みほ「ふたりは!」エリカ「パンツァープリキュア!」 (29)

【2分くらいで分かるパンツァープリキュア】

みほ「こんにちは! 黒森峰中学校2年生の西住みほです」

エリカ「同じく、逸見エリカよ」

みほ「私達は、隊長であるお姉ちゃんみたいな強くてかっこいい戦車乗りを目指して、毎日一緒に戦車道に励んでいたんだけど……」

みほ「ある日現れた悪の軍団・カンシャークの幹部『ブリザードのノンナ』によって、お姉ちゃんが化け物に変えられてしまった……!」

エリカ「カンシャークはかつて、こことは違う世界『シマダキングダム』を襲い、アリス姫を強奪。怒りとワガママだらけの冷たい世界に変えてしまったみたい」

エリカ「そして奴らは、次のターゲットを私達の住む世界に定めたの。でも私達だって、ただ見ていることなんて出来ないわ」

ボコ「カンシャークに対抗するため、シマダキングダムに伝わる伝説の戦士・プリキュアを探しにこの世界にやってきたのがオイラだぜ!」

ボコ「秘法・キュアタコホーンの力で、みほとエリカはプリキュアに変身!」

エリカ「私達のコンビネーションで、見事に隊長を元に戻すことが出来たのよね」

みほ「うん♪ これからも戦いは続くかもしれないけど、この世界を守って、シマダキングダムも元通りに出来るまで頑張ります!」

エリカ「安心しなさい、私達なら無敵よ♪」

みほ「そうだね、エリカさん!」

――――――――――――――――――

※前作
エリカ「私達が」みほ「プリキュアに!?」
エリカ「私達が」みほ「プリキュアに!?」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1457443365/)

※多数のシリーズ化の要望にお答えして続編をお送りするガルパン×プリキュアSS

※前作と同じくプリキュアキャラは出ません。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498737749

みほ「いくよっ、キュアティーガー!」

エリカ「ええ、キュアパンター!」

みほエリ「「ピュアターレット!」」ジャキーン

みほエリ「「プリキュア・エターナル・ツイン・シューティング!」」コォォォォ

みほエリ「「フォイアー!!」」

ズギャァァァァン!!

カンシャーク「カ……カンシャ~ク……!」ホワワーン

ボゥーン!

ノンナ「くっ……またしても……! 退却!」シュン!

みほ「ふぅ……今日もなんとかなったね」

ボコ「正義は勝つんだぜ!」

エリカ「ゼェ…ゼェ…そ、そうね……」

みほ「エリカさん……? 大丈夫? 立てる?」スッ

エリカ「だ、大丈夫よ……一人で立てるわ」ペシッ

みほ「あ……」

ボコ「おい! そりゃないだろエリカ!」

エリカ「あっ……ご、ごめんなさい……その、私――」

みほ「う、うん、いいの。エリカさんも調子悪い時くらいあるもんね」

エリカ「…………」

みほ「いつも私が助けてもらってるんだし、こんな時くらい私がエリカさんを助けるから……なんて、あはは……ちょっとカッコつけすぎかな……」

エリカ「…………――ないで」

みほ「えっ? 今何か言った?」

エリカ「なんでもないわ……私もう帰るから」スタスタ

みほ「あ……じゃあ私も一緒に――」

エリカ「着いてこないで。今日は一人で帰りたい気分なの」

みほ「エリカさん……?」

エリカ「……じゃあ、また明日」スタスタ

みほ「う、うん……」

ボコ「どうしたんだ? エリカの奴……」

~???~

ノンナ「くっ、またしても……プリキュア……! 偉大なるカチューシャ様の覇道を阻む邪魔者め……」

ノンナ「しかし、一体どうすればあの二人のコンビネーションに勝てるのでしょうか……む?」

ノンナ「――そうです。ふふふ、この手ならば……待っていなさいプリキュア。次こそ我々カンシャークの勝利です」

~翌日・訓練後~

まほ「全員、今日も訓練お疲れ様。皆、素晴らしい内容だった。特にみほ!」

みほ「は、はい!」

まほ「最近の動きは見違えてきたな。この調子で頑張るといい」

みほ「ありがとうございます!」パァァァァ

まほ「皆もみほを見習って一層奮励努力するように。解散!」

一同『ありがとうございました!』

ワイワイ ガヤガヤ……

まほ「エリカ。ちょっといいか」

エリカ「は、はい……」

まほ「……ここ数日、集中出来ていないようだが、どうした? 体調でも悪いのか?」

エリカ「い、いえ! そんなことは……」

まほ「ならいいが……お前には期待しているんだ。そんなことでは困る。もっとみほを見習ってだな――」

エリカ「……みほがいれば隊長は満足なんじゃないですか?」

まほ「なに……?」

エリカ「……いえ、なんでもありません。失礼します」ペコリ スタスタ…

まほ「お、おいエリカ!」

みほ「エリカさん……最近おかしいよ……どうしたのかな……」

~帰り道~

エリカ「はぁ……」テクテク…

エリカ(数日前、夢を見た)

