大惨事になる前にバーサンと婦警のところに帰れ」


アーカードォオオオオドコダァアアアアアア!! マスター!! ドコイッチャッタンデスカァーーーー!!


少佐「呼んだ?」

前国主「帰ってぇ! 帰ってったらぁ!!」


アンデルセン「お呼びですか主よ」ゾルルッ

黒王「あ、宗狂の勧誘なら結構です」


飛龍(艦これ)「あっ、多聞丸!」

山口「誰だ貴様」


【完(艦)】


【おまけSS:アニとミーナの人情紙芝居的何か】

アニ「リヴァイ兵長にズタボロにされた挙句、何の因果か廃棄物になったけど、結局エレンに操られたライナーにぬっ殺されました、ドーモ、アニ・レオンハートです」

ミーナ「巨人のヘッタクソなフェラ○オで噛み切られて死にました、ドーモ、ミーナ・カロライナです」

アニ「オボボーーーッ」ゲロゲロゲロゲロ

ミーナ「開幕でゲロぶっぱかよ。どんだけ怖かったんだよ」

アニ「こええよ、リヴァイこええよ………う○こ漏らすぐらいビビッたマジで。エレンはエレンで凶悪さと強さが十倍界王拳になってたし! ウブッ、オロロロ」ビチャビチャ

ミーナ「おおよしよし、怖かったね」サスサス

アニ「サシャはマジゲンジだし、

   コニーはどこぞの三征西班牙(トレスエスパニア)のアルカラ・デ・エナレス所属の第一特務のストライクフォーサーのガル茂じみたハイパーっぷりだし、

   アルミンに至ってはもう聖杯戦争でやれってレベルの魔術師だし」ガタガタブルブル

ミーナ「ほんとそれな。それにしても久しぶりだねアニ。あの世へようこそ」

アニ「やっぱここあの世かー。久しぶりだねミーナ」

ミーナ「地上の様子はずっと見てたよ? 十五年前がスゴかったねー。へいちょにボッコボコでしたねー。誰だよエレアニストだとか言ったの。嘘だゼッタイ嘘だDVリョナバンザイ」

アニ「体は再生するからって好き放題でしたよ。ダルマにされて無抵抗状態からの馬乗りフルボッコとかもうなんていうか精神的凌辱だった」ガタガタ

ミーナ「そういえば気の強い女をボッコボコにしながら犯すのが男の醍醐味さーとか言ってたような気がする別のSSで」


アニ「えっ、なにその分かりづらい伏線」

ミーナ「伏線っつーかフラグだったね。いつかゼッタイやると思ってました」

アニ「おっかねえ…………ところでミーナさんや、ここはどこ? まさか天国? 天国っすか」キョロキョロ

ミーナ「いいえ、地獄です」ホッコリ

アニ「ハァ? 私はともかくどうしてミーナが地獄なの? あんた悪いことしてないジャン?」

ミーナ「えっと………ホラ、私って極一部のクソッタレからマーラとか言われてるジャン?」

アニ「そうですね。こんな美少女をペ○ス扱いとかホントクソッタレのマザーファッカーですね」

ミーナ「まあそれでホラ、地獄に落とされた理由だけど。普通はマーラは股間に宿るジャン?」

アニ「貴女は頭に宿ってますね。マジ公然猥褻カット」

ミーナ「黙れ。殺すぞ」

アニ「あ? こっちの台詞だ殺すぞおまえ。あ? 誰に口きいてんの? ネームドキャラとはいえ一巻で死んでる分際で。しかも汚物を頭にくっつけて、なんですかそれ、流行ってんの?」

ミーナ「は? 八十年代からの流行りですが何か? エマ・シーンさんディスってんの? やるの? 死ぬの? ナニ・レオンバイトさんよぉー?」

アニ「」ブチッ

ミーナ「怖いわー、乙女(笑)って怖いわー。とんだ乙女だなオイ、乙女って書いてビッチと読むのか? あ? ナニを咥え込んで噛み千切るんだろ?」アベサダ?


アニ「…………おまえが死んだときのようにか?」

ミーナ「殺す! こいつ殺す!」

アニ「やってやんよオラこいコラ!!」


 ~中略~


アニ「まあそれはさておき、それでどうしたの?」

ミーナ「貞淑であるべき乙女がそんなフォルムのヘッドしてるのは許しがたい罪だから罰としてゴートゥヘルだって黒王のお父様が………」

アニ「黒王のお父様って……それってひょっとしなくても主」

ミーナ「それ以上いけない。いいね?」

アニ「アッハイ………ん? マーラヘッドで地獄行きってことはまさか………………エ、エマさんも?」

ミーナ「ったりめーだろ馬鹿野郎。エネマグラ・シーン(ED的な意味で)さん略してエマ・シーンさんだぞ。

    私が地獄行きなんだからそうに決まってんだろ………亀頭ヘッドの魁とまで呼ばれたマーラオブマーラのあのお方が地獄じゃなくてどこ行くんだよ? 絶頂か? ハハッ、ワロス」

アニ「ひでえ自虐。なんかごめんね」

ミーナ「いえいえ、もうこの扱いにも慣れましたので」


アニ「こんなことになるなら恋愛とかしときたかったな私。こう、キミキスとかアマガミみたいな優しい世界観でちょっぴりフェチな恋がしてみたいなー。キースキースこーいしーてるーよー」フゥー

