【安価&コンマ】あかり「艦娘?」扶桑「その12」【ゆるゆり×艦これ】 (1000)

このスレは
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」夕立「その11っぽい」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」夕立「その11っぽい」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432041097/)
の続きとなっております。

オリ設定、キャラ崩壊、百合注意

※1スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1407/14074/1407415762.html)

※2スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」叢雲「その2」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」 叢雲「その2」 【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1409/14099/1409927222.html)

※3スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」文月「その3~」【ゆるゆり×艦これ】

※4スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」大和「その4」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」大和「その4」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1413/14131/1413122339.html)

※5スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」白雪「その5」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」白雪「その5」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1414/14145/1414511487.html)

※6スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」神通「その6」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」神通「その6」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416746675/)

※7スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」蒼龍「その7」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」蒼龍「その7」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419347598/)

※8スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」熊野「その8ですわ」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」熊野「その8ですわ」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1422/14222/1422282865.html)

※9スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」三日月「その9」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」三日月「その9」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1425/14251/1425128843.html)

※10スレ目
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」天龍「その10」【ゆるゆり×艦これ】
【安価&コンマ】あかり「艦娘?」天龍「その10」【ゆるゆり×艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1428/14282/1428246873.html)

前回までのあらすじ

最終決戦を控えて艦娘の練度を高めたり(あめで)、仲を深めたりしているあかり。
白雪と一線を越えることはなんとか踏みとどまったものの、艦娘のスキンシップは激しさを増していく。
果たしてあかりは夜の最終決戦が発動される前に、パラオ沖での最終決戦を終わらせることができるのか。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435843566

登場人物

赤座あかり

主人公。
提督としての能力は個々に指示を出す程度には高くなった。
徐々に艦娘との仲が爛れて来ていることは自覚しているが、仲良くなった証であると思うようにしている。
実はまんざらでもないのかもしれない。

叢雲(改) 練度 58 好感度 100

あかりが最初に出会った艦娘。
改になった記念に七森中の制服に酷似した服を着ている。
改二になってもマストは手放さないようにしようと考えている。
あかりへの感情:一緒にいると月が綺麗

文月(改) 練度 49 好感度 100

いつも能天気なところがあるがしっかり考えることは考えている艦娘。
マッサージはテクニックではなく心だという自論を持っている。
あかりへの感情:幸せにしてあげたい

大和(改) 練度 99 好感度 100

被帽ブラをやめてちゃんと下着を付けている艦娘。
ケッコンを申し込まれるときのことを想像して、だらしない顔しているところが見られたり見られなかったり。
あかりへの感情:幸せなままでいさせてほしい

白雪 練度 43 好感度 100

いつの間にかエロ担当みたいな立ち位置になっていた艦娘。
一線は越えられずとも、深い仲にはなれたと喜んでいる。
あかりへの感情:今は無理でもいつかはきっと

神通 練度 44 好感度 100

控え目な性格だが芯はしっかりしている艦娘。
昼は那珂、夜は川内が騒ぐので相手をしてやっている苦労人。
あかりへの感情:側で変わっていきたい

蒼龍 練度 48 好感度 100

色々と包容力のある艦娘。
あかりとの仲に不安を持っていたが解消された、と同時に自分の性癖を曝け出すようになった。
あかりへの感情:犬みたいに遠慮なく愛でてほしい

熊野 練度 59 好感度 100

丁寧な言葉づかいをするお嬢様然とした艦娘。
そろそろアドバンテージを喪失してきているが、最初であるということに自信を持っている?
左足にあかりからもらったアンクレットを付けている。
あかりへの感情:愛している

三日月 練度 56 好感度 100

駆逐艦の中でもかなり生真面目な艦娘。
あかりへ強い好意を寄せる艦娘もだいぶ多くなってきて、埋もれないようにどうすべきか検討中。
あかりへの感情:なんでも見せられる相手

天龍 練度 34 好感度 55

姉御肌で気の強い艦娘。
こう見えて一途な想いを秘めている。。
寝るときは着ない派。
あかりへの感情:必ず落としてやる

夕立 練度 38 好感度 65

どことなく犬っぽさを感じさせる艦娘。
他の艦娘が練度最大になり改造されていくので、自分早く改二になりたいと思っている。
あかりへの感情:もっとほめてもらいたい

扶桑(改) 練度 44 好感度 91

大和にちょっと対抗心を持っている艦娘。
ようやくパンツは穿くようになったがあまりしっくりこないらしい
あかりへの感情:見守っていきたい

古鷹 錬度 34 好感度 100

ちょっとお茶目なところがある艦娘。
叢雲との改二後のボディスーツ被りをどうするか考え中。
あかりへの感情:いいところを教えてもっと好きになってもらいたい

金剛 練度 37 好感度 100

英国で生まれた帰国子女な艦娘。
プラネタリウムで映画館の続きをと考えていたが案外盛況していて上手くいかない。
寝るときはもはや透明と言っても過言ではないくらい薄いベビードール。
あかりへの感情:プリーズセイバーニングラブ

那珂 練度 36 好感度 50

自称アイドルな艦娘。
基本的にアイドルになること一筋だったが、心の中のあかりへの気持ちに気がついた。
寝るときは地味なジャージ。
あかりへの感情:恋の2

千歳(航) 練度 24 好感度 68

少し力不足である現状を嘆いている艦娘。
どうやって薬のときの続きをするのか模索中。
あかりへの感情:また一緒に自室のお風呂に

瑞鶴(改) 練度 99 好感度 60

七面鳥ではない艦娘。
お姉ちゃんらしい振る舞いにもそろそろ慣れてきたかも?
あかりへの感情:触ってほしい

千代田(航改二) 練度 61 好感度 100

軽空母になった艦娘。
あかりのことも大事だが千歳のこともしっかりと想っている。
寝るときは普段の服に似た色合いのパジャマ。
あかりへの感情:大事に触ってほしい

足柄(改二) 練度 99 好感度 78

戦闘大好きな艦娘。
改二となり強くなった自分を試したいと思っていて、戦うことが好きなのだと再認した。
あかりへの感情:絶対一番になってやる

名取 練度 99 好感度 43

少し怖がりな艦娘。
自分があまり役に立っていない現状を嘆いていたが、練度が上がったことで自信をつけることができた。
あかりへの感情:お役に立ってみせる

卯月 練度 83 好感度 78

どことなくうさぎっぽい艦娘。
可愛い物好きなのでオスカーのことは気に入っている。
あかりへの感情:なでなでもいいけどぐりぐりもしてほしい

愛宕 練度 26 好感度 23

色々とふわふわした艦娘。
雲龍とどちらが大きいのかいつか確かめようと思っている。
あかりへの感情:マッサージが上手な女の子

球磨 練度 45 好感度 80

どことなくクマっぽくはない艦娘。
雨の日はやる気が出ないので監視の目も緩くなっているかも。
あかりへの感情:もっとみんなみたいに深い仲になりたい

ビスマルク(drei) 練度 99 好感度 70

ドイツから来た艦娘。
雷撃が行えるようになったので、次は本格的な艦載機運用を画策している。
あかりへの感情:提督として認めてあげる

浜風 練度 29 好感度 48

駆逐艦だけどスタイルがいい艦娘。
片目隠しは本人にとってはおしゃれのつもり?。
寝るときは自分の髪の色に似た白い水玉模様のパジャマ。
あかりへの感情:また一緒にどこかへ遊びに行きたい

筑摩 練度 27 好感度 45

笑顔が素敵な艦娘。
酔ったときのことは酔ったときのことだと割り切っている。
あかりへの感情:お酒のときはお酒のときです

大鳳 練度 99 好感度 60

少し運が低めな艦娘。
小さいなりに活かす方法を思案していて、あめを食べたときのことはいいヒントになったかも。
あかりからもらったお守りを胸に下げている。
寝るときは自主訓練に使う運動用のジャージをそのまま着ている。
あかりへの感情:次こそ先に触れてさせる

大鯨 練度 23 好感度 45

お母さんっぽい艦娘。
適度にお母さんらしく適度に子供らしい性格をしている。
寝るときは浴衣に似たタイプのバスローブ。
あかりへの感情:私も水着で過ごしてあげましょうか?

浦風 練度 16 好感度 23

広島弁で喋る艦娘。
徐々にだが自分も不健全寄りになっていくのをどうにかしようとしている。
寝るときはちょっと野暮ったい感じなジャージ。
あかりへの感情:またマッサージしてほしい

明石 練度 31 好感度 13

機械弄りとかが好きな艦娘。
健全なマッサージは彼女の担当である。
あかりへの感情:優しい提督

間宮 好感度 500

鎮守府の甘味担当その1。
新たなお菓子のレシピを探求するために、駄菓子屋などにも足を運んでいる。
あかりへの感情:もっと色んなところをマッサージしてほしい

伊良湖 好感度 600

鎮守府の甘味担当その2。
お医者さんごっこの際には医者と患者どちらを担当するか迷っている。
寝るときは肌が透けるくらいのネグリジェ。
あかりへの感情:お医者さんごっこしたい

北方棲姫 練度 99 好感度 45

人間に敵意を持たない深海棲艦。
たまに妙に攻撃的発言をするものの、基本的に人懐っこい女の子。
『ほっぽ』という名前をあかりから名づけられた
あかりへの感情:ミルクセーキオイシイ

山雲 練度 18 好感度 75

文月よりもさらにのんびりした艦娘。
待望の家庭菜園ができて毎日野菜の世話に忙しい。
あかりへの感情:お野菜できたら一緒に食べよう。

加賀 練度 99 好感度 90

クールな正規空母の艦娘。
最近では笑顔も増えてきた様子。
あかりへの感情:側にいると落ちつく

霧島 練度 99 好感度 26

金剛型の末妹である艦娘。
まんたんのあめの被験者になるなど、艦隊の頭脳を自称するだけあって研究者気質。
あかりへの感情:あめのときはご迷惑を

響 練度 11 好感度 15

暁型2番艦の艦娘。
何事にも動じない達観した性格のようで、実はとても繊細な心を持っている。
あかりへの感情:戦いが終わった後はどうするのか

山城 練度 19 好感度 25

どこか薄幸そうな艦娘。
姉が今まで下着を付けていなかったことに驚愕しつつ、ならもっと触れあっておけばよかったと後悔もしている。
寝るときは普段の服のように袖の長い無地の浴衣。
あかりへの感情:オスカーを連れて来てくれてありがとう。

伊58 練度 22 好感度 28

語尾にでちを付けるときがある艦娘。
魚雷も水着もお利口さんだが本人はどうかは謎である。
あかりへの感情:マッサージを思い出すとむずむずする

吹雪 練度 15 好感度 8

なんとなくあかりに似た雰囲気を持つ艦娘。
ひそかに大和撫子の体現のような扶桑に憧れているが、あまり近づけてはいないかも。
あかりへの感情:モテモテですね

島風 練度 64 好感度 10

とっても早い艦娘。
何ごとにも速さを求めるスピードの世界の住人。
あかりへの感情:出してくれてありがとう

鳳翔 練度 17 好感度 12

あかり鎮守府はじめての軽空母な艦娘。
瑞鶴と加賀の喧嘩を止めるのは大方彼女の役目。。
寝るときはいつもの服に似た薄紅色の浴衣。
あかりへの感情:せめてこの子は守り抜きたい

武蔵 練度 20 好感度 80

ワイルドな格好をしている艦娘。
厳格さを重んじる昔ながら武人気質と、己の内に生まれた欲の板挟みに苦しんでいる?。
あかりへの感情:自分は一線を越えるわけにはいかない

伊168 練度 18 好感度 15

二人目の潜水艦娘。
自前のスマホは軍が料金を払っていることをいいことにゲームなどで課金しまくっている。
あかりへの感情:次は地肌に触れてほしい

酒匂 練度 43 好感度 62

鳴き声が特徴的な艦娘。
能天気そうに見えるが大戦時まともに戦うこともできなかったことへの後悔を抱えている。
あかりへの感情:昔のこともう少し考えてみる

瑞鳳 練度 17 好感度 40

玉子と九九艦爆を愛する艦娘。
艦型を瑞鳳型に変更するよう大本営に上申しているとか。
あかりへの感情:いいにおいがする

谷風 練度 7 好感度 20

江戸っ子気質の艦娘。
江戸に縁はないのに江戸っ子なのは気にしてはいけないことだという。
あかりへの感情:気が合いそうだ

長門(改) 練度 99 好感度 30

かつては帝国海軍の象徴とも呼ばれた艦娘。
練度の上昇がもたらした火照りに負けてしまったことを悔やみ、精神鍛錬をはじめた様子。
あかりへの感情:あめのときのことは忘れてほしい

飛龍 練度 6 好感度 20

蒼龍とよく似た正規空母の艦娘。
早々にマッサージを受けて撃沈してしまった。。
あかりへの感情:弱いところなんでわかるの?

雲龍 練度 6 好感度 10

質素なのにどこか目を引く艦娘。
日がな一日ぼ~っとしていてもまったく苦に思わないタイプ。
あかりへの感情:あまり会話してないのでわからない

舞風 練度 6 好感度 10

ダンスが得意な艦娘。
キレキレのダンスで那珂のライブを盛り上げる、予定。
あかりへの感情:あまり会話をしていないのでわからない

川内(改二) 練度 99 好感度 30

忍者っぽい艦娘。
自由奔放でハチャメチャな性格だが実力は確かである。
あかりへの感情:カワイイヤッター

朝潮 練度 1 好感度 0

実直な性格の艦娘。
勝負は受けて立つが仕掛けるつもりはないらしい。
あかりへの感情:会ったばかりなのでわからない

歳納京子

あかりの幼馴染。同じ日に飛ばされたがあかりよりも半年前にこちらへついて提督をやっていた。
あかりの鎮守府における艦娘との触れ合いについての同人誌を描こうと思った理由は不明。

榛名(改二)

京子がはじめて会った艦娘。
最近ではベタ塗りが上手くなってきた。

赤城

京子艦隊の艦娘。
自給自足しようと料理を勉強中。



京子艦隊の艦娘。
年越し前はクール間の休みに加えて年末特番でアニメが休みになるのでちょっとブルー。

伊19

京子艦隊の艦娘。
潜水空母となったときにどこから艦載機を飛ばすのかは自分でもわからない。

不知火

京子艦隊の艦娘。
表情が変わらないのでわかりづらいものの、可愛いモノ好きである。

龍田

京子艦隊の艦娘。
槍の訓練はそれなりにやっているが必殺技を覚えようとはしていない。

第六駆逐隊

暁型の面々。
京子よりあかりになついているふしがある。

時雨

京子艦隊の艦娘。
ほとんどクリスマスイベントをこなすためにだけ登場したようなもの。

船見結衣

あかりの幼馴染。あかりより一年前に提督になっておりすでにベテランの貫禄がある。
艦隊の全員とケッコンするや否やすぐさま全員の練度をカンストさせたのは、練度を上げるためだという口実のため。

北上(改二)

結衣の初期艦。
ケッコン初夜の思い出(布団の中でキス)は結衣だけでなく、北上にとっても大切な思い出。

大井(改二)

ようやく第二改装された結衣艦隊の艦娘。
ケッコンしてからは結衣と、結衣とケッコン指輪で繋がる北上を感じられると、指輪を握りしめてニヤニヤする姿見られる。

日向(改)

航空戦艦として砲雷撃戦での結衣艦隊の要として働いている。
飲み比べは負け越しているので練習中。

隼鷹(改二)

お酒大好きな艦娘。
ケッコンして低燃費になったはずだが、酒の量は増えたような気がする。

鈴谷(改)

ノリが今風な艦娘。
軽そうに見えて初心なので結衣との仲の進展度は羽黒とどっこい。

羽黒(改二)

日向との二枚看板で砲雷撃戦を支える艦娘。
大人しく控えめな子だが酔っぱらうとすごいかもしれない。

吉川ちなつ

あかりの友達。あかりよりあとにこの世界に来た新米提督。
モフモフの中に手を突っ込むと引きずり込まれるともっぱらの評判。



ちなつの初期艦。
ちなつに見分け用のアクセサリーを買ってもらってご満悦。



電のお姉ちゃん。
電のアクセサリーを羨ましがっているがレディーなので催促はしていないと自分では思いつつ催促している。

榛名

ちなつが2-5でドロップした。
エプロン姿がまぶしいちなつ鎮守府の母。

叢雲

あかりのところよりちょっとだけツン比率の高い艦娘。
ダジャレの練習をしているところを度々目撃されている。

大潮

いつも元気でポジティブな艦娘。
鎮守府内を駆けまわると怒られるので外を走り回っているが、帰りが遅くなると結局怒られる。

荒潮

のんびりとマイペースな艦娘。
どこかへ行った大潮を探しに行くのは荒潮の役目である。

高雄

ちなつ艦隊の艦娘
榛名が鎮守府の母ならば鎮守府の姉として駆逐艦の子の皆と接しようとしている。

雲龍

ちなつ艦隊の艦娘
戦力増強のため、あかり鎮守府で建造されたちなつ鎮守府唯一の正規空母。

杉浦綾乃

生徒会副会長。こちらの世界に飛ばされたのはあかりより前だが戦おうとしていなかった。
引っ込み思案なところは多少改善されつつある。

あきつ丸

綾乃の初期艦
色白を綾乃に羨ましがられているが、本人はちょっと白すぎじゃないかと悩んでいる。

熊野

あかりのところのよりも明確に好意を口にしている艦娘。
こちらは胸の大きさをあまり気にしていない模様。

叢雲

あかりのところのよりもツン比率の低い艦娘。
沸点の低さは綾乃と結衣と同様で、ギャグセンスも準じている。

陸奥

綾乃艦隊の艦娘。
彼女前で火遊びはご法度らしい。

翔鶴

綾乃艦隊の艦娘。
彼女の着任より綾乃鎮守府の食事情は大幅に改善された。

神通

綾乃艦隊の艦娘。
あかりのところのとはまた別の意味で綾乃のことを強く慕っている。

武蔵

綾乃艦隊の艦娘。
綾乃の中に拙くとも確かな指揮官としての素質を見出している。

池田千歳

生徒会役員。こちらへ飛ばされたのはあかりより少し前でそれなりに戦ってきた。
雪風と伊勢の絡みを眼鏡を外して聞くことにより、妄想がより一層捗るようになった。

五月雨(改)

千歳の初期艦
改になって多少はドジさが解消されたが、まだまだなにもないところで転んだりすることがままある。

龍驤(改二)

千歳の艦娘
結局改二になっても胸部装甲は変わらず、はじめて鏡を見た際に倒れ込んだという。

霞(改)

千歳の艦娘
相変わらず手厳しいがそれも千歳のことを思ってのことだということは、本人以外の誰も知るところである。

初春(改二)

千歳の艦娘
改二になって主砲が飛ばなくなったので、なんとか飛ばせないか思索中。

五十鈴(改二)

千歳の艦娘
千歳を含めて小さい艦娘が多い中、お姉さんとしてまとめ役を担っていたが、伊勢が来てくれたので楽になった。

雪風(改)

千歳の艦娘
火力不足に悩む千歳鎮守府の中で、夜戦においてすさまじい火力を誇ることで頼りにされている。

伊勢

千歳の艦娘
妹の日向よりも軽いノリで、千歳のことをすぐに名前で呼びだしたので五月雨達が慌てている。

大室櫻子

生徒会役員。あかりよりもかなり前にこの世界で提督をやっていた。
艦娘達からは呆れられつつも放っておけない妹のように見られている。

鬼怒

櫻子の初期艦
櫻子ははじめ鬼怒のことをおにおこと呼んでいたため、自分でも時々その時の名残を口にしてしまうときがある。

利根

櫻子の艦娘
櫻子とは色んなことで張り合ったり共謀したりしている。

夕張

櫻子の艦娘
櫻子が彼女が撮ったちょっと深夜なアニメを見ようとするのを必死で止めている。

翔鶴

櫻子の艦娘
空母棲姫が来る前は鎮守府の料理当番としてその腕を振るっていた。今でも時々振るっている。

日向

櫻子の艦娘
こちらは改造されておらず航空戦艦にはなっていないがそれでも砲撃戦の要である。

潮(改二)

櫻子の艦娘
身長が伸びて縮んだように見えるが実は大きくなっている。

空母棲姫

櫻子が鹵獲した深海棲艦
潮に変わっておっぱい禁止されているが意味はまだわかっていない。

古谷向日葵

生徒会役員。こちらの世界に来たのはあかりより少し前である。
櫻子の隣にいるのが自分でないことに少し寂しさを覚えたが艦娘達に任せようと思っている。

飛鷹

向日葵の初期艦
カードが実体化しているので元からドレスは持っていない。

比叡

向日葵の艦娘
元気で何ごとにも気合を入れて当たるが空回りすることもしばしば。

瑞鳳

向日葵の艦娘
それなりに料理ができるので向日葵のお手伝いをしている。



向日葵の艦娘
艤装に飼っているカニの数は本人も把握していない。

鳥海

向日葵の艦娘
計算をしてから行動する慎重派。

長門

向日葵の艦娘。
あめを食べてないのでこちらはまだ陥落はしてない模様。

妖精

鎮守府内の雑事や出撃艇の操縦および敵主力艦隊の探索、果ては車の運転までこなす万能な存在。
喋るタイプと喋らないタイプがいるが喋れないタイプはいないらしい。

松本りせ・西垣奈々

生徒会長と理科担当の教師。
遠征に出たあかりの艦娘達に色々と物をあげたりしている。
実は実験の失敗によりこの世界に飛ばされ、元の世界に戻る研究の過程で船霊降霊装置の理論を完成させたある意味全ての元凶。

川内

川内型1番艦の艦娘。
あかりに見つかるまで艦隊に加わるなという謎の任務により、一人外での暮らしを強いられている苦労人?
夜な夜な鎮守府の近くに出没しては艦娘達の安眠妨害に勤しんでいる。

オスカー

あかり鎮守府で飼われている子猫。
かつてビスマルクの艦内で飼われていた猫と同じ毛並みをしているが雌である。

スレの流れ

あかりの一日の行動を安価で以下から選択します。
選択肢に数字が付いている場合は、数字がない安価は↓となります。

出撃
出撃します。メインのストーリーの進行はこちらで。

訓練
訓練します。出撃せずに練度をあげます。

建造
新たな艦娘を建造します。

艦娘との交流
艦娘と交流します。キャラの好感度上昇はこちら(一日に同じ艦娘は選択不可)
好感度が100の艦娘との交流は回数消費なし(一日2キャラまでで、次の日は同キャラとの交流不可)

勉強
勉強します。指揮能力のアップはこちら

執務
執務を行います。安価で色々なイベントが起きます

外出
外出します。あかり一人の場合はランダムイベント、キャラ指定の場合は複数可で好感度上昇イベントが発生します。

アイテムを使う
アイテムを所持している場合使用することができます


上記の行動を朝二回、昼二回行った後夜の行動を選択します

寝る
自発的にはイベントを起こさず寝ます

誰かの部屋へ行く
誰かの部屋へ行きます。好感度上昇イベント(朝昼に交流した艦娘は不可)

執務
執務を行います。昼の執務と同じ

散歩
散歩します。ランダムでイベントが発生します

バー
バーを開きます。3人艦娘を選んで交流します。

出撃について

基本的に出撃するマップ構成、出現する敵はゲームに準じます。
戦闘の判定は安価で行います。計算式は

受け手側の回避‐攻撃側の命中を回避値とし

回避値以下なら回避、回避値*1.5以下なら命中 それ以上でクリティカルとします
回避値20の判定は

0~20 回避 21~30 命中 それ以上 クリティカル

となります。

艦娘の命中は初期値0から練度の上昇に伴い上がっていきます。

また大破した艦がいる場合は即撤退となります。

深海棲艦のステータスは
http://susumekankore.doorblog.jp/archives/37705773.html

ダメージ計算は
http://kancollecalc.web.fc2.com/damage.html

艦娘のステータスは
http://wikiwiki.jp/kancolle/

上記のサイトを参考にさせていただいております。

訓練について

訓練では演習か艦隊内での訓練を選択します。
演習では他の提督と演習を行います。
勝ち負けに関わらず旗艦 3 その他 2、MVPでそれに+1練度が上昇します。

艦隊内での訓練は
安価で成功判定をし遠征組、入渠組以外の全艦娘の練度が失敗 0 成功 1 大成功 2上昇します。

建造について

艦娘の建造はカードの背景の色をコンマで判定します

1~40 青
41~60 銀
60~80 金
81~98 虹
ぞろ目 自由

ぞろ目の場合はメンタルモデル以外のすべての艦娘が建造できます。


指揮能力について

勉強をすることによってあかりの指揮能力が上がります
艦種ごとに分かれていて、その艦種の指揮能力の分回避、命中に補正がかかります

現在の指揮能力

駆逐艦  10
軽巡洋艦 5
重巡洋艦 2
軽空母   4
正規空母 9
戦艦    5
潜水艦   4

遠征について

朝の行動選択前に遠征を行うかどうかを選択します。
出す場合は艦娘六人を選出し、遠征を行います。
遠征中の艦娘はその日交流できません。
帰ってくるのは基本的に次の日の朝です。
前日に遠征を行った艦娘、および秘書艦はその日の遠征に送ることはできません。

遠征を行った艦娘は練度が旗艦が2その他が1上昇します。
またコンマでアイテムを獲得することがあります。

入渠について

出撃で傷ついた艦娘は入渠します。
小破以下は影響ありませんが、小破1回、中破2回、大破3回行動の間交流が不可能になります。
艦種による時間の違いはありません。

現在持っているアイテム

ドイツの国旗
なんの変哲もないドイツの国旗。
ドイツっぽいものを呼び寄せるかもしれない。

月の絵が描かれたカレンダー
そのまま月の絵が描かれたカレンダー。
睦月型は暦や月の名前から船名が取られていると言うが?

ふしぎなあめ
艦娘が食べることで練度が上がるあめ。
位は一番低いので上がる練度も低い。
現在所持数:30

まんたんのふしぎなあめ
艦娘が食べることで練度が上がるあめ。
最高位のあめでこれ一つで練度が最大まで上がる。
現在所持数:39

クッキー
色んな種類があるクッキー。
艦娘と一緒に食べると仲良くなれるかも。
現在所持数:2

最高級チョコ
有名ブランドの最高級チョコ。
艦娘も大満足の一品。
現在所持数:2

王族御用達のケーキ
どこぞの王族も御用達の超最高級のケーキ。
艦娘の心まで甘くするような一品。
現在所持数:2

香水
柑橘系の香水
化粧っ気のない艦娘達だが気になることは気になっているかもしれないので喜ばれるかも。

チョーカー
首輪、ではなく首飾り。
髪飾りと同じく菊花紋章の意匠が施されている。

髪飾り
菊の花を模した髪飾り。
艦首に菊花紋章のない艦娘にとってはある種の憧れである。

最高級ホテルの宿泊券
軍の保有する最高級保養施設のチケット。
大規模作戦成功に多大な貢献をした艦娘などに褒章として利用させているらしい。

高速修復材
修理を高速で終わらせることができるバケツ。
艦娘を入居させる際に使うことで一瞬で修理を終わらせ、交流可能状態にする。
現在所持数:3

強化改造設計図
艤装を一点集中改造して飛躍的の性能あげる改造方が書かれた設計図
艦娘の能力値一つを上限の1.5倍にする。
現在三つ所持しており、一つは耐久力。残り二つは搭載数。

深海棲艦払いのお札
霊験あらたかなお札。
一度だけ海域を無条件でクリアする。
現在所持数:1

書類一式&指輪
ケッコンカッコカリに必要な道具。
現在所持数:51

最後に設定を

艦娘

軍艦の船霊の分霊を妖精が作ったカードに呼び出して実体化させた存在
分霊なので同じ艦が複数存在することもある
実は深海棲艦に対抗するために妖精が呼びだした船霊の和魂。
船霊の荒魂である深海棲艦とは文字通り同一の存在である。

当時の政府が扱いきれなかった船霊降霊装置を、妖精が改良することによって生み出された。

深海棲艦

突如として海に現れて人間を襲い始めた謎の存在
一定の海域に艦隊を展開し通りがかる船などを襲う。
主力艦隊を倒すことでその海域にはしばらく出現しなくなるが、時が経つとまた現れるようになる。
理由は不明だが人間を狙って浮上するので、海軍は人間を提督として彼らをおびきだしている。
倒されることで怨念などに凝り固まった思念が浄化、静かな気持ちになって沈んでいくらしい。

その正体は船霊の荒魂。
かつて人間が和魂、すなわち艦娘を生み出す計画に失敗して生み出してしまった存在。
最新鋭潜水艦ですら及ばない深い海溝の底に沈む社から生み出されていて、それを破壊することによって滅ぼすことができる。

実は奈々が元の世界に戻るための研究をする過程で生み出し、扱いきれないと断じた理論を当時の政府が実現させようとした結果生み出された。

テンプレ終わり
その他登場人物の川内を消し忘れてましたね
次から本編

瑞鶴「空母はもう無力よ、残りの敵が動く前に仕留めてしまいましょう!」

蒼龍「第二次攻撃部隊の発艦にはもうしばらく時間がかかります!」

武蔵「任せろ!」

あかり「武蔵さん!」

↓1 武蔵が狙う敵艦

敵艦隊
    耐久

ヌ級eA  20
ヌ級eB  26
ロ級f   43
ハ級e  40

ヌ級eA クリティカル 131ダメージ 耐久 20→0 撃破


あかり「先に左の空母をお願いします!」

武蔵「むっ、空母から沈めるか? まあそれもいいだろう、撃つぞ!」

ヌ級eA「!!!」

武蔵「ふっ、手負いで私の主砲の直撃を食らえばひとたまりもあるまい」

加賀「手負いでなくとも軽空母程度なら一撃でしょう」

朝潮「あれが大和型の主砲、すごい……」

名取「それに比べたら見劣りしますけど、私だってやりますよ!」

↓1 名取が狙う敵艦

敵艦隊
    耐久

ヌ級eB  26
ロ級f   43
ハ級e  40


ハ級e クリティカル 33ダメージ 耐久 40→7 大破


あかり「ハ級を狙ってください!」

名取「了解っ!」

ハ級「!!!」

蒼龍「ハ級は、大破している様子ですが健在です!」

名取「うぅ、一撃仕留めきれないなんて。練度最大なのに……」

瑞鶴「改造してないんだからしょうがないわよ」

あかり「ごめんなさい名取さん、改造くらいはやってから出ればよかったですよぉ」

名取「いいんです、改造前の性能が低い私が悪いんですよ。武蔵さん達だって改造されてないのに活躍していらっしゃいます」

武蔵「さすがに私、大和型と比べるのはどうかと思うぞ?」

蒼龍「あまり自分を卑下しないでください名取さん」

ロ級f「!」

朝潮「っ! 駆逐のフラグシップに動きあり! 来ますよ!」

↓1 ロ級fが狙う艦娘

あかり艦隊
    耐久
瑞鶴  75
蒼龍  50
加賀  71
名取  26
北方  500
武蔵  94

北方棲姫 命中 55ダメージ 耐久 500→445


北方棲姫「ナトリ、ゲンキダセ。ワタシハカイゾウスラデキナイ」

名取「ほっぽちゃん……」

ロ級f「!」

あかり「ほっぽちゃんそっちにロ級の砲撃が!」

北方棲姫「ン?」ドカン

朝潮「当たってしまった!? 大丈夫なの!?」

北方棲姫「カイスイショッパイ」

あかり「よかった、いつも通りほとんど無傷だ」

朝潮「ええ~、なんなんですかあの子? 駆逐艦とはいえフラグシップの砲撃が命中してるのに」

瑞鶴「この子は色々と規格外なのよ」

北方棲姫「オカエシ!」

↓1 北方棲姫が狙う敵艦

敵艦隊
    耐久
ヌ級eB  26
ロ級f   43
ハ級e   7

ロ級f クリティカル 167ダメージ 耐久 43→0 撃破


北方棲姫「アカリ!」

あかり「お返ししよう! ロ級にお願い!」

北方棲姫「シズメ!」ズドン

朝潮「ひゃあっ!」ダキッ

あかり「わっと」

ロ級f「!!!」

北方棲姫「コレデヨシ」

加賀「相変わらずその口径で出していい音量ではない砲声を響かせてくれますね」

朝潮「あ、あの子とだけは勝負しないようにします」

あかり「戦闘ではすごく強いけど怖い子じゃないから安心してね」

瑞鶴「よし、第二次攻撃部隊発艦できるわ! 提督さん!」

↓1 瑞鶴狙う敵艦

敵艦隊
    耐久

ヌ級eB  26
ハ級e   7

ヌ級eB クリティカル 125ダメージ 耐久 26→0 撃破


あかり「残りの空母さんをお願いします!」

瑞鶴「まっ、どっちも死に体なのには変わらないわね。行って!」

ヌ級eB「!!!」

瑞鶴「ふっ、あんたの撃ち漏らしは瑞鶴がきっちりと沈めてあげたわよ?」

加賀「沈みかけの艦一隻を沈めたくらいでいい気にならないでください」

ハ級e「!」

蒼龍「喧嘩はそこまでです! ハ級が撃ってきます!」

↓1 ハ級eが狙う艦娘

あかり艦隊
    耐久
瑞鶴  75
蒼龍  50
加賀  71
名取  26
北方  445
武蔵  94

瑞鶴 回避


瑞鶴「発艦直後ならって思った? お生憎様。そんな苦し紛れの攻撃に当たる瑞鶴じゃないわ!」

名取「すいません、私が沈めそこなったのが」

加賀「当たらなかったのだからとやかく言うことではないわ」

蒼龍「ん、わかった。こちらも第二次攻撃隊発艦可能です」

加賀「私は、まだ時間がかかるみたい。お願いします」

蒼龍「了解です!」

↓1 蒼龍の命中判定

ハ級e クリティカル 96ダメージ 耐久 7→0 撃破


ハ級e「!!!」

蒼龍「よし、このままこの辺りの残存敵戦力の捜索にあたります!」

あかり「頼みました蒼龍さん」

朝潮「すごいですね、あの艦隊相手にほぼ無傷だなんて」

北方棲姫「フクガチョットヤブケタ」

朝潮「あの子も無傷みたいなものですし」

武蔵「私と蒼龍以外はもう練度が最大にまでなっているからな。そうそう負けんさ」

朝潮「そこまでの練度を、子供ながらにやりますね司令官」

あかり「先生のくれたあめのおかげなんだけどね」

朝潮「あめ?」

瑞鶴「あめのことは忘れましょう。瑞鶴達はカードの捜索」

加賀「戦闘ではないけれど、お願いできるかしら?」

妖精(流星)「……」コクリ

↓1 偶数コンマでドロップ

妖精(流星)「……」スッ

加賀「ありがとう、ご苦労さま。提督、ありました」

あかり「どうも。今日は本当に調子がいいですね」

瑞鶴「昨日の分を取り返してるみたいだね」

北方棲姫「コンドハドンナノ?」

あかり「それはあったのお楽しみだね」

↓2 3-3-Eでドロップする艦娘

陽炎「やっと会えた! 陽炎よ、よろしくねっ!」

あかり「陽炎ちゃん。赤座あかりだよぉ、よろしくね」

陽炎「赤座あかり、ちゃん? ここでなにしてるのかな?」

あかり「提督をやってるよぉ」

陽炎「ええっ、この子が司令!?」

朝潮「さっきの私と同じこと言ってますね」

瑞鶴「そしてたぶん大体の艦娘が言ってきたことでもあるわ」

北方棲姫「カゲロウ、ハマカゼトカノオネエチャン」

陽炎「ってこっちには深海棲艦までいる!? なんなのここは!?」

加賀「また説明が必要なようですね」

武蔵「やれやら難儀なことだ」

陽炎「なるほどね、司令は異世界から来た普通の女の子だけど成り行きで司令をやっている」

陽炎「で、この子は一度倒されたときにダメコンで復活して人間への敵意を失った深海棲艦だってことね」

あかり「そういうことだよぉ」

蒼龍「理解が早くて助かります」

陽炎「なんというか、まるで物語の主人公みたい」

あかり「だって実際そうだもん」

陽炎「えっ?」

蒼龍「気にしないでください。本当にときたまによくわからないことを言いだすので」

陽炎「はぁ、なら気にしないことにします」

あかり「うちには陽炎ちゃんの妹もいっぱいいるから寂しくないね」

陽炎「なら姉の威厳が保てるように精進するから、見ててよね司令!」

あかり「うん! ちゃんと見てるからね陽炎ちゃん!」

あかり「朝潮ちゃんに陽炎ちゃん、今日はみんなのお姉ちゃんとよく会う日ですね」

瑞鶴「だったら翔鶴姉とも会えるかな?」

名取「長良ちゃんが来てくれたらうれしいですね」

北方棲姫「ワタシノオネエチャン、ミタイナノ。ニンゲンニハ、コウワンセイキッテヨバレテルケド」

朝潮「さすがに深海棲艦の姉は無理だと思います」

武蔵「で、どうする? 北方棲姫が一応被弾したが」

あかり「どうしよう?」

↓1

1 進撃する
2 撤退する

あかり「ほっぽちゃん、まだいける?」

北方棲姫「イケルー!」

あかり「他のみんなもまだ大丈夫ですか?」

加賀「問題ありません」

瑞鶴「このまま一気に主力艦隊まで突撃よ!」

蒼龍「艦載機まだ十分に残っています」

武蔵「いざとなればこの腕で殴りにいけばいいだけのことだ」

名取「次こそはやってみせますよ」

陽炎「どうやらみんなの士気は最高潮みたいね」

朝潮「進撃なさいますか司令官?」

あかり「そうだね、みんなやる気出し行こう!」

妖精(ひよこ)「それならまたまた羅針盤だよ~」

↓1 コンマ

0~30 I方面 それ以上 F方面

今回はここまでです
次は3-3-Iの戦闘からです

陽炎のやっと会えたって台詞はどういう意味なんでしょうね

開始します

ヲ級f「……」

ヲ級e「……」

ヌ級e「……」

ル級e「……」

ヘ級e「……」

ハ級e「……」

蒼龍「敵艦隊見つけました!」

瑞鶴「正規空母がエリートとフラグシップで一隻ずつ、ちょっと厄介ね」

武蔵「戦艦のエリートもいるか。主力艦隊ではないのか?」

妖精(魔女っ子)「違うね~」

名取「ですが近づいてきてはいるはずです、このまま突破してしまいましょう!」

北方棲姫「トッパスル!」

加賀「提督、陣形の指示を」

あかり「はい!」

↓1 陣形

あかり「敵も空母がいっぱいですし、もう一度輪形陣にします」

瑞鶴「賢明ね。あの数は少し抜かれるかもしれないわ」

武蔵「なに、爆撃の一回や二回どうってことないさ」

名取「私は全力で避けます!」

朝潮「この戦力であればあの編成の敵でも怖くありませんよ」

陽炎「司令のことは任せて存分にやっちゃってください」

瑞鶴「ええ、さあ行くわよ!」



蒼龍「私は敵機の迎撃に専念しますので、その間に三人で攻撃を!」

瑞鶴「わかったわ、頼りにしてるからね蒼龍!」

北方棲姫「オナジシンカイカンサイキデモ、セイノウノチガイガアルトイウコトヲミセテヤレ」

深海艦載機「……!」

↓1~3 開幕爆撃を受ける敵艦

敵艦隊
    耐久
ヲ級f  96
ヲ級e  88
ヌ級e  70
ル級e  90
ヘ級e  52
ハ級e  40

ヲ級f クリティカル 53ダメージ 耐久 96→43 中破
ヲ級e クリティカル 43ダメージ 耐久 88→45 小破
ル級e クリティカル 155ダメージ 耐久 90→0 撃破


ヲ級f「!!」

ヲ級e「!」

ル級e「!!!」

瑞鶴「やっぱり一撃は無理だけど、フラグシップは中破! もう艦載機は使えないわ!」」

加賀「くっ、エリートはまだギリギリで飛行甲板を使えそうです」

北方棲姫「センカンハシズメタ!」

蒼龍「何機かそちらに行きましよ!」

武蔵「問題ない、こちらで落とす!」

陽炎「うわぁ、すごい航空戦ね」

あかり「空が飛行機とたこやきで覆われてるよぉ」

朝潮「場違いなのに一番働いてますねたこやきが」

北方棲姫「ナカナカツカエル!」

蒼龍「中々なんてものじゃありませんけどね」

武蔵「航空戦の戦果は上々だ。二陣の発艦までに敵を間引いておくぞ!」

↓1 武蔵が狙う敵艦

敵艦隊
    耐久
ヲ級f   43
ヲ級e  45
ヌ級e  70
ヘ級e  52
ハ級e  40

ヲ級f 命中 48ダメージ 耐久 43→0 撃破


武蔵「どいつを狙えばいい?」

あかり「えっと、空母のフラグシップを!」

武蔵「既に奴は中破しているが、しかし旗艦のようだからな。沈めておけば士気にも関わるか」

ヲ級f「!」

武蔵「なっ、中破しているのにあの速度か! フラグシップの名は伊達ではないか」

名取「中破して飛行甲板が使えなくなっているからこそ、回避に専念しているのかもしれません」

あかり「ほっぽちゃん、たこやきちゃんをあの空母に!」

北方棲姫「ワカッタ!」ブンッ

深海艦載機「!?」

ヲ級f「!?」

あかり「あっ、えっと、普通にたこやきちゃんに攻撃させるんでよかったんだけど」

武蔵「だが足は止まった!」

ヲ級f「!!!」

あかり「ああっ、たこやきちゃんが!」

深海艦載機「……」

北方棲姫「ブジダッタ」

深海艦載機「……」

武蔵「わ、悪かったよ、しかしこのために投げられたんだからしょうがないだろう?」

ヘ級e「!」

陽炎「軽巡に動きがあります! 気を付けてください!」

↓1 ヘ級eが狙う艦娘

あかり艦隊
    耐久
瑞鶴  75
蒼龍  50
加賀  71
名取  26
北方  445
武蔵  94


名取 命中 6ダメージ 耐久 26→20


瑞鶴「狙いは、名取!」

名取「よけ、きれないっ!」

あかり「名取さん!」

名取「大丈夫、傷は浅いです!」

朝潮「ふぅ、ひやひやしました」

名取「やっぱり、私がこの艦隊の弱点になってしまっていますね……」

蒼龍「そんなことないですよ。名取さんが引きつけてくれているから、私達が安全に発艦準備ができるんです」

あかり「気落とさないでください! 名取さんにはまだ改造だって残っているんです!」

名取「そう、ですね。まだ、これからです!」

↓1 名取が狙う敵艦

敵艦隊
    耐久
ヲ級e  45
ヌ級e  70
ヘ級e  52
ハ級e  40

ヘ級e 命中 7ダメージ 耐久 52→45


あかり「名取さんもお返ししましょう!」

名取「はい! いきます!」

ヘ級e「……」

名取「命中、です。命中しましたけど……」

瑞鶴「あぁ、その、軽巡の真価は雷撃だから、さ」

蒼龍「しょげないでください、名取さん」

名取「一人だけすごく低レベルな戦闘をしている気がします、練度最大なのに……」

陽炎「そんなこと言ってたら私なんて虫の喧嘩みたいなことになっちゃいますよ!」

朝潮「練度最低で、しかも駆逐艦ですからね。今の名取さんにも遠く及びません」

あかり「元気出してください名取さん!」

名取「……はい」

ヌ級e「!」

加賀「ヌ級が艦載機を出してきます、気を付けて!」

↓1 ヌ級eが狙う艦娘

あかり艦隊
    耐久
瑞鶴  75
蒼龍  50
加賀  71
名取  20
北方  445
武蔵  94

蒼龍 回避


蒼龍「迎え撃ちます! 行って、みんな!」

瑞鶴「援護入るわ!」

加賀「こちらも」

北方棲姫「ジャアワタシモ」

武蔵「さすがに過剰戦力すぎたな。一瞬で潰されたぞ」

蒼龍「でも助かりました。第一陣の戦闘機部隊は迎撃時にだいぶ数を減らしてしまっていたので」

名取「はぁ~……」

あかり「な、名取さん、海の上にのの字を書かないでくださいよぉ」

北方棲姫「ナトリニカワッテワタシガアイテシテヤル」

↓1 北方棲姫が狙う敵艦

敵艦隊
    耐久
ヲ級e  45
ヌ級e  70
ヘ級e  45
ハ級e  40

ヌ級e クリティカル 159ダメージ 耐久 70→0 撃破


北方棲姫「ダシタバカリダカラ、イマガチャンス!」

あかり「うん、あの軽空母を狙ってほっぽちゃん!」

北方棲姫「ンッ、ト。クラエ!」

ヌ級e「!!!」

陽炎「うわっ!? 今のあの子が撃った砲!?」

朝潮「すさまじいですね本当に」

北方棲姫「チョットバランスクズレタケド、ダイジョウブダッタ!」

あかり「危なかったねほっぽちゃん」

武蔵「これだけ狭い範囲で駆けまわれば潮の流れも乱れている、足を取られないように注意するんだぞ」

北方棲姫「ウン」

ヲ級e「!」

蒼龍「正規空母が動きます!」

↓1 ヲ級eが狙う艦娘

あかり艦隊
    耐久
瑞鶴  75
蒼龍  50
加賀  71
名取  20
北方  445
武蔵  94

武蔵 回避


武蔵「これだけのデカブツを背負っていれば鈍足だと思ったか? あいにくだな、それくらいは避けられる」

瑞鶴「さっき助言しといて当たってたら立つ瀬ないものね」

武蔵「当たっても支障はないがな」

名取「あぁ、みんな危なげなく戦闘してますよぉ……」

あかり「名取さんだってがんばってますよぉ。あかりちゃんと見てますからね!」

瑞鶴「よし、ようやく準備が整ったのね! なら行くわよ、第二次攻撃部隊発艦!」

↓1 瑞鶴が狙う敵艦

敵艦隊
    耐久
ヲ級e  45
ヘ級e  45
ハ級e  40

ヲ級e クリティカル 111ダメージ 耐久 45→0 撃破


瑞鶴「あいつも今は隙だらけよ、いいよね?」

あかり「はい!」

瑞鶴「そうこなくっちゃ! 目標、敵空母!」

ヲ級e「!!!」

瑞鶴「よしっ! これで空母は全部沈めたわね!」

加賀「残るは軽巡と駆逐のみですがそろそろ」

ハ級e「!」

蒼龍「加賀さんの読み通りですね、来ます!」

↓1 ハ級eが狙う艦娘

あかり艦隊
    耐久
瑞鶴  75
蒼龍  50
加賀  71
名取  20
北方  445
武蔵  94

加賀 回避


あかり「加賀さん!」

加賀「わかっています」サッ

朝潮「最低限の身のこなしで避けますか」

陽炎「さすが一航戦です!」

加賀「これくらい、当然のこと」

瑞鶴「ふんだ。瑞鶴なら頭を傾けるだけで避けられたわよ」

加賀「胸辺りを狙って来た砲弾を頭を傾けるだけで回避できるんですね」

加賀「まあ、あなたの胸ならば頭を動かすのに釣られて動かす程度でも避けられたかもしれませんね」

瑞鶴「なんですって!?」

蒼龍「加賀さん、そっちの喧嘩はこっちを片付けてからです」

加賀「ええ、準備は整っています」

↓1 蒼龍が狙う敵艦 ↓2 加賀狙う残りの敵艦の命中判定

敵艦隊
    耐久
ヘ級e  45
ハ級e  40

ヘ級e 命中 49ダメージ 耐久 45→0 撃破
ハ級e 命中 94ダメージ 耐久 40→0 撃破


あかり「蒼龍さんは軽巡を、加賀さんは駆逐艦を狙ってください!」

蒼龍「了解!」

加賀「了解です。あの駆逐艦、流れに乗ってさらにスピードを」

あかり「名取さん、もう次撃てますか?」

名取「えっ? はい」

あかり「じゃあ、あの駆逐艦の牽制をお願いしますよぉ」

名取「は、はい!」

ヘ級e「!!!」

蒼龍「こっちは仕留めました! そちらは?」

ハ級e「!!!」

加賀「こちらも同じく。ありがとう、助かったわ。正直、あの速さについていける自信はなかった」

名取「そ、そんな、滅相もない、です」

あかり「ほら、ちゃんと名取さんだって役に立ってますから」

武蔵「そうだな。なにも派手に殴り合うことだけが戦いではない。それを支えてくれる人がいるからこそ、安心して殴り合いにいけるというものだ」

朝潮「私もちゃんと見ていました、名取さん」

陽炎「ええ、私も。お疲れ様です」

名取「……今更そんなことを教わってしまうなんて、私も訓練が足りませんね」

瑞鶴「しょうがないわ。目の前であれだけやられて、自分がぱっとしなかったら誰だって落ち込むわよ。瑞鶴が言うのもなんだけどさ」

あかり「でもこうしてちゃんと戦果に繋がることができましたよぉ。さすがです名取さん」

名取「そ、それは、提督がやってくれって言ったからで、私は、その、恥ずかしながら、不貞腐れてて」

あかり「帰ったら改造しちゃいましょうね。そしたら今度こそ活躍できるはずです」

北方棲姫「ワタシホドツヨクハナラナイトオモウケド」

名取「さすがにほっぽちゃんには敵わないよ。だけど、性能優劣が勝敗に直結するわけじゃないんですよ」

武蔵「そうだな。それに、ほっぽは仲間だ」

あかり「そうですよぉ。仲間なんだから強いなら強いだけいいんですよぉ!」

加賀「私の戦果は隊全体の戦果です。あなたも、この隊の一員なのですからね」

瑞鶴「まあ、さっきのは名取のおかげだってのもあるもんね?」

加賀「あなたにも還元されるというのは、少々頭に来ますが」

名取「はぁ、強い仲間に囲まれて幸せだって、そう思うべきだったんですね」

あかり「そうですね。怪我は大丈夫ですか?」

名取「はい、航行にも戦闘にも影響はありませんよ」

あかり「なら、まだ進めますけど」

北方棲姫「ソノマエニカード!」

蒼龍「ぬかりありません。飛ばしておきましたからそろそろ帰ってくることだと思います」

↓1 偶数コンマでドロップ

妖精(艦載機)「……」フルフル

蒼龍「そう、見つからなかったみたいです」

あかり「残念だけど、今日は朝潮ちゃんと陽炎ちゃんにもう会えたし十分だよぉ」

朝潮「これだけの戦力が集まっている艦隊に加わってどれほどの役に立てるのかわかりませんが、私もできることをやっていきます

陽炎「私も早く先輩方の足を引っ張らないくらいに強くなりますので、改めてよろしくお願いします」

蒼龍「先輩だなんて気にしなくていいんですよ」

加賀「ええ。ここの着任順で言っているのなら、この子が先輩なってしまいますので」

瑞鶴「一々とげがあんだから」

あかり「先輩後輩だとか細かいことは気にしないで、早く慣れてくれたらあかりもうれしいよぉ」

朝潮「は、はぁ」

陽炎「そう? じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ」

名取「話が済んだところで提督、このまま進撃なさいますか? 先ほどは行けるとおっしゃってましたが」

あかり「う~ん」

↓1

1 進撃する
2 撤退する

あかり「もう少しで主力艦隊に辿りつけそう?」

妖精(ひよこ)「たぶんもう少しです~」

あかり「本当に大丈夫ですか?」

名取「はい、この通りぴんぴんしてます。精神的にも、もう不安はありません」

あかり「ほっぽちゃんも?」

北方棲姫「マダヤレル!」

あかり「他のみんなもいけますか?」

武蔵「言うまでもない」

加賀「艦載機の損害はほっぽや蒼龍さんのおかげで抑えられていますので、あと1,2回程度なら問題なく戦えます」

瑞鶴「この程度で音をあげるわけないわ! 瑞鶴を見くびってもらっちゃ困るわよ」

蒼龍「戦闘機はだいぶやられてしまいましたが、航空戦ができないほど被害が甚大というわけではありません」

あかり「なら、進みましょう!」

妖精(魔女っ子)「なら、回そう!」

↓1 コンマ

0~15 J方面 16~30 K方面 それ以上 G方面(ボス)

今回はここまでです
次はJ方面で家具箱拾って帰ります

改造してないと軽巡は結構辛いですね

開始します
埋めネタは明日に

あかり「ん? あれなんでしょう?」

加賀「家具コインが入っている箱ですね」

瑞鶴「なんであんなところに家具箱が?」

妖精(魔女っ子)「たぶん近くの泊地から流れてきたんでしょう」

あかり「じゃあ拾って返してあげよう!」

武蔵「貰ってしまってもいいんじゃないか?」

あかり「そんなネコババなんてできませんよぉ」

妖精(ひよこ)「いえ、海に流れた家具箱は見つけた者の物という協定があるので、貰ってしまっていいでしょう」

あかり「えっ、なんでそんな協定が?」

蒼龍「そんなに家具箱を放流する鎮守府が多かったんでしょうか?」

北方棲姫「カグカウノ?」

あかり「ちょっと使うのためらっちゃうけど、一応預かっておきますよぉ」

朝潮「主力艦隊は?」

妖精(魔女っ子)「逸れちゃったみたい」

陽炎「残念だけどここまでみたいね」

名取「そうですね。この辺りはうずしおも多いみたいですし、めちゃくちゃな針路を取るわけにはいきませんもんね」

あかり「せっかくここまで来たのに」

瑞鶴「まあ、新しい仲間とも出会えたからよしとしましょう?」

武蔵「戦果上げに急く理由はもうないのだからな」

あかり「それじゃあ、戦果の代わりに朝潮ちゃんと陽炎ちゃんを持って帰りましょう」

朝潮「あれだけの艦隊を倒した戦果の代わりとは、恐れ多いです」

陽炎「それだけの戦果の代わりなんだから、胸張って帰りましょう」

妖精(ひよこ)「それじゃあ我が家へて舵を取りますよ~!」

あかり「はい! 帰りましょう! 帰ったら、改造ですね」

名取「もう無理にすることもないですよ。力だけではないということわかりましたから」

あかり「なら、名取さんがしたいときにしましょう」

名取「はい、ありがとうございます提督」

瑞鶴「うん、この子達以外にも実入りはあったみたいね」

加賀「それだけは同感します」

北方棲姫「ナトリ、オフロ!」

名取「わわっ、ほっぽちゃん引っ張らないで~」

あかり「しっかり休んでくださいね~」

武蔵「では私は朝潮達に鎮守府を案内してやろう」

陽炎「武蔵さんに案内してもらえるなんて、光栄です」

朝潮「ですが武蔵さんもお疲れなのでは?」

蒼龍「私達は傷も負っていませんし疲れはないですよ」

加賀「補給は必要ですけどね」

あかり「加賀さんにはまだ秘書艦の仕事もあるんですね。すいません考えなしに出撃頼んで」

加賀「問題ありませんよ。練度最大ですもの」

瑞鶴「なんなら瑞鶴が変わってあげましょうか?」

加賀「お気遣いなさらず」

あかり「瑞鶴さんも旗艦お疲れ様でした。ゆっくり休んでくださいね」

瑞鶴「ふん、まあ、今回は活躍できたしいっか」

※現在のあかり鎮守府の艦娘+深海棲艦(○の付いた艦娘は好感度100、☆は秘書艦経験済み)

飛龍☆  伊良湖   大鯨
山城   名取☆   北方棲姫
○蒼龍  間宮    霧島 
加賀☆  山雲    足柄
大鳳   瑞鳳    若葉

ビス子  扶桑    ○千代田 
筑摩    ○大和   長門
瑞鶴    千歳☆   ○熊野 
○金剛  鳳翔    谷風  
球磨   酒匂    島風  
舞風    ○神通   那珂
雲龍    ○文月   ○三日月
武蔵    明石    浜風        
○古鷹  ○白雪  響       
天龍    夕立    吹雪
○叢雲  朝潮    陽炎
 
第二艦隊遠征組 伊168 浦風 伊58 卯月 愛宕 川内

加賀「それほど辛いわけでもないですし」

あかり「それでもキツいと思ったら、いつでも休憩していいですよぉ」

加賀「ふっ、出撃していなくてもそうなのでしょう?」

あかり「もちろんです!」

加賀「なら、提督がそうであっても文句は言えませんね」

あかり「うっ、あ、あかりだってその、ただ遊んでるわけではないんですよぉ?」

加賀「ええ、それは理解していますよ」

あかり(加賀さんも随分と反応がやわらかくなってくれた気がするよぉ)

あかり(朝潮ちゃんと陽炎ちゃんとも早く仲良くなりたいよぉ)

加賀「さておき、どうしますか?」

あかり「んと」

↓1

1 出撃
2 訓練
3 艦娘との交流(>>102の北方棲姫、遠征組以外)
4 建造
5 開発
6 執務
7 勉強
8 外出
9 アイテムを使う

2夕立

すいませんがキャラ指定がないので↓1で
出撃を選択肢から外すのを忘れてました


あかり「夕立ちゃん」

夕立「提督さん? お帰りなさい」

あかり「ただいま」

夕立「戦果はあげられた?」

あかり「無理だったよぉ。でも、朝潮ちゃんと陽炎ちゃんが仲間になったんだよぉ」

夕立「朝潮ちゃんと陽炎ちゃん? ネームシップが二人も来たんだ、それはすごいね」

あかり「うん!」

夕立「無意味じゃなかったみたいでよかったっぽい。昨日が昨日だったからね」

あかり「夕立ちゃんも朝潮ちゃん達と仲良くしてあげてね?」

夕立「っぽい!」

あかり「いい返事だよぉ」

あかり(さてと、夕立ちゃんとなにをしようかなぁ?)

↓1

1 わしゃわしゃする
2 オスカーのところに行く
3 改二について
4 その他自由に

>>105
出撃後は交流が選択肢 2となるので採用しましたすいません


夕立「なんかあめ食べて練度上がってる艦娘が結構いるっぽい?」

あかり「うん。昨日出撃した人みんなと、加賀さんと霧島さん。あと大和さんもすごいあめだけど一応最大になってるよぉ」

夕立「改造したっぽい?」

あかり「加賀さんと霧島さんはまだだけどね」

夕立「足柄が改二になって、ビスマルクが改三になったの?」

あかり「ビスマルクさんはドライって言うみたい」

夕立「ドライ? 海外の艦はカッコいいっぽい」

あかり「しかも魚雷が撃てるんだよぉ」

夕立「戦艦なのに? すごい!」

あかり「すごいよねぇ」

夕立「って、ビスマルクのことはどうでもよくて!」

あかり「どうでもいいはひどいよぉ」

夕立「私も改二になりたいっぽい!」

あかり「夕立ちゃんはまだ練度足りないよね?」

夕立「足りないけどなりたいの~!」

あかり「そう言われてもこればっかりは」

夕立「私にもあめちょうだい!」

あかり「えっ」

夕立「全員分貰ったんでしょ? なら私の分もあるっぽい」

あかり「ええっと、副作用とかあるからね、うん」

夕立「そんなのもどうでもいいからちょうだい!」

あかり(ど、どうしよう?)

↓1

1 あめをあげる
2 訓練しよう

あかり「ほんとうに欲しい?」

夕立「欲しい!」

あかり「それじゃあ」

妖精(猫吊るし)「こちらに」

あかり「うわっ! また出たよぉ!」

妖精(猫吊るし)「提督が欲しいと思ったときに、欲しいと思った物をお届けするのが私の役目です」

あかり「明らかにおかしいけど気にしたらだめな気がする」

妖精(猫吊るし)「その物わかりの良さは提督の美点ですよ」

夕立「わぁい!」

あかり「気を付けてね、ほんとに辛いみたいだから」

夕立「それくらい耐えられなくて艦娘なんてやってられないっぽい!」パクッ

あかり「じゃああかりはお水を」

妖精(猫吊るし)「こちらに置いときますので、あとは若い二人でごゆっくり」

あかり「お水ま!?」

夕立「練度が上がってるっぽい。これのどこが辛、ぁっ……」

あかり「また逃げそこねた!」

夕立「んんっ、胸が、苦しい……」ギュッ

あかり「お水飲む?」

夕立「お、水……」

あかり「ほら、ここにあるよぉ」

夕立「はぁ、はぁ……なんか、すごい、胸がばくばく、言ってる……」

あかり「早く飲もう、ね」

夕立「う、あっ、頭がぼ~っとして来て……提督、さん……」

あかり「な、なに?」

夕立「提督さんっ……!」ガバッ

あかり「ひゃあ~! まただよぉ!」

夕立「夕立の、むね、ドキドキしてるの、伝わる……?」ムニッ

あかり「う、うん、伝わってる、けど……」

あかり(こう見えて結構大きいんだよね夕立ちゃん。あかりのが完全に押しつぶされちゃってる……)

夕立「提督さ、んのは、あんまり、してない……」

あかり「あ、あかりは食べてないからねあめ」

夕立「ず、るい……私はこんな、なのに……」

あかり「えと、ごめんね?」

夕立「ゆるさない、っぽい……てい、とくさんも、同じくらい、くるしく、なる……」

あかり「そんなこと言われたってどうしようもないよぉ」

夕立「このまま、おし、つぶす……」ムニュ

あかり「ひゃあんっ! ゆ、夕立ちゃん、苦しいというか、くすぐったいというか、ヘ、変な感じだよぉ」

夕立「んっ、私も、なんか、そんなかんじ……いっしょだから、いい、よ……このまま、へんに……なろう?」

あかり「あっ、あぅ、夕立、ちゃん……」

夕立「んんんぅ……!」

夕立「はぁ~、はぁ~……」

あかり「はっ、はっ、あぅ、夕立ちゃん、もう、収まった?」

夕立「収まった、けど。疲れたっぽい」

あかり「よかったよぉ」

夕立「ごめん、ね提督さん。胸、押し付けたりして」

あかり「夕立ちゃんの胸の感触覚えちゃったよぉ」

夕立「私も覚えたっぽい。提督さんの、私ので」

あかり「わ、忘れよう、うん。そういうのは早く忘れちゃった方がいいよぉ」

夕立「そんなすぐに忘れられないっぽい」

あかり「わ、忘れてよぉ!」

夕立「そんなに必死にならなくてもいいっぽい」

あかり「だってぇ」ペタペタ

夕立「ああ、大きさ気にしてるんだ」

あかり「櫻子ちゃんほどじゃないにしろ気にするよぉ」

夕立「大丈夫だよ。ほら、さっきみたいにこうして」ムニッ

あかり「ゆ、夕立ちゃん!?」

夕立「押し潰してたら一緒っぽい」

あかり「そ、それは一緒とは言わないんじゃないかなぁ?」

夕立「一緒でいいの! だから、気にしなくていいの!」

あかり(あかりのこと元気づけようとしてくれてるんだよね?)

あかり「うん、わかった。もう気にしないね」

夕立「っぽい! 忘れそうになったらまたいつでもくっつけあいっこしてあげるから!」

あかり「そ、それはもう、いいかなぁ?」

今回はここまでです
次は前スレを埋めます

今回はいつもより輪をかけて時間がかかってすいません
開始時間も段々下がって来てますしどうにかしないといけませんね

ちょっと出撃に時間かけ過ぎましたね
こっちで書きます

先ずは同人誌を読む離島棲鬼

京子「今日は海の幸で豪勢にやるぞ~」

赤城「やりました!」

不知火「赤城さん最近取り繕わなくなりましたね」

伊19「お魚いっぱいなの!」

龍田「カニとかエビとか~あとはウにもあるのね~」

漣「どうしたんですかご主人様~? この前の同人誌もバカ売れしたんです?」

京子「それはしたことにしてるけど、お金は一切使ってないよ」

榛名「いつも同人誌を出した後はたくさんの海産物をどこからか手に入れてきていますよね?」

京子「なんか買い付けに来るんだよね艦載機が」

赤城「艦載機が買い付けに来る? どういうことですか?」

京子「私もよく知らんけど、新作出したらどっからか艦載機が飛んで来てこれと交換しろって置いてくんだよね」

不知火「どこかの鎮守府の艦娘が内緒で買いに来ているということなのでしょうか?」

漣「あの内容は見られたら枕で窒息死したくなるからしょうがない」

伊19「読者もそうだけど、作者の年齢がバレたら色々とやばいの!」

京子「いまどき少女漫画の方があれよりドギツいし問題ない問題ない」

龍田「あらあら~最近の女の子は進んでるのね~」

赤城「そんなことより早く食べましょう! 生物は鮮度が肝心なんですから!」

榛名「じゃあさっさとさばいてしまいましょうね」

京子「同人誌一冊でこれだけ貰っちゃうのはさすがに悪い気がするけどね」

不知火「カニ一匹でお釣りが来ますね」

京子「感謝して食べるんだぞ!」

伊19「はいなのね!」

不知火「しかし何者なんでしょうねその艦娘は」

龍田「空母だってことは確かよね~艦載機飛ばしてるんだから~」

京子(別に艦娘だとは言ってないんだけどね)

離島棲鬼「暇ね」

離島棲鬼「一度倒されてから艦娘達も全然やってこないし、暇で暇でしょうがない」

離島棲鬼「暇すぎて発声練習してたら普通にしゃべれるようになっちゃった」

離島棲鬼「ネット回線が引けなかったらまた深海にこもるところだったわ」

離島棲鬼「あぁ、あの子達早く帰って来ないかしら?」

深海艦載機「……」ピュ~

離島棲鬼「帰ってきた! 待ってたわよ」

深海艦載機「……」ポトッ

離島棲鬼「うん、ちゃんと持って帰ってきてる。賢い子達。この子達がいなかったときのことも考えたくはないわね」

離島棲鬼「さあ、久しぶりの新刊楽しませてもらいましょう」

深海艦載機「……」ジッ

離島棲鬼「なに? あぁ、そう残りのカニは全部食べていいわ」

深海艦載機「……♪」

離島棲鬼「普通ボーキサイトとか食べるものじゃないのかしら? ああ、そんなことより新刊ね」

ライト提督(仮名)「え、Mちゃん、こんなところで、いけないよぉ」

駆逐艦M(仮名)「いけなくないわ」

ライト提督「だって、人に見られたら……」

駆逐艦M「誰も見てないわ。そう、お月さまくらいね」

ライト提督「は、はずかしいよぉ」

駆逐艦M「こんなに綺麗な白い肌をしてるのになにがはずかしいのよ」スッ

ライト提督「あっ……」

駆逐艦M「月に照らされたら余計にね。ほら、お月さまにも見てもらいなさい」

ライト提督「え、Mちゃん……」

駆逐艦M「あら、月に叢雲がかかっちゃったわね。あなたがあんまりにも綺麗なもんだから、あっちがはずかしがっちゃったのかしら」

駆逐艦M「でも、これでもう見てるのは私だけになった」ガバッ

ライト提督「きゃっ」

駆逐艦M「この暗さならもう見られる心配もないわ。存分に楽しみましょう? もっと見せてもらうから、綺麗なあなたの身体をね」

離島棲鬼「うわっ、夜中だからって外で? ええ~」

離島棲鬼「台詞くさいし。月が見てるってなによ?」

離島棲鬼「初期とキャラ変わりすぎじゃないかしら? はじめて会ったときはライトちゃんに砲撃してたのに」

離島棲鬼「それだけ仲を深めたってことなんだろうけど、深まり過ぎじゃない?」

離島棲鬼「これがツンデレっていうやつなのかしらね?」

離島棲鬼「私はもっと素直な子の方が好きだけど、実際接してみたら違うのかな?」

離島棲鬼「ここにはあの子達しかいないからなぁ」

深海艦載機「……」バクバク

離島棲鬼「こら、あんまりカニみそ飛ばさないで。洗濯大変なんだからねこの服」

深海艦載機「……」パクパク

離島棲鬼「そうそう、急いで食べなくてもいいのよ。もうちょっとあっちで食べてほしいけどね」

離島棲鬼「あぁ、私も誰かと触れ合いたいわ」

離島棲鬼「……続き読もう」

重巡K(仮名)「愛し合っている者同士当然のことをしているだけですわ!」

戦艦Y(仮名)「なにが愛し合っているですか! まだ子供で無知であることにつけ込んだだけでしょう!」

重巡K「子供で無知だろうと、これくらいのことは理解できますわよ!」

戦艦Y「提督が望んでやっていると言うんですか!?」

重巡K「本人に聞いてみたらいかがですの?」

戦艦Y「どうなんですか?」

ライト提督「あ、その、えっと、いやじゃない、です。はい」

戦艦Y「そ、そんな、無理やりされてるんじゃ」

ライト提督「無理やりされてるのは無理やりされてるんですよぉ! で、でも……」

重巡K「愛し合っているんですもの。無理やりではなく、不意にと言った方が正しいですわね」チュッ

ライト提督「んっ……」

ライト提督「んぷっ、はぁ、もう! だからいきなりはだめだって言ってるじゃないですか!」

重巡K「だって愛らしくてたまらないんですもの。怒りと悦びが綯い交ぜになったその顔が」

ライト提督「け、Kさん!」

重巡K「そして、それを悦びにだけ染め上げる感覚が」チュッ

ライト提督「んぅっ……」

戦艦Y「……」

重巡K「ふふっ、ほら、見てごらんなさい提督のこの顔、わたくしとの口づけを悦んでいる顔ですわ」

ライト提督「あぅぅ……」

戦艦Y「うぅ……」

重巡K「悔しいんですのYさん? ならあなたもやってみるといいですわ」

戦艦Y「えっ、ええっ!?」

重巡K「どうなさいましたの? ほら、簡単なことじゃありませんの」

戦艦Y「そ、そんなこと、Yには……」

重巡K「くすっ、まあそうでしょうね。あなたにはできませんわよね。それがあなたの限界というものですわ」

戦艦Y「Yの限界?」

重巡K「提督のこんな顔を前にしてまだ抑えていられる程度の愛情しか抱いていないということですわ」

ライト提督「んぅ……」

戦艦Y「っ!」

重巡K「その程度の愛情しか持ち合わせていないのに、わたくし達の関係に口を挟まないでいただけます?」

重巡K「さあ、わたくしの部屋へ参りますわよ提督。顔だけではなく、全身を悦ばせてあげます――」

戦艦Y「Yだってぇ!」ガバッ

ライト提督「きゃあっ!」

重巡K「なっ!?」

戦艦Y「YだってKさんに負けないくらい提督のことを愛してます! Kさんの与えた悦びなんて全部塗りつぶしてあげますからね!」チュッ

ライト提督「~~~っ!」

重巡K「なっ、Yさんが提督を無理やり押し倒して!? くっ、焚きつけすぎましたの!?」

戦艦Y「はぁ、すぐにKさんのことなんて忘れさせてあげますからね。Yの方が大きいんですもの」

重巡K「はぁ!? 大きさじゃありませんわよ、わたくしのは美しいんですの!」

戦艦Y「なら、提督に判断してもらいましょう。どちらがより気持ちいいか。重なってみればわかりますよね?」

離島棲鬼「あっ、ついにKがやってることYにバレちゃったんだ」

離島棲鬼「まあところ構わずやり過ぎよねKは。見つかるか見つからないかの瀬戸際を楽しんでた節があるし、いつかこうなる運命だったのよ」

離島棲鬼「けど、Yも遂にライトちゃんと深い仲になっちゃったのね。最後までそうならない立場なのかと思ってたけど」

離島棲鬼「かなり初期にライトちゃんといい感じになってたから、報われてよかったわ。Kの挑発に乗った形だけど」

離島棲鬼「でもたぶんそうでもしなきゃ自分からなんていかない子だものねYは。そういう仲にするならこの展開が一番無難なのかしらね」

離島棲鬼「しかしバレたのがYでよかったわ。これがMだったらマストで撲殺されそう」

離島棲鬼「Yもその気になれば素手でKくらい捻り潰せそうなんだけどね」

離島棲鬼「うん、やっぱりなし崩し的に三人でって展開になるわよね。それは読めてた」

離島棲鬼「読めてたけど、さすがの画力。なんかこう、すごく……やだ、私ったら」

深海艦載機「……?」

離島棲鬼「な、なんでもないのよ、なんでも」

離島棲鬼「……あの子達がいてくれて本当に助かったわ」

離島棲鬼「ふぅ……今回も面白かった」

離島棲鬼「なんだか最近そっち方面に話が触れてきているけど、仲良くなってるんだから当然よね」

離島棲鬼「まあさすがに空母Sとの散歩プレイはやり過ぎかと思った」

離島棲鬼「でも、そういう艦娘達の言いづらい部分も全部受け止めるライトちゃんだから、ここまで好かれているんでしょうね」

離島棲鬼「……受け止めてばかりなのはどうなのかな? たまにはライトちゃんが攻めちゃうのも見てみたいなぁ」

離島棲鬼「ファンレターに書いて送っちゃおうかな?」

離島棲鬼「あぁ、でもポストがないわ」

離島棲鬼「サークルHPに要望送っておけば見てくれるかな?」

深海艦載機「……」

離島棲鬼「あの子達に持って行かせるってのもいいかもね。いや、それはさすがに迷惑かしら?」

離島棲鬼「う~ん、とりあえず保留しよう」

離島棲鬼「それにしても、また読み終わって暇になっちゃったわ」

離島棲鬼「はぁ、本当にいるなら私もライトちゃんみたいな子の下に着きたい」

離島棲鬼「い、いや、別にそういうことしたいって言ってるわけじゃなくてね! きき、興味がないわけじゃないけど!」

深海艦載機「……?」

離島棲鬼「……艦載機相手になにやってんのかしら。もうライトちゃんじゃなくてもいいから、どこかの鎮守府に置いてほしい」

離島棲鬼「無理よね、深海棲艦だもんね。深海棲艦Hみたいにはいかないわよね」

離島棲鬼「艦娘でも通りかからないかなぁ」

今回はここまでです
次はあかねがあかりを拉致する小ネタです

元があれなので脚色するともう中学生が読んでいいものではなくなってしまうのは仕方がないことなのです

開始します
パート9の>>729の続きであかねが鎮守府にとどまっていた体で話を進めます

あかね「……」ジッ

あかり「どうしたのお姉ちゃん?」

あかね「あかり、最近なんだか色気が出てきたんじゃない?」

あかり「えっ? 色気?」

あかね「うん。色っぽくなった気がするわ」

あかり「あかりももう大人だから大人の色気がかもし出されてるんだよぉ」

あかね「……艦娘のみんなとなにかあった?」

あかり「えっ!? な、なんでそこでみんなのこと出てくるのぉ?」

あかね「艦娘のみんなと色気が出ちゃうような何かがあったんじゃないのかって聞いてるのよ」

あかり「色気が出ちゃうようななにかって?」

あかね(あかりにそういうことわかるわけないわよね)

あかね「なんでもないわ忘れて。お姉ちゃんあかりの色気にくらくらしちゃったみたい」

あかり「あかりそんなに色っぽい?」

あかね「ええとっても。そんなに色気振りまいてたら危ないから、お姉ちゃんが保護してあげるわ!」ダキッ

あかり「んふふっ、お姉ちゃん、くすぐったいよぉ」

あかね(あかりは無自覚。なら原因はあっち側にあるということよね?)

あかね「で、あかりになにをしたんですか?」

間宮「な、なんの話ですか?」

伊良湖「いきなり脈絡なく言われましても事情がわからないんですけど」

あかね「あの子に色気が出てきているの」

伊良湖「提督に色気ですか? そんなの感じます?」

間宮「私は感じたことはないですけど。色っぽさとは無縁の子だもの。そこがいいんだけども」

あかね「そうよ、そこがいいの。あの子は色気とかフェロモンとかそういうのを一切感じさせない、純粋無垢なところが魅力なの!」

あかね「それが! なんだか大人の世界を垣間見たような色気を醸し出してるの! いけないわ、これじゃいけない!」

間宮「お、落ち着いてくださいあかねさん」

伊良湖「提督はいつもと変わらない無垢なままですよ」

あかね「違うわ! きっとあの子が大人に憧れているのをいいことに、大人になるために必要なことだよとか言って、あの子のかか、身体を蹂躙して!」

間宮「どうどう、それ以上はあなたがいけないことになってしまいますよあかねさん」

あかね「ふぅ、ふぅ~、あなた達じゃないんですね?」

伊良湖「違います。むしろその手があったかと今」

あかね「ん?」

伊良湖「い、いえ、なんでも」

あかね「あなた達が違うとしたら下手人は誰? 叢雲ちゃん? 大和さん?」

あかね「この際誰だっていいわ、あの子を守ってあげないと……!」

間宮「ほんとうにそんなことされたんでしょうか?」

球磨(似たようなことされたって言ったらややこしくなるから黙っとくクマ)

伊良湖(この興奮状態でも目は開かないんですね)

次の日

熊野「お姉様の目を盗んでの逢瀬は、難易度が高いですがその分スリルがありますの」

大和「あかねさんの公認になろうという気はないんですか?」

熊野「なれると思いまして?」

大和「……」

熊野「今は比護下に置かれるべき子供、お姉さまの指図も受けなくてはなりませんが、あかりが大きくなれば身の振り方はあかり自身が決めることになります」

熊野「そうなってしまえばもうお姉様の目を気にすることもありませんわ。むしろ目の前で見せつけてさしあげても咎められる謂れはなくなりますわ!」

熊野「そのために今から下地を作っていきませんとね」

大和「公序良俗に反するような行為は大和が許しませんからね!」

熊野「あなたのお口からそのような言葉が出るとは。あかりのことを押し倒してあんなに悶えさせてらしたお口から」

大和「んなっ!? あ、あれは、あのときはあれがあれであれしてたので!」

熊野「ふっ、わたくしとて節度は守りますわよ。露出狂ではありませんもの」

大和「スリルがどうのとか言ってたくせに」

熊野「見つかりたくないからスリルを感じるんじゃありませんの、と、あかり、入りますわよ」

大和「あれ? 留守みたいですね」

熊野「変ですわね、この時間だといつもはまだ執務室にいるはずですが」

大和「机の上になにか……こ、これは!?」

熊野「どうかなさいましたの大和さん? これは、あかりの書き置き?」

あかり『心身ともに限界なのでお姉ちゃんとお家に帰ります。探さないでください』

熊野「な、な、なんてことですの!?」

叢雲「あいつが家出したって本当なの!?」

文月「司令官いなくなっちゃったの~?」

大和「ええ、執務室にこれが置いてあって」

白雪「えっと、心身ともに限界なのでお姉ちゃんとお家に帰ります。探さないでください?」

神通「そんな、提督がそんなにお疲れだったなんて……」

蒼龍「くっ、話してくだされば、私が癒してさしあげたのに!」

天龍「食いしばって耐えろって言ったろうが、あのアホが……!」

三日月「司令官……私が力不足なばかりに!」

夕立「とにかく、早く探しに行かないと!」

扶桑「ええ、一応提督は軍属なのですし勝手に任地を離れれば軍法会議にかけられてしまいますよ」

古鷹「なんとかバレる前に見つけ出して連れ戻さないと!」

金剛「連れ戻したあとのことはどうするんですカー? このまま対策を講じなければまたすぐにリプレイデース」

熊野「なにか策を考えなくてはいけませんわ。あかりの心身の疲労を癒す策を」

那珂「あっ! はいはい! 那珂ちゃんにいい考えがある!」

千歳「慰安旅行とかいいんじゃないでしょうか? 温泉街なんかに連れていけば心も体も癒されますよ」

瑞鶴「それは千歳が行きたいだけでしょ!」

千代田「こ、ここは千代田が一肌脱ぐしかないようね!」

足柄「文字通りの意味の一肌なら結構よ。私がやるじゃなくて、ここはおいしいものでもいっぱい食べさせてあげればいいのよ!」

那珂「ねぇちょっと!」

名取「ライブは結構疲れちゃうからね、また今度にしようね」

卯月「そんなことより司令官を探すぴょん!」

愛宕「そうね~ぐずぐずしてるとドンドン遠くまで行ってしまうわ~」

球磨(あのね~ちゃんこんな強硬策に出てくるとは、妹のことになると行動派クマ)

ビスマルク「手分けして探すわよ!」

若葉「うむ。必ず見つけ出す」

あかり「お姉ちゃんどこに行くのぉ?」

あかね「ちょっとね。久しぶりに二人きりでおでかけしたかったの」

あかり「だったらこんなに朝早くじゃなくても」

あかね「誰かに見つかったら一緒に行こうって言われちゃうでしょう? あかりは頼まれたら断れないんだもの」

あかり「でも黙って出てきたらみんな心配するよぉ」

あかね「大丈夫、ちゃんと書き置きを残しておいたから」

あかり「そう? ならいいんだけど」

あかね「あかりはお姉ちゃんと二人きりでおでかけするのいや?」

あかり「そんなことないよぉ。あかりもお姉ちゃんと二人でおでかけ楽しいよぉ」

あかね「そう、よかったわ」

川内「ほんとほんと、うちの妹もこんくらい可愛けりゃいいのに。似てるのは髪型だけだもんね」

あかり「那珂ちゃんだって可愛いですよぉ」

川内「いや、提督の方が可愛いよ」

あかり「そ、そんなことないですよぉ。那珂ちゃんはアイドルですよぉ?」

川内「自称じゃない」

あかり「そうですけどそうなれるだけの可愛さはあると思いますよぉ。それに神通さんだって」

あかね「……あなた、なんでここにいるの?」

川内「いやそろそろ寝ようかなぁって思ってた頃に、なんかこそこそ二人で出て行くから気になって」

あかね(くっ、まさかあの時間に起きている人がいたなんて!)

あかり「あれ? 川内さんがいるから二人きりじゃない?」

川内「ごめんね、姉妹水入らずのところ邪魔しちゃって」

あかね「いいんですよぉ。おでかけは人数が多い方が楽しいんですから!」

川内「そう? じゃあ私も着いてくね」

あかね「寝なくて大丈夫なの?」

川内「艦娘だもん。一日二日寝ないくらいじゃどうってことないよ」

あかね(これだから艦娘は!)

川内「ねぇ、どこ行くの?」

あかり「あかりも知りませんよぉ。どこに行くのお姉ちゃん?」

あかね「そ、そうね、ちょっと山の方へ」

あかり「山に行くのぉ? そうだね、久しぶりに山の妖精さんの様子を見ておきたいし」

あかね(なんとかして川内ちゃんをまかないと!)

加賀「艦載機を捜索に出しましょう」

浜風「だめです、そんなことをすれば騒ぎになって提督が脱走したことがバレてしまう恐れがあります」

筑摩「地道に足で探すしかなさそうですね」

大鳳「提督、無事でいてください!」

大鯨「この辺りに危険なところはありませんし、お姉さんがついているから大丈夫だと思いますが、早く見つけてあげましょう!」

浦風「提督さん、そがぁに疲れとるなら相談してくれりゃぁええのに」

明石「そういうの抱えてしまう子ですからね。言いだせなかったのかもしれません」

北方棲姫「アカリツラカッタノキヅケナカッタ」

山雲「山雲的には~それがショック~」

霧島「艦隊の頭脳が聞いて呆れます、メンタルケアはあの年頃の女の子にとって何より大切なことだとわかっていたのにっ!」

響「後悔は後にして今はやるべきことをしよう」

山城「見つけ出して償うんです!」

伊58「海の底にいたって、ゴーヤが引っ張り上げてやるでち!」

間宮「ねぇ伊良湖ちゃん? これはもしかして」

伊良湖「もしかしなくてもあかねさんの仕業だと思います。まさかこんなことをするとは思いもよりませんでしたが」

間宮「はぁ、面倒なことを。とりあえず私達も探しに行きましょう」

あかね「さてと山登りよ」

あかり「わぁ、久しぶりだよぉ」

川内「そんな格好で大丈夫? そもそも提督山登りなんてできるの?」

あかり「ふふん、こう見えてあかりはこの山を一人で登りきったこともあるんですよぉ。妖精さんがついてくれてたけど」

あかね「えっ、あかりが?」

あかり「そうだよぉ。そこで球磨さんと出会ったんだよぉ」

川内「へぇ~、結構体力はあるんだね」

あかり「着く頃にはへとへとだったから、帰りは球磨さんに抱っこしてもらって帰りましたけどね」

あかり「球磨さんったらものすごいスピードでかけ下りて行くから、あかりもう怖くて。ジェットコースターより怖かったんですから!」

川内「あはは、艦娘の脚力で山の斜面をかけ下りればそりゃあね」

あかり「登るより球磨さんに抱きついてる方が疲れちゃいましたよぉ」

川内「そんなに抱きついてもらえるなら私もやろうかな」

あかり「だ、だめです! もうやりたくないです!」

川内「ええ~、球磨だけずるいじゃん。私にも抱きついてよ~」

あかり「抱きつくのはいいですけど怖いのはだめです! それにお姉ちゃんが置いてきぼりになっちゃいますよぉ」

川内「あっ、そっか。どっちか一人ならともかく、二人まとめて抱えながらかけ下りるのは危ないね」

あかり「でしょう? だから今回はなしです!」

あかね「……」

吹雪「司令官のことだからまだ鎮守府の中でアッカリーンしてるかも! しれいか~ん!」

島風「私みたいに壁の向こうに落ちちゃった可能性もあるよね!」

連装砲ちゃん「きゅ~!」

鳳翔「鎮守府内に残っているかもと思って一応探索しに来ましたけど、これはちょっとした冒険ですよ」

武蔵「ああ、恐ろしく複雑に入り組んでいる」

伊168「それでいてどこ通って執務室の前まで戻っちゃうようにできてる」

酒匂「ぴゃ~、酒匂の頭もこんがらがってきた~」

谷風「巨大迷路って称して金取れるレベルだねぃこいつぁ」

長門「この先になにか重要なものでも隠してあるのか?」

飛龍「あの妖精が作ったんだとするなら、今まで撮りためたフィルムを保管してるとかでしょうか?」

雲龍「あっ、また執務室の前に戻ってきた」

舞風「いくら踊りでも掌の上で踊るのは好きじゃないかな」

朝潮「こうして戻ってきてしまうなら、司令官がこの先にいる可能性は低そうです」

陽炎「そうね。そもそもお姉ちゃんとお家に帰るって言ってるんだから、外に出たって可能性の方が高いわ」

吹雪「司令官のお家はこの世界にはありませんけどね」

武蔵「なんにせよ、鎮守府内の探索は打ち切って我々も外の探索に加わるぞ」

島風「よ~し! 連装砲ちゃん、早く提督を見つけるよ!」

連装砲ちゃん「きゅ!」

あかり「はぁ、ひぃ……」

あかね「あかり! 大丈夫?」

あかり「だ、大丈夫、だよぉ」

川内「そんな汗だくで大丈夫なわけないでしょ」

あかり「うぅ、本当に登ったんですよぉ? 今日はちょっと朝が早かったせいで」

あかね「あっ……」

あかね(私としたことが急ぐあまりに、あかりの体調を考えることを忘れるだなんて!)

