【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第19位【アラフォーマーズ】 (1000)

・京太郎主人公

・安価スレ

・某掲示板ネタ

・本編の数年後。京太郎はプロになってる

・基本ギャグ仕立て時々しんみりシリアス

・でも腹パンとか川落ちとか関係ない

・京太郎は麻雀ガチ勢(ランキング13位)

・でもドラマに出たり(松実宥とゲスト同士共演)、料理番組を持ってたり

・異名は「オカルトスレイヤー」。堅実な技術を持つオールラウンダー。闘牌時は非常に獰猛

・でも上位のオカルト持ちと打つと、ミンチより酷い状態になる

・高校生の頃の恋人は高鴨穏乃。少なくとも玄は知らない

・進学などの関係により、破局している

・大学時代、晴絵に息抜きとして連れていかれた先で鷺森灼と出会い、そして恋仲になる。

・なお、関係は切れている。灼が京太郎をフッた(身を退いた)

・弘世菫、小走やえと同じチーム

・同じ大学(T大)なのは、江崎仁美・辻垣内智葉・弘世菫・小瀬川白望(2年上級生)
 鹿倉胡桃(浪人)・臼沢塞(浪人)・荒川憩(1年上級生)、原村和・新子憧(同級生)

・カリス……ではなく、一とは高校時代に一緒にゲーセン行ったり、夏祭り行ったり、バッセン行く程度の仲

・脚力がヤバイ。女子サッカー日本代表にPK対決で勝利

・オカルトスレイヤーの愛称は、出演ドラマから
 超能力ヒーロー学園ものドラマ。超能力者に対抗する、唯一の魔法使い(物理)

・戦闘スタイルは完全にシャコさん

・大学2年時に、オカルトを暴走させた夢乃マホと対局し、敗北

・カピバラとは死別。死因は……

・男友達はちゃんといるよ

・ムエタイの達人。パルクール(フリーラン)を習得


   須賀 京太郎 日本

  2X歳 ♂ 高い 標準
 『麻雀ランキング』13位
  M.O.手術 〝昆虫型″
    ━リオック━


※有志の方のありがたいまとめwiki

http://www54.atwiki.jp/ocltslyrkyo/pages/1.html


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383139434

※前スレ
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.10【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.11【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.12【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第13位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第14位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第15位【アラフォーマーズ】
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【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第16位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第16位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381164915/)

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第17位【アラフォーマーズ】

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第18位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第18位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382191356/)

・安価を出して、安価先の内容を基に、
 そういう「そういう事があった」「そういうトピックのスレッドが立ってる」としてそれに絡めた話を書きます
 例えば安価先が【小鍛治健夜結婚】なら


引用元:【リアルババ抜き】 小鍛治健夜、結婚 【ターンエンド】

1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ソースはブログ。すこやんが男の手料理を食べたとかなんとか

2 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこやんみたいな干物が手料理をごちそうになる……これは結婚ですなぁ

3 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっとすこやんにも春が来たんだね……遅すぎるとしても

4 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
釣りかと思ったらマジだった

5 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
【悲報】ついに人柱がささげられる

6 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
勇者ありがとう。お似合いだよ……どんな人かはしらんけど

7 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
おめでとうすこやん!これで俺も安心できる

8 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんだこれは……たまげたなぁ

9 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
しつぼうしました。うえのさんのふぁんになります

10 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ん、でもこれさ……この背景……スッガが出てる料理番組じゃないか……?

11 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
糸冬 了

12 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
やっぱりそんな都合がいい話がすこやんにあるはずがなかった


・と言う感じで、これならその番組ですこやんで絡んだシーンとか

・開始時の人間関係はフラットです。安価で人間関係が決まります

・安価についても、明示された部分以外にはキュゥべえ理論展開されたり

・いちゃいちゃとかルートとかコンマで闘牌とか今のところ予定はない。今のところ

一応のルールとか

【見出し系】
・基本、恋愛&マイナス結果確定系はNG
 状況なら確定系は可。
 例えば、『須賀プロ、○○プロと路上で口論』。
 但し、『須賀プロ、○○プロと路上で口論。その後、暴行』はNG
 同様に『○○プロ、須賀プロと共演。須賀プロを激怒させる』

・状況確定系でも恋愛関係確定はNG
 『恋人の○○と~』は駄目。
 『恋人と噂される○○と~』はギリOK
 あんまり恋人と噂が多いとなんか悪いこと起こるかもね

・順位確定系もアウト
 『須賀京太郎、M.A.R.S.ランキング2位に』みたいのは駄目

・暴行&下衆&鬱&エログロネタはNG
 AVデビューとかいじめ、強姦被害とか自殺とか薬物中毒とか元風俗嬢など。
 不良に絡まれたとかならまあよし

【ファンスレッド系】
・「○○プロ応援スレ」など
・一般人についてはNG

【質問、目撃スレ】
・「スッガと話したけど質問ある?」のような
・恋愛関係確定系はNG(彼女・元彼女など)


これ+同一IDの連続取得については最安価とします
なお、ズレて取得になった場合もこれにカウント

好感度

★7
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない

★6
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。おもち柔らかかった

★5
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました!

★4
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない

★3
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい

★2
松実玄:男として見られてないけど正直結婚したい
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……
片岡優希:いい女になったな
小走やえ:頼りになる相棒にして、尊敬する先輩。分かち合える戦友にして、正直結婚したい! デレて!
東横桃子:消えても終える
龍門渕透華:すっげえスポンサー
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ
原村和:初恋……だったんだ
対木もこ:小動物可愛い
姉帯豊音:大きな小動物可愛い
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは
鶴田姫子:頭おかしいんじゃないですか、あんた
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。何年後かで、お互いフリーなら結婚したい
(高鴨穏乃):
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
渋谷尭深
竹井久
夢乃マホ
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
江崎仁美
天江衣

13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:60/60

★麻雀スキル
・『情報(0)』
・『分析(0)』
・『対策(0)』
・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』


☆スキル
>『爽やかな笑顔』
>女性キャラと(ゲーム的には初登場)遭遇時の判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

>『プロ並のシュートセンス』
>スポーツや運動関連の判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『愚行権』
>彼は本当の意味での凡人だ
>運があろうが実力があろうが、とにかく分かりやすい華はない
>因縁めいた偶然なんて存在しない
>物語の補正なんてのは、ない
>だからこそ、普通と違う誰かには、もの珍しく映ったり……
>【……思考が常識離れしている相手の好感度に影響】

>『反響定位』
>舌打ち音の反響により、無視界でも通常通りの活動が可能
>音感関連の判定や『反響定位』が活用可能な判定について
>内容や判定への正の補正が加わります

>『マッハ!!!!!』
>大学時代限度ギリギリまで打ち込んだ古式ムエタイの成果
>立っている人間の肩を足場に走れる、肘でヘルメットを割れる等々……
>タイってスゲー。仏像や象さんに手を出すのはやめよう
>格闘やアクション判定について
>内容や判定に正の補正が加わります

その他、ランカーステータス
※安価内容を闘牌系にする際の参考に


?位 「???」 宮永 照
ベーススタイル:『技術昇華+運+オカルト』

攻撃力:30+?/60 防御力:30+?/60 速度:30+?/60
技術:45/60 幸運:30+?/60 気力:60/60

・『照魔鏡(0)』
・『黄金回転の連続和了(0)』
・『黄金回転の連続和了Act.2(10)』
・『連続和了Act.3(10)』
・『連続和了Act.4(10)』
・『神砂嵐(20)』


3位 「赤き腕を持つ帝王」 荒川 憩
ベーススタイル:『技術昇華+オカルト』

攻撃力:45/60 防御力:60/60 速度:35/60 
技術:45/60 幸運:50/60 気力:60/60
※(35+45)/2+50=90 コンマ10以上にて聴牌
※45×(50+45/2)=3240 これをコンマ一桁倍

・『赤き腕を持つ帝王(0)』
・『赤き腕を持つ帝王(10)』


9位 「悪魔の天敵」 辻垣内 智葉
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:40/60 防御力:40/60 速度:60/60
技術:50/60 幸運:40/60 気力:60/60
※(60+50)/2+40=95 コンマ5以上にて聴牌
※40×(40+50/2)=2600 これをコンマ一桁倍

・『悪魔の天敵(15)』
・『神速(0)』


12位「天上の荒武者」 弘世 菫
ベーススタイル:『技術昇華+運』

攻撃力:30/50 防御力:40/50 速度:40/50
技術:50/50 幸運:40/50 気力:60/60
※(40+50)/2+40=85 コンマ15以上にて聴牌
※30×(40+50/2)=1950 これをコンマ一桁倍

・『天上の荒武者(0)』
・『シャープシュート Mk.Ⅱ改 トランジスタ・スライダーICBM(5)』


13位「オカルトスレイヤー」 須賀 京太郎
ベーススタイル:『技術昇華』

攻撃力:40/40 防御力:40/40 速度:40/40
技術:60/60 幸運:10/10 気力:60/60
※(40+60)/2+10=60 コンマ40以上にて聴牌
※40×(10+60/2)=1600 これをコンマ一桁倍

・『オカルトスレイヤー(10)』
・『最古の害虫(10)』
・『偽・闇を裂く雷神(10)』
・『偽・神眼の拳闘家(10)』
・『偽・悪魔の天敵(10)』
・『偽・天上の荒武者(10)』


44位「蒼い血の死神」 大星淡
ベーススタイル:『オカルト』
攻撃力:20/60 防御力:20/60 速度:30/60
技術:20/60 幸運:60/60 気力:60/60
※(30+20)/2+60=85 コンマ15以上にて聴牌
※20×(60+20/2)=1400 これをコンマ一桁倍

・『蒼い血の死神(0)』
・『蒼い血の死神(5)』

>松実旅館で若手プロの交流会(実際はただの飲み会)

あっ……(察し)



次々に生まれる爆弾よ……

まあ、ギャグにはなる。なるよ


ちょっと淡のベタベタにクロチャーが曇るだけだから
酔っぱらって、あったかいあったかいって纏わりつく姉の姿にクロチャーが曇るだけだから
SMSMって絡んでいく姫子の姿にクロチャーが曇るだけだから

酔った勢いで「やえさん結婚して」っていつものように軽口叩滑らせて皆が曇るだけだから

あとはクロチャーが口滑らせて、憧と穏乃と灼が来ちゃって
酔っぱらってサドっ気を発揮させる憧と、「ちゅーしろ、ちゅー」って迫る淡に曇るだけだから

まあ、どう見えても地雷を地雷にしたらつまらないし
しんみりシリアス以外はギャグやけん、ギャグにすっとよ

ハーレム?そんなものはない

飲み会についてはギャグにしかならんよー
行っても、いつも通りのしんみり混じりのギャグにしかならんよー

で、一般人は来ないよー
安心だよー


穏乃も灼もしんみりすることはあっても、誰かの顔が曇る鬱にはならんから
だいぶクッション挟んで京太郎に余裕が出たし、ガチシリアスにはならんよー

重いのは過去編だけで現在はへーきや、へーき

さて、続きいくよー


京太郎(さて……このままだと、話が通じないだろう)

京太郎(非常に不味い)

京太郎(いったい、どれだけ時間がかかるのかは知らないが……)

京太郎(下手すりゃ、朝一の飛行機に間に合わなくなる)

京太郎(次は確か……キッチンだったよな)

京太郎(松実プロがゲストだったし……穴を開けられない)

京太郎(どんな番組でも、穴を開けられないのは当然だけど……特に、業界の先輩の面子を潰すのは不味い)

京太郎(よし)

京太郎(ショータイムだ!)


京太郎「すみません、あんなことをいきなり口にしてしまって」

霞「は、はぁ……」

京太郎「冗談でも、控えるべきでしたね」

霞「え、ええ……」

霞(……うん)

霞(やっぱり、冗談よね)

霞(どちらにしても……驚いたことには変わりないけど)

霞(……)

霞(こんな人だったなんて……すこしがっかりね)

京太郎(――と、今ごろ俺の評価が下がっているだろうけどな)

京太郎(そんな絶望を、希望に変えてやるよ!)


霞「あの……」

霞「……でも、どうしてそんな冗談を?」

京太郎「ああ、それは――」



京太郎「――あなたの特別な顔を、見たかったんですよ」



霞「――」

初美(――)

照(――)


京太郎「落ち着いた雰囲気の方でしたんで……」

京太郎「そんなあなたの、驚いた顔がどうしても見たくなってしまって……」

京太郎「すみませんね……こんな、悪戯好きの男で」

霞「は、はぁ……」

京太郎「これ、驚かせてしまったお詫びに――」


京太郎(そして……)

京太郎(唐突な事態に頭が働かないそこに、叩き込む)

京太郎(悪印象をうやむやにすればいい)


京太郎「――っと」

京太郎「あなたの驚いた顔を見たいのは、俺だけじゃないらしい」

京太郎「花たちも、そう望んでいるようですよ」

霞「――」

京太郎「……まぁ」

京太郎「今度は、あなたの笑顔が見たいんですが……よろしいですか?」



京太郎(マジック……魔法とはよく言ったものだぜ)

京太郎(蕾の花が一瞬で咲いた風に見えるマジック)

京太郎(わりと有り触れてるが……まさか、こんな場面で起きるとは思うまい)

京太郎(衝撃は充分だろうな)

京太郎(心理の隙を突くからこそのマジック……その本質)

京太郎(どうだ? 決まったぜ――)


照「てい」


京太郎「おっぱぁぁぁぁぁあ!?」

京太郎(き、決まったァァァア――――!? ただし鉄球がァァァア)


照「とりゃ」


京太郎「うぎぃぃぃぃぃぃい!?」

京太郎(も、もう一発ゥゥゥゥウ!?)


京太郎(い、痛てえ……! もの凄く痛いが……!)

京太郎(『これでいい』)

京太郎(さ、流石は照さんだぜ……)

京太郎(俺の考えに合わせてくれるなんてな!)

京太郎(あのままなら俺は、ただの気障男だった)

京太郎(だが……照さんに攻撃されることで、どうなる?)

京太郎(そこはかとなく“残念さ”が生まれるはずだ)

京太郎(これが、一番大事だ)

京太郎(そこはかとなく漂う残念な空気……二枚目半や三枚目に対して、人は憎めなさを抱く)

京太郎(『なんだ、仕方がないか』……そう溜飲を下げる)

京太郎(だから、敢えて……)

京太郎(敢えて俺は気障男を演出し、ひいては三枚目になりきった)

京太郎(三枚目を敢えて演じることで、すべてをうやむやにしたんだよ)


霞「――」


京太郎(こいつは実にグレートな作戦だぜ)

京太郎(……まぁ)

京太郎(唯一難しかったのは……俺から溢れるイケメンオーラが)

京太郎(俺を簡単に、三枚目にしちゃくれなかったっつーことかな)

京太郎(流石に鉄球二発は……かなり痛いぜ)

京太郎(ふふふ……ふはははは……!)

京太郎(……)

京太郎(……アホらし。俺にイケメンオーラとかないっつうの)


霞「――」


初美(あ、これはオチてやがりますよー)


京太郎(……流石に今ので乗り切れはしないと思うので)

京太郎(こっからが本チャンのフォロー)

京太郎「……いてて」

京太郎「すみません、長旅の末に……今まで起きたことがないことが起きたんで」

京太郎「少し、混乱してしまって……」

京太郎「すみません。御無礼なことを言ってしまいまして」

霞「え……」

霞「あ、ああ。混乱していたのね……」

照「京ちゃ……須賀プロは」

照「慌てるととにかく、映画やドラマに出てくるような気障な台詞を言ってしまう」

照「東京からの長旅だったから……私も今まで見たことないぐらい疲れてた」

照「それでこうなった」

霞「……なるほど」

霞「そんな事情が……」


初美「えーっと」

初美「なんでそんな、難儀な性格なんですかー?」

京太郎「いや、ドラマの撮影で台詞吹っ飛んだときに」

京太郎「『なんとか台詞出せるように』って練習してたのが、習慣になった感じっすねー」

初美「そうなんですかー?」

京太郎「そうなんすよ」

京太郎「どれぐらい気障なのかは、『オカルトスレイヤー』ってドラマを見ていただければ……」

京太郎「……っと」

京太郎「今日のお詫びに、BDかDVDを贈りますんで」

初美「ふんふむ」

初美「ま、そんなのはともかくとして……」

初美「須賀プロは、お騒がせのプロですよー」

京太郎「面目ないっす」


霞(……あら、そうなのね)

霞(少し残念のような気もするけど……)

霞(……)

霞(あの、宮永プロの動きは……ひょっとして、嫉妬かしら)

霞(呼び方も親しげだったから、そういう関係にも思えるわね)

◆○◆

君たち、憧ちゃんをなんだと思ってるんですかね
まあ、そういうのにも惹かれるしネタはあるけど、ここは全年齢だから仕方ないね


今週のYJは全体的に面白かったね
カネキチさんがガチキチになるわ、ぽこにゃん先生癒し系だわ、協会さんは子供欲しい→逃げコンボするわ、
ワンパン乗っとるわ、先生は卒アルニーするわ、アレキサンダー先輩はアシモフさんの義子だわ……

個人的には「パパ」→「陰謀だ」の衿沙さんがマジいかしてると思いました
鴨せんせの初恋の人の娘ってのも実に美味しいよね。うん

それにしてもアレキサンダー先輩って、そこまで強いんかね……?

いや、大好きだけど
大好きだけどさ……

「高筋力・高感知力・超スピードのアシダカグモ」「高防御・超視力・超攻撃力のモンハナシャコ」の上って、
どうなんだろうね?
ノーマルに顔面殴られるわ、西さんに背後取られわしてたけど……

再来週あたりにベースとステッキーな煽りがつきそうなんで、こっちにも生かせるかね


さあ、始めようか鹿児島
終わらせようか鹿児島


霞(……まあ)

霞(あまりその辺りを追求しても仕方ないから)

霞(やめておきましょうか)

霞(……)

霞(……うん)

霞(ちょっとドキドキさせて貰っただけで、充分)

霞(……あと、サインも欲しいわね)

霞(うん)

霞(べ、別に意識しているわけじゃないけど……)

霞(須賀プロは確か年下だったから、ここは大人の余裕を見せないと……)

霞(平常心……平常心よ)


京太郎(……うわ)

京太郎(露骨に目を反らされた……)

京太郎(三枚目ならある程度許されると思ってたけど、ダメか)

京太郎(……あー)

京太郎(そりゃあ、そうだよなぁ……)

京太郎(いきなりプロポーズしてさ)

京太郎(『それは冗談でした』からの気障ったらしい口説き文句)

京太郎(挙げ句、『混乱してたからついやっちゃいました』とかよ……)

京太郎(最悪的な、チャラ男だよな)

京太郎(ここがイタリアなら……スゲーいい具合にフラグ立ってるんだろうけど)

京太郎(ここ、鹿児島で……俺は日本人だもんな……)

京太郎(……)

京太郎(なんで俺、自分からチャンス潰してんだよ……はぁ)


初美(なんか面白そうなんでほっときますよー)

照(そろそろ眠い)


京太郎(……和から)

京太郎(高校の頃、チラチラと下心が丸見えでした――って大学生のときに言われた)

京太郎(それから俺は気を付けた)

京太郎(気を付けたんだ……そういうへんな素振りを見せないように)

京太郎(実際、高一んときほどがっつくこともなくなった訳だし……楽っちゃ楽だったな)

京太郎(……でも、そういうのパァかよ)

京太郎(マジ俺、縁がないよな)

京太郎(気付けよ……そういうの、俺には届かない世界の話だって)

京太郎(気付けよ……)

京太郎(女は星の数ほどいるっつーけどさ)

京太郎(いくら憧れても、星には手が届かないんだよ……ああ)

京太郎(……)

京太郎(……憧とか大星には手が届いたけどな)

京太郎(うへへ)


霞(……凄い真剣な顔)

霞(やっぱり、不安なのかしら……?)