エリカ(その夢には、今より少し大きくなった私達が出てきた)

エリカ(私は黒森峰高等部のパンツァージャケットを着て、隊長と一緒に戦っていた)

エリカ(誇らしかった。憧れの隊長と、中学の今より高いレベルで肩を並べて戦えることに)

エリカ(でもふと気がついた。みほがいない)

エリカ(そんなはずはない。だって私とみほは、これからもずっと一緒に戦っていく仲間のはずなんだから)

エリカ(一番の友人であり、戦友であり、パートナーなのだから)

エリカ(でもいくら探してもみほはいなかった)

エリカ(やがて戦況は進み、私の乗る重戦車は敵の戦車と向かい合った)

エリカ(そのハッチから、みほが身を覗かせていた――黒森峰ではないジャケットを身に纏って)

エリカ(――そこで何をしているの?)

エリカ(――着るジャケットと乗る戦車まで間違えるなんで、相変わらずおっちょこちょいなんだから)

エリカ(――早くこっちに帰ってきなさい)

エリカ(そう言った――でもみほは何も言わず、彼女の乗る戦車の砲塔が回り、その狙いを真っ直ぐ私に定めた)

エリカ(そしてみほが、砲撃命令を下すために口を開く――その瞬間に目が覚めた)

エリカ(恐ろしい夢だった。今でもその映像が脳裏にこびりついて離れない)

エリカ「――バカね。あんなのただの夢じゃない。何をくだらないことを気にしてるのよ私は……」

エリカ(――そう自分に言い聞かせ続けているけれど、何故か気になって仕方がない)

エリカ(それほどまでにあの夢はリアルだった。空気の振動。砲撃の爆音。鉄と油の臭い――そして、今より少し大人びたみほの姿)

エリカ(そう、それはまるで――)

???「まるで実際に起こる未来を見ているかのようだ……ですか?」

エリカ「ッ!? 誰っ!」

???「ふふふ、私はただのしがない占い師ですよ」

エリカ「なんで私の夢のことを……!」

占い師「私はただ、あなたの悩み事を見抜いただけのことですよ。私のソビエト式占いは全てを見通すのです」

エリカ「ソビエト式占い……凄い……」

占い師「そして私は未来をも見通します。エリカさん、あなたの見た夢は、間違いなくあなたの未来です」

エリカ「そんな! 嘘よ! みほが私達を裏切るなんてそんなこと――」

占い師「本当に心当たりがないと? 本当に? 思い当たる原因が、あなたの中にあるのではないですか? そう、ちょうど今あなたが悩んでいることとか……」

エリカ「……!」

占い師「あなたは悩んでいる。夢を見る前から。そうですよね?」

エリカ「……みほは……みほは天才なのよ」

占い師「ふむ、どうぞお続けになってください。しっかりお聞きします」

エリカ「あの子はずっと前から抜けてて、おっちょこちょいで……私がサポートしてあげないとどうしようもなくて……」

エリカ「でも最近……気づいたのよ。みほは天才なの。私とは持って生まれたものが違う。私には見えないものが見えてる。私では考えつかないアイデアを考えてる。戦車道でも……プリキュアとしても……」

エリカ「このままだと、いつかみほにとって、私なんて要らなくなるんじゃないかって……」

エリカ「でもそれって良いことじゃない! いつまでも私がいないと何にも出来ないんじゃダメだし! 立派に一人で立てるようになるならそれがあの子にとって一番なのよ!」

エリカ「……そう考えるようにしてた」

占い師「そんな時に、夢を見たのですね」

エリカ「で、でも、あんなのただの夢――」

占い師「言ったでしょう? それは紛れもない現実だと。近い将来必ず訪れる未来の光景だと」

エリカ「あなたいいかげんに――」

占い師「みほさんはあなたを捨てるのです。天才である彼女に、あなたはいつしか着いていけなくなる。そんなあなたを、彼女は足手まといだと思うようになる」

エリカ「や、やめて……!」

占い師「そう、あなたはそうやって惨めに叫びながら彼女の足にすがり付く。しかし彼女はそんなあなたを、もはや自分にまとわりつく邪魔なものとしか見ていない。いやもしかしたらもう既に……」