川内「すぐ先に開けた場所あるからそこで休もう。そこまで行ける?」

あかり「行け、ますっ!」

川内「よし、それじゃあがんばって行こう!」

あかり「はいっ!」

あかね(あかり、いつの間にかたくましくもなったのね……)

あかり「はぁはぁ……」

川内「がんばったね偉いぞ提督~」ナデナデ

あかり「えへへ、これくらいはできなくちゃ、提督ですから」

川内「なにか飲み物とか、自販機とか置いてないの?」

あかり「さすがに自販機はないですよぉ。あっちに川ならありますけど」

川内「じゃあ汲んで来てあげるね! 富士山の山頂にだってあるのに備えが悪いなぁこの山は」

あかり「富士山の山頂に自販機ってあるんだ。はじめて知ったよぉ」

あかね「逆になんで川内ちゃんは知ってるのかしら?」

あかね(川内ちゃんを引き離すチャンス! だけど、あかりの疲れも取らなきゃいけないし)

あかり「というか川内さん汲む物持ってるのかなぁ?」

あかね「どうかしら? 持ってなさそうだけど」

あかね(そうだとしたら探すのに時間がかかるかも。少しだけ休んでから行けばいいわよね)

あかり「ここ、少しだけみんなで行ったキャンプ場に似てるんだよぉ」

あかね「キャンプ、そんなこともあったわね」

あかり「楽しかったなぁ。みんなでカレー作って、きもだめしして、お風呂入って」

あかね「撮ってきた写真、みんな楽しそうだったものね」

あかり「うん! また行きたいなぁ」

あかね「……行けるわきっと」

あかり「そうだねきっと行けるよぉ。今度は艦娘のみんなも一緒に!」

あかね「艦娘のみんなも……」

あかり「そうなったらテントとか他の道具ももっとたくさん用意しないと行けなくなるよぉ。この人数だとバスも借りなきゃ他の人の迷惑になっちゃうし」

あかね「あかりは、艦娘のみんなも一緒に連れて帰る気でいるのね」

あかり「当然だよぉ。みんなあかりの大切な人だもん!」

あかね「……本当にいいの?」

あかり「えっ?」

あかね「本当にみんなを連れて帰っていいの?」

あかり「どうしたのお姉ちゃんいきなり?」

あかね「艦娘のみんなを連れて帰ったら忘れられなくなるわよ? 戦いのこと」

あかり「……」

あかね「あかり自身が撃ったわけじゃないけど、たくさん見てきたのよね深海棲艦が沈むところや、艦娘が傷つくところを」

あかね「帰ってからも艦娘の子を見る度に思い出してしまうのよ? その子が傷ついた姿や、傷つけている姿を」

あかね「それでいいの? あかりはそれで、幸せ?」

あかり「お姉ちゃん……」

あかね「もしそうじゃないならお姉ちゃん――」

あかり「幸せだよ」

あかね「あかり?」

あかり「幸せだよぉ。あかりはみんなと一緒で幸せ」

あかね「本当に?」

あかり「うん。だって、みんなとの思い出は戦いのことばっかりじゃないもん」

あかり「この山での思い出だってね、いっぱいあるんだよぉ」

あかり「球磨さんだけじゃなくて、熊野さんと会ったのもここがはじめてだった。叢雲ちゃんと川で遊んでたらカードが流れて来てね」

あかり「最初は向日葵ちゃんみたいなお嬢様みたいな喋り方の人が出て来たって驚いたんだよぉ」

あかね「……」

あかり「それで一緒に山の上の畑で野菜を取って、そのときの熊野さんの叫び声がすごくてまたびっくりして」

あかり「野菜が取れたら今度はミミズさんが怖いってあかりに抱きついて来て、ちょっと可愛いなぁって思ったの」

あかね「へぇ、抱きついて、ねぇ」

あかね(会って間もないころから抱きつくだなんて、はじめから素質が会ったのね)

あかり「それから蒼龍さんと一緒に遊びに来たりしたの」

あかり「こけて怪我したところを手当てしてくれたり、膝に乗せてくれたり優しかったんだよぉ」

あかね「そう、お礼を言わないとね」

あかり「あとは扶桑さんと一緒に運気を上げるために滝に打たれたこともあるの!」

あかね「あかりが滝に?」

あかり「そんなに強くないし、扶桑さんが覆いかぶさるようにして守ってくれてたの」

あかね「覆いかぶさる……怪我とかしなかった?」

あかり「あかりも扶桑さんも無傷だよぉ。そのあと一緒に山の妖精さんのところに行って、暖炉で温まったの」

あかり「扶桑さんの髪の毛綺麗だなぁってそのとき改めて気がついたんだぁ」

あかね「あかりの髪の毛だって綺麗よ」

あかり「扶桑さんからもそう言われたよぉ」

あかり「それに山雲ちゃんと会ったのもここだよぉ。山の妖精さんのところのカードを実体化させたら山雲ちゃんが出てきたの」

あかね「山で三人も艦娘と会ったことになるのね」

あかり「そうなるね。で、そのとき知ったことなんだけど、この山には艦娘を呼び出す装置が隠されてたの」

あかね「えっ? この山に艦娘を呼び出す装置が?」

あかり「うん。深海棲艦も出ちゃうかもしれないからってことで、海から離れたところに置いてるんだって」

あかね「そう、なんだ」

あかり「それがなかったらあかり、艦娘のみんなと会うことができなかったんだよぉ」

あかり「そう考えると、あかりの思い出の全部はこの山が作ってくれたことになるんだね」

あかね「装置が山に会っただけで、山が作ったわけじゃないでしょう?」

あかり「えへっ、そうだよね」

あかり「辛いこともたくさんあったよ。だけど、楽しいことだって、ううん、楽しいことの方がいっぱいあった」

あかり「辛いことを思い出しても大丈夫。それ以上の楽しい思い出があかりにはあるから」

あかり「辛いより楽しいの方が勝ってるから、あかりは大丈夫」

あかり「それにね、辛い思い出も忘れちゃいけないんだと思うよぉ」

あかね「辛い記憶を忘れちゃいけない?」

あかり「あかり、自分でも分かるくらい強くなれたよぉ。強くなれた理由にはきっと、辛いことを経験したことも含まれてるから」

あかり「忘れたくない、辛かった戦いのこと。それを乗り越えられたから強くなったんだって、覚えてないといけないんだよぉ」

あかね「……っ」

あかり「辛いとき側にいてくれた大切な人達のことも、ずっと覚えてたい。だから、あかりはみんなと一緒に帰りたいの」

あかね「……そっか」

あかね(色気が出てきたのは艦娘にそういうことをされたからじゃない)

あかね(大人になったから、なのね。辛いことも楽しいことも、たくさんのことを経験して大人になったから)

あかね(なにも知らない純粋無垢な子供ではなくなったから、なのね)

あかね「そこまで考えているなら、お姉ちゃんもうなにも言わないわ。あかりが決めたことだものね」

あかね(あぁ、あかりが遥か遠くに行ってしまった。生まれてから一番寂しくて、悲しい……)

あかり「心配してくれてありがとねお姉ちゃん」

あかり「こんなこと言ってるけど、みんなで元の世界に戻ったあとの住む場所とかお金とかは妖精さんに丸投げしちゃってるんだよぉ」

あかり「あかり、まだまだ子供だよぉ。まだ誰かに助けてもらわなきゃだめなの」

あかり「心配して助けてくれるお姉ちゃんがいるから、あかりはこんな無茶なことができるんだよぉ」

あかね「……っ!」

あかり「ありがとうお姉ちゃん。大好きだよぉ」ダキッ

あかね(そうよ、どれだけ大人になったって、あかりが私の妹であることに変わりはないじゃない)

あかね「あ、ああ、あかりっ! お姉ちゃんも大好きよ」ダキッ

あかね(いくつになったって、あかりはあかり。私の愛しい妹なのよ!)

川内「汲むもの見つかんなかったからマフラーに溜めてきたって、なにしてんの?」

あかね「ちょっと姉妹の愛情を確かめているだけよ」

あかね「……ということで上手く収まったわ」

伊良湖「姉妹愛を確かめるために二人で話し合いたかったですか、だったらなんでわざわざ山にまで行ったのかとか突っ込みどころは多数ありますが」

間宮「収まってよかったですね」

あかね「あなた達にも迷惑をかけてしまったわね、ごめんなさい」

伊良湖「いいですけど、これっきりにしてくださいよ?」

間宮「色々とゆるくなってはいますが、軍務を放棄すると普通は懲罰物なんですからね」

あかね「肝に銘じておくわ。あかりに懲罰なんて受けさせるわけにはいかないもの」

伊良湖「で、あかねさんの方は収まったんですか?」

あかね「収まったわ。どんなふうに変わったって、あかりはあかりよ」

あかね「そんなことにも気付けなかったなんて、私もまだまだ子供ね」

間宮「あかねさんもまだ19ですから、完璧超人ではありませんし」

あかね「例え色気むんむんなセクシーなあかりだろうと、どんなあかりだって私は愛してる! 愛し続けるの!」

伊良湖「なんか悪化したような気がするんですけど?」

間宮「もう処置のしようがないし、悪化の一途を辿る以外ないわ」

あかね「あぁ、でも願わくば、お姉ちゃんのこと嫌いになるのだけはやめてぇ~!」

あかり「はぁ、お姉ちゃんこんな書き置き残してたんだ」

あかり「心身ともに限界だからって、確かに疲れてないわけじゃないけど」

叢雲「やっぱり、疲れてはいるのね」

あかり「叢雲ちゃん?」

叢雲「思った通りだわ、疲れないわけないもの、あんたみたいなのが司令官だなんて」

あかり「叢雲ちゃんも心配してくれて来てくれたんだね」

叢雲「だ、誰があんたなんか! わ、私が心配してるのは、その、疲れがたたってあんたの指揮がめちゃくちゃになることなんだから!」

あかり「それあかりを心配してるってことだよね?」

叢雲「ううう、うるさい! とにかく私が癒してやるって言ってんのよ!」

あかり「わぁい、ありがとう。で、どうやって癒してくれるの?」

叢雲「そっ、それは……」

あかり「それは?」

叢雲「それはぁ……こ、こうよ!」グイッ

あかり「んえっ!?」バタッ

叢雲「ぐぐ、軍人、が、そういうことで、い、癒されるのは、珍しい、ことじゃない、から。だ、だから、ここ、これは医療的なあれで、あって、そういうの、では」

あかり「む、叢雲ちゃん? あかりの上に跨られても癒されないんだけど」

叢雲「だ、だから、邪な気持ちなんかないんだから~!」バサッ

あかり「ひゃああっ!? な、なんであかりの服を脱がそうとして!?」

熊野「お待ちなさい! その役目はわたくしが担いますの!」

大和「い、いいえ、ここは大和が!」

蒼龍「違います、私です!」

白雪「い、いえ、背格好が近い私にお任せください!」

神通「わ、私が……」

三日月「うぅ、私だって負けていられないんです!」

あかり「ちょっ!? な、なんですかみんな!?」

古鷹「みんな、提督のことを癒しに来たんですよ」

金剛「私のバーニングラブで心も身体もネ!」

千代田「抜け駆けしようったってそうはいかないんだからね叢雲!」

叢雲「ちっ! 考えることはみんな同じってわけね!」

あかり「あかりにはなに考えてるかさっぱりだよぉ!」

文月「んとね~たぶんマッサージしてあげるのかな~?」

あかり「ま、マッサージ?」

文月「そうだよ~司令官がやってくれるやつね~今度はあたしが返してあげるの~」

あかり「そ、そう、なんだ?」

叢雲「そう、よ。私はされたこと、ないけど、やってやる、わ」

熊野「いつか、お返しなくてはずっと思ってましたの。今ここで」

蒼龍「提督のこと癒しつくしてしまいますから」

神通「覚悟してください、ね?」

あかり「癒すのに覚悟ってなんです? あ、あの、そっちまで服を脱ぐ必要は、えっ、あ、ええ~!?」

球磨「大人になるってことにも色々あるクマ。一つのことだけで大人になってるとは限らないということクマね」

ものすごく時間がかかりましたが今回はここまでです

あかねの話もifなのでどんな終わり方をしても本編には繋がらないのです

開始します

あかり「まんたんのあめは便利だけど考えなしに使ってるとなにかが危ない気がするよぉ」

あかり「だけど使わないとなくならないよね。う~ん」

あかり「今はそういうの考えないことにしよう。次はどうしようかなぁ?」

↓1

1 訓練
2 艦娘との交流(>>102の北方棲姫、夕立、遠征組以外)
3 建造
4 開発
5 執務
6 勉強
7 外出
8 アイテムを使う

あかり「朝潮ちゃんはこの部屋かな?」

朝潮「あっ、司令官。どうも」

あかり「見学って言うのかな? とにかくお疲れ様。この鎮守府はどう?」

朝潮「見た限りではいいところだと思います。手入れが行き届いていますし、一人一部屋しっかり用意されています」

あかり「全部妖精さんのおかげだよぉ」

朝潮「いえ、他の艦娘のみなさんも気立てのいい方々ばかりで、過ごしやすい環境だと言えます」

あかり「みんな素敵な人ばかりだもん、今は遠征に行ってる人もいるけどそっちの人達もそうだから安心してね」

朝潮「はい。いいところに拾っていただいたと感謝していたところです」

あかり「これからは朝潮ちゃんもその仲間だから、これから来る人にもそう思ってもらえるようにがんばろうね」

朝潮「はい! 後輩のため精進いたします!」

あかり「そう言ってくれるならもうそうなるって確定してるようなものだけど」

朝潮「そんなことは。ああそうだ、私になにかご用ですか?」

あかり「ちょっとお話しようかなって思ったんだけど」

↓1

1 山雲ちゃんとはもう話した?
2 駆逐艦の中でも小さい方?
3 オスカーのところに遊びに行く
4 その他自由に

あかり「あっ、そうだ。うちに住んでるのはあかりと艦娘さんと妖精さんだけじゃないんだよぉ」

朝潮「他にどなたかいらっしゃるんですか? 整備の人とかでしょうか?」

あかり「違うよぉ。オスカーっていう猫さん」

朝潮「えっ? 猫を飼っているんですか?」

あかり「うん。まだちっちゃくて可愛いんだよぉ」

朝潮「鼠捕りかなにかのためですか?」

あかり「ううん、アニマルセラピーのため」

朝潮「あにまる、せらぴー?」

あかり「動物さんと触れ合って気持ちを癒すことだよぉ」

朝潮「はぁ、そうですか。確かに私達が意思表現を行えるようになりましたし、そういった保障も必要なのかもしれません」

あかり「って言ってるけど、本当はビスマルクさんが飼いたかっただけなんだよぉ」

朝潮「ええっ? いいんですかそんなわがままを許して?」

あかり「あかりも飼いたかったから別にいいんだよぉ。それにちゃんとみんな癒されてるみたいだし」

朝潮「ん、まあ、効果が上がっているのなら構いませんが」

あかり「朝潮ちゃんも会いに行こうよぉ。新しい家族が増えたってオスカーにも教えておかないと」

朝潮「あっ、ちょっと、引っ張らないでください!」

朝潮(家族、ですか)

あかり「オスカー今日はちゃんといるかな?」

朝潮「ちゃんといるかなってどういうことです?」

あかり「よく脱走して鎮守府の中歩き回ってるんだよぉ」

朝潮「それは危険ではないでしょうか?」

あかり「そう思ってるんだけど、オスカー頭がいいから危ないところにはちゃんと入っちゃだめだってちゃんとわかってるんだよぉ」

朝潮「今までたまたまそうして来ていただけで、なにかの拍子で入ってしまうこともありますよ。所詮動物ですので」

あかり「そのときは妖精さんが吊るしてくれるから心配いらないよぉ」

朝潮「吊るす?」

あかり「うちによく猫を吊るすようにして持ってる妖精さんがいてね。ああそうだ、あの子もうちで飼ってあげれば、オスカーが寂しくて抜けだしちゃうこともなくなるかも」

朝潮「あまり増やすと世話が大変ですよ?」

あかり「ニ匹くらいなら大丈夫大丈夫」

朝潮「そう言ってドンドンと引き取っていくパターンですねそれは」

あかり「あはは、ん? あれは」

↓1 先客(>>102の遠征組以外)

陽炎「ほらほら~」ヒラヒラ

オスカー「にゃっ!」シュッ

陽炎「ふふ~、そんなパンチじゃこのリボンは取れないぞ~?」

あかり「陽炎ちゃんだよぉ」

陽炎「あっ、司令と朝潮。こんにちは」

朝潮「こんにちは。なにをなさってるんですか?」

陽炎「なにをって、見ればわかるでしょ。オスカーちゃんと遊んでるの」

オスカー「にゃん」

朝潮「……っ!」

朝潮(か、可愛いっ!)

陽炎「猫飼ってるって聞いたから見に来たら、こんなに可愛い子猫ちゃんでびっくりしたわ」

あかり「ビスマルクさんが飼ってたオスカーの毛並みに似てる子が、その子猫しかいなかったんだよぉ」

陽炎「ビスマルクさんが、じゃなくてビスマルクさんで、じゃない? ふぅん、軍用犬とか言うとこう屈強な感じのを想像するから、猫でもそうだろうって思って期待はしてなかったんだけど」

あかり「軍用じゃないからね。ここで飼ってるってだけで」

オスカー「ふにゃっ!」パシッ

陽炎「あっ、こら! 目を離した隙に取るなんてずる賢い子ね!」

あかり「ずるはいらないよぉ。オスカーは賢い子だもんね」

オスカー「にゃう~」

陽炎「あはは、リボン離さないからこうして引っ張ると一緒に滑ってくる! 可愛い~!」

オスカー「ふ~」

あかり「こすれて熱くなったりしないのかなぁ?」

陽炎「大丈夫よ、こんな立派な毛皮があるんだもの、ねぇ?」ナデナデ

オスカー「にゃ!」

陽炎「はい隙あり」シュッ

オスカー「にゃあっ!?」

陽炎「ほれほれ~、こっちだぞ~」

オスカー「にゃあ~!」

朝潮「あっ、か、陽炎さん!」

陽炎「ん? どうしたの朝潮?」

朝潮「わ、私も、じゃなくて! そんなふうに寝そべってはしたないですよ!」

陽炎「そうかな? 寝そべるためにこんな材質にしてるんじゃないの?」

あかり「オスカーが怪我しないようにだよぉ」

朝潮「オスカーの毛が抜けているかもしれませんよ。寝そべってたら服についちゃいます」

陽炎「それ気にしてたら動物と遊べないでしょ? 膝の上に乗せたりもするんだし」

朝潮「膝の上に!?」

あかり「さすがにオスカーくらいちっちゃいと立ったまんま一緒に遊ぶのは難しいよぉ」

陽炎「だからこうして寝そべってるの。目線を合わせてあげれば怯えられることも少なくなるでしょうし」

朝潮「そ、そうなんですか?」

あかり「上から見下ろされるよりは一緒の高さの方が怖くないと思うよぉ」

朝潮「な、なるほど」

陽炎「はい、じゃあ朝潮もやってみて」

朝潮「え、ええっ!?」

朝潮「わ、私はいいですよ!」

陽炎「そう言わずにほら」

朝潮「ああちょっ、よ、四つん這いじゃだめなんですか?」

あかり「オスカーには四つん這いでもまだ高いよぉ」

陽炎「顎を床に付けて、はい」

朝潮「し、司令官の前でこんな見苦しいこと」

あかり「見苦しくなんかないよぉ。あかりだってたまにやってるもん」

陽炎「つべこべ言わずにやる!」グイッ

朝潮「うわっ、お、押しこまないでくださいっ!」

オスカー「にゃ~?」

朝潮「あ、え、ええと、にゃ~……」

陽炎「リボンで誘導してあげるわ」

朝潮「ゆ、誘導って、顔にかけたら!」

オスカー「にゃあっ!」シュッ

朝潮「にゃあっ!? あっ、子猫だからあんまり痛くない。でも、あんまりほっぺた叩かないで~!」

陽炎「あはは、ほらオスカーもっと朝潮に猫パンチ!」ヒュッ

オスカー「にゃん!」シュッ

朝潮「にゃ~!」

あかり(傍から見てたら陽炎ちゃんのリボンが鞭に見えて、サーカスの調教師さんかなにかに見えるよぉ)

あかり(というかあれ胸のリボンだからちょっとはだけちゃってるし。陽炎ちゃんはそういうの気にしないタイプなんだね)

朝潮「にゃ~、ふふっ」

あかり(朝潮ちゃんは三日月ちゃんと同じで真面目だけど、そのせいで素直になれないタイプみたいだね)

あかり(今日は陽炎ちゃんに任せちゃったけど、これからはあかりが朝潮ちゃんの素直な気持ちを引きだしてあげないと!)

加賀「そんな分析を私に聞かされましても」

あかり「あかりにも人を見る目が備わってきたということです!」

加賀「そのようですね」

あかり「はい!」

加賀「……」

あかり「……」

加賀「……もしかしてほめてもらいたいんですか?」

あかり「えっ!? いや、そそ、そんなことはないですよぉ」

加賀「人を見る目を備えても見抜かれやすいところは相変わらずですね」

あかり「そ、そんなにわかりやすいですかあかり?」

加賀「わかりやすいですよ」ナデナデ

あかり「あっ……」

加賀「ほら、少し撫でられただけでこうなる。わかりやすいを超えて見たまんまです」

あかり「あかりばば抜きもいっつもびりなんですよぉ。顔にすぐ出るって。結衣ちゃんはポーカーフェイスなんですけど」

加賀「感情表現が得意なんですね。羨ましいです」

あかり「羨ましいですか? あかりは加賀さんみたいにクールでカッコよくなりたいなって思いますけど」

加賀「……なんでも、苦手より得意の方がいいに決まっています」

加賀(こういうとき、溢れそうな感情を外に表せないと、どうにもたまらなくなってしまいますからね)

あかり「ありがとうございました加賀さん。今度はあかりがごほうびをあげる番ですよぉ」

↓1

1 頭をなでてあげる
2 マッサージしてあげる
3 お菓子をあげる
4 明日一回交流するのを確約

あかり「あかりも頭をなでてあげます!」

加賀「頭を撫でるのがごほうびですか?」

あかり「甘い物の方がよかったですか?」

加賀「私としてはそっちを期待していましたが、まあいいでしょう」

あかり「じゃあ椅子に座ってください。届かないので」

加賀「そんな子に頭を撫でられるなんて、妙な気持ちですね」

あかり「いやですか?」

加賀「いや、ああ、いえ、今のいやは撫でられるのがいやという意味ではなくて」

あかり「はい、わかってますよぉ」

加賀「……さっきの話の流れでは私は分かりにくいということでしたが」

あかり「あかりにも人を見る目が備わりましたので」

加賀「そう……」

加賀(私だからわかるとかは言わないんですね)

あかり「それに、加賀さんとももう結構一緒に過ごしてきましたから」

加賀「……っ」

加賀(顔に出ていませんよね?)

あかり「どうしたんですか加賀さん?」

加賀「いえ。座りましたよ」

あかり「じゃあ撫でます!」

加賀「待ってください。なぜ背中から撫でるんです?」

あかり「えっ? いえ、なんとなく後ろからの方がいいかなぁと思いまして」

加賀「前からしてください」

あかり「いいですけど、なんでです?」

加賀「なんででも、です」

あかり「ん~、どっちからでも変わりませんので前からしますよぉ」

加賀(顔が見えませんものね。私を撫でているとき、どんな顔をしているのか気になります)

あかり「はい。気を取り直してなでますよぉ」

加賀「どうぞ」

あかり「今日は一日お疲れ様です」ナデナデ

加賀「……ん」

あかり「ここら辺の方がいいですか?」

加賀「提督の好きなように」

あかり「は~い」

加賀(嫌々しているわけでも義務としてやっているわけでもない。楽しそうな顔。私の頭を撫でることを楽しんでいる)

加賀(撫でられることよりも、そちらの方がうれしい)

あかり「あのですね、加賀さん。あかりがなんで加賀さんのこと分かるようになったか、教えましょうか?」

加賀「長く一緒に過ごしたからではないんですか?」

あかり「それも嘘ではないんですけど正確に言えば、加賀さんが感情を見せてくれるようになったからですよぉ」

加賀「えっ?」

加賀「私が提督に感情を?」

あかり「はい。最近よく笑ってくれます」

加賀「そんなに笑ってます?」

あかり「笑ってます。今朝も、それに今も」

加賀「っ!」

あかり「あっ、今度は驚いた顔になりました」

加賀「見ないでください……」

あかり「無理ですよぉ。ちょうど加賀さんの顔と同じところですから、あかりの顔」

加賀「あっ……」

加賀(こんなに近い。意識したら、頬が熱く……)

あかり「今度は赤くなりましたね」

加賀「ふんっ……」プイッ

あかり「そうやって横向いたらほっぺたが余計に見やすくなりますよぉ」ツンツン

加賀「っぁ! 誰がほっぺたツンツンまで許しました?」

あかり「だめでした?」

加賀「……次からは事前承認制です」

あかり「はぁい。次からは先に言います」

加賀「……ふっ」

加賀(こういう甘さもいつの間にか嫌いではなくなった。いつからだろう?)

加賀(いつから私はこの子に心底……)

加賀「そろそろ手が疲れたでしょう? もういいです」

あかり「まだいけますよぉ?」

加賀「いいえ、無理は禁物です。筋肉痛は次の日に来るものですから」

あかり「これくらいじゃ筋肉痛にはなりませんよぉ」

加賀「だといいですね。とにかく、時間も遅くなりますしここまでで」

あかり「加賀さんは満足しました?」

加賀「でなければ自分から言い出しませんよ」

あかり「それなら今日はここまでにします」

加賀「ええ、今日はここまでです。明日のことを考えましょう」

あかり「明日の秘書艦ですね。どうしましょう?」

↓1 明日の秘書艦(>>102の☆のついてない艦娘)

あかり「明日は那珂ちゃんに頼みますよぉ」

加賀「那珂さんですね。わかりました」

あかり「出撃と秘書艦の仕事と、本当にお疲れさまでした」

加賀「ああ、今日は出撃もしていたんでしたね」

あかり「忘れちゃったんですか?」

加賀「そこまで鳥頭ではありません」

あかり「よかったですよぉ」

加賀「ですが、さっきのが出撃分も入ってるとするといささか物足りないような気もします」

あかり「はい?」

加賀「延長、お願いしてもよろしいですか?」

あかり「延長?」

加賀「そうです。今夜はまだ、提督と一緒にいたい気分なので」

今回はここまでです
次は加賀の好感度100イベントからはじめます

練度99の場合ふしぎなあめをあげても無意味なので交流一回確定とすることにします
その場合遠征組に選べないことになります

開始します

あかり「まだ頭撫でられたりないんですか?」

加賀「頭を撫でるのはもういいです」

あかり「でも延長するって」

加賀「あなたといる時間を延長したいだけです。出撃分の撫でられる時間をそれに」

あかり「いいですよぉ。出撃分がどれくらいかわかりませんけど、加賀さんが満足するまで一緒にいます」

加賀「ありがとうございます。では、お茶でも淹れましょうか」

あかり「あっ、あかりがやりますよぉ。ごほうびの時間ってことですもんね」

加賀「そうなるんですね。お願いします」

あかり「ちなつちゃんほど上手じゃありませんけど」

加賀「上手い下手は関係ありませんよ」

あかり「はい、心をこめていれますね」

加賀「そうしてくれたらうれしいです」

あかり「どうぞ~」

加賀「どうも」

あかり「どうですか?」

加賀「熱すぎますね。それに薄い、出涸らしを使いましたね。今日何度か私が淹れているのでかなり薄まってたんですよ」

あかり「ええ、めちゃくちゃだめだしされてる」

加賀「関係はありませんよ。ただの感想です」

あかり「むぅ、もっと上手く淹れられるようになりますよぉ」

加賀「提督が茶汲みを鍛えてどうするんですか」

あかり「また加賀さんに飲んでもらいます!」

加賀「私は別にお茶が好きなわけではありませんけどね」

あかり「好きじゃない人においしいって言われたら、その方がすごいですよぉ!」

加賀「そうかもしれませんね」

加賀「お茶はお茶請けと共に飲むことでその味を増します」

あかり「甘い物欲しいですか?」

加賀「ただ甘ければいいわけではありませんよ。お茶に合うものです」

あかり「クッキーじゃだめですよね?」

加賀「紅茶なら合ったでしょうけど緑茶では」

あかり「チョコならどうですか? 抹茶チョコとかありますよぉ?」

加賀「抹茶ですか? この色つき白湯が?」

あかり「あぅ、じゃあコンビニに買いに行きましょう!」

加賀「コンビニにお茶請けが売っているんですか?」

あかり「最近のコンビニはなんでも売ってますよぉ」

加賀「……行きましょうか」

あかり「はい!」

あかり「前にも一度こうして夜中にコンビニ行ったことありますよぉ」

加賀「提督の歳で夜間徘徊は補導されますよ」

あかり「熊野さんと一緒にですよぉ」

加賀「……夜中に逢引ですか?」

あかり「あいびき? ウィンナーですか?」

加賀「あらびきですねそれは。もういいですその気はなかったようですし」

加賀(つまり今もそんなつもりはないということですが)

あかり「コンビニでなに買います?」

加賀「……おせんべいとか」

あかり「おせんべいおいしいですよね。お饅頭とかもいいんじゃないですか?」

加賀「この際贅沢に合いそうなもの片っ端から買いましょう」

あかり「いいですね。あかり一度やってみたかったんですよぉ、大人買い! なんてったって大人ですもん!」

加賀「……ふっ」

あかり「あ~! なんで笑うんですか!」

加賀「いえ、笑ってません」

あかり「笑いましたよぉ」

加賀「笑ってません」

あかり「ええ~?」

加賀(まあいいでしょう意識しない方がこの子らしいですから)

あかり「むぅ、大人買いできるほど品ぞろえがよくなかったですよぉ」

加賀「よくないのではなく、よくなくなったですね。もうこんな夜です」

あかり「前もそんな感じだった気がしますよぉ」

加賀「少なくともこれだけ買えれば十分です」

あかり「アイスはお茶請けじゃないですよね」

加賀「あなたも買ったじゃないですか」

あかり「えへへ、おいしそうだったのでつい」

加賀「あれだけ取り揃えられたらついつい他の物も買ってしまう。人の心理を突いたいい商売戦略ですね」

あかり「ですね、商売上手さんですよぉ」

加賀「24時間営業でも利益が出るというわけなんですね」

あかり「田舎だと24時間じゃないところもありますけどね。それでも遅くまでやっていますけど」

加賀「そう、変わったんですね世界も」

あかり「……」

加賀「夜ですが暑いですね」

あかり「急がないとアイス溶けちゃうかもしれませんね」

加賀「ではここで食べてから帰りましょう」

あかり「ここでですか?」

加賀「堤防の上に座って食べましょう。よいしょ」

あかり「んしょ、ある、意外に高い」

加賀「荷物をこちらに」

あかり「あっ、はい」

加賀「あちら側に落ちては大変ですからね」

あかり「んん~!」

加賀「提督もどうぞ」

あかり「えっ?」

加賀「あちら側に落ちては大変だと言ったでしょう?」

あかり「えっと、抱き上げてくれるんですか?」

加賀「それ以外にどうすると? はい、腕を挙げてください」

あかり「ちょっとはずかしいですけど、お願いします」

加賀「上げますよ。よいしょ」グイッ

あかり「わぁ~!」

あかり「ちょっと楽しかったですよぉ」

加賀「肩車されて喜んでいたり子供ですね」

あかり「高いところは楽しいじゃないですか」

加賀「だからと言って手足をばたつかせてはしゃぐのは子供ですよ」

あかり「すいませんでした。当たりませんでした?」

加賀「当たりませんでした。荷物も守っていたので」

あかり「はぁ、よかった」

加賀「アイスをこちらへ」

あかり「あっ、はい。どっちでしたっけ?」

加賀「チョコレートの方です」

あかり「チョコレート、ありました!」

加賀「どうもありがとう」

あかり「あかりはバニラですよぉ」

加賀「いただきます」

あかり「いただきま~す」

あかり「おいしいですか?」

加賀「間宮さんのアイスには劣りますね」

あかり「大和さんのと比べるとどうですか?」

加賀「味付けの分、こちらに軍配が上がります」

あかり「あかりのは大和さんの方が上ですね」

加賀「では間宮さんと大和さんで比べたらどちらが上ですか?」

あかり「えっ、ええっと、それはぁ、その、どちらにもいいところがありまして」

加賀「いじわるな質問でしたね。すいません」

あかり「ちなみに加賀さんはどっちですか?」

加賀「私は……提督からいただいたケーキですね」

あかり「いや、それは大和さんと間宮さん関係ないですし、アイスじゃないですよぉ」

加賀「間宮さんと大和さんには甲乙つけ難いですが、あのケーキと比べればそっちの方が上だということですよ」

あかり「まあおいしいですもんねあのケーキ」

加賀「はい。提督からいただいて、はじめて食べた味です」

あかり「加賀さんにとっては思い出の味なんでしたね。それは一番になっちゃいますよぉ」

加賀「……」

加賀「思い出の味も当時とは変わってしまうこともありますよ」

あかり「どういうことですか?」

加賀「あの日の私は提督のことをなんとも思っていなかった。いえ、悪感情を持ってさえいたかもしれません」

加賀「ですが今はあなたに抱く感情は悪感情とはとても言えないもの。あなたに淹れてもらったものならば、白湯だろうとおいしいと思えるくらいです」

加賀「だからあのときの味ももっとおいしく思えるんです。あなたのくれたものだから」

あかり「そ、そこまで言われるとはずかしいですよぉ。あかりが作ったわけじゃないんですし」

加賀「それでもくれたのはあなたです。私に、はじめての味をくれました。感謝しています」

あかり「ど、どういたしまして」

加賀「まあ、あの味以上のものを探求するのは難しくなったわけですが」

あかり「あっ、そうなっちゃうんですか」

加賀「でも、あなたから貰ったものならばその分加算されますので、問題ないかもしれません」

あかり「ああ、安心しましたよぉ」

加賀「ふふっ」

加賀「ではその味も探求させてもらいましょう」

あかり「あかりのアイスですか? 大和さんのにはかないませんけど?」

加賀「あなたの舌と私の舌では違うかもしれませんので」

あかり「そうかもしれないですね。はい」

加賀「ん、これは確かに大和さんの物の方がおいしいです」

あかり「でしょう?」

加賀「この時代の市販品よりも上とはさすが大和さんですね。或いは料理好きの彼女のことですし手を加えているということも」

あかり「あの、加賀さんのもちょっと貰っていいですか?」

加賀「私のアイスですか? 残念ながら」パクッ

あかり「ああっ!」

加賀「今なくなりました」

あかり「もぉ~、あかりはあげたのにいじわるですよぉ!」

加賀「ですがまだ食べさせてあげることはできますよ」

あかり「え――」

加賀「ん……」チュッ

加賀「……口に入れたばかりでしたのでまだ残ってました。どうですかアイスのお味は?」

あかり「わ、わかりませんよぉそんなこと!」

加賀「じゃあ私のお味はどうでしたか?」

あかり「し、知りません!」

加賀「わかりませんでしたか? じゃあもう一度」

あかり「だだ、だめ、で、わっ、とっ!」グラッ

加賀「提督っ!」ダキッ

あかり「あ、助かりましたよぉ。ありがとうございます、加賀さん」

加賀「いいんです。私のせいですから」

あかり「……加賀さんの言うとおり、大和さんのよりもおいしかったですよ」

加賀「えっ?」

あかり「アイス」

加賀「アイス、ですか」

あかり「アイスが、です」

加賀「……大和さんともしたことあるんですね」

あかり「えっ、なっ!?」

加賀「ほんとうにわかりやすい子。そういうところが愛おしい」ギュッ

加賀(感情を表現するということは周りの人間へ自分の感情を振りまくということ)

加賀(だからこの子の側にいると幸せなんだ。幸せに満ち溢れているこの子は、それを外へと表して振りまいてくれているから)

加賀(もっと側にいたい)

加賀「提督、私が満足するまで一緒にいてくれるんでしたよね」

あかり「言いましたよぉ」

加賀「だったら、末永くお付き合いしていただきますから、覚悟してください」

あかり「……はい」

加賀「アイスも食べ終わりましたし、そろそろ帰りましょう」

あかり「あ、あの! あかりの、方は、どうだったのかなぁって、聞いて、も?」

加賀「……そちらが答えてくれなかったのに、不公平ですよ」

あかり「で、ですよね~」

加賀「気になりますか?」

あかり「き、気にならないって言ったら嘘になっちゃいますよぉ」

加賀「なら自分で考えることです。私はもう答えとも言っていいことを言いましたよ」

あかり「えっ、いつですか?」

加賀「それを考えろと言ってるんです」

あかり「ええ~?」

加賀「ほら、早く帰りますよ。お茶請けも忘れずに」

あかり「ああっ、待ってくださいよぉ」

加賀「お茶、絶対冷えてしまってます」

あかり「今の加賀さんには冷えたお茶の方がいいと思いますよぉ」

加賀「わかりますか?」

あかり「わかります。さっき抱きしめてもらったとき、身体がすっごく熱かったです」

加賀「体温が高いのは元からですよ」

あかり「それに、今の加賀さんの顔を見れば誰だってわかりますよぉ」

加賀「……どうやっても収まらないんです、頬の熱」

あかり「アイスを食べちゃうからそうなるんですよぉ」

加賀「提督のおっしゃる通りです。食べてしまいましたもの、バニラ味」

あかり「か、加賀さん……」

加賀「なにを赤くなっているんです? 提督のをいただいたじゃないですか」

あかり「あっ」

加賀「そっちのことじゃないですけどね」

あかり「あ、うぅ、もぉ~!」

加賀「くすっ……」

加賀(表情が本当に表情がころころ変わる。見ていて飽きません)

加賀(もっと見ていたい、感じていたい。この子の振りまく感情を)

加賀(それがきっと、今の私が持っている一番の感情)

長くなりましたが今回はここまでです

最初は加賀が瑞鶴に対して厳しい態度を取る理由について語る予定でしたが書いてるうちにこうなりました

なもり神は落書きと称して度々画集に載せていいレベルの絵を上げてくるから困る

開始します

那珂「おっはよ~! お目覚めの那珂ちゃんスマイル~!」

あかり「おはよう那珂ちゃん。今日も元気だね」

那珂「那珂ちゃんは元気なのも、取り柄」

あかり「だけが、じゃないんだね」

那珂「元気は那珂ちゃんの48ある取り柄の1つだよ」

あかり「いっぱい取り柄があってすごいよぉ」

那珂「でしょ~? 那珂ちゃんすごいんだよ~!」

あかり「あかりはそんなに取り柄思いつかないよぉ」

那珂「ふっ、那珂ちゃんの元気の源は~提督! だから~提督が那珂ちゃんの取り柄を作ってるの」

あかり「そうなの?」

那珂「そうなの! その取り柄1つで那珂ちゃんの48の取り柄を作りあげてるんだから、提督もすごいの!」

あかり「えへへ、ありがとう那珂ちゃん」

那珂「ふふん、これが那珂ちゃんの取り柄の1つ! 他人を元気にすることだよ!」

伊168「帰ったよ司令官」

浦風「はぁ、ぶち疲れた」

伊58「今回は久しぶりにやりがいのある遠征だったでち」

卯月「う~ちゃんの力を最大限に発揮できたぴょん!」

愛宕「みんなよくがんばったわ~えらいえらい~」

川内「ふあぁ~、夜戦がなかったから私はがんばれなかったなぁ」

那珂「もぉ~川内ちゃんったら夜戦夜戦なんだから!」

川内「うげっ、那珂が秘書艦? 大丈夫? 疲れるよ?」

あかり「疲れても那珂ちゃんが元気をくれるから大丈夫です」

那珂「川内ちゃんひっど~い! 那珂ちゃんと一緒にいたら疲れるとか~ぷんぷん!」

卯月「そういうとこが疲れるって言ってるぴょん!」

伊58「卯月は人のこと言えないでちよ」

愛宕「それじゃ報告いっちゃいましょうか~」

あかり「よろしくお願いします」

伊168「まあいつも通りだよ大体」

浦風「いやそうじゃが、もうちぃとまじめにやろう」

あかり「資源はいつも通りで、他には?」

↓1 コンマ30以上かぞろ目でアイテム取得

愛宕「みんながんばったから~がんばった分は貰ってきたわよ~」

あかり「わぁ~、楽しみですよぉ」

↓1~2

1 色のついてない艦娘のカード(好きな艦娘を呼ぶ)
2 まんたんのふしぎなあめ×5
3 高級和菓子(好感度上昇アイテム)
4 特殊改装資材(設計図と練度を無視して最大改造する)
5 とっても怪しげな薬(イベントアイテム)
6 書類一式&指輪×5

離島ちゃんはありなんじゃろか?

愛宕「はいこれ~」

あかり「えっ? これって前に先生から貰った薬!」

卯月「改良したから試してもらうって言ってたぴょん!」

あかり「あかりで実験してる!? しかもなんか前より量多いし」

伊58「前の薬はどんなだったでち?」

あかり「え、ええっと、それは置いといて、改良したなら大丈夫なのかなぁ?」

愛宕「大丈夫大丈夫~」

あかり「心配だけどとりあえず貰っておきますよぉ」

伊168「あとはこれ」

あかり「これは、艦娘のカード? 色がついてないってことはなにが出るかわからないやつだよね?」

川内「深海棲艦が出てくるかもしれないからここで処分してくれってさ」

あかり「やっぱりあかりのところにいらない物送りつけてるだけなんじゃないかな追加報酬って」

那珂「また新しい仲間が増えるんだね~ライバルならいらないけど~ユニットに組み込めるような子ならいいな~」

あかり「とりあえずこれも保留にしておきます。深海棲艦出てきたら怖いですし」

川内「それが賢明かな」

あかり「とにかく、二つも貰って来たってことはいっぱいがんばったってことだよね。ありがとう、お疲れ様だよぉ」

浦風「うちらも最大限の力を出して働けて気持ちえかったよ」

卯月「いつもこうだといいのにね~」

川内「私は夜戦が」

那珂「それはもういいよ!」

あかり「ここ以外でも作れたんだね色なしのカード」

那珂「大本は先生が作ったものなんでしょ? だったら作れて当たり前なんじゃない?」

あかり「あかりとんでもない人に理科の授業してもらってたんだね」

那珂「先ずそんな人が中学校で理科教えてるのがとんでもないよね」

あかり「あのお薬も」

那珂「結局前のってどんなだったの? 那珂ちゃんにだけ教えて!」

あかり「い、言えないよぉ」

那珂「ええ~、気になる~教えて~」ユサユサ

あかり「ご、ごめんね那珂ちゃん、こればっかりは言えないよぉ」

那珂「ん~、提督がそこまで言うってことはそこまでのことなんだね。じゃあいいや」

あかり「わかってくれたよぉ」

那珂「今あるあれを飲んでみればわかる!」

あかり「わぁ~! だめだよぉ!」

那珂「あっ、やっぱり?」

あかり「那珂ちゃんアイドルなのに行動派だよぉ」

那珂「行動力があるところも取り柄なの!」

あかり「取り柄いっぱいあるのも考えものだね」

那珂「さてと、じゃあ今日のお仕事一発目! 遠征はどうする?」

↓1 遠征組を

1 出す
2 出さない

あかり「今日も行ってもらうよぉ」

那珂「じゃあ、誰に頼んじゃう?」

↓1~6 遠征に出す艦娘(>>103の間宮、伊良湖、北方棲姫、那珂、遠征組以外)

陽炎「遠征かぁ、まだ鎮守府にも慣れてないけど艦娘同士の親交を深めるにはもってこいかな」

瑞鳳「新入りが旗艦ね、頼んだわよ」

朝潮「みなさんよろしくお願いします」

吹雪「これはご丁寧に。こちらこそよろしくお願いします」

島風「よろしくぅ~! はい連装砲ちゃんも」

連装砲ちゃん「きゅきゅきゅ~!」

大鳳「朝潮さんは真面目な方なんですね。これだけ人となりが感じ取れました」

朝潮「……」ジッ

連装砲ちゃん「きゅ~?」

島風「連装砲ちゃんが珍しい?」

朝潮「あっ、いえ、その珍しい、です」

あかり(朝潮ちゃんもしかして可愛いものが好きなのかな?)

那珂「みんな、しっかり頑張ってきてね。那珂ちゃんの評判を落とさないように!」

吹雪「そこですか那珂さん」

那珂「ちゃん!」

陽炎「ん、そろそろ行ってくるわね司令。吉報を待っててね」

あかり「うん。陽炎ちゃんと朝潮ちゃんははじめてだから、みんなちゃんと教えてあげてね」

島風「は~い! 行くよ~連装砲ちゃん、みんな!」

連装砲ちゃん「きゅ~!」

朝潮(後で撫でさせてもらおう)

※現在のあかり鎮守府の艦娘+深海棲艦(○の付いた艦娘は好感度100、☆は秘書艦経験済み)

飛龍☆  伊良湖   大鯨
山城   名取☆   北方棲姫
○蒼龍  間宮    霧島 
加賀☆  山雲    足柄
若葉   ○叢雲   夕立
ビス子  扶桑    ○千代田 
筑摩    ○大和   長門
瑞鶴    千歳☆   ○熊野 
○金剛  鳳翔    谷風  
球磨   酒匂    天龍  
舞風    ○神通   那珂☆
雲龍    ○文月   ○三日月
武蔵    明石    浜風        
○古鷹  ○白雪  響       
       

前回遠征組 伊168 浦風 伊58 卯月 愛宕 川内
第二艦隊遠征組 陽炎 瑞鳳 朝潮 吹雪 島風 大鳳

↓1 第三艦隊を

1 出す
2 出さない

↓1~6 遠征に出す艦娘(>>228の間宮、伊良湖、北方棲姫、那珂、遠征組以外)

舞風「新し目の子に旗艦を任せるのがマイブームとか?」

浜風「そんなことはないと思うわ」

明石「提督の編成の采配はよくわかりませんので深く考えない方がいいです」

夕立「練度最大で元気いっぱいっぽい!」

千代田「ああ、例のあめね」

瑞鶴「夕立にも食べさせたんだ」

あかり「か、改造したいって言うからその」

夕立「あっ! 肝心の改造してなかったっぽい!?」

舞風「夕立ちゃんはおっちょこちょいですね」

那珂「那珂ちゃんも欲しいな~? 頂戴?」

瑞鶴「アイドルになりたいならやめた方がいいわよ」

浜風「一体どんなものなんですか?」

あかり「そ、そのうち食べることもあるかもしれないからそのときね」

明石「その元気は遠征に使いましょうね」

夕立「任せるっぽい!」

あかり「瑞鶴さんは出撃の疲れは残ってませんか?」

瑞鶴「あれで疲れる瑞鶴じゃないよ。心配してくれてありがとね妹ちゃん」

舞風「では、みんなで踊ってまいります!」

あかり「行ってらっしゃい、気を付けてね」

※現在のあかり鎮守府の艦娘+深海棲艦(○の付いた艦娘は好感度100、☆は秘書艦経験済み)

飛龍☆  伊良湖   大鯨
山城   名取☆   北方棲姫
○蒼龍  間宮    霧島 
○加賀☆山雲    足柄

若葉   ○叢雲   ○白雪
ビス子  扶桑    響 
筑摩    ○大和   長門
千歳☆  ○熊野   ○古鷹
○金剛  鳳翔    谷風  
球磨   酒匂    天龍  
○神通  那珂☆   武蔵
雲龍    ○文月   ○三日月
                
前回遠征組 伊168 浦風 伊58 卯月 愛宕 川内

第二艦隊遠征組 陽炎 瑞鳳 朝潮 吹雪 島風 大鳳
第三艦隊遠征組 舞風 浜風 明石 夕立 ○千代田 瑞鶴

↓1 第四艦隊を

1 出す
2 出さない

あかり「今日は第三艦隊までにしとくよぉ」

那珂「うん、そうしとこっか」

あかり「みんながんばってるからあかりもどうにかしたいんだけど、上手くいかないね」

那珂「焦っちゃだめだよ提督」

あかり「うん。焦っちゃだめ。何回も言われてきたよぉ。あかりちゃんと覚えてる」

那珂「よしよし、それなら安心。焦ってもいいことないからね。ミスしても笑顔で落ちついてカバーすれば大丈夫!」

あかり「那珂ちゃんは強いよね本当に」

那珂「ええ~? 那珂ちゃんはか弱い女の子だよ?」

あかり「あかりには頼りになる強い人だよぉ」

那珂「むぅ~、なんか可愛くないからやだっ!」

あかり「可愛くないなんて言ってないよぉ。可愛くて強い素敵な人だよ那珂ちゃんは」

那珂「そ、そう? あ、ありがと……」

那珂(その強い人をこうやってたじろがせる提督も強い人だよ)

あかり「じゃあ、これからどうするか決めるよぉ」

↓1

1 出撃
2 訓練
3 艦娘との交流(>>239、遠征組以外)
4 建造
5 開発
6 執務
7 勉強
8 外出
9 アイテムを使う

今回はここまでです
次は出撃するところからはじめます

那珂ちゃんは低練度で改造できますし対潜高いしで実際結構強い子ですよね

※現在のあかり鎮守府の艦娘+深海棲艦(○の付いた艦娘は好感度100、☆は秘書艦経験済み)

飛龍☆  伊良湖   大鯨
山城   名取☆   北方棲姫
○蒼龍  間宮    霧島 
○加賀☆山雲    足柄

若葉   ○叢雲   ○白雪
ビス子  扶桑    響 
筑摩    ○大和   長門
千歳☆  ○熊野   ○古鷹
○金剛  鳳翔    谷風  
球磨   酒匂    天龍  
○神通  那珂☆   武蔵
雲龍    ○文月   ○三日月
伊168   浦風    伊58
卯月    愛宕    川内                
  
第二艦隊遠征組 陽炎 瑞鳳 朝潮 吹雪 島風 大鳳

第三艦隊遠征組 舞風 浜風 明石 夕立 ○千代田 瑞鶴

>>216
離島棲鬼もありです

開始します

あかり「出撃するよぉ!」

那珂「焦っちゃだめだって言ったばっかりなのに」

あかり「焦ってはないよぉ」

那珂「そう? ちゃんと冷静に考えて指揮するんだよ?」

あかり「うん! 任せておいて那珂ちゃん!」

那珂「じゃあ、先ずはロケ地を決めようね」

あかり「ロケ地って」

↓1 出撃する海域

1 パラオ沖諸島(最終決戦)
2 北方海域
3 西方海域

あかり「そろそろ行かなきゃいけないと思うよぉ」

那珂「パラオに?」

あかり「うん」

那珂「本当に焦ってない?」

あかり「大丈夫、焦ってないよぉ」

那珂「……その目は嘘を言ってない目だね。わかった、信じるよ」

あかり「ありがとう那珂ちゃん」

那珂「じゃあ、他の子達に連絡入れようか。あと、遠征組にロケ中止の連絡ね」

あかり「京子ちゃん達にはあかりが連絡するから、那珂ちゃんは遠征組に連絡お願い」

那珂「了解提督」

あかり「みんな準備万端だといいんだけど」

京子『まさかあかりから行こうって連絡してくるとは』

結衣『ちょっと驚いたかな』

ちなつ『あかりちゃん、いつの間にか好戦的になっちゃって』

綾乃『でも、私もそろそろ行かなきゃいけないって思ってたところだから』

千歳『せやなぁ。もう準備期間は十分もろうとるからなぁ』

櫻子『私はいつでも行けるように準備してたもんね! 向日葵はまだだろうけど』

向日葵『わたくしだって準備は万端ですわ! いつでも行けます!』

あかり「みんな、準備はできてるんだね」

結衣『うん、大丈夫だよあかり』

京子『じゃあ一回あかりん家に集合な~』

綾乃『あなたそんな軽いノリで!』

千歳『緊張でガクガクになるよりはええやん』

ちなつ『ですね。それじゃあかりちゃん、すぐに行くからね』

櫻子『ちゃんと待っててよ! 先に行ったらだめだからね!』

向日葵『あなたじゃあるまいし行きませんわよ』

あかり「うん、みんな待ってるよぉ」

那珂「提督、連絡してきたよ。みんなすぐ帰ってくるって」

あかり「こっちも連絡したよぉ。みんなすぐに来るって」

那珂「緊張してる?」

あかり「うん、結構しちゃってるかな」

那珂「そんなときは那珂ちゃんスマイル! 緊張なんてふっ飛ばしちゃうよ!」

あかり「……」

那珂「あ~、スマイルがだめなら、これ」チュッ

あかり「えっ?」

那珂「那珂ちゃんキッスは相手を骨抜きのふにゃふにゃにしちゃうの! これで提督の緊張もほぐれたでしょ!」

那珂「唇にすると効きすぎるからおでこにね」

あかり「……ありがと、那珂ちゃん」

那珂「こんなサービス滅多にしないんだからね! 提督だから特別だよ!」

あかり「元気出たよぉ。これで行けるよぉ」

那珂「感謝するなら今度のライブ絶対に来てね」

あかり「うん、絶対に行くよぉ」

那珂「約束だよ? じゃあ、出撃部隊決めよっか」

↓1~6 出撃させる艦娘(>>246の間宮、伊良湖以外)

北方棲姫「ワタシガキカン!」

大和「遂に、行くのねあかり」

響「私でいいのかい? 叢雲と変わった方がいいんじゃ」

足柄「ふっ、最後の戦いにはやっぱり私がいなきゃね!」

瑞鳳「ふふっ、最後の戦いにはやっぱり私が必要よね」

加賀「ええ。今度こそ、最後まで戦い抜きます」

あかり「いいんだよ響ちゃん。戦いが終わった後のこと怖いかもしれないけど、大丈夫だから」

響「ああ、私自身でけりを付けろというわけか。戦いにも、気持ちにも」

足柄「まっ、響に出番はないけどね。全部私が沈めるから!」

大和「いいえ、それは大和が」

加賀「それ以前に私とほっぽと瑞鳳さんが爆撃で終わらせます」

北方棲姫「オワラセル!」

瑞鳳「任せといて! って言いたいけど、今のままじゃ無理そうね。あめくれるんでしょ?」

あかり「うん。みんなが来る前に出撃準備だよぉ」

あかり「瑞鳳ちゃんと響ちゃんはあめで、加賀さんは改造しないといけないんですね」

足柄「強化改造設計図は誰に使うの?」

あかり「耐久性のが1つと、搭載数のが2つあるんでしたね。誰に使いましょうか?」

大和「搭載数の2つは加賀さんか瑞鳳さん、、それかほっぽに使うことになると思いますが」

加賀「ほっぽは耐久性を上げる必要性は薄いですね」

瑞鳳「私と加賀さんがあめと改造してる間に、ほっぽの搭載数を上げるといいんじゃない?」

あかり「じゃあほっぽちゃんの搭載数を改造するとして、耐久性は誰に」

↓1 耐久性を1.5倍にする艦娘

1 大和
2 響
3 足柄
4 瑞鳳
5 加賀

あかり「……大和さんにしますよぉ」

大和「大和でいいの? 耐久性が薄い響さんにした方が」

響「いや、私は避けるからいいんだ。それより大和が大破して火力不足になる事態に陥る事態だけは避けなきゃいけないよ」

加賀「ほっぽがいますがやはり一人だけでは」

北方棲姫「ヤマトトイッショニウツ!」

大和「そう、ですか。では、慎んで改造受けさせてもらうわ」

加賀「では、私とほっぽと大和さんは改造してまいります」

あかり「行ってらっしゃいです」

響「私達は練度を上げだね」

瑞鳳「あめを頂戴!」

あかり「う、うん、はい」

あかり(副作用出てるときにみんなが来ないといいけど)

響「このあめで練度が上がるとは信じられないけど」パクッ

瑞鳳「実際効果出てるんだし疑いようがないわ」パクッ

あかり「さ、さあて、今回こそあかりはお水を」

足柄「だめよ」ガシッ

あかり「あ、足柄さん!?」

足柄「ほんとに苦しいんだから、一緒にいてあげなさい」

あかり「で、でもぉ」

響「んっ、んっ……」

足柄「ほら、はじまったみたいよ」

あかり「うぅ、もう。響ちゃん大丈夫?」

響「これは、さすがにキツい、ね……」

あかり「少ししたら収まるから、それまでがんばってね」

響「少し、って、どれくらいかな……?」

あかり「それは食べたときの練度によるよぉ」

響「私は、低かっ、たからね、長く、なりそうだ……」

あかり「あかりはここにいるからね響ちゃん」

響「あぁ、誰かが、ついてて、くれるのは、心、つよ、あぁっ……!」

響「はぁ、はぁ……胸が、破裂、しそう、だよ、司令官……」

あかり「今まで破裂した人いないから、安心して!」

響「くる、しい……しれい、かん……」

あかり「響ちゃん!」ダキッ

響「ん、はぁ……しれいかん、このまま、背中をさすって、くれないかな?」

あかり「背中を?」

響「う、ん……さするというか、くすぐ、る感じ、で……」

あかり「な、なんで?」

響「あつい、から、背中がぞく、ぞく、するように……」

あかり「逆に暑くなるような気もするけど」

響「おね、がい……」

あかり「わ、わかったよぉ」スッ

響「んんぁっ……! いいよ、このまま、続けて……」ピクッ

あかり「いいの? 響ちゃんが言うなら、するけど……」

響「んぅ、ん、んんっ……!」ピクン

あかり「響ちゃん」

響「んっ……それ、も、続けて……耳元で、名前、呼んで……」

あかり「名前呼ぶのも?」

響「ぞくぞく、するから……」

あかり「ええっと、響ちゃん」

響「ああっ……! しれい、かん、しれいかん……!」

あかり「響、ちゃん……」

あかり(なんか響ちゃんの声の調子のせいなのか、あかりまで変な気分になってきたよぉ」

あかり「響ちゃん、響ちゃん……」

響「しれいかん、しれいかん……しれいかんっ……あ、ああっ……!」

瑞鳳「てい、とく……」

あかり「瑞鳳ちゃん?」

瑞鳳「提督、私も、苦しいよぉ……」

あかり「ごめんね響ちゃん、瑞鳳ちゃんの方に行ってくる!」

響「あっ……しれいかん……」

あかり「瑞鳳ちゃんも苦しいの?」

瑞鳳「くるし、い、私も、胸、が……」

あかり「胸当て取る?」

瑞鳳「……とりゅ、とる、あぁ、もう、呂律が……」

あかり「あかりがやってあげるね」

瑞鳳「ていと、くに、されりゅ、なんてぇ……」

あかり「んしょっと、はい取れたよぉ」

瑞鳳「はっ、はっ……まだ、あつ、い……」

あかり「じゃっ、ちょっとだけ服はだけて」

瑞鳳「もっと……」

あかり「これ以上はだけたら、もう裸に……」

瑞鳳「もっとぉ……! 早くぅ……!」

あかり「わ、わかったよぉ」

あかり(なんか子供っぽくなってる?)

瑞鳳「はぁ……私、も、ぞくぞく、すりゅ……」

あかり「えっ? 背中くすぐるの?」

瑞鳳「違う……ここ……」

あかり「む、胸!?」

瑞鳳「背中、直接、されるより、よっぽど、するわ……」

あかり「い、いやぁ、それは、ちょっと」

瑞鳳「さわれ、ないの……? ちっちゃい、から……? 私の、ひんそう、だから、だめなの……?」

あかり「そ、そうじゃない、そうじゃないよぉ!」

瑞鳳「なら、触りゅ……?」ズイッ

あかり「さ、触るから胸張らなくて大丈夫だよぉ」

瑞鳳「くるしい、の、こっち、ね……」

あかり「う、うん」

あかり(京子ちゃんだって結衣ちゃんの胸触ることあるし、気にしない気にしない……)ムニッ

瑞鳳「はぁぁぁ……!」ゾクゾク

あかり(こんなにびくびくはしないけどっ!)

響「ずいほうはあたま、いいね……わたし、もそうする、よ……」

あかり「ひ、響ちゃん!?」

響「しれいかん……私も、くるしいの、こっち、だよ……」

あかり「ほ、ほんとにこれで楽になってるの?」

瑞鳳「あっ、あ、ん……」

響「だって、ほら、ずいほうの、顔……きもち、よさそう……」

あかり「なんか違う気がするけどぉ、ええ~い!」ムニッ

響「ふにゅっ……! こりぇ、は、ろれつが、まわりゃ、なくなる、の、も、うなずけ、りゅぅっ……!」

あかり「いや瑞鳳ちゃんでもそこまでひどくはなってないからね!」

瑞鳳「ちいさ、くても、さわられたら、いっしょ……」

響「ぞくぞきゅ、すりゅの、かわらなっ……」

足柄「そうね」ムニュッ

あかり「ひゃあっ!? 足柄さんまでどうして!?」

足柄「あ、あれよ、あめのにおいというか、ふしぎなにおい的なあれで、なんか、あれしたのよ!」

あかり「いやふしぎなにおいって!」

足柄「ほら、手が止まってる、わよ。ちゃんとぞくぞくさせてあげないと、だめじゃない。私は、こうするから」グニグニ

あかり「ま、また押し付けて!?」

響「しれいかん……」

瑞鳳「ていとく……」

あかり「もぉ~! これから決戦なのに~!」

今回はここまでです

なんとか夜の最終決戦前に最終決戦にこぎつけました
最終決戦後は基本的にアイテムとイベント以外では艦娘は増えなくなりますが、最終決戦のドロップはどうするか考え中です

乙です
いよいよ最終決戦か…ところでお札って使えます?

開始します

響「はぁ……ごめんね、司令官」

瑞鳳「うぅ~、なんなのよこれ~」

足柄「練度が上がる高揚感が一気に来るからね。反応もよくなるわけだし」ムニムニ

あかり「あの、足柄さん?」

足柄「ふしぎなにおいは効果は低いけど長続きするのかもね」

あかり「もぉ~! 大和さん達帰ってきますよぉ!」

瑞鳳「私達の前でそれは挑発してるようなものよね」

響「だね。司令官、手はこっちに」

あかり「こっちにじゃなくて!」

大和「改造終わりましたよって、なにをしてるんですか足柄さん!」

足柄「ちぇっ、もう戻ってきたか。続きは勝利の後よ提督」

加賀「決戦前にふしだらな行為は慎んでください」

北方棲姫「アカリ! タコヤキフエタ!」

あかり「たこ焼きちゃん入れるところ増えただけで、たこ焼きちゃんが増えたわけじゃ……増えてるね」

響「次は私達の改造だね」

瑞鳳「そうね。残り1個の搭載数増やす設計図も誰に使うか決めないと」

あかり「そっか、まだもう一個あるんだった」

北方棲姫「ダレニツカウノ?」

↓1 搭載数を増やす空母

1 加賀
2 瑞鳳

あかり「瑞鳳ちゃんに使うよぉ」

加賀「妥当ですね。この子には及びませんが私はもう搭載数は十分ですし」

瑞鳳「これで名実ともに正規空母並よ! じゃあ改造行ってくるわ!」

響「ねぇ、司令官」

あかり「なぁに?」

響「私は第二改装までできるけど、すると名前が変わるんだ」

あかり「えっ? そういえば前に第二改装したらもっと白くなるみたいなことを言ってたような」

響「私は別に構わないんだけど、改装してしまって本当にいいかな?」

あかり「ん~、どうしよう?」

↓1 

1 改で止める
2 Верныйまで改造する

あかり「響ちゃんはいいの?」

響「構わないよ。どっちの私も私だから」

あかり「なら、しようか」

響「ふっ、改造した方がそりゃ強くなるからね。そういう判断ができるところは好感が持てるよ」

あかり「あ、ありがとう。じゃあ響ちゃんと瑞鳳ちゃんの改造をお願いね妖精さん」

妖精「……」コクリ

北方棲姫「アカリー!」ピョン

あかり「わぁっ! ほっぽちゃん、どうしたの?」

北方棲姫「ヒザニノル!」

あかり「膝に乗るの? はい、どうぞ」

北方棲姫「フフ~」

加賀「あの二人着衣が乱れていましたが」

大和「あめの副作用ですね。大和のはすごいあめでしたが、まんたんならどれほどのものか」

足柄「提督がちゃんと鎮めてあげてたわよ。ねぇ?」

あかり「あかりは二人の……背中をぞくぞくさせてただけですよぉ」

大和「背中をぞくぞく?」

加賀「足柄さんはもう関係ないはずですが?」

足柄「私は負けられないのよ、ことこの子のことに関することはね」ムニュ

あかり「んにっ」

北方棲姫「アカリ、オモイ!」

あかり「ごめんねほっぽちゃん。足柄さん!」

足柄「あらごめんなさい」

大和「もう、やめてください足柄さん!」

加賀「緊張の欠片もないですね」

瑞鳳「改造終わったわよ」

あかり「瑞鳳ちゃんは、前言ってたみたいに迷彩なんだね」

瑞鳳「勝負服よ! あえてこの服を着ることによって、気を引き締めるの!」

あかり「がんばって行こうね瑞鳳ちゃん!」

Bep「……」

あかり「えっと、響ちゃん、じゃなくて」

Bep「一応はじめましてって言っておこうかな。Верныйだ」

あかり「べ、ヴぇ、ヴェールヌイ?」

Bep「そう、ヴェールヌイ。ヴェルでもヌイでも好きなように呼んでいいよ」

あかり「じゃあ、ヴェルちゃん。本当に真っ白だね」

北方棲姫「ナカマ!」

Bep「ほっぽには負けるよ」

北方棲姫「カッタ!」

あかり「勝ったね~」

Bep「Верныйっていうのは、信頼できると言う意味の名なんだ」

あかり「信頼できる」

Bep「正直君との繋がりはそれに足るほどではない。それでも、完全に信頼できないほど薄いわけでもない」

Bep「最後の戦いで遅いかもしれないけど、戦いの中でそうなれるよう努力するよ」

あかり「あかりの方こそ、ヴェルちゃんに信頼してもらえるようにがんばるよぉ!」

Bep「うん、よろしくね司令官」

瑞鳳「……なんか私さらっと流されてない?」

大和「響さん、いえヴェールヌイさんの変化が大きすぎたので」

足柄「さっき散々いじってもらったからいいじゃない」

加賀「いじって?」

瑞鳳「な、なんでもないでしゅ、です」

叢雲「司令官」

あかり「叢雲ちゃん」

叢雲「遂に最後の決戦なのね」

あかり「ごめんね叢雲ちゃん」

叢雲「バカ、気にしないでいいわよ。前みたいにふてくされたりしないから。あんたが選んだんでしょ? だったら、一番の編成よ」

あかり「叢雲ちゃん……」

叢雲「胸張って行って来なさい!」

あかり「うん!」

文月「司令官~」ギュッ

あかり「文月ちゃん、どうしたの?」

文月「あたしの力を司令官にあげてるの~届いてる~?」

あかり「うん、ちゃんと届いてるよぉ」

文月「えへへ~あたしの全部を司令官にあげるね~だから~ちゃんと持って帰ってくるんだよ~?」

あかり「約束するよぉ、必ず帰るから」

白雪「し、司令官!」

あかり「白雪ちゃんも来てくれたんだね」

白雪「心配ですから!」

あかり「ありがとう、白雪ちゃん」

白雪「来たところで私にできることなんてなにもありませんけど……」

あかり「ううん、来てくれるだけでうれしいよぉ」

白雪「月並みなことしか言えませんが、必ず勝ってくださいっ!」

あかり「うん、必ず勝って帰ってくるよぉ」

神通「提督……」

あかり「神通さん」

神通「私を連れて行ってはくれないんですね」

あかり「ごめんなさい神通さん、でも」

神通「いえ、出征前にこんな恨み言のようなことを言いに来たわけでは」

神通「訓練はまだ十分とは言えませんが及第点はあげられます。誇っていいですよ」

あかり「神通さんのお墨付きがもらえたらもう怖いものなしですね」

神通「ああぁ、こういうのでもなくて! わ、私は、あの……」

あかり「神通さんとも約束です。あかりは必ず帰って来ますよぉ。そしたらまた訓練……はもう必要なくなるんですけど」

神通「……いえ、訓練は生きている限り続けなくてはいけないことです。末永く、お付き合いしますこれからも」

蒼龍「私はもれちゃいましたね」

あかり「蒼龍さんもすいません」

蒼龍「いいえ、加賀さんと瑞鳳さん、それにほっぽが付いているなら心配はありません」

あかり「安心して待っててください」

蒼龍「私は忠犬ですので、帰ってくるまでず~っと待ってますよ。駅前に飾られたくはないので戻ってきてくださいね」

あかり「あはは、はい。帰ってきたら、あの、また、お散歩してあげますね」

蒼龍「……言いましたね? 絶対ですよ!」

あかり「ま、また夜にですからね! 誰にも見られないところでですから!」

三日月「よかった、まだ行ってなかった」

あかり「三日月ちゃん、そんなに急がなくてもみんなが来るまで行かないよぉ」

三日月「自分の力不足が恨めしいです」

あかり「力不足とかそういうことじゃないよぉ」

三日月「それでも悔しいですよ……大好きな人をこの手で守れないなんて」

あかり「み、三日月ちゃん」

三日月「私、司令官がいないと……い、生きていけませんから!」

あかり「心配しないで、あかりにはみんながついてるからね」

熊野「どうしてわたくしを選んでくださらなかったのあかり!」ダキッ

あかり「く、熊野さん」

熊野「わたくし心配で気が気ではありませんわ! 追いかけて行ってしまいそうです!」

あかり「お、落ち着いてください、それはだめですよぉ」

熊野「……はぁ、こんなときでもこうしてあかりの温もりを感じ、声を聞いていれば落ちついてしまいますのね」

熊野「わたくしをこんなに好きにさせておいて、残していくなんて許しませんわ。まだあかりとしたいことがたくさんありますのよ」

あかり「帰ってきてから全部やりましょう。あかりも熊野さんとしたいことまだたくさんありますもん」

熊野「絶対ですわよ! わたくしがあかりにしたいこと全部させてもらいますわよ?」

あかり「はい! ん? あかりに? あかりと?」

熊野「どっちもですわ」

古鷹「それは私もです提督」

あかり「古鷹さん」

古鷹「まだ伝えきれていないこと、見せられていないところがたくさんあります」

古鷹「私のいいところも悪いところも全部、提督には知っていてもらいたいんです」

あかり「まだ全部知れてなかったんですね」

古鷹「まだまだです。私もきっとまだ提督のことを全て知ってるわけではありませんし」

あかり「古鷹さんが全部教えてくれるなら、あかりも全部教えますよぉ」

古鷹「全部を知ってもらいたくて、逆に全部を知りたくもある。欲張りでしょうか私?」

あかり「そうかもしれません。でも、あかりはそう思ってくれてうれしいですよぉ」

金剛「ヘーイ、アカリー!」ダキッ

あかり「うわぁっ! 金剛さん、びっくりしましたよぉ」

金剛「決戦のメンバーに私を外すなんテー! 水くさいデース!」

あかり「金剛さんもごめ――」スッ

金剛「ノー、もう謝らないでくだサーイ。さっきからずっと謝りたおしですよネー?」

あかり「……はい。これがあかりが編成なんです」

金剛「イエス! それでいいんデース。謝ってばかりだと大和達も不安になってしまいますからネー」

金剛「離れてても私のバーニングラブは火力マックスでファイヤーデース! きっとあかりの力になりマス!」

あかり「ですね、あかりも、バーニングラブですから!」

金剛「oh! ならその炎が消えてしまわないように、私のラブも燃やし続けマース!」

千代田「提督さん!」

あかり「千代田さん」

千代田「こんないきなり決戦だなんて、ほんと思いつきで行動するんだから!」

あかり「急にびっくりしちゃいましたよね」

千代田「びっくりなんてもんじゃないわよ、もう! あめもあるし準備は万端なんでしょうけど、どうしても心配になっちゃうよ」

あかり「千代田さんは心配性ですもんね」

千代田「大好きな人のことくらい過保護になったっていいじゃない! それだけ好きなんだもん!」

あかり「え、えと、千代田さん、は、はずかしいですよぉ」

千代田「千代田だってはずかしいけど、言わなきゃ耐えられないの!」

千代田「お願いだから怪我なんてしないで無事に帰ってきてね? 千歳お姉と一緒に待ってるから」

あかり「はい、千代田さんと千歳さんにも約束ですよぉ」

千代田「帰ってきたら私の不安が消えるまで、い~っぱい触ってもらうんだから! 覚悟しててよね!」

あかり「あかりは幸せ者だよぉ」

叢雲「ん?」

あかり「大切に想ってくれてる人がこんなにいっぱいいるんだもん」

叢雲「これだけじゃないわよ。もっともっとたくさんいるでしょ」

あかり「そうだね。みんな、あかりの無事を祈ってくれてるんだよね」

叢雲「私に砲口向けられてぴーぴー泣いてたあんたが、立派になったもんね」

あかり「向けられたときはまだ泣いてはなかったよぉ!」

叢雲「声はあげてなかっただけで、涙は出てたわよ」

あかり「ええ~嘘だよぉ」

叢雲「嘘じゃないわ。しっかり覚えてる。あんたとの最初の思い出なんだし」

あかり「最初の思い出がそれって言うのはなんだかね」

叢雲「最悪の出会い方だから、あとはそこから上がっていくだけだったのかもしれないけどね」

あかり「あかり達、最高の関係になれたかな?」

叢雲「いいえ、まだ。まだ、終わりじゃない」

あかり「あぁ、最高だとそこで終わりだもんね。そうするとずっと最高にはなれないことになるけど」

叢雲「最高にはなれなくても、あんたは私の――」

京子「私が来た!」

あかり「京子ちゃん!」

大和「時間ね、行こうあかり」

あかり「も、もうちょっとだけ、叢雲ちゃんなに?」

叢雲「やっぱりやめた。こういうのがらじゃないしね」

あかり「ええっ!? 気になるよぉ!」

加賀「行きますよ提督」ガシッ

あかり「ああっちょっとぉ! 叢雲ちゃ~ん!」

叢雲「……自分が出るわけでもないのに、なにハイになっちゃってるのかしらね私」

叢雲(最愛の人だ、なんて面と向かって言おうとするなんて)

文月「はぁ~あ、やっぱりあたしも行きたかったよ~」

白雪「仕方ありませんよ。私も私もと続いて隊が肥大化しては作戦行動に支障をきたします」

三日月「ただでさえ他の鎮守府との合同での作戦なんです。涙を飲んで諦めるしかないです」

妖精(猫吊るし)「いえ、そうでもありませんよ」

神通「えっ?」

妖精(猫吊るし)「今回のは大規模作戦に分類されますので、出撃しない艦娘にも出番はありますよ」

長くなりましたが今回はここまでです

>>273
最終決戦なのでお札は使えません

最初は全員、次はあかりに好意を持ってる艦娘全員にしようとしましたが思ったよりかかり過ぎたので好感度100の艦娘だけ見送りに来ました

途中で大破しても先に進むの?