ミーナ「そうだねー。私も恋愛にうつつを抜かしてみたかったな。どっかの誰かのせいで死んじゃったからなー」チラッ

アニ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガクガクブルブル

ミーナ「やっべトラウマ抉っちまったよ深く刺しちまったよ。ごめんよごめんよ、冗談やで。

    世紀末系ファンタジーに登場する主要外キャラの宿命と諦めるさ。モブの女の子の行先なんて強姦後ティータイムか舞台影でフェードアウトかの二択しかないもの」

アニ「そう言ってくれると助かるけど達観しすぎで軽く引くわー」

ミーナ「だってそうやろ? 進撃の巨人がエロゲだったら巨人にだってきっとち○こがあって、人間のメスはみんなアレだ使い捨てのオナ○ールのごとき扱いを受け」

アニ「ムゴイ!」

ミーナ「言わないで。しっかしメインヒロインは遠いなー。チュッチュクチュッチュクしてえー」

アニ「私さー、エレンとかさー、少しは芽があったんじゃないかなって思うんですよねー」

ミーナ「えーっ、エレンきゅんとー?」

アニ「対人格闘訓練の時のヤツが私を見る目のまーイヤらしいことイヤらしいこと。

   ありゃ完全に孕ませる気マンマンでしたね。そりゃ氷の女の氷も解けてメスの本能ムキだしの女になるわー。うん。私エレンと結婚するわ」

ミーナ「オイオイ、そりゃオメー無理だよ。見りゃわかんだろ? ジュマンジん時ならまだしもよぉー。

    このSSのエレンきゅんはなんやかんやミカサにゾッコンLOVEで相思相愛で既に婚約済みの三十路で子持ちだぞ」


アニ「それでも~~~~~私は~~~~~~エレンと~~~~~~結婚するの~~~~~~ッ」ギリギリギリギリ

ミーナ「血涙流すほどかよ。オメーにゃベルトルトがいるだろ、アレで我慢しとけよ」

アニ「イヤだーーーッ! あいつくっせえんだよ汗くっせえんだよいっつもいっつも汗かきながらチラ見してきやがってキモいんだよおまけに童貞くせえ。

   童貞+ビッチの組み合わせは極上だからベルユミは人気あるんじゃねーか永遠にパコッてろマジでそんで性病うつされろよご自慢の超大型によォーーーッ!!」

ミーナ「オメーマジで怖いもの知らずな発言してんぞ」

アニ「し、ししししてえーーーッ、エレンとーッ、結婚がーーーッ、してえーーーーッ! してえーーーーーーッ!!」ジャキンジャキン

ミーナ「ジェノサ○ド・カッター乱れ撃つのやめろルガー○かてめえ」コワイ

アニ「エレンとエレンとエレンと結婚結婚結婚結婚ーーーーッ、結婚ッ結婚ッ結婚ッ結婚がしてえーーーーッ!!!」

ミーナ「一つだけ方法があるぞ女型の処女よ」ヤレヤレ

アニ「マジでッ!?」




ミーナ「エレンきゅんはミカサにゾッコンラブ……しかしホレ、ミカサさえいなくなれば……ホレ? ん?」ニヤリ




アニ「<●><●>」シャガッ


アニ「ミガザァーーーーーッ!! あのアマッ、ブッ殺してやるーーーーッ!!」

ミーナ「ヤッヂマイナーーーーッ!!」




【シガンシナ区・通称〝化け物の生産地〟(イェーガー家)】


アニ「来いよミカサッ!! エレンなんか捨ててかかってこい!!」ガチャッ

ミカサ「それをすてるなんてとんでもない。さておき、言い残したことをわざわざ伝えに来たのか女狐?」

アニ「は? まだ負けてないし。どうせおまえアレだろ、えっとホラ……色目とか色仕掛けとか使ってエレン落としたんだろ、そうだろ?

   色を知る年頃か全くイヤらしいヤツめ。パンティあげちゃうとかやったんだろ、この東洋人型兄貴が」

ミカサ「お 前 の よ う に か ? まあエレンはおまえの汚物に興味はなかったようだが」プッ

アニ「ブッ殺す!!」ダッ

ミカサ「殺して解して並べて揃えて晒してやろう」コォォオオオ



※以降、情け無用の残虐ファイトのため、一部ダイジェストでお送りします。

推奨世紀末BGM→https://www.youtube.com/watch?v=avceH9LjtUs

【第一ラウンド】

ジョインジョインミカサァ

デデデデザタイムオブレトビューション

バトーワンデッサイダデステニー

ナギッペシペシナギッペシペシハァーン

ナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォナギッナギッナギッフゥハァナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァー

テンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンミカサウジョウダンジンケン

K.O.

ウィーンミカサァ(パーフェクト)

○ミカサ ●アニ(00:31)


ミカサ「命は投げ捨てるもの」キリッ

アニ「あ、あひる………」ピクピク

ミカサ「まだやるか?」ン?

アニ「ま、まだまだァ~~~~!! この私のはやい蹴りが躱せるかァーーーーッ!?」シュババッ

ミカサ「天を見よ……見えるはずだ、あの死兆星が……!!」スッ


【第二ラウンド】

バトートゥーデッサイダデステニー

セッカッコーハアアアアキィーン

テーレッテーミカサウジョーハガンケンハァーン >∩(=ω=)∩<

FATAL K.O.

