【安価SS】エレン「ジュマンジ……?」【3スレ目(1000)

※『進撃の巨人』の世界の登場人物たちが、映画「ジュマンジ」に登場する不思議なボードゲーム・ジュマンジを
 安価でプレイしてクリアを目指すハートフル(ボッコ)なゲーム【でした】。
※現在は真エンドルート(トゥルーエンド)に突入しており、ssがメインとなります。
※原作10巻までのネタバレ、および>>1の妄想による独自設定やキャラ改変が多数ありますので注意してください
※荒らしには反応せずにスルーをお願いします
※以下、前スレとルールになります

1スレ目:エレン「ジュマンジ……?」エレン「ジュマンジ……?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1370660978/)
2スレ目:【安価】エレン「ジュマンジ……?」【2スレ目】【安価】エレン「ジュマンジ……?」【2スレ目】 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1371378371/)

●ルール説明 【ジュマンジ】
ジュマンジは激しいエロ描写(おもにエレン×アニ)があるすごろくゲームです。

①プレイ人数は四人固定であるが、ルール⑦によって増やすことが可能

②プレイヤーは【順番に】サイコロを振って、コマを進めること

③止まったマスに書いてある事柄(安価)が『現実化』する
(※安価レスのコンマ1桁判定を出目とし、そのレスに書かれている事柄が現実化する。ルール⑤に注意)

④最後までゲームを続ける。誰かがゴールし、ゴールした人が『ジュマンジ』と叫べば【すべてのものは元通り】になる
(※ゴールはプレイヤーが今までダイスで出た数の合計数値が100を超えた場合)

⑤イカサマ、具体的にはダイス目で『0』が出ると罰ゲーム
(※安価のコンマ1桁が0だった場合、安価で罰ゲーム判定。ゾロ目になるとエロいことになる(可能性もあるね!)

⑥プレイヤーは基本的に交代できないが、死んだら誰かが引き継ぎ可能(交代安価発生)

⑦プレイヤーが強く願望を持ってダイスを振ることで、その願いが叶う可能性がある new!!
 (安価は絶対)


>>1です。とりあえず立てましたが………エンターキーを間違って押してしまったorz
 スレ名が間違ってますが、気にしない方向でお願いしますorz

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*                  告知

*       本日18:30頃より、エンディングを投下開始予定です。

*       投下開始は予告なく30分程度前後する可能性があります。ご承知おきください。

*       また、開始してすぐに【多数決安価】が実施されます。

*                                           以  上


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予告キターーーーーーーーーーーーーーーーーーー


………
……


~845年、ウォール・マリア シガンシナ区~



~超大型巨人、襲来日~



エレン「……………」

アルミン「……………」

ミカサ「……………」



エレン「………いよいよだな、アルミン」

アルミン「ああ、やれるだけのことはやった。いつでもいける」

ミカサ「ええ……………カルラおばさんも、言い含めて壁外に行ってもらってる。後は、【その時】を待って、実行するだけ」


アルミン(思っていた以上に、【壁の秘密】と【巨人の秘密】については秘匿性が高く、王族や有力者たちは、その事実を認めようとしなかった)

アルミン(ピクシス司令や、キース団長も頑張っていたけれど………結局は)チラッ


エレン「結局、【最終手段】に頼ることになっちまったな」

アルミン「ああ…………そうだね」

ミカサ「大丈夫」ギュッ

アルミン「!? ッ、ミ、ミミカサ?/////」ギュウッ

ミカサ「アルミンは、凄く強い。私も、エレンだって、そう。きっと、やれる。私たちは勝てる」

エレン「!! ああ、そうだな!! これまでだって、ずっとそうだった!!」

アルミン「エレン………!」


エレン「アルミンが考えて、俺たちが実行する! やってやれなかったことなんてない!!」ニカッ


アルミン(ッ、そうだ。僕は、非力で、弱いけど…………!!)キッ

アルミン(いつだって、この親友たちと一緒に、戦ってきた!)

アルミン(僕たちは、勝つ!!)

アルミン(そして、夢を叶えるんだ!!)


アルミン「一緒に、壁の外に出よう! この世界から出て、冒険するんだ!! 僕とミカサ、エレンと、そして――――【あの子】も、一緒に!!」

エレン「ああ!! 絶対に!!」

ミカサ「ええ……!!」



 カッ!!!


 ドガァアアアアアアッ!!!



アルミン「ッ、来た!!! エレン、準備はいい!!?」

エレン「おおっ!! いつだって行けるぞ!!!」

ミカサ「…………ッ、ベルトルト………やはり、来たのね」




超大型巨人「……………」フシュゥゥゥゥッ


 <ザワザワ……
 <ナ、ナンダアレハ!!
 <デ、デケェ………60メートルハアルゾ……!!
 <ド、ドウナッテンダコリャア………


エレン(ああ、ベルトルト。この野郎、てめえ………今度こそ五年ぶりだな、おい………)ギリリッ


エレン(てめえは覚えちゃいないだろうし、今はまだ未遂にすぎねえが………正直言って、てめえが憎いよ)

エレン(巨人が憎い。母さんの命を奪い、人を喰う、てめえらが………!!)

エレン(だけど、今は違う。もっと、もっとでっけえものが出来た。成し遂げなければならないものができた………!!)

エレン(【巨人】を駆逐するんじゃない………【壁】を破壊するわけでもない…………)

エレン(俺はおまえら【巨人】を! 【壁】を! すべて乗り越えて、外の世界を冒険する!!)

エレン(アルミンとミカサを連れて、そして――――俺が世界一大好きな女の子も、一緒に!!)カッ



アルミン「ッ、エレン! 今だぁああああああああああああああああっ!!」

ミカサ「エレン、行って!!!」



エレン(だから、俺は―――――おまえらを、【巨人】を――――!!)



ジュマンジ「………………!!」ドンドコドコドコドン



エレン「ッ、おおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」ビュンッ!!


 コロンッ、コローン…………ピタァアアッッ


※【多数決安価】です。起こる現象を以下から指定してください。
 【エレン】のダイスロール判定(※出目は判定されません)

 ①【すべての巨人】を【人間】に!
 ②【すべての巨人】は【絶滅】する!
 ③【すべての巨人】が【吸血鬼】に!

 ↓1~10 多数決(無効の場合その下をカウント)



エレン「ッ…………どうだ!? アルミン!!」

アルミン「あ、ああ、あ………や、やった!! やったよ、エレン! 成功だ!!!」


 パアアッ………

【全ての巨人は、あるべき姿へと還り――――二度とその巨躯へと戻ることはないだろう】


エレン「ッ!! ミカサ!! 信煙弾を!! 【緑】だぞ! 間違えるなよ!!」

ミカサ「分かってる!!」ドンッ!!


 ヒュルルルル………


アルミン「!! み、見て!! エレン、ミカサ! きょ、【巨人】が!! 【壁】が!!」

ミカサ「…………!!」

エレン「き、消えて、行く…………!!! いや、違う!! あ、あれは――――【人間】に、戻っていくぞ!!」



……
………

終わった後は3でおまけを書くんですよね?(ゲス顔)


………
……


~ウォール・ローゼ南区 ジナエ町~


マルコ「!!(【緑】の煙弾が上がった!!)」

マルコ(こっちも上げるぞ………!)ドンッ!!

 ヒュルルル………

マルコ「ふぅ…………全く、人手不足は分かるけど、僕みたいな子供に何をさせようってのかなぁ、ホントに………」

ミーナ(雌豚)「ご、ご主人様の、ここはぁ………ぜんぜん、子供なんかじゃないでしゅぅ………///」ハァハァ

マルコ「―――てめえは少し黙ってろスベタ」ゲシッ

ミーナ(雌豚)「ンぁあああああん!! も、もっとしてくりゃひゃい………////」アヘェ


マルコ(どうしてこうなった………)ズーン


………
……



………
……


~ウォール・ローゼ南区 ダウパー村~


 ヒュルルル………

サシャ「!!(あれは、【緑】の………!! と、いうことは【巨人】は、来たんですね………)」ジワッ

サシャ父「ん? どうしたサシャ、何を見て………なんだ、あれは? 信煙弾………軍の演習か何かやろうか……?」


サシャ父「!!? か、壁が、消えとるぞ…………!!?」


サシャ(――――ライナー。来てくれたんですね…………)ポロポロ


サシャ父「一体、どうなって――――さ、サシャ? おまえ、泣いて………」



……
………

>>20 その通り。ただし後日です


………
……


~ウォール・シーナ南部 (元)壁外直下~


モブ兵士「ッ! 中継兵から、【緑】の煙弾を確認!!」

リヴァイ「よし…………こちらも【緑】の煙弾を打ち上げろ………てめえら、見えるか!! 【壁】が消え去っていくのが!! キース団長の言うとおりになったのは、見ればわかると思う」


ペトラ「ッ…………!!(か、壁が、煙を上げて消えていく………ひ………人、が!?)」ゾクッ

オルオ「ひ、人が出てきたぞ!?! って、ことは、これっでぶ!?」ガブッ

エルド「こ、こんな、ことが!!」

グンタ「じゃ、じゃあ、やっぱり、王族や有力者たちは………!!」ギリッ


リヴァイ「総員、傾注―――――静粛に」


 シーン………


リヴァイ「もう分かっただろう………俺たちはずっと、内地の王族や有力者たち………そしてウォール教のクソどもに騙されていた」


 ザワ………


リヴァイ「壁は、【巨人化した人間】でできていた………そして、それらの事実を、ヤツらはずっと知っていた癖に黙ってやがった」


 シーン………


リヴァイ「外の巨人たちだって元々は人間だ………ヤツらの目には、さぞかし滑稽に映っただったろうな。何も知らず、あくせく巨人の秘密を知るために壁外に出ていく俺たちの姿はよ」


 ワナワナ………


リヴァイ「だが、それも終わりだ。壁は今や無くなった―――――キース団長、そしてピクシス司令が秘密裏に研究していた、【巨人を人間に戻す兵器】のおかげでな」


 ォ、ォオオ………ホ、ホントウダッタノカ?
 ダ、ダッテミロヨ、カベハネエシ、キョジンモコネエ……


リヴァイ「もはや、我々の敵は巨人ではない。敵はただ一つ!! 俺たちを! 俺たちが背負う、この【自由の翼】を!! コケにしくさりやがった糞野郎どもだ!!」


 ――――!!!!


リヴァイ「今、内地を! シーナを! 俺たち調査兵団が囲っている! 東にキース団長! 北にエルヴィン副長!! 西に分隊長のミケとハンジ!! 南に俺たちだ!! ヤツらに逃げ場はねえ!!」


 ォォオオオッ………!!


リヴァイ「総員! 立体機動準備―――――王都を制圧する!!! 必ず王と、それに連なる貴族どもを捕えろ!!」



 ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!



リヴァイ「エルド!! 【黒】の信煙弾を放て!!!」

反乱が起きそうな展開ですな


エルド「了解っ!!」ドンッ!!


ヒュルルルルッ………


エルド「!! 東、西、北からも、【黒】の信煙弾を確認!!」


リヴァイ「よし! ペトラ、エルド、オルオ、グンタ!! 俺について来い!! 東西南北から一気に攻め立てるぞ!! 憲兵どもは無視しろ! 王城まで真一文字に突っ切れ!」


ペトラ「はッ!!!」バッ

エルド「任されましたッ!!」バッ

オルオ「お供いたしますッ!」バッ

グンタ「了解しましたッ!!」バッ


リヴァイ「全ての兵に命ずる―――――今こそ【進撃】せよッッッッ!!!!!」


 アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!


リヴァイ(今こそ、約束を果たす―――――俺は、俺は――――……!!!)



リヴァイ「俺は、俺たちは!! 【自由】を!! 真の【自由の翼】を手に入れる!! うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」



 ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!


……
………


………
……


~ウォール・シーナ北部 (元)壁外直下~


エルヴィン「!! 黒の信煙弾を確認した!! いくぞ、皆!!」


 ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!


ジャン(ッ、すげえ熱気だ………当たり前か。けど――――どいつもこいつも、熱くなりすぎてる!)ギリッ


ジャン「エルヴィン副長! 進言いたします!! 我ら調査兵団、末端に至るまでその意気軒昂! されど、このまま市街地に突入しては、無用な人死にが出る可能性が高いと思われます!!」


エルヴィン「ッ!!」


エルヴィン(私もこの熱気に当てられていたか……!! 士気が高すぎる兵は、得てして死に急ぎやすい………)

エルヴィン(しかも、今回の相手は【巨人】ではなく【人間】……!!)

エルヴィン(酷い言い草だが、団員に死者が出る分には、まだ良い………しかし、万が一にでも市民への虐殺などに繋がったら………!)ゾッ


エルヴィン「ジャン・キルシュタインくん…………君の冷静な状況判断力に、心から感謝する!」

ジャン「ハッ!! 恐縮ですッ!!」バッ


エルヴィン「各分隊長、班長に至るまで、厳命する!! 我々の目的はあくまでも、王族と貴族たちを捕えることだ!! 決して、市民に害を及ぼすな!! これを乱す者は、厳正に処罰する!!」

エルヴィン「伝令を寄越せ!! この厳命を、他の部隊へもしかと送り届けろ!! 早急にだ!!」

モブ伝令「ははっ!!」


 パカラッパカラッ


ジャン(ッ…………はは。全く、らしくねえことを………)



……
………


………
……


~ウォール・ローゼ トロスト区~


ピクシス「ふっふ…………あやつら、やりおったな」ニヤリ

ミタビ「な…………か、壁が、き、消え………!? ひ、人が!?」

イアン「まさか、本当に、このようなことが………!!」

リコ「!! 司令!! ほ、本当だったのですね! 巨人を人間に戻す、そんな兵器が………!!」

ピクシス「なんじゃ? ワシが嘘を言っていたとでも?」

イアン「い、いえ! そのようなことは!!」

ミタビ「し、しかし………民衆は、大混乱です」

ピクシス「それを抑えるのが、お主らの仕事じゃろうが………ホレ、この書面に書いてある通りに、民衆に向かって読み上げてやれい」ピラッ

リコ「!? こ、これは…………!!」


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*          ~ドット・ピクシスの名において宣言する~

*   人類は巨人に勝利した

*   人類は巨人であり、巨人は人類であった

*   この事実をひた隠しにした王政府および貴族たちの反発から

*   我々は独自に開発した【巨人を人間に戻す兵器】を行使し、壁と壁外の巨人たちを

*   悉く我ら人類に戻すことに成功した

*   民衆に告げる。我々はもう、何も恐れることはない。

*   高らかに歓声を上げ、愛する人々と喜びの抱擁を交わすと良い

*   もはや、人類の天敵たる巨人はなく、ただ人類の同胞が戻っただけなのだから……

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ピクシス「今頃は、他の駐屯兵団でも、ワシが壁に異変が行ったら開くように指示しておいた手紙を見て、民衆の混乱を抑えておる頃じゃろ………」

リコ「ッ、こ、この状況を予想されていたのであれば、なおのこと! なぜもっと事前に知らせていただけなかっ――――ッ! い、いえ、失言でした」

リコ(そうだ………私自身が信じられないくらいだ。こんな事実を伝えたところで、誰が信じる?)

リコ(【目の前で見せつけられ】でもしない限り、巨人が人間だなんて………!)

リコ(そ、それに………こんなこと、王や貴族、ウォール教が黙ってはいない………秘密裏に進める必要があったのか………)

ピクシス「説明はいらんようじゃな―――――では、お主らも任務に戻れ。ホレ、民衆が混乱しとるじゃろうが。暴動が起こったら責任取れるのか? ん?」

リコ「ッ! ハッ!!」バッ

イアン「ただちにっ!!」バッ

ミタビ「了解いたしました!!」バッ

 ガチャッ!! タッタッタ………


ピクシス「……………ふむ。後はあの子供らが言っていた、三人の巨人たちか………ふふ、待ち遠しいわい」

ピクシス「レイス伯は…………今頃、どうしておるかのう………無事に逃げられているといいんじゃが……」



……
………


………
……


~1年前(844年) ウォール・シーナ レイス邸宅~


ピクシス「さて―――――レイス伯。【壁の秘密】、【巨人の秘密】、そして、【巨人を人間に戻す兵器】………これらのことを踏まえたうえで、考えていただきたいのですが………」

レイス「ッ!!」ビクッ

ピクシス「どうなってしまいますかのぉ………先に説明した作戦が実行されれば、リヴァイやエルヴィン、そしてキース………調査兵団の精鋭たちは、王都を強襲して、これを制圧するでしょうな。それも容易に」

レイス「ッな………!! そ、そんな、上手くいくはずが………」

ピクシス「憲兵団じゃあ束になってかかろうと、あの精鋭部隊を押しのけられまい………まして民衆が混乱する最中にあっては、逃げ出すものさえ出てくるじゃろうなあ」

レイス「な、何が、言いたいのだ………!!」

ピクシス「いえいえ。そうなれば王は捕えられ、貴方と繋がりのあるウォール教やその他の有力者たちも捕えられる………そうなれば、壁の秘密や巨人の秘密は、民衆に知らしめられるじゃろう」

レイス「!!!!!?」ビクッ

ピクシス「そうなれば、秘密に関わっていた貴方は犯罪者…………極刑も免れまいて」



レイス「ッ~~~~~~~~~!!!」ガタガタ


ユミル「…………」チッ

ピクシス「取引をいたしませんかな? 何、大したことではありません」

ピクシス「貴方の家系に、行方不明になった『ヒストリア』という少女がいるでしょう? その子は最初からレイス家にはいなかったことにしていただきたい」

レイス「ッ!? ひ、ヒストリアだと!? そ、そうか!! あの子か!! あの子が、貴様らに………!!」

ピクシス「ほっほっほ。何か勘違いされているようですが…………彼女がワシらに真実を教えてくれたわけではありませんよ」

レイス「ッ、嘘をつくな! あやつ以外に誰が――――グッ!?」ガッ


ユミル「勘違いするなっつってんだろ、あ? 選択できる立場にあると思ってんのか? てめえは?」ギリギリギリギリ


レイス「き、ぎざ、まぁ………」ググッ


ユミル「アイツは優しいからな………テメェみたいなクソみたいなのから、あのヒストリアが生まれたとは考えたくもねえ」


ユミル「だが、そんなてめえでも、ヒストリアは生きてほしいと願った。このまま作戦が実行されりゃ、てめえは死ぬ。造作も無くな」ギリギリギリギリ

レイス「ッ!!! ひ、ヒストリア、が………」

ユミル「だから、てめえが憲兵団に依頼している捜索………そいつを取り下げて、死んだことにしろ。てめえなら簡単だろうが? 今のてめえならな」ギリギリギリギリ

ピクシス「よさんか、ユミル………レイス伯とて、立場のある方じゃ………情状酌量の余地はある」

ユミル「ちっ………」バッ

ピクシス「さて、返答はいかがかな、レイス伯」

レイス「……………ヒストリアは、無事なのか?」

ユミル「あぁ、ぴんぴんしてるよ………ずっと、てめえのことばかり心配していた」

レイス「そうか…………………ピクシス。その取引を受けよう」

ピクシス「了解しました。作戦決行日時には、壁外………というより、壁は消えますが………脱走の準備の手筈は、こちらで整えておきましょう」

レイス「分かった…………ヒストリアを頼んだ。あれは…………哀れな子だ」クッ

ユミル「はっ!! てめえなんぞに憐れまれても喜びはしねえよ!!」イライラ



レイス「そう、だな………私は、良い親ではなかった」

ユミル「ッ………」


レイス「それと、ヒストリアに伝えておいてくれるか…………すまなかった、と」

ユミル「ああ………伝えておくぜ…………さぁ、行くぞジジィ。もうこんな胸糞悪ィ場所に用はねえだろ!!」プンスカ

ピクシス(やれやれ、お主はもうちょっと口の悪さと、そのカッとなる性格をどうにかした方が良いようじゃのう……)ブツブツ

ピクシス「では、レイス伯………我々はこれにて」

レイス「…………」


 キィィ………バタン


ユミル(すまなかった……か)

ユミル(尤も………もう、伝わってるがな………)チラッ



壁|ヒストリア(ッ………お、おとう、さま………)ポロポロ





……
………


………
……


~ウォール・マリア (元)壁外~


ベルトルト(!!? な、なんだ………か、体が、小さく!?)

ベルトルト(ち、違う! 【巨人化】が、解けてる………!!?)

ベルトルト(ッ!!? か、【壁】まで、き、消えて――――!!? に、【人間】に、戻って………バカな!!)

ベルトルト「ど、どうし、て…………」シュゥウウウッ

ライナー「ふんっ!!」ビュオッ!!!


 ドゴォッ!!!


ベルトルト「が、はっ!? ら、ライナー………どう、し………」


 ドサッ……


ライナー「悪いな、ベルトルト…………」





ライナー「――――――特に理由はない!」キリッ



ベルトルト「」ビクンッビクンッ


ライナー(おまえもたまには理由のない暴力の苦しさを味わえ………案外病み付きになるかもしれんぞ)オレハチガウガ


ライナー(さておき………この混乱、どうしたものか………上手く紛れ込めれば重畳だと思っていたが………ん? あれは)ジッ


 タッタッタ………


エレン「ライナー!!」

アルミン「ッ、良かった!! やっぱり、来てくれてたんだ!!」

ミカサ「待って、二人とも! ライナー、貴方ちゃんと、記憶は―――」

ライナー「疑り深い奴だな…………大丈夫だ。ちゃんとしてるさ。全て覚えてる………」


ライナー「おまえらとの訓練の日々も、ジュマンジをプレイしたことも………俺が、裏切ったことも」

やべえ

かっけぇ


エレン「!」
ミカサ「!」
アルミン「!」

ライナー「すまない………本当に、済まなかった………どの面下げて、おまえの前に顔を出せるのか、俺にもわから――――」ブルブル…


エレン「は? 何言ってんだよ、ライナー。おまえ、肝心なことを忘れてるぜ」

ライナー「!? エ、エレン?」


エレン「おまえが、俺たちと一緒に戦ってくれたことだよ!!」ギュッ


ライナー「――――!!」


ミカサ「とても頼もしかった。あの時は言いそびれたけれど、エレンを守ってくれて………ありがとう」ギュッ

アルミン「そうだよ!! 君があの【獣の巨人】を足止めしてくれなかったら、僕たちは今頃………本当に感謝してる!」ギュッ


ライナー「ミカサ、アルミン、おまえ………おまえ、たち…………俺を、許して………」ジワッ


アルミン「もうとっくに許してるさ! とにかく、ベルトルトを連れてこっちに来て!! ピクシス司令の手引きで、君たちは保護してもらえることになってる!!」

ライナー「ッ! ああ!!!」ゴシゴシ


エレン「ちょ、ちょっと待ってくれ、ライナー! アニは? アニは、どこだ…………?」


ライナー「!! アニは、元々この混乱に乗じて、侵入する役割だったからな………恐らく、ウォールマリア南東あたりの山奥近くに………」

エレン「!! じゃ、じゃあ俺は、すぐそこに………!!」

アルミン「!! エレン、気持ちは分かるけど! それはピクシス司令の部下の人たちに任せて!! とにかく、ライナーとベルトルトを、すぐに保護しないとだめだ!!」

ミカサ「今は耐えて、エレン………」

ライナー「すまない………一緒にいられれば越したことはなかったんだが、何分怪しまれるのは避けたかったからな………」

エレン「ッ、くそっ…………!!」ダンッ!!


アルミン「エレン…………」



……
………

アニとの再会焦らすなあw


 ………かくして、この【壁消失騒動】は幕を下ろした。

 王をはじめ、多くの【壁と巨人の秘密】を知る有力者たちは捕えられ、投獄、処刑された……。

 民衆の混乱による死傷者は総数で100にも達しなかったという。

 少ない犠牲と見るか、多い犠牲と見るか――――それはきっと、【あの歴史】を見てきた僕たちが判断すべきことではない。

 後日、民衆には【壁と巨人の秘密】が明かされた。

 半信半疑ではあったものの、壁と巨人が消えてしまったのは明白であり、残ったのは【巨人だった人々】のみだった。

 商会の壁外進出は規制されている。今、王政府は実質、調査兵団と駐屯兵団が切り盛りしているからだ。

 僕たちは全ての騒動が静まった頃、関係者各位を集めて、盛大な宴会を開いた。

 宴会は連日連夜繰り返され、僕たちは大いに盛り上がったが………。


エレン「……………ッ」ググッ


 だが、その中に…………アニ・レオンハートの姿はなかった。



    そして月日は流れ―――――あっという間に、二年が過ぎ、時は847年。

    訓練兵団への入団式が取り行われる時が、やってきた。

∑(゚д゚)えぇぇぇ?!

ファッッ??


………
……


~元トロスト区 訓練兵団・訓練場~

 ~第???期訓練兵団・入団式~


エレン「…………」キョロキョロ

ミカサ「エレン………落ち着きがない。これから入団式なのだから、しっかり前を向いて」ヒソヒソ

エレン「わ、分かってるよ、だけど………」ヒソヒソ

サシャ「………!! ………!!(ライナー………どこ、どこです?)」キョロキョロ

ジャン「………(サシャの奴、落ち着きがねえな。まぁ………仕方ねえか)」

コニー「………」

ミーナ「………」

マルコ「………」

アルミン「…………(エレン、サシャ………)」


アルミン(………エレンや、サシャの気持ちもわかる。この二年間、あの宴会の後にライナーは姿を消し………アニに至っては七年の間………再会することはなかった)

アルミン(リヴァイ兵長が言うには、アニは無事に保護したらしいんだけど………会う機会を作ってもらえなかった)

アルミン(そして………ここに、アニはいない。ライナーも………同じ訓練兵に志願すると思っていたのに、ここにいない。サシャが心配するのも、当たり前だ)

アルミン(エレンは、ずっと、ずっとアニのことを想ってるのに………何やってるんだよ、アニは!! 君は優しい人じゃなかったのか!?)ギリッ



キース「――――静粛に!! これより、【第1期】訓練兵団の、入団式を執り行う!!」



エレン「!」

ミカサ「!」

アルミン「!」


アルミン(巨人の脅威はなくなったとはいえ、いきなりその真実を民衆全てに信じさせることは、流石に難しかった……だから、調査兵団は未だに存在している)

アルミン(けど、僕たち一部の人間は知っている。もう【巨人】は存在しないってことを)

アルミン(だから、この訓練兵団は、厳密には【兵】でも、【軍】ですらない)

アルミン(外世界を調査するための訓練を行う………新たな【外世界調査兵団】の訓練学校だ)

アルミン(成績上位陣には、調査兵団への入団を許される…………外界に進出するチャンスを掴めるとあって、前評判から言ってかなりの競争が予想される。憲兵団の人気は、今や下火だ)

アルミン(正直、【前の歴史】を考えると、僕が上位に食い込むのは難しいかもしれないけど………配点が変わっている)

アルミン(【座学】の分野においても重要視されている今なら……僕でも成績上位に食い込めるかもしれない!!)



キース「まずは自己紹介をさせて貰おう………元調査兵団団長の、キース・シャーディス教官長である」

リヴァイ「同じく、リヴァイ副教官長だ」


 ザワッ!!
 オ、オイ、『アノ』キースダンチョウト、リヴァイヘイチョウガ、キョウカン……!?
 オ、オレタチ、ツイテルンジャネエカ!? アノフタリニシドウシテモラエルナンテ……!!


アルミン(キース団長は、その後団長を引退――――外の世界を旅するための、後進を育てるために、教官職に就いた)


アルミン(リヴァイ兵長も同様…………【巨人】が【人間】に戻って、張りつめていた糸が切れたように、無気力になった)

アルミン(だけど、今は――――確か、その時期のリヴァイ兵長を支えてくれたある女性と、いい仲になっているんだったかな。名前は………まぁ、それはいい)

アルミン(気力を取り戻したリヴァイ兵長もまた、後進を育てるためにと、教官職に就いた)


ユミル「同じく、その補佐を務めるユミル教官だ」


 エッ、ヤダ、カッコヨクナイ!?
 スゴイイケメン………
 ヌレルッ……! コノメスブタガァ!! ヒギィッ!
 ナンカイマヘンナコエキコエタゾ?


アルミン(ユミルは、【前世】における外世界への知識を買われて、教官職についた……)

アルミン(これまではヒストリア………今はクリスタか。彼女と一緒に暮らしていたけど、生活していくうえで、この職を選んだらしい……)


クリスタ(…………ユミル)ニコッ

ユミル(…………ヒストリア)ニヤッ


アルミン(その後を追うように、クリスタは訓練兵を志願した)

アルミン(――――正直羨ましいし妬ましい。爆発しろ)イラッ


キース「一通り紹介は済んだようだな…………まず、諸君らには知っておいてもらいたいことがある」

エレン「………」
アルミン「…………」


キース「五年前、調査兵団の技術開発部、および駐屯兵団のピクシス司令の指導の下、共同で開発された【化学兵器】により、【巨人】は全て【人間】へと戻った………この二年間の壁外の調査において、【巨人】は確認されていない」

ミカサ「………」
サシャ「………」


キース「【巨人】の消失は、まだ確定事項ではない………しかしこれより、人類の活動領域は壁の外に広がり、より多くの発展を遂げていくことだろう………」

コニー「………」
ジャン「………」


キース「だが、壁外には常に死の危険が付きまとう!! 【巨人】という天敵以外の要因で、死亡する例は多々ある!!」

ミーナ「………」
マルコ「………」
クリスタ「………」


キース「我々は既に、東に【炎の水】! 北の【氷の大地】! 南には【砂の雪原】! そして―――西には見渡す限りの【塩の湖】………【海】を確認している!」

エレン「!」
アルミン「!」
ミカサ「!!」
クリスタ「!」


キース「これらは調査兵団の築いた成果だ! しかしその輝かしい成果の裏で、数多くの猛獣や、見たこともないような巨獣による被害もまた確認されている……」

キース「……中には人を襲い、喰らうモノもいる! 既に何名もの犠牲者が出ている!!」


サシャ「!」
コニー「!」
ジャン「!」
ミーナ「!」
マルコ「!」


キース「良いか! ここをただの訓練学校などと思うな!! ここは今までぬくぬくと壁内で暮らしてきた貴様らの遊び場などでは断じてない!!」

キース「命を落とす危険は、常に付きまとうと思え!! 返事はどうした!!」


 ハッ!!!


キース「諸君らは、これより三年間、厳しい訓練を受ける。途中で脱落する者も少なくはない……!」


キース「……時には気の緩みから、死ぬ者も出てくるだろう! 死にたくないものは必死で学べ!! 特に!! 【調査兵団】を目指すものはな!!」

キース「何十年も前から【巨人】と戦い続け、【自由】を求めて【進撃】を続けていた、調査兵団の成果を、遺志を! 諸君らは受け継ぎ! ここで大いに鍛え! 大いに学んでもらう!!」



キース「心臓を捧げよ!! 【公】にでも、【王】にでもない!! 【己の信念】に! 【己の夢】にだ!!」



 ハッ!!

 バッ!!!




キース「諸君らの入団を、心より歓迎する!!」パチパチ

リヴァイ「…………」パチパチ

ユミル「…………」パチパチ


エレン(……………ここから、だ)

エレン(ここから、俺と、アルミンの夢が始まる…………けど)

エレン(どこに………どこ行っちまったんだよ、ライナー)

エレン(どこに、行っちまったんだよ………アニ!!)グスッ

ミカサ(エレン………)

アルミン(エレン………)


 オイソコノイガグリ………ギャクダ……
 ギャアアアアアアアッ!!
 テメェノシンゾウハミギニアルノカ? コニー・ライトハート・スプリンガーニカイメイスルカ? アァ?
 ミギャアアアアアアアアッ!!


キース「それでは解散―――――と言いたいところだが」

∑(゚д゚*)ん?!


キース「早速だが諸君らに、新たな仲間を紹介したいと思う」


エレン「え?」

アルミン「!?(まさか………!?)」

ミカサ「?」


キース「―――――ライナー・ブラウン訓練兵と………む? まだ来ていないのか? まぁいい、ライナー・ブラウン訓練兵、前に出ろ!!」

ライナー「ハッ!!」バッ


エレン「!(ら、ライナー!)」

サシャ「!?(ライナー………や、やっぱり、来てくれてた)」ジワッ

アルミン(ッ、ライナーだけ……? アニは、いないか…………で、でも、どうしてライナーが、呼ばれるんだ………?)

アニパパもいるんかな?ワクテカワクテカ


キース「ゴホン………彼から、入団祝いを兼ねて、諸君らにある持て成しをしたいそうだ………」

キース「彼は壁外に存在する文化圏の出身者でな。喜べ!! 【外世界】の文化を持ってきてくれたそうだ!!」


 ザワッ!!?

 ……オイオイ、マジカヨ
 ナンダロウネ
 アクセサリートカナライイナァ
 キットホントカダロ


アルミン(! 上手い言い方だ。壁外の文化圏出身者………イコール巨人という訳ではない)

アルミン(元調査兵団団長だったキース教官が言うのなら、皆にも信用される………)

アルミン(ひょっとして、この二年間、ライナーと逢えなかった理由に関係があるのかな?)


キース「では、ライナー・ブラウン訓練兵! 発言を許可する!!」


ライナー「ハッ! それでは失礼して!!」


サシャ「あ………ら、ライナァ………」ジワッ

ライナー「………皆、聞いてくれ! 一部の連中は久しぶりだな! 先ほど紹介に預かった、ライナー・ブラウンだ!」

ライナー「これから三年間、苦楽を共にする仲間たちと、こうして顔を合わせることができて、嬉しく思う!」

ライナー「そして―――先ほども話にあったが、皆に土産がある!!」


 ザワッ!!

 オ、ナンダナンダ!!
 ジラスナヨー!
 ハヤクハヤクー!

ライナー「はは、まぁ慌てないでくれ………教官が仰ったとおり、【外世界】の文化を知り、入団祝いにもなる、いい機会だと思ってな!」ニカッ

エレン「土産? 【外世界】の文化? 嬉しいけどよ…………なぁ、ライナー、それってなんなんだ?」


ライナー「ああ、皆、見てくれ……―――――――故郷から………牛獲って来たぞ」ニヤッ


.

       ウモォーーーー!!!(大群)

.

エレン「!!!??」
ミカサ「!!!??」
アルミン「!!!??」
ジャン「!!!??」
マルコ「!!!??」
ミーナ「!!!??」
コニー「!!!??」
クリスタ「!!!??」
ユミル「!!!??」
その他「!!!!?!!?!!?」
サシャ「!!!!!!?!!?!?!!?!?!!?!?!?!?!?!?!」コンランチュウ

(´д` )ライナーさぁぁぁぁん


 ザワザワ………
 ナ、ナンダ、コレ、ウシ!?
 ウ、ウシッテ、チョウコウキュウヒンダロ!?
 エ、デモオミヤゲッテ、マサカ………!!


サシャ「い、いつの間に!!!? な、なんです、これ! う、牛が………つまり、おにくが、お肉が、お肉が、い、いっぱ………」ヨダレダラダラ

リヴァイ「ほう…………悪くない。いや――――認めよう、これは良い牛だ」ニヤッ

ライナー(流石は人類最強リヴァイ兵長、見る目が違う………)

ライナー「………キース教官。お手数ですが、説明をお願いしてもよろしいですか?」ニヤリ

キース「ウム………任せろ」ニヤリ


エレン「な、なんだ、なんなんだよ、これっ………!!」

アルミン(な、何が始まるというんです………?)フラッ

ミカサ「!! アルミン、気をしっかり持って!!」ガシッ


松阪牛「ウモォーー!!」
キース「松阪牛……脂肪部分に上品な甘みがあり、脂肪の融点が低く舌触りが良い。熱を加えることで香りが引き立つ」


神戸牛「モモモォー-!!」
キース「神戸牛……但馬牛の中でも特に上質なものを指す。サシの入り方、舌触り、味、どれをとっても他の肉とは隔絶したレベル。舌の上でトロける脂肪が特徴」


米沢牛「ブモォオーー!!」
キース「米沢牛……ジューシーな肉質もさることながら、きめ細かい霜降りと脂質の良さは他の牛に勝るとも劣らない。口の中に入れた瞬間にふわりと消える脂は、生で食せるほどに繊細」


近江牛「ブゥルァーーー!!」
キース「近江牛……肉質はきめ細かく、脂は甘く、口の中でトロけるほどの美味さ。コストパフォーマンスに優れ、他の肉と同品質でも比較的安価に購入できる」


飛騨牛「プモォオーー!!」
キース「飛騨牛……霜降りが多く、きれいな薄いピンク色の肉が特徴。筋肉繊維が細く、肉質はとても柔らかくて甘みがある。このような特長から、ステーキやシチューにして食すのがベター」


仙台牛「タァァアアン!!」
キース「仙台牛……口当たりが良くやわらかで、まろやかな風味と豊かな肉汁が特徴。最高ランクに達した牛のみが仙台牛を名乗ることを許される。牛タンの旨味は筆舌に尽くしがたい」

肉(´д` )食いてー

てかなんだよ

タァァァンて


キース「フフ………他にも前沢牛、若柳牛、宮崎牛、常陸牛、佐賀牛、白老牛(new!)………とても説明しきれん。よくぞここまで」


ライナー「感謝の極み」ペコリ


牛軍団「「「モォオオオーーー!!」」」

キース「――――素晴らしい。どれもこれも甲乙つけがたい最高級の牛だ。良く肥え、肌艶もしっとりとしている」


エレン「お、おおお? よ、よくわからんけど、とにかくすっげえ美味い牛なんだな!?」

ライナー「ああ、保証する」ニヤリ

アルミン(おまえは何を言っているんだ?)ハァーハァーハァー

ミカサ「!? あ、アルミン、過呼吸が!! だ、誰か袋を!!」


ライナー「ご説明ありがとうございました、キースさん」

キース「イヤ、構わん」

ライナー「あ、これは仙台の牛タンです。ご自宅でどうぞ」スッ

キース「ほう、利休の………これは嬉しい報酬だ。後でおいしくいただくとしよう………」スッ


エレン(賄賂か?)

アルミン(賄賂だ)

ミカサ(アルミン大丈夫?)アセアセ

ジャン(賄賂だ)

クリスタ(酷い不正を見た気がするよ)

コニー「なあ、みんなが黙っちまってるのは、この状況が良くわかってないからか?」オレモヨクワカンネエ

ユミル「正解だから黙っていてくれ………バカ」

リヴァイ「俺は程よくサシが乗ったところをステーキにするか」

亀頭「ぬれr」グシャアアッ

マルコ「言わせねえよ」ブチッブチィ

※すいません、ミス。こっちです

ライナー「ご説明ありがとうございました、キースさん」

キース「イヤ、構わん」

ライナー「あ、これは仙台の牛タンです。ご自宅でどうぞ」スッ

キース「ほう、利休の………これは嬉しい報酬だ。後でおいしくいただくとしよう………」スッ


エレン(賄賂か?)

アルミン(賄賂だ)ゼェーゼェー

ミカサ(アルミン大丈夫?)アセアセ

ジャン(賄賂だ)

クリスタ(酷い不正を見た気がするよ)

コニー「なあ、みんなが黙っちまってるのは、この状況が良くわかってないからか?」オレモヨクワカンネエ

ユミル「正解だから黙っていてくれ………バカ」

リヴァイ「俺は程よくサシが乗ったところをステーキにするか」

ミーナ(雌豚)「ぬれr」グシャアアッ
マルコ「言わせねえよ」ブチッブチィ


サシャ「!?!!!!!!? さ、さ、さ、ささ、最高級の、牛肉………お肉………肉池肉林………」ヨダレドバドバァー

ライナー「【故郷】では牛の食肉が盛んでな。こいつらが群れで歩いているのを見てたら、ふとサシャが喜ぶと思って………ついな」

サシャ「リャ、リャイナァアア………」ヨダレマーライオン

ライナー「ははは………ここまで喜んでくれると、頑張った甲斐があったな」ニヤリ

アルミン「ラ、ライナー、君は、ま、まさかこの二年間、この牛たちを…………」

ライナー「ああ…………元々二年前に運んできていたのを、品種改良していた」

アルミン「き、君は、故郷から………この牛たちを運んできていたのかい………わ、わからない。なぜだ? なぜ君は牛を運んできた………?」フクセンジャナカッタノ?


ライナー「………? それは『何故人は牛を育てて食うのか』という哲学的な問いか?」キョトン

サシャ「? アルミンは一体何を言っているんです?」キョトン


アルミン(だ、だめだ………思考がサシャよりになっている………て、敵だったとはいえ、〝戦士〝だった君はどこに行ったんだ………)


 イチャイチャ(ケッコンシヨ)
 ウフフフフッ(ダイスキデス)
 オッ、ナンダ、アイツラツキアッテンノカ
 ヒューヒューッ
 バクハツシロォーーー!!


エレン(馬鹿夫婦がまた一組……)

ジャン(爆死しろ)

アルミン(巨人に喰われて死ね)

コニー(ち○こがかゆい)ポリポリ

マルコ(この展開………もう分かってるぞ。来る気だろう? オラ、来るなら来い、デスペニス………)イラッ

亀頭(ぬ……れ………る………////)ドヤァ

マルコ(ッ!? や、野郎………ついに直接脳内に………!?)ピキッビキィッ

ミーナ....'


コニー「ッそ、そんなことより、なぁ!! えと、らいなぁって言ったっけ? こ、これみんなで食っていいのか!? なぁ!?」

ライナー「流石に全部は駄目だ。何せ――――」チラッ


サシャ(え? ら、ライナーが、いまこっち見た? なんで?)ドキッ


コニー「そ、そりゃ食い尽くせねえだろうけどさ! い、一頭ぐらい、いいだろ?」

ライナー「…………まぁ、何頭かはこの場でさばいて食おうか。余った肉はみんなの家で持ち帰ってくれ」ニヤッ


コニー「おおおおっ! や、やった!!」

サシャ「いぃぃやったあああああああああああああああああああああああ!!」ウッヒョーーーイ!!

アルミン「はぁ……(…………もう深く考えないようにしよう)」

※すいません、ミス。こっちです

コニー「ッそ、そんなことより、なぁ!! えと、らいなぁって言ったっけ? こ、これみんなで食っていいのか!? なぁ!?」

ライナー「流石に全部は駄目だ。何せ――――」チラッ


サシャ(え? ら、ライナーが、いまこっち見た? なんで?)ドキッ


コニー「そ、そりゃ食い尽くせねえだろうけどさ! い、一頭ぐらい、いいだろ?」

ライナー「…………まぁ、何頭かはこの場でさばいて食おうか。余った肉はしばらくの間、食堂で提供する」ニヤッ


コニー「おおおおっ! や、やった!!」

サシャ「いぃぃやったあああああああああああああああああああああああ!!」ウッヒョーーーイ!!

アルミン「はぁ……(…………もう深く考えないようにしよう)」


 ウワァアアアアアッ!! ヤッタァーーーッ!!
 ニクガクエルゾー!! サイコウキュウヒンダー!!
 アリガトォライナーーー!! アニキィィイイイッ!!

リヴァイ「調理なら任せろ………こんなこともあろうかと、バーベキューセットは持ってきている………」ズララッ

クリスタ「私もお手伝いします!」

ミカサ「肉を削ぎ落とすなら任せて」ギラッ

ミーナ「私だって――――ぶっ!?」グシャッ

マルコ「すっこんでろ雌豚………家畜が家畜を捌くのか? どういう道理だ、ええ? それに衛生上問題があるだろうが……」ブチッピキィッ

ミーナ「あひ、あひぃいいん………も、もっとぉ………///」コウコツ

マルコ「ああ? 豚はそんな声で鳴くのか? チガウダロウ?」グリグリ

雌豚「ぶっひぃぃいいい!//// 私は豚小屋出身、家畜以下の雌豚ですぅぅうううううぶひぃいいいいい!!////」アヘェ

無法地帯やがな


ライナー「あー…………皆、それにサシャも、ちょっと待ってくれ」

サシャ「えっ!?」ドキッ

ライナー「サシャ、おまえにはその、プレゼントがあるんだ。も、もちろん、その肉も食って構わないが、それを受け取ってからにしてほしい」

サシャ「わ、私に、ですか? こ、こんないっぱいのお肉以外にも!?」ダラー……

ライナー「あー、いや、その、期待に沿えるかは分からんが…………」


 スッ


ライナー「流石にこう、肉だけじゃあ、色気も何もないと思ってな………ほら」チャリ…

サシャ「あ………か、髪飾り? あ、す、すごく、綺麗………」パァアッ

ライナー「おまえの長い髪に、似合うと思ってな………」プイッ

サシャ「ッ!!!!!?////」カアアッ


エレン(成程、マメなんだな……すげえやライナー)カンシン

アルミン(い、意外と如才ないぞ!?)オドロキ

※度々すいません……済まぬっ……済まぬ……orz

サシャ「あ、それなら私も手伝います。動物を捌くのは慣れて―――」

ライナー「あー…………皆、それにサシャも、ちょっと待ってくれ」

サシャ「えっ!?」ドキッ

ライナー「サシャ、おまえにはその、プレゼントがあるんだ。も、もちろん、その肉も食って構わないが、それを受け取ってからにしてほしい」

サシャ「わ、私に、ですか? こ、こんないっぱいのお肉以外にも!?」ダラー……

ライナー「あー、いや、その、期待に沿えるかは分からんが…………」


 スッ


ライナー「流石にこう、肉だけじゃあ、色気も何もないと思ってな………ほら」チャリ…

サシャ「あ………か、髪飾り? あ、す、すごく、綺麗………」パァアッ

ライナー「おまえの長い髪に、似合うと思ってな………」プイッ

サシャ「ッ!!!!!?////」カアアッ


エレン(成程、マメなんだな……すげえやライナー)カンシン

アルミン(い、意外と如才ないぞ!?)オドロキ


ライナー「ほら、後ろ向け………」

サシャ「は、はい………」


 カチャカチャ………スッ


ライナー「ああ…………俺の見立て通りだな。良く似合ってる」

サシャ「えっ、ええっえっ////」カアアッ


 ヒューーーッ!! ウラヤマシー!!
 キャーー、カワイイー!! イイナー!!


ジャン(た、確かに………///)ゴクリ

アルミン(こ、これは………///)ゴクッ


ミカサ「これは…………サシャ、すごく可愛い」

クリスタ「わぁあ! 本当に似合ってるよ、サシャ! ほら、手鏡!」ハイ

ユミル「へぇ…………銀細工の髪飾りか。こりゃかなり値打ちもんだな。内地でも買えないぞ、これだけの代物」

アルミン「そ、そんなに凄いものなの、これって! うん! すっごく似合ってるよ、サシャ!!」

ジャン「た、確かになんつーか、き、気品があるな………芋女にゃもったいねえぐらいだぜ」ヘヘッ

エレン「おい、見惚れちまったのが癪だからって、そういう皮肉はやめとけよ、ジャン。めでたい席なんだから」


マルコ「そうだよ、ジャン。大体君は―――あっ」

ミーナ「さ、サシャ?」

サシャ「…………っ」ポロッ


 ザワッ………


サシャ「わ、わ…………ほ、ほんとに、綺麗………う、うれしい、うれしいです、ライナー。こ、こんな………」

サシャ「あ、れ………なん、で、でじょう………私、涙が………」ポロッ

ライナー「はは………また泣かせちまったな。だが、もうちょっと続きがあるんだ。少し涙を堪えてくれるか?」

サシャ「え、ええっ?」

アルミン「!! ――――み、みんな、静かに!!」


 シーン………

ライナー「サシャ。おまえに、聞いてほしいことがある」

サシャ「は、はいっ!」ビシッ

ライナー「戦士は廃業だと、いっただろう? この七年間、ずっと考えていた…………俺はどうしたらいいのか、どうしたら、おまえを幸せに出来るのかって」

サシャ「は、はひ……」

ライナー「狩りもいいが、この牛たちを育てながら………暮らしたいと思った。お、おまえと一緒に」テレテレ

サシャ「ッ――――!!!」キュンッ


 ォオオオオオオオッ!?

エレン(うおおおおおおっ!?////)
アルミン(行ったァアアアアアアアアア!!////)
ミカサ(や、やりおる////)
ジャン(マジ兄貴///)
マルコ(マジ男前///)
ミーナ(濡れるぅぅうううう///)
クリスタ(こ、これはきゅんと来ちゃうよぉ////)
ユミル(こ、この流れから言うのか………イヤ、すげえよおまえ。この三年間ずっと考えてたのか?////)
コニー(早く肉食いてえなー)
リヴァイ(ホモじゃなかったのか………?)


サシャ「わ、わたし、女の子らしく、ないですよ?」ジワッ

ライナー「俺にはそうは見えない」

サシャ「ご、ご飯だっていっぱい食べるし」ウルウル

ライナー「俺はいつだって、おまえに腹いっぱい食って笑っていてほしい」

サシャ「クリスタみたいに上品やない………い、田舎モン、やよ………?」ポロッ

ライナー「魅力的だと、俺は思う」

サシャ「でも…………わ、わだじ、ほ、ほうひ、したり、い、芋女っで、よばれで………」ポロポロ

ライナー「関係ない」

サシャ「ぅ、うあ…………で、でも、でもぉ………わ、わだじ、ばっかり、じあわぜ、で……らい、らいなーに、何も、わだじ………」エグッエグッ

ライナー「…………サシャ」ギュッ

サシャ「ぅああっ………!?」ギュウウッ

めでたいな

拍手


ライナー「サシャ、俺はおまえと一緒に狩りをしたり、牛を育てたりして、一生懸命働いて………」ギュッ

ライナー「毎日美味い物を腹いっぱい食べて、笑い合いたい。ずっと、隣にいて欲しい。おまえが笑って側にいてくれれば、俺は幸せだ」スッ……

サシャ「あ、あぁ、あ………」グスッグスッ


ライナー「サシャ、ずっとおまえだけを愛してる―――――俺と結婚してくれるか?」


サシャ「ッ………ぅぁあああっ……ぃ、いいんで、じょうが………? わだじ、ご、ごんなに、じあわぜで、いいんでじょうが………?」ポロポロ

ライナー「だったら俺もうれしい。おまえが幸せを感じてくれるなら、それでいい」

サシャ「いまでも、ごんなに、じ、じあわぜ、なのにぃ…………」


ライナー「ああ。俺がずっとずっと、おまえを幸せにしてやる。おまえが好きだ、サシャ」


サシャ「ッ……私、一生ライナーについていきますぅぅうううううっ/////」ガバチョォッッ!!

ライナー「う、うおっ!?////」ダキッ


サシャ「むちゅうううううううう!!」ムチュゥゥウウウッ

ライナー「んむっ!!? サ、サシャ///// むぐっ////」ブチュウウウウ

末長く爆発しろ


きっかけは子供に話すなよ


 ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!

エレン「えんだぁあああああああああああああああああああ!!」ドバー

アルミン「いやぁあああああああああああああああああああ!!」ドバー

ジャン「うぃるおぉぉぉるうぇいずらぁぁああぶゆぅううう!!(美声)」ドバー

マルコ「ぅううううぁあああああああああああああああああ!!」ドバー

コニー「あああああああああああああああああああああああ!!」ドバー

ミカサ「おめでとう」パチパチ

クリスタ「おめでとう、二人とも!!」グスッ、パチパチ

ミーナ「おめでとおおおお!!」パチパチ

ユミル「!?(ミーナが空気を読んだ………だと………)」パチパチ

リヴァイ「……………」パチパチ

キース「……………」パチパチ


 パチパチパチ……ヒュゥヒューウ!
 ンモォオオッ! モモモォーー!! ブゥルゥゥァアアアアアッ!! タァアアアアン!!