>>296
あかり以外の提督が二人ずつ連合艦隊で残っていく感じです

今日は更新できそうにないので↓1~3で小ネタ募集します
いつもどおりifでも他鎮守府でもOKです
書くのはだいぶ後になるかもしれませんがご容赦ください

開始します

京子「人を呼びつけておいて出迎えもなしか! 私じゃなきゃこの鎮守府を破壊しつくしているところだったぞ!」

あかり「ご、ごめんね京子ちゃん」

榛名「提督、そういう冗談はやめてください」

京子「なんだよ~落ち込みがちな場を盛り上げようとしただけじゃん」

大和「いえ、別に落ち込んではいないんですけど」

不知火「最後くらいしゃきっとしてもらいたいものですが」

結衣「最後かどうかはまだわからないけどね」

あかり「結衣ちゃん!」

北上「一回で成功するとはかぎらないからねぇ」

足柄「なにを弱気になってるのよ、この一回で決めるわよ!」

Bep「じゃないとうちの鎮守府はすごく気まずいことになるからね」

ちなつ「なにかしたのあかりちゃん?」

あかり「ちなつちゃん、い、いや、別に」

京子「どうせ最終決戦前っぽいイベントやってたんだろ~? 私にはわかるぞ」

結衣「最後っぽい雰囲気でなんか会話してたんだねたぶん」

あかり「そ、そんなんじゃないから~!」

ちなつ「あ~、それならうちもちょっとやって来ちゃいました」

大井「あら、そうなの?」

ちなつ「六人までなんで全員は連れて来れませんしね。とりあえずこんな感じの編成で」

↓1 高雄 ↓2 雲龍が誰と交代するか

ちなつ艦隊

1 電
2 暁
3 榛名
4 叢雲
5 大潮
6 荒潮
7 交代しない

ちなつ「榛名さんと雲龍さんに見送られて来ました」

暁「榛名の抜けた後はこの改二となった暁が埋めるわ!」

高雄「正直言ってあまりほめられた編成ではありませんが」

隼鷹「戦艦を抜いて重巡入れて、空母も入れないって随分酔狂な編成だねぇ」

ちなつ「だって榛名さんは京子先輩と被っちゃうじゃないですか」

榛名「そこはあまり気にすることはないと思うのですが」

大潮「航空戦力は一緒に組む方にお任せします!」

赤城「まあ、夜戦になれば強い、のかしら?」

電「なのです! 電の本気は夜戦で見せるのです!」

叢雲「正直、私も被るんじゃないかって思ってたけどね」

あかり「今回はこの編成だよぉ。でも杉浦先輩のところにも叢雲ちゃんはいるから」

綾乃「歳納京子~!」

京子「おっ、噂をすれば」

足柄「いや、ここはこの子の鎮守府なのになんで歳納提督の名前を叫んだのよ?」

綾乃「そ、それはくせというかなんというかで、と、とにかく、私も来たわよ!」

京子「綾乃はどんな編成にしたんだ~?」

↓1 武蔵が交代する艦娘

綾乃艦隊

1 あきつ丸
2 熊野
3 叢雲
4 陸奥
5 翔鶴
6 神通
7 交代しない

綾乃「陸奥の代わりに武蔵を編成したわ」

武蔵「鎮守府で待つ陸奥のためにも、この力存分に振るわせてもらうぞ」

あきつ丸「ほんとうは自分が抜けるべきなのでありましょうが、綾乃がどうしてもと聞かなくて」

綾乃「私の士気的な問題よ。あきつ丸がいてくれた方が安心できるの」

瑞鳳「随分と想われてることで」

あきつ丸「い、いやぁ、そこまで言われると照れるでありますよ」

あかり「……」

Bep「やっぱり今からでも叢雲と代わろうか?」

あかり「……ううん、あかりにとって叢雲ちゃんは本当に大切な子だけど、大和さんも足柄さんも、ほっぽちゃんも加賀さんも瑞鳳ちゃんも、ヴェルちゃんだって大切なことに変わりはないもん」

あかり「あかりは安心して士気できるよ。だから、ヴェルちゃんも安心して」

Bep「……うん」

綾乃「あっ、わ、私だって別に陸奥のことが嫌いとかそんなことはナイナイナイアガラよ!」

結衣「ぶふっ!?」

羽黒「提督、いい加減慣れましょうよ」

叢雲(綾乃)「いや、これは慣れるの、無理でしょ……」プルプル

叢雲(ちなつ)「被るならこっちよりここの叢雲の方がよかったわ」

伊19「それが叢雲の改二の格好なの?」

鈴谷「その胸のスリットは何なのかマジ気になる」

叢雲(綾乃)「じ、じろじろ見るんじゃないわよ!」

京子「あれ綾乃の趣味? どう見ても赤ちゃんプ――」

結衣「なに口走ろうとしてんだお前!?」

千歳「ぶはぁっ!?」

北方棲姫「アッチデ、アカイフンスイガアガッタ」

あかり「池田先輩だよぉ! 大丈夫ですかぁ!?」

千歳「ああ、うちはもうあかんかもしれん……」

熊野「戦う前から戦闘不能になっていますわ!?」

千歳「うちの子らの士気は任せたで、綾乃ちゃん……」

綾乃「いやうちのでいっぱいいっぱいだから! 自分でやりなさい千歳!」

↓1 伊勢が交代する艦娘

1 五月雨
2 霞
3 初春
4 龍驤
5 雪風
6 五十鈴
7 交代しない

伊勢「はいはい、またいつもの発作ね。ほらちり紙ここにあるから」

千歳「いつもすまんなぁ伊勢」

日向「ほう、伊勢じゃないか」

あかり「そういえば、池田先輩の艦娘って五月雨ちゃんと霞ちゃんと龍驤ちゃんと初春ちゃんしか知りませんでしたよぉ」

千歳「あぁ、赤座さんには紹介まだやったっけ。残り三人の、雪風と五十鈴と伊勢や」

雪風「雪風です! 駆逐艦ですけど精一杯がんばります!」

五十鈴「五十鈴よ。対潜、対空ならお任せ!」

伊勢「それで私が超弩級戦艦、伊勢型の1番艦、伊勢よ。そこにいる日向のお姉ちゃんよ」

あかり「雪風ちゃんと、五十鈴さんと、伊勢さん。はじめまして、赤座あかりです」

千歳「人数の関係上今回は初春にお留守番頼んだんよ」

龍驤「わらわはお留守番なんかしとうないわってごねとったけど、こればっかりはしゃあないわ」

荒潮「編成人数が6隻だけって言うのも困りものよね~ちょっと増やしても問題ない気がするけど~」

綾乃「一隻増えれば戦略の幅が広がるのは確かだけど、幅が広がるってことはそれだけ統制が取りにくくなるってことよ」

霞「統制が取れてかつ物量差に押し潰されない限界の数が6隻だったってことよ」

大潮「深海棲艦も最大で6隻までしか出て来ないですもんね」

五月雨「だから初春ちゃんの分まで私が戦います!」

千歳「五月雨はあんまり力まんと、落ちついて戦いや。今回ばっかりはドジ踏んだらあかんよ?」

五月雨「わかっています! 今回だけはドジを踏まずにがんばります!」

伊勢「できれば今後もそうしてくれるとうれしいけどねぇ」

綾乃「ドジと言うわけではないけど、一番心配なのは大室さんね」

櫻子「いやですね先輩! 私のどこが心配だって言うんですか!」

あかり「櫻子ちゃんも来てんだね!」

櫻子「そりゃ来るよ! ふふん、向日葵の奴はまだ来てないみたいだね。私の勝ちだ!」

翔鶴「そういうところが心配だ、と口で言わずともわかりますね」

神通「大室提督麾下の艦娘のみなさんがいらっしゃいますから」

↓1 空母棲姫が交代する艦娘

櫻子艦隊

1 鬼怒
2 夕張
3 利根
4 潮改二
5 日向
6 翔鶴
7 交代しない

空母棲姫「心配かけてすまないがどうかよろしく頼む」

夕張「できる限り迷惑はかけないようにするから」

櫻子「何だよその言い方~! まったく失礼だなぁもう!」

あかり「鬼怒さんがいないね」

利根「鬼怒は艦隊人数の都合上お留守番じゃ」

千歳「鬼怒さん抜いてよかったん?」

櫻子「はい。鬼怒が安全なところにいた方が私も心おきなく戦えます!」

綾乃「ううん、そういう考え方もあるか」

日向(櫻子)「鬼怒は編成の定石を崩してでもついていくと言って聞かなかったがな」

翔鶴(櫻子)「なんとか諫めてやって来た次第です」

潮「鬼怒さんと共に戦えないことは残念ですが、その分私達には空母棲姫さんがついています」

空母棲姫「やれるだけやるよ、なぁほっぽ」

北方棲姫「ン!」

あかり「あとは向日葵ちゃんだけだね」

向日葵「もうみなさんお揃いでしたのね。すいません遅れてしまって」

京子「五分前行動を心がけなきゃだめだぞひまっちゃん!」

結衣「いや、集合時間とか特に決めてなかったから遅れるとかないんだよ」

飛鷹「なんて言うか圧巻だね、この数」

比叡「ひえ~! 私達含め8鎮守府48隻の艦娘と、8人の提督ですから」

瑞鳳(向日葵)「合計56人いることになるのね」

朧「ここが大きくなければ入りきれないところでした」

鳥海「やはりこの鎮守府はそれを計算して設計されているようですね」

長門「ああ、まるでこのときのために誂えたかのようだ」

あかり「これで全員集まったよぉ」

京子「なんかわくわくするな!」

結衣「遊びに行くんじゃないんだぞ」

ちなつ「そうですよ! 人類の興廃この一戦にありですよ!」

綾乃「そんな大役を任されるなんてふ、震えが……も、もちろん武者震いよ!」

千歳「虚勢張らんでええやんで綾乃ちゃん。うちかてこわないわけやない」

櫻子「私は全然怖くないもんね! 向日葵のおっぱいはさっきからぷるぷるうるさいけど」

向日葵「普通にしてるだけですわよ!」

北方棲姫「アカリハカナラズワタシガマモル!」

榛名「榛名がこの命に代えてでも」

北上「このライジングアルティメット北上様にかかればどんな相手でも余裕余裕」

電「電の力はここにいるみなさんに比べてちっぽけかもしれませんけど、気持ちでは誰にだって負けてないのです!」

あきつ丸「自分の方がよっぽど力不足でありますよ。しかし、それでも無能ではないということをご覧にいれるであります!」

五月雨「落ちついて戦えば大丈夫! そうやってここまで来たんですから!」

空母棲姫「待ち受けるのは私と同格か、それ以上の姫や鬼、水鬼かもしれない。だが、私には櫻子がついている」

飛鷹「そう、深海棲艦と私達の最大の違いは、この子達の存在。ここまで私達を導いて来てくれた提督がいること!」

大和(はじめての戦いのとき、友達のことを思い出して泣きそうになってたあの頃に比べて本当にたくましくなった)

大和(もう大和がきゃ、きゃるる~んとか言って励まさなくてもいいくらいに、強くなったわ)

大和(それは大和もそう。もうあのときみたいな無様は晒さない。必ず守って、そして勝つ)

京子「よ~し、あかり、最後に気合入れて行くぞ!」

あかり「えっ? ええっと」

大和「そういえば、あかりは言うのはじめてなのね。出撃前の決まり文句があってね」

あかり「はい、はい。わかりました、じゃあ行くよぉ!」

あかり「みんな! 暁の水平線に勝利を刻むよぉ!」

全員「オー!」




妖精(猫吊るし)「気合入れたところで悪いんですが、西垣先生への連絡忘れてます」

全員「……」

今回はここまでです
次から戦闘です

連合艦隊海域じゃないところに連合艦隊で行くのでかなりぬるゲーになる予感がします

開始します

あかり「そういうわけであかり達今からパラオへ行きますよぉ」

奈々『ああ、了解した。こちらもすぐに準備して向うからな』

京子「西垣ちゃんが来るまでに全部終わらせとくから安心してね!」

奈々『そうでなければ困る。こいつの代えは効かないからな』

結衣「それってやっぱりあれを……」

奈々『それは見てのお楽しみだ』

ちなつ「なんの話ですか?」

奈々『こちらの話だ。さて、君達も恐らくはそのつもりだろうが深海棲艦との戦闘の際には、二艦隊で連合艦隊を組み相手をするといいだろう」

綾乃「はい、そのつもりです。そうすればより安全に進めますからね」

千歳「うちらは8人やから4つの連合艦隊が組める計算になりますね」

奈々『三回も会敵すれば主力艦隊へと辿り付けるだろう。主力艦隊さえ倒してしませば海域は制圧できるからな。誰かが抑えているうちにドンドン先に進むといい』

櫻子「よし、向日葵お前が一番最初に残れよな!」

向日葵「なにを言ってますの! あなたが最初ですわ!」

大潮「とりあえず主力艦隊へ向けてガンガン進めばいいというわけですね! 大潮好みの作戦です!」

武蔵「ふっ、腕が鳴るな」

奈々『そう言っても君達の身の安全が最優先だ。追いつかれないくらい先に行かせたら逃げても構わん』

長門「それは艦娘としての矜持が許さん」

霞「例え追手を食い止めるための戦いだって、全力で勝ちに行くわよ!」

奈々『まあそう言うと思ったさ。だがくれぐれも赤座くん達に危害が及ばないように気を付けるんだぞ』

大和「わかっています。あかりはこの大和が必ずお守りします」

加賀「危ない目には決して合わせませんよ」

奈々『ああ、頼んだぞ。では、武運を祈る』

北上「さぁてと、これでようやく出撃だね~」

鈴谷「ちょっち出鼻くじかれたけど、士気が満ちてることにゃ変わりないってね」

龍田「うふふ~、死にたい船はどこかしら~?」

北方棲姫「アカリ、イコウ!」

あかり「うん! みんな、抜錨だよぉ!」

妖精(アホ毛)「これで私達の仕事も最後でしょうか~?」

あかり「そうなるといいね」

妖精(ぬいぐるみ)「なったらいっぱい寝れる~」

瑞鳳「しばらくは哨戒で海には出るからまだまだ仕事は続くわよ」

妖精(ぬいぐるみ)「うえ~」

高雄「羅針盤はどちらを指してます?」

妖精(ひよこ)「あっちです~」

京子「よし! あっちへ進撃だぁ~!」

綾乃「ちょっと歳納京子! あっちってどっちよ!?」

翔鶴(綾乃)「相変わらずアバウトな水先案内ですね」

妖精(ぬいぐるみ)「あっちからすごい強い気配を感じる~」

ちなつ「えっ? もしかして、いきなり姫とか出てきたり?」

暁「それでも暁が全部倒しちゃうわよ!」

櫻子「こっちにだって姫はいるもんね!」

向日葵「あら、自分から残る発言をしてくださるとは随分殊勝じゃありませんこと?」

空母棲姫「ほっぽも姫だぞ?」

北方棲姫「ヒメ~」

結衣「なんにせよ、各自警戒を怠らずに。これだけの多人数だと見つかりやすいし、動きづらいからね」

羽黒「索敵は厳に、です!」

加賀「わかっていますよ」

綾乃「そろそろ中継ポイントは抜けるけど、すごい強い気配は?」

あきつ丸「影も形もないでありますな」

あかり「妖精さん?」

妖精(ぬいぐるみ)「ん~、気のせいだった~」

夕張「なによもう緊張して損したじゃない!」

妖精(ぬいぐるみ)「ごめんなさ~い」

妖精(魔女っ子)「妖精にだって間違うときくらいあるよ。許して」

伊勢「いやいや出ないなら出ない方がいいんだから、外れてくれて助かったって感じだよ」

妖精(ひよこ)「ですがこの先から感じる気配は間違いようもないです」

瑞鳳(あかり)「さすがに一回も会わずに主力艦隊と戦うのは無理よね」

鳥海「私の計算したところによれば、やはり3回は確実かと」

日向(結衣)「誰が残るか、か」

漣「どうします? ご主人様?」

↓1~2 残る提督

1 京子
2 結衣
3 ちなつ
4 綾乃
5 千歳
6 櫻子
7 向日葵

結衣「私が残るよ」

北上「えっ? いいの?」

結衣「うん。戦果をあげるための戦いじゃないし、他のみんなを確実に先に進ませたいからね」

京子「結衣が残るならもう一人は私かな」

榛名「よろしいんですか?」

京子「露払いとか正直役不足だけど、今回はあかり達に譲ってあげるよ」

あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん……!」

京子「それにここをさっさと終わらせたら、主力艦隊に苦戦してるところに颯爽とかけつけておいしいところいただけるし!」

漣「さすがご主人様! あくどい!」

綾乃「ふん、そんなこと言ってここでしくじるんじゃないわよ歳納京子!」

千歳「船見さんの艦隊やったら大丈夫やと思うけど、気ぃつけてな」

隼鷹「そっちこそ、奥に進む方が敵は強力になるはずだからね」

赤城「用心して進んでください」

ちなつ「結衣先輩! 私、結衣先輩の遺志をついで立派に作戦を成功させますから!」

結衣「いや死ぬわけじゃないからね?」

京子「よぉし、準備はいいか野郎ども!?」

不知火「野郎はいないと何度も言ってるじゃないですか」

結衣「みんな、行けるね?」

大井「もちろんです!」

櫻子「もう行くんですか?」

羽黒「針路上から敵艦隊を引き離します」

伊19「みんなはこのまま先に進むといいの!」

あかり「気を付けてね二人とも」

結衣「私の艦隊の強さはあかりもよく知ってるでしょ? 大丈夫だよ」

京子「そっちこそ気を付けろよ~あかりは危なっかしいからなぁ」

あかり「もう昔のあかりじゃないよぉ!」

京子「そっか、じゃあ行ってくる」

結衣「あとは頼んだよみんな」

足柄「幸運を祈るわよ羽黒」

潮「漣ちゃん、怪我しないでね」

羽黒「私も姉さんの武運を祈ってますから」

漣「潮ちゃんこそ自分のおっぱいがいっぱいの人に晒されないように気を付けるんですよ~?」

潮「もう、漣ちゃん!」

結衣「お前が自分から残るとか言いだすなんて、正直驚いたよ」

京子「結衣は私のことを何だと思ってるのかね?」

北上「あたし達が真っ先に抜けて本当に大丈夫なのかな?」

榛名「あの中で一番強かったのは恐らく北上さん達でしたからね」

漣「まあ、一番強いのから残ってくってテンプレですし~」

大井「私達がずば抜けていたかもしれませんが、他の方たちも弱いわけではありませんからね」

赤城「加賀さんも随分強くなられた様子でした」

伊19「ほっぽちゃんと空母棲姫もいるのね! なにも不安はないの!」

隼鷹「不安と言えば祝勝会の酒の味ぐらいなもんだけど」

不知火「赤座司令の鎮守府はバーを開いてるそうなので、お酒に関しての心配は無用かと」

鈴谷「あの子がバーとかぜんっぜん似合わないね」

京子「まあ経験的に言えば既に私達の誰よりも大人になっちゃってる感が否めないんだけど」

結衣「お前まだやってたのか同人活動」

羽黒「きゃ、脚色されてるんですよね?」

龍田「逆にマイルドになってるかもしれないけどね~」

日向「と言うか羽黒、お前も呼んでたのか」

羽黒「そそそ、それはあの、い、以前に提督が持ち帰った物をついつい読んでしまったら、そのえと……」

京子「ちゃんとベッドの下に隠しとけって言っただろ~」

結衣「ベッドの下じゃなくて普通に隠してたんだけどな」

羽黒「い、いえ、その、別に、お部屋の捜索とかしてませんからね! 絶対してませんから!」

漣「船見提督最近下着が減ってるとかそういうことは――」

羽黒「してませんから~!」

北上「たぶん減ってたら犯人あたしだわ」

大井「えっ、じゃあもしかすると私が仕入れたのは提督のかもしれないってことですか? それはそれで別にいいんですけど」

結衣「おいこら!」

不知火「決戦前になんて下世話な話を」

日向「いつもこんな感じなんだ、最後までこれを通すさ」

榛名「はい。いつも通りに行けば負けることはあり得ません!」

赤城「敵艦隊見ゆ!」

ツ級e「……」

チ級e×2「……」

ハ級後期型「……」

ロ級後期型×2「……」

隼鷹「軽巡ツ級のエリートを旗艦にチ級のエリートニ隻、ハ級の後期型一隻、ロ級の後期型がニ隻!」

結衣「わりと軽めと思いがちだけど、中々めんどくさい相手だね」

京子「でもやれるっしょ?」

結衣「当然。私が前に出るよ。大井と北上がいるからね」

京子「ん、了解。任せたよ~」

結衣「よし、各員敵を可哀想なくらい圧倒的にぼこぼこにするぞ!」

京子「えっ、なにその掛け声怖い」

京子「敵に空母はいないな! よし、行け赤城!」

赤城「了解しました!」

結衣「隼鷹、赤城のサポートを頼む!」

隼鷹「あいよ~」

↓1~2 開幕爆撃を受ける敵艦

敵艦隊
     耐久
ツ級e    66
チ級eA  50
チ級eB  50
ハ級後  38
ロ級後A  37
ロ級後B  37

ツ級e クリティカル 72ダメージ 耐久 66→0 撃破
チ級eA クリティカル 96ダメージ 耐久 50→0 撃破


隼鷹「ヒャッハー! 赤城様の爆撃機のお通りだぁ~!」

ツ級e「!!!」

チ級eA「!!!」

赤城「隼鷹さんはずかしいのでやめてくださいっ!」

結衣「うわっ、あの素早いツ級によく当てられたね」

京子「うちの練度が違いますよ練度が」

北上「ケッコンしてないくせによく言うよ」

大井「そうですよ。本当の練度の違いと言うものお見せしましょう北上さん!」

↓1 北上 ↓2 大井の開幕雷撃を受ける敵艦

敵艦隊
     耐久
チ級eB  50
ハ級後  38
ロ級後A  37
ロ級後B  37

チ級eB クリティカル 204ダメージ 耐久 50→0 撃破
ハ級後 クリティカル 207ダメージ 耐久 38→0 撃破


北上「狙いは当然?」

結衣「残った雷巡とハ級!」

大井「ですよね。既に照準は合わせています!」

北上「40門の酸素魚雷は伊達じゃないからねっと」

チ級eB「!!!」

ハ級後「!!!」

北上「ほい撃沈」

京子「あんなに撃たれたらさすがに逃げらんないよねぇ」

鈴谷「ほぼ確実に毎回初っ端からニ隻潰してくれるから楽でしょうがない」

伊19「い、イクだって毎回沈めてるのね!」

龍田「イクちゃんも頼りにしてるわよ~」

日向「あっという間に駆逐が2隻だけになってしまったな」

不知火「そうは言っても後期型です。油断は禁物ですよ」

京子「京子ちゃんはいつだって全力全開よ! 榛名!」

榛名「はい!」

↓1 榛名が狙う敵艦

敵艦隊
     耐久
ロ級後A  37
ロ級後B  37

ロ級後B クリティカル 175ダメージ 耐久 37→0 撃破


京子「三時の方向、さっきの雷撃の余波でぐらついてる」

榛名「撃ちます!」

ロ級後B「!!!」

京子「よし! よくやったぞ榛名!」

鈴谷「最後だって言うのに歯ごたえがないね~」

結衣「やっぱり可哀想なくらいあっさりと勝つのがいいよね」

京子「発言が正義側のそれじゃないよゆいたん」

結衣「誰がゆいたんだ!」

龍田「うふふ~、最後は私がいただきま~す」

↓1 龍田の命中判定

ロ級後A 回避


ロ級後A「……」

龍田「あらら~? 外れちゃったわ~」

京子「何やってんだよ龍田~!」

羽黒「相手は後期型ですからね、こういうこともありますよ」

龍田「ごめんね~カッコよく切り裂いちゃおうと思ってたら~」

鈴谷「マジださっ!」

龍田「あらあら~終わったら次はあの子かしら~?」

鈴谷「いやごめん冗談だから、その顔でこっち見るのマジやめてください」

ロ級後A「!」

漣「来ますよご主人様!」

京子「いやもう正直当たっちゃってもいい気がするんだけど」

榛名「よくありませんから!」

↓1 ロ級後Aが狙う艦娘

京子艦隊
    耐久
榛名  89
赤城  77
漣    30
伊19  18
不知火 32
龍田  40


あれこの編成19に吸われるんじゃ

榛名 命中 1ダメージ 耐久 89→88


羽黒「狙いは、榛名さん!」

榛名「これくらい避けてみせ――」

京子「ここで榛名チャレンジ! 本日のお題は迫りくる砲弾を殴り飛ばせ! 成功すれば私からあつ~いキスのプレゼント!」

榛名「え、ええっ!?」ブンッ

結衣「うわっ、本当に殴りとばした!?」

北上「そんなにキスしてもらいたかったんだ」

榛名「い、いえ、今のは驚いた拍子に手が当たってしまっただけで別に!」

京子「あっ、そう。じゃあ報酬はなしね」

榛名「な、殴りとばしたじゃないですか! 成功してますよ!」

大井「そんなにキスしてもらいたかったんですね」

赤城「第二次攻撃部隊発艦!」

隼鷹「そして我関せずと攻撃を開始する赤城さんであった」

↓1 赤城の命中判定

ロ級後A 命中 132ダメージ 耐久 37→0 撃破

となり勝利したところで今回はここまでです

>>344
対潜攻撃のことをすっかり忘れていましたすいませんとりあえずこのまま進めます

まあ結衣はこういう勝ち方が好きだと公言してるのでこうなります

開始します

ロ級後A「!!!」

赤城「仕留めましたよ提督」

京子「どこにしてもらいたいか言ってみたまえ、ん?」

榛名「て、提督、そんな、榛名、い、言えません!」

結衣「お疲れ様赤城さん」

北上「お疲れさん」

赤城「何故か真っ先に他艦隊の方から労われましたね」

京子「あれ? いつの間にか終わってるし」

不知火「これが最後とはいささか拍子抜けですね」

伊19「イクはいつ爆雷が飛んでくるか気が気じゃなかったのね……」

大井「こちらの損害は榛名さんの手の甲が赤くなったことくらいでしょうか」

隼鷹「それももう収まってきてるし、実質被害0だねぇ」

漣「圧倒的じゃないか我が軍は!」

龍田「こうなってくると外しちゃったことが余計にはずかしくなってくるわ~」

鈴谷「今の龍田に余計なこと言わないようにね!」

日向「言われなくても言わん」

羽黒「どうしましょう提督? 今から追いかければ主力艦隊とぶつかるまでには合流できるかと思いますが」

結衣「道中苦戦してるかもしれないしみんなの後を追おうか」

京子「颯爽とかけつけていいとこ取りだね!」

不知火「そんな浅ましい理由ではありませんよ」

結衣「よし、転進! の前に一応カード探しとこう」

大井「放置するわけにも行きませんからね」

伊19「進撃はそれが終わってからなのね」

京子「待ってろよあかり~今助けに行くからな~!」

榛名「赤座提督が危機に陥ってることは確定なんですね」

あかり「京子ちゃん達大丈夫かなぁ?」

大和「船見提督は言うに及ばず、歳納提督の艦隊もかなり高い練度が見受けられましたし大丈夫ですよ」

ちなつ「そうよ、結衣先輩が負けるわけないわ!」

電「無事を信じて先を急ぐのです!」

綾乃「もうそろそろ次の艦隊と出会ってもおかしくない頃だけど」

あきつ丸「まだなのでありますか妖精?」

妖精(魔女っ子)「もうそろそろですよ~」

千歳「どんなんが来るんやろうな」

五月雨「戦艦がいっぱいいたら怖いです」

空母棲姫「……」

櫻子「どうしたの空母棲姫?」

空母棲姫「私と同じ気配を感じる」

向日葵「つまり、この先に空母棲姫がいるということですの?」

飛鷹「まだ主力艦隊じゃないでしょうに姫って、ほんと厄介だわ」

Bep「次は誰が戦うかだけど、どうする?」

翔鶴「私は提督の判断に従いますよ」

長門「だが、どの艦隊でも苦戦は必至だということを考えてから名乗りでるんだぞ?」

利根「どれほど苦しい戦いだろうと、吾輩は一歩も引かぬぞ!」

五十鈴「当然よ! 引かないし、負けないわ!」

荒潮「それで~どうしましょう~?」

↓1~2 戦う提督

1 ちなつ
2 綾乃
3 千歳
4 櫻子
5 向日葵

櫻子「よし、じゃあ私が行く!」

潮「驚きました。提督なら主力艦隊と戦うと言って聞かないかと」

櫻子「それもいいけどさ、あっちにも空母棲姫がいるんでしょ? だったら違いってやつを見せつけてやろうと思ったんだよ」

空母棲姫「見せつけたって相手はなんとも思わんぞ」

櫻子「それでもいいの! 私がやらないと気が済まないの!」

夕張「まあ、私達が勝ってるからこそ空母棲姫さんがここにいるわけだしね。やってやれないことはないわ」

向日葵「櫻子が行くのでしたらわたくしも行きますわ」

飛鷹「やっぱり心配になっちゃう?」

向日葵「ですわ。わたくしがついていないとなにをしでかすかわかりませんもの」

櫻子「なんだと!? 空母棲姫なら倒したって言ってるじゃんか! 私一人で十分だ!」

向日葵「敵は空母棲姫だけではありませんわよおバカ。もう、結局最後まで手を焼かせるんですから」

比叡「何度も演習してそちらの動きは掴めてますので、連携はばっちりですよ!」

長門「私も人らしい動きを学んだからな、遅れは取らんよ」

日向「それは頼もしいことだ」

朧「まだ改二にはなれてないけど、十分強いってとこ見せてあげるよ!」

潮「うん、一緒にがんばろう朧ちゃん!」

千歳「大室さん、古谷さん、気ぃつけや。絶対に無茶したらあかんよ?」

綾乃「そうよ、勝ったってあなた達がぼろぼろボロブドゥールじゃ意味ないんだからね!」

叢雲(綾乃)「ぶふっ!?」

叢雲(ちなつ)「ちょっとは空気読んで堪えなさいよ」

ちなつ「二人のこと、お願いしますね」

鳥海「安全マージンは計算して戦いますので、心配なさらず先を急いでください」

翔鶴(綾乃)「なにかあったら不幸だじゃ済まされないんですからね?」

翔鶴(櫻子)「不幸なんて全て跳ねのけてみせますよ」

瑞鳳(あかり)「搭載数増えてなくたって、正規空母並に活躍してみせなさい!」

瑞鳳(向日葵)「言われなくてもそうするわ! そっちこそ、せっかく増えた艦載機を無駄にするんじゃないわよ!」

櫻子「じゃあね、あかりちゃん。私大活躍しちゃうから大和さんにいっぱいおいしいもの作るように言ってね?」

向日葵「いやしいですわよ櫻子! まあですが、わたくしも少しは期待いたしますわ」

あかり「うん! とびっきりおいしいの作ってくれますよね、大和さん!」

大和「もちろんです! ですので、必ず無事に帰ってきてくださいね」

櫻子「うん! よぉし、やる気が出てきた~! 行くぞみんなぁ!」

向日葵「総員、抜錨ですわ!」

櫻子「向日葵は後ろで支援な」

向日葵「はぁ? なにを言っていますの、わたくしが前に出ますわ!」

櫻子「お前姫と戦ったことないだろ! 危ないから下がってろって言ってんの!」

向日葵「戦闘経験はなくとも練度は十分ですわ! 空母棲姫さんを除けばわたくしの艦隊の方が装甲は厚いですし、守ってさしあげると言っているのがわかりませんの!?」

夕張「喧嘩してるように見えて本当はお互い心配し合ってるみたいね」

利根「まったく、どちらも素直じゃないのぅ」

飛鷹「どっちも意地っ張りだからね、困ったものよ」

比叡「本音はこうなんだってすぐにわかっちゃいますけどね」

潮「空母棲姫さん、大丈夫ですか?」

空母棲姫「……ああ、既にもう何度も同胞を沈めて来ているんだ。今更自分と同じ姿のものを沈めることに抵抗もなにもないさ」

瑞鳳「やりづらいでしょうし、できれば私達が倒せればいいんだけど」

朧「強さは身に染みてわかっていますからね」

日向「なに、私達だって覚悟はして来ているさ」

長門「無理はするなよ?」

翔鶴「心遣い痛み入ります、ですがそちらもいらぬ気を付かって無理をなさらないでください。本当に大丈夫ですので」

鳥海「その目に偽りはないと見ました。そちらの躊躇いは計算対象外とすることにします」

櫻子「空母棲姫空母棲姫言ってたらどっちのことわかんなくなってきたよ」

向日葵「そうですわ、さっさと空母棲姫さんに名前を付けておやりなさいな」

空母棲姫「私に名を?」

利根「そうじゃったのぉ。赤座提督の北方棲姫に名がついたと知ってからこっち、ずっと自分も欲しいという顔をしておったからな」

空母棲姫「そ、そんなに顔に出ているか?」

潮「正直に言いますと、はい、出てました」

鳥海「こちらでもわかるくらいには」

比叡「さりげなくこういうのどう? みたいにアピールしてましたよね?」

櫻子「全然気付かなかった」

向日葵「肝心のあなたがそれなせいで今日までもつれたんですわよ」

櫻子「名前ね~なにがいいかなぁ?」

飛鷹「空母棲姫の感じから取るとすれば、ソラとかヒメとか?」

朧「セイさんでもいいかもしれませんね。ハハさんはさすがにあれですが」

翔鶴「提督の姉妹はみんな花の名前に子を付けているんですよね? だったら、それに倣ってみるのもいいかもしれません」

日向「空母棲姫の花? う~ん、菊花紋章から取って菊子とか? 少々古臭いな」

鳥海「菊は英語でクリサンセマム。略してマムと呼んだりするそうなので、菊子でマムと読ませるとか。今流行りのキラキラネームです!」

夕張「いやさっきハハさんはないって朧が言ってたじゃない」

櫻子「空母棲姫はどんなのがいいんだ?」

空母棲姫「い、いや、私はその……今はまだこのままでいいよ」

潮「いいんですか?」

空母棲姫「ああ、いいんだ。このままでここまで来たんだからな、最後まで通してその後にに新しい名を貰うよ。戦いが終わった証としてな」

櫻子「ん~、そっか! じゃあ終わるまでに新しい名前考えとかないとね。なんにしようかなぁ」

向日葵「戦闘指揮をおろそかにするんじゃありませんわよ?」

空母棲姫(その後、か……)

タ級f「……」

ネ級e×2「……」

ハ級後×2「……」

翔鶴「敵艦隊見ゆ! 戦艦タ級フラグシップ1、重巡ネ級エリート2、駆逐艦ハ級の、後期型2! そして……」

空母棲姫(敵)「ヒノ…カタマリトナッテ…シズンデシマエ……!」

瑞鳳「空母棲姫っ!」

空母棲姫(敵)「シズメ……」

鳥海「やはり会話は不可能な様子ですね」

空母棲姫(櫻子)「ああ、頭の中は怨嗟の声でひっきりなしだからな。私達の声など聞こえていないよ」

長門「なら、今すぐ楽にしてやろう」

夕張「ええ!」

櫻子「一回勝ったし、前よりも強くなってるんだから絶対負けないよ! 全員、攻撃開始――」

向日葵「その前に陣形を決めますわよ櫻子」

↓1 陣形

1 第一警戒航行序列(対潜警戒)
2 第二警戒航行序列(前方警戒)
3 第三警戒航行序列(輪形陣)
4 第四警戒航行序列(戦闘隊形)

櫻子「連合艦隊の陣形ってどんなのだったけ? ええっと、単縦陣のやつ!」

向日葵「第四警戒航行序列ですわね。まあそれが妥当ですわ」

櫻子「妥当なら言わなくてもそれで行けばいいじゃん!」

向日葵「一応確認しなくてはいけませんでしょう? 櫻子の場合対潜警戒の陣を組み始めることだって考えられますもの」

櫻子「潜水艦なんかいないんだから組まないよそんなの!」

向日葵「そのようで助かりましたわ。これでわたくしも安心して自分の艦隊の指揮に専念できるというわけです」

空母棲姫(敵)「ナンドデモ、ナンドデモ、シズンデイケ……!」

空母棲姫(櫻子)「来るぞ、二人とも!」

向日葵「敵の空母棲姫の相手は、空母棲姫さんでなければ務まりませんわ! 任せましたわよ!」

櫻子「ようやく私の力を認めたようだな向日葵! よし、やれ空母棲姫、翔鶴!」

翔鶴「私も迎撃に加わりますので、なんとか爆撃を!」

空母棲姫(櫻子)「ああ、やってやるさ!」

飛鷹「私達もフォローに入るからね!」

瑞鶴「姫がなんぼのものよ! 私だって~!」

↓1~2 開幕爆撃を受ける敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 350

タ級f    90
ネ級eA   82
ネ級eB   82
ハ級後A  38
ハ級後B  38

タ級f クリティカル 105ダメージ 耐久 90→0 撃破

↓1 開幕爆撃を受ける敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 350

ネ級eA   82
ネ級eB   82
ハ級後A  38
ハ級後B  38

空母棲姫 クリティカル 67ダメージ 耐久 350→283

↓1 開幕爆撃を受ける艦娘

櫻子艦隊
     耐久
夕張   36
利根   59
潮改二  33
日向   77
翔鶴   75
空母棲姫350

向日葵艦隊
    耐久
飛鷹  50
比叡  91
瑞鳳  51
朧    35
鳥海  64
長門  98

朧 回避


朧「くっ、どれが敵の艦載機か見分けがつかないっ!」

向日葵「朧、直上!」

朧「っ!」スッ

タ級f「!!!」

空母棲姫(敵)「カッタト……オモッテイルノカ? カワイイナア……」

空母棲姫(櫻子)「よしっ! 戦艦タ級撃沈!」

翔鶴「やりましたね、ここで戦艦を沈められたのは大きい」

潮「けど、敵の空母棲姫にはあんまりダメージが通ってないみたい!」

空母棲姫(櫻子)「元から一撃で決まるとは思ってない。誰よりもよく知っているからな」

櫻子「もうちょっといいとこ当たってたら飛行甲板使えなくなってたのに~!」

朧「すいませんでした、提督」

向日葵「いいんですわ、実際わたくしが見分けられたのも偶然のようなものですし」

長門「深海艦載機は強力だが思わぬ弊害があったな」

瑞鳳「赤座提督大丈夫かしら?」

利根「今はよその心配をするより、ここをどう切り抜けるかが先決じゃ!」

鳥海「戦艦が沈んだとはいえ、まだ姫は健在。残りの艦もネ級と後期型駆逐艦、手強い相手です」

櫻子「ぐぬぬ、敵編成も厳しくなってるし、でも負けない! 連合艦隊だもん!」

向日葵「今だけはわたくしを頼りにするといいですわよ櫻子」

櫻子「ふんっ! 向日葵なんかより鬼怒が来てくれた方がよっぽど心強いけどね」

鬼怒「それなら最初から外さないでくれた方がうれしかったけどなぁ」

櫻子「えっ?」

↓1~3 支援砲撃を受ける敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 283

ネ級eA   82
ネ級eB   82
ハ級後A  38
ハ級後B  38

ネ級eA 命中 11ダメージ 耐久 82→71
ハ級後B 回避
空母棲姫回避

となったところで今回はここまでです

元々ヌルゲーなところに支援艦隊も加えて倍率ドンとはなりませんでしたね
現在使用してるPCはもう五年くらい使っていてウィンドウズアップデートがかかるとカクカクになります
艦これをやるだけでやかましいストーブと化しますし終わるまでに壊れないか心配です

開始します

ネ級eA「!」

鬼怒「よしっ、私の攻撃は当たった!」

金剛「ノー! 外しちゃいましたヨー!」

古鷹「中々に素早いですね」

文月「外しちゃったね~」

櫻子「鬼怒! とあかりちゃんとこの人達!? なんでここにいるの!?」

鬼怒「支援艦隊遠征って言うのがあって、こういう大規模作戦とか難しい作戦には出撃艦隊の他に支援用の艦隊を遠征させて支援攻撃をさせるんだよ」

鬼怒「一人でそれに行こうとしたら、そこで赤座提督の艦隊と会ったから一緒に来たってわけだよ」

向日葵「そういうことでしたの」

櫻子「何だよ~鬼怒が安全なところにいると思ってたから、なんの心配もせずに戦えたのに~」

鬼怒「ごめんね、でも私も心配でいても立ってもいられなかったの」

夕張「鬼怒さん……そうですよね、最初から一緒だったんだから最後まで一緒に戦いたいですよね」

空母棲姫(櫻子)「誰よりも櫻子のことを案じているのだからな」

櫻子「分かったよ鬼怒。最後まで一緒に戦おう!」

鬼怒「了解、提督! 支援艦隊としてしっかりサポートするからね!」

長門「金剛達も頼んだぞ」

金剛「ハイ! 私達が来たからにはもう安心デース!」

古鷹「みなさんの戦闘機動の邪魔にならないように後方から、敵の邪魔をいたします」

文月「みんな無事に返せないと司令官が泣いちゃうからね~あたしがんばる~」

日向「お前達の活躍はしかと赤座提督に伝えてやるぞ。だが、今のままで鬼怒以外はほめられんな」

金剛「ここからが本領発揮デース! どれを狙うんですカー?」

↓1 日向が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 283

ネ級eA   71
ネ級eB   82
ハ級後A  38
ハ級後B  38

ネ級B 命中 22ダメージ 耐久 82→60


日向「どうする提督?」

櫻子「じゃあ、さっき鬼怒が撃たなかったの方の重巡!」

日向「ネ級か、すばしっこい奴だがいけるか?」

古鷹「ええ、いけます、よっ!」ドン

ネ級eB「……」

日向「ふっ、頼もしいな、撃つぞ!」

ネ級eB「!」

文月「あ~、ちょっとずれちゃった~」

長門「さすがに早いな」

古鷹「同じ重巡として誇らしいようなそうでないような」

日向「やれやれ、これじゃほめられんのは私の方だな」

櫻子「そんなことないよ! よくやったな日向!」

日向「ふっ、ああ、ありがとう。次発装填までしばし待て!」

空母棲姫(敵)「シズメ!」

向日葵「敵の空母棲姫が動きましたわ!」

瑞鳳「くっ、第二次部隊の準備早すぎでしょ!?」

↓1 空母棲姫が狙う艦娘

櫻子艦隊
     耐久
夕張   36
利根   59
潮改二  33
日向   77
翔鶴   75
空母棲姫350

空母棲姫 クリティカル 141ダメージ 耐久 350→209 小破


潮「きゃあ~!」

比叡「ひえ~!」

利根「くっ、情けない声を出すでないわ!」

鳥海「これはもはやわき目もふらずに逃げるのが最適解……!」

古鷹「敵だってバカではありません。狙われるとするならば……」

空母棲姫(櫻子)「わかっている、がっ……! ぐああっ!」

櫻子「空母棲姫!」

向日葵「直撃しましたわよ!?」

朧「あれじゃいくら空母棲姫さんでも!」

空母棲姫(櫻子)「いや、まだ大丈夫。まだ、飛ばせる!」

文月「ふえ~、すごい耐久力~」

鬼怒「だけど、それは逆に相手も同じだけの力を持ってるってことであって……」

空母棲姫(敵)「……」

利根「なに、あのときと同じようにやれば負けぬ! 吾輩も改二となったのじゃからのう!」

↓1 利根が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 283

ネ級eA   71
ネ級eB   60
ハ級後A  38
ハ級後B  38

空母棲姫 クリティカル 85ダメージ 耐久 283→198 小破


櫻子「空母棲姫がやられたんだがら、やり返すのは当たり前だ!」

利根「だと思ったぞ! 空母棲姫同士に加えて翔鶴と吾輩の艦載機も出したのじゃ。制空権はこちらにある!」

向日葵「弾着観測射撃ですわね!」

利根「行くぞ! まだまだ、筑摩の奴には負けんぞ!」

空母棲姫(敵)「サクテキヲ オロソカニスルカラダ……」

利根「くぅっ! まだカタパルトは使えると見えるぞ!」

鳥海「ですがもはや半壊しています! あと少し攻撃すれば無力化も可能と見ました!」

夕張「なら、畳みかけ――」

ネ級eA「!」

鬼怒「させてはくれないみたいだね」

↓1 ネ級eAが狙う艦娘

櫻子艦隊
     耐久
夕張   36
利根   59
潮改二  33
日向   77
翔鶴   75
空母棲姫209

潮 回避


朧「潮ちゃん!」

文月「避けて~!」

潮「これくらいなら、私にも!」サッ

櫻子「さすが潮! おっぱいおっきくなっただけあるな!」

潮「て、提督! こんなときになに言うんですかっ!」

向日葵「えっ? 縮んだんじゃありませんの?」

夕張「背が伸びて縮んだように見えるだけよ」

朧「……ずるい」

瑞鳳「当たって削げちゃえばよかったのに」

長門「嫉妬はそれくらいにしておけ」

空母棲姫(櫻子)「さっきの攻撃で遅れたが、こちらも第二次攻撃部隊の発艦準備完了した!」

翔鶴「頼みましたよ空母棲姫さん!」

↓1 空母棲姫(櫻子)が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 198

ネ級eA   71
ネ級eB   60
ハ級後A  38
ハ級後B  38

空母棲姫 命中 59ダメージ 耐久 198→139 中破


空母棲姫(櫻子)「そらお返しを食らえ。敵機直上急降下だ!」

空母棲姫(敵)「キャアッ……!」

日向「よしっ! 飛行甲板が砕け散ったぞ!」

比叡「これで最大の障害を無力化できましたね!」

櫻子「やったね空母棲姫!」

空母棲姫(櫻子)「ああ、だが」

空母棲姫(敵)「カッタト……オモッテイルノカ? カワイイナア……」

長門「ああそうだ、まだネ級達が残っているぞ気を抜くな!」

ネ級eB「!」

金剛「もう一体のネ級が撃ってきますネー!」

↓1 ネ級eBが狙う艦娘

櫻子艦隊
     耐久
夕張   36
利根   59
潮改二  33
日向   77
翔鶴   75
空母棲姫209

潮 回避


潮「くぅっ、また潮狙いですかっ!」

夕張「当たれば一発大破は免れないでしょうしね」

翔鶴「避けられますか潮さん!?」

潮「ちょっと厳しいかも……」

櫻子「文月ちゃん、あそこら辺撃って!」

文月「わかった~」

ネ級eB「!」

潮「ほっ、なんとか外れてくれました。ありがとうございます文月さん」

向日葵「櫻子がまともな戦略を行ったですって!?」

日向「最後最後になってようやくか、感慨深いな」

鬼怒「立派になったね提督……!」

櫻子「まあ櫻子様の手にかかればこんなもんだよ!」

夕張「それじゃ私もそれにあやかろうかしら!」

↓1 夕張が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 139

ネ級eA   71
ネ級eB   60
ハ級後A  38
ハ級後B  38

ハ級後B クリティカル 76ダメージ 耐久 38→0 撃破


櫻子「駆逐艦から倒して行こう! あっちの方な!」

夕張「あやかろうとした途端これだもの。まあ倒せる敵からコツコツと、ね!」

ハ級後B「!!!」

夕張「よ~し! 一隻撃沈っ!」

櫻子「でかした夕張! お前ならできるって信じてたぞ!」

夕張「はいはい、ありがとうございます」

鳥海「どうやら次はあの艦が攻撃準備に入ろうとしていたようですね。浮足立っていますよ」

翔鶴「ならばその隙をつきます!」

↓1 翔鶴が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 139

ネ級eA   71
ネ級eB   60
ハ級後A  38

ハ級後A 命中 76ダメージ 耐久 38→0 撃破


櫻子「もう一隻の駆逐艦もやっちゃえ!」

翔鶴「了解! 空母棲姫さんに隠れがちですが、私達だって十分に強いんだってところを、存分に見せてくださいねみんな!」

ハ級後A「!!!」

翔鶴「やりましたっ!」

櫻子「うん、翔鶴も偉い!」

日向「これで残るは無力化された空母棲姫とネ級ニ隻だけか」

空母棲姫(櫻子)「ネ級はまだ次発装填が終わらないようだが」

日向「ならばさっきのリベンジといこうじゃないか!」

空母棲姫(櫻子)「私も飛ばせるぞ櫻子!」

櫻子「よっしゃ! 行けぇ!」

↓1 日向 ↓2 空母棲姫(櫻子)が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 139

ネ級eA   71
ネ級eB   60

ネ級eA 命中 22ダメージ 耐久 71→49 小破
↓1 空母棲姫(櫻子)が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 139

ネ級eA   49
ネ級eB   60

ネ級eB 命中 101ダメージ 耐久 60→0 撃破

となったところで今回はここまでです

やっぱり戦闘は時間かかりますね明日はもうちょっと早めにはじめるかもしれません
あかり以外の戦闘結果はあかりの戦闘での保険になります
まああかりの艦隊が強いので保険はいらないかもしれませんが

開始します

ネ級eA「!!」

ネ級eB「!!!」

日向「ちっ、また避けられたか」

空母棲姫(櫻子)「こちらは撃沈させたぞ」

櫻子「空母棲姫よくやったな! 日向は、まあ次がんばろう」

日向「いや無事に成功すれば次なんてないんだが」

鳥海「生きて最後を迎えられるならそれでいいんですよ」

比叡「はい! それでいいんです」

ネ級eA「!」

潮「そのためにもあの一撃を回避しなければ!」

↓1 ネ級eAが狙う艦娘

櫻子艦隊
     耐久
夕張   36
利根   59
潮改二  33
日向   77
翔鶴   75
空母棲姫209

日向 クリティカル 70ダメージ 耐久 77→7 大破


日向「あれだけ撃てば恨みも買うか!」

飛鷹「は、はやいっ!」

日向「くっ、そぉ! ぐああっ!」

櫻子「日向! 大丈夫!?」

日向「まあ、涼しいと言えないこともない、が……」

潮「戦艦が一撃で大破しました!?」

古鷹「重巡にしては本当に性能が高いですね……!」

日向「すまん、いいところ、なし、だな私は……」

櫻子「気にするな! 後は利根がやってくれるからな!」

利根「おうとも! 吾輩が必ずや奴の首級を挙げてみせるからの!」

↓1 利根が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
空母棲姫 139
ネ級eA   49

ネ級eA 命中 71ダメージ 耐久 49→0 撃破


利根「日向のおかげで観測体制を整えることができたぞ!」

日向「そう、か、ならば、この負傷も、無意味ではなくなる、な」

利根「撃つぞ!」

ネ級eA「!!!」

朧「ネ級エリート撃沈です!」

利根「どんなもんじゃ!」

鳥海「さすが航空巡洋艦ですね、しっかりと弾着観測射撃を決めていらっしゃいます」

日向「私も、航空戦艦、なんだが……」

長門「今日は瑞雲の調子が悪かったんだろう。気にすることはない」

日向「最後だと、言うのに、情けない……」

空母棲姫(櫻子)「残るは、あいつだけか」

空母棲姫(敵)「……」

飛鷹「もう戦闘能力をなくした艦を攻撃するのは忍びないけど」

空母棲姫(櫻子)「いいんだ。倒されることこそ、あいつにとっての救いなんだ」

向日葵「……わかっていますわ。総員、敵空母棲姫へ砲撃準備!」

金剛「私達もデース!」

鬼怒「提督」

櫻子「うん、日向と空母棲姫は無理しちゃだめだけど、残りは敵の空母棲姫を倒して!」

潮「了解です!」

空母棲姫(敵)「アッ……」

飛鷹「敵空母棲姫、撃破、です」

翔鶴「艤装の機能停止、沈んでいきます」

空母棲姫(敵)「シズカナ……キモチニ……そうか、だから私は……」

櫻子「……向日葵、大根!」

向日葵「なんですの急に? 大根なんて戦術パターンはありませんわよ?」

夕張「ダメコンのことを言ってるんだよ。今ならまだ――」

空母棲姫(櫻子)「いや、いいんだ。あのままにしておいてやってくれ」

比叡「そんな! 助けられるならそっちの方が!」

空母棲姫(櫻子)「いいんだ、これで」

利根「空母棲姫、お主……」

向日葵「……どの道わたくしもダメコンの持ち合わせはありませんわ」

櫻子「そんなっ! でも!」

空母棲姫(敵)「……ありがとう」

櫻子「えっ?」

向日葵「今、最後、笑っていましたの?」

長門「礼を言っていたな。ありがとうって」

夕張「沈められた相手にありがとう、だなんて……」

朧「皮肉でもなんでもなかったですよ。心底救われたって声で言ってましたから」

向日葵「やるせないですわ」

飛鷹「うん、もうこれっきりにしよう、こんなこと」

櫻子「日向、空母棲姫、大丈夫?」

空母棲姫「私は航行に支障はないが、日向は」

日向「すまん、な……」

金剛「私達の鎮守府で修理しまショー!」

文月「そうした方がいいよ~」

櫻子「でも、あかりちゃん達が」

古鷹「大丈夫です。提督と大和さん達なら、きっと問題なく目的を果たしてくれますよ」

向日葵「わたくし達も戻りましょうか」

鳥海「損傷はありませんが、今から追いかけてもしょうがないですからね」

比叡「私達は役目を果たしました。後は、任せましょう」

向日葵「赤座さん、吉川さん、杉浦先輩、池田先輩、お願い致しますわ。もうこんなこと終わりにしてくださいまし」

あかり「櫻子ちゃん達大丈夫かなぁ」

ちなつ「大丈夫だよ。空母棲姫さんがいるんだよ?」

綾乃「だけど敵にもいるって言っていたわ。もし二人になにかあったら私はどうしたら」

千歳「綾乃ちゃん、心配なんはわかるけど今うちらが心配せなあかんのは自分のことやで」

霞「そうよ! 他人の心配してる暇があったら、少しでも鋭気をやしなっておきなさい!」

あきつ丸「言い方はキツいでありますが霞さんの言う通りであります。ここで消耗していては後が持たないでありますよ綾乃」

大和「あかりも友達のこと信じてあげよう?」

瑞鳳「そうよ、私達がしくじったらあの子達のがんばりだって無駄になるんだもの!」

電「お二人共、いえ、お二人の艦隊もみんな本気で戦ってるんです。電達も本気で戦ってそれに報いましょう!」

あかり「みんな……うん!」

綾乃「ごめん、私弱気になってたかも」

武蔵「こんなところまで来たんだ、緊張するなと言う方が無理がある」

加賀「ですが忘れないでください。あの子達にも、そしてあなたにも艦娘がついているということを」

北方棲姫「ワタシハシンカイセイカン!」

加賀「ふっ、深海棲艦もでしたね」

あかり「ふふっ、はい忘れませんよぉ!」

妖精(ひよこ)「新たな敵艦隊の反応があります!」

龍驤「そろそろ主力艦隊やない?」

妖精(ぬいぐるみ)「まだ~この先かな~」

叢雲(ちなつ)「じゃあここを超えれば主力艦隊ってわけね」

叢雲(綾乃)「どうするの綾乃?」

↓1 あかりと一緒に主力艦隊と戦う提督

1 ちなつ
2 綾乃
3 千歳

綾乃「ここは私が行くわ!」

熊野「ここで行くんですのね」

綾乃「必ず先に届けなきゃいけないんだもの。私が行かなくて誰が行くのよ!」

千歳「綾乃ちゃんが行くんやったらうちが」

ちなつ「いえ、先輩。ここは私が行かせてもらいます」

暁「自分から志願するなんてあなたらしくないんじゃない?」

ちなつ「正直、力不足だってことはわかってるの。主力艦隊と戦えるほどじゃないって」

高雄「認めたくない事実ではありますけどね」

千歳「うちに任せてくれるん?」

ちなつ「はい、あかりちゃん、池田先輩。必ず勝ってくださいね」

綾乃「千歳、ここぞというときに鼻血ふいたりしたら承知しないからね!」

千歳「大丈夫や綾乃ちゃん! 今日はひじきぎょうさん食べてきたから!」

伊勢「いやそういう問題じゃなくてね」

あかり「ちなつちゃんと先輩も気を付けて!」

Bep「電、暁、特Ⅲ型の力見せつけてやってくれ」

電「はい! 響ちゃん、じゃなくてヴェールヌイちゃんもがんばるのです!」

暁「最後に無様な姿を晒すなんてお姉ちゃん許さないわよ!」

Bep「肝に銘じておくよ、お姉ちゃん」

大和「武蔵も、世界最大級の戦艦の力存分に発揮してみせるのよ」

武蔵「任せろ。もう御殿だの旅館だのとは言わせんさ」

加賀「五航戦の子……いえ、翔鶴さん。あなたにも武運を」

翔鶴「加賀さん……はい、加賀さんが祈ってくだされば百人力です!」

ちなつ「よぉし、みんな行くよ!」

綾乃「綾乃艦隊、抜錨よ!」

綾乃「まさか吉川さんと組むことになるなんてね」

ちなつ「私じゃ足を引っ張ってしまうかもしれませんけど、よろしくお願いします!」

綾乃「足を引っ張るなんてとんでもないわ! 誰かが一緒にいてくれるだけ心強いのに、7人も一緒に来てくれたんだもの」

ちなつ「それだけいたら、もう怖いものなしですね。私も、怖くなくなりました!」

あきつ丸「砲撃能力は微々たるものでありますが、これでも姫の相手ならば得意なのであります!」

電「それなら期待できますね! 頼りにしてるのです!」

熊野「わたくしから戦場のレディーとしての所作を学ぶといいですわ」

暁「ありがとう。でも暁はもう改二として立派なレディーになってるわ!」

叢雲(ちなつ)「それで結局その服はなんなんのよ?」

叢雲(綾乃)「いやなんなのとか言われても、改造したらこうなったとしか言いようがないわ」

大潮「こちらには航空戦力がありませんので、翔鶴さんに頼りきりになってしまいますね」

翔鶴「これは一層気を引き締めてかからねばならないようです!」

荒潮「うふふ~もうすぐ夜ね~夜は駆逐艦の時間なの~」

神通「軽巡洋艦の時間でもありますよ。例え囮になろうとも探照灯を焚き続けます」

高雄「武蔵さんに比べれば心許ないですが、最大火力として大いに奮戦する所存です」

武蔵「なにを、高雄は私にはできない雷撃があるだろ」

妖精(ひよこ)「接敵します!」

綾乃「わかったわ。みんな、たぶんこれが最後の戦いになる、ううん、これを最後の戦いにするわ!」

ちなつ「だから、最後まで悔いが残らないように全力で戦おう!」

電「言われるまでもないのです!」

あきつ丸「烈風の調子は絶好調であります!」

綾乃「頼もしいことね。ならみんな準備万端バングラデシュかしら?」

叢雲(綾乃)「ぶふぅっ!?」

叢雲(ちなつ)「えっ、今ので!? めちゃくちゃ無理があったわよ!?」

綾乃「ちょっと、叢雲……私の方ね。なに笑ってるの!」

叢雲(綾乃)「だ、だって、綾乃が……」

綾乃「私がどうしたって言うのよ!」

大潮「もしかして無意識で言ってるんです?」

神通「はい、そうみたいなんです」

高雄「無意識でだじゃれを言ってしまうってどんな病気なんですか」

綾乃「そんなことじゃあなただけぼろぼろボロブドゥールになっちゃうわよ!」

叢雲(綾乃)「ぶっ、くぅっ、くっ……」

暁「あれでお腹抱えて笑っちゃうあっちの叢雲の方が病気なんじゃないかしら? 笑いの沸点低すぎ病とか」

熊野「自律神経辺りの病気でしょうか?」

綾乃「今度笑ったら罰金バッキンガムよ!」

叢雲(綾乃)「ぶはっ! はは、もう、やめて……」

ちなつ「杉浦先輩、ここはもう黙って出撃しましょう!」

綾乃「……そうした方がいいみたいね。なにかカッコいいこと言いたかったのに、ぶーぶーブータンだぞっ」

叢雲(綾乃)「ひぃ~!」

武蔵「大丈夫なのかこれ?」

ツ級「……」

イ級後期型×4「……」

翔鶴「敵艦隊見ゆ! 軽巡ツ級1隻に駆逐艦イ級後期型が4隻、それと」

戦艦棲姫「ナンドデモ……シズメテ…アゲル……」

武蔵「戦艦棲姫か、厄介な相手だな」

電「ぎ、艤装がすごい大きいのです……!」

暁「あ、あんなのに、勝てるの……?」

ちなつ「弱気になっちゃだめ! 当たらなければいいんだから!」

綾乃「そうよ! 大艦巨砲主義の時代は終わったんだってことを思い知らせてやるのよ!」

大潮「もう夜になってしまいましたよ」

荒潮「ここは夜戦陣形を組んで戦いましょう」

翔鶴「夜戦ならそちらの艦隊が有利なはずです!」

神通「先ずは任せましたよ」

叢雲(ちなつ)「ええ、私達で決めてあげるわよ! さあ司令官、陣形を決めなさい!」

↓1 陣形(単縦陣など普通の艦隊のときの陣形)

今回はここまでです
次はちなつ達の戦闘からはじめます

夜戦マスだったので夜戦になりましたがあかり達の戦闘のときは普通に昼戦からはじめます
今年は新規グラも限定ボイスもたくさんあっていいですね

開始します

ちなつ「えっと確か単縦陣は、第四警戒航行序列!」

武蔵「いや、夜戦の際にはあまり艦同士の連携が取りづらいから、主として戦闘行う艦隊だけ陣形を組むんだ」

ちなつ「電ちゃん達だけで組むってことですね。なら、単縦陣よ!」

電「あの堅い姫を貫くにはそれしかないのです!」

暁「夜戦なら私の探照灯が大活躍よ! 見てなさい!」ピカッ

戦艦棲姫「ソコカ……!」ギロッ

暁「ひえっ……!」

叢雲(ちなつ)「暗闇で焚けば狙われるに決まってるでしょ」

神通「私も焚きますが主として前に出る暁さんが狙われてしまう可能性が高いです」

暁「じょ、上等じゃない! 撃ってこようが暁が全部避けてみせるわ! なんたって暁はレディ――」

イ級後A「!」ドンッ

暁「うひゃあっ!?」

ちなつ「ほんとうに大丈夫?」

暁「だだ、大丈夫だって言ってるでしょ!」

大潮「暁ちゃんのためにも早く終わらせてしまいましょう!」

高雄「そうした方がよさそうです」

熊野「頼みましたわよみなさん。わたくし達も援護を!」

あきつ丸「夜戦では烈風が使えないでありますよ……」

翔鶴「機銃で牽制するしかなさそうですね」



電「沈んだ艦もできれば助けたい、だけど今はそんなことを言ってる場合じゃないのです!」

電「みんなのために、本気で沈めます!」

↓1 電が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
戦艦棲姫  400
ツ級     48

イ級後A   35
イ級後B   35
イ級後C   35
イ級後D   35

ツ級 クリティカル 163ダメージ 耐久 48→0 撃破


ちなつ「たぶん姫にはそんなに効かないだろうし、ここは軽巡を倒すのよ電ちゃん!」

暁「照らすわよ電! 当てなさい!」

電「了解! 魚雷と火砲を全部持っていくといいです!」

ツ級「!!!」

大潮「やりましたぁ!」

あきつ丸「夜戦となるとやはり駆逐艦はすごいでありますね」

神通「目をかいくぐって至近距離から雷撃、砲撃を叩きこめますから」

武蔵「いいぞ、その調子で行け!」

電「武蔵さんからほめられちゃったのです!」

ちなつ「よくやったわよ電ちゃん。後は敵の攻撃に備えてね」

電「はい!」

戦艦棲姫「シズミナサイ!」

荒潮「戦艦棲姫が動くわよ~!」

↓1 戦艦棲姫が狙う艦娘

ちなつ艦隊
    耐久
電   30
暁   31

叢雲  35
大潮  36
荒潮  36
高雄  57

電 回避


暁「さ、さあ、来るなら来なさい!」

戦艦棲姫「……」

暁「あ、あれ?」

叢雲(綾乃)「あいつの狙いは電よ! 一番近づいてるもの!」

ちなつ「電ちゃん逃げて!」

暁「こらぁ! 暁を無視するんじゃないわよ~!」ビカァ

戦艦棲姫「ウッ……」

電「今なのです!」

戦艦棲姫「……!」

翔鶴「目をくらませた隙に逃げおおせませたね」

ちなつ「暁ちゃんもやるぅ!」

暁「こ、これくらい当然よ! 大切な妹を守るためだもの!」

電「暁ちゃん! ありがとうなのです!」

暁「さあ、次は砲撃でレディーらしさを見せてやるわ!」

叢雲(ちなつ)「砲撃するレディーってのもどうかと思うけどね!」

↓1 暁 ↓2 叢雲が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
戦艦棲姫  400

イ級後A   35
イ級後B   35
イ級後C   35
イ級後D   35

イ級後A 141ダメージ 耐久 35→0 撃破
↓1 叢雲(ちなつ)が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
戦艦棲姫  400

イ級後B   35
イ級後C   35
イ級後D   35

イ級後B クリティカル 153ダメージ 耐久 38→0 撃破


ちなつ「ここは確実に敵の戦力を削って行くのよ! 駆逐を狙って!」

暁「ふっ、暁にかかれば後期型だろうと」

イ級後A「……」サッサッ

暁「うぬっ! け、けど暁には探照灯があるもん! そこよ!」

イ級後A「!!!」

暁「ほら見なさい! これがある限り暁は夜戦じゃ敵なしなのよ! 叢雲、そっちも照らして」

叢雲(ちなつ)「いけぇ!」

イ級後B「!!!」

翔鶴「駆逐イ級後2隻撃沈を確認しました!」

綾乃「あの暗闇の中で真っ直ぐに直撃させるなんてすごいわね」

叢雲(ちなつ)「ふっ、私にかかればこんなものよ」

暁「……」

熊野「探照灯を使おうが使わまいが、当てて沈められたのならそれでいいんですわ。レディーならば戦果を挙げた他者に向ける感情は嫉妬では賞賛でなくてはなりませんわよ」

ちなつ「暁ちゃんさっきから大活躍だね! この調子でこの後もお願い! 叢雲ちゃんもよくやったわ!」

暁「そうね、暁は今みんなの役に立ってるものね!」

熊野「はい、それでいいんですの。淑女たるもの常に平静でなくては」

大潮「突出していたニ隻を潰したから他のが攻撃するまでの時間をかせげました!」

荒潮「ならその隙に私達が行きましょ~」

↓1 大潮 ↓2 荒潮が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
戦艦棲姫  400

イ級後C   35
イ級後D   35

イ級後C クリティカル 161ダメージ 耐久 35→0 撃破
イ級後D 回避


ちなつ「まだまだ削ってくわよ! 駆逐を狙って!」

荒潮「は~い」

大潮「了解です!」

暁「ほら、敵はここよ! あ、あれ? 一匹しかいないわ!」

荒潮「そいつは大潮ちゃんが狙って~私はあっちを狙うから~」

大潮「わかりました!」

イ級後C「!!!」

大潮「こっちはやりましたよ荒潮ちゃん!」

荒潮「ん~、そこ!」

イ級後D「……」サッ

荒潮「あ~ん、避けられちゃった~」

ちなつ「いいのよ荒潮ちゃん。牽制にはなったわ」

高雄「はい、これで私が先に攻撃できます!」

↓1 高雄が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
戦艦棲姫  400
イ級後D   35

戦艦棲姫 クリティカル 110ダメージ 耐久 400→290 小破


ちなつ「あいつはどこに逃げたかわからないし、そろそろ戦艦棲姫が撃ってきそうだわ」

高雄「ならば戦艦棲姫を狙いますか?」

ちなつ「そうして! 暁ちゃん、駆逐の探索はそこまでにして戦艦棲姫に光を!」

暁「わかったわ! 高雄、ここよ!」

戦艦棲姫「ウゥ……」

高雄「やはり次発装填済みですか! させません!」

戦艦棲姫「キャアッ!」

高雄「よし、小破程度には損傷を与えられましたよ!」

ちなつ「さすがですね! 後は、どこかに潜んる駆逐の攻撃に気を付けて」

綾乃「私達と攻守交代よ! 行ける?」

あきつ丸「ばっちりであります!」

熊野「ええ、もちろんですわ!」

綾乃「よし! じゃあ吉川さん達の艦隊は後退して!」

イ級後D「!」

神通「いえ、残りのイ級が攻撃態勢に入ってますよ! 気を付けて!」

↓1 イ級後Dが狙う艦娘

ちなつ艦隊
    耐久
電   30
暁   31

叢雲  35
大潮  36
荒潮  36
高雄  57

大潮 回避


暁「どこ? どこにいるの!?」

神通「ここです!」ピカッ

イ級後D「……!」

大潮「大潮を狙ってるんですか? 無駄ですよ!」スッ

ちなつ「あ、危なかったわ。ありがとうございます、神通さん」

神通「いいえ、御無事で何より」

電「あとは任せたのです! 電達も本気の援護をしますから!」

あきつ丸「任されたであります」

綾乃「さあみんな! 吉川さん達がだいぶ減らしてくれたんだから、私達がかたをつけるわよ!」

武蔵「おう!」

翔鶴「まだ夜が明けてないので私は引き続き機銃での援護を行います!」

綾乃「そうして! あきつ丸!」

あきつ丸「自分も烈風が飛ばせませんが、やるだけやるでありますよ!」

↓1 あきつ丸が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
戦艦棲姫  290
イ級後D   35

イ級後D 18ダメージ 耐久 35→17 中破


綾乃「残りの駆逐艦を狙って!」

あきつ丸「姫じゃなくていいのでありますか?」

綾乃「あいつを下がらせる牽制のためよ!」

あきつ丸「了解であります!」

イ級後D「!!」

神通「イ級中破! 下がっていきます!」

綾乃「下がらせるだけでよかったんだけど、中破におい込めたのはラッキーだったわね」

あきつ丸「くっ、自分にもっと火力があれば沈められた当たりでありましたのに!」

綾乃「いいのよ、中破させられただけで儲け物! よくやったわあきつ丸! あいつの攻撃に備えなさい!」

戦艦棲姫「……」

↓1 戦艦棲姫が狙う艦娘

綾乃艦隊
     耐久
あきつ丸 40
熊野   50
叢雲   31
翔鶴   75
神通   50
武蔵   94

武蔵 命中 82ダメージ 耐久 94→12 大破


戦艦棲姫「シズミナサイ……!」

神通「狙いは、武蔵さん!」

武蔵「くっ、陣形を交代の隙を狙ってきたかっ!」

綾乃「武蔵!」

武蔵「すまん綾乃、避けられんっ!」

電「ああっ! 武蔵さん!」

武蔵「ぐ、ふっ……大破、か。当たりどころは、悪くなかった、はずだが……」

ちなつ「嘘でしょ!? 武蔵さんが直撃もしてないのにボロボロに!?」

暁「なんて威力なの、これが姫の力……?」

熊野「怯んではいけませんわ! 相手だって手傷を負っているのですわよ!」

綾乃「そうね、ここが勝機! 翔鶴は武蔵のカバーに入って! 熊野!」

熊野「お任せくださいな」

↓1 熊野が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
戦艦棲姫  290
イ級後D   17

戦艦棲姫 クリティカル 136ダメージ 耐久 290→154 中破


綾乃「戦艦棲姫を攻撃して! 高雄さんの分も合わせればきっと中破程度の損害は与えられる!」

熊野「承りましてよ。とぉぉう!」

叢雲(ちなつ)「な、なに? サイレン!?」

大潮「びっくりしました~」

神通「熊野さんは気合が入るとあんな声が出るみたいで」

暁「あ、あれも淑女のたしなみなのかしら?」

ちなつ「絶対違うから真似するのはやめてね」

戦艦棲姫「キャアッ!」

叢雲(綾乃)「よし、砲塔がひんまがったわ! これで奴の火力もかたなしね!」

武蔵「ゆだん、するな、それでも、あれでもまだ、相当、あるはずだ……」

叢雲(綾乃)「だったらもっと徹底的に追い込むまでよ!」

↓1 叢雲が狙う敵艦

敵艦隊
       耐久
戦艦棲姫  154
イ級後D   17

戦艦棲姫 クリティカル 166ダメージ 耐久 154→0 撃破


綾乃「そうね、今のあなたなら戦艦棲姫にだって立ち向かえるわ!」

叢雲(綾乃)「でしょう? だったらいいわよね」

綾乃「ええ、行きなさい叢雲! ファイトファイトファイファイビーチよ!」

叢雲(綾乃)「ぶふっ!?」

戦艦棲姫「キャアッ!」

神通「戦艦棲姫に全弾直撃しました! 艤装の破損具合から言って、もう」

高雄「ええっ、あんなので倒されちゃっていいんですか?」

戦艦棲姫「イツカ……シズカナ……ソンナ……ウミデ……ワタシモ……」

電「……」

叢雲(ちなつ)「電、今さら情けをかけるんじゃないわよ」

暁「これだけはしょうがないことなの。まだ駆逐が残ってるしね」

電「はい、わかっているのです……」

ちなつ「電ちゃん……」

綾乃「気持ちはよくないわよねやっぱり……」

あきつ丸「綾乃、今まで沈めてきたのも同じ深海棲艦でありますよ」

熊野「喋れるからと言って特別視してはいけませんわ。同じ、命です」

綾乃「わかってるわ、わかってる……」

神通「……これで終わりにしましょう」

↓1 神通の命中判定

イ級後C クリティカル 195ダメージ 耐久 17→0 撃破


神通「あなたの動きは攻守転換時から全て追っていましたよ」

イ級後C「!!!」

神通「ふぅ、これで目下のところの敵は全て倒しましたね」

翔鶴「残存戦力がいないか索敵を行いますね」

暁「あっ、探照灯が切れた! 代えの棒どこにしまってたっけ?」

ちなつ「はぁ、なんとか勝てたね。相手に駆逐艦が多かったからよかったよ」

電「……」

ちなつ「電ちゃん、悲しいのはわかるけどそう落ち込まないで」

電「司令官さんは、なんとも思わないんですか?」

ちなつ「そんなことないよ、私だって最後にあんなこと言われたら、ね。でもね、私にとってはあの深海棲艦よりも電ちゃんの方が大事なの」

ちなつ「冷たいって思われるかもしれないけど、電ちゃんや暁ちゃん、みんなが無事でよかったって気持ちの方が大きいの」

電「司令官さん……」

暁「しょぼくれてるんじゃないわよ電! 深海棲艦は苦しんでるんだって空母棲姫さんが言ってたでしょ」

叢雲(ちなつ)「そりゃ生きてる方が幸せだって言うのはわかるけどさ、でもそれが救いになることだって、あるでしょ?」

電「……はい」

荒潮「またきっと会えるわ。今度は艦娘として、あの人が望んだ静かな海でね」

高雄「そのための戦いだったのですから、今の、いいえ、今までの全てのことは」

ちなつ「電ちゃん。カード、探そっか」

電「はい……!」

綾乃「武蔵、傷の具合はどう?」

武蔵「ぐっ、すまない、これ以上の航行は無理そうだ……」

綾乃「そう、あなたもよくやってくれたわ、お疲れ様。私達もカードの探索した後は赤座さんの鎮守府に戻りましょう」

武蔵「面目ない……」

あきつ丸「いいんでありますよ。今まで散々世話になってきたのでありますから」

叢雲(綾乃)「ええ、最後くらい私達に花を持たせてよね」

熊野「ですわ!」

神通「探照灯が切れました、が。もう必要ないですね」

翔鶴「空が白んで来ました。夜明けですね」

あきつ丸「この光が平和の曙光とならんことを、祈るでありますよ」

綾乃「ええ、任せたわよ、赤座さん、千歳」



陸奥「夜が明けてさあ出番だと思ったらもう終わってたわ」

榛名「榛名、出遅れてしまいました……」

雲龍「まあ、勝てたならそれでいいわ」

三日月「うぅ、司令官のところに行きたい気持ちを抑えてここに来たというのに……」

あかり「うぅ……ん?」

北方棲姫「アカリ~……」

あかり「ほっぽちゃん……? ここは……」

あかり「そっか、夜になっちゃって危ないからって近くの泊地に停船させてもらってたんだったよぉ」

あかり「みんなもう起きてるのかな? ほっぽちゃん以外姿が見えないけど、ん?」

あかり「どこからか歌声が聞こえてくるよぉ。これは……」



加賀「加賀岬ぃ~」

あかり「わぁ~加賀さん歌上手いですね」

加賀「っ!? いつからそこにいたんですか?」

あかり「えっと、サビに入るところらへんです」

加賀「……提督は気配を消すのが上手いですね」

あかり「消してるつもりはないんですけどね」

加賀「私が歌好きなことも内緒ですよ」

あかり「ええ~いいじゃないですか。こんなに上手ならみんなにも聞かせてあげましょうよぉ。那珂ちゃんとデュエット組むとか」

加賀「那珂さんとは音楽性が違いますので」

あかり「そうですかぁ、じゃあ二人の秘密ですね」

加賀「そう、なりますね」

あかり「甘いもの好きなのもそうですけど、好きなもの隠してばかりいるのもだめだと思いますよ?」

加賀「構いません。本当に知ってもらいたい人には、ちゃんと伝わっていますから」

あかり「えっ?」

加賀「いえ。歌、まだ聞きたいですか?」

あかり「はい!」

加賀「特別ですよ」

あかり「わぁい!」

加賀(そう、あなたにだけは全て伝えたい。私の好きな物も、好きなことも。好きだという気持ちも全部)

あかり「加賀さんの歌たくさん聞けてよかったよぉ」

Bep「……」

あかり「あっ、響、じゃなくて、ヴェルちゃん!」

Bep「やあ司令官、 Доброе утро」

あかり「ど、どーぶ?」

Bep「ドーブロェウートラ。ロシア語でおはようって意味だよ」

あかり「そうなんだ。ドイツ語だと、ぐ、ぐ~?」

Bep「グーテンモーゲンだね。ビスマルクから教えてもらったよ」

あかり「そう、それ! ヴェルちゃんは色んな国の言葉を喋れるんだね」

Bep「いやドイツ語はビスマルクにちょっと教えてもらっただけだよ。日本語とロシア語だけだね」

あかり「それでもすごいよぉ。あかりは日本語だけだもん。英語が苦手で」

Bep「まあ、英語くらいはできた方がいいかもね。日本といえど今は外国人も多く来るんだし」

あかり「そ、そうだよねぇ」

Bep「まあ、そのときは金剛に通訳を頼みなよ。最も、金剛のは英国式だろうけどね」

あかり「えっ? 英語にも種類があるの?」

Bep「種類と言うか方言だよ。英国式と、米国式。日本みたいに小さな国にだってあるんだ、アメリカみたいな国に無いはずはないし、国を跨げば様式も異なるのは当たり前だよ」

あかり「そ、そうなんだ。英語って大変なんだね」

Bep「まあ基本さえできてれば問題ないんだし、勉強をがんばることだね」

あかり「うん、がんばる!」

Bep「なら司令官がしっかり勉強できるように、勝たなきゃね絶対」

あかり「ヴェルちゃんも一緒に勉強するんだからね!」

Bep「えっ、私もかい?」

あかり「そうだよぉ。義務教育だもん」

Bep「これでも一応お酒は飲めるんだけどね」

あかり「一緒に学校行くのいや?」

Bep「ううん、楽しみだ」

あかり「なら、ヴェルちゃんの勉強のためにもがんばるんだよぉ」

Bep「そう言われるとやる気が失せるなぁ」

あかり「ええっ!?」

Bep「冗談だよ。どんな事情があるにせよ、やるさ。そのために私はここにいる」

あかり「うん。あっ、そうだヴェルちゃん。戦いが終わった後のことだけどね」

Bep「妖精になんとかしてもらうんだろう?」

あかり「えっ、なんで知って!?」

Bep「君に取れる手段なんてそれか先生に頼むくらいしかないからね」

あかり「全部お見通しだったんだね。ごめんね、人に頼りっきりで」

Bep「一緒に学校に行くんだろう? だったら、私の学校生活を楽しくしてくれればそれでいいよ」

あかり「わかったよぉ! きっと、ヴェルちゃんのこと幸せにするからね!」

Bep「ああ、よろしくね司令官」

足柄「はっはっ」

あかり「足柄さん? 海岸で走ってなにしてるんですか?」

足柄「ウォーミングアップよ。戦いの前に暖めておかないとね」

あかり「戦う頃には冷めちゃいますよぉ」

足柄「身体じゃなくて心のウォーミングアップよ」

あかり「心のウォーミングアップ?」

足柄「そう。戦うぞって気持ちをここでこうして暖めてるってこと」

あかり「気持ちも大事ですもんね」

足柄「ええ、大事なことよね気持ちって」

あかり「足柄さん?」

足柄「ちょっと悩み事があっただけでパフォーマンスが低下する。昔はそんなことなかったのにね」

あかり「艦娘ですからね」

足柄「そう、艦娘。もうただの船じゃなくて、人の姿をとっている」

あかり「足柄さんは艦娘になれてよかったですか?」

足柄「最初はそうでもなかったわ。色んなしがらみにとらわれて、煩わしいとしか思えなかった」

あかり「今は違うんですね」

足柄「ええ。わかったもの、気持ちが大事なんだってね」

足柄「ちょっと悩んだだけでパフォーマンスが低下するけど、逆にちょっとやる気になっただけで性能以上の力が出せる」

足柄「煩わしいけど、素敵なことだと思うわ」

あかり「あかりもそう思いますよぉ」

足柄「まあそんな不確定要素で性能が左右されるなんて、兵器としては欠陥もいいところなんだけど」

あかり「足柄さん達は兵器じゃないです。人間ですよぉ」

足柄「……ありがとう」

足柄(そう言ってくれるあなたがいるから、私はいつでも性能以上の力を出せる)

足柄(この胸の想いの熱も全部燃え上がらせて、必ず勝利を掴み取るのよ!)

瑞鳳「こんなところにいた。ご飯できたわよ」

あかり「あっ、瑞鳳ちゃん」

足柄「私はもう少し走ってから行くわ」

瑞鳳「そう。あんまり無茶してばてないように。私の玉子焼きが冷める前に来てよね。さあ行くわよ提督」

あかり「うん。足柄さんも早く来てくださいね」

足柄「わかってるわ。あと10往復!」

あかり「わかってるんですか本当に!?」



瑞鳳「昨夜はちゃんと眠れた?」

あかり「眠れたよぉ。瑞鳳ちゃんは?」

瑞鳳「私は、作戦に支障をきたさない程度には」

あかり「緊張したのぉ?」

瑞鳳「そりゃするわよ。だって大事な一戦の前なんだもの。負けたらどうしようとか、不安がないわけじゃないし」

あかり「怖い?」

瑞鳳「怖くないって言ったら嘘になる。それはきっとみんな同じよ」

あかり「あかりも怖いもん」

瑞鳳「そうでしょう? だから怖いのは仕方ない。だけどね、私はあなたに選んでもらったから」

あかり「選んでもらった?」

瑞鳳「この最後の、絶対に負けられない戦いに、この瑞鳳を選んでくれた」

瑞鳳「それを誇りにして恐怖を跳ねのけてるのよ」

あかり「瑞鳳ちゃん、そこまで思ってくれてたんだ」

瑞鳳「まだ出会って日は浅いけど、そう思えるくらいにはあなたのこと信じてる」

あかり「あかり、絶対に応えてみせるから!」

瑞鳳「ええ、そうすればどんな敵が来たって絶対に負けないんだから!」

千歳「ほんま大和さんのご飯はおいしいわぁ」

大和「これで鋭気を養ってくださいね」

雪風「こんなごちそうが食べられて、雪風は幸運です!」

五十鈴「うわぁ、どれもこれもおいしい! 前線の泊地にある材料でこんなの作れるなんて、すごすぎじゃない?」

伊勢「だけど決戦前にごちそうだなんて、まるで最後の食事だから豪勢にしようって感じがしないでもなくない?」

霞「不吉なこと言うのはやめなさいよ伊勢!」

千歳「霞の言うとおりやで伊勢。大和さんにも失礼やろ」

伊勢「あぁ、ごめんなさい大和さん」

大和「いいえ、気にしないでください」

千歳「これはな、こんなおいしいもん食べられて満足やて未練を断ち切るためやなくて、こんなおいしいもんがあるんやからまだ死ねん! って未練を残すためのごちそうなんや」

龍驤「せやせや、うちはまだこんなんじゃ食い足りんで!」

五月雨「私はいつか自分でこれくらい作れるようになりたいです!」

雪風「初春さんにも食べさせてあげたいですもんね!」

千歳「せやろ? まだみんなやりたいことがあるんや、諦めたらあかんで」

伊勢「うん、ごめんねほんと」

千歳「ええって。ほら、このつけもんがもう絶品やねん! 食うてみ!」

大和「池田提督、まだお若いのにしっかり者ですね」

五十鈴「うちも吉川提督のとこと同じくらい小さいのばっかりだったもの。そうならざるを得なかったのよ」

龍驤「そう言うとなんや無理やりやった気がするかもしれへんけど、元々の気質がこうやっただけや。全部戦艦の艦隊やったとしてもたぶん変わらへんようちのは」

大和「そのようですね」

五月雨「私はそんな提督にず~っと助けられて来ました。だからこそ、ここでもう終わらせます。優しい提督が傷つかなくていいように!」

霞「ふんっ、まあいつまでもあいつの指揮じゃ不安だもの。さっさと終わらせて安心したいわ」

伊勢「素直じゃないねぇ霞は」

霞「素直な嘘いつわりない気持ちよ! ほんとだから!」

千歳「ご飯時に騒いだらあかんよ霞」

霞「う、うぅ、わかってるわよ」

大和「いい人の下につけてよかったわね雪風」

雪風「今の大和さんを見れば大和さんもそうだってことがわかりますよ」

大和「ええ。最高の提督よ」

雪風「なら守りましょうね。今度は一緒です」

大和「ええ、今度は一緒。一緒に帰りましょうね雪風」

あかり「朝ごはんおいしかったです大和さん」

大和「お粗末さま」

あかり「いっつもこんなご飯が食べられて、あかりは本当に恵まれてますよね。大和さんと最初の日に会えてよかったです」

大和「何度目かしらねそう言われるの」

あかり「何度だって言いますよぉ! だって、今だって毎日ご飯作ってもらって、戦ってもらって、お世話になってるんですから!」

大和「それなら大和も何度も言うわね。こちらこそ、あかりに出会えて本当によかった」

大和「料理をおいしいって食べてくれて、こうして最後の戦いにも連れて来てくれた」

大和「ありがとう、あかり。あなたのおかげ大和は『艦娘』でいられたわ」

あかり「……あかりは大和さんのことも人間だって思って接してきたつもりですよぉ」

大和「でもあかり、艦娘のことを言うときはただの軍艦じゃないって言い方してたでしょ?」

大和「それはつまり、どこかで大和達のことを兵器としても見てたってことだよ」

あかり「そんな、だってあかりさっき足柄さんには人間だって言いましたよぉ」

大和「それはあかりの中でその想いが強くなったって証拠かな」

あかり「あ、あかりは、大和さんをそんな……」

大和「いいのよ、あかり」ギュッ

大和「艦娘はただの軍艦じゃない。人間でもあり、兵器でもある」

大和「大和達にとってはね、どっちも大切なの。人間の喜びも兵器としての誇りも」

大和「だからありがとうって言ったんだよ。あかりはどっちも満たしてくれたから」

あかり「大和さん……」

大和「ありがとう、あかり。『艦娘』の大和を愛してくれて、ありがとう」

あかり「……はい、大和さん。あかり、大和さんのこと大好きです!」

大和「この戦いが終わって兵器としての大和がいらなくなっても、絶対に忘れないよ」

大和「『戦艦大和』としての大和を。あかりが守ってくれたこの誇りを胸に生きるから」

あかり「あかりも忘れませんよぉ。はじめてのときからずっと、あかりのことを守り続けてくれた強くてカッコよくて、優しい戦艦さんのこと」

大和「……はじめてのときのことは忘れてほしいかなぁ。ついでにミラクるんのことも」

あかり「いやです。絶対に忘れません!」

大和(まあ、それも大切な思い出、かな?)