○ミカサ ●アニ(00:07)

ミカサ「せめて痛みを知らずに安らかに死ぬがよい………」キリッ

アニ「」


ウィーンミカサァ (パーフェクト)


アニ「」シュゥウウウ

ミカサ「消えた? 面妖な現象………」


カルラ「おかーさーん、どうしたのー? おとーさん帰ってきたー?」ヒョコッ

ミカサ「なんでもないの。ちょっと女狐退治をね」

カルラ「やったね母さん! 今日は狐鍋だ!」

ミカサ「ふふ、カルラはくいしんぼうね」

グリシャ「あわわ……なんという技のキレ……」←一部始終を見ていた息子(13)


……
………


………
……


ミーナ「おかえりー、どやった?」

アニ「ワンチャンアレバカテルゥーってレベルじゃなかった。そもそもワンチャンがない。三十路ミカサには勝てなかったよ………技が超キレッキレで十代の頃の比じゃねえわ。

   パーフェクトで十割持ってかれた。あいつマジ忍者」ボロッ

ミーナ「ヒロインだもの。ちかたないね」

アニ「ところでライナーとベルトルトは? どうせあいつらもこっちいるんでしょ? なんで顔見せないの?」

ミーナ「あそこで地獄の鬼どもに掘られてます。大人気につきただいま三十人待ち」


鬼A「ハハン、ベイビー。ファッキュー、ファッキュー、ヘブンオアヘール、レッツローック」ヌップヌップ

ライナー「オアッ、オアアアッーーーーー♂」

鬼B「オゥーイェー、ヘンターイ、ヘンタイキョジーンのアナールをイェーガー。ファイッファイッファイッ! カーーーームッッ!」ズップズップ

ベルトルト「アッーーーーーーアオォーーーッ♂」


アニ「ウワァー、モテモテだァー。まさに地獄絵図。見せられないよ!」

ミーナ「見てられねえんだよ」


アニ「なんで最近ホモ成分が大目なんだ?」

ミーナ「ホモに媚びると何故か読者が増えるんだよ」

アニ「そしてなぜ鬼どもは似非外人風味なんだろうね」

ミーナ「私らが外人だからだろ」


【完(姦)】


【おまけSS:ジャンとマルコの人情紙芝居的何か】

ジャン「うわぁーーッ、ヤベッ、ヤベえよマルコー!」

マルコ「何がー?」ダラダラ

ジャン「こっ、こっこッ、このスレ完結してるぅーーーーーッ!!」

マルコ「何ィーーーーーーッ!?」ガバッ

ジャン「おい………なんの冗談だよ………あんまりな仕打ちじゃねえか………完結? 寝言言ってんじゃないよ。

    ち○こをもぐぞバカ野郎この野郎! まだミカサがアヘ顔ダブルピース晒すシーンが出てねえのに!」

マルコ「晒さねえよ。このSSのミカサは、というかほとんどのSSにおけるミカサはエレンにゾッコンラブなのは確定的に明らかで、仮に晒すとしても相手はおまえじゃなくてエレンだよ。

    っていうかミカサがおち○ちんに屈する姿は想像もつかねえよ。不思議とアニとユミルは目に浮かぶようだけど」

ジャン「それでもオレは~~~~~ッ、ミカサのアヘ顔ダブルピースが~~~~~~ッ、見たいのぉ~~~~~~~ッ!!」」ギリギリギリギリ

マルコ「血涙流すほどかよ」

ジャン「みっ、みみみみみ見てえーーーーッ!! ミカサのアヘ顔ダブルピースが見てえーーーーーッ!

    ミカサのアヘ顔アヘ顔アヘ顔ーーーーーーッ!! ダブルピースッ、させてえーーーーッ!!」バシュッギュオッ

マルコ「わかったわかったスゲースゲー、スゲーから立体機動装置使ってジャンダンス披露すんな」


ジャン「三十路ミカサ………お色気ムンムン………ちょっとこうムチムチな感じになってて………団地妻的な………」ブツブツ

マルコ(あっ、ちょっと分かるわ。なんかミカサって人妻属性がすげえ似合うわ)



マルコ「やれやれ、ひとつだけ方法があるぞ馬面童貞よ」

ジャン「マジで?! どんな!!」



マルコ「ミカサたんはエレンにゾッコンラブ………しかしホレ、エレンは今ドリフターズのところに行ってるから、一人寝が寂しいミカサは今頃欲求不満で………ホレ? ん?」ヒッヒッヒ


ジャン「<●><●>」シャガッ


ジャン「ミガザァーーーーーー!! あのアマッ、ブチ犯してやるーーーーーーッ!!」

マルコ「ヤッヂマイナーーーーッ!!」

アニ「あっ………(察し)」

ミーナ「まただよ(笑)」


【シガンシナ区・通称〝フリークスの巣窟〟(イェーガー家)】


例のアレBGM→https://www.youtube.com/watch?v=avceH9LjtUs

ジャン「ウォルアーーーッ! ミカサァ子宮かしt」

ミカサ「――――――」スーッ


○ミカサ ●ジャン(00:01)

