安価とコンマで1から物語を作る その9 (674)

題名まんまで安価とコンマで1から物語作ります



1スレ目(しあわせってなんだろう?【現代ファンタジー(異能)】)
安価とコンマで1から物語を作る - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385456190/)

2スレ目(フィーニス記~嫌われ神様の嫁さがし~【異世界ファンタジー】)
安価とコンマで1から物語を作る その2 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386856788/)

3スレ目(勝負師アリアwithガルム【相棒モノバトルゲーム】)
安価とコンマで1から物語作る  その3 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388157582/)

4スレ目(Three forked road【現代ファンタジー(変身ヒーロー)】)
安価とコンマで1から物語作る   その4 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391353665/)

5スレ目(Three forked road【現代ファンタジー(変身ヒーロー)】)
安価とコンマで1から物語を作る その5 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1398778393/)

6スレ目(Three forked road【現代ファンタジー(変身ヒーロー)】)
安価とコンマで1から物語を作る その6 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403439447/)

7スレ目(悪魔隠しと見えない罪【現代ファンタジー(魔法)】)
安価とコンマで1から物語を作る  その7 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405697451/)

8スレ目(『時計塔の赤い人形』【ミステリー風ホラー】)
安価とコンマで1から物語を作る その8 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410013118/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414414109


現在できている設定


ジャンル:現代ファンタジー(変身ヒーロー)

主人公
性別:男

強さ:2
境遇:8
教養:0


変身するモチーフ:モルフォチョウ


それでは主人公の設定を決めます


まずは年齢

今回の設定だと理想は10~27の間ですかね

安価↓2

16

※ちゃんとトリップ直しました>>5のときトリップ変わってましたね

>>7選択:16歳

ロディア君以来の学生の男主人公になりそうです


お次はキャラ設定です

好きなことや嫌いなもの、性格や趣味趣向、家族構成や現在の職業などなど
なんでも詰め込んじゃってください
範囲内に矛盾があった場合、どうにかします


安価↓1~4をミックス

麻薬の売人


>>11-14をミックス


纏めますのでしばらくお待ちください
その間に名前の候補を挙げてくださると助かります
日本人の名前が好ましいですね


名前:天宮 怜(アマミヤ リョウ)
性別:男性
種族:人間
職業:高校生、薬の売人


環境:8  多くの自由を許された幸福な境遇
強さ:2  小学生女児レベルの身体的能力、戦えないヒーロー
生活:5  十分一人暮らし出来るレベル
教養:0  彼の脳内で考えていることは誰にも理解が及ばないだろう



年齢は16歳
身長は160cm
生物をこよなく愛する少年
特にキノコに深い関心を持っており、それが功を成して多くの新薬の開発に成功している
その中でも『完全麻薬』と呼ばれる肉体への負担を一切取り除いた麻薬性鎮痛薬が有名であり
そのせいか『麻薬の売人』と呼ばれることもしばしば
新薬の製法の特許により莫大な資金を得て暮らしている
昔は正義感にあふれ、その頭脳で人々を助けていたがそれには限りがあると考え実際に行動して人々を救おうとする
しかし、戦闘能力の低さからその行動が成就することは少ない
いつも空回り気味であり、戦うことよりも市民からの蔑視に耐えるほうが精神的にきつい今日この頃
現在は一人暮らしで、キノコ狩り以外で外に出ることは少ない


案外いい感じにまとまりました


現代ファンタジーで教養が9以上なので特別能力


『神の部品』を所得しますか?

1、する
2、しない

安価↓


↓2にするのを忘れて案の定被ってしまったので最安価


『神の部品』を所得しますか?

1、する
2、しない

安価↓2


>>30選択:1、所得する


所得した『神の部品』は?

1、両腕(想像を創造する腕)
2、右手(全てのモノを掴む右手)
3、左手(全てのモノを抜き取る左手)
4、脳(全ての過去を記録する脳)
5、鼻(嗅いだモノを理解する鼻)
6、耳(とっても耳が良い)
7、その他の部位(内蔵と骨の一部は無し)

安価↓2

7鼻毛


>>35
もっと細かくダメなものを指定するべきでしたね
内蔵と骨の一部と体毛関係を禁止



最安価↓2

6


>>39連続所得なので安価↓を採用

>>40選択:6、神の耳を所得

誰も目を選択しようとしないのは意外でした




『神の耳』
言葉を理解する耳
この耳に言葉の壁は無く、種の違いすら乗り越える
生物の言葉を理解できるが、話すことが出来るとは限らない

ケツだったらどんな能力になってたんだ


因みに選択肢外で考えていた中で『神の喉』はありましたね
効果は『絶対服従の歌声』でした


それ以外の設定

1、敵の設定
2、仲間の設定
3、自由安価
4、必要ない

安価↓2


>>46
ケツだったら…どうしましょうね?
『神の下半身』位に変更したと思います


>>49選択:2、仲間の設定

1、悪の組織と戦う正義のヒーロー達(戦隊モノっぽい?)
2、ヒーローというお仕事(前回やった道弥君たちみたいな感じ)
3、仲間無し
4、それ以外

安価↓2

仲間という仲間は最初はいない
各自好き勝手やっている感じで


>>52選択:仲間という仲間は最初はいない、各自好き勝手やっている


それ以外の設定

1、敵の設定
2、主人公の立ち位置
3、お助けキャラ
4、自由安価
5、必要ない

安価↓2

1


>>56選択:1、敵の設定


どんな奴ら?

1、宇宙人
2、主人公たちと同じような存在
3、統率のとれた怪物
4、自由安価

安価↓2

主人公のせいで潰れた世界各地の麻薬組織の集合体。主人公と同じくらいの天才に率いられてる

作戦は主に、人間に死の覚醒剤を打ち込んで化け物に変えテロをする

元に戻すワクチンを作れるのは、そいつと戦ってる時の主人公だけなので、主人公の手にかからない奴らはみんな死ぬしかない


>>59選択:主人公を目の敵にする麻薬組織、主人公と同じくらいの天才が率いている


敵の怪物のモチーフ
大雑把に決めてください
(例:恐竜、鳥、哺乳類、妖怪、などなど)

安価↓2

キノコ


>>62選択:キノコ
いいものを発見したのでキノコ+昆虫にさせてもらいます
(設定次第でキノコオンリーに戻すかも)



それ以外の設定


1、主人公の立ち位置
2、お助けキャラ
3、自由安価
4、必要ない

安価↓2



1


>>68選択:1、主人公の立ち位置


1、これから組織を作ろうとしている
2、トップは別に居て自分は参謀
3、自由安価

安価↓2

1


>>73選択:1、これから組織を作ろうとしている(自分がリーダー)


構成員(自分を含めない)

1、一人だけ
2、二人ほど
3、まだ誰も居ない

安価↓

3


>>76選択:3、まだ誰も居ない


それ以外の設定


1、お助けキャラ
2、ヒロインの設定
3、自由安価
4、必要ない

安価↓

2やな


>>79選択:ヒロインの設定


まずは強さ判定
1ほど弱い、9ほど強い

直下コンマ


コンマ判定:6 それなりに戦える力がある


ヒロインの立ち位置


1、知り合いではない一般人
2、幼馴染
3、同じくヒーローとして活動している人
4、自由安価

安価↓2

1


>>85選択:1、知り合いではない一般人



ヒロインの年齢

7~30の間が理想です

安価↓2

17


>>88選択:17歳



ヒロインの設定を決めます

好きなことや嫌いなもの、性格や趣味趣向、家族構成や現在の職業などなど
なんでも詰め込んじゃってください
範囲内に矛盾があった場合、どうにかします


この書き込みから5分後の安価↓1~3をミックス

母親はヒロインが幼いころ麻薬中毒になって死亡

姉は敵組織の怪物にされて死亡


>>94-96をミックス


後でまとめたモノを公開します


それ以外の設定

1、お助けキャラ
2、自由安価
3、もう必要ない

安価↓

家族構成とか?


>>100選択:家族構成


独り暮らしなので出てくる可能性低いとは思いますが


家族構成

4人以内で(例:母、父、兄2人など)

安価↓2

皆死んだ


>>103選択:全員死亡


それ以外の設定


1、お助けキャラ
2、自由安価
3、必要ない

安価↓

敵幹部3名


>>108選択:敵幹部三名


一人目の設定
性別、性格や見た目、変身する怪物(昆虫)のモチーフ、他の幹部との関係性、思考優先順位、などなど

安価↓1~3をミックス

3m越えの脳筋

怪物のモチーフ幹部だけは昆虫ってことです?


>>111-113をミックス

>>115
昆虫若しくはキノコ(菌類)ですね


二人目

安価↓1~3をミックス

前線にでるタイプではなく組織のエリート科学者


>>117-119をミックス


最後の一人

安価↓1~3をミックス


蟲モチーフが重なり過ぎですね


モチーフだけ

1、ヘラクレスリッキーブルー
2、クマムシ
3、女王アリ(有里の種類の付け加えがあった場合はそれに従います。無かった場合は私が決めます)

安価↓

3


>>128選択:3

設定は124だけを参照に付け足します



それ以外の設定


1、お助けキャラ
2、自由安価
3、必要ない

安価↓

3


>>130選択:3


それでは物語の作成は以上となります

作り終わるのに長くかかりすぎましたね

設定や大筋が完成次第始めます

それではお付き合いいただきありがとうございました


うわああ!なんだか心配かけているようで申し訳ない!!
久しぶりに積んであるゲームをいくつか消化してただけです許してください!!

設定は大体できているので明日にはプロローグを投下できると思います


主人公の一人称の設定(多少性格が左右されます)

1、俺
2、僕
3、俺様

安価↓2

どんなゲームか気になります!

学者っぽいし私がいいな
無理なら2


>>141選択:2、僕


やってたゲームは『絶対絶望少女』と『俺屍2』ですね


前作をさっぱり知らずにやっているので評判ほどクソゲーな印象は無いですね『俺屍2』
全然普通な和風RPGとして面白いです

なんてことを前作のファンの方に言ったら怒られるんだろうか…(小声)


21時前にはプロローグを投下する予定です
それまでお待ちください


プロローグ


突出した才能を持ち生まれるというのは大変なんだなという自覚がある

何故なら僕は世界でも稀にみる優秀すぎる人間の一人だからだ

僕の優秀さに気が付いたのは物心ついたとき――6歳くらいだろうか

僕には特別な『耳』があった

僕は生物の言葉を聞くことが出来た

毎日裏手の森に足を運んで生物の言葉を聞いて楽しんでいた

だけど、その声を聴くことが出来るのは僕だけだった

僕だけが鳥の犬の猫の木のキノコの声を聴くことが出来たんだ

その時にはもう理解できていた、僕は皆とは違うって

僕の優秀さが世間に知れ渡ったのは12歳の頃だ

僕は薬理学を研究していた父の書斎に籠って資料を読むのが好きだった

その資料を読んでいた時、僕は不思議で仕方が無かった

『どうして未完成の薬をわざわざ使っているんだろう』ってね

思い至った時にはもう行動に移していた

父の研究室に潜り込み、そこにあった未完成の薬を全て『完成』させてあげた

父は大層驚いていた

次の日には僕はもう有名人だ

だけど、そこで終わりじゃなかった

世界を驚愕させた天才少年では終わらせてくれなかった

だから僕はこんな………


現在16歳


独り暮らしにはいささか立派すぎるともいえる一軒家

だけど僕くらい優秀な人間ならば許される

てゆーかお金の使い道なんてこれくらいしか解らない

一人で研究するための施設と近くに大きな山か森があればそれで満足だし

現在は7時40分

早く目が覚めてしまったな

二度寝しようと布団をかぶり直す

アイツが来る前にさっさと寝よう

が、その思いも虚しく

ビービー

と耳障りな機械音が鳴り響いている

しつこい奴だ

人の嫌がることを強要するなと母親に教わらなかったのか?


お~~い!!

喧しい女の声

無視だ無視

全身を覆うように布団を体に巻き付ける

無駄な抵抗だと知りながらもアイツのいいなりなんて癪に障る

『耳』を澄ませる

………アイツ…犯罪ってことを分かってんのか?

ガチャン

扉が開く音

無論鍵は閉めていた

そこから導かれる結論は―――ピッキング

どたどたどた!

足音が近づいている

ああ嫌だ…起きたくない……こっちに来るな!


「お~きろ~~!!!怜く~ん!!」

俺の寝室のドアを開け放ち、俺が被っていた布団をひっぺがえされる

「ほらほら、いい天気だぞ~」

そう言って勝手にカーテンまで開けやがる

朝日が体に突き刺さる
体中の細胞が焼かれていく!

「ほら起きなって」

「喧しいぞ不法侵入者」

「殆ど家族みたいなものじゃん」

一体何時俺とお前が婚姻を結んだだ?
それとも実は生き別れの姉弟なのか?

いや、どっちでもいい
どっちだってかまいやしない

だがな


「僕は絶対に学校になんて行きたくない!!」

「そんなこと言って昨日も学校行ったじゃん。ほらさっさと着替えて」

必死の抵抗も虚しく、上半身裸に剥かれる

この不法侵入者は

『藤色 菫(フジイロ スミレ)』
年齢は17
性格はノー天気でマイペース
好きなことは人の世話を焼くこと

僕が最も苦手な人種だ


もう抵抗は無駄だ悟り、大人しく着替える
ほぼ毎朝こうやって僕はこの女から虐待を受けている

「顔洗った?鞄持った?ご飯は歩きながらでいいよね?」

すっかり保護者気取りで母親みたいなことを言う

「くっそ…学校なんて他人に教えを請わなきゃならん脳足りんが行くところだろ?僕には必要ないじゃないか…」

「学校行きたくないっていう奴は皆そう言うのよ」

菫に背中を押されながら登校する


いつからだろうか?
こんなにも生きるのが苦痛になったのは

どうして僕がこんな生活をしなくちゃならないんだ……

どうして……

その答えは分かっているんだけどな


プロローグ  ~終わり~


僕こと『天宮 怜(アマミヤ リョウ)』は高校生だ

本当は行く必要なんてないが、母の『高校くらい卒業しなさい』という言葉に従い、嫌々ながらも通っている

通っている学校は一応進学校らしい

正直どこも変わらないが、底辺校に通って笑われるのは僕のプライドが許さない

その学校への通学路

コンビニで適当にパンと飲み物を買って貪りながら歩く

なんで僕はこんなことをしてるんだろう

毎日考えて考えつくした議題を唱えながらうだうだと歩く

いやだいやだ

無駄な時間じゃないか

これなら森で自然に耳を傾けて二度寝しているほうがはるかに有意義だ

学校で得られるものなんて何もありゃしない

精々ストレスと周囲からの媚びた言葉くらいだ


隣でニコニコとしていやがる菫は学校内で人気者と呼ばれる部類の人間だ

成績優秀、品行方正、さらには運動神経も抜群ときたもんだ

アホな面に似合わず優秀と言える部類の人間だ

……まぁピッキングは明らかに必要無い能力だが

よくもまあ馬鹿な生徒共や自分より劣っているであろう教師にニコニコとできるんだ?

僕には到底理解が出来ないな

菫「教室分かる?ついてってあげようか?」

怜「アホか貴様。必要ない」

菫「おおこわ。じゃあお昼に迎えに行くね」

そう言って手を振って一学年上の教室に向かう

怜「…ふん」

まるで僕を幼い子供のように接するアイツの事が僕は苦手だ
悪い奴ではないが…鬱陶しい女だ

これからあと何時間この箱の中に居なくちゃならないんだ?
想像するだけで鬱になる




ここに居なくちゃならない3分の2の時間が終わった

昼食の時間か

菫が迎えに来ると言っていたな……



1、教室で待ってやろう
2、購買へ
3、あえて迎えに行く
4、自由安価

安価↓

1


>>157選択:2、購買へ


……関係ないな

購買へ行こう



1、『カツサンド』争奪戦
2、普通にアンパン

安価↓

1


>>160選択:1


さて、始めるか

いくらかの生徒が授業終了のチャイムと共に駆け出す

そして僕もその一人

目的は一つ『カツサンド』

この購買の名物とかそう言うのでもない

特別おいしいかと言ったらそうでもない

だが生徒たちは駆ける

それにはわけがある

カツサンドは先着10名のみ

ただそれだけ

そう、ただそれだけの名誉のためにカツサンドを求め走るのだ

ときには他者の足を引っ張ろうとも

今日の購買『カツサンド争奪戦』の勝利者という栄光の為に――ッ!


コンマ判定
7以上で勝利

強さ -1

直下コンマ


コンマ判定:2-1  敗北


僕の戦利品は…食パン

敗北者に相応しい味気無さではないか

周りを見ろ

あの安っぽいカツサンド二切れを齧る男子生徒の顔を

アレが勝者の顔だ

俺こそがこの学校の選ばれし10人の一人だと顔が語っている

周りには自然と人が集まり談笑しているではないか

その柔らかな笑みを見よ

あのカツサンドを得るだけでその日一日の幸せを約束されたようなものだ

今頃僕も…その一人の筈だったのに…!!

思わず手の中の食パンを握りしめる


菫「………そんなに悔しい?」

怜「当たり前だ!!」

菫「男子ってよく分からんね。怜くんこういうの頑張るタイプでもないのにさ」

形がひしゃげた食パンを齧る

まずいな
これが……

怜「敗者の味か……」

菫「いやほんと、何言ってんだこの子は…食パンに謝んなさい」


食事中


戦利品を教室に持ち帰る途中、偶々であった菫と中庭で昼食

……何か話そうか?


1、自由安価
2、話すことなどない

安価↓2

キノコのこと


>>169選択


隣を見る

にやにやと笑みを浮かべて弁当をつまんでいる
中身はミートボール、ツナとコーンのサラダ、卵焼き3切れ、おにぎり二つ
デザートにみかんの缶詰

ふむ、なんとも頭の悪そうなメニューだ

ミートボールは冷凍食品、ツナとコーンも缶詰のモノだろう
こんな添加物塗れのモノを喰らえばアホ面も出来上がるというものだ

ここは一つ優秀な僕がコイツに食生活の大切さを指導してやろう


怜「よし、キノコの話をしてやろう」

菫「いや」

怜「うむ、いい返事…ってなんだとぉ!?」

菫「いやだよ怜くんのキノコの話長いし」

怜「なんて奴だ!この僕の講義は金を払って聞くような話なんだぞ?それをタダで聞かせてやると言っているのに」

菫「え、でも…キノコでしょ?」

怜「それ以外に何の話をしろと?」

菫「ん~と……好きな服とか音楽とか」

怜「おおなんと低俗な。思わず身震いしてしまったぞ」

菫「失礼ね、こちとら身分の低い民衆でございますわよ。俗な話をするに決まってるじゃない」

怜「カー…もったいないなぁ。実にもったいないなぁ菫~…?」

チラッ

視線がぶつかる
視線を逸らされる
顔を覗き込む
顔を除けられる
再び視線が合う


菫「ど、どんだけ話したいの?」

怜「聞く気になったか?」

菫「今のやり取りで心境が変化するわけないじゃん」

怜「くっ!絶対に聞きたいと言わせてやる!いいか、そもそもキノコとは……」

菫「勝手に話し始めるし……」


菫にキノコの栄養についての講義をしてやった


放課後


菫にキノコの話をしたおかげか、争奪戦に敗北した心もいくらか晴れた
あの荒んだ心のまま、さっきのクソつまらない授業を聞いていたら確実に途中で抜けていたな

僕にむかって教師程度の地位の人間が文句はいえないだろうし

まぁそんなことは今はどうでもいい
今日の僕は素直に静かに授業を聞いた善良な生徒だ

さて、これからどうするか……



1、真っ直ぐ帰る
2、寄り道しながら帰る
3、知り合いと帰る
4、学校をぶらぶらする
5、自由安価

安価↓

4


>>174選択:4、学校をぶらぶらする



普段はすぐに帰る
しかし、よく考えてみればあまりこの学校の事を知らないな

どうせ無駄な時間を過ごしたついでだ
この学校内をぶらぶらするか


何処に行こうか?



1、2階(2年教室)
2、3階(3年教室)
3、図書室
4、屋上
5、部室棟
6、自由安価

安価↓

3


>>176選択:3


ぶらぶら歩いていると図書室を見つけた

こんなところにあったのか
しかし、図書室か

ふふふ、図書室だなんて自分で言って笑えてくる
こんなところに果たしてこの僕のお眼鏡にかなう本の一冊でもあるのだろうか

どれ、確かめてやろう

そう思い、図書室へと足を踏み入れた


イベント判定
5以上で発生

直下コンマ


コンマ判定:5


イベント選択

1、誰か見つけた
2、何か見つけた
3、何か起こった
4、自由安価(イベント内容明記)

安価↓2

2


>>181選択:2


何を見つけた?