霞(それは、そうよね)

霞(普段、そういうものと関わりがないなら……尚更)

霞(……)

霞(……って)

霞(あ、あんまり今見すぎてなかった……?)

霞(大丈夫……? 気付かれてなかった……?)

霞(ちょっと、別の場所を見なきゃ……怪しまれちゃうわ)


京太郎(……俺のこと、視界から外してる?)

京太郎(やっべー)

京太郎(顔に出てたか? にやけてたか?)

京太郎(……うおー、マジか。マジかよ)

京太郎(役満じゃん)

京太郎(これ、絶対悪印象だよなぁ……)


初美(いいぞ、もっとやるんですよー)

照(……せめて、歯磨きしないと)


京太郎「あ、初美さん」

初美「なんですかー」

京太郎「お祓いって……そちらの、えーっと」

初美「霞。石戸霞ちゃんですよー」

京太郎「その、石戸霞ちゃんさんがされるんですか?」


霞(か、『霞ちゃん』!?)

霞(わ、私にそんな可愛い呼び方なんて……そんな呼び方、されるなんて)

霞(い、いや……別に普段からされてないわけじゃないから別に気にはしないわ。別に)

霞(でも、やっぱり麻雀プロとしてバリバリ働いている人からしたら私はそんな可愛い風に見えるのかしら)

霞(別に、可愛く見られたいなんて思ってないけど……)

霞(頼られるのって嬉しいし私自身もそういう風に扱われるのに満足してるからいいけど)

霞(でもたまには抜けているところ見せたら仕方ないって笑ってほしいというか)

霞(逆に包容力とか大人の余裕がある人に甘えてみたいような気がしなくもないっていうのもあって)

霞(たまにはありのままの私というかちょっと気を張ってるところを見抜かれて素直になっていいんだよって)

霞(そんな風に扱われてもみたいところがあるというかあの……)


京太郎(うわー、改めて自己紹介もされねえのか)

京太郎(こりゃいよいよ、ますます以って駄目だって確定したな)

京太郎(うん、初美さんに話しかけるしかねえ)


初美「いえいえ、違いますよー」

京太郎「そうなんすか?」

初美「そうですよー」

初美「どれぐらい憑いているかにもよるけど、二人」

初美「滝見春って娘と、狩宿巴って娘がいまして……」

京太郎「……あれ、神代小蒔さんは?」

初美「姫様のこと、知っているんですかー?」

京太郎「宮永プロ、天江プロ、大星プロに並んで……インターハイで有名人でしたから」

初美「なるほどですよー」

初美「まあ、姫様が必要な案件とは思えませんので……」

初美「姫様は、来ないんじゃないですかねー」

京太郎「そうですか……残念だな」

初美「……」

初美「……どうしてですかー?」


京太郎「いやあ、なんていうか」

京太郎「あのですね……初めて、インターハイで神代さんを見てからですね……」

京太郎「フフ……」

京太郎「恥ずかしいんですが……その」

初美「勿体振らずにとっとと言いやがれですよー」

京太郎「アッハイ」

京太郎「その……」


京太郎「 麻 雀 」


京太郎「打ってみたいなーって、思ってしまいまして……」

初美「……正気ですかー?」

京太郎「至って正気っすよ。正気も正気っす」

初美「プロとして、どれぐらいかは知らないですけど……」

初美「かなり、大変なことになると思いますよー?」

京太郎「そうっすか?」

初美「そうですよー」

初美(それでも倒せるって、プロ相応の実力がある人か……)

初美(それとも相手の実力も冷静に把握できない、自信過剰か……)

初美(どっちかわからないけど、姫様に会わせるわけには――)


京太郎「――あの人の前向きさ、参考になると思ったんだけどな」


初美「へっ」


初美「……前向き、さ?」

京太郎「はい」

初美「えっと……」

初美「“前向き”さ、ですかー?」

京太郎「いや、なんていうか……」

京太郎「神代さんには、凄い力があるとは……昔のチームメイトから聞きましたけど」

京太郎「それにも、波があるみたいで……あるんですよね?」

初美「確かにそうですねー」

京太郎「……そう考えると、凄いなって思って」


初美「……」

初美「何がですかー?」


京太郎「いや、俺はその手の牌の片寄りとか運が判らないんで……なんとも言えないっすけど」

京太郎「多分、自分の力にムラがあったとき……」

京太郎「俺なら……『なんでムラがあるんだ』とか『この空白を凌ぐのが辛い』とか」

京太郎「そんな風に、考えちまうかもしれないんですけど……」

京太郎「……これは、こっちの想像かもしれないけど」

京太郎「神代さんは、そういう文句とか愚痴とか無しに……楽しんでたじゃないですか」

初美「……」

京太郎「そういうのなくても……ないからこそ、もっと一生懸命で楽しんで勝ちに向かって努力する」

京太郎「そういうの、凄くかっこいいと思うんですよ」

京太郎「なんつーか」

京太郎「なまじそういう力があるから、逆に……ないときは辛いんじゃないかって」

京太郎「俺は、そんな風に思ったんすよ」


初美「……」


京太郎「だからっていうのか」

京太郎「そういう前向きさ、分けて欲しいなーって思って」

京太郎「……いや」

京太郎「嫌らしい話するなら……そういう強力な人って何を考えてるのか」

京太郎「材料にして、麻雀にいかそうかなー」

京太郎「なーんて、考えてたりして」

初美「……」

京太郎「初美さん?」


初美(……)

初美(ふ、不覚にもドキッと……)

初美(……)

初美(……わ、私は別にファンでもないけど)

初美(さっきの気障ったらしい顔より、よっぽど男らしい顔というか)

初美(プロっぽい、ストイックで真剣な顔をしてて……かっこいいんですよー)


京太郎「初美さん?」

初美「……」

初美「インターハイの戦いを見て」

初美「相手の大体の強さを判ってながら……前向きさを貰いたいから戦いたいって」

初美「そんな発言できるだけで、充分に前向きなんですよー」

京太郎「そうっすか?」

初美「そうですよー」

初美「そんなに明るい爽やかな顔ができる人が」

初美「前向きじゃないわけ、ないんですよー」

京太郎「……」

京太郎「そうっすか……。そうっすか……!」

照「……」








照「……で、オチは? 本音は?」

京太郎「――可愛い女の子を沢山眺めて目の保養をしたい」

照「てい」

初美「死ねですよー」

京太郎「うぎゃわぁー」


 ◇ ◆ ◇


京太郎(なんつーかさ)

京太郎(どーにも、茶化すっていうか……オチを付けにいっちまうんだよなぁ)

京太郎(カメラ回ってないのにな……。習慣って怖いぜ)

京太郎(『あんまりシリアスな空気には、俺チン耐えられないし』……なーんつって)

京太郎(……で)

京太郎(待たされてるんだけど……)

京太郎(……)

京太郎(うーん)

京太郎(なんかさっき、引っ掛かりを感じたような……)

京太郎(なんだっけな……えーっと)


春「……」

京太郎「……うおっ!?」

京太郎「い、いつからそこに……?」

春「……腕を組んで目を瞑ってたところから」

京太郎「マジか」

春「……」

京太郎「……考え事しすぎるの、俺の悪い癖だな」

京太郎「このままだと……考え事して歩いてたら、車に跳ねられたぐらいで死んじまうって」

春「……」

春「……!?」


京太郎(お、黒糖から顔を上げてくれたな)

京太郎(このままツッコミ入れてくれたら万々歳だけどよ――)


 ぽりぽり。


京太郎(――駄目か!)

京太郎(手厳しいな、これは)

京太郎(こういう、割りと無反応系の人には縁があるからな)

京太郎(逆に、反応させたくなるのは人情だろ?)

京太郎(……っと)


京太郎「……あ」

京太郎「そういや、どちらさまですか?」

春「私は……」

京太郎「――っと、失礼」

京太郎「名乗るなら、俺からだよな」

京太郎「麻雀プロの、須賀京太郎です。よろしく」

春「……」

春「滝見春。よろしく」


春「……」

京太郎「……」

春「……」

京太郎「……」


京太郎(会話が続かねえ)

京太郎(というか、会話が生まれねーよ)

京太郎(さっき初美さんが言ってた内の一人)

京太郎(つーことは、俺にお祓いをしてくれるはずなんだけど……)

京太郎(一切、事情とか聞かねーのな)

京太郎(……いや、もう聞いてるかもしれんけど)

京太郎(……)

京太郎(……なんつーか、逆にさ。逆に)

京太郎(こんな風に、必要な事以外は一切しゃべらないのって)

京太郎(プロっぽくてカッケーな)


京太郎(……)

京太郎(……ああ、喋ってないな。喋ってないよ)

京太郎(でも黒糖、煩すぎィ!)

京太郎(ふつーに話してる方がまだ静かなんじゃねーのってレベルだぜ……こいつぁ)

京太郎(確かに喋ってないな! 喋ってねーよ!)

京太郎(でも、しゃぶってるからな! 黒糖しゃぶってるから!)


春「黒糖、いる?」

京太郎「アッハイ」

春「はい」

京太郎「あざっす」

春「どういたしまして」


京太郎(それにしても、『黒糖』かぁ)

京太郎(いや、いいとは思うぜ……? いいとはさぁ……)

京太郎(でもよ)

京太郎(そのままで食い付いてくって……どーなのよ)

京太郎(流石に料理とかに使ったりはするけどさ)

京太郎(生っつーのは……危ないんじゃねーのか? 糖尿病とか)

京太郎(そんな風に期待された目を貰ってもなぁー)

京太郎(俺にその役目は重いっつーか……期待されても困るっつーか)

京太郎(なんか気が進まねーンだよなぁ――)


京太郎「ンマァァァア――――イ!」

京太郎「なんだこれは……ンまいなぁあ!」

眠い。終わらない鹿児島

はるると巴さんのターン
そしてそれでターンエンドになるんだ


おやすみー

ドーモ、読者=サン。オカルトスレイヤーです


ちょっと酒抜いてから始めたいんだけど

時間潰しに、なんか質問とか要望とかある?
あと、どのエピソードが気に入ってるとか誰との絡みが好みとか聞きたい
今後の参考にするんで

そら京淡よ>絡み
エピソードなら孤独じゃないグルメとドッキリが割とお気に入り

後、照との関係安価で幼馴染判定外したのにいつの間にか幼馴染扱いになってるのがちょっと気になる
まあ>>1がその方が書きやすかったからっていうなら問題ないけど

どっちのスレでも強いな淡……
みんなツンデレというかツンアホすきなんかな

やえさんは前から、組合わせたら意外に嵌まったんで書きやすくて1としても気に入ってます
先輩方も皆、“判ってる”立場やからやりやすいね

そして名前の出ない咲ちゃんェ……


エピソードとしては

・ガチバトル
・ドッキリ
・キッチン
・孤独じゃない
・先輩絡み

ってとこやんな

>>245
キュゥべえ理論やねん

咲ちゃんと和が、ぽんこつ幼馴染み&大学同期生になったり
3位さんが、一度判定で大学の先輩スカした後に大学の先輩になったようなものですわ

絡む回数が増えて、京太郎と周りの人間関係ができるにしたがって
“判定や描写と明確に矛盾が出る”以外のところは、1が好みで盛ったりします

いや、すまんち


まあ、照に関してはちゃんとオチ(鬱でもなんでもない)を決めてるんで


ちいと風呂入ってきたら始めるんで、まあ、2220あたりで

格上との戦いじゃなくて、格下との戦いは面白そうなので採用
どっかで挟みます

また名無しキャラとの戦いになるんやけどな

①艦長VS中国班(京太郎怒りの単騎鎮圧)
②爽やか闘牌(上位だけがランカーじゃないよ)
③普通に戦う(割りとノーマルな麻雀描写)

どれか選んでなー


それじゃあ、始めようか


京太郎「なんつーんだ?」

京太郎「糖って聞くと、もっとジャリジャリしてたり……」

京太郎「舌の辺りが甘ったるくなって、喉が渇くものかと思ってたけど」

京太郎「なんだこれ……ンマイなぁぁぁぁあ~~~~~ッ!」

京太郎「優しい味っつーか、自然な甘さっつーか」

京太郎「甘ったるくて飽き飽きするってよりも、むしろ、自然にいつまでも味わっていたくなるッ!」

京太郎「黒糖独特の香りが、いつまでも飽きさせない!」

京太郎「もう一度言わせてもらうけど……ンマイなぁぁぁあ~~ッ」

春「それが魅力」

京太郎「頭使う仕事だから……色々糖分補給には気を配ってるつもりだったけど」

京太郎「黒糖! 黒糖飴でも、黒糖練りの饅頭でもなく……黒糖ッ」

京太郎「こいつは盲点だったぜ……!」

京太郎「どこ産? どこのメーカー? もっと貰ってもいい?」


春(ここまで気に入る人は初めて)

春(こんなリアクションも)

春(ちょっとおっかない)


春「これ以上はあげない」

春「私の分がなくなるから……」

京太郎「そこを頼みますよ! 頼むぜ!」

京太郎「な? な!」

京太郎「折角、ここで会ったのも何かの縁なんだしさ!」

春「ダメ」

京太郎「後でちゃんとお金も払うからさ!」

春「やだ」

京太郎「ちょっとだけだから! ちょっとだけだからさぁ!」

京太郎「ホンの先っちょだけでもいいんだよ! 先っちょだけで!」

春「ノー」

京太郎「頼むよ! ほら、ホンの少しだから! ちょっともちょっとだから!」

京太郎「な! それ以上はいいから! それ以上望まないって約束するから!」


巴「なにやってるんですかッ!」

照「『黄金長方形』……オラァ!」


京太郎「――おっぱぁぁぁぁあ!?」


 勢いよく開かれる扉と、その反対側から襖を突き破って飛び込んでくる鉄球。

 突き刺さったのは、鉄球だけではない。

 視線。

 敵意を持った、軽蔑の眼差しだ。


霞「何をしてるの!?」

初美「大丈夫でしたかー!?」

照「大丈夫……私もすぐ、後を追う」

巴「なにかされなかった!?」


 色めき立つ女性陣。

 この状況で、

 『皆俺の行動をそんなに知りたいのかい……HAHAHAー!』

 なんて言えるほど、京太郎は図太くもタフでもクールでもなかった。


京太郎「何をしてるのは俺の台詞! しかも大丈夫じゃねえよ!」

京太郎「何されたって……今、絶賛殺されかけてるんだけど! 二発目投げようとしてるんですけどォ!」

京太郎「真面目に殺されそうなんだけどな!」

京太郎「肉体的にも、精神的にも、社会的にも!」


 しかし、誰も聞く耳は持たない。

 それもそうだ。

 黒糖を求めて、ズイと身を乗り出していたときだ。

 そこに鉄球が来たのだから、畢竟、押し倒すような形となる。

 京太郎の身体は、進退は、一人の少女に託され――。


春「無理矢理、奪われかけた」


 ――そして、決した。


 「黒糖を」という、少女の呟きは受け取られなかった。

 唸りを上げる鉄球と、捻りを加えて砕かんと迫る鉄腕の奏でるハーモニーが、

 京太郎の悲鳴のシンフォニーと相俟って、盛大なオーケストラを結成したためだ。


 ・
 ・
 ・


照「それならそうと、早く言ってくれたらよかったのに」

京太郎「何度も言っただろ! 何度も! 言いましたよね!?」

春「……」

京太郎「食っとる場合かァ――――!」

初美「夜中に大声出すなんて、常識はどこに行ったんですかー?」

京太郎「あんたの巫女服の二の腕の部分がどこに行ったんだよ!」

霞「ご、ごめんなさいね……」

京太郎「霞ちゃんさん、マジ天使っすよ」

霞「ちゃ、ちゃん……て、天使……」

京太郎「喉が痛てえ……」

巴「粗茶ですが……」

京太郎「どうもどうも」


京太郎「……って、じゃねえよ!」


春「ノリツッコミ」

照「お笑いの精神を忘れないなんて、流石は須賀プロ」

京太郎「やかましいわ!」

霞「その、少し声を……」

京太郎「あ、すみません」

初美「ちょっとは年相応に落ち着いた方がいいですよー」

京太郎「アッハイ」


京太郎「……まあ」

京太郎「俺が誤解されるようなことを言ったから悪いってことで」

京太郎「それで、いいんすけど」

春(いいんだ)

巴(えっ)

初美(いいんですかー?)

霞(いいのかしら……?)

照「うん」

春(しかも当然のように頷いた)

巴(それでいいの……?)

初美(これが、いつもの流れみたいですよー)

霞(『いつも』って、冷静に考えたら……どうして、麻雀プロが鉄球を……?)


京太郎「でもですね」

京太郎「襖を破っちゃうのは駄目です。佐々野プロのケジメ案件です」

照「うん」

京太郎「確かに、切羽詰まってるって思うような状況だから……仕方ないですけど」

京太郎「それでも、次からは気をつけて下さいよ? 俺も気を付けますんで」

照「判った」

春(次、あるんだ)

巴(そもそも、次を起こらないようにすべきじゃ……)

初美(あれを受けても無事だなんて、流石は麻雀プロなんですよー)

霞(おかしいの、私の方なのかしら…?)


京太郎「いやー、それにしても」

京太郎「久しぶりっすね、巴さん」

巴「本当に」

巴「見違えるほど、立派になって……」

京太郎「いやあ、流石に大体十年近く経つんで」

京太郎「男子三日会わざれば……っすよ」

巴「……流石に二三年を水増しして、十年っていうのはどうかな」

巴(見違えるというか、道を違えちゃってる風にしか見えないけど)


初美「あれ、知り合いですかー?」

照「知り合い?」

春「意外」

巴「須賀くんが、高校生のときに……」

京太郎「そうなんですよねー」

京太郎「っていうか、水臭いっすよ」

京太郎「あのときみたいに、京太郎くんって呼んでくれてもいいんですよ?」

巴「まさか」

巴「あの頃とは、違うから……」

巴(頼りになりそうを通り越して、人間やめかけてるって……)


霞「……えっと」

霞「二人は、どういう関係なの?」

巴「それはですね――」

京太郎「――短い間だけど、恋人っすよ?」

京太郎「ね、巴さん」

巴「いや、まあ……」


照「――」

霞「――」

初美「――」

春「――」

すまんち
爽やかな朝はショートインターバルから

あー、シズと山に登りたいんじゃー


京太郎「いやあ、懐かしいっすねー」

巴「そうですね。まさか、あのときの迷子の高校生が今のトッププロなんて……」

照「――」

霞「――」

初美「――」

春「――」

京太郎「ちょ、迷子は言わない約束っすよ!」

巴「えっと、『幼馴染みにバレたら恥ずかしいから』でしたっけ?」

巴「可愛い理由だなぁ」

京太郎「あー、もー、言わないで下さいよ」

照「――」

霞「――」

初美「――」

春「――」


京太郎「それにしても、懐かしいっすねー」

巴「ね。本当に」

京太郎「道案内して貰ったはいいけど、東京の人じゃなかったなんて……」

巴「私も、地元以外で道案内することになるとは思わなかった」

京太郎「いやー、笑い話だよ。これ」

照(ハギヨシさんは? ハギヨシさんのことはどうしたの?)

霞(こ、高校生って……どこまで……?)

初美(一体どのタイミングなんですかー?)