うぃなーミカサ。開幕で瞬獄殺ぶっぱ。


ミカサ「心の臓を!! 止めてくれる……」

ジャン「」メシミキッベキッゴキ


るーざージャン。心臓は守り切ったが、代償としてち○こをもぎとられる。



ジャン「」シュウウウ

ミカサ「消えた……? ジャンに似ていたような気がしたが……」


カルラ「おかーさーん? さっきからなんかうるさいよー? 今度こそおとーさん帰ってきたー?」

ミカサ「なんでもないの。ちょっと盛った馬を去勢しただけ」

カルラ「やったね母さん! 今日は桜鍋だ!」

ミカサ「本当、誰に似たのかしらこの子」


グリシャ「ひぃ、ひぃい……ひ、ひでえや。ワザとゆっくりもぎとるなんて……」←一部始終を目撃し、股間を抑えながら震える息子(思春期)


……
………


………
……


マルコ「どうだった?」

ジャン「察しろ」ズタボロ

マルコ「ヒドい怪我だなオイ」

ジャン「脾臓および腎臓破裂、右肺および肝臓損傷、睾丸二つもぎとられ、男根もえぐられた。複雑骨折二十五ヶ所、完全骨折六ヶ所、不完全骨折九ヶ所」ガフッ

マルコ「ドッポちゃんや加藤もびっくりな具合で生きてるのが奇跡だな」

ジャン「いや、死んだ。男として死んだわ。タマがねえ。チンも」

マルコ「また女体化ジャンか。ジュマンジでおなか一杯やっただろ? 安価で書き手の精神をガリガリ殺したアレだよアレ。また今日から女の子かよ。名前変えなきゃ」

ジャン「ジョリーンとか良くね?」

マルコ「まじでー? 安易すぎないー? 奇を衒ってエルメェスとかはー?」

ジャン「いいねー。じゃあオレ今日からエルメェス・キルシュタインね」

マルコ「結構なことです。ところでエルメェスちゃん。実は本日ゲストがいらしてたんですよ」

ジャン「えー、ウソー。誰ー? 誰ぇー誰ぇーーーー? イケメーン?」キャピキャピ


https://www.youtube.com/watch?v=yGA3wJ5UVwM


マルコ「先ほどからあちらで憤怒に焦がれたエレンさん(30歳)がお待ちです」


殺意の波動に目覚めたエレン「俺の拳が血を求めている」シャガッ


ジャン「イケ………メン?」


 愛しさと切なさと心強さと悪鬼と島津と駆逐系男子をごった煮にした化け物がそこにいた。


マルコ「むしろおまえの残り寿命がエイメンって感じだな」ホッコリ

エレン「…………誰の妻に手ェ出そうとした? その程度で済むと思ったか? 相変わらずお前の脳内は快適だなオイ。良い空気吸ってんじゃねえぞ」ピキッビキィッ

ジャン「えっと? その? オルテに駆逐出張中では?」

エレン「ソッコー終わらせた」

ジャン「どうやって!?」

エレン「こうやって」


エレン『エレン・イェーガーが命じる―――――総員、殺しあえ』


 エレンの理不尽な叫びの力がモブ巨人どもを襲う――――!!


モブ巨人ども『オオセノママニ』

ラスプーチン『ちょォオオオオオオ!? 苦労して準備した巨人の軍勢が次々に自決や同士討ちをッ!? あ、あばば、デミ軍団まで被害がッ!?

       ああっ、竜騎兵が!? ば、馬鹿なッ! こんな馬鹿なッ!!』

アルミン『笑えっつってんだろ三流野郎』プークスクス

信長『こっちは笑いが止まんねえよ』プギャーー

与一『おめぇの苦労意味ねえから!』ドヤァ

ラスプーチン『』

黒王『うわこれは酷いわー。ほんとがっかりだわー、ユダ級のがっかり感だわー。

   実際に裏切られるのと期待を裏切られるのって後者の方がむしろツラいわー。失望とはこのことだよラスプーチン。

   デカいのは態度とち○こばっかかよ。肝のちいせえところまでユダ級だわー。

   あ、ち○こ取られちゃったんだっけ? メンゴメンゴ』

らすぷーちん『』


エレン『おまえら薄汚い化け物どもを相手に、行儀よく戦ってやる道理なんぞあるわけねえだろ。精々潰しあえ』ニィィイ

豊久『よか!! 今が攻め時ぞ!! 好機ぞ!!』

黒王『あ、タイム。作戦タイム。っていうか何よそれ、叫びの力? 厨二病? 中二病なの? そういうチートはBAN対象だから。無効ね、これ無効試合ね』

晴明『おまいう』

エレン『あ、そこの裏切り者三人はちゃんと手ずから殺すから安心しろ』

ライナー『』

ベルトルト『』

アニ『』









エレン「こんな感じ」

ジャン「ひでぇえええええええええええ!! ひっでええええええええええ!!!!」


マルコ「なおこの回想は初期プロットのときの頃です」

エレン「伊達や酔狂で『兵長』の立場をリヴァイ兵長から受け継いじゃいねえんだよ。じゃあそろそろ殺すぞジャンよ」ニコリ

ジャン「っていうかコイツが帰ってること明らかに知ってただろうマルコ! 知ってた上でオレを唆したろ!? 謀ったな!! 謀ったなマルコッ!!」

マルコ「今は悪魔がほほえむ時代なんだぁ」

エレン「小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」コォオオオ

ジャン「パンティあげちゃうッ!」

マルコ「かーらーのー?」

ジャン「ゆるしてすいません殺さないでください」エヘヘ

エレン「駄目だ駆逐する」ニコリ

ジャン「ですよねー」ニコ


グルングルングルンエレェン


エレン「江連鳳凰拳奥義!! 天翔十字鳳!!」テーレッテー

ジャン「ごぶぅ!?」ドグォッ


FATAL K.O.