自由安価↓

自分の論文の乗った雑誌


>>183選択


こんな俗物溢れる場所で僕の目を引くような書物は…ん?

棚を眺めていると一つの雑誌が目につく
何故こんな古い巻号の雑誌が…いや、この年には確か

その雑誌を手に取る
予想通り、僕の論文が載っていた

題名は『完成薬の研究』

今から3年前の雑誌だ
懐かしいな、この年に僕の『完全麻薬』が世に出回ったんだ

しかし、どうしてこんな古い雑誌を?

もしかして僕がこの学校に通っているからその宣伝か?
なんとも殊勝なことだ

ま、それくらいの事は許してやろう
精々僕がこの学校に通ってやっていることに感謝しろよ

気分よく図書室を後にした


放課後


まだ時間はあるな


1、まだぶらぶらする
2、帰る

安価↓

2


>>187選択:2、帰る
※帰るを選択の為強制イベント


帰るか

下駄箱まで向かう

菫「おーいたいた。なんで教室に居なかったの?」

靴を履こうとしているとき不満そうな面で菫が話しかけに来た

怜「……別に僕が何していようが勝手だろ」

菫「そりゃそうだけどさぁ……はぁ…うん、まあいいや。一緒に帰ろっか」

どうせ文句を言ったところで通学路が同じだ
何を言おうが一緒に帰ることになるのだ

菫と共に帰路につく


帰宅中


『耳』が音を捉えた

まさか、この状況でか?

音は確実に僕たちに近づいている

完全に僕を狙っている

いつから付け狙われていたんだ?

そんなことを考えても仕方がない

早足で歩く

菫「ちょ、ちょっとちょっといきなり早く歩かないでよ」

怜「………」

せめて一目が付きにくい場所まで……

そう思い歩みを進めていたが、突然音の対象が不自然な動きをする

思わず歩みを止めた


菫「今度はいきなり止まってな……に…?」

ぶーん

と耳を揺さぶる不快な羽音と共に僕と菫の足下に大きな人型の影

上を見上げると

菫「え、な…なにこれ」

蜂の姿を模した怪人
モデルは……『クマバチ』か

ただのクマバチなら愛らしいんだがな

怜「逃げるぞ!!」

菫の手を引き走る

逃げ切れるとは思っていない
少しでも時間を稼ぐ、『俺の同業者』が通りかかってくれたら最高なんだが

自宅近くの森まで逃げ込む

一時的に僕たちを見失っているようだ
だが、見つかるのは時間の問題だ


菫「あ、あれってさ…」

怜「そうだ、お前もよく知る『怪人』だよ」


『怪人』
秘密結社『P・A・I・N』によって引き起こされている怪奇テロ
怪人となった人間は虫を模した姿になり、理性が飛び狂暴化
人を襲い始める
そして存分に暴れた後に死ぬ


さっきのクマバチ怪人もテロの被害者の一人だろう
しかもゲリラ的なモノじゃなくて僕を狙っていると来た

なんとか人を巻き込まない場所まで来たが、巻き込まれてしまった奴ならいる


菫「な、なんで追って来てるの?理性が飛んじゃうんじゃなかったっけ?」

怜「おそらく幹部からの指令が飛んでるタイプだろう。狙いは僕だ」

菫「か、幹部?ああいやそんなことよりどうするの?此処に隠れてれば大丈夫かな?」

怜「………そうはいかないだろうな」

菫「ええ!?ど、どうするの?」


対抗策が無いわけではない

鞄の中にある2本のアンプル
コイツを使えば、最低限自分の身は助かるだろう

だが……菫を見殺しする形になる

それを避けるためには…やはりやるしかないのか
願う事なら、菫を巻き込みたくは無かったんだが

お互いの命には代えられない


怜「たった一つだけ策はある」

菫「ほ、ほんと!?」

怜「ああ、耳の穴かっぽじってよく聞けよ」

菫「……ごくり」

怜「菫……おまえ――――― 







怜「 ―――――『変態』する勇気はあるか?」」







菫「無いよそんなもん!!!!」

怜「よし、じゃあ死ぬか」

菫「えええ!?他になんか方法は無いの!?」

怜「ねえよ!今お前の選択肢は『死ぬ』か『変態』するかのどっちかだ!」


怪人の羽音が近づく

さっきの大声で位置がばれたんだろう

くっそマズイな、時間が無い



怜「いいのか!変態しなくて!」

菫「し、してどうなるの」

怜「変態すれば助かる!………可能性がある」

菫「えええ!?助かるとは限らないの!?」

怜「だけど変態しないと確実に死ぬ。変態すれば50%位で死なないかもしれない」

菫「え、ええ……」

怜「いいのか!?死ぬんだぞ!あの怪人に!殺されるんだぞ!!!」

菫「ん……んんんん…うぐぐ…え~いヤケだ!!へ、変態でもなんでもこーい!!」


怜「よく言った。精々いいのを引いてくれよ!!」


鞄からアンプルを取り出し
菫の首筋に突き刺す

中の薬品が菫に注入されていく

注入した薬は『完全変態薬』

『P・A・I・N』の奴らが使ってる未完成品じゃない正真正銘完成変身薬

肉体へのデメリットは無い
使用者に最も適合した『虫』の力が本人に現れる

菫「う、うわ…なに……これ」


どんどん肉体が変化していく
菫に現れた『虫』の姿は………



1、大名飛蝗
2、大閻魔斑猫
3、女郎蜘蛛
4、リオック

安価↓2

4


>>198選択:4、リオック


という所で今日の更新はここまでです

ヒロインの能力は野性的獰猛性ならピカイチなリオックに決定しました
テラフォーマーズではかませでしたが名誉挽回なるか!?

お付き合いいただきありがとうございました

乙です
スズメガの空中での高機動性が好きなので使ってくれるとちょっとうれしい
このスレにはいつもあんまメジャーじゃないネタも期待してるので


私から荒れる可能性のある話題を口にしてしまいましたね
評判を知らなかったとはいえ申し訳ありません。以後気をつけます

私の負担など気にせずに○○な虫がいいよねといった話題は大歓迎ですよ!
ネタにするつもりの話題を出されたと言って急遽変えるような偏屈さも対応力も無いですし

皆さんはどんな虫がお好きでしょうか?私は虫全般大嫌いです!!(あれ?)

といいつつ好きな虫ももちろんいますが
>>202さんが仰ったスズメガもまるっとしてて愛らしいですし、クマバチも足がふわふわで可愛らしいですよね!
蚕蛾なんかはもう天使ですよね!!


長々と無駄話をしてしまいました、そろそろ再開です


菫の肉体に変化が現れる
徐々に茶褐色に染まった外骨格が浮かび上がっていくのが見て取れた

モデルは昆虫だな、そしてあの巨大な顎、爛々と輝く目

怜「良いのを引いたじゃねえか」

菫「…!?…はぁ…はぁ!なんか…変な感じ…!」

怜「気を強く持て菫。お前のモデルは『リオック』だ、ソフトインセクト最強の化け物コオロギ」

菫「こ、コオロギなの?」

怜「そうだ。特徴は強靭な顎と異常なまでの闘争本能。今からお前にはある指令が飛ぶだろう、『目の前のモノを食い殺せ』と。理性がぶっ飛ぶくらいの本能が叫び声をあげるはずだ」

菫「え、え?それ…はぁ…!……大丈夫…なの?」

怜「だからだ。気を強く持て、それを押さえつけて虫の力を自分のモノにしろ。お前なら絶対に出来る」

菫「気を…強く…ね。うん…分かったよ」

怜「…っ!っと怪人のお出ましのようだ、頼むぞ菫」

羽音を立てて低空飛行をしていたクマバチ怪人がもう目の前にまで迫っていた
もはやこの怪人は敵ではない
それ以上に考えておかなければならないのは菫の事

鞄に視線をやる
……きっとこっちも必要になるだろうな


視点変更:藤色菫


怜くんに何か注射をされてから体が燃え上がるように熱い
息が乱れる

むずむずと体がかゆい

怖い怖い怖い

まるで自分が自分でなくなるような、強烈な悪寒がする

怜くんの声が聞こえる
かすかにだが、なんとか聞き取れる

自分が蟋蟀になっていってるらしいという事だけは分かった

聞こえる、心の奥底から

『殺せ、殺せ、殺せ』

一つの思考が脳を支配する
力が湧いてくるのを感じる

息が乱れる

バチリバチリと心が叫び声をあげるている

思考が溶けていく

本能に理性が飲まれていく

怜「…気を強く持て」

怜くんの声が聞こえる

菫「気を…強く…」

復唱し、自分に言い聞かせる


ぶーん

と重く不快な音を鋭敏な感覚が捉える

目の前には空を飛ぶ怪物
それを見た瞬間

バチン

とタカが外れる音がした

菫「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!」

そこからはもう覚えていない


視点変更:天宮怜


菫が奇声を上げてクマバチ怪人にとびかかる

異常を察知したのかクマバチは空高く逃げようとする
しかし、生い茂る木々を利用し俊敏に高く跳ねあがる菫がそれを許さない

ここで少し、リオックの説明をしよう

リオックとはインドネシア産の巨大な蟋蟀
かなり大柄かつ獰猛で、その獰猛は凄まじく、自分よりも大きな生物に飛びかかり捕食するほどだ
主な攻撃手段はその大顎

だが今、菫にとっての最大の武器は体の重さとそれを操縦する強靭な筋肉

大きな昆虫ゆえの重い外骨格を持ち上げ、跳ねるだけの筋力がある

それが人間大の大きさで動き回るのだ
現在の菫の筋肉密度は想像を絶するものとなっているだろう

クマバチ怪人をその腕でつかみ、自由落下で地面に叩きつける

菫が馬乗りの体勢となる
この時点でもう、勝負はついている


クマバチ怪人が叫び声をあげて必死に抵抗をしようとする

その喉元に菫の大顎が喰らい付く

容易く首を両断し、体液が飛び散る
手刀が怪人の腹を貫き、ブチブチブチと耳を覆いたくなるような音を立てて肉を引きちぎる

バチンバチン

リオックの顎が怪人の体を両断していく音が響き渡る

最早怪人は鳴き声すらあげていない
最初の首の一撃ですでに絶命しているのだ

そんなことを意に介さず死骸をなおも蹂躙しようとする菫
食い尽くすまで決して蹂躙をやめたりしないだろう

リオックの特性を引き出した時点で、こうなることは想定済みだ


薬の効果が切れるのを待ってもいいが…
これ以上菫にこんなことを続けさせたくはない

もう一本のアンプルを取り出す
本当に、僕という人間の用意周到さには頭が下がる

捕食中の菫にゆっくりと近づき、外骨格に覆われていない首筋に素早く注射器を突き立てた


菫「ぎ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!???」

驚きの混じった奇声をあげて、血走った目が僕を捉える

これから行う行為は賭けだ
だが、コイツは僕を食わない。それだけは確信があった

此方に飛びかかるよりも早く菫を首を抱きしめ、その背中を優しくたたく

怜「落ち着け…気を強く持つんだ。いま打った薬は鎮静剤だ、直に心も落ち着く」

菫「ふぅ…ふぅ…!!」

まだ興奮して息が荒い
が、襲い掛かってくることはなさそうだ


怜「お前は藤色菫。ちょっと世話焼きなただの女子高生だ。ひたすらに喰らい、暴力を振るう虫じゃないだろう」

菫「……はぁ……はぁ………」

少しづつ呼吸が安定している
背中を優しく撫でる、暫くこのままで居れば変身したままで理性を取り戻せそうだ

抱き合う事数分

すぅすぅと吐息を立てて菫が僕に体を預ける

理性を取り戻すよりも先に、眠ってしまったらしい

自分の足元には体をぶちまけた怪人の死骸
自分に寄り掛かっているのは、顔を体液で汚した安らかな吐息を立てる昆虫女

何とも奇妙な光景だ

しかし、このままというわけにもいかない

責任をもって後始末をするべきだろう

それにしてもこの菫、メチャクチャ重たい
変態しても持ち上げられるかどうか

菫「……りょう…くん……」

怜「っ!起き……寝言か」

出来れば起きて自分で歩いてほしかったんだがな

怜「ふっ!……よっ…と」

自分の腕に『完全変態薬』を打ち込み変態する
普段の肉体よりはさすがに力はある

怜「……結局巻き込んでしまったな」

自分より重く大きな菫を抱き上げ、フラフラと森から出た


藤色菫が目を覚ますのは

コンマ判定

1-3 明日の夜
4-6 明日の昼
7-9 今日の夜

直下コンマ


コンマ判定:2、明日の夜


進行選択

1、明日の夜まで飛ばす
2、普通に行動する

安価↓2

1


>>218選択:1、明日の夜まで飛ばす


視点選択

1、天宮怜
2、藤色菫

安価↓

1


>>220選択:1、天宮怜




あれから菫を僕の家の一室に何とか連れ込み寝かした
長時間目が覚めない可能性も見越して点滴で栄養を取らせている

あれから一日が経とうとしているがまだ目を覚ましていない

今日もキノコ粥と茶碗蒸しをもって菫の寝ている部屋に向かっていた

菫「……あ、おはおは」

やんわりとした笑みで僕に手を振っている
目覚めの第一声がそれか

怜「さっき起きたのか」

菫「うん。さっき起きたばっかだよ…ふわぁ……」

怜「そうか、腹は減っていないか?分けてやってもいいぞ」

菫「あ~…う~ん……あんましお腹減ってないかも」

怜「丸一日眠っていたのに腹は減ってないのか。変な奴だな」

菫「そ、そんなに寝てたの!?」

食事をしながら昨日からの一日の事を軽く説明してやった


怜「……と、いった感じだな」

菫「…………そ、そっか」

何故かもじもじと顔を赤くしている

怜「…なんだ?気持ち悪いぞ」

菫「え、え~っとさぁ……着替えって怜くんがしてくれたんだよね」

怜「そうだ」

菫「う、うわぁ…うわあああ!!」

更に顔を真っ赤にして枕に顔を埋めている

怜「なんだ喧しい。あんな汚い服で寝かせられるか」

菫「で、でもだよ!は、裸…見られ…ちゃったんだよね?」

怜「だからなんだ」

菫「恥ずかしいに決まってるじゃん!!」

怜「はぁ……」

呆れて溜息しか出てこない
一々思考回路が凡俗なそれだ


菫「何よその溜息は!怜くんにはデリカシーが無さすぎだよ!!」

怜「絶対にお前だけには言われたくない台詞№1だぞ」

ピッキングしたり、寝起きの男を上半身裸に剥くような女の言葉とは思えない

怜「過ぎたことだ。しかもお前は寝ていたんだ、何も気にすることも無い」

菫「それはそれで気になるよ!でも、う~ん…気にし過ぎても仕方無いか」

怜「そうだ。そういう事にしておけ」

自分を納得させるように小刻みに頷き心を落ち着かせている
心が落ち着いたところで、菫が神妙な顔つきになる

菫「……あのさ、あの怪人…どうなったの?」

怜「覚えてないのか?お前が食い荒らしてそのまま置いてきた」

菫「…ッ」

唇を強く噛みしめている
どうやらいらぬことを悔いているようだ

怜「アレはお前が殺したんじゃない、あの時点で死ぬことは確定している。お前が気に病むことじゃない」

菫「……でも…でも……」

ぽつりぽつりと零れた涙が布団に大きなシミを作る

はぁ…メンドクサイ奴だ
なんと言って納得させようか


自由安価↓2


十分経ったので選択肢


1、「それならあの場で殺された方がましだったか?」
2、「そうまで気に病むなら僕の所為にしておけ。僕がお前を怪物にさせて襲わせた。お前は何も悪くない」
3、「何故泣く?僕には理解できない」
4、自由安価

安価↓

2


>>225選択:2


怜「そうまで気に病むなら僕の所為にしておけ。僕がお前を怪物にさせて襲わせた。お前は何も悪くない」

菫「え?そ、それはなんか…違うよ…そうじゃないよ……」

怜「あああ!鬱陶しいな!いつものようにアホ面下げてへらへらしてる方がいくらかマシだ!!」

菫「だ、だって……だって…!あの怪人は人だったんだよ?それを私が…」

怜「だからアレはすでに死体と同義の存在だと言っただろう!」

菫「だからって…そんなに簡単に納得できないよ…!」

ポロポロと涙を流し布団を握りしめている

これは予想外だった
落ち込みはしてもすぐに立ち直れると思っていたが、こんなにもうじうじと悩み腐るなんて

どうやらこの女の事を過大評価し過ぎていたようだ

だが、このまま落ち込み続けられては困るんだ
なんとしてでも前を向かせなければ


怜「いいかよく聞け菫。お前はこれからもあの怪人と戦わなければならないんだ」

菫「ええ!?どうして?」

怜「お前はもう巻き込まれてしまったんだ。普通の女子高生では居られない」

菫「なんで?おかしいよ…私、普通のなんの力も無い非力な女子高生だよ?」

怜「それは以前までのお前だ。力は既に手にしている」

菫「あの『変態』とかっていう奴?」

怜「そうだ。お前には力がある、アイツら…『P・A・I・N』の奴らに対抗しうる力を手に入れたんだ」

菫「そ、そうだ聞きたいことがあったんだ。今言ったペイン?とかいうのはなんなの?どうして怜くんが狙われているの?」

怜「ああ、説明しよう。今お前が巻き込まれている事態を」


『P・A・I・N』とは
かつて違法ドラッグに指定されていた薬物の密売を行っていた組織の集合体
この者たちの収入源であった違法薬物を僕が軒並み完成させ、肉体に害のない趣向品として一般販売している
そのため違法薬物を売って収入を得ていた者たちは収入源を無くしてしまった
この者たちの目的は『天宮怜を人質とし、完成品の薬の販売を止めさせる』もしくは『天宮怜への復讐』だろう
どちらにせよ、目的の最後に待っているのは僕の死
これ以上商売の邪魔をさせないために僕を生かしてはおかないだろう


怜「だからこそ、度々怪奇テロを起こし僕を引きずり出そうとしていた。今回のように僕を直接狙ってくることもあるんだ」


菫「今までの怪人にされちゃった人たちって…怜くんの所為だったの…?」

怜「……ああ」

菫の考えていることが分かる
コイツは姉を怪人にされて殺されている

菫「……なんで」

罵声罵倒を受ける覚悟はできている

菫「…なんで怜くんが立ち向かわなかったの!!あの薬を使えば怜くんだって戦えたはずじゃない!!」

怜「出来ることならしていたに決まってるだろ!!!」

菫の怒声を抑え込むほどの大声を張り上げる
ただの逆切れだ、だけど僕だって何もしなかったわけじゃない

怜「何のためにあの『完全変態薬』を作ったと思ってる!!僕がアイツらに立ち向かうために決まってるだろ!!!」

菫「それじゃあなんで!?」

怜「見れば分かるさ」

完全変態薬を僕の腕に打ち込む
徐々に体が変化し、虫の力が発現していく


僕の背中には大きな煌びやかな美しい翅
一際目を引く大きな翅だ

怜「僕の変態は『モルフォチョウ』。的のようにデカい翅、体を持ち上げるだけで精いっぱいの情けない飛行能力、僕には戦う力なんてありはしないんだ」

菫「………そん…な…」

怜「僕はお前と違ってアイツらに立ち向かえるだけの力が無い。分かってくれ…僕だって悔しいんだ…!」

菫「…………怜くん…私…」

怜「謝らなくていい。お前は僕の不注意で巻き込まれた、それだけは事実だ。だけど、アイツらにあの怪人が殺されたことはもう伝わっているはずだ。お前が変態したことも」

菫「………」

怜「無理強いをさせることになる。だけど、もう簡単に逃げ出すことはできないんだ菫。僕と一緒に戦ってくれ」

菫「………」

怜「これはお前の復讐の戦いでもあるんだ。お前の家族を無茶苦茶にしたアイツらを許せないと思わないのか?」

菫「………」



菫の心境判定

1-3 それでも怖いよ
4-6 まだ、納得できないけど…
7-9 頑張ってみるよ

直下コンマ


コンマ判定:9 


自分でも卑怯な言い方をしていると分かっている
言葉巧みに逃げ場を塞いでいる

でもこんな貴重な戦力をみすみす逃したくはない
これが反撃のチャンスになるかもしれないんだ

強く拳を握り、菫が僕をまっすぐに見つめる


菫「……頑張ってみるよ」

怜「一緒に戦ってくれるのか?」

菫「…うん。力を持っている人間はそれ相応の責任を果たさなくちゃいけない。たとえ不本意であっても、力が無い人の為になれるなら。立ち上がるべきだよね」

その目には確かな覚悟が見て取れた
やっぱりこの女は僕が認める優秀な人間だ

怜「ありがとう菫。本当に……ありがとう」

菫「……上手く出来るか分からないけど、頑張るから。これから、よろしくね」

怜「ああ、巻き込んでしまった責任をもって、全力でお前をフォローしよう」


菫が差し出した手を強く握りしめる

先ほどまで戦いたくないとうじうじしていた少女とは思えない力強さだ
きっと怖いだろうに、すぐにでも逃げ出したいだろうに
それをグッと抑え込み、力無きものの為に立ち上がろうとしてくれている

これから菫にはたくさん無茶を強いることになる、怖い目にも痛い目にもたくさんあうだろう
そのたびに、精一杯支えてやろう

そう、強く心に誓った


今日の更新はここまでです

少し遅くなってしまいましたね
焦って書いたためか話が破たんしてないか不安です
後で手直しをするかもしれません


お付き合いいただきありがとうございました


プロフィール公開
主人公である天宮怜のプロフィールも前回貼り付けたものと少し変更がなされています



名前:天宮 怜(アマミヤ リョウ)
性別:男性
種族:人間
職業:高校生、薬の売人


環境:8  多くの自由を許された幸福な境遇
強さ:2  小学生女児レベルの身体的能力、戦えないヒーロー
生活:5  十分一人暮らし出来るレベル
教養:10 彼の脳内で考えていることは誰にも理解が及ばないだろう



年齢は16歳
身長は155cm
生物をこよなく愛する少年
特にキノコに深い関心を持っており、それが功を成して多くの新薬の開発に成功している
その中でも『完全麻薬』と呼ばれる肉体への負担を一切取り除いた麻薬性鎮痛薬が有名であり
そのせいか『麻薬の売人』と呼ばれることもしばしば
新薬の製法の特許により莫大な資金を得て暮らしている
力が無いながらも必死に戦う方法を模索するも、全てが空回りで終わってしまっている
なんとかしたいという強い思いはあれど、それが成就していない
神の耳により、戦えない情けない蝶人間のの悪評に心を痛める日々
現在は一人暮らしで、キノコ狩り以外で外に出ることは少ない






能力


『神の耳』
言葉を理解する耳
この耳に言葉の壁は無く、種の違いすら乗り越える
生物の言葉を理解できるが、話すことが出来るとは限らない


『変態:モデル【モルフォチョウ】』
完全変態薬により引き出された肉体に最もなじむ虫の力
彼の場合はモルフォチョウ人間へと姿を変える
戦闘能力は無く、輝く鱗粉を振り撒きながら飛ぶことが出来る

名前:藤色 菫(フジイロ スミレ)
性別:女性
種族:人間
職業:学生


環境:2  かつては幸福な家庭だった
強さ:6  戦闘は素人同然だが、強力な戦える力を秘めている
生活:8  日常生活に必要なありとあらゆる知識を備えている
教養:8  年齢不相応なほど優秀な教養を持っている



年齢は17歳
身長は167cm
容姿は黒髪のハーフアップ、いつも柔らかな笑みを浮かべている
能天気でマイペースな性格であり、ヘラヘラニコニコとしているが意外に臆病で怖がりである
天宮怜の幼馴染
特に深い理由も無く天宮の事が好きらしい
不得意なことが無いと言えるくらいに色んなことをこなす完璧超人
母親は幼いころに麻薬中毒でなくなり、姉は麻薬組織『P・A・I・N』により怪物にされて殺された
趣味は怜くんの世話を焼くこと



能力


『変態:モデル【リオック】』
とても獰猛な蟋蟀、リオックの特性を引き出す
理性が吹っ飛んでしまうほどの暴力衝動に飲み込まれる
最大の武器は大顎と筋肉
まだ扱いきれておらず、すぐに理性が飛んでしまう


ちょっと思う所があるので>>229-232を差し替えます
>>228の続きとして読んでください


菫「そう…だったんだね」

怜「だからお願いだ、僕の為にも戦ってくれ」

菫「それとこれは話が違うよ。私が戦わなくても怜くんがあの薬を使えばいいじゃん」

怜「なんであの時僕がその薬を使わなかったのかと考えないのか?僕はお前と違って戦うだけの力が無いんだ…こんな風にな!」

完全変態薬を腕に打ち込む
直ぐに薬の効果が表れ、僕に最も適合する虫の特性が現れる

僕の背中には大きな煌びやかな美しい翅
一際目を引く大きな翅だ

怜「僕の変態は『モルフォチョウ』。的のようにデカい翅、体を持ち上げるだけで精いっぱいの情けない飛行能力、僕には戦う力なんてありはしないんだ」

菫「そんなぁ!?何かできないの?」

怜「鱗粉を撒きながら飛べるぜ」

菫「いらないよ!!」

怜「まぁこれで分かっただろ、僕には戦う力が無いって」

菫「……で、でも…」

怜「お前の気持ちは分かる。あんな怪人と戦うのは怖いだろうさ、だから仲間を集める間だけでいいんだ。僕だってただ手を拱いているわけじゃない、僕は今『P・A・I・N』打倒の仲間を集めている真っ最中なんだ」

菫「そ、そうなんだ」

怜「どうしても戦いたくないっていうなら極力お前を戦わせたりしない。だけど僕一人じゃあ大変だから少しの間だけ手伝って欲しいんだ」

菫「……う~ん…」

怜「お前だってあの怪人から身を守る力を手に入れられるんだ。しかもそれどころか悪の組織を打倒するヒーローになれるかもしれないんだぜ?」

菫「ヒーローかぁ………それはちょっといいかも」

怜「だろだろ?ハイ決定!これから宜しくな菫」

無理やり手を掴みぶんぶん振り回す
どうにか強引に丸め込めそうだ

コイツがちょろくて助かった

菫「ええ!?決定なの?……ううぅ…本当にちょっと手伝うだけだよ?」

怜「わかってるって。ちょっと(『P・A・I・N』を壊滅させるまで)手伝ってもらうだけだ」

なんて騙したみたいに言っているが、本当に長い期間戦いあうつもりはない
二週間かそこらでけりをつけてやる


菫「そういえばさ、相手は怜くんが何処に居るか知られてるんだよね?」

怜「そうだろうな」

菫「それならどうしてこの町に一気に攻め込んでこないの?」

怜「菫にしては鋭いな、それには勿論理由がある。この町にはある男が居る、お前も知っているはずだ」

菫「私も知ってるの?」

怜「『甲斐赤理』、僕たちの通う学校に居るだろ?」

菫「甲斐…って生徒会長じゃない!?」


『甲斐 赤理(カイ アカリ)』
僕が通う学校の生徒会長
性格は暑苦しい男という印象だ
あまり話したことは無い


怜「この男一人でアイツらの抑止力になっている」

菫「そんなに凄いの!?それなら私いらないんじゃ…」

怜「甲斐はこの町を守っているだけで精いっぱいだ、僕たちに手を貸してはくれないだろう」

菫「そっかぁ…残念。でもこの町を守ってくれてるんだし我儘言っちゃ失礼だよね」


怜「それに甲斐赤理は信用できるが、『甲斐』という名前は正直信用できない」

菫「どういうこと?」

怜「そもそも甲斐赤理が戦ってくれているのは『甲斐』を名乗る奴らが居たからなんだ」

菫に甲斐赤理が戦ってくれている理由を説明する
事の発端は3年前、『P・A・I・N』の怪奇テロが本格化する前だ
その頃は完全変態薬が完成して自分の手で怪人から街を必死で守ろうとしていた時だった
自分の力ではどうにもならないと感じていたその時に、『甲斐』と名乗る人物から一本の電話が入った
内容は『完全変態薬を上手く扱える人材を派遣してやる』といった内容だった
最初は怪しんだが、電話をしてきた奴の目的は僕の技術や知識ではなく『P・A・I・N打倒』だという事が伝わって来た
自分の力に限界を感じていた僕は賭けに近い気持ちで相手の提案を引き受けたんだ

怜「次の日、僕の家を訪ねてきたのが甲斐赤理というわけだ」

菫「ふうん。聞く分には悪い人じゃなさそうだけどその『甲斐』って人」

怜「僕が怪しんでいるのは、その『甲斐』って奴らはかなりの規模の組織なんだ。……薬が無くても『P・A・I・N』を潰せるくらい」

菫「へ~、それは確かに裏がありそうだね」

怜「僕に対する情報提供とかの無償支援も怪しいんだが。正直かなり助かってるから相手が何もしない限り、こっちから探りを入れたりはしないつもりだ」


菫「まぁ『甲斐』については後回しでいいよね。危害を加えてくるわけじゃないし」

怜「現状はな」

菫「それでさ、まずはどうするの?仲間探しって言ってたっけ?」

怜「そのつもりだ」

菫「誰か目星とかつけてあるの?」

怜「そうだな……」


1、ある
2、ない

安価↓

1


>>241選択:1、ある


怜「目星はつけてある」

菫「おお!それは誰なの?」

怜「なんだか急に元気になったな」

菫「私以外も戦ってくれている人がいるんだって分かったらホッとして」

怜「単純奴だ。だがこっちとしてもメソメソ泣かれるよりそっちの方が有り難い」

菫「もう一言多いよ!それで、誰なの?私も知ってる人?」

怜「それは……」


目星がついてる人の数

1-3 一人
4-6 2人
7-9 3人

直下コンマ


コンマ判定:3 一人


だーれだ


1、甲斐赤理
2、双葉宗助(男)
3、甲斐朝里(女)
4、自由安価(安価で特徴と名前を決める)

安価↓2

4


>>246選択:4、自由安価



まずは性別

1、男
2、女

安価↓2

2

三万坂を再利用してやってくれ…と思ったが個々に安価する方式か


>>249選択:2、女

>>250それいいですね!採用です



1、新キャラ
2、没キャラ再利用

安価↓2

1


>>253選択:1、新キャラ


今決まっていること

性別:女

次は性格です

安価↓2

従順で朗らか


>>256選択:従順で朗らか


容姿的特徴

安価↓2

左腕に包帯


>>261選択:左腕に包帯


最後に年齢(10~30の間)

安価↓2

30


>>266選択:30

う~む、一気に動かしづらくなってしまった

年齢が最後と言いましたが取り消しです


この人とは知り合い?

1、知り合い
2、知り合いではない

安価↓

1


>>271選択:1、知り合い


この人の職業


1、学校の先生
2、『甲斐』の人間
3、家政婦
4、自由安価

安価↓2


>>274選択:3、家政婦


簡易プロフィール


名前:田島桃恵(タジマ゙ モモエ)
年齢:30
職業:家政婦
性格:従順で朗らか
容姿的特徴:左腕に包帯を巻いている

今更だけど、家族全員死んでるから母に言われて高校いってるのはおかしくない?


怜「お前んちに家政婦さんいるだろ」

菫「ああ田島さん?」

怜「その人だ」

菫「は?なにって………え?嘘でしょ?」

怜「嘘じゃない。田島桃恵を仲間に引き入れようと思っている」

菫「ちょっとちょっとおかしくない!?適当に近くに居る人言っただけだよね!?」

怜「そうともいう。あの人押しに弱そうだし」

菫「最低だ!最低だよこの子!!逃げて田島さん!!」

怜「知ってる人で良かったじゃないか」

菫「よかないよ!どうして私の身内を巻き込むの!?」

怜「押しに弱そうで素直に言うこと聞いてくれそうな知り合いなんて僕には居ないんだよ!!」

菫「こんなところでボッチ自慢しないでよ!!」

怜「ぼ、ボッチじゃねえし!今それは関係ないだろ!!」

>>277
大丈夫です。おかしくねえっす
死ぬ前から『いくら頭いいからって高校くらい卒業しろ』と言われてたという設定です



怜「取り敢えず、これは決定事項だ。今日はもう夜だから明日、田島百恵に話を持ち掛ける」

菫「田島さん…断ってくれればいいけど」

怜「しかし元気そうだがお前、体調は大丈夫なのか?」

菫「いっぱい寝たしたぶん大丈夫」

怜「それならいいが」

話に夢中ですっかり冷たくなった粥と茶碗蒸しをかきこむ

一応様子を見るために今日一日はここで寝かせるとしよう
いくら変態したとはいえ怪人の体を喰らったんだ、いつ体調崩してもおかしくない


さて、これからどうするか


1、誰かと話す
2、何かする
3、寝る
4、自由安価

安価↓


>>280選択:3、寝る


明日に備えて寝るとしよう

何かあったら呼べと菫に携帯電話を返し、自室に戻った


【リザルト】

名前:天宮 怜(アマミヤ リョウ)
性別:男性
種族:人間
職業:高校生、薬の売人


環境:8  多くの自由を許された幸福な境遇
強さ:2  小学生女児レベルの身体的能力、戦えないヒーロー
生活:5  十分一人暮らし出来るレベル
教養:10 彼の脳内で考えていることは誰にも理解が及ばないだろう



年齢は16歳
身長は155cm
生物をこよなく愛する少年
特にキノコに深い関心を持っており、それが功を成して多くの新薬の開発に成功している
その中でも『完全麻薬』と呼ばれる肉体への負担を一切取り除いた麻薬性鎮痛薬が有名であり
そのせいか『麻薬の売人』と呼ばれることもしばしば
新薬の製法の特許により莫大な資金を得て暮らしている
力が無いながらも必死に戦う方法を模索するも、全てが空回りで終わってしまっている
なんとかしたいという強い思いはあれど、それが成就していない
神の耳により、戦えない情けない蝶人間のの悪評が届いている
現在は一人暮らしで、キノコ狩り以外で外に出ることは少ない






能力


『神の耳』
言葉を理解する耳
この耳に言葉の壁は無く、種の違いすら乗り越える
生物の言葉を理解できるが、話すことが出来るとは限らない


メタモルフォーゼ
『変態:モデル【モルフォチョウ】』
完全変態薬により引き出された肉体に最もなじむ虫の力
彼の場合はモルフォチョウ人間へと姿を変える
戦闘能力は無く、輝く鱗粉を振り撒きながら飛ぶことが出来る


状況判定

1、藤色菫
2、『甲斐』と天宮怜
3、『P・A・I・N』

安価↓2


>>285選択:1、藤色菫


怜くんが部屋を出ていく
もう寝るつもりらしい
時計を見るとまだ21時、あの年頃の少年が寝るには早すぎる時間だと思う

あんな不健康そうな部屋なのに無駄に健康的だ

一人になってようやく事の重大さに気づく辺り私もかなりお気楽だ

あの怪奇テロを起こしている組織『P・A・I・N』
それと戦うことになったんだ

『P・A・I・N』

元々は麻薬の売人が集まった組織らしい

私の家族の仇ということになるんだよね
私のお姉ちゃんだけじゃなくって、お母さんの仇でもある

なんだかここまで来ると運命的なモノを感じてしまう

私がこの手で……

自分の掌を見た瞬間、あの時の光景がフラッシュバックした


吐きそうなほどの血の匂い

全身を濡らす真っ赤な体液

思わず自分の体を抱きしめた

途切れ途切れのイメージしかないが、体に感覚が残っている
脳内に深く刻まれた心の声

『殺せ』

私があの怪人を喰った
本能のままに腹を貫き肉を引き裂き、中身をぶちまけた

動悸が激しくなる
冷汗が止まらない

怖い、怖い、怖い

戦うという事はまたあの感覚に身を委ねなければならないんだ

また私が私でなくなる

あの時、怜くんが居なければ私はどうなってたんだろう?

そう思うだけでゾッとする

体が震えている

……やっぱり戦いたくないって怜くんに言おうか?
でもそれじゃあ仇が討てなくなる

気を強く持てって怜くんは言っていた
気を強く持てば、あの衝動に持っていかれることがなくなるんだろうか?

はぁ…こんな気持ちでこの先頑張れる気がしないよ

取り敢えず寝よう
嫌なことを忘れるには寝るのが一番

明日には、この恐怖が収まってくれたり……しないだろうなぁ

「はぁ……嫌だなぁ…せっかく好きな人の家でお泊りしてるのに鬱だなんて」

私の人生、こんな予定なかったのになぁ

頭を振って思考を中断し、布団にくるまった


※2日目が終了しました


夢判定
7以上で夢を見る

直下コンマ


コンマ判定:8 成功


1-3  かみさまからもらったみみ
4-6  蝶人間と人の声
7-9  『甲斐』
0     ???

直下コンマ


コンマ判定:2 かみさまからもらったみみ
※ゾロ目ですが補正無し


ちょっと時間かかります


僕の耳は神様からもらった耳だ

僕だけが犬の言葉を理解できた

僕だけが木が話すことを知っていた

僕だけが言葉の真の意味が聞こえてきた

僕と向かい合った人は嘘をつけない

どんなことを言っても、どんなに顔色を変えずとも

僕の耳には筒抜けだ

だから僕は誰より人の事を知っているだろう

誰より僕の事を知っているだろう

誰より生物というものを理解している

僕は正しく、『世界を支配するに足る人間だ』

それを許されるぐらいに優秀だ

僕は聞いたことがある『神様』の声を

僕に耳をくれた神様は言っていた

『その耳は言葉を理解する耳だ。全てのモノの声を聴き、それを受け入れるための耳』

『耳を澄ませろ。そうすれば自然と道は開かれる』

そう、神様が言っていた

だから余計にそう思った

僕は『神様』に近い人間なんだと

だって僕だけ特別なんだもん


今日の更新はここまでです

お付き合いいただきありがとうございました


今日も更新はお休みです
なんだか最近妙にモチベーションが上がらなくて辛いです
明日更新できればいいなぁ…


随分時間がたってしまいました
そろそろ再開します





目を覚ます

夢を見た

たまにあの夢を思い出す

自分なら普通、アホらしいと思うような内容なのに何故だか事実だと確信している

どうしてだろうか?

あんなオカルト信じてしまうのは……やはり自分の耳がすでにオカルトだからか
冷静に考えれば生物の声が聞こえるという話も使い古された3流な設定ではないか

なれば、神様の声などという話もあながち否定できないのかもしれない

しかし、もし神様が居るとすれば神様は何をして過ごしているのだろう?

生物かどうかも定かではないが、存在していることの意味なんてものはなんなのだろうか?

そんなこと考えても答えは出ないがな

寝起き特有のふわふわとした頭を抱えながら、目を覚ましに洗面台に向かった


菫「おはよう怜くん」

リビングに向かうと菫が朝食をとっていた

怜「……おはよう」

菫「ねえねえ、この家なんで立派な冷蔵庫あるのにカップ麺しかないの?」

怜「キノコ室に自生してある食料があるだろう。それに米もある」

菫「うげ~…もっとちゃんとしたもの食べなよ」

怜「余計なお世話だ。自分の管理くらい自分で出来ている」

菫のように朝からカップ麺を食べる気力は僕には無い
水道水コップ一杯をサプリメント数種類と一緒に飲みほす

これで朝の栄養は十分だ


朝食を食べ終えて、お互いの身支度を済ませ向かい合う


怜「さて、早速田島さんに会いに行こう」

菫「ちょっと待ってよ、学校は?」

怜「はぁ?そんなもんより大事なことがある」

菫「私にとってはどっちも大事!学校行きましょ。帰って来てからでもいいでしょう?」

怜「………」



1、学校に行く
2、田島さんに会いに行く
3、一人で田島さんに会いに行く

安価↓

2


>>302選択:2


怜「知るか。行くぞ」

菫の意見を無視して菫の家に向かう

菫「えええ!?う…うぅ~……ま、待ってよ~!」

別に僕一人でも良かったが結局ついてきた
ついて来るだろうという確信のある行動だったが

菫の家は徒歩3分もかからないくらいの近所

ごく普通の一軒家の菫の家に住んでいるのは家政婦と菫の二人だけ

菫の家族、姉と母はもういない
父は病気で入院しているらしい

家政婦を雇えるという事はそれなりに裕福だったのだろう
家政婦の相場なんてよく知らないが


玄関のチャイムを鳴らす
直ぐに足音が聞こえて玄関の鍵が開けられる

桃恵「は~い。どなた……ってあらお帰りなさい菫さん。それと天宮様」

菫「ただいま菫さん」

怜「おはようございます田島さん」

桃恵「天宮様を連れて如何いたしましたか?」

菫「それは………」

怜「それについては僕が話す。田島さん、僕は貴女に用があるんです」

桃恵「え?私ですか?」


そうして、昨日からの菫の身に起こった経緯を話す


怜「…ということなんだ」

桃恵「は、はぁ…大体理解はできましたが。天宮様は本当に凄い方だったんですねぇ」

怜「ふふふ、よく分かってるじゃないか」


桃恵「人間が虫になるお薬だなんて初めてお聞きしました」

怜「まぁそれの薬については後で好きなだけ話してやろう。ここで本題だ」





怜「田島さん――――――『変態』してみないか?」




菫「だからその誤解を招く言い方を止めなさい!!なんなの!?決め台詞なの!?そうやって言わないといけない決まりなの!?」

桃恵「はぁ…私でよろしければ」

菫「今のでオッケーしちゃうんだ!?田島さんもそのお人よし過ぎるの直した方がいいですよ!!」

怜「ふふふふふ、流石は僕が見込んだだけはある。ちょろ…ん゛ん゛!物分かりがいい、それじゃあ早速…」

明らかに頭に疑問符を浮かべていたが関係ない
もう了承を得たからな

注射器を取り出し、田島さんを振り向くと何故か服を脱ぎ始めていた


菫「ああもう!誤解してるし!!怜くんのアホ!!」

菫に殴られ渋々田島さんに求めていることを正確に説明した


菫「……っていうことなんです!」

桃恵「ふむふむ、理解しました」

菫「それでも変態するんですか?」

桃恵「あ、はい。私でよろしければ」

菫「いや軽っ!そんな快諾しちゃって大丈夫なんですか田島さん?」

桃恵「家政婦のお仕事の片手間で宜しければお手伝いさせていただきます」

怜「決まりだな」

ニヤリと菫に視線を向ける
これからのことを話せばさすがの田島さんでも拒否すると思ったのだろうが考えが甘かったな
きっと田島さんなら頼めば何でもしてくれると思っていた僕の勝ちだ

しかし、どうして仲間が増えるというのに田島さんが協力してくれることを拒もうとしているのだろうか?
まぁ別にいいか


怜「それじゃあ今から適性診断のようなものを行います。腕を出して」

言葉通りに右腕を差し出される
その腕に完全変態薬を打ち込んだ

桃恵「…ッ!」

声をあげることは無いが
さすがに驚きの顔を隠せないようだ

怜「大丈夫。体に害はない。落ち着いて落ち着いて」

徐々に体に変化が表れていく
田島さんに現れて虫の力は……



強さ判定
1ほど弱い、9ほど強い

直下コンマ


コンマ判定:4  一般成人男性レベル


鮮やかな黄緑色の体色、赤と黒の縞模様
ピンと突き出た二つの触覚、フワフワとした尾が尻のあたりから生えていく
そして最後に胴体に見合わない薄い翅

これは恐らく

怜「アタリとは言えないな……」

桃恵「こ、これが私…?」

菫「これ、この虫はなんていうの?」

怜「『大透翅』。蛾だな」

菫「蛾かぁ……」

明らかに残念そうな声をあげる菫
仕方ない、明らかに戦闘に不向きだ

怜「雀蛾の一種で名前の通り透明な羽が特徴だ」

菫「透明?ってわりには白いけど…」

桃恵「なんだか…体が重い気がしますね」

怜「それはだな…」

桃恵「えい!」

大透翅の説明をしてやろうとしたその時、田島さんが羽を動かしてしまった

※大透翅(オオスカシバ)と読みます


翅についていた白い鱗粉が一気に落とされその場が白い靄に包まれる

怜「ごっほごほ!ちゃんと人の話を聞いてから…ゲホゲホ!」

菫「は、早く…換気を……」

玄関で話をしていたのが幸いして、直ぐに換気を行うことが出来た

桃恵「す、すみません!すみません!」

菫「あ、謝らなくてもいいですよ。事故なんですから。でもなんでこんなことに?」

怜「…それを説明するつもりだったんだ」

一つ大きな咳払いをして大透翅の説明をする

怜「大透翅は生まれた時には翅に鱗粉を纏っていて、初めて羽ばたいたときに全ての鱗粉が落ちるんだ。それが透明な翅の理由だ」

菫「へー…変なの」

怜「さっきチラッとぼやいたようにアタリ…つまりは戦闘向きじゃない。残念ながらな」

菫「じゃあ怜くんレベルなのかぁ…」

怜「僕と違って高機動な飛行能力を有しているぞ」

菫「……ほんと怜くん…ダメダメじゃん」


桃恵「あ、あの~」

おずおずと手をあげ申し訳なさそうに声をあげる

桃恵「つまり私ではお力になれないという事でしょうか?」

怜「う~ん……微妙なところではあるがサポート要員と考えれば十分か」

菫「サポート要員って何するの?」

怜「怪人をいち早く見つけて菫の元に誘導したり、一般の人に被害が及ばないように囮になる。こんなところか」

菫「成程なぁ。それって怜くんはできないの?」

怜「僕程度の飛行能力じゃあ相対すると即座に返り討ちだな」

菫「やはり無能…」

怜「僕の事は僕がよく分かってるからいいんだ。それよりも田島さん」

自信なさげにしていた桃恵さんの目をまっすぐに見つめる

怜「貴方は戦うことは難しいが、それでも十分役に立つ。これから大変だろうが、よろしくお願いします」

桃恵「は、はい。及ばず乍らお手伝いさせてもらいます」


少し頼りないが、高望みし過ぎても仕方がない
協力してくれる人が出来たというだけでも大きな収穫だ


桃恵「ああそうだ。聞きたいことがあるのですが」

怜「なんだ?」

桃恵「これっていつ元に戻りますか?」

怜「放っておけば2,3時間で元に戻る」

桃恵「そうですか。それでは職務に戻らせていただいてもよろしいですか?意図せずしてたくさん汚してしまいましたので」

怜「あ、ああどうぞどうぞ」

そうして僕と菫が玄関から追い出される


一応今日の目的は達成した

どうしようか?


1、学校に行く
2、学校に行かずに何かをする

安価↓

1


>>312選択:1



菫「…じゃあ、学校行こっか」

怜「……仕方ないな」


学校に向かった




さて、昼食はどうするか



1、購買でパン
2、食堂
3、自由安価

安価↓


2、食堂


食堂でいいか
今日は4時限目が少し長引いた、争奪戦には参加できないしな


イベント判定
6以上で知り合い発見

直下コンマ


コンマ判定:3 ボッチ飯


適当に注文し、適当に食事を済ませる
いつも菫と一緒に食べる所為かやけに早く食べ終わってしまった


昼休みはまだまだ余っている

どうしようか?


1、放課後までスキップ
2、どこかに行く
3、誰かと話す

安価↓


>>319選択:1


放課後

昼休みはあれから適当に過ごした

さて、これで学校から解放される
さっさと帰ろうか…



イベント判定
5以上で発生

直下コンマ

なにィ!?


コンマ判定:5


少し短いですが今日の更新はここまでです

お付き合いいただきありがとうございました

1周年企画の準備かな?

名前:田島 桃恵
性別:女性
種族:人間
職業:家政婦


環境:6  ごく普通の家庭環境に生まれる
強さ:4  一般成人男性レベルの強さ
生活:9  非の打ち所がないほど完璧
教養:8  優秀な教養と高い理解力を持つ



年齢は30歳
身長は158cm
容姿は癖のある髪質の黒髪ショート
性格は従順で朗らか、年不相応な柔らかい雰囲気の女性
おばあちゃんっぽいとよく言われる
かなり天然で、人の言うことをすぐに鵜呑みにしてしまう
藤色家の家政婦をしている
常に左腕に包帯を巻いているが理由は不明



能力


『変態:モデル【大透翅】』
特徴的な色合いの雀蛾の一種
ハチドリのように空中でホバリングしながら花の蜜を吸うという器用な飛行能力を持つ


>>324
明日で一周年なことを指摘されて思い出しました
更新をサボりまくって10スレ目で一周年とはいきませんでしたね


大変長らくお待たせしました
更新再開でございます


>>321のコンマ判定:7 イベント発生


さて帰ろうかと思案していた矢先、教室にすっ飛んできた人影が一つ
大きな音を立てて扉を開けたその人は…

菫「怜くん怜くん!大変だよ!!」

藤色菫だった
なんとも騒がしい上級生だ
級友のが奇怪なものを見る目つきで訝しんでいるではないか

怜「なんの用だ?騒がしい」

菫「ここじゃあちょっと話しにくいからこっち来て!」

僕の返答も待たずに腕を引っ張り連れ去られる

菫「ここならいいかな」

と、連れてこられた先は校舎裏
人気が無く、暗く静かな場所に男女が二人
よからぬ香りがプンプンする

相手が菫じゃなければの話だけど


怜「それで、わざわざこんな場所に連れ込んでどうしたんだ?」

菫「街中で怪人が現れたんだって!田島さんから連絡があったんだ」

怜「そうか。田島さんなかなか気が利くな」

思っていたより大惨事ではなくホッとする

菫「何落ち着いてるの!?早く怪人をどうにかしないと!」

怜「それに関しては心配無用だ。街中で暴れてるのなら、『アイツ』がすでに向かってるはずだ」

菫「『アイツ』って?………あ!!」

察しの悪い菫でも気づいたようだ
昨日はなした男の話を

怜「丁度いい機会だ。会ってみるか?甲斐赤理に」

菫は無言で頷き、怪人が現れたという場所に向かった


菫に案内された場所には予想通り野次馬達が群がっていた

その中心には怪人の死体

それを退治した本人の姿が見えない

菫「………あ、いたいた。おーい!」

野次馬の中に混ざっていた田島さんを発見し、声をかける

怜「田島さん、そこの怪人をやった男は?」

桃恵「え~っと、確かあっちの方向に」

怜「ありがとう桃恵さん。行くぞ菫」

菫「え?あ、うん。じゃ、じゃあね~田島さ~ん!」

のんきに手を振っている菫の手を引き田島さんが指さした方角に向かう
怪人を倒したその場におらず、学校の方向に戻ったわけじゃないとなると……

恐らく他にも怪人を見つけたか、テロを起こした犯人を見つけたかのどちらかな筈だ

野次馬をかき分けて急ぎ足で甲斐赤理を探す


キィィィィィ

という虫が潰されたような悲鳴を聞きつけた
その音が聞こえた場所は薄暗い路地裏

ようやくたどり着いたその場所には二つの怪人の死骸
そして、血濡れの怪人が一人

僕たちが近づこうと一歩踏み出した瞬間

目の前に血濡れの男が突然現れた

菫「ッ!!?」

菫は驚きその場を大きく退く
そんな反応も無理はない、確かに恐ろしい見た目だ

「………ん?天宮か。驚かさないでくれよ」

恐ろしい見た目に反して拍子抜けするようなセリフを吐く怪人
コイツはいつもそんな調子だ、もう慣れてしまった

怜「お前の姿があんまり怖いんで僕の菫が腰を抜かしちゃっただろ、赤理」

赤理「そうか…それはすまなかった。立てるか?え~っと……すみれ?くん」

菫「え、あ、はい?」

恐る恐る赤理の手を取って立ち上がる菫


菫「怜くん…この人が…」

怜「ああ、改めて紹介しよう。『甲斐赤理』、この町を守る僕の協力者だ」

赤理「初めまして…でいいだろうか?」

菫「あ、えっと…初めましてではないです。藤色菫です。甲斐生徒会長…なんですよね?」

赤理「そこまで知ってるのか。こんな姿だがご存じの通り甲斐生徒会長だ」

二人が探り探り挨拶をかわす
もう少し話をさせてやりたいが聞きたいことがあった

怜「挨拶はこれくらいでいいだろう。赤理、そこの二人の怪人は?」

赤理「テロを起こしたと思われる『P・A・I・N』の構成員だ」

怜「やはりか」

赤理「俺も天宮に報告することがある。そこの構成員の二人、『変態』をしたにも拘らず自我を持っているようだったんだ」

怜「………それは興味深いな。直ぐに『甲斐』に回収させてくれ」

赤理「もう既に報告した」

怜「仕事が早くて助かる。今日はこの後、僕の家に来てくれ。話したいことがある」

赤理「珍しいな。わかった、用事が済み次第向かうとしよう」


怜「よし、後は『甲斐』に任せるとしよう。帰るぞ」

菫「ええ!?ちょっと勝手に話を進めすぎだよ!会長ともう少し話を…」

怜「後で好きなだけ時間をくれてやる。ほら、帰るぞ」

無理やり手を引き連れ帰る

菫「ああもう!我儘なんだから!!会長!またあとで~!」

赤理「あ、ああ。またな」

手を振って見送られる
赤理はやや苦笑いで顔をひきつらせていた





甲斐赤理、藤色菫、田島桃恵
僕の家には3人の人が集まっていた

円卓を囲み、中心にはキノコ料理各種と飲み物が配られている

怜「それでは、『第一回『P・A・I・N』対策会議』を始めます。乾杯!」

桃恵「かんぱ~い」

菫「いやいや待てぃ!!言ってる内容と行動がおかしくない!?田島さんも流されちゃダメだって!重要そうな会議なのにこんなのでいいの!?」

怜「一息にツッコミをここまで詰めるとは。大した奴…」

菫「ツッコミどころが多すぎるのよ!!会長も何か言ってやってくださいよ!」

赤理「ハハハ…大変そうだな、藤色」

菫「苦笑いで仕事を押し付けようとしないで下さい!」

怜「そうカッカするな。腹も膨れて会議も出来る。一石二鳥だろう?」

桃恵「そうですよ、菫さん。冷めないうちに頂いてください」

菫「うう…常識人が足りないよぅ……」

涙目になりながらももそもそと食事を始める菫
そんなこんなで『P・A・I・N』対策会議が始まった


怜「え~っとじゃあまず…集まってもらった人の紹介をする。僕の右から順に名前と変態の特性を言っていってくれ」

菫「……あ、私からか。私は藤色菫です。変態は『リオック』だそうです。特性は……い、いっぱい戦えます。以上です」

桃恵「田島桃恵です。変態は『大透翅』です。飛ぶのが上手です。これから宜しくお願いしますね」

赤理「…ん、んん。甲斐赤理だ。変態は『鬼蜻?(オニヤンマ)』、戦う事しか出来ないが皆の力に慣れるよう頑張ろうと思っている」

怜「僕はご存知の通り天宮怜だ。これからはこの4人で連携を取りながら『P・A・I・N』と戦っていこうと思っている。お前ら、仲良くしろよ」

菫「私等は小学生か…」

怜「次は…何について話そうか…」


1、『P・A・I・N』について
2、それぞれの役割
3、自由安価

安価↓

2


>>335選択:2、それぞれの役割について


菫「しつもーん」

怜「なんだ?言ってみろ」

菫「私達はなにをすればいの?」

怜「良い質問だ。組織に置いて役割分担は最重要課題だからな」

怜「まずは菫、お前は戦闘員。それ以外はしなくていい」

菫「ま、まぁ…それ以外力になれそうにないしね」

怜「次に田島さん。田島さんには町の監視を頼みたい。何か怪しいことがあったらすぐに僕に伝えてくれ。監視は仕事もあるだろうから時間がある時でいい」

桃恵「あまり力になれず申し訳ありません」

怜「次は赤理。赤理はパトロールして怪人を見つけ次第倒して『甲斐』に報告して僕の研究に協力してくれ」

赤理「今まで通りか。了解した」

菫「うわぁ…会長大変そう。それで、怜くんは?」

怜「僕は戦隊モノに出てくる司令官な。出撃!っていう係」

菫「怜くんだけ何もしてないじゃん!?」

怜「冗談だ。僕は怪奇テロ対策の研究とか、まぁ色々やることはある。僕にしか出来ないことをしっかりとやるさ」

菫「ならいいんだけど…」


さて、次は……


1、『P・A・I・N』について
2、自由安価

安価↓


>>338選択:1


菫「しつもーん」

怜「またか」

菫「『P・A・I・N』って麻薬を売る組織の集合体だったよね?」

怜「そうだ」

菫「そんな人たちなのに、怜くんみたいな変態薬を作れるの?」

怜「金は元々持っていただろうからな。研究施設はどうにかなるだろうが、不完全とはいえあの変態薬を作れるという事は…それなりに優秀な薬学者が居るんだろう」

菫「ふ~ん…そんな人がなんでこんなことをするのかな~」

怜「狂人の思考なんぞ分からなくって当然だ。深く考えるな」

菫「他にも『P・A・I・N』について聞きたいことがあるんだけど」

怜「なんだ?」

菫「それは……」



1、「どれくらいの規模なの?」
2、「指導者はいるの?」
3、「何処に居るかは分からないの?」
4、自由安価

安価↓

2


>>340選択:2


菫「指導者はみたいな人はいるの?」

怜「居る。『P・A・I・N』には1人のリーダーと3人の幹部が居るらしい」

菫「ふ~ん。どんな奴かとかは分からないの?」

怜「それは……」


1,2  分からない
3-5 リーダーだけ
6-8 幹部2人
9,0 全員知っている

直下コンマ


コンマ判定:3  リーダーだけ


怜「リーダーだけ判明している。名前は『ポール』と名乗っていた。性別は男、アメリカ人らしい」

菫「へーそんなに分かってるんだ」

怜「どれも『甲斐』からの情報だがな。これに関しては信頼できる、僕に犯行声明を飛ばしてきたからな」

菫「そうなんだ」

怜「他に質問は?」

菫「え~っと……」



1、「どれくらいの規模なの?」
2、「何処に居るかは分からないの?」
3、自由安価

安価↓


>>344選択:2


菫「何処に居るかは分からないの?」

怜「……」



コンマ判定
4以上で大まかな場所、7以上でほとんどつかめている

直下コンマ


コンマ判定:0  完全に掴めている


怜「完全に把握してるぞ」

菫「ホントに!?」

怜「アイツらの根城と思われる場所はつかめている」

菫「それじゃあさっさと退治しちゃおうよ」

怜「出来ないからこうして対策会議をしてるんだろ。アイツらの居場所は隣町の下水道、そこに蟻みてーに巣を掘ってるんだ。これがなかなか厄介でな、暗いは狭いわで人を大量に送り込めないし派手に暴れられると地盤が崩れる恐れがあるんだ」

菫「そうなんだ…」

怜「場所の関係で赤理の強みが生かしにくいのもかなり厄介だな」

菫「鬼蜻?ってトンボだもんね。むぅ…歯がゆいなぁ」

怜「まぁ場所を把握してあるのはかなりのアドバンテージだ。そこは素直に喜んでおけ。他の質問は?」



1、「どれくらいの規模なの?」
2、もう無い
3、自由安価

安価↓


中途半端ですが今日はここまで
明日も更新します


……したいなぁ


お付き合いいただきありがとうございました

安価は↓


ついにこのスレも一周年を迎えました
どれもこれも私のスレに付き合って下さる皆さんのおかげでございます
これからも精進して今よりもっと面白いお話を作りたいと思います

これからもどうぞよろしくお願いします



それでは今日することを決めてください



1、本編
2、おまけ番外

安価↓2

2


>>353選択:2、おまけ番外



それでは一周年特別記念です
やりたい内容を選択してください



1、今までの話のifルート
2、Three forked roadの後日談
3、もしも○○が主人公だったら
4、歴代主人公で相棒モノバトルゲーム
5、歴代キャラごった煮で学園ラブコメ
6、お題でショートショート
7、単発プロローグ祭り

安価↓2

追記

8、自由安価

ここから安価↓2

2


>>357選択:2、Three forked roadの後日談


Three forked roadは4~6スレを参照

時間軸は実際にやった本編(ヒーロールートで枢みらい&須能亜瑠弥&鴻上湖上&柴崎一葉ルート)のその後



それでは開始します

>>358
あれ、そんなタイトルだったのか……
ボクだったら「人間軍艦~ヒューマン
バトルシップ」てしょぼいタイトルに
してるところだった(^^)

安価下


Three forked road外伝  ~英雄たちの休息~


5:00

目覚まし時計が鳴っている

微睡の朝にけたたましい機械音が鳴り響く
怒りに任せて時計を殴ろうとした寸前に踏みとどまる

ゆっくりと体を起こし優しく時計を止めた

最近体にガタがきているのだろうか?
どうにも朝早く起きるのが苦手になってきている

まだ25歳だというのに…

いや、正確には5歳くらいか

僕の名前は須能道弥、本名『神通』

カワサキ警備保障に務める警備員である人型ロボット『ヒューマンバトルシップ』だ

通称『ヒーロー』


毎日の日課のランニングをこなすためにこんな朝早くから目を覚ましている

洗面所に向かい顔を洗って目を覚まさせる
そして、ジャージに着替えて外に出た


「あ、おはようございます!!ししょー!!」

玄関の前をでると同じくジャージを着て準備運動をしている少女が一人

彼女は『柴崎一葉』
須能家に居候している少女
僕の弟子(仮)であり、恋人(仮)であり、娘(仮)である不思議な関係を続けている

居候を始めてから彼女は、僕のマネをして一緒に毎朝ランニングをしている

「おはよう一葉ちゃん。最近は朝が辛いね~」

「そうですか?そんなに辛いなら一葉が起こしてあげますよ!!」

「ふふ、それもいいかもしれないね」

談笑を交わしながら準備運動を済まし、二人でランニングに向かった



7:30

ランニングを終え帰宅し、シャワーで汗を流してダイニングへと向かった
ダイニングへの扉を開けると朝食の香ばしい香りが漂っていた

「おはようミチ。一葉ちゃん」

ダイニングで出迎えてくれたのはこの家の家事担当

『須能花緒』
僕の母親ではないけど、僕のただ一人のお母さん
年齢は25歳

「おはようございます。母さん」

「おはようございます!花緒さん!!」

「うん。今日も元気そうね」

爽やかな挨拶をかわし食卓に着き、朝食を頂く

さて、今日の予定は………


1、仕事
2、お休み
3、フミ兄さんの家にお邪魔する

安価↓

1


>>363選択:1、仕事


「いってきます」

身支度を整えて仕事に向かう

この町の大きな問題だった『裏切り同盟』との問題も解決し平和になった
なったけれど、超人の問題が完全に解決したわけではない

例え何も起こらなくとも、僕たち『ヒーロー』が街を練り歩き警備することで犯罪を抑止するという役目がある

ゆえに僕たちの仕事に完全な終わりはない

今日も今日とてカワサキ本部へと向かった


今日の仕事は……


1、本部待機
2、新人研修
3、パトロール

安価↓2


>>368選択:1、本部待機


今日の仕事は…本部待機

仕事の内容は本部で待つだけ
個人的に一番苦手な仕事だった

パトロールをしている他のヒーローへのヘルプや緊急事態に備えてというのは理解しているが
それでも本当に何も仕事が無いこともある

退屈なものは退屈なんだ

鬱屈とした気持ちで執務室の扉を開ける

執務室には……




コンマ判定

1、誰も居ない
2、枢みらい
3、鴻上湖上
4、善仲初実
5、綿貫楽
6、瀬良こずえ
7、夕波鏡花
8、甲斐惣之助
9、新入り
0、???

直下コンマ

うりゃ


コンマ判定:8、甲斐惣之助


「あ、おはようございます。リーダー」

にこやかな笑みで迎えてくれた青年は

『甲斐惣之助』
入社1年ほどの新人
見た目に反して僕より年上
怖い


「おはよう、甲斐君」

「僕はこれからパトロールですので、お留守番頑張ってくださいね」

「は、ははは…頑張るよ」

昔の僕ならただの嫌味だと思っていただろうが、甲斐君の本当の事を知った今となっては彼なりの好意の賜物だと理解できる
……多分好意だと思う

まぁ、本心は分かりにくいけどいい人だ
それだけは僕が責任をもってそう断言できる

パトロールに向かった甲斐君を見送り、一人寂しく執務室で過ごす



イベント判定
偶数で電話
奇数で誰かが来る

直下コンマ

たあっ


コンマ判定:66 ゾロ目


イベント選択

1、電話
2、出張のお知らせ

安価↓


>>374選択:2、出張のお知らせ


「出張かぁ……」

執務室でどう時間を潰そうかと思案していた矢先、通信機に連絡が入った
呼び出しに応じて社長室に向かい、直々に仕事を通達された

その仕事の内容が出張だ

ここカワサキ警備保障、通称カワサキ本部には日本が保有するほとんどの『ヒューマンバトルシップ』が配備されている
だが、それ以外にもカワサキ支部というものが存在する
そこには二機のヒューマンバトルシップが配備され、治安の維持に努めている

支部は蔓延的な人手不足だ
それを解消するために、度々本部から支部への出張のお願いが下る

その出張に久々に任命された
僕ともう一人……



コンマ判定
偶数で新入り
奇数でそれ以外

直下コンマ

とうっ


コンマ判定:8、偶数


出張に同伴する新入りは?


1、枢みらい 【初風】
2、財前檜 【熊野】
3、古村王平 【大鳳】
4、甲斐霙 【飛鷹】
5、沖津若菜 【麻耶】
6、溝呂木柚人 【瑞穂】
7、羽瀬赤芽 【加古】

安価↓2


>>379選択:6、溝呂木柚人


一緒に出張に行くのは

『溝呂木柚人』
元裏切り同盟の新入り
個人的には『瑞穂』という呼び名の方がしっくりくる
未だ仕事の空気になれていないようで、いつもムスッとしている


この出張は新入りの研修も兼ねているんだろうな
出張の場所は……



1、山口支部(大和、武蔵)
2、東京支部(長門、陸奥)
3、長崎支部(カワサキからもう二人を選択)

安価↓2


>>382選択:1、山口支部


出張先は山口支部か
久しぶりに大和さんに会えるかと思うとかなり楽しみだ

出張は明日出発することになっている
今日の夜に急いで準備を済ませておこう


1、このまま続ける
2、出張当日まで飛ばす

安価↓

1


>>384選択:1、このまま続ける





明日の予定が決まり、瑞穂君に一応連絡も取った
もうすぐ昼だ

いつものように給湯室へインスタントラーメンを取りに向かった



イベント選択

1、誰かが来る
2、電話

安価↓


今日はここまでです
今日から暫くおまけ番外祭りが続きます

お付き合いいただきありがとうございました

安価は↓

1


それでは今日もおまけ番外祭り継続です


今日やることを選択してください


1、Three forked road外伝の続き
2、他のオマケ番外をする

安価↓2

1


>>390選択:1、Three forked road外伝の続き


それでは外伝再開です

>>387選択:1、誰かが来る



誰が来た?


1、新入り
2、それ以外

安価↓2

>>388
「安価とコンマで異能バトル」って
あなたの作品じゃなかったんですね。
作風が似てるから、あれもてっきり
あなたの作品なのかと(@_@)

安価下

2


>>394選択:2、それ以外


>>393
違う作者さんですよ~
オリ設定安価モノは珍しいので私も楽しませていただいています
私のスレを覗いているか分かりませんが『安価とコンマで異能バトル』とっても楽しませていただいています
皆も見よう!(宣伝)




誰が来た?


1、鴻上湖上
2、善仲初実
3、綿貫楽
4、瀬良こずえ
5、夕波鏡花
×、甲斐惣之助

安価↓


>>396選択:2、善仲初実


カップラーメンに湯を注ぎ、執務室に戻ると先ほどまで誰も居なかった執務室に、一輪の花が佇んでいた
その花の美しさをたたえるにはこの世に遍く幾千幾万という言葉でも足りない

それは唯一無二の輝き

「なに恥ずかしいモノローグを垂れ流してるんですか!!」

「何故僕の心の中を!?」

「口に出してるじゃないですか!!」

顔を真っ赤にして頬を膨らませている少女…
否、ただの少女ではなく可愛らしい少女

『善仲初実』
この世で僕が最も大好きな少女
カワサキ警備保障に務める『ヒーロー』だ

「この時間に執務室に来たってことは休憩かい?」

「そうですね。給湯室にお昼を貰いに来ました」

「そっか、それじゃあ僕がお湯を入れてきてあげよう。座って待ってて!」

素早くお湯の入ったカップ麺を机の上に置き、給湯室へと戻った


「「いただきます」」

執務室に二人の声がこだまする

初実ちゃんに合わせたせいで少し伸びてしまったが関係ない
初実ちゃんと同時に食事を始めるという事に意味があるんだ

因みにごく自然に給湯室にインスタントラーメンが配備されているが、これは僕と瀬良さんの私物だったりする

5年前、僕と初風と瀬良さんの三人で仕事をしていた時に

『カップ麺あったら絶対楽だよね!』

という初風の提案から、ここの給湯室にはカップ麺が備蓄されるようになった
それ以来、お昼に執務室に休憩に来る=カップ麺という図式が完成されている

二人で食事中

何か話そうか?


1、最近の事
2、自由安価(会話内容明記)
3、様子を眺める

安価↓

1


>>399選択:1、最近の事


道弥「最近どう?」

初実「…随分アバウトな質問ですね」

道弥「そう顔を顰めない。折角可愛いのが台無…しにはならないけど、皺が出来ちゃうよ」

初実「相変わらず微妙にずれた発言ですね」

もう慣れましたけど、と呆れたように溜息をつかれる
その愁いを帯びた顔もまた可愛らしいけど

初実「最近はというと……新入りの方も増えたせいで随分暇になりました」

道弥「そうだよねぇ…カワサキ本部に人が多すぎるせいで支部に移動になる人が出てくる。なんて話もあるらしいし」

初実「そうなんですか。………できれば私はここに居たいですけどね」

道弥「へ~、それはどうして?支部もいい人ばっかりだと思うんだけど」

初実「良い人……ではありますけどね。あの方たちと仕事ができるかというのは話が別です」

道弥「そうかなぁ……ってそうか!……うん、初実ちゃんは支部に行かない方がいいね」

初実「察してくれてありがとうございます。…まぁもし決まってしまったら仕方なく覚悟を決めますけど」

口ではそう言いつつも、支部での仕事を思い出したのかまたため息を吐いてしまっている

どうしてこう初実ちゃんが嫌がっているかというと、理由は二つ

一つ目は支部の二人の『ヒーロー』
二つ目は彼女の体

初実ちゃんの体は脆い
比較的安全、かつ人手が多くメンテナンスが楽に行える本部が初実ちゃんには必要だ

そして一つ目の理由に関してだが
決して悪い人ではない、だが……一言でいえば『仕事が雑』なのだ

数が少ない代わりにオーバースペックを与えられている支部のヒーローたちに万が一巻き込まれてしまったらと考えると、初実ちゃんの体は一たまりも無いだろう

僕としても初実ちゃんには本部に居てほしいと思う
僕が支部に異動することは無いだろうしね


「ご馳走さまでした」

丁寧にあいさつをして、ゴミをかたずけている

「では、またパトロールに戻ります」

「うん、くれぐれも無理しないようにね」

「……善処します」

日本人特有の建前を言って仕事に戻る初実ちゃん
最近は平和だし、仲間がたくさん増えたと言えど心配なことには変わりない

彼女の心はとても危うい
僕がしっかり支えてあげないと

そう改めて強く思った




再び仕事に戻る

と言っても本部で暇をつぶすだけだけど

どうしようか……


1、何かする
2、イベント判定

安価↓


>>403選択:2



イベント判定
偶数で誰か来る
奇数で電話

直下コンマ


コンマ判定:2 偶数


誰が来た?

1、新入り
2、それ以外

安価↓

1


>>407選択:1、新入り


誰が来た?


1、枢みらい 
2、財前檜 
3、古村王平 
4、甲斐霙 
5、沖津若菜 
6、溝呂木柚人 
7、羽瀬赤芽 

安価↓


>>410選択:1、枢みらい


「どーん!!!」

突然執務室の扉が開け放たれる

思わずその場で飛び上がり直ぐにその正体を察する
こんなことをする奴なんて一人しかいない

『枢みらい』
僕の唯一無二の相棒
考えの違いで大喧嘩にまで発展して沢山の人に迷惑を掛けたけど、こうして再び二人で仕事が出来ている

「やっほーミチ!」

「なんの用だよ騒がしい…今日は仕事休みだろ?」

「つれない事言うなよ~、どうせミチはつまらない奴だから暇してるだろうと思って遊びに来てあげたのに」

「……非常にムカつく物言いだけど事実故に言い返せない」

「ほっほっほ、存分に喜んでいいんだよ!」

「……………」


丁度いい時に丁度いい暇つぶしがやって来た
どうしようか?


1、何か話す
2、何かする

安価↓

1


>>412選択:1、何か話す


なんのお話をしようか?



1、最近の事
2、昔の事
3、趣味について
4、仕事の事
5、自由安価

安価↓

4


>>414選択:4、仕事の事


道弥「仕事の調子はどうだ?」

みらい「退屈も退屈…暇すぎだよ!こんなつまんない仕事だっけ?」

道弥「仕事は往々にして楽しいものじゃないだろう……だけどお前ならそう感じるのも無理ないかもしれないな」

道弥「なんたってお前は一番忙しい時期にしか仕事してないし」

みらい「そうなんだよねぇ…昔は楽しかったなぁ……」

みらい「この執務室でさ、いっつもミチとこずえちゃんと三人で集まって会議してたよね」

道弥「会議っていうか口喧嘩みたいな感じだったけどな」

みらい「昔は探り探りで仕事をしてたからいくらでも文句が湧いてきたもんだよ」

みらい「それが今となってはなんだ!サポートは充実してるしお給料は高いしメンテも完璧!!どういうことなの!?」

道弥「文句になってないぞ」

みらい「やだやだつまんな~い!昔みたいに汚い街を走って悪党とっちめた~い!!」

道弥「嬉しい悲鳴という奴だな」

みらい「なんか使い方違くない?状況は一致してるけど」

道弥「しかし、そんなに仕事熱心なら長崎支部に志願すればいいじゃないか。最近できた支部だからきっと忙しいぞ?」

みらい「それじゃあミチとこずえちゃんと榛名が居ないじゃん!!」

道弥「どこまで我儘なんだお前は……」


他にも何か話そうか?


1、最近の事
2、昔の事
3、趣味について
4、夕方までスキップ
5、自由安価

安価↓

3


>>417選択:3、趣味について



道弥「そういえばお前は趣味とかってあるのか?」

みらい「いきなりどうしたの?」

道弥「いや、よくよく考えてみればお前とずっと一緒に居たけどいつも仕事してたなと思ってな」

みらい「ああ…そういえば確かにプライベートな時間を共にしたことは殆どないんだね」

道弥「ほら、僕って無趣味だろ?折角だし聞いておこうと思ってな」

みらい「よしよしいいでしょう。みらいさんに任せなさい!!」

みらい「私の趣味はズバリ…………『睡眠』DETH!!」

道弥「やーい無趣味」

みらい「な!ちがっ…ちゃんとした趣味だもん!!」

道弥「それのどこが趣味なんだ。僕だって毎日寝てるよ」

みらい「甘い甘い、そんな睡眠アマチュアとは比べ物にならない睡眠を私はしてるの!」

道弥「ほう?それじゃあ睡眠のプロのみらいさんに教えてもらいましょうかね、僕と比べ物にならない睡眠って奴をね」

みらい「ふふん。いいわ、教えてあげる」

みらい「まずは基本の枕。頭に当てるスタンダートタイプにも沢山の種類が存在するわ。私はその中でも羽と低反発スノーとクラッシュラテックスと綿のものをその日の気分で取り替えてるわ」

みらい「次に抱き枕。これも種類がたくさんあるけど足に挟み込める流線型が個人的に至高ね。これもビーズと綿をその日の気分で使い分けてるわ」

みらい「更にさらに!私は晴れの日の布団干しを決して欠かさない!!どうだ!参ったか!!」

道弥「お、おお…僕の想像以上に拘ってらっしゃる……」

みらい「更に私は夢日記をを欠かさずつけているわ!」

道弥「ああ、それは少し面白そうだな。僕も試してみようかな」

みらい「ふふん。私の趣味の崇高さが少しでも理解できた?」

道弥「ああ、無趣味と侮って悪かったよ」

みらい「ならばよし!」


ふんふんと鼻を鳴らしてご満悦だ
しかし、睡眠という日常の動作に日々の楽しさを見出すというのは今まで考えても見なかった発想だ

少し勉強になったな


夕方


今日も何事も無く仕事を終えた

みらいのおかげで退屈な筈の時間も楽しく過ごせた
素直にみらいには感謝だな


さて、これからどうするか……



1、もう少しみらいと過ごす
2、真っ直ぐ帰る
3、病院に行く
4、どこかに行く
5、自由安価

安価↓

4


>>420選択:4、どこかに行く


何処に行こうか?


自由安価↓

河川敷


>>423選択:河川敷



自由安価での行く場所選択が河川敷ってちゃんと読んでくださってるんだなぁ…とすごくうれしくなりました


今日の更新はここまでです

お付き合いいただきありがとうございました


今日も今日とておまけ番外祭り継続中です


今日することを選択してください



1、外伝の続き
2、他のオマケ番外で遊ぶ

安価↓2

1


>>427選択:1、外伝の続き
3回連続ですか……
どうせならおまけ番外祭り中にしか出来ないことをやりましょうよ!!

それでは再開です


突然申し訳ありません
ちょっと更新できそうにありません

誠に勝手ながら今日の更新は中止です
本当に申し訳ありません


昨日は本当に申し訳ありませんでした!!!!
昨日何があったのかと言いますと突然気分が悪くなってぶっ倒れてたんですね
ちょっと気分が復活した時にせめて更新できないという報告をせねばと思い、>>431を書いて泥のように眠っちまったというわけです

再開すると言っておきながら何も投下が無いんで心配をかけたかもしれません、本当に申し訳ありませんでした!!!

皆さんも体調には気を付けてくださいね!!


それでは今日こそ再開でございます



今日することを選択してください



1、昨日の続き
2、他のおまけ番外で遊ぶ

安価↓2

2


>>434選択:2、他のおまけ番外で遊ぶ


今日するおまけ番外を選んでください



1、今までの話のifルート
×、Three forked roadの後日談
3、もしも○○が主人公だったら
4、歴代主人公で相棒モノバトルゲーム
5、歴代キャラごった煮で学園ラブコメ
6、お題でショートショート
7、単発プロローグ祭り
8、ドリームマッチ~歴代キャラでタイマンバトル~
9、自由安価


安価↓2

8


>>437選択:8、ドリームマッチ~歴代キャラでタイマンバトル~




戦わされるキャラクターを選んでください

歴代のどのお話からでも構いません
強さが4以上のキャラクターを安価で指定してください
強さが明記されていないキャラクターについては私があり無しを判定します

まず一人目

安価↓2


>>440選択:皆上季久



【皆上季久(ミナカミ トシヒサ)】
『時計塔の赤い人形』の主人公
常識では考えらえない異常な身体能力を持つ


皆上季久の設定を選んでください



1、初期バージョン(デフォルト)
2、後期バージョン(withリリィ)

安価↓

1


>>442選択:1、初期バージョン



皆上季久
強さ:7

1   ファンブル
2-4 失敗
5-9 成功
0    クリティカル

のコンマ表を使用



能力

『異常:身体能力』
耐久値2倍
2桁コンマで常に高い方の値を選択
相手との強さの差の分自分の判定に±補正を加える


二人目を選択してください


安価↓

ロディア


>>445選択:ロディア=ロスチャイルド



【ロディア=ロスチャイルド】
一作目の主人公
異能『物質強化』を操る




設定を選択してください


1、初期バージョン(強さ:5)
2、後期バージョン(強さ:7)

安価↓

2


>>447選択:2、後期バージョン


ロディア=ロスチャイルド

強さ:7

1   ファンブル
2-4 失敗
5-8 成功
9    成功大
0   クリティカル



能力


『異能:物質強化』
戦闘コンマ判定に常に+1
判定差-2以下を無効
耐久力2倍
クリティカル直後コンマ判定成功以上で勝利
クリティカル後相手戦闘判定-3
大成功以上で判定差+1


『行動起源【飢餓】』
3ターン後自分の判定に-3
4ターン後以降自分のマイナス判定を反転
6ターン後敗北


皆上季久
耐久値:20

ロディア=ロスチャイルド
耐久値:20

同じ強さの為耐久値減少


皆上季久
耐久値:10

ロディア=ロスチャイルド
耐久値:10




直下コンマ:皆上季久戦闘判定
2桁コンマで大きい値を採用


↓2コンマ:ロディア戦闘判定
異能 +1


コンマ判定:77 ゾロ目

コンマ判定:6+1 成功


7-7=0

ゾロ目補正により相手の耐久値-7

10-0-7=3


ロディア
耐久値:3


皆上季久が有利状況へ移行


季久「演習という奴か」

皆上季久は少年と対峙する
目の前の少年は線が細く、とてもじゃないが殴り合いの喧嘩が出来るようには見えない

ロディア「どうもです。宜しくお願いしますね」

一方のロディアも相手を見定める
圧倒的体格差、一見自分はどう見ても不利
しかし、それゆえに相手が油断していることを見抜いていた

掴んでしまえば僕の勝ちだ

自分の必勝法
掴んで物質強度を弱める
それさえ決まれば勝てる自信があった

始まりの合図と共に一直線に駆け出した

余りに直線的な突進
体格差など関係ないとばかりのタックル

どう見ても劣っている相手の攻撃を避けたりはしない
そう思っての行動

実際その行動によって予想通り相手が迎撃態勢に入った

だが、予想通りはそこまでだった


突進をする僕に向かっての蹴り

鋭い蹴りだ

だけど反応できないレベルではない
肉体の強度をあげている僕ならば難なくそれを受け止められる!

低い姿勢の僕に向かってのミドルキック
それを右手で受け止め……

ロディア「ッ!!」

体が持ち上がる

骨がぎしぎしと鳴っている

鋼のような強度を誇る体に蹴りが食い込む

骨が耳を塞ぎたくなるような音を立てて体が飛んだ

ロディア「ごほっ!ごほっ!」

季久「ん?妙に硬かったな。一撃で終わらせてやるつもりだったんだが」

ロディア「な、何ですかその出鱈目な蹴りは!?」

季久「なんてことはない。三十路中年の素人キックだ」



直下コンマ:皆上季久戦闘判定
2桁コンマで大きい値を採用
有利 +1

↓2コンマ:ロディア戦闘判定
異能 +1
不利 -1


コンマ判定:7+1 成功

コンマ判定:9 成功大


8-9=-1

成功大と異能により更に-3


10-1-3=6


皆上季久
耐久値:6


季久「君も随分おかしな体だ。本気の蹴りで壊れなかったものは今まで見たことないんだが…」

ロディア「ふぅー…ふぅー…」

ロディアは深く息を吐き何とか落ち着きを取り戻す

侮っていたのは自分もだったと反省する
相手はただの人間ではない

ロディア(あの蹴りは異能か何かでしょうかね…?)

ロディア(不意打ちを決めることに拘り過ぎて肉体強度をあげることをおろそかにしていましたね…反省です)

ロディア「フッ!!」

肉体強度をあげることに全ての意識を集中し
二度目の蹴りをなんとか受け止める

季久「痛いな……さらに硬くなってないか?」

ロディア「そう言いつつ…随分余裕じゃないですか」

季久「これでも十分動揺しているんだが」

ロディア「そう言ってられるのも今の内ですよ!!」




直下コンマ:皆上季久戦闘判定
2桁コンマで大きい値を採用
有利 +1


↓2コンマ:ロディア戦闘判定
異能 +1
不利 -1
飢餓 -3


コンマ判定:9+1 疑似クリティカル

コンマ判定:2-3 ファンブル


10-1=-9

ファンブルにより更に-3

3-9-3=-9

ロディア
耐久値:0



皆上季久勝利


ロディア「……んっ!っつ……!」

季久の攻撃を何とか捌く

相手は蹴りなどの肉体的な攻撃のみ
相手はそれ以上の事はできないらしい

ロディア(つまり、相手は攻めあぐねているはずです)

一方こちらも防戦一方
といえど、必殺の一撃をまだ隠し持っている

一瞬の隙を見せた時、僕の勝ちです!!

ぐぅ~

その確信を得た瞬間
情けない音が自分の体から鳴る

ロディア(まさかこのタイミングですか!?)

ロディアの体からガクッと力が抜け落ちる

ロディア「ちょっと待っ…!!」

その瞬間を見逃す季久ではない
即座に反応し、無防備な脇腹に蹴りに叩きこんだ

ロディア「うっぐ!?げぼっ!!うぶ……」

内蔵の中身を掃き出しその場に倒れ伏す

季久「お、おい大丈夫か?随分柔らかかったが死んだりしてないか?」

ロディア「ぜ、全然…大丈夫じゃ…無いですよ………」

季久「参ったな…調子に乗って本気で蹴り過ぎたか?本当にすまない」

ロディア「……はぁはぁ……質問があります。貴方…どんな異能を?」

季久「異能?何のことだ?俺のこの体は自前だ」

ロディア「はは……何ですかそれ……冗談キツイですよ……」


ガクッと首が落ち、意識を手放した


※戦闘終了


1、二戦目開始
2、他のおまけ番外

安価↓2

2


十分以上たったので>>465採用


2、他のおまけ番外で遊ぶ


次にすることを選択してください



×、Three forked roadの後日談
2、もしも○○が主人公だったら
3、歴代主人公で相棒モノバトルゲーム
4、歴代キャラごった煮で学園ラブコメ
5、お題でショートショート
6、単発プロローグ祭り
×、ドリームマッチ~歴代キャラでタイマンバトル~
8、自由安価


安価↓2


2番消し忘れてた!
2、もしも○○が主人公だったらは6に含まれます


ここから安価↓2


>>470
これ連続所得なんですかね…?
すっごい微妙ですけど採用で


5、お題でショートショート


ショートショート一本目

最初のお題は?

安価↓


お題の例

1、単語のみ(『親子愛』、『温泉』、『学パロ』などなど)
2、キャラ指定+お題(ロディアで『友情』、ガルムとアリアで『恥』、歴代主人公で『人望』などなど)


安価↓

仲良く喧嘩しな


>>473選択:仲良く喧嘩しな


少々お待ちください


ロディア「仲良く喧嘩っておかしくありませんか?神宮さん」

篤輝「…何故俺に振った?」

ロディア「いえ別に、なんとなくですよ?明らかにまともな教養がなさそうだからからかってやろうとか思ってませんですよ?」

篤輝「お前は本当に素直な奴だな~!」

ロディア「僕の唯一の美点と母さんに褒められたものです!」

篤輝「……そういう所もクソうぜぇ」

ロディア「それであっくん。僕の質問に答えてくださいよ」

篤輝「あっくん言うな!!……仲良く喧嘩な…俺にはさっぱり理解できねェな」

ロディア「うぷぷ…神宮さんはお友達がいらっしゃらないですもんね。喧嘩なんてできませんよね」

篤輝「テメェに言われたかねぇよクソガキ!!」

ロディア「事実じゃないですか」

篤輝「テメェも友達なんていないだろうが!!」

ロディア「僕には霞さんが居ますし…それに比べて…神宮さんは……あっ…すみません…」

篤輝「決めた決めた今決めた!!テメェ…土下座するまで絶対に許さねぇ!!」

ロディア「貴方に許されるようなことなんて僕にはありませんよ!!」



霞園「以上、『仲良く喧嘩しな』でした」



ロディア「仲良くなんてありません!!」
篤輝「仲良くねぇよ!!」


二つ目のお題

安価↓

ナズナ+理想の自分


>>477選択:ナズナ+理想の自分


少々お待ちください

御形ナズナで『理想の自分』



ナズナ「はぁ~…良いですよねぇ……大人の女性って」

智弘「どうした突然?」

ナズナ「理想の自分を妄想して悦に浸ってたんです!」

智弘「お、おぅ…俺としてはそのままのナズナで十分だが」

ナズナ「何言ってるんですか!全然物足りませんよ!!」

智弘「例えば?」

ナズナ「まずは身長!!この無駄にデカい胸が不恰好にならないぐらいの身長、ざっと175cmくらいの長身!!」

智弘「俺よりでかいじゃないか」

ナズナ「175cmの身長があれば完全無欠なグラマラスレディの完成です!お次に家事スキル!一人でお料理できるくらいになりたいです!!」

智弘「それはまぁ確かに必要かもな」

ナズナ「更に経済力!!一人暮らしをして遊べる位余裕がある経済力が欲しいです!!」

智弘「経済力を欲している時点で遊ぶ時間は切り捨てるべきだと思うぞ」

ナズナ「妄想だからいいんです!そして最後に教養!テストは満点勉強しなくていい位に頭が良くなりたいです!!」

智弘「それは努力で何とかなるぞ」

ナズナ「お勉強なんて面倒くさくて嫌いです!そんな時間があるならテレビ見てます!」

智弘「……つまりお前の理想の自分は概ね叶わないんじゃないか?」

ナズナ「妄想ですしね」

智弘「それでいいのか……?」

ナズナ「理想の自分になれなくても、理想の生活は手に入りそうですから。ね、智弘くん」

智弘「……この…悪魔め」

ナズナ「うふふ、可愛らしい小悪魔さんですよ?」


三つ目のお題

安価↓

行き違い、擦れ違い


>>481選択:行き違い、擦れ違い


少々お待ちください


篠波親子で『行き違い、擦れ違い』
※篠波俤=シジマ



鹿波「ただいま~」

俤「ああ、我が主アゲハ様!下界にいかなる御用でございましたか?」

鹿波「ただ公園で遊んでただけよ」

俤「ふふ、流石はアゲハ様。公園で演説をなさっていたのですね。これでますますアゲハ様の御威光が下々の者にも伝わりましょう」

鹿波「いや、ただ砂場で遊んだだけ…」

俤「む!お召し物が汚れております。まさか無能者のガキがアゲハ様の意向に劣等感を抱いて…!なんという卑劣な!!」

鹿波「違うわよ。砂場で遊んだら汚れるに決まってるでしょ」

俤「は!これはこれは失礼いたしました。察しが悪く申し訳ありません。アゲハ様もお人が悪い…『砂場』で『遊ぶ』とは暗喩でございましたか。それでは汚れてしまうのは必定ですね」

鹿波「………はぁ…取り敢えずお風呂に入りたいわ」

俤「かしこまりました!誠心誠意お体をお流ししますね!」

鹿波「さすがにお風呂ぐらい一人では入れるわよ…」

俤「は!またもや気の利かぬ私をお許しください……今すぐ女体に変化しましょう!」

鹿波「見知らぬ女の人とはいる方が嫌よ。せめてパパの見た目で…」

俤「パパではございません!私はアゲハ様の忠実なるしもべにございます」

鹿波「……………………はぁ」


次で最後です

今日最後のお題は?

安価↓

この書き込みから五分以内に指定が無ければ今日の更新は終了とします

安価↓

きょうだい


>>486選択:きょうだい


少々お待ちください

須能三兄弟で『きょうだい』



道弥「そういえばさ、アルとフミ兄さんって双子なんだよね?」

亜瑠弥「おう、オレが弟で」

史弥「俺が兄だ」

道弥「全然似て無いよね」

亜瑠弥「そうかぁ?」
史弥「そうだな」

亜瑠弥「………ん?」
史弥「………ん?」

亜瑠弥「え、なにフミ兄さんは似てないって思ってるの?」

史弥「どう似ても似つかないだろう?」

亜瑠弥「うっわ~…軽くショックだわ…裏切られた気分だ……」

史弥「何を落ち込むことがあるんだ?性格も、容姿も、俺は既婚で子持ち、お前は無職で未婚、置かれている立場も全然違うだろう?」

亜瑠弥「でも趣味は一緒だろ?」

史弥「俺はネットゲームなんかしない」

亜瑠弥「うくく…オレ知ってるんだぜ~?フミ兄さんも人妻モノAV好きだって」

史弥「ぶぅ!!何故それを!?」

亜瑠弥「おっとカマ掛けただけなのにマジでそうだとは、フミ兄さんはやっぱりオレに似てるな」

史弥「そんなところ似たくも無かったわ!!」

道弥「あ、兄さんたちの共通点見つけた」

亜瑠弥「なんだ?」


道弥「重度のロリコン」


亜瑠弥「いや、それは違う!!」
史弥「いや、それは違う!!」

道弥「……息ピッタリだね」


今日の更新はここまでです

個人的にショートショートが書いててかなり楽しかったです


お付き合いいただきありがとうございました


今日もおまけ番外祭り継続中



今日することを選択してください



1、歴代主人公で相棒モノバトルゲーム
2、歴代キャラごった煮で学園ラブコメ
3、お題でショートショート
4、単発プロローグ祭り
5、ドリームマッチ~歴代キャラでタイマンバトル~
6、自由安価


安価↓2

2


>>493選択:2、歴代キャラごった煮で学園ラブコメ



闇鍋的な内容でございます
設定とかこまけーことはいいんだよ!!という精神でお楽しみください



主人公選択

1、ロディア=ロスチャイルド(素直でお調子者な少年)
2、アリューナク(生真面目で惚れっぽい青年)
3、クロキ(正義感の強い熱い青年)
4、須能亜瑠弥(飄々とした影のある青年)
5、木間実樹(ゆるゆるで柔らかい雰囲気の少年)
6、それ以外

安価↓2


>>496選択:5、木間実樹


主人公は


1、家族と暮らしている
2、一人暮らし


安価↓2

2


>>499選択:2、一人暮らし


それでは少々お待ちください


迷え!安価物学園!!  ~プロローグ~



体が揺れている

体がふわふわと揺蕩っている

深い深い微睡に光が差し込む


「…………!……!」


遠くから声が聞こえる

この深く暖かい海から引き上げようとしてくれる声だ

……そうだ、僕を起こしてくれているこの人は…



1、幼馴染
2、従姉妹
3、きょうだい

安価↓

1


>>502選択:1、幼馴染


だ~れだ


1、キャラ名指定(男女問わず)
2、>>1が決める


安価↓2


歴代キャラのごった煮なので、今まで最低でも名前が出てきた奴の名前を指定してくださいね

安価↓

1 ヨル


>>508選択:1、ヨル


「おい…おい、起きろ」

ハッキリと声が聞こえてきた
そう…そうだ……この声は僕の幼馴染の

実樹「わかった…わかったから……今…おひるほ~」

「そう言いつつ寝るな!貴様、この私が起こしてやっているのだぞ!!」

実樹「うにゃ~……まだ眠いよ…ヨル」


僕を起こそうとしてくれていたのは

『ヨル』
自称この世界の半分で、自称創世の神
朝日にとても弱く、常に真っ黒いローブを羽織っている
年齢は…僕と同じクラスだから多分16歳


ヨル「いいかよく聞け!こんなことをしてやるのは特例なんだぞ!理解してるのか!?」

実樹「そう言ってさ~、毎日起こしてくれるじゃん」

そう言って、重い体をゆっくりと起こす


実樹「おはようヨル」

ヨル「漸く起きたか。ならばさっさと支度しろ」

甲斐甲斐しく起こしてくれる割にはそっけない
ヨルは朝だから機嫌が悪いんだろう

スタスタと部屋を出ていく

かと思いきや、振り向いて

ヨル「朝食を食べる。早く来い」

実樹「は~い」

そっけないのは態度だけだ
口も悪いけど、ヨルは存外優しい

なんたって毎日起こしに来てくれるのだ
そんな幼馴染、滅多に居ないだろう

両親が仕事で長い間家を空けている
その間、幼馴染のヨルがご飯を作ってくれたりとお世話を焼いてくれている

感謝してもし足りない


食事中


実樹「……ジー」

ヨル「……なんだ?」

実樹「ヨルってさ…料理……下手だよね」

ヨル「文句があるなら喰うな。まだこの世界の調理器具になれていないだけだ」

実樹「どんな言い訳だい…それ?」


だが、確かに作ってもらった手前文句を垂れてばかりなのも失礼だ
水を入れ過ぎてベチャッとなったご飯と、焼きすぎて黒くなった卵焼きを一緒に食べる

……うん、僕も少しは料理できるようになった方がいいかな


ヨル「少しは嬉しそうな顔をしろ。この私に料理を作らせている人間も、私の手料理を食べられている人間もこの世界中のどこを探しても貴様くらいだぞ」

実樹「その自信は一体どこから来るの…ヨル?」

ヨル「無論、事実に基づいた自信だ」

実樹「この真っ黒な卵焼きを見て言おうね~」

ヨル「ううぅ…!こっの言わせておけば!!お前なんか本当の力を取り戻したら絶対跪かせてやるからな!!」

実樹「ふ~ん、楽しみにしてるよ~」

ヨルは本当の力を封印されている
という設定らしい

ちょっぴり中二病な痛い子なのだ
どうか優しい目で見てやってほしい


登校中


朝食をしっかりと食べ終え、制服に着替えて登校する

勿論、ヨルも一緒だ

ヨルは真っ黒なローブを身に纏いどんな格好か分からない

実樹「………そういえばさ」

ヨル「なんだ?」

実樹「ヨルってば女の子なの?男なの?」

ヨル「はぁ…そんなことか」

実樹「実際どっちか分からないし。いつもローブしてるから体のライン見えないし、声は…どっちかと言えば低いけど断定できるほどでもないし、身長は高いけどそれも性別を断定するにはまだ弱いしさ」

ヨル「私に性別などという下等な概念は無い。唯一無二の『ヨル』という存在だ」

実樹「……さいですか」

性別は無いという設定らしい
今更どっちであろうとも驚かないけど


校門の前でワッペンを付けた上級生がたっている

風紀委員の人だろう
そういえば服装チェックをするって言ってたような気がするな

校門の前に立っていた風紀委員の上級生は……



1、キャラ名指定(男女問わず)
2、>>1が決める


安価↓2

1 善仲初実


>>515選択:1、善仲初実


そうだ、善仲初実さんだ
僕より一つ上の先輩

生真面目で、人にも自分にも厳しい
そんな印象の先輩

身長が低いことを気にしているらしい

初実「そこの生徒!止まりなさい!!」

僕たちに向かって初実さんが近づいてくる
おかしいな、そんなに変な格好だっただろうか?

校則違反をしているつもりは無かったけど…

実樹「あの、僕たち何か……」

初実「そこの真っ黒な服装のあなた!何を考えているんですか!?」

どうやら僕ではなく、ヨルのローブに文句があるらしい

ヨル「これは必要なものだ。許可も貰っている」

初実「それは本当ですか?嘘だったら絶対に許しませんよ」

ヨル「嘘じゃない。私は日に当たると溶けてしまうんだ」

初実「ちょっと此方まで来てください」

ヨル「な!?やめろ離せ!まだ朝なんだ!ローブを取ったりしてみろ!!貴様殺してやるぞ!!」

初実「今の暴言。ちゃんと聞き届けました。やはりあなたは不真面目な風紀を乱す生徒のようですね」

ヨル「お、おい!そこのお前!この女を何とかしろ!!」

僕に助けを求めるヨル
僕を小さく首を振り、大きく手を振って見送った

これを機に、中二病を直してくれれば万々歳だ


一人で教室に向かう

僕の教室は1-B
席は後ろから二番目の窓側

我ながらいいポジションだと思う

席に座って荷物を置いた

「おはよう」

と隣りの生徒が話しかけてきた

この人は僕の友達の……



1、キャラ名指定(男女問わず)
2、>>1が決める


安価↓2

シジマ


>>520選択:シジマ
※アンタ一体いくつだよ………



1、本編設定(40歳)
2、学生補正(18歳)

安価↓

訂正
18歳× 16歳

安価↓

2


>>523選択:2、16歳


彼は僕の友達

篠波俤
人をすぐ信じるお人よし
騙されやすいともいう


実樹「おはよう、俤」

俤「ヨルさんが風紀委員の人に連れていかれていたけど大丈夫なのかい?」

実樹「あれはね~必要なことなんだ。大人になるためにね」

俤「あはは、ヨルさんはちょっと変な人だよね」

実樹「そうだよねぇ。分かってくれるかい友よ」


彼は僕の知り合いの中でとびぬけて常識人だ
というか、この学校に常識は通用しないし
明らかに人間じゃない人とかいるけど、別に誰も気にしないのだ

そう言う場所で、彼のような人はとっても重要だと思う


俤「触らないで!」

肩に手を置こうとしたそれを避けられる
突然の事にビクッと体が反応してしまった

俤「あ、すまない。今朝電気を操る異能の人と肩がぶつかってしまってね。無意識に体がビリビリしてるんだ、障らない方がいいよ」

実樹「………君もかい。ブルータス」

前言撤回

どうやら彼も独自の設定を持っているらしい
僕の周りにもおかしな人しかいないようだ




お楽しみのお昼休みだ

昼ご飯は……



1、教室
2、友達に誘われる
3、屋上でパン
4、自由安価

安価↓

3


>>528選択:3、屋上でパン


この安価物学園は屋上の使用が禁止されている

されてはいるが、あんなに日当たりが良くて気持ちのいい場所を僕は知らない

僕は優等生というよりどちらかと言えば不真面目な生徒だ
授業も平気で寝るし、遅刻もたびたびしてしまう

故に今更校則違反による学校の評価も気にならない

窓を伝い、こっそりと屋上へ上る
屋上へ行くことは禁止されてはいるが、行く道はある

さして危険な道のりでは無い

今日も購買でアンパンといちごミルクを買って屋上に上った

しかし、そこには先客が居た

先生の待ち伏せかと疑ったものの、よく見れば制服を着ている
僕と同じ不良生徒というわけだ

珍しいお客さんに僕は声をかけた



屋上の先客は?


1、キャラ名指定(男女問わず)
2、>>1が決める

安価↓2

霞園


>>531選択:霞園弦戯


実樹「こんにちは、いい天気ですね」

??「………だれ?」

実樹「貴女と一緒で不良生徒ですよ。お名前聞いてもよろしいですか?」

??「だめ」

実樹「駄目なんだ…」

??「……うそ、じょうだん」

冗談らしい
目の前の女の人は表情の変化に乏しく、どうにも感情が読めない

弦戯「…霞園弦戯、学年は3年」

実樹「先輩だったんですね。僕は1-Bの木間実樹です」

弦戯「よろしく……さねにゃん」

実樹「さね…!?ど、どうもです」


表情を変えぬままサラッとニックネームで呼ばれてしまった
この先輩で分かったことは、見た目以上に冗談がお好きだという事だ


食事中

取り敢えず会話を試みる


実樹「…先輩はどうして屋上に?」

弦戯「………なんとなく」

実樹「そ、そうですか………」

弦戯「………」

実樹「………」


会話が続かない
食事中に会話はしない主義なんだろうか?

隣で黙々と焼きそばパンとカツサンドとコロッケパンをそれぞれ二つずつ交互に頬張っている
女の人にしては多いんじゃないかと横領を平気な顔で貪っている

弦戯「……さねにゃんはどうしてここに?」

実樹「僕ですか?僕は……ここが好きだからです。高い場所で、それよりもっと高い日が照らす、広くて風が吹き抜けるこの場所が」

弦戯「………そう」

実樹「あはは…ちょっと語っちゃいましたね。お恥ずかしい…」

弦戯「……良い趣味してる」


そういって、ポンポンと肩を叩かれた
先輩なりに褒めてくださっている、なんとなくそう伝わった


弦戯「…………ごちそうさま」

どうやらあの量をしっかりと食べきったようだ
よくこんな小さな体に入るものだ

弦戯「……それじゃあ」

小さく僕に手を振って

弦戯「……またね」

小さくそう呟いて屋上を後にした


霞園弦戯
無口で無表情で余り口数も多くない
だけど、無言でいても息苦しくない
どこか優しく、安心できる雰囲気の人だった

僕の好きな人に、少しだけ似てる気がした


放課後

今日の授業が全て終わった

僕は意気揚々と部室に向かった

僕が所属している部活動は『現代アート同好会』

美術部を追い出された先輩が絵を描くために立ち上げた部だ
僕はその先輩を慕って、『現代アート同好会』に入った


実樹「失礼します!」

扉を開けると、もう既に部の仲間が集まっていた

僕の尊敬する先輩

李野ソナタ先輩ともう一人……


1、キャラ名指定(男女問わず)
2、>>1が決める


安価↓2

2


>>538連続所得なので安価↓


1、キャラ名指定(男女問わず)
2、>>1が決める


安価↓

篠波鹿波


>>540選択:篠波鹿波


1、本編設定(10歳)
2、学生補正(15歳)

安価↓

2


>>542選択:2、15歳


彼女は篠波鹿波
なんというか、見えないけれどどこか異質な人だ
見透かされているというかなんというか、何を言っても彼女には敵わない
そう思わせるような静かな怖さがある

なんていったけれど
基本的にはノリが良くって、人をからかうのが好きで運動が苦手な人だ


現代アート同好会は3人しかいない
設備なら美術部の方が圧倒的に充実しているからこちらに来る必要が無いのも事実だけれど


実樹「皆揃ってたんですね」

鹿波「実樹くんが遅いだけじゃない?」

実樹「うむむ……否定はできない」

鹿波「ま、いいけど。ねぇねぇソナタちゃん、今日は何するの?」

ソナタ「………どうしよっか?」

実樹「皆で考えましょうか」


現代アート同好会は、その日その日で適当にすることを決めている

基本的にこの部に規則は無い
顧問の先生もいない

つまりは教室の違法占拠だ

旧校舎じゃなければ先生に見つかって怒られているだろう

だが見つかってない以上、ここを好きに使っても怒られはしない

学校に居ながらこんな場所で気心の知れた仲間と一緒に居るというのは、とてもワクワクするものだ


実樹「絵、描きません?」

鹿波「どこで?何を?」

実樹「僕が描くと言ったらピエロ以外無いでしょ」

鹿波「それは実樹くん限定じゃない……好きに描いてなさいよ」

実樹「いえ、ここは皆で好きなピエロを書きあうというのはどうでしょう!!」

鹿波「好きなピエロって…そもそもピエロが好きじゃないわ」

ソナタ「…採用。持参したスケブにクレパスで書いてね」

鹿波「何故クレパス…」

ソナタ「なんか……自由な感じがするでしょ?」

鹿波「いや知らないわよ。……もう…私がツッコミ役っておかしくないかしら?」

実樹「心配しなくても李野先輩以外には鹿波さんは振り回しキャラだから大丈夫」

鹿波「フォロー入れなくてもいいわよ。私がキャラに固執してるみたいじゃない」


そんなこんなで皆で理想のピエロを描いた


夕方

随分遅い時間になってしまった
李野先輩と鹿波ちゃんとは玄関口で別れた


ヨル「遅いぞ」

校門の前では、ヨルが待っていてくれていた

実樹「無理に待たなくたっていいんだよ?」

ヨル「無理に待っているわけではない。お前に仕方なく夕食を馳走してやろうというだけだ」

実樹「……実は料理するの好きなの?」

ヨル「好きではない。仕方なくと言ってるだろうが」


二人で登校した道をそのままたどって下校する


実樹「……どんな一日だった?」

ヨル「なぜ答えなければならない」

実樹「そう怒らなくてもいいのに」

ヨル「………普通だ。知らない知識を詰め込むだけの一日だった」

実樹「普通ってわりに案外楽しそうだね」

ヨル「気のせいだ。………お前はどうだった?」

実樹「僕も普通。幼馴染の変な料理食べて、友人の変な一面を見て、変な人に会って、変な人達と一緒に過ごした」

ヨル「……なんだそれは。どこが普通だ」

実樹「変だけど…それが普通なの」

ヨル「……私にはよく分からんな」


呆れたように溜息をつかれる


ヨル「……夕飯、何がいい?」

実樹「う~ん…なんでも」

ヨル「そう言うのが一番困る。はっきりと言え」

実樹「ヨルが作ったなら本当に何でもいいのに」

ヨル「貴様ふざけるな!それでは私の気が済まないんだ!!」


理不尽な理由で怒られる

きっと明日も怒られるだろう
ヨルはちょっと怒りっぽいから

明日も変な料理を作るんだろうね

明日も変な人達と会うんだろう

でも、それが僕にとっての普通だ

どうか明日も、普通の一日でありますように



プロローグ   ~完~


長い長いプロローグにお付き合いいただきありがとうございました

ヨル様のキャラ崩壊具合が著しかった気がします
しかし、そんなカオス度含めて楽しんでいただければ幸いです

今日の更新はここまでです


お付き合いいただきありがとうございました


もう一年たったんか
そしてこのスレでやっと川崎市民でよかったと思えた
変な理由だが>>1ありがとう


>>548
1年間もお付き合いいただいて感謝感激でございます!!
川崎市に住んでらっしゃるなんて妙な運命もあるものですね
これからもお付き合いいただければ幸いです!!



そろそろ再開します

今日か明日でおまけ番外祭り最終日です
楽しんでいきましょう!!


それでは、今日することを選んでください


1、歴代主人公で相棒モノバトルゲーム
2、お題でショートショート
3、単発プロローグ祭り
4、自由安価


安価↓2

3


>>551選択:3、単発プロローグ祭り


設定だけ作ってプロローグだけ書く
というシンプルな内容でございます

それではどんな物語のプロローグを作りますか?


1、今までやった物語の外伝や後日談
2、没の作品のプロローグ
3、新規作成

安価↓2

2


>>554選択:2、没作品のプロローグ


没の作品は……6スレ目で作った奴だけですね

没作品の詳細

主人公

名前:HZ-6カスタム型防衛装置『Sieg』
性別:無し
種族:機械兵士
職業:セキュリティユニット


環境:1   主をなくした防衛装置
強さ:5   一昔前の機械兵士
生活:10  自動でメンテナンスを行う
教養:10  雑学から生活の知恵まであらゆる分野の知識を詰め込まれている



年齢は不明
一昔前の機械兵士
全身にスラスターを装備しており、現代兵器に負けず劣らずの空中制御能力を持つ
対空戦を意識した銃火器の兵装がメインであり、近接武器はナイフのみ
高性能の反面、エネルギー消費が激しく機体自体の軽量化と兵装の重量制限が設けられている
一応人語を理解できるようだが能動的に話すことはなく、人間に敵対意識を持っている
更には善悪の判断基準が無く、物事に関心を持つことも無い
しかし、決して防衛装置の役割を放棄することはしていない
機械兵士ではあるが、戦闘技能以外の知識が豊富であり、人間の脳と同等の情報処理能力を有している
町から離れた森に佇む洋館を、主亡き今も守り続けている
いつも太陽を浴び、空を静かに眺めている




プロローグを書いてきます
少々お待ちください


だ、駄目だ…公開するのが恥ずかしい位面白くない
さすがは没にしただけある、素材を全く生かせない……


ちょっとこいつはパスにさせてください


最安価


1、今までやった物語の外伝や後日談
2、新規作成
3、他の事をする

安価↓2

2


>>558選択:2、新規作成


作る物語のジャンルを選択してください



1、現代ファンタジー(異能or魔法)
2、現代ファンタジー(変身ヒーローor改造人間)
3、異世界ファンタジー
4、学園ラブコメ(男主人公限定)
5、ミステリー風ホラー
6、相棒モノバトルゲーム
7、自由安価

安価↓2

4


>>561選択:4、学園ラブコメ


主人公は男です

年齢を決めてください(13~18)

安価↓

16


>>563選択:16歳


ざっくり決めます

主人公の方向性


1、惚れっぽい
2、照れ屋
3、クール
4、気取り屋(所謂やれやれ系)
5、熱血
6、色恋苦手
7、一途
8、子供っぽい
9、無邪気
10、紳士的
11、ネガティブ
12、ポジティブ
13、引っ込み思案
14、お調子者
15、自由安価(属性明記)

この属性の中から二つを足した性格

安価↓2

15 がり勉


>>566選択:15、がり勉


もう一つ

安価↓2

ごめんなさい
>>566連続取得なので無効
.>>567も無効です

最安価

安価↓2

6+7


>>571選択:6+7


主人公

性別:男
性格:一途で色恋が苦手

一途を選択したため設定追加
主人公は誰の事が好きなんだ?



1、幼馴染
2、学園のマドンナ的な人
3、図書委員の地味な先輩
4、生徒会長
5、先生
6、隣の席の女の子
7、転校生
8、自由安価

安価↓2

8 おしとやかなほんわかお嬢様


>>574選択:8、おしとやかなほんわかお嬢様


主人公の親友


1、男性
2、女性

安価↓

2


>>576選択:2、女性


設定はこれで十分ですね

プロローグを纏めてきます
少々お待ちください


もうすぐ、梅雨の季節が来る

湿気で重くなった空気が気分すら重くする
鬱屈とした季節がやってくる

僕の心はその鬱屈とした季節を乗り越えられるんだろうか?

「ふぅ~………」

思わずため息が零れる

僕の名前は壱岐 雷(イキ アズマ)
高校1年

高校に進学してからというもの僕の心にはずっと暗雲が立ち込めていた

「はぁ~………」

「あのなぁ、人が飯食ってる手前でクソデカい溜息吐くなよな」

僕の目の前に陣取り昼食をとっている言葉遣いの汚い女は宮内 純(クナイ ジュン)
僕の友人というか腐れ縁というか…取り敢えず長い付き合いの奴だ

「ご飯中にクソっていうなよ、僕はカレーパン喰ってんだぞ?」

「知らねーよ…人を注意する前に自分なマナーを直せ。溜息ばっかついてると折角の陽気が陰るだろ?」

どうやら僕の溜息には天候を左右する力があるらしい
中々馬鹿に出来ない超能力だ

なんて馬鹿みたいな解釈をするくらい僕の精神は参ってしまっている


「なぁ…純?」

「なんだよ?」

「僕……変なんだ……どうしちまったんだと思う?」

「………………」

純が大口をポカンと開けて黙る
声に出さずともわかる

『コイツ何言ってやがんだ?』という顔だ


「お前…自分の視線が何処向いてるか言ってみろ」

「え、どこって…教室?」

「いやいやいや、明らかに視線が春風を追っているじゃん」

「春風……」

ポツリと思わず口をついてしまう

その声に反応してか、春風……春風苺が此方を向く
柔らかい笑みで名前を呼んでしまった僕に向けて『如何いたしましたか?』と首を傾げる

僕は慌てて首を思いっきり横に振った

その僕の様を見て上品に口元に手を当ててほほ笑む


その姿を見ていられず直ぐに目を逸らしてしまう

カーッと全身が熱くなる
動悸が荒い
風邪だろうか?

この学校に来てからというものやっぱりどこかおかしい

僕は……

「僕は…どうしてしまったんだ……?」

「………はぁ~…」

今度は僕ではなく純がため息を吐く

「ちょっと耳貸せ」

耳たぶを引っ張られ僕にだけ聞こえるように言葉をささやく

「……『恋』だよ」

「こ!?こっここっこ…!」

ぼっと体に火が付いたような感覚
思わずその場を退き危うく椅子から転げ落ちそうになった

その様子にくつくつと腹立たしい笑みを浮かべている純

「あんまデカい声出すなよ?聞かれるぞ」

「だ、誰に!?何を!?」

「お前が春風に恋してるって事」

「ぶっふ!!」

再び耳元で囁かれる
余りに直球過ぎる純の言葉に思わず喉から謎の異音が吐き出された


「お、おいおい止めろよ。僕はその手の話題は苦手なんだ」

「なら何でそんなに動揺したんだよ?素直になれって、応援してやるから」

「か、勝手に話を進めるな!」

つい大きな声を出してしまう
教室を見渡した時、春風と視線が合ってしまう

首が折れるんじゃないかという勢いで純の方向に向き直す

ダラダラと冷汗が零れる
恥ずかしい、体が熱い
何故だろうか?
何故こんな小さなことでこんなにも動揺してしまっているんだ?

本当に僕は……こ…こここ……こ…

「恋なんてしてないんだからな!!」


立ち上がりさっき以上の大声で
人生で一番恥ずかしい告白をする

事態に気付いたとき
死んでしまいそうなくらい頭がくらくらした


最早僕に、まともな思考は期待できそうもない

僕は一体………どうしてしまったんだろう?


壱岐雷16歳
人生で最大の難問に押しつぶされそうだった
果たしてこの苦しみから解放される日は来るんだろうか?

願う事なら…………………取り敢えず今日の事を記憶から消し去りたい


プロローグ  ~終わり~


このプロローグ祭り
一本あげるのにかなり時間を喰うので規格に向いてないですね
反省しました、次からは気をつけます


というわけで今日の更新はここまでです

お付き合いいただきありがとうございました


今日でおまけ番外祭り最終日です
楽しんでいただければ幸いです


今日することを選択してください


1、歴代主人公で相棒モノバトルゲーム
2、お題でショートショート
3、自由安価


安価↓2

十分経ったのでksk

安価↓

1


>>586選択:1、歴代主人公で相棒モノバトルゲーム


それではPC(操作キャラ)を選択してください



1、ロディア=ロスチャイルド
2、フィーニス=イニティウム
3、アリア・リードルート
4、須能道弥
5、御形ナズナ
6、皆上季久
7、三万坂真

安価↓2

6


この書き込みから五分以内に選択が無ければ>>588採用

安価↓


>>588採用:6、皆上季久


それでは相棒を決めます



コンマ判定

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、非生物
5、半神半人
6、魔法使い
7、英雄
8、悪魔
9、神
0、???
ゾロ目、???

直下コンマ


コンマ判定:2、亜人


相棒を選択をして下さい


1、戦いに憑りつかれた鬼
2、賢者と呼ばれたゴーズエルフ
3、真理を探究する龍人
4、この世で最後の獣人
5、死霊を従えるエルフ

安価↓2


>>594選択:3、真理を探究する龍人



それでは他の主人公の相棒も決めます

まずはロディア=ロスチャイルド


コンマ判定

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、非生物
5、半神半人
6、魔法使い
7、英雄
8、悪魔
9、神
0、???
ゾロ目、???

直下コンマ

s


>>596選択:ゾロ目
※マジで出すとは……


相棒を選択してください


1、災厄の化身
2、この世全ての闇
3、この世全ての光
4、唯一絶対の個人
5、世界を渡る使者

安価↓2

4


>>599選択:4、唯一絶対の個人


フィーニス様の相棒

コンマ判定

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、非生物
5、半神半人
6、魔法使い
7、英雄
8、悪魔
9、神
0、???
ゾロ目、???

直下コンマ


コンマ判定:8、悪魔



1、かつては神と呼ばれた闇
2、かつては神と呼ばれた羊
3、かつては神と呼ばれた蝙蝠
4、かつては神と呼ばれた猫
5、かつては神と呼ばれた夢

安価↓2


>>604選択:5、かつては神と呼ばれた夢


アリア・リードルートの相棒

コンマ判定

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、非生物
5、半神半人
6、魔法使い
7、英雄
8、悪魔
9、神
0、???
ゾロ目、???

直下コンマ


コンマ判定:8、悪魔
※まさかの連続


1、かつては神と呼ばれた闇
2、かつては神と呼ばれた羊
3、かつては神と呼ばれた蝙蝠
4、かつては神と呼ばれた猫
5、かつては神と呼ばれた犬

安価↓2

2


>>609選択:2、かつては神と呼ばれた羊


須能道弥の相棒

コンマ判定

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、非生物
5、半神半人
6、魔法使い
7、英雄
8、悪魔
9、神
0、???
ゾロ目、限界を超えた者達

直下コンマ


コンマ判定:9、神


相棒を選択してください


1、審判を司る神
2、断罪の女神
3、記録を司る神
4、天を司る神
5、火を司る神

安価↓2

1


>>614選択:1、審判を司る神


御形ナズナの相棒


コンマ判定

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、非生物
5、半神半人
6、魔法使い
7、英雄
8、悪魔
9、神
0、???
ゾロ目、限界を超えた者達

直下コンマ


コンマ判定:6、魔法使い


1、人を超えた魔女
2、魔を従える怨念
3、神殺しと謳われたエルフ
4、黄金の魔人
5、魔導を極めし狂人

安価↓2

1

>>621選択:1、人を超えた魔女


三万坂真の相棒

コンマ判定

1、人間
2、亜人
3、怪物
4、非生物
5、半神半人
6、魔法使い
7、英雄
8、悪魔
9、神
0、???
ゾロ目、限界を超えた者達

直下コンマ


コンマ判定:8、悪魔
※ちょっと悪魔さん出張りすぎやしませんかね?


1、かつては神と呼ばれた闇
2、かつては神と呼ばれた蠅
3、かつては神と呼ばれた蝙蝠
4、かつては神と呼ばれた猫
5、かつては神と呼ばれた犬

安価↓2

2


>>626選択:2、かつては神と呼ばれた蠅


それではまとめです


参加者一覧


PC:皆上季久
相棒:真理を探究する龍人
強さ:7


ロディア=ロスチャイルド
相棒:唯一絶対の個人
強さ:20


フィーニス=イニティウム
相棒:かつては神と呼ばれた夢
強さ:8


アリア・リードルート
相棒:かつては神と呼ばれた羊
強さ:7



須能道弥
相棒:審判を司る神
強さ:8


御形ナズナ
相棒:人を超えた魔女
強さ:9


三万坂真
相棒:かつては神と呼ばれた蠅
強さ:10



一人だけ強さがおかしいですが気のせいです(白目)


進行はどうしましょうか


1、プロローグのみ
2、ダイジェスト形式
3、普通に遊ぶ

安価↓2

3


>>630選択:3、普通に遊ぶ


それではプロローグを纏めてきます
少々お待ちください



一人の男が俺の目の前に現れた

男は俺に向かって言った

「君の大事なものを預かった」と

そして俺に一冊の本を差し出す

「参加者の証。『神智の書』だ」

一方的にそういって俺に本を押し付ける

「7名の参加者がここに集った。存分に戦い、存分に奪い合え。最後の一人となった時、汝の大事なものを取り返せるだろう」

「では、開幕だ」

目の前の男が消えると同時に強烈な光が眼前を覆う

体が光に包まれていく不思議な感覚の中、俺は


――――――――何を奪われたのかを理解できないでいた



光が消え、目を開けるとそこは森の中だった

空を見上げるとかすかな光がきらめいていた
丸い柔らかな光も見える

どうやら夜らしい


はてさて、夜の森に突然投げ出されてしまったがさっぱり状況を理解できていない

俺はさっきまで………………何をしていただろうか?

家……か?

家?………家?

俺の…………家?

頭が痛い

俺の………居場所はどこだっただろう?

思い出せない

イメージが湧いてこない

自分の家がどこかも分かる
自分の家族が誰かも分かる

だが、何かが違う

どこかシックリと来ない

何よりも家族を大切に思っているはずなのに
人生をかけて家を守り続けると誓ったはずなのに

何かが腑に落ちない

強烈な違和感

「俺の大事なものは……なんだ?」

動揺で思わず口をついてしまう

この違和感の正体を知るためにも、状況を整理しよう


まずはあの男が言っていたこと

俺の大事なものを預かったと言っていた
それがこの違和感の正体だろう

次に……確か、魔導書と言っていたな

手に持っていたそれを観察する

厚い革表紙の古めかしい本
表紙に何やら文字が刻まれているが日本語ではない

『神智の書』と言っていたな

この本を奪い合うことが目的なのか?
7名居ると言っていた気がするな

そんなことを考えながらなんとなく本を開く

やはり、何処の言語かすら理解できない記号が並んでいる
だが、一ページだけ何が書かれているかが理解できた
どうするべきかも理解できた

「……テ…オ…ソピア……コントラクト…」

声に出して読む



魔導書のそのページが輝き始める
余りの眩しさに目を瞑る

再び目を開けた時には見知らぬ人影

先ほどまでは気配すら感じなかったはずなのに突然現れたのだ

思わず身構える

人影と言ったが、よくよく見ると奇妙な形をしている
二足歩行の生物ではあるが……角?それに……尻尾?

人間…なのか?

「……ふぅ…やれやれ、こんなお遊びに付き合わされるとはな」

目の前の人影が喋る
声から察するに男のようだ

「貴様が余を呼びつけたのか?」

「…………」

理解できない現象に、俺は何も言えない

「会話が出来ないのか?名ぐらい聞かせよ」

「………皆上季久」

恐る恐る、自分の名を語る
それを聞いて満足したように目の前の男はニヤリと笑った

「なんだ、話せるではないか。会話も出来ない奴かと焦ってしまったぞ」

では改めてと一つ咳払いをし

「余は『イナカミ・カンナギ』。貴様のお手伝いさんという奴だ。しばしの間、世話を焼いてやろうぞミナカミ」

そう、自己紹介をした

状況が理解できないまま差し出された手を握った
どの道サッパリ状況を掴めていない以上、この男に頼るほかない

「……よろしく頼む」

その言葉にまた、満足そうに笑みを浮かべて頷いた

この短い時間だけでも、この男…イナカミは悪い奴ではない
そう確信は持てた


プロローグ  ~終わり~


プロローグ(裏)


ロディア=ロスチャイルドの場合



僕の大事なものと言えば家族
奪われたものは恐らく霞さんだ

今すぐにでもあの男を殺してやりたいとそう思う

だけど、魔導書から現れたお手伝いさんとかいう人
あの人から聞いた説明によれば、お手伝いさんが戦うのがふつうらしい
そこはまだいいとして、肝心のお手伝いさんが……


「本当に戦えるんです?」

「あーなんだよその目!俺を疑ってるのか?異能者としてそこそこ戦える方だぜ?」

「………はぁ…」

駄目そうです
異能者としてそこそこなら良くても僕と同じレベルじゃないですか
しかもその肝心の異能も……

「前途多難です……」

「そう落ち込むなよ。『ヒーロー』である俺に任せとけって」

「ヒーロー(自称)じゃないですか………そう言えばお名前を聞いてませんでしたね。僕はロディアです」

「おっとそれじゃあ自己紹介を。俺の名前はいっ……『ヒイロ』だ。この世でただ一人しかいない、唯一の俺だ」

「最後の方はよく分かりませんが……よろしくです。ヒイロさん」

「おう!よろしくなロディア」

良い笑顔で握手を求められる

こんなので霞さんを取り戻せるんでしょうか…?

………いざとなれば僕が頑張るしかないでしょうね

この時僕はまだ知らなかった
『ヒイロ』さんの言った言葉の真の意味を……


他の人たちの場合は次の更新の時にまとめて公開します

今日の更新はここまでです

次からは通常通り本編に戻ります

Three forked road外伝と先ほど投下した相棒モノバトルゲームは、おまけ番外で続きからプレイすることが出来ます


お付き合いいただきありがとうございました

最近どうにも更新がおろそかになってますね…やばいやばい…
明日には更新再開します


プロローグ(裏) ~フィーニスの場合~



『あの男』はつくづく面白い遊びを考えるのう

手に持った神智の書を見ながらニヤニヤと笑みを浮かべる

我に何もネタばらしをしていないのもかなりの好感度じゃ
誰が参加しているかもさっぱり知らされておらぬ

こんな楽しそうな催しに招待されるなんて何時振りであろうか?
たぶん2000年ぶりくらいじゃな
                           テオソピアコントラクト
「さて、と。取り敢えず呼ぶとしようかの………『神智の書』!」

適当にページをめくり、神智の書を起動させた
眩い光が視界を包む

次に目を開けた時、目の前に現れたのは『黒い靄』

「うふ…うふふふふ……この私を呼ぶだなんて罪深い子ね」

蕩けたような甘ったるい声が響く

「私は『夢』。原初の『幻想』。貴方の名前を聞かせて………て……て…!?」

靄が集まり人型となる
それと我は目が合った

「フィ…フィーニス様!?何故っ!?こ、ここに!?」

こやつは我を知っている
我もこやつを知っている

珍しくも無い、見飽きた顔じゃ

「なんじゃ…お主か……『サタナウル』」

『サタナウル』
形のない悪魔
夢を見せることが出来る
現在は冥界で幽閉中


「つまらん…実につまらんぞサタナウル。折角神智の書を使ったというによもや知り合いが来ようとは、異界の勇者や異次元の王やら色々可能性があったであろうに…」

「よ、呼んだのはフィーニス様でございます。フィーニス様なら神智の書を解読する事もわけないはず、望みの者を呼べたのでは?」

「阿呆、誰が来るか分からぬから楽しいのではないか!!」

「さ、左様でございますか…」


なんとも期待外れな奴じゃ
この世の全存在を愛する我とてこの瞬間だけはこの者を嫌いになってしまいそうじゃ


「ゴホン!…えー…フィーニス様にはこのゲームの説明は不要でございますね。…というより、最早私すら不要でございますよね?」

「おお先に言うておかねばな。我は戦わぬぞ、強すぎるからな。存分に我のためにその身を尽くせ」

「か、かしこまりました…」

サタナウルの妖艶な雰囲気などとうになくなっている
折角の美しい顔に皺が寄ってしまっている

まぁ、我のあまりの美しさにサタナウルが霞むのは致し方ない事
我の隣にいる以上仕方ない事じゃ

「しかし、お主の件は残念じゃが楽しみはまだある」

あの男は言っていた
『我の大事なものを預かった』と

果たして――――我の大事なものとは何ぞや?

生来何かを手にしたことが無い故皆目見当がつかぬ

「切に願うぞ『カイ』よ。我をその気にさせておいて、下らぬ虚仮威しではないとな」


そろそろ再開です

今日は久しぶりの本編を進めます


~前回までのあらすじ~
『P・A・I・N』対策会議中


菫「…う~ん、うん。今思い浮かぶ質問はこれくらいかな」

怜「そうか。何か他に聞きたいことが思い浮かべば気分次第で答えてやる」

菫「いつも教えてくれるわけじゃないんだ…」


さて、他に話し合う事と言えば


1、これからのこと
2、自由安価

安価↓


>>645選択:1、これからのこと


怜「それじゃあ最重要課題である『これからのこと』について決める」

怜「まずは現状を整理する」


『P・A・I・N』の状況・情報
・『P・A・I・N』は隣町の下水道に潜伏していることが判明している
・敵の戦力は未知数
・リーダーである『ポール』と3人の幹部が組織を指揮している
・最近テロを起こす割合が減ってきている


怜「最後の項目についてたが、今までは規則性なくいろんな場所で怪奇テロが起きていた。これは居場所を特定させないためだと思われる。そのテロの割合が減って来たというのは僕たちに居場所が割れていることを薄々感づいたのかもしれない」

怜「拠点を移動される可能性が非常に高い。場所を変えてもらいたいという思いもあるが、完全に行方を晦ませられるのも避けたい。難しいところだな」

怜「次に自分たちの状況だ」


自分たちの状況・情報
・戦闘員が二人。うち一名が経験不足
・『甲斐』のバックアップを受けている
・此方の拠点までは知られていない


怜「こんなところか」

怜「一先ず、最優先すべきは……」



1、菫を鍛える
2、情報収集
3、戦力増強
4、自由安価

安価↓

2


>>649選択:2


怜「まずは…情報収集だな。『P・A・I・N』についてまだ知らないこともあるし、今日赤理が殺した構成員の事も気になるしな」

赤理「構成員については明日には天宮に『甲斐』から連絡があるだろう」

怜「望むことならそれを解剖したいんだが…それは自分で交渉するとしよう」

菫「私はなにをすればいいの?」

怜「お前はまず自分の事をどうにかしろ。初めて変態したように理性が飛んでしまえば戦力とは呼べない」

菫「う…わかった…けど……私一人だと危ないんじゃ…」

怜「薬はいくらでも持ってるから……そうだな、これからしばらくは赤理と一緒に居ろ。赤理ならお前が暴走してもなんとでもなる。頼めるか?」

赤理「分かった。藤色、明日から俺の仕事について来るといい。そのついでに変態して戦う練習を手伝おう」

菫「り、了解です。宜しくお願いします生徒会長!」

怜「…よし。これで……」

桃恵「あの、私は?」

怜「……………何かあれば連絡しよう。それまで普段通り過ごしてくれていい」

桃恵「そうですか…私一人楽しているようで申し訳ないですが、天宮様がそうおっしゃるならば」


怜「今日はこんなところだな。また、何かあれば会議を開こう」

怜「では、第一回『P・A・I・N』対策会議はここまでだ。食事に集中してくれていいぞ」

こうして会議は幕を閉じた

考えなければならないことはたくさんある
何を考えなければならないのかも知らなくてはならない

僕は戦えない以上、こういう場面で仕事をしなくてはならない

これから忙しくなる
そんな予感がする

今のうちに、これでもかと精をつけておかなければ





会議が思っていた以上に長引いていたらしい
もう10時を回っていた

今日は赤理も菫も桃恵さんもこの家に泊まることとなった

部屋はいくらでも余っている
何も問題は無い

各々の部屋を適当に割り当てて、田島さん以外はその部屋で休養をとっているだろう
田島さんは料理の片づけをしている

さて、まだ寝るには少し早い

どうするか…



1、寝る
2、誰かと話す
3、自由安価

安価↓


>>653選択:1、寝る
※連続所得ですが久しぶりで人もいないでしょうしそのまま進行



………妙に眠たいな

無理せず寝るとしよう



状況イベント


1、『甲斐』と天宮怜
2、甲斐赤理と藤色菫
3、甲斐赤理と天宮怜

安価↓


>>656選択:2、甲斐赤理と藤色菫





意を決して赤理さんが休んでいる部屋の戸を叩く

直ぐに扉が開かれた
私をみて少し驚いたような顔をするも、部屋の中に招き入れてくれた

「それで、こんな時間に俺に何の用事だ?」

赤理さんと向かい合って座っている
緊張して、自然と正座になってしまっている

「聞きたいことがあるんです」

「なんだ?」

赤理さんが変態している姿を見て
赤理さんの事を知って、どうしても聞いてみたいことがあった

「赤理さんは……戦うのが怖くないんですか?」

私の問いに、赤理さんは考え込むように眉間に皺をよせている


「怖くないか……か。そうだなぁ……怖くないな」

悩んでいた割にあっさりと答えられる

「どうしてですか?殺されるかもしれないし、殺さないといけないんですよ?」

「う~ん……殺されるかもしれないと思ったことが無いのが一つの理由だな。俺は怪人と戦って死を意識したことは無い」

それはつまり、自分の強さに絶対の自信があるという事だろう
もしくは、もっと戦いを客観的に見て、自分が負けそうになったことが無いのかもしれない

「殺さないといけないの方は……深く考えたことが無かったな。これからも意識することは無いだろう」

「それはどうしてですか?」

「殺さなくてはならないからだ。避けられないことで悩んでしまったら身動きが取れなくなるだろう」

返って来たのは意外な答え
自分では思いもよらない考え方だ

前提が違うんだ
『殺すこと』で迷っていない
『殺す』から考えないことにしてるんだ

そう言う考え方もあるんだ
勉強になった


「聞きたいことはそれだけか?」

「もう一つあります」

さっきの質問が本題
どういう心構えで居るべきなんだろうという悩みの解決の参考にするため

もう一つのはただの興味

「赤理さんは…どうして戦っているんですか?」

「……『甲斐』がそうしろと命じたからだ」

さっきと違って悩むことなく堪えられる
だけど、その言葉には…どこか含みがあるような気がした

「それだけの理由で戦っているんですか?」

「それだけと言われてもな。俺にはそれが全てだ」

赤理さんはまるで『そう言わされている』ように感じた
事務的に、そう聞かれたらそう答えるとプログラミングされているように

だけど、赤理さんは機械じゃない人間だ
その言葉から、迷いも感じられた


「……『甲斐』ってなんなんですか?」

「……俺の家族のようなものだ。それ以上は答えられない」

もう話すことは無いと態度が告げている
少し深入りし過ぎたみたいです

「質問に答えて頂いてありがとうございました」

「いや、礼を言われることじゃない。答えられる範囲で、何でも答えよう」

「明日からお世話になります。それじゃあ、お休みなさい」

そう言って立ち上がり、部屋を出ていく

「ちょっと待ってくれ」

扉に掛けた手が止まる

「どうしましたか?」

「明日からの心構えを教えておこうと思ってな。……『深く考えるな』、自分ではどうしようもないことを考えるより自分が今できることだけを考えるといい。それだけだ、お休み藤色」

小さく会釈をして部屋を出る

『深く考えるな』
確かに、これからの私の心を少しでも軽くしてくれるいい心構えです
ですが、『これ以上聞くな』そう言っているようにも聞こえました

私は生徒会長の事を何も知らない
今日はなしてみて、生徒会長の冷たい部分を垣間見た気がします
それと同時に、どうしようもない虚しさを抱えているような気がしました

一つだけ確実に言えること、赤理さんはいい人です

それだけ理解できれば十分すぎます

明日から頑張ろう
そう胸に誓い、自分の部屋に戻った



※三日目終了


【リザルト】

名前:天宮 怜(アマミヤ リョウ)
性別:男性
種族:人間
職業:高校生、薬の売人


環境:8  多くの自由を許された幸福な境遇
強さ:2  小学生女児レベルの身体的能力、戦えないヒーロー
生活:5  十分一人暮らし出来るレベル
教養:10 彼の脳内で考えていることは誰にも理解が及ばないだろう



年齢は16歳
身長は155cm
生物をこよなく愛する少年
特にキノコに深い関心を持っており、それが功を成して多くの新薬の開発に成功している
その中でも『完全麻薬』と呼ばれる肉体への負担を一切取り除いた麻薬性鎮痛薬が有名であり
そのせいか『麻薬の売人』と呼ばれることもしばしば
新薬の製法の特許により莫大な資金を得て暮らしている
力が無いながらも必死に戦う方法を模索するも、全てが空回りで終わってしまっている
なんとかしたいという強い思いはあれど、それが成就していない
神の耳により、戦えない情けない蝶人間のの悪評が届いている
現在は一人暮らしで、キノコ狩り以外で外に出ることは少ない






能力


『神の耳』
言葉を理解する耳
この耳に言葉の壁は無く、種の違いすら乗り越える
生物の言葉を理解できるが、話すことが出来るとは限らない


メタモルフォーゼ
『変態:モデル【モルフォチョウ】』
完全変態薬により引き出された肉体に最もなじむ虫の力
彼の場合はモルフォチョウ人間へと姿を変える
戦闘能力は無く、輝く鱗粉を振り撒きながら飛ぶことが出来る


久しぶりの本編のせいか口調や性格をちゃんと掴みきれてないですね
少しづつ調子を戻していきたいと思います


今日の更新はここまでです

お付き合いいただきありがとうございました


プロローグ(裏)

アリア・リードルートの場合



「私ってこういうゲームに巻き込まれる運命なのかしら…」

手渡された魔導書らしきものをみて、思わずため息が零れる

「以前もこのようなゲームに参加したことがあるのですか?」

私の隣に居るのは羊の角を持つ悪魔

「ルーラルっていうゲームに参加したことがあるわ。これと似たような奪い合い殺し合いのゲームよ」

何故私の隣に悪魔が居るのかというと
私の持っている魔導書らしき本には召喚魔法の術式がを起動させるための本だったらしく
なんとか本を解読しようと音読していたら誤って呼んでしまった

能々読みほどいてみれば、神すらも従わせられるとんでもない代物であることも分かった
創造神なんかも呼べるらしいのに、実に惜しいことをしてしまった

他にも呼べないか試してみたが何も反応は無かった

呼び出した悪魔『キュベレ』曰く
召喚魔法一回分の魔力しか本に充填されておらず、私の持つ微弱な魔力じゃ神智の書を再起動させられないらしい

閑話休題


本題に戻りましょう

現在分かっていることは
参加者は7名
全員がこの『神智の書』を持っている
そしてこの悪魔は私に従う忠実な僕であるという事

そして、私の大事なものが奪われたという事

体が半分じゃあどうにもやる気も力も湧いてこないわね
私はガルムといて初めて一人前なのに


「嘆いても仕方ないか。急造コンビだけど頼むわよ?アンタ、戦えるわよね?」

「勿論でございます。それ以外でも今だけはアリア様の忠実なる僕として、ご期待に沿えるよう奉仕させていただきます」

「手違いで呼んだ割には従順で使いやすそうで助かるわ」

「はい、悪魔でメイドでございますから」


そう、にこやかな涼しい笑みで答えられる

同様に私も自然と笑みが零れた

こんな状況だというのに心に動揺は無い
私という人間はいつのまにか焦りというものを忘れてしまったらしい
二度と経験したくないけれど、あのゲームが私を大きく成長させてくれた

この程度の修羅場、なんとでもなる

「さぁ、神様でも悪魔でもなんでもかかってきなさい。本当の戦いというものを教えてあげるわ」


今日は更新するつもりでしたがどうしてもやりたいことが出来たのでお休みです
そのお詫びのアリアのプロローグでお茶濁し……

最近モチベが戻りつつあるので頑張ります!


もう2週間近く放置していて、何の報告も無かったことをまずお詫びします


このスレについてですが、一新したいと思っています
一新するというのは一旦このスレを終わらせて、再び1から始めさせてもらいたいということです

正直、とても行き詰っていて義務的なモノを感じてしまっていたんですよね…
私の引き出しの少なさが原因です
もっともっと勉強し直してきます!!

このスレのおかげで、自分の得意なこと(書いてて楽しいと思うもの)などが理解できました
とてもいい経験になったと思います

再びこのスレを立ち上げた時には前よりもっと分かりやすく、もっともっと楽しんでいただけるよう精進いたします!

向こうのスレのことを知っている人がいるようなのが少しだけ驚きです
トリップも変えてないので隠すつもりはありませんでしたが

自分って異世界ファンタジーが好きなんだなぁって思いながら楽しんで書かせてもらっています
このスレを知っている人があのスレを見たら、このキャラって絶対○○じゃん!!と思いながら楽しめる作品になっているんじゃないかなぁと思います


これより依頼を出してきます

今まで本当に本当に、私のスレにお付き合いいただきありがとうございました!!

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