北方棲姫「アカリ」

あかり「ほっぽちゃん。ご飯はちゃんと食べた?」

北方棲姫「タベタヨ。オイシカッタ!」

あかり「なら戦う元気は出たかな?」

北方棲姫「デルモナニモ、モトモトアッタ」

あかり「じゃあ、もっと元気出た?」

北方棲姫「デタ! スゴクキブンイイ!」

あかり「それはよかったよぉ」

北方棲姫「コレダケゲンキダッタラ、ゼッタイカテル!」

あかり「ほっぽちゃんがいたら絶対勝てるよぉ」

北方棲姫「ウン!」

あかり「帰ったら大和さんもっとおいしいお料理作ってくれるよぉ」

北方棲姫「タノシミ!」

あかり「それで終わったらまたミルクセーキ作ろうね。今度はミキサー壊しちゃわないように」

北方棲姫「……アカリ」

あかり「なぁに?」

北方棲姫「ダイスキ!」ダキッ

あかり「わっ、ど、どうしたのいきなり?」

北方棲姫「イッテオキタカッタダケ!」

あかり「えへへ、あかりもほっぽちゃんのこと大好きだよぉ」ナデナデ

北方棲姫「ン……」

妖精(ぬいぐるみ)「船見提督と歳納提督以外は大破艦が出ちゃったから帰ってるって~」

あかり「轟沈した人がいないならよかったよぉ」

千歳「みんながここまで託してくれたんや、負けられへんね」

あかり「池田先輩、よろしくお願いしますよぉ」

千歳「それはこっちの台詞やで赤座さん。赤座さんの艦隊の方が強いんやから」

あかり「どっちが強いとか関係ないですよぉ」

千歳「そか、そうやね。せやったら、よろしゅうな赤座さん!」

五月雨「ほっぽちゃんがいれば怖いものなしです」

北方棲姫「マカセロ!」

霞「それに大和までいるのよ、負ける気がしないわ!」

大和「おんぶにだっこではいけませんからね?」

龍驤「わかってるって! うちの艦載機のみんながはよ飛びたくてうずうずしてるんや!」

加賀「あなたの奮戦、期待していますよ龍驤さん」

Bep「同じく生き残った者同士、今度こそ仲間もみんな守ってみせよう」

雪風「ええ、幸運の女神のキスをみなさんに!」

足柄「対空砲火は厳として。頼んだわよ五十鈴」

五十鈴「任せといて! 火力は劣ってもやれることはたくさんあるわ!」

伊勢「私がしっかり弾着観測できるよう、空の守りは任せたわ」

瑞鳳「ふふん、格納スペースが広くなった瑞鳳の力を発揮するときがきたようね!」

あかり「みんな、準備はいい?」

千歳「忘れ物とかしとらへん?」

霞「この期に及んでなにを忘れるってのよ。いつでもいけるわ」

あかり「なら、出撃だよぉ! 暁の水平線に勝利を刻むよぉ!」

全員「オー!」



あかり「今度はちゃんと締まったよぉ!」

千歳「その一言でめっちゃ大解放やで赤座さん」

だいぶ長くなりましたが今回はここまでです
次はあかり達の戦闘からです

加賀岬いい曲ですね演歌とは言えないような気がしますが
ちなつ(と京子が歌ってるVerもある)も演歌歌ってるので演歌好きで気が合うかもしれません

開始します

装甲空母姫×2「……」

タ級f「……」

ハ級後×2「……」

加賀「敵艦隊見ゆ! 装甲空母姫2隻、戦艦タ級フラグシップ1隻、駆逐艦ハ級後期型2隻!」

瑞鳳「あともう1隻……!」

空母水鬼「ススミタイノ…カ……?」

龍驤「空母水鬼や!」

あかり「姫が三人もいるの!?」

千歳「さすが主力艦隊やな、これは手強いで」

北方棲姫「ダケドマケナイ! ワタシモツヨクナッタ!」

五月雨「敵が全部姫だって私達は必ず勝ってみせます!」

大和「ええ、行きましょうみなさん! あかり、陣形の指示を!」

↓1 陣形

1 第一警戒航行序列(対潜警戒)
2 第二警戒航行序列(前方警戒)
3 第三警戒航行序列(輪形陣) 
4 第四警戒航行序列(戦闘隊形)

あかり「池田先輩どうします?」

千歳「うちは連合艦隊組んだことあらへんからようわからんけど、単縦陣に対応する奴がええんとちゃう?」

あかり「じゃあ第四警戒航行序列で行きます!」

加賀「わかりました」

龍驤「第一艦隊はそっちに任せるで! 敵艦載機の相手と正面から戦うんはうちだけやと無理やからな!」

瑞鳳「ええ、そのつもりよ!」

足柄「さあ、派手に開戦と行きましょう!」

あかり「気を付けてくださいねみんな!」

霞「興奮して鼻血ふくんじゃないわよ?」

千歳「戦闘の興奮じゃ鼻血は出らへんよ」



北方棲姫「テキモイッパイダシテクル!」

瑞鳳「なんのこっちだって強化されてるのよ!」

加賀「ほっぽの艦爆だけでもあちらに届けます!」

↓1~2 開幕爆撃を受ける敵艦

敵艦隊
         耐久
空母水鬼   390
装甲空母姫A 270
装甲空母姫B 270

タ級f       88
ニ級後A    40
ニ級後B    40

空母水鬼 クリティカル 124ダメージ 耐久 390→266 小破
ニ級A クリティカル 219ダメージ 耐久 40→0 撃破

↓1 開幕爆撃を受ける艦娘

あかり艦隊
    耐久
北方  500
大和  147
足柄  56
加賀  79
Bep   37
瑞鳳  45

千歳艦隊
    耐久
五月雨 30
霞    31

龍驤   50
雪風   32
五十鈴 44

伊勢   77

北方棲姫 命中 70ダメージ 耐久 500→430


北方棲姫「ン!」

龍驤「ひゃ~! なんて数の艦載機や!」

伊勢「もはやどれが誰のかさっぱりだわ」

加賀「瑞鳳さん、ほっぽの艦載機と空母水鬼の艦載機を見誤ってはいけませんよ!」

瑞鳳「わかってるわ! けど、この乱戦じゃ見極めが!」

大和「迂闊に手だしができない!」

Bep「空はもう空母達に任せるしかないね」

空母水鬼「……! ヤラセハ…シナイヨッ!」

ニ級後A「!!!」

五月雨「やった! 空母水鬼と二級の前面に出ていた方に直撃しました!」

北方棲姫「ン!」

あかり「あっ! ほっぽちゃんがいつの間にか! 大丈夫!?」

北方棲姫「ヘイキ!」

霞「空はなんとか優勢ってところかしら?」

雪風「これなら弾着観測射撃も行えますね! 雪風達には無理ですが」

大和「大和の弾着なら空母水鬼にだって!」

空母水鬼「……クッ」

あかり「あっ……」

足柄「動揺しないで提督! それも敵の作戦よ!」

空母水鬼「ソウイウコトサ…テェ――」

叢雲「させないわよ!」

↓1~3 支援砲撃を受ける敵艦

敵艦隊
         耐久
空母水鬼   266
装甲空母姫A 270
装甲空母姫B 270

タ級f       88
ニ級後B    40

装甲空母姫A 命中 37ダメージ 耐久 270→233
装甲空母姫B 命中 37ダメージ 耐久 270→233
ニ級後B 回避



空母水鬼「……!」

装甲空母姫×2「!」

二級後B「……」サッ

叢雲「ちっ! やっぱり大した損害も与えられないか」

熊野「ですが空母水鬼の攻撃を止めることはできましたわ!」

蒼龍「目的は十分果たせましたね」

初春「ぐぬぬ、やはり飛ばした方が命中させやすいのじゃろうか?」

あかり「叢雲ちゃん、熊野さん、蒼龍さん!」

千歳「それに初春まで! なんでここにおるんや!?」

叢雲「私達は支援艦隊よ。大規模作戦にはつきものなのよ」

熊野「最後の戦いを指をくわえて見ているだけなんてわたくしのプライドが許しませんわ!」

蒼龍「私達も援護に入ります!」

初春「ふん、妾が引き立て役に甘んじるなど。帰ったら満足するまで髪の手入れをさせるから覚悟するのじゃ!」

千歳「うん、いくらでもしたるからな初春!」

あかり「叢雲ちゃん」

叢雲「一緒にがんばろうって最初に言ったのはあんたよ。最後まで一緒にいさせてよ」

あかり「うん! 一緒に戦おう叢雲ちゃん!」

五十鈴「質より量よ! 姫の性能がどんなに高くたって、この数に勝てるわけないわ!」

大和「こちらは質も十分ですけどね!」

↓1 大和が狙う敵艦

敵艦隊
         耐久
空母水鬼   266
装甲空母姫A 233
装甲空母姫B 233

タ級f       88
ニ級後B    40

空母水鬼 命中 37ダメージ 耐久 266→229


あかり「空母水鬼さんを中破させてしまえば、もう無力化したのとおんなじになりますよぉ!」

大和「大和の砲撃なら、いける!」

空母水鬼「……」サッサッ

大和「くっ、は、早い!」

Bep「あんなに大きな艤装なのになんて身のこなしだ!」

雪風「あれじゃ狙いがつけられません!」

あかり「叢雲ちゃん!」

叢雲「これでも食らいなさい!」ブンッ

空母水鬼「……!」

大和「今です! 撃てぇ!」

空母水鬼「クッ……!」

足柄「嘘でしょ!? かすめただけとはいえ、大和の砲撃よ!?」

蒼龍「まだ中破にも至りませんか……!」

伊勢「あれじゃ私の砲撃じゃびくともしないかもね……!」

大和「ごめんねあかり、叢雲さんもせっかくの隙を」

あかり「いいんです大和さん!」

叢雲「確実にダメージは入ってる気にしないで!」

装甲空母姫A「!」

霞「装甲空母姫が砲撃してくるわよ!」

あかり「えっ!? 空母なのに!?」

Bep「一部の深海棲艦は艦種にそぐわない攻撃パターンも取ってくることがあるって聞いたことがあるよ」

瑞鳳「ほっぽと同じね!」

北方棲姫「ヨケル!」

↓1 装甲空母姫Aが狙う艦娘

あかり艦隊
    耐久
北方  430
大和  147
足柄  56
加賀  79
Bep   37
瑞鳳  45

Bep 回避


あかり「ヴェルちゃんが狙われてる!」

Bep「ふん、この中で私を狙うのは愚策だと思うけどね」スッ

五月雨「わぁっ! 早い!」

Bep「そりゃ当たれば一発だろうけど、当たらないよそんなの」

雪風「さすがですヴェールヌイちゃん!」

あかり「次は、足柄さん!」

足柄「待ってたわよ提督!」

北方棲姫「アシガラ、モウウテル?」

足柄「撃てるから前に出てんの!」

↓1 足柄が狙う敵艦

敵艦隊
         耐久
空母水鬼   229
装甲空母姫A 233
装甲空母姫B 233

タ級f       88
ニ級後B    40

タ級f クリティカル 148ダメージ 耐久 88→0 撃破


あかり「空母水鬼さんは大和さんでもあんまりだったから、先ずは戦艦をお願いします!」

足柄「ええ、今の私なら戦艦だろうがなんだろうが一撃よ!」

千歳「弾着ですか?」

足柄「そんなまどろっこしいことはしないわ! 全砲門開いて連続で撃ちまくる!」

タ級f「!!!」

足柄「どうよ! これが餓えた狼の力よ!」

五十鈴「また豪快な、さすが狼ね」

あかり「足柄さんすごいですよぉ!」

蒼龍「今ので射線が開きました!」

霞「畳みかけなさい!」

あかり「ええっと、次は」

北方棲姫「ワタシガイク!」

↓1 北方棲姫が狙う敵艦

敵艦隊
         耐久
空母水鬼   229
装甲空母姫A 233
装甲空母姫B 233
ニ級後B    40

二級後B 命中 124ダメージ 耐久 40→0 撃破


あかり「ほっぽちゃんでも今の大和さんよりは火力が落ちちゃうから、ここは戦力を削ろう! 駆逐艦を狙って!」

北方棲姫「ワカッタ!」

あかり「蒼龍さん! ほっぽちゃんの援護をお願いします!」

千歳「初春も二級の動きを妨害したって!」

蒼龍「了解!」

初春「その程度妾には造作もない!」

北方棲姫「ウツ!」

二級後B「!!!」

北方棲姫「ン、ヤッタ!」

雪風「あれがあの小さい砲から出る威力なんですね」

五十鈴「味方だとほんと頼りになるわね!」

装甲空母姫B「!」

伊勢「それを三隻相手取ってるわけだけどっ!」

↓1 装甲空母姫Bが狙う艦娘

あかり艦隊
    耐久
北方  430
大和  147
足柄  56
加賀  79
Bep   37
瑞鳳  45

大和 回避


霞「狙いは大和か!」

雪風「大和さんなら避けられます!」

大和「ええ、大和だって見た目ほど遅いわけじゃないの!」サッ

あかり「はぁ、よかったよぉ。大和さんがやられちゃったら危ないところでした」

大和「当たってもそんな大した損害にはならないわ。耐久力は向上しているもの」

叢雲「私と同じ改造したのね。あれはよく理屈はわかんないけど倍率で上がるみたいだから、元々高い大和の方が効果は出ているはず」

熊野「少々の被弾は無視して行けますわね!」

千歳「せやけど相手は姫です。一発一発が必殺の威力のはずやないですか?」

加賀「当たらなかったのですからいいのです。そして、私の準備も整いましたよ提督」

↓1 加賀狙う敵艦

敵艦隊
         耐久
空母水鬼   229
装甲空母姫A 233
装甲空母姫B 233

空母水鬼 クリティカル 93ダメージ 耐久 229→136 中破


あかり「艦載機からの攻撃なら装甲も貫けるかもしれません!」

加賀「空母水鬼への攻撃ですね。了解」

蒼龍「瑞鳳ちゃん、ほっぽ、龍驤さん!」

龍驤「わかっとる! 必ず通したるからな!」

瑞鳳「次の私の攻撃もやりやすくなるからね」

北方棲姫「マチガッテコウゲキシナイヨウニキヲツケル」

加賀「ありがとうございますみなさん。行って!」

空母水鬼「……グアッ!」

五月雨「よしっ! 中破程度の損害は与えられたようです!」

五十鈴「とりあえず一番厄介そうなのは無力化したわけね」

瑞鳳「じゃあ私もこのまま攻撃に入る! ヴェル!」

Bep「私も行くよ」

↓1 瑞鳳 ↓2 Bepが狙う敵艦

敵艦隊
         耐久
空母水鬼   136
装甲空母姫A 233
装甲空母姫B 233

装甲空母姫B クリティカル 123ダメージ 耐久 233→110 中破
装甲空母姫A クリティカル 42ダメージ 耐久 233→191


あかり「装甲空母姫さんを狙って!」

瑞鳳「了解! 私が後ろのを狙うわ!」

Bep「じゃあ私は前のだね」

装甲空母姫B「!!」

装甲空母姫A「!」

瑞鳳「よしっ、あいつも中破よ!」

Bep「やっぱりこの火砲の威力じゃだめだね」

叢雲「なに言ってんのよ! ちゃんと装甲貫けてるじゃない!」

五月雨「戦果は十分ですよ!」

あかり「そうだよヴェルちゃん! 瑞鳳ちゃんもありがとう!」

伊勢「ありがとうはまだとっといた方がいいかもね」

北方棲姫「マダテキハケンザイ。デモ、ワタシモツギノタマハイッタ!」

大和「大和も完了したわあかり!」

↓1 北方棲姫 ↓2 大和が狙う敵艦

敵艦隊
         耐久
空母水鬼   136
装甲空母姫A 191
装甲空母姫B 110

装甲空母姫A クリティカル 217ダメージ 耐久 191→0 撃破
装甲空母姫B クリティカル 215ダメージ 耐久 110→0 撃破


あかり「大和さんが前の、ほっぽちゃんが後ろの装甲空母姫を!」

大和「くっ、波が荒れて照準が、でも!」

北方棲姫「アイツラモオナジ! ソレニオソイカラネラエル!」

装甲空母姫×2「!!!」

五十鈴「装甲空母姫、2隻とも撃沈!」

霞「さすが大和ね」

雪風「ほっぽちゃんもすごいです!」

叢雲「ふっ、また外すんじゃないかってひやひやしたわよ」

大和「もう大和も練度最大なんですから外しません!」

千歳「残るは……」

空母水鬼「……」

あかり「足柄さん、加賀さん、ヴェルちゃん、瑞鳳ちゃん」

足柄「ええ、これで終わらせるわ!」

加賀「最後に外して笑い物になるのはごめんです」

Bep「今は無力化してるから最接近するよ」

瑞鳳「正規空母とそん色ない力見せてあげるんだから!」

あかり「はい! 目標、空母水鬼! 全艦撃ち方はじめ!」

↓1 足柄 ↓2 加賀 ↓3 Bep ↓2 瑞鳳の命中判定

138+89+19 = 246ダメージ 耐久 136→0 撃破


瑞鳳「あ~もうっとうしい艦載機ね! 加賀さん、私がこいつら抑えるから!」

加賀「まだ第一次部隊の残りが、わかりましたお願いします瑞鳳さん」

Bep「至近弾ならまだ効果はあるさ」

足柄「撃って撃って撃ちまくる! それだけよ!」

千歳「うちらも全力でサポートするんや!」

五月雨「はい!」

叢雲「瑞鳳や加賀のを墜さないように!」

熊野「言われなくてもわかっていますわ」

蒼龍「私も敵艦載機の撃墜を!」

あかり「お願い、これで終わって!」

空母棲姫「……アアッ!」

足柄「ヴェル、下がりなさい!」

Bep「ああ」

空母棲姫「……イイダロウ…ススムガ……いい、わ…」

龍驤「空母水鬼が沈んでいきよる」

あかり「……ダメコンを」

北方棲姫「アカリ、イイノ。コノママシズメテアゲテ」

あかり「ほっぽちゃん、でも!」

叢雲「それはあいつが喋れるから特別扱いしているの?」

あかり「そ、それは……」

熊野「安らかな顔をしていらっしゃいますわ」

北方棲姫「モウオワッタノ。ダカラ、ネムラセテアゲテ」

あかり「……うん」

空母水鬼「……」

あかり「おやすみなさい……」

空母水鬼「……ふっ」

千歳「最後笑っとったね」

五月雨「穏かな、静かな気持ちで眠れたんです。幸せなこと、ですから」

大和「あかり、大丈夫?」

あかり「大丈夫、です。いやなことでも歯を食いしばって耐えろって、言われましたから」

叢雲「そうね、でももう耐える必要はないわ。戦いは終わったんだから」

あかり「叢雲ちゃん……」

叢雲「泣きたいなら泣きなさい、胸くらい貸してあげるから」

あかり「……ううん、あかり泣かないよぉ。勝ったときは胸を張って笑わなきゃ。今まで倒して来た深海棲艦さん達の分まで」

叢雲「……強くなったわね」

あかり「強くしてもらったんだよぉ、叢雲ちゃんや熊野さんや大和さん。たくさんの艦娘のみんなに」

あかり「だから、ありがとう!」

熊野「礼には及びませんわ。わたくしは自ら望んであかりの力になっただけですもの」

蒼龍「提督自信が強くなろうとしていたから、私達もそれに力を貸したんですよ」

瑞鳳「私はまあそこまで貢献できたとも思えないけど、それでもやっぱり誇らしいよ」

Bep「この後のことちゃんと考えるきっかけになれたなら、うれしいよ私は」

足柄「まっ、あなたが私を強くしてくれたところもあるし? お互い様ね」

加賀「ええ。想いの力、バカにはできませんね」

北方棲姫「アカリモワタシモドッチモツヨクナッタ!」

大和「こっちもお礼言わなきゃね。さっき言ったばっかりだけど」

叢雲「ふんっ、まあなによ……ありがとう。それに、今までよくがんばったわね」

あかり「うん! あかりからももう一回ありがとうと、よくがんばりましただよぉ!」

千歳「なんかええなぁああいうの」

五月雨「そうですね、青春って感じです」

霞「あ、あんただって、その、がんばった、じゃないの。そこは、霞だって認めてあげたっていい、わよ?」

初春「うむ、今までの働きほめてつかわすぞ!」

龍驤「まあこの戦いではちょっち地味やったけど、ここまで来るのに色々あったわけやしな」

雪風「とっても長かった気がしますが、すごく短かったような気もします」

五十鈴「それだけ濃い時間だったってことよ」

伊勢「だね。新顔の私でさえそんな気がしてるもん」

千歳「そなら、うちも言うとこうか。みんな、ありがとう。それと、お疲れ様!」

五月雨「こちらこそ、ありがとうございます、提督っ!」

京子「お~い、あかり~! 千歳~!」

結衣「みんな無事~?」

あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん!」

京子「うわっ、ほとんど無傷じゃん」

榛名「ほっぽちゃんが少し傷ついているくらいですね」

千歳「ほとんど赤座さん達がやったんやで。うちらいらんかったかも」

あかり「そ、そんなことないですよぉ。池田先輩の艦隊のサポートがあればこそです!」

北上「今やったらあたしらでも危ないかもね」

北方棲姫「ウン、マケナイ!」

羽黒「姉さん、お怪我がないようでなによりです」

足柄「私が怪我なんて負うわけないでしょ。この程度楽勝よ」

赤城「加賀さんも御無事で」

加賀「この程度で一航戦の誇りを汚しはしませんよ」

不知火「あなたの幸運がみんなに届いたんでしょうかね、雪風」

雪風「それだけじゃないですよ。みなさんの健闘がこの結果に繋がったんです」

日向「粗相はしなかったか伊勢?」

伊勢「私をなんだと思ってるのさ日向」

漣「ドジは踏みませんでしたか五月雨さん?」

五月雨「はい! 今回は一回もこけずにすみました!」

瑞鳳「いやいつもこけてるの!?」

霞「こけてるから心配だったのよ。まあ旗艦としての役目は果たしてくれたわ」

鈴谷「で、熊野はなんでここにいんの? 赤座提督が心配だったん?」

熊野「ええ、そうですわ。あかりが心配でたまりませんでしたの!」

龍田「あらあら、なら叢雲ちゃんもそうなのかしら~?」

叢雲「わ、私は別に、熊野と蒼龍がどうしてもって言うからついてきただけよ!」

蒼龍「どうしてもって言ってたのは叢雲さんなんですけどね」

伊19「それは簡単に想像がつくの!」

隼鷹「終わったんならさっさと帰って酒飲もうぜ酒! いいの用意してくれてんだろう?」

大和「ええ、とびっきりのを。ただし、まだ用事は済んでませんよ」

北方棲姫「コウレイソウチヒキアゲル!」

五十鈴「ええ、そうしないとここまで来た意味がなくなっちゃうわ」

大井「先生への通信機はどちらに?」

Bep「うちの司令官が持ってるよ」

初春「ほれなにをしておる。早く連絡を入れんか」

あかり「あっ、うん。ちょっと待っててね。7、7っと」

奈々『こちら西垣だ』

あかり「先生、終わりましたよぉ」

奈々『ああ、こちらでも確認した。よくやったな赤座くん、池田』

千歳「うちらはこれからどうすればええんです?」

奈々『そこで待っていろ。すぐに着く』

あかり「すぐってどれくらいですか?」

奈々『もう下にいるぞ』

叢雲「えっ?」

妖精(ぬいぐるみ)「なんか下にでっかいのがいるよ~」

あかり「くじらさん?」

結衣「いや違うでしょ」

大和「浮上してくるわ!」

あかり「わぁっ!」

叢雲「あかりっ!」ダキッ

熊野「くっ、出遅れましたわ!」

千歳「あ、あれは?」

五月雨「潜水艦……?」

結衣「……! やっぱり、あれは!」

京子「すげぇ! かっけぇ!」

奈々「よいしょっと」

あかり「あっ、先生が出てきたよぉ!」

奈々「どうだ驚いたか? これこそが彼女達が残して行ったナノマテリアル再精錬し作りあげた、世界最高の耐久深度を誇る深海探査艦」

奈々「『いおな』だ!」

あかり鎮守府


櫻子「あかりちゃん達まだ帰って来ないかな~」

向日葵「作戦は成功したと連絡を受けてますわ、直に帰ってきますわよ」

綾乃「で、でも、帰りがけに別の深海棲艦隊に出会ったりしてたらどうしよう東照宮」

叢雲(綾乃)「ぶふぅっ!?」

ちなつ「今日はだじゃれもキレキレですね杉浦先輩」

空母棲姫「ん、どうやら帰ってきたみたいだぞ」

櫻子「えっ? どこ? どこにいるの!?」

向日葵「艦載機からの見えたというだけでしょう?」

飛鷹「そういうこと。まだ肉眼じゃ見える位置にはいないわ」

電「でも、無事だったんですね。ほっとしたのです」

翔鶴「なにか一つ見慣れない大型の船が随伴してくるんですけど?」

ちなつ「先生が乗ってる船かな?」

瑞鳳(向日葵)「まあ結構大きいみたいだし、出撃艇で牽引してくるわけにもいかないわよね」

あきつ丸「肩の荷が下りた気分でありますな」

鳥海「はい。これでようやく全作戦終了ですね」

長門「後は降霊装置をどうするか、だが」

櫻子「すっげぇ! カッコいい! 私もあれ乗りたい!」

鬼怒「あんまりさわいじゃだめだよ提督」

あかり「ただいまみんな!」

神通(あかり)「提督!」

白雪「司令官!」

千代田「提督!」

文月「司令官~!」

三日月「司令官!」

金剛「アカリー! 会いたかったデース!」

あかり「うひゃあっ!?」バタッ

大潮「あぁっ! 赤座司令官が潰されました!」

比叡「ひえ~! お姉様! 赤座司令が圧死しちゃいますよ!」

あかり「うにゅっ、み、みんな」

白雪「すいません司令官、私、馳せ参じることができなくて」

千代田「千代田も行きたかったけど、艦隊の規模的にも無理だったのよ!」

金剛「私はしっかり他の提督を援護しましたけど、やっぱりアカリのところに行きたかったデース!」

文月「司令官、どこも怪我してない~?」

三日月「苦しそうな顔、どこに負傷を!?」

神通(あかり)「いえ、たぶん私達が退けばいいだけかと」

叢雲(あかり)「そうよ! さっさと退きなさいあんた達!」

熊野(あかり)「降霊装置が降ろせませんわ!」

加賀「いっそ下敷きにしてしまえば」

大和「それはいくらなんでも。というかあかりまで下敷きになっちゃいますからね」

蒼龍「わ、私も混ざりたいんですけど……」

京子「あかりがこんなモテモテになるなんて誰が想像できたというのか」

結衣「いやまあ、元から可愛いだろあかりは」

ちなつ「あかりちゃん、愛多き女に成長したのね」

綾乃「じ、自分の鎮守府でもそういうのは罰金バッキンガムよ!」

千歳「まあまあ綾乃ちゃん。みんなほんまに赤座さんのこと大好きなんやからええやん」

櫻子「私も混ぜろ~! って、なんで止めるんだよ向日葵!」

向日葵「ちょっとは空気を読みなさいなおバカ」

金剛「アカリー! もう絶対離しませんヨー!」スリスリ

千代田「だめよ、千代田とお姉のなんだから!」ムニムニ

三日月(ど、どさくさにまぎれてもう一回頬に……)チュッ

あかり「ちょ、ちょっとみんな、京子ちゃん達が見てるから~! 離してよぉ~!」

あかり「あうぅ……」

ちなつ「あかりちゃん、すごいやつれてる。そこまでの戦いだったのね」

高雄「明らかにさっきのが原因なんですが」

櫻子「これが深海棲艦降霊装置なんですか?」

利根「なにかの社みたいじゃな」

向日葵「海の底に沈んでいたのに、あまり腐食はしていませんわね。海藻が張り付いてて気味が悪いですけど」

朧「おばけを呼び出してるって感じが出てますね」

京子「で、これをぶっ壊せば深海棲艦が消えるんでしょ?」

奈々「その可能性があるというだけで、確定ではないけどな」

漣「だったらさっさとぶっ壊しちゃいましょう!」

結衣「待って、もし壊しても意味がなかったらどうするの?」

鈴谷「完全に打つ手がなくなっちゃうよね」

綾乃「ならどうするの?」

陸奥「壊す以外の方法を探す?」

千歳「そんな方法あるんですか?」

雪風「雪風はできれば壊してはい終わり、と言うのはいやですけど……」

奈々「そうだな。君はどう思う、赤座くん」

あかり「あかりは――」

↓1~5で多い方

1 壊す
2 別の方法を探す

今回はここまでです
次は降霊装置を壊すEDからです

ちなみにこのEDは終了後の話に繋がりません

開始します

北方棲姫「アカリ」

あかり「ほっぽちゃん?」

北方棲姫「コワソウ。モウコレイジョウ、ネムッテルナカマヲクルシメタクナイ」

あかり「ほっぽちゃん……わかったよぉ」

奈々「赤座くんは壊す方に一票か。他のみんなはどうする?」

綾乃「まあ、現状他に策がないわけですし」

櫻子「空母棲姫もその方がいい?」

空母棲姫「ああ。もういいだろう、こんなことは」

櫻子「じゃあ私も壊すに一票です!」

向日葵「迂闊な判断はできませんが、わたくしも壊す方が現在取れる最良の手段かと」

千歳「雪風、ええ?」

雪風「ほっぽちゃんや空母棲姫さんがああ言っているんです。雪風がどうこう言うことじゃないですよ」

ちなつ「これが助けることに繋がるなら、それでいいよね電ちゃん?」

電「はい。きっと救われるんだって信じてるのです」

結衣「せっかくここまでがんばったんだから、なにもしないってわけにもいかないよ」

京子「だね~だめだったらまた後で考えればいいよ~」

奈々「どうやら壊すことが総意のようだな。わかった。なら赤座くん、通信機をこちらに」

あかり「はい、どうぞ」

奈々「どうも。ええっと、7、6っと」

綾乃「えっ? それ間違えたら爆発するんじゃ」

奈々「そうだ、それで破壊するんだよ。そらっ!」ポイッ

あかり「きゃあ~!」ドンッ!

奈々「はっはっは、どうだいい爆発だろう?」

飛鷹「し、死ぬかと思った……」

霞「あんな爆発力の高い爆弾を持たせてたって言うの!? なに考えてんのよあんた!?」

奈々「いや、もしもの時のためにこれを使って深海棲艦を沈められるようにだな」

叢雲(あかり)「こっちが先に沈むわよ! ほとんど部屋が半壊したじゃないの!」

比叡「ひえ~、降霊装置もあとかたもなく吹き飛んでしまいましたよ」

長門「これで、新たに深海棲艦が現れることはなくなった、のか?」

榛名(京子)「こちらの目論見通りなら、ですが」

鬼怒「そっか、新しく出なくなるだけで今いるのはどの道全部倒さなきゃだめなんだ」

加賀「そうなりますね」

五月雨「全然最後の戦いじゃなかったんですね」

あかり「そ、そうだったんだ。あぅ、なんか雰囲気に乗せられて最後っぽい感じで色々やっちゃったよぉ」

京子「うわっ、あかりはずかしい~!」

あかり「わぁ~! やめて京子ちゃん~!」

綾乃「うぐ、私もはずかしくなってきた……」

あきつ丸「き、気にすることないでありますよ綾乃」

あかり「こ、こういうときこそアッカリーン! って、無理だよねぇ」

文月「あれ~? 司令官なんか透けてきてない~?」

あかり「ええっ!? 本当にできちゃった!?」

ちなつ「あかりちゃん透明度の調節まで出来るようになったんだね」

暁「いやちょっと待って! 司令官も薄くなってるわよ!」

ちなつ「嘘ぉっ!? なんで私まで!? あかりちゃん感染させないでよ!」

あかり「あかりのせいなのぉ!?」

結衣「あかりとちなつちゃんだけじゃない! 私もだ!」

京子「そんなバカな! この存在感の塊である京子ちゃんが消えるだなんて!」

綾乃「ごらく部だけじゃない! 私達みんなよ!」

向日葵「一体どうなってるんですの!?」

千歳「先生!」

奈々「……そういうことか」

櫻子「どういうことですか!?」

奈々「私は元の世界に戻る道具をまだ開発出来ていないと言っただろう? 恐らくはその道具を作るのにこの降霊装置が必要だったんだ」

奈々「だが今ここでこれを壊してしまった。そのせいで元の世界に戻る道具が作れなくなってしまったんだ」

櫻子「じゃあ私達一生この世界にいなきゃいけないんですか!?」

綾乃「いいえ違うわ。その元の世界に戻る道具は、先生が戻った後に私達の手に渡って、私達がこっちの世界に来るために使うことになるって言ってましたよね?」

結衣「それがなくなったから、私達がこの世界に来ることはできなくなったってことで」

京子「タイムパラダイスが起っちゃったってこと!?」

榛名(京子)「パラドックスです提督、いや今はそんなことどうでもよくて!」

電「司令官達はどうなっちゃうんですか!?」

奈々「タイムパラドックスはなにが起こるかわからないと言っただろう? だが、この反応を見るに一番考えられうる可能性は」

奈々「赤座くん達がこの世界でやってきたことは、全てなかったことになる」

あかり「あかり達がやってきたこと、全部なかったことに……?」

京子「えっと、全部なかったことになるって」

結衣「今まで戦って来たことも、北上達との暮らしのことも全部」

ちなつ「忘れちゃうってことなんですか!?」

奈々「忘れるんじゃない。なかったことになるんだ全部」

綾乃「同じじゃないですか! 覚えてないんでしょう!?」

千歳「そんなん、あんまりやないですか!」

櫻子「なんとかしてくださいよ! 私、忘れたくないです!」

向日葵「先生!」

奈々「……こんなこと聞いていないぞ、なんでだ!」

叢雲(あかり)「この子達がやったことがなかったことになるってことは、私達も当然このままじゃすまないってことよね」

あかり「ああっ! 叢雲ちゃん達も身体が!」

京子「は、榛名、待ってこんなの、なんで……」

榛名(京子)「提督、榛名はあなたに会えてよかったです。やり直しの機会が与えられたとして、結末が変わらないと知っていても、また同じように出会いたいと思うくらいに」

結衣「北上っ! 私、私……!」

北上「……まあ、私達さ、あれだよずっと昔に沈んじゃってる船、だからさ。やっぱり、一緒にいられないってこと、なのかな」

電「司令官、泣かないでください。電、最後は笑顔でお別れしたいです」

ちなつ「そんなこと言ったって! 笑顔だろうが泣いてようが、全部忘れちゃうんだよ!?」

綾乃「いやよあきつ丸! これじゃ、私なんのために……!」

あきつ丸「今までのことなかったことになろうとも、きっとどこかで覚えているでありますよ。魂とか、そういう深いところで、きっと」

千歳「五月雨、うちがおらんようになってもドジ踏まんとがんばるんやで」

五月雨「提督、私も、いなくなるんです、全部なくなっちゃうんですよ……」

櫻子「なんでなんでだよ! なんでぇ!」

鬼怒「ごめんね提督、私、なにもできなくて、ごめんね……」

飛鷹「ほら、お母さんが泣いちゃだめだよ、笑ってよ提督……」

向日葵「無理ですわ、無理ですわよ……!」

熊野(あかり)「こんな、こんな終わり方、わたくしは、認めません……!」

文月「うええ~ん、司令官のこと忘れたくないよ~!」

三日月「私だって、でも、どうすることも、できない……!」

白雪「なんとかならないんですか、ねぇ! 妖精!」

妖精(猫吊るし)「……すいません」ダッ

千代田「あっ……そんな! そんなのって、ないよ……!」

金剛「アカリー! ノー! 消えちゃダメ! 消えないで!」ダキッ

あかり「金剛さんっ! あかりだっていやですよぉ!」

Bep「ふっ、戦いが終わった後の心配はなくなったね。だって、まだ戦いは終わらないんだから」

瑞鳳(あかり)「終わらないんだ、全部なくなっちゃうから。私達が戦ったことも全部……」

加賀「無意味だったというのですか、私達の戦いも、出会いも」

足柄「なら今までのことなんだったって言うのよ!?」

北方棲姫「アカリ、ゴメンネ。ワタシガコワソウナンテ、イッタカラ……」

あかり「ほっぽちゃんのせいじゃない、ほっぽちゃんは悪くないよぉ……」

蒼龍「もう止められないんですか、本当に!」

神通「私達ではどうすることも出来ません……!」

大和「こんなにも、自分の非力さを嘆いたことはありません……!」

叢雲「ふっ、やっぱり夢だったのね」

あかり「叢雲ちゃん?」

叢雲「前に言ったこと。この生活は海に沈んだ私が見てる夢なんじゃないかって」

叢雲「夢から覚めるときが来た。ただ、それだけのこと」

叢雲「夢なんて起きた頃には全部忘れてるものだから」

あかり「夢じゃない! あかりは覚えてるもん! 忘れないよぉ! この世界のこと叢雲ちゃん達のこと!」

あかり「だから、だから叢雲ちゃん達も覚えてて! 忘れないで! そしたら、あかりはずっと側にいるから!」

あかり「ずっと一緒だって、約束守るから――」

あかり「――ぁっ」

あかり「ここ、あかりの部屋……?」

あかり「帰ってきたの……?」

あかり「帰ってきた? 覚えてる? あかり、覚えてる、覚えてるよぉ!」

あかり「よかった、忘れてない。みんなのこと、ちゃんと覚えてる……!」

あかり「よかったよぉ……うぅ、うああぁん!」

あかね「あかり! どうしたの!?」バンッ

あかり「お姉ちゃん……お姉ちゃぁん!」ダキッ

あかね「はぁぁっ! あかり、どうして泣いてるの? 怖い夢でも見たの?」

あかり「違うの、楽しい夢だった。でも、それが終わっちゃって、だからぁ……!」

あかね「そう、夢ならまた見れるわ。お姉ちゃんも一緒に寝てあげるから、もう寝ましょう」ナデナデ

あかり「うわぁ~ん!」

次の日

あかり(元の世界の元の時間に戻って来られたみたいでよかったよぉ)

あかり(……戻ってきたんじゃなくて、行かなかったことになったのかもしれないけど)

あかり(違う! あかりちゃんと覚えてるもん! 叢雲ちゃん達のこと!)

あかり(なかったことになんてなってないよぉ!)

あかね「どうしたのあかり? 朝ごはん冷えちゃうわよ?」

あかり「あっ、なんでもないよぉお姉ちゃん。いただきま~す!」

あかり「……おいしいよぉ。本当に、おいしいよぉ」

あかり(久しぶりのお母さんのお料理、懐かしくておいしい)

あかり(だけど、量が少なく感じちゃうよぉ)

大和『あかりが一番偉いんだから、一番多く食べるのは当たり前よ』

あかり「……っ!」

あかね「あかり? どうかしたの?」

あかり「な、なんでもないよぉ! あかり日直だからもう行くね! 行ってきま~す!」

あかね「あっ、あかり! どうしたのかしら、昨日から明らかに様子が変だわ」

あかり「あかりはちゃんと覚えてる。だから、あの世界でのことはなかったことにはなってない」

あかり「あかりはこっちの世界に帰って来ちゃってるけど、叢雲ちゃん達はどうなったんだろう?」

あかり「叢雲ちゃん達とはもう会えないのかなぁ?」

あかり「……それよりまずは京子ちゃん達が帰ってきてるか確認しよう」

あかり「もしもし、京子ちゃん?」

京子『あかり、無事だったんだ』

あかり「繋がった! てことは京子ちゃんも無事だったんだね!」

京子『おう! 怪我一つなくピンピンしてるぜぃ!』

あかり「よかったぁ。結衣ちゃん達がどうか知ってる?」

京子『とりあえず全員に電話かけて確かめてみたよ。さくっちゃんとひまっちゃんは番号知らんけど』

あかり「あっ、あかりにも来てたよぉ!」

京子『普通電話かける前に気付くでしょ』

あかり「夢中だったから見落としちゃったよぉ」

京子『もぉ~、あかりはほんとにそそっかしいなぁ。そそっかりに改名するべきだな』

あかり「ええ~! それじゃあなんだかやどかりさんの仲間みたいだよぉ!」

京子『ん、とりあえずまあ無事でよかった。私達が無事ならきっとひまっちゃん達も大丈夫だよ』

あかり「そうだね。一応あかりからも電話してみるね。学校に行けばわかるけど』

京子『えっ? あかり学校行くの?』

あかり「京子ちゃん来ないの?」

京子『あ~、今日はさすがに、ね』

あかり「そっか、じゃあまた明日、ね?」

京子『明日も行くかわからんなぁ』

あかり「あんまりサボっちゃだめだよぉ」

京子『いや同人誌早くあげないとミラクるんのBOXが』

あかり「同人誌の締め切りのことだったの!?」

京子『まあでも、たぶん今日は誰も行かないんじゃないかな』

あかり「……みんな、覚えてるんだよね?」

京子『覚えてる。忘れるわけないよ』

あかり「また、会えるよね?」

京子『会えるよ必ず』

あかり「だよね! じゃあ、えっと、元気でね?」

京子『おう、あかりも達者で暮らせよ!』

あかり「なんか遠くに引越しするみたいになってない!? あっ、切れた」

あかり「京子ちゃんも覚えてた。これなら確実だよぉ。なかったことになんてなってない!」

あかり「うん! それなら、大丈夫!」

あかり「そうだ、向日葵ちゃんと櫻子ちゃんにも電話しないと」

京子「あかり学校行くんだ。一番ショック受けてるんだろうなって思ってたんだけど」

京子「強くなった、のかな? でも、元から結構精神的には強いもんな」

京子「私は、昔に逆戻りかな」

京子「いや! 京子ちゃんはこのくらいのことでへこたれない!」

京子「ミラクるんのBD-BOXのために同人誌を描きあげるという使命があるのだ!」

京子「ふっふっふ、今の私になら軍艦の擬人化なんて簡単に描けるもんね!」

京子「なんたって本物見てきてるから!」

京子「見てきてるから……」

京子「誰の、なにを描こう。なんでも、描けるのに」

京子「いっぱいありすぎて、なにから描いたらいいのかわからないよ……」

結衣「……」ゴロン

結衣「……あぁ、もうそろそろ出ないと、遅刻しちゃう」

結衣「……いいや別に。どうせ、誰もいないんだし」

結衣「……」ゴロン

結衣「お腹減ったな」

結衣「ごはん、炊いてないし。冷蔵庫は、うわっ、ほとんど空っぽだ」

結衣「買い出し行かないと」

結衣「財布財布……うわっ、なんでこんなに減ってるの!? これじゃ一人分しか買えない……」

結衣「で、いいんだ。そうだよね。一人暮らしだし」

結衣「……」

結衣「うぅ……うぁ……」

ともこ「ちなつ、お姉ちゃん行くからね」

ちなつ「……」

ともこ(高熱が出たときでも無理して登校してたちなつが、学校行きたくないなんて言いだすって相当なことよね)

ともこ(今まで見たことないくらい落ち込んでるし一体何があったの? 昨日の夜は普通だったのに)

ちなつ「……なんでよ。私の心引っかきまわしておいて、これで終わりなの?」

ちなつ「こんなことなら本当に記憶がなくなっちゃえば――」

電『電、最後は笑顔でお別れしたいです』

ちなつ「……そんなこと言いながら、電ちゃんだって泣いてたじゃない」

ちなつ「そんなこと言われたら、忘れられないよ……」

ちなつ「会いたいよ、電ちゃん、みんな……」

綾乃「あ~あ、公園でサボりだなんて。生徒会副会長失格だわ」

綾乃「誰かに見られたら威厳がぼろぼろボロブドゥールね」

綾乃「でも仕方ないわ。今は学校に行く余裕有馬温泉だし」

綾乃「いきなり泣き出したりしたら目立っちゃうわ。目立つの苦手なんだからそれは勘弁カンベンカンボジアよ」

綾乃「いつまでもこうしてたって気持ちは晴れないわ! せっかくだから、久しぶりに公園で遊んでみよう!」

綾乃「あ~、一応制服着て来たんだった。汚れるような遊びはできないわね」

綾乃「ブランコなら。汚れてないわよね?」

綾乃「よいしょ、くっ、ぬっ。勢いつけるのってこんなに難しかったかしら?」

綾乃「……どうせなら、あきつ丸達ともこんなことしたかったわね」

綾乃「コンバットパターンを学ぶよりも、ただ一緒に遊びたかった」

綾乃「もう、叶わないのかな」

花子「櫻子! 早く出てくるし! 本当に遅刻するし!」

撫子「櫻子いい加減にしな」

櫻子「うっさい! ほっといてよ!」

撫子「櫻子!」

櫻子「もうあっち行ってよ!」

花子「櫻子、どうしたんだし?」

撫子「わからない。だけど――」

櫻子「うわぁぁん! 鬼怒ぅ……空母棲姫ぃ……夕張ぃ……」

撫子「泣いてるってことはわかる。それも今までになく本気で傷ついてる」

花子「呼んでるのはなんの名前だし?」

撫子「それもわからないけど、櫻子にとって本当に大切な人? 物? とにかく大切な何かをなくしちゃったんだよ」

花子「寝てるうちに?」

撫子「うん。あいつ携帯を携帯しないし、遠くの友達とかじゃないと思うんだけど」

花子「ひま姉に説得してもらうし」

撫子「いや、ひま子も引きこもってるって楓が」

花子「ええ~! 一体どうなってるんだし!?」

撫子「……」フルフル

花子「櫻子、大丈夫かな?」

撫子「大丈夫だよ。今はそっとしておこう。私達も学校行かなきゃ」

撫子(櫻子……)

楓「お姉ちゃん、どこか具合が悪いの?」

向日葵「いいえ、どこも悪くはありませんわ」

楓「じゃあどうしたの?」

向日葵「なんでもありませんの。ごめんなさい、心配をかけて」

楓「ううん」

楓(いつもの朝が弱いのとは違う。なんでもないって言ってるけど、絶対おかしいよ)

楓(とっても悲しそうな顔してる。いつもニコニコしてるお姉ちゃんが)

楓(こんなお姉ちゃん見たことない。どうしたらいいのかな?)

向日葵「楓、少しあっちで遊んでいてもらえます?」

楓「えっ」

向日葵「お願いですわ、お姉ちゃんを少しだけ一人にしておいてください」

楓「……うん、わかった」

向日葵「楓はいい子ですわね」ナデナデ

楓「お姉ちゃん、早く元気になってね」

向日葵「ええ……なにをやっていますの、わたくしは。楓にまで心配をかけて」

向日葵「ですけど、うぅっ……」

千鶴「姉さん、プリントは杉浦さんに貰ってくればいい?」

千歳「いや、今日は綾乃ちゃんも歳納さんも船見さんも、みんな休みやと思うわ」

千鶴「歳納達も? どうして?」

千歳「ごめんな千鶴。それは言えんのや」

千鶴「……姉さん」

千歳「ごめんな……」

千鶴「謝らないで。姉さんがそう言うなら、なにかそれだけの事情があるんだってわかるから」

千歳「ごめ――ありがとう、千鶴。うち、千鶴みたいな妹がおってほんまによかったわ」

千鶴「姉さん……姉さんが元気ないと私まで元気がなくなっちゃうよ。早く良くなってね」

千歳「うん。養生するするから安心し」

千鶴「じゃあ、行ってきます」

千歳「行ってらっしゃい千鶴」

千歳「ほんま出来た子やな千鶴は。五月雨とは、大違いや」

千歳「うちの方があかんかもしれへんわ、五月雨がおらんと……」

千歳「霞も、龍驤も、初春も、雪風も、五十鈴も、伊勢も、みんな側にいてくれへんと、うち……」

千鶴(五月雨? 聞いたことない名前だけど……)

七森中

あかり(櫻子ちゃんと向日葵ちゃん、電話出てくれなかったよぉ)

あかり(電波は届いてるみたいだから帰ってきてはいるみたいだけど)

あかり(電話に出られないくらい、塞ぎこんじゃってるのかな?)

あかり(ちなつちゃんも来てないし。やっぱり今日はあかりだけみたいだね)

あかり(あっ、先生が来たよぉ)

あかり「起立! 礼! 着席!」

「今日は皆さんにうれしいお知らせです。今日からこのクラスに新しいお友達が増えます」

あかり(転校生? こんな時期に珍しいよぉ)

あかり(もし考えてたみたいに叢雲ちゃん達と一緒に学校に行くんだとしたら、こうして転校生として入ってきてたのかな)

「どうぞ、入って来て」

??「失礼します」ガラッ

あかり「――ぁ」

??「はじめまして、私の名前は――」

あかり「叢雲ちゃん!」ガタッ

「赤座さん?」

叢雲「……」

あかり「叢雲ちゃん、叢雲ちゃ――あぅっ!?」バタッ

「赤座さん! 大丈夫!?」

あかり「いたた」

叢雲「ふっ、どんくさいんだから」

あかり「叢雲ちゃん……」

叢雲「何回名前呼ぶのよバカ」

あかり「だって、だってぇ!」

叢雲「めそめそしない! ほんとこんなのが司令官でよく戦って来られたわよ」

あかり「叢雲ちゃん、あかりのことわかるの?」

叢雲「忘れるな、覚えとけってあんたが言ったんでしょ」

叢雲「あんたがちゃんと約束守ってくれたから、私も同じように約束を守っただけ」

叢雲「私は、あんたの叢雲よ」

あかり「叢雲ちゃぁん!」ダキッ

叢雲「うわっ! こら、みんな見てるでしょ! 離しなさいよ!」

あかり「やだ! もう絶対離さないよぉ!」

叢雲「ちょっ! 誤解されるから! 初日から変な噂立っちゃうからぁ!」

あかり「誤解じゃないからいいもん!」

叢雲「なっ! や、やめなさいよこんなところで! バカ! 本当に、バカなんだから……」

あかり「叢雲ちゃん、叢雲ちゃぁん!」

叢雲「だから、何回も名前呼ぶなって言ってんのよ、あかり」

今回はここまでです
次はEDの続きからです

無理やりゆるゆり全キャラ出そうとしていますけどみさきちだけはどうしても無理だったので今回は出てきません
グランドEDには出てくる予定です

開始します

京子「もうこんな時間。結局白紙のまんまだよ」

京子「あっちにいた頃はあんなにたくさん描いてたのに、なんでだろう」

京子「みんなが手伝ってくれたからかな」

榛名「なら、榛名が手伝いますよ」

京子「……えっ?」

榛名「榛名いつも楽しみにしてたんですよ? 提督の漫画のお手伝い」

京子「なんで……?」

榛名「決まっているじゃないですか。提督と一緒にいられるからですよ」

榛名「榛名、真剣に漫画を描いている提督の姿を見るのが好きでした。だって、そんなときくらいしか真面目な顔を見せてくれないんですもの」

榛名「いつもの提督も好きですけど、たまに見せるその顔が見たくてお手伝いしてたんですよ」

京子「そっか……そうだったんだね」

榛名「不純ですいません」

京子「いいよ別に、あんなの描いてて不純だとかそういうの言えないし」

榛名「確かに内容はそうでしたね。今日は見せてくれないんですか?」

京子「今は無理だよ。今描いたら、紙がぐしゃぐしゃになっちゃう……」

榛名「泣き顔を見るのははじめてですね。これもこれで素敵です」

京子「趣味悪いよ、榛名ぁ……!」

榛名「そうかもしれません。こんな自分よりも一回りもニ回りも小さな女の子のことを愛してしまうなんてね、提督」

赤城「提督! 冷蔵庫にあったラムレーズン食べていいですか!」

伊19「あっ、ミラクるんなの! ようやく原作が読めるのね!」

漣「さぁて、ご主人様のお部屋チェックですよ~先ずはベッドの下から!」

不知火「なんですかこの薄衣は? コスプレというやつでしょうか」

龍田「あらあら~だめよみんな~せっかく提督と再会できたのに好き勝手やってちゃ~」

榛名「いや聞く前からアイス食べてる龍田さんが言えたことじゃないですよね!?」

京子「みんな……」

伊19「どうしたのね提督? もしかしてイクのおしきおきが恋しかったの?」

漣「やだぁ、ご主人様も人肌が恋しいお年頃ですか?」

京子「……バカ言うな! これはちょっとあくびをかみ殺してただけだ! うん! やっぱり実物が目の前にいると創作意欲が湧くな!」

赤城「あの、アイス」

京子「うおおお~!はいこれトーン張って! こっちはベタね。早く!」

不知火「なぜ私にやれと?」

京子「当たり前だろ! お前らみんな私の部下なんだからな! キリキリ働け! 締め切りは近いぞ!」

榛名「あぁ、元気になられたのはいいんですが、あの雰囲気ももっと楽しみたかったような」

京子「手が止まらんぞ~! 秋雲! 秋雲いないの! ねぇ!?」

榛名(まあ、いつもの提督が一番素敵ですからね)

結衣「枝豆とか、なにおつまみみたいなの買ってんだろう私」

結衣「お酒飲めないし、買えないのに。飲める奴も、いないのに」

結衣「……あれ? 鍵が開いてる? おかしいなちゃんと閉めたはず」

結衣(中から物音がする? 泥棒!? くそっ、なんだってこんなときに!)

結衣(警察に電話……いや、なんかもういらいらしてるし、私がとっちめてやる!)

結衣(音立てないようにそ~っとリビングまで行って……)

北上「ん~、食べられそうな物は、卵くらい? でも卵一個じゃなぁ」ガサガサ

結衣「……」

北上「一人暮らしのくせに常備食ないとか、危機感足んないと思う」

結衣「……ちょうど切らしてたところだったんだよ」

北上「うおっ!? いつからそこにいたの?」

結衣「今だよ。今帰ったばっかり」

北上「帰ったらただいまって言わなきゃだめじゃん!」

結衣「それは、こっちの台詞だ」

北上「あ~、うん、まあ、その、なに……ただいま」

結衣「……っ!」ガバッ

北上「お~お~、情熱的だねぇ。ご飯とお風呂よりあ・た・し、ってやつだね」

結衣「うるさい、こんなときまで、ふざけんな……!」

北上「ん、ごめん、って、どっちかというと結衣達が壊したんだからやっぱただいまって言うの結衣のほうじゃない?」

結衣「うるさいって言ってんの!」

北上「やれやれ、やっぱまだ子供だねぇ。こりゃ当分北上様がついてないとだめだわ」ナデナデ

結衣「当分じゃない!」

北上「はいはい。ずっと一緒だよ、結衣」

結衣「北上ぃ……!」

大井「ここが私と北上さんと提督の新しい愛の巣なのね! 三人で住むには狭いけど、それだけ身を寄せ合って暮らせる素敵なお部屋だわ!」

隼鷹「な~に買ってきったのかな~おっ、枝豆じゃん。酒どこ酒! ビールでも焼酎でもなんでもいいよ!」

日向「中学生が一人暮らししてる部屋にある酒なんぞ料理酒くらいなもんだろう」

鈴谷「うわぁ~! ゲームいっぱいあんねぇ。あれだ、結衣ってばゲームオタクってやつか」

羽黒「こ、これが提督がいつも使っているお布団……ちょっとかいでみたり……」

結衣「ちょっと羽黒!? 人の布団かがないで! 鈴谷! セーブデータ消したら出禁にするよ! 隼鷹! 床下収納にもお酒ないから! 大井は下着漁らない!」

北上「おおっ、さっそくキレキレのツッコミですな」

日向「むぅ」

結衣「日向! つっこまれたいからって脈絡なく瑞雲飛ばさない!」

結衣「あ~もう! ここアパートなんだからね! 鎮守府と同じ感覚で騒いだら近所迷惑だから!」

隼鷹「一番騒いでるのは結衣だけどね~」

結衣「お前らを黙らせるために騒いでるんだ!」

鈴谷「ガンガン進め~」

結衣「鈴谷、そこはまだ適正レベル足りてないから! もうちょっとレベルあげないとすぐゲームオーバーだよ!」

日向「鈴谷に対してはアドバイスしてないか?」

北上「しかしあれだね、みんなちょっと来るの早すぎない? ここはさ~もっとあたしと結衣が感動の再会を果たして盛り上がった身体をあれしたりするところでしょ」

大井「そんなのだめです! あれしてああするのは私も一緒じゃなきゃ!」

羽黒「ああ、あれとか、な、なんのことやら……」

北上「ちぇっ、しょうがない。羽黒、布団パ~ス」

羽黒「えっ、はい」

北上「はいどうも。んじゃ、あたし達は感動の再会を楽しむので後はごゆっくり」ガバッ

結衣「ちょっ!?」

大井「北上さん! 私も交ざるって言ってるじゃないですか!」

羽黒「ああっ! 北上さんまた! ずるいです!」

隼鷹「酒~! 酒酒~!」

日向「私達でもう一度買い出しに行ってくるか」

鈴谷「くっ、ぬっ! この、まだギリギリ勝ち目はあるって!」

北上「もう~本当に騒がしい人達ばっかりで困っちゃいますねぇ」

結衣「お前は困らせる側だろ。困るのは私だ」

北上「ふっ、まああたしはこんな騒がしい中でもこうしてたまに二人の空間が作れればそれでいいんだけどね」

結衣「なにが二人の空間だよ。こんな、布団被っただけで」

北上「それでも、今は二人だけだよ。だったら、どうするの?」

結衣「……バカ」チュッ

北上「……ふふっ、好きだよ結衣」

結衣「……私も、好きだよ北上」チュッ

ちなつ「はぁ、あかりちゃんのところに比べて狭いだなんて思ってたけど、普通の家のお風呂に比べれば十分大きかったよね」

ちなつ「みんなで入れるくらい、大きいお風呂だったよ」

ちなつ「あ~もう!」ザブン

ちなつ(いつまでもめそめそしてちゃだめ! 電ちゃんは最後に笑ってほしいって言ったの! だったら笑顔で前を向かなきゃ!)

ちなつ(ちゃんと目を開いて歩いて――)パチッ

電「……」

ちなつ「……っ!? ぶはっじゅぶばぁっ!」

電「……!」バタバタ

ちなつ「ぶはぁっ!? お、溺れるかと思った」

電「電もなのです。いきなりお湯の中にいて何ごとかと思ったら、司令官さんの……あの……」

ちなつ「ど、どこ見てんの! 電ちゃんのエッチ!」

電「こ、これはしょうがないのです! 出たくてここに出たわけじゃないのです!」

ちなつ「なによ! 私の裸見たくなかったってこと!?」

電「そ、そういうわけじゃなくて!」

ちなつ「見たかったの!?」

電「み、見たいか見たくないかで言えば前者ですけど、今はそういうことじゃないのです!」

ちなつ「じゃあどういうことなの!?」

電「それは、あの。ただいまなのです」

ちなつ「……本当に電ちゃんなの?」

電「はい。電は司令官さんと一緒に戦った電なのです」

ちなつ「うりゅ~、バカぁ!」ダキッ

電「し、司令官さん」

ちなつ「うわぁぁぁん!」

電「お、落ち着いてください、司令官さん」

ちなつ「落ちつけるわけないでしょ~! 電ちゃんが、電ちゃんがここにいるんだよ~!?」

電「そうです。電はここにいます。もういなくなったりしないのです。だから、泣かないでください」

ちなつ「電ちゃぁ~ん!」

電「司令官さんが泣いてると、い、電まで、なき、そうに、うえ……うえぇぇん!」

ともこ「ちなつ!?」ガラッ

ちなつ「うええ~ん!」

電「うわぁぁん!」

ともこ「ど、どうしたの? と言うか、誰その子? なんで服来てお風呂に? というかなんで泣いてるの? いや、そもそもこの状況はなんなの~!?」

暁「泣き声がこっちまで聞こえたわよ! あんな大声で泣くなんてレディー失格だわ!」

榛名「暁さんはここで声を押し殺して泣いてましたからね」

暁「な、泣いてなんかないわよ!」

叢雲「その目で言われても説得力0よ」

大潮「司令官、大潮は、泣かないで、がんばり、まし、た……」

荒潮「だめよ~大潮ちゃん、最後まで泣かないって決めたじゃない~」

ちなつ「いいんだよ暁ちゃん、大潮ちゃん。レディーだって泣きたいときくらいあるよ」

暁「う、うわぁん! 司令官~! よかったよ~!」

大潮「大潮、忘れられてるんじゃないかって、心配で~!」

ちなつ「忘れられるわけないよ、みんなのこと忘れられるわけない

ともこ「なにがなにやらよくわからないのだけど」

高雄「提督、いえ、ちなつちゃんのお姉さんのともこさんですね」

ともこ「え、ええそうだけど。なんなの、その提督とか司令官とかって」

雲龍「にわかには信じがたい話かもしれませんが」

ともこ「その前にあなたはなにか服着てください! 見ていられません!」

雲龍「ええ~、ちゃんと着てるのに」

ちなつ「私が話すよ」

電「司令官」

ちなつ「もう司令官じゃないよ、電ちゃん」

電「あっ、えっと、ちなつ、ちゃん」

ちなつ「うん!」

ともこ「よくわからないけど、悪い話じゃないみたいね」

ちなつ「そうだよ! 悪い話なんかじゃない! 私の、一生忘れられない大切な、宝物の話!」

綾乃「はぁ、もうそろそろ下校時刻か。こんな時間まで公園でぼ~っと一人で、なにやってるんだろう私」

綾乃「ブランコ、もう漕ぐ気力もわかないわ」

綾乃「はぁ……」

あきつ丸「なら自分が押してあげるであります」トンッ

綾乃「へっ?」

あきつ丸「それ! このまま一回転するくらい勢いを付けるでありますよ!」

綾乃「ちょちょっと待って! やめて、止めて!」

あきつ丸「なんでありますか?」ガシッ

綾乃「勢い強すぎるのよ! 一回転とか落ちちゃうじゃないの!」

あきつ丸「遠心力で落ちないから安心するであります」

綾乃「誰がそんなので安心アンコールワットになるのよ!」

あきつ丸「アンコールワットには誰もならないでありましょうな」

あきつ丸「でも、落ちたって大丈夫なのは本当であります。自分がしっかり抱きとめるでありますから」

綾乃「……」

あきつ丸「自分、戦いを怖がる綾乃の背を押してあげられなかったであります。だから今度は、どこまで飛んで行けるような勢いで押してあげたかったでありますよ」

綾乃「そんなの、気にしなくていいわよ。私が背中を押されて歩き出せたのは、あなたが隣で見守ってくれてたからだもの」

綾乃「どこまでも飛んでなんて行きたくない。あなたの側じゃないと、私……」

綾乃「私、背中を押されるよりも……」

あきつ丸「わかったであります。もうどこにも行かないように、絶対離さないでありますから」ダキッ

綾乃「約束よ、あきつ丸。破ったら」

あきつ丸「罰金バッキンガム、でありますね」

綾乃「なによそれ! こんなときにふざけないでよっ!」

あきつ丸「あぁ、そういえば無意識に言ってるの忘れてたであります」

綾乃「ふざけた罰として、もう少しこのままにしてなさい!」

あきつ丸「了解、提督殿。ご満足いくまでいつまでも」

綾乃「うん……」ギュッ

熊野「あの、わたくしも一緒だったのですが?」

綾乃「熊野! あなたもいたのね!」

叢雲「ふんっ、この私のことも忘れないでよね。あんたが一歩踏み出した記念の艦みたいなもんなんだから」

陸奥「こんな人目につく公園での火遊びはお姉さん感心しないぞ」

翔鶴「ふふっ、範囲5km四方に人影は見当たりません」

神通「だめですよ翔鶴さん。もう索敵を行う必要はないんですから」

武蔵「ああ、ここは平和な世界なんだ。そういうのはもう、捨てるべきだ」

綾乃「みんな、みんないるのね! 覚えてるのね!」

熊野「無論ですわ、綾乃」

叢雲「はじめての出会いから、コンバットパターンの練習まで全部覚えてるわよ」

あきつ丸「みんな、なかったことになどなっていないであります」

綾乃「私、私、みんなとの思い出が全部なくなるって思ったら、頭がガンガンガンジス川で」

叢雲「ぶふぅ!?」

綾乃「もうなにも考える余裕有馬温泉になっちゃって、どうしよう東照宮って」

叢雲「ぶはぁっ!?」

綾乃「こんな想いするのもうこりごり五稜郭よ! 勘弁カンベンカンボジア! いらないナイアガラなんだから!」

叢雲「――」

翔鶴「あっ、叢雲さんが」

武蔵「ほんとうに無意識に言ってるんだよな?」

あきつ丸「と、とりあえず、いつまでもここにいるわけには行かないでありますよ」

神通「叢雲さんの看病と、武蔵さんの着るものを調達しないと」

武蔵「むっ、さすがにこの格好はまずいか?」

陸奥「私でさえグレーゾーンってところだろうし、完全にアウトよねそれは」

綾乃「じゃあうちに行きましょう。お母さんにサボったこと謝らないといけないし、その、みんなを紹介したいし」

あきつ丸「ご両親へのあいさつでありますね」

綾乃「ヘ、変なこと言わないでよ! 私の家に人を挙げるなんてめったにないんだからね! しぶしぶジブラルタル海峡なんだから!」

叢雲「――っ!」ビクン

翔鶴「跳ねましたね」

熊野「レディーにあるまじき顔を衆目に晒す前に早く行きますわ!」

あきつ丸「ほら、行きましょう綾乃」スッ

綾乃「……うん!」ギュッ

千鶴「姉さんまだ元気ないみたいだ。部屋から出て来てくれない」

千鶴「なにがあったんだ?」ピンポーン

千鶴「誰だこんなときに。は~い」

五月雨「あ、あの! ここ、池田千歳さんのお宅でよろしい――」

千鶴「そうだけど、あんた――」

五月雨「提督っ!」ダキッ

千鶴「うわぁっ!?」

五月雨「提督、会いたかったです提督!」

千鶴「ちょ、ちょっと待て! 離れろ! この!」

五月雨「怒るのも無理はありません。私最後にあんなこと、本当にごめんなさい!」

千鶴「最後ってなんだ! なんの話してんだ! 提督ってなんだよ!?」

五月雨「……あれ? もしかして、提督じゃない?」

千鶴「だからなんなんだったって言ってるだろ提督って!」

五月雨「……ああっ! もしかして千鶴さんですか!?」

千鶴「そうだけど、なに? あんたも姉さんと私を間違えたの?」

五月雨「し、失礼しました! 本当にそっくりで、私慌ててて!」

千鶴「悪いけど姉さんに会いに来たなら、今気分が悪くて寝てて――」

千歳「五月雨?」

五月雨「あっ……」

千歳「五月雨っ!」ダッ

五月雨「提督っ!? あぎゃっ!」ガッ

千鶴「うわっ、玄関の段差に引っかかった!? 大丈夫?」

五月雨「いたた、うわぁん、鼻がぁ~」

千歳「……いつもの五月雨や」

五月雨「えへへ、はい。いつもの私です」

千歳「ほんま、うちがおらんとあかん子、なんやからっ!」ダキッ

五月雨「すいません、提督……」

千歳「ええんや、謝らんで。なんも謝ることあらへん。ありがとう。帰って来てくれて、ありとな……」

五月雨「提督ぅ~……!」

千鶴「な、なんなんだ一体?」

霞「ちょっと! 玄関の前でぼさっとしてないでよ! 入れないじゃない!」

千鶴「はぁ?」

霞「あっ、双子の妹の方か。悪かったわね気付かなくて」

龍驤「邪魔するで~」

千鶴「……」

龍驤「そこは邪魔するんやったら帰って~やろ! 鉄板ネタやんか!」

初春「龍驤、提督の関西弁は関西弁でも京都訛。大阪ノリはわからなくても仕方なかろう」

雪風「しれぇ! じゃなくて、しれぇの妹さん! うわぁ、そっくり。見分けがつきませんよ」

五十鈴「こっちの方がちょっと凛々しい感じがするかな?」

伊勢「凛々しいのとお淑やかななので、まるで私達姉妹みたいだ」

霞「日向が凛々しいのはわかるけど、誰がお淑やかですって? あんたも提督も欠片もないわよ!」

千歳「みんな、ちゃんと覚えとるんや。うちに会いに来てくれたんやね。ありがとう!」ギュッ

龍驤「うああぁ、もう、こんないっぺんに抱いたら狭くるしいやん!」

雪風「しれぇのことはちゃんと覚えてます。たくさんの思い出と一緒にちゃんと雪風の胸の中にあります」

五十鈴「もう、いつもニコニコしてる子に泣かれると、思わず涙ぐんじゃうわよ」

千鶴(こいつらと姉さんの繋がりはよくわからんけど、とっても大事な人達みたいだ)

千鶴(こんな幸せそうな姉さんはじめて見た。もしかしたら、杉浦さんと一緒にいるよりも)

千鶴(複数人と一緒でも私は全然構わない!)ダバー

伊勢「うおわっ!? なんか涎たらし始めたわよ!?」

霞「姉が鼻血で妹が涎!? あんた達なんのよ一体!」

五月雨「というか、今私達で妄想されちゃってるんでしょうか?」

千歳「ええんよ。すぐに妄想やなくなるんやし」

千鶴「っ!?」ダババー

初春「勢いを増したぞ! ええい、こっちに流れてくるな!」

雪風「しれぇ、なんとか止めてくださ~い!」

千歳「もう、みんな手がかかる子なんやから」

撫子「ただいま」

花子「お帰りなさいだし」

藍「花子ちゃん、こんにちは」

美穂「あら~、可愛い子がこんなにいっぱい~!」

こころ「はじめまして、こころです」

未来「いや名字も名乗ろうよ! 相馬未来です!」

めぐみ「ちゃんと自己紹介できて偉いね~、美穂、絶対いじめちゃだめだからね!」

美穂「さすがにここまで小さい子は対象外よ~」

花子「た、対象外?」

撫子「それより花子、櫻子は?」

花子「まだだめだし」

未来「お菓子食べよ~って言っても出てこなかったんです」

こころ「いつもだったら、においかぎつけて自分で出てくる」

藍「どうしちゃったのかしら櫻子ちゃん?」

美穂「バカだけど学校サボるほどじゃないんでしょう?」

めぐみ「美穂、オブラート!」

撫子「わからないからみんなに相談しようと思って、あれ?」

こころ「赤い髪のお姉さんなら、すぐに櫻子お姉ちゃんの方に行った」

撫子「ちょ、なに勝手に――」

櫻子「うわああ~!」

花子「櫻子の声だし!」

撫子「櫻子!」



櫻子「バカ! バカぁ! 鬼怒のバカ! どこ行ってたんだ! 提督に断りなくいなくなるとか犯罪だぞ!」ポカポカ

鬼怒「ごめんね、ごめんね提督……」

櫻子「許さん! 死刑だ死刑! 死ぬまで私の側にいろ~!」

鬼怒「提督、うん、わかったよ。ずっと側にいるからね」

花子「……誰だしあのお姉さん」

撫子「転校生なんだけど、鬼怒って名前で」

花子「今日の朝櫻子がずっと呼んでた名前だし!」

未来「鬼怒お姉ちゃんに会いたかったのかな?」

こころ「そうみたい」

藍「櫻子ちゃんと面識があったの?」

撫子「いや、そもそも櫻子の交友関係詳しくないし、鬼怒がどこから来たかも知らないし」

美穂「櫻子ちゃん、叩くならもっと腰を使わなきゃだめよ~」

めぐみ「あんたはなんのアドバイスしてんの!」

空母棲姫「すまない、誰かいないか?」

撫子「えっ、誰か来た?」

櫻子「空母棲姫の声だ!」ダッ

花子「うわっ、ちょ、櫻子!」

藍「くうぼせいきって人の名前なの!?」



空母棲姫「元気そうでなによりだ。まあそちらとしてはまだ一日も経って――」

櫻子「バカぁ!」ガバッ

空母棲姫「――ないのかもしれんがな。いきなりバカとは失敬な」ダキッ

櫻子「うるさいバカ! バカぁ……!」

空母棲姫「……あぁ、悪かったよ櫻子」

めぐみ「うわっ、白!?」

未来「すごい、白人さん?」

こころ「白人さんを、凌駕している」

利根「なんじゃ姉と妹が二人ずつと聞いておったが、随分と大所帯じゃのう」

櫻子「利根!」

利根「壮健なようでなによりじゃ。吾輩もこの通り元気じゃぞ」

美穂「吾輩って、あんなちんちくりんなのに?」

藍「初対面の人に向かってちんちくりんはやめようよ」

夕張「ええっ!? 深夜アニメ全然映らないじゃない! そっか、富山だから!」

撫子「なんか勝手にリビングで新聞読んでるのがいる!?」

夕張「これはアンテナを伸ばして東の電波を受信するしか……ああっ、別に深夜アニメとか楽しみにしてるわけじゃないですよ?」

花子「わけのわかんない弁明をはじめたし」

潮「提督、潮もいますよ!」

こころ「お~でっかい」

花子「ひま姉と同じくらいはあるし?」

櫻子「潮、この! バカ! おっぱい禁止!」ペシッ

潮「あいっ! ご、ごめんなさい、提督」

美穂「あら」

めぐみ「櫻子ちゃんもしかして同類かも? みたいにうれしそうな声出すんじゃないわよ!」

日向「玄関にこれだけ集まっていると手狭だろう。狭い家だが上がってしまおう」

未来「常識人っぽい顔した人が一番非常識な発言して出て来た!」

翔鶴「どうもすいません、お騒がせしてしまって」

こころ「この人が一番常識人」

鬼怒「あはは、いつもの、だね」

櫻子「そうだよ。これからも、いつまでもこれがいつもだよ!」

撫子「いつもとか知らんから一回全員外に出ろ! もうキャパオーバーだから!」

美穂「まあなんにせよ、鬼怒ちゃんの狙いは撫子じゃなくて櫻子ちゃんだったってことね」

藍「ほっ……」

めぐみ「なんで今ためいきついたの藍?」

楓「お姉ちゃん、もう入っていい?」

向日葵「……」

楓「お姉ちゃん……」ピンポーン

楓「誰か来た。は~い」



楓「えっと、お姉ちゃんのお友達ですか?」

飛鷹「あ~、うん、そう。お姉ちゃんは提督、じゃなくて向日葵ちゃんのお友達」

楓「お姉ちゃんのお友達でも、楓は知らないから知らない人をお家に上げちゃいけないって」

飛鷹「あら、偉いね楓ちゃんは」

楓「えっ、なんで楓の名前知ってるの? あっ、今楓って言ったから?」

飛鷹「ふふっ、向日葵ちゃんから聞いてたからだよ」

楓「そうなの? お姉ちゃんの名前を知ってるなら、やっぱりお姉ちゃんのお友達?」

飛鷹「どうかな。お姉ちゃんのストーカーさんかもしれないよ」

楓「ええ~! ストーカーさんなら警察にお電話しないと!」

飛鷹「ああっ待って! 冗談だから!」

向日葵「飛鷹?」

飛鷹「あっ、提督」

楓「ていとく?」

向日葵「本物、なんですの?」

飛鷹「少なくとも足はついてるよ」

向日葵「っ!」ムニッ

飛鷹「ひゅっ!」

向日葵「触れる、ほっぺたにも髪にも、腕にも……!」

飛鷹「いやほっぺた触った時点でどこも触れるってわかるでしょ」

向日葵「う、うぅ……! 飛鷹!」ダキッ

飛鷹「て、提督! うれしいけど、楓ちゃん見てるからね!」

楓「見てないよ、楓ちゃんと目塞いでるもん」

飛鷹「いやどう見ても指のすき間から見てるよね!?」

向日葵「わたくしがもっと深く考えてから結論を出せば……こんな、こんなこと……!」

飛鷹「しょうがないよ。あんなの誰もわかんないって。てい……向日葵は悪くない」

向日葵「でも!」

飛鷹「こうしてまた会えたんだよ? お互い記憶も持ったまんまでさ。それでいいじゃない、ね?」

向日葵「……はいっ!」

比叡「ひえ~! 司令~! 私もここにいますよ~!」

瑞鳳「なにも忘れてなんかないからね~!」

朧「全部覚えてます! 提督と過ごした日々のこと!」

鳥海「やはり私が計算した通りの位置に家がありました。抜かりはありません」

長門「鬼怒達についてきただけだろ。隣だって情報は知ってたからな」

飛鷹「ほら、見て。みんなあなたに会いに来てくれたのよ」

向日葵「みんなっ!」

楓「お姉ちゃん、お友達たくさん来たね」

瑞鳳「あら、あなたが楓ちゃん? 可愛いわねぇ」

朧「どことなく提督と似た面差しがあります」

鳥海「将来は提督に似て美人になると予測します」

長門「ああ、立派な大和撫子となるだろう」

比叡「こんにちは、はじめまして。比叡です」

楓「はじめまして、古谷楓です」

瑞鳳「楓ちゃん、卵焼き好きなんだってね? お姉ちゃん、卵焼きが得意料理なんだ。お近づきの印にお姉ちゃんの玉子焼きたべりゅ?」

楓「えっと」

向日葵「たべりゅ、ですわ……」

瑞鳳「ちょ、ちょっと、提督が言ってどうするのよ!」

比叡「じゃあ私も腕によりをかけてお料理しますね!」

朧「いいですけど、カレーだけは遠慮すりゅ」

長門「カレーだけはどうしても上手く作れんようだからな」

楓「お姉ちゃん、こんなにたくさんの人とどうやって知り合いになったの? 中学生じゃない人もいるよね?」

向日葵「それはご飯を食べながらゆっくりお話ししますわ。そう、楓の新しいお姉ちゃんになる人達の話を」

飛鷹「ちょっ!? 向日葵!?」

向日葵「いや、なんですの?」

飛鷹「……不束者ですが」

楓「ひよう、お姉ちゃん?」

飛鷹「あ、あはは、楓ちゃんもよろしくね」

向日葵「では中へどうぞ。今日からここが、わたくし達の鎮守府ですわ!」

今回はここまでです
次もEDの続きです

今日で終わらせようと思っていましたが無理でした
このEDが終わったら降霊装置を壊さないEDの前に小ネタを先に消化します

開始します

ごらく部部室

あかり「ここが、あかり達のごらく部だよぉ」

叢雲「ふぅん、ここがね」

あかり「どう?」

叢雲「別にどうもないわよ。ただの茶室だなぁってだけ」

あかり「明日から叢雲ちゃんも使うことになるんだよぉ?」

叢雲「なんで私が入ること前提で話してんのよ!」

あかり「入らないの?」

叢雲「……入るけど」

あかり「じゃあ入部届け書かないとね~」

叢雲「不認可の部活なんでしょ? いらないでしょそんなの」

あかり「一応部活だもん書いた方がいいよぉ」

叢雲「書くくらいなんでもないけどさ」

あかり「ねぇ、叢雲ちゃん。そろそろ聞いてもいい? なにがどうなってるのか、全部」

妖精(猫吊るし)「それは私から説明しましょう」

あかり「妖精さん!」

妖精(猫吊るし)「先ずはじめに言っておきましょう。タイムパラドックスは起きなかったわけではありません」

妖精(猫吊るし)「あの世界での出来事は全てなかったことになりました」

あかり「そう、なんだ。でも、それじゃあなんであかり達にその記憶があるの?」

妖精(猫吊るし)「艦娘側については、元々私達が対策を講じていたんです」

あかり「えっ、こうなるかもしれないってわかってたの?」

妖精(猫吊るし)「いえ、本当は万が一轟沈してしまった場合の対策だったのですが」

叢雲「前に言ったでしょ? 私達は分霊、元々の神霊の魂から分けられたものだって」

あかり「うん。だから同じ叢雲ちゃんでもあかりの叢雲ちゃんや、ちなつちゃんの叢雲ちゃんがいるんだって」

叢雲「誰があんたの叢雲よ!」

あかり「ええっ、前にそう呼ぼうって決めたじゃない」

叢雲「そ、そんなこともあったかしら」

妖精(猫吊るし)「話を戻しましょう。分霊というのはその分けられた神霊の魂のこともいうのですが、分けた魂を別の神社に奉る行為、儀式のことでもあるんです」

あかり「えっと、どういうこと?」

叢雲「つまり、別の神社に奉られてる神霊の分霊を、別の神社の神様として奉るってことよ」

妖精(猫吊るし)「もし轟沈してしまえば叢雲さん達は神霊の元に返ってしまいます。その場合、また再び建造なりして出あったとしても分霊としての記憶は全てなくなってしまった、別人が生まれてしまうんです」

妖精(猫吊るし)「そんなのは提督も艦娘も辛いだけです。なので私達はそれぞれの鎮守府の艦娘達を、鎮守府の降霊装置に分霊したんです」

妖精(猫吊るし)「そうすることによって、叢雲さんは大本の神霊『叢雲』から独立した、いわば、別の神様になったというわけです」

あかり「う~ん、よくわからないけどとりあえず叢雲ちゃんは叢雲ちゃんだってことなんだね」

叢雲「理解を放棄したわね。まあ、別に理屈を知る必要はないわ。そういうことだもの」

妖精(猫吊るし)「ときどき艦娘の検診だとか言って色々やってたでしょう? ほら、歳納提督の第六駆逐隊とはじめて会ったときとか」

あかり「ああ、そういえばたまにやってたね。もしかしてそのときに分霊っていうのをしてたの?」

妖精(猫吊るし)「そうなんです。陽炎さんと朝潮さんの分は提督たちが出撃なさっている間に済ませておきましたからね」

あかり「よかったぁ、二人がいなかったらどうしようって思ってたよぉ」

妖精(猫吊るし)「それで私達はあの世界が全てなかったことになってしまう寸前に、それぞれの降霊装置を持って過去に飛んだんです」

あかり「えっ、過去に?」

妖精(猫吊るし)「そうです。そして、西垣先生にその降霊装置を渡し、全てのことのあらましを伝えました」

あかり「先生があっちの世界に行ったことはなかったことにならなかったの?」

妖精(猫吊るし)「そうですよ。だって西垣先生があの世界に行ったことが全ての事のはじまりなんですから」

叢雲「元凶に責任を取らせたってわけね」

奈々「いやはや、世の中不思議なこともあるものだな。気がついたら変な世界にいて、小人が神霊がどうだのタイムパラドックスがどうだの言いだして」

りせ「……」

奈々「ああ、まったく、SFなのかオカルトなのかわけがわからん話だ」

りせ「……」

奈々「そりゃあれだけ真剣に言われれば誰だって信じるさ。それに赤座くん達の名を知っていたしな」

りせ「……」

奈々「わかってる反省してるよ。なかったことになったとはいえ、生徒を危険な目に合わせたんだ。当分危険な実験は控えるさ」

りせ「……」

奈々「降霊装置のおかげで研究が捗ったのは確かだ。興味がないと言えば嘘になるが、しかしもう手は出さないよ」

奈々「あれは人が手を出していい領域の技術じゃない」

りせ「……」

奈々「私だってそれくらい弁えてるさ。これでも教師だぞ?」

りせ「……」

奈々「そうだったって、お前な」

東「奈々、じゃなくて西垣先生、と松本さんもこんにちは」

りせ「……」ペコリ

奈々「なにか用か? 東、先生」

東「用ってわけでもないけど」

りせ「……」スタスタ

東「あ、あら、松本さん?」

奈々「生徒会に行くんだと。今日はあいつ以外全員休んだからな」

東「そういえばそうだったわね。あの真面目な杉浦さんがサボったというのはちょっと驚きだわ」

奈々「それだけの理由があったってことだ」

東「そう。それにしても奈々、よく松本さんの声が聞こえるわね」

奈々「東だって耳いいんだから聞こえないのか?」

東「聞こえないわよ。本当に喋ってるの?」

奈々「喋ってるから伝わってるんだ」

東「奈々なら心くらい読めるのかなって」

奈々「お前ら私をなんだと思ってるんだ!」

東「ふふっ」

奈々「コーヒーでも飲むか?」

東「ええ。それと、杉浦さん達が休んだ理由なにか心当たりがあるみたいだけど?」

奈々「……まあにわかには信じがたい話だろうがな。実は――」

妖精(猫吊るし)「――で、西垣先生にこっちの世界に戻る道具を作らせて今に至るというわけです」

あかり「へぇ~そうだったんだぁ」

叢雲「あんまり理解してないみたいね」

妖精(猫吊るし)「中学生には難しいですよ」

あかり「そっか、なかったことに、なっちゃったんだね」

叢雲「……ええ」

妖精(猫吊るし)「はい。それは仕方ないことです。でも、これでよかったのかもしれません」

妖精(猫吊るし)「深海棲艦も、そして艦娘も。今度は何者に邪魔されることもなく、静かに眠り続けられるんですから」

あかり「……そうだね」

妖精(猫吊るし)「それになかったことになったからといってその全てが無駄になったわけではありません」

妖精(猫吊るし)「あの日々の中で提督が手に入れたかけがえのないもの。それは、変わらず残っています」

妖精(猫吊るし)「提督の中に、そして叢雲さんや他の艦娘のみなさんの中に」

あかり「妖精さん……うん! あかり覚えてるもん。みんなから教わった大切なこと、全部ちゃんと覚えてる!」

あかり「だから、なかったことになったとしても、あかりはみんなと一緒に戦って、暮らしてたんだよね」

叢雲「ええ、そうよ」

妖精(猫吊るし)「そしてこれからも共に暮らしていくんです」

あかり「それにしても妖精さんさらっと過去に飛んだとか言ってたけど、結局何者なの?」

妖精(猫吊るし)「ふっ、それは知らぬが仏というやつです」

叢雲「花じゃなくて?」

あかり「なんにせよ、最初から最後までずっと助けられっぱなしだったね。ありがとう」ナデナデ

妖精(猫吊るし)「いえいえ、お気になさらずに」

あかり「あっ、そうだ。叢雲ちゃんが記憶を持ってる理由はわかったけど、あかりがそうなのはなんでなのかまだ聞いてなかったよぉ」

妖精(猫吊るし)「そうですね、それは……おっと、下校のチャイムです。続きは場所を変えてお話しましょう」

妖精(猫吊るし)「ここら辺でいいでしょう」

叢雲「ここら辺でいいでしょうってねぇ、なんでこんな海岸までくんのよ? もう夜になっちゃったじゃない」

妖精(猫吊るし)「せっかくですから、あの日々を懐かしみながらお話しましょうよ。まあ提督にとってはつい昨日の出来事でしょうけど」

叢雲「ったく、親はいいの?」

あかり「結衣ちゃんのお家にお泊りするって連絡したから大丈夫」

叢雲「嘘じゃないの」

あかり「えへへ、嘘ついちゃったよぉ。あかり不良さんだよぉ」

叢雲「なんで楽しそうなのよ?」

あかり「叢雲ちゃんと一緒だもん」

叢雲「……バカ」

妖精(猫吊るし)「ふふん」

叢雲「なにニヤニヤしてこっち見てんのよ! いいからさっさと説明しなさいよ!」

妖精(猫吊るし)「提督がタイムパラドックスを超えて記憶を保てた理由、それはですね……」

あかり「それは?」

妖精(猫吊るし)「それは……愛の力です!」

あかり「あ、愛?」

叢雲「はぁ? なに言ってんのよ?」

妖精(猫吊るし)「いえいえこれが本当のことで」

叢雲「なにが愛の力よ! 今まで散々理屈つけて来て、最後にそれっておかしいでしょ!」

妖精(猫吊るし)「いやこれにもちゃんと理屈はありますので、話は最後まで聞いてください」

あかり「う、うん」

妖精(猫吊るし)「いいですか、艦娘は先ほど説明した通り元は神霊、つまり神です。例え神通力みたいな超常の力を使えない木端神だとしても」

叢雲「木端って。名ばかりの神だってわかってるけどさ」

妖精(猫吊るし)「ならばその存在は時間という概念からは逸脱していてもおかしくはありません」

妖精(猫吊るし)「事実、艦娘は成長しないでしょう?」

あかり「そっかぁ、じゃああかり達も成長しないから記憶を持ったまんまでいられたんだね」

叢雲「は?」

妖精(猫吊るし)「その不可解な発言は聞かなかったことにして、違います」

あかり「じゃあどうしてなのぉ?」

妖精(猫吊るし)「だから言ったじゃないですか、愛の力だって」

あかり「う~ん?」

妖精(猫吊るし)「提督、あなた艦娘さん達との愛を育んでなにをしてきました?」

あかり「えっ、な、なにって、そのぉ」

叢雲「な、なにが言いたいのよ! もったいぶらないでさっさと言って!」

妖精(猫吊るし)「ここはもったいつけて話すところなのに。いいですか提督?」

妖精(猫吊るし)「あなたが記憶を保っていられる理由は、艦娘との愛の証、すなわち、彼女達とキスを交わしその身体から分泌されたものを摂取していたからです!」

あかり「ぶんぴ……ええっ!?」

叢雲「そ、それってつまり」

妖精(猫吊るし)「簡単にいえば、ちゅ~するときに艦娘の唾液を飲んじゃってたって話です」

叢雲「なっ!?」

あかり「あ、え、ええと、その、あぅ……」

妖精(猫吊るし)「いや~愛の力って素晴らしいですね!」

叢雲「な、なにがすばらしいのよ! き、キスしたから覚えてるって、な、なんなのよそれ!」

妖精(猫吊るし)「そうとしか考えられないのでしょうがないです。ああ、叢雲さん一回くらいしたことありましたよね。貢献できてよかったですね」

叢雲「一回くらい!? どういうことよ!?」

あかり「えっ? い、いや、あの、それはね……」

妖精(猫吊るし)「私がなんであんなにそっち方面に焚きつけようとしていたか、これで理解してもらえましたか?」

叢雲「いや絶対あんた自身の趣味でしょそれは!」

妖精(猫吊るし)「趣味と実益を兼ねていたということですよ~」

妖精(猫吊るし)「さあここからが本題です」

あかり「へっ?」

妖精(猫吊るし)「こうして艦娘の唾液を摂取して記憶保っている提督ですが、摂取したものはずっと身体の中に留まるわけではありません」

妖精(猫吊るし)「もし全部身体から出て行ってしまった場合、どうなるのか」

叢雲「そ、それは!」

妖精(猫吊るし)「さあ大変ですね~どうしたらいいんでしょうか~?」

あかり「どど、どうすればいいの!? あかり、忘れたくないよぉ!」

妖精(猫吊るし)「お手洗いを我慢すればなんとかなるかもしれませんが、それだけじゃないですからねぇ。汗もそうですからねぇ」

妖精(猫吊るし)「ずっと我慢し続けていると最悪死に至りますしね~女の子の死に方にしてはあまりにもむごすぎますね~」

あかり「ねぇ、叢雲ちゃん! どうしよう!?」

叢雲「……だから、もったいぶらずにはっきり言えって言ってんのよ」

妖精(猫吊るし)「ふふっ、これはさすがに私の口からは憚られますぅ~」

叢雲「このっ……はぁ、わかったわよ!」

あかり「叢雲ちゃん?」

叢雲「簡単な話よ。出てくんなら、また取ればいい」

あかり「そ、それって、あかりに、自分のを飲めって」

叢雲「バカなのあんたは!? そうじゃなくて! 定期的にすればいいでしょ言ってんのよ!」

あかり「す、するって?」

叢雲「だ、だから、き、キス……」

あかり「え、ええっ!?」

叢雲「しょ、しょうがないでしょ!? だって、そうしないと記憶なくなっちゃうかもしれないんだし!」

叢雲「あれよ! 医療的措置みたいなもんで、別にそういうのじゃないから!」

あかり「そういうのじゃないなら、やっちゃだめだよぉ」

叢雲「私との思い出がなくなるのとどっちがいやなのよ!?」

あかり「っ! そ、それは……」

叢雲「私、だって、は、はずかしい、けど、我慢するって、言ってんの」

あかり「あっ……」

叢雲「そういうのじゃない、そういうのじゃない、から……」チュッ

あかり「んっ……」

叢雲「……これで、当分はもつでしょ」

あかり「……ありがと、叢雲ちゃん」

叢雲「ふ、ふんっ! 私のこと忘れるなんて、そんなの、許さないんだから!」

あかり「……あかりも我慢するよぉ」

叢雲「そう」

叢雲(なによ、我慢なの? 私とのキスは)