エレン「父さん、母さん……もうすぐ俺は長い夢を終わらせる」キリッ

ジャン「」ビクンビクン


ウィーンエレェン(パーフェクト)



マルコ「いやぁお見事です流石のお手並み。流石は主人公、流石はエレン・イェーガー。しゅごいなー、あこがれちゃうなぁー」パチパチ

エレン「………マルコ、てめえがジャンを唆したことは知っている。次はてめえの番だ」ニコリ

マルコ「………………ぱ、パンティあげt」

エレン「てめえに今日を生きる資格はねえ」

マルコ「\(^o^)/」


ジョインジョインジョインジョインエレェン


エレン「江連弧鷲拳奥義!! 江連翔鷲屠脚!!」テーレッテー

マルコ「ぐばっ!?! う、ウグ………」ブルブルブル

アニ「………」ガシッ

マルコ「!?」

ライナー「………」ガシッ

ベルトルト「………」ガシッ

ミーナ「………」ガシッ

マルコ「お、おまえら、何を……う、動けな……」グググ

エレン「何本目に死ぬかなぁ? 死ねぇ!! フフフフハハハハハ!!」ドスッドスッブスッ

マルコ「うわらば!? お、おああ………」ガフッ、ブシャアアアア

FATAL K.O.

ウィーンエレェン(パーフェクト)


【完(貫)】

※こっからは過去作品とこれから書く作品の紹介です。宣伝? 宣伝。

 内容もちょろっと書く。宣伝とかそういうのが嫌な人は戻るんだ。いいね。


【登場人物の多くが黄金の精神と漆黒の意志を宿す長編SS】

エレン「ジュマンジ……?」
1スレ:エレン「ジュマンジ……?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1370660978/)
2スレ:【安価】エレン「ジュマンジ……?」【2スレ目】 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1371378371/)
3スレ:【安価SS】エレン「ジュマンジ……?」【3スレ目 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1372562255/)
4スレ:【番外編】エレン「ジュマンジ……?」【4スレ目】 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1373861320/)
5スレ:【番外編】エレン「ジュマンジ……?」【5スレ目】 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1377431813/)

特徴:>>1初のスレ。初にして安価SSとかマジ寝ぼけてた。この時期はテラフォーマーズは読んでなかったので雑。

   5スレまで行ってる現行。1スレ目の1レスで止まってたのと映画『ジュマンジ』は元々大好きで何回も観てたので乗っ取って書いた。

   何もかも手探りで今読み返すと安価SSとはいえ凄くヒドい。風呂敷たたむの大変だった記憶しかない。

   安価SSとはかくも残酷なものかよ。安価なんて二度とやらねえと誓ったがもう忘れそう。

   なおこのころは仕事が非常に暇で、我ながらおっそろしい速さの投下速度だった。


エレン「ドリフターズ?」
1スレ:エレン「ドリフターズ?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1376710578/)
2スレ:エレン「ドリフターズ?」 豊久「大将首二ツ目」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1422881120/)
3スレ:当スレ
特徴:当スレ。足掛け三年以上かかった。地獄めいて忙しかったためこの時期書いてる人が転職する。

   HDDがフッ飛んで最初のプロットと別物になったのが遅くなった原因の二割。残る八割は手ェざっくり切って休職→艦これをやり始める→雪風が来てからのド嵌り。大体艦これが悪い。

   書いてて超楽しかったが、ドリフも調査兵団も活躍できるようかなり気ィ使った。


【吐き気を催す邪悪な短編SS】

エレン「種付け?」
エレン「種付け?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1375700496/)

特徴:まだ原作が10巻ぐらいしか出てなかった頃に書いた。もしも巨人化能力が遺伝するなら、種をバラ撒くしかない(使命感)

   ハンジ・ゲスとかいう腐れ外道がエレンの種を孕む女を確保していくだけの手っ取り早いお話。

   初のハーレムものだが、完結後に『肝心要の箇所がないザマスよ、このお馬鹿!』と酷くお叱りを受けた。反省。

   何気に続編のプロット及び書きかけ中のエロSSがあるがヤルキガナエテル!!!


ユミル「天使ー、天使クリスタはいらんかねー」 クリスタ「!?」
http://ssmatomesokuho.com/thread/read?id=99916

特徴:悪質なクリスタ苛めと見せかけたユミル苛めと見せかけたうえでユミルを幸せにするハートフル風味と思いきややはりド腐れ以外の何物でもないSS


【カエルの小便よりも下種な短編SS】

アルミン「巨人……い、いや、違う! あれは―――!!」
アルミン「巨人……い、いや、違う! あれは―――!!」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1375622089/)

特徴:グリシャっていうヤツのせいなんDA!