ライナー「は、はは。かっこ付かねえところを見せちまったな………おまえらの兄貴としては」ポリポリ

エレン「んなこたねえよ、ライナー!!」

ライナー(ッ、エレン!?)

アルミン「そうだよ、すっごくかっこよかったよ、ライナー!!」

ジャン「おう! 流石はオレ達の兄貴分だな!! 男前だったぜ!!」

コニー「めでてえなあああ!! よっしゃあああああああああ!! 二人の結婚祝いも兼ねて肉パーティだぜ!!」ヒャッホウ!!

ライナー「お、おまえら………」ジワッ

サシャ「! お肉ぅうっ!!」キラキラ



ライナー「ッ! 待て待て、まだ、もう一件だけカタがついてないんだ。それに――――まだメンツが揃ってないだろう?」ニヤリ


クリスタ「メンツ?」キョトン

アルミン「! ひょっとして……」

ユミル「お? それって――――! ははん、なるほど?」ニヤニヤ

ライナー「お? アルミンとユミルは気づいたか………そういうことだ」ニヤニヤ

ユミル「どこに隠れてんだ?」ニヨニヨ

ライナー「逃げようとしたから、ふんじばって袋に詰めた」ニマニマ

アルミン「ちょっ…………後が怖いんじゃあないの? それって」ウワァ

キース「! ここに来ないと思ったら、そういうことだったのか………全く、あの娘は」ヤレヤレ


エレン「? 何話してんだよ?」キョトン


ライナー「なぁに、真打ち登場ってやつだ。後はお前に任せたぞ、エレン」

エレン「は? 何いってんだ?」



ライナー「実はな―――――おまえにも土産があるんだ。おまえだけに、な」ニヤッ


 ザワザワ……
 エー、イイナー!!
 ズルーイ、ナンデソノコダケー?

エレン「え…………俺、に? で、でもよ、俺だけにってのは、なんか気が引けるな。サシャと違って、ほら、その、な……」アセアセ

ライナー「小難しく考えるな、エレン。ただ己の誠実な思いを、そのままぶつければいい。言葉でも、行動でも――――」ニヤッ

エレン「…………は?」

ライナー「ほら、土産だ………開けてみろ。手ごわいからな………心してかかれよ?」トスッ

エレン「ッ!? ま、まさ、か」ハッ!?



 目の前に置かれた、人間大の大きさの袋を前に、

 なぜか、

 捧げたはずの心臓が、激しく鼓動を打つ。



??「ぅ、う…………」

エレン「あ………………!!」



 もぞり、と袋が動き、小さく声が聞こえた。

 思い出がある。

 七年も昔に聞いた、彼女の声だった。

 震える指先で、ゆっくりと袋の紐を緩めると――――





アニ「……………ッ、ひ、久しぶり、エレン」プイッ

エレン「あ…………ア、ニ」




 袋の中には、耳まで真っ赤に染め上げてバツの悪そうな表情をした、己の最愛の人がいた。

きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!


エレン「あ、ぁ…………」アゼン

アニ「……………」モジモジ

 ザワッ!
 エ、フクロノナカカラオンナノコガ!?
 ダレ? シッテル?
 シラナイケド、ナンカアノコトミツメアッテルヨ?

ライナー「はっはっは! あのアニがなぁ、顔真っ赤にして逃げようとしたもんだからよ!!」ガッハッハ

アニ「ッ、く………ら、ライナー、あんた………」キッ!!

ライナー「おいおい、違うだろアニ。おまえが見つめる男は、俺じゃないだろうが………ん?」ニヤリ


アニ「ッうぁ…………」チラッ

エレン「あ…………」ドキン、ドキン


 ただ、視線が交錯した。

 それだけのことなのに、心臓が口から飛び出しそうなくらいに、激しく鼓動を刻むのが分かった。


エレン(し、心臓が、うるせえ………口の、中、乾く………)ドクン、ドクン

きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


エレン(そ、それより、あ、アニだ。アニが、いる………ずっと、逢いたかった、アニが………)ドクン、ドクン

エレン(け、けど、どうすりゃいいんだ? お、俺はライナーみたいに、気の利いたものを用意してない)ドクンドクン


エレン「あ、アニ………お、俺」

アニ「…………っ」ドキドキ

 ザワザワ……
 ナニ、アノコ………? コワイカオシテルー……

アニ「ッ!?」ズキッ

 ウワ、ニランデネエ?
 コッエー……コオリミタイダナ

アニ(…………そう、だよね)

エレン「な、なぁ、アニ、俺、俺は――――」


アニ「…………べ………別に、いいんだよ? その、気を遣わなくても………」


エレン「………え?」


アニ「その………さ。七年だ。七年も経ってるんだ………ご、ごめんね、ずっと、顔も見せないで………だけど、あんたの気持ちが、別の女に傾いてたって、しょうがないし」プイッ

エレン「………は?」


エレン(何を、言ってるんだ、アニは?)


アニ「ほら、私って愛想ないし………こ、こんな、七年も、音沙汰が無い、酷い女、だし………乙女っぽくない、だろ……」プイッ

エレン「ア…………ニ?」


 喉がひりつき、声が出ない。

 何とか、声を出そうとしても、声が出ない。

 ああ――――七年ぶりに会えたこいつが、記憶以上に美しかったからだ。


アニ「き、気の迷いって、奴だよ、きっと。ほら、その、初めての、相手って………忘れられないとか、そういう類のヤツ」ボソボソ



エレン(違う)


 相変わらず素直じゃなくて、嘘が下手だと思った。恥ずかしがってる時に、睨んでいるような顔になるのも、変わっていない。

 嘘をつくとき、人の目を見ようとしない癖が、変わっていない。

 御大層な名前と違って、小心者なんだ、こいつは。


アニ「わ、私のことなんて、その、忘れてたろ? わ、私も、だよ。別に、その、特に、思い入れなんて、ないって、いうか………」ジワッ

エレン(聞こえねえ)


 忘れてなんかいるものか。おまえのことなら、なんだって分かる。

 ほら―――――今、泣きそうだってことも、分かってる。


アニ「あんたには、ミカサがついてるだろ………? あ、あの時のことは、気にしなくていいから………」ウルウル


エレン(そんなことは、知らない)


 その涙を止めたいと、そう思った。

 だけど、一向に喉は動いてくれなかったから――――あの時と同じように。

 俺はアニを、強く抱き締めていた。


アニ「…………? ッ!?」エッ

エレン「………相変わらず、ちっこいな。おまえ」


 彼女のぬくもりを腕の中に感じた瞬間、ひりついていた喉は、一瞬でその機能を取り戻していた。


アニ「ッ!! ひ、人が気にしてること…………そ、それより、お、おろしなよ!!」ジタバタ

エレン「嫌だ」

アニ「い、いい加減にしな! ひ、人が見てるだろ!! い、いい加減にしないと―――」ジタバタ

エレン「嫌だ。だってアニ、こうしないと逃げるだろ?」


アニ「ッ!!」ピタッ


エレン「それに――――おまえ、顔見られるの嫌なんだろ?」

アニ「っ…………////」ビクッ

エレン「これなら、見えないだろ。そのままでいいから、聞いてくれ」


 彼女の肩を掴み、耳元で囁くように―――――いや、吼えるように、言った。


エレン「いいか、アニ!! 俺はこの七年間!! 一日だっておまえを忘れたことなんてなかった!!!」


アニ「っ………う、嘘だ!」

エレン「勝手に俺の気持ちを代弁するなよ!! さびしいだろ!! やめろよ!! 泣いちゃうだろうが!?」ジワッ

アニ「っ、あ、あん、た、大声で、何恥ずかしいことを言ってるの………!?」

エレン「う、うるせえな! 俺は、いつだってこうだ! いいだろ、七年ぶりにやっと会えたんだぞ!?」ジワワッ

アニ「こ、この、恥ずかしい奴!!」ゲシッ

エレン「いてえ! てめえこの、何しやがる!!」ガシッ

アニ「う、腕を抑えるんじゃないよ、このバカッ!!」ゲシッゲシッ

エレン「がっ!? は、腹を、蹴ったな、こ、このっ!!」ガシッ!!

アニ「!!? ひゃあっ!?//// や、やっ、やめな、このけだもの! どこ触ってるの!!////」ゲシゲシゲシッ

エレン「こぉんちきしょうがああああああああああああああああ!!」ガバアッ!!

アニ「ッ、キャッ………!!」ドサッ


 揉み合った挙句、アニを押し倒していた。

oh...


エレン「…………」ジッ

アニ「ッ………///」プイッ

エレン「アニ、こっち見ろ!」

アニ「い、イヤっ!!」プイッ


エレン「じゃあ、そのまま聞け! 俺は何度だって、おまえが納得するまで、話をするからな!! 絶対に聞いてもらうからな!!」


アニ「ッ、う、うっ………ぅああああああっ!!」ポロポロ

エレン「!? あ、アニ………?」

アニ「こ、このっ、このぉ………」ドンッ、ドンッ


アニ「ば、ばか、ばか、やろう………わ、私だって、私だって、ずっと!! この七年間、ずっと!! あんたを忘れた日なんて、無かった………!!」エグッ、エグッ


エレン「!!」

アニ「だ、だけど、私は、こ、怖くて………彼女面して、出て行って、否定されたらって、そう思ったら………足が、竦んで」ヒックヒック

アニ「か、か弱い、乙女心なんて、あんたには………あんたみたいな、朴念仁にはっ、わ、分からない、だろうけどっ!!」ヒック


アニ「わ、私は、あんたに、振られるのが、こ、怖かったんだよぉっ!!」ビェエエエッ


エレン「……………バカだな、おまえは」クシャクシャ

アニ「あ、あんたに、だけは………ひくっ、い、言われたく、ない、よ………」エグッ

エレン「じゃあ…………七年前に言った言葉を、もう一度お前に伝えるぞ、アニ」

アニ「ッ!!」


エレン「おまえは俺の大切な――――大好きな、女の子だ……!! 俺は、エレン・イェーガーは!」

アニ「う、うん………!!」ジワッ

さて....

今度は俺が言わせて貰おうか。


えんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


エレン「アニ・レオンハートのことがッ! 大ッッッ好きだァアアアアアアアアアアア!!!」


アニ「わ、私も、好きだ………アニ・レオンハートは、あんたが、エレン・イェーガーが、大好きだよ………この、バカ………!!」ギュウッ


 抱き合った胸に、伝わる鼓動がある。

 己の鼓動と共に、彼女の獅子の心臓が、激しく高鳴るのを感じた。


 ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

アルミン「えんっだぁああああああああああああああああああああっ!!!」ポロポロ

ミカサ「いやああああああああああああああああああああああああっ!!!」ポロポロ

ジャン「うぃるおーるぅぇいずらぁあああああびゅうううううううっ!!!(超美声)」ポロポロ

ユミル「ぅううううぁああああああああああああああああああああっ!!(ミク)」ポロポロ

クリスタ「ああああああああああああああああああああああああああっ!!(天使の声)」ポロポロ

コニー「めでてえなぁ!!」パチパチ

サシャ「よ、よがっだでずねぇ、あにぃ……えれぇん………!!」ボロボロ

ライナー「ああ、おめでとう! 二人とも!!」パチパチ

ミーナ「おめでとおおおお!!」パチパチ

マルコ「………おめでとう! 本当におめでとう、二人とも!!」パチパチ

リヴァイ「……………フン」パチパチ

キース「……………ふふ」パチパチ


エレン「は、はは…………これからは、ずっと一緒だぞ?」ナデナデ

アニ「ッ…………分かってるよ、そんなの」プイッ

エレン「なぁ、アルミン! そうだろ!!? 俺たちは、ここで三年間頑張って!! 調査兵団に入って!! 一緒に外の世界を冒険するんだ!!」


エレン「俺と、アニ! そして、ミカサと、おまえで――――どこへでも!!」


アルミン「…………!! ああ! どこだって行けるさ! だって――――」


 強い風が吹く。風の行方を追うように、視線を遠くに向けた。

 その視界を遮るものは何もない。

 地平は、どこまでも続いている。


アルミン「もう、壁はなくなったのだから」


………
……



………
……





 ~???年後~




……
………

おや?


………
……


~西の港町~


 ザザーン……ザザーン……

ジャン「……………これが、海なのか」ジーン

ミカサ「ええ。ここ訓練時代から、何度か調査に来たけれど…………なんだろう。相変わらず、不思議なにおいがする」スンスン

コニー「ほ、本当にしょっぺえなあ、この水!!」

アルミン「ははは、何やってるんだよコニー! 前にも同じこと言ってたじゃないか!」


 ハハハハハ!!


コニー「う、うるせえな………別にいいだろ、今だって信じられねえくらいなんだ」

マルコ「この町も、随分発展してきたね…………名物はなんだっけ?」

ユミル「…………鰊(にしん)だ(全く、忌々しい)」


アルミン「あれ、エレンは?」

ミカサ「エレンなら、あそこ。アニと一緒にいる」ユビサシ



エレン「…………」チラッ

アニ「…………」チラッ

エレン「!」メトメガアウー

アニ「!」シュンカーン

エレン「…………////」プイッ

アニ「…………////」プイッ



ミカサ「…………相変わらず、初々しい」スーキダートキヅーイター

アルミン「は、はは………まぁ、なんというか、あの二人らしいっていうか。まぁ、そっとしておこうよ」



アルミン「しかし………あの二人を見てると、入団式を思い出すよ」

ミカサ「そう、ね………」

ジャン「お? 懐かしい話してんな」


アルミン「あの後、一人忘れられてたベルトルトを置いて、僕たちだけで焼肉パーティで盛り上がったよね」

ミカサ「ベルトルトのあの時の表情と言ったらなかった。私やリヴァイ教官ですら目を逸らすレベルだった」

ジャン「殺されるかと思ったな」

ベルトルト「? 何の話をしてるの、君たち?」



アルミン「」ゾッ
ミカサ「」ゾッ
ジャン「」ゾッ

ベルトルト?!

※むしろ誰かにベル……さんのことをツッコまれやしないかと、ヒヤヒヤしてましたが、リアル空気で助かりました


ミカサ「ななななんでもない」ガタガタ

アルミン「そそそそそうさ、ベルトトトトトトルト」ブルブル

ジャン「おおおおおおおう、おまえは、海洋生物の、ちょちょちょちょ調査、だろ? ははははははやく、いいいいけよ」ガクブル


ベルトルト「? そう? それじゃ、行ってくるね………」タッタッタ………


ミカサ「ふぅ」ハァ
アルミン「ほふぅ」ハァ
ジャン「へぇ」ハァ

コニー「おーいおまえら、なにやってんだよ! 早く行こうぜ!!」

ミカサですら恐れるレベルなのか・・・>ベルさん


ミカサ「分かった、今行く………」

ジャン「おい、エレン! アニ! おまえらも行こうぜ!! っておーい? 聞こえてねえのか?」

アルミン「ああ、なら僕が呼んでくるよ。おーい、アニー、エレーーン!!」タッタッタッタ……


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


エレン「…………この海の向こうに、おまえの故郷があるんだな」

アニ「ああ、そうだよ」

エレン「……………遠いな。向こうの大地が、見えやしねえ」

アニ「長い船旅になるよ? まぁ、まだまだその技術はできないだろうけど………」

エレン「まぁまぁ、今すぐにってのは無理かもしれねえけど……――――」




エレン「必ず、行こうぜ。おまえの故郷に。親父さんのところにな」ギュッ

アニ「うん…………」ギュッ

和解できたんだね!

良かった良かった


エレン「俺と、お前。そして―――――」



トテトテトテ……


???「あっ! おとーさぁん!! おかぁさーーーん!!」トテトテ


エレン「おっ! エレナ!! どうだ、海は! でっかいだろーーー?」

エレナ「うん!! ほら、みて!! おっきい『かいがら』ひろったの!!」

アニ「ん………随分と綺麗なのを拾ったね」

エレナ「えっへへぇ………はい!」サシダシ

アニ「え?」パチクリ


エレナ「おかぁさんに、あげる!!」ニパッ


エレン(可愛い)

アニ(天使)

※ローマ字読みになってしまってスイマセン。二人の名前を足したらこうなりました。

エレン:eren
アニ:annie
 ↓
エレン:ere(n)
エレン:an(nie)
 ↓
エレン:ere
アニ:an⇒na
 ↓
エレナ:erena

娘デキテターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

だれか

イラスト書ける人いないか?!


アルミン「おーい、二人ともーーーー! おや? ああ、エレナちゃんも一緒だったのか」

エレナ「あっ!! あるみんおにいさん!! またおはなしきかせて!!」タタタッ


 ダキッ


エレン「!?」ガーン

アニ「!??」ガガーン

アルミン「おおっと…………ふふ、どうしたんだい?」

エレナ「あるみんおにいさんのおはなし、おもしろいから!! きかせて!!」

アルミン「そうかい? それじゃ、後で面白い話を聞かせてあげるよ」テヲツナギ

エレナ「わぁーーーい! やったぁ!!」テクテク



テクテク


エレン「」

アニ「」


アルミン「??? おーい、エレン、アニ!! 二人とも早くこっちに来なよーーーー!!」

エレン「…………」トボトボ

アニ「…………」トボトボ


エレナ「ねぇねぇ、どんなおはなしをきかせてくれるの?」キャッキャッ

アルミン「う~~~ん、そうだなぁ…………ああ、そうだ!!」ポンッ


アルミン「今日は、おにいさんたちがまだ子供だった頃のお話を…………ある【不思議なゲーム】をした時のお話をしてあげよう」ニコッ


エレナ「げぇむー?」キョトン

アルミン「うん。そのゲームは、【希望のゲーム】………」



……
………



ジュマンジ「……………」ドンドコドコドコドン



ジュマンジ「―――――」スゥゥッ



 パァアッ…………



【jumanji】

〝ジュマンジ〝



 パァアアッ………

【a game for those who seek to find a way to leave their world behind.】

〝【この世界の外に出たい】と思っている人のための、アドベンチャーゲーム〝




 スウッ…………



ジュマンジ「―――――」……

よく考えてみたら子供作っておいて未だに初々しいエレアニ夫婦ってすげえな


………
……



エレナ「ジュマンジ………?」


アルミン「ああ。昔ね、僕の家の奥にあったんだ………」



 ………ドンドコドコドコドン


 パァァッ………


【~ 劇 終 ~】

全くだ


初々しいのは素敵だが

アルミン立ち位置変われ

乙!

すっげー面白かったです!
蝶お疲れ様でした!

乙!!!!!!
エロ、コメディ、伏線考察その他諸々含めて
史上余り無いレベルの面白さだったぞgj


※『潤いの 無き世の中に 潤いを』

 >>1
 心の俳句

 とうとう完結いたしました。
 最初は安価でダズがプレイヤーに選ばれたんだよ? あのころが一番つらかった………。
 よく血も涙もない安価にいじめられたんだよ。
 それもこれも安価とは名ばかりの当スレにレスしてくださる、そこの貴方様のおかげ(せい)です。
 なお上記の英文は原作の『ジュマンジ』のボード裏に書かれている原文まんまです。

 〝【この世界の外に出たい】と思っている人のための、アドベンチャーゲーム〝

 原作ではパニック&ネガティブな意味でしたが、クリアしたらハッピーエンドだったので、
 このスレもそういう終わり方が出来たらいいなとポジティブに解釈した結果、こうなりました。
 当初は『そうなったらいいなー』くらいの気持ちで書いてましたが、謎解き展開を入れようと決心した時には
 『この世界(壁)の外に出るための唯一の手段』というのを課題にしていました。
 安価展開によってかなり左右されることもあるため、どんな展開でもある程度は対応できるよう四方八方に伏線を引いたため、
 未回収の伏線や原作との乖離点が多々ありマス。
 かなりやっつけ仕事な所もあり消化不良気味でしたが、楽しんでいただけたでしょうか。

 時々>>1のテンションがゴウランガしてkyめいたアトモスフィアだったこともありましたが(特にjojoとか今とか)
 やっぱりハッピーエンドで終わると気持ちがいいです。後日談、というか空白期についてはいずれ書かせていただきます。

 このスレをご覧になった皆様がほっこりした気分になれたら幸いです。長文失礼おば。

>>1よ・・・


エレアニ子作りセクロスは?

>>186
 ギクッ

※…………(ダラダラ)

 こ、告知ィイイイイ!!

 エレアニ好きの人は7月6日(土)~7月7日(日)にこのスレに集まれー!

 エレアニの子作りセックス、はっじ☆まっる☆よーーーー!!(やけくそ)

 それまでは本スレの唯一の安価③『【すべての巨人】が【吸血鬼】に!』 を選択していたらどうなっていたか、などを投下予定!

 とりあえず本編は完結です、お疲れ様でした!

※それと『★完結作をまとめるスレ★』っていうスレには、書き込んでもいいのでしょうか?

 本編は完結してるので、書き込んでしまおうと思うのですが、どなたかアドバイスいただけたら幸いです。

 お手数ですが、どなたか教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

>>190

お前が俺にとっての「良い人」で良かったよ・・・
>>1・・・(ゲス顔

※みなさん、熱いご感想ありがとうございます。
 エレアニ新婚初夜からなにから書いてやるああああって気分です。


 けど誰でもいいから、>>191の質問に答えてほしいですorz

好きになさい

※oh……了解しました。
 終わったら書かなきゃならんものかと思っていたのですが、自由で良いってことですね?
 では、書いてきます。ご回答ありがとうございました! >>197-198

ベルトルさんに突っ込めなかったのはそういう空気じゃなかったからだからね!
けっして忘れてたわけでは(ry

ともかく大作乙、あと一応言っとくと
前スレと前々スレをおまけで埋めるなりよろしゅう

>>1です。ご感想ありがとうございます
 >>201
 アドバイスありがとうございます。
 本日帰宅後にでも何か埋めネタ考えて1000まで埋めてしまおうと思います。

完結お疲れ様でした。安価には途中参加でしたがまだ原作でも明かされていない謎の考察が妙に辻褄も合っているし、安価ssとは思えない完成度の高い作品(特にエロ)もあってか本当に原作を読んでいるような気分で楽しめました。ただ本編で気になった点が

・過去に戻ったライナーとアニが何をしていたのか
・最後ライサシャいなかったのはなんでか
・アニエレ親子が故郷に帰ったときのアニ父の反応

ってとこが気にはなりました。まあ完全に蛇足ですしもし面倒なら箇条で構いませんのでレスしていただけたら幸いですm(_ _)m

>>1です。1スレ目の埋めネタ投下完了しました。
 ご覧になってみてください。本スレ投下前に走り書きしていたやつとか入ってて、我ながらヒドい出来です。
 エレン「ジュマンジ……?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1370660978/)
 ううむ、どうにも2スレ目の埋めネタが思いつかないです。
 以下返答です。

>>205-206
 ・過去に戻ったライナーとアニが何をやっていたのか?
 ・最後にライサシャがいない理由
 ・アニエレ親子が故郷に帰った時のアニ父の反応
 ・ライナーレ○プ。ゴルゴ13と化したサシャ父

 ⇒至極ごもっともな疑問です………が、全て後日談で明かす予定です。
  ライナーとサシャについては本編から想像がつくかもしれません。
  これだけではなんですので、今のところ想定している後日談(のタイトル)は以下の通り。

  ①『lmc(ライナー・メイ・クライ)』(サシャパパ)……ギャグ。怖すぎて狂っちまいそうだ!
  ②『俺の娘が遠い異国の地で男を作って帰ってくるわけがない』(語るに及ばず)……アニパパの悲劇
  ③リヴァイ外伝(リヴァイ×???)……シュールギャグ調
  ④エンゲージを貴方と(エロアニエレss)……初夜

  などなど。以上です。ご感想ありがとうございました。


>>1です。突発的にエレアニssが書きたくなりました。(エロはないよ。微エロだよ)
 エレンと嫉妬したアニがチュッチュクチュッチュクするよ。

………
……


~847年 元・ウォールローゼ トロスト区~
~立体機動訓練場~


キース「本日より、貴様らは基礎を終え、立体機動の実施訓練を開始する! 言うまでもないが今期の訓練兵団においては初の実施訓練だ! 気を引き締めろ!!」


 オォォオオオオ………!! ヤットダ……キソバッカリダッタモンナァ……


キース「私語は慎めッ!! まずは前回の訓練のおさらいだ! 各班、合図と同時に、前方の目標に向かってアンカーを射出!! 総員準備!」


 ハッ!! ババッ!


キース「放てッ!!」バッ!!


エレン「ほいっと」パシュッ


アルミン「っしょっ、と」パシュッ

クリスタ「それっ」パシュッ

モブ子「………せ、せーのっ!」パシュッ


 ジュカッ、ジャカッ、ドスッ、ザクッ!


キース「よし、全員命中したな! 続いてはトリガーを引いてガスを蒸かす………そこ!! まだトリガーに指を掛けるなァッ!!!」ギロッ!!


 ヒ、ヒエッ、モ、モウシワケアリマセンッ!!


キース「座学でも口を酸っぱくして言っていたことだが、蒸かせ過ぎには十分に気を付けろ!! 少しだけトリガーに指を掛け、離すぐらいの力加減で十分だ! 決して握りこむなよ!」

キース「毎年この訓練を行う度に、貴様ら初心者共が決まって事故を起こす! 慣れた者でもガス切れによる墜落やガスの蒸かし過ぎによる衝突事故が絶えんのだ!!」

キース「五体満足で明日を迎えたければ、私の言うことに従え!! 良いな! 何度でも言う!! 最初は慣らすつもりでゆっくりとトリガーを引いてガスを蒸かせ!!」

 ハッ!!

キース「目標物の1メートル以内に近接するまで、ゆっくりと繰り返しガス噴射を行って接近しろ! 合図と同時に開始だ! 総員準備!!」

 ハッ! ババッ!!


キース「始めッ!!」バッ




エレン「よっ、ほっ、はっ、と」カチッ、ヒュルッ、カチッ、ヒュルッ、カチッ、ヒュル……

アルミン「はっ、ふっ、やっ」カチッ、ヒュルッ、カチッ、ヒュルッ、カチッ、ヒュル……

クリスタ「えいっ、とおっ、やあっ!」カチッ、ヒュルッ、カチッ、ヒュルッ、カチッ、ヒュル……

モブ子「!? (う、うわあ、三人とも凄い! 小刻みに蒸かして、あっという間に目標物の手前でピッタリ止まった………!!)」オドロキ

モブ子「(お、思わずみとれちゃってた! 私も負けてられない!)………え、えいっ!」パスンッ


モブ子「………? え?」カチッ


 パスンッ………パスンッ


モブ子「あ、あれ? おかしいな」カチカチカチ


 パスッ、パスッ、パスンッ……


エレン「…………よし。立体機動も久々だが問題なさそうだな」ヒソヒソ

アルミン「はは、まぁ僕たちは『以前』に散々練習したからね」ボソボソ

クリスタ「ふふ、なんかズルしてるみたいだね」クスクス

アルミン「まぁ、ズルだよねえ」ハハハ

クリスタ「って、あれ?」クルッ

クリスタ(………モブ子がこない)キョロッ


モブ子「??? ????」カチカチ

 パスン、パスンッ……

クリスタ(何やってるんだろ? ひょっとして故障か――――ッ!?)


クリスタ「だ、ダメッ!! トリガーをそんなに引いたら!!」


エレン「!」クルッ

アルミン「えっ!?」クルッ

モブ子「え?」カチッ、プシュッ


モブ子「えっ、きゃああああああああああっ!?」ギュバァッ!!



 ビュオオオオオッ!!!



アルミン「!? 立体機動装置の故障か!?」


モブ子「っああああああああああああああっ!!?」ギュオオオオオッ!!?


クリスタ「!? い、いけない! こ、このままじゃぶつか――――!!」



エレン「チッ!!」ガチッ、バシュゥッ!!!



アルミン「エレン!?」


 ガシィッ!! ゴロゴロゴロゴロ………


エレン「ッ~~~~~~~――――――ぷはあっ!!」


アルミン「エレン!! 大丈夫!?」ダッ


クリスタ「モブ子!!」ダッ


エレン「だ、大丈夫だ。怪我はねえよ」


エレン(けど、あっぶねぇ………ギリギリだった………)フゥーッ


クリスタ「よ、良かった………モブ子も大丈夫? 怪我はない?」

モブ子「う、うん………」ドキドキ

アルミン「気を付けなよ! 座学で言われてたでしょ? 機動装置が動作不良起こしたかもしれないときは、迂闊にトリガー引いちゃダメって!」プンスカ

アルミン「エレンが咄嗟に受け止めてくれたからいいものの、下手すれば死んでいたかもしれないんだよ!?」プンプン

モブ子「あ………!! ご、ごめんなさい………」ショボン

エレン「まぁ、そんな怒るなよアルミン。助けられたんだから結果オーライだ」


アルミン「もぉ……アバウトなんだから」

モブ子「ほ、本当にごめんなさい………私のせいで………」ショボーン……

エレン「別にいいって、次は成功させられるように教えてやるから、な?」ハハッ

モブ子「―――――!!」キュンッ

モブ子(え………あ、あれ? な、なんだろ、この気持ち………)ドキドキ

エレン「んじゃ、そろそろ離れてくれるか? 乗っかられたまんまじゃ起き上がれねえ」ハハハ

モブ子「っあ………!? ご、ごめんなしゃいっ////」ササッ

エレン「よいしょっ、と………」ムクッ


 ナニヤッテルカソコー!!


アルミン「! ま、まずい、教官だ!」

エレン「げッ! や、やべ………とりあえずモブ子は、装置が故障してるかもしれねえことを伝えて来いよ!!」


モブ子「え………で、でも私、事故起こしちゃったし………」

クリスタ「私も付き添うよ。罰則貰わないように言い訳してあげるから」フフッ

エレン「そうそう、大丈夫だって! 俺も黙っててやるからさ! それに未遂だ。言ったろ、次からは気を付けりゃいいんだよ」ヘヘッ

アルミン「二人とも………はぁ、もういいよ」フゥ

モブ子「あ、あっ………ありがとう………」キュンッ

モブ子(! ま、まただ。なんだろう、胸が、苦しい………)ドキドキ



……
………


………
……


~対人格闘訓練場~


エレン「おらあっ!!」ブンッ!!

ライナー「う、うおっ!?」グルンッ


 ドザァアアアアッ!!
 ウッオスッゲェーー! アニキノキョタイガチュウヲウイタゾ!!
 ア、エレンダ! アイツカクトウジュツ『モ』スゲーノカヨ! ヤンナルゼー、『コンキノジョウイセイセキユウシュウシャ』サマハヨォ


モブ子「…………すごい、ッ!?」キュンッ

モブ子(な、なんだろう、エレンを見てると、胸が痛くなる……)ドキドキ

モブ子(こ、これって………ひょっとして………)ドキドキ


ライナー「ぐ、ぐ………お、おま、相変わらず、手加減ヘタ、だな、おい………」ヨロッ

エレン「あ、ああ、悪いライナー………」

ライナー「っていうか、前より強くなってねえか?」ヒソヒソ

エレン「あー………その、なんだ。実はその、な………」ポリポリ

ライナー「! ははーん、成程………」ニヤニヤ

エレン「な、なんだよ………」


ライナー「アニから教えてもらった足技とか、この七年間で練習してたろ」ボソッ


エレン「ッ~~~!? ち、ちげえよ! 今期は、その、格闘訓練の配点が高いから、ちょっと特訓してただけだ!!」ボソッ

ライナー「アニの足技ってところは否定しないんだな」クククク

エレン「う゛っ」グサッ

ライナー「配点が高くなるかどうかも分からない、七年前の時点からか? そりゃおかしな話だぞ、エレン」ニヨニヨ

エレン「ッ、はぁ…………なぁ、ライナー。やっぱ、その、わ、わかっちまうか?」テレテレ


ライナー「そりゃ分かるさ。俺がどれだけアニに蹴られたと思ってる。アニに勝るとは言わんが、劣らず鋭い蹴りだったぞ?」

エレン「!! ほ、本当か!?」

ライナー「ああ、今ならアニにも、一矢報いるくらいのことはできるんじゃねえか?」ヘヘッ


アニ「面白そうな話してるね。私も混ぜてくれない?」


ライナー「えっ」

アニ「ふんっ!!」ビュオッ!!


 ドッガァアアアアッ!!


ライナー「さす、がは………本、家」ガクッ

エレン「ら、ライナァアアアアアアアアアアアッ!!?」

アニ「はい」ポイッ

エレン「え」パシッ


アニ「次はあんたが私を襲う番――――!!」ハッ


 ~モヤモヤァ~ン~(アニ、らいおんはーと回想中)

 ズッチュクッチュ、グチャリグチャッ

 『好き、好きッ、大好きっ!!』ハァハァ
 『ア、アニ! 俺も、俺も好きだっ!』ハァハァ

 グッチャグッチャ、ズチュッズチュッ

 ~モヤモヤァ~ン~


アニ「ッ…………//// と、とにかく、来な!!////」カアアッ

エレン「っ、おおう! ライナーの仇だ! 手加減しねえからな!」


アニ「手加減なんかしたら、即座に地面とキスさせて――――!」ハッ



 ~モヤモヤァ~ン~(アニ、らいおんはーと回想中)

 『んぁ、ンちゅ、る、エ、レェン……はっ、んふ……』ハァハァ
 『ちゅ、んぅ、ア、アニ、ンちゅぱ、れ、ちゅ、る、ぁ………』ハァハァ

 ~モヤモヤァ~ン~



アニ「~~~~~~~~~~~!!!//// 地べたに頬ずりさせてやるからね!!」カアアッ

エレン「望むところだっ! 行くぞ、アニっ!」ダッ!!


アニ「直線的なのは変わらないね」シッシッ

エレン「シィッ!!」ビュンッ!!

アニ「ッ、その程度、まだ遅――――返しの左!? くぅっ!?」ドガッ

エレン「あ、当たった!!」

アニ(あ、当てられた………ガードしたとはいえ、私が、エレンに………)

エレン「へっ! この七年間、遊んでたわけじゃねえんだぜ、アニ!」ビュッ

アニ「調子に………」ガシッ

エレン「へ? う、うわっ!?」グルンッ

アニ「………乗るなっ!」ビュオッ!!


 バッシィィイイイインッ!!


エレン「のわぁあああああああああっ!?」ギュルンッ


 ドッザァァアアァッ!!


エレン「い、いててて、て………」ヨロヨロ

アニ「ダメだね。まだまだてんでなってないよ」フンッ

エレン「そ、そうかあ? でもおまえ、ちょっと焦ってたろ?」

アニ「! そう思いたいなら思ってれば?」プイッ

エレン「? おい、なんでそっち向くんだよ。嬉しいなら笑顔見せてくれればいいのに」


アニ「な、何が? 別に嬉しいことなんてないけど?」


エレン「え? だってお前今、笑ってるだろ?」キョトン


アニ「ッ~~~~~~~~!////」カアアッ


エレン「ほら、やっぱ――――り゛ッ!?」ギュルンッ


 ドッザァアアアアアッ!!


エレン「ぐ………が、は………」ピクピク

アニ「ふんっ………あんまりからかうのがいけないんだよ////」プイッ


 オイオイミロヨ、エレンガアニニヤラレテルゼ
 ウェエーカクトウジュツメチャクチャツエエジャン、アノアニッテコ
 スゲェケド、コエエヨナヤッパリ


モブ子「…………」チラッチラッ

ハンナ「どうしたの、モブ子? 集中してよ?」

モブ子「あ、ご、ごめん!」スチャッ


 ヤアアアッ!
 アマイッ!


………
……


※本日の投下はとりあえずここでストップ。
 明日の夜には続きを投下します

※2スレ目の埋めネタ投下完了しました。
 【安価】エレン「ジュマンジ……?」【2スレ目】 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1371378371/968-1000)
 良かったらご覧になってみてください。

 本日の投下もこの後行う予定です。


前スレの梅ネタも素晴らしいな
やはりエレアニは至高

>>243
わ、僅か22秒で我が埋めネタを読破し、書き込んだ、だと……?
お美事………

※失敬。32秒でしたね………。投下開始します。割とゆっくりです。

………
……


~対人格闘訓練場(昼休憩中)~


エレン「ふっ!!」ビシュッ


 ドカアッ!!


藁人形「イタイ」ボロッ


エレン「はぁ、はぁ………よし、もうワンセット……!」ググッッ

アルミン「やぁ、エレン。お昼休みだっていうのに、精が出るね」

エレン「! アルミンか、おまえも訓練か?」

アルミン「ううん、ちょっと様子を見に来たんだ。はい、水とタオル」

エレン「おっ、サンキュな!」ゴクゴク、フキフキ


アルミン「エレン、最近調子良さそうだね」

エレン「ん? まぁな!!」ハハハ


アルミン(…………本当に、元気になった。アニに会えなかったこの二年間、ずっと覇気がなかったもの)

アルミン(一日中ボーッとしてたかと思ったら、疲労困憊になって倒れるまで蹴り技の反復練習をしていたり……まるで取りつかれたように)

アルミン(君が………夜に、泣いてたのも知ってる)

アルミン(僕もミカサも、正直見ていて辛かったよ……ジャンすら心配してた)


エレン「んー、やっぱりアニの蹴りと、ちょっと違うな………タイミングか、角度か? うーん………」アアデモナイコウデモナイ


アルミン(けど、アニと再会してからのここ数ヶ月、ずっと元気なまんまなんだもんなあ………まったく、心配して損した気分だよ)

アルミン(やっぱり、君はそうでなくっちゃ)ニコニコ


エレン「よしっ、続きだ! …………? なんだよ、生温かい目で見て」

アルミン「ふふ、なんでもないよ。本当に調子良さそうだなぁって」ニコニコ


エレン「アルミンだって調子良さそうだよな。座学や技巧じゃダントツじゃないか」

エレン「【前】の時と違って、学習する内容が変わってるのに、やっぱすげえよアルミンは」

アルミン「そんなことないよ。この二年間で調査兵団が持ち帰った外世界の情報………それを学ぶのは、楽しいしね。好きこそもののなんとやらってやつさ」

エレン「ふぅん、そういうもんか?」

アルミン「なんにしても、座学はこのままトップを維持したいな」

エレン「あー、配点方法も変わって、今期は座学の比重が大きいもんな………総合成績上位に入るどころか、主席狙えるんじゃないか?」

アルミン「対人格闘術訓練だって配点高いじゃないか………格闘術の成績は、男子じゃ君がブッチ切りでトップだよ?」

エレン「んー………けどま、今日の午前にも話したけど、ズルみたいなもんだしなぁ。それに……」

アルミン「それに?」


エレン「対人格闘術の配点が上がった経緯に、『王制の崩壊に伴っての治安悪化を憂慮して』ってのは分かる。憲兵団の権威も落ちたし」

エレン「けど、『壁外調査時に他の文化圏の人達との争いも考慮』ってのはなぁ………」


アルミン(!! やっぱりアニと付き合いだしたせいかな。そこを疑問に思えるようになったんだ)


アルミン「………仕方ないよ。【僕達】はアニやライナーから聞いて、海の向こうにしかそんな文化圏はないってことを知ってるけど、他の人に分かるはずないんだし」

エレン「あー………やっぱりそこか? ままならねえよな」

アルミン「事情を知ってるキース教官やリヴァイ教官も、多分わかっててこの配点にしたんだろうけど」

エレン「しょうがねえか。治安があんまりよくないのは事実だし。【壁の巨人】がみんな人に戻ったせいで、急に人口が増えたもんなあ」

アルミン「【前】の時みたいに口減らしされないだけマシだよ………」ギリッ

エレン「あ…………そう、だな」

アルミン「うん……………あ、そうそう。そういうエレンこそ、座学が伸びてるじゃないか。月次試験では今のところ三十位以内には必ず入ってるし、点数も上昇傾向だ」

エレン「ああ……立体機動の概念とか、巨人の生態とか、ああいうのと違って…………うん、アルミンと同じだな。外世界のことを学ぶのって、楽しいし。それに……」

アルミン「それに?」


エレン「………ずっと、おまえとの夢だったからな。巨人憎しで必死だった頃の座学と違って、学べば直接夢に繋がる。ワクワクするだろ!」


アルミン「!! エレン………ははっ、君らしいや。駆逐駆逐言ってた頃が懐かしいよ」ハハハ

エレン「………なんだろうな、良く分からないけど、馬鹿にされたのは分かるぞ、アルミン」イラッ


エレン「よぉーし、アルミン。いつも座学で世話になってる礼だ……対人格闘術ドンケツのおまえに、アニ直伝の格闘術で手ほどきしてやるよ」ボキボキ


アルミン「!!? え、遠慮しておくよ!! 僕は頭脳労働派なんだ! そんなの僕のジャンルじゃない!!」

アルミン「ッ! あ、そ、そうだ、お昼を食べに行かないと………え、エレンも行こうよ?」アセアセ

エレン「あ? 別に後で良いだろ………遠慮なんかしなくていいからよ………」ゴゴゴゴゴゴゴ

アルミン「い、い、いやーーーーーっ!!? そんなところまでアニに似なくてもいいのにーーーーーっ!!!」ダダダダッ

エレン「なっ、なんでそこでアニが出てくるんだよっ!?/// あ、こらまて、逃げるなアルミン!」ダッ

アルミン「自覚無いの!?」ガーン!!!



……
………


………
……


~食堂~

 ワイワイガヤガヤ
 ウワァ、コンデルナァ
 ……ソウダネ
 オッ、アニトミカサダ! オーイ、アニー、ミカサーッ!!


アニ「やっと来たの? 全くおそ――――」クルッ

ミカサ「あ、エレン………遅かった――――」クルッ


エレン「悪い悪い、待たせた」ツヤツヤ

アルミン「や、やぁ、ミカサ、アニ。遅くなって、ごめん………」ボロッ


アニ「…………随分と、その、ボロボロだね。誰の仕業?」アセアセ

アルミン(君の恋人)

ミカサ「!? 何があったの!? 誰!? 誰にやられたの、アルミン!!」ガシッ

アルミン(君の家族)


アルミン「まったくもう、嫌だって言ったのに………」ブスッ

エレン「そう言うなって。かなり参考になったろ?」

アルミン「そ、それはまぁ………そうだね(僕も諦めずに、格闘術も頑張ってみようかな)」フフッ

ミカサ「………? とにかく、座って、アルミン」

アルミン「あ、ありがとう、ミカサ」スッ

アニ「ほら、あんたも座りなよ………食事は確保してあるから」

エレン「えっ、わざわざ悪いな」

アニ「いつにもまして、早く確保しないと無くなるからね………今日は」

エレン「あっ!! そういや今日は、月一の【肉の日】だったな!」スッ


アルミン「あっ、今日もおいしそうだね!! モチベーションが上がるよ!」

エレン「月一でも、これがあるだけで士気が違うよな!」


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【ライナー特選メニュー】
・白老牛のとろとろ牛すじ煮込みスープ(デミグラ風味のこってり味付け。トロトロお肉がたっぷり)

・ニンジンのグラッセ(つやつや。素朴な甘み)

・マッシュポテト(口当たりなめらか、ボリュームたっぷり)

・パン(出来立てバター1かけ)

・牛乳(新鮮フレッシュ)

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ミカサ「うん。とてもいい香り」ゴクリ

アニ「そうだね。サシャがあれだけ暴走する理由も、分かる気がしてきたよ」チラッ


サシャ「おいしぃいいいいいいいいいいいいい!!」イヒャアアアアアッ

コニー「うんめぇええええええーーーーーー!!」カッ!!

ミーナ「ほ、本当においしいこれ………とろとろしてて、コクがあって………」パアアッ

マルコ「こ、こんなの食べたことないよ! すごいやライナー!!」ウンウン


 ウ、ウメェエエエエエッ!!
 クチノナカニイレタトタンニ、ニクガトロリトホドケルッ!!
 コンナウメェスープハジメテダァアアアア!!


ライナー「おっ、そうかそうか! 今日も訓練でたっぷり動いたからな! みんな腹いっぱい食えよ!」ハハハ


 ワーーーーーイ!! イツモオニクヲゴチソウシテクレテアリガトー!!


サシャ「うん、こういうのでいいんですよ、こういうので~~~♪ もっぎゅもっぎゅ………おいちぃいいいい!!」ハムハムムシャムシャ

ライナー「! サシャ。頬っぺたにパン屑が付いてるぞ?」ヒョイパクッ

サシャ「!!? あ、あああああああ、その、あ、あありがとうございまひゅ………////」カアアッ


ジャン「この牛乳も、なんてまろやかな味わいなんだ………それでいて後味がくどくねえ……」ゴクゴク

ライナー「最近、乳牛にも手を出し始めたからな。なかなかイケるだろ?」

ジャン「!? こ、これもライナーが!? お、おまえ、どんだけこの道を究めるつもりなんだよ………」

ライナー「この七年間………〝戦士〝としての鍛錬を積む傍らで、農場経営について片っ端から勉強していたからな」ニヤリ

サシャ「ほぅぇええええおいひぃいいいいいいいいい//////」モッキュモッキュ

ライナー「おっと………ああ、そうだ、サシャ」

サシャ「ふええ? もぐもぐ」キョトン

ライナー「マッシュポテトと、ちょっと刻んだグラッセをパンの上に載せて……こぼれないようにをスープに浸して………ほれ、食べてみろ。あーん」

サシャ「ふぇっ//// あ、あー……ん。ん………ゥゥウウウウンマァアアアアアアアアアイ!!!!?」ガガァアアアン!!

ライナー「邪道かもしれんが、こういう食べ方もなかなかオツだろ」フフフ

サシャ「!? か、神様ですか、ライナーは!? こ、このような食べ方が………!!」


エレン「………! な、なぁ、俺たちもアレやってみねえか?」ゴクリ

アルミン「そ、そうだね」ゴクッ

ミカサ「断る理由が何一つ浮かばない」ゴクリッ

アニ「物は試しだ、やってみよう」ゴク


 パクッ


エレン「う、うめえ………!!」パアアッ

アルミン「こ、これは、すごい……!!」パアアッ

ミカサ「お、おいしい………!」パアアッ

アニ「!!(こ、これは、美味しい、な)」パアアッ


ライナー「ははは、だろ? 牛骨から丹念に一週間近くダシを取って、牛筋も柔らかくなるまでトロットロに煮込んだスープだ。この味出すのには苦労したんだぞ?」ドヤッ

サシャ「ら、ライナーは飼育の神様だけじゃなくて、料理の神様でもあったんですか!?」スゴイ

ライナー「ははは、褒めても出せるものなんか――――おかわりぐらいしかないぞ」ズズイッ

サシャ「!!!!?!?!!? クダサァイ!!」ウヒャアアアアアッ

 ヒューヒュー、イイゾーバカップルー
 イイヨナー、サシャハ
 コンナオイシイリョウリガマイニチタベラレルンダロ?
 オマエハシアワセモンダゾーーー

サシャ「ふえっ、ええっ、あ………////」カアアッ

ライナー「おう! 卒業後もこの料理が喰いたいなら、将来俺が経営する牧場まで来いよ! 同期料金で安く喰わせてやるからな!」ハッハッハ

 エーオカネトルノカヨー!?
 デモオカネハラッテデモタベタイナーコレ
 ボクジョウヒライタラゼッタイイクカラネー!! ソレマデオクサントナカヨクナ!!

サシャ「あ、あぅ、あぅうう、ぅううう………////」ボンッ

ライナー「ああ、二人で待ってる! そうだろ、サシャ」

サシャ「あぅう………は、はい///」ポッ

 キャアアアアアアッ! ヒューヒューゥ!!

※ハンパなんですが、ここで本日は投下終了です。
 明日はアホみたいに忙しいので今日みたいに投下が短いかもしれませんorz
 エレアニ分が入るのは次回ぐらいからですね。
 それではみなさん、お疲れ様でした。おやすみなさい。良い夢を。

なんだろ
目から汗が止まらない

嫁に逃げられた俺にもこんな時が

>>261
涙拭いてくださいよ。
私の嫁なんてディスプレイから出てきてくれないんですよ……


マルコ「だけど、どういう風に料理したら、こんな味が出るんだい?」モグモグ

コニー「すっげえトロみがあるし、こってりしてるよなぁ」バクバク

ライナー「『あるもの』を丁寧にバターで炒めて、一度冷ましたものに肉や骨と野菜を煮込んで作ったダシで溶かして、さらに煮込む………す」

マルコ「!? そ、そんな手間のかかる調理法を………で、でも、あるものって?」


ライナー「これ以上は企業秘密ってやつだな」ハハハ

 エー、ソンナァー オシエテクレヨー
 マァオイシイカライイヨ
 イツモホントアリガトナー

ライナー「おう! これ食って午後の訓練も頑張ろうぜ!」

 オウ!! ハイ!!
 ワイワイガヤガヤ

 ――――この時ライナーが用いた調理法は、フランス料理でいうところの【フォン・ド・ヴォー】を用いた【ドミグラスソース】の基本的な作り方である。

 しかし『小麦粉をバターで丁寧に炒めてルーを作る』という調理法はこの時代において確立されていない。

 後に【ブラウンソース】と呼ばれ、大評判となるライナー・ブラウン発案の秘伝ソースである……。

※ミス。これ投下したら会社行ってきます

マルコ「だけど、どういう風に料理したら、こんな味が出るんだい?」モグモグ

コニー「すっげえトロみがあるし、こってりしてるよなぁ」バクバク

ライナー「『あるもの』を丁寧にバターで炒めて、一度冷ましたものに肉や骨と野菜を煮込んで作ったダシで溶かして、さらに煮込む……一週間以上な」

マルコ「!? そ、そんな手間のかかる調理法を………で、でも、『あるもの』って?」


ライナー「これ以上は企業秘密ってやつだな」ハハハ

 エー、ソンナァー オシエテクレヨー
 マァオイシイカライイヨ
 イツモホントアリガトナー

ライナー「おう! これ食って午後の訓練も頑張ろうぜ!」

 オウ!! ハイ!!
 ワイワイガヤガヤ

 ――――この時ライナーが用いた調理法は、フランス料理でいうところの【フォン・ド・ヴォー】を用いた【ドミグラスソース】の基本的な作り方である。

 しかし『小麦粉をバターで丁寧に炒めてルーを作る』という調理法はこの時代において確立されていない。

 後に【ブラウンソース】と呼ばれ、大評判となるライナー・ブラウン発案の秘伝ソースである……。

※投下開始。ゆっくり行きます。


サシャ「~~♪ ~~~~~♪(おいしい…………ですけど)」チラッ


ライナー「おいおい、聞いてるかジャン? 牛ってのはわりとキレイ好きでな。よだれや泥でエサが汚れると食べなかったり―――――」ペラペラ

ジャン「へーへー、聞いてるって」ウンザリ


サシャ(私、まだライナーに何も返せてないんですよね)ションボリ

サシャ「…………!(そ、そうだ! これです!!)」


ライナー「………でな、牛をおいしく育てるには――――」ペラペラ

サシャ「え、えっと、そのぉ………ライナー………」クイクイ

ライナー「愛情を――――ん? どうしたサシャ、おかわりだったらたくさんあr」クルッ



サシャ「あ、ぁ、あーん………してくださいっ………はい」エヘヘッ



ライナー「ッ!?」ガタタッ


サシャ「ほ、ほら………あ~ん、ですよぉ………♪」エヘ

ライナー「ッ!? ッ!!!?!?!(何が………何が、起こってる………どこからだ、どこから理由のない暴力が来る………!?)」オロオロ


 ザワッ!?
 オイ………ドウイウコッタ……!?
 サシャガ………!! ジブンノヲ………!?
 ザワ………ザワ………!?