エリカ「やめて! やめなさいよ!」

占い師「そして彼女はあなたの許を去り、遠くへ遠くへ離れていくのです。あなたの知らない場所で、あなたの知らない人間と友情を育み……ついにはあなたの敵として現れる」

エリカ「いやああああ!! やめて! 聞きたくない!! 聞かせないで!! いやだ!! やあああああ!!」

占い師「それならば、彼女をあなたのものにしてしまえばいい」

エリカ「え……」

占い師「離れてしまうのが嫌なら、力ずくで手に入れてしまえばいいのですよ」

エリカ「そんなこと出来るわけ……」

占い師「未来を変えたくはないのですか? 彼女に裏切られる未来を。彼女に見捨てられる未来を」

エリカ「…………ふふっ、でも、それも結局夢物語よ。言ったでしょう? みほは天才なの。私がどうこうしようだなんてそれこそ――」

占い師「力が欲しいですか? 運命をねじ曲げ、あなたの欲する未来を手にいれる強大な力が」

エリカ「……私の、未来を手に入れる力」

占い師「私ならば、それをあなたに授けることが出来ます。さあ、言ってごらんなさい。あなたの望む未来は何ですか?」

エリカ「……みほと、ずっと一緒に戦車道を……いつか二人で……世界一の戦車乗りに……」

占い師「その未来を掴む最後のチャンスが、いまここにあるのです。さあ、どうしますか? 掴みますか? それとも捨てるのですか?」

エリカ「わ、わた、しは――」

占い師「……」ニヤリ

~翌日・放課後~

みほ「……」トボトボ…

ボコ「まったくエリカのヤロウ、無断で休むなんざプリキュアとしての自覚あるのかよ!」プンスコ

みほ「で、でも最近なんかおかしかったし……疲れてたのかも」

ボコ「だからってよぉ! もし今カンシャークの奴らが現れたらどうすんだ! お前一人で戦うんだぞ!?」

みほ「うぅ……それはちょっと不安……。いつもエリカさんに助けてもらってたから……」

ボコ「だろぉ? ま、もしそうなったら、いっちょオイラがボコボコにしてやるけどな!」シュッシュッ!

みほ「あはは……よろしくね」

???「それはそれは、是非ボコボコにしてもらいたいものですね」

ボコ「なにぃ!」

みほ「あなたは……ブリザードのノンナ!」

ノンナ「お一人のところ申し訳ありませんが、付き合っていただきますよ」

ボコ「みほは一人じゃねぇ! オイラが相手だぜコノヤロー!」ダダダダッ

ノンナ「……」ゲシッ

ボコ「ぐえっ! 良い蹴り持ってんじゃねぇか! 今日はこのぐらいにしてやらぁ……」スゴスゴ

みほ「ボコ……もう少し頑張ってほしいなぁ」

ボコ「そんなことよりみほ! もうやるしかねぇ! 変身だ!」

みほ「う、うん!」スッ


「プリキュア・パンツァー・フォー!!」



ピカーン ラーラーラーラー

シュルルルルル パーン パーン パーン

キュッ シャシャン

スーッ ジャーン


みほ「履帯の響きは無限の証! キュアパンター!」ダーン

みほ「うーん……いつもエリカさんと一緒だったから変な感じ……」

ボコ「なんか締まらねぇけど仕方ねぇ! やっちまえ!」

みほ「うん!」グッ

ノンナ「おっと、あなたの相手は私ではありません。さあ、出番ですよ――エリカさん」

エリカ「……」スッ

ボコ「エリカ!?」

みほ「な、なんでエリカさんが敵に……!?」

エリカ「敵……? それはあなたでしょう、みほ――?」

みほ「な、何を言ってるのか分からないよ……どうしちゃったのエリカさん!」

エリカ「……どうせあなたに私の気持ちなんて分からないわよ」

みほ「エリカさんの気持ち……?」

エリカ「そうやって高いところから見下すのはさぞ気分が良いでしょうね……私より強いからって、余裕ぶっこいてんじゃないわよ!」

みほ「そんな、私なんて……エリカさんの方がずっと――」

エリカ「……そういうところがッ! 分かってないっていうのよ!!」

エリカ「私はもうあなたを越えた! 上に立つのは私よみほ! あなたを倒して……私のものにしてあげる……!」

ノンナ「さあエリカさん! あなたの新たな力を解き放つのです!」

エリカ「見せてあげるわ。私の、あなたへの想いを!」


「シュヴァルツ・パンツァー・マールシュ!!」



ズズズズ オーオーオーオー

ジャラララララ ガシャ ガシャガシャ

ギリッ ズダン ダダン

シュー ガシャーン ググッ


エリカ「ダークティーガー……戦闘準備完了」ズォォォォオ

みほ「エリカさん……その姿は……?」

ボコ「どういうことだ……エリカからとんでもない量のダークエナジーを感じるぜ……!」

エリカ「これが私の新しい力よ……みほ、あなたを倒す為のね!」グォオ!

ボコ「くるぜ!」

みほ「そんな! エリカさんと戦うなんて私――」

エリカ「問答無用!」シュッ

ドガッ!

みほ「グッ……!」ズザァ

エリカ「まだまだまだまだ!!」

ガガガッ! ヒュッ、ズガッ!

みほ「あぁっ!」ドサァ

エリカ「私は強い! あなたよりも! 誰よりも強いッ!」ガシッ

みほ「あぅ……」

エリカ「刻んであげるわ、あなたの体にね!」

ヒュッ ゴォッ! ドゴォ!!

みほ「カハッ……!」グリン

ノンナ「ふっふっふっ……そうです! そうやって潰し合いなさい」

ボコ「やめろエリカ!! それ以上やったらみほが……!」

エリカ「みほぉ! 永遠に私のものに――」ゴオオオオ

ボコ「やめろおおおおおおおおおお!!」

エリカ「ダーク・スティール・ティーガー・インパクト!!」

ゴオオオアアアアア! ズドオオオオン!!

ボコ「みほおおおおおおおおおおおおお……!!」

ノンナ「ふははははは! やった! やりましたよカチューシャ様! 邪魔なプリキュアを一石二鳥!」

ボコ「うぅ……なんで、なんでこんなことに……」

パラ…パラパラ…

巻き上がった砂埃が収まると、そこには――

ボコ「! あれは……」

地に仰向けに横たわるみほと、覆い被さるエリカ

エリカの拳は、みほの顔のすぐ脇の地面に深々と突き立っていた

エリカ「ハッ……ハッ……!」

みほ「――あはは……エリカさん………やっぱり強いや……」

エリカ「……なんでよ……なんで反撃してこないのよ!!」

エリカ「こんなに一方的にボコボコにされて、なんで一度も攻撃してこないのよ!! 私に情けをかけたつもり!? ふざけないで!!」

ノンナ「くっ……何をしているのです! 早くとどめを刺して彼女をあなたのものに――」

エリカ「黙れ!! 私は今みほと話をしている!!」

ノンナ「ぐっ!?」

みほ「それでも……私、エリカさんのこと大好きだから……どうしても、エリカさんに攻撃できなかったよ……えへへ、こんなんだから、いつもエリカさんに『甘い』って言われちゃうんだよね……?」

エリカ「みほ……」

みほ「エリカさん……」ギュッ

エリカ「あっ……」ビクッ

みほ「……ごめんね……優しいエリカさんが、こんなに怒るなんて、きっと私が何かしちゃったんだよね……?」

みほ「エリカさんに攻撃されながら、ずっと考えてたの……何しちゃんたんだろうって……私はエリカさんの何を分かってあげられなかったのかなって……でもね、分からなかった……」

みほ「こんなにずっと一緒だったのに……一番の親友の気持ちすら分かってあげられないなんて……本当に私ってダメだなぁ……」

みほ「だからさ、エリカさん……もっとずっと一緒にいたいよ」

みほ「分からないから、分かるまで一緒にいようよ」

みほ「エリカさんのものにしてくれてもいい。エリカさんと一緒にいられるなら、何でもいいよ」

みほ「これからも、私にいろんなことを教えて。私が馬鹿なことしたら助けて。私もエリカさんにしてあげられること探すから」

みほ「それで、いつかエリカさんの気持ちを聞かせてほしいな」

みほ「私はどこにも行かない。ずっとエリカさんと一緒にいるから」

エリカ「…………みほ」シュゥゥゥゥゥゥ…

ボコ「エリカからダークエナジーが消えていくぜ!」

ノンナ「そんな……馬鹿な……!」

エリカ「――ごめん……ごめんなさい……ごめんねみほ……」ギュッ

みほ「エリカさん……元に戻ったんだね!」

エリカ「こんなにボロボロに……みほを傷つけたくなんかなかったはずなのに……私、私は……ただこれからもずっとみほと……」ポロポロ…

みほ「もちろん、ずっと一緒だよ」

エリカ「そうよ……そうじゃなきゃダメなんだから……!」グスッ

ボコ「雨降って地固まるだな!」

ノンナ「何たること……作戦失敗だと!?」

エリカ「……全ては私の心の弱さが招いたこと。みほはこんなにも私を信じてくれていたのに、私はみほをどこかで疑っていた」

エリカ「でももう迷わない! 私は命を懸けてみほを信じる! みほと並び立つことに心を燃やす! もう二度とあなた達の企みになど乗せられるものか!」

エリカ「この手は、もう絶対に離さない! ずっとずっと、みほと一緒に戦える……そんな私になる為に、私は――強くなるんだッ!!」


「プリキュア・パンツァー・フォー!!」


ピカーン ラーラーラーラー

シュルルルルル パーン パーン パーン

キュッ シャシャン

スーッ ジャーン


エリカ「主砲の火焔は反撃の烽! キュアティーガー!」ダーン



みほ「撃てば必中!」


エリカ「守りは固く!」


みほエリ「「進む姿は乱れ無し!」」



「「それが、パンツァープリキュア!」」ドーン

エリカ「『ブリザードのノンナ』ッ!」

ノンナ「チッ……」

みほ「私とエリカさんの絆を壊そうとするなんて……許せません!」

エリカ「私達の無敵のコンビネーション、味わいなさい!」

パアアアアアアア……!

みほ「っ! ピュアターレットが光ってる……!」

エリカ「これは……!」

シュウウウ……キラーン!

ボコ「2人の絆がより強くなったことで、ピュアターレットもパワーアップしたんだぜ!!」

ノンナ「なんですって……!?」

みほ「エリカさん! これなら!」

エリカ「ええ! いくわよみほ!」

ジャキーン!

みほエリ「「ピュアターレット・カリウス!!」」

ビュワアアアアア!! ゴゴゴゴゴ!!

ピシュルルルルルルル……ズズゥ!

みほエリ「「プリキュア・シュテルクステン・ツヴァイ・バッテリー!!」」

みほエリ「「シュペルゥゥゥ……フォイヤァアアアアアアア!!」」

ピシュピシュピシュピシュ……ズガガガガガガガガガガガガッ!!

ノンナ「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

ノンナ「カチューシャ様……申し訳、ございません……!」シュン!

~翌日~

まほ「皆、お疲れ様。今日も素晴らしかった。特にエリカ! どうやらスランプは脱したようだな」

エリカ「はい! ありがとうございます!」

まほ「……ところで、何故ずっとみほに抱きついたままなんだ?」

みほ「あはは……こうしてないと落ち着かないみたいで……」

エリカ「みほと離れたら死ぬの」(真顔)

まほ「お、おう、そうか……大変な体質だな……うん、じゃ、解散!」

一同『ありがとうございました!』

エリカ「さ、帰りましょみほ♪」

みほ「ど、どこまでくっついてくるの?」

エリカ「昨日みほが言ったのよ? ずっと一緒って」

みほ「うぅ……せ、せめてトイレは別にしてね……?」

エリカ「ああ……私の内なるダークエナジーが目覚めそう……」

みほ「勘弁してよ~!」

ボコ「やれやれだぜ」

~???~

ノンナ「クッ……ハァ、ハァ……」ドサッ

ノンナ「プリキュア同士の絆に亀裂を入れ、潰し合わせる……良い策だと思ったのですが……」

カチューシャ「ノンナ、また失敗したの?」

ノンナ「カ、カチューシャ様! も、申し訳ございません! 次こそ必ずあの憎きプリキュアめを――」

カチューシャ「そう言って何回失敗してきたと思ってるの? もういいわ」

ノンナ「そ、そんな……カチューシャ様……!」

カチューシャ「次は、私自ら行く。この手でプリキュアを粛清してやるんだから!」

カチューシャ「私達には、大きな武器があることだしね」ニヤリ


愛里寿「――――」


~続く~

御精読ありがとうございました。
やけに続編を乞われるので、いっちょやったるかとやってみました。
この後、完結編へ続きます。


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