エレン「俺が同期の女をレイプしてアヘ顔ダブルピースさせる話」
エレン「俺が同期の女をレイプしてアヘ顔ダブルピースさせる話」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1394113020/)

特徴:大体のキャラの目が死んでるSS。果たしてエレンはスレタイを達成できるのか。

   「ヒロインになりたい」って五月蠅い女がいるからお望み通りヒロインにしてやった。

   陵辱系エロゲ次元のな。


アニ「私はアニ・レオンハート。10さい。乙女なの」
アニ「私はアニ・レオンハート。10さい。乙女なの」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1397309606/)
特徴:アニの性格がアレだったらというIf次元SS

   エレン「ジュマンジ……?」の世界観における再構成ものだが、ジュマンジはあんまり関係ない

   プロットなしのノリと勢いだけで書くとグダるという典型例で、>>1的にはがっかりSS

   アルミンの万能性は異常であることを改めて痛感。アルミンに可能性の獣を見出した


【進撃の巨人以外のいともたやすく行われるえげつない短編SS】

小野田「強虫ペダル」
小野田「強虫ペダル」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1410175262/)
特徴:大体原作通りです。嘘じゃないです。なんか友達に見せたら殺されかけましたが原作通りなんです。


小野田「強虫ペダル・IH編」
小野田「強虫ペダル・IH編」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1411481564/)
特徴:原作通りです。何故なら原作に忠実だから原作通りなのです。友達が執拗に僕を殺そうとしてきましたが原作通りです。



【その他の現行(ほのぼの系SS)】

【艦これ】長良「なんですかそれ?」 提督「ロードバイクだ」
【艦これ】長良「なんですかそれ?」 提督「ロードバイクだ」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1454251122/)

特徴:現行。文字通り艦娘たちがロードバイクに乗るお話。

   一応完結までのプロットはあるが、カップリング未定。ハーレムだけは無いとだけ。

   問題は完結までに新規艦で三笠が増えるかどうか。増えたら全部ご破算。


【その他の現行(ほのぼの系SS)】

【艦これ】長良「なんですかそれ?」 提督「ロードバイクだ」
【艦これ】長良「なんですかそれ?」 提督「ロードバイクだ」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1454251122/)

特徴:現行。文字通り艦娘たちがロードバイクに乗るお話。

   一応完結までのプロットはあるが、カップリング未定。ハーレムだけは無いとだけ。

   問題は完結までに新規艦で三笠が増えるかどうか。増えたら全部ご破算。


【今後投下する予定のSS】

【艦これ】血界戦艦 -Blood Blockade Battleship-【血界戦線】

特徴:未投下。進撃×ドリフほどじゃないが長編。プロット完成。内容も八割完成。が、肝心の1話が未完成なので完成次第投下開始。

  ・艦これ×血界戦線。主人公レオナルド・ウォッチ、ヒロイン清霜。群像劇形式。

  ・当スレのSSと同様、厨二成分をたっぷり摂取したい人向き。技名を叫んで殴る艦これSS。

  ・艦これキャラと血界戦線キャラのカップリングあり・トライガンネタあり・アルペジオネタあり・キャラ崩壊注意、etc,etc...


   ―――これは清霜を戦艦にしてくれた、ある人たちの物語。


   クラウス「光に向かって一歩でも進もうとしている限り、人間の魂が真に敗北する事など―――断じて無い!」

   レオ「―――征こう、清霜!! 手始めに……世界を救うんだ!」

   清霜「ブレングリード流血闘術……推して参る!」


   レオ提督がヘルサレムズ・ロット鎮守府に着任しました―――。

   ―――これより、ドタバタでメチャクチャな艦隊の指揮に入ります。


【まだプロット段階の地べたにこびり付いた犬の糞のような艦これSS】

【艦これ】「僕の名前はていとQベエ! 僕と契約して、社畜艦になってよ!!」 加賀「」

特徴:ギャグテイストで仕上げるつもりがどうあがいても絶望だったのでストーリー考えてる時点で心が折れた。多分書かない。




【オチだけ決めてある段階の優しい艦これ世界のSS】

【艦これ】提督「前職? 老舗洋食屋のコックだが」 赤城「!?」ガタッ【元一般人シリーズ】

特徴:赤城「凄腕の洋食屋さんが鎮守府に着任してくださりました。これより艦娘たちは至福の光に包まれます」

   艦娘たちに美味しい食事を振る舞うだけのSS。提督がぐう天使の30代の武士系男子。

   創業以来継ぎ足し続けた極上カレーや秘伝のデミグラスソース。外はザクッ、中はジューシィな肉汁溢れるメンチカツやカツレツ。

   タマネギの食感と甘さが極上な昭和風味のナポリタン。黄金のオムライスは固めもトロトロも自由自在。

   上記のドミグラスソースで8時間丁寧に煮込んだタンシチューとビーフシチュー。添え物のチキンブイヨンスープやサラダすら主役級の旨さ。

   要はメシテロ。

   漣「メシウマ!!」←初期艦


【まだプロット段階のややドス黒い太陽を感じる艦これSS】

【艦これ】提督「前職? 鍼灸師だが」 扶桑「!?」ガタッ【元一般人シリーズ】

概要:扶桑「神域の鍼師が鎮守府に降臨されました。私たちは暁の水平線に、至弱より始まり至強へと到達した伝説を刻みます」

   前任の提督が逃げたブラック鎮守府に着任した鍼師提督が疲弊した艦隊を甦らせて無双していくだけの簡単なSS。

   なお提督はただの鍼だけでなく美容鍼は無論、漢方やらアロマやらマッサージやらエステやら整体やらスポーツ医学やらインストラクターやら、

   とにかく美と健康と筋肉を至上とする健康優良児で若干鬼畜の27歳独身。イケメンというより美形。

   何? 疲労がたまってオリョクルできない? 大丈夫だゴーヤ、すぐに元気にしてやるからな(アルカイックな笑みで)