あかり「いっぱいいっぱいしたくなっちゃうけど、我慢するよぉ」

叢雲「は、なっ……」

あかり「えへへ、叢雲ちゃんが必要だって思ったときにしてくれればいいからね」

叢雲「そ、そんな、の、私だって、私だってもっと――」

熊野「わたくしでしたら我慢することはなくってよ、あかり」チュッ

あかり「んんっ!?」

叢雲「――した、い?」

熊野「んっ、ちゅっ……はぁ、わたくしはいつだってあかりを必要としていますもの。だから、いつだって、何度だってこうしますわ」チュッ

あかり「はぅんんっ……!」

叢雲「……熊野っ! あんたいきなり出てきてなにやってんのよ!?」

熊野「ぷはっ、なにって、わたくし達にとってこれはもうあいさつみたいなものですわ」

叢雲「はぁっ!?」

あかり「く、熊野、さん……よかった、ですよぉ、ちゃんと覚えてるんですね、あかりのこと」

熊野「忘れるわけありませんわ。あかりは、わたくしの最愛の人ですもの」チュッ

あかり「んんっ……」

叢雲「いい加減にしなさいよ! ひ、人が見てる前で何回すれば気が済むのよ!?」

熊野「……何回したって足りませんわ。むしろする度に想いが強まっていくみたいですわ」

叢雲「あ、あんたねぇ!」

熊野「大体叢雲さん、あなたがふがいないからこうしているのですわ」

叢雲「なんの話よ!?」

熊野「先ほどのキスはなんですの? あかりが記憶を保つためにはわたくし達の唾液が必要だと言われたはずですわよね?」

熊野「それなのに唇が触れ合うだけのキスで済ませるなんて、それではすぐにあかりが記憶を失ってしまいますわ!」

熊野「もっと深く交わさなければなりませんの。こういうふうに」チュッ

あかり「ひゃあぅ……」

叢雲「ま、またっ!」

妖精(猫吊るし)「まあ実際熊野さんが一番貢献していると思いますけどね。質も量も」

熊野「……ふぅ、ならばこれからもわたくしがその役目を負います。大切なあかりの記憶を繋ぎとめる役目を」

熊野「あかりもわたくしにならいつでも申しつけて構いませんわ。我慢せずに、ね?」ナデナデ

熊野「わたくしにとってあかりとのキスは、医療的措置で我慢するようなことではなく、なによりも優先すべき至福の時間ですもの」

叢雲「ぐぬぅ!」

あかり「熊野、ひゃ……」

熊野「ふふっ、その顔、まだ足りませんのね。いいですわ、もっともっと蕩けた顔を見せてくださいな……」

叢雲「こ、このぉ! いい加減にしろぉ!」ドンッ

熊野「きゃっ! なにするんですの!?」

叢雲「こんなところ往来で何回もき、キスして! 公序良俗に反してるのよ!」

熊野「どこが往来ですの! 夜中の海岸じゃありませんの!」

あかり「はぁ、はぁ……もう、熊野さんいつもより激しいよぉ」

妖精(猫吊るし)「それだけ熊野さんも不安だったということですよ」

あかり「ほんとうにあかりが記憶を保っていられる理由が妖精さんの言った通りなら、やっぱり、熊野さんのおかげってことになるのかな?」

妖精(猫吊るし)「さっきも言った通り、そうなるでしょうね」

あかり「ありがとうございます、熊野さん」

熊野「いいえ、わたくしはただあかりのことを愛して、それを行動に移していただけ。礼を言うならば、これからも今までと同じようにすることを許してくださるだけで結構ですわ」

あかり「あ、う、さ、さっきみたいに連続で何回もするのは、特別なときだけですからね!」

熊野「ふふっ、では折を見て特別なときを作ることにしますわね」

妖精(猫吊るし)「まあ別に唾液に限定するわけじゃないんですけどね」

あかり「えっ、そうなの?」

妖精(猫吊るし)「あくまで艦娘のなにかを摂取すればいいんですから」

熊野「他に何がありますの?」

妖精(猫吊るし)「汗、はちょっと特殊性癖すぎますし、そうですねぇ、あとはおっぱ――」

叢雲「死ね!」ブンッ

妖精(猫吊るし)「――いあああっ!? なにするんですか本当に死ぬところだったじゃないですか!」サッ

大和「それなら、お二人のでは少々不足していますよね」

あかり「大和さん!」

熊野「不足してるって、どういう意味ですの?」

大和「見たままの意味です」

熊野「くっ! わたくしだって改造すればですねぇ!」

妖精(猫吊るし)「もう設備がないのでできませんよ」

あかり「え、ええっと、大和さん?」

大和「そ、その、出るかどうかわからないけど、あかりに対してはお母さんみたいに振舞ってみたりもしたし、そもそも出なくてもいいような気がしてるけど……吸う?」

あかり「~~~っ! 吸いません! せっかくまた会えたのに変な話しないでください!」

大和「そ、そうよね、ごめんね。再会して早々こんなこと言って」

あかり「もぉ~! 大和さんのエッチ!」

大和「はぅっ!」

あかり「感動する気持ちがなくなっちゃったじゃないですか!」

大和「そ、そんな! 大和とまた会えてうれしくないの!?」

あかり「うれしくない、わけないですよぉ!」ダキッ

あかり「よかったですよぉ……! 大和さん、また会えたよぉ……!」

大和「大和もだよ。よかった、本当に。忘れられてなくてよかった。もし忘れられちゃってたら大和は……」

大和「さっきはふざけた感じになっちゃったけど、大和本気で言ってたんだから」

大和「あかりが記憶を繋ぐのに必要なら、お、おっぱい吸わせたっていいって、思ってる、から……」

あかり「大和さん……」

大和「あかり……おっぱ――」

武蔵「はいそこまで」ガシッ

あかり「武蔵さん!」

大和「離して武蔵! 大和はあかりに~!」

武蔵「いやどう考えても手段が目的になってるだろ。そういうのは教育上よろしくないことは慎め。これからは本当にただの一般人になるんだからな」

大和「だって記憶を繋ぐの必要なのよ!?」

武蔵「キスでいいって言ってだろ」

大和「じゃあキスにするから離して~! あかり~!」

武蔵「キスでもだめだと言ってるんだ!」ズルズル

あかり「あはは、武蔵さんも相変わらずだよぉ」

熊野「薄くとも吸い口さえついていればどうにでもなりますわ! さあ、来なさいあかり!」

叢雲「あんたもやめろって言ってんのよ!」

妖精(猫吊るし)「うふふ、みなさん感動の再会でたがが外れてますね~」

中途半端ですが今回はここまでです

やっぱり数が多いので時間がかかりますね

開始します

蒼龍「私は艦娘の一部がどうとかじゃなくて、提督が忘れたくないって思ってたからこうなったんだって思います」

あかり「蒼龍さん」

蒼龍「こういうのは理屈じゃないんですよ、きっと。大切だって思う気持ちの強さが大事なんです」

蒼龍「提督は強く私達のことを想ってくれていた。だから忘れなかった。私はそう思う方が素敵だと思います。キスなんかよりその想いの強さが繋ぎとめてくれたんですよ。私達の絆を」

あかり「蒼龍さん……」

蒼龍「はい、提督」

あかり「そういうこと言うなら、犬耳と首輪はしてこないでほしかったです」

蒼龍「あら、これも大切な思い出じゃないですか」

あかり「思い出じゃないです! あかりは飼い主じゃないって言ったじゃないですか!」

蒼龍「私が勝手に犬をやってるだけなので気にしないでください」

あかり「気になります!」

蒼龍「ほら、飛龍も早く」

飛龍「な、なんで私まで」

あかり「飛龍さんも!?」

蒼龍「ほら、オスカーはいなくなってしまいましたし、寂しいかなと思いまして」

飛龍「わ、私達を犬だと思って、好きにしていいですよ?」

あかり「だから犬だとは思えませんから~!」

球磨「そうクマ! 最近のトレンドは犬よりクマクマ!」

あかり「あっ、球磨さん!」

球磨「球磨は熊じゃないけど、提督が言うなら熊みたいになってもいいクマ。鮭取ってくるクマ!」

あかり「いや、別に鮭は取らなくていいですよぉ」

卯月「犬より猫より熊よりうさぎぴょん!」

あかり「わっ、卯月ちゃん!」

卯月「う~ちゃんがオスカーがいなくなって寂しい司令官を慰めてあげるぴょん! うさぎも寂しいと死んじゃうから一石二鳥ぴょん!」

あかり「えへへ、ありがとね卯月ちゃん」

島風「そんなのより連装砲ちゃんの方が可愛いよ!」

連装砲ちゃん「きゅ~!」ダキッ

あかり「ぐえっ! 連装砲ちゃん、重い~!」

島風「あ~、女の子に重いって言っちゃだめなんだよ~! ペナルティーでもう一基追加~!」

連装砲ちゃん「きゅ~ん」ドスッ

あかり「ぐふっ! だ、だって、重いものは重いよぉ……」

蒼龍「提督は犬が好きなんです! わんわんがいいって言ってました!」

球磨「クマさんも好きだって言ってたクマ!」

卯月「うさぎさんも可愛いって言ってたぴょん!」

島風「連装砲ちゃんも可愛いって言ってたよ!」

飛龍「どれが一番好きなんですか提督?」

あかり「どれも可愛いじゃないですかぁ!」

島風「じゃ~、全員で行っちゃえ!」

卯月「そうするっぴょん!」ダキッ

あかり「うええ~、潰れちゃうからぁ!」

ビスマルク「オスカーがいなくなって寂しいのは私の方だっていうのに」

あかり「あっ、ビスマルクさん! 助けてください!」

ビスマルク「しょうがないわね」グイッ

蒼龍「ああっ! 提督~!」

あかり「助かりましたよぉ」

ビスマルク「オスカーがいなくて寂しいけど、あなたがいるなら耐えられるかしら」

あかり「えっ?」

ビスマルク「あ、あなたを私の猫として飼ってあげてもいいって言ってんのよ!」

あかり「ええっ、なぜ上から目線!?」

ビスマルク「ご主人様に従順になるようにしっかり調教してあげるから覚悟しなさい!」

蒼龍「ええ~、ビスマルクさんそんな趣味が」

卯月「どん引きぴょん」

ビスマルク「あんた達自分の格好と行動を顧みなさいよ!?」

夕立「提督さん!」

あかり「夕立ちゃ――」

夕立「っぽい~!」ダキッ

あかり「ん、あぅ!」バタッ

夕立「勝手にいなくなったらだめっぽい! 私本当に心配したんだから!」

あかり「ごめんね、でもあかりだって好きでやったわけじゃないよぉ」

夕立「言い訳とか聞きたくない! もうどこにもいかないって約束するの!」

あかり「うん、約束だよぉ。もうどこにもいかないから」

夕立「ぽい~!」グリグリ

あかり「頭わしゃわしゃだね~」ワシャワシャ

蒼龍「なんというかこういう小細工を弄するより、自然体で犬らしく振る舞えばそういうふうに扱ってくれるんじゃないかって気がしてきました」

飛龍「だからやめようって言ったのに」

球磨「自然体で熊、はちみつ食べてればいいクマ?」

卯月「う~ちゃんぴょんぴょんするぴょん!」

島風「連装砲ちゃんは連装砲らしくしないとね」

連装砲ちゃん「きゅっ!?」

ビスマルク「それは違うと思うけど」

大和「大和も混ぜてほしい、や、やま~」

武蔵「大和お前本当に大丈夫か?」

加賀「提督」

あかり「加賀さん」

加賀「……っ!」ダキッ

あかり「わあっ、ど、どうしたんですか?」

加賀「よかった、本当によかった……」

あかり「加賀さん……あかりちゃんと覚えてますよ。加賀さんのことも全部」

加賀「はい。私も覚えています。はじめての甘味の味も……あなたの甘さも」

あかり「ふえっ?」

加賀「提督、私最後の戦いからすぐにこっちに来たから、実はすごく疲れてるんですよ」

加賀「糖分が、甘いのが足りません。甘さの補給です」

あかり「えっと、今はアイス食べてませんけど」

加賀「いいんです、アイスなんか食べてなくたって、ずっと甘い、ですから……」

瑞鶴「何妹ちゃんにキスなんてしようとしてんの! 卑しい女」ズイッ

加賀「んんっ、なんですか五航戦の子?」

瑞鶴「なんですかじゃないわよ!」

加賀「私はただ疲れた身体を癒す甘味の補給をしようとしているだけです」

瑞鶴「だったらあめでも舐めてなさいよ!」

加賀「あなたにとっての甘い雰囲気というのは、あのあめを舐めているときのなんですね」

瑞鶴「誰がふしぎなあめのこと言ったのよ!?」

妖精(猫吊るし)「ちなみにあのあめとびや……怪しげな薬だけはなんとか持ち出せませたので」

叢雲「今なんて言いかけたの?」

加賀「あなたのせいでせっかくの雰囲気がぶち壊しです」

瑞鶴「ふ~んだ! 誰がそんな雰囲気になんてさせるもんですか!」

加賀「雰囲気も重要な要素だというのに」チュッ

あかり「あむっ……」

瑞鶴「あぁ~!」

加賀「……やはり、これでは補給終えるまでに後何度かする必要が」

瑞鶴「卑しい女!」ズイッ

加賀「なんですか、割りこまないでください」

瑞鶴「な、なんてことするのよ、無表情のくせに! このむっつりスケベ!」

加賀「頭にきました」

あかり「もう二人とも、こんなときくらい喧嘩しないでください!」

妖精(猫吊るし)「ここは私のために争わないで~って言うところですよ提督」

熊野「そ、そんな、わたくしの専売特許のはず。い、いいえ、深いのはわたくしと大和さんがこの前無理やりやってたのくらいなはずですわ!」

武蔵「ん?」

大和「いたた、腕捻りあげないで武蔵!」

千代田「ライバルは多いと思ってたけど、まさか加賀さんまでそうだなんて」

あかり「千代田さん」

千代田「こうなったら千歳お姉以外にも共同戦線を張るしかないみたいね」

あかり「共同戦線って?」

千代田「お姉! 大鯨!」

千歳「そうね千代田、ここは姉妹で協力するところよね」

大鯨「私だって一応姉妹に数えられること、ありますし! 龍鳳がですが」

あかり「な、なにするんですか?」

千代田「千代田達の最大の武器を使って、提督の心を掴むのよ!」

あかり「最大の武器って、そのぉ」

千歳「言わなければわかりませんか?」

大鯨「こ、こういうはしたないのはいけないと思いますけど、これしか手段がないなら……!」

瑞鳳「ちょっと! 私だって姉妹じゃないのよ!」

千代田「瑞鳳は武器が貧弱だからだめよ」

瑞鳳「私の方がお姉さんなのに! なにが最大の武器よ! こっちにだってないわけじゃないんだから!」

瑞鶴「そうよ! 妹ちゃんは大きさなんかどうだっていいって言ってたのよ!」

大鳳「同じ大きさの方が、あ、合わせるときに楽です!」

千代田「でもないよりはある方がいいに決まってるわ」

千歳「大は小を兼ねると言うしね」

大鯨「肋骨が当たって痛いのよりはやわらかい方がいいですよ」

瑞鳳「そこまでぺったんこじゃないわよ!」

瑞鶴「触れるくらいはあるんだから!」

大鳳「つ、突ければそれでいいんです!」

千代田「どっちなの提督さん!?」

瑞鶴「瑞鶴達よね妹ちゃん!?」

あかり「え、ええ~?」

千代田「こうなったら最終兵器を投入するわ! 雲龍!」

雲龍「私は別にどっちでもいいんだけど」

瑞鳳「こっちだって最終兵器よ! ほっぽ!」

北方棲姫「アカリー!」ダキッ

あかり「ほっぽちゃ、んっ!」

北方棲姫「ワタシ、オイテクナ!」

あかり「もう置いてったりしないよぉ。また一緒にミルクセーキ作ろうね」

北方棲姫「ン!」

瑞鳳「ふっふっふ、お姉ちゃんぶりたい提督にはほっぽが効くみたいね」

千代田「ぐぬぬ、雲龍何やってるの! 早く提督さんを骨抜きになさい!」

雲龍「それって私に対する評価が上がるだけで千代田達の評価が好転するわけじゃないんじゃ」

瑞鶴「よく考えたらこっちもそうだわ!」

加賀「……馬鹿ばっかですね」

鳳翔「まあまあ、今日くらいは羽目を外しても大目に見てあげましょう」

文月「みんなキスだとか~おっぱいだとか~しこ~がエッチな方に傾きすぎ~」

あかり「文月ちゃん!」

文月「大好きな人だから~そうなっちゃうのは仕方ないけど~そればっかりじゃ嫌われちゃうよ~?」

千代田「ぐぬっ!」

大鳳「うぅ、再会できた喜びや興奮でハイになっちゃってたみたいです」

文月「あたしはね~司令官と一緒だと気持ちいいの~なんかね~ふわふわする~」

文月「あたしはそのふわふわが好きだから~司令官が好きなの~」

あかり「えへへ、文月ちゃんはずかしいよぉ」

文月「ふふふっ、あたしも~こうやってたまに~ふわふわの中にどきどきが混じるの~それも好きなんだよ~」

あかり「どきどきしてるんだ」

文月「してるよ~手を繋いでるときとか~頭なでてもらってるときとか~すっごくね~どきどきするよ~」

文月「人を好きになるって幸せだね~」

あかり「うん、とっても幸せなことだよぉ」

文月「なら司令官は~みんなを幸せにしてるんだね~」

あかり「出来てるならうれしいよぉ。幸せにしたいって思ってるもん」

文月「うふふ、あたしの言ったことちゃんと覚えてるんだ~」

あかり「大事なことだもん」

文月「あたし今一番どきどきしてるかも~」

あかり「幸せ~?」

文月「幸せ~!」

千歳「……はぁ、文月さんを見ていると毒気を抜かれてしまいますね」

大鯨「くだらないことで争っている気分ではなくなってしまいます」

瑞鶴「どうせ共同戦線張るなら大きい方がいいものね」

大鳳「大きさはどうあれ私達は同じ空母なんです。ならば手を取り合ってみんなで愛でることにしましょう」

千代田「そうしよっか、お姉ちゃん」

瑞鳳「ええ、同じ空母同士仲良くしようじゃない妹よ」

あかり「文月ちゃんのおかげで争いが収まったよぉ、ありがとね」ナデナデ

文月「えへへ~」

雲龍「提督の身の危険は強さを増しましたけどね」

古鷹「ならばこちらは重巡で組みましょう」

足柄「数では圧倒的に不利だけど、その分質は高いわ!」

愛宕「うふふ~、空母とだって張り合えるわよ~」

熊野「ふっ、わたくしさえいれば怖いものなしですわ」

筑摩「その自信がどこから来るのかわかりませんね」

古鷹「提督に重巡洋艦のいいところを余すことなく全てお伝えするんです、この身をもって!」

足柄「ふっ、居住性の悪さなんて過去のものよ! 今の私はさながら満腹の狼!」

筑摩「いや狼だとあまり居住性はよくないように聞こえますが」

愛宕「ちょ~っとくらいならそういうことしてあげてもいいかなぁってくらいには好きよ~」

熊野「ここでわたくしが首位に返り咲いてみせますわ!」

古鷹「行きますよ、古鷹重巡部隊抜錨!」

那珂「うえ~ん! 提督ぅ~! 那珂ちゃん寂しくて震えすぎて筋肉痛だよ~!」

あかり「そんなに震えちゃったの!?」

神通「提督……ちゃんと触れられる」

あかり「触れるに決まってますよぉ」

神通「変わらないぬくもり。あぁ、やっと安心できました」

あかり「神通さんも寂しかったんですか?」

神通「当たり前です! 私が、どれだけ提督のことを想っているのか……!」

あかり「ありがとうございます、神通さん。あかり、うれしいですよぉ」

神通「私、き、キスも、まだ、ですから、なんの役にも、立てなくて……」

あかり「そんなことないです。みんなが覚えててくれたらあかりも忘れないって言ったじゃないですか」

神通「そう、でしたね。忘れてませんよ片時も。私は、私の心は、いつだって提督の……」

川内「はぁ、ほんと心配したよ。もし忘れられてたらオタッシャ重点だったわ」

あかり「川内さんも、ありがとうございます」

川内「礼言うくらいならさ、夜戦」

川内「もう本格的にできなくなったんだからさ、こりゃ提督とほとんど違法行為するしかないじゃん」

神通「な、なに言ってるんですか姉さん!」

川内「いいんだよ? 神通も那珂も共犯者になったって」

那珂「な、那珂ちゃんなんのことだかわかんな~い……から、教えてほしいかなぁ、なんて」

川内「じゃあ決まりね。提督、今夜は一緒に夜戦しよ?」

あかり「えっと、夜戦ってなに――」

古鷹「だめです。きょ、今日は古鷹水族館の夜間開放日です。普段は見られないよ、夜の姿をお見せいたします!」

あかり「水族館?」

愛宕「あらあら古鷹ちゃんったら」

川内「ふっ、なら同じ巡洋艦として共同戦線よ! 水族館で夜戦だ~!」

神通「ね、姉さん!」

足柄「水族館だったら狼が入れないじゃない!」

熊野「熊もですわ! 動物園にしましょう!」

あかり「ん~?」

叢雲「深く考えないでいいわ。というか、考えないで」

今回はここまでです

これでたぶん半分くらい出て来たと思いますので明日には終わると思います
明日中に終わればなちゅやちゅみTV放映前に一区切りは付きます
グランドEDは3期に間にあいそうにない気がしますが

開始します

白雪「や、夜戦はまだ早すぎます!」

あかり「白雪ちゃん、夜戦の意味わかるのぉ?」

白雪「えっ、いや、あのそれは……」

あかり「水族館の意味もわかるのかなぁ?」

白雪「そ、それは、古鷹さんには水族館というあだ名がついててですね。それで、えっと、夜間開放ということはつまりそのぉ……」

あかり「つまり?」

白雪「あぅうぅ……エッチしようってことですよ!」

あかり「え、ええ~!?」

三日月「白雪さん直球すぎます!」

吹雪「そ、そうだよ! い、いくらなんでも考えようよそこは!」

白雪「司令官にはこういうくらいじゃないと伝わらないんです! 前もそうだったんですから!」

三日月「前も!? 前もってなんですか!」

吹雪「いつも司令官とどんな話してるの!?」

あかり「そ、そうなんだ、い、色々、言い方があるんだね、夜這いとか、夜戦とか、水族館とか……」

三日月「いや最後のは古鷹さんと加古さん、もしくは青葉さんとかじゃないと使えませんから!」

あかり「じゃ、じゃあ三日月ちゃんだったらなんなの?」

三日月「は、はいいっ!?」

あかり「ああぅ、ごめんね変なこと聞いて!」

三日月「わ、私、だったら、あ、ああぁ、とても口には出来ませんそんなこと!」

山雲「山雲的には~山雲のお野菜収穫しよ~って感じかも~」

あかり「山雲ちゃん!?」

若葉「若葉は若葉の若葉を摘んでくれとか?」

三日月「わ、若葉さんまでなに言いだすんですか!?」

Bep「でも遠まわしに言うと伝わらないみたいだよ?」

若葉「やはり直球で言うべきか。そちらの方が刺激的だしな」

山雲「司令さ~ん、エッチしよ~」

あかり「し、しないから! そういうこと軽々しく言っちゃだめだよぉ!」

白雪「ここで頷かれたら私の立場がなくなるところでした」

三日月「ええっ!? そ、そんな、白雪さんまでそんなこと……私だけ置いていかれてる? も、もっと積極的にならなきゃだめなの?」

浦風「い、いや! うちはそういう純な子が一人くらいおってもええと思う!」

浜風「……女の子同士ってどこからがエッチ、なの? 胸触るくらいならエッチじゃない?」

谷風「そういう気持ちだったらそうなるんじゃない?」

浜風「じゃ、じゃあ、そういう気持ちじゃないなら、触ってもエッチじゃないんだ……だそう、です、提督」

あかり「いやなんで胸張りながら言うの!?」

浦風「こ、こりゃ、浜風! そういうはしたない真似はやめんさい!」

三日月「ぎゃ、逆にいえばそういう気持ちならそうなるんですよね!」

谷風「そういう言いながら胸張ってるのはそういうことなのかい?」

金剛「アカリー! 私寂しかったヨー!」ダキッ

あかり「うわぁっ、金剛さん」

金剛「会えない日々はまさにワンデイがサウザンドオータムでシタ」

あかり「えっ?」

霧島「一日千秋って言ってるんだと思います」

金剛「もう絶対離しまセーン! ホールドアップデース!」

明石「ホールドアップだと意味が変わってきますよ金剛さん」

あかり「金剛さん、あかりももう離しませんから」

金剛「リアリィ? ちゃんと私のハートを掴んだままでいてくれる?」

あかり「ハートはどうか知りませんけどぉ」

金剛「ンー! ちゃんとハートを掴んでくだサーイ! 私のハートはここデース!」ムニッ

あかり「こ、金剛さんっ!」

霧島「お姉様、そこはハートではなくバスト、或いはブレストです」

金剛「ふふん、触りましたネ? さっき話してましたよね、胸を触るのはエッチだって」

金剛「私はもちろんその気デース! つまりこれで成立しましたヨー! はじめての相手は叢雲じゃい! この金剛デース!」

明石「いやしびれないし憧れませんからね」

熊野「なにがはじめてですの! 少なくともわたくしの方がもっとずっと前に触らせてますわ!」

瑞鶴「瑞鶴だってそうよ! 少なくとも三番目よ!」

明石「そもそもその気があってやってたんですか? というか提督にその気がないなら不成立では」

間宮「そうですよ、みなさん自分の気持ちが先行していてあかりのことを蔑ろにしていませんか?」

伊良湖「そうですよ、ちゃんとあかりのことも考えてあげてください!」

あかり「間宮さん、伊良湖さん。みんなちゃんとあかりのこと考えてくれてますよぉ」

間宮「いいえ、あかり。愛し合うってことは、つまり一方通行じゃないってことよ」

伊良湖「触れるだけじゃなくて、触れられることも必要なの。そうしてはじめて、愛し合ってるっていえる」

間宮「女同士だから特に、ね。だから触っただけで、だなんておかしいわ」

金剛「ぐぬぬっ」

霧島「まあ、一理ありますね」

あかり「ええっと、それはつまり……」

間宮「そう、つまり」

伊良湖「あかりのおっぱいも触らせて!」

あかり「いやです!」

間宮「私のも触っていいから~!」

あかり「あかりそういうんじゃないですから~!」

金剛「ノー! アカリのハートを掴むのは私デース! アカリー! 優しくしてあげるから怖がらないデー!」

あかり「ひええ~! 助けて~!」

明石「そのうち本当に一線を超えそうで怖いですね」

霧島「ここまで来ると、もう超えてると言ってもいいのではないでしょうか?」

天龍「た、たくよぉ、あいつらこの世界に来るときにねじ一本落としちまったんじゃねぇか?」

扶桑「それはきっと来る前からですよ。あの子にねじを緩められたんです」

山城「それはまあそうとも言えるかもしれませんね」

伊58「海の中からこんばんは~! ゴーヤだよ!」ザバッ

伊168「イムヤもいるわよ!」ザバッ

あかり「ひゃっ!」

金剛「キャ~ッチ!」ガシッ

あかり「ひょええ~!」

名取「あ、あの、提督のこと助けなくていいんですか?」

舞風「私が行っても無理そうなので、ここで弔いの舞を踊りますね」

酒匂「ぴゃ~、お星様綺麗だよ~ね~?」

長門「ああ、こちらの世界でも夜空は変わらんようだな」

朝潮「私達なんというか、なにもしていないのに便乗して生き残ってしまったみたいですね」

陽炎「なんだか複雑な気分よね」

妖精(猫吊るし)「いいじゃないですか、幸運だったということで」

朝潮「それはそうですけど……」

妖精(猫吊るし)「何もしてないことを悔やむのなら、これから何を出来るのか考えた方が有意義ですよ」

陽炎「これからなにができるのか、ねぇ」

妖精(猫吊るし)「提督は元々戦力を重視している人ではありません。ここからの暮らしでも十分、みなさんと同じくらいの間柄にはなれますよ」

朝潮「同じ間柄……」

伊良湖「あ、あかり、道具はないけど、ここでお医者さんごっこしよ!」

あかり「伊良湖さんがお医者さんにかかった方がいいですよぉ!」

間宮「ならマッサージのお礼、今返すね」

伊58「ご、ゴーヤもお礼してあげるでち」

伊168「だね~私達だけあんなことされたんじゃちょっと悔しいし、司令官も同じくらいになるまでやったげよう」

金剛「ハートキャッチデース!」

あかり「ひゃああ~!」

陽炎「うん、ああはなりたくないかな」

朝潮「ならない程度の間柄でいるように努めましょう」

妖精(猫吊るし)「それを言うのはあなた達で何人目でしたかね」

叢雲「ふんっ!」ブンッ

伊168「わぁお! 危ないじゃない叢雲!」

金剛「マストは投げ捨てる物じゃありませんヨー!」

叢雲「うるさいこのバカ共! ちょっとは自重したらどうなの!?」

熊野「あかり! 大丈夫でしたの? どこか怪我していません?」

大和「さ、触られちゃったなら大和が塗り替えてあげるわね!」

加賀「大和さんでは力が強すぎます。ここは私が」

千代田「加賀さんだって元戦艦だし力は強いじゃないですか! ここは元水上機母艦で力の弱い千代田が撫でてあげるのが一番効果的です!」

神通「ち、力は強くてもそれを抑えることは、できますので……き、きっと、提督も神通のを、そうしてくれたら力入らなくなって、ちょうどいいのでは」

古鷹「それなら古鷹だってできますね。どうぞ、提督から先に」

金剛「私はさっきしてもらったお礼を返そうとしてるだけデース! アカリ、アカリの手で触られたら私、その、あれですから、アカリにもその気持ちを教えてあげたいだけなんです!」

蒼龍「私今は犬なんで、どこを舐めても変じゃないですよね

白雪「な、舐めるのはずるいです! わ、私だってやりたくてできなかったのに!」

三日月「うぅ、だからなんでみんなそんなにできるの……?」

文月「ん~、あたしはあんまりそういうの好きじゃないけど~司令官のこと好きだって証拠になるならしてもいいよ~?」

熊野「そうですわ、こうして触れ合うことで記憶を保つと言う大義名分……もとい大事な理由がありますもの! さあ、あかり!」

あかり「き、キスじゃないんですか!?」

三日月「キスで、いいですよ」

金剛「それも触れ合ってるということなら、触れ合ってますからネー」

蒼龍「どうぞ、提督……」

大和「誰でも好きな人に、してください……」

古鷹「こうして、待ってますから……」

あかり「え、ええ~!?」

妖精(猫吊るし)「据え膳食わぬが恥となるのは男子も女子も同じですよ、提督。もしかすると、摂取した人の記憶だけ保たれるのかもしれませんよ~?」

あかり「みんなのこと覚えてるのにそれはないでしょ!」

妖精(猫吊るし)「いや~どうでしょうかね~なにせ一緒のお風呂に入ってましたからね~。なにかの拍子にお湯が口の中に入ったりすることもあったでしょうし~」

あかり「う、うぅ……」

妖精(猫吊るし)「いやなんですか? みんなこうしてあなたのこと想い、待っているのに」

あかり「あっ……」

妖精(猫吊るし)「みなさんの顔を見ていてどきどきしませんか? みんな一縷にあなたのことを愛している顔なんですよ?」

あかり「あ、ぅ……」

妖精(猫吊るし)「するなら、応えてあげてください。提督からも愛してるという証を、愛し合っていることを証明してあげてください」

あかり「……うん」

熊野(だ、誰に来ますの?)

大和(で、できれば大和が一番がいいな)

千代田(千代田のところに来て!)

あかり「……」スッ

熊野「……っ!」

あかり「……ん」

熊野(ああっ、ついに本当の意味であかりからのキスしてもらえる日がき――)

叢雲「んっ!」グイッ

あかり「んんっ!?」チュッ

熊野「は?」

叢雲「ん、ちゅっ……」

あかり「……はぁ。叢雲ちゃん?」

叢雲「……ふん、ただでさえ深さが足りないって言われたばっかりなのに、これ以上差を付けられてたまるもんですか」

熊野「む、叢雲さん……今のは、あまりにも……!」

叢雲「私はそっちにいなかったからね。私がいたら、先にしたのは誰だったのかしら?」

あかり「そ、それは……」

熊野「きぃ~! もう完全に頭に来ましたわ! こうなればもうあかりの中を全てわたくしで満たし、わたくし以外の者の記憶を塗りつぶしてさしあげます!」

卯月「う~ちゃん達のことも忘れちゃだめぴょん!」

扶桑「ですね。そうなっては困りますから、私もしておきましょうか」

山城「姉さま!?」

ビスマルク「か、勘違いしないでよね! ご主人様のこと忘れるような駄猫になられたら困るってだけなんだから!」

瑞鶴「瑞鶴のこと忘れられなくなるまで、何回でもやってあげるからね!」

千歳「深く刻みつけてもらいましょう、心にも身体にも」

あかり「い、いっぺんには無理ですぅ~!」ダッ

武蔵「逃げたぞ、追え!」

島風「私からは逃れられないよ!」

連装砲ちゃん「きゅきゅ~!」

あかり「うわ~ん! なんでこうなるの~!?」

あかり(今日誕生日なのに、色々と忘れられない一日になっちゃったよぉ)

あかり(……でもきっとそれは今日だけじゃない。これから先ずっと)

あかり(この騒がしくて、ちょっと?エッチで、でもとっても楽しくて幸せなかけがいのない日が、忘れられない一日が続いていくんだよぉ!)

妖精(猫吊るし)「けれど艦娘のみなさんのお家はどうしましょうかねぇ」

あかね「土地をお探しならいい物件があるわよ」

あかり「お、お姉ちゃん!?」

あかね「静かでいいところなの。狭いけれど身を寄せ合って、先祖代々からそこに住み続けてるって人もいる」

妖精(猫吊るし)「へ、へぇ~、なんてところですか?」

あかね「七森霊園」

妖精(猫吊るし)「」

あかり「あ、あの、お姉ちゃん?」

あかね「大丈夫よもうすぐお盆だもの」ダンッ!

叢雲「わ、私のマストを震脚の衝撃だけで跳ねあげた!?」

あかね「帰るときにちょっと人数増えてたってバレないわ」クルクル

蒼龍「に、人間には到底振るえる重さではないあのマストを、棒きれのように振り回して!?」

あかね「心配しないでねあかり。お姉ちゃんがすぐにこんな人達のこと……忘れさせてあげるからっ!」ダッ

熊野「は、はやっ!?」

大和「やめてくださいお姉さん!」

あかね「あなたにお姉さんなんて呼ばれる筋合いはないわ~! あかり云々以前に同じくらいの歳じゃないの~!」ドカン!

神通「地面にクレーターができましたよ!?」

蒼龍「ほ、本当に人間なんですか!?」

あかね「知らないの? お姉ちゃんはね妹のためなら、神にでも悪魔にでもなれるのよっ!」


<キャーキャーワーワーフコウダワー!

                                         ドカン!バキン!ズドン!フフフコワイ!>

<アハハハハハハハハハハハハ!

あかり(……お姉ちゃんをなんとかしたら、ね)

今回はここまでです
次は小ネタからはじめます

とりあえず降霊装置を壊す方のEDはこれで終わりです
ここに至るまで好感度100の艦娘が一人もいなかった場合
あかり達は記憶を失い奈々が元の世界で作りあげた降霊装置でそれぞれの初期艦(こっちも記憶はない)と出会い直すという終わり方でした

ちなみに今日はあかりの誕生日ですがこのために時間を調整していました

というのは嘘でただの偶然です

開始します
朝潮と陽炎の歓迎パーティーの小ネタから

朝潮「歓迎パーティー、ですか?」

あかり「うん。せっかくうちに新しい仲間が増えたんだからね、お祝いしなきゃ」

陽炎「そんな、パーティーなんてしてもらうほどのことじゃないよ」

朝潮「ここの戦力から言って、正直そこまで歓迎されるほどの増強になったわけでもありませんし」

あかり「戦力増強とかどうでもいいよぉ。あかりは新しいお友達が来てくれたことがうれしいんだよぉ!」

陽炎「司令……」

朝潮「そこまでおっしゃるなら。私達に害があるどころか利しかありませんし」

あかり「やったぁ! じゃあ大和さんにごちそう作ってもらうようにお願いしてくるね!」

朝潮「あれは本人がごちそう食べたかっただけなんじゃ」

陽炎「でもいいじゃない。私達だって食べられるわけなんだし」

朝潮「そうですね。隊のみなさんの顔を覚えるいい機会ですし、楽しむことにしましょうか」

あかり「というわけで朝潮ちゃんと陽炎ちゃんの歓迎パーティーですよぉ!」

朝潮「私達のためにこのような会を催していただき、本当にありがとうございます!」

陽炎「この会にかけられた期待分は、これから働いていきますので!」

卯月「ほんとうに期待分働けるぴょ~ん?」

島風「こんなごちそうがいっぱいあるんだよ?」

連装砲ちゃん「きゅ~!」パクパク

三日月「ああっ、だめだよ連装砲ちゃんまだ食べちゃ!」

オスカー「にゃあ!」

ビスマルク「オスカー! テーブルの上に乗るなんてはしたない真似はやめなさい! ほら、あなたにも用意してあるから」

伊58「連装砲と猫まで寄って来ちゃうような豪華な食事でち!」

朝潮「連装砲ってお肉とか食べるんですね」

陽炎「猫ちゃんがたまねぎとかえびとか食べないように気をつけないと」

球磨「そうじゃなくて~かけられた期待も大きいって話クマ!」

朝潮「はっ! それに応えられるように精進する所存です!」

陽炎「私じゃどこまで出来るかわからないけど、できる限りのことをやりとげます」

響「できる限りのことをやるって言ってもね、軍は結果が全てさ」

川内「がんばったけど作戦は失敗しましたじゃケジメ案件だからね」

天龍「それを踏まえて食べる量を決めるこったな」

陽炎「あ~、じゃ、じゃあ私これくらいで」

朝潮「じ、実はダイエット中なので」

あかり「そんなことないからね! 好きに食べていいんだよぉ!」

白雪「あぁ、でも、もし返せなかったときは、あのときいっぱい食べたよね? 足りない分は身体で返してもらうよぉとか言ってお二人を押し倒して……!」

金剛「つまりいっぱい食べて働かなかったらあかりに押し倒してもらえるってことデース?」

加賀「やりました。ここは私の腕の見せ所です」

神通「きょ、今日はたくさん訓練したので、お腹が空いてるんです……!」

熊野「大和さんなにをしていますの! もっと料理を持ってきてくださいな!」

大和「そんな! 大和だって食べなきゃいけないのに!」

あかり「ちょっとみんな! 朝潮ちゃんと陽炎ちゃんの歓迎パーティーなんだから、先ずは二人からで~!」

朝潮「……気にしなくていいみたいですね」

陽炎「みたいね。食べよっか私達も」

浜風「う~ん」

谷風「どうしたもんかねぇ」

陽炎「浜風、谷風。なにを悩んでるの?」

浜風「ああ、姉さん……やっぱりこれが一番なんじゃ?」

谷風「ええ~それじゃ芸がないよ! もっとこう斬新な呼び方をだねぃ」

陽炎「はい?」

浦風「姉さんの呼び方をどうしようかと考えとったんじゃ」

舞風「なにかいい呼び方はないかって」

陽炎「浦風と舞風も。呼び方って、普通に姉さんとかで呼んでくれればいいわ。それに別に姉扱いとかしなくたっていいんだから、陽炎って呼び捨てでも」

浦風「そこはそれ、ちゃんと筋は通さんとだめで」

舞風「姉さんは姉さんですから!」

陽炎「じゃあ姉さんでいいじゃないの」

浜風「谷風がもっと面白い言い方がいいって言うんです」

谷風「姉さまとかお姉さまじゃ他の人と被るからねぇ。どうしたもんか」

陽炎「別に呼び方に新しさなんか求めてないんだけど」

谷風「谷風は求めてるんだよ! ん~、地味にお姉ちゃんって呼ぶ艦娘は少なくないかな?」

浦風「そうじゃのぉ。そう呼びそうな子はみんな名前にちゃんづけのパターンが多ぃぃ気がする」

浜風「提督くらいかもしれません、お姉ちゃんと呼んでいるのは」

舞風「じゃあお姉ちゃんにします?」

陽炎「うぅん、さんがちゃんになっただけでちょっとはずかしいわね」

谷風「んじゃまあ暫定的だけど、これからよろしくねお姉ちゃん!」

浦風「提督と変なふうにならんように期待しとるけぇな、お姉ちゃん」

浜風「はい、提督とはそれなりの距離感を保ってくれるとうれしい、です。お姉、ちゃん……」

舞風「出会えた記念に一曲踊りましょうお姉ちゃん!」

陽炎「あ~う、なんかむずむずするけど、まああの、よろしくねみんな」

朝潮「このパンに塗ってあるジャム、なにかしら? 緑色なんだけど食べられるのかな?」

山雲「食べられるよ~お野菜のジャムなんだから~」

朝潮「山雲、野菜のジャムなんてあるんだ」

山雲「あるよ~大体ね~苺だって~一応は野菜なんだよ~?」

朝潮「そうか、厳密に区分するとそうなるんだっけ」

山雲「お野菜を煮て~お砂糖沢山入れて~出来たジャムだよ~朝潮姉にも~食べてもらいたいな~」

朝潮「朝潮姉、か」

山雲「どうしたの~?」

朝潮「いえ、あなたとはあまり、その、関わりがなかったのに、姉と呼んでくれるんですね」

山雲「呼ぶよ~だって~あんまり関われなくても~朝潮姉が~山雲のお姉ちゃんなのは~変わりないでしょ~?」

朝潮「そう、ですね」

山雲「朝潮姉は~喋り方が固いね~お姉ちゃんなんだから~もっとやわらかくていいんだよ~?」

朝潮「あなた……山雲はお姉ちゃん相手だからってやわらかすぎるわよ」

山雲「あたしは~いつもこんな感じ~」

朝潮「それはどうかと思うわよ」

山雲「いいの~司令さんにも~山雲ちゃんと話してると~気分が落ちつくね~って言われちゃったの~」

朝潮「落ちつくのではなく気が抜けるのでは?」

山雲「どっちも一緒だよ~ね~早く食べようよ~こっちのお野菜のカレーは~あたしが作ったんだよ~」

朝潮「そう、おいしそうだね。いただきます」

山雲「召し上がれ~」

朝潮(そうね。昔に会えなかったからなんて、もう関係ないんだよね)

朝潮(新しく頂いたこの命で、かつて会えなかった子達と、できなかったことをするんだ)

朝潮(このパーティーも、その一環ということでいいのよね)

朝潮「ところで、山雲」

山雲「なぁに~?」

朝潮「カレーだけやたら種類があるのはなんで? あなたの野菜カレーだけじゃなくて、具が浮いてないのとかカツカレーとかあるんだけど」

山雲「みんな~カレーだけは~譲れないみたい~」

朝潮(まあ、昔のことが完全に関係ないってわけでもないよね。それを積み重ねて私達はここにいるんだから)

朝潮(昔の想いを抱えたままこうして新しい私になって、それを受け入れることができるのかどうか)

朝潮(心配だけど、ここの人達を見ていれば大丈夫な気がするな)

夕立「からぁっ!? からし入りたこ焼きとか作ったのだれ!?」

卯月「引っかかった引っかかった~!」

夕立「卯月ちゃんね! 待つっぽい!」

卯月「や~だぴょ~ん!」

天龍「ふっ、この炭酸が喉を焼いていく感じがたまらねぇな。おい、もっとビール持ってこいよ!」

千歳「天龍さん、それジンジャーエールです」

天龍「……お、オレは炭酸が好きだから酒を飲んでんだよ!」

千歳「だったら素直に炭酸ジュースを飲めばって、飲んでるんですよね」

那珂「は~い! パーティー恒例の那珂ちゃんライブショー開催だよ~!」

加賀「いえ、ここは譲れません」

那珂「えっ!? 加賀さんが歌うの!? 顔赤いしもしかして酔ってる!?」

加賀「酔ってません」

瑞鶴「引っ込め一航戦~! あんたの歌なら那珂のライブの方がマシよ!」

鳳翔「口汚いですよ瑞鶴さん、どちらに対しても」

朝潮(過去のことを忘れたわけじゃないでしょうけど、みんなそれぞれ今を楽しんでいらっしゃいます)

陽炎(そんなふうになれたのは、きっと大切な『今』を見つけられたから。その大切な『今』っていうのは――)

熊野「も、もう食べられませんわ」

あかり「熊野さん無理して食べたらだめですよぉ」

叢雲「何が押し倒されるよ。こいつにそんな甲斐性……じゃなくて勇気なんかあるわけないでしょうに」

熊野「ですわね、というかいつも関係なくわたくしがおし倒していましたわ」

あかり「く、熊野さん! ん? どうかしたの朝潮ちゃん、陽炎ちゃん?」

朝潮「いえ、なんでもないです」

陽炎「改めてお礼言うわね、パーティー開いてくれてありがとう。本当に楽しいわ」

あかり「二人が楽しんでくれてるなら、あかりも楽しいよぉ。これからももっと楽しく暮らしていけるように、あかりもがんばるからね!」

朝潮「私も、がんばります!」

朝潮(大切な過去を忘れるためじゃない。大切な今を新しく得るために)

陽炎(できるよね。ここには幸せな『今』の象徴である、この子がいるんだから)

今回はここまでです
次は花嫁衣装をどちらが着るか談義の小ネタからです

今日はなちゅやちゅみが3時35分からあるのでそれまで書いてようかと思ってましたが眠気が強いので断念しました

今日は書けそうにないので↓1で小ネタ募集します
いつも通りifでも他鎮守府の話でもOKです
この小ネタは降霊装置を壊さなかった方のEDの後になるのでまた書くのが遅くなりますがご了承ください

壊したEDの後日談で艦娘と学校とか駄目かな?

1つ目のEDの住宅事情

>>623
>>624
グランドEDがそんな感じの話になる予定なので申し訳ありませんが今日の終わりに再安価させてもらいます

では開始します
どっちが花嫁衣装を着るのか談義の小ネタから

熊野「花嫁衣装、どちらが着るべきなのでしょうか?」

大和「はい?」

熊野「あかりと結婚するときに花嫁衣装をどちらが着るかという話ですわよ」

叢雲「なんで今それをいきなり言いだしたのかわからないわ」

熊野「いえ、ふと思いつきまして」

神通「前に見た同性のカップルさん同士みたいに、どちらもドレスを着ればいいんじゃないでしょうか?」

千代田「そういえばそんなこともあったっけ」

加賀「同性の恋人が大っぴらに祝言を挙げられるとは、時代も変わりましたね」

三日月「ブーケも拾ったんですよ」

古鷹「まとめてたリボンが取れてその場にいた全員がですがね」

文月「懐かしいね~」

白雪「ええ、とても綺麗でしたあのお二人」

蒼龍「はい。わ、私もあんなふうに幸せになれたらいいなぁって思いましたよ」

金剛「イエス! 二人でドレス着てヴァージンロードを歩きマース!」

熊野「あれは特例ですわ! 普通はどちらかが花嫁でどちらかが花婿ですのよ!」

蒼龍「私達もその特例だと思うんですけどね」

大和「女同士ですし」

熊野「そうですけども!」

叢雲「いや、というかなんあいつと結婚式挙げる前提で話してんのよ?」

白雪「挙げないんですか?」

叢雲「あ、挙げないわよ! 私は別にあいつのことなんてなんとも思ってないし!」

熊野「素直じゃない人は置いといて、式は外国式になるとは限りませんわ! 和式の場合はどちらがそうなるか考えておくべきですわ」

加賀「私は別に紋付袴でも構いませんが」

神通「加賀さんは似合うかもしれませんけど、私は……」

金剛「和式だってどっちも白無垢でいいんじゃないですカー?」

熊野「白無垢が二つもあったら邪魔ですわ!」

三日月「そんな身も蓋もない言い方」

熊野「ですがあの子にはまだ白無垢は似合いませんか」

千代田「まだドレスの方が見栄えがあると思うわ」

古鷹「実際にはベールガールが一番ですけどね」

蒼龍「今の年齢では見た目はどうやってもおままごとの域を超えませんよ」

白雪「どっちがどっちを着るとか関係なさそうですね」

熊野「うぅ~」

三日月「あの、もしかして熊野さん男装したいんですか?」

熊野「な、なにをおっしゃいますの! わたくしは純白のウェディングドレスを着ると決めてますの!」

叢雲「じゃああいつに男装させたいの?」

熊野「あかりには男装は似合いませんわ!」

千代田「じゃあ何がしたいのよ?」

熊野「でも、せっかくの結婚式ですしなんかもっとこう冒険してみたいなぁという気持ちもありまして」

叢雲「めんどくさ」

熊野「うるさいですわ!」

千代田「でも男装ねぇ。千代田は胸がこんなだから絶対無理でしょうけど」

神通「……細身で悪かったですね」

大和「けれど武蔵とか天龍さんなんて胸は大きいですけど、男装が似合いそうだと思いません?」

蒼龍「それは性格の問題じゃないでしょうか?」

白雪「天龍さんは黙ってれば凛とした顔つきをしていますからね。黙ってれば」

三日月「胸が大きくても似合う人は似合うってことでしょうか」

千代田「千代田はどうなの?」

古鷹「千代田さんは、どうでしょうか? 私もそんなに似合わないかもしれません。加古はすごく男っぽく見えるみたいなんですけど」

文月「やっぱり二人でドレス着た方がいいよ~」

熊野「そんなありきたりななのはわたくし我慢できませんわ」

加賀「女二人というだけでありきたりではないと思いません?」

熊野「男装して男らしくなったあかりとか見たくありません?」

古鷹「男装して男らしくなった提督ですか?」

千代田「キザッたらしい台詞を言ってみるけど、語彙が少ないからすぐに言葉に詰まって」

加賀「お姫様抱っこしようとして全然持ち上がらなくて」

神通「壁ドンというのしようとしてみるも、身長が違うから胸辺りにドンってやっちゃって」

蒼龍「不意うちで唇を奪おうとするけど届かないからつま先立ちになってこけちゃう」

大和「可愛い!」

熊野「じゃなくてですね!」

白雪「いいですよ、私達はカッコいい司令官に壁ドンしてもらいますから」

叢雲「か、壁ドンってなによ?」

金剛「こうやって壁をドーンってやって、その音の強さでラブを表すんですヨー」

文月「なんか違うと思うよ~」

三日月(もしかして今言ったこと、司令官にしてもらいたいことなんでしょうか? 加賀さん、お姫様抱っこって)

熊野「あかりはあれで積極的になったらすごいんですのよ……あの薬のときのこと、もう一度くらい……」

大和「何ぶつぶつ言ってるんです?」

熊野「い、いえなんでも!」

千代田「じゃあ逆にこっちが男装するっていうのはどうなの? 千代田でも出来ないことはないんでしょう?」

大和「大和が男装……武蔵が似合うならいける? でも、大和背が高いしいきなり強く迫ったら怖がらせちゃうかなぁ」

蒼龍「別に男の人みんながこうガンガン攻めてくる感じじゃないですよ」

白雪「そうですよ、紳士っぽい感じでもいいじゃないですか」

金剛「アカリお嬢様、お手を拝借……ってこれじゃバトラーデース!」

古鷹「純白のドレスも君の白さの前には霞むね。な~んて、ちょっとくさすぎます?」

三日月「なんでみなさんの男の人のイメージが気障かガンガン来る系しかないんですか」

叢雲「私達一応軍属でしょう、大和男が最初に来なくてどうするの!」

加賀「では大和男っぽい口説き文句を言ってみてください」

叢雲「えっ? ええっと、つ、月が綺麗ですね?」

熊野「それでは詩的過ぎますわ。もっと武骨に!」

叢雲「え、ええっ……や、大和男は女を口説いたりしないのよ!」

古鷹「だから口説くと言ったら気障っぽくなってしまうんですよ。そういうのしか知らないんですから」

叢雲「結局私達の貧弱なイメージじゃ男装しても何にも変わらないってことね」

三日月「それでいいのかもしれません」

大和「三日月さん?」

三日月「結婚式はファッションショーではありませんから。どんな服を着るかよりも、どんな想いでいるかの方が大切です」

三日月「ほんとうに愛し合っているのならば普段通りの服装のまま挙げたって別になんの問題もありませんよ」

三日月「私達は身を飾る服を吟味するよりも、飾らない愛を伝えることを優先するべきなんじゃないでしょうか?」

文月「お~、三日月ちゃんいいこと言う~」

大和「そうですね、大和達はまだ式を挙げようっていう段階にさえ至ってないのにこんな話をしてても無意味よね」

蒼龍「「それに足るだけの愛情を提督と育むこと、それが大事なんですね」

叢雲「べ、別にあいつとだけじゃなくてもいいんだけどっ!」

熊野「三日月さん……ではあなたは結婚式のときその服のままで挙げてくださいね」

三日月「えっ?」

妖精(猫吊るし)「三日月さんの分は用意しなくていいみたいですね。お色直しの分も含めると結構な量になりますから助かります」

熊野「お色直し! それがありましたわ! 着替えればいいんじゃありませんの!」

大和「どっちかが花嫁衣装の状態も、どっちとも花嫁衣装の状態もどちらでもいけますね!」

千代田「千代田もいい案だと思う!」

三日月「えっ、ちょっと?」

加賀「白無垢でもいいんですか?」

妖精(猫吊るし)「もちろんですよ! どんな服でもご要望通りに作りあげますからね。ウェディングドレスと言えば純白のイメージですけど、こんな色つきのカラードレスなんかもいいんじゃないですか?」

金剛「オウ! カラフル! このドレスも中々素敵デース!」

妖精(猫吊るし)「チャイナドレスとかもよくないですか?」

白雪「ちゃ、チャイナドレスはちょっと派手すぎません?」

文月「でもあたしあれ着てみた~い。カッコいいもん~」

妖精(猫吊るし)「ほらほら叢雲さんの好きな空色のドレスだってありますよ」

叢雲「ふ、ふんっ、別にドレスなんかどうだっていいわよ! ただまあ、いい色だし着るために挙げるってのもいいかもしれないわね」

三日月「あ、あの~?」

白雪「私達サイズにも仕立ててくれるんですよね?」

妖精(猫吊るし)「もちろんですよ。大和さんのサイズから妖精サイズまでどんな大きさにでもしてみせます」

文月「じゃあ司令官にもどんな服でも着せられるんだ~どんなのが似合うかな~?」

古鷹「あっ、これとか可愛くないですか? 提督の髪色に似た赤いドレス」

大和「あかりには大人すぎますよ。もっとこうふわふわした感じのがいいです」

千代田「ごす、ろり? って言うんでしょ知ってるわよ! フリルのお化けみたいなやつ!」

加賀「ああいうのは結婚式で着るには似つかわしくないのでは?」

三日月「うぅ~! うわぁ~ん、私も仲間に入れてください~!」

熊野「装飾品なども作ってもらえまして?」

妖精(猫吊るし)「もちろん。こう見えて手先は器用ですので!」

叢雲「なんというかもう至れり尽くせりね」

熊野「あら叢雲さん、乗り気になりましたわね」

叢雲「う、うるさいわね! 私は、そう、ただたまには着飾るのもいいかなって思っただけで、別にあいつのことなんかなんとも!」

妖精(猫吊るし)(なんだかんだいって結局どちらも花嫁衣装に落ちつきそうですね)

今回はここまでです
次は暇を持て余した鬼と姫の遊びの小ネタから

結婚式なんて子供の頃一回行ったことがあるような気がするくらいの記憶しかないです

小ネタ再安価↓1です

開始します
暇を持て余した鬼と姫の遊びの小ネタから

戦艦棲姫「離島……いない」

戦艦棲姫「私しか来ないとはいえ、不用心」

戦艦棲姫「暇だからまた漫画読ませてもらう。どうせベッドの下、やっぱり」

戦艦棲姫「私しか来ないんだから隠す必要もないのに。ん? 最初に言ったことと真逆のことを言ってるような」

戦艦棲姫「まあいい、読もう」

離島棲鬼「……」

戦艦棲姫「あっ、いたんだ」

離島棲鬼「私は、鬼だ」

戦艦棲姫「えっ?」

離島棲鬼「人のベッドの上で勝手に漫画読んだりするような者には、天罰を下さなければならない」

戦艦棲姫「なに言ってるの?」

離島棲鬼「全ての鬼よ、そして全ての生命よ。この者に天罰を与えよ」

戦艦棲姫「うっ、く、苦しい……」

離島棲鬼「……」ブツブツ

戦艦棲姫「うぅ……私だ」

離島棲鬼「お前だったのか」

戦艦棲姫「また騙されたな」

離島棲鬼「まったく気付かなかった」

戦艦・離島棲鬼「暇を持て余した鬼姫の、遊び」

離島棲鬼「いやカメラこっちだから」

戦艦棲姫「私はこっちだと思ってた」

離島棲鬼「こっちにあるのよ」

戦艦棲姫「そうだったの」

戦艦・離島棲鬼「カメラは、こっち」

離島棲鬼「……」

戦艦棲姫「……楽しい?」

離島棲鬼「全然」

戦艦棲姫「じゃあやらせないで」

離島棲鬼「あなたが勝手に乗っかってきたんでしょうに」

戦艦棲姫「私も暇だった」

離島棲鬼「暇って怖いわね」

離島棲鬼「でもいくら暇だからといって人のベッドの下を漁って、引っ張り出した物をあまつさえそのベッドの上で読もうとするのはいただけない」

戦艦棲姫「だって私も楽しみにしてるもの。ラム子先生の本」

離島棲鬼「じゃあ自分で買いなさいよ」

戦艦棲姫「私、艦載機運用能力ないから」

離島棲鬼「艤装に買わせに行けばいいじゃない」

戦艦棲姫「普通に破壊される」

離島棲鬼「もっと見た目が可愛ければ、あれを飼って暇つぶしも出来たのに」

戦艦棲姫「北方棲姫って呼ばれてる深海棲艦の艤装は、ある程度変形できるみたい」

離島棲鬼「じゃああなたのも出来ないか試してみれば?」

戦艦棲姫「やったらもっとムキムキになった」

離島棲鬼「戦艦水鬼って呼ばれてるのみたいに?」

戦艦棲姫「あれよりも」

離島棲鬼「きもっ」

戦艦棲姫「思わずそう言ったら家出した。もう一週間は帰ってきてない」

離島棲鬼「大丈夫なの?」

戦艦棲姫「どうせこんな戦略的に重要でもなんでもない離島に艦娘来ないし」

離島棲鬼「よくわからないけどその言い方はむかつく気がする」

戦艦棲姫「そもそも私だって先生への物々交換の品用意してる」

離島棲鬼「私達深海でも普通に行動できるから海の幸集めるのは楽なのよね」

戦艦棲姫「漁場としては優秀な離島」

離島棲鬼「なんでこんなところに出てきちゃったのかしら私」

戦艦棲姫「私までとばっちり」

離島棲鬼「悪かったわよ、って私のせいじゃないからね!」

戦艦棲姫「ここから新鮮な海の幸を通販する仕事でもすれば儲かりそう」

離島棲鬼「運送は?」

戦艦棲姫「あなたの艦載機で」

離島棲鬼「さすがにそこまで大っぴらにやってたら艦娘達も見逃さないでしょ」

戦艦棲姫「残念」

離島棲鬼「大体漁するのにだって資格やら何やら必要なのよ。もしかしたらこの辺りは禁漁区だからこそ、魚介類が豊富なのかもしれないわ」

戦艦棲姫「取りまくって全滅させたら怒られる?」

離島棲鬼「じゃすまないでしょ確実に。いや私達深海棲艦なんだから怒られるとかどうでもいいんだけど」

戦艦棲姫「もし艦娘が来たらどうするの?」

離島棲鬼「どうするって、そりゃまああれよ、おもてなししてあげるわ」

戦艦棲姫「それは比喩? それとも言葉通りの意味?」

離島棲鬼「……わからないわよ。あなたはどうなの?」

戦艦棲姫「私も、今は別に艦娘や人間と敵対しようなんて気持ちはない」

離島棲鬼「なんでかしらね。一回ぼこぼこにされたのに、恨む気持ちが全くないのは」

戦艦棲姫「むしろなにかから解放されたように、静かな気持ちになってる」

離島棲鬼「解放されたのはいいけど、放逐まではされたくなかったけどね」

戦艦棲姫「なら自分から戻ればいい。私達の航続距離なら簡単に人間の生活圏まで辿り付ける」

離島棲鬼「いやよ。絶対撃たれるもの」

戦艦棲姫「敵意がないことを示せばいい」

離島棲鬼「それでも私達は深海棲艦よ。受け入れられるわけないわ」

戦艦棲姫「ライトちゃんはほっぽちゃんを受け入れた」

離島棲鬼「それはライトちゃんが優しいだけ! というかライトちゃんは漫画の人じゃない」

戦艦棲姫「原作原案にA鎮守府のベアーってあるから、現実の話なのかと」

離島棲鬼「そのA鎮守府で実際に起きてることだっていうの? まさか、こんな子供の、しかも女の子提督だなんてあり得ないでしょ」

戦艦棲姫「もしあったら?」

離島棲鬼「万に一つもないけど、もしあったらそうね、逆立ちしてジュース飲んでやるわよ」

戦艦棲姫「言ったな。覚えとくから」

離島棲鬼「いいわよ。そんな子が実在して、その子のところに行けるならそれくらいなんでもないわ」

離島棲鬼「大体、敵意がないことってどうやって示すの?」

戦艦棲姫「武装解除するとか」

離島棲鬼「私達の艤装その気になればどこにあってもすぐ呼び出せるんだけど」

戦艦棲姫「そっか。じゃあその気はないって示すなら、裸になる?」

離島棲鬼「ば、バカ言わないでよ! 裸でなんていやに決まってるでしょ!」

戦艦棲姫「減るものじゃないし」

離島棲鬼「減らなくてもだめなものはだめなの!」

戦艦棲姫「昔はそういうの気にしなかったのに」

離島棲鬼「だ、だって、ライトちゃんの漫画でもみんな裸見られたら恥ずかしがってるし、私も見てたらなんか、その、あれだったし……」

戦艦棲姫「勉強になった」

離島棲鬼「う、うん、ちょっとだけ勉強になったわね。たぶんラム子先生の意図してない使い方だろうけど」

離島棲鬼「そういえば、艤装その気になればいつでも出せるんだから家出した子、そろそろ連れ戻してあげなさいよ」

戦艦棲姫「あっ」

離島棲鬼「あっ、じゃないわよ! たぶんすぐにそうしてくれると思ったけどなかなかしてくれなくて、一週間も経ったからもう意地になっちゃって余計に帰りづらいのよ!」

戦艦棲姫「そっか、じゃあそろそろ連れ戻そう」

離島棲鬼「そうしなさい、私のところの艦載機もそろそろ帰ってくる頃――」

戦艦棲姫の艤装「ギー」

戦艦棲姫「あっ、帰ってきた」

離島棲鬼「うわっ、本当にムキムキだ。きもっ」

深海艦載機「……」コツン

離島棲鬼「いたっ、なによ? えっ? この子が運搬手伝ってくれたの?」

戦艦棲姫「そうだったの。もしかして、家出したんじゃなかったの?」

戦艦棲姫の艤装「ギギー」

戦艦棲姫「家出なんかするわけない? そう、ごめんなさい。あなたはこんなに尽くしてくれてるのに」

離島棲鬼「私もキモいとか言ってごめんね」

戦艦棲姫の艤装「ギー」フルフル

深海艦載機「……」コンコン

離島棲鬼「ん? 今日はこの子が手伝ってくれたからいつもよりいっぱいもらって来れた? 本当に!?」

戦艦棲姫「確かにいつもより包みが大きい。しかも二つある」

離島棲鬼「こっちの箱は、わぁ、見たことない同人誌がいっぱい詰まってる! すごい!」

戦艦棲姫「こっちは、服? コスプレ?」

離島棲鬼「それライトちゃんの本にときどき出てくるミラクるんの! ステッキもちゃんと入ってるし! すごいすごい!」

戦艦棲姫「こんなにたくさんいいの?」

戦艦棲姫の艤装「ギーギー」

戦艦棲姫「いつももらいすぎてる分を返すって? そう、あれでもらいすぎなんだ」

離島棲鬼「むしろあれくらいじゃ足りないくらいに役だってるのに。ねぇねぇ、早くこれ着てみましょう! 私がミラクるんね!」

戦艦棲姫「ええ……」

戦艦棲姫(元々この子の艦載機を見ているとしても私の艤装に動じないなんて、ラム子先生は剛毅ね。というより、もしかして提督なんじゃ……)



離島棲鬼「し、新作も肌色率がすごいわね、や、やだ心臓がドキドキしてきた」

戦艦棲姫「うん……」

離島棲鬼「どうしたのよ?」

戦艦棲姫「コスプレしてエ……薄い本を並んで読んでる私達の姿、傍から見たらどうなんだろう、って」

離島棲鬼「……暇って怖いのよ」

戦艦棲姫「……知ってる」

小ネタはここまでです
降霊装置を壊さなかった方のEDの導入部をちょっとだけ書いて終わりにします

>>504の続きから

あかり「あかりは、別の方法を探したいです」

北方棲姫「アカリ、デモ」

あかり「ほっぽちゃんや空母棲姫さんが言うように倒されることで深海棲艦さんは救われてるのかもしれません」

あかり「でもあかりはそれだけじゃやっぱりいやです! 無理やり倒して救うんじゃなくて、もっとちゃんと静かに眠らせてあげたいです」

北方棲姫「アカリ……」

京子「そりゃ私だってそうできる方法があれば、そうしてあげたいけど」

榛名(京子)「なにか方法はないんでしょうか?」

千歳「先生、なにかないんです?」

奈々「うむ、深海棲艦は荒魂だからな。古来より荒魂を静め和魂に変えるために生贄や祭りなんかの儀式を執り行ってきたわけだが」

あかり「い、生贄……」

櫻子「よし、向日葵! お前生贄になれ!」

向日葵「はぁ!? なんでわたくしが!」

櫻子「お前が一番似合ってるだろ! おっぱいだしおデブだし!」

向日葵「で、デブではありませんわよ!」

叢雲(あかり)「生贄、まあ荒ぶる神を静めるんだもの、それくらいの犠牲は払わなきゃ」

あかり「だめだよぉ生贄なんて! それじゃ、意味ないよぉ!」

大和「深海棲艦を倒すのでなければ、誰かが犠牲になっていい。そういうわけではありませんよね」

北上「んじゃどうすんのさ?」

京子「ふっふっふ、どうするもこうするもないよ」

あかり「京子ちゃん?」

京子「耳ざとい京子ちゃんはちゃんと聞き逃さなかったんだなぁ。西垣ちゃんが言ったもう一つの方法を」

電「もう一つの方法?」

京子「そ、れ、は――」

ちなつ「祭りですね」

京子「だぁっ! ちなつちゃん、そりゃないよ!」

結衣「いや全員聞いてたからな」

北上「祭りねぇ」

綾乃「祭り……」

あきつ丸「祭りでありますか」

櫻子「祭りってあれですよね! 金魚すくいとかわたあめとかのやつ!」

鬼怒「いやそれ全部出店!」

向日葵「お神輿……」

飛鷹「鎮魂祭なら神楽とかもあるんじゃないかな」

千歳「花火も上げんとなぁ」

五月雨「花火!」

あかり「じゃあ、京子ちゃんもしかして」

叢雲(あかり)「私達でお祭りを開こうって言うの?」

京子「そう! みんなで盛大に祭ろうぜ!」

榛名(京子)「祭る、って祭りをするって意味じゃありませんからね提督」

今回はここまでです
次は降霊装置を壊さない方のEDの続きから

これでようやくはじめて小ネタ募集したときにほのめかした祭りネタが書けます
1スレ目>>731で小ネタリクエストしてくれた人がまだ見てくださっているのかはわかりませんけど

開始します

あかり「どうでしたか霧島さん?」

霧島「快諾してもらえましたよ」

あかり「やったぁ

>>660はミスです

あかり「どうでしたか霧島さん?」

霧島「快諾してもらえましたよ」

あかり「やったぁ!」

川内「あそこの神主さん話わかるよね」

酒匂「うん、お正月がんばったらお年玉くれたもんね」

霧島「私達のおかげで参拝者数も増えたし、お祭りを開くくらいの金銭的余裕もできたそうです」

川内「私達目当ての客とかいたんだ」

酒匂「ぴゃ~、全然気付かなかった」

霧島「お守り販売所を遠隔化してたのでほとんど外には出なかったんですが、逆にたまにしか会えないレアキャラ的な感じでリピーターを増やしたとか」

あかり「目的が不純な気がしますが」

川内「純だろうが不純だろうが落とす金の価値は変わらないんだよ」

酒匂「大人っぽい~」

霧島「これで最大の問題は解決出来ましたね」

あかり「はい!」

川内「けどな~んか出来過ぎてる感あるよね」

酒匂「う~ん、それは確かに。まるでこうなることがわかってたみたいだよね」

霧島「先見の明がある、というにしてはあまりにもピンポイントというか、なんなんでしょうか」

あかり「よくわかりませんけど、今は細かいことは気にしないことにしましょう!」

川内「まあ考えてても仕方ないしね」

霧島「祭りを成功させる方法を考える方が先決ですか」

酒匂「じゃあぴゅ~って、みんなのところに帰ろうね~」

京子「これで開催場所は確保できた、と」

榛名(京子)「霧島、神社で生活してたのね」

霧島「まあ色々とあって」

結衣「なにがあったら艦娘が神社で生活するようになるんだろう?」

北上「神社生活したくなることもあるさ。艦娘だもの」

ちなつ「いや意味わかりませんし」

電「霧島さんはお名前や格好が神社っぽいから似合ってるのです」

綾乃「神社っぽい名前って」

あきつ丸「霧島さんの話は一旦置いておくとして、祭りをどうするかでありますよ」

千歳「せやねぇ、やっぱりただお祭りすればええってわけやないんやろ?」

五月雨「なにか儀式みたいなことをしなければいけない気がします」

櫻子「儀式……生贄……」

鬼怒「だから生贄はもういいって!」

向日葵「うぅん、わたくしそういう話は疎いのでよくわかりませんわ」

飛鷹「一応深海棲艦も神様だからね、奉納するって言うならやっぱり神楽かなぁ」

京子「神楽ってあれでしょ、巫女さんが鈴を鳴らしながら三日三晩踊り狂うというあの」

不知火「明らかに邪教の儀式じゃないですか」

赤城「三日三晩も踊りませんし、鈴以外にも色んな採物を使うんですよ」

結衣「私達に出来るかな?」

大井「提督になら出来ますよ! 基本なんでもそつなくこなすんですから!」

鈴谷「つ~か、提督が巫女服着てるとこ見てみたいし」

妖精(猫吊るし)「そういうと思って作っておきました!」

ちなつ「ええっ!?」

暁「ふふん、用意がいいじゃない!」

榛名(ちなつ)「いや用意がいいってレベルじゃなありませんよ」

あかり「神楽って、踊りだよね? じゃあ」

舞風「ふっ、遂に私の活躍どころが来たというわけですね!」

名取「神楽もいけるんだ舞風さん」

谷風「踊りなら何でもござれだねぃ」

京子「うぅん、でも本当に神楽でいいのか?」

綾乃「どういうことよ歳納京子?」

熊野(綾乃)「なにか不満がおありなんですの?」

京子「いやさぁ、せっかくだからなんかこうもっと楽しい感じがいいじゃん。お祭りなんだからさぁ」

叢雲(綾乃)「楽しい感じってあんたね、遊びじゃないのよ? 深海棲艦を鎮めるための列記とした軍事行動なんだから」

京子「それがだめなんだよ! いかにも軍事行動です~、神よ静まりたまえ~みたいな感じでやってもさ、効果ないんじゃないかな?」

京子「私だったらなんかそんな義務感やら使命感的にやってるのよりさ、普通に楽しんでやってる姿見る方がいいと思うし、お客さんだって喜ぶと思うんだ」

千歳「せやなぁ、来てくれる人も喜ばせんとあかんねんな」

霞「そうじゃなきゃ、霞達だけで祈ってればいいことになるものね」

初春「今時の者に神楽では少しばかり退屈じゃろうかのう」

櫻子「ならどうするんです? 私達はなにをすればいいんですか?」

利根「う~む、参拝客をも楽しめる行事をなぁ」

夕張「なにかあるかしら?」

あかり「はい!」

向日葵「赤座さん、なにかいい案を思いつきましたの?」

あかり「うん。あかり達も、それに見に来てくれる人もみんなが楽しくなれる行事。それはね――」

比叡「あっ、わかりました! みんなでお神輿担ぐんですね! わっしょいわっしょいって、みんなで練り歩けばきっと盛り上がります!」

瑞鳳(向日葵)「いや、みんなで踊るのよ! ほら、よさこいとか阿波踊りみたいに! そうすればお客さんも参加者になるから楽しめるでしょ!」

櫻子「いや、きっと大食いの大会とかやるんだよ! そっちの方がきっと盛り上がる!」

向日葵「もはや祭りじゃないじゃありませんの!」

あかり「もぉ~! あかりの話を聞いてよぉ!」

大和「ほら、みなさんあかりに注目して」

あかり「あかりが考えたみんなで楽しめる行事は――」

那珂「ライブ!」

神通「那珂!」

那珂「うっ、ごめんね神通ちゃん。でもでも、那珂ちゃんはライブがいいなって思ったの」

那珂「ライブなら自分も観客のみんなもどっちも楽しめるし、今の若い人にも受けるでしょ?」

那珂「それに歌って踊るんだから神楽的な要素も入ってる!」

川内「神職者に言ったら怒られそうなことを」

那珂「だから絶対ライブがいいよ! そう思わない? 提督!」

あかり「……あかりもライブがいいって言おうと思ってたんだよぉ」

那珂「ほんとに!? さっすが提督! 大好き!」ダキッ

あかり「あはは、ありがとう」

あかり(ここはあかりがバシッと言いたかったんだけどなぁ)

京子「ライブかぁ、いいねぇ」

結衣「ちょ、ちょっとはずかしいけどね」

綾乃「ちょっとどころじゃないわ! 人前で歌って踊るとか、頭がガンガンガンジス川だわ!」

叢雲(綾乃)「ぶっ!」

ちなつ「それは神楽でも同じことのような。緊張で失敗してもてへぺろとか言っとけば済ませられる分、ライブの方がいいかもしれないですね」

荒潮「あらあら~打算的な意見ね~」

大潮「司令官らしいですよ!」

ちなつ「どういう意味かな大潮ちゃぁん?」

千歳(ゆるゆり)「うち、あんま運動得意やあらへんけど、ちゃんと踊れるやろか?」

櫻子「大丈夫ですよ、こっちにもっとトロいのがいますから」

向日葵「誰がトロいですって? あなたこそ、振付をちゃんと覚えられるか心配ですわ!」

奈々「じゃあ出し物はライブということで決定か?」

京子「決定~!」

綾乃「え、ええ~」

あかり「でも、あかり達のライブだけじゃきっとだめですよぉ」

結衣「そうだね、私達だけの力じゃたぶん会場を沸かせるのは無理だよ」

羽黒「そんな謙遜しなくても。提督は十分可愛らしいですよ」

あかり「あかり達のライブだけじゃなくて、他のみんなにも色々なにかやってもらいますよぉ」

白雪「な、なにかとは?」

あかり「自分に出来ることなんでもいいよぉ。とりあえずみんなが楽しめるようなこと!」

叢雲(あかり)「あんたねぇ、飲み会の隠し芸大会じゃないのよ?」

龍田「あら~、私はいい案だと思うわよ~この子達だけにがんばらせるわけにはいかないもの~」

雪風「はい! しれぇ達ががんばってるのに応援するだけなんて耐えられません!」

長門(向日葵)「見せ物になると言えば聞こえは悪いが、民衆のご機嫌を取るのもまた軍部の仕事だ」

武蔵(綾乃)「ああ、私達の手で最高に場を最高に盛り上げてからお前達に託そう」

龍驤「ふふん、うちが最高の航空ショーを見せたろうやないの!」

北方棲姫「ワタシモゼロデヤル。ソレデオカネカセイデタ」

足柄「ああ、そういえばあなたそんなことしてたんだったか」

那珂「当然那珂ちゃんはライブだよ!」

あかり「そうだよぉ、みんなで作ろう、あかり達もお客さんも、深海棲艦さん達も楽しめる最高のお祭りを!」

今回はここまでです

最近はお祭りがあっても人多くて邪魔だなぁとか思うようになってしまいました
人生ってしょっぱいね

開始します

しばらく後


京子「遂にこの日がやってきたな」

結衣「ほんとうに遂にだな」

ちなつ「お祭りしようって言ってもう一か月は経ちましたよ」

綾乃「しょうがないわ。お祭りなんてしようって言ってすぐに開催できるものじゃないわ」

千歳(ゆるゆり)「文化祭かて準備が必要やしな。ほんまもんのお祭りなんやったら一カ月でも早い方なんとちゃう?」

櫻子「その分いっぱいライブの練習できましたよ!」

向日葵「なんとか形にはなりましたわね」

あかり「あとは本番で失敗しちゃわないようにがんばるだけだよぉ!」

妖精(猫吊るし)「みなさんの練習風景はネットで配信してましたからね。こうさ……色々手を尽くしたかいもあって結構人気が出ています」

那珂「これならみんなもサイリウムの振り付けを覚えてきてくれるはずだよ!」

叢雲(あかり)「なんというか、改めてすごい時代になったものだと思うわ」

榛名(京子)「こんな時代が来るなんて100年前には想像だにしませんでした」

北上「というか100年でここまで発展出来るのもすごいよね」

電「それをこうして自分の目で見て、体感出来るなんてすごいのです」

あきつ丸「不肖ながら自分達の……いや自分達を駆って戦った者達の尽力の賜物でもありますからな」

五月雨「ちょっとくらいご相伴に預かっても罰は当たりませんよ」

鬼怒「罰当たるどころか当てる側になっちゃったけどね~」

飛鷹「らしいこと全然できないけどね」

妖精(猫吊るし)「いや~、普段から映像配信やグッズ販売などを手広くやっていたおかげでスムーズに事が運びましたよ」

大和「ちなみにその映像ってどんな映像ですか?」

妖精(猫吊るし)「そうそう、がんばったみなさんにごほうびです」

熊野(あかり)「露骨に話題逸らしましたわ!?」

櫻子「なになに!? 芋チ1年分とか!?」

向日葵「櫻子しか喜びませんわ」

あかり「あかりもうすしお味1年分とかだったらうれしいよぉ」

結衣「いや同じ味1年分はちょっと」

京子「私はラムレーズンなら一生分でも構わん!」

ちなつ「どこに保管する気ですか!」

千歳「そんでなに味なん?」

妖精(猫吊るし)「いえお菓子ではないんですが。ほら、ライブの時間までお祭りを楽しめるようにこれを」

あかり「わぁ~、浴衣だよぉ!」

妖精(猫吊るし)「提督が艦娘の寝巻用にと大量に買ってきた安価な浴衣をここまで改造するには、さすがの私達も時間がかかりました」

京子「わぁ~すげぇ~このまま浴衣屋開けそうなくらい大量の浴衣だ」

結衣「もしかして私達だけじゃなくて艦娘達の分も入ってる?」

妖精(猫吊るし)「当然じゃないですか。艦娘のみなさんもがんばってらしたんですから」

蒼龍「ほんとに、迷惑事も多いけど有能だから困りますねこの子は」

あかり「ありがとう妖精さん!」

妖精(猫吊るし)「いえいえ、私の方もこれで配信用の動画がまた増えました」

神通「私達の映像を配信してるの……?」

三日月「それは機密保持の観点からいって非常にまずいのでは」

白雪「というか、この妖精が撮ってる私達の映像って――」

妖精(猫吊るし)「さあ、皆さんどうぞこちらへ。着付けは私ども担当させていただきますからね~」

金剛「ヘイ! ストップフェアリー! ちょっとお話したいことができましたヨー!」

妖精(猫吊るし)「そういうのは私的利用しているだけなのでご安心ください」

古鷹「何にも安心できないんですけど!?」

伊19「赤座提督のところはいつも楽しそうで羨ましいの!」

大井「ですねぇ、いつもにぎやかで。まるでコント集団みたいだわ」

叢雲(ちなつ)「それ絶対ほめてないでしょ?」

京子「ここは八方に分れて全方位から集中攻撃をかけるぞ」

結衣「何にだよ」

翔鶴(綾乃)「まあ鎮守府ごとに分かれても結構数がいますし、分かれて回った方がいいですよね」

霞「ふんっ、霞は祭りになんか興味ないからライブ会場で待ってるわよ」

夕張「一番前の席を場所取りするんですね」

朧「気合入ってますね霞さん」

霞「違うわよ!」

千歳「そんなこと言わんと一緒にお祭り回ろ? かき氷こうたるで」

霞「誰がそんなので釣られるっていうのよ!」

北方棲姫「カキゴオリッテニ? オイシイ?」

あかり「氷にねシロップをかけて食べるの。冷たくてとってもおいしいよぉ」

北方棲姫「タベタイ! オイテケ!」

あかり「一緒に食べようね~」

暁「あ、暁も食べてみたいわ。あ、味とかどうでもよくて、暑いからどれだけ冷えるのか気になってるだけで!」

ちなつ「そうね。あれ全部味は同じで色とにおいで別の味だと錯覚してるらしいからね。味の方は詐欺みたいなものだもの」

結衣「あ、あははは~」

日向(結衣)「中々世間に厳しい目を向けているなこの子は」

潮「地図で見るとすごい広範囲で出店とか出てるみたいですね」

利根「ほとんど街全体じゃな」

妖精(猫吊るし)「比叡さんや古谷提督のところの瑞鳳さん達の意見も取り入れて、神輿担ぎや民謡舞踊のイベントも取り入れましたからね」

比叡「ひえ~、本当に意見通っちゃったんですね!」

瑞鳳(向日葵)「くっ、全国玉子焼き選手権しようとか言っておけばよかったかしら」

向日葵「だからそれはもはやお祭りではありませんわよ」

妖精(猫吊るし)「ちなみに大室提督の大食い大会もやるみたいですよ。まあ全体のイベントとしてではなく、一区画でですが」

櫻子「ほんとうに!? うわぁ~、なんか私の意見でお祭りのイベント決めたみたいでうれしいよ!」

不知火「なんというか、すごく混沌としていますね」

妖精(猫吊るし)「金に糸目をつけずに詰める込めるだけ詰め込みました! ちなみに開催も今日から明後日にかけての三日間になりましたよ」

雲龍(ちなつ)「すごい大事になってる……」

妖精(猫吊るし)「深海棲艦を鎮めるためだって軍上層部を脅迫……もとい説得して費用を捻出したんですよ」

妖精(猫吊るし)「そこにお金は軍持ちで町興しができると市長やら県会議員やらが便乗してきた結果がこれです」

綾乃「知りたくなかった黒い裏事情!」

あかり「どんな事情があってもあかり達がやることは同じですよぉ」

あかり「あかり達も楽しんで、お客さんも楽しませてライブを大成功させるんです! そしたらきっと、深海棲艦さん達ももう戦う必要はなくなったんだってことわかってくれますよぉ!」