春(あ、黒糖なくなった)

京太郎「……で」

京太郎「そのあと、まさかああなるなんて」

巴「今思えば、あれはナンパにしか……」

京太郎「やめて下さいよ。俺、硬派な男だから」

巴「それは……どうですかね……?」

照「……」

霞「……」

初美「……」

春「……」


霞(誰か、詳しく聞いてくれない……?)

初美(自分でやれですよー。地雷に踏み込みたくないんですよー)

春(ここは年上の貫禄をお願いします)

霞(貫禄とか言わないで……気にしてるのよ)

初美(年上っぽく頼りにされたいと思って振る舞ってる癖に、面倒くさい女ですよー)

春(同意)

霞(そ、そんなことないわよ!)

初美(スイーツ(笑)ですか、コノヤロー)

春(黒糖は甘い)

霞(違うわ。違うでしょう)

初美(さっきも軟派な方の須賀プロにメロメロだったじゃないですかー)

春(王子様待ち?)

霞(違います! 違うの!)

初美(打ち筋のファンって言っておきながら、結局はあんな風に気障ったらしく口説かれたいんですよねー)

春(黒糖食べたい)

霞(違うもん。そうじゃないもん。違うもん)


照「……」

照「……二人に何があったの?」


霞(つ……)

初美(こっちが小声で話してる間に、突っ込んで行きやがりましたー!?)

春(流石麻雀プロ)

霞(……)

初美(……)

春(……)

霞(どうなるのかしら)

初美(ちょっと面白そうですよー)

春(須賀プロの指に、黒糖の欠片ついてる)


巴「そうですね……」

京太郎「あれは――暑い夏の日でした」


京太郎『うー、暑い暑い』

京太郎(今、冷房を求めて全力疾走してる俺は……)

京太郎(清澄高校に通う、極一般的な男子高校生だ)

京太郎(強いて違うところをあげるとしたら、パシらされてるってところか?)

京太郎(名前は須賀京太郎)

京太郎(そんな訳で、大通りにあるデパートにやってきたのであった)

京太郎『……!』

京太郎(ふと見ると、ロビーの長椅子に一人の若い女が座っていた)

京太郎(ウホッ! いいポニテ)

京太郎(そう思っていると、突然その女は俺の目の前で……)

京太郎(ジャージのファスナーを下ろしはじめたのだ)

巴『やらないか』


京太郎「こんな感じですね」

照「……」

巴「全然違います!」

巴「そもそも、都会の人混みにジャージで出ませんから」

京太郎「そうでしたっけ?」

巴「そうですよ」

巴「正しくは――」


 ――日本列島を二分する西日本と東日本の陣営は互いに軍を形成し、

 ――もはや開戦の理由など誰もわからなくなった全国規模の麻雀を100年間継続していた。

 ――その“インターハイ”の末期、西日本の一生徒だった主人公「トモエ・カリジュク」は、

 ――味方の大将を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。

 ――作戦中、トモエは「薄い本」と呼ばれる日本国最高機密を目にしたため学校から追われる身となり、

 ――町から町へ、県から県へと幾多の「雀荘」を放浪する。

 ――その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の性癖に関わる更なる謎の核心に迫っていく。


巴「こうですね」

京太郎「そうでしたっけ?」

巴「そうですよ」

照「……」


照「いや……」

照「こうのはず」


 ――この『物語』は、俺が歩き出す物語だ。

 ――肉体が……。

 ――……という意味でなく、青春から大人という意味で……。

 ――俺の名前は 『キョニィ・ジョースガー』。

 ――最初から最後まで、本当に謎が多い女「トゥモエ・ツェカリ」と 出会ったことで……。


照「きっと」

京太郎「もはや、名前が誰かわからんことになってますよ」

巴「流石にこれだと、私死んじゃうんで……」

霞(気にするところは、そこなの?)

初美(さっさと本題に入って欲しいですよー)

春(あ、唇にもついてる)

照「……まあ」

照「言いたくないならいいけど、真面目に喋って欲しい」

照「それとも、そうやって色んなところで女の子を引っかけるのが趣味なの?」

照「執事さんとのことは、遊びだったの?」

京太郎(なんでハギヨシさんがここで出てくるのかわからねーけど……)

京太郎(って、ああ……そういうことか)

京太郎(フラフラフラフラ、ナンパして女から女へ歩くような奴だと)

京太郎(男友達をぞんざいに扱いそうだもんな)

京太郎「遊びなんかじゃないです! あの人とは本気の付き合いです!」

照「……!」

巴「ぶっ」

京太郎「どうしたんすか?」

巴「ちょ、ちょっと鼻血が……」


京太郎「……まあ、真面目に話すとしたら」

京太郎「ロマンスも面白みもないですよ?」

京太郎「キスもハグもありませんから」

照「そう?」

巴「間接キスとあーんはありましたけど」

照「そう……」

京太郎「あれは――確か、夏でしたね」


京太郎「丁度、個人戦の前で……」

京太郎「俺は、個人戦に出る選手に少しでも頑張って貰おうと……あいつらが前に食べたいって言ってた」

京太郎「洋菓子を探してました」

京太郎「ただ、東京はどこに行っても人が多くて……」

京太郎「道も、方向はあってても変なところに通じてるところが多くて……」

京太郎「道に迷っちまってさ」

京太郎「そこで――道を聞いても、答えてくれそうな親切そうな相手を探したら」

巴「私だったってことです」

照「……なるほど」


照「恋人というのは?」

京太郎「あー」

京太郎「目的地、一緒だったんですよ」

巴「そこで、恋人限定メニューって言うのがあって……」

京太郎「なんか、旨そうだったから……つい」

照「なるほど」

巴(本当は、私が食べたそうにしてたのを察してくれたんだけど……)

照「……恋人?」

京太郎「その日は、そうでしたよ」

京太郎「なんか縁があるものだし……俺も、巴さんも、いつかに備えてってことで」

京太郎「適当にショッピングとか、色々と……」

照「……」

京太郎「今思えば、相当軟派なことしてる感じですけどね」

巴「あれから……予習、活かす機会はあった?」

京太郎「ノーコメントで」

死にたい


京太郎「そういう巴さんこそどうなんですか?」

巴「いやー、ハハハ」

巴(あのまま付き合ってたらどうなってたかを想像して……)

巴(それでホモ同人誌書いてるなんて言えない)

京太郎「お互いフリーって感じっすねー」

巴「そうですね」

巴「いっそ、あの続きの関係してみます?」

京太郎「俺、Sですよ?」

巴「知っ……いや、そうなんですか」

巴(『もしもセーラが京太郎の雄嫁だったら』の通りなのかぁ……)

巴(流石、私をこっちに引き込んだバイブル)


照「……」

霞「……」

初美「……」

春「……」


京太郎「……ま」

京太郎「申し訳ないですけど、俺、心に決めた女(ヒト)がいるんですよ」

巴「……そうなの?」

京太郎「ええ」

京太郎「俺の事なんて見てなくて、意識もしてなくて、別の誰かばっかにかまけてる女(ヒト)」

京太郎「残酷で、公平で、奥深くて……一生、きっと飽きない女(ヒト)」

巴「それって……」

京太郎「ええ」


京太郎「名前は――麻雀」

京太郎「ま、幸運の女神様ってとこっすね」


巴「フラれちゃった、かぁ……」

京太郎「まさか」

京太郎「そもそも、冗談ですよね?」

京太郎「結構、相手が何を考えてるのを想像するのが得意だから――」

京太郎「巴さんが何を考えてるのかなんて、丸わかりっすよ?」

照(ダウト)

春(自覚なしなんだ)

初美(こいつは、ぽんこつの臭いがプンプンしますよー)

霞(じゃ、じゃあ私も……気付かれて……?)


巴(“ナニ”を考えてるのか、わかる!?)

巴(今の自分のを、京セラのリバに使おうと思っていたこととか……!?)

巴(麻雀への叶わぬ思いから神経を磨り減らしてボロボロになっていく京太郎くんへ)

巴(セーラが「もう……もうええやろ」ってすがり付いて、二人でどこか幸せな場所に行こう寧ろオランダに)

巴(って、京太郎くんのことを引き留めようとするんだけどまるで相手にされず)

巴(そんならせめてデートでもって懇願するセーラに、京太郎くんが「真似事なら」って言い出して)

巴(「ああ、こんなのも悪くないかな」ってなっているときに偶然大星プロに出会って……これはリアル準拠)

巴(「そんな風に遊んでる暇あるんだ」って見下された京太郎くんはセーラの元を走り去って)

巴(堪らなくなったセーラは京太郎くんに、体で引き留めようと襲いかかるんだけど)

巴(精神的なストレスから、寧ろ獰猛な笑みを浮かべる京太郎くんに主導権を握られて鬱憤をぶつけられて)

巴(泣きながらそれでも俺、京太郎の気が晴れるんならって受け入れたセーラが朝起きたら京太郎くんはいなくて)

巴(京太郎くんは大星プロと麻雀を打ち、限界まで力を使って失明寸前)

巴(何やってるんや京太郎、ってついにセーラは怒鳴り付けちゃうんだけど、目から血を流した彼が笑って)

巴(「最後に振り向かせようと思って」「最後ってなんや」「文字どおり、最後です」)

巴(「ま、振り向いてくれたようだけど――」「……」「もう、俺は見ないんで……今度はあっちが追いかける番だ」って)

巴(大星プロから三倍満を和了した京太郎くんは、セーラと幸せなキスをして終了…………と、思いきや)

巴(今度は俺が攻める番やなって、リバ気味に――リバはリバティつまり自由――なって終了!)


京太郎(寒気がする……)

京太郎(そしてこの人は眉を寄せたり、急に綻んだりしている)

京太郎(つまり――)

京太郎(除霊中っぽいな! 間違いないぜ!)


京太郎「まあ、折角だし……」

京太郎「今度は、メアドでも交換しませんか?」

巴「いいんですか?」

京太郎「まあ、知らない仲じゃないですから」

京太郎「……っと」

京太郎「皆は、どうです?」

春「する」

霞「え、えっと……メアドって……」

初美「しち面倒くさいんで、貸すんですよー」

霞「あ、ごめんね……ありがとう」

初美「別にいいってことですよー」


京太郎「よし、っと」

初美「須賀プロ」

初美「……ついでに、サインとか貰ってもいいですかー」

京太郎「オレェ?」

京太郎「俺のっすか? 俺のサイン?」

初美「……他に一体誰が」

京太郎「スゲー! リアルで、一般の人に、初めてサイン求められた!」

京太郎「番組の企画とか、プレゼントとか、サイン会以外だと初めてだぜ!」

京太郎「うわー、来てよかったよ鹿児島……いいところだなぁ」

初美「あ、そ……それはよかった」

京太郎「俺のサインでいいんですか? 本当に? 俺ので?」

初美「と、当然ですよー」

京太郎「マジかよ、鹿児島! めっちゃいいとこだな!」

初美「……一人一人、名前入れて下さいねー」

京太郎「おまかせあれ!」




初美(やれやれですよー)

初美(遠目に伺うばっかりで……)

初美(……いつまでも言い出さないから、言ってあげたけど)

初美(これは、貸し一つですよー?)


【宮永照の好感度が上昇しました!】

【薄墨初美の好感度が上昇しました!】

【石戸霞の好感度が上昇しました!】

【滝見春の好感度が上昇しました!】

【狩宿巴の好感度が上昇しました!】

好感度

★7
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない

★6
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。おもち柔らかかった

★5
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました!
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない

★3
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい

★2
松実玄:男として見られてないけど正直結婚したい
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……
片岡優希:いい女になったな
小走やえ:頼りになる相棒にして、尊敬する先輩。分かち合える戦友にして、正直結婚したい! デレて!
東横桃子:消えても終える
龍門渕透華:すっげえスポンサー
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ
原村和:初恋……だったんだ
対木もこ:小動物可愛い
姉帯豊音:大きな小動物可愛い
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは
鶴田姫子:頭おかしいんじゃないですか、あんた
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。何年後かで、お互いフリーなら結婚したい
(高鴨穏乃):
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
渋谷尭深
竹井久
夢乃マホ
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
江崎仁美
天江衣
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴

Q:どうして姫様の出番がないんですか

A:別の世界線的に空気だから………………ではなく
  この状況的には京太郎と絡ませにくいから
  大体、ちゃちゃのんのケジメ案件

お題
・智葉憩照相手に13位の意地を見せつける

・シズ、アコチャー登場

・【栄光の】須賀氏、新作TVドラマにてスタントなしでのバイクアクションを披露【プロ雀士】

・大阪でセーラと漫がやってるローカル火力麻雀番組に京ちゃんとにわか先輩ゲスト出演して
負けたタッグには罰ゲーム有りで勝負

・南の島に漂流

・須賀プロ、ボウリング大会で優勝
(天江衣、宮永咲、宮永照、姉帯豊音、愛宕洋榎、花田煌)

・宮永咲ファンスレッド

・咲ズキッチン

・宮永咲プロ国際大会優勝 なお須賀プロは

・淡と星を見に行く

・松実旅館で若手プロの交流会(実際はただの飲み会)

・京太郎怒りの日本原産大雀蜂


咲ちゃん関連はいくらか誕生日ネタで消化
さてー、まとめようかー


①VS照・憩・智葉。好感度上位陣に出番あり

②やって来ました、奈良! ボウリング→飲み会(前半ややシリアスボム)

③やって来ました、奈良! 穏乃と再会

④オカルトスレイヤーKYO(バトルSS&掲示板)

⑤咲ちゃんファンスレッド

⑥誤爆したしボウリングの地雷を消すためにも、アラチャーとの出会いから暮らしを……

⑦淡とプラネタリウムにでも行ってろよこのやろう


やでー

怒りの大雀蜂はちょっとプロット練らんとあかんのと
セーラは、アレキサンダー先輩の活躍によって影響を受けるでなー

⑥やると、アラチャーとの再会では過去描写入らんからボウリングネタが重くさくはならんでー


んじゃ、次に安価出しますわー


①VS照・憩・智葉。好感度上位陣に出番あり

②やって来ました、奈良! ボウリング→飲み会(前半ややシリアスボム)

③やって来ました、奈良! 穏乃と再会

④オカルトスレイヤーKYO 第1話(バトルSS&掲示板)

⑤咲ちゃんファンスレッド

⑥誤爆したしボウリングの地雷を消すためにも、アラチャーとの出会いから暮らしを……

⑦淡とプラネタリウムにでも行ってろよこのやろう


↓7

7やねー、了解
最近、涙目や不憫じゃなくても可愛いんじゃないか?と思えてきたので
多少なりとも可愛く書きたいところ

んじゃあ、一旦中断しますわー




宅配便(小声)

◆○◆




【ワールドイズマイン/君の知らない物語】



淡「げっ、須賀」

京太郎「『げっ』は、こっちの台詞だ。こっちの」


 果たして、偶然顔を合わせるのは何度目か。

 最早、数えるのも馬鹿らしいほどの回数である。

 単純なサイコロを使った偶然もさることながら、原子だ量子だ素粒子だと膨大な数の事象が混ざり合う実生活に於いては、

 論ずるのも愚かしいほどの稀有な事例として、偶然は発現する。

 そう。青くて裸の分裂するマンハッタン博士が感動するほど、まさに奇跡がごとき確率だ。

 それが何度も組合わさったなら――もう、どう表現したらいいか判らないレベルの奇跡である。

 知り合いの文学少女なら、『それは偶然じゃなくて運命だよ』などと嘯くであろうが、

 脳内に浮かんだ彼女のイメージにデコピンを一撃、黙らせる。


京太郎(こいつとそんな奇跡を引くんなら、それを麻雀にくれよ)


 そう思うのが、人情。

 以前のように気まずかったり、あからさまに嫌われたりしているわけではないが、

 然りとて好かれているなどとは到底言えない、そんな相手との邂逅で運を使ってしまうのは、

 この上なくやるせないものがある。運命の女神様のバカヤロー。

 嘘ですごめんなさいそんな失礼なことはいってません大好きですちょっとだけでもこっちに振り向いて下さい。


淡「なにいきなり黙りこんでんの?」

京太郎「お前の可愛さに言葉を失ってた」

淡「……。……命まで失ってみる?」

京太郎「遠慮しとく。死に方は、腹上死って決めてんだよ」


 勿論、運命の女神様の……だ。


淡「噴く上司……? コーラでも噴くの?」

京太郎「……血じゃねーのか?」

淡「なるほど! じゃあ、須賀は私で腹上死させてあげるから!」

京太郎「……それ、外では言うな。絶対言うなよ」

淡「?」

淡「私が須賀を腹上死させるとなんか不味いの?」

京太郎「死ぬだの殺すだのは、物騒だろ?」

淡「なるほどっ」


 プールでのアクシデントを思い出して、息を飲む。

 性格は子供っぽいが、身体は中々に中々であった。やわらかかった。

 いや、性格と一緒で生意気だった。うへへ。


京太郎(何考えてんだ、俺……相手は大星だ。落ち着け)


 大体、似たような感触だった新子憧のそれを思い出す。あれも事故だ。

 あれも中々だった。うへへ。

 恩人であるのにも関わらず、正直ちょっと……かなり惹かれるものがある。


京太郎(落ち着け。俺は発情期の犬か)


 やれやれと、ポップコーンに手を伸ばす。

 口に運んでみる。甘い。


淡「それ私の」

京太郎「わ、悪い……」

淡「別にいいよ。そっちので100倍は返して貰うから」

京太郎「えげつないレートじゃねえか!」

淡「うっさい。映画館だから静かにしなよ」

京太郎「なんだろうな……正論なのに、お前に言われるとすげームカつく」

淡「私はもっとムカついてますー。べーっだ」

京太郎「いい歳こいて、あっかんべーとかしてんじゃねーよ」

淡「なら、私にさせるようなことするなってのー!」

京太郎「……お前が勝手にしたんだろ」


 なんというか……こんな物言い、昔、誰かにしたような気がする。

 顎に手を当てて――ああ、と頷く。

 優希だ。片岡優希に対して、こんな物言いをしていた気がする。

 色々と懐かしいな、と灰色のスクリーンに目を落とす。

 上映まで、もう少しか。


京太郎「しかし、お前が映画を見に来るなんてな……」

淡「? どゆこと?」

京太郎「正直意外だった。こういう映画を見に来るなんてのは」

淡「……ああ。なんか、タイトルが気になって」

京太郎「『俺の妹が中二病で友達が少ないのはどう考えても魔王さまが悪いけど』」

京太郎「『モテモテの俺は出会いを求めて就職しましたら修羅場すぎてやはりまちがってるけど関係ないよね』」

京太郎「訳が判らん長さだよな」

淡「ねー」


淡(んーと)

淡(ところで……“噴く上司”って、別に死ぬとか殺すとか入ってないよね?)

淡(きょーたろーは、血を噴くって言ってたけど……うーん)

淡(ま、いっか)

淡(外で言わなきゃいいだけだしさ! うん!)


淡「だから、逆に気になって見に来ちゃってさー」

京太郎「……そういう策略なのかもな」

淡「ずっこいなー。ずっこいやつらー」

京太郎「騙される方が悪いんじゃねーか?」

淡「なんかそれ、犯罪者っぽい!」

京太郎「事実だろーが」

淡「この犯罪者! ちかん! きょーせーわいせつはん! ごーかんま!」

京太郎「事実って、そっちじゃねーよ! 人聞き悪いこといってんじゃねーよ!」

淡「だって、事実私の身体を弄ん……もがが」

京太郎「頼むから、映画館では静かにしろ。な?」

淡「んー! んー!」

京太郎「暴れんな! 暴れんなよ!」

 
 ママー、あのお兄ちゃんたちどうしたのー?

 しっ、見ちゃいけません。

 ……まさか、リアルにそんな謗りをされることになるとは思わんかった。

 つーか、子供にこんなラノベテーマみたいな映画見せんなよ。


淡「気安く触んな、ばか! ばか須賀!」

京太郎「馬鹿って言うやつが馬と鹿に蹴られて死ぬんだよ」

淡「なにそれ、怖っ」

京太郎「おう、馬鹿そのものな反応してくれてありがとう」

淡「?」

京太郎「二十歳過ぎた女が首傾げるんじゃねーよ。似合ってるけどさ」

淡「そりゃ当然! だって淡ちゃんだし!」

京太郎「アッハイ」


淡「私はいつまでも可愛いんだよねー」

淡「肌はもっちもちだし!お化粧とか、する必要ないし! 髪の毛はさらっさらだしさ!」

京太郎「……蛸の足みてーな髪型しやがって」

淡「誰がサザエさんみたいな髪型だって?」

京太郎「言ってねーよ。アワビ取ってそうな髪型っつっただけだ」

淡「なるほど! なら、許す!」

京太郎「……許していいのか? 同じことしか言ってないぞ?」

淡「?」

京太郎「いや、いい。なんでもいい」


 まあ、隣が大星淡だとしても……。

 前ほど邪険にされてないだけマシと言えよう。

 正直、会うたびにしかめ面されるのはかなり堪えるのだ。そのあとの冷淡な態度も(淡だけに)。

 相変わらずではあるが、まあ、今は可愛い悪態に留まってるのでよしとしよう。


淡「そーゆー須賀はさ」

京太郎「ん?」

淡「なんで見に来たの。この映画」

京太郎「ああ、そうだな……」

京太郎「単純に、もこさんのファンってのが一つ」


 彼女がどれだけ不器用なのか、そして努力家なのかは知っている。

 だから、応援したかった。どんな形でも。

 また加えるなら、それこそ単純に――彼女の演技に魅せられたからであろう。

 あの、思い詰めて精神が歪んだ演技。

 正直、本当に自分が狙われてるかと錯覚するほど真に迫っていた。相当身震いした。


淡「ふーん」

京太郎「あとは……監督の確認だな」

淡「確認?」

京太郎「この監督の次回作に出るかもしんねーんだよ」

淡「へー」

京太郎「タイトルは……『ヤンデレスレイヤー(仮)』とかだったか? まあ、ひょっとしたらな」

淡「ほー」

京太郎「なんか、またアクションとかさせられんのかなーって思うとな」


 鍛えている分、流石にただの人間よりは死ににくいだろうが別に、恐怖がないって訳ではない。

 むしろ、必要な程度の恐れはある。それを身体に反映させていないだけだ。

 勇気とは、恐怖を知らないことではないのだ。


淡(……! そうだ!)

淡(折角だし、須賀に取り入って私にもオファー入れてもーらおっと!)

淡(私くらいの可愛さなら、それをきっかけにブレイク間違いなしだよねっ)


淡「ね! ね!」

京太郎「なんだよ。顔、ちけーって」

淡「いいから!」

淡「ここに女の子がいます」

京太郎「あ、ああ……」

淡「どう思う?」

京太郎「いや、大星だな……だよな?」

淡「違くて!」

淡「ほら、他に何かあるでしょ!」


京太郎「他にっつーと……ああ、あるな」

京太郎「M.A.R.S.ランキング44位――蒼い血の死神」

淡「うんうん、そうそう死神ってイケてるよねー――じゃなくて!」

淡「ほら、私と言ったら!」

京太郎「ああ……あれだ。金髪だな」

淡「そうそう、須賀とお揃いなんだよね――じゃないってば!」

淡「他にあるでしょ? もっと、大事で、重要で、特徴的なのが!」

京太郎「あ、ああ……あるにはあるけど……これは……」


 いや、流石にこれは……。


淡「あれ? 言うのが恥ずかしい?」

京太郎「そりゃ、恥ずかしいだろ……つーかお前は恥ずかしくないのか?」

淡「私が? なんで? だって、事実じゃん」

京太郎「いやまぁ……事実は、事実だけどさ……。本当に言うのか? 言わなきゃ駄目なのか?」

淡「言ってよ。ね、ほら……言って?」

京太郎「あ、ああ……」


 ここまで言うなら、仕方ない。

 当人の許可も得たし、他に思い付かないし、これしかないだろう。


京太郎「おっぱいが柔らか――」

淡「――死ねっ! 100回っっっ! 死ねっっっっ!」

淡「破廉恥男っ! ドスケベ男っ! ヘンタイっ! セクハラ男っ!」

淡「死ねっっっ! ドヘンタイっっっ!」

淡「後ろから抱きついて! 人の胸、揉みしだいて! 何度も触ってっ! 耳に息吹きかけて!」

淡「変態の触り方してた、この……ドっっっっスケベ!」


 そんな、理不尽な。

 しかもその件、事故だし、水に流すってゆーたやないですか(プールだけに)。

疲れたよ、ママン

アホの子成分を前面に押し出したら、むしろヒロイン度が下がりましたね
勉強になったわ
アホにしていれば淡がヒロインにはならないと……そうできると


プールの胸揉みシーンは安価には存在してたけど、それ以外が長かったのでキンクリされました
京太郎「振り返ったはいいけれど……」に送られるので、多分書かない

……でさ、うん


星を見に行くって話だったよね(小声)

鎧武があるので、今日はここまででー
明日はこっちをある程度捌いてから、あっちを進めますー


改めて原作読み直したら、淡は

デレ(人懐っこさ・見せかけ・本質は上から目線)→ツン(穏乃に対するアレ・異物への拒絶)→デレ(対等・尊敬)

かなと思いました

いつかヒロインを淡固定非安価でやるとしたらこうなりそうです
恐らくやらんけど。流石に淡書きすぎたんで


おやすみー

えっ……>鎧武ない


えっ

(番組HPを確認する音)

(1の心からファントムが生まれる音)

(あわあわ殺すべし。慈悲はない)

これは
ちゃちゃのんの
ケジメ案件ですね


んじゃ、適当に進めましょうかー

シズと景色見ながら走りたい
キロ4~5分くらいのゆっくりペースで走りたい


 ・
 ・
 ・


京太郎「終わったな」

淡「うん」

京太郎「……なあ」

淡「……何?」

京太郎「俺さ、誰かと映画見終わったあとにいつもやってること……あんだよ」

淡「……私も」

京太郎「あー、その、なんつーかさ」

淡「……うん」

京太郎「……どうだ?」

淡「……仕方ないなぁ」

淡「いいよ。折角だし、須賀に付き合ってあげる」

京太郎「おう」

淡「感謝してよね。こんなに可愛い淡ちゃんを侍らすんだからさ!」

京太郎「へへー。謹んで御茶代を出させていただきます、お姫様」

淡「うむっ。よきかな、よきかなー」


 サングラスにニット帽の淡を連れて、喫茶店に向かう。

 どうでもいいが、一部ポニテである。ポニテである。

 やっぱり、ちょっとうなじが見えるのっていいよね。


淡「んで、あの女スパイかっこよかったよねー」

京太郎「ああ。ああいう美人、いいよな」


 ミントティーに。柔らかな午後の光と。

 さっき見た映画にうっとりする淡と。

 こうして見てると、あの恐ろしい魔物には見えない。


淡「……むっ」

京太郎「なんだよ」

淡「ジロジロ見すぎ。あんま、こっち見んな」

京太郎「へーへー、判りましたよ」


 と、思ってたらすぐに口を尖らせた顔に。

 やっぱりこいつ、よく判らん。

×ニット帽
○ハンチング帽

間違えちゃあかんやろ


淡「それにしても、あの星空すごかった」

淡「CGってやつなの?」

京太郎「いや、CGじゃないだろ……ありゃ」

京太郎「山に行けば、あれぐらいは見えるな。冬なら特にさ」

淡「ふーん」

京太郎「つーかお前、名前に星が入ってるくせに星を見てないのか?」

淡「昔は見てたし好きだったけど、麻雀始めちゃってからはね」

京太郎「なるほどな……確かに、俺もそうだ」

京太郎(星、か――)


 実際に、満天の――などという形容詞では言い表せないほどの星空を見たことがある。

 あの瞬間、呼吸をしているものは星しかいなかった。

 虫も、木も、動物も、自分たちさえも――皆が星の海に飲み込まれていた。

 空に星が浮かんでいるのではなく、自分たちが星の中に浮かんでいた。


淡「ちょっと、聞いてる?」

京太郎「悪い……考えごとしてた」

淡「むー。ばか須賀。ばーか、ばーか」

京太郎「んだよ……そこまで言わなくてもいいだろ?」

淡「淡ちゃんと話してるときに、考え事をする須賀が悪いんですー」

淡「だから、没収! あむっ」

京太郎「ちょ、おい、てめえ……! 俺の野菜サンド!」


 手に持っていた、野菜サンドに齧りつかれた。

 なんてことしやがんだ。

 ほとんど、パンの耳のところしか残ってねーじゃねえか。


京太郎「なら、倍返しだ! オカルトスレイヤー、ナメんな!」

淡「あ、私のフレンチトースト!」

淡「何すんの、この鬼畜! 一番バター付けてたとこなのに!」

京太郎「やられたら、やりかえされんだよ!」


淡「この、馬鹿男……っ」

淡「ちょっとでもイイヤツだと思った、私が馬鹿だった!」

京太郎「俺は馬鹿じゃねーよ。そうだよ馬鹿はお前一人だよ」

淡「うっさい! この、馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿男!」

京太郎「はい、白の淡さん。今、馬鹿って何回言いましたか?」

淡「うぇ!?」

淡「え、えっと……」

京太郎「はい、律儀に数える馬鹿が一人登場ゥ~~~~~~」

淡「~~~~~~~~~~っ」

淡「死ね! 馬鹿! 馬鹿男!」

淡「あんたなんて、次あったら腹上死させてやる! このごーかんま!」

京太郎「ちょ、お前……」


 近くにいた大学生が、コーヒーを吹き出した。

 すわ何事かと、視線が集まってくる。

 が、逸れた。痴話喧嘩や何かと勘違いして、関わっても面倒臭いと思ったらしい。

 舌打ちして、リア充死ねと呟かれた。お前が死ね。

 合コンだ、新歓だ、コンパだ、打上だと騒いでるお前らにリア充なんて呼ばれる筋合いはない。


 ……っと。


京太郎「おい、コーヒーが残ってる」

淡「えっ。今いく!」

京太郎「そうしろ。お店の人に、申し訳ねーよ」

淡「知ってるってば! うっさい!」


淡「んっ……」


 こちらを睨み付けながら、勢いよくカフェラテを飲み下す淡。

 大丈夫か、と思ったが――十分に冷めていたらしい。それなりに、話し込んでいたのだろう。

 そのまま、ことりとカップを置いた淡が手を合わせる。


淡「……ふう」

淡「ごちそーさま」


 色々と気が合わないというか――言い争ったり、喧嘩腰で及んだり、誂ったりする仲ではあるが、

 食事と料理人に対するこういう対応には、好感が持てた。

 でなきゃ、二回目の食事でカウロイを叩き込んでる。食事マナーが悪い奴、殺すべし。


京太郎「……って、おい」

淡「……なによ」

京太郎「口許にマヨネーズ付いてるぞ」


 他人の野菜サンドを強奪するからそうなるのだ。ざまあない。


淡「んと……どこ? どっち?」

京太郎「ちょっと待ってろ……。――っと、動くなよ」

淡「ん……んっ」

京太郎「よし、取れた」


 こういうとき、白地のハンカチじゃなくてよかったと思う。

 汚れが目立つし、機能性に欠ける。

 あんなもの、ただ清潔なハンカチをポケットに入れているという証明にしか使えない。


淡「それじゃあね……もう二度と顔合わせないといいけど」

京太郎「そりゃ、俺の台詞だ。んじゃ、俺の行き先には来るんじゃねーぞ!」

淡「うっさい! あんたこそ、私の行くとこにくんな! このドスケベストーカー!」


 騒がしく、淡が去った。

 なんだか無性に煙草が吸いたく――煙管だが――なってきた。

 まあ、影が薄いし……別に今更気付かれないとは思うが、


京太郎「……この席、禁煙席だったな」


 一々場所を動かすのも面倒で、結局諦めることにした。

眠い。寝る

アホの子とツンモードの二本柱の男で行きたいと思います


おやすみー

おやすみー
鹿児島を前後でわけきれなくて確認してみたら150kb位あって驚愕した

1240から淡の続きをやったあとに、あっちに行きますぇー


京太郎→青いベンチ
宮永咲→ロマンス
高鴨穏乃→コネクト
大星淡→アホ:ラビュー・ラビュー(ツン:ワールドイズマイン)
国広一→僕たちの歌
新子憧→空と君のあいだに
小瀬川白望→さぁ
松実宥→WHITE BREATH

こんなところかね。何がとは言わないけど


>>484
うおう……1スレ半使ったからなぁ
あざーす。マジにありがとう

おまたせー

青いベンチはどっちかと言うと、優希だったかもしれない
始めるでー


  ◇ ◆ ◇


京太郎「……なんでだよ」

淡「……それはこっちの台詞」

京太郎「お前、俺の尾行してねーよな? いやマジな話で」

淡「それも私の台詞。須賀ってば、私のストーカーじゃないよね」


 あれから喫茶店を出て――。

 もし万が一にでも被りたくないと考え書店で時間を潰し、軽く服を眺めたあと、

 それからここに来たのだ。


淡「っていうかさ、ちょっと考えたら判るでしょ?」

京太郎「そうだよな。冷静に考えれば、判るよな。判るはずなんだよ」

淡「……はぁ」

京太郎「……はぁ」


 なんの因果か。

 二人揃って隣の席で、プラネタリウムにいた。


京太郎「聞いていいか? これって、どんな確率に成り立つ偶然なんだ?」

淡「私に言わないでよ。知るわけないじゃん」

京太郎「……だよな」


 ああ、でも――。

 全員の配牌が5シャンテン以下になって、ダブリーが発生する。

 それが毎局起こる確率に比べたら、些細なものなのかもしれない。

 数日以内に交通事故に遭う確率が数万分の一というんだし……。


京太郎「いやでもさ……」

京太郎「やっぱ、変だろ。ここまで偶然が続くってのは……」

淡「私に言わないでよ」


淡「そんなに言うなら、須賀がどっか行け!」

京太郎「はぁ? こっちじゃ、俺が先に席についてただろ」

淡「“れでぃーふぁーすと”って言葉知らないの?」

京太郎「レディが見当たらねーから、知・ら・ねー」


 確かに、映画を見た後に星の話をした。

 であるからして自分は、こうして、星を見に行こうと思ったのだ。

 当然ながら、会話対象である大星淡も同様のことを考えても不思議ではない。

 だが、そう思ったからこそわざわざ時間を調節した。

 短絡的思考の持ち主でありそうな淡なら、思ったなら即行動だろうと考えたのだ。

 ……だけれども。

 結果的に言うならそれは、不正解だった。

 あちらも、こちらと時間が被らないように時間を調節したらしい。

 なまじ馬鹿が頭を使うから、こうなるのである。


京太郎(……はて)


 それにしても、なぜ大星相手になると自分はこうも辛辣で雑に扱おうとするのか……。

 気遣いの男であるはずなのに、疑問である。


京太郎(って、そういや、高校の頃の俺って割とこんなんだったな)

京太郎(じゃあ、不思議でもなんでもねーか)


 相手がこちらに対して当たってくるのを、同様に返しているだけだろう。

 そう結論付ける。事実、優希や咲に対して望んでいる態度に程近いのだ。

 相手、同い年であるから。


京太郎(あー、やえさんと……)

京太郎(プラネタリウムは……うーん、どうだろ)

京太郎(……いや、逆にアリかもしんねー。いつもと違って、落ち着いた俺の態度にグッとくるかも!)

京太郎(松実さん……玄さん誘うってのもありだな! ほんわかしそうだぜ)

淡「むっ」

淡「須賀! 淡ちゃんを無視すんなー!」


京太郎「うるせー! だからお前、顔近いんだよ!」

淡「うっさい! 考え事して、無視する須賀が悪い! あとお前って言うな!」


 ズイと突き出される顔に、大きく仰け反る。

 思考の海に没頭していたらこれだから、本当に心臓が悪い。

 なまじ顔がいいだけ、タチが悪い。ふと見たら近くにいたら、色々と驚いてしまう。


京太郎「このアホの子が」

淡「アホって言う方がアホなんですー! あほー! あほー!」

京太郎「お前はカモメかなんかか!」

淡「?」

淡「カモメ? どして?」

京太郎「鳴き声がカモメだっただろ?」

淡「アホーはカラスか、アホウドリでしょ? カモメはにゃーにゃー鳴くんだからさ」

京太郎「そりゃ、ウミネコだ。ばーか」

淡「カモメとカラスを間違えるあんたに言われたくない! あほ! あほの須賀!」


 吐息がかかるぐらいの距離で、煽り合う。

 が、咳払いが響いた。斜め前の座席の老紳士から。

 これは、申し訳ない。公共の場所だということを忘れていた。


京太郎「すみません」

淡「ごめんなさい」


 老紳士に頭を下げて、シートに背を預ける。

 休みに来たはず。折角のリフレッシュである休日なのに、なんか疲れた。

 ある意味、気が晴れたところもあるが。

 そのまま無言で、上映の時を静かに待つ。


 ――あれが夏の三角形、デネブ、ベガ、アルタイル。


京太郎「あー」


 こうしてプラネタリウムにいると、癒される。

 周りに人がいるというのに、ここには自分ひとりっきりのような気がしてくる。

 星の光が、闇に恐怖を抱かせない。

 この薄暗がりは、やわらかな一つの個室になっている。


淡「ね、須賀」


 ――訂正。

 個室ではなく漫画喫茶のカップルシートでした。


京太郎「なんだよ」


 向こうに合わせて、小声で返す。

 流石に、他人の迷惑にならないように声を潜める程度の神経はあったらしい。

 周りの席には、聞こえてないだろう。


淡「何なの、あの蟹と蜘蛛」

京太郎「蟹ィ? 蜘蛛ォ?」

淡「荒川憩と、辻垣内智葉って奴ら」

京太郎「ああ、先輩たちか……」


 合点がいったと、頷いてみる。

 てっきり蟹座や蜘蛛座のことかと思って、夜空を見渡してしまっていた。

 夏を映すホロスコープには、どちらも映ってはいないが。

 というか、蜘蛛座は聖闘士星矢の中にしか存在しない。


京太郎「蟹と蜘蛛って何だよ」

淡「テルが、鏡で見たらそうなったんだってー」

京太郎「……ああ」

すまん、爆睡してた
再開します。あっちは明日に

あの影響がなかったら京淡書けてませんぜ、旦那


京太郎「蟹に、蜘蛛ねぇ……」

淡「やたら硬くて、鋏む力が強くて、千切れても直してきたり、自分から切り離したり……」

淡「周りの空気を把握して、特別な特技を使わないで、凄まじい速さを出す」

淡「だから、蟹と蜘蛛なんだってさ」

京太郎「ふーん。判るような、判らないような……」


 確かに、頷けるところも多い。

 流石はM.A.R.S.ランキングのトップランカーだ。

 その在り方というか実力は、ただの人間を遥かに凌駕しているのだから。

 重力や重量、骨格やら何やらを無視して論じてみる『全てが同サイズの生物だったら』――。

 それで言うところの、まさしく蟹や蜘蛛であろうか。彼女たちは。


京太郎「お前は?」

淡「蛸だって。うねうねしてて縛り付けるし、なんか海に沈められてる気持ちになるから」

淡「いくらテルでも失礼しちゃうよねー」


 と、蛸のように口を尖らせる淡。

 なるほど、蛸とは言いえて妙だ。

 すぐに顔を真っ赤にするし、髪の毛はなんだか触腕のように波打っている。

 うん、そっくりだ。


淡「私ぐらい可愛かったら、ウサギがぴったりでしょ」

京太郎「……いや、蛸以外の何者でもないだろ。お前は蛸」

淡「蛸ってゆーな! あと、お前ってゆーな! 私には大星淡って可愛らしい名前があるんだからさ!」

京太郎「そうだな。オオホシヒョウモンアワイダコさん」

淡「むー!」


 一応言っておくが。お互いに小声である。

 迷惑になるし。


京太郎「つーかよ、俺、ウサギ嫌いなんだよ」

淡「どして?」

京太郎「小学生の頃な、親に連れられて――たかどうかは忘れたが、牧場に行ったんだよ」

淡「ふんふん」

京太郎「んで、そこの牧場に動物触れ合いコーナーなるものがあったんだよ」

淡「それでー?」

京太郎「そこにウサちゃんがいたから、触ってみようとしたんだよ。ウサギ用の餌買って」

淡「ほーほー」

京太郎「『うわー、触るの初めてだー、可愛いなー』って思って、抱き上げてみたらな……」

淡「みたら?」

京太郎「すんげー勢いで引っかかれた。薄着で、しかもサイズが大きいシャツだったから……ズタズタにされた」


 実質的には、猫に引っかかれたそれよりもやや深いという程度で。

 熊や虎に遣られたかのごとく、肉が裂け骨が抉れ――のような惨状にはなっていない。

 ただし、あくまでもそれは肉体の傷である。


京太郎「なんか変な菌がついてたみたいで、膿んだ。んで、スゲー熱が出た」

淡「うわー」

淡「ごしゅーしょーさま」

京太郎「本当だよ……いや、マジで」

京太郎「しかも、ウサギ用の餌は600円という大金だった。小学生にとっては、大金だった」

京太郎「だから、俺はウサギが嫌いだ」

京太郎「無人島にアイツがいても躊躇なく捌いて食えるほど嫌いだ」

淡「ふーん。なるほどなるほど」

淡「ちなみにウサギって、食べてもあんまり美味しくないよ?」

淡「なんかやたらドングリ臭くて、とてもじゃないけど普通に食べたくはない感じ」

京太郎「なんでんなこと知ってんだよ! そっちのほうがこえーよ!」


淡「せーこが、PS2だかMMOで捌いて食べたことがあるって言ってた」

京太郎「……PMCな。つーかあの人、そんなことやってたんか」


 軍用サバイバル技術を習得した民間人なんて、最早民間人ではあるまい。

 恐ろしい人もいたもんだ。

 白糸台きっての常識人であるが、技術がまるで常識的じゃない。軽く引く。


淡「んー、うむむ」

京太郎「どうした?」

淡「んむむむむむむむむ……」

京太郎「……なんだよ」

淡「んー…………そうだ!」


 隣でいきなり腕を組んで、うなりを上げる淡。

 への字に結ばれた口と、眉間によった皺。

 何か悪いものでも食って腹を壊したのか。それとも、生理か。


淡「この後、暇?」

京太郎「何もしないをする用事がある」

淡「じゃ、暇ってことか」

淡「だったらさ――ペットショップにでも行かない?」

京太郎「は?」


 なんでまた、そんなところに。

 男女二人連れで行くなんて、仲のいいカップルでもあるまいし。


淡「もう、いい年こいてるんだしさー」

淡「怖いものがあるって、ダサいと思わない? ダッサダサ」

京太郎「……嫌いとは言ったが、怖いとは一言も言ってねーよ」

淡「ほんとにぃー?」

淡「実は、そのときのことを思い出して……怖がってたりしない?」

京太郎「してねえよ。してるわけがないだろ」



淡「だったらさ――」

淡「行けるよね、ペットショップに。ウサギを見に」

京太郎「……なんでそこまでウサギを推すんだ」

淡「んー? いつまでも怖がってるのってなんか、勿体無くないー?」

京太郎「だから、怖がってないっつってんだろ」

淡「苦手意識でも一緒だってば」

淡「いつまでもそーゆーのにウジウジしてんのって、なんか須賀らしくないじゃん」

京太郎「……そうかぁ?」

淡「そうだってば」


 どちらかと言えば、色々と抱え込んで引きずりやすい性質だ……と思う。

 最近はそこまで、いつまでも悩みこんだりせずに前向きに行こうとは思っているし、

 自分は根っこの方も軽い性質であると自己分析していたが、

 昔付き合っていた少女たちに、『根が真面目』『根を詰める』『気負いすぎ』と言われようものなら、

 どうにもそれも薄れてくる。


淡「だいじょーぶだって」

淡「いくら怖くても、所詮は相手は動物なんだからさー」

淡「こっちが餌をやらなきゃ飢え死ぬようなモンだって思ってればいいんだってば! ほら、怖くない!」

京太郎「なんつー恐ろしい思考してんだ、お前!」

淡「いや、流石に冗談だってば」

淡「須賀は、私のことをどんな風に見てるの?」

京太郎「ヒョウモンダコ」

淡「死ねっっっ! ばか須賀っっっ! 死ねっっっ!」


 いやまあ、流石に冗談ではある。

 麻雀を打っているときはあのように恐ろしい気配を漂わせてはいるが、平時はどうだ。

 この通りのぽんこつあほの子だ。

 まさか隠して動物虐待なぞは行ってはおるまい。


京太郎「つーか、そこまでしてウサギ嫌い克服しなくてもいいじゃねーか」

京太郎「別に、ウサギが嫌いでも損なんてしねーよ」

淡「損? すごいするよ?」

京太郎「何が?」



淡「――須賀が、私の可愛さに気づけないじゃん!」



京太郎「――」

京太郎「――」

京太郎「――」


京太郎「…………は?」

淡「さっき、私はどっちかと言うとウサギって言ったでしょ」

京太郎「言ったな」

淡「で、須賀はウサギの可愛さを知らないんでしょ?」

京太郎「そうだな」

淡「ってことはさ――」


淡「須賀がウサギの可愛さに目覚めれば、淡ちゃんの可愛さも理解できると思って!」


淡「どうだっ!」


 どやっ。

 ばばーん。

 どっちでも構わないが、そんな効果音が出そうな顔をしていた。


京太郎「……とんでもない算段で三段論法だってのと」

京太郎「お前がものすごい思考の持ち主だってのは、理解できた」

淡「でしょー?」


 褒めてないからな。一応言っとくと。


京太郎「……で、聞きたいんだけど」

淡「なにかなっ」

京太郎「俺に、ウサギの可愛さを理解させたとして……お前の可愛さを、俺が理解したとしよう」

淡「うんうん」

京太郎「……で、それでお前はどうするつもりなんだ?」


淡「?」

淡「んむむむむむむむ」

淡「むむむむむむむむむむむむむむ」

淡「んむむむむむむむむむむむむむむむむむ」

淡「!」

淡「それはさ――」





淡「――喫茶店で、奢ってくれたり?」


京太郎「……さっきも奢りましたよ、淡さんや」



淡「はっ……そうだった!」

京太郎「しかも、何で疑問系なんだよ」

京太郎「どうせお前、思いつきで言ってみてそれから後……何も考えてなかっただろ」

淡「……」

京太郎「おい……目ェ逸らすなよ、44位」

淡「うっさい。うっさいバカ」


 始めは、つっけんどんに扱われた。

 それから、喧嘩した。

 なんだかんだと仲直りした。

 ある程度、打ち解けたと思った。


京太郎「お前がアホだってのはよーく、判った。本当の本当に、よく判った」

淡「むー」


 そしたらこいつ、バカだった。

 やっぱり、魔物級の力の持ち主ってのはぽんこつらしい。


京太郎「つーかさ」

淡「何?」

京太郎「別にウサギの可愛さなんか知らなくても、お前の可愛さぐらい知ってるっつーの」

淡「――」

京太郎「じゃなかったら、わざわざ仲直りもしねーし」

京太郎「あの後遊びもしないし、一緒に飯も絶対食わねー」

京太郎「ただムカつくだけのバカだったら、こうして隣にも座ってねーって」

淡「――」

京太郎「だから俺はウサギなんてどうでもいいし、ペットショップには行かない」

淡「――」

京太郎「……おい、聞いてるか?」




淡「死ねっっっっっっっっっ、このろくでなし男っっっっっっ!!!!!」

京太郎「オレェ?」


  ◇ ◆ ◇


京太郎「なんなんだあいつ、まるで訳が判らん」


 結局あの後、プラネタリウムが終了しだい脱兎のごとく大星淡は去っていった。

 なるほど確かにそういう意味では、兎であろう。

 兎も角、この偶然・インシデントも終わりを告げたのだ。願わくば、二度と繰り返されないで欲しい。


 特に兎はいやだ。嫌いだ。

 別に怖いわけではない。

 ただあの、いかにも可愛いんですよーと人間にへーこら媚びを売っている態度に虫唾が走るのだ。


京太郎(あと……)


 ペットショップは、どうにも苦手だ。

 売れ残った犬猫がどうなるのかを想像してしまい、素直に楽しめない。

 可能なら、それら全てを引き取ってやりたいものだが――。

 金ならどうにかなるものでもあるが……。

 どうあがいても、自分より先に死んでしまうとあっては、手を伸ばしがたい。

 また、居住スペースの問題もある。


京太郎「……そういや、話が逸れて聞きそびれたけど」

京太郎「辻垣内先輩と、憩さんについて――あいつ、何を言おうとしたんだ?」

京太郎「……」

京太郎「この間確か、対局があったっつーけど……それについてか?」

京太郎「うーん、判らん」

京太郎「ま、ちったあ痛い目とか見せられて……それで柄にもなく凹んでたり、特訓とか考えたりしててな」

京太郎「ははは」


【大星淡の好感度が上昇しました!】

【一定好感度に達したため、大星淡の能力強化フラグが立ちました!】

【大星淡との思い出が更新されました!】

【Gaea Memory『プラネタリウム(大星淡)』を入手しました!】


※別にメモリが手に入ったから、だからどうという話でもない

※能力強化フラグが成立すると、『蒼い血の死神』がアップデートされます

好感度

★7
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。おもち柔らかかった。可愛いっちゃ可愛い

★5
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました!
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない

★3
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい

★2
松実玄:男として見られてないけど正直結婚したい
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……
片岡優希:いい女になったな
小走やえ:頼りになる相棒にして、尊敬する先輩。分かち合える戦友にして、正直結婚したい! デレて!
東横桃子:消えても終える
龍門渕透華:すっげえスポンサー
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ
原村和:初恋……だったんだ
対木もこ:小動物可愛い
姉帯豊音:大きな小動物可愛い
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは
鶴田姫子:頭おかしいんじゃないですか、あんた
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。何年後かで、お互いフリーなら結婚したい
(高鴨穏乃):
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
渋谷尭深
竹井久
夢乃マホ
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
江崎仁美
天江衣
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴

強化っていっても、原作のキャラの特性を発展させてベースに近づけるだけだから安心してやー

『ハパロトキシン』『テトロドトキシン』に能力がチューンされるだけや


信じるんだ……京太郎の強さを……人間の強さを……!

んじゃー、中断するけど次の安価だそうかー

用意はいいかね

①VS照・憩・智葉。好感度上位陣に出番あり

②やって来ました、奈良! ボウリング→飲み会(前半ややシリアスボム)

③やって来ました、奈良! 穏乃と再会

④オカルトスレイヤーKYO 第1話(バトルSS&掲示板)

⑤咲ちゃんファンスレッド

⑥誤爆したしボウリングの地雷を消すためにも、アラチャーとの出会いから暮らしを……

⑦京太郎「一列に並べ、外道ども」 (京太郎怒りの大雀蜂)


こっから選んでやー

安価は次なー

①VS照・憩・智葉。好感度上位陣に出番あり

②やって来ました、奈良! ボウリング→飲み会(前半ややシリアスボム)

③やって来ました、奈良! 穏乃と再会

④オカルトスレイヤーKYO 第1話(バトルSS&掲示板)

⑤咲ちゃんファンスレッド

⑥誤爆したしボウリングの地雷を消すためにも、アラチャーとの出会いから暮らしを……

⑦京太郎「一列に並べ、外道ども」 (京太郎怒りの大雀蜂)


↓7

ヒャッハー、咲ちゃんだー!


地雷埋めっぱなしやね。文明の利器ってスゲー!

地雷が埋まっている間に奈良勢を足止めするつもりなのかね


・宮永咲ファンスレッド
・咲ズキッチン
・宮永咲プロ国際大会優勝 なお須賀プロは


これが内訳となります
地雷処理されてない京太郎だと、下3の話題ではまたミンチになるしかないね
処理が遅れれば遅れるほど、京太郎の内面は解決しない状態になるから仕方ないね


じゃあ、一旦中断ってことでー

◆◎◆

確かに、しんみり以上にはならんねー
少なくとも再会しても、ちょっとシリアスめいたしんみりで終わるよー

鬱とか最近書けなくなって来たからなー


それじゃあ、始めようか
あー、闘牌描写書きたいんじゃー


引用元:【祈れ】宮永咲プロ応援すれ 77冊目【雀卓に神がいるなら】


1 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ここは麻雀界の文学少女、宮永咲プロの応援スレッドです

迷子可愛い、読書家可愛い、あがり症可愛いなどから
ぅゎっょぃ、咲ちゃんつよいなどの話で盛り上がりましょう
ランキングや強さ議論は余所のスレで


 ・
 ・
 ・

530 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
咲ちゃん、国際大会優勝おめでとう!

531 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
おめでとう。祝福する

532 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kananyanya
流石は清澄の魔王だし!

533 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
おめでと

534 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
おめでとうございます!お疲れさま!

535 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
おめでとうございます。お疲れさまです

536 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
凄いです!そんけーです!

537 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
信じてましたよ

538 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
やってくれると思ってたわ

539 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:CHiLDPlay
流石はサキだ!

540 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
規模が完全に国際的なレベルの大会ではなかったというのもあるし、
国麻などとタイミングが重なって、日本からも従来の参加選手がいなかったというのは大きい

それでも、勝ったことは勝った。それは変えられない事実
おめでとう



咲「ふふっ」

咲「やっぱり、応援してくれてるって嬉しいなぁ」

咲「ありがとう、ファンの皆」


 帰りの空港で囲まれたときは、心底辟易した。

 自分は姉のように話すのが得意でもなければ、幼馴染みのようにあしらうのが得意でもない。

 ただでさえ疲れ果てたところにそれ――であったから、消耗凄まじかった。

 だが、今は回復している。それは何故か。


咲「……ありがとね、京ちゃん」


 テーブルの上に置かれていた料理と、素っ気ない走り書き。

 帰宅のタイミングを見計らってか、彼が残して行ってくれたらしい。

 どうせそこまでするなら、待ってて労ってくれてもいいのに――と思うが。

 彼は彼で忙しい身なので、仕方がない。


 『お疲れ、咲。

   多分、忙しくて夕飯作ったり、外食する余裕がないだろうから置いとく。

   この間、番組でお前が美味しいって言ってた奴だ。

   なんかプレゼントでもしようかと思ったけど、柄でもないからこういうのにした。

   この手紙を読んでる頃、俺はきっとこの世に居ないだろう。

   でも、大星と憩さんを恨まないでやって欲しい。

   皆、納得ずくで戦ってるんだ。それがプロだから。


    PS.本、また、借りてくぞ。あと、次会ったら飯の感想教えろ。 須賀京ちゃん』


咲「この世って……オーバーだな、京ちゃんは」

咲「感想なんて、美味しい以外ないよ」

咲「汁の一滴まで、残すの勿体ないぐらいに」


 冷凍していたご飯を暖めて、おかわりをする。

 それぐらい、疲れていた。カロリーを使ったのだ。

 軽く鼻唄を刻みつつ、スレッドをスクロールする。



601 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
そういや、スッガはお祝いあげたのかな

602 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ああ、キッチンで約束してたもんな

603 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
きっと今ごろ、身体にリボン巻いて咲ちゃんの前にいるよ

604 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
子供をプレゼントするんだな



咲「!?」


 一滴も残さないって言ったけど、ごめん。

 むせた。

 炎の匂い(焼いた匂いだ)が染み付いて、またむせる。


咲「わ、私と京ちゃんを変な目で見ないでよ!」

咲「げ、下品なんだから……」


 こういうところ、ネットの掲示板は独特のスラングや下劣さがあって困る。

 色々な掲示板――主に実況系――を見てもそうだ。

 なにせ、ときには京太郎と執事(どう考えてもあの人)や京太郎と江口セーラ(TS)の、

 よくわからない同性愛小説が唐突に投稿されていたり、へんな関西弁や片言を目にしたりする。

 そのあたりの風習を知ろうと件の小説たちは、一応、保存したが……。

 未だに、掲示板の作法はよく判らない。

爆睡してた
大体の時系列はこんな感じですよー


プロローグ
 ↓
天江衣、新人女流王
 ↓
(オカルトスレイヤーKYO)
 ↓
松実宥ふぁんすれっど
 ↓
SUGA'sキッチン
 ↓
大星淡に三倍満直撃
 ↓
熱愛発覚。飯屋で遭遇
 ↓
VS照・透華・玄
 ↓
MOCO's キッチン
 ↓
孤独じゃないグルメ
 ↓
プールに浮かぶ水死体
 ↓
やえさんとタッグフォース
 ↓
突撃、隣の辻垣内組
 ↓
PK勝負
 ↓
写真集発売
 ↓
夏休み麻雀教室
 ↓
インハイ解説
 ↓
(VS照・憩・智葉)
 ↓
ワールドイズマイン/君の知らない物語
 ↓
人為変態戦士マーズレッド
 ↓
同然だった自分の隣に&彼に同行、女の子
 ↓
須賀プロ執事体験
 ↓
鹿児島、行こう
 ↓
YOU's キッチン
 ↓
10/27 愛に気付いてください(咲ちゃん誕生日ネタ)
 ↓
(秋)咲ちゃんファンスレ

夜から、あっちをやるんでー

同僚の尻拭いに追われる男、スパイダーマッ
夜も夜で深夜だよ

いやあ、やえさんは何位なんでしょうかね(すっとぼけ)

もうあかん

ぐう畜な展開が書けなくなってきてしまったよ、HAHAHA

もう今、昔みたいに五車星だ四天王だ三銃士のの、事実無根の押し付け合いをしてた頃には戻れん
これはバトルもの書くにあたっては致命的な気がする


まあ、ちょっと咲ちゃんを進めます


610 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
実際咲ちゃん、スッガとがんばって欲しい。幼馴染みで同業界だもんな

611 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
普段はカメラの前で畏まってる咲ちゃんが、スッガと絡むと生き生きしてるもんな

612 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこやんの悲劇を繰り返してはいけない(戒め)

613 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
すこやんにはイケメンの幼馴染みがいないから……

614 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
いても変わらんのやないだろうか?

615 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや!すこやん可愛いやろ!

616 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
引き取って、どうぞ

617 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
勇者降臨

618 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
いや、可愛いとは言ったけど……結婚はちょっと……

619 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
何が悪いの……?

620 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
なんでや!はやりんよりマシだろ!

621 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
いい加減にスレ違いです。通報しますよ?



咲「京ちゃんと私?」

咲「うーん……」


 頭の中で、今まで読んできた恋愛小説を反芻する。

 幾多の障害。すれ違う気持ち。燃え上がる恋。

 どれも――当てはまらない。そんな気がする。


咲「あんまり、想像できないよね」

咲「最近は特に」


咲「前に比べて……なにか障害があるわけでもないし」


 昔は、大学生と社会人という隔たりがあった。

 それ故、疎遠になってしまっている時期もあり、

 また、彼がプロとしての軌道に乗っていないときはともかく――。

 色々とまたあったのか、克服した彼に障害らしき障害はあまりない(と思う)。

 相変わらず、勝ったり勝ったり勝ったり派手に負けたり勝ったり勝ったり……だけど。

 前みたいに、疲れた目をしていないから大丈夫だろう。


咲「お互い、別に気持ちがすれ違ってはないし」


 あの、タイトル戦のときは……。

 それこそ互いに――自分勝手に相手のことを考え、他人任せに自分のことを考えていた。

 そういう意味では、まさにすれ違いだったろう。

 でも最近、そういうのは無いと思う。


咲「京ちゃんが私に対して熱心になにか――って、それこそないない。きっとない」


 彼は、馴れた人間は馴れっぱなし。

 近しい人間ほど、やたらとぞんざいに扱う気質の持ち主である。

 要するに、デレツン。

 ……いや、自分が彼に近しいのだ――なんて言うつもりはないけど。

 間違いなく、幼馴染みである自分が一番彼とは長い。


 ……で。

 そんな彼がこの宮永咲に対して、消しきれない熱い思いを抱くか――なんて。

 そんなのは、まかり間違ってもあり得ないだろう。あり得ないはずだ。

 きっともっと、手の届かないものを探してる。

 それが、彼だ。

 灯台もと暗しなんて言うつもりもないけど――彼は近くのものを見ない。

 だから、自分に“そこ”は、似合わない。



625 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
スッガ、競争率高そうだけどな

626 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
まあ、咲ちゃんとスッガは幼馴染みなんだろ?なら大丈夫だって

627 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
幼馴染みって言えば……てるてるはどうなん?

628 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
ああ、確かに

629 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
姉妹だから、幼馴染みでも不思議はないよな



咲「……」


 黙って、スレッドを閉じる。

 それから、須賀京太郎のファンスレッドを探してみる。

 須賀京太郎の試合。

 国民麻雀大会、三回戦。

 荒川憩プロ、大星淡プロ、小走やえプロと同卓。半荘2回。

 25000点の30000返し。ウマオカあり。特殊札(チップ)なし。


咲「……」

咲「幼馴染みって言えば、幼馴染みだよね」

咲「京ちゃんが――どう思ってるかはともかくとして、さ」


 結果は見ない。

 というかそもそも、始まってはいなかった。時間がかかるものだと思う。

 まあ、がんばってくれないかなーと思いながら一口。

 うん、おいしい。


咲「そうだよね」

咲「……ね、お姉ちゃん?」

以上、寝ます!

これで、国際大会編は終わり
次は、咲ちゃんのキッチンになるまする

おやすみー


【宮永咲の好感度が上昇しました!】


咲ズキッチンを書いて、それから、お題募集でもしようかねー

そろそろ切実に麻雀描写したい

無双したじゃないですか! 下足と竜田相手に!

んじゃ、始めようかー


引用元:【問題ない】SAKI'sキッチン【何人来ようとな】


32 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
スレタイが何人(なにじん)に見えた

33 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
ちょっwwwwww

34 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
火星人?

35 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
メキシコ人?

36 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
ニュージーランド人?

37 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ramenMGDV
アメリカ人トカ?

38 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
フランス人はどうでしょう?

39 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
中国人は?

40 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:???
グルジア人!出演料!

41 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
……と、東北人とか言ってみちゃったりしてー

42 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
関西人とか……

43 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
イタリア人とか?

44 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
ロシア人とか?

45 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
ドイツ人は?

46 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
そんなの集めてどうするんだ……?

47 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
はぁ……始まるよ




京太郎「ドーモ、視聴者=サン。スガ・キョータローです」

咲「……何言ってるの、京ちゃ――須賀プロ」

京太郎「あん?」

京太郎「なんだよ、随分余所余所しいじゃねーか。悪いもんでも食ったか?」

京太郎「待ちきれなくて、拾い食いとかさ」

咲「してないです!」

咲「人をなんだと思ってるの、京ちゃ――須賀プロは」

京太郎「うーん」

咲「……な、何?」

京太郎「だからそれ、なんかしっくり来ねーんだよ」

京太郎「普通に、いつも通りの呼び方でいいじゃねーかよ。なぁ?」

咲「……で、でも」

咲「これ、仕事だから……」

京太郎「おっ、駄目駄目の咲の口からついに仕事って言葉が出るようになりましたか!」

京太郎「いやー、お兄さん嬉しいねぇ」

咲「……誰がお兄さんなのよ。誰が」

京太郎「俺」

咲「……馬鹿になった?」

京太郎「失礼なこと、言うんじゃねーよ」

咲「それを言ったら、きょ……須賀プロの方がよっぽど失礼なことを言ってるよね」

京太郎「俺のことは、須賀プロじゃなく京ちゃん――でもなくお兄さんと呼べ!」

咲「本当にどうしたの!?」





58 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
きょ、京太郎お兄ちゃん……?
京太郎お兄ちゃんは、私の裸なんて興味ないよね?

59 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
お兄さんであってお兄ちゃんではないんですがそれが

60 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
誕生日的に考えて弟でしょ。愚弟!

61 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:CHiLDPlay
ころ……私の方がおねーさんだ!

62 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
いや、誰もあんたらに向かって言っとる訳や……

63 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
え……いや、やっぱりそういう趣味なの?そういうプレイしてたの?

64 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
……どうしちゃったの?

65 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
……そんな趣味があったなんて、軽蔑

66 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
京太郎お兄さん!

67 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
……ああ、あれか。うん。あのときみたいに

68 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
……どうした?

69 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
……働かせすぎて、壊れたか?

70 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
せめてもう少し、優しくしてやれば……

71 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
あー……まあ、そういうのが好きなら、呼んであげようか。うん

72 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:catchamber
この二人、恋人?どういう関係っすかね?

73 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
中学・高校の同級生で、幼馴染みで、宮永プロを麻雀に引き込んだ切欠です

74 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
ああ、義兄さんってことか。判った

75 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
そっかぁ……

76 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
気持ちは嬉しいねんけどなー。義弟になってくれた方がなー


京太郎「『どうしちゃったの?』」

京太郎「いやー、よくぞ聞いてくれました!」

咲「う、うん」

京太郎「本当に、嬉しくてしょうがなくてさー」

京太郎「いやー」

京太郎「楽天の優勝が!」

咲「それ!?」

咲「全然、何も関係ないよね!?」

京太郎「馬鹿言うな。あるだろ! あるんだよ!」

咲「……どんな風に?」

京太郎「大学の先輩の影響で、楽天ファン」

咲「……あっそ」

京太郎「なんだよ、その反応はー!」

咲「やめて! 髪の毛セットしてるんだからやめて!」



90 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
阪神ファンやないんですね
しつぼうしましたちゃちゃのんのふぁんをやめます

91 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChachaNO
ちゃちゃのんは関係ないやろ!

カープファンやないんかね
しつぼうしました。えーっと、ちゃちゃのんのふぁんになります

92 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
巨人倒したんやからどっちでもええやん

93 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
まーくん、がんばったよねー!

94 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
ッチ。付き合ってんのかよ、こいつら

95 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
おかしいな……おかしいなぁ
今だと、何を食べても美味しく感じられないや
おかしいなぁ……こっち側だと思ってたのに……おかしいなぁ……

思いだけで人が殺せたら……

96 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
そんなの、私がさせない!



咲「……で」

咲「本当は、なんなの?」

京太郎「バレた?」

咲「どれだけの付き合いだと思ってるの?」

咲「ある程度好きなとこはあっても、そこまで入れ込んでないし……」

咲「チームが好きってより、いい試合やいいプレーが好きなんでしょ?」

京太郎「流石は咲だな。判ってる」

咲「……もうそれはいいよ」

咲「それで、本題はなんなの?」


京太郎「……そうだな」

京太郎「咲。ちょっと、静かにしててもらえるか?」

咲「いいけど……」

京太郎「さて――」



110 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
お、真面目な顔っす

111 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LeangleM1
まさか、婚約発表とか……

112 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
だから、仲の良さアピールか

113 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
おめでと……

114 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
おめでとう、須賀プロ

115 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
そっか……そっかぁ

116 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
呪われろ

117 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
幸せに、なりなさいよ

118 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
あぁ……おめでとうございます

119 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
あう、えーっと、その……おめでとう?

120 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
……そっか

121 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
よかったじゃん。おめでと
でもなんだろ。胸が痛い

122 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
ああ、宮永妹の義兄になる宣言か
いいぞ、もっとやれ



京太郎「――見ての通り、私須賀京太郎と宮永咲は仲がいいです」

京太郎「ぶっちゃけると幼馴染みで、中学高校と同級生でした」

京太郎「これからするのは……麻雀プロ、須賀京太郎ではなく」

京太郎「宮永咲とそんな関係である、須賀京太郎一個人の言葉です」


京太郎「まず、ご存知の方もいるとは思いますが……宮永咲はどっか抜けてます」

京太郎「ほっとけば道端で本を読むわ、トイレを探してボイラー室に迷い混むわ」

京太郎「とにかくこいつは、どっかお惚けな奴です」

京太郎「インタビューでも、姉の宮永プロと違って、大体無言かむすっとしてます」

京太郎「だから……」

京太郎「まあ、ひょっとして暗い人間なのかな――なんて思ってる人も、いるかもしれません」


京太郎「でも、今見て貰ったように笑いますし……怒りますし、呆れます」

京太郎「こいつは、普通です。麻雀が強くても、普通です」

京太郎「だから――多分、今度の世界大会に不安を持ってます。きっと持ってます」

京太郎「どうか……一個人、こいつの友人としてお願いします」

京太郎「応援してやってください。宮永咲を」

京太郎「こいつは、“二番目の宮永(ザ・セカンド)”じゃありません」


京太郎「――麻雀プロ、宮永咲です」


京太郎「番組を私物化してしまって、申し訳ありません」

京太郎「人によっては、眉を潜めるやり取りをしてしまったかもしれません」

京太郎「でも俺は、宮永咲の色んな顔を見せたかった」

京太郎「……」

京太郎「どうか、祈っていてください。応援してやってください。励ましてください」

京太郎「世界大会に臨む、宮永咲を」

京太郎「一人の人間として――宮永咲の友人の須賀京太郎として、お願いします」

○顰める
×潜める

これだから携帯は……


351 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Ka2dondon
どちらにしても、応援するつもりだったからな

352 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MegeBara3
……あんたがそう言うなら、まあ

353 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LegenDA30
なんていうか、本当にあんたは……

354 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChachaNO
りょーかいじゃけえ

355 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ATGheroA
まかせときや

356 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Awaawaii
判った

357 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HOKU10ki
んー、りょーかいや

358 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:96chaDoRA
おまかせあれ!

359 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KUGYUUUU
どのみち応援するつもりだったからな!

360 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Kananyanya
言われなくても、がんばって貰うし!

361 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SEraEgchi
こっちの分も、やってくれるんやろ?

362 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SAeKOshi
そりゃあ、応援しちゃうよ

363 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TOMOkiii
お姉さんに任せなさい

364 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAJYUYU3
当然だな

365 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:magicSSSS
日本のランカーの強さ、示して貰うぞ

366 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:PeachMMM
イケメンさんに言われなくても、そのつもりっす

367 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:42noMount
やっぱり、こういう風なの似合うよ

368 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:TAKEMEEE
まかせろー(バリバリ

369 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MIHspring
114514

370 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shrutupyou
須賀プロの頼みだからね

371 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:g.kasumi3
あらあら、愛の告白みたいね

372 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RodRussia
そりゃ、しますよ

373 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NGLwaKiwi
強敵トカイテ“トモ”!

374 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ramenMGDV
まあ、期待くらいはしときマス


375 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ARKWbjDrK
応援しとるよー

376 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:BurnKoke4
テレビの前からしか、力になれないけど……

377 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:niwakaOOO
本当、お騒がせ男ね

378 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:LeangleM1
うむ!

379 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:mairuMMM
首級ばあげてこい

380 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ChaliceH1
君ってば、本当にさ……

381 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ShingekiBIG
がんばってー!

382 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KO1SAIKYo9
そんな真剣な顔で言われて、断る奴なんていませんよ

383 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SMSMHIMEko
期待で縛ってよかと?

384 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Guito893
当然、トッププロには日本のレベルを示して貰う

385 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:NOyoNOyo3
応援するのよー

386 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:MOKOTANN
すがぷろが言うなら、わかった

387 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WAhakoromo
ワハハ、おっかけ運転ならまかせろー

388 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:cockToo3
黒糖祈願

389 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sukoyA50
うん……なんか、ごめん。応援してるよ

390 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ANGELAKO
なんていうか、重い男よね。そういうところが、まあ…………応援してるわ

391 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:kituiA50
応援するよ☆

392 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SBRSBRKH
すばら!なエールですね

393 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:SHeepD4C
勝ってくれた方が、経済効果もよかよ

394 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:eomotRev
実況なら…

395 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:RosenMaid
ま、うちの御嬢様がほっとかないだろ

396 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:cyborg008ch
解りましたよー


397 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:sinSinMen
中継、楽しみにしてます

398 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:k1nuEATG
国背負う代表としてのプレッシャーは解りますし、この言葉の重さと軽さも解りますけど……
それでも、がんばってください!

399 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:ultraQhna
世界レベルのいいデータが集まりそうですわ

400 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:catchamber
まー、期待してるっすからねぃ

401 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:DoMtroope
どうか、あまり気負い過ぎないで

402 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:YOU908HTT
が、がんばってね……?

403 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:shinobayu
それぐらい、宮永咲ちゃんのことを大事に思ってるんだね
二人が築いてきた時間の長さが判る、想いの籠った言葉だったよ
若手さんだから色々不自由や不便なんかもあるかもしれないけど

がんばってね。きっとその経験は活きてくるから

404 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Daruidaly
ダルくないし……まあ

405 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:noWYNWDNO
オーケーですよ。ノープロブレム

406 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:HAgi4424
相変わらず、彼女のことを考えてらっしゃるようで

407 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:CHiLDPlay
笑止千万!箴言にもならぬ蒙昧な烏滸言よ!
だけど、サキに対する想いは伝わったぞー

408 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:KAMENride
いっぱい、いっっっぱい応援します!

409 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:WOLFanSPC
言われなくてもそのつもりですが、それ以上には

410 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:semaitoko
いやー、妬けちゃうわねー

411 名前:名無しさんリーチ 投稿日:20XX/XX/XX(X) XX:XX:XX.XX ID:Terr3Terr3
……がんばれ


京太郎「……悪いな、咲」

京太郎「お節介、かましちまったかもしれねぇ……」

咲「……」

咲「いいよ、京ちゃん」

咲「驚いたけど……そういう風にしてくれたこと、すっごく嬉しいから」


 頬っぺたを掻きながら、バツが悪そうに目線を反らす京太郎。

 今更、自分が言ったことに恥ずかしさを覚えたのだろう。

 ……まあ、お互い様だ。

 明日から、マスコミからなんて茶化されるのか判ったものではないのだから。

 そういう意味では、本当に余計なことなんだけど――


咲「京ちゃん」

京太郎「おう」

咲「戦ってくるよ……皆の分まで」

京太郎「おう」

咲「……うん」

京太郎「……」

咲「……」

京太郎「咲」

咲「うん」

京太郎「勝ってこい。お前なら、やれる。俺が保証する」

咲「……うん」

咲「また……勝手なこと、言って」

京太郎「……悪い」


咲「まあ――任せて」

京太郎「――任せた」














京太郎「――これで、世界大会に優勝したお前を倒せば、俺が世界一だもんな!」

咲「……」

咲「無理にオチ、つけなくてもいいからね?」

咲「この、格好つけの恥ずかしがり屋」

京太郎「う、うるせー!」


【咲ズキッチンの……おまけ】


京太郎(あの放送があってから、当然のようにマスコミがうるさい)

京太郎(まあ、オフの日に俺が見付かることはないとしても)

京太郎(ひょっとしたら、俺はかーなーり恥ずかしいことをしたんじゃないかな……って思う)

京太郎(俺、かなり浮かれてたな……冷静じゃなかったかも)

京太郎(まあ、後悔なんてあるわけない――)


やえ「――須賀」


京太郎「は、はぃぃい!」

京太郎「こ、小走先輩……? ど、どうしたんですか……?」

やえ「……」

京太郎「あ、あのー」

京太郎(やっべえ……怒られるか? こりゃあ……)

京太郎(いつもみたいな呆れ顔じゃねーし、どことなく張り詰めた感じするし……)

京太郎(やっぱ、迂闊だったのか……?)

やえ「ねえ」

京太郎「は、はい! 何でしょうか……?」

やえ「放送見たわよ」

京太郎(あ、終わった……)


京太郎(やっぱり、あんまり迂闊な言動するなって怒られるのか?)

京太郎(でも俺、あいつの友達として……なにかやってやりたかったし)

京太郎(これ、勝手過ぎたか?)

やえ「何怯えてんのよ」

京太郎「だ、だってやえさんに……」

やえ「私に?」

京太郎「怒られるんじゃ……ないか、と思って」


京太郎「う、あの……」

やえ「……なんでそんな、捨てられそうな犬みたいな顔してんのよ」

京太郎「だって……その」

京太郎「あんま迂闊な言動するなって、やえさん……いつも言ってるから……」

京太郎「あの……」

やえ「……はぁ」

やえ「自分で判ってるなら、そもそもやりなさんな」

やえ「お友達を応援したいのは判るけど、流石にあれは周りを騒がせすぎよ」

やえ「もっと、簡潔にエールを送る方法はあったでしょ?」

やえ「ちゃんと気遣いできてるときのあんたは、それぐらい卒なくできる」

やえ「違う?」

京太郎「……はい」


京太郎「……」

やえ「……まあ」

やえ「卒なくやらなかったからこそ、あんたの熱意と……お友達への気持ちも判ったわ」

やえ「テレビの前の視聴者も、そうだったんじゃないの?」

京太郎「――ぇ」

やえ「だから、なんて顔してんのよ」

やえ「確かにお騒がせで……色々甘かったけどさ」

やえ「お祭りだから、それでいいでしょ。あんた自身が、ちゃんと自覚してるなら」


やえ「ま、面白おかしく騒ぎたい連中なんて――気にしなさんな」


やえ「そんな奴らに妙な考え溜めないで、あんたはあんたで国麻頑張りなさい」

やえ「いい? 判った?」

京太郎「……」

京太郎「……やえさん」

やえ「何?」




京太郎「――番組見てたなら、京太郎お兄って呼んで下さい!」

やえ「だから――調・子・に・乗・る・なっ!」






【宮永咲の好感度が上昇しました!】

【小走やえの好感度が上昇しました!】

好感度

★7
ハギヨシ:師匠にして友人にして悪友にして戦友。この人抜きじゃ生きていけない
大星淡:やたら絡んでくるアホの子ライバル。麻雀人生をやってもいいよ。おもち柔らかかった。可愛いっちゃ可愛い

★5
弘世菫:菫さんは最高です! 菫さんのおかげで戦えるんです! 菫さんを目標に大学決めました!
宮永照:強大な目標。勝負事では頼りになる人。なんか放っとけない

★4
宮永咲:気のおけない幼馴染み。絶対の目標にして憧憬を覚えさせた存在

★3
赤土晴絵:師匠! 師匠がいなかったら俺は……
辻垣内智葉:姐さん、一生ついてきます! 姐さんがいたからあの大学に……
松実宥:なんでも共演。寒がり大変そう。正直おもちあるし結婚したい
小走やえ:頼りになる相棒にして、尊敬する先輩。分かち合える戦友にして、正直結婚したい! やえさん!

★2
松実玄:男として見られてないけど正直結婚したい
亦野誠子:お互い大変っすよねー……今度、海釣り行きましょうよ!
国広一:一さんといると落ち着くんだよなぁ……
片岡優希:いい女になったな
東横桃子:消えても終える
龍門渕透華:すっげえスポンサー
小瀬川白望:シロさん、元気そうでよかったなぁ
原村和:初恋……だったんだ
対木もこ:小動物可愛い
姉帯豊音:大きな小動物可愛い
三尋木咏:流石の火力っすね……三尋木プロは
鶴田姫子:頭おかしいんじゃないですか、あんた
新子憧:高校大学と、本当に世話になった女友達。何年後かで、お互いフリーなら結婚したい
(高鴨穏乃):

★1
佐々野いちご
瑞原はやり
小鍛治健夜
愛宕洋榎
愛宕絹恵
野依理沙
渋谷尭深
竹井久
夢乃マホ
染谷まこ
花田煌
加治木ゆみ
新免那岐
福路美穂子
白水哩
江崎仁美
天江衣
薄墨初美
石戸霞
滝見春
狩宿巴

やっぱり京咲がナンバーワン!


 小走やえに対する須賀京太郎の態度

もしかして:ゴールデンレトリバー


さて、お題チャージしようかねー

現在のお題

・智葉憩照相手に13位の意地を見せつける

・シズ、アコチャー登場

・【栄光の】須賀氏、新作TVドラマにてスタントなしでのバイクアクションを披露【プロ雀士】

・大阪でセーラと漫がやってるローカル火力麻雀番組に京ちゃんとにわか先輩ゲスト出演して
負けたタッグには罰ゲーム有りで勝負

・南の島に漂流

・須賀プロ、ボウリング大会で優勝
(天江衣、宮永咲、宮永照、姉帯豊音、愛宕洋榎、花田煌)

・松実旅館で若手プロの交流会(実際はただの飲み会)

・京太郎怒りの日本原産大雀蜂


テラフォの進み具合から書けないもの
正直確実に長くなるネタ
ぶっちゃけ着地点が思い付かないネタ

……こりゃ、お題集めるしかないでしょ!

以前……

1:京太郎「プロになったはいいけれど……」
 いつもの掲示板形式
 お題を3つ集めてそっからピックアップって最初はいったけど結局全部書く

2:京太郎「オフになったはいいけれど……」
 掲示板によらない京太郎のオフの日の話
 登場人物や出来事について安価だすよ

3:京太郎「振り返ったはいいけれど……」
 高校・大学時代の話とか、作中で触れられたけどキンクリされた話(淡ラキスケ、やえタッグ)とか
 お題はある程度選択肢出すけど、面白そうなら採用するよ


って言いましたけど、訂正します

お題3つ募集
【掲示板絡むネタ】【掲示板絡まないネタ】【高校・大学・キンクリネタ】
チャンポン可。とりあえず3つ集めます

オーケー?

つまり、安価先がそれぞれ

↓3が
【掲示板ネタ】須賀プロ、小走プロと麻雀教育番組を

↓5が
【非掲示板ネタ】オフの日にクロチャーとメールしたり

↓7が
【キンクリネタ】あわあわとのプールでおもち


みたいな形でもオッケーってことっすよ

前は、1が選ばれたら募集するお題3つは全部掲示板ネタやったんやけど
今回からは特に関係なくなります

キンクリネタ以外は【】つけないでいいんで。大体わかりますから


んじゃ、お題集めようかー

ほな募集ー


↓4

↓7

↓9

なんですか……この数は

誰だよ、集合フェロモン蒔いたのは

【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

そうだ、龍門渕、行こう。(メイドフラグ回収)

【果たして】スッガ、逃走中に出演【捕まえられるのか】


ワァーオ、カオスぅ

お題
・智葉憩照相手に13位の意地を見せつける

・シズ、アコチャー登場

・【栄光の】須賀氏、新作TVドラマにてスタントなしでのバイクアクションを披露【プロ雀士】

・大阪でセーラと漫がやってるローカル火力麻雀番組に京ちゃんとにわか先輩ゲスト出演して
負けたタッグには罰ゲーム有りで勝負

・南の島に漂流

・須賀プロ、ボウリング大会で優勝
(天江衣、宮永咲、宮永照、姉帯豊音、愛宕洋榎、花田煌)

・松実旅館で若手プロの交流会(実際はただの飲み会)

・京太郎怒りの日本原産大雀蜂

・【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】

・そうだ、龍門渕、行こう。(メイドフラグ回収)

・【果たして】スッガ、逃走中に出演【捕まえられるのか】


ちょっと、まとめるでー


①VS照・憩・智葉。好感度上位陣に出番あり

②やって来ました、奈良! 穏乃と再会

③誤爆したしボウリングの地雷を消すためにも、アラチャーとの出会いから暮らしを……

④南の島で、逃走中(メンバーを安価)

⑤京太郎「オフだしハギヨシさんと一さんに会える!」(京太郎、マネージャーメイドを手に入れる)

⑥【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】


こんなところかねー

京太郎無双は、国麻にしようかなと思ってるんでフラグとの兼ね合いで後回し

ほいさよ


①VS照・憩・智葉。好感度上位陣に出番あり

②やって来ました、奈良! 穏乃と再会

③誤爆したしボウリングの地雷を消すためにも、アラチャーとの出会いから暮らしを……

④南の島で、逃走中(メンバーを安価)

⑤京太郎「オフだしハギヨシさんと一さんに会える!」(京太郎、マネージャーメイドを手に入れる)

⑥【牌の】小走・須賀両プロがにわか共に送る新作映画評論【…なんだこの人達】


↓9

2

>>854
やねー

ところで時間が怖すぎるんですがそれは
てるてるが何発もact4撃ち込んでるレベル

穏乃といえば、『LESSON5』だから仕方ないね

多分そこそこの長さになるけど、まあ、鬱はないですよ
ちょいと始めましょうか




【積乱雲グラフィティ/ブランコをこいだ日】



「……ああ、あの日もこんな感じだった」


 ヘルメット越しに、息を漏らす。

 中央道で河口湖方面へ。そのままバイパスで須走。街中を走行の後、新東名へと上がる。

 高低差があり、曲がりくねった中央道よりも、平坦な新東名の方が走りやすい。

 横風が些か強いのが問題であるが、PAの綺麗さでチャラにして置こう。

 そのまま適宜休憩を挟みつつ、京太郎は奈良へと二輪を回す。


 例によっての、龍門渕が主催の麻雀プロを集めたボウリング大会。

 何故、麻雀プロがボウリングなのか。意味が判らない。

 麻雀プロなのだから麻雀をしたらどうだろう。麻雀プロなんだし。

 まあ、そこは、例のお転婆御嬢様スポンサー様である。是非もあるまい。
やるといったら、やるのだ。

 ボウリング大会後は、若手プロを集めて交流会を行う――らしい。なんと見上げた、お祭り根性だろう。

 まあ、祭りが好きというのは自分も同じ。

 精一杯、楽しませて貰うとしよう。

 先輩である辻垣内智葉なら「火事と喧嘩は江戸の華」と嘯くだろうが、後輩である自分も大概それだ。


「奈良……か」


 後続する追い越し車輌を確認すると、レーンを移す。

 早く着くに越したことはないが、然りとてそこまで飛ばす必要なんてない。

 歓喜を現すエグゾートノイズに愛おしさを覚え、更なる加速をしたくなるが――我慢。

 この速度で転げでもしたら、流石に無傷とはいきはしまい。

 ともすれば、死ぬかもしれないし重大な障害を負う危険性だってなきにしもあらず。


(ごめんな)


 マシンに語りかけ、通り過ぎる自動車が巻き起こす風のシアーを、身を低くして耐える。

 京太郎は、そのボウリング大会に合わせて休暇を取っていた。

 故に皆より一足早く、奈良に入る。

 こういうとき、独り身の人間は身が軽くてよいと――改めて感じるのだ。


(ま、そろそろ……結婚も視野に入れた付き合いとかも考えねーとな)


 年上、同学年。

 その辺りと交際しようと思ったら、女性の適齢期を鑑みるに、

 畢竟、京太郎の交際にも真剣さを求められる。男と女じゃ、旬が違うのだ。


 鉄の駻馬が繰り出す風の戦慄きの中に、少女の言葉がリフレインする。

 流石にヴィジョンは浮かばない。

 目の前に浮かぼうものなら急停車して、その瞬間に玉突き事故の大発生だ。

 ピンを倒しにいくのであって、倒されるピンになる趣味はない。

 やるのはボウリングであって、ビリヤードではない。玉突きはお呼びじゃない。

 浮かんだ“幻影(ヴィジョン)”のせいで、自分自身が“幽霊(ヴィジョン)”になるなんて御免だ。

 なんて――心中で零して独り、自嘲する。


 この場にあるいは、宮永咲がいたのなら。

 小走やえがいたのなら。

 大星淡がいたのなら。

 新子憧がいたのなら。

 今の自分の言葉について、一体どんな顔をしてくれただろうか。


 そんな子供めいた悪戯心を胸に、笑いを漏らして手綱を握る。

 車体が震え、微かに浮き上がる感覚。排気筒が吼えて、少女の言葉を掻き消した。

 それでも、狭まる視界に記憶は加速していく。

 目指す目的地と同じく、京太郎の記憶の中のある場所へと――視界が収束していく。


(……穏乃)


 快活に笑う、一人の少女。

 京太郎の初めての恋人であり、初めての少女。

 後頭部で括った長い茶髪を翻して、彼女は疾風の如く表情を変え、喜怒哀楽を全身で現す女だった。


 ――あの日の彼女は、ブランコを漕いでいた。


 須賀京太郎と、恋人という関係を清算した――あの日は。

 丁度、こんな天気の日であった。

久しぶりに解説スレのような、しんみりシリアスの文体を……


書こうとして力尽きました、まる

書きやすいんだけどね、これが一番
でも、眠気には勝てんよね


やっぱり京咲がナンバーワン! だけど京太郎はやえさんの犬!
おやすみー

◆2030◆

◆風呂を済ませておくのです◆

【悲報】京太郎、奈良フルコンプ

書いてるうちに筆が乗っちゃって、つい


京太郎「好みのタイプ?」

京太郎「奈良の人です」





「おう、おう。俺だ。奈良に、行くんだよ……これから」


 給油がてら立ち寄ったSAで、煙管片手にスマートフォンへと語りかける。

 煙管という仰々しいものに人々は、一瞬目を見開くものの、すぐに個人個人の時間に戻っていく。

 悪目立ちするかと思いきや、道具ばかりに注意が向いて、持ち主に注目は集まらないらしい。

 家族旅行に来たのであろう。近くで須賀京太郎の話題で盛り上がる少年たちを眺めながら、

 なんとも気恥ずかしいような、微笑ましいような気分を覚え、一際大きく紫煙を漏らした。


『そりゃ判ったけど……どうして、また?』

「お前に会いたいからじゃ……駄目か?」

『……切るわよ』

「悪い、切らないでくれよ。あと……大丈夫か?」


 電話越しに聞こえた物音は、積んであった書類が崩れたからだそうだ。

 気を付けて欲しい。

 新子憧という女は、しっかりしてそうでどこか抜けているところがあるから。


『で、なんでまた?』

「仕事でそっちの方に行くことになって……ついでに、合わせて前倒しで休み貰った」

『なるほど、暇だと』

「暇になるかは……お前次第ってとこだけどな。どうだ?」


 暫しの沈黙の後に。


『……こっちには、どうやって?』

「愛車だよ」

『久しぶりに、二人乗りってのも悪くもないかもね』

「白馬でも、王子様でもなくて悪いけどな」

『そんなことないわよ。あんたは、あたしの王子様だから』

「へっ――」


『――って、言ってあげたらいいの? 見返り次第じゃ、考えてあげてもいいけど』

「勘弁してくれよ。こいつの餌代でかっつかつだ」


 笑いながら、愛車を撫でる。

 ガソリン代はともかく、本体の値段もさることながら、何よりも税金がやたらとかかる。

 その辺りは不自由しない程度に稼いではいるものの、やはり、あまり嬉しいものではない。

 大学時代の知人がバイト代を貯めて念願のバイクを買ったものの、税金に悩まされて結局手放した――。

 なんて話を思い出す。


 大学時代の京太郎は、そんな知人の話もあって排気量を絞っていた。

 それでも不便はなかった。中型で十分だ。

 友人と出掛けたり、先ほどの通り、新子憧に背中を貸して遠出をしたりと――。


『京太郎』

「……なんだ?」


 思えば多分、あのとき自分は新子憧のことを憎からず想っていた。

 高校一年生の頃からの付き合いであり、様々な悩みに、親身に付き合って貰った。

 大学では何かと一緒にいることも多く、休日ともに出掛けたり、

 また、動物好きだという彼女を実家に連れていったこともある(二人きりではない)。

 距離が親かった。

 だから、惹かれていた部分があるというのは事実だ――打ち明けはしなかったが。


 だから、麻雀を諦めそうになったときに、彼女に甘えた。甘えそうになった。

 彼女が話しかけてくれることを、世話を焼いてくれることを、心地好く思っていた。

 同時に、卑怯だと思った。

 彼女は何だかんだといっても、親しい人のことを見捨てられない。京太郎についても、そうだったのだろう。

 そこに付け込むというのは、出来なかった。



 決定的であったのは――彼女に牙を剥いてしまったことだ。

 一瞬、ほんの一瞬であったが、彼女が自分に投げかけた言葉に自分は苛立った。

 彼女にはそれを言う権利があった。それぐらい尽くしてくれた。

 なのにあの瞬間の自分は、それを煩わしいと思った。

 僅かな時間であったが――彼女の怯えたような視線が忘れられない。あんな目をさせてしまう顔を、自分はしていたのだ。


 そして、申し訳なかった。

 彼女を誰かの代わりにしてしまうようで。そのことが彼女を傷付けると判っていながら。

 そこに踏み入ろうとしていた自分の存在が――。

 まあ、なんというかこれも、青春のほろ苦い思い出という奴である。

 今では自分の中で整理のついた、彼女の知らない物語だ。


『何かあった? 大丈夫? 声、沈んでるわよ』

「……いや、休み明けたらまた毎日忙しくなると思ってな」

『そう? なら、近くなったら連絡頂戴』


 どうにも独りでこうしていると、時たま気持ちがふらついてしまうのは事実だ。

 友人の国広一曰く、誰かが後ろにいるときとそうじゃないときの差が激しいそうだ。

 そんな自覚はないが、誰かが隣にいないときもそうであるというのか。疑問である。


「じゃ、王子様は馬を走らせますかね」

『あんたの場合、戦車と剣闘士って感じだけどね』

「ハハ、違いないな」

『……じゃあ』

「応、また後でなー」


 そこまで、しみったれた弱い男ではないと思うのだが――。


(……奈良か)


 自動車の群れに囲まれながら、独りぼっちの気分を覚えて空を仰ぐ。

 空が青い。積乱雲が遠巻きに、音を立てている。

 あの日もこんな天気だったと、須賀京太郎は反芻しながら――奈良へと、再び愛車の鼻を向けた。



  ◇ ◆ ◇



「よ、お待たせ」

「……京太郎」

「どうした? 飛びついてくれても……悪い、今のは恥ずかしかった」


 多分、こんな人前でやられても恥ずかしいだけだ――――と、おどけたように少女へと笑いかける。

 久しぶりと言えば久しぶりであるし――。

 大して時間が立っていないと言えば、そうであろう。

 恋人にとっての一ヵ月という時間を、受け取り手がどう感じるかによるだろう。


「んじゃ、今日はどうする? 弁当作ってきたけどさ」

「山は……登るにしても、天気がね」

「市内まで出るか?」

「……そうだね」


 逡巡するように、少女が目を伏せる。

 どことなくその仕草に違和感を覚えたものの、具体的にどこかと言われると難しい。

 なんとなく、少女――高鴨穏乃らしくはない気がしたが、恋人と言ってもまだ半年ほど。

 一年に満たない関係であり、その辺りには自信がない。


「今日は、のんびりしようよ。ここで」


 穏乃の言葉に、判ったと頷く。

 正直なところ、今の体調で登山に耐えられるかと言えば難しいところだったので、その申し出は有り難かった。

 悟られないようにしながら、少女へと手を差し出す。


「お手をどうぞ、お姫様」

「うぇへへ……流石にちょっと、恥ずかしいかも」

「言ってる俺も恥ずかしいっつーの……恥ずかしがられると、尚更な」

「……ご、ごめん」

「ま、それより……可愛い穏乃が見れるから、いいんだけどな」

「ふえっ!?」


 耳まで朱に染める穏乃を眺めながら、自分も頬の火照りを感じる。

 なんとなく格好をつけてみようかと思ったが、まさかここまで恥ずかしいとは……。

 気障な台詞なんて、一生言えはしないだろう。


「……い、行くか」

「……う、うん」


 彼女の地元だから、噂になりやしないかとか。

 それとも案外、田舎だからそういう話は早いのだろうかとか。

 穏乃を後ろに乗せて、自転車で坂を駆け上がりたいとか。

 色々なことを考えて、手を繋いだり放したり、人目を窺いながら道を進む。


「京太郎、そっち一口頂戴?」

「おう。じゃあ、そっちとも交換でなー」

「うん」


 咥えていたアイスを交換する。

 自分はソーダ味で、彼女は梨味。何かと入り用な学生の財布には、やさしいお値段の氷菓子だ。

 鼻歌を歌いながらステップを刻む少女の髪が、気分を刻む。

 調子が外れた鼻歌が、妙に可愛らしい。

 少女の身体の柔らかさを思い返す欲のある衝動より、彼女に対する愛おしさが勝る。


 こうして、ずっと一緒にいたい――。


 子供じみた想いかもしれないが、紛れもなく京太郎の本心だ。

 少女のことを考えると、胸が締め付けられるように切なくなって。

 それから、替えがたいほど熱くなるのだ。いつまでも、ただただ抱き締めていたくなる。


「どうしたの、京太郎?」

「いや、なんでもない」

「そう?」


 彼女の笑顔を見ていると、心のどこかが波立って、同じほど静かになる。

 息を漏らしながら、手のひらを傘に、空を見上げて息を漏らした。


 


 一緒に飯を食べて、軽く身体を動かして、景色を楽しんだ。

 それから――いつも通り、穏乃が先を歩く風景を眺める。

 市内に出て映画を見るときも、買い物をするときも、山を歩くときも。

 穏乃は京太郎の先を歩いた。

 ぴょこぴょこと跳ね馬めいて躍る長髪と、ちょっと体温が低めの柔らかくて小さな肩。

 全身で機嫌を現すそんな仕草が、堪らなく可愛らしい。


「そういえばさ……」


 穏乃の背中に声をかけた。

 しめやかにこちらを振り返りながら、穏乃が後ろ歩きを続ける。


「うん」

「次の部長、俺になるみたいだ」


 大袈裟に喜んでくれるかと思って言ってみたが、それほどでもない。

 一瞬、考えるような素振りを見せて、それから笑ったのだ。


「……そっか。おめでとう」


 果たして、本当に笑ったのか。

 夕暮れが逆光になって、彼女の表情を正確に掴めなかったのだ。

 おかしいなと、かぶりを振る。その先に、ちょうど、公園があった。

 そんな京太郎の視線に気が付いたのだろう。

 穏乃も顎をそちらを向けた。後ろで纏められた髪が、尾の如く揺れる。

 一度、髪を下ろさせて誉め殺しにしたっけ――。


「……寄ってかない?」


 なんて、顔を羞恥で真っ赤に染める穏乃を思い返したときに、声がかかった。

 勿論と、京太郎は頷いた。


 こんな日々が、続いていくと思っていた――。

 だからこそ。


「京太郎……」


 だからこそ、信じられなかった。


「別れ、よっか」


 彼女の――そんな言葉が。




  ◇ ◆ ◇



 新東名から、伊勢湾岸道へ。

 このあたりになると、マナーの悪い車が増えてきて、追い越し車線はその意味を為さない。

 なんとも、気疲れがする。

 不測の事態に備えた車間距離へと割り込んできた乗用車の上に飛び移って、

 運転席の硝子を叩き割り、運転手を車外に放り出してやりたい衝動にすら駆られる。

 勿論、やらないが。

 そんなことで殺人者の汚名を被りたくはないし、主を失った鉄の馬はどうなるのだ。

 乗り捨てられて平衡を失い、横倒しになって後続車に飲まれる愛車を想像し、

 いや、そんなのことをしてはなるものかと首を振る。


(お前と俺は、一緒だ)


 速度を出せないことに憤るような唸りをあげる愛車に語りかける。

 勿論、答えなど返る筈がない。相手は、機械だ。

 それでも良かった。動物と共にいるようなこの感覚。

 一人で飯屋に入って、ものを食っているときの雰囲気めいた穏やかな孤独感。

 京太郎は、それが好きだった。


 こいつは、聞いているかもしれないし聞いていないかもしれない。

 判ってくれているかもしれないし、そうでないかもしれない。

 だけどこいつは、走る。京太郎を乗せて動く。

 この瞬間は、確かに生きていた。京太郎が跨がっていれば、それに応えて起きている。

 まさに、鉄の馬だった。



 また、スマートフォンを操作する電話の相手は、この先世話になる旅館の主。

 友人にして京太郎のファンで、同好の士にして多少なりとも期待する仲。

 そして――。

 京太郎の友人、新子憧の先輩で。

 京太郎のかつての恋人――鷺森灼の友人にして、同じく元恋人――高鴨穏乃の先輩だ。

 ……なんというか。

 自分はやたらと、奈良に縁がある男だと思う。色んな意味で。


 高鴨穏乃――元恋人。

 鷺森灼――元恋人。

 新子憧――男女の仲を意識していた。

 松実玄――かなり付き合いたい。わりと結婚したい。

 松実宥――正直付き合いたい。中々に結婚したい。

 小走やえ――大好き。尊敬してるし、落ち着くし、頼りになるし、大好き。


 なんなのだろうか、これは。

 一応言っておくなら、穏乃と付き合っていたときに憧以外の存在は知らず、

 灼と恋仲にあったときは、やえと大学でいくらか顔を合わせただけである。

 好みのタイプは、おしとやかで家庭的なタイプか、

 それとも頼りになる格好いい人か、明るくて楽しい女なのだが……。

 ひょっとして、奈良在住って文言が付くのだろうか。初恋だった原村和もかつてそうであったあたり、尚更。


「もしもし、松実さんですか? 今、大丈夫ですか?」



『あ、須賀くん……じゃなかった。須賀プロ』

「別に、仕事中じゃないからプロ付けなくてもいーっすよ」

『そ、そうだったね……失敗しちゃった』


 暖かな、日溜まりのような人だと思う。春の空気に似ていた。

 名古屋県民――もとい、愛知県人の荒い運転でささくれだっていた心が癒される。

 電話口の向こうで、笑っている彼女の顔が容易に思い浮かぶ。

 彼女もまた、恩人だった。

 熱中症で倒れたときに助けて貰えなければ、今頃愛車を残して旅立つところであったのだ。

 ドン底に落ちたときに掬い上げてくれた赤土晴絵といい、本当に奈良には縁が深い。


『それで、どうしたの?』

「ああ、また番組とかでお世話になるってのがあるんですけど……」

『うん、おもてなしなら任せてね!』

「俺、番組に合わせて休暇も入れちゃったんで……部屋、先に入っちゃってもいいですか?」


 我ながら、無茶を言っていると思う。

 駄目なら駄目で野宿するか、奈良市内で宿泊するか、憧さえよければ彼女の家に泊めて貰おうと思っていたが――。

 どうやら、


『一応、部屋は開けてあるけど……何かあったの?』

「まあ、前に温泉に入りに来てってお誘いがあったんで」


 大丈夫らしい。

 何かぶつかりでもしたのか、向こうで物音がしたが。



『え? えっと、ええぇ……!?』

「迷惑でしたか?」

『そ、そんなことないよ! 大丈夫! 大丈夫だよ!』

「は、はぁ……」


 そこまで大丈夫を連呼されると、却って不安になる。

 この人に限っては、まあ、安心していいだろうが……。


 ……半分は、本当だ。

 以前ほど気疲れはしてはいないがやはり、落ち着ける時間が欲しかった。

 心の代わりに、身体が疲労していた。


 それだけでは、ないが――。


『……須賀くん』

「なんですか?」

『もしかしたら、気のせいかもしれないんだけどね?』

「はい」

『なにか、あったの……?』

「――」


 だから、憧といい。この人といい。

 なぜこうも――鋭いのだろうか。

 それともよほど自分は、わかりやすい人間なのだろうか。そうである自覚はないが。


 ……或いは、憧も彼女も自分に気があって。

 そんな恋する乙女の眼力で、こちらの精神状態を見抜かれているのかもしれない――と考えるけど、

 そんな都合のいい話があるはずないと、即座に否定する。


 憧は気になっている人がいたという話だし、

 あれほど一緒にいても、彼女がそういう雰囲気を許したことがないあたりで否定(酒の席の戯れはともかく)。

 玄はやはり、いい友人である。

 それも、巨乳云々の話を振ってくるあたり、かなり異性として認識されてはおるまい。


 ……要するに、きっと。

 彼女たち二人は、優しい人間なのだ。知り合いのことを気にかけてくれる。


「……なんでもないですよ、玄さん」

『え、今――』

「――それじゃあ、また後で」


 そう呟いて、電話を打ち切る。

 高校生や大学生の時分ならともかく、今はもういい大人だ。

 確かに不安になったり、ナーバスになったりするだろう。そういう日は、どこかにある。


 だけど、誰かに頼るわけにはいかない。


 これは――勝手な気負いや、独り善がりじゃあないのだ。

 事実として以前とは異なり、自分の力で立ち直ることができるようになった。

 最近になっては、特にそうである。

 だから、一時の気の迷いで誰かに縋り付いてはいけないのだ。それは自分で解決できるのだから。

 きっと相手は、こちら以上にそれを気に病むだろう。気にしてくれるだろう。

 でも自分は、わりと直ぐに立ち直る。

 そうなったら――ただただ、迷惑をかけてしまうだけとなる。

 そういうのは、御免だ。


(それに……)


 ちっぽけだけど、自尊心があった。羞恥心があった。

 世間体じみた安っぽい意地やプライドがあった。格好つけたかった。


(この時期になると、彼女たちにフラれたことを思い出すからとか……格好悪くて言えねーよ)


 単純に、そこに尽きた。

 高鴨穏乃と破局したのも、鷺森灼に拒絶されたのも――。

 どちらも、こんな天気のときだった。



  ◇ ◆ ◇


好みのタイプ付き合ってとか結婚したいって言われたら、即座にオッケーを出す男、スガイダーマッ!


ゾロ目がスゲー感じだったので、(いい意味での)特殊イベは用意してます
だからこそ長くなっとるんや

高校生時点を書き比べてると、マジで人って変わるんだなと思ってます

すまんけど、今日はここまでで

これ、淡あたりに「あの人たち、俺に好意あるのかな? どう思う?」って諸々相談させたら楽しいと思いました


おやすみー

あー、一応次スレ立てとこうか

ちょいまち

ほい、次スレばー

【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第20位【アラフォーマーズ】
【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第20位【アラフォーマーズ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383752033/)


こっちは、埋まっちゃっても構わんのでいつも通りに使ってよかよー
そいぎ、おやすみー

埋まっちゃっても構わないって言ったけど、無理に埋めなくてもいいからね!?

この長さを埋めるのも大変だし、かと言って流石に眠いからなんかも書けんし……

とりあえず、メモ帳にあったのを貼りますわ
選択肢選ばれたら、こんな空気だと思ってください



VS照・憩・智葉。好感度上位に出番アリ




※控え室やメールなどで応援
※麻雀描写はある程度キンクリして
※対戦者が上位なら心理描写や対戦前に台詞を


京太郎「さて……と」

京太郎「んじゃあ一丁、行きますかね」


京太郎(……この場)

京太郎(憩さんの能力は――単純だ)

京太郎(自分が失った点数を、取り戻すこと)

京太郎(蟹の失った手足が生えるように……彼女は受けた傷を癒す)

京太郎(彼女と正面からやりあったら駄目だ。直接的な打撃じゃあ通じない)

京太郎(一撃で装甲にぶつかるんじゃなく、時間をかけて削るしかないが――)

京太郎(この人、速度は他二人ほどじゃなくても……打点がかなり高い)

京太郎(それにそもそも――この人はあまり振り込まない)

京太郎(自分の能力に頼ってない。手段の1つ、そうとしか思ってない)

京太郎(流石は――3位だ)

京太郎(単純に、強い。非常に厄介だ)

京太郎(打点が高く、ガードも固い)

京太郎(おまけに直取りができねえとか――厄介以外の何者でもない)


京太郎(彼女を殺す手段は、他にもある)

京太郎(防御をブチ抜き、再生不可能な力で一撃死させること)

京太郎(それが可能なのはこの場に――照さんしかいない)

京太郎(照さんの神砂嵐なら、一撃で屠り殺すことができる)

京太郎(でもそれは……難しいんだよ)

京太郎(『悪魔の天敵』――辻垣内先輩がいることで)

京太郎(神砂嵐で和了したなら、確実に照さんが1位となる)

京太郎(それを、先輩が見過ごす筈がない)

京太郎(神砂嵐の弱点は速度)

京太郎(勿論、常人からしたら比べ物にならないほど速いが……)

京太郎(辻垣内先輩からしたら、遅すぎる)


マホに敗北後レジェンドに拾われる~灼との出会い



 悲しみが――消えない。

 痛みが――消えない。


(黙れ)


 殺してくれ。


(黙れ……)


 殺してくれ。


(もう、終わった話だろ)


 殺してくれ。


(なにもできずに、終わった話だ)


 殺してくれ。


(終わったんだよ。いや、最初から終わってたんだ)


 殺してくれ。


(俺が余計なことをしなきゃ、マホはああならなかった……)


 殺してくれ。


(俺があいつに教えた時点から、もう、終わってたんだ)

というわけで、改めておやすみー

今日ヤンジャン読めない(血涙)

今日入荷できなかった。してなかった(血涙)


ネタバレはなしでお願いします(懇願)
本当にネタバレなしでお願いします……(哀願)
なんでもするんでお願いします……(切願)

ちょっと小ネタやろうか。5レスくらい


IN 先鋒戦


京太郎「……」

照「……」

優希「……」

玄「……」

京太郎(……凄い気まずい)

京太郎(なんだろ、俺、何も悪いことしてないのに)

京太郎(空気が重い)

照「……」

照「京ちゃん」

京太郎「なんですか、照さん?」

玄「きょ、“京ちゃん”……?」

優希「“照さん”ンンン?」

京太郎「アッハイ」


京太郎「……」

照「……」

玄「……」

優希「……」

照「京ちゃん、控え室にお菓子があるんだけど……」

照「いつもみたいに食べさせて? あーんって」

玄「えええぇぇぇえ!?」

優希「……チョンボだな」

京太郎「……アッハイ」


優希「京太郎……」

京太郎「な、なんだ……?」

優希「お前、いい男になったな」

京太郎「お、おう……」

優希「また告白してもいいか?」

京太郎「へっ!?」

玄「ふえええぇぇぇえ!?」

照「……チョンボ」

京太郎「…………アッハイ」


玄「あ、あはは……ごめんね?」

玄「わ、私みたいな部外者が……こんなところにいて」

京太郎「く、玄さん……こ、これは……!」

玄「ごめんね! 興味もないのに、おもちの話に付き合わせちゃって!」

玄「そ、それじゃあ――」

京太郎「ご、誤解だ! 誤解なんだぁぁぁぁあ!」


IN 次鋒戦


まこ「ほうか、大学とプロと……京太郎も色々あったんじゃのう」

菫「私の方も、高校の頃の話が聞けてよかったよ」

宥「やっぱり、須賀くんは変わらないんだねぇ……」

京太郎「そっすか?」

京太郎「結構、変わったと思いますけど……」

まこ「まあ、麻雀は強くなったのう」

菫「そちらで基礎が固められてたおかげ、というのもあるがな」

宥「ど、どんなところが……?」

京太郎「そうっすね――」


京太郎「――宥さんみたいな、美人と知り合えたとことかですかね?」


宥「うぇぇぇぇ……!?」

まこ「……」

菫「……」

まこ「……のう」

菫「……言いたいことは判るが、違う。違うからな」


菫「……」

まこ「……」

菫「……なあ」

まこ「……言いたいことは判るけぇ、先に言うが」

まこ「違う。わしらんとこにいた京太郎は、違う」


菫「……」

まこ「……」

菫「……なあ」

まこ「……のう」

菫「あ、そっちが先に」

まこ「いやいや、あんたさんの方から」

菫「……」

まこ「……」

菫「……どうしてこうなったんだろうな」

まこ「……さあ」


IN 中堅戦


京太郎「……」

憧「……」

久「……」

尭深「……」

京太郎(憧はチラチラこっちを見てくる)

京太郎(それを見た部長が凄い悪そうな笑いを浮かべてる)

京太郎(渋谷さんはなんかコワイ)

京太郎(なんつーか、カオスです)


久「いやー、久しぶりねぇ……久だけに」

京太郎「笑いませんよ? それに、この間打ったばっかりでしょ……」

久「あらー、そうだったかしら?」

久「最近、ちょーっと物覚えが悪くなっちゃってねー……昔の記憶が曖昧で」

京太郎「……何言ってるんスか?」

久「昔って言えば――」


久「――ロッカーに一緒に閉じ込められたこと、あったわねー」


京太郎「ぶっ!?」

憧「ふきゅっ!?」

尭深(京セラロッカー本……アリだ。アリです。アリーヴェデルチ(ノンケの世界にさよならだぜ)です)

久「いやー、あのときはどうなるかと思ったわねー」


久「熱気が籠るロッカーの中……」

憧(きょ、京太郎と一緒にロッカー……)

久「自然と近付く二人の距離。どこか熱を帯びてくる吐息」

憧(後ろから……いや、向かい合って入るのかしら……?)

久「密閉空間に密着する身体。衣擦れの音と、耳に残る呼吸」

憧(京太郎の腕の中に収まって抱き締められて、胸板に縋り付く感じ? きっと、ちょっと汗の匂いがする……)

久「お互い無言だった筈なのに、いつしか瞳は潤んできて……覆い被さるように耳元で、声を……」

憧(ちょっと汗臭いんだけど、でも嫌な匂いじゃないって言うか……むしろどこか安心してぎゅっとしたくなるって……)


京太郎「……嘘八百並べんでくださいよ」

久「あら、ここからが面白いのに」

久「狭いとこがおちつくのってなんなのかしら、あれ」

京太郎「知りませんよ」


憧(京太郎の匂いに包まれて、本当は駄目なんだけど押し返す手の力が弱くなっちゃって)

憧(シャツをきゅって握っちゃって、京太郎に体を預けちゃってる内にいつしか背中に手を回されちゃって)

憧(それからそれから、『こんな形じゃなくてちゃんと伝えたかったんだけど……』)

憧(『お前と一緒にいるうちに、お前のことを意識するようになっちまって』って、そんな言い方ズルいよ……)

尭深(――って、京セラ本いけそう)


IN 副将戦


京太郎「……」

灼「それで、京太郎ってばシューズの貸し出しのときにも間違ってジュースを……」

誠子「へー、そんなことがあったんだなぁ」

和「須賀くんらしくもありませんが、確かに頷けますね」

京太郎「……」


京太郎(どんな罰ゲームだよ)

京太郎(片一方に初恋の相手)

京太郎(片一方に今仲良くしてる女性)

京太郎(片一方に元カノ)

京太郎(……なんて罰ゲームなんだろう、これは)

京太郎(いやさ、判るぞ? いつまでも引きずるもんじゃないってのはさ)

京太郎(でもな……)

京太郎(流石に灼さんから言いはしないだろうけど、和が地雷を踏み抜くかもしれない)

京太郎(多分、なんの悪気もなしにあいつは踏むタイプだ)

京太郎(その中には……流石に、灼さんでも取り繕えなかったり、不自然な答えになるものもあるだろう)

京太郎(和が、更にそれに突っ込まないか……)

京太郎(果てしなく、不安だ)


灼「それで、笑いのひとつもできないから結局奥に引っ込ませ……」

誠子「いやー、そんな時期もあったんだなぁ」

和「あのときは本当、どうなることかと思いましたね」


京太郎(今が和気藹々としてるだけに……)

京太郎(逆に怖い)


咲「……」

淡「……」

穏乃「……」

京太郎(やだ……何この状況)

京太郎(物音ひとつでも立てたら、とんでもないことになりそうな状況……って感じがするぜ)


淡「ね、きょーたろー」

淡「この間のデート、楽しかったよねー」

淡「一緒に映画を観てからお茶して、プラネタリウム行ってさ……」

淡「今度は、行けなかったペットショップ行こーねー♪」

京太郎(アイエエエエエエ!? ナンデ!? アワイ=サン、ナンデ!?)

京太郎(お前、まるで楽しんでなかったし、怒って帰ったのはそっちだし……!)

京太郎(第一、あれはデートなんかじゃ――)

穏乃「あ、大星さんも京太郎と遊びに行ったんだ!」

穏乃「京太郎、几帳面だからいっぱい下調べしてくれて……すっごく楽しめるよね!」

京太郎(ウエェェェェェイ!?)

京太郎(ナズェ、ナズェナンディスカー穏乃ザン!)

京太郎(それじゃ、火に油を注いでるだけじゃ――)

咲「そう?」

咲「京ちゃんってば無精で……どこか行こうって言っても、いっつも私の部屋でゴロゴロしてるんだけど」

咲「結局夕飯だって、私が作ることになるし……」

京太郎(ファッ!?)

京太郎(そこでお前まで乗っかるの!? なんで!?)

京太郎(ここは話題転換してくれる場面じゃねーの!? えっ!?)


淡「……」

穏乃「……?」

咲「……」

京太郎「……ボスケテ」


淡「一緒に家って……大丈夫だった、サキ?」

淡「こいつってば、どスケベだし……変なことされてない?」

咲「変なことって……京ちゃん、ヘタレだからそんなことは別に……」

淡「でも、私は揉みしだかれたんだよねー」

淡「すっごく手つきいやらしかったし、触っちゃいけないところも転がされちゃうし……」

穏乃「あー、うん、判る」

穏乃「京太郎ってえっちだよね……やめてって言っても、やめてくれないし……」


淡「……」

穏乃「……?」

咲「……」

京太郎「……ファー、ブルスコファー」



おわりんこ

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