ジャン「さ、サシャが、自分のメシを人に分ける……だと………は、はは、冗談、よせよ………笑えねぇぞ………?」ガタガタ

ライナー「う、嘘だ、何かの間違いだ………明日は座学のテストでコニーが満点を取るぞ……」ガタガタ

コニー「えっ!? おれ満点とれるのか!!」ヤッタ!

フランツ「そんな程度で済むもんか!! 巨人が、巨人が戻ってくるに違いないっ………!!」ガクブル

トーマス「もうだめだぁ………おしまいだぁ………」ビクビク

ダズ「じ、人類は、また滅びの危機を迎えるのか………」エグッエグッ


サシャ「は、はやく、口開けてくださいよぉ………そ、その、恥ずかしいので………///」カアアッ

ライナー「ッ! あ、ああ、わかった。あ、あー………////」アーン

サシャ「あーん………♪」ススッ


 パクッ


ライナー「ん…………////」モグモグ

サシャ「!」パアアッ


エレン(お、おおっ!?)ジーッ

アニ(あ、なんか羨ましいかも)ジーッ

アルミン(いいなぁ、僕も彼女欲しいなぁ)ジーッ

ミカサ(本当においしい………にんじんは苦手だったけれど、好きになれそう……)モッキュモッキュ


サシャ「ぇ、えへへへ//// お、おいしいですか、ライナー?」テレテレ

ライナー「ぉ、おお、我ながら良く出来てる………それにサシャが食わせてくれたせいか、何十倍もうまく感じるぞ………///」テレテレ

サシャ「! そ、それはよかったです!! 今はお料理の手伝いをしたり、これくらいのことしかできませんけど………」

サシャ「い、いっぱい、私の大好きを込めてますから/////」エヘヘ

ライナー「―――――ッ/////」キュンッ



ライナー(結婚しよ。卒業したら俺、娘さんを俺に下さいって、胸張ってサシャの親父さんに挨拶しに行くんだ………///)ポヤポヤ

サシャ(ライナー………わたし、こんな幸せな気持ちでごはんを食べるの、初めてです………もう、なにもこわくない………///)ポヤポヤ


 ワイワイガヤガヤ
 ワーワー、イイハナシダナー


サシャ「今度、お料理のお手伝いもしますからねっ!」ニパッ

ライナー「ああ! 頼むぜサシャ! おまえがいれば百人、いや、千人力だ!!」ハハッ



……
………


………
……



 その頃――――元ウォール・ローゼ南区、ダウパー村の森で異変が起こっていた。


クマ「クマァアアアアアアッ!?」

リス「リッスゥゥウウウウッ!!?」

シカ「シカァアアアアアッ!!?」

ジャガー「ジャガッタァアアアア!!?」


 森の動物――――小動物から大型の肉食獣に至るまでが、異様な殺気に当てられ、訳も分からず本能のままに騒ぎ始めていた。

 その元凶は…………


 シャーコ………シャーコ………


????「ケッ、ケヒッ、ケヒヒヒヒヒヒヒッ………わりーごはいねーがー………」


????「人の娘にちょっかいを掛ける………わりー虫はいねーがー………」ケヒヒッ


 森の奥の小屋の中に一人、長大な刀剣を研いでいた。

 口元は笑みに歪んでいるが、笑みとは本来、攻撃的なものである。


 シャーコ………シャーコ………


????「今宵の虎徹は、血に飢えている………あぁ、においがする…………いずれ、私の前に現れる…………」


 ギランッ!!


????「馬の骨………いや、牛の骨のにおい………今だけだ………」ケヒッ


 シャーコ………シャァーーーコ………ジャシュッ………シャコッ、シャコッ……


????「今だけは夢を見ているがいい…………いずれ悪夢に堕としてやる………そうだ」ヒヒヒッ




????「永遠に醒めぬ悪夢になあああああ……………ケヒッ!!」ケタケタケタケタケタ


 シャーコ………シャァアコォォオオオ………ジャコッ………


 ―――ライナーに刻一刻と迫るかなり理由のある大暴力は、【その時】に備えて牙を研ぎ澄ませていた。



……
………


………
……


~また食堂~

 ヒューッ! ミセツケテクレルナァー!!
 ケッコンシキマダー? デモナンカイヤナヨカンスルナ
 アレッ、ナンカソトガサワガシイナ
 ショウドウブツガサワギハジメタゾ? ナンデダ?


サシャ「/////」ダイスキデス

ライナー「/////」ケッコンシヨ

アニ(いいなぁ………私も、この馬鹿に………)チラッ、チラッ

エレン「? どうした、アニ?」

アニ「! い、いや、その………」モジモジ

アニ「ん………なんでもないよ。早く食べよう」プイッ

エレン「??? あぁ、そうだな。しっかし、ホントうめぇなあ………」

アニ「…………ばーか」ボソッ


エレン「ん? 何か言ったか?」

アニ「別に…………もぐもぐ」プンプン

エレン「………?(なんか、アニ怒ってる?)」キョトン

アルミン(はぁ、まったくエレンは、鈍感なのは変わってないんだから)ヤレヤレ

ミカサ(! ニンジンだけをスープにつけて食べると、また違った味わいが………!)モムモム






~食堂の隅っこ~


ベルトルト「……………」ブツブツブツブツ


ベルトルト「………う………ナー………じゃない………」ブツブツブツブツ


 オニアイダゼー、フタリトモー!! ヒュウヒューウ!


ベルトルト「ライナー………君はもう………戦士じゃない………ただの………リア充だ………でも………」ブツブツブツブツ


 オシアワセニネー! ッテモウシアワセイッパイジャネーカ! ハハハ………


ベルトルト「末永く、お幸せに……………ぅ、う、うっ……………いい、いいんだよ、別に、僕は、主体性(そんざいかん)が無いから………」グスッ

ベルトルト「……………」パクッ

ベルトルト「……………」モグモグ

ベルトルト「……………ぁ、おいしい」パアアッ


ベルトルト「………ぱくぱく、もぐもぐ」ポロッ


ベルトルト「……………ぱくぱく、もぐもぐ」ポロポロ

>>1は言った筈だ。>>1は言った筈だ!! 真エンドに到達すれば! 基本的に全員幸せになれると!!

ライナー「――――ベルトルト」

ベルトルト「えっ………」ポロポロ


ライナー「そんな端っこで食っててもうまくねえだろ? ほら、一緒に喰おうぜ!」ニカッ


ベルトルト「ら、ライナー………?」オロオロ

サシャ「そうですよ! 皆で笑って、おしゃべりして! そうやって食べた方が、ごはんは美味しいんです!」サァサァ

ベルトルト「あ、さ、サシャ………で、でも、僕は、君は知ってるだろ………?」


サシャ「? それがどうかしたんです?」キョトン

ライナー「それを言ったら、俺だって同罪だ。おまえに至っちゃ未遂に過ぎない」

ライナー「こっちに来いよ――――誰にだって、おいしくメシを食う権利はあるんだぜ」ハハッ


ベルトルト「う――――うん、うん! あ、ありがどぉ、ありがどぉお、ふだり、どもぉ………」エグッエグッ



……
………


………
……


~食後~

アルミン「あー、お腹いっぱい………」ホッコリ

エレン「うまかったなぁ………」ポンポン

アニ「【前】に比べて、訓練兵全体のやる気が上がってる要因の一つだろうね、このうまさは………」オイシカッタ

ミカサ「うん。みんな楽しみにしている」ゴチソウサマ

アルミン「でも最初は驚いたよね。ライナーが故郷から運んできた牛」

エレン「ああ。最初はあれだけの頭数どうするもんかと思ってたけど、まさか新たに牛小屋作って飼育するとは………」

アニ「っていうか、私たちも飼育の手伝いしてるしね。しかも訓練の名目で」

エレン「まぁ、うまい料理食えるから構わねえけどよ………牛の飼育も評価点に入るってどういうことだよ………」

アルミン「外界に出た時の異文化講習の名目で、キース教官長やリヴァイ教官たちからあっさり承認を得てるけど、これって将来は牧場経営したいライナーだけが得するだけだよね」ア、アトサシャモ


アルミン「訓練兵団を優秀な成績で卒業すれば、外界に牧場を開くための土地を貰えるって話だし…………やっぱり、あの時の賄賂かな」タアァァン

ミカサ「このおいしさなら私でも買収される」キリッ

エレン「カッコつけて言ってもすげえカッコ悪いからな、ミカサ」

ミカサ「…………」シュン

アニ「実際その通りでしょ? 入団式の焼肉パーティで既に揺らいでいたのに、初回の【肉の日】のチーハンで、訓練兵全員が骨抜きにされたし」アレハオイシカッタ……

エレン「だよなぁ………しかもアレでまだ完全じゃないってんだろ?」マジデウマカッタ…



--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

~5か月前・初回【肉の日】~


 ジュワァアアッ……トローリ………

エレン『う、うめぇ………うめぇよ………』パクパク

アニ『ッ………こ、これは………!! た、食べ進める手が、止まらない………ゆっくり食べたいのに………!!』パクパク

ライナー『ハハハ、二人とも随分チーハンが気に入ったみたいだな!』


エレン『ラ、ライナー、俺、こんなうまいもの、初めて食べた……』

エレン『肉がしっとりして、表面はさくさくなのに、中はじゅわっとしてて、焼き目の入った香ばしいトロトロチーズと、肉汁が絡んで……!!』カンゲキ

アニ『あんたと同郷だってことを誇りに思うよ……!!』オイシイ

ライナー『二人とも、そんな大げさな――――!?(さ、殺気!?)』ゾクッ

????『ほぅ…………』モグモグ

ライナー(!? い、いつの間に背後に………な、何奴………!!?)バッ



リヴァイ『焼肉は確かにすばらしかったがな―――――これは別だ。驕りが見える。このチーハンは出来損ないだ。食べられねえよ』



エレン『えっ!?』

アニ『なっ……!?』

ライナー『な、なんですって………!!』


ライナー『な、なんですって………!!』

リヴァイ『勘違いするな。肉質は相変わらず素晴らしい。だが、チーハンの命ともいえるソースとチーズがそれらを台無しにした』

ライナー『え!!!?』

リヴァイ『市販のものを使ったのは失敗だったな。風味、香り、味のまろやかさもコクもない、下らないソースとチーズだ』フン

ライナー『!! そ、それは………!!』

リヴァイ『俺の買い被りだったか………ガッカリさせやがる………』フゥ

ライナー『――――ッ!! ま、待ってください! い、一年………いや、半年! 半年待ってください』

リヴァイ『名誉挽回の機会を寄越せと?』

ライナー『はい! リヴァイ教官に、このチーハンモドキとは違う、ずっとうまい本物のチーハンを食べさせて見せますよ……!!』ギリッ

リヴァイ『ほぅ………悪くない。いいだろう、半年後を楽しみにしている』フッ

エレン『』ポカーン

アニ『』ポカーン


--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


アニ「アレにはびっくりしたね。でも、今回のこれをソースにして、チーハンにかけるなら………」ゴクリ

エレン「来月で半年経つ………乳牛育ててる今なら、チーズも作れるだろ? 今チーハン作ったらどれだけうまいのができるんだ……?」ゴクリ

アニ「……………」ポワポワ

エレン「……………」ポワポワ

アニ「…………楽しみだね」パアアッ

エレン「…………楽しみだな」パアアッ


アルミン(そういやこの二人、好物まで一緒だったんだよね)

ミカサ(…………カッコ悪くないもん)イジイジ



……
………

※本日の投下はこれにて終了です。
 皆々様方、コメントありがとうございました。
 モブ子にげろしゃぶフーミンはねえですよ……。
 ライサシャ分少し多めでしたけど、どうでしょう。
 あの二人は美味しいもの食べたり、頑張って牛さん育ててると幸せに見える不思議。
 私もシチュー作っても一緒に食べる女の子は恥ずかしがり屋で引っ込み思案なのか、なかなかディスプレイから出てこない。
 続きは明日投下します。明日あたりで恐らく完結まで怒涛の投下になります。

 それではお疲れ様でした。おやすみなさい。良い夢を……。

※本日の投下はこれにて終了です。
 皆々様方、コメントありがとうございました。
 モブ子にげろしゃぶフーミンはねえですよ……。
 ライサシャ分少し多めでしたけど、どうでしょう。
 あの二人は美味しいもの食べたり、頑張って牛さん育ててると幸せに見える不思議。
 私もシチュー作っても一緒に食べる女の子は恥ずかしがり屋で引っ込み思案なのか、なかなかディスプレイから出てこない。
 続きは明日投下します。明日あたりで恐らく完結まで怒涛の投下になります。

 それではお疲れ様でした。おやすみなさい。良い夢を……。

※お疲れ様です。>>1です。

 付き合いで酒が入ってしまった………orz

 ……ので、本日終わるか微妙になってしまいました。ごめんなさい。

 >>1はお酒が弱いのです……お風呂入っていくらかシャッキリしてきます。

 書き溜めが無いので、20分後くらいからゆっくり投下していきます。

>>312
無理しないでください

>>313
 お気遣いありがとうございます。

 出来る限りのところまで投下します。

 いつも以上に妙なテンションにならないよう留意しますね


………
……


~訓練終了後~
~女子寮~


ミーナ「あー、今日も疲れたねー………馬の当番は辛いよ」ツカレタ

ハンナ「はー………もうクタクタ。早くお風呂入りましょ?」ハァ

ミーナ「そうね。とりあえず、部屋に戻って着替えを取ってこ………って、あれ、アニ?」

アニ「…………」ムスッ

ハンナ「あ、ただいまアニ………って、まだ訓練用制服を着てるの? アニは当番じゃなかったでしょ?」

アニ「色々あってね………主にバカの相手をしてたのさ」ハァ

ハンナ「? バカ? …………まぁいいや。あ、私達ここだから、後でお風呂場でねー!」フリフリ

ミーナ「またねー」フリフリ


アニ「………」フリフリ


 ガチャッ、バタン


アニ「…………」ハァ


 テクテク


アニ(…………エレンのバカ。訓練後に二人っきりで逢いたい、なんていうから、期待してたのにさ………対人格闘の自主練だなんて………)ムスッ

アニ(まぁ、二人きりは、その、嬉しかったけどさ………////)カアアッ

アニ(…………ああもう、やめやめ、こんな顔じゃ部屋に戻れないよ。ビシッとしてないと)パンッ


~女子共同部屋~


 ガチャッ


アニ「ただい――――」

クリスタ「あ、おかえりなさい! エレンとは!? ねえ、エレンとはどうだったの!?」

アニ「ッ!? い、いきなり何を………!?」ビクッ

サシャ「ふぁ? おふぁえりなふぁい、ふぁに」モグモグ

アニ「口に物入れて喋らないで…………別に何もなかったよ。いつもの自主訓練さ」ムスッ

クリスタ「えーー、本当に? まったく、エレンはこれだから!」プンスカ

アニ「…………っていうか、あんたらもまだ訓練制服なんだね。お風呂は?」

クリスタ「! そ、それは、その、ね………?」アセアセ

アニ「…………?」

サシャ「んー、ふぉれなんでふけど…………」ムグムグ


ミカサ「あ………! おかえり、アニ。待ってた………」テクテク

アニ「ああ、ただいまミカサ…………ん? 何か用?(ミカサも訓練制服?)」

ミカサ「アニが来るのを待っていた。お風呂に入ろう」クイクイ

アニ「何? 三人ともまだ入ってなかったの?」

ミカサ「うん。その…………アニと入りたかったから」

アニ「は? な、なんで?」


ミカサ「うん。だけど、話したいこともあったから………だめ?」ウワメヅカイ


アニ(うっ………///)キュン

クリスタ(あ、ミカサかわいい////)キュン

サシャ(おいしい……とてもおいしい………♪ ~~~♪)モグモグ


アニ「わ、わかったよ」プイッ


ミカサ「!」パアアッ


アニ(可愛い)ナゴム

クリスタ(やだミカサったら可愛い。子犬みたい)ナデタイ

ミカサ「それじゃあすぐに行こう。ほら、早く」グイグイ

アニ「ちょ、まっ……こ、子供じゃないんだから、そんな引っ張らないでくれる?」

ミカサ「あ………ごめんなさい」シュン

アニ「………慌てなくてもちゃんと行くから、あんたは先に行って待ってな」ヨシヨシ


ミカサ「!」パアアッ


アニ(なんだろう、これが母性愛ってヤツかな)イトオシイ

クリスタ(いいなぁ、私も撫でたいなぁ………)ウラヤマシイ


ミカサ「それじゃあ、先に行って待ってる」

アニ「ああ、すぐ行くよ」


 スタスタスタ……ガチャ、バタン


アニ「…………」フゥ

クリスタ「なんというか、ここのところミカサが、アニにずいぶんと懐いてるね。今更だけど、何かあったの?」アムアム

アニ「五ヶ月前に再会した後、色々あって…………それからはずっと、あの調子でね(最近エスカレートしてるけど)」

サシャ「戸惑ってます? 【以前】のミカサからは考えられないですしねぇ」ムグムグ

アニ「そうね…………ところでさっきから何を食べてるの、あんたら」


サシャ「ライナー特製・ミルクプリンです」フーッ

クリスタ「甘くておいしいよ」エヘヘ


アニ「!? ぷ、プリン!? 砂糖なんて高級品をどこから………」


サシャ「ライナーが肉と交換してきたそうです。ブラウン印の牛肉は既に市場で有名らしくて、同量の砂糖と取引できるらしいですよ」モムモム

サシャ「あ、ゼラチンは私が牛の骨や皮から抽出しました!!」チュルンチュルチュル

クリスタ「私も手伝ったよ!」エッヘン


アニ(もはやなんでもありだね、このカップルは)


サシャ「なんにしても、私もミカサの変わり様にはびっくりです」アグアグ

サシャ「美人さんなのは【前】からでしたけど、あんなに可愛いところもあるなんて知りませんでした」チュルン

クリスタ「だよねだよね!」チュルン

アニ「(食うのをやめろ)………まぁ、そうだね」


アニ(ここ数ヶ月で、以前は閉鎖的だったミカサの性格はずいぶんと丸くなった)

アニ(エレンに近づく女に敵意を振りまいていた【以前】が嘘のように、周囲への態度も軟化して、今では友達も増えている)

アニ(私とエレンが付き合い始めたから………というのは、ある意味で自惚れだろうか)

アニ(エレンやアルミンのことを大事にしているのは変わらないけど…………私にも心を許してくれるようになった)

アニ(というより――――)


アニ「………ねえ、サシャ、クリスタ」

サシャ「なんです?」ゴチソウサマデシタ

クリスタ「なぁに?」ゴチソウサマ


アニ「ひょっとして私、ミカサに甘えられてる?」


サシャ「かなりの高確率で懐かれて甘えられてると思いますけど? なんだ、気づいてなかったんですか?」フーッ

クリスタ「誰がどう見てもそうだと思うけど………」


アニ「…………だよね(サシャのドヤ顔うざいな………)」イラッ


サシャ「失礼ですが、アニらしくもない鈍感さですね。私ですら分かったのに、今まで察せなかったんですか?」

アニ「以前の私らの仲の悪さを考慮してくれると嬉しいんだけど………私の、ひいては人類の尊厳にかけて」

サシャ「まるで私が非人類で尊厳が無い存在みたいな言い方はやめてくださいよぉおおおお!!」ガーン

クリスタ「あ、あははは………」アセアセ


クリスタ「まぁ、アニが気づかないのは無理のないことかもしれないけど」

アニ「そう、かな?」

クリスタ「ほら、ミカサって今まではずっとエレンとアルミンにしか心を開いてくれなかったじゃない? 私達相手には、一歩線を引いてるっていうか」

サシャ「あー、そういうところありましたねえ」サクッ

アニ「そうかもね(サシャが何かをナイフで切り始めたけど、気にしないことにしよう)」

クリスタ「だからその、アニに対して心を開いてくれてるけど、エレンやアルミンは男だし、アニは女の子でしょ?」

クリスタ「そのあたりの違いっていうか、距離感が上手くつかめなくて、甘えちゃってるような感じなっちゃうんじゃないかなぁ?」

サシャ「それはありそうな話ですねぇ」サクッ

アニ「ああ、なるほど………」



 ヨシ、キリワケラレマシタ!! ア、クリスタモタベマスカ?
 アリガトー、タベルー♪


アニ(当事者だからこそ、気づかなかったということもあるか。ミカサのエレンに対する気持ちについては理解してるつもりだし、色々複雑だけど………)

アニ(ああも無邪気に慕ってくれるのは、悪い気がしないし、ミカサに甘えられるのは嫌いじゃない。妹ができたみたいな気分だ)

アニ(――――ハッキリ言って、かわいい。子犬染みたかわいさを感じる)


アニ「さて、納得したところで、私はお風呂に行こうかな………そういえば、ミカサの用件について、あんたたちは何か聞いてる?」


クリスタ「ふぇ? うん、聞いてるけど」カジカジ

サシャ「なんでも、エレンのことらしいですよ?」ムッシャムッシャ


アニ「………? エレンの?」


 ガチャッ


ミーナ「え、なになに、コイバナとな? ふふふ……」ピョコッ

ハンナ「ほうほう、詳しく聞かせてほしいなあ! お風呂に行くなら一緒に行こうよ!」ピョコッ


アニ「ッ!? あ、あんたら、盗み聞きを………!?」

クリスタ「まぁまぁ! 私も聞きたいな、エレンとアニの進展具合! どこまで行ってるの? 私もお風呂一緒に行くから、聞かせてよ!」モムモム

サシャ「そうですそうです! 聞かせてくださいよ! さぁさぁ、一緒にお風呂に!」モッグモッグ


アニ「サシャ、クリスタ………あんたたち、そのためにお風呂入ってなかったのかい?」ジロッ


クリスタ「ッ!」ギクッ


サシャ「あっははは、バレたらしょうがないですね…………さぁさぁ、早くお風呂に参りましょう」マグマグ

アニ「開き直るな、バカ…………ってちょっと待って、あんたら今度は何を食べてるのさ」



サシャ「―――――ライナー特製・バターケーキです」フーッ

クリスタ「ライナーがバター作って、サシャが生地に練り込んで捏ねて、私が焼いたの」フフ



アニ「…………!!(つっこまない………つっこまないぞ、私は………さっき切ってたのはこれか!?)」モウイヤ


ハンナ「あ、いいな! ねぇ、私達にもちょっと分けてくれない?」

ミーナ「お願い! 当番が長引いちゃったせいで、小腹すいちゃったの!」

サシャ「仕方ないですね………これも助け合いです」ハイ

クリスタ「あ、切り分けるね~♪」サクッ、サクッ

アニ「……………」


 \キャッキャッ♪ ヤーン、オイシー♪/



アニ「もう食べてるところ悪いけど……………こんな時間に食べたら、太るよ?」



サシャ「!!!?」ガーン!!

クリスタ「!!!!?」ガーン!!

ハンナ「!!!!?」ガーン!!

ミーナ「!!!!?!」ガーン!!


~その頃 女子大浴場~


 カポーン…


ミカサ(…………)ポツーン


ミカサ(……………遅い)グスッ


ミカサ(アヒルさんでも浮かべていよう………)グスッ


 プカプカ
 クチクッ、クチクゥ……


ミカサ(…………~♪)フンフーン



……
………


………
……


~女子大浴場(合流後)~

 カポーン…チャポン、チャプン……


アニ「は? エレンがモテてる?」


ミカサ「間違いない。その忠告をしたいと思って」コクコク

アニ「………それは、その、なんだ。それってあんたの贔屓目とか、思い込みじゃないの?」

ミカサ「…………」ショボン

アニ「あ、いや、嘘だって言ってるわけじゃない! な、なにか確証がないと、その、分からないじゃない?」アセアセ



サシャ「え? 何言ってるんです、アニ? エレンは今モテモテですよ?」シレッ



アニ「…………は?」ポカーン


クリスタ「あ、アニ…………まさか気づいてなかったの!? あれだけ私たちがエレンと早く進展しなよ進展しなよって言ってたのに!?」

アニ「!? く、クリスタまで!? あ、あんたたちは?」クルッ

ミーナ「いやー………正直、とっくに気づいてて余裕かましてるかと思ってた」

ハンナ「あ、それ私も。まぁアレだけお熱い告白をカマされちゃってるんだから、そりゃ余裕よねーって」

ミカサ「………やっぱり、知らなかった?」


アニ「!!?!!!?」ガーーーン!!


ミカサ「でも、アニが気づかなかったのも無理はないと思う。私も気づいたのは今日のこと。あの時、アニはミーナ達と話していたし」

アニ「な、何があったの………?」プルプル

ミカサ「今日の午後の立体機動訓練の、休憩の時――――」カクカクシカジカ



……
………


-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


~休憩時~

ジャン『立体機動のコツは的確なルート選定と、ガスを効率良く、ここぞという時に消費する、この二点だ。ちょこちょこガス蒸かすよりは~~~』ペラペラ

モブa『は、はぁ………そ、それじゃ、うまく立体機動を行なうには、どうすればいいの?』

ジャン『そりゃ才能じゃねえの? 一瞬の判断で障害物のねえルートを選択しなきゃならねえしな。センスがねえと』シレッ

モブa『そ、そんなあ…………』ズーン


エレン『おい、ジャン。そういう言い方はねえだろ………』スッ

ジャン『はあ? なんだエレン、また僻みか――――』

ミカサ(! この流れは、また喧嘩? ………ふぅ、全く不毛―――)


エレン『ちげえよ。同期の中じゃ、ジャンが誰よりも立体機動への理解が深いのは認めてる(まぁミカサは除いてだけどな)』

ジャン『………は? え、えっ/////』テレッ


ミカサ(…………えっ!?)


エレン『ただ、その説明じゃあ、俺たちには理解できないって話だ。レベル高すぎるんだよ』

エレン『誰もが同じことをできるわけじゃねえだろ……みんながおまえみたいに才能があるわけじゃないんだ』


モブa『…………!(え、エレン!)』


ジャン『お、おう………そ、そうだな、悪かったな、モブa』ペコッ

モブa『えっ、あ、いや、気にしてないよ!』アセアセ



ミカサ(…………こ、これは。エレン………)ジーン

クリスタ(わぁ………エレン、いつの間にかずいぶん変わっていたのね。ジャンの挑発をうまく逸らしちゃった!)ジーッ


モブa『そ、その、エレン。ありがとう………』

エレン『気にすんなよ。でも、あんまりジャンのこと悪く思わないでくれよな? アレで結構いいところもあるんだ』

モブa『そうなのか。ああ、わかった』


ミカサ(!? し、しかも後の争いの火種になりそうなところを、さりげなく鎮火した………!)

クリスタ(え、エレンがジャンのことをフォローしてる!? 【前】の時に発破かけられたっていうし、それが影響してるのかなぁ……)ジーッ


モブa『そ、それでさ、その………良かったら、今度の立体機動訓練の時、コツとか教えてもらえないかい?』

エレン『え? 俺なんかより、ミカサやジャンの方がずっと上手だぞ?』

モブa『そ、その、気を悪くしたら謝るけど、ミカサがいくら規格外って言ってもやっぱり女の子だし、男として悔しいんだ』

モブa『ジャンの説明はその、どうも理想論みたいな感じで、僕には真似できそうにないし』

モブa『それに、エレンだったら、同じ視点でアドバイスしてくれそうだし………どうだろう、頼めないかな?』

エレン『…………!!』ハッ

モブa『ど、どうかな? 頼むよ、真剣なんだ!』


エレン(そうだな………俺も立体機動が上手く出来なくて、悔しい思いをした)

エレン(俺には大して適正はなかったけど、努力でここまで来た。今はそこそこ動けるしな)ウンウン

エレン(最初は上体ぷらーん状態から始まったんだよな………)ズーン

エレン(よく頭ゴツンもやらかした………あのころが一番つらかった……こいつも同じような苦しみを抱えてるっていうなら)


エレン『俺もあまり得意じゃねえけど、そういうことだったら、任せろよ』ニカッ

モブa『! お、お願いできるかい!?』パアアッ


エレン『俺でよかったら次の次の訓練の時な!』

モブa『あ、ありがとう! 助かるよ! ………って、次の次?』キョトン


エレン『おう、次の訓練だとモブ子に教えることになってるからな!』

モブ子『えっ!?(お、覚えててくれたんだ//////)』ドキッ


モブb『お、おれもいいか!』ガタッ

モブc『あっ、ずるい! 私も私も!』ハイハーイ!

モブd『オレもオレも!』デデドン

モブe『わ、わわ、わわ………わ、わたし、も、そのぉ、あなたに教えてもらいたいな、って………』オズオズ

エレン『は!? いっぺんには無理だっての!!』ガーン!!


 オネガイネ、イェーガーセンセイ!!
 ソ、ソノヨビカタハヤメテクレ!!
 エー、イイジャン、ニアッテルヨー
 アハハハハハ………


アルミン「うーん…………感慨深いものを覚えるね、この光景は」ハハハ

マルコ「ははは、まるでお父さんみたいだよ、アルミン」ハハハ

ミカサ(……………)ジーッ

クリスタ(……………)ジーッ


-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


ミカサ「………という次第」

クリスタ「う、うん。私も見てたよ、それ」アセアセ

アニ「…………!!」ワナワナ


アニ(そ、そうか。エレンはまだ【巨人】がいた頃は『壁の外に出て巨人を駆逐。くちくくちく! くちーく!』とか物騒なことを言っていた……)

アニ(だから周囲からは珍しい人あつかいで…………『死に急ぎ野郎』なんて皮肉を言われていたけど………)

アニ(い、今は『外の世界を冒険する夢を叶える』って、誰に恥じることのない、むしろ立派な夢を公言してるし、成績優秀だし、顔立ちだって、その、悪くないし)

アニ(エレン自身が凡才だからこそ、才能のない人からすれば、目標や憧れになる………ふ、不思議じゃない!!)

アニ(う、迂闊だった…………!!)ガーーーン!!


アニ「ッ………」プルプル

クリスタ「その、えっと…………うん、エレンとの進展具合を聞きたかったのは、そういう理由もあって………」

ミカサ「エレンは私が育てた………ので、この評価は正当なもの………けど、アニとの仲は良好なのか、心配だった。エレンは不器用だから」

アニ「み、ミカサぁ………」ウルッ

ミカサ「…………迷惑だった?」ウワメヅカイ

アニ「ッ! い、いや、そんなことない。むしろ、助かった………い、今からでも、対策を練れば――――」



サシャ「あれ? そういえばエレン、こないだ告白されてましたけど?」シレッ



アニ「」

ミカサ「」

クリスタ「!!!?」



アニ「ッく、詳しく話しな!!」


ザバァッ!


ミーナ(あ、ピンク。お尻もいい形してて可愛い)ババンババンバンバン♪

ハンナ(おっぱいもおっきいし、ウエストもしっかりくびれがあるし、スタイルいいなぁ。エレンは幸せものだね)アビバビバビバ♪


サシャ「うーん、どのくらい前でしたかねー? ライナーと一緒に牛のお世話をしてた時なんですけどねぇ………」カクカクシカジカ



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~牛小屋 近辺~

ライナー「おーい、サシャーー! 飼い葉こっちに持ってきてくれるかー」

サシャ「はぁーーーい! 今いきま―――――(あれ? エレン?)」ピタッ


エレン「…………」ソワソワ


サシャ(なんでしょう、落ち着きなく周囲を窺って? あ、どっちかというとイラついてるような………誰かを待ってるんでしょうか?)

サシャ(………これは事件の匂いがします!)クワッ

ライナー「おーい、おい、サシャ………ん? どうした…………エレン? 今は休憩中だろうに、なんでまたこんなところに」

サシャ「シッ! 静かにしてください、ライナー。あっ、誰か来ましたよ!?」ボソボソッ

ライナー「む――――隠れるぞ!」ササッ

サシャ「ラジャッ!」ササッ



エレン「…………」イライラ

モブ美「あ、いたぁー! ごめぇーん、待ったぁー?」タタッ


サシャ(あ、誰か来ました)

ライナー(漂うビッチ臭………だが妙な安心感がある)


エレン「遅えよ…………呼び出しといて遅れるとか、どういうことだよ」イラッ

モブ美「えー? えーっとぉー、手紙、読んでくれたぁー?」

エレン「ん? そりゃ読んだからここに来たんだが、何の用事だ?」

モブ美「えっとねぇー、そのー、アンタのこと正直タイプっていうかぁー」

エレン「は?」

モブ美「何? 言わなきゃダメー? しょーがないなぁ…………ええっとぉ、アタシと付き合って下さいッ! キャッ、言っちゃった」テヘペロ


サシャ(…………なんというか、これは)

ライナー(ああ、安心感はこれか。なるほど)



エレン「え―――――やだよ。俺はアニと付き合ってるし」キッパリ

モブ美「?! そ、即答………え、ええっとぉー、べ、別にアタシは愛人でもいいっていうかぁー」アセアセ


サシャ(あ、なんか私でも展開が読めました)

ライナー(かーらーのー?)


エレン「え――――やだよ。別にいらないし(そもそも『あいじん』ってなんだ?)」キッパリ

モブ美「」ザシュッ

エレン「………っていうかおまえ誰だよ。名前も知らないし」キッパリ

モブ美「」ドブシュッ


エレン「話は終わりか? あ、俺、これから自主練あるから、そろそろ行くな」


 タッタッタッタッ……


モブ美「」


 ヒュオオオオオオ………


ライナー(……………サシャ、仕事に戻るか)ヤレヤレ

サシャ(ラジャ!)ビシィッ

ライナー(だが良くやった、エレン)ニヤッ


モブ美「」チーン



-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


サシャ「…………という感じでした。告白されてたってこと、エレンから聞いてないんです?」


アニ「き、聞いてない…………」プルプル


アニ(え、エレン………あ、あいつめ………今度会ったら新技のエアカット・ターミネーター喰らわせてやる………!!)ギリッ

クリスタ(きっと忘れてるんだろうなあ、エレン………け、けど、このままじゃエレンがアニに殺される………)ガクガク


クリスタ「え、えっと、サシャの話からすれば、多分モブ美って人は本気でエレンのことが好きで告白したってわけじゃないと思うな!」

ミカサ「!? どういうこと?」

クリスタ「え、えっとね、つまり、成績上位者のエレンに取り入ろうとしてるってだけなんじゃないかな?」アセアセ


ミカサ「!? そんな目的でエレンに近づいたの………?」ワナワナ


クリスタ「!!!?」

アニ「え、み、ミカサ?」




ミカサ「許せない…………許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない」ブツブツ



アニ「」ゾクッ

クリスタ「」ゾクッ


ミカサ「そいつはモブ美って言う雌豚なの? 今すぐ肉を削ぎおとして、バラ肉に変えてやる………!!」


 ザバァッ!!


ハンナ(ヒューッ、見ろよヤツの腹筋を!)ソレハーマギレモナクー♪

ミーナ(まるでハガネみてえだ!)ヤーツサァー♪


アニ「や、やめな! べ、別に私は気にしてないから!!」

クリスタ「そ、そうだよ、そんな人、どうせすぐに脱落して消えてっちゃうって!」



サシャ「あ、そうだ、思い出しました! モブ美は四ヶ月くらい前に似たような不祥事起こしたのがリヴァイ教官にバレて、地の底………地下強制労働施設に送られたんでした!」ザワ…ザワ…



クリスタ「それを先に行ってよサシャ!!!」バカァー!!

サシャ「言ってませんでしたっけ?」


クリスタ「道理で聞かない名前だなぁと思ったよぉ!!」

ミカサ「そう………それなら今頃絶対に勝てないチンチロで地獄を見ているはず………ならば良し」

アニ「はぁ…………そ、それじゃ、当面の問題はエレンに―――」



ハンナ「あ、そういえば、私も、エレン関係の話なら心当たりあるなあ」



アニ「!!!? ま、まだあるのぉ………? も、もぉ、やだ…………」ウルウル



クリスタ(あ、涙目。可愛い)キュンッ

ミカサ(アニきゃわわ)キュンッ

ミーナ(濡れそぼる)ジュンッ


アニ「ぃ、やだ、そんなのは、やだ…………え、エレンが、とられる………」エグッエグッ

ミカサ「! だ、大丈夫、アニ。エレンは一途! 浮気なんて、エレンがするはずがない!」アセアセ


アニ「ぐすっ…………ほ、本当に?」ヒックヒック


クリスタ「! そ、そうだよ、アニ! ちゃんとエレンをアニに夢中にさせてれば、何も問題ないよ!!(きゃわいい)」ドキドキ

サシャ「そうですよ! エレンとは、どこまで行ってるんです? ちゃんと夢中にさせてますか?」

ハンナ「ほらほら、泣いてないで話してみなさいよ」

ミーナ「私たちがアドバイスしてあげるから」


アニ「ぅ、うん、うん……………あり、がとう」ポロポロ



アニ「ぇ、えっと、私と、エレンは…………」グスッ



ミカサ(計画通り?)チラッ

クリスタ(計画通りなのかな? 予想外の展開だったけど)チラッ

サシャ(まぁ、当初の目的は果たせましたね)グッ

ハンナ(ちょろい)ゲスガオ

ミーナ(なんだか知らんが、とにかく良し!)バァーン!



……
………


………
……



~同刻 男子大浴場~


エレン「は? アニとどこまで行ってるか? なんでそんなこと話さなくちゃいけないんだ?」


ジャン「お、おう………い、いいだろ、そのくらい」ハァハァ

コニー「き、聞かせろよ! あ、アニとは、ちゅ、ちゅーしたのか!? そ、それとも、おっぱい揉んだのか!?」ハァハァ

フランツ「そ、そうだ、聞かせてくれよ! ど、どんなプレイで盛り上がったんだい………?」ハァハァ

トーマス「もうだめだぁ! おさえられないんだぁ!」ハァハァ

トム「パンツは脱いだ。はよ」ハァハァ

サムエル「パンツは食った。はよ」ハァハァ

ダズ「ハリーハリーハリーハリー」ハァハァ


エレン「や、やだよ………おまえら鼻息荒くて、気持ち悪ぃよ………(股間おったてて取り囲まれてるやだ怖い)」ゾッ


エレン「お、おい、アルミン、マルコ、お前らも何とか言ってやって――――」クルッ


アルミン「……………」モジモジ

マルコ「……………」モジモジ


エレン「…………は?」


アルミン「あ、いやそのぉ………ご、ごめんねエレン。ぼ、僕も、聞きたいなぁって////」ハァハァ

マルコ「う、うん。その、将来的な意味での、参考として聞きたいなぁ///」ハァハァ


エレン「はぁ!? ちょ、ちょ、おま…………そ、そうだ、ライナー! ベルトルト!!」クルッ


ライナー「ん? まぁいいんじゃないか? 別に手をつないだとか、キスしたとか。色々あるだろ? 俺も興味あるぞ?」アッサリ

ベルトルト「ごめんね、エレン。僕には主体性が無い………周囲に流されるだけだ」ゴメン



エレン「oh…………」


ライナー「ハハハ、まぁ男同士の友情を深める儀式みたいなもんだと思って、気軽に吐いちまえよ! なんならノロケてもいいんだぞ?」

エレン「つっても、ホントに大したことはねえんだけど………」

ジャン「嘘つけよ。あんだけ熱烈に告白しておいて、それから五ヶ月! 何もなかったたぁ言わせねえぞ!?」グリグリ

エレン「ちょ、ジャン、く、首が締まっ………や、やめろっての。話せないだろ!?」グイッ

ジャン「お? ってこたぁ観念したんだな?」

アルミン「ね、ね、どうなの?」ワクワク

エレン「マジで、なにもねえんだけどなぁ………ああもう、クソッ」シブシブ


エレン(えっと………流石にこのメンツじゃ【前】の時からのことは話せねえし………)


エレン「その、だな…………」ポツリ



……
………


………
……


~女子大浴場~

 カポーン………


クリスタ「え…………何も、ない?」


アニ「ぅ、うん…………」

サシャ「て、手を繋いでデートした、とか………」

アニ「…………」フルフル

ミカサ「そ、その、キス……とか、は?」

アニ「ッ…………」フルフル

ハンナ「え? お、おっぱい触られたー、きゃーえっちー、みたいなのは?」

アニ「そ、そんなの、あるわけないだろ………////」プイッ


クリスタ「じょ、冗談、だよ、ね………? え? だ、だって、半年近く経ってるよ………?」ブルブル

アニ「な、ないってば。冗談じゃないし、嘘も、ついてない………は、恥ずかしい、し、その………」プルプル

サシャ「で、でも、エレンからそういうことを求めたこと、ないんです、か………?」ワナワナ

アニ「ッ!? そ、それは、その………ぁ、あった、けど………」

ミカサ「ま、まさか――――拒絶したの?」


アニ「ッ~~~~!! だ、だって、そ、そんな、結婚だってしてないのに、普通そんなの………////」カアアッ

アニ「は、はしたない………だろ………」プイッ


ミカサ(なんだろう。死にたくなってきた)ズーン

クリスタ(こんな純粋な子に、私は何を言わせようとしたんだろう)ズーン

サシャ(……………うーん)

ハンナ(貞操観念強いんだなぁ、アニは)

ミーナ(…………ないわー。渇くわー。こんなんじゃ濡れないわー)ケッ

※すいません、寝落ちしてました………。
 明日に続きを回したいと思います………。
 が………。




 この話の投下が終わったら、エロも投下します。


………
……


~男子大浴場~


アルミン「なん………だと………?」


エレン「だ、だから、その…………五ヶ月前の告白から、別に、特に何もねえんだって」


ジャン「なにも、ねぇ? ………ハ、ハハ、おいおい、冗談きついぜエレン? 死に急ぎ野郎だったてめえが、そんなヘタレだなんてよ」

エレン「冗談は言ってねえよ………あと死に急ぎ野郎っていうな」

ライナー「……………むぅ。おまえからアプローチはかけたのか?」

エレン「あ、いや、それは…………」

ライナー「かけたんだな? どういう風に?」

エレン「え、えっと。『自主練しようぜ!』って」

フランツ「エレン、それアプローチちゃう。トレーニングや」

エレン「!!!?」エッ


ベルトルト「そ、そういえば休日も自主練ばっかりだったような………デートとかしてないの?」

エレン「あー…………」ポリポリ

アルミン「ま、まさか、エレン………君ってやつは、ここのところ成績がいいと思っていたけど」

エレン「その、なぁ…………」ポリポリ

ライナー「夢を追いかけるのに夢中で、アニとのスキンシップはなかったのか? おいおい、流石にそれは………」

エレン「あ、ああ。そうだよ………改めて思い返すと、なにやってんだろうな、俺って…………」ズーン

アルミン「で、でも、その、よく休日はアニと一緒に自主練とか勉強してたじゃないか!! その時に、なんというか、こう………」


エレン「ああ、あったよ」ボソッ


アルミン「! あったの!? なぁんだ、聞かせてよ!!」パアアッ


エレン「………自習室で、二人きりでさ」ボソボソ

コニー「おおっ!! それで!?」ドキドキ

エレン「………アニが前髪をかきあげる仕草に、なんつーか、こう、どきっとして」ボソボソ

ジャン「王道だな! 次はどうした?」ワクワク

エレン「………抱きついて、キスしようとしたんだけど」ボソボソ

アルミン「うん、うん! それで?」ニコニコ


エレン「…………された」ボソッ


アルミン「え? い、今なんて言ったの?」ズズイッ


エレン「拒否された…………って言ったんだ」ズーン


アルミン「!!!?!?」

エレン「けだもの、って言われて………投げ飛ばされて、アニは怒って寮に戻っちまった………」ズズーン


コニー(そ、そいつは………な、なんつーか)タラー

エレン「俺も性急すぎたけどさ………あそこまで拒否されるなんて思わなかった」ブツブツ

ジャン(正直、同情するぜ)タラー

エレン「あれ以来、手を握ったりすることすら拒否られて………ひょっとして俺って、アニに嫌われちゃったのかな………」グスッ

アルミン(ふ、不憫だ………)ダラダラ

エレン「あぁ、おまえらに言われたらすげーテンション落ちてきた…………このまま沈んでしまいたい………」ブクブクブクブク


 ゴポゴポブクブク………


アルミン「!? え、エレン! 何やってるのさ!!」


 ブクブクブクブク……ブクッ………
 ハヤクヒキアゲロ!!
 ワーワーギャーギャー

ベルトルト(…………何やっているんだか、アニは)ハァ

ライナー(おまえにはおまえなりの考えもあるだろうし、恥ずかしいのも分かるが………それでエレンを傷つけてどうするんだ)ハァ

ライナー(それに………)チラッ


 ナンダ、アノフタリウマクイッテネェノ?
 アニッテチョットコワイケド、スタイルイイシ、ビジンダヨナー
 ア、ソレオレモワカル
 ワイワイガヤガヤ……


ライナー(お前自身のためにもならないぞ? これは、無理に聞きださなければ良かったか………)マッタク

ライナー「はぁ………とりあえず、教官には湯あたりしたってことにして、エレンを医務室に運ぶか。ベルトルト、アルミン、運ぶのと服着せてやるの手伝ってくれ」ヤレヤレ

アルミン「う、うん」

ベルトルト「わかったよ」


……
………


………
……


~女子大浴場~


ミカサ「え、ええっと………アニ、それは、その。なんと言ったらいいのか………」

アニ「っ…………笑いたければ、笑えば? しょ、しょうがないだろ………身体が、勝手に動いたんだ」

クリスタ「え、えっとね、アニ。だ、抱きつかれてキスされそうになったことにびっくりしたのは分かるけど」

クリスタ「その、二人は恋人同士なんでしょ? 普段から手を握らせるぐらいのことは、恥ずかしくっても………」アセアセ

サシャ「うーん…………」


アニ「っ、わ、わかってるよ…………わ、かって、る………もう、手段は選べないってこと、ぐらい」ワナワナ


ハンナ「え? あ、アニ? 何を言ってるの?」

アニ「サ、サシャだったら、わ、わかるだろう………? 嫌なんだ………そういうことをするのが、嫌なんじゃなくて」

サシャ「……………」

アニ「【前】の時は、色々と段階を飛ばしてしまっただろ? 異常な状況だったこともある。そういう時に、私とエレンは恋人になった。あんただって、そうでしょう?」


アニ「吊り橋効果だったんじゃないかって、思いたくないんだ。怖いんだ………そういう目的だけに、自分を必要とされるのは………モノみたいに、思われるのは………」

ミーナ「???? どういう意味? 私はモノみたいに扱われると逆に興奮s」

ミカサ「ミーナ、それ以上ナマほざいたら、貴女の首から上についたその卑猥なモノを削ぎ落とす………」ギロリ

ミーナ「!!?(うわぁああああん、凄い殺気だよぉ………濡れちゃうううううっ/////)」ジュンッ

アニ「始まりが、あんな形だったんだ…………ちゃんと、自分を見てほしいって、そう思わない?」

サシャ「……………」

アニ「嫌、なんだよ………一足飛びで、私たちは始まった。だから、今度はゆっくりと、一歩一歩、噛み締めたいんだ………」


アニ「できれば、体で心をつなぎ止めようとは、したくない………私はきっと………怖いんだ」

クリスタ「ア、アニ…………」オロオロ

サシャ「うーん………」

アニ「私の言ってること、分かる………?」

サシャ「…………そのお、アニ? ひょっとして、勘違いさせちゃいましたか?」

アニ「は? 何が?」



サシャ「ミカサの言うとおり、エレンが浮気なんてするわけないですよ?」キッパリ



アニ「…………え?」


サシャ「エレンは一途です。その一途なエレンが、アニのことが好きだーって、あれだけの啖呵を切ったんですよ?」

ミカサ(! サシャがいま、すごくいいことを言った!)