   意外なことに潜水艦たちには絶大な人気を誇るもよう。間宮と伊良湖まで絶好調にして甘味処はいつもキラキラフル稼働。艦隊は膨大な光の海に包まれる。

   色々大きくて肩とか腰とかあっちこっち凝ってる艦娘の身体を合法的に柔らかくするだけのSSでもある。エロい気分になったら書く。艦娘は全員パイパンです。

   熊野「全身エステ、ふるこぉすでお願いしますわ」

   暁「エステ! 暁もお願いね! 一人前のレディなんだから!」

   提督「格安で三十万にしておいてやる……給料から天引きな」

   熊野「えっ」 暁「えっ」

   なお本当に天引きはしないもよう。なんやかんや優しい系提督。

   五月雨「うれしー!」←初期艦


【まだプロット段階の艦これ×ジョジョ四部SS(嘘予告)】

 平成××年二月半ば。まだ寒空が続くM県S市杜王町の北東部――――地元の住民たちからは『ボヨヨン岬』と呼ばれる切り立った崖のすぐ近くに、新たに鎮守府が建設されました。

 別荘地帯を有する海辺のスポットに建立した鎮守府はとても見晴らしが良く、鎮守府の窓からは右手の陸沿いに【杜王グランドホテル】のプライベートビーチ、奥側には立派な灯台を擁した【杜王港】を臨む、避暑地としても絶好のロケーションを有しています。

 出来上がったばかりの鎮守府に、初期艦として着任したのは、駆逐艦・電ちゃんです。

 しかし、着任してから一週間―――未だ提督が着任する気配はありません。

 大本営からは生活費と施設の管理維持費といった諸経費が定期的に送られてくること以外、なんら音沙汰がありませんでした。

 ちょっぴりの寂しさを感じてしまう電ちゃんでしたが、今日は気分転換を兼ねてお買い物です。

 これから先、長い間お世話になる街の散策も兼ねて、思い切ってママチャリ自転車に乗って、鎮守府を飛び出します。

 杜王駅を戴く街の西部―――商店街へと出かけていきました。


電「ふわぁ、流石に商店街に出ると、いろんなお店があるのです」


 駅前の商店街は、電ちゃんが思わず目移りしてしまいそうになるほど、多くのお店で溢れかえっていました。

 フクジュソウでいっぱいの路肩の花壇を横目に、電ちゃんはウキウキ気分で自転車を押して歩き回ります。

 【カフェドゥ・マゴ】という名前のオシャレな喫茶店、杜王町の名物である『ごま蜜団子』や『牛たんのみそづけ』を販売する活気のあるお土産屋さん。


電「ごまみつだんご、ですか……おいしそうなのです……って、いけないいけない。先にお買い物を済ませないと……」


 電ちゃんはお目当ての文房具屋さんを発見すると、テキパキと筆記用具やメモ用紙といった雑貨を購入し、


電「うん。いっぱい買えたのです。これなら、いつ司令官さんが来ても執務に励めるのです!」


 提督の着任を心待ちにしながら、カゴに荷物を入れた自転車を押して、再び商店街の探索に戻りました。

 東日本最大のチェーンデパート【カメユーマーケット】に、【靴のムカデ屋】、【ぶどうヶ丘銀行】……。

 どこでも見かけられるようなコンビニエンスストアの【オーソン】ですら、電ちゃんの好奇心を刺激するものでいっぱいです。

 収穫に満足しつつ、お散歩を楽しんだ電ちゃんは思いました。そろそろ鎮守府に帰ろう―――しかし電ちゃんはその時、小腹がすいていることに気づきました。

 時計を見れば、もうすぐ十二時。お昼の時間です。

 そして閃きます―――『そうなのです。着任の前祝いに、今日のお昼は外食なのです。ちょっぴり贅沢しちゃうのです』と。

 初めての外食に、電ちゃんはドキドキした思いで商店街を歩き回ります。


電「どこにしようかな~♪ どこがいいかな~♪ なのです~♪」ルンルン


 ルンルン気分でどこで食事をしようか悩みながらウロウロしているうちに、


 ふと気づけば電ちゃんは、自分が失敗してしまったことに気づきます。

 歩き回っているうちに、商店街はおろか線路まで通り過ぎ、なんと霊園にまで来てしまっていたのでした。

 電ちゃんの目の前には先ほどまで活気にあふれていた町並みはそこにはなく、ひっそりとした霊園が広がっています。


電「うう……浮かれすぎちゃったのです。お腹空いたのです……うう」キュルル


 その頃には小腹がすくどころか、すっかりお腹がぺこぺこになってしまいました。


電(うーん……今日はもう、帰りましょうか。鎮守府に戻って、お昼ごはんを作ろうかな……商店街からは随分と離れてしまいましたし)


