あかり「妖怪さん達と一緒に異世界を守るよ!」 (1000)
はじめに
ごらく部が20作以上の作品のキャラクターとクロスして
実況ワールドという異世界を冒険するSS第二弾の中編(お話の拙さもパワーアップ?)
ゆるゆり×妖怪ウォッチシリーズ、
そして実況ワールドシリーズ第二弾のつもりで書いたはずが
何度も予定を変更してただいろんなアニメやゲームのキャラ
並べただけになってしまったRPG史上最も訳の分からないお話
前スレ:あかり「あやかしに支配されたゲームの世界?」
あかり「あやかしに支配されたゲームの世界?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462620859/)
ちなみにゆるゆり×妖怪ウォッチ第一弾はこれ
あかり「わあい妖怪!あかり妖怪大好き!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426329506/)
そしてこれがゆるゆりSSではないが実況ワールドシリーズ第一弾
星空みゆき「本を開いたらRPGの世界に迷い込んでしまった」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440247409/)
ちなみにこのSSは↑のSSから数年後の世界を舞台としている。
とはいえ設定受け継いでるのはごく一部だが・・・
これまでのあらすじ
実験室にあった置手紙に『異世界』という文字があった。
そして室内のパソコンの隣にあるボタンを押したら
実況ワールドという異世界に入ってしまった。
この世界では『実況者』といわれる勇者が
モンスターと戦いを繰り広げていた。
そして今では妖怪たちが実況ワールドの街を領土と化し。
妖怪同士の争いが勃発していた。
ごらく部の4人は様々な人たちと出会い。
キンギン党、イカカモネ議長、赤鬼などの強敵との戦いを乗り越えた。
そしてごらく部と同じく異世界から来た人たちが参加する
ドリームフェスティバルの頂点も目指していた。
だがまずは実況ワールドの平和が優先だ・・・
そして謎の異空間、アウスレティアスとは一体何か・・・
ただ今のレベルはあかりが22、ちなつと京子が21、結衣が27
武器はあかりが盾、ちなつと京子が魔法の杖、結衣が剣。
武器のレベルはあかりが4だがもう強化できない。上がる能力は
3までは全能力だったが今は防御力とHP。
ちなつと京子が3、上がる能力はちなつが魔法力と防御力。京子がHP。
結衣は4で次が最終段階だが強化はずっと先。上がる能力は攻撃力。
るびっと「って、全然あらすじになってねえじゃねえかよ!!
全然意味が分かんねえよ!
しかもイカカモネ自力で倒せてねえし・・・」
るびっと「いや、ブリー隊長敵に降ったろ?」
はっぺい「フユニャンは妖魔界のほとんどを敵にしてしまったが・・・」
るびっと「エンマ様に大王に対してならんことをしたしな」
はっぺい「そして土蜘蛛が動く気配を見せていた」
るびっと「終始会話や説明の何もかもが支離滅裂だな・・・」
はっぺい「それに上の3つのSSのURL合ってんのかな?」
るびっと「心配だ・・・」
るびっと「というかはよ続き書け!」
はっぺい「さて、どんな展開にしよっか・・・」
るびっと「決めてなかったのかよ!!」
はっぺい「という相変わらず痛すぎる前書きから始まります」
るびっと「今回も誹謗中傷確定だな・・・」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479904701
拠点内
あかり「ジバニャン本当どこだろう・・・」
ちなつ「心配になってきましたね」
京子「ブリー隊長が一時的にエンマ大王と一緒か・・・」
結衣「事実上フユニャンの部下としてだがな。
ジバニャンの行方が分かればブリー隊長を
フユニャンのところから去らせることができるのだが・・・」
りせ「・・・・・」
京子「ん?どうしたの?」
りせ「・・・・・」
西垣「お、松本、いい情報を手にしたな」
あかり「いい情報?教えて」
西垣「いい情報とはいっても保証はできないぞ、それでもいいか?」
あかり「でも教えて」
西垣「そうか・・・」
西垣「ジバニャンなら土蜘蛛を頼りにサウスファーという街に向かった。
だが今のどこにでもふすまの状態じゃその街には行けない。
もう少ししたら行けるようにしてやる」
あかり「あ、ありがとうございます!」
あかり「ところでメラメライオンは?」
りせ「・・・・・」
西垣「まだ情報を得ていないようだ」
あかり「そんなぁ・・・」
西垣「ところで次はどこに行く?しばらくミッションはないぞ」
あかり「好きな場所から選べるんですか?」
ちなつ「あかりちゃん、また妖魔界に行くつもりでいるでしょ?」
結衣「あかりすっかり妖怪になじんでるしな」
京子「だんだんあかりがうらやましくなってきたな」
西垣「サウスファーには行けないが
サウスファーの近くの街といったらポリュシューカと
ワーキン街がある。テツクラヴィレッジは
土蜘蛛の領土からフユニャンの領土になった」
結衣「だから青い見回り鬼がいたんだな」
西垣「ん?モンスターの気配がたくさんあるぞ」
西垣「テツクラヴィレッジからだ」
あかり「ええっ!?」
ちなつ「となると大至急のミッションですか!?」
結衣「ミッションだったらやる気になれる」
京子「ボーナスりっちぃ目当てなだけでしょ!?」
結衣「失敗は許されないぞ?」ギロ
京子「結衣いい、顔恐いよ~」
結衣「敵もどんどん強くなってきてるからな、今のレベルだと追いつかないぞ」
京子「だからこそみんなで協力するんだよ」
あかり「あ、早く行こう。あの街にはココアちゃん達もいるんだよ」
ちなつ「スウィートラビット家がモンスターに襲われてないか心配になってきました」
りせ「・・・・・」
西垣「『クリエイトカントリーがモンスターに襲われた時に
その街の近くにあるこの場所も襲われるかもしれない?』
大丈夫さ、ここにはモンスターはやってこない。
この拠点のある場所自体が見つけにくいところにあるしな。
モンスター達はあの隠し通路に気づいていない」
りせ「・・・・・」
西垣「それでも心配か・・・」
西垣「あ、そうだ。話を戻さなきゃな」
西垣「お前達、テツクラヴィレッジに行ってくれ」
シュッ
西垣「ふすまを出すのが少し遅れたがまあいい・・・」
西垣「テツクラヴィレッジの人たちと協力して
モンスター退治をしてくれ」
西垣「あの村を守る見回り鬼の数が少ない。
万が一のためというのもある」
西垣「今から行けば間に合うな」
あかり「みんな、早く行こう」
京子「出動!」
結衣「少しでも多くりっちぃを・・・」
ちなつ「村を守りましょう!」
シューッ!!
テツクラヴィレッジ
京子「到着」
きょうぺいちゃん「ふう、やっと倒した。やっぱネタプレーは
こういう奴を相手にはしない方がいいな・・・」
ちなつ「あ、あなたは」
結衣「きょうぺいさん」
あかり「また会ったね」
きょうぺいちゃん「お、ごらく部のみんな、今のここは危ないよ」
京子「モンスターがいるからでしょ?
大丈夫だよ。私達もモンスター退治にやってきたんだから」
きょうぺいちゃん「うわ、またモンスターだ!」
結衣「ゴーレムか・・・」
きょうぺいちゃん「あっ!」
きょうぺいちゃん「攻撃が来るぞ!」
京子「わあ!あっぶね・・・」
結衣「」ヒョイ、ドガ
きょうぺいちゃん「結衣ちゃん結構回避ステップ上手だな」
あかり「よし・・・」
タタタ
あかり「敵さんこちら」
あかり「」ピキイ
ちなつ「あ、あかりちゃん」
ちなつ「万が一のためヒール溜めておこう」
きょうぺいちゃん「もしかしてあかりちゃんが使おうとしてる技って・・・反射ガードか?」
グガアアア!!
あかり「ぐっ・・・!かっ・・・!」キンッ、キインッ!
グウガア・・・!
あかり「光の術!」パアア
ちなつ「あかりちゃん、回復させます」パアア
あかり「ちなつちゃん、ありがとう」
きょうぺいちゃん「やっぱり反射ガードだったか、
相手の攻撃力が高いと反射ガードの威力も高くなるんだよな」
きょうぺいちゃん「よし、とどめだ!ひっさあつ!!」
ドガア!!
きょうぺいちゃん「やっべ、仕留め損ねた・・・」
きょうぺいちゃん「ぐわー!まともにくらった!」
京子「ファイア!!」ボワア!
きょうぺいちゃん「お、倒してくれたのか、京子ちゃんありがと~」
京子「まず831りっちぃゲット」
結衣「あかりがすごい技を覚えてこっちも戦いやすくなったと実感する」
きょうぺいちゃん「お、あっちにもモンスターがいる。手柄もらった!」
フウッ
きょうぺいちゃん「消えた?」
結衣「あれは一体・・・」
京子「どういうことだ?」
ちなつ「モンスターが煙のように消えていきましたね」
あかり「何があったの?」
きょうぺいちゃん「モンスターが消えた・・・」
きょうぺいちゃん「あ!」
まぼ老師「ここで実況者と異世界の人間に会うとはの」
きょうぺいちゃん「お前はまぼ老師」
きょうぺいちゃん「あのモンスターはお前の幻影か?」
まぼ老師「そうじゃ」
きょうぺいちゃん「さっきのゴーレムもまさかとは思うが・・・?」
まぼ老師「あれは違うぞい」
あかり「きょうぺいさん、この妖怪さん知ってるの?」
きょうぺいちゃん「この妖怪はまぼ老師、幻を見せる妖怪さ」
京子「じゃああの煙のように消えたモンスターは・・・」
まぼ老師「そうじゃ、わしが作り出したのじゃ。
さすがにゴーレムは違うがの」
結衣「ゴーレムは幻じゃなかったのか・・・」
ちなつ「あ、向こうにインプの大群がいます!」
まぼ老師「ふっふっふ・・・」
京子「うお、さっきのモンスターが復活した!?」
結衣「向こうに向かってる・・・」
ボオオオオン!
きょうぺいちゃん「幻を使って撃退したか」
まぼ老師「ほっほ、どんなもんじゃ」
あかり「まぼ老師さんすごーい」
結衣「敵となったら脅威だな・・・」
とりあえず今日はここまで
まぼ老師「しかし予想外じゃったのはモンスターがこれだけ出没していたことじゃ。
見回り鬼の数もわずか、これでは少なすぎたかの?」
まぼ老師「でもモンスターさえ倒してしまえばあとは百足らずの見回り鬼でも
戦わずして守ることができるわい」
ちなつ「え!?」
京子「戦わずして守る!?」
結衣「これじゃ誰かが攻め込んできたらひとたまりもないんじゃ・・・」
まぼ老師「今の勢力状態じゃとこの地を狙えるのは土蜘蛛のみじゃ。
じゃが土蜘蛛相手などたやすいことじゃ。
どういうことかは教えんぞ。むやみに教えてそれを敵の偵察隊に聞かれでもしたら大変じゃ」
きょうぺいちゃん「土蜘蛛意外と鈍いんだよな・・・」
結衣「みんな、きょうぺいさんはああ言ったけど土蜘蛛の実力は本物だから油断はだめだよ」
きょうぺいちゃん「実力だけで短所を補えてるしな」
京子「さすが強大勢力の頭!」
結衣「感心すんな」
きょうぺいちゃん「む?またモンスターだ!」
まぼ老師「」フウウ
あかり「わっ、霧が・・・!」
ちなつ「敵が見えなくなりました」
結衣「どこから来るのか!?」
京子「霧でガーゴイルの視界を遮ったんだな」
結衣「私達がもう少し向こうにいたら私達も前が見えなくなってるよ・・・」
結衣「わ!ガーゴイルが・・・!」
京子「げえ!霧も晴れている!」
まぼ老師「わしの幻が破られたかの?」
ちなつ「あの、霧の幻は私達にも見えていたんですけど・・・」
きょうぺいちゃん「みんな!!危ない!!」
あかり「え!?」
京子「わああ!!」
結衣「ここから出てきたか!」
京子「あっぶね・・・間一髪・・・」
結衣「しまった!やられた!ぐっ!」
きょうぺいちゃん「まずい、彼女たち群がっている・・・」
ちなつ「結衣先輩!私が回復・・・」
結衣「ちなつちゃん!ここに来たら・・・」
グゴオオオオオオ!!
ズバア!!
あかり・ちなつ「きゃああああ!!」
結衣・京子「うわああああ!!!」
結衣「やばい、HPが半分きってしまった・・・
これクリティカルくらったら・・・」
京子「反撃開始だ!」
京子「ファイア!」ボオ!
グルウ!
京子「ぐわー!しっぺ返しかー!」
結衣「京子クリティカルくらったな・・・」
ちなつ「TPがもう少しで最大になって必殺技が使えるというのに・・・
みんなのHPを大きく回復できるチャンスが・・・」
ちなつ「いきます!それ!」
ドガ!
ちなつ「そして距離を・・・きゃあ!!いやあ!!連続攻撃ってあり!?
やばい!なんでこういう時に標的変えるのよ~!」
あかり「ちなつちゃん!危ない!!」
あかり「」シインッ!
グルウウアア!!
ちなつ「いやあああ!!」ドシャア!
あかり「えっ!?ちなつちゃんシールドの範囲内にいなかったの!?
ごめん、ちなつちゃん・・・そんなつもりは・・・」
京子「やべー!やべー!HPわずかしかねえのにヒーラーやられちゃったよ~!」
結衣「いったん離れよう」
あかり「あっ!」
あかり「京子ちゃん!結衣ちゃん!ガーゴイルが狙ってきたよ!」
結衣「何!?」
京子「げえ!!」
結衣・京子「ぐわーー!!」
京子「なんでこうなるんだ・・・」ドサッ
結衣「まずい・・・クリティカルくらわなかったとはいえHPは残り25%切った・・・」
結衣「あとはあかりと私だけか・・・あかりはまだ無傷とはいえ・・・」
きょうぺいちゃん「これ以上みんなを戦闘不能にさせるわけにもいかねえし俺も行かなきゃ!」
きょうぺいちゃん「うおおお!!」
グルウウ!!
きょうぺいちゃん「ぐわ!やべ・・・」
きょうぺいちゃん「でも攻撃してこないうちに・・・反撃!」
ズバア!
きょうぺいちゃん「よし!」
結衣「ここでアイテム使い切ってしまおう、今はそれしかない。ポーションを2つ使う」
結衣「でもHPは半分を超えた程度だが・・・」
グルウウ!!
きょうぺいちゃん「おっと、あっぶね・・・」ヒョイ
きょうぺいちゃん「よし、クリティカルで大ダメージを与え・・・」
きょうぺいちゃん「ぐう!!こっちもクリティカルくらった・・・」
きょうぺいちゃん「やべ、今回HP下げる装備で挑んだからもうダメージ受けらんねえじゃん」
あかり「みんなが危ない!」
あかり「」タタタ
グルウウアア!!
あかり「」ピキイ!
グガ・・・ア・・・!
きょうぺいちゃん「よかった・・・標的変えてくれて・・・」
きょうぺいちゃん「って、もう倒したのか・・・いや~苦戦した・・・」
結衣「あ、りっちぃ落とした。誰かに取られる前に・・・」
結衣「これは大きいな、943りっちぃゲット」
きょうぺいちゃん「俺いったん宿に入ってよ・・・」
きょうぺいちゃん「俺はもう退くよ。あと装備変えよう。でもHPはそのままなんだよな~・・・」
きょうぺいちゃん「回復アイテムもないし・・・」
きょうぺいちゃん「お、ラッキー、ハイポーション落ちてる。でも宿にいる、じゃ、また会おうな」
あかり「あかり、きょうぺいさんの分まで頑張るよ」
結衣「ここからが正念場だな」
ちなつ「私が戦闘不能にならなければみんなを回復できたのに・・・」
京子「結衣ってあんまりアイテム使わないんだよな・・・」
ちなつ「結衣先輩さっき使ってましたよ」
あかり「わあ!またモンスター!」
結衣「インプが3体!しまった!不意突かれた!!」
あかり「えっ!?」
ビビビーーーーー!!
結衣「誰か助けてくれたな・・・」
あかり「モンスターが全滅だよ」
結衣「あ、USAピョンだ」
USAピョン「ユーたちまた会ったダニ」
あかり「USAピョンありがとう」
結衣「あのビームはUSAピョンが放ったんでしょ?」
USAピョン「そうダニ、今のがミーの必殺技『極太USAビーム』ダニ!」
ココア「よし、ぴょんゲットって、あれ?取れないよ~」
チノ「ココアさん、HPが0になるとぴょんも取れなくなりますよ」
千夜「私も今はぴょん取れないわ」
リゼ「うちの部隊は必ず千夜がやられるようになってるからな・・・」
マヤ「このスキル結構役立つし相手から見ればえげつないスキルだな。
そんでタンクとヒーラーの両方だしさ」
メグ「誰かがとどめを刺される時にそのダメージを代わりに受ける能力だったね。
あとマヤちゃん、私もヒーラーだよ」
シャロ「そんで代わりの盾を失ってココアもやられたのよね」
ココア「あ~!そうだった・・・」
チノ「えっと、とにかく667ぴょん手に入れました」
あかり「あ、スウィートラビット家のみんな」
京子「あ、マヤちゃん、メグちゃんも一緒なんだね」
マヤ「そうだよ」
メグ「今回は私達もモンスターからこの村を守るために戦いに参加してるよ」
結衣(さっきチノがUSAピョンが倒したインプが落としたりっちぃを手にしたな・・・
彼女が拾ったことでりっちぃがぴょんになったが・・・)
USAピョン「!?まぼ老師もここにいたダニ!?」
まぼ老師「ほっほ、この村を守ることになったまぼ老師じゃ、
初対面の方々、よろしくお願いしますぞ」
リゼ「そうか、お前が土蜘蛛に代わってこの村を治めたフユニャンの部下のまぼ老師か」
まぼ老師「その通りじゃ」
ドロン
青見回り鬼「まぼ老師様、モンスターをすべて退治しました」
まぼ老師「そうかそうか、そこにいる少女たちの力もあって守り抜けたんじゃな」
ココア「あ、あなたはさっきスウィートラビット家にいた・・・」
リゼ「そしてその前に私達と一緒にモンスターと戦った奴だな」
青見回り鬼「皆さんには感謝しています」
マヤ「そうか、じゃあミッション達成だな」
メグ「モンスターが出てこなかったらこれで再びお店開けるね」
結衣「モンスターはもう出てこないのか、思ったよりも早く終わったな。
京子とちなつちゃんが戦闘不能になったとはいえ・・・」
USAピョン「じゃあそろそろスウィートラビット家に戻るダニ」
あかり「USAピョンもスウィートラビット家に住んでるの?」
USAピョン「ココアが一緒に住んでほしい住んでほしいと
しつこかったから仕方なくスウィートラビット家に住むことにしたダニ」
USAピョン「でもいつかスウィートラビット家から離れる時が来るダニ」
ココア「え~?そんなこと言わないでさ~」
チノ「ココアさんはそうやってうさぎをスウィートラビット家に連れ出しています・・・」
シャロ「私にとっては迷惑なだけなのに・・・」
まぼ老師「お主らとても仲が良いの」
ココア「はい、みんな仲良しです」
あかり「まぼ老師さんも仲良くなろうよ」
まぼ老師「ほっほっほ、わしとていつ敵になるかわからんぞ?それでもいいんかの?」
ココア「そんなこと言わないでさ」
今日はここまで
シュッ
USAピョン「あ、どこにでもふすまが出てきたダニ」
『とりあえずミッションは達成したな。でもこのまま戦わせるのは危険だ。
歳納と吉川を復活させた方がいい。戻って来い』
京子「じゃあ戻りますか」
あかり「うん」
USAピョン「ダニ!?ユー達もどこにでもふすまを使ってワープとかするんダニか!?」
ちなつ「そうです」
結衣「私達もココア達と同じくどこにでもふすまを使うよ」
ココア「そうだよ、だってこのふすまがティッピーが出したふすまな訳ないじゃん」
ココア「この世界での私達の店はここからすぐ近くだよ?
ふすま使うまでもないよ」
USAピョン「それは当たり前ダニ!
ミーが知らなかったのはどこにでもふすまをあかり達も使うことだったダニ!」
ココア「まあ仕方ないよね、だってUSAピョンスウィートラビット家に住んでまだ日が浅いし・・・」
リゼ「おいココア、余計なこと言うな!」
USAピョン「!?」
ココア「でもそういうことよくあるよ。
誰だって最初は知らないもん。理解が浅くてもいいよ。
USAピョン、私達の店の事は理解が遅いだろうけど
ゆっくりと覚えていこうね」
USAピョン「・・・!」
USAピョン「テ、テメ・・・!」
USAピョン「」ピッ
ベイダーモード!
結衣「USAピョンの顔が黒くなったぞ」
チノ「これがベイダーモードになったUSAピョンです」
ごらく部一同「ベイダーモード?」
チノ「USAピョンの怒りが心頭に発した時にこうなります」
USAピョン「」ビビビビビビビビ!
ココア「あ~分かった分かった!悪かったよ~許してえ!」
リゼ「罰が当たったな、今のは私達でも腹立つ言い方だった」
京子「うわ~、こいつ怖え・・・」
あかり「ねえ、チノちゃん。止めなくてもいいの?」
チノ「はい、ココアさんには頭を冷やしてもらいます」
リゼ「ココアも割と蛇足なんだよな」
ココア「わああ!誰か助けてえ!!」
結衣「今のUSAピョンに近づいたら危ないし・・・
おまけに乱射ビームに当たったらシャレにもならないし・・・」
結衣「」シュッ
あかり「あ~!結衣ちゃん待って~!」
シューッ
まぼ老師「・・・・・」
まぼ老師「USAピョンの本性を見てしまったぞい」
まぼ老師「なるほど、これはフユニャンが仲間にしたいだけのことはある・・・」
まぼ老師「となると他の勢力に入ってしまったら脅威となるのう」
まぼ老師「こいつがこのまま他の誰かに仕えなければいいんじゃが・・・」
ドロン
青見回り鬼A「まぼ老師様、まもなくフユニャン様から見回り鬼の増援が来ます」
まぼ老師「なんじゃと!?」
まぼ老師「援軍など要らん!フユニャンは何を考えているのかの・・・!」
青見回り鬼A「し、しかし・・・」
まぼ老師「早く増援をやめさせるように伝えよ!!
わしらを潰す気か!?早く行かんか!!」
青見回り鬼A「まぼ老師様、潰すとはどういうことでしょうか?」
まぼ老師「土蜘蛛は自分の勢力がこの世で一番なあまり
我らに敵なしと語っておる。
奴にはわしを侮らせるのが一番じゃ。
見回り鬼の数が少ないと見るやこの村を攻めたりはせん」
我らは一人残らず討たれてしまう。
いいか、それだから援軍は絶対に出すなと伝えよ!」
拠点内
西垣「戻ったか、今回の敵は強かったな」
結衣「私達だけではとても敵いませんでした」
西垣「だからこそこの世界の人たちと協力するのだ」
西垣「次は妖魔界に行こうか?」
あかり「うん、行かせてください」
西垣「その場合はミッションじゃないぞ」
西垣「だがモンスターが出てくる可能性はある。油断するなよ」
あかり「もちろんです」
西垣「だがまずは2階に行け」
京子「あ、アイテム買いま~す」
りせ「・・・・・」タタタ
西垣「松本は準備がいいな」
ちなつ「私達も2階に行きましょう」
2階
結衣「今回のボーナスりっちぃは1500か」
京子「会長、ハイポーションを4つ頼むよ」
りせ「・・・・・」
京子「はい1200りっちぃ」
京子「あかりと私はもうすでにハイポーションを2つ持ってるから
結衣とちなつちゃんにやるよ」
ちなつ「無駄遣いしないでくださいよ」
結衣「残り2074りっちぃか・・・」
結衣「今回は私のレベルを上げられないな・・・」
あかり「レベルが23になったよ」
ちなつ「私と京子先輩は22ですね」
結衣「余ったりっちぃは私が使うがまだレベルアップはできないな・・・」
京子「さあ4階に戻ろう」
4階
西垣「お、戻ったか」
シュッ
西垣「では、妖魔界に行ってこい」
あかり「はい」
ちなつ「変なところに着かないでしょうね?」
西垣「それは分からん」
ちなつ「それじゃ余計に心配ですよお!」
西垣「妖魔界は広い、うまくエンマ離宮付近に飛ばせるかどうかだ」
京子「出発」
結衣「おい待て」
ちなつ「あ~せんぱ~い。待ってくださあい!」
あかり「あ~みんな行ってる」
シューッ
その頃妖魔界では
ブリー隊長「いや~楽しかったぞ」
フユニャン「そうか、この宴は気に入ったようだな」
ブリー隊長「エンマ様も上機嫌ですな」
エンマ大王「ハハハ。ところでフユニャン、次の食事会にも
ブリー隊長を誘うのか?」
フユニャン「もちろんだ。オレは彼を気に入りましたから」
エンマ大王「それはオレも一緒だ。ぬらりに代わってオレを守ってほしいもんだ」
ブリー隊長「では、これで失礼します」
エンマ大王「ああ、また来いよ」
フユニャン「オレはいつでも待ってるぞ」
エンマ大王「さて、オレも戻ってる」
フユニャン「オレは残ってます」
エンマ大王「そうか・・・」
エンマ大王(は~、他人に合わせるのって疲れるな~)
少しした後で
フユニャン「オレもブリー隊長のような者から心服されたいな・・・」
ドロン
青見回り鬼A「フユニャン様、まぼ老師から伝言です」
フユニャン「伝言は何だ?」
青見回り鬼A「増援はいらないそうです。
こうすれば土蜘蛛は数の少なさを見てテツクラヴィレッジを無視する。
増援すればかえって土蜘蛛に攻められてしまい、
テツクラヴィレッジを奪い返されるとのことで・・・」
フユニャン「なに!?そうなのか!?」
フユニャン「いや、土蜘蛛ならありえるかもな・・・」
ドロン
フユニャン「ドケチング、なぜここに?」
ドケチング「見回り鬼の一人から聞いた話をお主に伝えるためじゃ」
ドケチング「テツクラヴィレッジを攻めようとしてた土蜘蛛が突如引き揚げていったんじゃ」
ドケチング「テツクラヴィレッジは守られたぞい」
フユニャン「そうか、まぼ老師、でかした」
フユニャン「ドケチング、まぼ老師はオレに負けず劣らずの度胸を持ってるな」
ドケチング「ワシもそう思うぞい」
フユニャン「だが土蜘蛛に対する備えをしなきゃな」
今日はここまで
その頃のごらく部は
京子「妖魔界に到着」
あかり「ブリー隊長どこにいるのかな?」
ちなつ「情報を集めましょう」
結衣「モンスターに対する備えを怠るなよ」
京子「分かってるって、結衣は心配性だな」
ちなつ「結衣先輩はそういう京子先輩を心配しているのですよ」
結衣「大抵無鉄砲だしな」
あかり「ねえ、この街の人たちにブリー隊長のこと聞いてみようよ」
結衣「ああ、だが大抵いい情報が集まらないんだよな・・・」
「お、お前達またここに来たのか」
京子「この声って・・・」
ちなつ「あっ!」
エンマ大王「久しぶりだな、あ、まだ久しぶりとは言えねえな、ハハハ」
結衣「エンマ大王!」
あかり「あっ、ねえ、ブリー隊長いる?どこにいるかわかる?」
エンマ大王「分かるも何もオレはさっきブリー隊長とフユニャンと盛大な宴を催したぞ」
ごらく部一同「ええっ!?」
京子「あ~私たちも行きたかったな~」
結衣「京子がそうしたら目的を忘れるだろ」
京子「なんだよも~」
エンマ大王「あとから聞いた話によればブリー隊長はフユニャンから
プラチナなどの贈り物をもらったぞ、フユニャンがブリー隊長を愛している証拠だ」
エンマ大王「だがオレはブリー隊長をなんとかジバニャンのところに帰してあげたい」
あかり「エンマ様、ジバニャンなら土蜘蛛を頼ってサウスファーという街に行きました」
エンマ大王「ああその話ならもう知ってる。ジバニャンは
テツクラヴィレッジがモンスターに襲われていたその時に
サウスファーに着いて土蜘蛛と一緒にフユニャンに対抗しているようだ」
あかり「え!?もう知ってたの!?
じゃあ早くそれをブリー隊長に知らせなきゃ・・・」
エンマ大王「まだ知らせない方がいいな、それよりオレはあの街を流れる川を気に入っている」
あかり「きれいだね」
京子「妖魔界でも街中で川を見られるなんてね」
エンマ大王「お前達、もっと近くで見てみるか?」
京子「ぜひ!!」
結衣「見てみるか」
ちなつ「結衣先輩がそういうなら私も一緒に行きます」
エンマ大王「よし、じゃあついてこい」
そして
あかり「近くで見ると川の水がよりきれいに見えるよ」
京子「まさかとは思うけどこの水飲んでみようなんて思ってないよな?」
あかり「思ってないよ~」
ちなつ「もし何かの菌があったらどうするんですか?」
結衣「川のほとんどは水はきれいでも
大腸菌とかがあるから飲むと大変なことになるよ」
エンマ大王「あの川の水は直接飲んだら基本的に死ぬぜ、必ずじゃないけどな」
ザザアアア
あかり「あ、川から何か流れてる」
エンマ大王「あれは・・・」
エンマ大王「フユニャンがブリー隊長に贈ったものじゃねえか」
エンマ大王「ブリー隊長はあんなことをする奴じゃねえし・・・」
結衣「いったい誰がやったんだ?」
ちなつ「ひどいですね」
あかり「投げられたものがかわいそうだよ」
京子「ああ、れっきとした不法投棄だぜ」
「あああ~~~!待って~~~!!」タタタ
「・・・・・」
「せっかくの換金アイテムが・・・」シュン・・・
エンマ大王「ん?どうしたんだ?」
あかり「あれ?うまるちゃんも妖魔界に来てたの?」
うまるちゃん「あ、ごらく部のみんな。それよりせっかくの換金アイテムが~~~!!」
エンマ大王「お前が流してしまったのか?」
うまるちゃん「ブリー隊長がものすご~く豪華そうなの持ってたの。
うまる、欲しくなっちゃっておねだりしてみたら
なんと譲ってくれたんだ。ブリー隊長優しい~」
うまるちゃん(お兄ちゃんもそうだったらいいのに・・・)
うまるちゃん「で、UMAがいっぱいもらえそうだったから
質に流そうと向こうのアイテム屋に行こうとして
転んじゃって~!そしたら~!」
うまるちゃん「あ~も~いや~~!!」ドタドタドタ
結衣(うまるちゃん京子に似たところあるな・・・)
うまるちゃん「せっかくのUMAをがっつり稼ぐ絶好のチャンスが~!!」ドタドタ
ちなつ「騒がれると面倒ですね・・・」
あかり「まあまあうまるちゃん、落ち着いて・・・」
うまるちゃん「やだやだやだ~!」ドタドタドタ
エンマ大王「その身体でよく持ち運ぼうとしたな・・・」
うまるちゃん「ううう・・・」シュン・・・
あかり「うまるちゃん」
うまるちゃん「なあに?」
あかり「ブリー隊長見なかった?」
うまるちゃん「ブリー隊長?」
うまるちゃん「じゃあうまるについてきて。
ブリー隊長なら向こうの屋敷にいると思うんだ」
あかり「本当?じゃあ案内お願い」
うまるちゃん「いいよ」
エンマ大王「うまる、宴は楽しかったか?」
あかり「え?」
京子「なんだよ、うまるちゃん宴に参加してたのかよ」
うまるちゃん「そうだよ」
うまるちゃん「宴はとっても楽しかったよ」
エンマ大王「うまるが一番目立ってたな。フユニャンとブリー隊長がメインなのに
これではうまるがメインかもしれないほどだったぜ」
エンマ大王「じゃ、オレは離宮に戻るよ」
エンマ大王「ブリー隊長によろしくな、あ、このことをフユニャンに知られるなよ」
あかり「分かりました」
うまるちゃん「じゃあみんな、うまるについてきて」
あかり「うん」
青見回り鬼「・・・・・」
青見回り鬼「フユニャン様に知らせなくては・・・」
青見回り鬼「」ドロン
そして
うまるちゃん「着いたよ」
あかり「ブリー隊長いるかな?」
京子「入るよ」
結衣「おい京子、無断で入ろうとするな」
ちなつ「押してみます」
ピンポーン
ちなつ「・・・・・」
結衣「留守なのかな?」
うまるちゃん「あ、まだ帰ってきてないかも・・・」
うまるちゃん「もしかしたらうまるが案内してるときにブリー隊長は違うとこ行ってるかもしれない」
結衣「行き違いって奴かな?」
あかり「え~?せっかくジバニャンの居場所分かったというのに・・・」
今日はここまで
京子「あ、ブリー隊長見つけた」
結衣「偶然だな」
うまるちゃん「たった今戻ってきたんだね」
ブリー隊長「お、ごらく部のみんなとうまるじゃないか」
ブリー隊長「オレがフユニャンからもらったものは気に入ったか?うまる」
うまるちゃん「・・・ごめんなさい、転んだ拍子に川に落としちゃいました」
ブリー隊長「なに!?まあいい、別にオレには必要ないものだったからな」
ブリー隊長「だが気をつけろよ、全ての人が許してくれるわけじゃないからな」
うまるちゃん「気をつけま~す」
ブリー隊長「おっと、実況ワールドから妖魔界にやってきたお前達に聞きたい話が急にでてきた」
あかり「どんな話?」
うまるちゃん「聞かせて聞かせて」
ブリー隊長「うまる、『聞かせて』は一回だけでいいぞ」
うまるちゃん「そんなこと言わないでさ~」
結衣「私が京子に同じこと言った時もそう言ってきたな・・・」
ブリー隊長「ダメもとで言う話だが・・・」
ちなつ「ダメもとですか?」
結衣「ダメもとでも私達が知ってそうなことなら聞いてあげたいな」
結衣「ダメもとだからといって聞くだけムダだとは限らないし
わずかな可能性に賭けてブリー隊長の話を聞いてみるよ」
あかり「ねえ、こうしているうちに時間ばかりが過ぎていかない?」
ブリー隊長「はっははは、わずかな可能性に賭けるのか、
オレの好きなものだ。メラメライオンもそうしてるだろうな」
ブリー隊長「よし、これでいつまでもフユニャンのところに
エンマ大王共々閉じ込められずに済みそうだ」
ブリー隊長「お前達、おっと、大きな声では言えないな」
ブリー隊長「声の音量を下げて話すからもう少し近づけ」
あかり「あ、はい」
うまるちゃん「どんな話だろう・・・」
ちなつ「京子先輩、私に近づきすぎです・・・」
結衣「お前は少しちなつちゃんから離れろ」
京子「ちぇ~・・・」
ちなつ「結衣先輩、京子先輩がまた絡んできそうで・・・」
結衣「ちなつちゃんもあまり私にくっつかないでくれる?」
ブリー隊長「よし、聞こえるか?」
ちなつ「聞こえます」
ブリー隊長「みんなに聞こえてるか?」
京子「もちろん!」
ブリー隊長「声が大きいぞ」
京子「あ、ごめん・・・」
ブリー隊長「じゃあ話すぞ」
ブリー隊長「他の誰にも聞かれてないな?」
ブリー隊長「お前達・・・」
ブリー隊長「ジバニャンが今どのあたりにいるかわかるか?」
あかり「あっ・・・!」
あかり「知ってます!」
ちなつ「あかりちゃん、大きな声出さないでよ」
あかり「ごめん・・・」
ブリー隊長「はっはっは、興奮すると声が大きくなってしまうからな」
ブリー隊長「じゃああかり、教えてくれ」
あかり「うん」
あかり「ジバニャンなら土蜘蛛のところに身を寄せて
サウスファーという街にいるよ」
ブリー隊長「そうか、ならオルドヴィレジという村にいるメラメライオンにも教えなきゃな。
だがオレは土蜘蛛と協力する気はないな」
あかり「えっ!?」
結衣「あ、実は私もだ・・・」
あかり「結衣ちゃんも?」
京子「最大勢力相手ならむしろ組むよりも戦いたいな、いつか・・・」
ちなつ「今すぐじゃ無謀ですよ」
ブリー隊長「土蜘蛛じゃジバニャンを用いてはくれないだろうな。
あいつはああ見えて人を見る目がないのさ」
ブリー隊長「もうすぐフユニャンと土蜘蛛の全面対決が始まる」
結衣「つまりこの戦いは・・・」
結衣「勝者が一番の勢力となるんだな?」
ブリー隊長「その通りだ。だが土蜘蛛がフユニャンに勝てるとは思えん。
実力よりも短所の方が勝ってるからな」
あかり「ねえ、ブリー隊長はその戦いでもフユニャンに味方するの?」
ブリー隊長「そうだ。そして頃を見計らってジバニャンのところに行く」
ブリー隊長「さっきも言ったがオレは土蜘蛛に味方はせん!」
あかり「あ、そうだ。エンマ様とモンスター退治に出かけたときの話だけど・・・」
ブリー隊長「ああ、あの話か?」
ブリー隊長「いいか、よく聞けよ」
ブリー隊長「あの時フユニャンはエンマ大王の覇気玉を使ってモンスターを倒した。
そしてその手柄を誇った。あれは怒りを感じずにはいられないほど許せない行為だ!」
あかり「でもブリー隊長は今フユニャンのところにいるんでしょ?」
ブリー隊長「あれは成り行きさ、もしジバニャンが生きてたら一緒に戦い一緒に死ぬという誓いを
破ることになってしまう。おまけに
降ったふりをしてフユニャンに怒りの一撃をくらわせば世間がオレを悪く言うだろ?」
ブリー隊長「不意討ちをくらわせた卑怯者とは言われたくないのさ」
あかり「そうなんだ・・・」
結衣「ブリー隊長もつらい立場にあるんだな・・・」
その頃サウスファー付近での戦場で・・・
ちからモチ「よし!敵は総崩れモチ!そのまま進むモチ!」
やきモチ「ちからモチには負けられないぞ!オレも行くぞ!!」
青見回り鬼一同「ぐわあああ!!!」
青上級見回り鬼「フユニャン様、これでは不利です!」
フユニャン「くっ・・・!ちからモチ、やきモチ2人のためだけに
何たるザマだ・・・!このままじゃ全滅してしまう・・・!」
おにぎり侍「フユニャン殿、拙者が食い止めるでござる!」
なまはげ「おにぎり侍と共に食い止めるぞ」
フユニャン「分かった。なまはげ、おにぎり侍、頼むぞ!」
フユニャン「・・・とはいえこれでは不利だ・・・
あいつらを止めれるのはブリー隊長だけか・・・
いや、しかし手柄を立てればそのまま去ってしまう可能性があるが・・・」
フユニャン「どうするべきか・・・」
フユニャン「サウスファーにいきなり攻め入ったのが間違いだった・・・!
ホワイトヴァルを落とした勢いで攻め入ろうとして手痛い反撃にあった・・・!」
フユニャン「ホワイトヴァルもこのままじゃ奪い返されてしまうだろう・・・」
ドロン
キュウビ「急がば回れだったよ、フユニャン」
おもいだスッポン「思い出したわい!ここは退かなきゃいけないんじゃった!」
フユニャン「キュウビ!おもいだスッポン!」
キュウビ「ホワイトヴァルを落としたそのあとは守りに徹するべきだったよ。
それと、土蜘蛛は誰をこの戦場に遣わせたんだい?」
フユニャン「ちからモチとやきモチという2人のモチ妖怪だが
奴らがとてつもなく強く味方はこの2人のために
怖じ気つき、戦う気力すらなくすありさまだ・・・」
フユニャン「そこでブリー隊長を出そうと思う・・・だが・・・」
キュウビ「何を迷ってるんだい?行かせればいいじゃないか」
キュウビ「ジバニャンが土蜘蛛のところにいるってことは知ってるよ。
でも今のブリー隊長は一時的にキミの恩を選んで
ちからモチとやきモチと戦うことを選ぶさ。
そのあとで去らせて度量を示すってのはどうだい?」
まぼ老師「今の話、わしも聞いてたぞい」
フユニャン「まぼ老師」
まぼ老師「キュウビの意見にはわしも大賛成じゃ」
まぼ老師「それにわしにいい考えがあるぞい」
キュウビ「いい考え?それはどんな考えだい?ボクなら
土蜘蛛よりジバニャンを先に始末する作戦を考えてるが」
まぼ老師「ほほう、おぬしも同じことを考えていたか」
まぼ老師「ブリー隊長に2人のモチ妖怪を倒させれば
もしかしたら戦わずしてジバニャンを始末できるかもしれぬぞ」
キュウビ「土蜘蛛の弱点を突いたいい作戦だね」
キュウビ「ジバニャン、メラメライオン、ブリー隊長は常に3人でひとつさ。
それは土蜘蛛も知ってるよ。だとしたら・・・」
まぼ老師「わしはテツクラヴィレッジに戻ってるぞ」
キュウビ「あとはボクらがいなくても勝てるはずさ。
おもいだスッポン、あとは頼むよ」
ドロン
おもいだスッポン「ちからモチとやきモチ恐るるに足らんぞい。
ブリー隊長の到着するまで持ちこたえるまでじゃ」
おもいだスッポン「あーっ!思い出したぞい!わしがブリー隊長を呼ばなくては・・・!」
フユニャン「分かった!ブリー隊長を呼んでくれ!」
おもいだスッポン「」ドロン
フユニャン「・・・キュウビとまぼ老師はまさかあれを狙っているのか?」
今日はここまで
その頃妖魔界では
ブリー隊長「この屋敷はもう使うことはないだろうな。
オレはもうすぐここから離れる。でもな・・・」
ブリー隊長「そろそろサウスファー付近での大戦が激化するだろうな」
あかり「サウスファーには確かジバニャンが・・・」
ちなつ「ジバニャンがこの戦いに巻き込まれていないかどうか心配です」
あかり「メラメライオンにも知らせないと」
ブリー隊長「ああ、それはオレがやる」
結衣「見回り鬼の数や武装度なら土蜘蛛の方が上だが
質ならフユニャンの方が勝ってる。
だが私的にはどっちが勝ってもこの世界の平和は乱れるな」
京子「それを治すのが私達の使命!」
ブリー隊長「ああ、オレもそう見てる」
あかり「サウスファーに住んでる人たちが戦争の犠牲者にならなきゃいいけど・・・」
ドロン
おもいだスッポン「ブリー隊長よ」
ブリー隊長「お、おもいだスッポンか」
京子「この妖怪はおもいだスッポンというのか」
結衣「何かを思い出させる妖怪かな?」
おもいだスッポン「そうじゃ、わしは・・・」
おもいだスッポン「あーっ!思い出したわい!」
おもいだスッポン「ブリー隊長よ、今すぐサウスファーに来てくれんかの?
フユニャンが危うしなんじゃ」
ブリー隊長「分かった!すぐ行く!土蜘蛛も簡単にくたばるほどやわじゃないしな」
ブリー隊長「案内させてくれ」
おもいだスッポン「了解」
ドロン
結衣「まだ戦いは始まったばかりだ」
京子「どっちが勝ってもおかしくないな」
京子「戦は数で決まるものじゃない!どっちが勝つのかは分からない」
結衣「むしろありがたくない・・・」
結衣「この戦いの勝者が私達の次の敵だ」
京子「残酷な運命だな・・・」
あかり「フユニャンとは戦わなきゃいけないんだね・・・」
ちなつ「あれだけ正義を掲げていたのに・・・」
京子「あの事件で形無しだ」
結衣「できれば土蜘蛛とは私達も戦いたかった」
京子「実は私もなんだよね」
京子「だって強敵との戦いは腕が鳴るじゃん」
結衣「だが今の私達じゃレベルが足りなすぎる・・・」
結衣「もし30あってもまだ不安だ・・・」
京子「ま~たま~た、結衣は・・・」
うまるちゃん「あ、うまる、もう少し妖魔界を見て回ろっと」タタタ
結衣「・・・うまるちゃんは自由奔放だな」
シュッ
『お前達、すぐに戻ってくれ、新たなミッションを出した』
京子「もしかして次はサウスファーかな?」
結衣「しかし私達のレベルがまだ足りない・・・
時期尚早だと思うんだが・・・
サウスファーのミッションは私達だけだったらまず不可能に近いよ」
京子「結衣はレベルが低いと弱気なんだから」
結衣「失敗したら最悪元の世界に戻れなくなるんだぞ!
お前その状況でよく危機感を持たずにいれるもんだな」
ちなつ「先輩たち、早く戻りましょう」
あかり「先生が待ってるよ」
京子「うお、やっべ、拠点に戻らなきゃ」
結衣「ふすまに入ろう」
シューッ!
拠点内
西垣「戻ったか」
京子「戻ったよ~」
ちなつ「次はどこに行けばいいですか?」
西垣「ミッションの事か?」
西垣「休みなしですまんな・・・」
西垣「今度のミッションは極めて難易度が高い」
結衣「そうでしょうね・・・」
西垣「だから強敵相手には密集してたら危険だ」
京子「でもやってみるよ!」
結衣「そう言って結局他人任せになってるだろ・・・」
西垣「今度のミッションはサウスファー付近での戦いに参加してもらう。
そして決着がつけばミッション達成だ」
京子「よーし、さっさと終わらせますか」
結衣「さっさとは無理だろ」
あかり「あかりはサウスファーの人たちを守りたい。
フユニャンが従えている見回り鬼をサウスファーの街内に行かせたくない」
ちなつ「で、私達はどっちの味方をすればいいのですか?」
結衣「今日の味方は明日の敵になりそうですが・・・」
西垣「救済措置としてどちらに味方することもない。
どっちが勝ってもミッション達成できるからな。
だがその場合両軍に狙われないようにな」
西垣「セコい手だが戦場に着いたら陰で身をひそめるという手もある」
京子「私も実はそれを狙ってたんだよね」
結衣「だろうな・・・」
西垣「だがうまくいく保障はないな」
結衣「避けられない戦いだってことは分かっていた・・・」
京子「結局戦うしかないのか」
京子「仕方ない、やってやるか!」
結衣「心変わりが早いな・・・」
シュッ
西垣「では、行ってくれ」
西垣「恐らく強力な協力者がいるはずだ。
そいつと協力できれば助かったも同然だ。
その場合はフユニャンの味方をすることになる」
あかり「もしかして強力な協力者って・・・ブリー隊長?」
西垣「その通りだ。あと話を変えるが
ジバニャンはあの戦場にはいない。
だから直接対決になる事はない」
あかり「ならサウスファーの人たちを巻き込まないようにします」
西垣「街自体が狙われることはまずないな」
京子「出発」
ちなつ「もう行くのですか?」
結衣「ま、待て」
あかり「え!?もう行くの!?あ~待って~!」
シューッ
西垣「できれば赤座が言ったように
街の人たちを巻き込みたくないな・・・」
サウスファー付近に着くが・・・
あかり「え!?ここって・・・」
ちなつ「戦場のど真ん中じゃないですか!!」
京子「げ~!やべえって!」
結衣「とにかくまずはどこに逃げるか・・・」
『みんな、すまん!飛ばした場所が悪かった!』
ちなつ「先生!しっかりしてください!」
結衣「青い見回り鬼が逃げ腰だしあっちに向かおう。白紫の見回り鬼の追撃に注意だが・・・」
あかり「あ・・・!」
京子「妖怪が戦ってるな」
京子「よく見りゃなまはげ以外食べ物妖怪だな」
京子「うおっ・・・」
あかり「っ・・・!」
おにぎり侍「くう!無念でござる・・・!」
おにぎり侍「ここは退く!」ボオン
なまはげ「まさかこのワシが・・・」
なまはげ「」ボオン
ちからモチ「なまはげとおにぎり侍を倒したモチ!」
青見回り鬼1「ひいいいい!!もうだめだ~~!!」
青見回り鬼2「2人がかりでも歯が立たないなんて・・・!」
青見回り鬼3「逃げろ~!なまはげとおにぎり侍がやられた~!」
結衣「魂が残っていない・・・見回り鬼以外に戦死者はいないな・・・」
結衣「っておい、立ち止まっていて大丈夫か!?」
京子「あ!」
ちなつ「敵はもう目の前にいますよ」
京子「げっ・・・!」
今日はここまで
ちからモチ「なぜここに人間がいるモチ!?
ここに立たれると追撃の邪魔モチ!」
京子「あの~、私達は・・・」
ちからモチ「行く手を阻むなら容赦しないモチ!」
京子「げえ~!問答無用かよ!」
ちからモチ「モチッ!!」
京子「うお、あっぶね!」ヒョイ
ドゴオ!
京子「げえ!なんて威力だ・・・!」
結衣「あれをくらったらひとたまりもないな・・・」
ちなつ「地面にくぼみができました」
結衣「これは今のレベルじゃ防ぎきれないな絶対」
ちからモチ「4人まとめて倒すモチ!」
結衣「げ、このままじゃみんなして攻撃くらってしまう・・・!」
ちからモチ「ふんぬっ!」
あかり「」シインッ!
京子「あ、あかりサンキュー」
ちからモチ「む!?超シールド能力モチか!?
だがもうすぐ効果が切れる頃モチ」
ちからモチ「今だあ!!」
ドゴオ!!
ごらく部一同「がああああっ!!!」
結衣「なんて威力・・・!」
ちなつ「これじゃ回復できたとしてもとても間に合うものじゃありません・・・」
あかり「あ・・う・・・っ・・・!」
京子「げえ・・・!あのモチ、シールドの弱点も一瞬で見抜きやがった・・・!」
京子「モチに尻もちつかされたし・・・」
ちなつ「ヒール」パア・・・
ちなつ「あ、焦っちゃった・・・これじゃ回復量が雀の涙じゃない!」
結衣「くそ、バランス崩された・・・!」
京子「とにかくハイポーションを使わなきゃ」
京子「よし」
ちなつ「これはハイポーションしかないです」
結衣「私もハイポーションを使うよ、もう少し後で使いたかったが
これじゃあと一回攻撃くらったらやられちゃうし」
あかり「・・・みんなを守らないと・・・」ピキイ
ちからモチ「あれはガード能力モチ。
まずはヒーラーよりもタンクを倒した方がよさそうモチ。
ヒーラー倒そうにもタンクが邪魔モチ!
そのガード、崩してやるモチ!!」
ちからモチ「」ブーン!!
ドガア!!
あかり「わっ!防ぎきれなかったよ・・・みんな・・・」ドサ
京子「あ~あかり~!」
結衣「あかりのHPが0になったか・・・」
ちなつ「いきなりあと3人になってしまいました・・・」
ちからモチ「ぐぐううっ!!あのガードはただのガードじゃなくて反射ガードだったモチか・・・!」
ちからモチ「会心の一撃があだとなったモチ・・・!」
ちからモチ「次はあのピンクの子を狙うモチ!」
ちなつ「いやあ!!こっち来たああ!!来ないでええ!!」
京子「ちなつちゃん!助けに行くよ!せーの!ファイア!」ボオ
ちからモチ「ぐ・・・邪魔されてもまずはヒーラーを狙うモチ!」
結衣「や、やばい・・・!」
ちなつ「なんとか溜め技に成功した。ヒールで全回復」パアア
ちからモチ「よし、追いついたモチ!」
ちなつ「いやあ!いつの間に・・・!!」
京子「あああ、ちなつちゃん・・・!」
ちからモチ「モチモチ拳!!!」
ドガアア!!
ちなつ「きゃああああ!!!」ドシャア!
京子「げえ、あれくらうと一発で終わりかよ・・・」
結衣「しかもクリティカルくらったしな・・・」
京子「わー、あと2人か・・・!」
ちからモチ「よし、一気にたたみかけるモチ!」
京子「げー!やべえって!」
結衣「ヒットアンドアウェイしかないな、危険だけど・・・」
京子「まずは溜め技で奴の攻撃力を・・・」
ちからモチ「ん?あの金色リボンの子は何を出そうとしてるモチ?」
ちからモチ「妖術系アタッカーかレンジャーかは知らないが
溜め技など使わせないモチ!」ブーン!
京子「わ、やっべ!」
パアアン!
京子「しまったあ!杖弾き飛ばされた!」
京子「わー杖どこだ~!?」
ちからモチ「しめたモチ!どおりゃあ!」
結衣「」タタタ
結衣「ぐっ・・・!」
京子「結衣・・・かくまってくれたのか・・・」
ちからモチ「金髪の子と黒い髪の子のどっちを先に倒すかなんて考えないモチ!」
結衣「やばい!」
ちからモチ「モチッ!!」
結衣「」ビイイン!!
結衣「ぐうっ・・・!腕が痺れる・・・!」
ちからモチ「金髪の赤リボンの子は丸腰モチね、
まずは黒いの!お前から倒してやるモチ!!」
結衣「そうはさせるか!」
ちからモチ「ふんぬうう!」
結衣「技を溜めてるのか?それとももう攻撃を仕掛けてくるか?」
結衣「」ヒョイ
ちからモチ「今だモチ!!」
結衣「しまった!!回避ステップの終わり際を突かれたか!!」
今日はここまで
京子「お、杖あった。これでまた魔法技が使えるぞ」
結衣「ぐああああ!!!」ドシャア!
京子「結衣ーーーー!!!」
京子「げーー!!あとは私だけかよ・・・!」
ちからモチ「チャンスモチ!」
京子「わー!来るな来るな!」
京子「あ、そうだ、アイス!」ピキーン!
ちからモチ「うお・・・それで足止めしたつもりモチか?」
京子「わああ!全然たじろいでねー!」
ちからモチ「モチッ!!」ブーン!
京子「わああ!」ヒョイ
京子「間一髪~!・・・わ、バランス崩した!」
京子「げえ!これじゃよけれね~!」
ドドドドドドド・・・
ちからモチ「さあ、とどめを刺すモチ!」
ちからモチ「ふんぬあああ!!!・・・ん?」
京子「あっ!」
ブリー隊長「」ドドドドドドド!
ブリー隊長「おう!お前がちからモチか?」
京子「ブリー隊長!」
ちからモチ「お前はブリー隊長モチか?」
ブリー隊長「よ~し!今度はオレが相手だ!」
ちからモチ「面白い!相手してやるモチ!」
ブリー隊長「いくぞ!」
京子「頼むよ~ブリー隊長・・・」
ブリー隊長「お前もやきモチのようにしてやるぞ!」
ちからモチ「な、なん・・・だと・・・!?」
ちからモチ「やきモチがこいつに倒されたモチ!?」
ブリー隊長「ああ、やきモチはオレが倒した」
ちからモチ「ならやきモチの仇モチ!!」
ちからモチ「モチッ!!!」
ブリー隊長「ポー!」
ちからモチ「ぬうっ!」
ガアン!
京子「わ~すげ~・・・」
ブリー隊長「だったらメラメライオンでもお前に勝てるな」
ちからモチ「おのれ・・・!」
ブリー隊長「隙だらけだぞ!ポー!」
ちからモチ「しまった!」
ブリー隊長「ビクトリアーン!!」
ドガア!
ちからモチ「」シュウウ
京子「うお~すげ~・・・私達が歯が立たなかった妖怪をあっという間に・・・」
京子「お、りっちぃ発見。ブリー隊長に拾われる前に・・・」
京子「よっしゃ~ゲット~!」
京子「わあ、1118りっちぃも手に入れた。
これだから強敵戦は燃えるんだよ。強ければ強いほど報酬でかいしな」
ブリー隊長「お、京子じゃないか。お前もここに来たのか?」
ブリー隊長「でもこんなところにいて戦に巻き込まれたりしなかったか?」
京子「はい、思いっきり巻き込まれました・・・」
ブリー隊長「しかしお前はよく持ちこたえた。
よりによって相手は土蜘蛛の部下の中でも右に出るものなしの
ちからモチだったぞ。あ、他のみんなはどうした?あ・・・」
ブリー隊長「きちんといるみたいだな」
あかり「あ、ブリー隊長」
結衣「京子は無事か?」
ちなつ「私たちやられちゃいました・・・」
京子「あ、みんな、いつの間に起きあがってたのか?」
結衣「ブリー隊長、あなたが京子を助けてくれたんだな」
ブリー隊長「事実上はそうなるな。ん?」
ドドドドドドド
ブリー隊長「どうやら逃げまどっていたフユニャンの見回り鬼たちが
ちからモチとやきモチがオレに討たれたと聞いて
反撃に出たようだ。さて、オレはオルドヴィレジに向かう」
ブリー隊長「これでフユニャンへの恩は返した。またどこかで会おう」
ドロン
その頃サウスファーでは
土蜘蛛「なに!?ちからモチとやきモチが討たれただと!?
誰にやられたのか!?」
白紫見回り鬼「それが・・・ブリー隊長という妖怪です・・・」
土蜘蛛「何だと!?・・・ということはジバニャンは・・・!」
土蜘蛛「許せん!!!早くジバニャンをここに連れてこい!!!」
白紫見回り鬼「はっ・・・!」
ドロン
キュウビ「さて、まぼ老師の策でジバニャンがどうなるか見物しようか」
キュウビ「ここなら敵に見つかることもない。万が一見つかれば
攻撃してくる前に退散すればいい・・・ドロンとね」
しばらくして
ジバニャン「ニャニャ~!なんでオレっちが捕らえられるんだニャ~!!」
白紫見回り鬼「理由はもうすぐわかる。さあ早く歩け!!」ビッ
ジバニャン「ニャッ!」
土蜘蛛「おう、連れてきたか」
ジバニャン「土蜘蛛~オレっちがなんでこんな目に遭うんだニャ~!!」
土蜘蛛「ジバニャン、よくも吾輩を裏切ったな!」
ジバニャン「ニャニャ~!?オレっち土蜘蛛を裏切ってなんかいないニャン!」
キュウビ「たった今ブリー隊長がフユニャンのところを去ったらしいけど
ジバニャンがこの状況をどうにかしなければ
何の意味もなくなるよ。メラメライオンもだけどね」
もしここでジバニャンが殺されたのなら
どんな手を尽くしてブリー隊長とメラメライオンを仲間にするつもりかな?」
土蜘蛛「黙れ!!我が陣営の中でも指折りの強者、ちからモチとやきモチが
ブリー隊長に殺されたのだ!!ブリー隊長がフユニャンのところにいるということは・・・
貴様もフユニャンに内通しているな!?答えろ!!!」
ジバニャン「違うニャン!!オレっちはフユニャンに敗れて
命からがら土蜘蛛のところに逃げてきたんだニャン!」
ジバニャン「フユニャンはオレっちの不倶戴天の敵だニャン!
それにブリー隊長がフユニャンに味方するはずがないニャン!!」
土蜘蛛「ブリー隊長がフユニャンのところにいたのは事実だ!
裏切り者め!ちからモチとやきモチの仇!ここで討たせてもらうぞ!!」
ジバニャン「だとしたらフユニャンはわざとブリー隊長に二人を討たせたんだニャン。
そうすれば自分で手を下すことなくオレっちを討てるからニャン」
土蜘蛛「なん・・・だと!?」
土蜘蛛「おのれフユニャン・・・!卑怯な!!」
土蜘蛛「ジバニャン・・・すまなかった・・・」
土蜘蛛「疑って悪かった。許してくれ」
ジバニャン「土蜘蛛。オレっちの話を信じてくれてありがとうニャン」
キュウビ「ちっ、うまく逃げられたか・・・」
キュウビ「これ以上長居してられないな・・・もう少しでうまくいったところを・・・」
キュウビ「」ドロン
今日はここまで
そしてごらく部は
あかり「あ、でもこのままじゃサウスファーの人たちが危ないかも・・・」
結衣「おいおいおい、サウスファーに向かうのは危険だぞ」
京子「ここでモンスター出てきたら終わりだよ。
今戦えるの私だけだし・・・」
京子「これミッション達成してるよね?」
結衣「いいや、まだだよ。戦いまだ続いてるだろ?」
京子「うわ~マジでやばくなってきたな~・・・」
ちなつ「あ、青い見回り鬼たち戻ってきますよ」
あかり「サウスファーの人たちは戦いに巻き込まれずに済んだのかな?」
結衣「土蜘蛛の部下と戦ったばかりだろ?危険だからやめろって」
あかり「青い見回り鬼は今は味方だしここにいても
狙われることはないよ」
結衣「でももうすぐ敵になるよ。いくら今は引き揚げてる最中とはいってもさ・・・」
シュッ
京子「お、西垣ちゃんサンキュー、そろそろ退かないとまずいと思ってたところだったんだよ」
『そのようだな。危ないところだったな。今回は私にも責任がある。
ちからモチといったな?あの妖怪は・・・
飛ばした場所が悪くてあいつと戦うことになったときは
取り返しのつかないことをしてしまったか?と思った』
『ブリー隊長がこの戦場にいるということは知っていたが
どうやら別の妖怪と戦っていたようだ。
だから到着が遅れたんだな・・・』
『ブリー隊長には私も感謝している。もしあいつがいなかったら・・・』
京子「私達は全滅していたよ」
『・・・その通りだ。もうお前達も知っているだろうが
ブリー隊長はたった今フユニャンの陣営から離れた』
『続きはまた拠点内で話そう』
『ちなみにお前達のミッションは成功だ。
なぜなら戦いはまだ続いてるとはいえ
このミッションは緒戦が終わっただけでも達成扱いになるからな。
その緒戦はたった今終わった。次の戦いが始まる前に戻れ。
早くしろ、次の戦いが始まるとミッション成功は取り消しになるぞ』
京子「りょーかい!」
結衣「あ、待って!」
シューッ!
拠点内
西垣「無事に戻れたようだな」
ちなつ「はい・・・危ないところでした・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「松本、心配させてすまなかった」
あかり「あ。ジバニャンのことが気になり始めた」
西垣「ジバニャンか?ああ、たった今土蜘蛛の怒りを買って
危うく始末されかけたけど機転を利かせて難を逃れたぞ」
あかり「え?どういうこと?」
結衣「?」
京子「あいつ何か怒られるようなことしたか?」
ちなつ「聞きたいです」
西垣「ブリー隊長がちからモチとやきモチを倒したことによって
土蜘蛛がジバニャンが敵に内通してると疑いだした」
西垣「殺されそうになったところで
『これはフユニャンの策』と言って疑いを晴らしたようだ」
西垣「土蜘蛛は些細なことですぐに仲間を疑う性格でな・・・」
結衣「土蜘蛛に味方しなかったのは正解だった・・・
というより名前的に無理・・・」
西垣「その性格を利用してわざとブリー隊長に2人を討たせたと
ジバニャンは言ってたが・・・」
西垣「私にはそうは見えん」
西垣「しかしジバニャンが嘘を言ってるようには思えない・・・」
あかり「ジバニャンは嘘を言って相手をだますようなことはしないよ」
ちなつ「私達はジバニャンを信じています」
西垣「そうだけどな・・・」
西垣「だがあの時フユニャンは本気でおされていた・・・」
西垣「フユニャンの優れた部下の一人でもあるおにぎり侍、なまはげすら
負けて陣に逃げ帰った・・・ちからモチは相当の使い手だったな」
西垣「ちなみに次のミッションのボーナスりっちぃは
前のミッションよりも少ないぞ。
前の奴よりは簡単だからな」
結衣「やっぱりな・・・一気にボーナスりっちぃが2000になったと思ったらそうなった・・・」
京子「こういう時にだけ強敵と戦う気力が出てくる」
結衣「さっきので分かったろ?今の私達じゃレベルが全然足りないってこと」
結衣「ってか私、前にも言ったぞ」
ちなつ「次のミッションは何ですか?」
西垣「もうすぐ日が暮れる。よほどのことがない限り明日になるな」
結衣「とりあえずまずは2階に行こう」
その頃サウスファーでは
土蜘蛛「ぬぬぬ・・・ちからモチとやきモチを失うとは・・・
次の戦いは誰が行く!?フユニャンと戦おうとする奴はいないか!」
ゴリだるま「オレが行くぜ!!戦いたくて筋肉がうずうずしてるんだ!」
土蜘蛛「おおゴリだるま、その意気買った。よし、行ってこい!」
ゴリだるま「ウッホーーー!」タタタタタ
ヒキコウモリ「ちょっと待ってください」
土蜘蛛「どうした?ヒキコウモリ」
ヒキコウモリ「確かにゴリだるまはちからモチとやきモチと同じ強さを持っています」
土蜘蛛「だからあいつを行かせたのではないか」
笑ウツボ「何を心配してんだい?www」
歌ウナギ「♪~ゴリだるまなら大丈夫だよ」
大蛇のツボ「きっとちからモチとやきモチの仇を討ってくれるさ」
ヒキコウモリ「違います」
土蜘蛛「何だと!?」
ヒキコウモリ「ゴリだるまは何の考えもなしに戦いを挑んでいます」
ヒキコウモリ「フユニャンは力が強く、頭もいいのです。
何の考えもなしに突き進んではちからモチとやきモチの二の舞です」
土蜘蛛「そんな士気のにぶるようなことを言うな!!」
ジバニャン「だったらオレっちも行くニャン!」
砂夫「だよね」
しどろもどろ「えっと・・・その・・・えっと・・・」
ジバニャン「オレっち、ブリー隊長を土蜘蛛の陣営に引き入れて見せるニャン!」
ジバニャン「そしてゴリだるまを助け出すニャン!」
土蜘蛛「よし!すぐに行け!ブリー隊長を必ずここに連れてくるのだ!」
ジバニャン「ラニャー!」
ジバニャン・砂夫・しどろもどろ「」ドロン
おすべり様「土蜘蛛様、ジバニャンをいかせてもヨイトマケ?」
笑ウツボ「何今の?ゲキウケ~!」
歌ウナギ「歌も出ないよ・・・」
大蛇のツボ「笑ウツボ、笑ってるのキミだけだよ」
土蜘蛛「どうした?おすべり様」
おすべり様「ジバニャンは信用できナイジェリア、
ミイラ取りがミイラにナルシスト~」
ヒキコウモリ「私もそう考えています」
土蜘蛛「信頼を揺さぶるようなことを言うな」
ヒキコウモリ「このままではジバニャンは戻ってこないでしょう」
おすべり様「考え直江津」
土蜘蛛「もういい!何も言うな!」
今日はここまで
その頃拠点内の2階で
結衣「全員のレベルを1つずつ上げれたな」
あかり「あかりのレベルは24になったよ」
結衣「私は28だ」
結衣「そしてちなつちゃんと京子は23だな」
京子「さて、夕食何にする?」
結衣「1階の冷蔵庫の中から好きなものだけ選ぶわけにもいかないしな・・・」
ちなつ「京子先輩、きちんと量を考えてください」
京子「結衣の作るものならおいしくいただけるよ」
ちなつ「それ私のセリフですよぉ」
あかり「あっ」
西垣「お前達」
西垣「緊急ミッションだ!4階に行け!」
京子「了解、西垣ちゃん」
ちなつ「先生の口調が強いのですが・・・それほど一大事なのでしょうか?」
あかり「4階に行ってみよう」
結衣「ボーナスりっちぃだけもらうというのはなしにしたい・・・」
京子「急ごう」
西垣「確かに大変なことが起きたが
西垣「緊急ミッションだ!4階に行け!」
京子「了解、西垣ちゃん」
ちなつ「先生の口調が強いのですが・・・それほど一大事なのでしょうか?」
あかり「4階に行ってみよう」
結衣「ボーナスりっちぃだけもらうというのはなしにしたい・・・」
京子「急ごう」
西垣「確かに大変なことが起きたが
移動はそんなに急がなくていいぞ」
あかり「だったらもたもたしていられないよ」
西垣「4階に行ったら話の内容を伝える」
あかり「うん」
結衣「どんなことがあったんだ?」
京子「これまた事件の予感」
結衣「なんで楽しそうに言うんだ?」
>>91は操作ミスです・・・
4階
あかり「それで緊急ミッションとは何なの?」
西垣「大至急オルドヴィレジという場所に行ってもらう!」
京子「オルドヴィレジ?」
結衣「また新しい町や村に行けるようになったんだな」
西垣「その村でメラメライオンとブリー隊長が喧嘩を始めた」
西垣「仕掛けて来たのはメラメライオンの方だった」
西垣「メラメライオンの怒りはすさまじく、
このままではブリー隊長を怪我させてしまうだろう」
あかり「大変!やめさせなきゃ!」
西垣「そうだ!その通りだ」
シュッ
西垣「もし2人の身に何かあったらジバニャンが大変だろう」
あかり「今行きます!」
京子「出動!」
ちなつ「あ、待ってください」
結衣「もう行ったのか・・・」
シューッ
西垣「メラメライオンとブリー隊長が和解した時点でミッション達成だが
また別の戦いに巻き込まれそうだな・・・」
オルドヴィレジ
京子「到着」
結衣「ここがオルドヴィレジか」
ちなつ「あ、誰かいます」
あかり「あ、あの人たち・・・」
FB「はあ~俺達踏んだり蹴ったりだよ・・・」
きっくん「サウスファーに続いてオルドヴィレジでも
妖怪同士の戦いに巻き込まれて
レジェンドパワーを見せるどころか
神剣、光と闇のはざまの魔術、鉄壁ガードも全く効かずだったしな~」
きっくん「何言うんだよ、それ俺のセリフだってば」
あろまほっと「お前ら本当に特攻しかしねえな・・・」
えおえお「そういうあろまも俺を捨て駒にしようとしてただろ・・・この鬼」
あろまほっと「んなわけねえだろ、万が一お前がいなくなったら俺はどうすりゃいいんだよ」
えおえお「そんなこと言われてもさ、俺だってみんなといたいよ」
京子「あれMSSPだったっけ?」
結衣「傷だらけだな、一体何があったんだ?」
ちなつ「そんで相変わらずいちゃついていますね」
京子「ちなつちゃん、ちゅ~」
ちなつ「いやああ!!京子先輩何するんですかあ~!」
結衣「」ドゴ!
京子「ぐえ!」
結衣「京子!いい加減にしろ・・・!」
ちなつ「結衣せんぱあああい!怖かったですう~・・・」ダキ
結衣「京子お前さ、いい加減恥じらいを持てよな。
しかも近くに人がいるのによ」
あかり「あの人たち大丈夫なのかなあ・・・」
あかり「ちなつちゃん、MSSPのみんなを・・・」
ちなつ「先輩、せんぱ~い・・・」
結衣「あかり、今のちなつちゃんじゃ回復できそうにないよ」
結衣「もう少し待とう、ちなつちゃんが落ち着くまで・・・」
京子「いや~あの人たちの愛を見るとこっちにも愛があるぞというのを見せたくなってさ・・・」
結衣「どっちが同性愛強いかで張り合うな」
FB「お、誰かいた」
きっくん「確かあいつらごらく部だったっけ?
俺達と同じく同性愛の4人組の」
あろまほっと「俺らホモが加速してるよな・・・」
えおえお「俺話せないからこの中の誰かが代わりに話しかけてくれ」ギュ
あろまほっと「俺に言うなよ・・・」
FB「えおえおの女性恐怖症は相変わらずだな」
えおえお「あろまも女性に苦手意識持ってるだろ」
あろまほっと「いいや・・・お前ほど・・・じゃねえだろ・・・」
きっくん「思いっきり苦手意識が出てんじゃん」
FB「というよりここでわちゃわちゃしてるとこ誰かに見られたらどうする気でいるんだお前ら」
きっくん「そうだぞあろま、えおえお」パンッ
あろまほっと「いてえ!!傷口のある所をたたくんじゃねえ!」
えおえお「向こうの子もわちゃわちゃしてるだろ・・・」
あかり「みんな、大丈夫?」
ちなつ「リカバーかけてあげます」パアア
FB「おお助かったよ」
えおえお「ありがとう・・・」
あろまほっと「声が小さいぞ、えおえお」
えおえお「あろまも声小さくなってるだろ」
きっくん「しかしこれじゃ勇者のオアシス、宿に入れないな・・・」
あろまほっと「避難先でも戦いに巻き込まれるしな・・・」
FB「俺らもう全滅してるからあの子たちに頼むしかねえよ」
きっくん「俺なんてサウスファーでやられたしな」
FB「あ、そうだったな」
あろまほっと「って、お前のせいだろ!」
FB「すまんすまん」
あろまほっと「反省の意思が伝わらん」
FB「『いし』の『し』違ってるしwww」
あろまほっと「明らかに馬鹿にした態度を取ってるな」
えおえお「えっと・・・戦いやめさせて・・・」
きっくん「それじゃ分かんねえって」
京子「」ギュ~
結衣「京子、いい加減私から離れろ」
あかり「あ、そうだ、みんな!メラメライオンとブリー隊長どこ?」
FB「え?あああの熾烈な戦い繰り広げている2人の妖怪の事か?」
あかり「2人を止めたいの!早く教えて!」
FB「あああいつらなら向こうだよ。俺達も戦いやめさせようとしたけど
メラメライオンにみんなそろって一撃でやられちまってさ・・・」
えおえお「サウスファーでのダメージが残ったままだったしな・・・」
あかり「え!?あなた達もサウスファーにいたの?」
結衣「気づかなかった・・・」
ちなつ「私達とは別の場所にいたのかもしれません」
きっくん「そうだよ」
あろまほっと「そんで宿を求めてオルドヴィレジに向かったら
ここでも戦いに巻き込まれたのさ。もう踏んだり蹴ったりだ・・・」
あかり「みんな!向こうへ行こう!」
京子「OK」
ちなつ「早くしないと大変なことに・・・」
結衣「もし間に合わなかったらあかりがしばらく立ち直れなくなりそうだ」
FB「頼んだぞ、でないと俺ら宿に入れないままで
今後の戦いに参加することもできねえままだしな」
ごらく部一同「」タタタタタ
少しした後で
結衣「いた」
ちなつ「メラメライオンとブリー隊長いました」
あかり「あっ!」
今日はここまで
設定崩壊も一段とひどくなっとるわ・・・
ブリー隊長「いい加減待ってくれ!!信じてくれ!!」
メラメライオン「うるさい!!!『うるさい』と何度も言わせるな!!」
メラメライオン「メラアアア!!!」
ブリー隊長「」スッ
ブリー隊長「オレの話を聞いてくれ!!」
メラメライオン「フユニャンに降った奴の話など聞くものか!!」
メラメライオン「あの日の誓いも破りやがって!!」
ブリー隊長「それは違う!!誓いにはともに魂へと帰るというのもある。
今死んではジバニャンにも申し訳ないんだ!」
ブリー隊長「だから今は生きる道を選ぶしかなかったんだ!!」
メラメライオン「今の話を聞いてますますお前を許せなくなったぜ!!!」
メラメライオン「メラア!!」ボオ!
ブリー隊長「ぐうっ!!」
京子「わわわ・・・メラメライオンに近づけね~・・・」
京子「戦いをやめさせなきゃいけないというのに
これじゃ止めようとしたとたんにくたばっちゃうじゃないか」
結衣「MSSPの4人が近づいたとたんにやられたとなると
十分な用心が必要になるな・・・」
あかり「」タタタ
ちなつ「あかりちゃん!今のままじゃ危険だってば!」
結衣「普通にやめさせようとしてもMSSPの二の舞だぞ」
結衣「だめだ、聞いてない・・・」
京子「結局行かなきゃいけないのか・・・
あっちは灼熱火炎地獄も同然だぜ?」
ちなつ「京子先輩はあかりちゃんを見殺しにするつもりですか?」
京子「わ、分かったよ・・・出動・・・!」
京子「でも怖え~・・・」
あかり「メラメライオン!やめて!!お願い!!」
ブリー隊長「あかり、なぜここに?」
メラメライオン「よそ見をするなあ!!メラアア!!」ボオオ!!
ブリー隊長「ぐああ!!」
あかり「きゃああ!!」
ブリー隊長「ま・・・待て!!なぜあかりを巻き込む必要がある!?」
メラメライオン「ならお前だけを狙えばいいだけだ。
少しだけ狙いをそらして・・・」
メラメライオン「正拳バーニング!!」
あかり「」シインッ!
メラメライオン「なにっ!?」
メラメライオン「ん!?あかりじゃないか。オレは今やんなきゃいけないことがある!!
ジバニャンを裏切ったこいつの始末だ!!」
あかり「お願いだからやめて!!
二人で傷つけあうなんて嫌だよお!!」
あかり「ブリー隊長はジバニャンを裏切ってなんかいないよお!」
あかり「お願い・・・」グス・・・
ブリー隊長「あかりの言う通りだ!それにさっきのは何だ!?
お前はあかりにとっくに気づいていたはず。
だから狙いを少しそらしてオレだけに必殺技が当たるようにした。
なのに今『あかりじゃないか』だと!?」
メラメライオン「お、とうとう本気を出す気か!?」
あかり「お願いだがらやめてええ・・・!!」ポロポロ
あかり「あかり、もう嫌だよお・・・」ポロポロ
あかり「ブリー隊長は・・・ブリー隊長はぁぁ・・・」ポロポロ
メラメライオン「あかり、よく聞け!」
メラメライオン「ブリー隊長はオレとジバニャンと固い絆を結んでおきながら
その絆を壊し、フユニャンというエンマ大王の敵、
大逆賊に味方した恥知らずだ!!」
メラメライオン「オレは騙されないぞ!!あかり!!騙されるな!!」
メラメライオン「固い絆で結ばれてるなら
フユニャンに味方なんかしねえ!!」
あかり「ブリー隊長も好きでフユニャンに味方してるんじゃないんだよぉ・・・」ポロポロ
あかり「お願いだからもうこんなことやめて・・・」ポロポロ
ちなつ「あかりちゃん、大丈夫!?回復させるよ!」パアア
京子「おいメラメライオン!!なんであかりを攻撃したんだ!?
お前とあかり、そして私達は友達だろ!?」
京子「その友達になんてことすんだよ!」
メラメライオン「ああ!!?お前らもあの逆賊をかばう気か!!?」
京子「逆賊とは誰のことだ?」
ドドドドドド
結衣「ん?」
ドドドドドド
結衣「おい、何か聞こえてこないか?」
ちなつ「あっ・・・」
京子「誰かがここに攻めてきたか?」
メラメライオン「京子、今のをもう一度言ってみろ」
京子「誰かがここに攻めてきたような音がしたんだよ」
メラメライオン「そうか・・・」
メラメライオン「分かったぞ!やっぱりブリー隊長は裏切り者だ!」
ブリー隊長「違う!!」
メラメライオン「違くねえ!!」
メラメライオン「青い見回り鬼が大勢いる。青い見回り鬼は
フユニャンとこの見回り鬼だ!!」
メラメライオン「ブリー隊長はあいつらをここに案内したのだ!!!」
メラメライオン「そしてあの逆賊と共にオレをつぶすつもりだったんだ!!」
あかり「だがらあ!ぢがうんだってばあ・・・!」ポロポロ
あかり「うっ・・・ううっ・・」ポロポロ
結衣「あの見回り鬼を率いているのは河童だな」
京子「わー、よりによって河童の軍勢と当たるのかよ・・・」
ブリー隊長「なに!?河童だと!?」
ちなつ「あれはまさしく河童です」
河童「ブリー隊長オオオ!!!どこだあ!!!この裏切り者があア!!!」
結衣「ん?」
結衣「メラメライオン、今の聞いたか?」
メラメライオン「面白い、オレ一人でもオルドヴィレジを守ってやる!
さあ来い逆賊ども!!ブリー隊長ともども始末だ!!」
あかり「なにが・・・あったの・・・?」グス・・・
あかり「」フキフキ
結衣「違うんだ。メラメライオン、あれはブリー隊長の味方なんかじゃない」
メラメライオン「なんだと?」
河童「どこだあ!!出てこい!!!フユニャンの恩を忘れた裏切り者め!!」
ブリー隊長「な?聞いただろ?あいつはオレを始末しに来たのさ」
メラメライオン「あ・・・あああ・・・・」
メラメライオン「オレは・・・なんてことを・・・」
ブリー隊長「今からお前はさらに泣きたくなる。
というよりオレがお前をもっと泣かせてやる」
ちなつ「え?」
京子「どういうことだ?」
ブリー隊長「河童!!オレはここにいるぞ!!」
河童「ブリー隊長!そこにいたか!」
河童「お前を倒し、フユニャンの恩を忘れたことを後悔させてやる!!」
ブリー隊長「河童、お前は分かってないな」
河童「何!?分かってねえだと!?」
ブリー隊長「オレはエンマ大王の部下になるということと
ジバニャンの居場所が分かり次第無条件でフユニャンのところを去る
というのを条件に一時的に降っただけだ」
ブリー隊長「フユニャンはその条件をのんだぞ」
河童「おのれ!ブリー隊長!最初からそのつもりで・・・!」
ブリー隊長「それともフユニャンは約束を守れないのか?」
河童「黙れ!!オレの手で始末してやる!!」
ブリー隊長「やれるものならやってみろ」
河童「大滝の術!!」ザアア!
ブリー隊長「ふっ、だったらさっきのメラメライオンの怒りの一撃の方が効いたぜ」
河童「なに!?」
ブリー隊長「今度はオレの番だ!!」
ブリー隊長「電流の術!」
河童「しまった!まともにくらった!!」
ブリー隊長「ポー!」
河童「くそ!引き揚げだ!」
ドロン
ブリー隊長「ん?今度はなまはげか?」
河童「なまはげ・・・」
なまはげ「河童よ、お前はフユニャンとブリー隊長が交わした約束を知らねぇようだべ?」
河童「なまはげ、あの約束は嘘じゃねえよな?」
なまはげ「嘘じゃねぇべ、ブリー隊長をあのままにしろ、
でないとこちらが約束を破ることになるぞ」
河童「お前までそういうのか、分かった。
このまま戦ったらフユニャンの意に背くことになるしな」
ブリー隊長「感謝するぜ、なまはげ」
河童・なまはげ・青見回り鬼一同「」ドロン
ブリー隊長「・・・・・」
結衣「あ、結局私達何もできなかった・・・」
京子「あとはこのまま和解すりゃミッション達成だな」
ブリー隊長「こういうことだった・・・メラメライオン、分かってくれたか?」
今日はここまで
メラメライオン「うううっ・・・!すまなかった・・・!本当にすまなかったああ・・・」
メラメライオン「そうだよな・・・そうだよな・・・」ポロポロ
メラメライオン「ブリー隊長がオレらを裏切ったりなんかするわけねえよな・・・」グスッ
ブリー隊長「分かればいいんだ、メラメライオン」
ブリー隊長「メラメライオンお前は感情的になると前すら見えなくなって
さっきのように暴走を始める。オレには分かってたことだけどな」
メラメライオン「ブリー隊長ぉぉ・・・」ポロポロ
京子「よし、ミッション達成だな」
結衣「結局ボーナスりっちぃだけもらって終わりになるパターンか・・・」
ちなつ「でも先生はまだふすまを出しませんよ」
あかり「メラメライオン、ブリー隊長・・・っ・・・」グス
あかり「よかった・・・本当に良かったよお・・・」
ドロン
あかり「」ドッ、グサ
あかり「いった~い!」
結衣「あかりの目の前にハリセンボンが出てきたな」
ちなつ「敵でしょうか?」
トオセンボン「ブリー隊長!・・・あ、人間にぶつかってしまったか・・・」
ブリー隊長「おおトオセンボン、お前来てたのか?」
メラメライオン「この妖怪を知ってるのか?」
ブリー隊長「ああもちろんだ」
あかり「それよりも針が痛かったよお・・・」
トオセンボン「すまん・・・」
ブリー隊長「この妖怪はトオセンボン、通せんぼが好きな妖怪だが
オレがこいつのところを通ったところ、
こいつの仲間たちがオレに恐れをなし、
トオセンボン自らがオレと戦ったところオレに完敗し、
心を改め、オレと一緒に行くことを決めたのさ」
メラメライオン「じゃ、よろしくな、トオセンボン」
ブリー隊長「こいつ実はキンギン党の残党なのさ。
あの時怪魔もいたしな、だが怪魔がオレを恐れるとは。
キンギン党の滅びを感じたな」
トオセンボン「ゆらめく怪魔はもう悪人じゃなく善人だぞ」
ブリー隊長「ああわかってる。こういう奴はもう二度と悪いことをしないからな」
ブリー隊長「お前のことはいつでも信じてやるぞ」
トオセンボン「ありがとう」
トオセンボン「ところで向こうの人間たちはお前の友達か?」
ブリー隊長「ああ、紹介しよう。あかり、ちなつ、京子、結衣の4人だ」
あかり「トオセンボン、よろしくね」
トオセンボン「あかりといったな?さっきはすまん・・・」
あかり「ううん、大丈夫だよ・・・」
トオセンボン「本当に大丈夫か?無理しなくていいぞ」
トオセンボン「気遣いも少し無理を感じていたしな」
あかり「え・・・?う、ううん、そんなことないよ」
トオセンボン「なんだろ?余計罪悪感を感じた・・・」
トオセンボン「ん?また人間が出てきたな。あれはこの実況ワールドの勇者と言われる
実況者と呼ばれる奴らか?確かあいつらもオレと同じく平和を救うために
戦っているんだったな。自分の世界だから当たり前だが・・・」
ちなつ「MSSPのみなさん、いつの間にいたのですか?」
FB「お、あいつらやってくれたじゃねえか」
きっくん「メラメライオンのマグマのような怒りを鎮めさせたようだぜ」
あろまほっと「よかった・・・これで宿に入れる・・・」
えおえお「今日の俺達とことんついてなかったよな・・・」
あろまほっと「ん?見たことのない妖怪がいる」
FB「モンスターじゃねえの?」
あろまほっと「いいや、あれはモンスターじゃねえだろ」
えおえお「ハリセンボンが陸地を歩いてる地点で妖怪だろ。
ほら見てみろ。あいつの足は人間のようだぞ」
あろまほっと「本当だ」
きっくん「誰だよモンスターだって言ったの?」
FB「おいおいおいみんなして俺を責めるなよ・・・」
ブリー隊長「紹介しよう、サングラスのがFB、髪の長いのがきっくん、
般若面なのがあろまほっと、そして顔全体を黒で覆っているのがえおえおだ」
メラメライオン「覚えたぜ、よろしくな」
きっくん「よろしくなって、お前前にも会ってるだろ」
あろまほっと「そういえば俺達妖怪の名前は覚えてても
俺達の名前教えてなかったな・・・」
メラメライオン「さあ、今日は宿でパーッといくか、こうでもしなきゃオレの気が済まねえ・・・」
メラメライオン「だよな?ブリー隊長」
ブリー隊長「ああ、お前のことだからみんなで食べようとしたんだろ」
ブリー隊長「そういえば日も暮れてきたな。
よし、みんなして宿に泊まろう」
ちなつ「この人たち羽目を外しそうです・・・」
京子「お、オルドヴィレジで夕食を取ることになったんだな」
ちなつ「京子先輩もですよ!羽目外しそうなのは」
『お前達、宿に泊まって来い、ここに戻ってくるのはそれからでも構わん』
『これだと宿泊代は誰かがおごってくれそうだしな』
結衣「分かりました」
京子「オルドヴィレジに入りますか」
きっくん「待ちに待った宿だぜ~!」
京子「イェーイ!」
結衣「こらこら」
ちなつ「京子先輩、宿の中では静かにしてください」
あかり「あはは・・・みんな楽しそうだね・・・」
あかり「こうしてみんなが無事でいてくれて本当に良かったよ」
結衣「私達は何もできなかったけどな・・・」
ちなつ「結局ミッションやったのは事実上あかりちゃんだけだよね・・・」
京子「ゴーゴー!」
翌日宿を出て
FB「さて、次どこ行くか?」
あろまほっと「お前らどうせ決めてねえだろ」
えおえお「結局風に身を任せるんだな」
きっくん「バイキングでパスタ食って思い出したことがある」
FB「なんだ?」
きっくん「テツクラヴィレッジのスウィートラビット家に行った時の話だが
『夕焼けの赤い糸』という名前が気に入らねえな・・・
俺の編み出した『荒野に生い茂る始祖』(梅シソとアンチョビのパスタ)とか
『ジェノサイドグリーンベーゼ』(ジェノベーゼのパスタ)とかを真似したつもりか?」
えおえお「それはない・・・」
あろまほっと「変なとこだけ張り合うよなこいつ・・・」
えおえお「彼女たちとはまたどこかで会いそうだな」
あろまほっと「というより異世界から来た奴らにはどこかで会うに決まってるだろ」
FB「さて、モンスターに備えながら好きなとこ行きますか」
あろまほっと「それでよくモンスターに備えながらとか言えるもんだな・・・」
京子「さて、私達も・・・」
あかり「あ!見て!モンスターいる!あそこ!」
ちなつ「ああ!本当です!」
結衣「MSSPの4人は気づかなかったんだな・・・」
結衣「だがオークが2匹だろ?」
結衣「まずは溜め技で・・・」タタタ
京子「おい結衣、もしかして・・・」
結衣「先手を取った!!」バシイ!!
結衣「よし、クリティカルヒット!」
結衣「あと1匹!」ズバズバ!!
結衣「おっと、反撃か・・・」ヒョイ、ズバ!
結衣「倒した」
京子「結局結衣だけで倒したな・・・」
結衣「444りっちぃゲット、少なくともこれくらいは稼がないと・・・」
ちなつ「結衣先輩すごいです・・・」
今日はここまで
シュッ
『さて、そろそろ戻ってこようか』
京子「あ、西垣ちゃんが呼んでいる」
結衣「もうちょっとだけりっちぃ稼ぎたかったな・・・」
京子「結衣、欲張ると痛い目遭うよ」
結衣「京子に言われる筋合いはない」
京子「も~なんだよ~」
ちなつ「ふすまに入りましょう」
結衣「モンスターはもう出てこないようだね・・・」
「ニャニャ!?」
あかり「あっ」
ちなつ「え?」
結衣「ここでまさかの?」
京子「おお~何たる偶然」
しどろもどろ「あ・・・あの・・・また会いましたね・・・」
砂夫「君達もここに来てたんだ」
あかり「ジバニャン、砂夫としどろもどろもいる」
ジバニャン「あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん
みんなもオルドヴィレジに来てたニャンか?」
あかり「そうだよ」
ジバニャン「あ、あのふすまが気になるニャン」
砂夫「あれに入るといろんなところに行けるんだってね」
しどろもどろ「安易に入ってはいけないと・・・思うよ・・・
だって変なところにワープしたら・・・」
ジバニャン「入ろうと思ったけどやめたニャン、
もしサウスファーに着いてしまったら最悪ニャン」
あかり「え?どういうこと?サウスファーに着いたら最悪って・・・」
ジバニャン「オレっち、土蜘蛛とはもうやってられないニャン。
疑われただけじゃなくやり方にも失望したんだニャン」
砂夫「だよね、これじゃフユニャンに勝てないよね」
しどろもどろ「ゴリだるまがおもいだスッポンの策にはまって
討たれて魂になったんだよね・・・」
しどろもどろ「それに土蜘蛛は多くの犠牲者を出したよ・・・」
ジバニャン「オレっちまで巻き添えはごめんニャン」
砂夫「でもまだまだ土蜘蛛の力は健在、
どうなるかはまだ分からないよ」
結衣「だろうな」
ジバニャン「ところでメラメライオンとブリー隊長はどこに行ったかニャ?」
あかり「あっ」
あかり「あの宿の中に・・・」
ガチャ
あかり「あ・・・」
京子「噂をすれば本人登場ってやつだな」
ブリー隊長「ジバニャン!!」
メラメライオン「無事だったか!!」
ジバニャン「メラメライオン!ブリー隊長!」
トオセンボン「おう、お前がジバニャンか」
ジバニャン「ニャ?お前誰ニャン?」
ブリー隊長「こいつはトオセンボン、オレのお供をやることになった」
トオセンボン「お前の名は聞いている。オレを仲間にしてくれ」
ジバニャン「いいニャン、よろしくニャン」
トオセンボン「おおありがとう」
ジバニャン「オレっち達と共にこの世界の平和を守るニャン」
ちなつ「みんな無事でよかったね」
あかり「うん、こうしてみんなと再会できてよかったよ」
京子「じゃあ私達は・・・」
結衣「ん?」
ドロン
京子「あっ」
あかり「ロボニャン!」
ロボニャン「久しぶりだな」
ジバニャン「ロボニャン!!」
トオセンボン「あ・・・」
ブリー隊長「どうした?トオセンボン」
ロボニャン「トオセンボン、怪魔を率いてたお前がジバニャン達に何の用でいる?」
ブリー隊長「ロボニャン、こいつはオレ達と一緒に行くことになったのさ」
ロボニャン「なに?それは失礼した・・・」
ロボニャン「私はさっきトオセンボン率いる怪魔達に因縁をつけられた。
そこを返り討ちとした。私に不可能などない!!」
メラメライオン「今の話本当か?」
トオセンボン「本当だ。ロボニャンはとても強かった・・・
オレ達の相手じゃなかったしな・・・」
ブリー隊長「ハハハ、当然さ、ただの怪魔なんかじゃ束になってかかっても勝てないさ」
ブリー隊長「しかし強敵に戦いを挑む度胸を買ったぞ」
ブリー隊長「改めてよろしく頼むぞ」
トオセンボン「分かった」
トオセンボン「でも今度は負けないぞ、ロボニャン」
ロボニャン「今度も私が勝つ!」
ロボニャン「ジバニャンとまた一緒にいれるとは光栄だ」
ジバニャン「ロボニャン、ありがとうニャン」
ロボニャン「こちらこそ」
しどろもどろ「そうだ・・・バットルという街をホリュウという妖怪が治めているよ」
ジバニャン「ホリュウはオレっちに好意を持っていたニャン。
きっと親切にしてくれるニャン。
早速バットルに行ってみるニャン」
メラメライオン「メラメラ~!」
タタタタタ
結衣「今回は瞬間移動はしないんだな」
京子「さて、私達もふすまに入って戻りますか」
あかり「うん」
ちなつ「行きましょう」
シューッ!
今日はここまで
拠点内
西垣「オルドヴィレジの宿はどうだったか?」
あかり「みんな一緒で楽しかったよ」
京子「またいろんな宿に泊まってみたいな」
結衣「京子ははしゃぎすぎだ」
ちなつ「今回も悪目立ちでしたよ、京子先輩」
あかり「ジバニャンもこうしてみんなと再会できたしよかった~」
西垣「だが戦いはまだ続くぞ」
結衣「ボーナスりっちぃは1500か・・・」
西垣「よし、2階でこのミッションで得たりっちぃを好きに使え」
京子「OK」
2階
結衣「私はりっちぃを使わないぞ」
京子「じゃあ私達で分けるよ」
ちなつ「まず私と京子先輩で使います」
そして
京子「私とちなつちゃんのレベルが24になったぜ」
ちなつ「あとは私と京子先輩とあかりちゃんで使います」
京子「余ったりっちぃはきちんと3等分にできるしな」
あかり「うん、仲良く使おう」
結衣「さて、4階に行ってみるか」
ちなつ「次はどんなミッションが待っているのでしょうか?」
4階
西垣「お前達、オトゲイムー街で一大事が起きた」
あかり「ええっ!?」
ちなつ「ドリームフェスティバルの舞台となる街でですか!?」
結衣「モンスターが大量発生したとか・・・」
京子「早く出動しなきゃ」
西垣「そうだ。オトゲイムー街のいたるところにモンスターが出てきている」
西垣「それと・・・また区名の改名が行われた」
西垣「シノヴァース区に続いてヴォルツァック区の名前も変わった」
西垣「その名も『リーフレイシア区』だ」
西垣「オトゲイムー街の変化はそれだけじゃないぞ」
西垣「一つの区がなくなった」
ごらく部一同「ええっ!?」
西垣「なくなったのはエボリュートA区だ。
あの区でもドリームフェスティバルが行われる予定だったが・・・」
西垣「そのかわりオトゲイムー街の目と鼻の先に新しい街ができた」
西垣「その名も『ブーシイモ街』だ。そこでもドリームフェスティバルが開催される。
廃区となったエボリュートA区に代わり、ブーシイモ街でも行われることとなった」
西垣「・・・予定を変更してブーシイモ街に行かせる」
西垣「ブーシイモ街はオトゲイムー街と一つになってるといってもいい。
あの街を出れば一歩歩いただけでオトゲイムー街に着けるしな」
西垣「そのブーシイモ街にもモンスターが出没している」
シュッ
西垣「お前達、出動だ!」
京子「了解!」
シューッ!
りせ「・・・・・」
西垣「・・・あ、そうだった。そういえばあの街の人たちは
尋常と言えないほど羽目を外すことで知られていたな・・・
オトゲイムー街の人たちにも迷惑がられているそうだしな・・・」
西垣「ブーシイモ街も奴らがごらく部に絡んでこなければいいんだが・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「ブーシイモ街の奴らだったな・・・
『ブーシイモ街も奴ら』だと意味が分からなかったな」
りせ「・・・・・」
西垣「『その通り』か・・・」
西垣「そういう当たり前のことは言わないでおいてくれ・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「松本もブーシイモ街の人たちが苦手か・・・」
西垣「街の調査中にうるさいほどのどんちゃん騒ぎがあったしな・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「そうか、怖い思いしたのか・・・」
西垣「たしかに目をつけられたら恐怖を感じるだろうな」
西垣「それを考えると絡まれなくてよかったな」
りせ「・・・・・」
西垣「基本的にごらく部の4人がどこかの宿に宿泊してくれると
私達でいろんな街に行けていろいろな情報が聞ける」
りせ「・・・・・」
ブーシイモ街
京子「ここがブーシイモ街か」
結衣「ここにモンスターが大量出現してるのか・・・」
あかり「モンスターを探そう」
ちなつ「街の人々のためにモンスターを倒していきましょう」
すると
京子「あ、りっちぃ見つけ」
結衣「これはラッキーだな」
ちなつ「でもなんでこんなところに落ちているのでしょうか?」
結衣「もしかしたらこの辺りのモンスターはすでに誰かに倒されてたんじゃないのかな?」
結衣「そんで誰かの拾い忘れだと思う」
京子「ゲット」
あかり「ちょっと!?京子ちゃん!?」
結衣「まあいいさ、りっちぃは早い者勝ちだ」
京子「ラッキーで850りっちぃもゲットだぜ」
ちなつ「あ、向こうに誰かいます」
今日はここまで
京子「あれはモテモ天とモテヌスと・・・えっと、あと一人誰だ?
あいつは初めて見るんだが、ほら、あのモテヌスと色違いの奴。ってか何でここにいるんだ?」
結衣「敵情視察じゃないのか?」
あかり「あっ」
ドーン
あかり「あの妖怪達がモンスターを倒したよ」
結衣「どうやらさっき京子が拾ったりっちぃはあいつらが倒したモンスターが落としたものだったな」
モテモ天「」キラーン
モテマクール「」キューン
モテヌス「」キラン
ちなつ「相も変わらず感じが悪いです」
ちなつ「何が『キラーン』ですか・・・ギザなのは嫌いです」
モテヌス「しかしいくら倒してもきりがないなぁ・・・」
モテモ天「オトゲイムー街のすぐ隣に新しくできたブーシイモ街でも
モンスターがハチのように現れるようになったね」
モテマクール「その原因はこの街の領主のししコマにあるよ」
モテヌス「そうなのかい?ししコマは我らがフユニャンでさえ恐れる厄介な存在だよ」
モテモ天「ふっ、ジバニャンの方がさほど脅威さ」
モテヌス「そうなんだけどさ、土蜘蛛はもう相手になんないと考えてもいいとして・・・」
モテマクール「ししコマは今天狗状態さ」
モテモ天「ああ、ボクもそう見てるさ」
モテヌス「どういうことなのかな?」
モテモ天「モテヌスは分からないのかい?ししコマの心の中にいる天狗を」
モテヌス「ししコマは自分の強さに酔いしれているってことなのかな?」
モテマクール「その通り、やっと理解してくれたか」
モテモ天「もっと早く理解してほしかったんだけどね」
モテヌス「この街がモンスターだらけだというのによく酔いしれてる状態でいられるもんだね」
モテマクール「ししコマはこのハチのように現れるモンスターすら雑草としか見てないのさ」
モテマクール「今頃拠点内でふんぞり返ってんじゃないのかな?」
モテマクール「ま、この街のモンスターに負ける気はしないけどね。
だってししコマが出るまでもないんだったら
きっとこの後も出てくるモンスターも見た目に反してそんなに強くないと思うよ」
しかもザコ敵に殺されるというあっけない最期を遂げながら」
モテヌス「わあ!またモンスターが出てきたよ」
モテモ天「キマイラだね。おっと」
モテモ天「がっ!油断したよ・・・」
モテマクール「でもまともにくらわなかっただろ?」
モテヌス「・・・ボクのスキルのおかげなんだけど」
ドギュン!ドギュン!ドギュン!!
モテマクール「しまった!弾切れだ!」
モテモ天「やばい!逃げろ!」
モテマクール「3手に分かれて逃走!」
モテヌス「ひっ、ひいい~!」
タタタタタ
結衣「・・・カッコつけておいて敵わず逃げたな」
結衣「ま、自信過剰は死亡フラグなんだけどね」
ちなつ「今のでますます彼らが嫌いになりました」
京子「あれ!?あかりどこだ!!?」
ちなつ「京子先輩、何言ってるんですか!?」
ちなつ「って、本当です・・・」
結衣「本当にいなくなってたのか・・・」
結衣「ん?」
京子「結衣、どうした?」
ちなつ「いた!あかりちゃんいました!!」
京子「うわ~!またかよ・・・!」
結衣「あの3人を追いかけてるキマイラを追いかけたな」
京子「も~!あかりはこういう時いてもたってもいられなくなるんだから~!」
ちなつ「私たちも行きましょう!」
結衣「できればあのキマイラは私が倒したい」
京子「漁夫の利!?」
京子「よし、キマイラを倒そう!」
ちなつ「京子先輩も結局一緒じゃないですか!」
あかり「はぁ・・・はぁ・・・」
あかり「キマイラさんまだあかりに気づいてないみたいだね・・・」
あかり「あれ?モテモ天たちどこに行ってしまったんだろう・・・」
あかり「うまく逃げきれていればいいんだけど・・・」
あかり「あっ」
あかり「このままじゃモテヌスが・・・」
シュッ
モテマクール「よし、かかったね」
モテモ天「ここなら風の力も強まる。さあいくか!」
モテモ天・モテマクール「つむじ風の術!!」
ビュウウウウ!!
モテマクール「まだ倒れないみたいだね」
モテモ天「でも今ので相当のダメージを与えたはずさ」
モテヌス「ボク危うく本当にやられるところだったけどね・・・」
ドギュン!ドギュン!
モテモ天「もう少しで倒せそうだけど・・・」
あかり「光の術!!」パアア!
モテモ天「!?キミは妖魔界で・・・」
モテヌス「ボクもこの子知ってる」
モテマクール「ボクは初めて見る」
あかり「わ、キマイラが標的をあかりに向けた!」
あかり「でも・・・」ピキイ!
グガア!
あかり「・・・っ!」
ガ・・・ガ・・・!
あかり「反射で倒した」
あかり「478りっちぃゲット」
あかり「みんな、大丈夫!?」
モテモ天「大丈夫だよ」
モテマクール「キマイラをボクらの有利な地形に誘い込んで
風の術の威力を高める作戦は成功したけどまさか
キミが最後の一撃を決めたなんてね」
あかり「うん、でも突然出てきたものだからあれは作戦だったのかな?って思った」
あかり「でもモテヌスが危なそうだったから助けに来ちゃった」
モテモ天「一応礼を言うよ。ありがとう」
モテマクール「さて、ボクらはそろそろ戻るか」
モテヌス「もうここに長居はできないしね」
モテヌス「・・・もうすぐししコマがあっけなく散りそうだよ」
あかり「え!?どういうこと?」
モテモ天・モテマクール・モテヌス「」ドロン
あかり「あ~待ってよ~!」
京子「あかり~」
結衣「キマイラはどこ行った?」
ちなつ「もう倒したんじゃないんですか?」
あかり「あ、みんな」
京子「突然いなくなるから心配したよ~」
あかり「ごめん、誰かがピンチになってると放っておけなくて・・・」
ちなつ「キマイラはもう倒したのですか?」
あかり「うん、妖怪さん達と一緒に倒したよ」
あかり「でも・・・ししコマがあっけなく散るとか不吉なことを言ってた・・・」
ちなつ「確かにそういうこと言ってましたね」
結衣「だがししコマが結構モンスターが起こす問題の対応がずさんになってるってことだよな?」
京子「天狗になってるなんて言ってたなあの3人組」
結衣「なんか嫌な予感がするな・・・」
今日はここまで
あかり「あ、見て、赤い見回り鬼たちだ」
『赤い見回り鬼はこの街とオトゲイムー街を守っている見回り鬼だぞ』
ちなつ「じゃあ先生、彼らは味方なんですね、今のところ」
『ああそうだ』
結衣「ん?なんか動揺してる様子なんですが・・・」
『あ、本当だ。何か一大事があったのか?』
『・・・・・』
『なに!?ししコマが・・・!?』
京子「え?どうしたの?」
『ああ、松本から聞いた話なんだが・・・』
ごらく部一同「?」
『ししコマが大ネズミの大群に討たれて魂となり、消えた』
あかり「ええっ!?」
京子「え~!?コマさんの未来の姿とされたししコマが!?」
ちなつ「その話をコマさんが聞いたらショックでしょう」
結衣「あのナルシスト3人衆の言った通りになったか」
『そんで大至急とらじろうがししコマの後を継いだようだが
街の人たちはとらじろうを軽んじている』
『だがとらじろうは決して戦いが弱いわけではないぞ。
確かに負けの方が多いけどな』
結衣「だから軽んじられてるのか・・・」
結衣「だがオトゲイムー街にはオロチという
オトゲイムー街きっての強者がいる。侮ってはいけない」
『その通りだ。何事にも油断はしてはいけない』
ちなつ「当たり前じゃないですか」
『おい!見回り鬼たちがモンスターに襲われてるぞ!』
あかり「え!?あ、本当だ!!大変!!助けよう!!」
グルウアアア!!
赤見回り鬼1「わああ!!」
赤見回り鬼2「ししコマ様が亡くなった途端に一段とモンスターがわいてきてる!!」
赤見回り鬼3「オロチ様~!しょうブシ様~!助けて~!」
赤見回り鬼1「我々はとらじろう様よりもオロチ様の方を信頼する」
赤見回り鬼2「でも・・・」
赤見回り鬼3「最後のあがき!!」
ビッ、ビッ、ビッ!
赤見回り鬼1・2・3「わああ!!ダメだあああ!!!」
ズバズバズバア!!
赤見回り鬼1・2・3「えっ!?」
結衣「お前達、大丈夫か!?」
赤見回り鬼2「は、はい」
赤見回り鬼1「あなた達は異世界の人ですか?」
結衣「そうだ」
赤見回り鬼3「ついさっきあなたと同じく異世界の人を見ました」
京子「ほう、他のみんなもあのモンスター達と戦っているのか」
赤見回り鬼2「はい、そうです」
あかり「あっ!危ない!!」
結衣「む!?おっと」ヒョイ
ズバア!
結衣「よし、運よくクリティカル、オークを倒したぞ」
赤見回り鬼1・2・3「あ、ありがとうございます」
結衣「得たのはたったの204りっちぃか・・・
あの見回り鬼たちこの程度の敵にも・・・」
結衣「いいや、それでいい、NPCがこんなにも強いんじゃだめだ・・・」
赤見回り鬼2「おかげで助かりました」
赤見回り鬼1「ですがもう失礼します。次のモンスターに襲われる前に・・・」
赤見回り鬼1・2・3「」タタタタタタ
結衣「報酬が少ないな・・・どうりで無傷で勝ったと思ったら・・・」
ぎゃああああ!!
あかり「え?何?」
ちなつ「向こうから聞こえてきました」
京子「またモンスターかよ」
結衣「行くぞ!!」
その途中で
タタタ
あかり「あ、コマさん、コマじろう」
コマさん「ズ、ズラ?」
コマじろう「あ、ごらく部のみんな」
コマさん「向こうにもんげーモンスターがいたズラ」
コマじろう「街の人たち果敢に立ち向かったんだけどやられちまったズラ・・・」
あかり「あかりね、そのモンスターを倒しに来たの、だから・・・」
シャイニー☆
パアア
からのウェーブ ザアアア!
あかり「え?」
結衣「どうなったのかが気になり始めた。早く行こう」
コマさん「気をつけるズラよ」
コマじろう「とにかくこの街は危険ズラ」
そして
鞠莉「477フェスゲット」
鞠莉「みんな大丈夫?みんなのおかげで倒せたよ」
結衣「どうやらすでにモンスターは倒されてたようだな・・・」
あかり「あ、街の人たち倒れてる」
京子「あいつらやられちゃった?」
あかり「みんな!!大丈夫!!?」タタタ
鞠莉「あ、チャオ~。あなた達もマリーのファンかしら?」
あかり「い、いや・・・あかりは・・・」
あかり「あ、倒れてる人たちが心配だよ」
鞠莉「あ、そうだったわ!早く無事を確認しないと・・・!」
あかり・鞠莉「みんな!大丈夫!?」
ブーシイモ街の住人1「う、ううう・・・」
ブーシイモ街の住人2「く・・・くっそー・・・」
ブーシイモ街の住人3「マリーにいいとこ見せようとして・・・このザマだぜ・・・」
あかり「えっと・・・早く手当てしないと・・・!」
鞠莉「ううん、彼らは大丈夫だよ」
結衣「あの人たちは無事みたいだけど・・・」
ちなつ「」シュウウウ
ちなつ「」タタタ
ちなつ「リカバー」パアア
ブーシイモ街の住人1「お、傷が癒えていく」
ブーシイモ街の住人2「ヒーラーの登場!?」
ブーシイモ街の住人3「ふっか~つ!!」
結衣「わ、あいつら声でか・・・」
ちなつ「う、うるさいです・・・」
ブーシイモ街の住人1「おかげで全快!!って、君達誰?」
ブーシイモ街の住人2「見慣れねえ奴らだな」
ブーシイモ街の住人3「あ、もしかしてドリフェス出る奴じゃねえの?」
鞠莉「本当?君達ドリフェス出るの?私もなの」
ごらく部一同「ええっ!?」
京子「わ、モンスターが後ろから!」
結衣「ファイアスピリットだ!!」
鞠莉「ファイアスピリット!?あ、これもらったわ!」
鞠莉「下がってて!」
鞠莉「ウェーブ!!」ザバアアア!
京子「わ、こいつすげー」
結衣「そうか、ファイアスピリットだから水系の技がかなり効くんだった」
鞠莉「」キラン
ブーシイモ街の住人1「キターーー!」
ブーシイモ街の住人2「鞠莉ちゃん最高!!」
ブーシイモ街の住人3「いよっ!人魚姫」
あかり「マリーといったっけ?マリーちゃんこの街の人たちに人気だね」
ブーシイモ街の住人1「あ、そうだ。向こうの喫茶店で昼食取ろうぜ」
ブーシイモ街の住人2「少し早いけどモンスターと戦って逃げてしてるうちに腹減ってきたな」
ブーシイモ街の住人3「さ~て、何食おっかな~」
ブーシイモ街の住人1・2・3「め~し~め~し~♪」
鞠莉「ブーシイモ街の住人は元気いっぱいだね」
ちなつ「元気すぎます・・・」
結衣「むしろうるさい・・・」
結衣「あ」タタタ
京子「おい、結衣、どこへ・・・あ、向こうのスライムに反応したな・・・」
ちなつ「結衣先輩、待ってくださあい!」
あかり「あ、待って~!」
京子「よく見りゃ2体いる・・・でも・・・」
京子「あ、りっちぃ誰かにとられる前に私も行こ・・・」
鞠莉「もう行っちゃうの?じゃあまたね~チャオ~」
そして
結衣「288りっちぃゲット、時間はかかるが弱いの狙って地道に稼ぐのが
遠回りに見えて最も近いルートだな・・・」
京子「スライムが木端微塵だよ・・・」
ちなつ「結衣先輩の勇姿をもっと近くで見たかった~」
京子「スライムじゃ勇姿があっても素敵じゃないって」
あかり「モンスターあとどれくらい出てくるんだろう・・・」
結衣「そうなんだよな・・・終始油断は・・・」
うわああああ~!!
ああ~あ~・・・あ~・・・!
あかり「あ、この声・・・」
結衣「何かあったのか?」
ちなつ「大泣きですか?」
あかり「マリーちゃんどうしたんだろう」
京子「慰めに行こう」
そして
鞠莉「うっ・・・ううっ・・わああああん!・・・」ポロポロ
あかり「マリーちゃん、どうしたの?大丈夫?」
鞠莉「うううっ・・・うっうっ・・・」ポロポロ
「鞠莉ーーー!!」タタタ
京子「向こうから誰か来るよ」
結衣「この人と同じパーティーの人かな?」
鞠莉「うああ・・・」ポロポロ
果南「鞠莉、鞠莉、聞こえる?」
鞠莉「うっ・・・ううっ・・果南・・・」ポロポロ
果南「ん?あれ?あの赤いお団子の子・・・」
あかり「え?あかりの事?」
果南「君もしかしてあかりちゃん?千歌や曜ちゃんが言ってた」
あかり「えっ!?あなたって・・・千歌ちゃんと曜ちゃんのお友達なの?
あ、もしかしたらマリーちゃんも・・・」
果南「そうだよ、千歌と曜ちゃんが妖魔界で君と会ったんだってさ」
あかり「あ、そうだ、千歌ちゃんと曜ちゃん今どうしてるのかな?」
果南「今はそれぞれ別行動を取ってるからどこにいるのかは分からないけど
まさかこういう時にモンスターがハチのようにやってくるなんて・・・!」
果南「心配になってきた・・・」
果南「あ、それより鞠莉、そろそろ涙を拭いて」
鞠莉「っ・・・」
鞠莉「あらら?あなたはさっきの・・・」
果南「あ、そうだ、自己紹介しないと・・・」
そしてみんなの紹介を終えて
あかり「みんなよろしく」
あかり「あ、鞠莉ちゃん、さっきはどうして泣いてたの?何か悲しい事でもあったの?」
鞠莉「・・・・・」
果南「ねえ、泣いてた理由は何?」
あかり「悲しいことがあるとこちも悲しくなるよぉ・・・」
鞠莉「」フルフル
鞠莉「違うの・・・私、悲しいんじゃなくて嬉しいの・・・」
果南・ごらく部一同「えっ!?」
今日はここまで
ちなみに明日から諸事情で続きを書けなくなる日が出てきます。ご了承ください。
ちなみに早ければ続きは明後日に書きます。(つながらなくなったらさらに遅れるけど・・・)
鞠莉「ねえ果南、あの時からずっとドリームフェスティバルのことみんなしてあきらめかけてたでしょ?」
果南「それはそうだけど・・・」
鞠莉「私はあきらめるなんて絶対に嫌だったけど・・・
ブーシイモ街の住人に会うまでは私まで心が折れて
夢をあきらめかけてしまったの、周りに流される形で・・・」
果南「あまりにも街の人たちに歓迎されないんじゃそうなるよ」
あかり「みんなかわいそう・・・」
結衣「いいや、それは当たり前だよ。
私達も元の世界に戻るためになぜか戦うアイドルをやることになったけど
アイドルはそんなに甘くないよ。『そんなに』というレベルじゃないけど・・・」
ちなつ「オトゲイムー街でドリームフェスティバルに向けてダンスの練習した時も
区によって私達の扱いの差がとても大きかったですしね」
京子「そうそう、エクラール区で踊った時にはアンコール受けたのに対し
マイママイ区では迷惑がられたしな。もう何だよあの差は・・・」
鞠莉「あなた達もこの世界を守っているのにつらい状況に置かれているのね・・・」
鞠莉「私達と同じね」
果南「いいや、私達よりましだよ。だってあかりちゃん達この街以外の人たちの中に
歓迎してくれた人がいたじゃない」
鞠莉「そんな私達に希望の光を与えたのがブーシイモ街の人たちだったの」
京子「私達に対して『誰?』とか冷たい感じで言ってたけどなさっきの奴ら」
果南「少なくとも君達を歓迎する気はなさそうだね・・・
でも歓迎されない気持ちは私にもわかるよ」
ちなつ「少なくともあの人たちには好かれたくないです」
果南「あの人たち素行が悪いしね」
鞠莉「でも私はあの人たちに感謝しないといけない。
だって私達のことを思ってくれたのは彼らだけだったから・・・」
鞠莉「私が一言盛り上がりの言葉を言えば
一緒に盛り上がってくれたし・・・」
鞠莉「モンスターがやってきたときも
私のために一緒に戦ってくれたし・・・」
結衣「結局鞠莉一人で倒したんだけどな・・・」
ちなつ「あの人たちやられてましたけどね・・・」
「果南さん!鞠莉さん!」タタタタタ・・・はぁ・・・はぁ・・・
京子「あ、誰か来た」
ちなつ「この世界において私達話を遮られていますね」
結衣「これはただごとではないな。見てみろ。
息づかいが妙だ。それにその息づかいもまま
果南と鞠莉の名前を叫んだ。これは彼女達に
SOSを出してんじゃないのか?もしもそうなら私たちも行く!」
あかり「あ、コマさん!コマじろう!」
コマさん「みんな!」
コマじろう「よかったズラ!助けてほしいズラ!」
果南「ダイヤ!」
鞠莉「どうしたの?」
ダイヤ「果南さん、鞠莉さん、ちょうどよかったですわ!」
果南「え!?何があったの!?」
鞠莉「あの犬さん『助けて』とか言ってたけど・・・」
ダイヤ「この2匹の狛犬が変な人たちに絡まれて逃げてる途中ですの」
ごらく部一同・果南・鞠莉「ええっ!!?」
結衣「それでその変な人たちはどこにいるんだ?」
結衣(まあ素行の悪いこの街の人々のことだから
こういう奴絶対いるとは思った。この街の敵はモンスターだけじゃないな・・・)
ダイヤ「それが分からないんですの・・・
私(わたくし)は彼らを見ていませんですから・・・」
あかり「コマさん、コマじろう。どうして逃げることができたの?」
コマさん「コマじろうが隙を見て変な人たちを電流の術でひるませたズラ」
コマじろう「その隙にみんなで逃げたんだズラ」
コマじろう「その途中でオラたちに気づいてくれたこの人が
ここまで案内してくれたズラ」
鞠莉「ダイヤのおかげでここまで避難できたのね」
コマさん「もんげーっ!」
コマじろう「この人『ダイヤ』というズラね」
コマさん「ダイヤさん、ありがとうズラ」
ダイヤ「でもまだ終わってはいませんわ、
だってまた街を歩いたときに彼らと鉢合わせになったら・・・」
コマじろう「あっ!花丸ちゃんとルビィちゃんどこズラ?」
コマさん「ズラ!?」
コマさん「もんげーっ!」
果南「え!?今なんて・・・?」
鞠莉「襲われてたのはあなた達だけじゃなかったの!?」
果南「まさか花丸ちゃん、ルビィちゃんも一緒に襲われたってことが・・・」
結衣「そういえばコマさんとコマじろう
私達がフユニャンと敵対する前だった頃に妖魔界へ行ったときも
花丸やルビィちゃんと一緒だったな」
あかり「あの時は善子ちゃんも一緒だったよ」
コマさん「もんげ~!!花丸ちゃん!ルビィちゃん!どこズラ~~!?」
コマじろう「もしかしたら逃げ遅れてしまったのかも知れねえズラ」
ダイヤ「何ですって!?早く2人のところに行かなくては・・・!!」
コマさん「オラ達結局引き返すことになったズラ~」
コマじろう「オラ達が絡まれた場所へと案内するズラ!」
結衣「下手をすれば私達も狙われるかもしれないから
十分に用心していこう。私も京子が心配だ」
京子「もう、怖がらせんなよ・・・」
あかり「みんな!早くしよう!」
ちなつ「花丸ちゃん、ルビィちゃんが無事だといいのですが・・・」
果南「ここは先輩として自分たちで行かなくちゃ!」
鞠莉「花丸、ルビィ、無事でいて・・・」
現場に到着、すると・・・
京子「あ、あの3人あの時の・・・」
ちなつ「血の付いた鉄パイプを持っています」
鞠莉「え!?そんな・・・!私達を歓迎してくれたあの3人がまさかあんなことを・・・」
果南「見て、2人が倒れてる」
あかり「ええっ!?」
結衣「どうやらあの鉄パイプに付いた血はあの2人の血だな」
果南「あの2人・・・花丸ちゃんとルビィちゃんを助けようとして
返り討ちにされちゃったのかもしれない・・・!」
花丸・ルビィ「・・・っ・・・」ガタガタ
結衣「花丸、ルビィちゃんも近くでこの残虐な光景を見てすっかり怯えきってるな。
早くしないと彼女たちの身も危なくなるぞ」
ダイヤ「何長話をしてますの!?助けに行きましょう!」
ちなつ「彼らは殺人まで犯しました!許せません!」
コマじろう「待つズラ!オラ達を襲ったのはあの3人じゃないズラ」
ごらく部一同・果南・鞠莉・ダイヤ「えっ!?」
今日はここまで
コマじろう「その3人にやられて倒れてる2人にオラ達は襲われたズラ」
ドロン
コマさん「誰かやってきたズラ」
あかり「あ、オロチさん!」
結衣「また八岐大蛇を見たな」
京子「なんか強そうな見回り鬼も連れてきてるぞ」
果南「あかりちゃんと結衣ちゃんはこの妖怪を知ってるの?」
ちなつ「あかりちゃんと結衣先輩だけじゃなくて私達も知っています。
前に何回か会っていますので」
ダイヤ「実を申しますとこの世界を妖怪たちが治めていると知った時点で
八岐大蛇が出てくるとは思っていましたわ」
ダイヤ「私、先程も外壁のようなぬりかべを見ましたし」
鞠莉「ダイヤ、あなたの言った妖怪さんあれじゃないの?」
ダイヤ「!!」
果南「あ、それより」
ルビィ「うああ~・・・!おねえぢゃああ・・・」タタタ
ルビィ「」ドテッ
花丸「あっ、ルビィちゃん」
ルビィ「いったった・・・」
花丸「今度はルビィちゃんが転んでしまったずら」
コマさん「花丸ちゃん!ルビィちゃん!無事でよかったズラ~!」
ダイヤ「ルビィ、ほら」
ルビィ「ううう・・・お姉ちゃん・・・怖かったよぉ・・・」
コマさん「オラもあの時は怖かったズラ・・・」
コマじろう「花丸ちゃん、ルビィちゃん、ごめんズラ・・・」
その頃
ブーシイモ街の住人1「待て待て待て待て、勘弁してくれよ~!」
ブーシイモ街の住人2「俺達は絡まれてる女の子と狛犬を助けに来ただけだって!」
ブーシイモ街の住人3「あんな外道なんて生かしておくわけにもいかねえだろ、な?」
オロチ「己のしたことを正当化する貴様らも十分外道と言えるのではないか?」
オロチ「殺人をしたうえでそれを正当化など許さん!!」
オロチ「この者たちを連れていけ!!」
上級赤見回り鬼一同「ははっ!」
ブーシイモ街の住人1「わああ!やめてくれええええ!!」
ブーシイモ街の住人2「おいそこの妖怪、助けてくれ~!」
ブーシイモ街の住人3「お願いだからとりなしてくれよ~!」
ムリカベ「ム~リ~!」
ブーシイモ街の住人3「しかもまだ俺達飯食ってねえのに・・・」
ブーシイモ街の住人1「飯食おうとしたところで花丸ちゃんとルビィちゃんが
コマさん兄弟と一緒に汚らわしい奴らに絡まれてるのを見て
助けに行ったから食えなかったよ~!」
ブーシイモ街の住人1・2・3「わああああ!!!」
そしてごらく部は
コマさん「あの人たち連れて行かれちゃったズラ・・・」
コマじろう「兄ちゃん、悪いことすると捕まって連れていかれてしまうズラよ」
コマさん「オラは悪い事なんかしねえズラ」
あかり「オロチさんとぬりかべさんまだ残ってるよ」
結衣「死体をそのままにするわけにもいかないしな」
ダイヤ「私にいい考えがありますわ・・・」
あかり「え?」
果南「ダイヤ、何か目が怖いよ」
ルビィ「お姉ちゃん、どうする気でいるの?」
ダイヤ「死体を片付けるのにも手間がかかりますよね?」
ダイヤ「楽に片づける方法がありますわ、
私達の中に妖術系の技を使えるのは私を含めて・・・」
花丸・ルビィ「ダメーーー!!」
結衣「ダイヤといったかな?ダイヤさんまさか魔法技を使って
死体をそのまま消し去ろうとしたんじゃないのか?」
あかり「そしたらいくら悪人とはいえかわいそうだよ」
コマさん「そんなことしたらあいつらと同じズラ!」
あかり「あれ?死体はどこに行ったのかな?
もしかしてあの妖怪さん達が運んだのかな?」
果南「どう見たってそうだよ」
果南「というよりこれからみんなで行動しよう。
別々だとさっきの花丸ちゃんとルビィちゃんのように
変な人たちに絡まれたりしそうだし・・・」
ダイヤ「大賛成ですわ」
鞠莉「事情で別行動することもあるけど
なるべく3人以上で行動しようね」
花丸「そうするずら」
ルビィ「今はお姉ちゃんたちから離れないようにしよう」
コマさん「オラ、オロチたちが気になってきたズラ」
あかり「オロチさんを追いかけよう」
コマじろう「兄ちゃん、無茶はしないでくんろ」
コマさん「大丈夫ズラ、一緒に行くズラ」
コマじろう「分かったズラ」
結衣「私もあの八岐大蛇のことが気になってきたな」
ちなつ「ぬりかべ怖いのですが結衣先輩が行くなら私も行きます」
花丸「あなた達あっちに向かうずら?」
京子「そうだよ、じゃあまたね、果南、鞠莉、花丸、ダイヤさん、ルビィちゃん」
果南「ドリームフェスティバル一緒に頑張ろうね。
京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃん、あかりちゃん」
花丸「コマさん、コマじろう、また会おうね」
コマさん「もちろんズラ」
コマじろう「ごらく部のみんなとオロチのとこに向かうズラ」
今日はここまで
すると
パチパチ・・・
コマさん「ズラ?火の音がするズラ」
コマじろう「あっちズラ」
京子「行ってみるか」
結衣「何を焼いているんだ?」
ちなつ「想像はつきますが・・・」
あかり「あかりも気になってきた」
コマさん「たき火ズラか?」
コマじろう「絶対に違うズラ」
あかり「あ、オロチさん。ぬりかべさんもいる」
コマさん「もんげーっ!大きく燃えているズラ」
コマじろう「人を火葬してるズラ」
オロチ「お前達、いたのか」
ムリカベ「ム~リ~」
結衣「あれはさっきの死体だな」
オロチ「ああそうだ。死体をそのままにするわけにもいかず
ムリカベと一緒に何か燃えるものを探してそのあとで焼くことにした」
オロチ「こいつらも悪を行ったとさっき私の部下たちが捕まえた3人組が言ってたが
悪人とはいえ手厚く葬ろうとした」
ムリカベ「ム~リ~」
京子(こいつ無理としか言ってねえじゃん・・・)
結衣「なるほど、無理と言ってばかりのぬりかべだからムリカベか」
ちなつ「でもなんか怖そうです・・・」
あかり「ムリカベさんの名前覚えたよ」
オロチ「この火もしばらくすれば鎮火するだろう。
火の勢いも少し弱まってきた」
あかり「あ、そういえば・・・」
あかり「ししコマさん・・・どうしよう・・・死んじゃったなんて言えないよ・・・」グス
コマじろう「ししコマはさっきモンスターに殺されてしまったズラ」
コマさん「オラ達の未来はああなっちまうズラ!?」
コマじろう「大丈夫ズラ、兄ちゃんはオラが守るズラ」
コマさん「それはオラが言いたいズラ」
オロチ「ししコマ様・・・私が来るのが遅かったばかりに・・・」
オロチ「あなたが最も愛した姫、百鬼姫は今でも心を閉ざした状態です・・・」
オロチ「ししコマ様、とらじろう様を実況ワールドを救う英雄にして見せます。
黄泉でもどうか私を見ていてください」
オロチ「・・・・・」
オロチ「はぁ・・・しかし・・・」
あかり「?」
あかり「オロチさん、どうしたの?」
オロチ「・・・・・」
オロチ「さっきししコマ様がモンスターの手によって殺された・・・
大至急とらじろう様が跡を継いだが
モンスターはますます湧いて出るようになった・・・」
オロチ「モンスターも街の人たちもとらじろう様をなめている・・・」
オロチ「だが私がいる限り奴らに好き勝手はさせん!」
オロチ「街の奴らはとらじろう様を主と見てはいないが
私を慕っている。それにモンスターはもう全滅させた。
ホノボーノ様が生きていた時から供をしていた妖怪たちと一緒に
モンスターからこの街を、そしてオトゲイムー街を守ったぞ」
ちなつ「え?モンスターはもう倒されたのですか?」
京子「長いようで短かったな」
結衣「だがここで再び出てきてもおかしくはない」
コマさん「もんげー!」
コマじろう「結衣ちゃんは今ここにモンスターが出ると思うズラか!?」
結衣「モンスターは神出鬼没だよ」
あかり「あれ?向こうにいるのって・・・」
京子「わー!モンスターだ!!結衣の言った通りだった!!」
結衣「いた!インプが7体くらいいる」
ちなつ「行きましょう」
ピキーン!!
京子「うお!インプが一斉に凍り付いた」
コマさん「もんげ~!!」
コマじろう「何が起きたズラか!?」
ムリカベ「ムッ!?」
オロチ「ふっ・・・」
オロチ「呼びに行くか」
オロチ「ふぶき姫、いるんだろ?」
ふぶき姫「あら、オロチじゃない、さっきモンスターがうろついていたから
凍らせておいたところよ、モンスターはもういなくなったわよね?」
オロチ「ああ、今しばらくは大丈夫だが
度々出ては来るだろうな」
結衣「・・・・・」
結衣「インプは氷属性には強いはず・・・
それを凍らせて倒すとはこの子相当の使い手だな・・・」
結衣「氷が消えた・・・そしてインプも消えてなくなったな・・・」
結衣「となると何か落とすはず・・・」
結衣「・・・何も落とさなかった。先を越されたな」
ふぶき姫「オロチ、結構かわいい子達連れてるじゃない。
私この子達気に入ってるわ」
コマさん「ズ、ズラ?」
オロチ「この子たちは異世界からやってきてこの実況ワールドを救うために
悪しき妖怪やモンスターと戦っている。私達と同じだ」
ムリカベ「ム~リ~」
あかり「あ、妖怪さん達に名前教えよう」
そして
コマさん「オロチ、ふぶき姫、ムリカベ、よろズラ」
コマじろう「兄ちゃん共々よろズラ」
京子「さーて、次はどこに行こうかな?決まったらしゅっぱ~つ!」
結衣「おいおいおい、ただ突っ切るだけというのはやめろよ」
オロチ「ふっ、猪突猛進って奴だな」
結衣「はい・・・その通りです・・・」
ふぶき姫「ふふっ、私もポジティブなのが好きよ」
ムリカベ「ム~リ~」
オロチ「こいつは無理無理言っておいてさっきの戦いでは結構活躍していたぞ。
ムリカベ、よく敵の攻撃を防いでくれた」
ちなつ「この妖怪割と防御力があるのですね・・・」
ムリカベ「ム~リ~」
オロチ「京子、お前達のパーティーの中心はお前か?」
京子「そうだよ、私がごらく部部長の歳納京子で~す」キュピーン
オロチ「さっき結衣が言ったように猪突猛進だな」
オロチ「ふっ、リーダーがこれか、穂乃果を思い出すな」
京子「え!?穂乃果を見たことがあるの!?」
オロチ「見たも何も彼女たちオトゲイムー街を中心に活動してるから
何回も彼女を見ているぞ、猪突猛進なところがお前に似てる」
あかり「穂乃果ちゃん今どうしてるんだろう・・・
海未ちゃん、ことりちゃんと一緒にどうしてるのかな?」
オロチ「また話を変えるがオトゲイムー街の
シノヴァース区がホリュウの領地となってしまった・・・」
オロチ「・・・今はホリュウと戦うべきではないな」
あかり「あ、ホリュウでジバニャンが今どうしてるか気になりかけた・・・」
オロチ「ジバニャンも結構高名な妖怪だ。だがそれと同時に油断ならぬ相手だ・・・」
オロチ「これからいろんな妖怪と戦うことになるだろうが
食料が足りない・・・どうしたものか・・・」
ふぶき姫「オロチ、あれって・・・」
オロチ「お、ちょうど大量のおにぎりを運んでいる妖怪がいた。
しかも私はあいつと親しい、よし、食糧援助を願おう」
今日はここまで
たった今ホリュウの領地となったシノヴァース区は
のちにジバニャンが一時的ではあるものの
新たな拠点とすることになるとはこの時点ではまだ誰も知らない・・・
迷い車「あれれ~?どうして私こんなところに来てしまったのでしょうか?」
オロチ「いいところに来たな、迷い車」
迷い車「オロチさん、私に何か用ですか?」
オロチ「実は我々の軍は食糧難になっている。
食糧援助をお願いしたいのだが・・・」
迷い車「え?ええ、ああ、そのことですか。いいですよ。
こんなもの私が持ってても仕方ないですし・・・」
迷い車「それにこの街は怖いのがいっぱいです。彼らにこのおにぎりを奪われるわけにもいきませんし・・・」
迷い車「どうぞ、全部持ってください」
オロチ「!!!」
オロチ「今の話本当か!?本当に全部持ってっていいのか!?」
迷い車「はい、構いませんよ」
あかり「オロチさんよかったね」
京子「こいつ太っ腹だな」
オロチ「あ、待て、これはとらじろう様に知らせなくては・・・」
迷い車「とらじろう様ですか?」
オロチ「ああ、私の新しい主だ」
迷い車「ならば私も仲間にしてください」
迷い車「そして今すぐオロチさんと同行させてください」
オロチ「分かった。お前一人じゃまたすぐに道に迷いそうだしな」
オロチ「よし、とらじろう様のとこに行こう」
迷い車「はい」
オロチ・迷い車「」ドロン
京子「あ~おにぎりが~・・・」
結衣「何横取りしようとしてんだお前」ドゴ!
京子「ぐえ!」
京子「おにぎりも一緒にワープするなんて・・・」
ちなつ「京子先輩、つまみ食いする気満々ですよね?」
京子「そんなことないって」
結衣「表に出てるぞ」
京子「うっ・・・」
コマさん「なんだかおなかがすいてきたズラ」
コマじろう「どこかに外食できるとこないズラか?」
ふぶき姫「ふふっ、私も戻るわね、また会えたらいいね」
あかり「うん」
京子「また会おうね、ふぶき姫」
ふぶき姫「そちらこそ」
ドロン
結衣「しかし外食となるとりっちぃを減らすことになるし・・・」
京子「よーし、どこかで食べていこう」
結衣「おい・・・」
あかり「外食するならどこにする?」
京子「決めていない」
結衣「おい!」
結衣「・・・あんまり多く注文するなよ。じゃあ私はあまり食べないよ。りっちぃ大事にしたいし」
ちなつ「結衣先輩、それじゃ体が持ちませんよ」
そして街中を歩き回り
京子「ここの喫茶店にするよ」
コマさん「楽しみズラ」
コマじろう「どんなものが食べれるズラ?オラも楽しみズラ」
ちなつ「デザートはやめにしましょう」
結衣「うん、私もそうしようとしてた」
あかり「あかりは甘いものも食べたいんだけど・・・」
結衣「今回は自腹だよ?りっちぃあまり使いたくないよ」
京子「結衣はそういうところでケチだなぁ・・・」
結衣「京子、お前そんなんじゃろくにレベル上げられないぞ」
あかり「みんな、入ってみよう」
ちなつ「うん」
喫茶店に入ると・・・
結衣「わ、混んでる・・・」
コマさん「もんげーっ!」
コマじろう「この店結構人気なんズラね」
ちなつ「空いてる席はあるのでしょうか?」
ワーワー!
ちなつ「しかも結構騒がしいです・・・」
あかり「空いてる席はありそうだよ」
「お帰りなさいませ、ご主人様」
京子「うお、ゲームの世界にもメイド喫茶あったんだ」
結衣「この世界本当に何でもありだな」
あかり「って、えええええ!!?」
あかり「ことりちゃん、どうしてここに?」
ちなつ「この喫茶店で働いているんですか?」
ことり「あ、あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん。
コマさんとコマじろうも一緒に来たんだね」
ことり「私もこの店で働いてドリームフェスティバルに向けて
人集めしようとしてたんだ。ここに来てくれるお客さんから
人気を集めてドリームフェスティバルを有利に進めたくて・・・」
ことり「あ、客を待たせてはいけない・・・
何名様ですか?6名様でよろしいですか?」
あかり「あ、うん」
ことり「ご主人様、こちらに案内します」
京子「ご主人様なんて悪くないな」
コマさん「もんげーお店ズラ」
結衣「偶然あそこだけ開いててよかったな・・・」
京子「さ~て、何食べよっかな~?」
ちなつ「京子先輩、はしゃぎすぎです」
ことり「席はこちらです。どうぞごゆっくり」
にこ「ことり、あっちの客から注文来てるわよ」
ことり「あ、にこちゃん、分かった。今行くよ」
客1「いや~よかったな、ことりちゃんとにこちゃんがいる時間帯にこの店来れて」
客2「次来た時もいるといいな~」
客3「俺らこの2人目当てで来たんだもんな」
客4「あ、もしかしたらあそこの4人もここで働いていてもおかしくなくね?
そこらじゅうのメイド達に負けず劣らずかわいいしさ」
客1「ははは、そうだな」
客2「ま、どうであれ俺らはμ's一筋だけどな」
客3「でもこいつは違うけどな」
客4「そうそう、俺Aqours派」
ちなつ「・・・なんか向こうの客と目が合います・・・」
そして店を出て
結衣「600りっちぃも失ったが昼食は食べれたな」
あかり「さっきの黒いツインテールの子一番目立ってたね」
京子「私がやるなら『きゃるる~ん』だな」
結衣「だろうな・・・」
京子「笑顔の魔法の呪文ならいくつか決めてるけどな」
ちなつ「そのどれもがどこかで聞いたことのあるものばかりでした」
コマさん「おいしかったズラ~」
コマじろう「オラ達もにっこにこ~となれたズラ」
コマさん「みんなもんげーニコニコしてたズラ」
ちなつ「客のほとんどが羽目を外していましたけどね・・・」
シュッ
コマさん「ズラ?ふすまが出てきたズラ」
今日はここまで
『お前達、そろそろ戻って来い』
コマじろう「あかりちゃん達の先生からのお呼び出しズラ」
コマさん「また会えるといいズラ」
コマさん「オラ達今度はどこに行こうかズラ?」
コマじろう「兄ちゃんやっぱり決めてなかったズラね・・・」
京子「じゃあ拠点に戻りますか」
結衣「しかしコマさんとコマじろうノープランで実況ワールド中を
歩き回っていたのか・・・また行き先でモンスターに襲われてないかどうかが心配だ・・・」
ちなつ「コマさんとはまたどこかで会う気がします」
あかり「うん、また会おうね」
コマさん・コマじろう「みんな、バイズラ」
京子「じゃあ私達はふすまに入りま~す」
シューッ!
拠点内
西垣「戻ったか、ブーシイモ街はどうだった?」
ちなつ「結構迷惑な人が多かったです」
結衣「あいつら店内で大騒ぎしてたしな・・・」
結衣「そんで京子がそれにつられて羽目外すし・・・」
京子「りっちぃは減っちゃったけど1階の食料減らさずに済んだ」
あかり「ははは・・・」
京子「しかしモンスターがハチのように出てくる割には
今回も割とあっという間だったな」
西垣「何度も言うがモンスターと戦ってるのはお前達だけじゃないぞ」
西垣「みんなの力でオトゲイムー街とブーシイモ街を守れたのだろ?」
ちなつ「はい、その通りです」
結衣「ドリームフェスティバルでまたあの街に行くのか・・・」
結衣「今回のボーナスりっちぃは1600か」
京子「2階に行ってレベル上げようぜ」
結衣「今回のミッションはほとんどノーダメージだったとはいえ
結局私達の実力でやったものじゃなかったしな・・・」
西垣「よし、2階に行ってりっちぃを好きなだけ使え」
あかり「はい」
ちなつ「私達のレベルも結衣先輩に追いつきたいところです」
京子「2階へGO!」
2階
あかり「レベルアップ」
ちなつ「私も完了です」
京子「私とあかりとちなつちゃんのレベルが25になったな」
結衣「残りは私が使うよ」
結衣「しかし次のレベルまでの道程が遠く思えるな・・・」
京子「次はどこへ行くのかな?」
あかり「あかりはバットルというとこに行ってみたい」
結衣「ああ、バットルは確かホリュウが治めている街だね、
実際に行ったことはないけど」
あかり「ジバニャンどうしてるのか気になってきちゃった」
ちなつ「あかりちゃんはジバニャンに会うのが楽しみなんだね」
あかり「うん」
京子「さて、4階に行くか」
結衣「ミッション用意してあるのかな?」
ちなつ「戻ってみましょう」
あかり「階段で転ばないようにしないと・・・」
4階
西垣「お、お前達、驚きの情報が手に入った!」
あかり「え!?」
ちなつ「驚きの情報ですか!?」
結衣「絶対悪い知らせだな・・・」
京子「何?何?」
西垣「フユニャンと土蜘蛛の戦いがもう終わった。勝者はフユニャンだ」
ごらく部一同「え~~~~!!?」
結衣「いくらなんでも早すぎるだろ・・・」
京子「マジ~~!?」
今日はここまで
京子「あの大戦がもう終わっただと!?」
京子「関ヶ原の戦い並の早さじゃねえか!」
結衣「関ヶ原の方が早く終わっただろ・・・
フユニャンと土蜘蛛の戦いは関ケ原よりは遅かったよ」
結衣「確かに驚くほどの早さだったけど・・・」
ちなつ「これはだれも予測できませんよ」
あかり「でも街の人たちが巻き込まれなくてよかった」
あかり「でも妖怪さんと見回り鬼さんいっぱい死んじゃったかな・・・?」
結衣「いいや、よくないよくない」
あかり「え?」
結衣「私この前あれ言ったよね?」
あかり「あっ!」
京子「あ、そうだ!」
ちなつ「結衣先輩がこの前言ったことしっかりと覚えています」
京子「結衣確か『この戦いの勝者が次の敵となる』と言ってたよな?」
結衣「その通りだ」
結衣「これは今までの妖怪とは違くなりそうだ」
西垣「そのようだな」
京子「西垣ちゃんもそう思うの?」
西垣「船見の言うことは正しいかもしれない」
結衣「いや、『かもしれない』ではありません・・・」
西垣「フユニャンは土蜘蛛を倒し、新たな力を手に入れ
名を『ダークニャン』とした」
結衣「なんかボスっぽくなったな・・・」
結衣「ダークというのが妙に最大勢力にふさわしい名前だな」
結衣「ま、最大勢力が悪だからこそのゲームってもんだが」
西垣「そして土蜘蛛の配下の中にダークニャンに寝返った妖怪もいる」
西垣「その妖怪の名は『ふじのやま』『から傘魔人』の『大蛇のツボ』3体だ」
京子「関ヶ原の戦いも誰かの裏切りで決着がついたぞ」
京子「寝返りで決着がついたという共通点を見つけたぞ」
西垣「特に大蛇のツボが寝返ったことは大きかった。
敵の補給路を完全に断ち切ったしな」
西垣「しかし土蜘蛛は愚かだな。
割と仲間を軽視する傾向があった・・・」
西垣「それが寝返りの大きな原因となったのかもしれん」
西垣「ジバニャンが彼を見限るのも無理はないな」
あかり「ジバニャンは今バットルにいるよ」
西垣「バットルに行くのにも結構苦労したぞ」
西垣「バットルに行く途中で黄泉ゲンスイという妖怪にやられてな。
あの戦いにはゲンマ将軍という黄泉ゲンスイと色違いの妖怪もいた」
あかり「ええっ!?」
西垣「ジバニャン達は命からがらバットルに逃げていったってわけだ」
西垣「このように実況ワールドでも妖魔界でも
どこ行くにしろ注意が必要だ」
西垣「しかし、黄泉ゲンスイというゲンマ将軍と色違いの妖怪・・・」
西垣「一体何者だ?あの最強と言われたメラメライオン、ブリー隊長、ロボニャンの3体を
もろともせずに退けることができたとは・・・」
西垣「見回り鬼との戦いでへばったということもありそうだ」
西垣「あれははっきり言って多勢に無勢って奴だ。
ジバニャンの見回り鬼はまだかなり少なかった」
西垣「そうでなかったらブリー隊長ら3体を一気に退けるなんて不可能だ」
あかり「先生、その妖怪さん、ダークニャンの仲間ですよね?」
西垣「ああ、その通り」
西垣「もっともジバニャンがやられたのは
土蜘蛛との戦いが終わる前の出来事だけどな」
西垣「つまりまだフユニャンだった頃の出来事ってことだ」
あかり「ダークニャンには強敵がいっぱい・・・」
結衣「一筋縄ではいかないな・・・」
ちなつ「手下みんなが強いのですね・・・」
京子「それでこそ最大勢力」
結衣「京子、強敵との対決に燃えるのもいいが
まずは自分の実力と相談しろよ」
京子「みんなで行けば怖くない」
結衣「それもう聞き飽きた・・・」
ちなつ「私もです」
西垣「そして・・・」
西垣「その黄泉ゲンスイが今バットルの北部へと攻め入った」
あかり「ええっ!!?」
あかり「じゃあ次のクエストはバットルの北部に行くのですね?」
西垣「ああ、だが・・・」
西垣「ところがところが」
ちなつ「どうしたのですか?」
京子「何?『ところがところが』って・・・」
結衣「気になります」
西垣「ああ、黄泉ゲンスイのことだが・・・」
西垣「ゲンマ将軍、カブトさん、ヨロイさんを連れて
バットルの北部へと攻め入ったのはよかったが・・・」
西垣「攻め込む途中で正体不明の妖怪と遭遇した。
しかもその妖怪一人のために
見回り鬼がどんどんやられていった」
西垣「ミッションはその正体不明の妖怪と一緒に
黄泉ゲンスイからバットル北部を守ることだが
正体不明の妖怪が味方とは限らない、
くれぐれも狙われないようにしろよ」
ちなつ「そうしたいです・・・」
西垣「しかもその妖怪は・・・」
西垣「戦場の敵を大食い大会の食べ物のようにどんどん食らいつくしてる」
西垣「しかもほぼ丸飲みだ」
ごらく部一同「えええ~~~!!?」
ちなつ「恐くなってきました・・・」
京子「敵を丸ごと食ってるだと~!?」
西垣「奴の胃袋は底なしと言ってもいいな・・・」
京子「とんでもない妖怪もいるもんだな」
結衣「早速怖じ気ついてきたな」
京子「むっ」
京子「分かったよ、行くよ、やってやるよ」
西垣「とはいえ黄泉ゲンスイは強敵だ。気を付けろよ。
あの丸飲み妖怪を味方にできれば頼もしいも同然だ」
シュッ
西垣「では、行ってこい」
結衣「味方につけよう。今のままじゃ私達だけじゃ無理だ。レベルが足りない」
あかり「どんな妖怪さんなんだろう・・・」
ちなつ「怖くなってきましたが行ってきます」
シューッ
西垣「あいつまで敵にしないかどうかが心配だな・・・」
今日はここまで
バットル北部付近
京子「ここから向こうに行けばバットルだな」
あかり「敵がいたら街に近づけさせないようにしよう」
ちなつ「丸飲み妖怪はどこにいるのでしょうか?」
結衣「目の前にいたらやばそうだな・・・」
あかり「あかりはここからなるべく離れないようにしたいよ」
あかり「だってあかり達が目を離したすきに
敵の見回り鬼が街に入ってくる可能性もあるし・・・」
結衣「いくら敵が浮足立っているとはいえ油断はできないしな」
京子「うお!あれじゃね?あのおっかねえの」
結衣「え?」
京子「ほら、あの黄色くてでっかいの」
ちなつ「あれですか?」
京子「行ってみようぜ」
あかり「うん、これなら敵が街に入ってくる危険性も少ないしそうする」
そして
あかり「あれだね」
ちなつ「近くで見ると怖いです・・・」
結衣「わわ、見回り鬼を丸飲みしてる・・・」
京子「すげー化け物だな・・・」
カブトさん「わああ!撤退じゃ~!」
ヨロイさん「逃げる時も一緒だよ」
カブトさん「当然じゃろ?」
ヨロイさん「カブトさん、無事に逃げ切ろう」
鬼食い「逃がさへんで!ワイの獲物は一つ残らず食ったるで!」
カブトさん・ヨロイさん「出た~~~!!!」
グイ!
ヨロイさん「わああ!!」
カブトさん「しまった!捕まった!!」
鬼食い「いただきま~す!」
バクウ!
カブトさん・ヨロイさん「ぎゃあああああ!!!!!」
鬼食い「もっともっと食ったるで」
京子「ひ、ひええ・・・」
あかり「これ近づいていいのかな?」
ちなつ「向こうにも見回り鬼が2体ほどいます」
結衣「あいつそっちに向かったぞ」
ドロン
京子「うお、消えた」
結衣「いいや、違う・・・」
ドロン
結衣「瞬間移動であの見回り鬼を逃がさないつもりだ」
京子「そうか」
ちなつ「わわ、あの見回り鬼が・・・」
結衣「確かにあいつの胃袋は底がないと言ってもいいな・・・」
結衣「・・・ん?」
青見回り鬼「鬼食いはいないよな?ここから逃げれば黄泉ゲンスイ様と
ゲンマ将軍様のところに逃げられる・・・」
青見回り鬼「鬼食いは倒せば倒すほど強くなるし
早く陣に戻らないと・・・」
結衣「溜め技でこいつのHPの8割以上を削れるか?」
結衣「・・・・・」
結衣「よし!」
結衣「お前はダークニャンの手下の見回り鬼だな?」
青見回り鬼「しまった!見つかった!敵は鬼食いだけじゃなかったか!」
結衣「」ビシイ!
青見回り鬼「があ!!」
結衣「・・・まだ倒れないか」
青見回り鬼「だがまだだ!」
ビッ、ビッ
結衣「ぐ、油断した・・・」
青見回り鬼「もう一発!」
結衣「ビームはもう撃たせない!」ズバ!
青見回り鬼「」ボオン
結衣「倒した。できれば無傷で倒したかったが
さすがにそれは不可能だった・・・」
結衣「お、りっちぃ落とした」
結衣「早速拾いに・・・」
鬼食い「なんや?もうおらへんのか?お、向こうに所持者によって単位の変わる金貨発見や!」
鬼食い「あれもワイの好物や!」
ドロン
ボン
結衣「しまった!あいつに見つかった!」
京子「げえ!近くにいる!」
ちなつ「どうしましょう・・・」
あかり「えっと・・・」
鬼食い「その金貨もワイの餌や!手出しはさせへんで!」
京子「げええ!!」
結衣「目をつけられた!?」
鬼食い「ワイの獲物に手出しするのなら容赦はせえへんで!」
あかり「待って!あかりの話を聞いて!」
結衣「おいあかり!」
京子「これ話の通じる奴じゃなさそうだって!」
鬼食い「ふんっ!!」ブン!
結衣「私を狙ってる!?しまった!!」
ちなつ「あ!結衣先輩!」
結衣「ぐう・・・!あと一発くらったら・・・」
鬼食い「ワイの獲物はワイのものや!」
シュウウウウ!
結衣「まずい!何か来る・・・!」
鬼食い「いったれ大車輪!!!」
ゴロゴロゴロゴロ!
京子「げええ!!こっちに来やがった!!」
あかり・ちなつ「きゃああああ!!!」
京子・結衣「わああああ!!!」
結衣「があ!!」ドサ!
京子「わああ!追い討ちくらったああ!!!」ドシャ!
あかり「あっ!京子ちゃん!結衣ちゃん!」
ちなつ「あの技小回りが利かないみたいね、
なら技を溜めながら・・・」
あかり「妖怪さんがこっちに来るよ!」
あかり「でも大丈夫だよ」
あかり「」シイン!
ちなつ「だと思って動かなかったのよ私」
ちなつ「今度は私の番だね、リカバー!」パアア
あかり「ちなつちゃん、ありがとう」
ちなつ「私いったん離れてるよ」
あかり「うん、あかりが敵を引き付けるよ」
ちなつ「うん、頼むよ」
ちなつ「よし、敵があかりちゃんに向けた。
ここで私の方に向かっていったら最悪だったけど・・・」
あかり「そろそろ反射ガードをするよ」
あかり「えい!」ピキイ!
鬼食い「ぐお!!」ドン!
鬼食い「」ピヨピヨ・・・
あかり「はぁ・・・はぁ・・・」
あかり「ガードしてなかったらあかりもやられてた・・・」
あかり「あの妖怪さん目回しながらぐったりしてる・・・」
ちなつ「敵の攻撃力が高いと反射ガードで与えられるダメージも大きいんだね」
ちなつ「あかりちゃん、回復させるよ」パアア
ちなつ「あかりちゃんのその盾が壁になってくれたのね」
あかり「でもあかりは妖怪さんと話がしたい」
あかり「結衣ちゃんには悪いけどりっちぃはあきらめる」
あかり「でないと話聞いてくれなさそうだし・・・」
ちなつ「私、あの妖怪と話すの怖くてできないからあかりちゃんお願い」
あかり「うん、じゃああの妖怪さんが起き上がったらりっちぃを妖怪さんに渡すよ」
今日はここまで
そして
鬼食い「ぬう~・・・」
あかり「あ、妖怪さん起きた」
ちなつ「怒らせないでね、絶対に・・・」
あかり「ちなつちゃん、そんな怖い顔しなくていいってば」
あかり「あ、妖怪さん、これあなたのでしょ?」
ちなつ(本当は結衣先輩が拾って自分のものにしたものだけどね・・・)
鬼食い「そうや、さっそくいただくで」
ガブ
あかり「この妖怪さん何でも食べるんだね・・・」
鬼食い「さっきはすまなかったで・・・」
あかり「ううん、気にしないで」
京子・結衣「気にしろよ・・・」
ちなつ「今戦えるの私とあかりちゃんだけだよ?」
京子「私達戦闘不能になったのに・・・」
結衣「心が広いのが長所と短所の両方だな、あかりの場合は」
鬼食い「ここにはもう獲物はおらへんな・・・」
鬼食い「けど逃げた見回り鬼たちを追わなワイの心は満たされへんで!」
あかり「ううう・・・食べすぎには気を付けてね・・・」
鬼食い「向こうに敵の拠点があるんやな」
鬼食い「行ったるで!」
ジャンプ!
京子「わーあいつすげージャンプ力だな・・・」
結衣「私達は行くだけだけどな・・・」
あかり「あかりも行ってみる。あの妖怪さんがどこへ行ったのかも気になるし」
ちなつ「いいけどモンスターに出くわしたり
敵に見つかったりしないでよ」
あかり「うん、気をつけるよ」
あかり「じゃあ行くよ」
すると
京子「うわ~、すげーのを見てしまったな」
結衣「あれが敵陣か・・・」
ちなつ「ここは退いた方がいいかもしれません」
ちなつ「だってこれだったら警備も厳重かもしれません」
あかり「あ、さっきの妖怪さんいた」タッ
ちなつ「あっ!」
京子「あかりはな~・・・」
結衣「あ、もしかしたら近づかない限り敵は出てこないかもしれない」
結衣「むしろ陣の中で待ち構えているのかもしれないし・・・」
結衣「あかりを追うよ」
鬼食い「ほっほ~、近くで見ると要塞のようやな~・・・」
鬼食い「さすがは黄泉ゲンスイや、見事やな」
あかり「妖怪さん!!」
鬼食い「お、さっきの子やないか」
鬼食い「あれを見いや、すごい要塞と思わへんか?」
あかり「うん、あかりもそう思う」
あかり「入るのは危ないよ」
鬼食い「他の3人もおるんやろ?ワイの視界に見えてるで」
あかり「え?あ、みんな」
ちなつ「運よく見つからずに済みましたね」
結衣「でも十分用心しよう」
京子「もっと近くで要塞を見てみよう」
結衣「それはやめろ」
鬼食い「しかしもうこの世界には鬼はおらへんのか・・・」
鬼食い「子鬼ならぎょうさんおるんやが・・・」
あかり「鬼?赤鬼さんのこと?」
鬼食い「ああ、裏切りに裏切りを重ねた妖怪やが
できればワイが倒したかったな・・・」
鬼食い「あの鬼にはワイの寿命を延ばす栄養が含まれとるんや・・・」
ちなつ「そうなのですか?」
京子「鬼すら食べる妖怪か・・・こえ~・・・」
結衣「鬼食い妖怪か・・・」
鬼食い「お。ワイの名を覚えたんか?」
鬼食い「改めて自己紹介するで。ワイは鬼食いや」
あかり「じゃああかり達の名前も教えるよ」
そして
鬼食い「あかり、ちなつ、京子、結衣、よろしくや」
鬼食い「あ、師匠にもあんさんらを紹介したいわ」
あかり「師匠?」
鬼食い「マスターニャーダという伝説の猫妖怪や。
ワイは彼の一番弟子やで」
京子「だからこんなにも強かったんだ」
結衣「いずれ一戦交えそうになりそうだけどな・・・」
鬼食い「・・・あの要塞を別の角度で見てみまへんか?
京子「あんなすげーのはどの角度からも見てみたい!」
京子「別の場所からも見てみようぜ」
鬼食い「よう言うた!中にさえ入らなければ敵は攻撃なんてせえへんで」
鬼食い「ワイは今突入口を探しているところや」
結衣「え!?」
ちなつ「結局入るつもりじゃないですか!!」
鬼食い「そうや!せやけどまずは場所を移すで」
今日はここまで
すると
鬼食い「はっははは、この要塞は砂の城や」
あかり「えっ!?」
ちなつ「ええっ!?」
京子「砂の城だって!?」
結衣「弱点が分かったのか!?」
鬼食い「そうや」
鬼食い「あの要塞は正面から見れば確かに鋼の城や」
鬼食い「だが・・・!」
鬼食い「この奥にある入り口の守りは極めて手薄や」
京子「え~!?」
あかり「そうは見えないけど・・・」
結衣「本当ならりっちぃを大きく稼げたんだが・・・」
結衣「でも私が鬼食いにやられなどしなければ・・・」
京子「もし結衣のHPがまだ残ってたら青見回り鬼が
何匹も冥界に送られていたな・・・」
ちなつ「鬼食いという妖怪がすでに敵を冥界行きにしてますよ」
鬼食い「まずは2匹の見回り鬼を倒すで」
鬼食い「いんせきの術!」
ドゴオ!
鬼食い「よし、残りの1匹は・・・!」
青見回り鬼「わあああ!!!」
バク!
鬼食い「この見回り鬼もなかなかおいしいな」
ちなつ「戦い方が怖いです・・・」
結衣「これは近づかない方がいいな」
京子「だな」
結衣「第一敵に気づかれたら私達が終わりだし・・・」
あかり「鬼食いさん大丈夫かな?」
鬼食い「よし、一気に突入したるで!」
鬼食い「突っ込み場所を間違えれば一巻の終わりやが・・・!」
鬼食い「ワイはこの陣の崩し方を知っとるで」
鬼食い「師匠もこの陣の弱点を分かっとるわ」
鬼食い「師匠、あなたから教わった戦い方を今から見せたるわ!」
鬼食い「いったれ大車輪!!!」
ゴロゴロゴロ!!
あかり「鬼食いさん陣の中に入っていったよ」
ちなつ「どうなったのでしょうか?」
結衣「中の様子もここから一部見れるよ」
京子「見てみましょうか」
あかり「鬼食いさんが気になる・・・」
あかり「」タッ!
ちなつ「あっ!!」
京子「私達は戦えないけど入ってみましょ~!」
結衣「早く入れ!ていうかあかりを心配しろ!」
ちなつ「結局私達も入ることになるじゃないですか!」
『吉川!チャンスだぞ、赤座が陣の中に入ったようだが・・・』
ちなつ「先生、チャンスってどういうことですか?」
ちなつ「それにあかりちゃんを追いかけなきゃいけませんよ」
『あの妖怪は鬼食いといったな、あいつのおかげで敵は総崩れだ』
『敵が態勢を立て直さない限りは赤座にとってもりっちぃを大幅に稼ぐチャンスだろう』
『よし、行ってこい!』
ちなつ「というより早く要塞に入ります」
すると
青見回り鬼一同「」ギャーギャー!
結衣「見事なまでに浮足立ってるな」
京子「あ、あかりいた!」
ちなつ「追いかけます!」
あかり「光の術!」パアア
青見回り鬼1「ぎゃあ!!」ボオン
青見回り鬼2「があ!!」ボオン
結衣「混乱中だから楽に倒せたな、よし、りっちぃを拾いに行こう」
ちなつ「ちょっと、結衣先輩!?」
結衣「しばらくは大丈夫そうだよ」
結衣「まずは737りっちぃゲット」
今日はここまで
あかり「鬼食いさん!」
鬼食い「あかり、お前も来たんやな」
あかり「うん、あ、ちなつちゃん」
ちなつ「あかりちゃんったらこんなに深くまで突っ切っちゃって・・・」
ちなつ「見回り鬼は浮足立っててもまだ黄泉ゲンスイがいるよ!」
あかり「分かってるよ、ちなつちゃん」
鬼食い「お、大将を見つけたで」
ちなつ「あれが黄泉ゲンスイですか?」
鬼食い「いいや、あれはゲンマ将軍や」
ゲンマ将軍「ぬぬぬ・・・!鬼食いめ!ここまでやりおるとは・・・!」
鬼食い「アンタのことも食ったるで!」
青見回り鬼「ゲンマ将軍!お逃げください!」
鬼食い「なんや!?邪魔するな!!」ドゴ!
青見回り鬼「」ボオン
ゲンマ将軍「それ!それ!」
鬼食い「」ピョン
ゲンマ将軍「ぬうっ!?どこに行った!?」
鬼食い「まるのみや!!」
バクウ!!
ゲンマ将軍「しまった!!うわああ!!」
あかり「鬼食いさんすごいけど・・・」
ちなつ「やっぱり怖いです・・・」
ちなつ「りっちぃが出てきました。拾います」
ちなつ「941りっちぃ手に入れたっ」
ちなつ「あ!向こうで誰かが戦ってるよ!」
あかり「あ、本当だ!」
鬼食い「なんや?もう一つの奥の門から入った奴がおるのか?」
あかり「行ってみるよ!」
ちなつ「うん」
鬼食い「この目で見てみるもんや」
そして
あかり「あ、ぐっちさん!三浦さん!あいもさん!」
ちなつ「けいすけさんにきょうぺいさんもいます」
鬼食い「あれが黄泉ゲンスイやな」
鬼食い「あいつらに先を越されたみたいやな」
鬼食い「ん?誰か現れたみたいや」
ドロン
あかり「あ、本当だ」
ちなつ「あれってから傘お化けじゃない!いやあ!!」ギュ!
あかり「ち、ちなつちゃん・・・」
鬼食い「どうしたんや?」
ちなつ「きゃーっきゃーっ!」
あかり「う、ううん・・・なんでも・・・」
あいも「しまった!魔法技使うんじゃなかった!」
あいも「ぐわー!戦闘不能になっちゃったー!」ザッ
きょうぺいちゃん「から傘お化けが援軍に来たか」
けいすけ「守りを固めている以上は物理技で行くしかありませんね・・・」
けいすけ「しかもから傘お化けも黄泉ゲンスイもガードを得意とします」
けいすけ「ですのでむやみに攻撃できない状態になりました」
けいすけ「攻撃すれば黄泉ゲンスイの手痛い反撃を受けます」
三浦「そういえば俺とぐっちはそれにやられたんだった・・・」
あいも「そしてから傘お化けもいるんじゃな・・・
Eランクとはいえ隣にいる奴がSランクだしな・・・」
ぐっち「どないすん?」
三浦「見回り鬼は浮足立ってても黄泉ゲンスイはまだ健在。
それにあとはきょうぺいちゃんとけいすけだけ・・・」
から傘お化け「だから言ったんじゃ、バットルに攻め込むのは時期尚早じゃと」
黄泉ゲンスイ「ぬうう!お前の言った通りだった!」
黄泉ゲンスイ「しかもゲンマ将軍、カブトさん、
ヨロイさんの3人を一気に失ってしまうとは・・・!」
から傘お化け「それに敵はジバニャン、ホリュウだけではないぞい」
から傘お化け「鬼食いという妖怪もおる」
から傘お化け「今は誰の味方でもないが奴一人のために大半の味方がやられた」
から傘お化け「それにしても黄泉ゲンスイよ、
お主の築いた要塞は難攻不落に見せかけた砂の城だったようじゃの」
から傘お化け「弱点を見抜かれるなんて寸分も思ってなかったのじゃろ?」
黄泉ゲンスイ「ぬうう!ここは撤退じゃ!!
ダークニャン様にどう報告すればいいか・・・」
から傘お化け「お主が勝手な行動を取るのがいけないのじゃ」
ドロン
きょうぺいちゃん「あ、くそ!」
けいすけ「・・・・・」
きょうぺいちゃん「逃げられたか・・・」
けいすけ「私達は慎重になりすぎていたのかもしれません」
けいすけ「しかしあれは間違った判断ではありませんでした」
けいすけ「あのまま突っ切っていたら私達も全滅でした」
きょうぺいちゃん「確かにたったの5人でこの要塞に突っ込んでいったしな・・・」
あいも「僕とぐっちと三浦はもう戦闘不能になったぜ・・・」
けいすけ「私が止めなかったのはこの要塞には重大な弱点があったからです」
ぐっち「そうやったのか・・・」
三浦「僕らは分からなかったな」
あいも「だから俺らが入り込んだ途端に敵が大混乱を引き起こしたというわけか」
けいすけ「その通りです」
けいすけ「あの要塞は奥の守りが極めて手薄でした」
けいすけ「もっともきょうぺいさんは私よりも先にそれに気づいていたようですが・・・」
きょうぺいちゃん「どこかに弱点はあると思っていたんだよ」
あいも「そうか、まさかあんなとこから攻めてくると敵は思わないだろうしな」
きょうぺいちゃん「そう、その通り」
けいすけ「黄泉ゲンスイは強かったのですが
その強さにより詰めの甘さが出てきましたね」
ぐっち「あ、向こうに誰かいるで」
ぐっち「あれごらく部のみんなやん」
三浦「鬼食いもいるし・・・」
けいすけ「もう一つの奥の門から入ってきたのでしょうか?
でなければこの要塞に入った途端にくたばってしまいます」
けいすけ「あの要塞に入ったというなら奥の門しかありません」
今日はここまで
ちなつ「から傘お化けはどこかに行ったのね・・・」
あかり「みんな逃げちゃったよ。でもバットルが守られてよかった」
ちなつ「あかりちゃんはこのあと実況者達のところに行くんでしょ?」
あかり「そうだよ」
鬼食い「いっぱい食えて満足や」
あかり「鬼食いさん・・・あまり生きてる妖怪さんを食べないで・・・」
ちなつ「じゃあ向こうに行きましょう」
あかり「うん」
ちなつ「実況者達に声かけてみるよ」
ちなつ「たぶん向こうから声かけられるだろうけど」
あかり「そうかもしれないね」
鬼食い「向こうの人間たちももう一つの奥の門から入ったんやな」
ぐっち「あ、ちなつちゃん、あかりちゃん」
あかり「また会ったね」
ぐっち「京子ちゃんと結衣ちゃんは向こうやろ?
京子ちゃんと結衣ちゃんの姿も見えたで」
あかり「うん」
ちなつ「あなた達もこの要塞に入ったのですか?」
ぐっち「そうや。偶然やな、君達もこの要塞に入り込んでいたなんて」
けいすけ「あかりさん、ちなつさん、この要塞に入ったってことは
向こうの要塞の奥の方から入りましたね」
あかり「けいすけさんすご~い、その通りだよ。よくわかったね」
ちなつ「そういえば鬼食いさんがあなた達も反対方向の奥の方から入った
ということを言ってたことをこの耳で聞きました」
けいすけ「鬼食いが?さすがですね」
きょうぺいちゃん「マスターニャーダの弟子はやっぱ違うな」
あかり「鬼食いさんがあかり達をこの要塞に危険もなく入れてくれたよ」
けいすけ「そのようですね」
けいすけ「この要塞のど真ん中にあなた達がいるという時点で
奥から入り込んだことがわかります」
けいすけ「奥から入らなくてあなた達がこの要塞に無傷で入れるはずがありません」
けいすけ「黄泉ゲンスイの敷いた陣は正面から見れば鋼の陣ですが
奥から入れば砂の城です。黄泉ゲンスイも詰めが甘いですね」
ちなつ「それ鬼食いさんが私達に言ったことそのものです」
けいすけ「やはり鬼食いはこの要塞の弱点を知っていたのですね」
三浦「鬼食いは敵にしたくないな」
あいも「見回り鬼食べると回復するだけじゃなく防御力も上がるしな」
ぐっち「ん?鬼食い一人で何してるんや?」
鬼食い「師匠、ワイはとんでもない事をしてたんでっか?」
鬼食い「すまなかったで、師匠」
鬼食い「ダークニャンはこの世界を平らげさせてくれる妖怪やったんやな・・・」
鬼食い「師匠が言うんなら間違いはあらへん」
鬼食い「しかしワイはダークニャンの部下を倒したばかりや・・・」
鬼食い「・・・そうか、師匠、ありがとや、ワイがダークニャンと共に行けば
過去のことなど忘れてくれるんやな」
鬼食い「ワイはホリュウの仲間になる気はあらへんかった。
あれはだめや、決断力がなさすぎや」
鬼食い「ジバニャンのところも悪くはあらへんが
師匠はダークニャンを勧めるんやな」
鬼食い「分かった、ワイ、ダークニャンのところで働くで!」
鬼食い「見ていてや!師匠!」
鬼食い「ん?あんたら聞いてたんか?」
ぐっち「さっきから一人で何言ってたんや?」
あいも「ダークニャンがなんたらかんたらとか言ってたけど」
鬼食い「実はな・・・」
鬼食い「ワイ、ダークニャンに仕えることにしたんや」
あかり「ええ~~!!?」
ちなつ「どうしてですか?」
京子「わ~、今度は敵になるのかよ・・・」
結衣「なんで急に・・・」
鬼食い「あんたらが向こうに行ってる間に師匠が現れたんや」
三浦「マスターニャーダのこと?」
結衣「私と京子は向こうではなかったけどな・・・」
鬼食い「師匠がダークニャンに仕えることを強く勧めたんや」
鬼食い「ダークニャンがこの世界から争いをなくす第一候補と言ったんや」
きょうぺいちゃん「マスターニャーダの姿なんか俺達には見えなかったけど?」
三浦「ダークニャンといったら今のジバニャンの不倶戴天の敵だぞ」
鬼食い「ワイはダークニャンと共に行っても
あんたらとは戦わないで」
あかり「うん、そうしてほしい」
鬼食い「師匠、ワイはダークニャンと共に実況ワールドを救ってみせるで!!」
「お主、ワシがそういうとでも思ったのかの?」
鬼食い「???」
ドロン
ぐっち「マスターニャーダ!?」
三浦「さっきの声は俺にも聞こえたよ」
あいも「マスターニャーダ本人の登場だな」
あかり「あれがマスターニャーダだね」
ちなつ「鬼食いさんが師匠と言ってた妖怪だね」
京子「師匠と初対面~」
結衣「待て、何か険しい表情だけど・・・」
鬼食い「師匠!?」
マスターニャーダ「鬼食いよ、さっき何と言ったかの?」
鬼食い「さっきでっか?」
マスターニャーダ「そうだ」
鬼食い「でも師匠はさっき『ダークニャンこそこの世界の争いを平らげてくれる妖怪』
と言ってたはずや・・・師匠・・・」
マスターニャーダ「お主、何を言っておる?ワシはそんなこと一言も言っておらん!!」
マスターニャーダ「お主は幻を見ていたのかの?」
鬼食い「幻ってそんな・・・」
マスターニャーダ「しかもよりによって天下の大敵に味方しようとはの、
それに一度言ったことをすぐに撤回するようでは
そこらじゅうの妖怪たちが一斉にお主をそしるぞい」
鬼食い「師匠・・・そんな・・・ワイは・・・ワイは・・・!」
マスターニャーダ「もうどうにでもなるがよい、ワシはもうお主を見損なった!」
マスターニャーダ「お主を一番弟子にしたワシが馬鹿じゃった・・・!」
マスターニャーダ「お主をエンマを手に取る逆賊に仕えさせた罪・・・」
マスターニャーダ「この身を持って償うとしよう・・・」
マスターニャーダ「ホースと共に・・・」
今日はここまで
マスターニャーダ「」フウウ
マスターニャーダ「」シュウ・・・
鬼食い「師匠!!!」
きょうぺいちゃん「おいおいおい嘘だろ?」
フウッ
あいも「魂が・・・!」
三浦「マスターニャーダがこんな形で自害するなんて・・・!」
あかり「ううう・・・死ぬことなんてないのに・・・」
京子「あ、今からなら鬼食いはやり直せるんじゃないの?」
結衣「そうだといいが・・・」
けいすけ「いいえ、それはできません」
京子「え?」
けいすけ「マスターニャーダのあの言葉、聞いていなかったのですか?」
ちなつ「あ、一度言ったことをすぐに撤回するようなら
そこらじゅうの妖怪からそしりを受けるとか言ってましたね」
あかり「そんな・・・」
鬼食い「ワイはもう後戻りが出来なくなってもうた・・・」
鬼食い「こうなったら仕方あらへん」
鬼食い「せやがさっきも言ったように
ダークニャンのとこに行ってもあんたらとは戦わへんで」
鬼食い「・・・師匠・・・」
鬼食い「師匠おおおお!!!」
鬼食い「うああああ!!!」
鬼食い「すまん!!ホンマに・・・すまん・・・」ポロポロ
鬼食い「ううっ・・・」ポロポロ
あかり「鬼食いさんかわいそうだよぉ・・・」ポロポロ
きょうぺいちゃん「あかりも鬼食いと一緒に泣かなくていいのに・・・」
ぐっち「他人の死を見るのは相当つらいもんやで」
ぐっち「しかしあかりちゃん感情移入をこの中の誰よりもするんやな」
ぐっち「ココアちゃんにも少し似たようなところあったんやが・・・」
ぐっち「あっちの方は変なとこでしか感情移入せえへんしな・・・」
鬼食い「ワイとて・・・いつまでも泣いてる暇はあらへん・・・」
鬼食い「みんな・・・またな・・・」
ドロン
あいも「行ってしまったか・・・」
ちなつ「しかしどうして鬼食いさんはマスターニャーダが
『ダークニャンこそこの世界の平和を守る妖怪』と言っていたということを
言い出したのでしょうか?」
きょうぺいちゃん「そこは俺も気になっていた」
けいすけ「そうですね・・・」
三浦「マスターニャーダの姿なんて見なかったよ」
けいすけ「しかしどうして鬼食いは・・・」
けいすけ「あ・・・!」
まぼ老師「ほっほっほ、うまくいったぞい」
まぼ老師「鬼食いをダークニャン様の部下にさせる作戦は成功じゃ」
まぼ老師「鬼食いならカブトさん、ヨロイさん、ゲンマ将軍の穴を埋められるぞい」
まぼ老師「黄泉ゲンスイにもそのことを伝えなきゃの」
まぼ老師「鬼食いのような妖怪はいつまでも敵にしとくわけにもいかんしの」
まぼ老師「む?」
まぼ老師「そろそろ戻らねばの」
ドロン
けいすけ「あ!待て・・・!」
けいすけ「・・・っ!」
けいすけ「取り逃がしました・・・」
ちなつ「どうしたのですか?」
結衣「『待て』とか言ってたが?」
京子「それに取り逃がしたとか」
けいすけ「犯人が潜んでいました」
ごらく部一同「ええっ!!?」
けいすけ「しかし逃げられました」
けいすけ「どうやらまぼ老師という妖怪が
鬼食いにマスターニャーダの幻を見せて
ダークニャンのところに降らせようとしてたようです」
三浦「まぼ老師厄介だな・・・」
あいも「まぼ老師は幻を見せる妖怪だしな」
きょうぺいちゃん「幻で敵味方の区別もつかなくさせる
えげつない妖怪だな。本当にえげつない」
結衣「ところでけいすけさん、まぼ老師はどこにいたの?」
けいすけ「あちらにいました」
京子「そうだったのか!」
ちなつ「全然気づきませんでした」
あかり「あかりも気づかなかったよ・・・」
ぐっち「みんなしてきづかへんかったんやな・・・」
三浦「見事にやられたぜ」
あいも「敵としては会わないという約束が守られるといいんだが・・・」
あかり「守られるといいね」
結衣「しかしこの世界じゃ約束がどうのこうのなんて効かないしな・・・」
けいすけ「では、私達はバットルに行きます」
きょうぺいちゃん「しかし中にも敵がいるって聞いたぜ」
あいも「それは俺も知ってる。首領はEでも優れた妖怪を持ってるし侮れんな・・・」
あかり「ええっ!?街中にも敵がいるの!?」
あいも「敵とは言ってもホリュウの仲間だ」
あかり「じゃあ敵というのは・・・」
あいも「首領の名は『じめりんぼう』というジメジメさせてカビらせる妖怪さ」
ちなつ「関わりたくない妖怪ですね・・・」
あいも「ホリュウの身内には風邪ひき鴨の『かぜカモ』と
鼻水垂らし鶴の『ズルズルづる』という妖怪がいる」
ぐっち「憑りつかれたくない妖怪やな」
三浦「確かじめりんぼう一味がかぜカモの悪い噂をホリュウに流していたな」
あいも「ズルズルづるを擁立しようとか何を企んでいるんだ?」
あかり「あ、バットルにはジバニャンもいるよ」
きょうぺいちゃん「ああ知ってる」
けいすけ「なら私達がジバニャンを守ります。
なぜならジバニャンは今じめりんぼう一味に狙われていますからね」
あかり「ええっ!?」
けいすけ「しかしジバニャンの命を狙うのは容易なことではありません。
何か手を打たなければジバニャンのところに行く前に
作戦は失敗に終わります。仲間たちが黙っていませんからね」
けいすけ「ではごらく部の皆さん、また会いましょう」
ぐっち「とにかく急ぐで!」
三浦「しかしじめりんぼうは倒すのは容易でも
手を下しにくいんだよな・・・そこが奴の厄介なところだ」
きょうぺいちゃん「じめりんぼうはバットルの毒なれど
ホリュウのお気に入りだしな、安易に手を出せねえな」
あいも「そうなんだよな・・・じゃ、」
タタタタタ
『バットルではお家騒動もあるようだな』
あかり「先生、聞いてたのですか?」
シュッ
『それはともかく戻って来い』
あかり「分かりました」
ちなつ「では、戻ります」
結衣「何もできなかったのが悔しい・・・」
京子「見回り鬼を1匹残酷なまでに倒してたくせに・・・」
結衣「残酷ってなんだよ?とにかくふすまに入るよ」
シューッ!
今日はここまで
拠点内
西垣「厄介なことになったな・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「鬼食いがお前達に言った『敵になっても戦わない』という言葉が
本当であってほしいものだな・・・」
結衣「そうですね」
京子「あんなのを相手にするのはもう勘弁」
西垣「そしてジバニャンも厄介なのに巻き込まれたようだな」
あかり「あかりもジバニャンを守りたいよ」
ちなつ「なんか、バットルを乗っ取ろうとする妖怪もいるようですよ」
西垣「あれは巻き込まれるとこっちも面倒なことになる。
下手に手出しすればただお前達の敵を増やすだけだぞ」
西垣「お家騒動にはかかわらない方がいいぞ」
西垣「ジバニャンとて身を守るすべは心得ているはずだ」
西垣「まずは2階でレベルを上げるとかしておけ」
西垣「ジバニャンの事は大丈夫だ。
邪魔に思っている妖怪も安易に手を出せば自滅するだけだ」
あかり「うん、分かった」
結衣「ボーナスりっちぃは1500か」
ちなつ「今回も結衣先輩以外の3人がレベルアップですか?」
結衣「そうなるね」
京子「2階へGO!」
結衣「京子はそこだけは早いな・・・」
2階
京子「あかりとちなつちゃんと私のレベルが26になったぞ」
結衣「残りのりっちぃは私が使うよ」
結衣「しかしなかなか私のレベルが上がらないな・・・」
京子「私達のレベルが結衣と同じになるまで待てよ」
結衣「お前焦らないのか!?」
京子「何がだよ?」
結衣「この世界で戦ってるのは私達だけじゃないってのは知ってるだろ?」
京子「常に協力すればいいじゃん」
結衣「それはそうだけどさ・・・」
結衣「しかしこのままじゃ私達が協力者の足枷になりそうで怖いんだよ」
京子「おいおいおい冗談はやめろよ」
あかり「結衣ちゃん何言ってるの?」
ちなつ「結衣先輩、何が怖いのでしょうか?」
結衣「この世界にいるパーティーの中で
平均レベルの低いパーティーは絶対私たちなはずだよ」
結衣「下手をすれば一番後からこの世界に来た
青葉さん達よりもレベルが下になるという可能性もあるし・・・」
結衣「私達と青葉さん達以外は間違いなくレベルが30を超えているはずなんだよ」
結衣「だから私達は他のパーティーに比べて
与ダメージが少なくて被ダメージが大きいんだよ」
京子「武器とアイテムで何とかなってんじゃん」
結衣「私達も他人のおこぼれを狙うような真似をしたくないしさ」
京子「思い切りやるつもりじゃんかよ」
ちなつ「それ京子先輩もですよね?」
あかり「う~ん・・・それみんなが嫌がることだと思うよ?」
あかり「ケンカになるようなことはやめようよ、ね」
京子「さて、4階に戻ろう」
京子「西垣ちゃんどんなミッション用意してるんだろう?」
結衣「もうちょっとしたら日が暮れるよ」
結衣「でも夕食はまだ早いよ」
ちなつ「4階に行ってみます」
4階
西垣「お、お前達、ちょうどいいところに来た」
あかり「えっ?」
ちなつ「ミッションを用意していたのですか?」
京子「どんなミッション?」
結衣「難易度の高いのは今は勘弁してほしい・・・」
あかり「バットルに行くの?」
西垣「いいや、お前達の行ってもらう場所は違う」
西垣「テツクラヴィレッジに行ってほしい、
敵の領地とはいえ街の人だけは守ってほしいな」
りせ「・・・・・」
西垣「あ、そうだったな、この拠点もダークニャン領の近くだった・・・」
西垣「クリエイトカントリーのすぐ近くだったしなここ」
西垣「テツクラヴィレッジで土蜘蛛の残党が
モンスターと一緒に暴れまわっている」
結衣「っていうかテツクラヴィレッジモンスターが出すぎてません?」
西垣「私もそう思う」
あかり「ココアちゃん達大丈夫かな?」
京子「スウィートラビット家がモンスターに襲われることだけはご勘弁」
結衣「『だけ』ってなんだよ!?スウィートラビット家さえよければ他はどうなってもいいのか?」
京子「あ、前言撤回・・・」
あかり「スウィートラビット家のみんなはUSAピョンと仲良くしてるかな?」
ちなつ「テツクラヴィレッジを守りましょう」
西垣「じゃ、行ってこい」
ごらく部一同「了解」
シュッ
西垣「頼んだぞ」
京子「ふすまに入ります」
シューッ
今日はここまで
テツクラヴィレッジ
あかり「あっ・・・」
ちなつ「あれは妖怪でしょうか?」
京子「ここでも妖怪同士の戦いが始まったぞ」
結衣「もう決着がついたみたいだよ」
認MEN1「ま、まだ負けてナイよ・・・」
認MEN2「土蜘蛛がいなくなっても勝負は分からナイよ」
認MEN3「鼻毛出てナイよ」
プリズンブレイカー「ハン!土蜘蛛はもう滅んだというのにあきらめの悪い奴らだな」
認MEN1「あきらめナイよ」
認MEN2「悪くなんかナイよ」
認MEN3「鼻毛出てナイよ」
プリズンブレイカー「うざってえ奴らだな・・・」
プリズンブレイカー「爆殺の刑!!」
認MEN「」ヒョイ
ドオオオン!
プリズンブレイカー「へっ、回避などオレ様の読み通りだぜ」
認MEN1「よけてなんかナイよ」
認MEN2「動いてなんかナイよ」
認MEN3「鼻毛出てナイよ」
プリズンブレイカー「それでよけたつもりか?」
プリズンブレイカー「甘いんだよ!切り札のナイフ!」
グサ!!
認MEN「ぎゃー!」ボオン
シュウウウ
プリズンブレイカー「へっ、この魂ごと消し去ってやるぜ!そら!」
フッ
プリズンブレイカー「モンスターはどこだ?残らず狩ってやるぜ!」
京子「うお、あの大犬危なっかしいな・・・」
結衣「あれ囚人服だよな・・・」
ちなつ「となるとあの妖怪は悪者でしょうか?」
結衣「しかしむやみに突っ込むのは危険だ。
飛び道具の使い方もうまい」
結衣「ダイナマイトを使う上に
ナイフを3つ同時に投げていながら狙いも正確無比だ」
結衣「だから近づけば大ダメージを受けるよ」
あかり「でもこの街に手出しするのなら倒さなきゃいけないよ」
あかり「あっ」
ドロン
あかり「あれがダークニャンだね」
ちなつ「フユニャンとはまるで別人です・・・」
ダークニャン「そこまでにしろ、プリズンブレイカー」
プリズンブレイカー「なんでだ?モンスターはまだいるかもしれないぜ?」
ダークニャン「すでにお前が全滅させただろ?
それにお前はいつもやりすぎている」
プリズンブレイカー「オレ様には関係ねえよ、派手にやる、それが戦場での楽しみなんだよ」
プリズンブレイカー「そしてオレ様はセンスも磨いてあのイケメン犬のようになるのさ」
ダークニャン「いいからいいからとにかく戻れ、オレもあとで行く」
プリズンブレイカー「分かったよ。もうひと暴れしたかったのにな・・・」
ドロン
ダークニャン「ふぅ・・・」
ドロン
青見回り鬼「ダークニャン様!悲報が届きました・・・」
青見回り鬼「モテモ天、モテマクール、モテヌスの3人が・・・」
青見回り鬼(ヒソヒソ)
ダークニャン「なん・・・だと・・・」
ダークニャン「モテモ天・・・モテマクール・・・モテヌス・・・」
ダークニャン「3人が一斉に急死だと・・・」
ダークニャン「なんということだ・・・!」
ダークニャン「天は最後の最後でオレを見放したか!!」
ダークニャン「ところでUSAピョンはどこにいる?」
青見回り鬼「先程見つけましたがまたしても仕官を断られました」
ダークニャン「オレはあきらめないぞ、モテモ天達が死んだ今
彼らに代わる妖怪が欲しいんだ!
優秀な人材は何人いても足りないくらいだ」
ダークニャン「今回のことは不問とするが・・・」
ダークニャン「もしUSAピョンがよその妖怪のとこに仕えた場合は
厳罰に処すだけでは済まさんぞ」
ダークニャン「オレはあいつがかつてオレを暗殺しようとしたことすらなかったことにしてる」
ダークニャン「奴に才があるからだ」
ダークニャン「それゆえによその妖怪に仕えたらお前をこの世にない方法で裁くぞ!」
青見回り鬼「ダークニャン様!申し訳ありません!」
ダークニャン「テツクラヴィレッジを何とか守れたな・・・オレらも戻るぞ」
ドロン
あかり「モテモ天たち・・・死んじゃったんだ・・・」
京子「ブーシイモ街にいた3人組の事だろ?」
ちなつ「今にして思っても感じの悪い3人組でした」
結衣「確かあいつらはししコマがザコに殺されるという予言を的中させた奴らだな・・・」
結衣「それだけでも十分に侮れなかった・・・」
結衣「あの時は彼らがモンスターに押されてると思いきや
彼らの作戦だった。本当に侮れん・・・」
『お前達、何もせずにミッションが終わってしまったな・・・』
『だがミッション達成だ。本当に運がいいな』
『しかしまだ戻らないつもりだろ?今回もお前達の好きでいい、
拠点で休むかまた宿に泊まるか、まだ決めなくていいぞ』
『自由行動にしよう』
京子「OK」
あかり「あ!」
あかり「スウィートラビット家に行こう!」
ちなつ「どうしたの?あかりちゃん」
京子「あ、分かった。またあそこで食べてくんだろ?」
結衣「それはお前だろ」
あかり「違うよ!!」
あかり「USAピョンのことが気になってきたの!」
京子「あ、そうか」
あかり「USAピョンはまだダークニャンに狙われてるんでしょ?
さらわれてもおかしくない状況だよ」
ちなつ「あ、そうでした!みなさん、急ぎましょう!」
結衣「ダークニャンはUSAピョンに誘いを断られてもあきらめていないしな」
京子「じゃあスウィートラビット家に行こう」
今日はここまで
その途中で
ドギュン!ドギュン!
京子「うわっ、銃声だ」
結衣「向こうにモンスターがいるぞ」
ちなつ「結局平定できてないじゃないですか」
結衣「いいや、一度平定してもモンスターはまた現れるんだよ。
しかも奴らは常に神出鬼没。私達だって油断はできないんだよ」
結衣「あれはアサシンだな」
京子「あいつ素早いんだよな・・・」
結衣「」タタタ
結衣「気づかれる前に倒しに行こう」
京子「おい結衣・・・」
あかり「あ、リゼちゃん」
ちなつ「リゼさんだったのですね、モンスターと戦ってたのは」
リゼ「あと少しで倒せるのに・・・」
リゼ「最後の一撃が当たらない・・・!」
シュッ
リゼ「む!?」ヒョイ
リゼ「今だ!」バン!
リゼ「くそ、紙一重でよけられたか・・・」
ズバア!
結衣「よし、倒した」
リゼ「なに!?」
結衣「よし、477りっちぃゲット」
京子「アサシンが結衣に気づかなかったのが幸いだね」
リゼ「・・・・・」
ドギュン!!
京子・結衣「わあ!!」
リゼ「くっ、また狙いがそれたか・・・」
京子「じょ、じょ、じょ、冗談だろ?」
結衣「殺す気かよ!?」
リゼ「貴様ら、漁夫の利を取るとはいい度胸だな」
京子「わーっ!そんなつもりじゃ・・・」
リゼ「む?そこにもモンスターがいたか!」
バギュン!
リゼ「よし、今度は当てた」
京子・結衣「」ガタガタ・・・
リゼ「299ぴょん入手だ」
リゼ「ったく、勇者の中には人が倒してドロップさせた経験値玉を
勝手に横取りする奴もいるもんだな、せこい奴らめ・・・」
リゼ「敵も強くなってるな・・・できればただのモンスターなら2発以内に倒したいものだ」
リゼ「アイテムも緊急時以外には使いたくないし今のレベルじゃ心もとないな・・・」
結衣「考えてること私と一緒だな・・・」
京子「今のリゼならそこらじゅうの敵を相手を一撃で仕留められると思います・・・」ガタガタ
結衣「っていうかもうしません・・・」
あかり「みんな、モンスターはもう倒したのかな?」
ちなつ「まだいたりしませんよね?」
京子「あ、もう大丈夫だよ」
結衣「」ガサガサ
ちなつ「結衣先輩?」
京子「モンスター探してんだろあいつ・・・」
リゼ「手に入れたいものが目の前に出てきたら残らず持つべきだな・・・
でないとさっきのように他人のおこぼれを狙う奴らに取られてしまうしな」ギロ
京子「な、な、な、なんのことでしょ~?」
ちなつ「京子先輩、リゼさんに何かよくないことしたのですか?」
京子「おこぼれ狙ったのは結衣だってば」
結衣「わ、インプが出てきた」
あかり「えっ!?」
ビビビ!
結衣「あー先越された。でも・・・」
結衣「リゼには気づかれてないな、342りっちぃゲット」
結衣「あ、USAピョン、ココアも」
ココア「あ、結衣ちゃん」
USAピョン「モンスターを退治したダニ」
USAピョン「モンスターはもう出てこないようダニ」
ココア「リゼちゃん、さっきの大きな犬さんもうどこかに行っちゃったかな?」
リゼ「ああ、そのようだな、しかし危なっかしい奴だった・・・」
リゼ「モンスター狩りをゲーム感覚でやってるような奴だしな・・・」
結衣「あ、その妖怪私も見たよ」
USAピョン「みんなが言ってるのはプリズンブレイカーのことダニね」
ココア「USAピョン彼を知ってるの?」
USAピョン「プリズンブレイカーはダークニャンの部下ダニ。
でもダークニャンからも危険視されているダニ」
ココア「え!?どうして?」
あかり「あ、USAピョン、ココアちゃん」
ちなつ「よかった、USAピョン無事みたいですね」
京子「ダークニャンのとこに連れられなくてよかった」
ココア「あ、あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん」
リゼ「それより今はプリズンブレイカーという大犬妖怪の話をしてたんじゃなかったのか?」
USAピョン「あ、そうだったダニ」
あかり「あの犬さんプリズンブレイカーっていうんだ・・・」
京子「おっかねえ名前だな・・・」
ちなつ「いかにも凶悪的な名前です」
USAピョン「プリズンブレイカーは過去に大罪を犯して
何回も牢屋に入れられていたんだけど
彼に脱獄された牢獄の数はミーが数えたくないほどダニ」
USAピョン「ダークニャンさえも手を焼くほど凶悪ダニ、
それと、プリズンブレイカーはつづかな僧という妖怪を軟弱者として
よく思っていないようダニ」
ココア「え?誰?」
USAピョン「麒麟という妖怪ダニ、ダークニャンがもし自分の国を
誰かに受け継がせることになったら彼に継がせると言ってた妖怪ダニ」
ココア「キリンさん?一度でいいから見てみたいなあ」
あかり「あかりも会ってみたくなってきた」
結衣「いいや、そのキリンではないはずだよ」
結衣「確か麒麟はあらゆる生命を守護する聖獣だったね」
USAピョン「結衣もその妖怪を知ってるダニ?」
結衣「知ってるのはほんの少しだけだけど・・・」
今日はここまで
USAピョン「ミーはこんなに人材が豊富にいる妖怪には仕えたくないダニ。
他人との衝突は嫌ダニ・・・」
ココア「私とはしょっちゅう衝突してるのにね」
リゼ「それはほぼお前が悪い!」
リゼ「それに何が衝突だ・・・」
USAピョン「テ、テメ・・・」
ココア「でも大丈夫だよ、USAピョンをどこにも仕えはさせないよ」ギュ
USAピョン「抱き着かないでほしいダニ」
リゼ「ココアの奴USAピョンをからかうのが日課となってるな・・・」
あかり「ココアちゃんすっかりUSAピョンを気に入ってるんだね」
ココア「あ、そうだ」
ココア「ねえごらく部のみんな、今日スウィートラビット家に泊まっていかない?」
あかり「え!?」
リゼ「おいおい、客用の布団は?ベッドは7台しかないぞ」
ココア「大丈夫だよ」
リゼ「おい、まさか・・・?」
京子「11人8人は同じベッドで寝ることになるよな?
泊まります泊まります。誰かと同じベッドで寝たかったんだよね」
リゼ「だろうな」
ココア「みんなにも伝えておくよ、
あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん、よろしくね」
ちなつ「ほぼ強引に決まりましたね・・・」
結衣「別に私達『はい』とか言ってないんだけど・・・」
京子「ベ~ッドベ~ッド♪・・・」
ココア「じゃあ今日はチノちゃんと・・・」
リゼ「それが目当てだろ?」
リゼ「しかも私とチノ以外誰かと一緒を狙うだろうし・・・」
結衣「一人で寝られるのは11人中3人だしな・・・」
ちなつ(あ、もしかしたら結衣先輩と・・・)
リゼ(ちなつのあの目・・・もしかしたらシャロも同じこと考えていそうだな・・・)
ココア「11人中8人の中に私が選ばれるといいな~」
ココア「あ、もしかしたらごらく部のうちの誰かと・・・」
ココア「だめだめ、やっぱりチノちゃんと・・・」
リゼ「ココアはうさぎと年下の子が好きだな」
ちなつ「何気に京子先輩と同じ匂いが・・・」
USAピョン「ココアは何も考えなさすぎダニ・・・」
ココア「じゃあみんな、スウィートラビット家に行こう」
京子「うん!よろしく、ココア」
『ほう、他人の拠点にお泊りか、いいだろう、ドリームフェスティバル出場者同士、
仲良くして泊まっていけ、スウィートラビット家がにぎやかになりそうだ』
結衣「先生まで宿泊の話を信じてしまったな・・・」
あかり「じゃあ泊まっていこう」
あかり「どんな夜になるのかな?」
京子「外が暗くなったとはいえまだ陽は沈みきっていないけどな」
リゼ「外が暗くなる前に戻ろう」
結衣「京子、他人の家で羽目外すなよ」
リゼ「大丈夫だ。ココアも似たようなものだ」
ココア「ちょっと、リゼちゃん!?」
スウィートラビット家
ごらく部一同「お邪魔します」
チノ「ごらく部の皆さん?お店はもう閉まっています」
ココア「ううん、違うの」
ココア「この子達、今日だけここに泊まることになったんだ」
チノ「ココアさん!?何勝手に決めてるんですか!?」
リゼ「他人の意見すら求めもしなかった・・・」
USAピョン「強引だったダニ・・・」
続きはまた来年に、
元旦に書けるかその翌日に書けるのかはまだわかりません
シャロ「あ、ごらく部のみんな」
千夜「どうしたのかしら?」
ココア「あ、シャロちゃん、千夜ちゃん、あのね、この子達今日だけここに泊まることにしたんだ」
千夜「まあ」
京子「うん、よろしくお願いしま~す」
USAピョン「ほとんどココアの勝手だったダニ」
シャロ「ちょっと、おもてなしの用意も全然できてないうえに
ベッドの数も足りてないわよ、どうするつもりよ?」
千夜「あ、そしたら・・・ベッドの数はそのままでいいわ」
シャロ「え?まさか・・・」
千夜「そうすれば私はシャロちゃんと一緒に寝れるから」
シャロ「やっぱり~」
シャロ「あっ・・・」
シャロ(実は私もベッドの数はそのままでいいなんて思っていたり・・・
リゼ先輩と一緒に・・・私ってば何考えているのよ~!)
ココア「じゃあマヤちゃん、メグちゃんにも伝えて・・・」
ココア「あ、マヤちゃん、メグちゃん」
マヤ「どうしたんだ?ごらく部のみんなここに連れてきてさ」
メグ「一緒に夕飯食べるの?」
ココア「ううん、そのあと今日だけここに泊まるんだ」
リゼ「自分の都合によるものだけどな」
マヤ「そうなのか、今日は賑やかになりそうだな」
メグ「でもお泊りとなるとお風呂はともかく寝るときどうする?
マヤちゃん、一緒に寝る?」
マヤ「その手があったか、賛成」
結衣「みんな誰かと一緒に寝たがってるな・・・」
京子「ぶっちゃけ私達よりゆりゆりしてないか?」
京子「だ~か~ら~さ~」ギュ
結衣「わ、なんだよ」
京子「やっぱり一緒に寝ようぜ」
結衣「やめろよ、ってか変なとこで張り合うな」
ちなつ「それに下心が見え見えですよ」
ちなつ「私、京子先輩と一緒は嫌ですよ」
結衣「少なくとも京子とは一緒にさせない」
ちなつ「結衣先輩、お願いしま~す・・・」
チノ「私もココアさんとは・・・」
ココア「分かってるよ~、本当は一緒に寝たいってこと」
チノ「そんなわけないじゃないですか!」
ココア「それにUSAピョンの寝床が意外な場所だったなんてね」
USAピョン「ミーは狭いところが一番落ち着くダニ」
マヤ「さて、今日の夕食どうする?」
ココア「夕食のメニューはもう決めてるよ」
USAピョン「ココアは決めるのは早いダニ」
京子「せっかくだから作るの手伝おうぜ」
結衣「賛成」
あかり「みんなで作ろう」
そして夕食を終えて後片付け
ココア「終わった~」
結衣「さて、2階に行くか」
ココア「あ、待って」
結衣「ん?」
ココア「今からドリームフェスティバルに向けてダンスの練習しよう」
結衣「あ、賛成」
ちなつ「久しぶりの練習ですね」
USAピョン「ドリームフェスティバルの話ならミーも聞いたことがあるダニ」
ココア「本当?」
ココア「でもUSAピョンに私達の歌聞かせるのは初めてだよね」
USAピョン「ユー達も出るダニか?」
ココア「もちろんだよ」
京子「狙うは優勝!」
USAピョン「それは初めて知ったダニ」
チノ「USAピョンにはドリームフェスティバルのこと言っていませんでしたね」
マヤ「私達も踊ろう」
メグ「うん」
千夜「今日は何曲やるのかしら?」
ココア「思い切って4曲やるよ」
マヤ「チノ、大丈夫か?」
チノ「私だけ忙しくなるのですが優勝のためです。やります」
あかり「まずどっちからやる?」
ココア「私達からやるよ」
リゼ「私は振りを覚えているぞ」
ちなつ「他人のダンスを見るのも練習の一つですね」
チノ「その通りです」
千夜「あ、ごらく部のみんな、マヤちゃん、メグちゃん、離れてて」
結衣「あ、わかった」
京子「近くで見たかったのに」
結衣「離れろよ、ここにいたらココア達のダンスの邪魔になるだろ」
京子「あ~OKOK」
リゼ「人前で踊るのか、ミスはできないな・・・」
ココア「準備いい?」
シャロ「OK」
リゼ「全員準備できてるぞ」
チノ「っていうかココアさん、早く真ん中に来てください」
ココア「あっ・・・!」
リゼ「お前だけまだだったじゃないかよ・・・」
ココア「OK、気を取り直していくよ」
♪こころぴょんぴょん待ち?
京子「わ~やるな」
結衣「うちらは結構他人にぶつかったりしてたしな・・・」
あかり「今日はぶつからないようにしよう」
ちなつ「ごっちんことなるのは勘弁してほしいです」
すると
♪ありえない
ココア「♪それがありえるかも・・・」
ココア「」ドタッ!
ココア「あ゛っ!」
リゼ「おい!」
ココア「いったった・・・転んじゃった・・・」
チノ「移動は落ち着いてやってください」
ココア「もう一回!」
テイク2
ココア「♪扉開け・・・」
パシ
チノ「こ、ココアさん!」
ココア「え?あ、手がぶつかった?」
チノ「はい、ぶつかりました」
結衣「これ私達も心配だな・・・」
あかり「ぶつかるの怖いよぉ・・・」
京子「なあに、大丈夫だって」
結衣「ミスのほとんどが京子だっただろ?」
ちなつ「京子先輩、今日はしっかり頼みますよ」
そしてテイク3も・・・
ココア「あ、ごめん、振りを度忘れしちゃった・・・」
リゼ「世話がかかる・・・」
シャロ「ちょっと~?」
チノ「3連続でココアさんのミスで止まりましたね」
千夜「いつ2番まで行けるのかしら?」
ココア「みんなごめ~ん・・・」
チノ「頼みますよ、ココアさん」
結衣「ま、京子よりはマシだな」
京子「おい!?」
ちなつ「そうですね」
京子「ちょっと~お~い」
あかり「あかり達の番になったら楽しく踊ろうよみんな、
あかりもぶつけられるの怖いんだけど・・・」
今日はここまで
テイク4
ココア「よ~し、完走」
チノ「うまく踊れましたね」
シャロ「次の曲もこの調子で行きたいわ」
千夜「さあ行きましょう」
リゼ「この調子で頼むぞ」
そして
ココア「終わった~」
チノ「私はまだ2曲あります」
リゼ「ノーポイッ!の方はノーミスでいけたな」
マヤ「よし、次は私達の番だな」
メグ「私達も頑張るよ」
そして
あかり「わあ、チノちゃんもマヤちゃんもメグちゃんもすごーい」
ちなつ「お見事でした」
結衣「うんうん、みんな可愛いよ」
京子「さて、いよいよ私達の番だ」
京子「私達は3曲やります」
結衣「張り切りすぎてミスをすることだってあるぞ」
ちなつ「心配です・・・」
あかり「とにかくやってみる・・・」
歌の途中で
京子「よっしゃいくぞー!」
京子「ワン、ツー、さん、しー!」
ココア「スリーフォー・・・って、あれ?」
ココア「3から日本語?」
ちなつ「結衣せんぱ~い」
結衣「おいこら・・・」
シャロ「リゼせんぱ~い」
リゼ「ん?」
シャロ「いけない、声に出してしまった・・・」アセアセ
リゼ「どうしたんだ?シャロ」
そして
京子「決まった~」
あかり「誰ともぶつからずに済んだよ」
ちなつ「うまく踊れましたね」
結衣「今後もこの調子だといいな」
ココア「みんなうまいね」
USAピョン「みんな楽しく踊れていたダニ」
メグ「セリフのところがうまくまとまってたね」
京子「じゃ、次の曲行ってみよー!」
すると
ちなつ「♪ジュース笑顔が・・・」
あかり・京子・結衣「@%$”#¥*;・>%$」
結衣「ストップストップ」
あかり「分からなくなった・・・」
京子「ゆゆゆ・・・」
結衣「今のは歌詞をうまく言えなかった」
あかり「うん、あかりも分かってた・・・」
ちなつ「歌えてたの私だけでしたね・・・」
チノ「あの子たちの歌ってかなり速いのですね・・・」
マヤ「ごらく部滑舌いいな」
マヤ「ま~、あんだけ難しかったらたまには噛んだりしてもおかしくないな」
メグ「みんなすごいよね」
テイク2
あかり「あっ・・・!」
京子「おいおいおい」
あかり「ごめん、歌詞間違えちゃった・・・」
結衣「振りを意識するあまり歌詞を忘れないようにしないとな」
あかり「ごめん・・・」
ちなつ「気を取り直していきますよ」
テイク3
結衣「おいい!?」
京子「なんで曲止まったの?誰ミスしたの?」
結衣「お前だよ」
ちなつ「明らかに京子先輩だけ違う歌詞になっていました」
京子「そうだったっけ?」
結衣「知らないふりはやめろ」
あかり「もう一回だよ・・・」
テイク4
結衣「京子、余計な動きをしていたぞ」
京子「え?」
ちなつ「勝手なアレンジはやめてください」
チノ「思えばココアさんも振りに勝手なアレンジを加えていましたね」
ココア「い、いや~それはなんというか~」
テイク5
あかり「うまくいったんじゃない?」
結衣「やっと全部通せたな」
京子「いぇいっ」
ちなつ「次の曲もこの調子で行きましょう」
結衣「できればテイク1で終わらせたいな」
今日はここまで
そして
京子「よっしゃ終わった」
あかり「最後まで行けたね」
結衣「できれば明日もやりたいけどミッションを優先したいしな・・・」
ちなつ「練習を怠るとすぐに振りを忘れたりしますしね」
ココア「あ、だったら明日は外でやろうよ」
チノ「明日は午前中は3時間だけとは言え喫茶店やりますよ。
ですから午前中はやれません」
ココア「あ、そうだった」
リゼ「明日は朝早いぞ」
チノ「朝食終えたらすぐにお店開きますよ」
あかり「じゃああかり達はどうすればいいんだろう?」
ココア「あ、1階の好きな席にいてもいいよ」
千夜「客の会話を聞いているというのもいいかもしれないわ」
ココア「何も注文しなくてもいいしさ。だって私達と一緒に朝ご飯食べるんだよ?」
京子「あ、そっか」
結衣「私、風呂入ってくるよ。沸かしてないのなら私が沸かせるよ」
リゼ「あ、ごらく部のみんなが練習してる間に私が沸かせたぞ」
結衣「じゃあ湧いているかまだなのか見てくる。
湧いていたらそのまま入るよ」
そして翌日
ジリリリリ
ココア「ふぁ~・・・」
チノ「ぎゅっ!ココアさん、のしかかっています。重いです・・・」
シャロ「起きなきゃ」
千夜「シャロちゃん、あ、起きてたのね」
シャロ「千夜より先だったわよ」
マヤ・メグ・京子・結衣「ふぁ~・・・」
あかり「今日は早めに朝食を作るんだったね・・・」
ちなつ「早めどころか早く作らなきゃいけないんだけどね」
リゼ「2人一緒のベッドの方は結構じゃれあってたな」
リゼ「私とあかりとちなつが一人で寝たがどうだった?」
ちなつ「あかりちゃんと一緒に寝ても一人で寝ても同じです」
あかり「一人の方が寝やすいよ」
ココア「早く朝食作らなきゃ」
チノ「ココアさん、慌てなくてもいいですよ」
ココア「みんなで作るの楽しみ~」
チノ「結局ココアさんは年下なら誰でもいいのですね・・・」
チノ「ココアさんが楽しい気持ちなのはUSAピョンがいることと
年下の子たちが泊まっているからじゃないですか・・・」
ココア「あ~チノちゃんのことも大事にしてるよ~」
チノ「ココアさんは大事にしすぎです」
朝食を済ませて片付けも終わり
ココア「さて、そろそろお店も開きますか」
リゼ「おい!開店予定時刻を過ぎているぞ!」
シャロ「30分も遅れてるじゃない!」
千夜「のんびりしすぎたわね・・・」
ちなつ「私達先行ってます」
あかり「客来てるかな?」
結衣「まだだとは思うけど・・・」
京子「見てきま~す」
チノ「客を待たせてはいけません」
マヤ「急げ~!」
メグ「やばいやばい・・・」
そして
京子「まだ客は来てないみたいだね」
あかり「あかり達はどうする?」
結衣「向こうの席に座っていようか」
ちなつ「客は何人来るのでしょうか?」
少しした後で
ココア「よかった、客いなくて・・・」
チノ「客が来なかったことが幸いでした。今だけは・・・」
リゼ「もし客が来ていたらどう詫びればいいか・・・」
千夜「今日も張り切っていきましょう」
シャロ「頑張ろう」
パアアアア!
スウィートラビット家一同「!!?」
リゼ「何が起きている!?」
シャロ「なんなのよ・・・」
チノ「ドアの近くが光っています」
「わ~~っ!!」ドタ
ココア「わ、人が出てきた」
結衣「どうした?何があった?」
あかり「あ、うまるちゃん」
うまるちゃん「きゅ~・・・」
ちなつ「どうやらうまるちゃんの持ってるどこにでもラピスで
他人を道連れにしながらここに来てしまったのですね・・・」
京子「初めて見る人ばかりだな」
あかり「ううん、違うよ」
京子「あ、本当だ」
あかり「鞠莉ちゃん、善子ちゃん」
ココア「あかりちゃん、この中に知ってる人がいるの?」
あかり「うん、善子ちゃんには妖魔界で、鞠莉ちゃんにはブーシイモ街で会ったよ」
ココア「そうなんだ、それよりうまるちゃん大丈夫かな?」
うまるちゃん「・・・あ、ごらく部のみんな、Petit Rabbit`sのみんな」
真姫「どこよここ?」
絵里「真姫、ここ見覚えあるわ」
希「ここスウィートラビット家やん、穂乃果ちゃんの言ってた」
希「あ、あの子達あれやないか?2代目BiBiこと・・」
希「もしうまるちゃんのラピスの光に巻き込まれてたのがうちやなくてにこっちやったら
初代と2代目のご対面やったな。って、そういってる場合やあらへん」
真姫「意味分かんない」
絵里「希、何嬉しそうに言ってるのよ」
うまるちゃん「あ~・・・また他人を道連れにしちゃったよ~・・・」
うまるちゃん「あれれ?もしかして君達・・・」
うまるちゃん「μ`sの希ちゃん、絵里ちゃん、真姫ちゃんとGuilty Kissの3人じゃないですか」
うまるちゃん「オトゲイムー街じゃうまると同じく異世界に来た人たちの話をよく聞くよ」
梨子「あの街じゃいい思い出もないけどね・・・」
梨子「ブーシイモ街できるまでドリームフェスティバルでの優勝は絶望的だったし・・・」
梨子「だって私達を認めているのブーシイモ街の人たちだけだったじゃない」
鞠莉「そのことはもう言わないで。歓迎されなかった頃を思い出したくないの」
善子「私達の世界よりもリトルデーモンがいないわねこの世界」
結衣(モンスターならいっぱいいるぞ、善子・・・)
うまるちゃん「君たちほどの実力者でも歓迎はされないんだね」
うまるちゃん「うまるはオトゲイムー街じゃすっかりアイドル的存在なんだけど」
希(うわ、こいつ腹立つな・・・)
真姫「この小人天狗になってんじゃない・・・」
絵里「ええ、私も天狗だと思うわ・・・」
善子「あ、あかり、ちなつ、結衣、京子」
鞠莉「あらら?また会ったね」
梨子「え?よっちゃん、鞠莉さん、この子たち知ってるの?」
善子「私は妖魔界で会ったわ」
鞠莉「私はブーシイモ街で彼女たちを見たわ」
梨子「えっと・・・名前は覚えたけど・・・あかりちゃん、ちなつちゃん、結衣ちゃん、京子ちゃん?」
あかり「えっと・・・あなたは初めて見るんだけど」
鞠莉「この子は梨子」
あかり「あ、鞠莉ちゃんありがとう、梨子ちゃん、よろしくね」
希「あ、うちらも自己紹介や」
絵里「そうね」
真姫「・・・・・」
そして
ココア「みんな、よろしくね」
ココア「あ、せっかくだからここで何か食べてく?」
うまるちゃん「食べてく食べてく」
希「せっかくやし何か食べとくわ」
絵里「とにかくね」
真姫「ちょっとあんた、食べ終わってお金払い終えたら私達を元いた場所に戻してよね」
うまるちゃん「そうするよ、そんなに怖い顔しなくてもいいってば~」
うまるちゃん「それにどこにでもラピスは短時間に何回も何回も使えるものじゃないんだよ~」
うまるちゃん「とにかくこの店で何か食べながら時間を潰そうよ」
真姫「・・・仕方がないわね」
真姫「ヴェエエ!何よこの料理名!?意味分かんない」
絵里「私にも何が何だかさっぱりわからないわ」
希「えっと・・・『月』というのは何を示してるんか?」
うまるちゃん「あ、千夜月頼んでみるよ」
ココア「オーダー!うまるちゃんが千夜月を頼んだよ、栗ようかんの準備を!」
うまるちゃん「あ、羊羹だったんだね、ココアちゃん声大きいなぁ・・・」
チノ「こちらの方も注文入りました」
絵里「え?みんなもう注文決まったの?」
真姫「どうして簡単に決められるのよ」
希「えっと・・・メニューの解釈がよう進まへん・・・」
善子「あなた達、お困りのようですね」
希「善子ちゃん?」
善子「ヨ・ハ・ネ、ヨハネよ。ヨハネがヨハネ流にこの店で食べられる料理を教えてあげるわ」
結衣「希達以外は結構決めるのが早かったな」
京子「理解が早いな」
ちなつ「私達は全然理解できなかったのですが・・・」
あかり「でも何が出てくるのかを覚えておけば大丈夫だよ」
ちなつ「それはそうだけど・・・まあ私はいくつかメニューの名前と
それを頼んで何が出てくるのかを覚えているから」
今日はここまで
そして
千夜「お待たせしました」
真姫「ええ~!?」
絵里「善子っていったい・・・」
希「すごいやん、善子ちゃんの解説通りの品物が出てきたで」
善子「だから、ヨハネと呼んでよね」
京子「おい見たか?そして聞いたか?今の」
結衣「」ポカーン・・・
ちなつ「見ました。そして聞きました」
あかり「善子ちゃんすごーい」
京子「あ、ソフトクリーム食べようぜ」
結衣「え?」
あかり「あ、あかりも何か食べたくなってきた」
ちなつ「りっちぃを使い切らないようにしてくださいよ」
善子「あなた達も何か頼むの?」
あかり「善子ちゃん」
ちなつ「噂をすればって奴ですね」
結衣「ソフトクリームを食べようと思ってる。
大丈夫だよ。この店でのメニュー名覚えているから」
善子「ソフトクリーム?もしかしてひとだまのこと?」
善子「『さかさま円錐の上の白いひとだま』だから
さかさま円錐というのはコーンのことね。
それにバニラソフトクリームってまるで幽霊みたいじゃない」
ちなつ「そう言われると怖くて食べる気なくなってしまうのでその例え方はやめてください」
少しした後で
うまるちゃん「会計済ませたっと」
善子「至高のおもてなし、感謝するわ」
希「善子ちゃんいなかったら何もわからないままやったなうちら・・・」
絵里「その通りだわ・・・」
あかり「あかりも会計しに行こう」
ちなつ「うん」
京子「どうせならタダにしてほしかったな」
結衣「泊まり客だからと言ってタダになるわけないだろ!」
そして
うまるちゃん「あ、ラピス使えるようになった。みんな、来て」
真姫「やっとオトゲイムー街に戻れるのね」
希「うまるちゃん、今度は他人を巻き込まないように気を付けてや」
うまるちゃん「うん」
うまるちゃん「じゃあいくよ、どこにでもラピスを使って・・・」
パアアアア!!
USAピョン「ダニ!?」
USAピョン「さっきの光はラピスからの光だったダニ!?」
ココア「そうだよ、この世界のワープ方法はどこにでもふすまだけじゃないんだよ」
ココア「みんな元いたところに戻れたかな?戻れたら無事解決だね」
USAピョン「それはココアの問題でもミーの問題でもないダニ」
ガラ
ココア「あ、またお客・・・あっ」
あかり「つぼみちゃん、えりかちゃん」
つぼみ「ココアさん、チノさん、シャロさん、千夜さん、リゼさん」
つぼみ「えっと・・・そちらの二人は・・・」
えりか「もう忘れたの?マヤとメグだよ」
つぼみ「あ、そうでした」
つぼみ「そしてあかりさん、ちなつさん、京子さん、結衣さん」
つぼみ「あなた達もこの店に来てたのですか?」
えりか「あ、このうさぎこの店のペットかな?」
USAピョン「ペットじゃないダニ!!」
つぼみ「あ、ごめんなさい。って、うさぎさん喋れたのですか!?」
えりか「この世界にしゃべる動物いっぱいいるじゃない」
つぼみ「あ、そうでした・・・」
えりか「きっとこのうさぎもこの世界にいる妖怪の一人なんでしょ」
USAピョン「きっとじゃないダニ、ミーは妖怪ダニ」
えりか「ほらね」
つぼみ「絶対に分かってない気がします」
ココア「つぼみちゃん、えりかちゃん、いらっしゃいませ」
つぼみ「え!?今何て・・・?」
えりか「ここってココア達の店!?」
ココア「そうだよ、ようこそ、スウィートラビット家へ」
つぼみ「そうだったのですか!?」
ココア「そうだよ」
えりか「ところで・・・」
えりか「あたしたちがこの店に入る前にこの店からまぶしい光がピカッってなったんだけど?」
えりか「すごく気になるなあ」
ココア「ああ、あれの話ね」
今日はここまで
ココア「あれは誰かが『どこにでもラピス』というこの世界の中だったら
どこにでも行けるという魔法の宝石を使ったからパアっとなったんだよ」
USAピョン「ちなみにココア達はどこにでもふすまというふすまを使っていろんな場所に出動してるダニ」
ココア「こちらのUSAピョンはこの前知ったばかりなんだけどね」
あかり「あの~、私達もどこにでもふすまを使って出動しているんですけど・・・」
えりか「なんだ、あの時あたしたちが異次元に引きずり込まれた時の現象とは違ったのか」
ココア「異次元?」
あかり「あ、異次元ならあかりも知ってる。
だってあかりも異次元、アウスレティアスに引きずり込まれたんだもの」
USAピョン「アウスレティアス?あ、あのおぞましい世界の広がる不気味なところのことダニ!?」
あかり「USAピョンも知ってるの?」
USAピョン「アウスレティアスの話だけなら聞いたことがあるダニ。
ミーもあそこには行きたくないダニ」
えりか「ゲイザーだらけで気持ち悪かったしね」
結衣「あの時私達はつぼみとえりかを探していたんだよな」
結衣「そんでアウスレティアスに連れ出されたと思ったところで見つけたんだよ」
USAピョン「アウスレティアスに連れ出された人間は
この世界の人には長い間行方不明になった人となるダニ」
USAピョン「この世界とアウスレティアスの時間差はかなりのものダニ」
ココア「ええ~!?」
千夜「ミステリーね」
えりか「そんで実況ワールドに戻れたと思いきや
実況ワールドでは一週間が過ぎていたのよ」
京子「そうそうそう、私達は一時間過ぎた程度しかアウスレティアスにいなかったのに・・・」
えりか「訳が分からなかったよ本当に」
えりか「ところでふすまでいろんなところに行けるなんてうらやましいな~」
結衣「あ、君達はやめた方がいいと思うよ。安易に使うとろくでもないとこに行くし・・・」
えりか「大丈夫だってば、行きたいところを想像しながら魔法のふすまを開ければいいんだから」
つぼみ「えりか、どこにでもふすまをふしぎ図書館の本棚と一緒にするのはどうかと思います」
あかり「ふしぎ図書館?」
ココア「なになに?どこにあるの?あれば行ってみたい!」
つぼみ「申し訳ないのですがその図書館はこの世界の図書館ではありません」
ココア「え~!?」
USAピョン「『え~!?』じゃないダニ、ミーも一度ふしぎ図書館に来たことがあるダニ」
USAピョン「手違いで来たんダニが・・・」
USAピョン「そのあと本を使って遊園地に来たダニ」
USAピョン「今にして思えば宇宙の本があればよかったダニ・・・」
USAピョン「ミーはどこにでも行けるアイテムがあれば一番行きたい場所は宇宙ダニ」
えりか「あ、そういえばあんた宇宙服来てるじゃない」
えりか「USAピョンだったっけ?宇宙に行くこと前提のカッコしてるよね」
USAピョン「ユー達には関係のないことダニ」
ココア「えりかちゃん、もうこれ以上USAピョンの話はやめにしよう。
USAピョン怒らせると大変なことになるから・・・」
チノ「あの時は全部ココアさんのせいでした!」
リゼ「そうそう、よくUSAピョン怒らせてる奴が何を言うんだ!?」
リゼ「よくそんなことが言えるものだ」
つぼみ「話を戻しますがふしぎ図書館は私達の住む世界と同じようで違うところにあります」
つぼみ「私達は希望ヶ花市に住んでいるのですが
ふしぎ図書館は私達の世界とは少し違うところにある
七色ヶ丘という場所にあった場所ですが
その場所を知るのは私達プリキュアだけです」
えりか「そうそう、あたしも一度ここにお邪魔したんだよね」
えりか「なんだか何市にあるのかは分からないがナッツハウスや
四つ葉町にある公園に出てくるワゴン車のドーナツ屋に
もう一度行ってみたくなったなあ」
えりか「どれもあたし達の世界と同じようで違うとこにあるとこだけどね」
少ししか書けなかったけど今日はここまで。
ちなみに>>334でのUSAピョンの台詞は
>>1にあるゆるゆりSSではないが実況ワールドシリーズ第一弾の最後のとこ参照。
USAピョンの設定受け継いだためにこの設定ができました。
あとはほぼ受け継いでいません。
USAピョン「あ、そうだ。ユー達以外にもどこにでもふすまを使ってた人達がいたダニ」
USAピョン「でも・・・彼女たちに会った時はめちゃくちゃ恥ずかしいことしたダニ・・・」
えりか「恥ずかしいこと?」
ココア「ごらく部と私達以外でどこにでもふすまを・・・」
ココア「あ、もしかしてあかねちゃん、あおいちゃん、わかばちゃん、ひまわりちゃん、れいちゃんのこと?
USAピョンもあかねちゃん達に会ったことあるの?
いや~あの時はびっくりしたな~。だってあかねちゃんの声私にそっくりだったし、
そしてれいちゃんの声もシャロちゃんっぽかったよ」
京子「わかばの声も私っぽかったな、あと小豆と珠緒も」
USAピョン「その時ミーはあかねと聞いてみゆきたちまたこの世界に来たダニかと思ってしまったダニ」
USAピョン「それで人違いでかなり恥かいたダニ・・・」
つぼみ「あ、それ私もです・・・」
ココア「この前こなたちゃんとかがみちゃんとつかさちゃんとみゆきちゃんがこの店に来た時も
勘違いをしていたよね。USAピョン」
えりか「あたしもあの4人に会ったことあるよ」
えりか「しかもこなたって子あたしたちのこと知ってたし」
USAピョン「みゆきという名前が出てきてまた勘違いをしてしまったダニ・・・」
えりか「大丈夫大丈夫、つぼみも同じだったから」
つぼみ「高良みゆきさんを星空みゆきさんと思ってしまった自分が恥ずかしいです・・・」
えりか「星空の方のみゆきが大きな眼鏡をかけてるわけないじゃん」
つぼみ「そうでした・・・」
ココア「USAピョンは一色あかねちゃんをどのあかねちゃんだと思っていたのかな?」
ちなつ「ちなみにあかねはあかりちゃんのお姉さんとも同じ名前です」
USAピョン「えっと・・・苗字は分からないダニ」
えりか「ねえねえ、あんた達が言ってるあかねって日野あかねのこと?」
ココア「そういう苗字だったんだ」
USAピョン「思えば一色の方のあかねは関西弁じゃなかったダニ・・・」
USAピョン「って、もうその話はやめにするダニ!」
結衣「眼鏡・・・4人・・・眼鏡の人が桃色の髪をしていたら私も心当たりがあるよ」
結衣「あとは青が一人と紫が2人なら・・・」
ココア「そう、それがこなたちゃん達だよ」
結衣「あ、だったら私が一人で行動してた時に会ったことがあるよ」
ちなつ「結衣先輩以外はまだその人を見てはいませんが・・・」
えりか「あ、長話してたら急におなかがすいてきちゃった」
つぼみ「じゃあ席に着きましょう」
ガラ
小豆「やっほーい」
ココア「あ、小豆ちゃん、抹茶ちゃん、柚子ちゃん、小梅ちゃん」
京子「お、久しぶり」
つぼみ「また会いましたね」
小豆「あかり、ちなつちゃん、京子、結衣」
柚子「つぼみちゃん、えりかちゃん、また会ったね」
抹茶「せっかくだから・・・その・・・相席で・・・」
小豆「ねえつぼみちゃん、えりかちゃん、一緒の席に座ろう」
つぼみ「え?」
えりか「うん、いいねいいね、一緒に食べよう」
抹茶「小豆が一緒に食べるというなら私も」
小梅「この店を気に入っているのは実は抹茶さんの方です」
つぼみ「さて、何を食べますか?・・・って・・・」
つぼみ「何ですかこのメニュー名・・・?」
えりか「え?なにこれ?」
抹茶「分からないの?この店はスイーツ店なのよ」
抹茶「和菓子が中心なんだけど洋菓子やパスタもあるわ」
えりか「それはもう知ってるって」
つぼみ「メニューの意味が分からないんです」
小豆「だったら抹茶に任せて、
この人この店のメニュー名全部理解しているから」
つぼみ「本当ですか?解説お願いします!」
抹茶「別に自慢できるほどじゃないわよ・・・」
そして
千夜「お待たせしました」
えりか「わ~、解説通り」
つぼみ「これが食べたかったんです。抹茶さん、ありがとうございます」
抹茶「あ、ありがとうと言われるほどじゃないわよ・・・」
小梅「抹茶さんすごいですね」
あかり「わあ、抹茶ちゃんすご~い」
京子「善子に続いて料理名全部言い当てたぞ」
あかり「あかり、思ったことがあるんだ」
京子「お?」
結衣「何だ?」
ちなつ「思った事って何?」
あかり「それはね」
あかり「善子ちゃんと抹茶ちゃん、どっちが多くの
この店のメニュー名の意味を言い当てるのかな~って」
ちなつ「私は引き分けだと思うけど?」
結衣「もしかしたら考えてることが同じかもしれないぞ、善子と抹茶」
京子「私も結衣と同じ意見だ」
しばらくして
ココア「あ、そろそろお店を閉めよう」
リゼ「そしてもうすぐ出動だな」
チノ「どこへ行くのでしょうか?」
マヤ「今回は私たちも行くぞ」
千夜「まずは出動までの準備を済ませましょう」
そして
ココア「終わった~」
リゼ「じゃあ2階へ行くか、ティッピーも待っているだろうし」
マヤ「経験値稼ぎだ~!」
結衣「いい加減私達もレベル30まで上げたい・・・」
あかり「みんなで2階に行こう」
ちなつ「どこに行くのでしょうか?」
京子「楽しみだな~」
あかり「あ、USAピョン」
USAピョン「今回のミッションはミーも同行するダニ」
あかり「うん、一緒に行こう」
今日はここまで
ココア「あかりちゃん、USAピョン、出動時は2階じゃなくて3階に行くよ」
ココア「2階はプライベートルームだよ」
あかり「あ、一度行ったことあるのに3階の事忘れてた・・・」
ココア「ティッピーどうしてるかな?3階に行ってどこにでもふすまでどこかへ行ってみよう」
あかり「ティッピー?」
ココア「この店にいるうさぎの名前だよ」
京子「あああのしゃべるうさぎの?」
ココア「そうだよ」
京子「ティッピーにもう一度会ってみよう」
そして3階へ
ココア「ティッピー」
ティッピー「どうしたんじゃ?ミッションならないぞ、だが
どこかに行ってモンスター退治に行かせようとしてたところじゃ」
ココア「うん、是非是非」
ティッピー「ん?」
ティッピー「お前達、また会ったの」
あかり「はい、昨日はココアちゃんにこの家に泊めてもらいました」
ティッピー「そうかそうか、ところでどこに行きたいんじゃ?」
ココア「オトゲイムー街」
ティッピー「分かった」
シュッ
ティッピー「ただしどこに着くのかは分からんぞ」
チノ「ココアさん、それでいいのですか?」
リゼ「まあどこに着こうが敵が出てきたら倒すのみだ」
千夜「ごらく部のみんなはもうふすまに入ったわよ」
メグ「早いね」
マヤ「じゃあ私たちも行くか」
USAピョン「ダニ!」
シューッ!!
マイママイ区
ココア「到着」
チノ「ここは確かマイママイ区でしたね」
京子「うわ~、ここでは嫌な思い出があるんだよな・・・」
あかり「京子ちゃん、あの時は踊りはしゃいで
この街のみんなに迷惑をかけちゃったんじゃない?」
ちなつ「確かにそうでしたが注意した人の態度が冷たかった気がします」
京子「そうそう、確かに冷たかったよな」
メグ「ねえ、モンスターも人もいないんだし
ここでもう一度ダンスの練習しない?」
京子「いいねいいね、あの時ここでやれなかった分みんなで練習しようぜ!」
リゼ「息抜きにはなるかな?」
リゼ「それはともかくココア、まじめにやれよ」
しばらくして
ココア「いい感じになったんじゃない?」
あかり「うん、あかりもそう思うよ」
マヤ「おい見ろよ、あれ」
京子「うお、いつの間に大勢の人が・・・」
ココア「あ、もしかして私達の歌とダンスを見に来たのかな?」
マイママイ区の住人「今のもう一度見せてください」
男1「歌って~。踊って~」
女1「お願いしま~す」
ココア「OK、みんなも盛り上がってね~」
マイママイ区の住人一同「おお~!」
京子「それじゃあまずはココア達」
そして
女1「きゃー!」
女2「あの子たち可愛い」
女3「次はごらく部だね」
男1「テツクラヴィレッジ行ってみてえな」
男2「おい。あれごらく部だぜ」
男3「ああ知ってる。この世界じゃ全パーティーの中で一番平均レベル低いけど
しぶとさだけは全パーティーの中でも上を行くぜ」
男4「あの子たち生存率高いよな」
男3「俺はPetit Rabbit`sとWUG派だったがあの子達も好きになったぜ」
男2「結構実力上げてきてるもんな」
男1「俺はてさぐり部とか好きだったな」
男4「お前は特に部活系が好きだったな」
男1「ああごらく部とか生活部とか・・・」
ココア「みんなありがとう」
チノ「私達この街でも人気者ですね」
千夜「ドドンガドン区やキューブエール区、ストリマニドライブ区でも私達の名が知られているわ」
ココア「みんな、気が向いたらスウィートラビット家に来てね」
京子「さて、次は私達の番だ」
京子「さあ、盛り上がってるか~い?」
マイママイ区の住人一同「おお~!!」
ちなつ「この前ここで踊った時とはえらい違いですね」
結衣「ところで何歌う?」
京子「ココア達と同じく一番最初の曲歌うか」
男1・2・3・4「ゆっりゆっらっ!」
男1「ゆりゆら歌え」
あかり「あ、偶然その曲リクエストされたね」
京子「それじゃいっくぞ~!」
そして
男1・2・3・4・「うおおおおお!!」
女1・2・3「きゃーー!!」
パチパチパチ
京子「ひゃっほ~い!」
ちなつ「ドリームフェスティバルにぜひ来てください」
ココア「ごらく部のみんなもうまくいったね」
千夜「ドリームフェスティバルも楽しいフェスティバルにしましょう」
チノ「フェスティバルなのに大会方式なんですが」
さらにしばらくして
USAピョン「みんな盛り上がってたダニね」
ココア「ねえ、次はキューブエール区に行こう」
京子「私はもう少しこの区にいるよ」
リゼ「じゃあお前達とはここでさよならだな」
チノ「また会いましょう」
結衣「キューブエール区にしろマイママイ区にしろモンスターには気を付けてね」
シャロ「当然でしょそんなの」
千夜「ふふっ、またスウィートラビット家に遊びに来てね」
マヤ「待ってるぞ」
メグ「」くるりんぱっ
京子「何今の?もう一回」
メグ「いいよ」
メグ「」くるりんぱっ
あかり「メグちゃんすごーい」
ちなつ「回転にキレがありました」
メグ「いつかこの回転力が役に立てばと思います」
あかり「USAピョンもまた会おうね」
USAピョン「また会える日を楽しみにしてるダニ」
そして
結衣「さて、私達はどうする?」
京子「ここでお昼にしようぜ」
結衣「ちょっと待て、りっちぃ419しか持ってないぞ」
シュッ
『宿泊はどうだったか?そろそろ戻ってきたらどうだ?』
結衣「お昼は拠点内で食べよう、私作るからさ」
ちなつ「結衣先輩の手料理を・・・」ゴクリ
京子「昼食はぶっちゃけ何でもよかったんだ」
結衣「はいはい、じゃあ戻るぞ」
あかり「うん」
シューッ!
今日はここまで
拠点内
西垣「戻ったか」
あかり「うん」
結衣「あ、りっちぃが増えてる」
京子「ボーナスりっちぃ1500ゲット」
結衣「でも今は使わないでおくよ」
結衣「それに私昼食の準備するしさ」
ちなつ「結衣先輩と一緒なら私もやります」
あかり「わ~!ちなつちゃんはダメー!」
京子「待ってるよ~」
結衣「まったく、京子は肝心なところは人任せだな」
そして昼食を済ませて片付けも終わり
京子「さて、どっか行くか」
京子「どこにでもふすまを使ってオトゲイムー街に行こう」
あかり「あかりはバットルに行きたいけど?」
ちなつ「あ、きょうぺいさん達ジバニャンが狙われてるとか言ってましたね!」
あかり「そうだよ!きょうぺいさん達は『大丈夫』とか
言ってたけどあかりは心配になってきたよ」
結衣「私たちもいずれバットルに行くことになるかもな」
京子「4階に行きますか」
あかり「うん」
4階
西垣「お、お前達、どうした?」
あかり「先生、あかり、バットルに行きたいんです」
西垣「バットルか」
あかり「ジバニャンが心配で・・・」
西垣「だよな、ジバニャンはついさっき何者かの陰謀で
ジバニャンがバットルを乗っ取ろうとしてるといううわさを流されたが
バットルの主のホリュウがジバニャン抹殺の話を頑として保留にしたために助かった」
西垣「ホリュウはどうやらその噂をよその街の主が策を使ってこのうわさを流したと見たらしい」
あかり「ひどいよそんなの・・・!」
ちなつ「ジバニャンがそんな卑怯なことするわけがないじゃないですか!」
西垣「私もそう見ているぞ」
ちなつ「っていうかバットルを乗っ取ろうとしてるといううわさは誰が流したのですか!?
乗っ取ろうとしてるのはうわさを流した人自身じゃないのですか!?」
京子「そうだそうだ!そうに違いない!」
西垣「だがジバニャン抹殺計画は失敗に終わった。
今その計画を続行しようものなら主に逆らうこととなるぞ」
西垣「陰謀の首領もそのような真似はできないだろうな」
西垣「それに実況者達もジバニャン抹殺計画の阻止に貢献している」
西垣「だがあせることはない、というより焦ってはいけない」
西垣「無理に手出しをすると我らが暗殺の標的にされることもある」
西垣「争いだらけの世界となるとこういうこともある」
結衣「それは知っています」
結衣「名が上がればそれを危険視する人も出てきます」
結衣「己の野望の邪魔な存在として・・・」
西垣「船見はよくわかってるな」
西垣「あ、そうだ」
ちなつ「って、先生、何りっちぃを4等分してるのですか?」
西垣「外で自由行動をさせようと思ってる。
480りっちぃずつ持たせて・・・とは言ったが
1つ足りない故一人だけ479りっちぃとなるが・・・」
西垣「別行動を取っていいぞ。どこに行ってもいい。
ただしスタート地点はこっちで決めさせてもらう」
西垣「4人完全に別行動を取った場合は
戻るとき一人ずつ戻すことになるがそれでもいい」
西垣「危ない事さえしなければ大丈夫だろう」
西垣「もし危険なことをしても全員が同じことをしなければ
元の世界に戻れるチャンスが消えることもない」
シュッ
京子「」ぴょーん
西垣「よし、今回はふすまに入った後しばらくは好きに行動していいぞ」
西垣「・・・歳納はもう入ったみたいだな」
あかり「先生、どこに着くのですか?」
西垣「それは分からん」
結衣「ミニクエストをやってみたい」
ちなつ「あ、結衣先輩、待ってください」
あかり「あああ!みんな待ってえ~!」
シューッ
西垣「さて、彼女たちはどこに行って何をしてくるのかな?」
今日はここまで
エクラール区
京子「お、ここエクラール区じゃん、見て回ろっと」タタタ
結衣「京子もうどっかに行ってしまったな・・・」
ちなつ「京子先輩大丈夫でしょうか?」
あかり「えっと、ここエクラール区だよね・・・
あかり、シノヴァース区に行ってみる。
誰かに道を聞いてくるよ」
あかり(シノヴァース区はバットルに一番近い区だし)
あかり(ジバニャン・・・)
あかり「」タタタ
結衣「あかりもシノヴァース区へと向かったか・・・」
ちなつ「ってことは・・・」
ちなつ(はっ、これってもしかして・・・)
ちなつ(結衣先輩と一緒に・・・)
結衣「ちなつちゃん、どうしたの?楽しいこと考えてたの?」
ちなつ「わわわっ、結衣先輩、もしかして聞いていたのですか?」
結衣「なんか楽しそうだったから・・・」
ちなつ「聞かれていたら恥ずかしいですうっ」
結衣「ごめんごめん・・・」
ちなつ「それより結衣先輩、一緒に行きましょう」
結衣「うんいいよ、一人で行くと危険だし」
ちなつ「きゃー、結衣先輩ありがとうございますうっ!」
結衣(ちなつちゃんの喜びが尋常じゃない・・・
でもちなつちゃんと一緒の方がいいな、ヒーラーちなつちゃんだし)
結衣「まずはこの辺りを見てみるよ」
その頃京子は
京子「さて、どこで何しよっかな~」
しばらくして
京子「あ、あの後ろ姿は・・・」
京子「間違いない」タタタ
京子「ルビィちゃんっ」ギュ~
ルビィ「ぴぎっ!?」
ルビィ「ぴぎゃああああ!!!」
京子「わああ!すげー声~!!」
ルビィ「き、京子ちゃん?」
ルビィ「もう、びっくりさせないでよぉ・・・」
京子「それはこっちの台詞だよ、突然大声出してさ・・・」
ルビィ「ごめんなさい・・・知らない人に急に抱きつかれたと思って・・・」
京子「私を変質者扱いするなあ!」
ルビィ「わあん!ごめんなさ~い!」
京子「へへへ、私が変質者なわけないだろ」
京子(ルビィちゃん割とからかい甲斐があるな・・・)
京子「分かったかあ」
ルビィ「ごめんなさい、もうしませんもうしません」
ルビィ「許してください・・・」うるうる
京子「ところでルビィちゃん」
ルビィ「なに?」
京子「何見てるの?」
京子「え?なになに?アイドルオーディション?面白そうだね」
ルビィ「うん、ルビィ、このオーディション受けようとしてたんだ」
京子「受けよう受けよう、私とルビィちゃんならみんなのあこがれるアイドルになれるって」
ルビィ「京子ちゃんも受けるの?」
京子「うん、もちろんだよ」
ルビィ「オーディションの場所は私が知ってるから案内するよ」
京子「OK」
ルビィ「えっと、もう少しで審査始まっちゃうし急いで申し込まないと・・・」
そして
京子「到着、って、あれ?あの子ワーキン街のアイロンゲート山で会ったことあるぞ」
ルビィ「あれは菜々美さんだよ、マイママイ区でアイドル活動やってるWUGの一人だよ」
菜々美「あ、ルビィ、えっと、あんた確かあかりんの友達だったよね?」
京子「そうだよ」
ルビィ「菜々美さん、この人は京子ちゃんだよ」
菜々美「あんた達もオーディション受けるの?負けないんだから」
京子「私だって負けないぞ」
菜々美「あ、急いで申し込まないと・・・!」
京子「じゃあ申し込もう」
菜々美「これを逃すとオーディション受けられなくなるし」
一方結衣とちなつは
結衣「えっと、確かこの辺りだったな、悲鳴か聞こえたところは・・・」
ちなつ「何があったのでしょうか?」
結衣「あれ?誰もいないぞ」
ちなつ「あの悲鳴は一体何だったのでしょうか?」
結衣「ん?」
ちなつ「どうしましたか?」
結衣「アイドルオーディションか・・・」
ちなつ「なになに?オーディションが行われるんですね」
結衣「京子これ見たら受けそうだな」
ちなつ「でも京子先輩じゃ落ちそうな気がします」
結衣「そうだな」
結衣「しかしたった今受付時間を過ぎてしまったな」
ちなつ「あ、向こうに鞠莉さんがいます」
結衣「忍、アリス、カレンも一緒だな」
鞠莉「おやおや?あなたは神に導かれた人デスカ~?」
忍「神?」
忍「神がこの愛を見ているってことですか?」
アリス「シノのテンションがまた上がってきた・・・」
カレン「ノー!違いマース、シノは神ではなく髪に導かれたのデース」
カレン「あなた、私達の新たなライバルとなったのデース」
鞠莉「ふふっ、あなた達から愛を感じられるわ」
忍「二人とも、私のために争うのはやめて下さい」
アリス「シノが蒔いた種なんでしょっ!」
ちなつ「鞠莉さん」
鞠莉「ちなつ、結衣」
忍「また会いましたね、いつぶりでしょうか?」
アリス「まだ二度目の出会いだよ」
忍「あ、あなたは『鞠莉』というのですね、私は忍、シノでいいです。
隣にいるのがアリスとカレンです」
鞠莉「だったら私のことも『マリー』でいいよ」
忍「それは恐れ多いことですよお」テレテレ
アリス「シノの新たな浮気相手が見つかった気が・・・」
結衣「浮気?」
結衣「京子と同じだな、あいつもちなつちゃんが好きでありながら
他の子にも手出ししてるしな・・・」
忍「あ、京子は今どうしてるのですか?」
結衣「今京子とは別行動を取ってるよ。
あいつ、結構浮気性なんだよな・・・」
忍「信じられないことを耳にしてしまいました・・・
京子が浮気性だったなんて・・・」
アリス「それシノが言えることじゃないよ」
カレン「鞠莉に恋した目をしていマシタ」
忍「でもそんな事実を知ったところで私の愛は変わりません」
結衣(調子の良い奴・・・)
今日はここまで
その頃あかりは
あかり「あ、あの妖怪さん妖魔界で会ったことある・・・」
あかり「でもあの時のことは思い出したくない・・・だって・・・」
あかり「ホノボーノさんを守れなくて・・・」
あかり「あの妖怪さんも悔しかったはず・・・」
あかり「あの、すみません」
ヒョウヘンナ「あ、あんた、私のこと覚えてる?」
あかり「うん、覚えてるよ、でも・・・その日のことを思い出したくないの・・・」グス・・・
ヒョウヘンナ「覚えてるのね、うれし~、でもホノボーノ様を守れなかったことが悔し~!!」
あかり「そ、それはあかりも一緒だよぉ・・・」
ヒョウヘンナ「もしかしてうるさかった?そうよねぇ・・・」シュン
あかり「別にうるさいなんて思ってないってば」
ヒョウヘンナ「本当!?あんた本当に優しいのね」
あかり「は、はは・・・心の浮き沈みが激しいね・・・」
あかり「あ、そうだ。あかり、バットルに行きたいんだけど
ここからバットルに行くにはシノヴァース区を経由しなきゃいけないんだ。
シノヴァース区にはどうやっていくのですか?」
ヒョウヘンナ「バットル!?シノヴァース区!?」
ヒョウヘンナ「あんた本気で言ってんの!!?敵地にある場所じゃない!」
あかり「あっ・・・そういえば・・・」
ヒョウヘンナ「シノヴァース区はホリュウに奪われた場所なの!
まあ、行きたいというのなら案内してあげるけど・・・」
あかり「ありがとう!」
ヒョウヘンナ「途中までしか同行できないけど行きましょ」
その途中で
あかり「あっ!」
ヒョウヘンナ「あ、あんたは・・・!」
つられたろう丸「ヒョウヘンナではないか、すまぬがとらじろうのところへ案内してくれないか?
ワシはこれよりホリュウを見切り、とらじろうのところに亡命する」
あかり「ええっ?」
ヒョウヘンナ「あんた魔天王を殺しておいてどの面下げてここに来たわけ!?」
あかり「ヒョウヘンナさん、あかりもこの妖怪さんを見たことがあるよ」
ヒョウヘンナ「こいつはつられたろう丸、私達の敵だったはずだったけど・・・」
あかり「でも何か事情があるみたいだよ」
あかり「ねえつられたろう丸、亡命するってどうして?」
つられたろう丸「ワシの扱いが悲惨だったからだ」
「そうだそうだ」
あかり「え?」
チャパーン
あかり「わっ、地面からナマズが出てきた!?」
ヒョウヘンナ「つられたろう丸の部下達ね、赤いのが一郎、青いのが五郎、緑が三郎よ」
怒りナマズの一郎「つられたろう丸様はジミー一族に疎まれ、軽んじられていたのさ」
鉄砲ナマズの五郎「ジミー一族のジミー、カゲロー、カイム、皆ホリュウのお気に入りだったんだ」
悟りナマズの三郎「冷たくされて冷たくされてついに我慢の限界が来た・・・」
つられたろう丸「そしてワシらはジミー一族をこの手で下し、とらじろうのいる
オトゲイムー街に亡命することにしたんじゃ」
あかり「つられたろう丸かわいそう・・・」
つられたろう丸「ヒョウヘンナ、早くとらじろうのところに案内せんか、
ホリュウの怒りは心頭に発してるはずじゃ、
追手をかいくぐりたいのじゃ」
ヒョウヘンナ「分かったわよ、案内してあげる」
ヒョウヘンナ「あかりちゃん、悪いけど街案内できなくなっちゃった、ごめんなさい・・・」シュン
あかり「落ち込まなくたっていいよ」
怒りナマズの一郎「つられたろう丸様、もし追手が来ても大丈夫です」
鉄砲ナマズの五郎「ヒョウヘンナといったな?もしホリュウの追手が来たとしても
手出しは無用、我らだけで倒して見せるぞ」
悟りナマズの三郎「追手など我らだけで十分です」
怒りナマズの一郎「つられたろう丸様、恐れることはありません」
つられたろう丸「ワシはホリュウの追手など恐れてはおらん、
だがワシは何より池のほかに居場所を見つけたいのじゃ」
つられたろう丸「というわけでよろしく頼むぞ、ヒョウヘンナ」
ヒョウヘンナ「とらじろうのところへ行きましょ」
ドロン
あかり「う~ん、どうしよう、ここからどうやってバットルへ行こうかな?」
あかり「・・・ん?」
うまるちゃん「ちぇ~、シノヴァース区の人たちには
うまるの芸のよさなんて分かってもらえなかったよ、
エクラール区やキューブエール区、マイママイ区にストリマニドライブ区、
ドドンガドン区やチュニズン区ではみんな大盛り上がりだったのにな~」
あかり「あ、うまるちゃん、ちょうどよかった」
うまるちゃん「あ、あかりちゃん、どうしたの?」
あかり「うまるちゃん、バットルに行ってみない?」
うまるちゃん「バットルなら行ったことあるよ」
あかり「あかり、バットルに行きたいんだ、うまるちゃんも一緒にどう?」
うまるちゃん「うん、一緒に行こう、じゃあこのラピスを使うよ」
あかり「うまるちゃん、実はあかり、うまるちゃんにどこにでもラピスを使ってほしかったんだ」
うまるちゃん「人に使ってと頼まれるのは初めてだよ」
今日はここまで
うまるちゃん「じゃあどこにでもラピス使うよ」
あかり「うん」
うまるちゃん「相変わらずどこに着くのかは分からないけどね」
あかり「変なところに着かなきゃいいけど・・・」
うまるちゃん「じゃあいくよ」
切絵「あれは妖怪か?いや、あの後姿は・・・」
切絵「師匠?いいや、確信がつかない・・・」
シューッ
切絵「消えた!?後姿しか見えなかったが師匠らしき人が赤い団子の子と一緒にどこかに消えていった・・・」
切絵「あの姿は師匠っぽかったけどこの世界じゃそれらしい妖怪がいてもおかしくない・・・」
切絵「近づいて確かめたかったけどこれじゃ無理だ・・・」
切絵「師匠も私達と一緒に実況ワールドに連れてかれたのか?いいや、そんなはずは・・・」
その頃結衣とちなつは
結衣「忍マイペースだったな・・・」
ちなつ「鞠莉さんもブーシイモ街で一人で行動してた時と同じでしたね」
ちなつ「あれはキャラを作っていたのでしょうか?」
結衣「分からないな」
ダーン!
結衣「ん!?何が起こった!?」
ちなつ「ただ事ではありません、私たちも行きましょう」
すると
ちなつ「わ、モンスターです!」
結衣「あれはキマイラだな」
ちなつ「あっ!」
京子「やべー、あと一発くらったら・・・」
菜々美「まだ・・・まだ終わるわけには・・・!」
ルビィ「お姉ちゃん・・・ごめんなさい・・・
ルビィがお姉ちゃんの言いつけを破ったばっかりに・・・」
にこ「はぁ~今日は本当についてない・・・」
ルビィ「にこさん、あなたを道連れにして・・・っ・・・ごめんなさい・・・
そんなつもりはなかったんです・・・」
コマさん「絶体絶命ズラ・・・」
コマさん「でもオラ、逃げないズラ、だってあの時オラは
おっかねえ男たちに絡まれた時隙を見て逃げたズラが・・・」
コマさん「ルビィちゃんが逃げ遅れたことに気づけなかったことを悔しく思ったズラ!」
コマさん「ルビィちゃん、今度はみんなを置いて逃げないズラ」
ルビィ「そうじゃないよ、だってあの時は・・・」
菜々美「敵の攻撃が来るわ!!」
京子「げえ!いつの間に・・・!」
ルビィ「お姉ちゃ~~ん!」
京子「結衣~~~!」
京子・ルビィ「助けてーーっ!」
ドガア!
コマさん「ズラア!!」
にこ「あ、あんた・・・私達のために・・・」
菜々美「終わりなんて決めつけんじゃないわよそこの獣!」
菜々美「だあああ!!!」
にこ「」ドーン!
にこ「私は魔法技中心だから近づかれないようにしないと・・・でももう逃げ場が・・・」
ズバア!!
にこ「えっ!?」
京子「あ~結衣いいい・・・よかった~助かった~・・・」ギュ~
ちなつ「結衣先輩、やっぱり素敵です~」
結衣「京子はちょっと目を離せば災難に見舞われるよな」
結衣「状況がやばくなって私の名前を叫んでいたしな」
京子「よかった~怖かった~・・・」
京子「もうだめかと思ったよ~」
結衣「とりあえず671りっちぃゲット」
京子「菜々美とコマさんは戦闘不能になっちゃったし次は我が身と思った・・・」
ちなつ「菜々美って・・・この子のことですか?
この子アイロンゲート山で見ました」
結衣「それにツインテールの子もこの前見たな」
結衣「ことりが働いてる喫茶店で一緒にいた子だ」
京子「矢澤にこでしょ?ルビィちゃんから教えてもらったんだ」
にこ「コマさんはみんなをかばって、ななみんは玉砕で戦闘不能になったわ・・・」
にこ「どうせならにこも玉砕に出ればよかった、
だってあのキマイラのHPもわずかだってこと知っちゃったし。
でなきゃなんであんたが一撃くらわせただけであのキマイラが倒れたの?」
続きはまた夜に
結衣「今のにこの言い方だとただ運がよかっただけと言ってるみたいだな」
にこ「はぁ~最悪、アイドルオーディションには遅れて参加できなくなったし
戻ろうとしたとたんにルビィ達の巻き添えをくらって一緒にキマイラに襲われるし・・・」
京子「私達は受けてきたもんね、な、ルビィちゃん」
ルビィ「そうだけど・・・」
ちなつ「京子先輩オーディション受けたのですか?」
京子「そうだよ、私が目立てるいいチャンスじゃん」
ちなつ「ちょっと、京子先輩」
結衣「ろくなことにならなそうなんだが?」
にこ「バイト入れるんじゃなかった・・・
客は集められられたけどオーディションに間に合わなくなったし・・・」
にこ「それにしてもコマさんが妙に勇ましかったわ」
京子「確かに」
京子「ルビィちゃんを置いて逃げた自分が悔しくて
逃げないとか言って私達の身代わりとなったしな」
にこ「私は見てなかったけどコマさんは置いて逃げたんじゃなくて
逃げ遅れたことに気づかなかっただけよ」
ルビィ「あ、あの時は花丸ちゃんが途中で転んじゃって・・・」
京子「え!?」
ルビィ「それで花丸ちゃんを置いていくなんて私には出来なくて・・・
それで一緒に追いつかれてまた怖い思いをしちゃったの・・・」
京子「あの時は花丸コケてなかったら一緒に逃げきれていたってことかな?」
ルビィ「あの時のことを花丸ちゃんのせいにしないで!」
コマさん「ズ、ズラ・・・」
菜々美「あれ?あのモンスターはどこ?」
にこ「コマさん、ななみん、起きたのね」
コマさん「モンスターはどうしたズラ?」
コマさん「あ、結衣ちゃん、ちなつちゃん」
ちなつ「みんなから聞いたよ、みんなを守るために奮戦したんだってね」
結衣「キマイラなら私が倒したよ」
にこ「助かったんだけど悔しさしか残らなかったわ・・・
だってさっきのでキマイラのHPがわずかだってことを知ったし・・・」
菜々美「え!?あ~もう!もう少しで倒せたところだったのに~!」
菜々美「いい!?別に私は負けたわけじゃないのよ!」
菜々美「せっかくキマイラからウェイクを獲れるチャンスだったのに~!」
結衣「・・・」
結衣「アイロンゲート山でキンギン党のボス、キン、ギンをあかりが倒した時に
りっちぃを横取りした人が何を言うんだ?」
菜々美「何!?じゃあさっきのはあの時の仕返しってこと!?冗談じゃないわよ!」
京子「わ、こいつ嫌な奴だな、自分が同じことされて嫌なことを人にしておいて・・・」
京子「先にしたのは菜々美じゃん・・・」
京子「それより結衣~、やっぱり3人で行動しよう」
結衣「だな、ん?誰か来たぞ」
ちなつ「あれはダイヤさん、果南さん、鞠莉さんです」
結衣「また会ったな」
ルビィ「あ、お姉ちゃん」
ダイヤ「ルビィ~!一人で行動しちゃダメって言いましたよねえ!?」
果南「鞠莉も一人でどっかに行ってたけどね」
鞠莉「ルビィまた何者かに襲われたのかしら?」
ルビィ「わ~ん、お姉ちゃん、ごめんなさい・・・」
ダイヤ「あら?あなたはにこさんですよね?」
にこ「そういうあんたはダイヤと果南と鞠莉ね」
にこ「こっちはもう最悪なのよ、アイドルオーディションに間に合わなかったわ
キマイラにこの人たちと一緒に襲われるわでついてないのよ・・・」
菜々美「私と京子とルビィで受けてきたわ、もう受かる気しかしないのよ」
京子「そうそう」
ルビィ「そ、そうかなぁ・・・」
ダイヤ「まあ、オーディション受けてきたのですね」
ルビィ「実はそうです・・・」
ちなつ「あ、コマさん、もしかして今回は一人?」
コマさん「そうズラ、コマじろうは今シノヴァース区でDJをやってるズラ」
京子「え!?」
結衣「コマじろうの特技を知ったな・・・」
ちなつ「DJですか?」
京子「コマじろうのDJを聞いてみたくなったな~」
ちなつ「シノヴァース区って、今あかりちゃんが向かってるところだよね?」
コマさん「そうだったズラか?だからあかりちゃんいなかったズラね」
コマさん「コマじろうあかりちゃんに会ったズラかな?」
結衣「いいや、あかりはそこからバットルへ向かう気でいるだろ」
コマさん「バットル?ホリュウが治めている街のことズラか?
ホリュウは今ジバニャンと組んでダークニャンに対抗している
ってコマじろうから聞いたズラ」
ちなつ「あかりちゃんジバニャンに会えるかな?」
京子「ま、結果はあかりや西垣ちゃんに聞いてみよう。
西垣ちゃん私達に声かけない割には見てないようで私達を見てるんだし」
今日はここまで
そしてあかりは・・・
うまるちゃん「バットルに到着」
あかり「わあ、きれいな谷、この川もきれいだよ」
うまるちゃん「絶景ポイントを見つけたぞ」
あかり「うん、そうだね」
うまるちゃん「あ、谷の上に誰かいるよ」
あかり「え?あ、本当だ」
あかり「って、ジバニャン!!」
うまるちゃん「あ、確かにジバニャンだ」
あかり「でも様子がおかしいよ、誰かに追いかけられてるのかな?」
うまるちゃん「あっ!」
ピョーン
あかり「ああっ!」
ザバーン!
あかり「ジバニャン!!」
うまるちゃん「ジバニャン川に飛び込んだよね!?」
あかり「うん、ジバニャン大丈夫かな?」
ザバーン
あかり「あっ、誰かこの川に飛び込んでいったよ」
うまるちゃん「見たところ人間ではないね」
あかり「妖怪さんかな?」
一方谷の上では
じめりんぼう「あ~逃げられた~・・・」
こおりんぼう「バットルを乗っ取ろうとする悪党を始末するチャンスが~!」
たらりん「せっかくジバニャンとロボニャンを引き離せたのに~・・・」
さいの目入道「運はワシらにつかなかったの~」
ゾロ目大明神「全ては賽の目次第じゃな」
さいの目入道「ホリュウにはどう報告するつもりじゃ?」
ゾロ目大明神「じめりんぼう、ホリュウの怒りに触れてもワシらがかくまってやるぞい」
じめりんぼう「うん、ありがとう」
じめりんぼう「・・・早くかぜカモには死んでもらわないとね」
こおりんぼう「全てはズルズルづるのため、ぼくらのため」
たらりん「バットルの未来のため」
そしてあかりの方は
ザバーン
ジバニャン「ぜえ・・・ぜえ・・・ニャンとか助かったニャン・・・」
ナガバナ「ジバニャン、大丈夫でっか!?」
ジバニャン「ナガバナ、お前がオレっちを助けてくれたのかニャン?」
ナガバナ「当たり前やん、ワイがこの川に飛び込んで谷から落ちた自分を助けてくれたやないか」
ナガバナ「あ、この谷と言えバナ、数百年前に山吹鬼が
降参した敵達をを谷から突き落として生き埋めにしてしまったんや」
あかり「ええっ?」
うまるちゃん「わ~・・・怖い話やめて~」
ジバニャン「お前の話は長くなりそうだからもういいニャン」
ナガバナ「そうそう、話を変えるで、ワイ、逃げ道を用意しておいたで。
向こうに逃げれば安全や。その裏道から街の方へと行けばええんや」
ナガバナ「あ、そうそう、裏道といえバナ・・・」
ジバニャン「もういいニャン!!」
ナガバナ「お、お嬢さんたち、バットルは初めてか?ワイはナガバナ、よろしくな」
あかり「あかりは初めてだよ」
うまるちゃん「うまるは3度目だよ」
ジバニャン「ナガバナに紹介するニャン、あかりちゃんとうまるちゃんだニャン」
ナガバナ「2人とも一人称に自分の名前使ってるんやな、
名前覚えてもらえるし便利やな」
ジバニャン「それはそうとお前が勧める道へと案内してほしいニャン」
ナガバナ「ま、必ず安全というわけちゃうけどな。
じめりんぼう一族がどこに見回り鬼を配置してるかどうかはワイにもわからへん」
あかり「大丈夫、見回り鬼に見つかってもあかり達がジバニャンを守るよ」
うまるちゃん「バババーンとやっちゃうよ」
ジバニャン「ありがとうニャン」
その途中で
ナガバナ「じめりんぼうもこおりんぼうもたらりんも
ワイがひそかにジバニャンをかくまったとは思ってはおらへんやろな」
ジバニャン「けどオレっちの護衛としてついていったロボニャンが心配になってきたニャン」
ジバニャン「ロボニャンとはぐれてしまったし・・・」
ナガバナ「それはメラメライオン達と合流してから考えましょや」
あかり「そのじめりんぼう、こおりんぼう、たらりんというのが
じめりんぼう一族なんだね」
ナガバナ「そうや、しずくの形をしたジバニャンを狙う妖怪や。
青水色のがじめりんぼう、薄水色のがこおりんぼう、赤いのがたらりんやで」
ジバニャン「でもやっつけるわけにはいかないニャン、
ホリュウがオレっちをどうするか分からないニャンし・・・」
ナガバナ「そうや、そこなんや・・・」
うまるちゃん「倒したいのに手を出せないって奴?」
ナガバナ「その通りや、うまるちゃん」
今日はここまで。
ナガバナの二人称って『自分』だったってことを今から20分前に思い出した・・・
>>395書き込む前に思い出せてよかった・・・
そして
ナガバナ「あかりちゃん、うまるちゃん、ここがホリュウから与えられたジバニャンの拠点や」
ナガバナ「ここでダークニャンの侵攻を食い止めようとしてるとこや、
あ、そうそう、ワイもここに留まることにしたで」
ジバニャン「ナガバナ、ありがとうにはありがとうニャンが
話が長くなりそうニャン、最初はじめりんぼうの手下だと思ったニャン」
ナガバナ「なんでや?んなわけあらへんやろ」
ジバニャン「逃げろと言っておいてそのあとの話も長すぎたニャン」
ナガバナ「それはすまなかったわ。せやけどワイもじめりんぼう一族の陰謀を阻止するで!」
うまるちゃん「うまくいくといいね」
あかり「あ、しどろもどろ、砂夫」
しどろもどろ「あ、ジバニャン、無事だったんだね・・・えっと・・・」
砂夫「大変だったね、ロボニャンから聞いたよ」
ジバニャン「よかったニャン、ロボニャン無事でよかったニャン」
あかり「うん」
砂夫「いいや、大丈夫じゃないよ、鼻からオイルが出てる状態だったし・・・」
しどろもどろ「えっと・・・みんなでロボニャンを・・・えっと・・・
ちょっと・・・ロボニャンのオイルをふき取って安全を確認した後で・・・
う~とあ~と・・・あ、今充電中なんだ」
あかり「ロボニャン大丈夫なの!?」
ドロン
ロボニャン「もう大丈夫だ!」
ナガバナ「ロボニャン!?」
しどろもどろ「えっと・・・バッテリーの方は・・・」
ロボニャン「充電はもう完了している」
あかり「ええっ!?」
あかり「あ、ぐっちさん、きょうぺいさん」
ぐっち「お、あかりちゃんやないか」
きょうぺいちゃん「ロボニャンって割と休んでる暇がないんだよな・・・」
きょうぺいちゃん「俺的にはもうちょっと休んでいてほしいが・・・」
メラメライオン「ジバニャン!無事だったか!じめりんぼうのとこ行ったと聞いて心配したぞ!」
ジバニャン「この前も言ったようにロボニャンがいれば大丈夫だったニャン」
ナガバナ「ジバニャンがロボニャンを遠ざけたときはワイが代わりにそばにいたで」
ナガバナ「そんでワイがじめりんぼう一族とホリュウの仲間たちに気づかれへんように
ジバニャンを逃がしたんや。裏道以外は見回り鬼だらけやったで」
メラメライオン「なんだと!!?」
メラメライオン「ロボニャン!!じめりんぼうの野郎はきちんとぶっ倒したんだろうな!?」
ロボニャン「いいや、それどころじゃなかった。
しかもたらりんという妖怪にやられた・・・」
ぐっち「あ~そうか・・・」
きょうぺいちゃん「だから鼻からオイルまみれになったのか・・・」
うまるちゃん「え?何を言ってるの?」
あかり「どういうこと?」
きょうぺいちゃん「たらりんは鼻血を出させる妖怪なんだ。
でもロボニャンはロボットだから血は流れない、
その代わりにオイルが出てきたってわけさ」
ロボニャン「そ、その通りだ・・・」
メラメライオン「野郎!ぜってえ許さねえぞ!!」
ブリー隊長「ああ、オレもじめりんぼうに怒りを覚えた。
しかしホリュウのことを考えると手出しができない」
メラメライオン「しかしあいつらはズルズルづるにこの街の領主を継がせる気でいるぞ」
ブリー隊長「ああ、明らかに傀儡目的なんだろうな」
ぐっち「しかしかぜカモを擁立しなければホリュウの意思に背くことになるで」
ナガバナ「しかしじめりんぼうは少しのそういう行為が許される立場なんや。
あ、ワイにまかせな、ホリュウにじめりんぼうの真意をを話しに行くで、ほなまた」
ドロン
ジバニャン「これで少しは静かになりそうだニャン」
ぐっち「ナガバナ話長いしな・・・」
きょうぺいちゃん「しかしナガバナにしては手短に説明してくれたな今回は」
三浦「お~い」
ぐっち「あ、三浦」
あかり「三浦さん」
うまるちゃん「わわ、幽霊がいる・・・」
あかり「あいもさんとけいすけさんは?その白いおばけも妖怪さん?」
ぐっち「あ、ウィスパーやん」
あかり「ウィスパー?」
ブリー隊長「なんか図々しいそうな奴連れてきたな・・・」
メラメライオン「ナガバナと同じだろどうせ・・・」
三浦「あいもとけいすけは別行動を取ってるよ。
それと、ぐっち、ジバニャン一行はみんないるよな?」
ぐっち「もちろんや」
ジバニャン「って、ウィスパー?ニャンでここに?」
ブリー隊長「お前こいつ知ってるのか!?」
ウィスパー「おお~ジバニャン、こんなところで会えるなんて探した甲斐があったでうぃす~」
ウィスパー「実況ワールド一この世界を愛すると言われるまでに成長するなんて感激でうぃす!」
ジバニャン「ウィスパーに言われても褒められた感じがしないニャン・・・」
あかり「あ、ウィスパー、みんなの名前教えるよ」
ウィスパー「はい、お願いします」
そして
ウィスパー「覚えたでうぃす、あかりちゃん、ありがとうでうぃす」
ウィスパー「これからは私もジバニャンのおともとして参加するでうぃす」
ジバニャン「オレっちが嫌と言ってもついていきそうだし参加させるニャン」
ブリー隊長「こいつあてになるのか?」
メラメライオン「なんないと思うな」
三浦「あてにはならないがいい情報役さ」
しどろもどろ「えっと・・・」
砂夫「情報役は結構重要だよ」
ロボニャン「才能次第だな・・・」
ぐっち「あんまり信用されてへんなあ・・・」
きょうぺいちゃん「ウィスパーって普段はあてにならないが
妙なところで活躍する妖怪なんだよね。
その妙なところに委ねてみるよ」
ドロン
あかり「あ、誰か来た」
きょうぺいちゃん「あ、かぜカモじゃん」
かぜカモ「ジバニャン、あ、ウィスパーもいるんだ。
じゃあ二人に用があるんだ」
ウィスパー「なんでございましょう?」
かぜカモ「ホリュウの死期が迫ってきているんだ。
魂になる前にホリュウに会ってきてほしいんだ。
魂になるのはまだまだ先だけどとにかく早く来て!」
うまるちゃん「あ、うまる、ホリュウの拠点場所見たことあるから
このラピスで一瞬ワープしてみよう」
ジバニャン「おもしろそうだニャン」
ウィスパー「これは使えそうですねぇ」
かぜカモ「僕は先行ってるよ。あ、来るのはジバニャンとウィスパーだけでいいよ」ドロン
あかり「カモさん鼻水大丈夫かなぁ・・・」
ぐっち「大丈夫や、よほどのことがない限りうつされることはあらへんで」
うまるちゃん「じゃあいくよ」
三浦「あ、僕も行かせて」
きょうぺいちゃん「うまるちゃん便利なの持ってるね」
あかり「あかりたちも行ってみるよ」
うまるちゃん「ゴー!!」
シューッ!!
メラメライオン「うお、人間たちとジバニャン、ウィスパーが消えた!?」
ロボニャン「うまるという子、瞬間移動能力を持つ宝石を持っているようだな」
ブリー隊長「オレ達は居残りか」
しどろもどろ「これからどうしよう・・・」
メラメライオン「見回り鬼達と修行するぜ!」
ブリー隊長「トオセンボン頑張ってるかな?様子を見てくるぜ」
砂夫「だよね、次の戦いに備えよう」
メラメライオン「メラ~~!!」
今日はここまで
そしてあかり達は
あかり「到着かな?」
うまるちゃん「わ、街の真ん中にワープした」
あいも「わ。びっくりした、どうしたんだ?いきなり現れて」
あかり「あ、あいもさん」
ぐっち「うまるちゃんのラピスでワープしたんや」
あいも「妖怪も連れてるな。ジバニャンにウィスパーにかぜカモも一緒なんだな」
ジバニャン「ここってホリュウの拠点から少し歩くニャンよ」
ウィスパー「えっと・・・ここからホリュウの拠点に行くには・・・」
かぜカモ「じゃあ僕についてきて」
あかり「うん」
かぜカモ「早くホリュウに会わないと・・・」
きょうぺいちゃん「なるべく急ごう」
そして
かぜカモ「ここだよ」
水色見回り鬼「あ、かぜカモ様」
かぜカモ「ホリュウはいるのかな?」
水色見回り鬼「はい、います」
水色見回り鬼「それと、こちらの方々もここに用があるのでしょうか?」
ジバニャン「その通りだニャン」
ぐっち「僕達も入りたいのですがいいでしょうか?」
水色見回り鬼「実は少し前に実況者の方がここに来たのですよ」
ぐっち「え?」
水色見回り鬼「拠点中を見回っています」
水色見回り鬼「あなた達、入っていいですよ」
かぜカモ「ありがとうございます」
ウィスパー「では、入りましょう」
ジバニャン「楽しみニャン」
その途中で
あかり「けいすけさん?」
けいすけ「おや、みなさんもここに来たのですか?」
三浦「ここに来た実況者ってけいすけだったのかよ」
けいすけ「そうです」
けいすけ「先程ホリュウを見ました。そしてじめりんぼうも見ました。
計画がばれてホリュウの不興を買い、謹慎処分を受けました。
こおりんぼう、たらりんも同じ処分を受けています」
ウィスパー「まだわかりませんよ。しばらくなのですから。
そのしばらくというのがどれくらいなのか、
しばらくとはいってもすぐに謹慎が解けることだってあるのですよ」
ジバニャン「ニャニー!?」
かぜカモ「あ、ホリュウが待ってるよ、急いでいこう」
あかり「うん」
うまるちゃん「どんな用事があるんだろう」
そして
ホリュウ「おう、来たか、かぜカモ、ジバニャン。
実況者達も一緒じゃのう」
ぐっち「はい」
ホリュウ「ジバニャン、さっきはすまなかった・・・」
ホリュウ「じめりんぼう一族には謹慎を命じた。
故に安心してくれるといいな」
ホリュウ「さて、ワシがこの世界からいなくなった時の話じゃが・・・」
ジバニャン「何を言ってるのかニャン?かぜカモがホリュウの後を継げばいいだけのことニャン」
かぜカモ「でも僕はしばらくバットルにはいたくないよ・・・」
あかり「かぜカモさん・・・」
ウィスパー「じゃあこうしましょう」
ジバニャン「ウィスパー!?どうするのかニャ?」
ウィスパー「かぜカモにしばらくの間オトゲイムー街シノヴァース区を守らせましょう」
ジバニャン「あ、言われてみればその通りニャン」
きょうぺいちゃん「かぜカモじゃ多少は荷が重いとそこらの実況者達は思うだろうが
俺はかぜカモに賭けてみるよ」
けいすけ「はい、何もかぜカモ一人というわけではありません。
どうですか?かぜカモさん」
かぜカモ「あ、是非」
ジバニャン「かぜカモはオレっち達が守ってやるニャン。
お前はバットルの命そのものだからニャン」
ホリュウ「いいや、ジバニャンがバットルを治めるのじゃ」
ジバニャン「そんなのオレっちには出来ないニャン」
ウィスパー「はア!?バットルは非常に重要な土地ですよ!?
それをタダでくれると言っているのですよ!?」
ジバニャン「そしたらオレっちがこの街を乗っ取ったように見えるニャン!!」
ジバニャン「そしたらオレっちの名も汚れてしまうニャン!」
かぜカモ「ジバニャン、僕もホリュウの意見に賛成だよ」
ジバニャン「・・・・・」
ジバニャン「やっぱりオレっちには無理だニャン・・・」
あかり「そこがジバニャンのいいところだね、あかりもその話は素直に受けられないよ」
うまるちゃん「へ~ジバニャンって意外と無欲なんだね」
ウィスパー「普段は欲が深いんだけどねぇ」
ジバニャン「オレっちの物欲をそんな風に言わないでほしいニャン!!」
ホリュウ「じゃ、その話はとりあえず保留で」
かぜカモ「じゃあ僕はシノヴァース区に向かうよ」
あいも「あ、俺もそこに向かうわ」
ぐっち「また会おうなあいも」
けいすけ「では、私達はここで失礼します」
ホリュウ「ふむ」
今日はここまで
ホリュウの拠点を出て
あかり「外もだんだん暗くなってきたね」
ぐっち「そやな」
きょうぺいちゃん「さて、俺達は宿に向かうか」
シュッ
ぐっち「あ、どこにでもふすまや」
『赤座、他のみんなはとっくに戻ったぞ、お前もそろそろ戻れ』
あかり「先生、分かりました」
ぐっち「あかりちゃんはクリエイトカントリー近くのあの家に帰るんやな」
あかり「うん」
あかり「みんな、また会おうね、ジバニャンもウィスパーも実況者のみんなも」
あかり「それじゃ」
シューッ
拠点内
西垣「赤座も戻ったな」
京子「結構遅かったな、あかり」
ちなつ「どこに行ってたのですか?」
西垣「バットルに行ってたらしい」
西垣「ジバニャンもまた難を乗り越えて新たな仲間を手にしたな」
あかり「ウィスパーという絵に描いた白いお化けのような妖怪さんのことだね」
結衣「ウィスパ?人魂の集まりのようなモンスターじゃなくて?」
あかり「ウィスパー!今度ジバニャンに会えたらこの目で見させるよ」
ちなつ「お化けに会わせないでよ」
あかり「大丈夫だって、ちなつちゃん」
結衣「ウィスプが元ネタの人魂だと思ったがただの幽霊か。
でも『ウィスパー』という名前じゃ私はウィスプを思い出すぞ」
ちなつ「結衣先輩、そのお化けが私に近づいてきたら追い払ってください・・・」
西垣「それと、歳納がアイドルオーディションを受けた」
あかり「ええっ!?」
ちなつ「京子先輩調子に乗りすぎです・・・」
結衣「私達はとっくに知ってたけどな」
京子「結果は早くても明後日あたりかな?」
結衣「この世界の時間差は私達の世界とは違うからな」
結衣「さすがに明日というのは都合がよすぎだろ・・・」
京子「ちなみにルビィちゃんと菜々美も一緒に受けたのさ」
あかり「ルビィちゃんと菜々美ちゃんも?」
ちなつ「あかりちゃんはあの時いなかったからね」
あかり「うん」
結衣「そしたら京子が菜々美とルビィちゃんと一緒にキマイラに襲われてたから
私が助けたんだ。あの時の京子めちゃくちゃビビってたぞ」
京子「おいおいおい、ビビってなんかいなかったぞ!」
結衣「他にもコマさんがいた」
あかり「コマさんも!?」
結衣「コマじろうはこの時シノヴァース区にいたらしい」
あかり「じゃああかりもバットルに行かなかったらコマじろうに会えてたかもしれないってこと?」
結衣「そうだな」
あかり「でもあかりはジバニャンが心配だったから・・・」
結衣「そしてアイドルオーディションに間に合わなかったうえに
京子達と一緒に襲われた『にこ』っていう
この前ブーシイモ街のメイド喫茶に行ったときに
ことりと一緒に働いていた子もいた」
あかり「じゃあそのにこってのは背が小さくて黒いツインテールの子のことかな?」
結衣「その通り」
京子「にこはぶっちゃけ私達より悲惨だったよな・・・」
結衣「ああ、まさにツイてなかったな」
ちなつ「ところであかりちゃんは誰に会ったりしたの?」
あかり「あかりはうまるちゃんに会ったよ、
そしてどこにでもラピスでバットルまでひとっ飛びしたんだ」
あかり「そしてバットルでぐっちさんに三浦さん、あいもさんにきょうぺいさん、そして
けいすけさんに会ったよ。ジバニャン達はじめりんぼう一族を一応かわせたけど
まだ安心はできないってさ」
西垣「とりあえず今日の活動は終わりだ」
あかり「あれ?りっちぃがかなり増えてるんだけど・・・」
京子「あああれか?」
今日はここまで
結衣「あかりがバットルに行ってる間に
私とちなつちゃんは京子が襲われる前に忍、アリス、カレン、鞠莉に会った」
結衣「そして京子が襲われたあとダイヤさんが果南と一緒に来て
ルビィちゃんを叱ってそのあと私達とさよならしてそのあとの話だが」
結衣「しばらくした後海未がリゼとマヤと一緒にいるのを見た。
そしてこばさんもいた。かみしょーもいた」
あかり「海未ちゃんにも会ったんだ。あとリゼちゃん、マヤちゃんにも」
京子「なんだけどさ、あれからが大変だったんだよ」
ちなつ「私達は別にそうでもなかったんですけどね」
結衣「こばさんにはマイクエストがあったってこと忘れてた・・・
今の私達には成功時の報酬が大助かりでよかったな」
京子「結衣だけじゃなかったんだな・・・
あんだけレベルに執着してんのは・・・」
ちなつ「リゼさん海未ちゃんとマヤちゃんとこばさんとかみしょーさんと
結衣先輩に『獣狩り鍛錬隊』と名付けてクエストやり続けていました」
京子「あのクエストはあかりも覚えているだろうけど
誰か一人でもダメージ受けるとクエスト失敗になるんだよ」
あかり「うん、覚えているよ、京子ちゃん、忘れたと思わないでよ~」
京子「そんで何回も失敗しながら20回目の挑戦でやっとクリアしたのさ」
ちなつ「失敗の原因ほとんどが京子先輩のせいだったんですけどね・・・」
京子「あ~疲れた~」
結衣「成功した時は迷わずもう一回成功させようとした」
京子「海未もリゼもマヤもめっちゃ乗り気だったよも~・・・」
結衣「しかしモンスターを倒した分のりっちぃはマヤに取られた。
リゼ曰く『テツクラヴィレッジで他人が倒したモンスターの
ドロップしたものを横取りした時の仕返しだ』とのことだった・・・」
結衣「結局クエスト成功時の報酬しか手に入らなかった・・・」
ちなつ「報酬は6000りっちぃでした」
京子「今持ってるりっちぃは8590りっちぃだな」
結衣「その時クエストをもう一度と思った瞬間に
ふすまが来て戻ることとなった・・・」
ちなつ「ちなみにそのテイクでは失敗でした」
西垣「タイミングが悪くて悪かったな」
ちなつ「先生のタイミングの悪さはこれが初めてではありません」
結衣「・・・・・」
京子「私は助かったんだけどね」
結衣「京子、楽しようとするとあとでそのツケが回ってくるぞ」
西垣「赤座、歳納達は素材を見つけてきたようだ」
あかり「そうだったのですか?」
京子「でもまだ武器の強化はできないってさ」
結衣「武器のレベルが上がると必要な素材数も増えるしな・・・」
西垣「それより2階でりっちぃを使ってみないか?」
京子「あ、私アイテム買いま~す」
りせ「・・・・・」
西垣「じゃあ松本も2階に行くことになるな」
結衣「何買うの?回復アイテムだと思うんだけど」
西垣「とにかく2階へ行こうか」
2階
京子「会長、ハイポーションを3つ頼むよ」
りせ「・・・・・」
京子「代金は600りっちぃだな、買います」
京子「そしてみんなにハイポーションを2つずつ持たせます」
結衣「5つはすでに持ってるしな」
西垣「買い物はもう終わりだな?」
京子「終わりだよ」
西垣「じゃあ私は松本と一緒に先に夕食食べてるぞ」
京子「分かった」
結衣「じゃあ次はレベル上げだな」
結衣「まだ7990りっちぃもあるな、
じゃあそろそろ私のレベルを30にしとかないとな」
京子「ああ~!!結衣!何勝手に自分のレベルだけ上げてんだよ!」
結衣「あとはみんなで使って」
ちなつ「結衣先輩ついにレベルが30になったんですね」
結衣「残り5430りっちぃもあるからこれを3人で分けて使って」
京子「えっと、5430・・・これなら余らないな」
そして
京子「レベル1つしか上げられなかったじゃん・・・」
あかり「あかり達のレベルが27になったよ」
結衣「これくらいのレベルになると
レベルアップに必要なりっちぃが半端ないな・・・」
結衣「とにかく今日はもう夕食食べてダンスの練習して風呂入って寝るだけだな」
そんでもって翌日、朝食を済ませて3階へ
京子「」グデー
結衣「・・・・・」
あかり「何の話しようかを何も考えてない・・・」
ちなつ「あ、そうだ、結衣先輩」
ちなつ(京子先輩はほっといて)
結衣「どうしたの?」
ちなつ「えっと・・・」
西垣「お前達、出動準備だ」
ちなつ(あ~!こんな時に~!)
結衣「京子、起きろ」
京子「あ~、あいよ~」ふぁ~・・・
4階
ちなつ「すでにふすまの用意をしていたのですね」
西垣「ああそうだ」
あかり「今日はどこに行くのですか?」
西垣「バットルの北部だ」
ちなつ「この前も行きましたね」
西垣「ダークニャンが動き出した。
バットルという街に攻めてくるらしい」
あかり「よーし、バットルを守るよ」
西垣「今回のダークニャンの軍の指揮をとるのは河童だ」
あかり「河童さんが・・・」
結衣「昨日の友は今日の敵か・・・」
西垣「すでにジバニャン達が迎え撃っている。お前達に援護してもらいたい」
あかり「もちろん行きます!行かせてください!」
西垣「その意気だ。赤座」
結衣「じゃあ行くか」
京子「出動!」
シューッ!
西垣「今回の敵は数が多いが今のみんなならその不利な状況を乗り越えられるだろうな」
今日はここまで
バットル付近
京子「到着」
ちなつ「あっ!」
結衣「あんこうチームのみんな」
沙織「わっ、いきなり人が出てきた」
優花里「これは赤座殿、吉川殿、船見殿、歳納殿」
みほ「ごらく部のみんな」
あかり「みほちゃん、沙織ちゃん、華ちゃん、優花里ちゃん、麻子ちゃん」
麻子「沙織、覚えてないのか?あのふすまはどこにでも行けるふすまだ」
沙織「あー思い出した。そうだったそうだった、おー、ふすま消えた」
華「あの時は沙織さんが勝手にあのふすまに入って
ごらく部の皆さんの拠点に行ってしまいました」
沙織「待って、あの時のことは思い出したくない。
だってそれでミニクエストで得たタンクを全部台無しにしてしまったし・・・」
結衣「沙織、その時のことは私も思い出したくないぞ・・・
だって多額のりっちぃをパーにしてしまったし・・・」
沙織「結衣さんも同じだったんだね」
優花里「あれは誰でもショックを隠せませんよ」
京子「でも私は割とあれを阻止できてよかったと思う」
みほ「あれとは何かな?」
結衣・麻子(・・・何がよかっただ)
京子「ゲームバランスの崩壊だよ」
沙織「あ、そうだった」
麻子「何を納得している?」
ちなつ「それで何度も苦戦を強いられていますよね?」
結衣「そうだそうだ」
華「みなさん、話を変えましょう」
華「ごらく部の皆さんに言わなきゃいけないことができました」
あかり「言わなきゃいけないこと?」
あかり「もしかしてジバニャンのこと?河童さんのこと?」
華「妖怪たちのこともですが私達のことでもありあなた達のことでもあります」
華「つまり私が言いたいのはバットル付近のこの場所のことです」
京子「大丈夫だよ。だって私達、この戦いに参加しにここに来たんだもん」
みほ「そうなの?私達は巻き込まれてしまったんだけど・・・」
あかり「ええっ!?」
沙織「そんで迫りくる敵に銃で応戦しながら離脱を図ったんだけど
全然離脱できそうになかったんだよ」
華「幸い全員無事でよかったです。もっともあの方のおかげですが」
あかり「あの方?」
沙織「ロボニャンという妖怪が私達を助けに来てくれたんだよ」
あかり「ロボニャンが!?あ、ジバニャンはどうしてるんだろ?
それと、河童さんと青い見回り鬼たちどこまで来てるんだろう?」
沙織「ロボニャンが食い止めている間は・・・」
みほ「あっ!沙織さん!」
あかり「あ!ロボニャンが追われてる!」
京子「今こそ私達の出番!」
優花里「待って、ロボニャン殿確か考えあって戦ってるって・・・」
華「あの意味は何なのでしょう?」
ロボニャン「あ、お前達、何をしている!?」
あかり「ロボニャン」
ロボニャン「お前達も向こうに逃げろ。指定した場所まで行けば勝機が見える」
あかり「えっ?」
華「何か作戦があるようですね」
沙織「まずは向こうに避難だね」
ロボニャン「まずい、このままじゃ追いつかれる・・・!
追いつかれたら全てが台無しに・・・!」
河童「よーし、追い詰めたぞ!」
セミまる「お前達ここでおしまいミーン!」
華「あ、任せてください!」
ドーン!
河童「うお!」
河童「・・・・・」
河童「それでオレ達をビビらせたつもりか?」
華「」タッ
河童「それ!追え~!!」
京子「げえ!焼け石に水じゃねえかよ!」
ロボニャン「いいや、彼女には礼を言おう、ほんの1秒だけでもよかった」
京子「おいおいおい・・・」
ロボニャン「もうすぐだ、もう少し逃げられれば・・・」
京子「いいのかよ!」
華「みなさん、ここはロボニャンさんの言う通りにしましょう」
結衣「ロボニャンはどんな作戦を取っているのだ?
もしかしたらわざと逃げているとか・・・」
麻子「今は逃げるしかないぞ」
京子「ん?敵の動きが止まったぞ?」
ちなつ「いやああ!!あの時の傘のお化けがいるうう!!
から傘お化けいや~~!!」ダダダ
京子「おいちなつちゃん、やっぱ全速力で逃げよ・・・」
優花里「何があったのでしょうか?」
河童「どうした?から傘お化け、なぜ止めるんだ?」
セミまる「絶好の好機を逃してしまうミーン」
から傘お化け「河童よ、ロボニャンのあの逃げっぷり、見事すぎるとは思わぬのか?」
河童「見事だからこそ徹底的にたたいてやるのさ」
セミまる「そうだミン」
から傘お化け「ワシにはあの逃げっぷりは芝居に見える・・・」
河童「チャンスを逃すな!!」ダダダ
セミまる「追撃だミン!!」ダダダ
から傘お化け「おい!待て!待たぬか・・・!」
今日はここまで
そして
結衣「おい、ここって・・・」
麻子「ロボニャン、本当にこれも作戦なんだろうな?」
華「ここから先は地形がかなり広い場所です。
ここで追いつかれたらかなり不利になるのでは?」
結衣「ああ、ここだと数の多い方が有利だ。
これだと私達が不利だぞ」
ロボニャン「いいや、ここでいいのだ」
沙織「ちょっと!?」
あかり「とにかくロボニャンを信じてみるよ、
だってロボニャンはあかり達を負けへと導かせる妖怪さんじゃないし・・・」
ロボニャン「そうだ、私に不可能はない!!」
京子(なんか説得力ね~・・・)
ロボニャン「だが・・・!」
ロボニャン「ここから向こうに着くまで全速力で駆けろ!」
京子「え!?私達さっきから全力疾走してたんだけど?」
ロボニャン「ウィスパーが今私が足を踏み入れた場所から
向こうのところまでの場所に罠を仕掛けておいた。
もうすぐ発動させる、罠に巻き込まれないように
向こうまで全力で走れ!」
結衣「わかった、急ぐぞ!」ダッ!
あかり「あっ、結衣ちゃん」
ちなつ「結衣先輩!待ってくださ~い!」
京子「あああ~!待って~~!」
優花里「私たちも行かなきゃ」
みほ「うん」
華「早くしましょう」
そして
結衣「む!?敵か!?」
ちなつ「いやああ!!お化けえええ!!!」
あかり「あ、ウィスパー」
結衣・ちなつ「え?」
京子「こいつがウィスパーか、昨日あかりが言ってた・・・」
ロボニャン「もう少しだ、もう少し走れ」
少しした後で
ウィスパー「うぃす?あかりちゃん、どうしてここに?
それと、その子たちはあかりちゃんのお友達ですか?」
あかり「うん、そうだよ、でもあの子たちはこの世界で知り合った友達なんだ」
あかり「あ、じゃあ・・・」
友達紹介を終えて
ウィスパー「分かりました。よろしくお願いします。
みなさん、ここまでくればもう安心です」
ロボニャン「む?もう敵がこんなところまで」
沙織「来たよ!」
麻子「かなりの大軍だな」
ウィスパー「好都合でうぃす!敵は一か所にまとまって行動を取っています」
結衣「群がっているってわけだな」
三浦「うお、すげー数だな・・・」
みほ「あ、三浦さん」
三浦「ごらく部のみんなにあんこうチームのみんな、そしてウィスパーとロボニャン」
三浦「って、ここで立ち止まってもいいのか?」
ロボニャン「まずここで立ち止まっていろ」
河童「お、こいつがウィスパーか、かかれ!あいつに戦の恐ろしさを教えてやるぜ!」
セミまる「ミン!!」
ウィスパー「・・・・・」
ウィスパー「今でうぃす!!!」
ロボニャン「了解!!」
ボオオオオオオ!!!
河童・セミまる・青見回り鬼一同「ぐわああああ!!!」
京子「うお、地面からマグマが出てきた」
優花里「罠というのはそういうことだったんですね」
三浦「うお、ダメージ床か。結構大掛かりな罠作りだったな」
三浦「ウィスパー、お前いつの間にダメージ床を用意していたのか?」
ウィスパー「そうでうぃす」
セミまる「しまったミン!」
河童「ええい!罠を突破しろ!!」
麻子「そうはさせないぞ!」ダダダダダ
三浦「うお、麻子今回はマシンガンを持ってきたのか?」
河童「くそ!焼け死ぬ前に退け!」
セミまる「河童、拙者らはもうすでに死んでるミン、妖怪だから・・・」
三浦「あ、ダメージ床の効果が切れた・・・」
ロボニャン「だが見回り鬼はもう全滅だ!今がチャンスだ!反撃開始!」
河童「くそ・・・!」
セミまる「してやられたミン!」
河童「から傘お化けの言った通りだったか・・・」
河童・セミまる「」ドロン
三浦「あ、くそ、逃げられたか!」
その頃
から傘お化け「間に合わなかったようじゃの・・・
まったく、うちの大将は・・・
副将の諫めぐらいまともに聞かんか!」
ドロン
ウィスパー「私の作戦、見事に決まったでうぃす~!」
ロボニャン「これほどまでに見事に決まるとは」
華「やはりあの時の逃走は芝居だったのですね」
ロボニャン「ああ、だがお前達を巻き込んだのはすまなかった・・・」
京子「あ~疲れた~・・・」
京子「あれ?結衣は?」
ちなつ「あ、結衣先輩、待ってくださ~い」
京子「りっちぃ集めに行きやがった」
結衣「よし、あとは右側のりっちぃを・・・」
優花里「あとは左側・・・って、船見殿」
結衣「あ~全部取られたか・・・」
優花里「船見殿は左側のタンクを集めたのですね」
結衣「ああそうだ」
優花里「いくらありましたか?」
結衣「5657りっちぃあったよ。
でもせっかく見回り鬼の大群をウィスパーの仕掛けた罠で倒したんだし
もっとあってもおかしくなかった・・・」
優花里「私は6895タンク手に入れました」
結衣「あ~~!!」
結衣「だったら右行ってりゃよかった・・・」
ちなつ「結衣せんぱ~い」
結衣「ちなつちゃん、あ、あかりと京子も来てるな」
優花里「吉川殿、どうしましたか?」
優花里「っと、みなさん、いつの間に来ていたのですね」
今日はここまで
結衣「あ、ジバニャン、メラメライオン、ブリー隊長もいる」
メラメライオン「まさかウィスパーの作戦が見事に決まるとはな」
ブリー隊長「さあ次は誰だ!!」
ジバニャン「ウィスパー見直したニャン」
ロボニャン「さて、戻るか」
ウィスパー「みなさん、用心してくださいよ、なんせ
ダークニャンの動きが本格化していますからね」
あかり「ええっ!?」
麻子「その話は前にバットルの住民から聞いた」
華「どうやら私達はその緒戦の戦いに巻き込まれていたようですね」
沙織「まさかもう始まってたとは思っていなかったよ」
優花里「でもみんなのおかげで助かりました」
みほ「あ、誰か来たよ」
三浦「うお」
京子「え?あ、いつの間に」
ホリュウ「元気しとったかの?人間たち」
あかり「ホリュウさん」
ジバニャン「ニャニャ!?ホリュウ、病気は大丈夫ニャンか!?」
三浦「そういえばホリュウはもう長くないんじゃ?」
ウィスパー「かぜカモを早く呼ばなくては・・・!」
ホリュウ「ワシはどうしてもお主たちの活躍を見たくての・・・」
メラメライオン「だがもう戦いは終わってしまったぜ」
ホリュウ「いいや、ダークニャンはまだあきらめておらん」
ホリュウ「今の戦いはほんの序の口じゃ」
華「私達もそう見ています」
結衣「実況ワールドの戦いはこれからもまだ続きます」
あかり「早く平和になるといいのに・・・」
ジバニャン「かぜカモにもこの戦いを見せたかったニャン」
ウィスパー「でもシノヴァース区の守りが今の彼の役目ですし・・・」
ホリュウ「かぜカモか・・・ワシの後継者にふさわしい妖怪かと思ったが・・・」
一同「?」
ホリュウ「ワシは少し前にかぜカモ、ズルズルづるを呼んだのじゃが
ズルズルづるはすぐ来たのにかぜカモは全然来なかった」
ホリュウ「大事な話じゃというのに実にけしからん!!」
あかり「ええっ!?」
ホリュウ「シノヴァース区の守備のこともあるじゃろうが
それ以上に大事な話じゃというのにそれに来ないとは・・・」
ホリュウ「これでかぜカモを後任にするのはやめにした。
この街はズルズルづるに継がせる」
ジバニャン「ニャニー!?」
三浦「おいちょっと待て」
ジバニャン「ニャ?」
ウィスパー「うぃす?」
三浦「ホリュウおかしくないか?
ホリュウは後任をかぜカモにしてるはずだった」
ちなつ「それをズルズルづるに継がせるとか言っていました」
三浦「ホリュウ、あんたは後任をかぜカモ一筋にしていたはずだ。
あんたの話にやって来なかったというだけで後任を変えるというのはどうかしてるぜ」
ホリュウ「あんな無礼な妖怪の後継ぎの話は保留じゃ」
ホリュウ「補佐はじめりんぼうに・・・」
ヒューッ・・・!
グサアッ!
ホリュウ「ぐっ・・・!」
ジバニャン・ウィスパー「ホリュウ!!!」
あかり「ホリュウさん!!」
麻子「何者かが短剣を投げたな・・・」
優花里「ホリュウを刺した人は相当の手練れだと見ます」
華「そうでなければ私達のうちの誰かに当たってもおかしくありません」
優花里「その中でホリュウだけを狙ったとなると狙いは正確だったと言えますね」
きょうぺいちゃん「みんな!!!」
三浦「あ、きょうぺいちゃん、けいすけ」
三浦「って、この短剣お前のだろ?どこかで見覚えあると思ったら・・・」
あかり「えっ!?そんな・・・きょうぺいさんがホリュウさんを・・・?」
きょうぺいちゃん「だまされるな!!!そいつはホリュウじゃねえ!!!」
一同「ええっ!!?」
ボオオン
モノマネキン「マネッ!」
ちなつ「いやああ!!!」
沙織「ふんどし一丁!?変態さんがいるよ!!」
京子「なんだこいつ!?」
モノマネキン「」ドロン
三浦「あの妖怪はモノマネキン、くっそーやられた・・・」
メラメライオン「こいつ見たことあるぜ、あの野郎!!
ホリュウに化けてオレ達をだましてたんだな・・・!」
けいすけ「その通りです・・・!」はぁ・・・はぁ・・・
みほ「けいすけさん、息が荒いのですが・・・」
きょうぺいちゃん「こいつずっと走っていたから・・・」
けいすけ「そうです・・・」はぁ・・・はぁ・・・
ジバニャン「じゃあ本物のホリュウは・・・」
きょうぺいちゃん「ホリュウはもうこの世にいないよ、けいすけから聞いた話だが・・・」
一同「えええ~~!!?」
ロボニャン「それでどうなったのだ!?まさか・・・」
ドロン
ナガバナ「じめりんぼう一族がバットル街を牛耳り、
この街はズルズルづるが受け継ぐことになったんや」
ブリー隊長「何だと!!?」
メラメライオン「あいつ・・・!許せねえ!!!」
ナガバナ「それはワイも同じやで!じめりんぼうめ・・・ホリュウの恩も忘れて・・・!」
けいすけ「ナガバナさん、さっきはありがとうございました」
あかり「さっきはありがとうって、けいすけさんに何があったの?」
ナガバナ「けいすけはな・・・」
けいすけ「私自身が話します」
三浦「ナガバナの話は長くなりそうだしな」
けいすけ「まず話を変えますがさっきのモノマネキンという妖怪、
あなた達の前でホリュウに化けて現れる前にも
ホリュウになりすましていました」
三浦「そんで奴は俺達の前で『かぜカモは話に来なかったから後任の話を保留に』と言ってたぜ」
けいすけ「いいえ、かぜカモはあの時バットルに来ていました。
ですがすでにこの時ホリュウは亡くなっていました」
けいすけ「そこでじめりんぼうはモノマネキンに頼み、
亡くなったはずのホリュウに化けてもらい、
かぜカモを追い出すようにさせました」
けいすけ「私はその様子を見ていたのですが途中でじめりんぼう一族に見つかりました」
けいすけ「さすがにここで相手にしては
騒ぎを大きくしてしまうと迷っていたところで
グレるりんという妖怪が私を助けてくれました」
三浦「とてもそうは見えないんだけどね」
けいすけ「グレるりんがじめりんぼう一族ともめあっている間に急いでそこから逃げました」
けいすけ「ジバニャン達はホリュウから与えられた拠点に戻ってからが正念場です」
ジバニャン「ニャニャ!?」
ナガバナ「ニャニャ!?って、自分この状況分かっとるんか?
めっちゃ大変な状態なんやで!」
ナガバナ「なぜならバットルは・・・」
今日はここまで
ベマムシティ
ドロン
ダークニャン「む?どうした?」
水色見回り鬼「ダークニャン様に用があってここに参りました」
なまはげ「用?早う言わぬか」
水色見回り鬼「はい、我々はあなた達に逆らう気など毛頭ございません」
ダークニャン「ほう」
おにぎり侍「それはつまり降伏でござるか?」
水色見回り鬼「その通りでございます」
ダークニャン「本当か?バットルの兵力はホリュウ亡き後もかなりのものだぞ」
水色見回り鬼「ですがそれもダークニャン様には敵いません」
水色見回り鬼「どうかズルズルづる様をはじめとする
バットルの妖怪たちの降伏をどうかお受入れください」
ダークニャン「これは大助かりだな。ははは、ジバニャンも終わったな」
ダークニャン「そこの使いの者、オレをバットルに案内しろ、
ズルズルづると会って話がしたい」
水色見回り鬼「はい」
ダークニャン・水色見回り鬼「」ドロン
そしてバットルの本拠点で
ドロン
じめりんぼう「あっ、ダークニャン様」
ダークニャン「おうじめりんぼう、そしてこおりんぼうにたらりん」
こおりんぼう「久しぶりだね」
たらりん「会ったのはいつぶりかな?」
ダークニャン「それはイカカモネ議長を倒しに土蜘蛛のところに向かう途中以来だったな」
ダークニャン「だがあの時お前らはホリュウとともに静観していたな」
じめりんぼう「あ、そうだったね」
こおりんぼう「僕らがそう進言してたね」
たらりん「僕達はこのバットルをジバニャンに支配される前に
ダークニャン様にこのバットルを差し上げたんだ」
ダークニャン「そうか、感謝する、お前らのおかげで無駄な血が流れずに済んだ」
ダークニャン「だがバットル北部はまだジバニャンのものだ」
じめりんぼう「そうなんだよ」
じめりんぼう「あ、そうだ。この前ジバニャンに加担する実況者がいて
始末しようとしたんだけどグレるりんの裏切りで失敗したんだ・・・」
こおりんぼう「あいつ裏切り者のくせに『裏切り者はテメエの方だ!!』とか・・・」
たらりん「僕らを大奸賊呼ばわりしていたよ。
自分のことは棚に上げてさ・・・」
ダークニャン「裏切り者が出ては作戦もあったもんじゃないな」
ダークニャン「よくわかった。お前達は下がっていい」
じめりんぼう「はっ」
じめりんぼう・こおりんぼう・たらりん「」ドロン
ダークニャン「さて・・・」
ダークニャン「モノマネキン、さいの目入道、ゾロ目大明神」
モノマネキン「何かな?」
さいの目入道「はい」
ゾロ目大明神「なんじゃ?」
ダークニャン「バットルよりお前達を得たのがうれしいぞ」
さいの目入道「それはお目が高い」
ゾロ目大明神「至福の極みじゃ」
モノマネキン「キミに尽力尽くすよ」
ダークニャン「そしてつまみぐいのすけ」
つまみぐいのすけ「はい」
ダークニャン「お前はじめりんぼう一族と仲が良かったな」
つまみぐいのすけ「じめりんぼう達とは仲良しだよ」
つまみぐいのすけ「ボクがおなかをすかせてついついつまみ食いしようとしてた時に
つまみ食いさせてあげたほどだったし
みんな優しかったなあ。あ、ボクはじめりんぼうと一緒がいいな」
ダークニャン「降伏ありがたい、お前達も下がっていいぞ」
ドロン
ダークニャン「さて、ズルズルづる」
ズルズルづる「なんでしょう?」
ダークニャン「」ドン!!!!!
ズルズルづる「ひっ・・・!」
ダークニャン「これだけたくさんの見回り鬼を擁していながらなぜ降伏した!!?」
ズルズルづる「そ、それは・・・」
ダークニャン「ああ!!?」
ズルズルづる「ひいっ・・・」
ダークニャン「ジバニャンはお前の10分の1以下の兵力であるにもかかわらず
このオレと真っ向から戦っているぞ!」
ダークニャン「さあ答えろ!!なぜ降伏した!!?」
ズルズルづる「・・・・・」
ダークニャン「答えられないのか・・・だがオレには分かるぞ」
ダークニャン「この降伏はお前の意思ではなくじめりんぼう一族の意思だろ?」
ダークニャン「なあ!?」
ズルズルづる「そ、その通りです・・・」
ダークニャン「だろうな」
ダークニャン「ズルズルづる、お前は妖魔界に行け」
ズルズルづる「そんな・・・僕はバットルを離れたくないよ」
ダークニャン「バットルにはお前を狙う奴もいる。
妖魔界の方がその人たちに狙われなくていい。
バットルの住民の中には降伏を決めたお前を恨む奴もいるしな」
ダークニャン「その方がお前のためだぞ」
ズルズルづる「分かったよ。そうする」
ダークニャン「そうだ」
ズルズルづる「」ドロン
ダークニャン「さて、河童がやられたか・・・
黄泉ゲンスイ、泥田坊、あせっか鬼・・・同じようなヘマはするなよ」
今日はここまで
そしてあかり達は
ナガバナ「・・・というわけや」
ウィスパー「かなり話が長かったですね」
三浦「これも予想のうちさ」
きょうぺいちゃん「ナガバナに話の続き言わせるなよ・・・」
けいすけ「そうですか、もうバットル街はダークニャンに降りましたか」
ブリー隊長「だったら話をしてるどころじゃないんじゃないのか?」
ジバニャン「だったら早く逃げるニャン」
メラメライオン「逃げるたってどこに?」
ブリー隊長「分からんのか?オトゲイムー街シノヴァース区に決まってるだろ」
あかり「あの街にはかぜカモさんがいたよね?」
ブリー隊長「その通りだ」
あかり「砂夫としどろもどろは?」
ロボニャン「今住民たちをシノヴァース区に避難させている」
あかり「そうなんだ」
ヨタヨタ
沙織「あれ?お爺さん、お婆さんが来たよ」
優花里「ここは危険ですよ」
バットル北部の老人「おお、ジバニャン様がいるぞ」
バットル北部の老婆「私達も連れてってもらえんかの?」
ジバニャン「もちろんニャン」
みほ「あ、だったら私達も行きます」
バットル北部の老人「お嬢さん、感謝するぞい」
ウィスパー「ではみなさん、急いでください。
今から焦土作戦を実行します!」
三浦・きょうぺいちゃん「はア!!?」
ナガバナ「自分、何言うんや!?」
ジバニャン「オレっちも焦土作戦の話は聞いているニャン、
でも住み慣れた家を焼かせるなんて正気の沙汰じゃないニャン!」
あかり「そしたらみんながかわいそうだよ」
ちなつ「この街を焼き払うのですか!?」
バットル北部の老人「そうじゃ、この街はもはやダークニャンのものじゃ」
京子「だけど街に火を放つなんて・・・」
結衣「敵の食料略奪・調達阻止のための作戦と考えるが?」
麻子「私もそう見る」
華「ですが住民のことを考えると・・・」
あかり「ウィスパー、街に放火なんてやめようよ」
バットル北部の老人「ワシの話を聞いてくれ!!」
一同「?」
バットル北部の老人「ごほっ・・・」
バットル北部の老婆「あなた、無理してあまり大きな声を出したら・・・」
バットル北部の老人「そうじゃったわい・・・」
バットル北部の老人「さて、話をしよう。その焦土作戦のことじゃが・・・」
沙織「大丈夫ですか?」
バットル北部の老婆「大丈夫、むせただけだから」
バットル北部の老人「ところがところが、住民は皆その作戦に賛成だった」
バットル北部の老人「実をいうとワシらも賛成じゃ」
みほ「どうしてですか?」
結衣「住民にもプライドがあると見ましたが・・・」
バットル北部の老人「その通りじゃ」
バットル北部の老人「かぜカモがまさかあんなことをするとは・・・」
バットル北部の老婆「あなた、あとを継いだのはかぜカモじゃなくズルズルづるじゃよ」
バットル北部の老人「何い~!?そんなこと誰が決めた!?」
メラメライオン「じめりんぼうの野郎だよ!」
バットル北部の老婆「あなた、そこのライオンさんの言う通りだよ」
バットル北部の老婆「じめりんぼうがズルズルづるを丸め込んで国を売ったんじゃ」
バットル北部の老人「なるほど、だからこの街がダークニャンのものになったのか。納得じゃ」
バットル北部の老人「もはやこの街が火の海と化しても何の未練もないわい」
バットル北部の老人「この街がダークニャンのもの・・・誠に耐えられん!!」
バットル北部の老人「この前ガラの悪そうな妖怪から聞いた話じゃが・・・」
けいすけ「グレるりんのことですか?」
バットル北部の老人「あいつ曰く『ダークニャンはエンマ大王を傀儡とした逆賊』とのことじゃ!」
バットル北部の老人「あの逆賊にくれてやるものなど何一つないわい!」
バットル北部の老人「それと、もうすぐ敵の第二部隊がやってくるんじゃないのかの?」
ウィスパー「では、私は火を放つ準備をします。火は敵がこの街に入ってから放ちます」
ウィスパー「黄泉ゲンスイ、泥田坊、あせっか鬼は恐らく休みなしで進軍しているでしょう」
ウィスパー「この3体が第二部隊です」
あかり「じゃあ第一部隊が河童さん?」
ウィスパー「その通りでうぃす」
ウィスパー「この街で休息するでしょうからそこを狙います」
ウィスパー「では、ブリー隊長とナガバナはかぜカモに援軍を要請してください」
ブリー隊長「分かった」
ナガバナ「任せとき」
ブリー隊長・ナガバナ「」ドロン
ジバニャン「みんな、出発するニャン」
バットル北部の老人「はいよ」
ウィスパー「みなさん、お気をつけて」
みほ「あ、私達はしどろもどろのところに行くよ」
麻子「砂夫達の援護に回る人も必要だしな」
ロボニャン「分かった、彼らの居場所ならわかる。私についてこい」
あんこうチーム「はい」
あかり「ウィスパー、一人で大丈夫なの?」
京子「度胸を感じるな」
結衣「京子の度胸は悪いものばかりだよ・・・」
ちなつ(やっぱりお化けには近づきたくないです・・・)
ウィスパー「実は私、この辺りにもう一つ罠を仕掛けました」
ごらく部一同「えっ!?」
今日はここまでにします
ウィスパー「この辺り一面に今度は毒罠を仕掛けました。
もうすぐ発動させるゆえ急いで避難してください」
結衣「それで敵を足止めさせるつもりだね」
ウィスパー「その通りでうぃす。ですが今回の罠は見え見えの罠ゆえ
毒で被害を与えるというわけではありません」
あかり「えっ?」
ちなつ「じゃあ毒はどうするのですか?」
ウィスパー「私の毒罠は見せかけでうぃす。
敵は進軍を一時的に止めるでうぃす」
京子「見せかけ?」
ウィスパー「大丈夫でうぃす。なぜなら黄泉ゲンスイは河童の件を聞いて
十分に用心しているでしょう。
必要以上に慎重になって私達に逃げる時間を稼がせてくれるのでうぃす」
結衣「うまくいけばいいが・・・」
京子「じゃあここを離れるぞ」
ウィスパー「では、毒罠を発動させます」
シュオオオオオオ
あかり「わあ、ここに入ったら死んじゃいそう・・・」
結衣「早くみんなと合流しよう」
ちなつ「はい」
ウィスパー「では、私はいったんここに残って敵をうまくここにおびき出させます」
ウィスパー「毒罠が解除され、敵がこの街に入った時が狙いどころです」
あかり「頼むよ、ウィスパー」
結衣「戦いたかったけどこれじゃ分が悪い、ここから逃げよう」
そして
黄泉ゲンスイ「なんじゃあれは!?」
あせっか鬼「どうやらウィスパーが罠を張り巡らせていたみたいだよ~」
泥田坊「小細工を弄しおって!」
黄泉ゲンスイ「だが罠にかかることはない、十分に用心せよ」
泥田坊「罠の効果が切れたぞ」
あせっか鬼「罠が消えてしまえばこっちのもんだ~い」
黄泉ゲンスイ「その通りだな、突撃!!」
黄泉ゲンスイ「ジバニャンを逃がすな!!」
あせっか鬼「お~!!」
泥田坊「御意!!」
ドドドドドド!
バットルの北部に入って
黄泉ゲンスイ「なんじゃ?誰もおらんぞ」
あせっか鬼「一体どういうことなんだ~?」
泥田坊「さてはあの見え見えの罠で逃げる時間を稼いでいたな?」
黄泉ゲンスイ「その通りだな」
あせっか鬼「そうだそうだ」
ビュウウウウ!!
あせっか鬼「わ、風が強くなってきたよ」
泥田坊「この風はかなり強いぞ」
黄泉ゲンスイ「よし、ここでいったん休憩だ。我らは休みなしでここまで来てた。
ワシらは大丈夫でも今追撃をしては見回り鬼達の身体が持たんしな」
あせっか鬼「わ~い、ボクも休みたかったんだ~い」
泥田坊「ゆっくり休んだら今度こそジバニャンを倒してやるぞ」
その頃、ごらく部は
京子「うお、急に風が強くなってきたな」
京子「うわ~飛ばされる~!」ギュ
結衣「京子、見え透いた芝居はやめろ・・・」
あかり「でもこれじゃ前に進みにくいよ」
ちなつ「この風はいつまで吹くのでしょうか?」
結衣「しばらくは続くと思うよ」
あかり「ウィスパー大丈夫かなぁ・・・」
京子「そういえばおなかがすいてきたな~」
結衣「お前それをあんな状態で悠長に言えるよな・・・」
シュッ
京子「あ、どこにでもふすまだ」
『お前達、食事はとったか?まだだろ?』
あかり「はい、まだです」
結衣「しかし今のままだと軽食になりそうなんだが?」
ちなつ「のんびりできませんしね」
『実は今お前達の分の昼食をもう作っておいた』
ちなつ「え?」
京子「マジ?」
京子「じゃあご飯が冷める前に急いで戻りま~す」
結衣「そこんとこは用意周到だな先生」
あかり「じゃあいったん戻るのかな?」
ボガアアアアアン!!!
ゴオオオオオオ!
あかり「なんだろ今の?」
結衣「あっちはバットル北部の街の方角じゃないのか?」
『どうやら焦土作戦が決まったみたいだな』
あかり「ウィスパーやったんだね」
『住民たちも無事に避難できたが・・・』
結衣「?」
『ここからが正念場だ』
京子「入ります」
結衣「あ、待て」
ちなつ「だとしたらのんびり食べている場合じゃありません」
あかり「あ~あかりもふすまに入らせて~!」
シューッ!!
今日はここまで
拠点内
西垣「バットルはすごい風だったな」
ちなつ「あの風だったらあっという間に火が燃え広がります」
結衣「ウィスパーはそこまで計算してたのか・・・?」
京子「さあ?」
あかり「あ、ボーナスりっちぃを獲得しているよ」
西垣「河童を撃退というのがミッション達成条件だったしな」
西垣「どうやらいったんお前達をここに戻したのは正解だったな」
あかり「いいや、早く昼ごはん食べよう、ジバニャンとみほちゃん達とバットルのみんなが心配だよ!」
結衣「あと今のうちにレベル上げておこう」
西垣「ふすまを出して待ってるぞ、あと、
昼食の後片付けは私がやる」
昼食を済ませて2階へ
結衣「さて、レベルを上げるぞ」
結衣「31になったな」
あかり「あとはみんなで分けよう」
ちなつ「私とあかりちゃんと京子先輩で分けます」
京子「結衣が7457りっちぃのうち1802りっちぃを使ったからあと5655りっちぃだな」
ちなつ「となると一人1885りっちぃですね」
あかり「じゃあレベルアップマシーンにりっちぃをささげるよ」
京子「よし、28になったけど29まであと一歩かよ・・・」
あかり「前もレベルをもう少しで2つ上げれたところだったよね?」
あかり「それより早く4階に行かなきゃ!」
4階
西垣「思いのほか早かったな、早くふすまに入れ!
バットルとオトゲイムー街の境の場所が大変なことになってるぞ!」
あかり「じゃあ全然早くないですよ!」
あかり「みんな・・・!!」タタタ
ちなつ「あかりちゃん!」
京子「出動!」
結衣「早くしないとより多くの犠牲者が出ることは間違いない!」
結衣「先生は『大変なことになってる』と言ってた・・・
嫌な予感がする・・・これは多くの犠牲を払わなければいけないという
残酷な運命が待っているのだろう・・・」
シューッ!
西垣「さて、1階で後片付けするか」
その頃バットルの本拠点で
ダークニャン「何だと!?罠にかかって味方の大半を死なせてしまったのか!?」
黄泉ゲンスイ「申し訳ござらぬ・・・」
あせっか鬼「まさかここで火攻めにされるとは思っていなかったよ・・・」
泥田坊「この無念・・・必ず晴らすぞ!」
ダークニャン「もうよい、気にするな、ジバニャンなどいつでも倒せる」
黄泉ゲンスイ「なんと・・・」
なまはげ「理由はなんだべ?」
ダークニャン「ジバニャンは今バットル北部の民を連れて
シノヴァース区に逃れようとしてる」
ダークニャン「住民を連れての撤退は相当困難を極める」
泥田坊「そういうことか!」
黄泉ゲンスイ「・・・くそっ!」
黄泉ゲンスイ「あの時休まずに追撃していれば追いつけていたというのか・・・!」
黄泉ゲンスイ「ワシは・・・千載一遇の好機を逃していたのか・・・!」
あせっか鬼「でもあの時はボクらも疲れていたよ」
泥田坊「ウィスパーめ・・・!あの強風を利用したのか・・・!」
ダークニャン「風はもうやんだぞ」
ダークニャン「それに別ルートからふじのやまとじめりんぼうにジバニャンと住民たちを襲わせてる」
ダークニャン「お前達、もう一度出動しろ。今度はオレも行く」
ダークニャン「ジバニャンよ、今度こそ逃げられんぞ」
その頃バットルとオトゲイムー街の間で
京子「到着・・・って、なんじゃこりゃあっ!?」
ちなつ「うっ・・・ううっ!い、いやあ・・!」
結衣「到着したとたんに見てられないものを見てしまったぞ・・・!」
あかり「街の人たちが殺された・・・」
あかり「どうして!?街の人たちは何も悪いことしてないよ!」
あかり「ダークニャン許さない・・・!」
あかり「そういえばダークニャンがまだフユニャンだった頃にも
ヒルテップスで同じことをした・・・!」
ゴーーーー
あかり「あ、ロボニャンだ」
ちなつ「何があったのでしょうか?」
京子「追いかけてみるか?」
結衣「ああ」
ロボニャン「ああ、何ということだ・・・しどろもどろ、砂夫・・・
お前達は住民を誰も守れなかったのか・・・」
ロボニャン「っと、いけない・・・!」
ロボニャン「ツチノコ!!ツチノコ!!!どこだ~!!?」
ロボニャン「ツチノコが敵地のど真ん中に取り残されている・・・!
早く見つけ出してジバニャンのところに届けなくては!」
今日はここまで
そして
京子「やっべ、ロボニャン見失った」
あかり「ロボニャンどこ~?」
ちなつ「早く見つけないと私達も危なくなります」
結衣「早くロボニャンを見つけないと・・・」
結衣「立場が危なくなろうとロボニャンと合流するのが先決だ」
ピピー!
結衣「しまった!敵の見回り鬼に見つかった!」
京子「げえ!数が多い!」
ビッ、ビッ、ビッ、ビ!
ごらく部一同「わあああ!!」
京子「有無を言わさず一斉攻撃かよ!」
ちなつ「リカバーかけます」パアア
結衣「見回り鬼のビームは受けてもよろけないのが救いだな」
あかり「シールド使うよ!」シインッ!
結衣「なら力尽きるまで切りまくるのみ!」ズバア!
結衣「くっ!こいつら割と固いな・・・クリティカル出たとはいえ
それでも4発攻撃当てなきゃいけないのか・・・」
結衣「1体につき4発以上当てるというのはきついな・・・」
京子「全能力強化、そしてファイア!」ボオ!
あかり「」タタタ
あかり「」ピキイ!
あかり「これでなんとかビーム攻撃を跳ね返して・・・」
ビッ、ビッ、ビッ、ビッ!
あかり「くうっ!凄まじいビーム攻撃だよぉ・・・」
京子「サンダー!」ピシャア!
京子「やっと1体倒せた・・・」
結衣「ぐっ!攻撃でよろけないとHPの減少に気づけないよな・・・」
ちなつ「結衣先輩、回復させます」パアア
結衣「ちなつちゃん、ちなつちゃんのHPもやばくない!?」
京子「お、TP溜まった。よ~し、ひっさあつ!」
京子「あ~しまったあ!外したあ!」
ビッ、ビッ、ビッ、ビッ
京子「ぐあ~!」
結衣「必殺!!」ズバズバ!!
結衣「やばい、3体しか範囲内にいなかった・・・!」
ちなつ「しかもまだ倒れていません」
ちなつ「あ、ハイポーション使おう」
京子「ハイポーション使うか」
結衣「ぐっ!」
結衣「仕方ない、ハイポーション使おう」
あかり「これじゃあHPやばいしハイポーション使うよ、
これだとちなつちゃんの回復も間に合わないし・・・」
ビッ、ビッ、ビッ
あかり「しまった!反射ガードの効果が切れた」
あかり「でも見回り鬼たち一か所にまとまってる、
じゃあいくよ!必殺技発動!!」パアアアア!!
あかり「よし、半分以上倒した」
ちなつ「TP技でみんなを回復させます!」パアアアア
ちなつ「やりました」
結衣「って、京子は全然回復してないぞ」
ちなつ「ええっ!?」
結衣「ってか京子、お前いつの間にやられてたのか?」
京子「まさかHPが0になってるとは思っていなかったよ・・・」
京子「あれ?見回り鬼が一気に6体になってるぞ」
結衣「あかりが必殺技で倒したんだよ。
反射ガードである程度敵のHPを削れたのが倒せた理由だな」
結衣「残りの見回り鬼も体力がもうないはず、一気に行くぞ!!」
ズバ!ズバ!バシイ!!
結衣「よし。何とか全滅させたが敵は何万匹もいるしな・・・」
結衣「アイテムを1つ使ってしまった上に京子が戦闘不能になるなんて・・・」
結衣「でも手にした1796りっちぃを無駄にしたくないな」
結衣「・・・ん?」
ガサッ
結衣「む?モンスターか?」
ツチノコ「あ、やばい、逃げよ」サササ
結衣「・・・あれはツチノコか?」
京子「マジ!?見てみたかったな~」
ちなつ「私も見ましたよ。あれはツチノコでした」
あかり「あかりと京子ちゃんは見れなかったよ」
結衣「しかしツチノコってとても素早いな」
結衣「それよりロボニャン探さないと・・・」
あかり「結衣ちゃん、茂みの向こうにロボニャンいたよ!」
結衣「本当か!?行ってみよう」
京子「あっちから行けるぞ、あっちから行ってみようぜ」
そして
ロボニャン「おおツチノコ、無事だったか」
ツチノコ「うん、途中で誰かに襲われそうになったけどね」
ロボニャン「そうか、無事でよかった。では、戻るぞ」
ツチノコ「ジバニャンのとこに行かなきゃ」
ロボニャン「ジバニャンならシノヴァース区に向かっているぞ」
ツチノコ「大丈夫かなぁ・・・住民の大半が敵に追いつかれて殺されたらしいけど・・・」
あかり「ロボニャン!」
ツチノコ「あ、あの人達さっきの・・・」
ロボニャン「おお、ごらく部の諸君」
ツチノコ「え?ロボニャンこの人たち知ってるの?」
結衣「こいつさっきのツチノコだね」
あかり「わあ、結構かわいいね」
ちなつ「これなら私も近づけます」
今日はここまで
ロボニャン「この者たちは私達から見て左から順に
船見結衣、歳納京子、赤座あかり、吉川ちなつだ」
ツチノコ「キュピーン☆君達の名前覚えたよ」
京子「よろしくな、ツチノコっ」キュピーン
結衣(このツチノコもキュピーンと決めるんだ・・・)
あかり「ツチノコ、ロボニャン、早くシノヴァース区に行こう」
ロボニャン「むっ!?」
ザザザッ
京子「げ!見つかった!」
結衣「さっきよりも数が多いぞ」
あかり「どうしよう・・・」
ちなつ「京子先輩はもう戦えませんし・・・まあいても同じですが」
京子「おいい!」
ロボニャン「私に任せろ!」
ジャキ!
あかり「わ、変形した」
京子「さすがロボット」
ちなつ「変形したのを見たのは初めてですね」
結衣「ハサミやノコギリなどの物騒なものが出てきたぞ」
ロボニャン「」ゴーーー!!
ドガ!ドガバキ!ボキイ!!
青見回り鬼一同「」ボオン
あかり「すごーい」
ちなつ「あっという間です・・・」
結衣「りっちぃ落とさないというのが納得できないな・・・」
京子「わ~すげ~」
チャッ
ロボニャン「私に不可能などない!」
京子「かっけえ~」
京子(今度の同人誌にこのネタ使ってみよっと)
ツチノコ「でもここからシノヴァース区まではかなりあるよ。
だけどボクはみんなならいけると思うんだ」
ロボニャン「そこも私に任せろ」
ジャキ、ジャッキイイ!!
京子「わ~、今度は車になったぞ」
結衣「この妖怪何にでも変形できるんだな」
結衣「とはいえこいつを便利屋にしたらカッコ悪いよな・・・」
ちなつ「これ乗れるのですか?」
京子「一番乗り!って、この車運転席がね~!」
ツチノコ「キュピ~ン」
結衣「待て」
ちなつ「結衣先輩、私はここに乗ります」
あかり「じゃああかりが助手席に座るんだね」
ブルルルル
あかり「えっ?」
あかり「あ!あかりまだ乗ってないよ!」
ロボニャン「みんな乗ったな?」
あかり「あかりがまだだってば」
ロボニャン「行くぞ!敵陣をフォーミュラカーモードで強行突破!!!」
ロボニャン「私に不可能はない!!」
ブロロロロ
あかり「あ~!置いて行かないで~~!!!」
あかり「ふぇえ・・・どうしてこんなことに・・・」
シュッ
あかり「あ、ふすまが出た。先生ありがとう」
あかり「みんなごめんね、あかり、いったん戻るよ」
シューッ
拠点内
西垣「赤座、まさか敵地の真ん中で置いてけぼりにされるとはな」
あかり「うわあ~ん、先生ありがと~・・・」
西垣「しかし・・・」
西垣「あの車はどこに向かったのだ?」ピピピ
西垣「見つけたぞ、しかしあいつら無事なのか?念のため車の向かうところに
どこにでもふすまを設置してみるか、あのスピードでは止まりきれないだろうしな」
西垣「どこにでもふすまは開けたまま出すこともできる、よし・・・」
シュッ
西垣「あの車スピード落とすことなくふすまに入っていったな・・・」
あかり「みんな大丈夫かなぁ・・・」
シューッ
ツチノコ「あれ?ここどこ?」
ロボニャン「見たことのない場所に着いたな」
あかり「あ、ロボニャン元の姿に戻ってる」
あかり「って、京子ちゃん!結衣ちゃん!ちなつちゃん!大丈夫!?」
京子・結衣・ちなつ「」きゅ~・・・
西垣「だろうな・・・あのスピードだったし失神してるとは思った。
恐らくあれでHPが下がり続けて0になって戦闘不能となってしまったのだろう」
西垣「しかしボーナスりっちぃを得られなくても
みんなで集めた1796りっちぃがパーにならなくてよかった」
ロボニャン「このモニターは・・・ほう、この場所にも私に負けない機能があるのだな」
西垣「どこにでモニターはいろんな場所をここで見ることができるぞ」
ツチノコ「それは便利だね」
ロボニャン「私とツチノコは瞬間移動能力があるが
今のままだと敵地を少し抜けたところまでが限界かもしれない・・・」
ロボニャン「でもやるしかない!」
ツチノコ「ボクはロボニャンを信じるよ」
ロボニャン「行くぞ!アイルビーバック!!」
ドロン
今日はここまで
西垣「果たして彼らは無事に移動できたのだろうか?」
あかり「あ、そうだ、京子ちゃん、結衣ちゃん、ちなつちゃん大丈夫かな?」
京子「あ、あかり・・・」
結衣「ん?いつの間に拠点に戻ってたのか私達」
ちなつ「ロボニャンの車がものすごいスピードを出すもんだから
気絶してしまってそのあとのことは覚えていません・・・」
あかり「も~みんなひどいよ~!あかりね、みんなを車に乗せたとき置いてけぼりにされたんだよ!」
京子「あ~そうだったのか」
結衣「気づかなかった」
ちなつ「ごめん、別のことに頭が行ってて・・・」
西垣「どうやら赤座を置いてったのは正解だったようだな」
あかり「ちょっと、先生!?」
西垣「だってそうじゃないか」
西垣「お前が乗ってたら1796りっちぃがパーになってたぞ」
西垣「そんなこともあろうかとどこにでもふすまでお前だけを離脱させたのさ」
西垣「そのあと車に変形したロボニャンを見つけて
その車の目の前にも開けたままのどこにでもふすまを出した」
西垣「吉川、歳納、船見、大丈夫だったか?」
京子「あ、ああ、なんとか・・・」
結衣「大丈夫ではなかった・・・」
ちなつ「私達死ぬかと思いました・・・」
西垣「ああいう形でHPが下がることもあるから今後は気をつけた方がいいかもな」
結衣「こんなのありか・・・!」
京子「だからあかりを置いてったんだなロボニャンは」
ちなつ「いいや、ロボニャンはあかりちゃんが乗ってないってことに気づいていませんでした」
結衣「誰も気づいていなかったぞ」
あかり「ふぇえ・・・」
あかり「あ、そうだ。あかり達もロボニャンを追いかけないと・・・
ジバニャンとバットルを離れた人たちのことも心配だよ」
結衣「何人か犠牲が出たけどな、犠牲者をできるだけ増やさないようにしたいな」
西垣「そうだな、まだ彼らはシノヴァース区に着いてない」
シュッ
西垣「無事にジバニャンのところに行かせられる保証はないが
バットルとオトゲイムー街の間の場所には行かせられるぞ」
京子「どこにでもふすまに身を任せ・・・」
京子「みんなで出動!!」
あかり「うん」
ちなつ「果たして大丈夫でしょうか?」
結衣「1796りっちぃはとっておこう」
シューッ
バットルとオトゲイムー街の間で
ふじのやま「くっ・・・!ここは撤退だ!」
ロボニャン「手ごわい相手だったな」
ふじのやま「これではダークニャンに会わせる顔がない・・・」
ロボニャン「しかし今ので残り電量がわずかになってしまった・・・」
ツチノコ「ええっ!?」
ロボニャン「もう少しで・・・向こうにある橋を渡れば敵地を突破できるのに・・・!」
あかり「あっ!ロボニャン!ツチノコ!」
ちなつ「大丈夫ですか!?」
ロボニャン「ごらく部の諸君・・・」
結衣「ロボニャン!援護するよ!」
京子「私達に任せろ!」
ちなつ「どこに進めばいいのかが分かれば
目的地まで行かせます」
あかり「約束するよ」
ツチノコ「出口はあっちだよ」
ロボニャン「橋が見えれば出口まであと少しだぞ」
あかり「うん、みんなで行こう」
そして
ロボニャン「ぐぅ・・・やはり電量が少ないと・・・身体が思うように動かない・・・」
結衣「京子、ロボニャン運ぶの手伝え、ロボニャンは私達より体が小さいとはいえ機械だ。
私ひとりでは無理なはず。それでもダメならあかりとちなつちゃんにも手伝わせる」
京子「じゃあ運ぶぞ、結衣と一緒なら何でもできそうだ~い」
ちなつ(京子先輩・・・私の台詞を・・・)
結衣「お前それでひどい目見てるだろ?」
京子「おいおいおいおいおい・・・」
結衣「とにかくロボニャン運ぶぞ」
ロボニャン「すまない・・・」
ちなつ「あっ、橋が見えました」
京子「え?どこどこ?」
京子「あ、本当だ」
あかり「あっ!」
メラメライオン「おう!ごらく部のみんな!ツチノコも無事だったか」
あかり「メラメライオン!」
メラメライオン「・・・ロボニャン、どうしたんだ!?」
結衣「バッテリー不足で動くのもままならないから私と京子で運んでいるんだ」
メラメライオン「そうか、ロボニャンも張り切りすぎて電力を相当使ったな」
ロボニャン「ああ・・・私達は無事に逃げ切ったが・・・
もうすぐ・・・追手が・・・来るぞ・・・」
メラメライオン「それなら大丈夫だ。この橋の上にいればオレ一人で十分だ!」
結衣「確かに、ここなら敵も束にはなれないからね」
あかり「とはいっても急いでこの橋を渡ろう」
京子「OK」
結衣「おい京子、私と歩調を合わせろ。ロボニャン運んでるんだろ!?」
京子「橋を渡って渡って・・・わあ!!」ドサ!
結衣「おい京子あああ!!」ドテッ
あかり「京子ちゃん!結衣ちゃん!大丈夫!?」
ちなつ「あっ!ロボニャンが・・・!!」
ロボニャン「」ザザーーー
あかり「ロボニャン!!!」
メラメライオン「おい京子!!!お前なんてことしてくれたんだ!!!」
京子「いったった・・・あ~!ロボニャンが川に流されてる!」
結衣「お前のせいだろ!急に転ぶから私もバランス崩して転んだし・・・」
メラメライオン「しかもコケたはずみでロボニャンを離してしまった。
よりによって川に落とすなんてな!!!」
結衣「しかもロボニャンは負傷してた。
傷口から水が入り、ショートして死んだかもしれない」
メラメライオン「おいこの野郎!!!!!」
京子「ごめんなさ~い」
ドドドドド
あかり「あっ、敵が迫ってきてるよ」
メラメライオン「なんだと!?よっしゃ、任せろ!!」
メラメライオン「仕方ねえからロボニャンの分まで戦ってやらあ!!」
ツチノコ「早くジバニャンと合流しよう。そして移民を
敵の見回り鬼やモンスターから守ろう」
あかり「うん」
結衣「頼んだぞ」
メラメライオン「任せとけ!!」
京子「じゃあ私達はシノヴァース区に行っくぞ~!」
ツチノコ「シノヴァース区への行き方はボクも知ってるよ。ついてきて」
あかり「うん」
ツチノコ「ジバニャンと合流できるかどうかは分からないけど
確実にシノヴァース区に着けるよ」
あかり「え~・・・」
結衣「とにかくツチノコを信じてみよう」
あかり「それしかないんだね・・・」
今日はここまで
そして
メラメライオン「お前らが来るのを待ってたぜ!」
青見回り鬼1「げえっ!メラメライオン・・・!」
青見回り鬼2「どうしたものか・・・」
青見回り鬼3「恐れるな!相手は一人だ!!」
青見回り鬼1・2「へぇい・・・」
メラメライオン「へっ、身の程知らずめ!」ブウンッ!
青見回り鬼1・2・3「ぎゃああ!!」ボオン
青見回り鬼一同「」ガタガタ・・・
メラメライオン「さあ次は誰だ!?」
メラメライオン「お、向こうにいるのはダークニャンじゃねえか」
ダークニャン「メラメライオンか・・・」
河童「たった一人で橋の上に立ちやがって」
黄泉ゲンスイ「しかしここじゃ束になってかかることができない」
ダークニャン「メラメライオンめ、いいところで待ち受けてたな」
メラメライオン「誰かオレと戦おうとする奴はいないかあ!!!!!」ドオン!!
見回り鬼一同「ひ、ひいい・・・!」
あせっか鬼「どうするの?見回り鬼たち怖がってるけど・・・」
ダークニャン「ただビビらせてるだけではなさそうだな」
ダークニャン「橋を渡った先に罠があるってことも十分にある」
河童「あっ・・!」
メラメライオン「」タタタ
河童「メラメライオン!!逃げるか!!待ちやがれ!!」
ダークニャン「待て!河童!早まるな!!」
メラメライオン「」クルリ
メラメライオン「正拳バーニング!!!」
ドオオオオン!!!
河童「ぐうっ・・・!」
メラメライオン「さあ退くか」タタタ
河童「くそっ!あいつ橋を壊しやがった・・・!」
ダークニャン「なんだと!?」
ダークニャン「くそっ!これではあの川を渡って追いかけるにしろ
時間がかかる。今は時間が1秒でも惜しい!」
ダークニャン「それに・・・向こうには罠があるかもしれない・・・
すぐそこにはないだろうがシノヴァース区近くにあるかもしれん」
ダークニャン「退くぞ、オレは河童や黄泉ゲンスイのようにはならん!」
ダークニャン「まずはバットルの本拠点に戻る」
ダークニャン「そしてまだオレのものとなってない場所を手に入れる。ジバニャンより先にな」
ダークニャン「そのあと・・・」
河童「どうするつもりだ?」
ダークニャン「とらじろうにも協力を仰ごう」
河童「どういうことだ?」
ドロン
河童「おもいだスッポンじゃねえか」
おもいだスッポン「それはワシが答えようかの」
おもいだスッポン「ダークニャンはとらじろうを従わせようとしてるのではないかの?」
おもいだスッポン「とらじろうはバットルほどの広さを持つオトゲイムー街を治めている
強大な勢力じゃが実力は前の領主のししコマよりはないようじゃ」
ダークニャン「うむ、オレもそう見てるぞ。とらじろうに何ができる?」
ダークニャン「オレに抗う気ならジバニャンと共に潰してくれるぞ。
バットルで新たに味方となった見回り鬼と共にな!」
ダークニャン「しかしとらじろうが仲間になってくれるというなら心強いしな」
おもいだスッポン「ならワシが文書を届けに行くぞい」
ダークニャン「分かった。頼んだぞ」
おもいだスッポン「」ドロン
ダークニャン「さて。オレたちも早く退くか」
河童「ジバニャンを取り逃がしたのが悔しいぜ・・・!」
そしてごらく部とツチノコは
ツチノコ「もうすぐシノヴァース区に着くよ」
京子「ここがシノヴァース区か・・・」
結衣「もうオトゲイムー街に入っているのか」
ちなつ「それよりジバニャン探さないと・・・」
あかり「あっ!ジバニャンいた!」
ちなつ「あ、本当だ」
ツチノコ「ジバニャ~ン」タタタ
京子「あいつ速え・・・」
あかり「あかりたちも行くよ」
ジバニャン「ツチノコ、無事だったニャンか!?」
ツチノコ「うん、ロボニャンがボクを助けてくれたよ。
そしてごらく部の4人もね」
ジバニャン「あかりちゃん、ちなつちゃん、結衣ちゃん、京子ちゃん」
あかり「砂夫、しどろもどろ、かぜカモさんも無事だったんだね」
砂夫「住民たちは大半が犠牲になってしまったんだけどね・・・
でもあとは無事に避難させたよ。人間たちのおかげでね」
あかり「ブリー隊長もいる。って、メラメライオンもう戻ってきたの?」
メラメライオン「いったん瞬間移動でウィスパーのとこに行ったのさ」
ウィスパー「こうして無事にシノヴァース区まで行けたのでうぃす」
メラメライオン「いいや、一人無事じゃねえ奴がいる」
ツチノコ「あっ・・・!」
ジバニャン「ロボニャンはどうしたのかニャン!?」
メラメライオン「それが・・・!」
ゴーーーーーー!!
あかり「あっ!」
かぜカモ「誰かが空を飛んでる」
しどろもどろ「あれはロボニャン」
トオセンボン「いつもと姿が違うぞ」
結衣「色が変わってるな」
ロボニャンF型「待たせたな、みんな!」
ジバニャン「ロボニャン!」
ロボニャンF型「私は『ロボニャンF型』としてここに帰ってきた!」
京子「おお~無事だったか。よかった~」
結衣「まったく・・・誰のせいだと思ってるのやら・・・」
京子「ロボニャン、さっきはごめんね。
あ、それと、F型って結構かっこいい名前付けたな」
ロボニャンF型「うむ、ところで住民たちはどうなった?
さらなる犠牲者が出たか?」
砂夫「いいや、もう出なかったよ。
三浦ときょうぺいさんとけいすけとあんこうチームの助けもあって
住民を狙うモンスターを倒すことができたんだ」
砂夫「今はみんな別の場所に行ってるよ」
ロボニャンF型「そうだったのか・・・」
しどろもどろ「あの・・・ちょっと・・・えっと・・・誰かここにやってくるよ」
ごらく部一同「えっ?」
今日はここまで
あかり「あっ、穂乃果ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん」
穂乃果「あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん」
海未「ごらく部の皆さん、また会いましたね」
ことり「妖怪たちも元気そうだね」
あかり「そしてあなたはこの前の車の妖怪さん」
迷い車「おや、また会いましたね」
かぜカモ「あ、君は迷い車・・・!」
ジバニャン「かぜカモ、この妖怪を知ってるニャン!?」
かぜカモ「この妖怪は迷い車、とらじろうの部下だよ」
かぜカモ「とらじろうとホリュウはホノボーノの代からの因縁の敵だったよ」
迷い車「あ、ジバニャンはどこにいますか?」
穂乃果「迷い車、ジバニャンはすぐそこにいるよ」
迷い車「あ、あなたがジバニャンですか。あなたに用があってここに来ました」
ジバニャン「ニャ!?オレっちに用があるニャンか?」
ウィスパー「恐らくダークニャンのことでしょう」
ジバニャン「ダークニャンが強大になってどの街でも恐れられてるニャンね・・・」
迷い車「あなたは幾度かダークニャンと戦っていましたね。
ダークニャンの強さ、そして見回り鬼の数と強い妖怪の数と
野心を教えていただけませんか?」
ジバニャン「オレっちにはよくわからないニャン」
ブリー隊長「!?何言ってんだ!?ジバニャン」
メラメライオン「分からないはないだろ」
ロボニャンF型「ふむ、何か考えているな」
迷い車「それはないでしょう。あなたは何度か戦っていながら何も知らないというのは
おかしくありませんか?今の答えは嘘だと言ってほしいのですが?」
ジバニャン「?」
ジバニャン「何が何だかさっぱりニャン・・・」
迷い車「ジバニャン!!」
ウィスパー「やれやれですねぇ・・・」
ウィスパー「迷い車といいましたね。それなら私が答えましょう」
迷い車「あなたはウィスパーですね。あなたの名前はセバスチャンから聞いてます」
ジバニャン「セバスチャン?」
ウィスパー「幽霊の姿をしたエリート執事妖怪です。
私がジバニャンに会う前にとらじろうに仕えています」
あかり「セバスチャンですね、覚えたよ」
ウィスパー「さて、話の続きと行きましょう」
ウィスパー「ダークニャンの総力はジバニャンの20倍以上、
そしてとらじろうの10倍以上でうぃす」
穂乃果「10倍!!?」
ジバニャン「解説が適当過ぎニャン・・・
まあ言ってることはほとんど正しいニャンが・・・」
かぜカモ「確かにとらじろうはジバニャンとぼくの倍以上の見回り鬼を持ってるよ」
海未「あなたはとらじろうを脅しているのですか?」
ウィスパー「いいえ、私は事実を申しています」
ことり「そういえばオトゲイムー街の方ではダークニャンが
押し寄せてくるという噂が絶え間なかったよ」
ウィスパー「ところで迷い車さん。一つお願いがあります」
迷い車「なんでしょう?」
ウィスパー「私をリーフレイシア区に行かせてくれませんか?」
迷い車「今のとらじろうの本拠点のある場所ですね。
となりますとあなたはとらじろうと組むつもりですね。
お互いの未来のためですので願ってもない申し出です」
かぜカモ「大丈夫なの?ウィスパー」
ウィスパー「大丈夫でうぃす、みなさん、必ずとらじろうを味方にしますよ。
それまではシノヴァース区を頼みますよ」
かぜカモ「シノヴァース区のことはジバニャンに任せれば大丈夫だよ。
ジバニャン、シノヴァース区はもう君の拠点だよ」
ドロン
ナガバナ「その通りや」
ジバニャン「ニャニャ!?ナガバナのことをすっかり忘れてたニャン」
ナガバナ「忘れたとはひどいやんか。
それより住民を全員避難させたで」
ジバニャン「分かったニャン。でもウィスパー、一人で
リーフレイシア区に行くなんて言ってるニャン」
ナガバナ「なんやて!?それは危険や!!やめときや!!」
ウィスパー「ダメでうぃす!私が行かなきゃ
オトゲイムー街までダークニャンのものになってしまいますよ!」
ウィスパー「しかも無血でね」
あかり「ええっ!?」
結衣「無血って・・・」
穂乃果「どういうこと!?」
ことり「あっ・・・」
海未「もしかしてこの街をダークニャンに渡そうとする妖怪がこの街の別の区にいるのですか?」
ウィスパー「そうでうぃす!奴らを止めなければ
ダークニャンは戦わずしてこの街を手に入れられます!」
迷い車「それは遺憾ですね・・・!そんなことはさせません」
ナガバナ「確かにそうやった・・・!」
ナガバナ「今オトゲイムー街ではダークニャンに降るかダークニャンと戦うかで
妖怪同士でもめあってるって聞いたで」
ウィスパー「そうでうぃす!では、私はリーフレイシア区に行くでうぃす!」
迷い車「よろしくお願いします」
ウィスパー・迷い車「」ドロン
結衣「ま、あの状況じゃオトゲイムー街を渡そうとする奴が出てきてもおかしくはないな」
結衣「それを止めるのは私達だ!」
京子「でも結衣さ、ヴォルツァック改めリーフレイシア区への行き方分かるの?」
結衣「むむむ・・・」
今日はここまで
穂乃果「リーフレイシア区に行きたいの?それなら・・・」
シュッ
あかり「あ、先生が呼んでる」
ちなつ「そういえば空が夕焼け色になってきましたね」
海未「ごらく部のみなさんはいったん拠点に戻るのですね」
穂乃果「あ~もう!せっかく道案内しようと思ったのに~!」
ことり「穂乃果ちゃん、せっかくだしあの拠点に泊まってみよう。
ふすまに入って拠点に移った後にこちゃん達にそれを知らせればいいんだし」
海未「ことり?何を言ってるのですか?」
穂乃果「あ、そうした方がほんのちょっとだけ宿代が浮くね」
海未「そう言ってあなた達はフェスの無駄遣いをしているのでしょう?」
『今日のミッションはそこまでだ。
今日はどこにでもふすまに入って戻って来い』
京子「OK」
京子「あ、穂乃果たち拠点に泊まるの?OKOK、今夜は一緒にいよう」
ちなつ「はっ・・・まさかまた二人で一台のベッドに寝るつもりですか?」
結衣「一人で寝れるのは一人だけだな・・・」
海未(今日は穂乃果と一緒に寝ましょう)
ことり(今日は穂乃果ちゃんと一緒に寝ようかな?)
海未「分かりました。あなた達の拠点に泊まっていきます」
京子「よ~し、じゃあ戻るぞ。西垣ちゃんに穂乃果たちが泊まることを・・・
っと、知らせなくてもどこにでモニターがあるし
西垣ちゃんもこのこと知ってるからいいや」
ことり「みんな、よろしくね」
穂乃果「それじゃ、ふすまにお邪魔しま~す」
シューッ!
拠点内
西垣「戻ったな」
西垣「お、お前達は確か高坂、園田、南だったな。
どうした?ここに泊まるのか?」
海未「そうです。よろしくお願いします」
西垣「そうした方が宿代浮くしな」
ことり「西垣先生も同じこと考えていたのですね」
結衣「西垣先生って割とせこいんだよね・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「『反論はしない』か・・・認めざるを得ないな・・・」
西垣「ごらく部の4人は前にスウィートラビット家に泊まったが
今度はこっちが宿泊志願者を受け入れる立場になったな」
ちなつ「先生、あれはココアさんが勝手に決めたものでした」
結衣「ココア強引だったよな・・・」
穂乃果「え?ごらく部のみんなってスウィートラビット家に泊まったことあるの?」
京子「そうだよ」
結衣「ココアが無理矢理泊めたんだけどな・・・」
穂乃果「あ、そういえば・・・ことりちゃん、喫茶店で人集め作戦はどうだった?」
ことり「だめ・・・全然だめだったよ・・・」フルフル
ことり「あれからもう見たことのある顔しか見なくなったし・・・
来るのはいつも同じ客ばっかりだから・・・」
ことり「常連客ばかりじゃなくて初めての人でも楽しめるような接客を心がけてるつもりなんだけど・・・」
ことり「あ、そうだ。みんなにここに泊まってるってこと知らせよう。
明日はバイト休みだしミッションとダンスの練習に時間を使えるよ」
海未「そうしてください」
結衣「あ、この世界でも携帯使えるんだ。
私達は携帯置いてきちゃったしな・・・」
穂乃果「う~ん・・・ココアちゃんのどこがよくて穂乃果たちのどこが悪いんだろう?」
ことり「やっぱり人まねじゃダメだったみたいだよ」
ことり「ことりのいる店に来てくれる客はみんなブーシイモ街と
オトゲイムー街ドドンガドン区の人ばかりだし・・・」
海未「スウィートラビット家にあるメニューは難解な名前でしたが
なぜかいろんな街から人が来るんですよね」
穂乃果「今度ココアちゃんに会ってスウィートラビット家のどこがよかったのかを聞いてみたいよ」
京子「スウィートラビット家にはまた行ってみたいな」
結衣(しかし善子と抹茶がすごかったな。
メニュー名見て一発でメニューの正体見破るなんて)
結衣「・・・今回得たのはボーナスりっちぃ1800だけか」
穂乃果「ボーナス?あっ、ボーナスフェスあるかな?」
海未「私達はミッションをやっていませんので得られません」
穂乃果「あ~そうだった・・・」
ことり「別の階に行ってもいい?」
西垣「ああ構わん」
結衣「まず3階行ってそのあと2階に行くよ」
京子「あ、ハイポーション補充しよう」
りせ「・・・・・」サッ
京子「ん?」
りせ「(耳打ち)2階で待ってる」
京子「あー了解」
あかり「まず3階を案内するよ」
3階
穂乃果「ここで風呂入ったり寝たりダンスの練習したりしてるんだね」
京子「そうだよ」
海未「ここが寝室ですか・・・」
海未(どうやって二人で寝るのでしょうか?結構狭いのですね・・・)
ことり(二人で寝るとしたら結構へばりついて寝ることになるんだね)
穂乃果「う~ん・・・4台しかないんだったら寝るときどうしよう・・・」
海未(私がいるじゃないですか)
結衣「2階に行ってもいい?」
穂乃果「あ、OK」
今日はここまで
2階
穂乃果「あ、レベルアップマシーンだ」
ことり「レベルは上げたいけどフェスを私達だけで勝手に使うわけにもいかないしな~・・・」
海未「明日みんなと合流してからフェスを使いましょう」
京子「お、会長、来てたんだ。ハイポーションを4つください」
りせ「・・・・・」
京子「800りっちぃ払うよ」
結衣「レベル上げは今回は私はやらないよ。
レベルが30超えてるのは私だけだし」
穂乃果「私達はみんな35超えだよ」
結衣「ええ!?」
ことり「ことりと穂乃果ちゃんは35だけど海未ちゃんは40なんだ」
結衣「40!?」
穂乃果「海未ちゃんかなりモンスターと戦ってるし・・・」
京子「海未レベル上げすぎでしょ」
京子「あ、レベル上げにいこーっと」
そして
あかり「あかりとちなつちゃんと京子ちゃんのレベルが29になったよ」
結衣「この3人が今この世界にいるパーティーの中で一番レベル低いんだよな・・・」
ちなつ「1階に行って夕飯作りましょう」
結衣「うん」
1階
穂乃果「この冷蔵庫には何があるのかな?」バッ
海未「穂乃果、他人の冷蔵庫を勝手に開けないでください」
ことり「どれどれ?」
ことり「あ、明日の朝食も決めたかも」
穂乃果「え?」
京子「今日はどれにするの?」
ことり「これにするよ」
それからいろいろとあって翌日、朝食と後片付けを済ませ4階へ
京子「お、ふすまが出てる」
西垣「来たか、お前達は今からオトゲイムー街のリーフレイシア区に行ってもらう」
西垣「ついさっきとらじろうがダークニャンと戦う決意をした。
ウィスパーがオロチと共にとらじろうを説き伏せたようだ」
あかり「オロチさんがウィスパーと?やったね」
結衣「ここでダークニャンに降られてはこっちの都合も悪い」
穂乃果「うん、そうだよ」
西垣「だがオロチは何かと穏やかではなかった。何があったのか・・・」
西垣「とにかくリーフレイシア区に行ってこい。
そして高坂、園田、南、いつ宿に戻るかを早いうちに友達に伝えておけ」
穂乃果「分かりました」
西垣「それじゃあ出動だ」
ごらく部一同「はい」
シューッ!
リーフレイシア区
海未「穂乃果、今日もみんなで集まって練習しますよ」
穂乃果「えっと・・・どこでやるって言ってたっけ?」
ことり「集合時間まで40分足らずだよ」
海未「私達で先に行ってましょう」
ことり「というわけでごめん、ごらく部のみんなとはこれでさよならみたい」
ことり「またどこかで会おうね」
あかり「うん、会えるといいね」
そして
京子「さて、妖怪たちに会ってみるか」
あかり「うん」
ちなつ「でもあそこは用のない人が入る場所じゃないから・・・」
結衣「そこなんだよ」
ちなつ「そうなんです」
少しした後で
あかり「あ、あの子妖怪さんかな?」
ちなつ「でも何か暗い様子です」
京子「話しかけてみる?」
結衣「でもリーフレイシア区の拠点に行かなくちゃ」
結衣「ダークニャンとの戦いが近づきつつあるんだし」
百鬼姫「ダークニャンじゃと?あの下劣な輩と戦う勇気がある者がここにもいたのかの」
京子「うわ、向こうから声かけてきたのか」
百鬼姫「!?今のはお主らの話が気になってつい声かけてしまっただけじゃ」
百鬼姫「わらわはもうししコマ様のいない世界で一人きりなんじゃ。
どの妖怪の女にもならんぞ、愛した人を失う悲劇をもう二度と味わいたくないからな」
あかり「わわわ、あなたは決して一人なんかじゃないよ」
あかり「ところであなたの名前は?ふぶき姫と容姿は似ていても全く違うけれど・・・」
百鬼姫「お主、ふぶき姫を知っているのか・・・」
あかり「一度だけ会ったよ、あかり達を気に入ってくれたよ」
百鬼姫「ふぶき姫はあれからオロチと仲良くしてるのかの・・・」
あかり「仲良くしてるよきっと」
百鬼姫「じゃが・・・」
ちなつ「???、あ、今更思った事ですがダークニャンが下劣ってどういうことですか?」
今日はここまで
百鬼姫「ダークニャンはこのわらわ、百鬼姫とふぶき姫を
下女にしようとしてたのじゃ!ウィスパーから聞いた話じゃがの」
京子「うお、ダークニャンも女好きになったな」
ちなつ「下劣の意味が分かってきた気がしました」
結衣「百鬼姫と言ったね、あなたの名前は覚えました」
結衣「ウィスパーも太い情報を得たな・・・」
百鬼姫「それを聞いたオロチが烈火のごとく怒り、
交戦の意をとらじろう様に唱えたのじゃ。
さとりちゃんなどの降伏意見の者もその威厳に飲まれ、
この街の者はダークニャンと戦う決意をしたのじゃ」
百鬼姫「」ドロン
あかり「百鬼姫消えちゃった・・・」
ちなつ「あっ・・・」
ちなつ「あそこにいるのオロチさんじゃないですか?」
結衣「隣に執事のような妖怪もいる」
京子「確かあれがセバスチャンだったよな?」
結衣「この目で見たのは初めてだけどね」
あかり「迷い車もいるよ」
オロチ「なに!?ウィスパーをこちらに取り込むのに失敗しただと!?」
セバスチャン「申し訳ございません。不甲斐ないことに
逆に私が引き抜かれそうになり、必死に断りましたが
それで話がなかったことになってしまい・・・」
迷い車「しかし・・・」
セバスチャン「オロチ様、まさか・・・」
オロチ「ウィスパーは脅威となる。
とらじろう様は開戦宣言した今も実は迷われてた」
オロチ「それを鏡のごとく見通した」
オロチ「とらじろう様の迷いは私でも気づけなかった・・・」
オロチ「それを奴は・・・!」
オロチ「今のうちに排除する!」
迷い車「オロチさん!それは絶対にいけませんよ!!」
京子「なんだ?話はうまく聞き取れなかったがただ事じゃねえぞ」
結衣「見た感じ確かにオロチは心穏やかじゃない」
あかり「心穏やかじゃないどころか荒れてるよ」
ちなつ「何があったのでしょうか?」
あかり「オロチさん」
ドン!
あかり「わあ!」
ウィスパー「うぃす~!」
ちなつ「ウィスパー、いつの間に・・・」
あかり「いったった・・・あ、ウィスパー」
ウィスパー「あ、これはごらく部のみなさん」
オロチ「ウィスパー、ちょうどいいところに来た」
迷い車「オロチさん?」
セバスチャン「まさかとは思うのですが・・・」
オロチ「そのまさかじゃないぞ」
ウィスパー(なるほど・・・)
ウィスパー「(小声)うすうす気づいてはいました。
というよりもうとっくに知っていました」
あかり「え?何に気づいてるの?何を知ってるの?」
ウィスパー「今はそれを知るときじゃないですよ」
結衣「秘密機関ってわけだな」
ちなつ「ウィスパー来る前のオロチさんの話は聞き取れなかったのですが
さっきのウィスパーの小声ははっきりと聞こえてました。
というより十分すぎるほどに声が漏れていました」
ウィスパー「オロチ、用事なら場所を変えたほうがよろしいと存じますが」
オロチ「ああ」
ウィスパー・オロチ・セバスチャン・迷い車「」ドロン
あかり「あ~いなくなっちゃった・・・」
結衣「何だろう・・・さっきのあれは・・・」
結衣「あの言葉は・・・」
京子「今はそれを知るときじゃないとか余計に気になってきたよ」
『そうだな、今はそれを知るときじゃない』
京子「西垣ちゃん!?」
シュッ
『出動場所をいったん変える。ボーナスりっちぃがなくなってしまったが
いったん拠点に戻って来い、そのあと別の場所に行かせる。
数十分歩けば行けるとこだが今すぐにでも行かせたい』
ちなつ「なら戻ります」
結衣「何もできないままふすまに入ることとなったか・・・」
シューッ!
拠点内
西垣「すまんな、急に呼び出してな」
結衣「場所を変えるって、どこに行ってほしいのですか?」
西垣「シノヴァース区だ」
あかり「あ、ジバニャンの様子が気になってきた」
西垣「赤座、だからいったんお前達をここに戻した」
西垣「とらじろうがダークニャンと戦う決意をしたという話は
ジバニャンもその仲間たちもまだ聞いていない」
西垣「そこでお前達にそれを知らせに行ってほしい」
あかり「分かりました」
京子「では、ふすまに入ります」
西垣「悪いが少し時間が経たないと次のどこにでもふすまを出せない。
しばらく移動は徒歩になるな」
結衣「それでもいいです」
ちなつ「行きましょう」
シューッ!
その頃
ウィスパー「はっははは、オロチも思った以上に愚かでうぃす」
ウィスパー「見回り鬼を1000匹連れてダークニャンの補給用の物資のある場所を
焼き払えなんて不可能でうぃす。それを知らないとは・・・
私は失敗する気がないのですがオロチは自ら敵に笑われることをしたでうぃす」
今日はここまで
そしてごらく部はシノヴァース区へ
あかり「えっと・・・どのあたりに着いたっけ?」
京子「ここからだったら・・・」
ちなつ「あっちだった気がしますが」
結衣「行ってみよう」
結衣(それよりいい加減モンスターと戦って経験積まないと・・・)
あかり「あ、あのカエルさん二本足で立っているけどあれも妖怪さんかな?」
あかり「あのカエルさんがジバニャンが拠点としてる場所を知ってるかどうか聞いてみよう」
ちなつ「敵じゃないといいのですが・・・」
あかり「すみません、ちょっといい?」
ねちがえる「ん?なんか用かな?」
ねちがえる「いったった・・・まだ首が・・・」
結衣「このカエル首が痛そうだな・・・」
結衣「う、うっ・・・ふ・・・www」
結衣「まさか・・・wwwカエルが寝違えてねちガエルなんてwww」
京子「どうした?結衣」
あかり「カエルさん、大丈夫?」
ねちがえる「う~ん何とか・・・」
結衣「そこのねちがえる、シノヴァース区の妖怪たちが拠点にしてる場所への行き方を知ってる?」
結衣「前にここに来たとき私達はこことは違う場所にいたから・・・」
ねちがえる「案内するよ」
あかり「わあ、カエルさんありがとう」
ねちがえる「というより僕、ついさっきジバニャンのお供に加わったばかりなんだけど」
ねちがえる「しかしブリー隊長厳しすぎだよぉ・・・」
ねちがえる「あ、ついてきて」
あかり「ジバニャンの仲間になったんでしょ?あ、じゃあカエルさんには
先にとらじろうが一緒にダークニャンと戦ってくれるって伝えるよ」
ねちがえる「ジバニャンにも言っておくよ」
そして
ちなつ「あ、ここまでいけばあとはどこ行けばいいかわかります」
ねちがえる「そうなんだ」
さらに少しした後で
京子「到着」
ブリー隊長「おうねちがえる。遅いぞ、一体どこに行っていた?」
結衣「あの妖怪本当に名前がねちがえるだったんだ・・・」
ねちがえる「あ、ブリー隊長ごめんなさい」
トオセンボン「しかしとらじろうとの件がどうなったのかが気になるな・・・」
ブリー隊長「お、ごらく部のみんな」
あかり「みんな、ジバニャンもいるね」
ジバニャン「ウィスパーのことが気になってきたニャン・・・
ウィスパーうまくいったニャンか?」
ねちがえる「大丈夫だよ、この子たちが言ってたよ。
とらじろうは共同戦線を承知したんだってさ」
ジバニャン「本当かニャン!?うまくいったニャンね」
ロボニャンF型「しかしウィスパーからの連絡が何もないぞ」
砂夫「なかなか戻ってこないよね」
しどろもどろ「心配になったというか・・・」
メラメライオン「おい、本当にとらじろうはオレ達と一緒に戦ってくれるんだろうな?」
ブリー隊長「オレも疑わしい」
あかり「本当だよ。ウィスパーの話に怒ったオロチさんが
ダークニャンと戦う決意をしたんだよ」
ちなつ「百鬼姫とふぶき姫を下女になんて最低です」
ブリー隊長「だったらそろそろウィスパーが戻ってきてもいいはずなんだが?」
ナガバナ「何か裏がありそうやな。あ、裏があると言えバナ」
ブリー隊長「お前は黙ってろ」
ドロン
赤上級見回り鬼「ジバニャン様、オロチ様より
『リーフレイシア区西部にある陣にて
打ち合わせをしたい故来てほしい』とのことです」
ジバニャン「とらじろうはいないのかニャ?」
赤上級見回り鬼「とらじろう様はいません。ですが来てほしいのです
どうやってダークニャンを倒すのかを話したいので」
ロボニャンF型「かなりの怪しさを感じる」
ジバニャン「分かったニャン。オロチのところに行ってみるニャン」
ブリー隊長「だったらオレも一緒に行く。
ロボニャンF型とメラメライオンはここを守ってほしいな」
メラメライオン「じゃあシノヴァース区のことは任せとけ」
ブリー隊長「OK」
ジバニャン・ブリー隊長・赤上級見回り鬼「」ドロン
結衣「私達もリーフレイシア区に行こう」
京子「確かリーフレイシア区には向こうの方に行けばよかったな」
ちなつ「迷子にならないでくださいよ」
あかり「早く行こうよ」
タタタ
少しした後で
京子「えっと・・・今どこまで進んだんだ?」
結衣「私に言われても困る」
あかり「道に迷ったかな?」
ちなつ「そうでなければいいのですが・・・」
今日はここまで
ガサッ!
あかり「わ、モンスターだ!」
京子「げ!こんなところにゾンビかよ・・・」
ちなつ「いやああ!!来ないでええ!!」
結衣「ゾンビの倒し方は・・・こうだ!!」ズバア!
結衣「くっ、まだ倒れないか・・・」
ジャキイッ!
結衣「しまった!回避が遅れた・・・!」
ちなつ「結衣先輩回復させます」パアア
京子「よーし、ゾンビの能力をダウンさせるぞ」シュウウ
京子「よし、うまくいった」
結衣「わ、攻撃が来る!」
シインッ
あかり「結衣ちゃん、大丈夫?」
結衣「あ、あかり、助かったよ」
結衣「さて、ここからが私の出番・・・」
ズバア!
京子「うお、誰かが倒してくれたぞ」
結衣「あ、あの子見覚えある」
あかり「うん、テツクラヴィレッジで彼女たちに会ったよ」
くるみ「あ、お前達、テツクラヴィレッジで会ったよな?」
ゆき「ねえ覚えてる?私達生活部のこと」
あかり「覚えてるよ、あっ・・・!」
パステルくん「あ、みんな、久しぶり」
あかり「パステルくん」
ゆき「えっ、パステルくんってこの子たちに会ったことあるの?」
パステルくん「そうだよ、よく会うけど最近見ないなと思ったら会ったんだ」
くるみ「とにかく667ぱんでみゲット」
パステルくん「由紀ちゃん、ごらく部のみんなの名前を教えるよ」
ゆき「うん」
京子「あの子たちの名前も私達に教えて~」
パステルくん「もちろん」
そして
あかり「みんな、よろしくね」
ゆき「あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん。仲良くなろうよ」
京子「もちろんさ」
結衣「これからも一緒になれるといいね」
ゆき「わぁい、みんな大好き」
りーさん「一緒に実況ワールドを守りましょう」
みーくん「みんな一緒ならできます」
ゆき「あ、そうだ。リーフレイシア区に行ったことある?
あそこはいいところだよ。あそこの人たち優しいし」
ゆき「だってほら、私達に優しくしてくれたし
私、リーフレイシア区が大好き」
みーくん「私達がドリームフェスティバルに向けて路上で練習した時は
ギャラリーが来て大盛り上がりでしたね」
パステルくん「うん、ぼくも盛り上がったよ。
青葉ちゃん達のパフォーマンスもよかったな」
京子「fourfoliumの4人もリーフレイシア区に来てたの?」
パステルくん「今もいるかどうかは分からないよ」
みーくん「・・・彼女たちに私達一筋の住民の一部の人を取られたことを癪に思っています」
ゆき「みーくん、そんなこと言っちゃだめだよ。
ドリームフェスティバルは競争なんだけどライバルたちと
みんなで一緒に成功させるものだからね」
あかり「あのね、あかりね、今リーフレイシア区に向かおうとしてたんだ」
パステルくん「だったらぼくが案内するよ」
ゆき「私も案内してあげる」
くるみ「モンスターに要注意だな」
結衣「今度は私の手で倒したい・・・」
結衣「やばいな・・・どんどん他のパーティーとのレベルの差が広がっている・・・」
りーさん「そういえばリーフレイシア区で妖怪たちによる大戦争が行われるらしいわ」
京子「実は私達、その戦いに参加するんだ」
くるみ「できれば私も行くつもりだぞ。オトゲイムー街のピンチだしな」
みーくん「進む道は違えど時には一緒に協力、それが今の私達に必要なものですね」
京子「みんなで行けば怖くない」
そして
パステルくん「みんな、着いたよ」
あかり「あかりは向こうに行ってるよ」
パステルくん「あかりちゃん?向こうには妖怪たちの陣営があるよ」
ゆき「妖怪さんの?見てみたいなあ」
あかり「由紀ちゃんも興味を持ってきたの?」
ゆき「うん、妖怪さんの中にもいい妖怪さんがいるみたいなの」
くるみ「じゃあ私も」
パステルくん「ぼくは別の場所に行ってるよ。みんな、また会おうね。ごらく部も生活部も」
あかり・ゆき「うん」
あかり「あ、ウィスパーだ」
ゆき「ウィスパー?」
ちなつ「あ、本当です」
くるみ「ウィスパーって、あの白い幽霊のことか?」
そして
ウィスパー「全く、ジバニャンにはヒヤヒヤさせられました!」
ウィスパー「ブリー隊長の機転がなかったらオロチに殺されていたのですよ・・・!」
ウィスパー「ジバニャンは最後まで気づかなかったようですが
私も隠れてジバニャンとオロチのやり取りを見ていました」
ウィスパー「私はオロチが私もろともジバニャンを殺すつもりとみています」
ウィスパー「さて、私はまだまだやるべきことがありますので・・・」ドロン
あかり「あっ、消えちゃった・・・」
くるみ「妖怪は神出鬼没だしな・・・」
結衣「何かぶつぶつ言ってたなウィスパー」
くるみ「」キョロキョロ
くるみ「向こうに限りなく広い台地が広がっている。気も草も何もない。
恐らくあそこが戦場になるのだと思うが・・・」
りーさん「あれは・・・」
ゆき「テントだ」
くるみ「あれはテントじゃないよ」
結衣「あの陣幕には誰がいるんだろう?」
結衣「行ってみるのもいいけど見回り鬼に怪しまれるなよ」
今日はここまで
陣幕内
オロチ「くそ・・・ブリー隊長が私の動きをぬかりなく警戒していた・・・!」
迷い車「あの時オロチさんが手を出してたら私達もやられていましたのかと・・・」
セバスチャン「ジバニャンに手を出さなかったのは正解ですぞ」
オロチ「言われなくても分かってた!!」
オロチ「もしウィスパーも一緒にいたらもっと早くに計画が露見してたな・・・」
赤見回り鬼「オロチ様、ダークニャンからの使者がやってきました」
オロチ「よし、通せ」
そして
青見回り鬼「オロチ様、ダークニャン様からの文書です」
オロチ「・・・・・」パラ
オロチ「何だこの文書は!!!??」
一方ごらく部と生活部は
あかり「赤い見回り鬼が何匹もいる・・・」
ピピー!
結衣「おい見つかったぞ!!」
くるみ「」チャッ
京子「胡桃はシャベルを鈍器として使うんだな」
みーくん「どうしますか?」
りーさん「待って、あの見回り鬼と戦ったら・・・」
あかり「あの見回り鬼と戦いたくないよ」
赤見回り鬼「お前達、そこで何をしている!?」
あかり「え、えっと・・・」
りーさん「私達、この辺りを見てみようと思っていました」
京子「そうそう、私達はただ観光してただけですよ」
赤見回り鬼「それだけだったらここから立ち去れ」
ゆき「ええ~?」
オロチ「どうした!?怪しい奴でも・・・」
オロチ「お前達、なぜここにいる!?」
ゆき「あ、オロチさん」
赤見回り鬼A・B「」スタタ
青見回り鬼「」
あかり「あれ?あの見回り鬼は・・・」
りーさん「何かあったのね」
ちなつ「青い見回り鬼はダークニャンの・・・」
みーくん「潜入か何かしようとしてたのですか?」
りーさん「あの青いのはとっくに死んでいる・・・」
くるみ「さっき向こうに行った見回り鬼に殺されたんだな」
オロチ「お前達にも見られたな。あの青い見回り鬼の死体を・・・」
オロチ「じゃあ説明しよう。あの青い見回り鬼は私達をすでに
ダークニャンの家来になったと決めつけていた」
オロチ「私の立場を保証すれば引っ込んでくれると思われたのが癪だったな・・・」
オロチ「ダークニャンめ・・・!そこまで私を侮っていたとは・・・!!」
オロチ「ふぶき姫を我が物にしようとするだけではなく
私をもかように辱めようとは・・・!!」
ゆき「わあ。オロチさん怖いよ~」
オロチ「だからダークニャンにも恥を与えた!
ダークニャンめ、あの見回り鬼の死骸を見たら激怒してここに押し寄せるぞ」
オロチ「だがダークニャンの先鋒隊はダークニャンの支配力でくっついてるだけ、
もしかしたら緒戦で勝てば掌を返すかもしれないな」
オロチ「これから始まる戦いは必ず勝たねばならん」
オロチ「だがもう私達の勝利はもう目に見えている。
地の利は私達にある。その場所で先鋒隊を圧倒できれば・・・」
結衣「大軍とて烏合の衆、大事なのは勢いだな」
結衣「よし、私達も敵に一泡吹かせてやるか」
くるみ「望むところ」
ゆき「この街を必ず守るよ!」
しばらくして
ドドドドド
あかり「来たよ!!」
みーくん「あれ?あの見回り鬼は水色ですよ」
オロチ「となるとじめりんぼうとつまみぐいのすけが先鋒隊だな」
オロチ「私達と何度か戦っていたことをダークニャンに買われたな。
しかしこの戦いはお前達が出るまでもない」
オロチ「適当に戦っても勝てる相手だ。それに今回は時間をかけずに行くぞ」
オロチ「私に考えがあるのでな」
りーさん「オロチさん、何か策があるのですね」
結衣「私達が蚊帳の外というのが気に入らないな・・・」
結衣「しかし勝手に動いて作戦を台無しにするわけにはいかないし・・・」
あかり「オロチさんに任せるよ。でも万が一のことがあったらあかりも・・・」
オロチ「見回り鬼たちよ、あの蛙どもに我々の恐ろしさを見せつけてやろうぞ!!」
あかり「お願いだから最後まで聞いて~」
今日はここまで
そして
水色見回り鬼「これは敵わない!逃げろー!」
じめりんぼう「こら~!逃げるな~!戦え!」
つまみぐいのすけ「これじゃ全滅だよ。味方も戦う気なしだし」
じめりんぼう「あ~ダークニャン様にいいとこ見せられなかった・・・」
つまみぐいのすけ「ここは退こう」
じめりんぼう「そうだね・・・」
オロチ「大将が逃げたか・・・そこの見回り鬼たち!戦うのか!?降るのか!?」
水色見回り鬼A「わわわ・・・」
水色見回り鬼B「降参します降参します!!」
オロチ「よし」
ズバア!!
水色見回り鬼A・B「ぐぎゃあ!!」ボオン
オロチ「!?」
結衣「少し窮したくらいで降参する奴は信用できないな」
くるみ「ああゆう奴はすぐに掌を返す」
結衣「ホリュウを裏切り、そしてダークニャンをも裏切る。
2度裏切ればまた次もある」
オロチ「お前達・・・出てくるなと言っただろう!?」
オロチ「私はそろそろ退くぞ、今回はほどほどに勝ってこそうまみがある」
くるみ「2698ぱんでみ拾ったぞ」
結衣「私は2781りっちぃゲットしたぞ」
くるみ「最後の2匹以外はすべてオロチが倒した見回り鬼だけどな・・・」
水色見回り鬼C「」ガタガタ
オロチ「こいつは連れていく。降参を認めよう」
結衣「ほどほどに勝つ・・・これからどんな作戦を取るつもりだ?」
くるみ「しかし力だけに屈した奴を簡単に信用してもいいのか?」
結衣「それは私もそう思ってる」
くるみ「たとえ他人が取り損ねたドロップアイテムを拾おうが
これからの戦いに備えるためなら卑怯でも構わないと思わざるを得ない」
結衣「ただでさえ私のパーティーのレベル低いしな・・・私以外の3人は30にもなってない」
くるみ「そうなのか?私は36で由紀たちは34だな」
オロチ「さあ戻るか」
そして
ちなつ「結衣先輩すごいです~」
みーくん「胡桃先輩、戦場にどーんと突っ切っていくもんですから心配しました」
くるみ「なあに、オロチがいたから大丈夫だった」
結衣「しかしあの水色の見回り鬼達をそう簡単に信じていいのか?
あいつらは私の見る限りただ強さでくっついてるだけのように見えるけど・・・」
迷い車「見事な戦いでしたよ」
セバスチャン「しかし無茶はよしてくだされ、オロチ様」
オロチ「・・・さっき結衣があの台詞を言ってた・・・」
オロチ「大きな声では話せないからお前達にだけ言うぞ」
ヒソヒソ
オロチ「そこでだ」
ヒソヒソ
迷い車「確かにそうですね」
セバスチャン「じめりんぼうもつまみぐいのすけもダークニャンに
忠誠を誓っているとは考えられませんね」
オロチ「よし、場所を移す」
ドロン
ゆき「あ~行っちゃった・・・」
結衣「あいつら何を話していたんだ?」
みーくん「気になります」
りーさん「私達も別の陣に向かってみる?」
京子「偵察隊出動」
結衣「さっきこの陣を偵察しようとしたとき見つかっただろ?」
結衣「全く・・・あの時オロチがいなかったらどうなってたことやら・・・」
ちなつ「あの時は赤見回り鬼と戦うわけにはいかない状況でした」
ゆき「一緒に戦ってくれる妖怪さんの仲間と戦うわけにはいかないもんね」
くるみ「とにかく出だしは好調だ。ぱんでみも手に入れたしな」
結衣「りっちぃ集めも競争になるな」
京子「結衣はりっちぃ集めになると飢えた狼も同然だよ」
あかり「オロチさん達どこに行ったんだろう?」
ドロン
あかり「あ、ウィスパー」
ウィスパー「あ、あかりちゃん、そちらの4人は誰ですか?お友達ですか?」
あかり「そうだよ」
そして学園生活部の紹介を終えて
ウィスパー「由紀ちゃん、胡桃ちゃん、悠里ちゃん、美紀ちゃん。よろしくお願いします」
ウィスパー「私はウィスパーでうぃす」
ゆき「うん、よろしくね」
あかり「ところでウィスパーはどうしてここにやってきたの?」
ウィスパー「よくぞ聞いてくださいました」
ウィスパー「」ジャン
ゆき「わあ、なんかすごいのでてきた」
みーくん「これ、掃除機ですか?」
京子「うお~、私達と同じ大きさしてんじゃねーの」
京子「これで何でもかんでも吸い込んでやるとか?」
ウィスパー「妖怪通販で買ったこのアイテム吸い取りマシーンで・・・」
ポン
くるみ「・・・その食料はどこから吸い込んだものなのか?」
ウィスパー「ダークニャンの陣にある回復用のアイテムをある程度吸い込んできました」
ウィスパー「その回復用のアイテムをオロチに提供するつもりです」
ウィスパー「いや~思った以上に楽できました」
ウィスパー「じめりんぼうは思った以上に愚かです」
あかり「ねえ、じめりんぼうがどうかしたの?」
今日はここまで
ウィスパー「じめりんぼうは姿を変えた私を何の疑いもせずに通しました。
途中で気づかれたのですが時すでに遅し、
多くの食料を私に渡してしまう結果となりました」
ウィスパー「じめりんぼうはもう終わりましたね。初戦で負けた上に
食料までも取られる始末ですし。つまみぐいのすけもその罪に連座することでしょう」
ウィスパー「これは次の戦いが有利になりそうでうぃす」
結衣「ふっ、当然の結果だな。街を売り渡した恥知らずにはこういう末路が妥当だ」
ちなつ「ウィスパーもなかなかやりますね」
みーくん「じめりんぼうって街を売り渡したことがあったのですか?」
くるみ「私的な目的なのなら太い妖怪だな」
京子「バットルのみんなもそのやり方に怒りを覚えていたぜ」
ゆき「ねえウィスパー。それ何?」
ウィスパー「あっ、これは妖怪パッドでうぃす」
あかり「あ、これスウィートラビット家で見たことある」
ちなつ「USAピョンがそれを使っていました」
結衣「結局使うところは見なかったけどな」
京子「USAピョンあのパッド使ってんのかな・・・」
くるみ「む、誰か来るぞ」
ちなつ「あ、あなた達は確かイオナさん、ハルナさん、タカオさん」
タカオ「久しぶりだな」
ゆき「ごらく部のみんなってこの人たちを知ってるの?」
京子「会うのは久しぶりだけどな。こいつらもドリームフェスティバル出るぞ」
イオナ「」ピピピ
イオナ「ウィスパーといったな・・・」
ウィスパー「うぃす?えっと・・・」
ちなつ「私達から見て左から順にタカオさん、イオナさん、ハルナさんです」
ウィスパー「イオナですか?私がどうかしましたか?」
イオナ「そのパッド、私達と同じ能力を持ってる」
ウィスパー「うぃす~!?」
ピピピ
くるみ「その音・・・お前達人間じゃないな?」
ハルナ「そこのお前達も異世界に連れてこられたものと見た」
みーくん「はい、そうですが・・・」
ゆき「私達、この世界で新たな生活を送ってるよ」
くるみ「おいおいおい・・・」
ピコーン
ウィスパー「!」
イオナ「!」
ハルナ「なんと・・・」
タカオ「バットルで動きがあった」
あかり「えっ!?」
ハルナ「401の方がより詳しい情報を得てるみたいだ」
ゆき「401?」
タカオ「イオナのことよ」
イオナ「じめりんぼうとつまみぐいのすけ、ダークニャンに処刑された」
ウィスパー「そうでうぃす、そうでうぃすよ」
結衣「ウィスパーの言った通りになったな」
イオナ「緒戦の敗戦での見回り鬼たちのやる気のなさや
食料などを奪われるという大失態を演じてダークニャンの怒りを買った。
さらに怪しい者を何の疑いもなく通したことで内通の疑いも出た」
イオナ「次はダークニャンが自らやってくる。副将はセミまる」
ウィスパー「セミまるなら問題ありません。彼らはここでの戦いに慣れていません」
ウィスパー「勝機は私達にあります」
ハルナ「・・・・・」
ハルナ「しかしな・・・」
ウィスパー「?」
ハルナ「じめりんぼう一族やじめりんぼう一族の味方をした者たちが
何の咎めも受けずそして誰もダークニャンを恨んでいない様子だ」
ゆき「じめりんぼう一族には何の罪もないよ」
ウィスパー「ダークニャンは結構度量が広いのですよ」
ウィスパー「しかしオロチはそこに目を付けたのでしょうね」
ウィスパー「オロチもあれとはいえダークニャン以上の度量を持ちますよ」
ウィスパー「ま、一番はやっぱりジバニャンでうぃす」
ウィスパー「あ、急用を思い出しましたので私は・・・」
ハルナ「待て、お前は狙われている」
ウィスパー「あ~~~!!!それ言わないでください!!!」
ウィスパー「今のは決して誰にも言わないでください!!」
ウィスパー「」ドロン
タカオ「私達も急ぐわよ」
イオナ「何か気にかかる」
ハルナ「オトゲイムー街をもう少し探った方がいいな」
あかり「ねえ、ウィスパーは誰に狙われてるの?」
ハルナ「それは今は知らない方がいい」
タカオ「じゃ」
タタタタタ
あかり「行っちゃった・・・」
今日はここまで
ゆき「あ、そうだ。どこかで食べていこう」
くるみ「そうだな」
みーくん「少ししたら宿に戻りましょう」
りーさん「行き先決めていますか?」
ゆき「向こうで食べていくよ」
ゆき「あ、あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん。一緒に行く?」
結衣「私達は別のところで食べにいくよ」
ゆき「そうなんだ・・・あ、みんな、また会おうね」
あかり「ドリームフェスティバル成功させようね」
ゆき「うん」
そして
京子「私達だけになったか、さてどうしようか・・・」
ちなつ「って、えええ!?」
ちなつ「何で先生がいるのですか!?」
西垣「新たな食糧を調達しに来た。
ついさっき買い物を終えたばかりなんだがまさかここでお前達に会うとはな」
りせ「・・・・・」
ちなつ「買い物に行ったんだったらなぜその帰り道にここを選んだのですか!?」
西垣「私もいろいろ見に行こうと思ってな。
そしたら妖怪たちの陣幕が見えた」
あかり「先生も妖怪さん達の陣幕を見ようとしてたのですか?」
西垣「そうだ」
りせ「・・・・・」
西垣「『どこにでもふすまのある場所から結構離れたところまで行って大丈夫』?
場所さえ覚えていればいい。だが他人にふすまを見られないかどうかが心配になってきたな」
ちなつ「先生!しっかりしてください!」
西垣「悪い悪い」
西垣「・・・ん?」
ドロン
あかり「あっ、あなた達は・・・」
結衣「こおりんぼう、たらりん」
京子「どの面下げてここに来た!?」
ちなつ「何であなた達がここに来てるのですか?」
こおりんぼう「待って待って、君達。ぼくらを助けてほしいんだ」
たらりん「じめりんぼうが処刑されてぼくらの立場も危ないんだよ~!」
結衣「じめりんぼうが処刑されたのは私達もついさっき知った」
こおりんぼう「じめりんぼうが敵に内通してるという噂が流れて
ぼくたちまで孤立してこのままダークニャンのところにいたら
無実の罪で殺されそうなんだ」
彼らにとらじろうとは通じていないなんて言っても信じてもらえないよ」
結衣「それはそうだろうな、だがお前達が来る前に得た情報によると
お前達が罪に連座してるという話なんて聞いたことないぞ」
ちなつ「ハルナさんの話とあなた達の話は矛盾しています」
あかり「こおりんぼうもたらりんもダークニャンを恨む様子なんて全くなかったというんだけど?」
こおりんぼう(ギクッ)
たらりん(えっと・・・あっ!)
たらりん「ぼくたち『ダークニャンの仲間たちにも狙われてる』って言ったよね?」
あかり「あっ・・・」
こおりんぼう「えっと・・・ぼくたちこの前あせっか鬼に殺されかけたんだよ」
たらりん「そしてなまはげにも斬られかけたんだ・・・」
こおりんぼう「そこでぼくらをオロチさんのところに案内してほしいんだ。
これよりぼくらはとらじろうに降るよ」
たらりん「このままダークニャンのところにいては立場が危ういし・・・」
結衣「そこまでされたら私もそこから逃げたくなるな」
西垣(何気に言葉に詰まった様子があったな・・・これは一体何を示しているのだろうか?)
りせ「・・・・・」
西垣「(小声)ん?松本、彼らを疑ってるのか?」
りせ「・・・・・」コク
西垣「(小声)実は私もだ。というよりこおりんぼうとたらりんは明らかに嘘を言っている。
だが彼女たちにはあえて言わないでおこう」
西垣「(小声)ところで松本、彼らを疑う理由は何だ?」
りせ「・・・・・」
西垣「ご名答だ」
ちなつ「え?ご名答?」
西垣「あ、聞こえていたか」
京子「何かいい答えを出したの?」
西垣「ああ、今度の発明品の長所が何かを松本が言い当てた」
結衣「先生、嘘を言わないでください!」
りせ「・・・・・」
西垣「分かった。松本まで怖い顔するな」
ちなつ「先生の発明品の長所なんてほぼないじゃないですか!」
京子「今度見せてほしいな」ウキウキ
結衣「だまされるな!」ゴツ!
京子「ぐえ!」
りせ「・・・・・」スタスタ
こおりんぼう「ねえ、どうしたの?」
りせ「・・・・・」
西垣「松本、どうした?」
こおりんぼう「ぼくに言いたいことがあるの?」
りせ「・・・・・」クイ
こおりんぼう「え?耳貸してって?」
りせ「・・・・・」コク
りせ「どうして二人だけでここにきたの?仲間たちはどうしたの?
置いてきたってことはないでしょうね?」
こおりんぼう「えっ?」
りせ「・・・・・」
こおりんぼう「そ、それは・・・」
京子「西垣ちゃん、会長は何と言ったの?」
西垣「降伏するのならなぜ仲間たちを連れないで降伏するのか、らしいな」
こおりんぼう「さいの目入道、ゾロ目大明神、モノマネキンは逃げ遅れたんだ」
たらりん「え?」
たらりん「あ、そうなんだ。でも気が動転していて忘れていたんだ。
さいの目入道、ゾロ目大明神、モノマネキン、ごめん・・・」
こおりんぼう「もしダークニャンが急に彼らを罪をかけられ殺されたら
じめりんぼう一族と一族に味方したみんなの仇を
とらじろう様とオロチさんと共に討つよ!」
たらりん「でも人に頼ったっていい」
西垣「そうだな」
こおりんぼう「仲間たちを置いてしまったのは仕方がなかったんだ。
仲間たちも呼んで逃げようとする途中で見つかったら
共倒れになっちゃうよ。もしその時ぼくらが
青見回り鬼の案内役になってしまったら・・・」
どっちにしろ恨まれてしまうけどどうせなら生きてその罪を償いたい!」
こおりんぼう「そこで君達にオロチさんのいる場所まで案内してほしいんだ」
あかり「オロチさんはここにはいないよ」
こおりんぼう「でもいいよ、この街のどこかにいることは分かってるから」
西垣「オロチならさっき私が見たぞ」
こおりんぼう「本当!?」
たらりん「教えて」
今日はここまで
西垣「向こうの方の陣幕で見たぞ」
こおりんぼう「ありがとう」
たらりん「さて、とらじろう様と共にじめりんぼうの仇を討つぞ」
西垣「お前達、試練を与える。こおりんぼうとたらりんを
あっちの方角にある陣幕に送り届けてほしい。
モンスターに襲われる可能性もあるしな」
京子「試練だって?」
結衣「ミッションじゃなくて?」
西垣「ああ、この二人の願いをどうかかなえさせてくれ」
あかり「うん、分かった」
ちなつ「任せてください」
西垣(さて、彼女たちはどのあたりで二人がダークニャンのスパイだと気づくのだろうか)
西垣「では、私と松本はいったん戻る」
りせ「・・・・・」
西垣「では、頼んだぞ」
あかり「こおりんぼう、たらりん、さあ行こう」
たらりん「うん」
こおりんぼう「モンスターが来てもぼくらと一緒に戦おう」
あかり「もちろん」
京子「さあ出発だ!」
その途中で
迷い車「あれはこおりんぼうとたらりん、どうしてあかりさん達と一緒に?」
迷い車「とらじろう様のところをスパイしに来たのでしょうか?
彼女たち仲良さそうにしていますが・・・」
迷い車「こおりんぼうとたらりんから怪しさを感じます」
迷い車「こうしてはいられません」
迷い車「行かなくては・・・!」ガラガラガラ
迷い車「っと、私はどこに行くのでしょうか~!?」ガラガラガラ
あかり「わ、モンスターだ!」
結衣「迎え撃つぞ!」
京子「相手はオークか」
ズバア!!
結衣「ん!?」
ちなつ「何があったのでしょうか?」
こおりんぼう「あっ!」
あかり「オロチさん!」
京子「やっぱオロチはすげえな」
結衣(NPCに頼ってばかりでカッコ悪いな私達・・・)
たらりん「こんなところで会えるとは」
オロチ「お前達、また会ったな。それと、お前達はじめりんぼう一族の
こおりんぼうとたらりんではないか」
結衣「密かに414りっちぃゲット」
こおりんぼう「オロチ様、ぼくたちはダークニャンにじめりんぼうを殺され、
それを恨み、とらじろう様に降ろうと決意しました」
たらりん「お願いです!ぼくらにじめりんぼうの敵を討たせてください!」
オロチ「分かった。このままだとお前達に待つのは死だしな。
私がお前達の居場所を作ってあげよう」
こおりんぼう・たらりん「ありがとうございます!」
こおりんぼう・たらりん(よし、うまくいった。隙を見てオロチを・・・)
こおりんぼう・たらりん(そしてじめりんぼうの仇を討つんだ)
オロチ「では、我が陣営に案内しよう」
あかり「あの、あかりも一緒に来ていい?」
オロチ「ああ、かまわん」
オロチ「さて、仲間たちにもこおりんぼうとたらりんが
ダークニャンを裏切り、我らに降ったということを知らせよう」
そして
オロチ「さあ着いたぞ」
ヒョウヘンナ「あら、妖怪を2匹連れてるじゃない」
つられたろう丸「どうしたんじゃ?」
ガマンモス「あの子達も一緒か」
オロチ「こおりんぼうとたらりんが我らに降りたいようだ」
あかり「妖怪さん達も久しぶりです」
ヒョウヘンナ「あかりちゃんも元気そうで何よりね」
ガマンモス「どうやらこおりんぼうとたらりんはじめりんぼうの連座を恐れてここに来たようだな」
こおりんぼう「そうなんです」
たらりん「みなさん、どうぞお見知りおきを」
結衣「案外早く試練が終わったな」
ちなつ「ほぼオロチさんのおかげですけどね」
京子「ボーナスりっちぃはあるかな?」
結衣「いいや、ない」
京子「ちぇ」
オロチ「では、こおりんぼうとたらりんをもてなせ、お昼の宴といこう」
こおりんぼう・たらりん「ありがとうございます!」
「待ちなさい!!!」
オロチ「!」
こおりんぼう・たらりん「え?」
ヒュッ
こおりんぼう・たらりん「わあ!」ヒョイ
こおりんぼう「ふぅ、間一髪・・・」
京子「わ、どこからからともなく氷柱が飛んできた」
今日はここまで
ドロン
ふぶき姫「あなた達!何が目的でここに来たの!?
こちらの陣営を攪乱しに来たのでしょう!?」
こおりんぼう「違うよおっ!」
たらりん「ぼくらはじめりんぼうの無実の罪に連座しそうになって
その連座を逃れるためにとらじろう様に降ったんだよ」
こおりんぼう「ぼくらには居場所がないんだよ!」
ふぶき姫「だったらなんであなた達だけでここに来たのよ!?
仲間たちはどうしたの!?一族とかを連れずに降伏なんてありえないわ!!」
ふぶき姫「もしその仲間たちがその罪に連座しても平気でいられるの!?」
こおりんぼう(う、さっきの無口な子に言われたこととほとんど同じだ・・・)
たらりん「その場合はぼくらが彼らの分まで戦うよ」
こおりんぼう「他の妖怪たちは逃げ遅れてぼくらだけがここに来れたんだよ」
こおりんぼう「あの時は仕方がなかったんだ」
ふぶき姫「嘘言わないで!!置いてきたんでしょ!?」
ふぶき姫「それにそんな嘘で私達をだませると思ってるの!?」
結衣「こおりんぼうとたらりんの降伏は嘘だったのか・・・」
ちなつ「先生は気づいていたのでしょうか?」
結衣「まさかそれを知ってて私達に試練を与えたってことはないよな?」
オロチ「もういいだろう、ふぶき姫」
ふぶき姫「えっ?でもあの人たちは信用が・・・」
オロチ「(小声)私に考えがある、余計なことをするな。
それに彼らのおかげでやりやすくなった」
ふぶき姫「『やりやすくなった』って・・・一体何よ?」
オロチ「(小声)ふぶき姫、声が大きいぞ。あいつらに聞こえたらどうする」
ふぶき姫「え?オロチは一体何をするつもりなの?」
ドロン
ウィスパー「それは私が答えましょう」
あかり「ウィスパー」
ちなつ「いたのですか?」
ふぶき姫「ウィスパー?あなた何か知ってるの?」
ウィスパー(あ、オロチの前でこおりんぼうとたらりんが
スパイとして送られてきたことを言うのはやめておきましょう)
ウィスパー「え、えっと・・・お二人の降伏を大変ありがたく思っています・・・」
ウィスパー(もっとも迷い車は偽りと見抜いているようですがね)
京子「なんで棒読みなんだ?」
結衣「本当は知らないんじゃないのか?」
オロチ(よし、ウィスパーは私の意図を知らないみたいだな。これはうまくいく)
ふぶき姫「ちょっと!?あんた本気なの!?」
オロチ「こおりんぼうとたらりんは本当に愚かだな・・・」ボソ
オロチ「まさか全員に嘘を見抜かれているとも知らずに・・・」ボソ
ふぶき姫「ちょっと、聞いてるの?」
オロチ「ああ、悪い悪い」
オロチ「」スタスタスタ
オロチ「(小声)ガマンモス、話がある」
ガマンモス「もしかしてこおりんぼうとたらりんのことか?」
ガマンモス「彼らを受け入れるのには賛成だ」
ガマンモス「(小声)というのは冗談であべこべに利用して消すつもりでいるな?」
オロチ「(小声)分かっていたのか」
ガマンモス「(小声)実はワシはダークニャンとの戦いに反対していた」
オロチ「(小声)何だと!?」
ガマンモス「(小声)そういうことにしてくれ」
ガマンモス「(小声)そしてたらりんに道案内をさせ、大罠を仕掛けた場所で消す」
オロチ「(小声)よし、うまく奴らを欺けよ」
ガマンモス「(小声)ああ」
ウィスパー「オロチがガマンモスと話している間に女の子勢には真実を打ち明けましょう」
ふぶき姫「真実?」
あかり「聞きたい聞きたい」
ウィスパー「実はオロチの意図はとうに見抜いていました」
あかり「えっ?」
ふぶき姫「なんですって?」
ウィスパー「こおりんぼうとたらりんは何か策をもってここにやってきました」
ふぶき姫「それは分かっていたわ。だって本当の降伏なら仲間たちみんなを連れてやってくるもの」
あかり「彼らの降伏は嘘だったんだね」
京子「だとは思っていたよ」
ちなつ「話が矛盾しているところもありましたからね」
結衣「あとで先生にも言っておこう」
ウィスパー「オロチはこおりんぼうとたらりんに騙されたふりをして
逆に二人を利用しようと考えていたのでうぃす」
ウィスパー「あ、このことは絶対に誰にも言わないでくださいよ」
あかり「ねえ、狙われてるってこのこと?」
ウィスパー「あー!まだそれは言わないで~」
今日はここまで
オロチ「さて、宴を開くぞ、こおりんぼうとたらりんを手厚くもてなせ」
京子「お、思わぬ形で昼食ゲットだな」
結衣「遠慮なくいただこう」
ふぶき姫「私は先に戻ってるわ」ドロン
ウィスパー「私もいったんここを離れます」
あかり「また会おうね、ウィスパー」
ウィスパー「皆様にはまた会うでしょう」
京子「さあ陣幕内に入るぞ」
ちなつ「京子先輩、羽目を外さないようにしてくださいよ」
結衣「心配だ」
その頃
ウィスパー「おや、迷い車、いたのですか」
迷い車「はい、今着きました」
迷い車「ついさっき怪しい妖怪を2匹見たのですよ」
ウィスパー「誰と誰のことですか?」
迷い車「こおりんぼうとたらりんです」
迷い車「恐らくあれはダークニャンの命令でここに来たのだと思われます」
ウィスパー「はい」
迷い車「私の考えでは奴らは・・・」
ウィスパー「はいはいはい、あとは私から言わせてもらいましょう」
迷い車「あ~話を遮らないでください」
迷い車「オロチさんとごらく部のみんなが危ないというのに・・・」
ウィスパー「ああそのことですか」
ウィスパー「あなたはいらぬ心配ばかりしますねえ」
迷い車「何ですと!?」
ウィスパー「だってそうじゃないでうぃすか」
ウィスパー「こおりんぼうとたらりんが降伏したのでしょう?」
迷い車「あの二人だけで降伏なんてありえません」
迷い車「本当の降伏なら一族の皆さんも連れていますよ」
ウィスパー「はい、その通りでうぃす」
ウィスパー「ですが向こうにいる妖怪たちは皆
こおりんぼうとたらりんの偽投降を見抜いています」
迷い車「そうだったんですか・・・」
ウィスパー「だから私は『いらぬ心配』と言ったのでうぃす」
迷い車「うう・・・」
ウィスパー「オロチはあの二人を逆に利用しようと考えているでしょう」
ウィスパー「ごらく部の皆さんにもいいものを見せたいですねえ」
ウィスパー「こおりんぼうとたらりんが『騙すつもりが騙される』ってなるやつを」
迷い車「私ってなんで鈍感なのでしょうか・・・」
ウィスパー「気にすることはないでうぃすよ」
迷い車「でもウィスパーさん、そんなことしてまたオロチさんに狙われたりしないでしょうか?」
ウィスパー「大丈夫でうぃすよ、あなたのとりなしさえあれば」
迷い車「私でよろしければ・・・」
ウィスパー「さて、私達も陣幕の近くまで行きましょう」
今日はここまで
そしてあかり達は陣幕内で
京子「昼食代が浮いたぜ」
ちなつ「食べすぎ注意ですよ」
結衣「みんな楽しそうだな」
あかり「オロチさんの用意した料理はどれもおいしいよ」
オロチ「気に入ってくれたか」
オロチ「こおりんぼうもたらりんももっとどうだ?」
こおりんぼう「いただきます」
たらりん「おもてなしありがとう」
オロチ「よし、ともにダークニャンを討とう」
こおりんぼう「はい」
たらりん「仲間の仇を共に」
ヒョウヘンナ「オロチにはやっぱり心服できるわ」
京子「ごちそうさま~」
結衣「京子食べるの早いな」
あかり「おなかがいっぱいだよ」
ちなつ「お昼はオロチさんに食べさせてもらいましたね」
ガマンモス「ところでオロチよ」
オロチ「ん?どうした?」
ガマンモス「我慢しないで言っておこう」
オロチ「ほう、言ってみろ」
ガマンモス「では・・・」
ガマンモス「オロチよ、何でお前が総司令をやってるのだ!?
何の相談もなしに独断専行し放題。それが総司令か!?」
オロチ「何だと・・・!?」
オロチ「ガマンモス、もう一度言ってみろ・・・!」
ガマンモス「何度でも言ってやるぞ!お前は総司令にふさわしくない!」
オロチ「何だと!?口を慎め!」
あかり「わああ!オロチさん、マンモスさん、やめてよお!」
つられたろう丸「オロチよ、ガマンモスよ、ここでもめてはならん」
こおりんぼう「・・・・・」
たらりん「(小声)こおりんぼう、オロチを止めよう」
こおりんぼう「(小声)ん?どうして?この調子ならダークニャン様の勝利間違いなしだよ」
たらりん「(小声)そうだけど止めなければ怪しまれる可能性があるよ」
こおりんぼう「(小声)分かったよ。疑われちゃたまらないしね」
たらりん「(小声)ダークニャン様の作戦を台無しにしたら本当に連座されるしさ」
こおりんぼう「(小声)確かに・・・」
こおりんぼう「オロチさん!こういう時に仲間ともめあってる場合じゃ・・・」
たらりん「そうだよ、これじゃダークニャンにつけこまれ・・・」
オロチ「新参者が口を出すな!!」
こおりんぼう・たらりん「ひっ」
ガマンモス「総司令だからって偉そうに、とらじろう様はなぜこんな奴を総司令にしたのか・・・」
オロチ「何だと!?私を侮辱するか!!」
ガマンモス「だからなんだ?」
オロチ「おのれ・・・!!誰か!!」
赤見回り鬼1・2「ここに」
オロチ「こいつをビーム攻めにしろ!」
赤見回り鬼1・2「えっ!?」
あかり「それはあんまりだよ~」
オロチ「やらなきゃ私がお前もろとも刑に処すぞ」
赤見回り鬼1・2「ひいいっ!」
赤見回り鬼1「分かりました!」
赤見回り鬼2「やります!」
ガマンモス「オロチ!!こういうのを職権乱用というのじゃ!!」
オロチ「外に連れ出してビームで打ち続けろ!!」
オロチ「止める奴も同罪だ!!」
あかり「・・・っ」
あかり「マンモスさん・・・」
今日はここまで
陣幕の外で
オロチ「やれ!!」
ビッ、ビッ、ビッ!
ビビビビビ!
ガマンモス「っ!!!」
ビビビビビ!
あかり「うう・・・見てられないよお・・・」
ちなつ「目を背けましょう」
京子「見てらんねえな」
結衣「私達があれを受けたらHPが持たないだろうな」
京子「なあ、あれで100発以上はいったよな?」
結衣「大勢の見回り鬼でビーム攻めさせてるしな」
結衣「まるでリンチだ・・・」
京子「オロチ恐ろしいな・・・」
結衣「彼とはいずれ戦うことになりそうだな」
結衣「誰かを頼ろうが強敵との戦いは避けられないしな」
あかり(見回り鬼たちを止めたい・・・
でもオロチさんが『同罪だ』って・・・)
あかり(でも・・・)
あかり「」タッ!
ウィスパー「おや、みなさんもいたのですか」
あかり「」ピタ
あかり「ウィスパー、迷い車。あなた達も来てたの?」
ウィスパー「たった今ここに来ました」
迷い車「これは・・・」
あかり「マンモスさんがオロチさんとけんかしちゃって
怒ったオロチさんに見回り鬼たちを使ってビーム攻めを受けてるんだ」
あかり「あんなの見てられなくて・・・でもあかり、マンモスさんを・・・」
迷い車「まさかガマンモスの身代わりになろうとしてるのですか?」
結衣「我慢するマンモス・・・くす」
あかり「あかり、あの見回り鬼たちを止めたいの」
迷い車「私も同じことを考えていました」
迷い車「ウィスパーさん、オロチさんのこの仕打ち、どう思われますか?」
ウィスパー「ふっふっふ」
迷い車「ウィスパーさん!?笑い事ではないのですよ!」
ウィスパー「だってそうじゃないですか」
ウィスパー「それにしてもガマンモスはかなり体を張りますね」
ウィスパー「ガマン妖怪の名は伊達ではありません」
ウィスパー「それに一番注目すべきは・・・」
ちなつ「注目ですか?」
迷い車「何に注目すればいいのでしょうか?」
あかり「ねえ、あれは止めなくてもいいの?」
ウィスパー「それよりもついてきてください」
ウィスパー「というより20歩足らずなのですが」
京子「20歩だけ歩けばいいんだな?」
ウィスパー「はい」
少しした後で
ウィスパー「もういいでうぃす」
結衣「ただ私達を少し歩かせただけだったな」
迷い車「あの、注目すべきものは何でしょう?」
ウィスパー「見せたいものはあれです」
京子「ウィスパーが指さしてるのってこおりんぼうとたらりんだよな」
結衣「もしかして彼らは内心笑っているとでもいうのか?」
ちなつ「まあ偽りの降参をしてますからね。
もっともウィスパーが私達に教えたことですが・・・」
ウィスパー「ご明察の通りでうぃす、結衣ちゃん」
結衣「そのまさかだったのか」
ウィスパー「これでこおりんぼうもたらりんも
とらじろうの陣営に結束力なしと見たでしょう」
ウィスパー「そしてガマンモスもつられたろう丸もオロチを見限った振りをして
オロチが画策していたこおりんぼうとたらりんを欺く作戦に協力することでしょう」
迷い車「そうだったのですか・・・」
ウィスパー「これを見たこおりんぼうとたらりんは
自分が相手を騙すつもりで自分が相手に騙されることでしょう」
ウィスパー「こおりんぼう、たらりん、その心の笑みを見せられるのも今が最後ですよ」
迷い車「えっと・・・オロチさんには何と言いましょうか・・・」
ウィスパー「知らないふりをしてください。
実にひどい仕打ちをするもんだと
嘆いていたと伝えてくれればそれでいいんでうぃす」
迷い車「分かりました。オロチさんにそう伝えます」
ウィスパー「絶対にそう伝えてくださいよ。
そうでなきゃこの作戦自体をあきらめます。
私を欺けないのではダークニャンを欺けませんからね」
迷い車「確かに・・・!」
今日はここまで
ウィスパー「あ、刑が終わったようですね」
ウィスパー「ん?」
こおりんぼう「(小声)たらりん、これはダークニャン様に勝機が訪れたみたいだよ」
たらりん「(小声)そのようだね、ガマンモスもきっとこのことを恨んで密かにダークニャン様のところに降るんじゃないのかな?」
こおりんぼう「」ヒソヒソ
たらりん「」ヒソヒソ
こおりんぼう・たらりん「」ドロン
ウィスパー「あっ、どこかに行ってしまいました・・・」
迷い車「あの消え方はおかしいですよ」
あかり「こおりんぼうとたらりんどこに行ったのかな?」
ウィスパー「それは言わないこととしましょう」
ヒョウヘンナ「あの二人逃げたのかしら?それとも別のところに行ったのかしら?」
つられたろう丸「・・・・・」
赤見回り鬼・ガマンモス「」ドロン
ばくそく「とらじろうはなんであんな奴を総司令にしたのかがわからねえな・・・」
まさむね「正論でござる」
むらまさ「オロチじゃ不安だな」
しょうブシ「だがオロチに賭けてみる」
つられたろう丸「しょうブシよ、それ本気で言ってるのか?」
スタスタスタ
ちなつ「なんか嫌な雰囲気が漂っています」
あかり「ねえ、これで本当に力を合わせてダークニャンと戦えるの?
このままにしておいたらけんかになっちゃうんじゃないのかな?」
結衣「作戦作戦とウィスパーは言ってるが・・・
敵を欺くには味方からとはいうが実際に見てみると作戦かどうかが疑わしいな」
京子「妖怪同士の戦いは騙しあいになってきたな」
迷い車「あ、その言葉は私も聞いたことがあります」
京子「え?なんのこと?」
迷い車「あなたさっき言ったじゃないですか。
『戦いは騙しあいになってきた』って、
ですが本当に大きな戦いは騙しあいになります」
結衣「駆けひきって奴があるってもんだな」
迷い車「はい」
ウィスパー「迷い車も古の妖怪の言葉を知っているようでうぃすね」
迷い車「そうです。オロチさんも同じことを言うでしょう」
あかり「古の妖怪さん?」
京子「ブシニャンとか山吹鬼とかやまタンとかのような?」
迷い車「確かに彼らはこの実況ワールドを揺るがした
古の妖怪たちでしたが私が言う妖怪は違います」
ウィスパー「さっき京子ちゃんが言ったこと。私も迷い車も
とっさに花さか爺の名言の一つを思い出しました」
あかり「花さか爺さんとはどう違うのかな?」
結衣「昔話からは離れようか?」
ウィスパー「花さか爺は伝説の切れ者妖怪で
頭に自信のある妖怪たちの憧れでもあるのでうぃす」
迷い車「しかし花さか爺になれた妖怪は今のところ数えられる程度しかいません」
ウィスパー「私達が花さか爺になれるかどうかは神のみぞ知るというものです」
今日はここまでにします
その頃バットルでは
ドロン
ダークニャン「こおりんぼう、たらりん、戻ってきたか。敵の様子はどうだ?」
こおりんぼう「ダークニャン様、ぼくら耳寄りな情報を入手したんだ」
たらりん「もう少ししたらまたオトゲイムー街で諜報を続けるよ」
ダークニャン「ほう、耳寄りな情報か」
こおりんぼう「とらじろうを倒せる日は近いよ」
ダークニャン「どういうことだ?」
たらりん「それはね」
こおりんぼう「それぼくに言わせて」
たらりん「じゃあこおりんぼうから」
こおりんぼう「じゃあ言葉に甘えて」
こおりんぼう「オロチの今の統率はとてもめちゃくちゃなんだ」
ダークニャン「ほう」
こおりんぼう「じめりんぼうを策をもって殺させたさっきとはまるで別物のようにね」
たらりん「ホノボーノの代からの重鎮、ガマンモスを見回り鬼にビーム攻めさせ、
周りの部下たちも呆れかえっている様子なんだよ」
ダークニャン「・・・今のはどうも信じられないな」
こおりんぼう「本当のことだって」
ダークニャン「オロチがそんなことすると思うか?」
たらりん「本当にしました」
ドロン
ダークニャン「む?」
こおりんぼう「ぼくはそろそろ来るだろうと思っていたよ」
たらりん「この妖怪はガマンモス」
ダークニャン「いったい何の用でここに来た?」
こおりんぼう「きっと先程のオロチとの件を恨んでここに来たのでしょう」
ガマンモス「こおりんぼうの言う通りじゃ」
ガマンモス「ワシはオロチと口論になり、ビーム攻めの刑を受けた」
ガマンモス「あんなに大勢の前で辱めを受けたことは我慢ができん」
こおりんぼう「それはぼくも同じだよ」
たらりん「ああされたら誰でもそうなるって」
ガマンモス「ワシは決めたんじゃ、これよりダークニャン様に仕えたく存じます」
ダークニャン「・・・・・」
ダークニャン「ガマンモスよ」
ガマンモス「何か?」
ダークニャン「降参するからには何か手土産を持ってきてるのだろうな?」
ガマンモス「それは今から持ってくる予定でいる」
ガマンモス「しかしそれにはこおりんぼうとたらりんの力が必要じゃ」
こおりんぼう「となると?」
たらりん「ぼくらと一緒にスパイ活動するんだね?」
ガマンモス「その通りじゃ」
ガマンモス「まだワシが敵に寝返ったという情報は知らされていないはずだ。
これよりワシはもう一度オトゲイムー街に行くぞ。
早くしないと寝返りがばれて台無しとなる」
こおりんぼう「ぼくも行くよ」
たらりん「朗報を期待してて」
ダークニャン「分かった。行ってこい」
そしてごらく部のみんなは
あかり「う~ん・・・」
結衣「ウィスパーはああいってたが何気に気まずいな・・・」
京子「迷い車も大丈夫なのか?」
ちなつ「今はみんなを信じるしかなさそうです」
ドロン
つられたろう丸「お主たち、まだいたのか」
あかり「つられたろう丸さん」
ちなつ「戻ってきたのですか?」
あかり「お供の3匹も一緒だね」
結衣「つられたろう丸には手下がいたのか」
ちなつ「ナマズですか・・・」
京子「でっかい地震が来そうだな」
ちなつ「なんて迷信ですよ」
あかり「つられたろう丸のお供は赤いのが一郎、青いのが五郎、緑のが三郎だよ」
あかり「ナマズさん達っていつでも3人一緒だね、仲良しこよしであかり達と同じだね」
怒りナマズの一郎「つられたろう丸様は誰よりも池を大切にしてくれるついて行くべき妖怪なのさ」
鉄砲ナマズの五郎「魚たちの憧れ」
悟りナマズの三郎「それがつられたろう丸だよ」
あかり「あかりも自然を大切にするよ」
京子「あかりのは度が過ぎてるけどな」
あかり「もー!京子ちゃんひどいよ~!」
ドロン
ちなつ「あ、こおりんぼうとたらりんです」
あかり「ガマンモスさんもいるよ」
つられたろう丸「む?」
つられたろう丸「(小声)あ、お前達ちょっと来い」
ナマズ一同「はい」
つられたろう丸「(小声)ちょっとした芝居を打つ。ワシの芝居に合わせてくれ」
悟りナマズの三郎「(小声)どんな芝居を?」
つられたろう丸「(小声)オロチに不満があるということにしてくれ」
つられたろう丸「(小声)そしてオロチを見限る振りをして奴らを欺く」
つられたろう丸「(小声)分かったな?」
ナマズ一同「(小声)了解」
今日はここまで
つられたろう丸「しかし近頃は不愉快じゃ」
怒りナマズの一郎「そうだそうだ」
あかり「え?突然どうしたの?」
結衣「まさか・・・」
つられたろう丸「オロチは総司令だからといって偉ぶっている」
鉄砲ナマズの五郎「そんなことを他の誰かに聞かれていたらどうするんだよ」
悟りナマズの三郎「あの子達だけじゃないと思うよ、今の話聞いてるの」
怒りナマズの一郎「それでもいいさ」
つられたろう丸「みんなして不満がありありじゃの」
あかり「え?ちょっと待ってよ」
京子「これは大変なことが起こりそうだな」
つられたろう丸「今のオロチに逆らえばワシらも同じ目に遭いそうじゃ」
怒りナマズの一郎「そうだそうだ」
鉄砲ナマズの五郎「間違いない」
悟りナマズの三郎「次は我らの場だ」
つられたろう丸「しかし我らだけではどうにもなるまい」
京子「まさか私達に・・・?」
結衣「何をさせる気だ?」
あかり「わわわ・・・」
ちなつ「つられたろう丸の意図が分かりません」
タタタ
つられたろう丸「む?」
つられたろう丸「そこにいるのは誰だ!?」
こおりんぼう「わあっ!」
たらりん「わっ!」
京子「こおりんぼうとたらりんいつの間にここに来てたんだ」
あかり「さっきの話が気になって近づいてきたのかな?」
つられたろう丸「お主ら!!ワシらの話を聞いていたのか!?」
こおりんぼう「そ、それは・・・」
たらりん「えっと・・・」
怒りナマズの一郎「聞かれていたのであれば・・・」
鉄砲ナマズの五郎「ここで始末しなきゃな」
悟りナマズの三郎「つられたろう丸様の邪魔はさせない」
たらりん「待って~!ぼくらの話聞いて~!」
怒りナマズの一郎「何を言っている!?」
こおりんぼう「君達オロチに相当不満を持っているんでしょ?」
つられたろう丸「そうじゃ」
つられたろう丸「その不満吐露を聞かれたとなればお主らを始末する必要があるな」
こおりんぼう「わあ!そのことは誰にも言わないから勘弁して~!」
たらりん「・・・・・」
たらりん「同士を見つけたね」
つられたろう丸「何!?どういうことだ?」
あかり「えっ!?」
ちなつ「あ、この二人ダークニャンから派遣されたスパイでした」
京子「知らないふりしてたけどその必要もなくなったな」
結衣「いいや、そのことは一同度忘れしてた」
こおりんぼう「そうだよ。あの子たちの言う通り」
たらりん「ぼくらは君達の味方だよ」
つられたろう丸「何!?それは本当か!?」
こおりんぼう「はい」
たらりん「本当です」
つられたろう丸「なら助かった。お主らがいればオロチを討てる」
つられたろう丸「ガマンモスとは親しくしてた。
だがそのガマンモスがダークニャンに降ったことは知ってるじゃろ?」
こおりんぼう「はい」
たらりん「もちろん」
つられたろう丸「では、その話はまたあとで」
こおりんぼう・たらりん「はい」
こおりんぼう・たらりん「」ドロン
つられたろう丸「・・・・・」
つられたろう丸「よし、奴ら今の話をすっかり信じ込んだようじゃな」
京子「芝居がうまくいったね」
結衣「こいついつも調子のいいことばかり・・・」
今日はここまで
シュッ
京子「あ、ふすまが出た」
つられたろう丸「これが噂のふすまか、入ればどこにでも行けるというあれかの」
怒りナマズの一郎「入ってみてえな」
悟りナマズの三郎「これは興味深い」
鉄砲ナマズの五郎「だが我らにはこの街でやらなければならないものがある」
つられたろう丸「異世界から来た少女たちがあのふすまを使っていろんな街に行くが・・・」
つられたろう丸「彼女たちが我らの敵にならなきゃいいな」
ちなつ「いったん戻るのでしょうか?」
結衣「また違う場所に行くことになるだろうけどな」
あかり「行ってみよう」
シューッ
『おい待て!あれは私が出したものじゃ・・・くっ、遅かったか・・・』
『あ~私達と場所が入れ替わっちゃった・・・』
『西垣さんのところに私達が行って博士のところにあかり達が行ったということになる』
『幸いあのモニターからも彼女たちの居場所がわかるわ』
ラキラッキ付近にある拠点
京子「戻ったぞ、ってここどこ~?」
あかり「えっ?えっ?えっ?」
ちなつ「違うところに来てしまったようですが・・・」
結衣「ここは誰かの拠点か?」
あかり「あ、かわうそさんがいる。かわいい」
うそくん「お前達は誰じゃ?もしかしてあかね達が何かの手違いで
行ってしまった場所を拠点にしている人たちか?」
あかり「はい、そうです。って、かわうそさんしゃべれるの?もしかして妖怪さん?」
うそくん「わしは妖怪じゃないぞ、ただ魂が動物の中に入っていっただけじゃ」
京子「というよりどこにでもふすまを開発した奴西垣ちゃん以外動物だな。
テツクラヴィレッジのスウィートラビット家のティッピーもこいつと同じだし」
結衣「あ、あのモニターに映ってるのって・・・」
あかり「あ、あかねちゃん、あおいちゃん、わかばちゃん、ひまわりちゃん、れいちゃん」
ちなつ「どうやら何かの手違いでワープした場所が入れ替わってしまったみたいですね」
『お前達、聞こえるか?』
京子「あ、西垣ちゃん、聞こえるよ。というより
あのモニターでまるでテレビ電話みたいになってるよ」
『そのようだな』
ちなつ「あ、かわうそさんに聞きたいことがあります」
『聞きたいことがあるなら私に言うがよい』
ちなつ「先生にじゃありません」
うそくん「わしに聞きたいことじゃと?」
うそくん「それにあの人は誰じゃ?見たところわしの同業者のようじゃが・・・」
京子「西垣ちゃんは発明家兼理科教師だよ」
うそくん「西垣といったな、教師か、だから『先生』と言ってたのか」
ちなつ「その通りです」
ちなつ「それより私の話を聞いてください」
うそくん「話とはなんじゃ?」
『お前達、お前達のいる場所からその建物から出て少し歩けば
ラキラッキという街に着く。あの街は『ざしきわら神』という妖怪が治めているぞ。
一色達から聞いた話だがな』
ちなつ「先生、私が質問する前に答えを言わないでください」
結衣「座敷童か・・・」
うそくん「ざしきわら神、ざしきわらしは配下の妖怪じゃ」
あかり「座敷童さんすぐそこにいそうだよ」
ちなつ「え?嘘でしょ?」
京子「座敷童ってイタズラ妖怪だよな?イタズラしてたら叱ってやろうぜ」
結衣「京子に言われる筋合いはないと思うけどな」
今日はここまで
うそくん「しかし参ったな・・・次のふすまを出せるまでまだ時間がかかる」
あかり「そんな~」
ちなつ「じゃあまだオトゲイムー街には戻れないのですか?」
うそくん「オトゲイムー街・・・さてはあの大戦に乗り込む気かの?」
ちなつ「はい、その通りです」
うそくん「あ、そうじゃ、せっかくじゃからラキラッキという場所を見てみようかの?」
京子「それはぜひ」
結衣「新しい街の場所も覚えておかないとな」
うそくん「わしは行けぬがラキラッキはすぐそこじゃ」
京子「あ、せっかくだからこの拠点内も見て回ろう」
結衣「京子、お前な・・・」
うそくん「わはは、それは構わんぞい」
京子「あ、ありがと~」
ちなつ「羽目を外さないでくださいよ、京子先輩」
そして外に出て
京子「あれがラキラッキだな」
あかり「どんな町なんだろう」
結衣「行ってみるか」
ちなつ「はい」
ラキラッキ
あかり「ここには何があるのかな?」
結衣「とても平和な街だな」
京子「モンスター一匹もいねえじゃん」
ちなつ「ここなら宿に泊まるときも安全ですね」
住人「はっはっは、そうだろう?お嬢さんたち」
ちなつ「えっ?」
住人「私はこの街に住んでる者だ。
実況ワールドが妖怪に支配されたとはいうが
今では住民達がいつも以上に幸せに暮らせているのさ」
住人「これもざしきわら神様のおかげさ」
ドロン
住人「お、ざしきわらし、どうした?」
あかり「あなたがざしきわらしさん?」
結衣「結構かわいいな」
ちなつ「これなら近づけそうです」
ざしきわらし「へっへへ~、おいら、この街に出かけたくてここに来ちゃった」
住人「おいおいおい、妖怪としての仕事をそっちのけで
ざしきわら神様に怒られないのかい?」
ざしきわらし「へっへへ~」
ドロン
あかり「あ、また妖怪さん出てきた」
らくてん童「そんなこと気にせずに明るく行こうよ~」
ざしきわらし「あ、らくてん童、きみも来てたんだ」
らくてん童「なあに、ざしきわら神はちょっとしたことでは怒らないよ」
らくてん童「あ、君達とは初めて会うね。でもすぐに仲良くなれそうだよ~」
あかり「うん、あかりも妖怪さんと仲良くなれそうだよ」
らくてん童「へえ~、君、あかりというんだ。よろしくね、あかりちゃん」
あかり「うん」
あかり「あ、こちらがあかりのお友達のちなつちゃん、結衣ちゃん、京子ちゃんだよ」
らくてん童「へへへ~、よろしくね」
京子「こいつとにかくプラス思考だな」
結衣「京子と似た者同士だな」
住人「らくてん童はざしきわらしと同じく気ままなのさ」
あかり「らくてん童だね、覚えたよ」
ざしきわらし「みんな、らくてん童の色違いの妖怪もいるんだ」
ざしきわらし「その名は『びんボーイ』さ」
結衣「貧乏神っぽい名前だな・・・」
らくてん童「大丈夫だよ~、びんボーイはそんなに災いを起こす妖怪じゃないから」
ドロン
らくてん童「あ、ざしきわら神」
ざしきわらし「主自らのおこしですか?」
住人「ざしきわら神様、日頃の善政、感謝に感謝しています」
あかり「ざしきわら神さんってジバニャンに負けないほどの徳を持っているんだね」
ざしきわら神「ラキラッキが初めての人が来たって話を聞いて
ぼくが自らやってきたんだ。これからこの街をめぐるのかな?」
あかり「はい、そうです」
ざしきわら神「じゃあおまじないをかけてあげるよ」
ざしきわら神「ハピハピハッピー」パアア
あかり「わあ」
京子「運勢がかなり上がった気がするぜ」
結衣「こういうたぐいのものは信じないが
そのおまじないが役に立つといいな」
ちなつ「もしかしたら結衣先輩と・・・」
今日はここまで
ざしきわら神「ラキラッキを楽しんでね」
ざしきわら神・ざしきわらし・らくてん童「」ドロン
住人「さて、私も用事があるんだった。ここで失礼するよ」
あかり「分かりました」
京子「さ~て、どこに向かおうかな~?」
結衣「ラキラッキで何をしようかな?」
シュッ
ちなつ「あ、ふすまが出てきました」
『再びどこにでもふすまを出せるようになった』
あかり「じゃあ再びオトゲイムー街に・・・」
『待て』
あかり「えっ?」
『クリエイトカントリーに向かった一色達の拠点の方からもふすまが出ているのかもしれない』
『このどこにでもふすまはなぜだか知らんが回線混雑のようなことが発生するかもしれないんだ』
結衣「先生!!」
ちなつ「先生の発明品じゃこういうようなのはあると思っていました」
『もしふすまに入った時間が他の人と被ってしまった場合は
最悪知らないところに飛ばされる可能性がある』
『思えば過去にも行き先とは違うところに飛ばしてしまったな』
ちなつ「そこは先生がしっかりしてください!」
京子「でも、ざしきわら神からもらった幸運の力を信じるよ」
京子「被るようなことはない!」
結衣「ああ、京子ふすまに入ってしまったぞ」
あかり「オトゲイムー街に戻れるといいけど・・・」
ちなつ「何か嫌な予感がします・・・」
結衣「入るしかないな・・・」
シューッ!
拠点内
りせ「・・・・・!」
ブツッ
西垣「あ~また通信が途切れた・・・」
西垣「まさかあの異次元の中にごらく部のやつらが・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「『こんなことがあるの?』だと?
・・・ある。アウスレティアスかな?
異次元への空間が開いていない時もあの世界に連れていかれる場合もある。
めったにないことだけどな」
りせ「・・・・・」
西垣「それは私にもわからない。心配なのは私も同じだ」
西垣「ただしばらくは会えないということを覚悟しろ」
りせ「・・・・・」
その頃ラキラッキ付近の拠点内では
うそくん「!!」
ブツッ
うそくん「バグが起きたのかの!?」
うそくん「通信が途切れたということは・・・」
うそくん「あかね達はまさかあの世界に・・・」
うそくん「ああ何ということじゃ・・・わしの不注意で・・・」
うそくん「あの世界は時間差が全く違う・・・」
うそくん「何日かはあかね達と連絡が取れないということになってしまったの・・・」
うそくん「みんなの無事を願う」
アウスレティアス内で
京子「とうちゃ~く!って、なんじゃここは~!?」
ちなつ「どうして私達ここに来てしまったのでしょうか!?」
結衣「何かの手違いが・・・まさかアウスレティアスに来てしまうとは・・・」
あかり「またあのモンスターと・・・」
京子「げえ、ゲイザーと戦いまくる悪夢のミッションがまた・・・」
結衣「ゲイザーは弱点が分かっていても弱点を安易に狙おうとすると
にらまれて動けなくなるということは覚えているよな?」
あかり「う、うん・・・」
京子「わああ~やだやだやだ~!」
ちなつ「京子先輩は何してるのでしょうか?」
結衣「京子は何か性的なのを想像してるみたいだが?」
あかり「結衣ちゃん!後ろ!!」
結衣「うお!さっそくアウスレティアスのゲイザー、アウスゲイザスが来やがった!」
ズバア!!
結衣「ん?何があった?」
ちなつ「誰かが結衣先輩を助けてくれたみたいですね」
京子「助かった~、結衣がやられたら・・・」
あかり「あ、れいちゃん」
れい「1400オペレイトを入手したわ」
れい「ごらく部のみんな、あなた達もここに飛ばされたの?」
あかり「そうなの」
れい「原因はどこにでもふすまのバグね」
結衣「私もそう見てる」
パアア
れい「何かしら?はっ、そういえば私はこの光に包まれて実況ワールドに戻れたんだったわ」
京子「そうと知ったら光に向かってダッシュ!!」ダダダ
結衣「おい」
れい「まだ2体しか倒してないのに元いたところに戻れそうだわ。
前は10体倒してようやく戻れたけれど」
京子「そうだったんだ」
パアアアアア
テツクラヴィレッジ
京子「よっしゃ~!実況ワールドに戻れたぜ~!」
あかり「あれ?ここってテツクラヴィレッジだよね?」
結衣「そうだよね?」
ちなつ「戻れたのはいいのですがまた違うところに来てしまいましたね」
結衣「ご都合的な展開ですぐ見戻れたと思えば・・・」
京子「でもざしきわら神のパワーすごすぎ」
あかね「あ、あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん」
わかば「みんなもアウスレティアスに飛ばされたのね」
あおい「黒騎さんを探していたらいつの間にこんなところに・・・」
ひまわり「この4人があの世界に来たことは予想していた」
わかば「ん?」
あかり「つぼみちゃんとえりかちゃんもアウスレティアスに来てたの?」
結衣「だとしたら彼女たちもこれで2度目だな」
えりか「そうなのよ!アウスレティアスはもういや~!!!」ドタドタ
つぼみ「えりか、子供じゃないんですから・・・」
えりか「誰が子供よ!!」
京子「子供だな・・・」
結衣「京子もよく駄々をこねてドタドタしてただろ」
ちなつ「それでよく人のこと言えたものですね」
ひまわり「少ししないと博士もどこにでもふすまを出せないし
その時間までテツクラヴィレッジにいることになりそう」
京子「じゃあ・・・」
『おうお前達、今度は3日で戻って来れたようだな』
京子「西垣ちゃん、私達があの世界にいたのはわずか5分の出来事だったけど?」
『そうか、だから前よりも短い期間で戻ってこれたんだな。
この前は一週間もかかってたぞ、確かお前達のいた
アウスレティアスでは30分しか経過してなかったな』
結衣「時間差は本当に厄介だ・・・」
京子「ところで結衣、『見戻れた』ってなに?」
結衣「いまさら言い間違いのことを言うのか?」
結衣「さっきはご都合的な展開ですぐに戻れたんだろ?」
京子「あ、せっかくだからスウィートラビット家に行ってみよう」
わかば「あの子達もどこにでもふすまを使ってたね」
つぼみ「そういえば私達はまだ昼食を食べていませんでした」
えりか「もうこうなったらやけ食いしてやる!」
つぼみ「えりか、それはお行儀悪いですよお」
いつき「あ、見つけた」
ゆり「いないと思ったらここにいたのね」
つぼみ「実はまた異次元が開いて・・・」
えりか「そうなのよも~!」
ゆり「まさかアウスレティアスに吸い込まれたの?」
いつき「また!?」
いつき「僕たちはまだあの世界には来てないけど
確かあの世界に連れていかれた人たちはしばらく帰ってこれないって聞いたけど・・・」
ゆり「とりあえず無事でよかったわ」
えりか「全然よくないわよ!!アウスレティアスであの気色悪いモンスターに
ボコボコにされて散々だったんだし!」
つぼみ「またこれでしたね・・・」
えりか「もう最悪!!」
あかね「つぼみちゃんもえりかちゃんもお気の毒に・・・」
あかり「うん・・・」
ひまわり「私もあんな風にはなりたくない・・・」
京子「あ、りっちぃ落ちてる。ラッキー」
京子「1200りっちぃもゲットしたぞ~」
京子「ざしきわら神のパワーは本物だったんだ~」
あおい「ざしきわら神って、私達が拠点としてる場所の近くの街を治めているあの妖怪のこと?」
れい「ラキラッキは平和な街だったわ」
結衣「このご都合的な展開はいつまで続くのやら・・・」
ちなつ「絶対長続きはしません」
タタタ
結衣「ん?」
あかり「あ、USAピョンだ」
わかば「あとを追いかけてみる?」
つぼみ「私達がいなくなってる間に実況ワールドで何があったのかを聞いてみましょう」
ゆり「あの妖怪は私達よりも情報力があるわ」
あかね「じゃあUSAピョンを追いかけよう」
今日はここまで
そして
あかり「あっ」
つぼみ「あれってスウィートラビット家じゃないのですか?」
わかば「となるとUSAピョンは帰る途中だったのでは?」
ピタ
あかり「あれ?USAピョンどうしたんだろ?」
京子「妖怪パッドを持ったぞ」
結衣「ウィスパーも持ってたな」
ちなつ「USAピョンが妖怪パッドを使うのを初めて見ました」
ひまわり「何を調べているの?」
れい・ゆり「気になるわ」
いつき「あ、ゆりさんとれいの声がそろったね」
れい「偶然よそんなの・・・」
ゆり「声をそろえるつもりはなかったわ」
あかね「U~SA~ピョンっ」パン
USAピョン「ダニ!?」
USAピョン「ココア、何するダニ!?あれ?ココアじゃないダニ・・・」
あかね「私はココアちゃんじゃなくて一色あかねだよ、って初対面じゃないじゃん」
USAピョン「びっくりさせるなダニ、声が似てたから間違えたダニ」
USAピョン「それに姿見るまでココアと間違えた理由はもう一つあるダニ」
あかね「なに?」
USAピョン「ココアはよくミーにベタベタするダニ」
あかね「好かれているんだね」
わかば「いいな~」
USAピョン「全然よくないダニ!」
わかば「かわいいもの好きの私には好かれたくてしょうがないんだけど・・・」
わかば「これじゃ好かれそうにないわね・・・」
ひまわり「・・・・・」
わかば「ひ、ひまわりちゃん?私は別に・・・」
ひまわり「うらやましいと思っただけ」
あかり「あ、そうだ。ところで妖怪パッドで何を見てたの?」
USAピョン「ダニ?見てたダニか?」
あかり「妖怪パッドを見てるとこだけ見てたよ」
USAピョン「13人みんなでダニ?」
あおい「そういうことになるのかな?」
えりか「あたし達はスウィートラビット家に向かう途中だったけど
USAピョンのことが気になってついてきたんだ」
USAピョン「ストーカーまがいのことをするなダニ!」
USAピョン「それに今日はスウィートラビット家やってないダニよ」
一同「えええ~!?」
えりか「あたしおなかペコペコなのに~!!」
つぼみ「仕方がないから別の場所に行きましょう」
いつき「あ、だったら僕がこの村でスウィートラビット家以外においしい店を見つけたんだ」
えりか「行く行く」
えりか「でもその前に何を調べていたのか教えて」
USAピョン「ミーが調べてたのはオトゲイムー街で起きた大合戦のことダニ」
京子「おお~何たる偶然」
USAピョン「何が偶然ダニ?」
京子「実は私もオトゲイムー街のことが気になっていたんだ。
それを偶然USAピョンから聞けるなんて」
USAピョン「まだ何も言ってないダニ・・・」
今日はここまで
USAピョン「ダークニャンは大軍を率いてリーフレイシア区の大軍を展開できる場所に攻め入ったダニ」
USAピョン「ガマンモスという妖怪がたらりんと一緒にその場所に案内したダニ」
結衣「ガマンモスはとらじろうを裏切ってはいないはず・・・」
あかり「そう信じたいよ」
USAピョン「ところがあれは偽投降だったダニ」
USAピョン「しかもダークニャン軍は大軍とはいえほぼ一ヶ所に密集してるため
全体技が容易に決まりやすくなってるダニ」
USAピョン「それにあんな場所に密集させたのは敵の計略だったダニ。
オロチたちはそこにトラップを設置したダニ。
ウィスパーがバットル北部で河童の軍勢を全滅させたあの罠を使ってるダニ」
USAピョン「話は変わるが・・・」
一同「?」
USAピョン「ミーは今までどの妖怪にも仕えない気でいたダニ。
でもそろそろどこかに身を寄せるダニ」
USAピョン「でも度々ココア達のところに顔を出す気でいるダニ。
様子も気になるから、モフモフはされたくないダニが・・・」
つぼみ「どこに身を寄せるつもりですか?」
USAピョン「・・・ダークニャンのところに行くダニ」
一同「ええっ!?」
わかば「そういえばUSAピョンはダークニャンの手下の青い見回り鬼に追われてるんだったね」
いつき「ダークニャンは草木を掻き分けてでも探し出してUSAピョンを捕まえるつもりでいたよ」
あおい「・・・まさか?」
れい「自らダークニャンのところに出向く気なの?」
あかり「そんな・・・」
あかね「どうして?」
USAピョン「実は実況ワールドの中で最も人材を使いこなすのがうまいのはダークニャンダニ」
USAピョン「そして・・・」
USAピョン「ダークニャンの力が弱まったからこそミーは観念して
ダークニャンのところに行くと決めたダニ」
ちなつ「でもそしたらUSAピョンが危ないんじゃないの?」
京子「あ~!そういえば・・・」
結衣「思い出した」
京子「USAピョンは今のダークニャンであるフユニャンの
暗殺計画に参加したことがあるんだったよな?」
あかり「確かに!」
USAピョン「そのことなら心配ないダニ。
ダークニャンは過去のことを水に流せる妖怪ダニ。
エンマの敵であろうと実況ワールドの敵なのではないダニ」
あかり「人心掌握ならジバニャンの方がうまいよ」
USAピョン「とらじろうがミーを用いる訳がないダニ。
そしてジバニャンは人心掌握だけの妖怪ダニ。
それに今勢いのある勢力に仕えても冷たくされるだけダニ」
でなきゃミーが飼い殺しにされるダニ」
あかり「そんなことないよ、ジバニャンはそんな妖怪さんじゃないよ」
USAピョン「あかり、さっきも言ったがジバニャンは
噂で言うほど人材を使いこなすのは上手ではないダニ。
おまけにミーが仕えたことで権力争いが起きるダニ。
とらじろうも同様ダニ」
一同「!!!」
USAピョン「」スタスタ
あかり「あ、待ってよ~!」
USAピョン「」ガサ
あかり「あ~茂みの方に入ってっちゃった・・・」
あかり「」ガサ
あかり「」サッ
あかり「う~ん、これじゃ入れない・・・」
結衣「あかり、どうしたの?」
ちなつ「あの茂みに入られたんじゃ人間の私達にはお手上げですね・・・」
京子「茂みの向こうから出てくるんじゃね?」
あかり「・・・だといいけど」
あかり「あれ?つぼみちゃん達とあかねちゃん達は?」
結衣「もう向こうへ行ったよ」
京子「またねと言ってまた会うことを約束したよ」
ちなつ「じゃあねと言った時あかりちゃんだけいなかったから・・・」
あかり「え~!?みんなひどいよ~!」
京子「だってあかりだけ一人でどっか行くんだもん」
あかり「京子ちゃ~ん・・・」
あかり「あ、ジバニャンととらじろうの争いが行われるんだったら止めに行かないと・・・!」
あかり「あ、そうだ。USAピョン、どこにいるの~?いるんでしょ?」
ピピー!
あかり「あっ・・・!」
京子「見回り鬼に見つかった!」
青上級見回り鬼1「この茂みの中にUSAピョンがいるんだな?」
青上級見回り鬼2「答えてもらおうか」
あかり「っ・・・!」
結衣「・・・・!」
ちなつ「」フルフル
京子「何のことでしょうか?」
青上級見回り鬼3「」ビイッ
京子「わ」ヒョイ
ザアッ!
京子「うお、このビーム威力が高そうだ・・・」
結衣「茂みの一部が壊されたな・・・」
今日はここまで
青上級見回り鬼1「そこにUSAピョンがいるのをたった今知った」
あかり「ええっ!?」
青見回り鬼1「我らの邪魔をするな」
青見回り鬼2「ダークニャン様のところにUSAピョンを連れ出す」
青見回り鬼3「ぜひ我が配下に!」
京子「でもさ、USAピョン観念したらしいからさ・・・」
青上級見回り鬼1「」ビイッ!
京子「ぐわ~!」
青上級見回り鬼1「だったら我らにその証拠を見せろ」
京子「ぐうっ・・・!問答無用か・・・!」
結衣「戦うしかないのか」
あかり「みんな、USAピョンを守ろう、力ずくで連れ出すなんてさせないよ!」
ちなつ「うん!」
結衣「見回り鬼の攻撃を受けてもよろけないが
だからこそHPが減ってないかどうか確認した方がいいぞ。
溜め技を潰されることはないとは言っても溜め技発動させようとしたとたんに
戦闘不能になったなんてことにならないようにしろよ」
ちなつ「はい」
ちなつ(じゃあ私はまずリカバーを溜めながら使いましょう)
京子「まずは能力強化」
パア
結衣「おい京子、お前溜めずに使ったろ?」
京子「能力一時的にアップ」
ちなつ「結局京子先輩しか強化できませんでしたね・・・」
ビビビビビ!
あかり「」シインッ
あかり「ビーム攻撃をかいくぐっての戦いだね・・・」
結衣「そういえばビーム攻撃は威力は低いが
あかりの持つ盾以外にダメージ軽減方法がないんだった・・・」
結衣「防御力無視の攻撃は結構厄介なんだよな・・・」
結衣「必殺技ゲージが溜まるまでは辛抱だな・・・」
ビビビビビ
結衣「くっ、数が数だ・・・」
結衣「うお、いつの間にダメージ受けてる。あかりのシールド能力の効果が切れたか・・・」
あかり「」ピキイ
あかり「とにかくこれで見回り鬼たちからのダメージを返すよ」
ビビビビビ!
京子「ファイア!」ボオ!
京子「うお、まだ倒れねえか・・・アイス!」ピキ!
京子「これでどうだ!」ピシャア!
青見回り鬼3「があ」ボオン
京子「やっと1体倒した・・・」
ちなつ「リカバー!」パアア
京子「お、ちなつちゃんサンキュー」
結衣「とにかく攻撃しまくるのみ!」
ズバズバズバ!
ボオン
結衣「よし、なんとかザコの方は全滅させた」
京子「うお、いつの間に・・・」
あかり「でも残りは強そうな見回り鬼だけだよ・・・」
今日はここまで
青上級見回り鬼1「」ビビビビビ
青上級見回り鬼1「くそ、逃げられてたか・・・」
青上級見回り鬼2「中に隠れているのかと思ったら・・・」
青上級見回り鬼3「あとは我々だけか・・・」
あかり「ああ・・・茂みが壊された・・・」
あかり「自然破壊なんて許せない!」
青上級見回り鬼2「我々は草木を切り裂いてでもUSAピョンを見つけ出せという命令を受けている」
青上級見回り鬼3「部下は全滅か・・・こっちも本気で行くぞ!」
あかり「来る・・・なら・・・!」ピキイ!
結衣「だああ!!」ズバア!
青上級見回り鬼3「ぐうっ!」
結衣「よし、クリティカル出た」
結衣「あとは・・・」
結衣「っ・・・」ドサ
ちなつ「あっ!!結衣先輩!!」
京子「能力ダウンの呪文だあ!」シュウウ
青上級見回り鬼1・2・3「ぐう・・・」
京子「って、結衣やられてたのかよ!」
結衣「ああ・・・知らない間にHPが・・・0になってたみたいだ・・・」
京子「えっと・・・溜めてる場合じゃないからそのままファイア!」ボオ!
青上級見回り鬼3「があ・・・」ボオン
青上級見回り鬼1「また一匹やられたか・・・」
青上級見回り鬼2「こうなったら全力でビーム攻めをくらわそう!」
ビビビビビビビビ!!!
あかり「・・・!」
青上級見回り鬼2「っ・・・!」ボオン
ちなつ「え?」
京子「お、こいつ自滅しやがった」
あかり「反射ガードが決まったね」
京子「お、あかりナイス」
あかり「う・・・ん・・・」ドサ
京子「おいどうした!?」
結衣「どうやらあかりも戦闘不能になったみたいだ」
あかり「う、うん・・・でもあかりは大丈夫だよ」
あかり「もう少ししたら起き上がれるから心配しないで・・・」
ちなつ「一応リカバーで私と京子先輩のHPを回復させます」
京子「助かった」
青上級見回り鬼1「残り二人だがこれでは分が悪いな・・・」
京子「うお、新手が出やがった!」
京子「・・・っと、手負いのようだな新手たち」
青上級見回り鬼4「すまぬ、我らの部隊は壊滅だ・・・」
青上級見回り鬼5「こちらは戦闘開始と同時に変身した5人組にやられてしまった・・・」
青上級見回り鬼4「何だと!?ではそちらの方も人間が変身したのか?
我らに立ちはだかった人間たちも同じく変身した」
青上級見回り鬼4「あの4人組も変身したとたんに一気に強くなった」
京子「変身?」
ちなつ「もしかしてつぼみさん達とあかねさん達のことを言っているのでしょうか?」
青上級見回り鬼5「お前を倒した4人組は合成進化をしたのか?」
青上級見回り鬼4「いいや、しなかった」
青上級見回り鬼5「私の部隊を壊滅させた5人組のうちの2人が合成進化をしたのだ」
青上級見回り鬼4「それは嘘だな」
青上級見回り鬼5「いや、本当だ。なぜだ!?なぜ人間が・・・!」
青上級見回り鬼5「妖怪でもない彼女たちがなぜ合成進化をすることができる・・・!」
青上級見回り鬼4「なんと・・・信じられん・・・」
青上級見回り鬼5「途中で進化が解けて元の2人に分離したがその時は私一人だった・・・」
青上級見回り鬼4「我ら揃って任務失敗か・・・」
青上級見回り鬼1「くっ、これでは撤退するしかないな・・・」
青上級見回り鬼4「退くぞ!」
青上級見回り鬼5「ダークニャン様、申し訳ありません・・・」
青上級見回り鬼1・4・5「」ドロン
京子「何とか退かせた・・・」
ちなつ「あかりちゃんと結衣先輩がやられたのがすごく痛いです・・・」
ちなつ「・・・誰か来ます」
タタタタタタ
あかり「ココアちゃん?」
ちなつ「確かにあれはココアさんですね」
ココア「あ、ごらく部のみんな」
ココア「あ~茂みがめちゃくちゃだよ~」
ココア「自然破壊絶対に許さない!壊した奴出てこい!」
ココア「うっ、うああっ・・・ああ」グス
あかり「ココアちゃんも・・・あかりと同じ気持ちだったんだね・・・」ウル
ちなつ「ココアさんとあかりちゃんはやっぱり似た者同士ですね。
いいや、あかりちゃんのやさしさと京子先輩のポジティブを混ぜた感じです」
京子「1376りっちぃゲット」
ココア「みんな、大丈夫だった?なんかオトゲイムー街から戻ってみたら
青い見回り鬼だらけだったから・・・」
あかり「うん、大丈夫だったよ、あの見回り鬼たちはごらく部のみんなで倒したよ」
結衣「私とあかりは知らない間にやられたけどな・・・」
結衣「他のみんなはどうしたの?」
ココア「スウィートラビット家に戻ったよ」
あかり「それと、向こうでつぼみちゃんとえりかちゃんといつきちゃんとゆりさんが、
同じく別の場所であかねちゃんとあおいちゃんとわかばちゃんと
ひまわりちゃんとれいちゃんが見回り鬼たちをやっつけたよ」
あかり「でも・・・」グス
あかり「うっうっ・・・」
ココア「え?あ、まさか・・・」
ココア「USAピョンは!?いいや、そんなの信じたくない・・・さらわれてしまったなんて・・・」
あかり「USAピョン、ダークニャンのところで働くって・・・」
ココア「ええっ!?」
今日はここまで
あかり「USAピョン、『観念する』とか言っちゃって・・・」
ココア「どうして?あんなにダークニャンに抵抗していたのに・・・」
ドロン
USAピョン「それはダークニャンがもうすぐ今までにない敗戦を喫して
力が非常に弱まると見たダニ。そんな今こそ仕える時と見たからダニ」
あかり「USAピョン」
ココア「いたんだ」
USAピョン「そろそろミーも実況ワールドのためになりたいダニ」
USAピョン「どの妖怪にも仕えないつもりでいたけど
そろそろ仕官先を探すときダニ」
USAピョン「ココア、黙っててすまんダニ・・・」
ココア「だとしたらみんなにも知らせないと・・・」
USAピョン「時々ユーのところにも顔を出すダニ」
ココア「USAピョン、ありがとう」
ココア「あ、『ダークニャンが今までにない敗戦を喫した』と言ったよね?
そういえばリーフレイシア区を通った時青い見回り鬼達が火炎地獄に遭ってたのを見たよ」
USAピョン「オロチたちの罠にかかったダニね」
あかり「あ、そういえばジバニャンととらじろうがバットルをめぐる争いを始めるって・・・」
USAピョン「元々バットルはホリュウの領地だったダニ」
USAピョン「しかし後継者になるはずが謎の陰謀で後継者になれなかったかぜカモが
ジバニャンのところにいるダニ。
となるとバットルはホリュウからジバニャンに譲られるはずが
ダークニャンのものになってしまったがとらじろうと協力して
取り返したということになるダニ。
バットルもジバニャン達は南部以外取り戻したダニ」
USAピョン「しかしジバニャン達はそれ以外はほとんど何もしてないダニ。
共同軍の弱点・・・それは戦いの後手にした領土の所有権が
どっちにあるかで争いがおこることダニ」
京子「だからもうすぐジバニャンととらじろうが対立するんだな?」
USAピョン「その通りダニ。しかもオロチはウィスパーを目の敵にしてるダニ」
USAピョン「話を少しの間だけ変えるダニが
ミーがジバニャンやとらじろうから厚遇されるには
その2人を片付けなければいけないダニ。
ココアにはその話言ってなかったけど・・・」
USAピョン「彼らがいてこその2勢力ダニ。
彼らがいる限りミーはいらなくなるダニ」
USAピョン「さらに勢いの強い勢力を頼ったって受け入れられたとしても扱いは雑になるダニ」
ココア「かわいそうだよそんなの・・・」
USAピョン「だからこそ勢いの弱まったダークニャンに仕えるんだダニ。
今の状態なら受け入れてくれるダニ」
ココア「今の状態ならって・・・ダークニャンって
何としてでもUSAピョンを仲間にしたかったんでしょ?」
USAピョン「今じゃなきゃダメダニ。ミーが今まで仕官を拒否してきたのは
仕えたとしても雑に扱われるからダニ」
USAピョン「恐らくダークニャンは追撃を振り切り、
バットルに戻ったがジバニャンに取り返されて
妖魔界に戻っているダニ。ミーは妖魔界に行ってダークニャンを待つダニ」
恐らくウィスパーが考えた作戦ダニが
危ない橋を渡ってバットルを取り戻せたなんて・・・
オロチもそれを知って相当悔しがってるダニ」
USAピョン「そういうことになるダニ。でもミーはその険悪状態につけこむのは愚策とみるダニ」
あかり・ココア「え?」
USAピョン「無闇につけこもうとすれば両者を結束させて追い払われるダニ。
あ、もしかしたらダークニャンの名前使えば争いは止められなくとも
延期させることができるダニ。ダークニャンは大敗したとはいえ
未だ強大ダニ。再び攻めてくる可能性はあるダニ。
でもダークニャンにはブラッサムという街を治めているアペリカンという
強力な敵がいるため安易には動けないとみるダニ・・・」
USAピョン「でもすぐには戦争にならないダニ。とらじろう一番の要のオロチが
悔しさのあまり発作を起こして倒れたダニから」
USAピョン「それじゃ、また会おうダニ」
ドロン
ココア「USAピョン・・・」
シュッ
『お前達、バットルに行けるようにした。このふすまでバットルまで行け』
あかり「うん」
京子「よし、行くか」
ココア「また会おうね、あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん」
あかり「うん、じゃあ入るよ」
シューッ!
バットル付近
京子「到着」
あかり「あ、ブリー隊長」
ちなつ「??何か落ち込んでいる様子です」
結衣「どうしたんだ?」
ブリー隊長「っ・・・!」
ブリー隊長「やっぱりオレにはみじめな奴らを討つことはできん・・・!」
ブリー隊長「ううっ・・・」
あかり「ブリー隊長、どうしたの?」
ブリー隊長「ああお前ら、いつの間にここに来てたのか?」
ブリー隊長「まさかどこにでもふすまを使ったってことないよな?」
あかり「当たってます・・・」
ブリー隊長「ははは、そうだろうな」
ブリー隊長「しかし・・・」
あかり「そんな顔しちゃってどうしたの?」
ブリー隊長「実はな・・・」
今日はここまで
ブリー隊長「敗走中のダークニャンにとどめを刺そうとしたがあまりのみじめな姿に
とどめを刺す気をなくしてしまった・・・ちからモチ、やきモチを
ダークニャンのために倒し、ダークニャンから受けた恩を返したが
未だに恩を返したとは思っていなかった・・・だから・・・」
ブリー隊長「すまん、やはりオレも元は人間だ!情のない人間などいない・・・」
ブリー隊長「妖怪になっても人の心は残ってる、情に勝るものなどこの世にない」
ブリー隊長「いいや、人間ならそう考えるべきだ」
ブリー隊長「情のない人間などいるものか・・・!」
ブリー隊長「だから・・・くっ・・・」
京子「ダークニャンを倒せなかったんでしょ?そんな時もあるさ」
結衣「あかりがブリー隊長の立場だったら絶対にとどめを刺せないな」
あかり「あかりもみじめな妖怪さんを討てないよ」
ちなつ「これだったら私でも倒せませんでした」
あかり「あまりにもかわいそうだし・・・」
あかり「情があってこその人間、そして友達だよ」
結衣(ゲームの世界じゃつい情けは時に仇となるとか言いたくなるが・・・)
京子「結衣だったら討てたかもしれないな」
結衣「何言うんだよ!?」
ちなつ「結衣先輩を残酷にしないでください」
ブリー隊長「お前達、同情してくれるのか、心が救われた」
京子「あれは同情するべきだよ」
あかり「同情できないわけないよ」
結衣「みじめだったら逆に助けてあげたいよ」
ちなつ「悪い人にだって悪いことをする理由なんてものがあります」
ブリー隊長「そうだ、その通りだ・・・」
ブリー隊長「だがロボニャンとメラメライオンがバットルの南部を除く全域を
取り戻したことを考えると・・・」
ブリー隊長「とにかくかつてのホリュウの本拠地だったところに向かう。
ジバニャンやウィスパーに詫びなければいけない」
あかり「ねえ、あかり達もバットル北部の本拠点に行ってもいい?」
ブリー隊長「ああ、構わん」
そしてバットルの旧ホリュウの本拠点へ
砂夫「あ、ブリー隊長。ごらく部のみんなも一緒なんだね」
ブリー隊長「ジバニャンはいるか?」
砂夫「あっちの奥で迷い車と話をしているよ」
あかり「迷い車がここに来てたの?」
ちなつ「ナガバナさんもいますね」
ナガバナ「ワイには迷い車の意図が分かるで」
ナガバナ「ワイがジバニャンやったら聞く耳持たずで追い返してたわ~」
あかり「ええ?どうして?」
ナガバナ「大体、誰のおかげでダークニャンを退けることができたと思うんか?
とらじろうの大軍のおかげやないかい、
だからバットルはとらじろうのもの、それが奴らの考えや」
一部は本当のことだとしてもさ」
ナガバナ「え?京子ちゃん、さっき何と言うたか?」
京子「だから、ダークニャンを退けられたのはとらじろうのおかげだから
バットルはとらじろうのものなんて言いがかりだよ」
ナガバナ「京子ちゃん!よう言うた!その通りや!」
結衣「ナガバナ絶対京子が最初に言ったことを聞こえなかった振りして
もう一度言わせようとしたな・・・」
ちなつ「わざと『もう一度言って』と言いましたねナガバナ・・・」
ナガバナ「とらじろうはバットルを喉から手が出るほど欲しがってたんや、
オロチもあの手この手でバットルを手に入れようとしてるで」
ナガバナ「ワイやったら迷い車の話など一切聞かへん言うたが
バットルはホリュウ様がずっと治めていた街や」
ナガバナ「それにバットルの真の持ち主であるかぜカモがジバニャンのところに養われとるから
迷い車の要求を呑んだらあかんって話や」
砂夫「そういえばナガバナって僕らが来る前からとらじろうといがみ合っていたんだよね」
ナガバナ「せやがかぜカモは重い病にかかってもうた・・・
病が治ればええんやが・・・」
あかり「そうなの?あかりもかぜカモさんが心配になってきたよ」
ナガバナ「あ、病といえバナ、先程のオトゲイムー街での戦いは
実はダークニャンの見回り鬼の半分が実はなれない風土で病気になってたんや」
あかり「ええ!?」
京子「それでも戦わせるなんてダークニャンはふってえな」
ナガバナ「いいや、病人言うてもそれほど重くはあらへんで」
ナガバナ「今のかぜカモと違ってな」
ナガバナ「ところでブリー隊長どこ行ったんか?」
砂夫「もうとっくに行っちゃったよ」
ナガバナ「じゃあワイも行くで。ジバニャン、迷い車の話を聞いたらあかん。
ホリュウ様に合わせる顔がなくなるで」
ナガバナ「ウィスパーおるから大丈夫やけど思うが・・・」
あかり「あかりたちも行こう」
京子「入りま~す」
今日はここまで
そして
ジバニャン「やめるニャン!ブリー隊長!自殺なんてだめだニャン!!」
メラメライオン「そしたらオレらも死ななきゃいけなくなる!あの日の誓いを忘れたのか!?」
ブリー隊長「ここでオレが死ななきゃ他の妖怪たちにも見回り鬼たちにも示しがつかん」
ウィスパー「よく言いました。ブリー隊長、ダークニャンを故意に見逃した罪は重いでうぃす」
メラメライオン「おいウィスパー、てめえ!!」
ブリー隊長「ウィスパーの言う通りだ・・・
もしお前らが大切な人を偉い奴の不注意で亡くした時
死因を作った奴が多大な功績に免じてという理由で無罪になったら
全然納得できんだろ?オレはそうなったら怒りを覚える」
ブリー隊長「それとも法は手柄ひとつで捻じ曲げられるのか?違うだろ!?」
あかり「ねえみんな、どうしたの?」
迷い車「ブリー隊長、確かにあなたの言う通りですが
あなたはまだ死んではいけません。
あなたが法に服してはダークニャンに利を与えるだけです」
あかり「ええっ!?どういうこと?」
迷い車「あ、ごらく部のみなさんも来てたのですか」
迷い車「ブリー隊長がダークニャンを意図的に逃がした責任をもって
死んでそれを償おうとしてたのです。
みなさんで止めてるのですがブリー隊長が
『それでは見回り鬼たちに示しがつかない』と・・・」
あかり「そんな・・・!」
京子「じゃあさ、もし私達もあの時ブリー隊長と一緒だったら
私達もその責任をもって法に服する必要があるんじゃないの?」
あかり「ちょっと、京子ちゃん!?」
ちなつ「何を言ってるのですか!?」
結衣「私もダークニャンのあの姿を見たらとどめを刺せなかったと思うよ」
京子「というわけで」
京子「妖怪の皆さん、これは一体どういうことなんでしょうか?」
ジバニャン「京子ちゃん」
京子「私達にも説明してほしいのですが」
ロボニャンF型「ブリー隊長がダークニャンを故意に逃がしたとして
魂となってその責任を取ろうとしているのだ」
京子「ああ、ダークニャンのあまりにもみじめな姿を見て
哀れと思って討たなかったんでしょ?」
ロボニャンF型「だがウィスパーは『ブリー隊長はかつてやむを得ずダークニャンに降った。
その時の恩を忘れられずに逃がした』と言っている」
ブリー隊長「ロボニャンF型の言う通りだ」
ウィスパー「いくらブリー隊長でも厳罰に処する必要があります。
それとも旗揚げ当初からの仲間だから何してもおとがめなしと?」
ブリー隊長「そうなるからオレは死ななきゃいけない。
見回り鬼たちにも示しを付けていかなければ軍紀が乱れるぞ」
迷い車「だから!あなたが死ねばにっくきダークニャンに利を与えるだけですって!」
迷い車「バットルの件でとらじろう様とジバニャンの仲が険悪になったとはいえ
私はとらじろう様とジバニャンがともに
実況ワールドの平和のために戦うことを願っています」
ウィスパー「恐らく我らと戦うというのはとらじろうの考えではないでしょう」
迷い車「はい、あれはオロチさんの考えでした」
迷い車「私達がともに生き抜くためにもあなたは必要な妖怪なんです!」
メラメライオン「ブリー隊長、そしたらオレもお前の後を追って・・・」
ブリー隊長「メラメライオンはオレの罪には関係ないだろう!!」
京子「だったら私も処刑されるべきなんじゃないのかな?」
ブリー隊長「何だと!!?」
ブリー隊長「京子は何の関係もないだろう!?
どいつもこいつもオレをかくまってるな」
京子「だ、だってそうじゃん」
京子「もし私がブリー隊長の立場だとします。
ダークニャンを見つけました。あまりにもみじめな姿を見ました。
私でも良心がえぐられた気分になりました。そしたらどうでしょうか?」
京子「敵とはいえ討つことができなくなるよな?」
京子「意図的に逃がしたとなればもし私がもっと早くバットルに行ってたら
ダークニャンを目撃できたし、そんであまりのみじめな姿に
とどめ刺す気をなくして逃がしてしまってただろうし
よって私も刑に処すべきなんじゃないのかな?」
ジバニャン「だったらオレっちも妖怪たちをまとめるものとして
オレっちが全ての責任を取るニャン」
あかり「あかりもあの状態じゃ討つことができないよお。
ブリー隊長、死んじゃいやだよお・・・」ポロポロ
ブリー隊長「・・・・・」
ウィスパー「分かりました。今後もその責任を負えるのであれば
ブリー隊長の罪を許しましょう」
ジバニャン「オレっちも罪を許したいニャン」
メラメライオン「大丈夫さ、汚名返上の時は絶対に来る」
ブリー隊長「分かった。軽率な行動を深く詫びる」
ブリー隊長「」ペコ
迷い車「分かってくれたのですね、ありがとうございます」
あかり「よ・・・よかったあ・・・」わ~ん
京子「あかり?よかったと思ったのは私も同じだぜ」
ウィスパー「さて、迷い車」
迷い車「何でしょうか?」
ウィスパー「それとこれとでは話は別でうぃす。
バットルの話は後ほどとさせていただきます」
迷い車「分かりました。かぜカモがいるようでは何も言えません」
迷い車「では」ドロン
ウィスパー「さて、明日からバットル南部を平定しに行きます。
私達はすでに民心を掌握しましたが・・・」
ちなつ「誰かここに向かってきます」
結衣「ナガバナか・・・」
ナガバナ「ジバニャン、バットルの話はどうしたん?」
ウィスパー「ご心配なく、私が道理を通して迷い車を帰させました」
天狗「バットルがとらじろうのものなんてありえないよな」
ナガバナ「あ~よかったわ・・・」
あかり「あれ?天狗さんが2人いる。新たにジバニャンの仲間になった妖怪さんかな?」
ほむら天狗「その通り、私はナガバナの推薦で仕えることとなった」
天狗「オレはジバニャンではなくウィスパーの仲間になった妖怪だけどな」
ウィスパー「天狗は主に対しても態度が大きいでうぃす・・・」
結衣「天狗なだけに中身も天狗か」
ナガバナ「ごらく部のみんな、白い髪で赤い顔なのが天狗、
赤い髪で茶色い顔なのがほむら天狗や」
天狗「よろしくな」
ほむら天狗「よろしくお願いいたす」
今日はここまで
ジバニャン「バットル南部の攻略にはどこから攻めればいいニャンか?」
ほむら天狗「バットル南部には4つの拠点がある。それらを守る妖怪は
ここから近い順にダラケ刀、トホホギス、ぶようじん坊、ぎしんあん鬼だ」
ウィスパー「なら明日ダラケ刀の守る拠点を攻めてみましょう。
ジバニャンと私とメラメライオンとロボニャンF型の4人で向かいます」
ブリー隊長「オレはここを守ればいいんだな」
ほむら天狗「私もここを守ってるぞ」
ブリー隊長「それは心強い」
砂夫「じゃあ僕はシノヴァース区を守ってるよ。そこでしどろもどろとねちがえるが待ってるしさ」
天狗「ウィスパーが出るならオレも出るぜ。
やっぱウィスパーにはオレがついてなきゃな」
結衣「やはり感じが悪いなこいつ、ま、名前で想像ついてたが・・・」
ジバニャン「さて、明日に備えるニャン。
あ、オレっちは巡察やってるニャン」
ほむら天狗「ほう、それは面白い、私も同行しよう。
何をするにもまずは近所とのふれあいだ」
メラメライオン「じゃあオレは見回り鬼たちを鍛えるぜ」
ブリー隊長「オレもやろう」
メラメライオン「お前がいなきゃ話にならんだろ」
ブリー隊長「オレとメラメライオンで熱く訓練だな」
ロボニャンF型「今日は忙しくなるな」
京子「じゃあ私達はここで失礼しま~す」
ちなつ「みなさん、また会いましょう」
あかり「また会おうね」
結衣「さて、私達はどうしようか?まずはここから出よう」
すると
あかり「あ、どこにでもふすまがある」
ちなつ「念のため確認しますがこれは先生が出したふすまでしょうか?」
結衣「前みたいなことは極力避けたい。それに
今戦えるのは京子とちなつちゃんだけだしさ」
京子「西垣ちゃんもそこまで危ない橋渡らせたりはしないでしょ。
戦闘不能者が出た地点でこれはもう入るしかないでしょ。
というわけで私はこのふすまが西垣ちゃんが出したものだと信じます」
タッ
結衣「あ~入っていったなあいつ・・・」
ちなつ「私たちも行きますか」
あかり「無事に拠点に戻れるといいけど・・・」
シューッ
拠点内
西垣「おお、私が出したものだと分かってくれたか」
ちなつ「だったらそれを先に言ってください!」
京子「私は言わなくても分かったぞ」
西垣「2人も戦闘不能者が出てすぐに戻そうとしたが
これは戦うことはないなと判断し、バットルに行かせてからここに戻らせた」
結衣「結局危ない橋渡らせてるじゃないですか」
ちなつ「もし私達がバットルでモンスターに急襲されたらどうするつもりでいたのですか!?」
西垣「あの時はもしそうなっても助けてくれる人が目の前にいただろ?」
あかり「確かにあの時はブリー隊長と一緒にいたんだけど・・・」
結衣「今回はボーナスりっちぃが2500か、今までで一番多いな」
西垣「あ、そうだ」
西垣「私が少し前に出かけたとき何かの素材を見つけた。
これは杖類の強化に使えるぞ、歳納と吉川の武器を強化できるが
2人一緒だと3000りっちぃかかる。それでもいいなら私と2階へ行こうか」
京子「お願いします」
ちなつ「今回こそ爆発させないでくださいよ」
あかり「なんか嫌な予感・・・」
結衣「私達は後から行こう・・・」
あかり「何気にあかりだけ爆発に巻き込まれた時のダメージ大きいし結衣ちゃんの後ろに隠れてるよ」
結衣「思えばそうだったな・・・」
あかり「京子ちゃんとちなつちゃんは先に行ったけど・・・」
結衣「私たちも行ってみるか」
今日はここまで
そして2階で
ドガーン!
あかり「あ・・・・」
結衣「やっぱりこうなったか・・・」
あかり「京子ちゃん、ちなつちゃん、大丈夫?」
ちなつ「大丈夫なんてよく言えたものね」
京子「いいじゃん、武器強化できたんだし」
ちなつ「無傷でいられたのが不思議です!」
西垣「強化は大成功だ」
ちなつ「大成功ならもっと安全に強化できていたはずです!」
京子「成功しても失敗しても同じじゃん」
ちなつ「だから!」
西垣「私は4階に行ってる。それと、今日のミッションはこれで終了だ」
西垣「それじゃ、残ったりっちぃでレベル強化してくれ」
ちなつ「無責任な先生ですね・・・」
結衣「じゃあ先生の言う通りレベルを上げるか」
そして
あかり「ついにあかり達もレベル30になったよ」
結衣「残りは私が使ったがまだレベル32か、この先が不安だな・・・」
京子「レベルが足りなくたってみんなと協力すればできる」
結衣「そう言って誰かに任せっきりにするのか?」
京子「誰もそうは言ってないさ」
結衣「そう言って結局人頼みってことになりそうなんだが?」
京子「何だよ~」
ちなつ「夕飯食べ終わったらダンスの練習しましょう」
結衣「だな」
あかり「練習がおろそかになってるもんね・・・」
結衣「この世界での私達は本当に忙しいな・・・」
一方妖魔界では
ダークニャン「くっ・・・!オレのせいでたくさんの仲間を死なせてしまった・・・!」
ダークニャン「さらにバットルもジバニャンに取り戻された・・・!」
あせっか鬼「ぼくもめっちゃ悔しいよ~!」
あせっか鬼「この恨み、絶対晴らしてやるんだ~い!」
ダークニャン「あせっか鬼、よく言った」
黄泉ゲンスイ「ダークニャン様、そなたがいる限り終わりはありませんぞ」
ダークニャン「・・・ユーティックの様子はどうだ?」
黄泉ゲンスイ「ユーティックはオトゲイムー街エボリュートA区の近くにある街。
此度の敗戦で危機が迫っているでしょう」
ダークニャン「よし、なまはげ、かたのり小僧、から傘お化け。
お前らはユーティックを守れ」
なまはげ・かたのり小僧・から傘お化け「はっ」
ドロン
ダークニャン「さて、ブラッサムにいるアペリカンの様子も気になってきたな・・・」
セミまる「キュウビが迎え撃ってるけど結果が気になってきたミン」
タタタ
青上級見回り鬼「ダークニャン様、申し訳ありません・・・」
ダークニャン「どうした?またUSAピョンに逃げられたか?」
青上級見回り鬼「はい、もう少しだというところで人間たちに邪魔されました」
ダークニャン「人間たち?だとしたらココアは絶対その中にいるだろう。
彼女はいつもUSAピョンを守っているからな」
青上級見回り鬼「私が来たときは彼女はいませんでした」
青上級見回り鬼「ですが他の人間たちが私達を阻み。任務が失敗に終わったのです」
ダークニャン「USAピョンめ、あくまでオレに抗う気か・・・!」
USAピョン「それはどうかダニ」
ダークニャン「なに!?」
黄泉ゲンスイ「いつの間に我らの近くにいたのか?」
百々目鬼「これだけいながら誰一人USAピョンに気づかないとは・・・」
ダークニャン「USAピョン、お前はここにいたんだな?」
USAピョン「そうダニ、そろそろユーに仕えるよい潮時ダニ」
ダークニャン「潮時?はっははは、オレも随分と見くびられたもんだな」
黄泉ゲンスイ「な!?」
セミまる「それはどういうことだミン!?」
百々目鬼「見くびられた・・・か・・・USAピョン、お前はいい度胸をしてるな」
河童「ダークニャンが見くびられたと知れば怒りが出てくるな・・・
オレには見くびられたという理由が分からねえが・・・」
ダークニャン「お前達は分からないようだな。
オレがUSAピョンに見くびられたと思った理由が」
ダークニャン「USAピョンはオレの勢力が急激に弱まった途端に仕官を申し出た」
ダークニャン「力が弱まったと同時に見放す奴こそオレを見くびった奴なのだが
こいつはその逆のことをした。だがそれが却って見くびられたように思えたんだ」
ダークニャン「ま、オレを見放した奴らはことごとくとらじろうの部下の
やまととまてんしとばくそくによって犠牲となった。
これは当然の報いと言っていいだろう」
悔しさをやわらげたと今にしては思う」
USAピョン「ダークニャン結構怖いダニ・・・」
USAピョン「でも・・・ミーがダークニャンと争いを終わらせるダニ。
相当時間がかかるけどいつかきっと・・・」
USAピョン「それとエンマ大王のことも気になるダニ」
ダークニャン「USAピョン、お前はオレが弱くなったから抵抗をやめた。そうだろう?」
USAピョン「ダークニャン、その通りダニ。でなきゃ誰もミーを用いないダニ」
USAピョン「ジバニャンにはウィスパーが、とらじろうにはオロチと迷い車がいれば
ミーは全くいらなくなるダニ。だから観念することを決めたダニ」
ダークニャン「はっははは、やっとオレの仲間になる決意をしてくれたか。よろしくな、USAピョン」
USAピョン「仕官を受け入れてくれてありがとうダニ」
USAピョン「では、ミーはここで失礼するダニ」ドロン
ダークニャン「これで脅威が一つ減ったな」
今日はここまで
ダークニャン「・・・黄泉ゲンスイ、ユーティックはエボリュートA区ではなく
D・カクメイ区の近くじゃないのか?」
黄泉ゲンスイ「っと、うっかりしていた!エボリュートA区はすでになくなってたんだ」
ダークニャン「その地にブーシイモという新たな街が出たのではないのか?」
黄泉ゲンスイ「ブーシイモ街じゃ敵地のど真ん中ではないか」
ダークニャン「そうだ」
セミまる「ちなみにストリマニドライブ区がこの前『ストリアルジア区』に変わったミン」
ドロン
青見回り鬼「ダークニャン様!大変です!!」
ダークニャン「・・・予想はつく。なまはげ達が敵に囲まれたんだろ?」
青見回り鬼「その通りです!案の定孤立無援状態で・・・」
ダークニャン「くっ・・・!またしても強力な仲間を失うのか・・・!」
ドロン
別の青見回り鬼A「申し上げます!」
別の青見回り鬼A「なまはげ様が敵の包囲を突破しました!
さらに瞬足で駆けつけてきたばくそくも討ち取りました!」
別の青見回り鬼A「それによりとらじろうの軍隊は恐慌状態に陥っています」
ドロン
別の青見回り鬼B「なまはげ、から傘お化け、かたのり小僧が異世界から来たとみられる
3姉妹に行く手を阻まれましたがから傘お化けが彼女たちを退けました」
ダークニャン「・・・さすがはなまはげだ。そしてから傘お化けも向かわせて良かったな」
ダークニャン「かたのり小僧もいざという時に役に立つ。ユーティックは頼んだぞ・・・」
ダークニャン「さて、無事にユーティックまで行けるといいが・・・」
翌日、朝食を終えて4階へ
西垣「お前達、オトゲイムー街のD・カクメイ区でモンスターが多発した。
昨夜、ブーシイモ街からD・カクメイ区に向かってオトゲイムー街を抜け出した
ダークニャンの部下の妖怪を3匹ほど確認した。
なまはげ、かたのり小僧、から傘お化けだ。この3名が敵陣突破を果たした。
そして今はD・カクメイ区の北隣のユーティック街を守っている」
京子「うわ~なまはげすげ~・・・」
ちなつ「から傘お化けには会いたくないです・・・」
西垣「とらじろうが見回り鬼と共に3人を取り囲んだが見事に突破され。
たった3人を相手に大敗北を喫した」
西垣「モンスター達はそれにつけこむ形ではびこんできた」
西垣「お前達もD・カクメイ区に向かってくれ。
あ、ミッションはそれだけじゃないぞ。まずはD・カクメイ区だ。
そのあとバットル南部に行かせる」
ごらく部一同「了解しました」
京子「さあしゅっぱ~つ」
あかり「ふすまに入るよ」
シューッ
D・カクメイ区
オロチ「くっ・・・!このモンスター強い・・・!」
京子「到着」
あかり「あっ!オロチさんが危ない・・・!」
あかり「」タッ
結衣「あっ、あかり!」
あかり「オロチさん!光の術でサポートするよ!」パアア
オロチ「む?」
オロチ「助かった・・・お前はあかり、お前も来てたのか」
あかり「オロチさん!危ない!」ピキイ
あかり「ぐうっ・・・!」
グゴオオオ・・・!
オロチ「何と、反射ガードで倒したのか」
あかり「倒したよ。あ、500りっちぃゲット」
ちなつ「あかりちゃん、回復させるよ」パアア
あかり「ちなつちゃん、ありがとう」
結衣「あかりがガード技使ってなかったらあかりが戦闘不能になってたな・・・」
結衣「やっぱりレベルが足りなすぎると感じる・・・」
オロチ「感謝する。っと、ごらく部のみんなもいたのか」
ビュウウウ!
ビュオオオオ!!
京子「うお~!さみ~!!」
ちなつ「なんなのでしょうか?」
結衣「大寒波はもう収まったな」
ちなつ「あ、リカバー使います」
あかり「今のでHP下がったの?」
京子「下がったに決まってるでしょ。死ぬかと思ったよマジで」
ちなつ「」パアア
京子「は~生き返った」
今日はここまで
オロチ「まだまだモンスターはいるはずだ」
赤見回り鬼「オロチ様、大変です!」
オロチ「何!?」
赤見回り鬼「ヒョウヘンナ様がモンスターとの戦いで瀕死の重傷を負いました!」
オロチ「何だと!?」
あかり「ええっ!?ヒョウヘンナさんが・・・?」
オロチ「私はあいつが今どこにいるか分かる。移動していなければあそこだ」
あかり「あかりも一緒に行くよ」
オロチ「分かった」
そして
オロチ「ヒョウヘンナ!大丈夫か!?」
オロチ「っと、モンスターが襲ってきたか・・・!」
あかり「」シインッ
オロチ「超シールドを使ったのか?あかり」
あかり「うん」
オロチ「一応感謝する。お前のシールド能力の効果が切れる前にケリをつける」
オロチ「」タッ
オロチ「ここで使えばここの敵全員にダメージを与えられる・・・」
オロチ「絶好の機会だ!!やまたのおろち!!!」
ズバズバズババシイイイ!!!
京子「うお~すげ~」
結衣「強いモンスター達が一瞬で全滅か。さすが八岐大蛇」
ヒョウヘンナ「オロ・・・チ・・・」
オロチ「さて、ヒョウヘンナのとこに向かわなければ・・・」
結衣「さすがにりっちぃは落とさなかったか・・・」
ヒョウヘンナ「まさか・・・この私が・・・モンスターに・・・なんでええ!?」
シュウウウッ
オロチ「ああっ!」
あかり「ええっ!?」
京子「魂になっちゃったぞ」
オロチ「くっ・・・!ガマンモス、ばくそくに続いてヒョウヘンナも失ったか・・・」
あかり「ヒョウヘンナさん・・・ううっ・・・」グス
あかり「オロチさんがとっても悔しい思いをしてることを考えると・・・」ポロポロ
オロチ「ああ、相当悔しい思いをしてる。それ以上にモンスターへの怒りがある・・・!」
京子「ぶっちゃけあかりの方がよほど悔しかった感じがあるな」
タタタ
ちなつ「誰か向かってきます」
あかり「あっ」
あかり「真夢ちゃん、菜々美ちゃん」
真夢「ごらく部のみんな」
菜々美「あかりん、久しぶりね」
あかり「2人だけ?他の5人は別行動を取っているのかな?」
真夢「そうだよ」
菜々美「あ、そうだ。京子」
京子「なんだ?」
菜々美「アイドルオーディションの一次予選あんたも私も通過したよ。あとルビィも。
しかもこのオーディションは次受かるとアイドルになれるのよ。
まあ私にとっては通過点なんだけど」
京子「よっしゃ~!!」
菜々美「今思い出したんだけど時間まであと30分よ。間に合うの?」
京子「えええ~!?」
結衣「何の考えもなしにやるからこうなる・・・」
京子「すまん、次の戦いは3人だけでやってくれ」
菜々美「まゆしぃ、一人で合流して、私、オーディション行ってくるから」
京子「ルビィちゃん間に合ってるかな?」
菜々美「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ~!?
私が案内するから早く!間に合わなくなる!」
菜々美(あ~私達にもどこにでもワープできるふすまがあったらな~・・・)
京子「ダーーッシュ!!」ダダダ
結衣「・・・・・」
『お前達、お前達を先にバットル南部に行かせる。歳納のことは私に任せろ』
『このミッションはもう終わったみたいだがもう少しこの街にいろ、ふすまは少ししたら出す』
あかり「分かりました」
ちなつ「無事に連れて行けるのでしょうか?」
結衣「別の子連れてこないかが心配だな・・・」
真夢「みんなのことが心配になってきた。みんなごめん、私、他のメンバーと合流しに行くよ」
あかり「うん、あ、真夢ちゃん、モンスターはもういなくなったよ」
オロチ「そうか・・・」
真夢「じゃ」タタタ
オロチ「・・・ん?」
赤上級見回り鬼1「聞いたか?またとらじろうの奴が負けたぜ」
赤上級見回り鬼2「とらじろう様って連戦連敗だよな」
赤上級見回り鬼3「ししコマ様とはうって違って戦がものすごく下手だな」
赤上級見回り鬼1「とらじろうって主の器じゃないと思ったが今回の戦いでますますそう思った」
赤上級見回り鬼2「私もそう思う」
赤上級見回り鬼3「もうとらじろうを廃してオロチ様に主になってもらおう」
赤上級見回り鬼1「大賛成だ。オロチ様が我らの主になればオトゲイムー街は安泰だ」
赤上級見回り鬼2「とらじろうはもう主やめろ。良将ならぬ良妖怪を3人も失ったのも主の責任だ!」
オロチ「・・・貴様ら!!とらじろう様がどうかしたか!?」
赤上級見回り鬼1・2・3「お、オロチ様・・・!」
オロチ「私が近くにいる中で主の陰口をたたくとはいい度胸だ。
しかも私に謀反を起こせというのか!?」
赤上級見回り鬼1「わ、我らはオトゲイムー街の未来を考えて・・・」
オロチ「・・・言うことはそれだけか?だが謀反を勧めるなど許しがたし!!」
赤上級見回り鬼2「わわわ・・・」
赤上級見回り鬼3「どうかお許しを・・・」
オロチ「やまたのおろち!!!」バババババン!
赤上級見回り鬼1・2・3「ぐぎゃあああ!!!」ボオン
今日はここまで
あかり「オロチさん、一体どうしたの?」
結衣「味方の見回り鬼を処刑していたな」
ちなつ「彼らが一体何をしたのですか?」
オロチ「奴らはとらじろう様を廃して私をこの街の主にしようとしてた。
私はあのような反逆行為などできん!」
オロチ「・・・む!?まだモンスターがいたのか!」
ビュウウウ!
ちなつ「さっきの大寒波がやってきました」
あかり「この寒さは応えるよ・・・」
結衣「あっ」
オロチ「どうやらモンスターはすでに倒されてるようだな」
いろり「昨夜は不覚を取りましたが今日は昨夜のようにはいきません」
小紫「いろり姉さまだけで倒しちゃったね」
夜々「とにかく627ドールゲットです」
あかり「夜々ちゃん、いろりちゃん、小紫ちゃん」
いろり「あっ」
いろり「あかり殿、ちなつ殿、結衣殿」
結衣「この人も優花里と同じく『殿』呼びか。こっちは名前で。あっちは名字で呼んでたが・・・」
いろり「おや?京子殿はどうしましたか?別行動ですか?」
ちなつ「はい、そうです」
ふぶき姫「あら、ごらく部のみんなと歌組雪月花のみんな」
あかり「ふぶき姫もいたの?」
ふぶき姫「あれ?京子ちゃんは?」
あかり「京子ちゃんはオーディションを受けにあっちに向かったよ」
ふぶき姫「へ~、あ、そうだ」
ふぶき姫「この街のモンスターはまだいるの?」
あかり「もういなくなったって聞いたよ」
結衣「でも油断大敵だ」
小紫「モンスターなんてほとんどふぶき姫といろり姉さまが倒しちゃったんだけどね」
あかり「ええ!?」
ちなつ「ふぶき姫もいろりさんもすごいです・・・」
オロチ「ふぶき姫もモンスターと戦ってたのか」
ふぶき姫「当たり前じゃない!私達の街を荒らされて黙ってなんかいられないわ」
オロチ「ふっ、お前に出し抜かれるとはな」
いろり「あ、オロチ殿、昨夜はありがとうございました」
あかり「え?なにがあったの?」
いろり「昨夜は不覚を取ってしまいました。
まさか妖怪に私の技を返されるなんて・・・」
小紫「から傘お化けだっけ?あの妖怪」
オロチ「から傘お化けだと?なまはげとかたのり小僧と一緒にいた妖怪か?」
ふぶき姫「あの時あなたはその場所にいなかったけどね」
オロチ「あの時は何よりもバットルのことで頭がいっぱいだったからな・・・」
オロチ「覚えとけ、ふぶき姫、バットルをジバニャンのものにするな」
オロチ「でなきゃバットルは永遠に手に入らない」
オロチ「・・・しかしあの不届きな見回り鬼の陰口も今となってよくわかってきた気がする」
ちなつ「え?」
ふぶき姫「あんた、何言ってるの?」
夜々「どうしたのですか?」
オロチ「私には見ていなくてもとらじろう様が数千匹の見回り鬼と共に
この街に入り込んできたなまはげとかたのり小僧とから傘お化けを取り囲んだが・・・」
オロチ「たった3人を相手に惨敗を喫した。その敗因が分かる」
オロチ「この街には有利な地形と不利な地形がある。
地の利は我らにあるはずだった。しかしとらじろう様はそれに気づいていなかった・・・」
オロチ「おまけに数を頼みにしていた感じもあった。戦は数ではない。質だ!」
オロチ「・・・これでは私がとらじろう様の分まで責任を負わねばならんな」
ふぶき姫「オロチ、あなた無理をしないで」
オロチ「そういうお前こそ無理をしていただろう?お互い様だ」
オロチ「なまはげがユーティックからまた攻めてくるかもしれないという噂があったが
なまはげは絶対に攻めては来ない!攻めればそれは自殺行為だ!
奴らもそれは十分に分かっている」
オロチ「いくらとらじろう様の見回り鬼と
ダークニャンとの決戦に反対していた奴らが
なまはげに怯えていようとな」
あかり「だといいけど・・・」
オロチ「なまはげは決して犠牲多数前提の戦はしない!
奴ならオトゲイムー街のD・カクメイ区とエクラール区を取れるだろうが
犠牲者も多く出るはずだ。そうなると後がよくなくなる」
オロチ「私がなまはげの立場でも同じ理由でオトゲイムー街を攻めない。
大事なのは領土を手にすることよりもそのあとその領地を保つことだ。
戦いに勝っても保てなければ意味がない」
オロチ「そうなると保てなかっただけでは済まされない」
結衣「みんなの恨みが待ってるはずだ」
オロチ「その通りだ」
オロチ「最悪の場合敵はもちろんだが味方からも恨まれることになる」
オロチ「だから私も奴も慎重になるべきだ」
オロチ「しかし・・・ウィスパー、奴はやっぱり危険だ・・・」
ふぶき姫「お願いだからウィスパーをあまり意識しないで」
あかり「うん、あかりからもお願い!」
ちなつ「争えば違う誰かにつけこまれるだけです」
オロチ「そんなことは言わなくても分かってる!!」
オロチ「何度も言うが今は無闇に動けない状態だ・・・」
オロチ「・・・・・」ドロン
ふぶき姫「あっ・・・」ドロン
結衣「ふぶき姫、オロチを追って消えてったな」
ちなつ「ところでいろりさん、オロチさんに感謝してるって・・・」
あかり「あ、そうだった」
結衣「その話を忘れてた」
いろり「昨夜の話ですか?」
小紫「あれは私達も大変だったよ」
夜々「姉さまを助け出すのは苦労しました」
いろり「みなさんに話しましょう」
今日はここまで。
それにしてもふぶき姫といろり、どっちが強いんだろう・・・
どっちも火山を一瞬で雪山にできるほどの力を持ってるらしいけど・・・
いろり「・・・と思いましたがいきなり結論から申します」
いろり「氷面鏡があだとなりました」
小紫「私もから傘お化けにいろり姉さまの氷面鏡が返されるとは思っていなかったよ」
夜々「そのせいで姉さまは氷漬けにされました」
小紫「氷を壊すのは容易なことじゃなかったんだ」
夜々「夜々と小紫で姉さまを救出しようとしましたが
壊せど壊せど姉さまのところまでたどり着けません」
小紫「そこを見回り鬼たちが協力したんだけど結果は同じ・・・」
夜々「モンスターとの戦い以上に苦戦しました」
いろり「そこに現れたのがオロチ殿でした」
いろり「オロチ殿の助けがあって私はようやく氷から出られました」
いろり「まさか私の技で私が凍らされるなんて・・・」
いろり「人生の中で最大の不覚を取りました」
いろり「次に夜々と小紫が同じような目に遭いそうになった時は全力で阻止しなければ・・・」
夜々「いろり姉さま、夜々は大丈夫ですよ」
小紫「夜々姉さまはともかく私をそこまで心配しなくてもいいよ」
夜々「『ともかく』って何ですか!?」
いろり「夜々、やめなさい」
結衣「・・・私もあの子たちが何気に子供扱いされてるように思えた」
いろり「・・・この街の人々ってオロチに対する依存度が強いのですね」
小紫「この街についていろいろとみてきたところ
今んとこオロチの出てない戦いはほとんどが負け戦なんだって」
あかり「ええっ!?」
結衣「となるとこの街の妖怪で恐るべきはオロチ一人か・・・」
結衣「いいや、ふぶき姫も十分強い」
ちなつ「結衣先輩の言う通りです」
ちなつ「だってさっきのモンスターのほとんどを
ふぶき姫といろりさんだけで倒しちゃったんですよね?」
結衣「ああ」
あかり「あかり達も凍りそうになったよお・・・」
ちなつ「・・・それでHPを下げられるなんて思いもしませんでした」
結衣「ロボニャンの車でぐったりして戦闘不能になった時もあったでしょ」
あかり「あの時はあかりだけ置いてけぼりにされたんだけど?」
結衣「そういえばあかりは乗っていなかったんだ」
あかり「結衣ちゃ~ん・・・」
あかり「あ、オロチさんってすごい妖怪さんだったんだね」
小紫「だって私達ができなかったことをやれたんだもの」
いろり「オロチ殿がいなければ私は命の危機にさらされていました」
あかり「あかりからも礼を言いたいよ」
いろり「いいえ、その必要はありません。すでにオロチ殿には感謝してます故」
いろり「では、私達は別の区に行ってます。
あかり殿、ちなつ殿、結衣殿、またどこかで会いましょう」
いろり「京子殿にもよろしく伝えてください」
あかり「うん」
そして
あかり「・・・でもやっぱりオロチさんが心配になってきたよ」
結衣「・・・・・」
ちなつ「USAピョンの言ってたバットルをめぐる争いの日も近いんじゃないのでしょうか?」
あかり「オロチさんウィスパーを目の敵にしているし・・・」
シュッ
『お前達、早くふすまに入れ、次のミッションだ。
このミッションをやっていることをオロチに悟られてはいけない』
『もしふすまに入る前にオロチに見つかれば大変だ』
あかり「先生、オロチさんはもうどこかに行きましたよ」
『確かに、だが他の奴がどこにでもふすまのことを知らせる危険性がある。
誰も見てないうちに早くふすまに入れ、バットルに行くぞ』
あかり「うん」
ちなつ「ジバニャン達と一緒に戦うんですね」
結衣「京子はいつバットルに戻ってくるんだろう」
『それは分からん』
ちなつ「京子先輩はいてもいなくても同じですよ」
結衣「さて。入ろう」
あかり「あ~置いて行かないで~!」
シューッ
今日はここまで
バットル南部
あかり「到着」
ちなつ「あ、誰かいます」
あかり「久しぶりに実況者を見たよ」
結衣「あれはつわはす、アブ、コジマ店員、セピアの4人だな」
結衣「っと、コジマ店員とつわはすがやられてるぞ」
ちなつ「・・・あの2匹の妖怪、刃物だらけで怖いです」
結衣「戦闘不能者が出てるってことは
あの2匹の妖怪は強敵だってことだな」
あかり「あかり達もあの人たちを妖怪さんから守ろう!」
結衣「ああ」
ダララだんびら「オレ達を相手にしようなど命知らずな・・・」
ザンバラ刀「残り二人か。だっりぃな~・・・」
ダララだんびら「だるいだるい、さっさと残りの2人も倒して
ダークニャン様に盾突いたものがどうなるかを教えてやんなきゃな」
ザンバラ刀「何でダラケ刀は戦わずしてジバニャンに降ろうとしたんだ?」
ザンバラ刀「だりいのはオレらも同じなのに・・・」
ダララだんびら「オレらの主はダークニャン様ただ一人だ」
アブ「くっ・・・!」
セピア「魔法技だけじゃ連発するのに時間がかかるな」
アブ「物理技が使えないなんて俺らはともかく
コジマ店員とかはかなり不利だな、あいつとつわはすやられたが・・・」
セピア「おいおいおい、そんなこと言ってる場合かよ」
アブ「攻撃受けたらやばいな、ザンバラ刀もダララだんびらも
多段攻撃使ってくるからまともにくらったら俺らもやられる・・・」
あかり「アブさん!セピアさん!あかり達も味方するよ!」
ちなつ「リカバー使います」パアア
アブ「お、あかり、ちなつ、結衣」
セピア「ちなつヒーラーだってこと忘れてた」
ザンバラ刀「わ~新手か、だっりぃ・・・」
ダララだんびら「早く終わらせたいのに・・・」
ザンバラ刀「これで終わらせてやる!」
ザンバラ刀「ザンバラッシュ!!!」
アブ「しまった!」
セピア「群がってるところを狙われたか・・・!」
ズバズバズバア!!
アブ・結衣「ぐわあああ!!」
あかり・ちなつ「きゃああ!!」
セピア「く・・・そ・・・」ドサ
アブ「セピア!」
アブ「・・・セピアが一番まともに受けてたしな」
ダララだんびら「オレもいくか」
あかり「・・・!」
あかり「そうはさせないよ!」シインッ
アブ「お、超シールドか」
ちなつ「技を溜めておきます。溜まったら結衣先輩を・・・」
結衣「反撃開始だ!!」ズバア!!
アブ「わ!バカ!!通常技を使うな!!」
ダララだんびら・ザンバラ刀「ぐううっ・・・!」
アブ「よりによって3段目でシールドの効果が切れてその攻撃でクリティカルかよ・・・」
結衣「ぐっ・・・!!」ドサ
結衣「いったい・・・どういうこと・・・だ・・・」
ちなつ「あっ!結衣先輩・・・!」パア
ちなつ「あ、私のHPが回復しちゃった・・・」
アブ「・・・くそっ!」
かなり早いけど今日はここまでにします
アブ「ザンバラ刀もダララだんびらも通常技を跳ね返す能力を持っているんだよ」
アブ「あの見た目通りにな」
ちなつ「えええっ!?」
あかり「じゃああかりは光の術でしか攻撃できないってこと!?」
アブ「ああそうだ。くそっ!言うのが遅れた・・・!」
アブ「だが俺は魔法技が中心だから・・・」
ダララだんびら「そら!」
アブ「ぐあ~!」
アブ「くそ、技潰された・・・」
ザンバラ刀「ははは、だりぃからお前も倒してやるか」
ダララだんびら「ダークニャン様にいいとこ見せてやらないとな」
ザンバラ刀「とどめだ!」
「それはどうかな?」
ゴオオオオ!
ザンバラ刀「ぐあ~!」ボオン
あかり「メラメライオン!」
メラメライオン「おう、あかりとちなつも来てたのか」
結衣「っ・・・」
メラメライオン「結衣はあの刀妖怪にやられてしまったのか・・・」
ちなつ「そうなんです・・・」
メラメライオン「あれ?京子は?」
ボワア!
ダララだんびら「ぐわ~!」ボオンッ
京子「よっしゃ、倒した。あいつらが相当HP削ってくれたんだな」
京子「お、あいつすげ~りっちぃ落としたな。一気に1700りっちぃゲットだ」
あかり「あ、京子ちゃん」
アブ「京子も合流したな」
あかり「って、あれ?ルビィちゃんも一緒?」
ちなつ「まさか先生・・・」
ルビィ「こ、ここどこ~!?」
京子「あ~ごめん、ふすまに入るときルビィちゃんと手をつなぎながら入ったことを忘れてた」
ちなつ「やっぱり!?」
ルビィ「あ~変なとこにワープしちゃったよお~」
ルビィ「京子ちゃん、あのふすまは一体何だったの~?」
京子「あのふすまは『どこにでもふすま』といって
入ればどこにだって行ける優れものさ」
ルビィ「え?そうなの?」
ちなつ「何が優れものですか。行きたいところと違う場所に行くときもありますよ」
ルビィ「ええ~!?なんか怖いよぉ・・・」
結衣「京子もここに着いたのか。それにしてもあの妖怪たちはえげつなかった。
攻撃したらダメージ受けてさ・・・それで私、戦闘不能になってしまった」
京子「げえ、結衣戦闘不能になったのかよ」
アブ「京子とメラメライオンいなかったら俺達負けてたぜ」
メラメライオン「なんだ?あの見回り鬼たちはただ見てただけで
そして逃げやがったな・・・」
あかり「そうなの、ただ見てるだけだったんだ」
アブ「あいつらも加勢に来てたらやばかったな」
メラメライオン「手ごたえがねえな」
結衣「ところで京子、ルビィちゃん、オーディションは?」
ルビィ「・・・棄権しちゃった」
京子「大勢の前でパフォーマンスをやることになって大張り切りだったんだけど
男ばっかりでさ~、私は女の子の憧れになるようなアイドルになりたかったのに~!」
ルビィ「ルビィも男の人がダメで・・・しかも大勢の前で・・・」
ルビィ「緊張しちゃってそして怖くなって・・・」
京子「菜々美はうまくいったのかな?」
ルビィ「私に聞かれても分からないよ」
結衣「やれやれ・・・」
ちなつ「だったら何でオーディション受けたんですか?京子先輩」
京子「まさかああなるとは思わなかったよ・・・」
結衣「ま、棄権しなくてもルビィちゃんはともかく京子は絶対受からないとは思ってた」
あかり「あっ」
ドロン
コジマ店員「ジバニャン」
セピア「ウィスパーもいるぞ」
つわはす「また会ったな」
アブ「お前達、いつの間に起き上がってたのか」
つわはす・コジマ店員・セピア「ああ」
ウィスパー「これはみなさん、バットル南部の最初の拠点付近に来ていたのですか?」
ジバニャン「ウィスパー、ダラケ刀の守るあの拠点をどう攻略するニャン?」
ウィスパー「それは・・・」
ドロン
ダラケ刀「ジバニャン、いるか~?」
ジバニャン「ニャ!?」
ウィスパー「あれがダラケ刀ですね」
ジバニャン「向こうからやってきたのかニャ!?」
アブ「京子とルビィちゃんが加勢に来てるとはいえ油断はできないな。たとえ相手がEランクでもさ」
アブ「おまけに今いる実況者の中で戦えるの俺だけだしな・・・」
アブ「あとは結衣のHPが0になって残ってるのはあかり、ちなつ、京子とルビィちゃんだな」
つわはす「京子とルビィは後から来たんだけどな」
ダラケ刀「ま、待ってくれ~」
ダラケ刀「オレの話聞いてくれ~!」
今日はここまで
ダラケ刀「お前がジバニャンか~?」
ジバニャン「オレっちがジバニャンだニャン」
京子「ダラケ刀といったな、あいつ何の用があるんだ?」
あかり「できれば戦いたくないんだけど・・・」
ルビィ「何気に怖いんだけど・・・だって刃物のような妖怪だし・・・」
ちなつ「暴れてほしくないところです・・・」
アブ「こいつも通常技返しの能力持ってんだよな・・・」
アブ「っていうかもうここでは戦いたくねえな」
アブ「・・・ダラケ刀ってだるくさせる妖怪だったな」
アブ「でも俺は憑りつかれてはいないし・・・自然にだるくなっただけか」
ジバニャン「ダラケ刀、用があるなら早く言ってくれニャン」
ダラケ刀「あ~、オレさ~、お前と戦う意思はねえんだよ」
ジバニャン「ニャニー!?」
ダラケ刀「だからさ、向こうの拠点を明け渡すよ」
ダラケ刀「まったく・・・ザンバラ刀もダララだんびらも
身の程もわきまえないでさ~・・・」
ダラケ刀「ほら、そこにいるのはウィスパーとメラメライオンだろ?
オレじゃメラメライオンにゃかなわねえってもんよ」
ダラケ刀「さらにロボニャンF型やブリー隊長までいるというのに・・・」
ダラケ刀「バットル南部はジバニャンに任せるぜ」
ジバニャン「ダラケ刀、ありがとうニャン」
ウィスパー「これでこの場所での犠牲者はもう出なくなりますね」
ダラケ刀「ああ、周りの人間たちを巻き込まずに済んだ」
アブ「巻き込まれた人間は俺達だけだった」
コジマ店員「いいや、乗り込んだのは俺達の方だったろ?」
アブ「あはは」
ダラケ刀「さあ、中に入れよ」
ジバニャン「分かったニャン」
ウィスパー「残る拠点はあと3つですね」
あかり「あかりたちも行くよ」
ルビィ「えっと・・・ルビィはどうすればいいの?
オトゲイムー街エクラール区に戻るにもここからじゃかなり時間かかるし・・・」
結衣「それは京子の責任だよ、ルビィちゃん」
京子「私達もジバニャンと一緒に行くぜ」
京子「そして残りの拠点も手に入れるぞ」
ルビィ「ごめん、それはできないよ、だって・・・」
ちなつ「あ、そういえば・・・」
あかり「ルビィちゃん、お願い、その話、オロチさんには絶対にしないでね」
ルビィ「うん、最近のオロチさん怖いし・・・」
ウィスパー「ふふふ、そのことなら心配いりませんよ。
私に考えがあります。ですがどうやってもオロチとの戦いは避けられないでしょう」
結衣「・・・やはりな」
ルビィ「オロチさん、誰よりもこのバットルに執着してるし
ルビィが京子ちゃんとふすまに入ってここにワープしたことで
とらじろうさんとは違う妖怪と協力することになってしまい、
ルビィの立場もやばくなってきた気がするんだ」
結衣「私達でオロチを超える力をつけなければこの先苦戦続きになる事は間違いないな」
結衣「というよりほとんどの確率で詰む」
京子「私達全然詰んでねえじゃん」
結衣「それは私達だけで戦った時もそう言えるか?」
結衣「もしよそ様の協力がなかったら私達はほとんどの確率で全滅していた」
アブ「・・・みんな行っちゃったぜ」
あかり「え?あ~待って~!」
ルビィ「置いて行かないで~!」
コジマ店員「俺達は近くの宿でもう休むわ」
つわはす「そうしよう」
セピア「厄介な能力使うこったザンバラ刀とダララだんびら」
すると
キヨ「お、つわはす、コジマ店員、アブ、セピア。ちょうどいいところに」
つわはす「キヨ!お前もここにいたのか」
アブ「フジ、こーすけ、ヒラはどうした?」
キヨ「あいつらさ、死神鳥って妖怪に憑りつかれて絶望の暗闇の中に入ってるんだよ」
アブ「げ!向こうに死神鳥いんのかよ」
京子「そんなに危ない妖怪なの!?」
アブ「ああ、憑りついた奴を地獄のどん底に落とす妖怪さ」
あかり「だとしたらみんなを助けないと!」
ダラケ刀「死神鳥か、トホホギスのお供だな、他にもブカッコウという色違いの妖怪もいるぜ」
メラメライオン「オレは先に行ってるぜ」
ウィスパー「あ~あ、行ってしまいましたね・・・」
ルビィ「ルビィも頑張ルビィ」
ジバニャン「オレっちはここに残るニャン、やることをしてから向こうに行くニャン」
ダラケ刀「ああ、この辺りを案内するぜ」
ジバニャン「そのあとはいつも通り近くの人たちを安心させてニャン」
ダラケ刀「お、それってつまり?」
ジバニャン「ダラケ刀にこの辺りの守備を任せるニャン」
ダラケ刀「おお、いつもの地位に戻してくれるのか、お前器でけえな」
ダラケ刀「しかしだっりぃな~・・・」
ウィスパー「・・・この妖怪大丈夫でうぃすか?」
ジバニャン「たとえだるくても住民を大事にしてほしいニャン・・・」
ダラケ刀「ありがとよ、その心遣いに惚れ惚れしたぜ、でもまず先に休ませて」
ウィスパー「私はとても心配です・・・」
ジバニャン「しかし降伏したいというなら受け入れるしかないニャン・・・」
アブ「キヨ、わりいがごらく部のみんなとルビィちゃんと一緒に行ってくれねえか?
うちら俺以外戦闘不能なんだ。あ、結衣もか」
キヨ「おいおいおい・・・」
つわはす「あいつらもう行っちゃったぞ」
キヨ「あ~待ってくれ~!」
今日はここまで
そして次の拠点に近づく
あかり「あ、ロボニャンF型だ」
死神鳥「ぎゃああ!」
ブカッコウ「やっぱりこうなるのね・・・」
ロボニャンF型「私の勝ちだ!」
死神鳥「・・・きみも地獄に落ちるといいよ」
死神鳥「そうしてダークニャン様に盾突いたことを悔やむと・・・いい・・・よ」ボオン
ブカッコウ「ブカア・・・!」ボオン
あかり「こーすけさん、ヒラさん、フジさんは大丈夫かな?」
ちなつ「行ってみましょう」
京子「OK」
ルビィ「正気に戻ったのかなぁ?」
ヒラ「あれれ?俺達は一体?」
こーすけ「永遠の悪夢を見たような・・・」
フジ「奈落の底に落とされたような時間だったよな」
ヒラ「黒い鳥を見た瞬間に絶望を見たんだよな」
こーすけ「そうだったんだよ」
ヒラ「あ、ごらく部のみんなと黒澤ルビィじゃん」
こーすけ「ロボニャンもいるぞ」
フジ「キヨ曰く『今はロボニャンF型だ』ってさ」
ロボニャンF型「おお、みんな元に戻ったんだな」
あかり「みんな、大丈夫!?」
こーすけ「大丈夫だったさ」
フジ「さっきまでの絶望が嘘のようだ」
ヒラ「ありがとな、ロボニャンF型」
ロボニャンF型「当然のことをしただけだ」
こーすけ「あれ?キヨは?」
ヒラ「あ、そういえば・・・」
ちなつ「キヨさんは向こうに行きましたよ」
結衣「もうすぐここに来ると思うけど」
あかり「あ、来た」
京子「早えな」
キヨ「みんな~!!」
キヨ「って、もう敵倒されてたのかよ」
ちなつ「私達が駆けつける頃にはもう倒されていました」
あかり「ロボニャンF型がフジさん、ヒラさん、こーすけさんを助けてくれたよ」
キヨ「そうだったのか、ってかロボニャンF型もう攻略開始していたのかよ」
ロボニャンF型「ここにはもう骨のあるものはいなさそうだ」
ロボニャンF型「もう少ししたらジバニャンに
バットル南部の2つ目の拠点を手に入れたと伝えるつもりだ」
ドロン
キヨ「あれはトホホギスだな」
京子「お、大将のお出ましか」
ちなつ「・・・隣に変な妖怪がいます」ギュ
結衣「ちなつちゃん・・・」
結衣「・・・あの鳥が降参すると言ったらさっきと同じパターンになるが?」
ちなつ「あの妖怪嫌です~不気味です~」
キヨ「ははは」
あかり「キヨさん、笑わないでよ~」
京子「人が怖がってるのを笑うなよ」
結衣「京子がいうな」
キヨ「あの妖怪は『わらえ姉』笑えないことで笑う妖怪さ」
結衣「笑えない妖怪だからじゃなくて笑えないことで笑って『わらえ姉』か」
ロボニャンF型「何の用だ?」
トホホギス「とほほ・・・やっぱり君には敵わないよ」
トホホギス「・・・降参します」
わらえ姉「降参なんて面白すぎ~」ヒャヒャヒャ
あかり「う・・・どう思えばいいんだろう・・・」
結衣「くく・・・」
キヨ「俺らも思わず苦笑いだな・・・」
わらえ姉「ひゃひゃひゃ、あんた気に入ったよ。ロボニャンF型」
ロボニャンF型「なに?」
わらえ姉「あたしゃなんというかねぇ・・・」
ロボニャンF型「何が言いたい?」
トホホギス「わらえ姉は君の女になりたいんだよ」
トホホギス「ぼくも結婚には賛成だよ」
ロボニャンF型「・・・・・」
ロボニャンF型「ふざけるな!!!」バーン!!
トホホギス「はぎゃあ!」
ちなつ「う・・・あれだったら私もそうしています・・・」
あかり「でもパンチの力が強すぎるような・・・」
今日はここまで
ロボニャンF型「お前は私の名誉に泥を塗る気か!?」
トホホギス「え?どういうこと?」
わらえ姉「泥を塗られるのも笑えないねぇ」
ロボニャンF型「分からないのか!?」ドーーン!
トホホギス「ひっ、ひいいっ・・・!」
ドロン
ジバニャン「ロボニャンF型、何してるニャン?」
トホホギス「あ、ジバニャン・・・助けてぇ・・・」
ロボニャンF型「この妖怪が私に恥を与えようとしていた故に制裁を開始していた」
あかり「わわわ、ロボニャンF型、もうやめて」
ジバニャン「トホホギス、今の話は本当ニャンか?」
トホホギス「違うってば・・・!とほほ・・・」
わらえ姉「結婚話がこんなトラブルを巻き起こすなんて笑えないねぇ」
ジバニャン「ニャニャ!?結婚話ニャンか!?」
ロボニャンF型「奴らはそれで私を辱めようとしていた」
トホホギス「だから、そのつもりはないんだってば~」
わらえ姉「・・・・・」
ジバニャン「一応話を聞いておくニャン」
トホホギス「ぼくはジバニャンの仲間の中で随一の強さと持つロボニャンF型に
わらえ姉という妖怪を嫁がせようとして親密関係を築こうとしてたんだよ」
わらえ姉「そうなんだけどさ」
ジバニャン「・・・悪いけどオレっちも彼女が相手じゃお断りだニャン」
トホホギス「とほほ・・・だからロボニャンF型に殴られたんだ・・・」
キヨ「ある意味さすがと言いたいなトホホギス、
名前の通りとほほなホトトギスだ」
ちなつ「こんなのがいたらうなされそうで嫌です」
結衣「・・・・・」
あかり「・・・なんかかわいそう」
ジバニャン「こんなのを嫁がせる意味が分からないニャン・・・」
ロボニャンF型「・・・・・!」ドーーン!
一同「わあっ!」
こーすけ「なんだ?ロボニャンのやつ地面たたいたりして・・・」
ロボニャンF型「私が怒っているのはそんな理由じゃない!!」
ロボニャンF型「容姿なんて関係ない!よってそういう問題じゃないぞ!」
ロボニャンF型「ジバニャン!トホホギスは私達の力の前に屈した。
仲間のブカッコウ、死神鳥は違ったが私の敵ではなかった」
ロボニャンF型「お前達もよく聞け!!」
一同「は、はい!」
あかり「ロボニャンF型なんか怖いよ・・・」
キヨ「すっげ~ビクついた・・・」
ロボニャンF型「もし私が力の前に屈した男の女を嫁にしたら世間はどう見ると思うか?」
トホホギス「ぼくには分からない・・・」
京子「あ、イメージが下がりそうだ」
結衣「わらえ姉がさらわれたように見えるな・・・事実を知らない人にとっては」
ヒラ「え~っと・・・」
こーすけ「あ、事情を知らない奴から悪く言われるな」
ジバニャン「ニャニャ!?ロボニャンF型が悪く言われるってどういうことニャ!?」
ロボニャンF型「その通りだ。私の名声を著しく下げる!」
ジバニャン「どうしてニャンか!?」
フジ「相手の見た目じゃないとなると・・・」
こーすけ「まあどっちにしろ嫌だな。
太守の女を奪ったと言われるのも趣味悪いと言われるのも」
ロボニャンF型「ジバニャン、分からないというのもどうかしてるぞ」
ロボニャンF型「もしお前が私の立場だったとしてわらえ姉を自分の女にしたと想定しよう」
ジバニャン「ニャニャ!?」
ロボニャンF型「そうすると世間はどう見るか。
力に怯えきってるのを見て思い上がり。
大将の女まで強奪したと見る。
そうなると世間はお前を汚い妖怪、そして奸賊と罵るぞ」
ジバニャン「た、確かにロボニャンF型の言う通りニャン」
結衣「あっ・・・!」
フジ「言われてみれば・・・」
トホホギス「・・・!」
ルビィ「ルビィもそんな人にさらわれたくないよぉ」
ルビィ「ううう・・・そうなったら助けに来て・・・お姉ちゃん・・・」
ルビィ「・・・今のロボニャンの台詞聞いて男の人にますます苦手意識持ったよぉ」
トホホギス「そんなこと考えてもいなかったよ」
ロボニャンF型「本当に知らなかったのか。私に恥を与えてやろうとしたと思えば・・・」
トホホギス「とほほ・・・何回言っても信じてもらえないよ・・・」
ロボニャンF型「覚えておけ、そんなやり方でしか懐柔できないようでは
信頼性に大きな影響が出る」
トホホギス「・・・その通りです」
わらえ姉「なんだか笑えないねぇ」
ジバニャン「トホホギス、わらえ姉、オレっちを拠点内に案内してほしいニャン」
トホホギス「うん、いいよ」
ロボニャンF型「拠点を守るにはそれなりの人徳と力が必要だ。
どちらが一方でも欠けているとだめだ」
ロボニャンF型「さっきのようなやり方は絶対にするな」
トホホギス「そうしま~す」
ジバニャン「さて、あと2つだニャン」
ジバニャン「ところでメラメライオンはどこに行ったのかニャ?」
ロボニャンF型「もう次の拠点に向かってるぞ」
ジバニャン「せっかちだニャン・・・」
キヨ「今の話聞いたか?」
あかり「うん」
京子「じゃあ私達も向かいますか」
キヨ「となると次の相手はぶようじん坊だな。
俺達にとっては楽な相手だがお前達だとどうかな?」
京子「む~、私達でも倒してやるよ」
結衣「そうやって張り合ってると痛い目見るよ」
ルビィ「私も一緒に行くよ」
結衣「うん、頼むよ」
あかり「ところでキヨさん、次の目的地まではどうやって行けばいいの?」
キヨ「あっちの方向に向かえばいい。あとは迷わないはずだ」
キヨ「俺達はもう宿屋で休むよ。
俺以外HPやべえし・・・それにあいつらが死神鳥に憑りつかれる前に
見回り鬼と戦ったんだがその時にMPも使い切ってしまったし
ヒーラーいてもHPはどうにかなってもMPはどうにもなんねえしさ」
キヨ「健闘を祈るぜ」
あかり「うん」
そして
結衣「また私達の出番なかったな・・・」
京子「でも楽して次のステージに進めたしいいじゃん」
結衣「お前いつまでそうしてるつもりだ?」
ちなつ「次の拠点が見えてきました」
京子「お、案外近かったんだな」
ルビィ「でもここからじゃまだまだ歩くよ」
あかり「メラメライオンなら大丈夫だと思うけど
まだ戦っているのなら一緒に戦おう」
結衣「りっちぃをとにかく手に入れたい」
ルビィ「ルビィもお姉ちゃんや花丸ちゃんのためにフェスを手に入れないと・・・」
その頃
ぶようじん坊「ダークニャン様に逆らうなど不用心!」
メラメライオン「へっ、大将自ら戦いを挑むのも不用心だぜ」
ぶようじん坊「メラメライオンを倒してダークニャン様に忠義を示してやるよ!」
メラメライオン「ケンカは相手をよく見て売るもんだな」
メラメライオン「会心の一撃だ!メラア!!」ドオ!
ぶようじん坊「うわあ~!」
メラメライオン「なんだ!?一撃で終わりか?」
ぶようじん坊「」ボオン
見回り鬼「ひ、ひいい・・・」
メラメライオン「お前達はどうするんだ!?戦うのか!?」
見回り鬼「我らは交戦には反対でしたので降参します」
メラメライオン「ぶようじん坊さえ討てれば満足だ。降参を受け入れるぜ」
今日はここまで
そして
ドロン
あかり「あ、ジバニャン」
ルビィ「もうここに来たの?」
ジバニャン「トホホギスに拠点の守りを任せたニャン。
やはりダラケ刀の時と同じく長く拠点を守ってる人に任せれば
住民のためになるニャン」
ジバニャン「って、次の拠点もう落ちてるニャン」
ジバニャン「メラメライオンやったニャンね」
結衣「あ~また何もできずか・・・」
京子「さすがに2連続でこれじゃつまんないな」
ちなつ「みんなすごいですね、ロボニャンF型もメラメライオンも」
ルビィ「うん・・・」
メラメライオン「あ、ジバニャン、来てたのか」
ジバニャン「メラメライオン」
メラメライオン「ぶようじん坊を倒して拠点を手にしたぜ」
メラメライオン「まったく、ケンカは相手をよく見て売ってほしいもんだ」
ジバニャン「ぶようじん坊はダラケ刀、トホホギスと違って
降伏せずに戦うことを選んだニャンね」
メラメライオン「ま、なまりそうになった体のためにはなったな」
メラメライオン「だがぶようじん坊が倒された地点で見回り鬼たちは皆
オレらに降参したぜ」
メラメライオン「あ、そうだ。オレさ、北部に戻りたいんだ。
次の拠点をさ、ブリー隊長に任せたいのさ」
メラメライオン「だからさ、オレがブリー隊長の代わりに
北部の拠点を守るよ。ブリー隊長もあの件で悔しい思いしてるだろうしさ」
タタタ
メラメライオン「ん?」
結衣「」ダッ
ちなつ「あ!結衣先輩!待ってください!」
京子「どこいくんだよ!?」
あかり「あ~置いて行かないで~!」
ルビィ「あ~!待ってよ~!」
メラメライオン「あいつら行っちまったぞ」
ジバニャン「オレっちも行くニャン、あかりちゃん達を危険な目に遭わせられないニャン!」
メラメライオン「オレブリー隊長呼んでくる。じゃあ北部の守りは任せとけ」
ドロン
メラメライオン「お、ブリー隊長、来てたのか」
メラメライオン「話は早い、オレ、バットルの北部に戻るぜ。そしてブリー隊長の代わりに守る」
ドロン
ブリー隊長「行ってしまったな、メラメライオン・・・」
トオセンボン「さてブリー隊長、オレも戦いたいぞ」
ブリー隊長「ジバニャン、話がある」
ジバニャン「話ならメラメライオンから聞いてるニャン。
次の拠点の攻略はブリー隊長とトオセンボンに任せるニャン」
ブリー隊長「ありがたい!」
ジバニャン「って、見回り鬼なしでたった二人でニャンか!?」
ブリー隊長「ああ、ダークニャンの強さでくっついているだけの奴らなんかオレだけで十分だ」
ジバニャン「なんて言ってる場合じゃないニャン!
ごらく部のみんなとルビィちゃんがすでに次の拠点の方へ向かってるニャン」
トオセンボン「だとしたら早く向かおう。通せんぼされる前に・・・」
ドロン
ほむら天狗「待ってくれ、ブリー隊長、トオセンボン」
ほむら天狗「あそこに行くのならひとつ言っておく」
トオセンボン「何だ?」
ブリー隊長「話だけは聞いてやらんとな」
ほむら天狗「向こうの拠点を守っているぎしんあん鬼という妖怪は
その名通り猜疑心の塊で己の部下すら信用してないから恐るるに足りないが
ひも爺、彼の回復術はなかなか侮れないぞ」
ブリー隊長「ほう、なら回復される前に仕留めればいいだけのことだ」
ほむら天狗「それとアイテムの使い方も上手い、決して侮ってはいけないな」
ブリー隊長「分かった、その忠告、忘れないでおこう」
ブリー隊長「じゃあ向かうか」
トオセンボン「ああ」
ジバニャン「・・・ほむら天狗」
ほむら天狗「ん?」
ジバニャン「やっぱりオレっちも密かに向かうニャン・・・」
ほむら天狗「私も賛成だ。いくらなんでもたった二人じゃ危険だ」
ジバニャン「ブリー隊長、恩義でダークニャンを逃がしたことを
次の手柄で取り返そうとしてることは分かるニャン・・・でも・・・」
今日はここまで
そしてごらく部一同は
ルビィ「あ、誰かが見回り鬼たちに襲われてるよ」
あかり「助けに行こう!」
ちなつ「あれって・・・」
結衣「ぐっちさん」
京子「あいつとは実況ワールドの実況者の中で一番会っているよね」
京子「って、あかりとルビィちゃんもう見回り鬼に突っ込みやがった」
あかり「光の術でぐっちさんを援護するよ」パアア!
ルビィ「ファイア!」ボオオ!
ルビィ「やったぁ、一匹倒したよ」
ルビィ「まずは234フェスゲット」
ぐっち「よし、何とか2匹倒した。でも10匹以上もおるやん・・・
HPもやばくなってきたしフルポーション使おう、
でもこれでもうアイテム全部使ってもうたしなぁ」
ぐっち「お、あかりちゃん、ルビィちゃん、助太刀に来たんか?」
あかり「はい!」
ルビィ「少し怖いけどピンチになってる人がいたら助けないと・・・!」
ルビィ「それに戦わなければいつまでもお姉ちゃんに近づけないし」
ぐっち「結衣ちゃん、京子ちゃん、ちなつちゃんもおるな」
ぐっち「ルビィちゃんは一人でごらく部のみんなとここに来たんか?
ダイヤちゃんはどこにおるん?」
ぐっち「っと、そんなこと言うてる場合やなかった」
京子「加勢するぜ!サンダー!」ピシャア!
京子「よし、一匹痺れさせた」
あかり「結衣ちゃんはHPなくなって今は戦えないけど
あかり達が結衣ちゃんの分まで戦うよ」
ぐっち「攻撃が来るで!」
あかり「よし」シインッ
ビッ、ビッ
ぐっち「超シールド能力のおかげでダメージ0や」
ぐっち「僕のTPいっぱいになったし、ひっさあつ!」
バシバシバシイ!
ぐっち「あ~1体しか倒せなかった・・・」
ビビビビ!
あかり「ぐううっ!」
京子「わーあかりが反撃受けたな・・・」
ルビィ「あかりちゃん、今の私の代わりに・・・?」
あかり「TPが溜まったし必殺技使うよ!ええいっ!」パアアア!
ルビィ「わあ、全滅だね」
ぐっち「やっと全滅させたで・・・ありがとな。あかりちゃん、ルビィちゃん」
ルビィ「ルビィはあまり何もできなかったけど・・・」
ぐっち「何言うんや?ルビィちゃんも一匹倒したろ?」
ぐっち「あ、見回り鬼が落としたものは全部あんたらにやるで」
ルビィ「だったらあれはあかりちゃんのです。
だって残りの見回り鬼を倒したのはあかりちゃんだから」
あかり「ルビィちゃんありがとう、えっと、手にしたりっちぃは937だね」
結衣「ほとんどあかりの手柄だな」
ちなつ「あかりちゃんのHPを回復させます」パアア
あかり「ちなつちゃん、ありがとう」
あかり「ところでぐっちさんはどうしてここに?」
ぐっち「ひも爺に会いに行こうと街に行こうとしたら
いきなり見回り鬼に襲われてさ・・・」
ぐっち「ここぎしんあん鬼って妖怪が守ってるんやが
見回り鬼達も疑心暗鬼なんやな・・・」
ぐっち「問答無用で襲いかかってきたからなあ」
結衣「この世界の妖怪は基本名前の通りだな」
結衣「ぐっちさんはもしかして妖怪のおじいさんに
何か食べ物をあげようとここに来たんじゃないの?」
結衣「名前的に空腹状態のおじいさんだろうし」
ぐっち「ひも爺はこの街の人気者や、
相手のおなかをすかせるだけではなく
相手におにぎりを恵む能力もあるで」
ルビィ「そのひも爺って妖怪、おにぎりが好きなんですか?」
ぐっち「もちろんや」
ぐっち「ひも爺のご飯好きはめっちゃ有名やで」
ルビィ「あ、花陽さんと同じだ・・・」
ぐっち「でも何でも食べれる花陽ちゃんと違ってひも爺は
パンが大嫌いなんや。パンだけは食べない派や」
ぐっち「ところでさっき言い損ねたことやがルビィちゃんは
どうしてごらく部のみんなと一緒なん?」
ルビィ「えっと・・・アイドルオーディションを京子ちゃんと一緒に
棄権してそのあと一緒にふすまに入ったらバットル南部に来ちゃった」
結衣「先生がまたふすまを出せるようになるにはまだ時間がかかります」
ぐっち「しかしジバニャンもすごいな、3時間足らずで一気に3つの拠点を落とすなんてな。
ま、大将はぶようじん坊以外戦意がなかったというし・・・
ダラケ刀、トホホギスの仲間も抗戦の構え取ってたが
自分の力を過信していたところもあったんやな」
ブリー隊長「お前達、無事だったか」
トオセンボン「心配したぞ」
ぐっち「ブリー隊長、トオセンボン」
京子「って、バットル北部の守りは!?」
ブリー隊長「それならメラメライオンが任せろってさ」
ブリー隊長「おかげでオレがここに来れたってわけだ」
今日はここまで
ブリー隊長「お、妖怪が出てきたな。オレが相手だ」
ガ鬼「なんだよ~!オマエさっさと出ていけよ~!ここはオレらだけの場所だ!」
ブリー隊長「犬みたいに吠えてるだけあって威勢はいいな」
ガ鬼「わ~ん!犬って言われた~!もう許さねえぞ!」
ぐっち「ガ鬼なだけに子供みたいやな」
ぐっち「というより幼稚園児より質悪い」
ガ鬼「とうりゃ~!」
ブリー隊長「」バッ
ブリー隊長「とう!」
ガ鬼「うぎゃ~!」ボオン
京子「うお、一撃で倒したぞ」
ぐっち「また新手や」
ブリー隊長「おお?」
ぐっち「ひも爺のお出ましか」
ブリー隊長「爺さんでありながら相当な実力者だというな、
どれ、オレが相手してやるか」
トオセンボン「オレもいくぞ!」
ブリー隊長「お前はいい」
トオセンボン「いいや、ブリー隊長ばかりに手柄は・・・
あれれ・・・なんだか腹減ってきた・・・」
ぐっち「トオセンボン早速ひも爺に憑りつかれたな」
ブリー隊長「ポー!」
ひも爺「よっと」
ドゴ
ひも爺「かすったかの?」
ひも爺「仕方がないのう」パアア
ブリー隊長「くっ、早速回復されたか」
ブリー隊長「だがオレの攻撃はまだまだだ!」
ひも爺「」タタタ
ブリー隊長「おっと、かわされたか」
ひも爺「それ!」
ブリー隊長「ぐお!」
ひも爺「それっ!」
ブリー隊長「こいつなかなかやるな」
ブリー隊長「ヒットアンドアウェイがうまいな」
ブリー隊長「こいつは様子を見ないとだめだな」
ひも爺「そうれっ!」
ブリー隊長「む?」
ブリー隊長「憑りつきか?おっと」ヒョイ
ブリー隊長「こいつに憑りつかれると腹が減ってしまうんだったな」
ひも爺「お主、わしの憑りつき攻撃をかわすとはなかなかやるのう」
ブリー隊長「ははは、そう簡単にやられるオレじゃないからな」
ひも爺「」スタスタ
ブリー隊長「む?今度は何をする気だ?」
ブリー隊長「追いかけてみるか」
ひも爺「・・・・・」
ひも爺「」ピタ
ブリー隊長「む?どうしたんだ?」
ひも爺「」クルッ
ひも爺「」ジャキ!
ブリー隊長「!!」
ぐっち「あれはフォースバスターGXやん!」
京子「結構かっこいい名前付けてるな」
結衣「私達にもあれが使えたら・・・
飛び道具があるのとないのとでは大きく違う」
ちなつ「そんなこと言ってる場合じゃありませんよ」
あかり「ブリー隊長!!危ない!!」
ルビィ「あの距離で発射されたら・・・」
ひも爺「そうれ!!!」
バシュウウウ!!
ブリー隊長「ぐわああああ!!!」
トオセンボン「ブ・・・ブリー隊長・・・」ぐうう~
ブリー隊長「くっ・・・まともにダメージ受けてしまった・・・!油断した」
今日はここまで
ひも爺「それ!」
ブリー隊長「くっ・・・!これじゃよけきれない・・・!」
ひも爺「とどめ・・・」ガッ
ひも爺「うわあ~!」ドタッ!
あかり「あっ!」
ぐっち「ひも爺頭打ったで・・・」
あかり「ひも爺大丈夫かなぁ?」
京子「めちゃくちゃ派手に転んだな」
ブリー隊長「・・・!」
ブリー隊長「ひも爺!」
ブリー隊長「どうした!?気でも緩んだか!?」
ひも爺「ぬうう・・・」
ブリー隊長「肝心な時につまずいてコケるとは・・・
勝機を逃すにもほどがあるぞ!」
ひも爺「ぐっ・・・!」
ブリー隊長「勝負はもうなしだ!!退いてやるから出直してこい!!!」
ブリー隊長「このオレを追い詰めたと思いきや足元をきちんと見ないとはな!」
ひも爺「・・・・・」
ひも爺「」ドロン
ぐっち「あ、消えてもうた」
トオセンボン「おや?さっきまで腹が減って動けなかったのに・・・」
ぐっち「憑りつきが消えたんやな」
ぐっち「ひも爺が心配になってきた・・・」
あかり「うん、あかりも」
あかり「怪我したんだったら早く治るといいけど・・・」
ぐっち「まあこの場合は回復技でも治せるとは限らへんしな・・・」
結衣「戦いの最中なら回復技で傷を治せるが」
ちなつ「あ、ブリー隊長を回復させます」
ちなつ「」パアア
ブリー隊長「感謝するぞ」
ルビィ「あ、誰か向かってくるよ」
ぐっち「あれグレるりんやん」
ちなつ「ええっ!?」
結衣「あれがグレるりんか」
あかり「グレるりんって、あの時けいすけさんを助けた妖怪さんでしょ?」
ぐっち「その話、僕も三浦から聞いたで、あかりちゃん」
グレるりん「よう、ぐっちじゃねえか。可愛い子とか連れやがってよ。
それと、おめえはブリー隊長とトオセンボンじゃねえか」
グレるりん「名は聞いているぜ」
結衣「グレたグレムリンか」
グレるりん「おいテメエ!!何名前間違えてんだ!?
『ム』じゃねえ!『る』だ!一文字違いだ!」
結衣「はいはい、グレたグレムリンでグレるりんでしょ」
ブリー隊長「グレるりんか、何の用だ?」
グレるりん「ちょうどこの拠点をジバニャンに渡そうとしてたところさ」
グレるりん「ぎしんあん鬼って妖怪がこの街の人々を苦しめていやがる」
グレるりん「そこでだ。おめえらもあの拠点に入ってあいつをぶっ倒してやろうじゃねえか!」
ぐっち「賛成や」
ブリー隊長「ほう、これはいい助け舟が出たな」
グレるりん「さあおめえらも突入だあ!!」
京子「よ~しっ」
あかり「この妖怪さん見た目のわりにいい妖怪さんだね」
今日はここまで
そして中に突入
グレるりん「ぎしんあん鬼!どこだあ!出てきやがれ!」
スタスタスタ
グレるりん「なんだあ!?」
あかり「えっ!?どういうこと!?」
ちなつ「あかりちゃん、どうしたの?」
京子「???」
結衣「何がどうしたんだ?」
あかり「あれ!さっきひも爺が見回り鬼たちに連れられてるよ」
ぐっち「ああ、僕にも見えたで」
結衣「なんだって!?」
京子「私は見損ねたが・・・」
ルビィ「ひも爺さん一体何をしたの?」
ブリー隊長「まさかとは思うがオレに情けをかけられて
それに恩義を感じ、ジバニャンに通じてると疑われて処刑場に連れていかれた
ってことはないよな?ぎしんあん鬼ならやりそうだ」
グレるりん「なんだとお!?」
グレるりん「それが街を治める者のすることかあ!?」
ぐっち「そんなのちゃうやん!」
グレるりん「よし、ひも爺を助けるぞ!」
あかり「うん!!」
そして
ぐっち「姿が見えたで」
グレるりん「おめえら!待ちやがれ!!」
ひも爺「!?」
ドガ!
見回り鬼1「ぎゃあ!」
見回り鬼2「ぐ、グレるりん様」
プツン
ひも爺「グレるりん・・・」
グレるりん「縄をほどいてやったぜ、ひも爺」
あかり「ねえみんな、ひも爺が一体何をしたの?教えて!」
見回り鬼1「ひも爺がジバニャンに内通したという罪で
我らに処刑場でひも爺を公開処刑にしろと命じ、
その命令に従っていました」
見回り鬼2「しかし我々も本当はこんな事したくないのです」
グレるりん「なんだ。おめえら、今なら間に合うぜ」
グレるりん「今からぎしんあん鬼をぶっ倒すぜえ!!」
ひも爺「!!」
ぐっち「みんな、さっきガ鬼って赤くて目がいっぱいあって細い妖怪を見たやろ?」
結衣「ああ」
ちなつ「確かにそうですね」
ぐっち「ぎしんあん鬼はガ鬼と見た目はそっくりや。
せやがガ鬼が赤色なのに対し奴は青色や」
ぐっち「青いのがぎしんあん鬼・・・」
ひも爺「グレるりん!!待たぬか!!謀反などとんでもないぞい!」
ちなつ「グレるりんって妖怪どこかに行ってしまいましたね」
京子「うお、いつの間に・・・」
あかり「ぐっちさんの話を聞いている間にみんなでどこかに行ったようだね」
ブリー隊長「なかなかの早業だな」
ルビィ「ぎしんあん鬼って妖怪はとってもひどい妖怪だよ」
ひも爺「たとえそうでもわしゃ決して裏切らぬと決意したのじゃ」
ひも爺「・・・グレるりんを止めようとしたが遅かったわい」
「もんげーーー!!!」
あかり「あっ!この声・・・!」
ぐっち「コマさんとコマじろうもここに来てたんか?」
「助けてズラーーー!!!」
あかり「向こうから聞こえたよ」
ブリー隊長「急いで救出だ!!」
トオセンボン「了解!」
ひも爺「早く向こうの見回り鬼にグレるりんの謀反を知らせなければ・・・!」
その頃
ドロン
ぎしんあん鬼「グレるりん、何の用だ?まさかオレに不満でもあるのか?」
グレるりん「そのまさかだ!ぎしんあん鬼よお!」
グレるりん「不満どころがこの街のゴミであるテメエをぶちのめしに来たんだよ!!」
ぎしんあん鬼「何だと!?」
見回り鬼一同「・・・・・」
ぎしんあん鬼「まさかお前らもか?」
グレるりん「その通りに決まってんだろお!?」
ぎしんあん鬼「オレの恩を忘れたか!?」
グレるりん「恩だと!!?常に疑いの目を向けて何が恩だ!!この野郎!!」
グレるりん「ひも爺の処刑も住民やダチにした行いも
太守のすることなんかじゃねえ!!」
グレるりん「バットル南部最大のダニめ!!覚悟しやがれ!!」
ドガア!!
ぎしんあん鬼「ぐぎゃああ!!!」ボオン
グレるりん「魂になったか、よし」
見回り鬼一同「」ビビビビビ!
フッ
グレるりん「ぎしんあん鬼の魂一つも残しはしねえ」
グレるりん「さて、侵入の冤罪で処刑場に連れていかれたあの犬たちも救ってやるか」
今日はここまで
一方その頃
コマさん「助けてズラーー!」
コマじろう「処刑はいやズラーー!」
見回り鬼A「おとなしくしろ」
見回り鬼B「まったく、ぎしんあん鬼様は何でもかんでも疑いの目で見て・・・」
ブリー隊長「待て!!」
見回り鬼一同「!」
トオセンボン「ここは通さないぜ!」
あかり「コマさんとコマじろうを放して!!」
見回り鬼A「・・・・・」
プツ
コマさん「た、助かったズラ~・・・」
コマじろう「よかったズラ~・・・」
コマさん「怖かったズラ~」
コマじろう「兄ちゃんが助かっただけでオラは満足ズラ」
コマさん「コマじろうも助からないと意味ねえズラ」
京子「お、案外素直な見回り鬼だな」
あかり「これでみんなを傷つけないしあかりの心も助かったよ」
ドロン
グレるりん「おいおめえら!2匹の狛犬に何しようとしたあ!?」
見回り鬼A「グレるりん様、これはぎしんあん鬼様の命令で・・・」
ひも爺「あ、そうじゃ、ぎしんあん鬼様はどうしたのかの?」
グレるりん「この街の癌のぎしんあん鬼はオレがぶちのめした!」
ひも爺「なんじゃと?いくら相手が暴君とはいえ
これでは謀反にならぬか?」
見回り鬼B「いいえ、我らも本当はグレるりん様と同じ思いです」
ひも爺「そうとはいえこれでは・・・」
ドロン
ぐっち「あ、ひも爺!」
あかり「消えちゃった・・・」
ブリー隊長「ひも爺はどこに行ったのか?」
グレるりん「オレには心当たりがあるぜ。ついてきな」
グレるりん「あ、そうそう、これでこの拠点もジバニャンのものだ。
このオレがこの街をぎしんあん鬼から守ったぜ!」
ぐっち「コマさん、コマじろう、大丈夫やったか?」
コマさん「ううう・・・危うく殺されるところだったズラ・・・」
コマじろう「助かってよかったズラ」
ルビィ「街が救われてよかったね」
コマさん「オラ、なんだかおなかが減ってきたズラ」
京子「あ・・・・」
京子「私もだ・・・」
結衣「結構歩き回ったしな」
結衣「そんで手柄ほとんどなし・・・」
京子「りっちぃいっぱい手に入れたじゃん。みんなのおかげで」
ルビィ「ルビィもフェスをみんなのおかげで手に入れたよ」
京子「それで私達と実況者達人間の助けもあって
ジバニャンとその仲間たちの快進撃が始まったのさ」
京子「っと、それより何か食いてえな・・・」
グレるりん「なんだ、だったらオレがいいとこ行かせるぜ。
結構品ぞろえがいいから気に入ると思うぜ。
せっかくだからオレがおごってやるよ」
京子「マジ!?」
ぐっち「グレるりん太っ腹やな」
ブリー隊長「オレは別行動を取ってるぞ」
トオセンボン「行くか、ブリー隊長」
あかり「また会おうね、ブリー隊長、トオセンボン」
そして昼食を済ませて
グレるりん「あ、そうだ。ひも爺がいつもいる場所を教えてやるぜ。オレについてきな」
あかり「うん」
ちなつ「よろしくお願いします」
そして
グレるりん「ここだ、って、門が開いてる。誰かいんのか?」
京子「入ってみるぜ」
結衣「あんまり羽目外すなよ」
ちなつ「中でははしゃがないでくださいよ」
中に入ると
あかり「あ、ジバニャン、ウィスパー」
ぐっち「いつの間に来てたんか?」
グレるりん「お、ひも爺、どうした?ジバニャンと何を話してんだ?」
ジバニャン「お前がグレるりんニャンか?」
グレるりん「そうだぜ」
ジバニャン「ひも爺はたった今オレっちの仲間になったニャン」
ひも爺「この身をささげるぞい」
グレるりん「だったらオレも入れてくれ!頼むぜ!」
ジバニャン「もちろんだニャン。心はとがってても歓迎するニャン」
ウィスパー「あ~!待ってください!私は反対でうぃす!」
ジバニャン「ニャニャ!?」
あかり「えっ?」
コマさん「ズラ?」
今日はここまで
ウィスパー「グレるりんといいましたね。
この妖怪は以前はホリュウのところにいました」
グレるりん「おいおい、どこでそれ聞いたんだあ?」
ウィスパー「そしてそのあとぎしんあん鬼のところに身を寄せました」
グレるりん「ああ!これが大きな間違いだったんだよお!」
ウィスパー「そしてすぐに主を裏切りました」
グレるりん「暴君を裏切って何がわりいんだあ!?」
ジバニャン「ウィスパー、グレるりんは陰でオレっち達を何回か助けているニャン」
ぐっち「その通りや、ウィスパー」
ウィスパー「ぐっちさんまでこの者を受け入れるのに賛成ですか?」
ぐっち「そうや、というより反対してるのあんただけやで」
ウィスパー「うぃす~?」
ちなつ(でも私とはあんまり気が合わなそうです・・・)
結衣「・・・・・」
京子「こいつなかなか面白いじゃん」
ブリー隊長「ひも爺にグレるりんか、鍛えがいがあるな」
グレるりん「へっ、受けて立つぜ」
ひも爺「よろしくお願いするぞい」
ぐっち「ジバニャンよかったやん。ひも爺仲間にできて」
ぐっち「グレるりんもまっとうな道歩んでや」
グレるりん「なんだあ?オレに説教する気かあ!?」
ルビィ「うう・・・やっぱり怖いよぉ・・・」
コマさん「ズラ・・・」
ぐっち「ははは、自分のままで生きてや」
グレるりん「ああ、言われなくても」
ジバニャン「それじゃあバットル北部に戻るニャン」
ドロン
緑見回り鬼「ジバニャン様、大変です!」
ジバニャン「ニャ!?」
ウィスパー「どうしたのですか?」
緑見回り鬼「かぜカモ様が亡くなりました」
ジバニャン「かぜカモが逝っちゃったニャンか・・・」
あかり「かぜカモさん・・・」グス
ウィスパー「もしかすると・・・」
ウィスパー「これは・・・」
ブロロロロ
ウィスパー「案の定の結果ですね。迷い車が来たのでしょう」
キキーッ!
ぐっち「おっと危ない、危うく戦車にひかれるところやったわ・・・」
ぐっち「って、あんただっせんしゃやん」
あかり「迷い車、また会ったね」
京子「あの妖怪の名前ぐっちが言ってたのにもう忘れてしまった」
ちなつ「京子先輩話聞いていなかったのですね?」
結衣「あの戦車はだっせんしゃって妖怪だったよ。
脱線する戦車で『だっせんしゃ』か・・・」クスクス
だっせんしゃ「ダッセーン!今回は大事な用事を言いに来たぞ!」
迷い車「内容は大体お分かりですよね」
ウィスパー「・・・・・」
ウィスパー「あんたねえ!汚いと思いませんか!?」
迷い車「えっ?」
ウィスパー「あなた達はかぜカモの死につけこんで
バットルの話をしに来たのでしょう!?」
だっせんしゃ「つけこむというのは効き捨てならんな」
ウィスパー「だまらっしゃい!!」
ウィスパー「あなた達はあの時ダークニャンを退けられたのは
とらじろうのおかげだからバットルはとらじろうのものと言うのでしょう!?」
ウィスパー「だいたいホリュウととらじろうは
ホノボーノが生きていた時から深い因縁がありましたよね!?」
ウィスパー「それゆえにあなた達はバットルを奪うためならどんな手段も選びません!!」
ウィスパー「バットルはもともとホリュウが治めていた街、
それをジバニャンに譲ろうとしたのです!
しかしダークニャンに奪われました」
ウィスパー「確かにオロチとかの助けがあって
バットルを取り戻すことが出来ましたが
だからとらじろうのものというのは理不尽でしょうがっ!!」
ジバニャン「それにオレっちの領地もなくなるニャン」
迷い車「あ・・・」
ウィスパー「まあ、私達がバットルの西側にあるビタータウンとマウントヴァレイを
手にすることができればバットルの件は考えてやってもいいのですが・・・」
迷い車「えっ?」
だっせんしゃ「何を言うかと思えば」
ウィスパー「あ、ビタータウンとマウントヴァレイは
メゾン・ドワスレという妖怪が治めていましたね」
だっせんしゃ「そんなことは知っている!!」
ぐっち「メゾン・ドワスレは何もかもを忘れさせる妖怪やな」
ウィスパー「そこはとらじろうの力で手にすることができたのであれば
その街をも自分のものにしてもいいですよ」
だっせんしゃ「なんと・・・」
ぐっち「ウィスパーには何か考えがあるんやな」
あかり「とらじろうと協力するのかな?」
ぐっち「だとええんやが・・・」
ちなつ「それはないと思います」
ぐっち「やっぱそうやろな・・・」
今日はここまで
ウィスパー「メゾン・ドワスレは街の人を虐げているような真似はしていませんが
とにかくないがしろにしています。いずれ治める妖怪を変えるべきでしょう」
だっせんしゃ「ならオレ達が行こう」
迷い車「それには私も賛成です」
迷い車「オロチさんならメゾン・ドワスレからビタータウンとマウントヴァレイの人たちを救えるでしょう」
ウィスパー「分かりました。だっせんしゃと迷い車ならオロチを補佐できます。
道にさえ迷わなければいい結果を残せるでしょう」
だっせんしゃ「そこで頼みがある」
ウィスパー「何でしょうか?」
だっせんしゃ「回復用の物資の援助を願いたいのだ」
だっせんしゃ「バットル北部にて補給の許可を得たい」
ウィスパー「いいですよ」
ジバニャン「ニャ!?」
ウィスパー「補給に関しては私達にお任せください」
ブリー隊長「ウィスパー、何を考えているんだ?」
ジバニャン「これまでの恨みを忘れて一緒に
ビタータウンとマウントヴァレイに向かいたいニャンが
オレっちは2つの街に行くのは気が進まないニャン・・・」
ジバニャン「とらじろうによろしく伝えてくれニャン。
バットル北部の経由を認めるニャン」
トオセンボン「何を考えてるのかが分からないぞ」
ドロン
赤見回り鬼「迷い車さん、オロチ様が呼んでいます」
迷い車「ちょうどいいところに来ました。
とらじろう様にジバニャンがバットル北部の経由を
認めたと伝えてください。私もあとでオロチさんのところに来ます」
だっせんしゃ「では」
ドロン
ルビィ「・・・そろそろとらじろうさんのことも心配になってきたよ」
結衣「これはどんな展開になるのかは私達には分からないな」
ぐっち「これは共同戦線なのか罠なのか・・・」
あかり「罠じゃないでほしいよ」
ちなつ「急に仲直りしたというのも却って不気味です」
ウィスパー「あなた達の話も聞こえていましたよ。
あなた達にはそう見えるのですね。
私にはどうであっても同じでうぃす」
トオセンボン「何を言いたい?」
グレるりん「オレは奴らを信用できねえな」
ルビィ「あ、そういえばグレるりんさんの最初の主は
とらじろうさんと敵対していましたね・・・」
ひも爺「わしも怪しく思うぞい」
ぐっち「ルビィちゃん、最初の主がとらじろうと敵対していたのはひも爺も同じやで」
ルビィ「あ、そうだった・・・」
ルビィ「ひも爺さんもグレるりんさんも
元ホリュウの仲間でしたね」
グレるりん「その通りさ」
ぐっち「ちなみにナガバナもや」
グレるりん「あいつの話なげえんだよな・・・」
ジバニャン「あ、そうだ。バットル北部に戻らなきゃいけないニャン」
ウィスパー「では、バットル北部に戻りましょう。
そのあとやることはそこで話します」
ドロン
あかり「あ~!待って~!あかり達にも意図を聞かせて~!」
ちなつ「結局私達には分からずじまいでしたね・・・」
京子「意志だけは聞きたかったな」
結衣「あの話の真実は何なのか・・・」
ぐっち「・・・・・」
コマじろう「オラ達は全然入り込めなかったズラ・・・」
コマさん「何にもわからねえズラ」
ドロン
ぐっち「あ、迷い車や」
迷い車「あれ~?なんで私はこんなところに?」
迷い車「オロチさんはすでにバットル北部に来てるようですが・・・
ここは南部じゃないですか・・・」
迷い車「早くしないと・・・オロチさんを待たせてはいけません」
迷い車「こんなに早く来たのならば私もジバニャンを迎える準備をしないと・・・」
ぐっち「迷い車、話が・・・」
ドロン
ぐっち「あ~消えてもうた・・・」
あかり「話聞けなかったね・・・」
ぐっち「迷い車って方向音痴な妖怪やったな・・・」
コマさん「迷い車どうしてここに戻ってきたズラか?」
コマじろう「兄ちゃん、迷い車はただ道に迷ってただけズラ」
ちなつ「一体何をしたかったのでしょうか?」
京子「道に迷うにしろどうすればこんなとこに着くんだろうか」
結衣「道に迷うとモンスターに襲われる危険性もあるよな」
ルビィ「モンスターは怖いけど怖がってばかりじゃいられないよね」
結衣「モンスターやボスこそ最大の関門だ。
戦いを避けてばかりだと痛い目会うぞ」
ルビィ「避けられないとわかると怖くなるんだよね・・・」
結衣「うん、分かるよ、ルビィちゃんの言ってること」
ぐっち「それは誰だって同じや」
シュッ
コマさん「もんげーっ!どこにでもふすまズラ」
コマじろう「入ってみるズラ?」
コマさん「入ってみるズラ、みんなも一緒に入るズラよ」
結衣「あ、コマさん、コマじろう、もう少し待って」
ルビィ「ルビィはこのふすまに入ってバットルに来ちゃったんだよね・・・」
ルビィ「また変なとこに来ちゃったら
無事に戻れたとしてもお姉ちゃんに怒られちゃうよぉ・・・」
ルビィ「そろそろオトゲイムー街に戻りたいよぉ。
お姉ちゃんが心配してるし」
京子「ルビィちゃん、あの時は本当にごめん」
ちなつ「京子先輩も一人で謝るのが遅すぎます」
『歳納、黒澤、あ、黒澤じゃ姉妹一緒だった時ややこしくなるな。
たった今新しいふすまを出せるようになった。
お前達にはこのふすまでオトゲイムー街に行ってもらう。
ルビィを元いたところに帰してやらないとな』
京子「西垣ちゃん了解」
結衣「私が戦闘に参加できないままだけど大丈夫なのか・・・」
京子「大丈夫だって、モンスターに襲われてもみんな一緒だしさ」
ぐっち「あ、だったら僕もオトゲイムー街に行くで」
あかり「ぐっちさんも一緒に行くの?」
ぐっち「オトゲイムー街に行ってみたくなってな」
ちなつ「コマさんとコマじろうも一緒に行くみたいです」
コマさん「オトゲイムー街ズラ?行ってみるズラ」
コマじろう「楽しみズラ」
京子「それじゃしゅっぱ~つ」
シューッ
今日はここまで
マイママイ区
京子「オトゲイムー街に到着」
ちなつ「ここってどこの辺りですか?」
ぐっち「ここってマイママイ区ちゃうんか?」
ルビィ「はい、合ってます。ここってチュニズン区のすぐ近くの場所です」
結衣「あっちに行けばチュニズン区だな」
ルビィ「そうだよ」
ルビィ「でもお姉ちゃんのいるエクラール区から遠い場所だし・・・」
ちなつ「結局先生はワープ失敗しましたね」
京子「オーディション受けた場所からも遠いしな。
まあこの中の誰かがここからそこまでの道を知っていれば何とかなるでしょ」
結衣「何とかなるとか言って痛い目に遭ったりしてな」
京子「なんだよ~」
拠点内
西垣「あ、しまった。あいつらに言うの忘れてた」
りせ「・・・?」
西垣「オロチが向こうに向かっているんだ」
りせ「・・・・・」
西垣「分からないのか?オロチがごらく部がジバニャンの味方をしたと知ったらどうすると思う?」
りせ「・・・・・!」
西垣「それにオロチは先ほどウィスパーにバットルを通過する振りをして
バットルを奪おうという作戦を完璧に読まれてしまい機嫌が悪い」
りせ「・・・・・」
西垣「『じゃあみんなは・・・』?間違いなく襲われるだろうな」
西垣「オロチは手負いとはいえ実力は本物・・・」
西垣「これはまずいことになったな・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「心配でしょうがないな・・・」
西垣「最悪ぐっちやルビィ、コマさんとコマじろうも巻き込んで全滅というのもありうるな・・・」
りせ「・・・・・」
西垣「私だってそれだけはやめてほしいな」
西垣「さて・・・お前達ならどうする?」
西垣「運良く切り抜ける方法があればいいが・・・」
そしてマイママイ区では
コマさん「ズラ?誰か来るズラ」
コマじろう「あれはオロチズラ」
コマさん「オロチ傷だらけズラよ」
コマじろう「もんげー、何があったズラか?」
あかり「オロチさんが?」
オロチ「・・・!」
京子「げ、何気に嫌な予感が・・・」
オロチ「」ギロ!
結衣「すごい剣幕でこちらをにらんでるぞ」
ぐっち「わわ・・・」
オロチ「む!?お前達・・・!!」
ルビィ「どうしたの?」
オロチ「どうしたのじゃない!!」
一同「」ビクッ!
オロチ「お前達・・・!!よくも敵に加担してくれたな!!」
あかり「ええっ!?」
京子「げ!どこでそれ知ったんだよ・・・」
コマさん「お、オラは違うズラ」
コマじろう「兄ちゃん、自分だけ助かろうとしねえでズラ」
コマさん「オラそんなこと思ってないズラ」
コマさん「あの時オラとコマじろうはぎしんあん鬼に捕まっちまったズラ」
コマじろう「侵入の冤罪を着せられたんズラね」
コマさん「冤罪って何ズラ?」
コマじろう「無実の罪ってことズラ。
何も悪いことしてないのに罪を着せられることを言うズラよ」
コマさん「確かにオラは何も悪いことしてねえのに捕まって殺されそうになったズラ」
コマじろう「兄ちゃん、今はそんなこと言ってる場合じゃないズラ」
オロチ「一匹の見回り鬼にバットルの偵察をさせたところ
その見回り鬼がお前達の姿をとらえた・・・!」
オロチ「ジバニャンとバットル平定に協力しているお前達をな!」
ぐっち「もしかして僕のこと?いいや、どこにいたのかは分からへんが
最終兵器俺達や元チームTAKOSの4人もバットル南部におったしな」
京子「どこで見かけたんだよ」
オロチ「それはお前達が知ることじゃない!!」
今日はここまでにします
結衣「私達はほとんど何もしてなかったぞ」
ぐっち「活躍したのは妖怪たちだけや」
オロチ「だがお前達が協力したことに変わりはないだろう!?」
オロチ「ジバニャンに加担するなど許せん!
お前達を始末してやる!!」
あかり「えええ!?」
結衣「最初からオロチのような妖怪との戦いは避けられないと思っていた・・・」
京子「おい結衣、なんでこういう時に冷静になってるんだよ」
結衣「分かりきってたことさ」
京子「結衣ってば~」
ルビィ「オロチさんが襲ってきたよ!」
コマさん「もんげーっ!」
コマじろう「兄ちゃん、オロチを止めるズラよ!」
ぐっち「先制攻撃!」
オロチ「っ!」ヒョイ、ガッ
ぐっち「ぐわ!」
オロチ「邪魔をするな!!」
ぐっち「ぐああ!」
ぐっち「オロチ、ウィスパーに何の恨みがあるのかは知らへんが
俺達はオロチと戦いたくあらへん!」
オロチ「邪魔するなというのが聞こえないのか!!」
ルビィ「オロチさん・・・!」ピシャア!
オロチ「がっ・・・!」
オロチ「・・・いいだろう」
京子「すきあり!」シュウウ
オロチ「なんだ?力が抜けたような・・・」
ぐっち「京子ちゃん能力ダウンの魔法を使ったんやな」
ちなつ「リカバー使います」パアア
オロチ「油断したか・・・!」
オロチ「だが・・・!」
オロチ「」ドロン
京子「うお!」
コマさん「もんげーっ!オロチが消えちゃったズラ」
コマじろう「何があったズラか?」
結衣「どうしたんだ?」
あかり「オロチさん退散したのかな?」
ちなつ「これじゃまた私達を狙ってきそうです」
京子「なんだ。バトルを避けられたじゃん、結衣戦いに参加できないしどうなるかと思ったよ」
結衣「そんなに軽いんじゃすぐにでも痛い目見るぞ。何回言わせるんだ?」
ぐっち「あ、あかん!これってもしかして・・・」
ルビィ「ぐっちさん、どうしたのですか?」
ぐっち「僕さ、君達に言い忘れてたことがあったんや」
京子「え?何を?」
ぐっち「オロチは一定時間透明になれる能力を持ってるんや」
京子「げ!それって反則技じゃね?」
ぐっち「しかも透明になっている間は攻撃の威力が倍くらいになるんや」
ぐっち「あかん、早よ分散せえや、群がってちゃあかん!」
あかり「あ、だったら・・・」シインッ
ぐっち「え?あかりちゃん、全員にシールド能力与えられてへんで」
あかり「え?」
ちなつ「あかりちゃんの近くにいたの私だけだったから・・・」
ぐっち「わー!あかん!無駄口たたいてもうた!」
「もう遅い!!!」
「やまたのおろち!!!」
ズバズバズババシイイ!!!
京子・ぐっち「ぐわああああ!!!」ドシャア!
ルビィ「きゃあああ!!」ドサ
コマさん・コマじろう「ズラーーー!!」ドシャ!
あかり「あっ、みんな!!」
ちなつ「あああっ!!」
あかり「効果が切れ・・・があ!!」
ドロン
オロチ「くっ・・・!討ち漏らしがいたか・・・!」
結衣「やばい・・・絶体絶命だ・・・」
結衣「さすがはオロチ・・・このレベルで戦うのはまだ早かったんだよ・・・」
あかり「お願い!!オロチさん!!もうやめて!!」
オロチ「だまれ!!」
ちなつ「」シュウウ
オロチ「む?回復させる気か?そうはさせん!!」
あかり「ちなつちゃん!危ない!!」ピキイ
ガアン!
あかり「ううっ・・・」ドタ・・・
ちなつ「あっ、あかりちゃん!!!」
オロチ「・・・がああ!!」
ちなつ「え?」
結衣「オロチの様子がおかしいぞ」
今日はここまで
オロチ「ぐううっ・・・!」ドサ
オロチ「ブハ・・・!」ボトボト
結衣「・・・!」
ちなつ「い・・・いや・・・」
結衣「口から血が流れてるぞ」
オロチ「古傷が・・・裂けた・・・か・・・!」
結衣「胸からも血が流れてる・・・!」
ドロン
とらじろう「オロチ!!大丈夫か!?」
結衣「やばい、こんな時にとらじろうが・・・」
ちなつ「戦えるの私だけだしやばい状況です・・・」
オロチ「・・・っ!」
あかり「」ヨタヨタ
結衣「あかり!!近づくな!!」
オロチ「とらじろう・・・さま・・・申し訳・・・ございません・・・」
とらじろう「これは・・・!お前達!これはどういうことだ!?」
ちなつ「とらじろうさん!私達はオロチさんと戦う意思はありません!」
結衣「オロチは私達をジバニャンに加担したことによる怒りから
私達を襲いました。しかしその途中で古傷が裂けてしまい・・・」
とらじろう「周りに人がいっぱい倒れているな・・・」
ちなつ「あれは私達ではありません」
オロチ「申し訳・・・ござい・・・ません・・・」
オロチ「我を・・・失い・・・暴走した・・・結果が・・・これです・・・」
とらじろう「・・・おのれジバニャンめ!」
ドロン
迷い車「とらじろうさん。今はジバニャンと争ってる場合じゃありません!」
だっせんしゃ「迷い車と同意見だ。今の敵はバットルを持つものではなくダークニャンだ」
とらじろう「そんなこと言ってる場合か」
迷い車「オロチさん!大丈夫ですか!?」
だっせんしゃ「お前がいなかったらオトゲイムー街はどうなる!?」
とらじろう「しっかりしろ!オロチ!!」
あかり「オ・・・ロ・・・チ・・・さ・・・ん!」
あかり「っ!」ヨロヨロ
結衣「あかり!」
あかり「結衣ちゃん・・・」
あかり「大丈夫だよ。あかりはもう立てるから」
あかり「でもオロチさんが・・・!」
あかり「もしかして反射ガードで相打ちに・・・?」
あかり「オロチさん、ごめん・・・」ポロポロ
あかり「でも・・・みんなを守りたかったの・・・だから・・・」ポロポロ
オロチ「・・・おまえ・・・って奴は・・・」
京子「っ・・・一体どうなってんだ?」
ぐっち「・・・っ、やっと意識が戻ったわ・・・」
ぐっち「って、とらじろうと迷い車とだっせんしゃも来てるやん」
コマさん「コマじろう、起きるズラ」
コマじろう「兄ちゃん・・・」
ルビィ「う~ん・・・」
コマさん・コマじろう「もんげーーー!!!」
ぐっち「オロチがめっちゃやばい状態やん!」
ぐっち「あかりちゃんめっちゃ近くに行こうとしてるで」
京子「でも結衣が止めてるよ」
結衣「あかり、あまり近づくな、気持ちはわかるけど・・・」
あかり「オロチさん・・・!オロチさん・・・!こんなの嫌だよお!」わ~ん!
オロチ「・・・ウィスパーが・・・恨めしい・・・!」
オロチ「・・・がああ!」ブハア!
あかり「・・・!」
とらじろう「オロチ!!!」
迷い車「オロチさん!!」
ルビィ「っ・・・!いや・・・!」
ルビィ「見てられないよぉ・・・」
オロチ「ぐうう・・・!」
オロチ「・・・なぜ・・・私を・・・!白い幽霊の悪魔と・・・!
もとい・・・ウィスパーと・・・同じ時代に・・・生まれさせた!!」
オロチ「」ボオオン!
あかり「オロチさああああん!!!」
あかり「うっううっ・・・」ポロポロ
ちなつ「あかりちゃん!大丈夫!?」
あかり「うわあああん」
ちなつ「あ、いつの間にりっちぃを手にしてる」
ちなつ「もしかしてオロチって・・・
あかりちゃんの反射ガードで倒されたから
事実上はあかりちゃんがりっちぃをドロップさせたということになるの?」
結衣「8000りっちぃもドロップしたな、大量のりっちぃが
もし私達だけだったら惨敗していたということを示しているな・・・
次のミッションではモンスターをひたすら切り倒していきたいな。
でなきゃ・・・今のでレベル不足をいつも以上に思い知らされた・・・!」
ちなつ「?これはなんでしょうか?」
結衣「何かの素材か?」
あかり「オロチさん・・・」
とらじろう「オロチ!!くっ・・・!」
迷い車「オロチさんの作戦はウィスパーに完璧に読まれていました・・・
誰がオロチさんに代わって総司令をするべきでしょうか?」
だっせんしゃ「やまとが適任だろうがあいつはまだまだ時勢を読む力に疎いしな・・・」
とらじろう「時勢を読む力で選ぶのか?」
だっせんしゃ「そうするしかない」
とらじろう「じゃあお前が総司令だ」
だっせんしゃ「なんと・・・!」
今日はここまで
とらじろう「どうだ?引き受けてくれないか?」
だっせんしゃ「分かった・・・とらじろう、オレの方針を聞いてくれないか?」
とらじろう「ん?」
だっせんしゃ「バットルのことはしばらくは諦める必要がある。
我々の敵はあくまでダークニャンだ。
だからジバニャンとの不仲をダークニャンにつけこまれるわけにはいかない。
ダークニャンも我々の仲を引き裂こうとするだろうからな
だがそのうちバットルを手に入れられる時が来るぞ」
まだまだ先は長い故焦ってはいけません」
とらじろう「分かった。そうしよう」
あかり「オロチさん・・・うっうっ・・・」
「うっ、ううう・・・」
あかり「この声は・・・」
「うああああ・・・!」
ドロン
ウィスパー「本当に・・・!痛ましいことです・・・!」ポロポロ
あかり「ウィスパー」
結衣「どうしてここに?」
とらじろう「!!」
迷い車「!?」
だっせんしゃ「何の用でここに来たのか?」
ウィスパー「オロチさん・・・!うあああ・・・!」
ウィスパー「あなたとは・・・もう一度・・・知恵比べをしたかったでうぃす・・・」
ウィスパー「しかし・・・もうそれができないのでうぃす・・・」
ウィスパー「オトゲイムー街の大黒柱を失い、
街の人たちも悲しみに包まれているでしょう。
彼らの身になってみても・・・
その傷は深きに深いでしょう・・・」
ルビィ「え?ウィスパーさんって・・・オロチさんをそう思ってたの?」
ぐっち「意外やな、常々狙われていながら・・・」
ぐっち「まあオロチの才能は僕らも認めていたけどな」
京子「認め合えるなんていいことじゃないか」
ちなつ「京子先輩は能天気ですね」
コマさん「ウィスパー悲しそうズラ・・・」
コマじろう「ウィスパーもオロチの死を悲しんでいたズラね・・・」
とらじろう「ウィスパー、お前、何を言っている?」
だっせんしゃ「ここはウィスパーの言葉を聞いておこう」
迷い車「ウィスパーに手を出してはいけません」
とらじろう「うむ・・・」
ウィスパー「なぜに・・・こんなに早くに魂へとなってしまったのですか!?」
ウィスパー「うっ・・・うああっ・・・」
ウィスパー「オロチさん・・・あなたはこの街で一番偉大な方でした・・・」
ウィスパー「この街の誰からも好かれるような方でした・・・」
ウィスパー「ともにダークニャンを倒し、オトゲイムー街を守り抜いたこと・・・」
ウィスパー「今でも忘れていません・・・」
ウィスパー「どうか・・・魂になって・・・消えてしまっても・・・」
ウィスパー「この実況ワールドの平和を願ってください!」
ウィスパー「うわああああ・・・!」
ウィスパー「あぁ・・・」
あかり「ウィスパー、その気持ち、あかりだって同じだよ・・・」
ウィスパー「うう・・・」
ウィスパー「あかりちゃん、この街の人たちは惜しい妖怪を失いました」
あかり「うん・・・あかりも・・・悲しいよ・・・」
あかり「結局・・・オロチさんを止められなくて・・・」
あかり「オロチさん・・・ごめんね・・・ごめんね・・・」
だっせんしゃ「失礼するが、ウィスパー、こっちを向いてくれないか?」
ウィスパー「え?」
ウィスパー「ああ、あなたがだっせんしゃですね、よろしくお願いします」
だっせんしゃ「ああ、新しく総司令となっただっせんしゃだ」
だっせんしゃ「こちらこそよろしくな、ウィスパー」
とらじろう「・・・オロチは我を失いすぎたな」
ウィスパー「だっせんしゃ、できれば我々友好関係を築きたいところでうぃす」
だっせんしゃ「ともにダークニャンを倒そう」
迷い車「ともに倒しましょう」
とらじろう「では、オレたちは別の場所へ行こう」
迷い車「はい」
とらじろう・だっせんしゃ・迷い車「」ドロン
結衣「そろそろ拠点に戻りたいが・・・」
ちなつ「そうしたいのですがルビィちゃんはどうするのですか?」
京子「もう一回私達の拠点にお邪魔するか?」
ルビィ「え、えっと・・・」
ルビィ「って、拠点ってどこ?」
結衣「京子、ルビィちゃんは私達の拠点になんて行ったことないぞ」
京子「あ~そうだった」
ウィスパー「みなさん、私もバットルに戻ってます。では」ドロン
あかり「また会おうね」
シュッ
コマさん・コマじろう「もんげー」
ぐっち「どこにでもふすまやな」
『お前達、いったん戻れ。戦えるのが吉川だけじゃ危険すぎる』
ちなつ「確かにそうですがルビィちゃんはどうしますか?」
『それは後で話す』
京子「じゃあ戻ろう、あ、ルビィちゃん、私達の拠点へ案内するよ。
千歌とかダイヤさんとかを探すのはそれからの方が安全だよ」
結衣「お前がまいた種だからな、京子に責任とってもらわないとな」
結衣「ルビィちゃん、一緒に入ろう」
ルビィ「うん・・・そうする・・・」
ルビィ「変なところにワープしたらどうしよう・・・」
京子「大丈夫だって」
ちなつ「いいや、たまに大丈夫じゃないです・・・」
あかり「戻る?」
京子「戻ろう」
ルビィ「ルビィもふすまに入るの?」
シューッ
ぐっち「さて、俺はどこ行こうかな?」
コマじろう「兄ちゃん、次どこ行くズラ?」
コマさん「向こうに行ってみるズラ」
コマじろう「兄ちゃん、向こうに行くとチュニズン区に着くズラ」
今日はここまで
拠点内
西垣「戻ったか、ルビィも一緒か」
ルビィ「あなたがみんなの言ってた先生ですね」
西垣「その通りだ。それと・・・」
西垣「お前達は一気に複数のミッションを達成した。
私もそれには気づかなかったな、おかげでボーナスりっちぃがすごいことになってる」
結衣「6800りっちぃも手にしたのですね」
ルビィ「あ、いつの間に私も5400フェス手に入れてる」
西垣「ルビィは途中参加とはいえオトゲイムー街のモンスター退治以外のミッションに参加してたからな」
ちなつ「京子先輩が連れだしたんですけどね・・・」
西垣「それと、その素材があれば吉川の武器を最終強化できそうだ。
素材の数もそろってる、3000りっちぃで強化できるぞ」
ちなつ「・・・・・」
ちなつ「先生、今度こそ爆発させないでくださいよ」
ルビィ「ぴぎっ!?爆発ですか?」
結衣「西垣先生は発明家でもあるんだけど失敗作ならぬ爆発作が多いんだよ。
武器の効果自体は上がっているんだけどさ・・・」
あかり「ははは・・・」
京子「とにかく3000りっちぃ払っておくよ」
結衣「強化できるのはちなつちゃんだけどな」
西垣「歳納が代わりにりっちぃを払ったな。
まずは2階に行こうか」
ルビィ「ここって何階ですか?」
あかり「4階だよ」
京子「4階へGO」
結衣「私は後で行くよ。ルビィちゃんも私と一緒に2階に行こう」
ルビィ「そうする・・・なんか怖くなってきた・・・」
そして2階では
ドガアアアン!!!
京子「お約束の場面だな」
あかり「やっぱりこうなった~!」
ちなつ「本来なら私達は死んでてもおかしくありません」
あかり「いいや、確実に死んでるって」
結衣「みんな!大丈夫か!?」
ルビィ「すごくいや~な音がしたんだけど・・・」
西垣「ああ、無事だ」
りせ「・・・・・」
西垣「松本もすっかり慣れているな」
西垣「吉川、お前の持つ杖のレベルはこれでMAXだ。
歳納と船見はもうちょっとかかるな」
ルビィ「あれ?これってもしかして・・・」
西垣「あああれのことか?」
ルビィ「ここってレベルアップマシーンがあったのですか?」
西垣「そうだ」
京子「あ、ルビィちゃんに200りっちぃくらいはあげるよ」
ルビィ「じゃあ・・・そのお金でハイポーション1つ買おう」
りせ「・・・・・」タタタ
ルビィ「?」
西垣「じゃあ200りっちぃ・・・いいや、お前が持ったらフェスになるんだったな」
西垣「200フェスを私にくれ」
ルビィ「はい」
りせ「・・・・・」
西垣「ほら、ハイポーションだ」
ルビィ「ありがとうございます」
結衣「じゃあ私は先にレベルを上げるよ」
結衣「よし、レベルが33になった。2りっちぃ余分に使ったが
残りは3人で分けられるな」
そして
京子「私達のレベルが32になったぜ」
あかり「ルビィちゃんのレベルってどれくらいだろう?」
ちなつ「ルビィちゃん、ルビィちゃんのレベルっていくつ?」
ルビィ「ルビィのレベルは36とAqoursの中では一番下なんです・・・」
あかり「でもあかり達より上だよ」
ルビィ「お姉ちゃんと善子ちゃんはもう40超えだよ」
結衣「でもまだまだ足りないな・・・
もしオロチのような敵が出てきた場合は・・・」
ルビィ「ええっ!?」
京子「40まで行ったら十分でしょ」
結衣「オロチとの戦いでレベルの足りなさを思い知っただろ!?
武器の性能で補おうなんて詰めが甘いぞ」
ルビィ「あ、ルビィもレベル上げよう」
ルビィ「これを押し続けて・・・」
ピ
ルビィ「お姉ちゃんはいつも完璧だし・・・」
ルビィ「お姉ちゃんに追いつける日はいつ来るのかな・・・」
結衣「ルビィちゃん」
ルビィ「あ、レベルが一気に38になった」
ルビィ「って、フェス全部使っちゃったよお!」
結衣「だから・・・」
ルビィ「このボタンを押している間フェスが減っていくんだった・・・」
ルビィ「お姉ちゃんに知られたら怒られちゃうかも・・・」
西垣「ボーナスフェスはルビィだけのフェスだから大丈夫だぞ」
ルビィ「でもボーナスフェス以外は9人共通だから・・・」
西垣「お前達、4階に戻るぞ」
ルビィ「ううう・・・」
4階
西垣「よし」
シュッ
西垣「オトゲイムー街にまた行ける場所を増やしたぞ」
西垣「今回はミッションじゃないからボーナスりっちぃはないが
りっちぃは稼ぎやすくなっている。
ただし時間切れに注意しろよ」
結衣「今度こそは・・・」
西垣「そうだな、チュニズン区に行かせる」
西垣「そこでモンスターと戦ったりしてりっちぃを稼げたらいいな」
西垣「それと、そろそろルビィを仲間たちのところに合流させたいな。
まだオトゲイムー街のどこかにいるはずだ」
ルビィ「そうだといいです」
京子「じゃあ出発」
結衣「一気にレベルを2つ上げる勢いで行かないと・・・」
シューッ
西垣「さて、いつもより制限時間は長いがその時間内にどうするのかだな」
今日はここまで
チュニズン区
結衣「着いたな」
ちなつ「あれ?」
チュニズン区の住人一同「ブラボー!!」
パチパチパチパチ
あかり「あ、人が集まってる」
ルビィ「ギャラリーかなあの人たち?」
京子「行ってみようぜ」
真夢「みなさん、どうもありがとうございました」
忍「まさか真夢ちゃん達と一緒にドリームフェスティバルに向けてのダンスの練習をしてたら
こんなに大勢の人たちに応援されるなんて思いもしませんでした」
佳乃「マイママイ区に続いてチュニズン区でも
シノたちと一緒に練習のつもりがミニライブになってしまいましたが・・・」
藍里「マイママイ区でしか歓迎及び応援されなかった私達WUGですが
ついに他の区でもこのようの応援してくれる人がいたことに感謝します」
チュニズン区の住人一同「おお~!」
実波「私達がマイママイ区以外の人に応援されるのは実はこれが初めてです」
カレン「私達がキューブエール区以外の人に応援されるのもこれが初めてデース」
綾「カレン、嘘言わないで」
陽子「この前のマイママイ区に行った時も有名人になってただろ」
カレン「Oh、みにゃみのトークに釣られマシタ」
チュニズン区の住人一同「ははははは」
実波「真似しないで~」
チュニズン区の住人「ははははは」
未夕「私達、チュニズン区の人たちにも実力が認められるようになったんですよ」
忍「みなさん、私達Rhodanthe*を、そして真夢ちゃん達WUGをよろしくお願いします!」
チュニズン区の住人一同「」パチパチパチパチ
忍「左側のみなさん、もう一度拍手をお願いします」
パチパチパチパチ
忍「続いて右側のみなさん・・・あれ?金髪の子がいます。
あ、よく見たら見覚えのある人たちがいます」
チュニズン区の住人1「え?」
チュニズン区の住人2「あああの人たちのこと?」
チュニズン区の住人3「ってかあいつら誰だ?」
菜々美「あ~!あの人この前私と同じくアイドルオーディション受けた人じゃん」
チュニズン区の住人1・2・3「ええ~!?」
チュニズン区の住人3「ななみんと一緒に?」
フルコン「あ、君達・・・」
あかり「あ、あなたは・・・」
フルコン「俺や、フルコンや、覚えとったか?」
結衣「ワーキン街では助けられたな」
京子「ああ思い出した。妄想で倒れるという千歳のような人だったな」
フルコン「千歳?」
京子「私達の住む世界にいる友達だよ。
妄想癖があって鼻血出して・・・」
結衣「鼻血の量がすごいからそのたびに私達が
ドタバタしてたんだけど・・・」
フルコン「そうなんや」
京子「それと、一人称以外フルコンと千歳の言い方がほぼ同じだな」
フルコン「ほんま?」
京子「だってあんたも千歳も関西弁だし」
フルコン「それは偶然やな」
善子「あっ」
ルビィ「善子ちゃん、お姉ちゃんまで?」
善子「ルビィやっと見つけたわ」
ダイヤ「ルビィ?一体どこ行ってたんですの!?」
善子「6時間闇の彼方に消え去ってしまって心配したのよ」
フルコン「ヨハネのその言い方物騒やな・・・」
ダイヤ「善子さん、普通に『行方不明になった』って言いなさい」
善子「そういうダイヤさんだってルビィ探してる途中なのに
こんなとこに寄り道して何様のつもりよ?」
京子「お~何たる偶然・・・」
ルビィ「お、お姉ちゃん・・・」
ルビィ「心配かけてごめんなさい・・・」ウルウル
京子「泣かなくたっていいじゃん、ルビィちゃん」
菜々美「ちょっと、そこにいる京子、ルビィ、こっちにいらっしゃい」
夏夜「ななみん、言い方!」
チュニズン区の住人一同「ははははは」
菜々美「何よ、別にウケ取ろうとして言ったんじゃないからね?」
京子「お、ななみんからのお呼び出しだ」
ダイヤ「ルビィ、何かお呼び出しされることしたんですの?」
善子「気になるわね」
ルビィ「えっと・・・とりあえず行ってみるよ」
ルビィ「ううう・・・男の人ばかりで怖いよぉ・・・」
京子「ルビィちゃんと手をつないでみんなのところに行こう」
そして
菜々美「こちらが私と同じくアイドルオーディションを受けた
京子とルビィです」
菜々美「そして結果は・・・3人そろって落選でした」
チュニズン区の住人一同「ええ~!?」
今日はここまで
チュニズン区の住人1「あ、ななみんの言ってた京子で思い出した」
チュニズン区の住人2「あああの金髪の子?」
チュニズン区の住人1「マイママイ区で知り合った俺の友人があいつ推しなんだよ」
チュニズン区の住人1「どこに魅力を感じているのかが分からないんだけどな」
チュニズン区の住人3「しぶとさ?それとも?」
チュニズン区の住人1「俺に言われても困る」
チュニズン区の住人2「ちなみに俺はWUGの中ではみゅー推しだな」
チュニズン区の住人1「俺はまゆしぃ」
チュニズン区の住人3「俺はななみん、性格はあれだが何かと魅力を感じるんだよな」
チュニズン区の住人3「あと、Rhodanthe*では3人そろってアリス推しだよな」
チュニズン区の住人1「何かと推してる理由がPetit Rabbit`sのチノちゃんと同じだよな俺達」
チュニズン区の住人1・2・3「はははははwww」
菜々美「そんなオーディションでは悔しくも負け組となった私ですが
チュニズン区の住人達の声援も受けてこの区では勝ち組な気分です」
忍「思えば京子と再会できたのが偶然です」
忍「こういう時だけこの世界でも、元の世界でも一夫多妻があったらと思っています」
陽子「お前は女だろ」
カレン「また他の子に手を出すつもりデスカ?」
アリス「私を愛していたのに・・・」
カレン「私だって」
京子「うお、何かえらいことになってるな」
忍「私はみんな大好きですよ」
ルビィ「入り込めない・・・」
ドタッ
京子「何だ!?」
あかり「あっ!フルコンさん!!」
結衣「また発作を起こしたか・・・」
ちなつ「原因は忍さんですね・・・」
善子「ねえあんた大丈夫なの?」
ダイヤ「でも何だかうれしそうにしてますわ」
フルコン「・・・忍・・・俺にいい世界を・・・見せてくれたわ・・・」
フルコン「ヨハネとダイヤさんも・・・仲良さそうや・・・」
ちなつ「・・・この人放置しても大丈夫そうです」
あかり「ちょっと、ちなつちゃん?」
結衣「フルコンさんは無事だよ」
善子「仕方がないわね、ここはひとつ、黄泉夜行の儀式をやりましょう」
ダイヤ「儀式でも何でもありませんわね・・・」
結衣「・・・善子は何やってるんだ?」
善子「確か蘇生関係の呪文は・・・」
フルコン「そこに愛が感じられるで」ムク
フルコン「これこそ天が与えた運命や」
善子「あ、あんたもう復活したの?黄泉夜行に導かれたのかしら?」
フルコン「せやな」
ちなつ「何気に話を合わせていますね」
京子「あっちもこっちも賑やかだな」
ルビィ「お姉ちゃん、帰ってきたよ」
善子「京子、ルビィ、いつの間にここにいたの?」
京子「いや~ここから見る景色とあっちから見る景色とではかなりの差がありましたわ」
ルビィ「そうだったね・・・」
ルビィ「でもステージの上には慣れてるから緊張に負けないようにしないと」
♪~
ルビィ「あ、アンコールかな?この曲どこかで聞き覚えがあるような・・・」
ダイヤ「最初のアンコール曲はWUGのようですわね」
ダイヤ「彼女たちのミニライブを最後まで見ますわよ」
善子「こうなるとダイヤさんが一番乗り気ですね・・・」
ちなつ「そういえば私達もこの街で練習すると練習のつもりがミニライブになってたりしてましたね」
結衣「確かに」
あかり「忍ちゃんみんなを盛り立ててたね」
結衣「というよりこの街でやらなきゃいけないことがあるだろ?
私達はここを離れるよ。でないとどんどん時間が過ぎていくし」
京子「結衣何気にモンスターの出現を願ってなくね?」
結衣「今の状態じゃレベルの高い敵は出てこないでほしいが・・・」
そして
あかり「わ、モンスター来た」
結衣「来たか!」ビュッ
結衣「・・・やっぱり獲得りっちぃが少ないな」
結衣「たったの166だ・・・」
京子「獲得りっちぃの数で強さが分かると思う」
京子「結衣が攻撃一発で倒せるモンスターなら
500以下だと私は思うが・・・」
結衣「わ、今度は大蛇か!」
結衣「来るなあ!」
結衣「しまった!外した!」
結衣「があ!」
京子「結衣!」
京子「っと、援護しないとな、これはアイスだ!」ピキーン!
京子「やっば、タイミングが早かった、うまく溜めたつもりだったが・・・」
あかり「」タタタ
あかり「」シインッ
京子「あっぶね、あかりのおかげで反撃回避だ」
京子「じゃあ反撃開始だ!」
結衣「今度こそ・・・!だけど近づけない・・・」
結衣「ステップ!あ、倒した・・・」
結衣「・・・っと、体が重い・・・毒蛇だったのか・・・!」
ちなつ「結衣先輩、解毒します!そして回復します」パアア
結衣「ちなつちゃんのヒールの効果も高くなったな。
さすがレベルMAXの杖、溜めなくてもそこそこ高い回復量だ」
結衣「これ溜めればほぼ全快できるな、回復の対象のHPがよほど高くない限りは」
京子「結衣の動きに乱れがあったな・・・これで422りっちぃか・・・」
結衣「結局最初の攻撃当てていれば私だけで倒せてたのか・・・」
結衣「今のはとても悔しい・・・」
今日はここまで
結衣「まだまだモンスターがいそうなんだよな・・・」
京子「なあ、あっち行くと街外れに行くぜ」
結衣「さすがにそこは危険じゃないか?
りっちぃ稼ぎには確かに最適だが
実力と相談しろよいい加減」
あかり「みんなと一緒じゃないと乗り越えられないよ」
京子「さて、向こうには何があるのでしょうか」
ちなつ「あ、京子先輩」
結衣「京子を追うぞ」
あかり「あ~待ってよ~!」
結衣「私達のレベル適正以下のモンスターであればいいんだが・・・」
そして
結衣「ったく、京子どこ行ったんだ?」
あかり「京子ちゃんどこ~?」
ちなつ「まったく、京子先輩は・・・」
結衣「少しはみんなを待てよな・・・」
あかり「京子ちゃ~ん」
ちなつ「どこですか~?」
京子「みんな~」
結衣「戻ってきた」
ちなつ「京子先輩、みんなを置いて行かないでください」
あかり「探したんだよお!」
結衣「戻ってきたからよかったんだけど
ずっと向こうでモンスターに襲われてたらどうするんだよ」
京子「モンスターを見つけたぜ、
でも戦ってる奴がいたな」
あかり「だとしたらあかり達も協力しよう」
京子「OK」
京子「ダッシュ!」
ちなつ「待ってくださあい!」
結衣「あ、モンスターが見えた」
結衣「インプが6体くらいいる」
あかり「あ、マヤちゃん、メグちゃん」
京子「マヤもメグもインプ相手に五分五分だな」
結衣「んなわけあるか、見ろ、押され始めたぞ」
あかり「助けに行かなきゃ!」
マヤ「くそーっ!きりがねえ!こうなったら必殺!!」
ズバズバズバア!
マヤ「嘘だろ!?1体も倒せてねえ!」
マヤ「あ、あぶねえ!メグ!」
メグ「えっ!?」
マヤ「ぐわー!!」
メグ「マヤちゃん・・・私をかばってくれたの?」
メグ「あ、回復させないと・・・」パア
マヤ「わー、HPがやばいことに変わりねー」
メグ「マヤちゃんごめん・・・」
パアア!
ボオ!
メグ「えっ?」
マヤ「あ~!なんだよ~!ここで突撃ラッシュ使って
インプ全員に当てていたら全滅させられてたのかよ!」
あかり「マヤちゃん、メグちゃん、大丈夫!?」
ちなつ「あかりちゃんと京子先輩で倒したのですね」
結衣「となるとマヤもなかなかやるな、
ヒーラーのメグの助けもあって一人でインプ6体のHPをかなり削るとは」
京子「やりい、2082りっちぃゲット」
メグ「あ、あかりちゃん、ちなつちゃん、京子ちゃん、結衣ちゃん」
マヤ「あ~ちょっと~!」
メグ「私達を助けてくれたの?ありがとう」
マヤ「助かったんだけどさ、結局漁夫の利取られて経験値稼げなかったじゃねえか~!」
マヤ「あ~も~!やだやだやだ~!」ドタドタ
メグ「マヤちゃん、それはみっともないと思うよ」
ちなつ「この動作、京子先輩のほかにうまるちゃんもやっていましたね・・・」
京子「助けてもらったのにこれか?」
結衣「それお前が言えることじゃねえだろ!」
チノ「マヤさん、メグさん」
リゼ「やっと合流できたか。っと、ごらく部も一緒か」
リゼ「・・・マヤは何してんだ?」
リゼ「お前達マヤに何かしたか?」
京子「違うってば!」
あかり「してないしてない」
結衣「マヤとメグがモンスターに襲われてたから助けに行ったんです」
ちなつ「マヤさんには手出ししてません」
チノ「モンスターが出てきたのですか?」
マヤ「あ~~!!ぴょんが・・・ぴょんが~~!!」バタバタバタバタ!
メグ「ほら、マヤちゃん、そろそろ起きて」
リゼ「・・・・・」
マヤ「も~!なんのために戦ったんだよ~!」
リゼ「お前達、また漁夫の利を取ったな!?」ジャキ
京子「あ~すみませんすみません!」
チノ「あ~リゼさん、落ち着いてください」
ちなつ「もう、京子先輩は・・・」
リゼ「・・・もう他のパーティーからの協力依頼断るか、
最近そうやってハイエナ作戦取る実況者とか増えてるし」
メグ「リゼさん、それはだめだよお」
あかり「あれ?ココアちゃん達は?」
リゼ「今回ここに出動したのは私とチマメ隊だけだ。
あとはスウィートラビット家での経営をしてる。
ついさっき今日の営業が終わったところだ」
チノ「ココアさん、『私も一緒にチュニズン区でのミッション行きたかった』
なんて言っていましたね、」ですがココアさんは当番です」
リゼ「店の方はどうだったのかが気になるな、
ココアと千夜とシャロでうまく経営できたかな?」
リゼ「あ、そろそろティッピーがどこにでもふすまを出すころだな」
シュッ
リゼ「思った通りだ」
京子「夕食どこかで食べていくか」
チノ「京子さん、まさかスウィートラビット家に泊まろうなんて思っていませんか?」
京子「今回はお邪魔するだけ」
京子「じゃ」
結衣「おい、京子、そのふすまは・・・入ってしまったか・・・」
リゼ「ごらく部がまたスウィートラビット家の世話になるのか」
チノ「まあ明日はお店がお休みですから少しは・・・」
マヤ「仕方がないから戻るか」
メグ「みんな、よろしくね」
あかり「うん」
あかり「あ、京子ちゃん追いかけないと」
マヤ「私達もふすまに入ろう」
ちなつ「京子先輩すぐに一人で突っ切りますから・・・」
シューッ
今日はここまで
スウィートラビット家
ココア「あ、リゼちゃん、チノちゃん、マヤちゃん、メグちゃん、おかえり」
ティッピー「またごらく部の子たち来たのかの?」
ちなつ「お邪魔します」
マヤ「お、今回のボーナスぴょんは2500か」
結衣「私達もボーナス手に入れてるぞ」
京子「うお、いつの間に」
『お前達、考えたな、さっきのルビィのように
他の人がやってたミッションに参加してともに達成し、
ミッション参加主の拠点に行って一緒にミッション達成ボーナスを入手するとはな』
ちなつ「先生、私達はそれを狙ってはいませんでした
ルビィちゃんもそれを狙ってはいませんでしたよ」
『そうじゃないだろうがラッキーだったな』
ちなつ「相も変わらずの軽さですね・・・」
チノ「ココアさん、もう後片付けを済ませたのですか?」
ココア「そうだよ」
シャロ「もう、ほとんど私だったわよ、
ココアも千夜もおしゃべりしすぎ!」
千夜「今日は忙しかったわね」
ココア「午後にはお客さんいっぱいだったしね」
千夜「しかもそのほとんどがよその街から来た客だったのよ」
ココア「スウィートラビット家も有名になったね」
ココア「特にオトゲイムー街の人からは大好評だったよ」
シャロ「あの街の人たちよく千夜のメニューの意味を理解できるわね・・・」
千夜「でもココアちゃん、注文を一つ間違えていたわね」
チノ「・・・ココアさん」
マヤ「あっちゃ~またやったのか・・・」
千夜「あ、一つ忘れていたことがあったわ」タタタ
リゼ「千夜どうしたんだ?」
そして
千夜「プレートをCLOSEDにするのを忘れていたわ」
ココア「あーそうだった」
ココア「明日から気をつけないと・・・」
リゼ「明日はお店休みだぞ」
リゼ「でもやることはいっぱいあるぞ、
ダンスの練習とかミッションとか材料の調達とか」
ティッピー「お前達、ちょっといいかの?」
マヤ「ティッピーから話があるぞ」
京子「どんな話だろう」
結衣「日は暮れたけどどこかに行くのかな?」
シュッ
あかり「どこに向かえばいいのかな?」
ちなつ「私達もミッションに参加することになりますね」
結衣「今ある5170りっちぃはミッション不達成でもなくならないが
もっと増やさないと全員がレベルアップできないな」
京子「みんなの力で乗り越えよう」
ティッピー「お前達は『ブラッサム』という街に行ってもらうぞ」
ココア「あそこの花はとてもきれいだよね」
千夜「あの街には『鵺(ぬえ)』が出るって聞いたわ」
シャロ「鵺!?」
ちなつ「私もその妖怪知っています」
結衣「鵺だって!?」
京子「ああ、得体のしれないものを指す言葉として使われるあれだろ?」
リゼ「サル、トラ、ヘビなどの動物が混ざったような姿をしてるあの妖怪だな?」
リゼ「私も少しだけなら聞いたことがあるぞ」
千夜「会えるとしたら会いに行きましょう」
シャロ「い、いやよ、怖いじゃない・・・」
ちなつ「鵺を一人では見たくありません・・・」
ちなつ「結衣先輩・・・もし鵺が襲ってきたら・・・」
あかり「この世界のぬえさんってどんな姿してるんだろう」
マヤ「ぬえ?あ、ゲームに出てたなぬえって奴、
アニキと一緒に遊んだ時ぬえって敵と戦ったけどめっちゃ強かったな」
結衣「ああ、マヤもあのゲーム持ってたの?」
マヤ「」ひそひそ
結衣「やっぱりな、私も持ってる、鵺はかなりの強敵だったな」
結衣「この世界の鵺もそのゲームと同じくらいの強さを持ってるということは頭に入れておこう」
結衣「この前のオロチの件もあるし
戦うことになったら大苦戦は免れないと思え」
ちなつ「結衣先輩・・・」
『お前達、聞こえるか?』
京子「あ、西垣ちゃん」
『ブラッサムに行くんだろ?』
京子「そうで~す」
『あの街は実況ワールドで一番の花畑があることで有名な場所だな』
『それと、あの街の見回り鬼はかなり特殊な形をしてるぞ』
ごらく部一同「ええっ!?」
『種類も結構いる、私から見ればブラッサムはきれいな花畑のあるサファリパークだ』
京子「これはまた大袈裟ですな」
『あの街はアペリカンという妖怪が治めている、
かつてダークニャンがまだフユニャンだった頃
抹殺計画に参加していた妖怪だったな、お前達は彼を見てないから知らないはずだ』
結衣「アメリカぶったペリカンでアペリカンか」
ココア「え?アペリカンってあのペリカンさん?」
あかり「ココアちゃんも聞いてたんだ」
ちなつ「って、ココアさんって会ったことあるのですか?」
ココア「そうだよ、USAピョンに初めて会った時アペリカンに会ったよ」
ココア「でも今その話をされて複雑になってきたよ」
京子「あっ・・・!」
ココア「だってUSAピョンはダークニャンの仲間になっちゃったし
そうなった以上アペリカンにとってダークニャンに加担した妖怪全てが
不俱戴天の敵だし・・・」
ココア「お願いだから・・・USAピョンとは戦わないで・・・ペリカンさん・・・」
チノ「でもアペリカンの自慢話というかうんちくはもうたくさんです」
リゼ「結構アメリカの話をしていたな」
シャロ「まあためにはなったけど・・・」
千夜「今度はどんな話をしてくるのかしら?」
『話を変えるが妖魔界では今、お祭りがおこなわれている。
離宮のリニューアルを記念したお祭りらしいな。
まあ私達から見れば大して変わらない、
だが妖怪たちから見れば華やかだ』
あかり「だったらあかりも行きたいな」
『だがその裏でまたダークニャンの抹殺計画が始まっている。
アペリカンもその参加者の一人だ』
京子「これはまた性懲りもなく」
『さて、どうなるのかは・・・私が言えるのはここまでだ』
『あと、アペリカンの後継者があの伝説化されている妖怪という話を聞いた』
あかり「それってぬえさん?」
『そのとおりだ。この世界でのぬえは髪が白く顔が赤い』
結衣「顔が赤いことは予想していました。だって鵺の顔は猿ですから」
『いいや、私が言いたいのはそうではない』
『ブラッサムには風魔猿というぬえと色違いの妖怪がいるからぬえの特徴を教えたのだ』
『夕食、および入浴、就寝はブラッサムの宿屋で行え、では、健闘を祈る』
結衣「風魔猿もぬえとそっくりというだけあって土蜘蛛やオロチ並みに強いんだろうな・・・」
ココア「じゃあ出発だよ。ふすまに入ろう」
京子「じゃあ行きますか」
ちなつ「あ、待ってください!」
チノ「待ってください」
マヤ「レッツゴー」
メグ「お花畑また見てみたいなあ」
シューッ
今日はここまで
ブラッサム
京子「到着」
ココア「もう夜になっちゃったね」
あかり「ここがブラッサムなんだね」
ちなつ「向こうにお花畑が見えます」
メグ「あっ、あっちにもあるよ」
マヤ「行ってみようぜ」
チノ「まずは宿を探すのが先です」
マヤ「宿?お前覚えてないのかよ、
宿ならさ・・・」タタタ
チノ「マヤさん、待ってください」
リゼ「マヤを追いかけよう」
結衣「やれやれ・・・」
そして
マヤ「こっちこっち」
チノ「あっ・・・」
シャロ「宿の場所を思い出した」
千夜「はぁ・・・はぁ・・・私もうっかり忘れていたわ・・・」
リゼ「おいマヤ、みんなを待て」
京子「宿屋ってあれじゃね?」
マヤ「その通り」
結衣「後続が追い付いてきたな」
メグ「もうすぐ宿屋に着くよ、みんな」
あかり「みんな早いよ」
ちなつ「いつの間にいなくなるもんですから・・・」
ココア「あ、そういえばここを通るのこれで3度目だった」
チノ「私もうっかりしていましたがココアさんは変なところで度忘れをしますね・・・」
マヤ「何度か通った道くらい覚えろよな」
宿について
結衣「宿泊代は一人100Gだから私達は400りっちぃで
ココア達は700ぴょんか」
リゼ「基本この世界の宿屋はどの通貨も使えるからな」
結衣「明日はモンスターとの戦いで400りっちぃを取り返さないとな」
京子「さ~て、夕食は何食べようかな?」
あかり「ぬえさんを見れるかな?」
ちなつ「お願いだから鵺を見る時はみんなでね・・・」
千夜「この世界の鵺がどういう姿をしてるのかが楽しみだわ」
シャロ「私は楽しみじゃないわよ」
リゼ「鵺が敵か味方かだな」
結衣「今のところはどっちでもないと思うな」
ココア「でも私は味方だと思うよ」
リゼ「そうか?USAピョンが原因とはいえ
私達がダークニャン領にいると知ったら敵になるかもしれないぞ?」
マヤ「あ、テツクラヴィレッジもダークニャン領だしな」
結衣「いつか鵺とは戦うことになりそうだな」
京子「その時は負けないぞ」
マヤ「いい経験になれそうだな」
結衣「もしそうなったら半分以上が戦闘不能になりそうだな・・・」
京子「弱気なこというなよ」
結衣「実際に危機にさらされてた時一番弱気だったのは京子だったよ」
京子「む~・・・」
ココア「USAピョンがぬえさんの恨みを買うようなことをしなければいいけど・・・」
チノ「ココアさん、それはいらぬ心配です」
翌日、宿を出て
メグ「わあ、やっぱりここのお花はきれいだね」
ココア「時間を忘れそうだよ」
チノ「忘れないでください・・・」
シャロ「ここにはいろんな花があるんですね」
リゼ「しかし疑問の花もいくつかあるな・・・」
千夜「この街は花にとって季候のいい場所ね」
リゼ「むしろバラバラすぎると思わないか?
見ろ、あっちの花は寒いところでしか咲かないし
向こうの花は暑い国でしか咲かない」
シャロ「リゼ先輩、まあまあ、ゲームの中なんですから」
シャロ「確かに柊とハイビスカスが一緒に咲いているなどの意味不明の箇所はありますが・・・」
千夜「桜の木とかあるのかしら?」
メグ「向こうにあったよ、たぶん」
京子「まさに花の楽園だな」
リゼ「ゼラニュームとかはこの街のいたる場所で見つけると思うな」
ココア「リゼちゃんってお花のことにも結構詳しいんだね」
リゼ「いいや、そこまで詳しくないぞ」
チノ「シャロさんも結構この街に咲いてる花の名前を言い当てています」
千夜「そういうチノちゃんもね」
シャロ「私もリゼ先輩と同じでそこまで詳しくないわよ」
あかり「あ、向こうに何かいる。妖怪さんかな?」
結衣「いいや、見回り鬼だと思うぞ」
猿見回り鬼「」
獅子見回り鬼「」
豹見回り鬼「」
ちなつ「確かに見回り鬼です。動物柄の見回り鬼ですか」
ココア「よし」
リゼ「おい待て」
続きは早ければ明々後日に書きます
ココア「おさるさん。ライオンさん。豹さん。こんにちは」
見回り鬼一同「?」
リゼ「みんな、ここの見回り鬼は今までの見回り鬼とは違う」
リゼ「ココア!気を付けろ!奴らは警戒心が異常に強いぞ!」
見回り鬼一同「」ピピー!!
ココア「えっ!?」
リゼ「だから言ったのに・・・」
チノ「このままじゃココアさんが危ないです」
リゼ「仕方ない、応戦だ」
あかり「戦いたくなかったけど仕方ないよ」
猿見回り鬼「キキー!!」
ビュッ!
京子「ぐえっ!」
シャロ「きゃ!」
結衣「何があった!?」
豹見回り鬼「ガルウ!!」
結衣「しまった!!うわあ!!」
あかり「」シインッ!
千夜「」シインッ!
千夜「あ、しまった・・・」
千夜「あかりちゃんも超シールド使えたのね・・・」
ちなつ「リカバーを使います」パア
シャロ「ヒール」パア
結衣「ちなつちゃんの武器レベルが最大だったのか
溜めなくてもなかなかの回復量だな」
京子「でも私のHPが全快じゃないぞ」
シャロ「も~!焦っちゃった~!」
獅子見回り鬼「ウガアア!!」
リゼ「私に来たか!」
リゼ「そういえば超シールド能力の効果が続いていたのか、もう切れたが・・・」
リゼ「おかでげノーダメージで済んだな」
リゼ「だがあの見回り鬼が相手じゃ
また超シールドが使えるまでの10秒が長いな・・・」
リゼ「」ドギュン!!
獅子見回り鬼「ガル!!」
リゼ「あ、しまった・・・!私何してたんだ・・・」
シャロ「リゼ先輩、どうしたのですか?」
リゼ「獣相手に火薬物を使うとか私は何を考えていたんだ・・・」
シャロ「ええっ!?」
獅子見回り鬼「ガアアア!!!」
マヤ「げえこっちに来た!!ぐああああ!!!」
マヤ「な、なんて威力・・・だ・・・」ドサ
チノ「マヤさん!!!」
京子「げえ!ライオン型の見回り鬼の攻撃一撃死なのかよ・・・」
千夜「マヤちゃん!うっかりしてたわ・・・私がもっと近くにいれば・・・」
豹見回り鬼「ガア!!」
京子「わ~こっちに来た!!」
猿見回り鬼「キー!!」
京子「わああ!!」
京子「って、私助かってる」
千夜「くっ・・・」
京子「もしかして千夜が?」
千夜「私のスキルは近くにいる仲間をかばう能力なの、
だからパーティー内のみんなが
私の近くにいれば私が倒れるまで
HPがなくなる代わりに私がダメージを受けるの」
千夜「私はみんなに倒れてほしくないの、だから私が先に倒れて・・・」
千夜「あっ・・・!」シインッ!
千夜「ぐううっ!・・・どうやらシールドが間に合わなかったようね・・・」
京子「千夜・・・」
メグ「千夜さん、無茶しないで」パアア
千夜「メグちゃん、ありがとう」
ココア「おさるさん、落ち着いてえ!」
猿見回り鬼「ウッキー!!」
ココア「仕方ない、やあ!」
チノ「ココアさん、援護します」ボオ!
京子「こうなったら各個撃破だ」
京子「まずはライオンを・・・」
京子「わああ!」
獅子見回り鬼「ガオ!!」
千夜「きゃあ!」
千夜「・・・迂闊だったわ・・・こうなるんだったら
京子ちゃんのHPを回復させるべきだったわ・・・」
千夜「超シールドの効果も切れてしまったし・・・」
今日はここまで
リゼ「あっ・・・!」ドギュン
リゼ「しまった・・・!ついくせで・・・」
リゼ「くっ、奴らを余計怒らせる結果になってしまったな・・・HPをある程度削れたとはいえ・・・」
豹見回り鬼「ガアア!!」
千夜「私が標的なの!?きゃああ!!」ドシャア!
京子「わ~盾を失った~!」
京子「来るな来るなあ!!」ボオ!
豹見回り鬼「グル・・・!」
京子「アイス!」ピキ
京子「わ~ちっとも凍らねえ・・・」
ちなつ「京子先輩、回復させます」パアア
京子「あ~ありがと~ちなつちゃん」
結衣「各個撃破だな、まずは獅子柄の見回り鬼に溜め攻撃!」
あかり「」シインッ!
獅子見回り鬼「グウ!」
猿見回り鬼「」バシッ
結衣「お、まだシールドの効果があったな」
結衣「まずは反撃!!」ズバズバ!
猿見回り鬼「キー!」
結衣「ぐえ!」
結衣「効果が切れたか・・・」
結衣「だが・・・」
猿見回り鬼「キアア!!」
結衣「」ヒョイ
猿見回り鬼「キイア・・・!」
あかり「あっ・・・!」
ココア「あかりちゃん!」
チノ「今度はアイスで行きます」ピキイ!
豹見回り鬼「グウ・・・!」
チノ「あ~標的がそれました・・・」
あかり「」タタタ
ココア「これじゃあかりちゃんが集中攻撃されちゃうよ」
シャロ「事前に溜めておいて距離を詰められて回復技を潰されないように・・・」
見回り鬼一同「」ズバアア!!!
あかり「」ピキイ!
あかり「わあ・・・!ダメージが大きい・・・」
あかり「このままじゃ・・・」
シャロ「あかりちゃん、回復させるわ!」パアア
あかり「ガード能力まだ続いて・・・お願い・・・」
京子「お、いつの間に」
見回り鬼一同「」ボオン
結衣「反射ガードで倒したな」
リゼ「すまん・・・」
結衣「しかし見回り鬼にしてはとんでもなく攻撃力が高いな・・・」
リゼ「銃で火に油を注がせてしまった・・・」
結衣「リゼさん、大丈夫ですよ、あかりはその攻撃力を逆手に取ったんだし」
あかり「あかりは見回り鬼達の攻撃目標を自分に向けさせはしたけど
攻撃力は逆手に取ったつもりはないよぉ・・・」
シャロ「私の回復がなかったらあかりちゃんやられてたわよ」
あかり「シャロちゃんありがとう」
京子「お、獲得りっちぃ大きいな1600も手にしたぞ」
マヤ「あ~ぴょん獲れねえ・・・戦闘不能になったからな~・・・」
ココア「マヤちゃん、3400ぴょんゲットしたよ」
マヤ「お、ココアやりい」
京子「残りは先を越されたか・・・」
ココア「だけどマヤちゃんと千夜ちゃんがやられたことは痛いよ・・・」
千夜「マヤちゃん、ごめんね・・・かばってやれなくて・・」
マヤ「過ぎたことはもういいよ」
千夜「私の能力が発動できなかったのはヒルテップスで
赤鬼に襲われた時以来ね・・・」
千夜「あの時はみんなとは離れていたから・・・」
ちなつ「あ、みなさん、集まってください」
メグ「あ、リカバーなら私もできるよ」
ちなつ「え?」
メグ「私がやるよ」
ちなつ「じゃあお願いします」
メグ「ええいっ!」パアア
あかり「みんなのHPが回復したね」
リゼ「・・・!!」
あかり「ええっ!?」
チノ「新手が来ました!」
京子「マジかよ・・・」
結衣「さっきよりも数が多いぞ」
虎見回り鬼「ガルルルル!!!」
リゼ「・・・まずい!」
虎見回り鬼「よくも仲間を討ってくれたな!!」
熊見回り鬼「仲間の仇!」
熊猫見回り鬼「ここでとらせてもらうぜ!!」
見回り鬼一同「オオー!!」
リゼ「くっ・・・」
「待ってくださあい!」
ココア「?」
今日はここまでにします
獅子まる「みんな、この人たちは不審者じゃないです!
この街の観光客です。ですから敵ではありませんよ」
熊見回り鬼「獅子まる・・・」
虎見回り鬼「だがこいつらは仲間を殺したんだぞ」
熊猫見回り鬼「正当防衛とは言わせない気でいるぞ」
獅子まる「あなた達は人間を警戒しすぎです。
僕は彼女たちの味方をします。
決して手を出さないでください!」
熊見回り鬼「分かった、獅子まるに背けないしな・・・」
熊猫見回り鬼「獅子まるがそういうのなら」
虎見回り鬼「猿、獅子、豹の敵を討ちたかったがしょうがねえな」
獅子まる「仲間の猿、獅子、豹にもきちんと伝えておきます。
彼女たちに殺意はなかった。むしろ殺意があったのはこっちの方でしたと」
獅子まる「それよりも僕達には最大の敵という者があります」
見回り鬼一同「!!!」
虎見回り鬼「そういえばアペリカン様がおせえ・・・」
豹見回り鬼「まさか・・・」
熊猫見回り鬼「ダークニャン暗殺に失敗なんて信じねえ!」
獅子まる「ダークニャンの抹殺は失敗に終わりました・・・
だって僕、抹殺決行時に同行してたもの」
獅子まる「そして生き残ったのは僕だけです・・・
ぬえさんもそのことを知っています」
獅子まる「アペリカンさんの敵討ちということもあってぬえさんの勢いはすさまじいものでした」
獅子まる「ぬえさんならついさっき
風魔猿さんと一緒に泥田坊とおにぎり侍を退けたばかりなのですが・・・」
結衣「・・・今の話聞いたか?」
京子「となると鵺と共闘!?」
あかり「ぬえさんと一緒にダークニャンを倒すことになるのかな?」
ちなつ「でも実際には会ってみたくないです・・・」
シャロ「せ、先輩・・・」
リゼ「シャロ・・・大丈夫・・・だ・・・」
千夜「あらあら?二人ともどうしたの?」
ココア「ぬえさんと一緒に戦えるのかな?あ、しまった・・・」
チノ「ココアさん、鵺と一緒になってしまったらUSAピョンはどうなるのですか?」
ココア「そうだ、そうだったよ」
マヤ「うっかりしてたな」
メグ「でも私達が敵の味方をしてると知ったら・・・」
ドロン
京子「おっと、鵺選手のおでましだ」
結衣「選手って勝手につけんな」
結衣「それに先生の言ったことを忘れたか?
鵺の顔は赤く髪は白い」
京子「あ、そうだった」
ココア「となるとあの妖怪はぬえさんじゃないんだね」
結衣「風魔猿が見回り鬼に何か伝えようとしてるな」
あかり「行ってみよう」
結衣「ああ、ただ事ではないしな」
ごらく部一同「」タタタタタ
ココア「あ、ごらく部のみんなが動物見回り鬼のみんなのところに向かったよ」
千夜「私達も行きましょう」
タッタッタ・・・
ココア「あ、USAピョン」
USAピョン「ダニ!?」
ココア「USAピョンも来てたんだ」スタスタ
マヤ「ココア、そっちはみんなと反対方向の道だぞ」
メグ「マヤちゃん、あれUSAピョンじゃない?」
マヤ「ああそうか」
今日はここまで
ココア「USAピョン、どうしてここに?」
USAピョン「ミーはこの街を視察しに来たダニ」
厄怪「チュチュ~」
ココア「あれ?この人誰?宇宙人かな?」
厄怪「チュ~!?ボクは宇宙人じゃないッチュ」
ココア「あ、ブルドッグだ」ギュ~
おとなブル「お、おい・・・」
厄怪「ボクは宇宙人じゃなくて怪魔・・・
お~い、ボクを無視しないでほしいッチュよ~」
ココア「やっぱり動物は可愛いな~」
おとなブル「大人は急に人に抱きついたりしないもんだぜ」
ココア「へ~んだ、私は大人になりかけの子供だも~ん」
おとなブル「オレから離れてくれないか?苦しいんだけど・・・」
USAピョン「ココア、スウィートラビット家では結構大人ぶってたダニ・・・
それなのに今は割と子供ぶってるダニ・・・」
チノ「ココアさん、一体何をやってるのですか?」
リゼ「やれやれだな・・・」
マヤ「USAピョン、他に3体の妖怪を連れてるぞ」
シャロ「あれふじのやまじゃない?」
メグ「あ、私1回だけこの妖怪見たことあるよ」
千夜「そのうち富士山も本物の妖怪になってしまいそうね」
シャロ「その話はよしてよ」
ココア「あ、みんな」
ふじのやま「お主らはUSAピョンの友人だな?」
USAピョン「みんな揃ったダニね、ユー達が初対面の妖怪を紹介するダニ」
おとなブル「人間性の違いの分かる大人は
自分で名前を言おうとせずにたまには相手に言わせることを許すもんだぜ」
おとなブル「だから今回はオレ自身で紹介せずにUSAピョンに紹介させてやるよ」
USAピョン「この妖怪は厄怪、上級怪魔とはいうダニが・・・」
USAピョン「ミーは怪魔に関しては全くの無知ダニ・・・」
ふじのやま「怪魔は人々の闇から生まれた存在の妖怪だぞ」
リゼ「じゃああのキンギン党の!?」
厄怪「ボクはあの時いなかったッチュ」
厄怪「ボクは行くあてもなくさまよい歩いていたところを
USAピョンとふじのやまに拾われたッチュ」
厄怪「彼らが仕えていたダークニャンという妖怪、
ボクはまだ会ってはいないけど厄介そうな名前だったから
二人について行くことに決めたッチュ」
ココア「よろしくね、厄怪」
チノ「名前の通り厄介な存在になりそうです・・・」
USAピョン「そして同じくミーとふじのやまの友達になった
おとなブルダニ、よろしくダニ」
ココア「みんな友達だね」
ココア「ふじのやまさん、厄怪とおとなブルをよろしくね」
ココア「あ、私達の自己紹介もしなきゃ」
ふじのやま「お主らの名前を教えてくれ」
そして
ふじのやま「覚えたぞ」
おとなブル「忘れないようにしないとな」
厄怪「キミたちとはまた会いそうだよ」
ココア「うん、時にはスウィートラビット家においでよ」
その頃ごらく部は
あかり「ねえ風魔猿さん!今の話って本当!?」
風魔猿「ナフーン、オレの名を知っているとは
お前達は何者だ?」
あかり「私達は・・・」
そして
風魔猿「あかり、ちなつ、結衣、京子か、覚えたぞ」
風魔猿「って、今それどころじゃないぞ!」
あかり「そうだよね!」
風魔猿「ぬえがでるくいたたきという妖怪と仲違いを起こした。
今でも争いあっている、早く止めに行かないと・・・」
あかり「あかり達も一緒に行くよ!」
獅子まる「でもそれは危険です。だって動物たちの中にダークニャンに寝返った者がいますから」
ごらく部一同「ええっ!!?」
今日はここまで
あかり「あれ?ココアちゃん達どこ行ったの?」
ちなつ「先に行ったんじゃない?」
結衣「どこかで寄り道してるのかな?」
京子「あ~もう!じゃあ私達だけでも行くよ」
あかり「風魔猿さん、案内お願い!」
風魔猿「ナフーン!分かった!」
獅子まる「気をつけてください」
京子「出発!」
あかり「ぬえさん、無事でいて・・・」
結衣「この世界の鵺をまさかこんな形で見ることになるなんて・・・」
風魔猿「ぬえ・・・お前はダークニャンの罠の中だ・・・」
そして
ぬえ「でるくいたたき!!よくも裏切ったな!!」
でるくいたたき「何を言うか~!そういうお前も
我が見回り鬼を無実の罪さあつけて
皆殺しにしたではないか!」
でるくいたたき「ユルさねっど~!」
ぬえ「それはこっちの台詞だ!」
ドガ!ドガ!バシイイ!
でるくいたたき「見回り鬼もお前を見限ってっど~!」
ぬえ「何だと!?」
ぬえ「お前の話など聞く耳持たん!」
ピシャア!!
でるくいたたき「あぐう!」
でるくいたたき「しまった・・・利き腕をやられたっど~・・・」
ぬえ「ここからが俺の番だあ!」
風魔猿「見えたぞ」
結衣「あれがぬえだな」
京子「うお、おっかねえ奴いる」
風魔猿「あれがでるくいたたきだ」
あかり「早く争いをやめさせよう」
ちなつ「あっ・・・!!」
ぬえ「とどめだ!!!」
ドガア!
でるくいたたき「ぐおおお・・・!!」
ボオン
風魔猿「ぬえ・・・」
風魔猿「くそ、間に合わなかったか・・・!」
あかり「そんな・・・」
ドドドドド
京子「うお、何だこの音は!?」
風魔猿「まさか・・・」
青見回り鬼一同「」ドドドドド
獣見回り鬼一同「」ドドドドド
ぬえ「くそっ!でるくいたたきめ!いつの間にダークニャンの見回り鬼を
こっちに向けていたのか!おのれ・・・!!」
あかり「ぬえさん!!助けに行くよ!!」タタタ
結衣「おいあかり!」
風魔猿「よく言った、ぬえを守るぞ!」
ちなつ「事前に技を溜めておきます」
京子「私もそうしよう」
ぬえ「来い!まとめて相手してやる!!」
ぬえ「まとめて倒してやるぜ!!雷電落とし!!」
ピシャア!
ぬえ「思い知ったか裏切り者め!そして逆賊め!」
ぬえ「っと、討ち漏らしがいたか!ぐわあ!」
あかり「光の術!」パアア!
風魔猿「俺も行く!ぬえ!あまり無茶するな!」
ジャンプ!バアン!
京子「うお、すげー衝撃」
結衣「大きく飛んで着地の衝撃でダメージを与えるのか・・・」
結衣「あれって結構ダメージでかいんだよな、くらわないようにしよう」
京子「あと一匹!ファイア!」ボオ!
ちなつ「って、もう全滅ですか?ということは私があの鵺を回復させるのですか?
勇気を出して・・・そうよ、ただの猿だと思えば怖くない・・・」
ちなつ「」パアア
ぬえ「お、傷が癒えていく」
ぬえ「おお風魔猿、こいつらはお前が連れてきたのか?」
風魔猿「俺とこいつらで討ち漏らしを倒した」
京子「よし、4793りっちぃゲット」
結衣「ほとんどぬえが倒したとはいえ
敵はざっと40体以上いたしもっとあってもいい気がするが・・・」
風魔猿「こいつらは赤いのがあかり、桃色がちなつ、さっきお前を回復させた子だ」
風魔猿「そしてあの金髪赤リボンが京子、黒いのが結衣だ」
ぬえ「そうか、助かった」
風魔猿「それにしてもダークニャンめ!姑息な真似を!」
ぬえ「でるくいたたきを裏切らせたのも狡猾だ!」
風魔猿「あれはお前が勝手に裏切ったと思っただけだ」
ぬえ「何だと?」
風魔猿「でるくいたたきの方もその思い込みがあって
部下を殺されたという恨みが生まれた」
京子「うお、向こうに妖怪がいるぞ」
京子「って、あれドケチングじゃん」
風魔猿「あいつだ!あいつがぬえとでるくいたたきの仲を引き裂いたんだ!」
ドケチング「ふぉふぉふぉ、これでブラッサムはダークニャンのものじゃな、
さて、ワシもそろそろ戻るかの」ドロン
風魔猿「あ~くそ!」
京子「消えちまった・・・」
ぬえ「くそ・・・そうだったのか・・・でるくいたたき・・・すまん・・・!」
獅子まる「はぁ・・・はぁ・・・」
ぬえ「獅子まる」
獅子まる「ぬえさん、風魔猿さん、僕らはもうブラッサムにいられません、
早くブラッサムから逃げてください!」
風魔猿「おっと、そうだった。そういや
ダークニャンの奴、ぬえに懸賞金をかけていたな・・・」
ぬえ「何だと!?徹底的にたたく気だな」
獅子まる「まずはどこかを頼ってほしいです。
大丈夫です。万尾獅子さんがざしきわら神さんをうまく説き伏せて
ラキラッキの入場を許してもらいました」
あかり「あ、たしかあかねちゃんやれいちゃん達の拠点のある場所だよね?」
あかり「今度は彼女たちと一緒に戦うのかな?ぬえさん」
今日はここまで
ぬえ「だがあいつの力がなくてもダークニャンを倒したい、
アペリカンの仇は俺が討つ!」
シュウウウウ
あかり「あっ!」
京子「げ!またあの空間かよ・・・」
ちなつ「アウスレティアスはもう嫌です~!」
結衣「逃げよう!あそこから離れよう!」
獅子まる「ななな、何ですかあれは!?」
風魔猿「おぞましい空気を感じる・・・」
バアアアアン!!
ごらく部一同「きゃああああ!!」
ぬえ「わあああ!!」
風魔猿「ぬえ!!」
獅子まる「ぬえさん!」
獅子まる「ど、どうしましょう・・・」
風魔猿「だが異空間で追跡をやり過ごすどいうのは・・・」
獅子まる「それはだめですよ」
風魔猿「だよな」
風魔猿「しかし何で俺達だけが異次元に吸い込まれなかったのかが謎だ」
獅子まる「すごく怖くなってきたですよ~」
獅子まる「先にラキラッキに行った万尾獅子さんにも
あの空間のこと言わなきゃ」
風魔猿「ああ」
風魔猿「・・・・・・」
風魔猿「ぬえ・・・無事でいてくれ・・・」
獅子まる・風魔猿「」ドロン
その頃
厄怪「チュチュ~!?あれは何っチュか~!?」
おとなブル「まがまがしさを感じるぜ」
ふじのやま「あれはアウスレティアスじゃないのか?」
USAピョン「おぞましい世界の広がるあの空間のことダニね」
ココア「あそこってあかりちゃん達が行ったところだよね?」
リゼ「となるとあいつら吸い込まれたか?」
チノ「私達も気を付けなければいけませんね」
リゼ「アウスゲイザスとはもう戦いたくないな・・・」
USAピョン「ミーも1回だけあの世界に入ったことがあるダニ」
ココア「えっ!?」
USAピョン「あの時は危うくボコボコにされるところだったダニ、
誰かに助けてもらった記憶があるけど思い出したくないダニ・・・」
ココア「そんなにひどい世界なの?」
USAピョン「そうダニ」
USAピョン「あ、見回り鬼たちダニ」
青見回り鬼1「くそ、ぬえを取り逃がしたか・・・」
青見回り鬼2「せっかくブラッサムを占領したのに・・・」
青見回り鬼1・2「あ、これはふじのやま様、USAピョン」
青見回り鬼1「えっと、この2人は・・・」
青見回り鬼2「厄怪とおとなブルですよ」
青見回り鬼1「あ、そうだった」
ふじのやま「どうした?」
青見回り鬼1「我々でブラッサムを手にしましたが・・・」
青見回り鬼2「敵をことごとく逃がしてしまいました、
申し訳ありません、これではいずれ災いとなるでしょう」
USAピョン「ブラッサムを手に入れたダニね?」
青見回り鬼1「はい」
USAピョン「だったらまずは動物の見回り鬼を手なずけることが先決ダニ」
USAピョン「帰順した見回り鬼はとにかく気まぐれダニ」
ふじのやま「そのとおりだな」
USAピョン「ミーはここに残ってるダニ、
あの見回り鬼たちを手なずけるのはもちろん
住民の掌握もしなければいけないダニ」
ココア「あ、麒麟さんだ」
マヤ「うお~、レア感抜群のモンスターだな」
メグ「マヤちゃん、あの妖怪は敵じゃないよ」
シャロ「どうしたのかしら?」
千夜「そういえばUSAピョンは妖魔界では麒麟と一緒にいたんだったわね、ついこの前に」
麒麟「USAピョン、ブラッサムを手に入れたようだな」
USAピョン「その通りダニ」
麒麟「だったら麒麟もダークニャン様の呼び出しが来るまでここにいたい」
麒麟「それぞれに教えるものや教えられるものがまだまだある故
とにかくUSAピョンと一緒にいたいのだ」
USAピョン「もちろんダニ」
ココア「うん、麒麟さんも私達と一緒においでよ」
ココア「・・・でもごらく部のみんな大丈夫かなぁ」
今日はここまでにします
アウスレティアス
京子「うわ~また来てしまったよ・・・」
あかり「早く抜け出さないと、先生も心配してるし」
ちなつ「通信も相変わらず途絶えています」
結衣「わ、向こうにアウスゲイザスがいるよ」
京子「げえ!」
結衣「でもさ、戦わなきゃ抜け出せないよ」
京子「よし、行こう」
京子「・・・・・」
京子「でも怖い」
結衣「おい!」
ピシャア!
あかり「あっ!」
ちなつ「誰かが戦ってるみたいですね」
あかり「」タタタ
京子「あっ!」
結衣「じゃあ行くか」
ちなつ「あ~置いて行かないでくださ~い!」
そして
グルグルグル
ぬえ「しまった!」
ぬえ「ぐぐぐ・・・!」
ぬえ「しょえー!!」ブチイ!
ぬえ「こんなもので俺を拘束したつもりか」
ぬえ「今度は俺の番だ!!」
ぬえ「衝撃スタンプ!!」
バアアアアン
ぬえ「よし、もうすぐ倒せるぞ」
京子「わ~ぬえすげ~」
結衣「私たちも行くぞ」
あかり「ぬえさん!後ろ!!」
ぬえ「」クル
ぬえ「」ピシャア!
ちなつ「ぬえは後ろから迫ってきた触手に気づいたようね」
ぬえ「危なかったな・・・うっ・・・!」
ぬえ「なんだ・・・身体が思うように・・・動かない・・・」
ぬえ「あの触手に・・・」
ぬえ「まさか・・・毒が・・・入ってたのか・・・」
ぬえ「ぐううっ・・・!」
ちなつ「ぬえさん!解毒させます!キュア!」パアア
ぬえ「お、毒が消えていく」
京子「あとは私に任せな!」
京子「サンダー!」ピシャア!
京子「げ!あんま効いてねえ!」
ギロ!
京子「わああしまったあ!」
結衣「今のは不注意だったな・・・」
ちなつ「目を背けなければ私もあのモンスターの目ににらまれて動けなくなると事でした・・・」
京子「やっべ・・・怖い怖い怖い怖い・・・」
あかり「」シインッ!
結衣「あかりナイス、よし、1秒だけでいい、触手攻撃や麻痺にらみを気にせずに攻撃できる」
結衣「だああ!!!」バシイ!!
ちなつ「ういせんはい・・・いや、結衣先輩でした。
この世界のおぞましさのあまり言葉を間違えてしまいます・・・」
京子「そうだよそうだよ・・・」
結衣「よし、倒した」
結衣「鵺には感謝している」
ぬえ「お前達もここに連れられたんだったな、助かったぜ」
結衣「1350りっちぃゲット」
ちなつ「あ、ヒールもさせます」パアア
ぬえ「ああ、ちなつだったな、感謝するぜ」
ちなつ「いえいえ」
ちなつ「でもやっぱり結衣先輩と一緒にいたいです・・・」
今日はここまで
ぬえ「この空間からの脱出方法は俺でも分かる。
とにかくみんなの力でアウスゲイザスを倒し続けるのみだ」
結衣「お~、まさかの共闘」
京子「『まさかの』ってなんだよ」
結衣「いや、てっきり敵になるだろうなと思ってたから・・・
そうなったら戦いを避けられないからさ」
京子「結衣はそれを何回言ってると思ってるんだよ」
結衣「お前見たろ?この目でぬえの強さを」
ぬえ「ほう、結衣はそう思ってたのか」
結衣「味方として出てくるとは思ってなかったからさ・・・」
結衣「でも心強い仲間が出てきたよ」
結衣「でもパーティーとしては一時的だし・・・」
結衣「なるべく彼に倒させないようにしよう」
結衣「でなきゃ経験値稼げないし」
ぬえ「む?」
バアアアアン
京子「あっちでまた誰かが戦ってるな」
結衣「よし・・・でも今回の相手は正直自信がない・・・」
あかり「あかりもだよ。でも怖くても行かなきゃ」
ちなつ「誰かをおとりにというのはやめてくださいよ」
京子「なんで私に言うんだよ」
結衣「麻痺にらみと触手攻撃を同時にかわすタイミングはシビアなんだよな」
京子「そしてつかみかかられると一巻の終わりなんだよな」
結衣「お前は巻きつかれるということしか考えられないのか」
ちなつ「それ以外のことを頭の中に入れてほしいですよ」
ちなつ「京子先輩絶対性的な事考えていますよね?」
あかり「みんな!早く行こうよ!ぼやぼやしてないでさ!」
京子「あ、そうだった」
結衣「とにかく・・・行くぞ!」ガクガク」
ちなつ「結衣先輩何気に怖がっていますよね?」
ちなつ「結衣先輩がこれじゃ私も不安になります・・・」
ちなつ「というよりアウスゲイザスにやられたくないです」
結衣(とにかくあらかじめ技を溜めて今回も漁夫の利作戦を取るか)
結衣「あ・・・」
ドシャア!
結衣「もうとっくに倒されていたか・・・」
あかり「あ、誰かいるよ」
ちなつ「初めて見る方々ですね」
京子「行ってみようぜ」
ぬえ「まだまだアウスゲイザスはいるしな」
シュッ
ぬえ「なに!?姿が変わっただと?」
京子「うお、変身解除ってやつ?」
結衣「あ、あれってもしかして・・・」
ちなつ「あれはいつきさんとゆりさんです」
あかり「今回はいつきちゃんとゆりさんなんだね、
つぼみちゃん、えりかちゃんとは別行動なのかな?」
ぬえ「またやってきたぜ、アウスゲイザスが」
パアア
京子「あいつらあの香水で変身するのか」
ビシッ、バシイッ!!
サンシャイン「くうっ!」
ムーンライト「ぐうっ!横からの攻撃に気づかなかったわ・・・」
ムーンライト「おかげであの触手の鞭攻撃をまともにくらってしまった・・・!」
サンシャイン「次の攻撃がくるよ」
ギインッ!
サンシャイン「睨まれて怖じ気つくわけにもいかない・・・」
サンシャイン「サンフラワー・イージス!」ビイン!
サンシャイン「からのサンシャイン・インパクト!」ビビビビビ!
サンシャイン「私は止まらない・・・その目で睨まれても・・・」
ムーンライト「サンシャイン!!右!!」
サンシャイン「!!」
ギュルルルルル
京子「わああしまったあ!」
結衣「くそ、油断した!」
ちなつ「あっ!京子先輩!結衣先輩!」
京子「わああ!離せ!離せええ!!」
あかり「大変!結衣ちゃんと京子ちゃんが触手に捕まっちゃったよ・・・」
ぬえ「任せな!あの触手を砕いてやる!」
ぬえ「雷電落とし!!」
あかり「え!?待って!今の状態で使ったら・・・」
ピシャア!
京子「ぐお!・・・っと、今ので拘束が解けた」
結衣「って、全然よくないぞ!」
京子「わああ!落ちる落ちる!!」
ドオオオン!!
ぬえ「しまった、京子と結衣のこと視野に入れてなかった・・・」
ちなつ「ぬえさん!!!」
あかり「アウスゲイザスは倒したけど結衣ちゃんと京子ちゃんが心配だよ」
ぬえ「あの二人がある程度敵のHPを削ってくれたおかげで俺が敵を倒せたぜ」
あかり「でも全然よくないよ」
サンシャイン「あれはごらく部のみんなと・・・ぬえじゃない?」
ムーンライト「ぬえ、聞いたことがあるわ」
サンシャイン「彼らが私を助けてくれたのね・・・」
ムーンライト「いったん変身を解きましょう」
シュウッ
いつき「みんな!」
ゆり「あなた達もこの世界に来てしまったのね」
ちなつ「いつきさん、ゆりさん」
京子「いってて・・・」
結衣「・・・次の戦いに備えて溜め技を・・・」
結衣「あれ?技が溜まらない・・・」
京子「チャージ」
京子「・・・って、何も起きないぞ」
京子「ってことは・・・私達さっきの落下でHPが0に!?」
結衣「マジか~!」
結衣「こんなことがあるってこと忘れてた!!」
京子「バットルからシノヴァース区に向かう途中で
車になったロボニャンに乗った時も気絶してHPが0になったんだったなそういえば・・・」
ぬえ「京子、結衣・・・すまん・・・」
あかり「ええ!?京子ちゃんと結衣ちゃん戦闘不能になっちゃったの!?」
今日はここまで
京子「思わぬ形で戦えなくなったよ」
結衣「鵺を恨めしく思う・・・」
ぬえ「本当に悪かった・・・」
京子「でもおかげで毒をもらわずに済んだよ」
結衣「そういやこの世界のゲイザーの触手には猛毒があるんだった・・・」
結衣「戦闘不能になると自動的に解除されるけどな」
京子「でもいいじゃん、私達の代わりがいるんだし」
結衣「え?」
ちなつ「それってもしかして・・・?」
いつき「京子ちゃん?もしかして代わりって僕達のこと?」
ゆり「そのようね、でも1秒でも早くつぼみとえりかを見つけ出して
この空間から出ないと、そのためにはみんなの力が必要よ」
あかり「ねえいつきちゃん、ゆりさん、あかり達と一緒に行動しよう」
ゆり「いいわ、私達もそれしか道は残されてないもの」
いつき「一緒に行こう、あかりちゃん、ちなつちゃん」
ゆり「もちろんぬえも一緒にね」
ぬえ「ああ」
京子「そういや私達この空間に連れ去られたのこれで3回目なんだよな」
結衣「そんで前も前の前もれいを見た記憶がある」
結衣「前は先生の手違いでここに来たんだよな・・・」
京子「れいとつぼみとえりかは今を除けば
私達がアウスレティアスに来た時毎回ここに連れられるよな」
結衣「前回はつぼみとえりかを脱出後に見たんじゃなかったっけ?」
京子「そうだけどさ」
いつき「京子ちゃん、結衣ちゃん。僕もそう思ってるよ」
ゆり「だってつぼみもえりかも3日経っても戻ってこないままで
行方不明になっているもの、この空間に吸い込まれたことは間違いないわ」
ゆり「誰かに連れ去られたという可能性は薄いし」
あかり「だったらみんなでつぼみちゃんとえりかちゃんを探そう」
ちなつ「私達も手伝います」
京子「またアウスゲイザスにボコボコにされてたりして・・・」
結衣「不吉なことを言うな!」
結衣「いくら毎回そうだとしてもさ・・・」
いつき「あ、フルポーション使おう」
ゆり「そうするわ、アイテム全部使いきっちゃったけど」
いつき「こうなるとダメージを受けること自体が許されなくなるね・・・」
ちなつ「あ、そうしたら私に任せてください。私、回復魔法仕えますので」
ゆり「え?そうなの?」
いつき「助かった」
ゆり「ちなつ、よろしく頼むわ」
ちなつ「はい」
ぬえ「む?」
ぬえ「・・・なんだ、別の妖怪か・・・」
ちなつ「どこにいるのでしょうか?」
あかり「あ、いた。青の子鬼さんと緑の子鬼さんと傘の妖怪さんがいるよ」
えこひい鬼「ねえみちび鬼、僕らはいつジバニャンの仲間となったんだい?」
さかさっ傘「ダークニャンにざしきわら神からマウントヴァレイを救ってほしいと頼んだ時
『メゾン・ドワスレとざしきわら神で結託し、オレに抗う気だな?』
と言いがかりをつけられるなんてどういうことだよ!!」
さかさっ傘「冗談じゃねえ!!メゾン・ドワスレ様とざしきわら神は敵対してるぞ!」
みちび鬼「いや、だってさ、用件を言おうとする前にそう言われちゃってさ・・・」
さかさっ傘「おまけに『お前の真の主はジバニャンだな』だと!?」
えこひい鬼「君はもしかしてジバニャンにマウントヴァレイを売り渡そうとしてるのかい?」
みちび鬼「まさか・・・」
えこひい鬼「どう見てもジバニャンにひいきしてるように思えるんだよね、
ヨミテングとネクラマテングもだけど」
さかさっ傘「わああ!!モンスターだああ!!」
みちび鬼・えこひい鬼・さかさっ傘「うぎゃあああああ!!!!」
シュウウウ
あかり「あっ!妖怪さんが・・・!」
ぬえ「あいつらはメゾン・ドワスレに仕えていた妖怪たちだな」
結衣「あっという間に魂になってしまったか・・・」
京子「3匹が一撃で死んだとなるとこのゲイザーはやばいんじゃないの?」
いつき「でも今度は僕達が戦わなきゃ」
ぬえ「任せな!!」ダッ!
ゆり「あっ!」
ゆり「私たちも行きましょう」
いつき「うん」
パアア
サンシャイン・ムーンライト「」ダッ!
今日はここまで
バシイ!
サンシャイン・ムーンライト「ぐうっ!!」
サンシャイン「気づかれたみたいね・・・」
ムーンライト「ええ、そのようだわ・・・」
ぬえ「どおりゃあ!!」
ピシャア!!
ぬえ「まだまだあ!!」
ピョーン!バアン!!
あかり「援護するよ!」シインッ
ちなつ「リカバー!」パアア
サンシャイン「助かったよ」
ムーンライト「あかりもちなつもありがとう」
京子「お~、私達がいなくても割となかなか進んでるじゃないの」
結衣「お前はともかく私がいないんじゃな・・・」
結衣「おまけに私達よりも実力が上のいつきとゆりさんでさえ
一撃の被ダメージが大きいんだったらあかりとちなつちゃんは
3~4発ダメージを受けた地点でやられてしまう・・・」
結衣「というより鵺がいなかったら今の私達はなかったと思え」
京子「鵺強いよな」
結衣「鵺がいなかったらどうにもならなかったとはいえ
鵺に頼りっきりというのは主役の立場の都合上避けるべきだぞ」
京子「いいじゃん。戦ってるの私達だけじゃないし」
結衣「お前な・・・」
京子「っと、もう倒しやがった」
結衣「ほとんどぬえ、いつき、ゆりさんのおかげだな・・・」
あかり「2000りっちぃ手にしたよ」
いつき「あかりちゃんも敵の攻撃を跳ね返す能力を持ってるんだね」
ちなつ「ダメージは受けるけどね」
ゆり「結果的にあかりがダイレクトアタックを決めたということになるわね」
ぬえ「お、お前達も来てたのか、いつの間にアウスゲイザスが倒れたと思いきや・・・」
京子「鵺はさすがだな」
結衣「敵に回したらやられてたな」
ゆり「・・・まだまだアウスゲイザスを倒す必要がありそうね」
いつき「どれくらい倒せばいいんだろう・・・」
しばらくして
あかり「なかなかアウスゲイザスを見かけないね・・・」
ちなつ「急には出てきてほしくないのですが・・・」
あかり「あっ!アウスゲイザスだ!」
結衣「向こうにいるぞ」
ぬえ「よし、退治に向かうぞ」
いつき「!」
ゆり「つぼみ!えりか!」
あかり「あ、つぼみちゃんとえりかちゃんが倒れてる」
京子「またやられたのか・・・」
結衣「あんな格好は他の人に見られたくないな・・・」
ゆり「早くしなきゃ!」
いつき「2人を助けよう」
ドロン
シュシュシュシュシュ!
ボオオ!!
あかり「あ、キュウビさん」
ぬえ「あいつは確かにっくきダークニャンの部下だったな・・・!」
京子「うお~すげ~」
いつき「・・・・・」
ゆり「私達が変身する前に終わってしまったようね・・・」
結衣「さすがキュウビだ」
あかり「おかげでつぼみちゃんとえりかちゃんは助かったよ」
ぬえ「む!?後ろにも来た!」
あかり「ええっ!?」
グルグルグル
ぬえ「しまったあ!!」
あかり「ぬえさん!!」
いつき・ゆり「」パアア
サンシャイン「アウスゲイザスを倒そう!」
ムーンライト「ぬえを助けないと・・・」
その頃
キュウビ「キミたち、大丈夫かい?」
つぼみ・えりか「」
キュウビ「まだ目覚めないようだね・・・」
キュウビ「っと、ゆするのはよくないな」
キュウビ「・・・ダークニャン、まさかキミが妖魔界を牛耳る存在になるとはね・・・
それは誰もが認めてなんかいないのに・・・
ボクはそんなキミを見限ったよ、それにしてもなぜボクのほかに
反対する妖怪がいなかったのかな?」
ダークニャン抹殺計画を始めたけど失敗に終わって
側近も皆殺し・・・思えばボクはエンマ様を追う途中で
この空間に来てしまったようだし・・・」
キュウビ「偶然にもかわいい子に出会うことができたようだし・・・」
キュウビ「この世界は実況ワールドや妖魔界の何倍も時が進む、
ボクがいない間にこんなにも時は流れていたんだね・・・」
つぼみ「うう・・・」
キュウビ「赤い子が目を覚ましたようだね。青い子は・・・まだみたい・・・」
キュウビ「ようやく目覚めたね、大丈夫?」
つぼみ「え?あなたは伝説と言われる九つの尾を持つキュウビですか?」
つぼみ「え、えっと・・・怖いのは苦手なのにこの気持ちは何でしょう・・・」
今日はここまで
キュウビ「キミは他の花より開花時間の長い桜のようだね」
つぼみ「はうっ?」
つぼみ「あ、あの・・・あの・・・」
キュウビ「キミが持つ弱さに見える強さを普通の花より開花時間が常識外れに長い花にたとえてみたのさ」
キュウビ「ボクには分かるよ、そういう人間ほど芯が強いってね
キミを見て思ったことがこれさ」
キュウビ「そしてキミにはきれいな花なんていらないね。
だってキミ自身がきれいな花なんだから」
つぼみ(もしかして私、キュウビさんに好かれたのですか?)
つぼみ「この妖怪の言ってることは私の心を射抜くことばかりです」←こころの声の一部が口に出た
キュウビ「お、ボクに狂いはなかったようだね、キミに会えてよかったよ」
つぼみ「え?あ、もしかして聞こえてたのですか!?」
キュウビ「聞こえてたっていいさ、恥ずかしいことじゃないんだから」
キュウビ「さっきも言ったようにキミ自身が開花時間の長い桜だよ。
その桜のように精神の美を持っていて実に優美だね」
つぼみ「キュウビさんって、そんなことも知っているのですね。
精神の美も優美も桜の花言葉です」
キュウビ「この思い、常識ではわかるのかな?」
つぼみ「いいえ、この思いは常識ではわかりません」
キュウビ「そうかい、『恋は思案のほか』かな?」
つぼみ「はい」
キュウビ「そして今はまだ起きていないキミの友達を見て
ボクは青い海と白い花を思い出したよ。
純潔なのが彼女の可愛いところだね。
あえて当てずっぽうに言ってみたけど」
全てえりかに当てはまっています。
えりかはいろいろと問題はあるのですが青い海のように心が広く、
白いシクラメンの花言葉にもあるように純潔です」
つぼみ「あ、私、花咲つぼみと言います。覚えてください」
キュウビ「つぼみだね、そして友達のえりか」
キュウビ「あ、危機の気配がする・・・」
つぼみ「え?」
キュウビ「ボクはここで失礼するよ、他の子達が危機にさらされているんでね」
つぼみ「あ、待ってください!・・・行ってしまいました・・・」
えりか「うう・・・」
つぼみ「えりか、もう起きてたんですか」
えりか「もう!またこれ~!?一体どうしたらあの触手攻撃をかわせるようになるの~!?」
そして
あかり「ぐううっ!お願い・・・ガードの効果まだ続いて・・・」
ビシッ、バシイッ!
あかり「まだ・・・倒れないよ!」
あかり「攻撃がやんだかな?いったん距離を取ってハイポーションを全部使っちゃおう」
あかり「あ、超シールド使えるようになってる。
って、触手攻撃来た!」シインッ!
あかり「間に合った・・・」
ギイン
あかり「やばい・・・アウスゲイザスの目を見てしまった・・・」
あかり「体が震えて動かない・・・みんな、ごめん・・・
ちなつちゃん・・・いつきちゃん・・・ゆりさん・・・」
ボオオ!!
あかり「えっ?」
キュウビ「間に合ったようだね」
あかり「キュウビさん!?」
キュウビ「いいや、間に合わなかったね・・・
無事だったのはあかりだけだし・・・
あの子たちは死んではいないとはいえ心残りがあるな・・・」
キュウビ「っと、まだ倒れてないようだね、これでどうかな?」
シュウウウ
あかり「キュウビさんあのゲイザーに何をかけたんだろう?」
キュウビ「あっ!危ない!!」
あかり「えっ!?」
バシイイイ!!
キュウビ「ぐううう!!!」
ビシバシビシイ!!
キュウビ「がああっ!」
あかり「キュウビさん!!」
キュウビ「フッ・・・キミを・・・守りたかったのさ・・・」
キュウビ「っと、この触手には毒が・・・入っていたみたいだね・・・」
キュウビ「グサリと刺されてその毒をもらったようだね・・・」
キュウビ「ボクがアウスゲイザスに猛毒とりつきを仕掛けて・・・
そのあとボクも猛毒をもらったってことに・・・なるね・・・」
あかり「そんな・・・!キュウビさん・・・!」
ドシャアア
あかり「えっ?」
あかり「何か落ちてる」
あかり「これなんだろう?何かの素材かな?」
あかり「いっぱいあるんだけど・・・もらってもいいかな?」
キュウビ「ボクが仕込んだ毒が効いてきたみたいだね。
その毒で倒したと言ってもいいかな?」
あかり「キュウビさん、ありがとう・・・でも・・・」
あかり「ちなつちゃんやられちゃったし毒を取り除いてくれる人がいなくなっちゃったよ・・・」
あかり「このままじゃキュウビさんは・・・」
キュウビ「いいや・・・いいんだ・・・ボクは・・・
あることでダークニャンを見限って
これから先どうしようかと思ったところで
この空間に来てしまったのさ・・・」
あかり「どうしたの?」
キュウビ「エンマ様もアウスレティアスにいるのさ・・・ボクの真の主である彼がね」
あかり「えええっ!?」
キュウビ「この世界と・・・別の世界は・・・途絶えていることは分かっているだろう?」
あかり「うん、ここに入るとしばらくの間行方不明者となるんだよね」
キュウビ「場合によっては・・・帰ってこれなくなる時もあるのさ・・・
ボクはもう実況ワールドには・・・帰ってこれないよ・・・
エンマ様もだけどね・・・」
キュウビ「エンマ様がここに来て・・・ボクと同じ道を進んだら・・・
ダークニャンは最大級の批判を受けることになるね。
世間ではダークニャンがエンマ様を密かに・・・
ということになっているからね・・・」
キュウビ「今実況ワールドではジバニャンとダークニャンととらじろうの
3人の妖怪が街を治めているという三つ巴となっているのさ」
あかり「ええっ?」
今日はここまで
結衣「私達がいない間に時はこんなにも流れていたのか」
京子「実況ワールドが三つ巴の戦いになっているんだな」
京子「それよりちなつちゃん起こさないと、
さすがにちなつちゃんはいつきたちと違って下着姿にはならなかったようだけど」
結衣「下着と言うな!」
京子「あれはダークニャンの部下のはずのキュウビじゃないか?」
結衣「さっきあかり達を助けた妖怪だろ?
だが様子を見てみよう、キュウビの息が絶え絶えだ」
京子「にしてはよくしゃべるなあいつ・・・」
結衣「・・・まだアウスゲイザスを倒さなきゃいけないのか・・・
まだ元の世界に戻れないし・・・絶体絶命だな・・・」
結衣「今残ってるのはあかりだけだぞ」
京子「どうか奇跡が起こってくれ~」
「奇跡はあの方が起こしてくれるモー」
京子「え?誰?」
結衣「モーだから牛って単純なもんじゃないな・・・」
ドロン
京子「本当に牛だった」
結衣「違うよ、あれは件(くだん)という妖怪だよ」
くだん「キミたちはボクが見たところアウスレティアスから抜け出せると見たモー」
京子「マジ!?」
結衣「予知能力にたけた件のことだ、
助かった・・・この予言は外れないでほしい・・・」
くだん「でもボクは助からないモー」
結衣「あ、やっぱその予言は外れてほしい・・・」
結衣「そうだと知ったらあかりが泣き出すな・・・」
くだん「そして今倒れているあの子たちは今すぐに・・・」
ちなつ「」ムク
いつき「ううう・・・」
ゆり「・・・不覚を・・・とったわ・・・」
くだん「言い切る前に起きあがったモー」
ちなつ「いつきさん、ゆりさん、その姿は?」
いつき「敵の攻撃を受けて変身が解けるとこの姿になるんだ・・・」
ゆり「異世界で初めて変身を解かされたわ・・・」
京子「つぼみとえりかもこの姿になってたな・・・」
結衣「それを『下着姿』と言い切る変態がここに・・・」
結衣「私達もあかりのところへ行こう」
いつき「つぼみとえりかは無事なのかな?」
ゆり「向こうで倒れていたけど・・・
そこを後ろから襲われて私達も・・・」
そして
キュウビ「・・・というわけさ」
あかり「そんな・・・妖怪さんがこれからいっぱい死んでいくの?」
キュウビ「魂となる原因は争いだけとは限らないよ。
なぜだかは分からないけど・・・
この世界ではなぜか妖怪にも寿命というものがあるのさ・・・」
キュウビ「ああ」
キュウビ「それと・・・異世界から来た女の子は・・・みんな個性的でいいね・・・」
キュウビ「キミも同じだよ」
あかり「えっ?」
つぼみ「キュウビさん」
えりか「いつき!ゆりさん!まさか・・・その姿は・・・」
つぼみ「私達は全滅ですか?」
ゆり「今戦えるのはあかりだけよ」
結衣「複数のパーティーが協力している場合は
一方のパーティーが全滅しても
もう一方のパーティーのうち一人でも残っていれば
大丈夫だよ、その人がやられない限り」
つぼみ「そうなんですか」
えりか「って、この人誰?」
くだん「ボクはくだんだモー」
ちなつ「件の名は私も少しは聞いたことがあります」
つぼみ「あ、キュウビさんのこと忘れてた!大丈夫ですか!?」
キュウビ「つぼみ・・・あかりにもいろいろ言ってきたけど・・・
ボクはもうダメみたいだ・・・」
つぼみ「えっ!?何を言うんですか!?」
あかり「それあかりにも言ったよ、
あと、実況ワールドでは三つ巴の戦いが繰り広げられてるんだ」
くだん「ジバニャン、ダークニャン、とらじろうのことだモー」
くだん「ジバニャンはメゾン・ドワスレを降し、マウントヴァレイとビタータウンを
手に入れたんだモー。そしてラキラッキを手にしたモー」
キュウビ「ジバニャンかなり出世したねぇ、
最初は何もなかったネコだったんだけど」
キュウビ「でもバットルでは仲裁役の迷い車とだっせんしゃを失って
バットルでの争いが激化したんだよね、
原因はブリー隊長にあるんだけどね、
でもそうして蒔かれた種はやがて蒔いた人に災いを起こす」
キュウビ「そしてバットルは今はとらじろうのものだよ」
キュウビ「ブリー隊長の行方はさすがに分からないな」
あかり「そんな・・・無事でいてほしいよお」
あかり「あ、でも穂乃果ちゃんやルビィちゃんみたいに
あかり達がジバニャンと一緒に実況ワールドを守ろうとしてるように
とらじろうと一緒に実況ワールドを守っている人には
バットルを手にしたという話はいい話かもしれないけど・・・」
あかり「犠牲者が出たらちっともよくないよお!」
あかり「キュウビさん、毒が回っているというのにこれだけしゃべって大丈夫なの?」
あかり「あ、そうだ!ぬえさんのこと忘れてた!」
結衣「ぬえならもう魂になっちゃったよ・・・」
京子「今までずっと忘れてたなんて・・・伝説の妖怪に失礼なことしちゃったよ」
あかり「そんな・・・全然見てなかったよ、アウスゲイザスとの戦いに集中していたから・・・」
あかり「うう・・・ぬえさん・・・ごめんね・・・」ポロポロ
結衣「やっぱりこうなったか・・・」
あかり「あ、風魔猿さんと獅子まるは?」
くだん「風魔猿はざしきわら神の部下のびんボーイとの確執でダークニャンのところに行ったよ。
でもブリー隊長との戦いの途中で・・・自決しちゃったモー」
あかり「また死の話・・・」
くだん「獅子まるは万尾獅子と一緒にジバニャンの仲間になってるモー」
くだん「風魔猿との戦いではセミまるが往生際が悪いまま処刑されたモー」
あかり「もうその話やめてよお!」
キュウビ「うっ・・・」
あかり「あっ!キュウビさん!!」
つぼみ「!!」
キュウビ「フフ・・・こういう花に囲まれながらというのは夢のようだね・・・」
シュウウ
ボン
あかり・つぼみ「キュウビさああああん!!!」
つぼみ「うっ、ううっ・・・どうしてですか・・・?あんなに私のこと・・・」ポロポロ
あかり「わああん!」
くだん「・・・実はボクも・・・アウスゲイザスの毒にやられてたんだモー・・・」
あかり「え?やだやだやだあ・・・!」
くだん「じゃ・・・」シュウウ
ボオン
えりか「なんかたて続けに妖怪が死んでなくない?」
つぼみ「私は・・・本当に・・・いい人に恵まれていません・・・」
えりか「はぁ・・・」
ゆり「・・・!向こうにもアウスゲイザスがいるわ!!」
京子「げえ!」
あかり「あっ!妖怪さんが襲われてる!」
結衣「イガグリか、あのとげでゲイザーの触手も・・・というのは考えが甘いな」
イガイガグリ「くっ・・・!ブリー隊長が危ないというのに異次元に閉じ込められて
しかもモンスターに襲われるなんて・・・!僕も運がないなぁ」
あかり「・・・あかり、ヒットアンドアウェイには自信があるよ」
結衣「何を言ってるの?もしかして・・・」
あかり「必殺技使えるしそのあとで超シールド使って逃げてその間に光の術のためを行うんだ。
それを繰り返す、時間はかかるけどでもあのイガグリさんと何とかして乗り越えるよ」
あかり「」タッ!
あかり「あれ?ねちがえるもいる」
ねちがえる「助けて~」
あかり「どうしよう・・・今使ったらねちがえるが落下しちゃうし・・・」
あかり「でもやってみる!!必殺!!!」パアア!!
あかり「あ、倒しちゃった・・・とにかく774りっちぃゲット」
イガイガグリ「僕のイガイガ菌が効いたみたいだね・・・あ!!」
ねちがえる「わー!」ドガア!
あかり「やっぱりねちがえるを落としちゃった・・・」
イガイガグリ「あいつどの面下げて・・・!!」
ドガア!!!
ねちがえる「ぐえっ!!い、イガイガグリ・・・!」
イガイガグリ「モンスターの触手に毒が塗り込まれてたみたいだね・・・
じゃあ僕がとどめを刺してやる!!」
あかり「イガグリさん!やめ・・・」
ねちがえる「ぎゃー」シュウウ
イガイガグリ「魂一つも残さないよ!!バットルを売り渡した奴は生かしておけない!!」ボオン
あかり「えっ?どういうこと?」
イガイガグリ「バットルがとらじろうのものになったんだ。それもこいつのせいなのさ!
ジバニャンがダークニャンとの戦いに勝ってブリー隊長も動いたんだ。
その時留守を任されたのがねちがえるだったんだ。
ところがあいつはとらじろうにこのバットルを売り渡したのさ
あ、僕はブリー隊長の仲間になったイガイガグリさ」
イガイガグリ「ん?」シュー
あかり「ああ!待って~!」
あかり「もしかしてイガイガグリだけ実況ワールドに戻れたってこと?」
あかり「って、またアウスゲイザス来た!」
えりか「何あれ!?今までよりもでっかいんだけど・・・」
結衣「今度こそもうだめか?件が言ってた『助かる』の予言当たって~!」
ズバアア!!
つぼみ「え?」
ゆり「巨大なアウスゲイザスを真っ二つにするなんて・・・」
「お前ら・・・ここに・・・いたのか・・・?」
あかり「エンマ様!?」
京子「まさかのここでの再開!?」
あかり「キュウビさん確かエンマ様もこの空間にいると言ってたけど・・・
ついさっき死んじゃったんだよね・・・」
ちなつ「久しぶりです」
えりか「あんたもここに?」
エンマ大王「ああ、まさかここでごらく部や伝説の戦士たちと会うとはな」
あかり「えっ!?つぼみちゃん達もエンマ様に会ったの?」
つぼみ「あかりさん達もですか!?」
エンマ大王「どうやら・・・アウスゲイザス達がオレの妖怪たちを
おかしくさせてたみてえだ。街という領土を奪い合う世の中にさせてたのもあいつらだ」
エンマ大王「さっきのアウスゲイザスがその根源だったのさ、だが奴がいなくなっても
妖怪たちの争いは続く・・・っと、別のアウスゲイザスの毒を・・・もらったか?」
あかり「もうその話は聞きたくないよお!!だってその毒で多くの妖怪さんが・・・!」
エンマ大王「だが・・・お前達に・・・残したいものがある・・・
話が曖昧で悪かったな・・・だが・・・お前達なら実況ワールドを救える・・・」
エンマ大王「」シュウウ
あかり「エンマ様!!」
えりか「こんなことが・・・」
つぼみ「エンマ様・・・!ううっ・・・」
えりか「あ、何か落ちてる。6000フラワもあった」
ちなつ「私達も6000りっちぃゲットです」
パアアア
京子「お、この光は・・・!よ~し!飛び込め~!」
えりか「あ~やっと出られる・・・」
ちなつ「もうこの世界は嫌です!」
結衣「早く飛び込もう!」
あかり「エンマ様・・・」
パアアアアア!
妖魔界
京子「戻れた~!って、ここ妖魔界じゃん」
あかり「あれ?つぼみちゃん達どこ?」
結衣「どうやら違う場所に飛ばされたみたいだな・・・」
ちなつ「どこに飛ばされたのでしょうか?」
結衣「実況ワールドに戻れたことは確かだよ」
USAピョン「ダニ!?どうしてユーがここに!?あ、無事だったんダニね!
異次元からユー達が出てきたから・・・
あれからかなりの時間が過ぎたダニ」
あかり「USAピョン」
USAピョン「あ、今それどころじゃないダニ。新しくこの妖魔界を仕切ることになった
麒麟を盛り立てなきゃダニ、ミーはここで失礼するダニ」
USAピョン(そのあとココア達にごらく部の無事を伝えるダニ)ドロン
シュッ
『お前達・・・!やっと帰ってこれたのか・・・!心配したぞ!
この世界では半年以上も行方不明となっていた・・・!』
京子「半年!?とにかくふすまに入ろう」
結衣「だな」
ちなつ「戻りましょう」
あかり「あれ?あの人魂は何だろう?」
あかり「」スタスタ
フウウッ
あかり「あっ、フユニャン」
フユニャン「あかり・・・か・・・」
あかり「フユニャン!!大丈夫!?」
フユニャン「・・・オレの・・・今までの・・・悪行の・・・報いを・・・受けたな・・・」
フユニャン「オレは・・・もう長くない・・・力におぼれて・・・全てを見失った・・・」
フユニャン「・・・すまない」シュウ
あかり「フユニャン!お願い!魂に戻らないで・・・!」
ボオン
あかり「消えないで・・・あああ!」わああん!
あかり「そんな・・・せっかく善の心を取り戻したのに・・・
ダークニャンからフユニャンに戻ったのに・・・」
『何をしてる!?赤座!早く戻れ!』
あかり「うっ・・・うううっ」ポロポロ
あかり「先生・・・分かりました・・・」ポロポロ
あかり「ふすまに入ります」
シューッ!
続く
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