サシャ「それを信じられないほど、貴女はバカじゃないでしょう?」


アニ「ッ、それは――――その、そうだ、けど」

サシャ「でしょう? だったら、いいんじゃないでしょうか? 別に、キスとか、えっちなこととかしなくたって」

アニ「え?」

クリスタ「え? サ、サシャ?」

ミカサ「…………うん、一理ある」



サシャ「アニだって、それは分かってるはずです。でも、アニは迷ってるように見えます」



アニ「…………ッ」


サシャ「これは、私の予想なんですけど…………アニ、貴女ってかなり嫉妬深いんじゃないですか?」

アニ「ぅ…………」ズボシ

サシャ「アニにとって、体を許すという行為は、とても勇気のいることだったりするんでしょう?」

アニ「あうぅっ」ザシュッ

サシャ「公衆の面前で、ベタベタするのも自分のキャラじゃないと思って、恥ずかしいと思ってます?」

アニ「うっ」グサッ

サシャ「清いお付き合いをしたい。えっちなことは結婚するまでは、そういうことはしたくない。それもいいと思いますよ?」

アニ「え、で、でも」


サシャ「それでも、エレンはきっと貴女を愛してくれるはずです。違います?」


アニ「っあ………ぁう………////」カアアッ


サシャ「少なくとも、私から見た仲間であるエレン・イェーガーは、信頼できる人物です」

クリスタ「うんうん」コクコク

サシャ「いつだって真剣で、真っ直ぐで、不器用で、一途で、ちょっとおバカさんで、鈍感で、だけど絶対に仲間の信頼を裏切るような真似はしない人です」

ミカサ「うんうん」コクコク

サシャ「私から見たって、そういう人なんだってわかります。アニやミカサからすれば、言われるまでも無いことなんでしょうけど」

ミカサ「当然」コクコク

アニ「それは…………うん、そうだね」コクリ


サシャ「だけど、エレンや貴女を取り巻くこの状況。私が貴女の立場だったら、このままにしておきません」


アニ「…………え?」

サシャ「エレンを信頼しているとはいえ、万が一と言うこともありえますよね?」

ミカサ「! サシャ、あなたは今、凄く悪いことを言った…………エレンに限ってそんなことはありえない」ギロリッ

サシャ「ええ、エレンからは、もちろんそうでしょう。だけど、エレンやミカサ、アニの意思が介入しないところで、エレンを好きになった人は動いています」

ミカサ「うっ、そ、それは」タジッ


サシャ「さっきのモブ美の話じゃないですが、邪な思いでエレンやアニを嵌めようとする人がいるかもしれません」

アニ「そ、それは」

ミカサ「そ、そんなの私が許さない!!」ギラッ

サシャ「こればっかりはミカサでもどうしようもないと思います。なんだかんだで、エレンやアニが決めることですからね」

ミカサ「そ、そんな………だったら、どうすればいい?」ウルウル


サシャ「ですから、ミカサがどうこうじゃないんですが…………そうですね。アニはエレンが自分の物で、自分がエレンのものなんだってことを、周囲にアピールしたらいいと思います」


アニ「………アピール?」

サシャ「要はマーキングですね。ここは自分の縄張りなんだって、領域(テリトリー)なんだってことを、周りに示せばいいんです」

アニ「ま、マーキング?」アセアセ


サシャ「ええ、狩りでは重要ですよ? マーキングを見逃して森深くに入って行ったら、獲物や他の肉食獣から、思わぬ反撃を喰らうなんてこともありますし。恋だって同じだと思います」

アニ「…………サシャだったら、どうするの?」


サシャ「私だったら――――もし私がアニだったら、エレンといちゃいちゃすると思います。えっちなこともします。周囲の敵をけん制する意味でもありますが、何より、私がそうしたいからです」


アニ「ッ!!」

サシャ「もちろん、あくまでも私が貴女の立場だったら、です。軽率にそういった行為をしろとは言いません。子供ができる可能性だってあるんですから」

サシャ「問題なのは、アニ。貴女がどうしたいか、だと思うんです」

アニ「わ、私、が………どうしたいか?」


サシャ「はい。エレンからあれだけの思いを伝えられて、応えたいと思わないんですか?」

アニ「あっ……!」ハッ


エレン『アニ・レオンハートのことがッ! 大ッッッ好きだァアアアアアアアアアアア!!!』


アニ「ぁ、わ、わた、し…………は」プルプル


サシャ「……………」フゥ

サシャ「…………アニ、さっきエレンから求められたことがあるって言ってましたよね? それを、拒否したとも」

アニ「!! う、うん」コクコク


サシャ「エレンは単純さんですから、勘違いしちゃうかもしれませんよ? 例えば―――――『ひょっとして、俺はアニに嫌われちゃったんじゃないか?』って」


アニ「ぇ…………?」ビクッ

サシャ「恩恵には義務が必要だと、私はお父さんに教わりました。エレンだって、男なんですよ? そういう欲求はあると思います」


サシャ「飴と鞭じゃないですけど、あれだけエレンから愛されてるんです。少しぐらい、いいんじゃないですか?」

アニ「ぁ、ぅう………////」マッカ

サシャ「私なら、応えてあげたいと思います。断るにしても、そういった自分の価値観や思いを、しっかり伝えて、理解してもらう必要があると思うんです」

アニ「ぁ………!」ハッ



ミカサ(…………た、正しい。サシャが、正しい。圧倒的に正しい………!!)ゴクリ

クリスタ(ま、まるで別人………ミ、ミカサやアニだけじゃなかった! か、変わったのは………)ゴクリ

ハンナ(なんか置いてけぼり感があるけど、凄くためになるなぁ。サシャって凄いなぁ)カンシン

ミーナ(はいはい純愛(笑)清い清い)ププッ



アニ「じゃあ、えっと、その………あんたと、ライナーは、その………し、したの?」カアアッ

サシャ「!? え、えっと、その………ライナーは、そういうことは結婚してからにしようって、言ってくれましたけど。それはあくまでも私とライナーの場合です」テレテレ

サシャ「で、でもまぁ、その。休日にデートした時に、ちゅ、ちゅーしたりとか、ぎゅってして貰ったりとかは、してますよ………///」カアアッ




ミカサ(ライナーが!?)ビックリ

クリスタ(あ、なんかいいな。そういうの。私もユミルにぎゅってしてもらうと、安心するし////)テレテレ

ハンナ(いいねェいいねェ、最ッッ高だねぇええええええええええええ!!)クカキケコカカキ

ミーナ(ケッ、おぼこが………そんな生温いママゴトじゃ、私は濡れねえんだよ)ペッ


アニ「だ、だったら、あんたと私は、同じじゃないか」

サシャ「いいえ、違います。私は、ライナーが他の女子に言い寄られるなんて考えるだけでも嫌です。だから、普段からライナーにくっついて、大好きってことをアピールしてます」

アニ「!!」

サシャ「厳しいことを言いますけれど、あの大告白から今まで、アニはエレンに対してマーキングらしき行動を、一切してませんよね?」

アニ「ぎっ……」ドスッ

サシャ「エレンがアニを追っかけてる形で、あまり態度も変わっていませんし」

アニ「うっ」ブスリ

サシャ「少しは恥じらいを抑えてでも、スキンシップを取った方がいいと思いますよ? さっきも言いましたけど、エレンは単純ですから……嫌われたと勘違いするかもしれません」

アニ「ぐっ」ザクリ

サシャ「そんなエレンやアニの様子を見て、周囲は『自分にもチャンスはあるんじゃないか?』って、勘違いします。あくまでも勘違いで、付け入る隙なんかないでしょうけど」

アニ「ぅ…………」


サシャ「でも、それじゃ、傷つく人が増えるだけじゃないでしょうか? 周囲も、エレンも、アニも」


アニ「わ、私も?」

サシャ「…………(アニもモテますからね………って言ったら、話がこじれそうですね)」


サシャ「はい。エレンが他の女子に言い寄られたりしたら、嫌でしょう? いえ、嫌だったでしょう?」


アニ「――――――!!」ハッ



ミカサ(サシャ、この子………出来る………なんという、強大で重厚な女子力………まさに、獲物を狙う狩人!!)ゴクリ

クリスタ(女子力の高さで………負けた。自分を攫ってくれる王様に憧れてただけの、私じゃ勝てない………)ズーン

ハンナ(盛り上がってまいりました)ワクテカ

ミーナ(濡れねえな………クソッ、あとでご主人様に縛ってもらおう………)グヘヘ


サシャ「決めるのはアニ、貴女です。勇気を出してエレンの欲求に応えるも良し、きちんと理由を話して、納得してもらうも良しです」

アニ「……………」グッ

サシャ「もう一度聞きます…………アニ、貴女はどうしたいんです? エレンに何をしてあげたいんです?」

アニ「サシャ……………」



サシャ「――――あんまり甘ったれた答えを返すんなら、容赦せんで? 女やろ? 根性みせんかい!!」ギロリッ



アニ「――――!! わ、私は、私は、エレンを……………」プルプル




ミカサ(ッ!? こ、この私が、サシャに恐怖………を?)ブルッ

クリスタ(ひぃいいいいいっ!?)ゾクッ

ハンナ(怖い)ゾッ

ミーナ(ふぁああああん!! そぉぉうだ!! それだぁ! その目だよ!! もっと私を蔑んでもっともっともっともっと濡れるぅうううううっ/////)ビクンビクン


アニ(……………サシャの言うとおりだ。私は、自分ばっかりだったのかもしれない)

アニ(恋人っていう関係が心地よくて、何も言わなくても分かってくれるんだと………そう思い込んでいた、ただの恋に恋しているだけだった)

アニ(ただの肉欲を求めあう関係なんかじゃなくて、恋人として、ゆっくりと一歩一歩進んでいきたかった――――私の勝手な願望だ)

アニ(だけど、そんな都合のいい話があるわけないんだ…………ミカサが私に甘えてる? 違う、違う………甘えていたのは、私だ)

アニ(分かってたんだ。エレンが、私のことを好きでいてくれるって………ただ恥ずかしいからってだけの理由で、それに甘えた)

アニ(だけど、もうそんなことを言っていられない。エレンが、傷ついているかもしれない)

アニ(なによりも、エレンを…………エレンを!!)





アニ「私は! エレンを、とられたく、ない! 誰にも!! ミカサにも! 他の、誰にだって!!」プルプル


クリスタ「あ、アニ?」


アニ「私は、エレンと一緒にいたい………一緒に、いたいよ………エレンに、好きでいてもらいたい………」ポロポロ


ミカサ「アニ……………うん」


アニ「!!…………ごめん、私、行かないと…………い、行ってくる!! エレンのところに!!」ザパッ


 タッタッタッタ……


サシャ「…………やっと、本音で話してくれましたね」エヘヘ

ミカサ「…………ん。アニの好きにするといい」ニコリ

クリスタ「あとは行動するだけだね…………でも、びっくりしちゃったよ、サシャ。すごく、大人っぽいこと言うんだもの」フフッ

ミカサ「でも、見直した………あなたは、とても正しいことを言ったと思う」コクコク

サシャ「あ、あははは…………」

サシャ「……………」


サシャ(まあ………私、一応このメンツの中じゃあ、年長のお姉さんですからね………)

サシャ(…………恩恵には義務が必要、かぁ………ねぇ、お父さん、ライナー)

サシャ(私だってまだまだダメダメですけど、少しはみんなに、恩を返せたましたか? 義務を果たせましたかねぇ………?)エヘヘ


サシャ「そろそろ、上がりましょうか? 部屋に戻って、アニの帰りを待ちましょう」ザパッ

クリスタ「サシャ………うん、そうだね」ザパッ

サシャ「アニも少しずつでいいから、エレンの思いに応えてあげていったら、いいですねえ………私達も、見ていて楽しいですし?」ニコッ

ミカサ「! ふふ…………そうね」ザパッ



ハンナ(あぁ、私も彼氏欲しいなぁ…………坊主頭が好みなんだけど………フランツかコニーかな? どっちがいいかなぁ)ウヘヘ

ミーナ(もうだめだ、たまらん………こ、こんな生殺しみたいな会話じゃ、満足できない! あとでご主人様にぶってもらわないと………)ギンギン



サシャ「あの人たちはどうします?」ナンカハナヂダシテマスケド

ミカサ「放っておけばいいと思う」キッパリ


……
………


………
……


~医務室~


エレン「ぅ…………うう、こ、ここは?」パチッ

エレン(……………? 医務室? なんで………)キョロキョロ

エレン(! そうだ、俺は風呂場で…………!!)ハッ


エレン(…………みっともねえな、俺)


エレン(誰もいないのか…………早く、寮に戻………ん? 足音?)スクッ


 タッタッタッタッ…………バンッ!!


アニ「エレン!!」


エレン「!!? ア、アニ!? な、なんでここに」

アニ「あ、あんたが、風呂場で溺れたって、聞いて………」

エレン「あ…………////」カアアッ


エレン(クソッ、一番知られたくなかった相手に………)ウツムキ


アニ「エレン………? 具合悪い? 体は大丈夫?」

エレン「あ、ああ、心配ねえよ………ちょっと、のぼせちまっただけだ」

アニ「そう………良かった」ホッ

エレン「………………な、なぁ、アニ。聞いてほしいことが、あるんだ」ウツムキ


エレン「そ、その、いつだったか…………自習室で、二人っきりで勉強してた時。休日にさ」

アニ「あ……………う、うん」

エレン「あ、あ、その、お、覚えてるよな? あ、あの時のこと、ごめんな。改めて、謝る」

アニ「!」

エレン「急すぎたよな……アニの気持ちも、考えないで」

アニ「あ、いや、その、それは、私も、投げ飛ばしたりなんかして」アセアセ


エレン「いや、投げ飛ばされて当然だよな………その、いきなり、抱きしめて、キスしようとして………俺が、馬鹿だった。ごめん」


アニ「! ち、違う、それは――――」

エレン「あれから、アニが、なんていうか…………あんまり、構ってくれなくなっちまったから。俺、き、嫌われちまったかなって、そう思って…………」ジワッ

アニ「ッ!?(サ、サシャの言ってたことが、当たってた………)」ガーン!!


エレン「ご、ごめんな…………俺、俺、その、アニが、可愛いって、そう思ったら、触れたくて………抱きしめたくて、気が付いたら、ああしてた」ウルッ

アニ「ッ!?/////」カアアッ

エレン「こ、今度からはもうちょっと、考えて行動する…………だ、だから、その――――」ショボン

アニ「!! 待って、エレン。私の話を聞いて」キッパリ


エレン「………あ、アニ? だ、だめなのか? ひょっとして、やっぱり、お、俺のこと、き、嫌い、に………」ウルウル


アニ(やだ私の彼氏可愛すぎ………////)キュンッ

アニ(…………じゃなくて、いやあってるけど、今は、そうじゃなくて!////)ブンブン

アニ「そうじゃない。そうじゃないのよ、エレン…………あの時のことは、私も自分勝手すぎたってだけ」


エレン「アニ………?」

アニ「私こそ、あんたの気持ちを考えてなかった。バカは、私だった………」

エレン「そ、そんなことねえよ!」

アニ「あるよ…………五ヶ月前のことを、覚えてる? 私はあんたからあれだけの思いをぶつけられたのに、理解できていなかった」

エレン「ッ!!/// あ、あの時のこと、か………うん、その、アニのことが大好きだって気持ちを、目いっぱい込めて言ったつもりだ」

アニ「ぅ、あ、あんた、ホントに、恥ずかしいヤツだね………」プイッ

エレン「う、うっせえ…………」プイッ


アニ「そ、それで、ね…………わ、私は、その…………別に、あんたに抱きしめられたり、き、ききき、き、キス、しようとされた、ことは、い、嫌じゃ、なかった」


エレン「え…………?」


アニ「た、ただ、その、わっ、私は、て、貞操観念が、つ、強いらしくて! 私が自分勝手だったんだ!」

エレン「え、えっ、えっ………」オロオロ

アニ「そ、そういうことをするのは、まだ早いからって、け、け、結婚とか、してから、じゃないとって、思ってて………」

エレン「け、けけけけけけ結婚!!? え、いや、その、お、俺はキスしようとした、だけで、そっちまで、は………」カアアッ

アニ「!!!? う、うん、わ、私の、早とちりで…………か、可愛くないだろ、私? え、あ、その、直接的な、え、ええ、えっちぃ、ことは、その…………結婚するまでは、したくないって、思って、つい、投げ飛ばしちゃって……」テンパリ

エレン「う、ううううううん」プシューーーッ

アニ「だ、だめ、か?」ウルッ

エレン「!!? い、いや、そんなことない!! アニは可愛い!! 幸せにして見せる!!」キリッ

アニ「えっ、な、なにが?」

エレン「えっ」

アニ「えっ」


アニ(な、なんだろう、もう考えが上手くまとまらないよ………)タスケテサシャ

エレン(もう頭が限界だ………)タスケテアルミン


アニ「と、とにかくえっと、き、嫌いになんか、なってないし、あ、あんたのことは、好きだし……………で、でも、えっちなことは、まだ禁止、だよ………///」カアアッ

エレン「お、おう……………/////」カアアッ

アニ「だ、だ、だけど、そ、その…………気持ちでは、あんたと、触れあいたいって、そう、思うから、そ、その………」モジモジ

エレン「…………アニ? え、あ、う、て、手を………?」ギュッ

アニ「…………」

アニ「私にはまだ、勇気がないから………」スッ

エレン「あ―――――え、ひ、引っ張、む、ぐっ?」


 手を強く引かれて、バランスを崩す。

 気が付けば、エレンの視界には、目を瞑ったアニの顔だけが映っている。

 力いっぱい瞑られた目の、睫毛の数まで数えられる程に、近く。


 唇には、柔らかく、熱い感触があった。


 子供っぽい、唇が触れ合うだけの――――愛を示すための、口づけだった。


 子供っぽい、唇が触れ合うだけの――――愛を示すための、口づけだった。


エレン「……………」

アニ「ン…………」


 身動きが取れなかった。取りたくもなかった。

 アニの甘く芳しい香りを感じながら、心地良い唇の感触に酔う。

 己を抱きしめるアニの体は、とても熱かった。小柄な体躯を抱きしめ返すと、少し彼女の体が震えていることに気付いた。

 それがとても愛おしくて――――ただ、ずっとこうしていたいと、俺は思った。


 いつの間にか唇を離したアニが、少し困ったように微笑みかける。




アニ「これで………今は、許してくれる?」ニコッ




 そのおねだりを断れる術など、俺にある筈もなく。



 ―――――本日この時間。

 俺、エレン・イェーガーは、アニ・レオンハートに、改めて惚れ直した。

 そして、こう思ったのだ。





エレン(―――――――訓練兵団を卒業したら、すぐ結婚しよ)


 ~番外編『エレン、ぐらすはーと』 完~

※番外編のヌルい恋愛譚はこんなもんで、ああ~~~イイッすかねェェェェェーーーーーーと。




 さて―――――エロ書こう。子作りセックスか、腕が鳴るぜ……(無表情)

乙!
ライサシャもエレアニもよかったよー!



パンツはいつ脱げば、ああ~~~イイッすかねェェェェェーーーーと

>>433-436

 (あ、下手したら今日は投下できないかもしれないって言ったら>>1は殺される空気だ)

 エロはパワー使うってわかったので、

 出来る限り『エロい』のを目指しますんで、

 どうか時間を下さい……orz

~『エレン、ぐらすはーと』・後日談~

~翌朝 立体機動訓練場~


モブ子「…………」

エレン「おっ、おーいモブ子ーーー!」フリフリ

モブ子「!! /// え、エレン――――」クルッ



エレン「約束通り、立体機動教えてやるよ!」テトテヲ~♪

アニ「…………////」ギュッ♪




モブ子「」


かなりタイミングの悪い失恋の悲しみがモブ子を襲う――――!!


~完~

※(作成中、中間報告)
 みんな しってるか




 書いてる側は 書いてる最中も




 読み返しても、勃たない

乙、とても良かった

ところでもし差し支えなければなんだけど
卒業時の成績とか順位とか設定あるなら知りたい

>>454
結婚式直後のウエディングドレス姿の新妻アニにエレンが挿入
ドレスたくし上げでズコバコされて、たっぷり中出しされる
ガーターベルト付きのアニの白い太ももにエレンのスペ○マが溢れ出る

という絵を妄想してるが、絵心が無いから描けないんだよなぁ

>>455-456
 ありですね。バストについてはアニ、ミーナ、サシャはマシマシになりそうですな。
 クリスタはちょいマシくらい。ロリで巨乳枠も面白そうだけど。
 ミカサは腹筋補正でそのままだったり。或いは筋肉がもっと凄いことに。
 エレンやアルミン、コニーの身長も気になりますね。
 卒業時の順位はかなり変動する予定です。ライナーサシャは牛のお世話頑張っちゃってるし。
 逆行組はおおむね成績が上がっていく傾向です。
 そのうち卒業時の成績上位者は投下します。

>>457
 預言者がいるぞーーー!?
 というわけで、更新はやはり明日。未明に投下します。
 いやー、私の書くエレンはベッドヤクザなけだものだねぇ。
 ウェディングドレス姿の新妻処女アニに対して頑張っちゃってますよぅ。
 ガーターベルト最強ですよねー。なんでアレついてるだけでエロさを感じるのかなー。謎だねー。
 では本日もお疲れ様でした。おやすみなさい、良い夢を……。

※(作成中、中間報告)
 みんな、しってるか。



 エロを書くとき、プロットは役に立たない。



 興が乗ってキーボードが荒ぶってます。




 もうちょっとだけ待っててください。

※突然ですが、多数決安価を取りたく思います。

 現状ミカサはフリーです。

 誰とくっつくかな?

 ①アルミン
 ②ジャン
 ③トライアングラー状態
 ④どっちも盛大にフラれる
 ⑤その他

以下、>>1がいろいろ納得するまで

※ジャンェ…………。

 かなり意外な結果でした。ご協力ありがとうございます。(てっきりアルミン推し一択になるものかと……)

 それでは、まず前置き部分から投下致します。

 肝心のエロ部分は、もうちょっと待ってくださいorz

 以上のアンケ結果を反映した内容になっています。

………
……


 あっという間に、三年という時が過ぎた。

 エレンとアニは綺麗な体のままで三年の時を過ごし、そして今日という日を――――訓練兵団の解散式の朝を迎えていた。


 二人はまだ、正式に籍を入れたわけではない。

 それはライナー、サシャにしてもそうだった。

 しかし、『結婚式では苦楽を共にした同期メンバーに祝福してもらいたい』という、二組のカップルの意見は合致していた。

 その要請を受け、『配属が決まった後ではそれも難しいだろう』というキース教官長の計らいにより、解散式の日に披露宴を行う段取りとなった。


 その夜、解散式は略式で執り行われ、成績上位陣が発表された。


-------------------------------------------------------------------------

 主席:ミカサ・アッカーマン

 二番:エレン・イェーガー

 三番:アニ・レオンハート

 四番:アルミン・アルレルト

 五番:ライナー・ブラウン

 六番:ジャン・キルシュタイン

 七番:マルコ・ボット

 八番:サシャ・ブラウス

 九番:ベルトルト・フーバー

 十番:コニー・スプリンガー

-------------------------------------------------------------------------




 そして、発表が終了した直後から―――――エレン、アニ、そしてライナー、サシャの合同結婚披露宴は、しめやかに執り行われた。


 主な参列者は、第1期訓練兵団の同期の面々と、新郎新婦及び訓練兵たちの父兄や知人がほとんどであった。

 二組の新郎新婦は、四名共に成績上位者であり、機密情報ではあるものの、五年前の壁消失事件において功績を遺したということもあり、サプライズゲストとして、以下の面々が参列した。

 既存の町や外界へ進出した新興都市の防衛や治安維持を司る、新駐屯兵団からはドット・ピクシス司令、ハンネス駐屯部隊長。

 調査兵団からは団長のエルヴィン・スミスをはじめ、ハンジ・ゾエやミケ・ザカリアスといった精鋭陣。

 教官側からも、元調査兵団団長キース・シャーディス教官長や、元調査兵団兵士長のリヴァイ・???が祝辞を送り、二組の夫婦の門出を心から祝った。


 訓練兵たちの度肝を抜く、豪華なメンバーでの披露宴となった。


 父兄側からは、エレンの父と……………サシャの父が祝辞を述べた。


 エレンの父はともかく、サシャの父の祝いの挨拶は九割九分私怨に満ちた罵詈雑言であった。


 祝辞(コトホギ)ではない。呪辞(カシリ)であった。


 サシャの表情から笑顔が消え、会場の空気が凍りついた。この時のサシャの表情を思いだし、誰もが一度は悪夢に見たという。

 しかし、サシャの父が最後に『娘を頼む』と涙ながらに語った姿は、同じく娘を持つ父兄たちの共感を誘った。

 新郎のエレン、ライナーの両名は、この頃には感極まって泣き出してしまい、それを新婦であるアニやサシャがなだめるという光景が、参列者たちの笑いを誘った。




 その後は指輪の交換、誓いのキス、ケーキ入刀など、イベントが続き―――――いよいよ未婚女性にとっての戦場、ブーケトスの段に入った。


 ブーケトスでは、アニのブーケはミカサ・アッカーマンが大人げなく立体機動を駆使した野良猫の如き俊敏さでキャッチした。

 サシャのブーケは亀頭を自在に操る術を持つミーナ・カロライナが絡め取った。





「ッ……………ゲット」

「う、ひ、ひひひっ、ご、ご主人様ぁ…………私、ゲットできましたよぉ………?」






 マルコ・ボットは酷く青ざめていた。

 理由は誰にも分からない。



 その後は飲めや騒げやの大宴会となった。

 披露宴に出される料理は、どれもこれも贅沢極まるものだった。

 新郎の一人であるライナー・ブラウンが、超高級品としてのブランドを確立した【ブラウン牛】を惜しげもなく提供した結果である。

 柔らかな肉質と細やかでしっとりした脂の旨味が合わさった至高の味に、参加者の誰もが驚き、感動し、その美味しさに舌鼓を打った。

 酒に関しても、呑兵衛で有名なドット・ピクシス司令が秘蔵の酒を提供し、その芳醇な味わいに参列者は最高の気分で酔いしれた。


 祝福ムードに当てられた宴会場では、訓練兵たちが酒の勢いもあってか、心に秘めていた思いを告白する者の姿も、多数見受けられた。



 ――――ジャン・キルシュタインと、アルミン・アルレルトもまた、その内の一人だった。


 ジャンは訓練兵団に入団してからずっと、艶やかな黒髪の美しい、東洋人の血を引くミカサという美少女を想い続けた。

 アルミンもまた、エレンがアニと付き合いだすようになってからは、最も身近で、魅力的な女性であるミカサを意識するようになっていた。

 エレン・イェーガーという最大の障害が消えた今、両名の思いに蓋をするものは何もない。



 二人は花束を抱え、意気揚々と、高鳴る心臓の鼓動と緊張に押し潰されそうになりながら、ミカサ・アッカーマンの元へと向かった。


 色とりどりの花束をミカサに差し出しながら、ジャンとアルミンは、同時に告白した。


「す、すすすす好きだァ、ミカサ!!! お、オレと付き合ってくれぇええええ!!」

「い、いつからか、君を視線で追うようになってた!! ぼ、僕と付き合って下さい!!!」





「ごめんなさい」





 瞬殺であった。シークタイム・ゼロセカンドであった。光速のインパルスであった。脊髄反射の返答であった。


「ほぅ…………悪くない」


 どこかでそんな呟き声が上がったのはさておくとして。

 己の身体を百パーセントコントロールできるミカサ・アッカーマンならではの絶技であり、いっそほれぼれするほどの見事な断り方であった。




 ―――――今宵、二人の男が灰となった。



 目に見えた結果ではあったものの、誰もがアルミンとジャンに同情した。


 …………この恨み、はらさで置くべきか。


 逆恨みではあるが、嫉妬の鬼と化した一部の男たちが、新郎であるライナーを襲い始めた。

 もともと理由のない暴力に襲われる男であったが、あまりにも不憫であった。




 その先頭に立って扇動していた者の姿が、片方の新婦の父親にそっくりだったという目撃情報もあったが、真相は定かではない。


 ライナーを理由がある八つ当たりと言う名の暴力で襲っている最中、ふと誰かが気づいた。





 ―――――夫婦が、一組足りないような、と。






……
………


………
……



「……………好きだ、アニ。十年前からずっと変わらない。むしろ、あの時よりもずっと、おまえを愛してる」

「私も、だよ。アニ・レオンハートは…………アニ・イェーガーは、いつも、いつまでも、何処までも、エレン・イェーガーを愛してる」


 エレンとアニは見つめ合い、改めて愛の言葉を交わし合う。

 新郎新婦にあてがわれたのは、元王都内にあるホテルの一室だった。

 壁の一面が大きな鏡張りになった広々とした部屋で、ふかふかとしたキングサイズのベッドや化粧台、事務用のテーブルなども用意されている。

 ランプの明かりで煌々と照らされた室内は、明るく二人の横顔を照らしていた。

 テラスからは夜の町の灯が眺められ、景観に関しても文句の一つもない。高所にあるため、第三者から覗かれる心配もなかった。


「式場は、今頃騒ぎになってるんじゃねえか?」

「ふふ、だろうね」


 二人は、結婚式を途中で抜け出して、ここに来た――――二人っきりで、一夜を明かすために。

 結婚までは清い付き合いを、という二人の関係をどこからか聞き及んだのか、リヴァイ教官がこっそりと手をまわしてくれたのだ。

 何故ここまでしてくれるのか、というエレンの問いに対し、リヴァイは、


『…………勘違いするなよ。俺も今期から調査兵団の兵士長に復帰して、てめえらと共に外界を探索する。その際に、所構わずてめえらにサカられたら、上司の俺が困るってだけの話だ』


 お節介というべきか優しいというべきか、ツンデレと言う言葉が存在しないこの世界である。

 その言葉を聞いたエレンは、なんとも言語化しがたい、かなり複雑な気持ちになった。


「うん…………やっぱり、そのドレス、良く似合ってる。すごく綺麗だ」

「ふふ、あんたのタキシードっていうのも、なんか見慣れないけど………カッコいいよ」


 いつもとは違う格好に、エレンも最初はどぎまぎした。

 頭頂を飾る、アニの金色の髪に映える、銀色のティアラが眩しい。

 肩紐のない、胸元が大きく開かれた純白のウエディングドレスは、アニの怜悧な美貌をより際立たせている。

 ほっそりとしたウエストから放射状に裾が広がっていく様は、まるで物語に出てくるお姫様のような印象をエレンに抱かせた。

 食糧事情の改善の影響からか、【前】に十五歳を迎えた時よりも、エレンの肉体は遥かに成長を遂げていた。

 それはアニも同様で、より女性らしい肉体へと成長していた…………身長は、以前と比べても大差ないものではあったが。

 特に胸の成長は著しく、訓練兵の一部の女子(ミカサ)が時折恨めしい視線をアニに向けていたことで、アルミンの胃酸の分泌量が増大して愚痴られたこともあった。


 事実、アニの胸は大きい。外界調査訓練の折、海に立ち寄った際に設けられた自由時間――――水着姿となった時、その際立ったスタイルは男子訓練兵の視線を釘づけにしていた。

 嫉妬しつつも、自分の彼女が注目されていることに、どこか優越を感じたことを覚えている………エレンの中でも印象深い思い出だった。

 そんなことを思い出していたせいか、エレンの視線は自然、アニの豊かな胸の谷間へと集中していく。

 そうしたエレンの視線に気づいたのか、アニは僅かに頬を朱に染め、


「三年前に再会してから、ずっと我慢させてたね…………ごめん」


 少し困ったように微笑むアニ。

 そんな自分の劣情が、アニには御見通しだったことが気恥ずかしく、エレンは誤魔化すように頬を掻き、


「い、いや、いいんだ。その、自分で決めてたことだしな」


 そう言って、笑った。その言葉は、決して嘘ではない。結婚するまではそういうことはしないと、心に誓ったことだった。


「うん………だけど、これは私の我儘だったから。だから………ね」


 一歩、アニがエレンとの距離を縮めた。

 手を伸ばせば、頬に触れられる、そんな距離で、



「これからは私の心だけじゃなくて、体も全部―――――あんたのものだよ」



 アニは、これからエレンと二人でする『行為』において、全てを許すかのような言葉を告げた。


「………っ…………」


 見事なスタイルを誇示しているアニの体へと、無意識のうちに視線が走る。

 魅惑的な谷間が強調されている胸元や、細くくびれたウエスト。

 透けて見える訳でもないのにスカートを凝視して、その内側に潜む長い脚や、魅惑的な太腿を想像する。

 そんなエレンの様子を知ってか知らずか、潤んだ瞳はそのままに真っ直ぐにエレンを見つめながら、アニは更に告げた。



「全部、あげる。だから、来て?」



 両腕を広げ、嬉しそうに微笑む最愛の妻のあまりの美しさに、エレンはくらりと眩暈に似た感覚に襲われた。



「あ、明かり、は、消さなくても、いいのか?」


 ごくりと、粘つく唾を飲み込みながら、エレンはかすかに残った理性を使って、なんとか言葉を紡いだ。

 見るからに余裕のない様子に、アニは少し羞恥の残った苦笑を返し、


「これ以上、我儘なんて言えないよ。あんたの……………ううん、『あなた』の、好きにして」


 エレンはこくりと頷き、一歩を踏み出した。

 少しかがめば、アニの唇に己の唇が触れる、そんな距離まで。



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※とりあえずここまでです。

 続きはもうちょっと書き溜まってから投下します。


 睫毛の長い、大きな瞳を見つめながら、エレンはアニの頬を指先でなぞる。

 薄く化粧された彼女の白い肌が、たったそれだけの行為で僅かに朱を帯びた。

 僅かにエレンの指先が震えているのは、とうとうこの時が来たという実感による緊張か、興奮か。

 愛しい人の顔に、己の顔をゆっくりと近づけて、唇を滑らせる。


「ん、ふ…………っ」


 エレンの唇がアニの額に触れると、アニは嬉しそうな、くすぐったそうな声を上げて、僅かに身をよじらせる。

 エレンは構わず、アニの細い肩を軽く掴み、口唇を額から、閉じられた瞼に、続いて眉間に触れるように、ゆるゆると滑らせる。

 そこから鼻、頬、耳たぶへと、順々に口付けていく。


 好きだ、愛してる、そんな思いを込めながら。


「ん………」


 唇をあえて避けた様な口付けの動きに、アニが不満げな声を上げる。

 耳を甘噛みしながら、言葉よりも雄弁に、眉根を寄せて、唇を僅かにとがらせているアニの表情が横目に見えた。

 苦笑しつつ、エレンはアニの唇に、そっと己の唇を重ねた。


 ――――初めて交わした時の様な、貪るキスではなく、ただ愛情を示すための、優しいキス。


 この三年間で幾度も交わした行為だったが、エレンはアニと口付けする度に、胸の奥に熱く甘い痺れのような感動を覚えていた。

 アニもまた、己の心に充足感や喜びと言った、えも言えぬ幸福の鈴音が響くのを実感する。



「…………は」

「…………ん」


 唇を離し、開かれた二人の瞳。視線が混じり合う。

 息を荒げて見つめ合う。

 エレンとアニ、二人の眼差しの中には、共通した期待が込められていた。


 ―――――この続きを、しよう。この先をしよう、と。


「そ、その、いつかは、乱暴にしちまったけど………今夜は」


 ――――優しくする、と、エレンが言いかけた矢先のことだった。

 トン、と胸の中心に軽い衝撃が加わり、エレンの体が後ろへとよろめく。


「え―――?」


 一瞬感じる浮遊感に、エレンはデジャヴを覚えた。


 いつかの場面が脳裏をよぎる。


 ――――次は、私があんたを襲う番だね、と。


 そんな声が聞こえた気がした時には、エレンはベッドに腰掛けていた。

 チーッという、金属のすれ合うような音。ズボンのチャックが下されている音だということには、すぐに気づいた。



 露出した己の性器と触れるような距離に、アニの美しい顔があったのだから。


「ず、随分と、おてんばな、お嫁さん、だな………?」

「……………」


 何かよくない予感を感じ、エレンは振るえる喉で言葉を紡いだが、返答はなかった。

 アニは黙ったまま、エレンの股間に視線を向けて、指先をそっと肉棒に触れさせた。

 眼前の光景に、エレンは呑まれそうになっていた。

 アニの吐息、彼女の視線の先、羞恥とそれを上回る興奮に染まった赤い頬、ドレスから見える深い胸の谷間、触れる指先。

 食い入るように見つめ、目を逸らすことができない。

 直接指先から与えられる感触も、視覚的な情報も、全てはエレンの性的な興奮を促す刺激となっていた。

 肉棒はいともたやすく、血液の流入と共に痙攣しながら膨張し、硬く存在を誇示し始めた。


「あ……………ふふ、相変わらず、凄いね、エレンのここ。びくびく、してる………」

「ア、アニ………? な、なんか、目が怖いぞ………?」


 喜びを隠しきれないといった風情のアニの笑みに、エレンは、己は捕食される側に立っているのではないか、と思えた。

 陶然とした雌のような―――――獲物を前にした肉食獣のような―――――そんな、笑み。


「サシャが言ってたんだけど………なんでも、恩恵には義務が必要、なんだって」

「え?」


「三年間もずっと我慢してくれた誠実な夫に大して、健気な妻としては、何かご褒美を上げなきゃいけないと思わない………?」


「あ、アニ、おまえなに――――をっ!?」


 手慣れたような大胆さで、アニはエレンの先頭部を咥え込んだ。

 男性器の部位でも酷く敏感なそこが、ぬめった感触と、熱さに包まれる。

 ずず、とアニの唾液が絡み、にゅるにゅると舌先が動き、エレンのそこは更に体積を増して隆起する。


「ぅ、っわ………」

「ん………ふ、れるっ………ひもひ、いい?」


 素直に快感を訴える呻き声に、アニの心情は更に煽られたのだろう。

 頬を染める羞恥の赤を、淫らの紅に変えて、エレンの表情を上目遣いで窺いながら、口中の獣欲を刺激する。

 より深く、深く、肉棒の半分以上を口腔内に埋没させていく。

 ぐにゅ、と柔らかい感触を、エレンは先端部に感じた。

 それが口腔を抜けた先にある、喉奥の感触であることに気付いた瞬間、エレンは十年前にも感じた、背徳的な征服感を思い出した。


 ―――アニを犯した時の、得も言えぬ達成感を。


 誰にも侵されたことのない、秘境に降り積もった白雪を、土足で踏み荒らすような快感。

 己の最も不浄な器官が、アニの美しくほっそりとした喉を、穢している。


「んちゅ………じゅ、るっ、ン、は、ぷ…………はぁ、ぇ、ね、気持ち、いいでしょ………?」

「ぅ、く…………は、ぁッ…………」


 唇の端を笑ませ、挑発するようにエレンを見上げながら、アニは口淫を続ける。

 蠱惑的な声音に、エレンの背筋がぞくりと震えた。

 反撃したくても、エレンはベッドに深く腰掛け、両足が地についていなかった。

 アニは股間に顔をうずめている状態で、手が届くのは彼女の顔にまで。胸はおろかアニの女性器までは、到底手が届かない。

 ただされるがままの現状に、エレンは焦った。達成感はある。征服感もある。だが――――これは何か、違う、と。


 ――――気持ちいい、けど、なんか男として負けてる気がする………!!


 その心情を読み取ったように、アニの唇や舌の動き、口中のすぼまりはより強く、エレンの肉棒を刺激しだした。

 与えられる快感に、身もだえする。びくりと腰が浮き上がりそうになるのを、必死に堪えながら、エレンは歯を食いしばったが、無益な抵抗に過ぎなかった。

 アニはそうした反応からエレンの悦びを敏感に察知し、性淫の熱を高めさせ、より口中の動きに拍車をかける。

 小さな舌先がちろちろと動き、尿道をつつく。

 唾液や先走りの汁でぬめった舌は、そこからえらの張った傘をなぞり、肉茎の裏側をこすり上げる。


 一つ一つの性戯が、次第に巧みになっていく。エレンの反応を見ながら、アニはじゅるじゅると音を立てて、肉棒を啜り上げた。

 狡猾な狐を思わせる視線が、エレンの視線と交差した。

 エレンは自分が冷静に観察されていることに気づき、顔を朱に染め上げた。


「んっ、ン、んふ、ちゅ、れ、る………ん、ぷぁ、は、ふ………ん、ふふ」

「っ、あ、に………そ、それ、ま、マズい、って」


 エレンの反応に気をよくしたのか、アニは唇を絡めつかせたまま頭を前後させて、肉棒を更にきつく扱きたてる。

 より巧妙に、より淫らにいやらしく――――唾液をすり込ませるかのように、貪欲に。

 もう、エレンには何も考えられなかった。ただ与えられる快感に、息を荒げて耐えるばかりで、抵抗する気力も失せてしまう。

 そんなエレンと、アニの視線が再び絡まる。何を思ったか、アニはドレスの胸元をはだけさせ、その豊満な胸と桜色の乳首を曝け出した。


「ッ―――――!?」


 ふるふると、口を動かすごとに魅惑的に揺れる乳房に向かって、手を伸ばす。届かないと分かっていたが、それでも、触りたいという欲求には抗えなかった。

 そんなエレンの様子を嘲笑うかのように、アニはエレンの手首を掴み取る。


 ――――出していいよ。


 そう告げるように、エレンにはアニの瞳が笑ったように見えた。

 アニはエレンの手を引くと、より深く男根を咥え込み、強く口をすぼめ、肉棒全体を吸い上げた。

 先端部がこつこつとアニの喉奥に当たる感触と、全体を吸い上げられる感触に、エレンの脳髄に焼きつくような感覚が訪れた。


「ぅ、ああっ――――!?」


 いつか見た海の波濤のように、股間へと快感が集中していくのが分かる。

 全神経が男根に集中し、ぴっちりと絡みつく舌と唇、喉奥の感触だけが感覚を席巻する。


「ん、ぶ、んんんんんっぐ…………」


 どぷ、どぷ、と音を立てて脈動する肉竿を懸命に咥え込みながら、アニは喉奥で獣欲の迸りを受け止めた。

 粘つく精液がびちゃびちゃと喉に絡み、咳き込みそうになるのをかろうじて堪えたが、とてつもなく量が多くて濃い精液を、即座に飲み込むこともできなかった。

 アニの小さな口中には収まりきらずに、どろりとした獣精が唇の端からぼとりぼとりと零れ落ちて、露わになった胸元までを白濁色に汚していった。


「ふ、はーっ、はぁっ、は、はぁ、ふぅ………」

「ん、く………んぐ、ふ、ぅ………すっごく、ねばっこいね、これ………」


 呼吸を整えながら、精液の味を確認して、アニはひとりごちた。

 そして顔を真っ赤にして呆然とした表情で息を荒げるエレンを見上げると、アニは心の中で『やった』と叫び声をあげた。

 女として男を悦ばせることができたという達成感と嬉しさだけではなく、仕返ししてやったという子供染みた優越感がそこにはあった。

 十年前に、好き勝手に体を弄繰り回されたことを、アニはずっと悔しく思っていた。思い返す度に、恥ずかしさと悔しさを覚え、いつか絶対に仕返ししてやると心に決めていた。


 ――――私、けっこう根に持つタイプなんだよね………。


 たった一つの歳の差とはいえ、アニは年下のエレンにいいようにされたことが歯がゆかった。

 たとえ『ジュマンジ』の効力によって、【淫蕩】に侵されていたとはいっても、そこは決して譲れぬところであった。


 白濁した液体で汚れた口元から胸元を気にした様子もなく、むしろ勝利の証とでも言わんばかりに、アニは誇らしげだった。


 ――――か、勝った………。


 アニは口中の不思議な味がする精液を少しずつ嚥下しながら、うっとりとした顔で充足感に包まれていた。






 …………おそらく、それが油断だったのだろう。

 エレンから注意を逸らさないでいれば、回避できたかもしれない――――否、どのみち不可能ではあっただろう。



 その時、エレンの金色の瞳が怪しく輝いたことに、アニは気づかなかった。



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※準備運動完了。

 そういやアニフェラなかったなぁと思って。

 さて、アニが見事にフラグを立てたところで、少し休憩です。

>>1よ・・・・・・一体おまえは何枚俺のパンツをダメにすれば気が済むのかね?

>>521
~心の俳句~

この世から パンツが消える その日まで


パンツだけは……許さない……!!

※おーまーたーせーしーまーしーたー♪

 すーごーいーえーろー♪

 すいませんでした。じきに投下開始します。殺さないでください。


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 アニが己の吐き出した精液を、陶然とした笑みを浮かべて舐めとっているのを見て、エレンの中で何かがキレた。


「―――――ふ、ぇ?」

「よぉ…………好き放題、やってくれたな……?」


 ――――突然の浮遊感がアニを襲う。

 エレンはアニの腕を掴み、ベッドへと引き寄せ―――すばやく互いの位置を入れ替えていた。

 精飲の興奮に力が抜けているのか、アニの四肢に力はない。まだ現状を理解できていないようですらあった。

 アニがされるがままになっているのをいいことに、エレンはドレスの裾をたくし上げ、人目に晒すことのない肌を露わにする。


「次は俺の番………だよな? アニ」

「ッ!? わ、私は、別に、しなくていいっ………!!」


 途端、状況を理解したアニが、慌ててエレンに抗議の声を上げる。

 抵抗しようにも、時すでに遅し。今度はアニの方が地に足がつかず、まともに身動きが取れなくなっていた。


 形勢が逆転したことを確信したエレンが、いやらしく笑みを浮かべ、


「は? そんなのずるいだろ………? 今度は、俺がアニを気持ち良くしてあげなくちゃな?」

「い、いぃ、ん、だってばぁ………こ、これは、ご、ご褒美、だったん、だからっ………!」


 かろうじて力の入る両腕を伸ばし、エレンの頭を押し返そうとする。しかし、エレンは余裕の笑みを崩すことなく、やんわりとした手つきで、それを払いのけた。


「そうか? それじゃ、誠実な旦那としては、健気にご奉仕してくれた可愛い嫁さんに、ご褒美を上げないとな?」

「そ、それじゃ、あべこべで――――ひゃっ!?」


 アニの太腿の内側に、ゆっくりと指を滑らせた。

 真っ白いストッキングに包まれた肉感のある太腿は、それを隔ててもなお健康的に引き締まった瑞々しい感触を指先に伝えてくれる。


「ん、んっ…………」


 羞恥と、微かに色めく快感とこそばゆさに、アニが軽く唇を噛み締める様子を眺めながら、エレンは嬉しそうに指先を動かす。

 ゆるゆると指先を上下左右に滑らせていると、ぐにっと、妙な感触を覚えた。視線をアニの顔から、局部へとスライドさせる。

 魅惑的にくびれたウエストには、見慣れぬ細い生地が巻きついていた。

 そこから伸びた細い布状の四本のベルトは、ストッキングの上部を前後からクリップで挟み、ぶら下がっている。


「…………これ、ガーターベルトっていうんだっけ? なんか、凄く、エロいな………」

「っ、ば、ばかっ……そ、そんな言い方、しないで………」

「ん…………ガーターはそのままにしておくか。とりあえず下、脱がすぞ?」

「ッ!? だ、だめっ………」


 了承の意など最初から聞くつもりはないのか、エレンは純白の下着に指を掛け、するりと抜き落とす。


「ッ~~~~~~ぅ、あ、あ………」

「ふぅん…………糸、引いてるな」

「あ、ひっ………ぅ、うううっ、だ、だからぁ…………」


 恥ずかしくて、死んでしまいたい心地になって、アニは両手で顔を覆いベッドに上体を倒れ込ませた。

 そんなアニにはお構いなしで、エレンは両手の親指をアニの会陰にあてがい、左右へとゆっくり押し広げていく。


「や、やぁっ、ひ、拡げな、いで………ひっ、あっ」


 抗議の声は無視し、にちにちと引き延ばす。

 相変わらず、小さく、綺麗な桜色をした女陰だった。

 膣口は既に粘つくような淫液に塗れ、ろうそくの明かりに照らされてぬらぬらと淫らな光を放っている。


「…………濡れてるな」

「ッ~~~~~~~!!」

「なんだ? 自分から俺のをしゃぶり始めたのは、アニの方が我慢できなかったからか?」


「ち、違う、私は、ただ――――っひ!? あっ、や、き、汚い、そこ、だめぇっ………!!」


 否定の言葉を最後まで言わせず、エレンは広げた花弁の上で、微かに芽吹いたアニの雌芯を、舌先で擦り上げる。

 びくん、とアニの腰が跳ね、逃げるように足を動かすが、太腿を押さえ込む力強い両腕がそれを許さない。


「やっ、やあっ………や、やっぱり、あ、明かり、け、消してぇ………」

「だーめ。これ以上、我儘は言わないんだろ? アニの可愛いところ、全部見せろよ」


 涙声で懇願するも、エレンはそれをあっさりと拒絶する。

 無邪気な笑みを浮かべて、アニの願いを封殺し、再度視線を潤った膣口へと戻し、女芯に向かって舌先を伸ばした。


「そ、そんなぁ………や、見ない、で………ぅああっ、あっ、ああああっ………」

「ちゅ………れる、ん、ちゅる………」


 くちくちと音を立てて、アニのクリトリスを吸い上げる。

 同時に、指を膣口にあてがい、くにくにと突っつくようにして刺激を加えた。

 愛蜜が付着してぬるぬるに濡れそぼった淫核は、包皮から顔を出し始め、より強い刺激を求めているようだった。


「硬くとがって来たな、アニのここ」

「っ、ひゃぁあっ、ぅ、ンはっ、やっ、あ、い、いわな、いでぇ………す、すっちゃ、や、なめちゃ、やだぁ………」

「あれもヤダ、これもヤダ、は通らないだろ? ダメだ」

「っ、ぅああああっ! ああっ、んふ、ぅんっ!? きゃ、あ、ああああっ!!」


 喉元を仰け反らせて、悲鳴染みた声を上げる。羞恥を煽られている、というのはアニにも分かっていた。

 しかし、発情の証として女芯が硬く尖ってきていることは事実であり、否定できない事実がアニをより一層辱める。

 敏感になった陰核を指や舌で優しく摩擦される度に、体が無意識にのけぞってしまう。

 一定のリズムを刻んで刺激されるクリトリスからは、痺れるような快感が伝わり、小さく腰を震わせてしまう。

 膣内をぐりぐりと肉棒でかき回されるのとは違う。体の奥底にずんと響くような感覚はなかったが、浅く呼吸を繰り返しながら、じわじわと絶頂に押し込まれていくような感覚があった。


「ん…………イキそうか、アニ?」

「ひっ、ち、がぅうっ、ば、ばかぁあっ…………ぅや、ひっ!!? ぅ、ああああああっ、あーーーーーーーっ!!!?」


 唇と歯で、雌芯が挟み込まれた途端、がくがくとアニの背筋が不随意に跳ね上がった。

 あ、イッたな、とエレンはどこか冷静に、アニの表情がとろけていくのを、じっくりと眺めていた。


「はっ、はっ、あ、ぁ、ぅあ? わ、わた、し………?」

「なんだ――――アニって、元々感じやすいんだな」


 ジュマンジのせいじゃなかったんだな、とエレンが口元を歪めた。

 意地の悪い言葉にも、息荒く呼気を繰り返すしかなかった。

 ――――ヘタに答えても、もっと虐められるだけだ。

 十年前の経験から、アニはそれを理解していた。だから――――。


「も、もぅ、いいでしょ……………あ、あなたのも、その、ま、また、おっきく、なってるし………」


「ぅ………ん、そうだな」

「私は、エレンと、その…………つながり、たい」

「! ああ…………しようか、アニ」


 思考が感情に抗えなくなる前に、エレンと繋がりたかった。

 快感が理性の一線を打ち崩した途端、【前の時】ははしたなく射精をおねだりしてしまうなど、酷く恥ずかしい思いをした。

 それに……………繋がりたいというのは、嘘じゃなかった。三年間、我慢していたのはエレンだけではない。


 もうこの三年間で、心は満たされている。


 後は――――体を満たしてもらうだけだ、と。



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 とうとうこの時が来た、と二人は同じことを考えていた。


 しどけなく開いた両足に手を添え、仰向けになったアニの両足の間にエレンが入り込む。

 初めて繋がった時と、同じ体勢だった。

 だけど、あの時よりも心臓が激しく鼓動を刻むのが、エレンにははっきりと感じられた。

 純白のドレスを着崩したまま、潤んだ瞳でこちらを見上げるアニの姿が、酷くいやらしくて、たまらなく愛おしかった。

 アニもまた、ともすれば破裂してしまいそうなほどに高鳴る心臓に、緊張の色を隠せなかった。

 前の時よりもずっとたくましくなったエレンの肢体に、興奮を覚えてしまう。己の胸元を抑えながら、じっとその時を期待して待っている。


「い、いいか、アニ………?」

「う、うん、き、来て、エレン…………」


 微笑むアニの表情に、いつかの光景を思い出してくらりとする。

 エレンには、既に自分の意識は呆けているのか、恍惚としているのか、はっきりと明確な線を引くことが出来そうになかった。


 だけど、


「なぁ、アニ。前に言ってくれたよな………俺じゃなきゃ、駄目だって」

「…………? うん、それは、今でも変わってない、よ………?」


「――――俺もだ、アニ。俺もおまえじゃなきゃ、駄目だ」


「っ……………うん、凄く、嬉しいよ、その言葉…………」


 ぽろぽろと玉のような涙が、アニの頬を滑り落ちる。

 それを舌先で掬い上げて、エレンはアニともう一度深く口付けを交わした。


 次いで、ぐちりと音を立てて、膣口と先端が口付け合う。



「行くぞ、アニ。おまえの初めて――――貰うからな」



 エレンはアニに微笑みかけながら、ゆっくりと前進を開始した。



「ふ、ぐっ、ぅあ……………」

「っ、あ、いかわら、ずっ………き、つい、な、おまえの、なかっ………!!」


 外見は酷く女性らしくメリハリのついた体つきであるにも関わらず、アニの膣口は相変わらず褊狭で、男根を容赦なくきつく締めつけていた。

 処女であることを差し引いても尋常ではない締め付けは、間違いなく名器であることを指し示しており、エレンにとっては喜ばしいことであったが、アニにとっては苦痛以外の何物でもない。