千代田「そうね、そのために千代田達も前座できっちりと盛り上げておくからね!」

加賀「任せてください」

扶桑「ですが今はまだそんなに気負わずにお祭りを楽しみましょうね」

球磨「早くお祭り行こうクマ! おいしいもの全部なくなっちゃうクマ!」

京子「だな~よぉし! お祭りに出撃だ~! 遊び倒すぞ~!」

赤城「ライブのために体力は残しておいてくださいね」

京子「うん、普段の格好が和服っぽいから似合うのは当たり前だけど、よく似合ってる」

赤城「なんですかその微妙にうれしくない褒め方は」

京子「えっ、なに? 長い黒髪からちらっと見えるうなじがセクシーとか言ってほしかった?」

赤城「せ、い、いいですよ別に! ほめてくださってありがとうございますっ!」

漣「ご主人様! 見てくださいこの浴衣!」

京子「お~、下がミニだね~」

漣「これで漣自慢の脚線美が映えるというものです! し、か、も、浴衣ですからね~和服の下はつけないなんて歳伝説が――」

京子「なんだちゃんと穿いてるじゃん、いつもと同じいちごパンツ」

漣「ちょっ! ご主人様いきなり屈んで覗くとか大胆っ!」

伊19「イクは逆に完全防備なのね!」

京子「なんかイクがちゃんと服着てると違和感すごいな」

伊19「まるでイクが裸族かのような言い方はやめるの! ちゃんと水着着てるのね!」

京子「いや水着はちゃんとのうちに入らないから。でもすごく似合ってると思うよ。イクの髪と同じ色で」

伊19「ふふん、イクはなんでも着こなせるから当然なの!」

京子「不知火も髪の色に合わせて来たか~」

不知火「変、でしょうか? もう少し濃い目の色の方が良かったり……」

京子「いや、それでいいと思うよ」

不知火「その根拠は?」

京子「それが不知火の色だもん。落ちついてて、静かな色。私は好きだよその色」

不知火「そ、そう、ですか……」

龍田「うふふ、今日はなんだか機嫌がいいみたいね~」

京子「それは龍田もだろ~?」

龍田「あら~わかっちゃうかしら~?」

京子「ふっ、何年龍田と一緒にいると思ってるんだ」

龍田「まだ一年くらいだけど~でもず~っと一緒だったものね~わかっちゃうか~うふふ~」

榛名「提督、ちゃんと前を見て歩かないと危ないですよ」

京子「おお、すまんすまん。まっ、はぐれてもライブ会場行けば会えるから大丈夫だけど」

榛名「それでは一緒に回れませんよ……あの、榛名の浴衣は品評してくれないんでしょうか?」

京子「ん~、今の私達ってさ、周りからみたらきっと姉妹か友達に思われてるよね?」

榛名「えっ、急になんです? そりゃそうだと思いますけど」

京子「じゃあ、キスしちゃおっか。恋人同士に見えるようにさ」

榛名「え、ええっ!? い、いきなりなにを!? て、提督は周りにそう思われたいんですか!?」

京子「そう思われたくなるくらいだよってこと、今の榛名は」

榛名「あっ……」

京子「……なんてね。おっ、あそこで焼きそば売ってるぞ! ライブ前に腹ごしらえしとこう!」

龍田「あらあら~青のりを歯に付けたままステージに立たないように気を付けるのよ~」

榛名(……提督の顔が赤いのは夕日のせい、じゃないよね)

榛名(あんなに小さな女の子にあんなこと言われてどきどきするなんて……榛名はもうとことんだめな子になってしまったみたいです)

榛名(だけど、この小さな女の子は榛名達を率いてここまで戦って来たんだよね。本当は怖がりなのに、ふざけてみせることで紛らわせながら)

榛名(だから、榛名、感激です。提督が榛名と同じ気持ちでいてくれたこと、すごく幸せです……)

中途半端ですが今回はここまでです

このEDもまたちょっと長くなりそうですがこのスレ内では終わると思います

開始します

北上「あぁ~人多すぎ~うざいわぁ」

結衣「そう言うなよ。多ければ多いほど効果的、だと思うからさ」

北上「全部が全部ライブに来るわけじゃないでしょ。というかライブだけでよかったんじゃない?」

日向「祭りが主題であって、ライブはそれを盛り上げる一因に過ぎないのだが」

羽黒「これだけ大勢の人が参列してくれたのなら、きっと深海棲艦達も満足してくれますよ」

北上「だといいんだけどね~まあ三日あるしなんとかなるか~」

大井「……」サッサッ

北上「で、大井っちはさっきからあたしの周り跳ねまわってなにしてんの?」

大井「これだけ大人数がひしめき合ってるんです、よからぬことをたくらむ輩も混じっているはず。北上さんになにかあっては一大事ですから!」

日向「周囲を警戒してるのか。まあ大井のおかげで私達の周りには人が寄りついていないが」

結衣「迷惑だから飛び跳ねるのはやめような」

鈴谷「お祭り来てはしゃいでる子供にしか見えないよ」

大井「誰がはしゃぎますかこんなところで! 私はもっとこうゆったりと北上さんと提督と一緒にですね!」

隼鷹「あっちの広場が食事場になってるみたいだから行こうぜ! 酒とつまみ買って時間までだらだらしてよう!」

結衣「うちにいるのと変わらねぇじゃねぇか!」

隼鷹「いいじゃん本番前にリラックス。ちょっと酒入ってた方がやれるって」

結衣「私に飲ます気かよ!? 未成年だっていつも言ってんだろ!」

羽黒「私達も飲みすぎてステージに差し支えないようにしないと」

日向「そうだな。とはいえ私達はステージには立たないが」

鈴谷「ほとんど赤座提督んとこの子達がやってくれるんっしょ? やぁ~楽でいいわぁ」

結衣「私は大トリ務めるから全然楽じゃないけどな」

大井「大丈夫ですよ、提督のがんばりは私達が見てきました。あなたなら、絶対にできる」

羽黒「そうです、がんばってください提督!」

結衣「ん、まあ最後の最後で一番前に出られてよかったよ。提督だって言って、いっつも後ろで命令してばっかりでさ」

北上「でも後ろから見て、指示を出してくれる人がいるからあたし達ここまで生きて来られたんだよ」

日向「そうだ、くだらんことを気にするな」

羽黒「私達は一緒に戦っていました。提督はそう思っていなかったんですか?」

結衣「……そうだね、ごめん。ずっと一緒に戦って来たんだよね」

隼鷹「そうさ! そんでこれがその最後を飾る大舞台だよ!」

鈴谷「ばしって決めてきてよね提督!」

結衣「ああ、任せとけ!」

隼鷹「んじゃ鋭気を養いに酒と飯だぁ!」

大井「ちゃんと人数分かけられるくらいテーブル空いてるんでしょうね?」

北上「あたし的には食事するところより、どっかの雑木林的なところに行って……」

結衣「ば、バカ言ってないで早く来い!」

北上「おやおや結衣さん、あたしは雑木林でなにするかまでは言ってませんよぉ?」

結衣「ぐっ、もう、いいから来いって!」グイッ

北上「はいはいわかりましたよ~」

暁「暁が一番多くすくってみせるわ!」

大潮「むっ、大潮も負けませんよ!」

荒潮「お水がぬるくなってるものね~早くすくってあげないと~」

電「金魚さんも助けてあげるのです!」

叢雲「すくってもどうせ、ねぇ」

ちなつ「大事に育てれば長生きするとも聞くけどね」

榛名「帰りに水槽を買って帰りましょうか」

高雄「そこまで本格的に飼うんですか?」

雲龍「養殖して非常食に……」

電「しないのです!」

ちなつ「そこまで食事情は逼迫してないでしょ。雲龍さんはいつまで末期の気分が抜けないんですか」

雲龍「すいません、そんな記憶しかないもので」

ちなつ「……」

高雄「提督、そんな顔をなさらないでください」

榛名「昔の記憶はどうしてもついて回って来ます。これからも、ずっと。ですけど、それだけじゃありませんから」

暁「あ~! もう破けた!? なんでぇ!?」

大潮「水に長くつけすぎなんですよ。大潮みたいにこうやってさっとやれば、ああっ金魚が飛んでった!」

荒潮「もう危ないわよ大潮ちゃん! なんとかキャッチできたからいいもの!」

電「金魚さんはお水の中でしか生きられないんですよ!」

叢雲「それ以前にこれだけの雑踏なら一瞬で誰かに踏みつぶされて死んでたわよ」

大潮「うぅ、ごめんなさい金魚さん。お詫びにもっといい水槽に移してあげますからね!」

暁「むむぅ~、まだ暁には二枚のすくうやつが残ってるんだから!」

電「ポイっていうらしいのです」

荒潮「あら~夕立ちゃんみたいね~」

高雄「新しい記憶はしっかりと刻まれていきますよ。こうして、生きている限り」

雲龍「私もいつまでも昔の気分では……ってどこ見てるんですか提督?」

ちなつ「……あんまりじろじろ見ないでもらえますか? この人達は私の艦娘なんですから」

榛名「えっ? あの……?」

ちなつ「ふんっ、これだから男の人は」

高雄「私達、見られてたんですか?」

ちなつ「うん、さっきからちらちらちらちら! 雲龍さんとか高雄さんのおっぱいばっかり!」

榛名「ま、まあ、浴衣に隠れててもすごいですから、目が行くのはしょうがないことでは」

ちなつ「でも残念ね、みんな私の艦娘だからおっぱいも全部私の物なのよ!」

高雄「ヘ、変なこと言わないでくださいっ提督! 余計に目立つじゃないですか!」

ちなつ「……昔の記憶も全部、まるごと私のなんだから」

雲龍「えっ?」

ちなつ「なんでもない! ほらみんな! うちで飼える数考えてすくってよね!」

高雄「全部まるごと、ですか。独占欲の強い人ですねほんと」

雲龍「なら、望み通り貰ってもらおうか。私達全部まるごと、ね」

榛名「受け止められるくらい大きな器に、なりましたからね」

綾乃「うわっ、ちょちょっと!」

あきつ丸「綾乃っ!」パシッ

綾乃「すいません、すいません……はぁ、助かったぁ」

熊野「危うく人ごみに流されて変わっていくところでしたわ」

叢雲「いや変わりはしないでしょうよ」

熊野「むぅ、こういうネタでは笑いませんのね」

陸奥「叢雲は綾乃のダジャレでしか笑わないものね」

綾乃「だじゃれ?」

翔鶴「いい加減自覚してくれないんでしょうか?」

神通「これだけはずっと変わらなかったですね」

武蔵「まあ、少しは抜けたところがなくては親しみが出ないだろう」

あきつ丸「いやいや、少しどころじゃないでありますよ綾乃のぬけっぷりは」

綾乃「は、はぁ!? なにを言ってるのよあきつ丸!」

熊野「今宵のライブも肝心なところでミスしないか心配ですわ。やはりわたくしが変わりましょうか?」

綾乃「結構よ! 今日までたくさん練習してきたんだから、準備万端バングラデシュ!」

叢雲「ぶふっ!」

神通「いつもながらどの辺りに笑う要素があるのかわかりませんね」

翔鶴「私達にはわからないツボがあるんでしょうね」

綾乃「ここでああやって、あそこがああで……」

陸奥「あらあら、やっぱりいっぱいいっぱいみたいね」

あきつ丸「綾乃」グイッ

綾乃「きゃっ、なによあきつ丸?」

あきつ丸「綾乃は大切なことを忘れてるであります。赤座提督殿は自分達も楽しもうとおっしゃっていたでありますよ」

叢雲「そうよ! 今の綾乃を見てたら楽しめそうだなんて思えないわ」

翔鶴「これでは案ずるなという方が無理ですよ」

武蔵「綾乃、今日の仕事はいつもと違って誰かの命がかかっているわけでもない。だから、そう気負うな」

神通「失敗を恐れないでください、側には他の提督達がいるんですから」

あきつ丸「そうでありますよ。自分達よりよっぽど信頼のおける仲間が一緒ではないでありますか! なにも恐れることなどないであります!」

綾乃「みんな……そうね、私重く考えすぎてたのかもしれないわ」

熊野「それが綾乃の美点でもあり難点でもあるところですわ」

あきつ丸「今までがそうできなかったからいけないのでありますが、もっと深いことを考えずに突っ走っていいんでありますよ。綾乃はまだ、子供なのでありますから」

綾乃「ありがとう、みんな。私もう考えるのはやめたわ! 精一杯やって、精一杯楽しむ!」

陸奥「うふふ、それでいいのよ綾乃。ときどき直情的に行動するところもあなたの美点」

綾乃「でもあきつ丸一つだけ言わせてもらえば、自分より信頼のおける仲間がついてるっていうのは違うわ」

綾乃「千歳達も大切な信頼できる仲間よ。だけどね、あなた達より信頼できる人なんていないわ」

武蔵「綾乃……」

綾乃「さあ、そうと決まればあなた達共精一杯楽しむわよ! なにがしたいか言ってみなさい!」

翔鶴「あっ、では私は――」

神通「ああいうところも美点、ですね」

あきつ丸「美点、ではなく単純に、ああ言ってくれるところが好きなところ、の一つ。でありますよ」

千歳「ほら、みんなお待ちかねのかき氷やで~」

五月雨「わぁ~、すごくひんやりしてますね! 人ごみで暑かったからちょうどいいです~!」

霞「霞はいらないって言ったのに! ま、まあ、買ったならしょうがないから貰ってあげるけど」

初春「ほう、金時もあるのじゃな。やはり昔ながらの味が一番じゃ」

龍驤「うちは新しいもん食うで~! ええっと、どれがええやろか」

雪風「どれも綺麗な色で、食べちゃうのがもったいないです」

五十鈴「ほんとねぇ、こんな素敵な色した食べ物がそこら辺で買えるなんて」

伊勢「素敵な色した食べ物って表現だとあんまりうまそうに聞こえないのは気のせいだろうか」

千歳「はよ食べな溶けてまうで~」

五月雨「わぁ~急かさないでくださいよ!」

霞「溶けたらもったいないものね、すぐに食べちゃうわ」パクパク

五十鈴「あっ、霞あんまり早く食べすぎると……」

霞「ん~!」

龍驤「き~んてなるで、って遅かったか」

雪風「霞ちゃん大丈夫ですか!?」

霞「ぐぅ、なんなのよこれぇ! あんたなんか混ぜたでしょ!?」

千歳「混ぜとらへん混ぜとらへん」

初春「冷えた物を急いで食べるからそうなるのじゃ。こうしてしかと味わって食べておればよいだけのこと」

霞「じゃあ急いで食べろって言ったあんたが悪いんじゃないの! このクズ司令官!」

千歳「でも急いで食べな溶けるんはほんとのことやん。頭撫でたるから許してな~」ナデナデ

霞「ば、バカ! やめなさいよ! もう、食べづらいからあっち行って!」

伊勢「ちなみにこの痛みは、喉の痛みを頭の痛みだと脳が誤認することによって発生してるらしいよっ、んんっ!」

千歳「ほなら喉撫でたらなあかんなぁ」ナデナデ

霞「ばばば、バカじゃないの!? 人の喉犬か猫みたいに! クズ! バカ!」

雪風「しれぇ! 雪風にもきましたぁ!」

千歳「よっしゃ、雪風の喉もなでなで~」ナデナデ

雪風「えへへ」

五月雨「むっ、ん~!」パクパク

龍驤「わざわざ痛くせんでも、撫でて言えばやってくれるやろうに」

千歳「五月雨の食べてるんはブルーハワイやね。それやったらべ~してみてくれへん?」

五月雨「えっ、て、提督に舌を出すなんてできませんよ!」

千歳「うちがええ言うとるんやからええやん、な?」

五月雨「そ、それでしたら……」ベ~

伊勢「あらま真っ青。喉よりこっち温めた方がいいね」

千歳「ん~、舌はなでなででけへんし~そや、ペロペロしたるわ!」ベ~

五月雨「えっ、ちょっ、提督っ!?」

初春「や、やめんかはしたない!」

霞「も、もしかしてこいつ、酔ってる!? どっから周りの酒気に当てられたっていうの!?」

五月雨(い、いきなり舌をこう……いつも過激な妄想してるだけあって攻勢に転じたら一番すごいかもしれない……)

五月雨(……酔ってる、んだよね? 顔赤いけど、目はしっかりしてるように見えるけど、酔ってるんだよね?)

櫻子「こんなすっごいお祭り私はじめてだよ!」

鬼怒「この規模は日本でも有数じゃないかな」

夕張「出店がところ狭しと並んでて、目移りしちゃうわ」

利根「次は何屋を楽しもうかのう! おおっ、あそこにお面屋が見えるぞ!」

筑摩「あら、姉さん。それに大室提督の鎮守府のみなさんも」

潮「筑摩さん? 何してるんですかこんなところで?」

筑摩「お祭りを盛り上げるのは何も出し物だけではありませんからね」

日向「出店を開いて祭りを盛り上げる一助となろうというわけか」

翔鶴「筑摩さんもお祭り回りたいでしょうに」

筑摩「私は出せる芸もありませんので。それにお祭りは今日だけではありませんから」

利根「ふむ、ならば明日は吾輩と共に回ろうではないか!」

筑摩「えっ、い、いいんですか?」

利根「なに、姉妹が連れだって祭りに行くなぞ珍しいことでもあるまい。万事このお姉さんに任せておくがよいぞ!」

筑摩「うれしいです、姉さん! あぁ、ありがとうございます歳納提督、あなたがお面を提供してくれたおかげです」

空母棲姫「歳納提督の作なのか、通りで」

櫻子「これごらく部のみんなのお面だ!」

鬼怒「赤座提督だけ何故か舌出しておちゃらけてる!」

夕張「売れてます?」

筑摩「いえ全然」

潮「ですよね」

日向「しかしライブが成功すれば完売するだろうな」

翔鶴「ライブ会場近くに販売所を移動しておいた方がいいかもしれませんね」

櫻子「いや、一番目立つ私のがないから暴動が起きるに違いない! 今からでも生徒会の分を用意するべきだ!」

空母棲姫「悪目立ちするんじゃないだろうな?」

鬼怒「歌詞とか間違えないでよ?」

翔鶴「大事なところで噛んだりしないように」

日向「他の提督達にぶつからないように気を付けるんだぞ」

夕張「無駄にとび跳ねたりしないこと」

潮「興奮して音程を外さないように気を付けてください」

櫻子「だぁ~! わかってるよもぉ~!」

筑摩「みなさんまるで大室提督のお姉さんみたいですね」

利根「もはや妹を通り越して娘であるかのような気持ちじゃがのう」

空母棲姫「ほんとうにわかってるか?」

櫻子「わかってるって言ってるだろ~! 説教もおっぱいも禁止~!」ペチン

筑摩「娘、ですか」

利根「提督と艦娘の関係としてはどうかとは思う。じゃが吾輩はこれでよかったと思うぞ」

利根「子を想う母の愛に勝るものはなし。所詮は擬似的なものとはいえ、この想いが吾輩達の原動力となったことに疑いはないのだから」

筑摩「……こちらは健全でいいですね」

利根(吾輩の意見であるだけで、総意というわけではないのじゃが。まあ、ここはお姉さんらしくカッコつけて通しておくかの)

瑞鳳「このオムそばっていうの? そばはおいしいけど、肝心の玉子焼き部分の作りが甘いわね」

比叡「どちらかというとそばが肝心な部分なのでは。そばがおいしくて私は満足です!」

朧「あんず飴おいしいです~」

鳥海「りんご飴よりも一口サイズで食べやすい。私はこちらの方が好きかもしれません」

長門「そうか? 私は大きいのにかぶり付く方が好きだがな。だが確かに美味い」

向日葵「ふふっ、みんなお祭りを楽しんでいますわね」

飛鷹「あ~、ん~?」

向日葵「どうしましたの飛鷹?」

飛鷹「いやさ、このチキンステーキタレがすごいから、上手く服を汚さないように食べるのが難しくて」

向日葵「手で持ってかぶりつけばいいですわ。こうして箱を下に持っていけば汚れませんわよ」

飛鷹「そしたら手が汚れるじゃない」

向日葵「それを気にしていたらお祭りの食べ物なんて食べられませんわよ」

飛鷹「そういうもの?」

向日葵「そういうものですわ。こういうところに元お嬢様らしいところが見えますわね飛鷹は」

飛鷹「艦娘としてはこの姿からだから元お嬢様でもなんでもないんだけどね」

向日葵「時折それらしい気品を感じますわよ」

飛鷹「向日葵は言葉づかいらしからぬ庶民派気質を見せるよね」

向日葵「派ではなく庶民ですもの」

飛鷹「そうでした。じゃあいつもが庶民らしからぬ気品に溢れてるんだね」

向日葵「気品なんて発していませんわよ」

飛鷹「発してるよ。かと思えばお母さんみたいな雰囲気も醸し出すし、ほんと変な子」

向日葵「変な子とは失礼いたしますわ!」

飛鷹「ごめんごめん、ほらチキンステーキあげるから許して」

向日葵「結局手で持つんじゃありませんの」

飛鷹「お母さんが拭いてくれますから」

向日葵「それくらい自分でやりなさいな」

飛鷹「ええ~、やってよお母さん~」

瑞鳳「見せつけてくれちゃって~! あたしのオムそばも食べなさい!」

朧「あんず飴、さすがに一度舐めたのはあげられませんよね」

鳥海「この展開は計算していたので提督用のあんず飴は用意してあります」

飛鷹「そばはともかく飴食べたらステーキの舌じゃなくなるじゃないの!」

長門「それが狙いだ」

比叡「ひえ~! 狡猾です! 司令、そばとステーキの方が絶対おいしいですからね!」

朧「一緒にあめ食べましょうあめ!」

向日葵「はいはい、先にステーキとそばを食べてからデザートにあめをいただきますから」

向日葵(うぅ、また体重が)

飛鷹「心配しなくても、ここ最近はライブの練習でダイエットにもなってるよ。今食べる分は本番で消費するしね」

向日葵「なっ! し、心配などしてませんわよ! 本当ですからね!?」

飛鷹(言葉づかいはお嬢様っぽくてそれらしい気品もあるけれど、庶民派のお母さんっぽいところもあって、でもやっぱりこうして体重を気にする女の子らしいところもある)

飛鷹(変だよね、その全部が可愛らしくて、素敵で、愛おしいよ。ほんとに、変な子)

長くなりましたが今回はここまでです

全部80行ギリギリまで書いてたらすごい時間かかりました
次からあかりと好感度100の艦娘全員分の話になりますがそこまで長くは書かないと思います

開始します

文月「ん~中々釣れない~」

あかり「あっちの方が取りやすいと思うよ文月ちゃん」

文月「このヨーヨーが欲しいの~」

あかり「それじゃああかりが先にこっちを取って」

文月「あ~取りやすくなった~ありがと~」

あかり「えへへ、二人でやるとちょっと簡単になるねぇ」

文月「なるね~」



文月「ヨーヨーってなんか丸いのに紐が巻きついてて~それを回すやつじゃなかったっけ~?」

あかり「それもヨーヨーだけど、こっちもお祭りのヨーヨーはこっちなんだよぉ」

文月「そうなの~? こうやってびよんびよんって戻ってくるからなのかな~?」

あかり「どうなのかな? そこは確かにヨーヨーっぽいけど。というかどっちのヨーヨーが先かわからないよぉ」

文月「手毬みたいだね~てんてんてまり~」

あかり「あんまりそうやってると紐が切れておっこちちゃうよぉ」

文月「でもこうやって遊ぶ物でしょ~?」

あかり「そうなんだけどね~」

文月「司令官に攻撃~」

あかり「わぁっ! 危ないよぉ、割れたらびしょ濡れだよぉ」

文月「割れないくらいの勢いに調節したも~ん」

あかり「もぉ。あぁでも、最後はそうやって投げて遊ぶのもいいかもね」

文月「投げるの~?」

あかり「そうだよぉ。前に京子ちゃん達と水風船を投げ合って遊んだの。すっごい楽しかったから」

文月「じゃあやろ~」

あかり「いや今はだめだからね! 浴衣は濡れたらあれだし、周りに人いるから!」

文月「そっか~じゃあまた今度だね~」

あかり「だね」

文月「水鉄砲もまたやりたいよ~」

あかり「うん、またやろうね」

文月「やることいっぱいだね~」

あかり「まだまだいっぱい、たくさんあるんだよぉ」

文月「そっかぁ~暇にならなくてよかった~」

文月「……ね~司令官~」

あかり「なぁに文月ちゃん?」

文月「ありがとう」

あかり「……こちらこそ、ありがとうだよぉ」

文月「ふふっ、あっちにも面白そうなのあるよ~いこ~」

あかり「うん、一緒に行こう文月ちゃん! 今日はお祭りを楽しむのがやることだからね!」

大和「どうも、ありがとうございました」

あかり「大和さんは出店出してるんですね」

大和「あぁ、あかり。いらっしゃい」

あかり「ラムネと、アイス。これだけ暑いと売れそうですね」

大和「まさに飛ぶように売れてるわ。生産が追い付かないくらいね」

あかり「それはなによりですよぉ」

大和「あかりもいる?」

あかり「はい! あかりもちょうど冷たいものが欲しいところでしたから!」

大和「はい、あかりが来たとき用に取っておいたのよ」

あかり「お、大きい、これじゃ持ち歩けませんよぉ」

大和「ここで食べて、飲んで行ってね」

あかり「はい、いただきます。ん~、おいしいですよぉ。でも、あかりはバニラ好きですけど、もっといっぱい味があった方がいいと思うんです」

大和「そうは言っても大和が作れるのはこれだけなのよね」

あかり「ラムネ味のアイスとかもあるんですよぉ?」

大和「ラムネ味の! そう、それは考えてもみなかったわ」

あかり「作ってみます?」

大和「そうね。さすがに試食せずに売りに出したらだめだから、今日の夜にでもやってあかりに食べてもらうわ」

あかり「明日には新商品で出せればいいですね」

大和「そうね、がんばってみる」

あかり「でも、最終日は一緒にお祭り見て回りましょうね」

大和「あっ、完全に忘れてた」

あかり「だめですよぉ、大和さんは最初から最後までず~っとがんばってくれたんですから、お祭りを楽しんでください!」

大和「大和はこれも楽しいよ。ここから大和のラムネやアイスを買って笑顔になってくれる人を見ているだけでも」

あかり「大和さんも笑顔にならなきゃだめです! 最終日はあかりとずっと一緒です!」

大和「ず、ずっと?」

あかり「はい、ずっとです! ず~っと助けられてきたから、恩返ししますよぉ」

大和「そ、そう、そっか、じゃあ、最終日は出店はお休みしないと」

あかり「今度は大和さんが食べる側ですよぉ。あかりがなんでも食べさせてあげますからね」

大和「た、食べるの限定なんだ」

あかり「いえそういうわけではないんですけどね。なんでも好きなものお願いしてもらって構いませんよぉ」

大和「な、なんでもいいの!?」

あかり「なんでもいいです! はぁ、おいしかったですよぉ。ありがとうございます大和さん! この後もよろしくお願いしますね!」

大和「ほんとにやらなきゃいけない?」

あかり「はい、とっても重要な役ですよぉ。大和さんにしかできませんので、よろしくお願いします! じゃあ、あかりはもう行きますね」

大和「あぅ、だ、大丈夫かなぁ、大和に出来るかな?」

大和(だ、だけどこれを乗り越えなければ最終日にあかりと二人で回ることもできなくなるわ!)

大和(や、大和が一番好きで、ほしいのは、あかり自身だよとか言っちゃって、なんでも食べさせてくれるんでしょって、そ、そんなこともあっちゃったりするの!?)

大和(……いやなに考えてるの私、ラムネでも飲んで頭冷やそう)

大和(……やっぱりやるだけやってみようかなぁ。いや、でも、うぅん)

白雪「司令官、こんなところにいらっしゃったんですね」

あかり「あっ、白雪ちゃん。何持ってるの?」

白雪「イタリアンスパボーです」

あかり「えっ、なにそれ?」

白雪「スパゲッティを揚げたものにお塩などで味付けしたものです」

あかり「へぇ~、そんなのあるんだぁ」

白雪「私も買うときに知ったんですけどね。はじめて見て、なんだろうなぁって。食べますか?」

あかり「うん! ありがとう!」

白雪「すごく折れやすいので気を付けてくださいね」

あかり「あっ、折れちゃったよぉ」

白雪「言ったそばから」

あかり「でもまだ十分長いから!」

白雪「もっと短ければ折れにくくもなると思うんですけどね」

あかり「でもスパゲッティは長くないと食べにくいよぉ」

白雪「確かにそうかもしれません」

あかり「おいしい! うす塩味だよぉ、あかりうす塩だぁい好き」

白雪「果たしてこれをうす塩と言っていいのかどうか」

あかり「あっ、また折れちゃった。でもこれくらいの長さだったら、はい白雪ちゃん、あ~ん」

白雪「えっ、じ、自分で食べられますよ」

あかり「でもそれにしてはちょっと長いと思わない?」

白雪「うっ、そう思わないでもないですが」

あかり「なら、あかりが食べさせてあげるよぉ」

白雪「あっ、えっと、あ~ん」

あかり「あ~ん。そんな端っこかじるだけじゃだめだよぉ」

白雪「で、ですけど」

あかり「せめて半分は食べないとね。はい、もう一回」

白雪「うぁ、あ~ん……」

あかり「どう、おいしい?」

白雪「おいしいです、はい。心なしか塩味の濃いのに当たったみたいです」

あかり「そうなの? あかりも食べてみるよぉ」パクッ

白雪「あっ、もう半分を……」

あかり「ほんとだ、ちょっと濃い目だね。それでもおいしい~」

白雪「こ、こ、今度は、私が食べさせてあげますよ!」

あかり「わぁい!」

白雪「は、はい、どうぞ!」

あかり「そのまま持っててね~あかりは端っこから食べてく感じで」パクパク

白雪「あっ、あっ、指に、唇が……」

白雪(折れやすくすることで食べさせ合いを誘発させ、また色んな食べさせ合い方ができるようにしてあるんですね……よく考えられている)

白雪(こんなものが売りだされてるとは、お祭りは男女の仲を発展させるのにもってこいというわけですか。男女じゃなくて女女ですが)

白雪(もしや、他の屋台の売り物にも秘密が!? これは、確かめるしかないですね!)

あかり「神社の境内はさすがに出店もなくて静かだよぉ。ん?」

神通「……」

あかり「神通さん、こんなところでなにしてるんですか?」

神通「提督、私は喧騒を避けてここに。提督こそなぜ?」

あかり「白雪ちゃんと屋台巡りしてたらいつの間にか」

神通「白雪さんと?」

あかり「白雪ちゃんすごく楽しそうに屋台を駆け回ってて、あかりはついていくのがやっとでしたよぉ」

神通「最終的についていくのもやっとではなくなったようですね」

あかり「あはは、はい、はぐれちゃいました」

神通「ライブ会場に行けばまた会えますよ。私も、ライブには行きますから」

あかり「那珂ちゃんのライブもありますもんね」

神通「那珂のは正直もう見飽きてしまいましたよ」

あかり「今日は新曲だって言ってましたよぉ」

神通「なら、見に行ってあげないといけませんね」

あかり「そうしてあげてください。那珂ちゃんもきっと喜びますよぉ。お姉ちゃんが見てくれてるって!」

神通「姉だと思われているかどうかわかりませんけどね」

あかり「ちゃんとお姉ちゃんだって思ってくれてますよぉ。ライブを見飽きちゃうくらい見守ってくれてるんですから!」

神通「……そうですね。大切な妹ですから、那珂もそう思ってくれてるとうれしいです」

あかり「川内さんはライブに来ないんですか?」

神通「姉さんは那珂がうるさくしてると昼に騒ぐのはケジメ案件だって言うくらいですので。夜にやるときは毎回来てます」

あかり「へぇ~そうなんですね。というかそんなにやってるんですか、昼夜構わずに」

神通「やってます。迷惑にならない程度に防音はしっかりしてるので安心してください」

あかり「あかりもまた今度行きますよぉ」

神通「そうしてくれると那珂も喜びます」



神通「私はどちらかと言えば喧騒のただ中にいるよりも、こうして遠くの喧騒を聞いている方が好きでした」

神通「たくさんの人の笑い声や楽器の音なんかを耳に、そこでどんな楽しいことが起きてるのか想像してる方が」

あかり「だから、ここにいたんですね」

神通「はい。でも、今は自分からその喧騒の中に行くのも悪くない、そう思います」

あかり「那珂ちゃんのライブで慣れましたか?」

神通「それもあります」

あかり「他にはなにかあるんですか?」

神通「それは、秘密にしておきます」

あかり「ええ~、気になりますよぉ」

神通「ふふっ、では行きましょうか提督」

あかり「はい、神通さん! 想像するだけじゃなくて、一緒に楽しいことしましょう!」

神通(そう、それが理由。あなたと一緒に楽しいことをしたいから。静かなときも、にぎやかなときも共にありたいと、そう願ったからです)

神通(今でも騒がしいところは苦手です。でも、こうしてあなたの手のぬくもりさえ感じられてさえいれば……)

神通(それに言われた通り那珂のライブで慣れたのもありますけど)

神通(那珂、あなたにも感謝しないとね。でもときどき私までステージに上げるのはやめてくれるとうれしい)

蒼龍「う~ん、やはり弓とは勝手が違いますね」

あかり「蒼龍さん」

蒼龍「あっ、提督!」

あかり「ここは、射的屋さんですね。蒼龍さんなら簡単じゃないですか?」

蒼龍「いえそれが、銃では中々難しくて」

あかり「そうなんですか? 狙いを付けるのは慣れてそうですけど」

蒼龍「矢と弾丸では飛び方がまるで違います、よっ!」

あかり「あ~、おしいですよぉ」

蒼龍「今ので弾切れです。欲しかったんですけどねあれ」

あかり「どれですかぁ?」

蒼龍「あの一番上のやつです」

あかり「えっと、蒼龍さんの模型?」

蒼龍「はい、空母蒼龍のプラモデルです」

あかり「自分で自分のプラモデル作るんですか?」

蒼龍「なんか変な感じではありますけどね」

あかり「じゃああかりが取ってあげますよぉ!」

蒼龍「射的得意なんですか?」

あかり「いえ、そういうわけではないですけど」

蒼龍「結構難しいんですよ? 私も取れてませんけど、レクチャーしてあげましょうか?」

あかり「お願いします!」



あかり「今の時代にまでちゃんと残ってるんですね、姿と名前が。それってすごいことだと思いますよぉ」

蒼龍「ええ、誇らしいですよ。でも、武功というのはそれだけたくさんの命を奪った事の証でもあるんですよね」

あかり「……」

蒼龍「提督、私は――」

あかり「それを楽しんでたわけじゃないって、今の蒼龍さんを見ればわかりますよぉ」

あかり「苦しくて、辛くて、でもいやでも歯を食いしばってがんばらなきゃいけないこともある。天龍さんにそう言われました」

あかり「そうだったんですよねきっと。蒼龍さんも……蒼龍さんを動かしていた人達も」

蒼龍「それでも私は……私は、ここにいていいんでしょうか?」

あかり「いいんです、ここにいてください。誰になんと言われても、あかりだけは絶対に蒼龍さんの味方ですから!」

蒼龍「提督……」

あかり「さあ、あかりに射的の仕方教えてください!」

蒼龍「わかりました。では先ずですね」ムニッ

あかり「そ、蒼龍さん」

蒼龍「重いですか? でもこうやった方が教えやすいので」

あかり「お、重くはないですけど、集中できませんよぉ」

蒼龍(どんなに逃げようとしても私の名も姿も、そしてその所業もこうして歴史の中に刻まれている)

蒼龍(背負わなくちゃいけない。私も、そして私を受け入れてくれる提督も)

蒼龍(……大丈夫だよね、こうしてのしかかったって潰しちゃうことなんてない。今の私は艦娘なんだから)

蒼龍(きっと幸せにしてみせるよ。どんなに重いものを抱えてても、潰されないように。あなたの心も、身体も、ね)

あかり「蒼龍さんったら、完成図が見たければいつでも脱ぎますよ、だなんて。今の蒼龍さんとは全然違うのに」

熊野「どうかしましたのあかり?」

あかり「わぁっ、熊野さん! な、なんでもないですよぉ」

熊野「なんだかお顔が赤いですわよ?」

あかり「ちょ、ちょっと暑くて!」

熊野「では涼しい場所へ移動しましょうか」

あかり「涼しい場所って――」



あかり「――いうか、人気のない場所じゃないですか!」

熊野「あの熱気を作りだしているのは大勢の人間ですわ。でしたら人気のない場所へ来れば当然涼しくもなりますわ」

あかり「ヘ、変なことしないでくださいよ?」

熊野「し、しませんわよ! あかりはわたくしのことをなんだと思ってますの!」

あかり「だ、だってぇ!」

熊野「わ、わたくしだって自覚はしていますわ。少々過激さを増しすぎているのではないかと」

熊野「ですが、それは愛情の証左でもあります、わたくしはそれだけあかりを愛し、そしてその想いは強まっているんですの!」

熊野「淑女らしくあるよりもこの想いに忠実に生きたい。そう願うくらいに」

あかり「う、うぅ、そういう恥ずかしいこと大きな声で言わないでくださいよぉ」

熊野「そのためのこの場所ですわ。わたくしだって大事な逢瀬を見せ物にするつもりはありませんもの」

あかり「お外でやってるだけで十分その危険性がありますよぉ!」

熊野「ふふっ、淑女というものは得てして冒険やスリルに憧れるものですもの」

あかり「そんな感じしますけどぉ」

熊野「ねぇ、あかり。わたくしのこと愛しています?」

あかり「な、なんですか、急に」

熊野「いいから」

あかり「それは、はい」

熊野「はいではなくて?」

あかり「あ、愛して、ます」

熊野「はい。では愛していればどうするんですの?」

あかり「どうする、って、待ってる顔じゃないですか明らかに」

熊野「愛してる相手が待ってるのに、なにもしてはくれませんの?」

あかり「……」チュッ

熊野「あら、あかりの愛はこんな啄ばむようなものなんですのね」

あかり「……ちゃんと言えばいいじゃないですか」

熊野「直接口にしないのも淑女のたしなみですわ」

あかり「体裁取り繕わないんじゃなかったんですか?」

熊野「わたくしは本物の淑女なので、取り繕う必要はありませんのよ」

あかり「そんな屁理屈、言うんですから」チュッ

熊野「ん……ちょっとは涼めまして?」

あかり「……涼めるわけないじゃないですか。逆に暑くなりましたよぉ」

熊野「そう、よかったですわ。わたくしもまた、暑くなりましたもの」

長くなりましたが今回はここまです

半数書いたのでここで切ります
書いてたら結局80行ギリギリまでなってしまいますね

開始します

あかり「三日月ちゃん? なにか困ってるみたいだけどどうしたのぉ?」

三日月「し、司令官!」

あかり「なにか困ってるみたいだけどなにか落し物したとか?」

三日月「い、いえ、別になにも落としたりはしていませんよ」

あかり「じゃあなんで困ってたの? お金なくなった?」

三日月「まだ何もしてないし買ってないのでなくなりませんよ」

あかり「えっ、まだ何もしてないの? 何も欲しいものないの?」

三日月「逆、です。どれもおいしそうだったり楽しそうで、欲しいんですけど」

あかり「ですけど?」

三日月「お金は有限ですから考えなしには使えませんよ」

あかり「三日月ちゃん最近なにか買って手持ちが少ないの?」

三日月「そんなことはないですよ! 私は無駄遣いなんてしませんから!」

あかり「じゃあ心配する必要はないんじゃない?」

三日月「いや、ここでの消費が無駄遣いなんじゃないかと思ってしまって」

あかり「でもこのままじゃせっかくお祭りに来たのになにもしないし、なにも買わないまま終わっちゃうよぉ」

三日月「だから、その、困ってて……」

あかり「ん~、じゃああかりが買ってあげるよぉ。すいませ~ん」

三日月「ああっ、自分もお金を持ってるのに司令官に払わせるような真似はできませんよ! 私が払いますから!」


あかり「おいしい?」

三日月「おいしい、です」

あかり「よかった、おいしいところのだったみたいだね」

三日月「同じ物を出してる出店もたくさんありますからね。当たり外れは有りますよね普通に」

あかり「ソースのにおいがとってもおいしいそうだったから、ここは当たりかなぁって」

三日月「とてもおいしいですよ。司令官もどうぞ」

あかり「三日月ちゃんが買ったんだから三日月ちゃんが食べていいよぉ」

三日月「司令官が買おうとしなければ私は買いませんでしたから、どうぞ」

あかり「じゃあちょっと貰うね。いただきます」

三日月「どうですか?」

あかり「三日月ちゃんがおいしいって言ってたんだから、おいしいに決まってるよぉ」

三日月「そう、ですよね」

あかり「これで満足した?」

三日月「え、えっと、いえ、量が量ですので逆にもっとほしくなってしまって」

あかり「じゃあお金使わないとね~」

三日月「うぅ、無駄遣いです」

あかり「だから、無駄遣いじゃないよぉ。三日月ちゃんだって今までがんばってきたんだから、自分にごほうびあげなきゃ」

あかり「あかり三日月ちゃんの真面目なところ好きだけどね、我慢はしてほしくないよぉ」

三日月「……あるのに使わないのは本末転倒ですものね。わかりました、今日は深く考えずにしたいこと全部します!」

あかり「うん、そうしよう! ほら、あっちからもおいしいにおいがするよぉ!」

三日月「し、司令官、食べ物ばかりではちょっとあれですよ~!」

三日月(でも、手を繋ぐことはできました。したかったこと……もっとたくさんあるけど、ひ、人前ではこれが限界ですからね)

あかり「あかりもちょっと腹ごしらえしておくよぉ」

金剛「ヘイ、アカリ! ご飯なら私の英国式カレーはいかがですカー?」

あかり「あっ、金剛さん! 金剛さんもここで出店開いてたんですね」

金剛「あっちで足柄もカレー屋さんをやってマース。売上でどっちが上か勝負デース!」

あかり「じゃあ、一つ貰いますよぉ」

金剛「イエス! アカリからのオーダーは10倍で換算されるので、これで勝ったも同然デース!」

あかり「なんであかりだけそんな倍率に!?」

金剛「ふふん、だって私が料理の腕を振るうのは、アカリのためですカラー」

あかり「ほ、他のみんなのためでもあるんじゃないですか」

金剛「一番はアカリデース! なので、アカリがおいしいって言ってくれればそれでいいんデース」

あかり「こ、金剛さん」

金剛「できあがりまで少しだけ待っててくださいネー」

あかり「じゃあそれまでお話してましょう」

金剛「調度ルーが切れてたところだったんですヨー、タイミングがいいですネー」

あかり「悪いじゃなくてですか?」

金剛「ルーがあったらご飯にかけて終わりですから、すぐにアカリと離れ離れになっちゃうじゃないですカー」

あかり「そうですね、だったらタイミングはよかったのかもしれません」

金剛「アカリのために愛を込めて作りますヨー」

あかり「でもそれってあかりの分だけじゃないですよね?」

金剛「問題ナッシング、込めるのはアカリへの愛ですから。他の人への愛ではありまセーン」

あかり「そ、そうですか」

金剛「ふふっ、今他の人に愛を込めてるんだって嫉妬したんですカー?」

あかり「し、してませんよぉ」

金剛「ええ~、してないんですカー?」

あかり「うっ、ちょ、ちょっとはしたかもしれません」

金剛「安心してくだサーイ! 私がアカリ以外への愛を向けることなどあり得まセン!」

金剛「私のバーニングラブはこのルーよりもなお熱く燃え盛ってるのですカラ!」

あかり「こ、金剛さん、あんまり大声でそんなこと言うと他のお客さんに聞こえちゃいますよぉ」

金剛「むしろ聞かせてあげマス!」

あかり「だめですよぉ、足柄さんと勝負してるんじゃないんですか? いくらあかりが10倍でもこれだけ人数がいるなら誤差みたいなものです」

金剛「だから言ったじゃないですか、私はアカリにおいしいって言ってもらえればそれでいいって」

金剛「あかりの分をおいしく作れればそれでもう私の勝ちなんです」

あかり「あぅ、そ、そう、ですかぁ」

金剛「はい、できましたヨー。冷めないうちに食べてくださいネー」

あかり「はい、ありがとうございます」パクッ

金剛「オウ! まだ煮立ったばかりで熱すぎますヨー!」

あかり「あちゅっ! 舌、火傷しちゃいそうですよぉ!」

金剛「そんなにお腹減ってたんですカー? もう、ほらお水デース」

あかり「いえ、おいしいですよって金剛さんにすぐに伝えたかっただけですよぉ」

金剛「……たまにそういうこと言うから、私のバーニングラブは収まることを知らなくなるんですよ。ほんと、大好きです」

あかり「先に座る場所を確保しておくべきだったよぉ。どこも満員で座れないよぉ」

古鷹「ここが空いてますよ提督」

あかり「えっ、あっ! 古鷹さん!」

古鷹「ライブ前に腹ごしらえですか?」

あかり「お腹減ってたら踊れませんから」

古鷹「ちょっとは腹ごなししてからにしてくださいね。食べてから急に動くのも危ないですから」

あかり「あかり達の出番までには腹ごなしできますよぉ」

古鷹「いきなりというわけではありませんでしたね。なら、大丈夫ですか」

あかり「古鷹さんはかき氷ですか? 何味なんです?」

古鷹「白雪です」

あかり「えっ、白雪ちゃん?」

古鷹「ふふっ、いえ、なにもかかってないかき氷のことを白雪っていうんですよ」

あかり「なにもかかってないんですか? それってただの氷じゃないですか?」

古鷹「そうですね。でもこれもおいしいですよ。かち割り氷とはまた違った触感です」

あかり「ふわふわしてそうですもんね。名前の通り雪みたいです!」

古鷹「提督も食べますか?」

あかり「食べたいですけど、あかりは先にカレーを食べないと」

古鷹「さっき舌を出してらしたので、熱くて火傷したのかと思ったんですけど」

あかり「よく見てますね古鷹さん」

古鷹「たまたまですよ。で、どうします?」

あかり「先に舌を冷やしてから食べた方がカレーもおいしくなりますよね」

古鷹「では、あ~ん」

あかり「あ~ん、ふわぁ、冷たいですよぉ」

古鷹「氷ですからね」

あかり「あっ、でもほんと一瞬で溶けちゃいました」

古鷹「それでは冷やせませんね。ではもう一気にかぶりついちゃっていいですよ」

あかり「ええっ、でもそれじゃあ古鷹さんの分が」

古鷹「大丈夫ですよ、こんなに高い山ですから。提督がかぶりついてもまだ十分に食べられます」

あかり「えと、じゃあ、いっちゃいます!」ガブッ

古鷹「いい食べっぷりです」

あかり「はぁ~、これだけ食べればお口の中もだいぶ冷えましたよぉ。これでカレーを食べられます」

古鷹「でも冷たいときにいきなり熱い物を食べると、余計に熱く感じちゃいますよ」

あかり「あっ、そうですね。ちょっと温まるまで待って――」

古鷹「それではカレーが冷めてしまうのでこうしましょう」チュッ

あかり「んっ……」

古鷹「……んぅ」

あかり「……ぷはっ、な、長いですよぉ古鷹さん!」

古鷹「すいません、私も白雪で口の中が冷えていたものですから、温めるのに時間がかかっちゃいました」

あかり「く、口の中いっぱい舐めましたし……」

古鷹「ふふふっ、白雪はやはり味がたんぱくですからね。味が欲しかったんです、甘い甘い、提督の味が」

あかり「あんなに長くやってたのに本当に誰も見てなかったのかなぁ?」

千代田「千歳お姉~?」

あかり「千代田さん?」

千代田「ああ提督さん、千歳お姉見なかった?」

あかり「千歳さんならさっきあっちの食事場で、武蔵さんとお酒を飲んでましたよぉ」

千代田「武蔵さんとお酒を? まあどこかでお酒でも飲んでるのかなとは思ってたけど」

あかり「案内しましょうか?」

千代田「無事ならそれでいいわ」

あかり「じゃああかりと一緒に回りましょう!」

千代田「う、うん、千代田もそうしようって言うところだったから」



あかり「千歳さんと回る約束してたんですか?」

千代田「してないけど、でもこういうときは自然とそうなるものだと思ってた」

あかり「姉妹ですもんね」

千代田「でも、実際こうして分かれてて」

あかり「寂しいですか?」

千代田「ううん、もしかしたら千代田の方から分かれようって空気出してたのかもしれないから」

あかり「どうしてですか?」

千代田「そ、それは、提督さんと一緒の方が――って、危ないわね!」サッ

あかり「大丈夫ですか千代田さん?」

千代田「ええ、大丈夫」

あかり「これだけの人ですから気をつけないとぶつかっちゃいますね」

千代田「いや、さっきの奴はわざと千代田にぶつかりにきてたわ」

あかり「えっ、なんでです?」

千代田「胸、触ろうとしてた」

あかり「ええっ!」

千代田「だから千歳お姉が心配だったのよ、こんながいるんじゃないかって! 武蔵さんと一緒なら安心だけど」

あかり「ど、どうしましょう?」

千代田「どうしようもないわ。胸縮めるなんてできないわけだし、そうだ! こうやって提督さん抱っこして胸隠しとけばいいかも!」

あかり「いや余計に目立っちゃいますよぉ!」

千代田「そりゃそうよね」

あかり「おっきいとこういうこともあるんですね」

千代田「これだけあると隠せないし見られたくない人にまで見られちゃう。あまりいい気分じゃないわね」

千代田「でも、これが千代田なんだから折り合いをつけていくしかないわ」

あかり「千代田さん……」

千代田「提督さんは千代田のこと好き? 胸も含めて」

あかり「え、ええっと、は、はい、好き、です、胸も含めて、というか、全部……」

千代田「そう、ならいいよ。千代田が好きな人が好きだって言ってくれてるなら、千代田だって我慢できるから」

千代田「だから、いやな思いした分は後で提督さんが慰めてね。千代田の全部が好きなら全部、胸も……」

あかり「あ、あ~、え~っと、そのぉ……はい、任せてください。いやな思い全部忘れさせてあげますよぉ」

あかり「千代田さん大丈夫かなぁ? 長門さんと鳳翔さんがついてくれてるから大丈夫だと思うけど」

加賀「千代田さんがどうかしましたか?」

あかり「加賀さん、いえ、千代田さんにわざとぶつかって触ろうとする人がいたから心配で」

加賀「とんだ不埒者もいたものですね。ですが長門さんと鳳翔さんがいるならば、簡単に締めあげられますよ」

加賀「それに千代田さん自身艦娘です。軽空母とはいえそこらの男が相手ならば何人がかりでもあしらうのは容易いはずです」

あかり「ですよね、千代田さんも強いですから!」

加賀「はい。心配は無用です」

あかり「はい! 加賀さんは、わたあめですか?」

加賀「それ以外の何に見えるんですか」

あかり「わたあめにしか見えませんね。おいしいですか?」

加賀「はい。とても甘いです」

あかり「お砂糖ですもんねそりゃ甘いですよぉ。それともう一つ手に持ってるのは……」

加賀「あめ細工です」

あかり「あめなんですかそれ? てっきりガラスかなにかだと思いましたよぉ。えっとぉ、ゼロ、ですか?」

加賀「はい、ほっぽへのお土産です。まあ自分で買っているかもしれませんが」

あかり「きっと喜びますよぉ。でもあめでこんなの作れるんですね」

加賀「匠の技というやつです。一種の芸術品ですね」

あかり「ほっぽちゃんもったいなくて食べられないんじゃないでしょうか」

加賀「それはもったいないです。味も一級品なので」

あかり「あぁ、やっぱり自分でも食べてたんですね。わたあめにあめ細工にあめばっかりですね」

加賀「りんごも食べましたよ」

あかり「それりんごあめですよね?」

加賀「そうです」

あかり「結局あめじゃないですか」

加賀「いいじゃないですか、好きなんですから」

あかり「いいですけど。そんなに甘いものばっかり食べてたら虫歯になっちゃいますよぉ」

加賀「歯を磨けば平気です。というか私は艦娘なので虫歯にも糖尿病にもなりませんし、太りもしません」

あかり「うぅ、そこだけはずるいとしか思えませんよぉ」

加賀「むくれないでください。わたあめ食べていいですから」

あかり「虫歯が、体重が……」パクッ

加賀「言いながらも食べるんですね」

あかり「帰ったら歯磨きするんで大丈夫なんですっ!」

加賀「そうですか。ですが磨くのは歯だけでは足りませんよ。髭になってます」

あかり「ああっ!」

加賀「動かないでください」ペロッ

あかり「ひゃぅっ! せ、せめて指で取ってからですね!」

加賀「直接舐め取った方が甘いので」

あかり「……甘いもの大好きですね」

加賀「はい、大好きです」

あかり「まだ早いけど、ライブ会場に着いちゃったよぉ」

叢雲「……」

あかり「叢雲ちゃん? まだ開場の時間には早いよぉ」

叢雲「そっくりそのまま返してあげるわ」

あかり「えへへ、そうだね、お互い様だね」

叢雲「焦ってるんじゃないでしょうね?」

あかり「焦ってはないよぉ」

叢雲「ならいいけど。ここで失敗したら目も当てられないんだから」

あかり「失敗なんてしないよぉ。今日までがんばって練習してきたんだもんあかりもみんなも。絶対大成功させるよぉ!」

叢雲「そうなることを祈ってるわ」

あかり「うん! 叢雲ちゃんが応援してくれたら心強いよぉ!」

叢雲「だ、誰が応援するって言ったのよ? 祈るって言ったでしょ!」

あかり「でも、してくれるんでしょ?」

叢雲「……何よ、わかってるみたいな言い方。むかつく」

あかり「だってわかってるもん、叢雲ちゃんがそういう子だってことは」

あかり「ずっとずっと一緒だったもん」

叢雲「ふんっ、私だってあんたのことはわかるわ。バカで、ドジで、マヌケで、おっちょこちょいで」

あかり「ひ、ひどい」

叢雲「だけど、優しくて、強いところもあって、なんでも受け止めてくれるやつ」

あかり「叢雲ちゃん、そんなふうに思っててくれたんだね」

叢雲「た、たまには言うわよこれくらい」

あかり「ありがとう、うれしいよぉ」

叢雲「ふ、ふんっ……」

叢雲「ときどきあんたの優しさにかまけてるんじゃないかって、そう思うときがある」

叢雲「あんたの優しさにかまけて、何言っても嫌われたりしないからって必要以上に乱暴な言い方をしてるんじゃないかって」

叢雲「くだらないプライドのためにあんたのこと傷つけてるんじゃないかって、そう思うときが――」

あかり「そんなことないよぉ」ギュッ

叢雲「あっ……」

あかり「叢雲ちゃんがキツく言ってくれたから、あかりはちゃんと戦うことがどういうことなのか理解できた」

あかり「キツく言うってことはそれだけ真剣だってことだもん。遊びじゃないんだってちゃんと伝わったよぉ」

あかり「これだけ真剣にあかりのことを心配してくれる人がいるんだって、だから大丈夫だってそう思えた」

あかり「あかりはそんな叢雲ちゃんが一緒にいてくれたからここまで来られたんだよぉ。傷つけてるとかそんなことないから」

叢雲「私だけじゃないでしょ」

あかり「そうだね、本当にたくさんの人に支えられてあかりはここいる。だけど、その一番最初は叢雲ちゃんだよぉ」

あかり「叢雲ちゃんがあの日ちゃんと真剣に説明してくれて、あかりのことを引っ張ってくれたからあかりはみんなと出会うことができたの」

あかり「だからありがとう叢雲ちゃん! あかり、最初に会えたのが叢雲ちゃんでよかったよぉ!」

叢雲「……何が最初に会えたよ。文月だってほんの数十分か1時間くらいしか差はないでしょうに」

あかり「でも、最初は叢雲ちゃんだよぉ」

叢雲「そんなの、私だって……あんたが艦娘としての私の最初の司令官だったから、こうしてキツく言えたしプライドも守れたところもあるから……」

叢雲「だ、だから、私も、あ、あかりが最初の司令官でよかった。ありがとう」

今回はここまでです

好感度100の艦娘は全部で12人です
あかり鎮守府には54人の艦娘がいるので残りは42人+アイテムで増える分です
後どれくらいかかるんでしょうかね

開始します

京子「うひゃ~、人いっぱいだねぇ」

結衣「まあ街全体で祭りやってるんだからな。私達みたいな子供の出し物でも人は来るだろ」

ちなつ「さすがに緊張しちゃいますぅ」

綾乃「ふ、ふふ、おち、おちつき、落ちつきなささい、吉川さん」

千歳「綾乃ちゃんが落ちついた方がええよ」

櫻子「遂に櫻子様の晴れ舞台だな! 天気も晴れてるし!」

向日葵「天気は関係ありませんわよ。でもまあ、雨が降らなくてよかったですわ」

あかり「今からあの大勢の前で歌って踊るんだね……」

叢雲(あかり)「今からって言っても、あんた達の出番はまだだいぶ後よ」

北方棲姫「ワタシタチガイッパイモリアゲル!」

伊58「舞台を最高に温めてから渡してあげるでち!」

那珂「今日は那珂ちゃん前座に甘んじてあげるよ」

ビスマルク「ふんっ、こんなサービス滅多にしないんだから」

あかり「みんな、お願いしますね!」

京子「頼んだぞ~龍田~」

龍田「任されました~」

伊勢「まっ、さくっと観客の心掴んでくるから」

千歳「伊勢ならやれるで~うちも楽しみに見とるから」

櫻子「日向失敗したら承知しないぞ!」

日向(櫻子)「ああ、この大一番でへまなんぞできんさ」

天龍「じゃあ行くぜお前ら、オレ達が先陣を切る!」

あかり「がんばってください天龍さん、叢雲ちゃん!」

那珂『みんな~! 今日は那珂ちゃんのために集まってくれて本当にありがと~!』

<ワーワーナカチャンダーカワイイ~

あかり「うわっ、那珂ちゃんすごい人気ですね」

名取「那珂ちゃんは遠征先でライブと称して歌って踊ってましたからね」

神通「遠征先の軍人や周りの住民達から徐々に人気を得て行って、今では知る人ぞ知る艦娘アイドル、とか言われてるらしいです」

あかり「そうだったんですね、全然知りませんでしたよぉ」

京子「くぅ、私達のアイドル生活はじまる前から最大の障害がこんなに近くに」

結衣「いや最初からはじまらねぇよそんなの」

那珂『ん~? 那珂ちゃんの歌が聞きたい~? それは後のお楽しみ! 先ずは那珂ちゃんのお友達を紹介するね!』

那珂『みんな~出てきて~!』

天龍「こら那珂! んな呼び方だと動物でも出てくるみてぇだろうが!」

龍田「うふふ~、可愛い動物さんじゃなくてごめんなさいね~」

伊勢「いや~、さすがにこの人数は緊張するねぇ」

日向(櫻子)「ん、まあやるだけやるさ」

叢雲(あかり)「ええ、私は私のやれるだけをね!」

那珂『そう、この子達は那珂ちゃんのお友達で仲間の艦娘! 今日はみんなに艦娘の戦闘を見せてあげようと思いま~す!』

那珂『でもぉ、砲撃とか魚雷とか撃ってたら危ないし軍事機密的なあれがあるから~見せられるのは武器を使った近接戦闘だけなの、ごめんね』

那珂『だけどこの子達は武器のエキスパートだから、絶対みんな満足する殺陣が見られるから期待しててね~!』

那珂『それじゃあみんな準備はいい?』

天龍「ふんっ、オレの剣は本来見せ物じゃねぇんだが、今日は特別だ!」

叢雲(あかり)「武器を構えた相手がいる以上、ここも戦場に相違ないわ。なら燃えないわけがないわ」

龍田「うふふ~、どの子から血祭りにあげてあげようかしら~」

那珂『な、なんか物騒だけどきっと子供でも見られるから安心してね! それじゃミュージックスタート!』

伊勢「この刀をこんな使い方することになるとはね~」

日向(櫻子)「ふっ、腐らせるよりはよっぽどいいだろう」

天龍「リーチで不利な分、人数はこっちが上だ。一気に押し潰すぞ!」

龍田「あらあら~いくら天龍ちゃんでも今日は容赦しないからね~」

叢雲(あかり)「公衆の面前で無様を晒すわけにはいかないものね。仕掛けるわよ龍田!」

龍田「は~い」

天龍「来い! オレの秘剣を余すところなく見せつけてやるぜ!」



ちなつ「うわっ、すご。あれワイヤーとかついてないのよね?」

電「ふわぁ~、同じ艦娘でも電にはあんな真似できないのです」

綾乃「まるでヒーローショー、いえ本物の特撮ヒーローの戦いを見てるみたい」

武蔵(綾乃)「見事な体捌きだ。それになにやら一連の流れが見えるな」

千歳(ゆるゆり)「殺陣や言うとりましたからね。ちゃんとどういうふうな動きをするかは事前決めとるはずです」

五十鈴「音楽に乗せるようにしてやってるのね。まるで舞踊のようにも見えるわ。これも神楽の一種ということなのかしら?」

櫻子「うおお~! すげぇ~! かっけぇ~! いいぞ日向~そのままやっちゃえ~!」

潮「あっ、叢雲さんが日向さんを踏み台にして……宙返りしながらマストを投げつけましたよ!?」

向日葵「しかもアンカーを巻きつけてすぐさま回収していますわ」

瑞鳳「なんか同じ艦娘でも見てて楽しいかも!」

あかり「叢雲ちゃんと天龍さんはときどきチャンバラして遊んでたけど、ここまですごいのはなかったよね」

文月「なかった~頭に浮かんでるのまで完全活用してるのはね~」

京子「なんか飛びまわってるなって思ったらあれ天龍達の謎浮遊ユニットだったのか!」

漣「観客席の上にまで来てぶつかり合ってますね~」

結衣「いや、すごいな。ほんとそれしか言葉が出て来ない」

日向(結衣)「むぅ、やはり私も出ればよかったか?」

那珂『どうだった~? 那珂ちゃん達の戦闘のすごさちょっとはわかってくれたかな~?』

那珂『えっ? 那珂ちゃんもあれだけ動けるのかって? 無理無理~那珂ちゃんアイドルだから、刀も薙刀も持ってないよ~』

那珂『ん? 砲や魚雷発射管の方が重たいだろ? 那珂ちゃんアイドルだからわかんな~い』

向日葵「ちょっとイラっとくるのは仕様ですの?」

神通(あかり)「あれが受けてる、らしいです」

神通(綾乃)「妹の人気を素直に喜べないのは何故でしょうか」

那珂『は~い、じゃあ次行っくよ~!』



あかり「叢雲ちゃん、天龍さんお疲れ様」

天龍「はぁ、たっく、こんなクソあちぃ中で無駄に派手な動きしちまって汗だくだぜ」

叢雲(あかり)「あんなアクロバット機動普段の戦闘じゃするわけないのに、那珂のやつ適当言っちゃって」

京子「いいじゃん、カッコいいことしてんだって思わせといた方がみんな夢が持てるじゃん。プロパンダってやつ」

龍田「それを言うならプロパガンタね~」

櫻子「えっ、プロのパンダってあんなことできるのか!?」

日向(櫻子)「だからプロパガンタだと言ってるだろ。大体なんだプロのパンダって」

伊勢「いや~さすがに叢雲みたいに飛んだり跳ねたりは私にはキツいわ」

千歳(ゆるゆり)「せやけど伊勢も侍さんみたいでカッコよかったで~」

あかり「はい、冷たい物どうぞ」

天龍「おう、冷たい物どうも」

あかり「叢雲ちゃんも」

叢雲(あかり)「ん、ありがと」

京子「やっぱ派手なの最初に持ってきてよかったな! 客も大盛り上がりだったよ!」

龍田「ここから盛り下がらなきゃいいけど~」

あかり「大丈夫ですよぉ、これからもみんな楽しい出し物が続くんですから!」

短いですが今回はここまでです

ショーの内容を考えてるとどうしてもパロディ職の強い物ばかり思いついてしまいます

開始します

川内「ドーモ、クウボセイキ=サン。シンカイスレイヤーです」

空母棲姫「ドーモ、シンカイスレイヤー=サン。クウボセイキです。なぜ貴様がここに!?」

川内「私はいつもシンカイヤの動きを監視している」

空母棲姫「クッ、ならばシンカイ・ビッグセブンの力を見せてやろう! イヤーッ!」



金剛「さぁ、ユーのターンデース。カードを引きなサーイ、響ガール」

Bep「くっ、このままじゃ負けてしまう!」

響(京子)「諦めないでもう一人の私」

Bep「相棒!」

響(京子)「私達の絆を信じるんだ!」

Bep「相棒……わかった! 金剛! お前がいる限り、この世界に満足は訪れない! 私達の絆パワーで、必ず倒してみせる!」



ビスマルク「私の歌を聞けぇ!」

伊58「みんな抱きしめて! 銀河の! はちぇまれぇ!」



あかり「わぁ~、みんなすごいよぉ! あかり劇とかもやってみたかったなぁ」

結衣「いや、私達が劇はやめた方がいいような気がする。何故かはわからないけど」

櫻子「ん? なんで恥ずかしそうにしてるんだ夕張?」

夕張「私がみんなに暇つぶしにアニメ見せたからこんなことになったの? なんでか私が恥ずかしくなってきたんだけど」

那珂『空母のみんな~! ここであの二人の歌を盛り上げちゃって~!』

加賀「足を引っ張らないでくださいよ」

瑞鶴「そっちこそ、ゴーヤ達にぶつけたりするんじゃないわよ?」

あきつ丸「自分空母じゃありませんが、見栄えだけなら上位のはずであります!」

龍驤「艦載機のみんなお仕事お仕事~!」

北方棲姫「タコヤキ、イケ!」

空母棲姫「私の艦載機達はさっきシンカイスレイヤー=サンに爆発四散させられたので、実際もうない」

川内「カラダニキヲツケテネ!」

赤城「何故か知りませんがあの二人の歌には戦闘機が似合う気がします」

雲龍(ちなつ)「確かに、なんでかわからないけど似合う気がする」

蒼龍「なんででしょうね~」

伊168「うん、なんでだろう。私があそこに立っててもいいような気がするのは」

川内「これ以上は実際アブナイからもうやめようか」

那珂『は~い! じゃあ次はみんなお待ちかねの那珂ちゃんのライブで~す! みんな待ちくたびれちゃったよね~?』

那珂『えっ? 那珂ちゃんのライブよりシンカイスレイヤーとか響王の続きが見たいって? もぉ~そんなこと言って、みんな遅すぎて拗ねちゃったんだね』

那珂『でも大丈夫! みんなすぐに虜にしてあげるからね~! この日のために新曲と新メンバー用意して来たんだから!』

那珂『那珂ちゃんメイツしゅ~ご~!』

舞風「トォ! ふっ、このような晴れの舞台に立てるとは、私感激のあまりに身体が勝手に踊りだしてしまいます!」

那珂『今飛び出して来たのは、那珂ちゃんメイツ№2の舞風ちゃん! ダンスがとっても上手な駆逐艦の女の子だよ!』

名取「うぅ、那珂ちゃんメイツってなんなの~?」

那珂『端っこの方でおどおどしてるのは、那珂ちゃんメイツ№1の名取ちゃん! 見てわかるとおり那珂ちゃんメイツのお色気担当だよ!』

名取「ええっ!? 見てもわからないし聞いてもないよそんなこと!」

山雲「うふふ~人がいっぱいで~緊張します~ね~?」

那珂『で、今出てきたなんかふわふわしてる子が、那珂ちゃんメイツ№3の山雲ちゃん! 見た目通りゆるふわ系だけどこう見えて畑仕事とか得意なガテン系!』

山雲「ガテン系では~ないと思う~」

加賀「この衣装は、さすがに派手すぎでは」

那珂『そして最後にスカートの短さにたじろいでる系の女の子? 特別ゲストの加賀さん! アイドル畑じゃないけれど、歌がとっても上手なの! 那珂ちゃんには劣るけどね』

加賀「誰が誰に劣るですって?」

那珂『今日はこの四人と那珂ちゃんでスペシャルユニットを組んじゃいます! あっ、安心してね? 那珂ちゃんのソロパートもちゃ~んとあるからね』

名取「むしろソロだけで通してほしかったよ!」

那珂『はいはい、いつまでももじもじしてないで真ん中来る!』

名取「うぅ~、これも役に立つためだと考えて、もう無心で乗り切ります!」

舞風「大丈夫ですよ失敗しても私が完璧にフォローしてみせますから」

山雲「あたし~大丈夫かな~心配だな~」

加賀「ええ、山雲さんの存在がすこぶる不安なのですが、まあ大丈夫でしょう」

那珂『じゃあいっくよ~! 新曲! 初恋!水雷戦隊!』

あかり「那珂ちゃん達のライブが終わったらいよいよあかり達の出番だね」

京子「緊張して来た~! こういうときは人を食うといいんだったな!」

結衣「こえぇよ!」

ちなつ「結衣先輩、結衣先輩の緊張をほぐすためなら、私!」

綾乃「ひ、人を食うんじゃなくって、人という字の成り立ちを唱えるのよ。人という字は人と人が支え合ってできてて~」

千歳(ゆるゆり)「いやそれもちゃうよ綾乃ちゃん。人という字を掌に三回書いて飲みこむんやで」

櫻子「ん? あれ? ひとってどんな字だったっけ?」

向日葵「櫻子、あなたそこまで……」

櫻子「う、うるさいな! ど、ど忘れしただけだよ! いつもは普通に書けるよ!」

鬼怒「まあいくら櫻子でもそれくらいはね」

櫻子「そうだそうだ! 私なら人って漢字くらいすぐに書けるんだよ!」

飛鷹「言外にバカにされてることに気づいてない!?」

榛名(京子)「提督、今日ばかりはふざけるのはなしにして真剣に挑んでくださいね」

北上「結衣もだぞ~ふざけたら一週間は一緒に寝てやらないんだからね」

京子「わかってるって! 京子ちゃん真面目モード入りま~す」

結衣「全然真面目じゃねぇ。というかなんだ一緒に寝てやらないって、誤解を招くからやめろ」

電「で、電も一緒に寝てあげませんからね! 失敗しないでくださいね絶対!」

ちなつ「それ電ちゃんが一人で寝るの怖いって言ってるだけだよね?」

あきつ丸「綾乃、戦いのときのことを思い出すであります。いつもあれだけ勇壮に指揮をとっていた綾乃が、これしきのことで竦むはずがないであります!」

綾乃「あきつ丸……そうね、観客のみんなは深海棲艦みたいに撃ってくるわけじゃないもの。なら、なにも怖くないわ!」

千歳(ゆるゆり)「うちは五月雨がドジって乱入して来んか心配やわ~」

五月雨「大丈夫です、観客席の後ろの方で見てますから!」

あかり「いやそこはちゃんと前で見てあげようよぉ!」

山雲『みんな~応援ありがと~』

<ホ、ホーッ、ホアアーッ!! ホアーッ!!

那珂「知らない内に山雲ちゃんに人気取られてた……」

名取「おっとりしてるようでちゃんと踊れてるのはさすが艦娘ってことでいいのかな」

舞風「こんなに踊れるなんて知りませんでしたよ! また一緒に踊りましょう山雲さん!」

加賀「やっぱり踊りはいい。歌うだけに集中したい」

山雲『もっと歌いたいのは山々だけど~あ~、今の山雲だけど~みたいに言って~笑い取った方が~よかった~?』

那珂「いいから先進めて!」

山雲『わかった~あのね~もっと歌いたいのは~山々だけど~今日のこのステージは~山雲達の~司令さん達が~』

那珂「ああもうマイク貸して!」

山雲「あ~取られちゃった~」

那珂『みんなごめんね~! 那珂ちゃん達ももっと歌ってたいけど、今日は那珂ちゃん達前座なの!』

那珂『これから本命の子達のライブが始まるから、帰らないでそこにいてね~!』

那珂『えっ? 那珂ちゃんが本命を譲るなんてどんなアイドルかって? ふっふ~ん、聞いて驚け! それは那珂ちゃんの提督とそのお友達なの!』

那珂『提督って言ってもゴツい感じのおじさんとかじゃなくて、可愛い可愛い中学生の女の子達!』

那珂『なんで提督なんてやってるんだっていうツッコミにはお答えしかねるけど、とにかく那珂ちゃん並に可愛い女の子達のライブ最後まで聞いてってね!』

那珂『それじゃあご登場願います! 七森中ごらく部&生徒会+α!』



京子「よっしゃぁ行くぜ~!」

結衣「ん、やるか」

ちなつ「練習の成果見せてあげるんだから!」

綾乃「みんな、ファイトファイトファイファイビーチよ!」

千歳(ゆるゆり)「みんなちゃんと見とってな、うちががんばっとるところ」

櫻子「翔鶴~! 空母棲姫~! 帰ったらごちそういっぱい作ってよね~!」

向日葵「出店であれだけ食べたのにまだ欲しがって。まあ、わたくしも小腹が空いてきたところですが」

あかり「叢雲ちゃん」

叢雲(あかり)「……一緒にがんばるって約束、ちゃんと守りなさいよね」

あかり「……うん、叢雲ちゃんは最初にがんばったもんね。最後は、あかりががんばるよぉ!」

あかり「よぉし、みんな行こう!」

ごらく部+生徒会「お~!」

叢雲(みんなで歌って戦争を終わらせる、なんて子供の夢物語……だけど、今目の前で起こってること)

叢雲(夢みたいなことばかり言って、本当に起こしちゃうんだから)

叢雲(この世界は夢じゃないってあんたは言った。でも私はきっと、こんな世界を夢見てた)

叢雲(だから、これからももっと見続けさせて。私の夢を、あかりの隣で)

今回はここまでです

次はゆるゆりの曲の歌詞を使う予定ですがどこまで書くと著作権ヤクザがスッゾオラーしに来るんでしょうかね

最初のスレの方で撃沈した艦娘がでてたらこの話に影響あったんだろうか
那珂とかギリギリ助かったようなもんだったし

>>735
轟沈してたり仲間になってない艦がいた場合でも細部は異なりますが概ね展開は同じになっていたと思います
前のEDで少し出しましたが轟沈後の復活もあり得ましたし

では開始します

那珂「はい提督マイク」

あかり「ありがとう那珂ちゃん!」

舞風「月並みですががんばってください!」

名取「応援してますからね!」

山雲「司令さんのライブ~楽しみにしてる~ね~」

加賀「あなた達ならできます。自分を信じてください」

あかり「はい!」

あかり『こんばんはみなさん! 七森中ごらく部の赤座あかりです! 今日は暑い中、こんなに集まってくださって本当にありがとうございます!』

あかり『さっきまでのステージは楽しんでもらえましたか? あかりも横から見てましたけどすごく楽しかったです!』

あかり『次はあかり達がみなさんを楽しませる番です! 今日一番楽しかったって言ってもらえるようにあかり達がんばります!』

あかり『それと、さっきまでのショーにはあかり達と一緒に戦ってくれている艦娘さん達が出ていましたけど、中には深海棲艦さんが二人混じっていたことに気付きましたか?』

あかり『あの二人は本物の深海棲艦です。でも、こうやってショーに出てみなさんを楽しませてくれて、二人自身も楽しんでました』

あかり『深海棲艦さんも艦娘さんも本当は、こうして一緒にショーができるんです! わかりあえるんです!』

あかり『でも、深海棲艦さんは辛くて悲しい想いに囚われてしまってて、だから艦娘さん達も戦わなくちゃいけなくて……』

あかり『お願いです! どうか皆さんの楽しい気持ちを、今もどこかで戦ってる艦娘さんと、深海棲艦さんに分けてあげてください!』

あかり『ほんのちょっとだけでもいいんです! そうしてくれたらきっと、もう戦いなんてしなくていいんだってこと深海棲艦さんに伝わります!』

あかり『だから、お願いします! どうか、深海棲艦さんのために祈ってあげてくださいっ!』

京子「はいはい、重い重い」

あかり「京子ちゃん?」

京子「ライブはじめる前に何重っくるしいこと言ってんのさ。せっかく盛り上がってたところだったのに」

あかり「で、でも」

京子『マイク貸して。こういうときはねそんな前置きなんかせずに、こう言っとけばいいんだって』

京子『山よ! 銀河よ! そして観客達よ! 私達の歌を聴けぇ!』

結衣「……いやそれビスマルクさんが言ったやつ」

京子『あり、そうだっけ?』

ちなつ「というか声量考えてくださいよ! ハウリングが酷くて耳が……」

京子『いやぁ~すまんすまん。お詫びに耳たぶふ~ふ~してやる』

ちなつ「ちょっ! やめてくださいよ公衆の面前で!」

千歳「こらこら二人とも、うちらのライブはお笑いライブとちゃうやろ」

櫻子「お笑い? そうだ! 今こそ桜団子復活のときだよあかりちゃん!」

あかり「えっ? 今度こそ大丈夫なの櫻子ちゃん?」

櫻子「大丈夫! 今思い出してるとこ!」

向日葵「絶対大丈夫じゃないからやめなさい! そもそもお笑いライブじゃないって池田先輩がおっしゃったでしょうが!」

綾乃「ああもう! ライブがボロボロボロブドゥールじゃないのよ!」

結衣「ぶふっ!」

京子『そこはぐだぐだ九段下とかの方が』

結衣「……」

京子『いや今のは確かに私も厳しいとは思ったけど!』

叢雲(あかり)「あ~、もう、なにやってのよあいつらっ!」

榛名(京子)「て、提督……っ!」

北上「こりゃ明日以降に期待かな~」

電(ちなつ)「あれ、でも観客のみんな笑ってくれてるのです?」

あきつ丸「本当であります! みなさん、なにやらにこやかな顔をしていらっしゃるであります!」

五月雨「なんでしょう、微笑ましいものを見ているような」

鬼怒「みんなまだ子供だから、あのぐだぐだ感というかゆるさを微笑ましく見てられるんだ!」

飛鷹「そんな年寄りじゃあるまいし」

榛名(京子)「ですが事実場内が暖かい空気に包まれたのは確かです!」

北上「今ならまだいけるかな」

叢雲(あかり)「だけどいつまでもはもたないわよ! あかりっ!」

京子『ん~、じゃあ七森中ごらく部・アッセンブル! とかで』

綾乃「生徒会が入ってないじゃないの!」

京子『えっ? ごらく部ってなんだって? よくぞ聞いてくれました! ごらく部っていうのはね~好きにだらだらするだけだよ!』

結衣「伝わらねぇだろそれじゃ」

京子『略して好きだら』

ちなつ「もっと伝わりません」

あかり「好きにだらだらするだけ……そっか、そうだよね」

櫻子「どうかしたのあかりちゃん?」

あかり「誰かに言われたから祈るとか、そんなんじゃだめなんだよね。自分が好きで、自分でそうしようと思わなきゃだめなんだよね」

あかり「そのためにあかり達がやらなきゃいけないことは、お願いすることじゃないんだよね」

京子『ふっ、やっと気付いたかあかり』

綾乃「いやあなた絶対何も考えてなかったでしょ!」

千歳「せやで赤座さん。うちらが今やることはお客さんを楽しませること。こんな楽しい時間がずっと続きますようにって、そう思わせたることや」

向日葵「その願い、祈りはきっと深海棲艦にも届きますわ」

あかり「うん!」

櫻子「よぉし! じゃあ気を取り直していこ~!」

ちなつ「京子先輩、マイクをあかりちゃんに!」グイッ

京子「あぁ~私でもいいじゃ~ん」

結衣「こういうのはあかりに任せた方がいいでしょ」

あかり『みなさん、大変失礼いたしました。祈るとかそういうの関係なしに、今日はめいっぱい楽しんでいってください! あかり達も楽しみます!』

あかり『明石さん、夕張さん準備オッケーです! それでは、みなさんお聞きください! 七森中ごらく部と生徒会と、もう一人の特別ゲストで歌います! え~る!』

明石「ふぅ、一時はどうなる事かと冷や冷やしましたよ」

夕張「ええ、だけどあの子達らしい気がするわ」

明石「ふふっ、そうですね」

夕張「さてと、無事はじまったからと言ってまだ気は抜けませんよ」

明石「照明やら諸々の操作がまだ残ってますからね」

夕張「むしろここから本番! 私達も気合入れていきましょう!」

明石「はい!」

夕張「ところで、もう一人の特別ゲストって?」

明石「あぁ、それなんですが、くくっ」

夕張「えっ? なんで笑うんです?」

明石「すいません、何も知らないで見た方が楽しめると思うので黙っておきます」

夕張「ええ~、気になりますよ!」

明石「ふふっ、内緒です。操作をミスして台無しにしないように気をつけましょう」

『泣いて笑ってほら、いろんな花を咲かせて行こうよ』

『つまづいたってほら、必ず明日が来るから』

熊野「いい歌ですわね」

文月「そうだね~司令官達が歌うのよく似合ってる~」

神通「可愛らしい応援歌です」

白雪「必ず明日が来る、ですか」

三日月「今はそれを信じられます。そのことがどれだけ幸せか」

古鷹「躓いても立ち上がる機会が今はあるんですね」

金剛「そんな今を私達は生きてます」

千代田「いいのかなって時々思うこともあるけど、それでも千代田はやっぱりここにいたい。ここにいられて幸せだよ」

加賀「過去の亡霊である私達が今を生きていること。胸を張って誇れる日は永遠に来ないのかもしれません」

熊野「例えそうだったとしても、あかりを愛しているというこの気持ちだけは胸を張って叫べますわ。誇れますわ……」

神通「それなら、明日も提督と一緒にいられますよね」

古鷹「明日でも明後日でも、ずっとずっと先まで一緒ですよ。提督はいつもそう言ってくれてるじゃないですか」

金剛「イエス! 私のラブはネバーエンドデース!」

文月「そういえば~大和がいないね~こういうときはいっつもいる気がしてたんだけど~」

白雪「さっきから姿が見当たりませんね。まあこの人だかりですし見失うのも仕方ありませんが」

三日月「あっ、二番はじまりますよ!」

千代田「集中して聞かなきゃ!」

加賀「集中するのではなく楽しんで聞くんですよ。私達の祈りも必ず深海棲艦に届きますから」

『ワクワク一日の終わりが、ふいに君の横顔ごしに』

『真っ赤な夕焼け見えると、なんだか嬉しいよね』

雪風「しれぇがきれぇです!」

比叡「どっちかというと可愛い感じじゃありません?」

大井「応援歌らしくチアガールのような格好をしてますからね。北上さんにも着せて提督と並べたい」

伊19「応援なら応援団みたいなのでもよかったの! 学ラン姿もきっと決まってたの!」

陸奥「いや、さすがに学ランはこの曲調には合わないかな」

高雄「ちゃんとアンダースコートを穿いてるんですね、よかった」

利根「丈が短すぎて前からは覗けてしまうからのぉ」

酒匂「そういうのもライブだって名取ちゃんが言ってた~」

不知火「詳しいんですね名取さん」

名取「な、那珂ちゃんのライブに付き合ってるから、情報収集とかしてて!」

神通(綾乃)「妹がどうもすいません……」

鈴谷「けどみんな歌が始まったらすごいじゃん。ねぇ?」

暁「当たり前よ! 暁の司令官なんだからね!」

霞「まあ、はじめてにしてはよく出来てるって褒めてあげてもいいかもね。はじめてにしては!」

潮「提督が誰ともぶつかりそうにならないだけで、潮はとっても安心しました」

鳥海「大室提督もよくやっていらっしゃいます。うちの提督が一番ですが」

龍田「あら~うちの子も中々のものだと思うけれど~?」

隼鷹「い~や、身内贔屓除いてもうちのが一番!」

大潮「うちの司令官が一番輝いてます!」

翔鶴(綾乃)「いえ、綾乃が一番綺麗ですよ」

龍驤「なに言うとんねん! うちのが一番目立っとるやないか!」

日向(櫻子)「それは承服しかねるな。うちの提督が、という観点も入れれば一番はうちのだ」

扶桑「いいえ、うちのです。見てくださいあのお団子が揺れる姿、とっても可愛らしいじゃないですか」

五十鈴「うちの!」

朧「違います、うちのです!」

間宮「そこまでです」

荒潮「間宮さん」

伊良湖「戦いを止めるライブなのに、私達が争ってどうするんですか!」

間宮「誰が一番であるか、そんなのは自分の中で決めることです。明確に勝ち負けがある競争をしているわけではないんですから」

朝潮「ええ、身も蓋もないですが、みんな可愛らしくて綺麗なんです。誰が一番かなんて、それこそ個人の好みの問題ですよ」

陽炎「自分の好きな子を一番だと思ってあげればいいんです。もちろん、他人の一番を否定するようなことはせずに」

翔鶴(櫻子)「そうですね、すいません瑞鳳さん」

瑞鳳(向日葵)「いいの。こっちこそ、どうせすぐ変な失敗するとか言ってごめんなさい」

間宮「お祭りで楽しい気分になるのはいいですが興奮しすぎないようにしましょうね」

初春「うむ、留意しておこう。いやはやさすがじゃのう」

間宮「いえいえ……あかりが唯一無二だって乱入しそうになったけど」

伊良湖「危ないところでしたね間宮さん」

武蔵(綾乃)「やれやれ、戦人だけあって皆血の気の多いことだ――ん? なんだ、ステージにもう一人……あ、あれは!」

今回はここまでです

このえ~るがCD音源でごらく部と生徒会とミラクるんで歌ったバージョンがある唯一の楽曲です
ライブ音源でなら結構あるんですけど

開始します

大和『夢が夢である限り~人は輝き続ける~』

大和『冷めた大人の振りをして~その、目を、そむけないで~』

ごらく部+生徒会『ヤマトる~ん!』

あかり(ありがとうございます大和さん!)

京子(声だけはばっちり似てたよ!)

結衣(内心めちゃくちゃ恥ずかしがってそうだけど、顔に出さないなんてさすがだなぁ)

ちなつ(大和さんが出てくれなきゃ私がやらされるところでしたので、ほんと助かりました)

綾乃(ミラクるんって吉川さんに似てるのよね? 大和さんとは全然違うんじゃ)

千歳(ミラクるんの衣装結構似合いますね大和さん)

櫻子(次の歌詞なんだっけ、えっと)

向日葵(貴女の羞恥、無駄にはいたしませんわ大和さん!)