 再び自転車に跨ろうとした、その時でした。


電「あ、あれ?」


 電ちゃんは霊園の横にぽつねんと存在する料理店を見つけたのです。


電「いたりありょうり……イタリア料理ですか? 本日のお料理は………ふぇ? 『おきゃくさましだい』……なのです?」


 ぴんと来なかった電ちゃんでしたが、小さな体でうんと背伸びをして、窓の中の店内の様子を見てみると、


電「ふわあ………なんだか、素敵な雰囲気のお店を見つけてしまったのです……よし、決めました! 今日のお昼はここにするのです!」


 誘い込まれるように。

 引かれあうように。

 電ちゃんはドアを開き、入店していきました―――イタリア料理店『トラサルディー』に。






 ジョジョの奇妙な冒険第四部――――ライトニング・ストライクスは諦めない。






【嘘予告です】


【悪乗りして書いたがボツにした君をぶち殺す艦これSS】
【艦これ】提督「前職? 第一空挺部隊の隊長だったが」 五十鈴(死んだ)【元逸般人】

特徴:五十鈴「陸のエリート(ガチのキチ)が鎮守府に着任してしまいました。これより、心優しいあの子もその子もあんな子までがベルセルクになります」

   終わらぬ戦争。失われる命。深海への誘いは、姉妹の絆すら別つ。

   無尽とも思しき深海棲艦の大戦力。有限に過ぎぬ資材と艦娘たち――――この絶望の戦局を覆すことが出来るのか。

   出来る―――出来るのだ。努力と根性、血の小便を出しつくし、信仰にも似た狂気の錬磨の果てに、それは成る。


   陸奥「むっちゃん圓明流―――虎砲」ニィ

   最上「最上型の無敵の航空甲板に於いて、力をあたえよ………くまりんこォオオオ!!」クワッ

   鳳翔「今のは……烈風ではない………―――九六艦戦だ」ゼツボウセヨ

   霧島「今死ね! すぐ死ね!! 骨まで砕けろォ!!」ブルァァア

   潮「出撃ですね……? 殺らなくては……駆逐してヤる……一匹、ノコラズ……」ニコリ

   木曾「吉野御流海戦礼法……【甲標的・甲】が崩し……電磁魚雷・神風(カミカゼ)」バチチッ

   ローマ「ェエエエェェェイメン……」ゾルッ


   嘘みたいだろ……この鎮守府内じゃ三軍なんだぜ、こいつら。


   ほっぽ「カエッテェ! カエッテヨォ!!」


   Y・K・S(やっぱり・空挺部隊は・スゴい)

   なお一軍の旗艦は提督自身。そのうち「俺自身が旗艦となることだ」とか言い出す。

   叢雲「海の底へ消えろ」←初期艦






【艦これ】くそなげえ十二宮の階段を初期艦娘たちはひた走るようです【聖闘士星矢】

特徴:提督「心臓に矢を受けてしまってな」ゴフッ

   出オチにも程がある。

   死にゆく提督を救うため、五人の初期艦娘たちがすげえ嫌そうにくそなげえ階段を上っては待ち受ける黄金艦娘10人+αを倒すお話。(天秤座は御留守番。射手座は死んでる。なお翔鶴のもよう)

※はい、終わりです。

 ここまで>>1のくせえ妄想にお付き合いいただき本当にありがとうございました。

 やっと終わった……。

 ホントに三年も書いてたんですねえ……。

 皆さんからいただく感想で、本当に意欲が出ました。

 何が何でも終わらせるって気合が入りました。

 これからもSSはちょいちょい書いていくので、気に入ってくれる作品があればそちらでお会いしましょう。

 疲れて意味不明な臭くて痛いことしばしば書いてしまう私ですが、重ねてここまでお付き合いいただき、

 本当にありがとうございました!

※ここまで読んでくれてありがとうございました。
 なお転職はこの三年間じゃ1回。海外出張が多すぎたから。というか初の転職。
 そしてこれからもう1回。2度目の転職になるね。
 転職時に海外出張ないって言った癖に海外連れて行こうとした罪で決めた。代わりに○○○行けとかそういう問題じゃないと思うの。
 あとこっちがヒマな時期に有休取るとキレるくせに忙しい時期に平然と有休取るアホには付き合ってられなくなった。
 ので、もう安くていいから、定時で上がれる管理ってないかなーって探してる。

このSSまとめへのコメント

1 :  ドリフ好きの耳短族   2016年02月09日 (火) 01:26:24   ID: fMF0C0Sf

三つ目キタァァァァァァ!!!!!
やべぇよ。ヨダレが止まらん。まるで旨そうな飯を前にしてるかのような感じだ。
頑張ってくれ!!

2 :  SS好きの774さん   2016年02月14日 (日) 00:08:01   ID: Fr1hYLBZ

ヒューッ!まだまだ楽しませてくれるのかい?期待して待ってるZE☆

3 :  SS好きの774さん   2016年04月30日 (土) 13:12:51   ID: J2SF0twh

すげえ面白いな。
完結モノかと思って読んでたが、まだ続きがあると知ってwktk
がんばれちんこまん

4 :  SS好きの774さん   2016年06月11日 (土) 21:11:14   ID: U5Mfkstt

えふさんコワスギ(笑)

5 :  SS好きの774さん   2016年09月22日 (木) 19:03:35   ID: h3eOLvyc

これは傑作だわ
傑作以外のなにものでもないわ
ほんとゲンジバンザイ

6 :  SS好きの774さん   2016年09月29日 (木) 22:53:09   ID: dI8YZUVD

傑作すぎて吐血するよ。
これほどの傑作をありがとう。

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