 前回の教訓を生かし、エレンは呼吸を整えつつ、ゆっくりとした動きでアニの膣動を感じながら、少しずつ前進する。


「ッ、ン、あ、ぐ、ぅうっ、あ………」

「は、入った、ぞ………っ、ぜん、ぶ」


 こつん、と亀頭の先端に、硬い感触を感じたと同時、エレンは前進を止めて、アニの体を抱きしめた。


「痛むか、アニ?」

「ふ、ふ………そ、れこそ、まえのとき、も、言った、だろ………?」


 喉元を震わせながら、アニの瞳から一筋、涙が零れ落ちる。


「エレンと、繋がれたって、事の方が、ずっと、うれしいって………二回も、処女、捧げられて、夢みたい、だよ………」

「――――俺も、二回も、おまえで童貞喪失するなんてな」


 互いに微笑み合い、舌を絡めた。

 歯の一本一本を舐めとるように、慈しむように、丁寧に舌を転がしながら、エレンはアニの胸に手を伸ばした。

 見ただけでも分かっていたが、触れた感触から、前の時よりもずっと大きくなっていることが分かる。

 くにゅ、くにゅとあたたかで柔らかな触り心地は、指の動きで面白いように形を変え、いつまでも触っていたくなる。


「ん…………ふっ、そ、んな、おっぱい、ばっかり………赤ちゃんみたい、ね」

「う、うっせえな。おまえのおっぱいに、この三年間どれだけ目を奪われたか、わかってんのかよ………」


 拗ねたような声を上げて、エレンが顔を逸らす…………手はしっかりと胸を鷲掴みにしたままで。

 それがアニには面白かったのか、ぷっと噴き出してしまう。


「動いて、いいよ? 痛みも、引いてきた、から………」

「ん………最初は、ゆっくり動くから、な」

「うん…………っ、え、ぅあ!?」

「ア、アニ?」


 軽く、腰を揺すっただけだった。

 それだけで、小さなアニの身体の芯にまで震動が響き、ぐりゅっと食い込む亀頭に子宮口を圧迫されて雌の鳴き声が上がった。


「ふああっ、あっ、あふっうあああっ………はっ、はぁあ、え………? な、なん、でぇ………?」

「アニ…………おまえって、ホント感じやすいのな」


 エレンの性器は、平均よりも大きめだった。女性の膣にも平均というものがあるのなら、恐らくアニのそれは恐ろしく狭い部類に入るだろう。

 最初は、入るわけがないと思うほどのサイズ差を感じたが、アニのそこは柔軟に広がり、ぴっちりとエレンの肉茎に絡みついている。

 ――――そのせいだろう、とエレンは半ば、根拠のない確信を抱いた。

 つまり、密着する面積が広い分――――アニの善い箇所を刺激しやすいのではないか、と。


「態度は、素直じゃないのに………ホント、こっちだと、分かりやすい………まぁ、その、助かるけどさ」

「どっ、どういう意―――――んあっ!?」


 ストロークが長く深くなり、勢いよくアニの腰に向かって打ちつけられる。

 未だ硬さを残した膣内を無理やりこじ開けるような強引さで、割って入るように突き上げられて、アニの喉から、かふ、と声にならない音が奏でられた。

 無論――――痛苦ではない、快感の鳴き声として。


「こうやって………激しく動いても、大丈夫そうだって、こと、だよっ」

「ば、かぁっ………や、やさしく、してくれるって、い、いったのにぃ………ン、はぁ、ああうっ!!」

「っ、それに、感じてくれるのって………男の方も、嬉しいん、だぞっ………?」

「ぅやっ、やあっ、で、でもっ、は、はしたなっ………ん、いし、ぃ………へ、へんな、こえ、だしっ………」


 蜜壷で扱くように、肉棒が激しく膣内を前後する。

 狭隘な花弁がめいっぱいに広がって、しかし健気にもきゅうきゅうと男根に絡みつく。


 内臓を直接を突きあげられるような、形容しがたい感触をともなう快楽は、アニにとって抗う術がなかった。

 痛みから一転しての快感の波に、アニはぎゅうとエレンの体にしがみついて、浅く荒く呼吸を繰り返す。

 そうすることで、より密着感が増して――――互いの理性を削っていくことにも、気づかずに。


「っ、ごめ、ん。俺、あんまし、持ちそうに、ねえ、やっ………」

「んっ、あああっ、あ、わ、私も、だから、い、いい、よ、エレンっ………」

「ん………そう、か………アニ、愛してる…………く、ぅあっ!!」

「うん………ふぁ、ン、わ、私も、んふ、大好きだよ、エレ、ンッ………あっあああああああっ!!」


 狂暴な熱の塊がぶるぶると震え、エレンの腕の中に抱かれたまま、アニは絶頂を迎えた。

 十年ぶりに感じる、自分の膣内でエレンが弾ける温かい感触に酔いしれる。

 びくんびくんと、己のなかで脈動する肉棒の感触に、膣内に歓喜の痙攣が起こった。膣口で肉棒をきちきちと締め上げながら、太腿から足先までが打ち震えてしまうのが分かった。

 子宮の奥底にまで呵責なく吐き出された精液は、その粘つきのせいか溢れだすこともない。一滴残らず愛する男の雄汁が、子宮に注ぎ込まれた。


「ふ、ぁ、ぁあ…………」


 それほどまでに濃い子種を、己の聖域にぶちまけられたことで、アニの背筋にぞくぞくするような甘い悦びが走った。

 アニの呼吸は乱れ、熱の高まった体は、快楽の余韻に震えていたが、この五年でがっしりと肉づいた腕で抱きしめられ、ゆりかごの抱擁に甘んじるような心地良さを感じていた。


 ――――………エレン、だいすき。


 そして、アニは幸せに満ちた気分のまま、愛しい人の腕の中で眠りに落ちる――――――













 ―――――少なくともアニの中では、そのはずだった。


「……………」

「ぇ? あ、ぅ、えっ!? あっ、ああぅ、はン、やぁあっああああっ!?」



 再び、エレンがアニの膣内で、肉棒を暴れさせるまでは。



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 そして、アニは気づいた。

 エレンの肉棒は己の膣に収められたまま―――全く硬さを失っていないことに。


「ぅ、あっ!? ひゃぅっ………ぇ、あ………うそ、なんでぇ………?」

「………………まだだ」

「だ、出した、で、しょ………どうし、て、まだ、かたぃ、のぉ………?」


 アニは思い出した。

 エレンの類まれなる強い精神力と、無尽蔵の性力を。

 一度こうした行為を始めたとたん、別人のように変貌を遂げたことを。

 まるで獣じみた、エレンの性欲を。

 十年前の出来事を。



 そして、そんな獣に対し、先ほど自分が――――何を許してしまったのかを。



『これからは私の心だけじゃなくて、体も全部―――――あんたのものだよ』


「……………あっ」


『全部、あげる。だから、来て?』


「……………!? や、やば、い」


「ふ、ふふ、くくくく………」


「ぅ、うあ…………ひっ!? け、けだも――――んむぅっ!?」


 抗議の叫び声は、形となる前に獣の唇によって塞がれた。

 三年もの間、禁欲を命じられた獣は許しを得たことにより――――あっけなく暴走した。



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 ………今、何回目、だろ………十回、までは、数えてた、けど、なぁ…………。


 もう、何度出されたのか、アニには分からなかった。

 ただずちゅりずちゅりと、粘つく音が、自分の股間から響いていることだけが、知覚出来た。

 時間の感覚すらなくなって、与えられる快感に、ただ身を任せて喘ぎ狂うことしかできなかった。


「出すぞ、アニ…………全部、受け止め、ろっ………」

「──――ぅあっ……や、だ、やらぁ………も、もぉ、なかに………ださ、らい、でぇ………あ、ふれ、るぅ………」


 哀願する声には、粘つくような淫らさがあった。エレンの怒張が一際大きく膨れ上がり、アニの狭隘な雌洞を押し広げ、敏感な箇所を擦り上げる。

 射精されているのが膣内の脈動で分かり、アニの視界がちかちかと瞬いた。


「ふ、あぁっ……あ、はひ、ぃ、あ、あつ、い………やっ、いやらぁっ……」


 よりエレンの欲求を高める結果にしかならないことを知りながらも、アニは啜り声を上げて懇願した。


 そして、やはりエレンは止まらなかった。ぐいとアニの肩を掴み、ベッドにうつぶせに寝ころばせられる。

 四つんばいの体勢にされるやいなや、エレンは背後から再び屹立した男根を挿入した。


「ん、んん、ぐ、ぅうううううっ………」

「ど、う、だっ? アニっ………?」


 突き上げられた尻に向かって、エレンの腰がぱんっぱんっと乾いた音を立てて打ち付けられる。


「………や、ぁ………うしろ、から、はっ………嫌いだって、前も、言った、でしょぉ………?」


 何度も犯された膣穴は潤滑を良くしていても、しかしアニの感覚としては変わらず身体の内側を押しつぶされるような、削り取られるような──暴かれるようなものに違いなく。

 押しつぶされ、削られ、己の性欲が、暴かれていく。


「こ、これ、い、犬みたいで、やだぁ………」

「嘘言うなよ。こういう風にされるの、好きなくせにっ」


 アニの意思とは裏腹に、乱暴に叩き込まれる肉棒に、とろけた襞が絡みついていた。

 媚を売るように肉茎に絡みつく愛蜜が、淫らがましい水音をずちゅずちゅと奏でている。

 背後からの交わりは、挿入する角度が原因なのかは分からなかったが、粘膜と肉幹がよりみっちりと密着して、摩擦感が強まる感じがしていた。


「ち、がぁ……ぅああっ!? あ、はぁっ、あ、ぐっ、ひっ、はひっ! う、うご、かなぁ……」


 いつのまにかドレスは剥ぎ取られ、アニの体を覆うものはガータベルトと、太ももまでを覆う薄手の白いストッキングだけになっていた。

 エレンの性欲は一向に枯れ果てることなく、その兆候すら見えなかった。

 むしろ回数を増すごとに、激しさも増し、何度も何度も中に出され、アニは数えきれないほどの絶頂を迎え、何度も気を失った。

 しかしその度に膣奥を抉る感触に目を覚まし、肉棒から与えられる快感から再び絶頂し、また気絶する。



 もう、意識が朦朧としていて、快感しか感じられなくなっていた。

 だからだと、アニは言い訳する。







 だから――――私はこの後、あんなことを、言ってしまったんだ、と。


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「アニっ、はっ………どの、体位が、いいん、だっ?」

「ふぁっ、あっ、え、ぇえっ………?」

「今みたいに、後ろから、犬猫みたいにっ、きゃんきゃん犯されるのが、いいか?」

「う、あ、あっ!?」

「それとも、俺を襲った時みたいに…………俺の上で、腰振って、繋がってるところ、全部見られながら、自分で自分のいいところ、擦るのがいいか?」

「あ、ああああっ!? やっ、やめ、てぇ、おもい、ださせ、ない、で………」

「さっきみたいに、正面から抱き合って、おっぱい触られて、キスしながらっ、ぐっちゃぐちゃにされるのが、いいか?」

「んっ~~~~~~~~っ!!?」

「それとも、こうして…………」

「きゃっ、あっ!?」


「初めてした時と同じように、お人形みたいに抱えあげられて、滅茶苦茶に突き上げられるのが、いいか?」


 問いごとに、エレンはその言葉通りにめまぐるしい勢いで体位を変えて、アニの肢体を攻め立てた。


 とても、アニに答えられる質問ではなかった。あまりに屈辱的すぎる問いだった。

 無言を貫こうとするアニに対し、エレンは早く答えろ、と言わんばかりに、肉棒を一際勢いよく叩きつける。

 同時にエレンはアニの股間へと手を伸ばし、雌芯を指先で軽く弾いた。


「ッあ、あぐ、ぅぁあッ、あぁあ~~~~~~~~ッ!」


 強烈な痺れが全身を犯すような感覚に、悲鳴のような雌の嬌声を上げて痙攣する。


「ッあ………凄いな、アニは………何度も、何度も出してるのに、最初の時よりずっと絡みついて、キツく締め付けてきてるぞ………?」


 耳元でからかうように囁かれ、ふぅと息を吹きかけられる。それだけで、また軽く達してしまう。

 エレンの言葉は事実だった。ばちゅっばちゅっ、と水気の多い蜜の弾ける音色が結合部から響く。

 何の遠慮もなく膣内に吐き出されたせいで、子宮も膣内も、エレンの精液でいっぱいだった。

 ふと、エレンの動きが僅かに止まる。エレンは何かを思いついたかのように、口元を笑みに歪ませた。


「なぁ、アニ。おまえ…………今、自分がどんな顔してると、思う?」


「ふぁあ…………?」

「ほら、見てみろよ…………」


 尻を掴み、挿入したままエレンはアニを抱きかかえて立ち上がった。


「ほら、後ろ振り返って、見てみろよ」

「ぅ、あ、ぁ、ぇ、え? …………ッ、あ、ゃっ、やあああっ!」

「暴れるなって、ほら…………全部、見えるか? 繋がってるところも………とろけてる、アニの顔も………」



 アニは―――――この部屋の壁の一面が『鏡』で出来ていたことを、今更ながらに思い出した。


 そこに映し出されている光景は、あまりにも卑猥で、淫らに過ぎて、アニはぎゅっと目を瞑って顔を逸らそうとした。


「目、逸らすなよ………」


 僅かに低くなった声が怖くなって、アニは恐る恐る姿見に視線を向けた。


「ぅ、あ…………」


 肉棒を咥えこんだままでいる陰唇が、はっきりと映し出されている。咥え込むその縁からは、白濁液が溢れでて、エレンの太腿まで白く汚していた。

 唖然と鏡を見ているその間にも、エレンは肉棒を出し入れさせている。

 股間の結合部から溢れだすのは、精液だけではなく、どろどろとしたアニ自身の愛蜜も入り混じって、ぶちゅぶちゅと粘着質な音を立てて噴き出していた。

 その様子が、ありありと見える。

 それを嬉しそうな顔で見つめている―――――自分自身の姿までも。


 ────私、エレンのおちんぽ咥え込んで、嬉しそうにしてる。


 それを認めた瞬間、アニは己の腹の奥で、ずぐんと子宮が疼いた気がした。


「凄い溢れてる、だろ…………妊娠しちゃうかもな、これだけ出したら………」

「ぅ、ふぁ、あ、あああっ………イッ………!!」


 耳元で脅すような囁き声に、一瞬だけ我に返る。ぞくぞくとした感覚が背筋を走り、エレンに抱えられたまま、アニの腰が小刻みに震えた。


「また、締めつけたな? イッたんだろ? それとも、いじめられて嬉しくなっちゃったのか?」

「ひっ、あぅ、ぅうああっ、ち、ちがう、ぅう………」

「可愛い声出すよな、アニは…………もっと、聞かせろよっ!」

「ッぁああっ!? う、ンあ、ぁあああああああっ!!!」


 甲高く濡れた声が跳ね上がり、何度も何度も続けて頂点へと押し上げられる。

 また、イく――――そう感じた瞬間、エレンの腰の動きが、止まった。



「ぇ………ぅ、あ、な、んで………と、め、ちゃう、の?」


 アニ自身にとって一番感じやすい所――――膣の最奥の手前で、肉棒の先端部はぐちぐちと停滞していた。


 …………イキたいのに、どうして、なんで? 動いて、動いてよ、もっと、もう少しだったのに、もうちょっとで、イケたのに――――。


 恥知らずな言葉が、思考を埋め尽くし、アニは悲しげに腰を動かそうとした。

 だけど、しっかりと抱きかかえられているせいで、まったく動かない。

 どうして、とエレンに視線で問いかける。エレンは、アニの瞳をまっすぐに見つめ返し、それはそれは嬉しそうに、



「なぁ、アニ――――それで、どの体位が好きなんだっけ? 答えないと、やめちゃうぞ?」



「ぇ、あ…………や、め、る?」



 もう、正気を失った脳内にとって、その事実は恐ろしかった。


 ――――やだ、もっと、もっとしたい。もっと、続けて。あかちゃん、できてもいいから、おちんちん、ずぽずぽして。


 稚拙で、猥雑で、恥知らずな単語ばかりが、頭の中を塗りつぶしている。

 ほんのわずかに残った理性が、羞恥を煽る。だけど、快楽を求める体の疼きを止めることはできなかった。

 だから――――



「ぜ、ぜんぶぅ………ぜぇんぶ、すきぃ…………えれん、に、なら、なんでも、されたい………」



 アニは目の前の夫に対して、あっさりと屈服の言葉を告げた。


「全部? 全部、気持ちいいの、か?」

「うん、うんっ、気持ちいいから、すきぃ………」


 もう、頭が働かなかった。問いかけに対して、全てを肯定で返してしまいそうなぐらいに、とろけ切っていた。


「アニは淫乱なのか?」

「う、んッ、そ、う………すき、エレンと、こうするの、好きぃ………」


 だけど、一度認めてしまえば、後はもう受け入れるだけだった。

 素直に頷いていれば、エレンが自分を愛してくれると、言ってくれたから。


「そっか――――じゃあ、好きに動いていいぞ、アニ」


 エレンがベットに腰掛け、押さえつけていたアニの尻を開放する。

 アニはすぐに、嬉しそうな顔でエレンにまたがって、気持ちいいところをぐりぐりと擦り上げた。


「赤ちゃん出来ちゃっても、いいんだな?」

「う、ん………産む、うむ、からぁ………ら、して………だし、てぇ………?」


 イキかけだった甘疼い膣奥を、ずぶっとエレンの先端が、強く押し上げた瞬間、子宮口にこつんと何かが押し付けられるのを感じ、


「っ、ぁ~~~~~~っ、イく、イッて、る…………」


 アニは焦らされた不満を吐き出すような強烈な絶頂を迎え、エレンもそれに続いて吐精した。

 びゅく、ごぷ、ごぷん、という脈動と共に、次々に放出される精の塊。

 呵責なく吐き出される熱い迸りを膣奥に感じ、アニは何度も何度も連続して絶頂した。



……
………

………
……



 そして再び―――――その熱が冷めた頃である。


「っ、うっ、ぅうっ……………もぉ、お嫁、行けないぃ…………またぁ、エレンに、負けたぁ…………」

「いや、アニはもう俺の嫁じゃん。そもそも勝ちとか負けとか、関係ないんじゃないか?」


 アニはぴーぴーとエレンの腕の中で、泣き声を上げていた。


 アニはぴーぴーとエレンの腕の中で、泣き声を上げていた。


「ぅうう、うっさい、ばか! けだものっ! 色情魔っ! ごろつきっ! えっち、変態っ!! おサルっ!!」

「は? 『さる』ってなんだよ………?」

「うるさい、うるさい! あんたなんか、あんたなんか、けだものの巨人だっ!!」

「な、なんだよ、それ…………」

「ば、ばーか! ばーか!! この、このエレン・イェーガー!!」

「俺の名前はいつから悪口の代名詞になった………?」


 羞恥のあまり幼児退行したアニをなだめ、エレンは充足感に満たされて目を瞑った。

 罵倒しながらも、決して自分の腕の中から抜け出そうとしない――――愛しい妻のぬくもりを感じながら。



……
………

………
……



 完全な蛇足ではあるが、この三ヶ月後にアニの妊娠が発覚する。


 既に外界調査に当たっていたエレン・アニ夫妻は、リヴァイ兵長から御叱りを受けることになった。






~エンゲージを貴方と 完~

※らぶらぶえっちだと思った?

 残念!! 子作りセックスでした!!

 というわけで、エレアニss『エンゲージを貴方と』完結です。

 うーん、難しかった………。楽しんで(性的な意味で)いただければ幸いです。

>>1
おまけまで長編だな、素晴らしい

さて次はライナーとサシャだね(ニッコリ)

>>1『今日もpcがツンデレ状態だお……なかなか起動しないお……』
      ↓
 >>1『お、起動したお!』
      ↓
 >>1『会社に行く前に反応見てみるかおー』ワクワク
      ↓
>>582-584
 >>1『血も涙もねえーーー!? アンタらマジで天魔鬼神っすね!?』

 というわけでアンケート。次はどれ投下します?

  ①『lmc(ライナー・メイ・クライ)』(サシャパパ)……ギャグ。怖すぎて狂っちまいそうだ!
  ②『俺の娘が遠い異国の地で男を作って帰ってくるわけがない』(語るに及ばず)……アニパパの悲劇
  ③リヴァイ外伝(リヴァイ×???)……シュールギャグ調。リヴァイが結婚します
  済:エンゲージを貴方と(エロアニエレss)……初夜
  ⑤『ブラウン家の牧場物語』(ライサシャほのぼのss)……かなり時代を先取りした経済戦略による未曾有の発展がブラウン牧場に齎される―――!!
  ⑥『レイシング』……もしも最後のダイスロールで【全ての巨人が吸血鬼】になっていたら?
  ⑦『駆逐のススメ』(本編に関係がないネタss)……もうエレン一人いれば人類は助かるんじゃないかな
  ⑧アルミン『きょ、巨人!? い、いや、違う、アレは―――!!』(本編に全く関係がないネタss)……ミーナ大活躍!!
  ⑨その他(エロ系はパワー使うんで時間かかります)

>>1が今日帰ってくるまでの多数決

※このスレには鬼が潜んでいる………。

 ぜんぶ、だと………⑦、⑧あたりは別スレ立てて投下しようと思います。

 >>1です。帰宅しました。②、⑤、⑥あたりが多そうですね。

 ③が一つもなかったことに少し意外性を感じております………リヴァペト(ボソッ

 とりあえず書き溜めはない(プロットはある)ので、お風呂入ってから投下開始します。

>>1です。ひとまず前置き部分にだけ書き溜めがあったので、最多票の②を投下します。

【注意】

 残酷表現(笑)があります。

 極一部が異常にシリアスになる予定です。

 お子様(特に娘さん)がいらっしゃる方はご注意ください。

 また、本編の設定で一部捏造がありますので、苦手な方はご注意ください。


………
……



~???年 【巨人の大陸】・某所~


『―――この世のすべてを敵に回したっていい』


アニ父「……………あれからもう、十年以上経ったのか」ポツリ


『この世のすべてからお前が恨まれることになっても………父さんだけはお前の味方だ』


アニ父(あの子は…………どうしているのやら)


『だから、約束してくれ………帰ってくるって』


 ザザーン……ザザーン……


アニ父(もう、何もかも懐かしい…………)フッ



 ザザーン……ザザーン……


アニ父(この海の向こうに、お前は今いるのか………?)ウルッ

アニ父(おまえも、同じ色の夕焼けを見ているのだろうか…………?)ウルウルッ

アニ父(アニ………元気でやっているか………お腹冷やしてないか………?)グスッ

ア二父(身だしなみに気を使っているか………寝る前に歯を磨いているか………ブラジャーを付けるようになったか………心細くて泣いちゃったりしてないか………?)ニヤニヤ

アニ父(ちゃんと三食ご飯は食べているか………おまえは死んだ母さんに似て美人に育っているだろうから、変なムシケラがついちゃいないか心配だ)ギリッ

アニ父(この海を越えて、そちらに行けるなら…………そんなクソムシは俺が遺伝子レベルで蹴り殺してやるからな………?)ケッケッケ

アニ父(パパは元気だぞ………おまえに、会いたいなぁ………)エグッエグッ



モブ幼子「ねーねー、みてママー、あのおいちゃんないてるよー?」キョトン

モブ母「!? シッ、見ちゃいけません! きっとお金を落としちゃったのよ………可愛そうな人は、そっとしておきましょうね」ヒソヒソ

モブ幼子「そうなの? かわいそう…………」

モブ母(やだあの人、一人で百面相してるすごく気持ち悪い…………)ゾッ


アニ父(ふ………いかんいかん、感傷的になってしまったな)ゴシゴシ


 ザザーン……ザザーン……


アニ父(………じきに日も暮れる。家に帰ろう………)スッ



 トボ………トボ…………






アニ父(…………………誰もいない家に)ブワッ



……
………


………
……



~夜・レオンハート家~


アニ父「…………ごちそうさま」ボソッ


 カチャ……


アニ父「……………」


 ジャブジャブ


アニ父(……………洗い物完了)ヨシ


アニ父「……………あ、洗濯物を取り込むの忘れていたな」ガチャッ


 テキパキ、イレイレ


アニ父(……………取り込み完了)ヨシ



アニ父「……………風呂に入るか」


 カポーン


アニ父(……………いい湯だった)ホコホコ


 シーン…………


アニ父「……………」ボンヤリ


アニ父(……………アニ)



アニ父「……………ッ」ブワッ


アニ父「………ッ………ッ」ポロポロ


アニ父「……………ッ」ゴシゴシ


アニ父(………アニ………パパは、すごく寂しい)ウルウル


アニ父(い、いや………弱気になるな。アニだって遠い異国の地で頑張っているんだ………)スンスン

アニ父(あの子は美人で可愛らしくて綺麗で御淑やかで乙女で美声で健気で天使で女神で頭も良くて強くて(きっと今は)スタイルもグンパツ(死語)になっていて笑顔が可愛くて気立てが良くてすれ違ったら一億人中一億人が振り返るほどに可憐で誰からも好かれる素晴らしい蹴り技の素質を持つ子だった………)ポワポワ

アニ父(そんなアニに限って、友達がいなくて孤立気味なんてことは万が一、いや億、いやいや兆が一にでもありえないだろうが…………)ポワポワ

アニ父(ふふ、案外あの子も、時折俺を思い出して、ホームシックにかかって泣いているかもしれんな)フフッ

アニ父(アニ……………俺が手塩にかけて育てた、最愛の娘…………)ジワッ

アニ父(いかんいかん…………アニが子供の頃を思い出すと、すぐこれだ………)ゴシゴシ


アニ父(アニが子供の頃か……………本当に懐かしい…………)シミジミ

アニ父(そういえば、あの頃はよく日記を付けていたな…………)グスッ

アニ父(確か本棚に置いてあったか…………?)


アニ父「久しぶりに読んでみるか………」スクッ


 テクテク…………


アニ父「日記、日記…………おお、これだ」スッ




                 \ デ デ ド ン /

 『俺の愛娘♪ アニたん☆成長観察日記1(注意:勝手に読んだら蹴り殺す)』 
 『俺の愛娘♪ アニたん☆成長観察日記2(注意:真っ直ぐ行って蹴り殺す)』 
 『俺の愛娘♪ アニたん☆成長観察日記3(注意:誰の娘に色目使ってんだ蹴り殺す)』 
 『俺の愛娘♪ アニたん☆成長観察日記4(注意:男友達なんぞいらん蹴り殺す)』 
 『俺の愛娘♪ アニたん☆成長観察日記5(注意:ベルトルト・フーバー蹴り殺す)』 
 『俺の愛娘♪ アニたん☆成長観察日記6(注意:ライナー・ブラウン蹴り殺す)』 
                      ………
                       ……
                        …
 『俺の愛娘♪ アニたん☆成長観察日記100(注意:とにかく俺の愛娘に近づく虫は全て蹴り殺す)』



アニ「どれどれ………」パラッ



……
………

※とりあえず続きはお風呂入ってから。三十分後くらいに投下開始します。

 恐らくこのペースだと本日終らないかもです。

※なんと! ご指摘ありがとうございます。

>>622
 ×アニ「どれどれ………」パラッ
 ○アニ父「どれどれ………」パラッ



……
………

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                俺の娘が遠い異国の地で男を作って帰ってくるわけがない





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………
……


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………
……


 ~834年 (アニ:誕生)~


 残念ながら、妻は娘を出産して間もなく息を引き取った………。

 妻は元々体が弱かった。難産だったこともある。俺も彼女も、それを覚悟した上で出産を望んだのだ。

 だが、覚悟していたとはいえ、この結果はあんまりだった。俺は心のどこかで、全てが上手くいくと思い込んでいたのだろう。

 覚悟していた『つもり』だったのだ。その証拠に、俺の胸の中は後悔の気持ちでいっぱいだった。

 どうして、俺の妻が。どうして。何も悪いことなんてしていないのに――――。

 その時の俺に、娘を恨む気持ちがなかったとは言えない。だけど思い出す。思い出す度、己に言い聞かせる。

 事切れる直前に、俺の手を握りながら、妻が言った言葉を。


『この子が立派な女の子に成長して、好きな男の人を作って、結婚して、子供を作って、私とあなたはたくさんの孫に囲まれて、笑顔で暮らす――――そんな一生を送りたかったなぁ』


 心底悔しそうに、無念そうに、悲しそうに――――そう、言ったのだ。けれど、覚悟を決めた瞳だった。

 彼女はとても強い力で俺の手を握りしめていた…………無念を、託すかのように。


 俺が、俺だけが、覚悟を決めていなかったのだ。

 俺だけが――――。


『あなた………この子を…………お願い…………』


 一際強く、彼女が俺の手を握る。俺の掌に、爪が食い込むほどに強く―――――その願いの強さに比例するかのように、力強く。

 温和で、気弱で、意志の弱い妻が、ただの一度も俺にワガママひとつ言わなかった彼女が、たった一つだけ願ったことだった。


 後にも先にも、彼女が俺に何かを強請ったのは、これだけだった。


 彼女の最初で最後のおねだりだ。それを、どうして突っぱねることができるだろう。

 俺はただ彼女を安心させるために、壊れたように頷いた。


 ぼろぼろとみっともなく涙がこぼれて、くしゃくしゃになった顔を、必死に笑みの形に取り繕った。

 きっと、上手く笑えていたのだと思う。


 妻は安心したような顔で目を瞑り――――二度と目を覚まさなかった。


 だから、俺は、せめてこの子だけはと願ったのだ。

 俺の腕の中で、弱々しく産声を上げるこの子だけは、必ず俺が立派に育てて見せる。



 俺は彼女とかねてから考えていた名前を…………娘に『アニ』と名付けた。

 古代語で【恩恵】を意味する言葉。


 アニ・レオンハート。


 俺と彼女の愛の証。たった一人の俺の娘。


 アニ、小さいお前にはきっとまだ分からないと思う。だけど、覚えていて欲しい。考えてほしい。


 アニ――――母さんの気持ちが分かるか?

 どれだけおまえが生まれることを待ち望んでいたか。

 どれだけおまえを抱きしめてやりたかったか。


 どれだけ――――おまえに『お母さん』と呼んでもらいたかったか。


 どれだけ、まだ生まれてもいなかったおまえを、愛していたか。


 それすらできないことを悟りながらも、最後の最後までお前の幸せを願った、母さんの気持ちがわかるか?

 おまえは、そんな母さんの娘だ。俺の誇りだ。俺の希望だ。俺の最愛の娘だ。

 必ず、俺が立派に育てて見せる。必ず、幸せになれ――――アニ。


……
………

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………
……



 ~835年 (アニ:1歳)~


 アニが生まれてから早一年………仕事に子育てにと四苦八苦しながらも、俺の娘は………アニはすくすくと成長している。

 ぱっちりとした目元が妻に似て、とても可愛らしい。妻に似て、体も弱くなってしまうのではないかと心配していたが、その後の定期診断では異常も見られない。

 目立って大きな病気にかかることもなく、健やかに育っていることは明らかで、それが何よりも嬉しかった。

 男で一人で育てることは思った以上に大変ではあったが、村のご近所さんの助けもあって、なんとかやっていけている。



アニ「ぱぱー」ヨチヨチ

アニ父「おお、アニ! ぱぱでちゅよぉ~~~~~?」デレデレ

アニ「あーーうぁーーっ♪」キャッキャッ

アニ父「そーれ、たかいたかーい」

アニ「~~~~~♪」キャッキャッ


 ついこの間までは掴まり立ちするのがやっとだったのに、今ではもう、短い距離なら俺のところまでよちよち歩きが出来るようになっていた。

 流石は俺の娘だ。バランス感覚に優れている。立ち技系格闘技においては最も重要視されるポイントの一つだ。

 ああ、なんて俺の娘は本当に可愛いのだろう。

 


……
………

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※誤字です、すいません。

>>635
 ×:ああ、なんて俺の娘は本当に可愛いのだろう。
 ○:ああ、なんて俺の娘は可愛いのだろう。


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………
……



 ~837年 (アニ:3歳)~


 待ちに待ったアニの公園デビューの日である。

 アニの情緒を育むためにも、こうしたお付き合いをしておくのも悪くない。

 交流する人間が俺以外にいないとあっては、将来的に人見知りをする子供になってしまうかもしれない。

 ただでさえ、俺の様な無骨者が、男手ひとつで育てているのだ。

 同年代の女の子の友達を作り、交流を深めながら女らしさを磨くことは、アニの可愛らしさをより研磨するために必要なことだ。


 柄にもなく緊張していたが、俺の心配は杞憂だったようだ。


 アニは持ち前の天使っぷりで、すぐに公園の子供たちに溶け込み、楽しそうに公園を駆け回っていた。

 一つか二つほど年上の子供がいる中で、リーダーシップを発揮していた場面もあった。

 流石は俺の娘だ。いやいや、考えてみれば俺の娘である。当たり前であった。そもそもアニはもともと可憐で乙女で可愛らしいのである。

 そんなこんなで公園デビューについてはおおむね大成功と言える結果を残した。アニも同年代の友達が出来て、とても嬉しそうだった。可愛い。

 アイスを買って、アニと二人で食べながら家路についた。アニは終始ご満悦だった。また今度の休日は公園に連れて行ってやろうと思った。


 しかし、良くないこともあった。


 ウチのアニがあんまりにも可愛いものだから、ちょっかいをかけるガキが見受けられた…………実に腹立たしいことである。

 確かフーバーさん家の、ベルトルトとか言ったか………それと、妙にゴツい顔立ちをした………確かライナー・ブラウンとかいうホモ臭い名前のガキだった。

 今はまだいいとしても、将来的にアニにまとわりつく羽虫の一匹になるやもわからん………いや、アニがあんまりにも美人だから、手籠めにしようとするかもしれない………。

 今のうちに■■■■してしまおうか(※文字が滲んで読めない)………いや待て、それは性急すぎる。

 今はまだ時期が早いとはいえ、あと2~3年したら、アニに俺の格闘術を仕込んでおいた方がよさそうだ………。

 念には念を入れておくに越したことはない。何せ俺の娘は可愛いのだ。




……
………

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………
……



 ~838年 (アニ:4歳)~


 今日もアニと一緒にお風呂に入った。アニはお風呂に入って洗いっこをするのが楽しいらしい。

 俺の髪を小さい紅葉の様な手で、わしゃわしゃと一生懸命に洗ってくれる。思わず顔がにやけてしまいそうになる。

 他にも湯船に浮かべるアヒルの模型がお気に入りらしい。ぷかぷかと湯船に浮かべてはにこにこと笑みを浮かべている。

 しかしアニ自身は相変わらずシャンプーが苦手らしく、目を瞑れと言っているのに泡を流している途中に目を開けてしまって、大泣きしてしまった。

 そんなちょっとおっちょこちょいなところも可愛いものだ。


アニ「ねー、ぱぱー」ペチペチ

アニ父「んー? どうしたぁ~アニ~?」ニコニコ


アニ「あのねー、あに、おっきくなったら、ぱぱのおよめさんになってあげるね!!」ニコッ


 その時、涙を必死で堪えきった俺自身を褒めてやりたい。

 震えそうになる声でアニにどうしてそう思ったのかを訪ねてみると、『お母さんがいなくて寂しがっているだろう俺を、慰めてあげようと思った』というではないか。

 天使! 女神!! ああ、世界はなんて美しいのか!! この年で、もう俺のことを気遣えるほどに成長していたとは!! その夜、俺は感極まってご近所中を走り回ってしまったぐらいだ。

 自分の方がさびしいだろうに! 悲しいだろうに! 嗚呼! なんて健気な子なんだ!!!!

 その後は100を数えるまで、肩まで湯船につかって、一緒に数を数えた。

 アニはもう自分で数を1から100まで数えられるようになっていた。頭脳も明晰だ。流石は俺の娘だ。

 俺の娘は賢い上に、とても健気で、天使で、女神で、超絶的に可愛らしいのだ。



……
………

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………
……



 ~839年 (アニ:5歳)~


 アニも5歳になった。そろそろ俺の格闘技を仕込み始めようと思う。アニを俺が経営する格闘道場で鍛えることにした。

 ここまで大きな怪我も病気もなく育ってくれた、強い子だ。きっと、俺の全ての技を継承してくれる筈だ。

 アニは言葉にはしないものの、格闘技の訓練は好きではないらしい。時折泣き出しそうな顔で俺を見つめるが、俺は心を鬼にしてそれを黙殺した。

 しかし、家に戻れば、ただの親娘だ。一緒に料理をして、一緒にお風呂に入り、一緒に眠る。

 我ながら娘に対し厳しい態度を取ったものの、結局アニは弱音を吐いて泣き出したりすることは一度もなかった。

 流石は俺の娘だ。俺の娘は、強く、気高く、そしてなによりも可愛いのだ。




……
………

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………
……



 ~840年 (アニ:6歳)~


 父さん、事件です。父さん? 俺のことだ。


 アニがどことなく変わった。何の前触れもなく、ある日突然と言った具合にだ。

 顔立ちが変わったわけではないのに、どこか雰囲気ががらりと変わったような印象がある。

 変わったのはそれだけではない。あれほど嫌そうだった格闘技の訓練に、その日から必死に身を入れるようになったのだ。

 態度だけではなく、技量の方も桁違いになっていた。以前よりも段違いに鋭く、的確な角度で、最高のタイミングで蹴撃を繰り出す。

 6歳の、それも女の子が放てる蹴りの威力ではなかった。びりびりとした痺れが、今も俺のふくらはぎに残っている。

 どういうことなのかはさっぱりわからないが、そんなことはどうでもよい。

 もっと重要な変化がアニに起こっていた。


 そしてその日からだ――――アニが一緒にお風呂に入ってくれなくなったのは。


 思わず死のうと思った。これが反抗期なのかと、そう思った。どうしてパパと一緒にお風呂に入ってくれないんだ、と極めて平静を装って尋ねると、アニはこう言った。


アニ「もう一人で入れるから。ごめんね、お父さん」


 呼び方がお父さんになってるゥウウウウウウ!!? 俺は再度尋ねた。なぜだ? ヘーイ、アニ! リスントゥーミー、アンド、リピートアフターミー、パーパ。リピートアフターミー、パーパ☆


アニ「何言ってるの、お父さん? もともと私は―――――ッ!」

アニ父「どどどどどどうしたアアアアアアアアアアニ、パパパパパと、よよよよよよよ呼んで、いいいいいいんだぞ?」ガタガタ

アニ「…………ん、なんでもない。それに、今度からはお父さんって呼ぶよ。いつまでもパパじゃあ、恰好がつかないし」プイッ


 その年でもう女の子としての恥じらいを持ち始めたのか。しかも一人でお風呂に入れるようになるなんて、立派な成長ぶりだ。泣いてなんかいないやい。

 流石は俺の娘だ。いずれにせよ、俺の娘は可愛いのだ。



……
………

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………
……



 ~842年 (アニ:8歳)~


 アニが変わってしまってから――――と言っても相変わらず可憐で眩しいくらいに美しいのは何一つとして変わっていないがねhahahaha.

 とにかく2年ほどが経った。何やら国全体に不穏な空気が漂っている。

 なんでも、大陸の向こう側には我々【巨人族】とは違う文明を発達させた連中がいて、そいつらは我々【巨人族】の【硬化能力】によって壁を築き上げ、その中で生活しているというのだ。

 その話を友人から聞いたとき、隣にいたアニが何やら不快そうな表情をしていた。眉根を寄せた顔立ちも実にプリティだった。

 アニの蹴りのキレは日を追うごとに増していき、既に大の大人を半回転させて倒すほどの技量を見せつけている。

 流石は俺の娘だ。なんだか知らんが、とにかく俺の娘は可愛いのだ。




……
………

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………
……



 ~843年 (アニ:9歳)~


 不穏な空気を感じた時点で、何か行動を起こせばよかったのではないかと、そう思わされる話が耳に飛び込んできた。

 昨年末ごろから巷で噂になっていた【壁の大陸】の話だが――――あれは事実であったらしい。

 なんでも【壁の大陸】の人間は、我々【巨人族】を従わせ、無理矢理に【壁】を造らせた挙句、その中に【巨人族】を幽閉しているという話だった。

 なんとも許しがたい話であるが、問題なのはそこからだった。

 近いうちに、国の軍が【壁の大陸】に侵攻するという噂が、国中に蔓延していた。

 そして、【壁】の内部工作員として、10歳から15歳前後の子供を徴兵しているという、恐ろしい話までも。


 俺は、アニに格闘術を教えたことを後悔した。アニの強さは、既に村の中では納まらないぐらいに有名だ。

 いずれはその噂を聞きつけて、この家に国軍が徴兵令を下しに来るのではないか――――俺は恐ろしくなった。


 この話をアニに話すべきか、黙っておくべきか――――俺は迷っていた。

 ここのところのアニは、格闘術だけでなく、女性らしさを………洋服や髪飾り、化粧などにも興味を持ち始めた。

 アニにとっては母の………俺の妻の置き土産である化粧品や装飾品を倉庫から出しては、化粧台を前にこっそりと自分を着飾る練習をしていたのを、偶然だが盗み見てしまった。

 鏡越しに見るアニの表情は、酷く嬉しそうで、それでいて困っているような、悲しんでいるような――――しかも、時折頬を染めて、呟くのだ。


アニ「どうかな、これ……似合う? …………この言い方じゃ、あのバカはそのまま『似合う』くらいしか言わなそうだな」

アニ「ちょっと雰囲気変えてみたんだけど、どうかな? …………いまいちな気がする」


 アニが一体何を言っているのか、俺には理解できなかった。うん。全く理解できなかったもの。だって、あれは、あれでは、まるで――――


アニ「貴方のために、頑張って着飾ってみたよ……………ッ~~~~~! 私のキャラじゃないよ、そんなの!」ブンブン

アニ「次はシンプルに…………どう、可愛い? ……………ぅ、こ、これなら、いくらあの馬鹿でも………で、でも、言えるかな、私」カアアッ

アニ「…………はぁ、上手く出来るかなぁ…………」フゥッ


 陰鬱気に溜息をつく姿は、どこか恋する乙女のそれで―――――ハッ!?

 ハ、ハハハ、なにを、何を言っているのだ俺は。ああ馬鹿馬鹿しい。アニはきっと亡くなった母の形見を身に付けて、ちょっと母恋しい気持ちになっているだけだ。

 そう、俺の娘はそういったか弱い面も持っている、可憐な乙女なのだからな!

 まさに! つまり! 当然! 俺の娘は! 可愛い! のだ!



……
………

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………
……



 ~844年 (アニ:10歳)~



 ――――恐れていた事態が、現実となった。アニの噂を聞きつけた国軍の諜報部は俺の家を訪れ、アニは徴兵されることになった。

 なんでも、アニには生来から特異な【巨人化】能力があり、軍事的な観点から見ても非常に優れた性能を発揮するだろうというのだ。

 アニはここから出ていくことになる――――遠い異国の地で、何年かかるかもわからない作戦の中核部分を担うことになる。

 もう二度と、この家に帰ってくることすら、ないかもしれない。

 妻の最後の言葉が、脳裏に甦る。いつだって、その言葉だけは鮮明に再生できる。


『あなた………この子を…………アニを、お願い…………』


 俺は、間違っていたのか…………なぁ? 答えてくれよ………■■。



 呆然としたまま、月日は巡り、遂にその日はやってきた。この日、アニは家を出て、港町へと向かう。

 その後は大きな船舶に乗って、海の向こう側にある遠い【壁の大陸】を目指して、1年近くの歳月をかけて、一路海を渡るのだ。

 結局、この日まで俺は何もできなかった。ただやり残したことを消化するように、俺はアニに己の持ちうる全ての技を伝えきっていた。

 当日の朝になって―――――俺はみっともなくも娘の肩を強く掴み、必死に命令する。いや、懇願した。


アニ父「―――この世のすべてを敵に回したっていい」

アニ「……………」

アニ父「この世のすべてからお前が恨まれることになっても………父さんだけはお前の味方だ」

アニ「……………」

アニ父「だから、約束してくれ………帰ってくるって」
 
アニ「……………大丈夫だよ、お父さん」


 娘の前で涙を見せたのは、この時が初めてだった。

 アニは優しく俺の手を掴むと、掌に頬ずりする。唖然とする俺に対し、どこか艶めかしい笑みを浮かべて―――




アニ「必ず帰ってくるからね………………お婿さんを、連れて」ニコッ



 そこから先はよく覚えていない。

 なんかよくわからんが、アニはさびしそうではなく、どこか嬉しそうに私に手を振って、馬車へと乗り込んでいった。

 馬車はガタガタと揺れながら、港町への道を猛然と突き進んでいく。ようやく私は、正気に戻った。

 まだ村の中にいた軍関係者を掴みあげて問い詰める。何やら叫んでいたが、叫びたいのはこっちだ。間違えるな。テメエは俺の質問にハイかイイエで答えればいいのだ。

 ねえ、どういうことなの? ねえ、さっきの俺の愛娘の発言は一体どういうことなの!? 聞き間違いなの!?

 知らない? 知らないってなんだよ、フザケルナッ! 俺の可愛い娘なんだぞッ! てめえ責任取れんのか!? あああっ!?

 聞き間違いだろ? あれは俺の聞き間違いだよな!? そう言えよ!? 泡吹いてんじゃねえ!! カニかてめえは!!


 ってさっきからモーモーブルゥァアアアタァァアンって五月蠅ぇ――――!!


 ――――ってなんじゃああああこの牛の大群はぁああああああ!!?


 一体どこから来たんだ? は? ブラウンのところの息子? あのホモ野郎か!? は!? あのホモ野郎も大陸にいっしょに行く!?

 フザケルナ!! 殺す! 殺してやる。金玉をグッチャグッチャにすり潰して、アニに舐めたマネができねえようにしてやるぁああああって無理?

 もう行っちゃった? チクショォオオオオッ!! 逃げやがったなあのガチムチがぁあああああっ!!

 他にもフーバーさん家の、え、っと、なんつったっけ? べ? べべ、べ、べ………まぁいいや。そいつも一緒に行ったらしい。

 そんなことはどうでもいい。とにかく心配だ。アニのことが心配でならない。さっきのお婿さんどうこうってのはきっと俺の聞き間違いだ。心配なのはそこじゃない。


 俺の娘は!! ものすごく!! 可愛い!! のだ!!




……
………

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………
……


~朝・レオンハート家~


 チュンチュン……チュンチュン……


アニ父「………………」


アニ父(うむ…………いつのまにか朝になっていたようだ)


アニ父(しかし、我ながら後半になればなるほど、支離滅裂でかつよくわからない内容になっていたな………)


アニ父(ふぅ………眠いな。少し外の空気を吸ってから、一休みすることにしよう………む?)


 コンコン


アニ父(おや? こんな朝早くに、来客とは………いったいどこの誰だろう?)


アニ父「はい、今開けます」


 テクテク……ガチャッ


アニ父「はい、レオンハートです……………が」


 俺はまだ、夢の中にいるのだろうと、そう思った。

 自分でも気づかないままに、日記を読みながら眠ってしまったのだろうと………。

 しかし、朝の陽ざしに、鳥の啼く声………少し冷える朝の澄みきった大気は、現実のものにしか感じられなかった。

 これが現実だとするならば、どう考えればいいのだ?




アニ「…………ただいま、お父さん」ニコッ




 俺の愛娘が、立派に成長して、俺の家の前に立っていることを――――。


アニ父「ア、ニ…………アニ、なのか………?」

アニ「うん…………ずっと、待たせちゃってたね」


アニ父「あぁ………すまないな、アニ。昨夜は、ずっと、お前のことを綴った日記を読んでいたから………読んだまま朝を迎えたから………」


 これが現実ではなく、夢だったなんてことがあれば、俺はきっと、目を覚まして泣き喚くのだろう。


アニ父「なぁ、アニ………俺は、寝ぼけている訳じゃないよな………おまえは、帰って来たんだよな………?」


 視界がぼやけ、熱いしずくが頬を伝うのが分かる。

 恐る恐る伸ばした手を、目の前の現実とも幻影とも定かではない、成長したアニの手が、そっと優しく掴み。



アニ「夢なんかじゃないよ。アニ・レオンハートはここにいる―――――ただいま帰りました、お父さん」



 ――――いつかのように、俺の掌に頬ずりした。


アニ父「あ、ああぁ、アニッ…………ぶっ!?」

アニ「あ、そういえば――――」スッ


 感極まって抱き着こうとした瞬間、するりとした動きでアニが横に一歩ずれる。

 そのせいでつんのめった形になってしまった俺は、そのまま地面に倒れ込みそうになったが、


 ――――ふと、がっしりとした腕が俺の身体を支えてくれた。



???「大丈夫ですか!? あまり眠っていらっしゃらないということであれば、また日を改めて出直しますが………」

アニ父「お、おぉ、すまないね、君―――――!?」


 ふと顔を上げれば、見慣れぬ男の顔があった。

 服装一つとっても見慣れない。恐らくこれは、異国の――――【壁の大陸】にある軍服か何かだろうか。


 精悍な顔立ちをした青年だった。身長は俺よりも十センチ以上高い、180センチの後半に差し掛かっている。

 良く鍛えられた体躯であることは一目で見て取れるが、何よりも重心のバランスが良い。

 かなり格闘術を―――それも足技を主体としたものを、鍛え抜いているのが分かった。

 年頃は、およそアニと同じ程度だろうか。

 いずれにせよ―――――だれだろう? 心当たりがない。


???「その、お怪我はありませんか? 失礼ですが、立てますか?」

アニ父「あ、ぉ、おお、す、すまんね、君。大丈夫だ、立てるよ」スッ


 決して軽いとは言えない俺の体重を片手で支え、ぴくりともしない体幹を持った男――――この男に興味がわいた。


アニ父「それで、アニ。こちらの青年はどちら様だ?」



アニ「う、うん。その……………私の、旦那様////」ポッ




アニ父「」


エレン「はい。アニの『夫』の、エレン・イェーガーと申します」


アニ「向こうの大陸で知り合った仲間で…………『私の全てを、変えてくれた人』です………って、お父さん? お父さん?」


アニ父「…………はっ!!? わ、私は何を――――」ハッ!?


 一瞬、いや、数秒ほど意識が飛んでいた。何が起こったのか。なんにせよ眠気が吹き飛んでいた。

 聞き間違いではない。聞き間違いではない。聞き間違いであってほしかったが、今、アニはなんと言った?

 この男はなんと言った? 旦那様? 夫? なんだそれは? 私の全てを変えてくれた?

 ヤッたのか………ひ、人の娘の、貞操を、奪ったのか? この男、この男、エレン・イェーガーとか言ったな、貴様………。

 誰の許可を得て………誰の許可を得てェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!!!!


アニ父「き、キッサm」

アニ「それでね、父さん。他にも紹介したい子たちがいるんだけど――――」チラッ


アニ父「は!?」


 襲い掛かろうとした瞬間、邪魔が入る。邪魔をしたのは誰あろう、俺の愛娘であった。


アニ「エレナ、カレン、グレン、カルナ、シャナ、入って。おじいちゃんに御挨拶しなさい」

アニ父「お、おじいちゃん? な、何を言ってるんだ、ア――――」


 ガチャッ


エレナ「こんにちはー!」ニコニコ

カレン「ちわーっ!」パァァッ

グレン「うぇーい」ピョンピョン

カルナ「こ、こここん、にちは………」オドオド

シャナ「…………」プイッ


アニ父「」



エレナ「はじめまして、ちょうじょの、エレナですっ!!」ペコリッ


カレン「ましてっ! じじょの、カレンです! ごさいで………あっ、こらっ、グレン!! はしっちゃめーっていわれてるのにぃー!」アッ!?


グレン「くちくぅーーーーーっ!!」トテテテテッ


カルナ「え、えっと…………わたしは、カルナですっ、よんさいですっ! シャナちゃんのおねいちゃんですっ!」テレテレ


シャナ「…………シャナ。よんさい。よろしく」プイッ




アニ父「」

エレン「ああっ、こらこら、走っちゃダメだろ、グレン」


アニ「御免なさい父さん、グレンってばやんちゃ盛りで………全く、あなたに似て、本当に元気だね」ドコデオボエタノカシラアンナコトバ

エレン「ははっ、シャナは昔のおまえにそっくりだぞ? カルナとは双子なのに、ちっとも似てないもんな」

エレン「エレナとカレンはよく挨拶できたなー、えらいぞー?」ナデナデ

アニ「えらいえらい」ヨシヨシ


エレナ「えへへへっ、あるみんおにいさんが、『あいさつはだいじだよ』っておしえてくれたの!」ニパァッ

カレン「くれたのっ! おにいさん、なんでもおしえてくれるの!」ニコニコ


エレン(あいつとは少し話をする必要がありそうだな)ドドドドドドドドッ

アニ(蹴りの訓練したくなってきたな………)ゴゴゴゴゴゴッ


アニ父「」ボーゼン


カルナ「あっ、おとーさん、わたしも、わたしも、なでなで!! ちゃんとあいさつしたよっ!」

エレン「お、よしよーし、えらいえらい。シャナもこっちおいで?」ヨシヨシ


シャナ「……………わたしは、いいもん」プイッ


アニ父(あっ、あの子、容姿といい性格といい、アニの子供の頃にそっくりだなあ)デレッ



エレン「ほら、遠慮するなって」ダッコ


アニ父「!!?」


シャナ「ッ!? わ、わたしは、いい。おろして、おとうさん/////」ブラブラ


アニ父(そ、そうだ、断れ、嫌がれっ、いや、いっそへし折って………)ドキドキ



エレン「はは、恥ずかしがるなよ。ほーら、たかいたかい」


シャナ「……………~~~♪」ニコ


アニ父「」


カルナ(………シャナちゃん、いいなぁ)ユビクワエ

エレン「ん? …………ほら、カルナもおいで。お父さん力持ちだから、二人いっぺんでも大丈夫だぞ?」

カルナ「! う、うん!!」トテテテッ

エレン「たかいたかーい」

カルナ「わぁ~~~~♪」キャッキャッ

シャナ「~~~~~♪」エヘヘヘ


アニ父「」ゲフッ


グレン「あっ、カルナとシャナだけずるい! おれも、おれも!!」ジャンプジャンプ

アニ「グレンはちゃんとおじいちゃんにご挨拶してから」


アニ父(お、おじいちゃんッ!?)ガハッ


グレン「ちぇーっ、わかったよぉ…………グレン・イェーガーです。ごさいです! カレンとはふたごのきょーだいです! はい、おわりっ!!」ペコッ


アニ父「」ブシュシュッ

アニ父「って、血ィばっか吐いてられるかぁああああああっ!!」

アニ父「あ、あああ、あ、アニ? な、なんだ、その、子達、は?」


アニ「? 娘と、息子だけど?」


アニ父「ご、ごごごごごご、五人、も?」ガクガクブルブル



エレン「―――――あ、いえ、七人です」シレッ



アニ父「」ゴボッ

エレン「後二人はまだ二歳なので……私の両親の家で少しの間ですが、面倒を見てもらっています」

アニ「ええ。レニと、アリシア。男女の双子………ふふっ、とっても可愛いんだよ? なんだか双子ばっかり生まれちゃって////」テレテレ



アニ父「」ゴビュウウウウウッ


アニ「あと、その…………来年の初めには、多分もう一人………////」ポッ


アニ父「」ブシュゥウウウウウウッ


エレン「元気に生まれると良いな」ナデナデ

アニ「うん。きっと元気な子だよ………」フフッ

エレン「今度はどんな名前にしようかなぁ。父さん母さんも楽しみにしてるしな!」

アニ「ふふっ、頑張ってね、みんなの『お父さん』?」フフッ




アニ父「」ビクンビクン



グレン「? おじじー、なんでぴくぴくしてるんだー?」

カレン「してるんだー?」


アニ父「そ、それで、ゲフッ………き、貴様、君、は、何を、しに、ブハッ、しに、来たの、かね?」

エレン「はい!! 結婚のご報告に参りました!!」バッ

アニ「私が大陸で、辛くて、心細かったところを、この人に助けてもらって………それから、付き合うようになって、結婚したの」

エレン「何言っているんだ、アニ。助けられるのはいつも俺の方だ。家を空けて金を入れることぐらいしかできない俺と違って、アニは家を守ってくれてるじゃないか」

アニ「ん…………そんなことないよ。私は家を、あなたは人類のために、いつだって頑張って、私を助けてくれているよ」ニコッ

アニ父「」ヒュボォオオオッ


アニ父(だ、だめだ。ここで、『娘は貴様のようなトウヘンボクにくれてやるわけにはいかん!』 なんて言った瞬間、俺の株はどん底まで堕ちる!!)

アニ父(な、何より――――)チラッ


グレン「おー、おじじー、大丈夫なのかー?」クイッ

カレン「なのかー?」クイクイッ

エレナ「大丈夫ですか、おじい様?」ウルッ

シャナ「ん…………じーじ、だいじょうぶ?」ウワメヅカイ

カルナ「あぅぅうう、おじいちゃん、へーき?」オドオド

アニ父(鼻血出そうなぐらい可愛いんですけどぉ………)ダラダラ


アニ父(この子たちに怖がられたくはない………ちっちゃい五人のアニに囲まれているみたいだ……)



エレン「それで、娘さんを俺に任せていただけるかを、遅ればせながら了承して頂けないかと――――」

アニ父「娘を…………よろしく、たのみ、ます………」エグッエグッ


エレン「えっ?(そんな、あっさり? アルミンの言うとおりにやっただけなのに!? やっぱアルミンはすげえや!!)」カンシン

アニ「なんというか、その……(ごめんね、父さん………これが一番穏便に済ませる方法だったんだよ……)」


アニ父「畜生………畜生ッ………」エグッエグッ



アニ父(でも、孫可愛いからいいや)


アニ「それでね、お父さん。こっちで一人で暮らすのはさびしいでしょう? 私も寂しかった………だから、こっちの大陸で………【壁の大陸】で、一緒に暮らさない?」

アニ父「うん、行く………孫がいるなら、行くわ………」

アニ「えっ、そ、そんなあっさり?」

アニ父「うん、行くわ。行く行く。どうせ突っぱねたら、俺、また一人暮らしになるんだろ? それイヤ」

アニ「」

エレン「ま、まぁそういうことでしたら、お義父さん、ぜひ内地での快適な暮らしを―――」



アニ父「貴様にッ! お義父さんと!! 呼ばれる! 筋合いはッ!! ないぃぃぃぃっ!!!!」ギギャアアッ


エレン「えええええっ!?」



~俺の娘が遠い異国の地で男を作って帰ってくるわけがない 完~


~おまけ~
~楽しいイェーガー一家~

【エレン】父、家長・二十三歳:調査兵団・部隊長、爽やか駆逐系青年、愛妻家、おっぱい好き

【アニ】 母・二十四歳:調査兵団・班長、団内『踏んで蔑んでほしい女性上司ランキング』で四年連続首位、夫が大好き

【エレナ】長女・七歳:純真、健気、お母さんっ子

【カレン】次女・五歳(双子・姉):おてんば、天然、お父さんっ子

【グレン】長男・五歳(双子・弟):やんちゃ、駆逐系男子、お母さんっ子、ブラウンさんちの長女に恋してる

【カルナ】三女・四歳(双子・姉):気弱、人見知り、お父さんっ子

【シャナ】四女・四歳(双子・妹):無口、恥ずかしがり屋、お父さんっ子

【レニ】 次男・二歳(双子・兄):お姉ちゃんたちから愛され体質

【アリシア】五女・二歳(双子・妹):お兄ちゃんっ子(グレン大好き)


【エレナ】長女・七歳:純真、健気、お母さんっ子
 エレン:ere(n)
 アニ:(an)nie
    ↓
 エレナ:erena

【カレン】次女・五歳(双子・姉):おてんば、天然、お父さんっ子
 エレン:(e)ren
 カルラ:ca(rla)
    ↓
 カレン:caren

【グレン】長男・五歳(双子・弟):やんちゃ、駆逐系男子、お母さんっ子。ブラウンさんちの長女に恋してる
 エレン:(e)ren
 グリシャ:g(ricia)
    ↓
 グレン:gren

【カルナ】次女・四歳(双子・姉):気弱、人見知り、お父さんっ子
 アニ:an(nie)
 カルラ:car(la)
    ↓
 カルナ:carna

【シャナ】三女・四歳(双子・妹):無口、恥ずかしがり屋、お父さんっ子
 アニ:an(nie)
 グリシャ:(gri)cia
    ↓
 シャナ:ciana


【レニ】次男・二歳(双子・兄):お姉ちゃんたちから愛され体質
 エレン:(e)re(n)
 アニ:(an)ni(e)
    ↓
 レニ:reni

【アリーシャ】アリーシャ・二歳(双子・妹):お兄ちゃんっ子(グレン大好き)
 グリシャ:(g)ricia
 アニ:a(nnie)
    ↓
 アリーシャ:aricia



 イメージ的には七人の小人。

 ハイホーッハイホーッ、クッチークガッスッキー♪

※さて、本日の投下はこれにて終了です。

 エレアニ分は低めでしたが、幼女アニたん成分をやや配合してお届けしました。

 いかがだったでしょうか。序盤シリアス、中盤ギャグ、終盤は悲劇で終わる、後味の悪い結末でしたね。

 それでは更新はまた明日。お疲れ様でした。おやすみなさい。良い夢を……。

※ごめんなさい、以下誤字です。
>>691
×アリーシャ
○アリシア

カルナとシャナの双子も二卵性ですか?

>>700
 設定ではカルナ・シャナは一卵性の双子。

 見た目はまんま幼女アニ。カルナはおどおどしてる人見知りアニで、シャナは孤高な感じの人見知りつーかアニそのもの。

※【投下告知】 >>1です。なんか仕事が早く終わったので帰宅しました。

 前回の多数決安価で⑤⑥が多かったので、先に⑤をやろうと思います。(⑥はものっそい長くなりそうなので)

 ⑤『ブラウン家の牧場物語』……かなり時代を先取りした経済戦略による未曾有の発展がブラウン牧場に齎される―――!!

 まぁライナーとサシャが二人で頑張りながら、美味しいもの食べたりするだけのおはなしです。(多分読むと腹が減ります)

 若干ライサシャ成分が入るので、苦手な人はご注意ください。それと①が少し絡むかもしれません。

 書き溜めが無いのでゆっくり投下していきます。夜から投下開始です。

※投下開始します。今宵もゆっくりいきませう

………
……


~849年 ?????~


ライナー「うーん、むにゃむにゃ………サシャ、けっこんしよ………むにゃむにゃ………」スピースピー


 ――――起きなさい、起きなさい、ライナーや………。


ライナー「うーん、うーん………ん?」パチッ


 ――――ようやく起きたかね、ライナー。


ライナー「!? なんだ!? こ、ここはどこだ!?」キョロキョロ



 ――――ここは貴方の夢の中。



ライナー「ッ!? どこだ、どこにいるッ!? お前は何者だ、姿を現せッ!!」ギロッ



 ほう? 私が『何者』と?


ライナー「ッ…………!!」ギリッ


 『何者』………という問いは良いな。『誰』と訊くのとは違う。

 貴様は私の『意義』を問うのだな――――――ならば私は、こう答えよう。


 シュウウウウウウウウッ!!


ライナー「ッ、け、煙が……………くっ!」バッ


 私は――――――。


 シュゥゥウウウウッ………


キース(暴力)「私はいつも貴方のそばにいる、暴力の精です」ムチムチーン


ライナー「」


キース(暴力)「とりま、君の記憶の中で最も恐ろしい存在として焼き付いているものの姿をお借りしております、デュフフwwww」ムッキムッキ

ライナー「」


 巨大ゴキブリにたかられた際に自分を助けて(?)くれた、筋肉の化け物――――魔改造キースがそこにいた。

 満面の笑みを添えたサイドトライセプスのポージング付きで。





ライナー「」ゲフッ

キース(暴力)「そんな熱い視線で見つめないでくれよ…………興奮しちゃうじゃないか………/////」ギンギン



ライナー「いやああああああああああああああああああああっ!!! もう忘れたいと思っていたのにィイイイイイイッ!!」ダッ

キース(暴力)「あっ、待って! 待って、逃げないでッ! 引かないでッ! 襲わないから! 今はまだ襲わないからッ!」アセアセ


ライナー「『まだ』ってゆった! 『今はまだ』ってゆったな、おまえ!! ち、畜生、こうなったらやってやる!!」バッ!!

キース(暴力)「そんなに邪険にすることはないじゃあないか………ふふ、時間さえあれば、君とポージング合戦を繰り広げたいところなんだが」サイドチェスト!! ムキーン


ライナー「死んでも断る!!」

キース(暴力)「おやおや、つれないね……………それとも選択安価でも取ってみるかね? 選択肢は以下の通りだ」ムチムチィン


 ①濃厚なホモセックス
 ②ライナー昏睡レイプ!
 ③布団をしこう、な!


ライナー「どれも実質同じ選択肢じゃねえか!!?」

キース(暴力)「優しくしてね////」ムキムキ

ライナー「しまいにはうなじ削ぐぞてめえ!!」ブチッピキィッ


ライナー「なんにしても、さっさと用件を言え!!! 言わないなら、うなじを削ぎ落とすぞ!!」ジャキッ

キース(暴力)「おぉ怖い怖い」ビキッピキィッ


ライナー(こっちのセリフだ腹筋ヒクつかせやがって………)コワイ


キース(暴力)「ここは君の夢の中だと言っただろう? 私は夢を通じて君に、助言と忠告と…………警告をしに来たのだよ」ピクッピクッ

ライナー「お前以上の要警戒対象がいるかァッ!! 胸筋をピクピクさせながら言うなッ!!!」キメエ

キース(暴力)「いいから聞きなさい…………いいかい? 今現実の君には、私なんか比較にならないほどのゴイスーなバイオレンスが迫っているんだ」ブルンブルン

ライナー(腰をくねらせるなキモい………)オエエッ


ライナー「ご、ゴイスーってなんだ?」

キース(暴力)「スゲエってこと」スルスル

ライナー「(何故パンツを脱ぐ)………バイオレンスってのは?」

キース(暴力)「暴力ってこと」ボキーン

ライナー「…………つまり?」デケエ


キース(暴力)「私の上位互換的な存在である、超絶理不尽な『超暴力』さんが、君に迫ってるってこと」ブルンブルンブルン


ライナー「!!!!?」ガーン


キース(暴力)「困るのだよ………私としても………君は私の全力を受け切ってくれる、数少ない存在だからね」ブルンブルンブルン


ライナー「く、来るなァッ!! そんなコッペパンみたいなのを振り回しながらこっちに来るんじゃあないィッッ!! 穢らわしいぞッッ!!」ギャーーーッ!?


キース(暴力)「さぁ、起きなさい………上手に立ち回って地雷を回避すれば、生きて帰ることもできるだろう………君の愛する人が、現実で待っているよ………さぁ、力を抜いて」ブルルンッ


ライナー「はあああっ!? サラッと恐ろしいことを言うな!! チョマテヨ!! おい、まってぇえええええええ!! ズボン下さないでぇえええええええっ!!」



 アァン? アンカケチャーハン? アァン? サイキンダラシネェナ?
 ヤメテ、コッチコナイデッ!! イヤッ、ランボウシナイデッ!!
 ダガコトワル
 アッーーー!!



……
………


………
……



~849年 トロスト区⇒????行の馬車内~


 ゴトゴト………ゴトゴト………


???「………て……さい、起きてください、ライナー」ユサユサ

ライナー「ん…………ぁ?」パチッ

サシャ「うふふ、御寝坊さんですね。もうすぐ馬車が到着しますよ?」ナデナデ

ライナー「さ、サシャ? ッ!? お、俺は――――うっ!?(ひ、ひざまくら/////)」

サシャ「んんっ………も、もー、あんまり膝の上で動いちゃダメですよぉ………////」テレテレ

ライナー「あ、ああ、すまん…………///」テレテレ



御者(爆発しろチクショー)イラッ

馬a(馬に蹴られて死ね)イラッ


馬b(馬は俺達もだろ? 馬鹿じゃねーの? しかも用法間違ってるしィ)フフン

馬a(は? 鹿じゃねーよ馬だよ、見てわかんねーの? 一体どこに目ェつけてんだよ馬面野郎)イライラ

馬b(は? 草食動物らしく顔の横についてるっつーの。それよりなんなの? 揚げ足取ってんの? 死ぬの?)イラッ

馬a(あ? なんだよ、ヤル気かてめー。おもしれえじゃねえか、馬みてえな顔しやがって!)ヒヒーン!!!

馬b(だから馬だっつーの。バカなの? 死ぬの?)ヒヒーン!!

 ガツン、ゴツンッ

御者「あ、ちょ!? おまえら暴れるなッ! また喧嘩か!!? このっ、このっ!!」ビシッ、ビシィッ

馬a「ブヒヒンッ!?」ギャアッ!?

馬b「ヒヒーンッ!?」イテェ!!



 ガタゴトンッ!!


サシャ「きゃっ………」グラッ

ライナー「ぐむむっ!?」ムニュンッ


サシャ「あ、あわわわわっ///// (た、倒れ込んだ衝撃で、ら、ライナーの顔に、私の胸が………/////)」カアアッ

ライナー「ぐ、ぐむー、ぐむむーーー!!//////(サ、サシャ、どいてくれ、息が出来ん、あ、やっぱどかないでこのままで/////)」モガモガ

サシャ「ひゃんっ、やっ、ら、ライナー、喋っちゃだめですぅ………い、息が谷間にぃ、あっ、きゃあっ、やぁっ!? ぼ、ボタンが外れてぇっ………んっ////」ピクンッ

ライナー「ふんぐむううううーーーーっ!?(生乳ッ!!)」フガガァーーーッ!?

サシャ「あふっ、やぁ、ん…………ら、ライナーのえっちぃ…………////」ビクッビクッ

ライナー(た、確かにこれは、『超暴力』的な質量…………!!!)ムニュムニュン

サシャ「うぁあん、もう、御者さん! ちゃんと運転してくださいよぉ!!////」ヒンヒン




御者「ああ、すいませんねお客さん……………ちっ、全くこいつら喧嘩ばっかりしやがって。やっぱり村着いたら売り飛ばして桜肉にしちまうか」ブツブツ

馬a(!?)ガーン

馬b(!!!?)ガーン



……
………


ライナー「い、いやぁ、すまんなサシャ…………////」テレテレ

サシャ「も、もうっ///」プイッ

ライナー「そ、それにしても、だな……………いよいよって感じがするな」

サシャ「! ええ…………ようやく、訓練兵団卒業も見えてきましたし、牧場の方も…………」シミジミ


 ………ライナーはジュマンジクリア後、【巨人の国】で〝戦士〟として訓練に励む傍ら、牧場や農場の経営ノウハウについて学んでいた。

 【巨人の大陸】から【壁の大陸】への渡航の際、ライナーは巨人の【水晶化】能力を応用し、牛たちをひそかに水晶の中に閉じ込めて運搬していた。

 実質時間が止まっているため、牛の品質は全く落ちない。

 牧場経営者が激高しそうな保存方法である。


ライナー(まぁ………【巨人】がいなくなってからは、それもうまく行かなくなったがな)


 【巨人】の消失は【巨人化】能力の消失も意味していた。

 当然牛たちに施されていた【水晶化】も解けてしまったのだった。

 そこで問題となったのが、飼育する場所と人手であった。


ライナー(ピクシス司令や、エルヴィン団長…………それにキース教官長。この三人には、一生頭が上がらんな)フフッ


 しかしキース、ピクシス、エルヴィンの助力もあり、飼育場所や資材の確保などについては、あっさりと解決した。

 なんと訓練兵団の訓練場の一角に、牧草地と飼育小屋を建ててしまおうという話が持ち上がったのだ。


ピクシス『ふむ…………良いのではないかな。【巨人】もいなくなったことだし、立体機動訓練場をひとつ作り変えてしまおう』

キース『教練項目の一つに加えてしまえば、駐屯兵団や調査兵団への出荷も容易になりますな』

エルヴィン『今後はより人が増えていくだろう………人類の活動領域が広がるまでは、糧食の確保も課題の一つだ』

キース『何より、それが旨いとあれば猶更だろうな。ふむ、月一で訓練兵にも振舞ってやったらどうだ? 彼らの士気もあがるというものだろう』


ライナー『!! そうさせていただきます!! み、皆さん、ありがとうございますっ!!』バッ


 こうして訓練兵団における教練項目に【牛の世話】を加えてしまうことで、人手を確保しつつ人件費を抑えることを可能にしたのだ。

 その後は餌の仕入れ先や、経営資金・資材の確保、運搬業者との契約――――初めての試みに四苦八苦しながらも、前準備はなんとか完了した。

 彼らによる商会への口利きもあったため、出荷数は未だ少ないものの、今ではおよそ月に8~10頭の牛を食肉にして市場に卸している。

 高級品ではあるものの売り上げと評判は上々で、餌代だけで手いっぱいで赤字だらけだった帳簿も、兵団に所属してから二年目で黒字が目立つようになっていた。


 【巨人の国】から運搬した牛の中には、数は少ないが乳牛もいた。

 最初は繁殖して増やすことに手いっぱいで、製乳して販売を目指すには牛の数も人の手も足りなかったが、そこは同期や後輩の訓練兵たちの手伝いによって解決した。

 頭数が増え始めた頃、月一の【肉の日】だけに提供するのが手いっぱいだった牛乳を、市場でも販売したところ、絶大な人気を博した。

 搾りたてを低温殺菌して陶器に詰めただけの商品ではあるが、庶民から裕福層に至るまで、幅広い客層から愛される商品となった。


 本業の食肉用の牛の育成についても、当初はあまりの単価の高さから仕入れ先がなかなか見つからずに苦労したものの、

 内地の高級店への売り込みの際に、『料理人に実際に試食させてみてはどうでしょう』というサシャの提案を試してみたところ、これが効果覿面。

 厳選された餌を使い、飼育されたブラウン印の牛肉は、既存の牛肉とは比べ物にならないほど極上の品質だった。

 良いものは高くても売れる、という定説は正しかったらしく、今では料理店同士のネットワークや客の口コミから有名になり、様々な高級店からの受注が相次いでいる。


 後に【ブラウン牛】として、牛肉の王様と持て囃される一流精肉ブランドの誕生である。


 訓練場にある牛小屋と牧草地だけで飼育や放牧を行うには少々手狭になってきた―――――これはそんな頃のお話である。


ライナー「本当に…………いよいよだ、サシャ」

サシャ「はいっ………牧場の建設予定地も見つかりましたし…………あっ! 見えてきましたよ、ライナー!!」


 馬車の窓の外、一面に広がるのは大自然の風景。

 牧歌的な雰囲気のある家々が立ち並び、風車小屋がからからと音を立てて回っている。


ライナー「! おお、ここがお前の生まれた村の――――」


サシャ「はい、ライナー! 『ダウパー村』へようこそ!!」ニパッ


 この日、ライナーとサシャは休暇を利用して、サシャの生家がある元・ウォール・ローゼ南区――――ダウパー村を訪れた。


ライナー「ああ!! 後は、おまえの親父さんに挨拶をするだけだな!!」ハハッ



 サシャの父に会い――――――結婚の許しを得るために。



サシャ「…………………ソ、ソウデスネ」アセアセ




……
………



……
………

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                rmc ― reiner may cry(ライナーも泣きだす)

                      ~ライナー・サシャの牧場物語~





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………
……



………
……


 テクテク……


ライナー「しかしサシャ、いくつか疑問があるんだが…………」

サシャ「な、な、なんでしょう? もうすぐ到着ですよ?」ビクビク

ライナー「いや、そうじゃない。おまえが何を怯えているのかもそうだが」


ライナー「なぜわざわざ教官に許可を取ってまでして―――――立体機動装備一式を装備して向かう必要があったんだ? それに関係しているのか?」ブレードマデ


サシャ「え、ええと、それは、そのう…………そ、そう! 休暇が終わるまでに帰れなくなったら困るじゃないですかぁ」アセアセ

ライナー「??? それは、ひょっとして不測の事態を想定して、ということか?」

サシャ「そ、そそそそうですよ?」

ライナー「だったらなおさら、今装備する必要があるのか? 別にお前の親父さんに挨拶した後でも、それこそ不測の事態とやらに遭遇してからでも遅くはないんじゃないか?」ワカラン

サシャ「! だ、だだだめです。絶対必要ですッ! い、嫌な予感がするんです…………ほ、ほら、クマとか出るかもしれませんし?」ビクビク


ライナー「…………」フム


ライナー(むぅ…………そういえばミカサが言っていたな。サシャの予感は、悪い時にばかり当たると………)


ライナー「分かった。おまえがそこまで言うなら、俺に文句はない」

サシャ「そ、それは、どうも…………!! あ、あそこです、ライナー」ユビサシ

ライナー「お、着いたか………おお、木造の家だな。ずいぶんと大きい。それに風情があっていいな」ワクワク

サシャ「そ、それは、どうも…………」キョロキョロ



ライナー(さっきからサシャの様子が不審すぎる)

サシャ(お父さん………は、いない? いないならそっちの方が嬉しいんやけど………手紙だけおいて帰りたい………)ビクビク


………
……



 ~ブラウス家 玄関~


サシャ「そ、そそそそ、それじゃ、ドア、開けますね………」ビクビク

ライナー(何をそんなに怯えているんだ? ははぁ、さては親父さんに断られやしないか、不安なんだな? そういうことなら――――)ギュッ

サシャ「ふ、ふえっ!? ら、ライナー?!/////」ギュウッ

ライナー「大丈夫だ、サシャ。一度の挨拶で許されると思っちゃいないさ。何度だってトライして、お前を俺の嫁にしてみせる。そのためなら、いくらだって頭も下げるさ」ニカッ

サシャ(!!!? う、嬉しい、嬉しいけど………この距離はまずい!! 私の予感が正しければ、既に父は――――ここは、既に父の【距離】です……!!)



 キィイイイッ………



サシャ「!!!? (ど、ドアが開いた!? わ、私まだ、カギ開けとらんけど!?)ゾクッ

ライナー「ん? ドアが開いたな………こんにちはー! どなたか、いらっしゃいますかーーー!!」


 シーン………


ライナー「? 返事が無いな。風でドアが開いたのか? 森の中とは言え不用心な………」

サシャ「そ、そそそそそうですね(ち、違う。あのドアの立てつけは………少なくとも内側から開くようにはなっていない………)」ゾゾゾッ


サシャ(ま、まさか…………こっちに立体機動装置があることを予期して………!?)ハッ!?

サシャ(そ、そうか!? 立体機動装置が使えない、屋内に誘い込んでいるんですか、お父さんッ!!?)ビクビクッ



ライナー「なぁ、サシャ。おまえの親父さん家にいないのか? 物騒だから、俺達は中で待っていようぜ?」テクテク

サシャ「!! だ、駄目です、ライナー!!?(そ、それが狙いですか!!?)」

ライナー「? いや、ドア開けっぱなしの方が駄目だろう。さぁ中に入ろうぜ?」


 キィィィッ…………ギラッ


サシャ「駄目ッ!? よ、避けてくださいライナァアアアアアアッ!!!」


 ヒュオオオッ!!


ライナー「!?(風切り音!?)」バッ


 ヒュカアアアアアンッ!!


ライナー「!!!? な、な………矢!? 矢、だと!? い、家の中から、なぜ矢が………!!?」

サシャ「ッ~~~~~~~~~~~!!?」ゾクッ


 カツン、カツン、カツーン………


???「外したか…………やはり寄る年波には勝てんか? ………いや、違うな。風切り音から咄嗟に避けたか。勘のいい男のようだな………狩り甲斐がある」ブツブツ


 カツン、カツン、カツン………


ライナー「ッ!! 誰だッ!! いきなり襲ってくるとは、ぶしつけにも程があるだろう!!」

サシャ「ち、違います、ライナー、そ、その人は、私の………」ガタガタブルブル


 カツン、カツン、カツン……


???「それに、私としたことが、少々力み過ぎてしまったらしい…………タイミングとしても下の下だ。獲物はしっかり罠にかかってから止めを刺さねばな………」ブツブツ


ライナー「! ま、まさか、この人が、おまえの………!?」

サシャ「は、はい」ビクビク



サシャ父「失礼――――そこの殿方がクマと見紛えるような威容だったものでね。【威嚇】として放たせてもらったよ」ギュパッ




サシャ「お、お、お父さん…………な、なんで、こ、こんな………」ガタガタ


ライナー(!! や、やはり!! この人が――――し、しかし、この殺気はなんだ!? ほ、本当に【威嚇】だったのか?)


サシャ父「久しいやないか、サシャ………………して、何用かな? そこの殿方はどちら様や?」ギヌロッ


サシャ「そ、それは、その、わ、私は…………」ガタガタ

ライナ(――――!)バッ

サシャ「え、ら、ライナー………?」


サシャ父「…………どいてくれるか? 私は今、サシャと話をしとるんやが?」

ライナー「…………お初にお目にかかります。私はライナー・ブラウンと申します。御嬢さんとは、訓練兵団の同期です」ギリッ

サシャ父「ほうか。興味ないなあ…………それで?」


ライナー「それだけではありません。御嬢さんとは、清いお付き合いをさせていただいています」キッパリ


サシャ父「――――――あ゛?」ビキィッ

サシャ「ら、ライナァ…………」ジワッ


サシャ父「…………サシャ? 今この男が妄言を吐いた気がするんやが…………私の気のせいだよな?」ジロリッ

サシャ「ッ――――――!! き、気のせいなんかやない!! ライナーとは、恋人同士です!!」キッ

サシャ父「ほ、ぉ…………………それ、で? なんや、お付き合いを認めてほしいとでも、挨拶にきたんか? えぇ?」ピキピキピキピキピキ

ライナー「いいえ。お付き合いのお許しを頂きに来たつもりはありません」

サシャ「え、ら、ライナー…………? そ、そんなぁ…………」ジワッ

サシャ父「ほう? ほうか、ほうか、お別れの挨拶か? 律義なヤツやな――――であれば、このまま無事に帰らせてやっても――――」



ライナー「結婚のお許しを頂きに参りました―――――単刀直入に申し上げます。娘さんを、私に下さい」キリッ



サシャ父「」ブツンッ

サシャ「!!! ら、ライナー………(あ、あのお父さんに一歩も引かずに………やっぱりライナーは、カッコいいです!!)」パァァッ


ライナー「私は若輩者です。牧場経営の真似事をしていて、まだその事業も軌道に乗ったばかり………サシャさんには、これから苦労を掛けると思います」

サシャ「そ、そんなことないです、ライナー!! 私は毎日が楽しくて………」


サシャ父「…………」ピキッ、ブチィッ


ライナー「いいんだ、サシャ。おまえも聞いてくれ…………」フッ

サシャ「…………っ、はい!」キリッ

ライナー「大切な一人娘であるサシャさんを、私の様などこの馬の骨とも知れない若造に、そう簡単に渡したくないというお気持ちは、重々理解できるつもりです」

サシャ父「…………」

ライナー「しかし、私が誰にも負けない、絶対に誰にも譲れない、たった一つの――――――いえ、二つ!! 二つの誇れるものがあります!」

サシャ父「……………言ってみろや」



ライナー「サシャを愛しているという気持ちと―――――それを応援してくれる仲間の存在です」


サシャ「!!!」ブワッ


サシャ父「ッ…………なんや、それは。舐めとんのか?」ギリィ


ライナー「先ほども申し上げた通り、私は若輩者です。まだまだ不足ばかりの、未熟者です………」

ライナー「ですが、そんな私たちを仲間たちは応援してくれる。未熟な私を手助けしてくれる存在が、たくさんいます!!」

サシャ「――――!」ポロポロ

ライナー「目の前に、どんな分厚い【壁】があろうとも、どんな障害があろうと、決して挫けることはありません!! サシャがいる限り、私はそれを打ち砕いて前進して見せます!!」

サシャ父「……………」

ライナー「私は…………俺は!! 自分のした行いや選択した結果に対し!!!」



ライナー「サシャの〝夫〟として―――――最後まで責任を果たします!!」バッ


サシャ父「――――――!!」

サシャ「ら、ライナー!! お、お願い、お願いや、お父さん! ライナーを、認めてあげて!!」エグッエグッ

サシャ父「……………ッ」

ライナー「どうか、どうか、娘さんを私に下さい!! 必ず幸せにして見せます!!」ドゲザァッ


サシャ父「…………」

サシャ「お父さん、聞いて…………私な、この森を出て、狩人をやめたいって言ってるわけやない」

サシャ父「…………」

サシャ「私は、お母さんのことを知らん………お父さんにずっと育てられたから、お母さんが恋しい時もあったんや。おじいちゃんやおばあちゃんも、おらんかったし」


ライナー「! サシャ………おまえ」


サシャ「せやから、私、結婚して、子供を産むときになったら、いっぱいいっぱい祝福してもらいたいって思うんや。お父さんにも、祝福して欲しいって、そう思うんや!!」

サシャ父「…………」


サシャ「お母さんがおらんかった私は、その分、自分の子供に対して、めいっぱいの愛情を注いでやりたいって思うんや。お父さんが、私にそうしてくれたみたいに」

サシャ父「…………ッ」

サシャ「生まれてくる子に、お父さんの………『おじいちゃん』の顔を知らない悲しみなんか、味あわせとうない………お願いや、お父さん、結婚を認めてくれんか………?」



サシャ「私は、サシャ・ブラウスは、一人の女として………ライナー・ブラウンっていう、一人の、かっこよくて、優しい男に、惚れたんや」



サシャ「きっと、お母さんが、お父さんと結婚した時と、同じ気持ちや…………だから、お願いします、お父さん」ペコリ

ライナー「ッ…………! どうか、認めていただきたい! お願いします!!」ペコッ




サシャ父「…………………ふ」ニコッ


サシャ父「ふ…………くっ、コッ、キッ、カッ!」


ライナー「!?」ビクッ

サシャ「!!?」ビクッ


サシャ父「コッカッカッカッカッカッカ………カカカカカカカカカカカカッ」ケタケタケタケタ



 ザワザワ………



サシャ父「ゲェエエエエハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」ゲラゲラゲラゲラ



サシャ「お、お父さん………? (も、森が、騒ぎ始めた………!?)」ゾクッ


サシャ父「ハハハハ――――――――………」ピタリ


サシャ父「なぁ、君……………確か、ライナー・ブラウン君とか言ったかね?」

ライナー「は、はい!(口調が変わった?)」スクッ

サシャ父「………サシャはね、私がこの十六年もの歳月をかけて大切に、それはもう大切に育て上げてきた娘だ………」スゥッ


 カツン、カツン、カツン………


サシャ父「今は亡き妻の忘れ形見であり、私にとっては目に入れても痛くはない………そういう娘なんだよ………」スヒュゥウウッ


 ………ゴソゴソ


ライナー「はぁ(箱? 何が入っているんだろう?)」

サシャ(!? あ、あの箱の中身は確か…………!!)ゾゾッ

サシャ父「娘はまだ十六歳だ。言うに事欠いて結婚? あまつさえ牧場? 勝手にサシャの将来まで決めつけたというわけだ、君は………」スゥウウッ


 ガチャガチャ………


ライナー「ッ…………はい、そうなります(言い訳しようがないからな)」

サシャ(アカン)ガクガクブルブル


 ガチャガチャ………スッ


サシャ父「うむうむ、おじさんようやく分かってしまったよ。サシャに対する愛情や誠意は微塵も無い。君にあるのは我欲のみということがね」


 スリスリ………


ライナー「お、『お義父さん』………? 何を………」


サシャ父「」ブチッ

サシャ「」ヤベエ


サシャ父「ケ、ケケケ、ケケケケ、い、ま、貴様は、絶対に、ぜ、ぜぜ、絶対に、言っては、いいいいけない、ことを、言った………」ギュパッ


 ジャカッ!!


サシャ「!!! に、逃げてぇ、ライナーーーーッ!!!」

ライナー「!!!?」バッ



 ズ ガ ン ッ!!!


ライナー「ッおおおおおおっ!?」ゴロンゴロンッ

サシャ「な、お、お父さん!!?」

ライナー「!? は、背後の木が、ふ、吹き飛ん、だ………!?」ゾクッ


サシャ父「……………ハァアアアアアッ…………ルールを決めようか。逃げ切れば認めてやる………逃げ切れなければ………そこで終わりだ」ニタァ


ライナー「!? (ま、まさか、サシャが立体機動装置を、装備しておいた方がいいと言ったのは…………こ、これか!? そ、それに――――)」


キース(暴力)『いいかい? 今現実の君には、私なんか比較にならないほどのゴイスーなバイオレンスが迫っているんだ』


サシャ父「もっとも…………私から逃げ切れた獲物など、唯の一匹とていないがね…………」ゲッゲッゲッ


ライナー「あ、あの夢は、まさか、この時のことを…………」ブルブル

サシャ父「まさか………現役の時に使っていたこいつの封印を、再び解く時が来るとはな………」ズズズズズッ

サシャ「に、逃げて、逃げて、ライナー………お願い、です………逃げてぇ………」エグッエグッ




サシャ父「純銀マケドニウム加工水銀弾頭弾殻」シパッ


サシャ父「マーベルス科学薬筒nna9」ギュパッ


サシャ父「全長39cm、重量16kg、13mm炸裂鐵鋼弾」ジャカッ






サシャ父「――――――――――――「ジャッカル」。こいつを喰らって、生き延びられる存在なんていない。たとえ【巨人】であろうとも」ニタァ






ライナー「!!!?!?」ガクガクガクガク


サシャ「早くぅ!! 逃げてください、ライナー!! ここは、私が食い止めますッ!!」ジャキッ

ライナー「!? さ、サシャ!? 何を、俺はおまえを置いて逃げるなんてマネは――――」

サシャ「ち、違うんです。ライナー、狙われているのはあなただけなんです…………父にそこまで、食い下がったのは………私は、一度も危害を加えられたことなんかなかった。だから安心してください」

ライナー「サシャ………?」

サシャ「お願いです…………生き延びてください、ライナー。牧場、一緒にやるんですよね………? 出来る限り、私が食い止めますから」ニコッ

ライナー「!!」ハッ!?

サシャ「行って下さいッ、ライナァアアアアアアッ!!」

ライナー「ッ、分かった!!!」バシュッ!!


サシャ父「亡き妻と私の無念を晴らさねばならない…………悪いけどライナー・ブラウンくん…………――――君には死んでもらうよ」


 ヒュルヒュルヒュル、ジャガッ!!!!


       楽 し 過 ぎ て 狂 っ ち ま い そ う だ 
サシャ父「i’m   absolutely   crazy   about   it   !!」



サシャ「クッ…………!!」ジャキンッ

サシャ父「邪魔をする気か、サシャ…………臆病なお前が? 成長は嬉しいが、今は忙しい………そこを、どくんだ」

サシャ「ッ!」ブルブル

サシャ父「足の震えも隠さずに、私への恐怖を感じていながらも、私の前に立った勇気は褒めてやらんでもないが……………もう一度言う。そこをどけ」

サシャ「ど、どかんよっ!! 私と、ライナーの仲を認めてくれるまで、絶対にどかん!!」キッ

サシャ父「分からんな…………なぜそこまであの男に括る? そこまで絆されたのか?」

サシャ「ッ、わからんよ、お父さんには! 分かろうともしない人に、何がわかるんや!! ライナーの話、聞いてなかったんか!!!」

サシャ父「―――――!」

サシャ「お父さんは…………【今】のお父さんは、知らんだろうけど!! 貴方は確かに私に言った!!」



サシャ「義務を果たさんものは、その恩恵を受けることはできんって!! 森を出て、他者に向き合えって!!」



サシャ「向き合ったからこそ、【今】の私がおる!! 私はライナーに恩恵を貰った! 一緒に居たいと、そう思ったんや!!」


サシャ「どうや? 何か、間違っとるか!? 私の気持ちまで、間違ってるって、そう言えるんか、お父さんに!!?」

サシャ父「……………そうだな。お前の言うことに、間違いはない。おまえがあの男が好きであるという気持ちは、分かった」

サシャ「!! そ、それじゃ――――ッ!?」



サシャ父「だが、しかしだ。いずれにせよ、この私の『狩り』から逃げられないのであれば、お前を任せるわけにはいかん。その程度の男には、絶対に」ギロッ


サシャ「ッ、こ、この、お父さんの、わからずやッ………!!」

サシャ父「その通り。私は一度口にしたことは曲げん。男の言葉は、決して曲げられん――――そして言ったな? 私はあの男にこう言った」



サシャ父「『逃げ切れれば、認めてやる』、と。その言葉通りだ――――私はあの男を狩り、あの男は逃げる。ただそれだけだ」ジャキッ



サシャ(ッ、ごめん、ライナー………逃げ切ってください、今のうちに………!!)



……
………


………
……



 ギュィイイインッ、バシュッ、ギュンッ、ギャンッ!!


ライナー「ッ、サシャ――――情けない夫で済まない………」バシュッ


 ギュィイイインッ!!


ライナー(だが、今は逃げる時だ………確かにあの人は言った。逃げ切れば認めてくれると! 男の言葉に、二の句はない!!)バシュッ


 ギュイイイインッ!!


ライナー「俺とて元々は成績上位者二位!! あの化け物親父でも、立体機動の動きについてくることなど――――」バシュッ


サシャ父「―――――できるんだな、これが」ズズズッ


ライナー「!!!!?(影の中から出てきたァアアアアアアアアアアアアアアアア!?!?)」ギョッ


ライナー「く、くそ、もう少しで森から出られたのに…………!!」ギリッ

サシャ父「私の追跡から逃げ切れる獲物など、どこにもいない」クックック

ライナー(に、人間じゃねえッ…………し、しかし!!)バシュッ


 ギュインッ!


サシャ父「!? ほう………思い切りが良いな」

ライナー(あんたが銃を使ったのはさっき見た!! 超硬質ブレードの峰で、接近して一撃当てれば、気絶させる自信はある………!!)ギュオオオッ

ライナー「くらええええええええええええええええええええっ!!!」ビュオッ


 ガ ギ ッ


サシャ父「あぐあぐ」バキッバキッ

ライナー「」


ライナー(うわー歯で止めたよそれどころか超硬質ブレード噛み砕いたよこの親父マジで人間じゃねぇわーぱねぇわーサシャおまえの親父さんなんなの?)ポケー


サシャ父「…………」スッ

ライナー「!!? って離脱ぅぅうううううっ!!」バシュッ


 ド ガ ン ッ!!


ライナー「っ、ぶねえ…………」カスッタ!

サシャ父「ペッ…………反応速度はなかなかだな」

ライナー「そういう問題じゃねえだろ!!?!? なんであんた超硬質ブレード噛み割ってんだよ!!?」

サシャ父「それは巨人を倒すための武器だろう? 私は巨人じゃあないよ」キリッ


ライナー(あ、だめだ。人外だ。2m級の巨人だわコイツ。捕食される側の気持ちが理解できたわー知りたくなかったけど。ぱないわー、まじぱないわー、巨人より恐ろしい奴がエレン以外にもいたわ)


サシャ父「さて、そろそろフィナーレと行こうか。諦めろ―――――サシャはおまえにはやらん」

ライナー「ッ!!!? ……………!!」ギリッ


ライナー「諦めません…………俺は先ほども言いました!! どんな分厚い【壁】があろうとも、どんな障害があろうと、決して挫けることはないと!!」ギリッ

サシャ父「ほう…………まだあきらめていないようだな」

ライナー「当たり前だ!! 俺はサシャが欲しい!! サシャと必ず添い遂げる!! 一度口にしたからには、それを曲げるつもりはない!! 男の義務だ!!」

ライナー「俺はその『義務』を果たして! サシャという『恩恵』を手に入れる!!」


サシャ父(ッ――――!! こいつ、サシャと同じ言葉を………)


ライナー「自分のした行いや選択した結果に対し、最後まで責任を果たす!! 絶対に認めてもらいます!!」ギッ


サシャ父「ふ……………良い目だ。ならば私も己の義務を果たすため…………その思いに、全力で応えよう」ジャキッ


ライナー「あ、ヤベ」ゾクッ


       ゲェエエエエラァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
サシャ父「geeeeeeraaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」


 ド ガ ン ッ、ド ガ ン ッ、ド ガ ン ッ !! ギュインッ! ギュオオオオンッ!!!



ライナー「だ、弾丸が曲がったァッ!? ッおおおおおおおおおっ!? ど、どんだけ化物なんだあんたはぁああああああああああああ!!!?」カスッタァアアアッ!?


サシャ父「避ける貴様も大概だが………銃弾が真っ直ぐに飛ぶだけのものだとでも思ったかァアアアアアア!!?」ドガンドガンッ


ライナー「思うわぁああああああああああ!!」フツウマガラネーヨ!!


サシャ父「ヒャッハァ! 避けるンじゃあねェエエエエエエエエエエエエ!! 行けよォ、ジャッカルゥッ!!」ドガンドガン


ライナー「ムチャを言わんでくださいぃいいいいいいいいいいい!!」アタッタラケシトブワァ!!


サシャ父「いいぞーベイベェーーー!! 逃げるヤツは獲物だ!! 逃げないヤツはただの肉塊だぁあああああ!! ホント狩人は地獄だぜェーーーーヒャッハァーーー!!」ドガンドガン


ライナー「その拳銃、弾数制限どうなってんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」アトモウチョットデモリノソトォオオオオオオッ!!


ライナー「うぉおおおあああああああああああああああッッ!!!?」バシュッ

 ギュオオオンッ!!

ライナー(!! 外の光! 森の出口だ! も、もう少しだぁああああああっ!!!)バシュッ

 ギャオオオッ!!

ライナー(お、俺は、俺は―――――!! この化け物親父から、逃げ切って!!)バシュッ

 ギュゥゥゥゥウウン!!

ライナー「サシャ!! 俺はおまえと、結婚するんだぁあああああああああああああっ!!!」バシューンッ!!

 ギャオオオオオオンッ!!!

サシャ父「いいや、駄目だね」ズズッ


ライナー「!!!?(進路に………ま、まずい、よけられな――――!!?)」ハッ!?


サシャ父「惜しかったな………弾丸は残り一発だったよ。おまえは良くやった…………だが、これで!! チェック・メイト――――だ!!」ジャガッ


 ドガンッ!!


ライナー(畜生、この軌道、避けられない…………すまない、サシャ、俺は、中途半端な、糞野郎、だった………)パスッ


ライナー(…………パスッ? パスッって、まさか………!?)パスッパスン


ライナー「ガス切れ?」ボソッ


 ヒューン

ライナー「あっ」


 カスッ


サシャ父「!!? き、軌道が変わった!? し、しまった、最後の一発を、外したッ!!?」ガーン


 ド ガ ッ シ ャ ア ア ア ア ア ア ア ッ !!



ライナー「ぐべええええええっ!!?」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロッ!!!!


サシャ父「―――――!!!(し、しまった、転がる勢いで、そのまま森の外にッ…………ああ)」


ライナー「ぐ、あ、が、がが……………う、お、お、れ、おれの」ピクッピクッ


サシャ父「ッ……………!!?」


ライナー「おれの…………勝ち、だ。さ、サシャは、お、おれの…………よ、め」バタッ


サシャ父「ッ……………ふ」




サシャ父「畜生……………」ウルッ


サシャ父「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」ビエエエエエエエエエッ!!!


………
……




ライナー・ブラウン:肋骨不完全骨折多数、左腕完全骨折、全身打撲の重傷。しかし、サシャとの結婚を認めてもらい、男泣きに泣いた

サシャ・ブラウス:この後、バーサクモードが切れた父親を半殺しにする。しかしライナーとの結婚を認めてもらって嬉しそう

サシャ父:完全・不完全・粉砕骨折合わせて全身様々、50か所を骨折。キレた娘の恐ろしさを身に刻まれる。そういえば亡き妻とサシャがそっくりだったことを思い出す
 
      娘が取られたことにぶーたれていたが、ライナーのことは一人の男として認めるようになった。



……
………

※はい。rmcはこれでいったん終了です。

 この後はrmcの後日談と、ライナー・サシャによる牧場物語が展開されます。

 明日投下していきますので、本日はここまでです。

 いかがだったでしょうか。

 序盤から不穏、中盤ではライナーニキが男を見せ、終盤は化け物退治。

 とってもハートフルに仕上げられたと思います。

 ご感想などいただければ幸いです。

 それでは今日もお疲れ様でした。おやすみなさい。良い夢を……。

ライナーニキの敗因はエレンらと違って子供を仕込まなかったことだな
乙乙

なにこのアンデルセンとアーカードとリップヴァーンを混ぜたような人外


おつ

あ、そうだ、エレアニは、もちろん、大歓迎だけど、グレンと、ブラウン家の娘さんとの、お話とかも、読みたい、な、なんて

>>1です。いつもご感想ありがとうございます。

 皆さんのご感想の一つ一つが>>1にとって日々の励みになっています。

>>781
 アカンそれ死亡フラグや。

>>782
 他にもウォルターとかフルメタの大貫さん(最強の用務員)とか混ぜたらこうなりました。
 巨人化しても勝てる気がしない。つーかこのおっさん刃が通らねーんだけどマジで。

>>783
 ご期待には沿えると思います(ボソッ


 本日はまずrmcにオチをつけます。ところでライナーはまだ泣いてませんよねぇ………(ゲス顔)

 『ライナー・サシャの牧場物語』は少々長くなりそうで、終わらんかもわかりません。(プロットが完全じゃ無い的な意味で)

 これまた書き溜めが無いため三十分後くらいから、ゆっくり投下開始です。



……
………

~森の入り口~


 バシュッ、ギュイン、ギュオンッ!!


サシャ(ら、ライナー………無事でいてください………!!)バシュッ!

サシャ(!! 出口が見え………あ、あそこに倒れているのは――――!?)ハッ!?


ライナー「う、ぅ、う…………」ガクガク


サシャ「ら、ライナァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」ブワッ


ライナー「ぐ…………さ、サシャ、か」

サシャ「し、しっかり! しっかりしてくださいっ!!」ポロポロ

ライナー「は、はは。泣く、なよ、サシャ………すまん、な、俺、は………おまえを、泣かせてばっかりだ………」ハハ


ライナー「けど………勝ったぞ…………お、おれは、勝った…………これで胸を張って………おまえを、嫁に、もらえる………」フフッ

サシャ「ば、馬鹿です………ライナーは、馬鹿でず…………ご、ごんな………ごんな、大怪我、じで…………」エグッエグッ


サシャ父(……………)

サシャ父(………厳密には『逃げ切れたら認める』と言っただけで、『森の外まで』とは言ってないんだが………)


サシャ父(いや………言い訳だな。この森は私のテリトリーだ。森の外に出られた時点で、狩人として私は負けた………言い訳は見苦しいだけだな)フッ

サシャ父(それに、サシャが、私の愛娘が泣いている………ここで認めなければ、私は親としても失格だ)


サシャ父「サシャ…………そしてライナーくん。認めよう…………認めたくはないが…………断じて認めたくはないが………」ジワッ

ライナー「!」

サシャ「!!」


サシャ父「結婚を認めよう―――――ライナーくん、サシャを幸せにしてやってくれ」ポロポロ


ライナー「お、お義父さん………」ジワッ

サシャ「お、お父さん…………」ポロポロ


サシャ「ッ、おとうさぁぁああああああん!」ダッ

サシャ父「ッ、サシャ……………!!」


サシャ父(ふ…………あんなにも泣いて喜んで…………癪だが、そこまでその男のことを思っていたのか………)

サシャ父(サシャをかどわかした腐れ外道と思っていたが…………存外、これから仲良くやれるかもしれんな)

サシャ父(仲良くやれる? ふふ………私も丸くなったということか…………)チラッ


ライナー(!! い、今、俺を見て微笑んでくれた………ああ、分かる。言葉でなくても、伝わるぞ……)

ライナー(この人は、今、俺を、心から認めてくれた…………すぐには仲良くなれないかもしれないが)

ライナー(いずれ、この日のことを笑って話せる日が、きっと来る…………)ウルッ


サシャ父「…………」ニヤリ

ライナー「…………」コクリ


サシャ「おとうさぁぁああああああああんっ」ウワァアアン


 タタタタッ


サシャ父「ふふ、そんなに泣くほど喜ぶなんt」ウデヒロゲ




サシャ「――――ライナーに何してくれとんのじゃあああああこんボケェエエエエエエエエエエエエッ!!!」ギュオオオッ




 ズ ド ム ッ !!!


サシャ父「レ゛バッ!!?」


ライナー「!?」


 ボキボキッ ベキィッ

サシャ父(がっ、は…………ろ、肋骨(アバラ)の、6番と7番を、持って行かれたッ………!!??)


サシャ「卒業も間近だっていうのに、こんな大怪我させて、どないしてくれるんじゃああああボケェエエエエエエエエッ!!」グンッ


 グ シ ャ ア ア ア ア ア ッ !!!!


サシャ父「が ぜ る っ!!!?」ガハッ


ライナー(あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!)

ライナー(サシャが泣きながらサシャの親父さんに駆け寄ったかと思ったら いつのまにか『サシャが親父さんをボコりはじめた』)

ライナー(な………何を言っているのか わからねーと思うがry)


サシャ父「あ、がぁ、ぐ、ぶ………」ガクガクッ


サシャ父(こ、今度は、顎を跳ね上げるアッパー…………か、カモシカのようにしなやかな下半身のバネから生み出されるこの一撃は、ま、間違いない)

サシャ父(が、ガゼルパンチ…………!? ま、まずい、体が、う、動け、動けぇ!!)

サシャ父(こ、このままではマズい! このまま棒立ちは凄くマズい!! こ、この後は―――――!!)


サシャ「うぉおおおおあああああああああああっ!!!!!」ヒュオンッ、ヒュオンッ


 キュィィイイイイインッ、キュィイイイイイイイイイイイイイッ………


ライナー(サシャが体を左右に振り始めた!?)

サシャ父(――――こ、高速のシフトウェイト………い、いかん、やはり、この一連の流れは………妻が、得意としていた、コンビネーションブロウ………)

サシャ父(つ、次は――――体を振った反動で…………左右を交互に)


サシャ「叩 き つ け る !!」ギュオオオッ


 ド ゴ ン ッ !!


サシャ父「ぶべっ!?」


サシャ「うらああああああああっ!!」


 ド ゴ ン ッ !!


サシャ父「はぎゅっ!?」


【推奨bgm】:http://www.youtube.com/watch?v=blqetqaditc


サシャ父(嗚呼…………懐かしい、感触だ…………間違いない、これは――――)ガアッ


 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!


サシャ父(今は亡き我が妻…………サレナ・デンプシーが得意としていた必殺ブロー………)ガハッ


 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!



サシャ父(―――――デンプシー・ロール!!)ゲブッ



サシャ「反ッッッ省ッッッ!! しろやぁああああああああああああああああああっ!!!」


 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!



 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!

 \マックノウチ! マックノウチ!!/

 ゲブッ、ゴフッ、ガハッ、グゲェッ………


ライナー「ひっ……………」ガクガク


 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!


ライナー「サ、サシャ、も、もう、やめ…………」ブルブル


 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!
 ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!! ド ゴ ン ッ!!


ライナー「ぅ、ぁあ、あああああっ………」ポロポロ


ライナー(肉がひしゃげ、骨が砕ける音が聞こえる…………)ポロポロ


 \マックノウチ! マックノウチ!!/


ライナー(俺は、それを震えて、泣きながら見みていることしかできなかった…………)ポロポロ


 \マックノウチ! マックノウチ!!/


ライナー(今頃になって、また夢の内容を思い出した…………ち、違ったのだ………『超暴力』は、サシャの親父さんなんかじゃなくて)ポロポロ


 \マックノウチ! マックノウチ!!/
 \マックノウチ! マックノウチ!!/
 \マックノウチ! マックノウチ!!/


ライナー(覚醒した俺の嫁だったんだ…………)エグッエグッ


 ~rmc ― reiner may cry(ライナーも泣きだす) 完~



……
………

※浮気=死。愛ですね。ミンチよりひでえや。

 続けてライナー・サシャの牧場物語を投下します。

 本日完結は難しそうです。二回~三回に分けようと思います。

 それとどうにも明日は会社で徹夜っぽいので、明日の投下は難しそうです。


………
……



~856年 ?????~


ライナー「うぎゃああああああああああああああああああああっ!!!?」ガバァッ


 悪夢にうなされ、ライナーは飛び起きた。


ライナー「はぁ、はぁ…………ゆ、夢か…………あの時の」ゼェゼェ


 あわてて周囲に視線を向ければ、そこは見慣れた己の部屋である。


ライナー(サシャの親父さんが、殺されかけた日…………)ゾクッ

ライナー(サ、サシャが………まさか、あれ程の潜在能力を秘めていただなんて………)ゾゾゾゾッ


 チチチという鳥の啼き声に、ちらりと窓の外に目を向けると、朝もやの向こうに陽の光が輝いているのが見えた。


ライナー(もう、朝か…………少し早いが、メシの支度だな)ソーッ


 今日は暑い日になるなと思いながら、ライナーはゆっくりと、同衾者を起こさないようにベッドから抜け出そうとするが――――、


???「ぅうん……………ライナァ………? もぉあさですかぁ………どうしたんですかぁ、大声だしてぇ………?」ムニャムニャ


 大声を上げて飛び起きた時点で、その気遣いは無意味だったことを悟った。


ライナー「ああ、すまないな、起こしちまったか」


 ライナーが微笑み、ゆっくりと振り返る。


ライナー「おはよう―――――サシャ。今日もいい天気になるぞ」

サシャ「ふぁい…………えへへ、おはようございます、ライナー………」ムクリ


 そこには寝ぼけ眼でこちらを見つめながら、無邪気な笑みを浮かべる、最愛の妻の姿があった。



……
………

---------------------------------------------------------------------------------------------------------





                        ~ライナー・サシャの牧場物語~





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………
……



ライナー「それじゃ、俺は朝メシ作ってくるよ」

サシャ「はぁい…………私もすぐに、行きますねぇ………」ゴシゴシ

 テクテク……ピタッ

ライナー「ところでサシャ」クルッ

サシャ「………? はい、なんですぅ………?」ネムネム

ライナー「朝から眼福ではあるが…………誘っているのか?」ニヤリ

サシャ「ふぇ…………?」

ライナー「下を見ろ、下を」クイクイ

サシャ「……………した?」チラッ

サシャ「……………」ジーッ


 ボインボイン


サシャ「!!!? ふ、ふええええっ/////// みみみみっ、みないでくださいよぉ…………////」マッカ

ライナー「ははは、元気だな。昨日は激しかったし、もうちょっと休んでいてもいいんだぞ?」ニヤニヤ

サシャ「ぅう///// …………ライナーはいじわるですっ!!」プンスカ


………
……


~早朝~
~ブラウン家 リビング~


 ジュワァアアアアッ、ジャッ、ジャッ

サシャ「うーん………いい香りです」ヒクヒク

ライナー「ははは、もうじきできるからな。そっちはどうだ?」

サシャ「はい! もうじきです。いい感じに温まってますよ」

 グツグツ………コトコト………

ライナー「あれ、そういや俺たちの天使はどうした? サシャ、起こしたのか?」

サシャ「ほら、今日はイェーガーさんちの子供たちと一緒に、朝から弓の練習するって言ってたじゃないですか。今はお父さんが面倒見てくれてますよ」

ライナー「あ、そういえばそうだったっけな………朝飯の量を増やすかな。タマゴ取ってくれるか?」

サシャ「はい、どうぞ」スッ

ライナー「ん」スッ


 ジャッジャッ、ジュワーッ

ライナー「んー、そろそろかな。サシャ、お義父さん達も朝飯に呼んでくれるか?」

サシャ「あ、はい。それじゃあ、盛り付けはよろしくお願いしますね!」

ライナー「おう、頼んだ」


 パタパタ………ガチャッ、バタン

 オトウサーン、ソロソロゴハンデスヨー!!

 ムム、キコエテマセンネ!! オーイ!!


ライナー「ははは、元気だな………よし、上がりっと」セッセッ

 モリツケモリツケ

ライナー「しかし弓の練習か…………うちの天使は筋がいいと言っていたが、どんな鍛錬をやっているんだろう」フキフキ


ライナー「メシもできたし………うん、少し見てくるか」



……
………


………
……


~ブラウン家 裏庭『遠的場』~


サシャ父「あー私が君たちイェーガー一家の弓の教官であーる。リップヴァーン・ブラウスであーる」ガオーッ

サシャ父「狩猟本能を忘れー、野兎一匹射殺すこともできんキサマらを、しごきにしごいてやーる。泣いたり笑ったりできなくしてやるー」ヌハハハハハ


エレナ「ふぇ? しゅりょーほんのー?」ナァニソレ?

カレン「ほんのー?」

グレン「…………なにいってんだー、このじーさん」ネムイ

カルナ「ふぇぇ…………やだよぅ、うさぎさんいじめちゃだめだよぉ………むにゃむにゃ、ねむい」…zzz

シャナ「…………(おうちかえりたい………めんどくさ)」ハァ


サシャ父「だまらっしゃい。口開く前と後に『狩人バンザイ』とつけろ」ギャオオオッ


エレナ「か、かりうど、ばんざい………?」


サシャ父「百発百中なんてのじゃなく、有象無象の区別なく射抜くくらいを目指して、猛特訓を始める――――覚悟しなさい」キリッ


エレナ「むりです狩人バンザイ」


サシャ父「何言ってるんだかよくわかりませーん。私が若い頃なんかアレだよ? 一発の銃弾で100頭のイノシシを屠ったもんだよ? 私の弾頭は有象無象の区別なく許さないからね」マジデ


グレン「ぜったいうそだ狩人バンザイ」



……
………


………
……


 ヒュッ、カァン
 ヒュッ、スカッ
 ヒュッ、カァン

エレナ「わぁ、グレンじょうず!! 10かいやって、8かいあたった!!」

グレン「へへーん、どんなもんだい!!」ヘヘヘッ

サシャ父「ダメでーーす。全然なってませーん。的に当たればいいってものではないのでーす。あと狩人バンザイつけろ射殺すぞ」パールルー

グレン「えーっ!? なんでだよー、当たってるじゃんかよー、狩人バンザイ」

カレン「じゃんかよー、かりうどばんざい!」

サシャ父「ずぇーんずぇーんダメ。これが実戦なら外した瞬間に距離を詰められてドカンと一発、それでオシマイ。お話にもなりませーん」プペープポー

エレナ「で、でも、これむずかしいです………」シュン

サシャ父「オマエら2か月後にご両親と一緒に新天地に行くんだろーが。何が起こるかもわからんのに、最低限の自衛能力を身に付けんでどーする」ガルルルッ

カルナ「そ、そんなぁ…………か、かりうどバンザイ」エグエグ

シャナ「べつに、おとうさんとおかあさんがまもってくれるから、いいもん……………かりうどバンザイ…………////」モジモジ

サシャ父「まったく口ばっかりは達者なお子ちゃまどもめ。では現実というものを理解してもらうためにー、我が孫娘にお手本を見せてもらいまーす」ズパッ


サシャ父「我が孫―――――サレナ・ブラウス、出てきなさい」

サレナ「は、はい…………」オドオド


 栗色の長い髪。真っ直ぐに腰まで伸びた艶やかな髪の隙間から覗く、可愛らしい顔立ちを見た瞬間、

グレン「―――――ッ」ドキッ

 グレンは、一瞬で心を奪われていた。


サシャ父「さーサレナ。射ってごらーん? 射って全発全中させて、あの生意気な井の中のカワウソどもに現実を思い知らせてやりなさいー。ちなみに外したらおまえも再訓練だー」

サレナ「は、はい、がんばります!」キリキリキリキリ

サシャ父「おーい、お子ちゃま共ー、よーく観てろー、これが狩人の放つ矢だー」

サレナ「――――シッ」ギュパッ

 ストンッ

サレナ「――――フッ」ギュパンッ

 ストンッ

サレナ「――――ハッ」ギュピンッ

 ストンッ

※誤字です
×:サレナ・ブラウス
○:サレナ・ブラウン


エレナ「す、すごい! ぜんぶめいちゅうした! ぜんぶ、まんなかにあたってる!!」

サシャ父「そうだろうそうだろう、凄かろう凄かろう。何せ私の孫だからな」

サレナ「あ、あんまり褒められると、照れちゃいますよぉ………///」テレテレ


グレン「……………////」ポー

カレン「? グレンおにいちゃん、どうしたのー?」

グレン「ッ、な、なんでもねえよっ!!」プイッ

グレン「わかったよ、あいつぐらいになれるように、じょうたつするからな! じいさん、てつだえよ!!」

サシャ父「そうかそうかやる気になってくれて嬉しいぞー。だが口ひらく前と後に『狩人バンザイ』つけろ射かけるぞ」

グレン「わーったよぉ、狩人バンザイ」




サシャ「そろそろご飯ですよぉーーーーっ!!」

サシャ父「おお、時間切れだな。続きは朝食の後だーーーー! 私に続け、二等兵共ーーーーっ!」

※誤字
×:カレン「? グレンおにいちゃん、どうしたのー?」
○:カルナ「? グレンおにいちゃん、どうしたのー?」


エレナ「はーい!! 狩人バンザイ!」トテテテッ

カレン「はーーーあーーーーいーーーっ!! 狩人バンザイ」トテテテッ

グレン「ちょ、まだ練習………狩人バンザイ」

カルナ「お、お兄ちゃん、ご飯の後だから、ね? ね? 狩人バンザイ」オドオド

シャナ「うん。早く食べないと、なくなっちゃうよ?………かりうど、ば、ばんざい////」カァァッ

グレン「それはこまる! ここのご飯はすごくおいしいのだ!! それと狩人バンザイ!!」トテテテテッ

カルナ「あっ、ちょっとまってよぅ、お兄ちゃん狩人バンザイ!」トテトテテッ

シャナ「やれやれ、しょうがないね………かりうど、ばんざい////」カァァッ



……
………

※今日は体力的な意味で限界っす………投下はここまでになります。

 意識が朦朧としている………。睡眠薬飲んだらきっとこんな気持ち。

 明日は徹夜で仕事です。更新は多分金曜の夜になります。

 それでは今日もお疲れ様でした。おやすみなさい。良い夢を……。


~一方その頃~

エレン「うし。呼吸整ったら、もう1回行くぞー」

???「ゼヒー、ゼヒー、ゼヒー、は、はひ………」ハァハァ

アニ「なんだ、だらしないね。あんたの親父さんはもっと頑丈だったよ」

???「と、父さんと、いっしょにしないでくれますか………」ハァハァ

エレン「つってもなぁ………まぁ息子のおまえにそれを求めるのは酷ってもんだが」スッ

???「!!!」バッ

エレン「あいつはいつだって俺たちにとって兄貴だった―――――そんなんで妹守れんのか、お兄ちゃんだろ? サライ」

サライ「―――――ッ、は、はい!」グッ


 ブラウン家長男………サライ・ブラウンはイェーガー夫妻の元で足技格闘技の指導を受けていた。

 『ブラウン家の男子は、いついかなる時襲われるか分からない理由なき暴力に対抗するために、屈強な肉体が必要である――――』

 ライナー・ブラウンの教育方針であった。


~続く~

>>1は会社行ってきます。

 本日は更新なしです。

 明日明後日辺りには続きを書いていこうと思います。でゅわ。


あ、>>1が仕事頑張ってる間は俺がサレナたんほか幼女たちprprもとい面倒みておくからな!

>>1です。帰宅です。

 私事ですが、昨夜会社の仮眠室で寝てたらゴキが出現した。おのれライナー許すまじ………。

>>830-831
 貴方のために選択安価を用意しました。

 ①そうか、変態みてえな嗜好だな! >>830-831にはホモの餌食にでもなってもらおう!⇒裂肛による出血多量で死亡
 ②そうか、それは結構なことだ………だが、サレナは>>830-831のprprなど欲しくはない。⇒憲兵団に連行・裁判で死刑
 ③リップヴァーン&アニ父&エレン&アニ&ライナー&サシャ(幕之内モード)連合軍による>>830-831フルボッコ。現実は非常である。⇒ミンチよりも酷い死。
 ④まさかの幼女ハーレム⇒赤玉腹上死。

 どれでも選んでください。どれかを選んでください。おすすめは④辺り。気持ちよく逝けます。

 超ネムイ。明日起きたらちゃっちゃと書いて投下開始します……。

1

>>1です。寝過ぎた………頭痛い。

 >>836-843 非道い………ドsばっかりだ………だがそれがいい。

 さて、アホみたいに長い間寝ていましたが、今日の20:00頃から投下開始します。

※投下開始です。ゆっくり行きますー

………
……


~ブラウン家・リビング~


サシャ「みなさん、いっぱい食べてくださいね!」エヘヘ

ライナー「ああ、がっつり食べて弓の訓練がんばれよ!」ニカッ


ライナー(とはいえ、お義父さんは厳し過ぎる………後で訓練に少し手心を加えてもらうよう頼んでみるか)

サシャ父「だが断る」キリッ

ライナー(!? こ、心を読まれた………だと………)ゾッ


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~ブラウン家の朝食~

・具だくさんのオムレツ:オムレツの中身は細かく刻んだタマネギ・トマト・チーズ。焼き加減はアツアツトロリ。触感はたまねぎシャキシャキトマトじゅわりチーズとろとろ。トマトソース乗せ。

・狩人の燻製肉(焼きベーコン):ナラ、ブナ、サクラなど数種類のブレンドチップで燻製されたサシャ特製ベーコン。かりかりに焼かれてとてもジューシィ。

・キャベツときのこの炒め物:火の通り加減が絶妙。シャキシャキとしんなりの中間。しめじやマッシュルームも入っている。
                  味付けはシンプルに塩コショウ。味の変化には添え物のネギゴマ油マヨネーズで。

・じゃがいものポタージュ:固体と液体の中間。飲むというより食べるポタージュ。

・さっくりもちもちトースト(バター1欠け):柔らかい食パンのトースト。さっくりした歯ごたえ。中はモチモチ。

・百花蜜:ちゃっかりブラウン家に住み込んで養蜂業を行っているサシャ父特製のブレンド蜂蜜。
      みかん、レンゲ、クローバー、アカシアなどの様々な蜂蜜がブレンドされている。蜂の巣入り。牧場のお土産処でも買える。
      『お前の頭も蜂の巣みたいにしてやろうか!』が謳い文句。美味しいのになぜかあんまり売れ行きはかんばしくないなーどうしてだろーなー(棒)

・牛乳orコーヒー:新鮮フレッシュ。濃厚なコクがあるがすっきりとしたのど越し。後味さっぱり。コーヒーは地獄のように熱く香り高い

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エレナ「わぁ、すごーい! 盛り付けもきれいだね!」キラキラ

カレン「だね!」ワッフー

グレン「おおおっ、うまそう!!」ジュルリ

カレン「うん、とってもおいしそう………」ゴクリ

シャナ「…………!」ゴクン

サレナ「はい、きょうもすごくおいしそうです」ダラダラ

サシャ父「そうだろうそうだろう。凄かろう凄かろう。何せ私の娘の料理だからな」ドヤァ

ライナー「えっ…………仕込みはほとんど俺g」

サシャ父「さぁ、サレナはおじいちゃんの膝の上に座ろーネー。一緒にご飯食べましょーネー」ポンポン

ライナー「」


サレナ「え…………その、えっと………きょ、きょうは、そのぅ………」モジモジ、チラッ


エレナ「そうだ! サレナちゃん、さっきのすごかったよね! いっしょにたべながら、おはなしきかせて?」キラキラ

カレン「きかせてー! いっしょにごはんたべよ? グレンもそうでしょー?」ニコニコ

グレン「お、おお、おう、そうだ、な………////」カァァッ

カルナ「い、いっしょがいい! さっきのあれ、どうやったか、お、おしえてほしいの」モジモジ

シャナ「…………わ、わたしはどっちでもいいけど?」チラチラ


サシャ父「はっはっは、何言ってるのか全然ワカリマセーン。サレナは私と食事するんだポッと出の分際でなにほざいてやがんだ射殺s」

サレナ「ご、ごめんなさい、おじいちゃん。わたし、み、みんなで食べたいです」モジモジ

サシャ父「」

ライナー(ザマァ)


グレン「お、おれのよこ、あいてるから、すわれよ」ドキドキ

サレナ「は、はい! ありがとうございます、グレンくん!」ニコッ

グレン「グ、グレンでいいぞ…………///(かわいい)」キュンッ

サシャ父「おーのーれー」ギリギリギリギリ

ライナー「子供に本気の殺意ぶつけようとせんで下さい」アセアセ

サシャ「サレナ、いっぱいお友達ができて良かったですね!」ニコニコ

サレナ「うん、お母さん!!」エヘヘ


ライナー「ではみんな、今日も美味しくご飯が食べられることに感謝を込めて…………いただきます」オジギ

サシャ「いっただっきまぁああす!!!」オジギ

サレナ「いただきます」ペコリ

イェーガーズ「いただきまーす!!」ペコッ

サシャ父「いただきます………」グスッ


………
……


 一方その頃、ブラウン家長男のサライ・ブラウンは――――


レニ「あー、あー、あぶー」グイグイ

サライ「う、うわっ、レニ、か、かみを引っぱっるなったらっ」アセアセ

アリシア「うーあーうー」グイグイ

サライ「こ、こっちも!? アリシアもめーだぞ、めーっ。ほら、いい子いい子」ナデナデ

アリシア「きゃっきゃっ」ニコニコ

サライ「ほーら、いないいない…………ばぁあ~~~~~っ」ベロベロバーッ

レニ「きゃっ、きゃははっ」ニコニコ


 ―――イェーガー家の末っ子二人に懐かれていた。


エレン「ははは、サライはライナーに似て面倒見がいいなぁ」アニキッテカンジダナ

アニ「ふふ、小さい頃のライナーもあんな感じだったよ。ベルトルトも一緒で、いいお兄さんって感じでさ」


 \ アップップェ!! /
 \ キャッキャッ /


エレン「そうなのか! きっといい兄貴になるな」

アニ「ええ、きっとね………っと、準備出来たよ」

エレン「お、そうか。おーいサライー、朝ご飯だぞー」



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~イェーガー家の朝食~

・エビとアボガドのサンドイッチ:ぷりぷりエビとアボガドをマスタードマヨで和えたものを挟んだ。しゅわっとしたトマトの爽やかさが脂っぽさを抑えている。

・ふんわりレタススープ:ザク切りのレタスに、ミニトマト、卵が入っている。塩ベースのあっさりスープ。

・ブラウン牧場のヨーグルト:ブラウン牧場のヨーグルト。サライが手土産に持ってきた。すっぱい!

・アニのいちごジャム:獲れたて苺を形が崩れない程度に煮詰めたもの。ジャムというよりシロップ。生の苺の爽やかさが残っている。

・牛乳:ブラウン牧場直送の新鮮フレッシュ。濃厚なコクがあるがすっきりとしたのど越し。後味さっぱり。

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サライ「はーい、いまいきま――――す? え、おまえら、なんで俺の服をつかんで……」グイッ


レニ「う、ぅ、う………」ウルウル、ギューッ

アリシア「あう、あぶぅ…………」ウルウル、ギューッ


サライ(天使が二人)キュンッ

サライ(きゃわわ)キュンキュン



 サライは知らない。

 抱いてあやしているこの二人が、後に己の義弟・義妹となることを。



サライ(面倒みよ)キュキュンッ



……
………


………
……



ライナー「どうだ、おいしいか?」ニカッ

エレナ「はい、とってもおいしいです!! お肉がかりかりしてて、すごくいいかおりがして…………カレンちゃんは?」

カレン「うー…………オムレツおいしいけど………きのこきらい」プクーッ

エレナ「そんなことないよ! すっごくおいしいんだから、一口たべてみなよ!」

カレン「でもぉ…………」ムーッ


ライナー(そういえばアニが、カレンが好き嫌い多くて困ってるとか言ってたな………よし!)


ライナー「おお、カレンちゃんはきのこ苦手か? でも好き嫌いは良くないな………なんでもちゃんと食べないとナイスバディになれないぞ?」

カレン「ないすばでぃ?」キョトン

ライナー「大きくなれないぞってことだ」

カレン「そうなの?」

ライナー「おお、そうだぞ」


カレン「じゃ、じゃあ、おかぁさんのせがちっちゃいのは、すききらいしたから?」

ライナー「へ? は、はは、そうかもしれないなぁ………でもほら、サシャを見てみろ」ヒソヒソ

カレン「サレナちゃんのおかあさん………?」キョトン

ライナー「ああ、サシャがおまえらぐらいの頃は、なんでもおいしく食べて育った(らしい)んだぞー。背もおっきいだろう?」ヒソヒソ

カレン「うーん…………」ジーッ

サシャ「もぐもぐ、んんんまぁいぃぃいい……………ん? なんですか、カレンちゃん? そんなにじっと見て?」オカワリデスカ?


 ボボンッ!! キュッ! ボンッ!!


カレン(―――――でけえ!!!)ギョッ


カレン「うしかっ!? うしなのかっ!!」

サシャ「ふえ?」ナニガデス?

ライナー「いやいや、こっちの話だ。それにウチのきのこはとってもおいしいぞ? 一口でいいから食べてみろ」ニカッ

エレナ「一口だけでいいから、ね? ね、ね?」ニコニコ

カレン「ぅー…………」ショボン


カレン「わかった…………たべる!」パクッ


ライナー「おっ」

カレン「ぅ、うう…………」モゴモゴ

エレナ「ど、どう? カレンちゃん………」ドキドキ


カレン「…………ぇ? お、おいしい!!」パァァッ


エレナ「よかったぁ! おいしいよね、ね、ね!」パァァッ

ライナー「はっはっは、良かった良かった。いっぱい食べて、おっきくなるんだぞー? ちっこいのは嫌だろう?(アニみたいにな)」フフフ

カレン「うん、わたし、おっきくなるよ!!」ニコニコ


 ワハハハ
 モグモグ、オイシー! アジニメザメタァー!!
 ソウカソウカ、モットタベロ、ワハハハ

サシャ「??????? なんだか良くわかりませんが、ご飯がおいしいのはいいことですね!!」ニッコニッコ


………
……


~一方その頃、食事中のイェーガー一家にて~


アニ「―――――!」キュピン

エレン「ん? どうしたアニ、いきなり明後日の方向を睨んだりして」

アニ「今、ライナーに私の身体的特徴を馬鹿にされた気がした」ギロリ

エレン「はは、そんな馬鹿な」


サライ(なんだろう。父さんになにかおそろしいものがおそいかかろうとしているような………)ゾクッ

レニ「あぶぶー?」

アリシア「だぁ?」


 ――――この後にカレンとの会話によってアニの勘が当たっていたことが判明し、ライナーは後日、理由のある暴力に襲われた。



……
………


………
……



カルナ「はふ、ほふっ………あふ、あふいっ………わちちっ!?」アチアチ

サレナ「あっ!? カルナちゃん、ほらぎゅうにゅうを………」スッ

カルナ「んっ、んぐ、ごくん………ぷは、あ、ありがとう、サレナちゃん」オドオド

シャナ「あわててたべるからそうなる」ヤレヤレ

カルナ「あぅ………で、でもぉ、このスープ、おいしいんだもん」エヘヘッ

サレナ「!! お、おいしいですか? 『ぽたーじゅ』って言って、おとさんが作ってくれたんです」テレテレ

カルナ「う、うん、おいしいよ! サレナちゃんのおとうさん、おりょうりがじょうずなんだね!!」

シャナ「……………すごくおいしい」コクコク

サレナ「えへへ、そうなんです。おとさんはりょうりがとってもじょうずなのです!」エッヘン

 ハチミツアマーイ
 ア、ソレハワタシガ………
 オトウサン、ハイチニモドッテクダサイ
 ハイ……orz

グレン「………………」ポツーン


グレン(うう、はなしにはいれない………な、なにかわだいを………)アセアセ

サレナ「――――レン、グレン? おはなしきいてます?」ノゾキコミッ

グレン「!? う、うわあっ!?」ガチャンッ


 ポトッ


グレン「あっ………(スプーンとフォークがおちちゃった)」

サレナ「あ、あああ、す、すいません」アセアセ

グレン「い、いや、えっと、その………」アセアセ

ライナー「おお、ちょっと待ってろ。代わりのを持ってきてやるから」スッ

グレン「は、はーい………ごめんなさい」ショボン

サレナ(わたしがきゅうにはなしかけたから…………)ショボン


サレナ(このままだとグレンがごはんをたべられません………あっ!)ヒラメキッ

サレナ「そ、そうです!! グレン! こっち向いてくださいっ!」

グレン「え、なに――――!!?」クルッ



サレナ「あーんしてください!!」スッ

グレン「なっ…………////」カァァッ



サシャ父「――――ジャッカr」ジャカッ

サシャ「やめてくださいね、お父さん?」ニコリ…

サシャ父「…………」ギリギリギリギリギリ


グレン「え、な、ななん、なん、で?」アセアセ

サレナ「あっ、やっぱりおはなしきいてなかったんですね?」プンスカ

グレン「あ、ご、ごめん」シュン

サレナ「こうやってパンにスープつけたり、ベーコンをのせてたべるとおいしいですよっておはなしです!」フンス

グレン「そ、そうなのか」

サレナ「なので! はい、あ~~~~~ん」エヘヘッ

グレン「っ! い、いい、じぶんで、たべる………」プイッ

サレナ「でも、いまスプーンもフォークもないじゃないですかぁ。だから、あ~~~~ん」ニコニコ

グレン「ぅ…………ぁ、ぁーん/////」ドキドキドキドキ


 パクッ


サレナ「どうですかっ、おいしいですかっ?」ワクワク

グレン(あじなんかわからない………/////)モグモグ

サシャ父「ぐぬぬ」ギリギリギリギリ


ライナー「おーい、替えのスプーンとフォーク…………む?」


グレン「お、ぉう、おいしい、ぞ/////」カァァッ

サレナ「よかったです! えへへっ、なんか、ちょっぴりはずかしいですねっ////」テレテレ

グレン「そ、そだな………////」テレテレ

サレナ「もういっかいです! あーん♪」

グレン「あ、あー………////」パクッ


 モグモグ、ウン、オイシイゾ
 エヘヘッ、ナンカオママゴトノ『フーフ』ミタイデスネッ
 !? ソソソソソソソウダナッ
 モウイッカイデス、アーン


ライナー「ほう…………(面白いことになってるな)」ニヤニヤ

ライナー(ここは…………)スッ


サレナ「あ、おとさん! スプーンとフォークは?」

グレン「ぁ…………(もうおわりかぁ……)」ショボン

サシャ父(ククク………)


ライナー「いや、それが替えのがどこか行ってしまったようでな………すまないが、サレナと仲が良さそうだし、食べさせてあげてくれないか?」ニヤニヤ

サシャ父「!!!?」ガーン

サシャ「! そうですねぇ………替えが無いんじゃ仕方ないですねぇ………」ニヤニヤ

サシャ父「ふざけんな貴様今後ろ手にかくぐぶっ!?(す、すねを蹴られた………!?)」イテェ


サレナ「そうですか………うん、それじゃあわたしが食べさせてあげます!」

グレン「う、そ、そうだな、お、おねがいできるか?(やったぁ////)」グッ


サシャ父「ちくしょぉ………ちくしょぉおお………」エグッエグッ



……
………


………
……


ライナー「ごちそうさまでした」ペコリ

サシャ「ごちそうさまです!」ペコリ

サレナ「ごちそうさまでした!」ペコッ

イェーガーズ「ごちそーさまー!」ペコッ

サシャ父「ぁ………? サシャ、メシは……メシはまだか………?」ボケー

サシャ「今食べたでしょう? もう、お父さんったら」フフフ

サシャ父「大きな星がついたりきえたりしてるー………彗星かなー? いや、彗星はもっとバァーッてひろがるもんなー………」ウフフ

ライナー(ちと不憫だが………まぁ仕方ない)


ライナー「今日の夜にはエレン………おまえらの父さんが、でっかい魚釣って来てくれるらしいから、期待してろよ」ワハハ

イェーガー家「ハーーーイ!!」

ライナー「よっし! それじゃ、今日も張り切っていくか、サシャ!」

サシャ「はい! お父さんも、子供たちの面倒をお願いしますね!」

サシャ父「はーい…………」ショボーン

サシャ父(チクショウ………だがあのガキを訓練の名目で散々にいたぶt)ククク


サレナ「えへへ、グレン! 良かったら、わたしが弓をおしえますよー!」エヘヘッ

グレン「お、おうっ//// た、たのんだ!!(いやっほおおおおおおおっ!!)」デレデレ


サシャ父(……………神は死んだ。いや、死んでいる!! 爆発しろぉおおおおおおおおおおおおっ!!)


ライナー「ブラウン牧場、営業開始だ!」バッ

サシャ「イエッサー!」ビシッ



……
………


………
……



 駐屯兵団および調査兵団の援助の元、商会の後押しもあり、ライナーは壁外の開拓地に牧場および農場を建設したのち、サシャと共に「ブラウン牧場」の営業を開始した。

 訓練学校卒業からわずか一年、ライナー18歳、サシャ17歳の頃である。この頃に長男サライ・ブラウンを儲けた。

 牧場経営を始めて間もない頃は、訓練兵団時代から行っていた肥育農家としての牧畜と、酪農家としての乳牛の育成をメインに行っていた。

 二年が過ぎた頃には養豚や養鶏にも着手し始めた。牛肉ほどではないが、こちらの食用肉についても世間から高い評価を受けている。

 この頃になると流石にライナーとサシャ、時々手伝いに来てくれるサシャの父だけでは経営に手が回らなくなっていた。

 この時期は、人類の繁栄圏拡大の黎明期(いわゆる開拓時代)であり、多くの人間が様々なことにチャレンジしては成功と挫折を繰り返していた。


ライナー「よし、皆、揃ってるかーーーーっ!!」

従業員ズ「「「「「はいっ、おはようございますっ!!」」」」」

ライナー「今日もいつも通りだ! 動物たちへの愛情を込めて、各々頑張って仕事に取り組んでくれ!!」

サシャ「張り切っていきましょうね!!」ニパッ

従業員ズ「「「「「はいっ!!!」」」」」


 【壁の巨人】が人間に戻ったことで爆発的に増加した人口の煽りを受けたためか、街には浮浪者や失業者と思しき人間が増えていた。

 そこでライナーはそういった失業者を従業員として雇い、牧場の人手不足を解消した。日雇い労働者としてではなく、宿舎を建てての住込み労働者であり、今では総勢300人を数える。

 この試みによって、結果的に失業率の低下に歯止めをかけ、食肉などの生産数が増えたことで食糧問題の解決の一助となった。

 こうした経営術は他の牧場や、商会にも良い意味で目を付けられ、様々な所で真似をするところが増えた。新興都市の防衛や治安維持を司る駐屯兵団からも感謝される意外な事態になる。


ライナー「お、そうだ、従業員a!」

従業員a「えっ、な、なんでしょう!」ビシッ

ライナー「そう畏まるな、ほれ」ドサッ

従業員a「こ、これは?」オモイ

ライナー「訓練兵時代の友人から届いた食糧だ! なんでも滋養強壮に良い野菜らしいぞ!」ヤマイモッツッタッケカ

従業員a「!! な、なぜ、これを俺に………」

ライナー「ハハハ、隠すな。もうじきお前の奥さん、子供が生まれるんだろ!! 精の付くものを食べさせてやらないとな!!」

従業員a「!!!!」ジワッ


 従業員たちは、失業や失敗の挫折・無力感から自分たちを救い出してくれたライナーを『兄貴』と呼び尊敬していた。

 彼自身、訓練兵時代からずっと兄貴分として同期を見守っていたためだろうか――――従業員一人一人の家庭にまで細やかに配慮した差配は、従業員から好評である。


従業員b「う、うおっ、おおっ!? こ、このタマゴ、す、すべるっ!?」ツルッ

サシャ「おっと」パシッ

従業員b「お、お、奥さん!? す、すいません、手を滑らせてしまって!」

サシャ「大丈夫ですよ! 産み立てはすべるから気を付けてくださいね! タマゴはデリケートですし、こうして優しく持ってあげると良いですよ!」ニコッ

従業員b「は、はい………///(結婚したい)」キュンッ


 サシャも明朗快活で、人当たりも良い優しい性格から、従業員からの人気は高い。食べているときの笑顔がかわいい娘として、『ブラウン牧場の看板娘』と呼ばれ慕われた。


ライナー「……………減給、と」サラサラ

従業員b「え!!!?!」ガーン

ライナー「冗談だ、冗談………」フフフ

従業員b(絶対マジだったでしょう………!?)ガクブル


 ライナーは酷く嫉妬した。


ライナー「それじゃ、今日の牧畜の基礎講座始めるぞー。まだ勤めはじめてからから日の浅いヤツはこっちこーい!」

従業員ズ「「はーい!!」」

ライナー「牛は数頭ずつをまとめて牛舎に入れて飼う、いわゆる追い込み式牛舎で、群飼するのが一般的ですが――――」ペラペラ

従業員ズ「「…………」」カキカキ

牧場主a「ふむふむ、なるほど…………」カキカキ

牧場主b「そ、そんなやり方があったのか………!! ううむ、ためになる!」カキカキ


 ブラウン牛の美味しさは、既に『人生で一度は食べてみたい肉』と言われるほどで、お肉の王様として君臨していた。

 しかし、あまりにも美味であるため、他の牧場経営者からも育成方法についての情報開示を求められることもあった。

 時には弟子入りという形で従業員を志望するものもいたという。

 これに対しライナーは当初、商売敵が増えるのではないかと渋ったが、

 サシャの『おいしいものが増えるのはいいことですよ。それに、楽しておいしいお肉を作ることはできません』

 という言葉に考えを改め、こうして快く彼らに育成方法を伝授したという。

 他にも品質の良い牛肉を生産する業者は現れたものの、ブラウン牧場の牛肉と比較されれば霞むというのが世の評価であった。


ライナー「これは他の牧場主の方々へのご忠言になりますが、この飼育方法が必ずしも良いものであるとは言えません。私の様な若造が、生意気を言っているように聞こえるかもしれませんが」

牧場主c「いやいや、そんなことはない。ぜひ聞かせていただきたい!」

牧場主d「そうですよ! 御謙遜をなさらず! 貴方の見解であるならば、ぜひ!」

ライナー「はい、では…………子牛がもって生まれた能力を、最大限に発揮できるような飼い方を見極めるのが重要です。病気などにも注意を―――」ペラペラ

牧場主e「なるほどなるほど………」カリカリ


 実際のところブラウン牧場の牛肉はすでにブランド化した超高級品として広く知られており、買い手も限られていたため、これによって売り上げが低迷するといった事態は起こらなかった。

 より旨く、安い牛肉が生産される火付け役として、ブラウン牧場はますます有名になった。

 また、快く技術提供を行ったことが功を奏したのか、同業者から極端に妬みを買うこともなく、共存共生としての良い関係を築いていった。

 超高級肉はブラウン印。高級肉はその他一部の業者。一般的な肉は多くの業者、といった具合に棲み分けが出来たのである。


 このことについて、ライナーは晩年になっても『あのときおまえが俺に提言してくれなかったら、今の俺はない』とサシャに深く感謝していたという。


 固定取引先も増え、従業員の練度も上がり、出荷数も安定して資金も潤沢となったのは三年目頃である。

 ライナーとサシャはより多くの従業員を養うために、別の事業にも手を出そうか考えていた。


サシャ「はいはーい! 『乳搾り体験』はこちらのスペースで行っていますよーーー! 料金はおひとり様○○からでーーす! 絞った牛乳はお持ち帰りできまーーーす!!」

子供a「ねぇねぇ、おかーさん! ぼく、あれやってみたいー!」キャッキャッ

母a「そうねぇ、面白そうだし、やってみましょうか」ニコッ

サシャ「あはは、それじゃ中で受け付けていますので、お願いしますねー!」ニコッ


 そこでサシャは『乳搾り体験』や『牧畜体験一日コース』といったイベントを興し、牧場へ直接訪れる一般客を呼び寄せた。

 週末には、従業員用の食堂の一部を開放し、大自然のレストランとしても営業を行っている。

 それに合わせ、サシャの提案から、ライナーは牧場の入り口にお土産処を設けた。

 『ブラウン家秘伝・ブラウンソース』『ブラウン家秘伝・焼肉のタレ』『狩人の燻製肉』『生絞りたっぷりバター』『とろけるミルク生キャラメル』

 などを販売すると、これまた売れ行きが好調で、口コミで一般客がどんどん増えていった。


 特に『ブラウンソース』は一流料理店のシェフも絶賛するほどの大人気商品で、入手困難になっているほどである。

 女性客やお子様たちには『生キャラメル』が好評であるようだ。他の商品もおおむね売れ行きは好調である。


 しかし―――――どんな商品にも、売れないものと言うのは存在する。



客a「うわっ!? なんだこの蜂蜜のパッケージ!?」コエエ

客b「味はいいって聞いたことあるけど、ホントかよ………」ハンシンハンギ

サシャ父「なぜだ………なぜ売れん………」エグッエグッ

客c(なにあの爺さん物陰からじっとみてる超怖い………)ゾッ



 何故かサシャ父謹製のブレンド蜂蜜…………『お前の頭も蜂の巣みたいにしてやろうか!』はあまり売れなかった。ナンデダロウネー?


 牧場の一部を無料で一般開放しているのも功を奏した。恋人たちの憩いの場として、子供たちの遊び場として、広く人の集まる場所になっていたのだ。

 これまたサシャの提案である。

 こうした実績から、サシャは商会の重鎮と度々イベント行事についての相談役として活躍し、昨年の夏には――――。


サシャ「納涼祭です!!」

ライナー「納涼祭? なんだそりゃ?」

サシャ「商会や農家の人を募って、食材を持ち寄って出店を出すんです!! お祭りです!!」フンス

ライナー「! そりゃ面白そうだな!!」ワクワク

エレン「お、そんなのやるのか? だったら俺も調査兵団と駐屯兵団の奴らに声かけとくよ」

アニ「うん、面白そうだしね。私も協力する」


サシャ「大・感・謝!! です!!」イヤッホォオオオオ!!


ライナー(あ、なんか企んでるな。食い物だな)

エレン(食い物だな……)

アニ(食べ物だろうなぁ………)


 こうして今後年に2回のペースで開催される納涼祭………通称『食賛会』はスタートした。

 1回目の開催地はブラウン牧場で行われ、多くの農家や料理人たちが宣伝や腕試しの場として集まった。

 各々が様々な食材を持ち寄っては美味しさをアピールする絶好の場でもあったのだ。

 客としても『各地の色んな料理や酒が楽しめる』として、多くの参加者でにぎわった。

 また、そうした食材を使っての料理大会も同時に開かれた。


 出店での売り上げを元に勝敗を決める『総数部門』。

 特別審査員による料理の独創性や腕を見極め点数をつける『味部門』。

 スイーツ限定で見た目や味を見る『スイーツ部門』。


 他にも多くの分野で、商会が運営委員会として動き、賞金も用意された。そして特別審査員は――――。


サシャ「うひゃあああああああああああああああおいちぃいいいいいいいいいいいいい!!!」モグモグ


エレン「特別審査員っておまえかよ!? 食いたいだけだろ!!?」ガーン

ライナー「こんなことだろうとは思ってたが………」ヤレヤレ

アニ「ま、いいんじゃない? 好評みたいだし」フゥ


サシャ「これも! これもおいしい! あ、こっちは少しコゲてますね。減点です」サラサラ

料理人a「!!?」ガーン

エレン(意外とシビアだ………)


料理人b「も、もう一度言ってみろ、てめえ!!」ガシャーン

アニ「!? なに、あっちでもめ事?」

???「フン、聞こえなかったのか、豚野郎…………ならば、もう一度言ってやる」フンッ

ライナー(あ、あれ? なんか聞き覚えのある声………)


リヴァイ(特別審査委員長)「食材が哀れだ――――と、そう言ったんだ。この豚バラ煮込みは出来損ないだ。食べられねぇよ」ケッ

ミカサ(特別審査委員)「確かに」モグモグ

サシャ「あ、ホントです………皮ついてないんじゃダメじゃないですかぁ」モグモグ

料理人b「」


エレン「アッカーマン『兵士副長』!! 配置に戻れ!!」

ライナー「!? なにやってんのあの人たちーーーーっ!?」ガーン


 一部の食い意地の張った人間の欲望が絡む行事ではあったものの…………。

 審査委員サシャの幸せそうに食べる時の表情を見て、料理人として何かを刺激されたのか、辛口の評価をされた料理人たちも腕を磨いて再び参加を決意した。

 一般客も比較的安価で提供される祭りの料理に舌鼓を打った。

 結局、ブラウン牧場が提供した【ブラウン牛ホルモン焼き】が味部門でダントツ優勝を飾った。

 出来レースだと非難する者は皆無に等しいほどの圧倒的な美味だったという。

 こうして参加店側も、一般参加者側も満足する催し物として、夏と秋に行われる恒例イベントになり、愛されるようになっていった。

 それからは類似のイベントとしての『酒賛会』なども催されることになり、庶民の娯楽として『祭』という文化が各地で発展していくことになる。


ピクシス「おお、これは北部のワインか………うむ、三年物か? それにしては力強い香りをしておる………」ウマイ

キース「ええ、いい時代になったものですな」ウマイ


 そうして、今日もまた一日が終わる。


ライナー「よし、今日も一日、よく働いてくれたな! お疲れ様!!」

従業員ズ「「「「「お疲れ様でしたっ!!」」」」」

ライナー「夜勤の者は頼んだぞ!! 産気づいた牛が手に負えないようなら、すぐに呼べよ!」

従業員ズ(夜勤)「「「「「はいっ! お任せください!!」」」」」

ライナー「おう! しっかりな!! …………ん? あれ、サシャはどうした?」

従業員a「え? 兄貴は御存じなかったんですか? なんでも、用事があるからって、夕方頃に帰宅されましたけど」

ライナー「????? いや、聞いてないが………わかった、ありがとう。今日もお疲れ様!」


 汗水たらして一生懸命に働いた、心地良い疲労感と達成感に満たされて、ライナーとサシャは家に帰り、風呂に入り、美味しいご飯を食べて、眠りにつく。

 今日もそのはずだった。いつも通りのはずだった。

 ただ、少しだけ常と違っていたのは――――。


……
………


………
……


~ブラウン邸までの家路~

 テクテク……

ライナー(うーん、サシャの奴どうしたんだろう? あ、そういえばエレンとアニが、ウチの息子連れて遊びに来るんだったな!)

ライナー(きっとその関係だろう。納品や帳簿のチェックはまだまだ先だしな………)

ライナー(それにしても今日はなんだか、あまり仕事した気にならなかったな………従業員たちが妙に俺の仕事をかっさらっていったし………)

ライナー(まぁ、疲れないのはいいことだ。早くメシ食って、風呂入って寝よう)


 ガチャッ

ライナー「ただいまー………ん?(なんだ、なんで真っ暗なんだ………? ランプの油が切れたか?)」


 シーン……

ライナー「誰かいないのか―?(えっと、予備のランプがこのあたりに………)」キョロキョロ


 シュボッ


サレナ「いきますよー!!」

サライ「せーのっ!!」




 \\\ お誕生日、おめでとーーーーー!! ////




ライナー「!!!!?」エッ!?


 パーン、パーン、パンパパンッ!!


ライナー「う、うおおっ!?」

ライナー(きゅ、急に明かりが………え、な、なに、なんだ!?)オロオロ


サシャ「ライナー、二十五歳のお誕生日、おめでとうございます!!」パチパチ

ライナー「え、さ、サシャ!?」ビックリ

エレン「おめでとう、ライナー」パチパチ

アニ「おめでとう」パチパチ

子供ズ「おめでとーー!!」パチパチ

サシャ父「……………」パチパチ

ライナー「エレン!? アニも!! こ、これは、ひょっとして………俺のために?」

サシャ「はい、そうです! サプライズパーチーですよ!!」エッヘン

ライナー「それを言うならパーティだ………で、でも、そんなそぶりなかったじゃないか?」

エレン「そりゃ勘付かれたらサプライズにならないだろうが」

アニ「ま、私たちも昨日知ったんだけどね」


ライナー「昨日!? そ、そりゃまた急だな………」

サシャ「ええ、お父さんの発案なんですよ?」

ライナー「お、お義父さんが………?」チラッ



サシャ父「ッ!! か、勘違いしないでよねっ! べ、別に私の誕生日の時にアンタたちに祝ってもらいたいからってワケじゃないんだからっ!////」プイッ



ライナー(きめえ。しかも打算的だ)ドンビキ

サシャ(お父さん………そんな魂胆が………)ドンビキ

エレン(犯罪的なキモさだ………駆逐したい………)ピキッ

アニ(どこかウチの父さんと似たニオイを感じるのは何故だろう………)ヒキッ

※作者痛恨のミスッ………ライナーの年齢が違うっ………orz
 ×:二十五歳
 ○:二十三歳


エレン「俺とアニからのプレゼントは、この魚と、酒だ」スッ

アニ「大事に呑みなよ?」フフッ

ライナー「おお、こりゃまたデカいのを釣ってきたな…………って、この酒!! ブランデーじゃないか!!」スゲエ

エレン「ピクシス司令からの貰い物で悪いけどな。なにぶん急だったし、俺は酒はあんまり強くねえからさ………」ポリポリ

ライナー「い、いや、本当にうれしいぞ………ありがとうな、エレン、アニ!!」ギュッ

エレン「わぶっ!?」ギュウッ

アニ「きゃっ!? だ、抱きつくなっ! あんたデカいんだから、く、苦しい………」ギュウウッ

ライナー「わはははははは!! 聞こえんぞ~~~♪」ニッコニッコ


エレナ「わたしたちからはこれですっ!!」スッ

カルナ「ですっ!!」ズズイッ

ライナー「これは………ケーキか? おお………」


    ()  ()  ()
    ∥  ∥  ∥
  ハ∥ハ∥ハ∥ハ
≧(∴)(∴)(∴)(∴)≦
`/⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ヽ
(_ノυ^υ^υ^υ^υ^ヒ)
|congratulations!!|
|・・・・・reiner・・・・・|
☆≡≡≡≡≡≡≡≡☆


サレナ「はいっ、みんなでいっしょうけんめい、つくりました!!」

グレン「おいしいものくわせてくれて、ありがとな!!」ヘヘッ

カレン「う、うん! おめでとう、ございます………」エヘ

シャナ「おめでとう………」ニコッ

サライ「おめでとう、父さん!!」パチパチ

ライナー「お、おまえたち………」グスッ



サシャ「私からは…………」スッ

ライナー「こ、これは…………銀細工の、ロケットか? 凄い細工だな………こんなの、なかなか買えな――――!?」ハッ!?

サシャ「はい………覚えてますか? 貴方が、私に初めてプレゼントをくれた時のこと………」スッ

ライナー「あ、それはあの時の髪飾り………」


サシャ「あの頃からずっと、私は貴方に貰ってばかりで、何も返せなくて………お金を貯めて、頑張って【作って】みました」


ライナー「ッ!! おまえ、気づいて…………」

サシャ「うふふ、裏面に、【ライナーから愛を込めて】なんて、書いてあるんですもん………しばらく眺めてたら、気づきますよ?」ニコニコ

ライナー「う………////」ポリポリ

サシャ「手先が器用なアルミンにも協力してもらって、頑張ってみました………開けて、見てくれますか?」

ライナー「あ、ああ…………」パカッ


 【サシャから最愛の夫へ、真心を込めて】


ライナー「ッ…………!!」ブワッ


ライナー「う、嬉しいぞ………本当に、嬉しいよ、サシャ………」ポロポロ

サシャ「あ、はは。やった、やりました………と、とうとう、ら、ライナーを、な、泣いで、よろごばぜるごどが、で、でぎまじだぁ………」エグッエグッ

サシャ「わ、わだじ、い、いっづも、ライナァから、あ、あだえられる、ばっがり、でぇ………な、なにか、返せないがっで、お、おもっで、でぇ………」ヒックヒック

ライナー「バ、バカ………言っただろう? 俺はおまえを愛してる。あの頃よりもずっと………そばにいてくれるだけで、俺は幸せなんだって………」ギュウッ

サシャ「ふ、ふえええぇぇえっ…………」エグエグ

ライナー「サシャ…………」チュッ

サシャ「んぅ………」チュウッ



エレン(いい話だなー)ウンウン

アニ(お子様たちには目の毒だね)ウンウン

サシャ父(……………たまには空気を読もう)ウンウン

子供たち「ワァァ………/////」


アニ「ん………ごほんごほん、二人とも、そろそろいい?」

ライナー「ッ!? お、おう!!」バッ

サシャ「ッ!? は、ははははい!!////」カァァッ


エレン「他にも、訓練兵団時代の同期からもプレゼントが届いてるぞ?」

ライナー「あ、あいつらが!? …………おお、マルコにミーナ、ジャンにコニー、ユミルとクリスタ、他にも沢山………ベルトルト、おまえも………」ジワッ

アニ「別にサプライズは伝えてなかったらしいけど………あんた、本当に愛されてるね」

ライナー「や、やめろ………おまえらは、どれだけ俺を泣かせる気だ?」ゴシゴシ

エレン「はは、なんだよ、照れることないだろ? ライナーは優しいし、頼りになる男だ。みんな、おまえのことが大好きなんだよ」ハハハ

ライナー「ッ、か、からかうな………////」プイッ



 カラカッテナンカイネーッテ
 ダ、ダカラソウイウノヤメロ!! オマエハイイカゲンニジカクヲモテ!!
 ハハハハッ
 フフフフッ

 こうして、ライナーの二十三歳の誕生パーティは盛り上がっていった。

 この後はミカサやアルミンも駆けつけ、各々にプレゼントを渡されて感極まったライナーが号泣するといったハプニングも起こったが、

 ライナーは人生最良の日として、この日の喜びを生涯忘れなかったという…………。



……
………


 そうして、また一日が始まる。

 最愛の妻と、二人の子供に囲まれて。

 かつて戦士だった男は―――――。


ライナー「よし、今日も準備できてるな!!」


 ハイッ!!


ライナー「ブラウン牧場! 営業開始だ!!」ムンッ

サシャ「今日も張り切っていきましょう!!」フンスッ


 ハーーーーイ!!


 一家と従業員たちを支える大黒柱として、日々を戦い続けている―――――。


 ~ライナー・サシャの牧場物語 完~

※これにて『ライナー・サシャの牧場物語』は完結です。

 ただダラダラとほのぼのした日常を書いているだけでしたが、いかがだったでしょうか。

 ご意見・ご感想などお待ちしています。お付き合いいただきありがとうございました。

 さて、次回はとうとう『レイシング』を開始しようかと思います。明日の未明から投下予定です。

乙です。


ベルトルさんのその後的なのはやられますか?

乙でした!

マジで発展してたね!
食糧問題は解決かな?

乙です!
楽しみに待ってますー

乙!

いよいよ来たか...レイシング.....
このスレで全部は終わらないような.... 本編は完結してるけど次は「ジュマンジ【4スレ目】」になるのかな?

>>1です。ご質問、ご感想ありがとうございました。

>>908 ベルトルトはエレン達と一緒に、調査兵団で海洋生物の生態調査(食えるかどうかも含めて)を行っていて、日々海辺や沖合いの海洋生物を採取してます。
     ブラウン牧場は西側で、海にけっこう近いため、ベルトルトはしばしばブラウン牧場に獲れたての海産物を送ったりしてます。

>>909 食糧問題については改善傾向にある設定です。
     人類の文化圏が広がることで土地が増え、農家も多くなりました。

>>910 ご感想ありがとうございます。考えてみれば最初のスレ投下から一ヶ月も経ってたんですね。

>>911 レイシング……進撃の巨人×hellsing
     意外とガチな構成で書く予定です。
     スレ名はどうしましょうかね。
     「【番外編】エレン「ジュマンジ……?」【4スレ目】」みたいな感じかな。

>>1です。いかぬ。レイシングが纏まらぬ。

 プロットの段階でエレン側が詰んでる。badエンドにしかならぬ。

 テンパッた脳内ではなぜかエレアニが楽しくチーハン作ってたり、

 本編終了後の訓練兵時代(結婚前)の壁外調査で海に行って皆で泳いでたり、

 ライサシャがエロいことをしてたりする妄想が止まらない。

 20:00くらいまでにはなんとか足掻いてみます。

 本日投下できなかったらスイマセンorz

エレアニがちーハン作る話を埋めネタとして書いてくれてもいいのよ?

無理せずゆっくりやってくれていいのよ?
クオリティ落ちないほうがいいし

>>1です。泣きごと言ってすいませんでした。殺さないでください。

 >>916のご意見を採用して、今日のところは埋めネタでチーハン作る話でも投下しようかと思います……。

 >>917 温かいお言葉感謝いたします。読んでくれてありがとうございます。

チーハンだけじゃなくて海の話もライサシャエロも書いてくれていいのよ?


※エレン「ジャーマンステーキ?」を投下します

………
……


~847年 訓練兵団入団から6ヶ月~

~夜・食堂~


コニー「………なぁ、サシャ。今日のスープまずいよな」モグモグ

サシャ「そうですねコニー………味気ないですね………」モグモグ

ライナー「そう言うな………月末ともなると流石に牛骨でスープを取るのも難しくなる」モグモグ

コニー「それをどうにかするのも料理人の腕じゃねえの?」モグモグ

サシャ「そうですそうです、こんなマズい料理を出す方が悪いんです! ライナーが料理してくれれば、どんなマズいものもおいしくなります!」モグモグ

ライナー「お、おい、声がデカい………」ヒソヒソ


料理人「……………orz」


コニー「けどよ………」フキフキ

サシャ「ええ、けど………」フキフキ


コニー「とうとう、あと三日だぁああああああああ!!」ウォオオオォオォッ!!

サシャ「三日後ですよぉおおおおおおおお!!」イヤッホォォオオッ!!


ジャン「うおっ、い、いきなり何を騒いでんだてめえら!? びっくりしただろうが………」ヒソヒソ

マルコ「!? な、なになに、どうしたの?」

ミーナ「び、びっくりさせないでよ」ドキドキ

ライナー「そ、そうだ、落ち着け。あんまりでかい声で騒ぐな」アセアセ


コニー「これが落ち着いていられるかよっ!!」サァハジマルザマスヨ

サシャ「そうですそうです!! いよいよなんですっ!!」イクデガンス

キース「そうかそうか。元気が有り余っているようで何よりだ」フンガー

コニー「」

サシャ「」

キース「…………」ニコリ

ライナー(アカン)


キース「コニー・スプリンガー、サシャ・ブラウス――――消灯時間ギリギリまで走って来い」


コニー「」

サシャ「」

ライナー(アカン)


 チクショオオオオオオッ!! フザケンナ、ナンデコンナコトニッ!!
 コニーガオオキイコエダスセイデス!!
 オレダケノセイニスンナッ!! オマエダッテソウダロ『ニクオンナ』!!
 ムッキーッ!! 『ニクオンナ』ッテイワナイデクダサイッ!!

 ガチャッ、バタン

 シーン………

ジャン「なんだったんだ、あいつらは………」

マルコ「ははは、三日後って言ったらアレじゃない?」

ベルトルト「ああ…………なるほど」

ミーナ「ホラ、待ちに待った【肉の日】よ。あの二人が騒ぐんだから、きっとそれよ。私も楽しみ!」

ジャン「ああ………そういやそうだったな。確かチーズハンバーグだったか? 美味かったよなぁ、あれ」

ハンナ「少なくともこんな牛の餌みたいなのとは雲泥の差よね」

ライナー「おいおいハンナ。牛だってもうちょっと上等なものを食ってるぞ?」


 ドッ!! ワハハハハハハッ!!


料理人「……………畜生、畜生ですの」エグッエグッ

黒子ェ


ミーナ「でも、もう六ヶ月も経ったのね…………懐かしいなぁ。美味しかったね、チーズハンバーグ………」ホフゥ

ベルトルト「でも、リヴァイ教官からは散々な言われ様だったね」ハハハ

ライナー「言ってくれるな、ベルトルト………だが、今はもう違う。あんな出来損ないは二度と出さん」キリッ

ジャン「あれで出来損ないっていうリヴァイ教官の舌が肥えすぎなんだよ………実際ムチャクチャ美味かったぞ、なぁ?」

マルコ「そうだね、僕もそう思う」

ジャン「少なくとも、このうっすいだけで旨味もクソもねえスープとじゃ、比較にもならねえな」ハハッ

ダズ「おいおい、比べるだけ失礼じゃないか?」

トーマス「それはどっちに?」

サムエル「ある意味どっちにも、だ。全ての食材に対して、だろ」


 ドッ!! ワハハ、ワハハハハッ!! イウジャネエカ、サムエル!!
 オイオイ、アンマリリョウリニンバカニスンナヨ、キコエチマウゾ?


料理人「ヒック………ヒック………ちがいますの。ちがいますの。私は悪くありませんの。食材が悪いんですの………」ビェェエエエエッ


マルコ「でも、あれからライナーは乳牛も育てるようになったしね。前より凄いのができるんじゃないか?」

ミーナ「今じゃ毎日牛乳飲めるくらいだし………美味しいチーズも作れるよね」

ジャン「あと、なんだっけ? デミグラスソースつったか?」

トム「あんなうめえソース作れるんなら、なぁ………」

ベルトルト「うん、凄いのが出来そうだよね…………」


ライナー「おう。期待以上のヤツを作ってやるよ」フフフ


 ウォオオオッ、キタイシテルゼ、テンサイリョウリニン!!
 チガウ、オレハ『ラクノウカ』デ『ケイエイシャ』ダ
 ハハッ、ソウダッタナ。デモリョウリニンデモヤッテケルゾ!
 コンナ『マズイリョウリ』シカダセネエヤツガリョウリニンダモンナ!!
 ワハハハハハハ、ワハハハハハ………


料理人「び、びぇえええええええええええっ、も、もうおうちかえりますのぉおおおおおおおおおっ!!」オボエテロヨォーーーッ



 なぜかこの翌日から出される料理は、いくらか美味しくなったという。


………
……


~翌日・朝・食堂~


アルミン「ん? あれ、今日のスープはいくらかおいしいね」ズズッ

ミカサ「本当。昨日の豚の餌よりはいくらかましになっている」コクコク


料理人「ッ!!」グッ


アルミン「――――といっても、本当にいくらかだけどね!」ハハハッ

ミカサ「うん。本当にちょっぴり。ライナーの料理に比べたら、やはり豚の餌に過ぎない」キリッ


料理人「!!!?」ガーン


エレン「なぁ、アルミン。豚の餌の話はいいよ。明後日のことなんだが」ソワソワ

料理人(豚の餌なんかじゃありませんのぉおおおおおおおっ!! いい加減にしてほしいんですの!!)ムキーーーッ

アルミン「チーハンだろう? もう、一週間前からずっとそればっかりじゃないか。まぁ豚の餌は置いておくとしても」

料理人(!? だから、違いますの!! ふ、ふぇえ………)ジワッ

ミカサ「エレンはいつからそんな食いしん坊キャラになったの? とりあえず今日はこの豚の餌で我慢して」

料理人(ち、ちが………ちが、う………)ポロポロ

アニ「ねぇミカサ。明後日のことなんだけど。豚の餌の話よりは建設的でしょ?」ソワソワ

料理人(……………かゆ………うま)チーン

ミカサ「アニまで………」ヤレヤレ


エレン「…………」ソワソワ

アニ「…………」ソワソワ


ミカサ(全く、この二人は可愛い)ニコ

アルミン(似た者夫婦だね)ニコニコ


エレン「鉄板の上で…………じゅうじゅう言っててさ」ポワワン

アニ「チーズの焦げた香りが…………ふわって」ポワワン


エレン「ナイフを入れると肉汁………じゅわっ」ポワポワ

アニ「切れ目にチーズがかかって………とろーり」ポワポワ


エレン「口に入れると………とろとろになったチーズと」ポヤヤン

アニ「美味しい肉汁とソースが………絡み合って」ポヤヤン


エレン「楽しみだなぁ………チーハン………」ホッコリ

アニ「楽しみだね………チーハン………」ホッコリ


アルミン「なごむねー、この二人見てると」ニコニコ

ミカサ「そうね」ニコ





キース(…………ふむ)モノカゲチラリ


リヴァイ「どうかしましたか、キース教官長」スッ

ユミル「何かトラブルでも?」スッ

キース「む、リヴァイとユミルか。実は明後日の【肉の日】の件で、少し相談があるんだが――――かくかくしかじか」

リヴァイ「まるまるうまうまという訳ですね。成程…………悪くない」

ユミル「試みとしては面白いんじゃないでしょうかね」

キース「ふむ。では今日の訓練前に連中には伝えておくとしよう」

キース「すまないが、ライナー・ブラウンとサシャ・ブラウスにはあらかじめ君らの方から伝えておいてくれるかね」

リヴァイ「了解」

ユミル「アイサー、了解」



……
………


………
……


~立体機動訓練場~


キース「――――というわけだ。本日の訓練における注意事項は以上になる………ああ、それともう一つ、諸君らに伝えておきたいことがある」

キース「さて、諸君らも知っての通り――――………明後日は【肉の日】だ。メニューは半年前にも人気を博したチーズハンバーグだったな」


 ザワッ!


キース「ふふ、顔がにやけているぞ。しかし、だ。明後日の【肉の日】は少々今までと趣を変えることにした」


 ザワッ!?


エレン「えっ」

アニ「えっ」

ライナー「…………」

サシャ「…………」


キース「前回までの【肉の日】は食肉の扱いや知識に長じるライナー・ブラウンをはじめ、料理が得意な一部の訓練兵が肉の調理に当たっていたが」


キース「今回は違う。諸君ら自身の手で料理を――――チーズハンバーグを作ってもらう!!」


 ザワッ!?


エレン「えええええっ!?」

アニ「ッ!?」


 ザワ……ザワ……オイオイ、ドウイウコトダヨ
 コンカイハライナーノオイシイリョウリガタベラレナイノ?
 リョウリナンカ、サバイバルクンレンデチョットヤッタクライダヨ
 ドドドドウシヨーーー
 ツーカナンデダヨ!?


リヴァイ「おい………やかましく騒ぐな。削ぐぞ?」ギラッ


 シーン………ガクガクブルブル


キース「分からないといった顔をしているな? 今からそれを説明する!」


キース「前線では輜重隊(※食糧・物資を運ぶ補給部隊のこと)が、悪天候や事故によって、到着が遅れることがままある。これは座学で学んだはずだ」

キース「その際に、諸君らは飢え死にを待つのか? 否だ。先月行ったサバイバル訓練で学んだように、現地で野生の動植物を調達し、飢えをしのぐ」

キース「現在の食糧事情は改善傾向にあるとはいえ、まだまだ食糧難にあるのは否めない。不作や伝染病などによって、食糧の既定量を確保できないこともある」

キース「【肉の日】に諸君らが食っているものが、毎月食えるかはわからないわけだ。牛肉は旨いだろう? 訓練の励みになっていることは理解している」

キース「さて、何が言いたいか分かるか?」


 シーン………


キース「――――人間の舌というものは驕る。旨い物を食べ慣れてしまえば、それまで普通として食べていたものが喉を通らなくなる」

キース「今回、諸君らに料理してもらうことの狙いはそこにある―――――諸君らには『自分自身の手で美味い物を作る』ことを、学んでもらいたい」


 …………!


ジャン(! い、言われてみれば、昨日のスープ………)ヒソヒソ

マルコ(う、うん。【前】までは普通に食べていたけれど………)ヒソヒソ

サシャ(………マズかったですよねぇ)ヒソヒソ


キース「諸君らには、これから任意の2人1組を作ってもらう。そのペアで二日後の【肉の日】に料理を作ってもらおう」

キース「肉に関してはあらかじめ一人頭150gの挽肉を用意しておく」

キース「その他の食材はこちらが用意したものを好きに使っても構わないし、明日の休みを利用して市場で揃えてくるのも認めよう」

キース「更に――――ライナー・ブラウン、サシャ・ブラウス。前へ」

ライナー「はっ!!」バッ

サシャ「はっ!!」バッ


キース「さて………頭のまわるものなら、この二人に手助けをしてもらう、或いは一緒の班を組む、といったことを考えているだろうが………」チラッ


ライナー「す、すまない…………今回俺とサシャはおまえたちの手助けはしないし、班も組まない。助言はするが、調理に関して直接手出しすることはないと思ってくれ」ショボン

サシャ「す、すいません、みなさん………キース教官長からのご命令でして………」タハハ


エレン「!!!?」ガーン

アニ「!!!!?」ガーン

アルミン(え、エレンが、初の立体機動訓練の時にブラーンってしてた時以上の絶望に満ちた顔を!?)ガーン

ミカサ(ア、アニ………なんて悲愴な顔をしているの………?)ガーン


キース「では、本日の訓練終了までに2人1組を作れ…………以上だ」ニヤリ

リヴァイ「旨いものを喰いたければ、てめえら自身で足掻いて手に入れろ…………やる、やらない、じゃない。やれ」ニヤリ

ユミル「あ、そういえばおまえらの人数は奇数だったよなー。二人一組だと一人あまるなー。しかたないなー。よし、クリスタはわたしとくもうかー。ちかたないねー(棒)」


クリスタ「えっ? は、はいっ!!(や、やった//// ユミルと二人で料理だぁ………////)」ガッツポーズ


エレン(横暴だ!!?)ガーン

ミカサ(!? クリスタも料理上手なのにッ!?)ガーン

アニ(……………)ズーン

アルミン(酷い不正を見た!!)ガーン

ジャン(ちくしょう………)ズーン

ベルトルト(うーん………まぁ、そこそこ美味しいのは作れる自信はあるけど)ダレトクメバイインダロウ



……
………


………
……


~昼食時・食堂(【肉の日】・二日前)~


ジャン「あーあ、畜生………実家でもババァがずっと料理してたしな。そもそもハンバーグの作り方も知らねえってのによ………おまえ知ってるか、マルコ?」ドウスリャイインダ

マルコ「アタシャシラナイヨ」

ジャン「だと思ったジャン! ミーナは知ってるか?」

ミーナ「ごめん、知らない。私、料理はそこそこ出来る方だと思うんだけど………そもそもハンバーグって、お肉を使うじゃない? 貴重なものだし、早々作る機会なんて………」ハァ

ハンナ「私も。作り方ぐらいなら、料理本とか探せば見つかるかもしれないけど………美味しく作れるかどうかは、ちょっと」ジシンナイ

ジャン「だよなぁ………」ハァ


ベルトルト「あ、そ、その、僕、知って――――」アセアセ


マルコ「あ、だったらここの料理人の方に話を聞けばいいんじゃないかな?」


ベルトルト「」

料理人「!!」ガタッ


料理人(ふ、ふふふふ………やった。やりました、やりましたの!!)ブルブル

料理人(教官達には感謝しなくてはなりませんわね………『料理人の料理がマズい』という汚名を返上する機会を与えてくれるだなんて!)

料理人(さぁ、文句ばっかり言ってる家畜ども! 私にひれ伏して、教えを乞うといいですの!!)フンス

トム「はぁっ!? 冗談だろ、マルコ。あんな鳥の餌しか作れない料理人に、何のアドバイス貰えってんだよ」

料理人「!?」ガタッ

ナック「マズく作る方法とかじゃねーの?」ケラケラ

料理人「ちょっ」

ダズ「鳥の餌の作り方じゃねえの?」

料理人「まっ……」

サムエル「言えてる」

料理人「あがおいあsdふぁいkhんv;あdr!?」

マルコ「――――――だよね! もちろん冗談だよ」フフッ


 ワハハハハッ、ワーッハッハッハッハ!! オモシレーゾマルコー!!


料理人「\(^q^)/」オワタ


コニー「って問題は解決してねえじゃんか!! やっべえよ………どうすりゃいいんだ、畜生………おれ、そもそも狩るの専門で、料理なんかできねえよ………」オロオロ

ベルトルト「! コ、コニー、良かったら僕と…………くm」

トーマス「お、だったらコニー、俺と組まないか? ウチは実家が料理屋だからそこそこ旨いの作れるぞ?」

コニー「!? ま、マジかよトーマス!! 頼む頼む!!」ヤッタァ!!

トーマス「まぁ、ライナーほどじゃないけどな」ハハハ

コニー「く、喰えりゃいいんだ!! うわー、助かった!!」ホッ

ジャン「お、じゃあ後でオレらにも作り方教えてくれよ。オレはマルコと組むわ」

マルコ「うん、よろしくね、ジャン」

ダズ「俺はトムと組むかな」

サムエル「フランツ、組もうぜ。ナックはモブaとか」

ミーナ「私はハンナとだね! トーマス、後で教えてね」


 イヤーナントカナリソウダナ! ワハハ、ワハハハハハハ


ベルトルト(人間めぇ………)ギリギリギリギリ

料理人「…………誰も私に聞きに来ないですの………なんで、なんでですの………」エグッエグッ


エレン「ど、どうしよう………俺、料理はあんまりうまくできねえ………チーハンが、チーハンがぁ………」ウルウル

アニ「……………」ズーン

ミカサ「私は肉を削ぐのは得意だけど…………今回は、役に立てない………アルミン、一緒に組んで。私を助けてほしい」ウルウル

アルミン「ッう、うーん………僕も料理は得意な方じゃないんだけど………(食べられる野草とか見極めるのはそこそこ得意なんだけどな)」アセアセ

エレン「チーハンってどうやって作るんだ? いや、チーズ乗っけるのは分かるけど、ソースとか何が入ってるんだ? 黒っぽいから、胡椒か?」アセアセ

アニ「は?」アゼン

ミカサ「正直言って、捏ねて焼くってくらいしか知らない………玉ねぎが入ってる?」オドオド

アニ「い、いや、それはそうだけど」アセアセ

アルミン「ま、まぁまぁ、それは明日にでも本屋に行って調べてみようよ。アニも一緒に行こう? 君はエレンと組むんでしょ?」


アニ「…………まぁ、そうだけど。その………」ウツムキ


エレン「? あ、アニ? どうした………がっかりして落ち込むのは分かるけど、このままじゃ俺達、ろくなものが食えないぞ?」

ミカサ「アニ? 大丈夫、マズいものを食べる時も一緒」

アニ「いや、その。勘違いしないでほしいんだけど…………」

アルミン「え? 何が?」


アニ「私ががっかりしてたのは、ライナーの美味しい料理が食べられないっていう点だけだよ」

エレン「えっ?」

アニ「ライナー以上においしく料理を作れるやつは、この場にいないでしょ? 別に、私が料理できないなんて言ったつもりはないよ?」

ミカサ「!!!」ガタッ

アルミン「アニ! 君は、チーハンの作り方を知ってるのかい!?」ガタタッ


 ザワッ!?

 オ、オイ、キイタカ………アニ、チーハンノツクリカタシッテルノカ!?


エレン「あ、アニ…………じゃ、じゃあ、おまえ」ウルウル



アニ「…………別に作れるよ、チーハンくらい」プイッ



エレン「ッ!!! あ、アニィイイイイイイッ!! うおおおおおおおっ!!!」ダキッ

アニ「っあっ!? ちょ、ちょっと/////」ギュウウッ


アニ「な、なに、抱きついて、ちょ、ちょっと………////」カァァッ

エレン「ありがとうな!! こ、これで俺は、後半年は戦えるッ!!」キラキラ

アニ「お、大げさな…………べ、別に作れるってだけで、その………美味しいとは、限らないよ?////」プイッ

エレン「そんなことねえって! 絶対おいしい!!」キラキラ

アニ「ら、ライナーとは、その、比べ物にならないだろうけど?////」プイッ

エレン「何言ってんだ!! 俺、アニの料理、一度食べてみたいと思ってたんだ!!」キラキラ

アニ「な、なに調子いいこと、言って………/////」カァァッ

エレン「それに、お前と『二人っきり』で料理するのって、考えてみりゃすっげえ楽しいんじゃないかって思うんだ!!」キラキラ

アニ「ッ~~~~~~~//////」ボンッ


アルミン(なごむねー、この二人は)ホワホワ

ミカサ(そうね)ホワホワ

アルミン(ナチュラルに口説いてるもんね、エレンは)ポワポワ

ミカサ(それもエレンのいいところ)ポワポワ


エレン「よし、明日は休みだし、一緒に買い出し行こうぜ!! 俺も手伝うからな!!」ニコニコ

アニ「ッ、も、もう…………このバカは、本当、これだから………////」ゴニョゴニョ

エレン「わはははーーーーー!! やったぜ、アニの手料理が食えるーーーっ!! チーハァァァアアン!!」グルングルン

アニ「ちょ、ちょっと、い、いい加減に、離してよ………人が、見てる………////」カァァッ

エレン「え…………あ」ハッ


 ヒューッ! ミセツケテクレルジャネーカ!!
 アニー、ツクリカタシッテルナラ、アトデアタシタチニモオシエテネー
 『ダンナサマ』ノツギデイイカラサー、クスクス


アニ「//////」マッカ

エレン「//////」マッカ



……
………


………
……


~深夜・女子寮 【肉の日】まで後二日~


アニ(……………)ポワポワ

---------------------------------------------------------------------------

エレン『そ、それじゃ、明日の10時に、区内の広場に集合な………////』テレテレ

アニ『う、うん…………////』テレテレ

アルミン『………』ニヨニヨ

ミカサ『………』ホッコリ

---------------------------------------------------------------------------

アニ「明日はデートか…………」ポツリ

アニ「…………」

アニ「…………////」テレテレ

アニ(こ、こんなこともあろうかと、【巨人の大陸】にいた頃、料理の勉強しておいて良かった………)


アニ(半年前にライナーからチーハンの作り方も聞いておいたし………ブラウンソースの概念も知ってる)

アニ(ハンバーグも何回か作ったことはあるし………うん、問題ないね)コクコク

アニ(美味しく作れるかな…………頑張ろう。『ジャーマンステーキ』を少しアレンジすれば、きっとエレンも気に入ってくれる………)ウンウン

アニ(明日、何着てこうかな………たまには、ス、スカートとか、履いてみようかな////)ドキドキ

アニ(か、髪下してみようかな………似合うって言ってくれるかな………////)ドキドキ

アニ(お化粧も頑張って覚えたし。うん、大丈夫、頑張れる。やれる。私はやれる………)スーハースーハー


アニ(明日、楽しみ、だな、ぁ…………)ウトウト


アニ(………………zzzz)スースー




……
………

※うむ。またなんだ。すまない。明日続きを書きます。

 休日の買い出し場面まで書こうとすると時間が足りませんでした。殺さないでください。

 なお今回のタイトルはエレン「ジャーマンステーキ?」です。

 こっちが埋まってしまったら、次スレで続き書いていきますね。

 ハンバーグじゃねえじゃん、と思った方、調べてみるとスゲー美味そうなのが出てくるはずなので食欲に注意。

 あと>>920-921ですが、余裕あったらそっちも書きます。

 あ、それと>>927の洞察力は異常。なんで黒子だって一発でわかったしwwwww

 黒子に恨みはないけど、いじめられるの見てるとその、興奮するので……。

これを貼るべきだと判断した

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4339033.jpg


>>1です。

 >>961 ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!

 神ィイイイイイイイイイッ!!!

 ふぅ…………。

 あ、次スレ立てましたので、埋まってしまったらこちらへどうぞ。

 【番外編】エレン「ジュマンジ……?」【4スレ目】 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373861320/)

 じきにエレン「ジャーマンステーキ?」を投下していきます。もうちょっとお待ちください。


※ゆっくり行きます!

………
……



~元トロスト区内・広場 【肉の日】・前日~


 ワイワイ、ガヤガヤ………


エレン「……………」ソワソワ

エレン(まだかな………もうすぐ待ち合わせの時間だよな)チラチラ

アニ「はっ、はっ………! い、いた! エレーーーーン!!」フリフリ

エレン「おっ、おう!? ア、アニか?」クルッ


アニ「ご、ごめん、遅れちゃった?」ハァハァ


エレン「いや、時間ぴったりだと思……………!?」


アニ「…………ん? どうかした?」フワッ

エレン「ッ…………!!!」


 まずエレンの目を虜にしたのは、いつもはうなじの上で纏まっていた彼女の金色の髪だ。

 今日はストレートに下されていて、よくよく見れば、耳の横で小さな三つ編みが何本も揺れている。

 走ってきたのだろうか、アニが息を乱して肩を上下させる度に、金糸のような髪がふわふわと柔らかそうに靡く。

 いつもの凛とした美貌がやや柔らかくなっている。どこか幼げで年相応な可愛らしさを醸し出したアニの姿に、エレンの思考は完全に停止していた。


エレン「……………」ボーゼン

アニ「ね、ねぇってば………」アセアセ


 次に目が向いたのは、白いレースやフリルのあしらわれた、薄手のトップス。

 パーカーの上に訓練服を羽織ったいつもの姿からは想像もできないほど、彼女の大きな胸を魅力的に縁取っているのが分かる。

 そこから爽やかな青色のタイトスカートに目が移り、すぐに更にその下へと、エレンの視点はめまぐるしく移り変わっていく。

 惜しげもなくさらされた真っ白い太ももから足首までのラインが実に艶めかしく、エレンの鈍い男心ですら、容易に揺さぶるほどの破壊力を持っていた。


エレン「…………」ジーッ

アニ「な、なに? じろじろ見て、さ………言いたいことがあるなら、言えば?」モジモジ


 少し不満そうにエレンを見上げるアニの顔に視線を向ければ、うっすらと化粧をしているのが分かる。

 瑞々しい唇は、指で触れればぷるぷると震えそうなほどに光沢を放っており、嫌でもエレンの視線を釘付けにした。


エレン「―――――ッ」ゴクリ

アニ「……………」シュン


 アニの感情が不満から不安に変わり、所在なげに俯いた途端、彼女の髪が揺れて、ふわりと香水の匂いがエレンの鼻腔をくすぐる。

 そうしてそれら全ての情報がエレンの大したことのない脳味噌の中で処理されると、エレンの口は総合的な結論を、呼吸をするかのような自然さで言葉にしていた。


エレン「……………なに、このお姫様」ボソッ


アニ「ッ~~~~~!?!?!? な、な、なな/////」カァァッ


エレン「綺麗、だ………」ポケーッ

アニ「や、やめっ………/////」マッカッカ

エレン「天使か………?」ポケケーッ

アニ「ちょ、い、いい加減にしなよっ!?」ポカッ

エレン「あいてっ!?」

アニ「も、もう、もうっ!! そ、そういうこと、い、言うなっ………////」カアアッ

エレン「わ、悪い。マジで、その………見惚れてた。すっげえ、可愛いなって、そう思って………」テレテレ

アニ「!! そ、そう。あ、ありがと………(やった!! やった!!)」グッ

エレン(やっぱ肌真っ白だな………い、いかん。太腿に目が………)チラッチラッ

アニ(可愛いって言ってくれた! 可愛いって言ってくれた!!)ヤッタ、ヤッタ!

エレン「しかし、髪下したんだな。うん、やっぱりそっちも似合うと思うぞ」ウンウン

アニ「そ、そう?」テレテレ



エレン「ああ、おまえが髪を下したの見るのも、久々だし、なんか懐かし―――――!?」ハッ

アニ「え? あんたの前で髪を下したことってあった? えっと…………!?」ハッ


エレン「――――あ」

アニ「――――あ」


 モヤヤヤーン

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 ~アニ、らいおんはーと(回想中)~

アニ『ふっ、ン、ふあっ、やぁん…………か、髪に、顔、うずめないで、よぉ………』ズッチュズッチュ

エレン『イヤ、か? アニのっ、髪っ、さらさらして、て………気持ちいいし、甘くていい匂いがするから、こうして、たい…………』サワサワ

アニ『ば、ばかぁ、えっちぃ…………ふあっ、あ、ああっ、ンああッ!』グッチュグッチュ

エレン『髪下すと、随分印象変わるよな、アニ…………その、こっちも、可愛いと思うぞ////』カァアッ

アニ『ッ!? か、わいく、なんっ、かぁあっ!? ふ、ぁっ、あ~~~~~~~~~~~~ッ////』ビクンッ

 イチャイチャ、ラブラブ

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エレン「―――――//////(あ、あの時だ///)」ボンッ

アニ「ッ~~~~~~~~/////(あの時だった///)」ボンッ


エレン「あ、いや、その、あー………そ、そう! スカート履いたのか? あんまり見慣れない格好だけど………うん。アニに似合ってるよ。凄く、綺麗だ////」カァァッ

アニ「あ、あああ、あ、ありがと………////」カァァッ

エレン(アニ、顔真っ赤だ………あの時のこと、思い出してるのかな/////)チラチラ

アニ(エレン、顔真っ赤だな…………ああああああの時のこと、やっぱり思い出してるんだろうな/////)ウツムキ

エレン「え、えっと、ゴ、ゴホン…………そ、それじゃ、行こうぜ?」クルッ

アニ「ッ! あ、ま、待って………その」ギュッ

エレン「あ、アニ…………?(服掴まれた)」ドキドキ

アニ「手、つないでよ/////」ウワメヅカイ

エレン「えっ………////」カァァッ

アニ「…………ッ、いいでしょ? 今日は、その………二人きり、なんだし////」カァァッ

エレン「ッ、そそそ、そうだな!! うん、手、繋ごうぜ////」テレテレ


 ギュッ


エレン「あっ」ギュッ

アニ「あっ」ギュッ


エレン「…………」ドキドキ

アニ「…………」ドキドキ


エレン(アニの手、ちっこくて柔らかいな………あ、爪が綺麗だ)ドキドキ

アニ(やっぱり、エレンの手おっきいな……男の人の手って感じがする)ドキドキ

エレン(手、冷たいな………えっと、心の温かい人は、手が冷たいとか、言うんだっけ?)ドキドキ

アニ(ちょっと汗ばんでて熱い………けど、なんだろう。嫌じゃない………)ドキドキ


エレン「――――ハッ!」メトメガアウー

アニ「――――ハッ!」シュンカーン

エレン「/////」プイッ

アニ「/////」プイッ



~物陰~

ミカサ「素晴らしいものを見た」スーキダートーキヅーイター

アルミン「ねぇ、ミカサやめようよ。悪趣味だよぉ………」ヤレヤレ


エレン「い、行こうぜ? 市場に行くんだよな」アセアセ

アニ「う、うん。行こう? ………その、それとね、エレン」ギュッ

エレン「お、おう。なんだ?」


アニ「あんたの格好も、その………カッコいいよ?////」ニコッ


エレン「ッ、あ、ありがと、な………////」テレテレ

エレン(ジャンに頼み込んで服借りてよかった………)ホッ



 余談ではあるがこの日のエレンの格好は、いつもの『破けちゃうだろシャツ』ではない。

 七分丈の白いカッターシャツにベストを着こみ、藍色のリボンタイが首元をしっかりと締めている。

 更にくすんだ色合いのチノパンと革靴を合わせてあり、彼にしては割とおしゃれに気を使った格好であった。



……
………


………
……


~市場~

 ワイワイ、ガヤガヤ………ヤスイヨーヤスイヨー!

エレン「なぁ、アニ。ブロッコリーとかニンジンは付け合せに使うとしても、このパン粉ってどうするんだ?」ガサガサ

アニ「ああ、タマゴとかパン粉をタネに混ぜることで粘着力を上げて、形を整えやすくするんだよ」

エレン「へぇー。これもハンバーグの中に入れるのか!」シラナカッタ

アニ「『普通』なら、ね」

エレン「えっ?」キョトン

アニ「明日作るのは、ジャーマンステーキさ。ちょっと使い方が違うよ」

エレン「ジャーマンステーキ?」

アニ「うん。今回はそれを作ってみようと思うんだ」

エレン「でもステーキ? ハンバーグじゃないのか?」

アニ「出来てからのお楽しみってやつだよ」フフン

エレン「そっか。分かった。楽しみにしてるからな!!」ヘヘッ


エレン「しかし…………その、なんだ」モジモジ

アニ「う、うん。多分、同じこと考えてるよね…………」チラッ


ジャン「おー、まるこ、こっちのやさいのほうがやすいんじゃないかー?(棒)」チラッチラッ

マルコ「ああ、そうだねー、じゃん。こっちのほうがやすいなー(棒)」チラッチラッ

ミーナ「…………(濡れるッ!)」フヘヘヘッ

ハンナ「…………」ニヨニヨ

ミカサ「<●> <●>」ジーッ

アルミン「だ、だから、やめようってばぁ、ミカサぁ………」アセアセ


エレン「この市場、同期多すぎィッ!!」ガーン!!

アニ(見られてる見られてる滅茶苦茶見られてる………////)カァァッ


ジャン(へへへ、いきなり昨日服を貸してくれって言うから、何事かと思えば、やっぱりこういうことかよ………)クックック

マルコ(悪趣味だよ、ジャン。まぁ、どっちみち市場には買い出しに行く予定はあったけどね)ハハ

ミーナ(いいぞッ! そこで押し倒せッ!! 衆目の中でファックしろ!! ナニを出せ! 屹立させろ!! しっかりと咥え込め!! ハリーハリーハリーハリー!!)コイヤァアアアッ

ハンナ(あんな可愛いアニ、初めて見た………ふふっ、顔真っ赤にして手をつないじゃって………)クスクス

ミカサ(脳内エレンフォルダに収めるべき一枚絵だ………)ジィーッ

アルミン(もうどうにでもしてよ………あーあ、エレンもアニも、真っ赤だよ。でも………それでも手を離さないんだね、二人共)ドッチモカワイイナ


エレン「ッ/////」カァァァッ

 ギュッ

アニ「………////」カァァッ

 ギュッ

※とりあえずここまで。少し休憩しまっす。

 どうにもここんところ眠くて仕方ないです。すいません。


アニ「か、帰ろう/// ………も、もう食材は、買い揃えたんだしっ///」テクテク

エレン「あ、ちょ、ちょっと待ってくれ、アニ」

アニ「え?」

エレン「その、折角のデートなんだし………メシでも、食ってかないか?」ポリポリ

アニ「っ!!」パァァッ

アニ(え、あ、う………で、デートだって、認識してくれてたんだ。うん、うん、そうだよね。格好も、なんか今日はおしゃれだし)

アニ「あ、あんたが、行きたいなら………別に、いいけど?」フイッ

エレン「! そうか! それじゃ、こっちだ!」テクテク

アニ「あ、ちょ、ちょっと、引っ張らな――――」


 ホラ、ハヤクハヤク!
 マ、マチナッテバ、エレン! ヒッパラナイデッテ!!
 イチャイチャ、ラブラブ


ジャン「おーおーおー、初々しいねえ。見せつけてくれるねえ(オレもいつかミカサと………///)」ヒューウ

ミカサ「む………この人ごみじゃ、追跡は難しそう」ションボリ

ジャン「!?!!?! ミ、ミカサ!?/////」ドキッ


ジャン「!?!!?! ミ、ミカサ!?/////」ドキッ

ミカサ「む、貴方はジャン? それに――――マルコも。ああ、成程」

マルコ「やぁ、ミカサ。奇遇だね」

ジャン「あ、ああ。おまえも食材を――――」




ミカサ「二人もデートね? 幸せそうで何より」ニコリ



ジャン「」←受け(ミカサフィルター)

マルコ「」←攻め(ミカサフィルター)


アルミン(ミカサ………まだ勘違いを………恋敵とは言え不憫だよ、ジャン………)


 ※詳細は1スレ目の771あたりを参照のこと


ハンナ「えっ、や、やだ//// あの二人ってそういう関係だったの?」キャーッ

ミーナ「お、おのれジャン! 私と同じ雌豚ならまだしも、雄豚なんぞにntr展開を………やだそれ興奮するぷぎゃああああああ!!」ブヘェ

マルコ「てめえ黙ってないとマジで刻んでバラ肉にして一巻の終わりにするぞ?」ビキッピキィッ

ミーナ「ひぃ、や、やめて! スイマセン嘘ですやめないで!? 私に乱暴する気なんですね、ご主人様! こんな衆人環視の中、エロいことをするつもりなんですね!! 抱いて!!」ババッ!!

ジャン「!?! こ、こいつ服を脱ぎやがった!!?」ブッフーーーッ!?

マルコ「!!? こ、この雌豚がッ!! 死に晒せ色ボケがぁああああああっ!!!」ビシィッ

ミーナ「ぶへえええええっ!? だ、駄目ですよぉ、ご主人様ぁ………最近、お預けばっかりで、もうこの程度じゃ満足できないんですぅうううぶひいいいいいっ!!」ガバァッ

マルコ「う、うわあああああああああああああッ!?」ギャーーーッ

ミカサ「!? こ、これがうわさに聞くsyurabaとnetorareというもの………//////」ドキドキ

アルミン「違うから! 絶対違うから!! ミーナ服着て!! 駐屯兵来ちゃうからァァアアアアアッ!!」


 ギャーーブオーーーギャーーーーッ!!
 イヤーーーッオカサレルゥーーーーッ!?
 コッチコナイデェエエエエエエエッ!!


……
………


………
……


~昼食時 元トロスト区内・飲食店~


 カランカラーン……

エレン「ここの魚料理が、美味しいんだってさ」

アニ「ふぅん……明日はお肉だし、丁度いいかもね」


 ギャーーーーッ!? ウ、ウワァ、ミーナノゼンシンガミドリイロニ……
 マーラサマダ!! マーラサマガゴコウリンナサレタ!!
 ワタシミーナ、コンゴトモヨロシク……ワタシ、ゴシュジンサマ、マルカジリ
 イヤーーーーッ!?


エレン「? なんか外が騒がしいな」

アニ「放っておきなよ。どうせろくでもない連中さ」

エレン「それもそうだな………何食べる?」

アニ「うーん、そうだね………」


 ゴチューモンハオキマリデスカーッ


アニ「私、この白身魚のワイン蒸しで。飲み物は……紅茶を」

エレン「俺は白身魚のムニエルにしようかな。俺も同じものを」


 カシコマリマシターッ


アニ「ふーん………結構いい雰囲気のお店だね」

エレン「うん。そうだな」

アニ「その、わざわざ私のために、調べてくれたの?」モジモジ

エレン「えっ…………お、おう」プイッ

アニ「そっか。ありがとね」ニコッ

エレン「ああ………どういたしまして(やっべえ俺の彼女超かわいいんですけど///)」ドキドキ


アニ「~~~~♪ ~~~~♪」ニコニコ

エレン(むぅ、でもなんかやり込められたようで悔しいな)

エレン「(! そうだ)………アニも、凄く可愛らしい格好してきたよな。それは、ひょっとして俺のために?」ニヤッ

アニ「ぁ……………ッ、う、うん、そう、だよ………や、やっぱり、ヘンかな?」モジモジ

エレン「!! い、いや、そんなことねえよ! すっげえ、可愛い!!」ガタッ

アニ「ん………ありがと」ニコリ

エレン(あ、だめだ。勝てねえ)ガックリ


 オマタセシマシタァーーー


アニ「あ、早速来たね。食べようか」

エレン「ああ。おお、うまそうだな」


 イッタダキマース


アニ「ん………うん、美味しいよ、このワイン蒸し」モグモグ

エレン「こっちのムニエルもイケるぞ? クリームソースかかってて」ムグムグ


アニ「うん………! あ、そうだ、一口交換しない?」

エレン「あ、いいなそれ。俺もそっちの一口食べてみたいし………アニ? 皿を遠ざけられたら、よそえないんだが」


アニ「はい、あ、ぁあ、あーん………////」プルプル


エレン「!!!??」ガタッ


アニ(前にサシャがやってた時から、ちょっと憧れてたんだよね)ドキドキ

アニ(け、けど、これ、予想以上に………////)プルプル


 ヒソヒソ……ヒソヒソ……
 アラ、カワイイカップルネ
 カオマッカニシチャッテ、ウフフ、ウイウイシイワァ
 セノビシタイオトシゴロダモンネ クスクス

アニ(は、はずかしい………/////)プルプルプルプル

エレン「あ、あぅ………////」カァァッ

エレン(こ、これって、前にライナーとサシャがやってたヤツ、だよな………ア、アニも、やりたかったのか)ドキドキ


アニ「は、早く、エレン………そ、その、恥ずかしい、から………////」プルプル

エレン(は、恥ずかしいなら、やらなきゃ、いいのに////)

エレン「あ、あ、あぁーーー………」

アニ「あ、ぁーん………」

 パクッ

エレン「…………////」モグモグ

アニ「…………//// ど、どう?」ドキドキ

エレン「な、なんか、恥ずかしいやらこそばゆいやら、ドキドキするやらで、どうにも味がわかんねぇけど…………うん、凄く嬉しいぞ////」ニカッ

アニ「!! そ、そっか………え、えっと、今度は、あ、あー」アー

エレン「あ、アニ!? な、何を………」

アニ「こ、今度は、あんたが私に食べさせる番だろ//// あ、ぁー……」モジモジ

 ヒソヒソ……ヒソヒソ……
 アラアラ、セッキョクテキネ
 ウフフ、ワカイッテイイワネェー
 ホラッ、オトコノコデショ! コンジョウミセナサイッ!!

エレン(ッ~~~~~!? が、外野が、好きかっていうなよな!!/////)マッカ


アニ「ほ、ほら、エレン。はやく………ぁーっ」アーン

エレン(なんか雛鳥に餌をやってるような気分だ)ドキドキ

エレン「あ、あーん………」スッ

アニ「ぱくっ」


 オォォーーーーーッ


エレン(!! 外野がマジでうるせえええええええ!! 注目しすぎだろ、黙って食ってろよ/////)ムキーッ

アニ「ん………」モグモグ

エレン「ど、どう、かな。アニ、その………」ドキドキ

アニ「…………うん、あんたの言うとおりだ」

エレン「えっ?」


アニ「――――幸せいっぱいで、嬉しくて、恥ずかしくて………味なんか、よくわかんないね////」アハハッ


エレン「」キュンッ


エレン(あ、やべぇ…………)ドキドキ


アニ「? どうしたの、エレン?」ニコッ

エレン「い、いや、なんでもないよ………た、食べようぜ?」アセアセ

アニ「そうだね。冷めたら元も子もないし」カチャッ


エレン(…………今のアニの笑った顔、可愛すぎて…………)ドキドキ

エレン(なんか、すげえ、ムラッときた………)ドキドキ



アニ「~~~♪ ~~~~♪」モグモグ

エレン(…………)ドキドキ



エレン(あと二年半、か………俺、我慢しきれるかな………)ドキドキ



……
………


………
……


~夕方・訓練兵団 宿舎前~


 テクテク………ピタッ

エレン「………着いた、な」

アニ「うん。着いちゃった、ね」


エレン「…………」チラチラ

アニ「…………」


エレン「あ、えっと、その、あ、明日は、その、よろしく頼むな!!」

アニ「うん」

エレン「お、俺、すげえ、楽しみに、してるから、さ、な? アニの、手料理」

アニ「期待してくれていいけど、あんまり過度な期待はね………」フフッ

エレン(ち、違うだろ、俺。こんな話がしたいわけじゃないだろ!!)ドキドキ


エレン「えっと、その………」

アニ「…………うん」

エレン「そ、その、今日、は………凄く、楽しかった。普段とは違うアニが、いっぱい見れたし………」アセアセ

アニ「…………うん」

エレン「服も可愛くて、見惚れちまって………同期の連中に見られて、ちょっと気恥ずかしかったけど、だけど、嬉しくって……」アセアセ


エレン(だ、だから、違うだろ俺! こ、こういうことじゃなくて、えっと、もっと自然な流れで、えっと………)バックンバックン


エレン「だ、だからその、また、今度の休みにでも、一緒に、行きたいって、そう思って………えっと」アセアセ

アニ「………ふぅ。仕方ないね、エレンは」スッ

エレン「え、アニ?」


 腕を伸ばせば触れられる距離が、顔を突き合わせるような距離に変わり、


アニ「…………」ギュッ

エレン「あ――――――んっ!?」


 アニはエレンに抱きついて、そっと彼の唇に、己の唇を重ねた。



アニ「…………」チュウウッ

エレン「…………!!」チュウッ


 スッ


アニ「私も、楽しかった。エレンもお洒落だったし、手をつないで歩いたり、一緒に昼を食べたり、アクセサリーを見たり………」

エレン「あ、う、ぁ………」

アニ「私も皆に見られたのは恥ずかしかったよ。あーんも、結構恥ずかしかったね。でも、エレンが受け入れてくれて、本当にうれしかった」クスッ

エレン「あ、お、おう、そりゃ、なによりで………」ポリポリ

アニ「だけど―――――今日の最後は、少しいただけないかな」スッ

エレン「え………?」



 そしてアニはゆっくりとエレンの顔を引き寄せて、その耳元で囁いた。



アニ「――――次は、あんたからしてね………?」クスッ

エレン「ッ~~~~~~~!!!!」ドキンッ



 その微笑む横顔が赤く見えたのは、きっと夕日に照らされていたためだけではなく。

 彼女の美貌がより際立って美しく見えたのは、きっと錯覚などではなく。


アニ「じゃ、じゃあ。また明日ね!!」クルッ

エレン「あ、アニ、待って――――」


 必死に手を伸ばすも、それは既に遅く――――。


 タッタッタッタ………ガチャ、バタン



 愛しの彼女は、するりと女子寮の中へと姿を消していった。




エレン「…………」


エレン「…………/////」ボンッ


エレン「~~~~~~~~ッ!!!!!!?!?!!?」ジタバタジタバタ



 後に残ったのは、地面に体を投げ出して、もがく一人の男だけであった。



……
………

※続きは4スレ目で。


4スレ目:【番外編】エレン「ジュマンジ……?」【4スレ目】 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373861320/)


 ここまで読んでくれてありがとうございました!


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月27日 (水) 11:23:11   ID: b-x2pR1K

時折出てくるHELLSINGやドリフターズネタがツボにはまってとても面白いwww

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