大和「~~~っ! あぁっ、あっ……!」

武蔵(あかり)「まあ、なんだ、お疲れ」

卯月「ヤマトるんだぴょん」

夕立「ヤマトる~ん」

島風「はずかしがってるん?」

連装砲ちゃん「きゅるるん?」

大和「や、やめて……」

卯月「ヤメテるんだって~」

夕立「どうするん?」

島風「やめないる~ん!」

大和「うわぁぁ~!」ダッ

卯月「逃げてる~ん!」

島風「追いかける~ん!」

連装砲ちゃん「きゅ~るる~ん!」

大和「いやぁ~! もう忘れて~!」

夕立「忘れるん無理る~ん!」

武蔵(あかり)「あぁ、苦労してるなあいつ。今度から提督とのこと少しくらい大目に見てやろう」

『あの日描いた未来はまだ心にある』

『だいぶ違うかな? だけどこれも悪くないイェイ、イェー。イェーイ!』

空母棲姫「……」

北方棲姫「アノヒエガイタミライ……マダココロニアル……」

空母棲姫「皇国の繁栄、大東亜共栄圏……全て露と消えた今でも忘れられるわけがない」

北方棲姫「ワタシタチハ、ソノタメニツクラレタ」

空母棲姫「ああ、そしてそれを成せなかった……」

空母棲姫(私達を支配する負の感情、怒りや悲しみももちろんあるが、もしかすると一番大きかったのは後悔、だったのかもしれない)

空母棲姫(流された血に報いることもできず、海の藻屑と消えてしまったこの身のふがいなさを悔やんで、私達は……)

北方棲姫「デモ、ワタシハコレデモイイトオモウ。ノゾンデタノハチガウケド、ダケド、コレデイイトオモウ」

空母棲姫「そうだな……」

空母棲姫(望んでいた形とはだいぶ違う。だけど、きっと皆の望みの果てはこれだった)

空母棲姫(子供達が笑顔で幸せに、好きな歌を歌えるような、そんな世界)

空母棲姫(だからもういい、もう私達の戦いは終わったんだ)

空母棲姫(私達があの日描いた未来は、今ここにあるんだから……)

りせ「……」

レ級「……」ピタっ

陸奥「レ級の動きが止まった?」

日向「他の深海棲艦達も、急に動きを止めたぞ?」

大鳳「深海棲艦達が光りはじめた!? 一体何が起こってるんです!?」

陸奥「光りはじめたというか、光になってるわよ!」

日向「深海棲艦達が光の粒子になって消えていく……」

りせ「……」

奈々「ああそのようだ。赤座くん達がやってくれたみたいだ」

レ級「……」ニコッ

大鳳「見てください、笑ってますよあのレ級」

陸奥「いつも笑ってるじゃない。まあ、それとは違う笑顔だけどさ」

日向「幸せそうな、本当にいい笑顔だったな」

りせ「……」

奈々「そうだな、すごく綺麗だ」

陸奥「海が光り輝いてるみたい……」

大鳳「お祭りには行けませんでしたが、間近でこれを見られたのは幸運でしたね」

日向「私の運のおかげだな!」

陸奥「あらあら、貧乏くじ引いたから見られたわけだから私達の不幸のおかげかもよ」

りせ「……」

奈々「どっちともがここまでがんばってくれたおかげだ、って言ってるぞ」

大鳳「結局最後まで提督自身のお声で指令を下されなかったことになりますね」

奈々「まっ、私と松本は一心同体みたいなものだ。気にするな!」

りせ「……」カァ

日向「なぜそこで赤くなる」

陸奥「うふふ、こんな幻想的な風景の中で火遊びはやめましょ。今はただ、私達も彼女達への祈りを……」

『うつむかず振り向かず、くじけないで恐れないで』

『腕を振って、胸を張って行こう~!』

綾乃『みんな一緒に~!』

ごらく部・生徒会『イエ~イ!』

熊野(あかり)「あかり~最高でしたわ~!」

漣「ご主人様輝いてるぅ~!」

羽黒「あ、あの! とっても素敵でした~!」

榛名(ちなつ)「今のは満点を超えたすばらしいライブでした!」

武蔵(綾乃)「よくやったぞ綾乃! 私の見込みはやはり間違いじゃなかった!」

初春「うむ、妾も心より楽しませてもらった。褒めてつかわすぞ」

潮「提督~よくがんばりました~!」

瑞鳳(向日葵)「帰ったら玉子焼きたくさん食べさせてあげるわね~!」

<ワーワーキャーキャーカワイイ!ライトチャン!

綾乃「は、はぁ~、もう今絶対顔が赤赤アカプルコよ……」

結衣「んぐぅっ、ま、まあ成功したってことでいいのかな」

京子「観客の大熱狂を一身に浴びるこの瞬間がたまらん!」

ちなつ「いや今日初めてでしょ。一身じゃないですし」

千歳(ゆるゆり)「あ、あかん、うち今すぐへたりこみたいくらいやわ」

櫻子「私はまだまだ元気! 何回でもあんこ売れるよ!」

向日葵「あんこ売るじゃなくてアンコールですわ」

あかり(すごい声援、あかり達がこれだけたくさんの人をこんなに楽しませてあげられたんだ……)

あかり『……どうも、ありがとうございました~!』

京子「はぁ~、ファンサービスも楽じゃないね~」

榛名(京子)「アンコールお疲れさまでした提督」

結衣「アンコールというかもはや二回目の公演だったよね」

北上「ソロパートとかもあって、元々セットにあったんじゃないかって気がしたくらいだし」

ちなつ「誰がこんな深夜にかかるまで組みますか」

電「さすがにお祭りの運営委員会から怒られちゃいましたね」

綾乃「主催者権限も万能ではないのね」

あきつ丸「主催者でなければ日付を跨ぐ前に退去させられてましたよ」

千歳(ゆるゆり)「まあうちら中学生やからなぁ。保護者同伴でもこの時間に外おるだけでもほんまやったらあかんし」

五月雨「お祭りの日くらいお目こぼししてくれますよ」

櫻子「うぇ、さすがに喉がやばい……」

鬼怒「一番はしゃいで歌ってたもんね。はい、お水飲んで」

向日葵「わたくしも少々浮かれ過ぎた気がしますわ」

飛鷹「浮かれた向日葵を見てたらこっちまで浮かれてきちゃったよ」

あかり「はぁ~楽しかったぁ」

叢雲(あかり)「お疲れ様。ほら、ジュースでも飲みなさい」

あかり「ありがと。う~ん、冷たくて気持ちいよぉ」

叢雲(あかり)「飲めって言ってんのに。まあ、いいけど」

あかり「あかり、楽しかったよぉ」

叢雲(あかり)「そっ。なによりだわ」

あかり「ず~っとあそこに立ってたいって思っちゃうくらいだよぉ」

叢雲(あかり)「あんたは立ってりゃいいけど、お客さんはそうもいかないでしょ」

あかり「そうだね。お客さん達が楽しんでくれてるからあかりも楽しかった。だけど、お客さん達が楽しんでくれたのは、たぶんあかり達が楽しんでたからで」

あかり「あかり達だけで作ったんじゃなくて、お客さん達と一緒にこのライブを成功させたんだなってそんな気がするよぉ」

叢雲(あかり)「ふっ、そうかもね」

あかり「人と人は支え合って生きてるんだよぉ。それがよくわかった!」

叢雲(あかり)「ライブ一つで御大層な結論に辿り付いちゃってまあ」

あかり「ありがとう、叢雲ちゃん」

叢雲(あかり)「何回目よ私にありがとうって言うの?」

あかり「もう数え切れないたくさんだけど、数え切れないたくさん感謝してるんだよぉ」

叢雲(あかり)「聞き飽きたわ。もうちょっと変化を加えなさいよね」

あかり「変化って?」

叢雲(あかり)「そ、それは、言葉だけじゃなくて、ほら……」

あかり「ん~、ジュース飲む?」

叢雲(あかり)「私のあげたジュースでしょうが!」

あかり「あっ、そうだったよぉ」

叢雲(あかり)「っとにもう! あんたは私がいなきゃだめなんだから!」

あかり「これからもあかりのこと支えてくれる?」

叢雲(あかり)「ふんっ、不本意だけどね」

あかり「えへへ、ありがとう」

叢雲(あかり)「だから聞き飽きたってのそれは」

あかり「じゃあ~、大好きっ!」ダキッ

叢雲(あかり)「ばっ、こらっ! 暑いんだからくっつかないでよ!」

あかり「支え合うんだから、あかりからも叢雲ちゃんを支えるんだよぉ!」

叢雲(あかり)「今は支えとかいらないから! 逆に歩きづらいわよ!」

あかり「あかりがへとへとだよぉ」

叢雲(あかり)「あんたが支えられる側なの!?」

京子「あ~あ~、暑いからよそでやってくれねぇかいお二人さん」

結衣「仲いいのはわかったからちょっと落ちつこうね」

叢雲(あかり)「仲良くない!」

あかり「よくないの?」

ちなつ「ないの?」

叢雲(あかり)「うっ、よくなく、ないわよっ! 悪いっ!?」

文月「ふふっ、まだお祭り続いてるみたい~楽しいね~」

短いですが今回はここまでです

恐らく次でこのEDも終わります
ちょうど一年で区切りがつくのは当然狙ってやったというのは嘘です

開始します

あかり「ただいま~」

京子「お帰り~」

結衣「いやお前もただいまだろ」

ちなつ「いえ結衣先輩ここあかりちゃんちです」

綾乃「家じゃないでしょ!」

千歳(ゆるゆり)「家みたいなものやん」

櫻子「あかりちゃんちじゃなくてちんならよくない?」

向日葵「鎮守府のちんとかけていますの?」

妖精(猫吊るし)「お帰りなさい提督、みなさん。遅くまでお疲れさまでした」

榛名(京子)「あの、妖精さん。結果はどうだったんでしょうか?」

妖精(猫吊るし)「TVでも見ましょうか」

京子「え~なになに、全世界の海で謎の発光現象。深海棲艦による攻撃か?」

妖精(猫吊るし)「ああ~今の時代スマホでニュース読めちゃいますもんね~」

結衣「本日未明、全国のありとあらゆる海岸で謎の発光現象が発生した。この現象は日本のみならず全世界で確認された」

ちなつ「日本海軍関係者によると、この発光現象は深海棲艦が起こしているものだと判明。大規模な作戦の前触れではないかと一時騒然となった」

『ただいま入ってきた情報によりますと、発光現象が収まったあと、全世界に点在していた深海棲艦の出没海域よりその姿消失したとのこと』

『発光現象当時同海域にて戦闘を行っていた提督は報道陣の質問に対し、『深海棲艦達が光となって消えていった』と応えました』

綾乃「どうやら怒らせたわけではなかったみたいね」

千歳(ゆるゆり)「せやね、ちゃんとうちらの想いは届いとったみたいや」

妖精(猫吊るし)「西垣先生からも先ほど入電がありました。深海棲艦達はあるべきところに帰ったと」

櫻子「そっか、よかった」

向日葵「ええ、本当によかったですわ」

北方棲姫「アカリ、ワタシキコエタ。ドウホウタチノサイゴノコエ」

あかり「なんて言ってたの?」

北方棲姫「アリガトウ」

あかり「……おやすみなさいって今言っても遅いかな」

叢雲(あかり)「きっとまだ届くわよ」

熊野(あかり)「ええ、きっと」

あかり「はい。おやすみなさい……お疲れ様」

京子「あぁ~、やっと終わったぁ!」

漣「お役目ご苦労さま! 除隊を許可しますご主人様!」

赤城「いやまだ除隊はできませんよ」

日向(結衣)「警戒態勢はしばらく続くだろうからな。哨戒や探索は続けなくてはいけないだろう」

羽黒「少なかったとはいえ、被害は0ではありませんしそこの復興もしなくてはいけません」

高雄「向こう一年は働きづめですかね」

荒潮「あら~もう少しゆっくりしたいものね~」

神通(綾乃)「戦闘がないというだけでゆっくりしたものにはなりますよ」

武蔵(綾乃)「ほんとうになければいいがな」

龍驤「これでもう深海棲艦が新たに現れることはなくなるん?」

妖精(猫吊るし)「いえ、放っておけばまた現れるでしょう」

五十鈴「それじゃ意味ないじゃない!」

利根「どうにかする方法はあるんじゃろう?」

妖精(猫吊るし)「ええ。あの降霊装置の機能を停止します。そうすれば連動して他の降霊装置も止まり、深海棲艦が呼び出されることはなくなりますよ」

夕張「それできるなら最初からそうすればいいんじゃ」

妖精(猫吊るし)「止めたところで今いる深海棲艦は消えませんからね。殲滅戦したかったですか?」

比叡「そんなことあるわけないじゃないですか!」

鳥海「はい。いくらなんでもそれはあんまりです」

妖精(猫吊るし)「それにこうして彼女達を鎮めてくれたから止められるんです。先にこうしなければならなかったから黙ってたんですよ」

白雪「降霊装置を止めて、ようやく一件落着ですね」

妖精(猫吊るし)「ただ降霊装置は他の装置の影響を受けてしまいますからね。他のも全て停止させないと」

三日月「艦娘を呼びだす装置もですか?」

妖精(猫吊るし)「そうです、艦娘だけを呼びだすものも含めて全てですね」

瑞鶴「じゃあもう新しい艦娘が生まれることもなくなるんだ……」

長門(あかり)「これでいいんだ。静かに眠らせてやろう」

陸奥「ええ、これ以上はもう、必要ないもの」

京子「まっ、無理やり起こされることほど不快なことないしね」

結衣「……だな」

ちなつ「少し寂しいですけど、しょうがないですよ」

あかり「それに、あかり達にはもうたくさんの仲間がいるもんね」

隼鷹「赤座提督の言うとおり! 結衣にはあたしがついてるからんなしょげなさんなって! 艦娘が増えない分はあたしが騒いでやっから!」

結衣「酒の量も増えそうだからやめろ」

京子「うちはもうパンク寸前だしな~」

時雨(京子)「他のみんなもお祭り連れてきてあげたいよ」

ちなつ「正直今いるみんなだけでも纏めるの相当疲れるし、増える必要ないかな」

暁「ちょっと! どういうことよそれ!」

あきつ丸「綾乃はどうでありますか?」

綾乃「まあ、寂しいけど仕方ないし、量より質よ。増えない分、今いるみんなとの絆を強くしていくわ」

霞「こいつの世話係は何人いても足りないくらいなんだけど」

千歳(ゆるゆり)「まあまあ、四六時中誰か一緒におってくれとるしうちは満足やで」

櫻子「櫻子様帝国を作るのには心もたないけど、しょうがない我慢してやる!」

空母棲姫「なんだその帝国は。というか心もたないじゃなく心許ないだ」

向日葵「わたくしも、今のみんなとの生活で十分満足していますわ」

朧「はい、これからもよろしくお願いしますね提督!」

卯月「五十人もいれば寂しくないぴょん!」

ビスマルク「オスカーもいるしね!」

島風「連装砲ちゃんも」

連装砲ちゃん「きゅ~」

あかり「いつの間にかこんなにたくさん増えてたんだね」

叢雲(あかり)「初日はたった三隻だったのに、増えたもんね」

文月「ね~もう立派な大艦隊だよ~」

大和「そしてあかりはそんな艦隊を指揮して、この海に平和を取り戻した英雄だよ」

あかり「え、英雄だなんて、照れちゃいますよぉ……」

叢雲(あかり)「ふんっ、何が英雄よ。最後はライブしただけじゃない」

京子「だな~、英雄っていったら大和の方でしょ」

大和「えっ?」

京子「あれだけの大観衆の前で声以外は全然似てないコスプレをノリノリで演じきるとか、マジ英雄、憧れる」

ちなつ「ええ、声以外はからっきしでしたね」

結衣「その胸でミラクるんはちょっと無理がありましたね」

櫻子「うんうん、おっぱい禁止ですね」

向日葵「身長も吉川さんから頭1.5個分くらい高いですし」

千歳(ゆるゆり)「先ず髪の色ちゃいますもんね」

綾乃「ツインテールが少し長すぎた気がします」

大和「うええ~ん、あかりぃ~!」ダキッ

あかり「よ、よしよし。もぉ~みんなしてひどいよぉ! 大和さんだって好きでおっぱいおっきいわけじゃないんだから!」

大和「大和のおっぱいはライブ客じゃなくてあかりのためにあるんだからいいんだもん~!」

武蔵(あかり)「おい、なにを口走ってるんだお前は」

京子「ま~なんにせよ、これで残り二日存分に祭りを楽しめるな!」

榛名(京子)「はい! 心配事はもうなくなりました!」

結衣「お前な、もっとこうなんかあるだろ普通」

北上「まあま、そういうんでいいじゃん。いくら気にしないようにしてても心のどっかでは心配してたわけだろうし」

響(京子)「明日はデュエル大会が開催されるらしい」

Bep「そうか、響、行くしかあるまい!」

金剛「私の本当の力を見せてやりマース!」

川内「別のエピソードオーの劇も見たいってめっちゃ要望来てるんだけど、これは応えてあげないとだめかな」

那珂「そこ那珂ちゃんのホームページなのに……」

瑞鳳(向日葵)「ゲリラで玉子焼き品評会でも開きましょう!」

瑞鳳(あかり)「それ名案だわ! 卵の用意は任せなさい!」

千歳(あかり)「明日は一緒に回りましょう千代田」

千代田「うん、千歳お姉! 提督さんも大好きだけど、千代田お姉も大好きだから!」

隼鷹「明日と明後日はお祭りで、その次の日は祭りの打ち上げ。そのまた次の日は祝勝会、くぅ~、あたし飲み過ぎでぶっ倒れちゃうかもね!」

綾乃「お祭りやらパーティーやら多すぎでしょ! 絶対ばてるわよ!」

谷風「祭りと喧嘩は江戸の花ってねぇ! 倒れるまで踊ってこその江戸の祭りよ!」

浜風「いやここ江戸じゃないから」

あかり「ふふっ、楽しい一週間になりそうだね」

叢雲(あかり)「やれやれ、今まで一番ハードなんじゃないの?」

あかり(戦いが終わってもこうしてみんなとの日々は続いていく。明日も、明後日も、それからも)

あかり(この楽しい時間は、ずっとずっと続いてくんだよぉ!)

今回はここまでです
次は小ネタです

ちょうど一年、随分長くかかってしまいましたが一応の一区切りです
最初からの方も途中からの方もここまでお付き合いくださりありがとうございました

後はあかり鎮守府の艦娘が全員好感度100になったらグランドEDで終わりです
ゆるゆり3期にはほぼ確実に間にあいませんが艦これ2期までには間にあうと思います

開始します
あかり達が忘れるEDの小ネタから

ちなみにこのEDはバッド寄りのトゥルーくらいのEDです

>>522の続き

あかり「んぅ……?」

あかり「あれ? ここあかりの部屋……」

あかり「ん? 何があれなの? 自分の部屋で寝てるの当たり前なのに」

あかり「まだこんな時間だよぉ。寝なきゃ明日起きれなくなっちゃう」

あかり「おやすみなさい」



あかり「ん~」

あかね「あかり? そんなに唸ってどうしたの? お腹痛い?」

あかり「ううん、なんだかねいつもはもっとたくさんご飯を食べてた気がするの」

あかね「いつもより多いくらいだと思うけれど、お腹減ってるの? お姉ちゃんの分のお魚あげるわ」

あかり「いいよぉ、お姉ちゃんの分がなくなっちゃったらだめだもん。お腹減ってるわけじゃないしね」

あかね「そう? 本当に大丈夫?」

あかり「うん、大丈夫!」

京子「あかり~学校行こうぜ~!」

あかり「あっ、京子ちゃんだ! じゃあお姉ちゃん、あかり行くね! いってきま~す!」

あかね「行ってらっしゃい……今日のあかりは変ねぇ。なんだか上の空で」

あかね「ま、まさか好きな娘ができたとか!? も、もしそうなら早く手をうたなくちゃ!」

あかり「う~ん」

ちなつ「あかりちゃんが考え事? 珍しいね」

あかり「あかりだってなにか考え事あることはあるよぉ」

京子「どうせ今日のおやつはなんにしようとかそんなんでしょ」

結衣「お前と一緒にすんな」

京子「バカな! 私の悩み事、それは差し迫ったミラクるんのBD-BOXの代金をどうしようかということだ!」

ちなつ「お金ないのになんで注文しちゃったんですか」

京子「当時はあったんだよ!」

結衣「使ってんじゃねぇよ!」

京子「どうにかして金を手に入れないと、このままじゃ私、刑務所に!」

結衣「いやそのくらいじゃ逮捕されないから」

あかり「ん~」

ちなつ「で、あかりちゃんは何悩んでるの?」

あかり「えっとね、あかりなにか大切なことを忘れてるような気がして」

京子「京子ちゃんに5万くらいお金貸してたよぉとか?」

結衣「ねぇよ」

ちなつ「大切なことを忘れてるねぇ。そういえば、あかりちゃんは昨日のごらく部の活動何したか覚えてる?」

あかり「えっ? 昨日は確か……あれ? なんだったっけ?」

結衣「昨日は……あれ、思いだせない……」

京子「実は私も思いだせないんだよねぇ」

ちなつ「私もそうだから聞いてみたんですけど、やっぱり先輩たちもですか」

結衣「これなんかヤバいんじゃないか?」

京子「ヤバいかも。未知との遭遇の末、黒服とも遭遇しちゃったのかも」

ちなつ「ここは日本ですよ京子先輩」

あかり「でも、なんでだろう、なんで誰も覚えてないの?」

京子「まあ覚えてないってことはそれだけどうでもいいことだったんでしょ」

結衣「全員が全員まるっきり忘れてるとか、どうでもよくないからな」

ちなつ「結衣先輩、私怖いですぅ!」ダキッ

京子「そんなのより金策だよ金策! どうするんだもう銀行を襲うしか!」

結衣「あっちの方が怖いな」

あかり(どうでもいいこと、本当にそうなのかなぁ?)

櫻子「えっ、あかりちゃん達も?」

あかり「ということは櫻子ちゃん達も?」

向日葵「はい。昨日の生徒会活動の途中から記憶がぷつりと」

ちなつ「本気でうすら寒くなってきた……」

櫻子「西垣先生が来たってことは覚えてるんだけどねぇ」

あかり「西垣先生が?」

ちなつ「あっ、なんだまた西垣先生の実験かなにかだったのね。もう、それを早く言ってよ」

向日葵「いや実験だったとしても記憶がないというのはちょっと」

櫻子「たぶん爆発で頭打っちゃってそのときに記憶もなくなっちゃったんだろうね」

向日葵「まっ、櫻子が昨日のことを忘れているのはいつものことですけど」

櫻子「なにおう! いつもはちゃんと覚えてるよ!」

ちなつ「はぁ、ほんと人騒がせな先生だよね。ねぇ、あかりちゃん」

あかり「うん……」

あかり(西垣先生の実験のせいでいいような気がする。だけど、なにかが違うような気もするよぉ)

ちなつ「それにしても、私の机の隣に新しい机があるのはなんなのかな?」

櫻子「うおっ、本当だ! 気付かなかった」

向日葵「転校生でもいらっしゃるのではないでしょうか?」

ちなつ「こんな時期に転校だなんて訳ありっぽいね」

櫻子「どんな子かなぁ、優しい子だったらいいなぁ。私に給食の磯辺揚げくれるような!」

向日葵「あなたねぇ」

あかり「あっ、チャイムなったよぉ」

「はい、みんな席について。今日はみなさんに新しいお友達を紹介します。入ってきて」

電「あ、あの、えっと」

「黒板に自分の名前を書いてもらえるかな?」

電「は、はい、なのです!」

ちなつ「なのです、だって。変な喋り方」

あかり「ちなつちゃん、そういうこと言っちゃだめだよぉ」

櫻子「うわぁ、なんか漢字が全部難しい。何て読むの?」

向日葵「あかつきがた、でん?」

電「は、はじめまして。今日からみなさんと一緒にお勉強させていただく、くち……じゃなくて、暁型電と申します」

ちなつ「電でいなづまっていうんだ。キラキラだねぇ」

電「こ、この時代の学校のこととかよくわかりませんけど、どうかよろしくお願いします!」

櫻子「この時代?」

ちなつ「うわぁ、喋り方といいなんかめんどくさそうな子」

「はいよろしくお願いします。電ちゃんの席はこの列の端ね」

電「わ、わかりましたのです!」

櫻子「ねぇねぇ、電ちゃんは磯辺揚げ好き? いらないなら私にくれる?」

電「えっ、あ、あの?」

向日葵「ちょっと櫻子! 第一声がそれでは意味がわからないでしょう!」

あかり「はじめまして電ちゃん。赤座あかりだよぉ」

電「あっ、どうも。電は暁型――」

ちなつ「それ今聞いたから」

電「あう、そうだったのです……」

ちなつ(大丈夫かなこの子。というかこの子が隣で大丈夫か心配になってきたわ)

奈々「うむ、電くんは無事に転入できたようだな」

りせ「……」

奈々「こんなことして大丈夫か? 大丈夫かどうかはまだわからんが、電くんが希望したのだからしょうがあるまい」

りせ「……」

奈々「あっちの世界から戻る過程で彼女達艦娘を呼びだしてしまった責任は私にあるんだ」

奈々「戻ってくる研究の手伝いもしてもらったことだし、できる限り要望には答えてやりたい」

奈々「普通の女の子の生活を電くんは望んだんだ。普通の少女は学校に通っているものだ」

りせ「……」

奈々「お前の心配もわかる。だが、彼女達がこの世界になれるためにも学校に通うのは有効だと思うぞ」

奈々「学校を通じて常識や人との付き合い方を覚えてきたんだからな。お前も、そして私もだ」

りせ「……」

奈々「ああ、そうだな。できる限りのフォローをしていこう。電くん以外の艦娘に対してもな」

あかり「あっ、京子ちゃんだ。えっと、今日のごらく部は金策のため中止、だって」

ちなつ「いつもながら勝手ねぇ京子先輩」

櫻子「今日は生徒会もない日だし、みんなで遊ぼうよ!」

向日葵「わたしくは今日買い物に行く予定がありますので」

ちなつ「あ~、私もパス。電ちゃんに学校案内頼まれてるから」

電「いいですよ、お友達と遊ぶ方を優先してもらっても」

ちなつ「いいよいいよ、一回頼まれたことを投げ出すなんていやだし。それに電ちゃんだって新しい友達でしょ? だったら先着順」

電「ちなつちゃん、ありがとうなのです!」

櫻子「ええ~、二人ともノリ悪いなぁ! あかりちゃんは?」

あかり「ごめんね櫻子ちゃん。あかりも今日はちょっと」

櫻子「ちぇ~、しょうがない。家帰って花子の牛乳でも飲んでよ」

向日葵「花子ちゃんのだとわかっているのならやめなさいな!」

ちなつ「じゃあいこっか電ちゃん」

電「はいなのです!」

あかり「……」

京子「ううむ、これは真面目に由々しき事態だ、このままじゃ私のミラクるんライフが脅かされてしまう!」

京子「どうしようかなぁ~ん?」

榛名(これが今の日本の風景、昔とは全然違うなぁ)

京子「何だろうあの人、めっちゃ気合入ったコスプレしてるけどなんのアニメだ?」

榛名(それにしてもなんだか視線を感じる。この格好は現代にそぐわないのかしら?)

京子「ねぇお姉さん」

榛名「はい、なんでしょう?」

京子「それ、なんてアニメ?」

榛名「えっ? アニメ?」

京子「そう。アニメのコスプレでしょ?」

榛名「こすぷれ? ってなんでしょうか?」

京子「えっ? コスプレを知らない?」

京子(今の時代コスプレって単語を知らない人なんているのか?)

榛名「あっ、榛名その人里離れた山奥の村で暮らしてて、そういうのに疎いんです」

京子「へぇ~今時そんなことってあるんだ。確かになんか儀式とかやってそうな服装だ」

榛名「いやなにも儀式とかはやってないのですが」

京子「しかし! コスプレもアニメも知らないなんて人生損してるよ! 今まで生きてきた人生完全に無駄だったね!」

榛名「いきなり初対面の女の子に今までの人生を否定された!?」

榛名(まあ『人』生はまだはじまったばかりなんで、無駄どころの話ではないのですが)

京子「しょうがない。ここは京子ちゃんが教えてしんぜよう! アニメとは、コスプレとは、そして人生とはなんぞや!」

榛名「人生をかけるほど壮大なんですね。どんなものなんでしょう、こすぷれ……」

京子(なんでだろう、金策しなきゃいけないのにこのお姉さんの相手をしてたいのは。というか、なんで敬語使ってないんだろ私)

榛名(なんででしょうね、こんな女の子が敬語も使わずに話してるのに、むしろこっちが敬語を使って話しちゃってるのは)

結衣「やっぱペットボトルの水買うと重いな」

結衣「何本か分けて買うべきか? いや手間を考えると一気に買った方がいいよね」

まり「こっちこっち」

北上「あいよ~」

結衣「あれ? まりちゃんと……誰だあの人」

北上「まだつかないの? ただでうに食えるところ」

まり「もうちょっと~ここ真っ直ぐ行ったとこのお家!」

結衣「ここ真っ直ぐって……それ私の家!?」

北上「おわっ、なんだこの子いきなり出てきて」

まり「あ~、お姉ちゃん! この人がさっき言ったお姉ちゃん!」

北上「へぇ~、この子がただでうに食わせてくれる慈善事業やってる子かぁ」

結衣「やってねぇよそんなこと!」

まり「まりには食べさせてくれたよね?」

結衣「まりちゃんは身内だからね」

北上「身内贔屓とかずるいぞ~」

結衣「お正月に身内で集まったときにうにが出ただけだ!」

北上「なんだ~そうだったのかぁ、残念」

結衣「こんな小さな子がうにただで食えるとか言ってるの信じるなよ」

北上「いやもう腹減りすぎて藁にもすがる思いで」

まり「さっきから、お腹ぐ~ぐ~言ってるのこのお姉ちゃん」

北上「なんか美味そうなにおいがする」ガサガサ

結衣「おいこら! 勝手に人の買い物袋漁るな! というかそのまま食えるの野菜くらいしか入ってないから!」

北上「もう生野菜でもいいよ、いただきま~す」

結衣「食うな! ああもう! 私がなにか食べさせるからうちに来い!」

北上「あらやだ、これがナンパってやつ? いきなり家に連れ込むとか今の子は大胆だね」

結衣「ちげぇよ!」

まり「うに~」

結衣「うにはないからねまりちゃん!」

結衣(あんまりあれだったから敬語使うの忘れちゃってた。でもなんでかこの人にその方がしっくりくる)

北上(この子あたしに敬語使わんとか、うざい……って思うところなのになんでかなぁ。ずっとこうやってたみたいな気がするのは)

ちなつ「ここが茶道部の部室」

電「わぁ、畳なのです」

ちなつ「まあ、今はごらく部の部室だけど」

電「ごらく部? さっきも言ってましたけど、どんな部活なのですか?」

ちなつ「好きにだらだらするだけだよ」

電「はい?」

ちなつ「だから、集まって好きにだらだらするだけだよ」

電「それは、部活動なのでしょうか?」

ちなつ「京子先輩はそう言ってるけどね。でもまあ、楽しいよ」

電「楽しいのですか」

ちなつ「電ちゃんも入る?」

電「電が入ってもいいのですか?」

ちなつ「京子先輩がいいって言ったらね」

電「その京子先輩がごらく部の司令官なのですね」

ちなつ「司令官というか部長だよ。ん? 部長でいいよね、うん」

電「電認められますでしょうか?」

ちなつ「たぶん入りたいって言えばよっぽどのことがない限り頷いてくれるよ」

電「なら安心なのです!」

ちなつ「ごらく部に入るってことは電ちゃんは私の後輩かぁ」

電「ごらく部の先輩になるのですね」

ちなつ「ちなつ先輩って言ってみて?」

電「えと、ちなつ先輩?」

ちなつ「……いいわね、ちなつ先輩。じゃあじゃあ、今度は司令官って呼んでみて!」

電「な、なんですか?」

ちなつ「いやさっき司令官って言ってたからなんとなく」

電「いいですけど、司令官」

ちなつ「……っ」

電「どうかしましたかちなつちゃん?」

ちなつ「な、なんでもないよ。同じクラスで先輩も変だし、ちなつちゃんでいこっか」

電「はいそうします!」

ちなつ(司令官って呼ばれたとき、なんでかわからないけどすごく懐かしい気がして、目の奥が熱くなった。どういう、ことなのかな?)

電(電は司令官でもよかったのです。というより、そっちの方がよかったのです。なんでかはわかりませんけど……)

綾乃「生徒会もないんだからすぐに家に帰ればいいのに、なんでこんなところふらついてるのかしら?」

綾乃「生徒の模範となるべき生徒会が寄り道なんて、誰かに見つかれば罰金バッキンガムね」

あきつ丸(この辺りはのどかなところなのでありましょうか、人が少ないでありますね)

綾乃(うわっ、なんだろうあの人。全身黒づくめで、お葬式? にしては昔の写真で見るような服だけど)

あきつ丸「あの~」

綾乃「は、はい!?」

綾乃(は、話しかけられちゃった!)

あきつ丸「この辺りに飲食店などないでありましょうか? 昼餉を食べずにいたのでお腹が減ってるのであります」

綾乃「あ、あります!?」

綾乃(喋り方も古風だ!)

あきつ丸「あるのでありますか、よかった」

綾乃「い、いや今のありますはそういう意味ではなく、実際にありますけど」

あきつ丸「道を教えていただけないでありますか?」

綾乃「えっとですね」グウッ

あきつ丸「ふふっ、貴官……じゃなかった、君も食べに行くでありますか?」

綾乃「い、いえ、買い食いだなんて生徒会して許されるわけが!」

あきつ丸「しかし、お腹を鳴らして歩くのは女として許されないでありますよ」

綾乃「う、うぅ、一緒について行く方がわかりやすいですから!」

あきつ丸「ふっ、ええそうでありますな。何ぶんここらの地理には詳しくないでありますから」

あきつ丸「多めにいただいているでありますし、案内のお礼に自分が奢るでありますよ」

綾乃「い、いいですよそれくらい自分で払いますから!」

あきつ丸「お礼だと言った方が言い訳もつきやすいでありましょう?」

綾乃「うっ」

あきつ丸「人の好意は素直に受け取るべきでありますよ」

綾乃「な、なら、受け取ります。ありがとうございます、って私が道案内するのになんでお礼を言ってるの?」

あきつ丸「それについて自分がお礼を言うでありますよ。ありがとうございます、であります!」

綾乃(なんだかよくわからないけど悪い人じゃないみたい。あんまり緊張しないし)

あきつ丸(今の時代は軟派な子も多いと聞きましたが、この子はそうではないようでありますな。好感触でありますよ)

五月雨「え、えっと、どうすれば、いいのかな?」

千歳(なんや自販機の前で困ってる子がおる。外人さんやないし使い方わからんわけやないと思うけど)

五月雨「ここにお金を入れて……次はどうすれば? えっ? どうしてお金戻って来ちゃうの?」

千歳(わからんわけやったわ)

千歳「お金入れたら欲しいもんのボタン押さな」

五月雨「あっ、はい。お金を入れて、ボタンを、あうっ!」ガンッ

千歳「頭やなくて指でええんやけど」

五月雨「私もわかってます……ああっ、なんで別のが出てくるの!?」

千歳「鼻かどっかで押してもうたんやろうなぁ」

五月雨「うぅ、これが飲みたかったんじゃないのに……」

千歳「しゃ~ないなぁ。うちが交換したるわ」

五月雨「いいんですか?」

千歳「うちはそれが飲みたかったところやから」

千歳(ここの自販機何故か高いところに置いとるし、ちっちゃい子とか買いにくるとこういうことよくあるんやろうなぁ)

千歳「はい、どうぞ」

五月雨「ありがとうございます! こちらもどうぞ!」

千歳「ありがとなぁ」

五月雨「すいません、使い方教えてもらったばかりかこんなご迷惑まで」

千歳「ええんよ。困っとる人がおったら助けるんは当たり前やん」

五月雨「優しいんですね。本当にありがとうございましたぁっ!?」ガッ

千歳「うわっちょっ!」バタッ

五月雨「ああぁ~! すいませんすいません!」

千歳「うぅ、二人ともずぶ濡れや」

五月雨「せっかく買ったのに~」

千歳「それはまた買えばええけど、はよ身体拭かな。うち近くやから一緒に来てな」

五月雨「ご迷惑かけっぱなしで……」

千歳「ええんよ、慣れとるから」

千歳(慣れてる? はて、なんでうちそないなことを?)

五月雨(いつもいつも迷惑ばかり……いつも……?)

櫻子「ちぇ~牛乳くらい自分で買いに行けばいいじゃん。すぐそこコンビニあるのに!」

櫻子「すぐ買えるんだから飲んだっていいじゃん!」

撫子「すぐ買えるなら自分で買って飲めばいいでしょ」

櫻子「おわっ!? 撫子ねーちゃん!? いきなり出て来ないでよ心臓飛び出るかと思ったじゃん!」

撫子「一回飛び出た方が楽になるかもね」

鬼怒「撫子ちゃん妹でもそんな言い方はよくないよ」

櫻子「ん? 誰この人?」

鬼怒「君もお姉ちゃんの友人でもそれはだめだね」

撫子「今日私達のクラスに転校してきた子。この町にも来たばかりだから案内してほしいって」

櫻子「姉ちゃんがそんなこと言われて素直に案内するなんて、さてはじゃんけんかなにかに負けたな!」

撫子「ぐっ、確かにそうだけど櫻子に見透かされると激しく腹立つ」

櫻子「名前はなんて言うんですか?」

鬼怒「鬼怒だよ」

櫻子「きぬ?」

撫子「シルクの絹じゃなくて、鬼が怒るって書いて鬼怒ね」

櫻子「し、汁?」

鬼怒「鬼怒!」

撫子「こいつがシルクの意味を知ってるわけなかったか」

櫻子「知ってるよ! 小豆ともちが入ってるやつ!」

撫子「それは汁粉」

鬼怒「あははは、中々個性的な妹さんだね」

撫子「バカって素直に言っていいよ」

鬼怒「言葉づかいを指摘した手前そんなこと言えなくて」

櫻子「あっ、もうすぐミラクるんはじまっちゃう! 早く牛乳買って来ないと!」

撫子「ちゃんと花子が好きなやつ買ってくるんだよ」

櫻子「わかってるって~! じゃあ撫子ねーちゃん、おしるこねーちゃんまたね!」

鬼怒「おしるこじゃなくておにおこ! というか鬼怒!」

櫻子「撫子ねーちゃんの友達、実在したんだ。うん、優しそうな人だったな!」



撫子「ごめんねうちのバカが。下のはちゃんとしてるんだけど」

鬼怒「いいよいいよ、なんだか楽しそうな子だったし。私、ああいう元気な子好きだよ」

向日葵「楓家にいませんでしたがどこに、あっ、いた」

飛鷹「よく見ててね~」

楓「うん!」

向日葵「楓、こんなところで何をやっていますの?」

楓「お姉ちゃん!」

飛鷹「この子のお姉さん?」

向日葵「……楓、知らない人と遊んじゃいけないっていつも言ってるでしょう?」

楓「でも飛鷹お姉ちゃんすごいんだよ。紙のお人形さんを飛行機に変えちゃうの!」

向日葵「ええっ?」

飛鷹「ほら、こうして飛行甲板を滑らせて」

向日葵「ゆ、指が光った!?」

飛鷹「ああ注目するのそっちなんだ」

向日葵「勅令? 光の中に文字が浮かぶなんて、どうなっていますの?」

飛鷹「それは企業秘密だよ。手品師がタネ明かしたら商売あがったりだからね」

飛鷹(タネなんてないけどね)

楓「ね、ね! すごいでしょ!」

向日葵「え、ええ、確かにすごいですが……」

飛鷹「なんか物騒なのは知ってるけど同じ女同士だし、そう警戒しなくてもいいじゃない」

向日葵「そう、ですわね。すいません」

飛鷹「いいよ、それだけ妹想いってことだしね」

楓「飛鷹お姉ちゃんもう行っちゃうの?」

飛鷹「うん。楓ちゃんももうお姉ちゃんと一緒にお家に帰りなさい」

楓「また手品見せてくれる?」

飛鷹「ええ、見せてあげるよ。今度はもっと派手なやつ!」

楓「わぁい! 絶対だよ! 約束だよ!」

飛鷹「約束する。また会おうね」

向日葵「飛鷹さん、とおっしゃられるんですか」

飛鷹「そう飛鷹。縁があったらまた会おうよ、今度はお姉さんも一緒にね。だったら安心でしょ?」

向日葵「は、はい」

飛鷹「じゃあ、元気で」

飛鷹(戦いなんかない平和な世界で私達の存在意義なんてないなんて思ってたけど、こうして子供を楽しませてあげることはできるんだね)



楓「またあそこに行けば会えるかな?」

向日葵「約束したのだから会えますわきっと」

向日葵(飛鷹さん、そういえばわたくしの名前を伝えられませんでしたわ。なら伝えなくてはいけませんわね。別に手品に興味があるわけではありませんわ!)

あかり「結局一日中考えててもなにも思いだせなかった」

あかり「昨日のことも、この悲しい気持ちの理由もなにも……」

あかり「なにか悲しい夢を見たとか、そんなのなのかなぁ?」

叢雲「……」

あかり(誰だろあの子。すごく綺麗な子……)

叢雲「もう夕方か。やっぱりあんまり好きじゃないわね。私は青空が好き。青空に高く高く昇る白い雲が好き」

あかり「あかりも雲さんは好きだよぉ」

叢雲「……っ!?」

あかり「ごめんね驚かせちゃった?」

叢雲(ひ、人がいる気配なんて全然なかったのに!?)

叢雲「き、聞いたの?」

あかり「雲のこと? うん。いいよね雲。あかりもいつか乗ってみたいなぁって思ってるんだよぉ」

叢雲「わ、忘れなさい!」

あかり「なんでぇ?」

叢雲「いいから忘れなさい! というか忘れさせる!」

あかり「えっ? な、なにその棒は? や、やめてぇ!」

叢雲「はぁはぁ……もう、いいわ」

あかり「お、思いとどまってくれてよかったよぉ」

叢雲「でも、私が空を見て変なことつぶやいてたなんて、絶対誰にも言わないでよ!?」

あかり「言わないよぉ」

叢雲「それならいいわ。まあ、あんたなんて知らないから言う言わない以前の問題か」

あかり「そうだよぉ。あかりまだあなたの名前も知らないのに」

叢雲「私は駆逐艦叢雲よっ……!」

叢雲(し、しまった、つい!)

あかり「九竹館叢雲ちゃん? なんだかカッコいい名前だね!」

叢雲「……あんた駆逐艦知らないの?」

あかり「駆逐艦? なにそれ?」

叢雲「駆逐艦叢雲知らないとか! 数々の作戦に参加した名艦の名前を知らないなんてあんた、もぐりでしょ!」

あかり「もぐりってなんのぉ?」

叢雲「いいわよっ、もう! これも忘れなさい!」

叢雲(私の名前、後世に残ってるって思ってたけど、こんなものなのね……)

あかり「叢雲、叢雲ちゃん。雲が入ってるから雲が好きなんだ」

叢雲「そんな単純な話じゃ……あんた、なんで泣いてるのよ?」

あかり「なんでかな、自分でもよくわからないんだけど、今日ずっとなにかを忘れてるような気がしてて」

あかり「それがすごく寂しくて、悲しくて……」

あかり「叢雲ちゃんとお話してたら、それが強く、なって……!」

叢雲「な、なんでよ!?」

あかり「わからない、わからないよぉ……」

叢雲「ああもう、泣かないでよ! わ、私まで、泣きそうに、なるじゃ……」

叢雲(なんでよ、なんで私まで泣きそうになってるのよ? 初対面の奴が泣いてるの見てるだけで、どうしてこんなに胸が苦しいの!)

あかり「うぁぁぁん!」

叢雲「うっ、くっ……!」ダキッ

あかり「叢雲ちゃん……」

叢雲「忘れたってことは、それだけどうでも、いいことだったんでしょ……」

あかり「違う、よぉ、忘れてるのに、こんなに悲しいのは、きっとそれだけ、大切な、ものだったから、だよぉ……」

あかり「ほんとうに、大切なもの、だったの、あかり、あかり……!」

叢雲「泣くなって、言ってるでしょ、バカぁ……!」

あかり「うえぇぇ~ん……!」

叢雲「う、うぁぁ……!」

叢雲「落ちついた?」

あかり「うん、ごめんね叢雲ちゃん」

叢雲「いいわよ、私だってその、泣いたし」

あかり「ありがとう、一緒に泣いてくれて。なんだかちょっぴり元気出たよぉ」

叢雲「ふんっ、あんたのためじゃないんだから!」

あかり「ふふっ、もう夜になっちゃったからあかりは帰るよぉ」

叢雲「気を付けて帰りなさいよ。月に叢雲がかかってるんだから」

あかり「叢雲ちゃんが?」

叢雲「バカ! 月に雲がかかってて暗いって言ってんの!」

あかり「うん、気を付けるね。心配してくれてありがと。じゃあね」

叢雲「ま、待ちなさい!」

あかり「なぁに?」

叢雲「まだ、あんたの名前聞いてないわ」

あかり「あれ? そうだっけ? でもあかりずっとあかりって言ってるけど」

叢雲「名字はわからないでしょ名字は! それにちゃんと自己紹介するのが礼儀! そこからが、本当のはじめましてよ」

あかり「そうだよね、あいさつはちゃんとしないと失礼だね。なら――」

あかり「はじめまして、赤座あかりです。これからよろしくお願いします」

今回はここまでです
次は本編からはじめます

最後はみんなのハートにどっきゅ~んで締めようかと思いましたがやめました
最初の予定通りごらく部しか出さなかった場合で降霊装置を壊してたらたぶんこのEDになってましたね

開始します

※現在のあかり鎮守府の艦娘+深海棲艦(○の付いた艦娘は好感度100、☆は秘書艦経験済み)

飛龍☆  伊良湖   大鯨
山城   名取☆   北方棲姫
○蒼龍  間宮    霧島 
○加賀☆山雲    足柄

若葉   ○叢雲   ○白雪
ビス子  扶桑    響 
筑摩    ○大和   長門
千歳☆  ○熊野   ○古鷹
○金剛  鳳翔    谷風  
球磨   酒匂    天龍  
○神通  那珂☆   武蔵
雲龍    ○文月   ○三日月
伊168   浦風    伊58
卯月    愛宕    川内
陽炎    瑞鳳    朝潮 
吹雪    島風    大鳳
舞風    浜風    明石 
夕立   ○千代田 瑞鶴         

あかり「今日は静かだねぇ」

妖精(猫吊るし)「ここのところお祭り続きでずっと騒がしかったですからね」

あかり「あかりはにぎやかなのは好きだけど、さすがにはしゃぎすぎてまだ疲れてるよぉ」

妖精(猫吊るし)「艦娘のみなさんにも疲労がうかがえます。今日は遠征はなしでいいでしょう」

あかり「哨戒とか復興のための遠征はまだ必要なんだっけ」

妖精(猫吊るし)「ええ。ただもう出てこないことはわかっているので哨戒は形だけになってしまうのですが」

あかり「万が一ってこともあるかもしれないよぉ」

妖精(猫吊るし)「ないことを祈ります。なので遠征は続きますが、出撃の必要はもうありませんよ」

妖精(猫吊るし)「従って訓練と新兵装の開発も必要ありません」

あかり「プールとかは遊びに行くだけなんだねぇ」

妖精(猫吊るし)「身体がなまることを嫌う方もいらっしゃるでしょうし、訓練用の設備は残しておきますよ」

あかり「あの速い流れるプールはなくていい思うな」

妖精(猫吊るし)「それと、前に言った通りもう艦娘の建造も行うことはできません」

あかり「そうだったね、もう新しい人とは会えないんだ」

妖精(猫吊るし)「船霊と英霊達の安らかな眠りのためです」

あかり「うん。無理に起こすのはいけないもんね」

妖精(猫吊るし)「とはいえ、大本営の側にはまだ未着任の艦娘もいらっしゃいますので、こちらに来ることもあるでしょう」

あかり「新しい人が来る機会もあるかもしれないってこと?」

妖精(猫吊るし)「そういうことです。これからは軍備の縮小が行われていくはずですし、機会はそれほど多くはないでしょうが」

あかり「それは楽しみだよぉ」

妖精(猫吊るし)「執務は変わらずする必要がありますけどね」

あかり「それは楽しみじゃないかも」

妖精(猫吊るし)「提督的にはやることはそこまで変わりませんよ。出撃もあまり重視してませんでしたからね」

あかり「艦娘のみんなは負担が減ったんだよね? なら、よかったよぉ」

妖精(猫吊るし)「私としては負担が減って暇ができたので、より一層争奪戦が激しくなることを期待してます」

あかり「ん?」

妖精(猫吊るし)「いえ、なんでもないですよ~」

あかり「執務はするなら秘書艦は決めた方がいいかなぁ」

妖精(猫吊るし)「そうですねいた方がいいと思います」

あかり「じゃあ決めるよぉ。最後に頼んだのは那珂ちゃんだったねぇ」

妖精(猫吊るし)「そういえば那珂さんにごほうびあげてないですよね?」

あかり「あぁ、色々すっかりあって忘れてたよぉ」

妖精(猫吊るし)「まあ朝一番に出撃しましたし、秘書艦としての仕事など何にもやってないんですけど」

あかり「でも秘書艦は秘書艦だよぉ」

妖精(猫吊るし)「それは今度にするとして、今日はどなたを秘書艦にされますか?」

↓1 今日の秘書艦(>>799の☆のついてない艦娘)

三日月「ん……」

あかり「ごめんねまだ眠い?」

三日月「はっ! い、いえ! もうマルキューマルマルなのですから寝てる時間じゃないです!」

あかり「あかりもこう見えてまだちょっと疲れてるんだよぉ。また今度に――」

三日月「お、お構いなく! 司令官が疲れを押しているのに私が寝てなどいられません!」

あかり「キツくない?」

三日月「へっちゃらです! そもそも、昨日までのお祭りは疲れを癒すためのお祭りだったのですから、それで疲れていては意味がありません!」

あかり「あかりは疲れちゃったよぉ」

三日月「あぁ! 別に司令官を詰っているとかそうことではなくてですね!」

あかり「えへへ、三日月ちゃんはいつも通りだね」

三日月「えっ?」

あかり「戦いが終わってもいつも通りで安心したよぉ。みんなにとって大切なことだって知ってるから、ちょっとどうなっちゃうか不安だったから」

三日月「司令官……私は何も変わりませんよ。戦時だろうと平時だろうと、私はいつだろうとあなたの艦娘なのですから」

あかり「うん! これからもよろしくね三日月ちゃん!」

三日月「はい、これからもどうか末永くお側にいさせてください」

三日月「今日は遠征は出さないんですね?」

あかり「みんな疲れてると思うから」

三日月「かしこまりました。では、これからの司令官の予定ですが」

あかり「どうしようかなぁ?」

↓1


1 艦娘との交流(>>799)
2 執務
3 外出
4 アイテムを使う

あかり「朝潮ちゃん」

朝潮「司令官、おはようございます!」

あかり「おはよう。もう疲れは取れてる?」

朝潮「ええ、この通り元気です」

あかり「朝潮ちゃんは体力あるんだねぇ」

朝潮「というより、自分がはしゃぐのは申し訳なくてあまり体力を使わなかったせいなのですが」

あかり「なんで申し訳ないのぉ?」

朝潮「私、本当に何もしてませんから。ただ、ここにいたというだけで」

あかり「そんなこと気にしなくていいって言ったのに」

朝潮「すいません、気にしてしまう性分なものですから」

あかり「朝潮ちゃんは真面目なんだねぇ」

朝潮「せめてこれからお役に立てればと考えてますが、何をすればいいのか見当もつきません」

あかり「なんでもできるよぉ。朝潮ちゃんは今はただの軍艦じゃなくて、艦娘なんだから」

朝潮「ただの軍艦ではなく……ありがとうございます司令官。私、自分にできること探してみます!」

あかり「うん、そうしてくれるとあかりもうれしいよぉ」

朝潮「けれど一つだけ、駆逐艦は軍艦じゃありませんよ」

あかり「あ~、前にそんな話を聞いたような」

朝潮「まあ、軍の艦という意味ならばそうですし、厳密に言うほど気にすることはありませんが一応」

あかり「やっぱり真面目だね朝潮ちゃん」

朝潮「すいません、気になる性分なので」

あかり「ふふっ、これから少しだけお話しても大丈夫かな?」

朝潮「ええ大丈夫ですよ。私でよければお付き合いいたします」

あかり(なにを話そうかな?)

↓1

1 山雲ちゃんとはもう話した?
2 駆逐艦の中でも小さい方?
3 可愛いもの好き?
4 その他自由に

あかり「朝潮ちゃんってもしかすると」

朝潮「はい?」

あかり「可愛いもの好き?」

朝潮「なっ!?」

あかり「この前オスカーと遊んだときそんな感じがしたんだけど」

朝潮「べ、別に好きではありませんよ!」

あかり「あれ? そうなのぉ?」

朝潮「きょ、興味がないわけでもありませんが……」

あかり「やっぱり好きなんだね~」

朝潮「い、いいじゃないですか別に!」

あかり「うん、いいと思うよぉ。これからは可愛い物集めを趣味にしたら?」

朝潮「そ、そんな、曖昧で膨大過ぎます! 途方もないですよ!」

あかり「時間はいっぱいあるよぉ。夢はでっかく持った方がいいの!」

朝潮「夢とかいうほど大きくもありませんけど……」

あかり「可愛いのって言ったら、卯月ちゃんも好きだと思うよぉ」

朝潮「卯月さんがですか? そんな感じはしますが」

あかり「卯月ちゃんは卯月ちゃん自身も可愛いもんね。ぴょんって」

朝潮「そこは同意しかねます」

あかり「ええ~可愛いと思うよぉ。朝潮ちゃんもぴょんって言って喋れば、可愛い分を自給自足できるよぉ」

朝潮「できませんよ。自分で自分のこと可愛いとか、ないですから」

あかり「じゃああかりがぴょんって言ってたら補給できる?」

朝潮「し、司令官が!? で、できませんよ!」

あかり「あかりのぴょん可愛いくないの!?」

朝潮「いや決してそんなわけではないです、可愛いです!」

あかり「ならなんでぴょん?」

朝潮「だからぴょんはいいですって。私の好きな可愛いは、小動物的な可愛さなので人間に求めているわけではありません」

あかり「可愛いにも種類があるんだねぇ。卯月ちゃんとは可愛いの方向性の違うから解散しちゃう?」

朝潮「バンドでもないですし組んでもないです。同じ可愛い物好きなら通じるところもあると思いますので、仲良くはさせてもらいたいですが」

あかり「オスカーが好きならビスマルクさんとも仲良くなれそうだね」

朝潮「ビスマルクさん、雰囲気が少し近寄りがたいです。貞淑なレディという感じで」

あかり「話してみたらとっても優しくて親しみやすい人だよぉ。同じ話題から仲良くなっていけたらいいね」

朝潮「はい。同じところで暮らすのですから、早くみなさんに馴染めるように努力します!」

あかり「あとうちで可愛いって言ったら、連装砲ちゃん?」

朝潮「あの子は可愛いですね! 私のもあんなのになればよかったのに」

あかり「今のところ島風ちゃんしか持ってる子は見たことないよぉ」

朝潮「他にも似たような主砲を持っている艦娘はいると聞いてます。私となにが違うんでしょうか」

あかり「連装砲ちゃんに改造できたりしないのかなぁ?」

朝潮「明石さんに頼んでみましょうか」

連装砲ちゃん「きゅ~!」ダキッ

朝潮「わっ! な、なに?」

あかり「あっ、一番ちっちゃい連装砲ちゃんだ。どうしたのぉ?」

島風「おうっ! 連装砲ちゃん見つけたよ~!」

あかり「島風ちゃんどうしたのぉ?」

島風「纏まった時間ができたから久しぶりに分解整備してあげようと思ったら、嫌がって逃げちゃったの」

連装砲ちゃん「きゅ~きゅ~!」

朝潮「分解整備などして大丈夫なんですか?」

島風「大丈夫だよ、ちょっとくすぐったいだけ」

連装砲ちゃん「きゅ~ん!」モゾモゾ

朝潮「あっ、だ、だめだよ連装砲ちゃん! 服の中に入らないで!」

島風「おうっ!? 朝潮ちゃんに迷惑かけちゃだめでしょ~! こら~出て来なさ~い!」

連装砲ちゃん「きゅっきゅ~!」

朝潮「んひゃっう! 連装砲ちゃん服の中で動かないで~!」

島風「こうなったら実力行使だよ!」ガバッ

朝潮「きゃあっ!」バタッ

島風「こら~連装砲ちゃん~!」

連装砲ちゃん「きゅ~!」

朝潮「し、島風さん、変なところ触らないで! ああっ! 連装砲ちゃんそこはだめだから~!」

あかり(朝潮ちゃんは小動物好きだけど小動物にからかわれちゃうタイプの人なのかな? 連装砲ちゃんは小動物なのかどうかわからないけど)

連装砲ちゃん「きゅ~……」

島風「やっと捕まえた。ごめんね朝潮ちゃん」

朝潮「はぁはぁ……」

あかり「大丈夫? 朝潮ちゃん」

朝潮「少し、休みます……」

あかり「お、お大事に~」

島風「じゃあ整備だよ! すぐに終わらせてあげるから抵抗はもうやめてね? じゃあ提督、朝潮ちゃんまたね~!」

連装砲ちゃん「きゅきゅ~!」

あかり「よっぽどいやなのかな分解整備。本当にくすぐったいだけなの?」

あかり「まあそれはともかく、これからはどうしようかなぁ?」

↓1

1 艦娘との交流(>>799の朝潮以外)
2 執務
3 外出
4 アイテムを使う

今回はここまでです
次は執務をするところからはじめます

選択肢が恐ろしく少なくなりましたが逆にこれくらいの方がわかりやすかったかもしれません
今更ながら外出先に他鎮守府を入れておけばよかったと後悔してますので以後入ります

E0に参加するとただでさえロートルなうちの子が退役まっしぐらなので開始します

三日月「んぅ……はっ! いけない、艦娘だというのに船を漕いでどうするんですか!」

三日月「秘書艦の仕事に集中しなきゃ! と言ってもほとんどすることはないんですけど」

三日月「そんなこと言ってたらまた眠く……日差しが暖かくて瞼が……」

あかり「眠いなら寝てていいよぉ三日月ちゃん」

三日月「し、司令官!? いい、いつからそこに!?」

あかり「さっき一回はってしたところからだよぉ」

三日月「お見苦しいところを!」

あかり「ううん、見苦しくなんかないよぉ。可愛いと思う」

三日月「か、可愛いっ!?」

あかり(やっぱり人間相手にも可愛いって思うことあるよね、うん)

三日月「し、しかし居眠りは居眠りです! 罰を受けねばみんなに示しがつきません!」

あかり「誰も見てないよぉ」

三日月「そうですけど!」

あかり「それにあかりは寝てていいって言ってるんだから、示しもなにもないんじゃないかなぁ」

三日月「うっ、そ、それはまあそうかもしれませんが……」

あかり「戦いも終わったんだしもう固くする必要はないんだよぉ。これからはもっとゆるく!」

三日月「この鎮守府をもっと緩めたらふにゃふにゃになってしまいますよ!」

あかり「ふにゃふにゃでいいよぉ。あかりくらげさんとか好きだもん」

三日月「あれはふにゃふにゃとは言わないと思いますが」

あかり「そうかなぁ? あっ、そうだ執務しに戻ってきたんだった。忘れるところだったよぉ」

三日月「忘れないでくださいそんな大事なこと」

あかり「三日月ちゃんがかたしてくれたのぉ?」

三日月「ええ。確認していなかった出撃依頼などは全て取り除きました」

あかり「あったんだ」

三日月「ありました」

あかり「大本営さんには悪いことをしちゃったよぉ」

三日月「大本営さんって。いいんですよ、司令官は最高の戦果をあげたんですから」

あかり「そうかなぁ、怒ってないかなぁ?」

三日月「怒ってませんよきっと。ではさっそく執務に入りましょう。先ずはこれからです」

↓1

1 アイテム支給の知らせ
2 施設増築の嘆願書
3 酒保充実の嘆願書
4 大規模作戦の褒章艦配属の知らせ

あかり「これは、この前の作戦で活躍したからごほうびに艦娘をくれるってこと?」

三日月「随分と砕けましたがそういうことです」

あかり「大本営さん怒ってなかったよぉ」

三日月「だからそう言ったじゃないですか」

あかり「それでも心配になるよぉ」

三日月「安心できてよかったですね」

あかり「うん、よかったぁ」

三日月「褒章の艦の名前は記載されてませんでした」

あかり「来てのおたのしみってことだね」

三日月「普通は載せてしかるべきなんですが。大本営も大概ゆるゆるです」

あかり「あかりが提督やってこられたんだからゆるゆるに決まってるよぉ」

三日月「確かに、この状況を放置している時点で軍組織として色々と破たんしてますね」

三日月(それに助けられてる、感謝しているので、とやかくは言えませんが)

あかり「どんな子が来るのかなぁ」

三日月「褒章なのですからきっとすごく強い艦ですよ」

あかり「大和さんみたいな感じかなぁ」

三日月「うちには大和さんも武蔵さんもいますけどね」

あかり「他に姉妹はいないのぉ?」

三日月「いる、といえばいますが、まだ艦娘になったとは聞いてませんし、これからなることもありませんから」

あかり「う~ん、ならアメリカの艦娘さんでもないよね」

三日月「ええ、彼女達も結局艦娘にはならずじまいです」

あかり「睦月型もまだ全員じゃないんだよね」

三日月「水無月ちゃんと夕月ちゃんがまだでした」

あかり「寂しいよね」

三日月「いいんです、みんなもう十分に戦ったんですから」

あかり「あと、何人の艦娘さんと新しく会えるのかなぁ」

三日月「わかりません、ですが大事にしてあげてください」

あかり「大事にするよぉ。残ってる艦娘のみんなを幸せにすること、それがこれからのあかりの仕事で、やりたいことだもん!」

あかり「三日月ちゃんは今は眠れたら幸せそうだね」

三日月「し、幸せではないです! せっかく司令官と共にいられるというのに眠るなんて!」

あかり「それなら一緒に寝よっか」

三日月「え、ええっ!?」

あかり「あかりもお昼食べてもう限界だよぉ。ちょこっと休憩」

三日月「食べてすぐ寝ると太りますよ」

あかり「三日月ちゃんで押しこむから平気!」ダキッ

三日月「わぁっ!?」

あかり「こうやってぎゅ~ってしてればお腹も引っ込むよぉ」ギュッ

三日月「ひ、引っ込みませんよ! 私そんなにお腹出てないんですから!」

あかり「そっか、三日月ちゃんはお腹出てないもんね。あかりのお腹を押しこめないよぉ。ならあかりが押しつけるよぉ!」

三日月「はひゃっ! しし、司令官! そんなことしてたら眠れませんよ! 静かに寝ましょう!」

あかり「ふぁぁ~、そうだね、寝よう」

三日月「ほんとに寝ちゃうんですか!?」

あかり「えっ?」

三日月「い、いえその、起きた後の予定はどうなさいます?」

↓1

1 艦娘との交流(>>799の朝潮以外)
2 執務
3 外出
4 アイテムを使う

あかり「おでかけしてくる~」

三日月「お人ではないですよね? どなたと行かれるんですか?」

あかり「ん~……」

↓1 (>>799の朝潮以外から3人まで。一人でも複数でも可)

あかり一人でランダムイベントって起こせないんだっけ?

>>828
行けます

あかり「今日は一人で歩いてみるよぉ……」

三日月「大丈夫ですか?」

あかり「大丈夫だよぉ」

三日月「心配ですが司令官がお一人になりたいなら私は何も言いませんよ」

あかり「ありがとね三日月ちゃん~」

三日月「お礼を言われるようなことじゃありませんよ」

あかり「たまには、一人で歩くのもいいよぉ……」

三日月「そうかもしれませんね」

あかり「なにが起こるか、楽しみ……」

三日月「そんななにか起こるのが前提みたいなことを言わないでください」

↓1 コンマ

0~15  何も起きずにそこら辺をぶらつく
16~45 他の鎮守府のキャラと出会う
46~75 また川内に攫われる
76~98 山で遭難する
ぞろ目 京子からまだ深海棲艦が存在しているとの連絡が

今回はここまでです
次はまた川内に攫われるところからはじめます

褒章艦は渾作戦だったので野分にするつもりでしたが安価とかの方がいいでしょうかね

>>835の中から一人安価で選ぶとかどう?

全員はさすがにキツいので>>837さんの通り報酬艦の中から安価で決めます

では開始します

あかり「ちょっと寝たら元気になったよぉ」

三日月「すぅ~……」

あかり「三日月ちゃんまだ寝てるから静かにしなきゃね」

あかり「お財布とハンカチは持ってる。よし、行ってきます」



あかり「どこに行こうかなぁ? そこら辺をお散歩するのもいいし、街に出てみるのもいいかも」

あかり「まだお祭りの名残が残ってるかもしれないしね。あと久しぶりに山に行ってみてもいいかなぁ」

あかり「お社もあるもんね。降霊装置だけどお参りしたらきっと他の船霊さんにも届くよぉ」

あかり「そう考えるとやれる事はたくさんあるんだよね。これなら退屈せずに過ごせるよぉ」

川内「キエーッ!」

あかり「ひゃあっ!?」

あかり「びっくりしたぁ」

川内「ちぇっ、避けられちゃった。ドーモ」

あかり「ど、どうも。あいさつするなら普通にしてくださいよぉ」

川内「アイサツ前のアンブッシュは一度だけ許されてるのよ」

あかり「認められてるからってやる必要はないじゃないですか」

川内「まーね。でも暇だったのよ」

あかり「いつもなら寝てる時間じゃないですか?」

川内「昨日までずっと昼騒いで夜に寝てたから生活リズムが崩れてて」

あかり「それが普通だと思いますけど」

川内「とはいえもう夜に起きてる意味もなくなったわけだけど」

あかり「もう夜戦はできませんからね」

川内「あ~あ、結局まともに夜戦できず仕舞いだった~」

あかり「すいません出た海域が悪かったですね」

川内「編成もだよ。あたしが旗艦なら他のは駆逐艦で固めて水雷戦隊で行かなきゃ」

あかり「今度はそうしますよぉ」

川内「もう今度はないんでしょ!」

あかり「あぁ、そうでしたよぉ」

川内「はぁ、夜戦したいなぁ~」

あかり「京子ちゃん達に夜に演習に来てもらうくらいしかないですけど、さすがに迷惑かかっちゃいますから」

川内「あぁ、夜戦~」

あかり「な、なんとかしますから」

川内「ほんとになんでもしてくれる?」

あかり「いや、あかりはなんでもじゃなくてなんとか――」

川内「よ~し! じゃあまたみんなをおびき出すえさになってもらうよ!」

あかり「えっちょっ! またマフラーが勝手に~!」

あかり「今捕まえても夜戦できませんよぉ!」

川内「大丈夫だって。夜になったら見てねって書いて手紙置いといたから」

あかり「誰かすぐに読んじゃいますよぉ!」

川内「なら夜まで持ちこたえればいいだけだよ! 正直今は暇だしそれが紛らわせるのも大事なの」

あかり「それにしてもなんで脱がすんですか!」

川内「それは私の趣味、願望、そして夢だから」

あかり「どっかで聞いたことあるようなこと言わないでください!」

川内「そのマフラーは私の意思で自在に動かせるからね。露出も自由自在で実際ケンゼン」

あかり「や、やめてくださいっ! どこが健全なんですか!」

川内「フィーヒヒヒ! 平坦でもこうして限界を攻めてあげれば実際奥ゆかしくて青少年のなんかが危ない」

あかり「せ、川内さんっ!」

川内「ほらほら~、もうすぐ全部露わになっちゃうぞ~」

あかり「だ、誰か助けて~!」

↓1 助けに来た艦娘(>>799

名取「て、提督っ!?」

あかり「ああっ、名取さん助けてくださいっ!」

名取「きゃあっ! なんて格好してるんですか! 早く服着てください!」

あかり「着られないから助けてって言ってるんですよぉ!」

川内「まさか名取が最初に来るなんて。夜まで読むなって書いてたの見えなかったの?」

名取「ごめんなさい。そう書いてあった方が下になってたので気付かずに読んでしまいました」

川内「……そういうミスは誰にでもあるよね」

あかり「ミスしてくれたおかげで助かりましたよぉ! 名取さん、早く川内さんを止めてくださいっ!」

名取「はい! 川内さん覚悟してくださいっ!」

川内「ほんとにいいの? ここで私を止めて。本当は名取も興味あるんじゃないの、こういうの」

名取「なっ……!」

川内「このマフラー私の思うとおりに動くからさぁ、こうやって提督の好きなところを露出させられるし」

あかり「み、見ないでください名取さんっ!」

川内「こんなふうに上手く操作してあげれば、提督の動きまで自由自在なんだよ?」

あかり「だからって、なんで、ヘドバン、させるんですかっ!」

名取「だ、だから、なんだって言うんですかっ!」

あかり「ううん別に、ただ名取も提督にしてもらいたいこととか色々ありそうだなぁって思ってさ」

川内「提督、なんでもしてくれるって言ってたんだよねぇ」

あかり「なんでもじゃなくて、夜戦をなんとかするって言ったんですよぉ!」

名取「な、なんでも……」

川内「そうだよぉ、今なら好きなことなんでもし放題だし、され放題なんだよ?」

名取「し放題で、され放題……」

川内「知ってるよ、名取もあのあめ食べたんでしょ?」

名取「っ!?」

川内「あのときしたいって、してもらいたいって思ったこと、今なら全部できるの」

名取「……」

あかり「な、名取さん?」

川内「ふふっ、そうそうそうやって大人しくしてれば後で――」

名取「私はそんな甘言には乗りませんよ川内さんっ!」

川内「い、いいの? またとない機会なんだよ?」

名取「そうかもしれません。ですが、それは川内さんが提督を操っているだけのこと。提督本人の意思ではありません」

名取「それが一番大事なんです! 私は提督の、あ、あ……お、想いが欲しいのですから!」

あかり「名取さん!」

名取「そ、それに、そうすると必然的に川内さんに見られちゃいますし」

川内「赤信号と一緒だよ」

名取「一緒に渡れば怖くないってもんじゃないですよ! そんなの、む、無理ですっ!」

川内「くっ、この恥ずかしがり屋さんめ! いいわ、なら当初の予定通り私のカラテのさびにして、名取も捕えてあげるわ!」

名取「お、お外で裸マフラーだけはいやぁ!」

↓1 このレスのコンマ以上なら名取の勝ち 低ければ川内

川内「イヤーッ!」

名取「そんな単調のな攻撃当たりません! お返しです!」

川内「ンアーッ!」

あかり「また一瞬で負けた!?」

川内「マフラーを提督に巻き付けたままじゃ碌に戦えないよ……」

あかり「このマフラー戦力的にそんなに重要なものだったんだ!」

名取「はぁ、なんとか裸マフラーだけは回避できました」

川内「……負けてれば私に操られてるって言い訳つけて、提督のこと好きにできたのに」

名取「っ!?」

川内「ウカツ!」

名取「くぅっ! いい加減にしてくださいっ!」ガンッ

川内「アバーッ!?」

あかり「うわぁ、痛そうだよぉ」

名取「結局何がしたかったんですか川内さんは?」

あかり「暇つぶし、だと思います」

名取「ほんとに人騒がせな人ですね」

あかり「そうですね。でもあかりは好きですよ」

名取「そ、外で裸マフラーがですか!?」

あかり「違いますっ! 川内さんみたいなにぎやかな人です。一緒にいると元気になれますよぉ」

名取「それは歳納提督を思い出すからですか?」

あかり「そういうことじゃないんですけど。名取さんみたいに静かな人も好きですから!」

名取「それは船見提督を思い出すからですよね?」

あかり「そんなことないですよぉ。結衣ちゃんと名取さんは違いますから」

名取「そうですか?」

あかり「そうです! 川内さんも名取さんも誰かに似てるから好きなわけじゃないです」

あかり「川内さんは川内さんだから、名取さんは名取さんだから好きなんですよぉ」

名取「提督……すいません、変なことを言ってしまって」

あかり「いいんです、京子ちゃん達のこと思いださないわけじゃないですから」

あかり「だけど、やっぱりどこか違ってて。あっ、京子ちゃん達と違うから好きとかそういうのでもないですよ?」

名取「わかっていますよ」

名取(提督はちゃんと私達それぞれを、それぞれで見てくれているんですよね。誰に似てるとか、誰の代わりがとかじゃなく)

名取(提督は全員をそれぞれに受け入れようとしてて、きっとそれぞれを必要だと思ってくれている)

名取(私もしっかりと見なきゃ、提督のことをちゃんと……)

あかり「どうしました名取さん?」

名取「と、とりあえず服着ましょう! わ、私にはあまりにも刺激的で見てられません!」

あかり「あ、そっ、そうですよね! 早く服を着なきゃ!」

名取「まま、待ってください! 今動いたら完全に脱げちゃいます!」

あかり「じゃ、じゃあすいませんが名取さん取ってきてもらえますか?」

名取「わかりました!」

あかり「服はあっちで脱がされたのでそこにありますよぉ」

名取「えっとこれですね……くらげ、でいいんですか?」

あかり「くらげです! まじまじと見ないでくださいっ!」

名取「す、すいません、はいどうぞ」

あかり「どうも――」ハラリ

名取「――っ!」

あかり「きゃああっ!」

名取「わ、わ、わ、私がどう、えっ、なっ」

あかり「ふ、服、早くっ!」

名取「は、はいっ!」

叢雲「なによ今の悲鳴は!? 誰かいるの……」

名取「……」

あかり「……」

名取「……裸体だけです」

今回はここまでです

イベントは情報が出揃ってから丙で行けるところまで行くことにします

開始します

あかり「その後名取さんがあかりの服を脱がしたと勘違いされて誤解を解くのに苦労したんだよぉ」

三日月「さっきの騒ぎはそれでしたか」

あかり「やっぱりなにか起こったね!」

三日月「起こったは起こりましたが、結局外出というほど外出してないのでは」

あかり「あっ」

三日月「出ないなら出ないで私は構いませんけどね」

あかり「どうしようかなぁ」

↓1

1 外出する
2 外出しない

あかり「今日は一人で外出するって決めたんだから外出するよぉ!」

三日月「変なところで頑固ですね司令官」

あかり「今度こそ行ってきます!」

三日月「今度こそ行ってらっしゃいです」

↓1 コンマ

0~15  何も起きずにそこら辺をぶらつく
16~45 他の鎮守府のキャラと出会う
46~75 また川内に攫われる
76~98 霧島と神社へ礼を言いに行く
ぞろ目 京子からまだ深海棲艦が存在しているとの連絡が

ぽい

>>871はミスです
正しくは

0~15  何も起きずにそこら辺をぶらつく
16~45 他の鎮守府のキャラと出会う
46~75 霧島と神社へ礼を言いに行く
76~98 山で遭難する
ぞろ目 京子からまだ深海棲艦が存在しているとの連絡が

↓1

もう来てたらそっちで書くつもりだったので>>872で行きます

妖精(猫吊るし)「残念ながら今度も無理そうですね」

あかり「えっ、なに妖精さん?」

妖精(猫吊るし)「歳納提督から通信が入ってますよ」

あかり「京子ちゃんから? 忘れ物とか?」

妖精(猫吊るし)「そんなふうではありませんでしたが」

三日月「とりあえず通信室に行きましょうか」

あかり「うん、なんだろう?」



あかり「えっ? 深海棲艦さんがまだ残ってる?」

京子『私もびっくりしたんだけどね~』

三日月「一体どういうことですか? 深海棲艦はもう全て消えたはずでは?」

あかり「ニュースでもそう言ってたよぉ」

京子『たぶんほっぽちゃんやさくっちゃんの空母棲姫さんみたいな無害な深海棲艦だから、消えずにそのまま残っちゃったんだよ』

あかり「ほっぽちゃんや空母棲姫さんみたいな深海棲艦が他にもいたんだ」

三日月「なぜそう言えるんです? そもそもどうして深海棲艦に残っているものがいることを知ったんです?」

京子『同人誌の新刊出したら毎回深海艦載機が飛んで来てたんだ』

あかり「えっ? 同人誌を買いに?」

京子『さすがにお金は持ってないのか、新鮮な海の幸と物々交換しに』

三日月「本一冊と海の幸では釣り合わないのでは」

京子『うん。刷ったやつ全部と交換しても普通に足りないくらい』

あかり「それがお祭りの後にも来てたの?」

京子『らしい。二日目の夜くらいに来てうちに残ってたのが対応したって』

三日月「二日目の夜、だとすれば普通の深海棲艦はもういなくなってるはずですね」

あかり「同人誌買うくらいだから少なくとも悪意はなさそうだよぉ」

あかり「どうするのぉ京子ちゃん?」

京子『あかりに確かめに行ってほしいんだ』

あかり「あかりに?」

三日月「ご自分で行かれた方がスムーズに事が運びそうですが。同人誌のファンなのでしょうし」

京子『そうしたいのは山々だけど、うち深海棲艦いないからさ。深海棲艦の気配探れるんでしょ?』

あかり「そうみたい。同族の気配がする~って言ってたもん」

三日月「ある程度近づいたらですよ?」

京子『そこは問題ない! 帰ってく深海艦載機を赤城の艦載機に追わせて居場所は知ってるから』

三日月「居場所知ってるなら深海棲艦の気配を探る必要はないんじゃ」

京子『いやどっかの離島に住んでるみたいで、結構広かったからいないと迷うかなぁって』

あかり「離島? 島に住んでるんだぁ」

京子『それに私は私達抜きでシーフードパーティー開きやがったやつらへのおしおきに忙しいのだ!』

三日月「あぁ、面倒だからこっちに投げただけなんですね」

あかり「お魚さんはほっとくと腐っちゃうからしょうがないよぉ。あかり達はあかり達でパーティーしてたんだから許してあげようよぉ」

京子『それはそれ、これはこれ! とりあえず秋雲の牛缶を鯖缶に代えるところからはじめる!』

三日月「おしおきというかいたずらじゃないですか」

京子『じゃあそういうことで、よろしくな~』

赤城『提督! 鯖缶ではぬるいです! ニシンにしましょうニシン!』

京子『それシュールストレミングでしょ? 鎮守府全体に被害及ぶから却下!』

あかり「あっ、通信切れたよぉ」

三日月「赤城さん……」

あかり「まだ残ってる深海棲艦さんがいるなら早く会いに行かなきゃ」

三日月「そうですね、もう戦いが終わったのだということを知らないかもしれませんし」

あかり「早く伝えてできればここで一緒に暮らせればいいね」

三日月「一緒に暮らすかどうかはともかく、早めに保護した方がいいでしょう。哨戒している他の艦隊に見つかって攻撃でもされたら事です」

あかり「じゃあさっそく行こう!」

三日月「もうすぐ夜になりそうですし日を改めた方が」

あかり「だめだよぉ。見つかっちゃったら大変なんでしょ? できるだけ早くしないと」

三日月「今まで見つからずにいたのですから可能性は低いと思いますが、まあもう他に深海棲艦もいませんし夜でも大丈夫ですか」

妖精(猫吊るし)「私達の操舵技術があれば夜の海でも安心です!」

三日月「とはいえなにが起こるかわかりませんし、何人か艦娘を連れて行くべきですね」

あかり「ほっぽちゃんは探すのにいるでしょ、あとは三日月ちゃんと↓1~2にお願いするよぉ」

↓1~2 >>799の北方棲姫、三日月以外

北方棲姫「マダノコッテルノガイタノカ」

大和「ほっぽや空母棲姫さんと同じなら心配はないと思うけれど」

三日月「用心に越したことはありませんよ。ほっぽちゃんと大和さんがついていてくれれば安心です」

朝潮「よもやここにきて作戦従事の機会が巡ってくるとは思いませんでした」

あかり「作戦っていうほどじゃないと思うけどね」

三日月「深海棲艦のいる離島の位置は?」

妖精(猫吊るし)「歳納提督から送られて来ましたよ。色々な贈り物と一緒に」

あかり「贈り物?」

三日月「なんですかこれ?」

妖精(猫吊るし)「まだ送ってない同人誌と、コスプレグッズらしいです」

大和「こ、コスプレ……」

妖精(猫吊るし)「先日大和さんが着ていらっしゃった、ミラクるんの服もありますよ」

大和「やめてっ! 見せないで!」

朝潮「トラウマになっちゃったみたいですね」

北方棲姫「ヤマトルン!」

大和「うわぁ~ん! あかり~!」ダキッ

あかり「あかりは可愛かったと思ってますから」

朝潮「どうやって送って来たんですか? こんな短時間で」

妖精(猫吊るし)「物資なら一瞬で移送できますので」

大和「白雪さんのカードを送って来たときのね」

あかり「そういえばそんなのもありましたね」

北方棲姫「ドウセウチニクルンダカラ、モッテッテモショウガナイ」

三日月「来るかどうかはわからないよ。案外離島の暮らしにはまってるかもしれないし」

朝潮「だったらわざわざ艦載機を飛ばして本を買いに行ったりしないと思いますけど」

あかり「一応持って行こっか。付くまでのあかり達の暇つぶしにもなるよぉ」

北方棲姫「アカリトイッショニヨム!」

あかり「いいよぉ。京子ちゃんの同人誌、とっても絵が上手だし面白いんだよぉ」

大和「あ、あかりが読んでも大丈夫そう?」

三日月「どうやら例のシリーズではないみたいです。件のミラクるんの同人誌のようなので大丈夫じゃないでしょうか」

朝潮「例のシリーズ?」

大和「な、なんでもないです気にしないで!」

三日月「そ、そう、なんでもないですから」

朝潮(提督として任務に従事する傍らで本まで描いてるなんて、歳納司令官は働き者なんですね。私も見習わなきゃ!)

北方棲姫「ミラクルンノハダガワカメニナッタ!」

あかり「お腹空いちゃうよね~」

大和「子供向けかと思ったら意外に黒いんですねミラクるんって」

三日月「黒いというかシュールというか。歳納司令官が描いたものですし原作は違うのかもしれません」

あかり「京子ちゃんの同人誌は原作に忠実だよぉ」

大和「う~んまあ、好きな人は好き、なのかなぁ」

あかり「子供にも大人気で何回も映画化されてるんですよぉ!」

三日月「最近の子供は進んでますね、朝潮さん」

朝潮「す、すす、進み、進み、すぎですっ……!」

三日月「あれ? 朝潮さんが読んでるのってミラクるんじゃなくて……」

朝潮「ちち、ちがっ! 一つだけ違うキャラが描いてあったから気になって、な、内容がこんなのだなんて、知らなかったんですっ!」

大和「その割にはもう半分くらい読んでるんですね」

朝潮「こここ、これはっ! け、検閲です!」

北方棲姫「オワッター」

あかり「これも面白かったねぇ。次はえっと、あれ? ミラクるんじゃないのもあるんだ。朝潮ちゃんそれ読み終わったら貸してね」

朝潮「ええっ!? だ、だめです! これは、司令官が読んじゃだめなやつです!」

あかり「ええ~そんなこと言われたら気になよぉ」

北方棲姫「アカリ、ツヅキ!」

あかり「ほっぽちゃんミラクるん気に行った?」

北方棲姫「ウン! オモシロイ!」

あかり「やっぱり子供に大人気だよぉ」

三日月「私も見たことないのですね、新刊でしょうか?」

大和「朝潮さん、読まないのなら大和に……」

朝潮「け、検閲が、済んでからです!」

朝潮(歳納司令官はなんてものを描いて……なんだか登場人物に見覚えがあるんですが、まさか現実でこんなことをっ!?)

朝潮(す、進みすぎです! いけませんこんなの! 私が矯正してあげないと!)

今回はここまでです

最初は深海棲艦が消えるときに一度北方棲姫達も消えて壊した方のEDと同じように記憶を持ったまま建造され直すという流れだったのですが
それだと離島棲鬼と戦艦棲姫が消えなかった理由がなくなるのでボツになりました

開始します

あかり「ここが深海棲艦がいる島ですね。結構大きいですよぉ」

大和「島全体が森みたいになっているのね」

朝潮「これは普通に行けば迷ってしまうところでした」

三日月「ほっぽちゃんがいてくれて助かったよ」

北方棲姫「ワタシヤクダツ!」

あかり「深海棲艦さんのいるところどこかわかる?」

北方棲姫「ンー、アッチ!」

三日月「一応道らしきものがありますね」

朝潮「辿っていけば深海棲艦の居住地につけるでしょう」

あかり「なんだか探検してるみたいでワクワクしますね!」

大和「毒を持った虫とか獰猛な動物とかがいるかもしれないから気を抜いてはだめよあかり」

三日月「荷物を持ってこの道を行くのは結構困難ですよ」

朝潮「訓練だと思えば軽いものですよ」

北方棲姫「モウスルイミナイケド」

あかり「よぉし! あかり探検隊出発だよぉ!」

朝潮「それにしてもその深海棲艦はどこで歳納司令官が本を描いてるなんて知ったんでしょうか?」

三日月「ネットでは割と有名だったようです。子供提督が同人誌、というんでしたか。本を描いて売っていると」

大和「鎮守府の位置までわかってるのはさすがにまずいような」

北方棲姫「キミツホジガテキトウナノハ、ムカシカラダカラ」

朝潮「昔に学んでもらいたいんですけどね」

三日月「まあ鎮守府の場所は全て国民にも周知されてますし、近隣住民くらいには司令官だということは知られていたはずですから」

大和「深海棲艦がそれを知ってたということは、ネットが使える環境があるということかしら?」

あかり「スマホは圏外だからたぶんパソコンですね」

朝潮「随分とこの時代に慣れた深海棲艦ですね」

北方棲姫「テキオウシンカスルカラナ」

あかり「確かにそんなこと言ってたけど、それもそう言っていいのかなぁ」

三日月「恐らくは昔ここにいた誰かがそんな環境を整えたんでしょう」

大和「こんな離島の森の奥でも世間の情報が知れるなんて、昔じゃ考えられなかったわ」

北方棲姫「コッチハフツウニシンカ!」

朝潮「ええ、技術は日々進化、進歩しているということですね。感慨深いです……」

あかり「はぁはぁ……」

北方棲姫「アカリツカレタ?」

三日月「この悪路ですからね。疲れてしまうのはしょうがありませんよ」

大和「大和がおんぶしてあげるわ」

あかり「そんな、大和さんは荷物も持ってるのにだめですよぉ」

朝潮「後どれくらいでつきそう?」

北方棲姫「モウスコシ!」

あかり「ならがんばるよぉ。山だって登り切れたんだから大丈夫です」

大和「無理して体調崩したら元も子もないからちゃんと言うのよ?」

あかり「はい」

三日月「急ぐと司令官が余計消耗するので、少しペースを落としましょう」

朝潮「もうすぐ日が落ちますがなんとかそれまでに辿りつければいいですが」

大和「待って、なにか音が聞こえませんか?」

あかり「音?」

三日月「これは、地鳴り? いえ、なにか大きなモノの足音です!」

朝潮「だんだん大きくなる、こっちに向かって来てます!」

あかり「え、ええっ!?」

北方棲姫「アカリハワタシガマモル!」

あかり「ほっぽちゃん!」

三日月「来ますっ!」

戦艦棲姫の艤装「……」

朝潮「な、なんですかあれはっ!」

大和「件の深海棲艦なの? だけど、あんなの見たことないし軍のデータベースにも載ってなかった!」

三日月「新種の深海棲艦ということですか?」

北方棲姫「メッチャムキムキ」

あかり「深海棲艦だから女の子、なんだよね?」

戦艦棲姫の艤装「ギ……」

三日月「言葉を話せるタイプではないんでしょうか?」

大和「だとしたら厄介ですね、なにを考えてるいるのかわからない」

朝潮「いきなり襲いかかって来ることはないようですが……」

北方棲姫「コイツチガウ」

あかり「違う?」

北方棲姫「コイツシンカイセイカンジャナイ。ギソウ」

大和「ぎ、艤装? この大きなのが艤装なの?」

三日月「明らかに独立機動していますが、連装砲ちゃんの仲間?」

朝潮「連装砲ちゃんも適応進化したらこんなムキムキになっちゃうの? それはいやです!」

戦艦棲姫の艤装「ギィ……」

三日月「なんとなく落ち込んだような」

あかり「朝潮ちゃんそういうこと言っちゃだめだよぉ。ごめんね艤装ちゃん」

朝潮「傷つけるようなことを言ってごめんなさい。あなたが悪いと言ったわけじゃないの」

戦艦棲姫の艤装「ギッ……」

大和「なりはこれでも繊細なんですね」

戦艦棲姫の艤装「ギ?」

北方棲姫「ワタシタチハ、オマエノシュジンヲタオシニキタンジャナイ。ホゴシニキタンダ」

戦艦棲姫の艤装「ギ~?」

北方棲姫「ワタシモシンカイセイカン。デモカンムスメヤニンゲントイッショニイル。ソレデシンヨウデキルハズ」

戦艦棲姫の艤装「ギッ!」

北方棲姫「ン、モノワカリノイイコダ」

朝潮「言ってることがわかるんだほっぽちゃん」

あかり「ほっぽちゃんがいてくれて本当に助かったよぉ」

北方棲姫「ワタシエライ?」

あかり「偉いよぉ。ありがとね」ナデナデ

戦艦棲姫の艤装「ギギギ」

大和「えっ? なに?」

北方棲姫「ニモツモツノテツダッテクレルッテ」

三日月「あ、ありがとうございます」

戦艦棲姫の艤装「ギィ!」

朝潮「心根は優しい子なんですね」

北方棲姫「アカリモモッテモラウ」

あかり「えっ? い、いや、あかりは大丈夫」

戦艦棲姫の艤装「ギギッ!」ヒョイ

あかり「ひゃああっ!」

大和「あかり!」

あかり「わぁ~、高いよぉすごく遠くまで見渡せる! あっ、少し先に洋館が見えるよぉ、あそこかなぁ?」

戦艦棲姫の艤装「ギ~ギ!」

北方棲姫「ユレルカラツカマッテロッテ」

あかり「えっとよいしょ。ごめんね、痛くない?」

戦艦棲姫の艤装「ギギィ!」

北方棲姫「ゼンイタクナイミタイ」

あかり「ちょっとの間よろしくね艤装ちゃん」

戦艦棲姫の艤装「ギッ!」

三日月「あのムキムキな腕で潰されてしまわないか心配でしたが杞憂でしたね」

北方棲姫「ススメギソウ!」

戦艦棲姫の艤装「ギギギ~!」

戦艦棲姫の艤装「ギギ」

あかり「ありがとう艤装ちゃん」

三日月「ようやくつきましたね」

朝潮「すっかり日が落ちてしまいましたよ」

大和「今日はここで一泊かな。それだけの物資があればいいけれど」

北方棲姫「オジャマシマス!」

あかり「ほっぽちゃん先ずはピンポンだよぉ!」

戦艦棲姫の艤装「ギギギ~」

三日月「あの子は荷物を置きに行ったのでしょうか?」

朝潮「あれだけ動ける艤装があれば便利かもしれません。もっと可愛い方がいいですけど」

大和「大和のが独立機動できればあれくらいのにはなるのかなぁ」

朝潮「こんな離島に打ち捨てられてるにしては、やけに大きな洋館ですね」

三日月「しっかりと掃除もされていますし、もしかするとどこかのお金持ちの別荘なのでは」

大和「なら勝手に使ってしまうのはよくないかもしれませんね」

北方棲姫「バレナキャダイジョウブ!」

あかり「それはいけないよぉ。あとでちゃんと謝らないと」

朝潮「どなたの別荘かもわかりませんので、謝りようがありませんが」

三日月「探せば持ち主を特定できるようなものもあるかもしれませんよ」

大和「とりあえずそれは後にしておいて、ほっぽこっちでいいの?」

北方棲姫「ウン。コンドコソホンモノノシンカイセイカン。ソレモニセキイル」

あかり「えっ、二人いたんだ」

朝潮「やはり。先ほどの艤装には艦載機運用能力はなさそうでしたから」

三日月「歳納司令官のところへ艦載機を飛ばしてるのとはまた別の深海棲艦の艤装なんですね」

大和「姫型によく随伴しているらしい戦艦棲姫の艤装だったのでしょうか? それにしてはなにやらムキムキ度が向上しているような気がしますが」

三日月「進化したんじゃないですか?」

朝潮「そんな気軽にできるものなんですね進化って」

北方棲姫「ココ!」

あかり「この部屋だね。よし、すいませ~ん!」ガチャ

戦艦棲姫「ライトちゃんみたいな提督がいたら逆立ちして鼻からジュース飲むって言ってた」

離島棲鬼「いや鼻からは言ってないし、炭酸ジュースのつもりはなかったわよ!? というかどっから持ってきたの!?」

戦艦棲姫「そこの自販機」

離島棲鬼「そんなのあったんだ!? って、ほんとに鼻から、やめ、がぼっ、あぶぁっ!」

戦艦棲姫「そんな格好で逆立ちするからパンツもお腹も丸見え」

離島棲鬼「や、やめっ、おぼ、溺れ、溺れるっ……」

戦艦棲姫「深海でも生きられるんだから溺れない」

離島棲鬼「無理っ、死ぬっ、ちょっ、ほんとに、あ、あ~っ!」

戦艦棲姫「しょうがないからそろそろやめて……ん?」

あかり「……」

戦艦棲姫「……」

あかり「すいませんごゆっくり」バタン

離島棲鬼「な、なにっ!? 誰? 全然見えないっ! ねぇ! 誰なのっ!?」

戦艦棲姫「ごゆっくりって言われたから続行」

離島棲鬼「ちょっ!? 誰かわからないけど見捨てないで! 助けてぇ~!」

離島棲鬼「鼻がしゅわしゅわする……」

あかり「ティッシュ使いますか?」

離島棲鬼「あ、ありがと」

大和「やはり戦艦棲姫でしたね」

三日月「もう一人は確か、離島棲鬼、でしたか」

戦艦棲姫「そう、そんな名前で呼ばれてたんだった」

離島棲鬼「久しぶりに人間と艦娘に会ったから、すっかり忘れてたわ」

朝潮「自分の名前を忘れないで、ってこっちが識別用に勝手にそう呼んでるだけなんでしたか」

北方棲姫「ワタシハホッポッテナマエ、ツケテモラッタモン!」

離島棲鬼「ほっぽちゃん?」

北方棲姫「ソウ、ホッポ!」

戦艦棲姫(どうやら、ライトちゃんシリーズが現実にあったことを元に描かれてるという予想はあってたみたい)

離島棲鬼(じゃあ、この子ってライトちゃんみたいな提督じゃなくて、ライトちゃんそのものっ!?)

大和「どうしてこんな離島で生活を?」

戦艦棲姫「私達は元々この離島に展開していた部隊。それが打倒されて、私達だけが生き残った」

三日月「ダメコンを積んでいたんですか?」

離島棲鬼「いいえ。戦闘が終わって虫の息だった私達に、ダメコンをくれた人がいたのよ」

朝潮「ダメコンをくれた人?」

戦艦棲姫「ニシガキとか名乗っていた」

あかり「それってもしかしなくても」

大和「西垣先生でしょうね」

離島棲鬼「それで一命を取り留めた私達はもう戦う気が起きなかったから静かに暮らしたいって言ったの」

戦艦棲姫「そしたらここを使えと言われた。なにかの研究をしていたらしい」

三日月「こんなところで元の世界に帰る研究をしてたんですね」

朝潮「なぜわざわざこんなところで?」

あかり「わからないけど、たぶんカッコいいからとかそんな理由だと思うよぉ」

北方棲姫「リトウニケンキュウジョアルトカッコイイノ?」

大和「怪しげな研究してる感はあるかもしれないわ」

離島棲鬼「そんなわけで静かに暮らし始めてみたはいいものの」

戦艦棲姫「あまりにも静かすぎて退屈になった」

三日月「なにもない離島ですからね」

離島棲鬼「幸いネットが繋がってたからやれることは色々あったけど、それでも暇でね」

戦艦棲姫「でも出ていけば戦いに巻き込まれるから出るわけにはいかなくて」

あかり「そうだったんですね。安心してください、もう戦いは終わりましたよぉ」

離島棲鬼「ニュースで見たよ。深海棲艦が全部成仏したって」

戦艦棲姫「海が光ってて綺麗だった」

離島棲鬼「それに、私達にも聞こえたよ。たくさんの人の楽しそうな声」

戦艦棲姫「私達はこんなに暇なのにずるいって思った」

離島棲鬼「楽しそうなのはいいけど時間を考えてほしかった。真夜中まで聞こえてくるからうるさくてしょうがなくて」

あかり「……ごめんなさい」

離島棲鬼「とりあえずもう戦う必要がないことはわかったわ」

戦艦棲姫「それでこれからどうするか考えてたところなんだけど」

あかり「もしよければあかりの鎮守府に来ませんか?」

離島棲鬼「いいの!?」

あかり「はい。むしろそのために来たんですよぉ」

戦艦棲姫「厄介事抱え込むことになる。けど、それはほっぽちゃんがいる時点でそうか」

北方棲姫「ワタシモオマエラトオナジ!」

三日月「このままここに止まれば、深海棲艦の生き残りとして攻撃されてしまう恐れがありますし」

大和「下手をすれば貴重な深海棲艦のサンプルだって、ひどい扱いを受けることも考えれられます」

あかり「そんなことさせませんよぉ! 二人のことはあかりが絶対守りますから!」

離島棲鬼「ライ……あかりちゃん!」

戦艦棲姫「すまないが、これから厄介にならせてもらう」

朝潮「私も新参者なので仲良くしてくださいね」

離島棲鬼「じゃあさっそくお引越しと言いたいところだけど、もうこんなに暗いんじゃ無理だよね」

戦艦棲姫「今日の内に荷物をまとめて、明日出る。ここに泊ることになるけど、いい?」

大和「そのつもりでしたので。食材は全員分ありますか?」

離島棲鬼「この前取ってきたうにとかの残りがあるわ。腐らせちゃうし全部使っちゃって」

大和「わかりました。腕によりをかけてごちそうを用意しますね」

離島棲鬼「わぁ~、ほんとに大和の料理を食べられる日が来るなんて、夢にも思わなかった」

あかり「大和さんのこと知ってるんですか?」

離島棲鬼「だって同人――」

三日月「わぁぁ~!」

離島棲鬼「えっ? なに?」

大和「自分のことを漫画に描かれてるって、あかりは知らないんです。内緒にしててください」

戦艦棲姫「知らないであんなの描かれてるの? というか、あなた達も読んでるんだ」

三日月「し、司令官が誰とどうなっているのかを把握できますし。少し自信をなくしてしまうこともありますが……」

離島棲鬼「プライベートもなにもあったもんじゃないわね」

大和「全部が全部描かれてるわけではありませんし、脚色されているところもありますので」

戦艦棲姫「ということは、まだ私達の知らないエピソードがあるということ?」

離島棲鬼「知りたい! 聞かせて!」

大和「い、いやですよ! 漫画になってるのだってはずかしいのに、自分の口からなんてそんなっ」

戦艦棲姫「そんなはずかしいことしたんだ」

離島棲鬼「聞きたい~! 教えてよ~!」

大和「だ、だめです! あかりとの大切な思い出なんです!」

あかり「なんの話をしてるのかなぁ?」

朝潮「……やはり現実にあったこと、ならいずれ私も?」

あかり「えっ? なんで朝潮ちゃんあかりから離れるの?」

朝潮「なんでもないです、なんでも……」

朝潮(く、来るなら来ればいいです! 私は負けません! 絶対に司令官を矯正してみせます!)

あかり「はぁ、今日も一日疲れたよぉ」

あかり「だけど楽しかった。うん、楽しかったよぉ」

あかり「さてと、何故か部屋がいっぱいあったからみんな分かれちゃったけど、誰かのところへ行こうかなぁ?」

あかり「それとももう寝ちゃう? どうしよう?」

↓1

1 大和の部屋へ行く
2 朝潮の部屋へ行く
3 三日月の部屋へ行く
4 北方棲姫の部屋へ行く
5 離島棲鬼の部屋へ行く
6 戦艦棲姫の部屋へ行く
7 誰の部屋にも行かずに寝る

今回はここまでです
次は朝潮の部屋へ行くところからはじめます

離島棲鬼はそろそろ姫になって再登場とかしないんでしょうか
デザインはかなり好きなんで出てくれるとうれしいけど強すぎると辛いですね

開始します

朝潮「読んでみた限りでは司令官はどちらかというと被害者側なような……」

朝潮「いや、ごほうびと称してマッサージなんてしてるわ! されてる方はこ、こんなになってるのにその気がないわけない!」

朝潮「でも、そういえば何人か秘書艦をやりたいって熱望してる人もいましたよね」

朝潮「い、いけませんそんなの! そもそも秘書艦は私達全員に課せられる任務でもあるんですし、ごほうびを貰う方がおかしいんです!」

朝潮「マッサージはだめです、うん、絶対だめ」

朝潮「実際のところどんな感じなのかな? 本当にこんなふうになっちゃうのかな? 漫画らしく誇張されてるだけ?」

朝潮「わ、私達にもそういう気持ちがないわけではないですし、抱えたままだと普段の生活にも影響が出るから必要なことなの……」

朝潮「な、なにを言ってるの! いけないのこういうことは! なにがなんでもだめっ!」

朝潮「他にもどんな悪行を重ねているのか、確かめる必要があります。別にやましい気持ちはありませんから!」

朝潮「……なに一人でこんな饒舌になってる時点でやましい気持ちがあるって言ってるようなものだけど」

朝潮「一人だから関係ないし! じゃ、じゃあ次はこれを」

あかり「朝潮ちゃんまだ起きてる?」

朝潮「ひゃいっ!?」

朝潮(なんで司令官が!? と、とりあえず本を隠さなきゃ!)

朝潮「ど、どうぞ」

あかり「お邪魔しま~す」

朝潮「まだ起きていらしたんですね」

あかり「うん。朝潮ちゃんはもう寝るところ?」

朝潮「そ、そうです」

朝潮(咄嗟にベッドの下に投げ込んでしまいました。座ってれば足で隠せますよね?)

あかり「一緒に寝ていい?」

朝潮「なっ!? 臥所を共にしたいとおっしゃれますか!?」

朝潮(私とはまだ会ったばかりなのに、なんて節操がない!)

あかり「だめ?」

朝潮「だ、だめです!」

あかり「そっかぁ、残念だよぉ。じゃあ、離島棲鬼さんのところに行ってみようかなぁ」

朝潮「えっ?」

あかり「これから一緒に暮らすんだし、早く仲良くなっておきたいもんね」

朝潮(そんなっ! まだ出会って数時間も経ってない離島棲鬼さんまで!?)

朝潮「しょ、しょうがないですね、今回だけですから!」

あかり「嫌なら無理にとは言わないよぉ」

朝潮「い、いやじゃありませんよ。別に、女の子同士なんですし」

あかり「でも一回だめだって」

朝潮「女の子には色々あるんです! とにかく今日はここで寝てください!」

あかり「朝潮ちゃんがいいって言ってくれるなら。あれ? ベッドの下になにか――」

朝潮「ね、眠いからはやく来てくださいっ!」グイッ

あかり「わぁっ!」

あかり「急に引っ張ると危ないよぉ」

朝潮「す、すいません」

朝潮(私のバカ! なにを自分で引っ張って押し倒される形になってるの! これじゃあ、司令官の思うつぼだわ!)

朝潮(あぁ、きっと危ないことしたおしおきだよぉ、とか言って私にもマッサージするつもりだ)

朝潮(私もあんな顔になって、漫画にされちゃうんだ……)

あかり「よいしょっと。あっ、枕持ってくればよかったね」

朝潮「あれ?」

あかり「どうしたの朝潮ちゃん?」

朝潮「どいちゃうんですか?」

あかり「どかないと重たいでしょ?」

朝潮「そ、それはそうですけど」

あかり「かけ布団はちょっと分けてね~うん、これくらいでよし! じゃあ電気消すね~」

朝潮「あっ、はい」

朝潮(ここはあえて焦らす作戦ですね。油断させたところにさっき重かったからとか理由を付けてマッサージするつもりなんだ!)

朝潮(暗いから変なところを触る事の言いわけもつくし。やはり司令官は夜の手練!)

あかり「朝潮ちゃん」

朝潮「ま、マッサージするなら電気つけましょう!」

あかり「はい? マッサージしてほしいの?」

朝潮「いや司令官がしたいんじゃないですか!?」

あかり「喜んでもらえるならするけどそうじゃないなら別に」

朝潮「私は喜びません!」

あかり「じゃあしないよぉ。みんなに喜んでもらいたいからやってることだもん」

朝潮「司令官が悦ぶためではなく?」

あかり「違うよぉ。みんなが気持ちよくなったって喜んでくれてるの見たら、やってよかったよぉって思えてあかりもうれしいけど」

朝潮「そうだったんですね」

朝潮(よく考えてみれば当たり前です。司令官はまだ子供でしかも女同士なのに、そういうことするわけないじゃないですか)

朝潮(あれは本を売るためにあえて誇張していただけなんですね。あまりにの過激さに冷静さを失ってしまっていました)

朝潮(司令官を疑うなんて、反省しなさい朝潮!)

あかり「朝潮ちゃんももう知ってるんだねマッサージのこと」

朝潮「ええ、他の方が話しているのを小耳に挟みました」

あかり「基本的には秘書艦の人にごほうびにやってあげてるんだけど、頼まれればいつでもやってあげるからね」

朝潮「それではごほうびにならないではないですか」

あかり「ごほうびのときはちょっと長めにやるんだよぉ」

朝潮「差異があるならばなり立ちますね」

あかり「満足できないって言われたら頼まれたときでも続けちゃうと思うけど」

朝潮「だめじゃないですか」

あかり「満足してもらわないと意味ないもん」

朝潮「喜ばせるためにやっているからですか」

あかり「そうだよぉ。満足して喜んでもらえたときに、はじめてあかりもうれしくなるんだよぉ」

朝潮「真面目なんですね司令官」

あかり「そうかなぁ、きっと司令官としてはだめだめだったと思うよぉ」

朝潮「そんなことないということは、戦果と麾下の艦娘達が証明していますよ」

あかり「あかりはあかりにやれるだけを精一杯やっただけだよぉ」

朝潮「それで結果が出たのならだめだめではないです。少なくとも、なにもしていない私よりは」

あかり「まだ気にしてるの?」

朝潮「事実ですから」

あかり「今こうして働いてくれてるよぉ」

朝潮「やはり、私を連れて来たのはそのためだったんですね」

あかり「これでなにもしてないわけじゃなくなったよぉ」

朝潮「そうかもしれません。ですが、それこそ今も一緒に働いてる大和さんと比べれば微々たるものじゃないですか」

朝潮「大和さんや叢雲さん達が必死に戦って勝ち取ったこの日常に、ただ乗りしている感はどうしてもぬぐえません」

あかり「あかりはそこまで戦いに出てたわけじゃないんだけどね」

朝潮「私とは戦場で会いましたよ」

あかり「そうだけど……」

朝潮「……」

あかり「あのね、朝潮ちゃんはきっともう十分戦ってるよぉ」

朝潮「えっ?」

あかり「その、昔に……」

朝潮「……昔戦っていたのは私ではなく、私を動かしていた人達です」

あかり「そうかもしれないけど、朝潮ちゃんが戦ったってことには変わりないでしょ?」

朝潮「昔は昔です。今とは関係ありません」

あかり「あるよぉ。昔があるから今があるんだよぉ」

あかり「あかりね難しいことはわからないよぉ。だけど、今こうしてあかりがここにいられるのは、朝潮ちゃん達が戦ってくれた昔があるからだと思ってる」

あかり「だからね、幸せになってもらいたいんだ。朝潮ちゃんはもう十分、悲しくて辛い想いをして来たはずだから」

朝潮「司令官……」

あかり「もう寝よう? 明日はまたあの森を抜けなきゃいけないんだからね」

朝潮「そうですね、よく寝て体力を回復しておきましょう」

あかり「おやすみなさい朝潮ちゃん」

朝潮「おやすみなさい、司令官」

あかり(朝潮ちゃんは真面目、だけどそれだけの話じゃないんだよね)

あかり(酒匂さんもなにもできなかったって悲しそうにしてたよね)

あかり(他の人達だって時々なんだかすごく遠くに感じられて、そんなときはあかりも寂しくなって)

あかり(なんとかしたい、したいけど……あかりになにかできることあるのかな?)

あかり(ううん、なにかしないと! 妖精さんとも約束したもん、みんなのこと幸せにするって)

あかり(探そう、みんなが幸せになれること。あかりがみんなにしてあげられることを)



朝潮(十分戦った、ですか)

朝潮(今があるのは私達が戦った昔があるから。本当にそうなの?)

朝潮(少なくとも勝ち取ったものじゃない。だって私は、私達は……)

朝潮(よそう。昔のことは昔のことだって自分で言っておいて)

朝潮(私、何やってるのかなぁ。せっかく司令官が気を使ってくれたというのに)

朝潮(あぁ、本当に何やってるんだろうな私。エッチな本を下に隠したベッドの上で)

今回はここまでです

話のネタに困ると大抵エロかシリアスに走っています
大体収拾の目途は立ってないのでノリでいきなり解決することもあれば長期化することもあります

開始します

三日月「昨日は朝潮さんとご一緒していたんですね」

あかり「うん。ベッドおっきかったから二人でも快適だったよぉ」

大和「松本提督と二人暮らしだったはずなのになぜこんなに部屋があるんでしょうか」

戦艦棲姫「おかげでいい生活ができていたから文句はないがな」

離島棲鬼(一体どんなエッチなイベントを起こしたんだろ。あとで朝潮に聞いてみよう)

朝潮「……」

北方棲姫「アサシオ、ゲンキナイ?」

朝潮「あっ、ううん。なんでもないよほっぽちゃん」

あかり「もう出る準備はできましたか?」

離島棲鬼「うん。元々そんなに荷物もないからね。本とPCくらい」

戦艦棲姫「私の艤装に全て持たせて行くよ」

あかり「艤装ちゃん大丈夫?」

戦艦棲姫の艤装「ギギッ!」

大和「大和達が持ってきた分まで持ってくれるのね。ありがとう」

あかり「それじゃあ行きましょうか」

離島棲鬼「はぁ、これでようやく暇な生活からも解放される」

北方棲姫「ソンナニヒマダッタノ?」

戦艦棲姫「普通に喋るようになるくらいには」

三日月「それ練習で喋れるようになったんですか?」

離島棲鬼「そう、結構苦労したわ」

大和「それはその、暇だったんですね」

あかり「いくら暇でも最初に来たときのあれはやりすぎですよぉ」

離島棲鬼「あ、あれは罰ゲームだから! ああいうのが好きとかほんとないからね!?」

朝潮「罰ゲームですか?」

戦艦棲姫「もしもライ……子供の提督がいたらこいつが逆立ちして鼻からジュース飲むと言った。自分から」

離島棲鬼「だから鼻からは言ってないし炭酸のつもりもなかったから!」

戦艦棲姫「ジュースといったら炭酸」

離島棲鬼「私炭酸苦手だし!」

あかり「二人は仲良しさんなんですね」

朝潮「ずっと二人で暮していればこうもなりますよね」

離島棲鬼「いくら仲良しでもそんなんじゃないから! だから別に私にもそういうことしてくれてもいいけど……」

あかり「そういうこと?」

大和「なに言ってるんですか、あかりはするよりされる側です!」

三日月「大和さんこそなに言ってるんですか!?」

戦艦棲姫「なんにせよ、これからが楽しみ」

※現在のあかり鎮守府の艦娘+深海棲艦(○の付いた艦娘は好感度100、☆は秘書艦経験済み)

飛龍☆  伊良湖   大鯨
山城   名取☆   北方棲姫
○蒼龍  間宮    霧島 
○加賀☆山雲    足柄

若葉   ○叢雲   ○白雪
ビス子  扶桑    響 
筑摩    ○大和   長門
千歳☆  ○熊野   ○古鷹
○金剛  鳳翔    谷風  
球磨   酒匂    天龍  
○神通  那珂☆   武蔵
雲龍    ○文月   ○三日月
伊168   浦風    伊58
卯月    愛宕    川内
陽炎    瑞鳳    朝潮 
吹雪    島風    大鳳
舞風    浜風    明石 
夕立   ○千代田 瑞鶴

離島棲鬼 戦艦棲姫         

あかり「ただいま~」

三日月「誰もいないのに言うんですか?」

あかり「いなくても言っちゃうくせがついてるよぉ」

三日月「私も言いそうになったんですけど。なんにせよお疲れ様です司令官」

あかり「三日月ちゃんもお疲れさま」

三日月「離島棲鬼さんと戦艦棲姫さん、戦いの中で仲間になってくれていたら頼りになる戦力だったのですが」

あかり「もう戦いたくないって言ってたんだから、戦力にならなくてよかったんだよぉ」

三日月「そうですね、無理強いするのはよくないですね」

あかり(戦えなかったことを後悔してる人もいれば、もう戦いたくないって言ってる人もいる。それぞれ違うんだよね)

あかり(それぞれのことを別々に考えていかないとね)

三日月「これで秘書艦の任務完了ですね」

あかり「そうなるよぉ。そっちもお疲れ様」

三日月「はい。では本日の秘書艦を」

あかり「その前にごほうびだよぉ」

三日月「えっ、ですが」

あかり「那珂ちゃんにもまだあげられてないんだし、こういうのは溜めてくとドンドン溜まっていくからやれるときはやるよぉ」

三日月「で、ではお願いします」

あかり「ん~なにしてあげようかなぁ」

↓1

1 頭を撫でてあげる
2 ふしぎなあめをあげる
3 マッサージしてあげる
4 交流する

あかり「マッサージしてあげよっか?」

三日月「そ、そこまで時間がかかるのはいいです! 本日の業務に差し支えますし!」

あかり「そんなに急がなくても大丈夫だと思うけど」

三日月「い、いえ、頭を撫でるくらいで結構です!」

あかり「そう? 三日月ちゃんがそういうならそうするよぉ」

三日月(そう、朝からそんなことされた私の本日の業務に差し支えますからね。日の終わりになら喜んで受けたのに)

三日月(件のマッサージがどんなものか、試してみたかったです)

あかり「じゃあ頭撫でるね~」

三日月「ど、どうぞ」

あかり「一日お疲れ様ありがとね」ナデナデ

三日月「朝にそう言われるのはなんだか変な気分ですね」

あかり「えへへ、そうかもね」

三日月(司令官の手のぬくもり、頭上から全身に染み渡るみたいです……)

あかり「ん~、やっぱり撫でてるだけじゃ悪い気がするよぉ」

三日月「そ、そんなことありませんよ? 私はすごく心が休まります」

あかり「他になにかしてもらいたいことない?」

三日月「えっ! してもらいたいことですか!?」

三日月(そんなの些細なことから口に出せないようなことまでたくさんありますけど……)

三日月「そ、それじゃあ、膝をお借りしても?」

あかり「膝に乗るの? いいよぉ」

三日月「し、失礼します」

あかり「椅子から落ちないように気を付けてね」

三日月「は、はい」

あかり「んと、ちょっと頭撫でづらいかな」

三日月「あっ、座高も同じくらいですもんね」

あかり「三日月ちゃんのことしか見えなくなっちゃったよぉ」

三日月「えぁっ、す、すいません」

あかり「なんで謝るの? 髪の毛サラサラで綺麗だよぉ」

三日月「あ、ありがとうございます……」

三日月(うぅ、すごく向かい合いたい! 膝の上に抱かれて向かい合うなんて、そんな、私には荷が勝ちすぎますけど)

三日月(はぁ、向かい合っていたらどうなっただろうって考えて、結局業務に差し支えそうですね)

三日月(いいですよね、もう業務というほどのものもありませんし。それも含めてごほうびということで)

三日月「お時間を取らせてしまってすいません」

あかり「ううん、あかりこういうことするの好きだもん」

三日月「誰かの頭を撫でるのがですか?」

あかり「頭なでるだけじゃなくて誰かとくっつくの、っていうと変な感じだけど、触れ合うのが楽しいんだよぉ」

三日月「く、くっつくですか」

あかり「それで相手が楽しんだり、気持ちよくなってくれるならもっと楽しいからね」

三日月「楽しくて気持ちよかったです」

あかり「ならまたしてあげるよぉ」

三日月「はい、そうしていただけると私もうれしいです」

三日月(今度は向かい合って、いやマッサージの方が……どっちにしよう?)

あかり「さてと、それじゃあ今日の秘書艦を決めないとね」

↓1 今日の秘書艦(>>931の☆のついてない艦娘(三日月除く))

あかり「朝潮ちゃんばっかり働かせてるみたいでごめんね」

朝潮「いいえ、なにかをしていれば後ろめたさも少しは消えますので」

あかり「まだまだやることはあるから、いつか胸を張ってここにいていいって思えるようになれるといいね」

朝潮「いつか、くればいいですねそんな日が」

あかり「だけど無理はしちゃだめだからね?」

朝潮「わかっています。なにもしないどころか迷惑をかけてしまうような真似はいたしません」

あかり(頑なだなぁ朝潮ちゃん)

朝潮「本日の遠征はいかがいたしましょうか?」

あかり「もう出すには遅いから今日もお休みだよぉ」

朝潮「よろしいのですか?」

あかり「まだみんな疲れが残ってる可能性もあるからね。大事をとってもう今日までお休み」

朝潮「わかりました。では司令官はこれからどうなさいますか?」

↓1

1 艦娘との交流(>>931)
2 執務
3 外出
4 アイテムを使う

千歳「うぅん、着替えたはいいけどやる気が起きないなぁ」

千歳「どうせ予定もないし、また寝てようかなぁ」

千歳「はぁ、この服で布団に寝てるとパジャマがなかった頃の昔を思い出すわ」

あかり「その頃は不便な思いをさせてすいませんでしたよぉ」

千歳「いいえ、こうしてちょっと緩めればそう寝苦しくも……提督!?」

あかり「おはようございます千歳さん」

千歳「す、すいません私、こんなはしたない姿を!」

あかり「なんだか休日っぽい感じがしましたよぉ」

千歳「すいません戦いが終わって気が緩んでいました」

あかり「ならもうずっと緩めたまんまでいいですね」

千歳「それはいけませんよ、まだやるべきことは残っているのでここからは気を引き締めて参ります!」

あかり「緩んでる千歳さんもあかりは好きですよぉ」

千歳「あっ、えっと」

あかり「でもいつもの千歳さんも好きですよぉ。これはつまり千歳さんのことが好きだってことですね」

千歳「なっ!?」

あかり「どうかしました?」

千歳「い、いえ」

千歳(本当に何気なく好きだとか言ってくるんですから)

あかり「寝てるくらいですから暇なんですよね? お話してもいいですか?」

千歳「いいですよ、お付き合いさせていただきます」

あかり(なんの話をしようかなぁ?)

↓1

1 千代田との仲について
2 眠気覚ましに朝風呂
3 最近バーが御無沙汰なことについて
4 その他自由に

今回はここまでです
次は千代田との仲について千歳と話すところからはじめます

本編が終わってからの方がパート数が長くなるということはないはずです
15スレ目くらいまでには終わるでしょうか

開始します

千歳「お祭りの初日に千代田と一緒に回っていたそうですね」

あかり「はい。ちょっとの間ですけど」

千歳「私と回ろうとは言わなかったんですけどね」

あかり「でも千歳さんのことを探してましたよぉ」

千歳「探すくらいなら最初から一緒にいればよかったのに」

あかり「なんだか分かりませんけど、一緒に回ろうという雰囲気じゃなかったみたいです」

千歳「提督と一緒がよかったんですね」

あかり「千歳さんのことも大事に思ってますよぉ」

千歳「それは、わかります。私も千代田のことが大事ですから」

あかり「姉妹ですもんね」

千歳「大事な妹なので、提督も大事にしてあげてくださいね」

あかり「当然ですよぉ。あかりにとっても大事な人なんですから」

千歳「それで、お祭りのときわざとぶつかって千代田の胸を触ろうとした人がいたとか」

あかり「そうなんです。せっかくのお祭りなのにそういう人もいるんですね」

千歳「あれだけ大きければそういう気持ちがわいてしまうのは仕方のないことなのかもしれません」

あかり「あかりはそんな気持ちわきませんよぉ!」

千歳「わかないんですか?」

あかり「わ、わきませんけど?」

千歳「それはよくないですね。提督にはわいてもらいたいと思ってるはずですよ千代田は」

あかり「それはその、そういう感じのことも言われましたけど」

千歳「千代田のこと大事にしてくれるんですよね?」

あかり「大事にするのに必要なんですか?」

千歳「当たり前です」ダキッ

あかり「ち、千歳さん?」

千歳「大事な部分に触れさせるということは、それだけ相手を想っている証です。それを拒むのはその想いを踏みにじるのと同じなんですよ?」

あかり「踏みにじる、なんて」

千歳「言葉がキツいかもしれませんがそういうことなんです」

千歳「提督、千代田があなたに向けている想いは世間一般の普通とはかけ離れたものです。だから、想われているということの証明が多く必要なんです」

千歳「それがきっと自分の想いの証明にも繋がりますからね」

あかり「千代田さん、そういえば自信がないって言ってました」

千歳「でしょう? 不安なんですよあの子。自分でも普通じゃないとわかっているんです。でも、その想いが大事だから持ち続けたいと願ってるんです」

千歳「あの子のこと安心させてあげてください。たくさん触れて、側にいて離れないんだってことを伝えてあげてください。お節介なお姉さんからのお願いです」

あかり「千歳さん……はい」

千歳「よかった。それはそうと、普通なら喜びそうなものですけどね。あれだけ大きければ女の子でも触ってみたいとか思いませんか?」

あかり「だって、はずかしいですし」

千歳「ふふっ、じゃあはずかしくなくなるように練習しましょうか」

あかり「ち、千歳さん、なにを」

千歳「あまり感触を知らないからそう言っているのかもしれません。千代田よりは劣るかもしれませんが、私も中々のものだと思いますよ」

あかり「い、いや、だめですよ、千歳さん」

千歳「それとも、自分の身体で知った方がいいでしょうか、そこに触れられる感触がどんなものなのか」スルッ

あかり「あっ、ち、千歳さん、手入れないで……」

千歳「くすっ、そうですねそっちの方がいいです。自分で知れば千代田にもしてくれますよね?」

千歳「私達を幸せにしてくれるとおっしゃってるのですから、ね、提督」

千代田「そ、そこまでよ千歳お姉!」

千歳「あら、千代田? どうしたの?」

千代田「どうしたもこうしたもないわよ! 中々起きて来ないから見に来てみたら、千代田をだしに使って提督さんにエッチなことしないで!」グイッ

あかり「ち、千代田さんありがとうございます」

千歳「もう、あなたのためでもあるのよ千代田」

千代田「なにが千代田のためよ! 千歳お姉がしたかっただけでしょ!」

千歳「だけ、ではないわ」

千代田「ほら! それにさっきの言い方だとまるで千代田が、胸ばっかり触ってもらいたいみたいに思われちゃうでしょ!」

千歳「まだ胸はいやなの?」

千代田「それは、違うけど……けどそういうのとは違うの!」

千代田「だから練習とかいらないの! いやらしいこととかそういうのじゃないから、普通にできるんだよねえ提督さん? 提督さん?」

千歳「いつの間にかいなくなってるわね」

千代田「もぉ~! 千歳お姉が変なことするから!」

千歳「まだちょっと刺激が強すぎたみたいね」

千歳(千代田はどうやら触れられる方がいいみたいですけど、私はどちらかというと触れる方が好きみたいです)

千歳(提督は触れるのは好きみたいですが、触れられるのはどうなんでしょう?)

千歳(もし苦手なら、好きになってもらうまで触れますからね。覚悟してください提督)

あかり「なんとなく身の危険を感じて逃げちゃったよぉ」

あかり「あかり、お薬は飲んでないよね?」

あかり「と、とにかく、これからどうするか考えるよぉ」

↓1

1 艦娘との交流(>>931の千歳以外)
2 執務
3 外出
4 アイテムを使う

あかり「ちょっとお外に出てくるよぉ」

朝潮「お外にですか? いいですけど、お昼には新しい艦娘が着任するようなので帰ってきてくださいね」

あかり「あっ、そういえばこの前の作戦の褒章艦の人がくるんだった」

朝潮「忘れないでくださいよ」

あかり「えへへ、ごめん」

朝潮「一度戻ってきてくださってよかったです。で、どなたと外出なされるんですか?」

あかり「えっと」

↓1 一緒に外出する艦娘3人までor一人で外出する(.>>931の千歳以外)

あかり「朝潮ちゃん」

朝潮「えっ、私ですか? 秘書艦ですよ?」

あかり「そこまで大変な仕事はないでしょ?」

朝潮「おっしゃるとおりですが」

あかり「なら少しお外に出ようよぉ。ちょっと気分転換」

朝潮「はぁ、お昼には帰って来られる距離にしてくださいね」

あかり「だったら他のみんなのところには行けないね。じゃあ」

↓1

1 街
2 プール
3 プラネタリウム
4 近くの海岸
5 その他自由に

あかり「ならすぐ近くの海岸で遊ぼう!」

朝潮「海岸、水着を持って行った方がいいのでしょうか?」

あかり「そこまで本格的には遊ぶ時間がないからいいよぉ」

朝潮「確かに着替えてるうちに戻らないといけなくなりそうです」

あかり「そうと決まれば急ごう!」

朝潮「ま、待ってください! この書類を片付けてから!」



あかり「いつかみんなで遊びに行きたいんだけどね海」

朝潮「行こうと思えばこうしてすぐじゃないですか」

あかり「そうなんだけどねぇ~」

朝潮「プールもありますし」

あかり「プールと海は違うよぉ」

朝潮「あそこの方が海より楽しいような気がします」

あかり「海には海の楽しさがあるよぉ」

朝潮「海にはウォータースライダーがありませんし、潮流に流されるのは流れるプールとは違い危険です」

あかり「朝潮ちゃんあのプール好きなんだね」

朝潮「あっ、もちろん安全に訓練できるという点を評価しているんですよ! 訓練場なんですからねあそこは!」

あかり「一応訓練の機能残ってるけど、もう使ってないんだけどね」

朝潮「それでも本質は訓練場ですっ! さあ、早く行きましょう!」

あかり「ふふっ、うん」

朝潮「人がいませんね」

あかり「この辺りはまだあかりの鎮守府の管轄みたいだから、一般人立ち入り禁止なんだよぉ」

朝潮「ここまで含める必要はないような気が」

あかり「もう少し先まで行くと海水浴場があるんだよぉ」

朝潮「この時期ですし盛況しているんでしょうね」

あかり「深海棲艦がいなくなったからいつも以上に人が多くなってるって」

朝潮(まさかその喧騒に巻き込まれないようにこの一画を確保しているとかじゃないですよね?)

朝潮「深海棲艦のせいで客足が遠のいていたんですね」

あかり「ここまで近くに来ることはないんだろうけど、怖いと思っちゃうのはしょうがないよぉ」

朝潮「その心配ももうなくなったんですね」

あかり「みんなが海で遊べるようになったんだよぉ!」

朝潮「すごい、ですね……」

あかり「朝潮ちゃん、せっかく来たんだから遊ぼう!」グイッ

朝潮「わっ、ど、なにをして遊ぶんです?」

あかり「とりあえず海の水が当たるところまで行こう!」

朝潮「ええっ、濡れませんか?」

あかり「濡れないように気をつけよう!」

朝潮「それは司令官に言いたい台詞ですよ!」

あかり「冷たいね」

朝潮「ええ。暑いですしちょうどいいかもしれません」

あかり「でも足だけじゃまだ足りないよぉ」

朝潮「はい?」

あかり「それっ!」バシャッ

朝潮「きゃっ! なにするんですか!」

あかり「暑いから水かけてるんだよぉ」

朝潮「濡れないように気をつけようって言ったじゃないですか!」

あかり「だから気を付けて避けてね!」バシャッ

朝潮「きゃっ! 避けてたら逆に暑くなります!」

あかり「なら濡れちゃえばいいよぉ!」

朝潮「もうっ! 言ってることが支離滅裂です! 頭を冷やしてください!」バシャッ

あかり「ひゃあっ! お返しだよぉ!」バシャッ

朝潮「あんっ! やりましたね!」バシャッ

あかり「はぁはぁ、結局びしょ濡れになっちゃったね」

朝潮「司令官が先にはじめたんですからね」

あかり「朝潮ちゃんだって楽しかったでしょ?」

朝潮「楽しくない、わけではありませんでしたが」

あかり「楽しかったならよかったよぉ」

朝潮「ですが、こんなこと――」

あかり「昔はできなかったでしょ?」

朝潮「……昔は?」

あかり「うん、昔はできなかったよね。水かけあいっこなんて」

朝潮「できるわけないですよ。そもそも昔の私は船だったんですから」

あかり「でも、今はできるよぉ」

朝潮「今は、艦娘ですから」

あかり「そうだよぉ、今の朝潮ちゃんは艦娘なんだよぉ」

朝潮「なにが言いたいんです?」

あかり「もう戦うことしかできないわけじゃないんだよぉ」

朝潮「……っ」

あかり「こうして水かけあいっこもできるし、可愛いものを集めることだってできるんだよぉ」

朝潮「私は遊ぶために艦娘になったんだと言いたいんですか?」

あかり「ううん、そうじゃない。できることはたくさんあるんだよって、そう言いたいの」

あかり「あかりもね、ここに来なければまだ中学生で、お仕事もなにもできないしなにをするんだってことも全然決まってなかった」

あかり「それでもちゃんと生きてる。なにもできてないけど、ここにいるんだよぉ」

朝潮「……」

あかり「あかり、13歳だけどまだそうなんだよぉ? 朝潮ちゃんなんてまだ人間の姿になってほんの数日くらいしかたってないよぉ」

朝潮「人間の赤ちゃんとは違いますよ。私にはちゃんと知識も備わっているんですから」

あかり「だけど知らないこともたくさんあるよね?」

朝潮「あります、けど」

あかり「だったら、そんなに急がなくていいよぉ。まだ、できることを探してていいんだよぉ」

あかり「朝潮ちゃんは戦えなかったのかもしれない。だけど、それ以外にだってできることはたくさんあるの」

あかり「それを忘れないでね、朝潮ちゃん」

朝潮「……私になにかできるでしょうか?」

あかり「なんでもできるよぉ」

朝潮「大和さん達と並んで胸を張れるようなことも?」

あかり「うん。あるよきっと、戦うことに負けないくらい大切なことが」

朝潮「見つけられるでしょうか?」

あかり「見つけられるよ。あかりが見つけさせてあげる」

朝潮「司令官が?」

あかり「うん。必ず朝潮ちゃんが胸を張って今ここにいることを幸せだって思えるようにするよぉ」

あかり「今は無理かもしれないけど、それでももしここにいてよかったって思うときが来たなら」

あかり「そのときは、とびっきりの笑顔を見せてくれたらあかりもうれしいよぉ」

朝潮「笑顔……」

あかり「そう、朝潮ちゃんには笑って生きてほしいからね」

朝潮「変なことを言う人です。まだ会ってそんなにたってないのに」

あかり「会ったばっかりでもずっと一緒のところに暮らしてるんだよぉ? 大切な人だって思うのに会ってからの時間の長さは関係ないよぉ」

朝潮「時間の長さは関係ない、その通りですね。私も、司令官のこと大切だって思いますから」

朝潮「ここにいる意味はまだ見いだせません、ですが、ここにいてよかったとは思えました」

朝潮「司令官に会えてよかったって、思えました」

あかり「そっか、あかりも朝潮ちゃんに会えてよかったよぉ」

朝潮「私、笑えていますか?」

あかり「うん、笑えてるよぉ。今度はもっととびっきりのやつを期待してるね」

朝潮「それは、私にできることが見つかったらです」

あかり「じゃあ早く見つけないとね」

朝潮「はい。私も早く司令官に見せてあげたいですから!」

朝潮「身体を拭くくらいは自分でできますよ!」

あかり「今日はなんだかしてあげたい気分だったんだよぉ」

朝潮「私にできることを探しているのに、司令官にされていては意味がないじゃないですか!」

あかり「なら、今度は朝潮ちゃんにあかりの身体を拭いてもらうよぉ」

朝潮「そ、それはまた別のお話で」

妖精(猫吊るし)「なにやら楽しそうなお話をしていますね」

あかり「妖精さん」

朝潮「どこが楽しそうなんですかどこが!」

あかり「もう新しい人来たの?」

妖精(猫吊るし)「ええ、いらっしゃいました」

あかり「どんな艦娘なのぉ?」

妖精(猫吊るし)「それは見てのお楽しみ。入っていいですよ~」

↓1 入ってきた艦娘

1 朝雲
2 秋月
3 prinz
4 野分

今回はここまでです
次は秋月が着任するところからはじめます

ここからは交流で他の艦娘が出ることも多くなって好感度上昇もマシマシになっていくと思われます
それっぽい話を思いつけばですが

埋め用の小ネタを開始します
戦後の他鎮守府の様子から

京子「あ~、もうこんな時間か~」

榛名「はいもうこんな時間ですよ提督。いつまでパジャマのままでいるつもりですか」

京子「いいじゃんパジャマ。めっちゃ休みの日って感じする」

榛名「今日は休みの日ではありませんよ」

京子「そうだね。もう仕事なくなっちゃったし、いつもが休みが平日でたまに仕事の日があるって感じ。仕日?」

榛名「まだやるべき仕事は残ってますよ」

京子「ええ~、ファンの深海棲艦もあかりんとこに行っちゃったし、これ以上私になにをしろと!」

榛名「執務とか色々あるじゃないですか」

京子「やだ、私はしばらくパジャマ旅行で忙しいんだ」

榛名「なんですかその旅行は。起きてください!」

京子「きゃ~! やめて脱がさないで~! 誰か~!」

榛名「変なこと言うのはやめてください!」

京子「うぅ、こんな姿にされるなんて、私もうお嫁に行けない」

榛名「いつもの軍服じゃないですか。はぁ、もうお祭りもパーティーも終わったんですから、だらけすぎはよくありませんよ」

京子「じゃあ私らだけもっかいパーティーしようぜ!」

不知火「それはさすがにキツいです」

京子「不知火がそう言うってことは相当キツいんだね。しょうがない諦めよう」

榛名「むぅ、なんで不知火さんの言うことは素直に聞くんですか」

京子「で、イクはさっきから何やってんの? 洗面台に水張って水死体ごっこ?」

伊19「水の上を漂っていると気分が落ちつくのね」

榛名「こっちは落ちつかないのでやるならドックでやってください」

京子「赤城はいつも通りなんか食ってるみたいだね」

赤城「私がいつもなにか食べてるみたいに言わないでください。いつも食べてるところに提督が来ているだけです」

伊19「それはつまりいつも食べてるからそうなってるってことなのね」

漣「あっつ~、ご主人様~漣の部屋のクーラー壊れちゃったんですけど」

京子「ん~、夕張にでも見てもらっとこうか」

漣「なるはやでよろ。PCは熱に弱いくせに、自分は熱はくんですもの」

榛名「だからってシャツ一枚だなんてはしたないですよ漣さん!」

漣「今日は一番いい装備だから見られても大丈夫だ問題ない」

赤城「汗で透けるような装備が一番いいんですか?」

龍田「あら~、それならこのドリンクをどうぞ~」

漣「あ、ども~」

不知火「龍田さんまで、そんな水着なんて着て」

龍田「だって暑いんだもの~」

京子「そうだよ! こんなかたっくるしい格好してられないよ!」

榛名「わぁ~! 脱がないでくださいよせっかく着せたのに!」

京子「今日は上下共に下着含めて一枚までの着用しか認めない日とする!」

赤城「なに言いだすんですかいきなり!」

京子「暑苦しい格好見てるとこっちまで暑くなるでしょ! さあ脱いだ脱いだ!」

伊19「イクは上下合体してるからまだ着れるのね。このままでいいけど」

不知火「なにをバカバカしいことを」

京子「どんなにばかばかしくても提督の命令は絶対だぞ~脱げ~」

不知火「ちょっ、やめてくださいっ!」

漣「いいぞやれやれ~」

榛名「むむぅ、提督! 榛名もそういうバカバカしいことにはつきあっていられませんから!」

京子「口答えする気か貴様~! さっきのお返しをくれてやろう!」

榛名「きゃあっ! 提督やめてください!」

伊19「わざと提督を誘導したのね」

龍田「バレバレね~」

赤城「提督もわかってつき合ってるみたいですが」

漣「ああもう、この格好でも暑くなっちゃいますよ~いっそのことシャツも脱いじゃいましょうか」

不知火「……それはさすがにやめた方がいいですよ」

結衣「……ん?」

北上「あっ、ねぼすけ提督がやっとお目覚めか」

結衣「北上?」

北上「それ以外の誰に見えるの? 大井っちだったらまあ許すけどそれ以外だと浮気認定するからね」

結衣「いや浮気もなにもないだろ。なにしてんだ人の布団で」

北上「結衣の寝顔を見てたんだよ」

結衣「……そう、楽しかった?」

北上「全然」

結衣「いやそこは楽しいって言えよ!」

北上「ほう、結衣はあたしに自分の寝顔を楽しんでほしかったのか」

結衣「べ、別にそんなんじゃないけど、楽しくないって言われるのもなんかいやだろ」

北上「楽しくはなかったけど可愛い寝顔を見られてすごく幸せだったよ」

結衣「そ、そう……」

北上「もうちょっと寝てたら我慢できずにお目覚めのキスしてたのに残念だったね」

結衣「なにが残念なんだよ」

北上「あたしはめっちゃ残念。だからおはようのチューしよう!」

結衣「もうこんにちはの時間だ」

北上「じゃあこんにちはのチュー」

結衣「そんなの聞いたことない」

北上「今ここで作るんだよあたし達が、新たな歴史を!」

結衣「バカ言ってる暇あったら服くらい持ってきてよ」

北上「ごほうびのチューがないとしませ~ん」

結衣「じゃあいい」

北上「あ~ん、いけず~」

大井「提督、北上さんおはようございます」

結衣「おはよう大井」

北上「おはようって言ってるし! さっきもうこんにちはの時間だって言っておはようのチューしてくれなかったのに!」

結衣「おはようの時間ならするとは言ってないだろ」

大井「では先ず私が提督におはようのキスをして、それから北上さんとすれば間接的に提督からのおはようのチューをしてもらったことになりますよね」

北上「おお大井っち頭いい!」

結衣「よくねぇよ! 超弩級のバカだよ!」

鈴谷「おっ、提督チーッス」

結衣「鈴谷、おはよう」

鈴谷「もうおはようとは言えないけどね」

北上「と言うことはつまり鈴谷にはおはようのチューはできないわけだ」

鈴谷「えっ、なにそういう感じのあれ? 前言撤回、おはよう提督」

結衣「いやだからしないから!」

隼鷹「お~お~、昼間っから盛ってるねぇ。お姉さんもちょっと混ぜな」

大井「盛ってるのは隼鷹さんじゃないですか」

鈴谷「昼間っから盛りすぎじゃない? お酒」

隼鷹「固いこと言いなさんなって、もう出撃はしないんだから」

結衣「出撃しないからって昼間から酒盛りしていい理屈にはならん」

隼鷹「まあまあ、提督も一献」

結衣「飲めねぇよ!」

日向「隼鷹、絡み酒は嫌われるぞ」

北上「あらら、日向もやっちゃってるわけ?」

日向「無論制限はしているぞ?」

結衣「制限してようが昼間からお酒って」

鈴谷「だめ人間そのもの! つーか、おっさんか!」

羽黒「あっ、お目覚めになられたんですね提督」

結衣「羽黒、おつまみ作ってたんだ」

羽黒「お昼ご飯のついでですので。はい隼鷹さん。

隼鷹「どうも。へっへっへ~、それにしても姉ちゃんいい乳してんじゃねぇの。どれこっちもつまんどこうか」ムニッ

羽黒「ひゃあっ! 隼鷹さん!?」

北上「いやいや、おっちゃんも中々いいもん持ってると思うよあたしゃ」ムニッ

隼鷹「ぬふふっ、そこらの小娘にゃ負けんよ」

日向「すまん、完全にできあがってしまったみたいで」

大井「北上さんは素面の筈なんですけどね」

鈴谷「はぁ、なんかいいのかなこんなことしてて」

羽黒「いいんじゃないですか? 少なくとも、平和の一つの形ではあると思いますよ」

隼鷹「提督はまだ酒よりミルクだもんな! しょうがねぇ、おっちゃんのを飲ませてやるか!」

北上「おっちゃんが出るまでもないよ。さあ結衣、カモン!」

結衣「カモンじゃねぇよ! ああもう隼鷹脱ごうとしないで!」

羽黒「……平和の一つの形、ですよね?」

ちなつ「……」

電「司令官さん?」

ちなつ「あ~……」

電「司令官さん!」

ちなつ「うわっ!? なに、いきなり大声出さないでよ電ちゃん!」

電「さっきから何度も呼んでたのです」

ちなつ「えっ? ごめん全然気付かなかった」

電「なんだか最近ぼ~っとしてることが多いのです。夏バテというやつですか?」

ちなつ「そうかもね、まだまだ暑いし」

電「気を付けてくださいね、せっかく終わったのに司令官さんが倒れちゃったら意味がないですから」

ちなつ「大丈夫、倒れる感じのじゃないから。で、なんで呼んだの?」

電「そろそろ準備ができる時間なのです」

ちなつ「そうだね、行こっか」

電「はいなのです!」

荒潮「あ~やっと来たわ~」

暁「遅いわよ司令官! レディーを待たせるなんてどういう了見なのかしら!」

ちなつ「はいはいごめんね。早くしたかったよね流しそうめん」

暁「べ、別に! お腹空いたからはやくご飯食べたいだけよ!」

榛名「それもレディーとしてはいかがなものかと」

大潮「大潮は早くしたかったですよ! がんばって竹をくっつけましたから!」

高雄「大潮さんは一番よく働いてくれてましたからね」

ちなつ「でもはりきりすぎじゃない? この人数でこの長さはちょっと長すぎるような」

電「でもカッコいいのです! 早くそうめんを流しましょう!」

雲龍「水流すよ」

荒潮「勢い弱くないですか?」

暁「これじゃそうめん途中で止まっちゃうわよ!」

雲龍「お水は無駄遣いできないから」

大潮「確かにそうですけど!」

暁「せっかくの流しそうめんなんだからもっと豪快にいかなきゃだめじゃない! どきなさい雲龍! バルブ全開よ!」

高雄「そこ今日のために無理やり新設した水道なので全開にしても勢いがつかない可能性も」

ちなつ「長さだけじゃなくて水道まで大げさだった」

雲龍「私は端に落ちてきたのを食べよう」

電「遠慮せずにもっと食べていいんですよ? いくら粗食でもお腹空いちゃうのです」

暁「ほんとに勢いがないわね、もっと勢いよく出ないの?」ガンガン

榛名「あっ、急増なのであんまり叩いたりしない方が」

暁「ぶはっ!?」

大潮「蛇口が爆発した!?」

高雄「絞めが方が緩かったんでしょうか?」

荒潮「圧がかかりすぎたのかもしれないですね~」

暁「ぶえっ! はぁはぁ、部屋の中で溺れるところだったわ」

榛名「どうしましょう提督、このままでお部屋が水浸しになってしまいます」

ちなつ「いいんじゃない、勢いついたんだしこのままで」

電「あとでみんなで拭くのです!」

高雄「まあ涼を取るためにやってるわけですからね」

暁「暁はもう十分冷えたのだけど」

大潮「ああっ! 勢いつきすぎて端にいた雲龍さんにも水が!」

荒潮「大丈夫ですか雲龍さん?」

雲龍「別に高波に比べればこんなの平気」

榛名「服が平気ではなかったみたいですけど」

電「そうめんじゃなくて服が流れちゃったのです!?」

ちなつ「ふふっ……」

電「司令官さん?」

ちなつ(戦いも終わってもうやることなくて燃え尽き症候群っぽかったんだけど、まだ退屈しないでいいみたいだね)

ちなつ「ううん、なんでもない。どうせ濡れちゃうんだし食べ終わったら、拭く前にみんなで水遊びしましょう! 水風船とか酒保にあったかな」

綾乃「うぅ……」

あきつ丸「大丈夫でありますか綾乃?」

綾乃「頭がガンガンガンジス川よ……」

あきつ丸「それが言えるなら大丈夫そうでありますね」

綾乃「ごめんなさい、終わったってまだ気を抜けないのにこんな体たらく」

あきつ丸「いいんでありますよ。むしろ幼い身でよくここまで耐えきれたとほめるべきであります」

綾乃「みんなせっかくゆっくりできるようになったのに」

あきつ丸「いきなりゆっくりと言われても困るでありますから、むしろすることができてよかったでありますよ」

綾乃「いつまでも寝てるとか、そういうのでもいいじゃないの」

あきつ丸「今寝るべきなのは綾乃の方でありますよ」

綾乃「そうだけど……」

あきつ丸「養生するであります。自分は綾乃とゆっくりしたいのでありますから」

綾乃「……うん、ありがと」

熊野「綾乃、容体はどうですの?」

綾乃「熊野……」

熊野「無理に起き上がってはいけませんわ」

綾乃「だけど」

あきつ丸「夏風邪は厄介であります。しっかり休むでありますよ」

熊野「ですわ。早く良くなってくださいまし。そしたら一緒にショッピングにでも参りましょう」

綾乃「ええ、いいわよ一緒に行きましょう」

叢雲「今朝よりは幾分か顔色がよくなったんじゃない?」

綾乃「叢雲」

あきつ丸「薬が効いてきたのでありましょうな」

叢雲「朝起きたらいきなり倒れてるんだもの、新しいギャグの形でも模索してるのかと思ったわ。全然笑えなかったけど」

綾乃「そんなことしないわよ」

叢雲「そうよね、そんなことしなくても綾乃は十分面白いもの。早く元気になって笑わせてよね」

綾乃「あなたがなんで笑うのか未だにわからないけど、がんばるわ」

陸奥「提督起きてる?」

綾乃「陸奥、起きてるわよ」

陸奥「ん、よくなっては来てるみたいね。安心したわ」

綾乃「心配かけちゃったわね」

陸奥「いいのよこれくらい。でも、花火はまた今度になっちゃうわね」

綾乃「せっかく買いに行ってもらったのに」

陸奥「またいつでもやれるわよ。治ったら盛大にやりましょう。終わった後の火遊びも期待しちゃったり?」

叢雲「こら、なに言ってるのよ」

陸奥「ふふっ、冗談よ。遊びじゃないもの」

翔鶴「提督、おかゆをお持ちしました」

綾乃「ありがとう翔鶴」

翔鶴「食べられそうですか?」

綾乃「ええ、なんとかね」

翔鶴「ふ~ふ~、はいお口を開けてください」

綾乃「あ、ん。おいしいわ、お塩の味がきいててすごくおいしい」

翔鶴「お口に合ったなら何よりです」

熊野「さも当然のように食べさせましたわね」

神通「お水は私が飲ませてさしあげますね」

武蔵「食べ終わったら私が沿い寝してやろう」

あきつ丸「病気にかこつけて綾乃と触れ合おうとするんじゃないであります!」

綾乃(いつだったか歳納京子達にもお見舞いしてもらったっけ。私、本当に色んな人に助けられてるんだなぁ)

綾乃(これからは恩返しの時間、ね)

あきつ丸「寝る前に汗を拭いて服を着替えさせなきゃいけないでありますよ」

神通「あきつ丸さんこそかこつけてるじゃないですか!」

武蔵「よし、部位ごとに担当を分けよう。胸は私だ」

神通「そんなずるいですここは公平にじゃんけんで優先して決める権利を――」

千歳「まだまだ暑いけどへばらんようにがんばってな~」

五月雨「お任せください提督」

千歳「おいしい漬物作ってもらわなあかんのやから」

五月雨「ってぬか床と話してたんですか!?」

千歳「一緒に五月雨にも話とったよ」

五月雨「私はお漬物を作れませんけど」

千歳「そんなんうちが教えたればええやん」

五月雨「教えていただけるならうれしいですけど……お漬物の漬け方よりもっと色気のあることの方が)

千歳「ん? 他になんか教えてもらいたいことあるん?」

五月雨「い、いえ、提督の漬物の味を自分で出せるようになれたら素敵です!」

五月雨(提督はこう迫ってくるタイプじゃないからこっちから行かないとだめなのに、こうしてしりごみしちゃうですよね)

千歳「霞は暑さでバテたりしとらん?」

霞「するわけないでしょ! 霞をなめないでよ!」

千歳「うちはちょっとバテ気味や」

霞「だらしないわね! 戦いが終わったからってだらけてちゃ、文字通り堕落するわよ!」

千歳「暑いうちはやる気おきひんのはしゃーないやん」

霞「寒いときもそういうつもりでしょ! 心頭滅却しなさい!」

千歳「霞は夏でも暑いんやなぁ」

初春「少しは静まってもらいたいものじゃがのう。余計に暑くなってしまうわ」

千歳「初春は髪の毛がすごいからなぁ」

初春「夏場は少々鬱陶しくなる量じゃな。かといえ今から切ってももうすぐ夏は終わる。時期を逸したの」

千歳「綺麗なんやからそのまんまでええと思うんやけどなぁ」

初春「なれば妾の髪に包まれて一日過ごしてみるかの? 気持ちがわかるぞ」

千歳「それは遠慮しとくわ。せっかくの髪が傷んだらいややし」

初春「ふむ、貴様になら多少傷められても構わんがの。じゃが、せっかくほめてくれておるのじゃから、綺麗なままにしておこうかや」

龍驤「自分雪風やろ。雪風吹かせてぇな」

雪風「できればとっくにやってますよ」

五十鈴「そりゃそうでしょうね」

伊勢「まあすぐに溶けちゃいそうだけどね」

千歳「んっ、せやけど雪風なんか冷たいやん」

雪風「あ~、お部屋の冷房をかなり下げてますので」

霞「たるんでるわよ雪風!」

龍驤「せや! 節電や節電! 冷房は28度まで!」

伊勢「でも冷房ガンガン効かせた部屋で毛布にくるまってカップ麺とか暖かいの食べるの、なんかいいよね」

千歳「それわかるわ~」

初春「妾にはさっぱりわからんが」

千歳「やってみたらわかるって。せや、せっかく集まったんやしやってみぃひん?」

五十鈴「まあ暇ですしいいですけど」

五月雨「全員分カップ麺ありましたっけ?」

千歳「これの肝は真夏の日に涼しい部屋で暖を取るという真逆の行為をするところにあるんやから、カップ麺食べるんやなくてもえええんやで」

雪風「じゃあなにをしましょうか?」

伊勢「みんなで寒さを凌ぐって言ったらやっぱりあれでしょ。おしくらまんじゅう!」

霞「霞はしないわよそんなの!」

龍驤「まあまあたまにはええやんそういうバカやるんも」

千歳「そうと決まれば冷房の温度ダウンや! 限界まで下げるで~!」

伊勢「ひゃあ~寒い寒い」ダキッ

千歳「伊勢、まだ下がっとらへんから」

雪風「ゆ、雪風も寒くなりました~!」ダキッ

五月雨(おしくらまんじゅうじゃなくてくっつきあうだけになってしまいそうですね。でも、五月雨もそっちの方がいいです!)ダキッ

櫻子「あちぃ~」

鬼怒「ね~」

櫻子「もう8月も終わるのになんでまだこんなに暑いの? 地球横断カーのせい?」

鬼怒「なにその車。地球温暖化でしょ?」

櫻子「そうそれ」

鬼怒「地球は段々と暖かくなってるんだね」

櫻子「いつか立ってるだけで焼けちゃうようになるかも」

鬼怒「そしたらお料理を焼く手間が省けるね」

櫻子「確かに! 悪いことばっかりじゃないんだね」

鬼怒「私達も焼けちゃうけど」

櫻子「やっぱり悪いことしかないな!」

鬼怒「冬は寒くなってるしね~、温暖化なのにね」

櫻子「ほんとだよ。夏がこんなに暑いんだから冬はもっと暑くないとおかしいよね!」

鬼怒「そうだね~」

櫻子「よし、換気終わり! クーラークーラー」

鬼怒「クーラーの排気ガスも温暖化の原因らしいよ」

櫻子「……もう止められないね温暖化」ピッ

鬼怒「焼けるくらい暑くなってもクーラー付けてれば大丈夫だもんね~」

櫻子「あっ、そっか。鬼怒は頭いいな!」

鬼怒「えへへ~でしょ~」

空母棲姫「いや明らかに暑さで頭をやられてるんだが」

利根「アイス~ラムネ~」

夕張「こっちは幼児退行してますね」

潮「利根さんしっかりしてください!」

翔鶴「しかし本当に暑いですね」

日向「ああ、こう暑いとなにもやる気が起きなくなるな」

櫻子「こうなる前に終わってよかったな~」

鬼怒「ほんとそれ~」

翔鶴「こうなる前から提督はなにもしてませんでしたけどね」

日向「うむ、共感できる理由ができただけ今の方がマシな感もあるな」

櫻子「なにを! 私だってちゃんと色々やってるよ!」

夕張「例えば?」

櫻子「え、えっと、地球横断カーはどうやったら止められるのかとか」

鬼怒「無理だって結論出ちゃったけど~」

潮「だめじゃないですか」

櫻子「他にも考えてることあるし!」

利根「基本考え事なんじゃな」

空母棲姫「なにを考えてると言うんだ」

櫻子「お前の名前だよ!」

空母棲姫「えっ? 私の名前?」

櫻子「言ってたじゃんほしいって」

日向「提督が覚えてるだと?」

翔鶴「3歩歩けば一日分の記憶が抜けおちる提督が!」

潮「日向さん翔鶴さんいくらなんでも失礼ですよ」

櫻子「ほら、この紙に候補書いたから好きなの選べ!」

空母棲姫「ああ、ありが……」

利根「どうしたのじゃ? むっ、これは。途中から何故か暑いを連呼しておるな」

夕張「どれどれ、うわほんとだちょっと怖い。こっちは背筋が冷えたわ」

櫻子「そう、そのためにそうやったんだよ! いやぁ、手が痛かった」

潮「すいません、暑いって思ってたらいつの間にか書いちゃってただけですよね?」

翔鶴「ところどころ間違って者しか書いてないですし」

日向「離れすぎて日者にしか読めんのもあるな」

鬼怒「じゃあもう暑子でいいんじゃない?」

空母棲姫「おい、人の名前を適当につけるな! 全然関係ないだろ」

櫻子「上の方はちゃんとしたの書いてるでしょ」

夕張「これあの戦いのときに私達が出した案がそのまま載ってるだけじゃないですか」

翔鶴「ひらがななのは漢字がわからなかったからですね」

櫻子「うぅ、これからすっごいいい名前思いつくもん!」

空母棲姫「まあ楽しみにしておくさ」

櫻子「全然楽しみにしてないだろ!? 見てろよ! すっごいの考えてぎゃふんって言わせるんだからな!」

飛鷹「向日葵はほんと朝弱いよね」

向日葵「低血圧なんでしょうか」

飛鷹「胸に吸われちゃったのかな?」

向日葵「櫻子みたいなことを言わないでくださいませ」

飛鷹「やっぱり言われたことあるんだこんなこと」

向日葵「何度も言われましたわ。あの子ったらそう言えばわたくしが起きると思っているんですの」

飛鷹「起きてるんでしょ?」

向日葵「……そんなこと言われて起きない人はいませんわ」

飛鷹「私は別に気にしてないから起きないと思うけど」

向日葵「ほんとうですの?」

飛鷹「ほんとだってば。今度試してみればいいよ」

向日葵「飛鷹より早く起きられる自信がありませんわ」

飛鷹「あははは、だったら夜中でもいいよ」

向日葵「夜中だなんて迷惑になりますわ」

飛鷹「起きないんだから迷惑もないでしょ。ただ、胸揉まれたらさすがに起きるかもね」

向日葵「それはそうでしょうよ」

飛鷹「だから、夜中に来て起こしたいときは揉んでね?」

向日葵「なっ、なにを言ってますの! 下品なことを言わないでくださいまし! 夜中に行って起こしたいときなんてそんな」

飛鷹「どっちにしろ揉むことになっちゃうか」

向日葵「なぅ、あっ、しないし行かないと言ってるんですわ!」

飛鷹「じゃあさ、私から行って、いい?」

向日葵「……っ!?」

飛鷹「で、起こすときは胸に吸われてるって言うんじゃなくって……」

向日葵「~~~っ! もう、バカっ!」

向日葵「まったく、朝からなんて話をするんですの!」

飛鷹「あはは、目が覚めたでしょ?」

向日葵「覚めましたけど、冷めましたわ!」

飛鷹「そうかな、私には少し熱を持ったように――」

向日葵「あっ、髪を結ぶの忘れてましたわ! 飛鷹が変なことを言うせいですわよ!」

飛鷹「私のせいになるのそれ?」

向日葵「変なこと言って動揺させるから忘れたんですわ! いつもなら忘れませんもの!」

飛鷹「いいんじゃないそれでも。元々端っこの方結ってるだけなんだしさ」

向日葵「変じゃありません?」

飛鷹「変じゃないわよ。可愛いと思うわ」

向日葵「そ、そう。なら今日はこのままということにしておきますわ」

比叡「あっ、司令おはようございます! 今日はいつにも増して遅かったですね」

向日葵「おはようございます比叡。それは飛鷹が悪いのですわ」

比叡「なにしたんですか飛鷹さん?」

飛鷹「吸われるより吸う方がいいって――」

向日葵「うわぁぁ! なにを口走ってるんですの!」

比叡「ひえ~! なにやらただなるにおいがしますよ!」

向日葵「なんでもありませんわ! わたくしお腹が空きましたわ! 早く朝食をいただきにまいりましょう!」

瑞鳳「ならもっかい玉子焼き焼き直さないと」

向日葵「瑞鳳、わたくしは冷えた玉子焼きも好きですわよ?」

瑞鳳「でも出来たての方がおいしいよ! まだ卵に余裕はあるしささっと作るからね」

向日葵「玉子焼きにはうるさいんですから」

比叡「誰にだって譲れないものの一つや二つはあるものですよ」

向日葵「そうですわね」

朧「あっ、提督。おはようございます」

向日葵「おはようございます朧。そんなに楽しみなんですの?」

朧「あっ、これは、その」

鳥海「今朝起きてからずっと抱えていました」

長門「ああ、大事そうに胸に抱えていた」

朧「だ、だって、こんな水着なんてはじめてだから」

向日葵「楽しみにしててくれてわたくしもうれしいですわ」

長門「かくいう私もああいう水着ははじめてだから、少し緊張しているところはある」

鳥海「指定の水着でよかったと思います」

向日葵「さすがに長門や鳥海や飛鷹が指定の水着では人目を引きますわ」

飛鷹「向日葵も相当なもんだと思うけどね」

比叡「朧さんも改めて見ると結構大きくて驚きました!」

朧「提督がいるので霞んでしまいますよ」

向日葵「わたくしはむしろ霞みたいんですけどね」

瑞鳳「まあ長門達がいるからそこまで一人で視線を浴びることはないでしょ。はい、今日の朝ごはん」

向日葵「だとよいのですが。ですが今日はまあ人目を気にせずにはしゃぎましょう。わたくし達が勝ち取ったのですから、それくらいは許されますわよね」

だいぶ長くなりましたがここまでです
次は妖精ブースト葉っぱ仮面の小ネタからはじめます

どんなネタにも対応できるように季節は曖昧というか時々によって変わってますが季節感のあるネタは小ネタでしか使えてませんね

開始します

五月雨「あぅっ!」バタッ

千歳「あ~、五月雨がまたこけとる」

五月雨「うぅ、すいません」

千歳「もう、こけたくらいで泣いたらあかんよ」

五月雨「痛いんじゃなくて情けなくて泣いてるんです」

京子「ほらあかり、葉っぱ仮面の出番だぞ」

あかり「きょ、京子ちゃん!」

妖精(猫吊るし)「なんですか葉っぱ仮面って?」

結衣「小さい頃泣き虫だった京子がこけて泣いてるときに、あかりがそうやって慰めてたんですよ。目に葉っぱを当てて葉っぱ仮面だ~って」

妖精(猫吊るし)「目に当てて。それはどっちかというと七の付く光の巨人の変身方だと思いますが」

あかり「小さい頃のことだよぉ! もう忘れてよぉ!」

京子「忘れないよ、あかりが私のためにやってくれたことだもん。結構元気出たんだからねあれ」

あかり「京子ちゃん……」

結衣「つまり泣き虫だった頃のことも忘れないってわけだな」

京子「葉っぱ仮面? なにそれ弱そう」

あかり「京子ちゃん!」

妖精(猫吊るし)「ふむ……」

妖精(猫吊るし)「というわけで作ってみました。葉っぱ仮面変身セット」

あかり「作らなくていいよぉ!」

妖精(猫吊るし)「もう作ってしまったので仕方ありません」

あかり「なにが妖精さんをそこまでさせるの?」

妖精(猫吊るし)「さあどうぞ付けてみてください」

あかり「なんで付けなきゃいけないの! はずかしいからやだよぉ!」

妖精(猫吊るし)「そう言わずにせっかくですから、ね?」

あかり「すぐ外すからね。で、どうすればいいの?」

妖精(猫吊るし)「このウルト……もとい、リーフアイを付けてください」

あかり「ん~これ眼鏡のフレーム? でもなにかをはめ込むような形になってるけど」

妖精(猫吊るし)「そこに葉っぱをはめて変身するんです! 葉っぱ同士の組み合わせで色んなフォームになれますよ!」

妖精(猫吊るし)「葉っぱはそこら辺に落ちてますからね。お母さんのお財布にも優しい画期的な変身グッズです!」

あかり「そういうなんか生生しい感じやめようよぉ」

妖精(猫吊るし)「とりあえずこの葉っぱで変身してください!」

あかり「これ何の葉っぱなの?」

妖精(猫吊るし)「そこら辺に落ちてた葉っぱです。種類は知りません」

あかり「そんなので大丈夫なの? えと、ここにはめて」

妖精(猫吊るし)「耳のとこのスイッチを押してください。あっ、ちゃんと変身!の掛け声は忘れずに。音声認識なので」

あかり「また無駄な技術力をつぎ込んでるよぉ。えっとぉ、変身!」

あかり「……」

妖精(猫吊るし)「はい変わった~」

あかり「なにも変わってないよぉ! あかりの視界がなくなっただけじゃない!」

妖精(猫吊るし)「いえいえ、これでも変わってるんですよ。さあ行きましょうか」

あかり「行くってどこに?」

妖精(猫吊るし)「葉っぱ仮面は泣いてる人を慰めるヒーローなんですから、泣いてる人のところに決まってるじゃないですか」

あかり「ええ~、この格好人に見られるのいやなんだけど」

妖精(猫吊るし)「これ以上誰かの涙は見たくないでしょう? みんなに笑顔でいてほしいんですよね?」

妖精(猫吊るし)「だったら見せてあげてください、提督の、変身!」

あかり「う、うん、みんなに笑顔でいてほしいけど」

妖精(猫吊るし)「その恰好見ればみんな笑ってくれますよ。さあ、行きましょう」

あかり「いや、あの、あかりは別にそんなふうに笑ってほしいわけじゃなくて~!」

あかり「そもそも変身じゃないからねこれ」

妖精(猫吊るし)「細かいこと気にしてたらヒーロー物なんて見てられませんよ」

あかり「それはどういう意味で言ってるのかな」

大鯨「提督? なにをなさってるんですか?」

あかり「えっと、その声は大鯨ちゃん?」

妖精(猫吊るし)「提督ではありません、葉っぱ仮面です」

大鯨「はい?」

妖精(猫吊るし)「泣く子を慰める心優しい正義のヒーロー、葉っぱ仮面なんです!」

大鯨「は、はぁ」

あかり「ごめんね妖精さんまた変なことやり始めちゃって」

妖精(猫吊るし)「泣いてない人には用はありません! では!」

あかり「あっ、ちょっと妖精さん!」

妖精(猫吊るし)「と思いましたがその目、大鯨さんあなた泣いてましたね?」

大鯨「そ、それは……」

あかり「あかり葉っぱで見えないからわからないけど、どうしたの大鯨ちゃん?」

大鯨「い、いえ、少しいやな夢を見てしまっただけですよ」

あかり「いやな夢?」

大鯨「以前若葉さんとも一緒に見に行ったじゃないですか、終戦後一人ぼっちになってしまった艦娘の映画。あれを夢に見て」

あかり「あっ……」

妖精(猫吊るし)「そうですね、大鯨さん、いや、龍鳳さんも同じ経験をなさっているんですよね」

大鯨「あのときとはなにもかも違うとわかっています。ですが、どうしても思い出されてしまうんです、あのときの気持ちが」

あかり「大鯨ちゃん……」

妖精(猫吊るし)「出番ですよ葉っぱ仮面。大鯨さんのこと慰めてあげてください」

あかり「でも、どうすれば」

妖精(猫吊るし)「リーフビジョンを使うんです!」

あかり「えっ、なにそれ?」

妖精(猫吊るし)「慰め対象が最も望む慰め方を映し出す技です! 変身するときとは逆側のボタンを! リーフビジョン!の掛け声も忘れずに」

あかり「これも音声認識なんだ。リーフビジョン!」

あかり「大鯨ちゃんが望んでる慰め方は、え、ええっ!? た、大鯨ちゃん!」

大鯨「な、なんですか? 私そんな変な慰め方を望んでるんですか? そもそも慰めてほしいなんて考えてすらいないのに?」

妖精(猫吊るし)「リーフビジョンは深層心理を見透かすんです。建前は通用しませんよ! どんな慰め方を望んでるんですか!」

大鯨「わ、私は別にそんな、なにも……」

あかり「あ、あ、だ、だめだよぉ! あかりにはこんなことできないよぉ!」

妖精(猫吊るし)「仕方ありませんね。葉っぱ仮面、マキシマムドライブです!」

あかり「はい? あっ、あれ、身体が勝手に」ダキッ

大鯨「て、提督っ!?」

妖精(猫吊るし)「リーフアイにはリーフビジョンで覗いた、相手が望む真の慰め方を変身者に強制させる機能も搭載してあるんです!」

あかり「それどう考えても悪の組織が使う機能だよね!?」

妖精(猫吊るし)「仮面の戦士は大体悪の組織と同質の力を使うものなんですよ」

あかり「そこは同質じゃないと思うよぉ!」

大鯨「あ、あの、私が望んでる慰め方って、抱きしめてもらうことなんですか?」

あかり「ち、違うよぉ。抱きしめてから、ああっ!」

大鯨「ひゃっ!」

妖精(猫吊るし)「ふむふむ、これは抱きしめるというか後ろから抱きすくめると言うべき体勢。提督の膝の上に抱かれたかったんですね」

大鯨「確かに安心しますけどぉっ!?」ムニッ

あかり「ごめんね大鯨ちゃん! 身体が勝手に動いてて! 止められないんだよぉ!」ムニムニ

妖精(猫吊るし)「大鯨さん、慰めるってそういうことじゃないですよ」

大鯨「わ、わかんぁっ、ってますよぉっ!」

あかり「ど、どうにかして止めないと!」

大鯨「ど、どうすれば、ぁっ、と、まっぁ、るんですか?」

妖精(猫吊るし)「慰めきれば止まりますよ」

大鯨「な、慰めきるって……」

あかり「で、こ、この次は確か……」

大鯨「んんぅっ……!?」

妖精(猫吊るし)「おへそとはまた大鯨さんも好きですねぇ」

大鯨「んぅっ、んっ……だから、私、こんなこと、考えて……ない!」

あかり「うぅ~! どうにかして止めないと、次はなんでそこに触ってほしいのか知らないけど……」

大鯨「……っ!? 提督、だ、だめです、そこはぁんっ……!」ガシッ

妖精(猫吊るし)「大鯨さんさすがにそこまで行くと過激すぎてPTAから抗議が来ちゃいますよ」

大鯨「今のままでも、十分んっ、きちゃい、ます……」

あかり「大鯨ちゃんこっちの手も止めて!」ムニムニ

大鯨「すい、ませ……力、はい、らなく……ふわぁっ!」パッ

あかり「あっ、手、離れて!」

大鯨「あっ……!」

妖精(猫吊るし)「まあちゃんと子供の視界は葉っぱで隠れてますから大丈夫ですよね、うん」

大鯨「っ!」

あかり「あれ? 手が止まったよぉ?」

妖精(猫吊るし)「な、なぜです! 私のリーフアイは完璧なはず!」

あかり「よくわかんないけどもういいでしょ! 外すよぉ! 大鯨ちゃん、ごめんね!」

大鯨「い、いいんです、提督、私が望んでた、ことなんですから」

妖精(猫吊るし)「そうですよ! 何のために私がそれ作ったと思ってるんですか! その欲望を解放してください!」

あかり「やっぱりそういうことのために作ったんだね! なにが泣いてる人を慰めるためなの!」

妖精(猫吊るし)「くっ、覚えていろ葉っぱ仮面! 次こそは必ずや貴様に艦娘達を慰めさせてやるからな!」

あかり「妖精さん! もぉ~、迷惑なときは本当に迷惑なんだから。大丈夫?」

大鯨「はい、ですが、あの、手、止まってますけど、止まった、ままで、す」

あかり「えっ、ああっ! ご、ごめんね!」

大鯨「いえ、今なら別に……」

あかり「それにしてもなんで急に止まったのかな? あの妖精さんがそういうのミスするとは思えないんだけど」

大鯨(言えない。どうせ慰められるなら、葉っぱで目隠しなんかしないでちゃんと見てほしいって私が望んだからだなんて)

大鯨(言えませんよ、こんな、うぅ、恥ずかしくて泣きそうです!)

今回はここまでです
次は次スレで本編を続けます

脚本家がそこ所属だったから仕方ないとはいえライダーのOPに某美少女ゲー会社の名前が出てたのはいいのかなと思いました

後1レスですけど>>1000の小ネタはいつも通りに

乙です。
好感度100勢によるケッコン談義

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom