【安価】京太郎「仮面ライダー?」美穂子「仲間っていうのは…」【Part14】 (1000)




※咲-Saki-×仮面ライダーシリーズの二次創作

※安価スレ

※京太郎成長もの

※麻雀なにそれこれライダー

※安価の連続取得は禁止(次安価から最低一分開けてから)

※sageでお願いします

※平成ライダーメインですが昭和ライダーも出ます




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1475074887



◆前スレ

【安価】京太郎「仮面ライダー?」【咲-Saki-】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」【咲-Saki-】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」塞「夢は…」【Part2】
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」晴絵「最初に言っておく!」【Part5】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」洋榎「追跡!撲滅!いずれも」【Part7】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」洋榎「追跡!撲滅!いずれも」【Part7】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」明華「ショータイムです」【Part8】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」白望「私にくれた、宝物」【Part9】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」白望「私にくれた、宝物」【Part9】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」照「おばあちゃんが言っていた…」【Part10】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」照「おばあちゃんが言っていた…」【Part10】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」菫「みんな疲れているのか」【Part11】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」菫「みんな疲れているのか」【Part11】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」久「仲間だけは信じられる!」【Part12】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」久「仲間だけは信じられる!」【Part12】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」はやり「全て私のせいだ!」【Part13】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」はやり「全て私のせいだ!」【Part13】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474300343/)




目的1:次々と起きる事件を仲間たちと共に解決していきましょう

目的2:ヒロインたちと仲を深めましょう

目的3:生き残りましょう



◆前スレの仮面ライダー×咲-saki-は!

・塞さんヒロイン力復活!

・エイスリンの過去が判明!

・蜘蛛VS蜘蛛VS蜘蛛

・京太郎、サイガを使う

・やっぱり灼のヒロイン力は高かったよ……

・ハルちゃんと出会っていたことが判明! でも忘れてるよ!

・ガイだかカイだかの暗躍によりハルちゃん消滅!

・イマジンが出たぞー!


以上テンプレでした

今後ともよろしくっす!


今帰ったー明日は21時からできると思うますー

前スレも埋めありがとでーす
前スレ1000は【京ちゃん、DCDと出会って共闘してファイズのFFRされる】ってことで了解っす
ちょっとくすぐったいね
簡単に灰化阻止させるほどイッチは優しくないぜ

まぁ灰化に関してはEDが変わる程度だからね
逆をいうとどんだけ酷使してもEDまでは持つと


ディディディディケーイド(再開するよー)

エグゼイド結構おもしろかったしかっこよかったっすね、楽しみ
ヒロインぶっ飛んでたけど
デジモンも始まったし土日が楽しいなー



―――【ダム】


ダムの真上の部分から少し階段を下りた吹き抜けにいる玄と霞

上の方で二人を見ているのはカイと呼ばれた青年

そしてカイの傍にはイマジンが二体いた


カイ「今、すっげえ楽しいってそんな顔してるだろ、俺?」


苛立つような表情でそう言うカイを、怪訝な顔で見る玄と霞

そしてそんなカイの前にイマジンが立つが、銃撃により吹き飛ぶ

凄まじい威力の銃撃が放たれた先に居るのは……


カイ「……はぁ」

京太郎「待たせたな」


サイガフォンのフォンブラスターを持った京太郎

クルクルと回転させて元に戻すとアタッシュケースへと戻す

現在京太郎が持っているのはサイガとファイズとデルタのベルト


京太郎「さて……」

カイ「お前の顔見飽きたっていうかさぁ、すっげぇむかつくって顔してるだろ?」

京太郎「嬉しそうな顔すんなよ」ハッ

玄「京太郎くん!」

京太郎「こいつが、赤土晴絵って奴を消したんだったか?」

カイ「別にいてもいなくても問題なかったって、ことだろ?」



玄「でも、こちらの時間の方が上手くいってるって気がしないよ……ガイ」

カイ「カイだ……というより、なんでそんな結論になるのかさっぱりだ。みんな楽しくやってんだろ?」

玄「楽しい……?」

カイ「だって忘れてるだろ、赤土晴絵のこと忘れて楽しくやってる、ならさ」

京太郎「だからってここは本物じゃないだろ。嘘の世界だ……」

カイ「お前だって悩みの種が無くなったんじゃないの?」

京太郎「……それでも、俺は忘れてたくはないって……気がする」

カイ「……お前ら、馬鹿? 今が本物だよ、あれは……赤土晴絵は存在してない」

玄「そんなわけない、私は晴絵ちゃんを、赤土先生を知ってる……どんなに辛くたって、絶対忘れない!」

霞「玄ちゃん……」

京太郎「……」


興味無さげにカイは持っていた手帳を見る


玄「それに、分岐点で繋がるのは本当に貴方たちイマジンの時間?」

カイ「……」ピクッ

京太郎「分岐点、か」


新たに現れた分岐点、そしてその近くにあるという駅、キングライナー

その分岐点が繋がった時、未来はそちらへとつながりイマジンが消えるか、本当の実体を持つか……

どちらにしろ、世界は変わるのだろう


玄「……もし本当にそうなら、貴方はもう私に付きまとう必要はないし……霞ちゃんにだってなにかが起こるはずだよ」

京太郎(石戸霞に、なにかが起きるだと?)

玄「まだ未来は決まってない、そうでしょ?」


その言葉を聞くと共に、カイの表情は笑顔に変わる

笑いながら、カイは玄を真っ直ぐと見据えた


カイ「ハハハッ、今滅茶苦茶気分悪いって気がするよ……そういう顔してるだろ?」

霞「やっぱり、玄ちゃんの言うとおりなのね……」

カイ「バレちゃったかぁ……今のこの良い時間は少ししか保てない。もう元に戻っちゃったかな?」

玄「……なんでそんなことを?」

カイ「あ、なんでだっけ?」

京太郎「お前、大丈夫か?」

カイ「ああ、一度見せとけばもう邪魔しないかなって、思ってたのかも……無駄だったけど」


パチン、と指を鳴らすとさらにもう一体、イマジンが現れる

京太郎が素早く構え、玄が霞の前に立つ

一体のイマジンが玄たちに銃を向ける


カイ「やっぱお前から先に消しとけばよかった」

イマジン「さよならだ」カチャッ


トリガーが引かれる

だがそれと共に、その銃弾を阻むかのように間に―――ゼロライナーが走る



京太郎「ゼロライナー! 赤土が来てくれたか!」


笑みを浮かべる京太郎が素早くフォンブラスターを構える

ファイズとサイガのフォンブラスターを放つ

二挺の銃で攻撃を繰り出すが、それらの攻撃をイマジンたちが弾く


京太郎「チッ、ただ一体はサイガフォンのダメージがあるか」


吹き抜けの方を見ると、玄と霞の元へ一人の少女が現れた

京太郎は当然その少女を知っている

―――赤土晴絵


玄「晴絵ちゃん……」

霞「どうして……?」

晴絵「私は特異点じゃないけど、ゼロノスは過去の影響をセーブできる……時間はかかるけどね」

京太郎(過去の影響……?)

晴絵「カードを使うのはデメリットばかりじゃないってことさ」

玄「晴絵ちゃん……良かったぁ」ホッ

カイ「そうなんだよねぇ、結局過去に出没してる赤土晴絵を追い掛けて直接消すしかない……」


そう言うと、手帳をめくってページを叩く

それと共に自らの身体に手を入れて―――裂く

割れた体へと、スネールイマジンが入って行った


京太郎「チッ!」




◆選択【変身】


1、ファイズ

2、デルタ

3、サイガ

4、武神鎧武


◇22時30分から集計開始



◆選択【変身】


1、ファイズ

2、デルタ

3、サイガ

4、武神鎧武


◇安価1↓から2分間で集計

3、サイガ


京太郎がファイズフォンをしまってサイガギアを取り出し、腰へとつける

オートバジンをバトルモードへと変形させた

そしてサイガフォンに315のコードを入力


<Standing by>

京太郎「玄と赤土は?」


そちらを見れば、何かを話している二人

晴絵の持っているゼロノスカードの裏面が黄色ではなく赤いことに気づいた

表のアルタイルフォームと裏のベガフォーム、だが裏面が赤というのは見たことがない


京太郎「あれは……」


だが、二人が話を終えたのか準備をする


京太郎「っ……!」


そして、三人が同時に動き出す


「変身!」


玄がパスをベルトに読み込ませ、晴絵がカードを入れる

京太郎は白いケータイ、サイガフォンをベルトへと差し込んだ


<Altir form>

<Complete>


そして現れる三人のライダー

電王プラットフォーム

ゼロノスアルタイルフォーム

サイガ



そして、ゼロノスと電王も上へと上がって来て戦闘を開始する

オートバジンがガトリングを撃ちながら後ろへと下がる

無論ベルトを守るためだ


カイ「……」

???「失礼!」


そう言って、カイの後ろに現れたデネブがチケットをカイへとかざす

そのチケットに浮かび上がるのは先ほどのスネールイマジン


デネブ「晴絵、チケット~!」

カイ「ホント気分悪いって気がするわ~」ハハッ


電王へと取りついているイマジンを、サイガが蹴り飛ばす

ゼロノスも飛び蹴りでイマジンを吹き飛ばすと、デネブがゼロノスへとチケットを渡した


デネブ「なんか、晴絵と久しぶりな気がする」

晴絵「……玄、京太郎ここはあんたらに任せる」

玄「う、うん、任せて~!」

京太郎「ッ!」



◆【戦闘】選択

1、玄と共に現代で

2、晴絵と共に過去へ

◇23時7分から安価開始



◆【戦闘】選択

1、玄と共に現代で

2、晴絵と共に過去へ

◇安価1↓から3票集まった方

2、晴絵と共に過去へ


走るゼロライナーへと乗り込むゼロノスとデネブ

そして―――サイガ


晴絵「ちょ、なにやってんのあんた!」

京太郎「あっちにはバジンもいるし大丈夫だろ」

晴絵「私は強いっての」ハァ

デネブ「晴絵!」


言い争っていても仕方がないと、ため息をつく

ゼロノスは前の方の車両へと向かう

京太郎はサイガの姿のまま待つのみ


デネブ「須賀、晴絵のこと、ありがとう」ペコリ

京太郎「気にするな、俺が勝手にやってんだ」フッ

デネブ「本当に、ありがとう!」

京太郎(今度の過去は、どうなってんのかね……)



―――1年前【長野】


走るゼロライナー

下りるゼロノス、デネブ、サイガの三人

見慣れた光景、ボロボロの長野

それを見て、京太郎は顔をしかめた


京太郎「やっぱり……なんでこんな」

晴絵「……いた」


スネールイマジンが、いた

サイガが見る方にはなにかがあったのか、見ないふりをしてサイガはスネールイマジンの方へと向き直る

静かに、フライングアタッカーのハンドルを握りこむ


晴絵「いくよ京太郎」

京太郎「……ああ」コクリ



◆サイガ

◇ステータス
・HP:95
・速度:55
・攻撃:85
・防御:55


◆スキル

◇コバルトスマッシュ:威力110:命中100%:SP30
・選択時のコンマが30以下の場合、攻撃を+10

◇トンファーエッジ:威力80:命中90%:SP20
・選択時のコンマが30以下の場合、命中を+10

◇スカイインパクト:威力50:命中100%:SP15


◆アビリティ

◇フライングアタッカー(加速)
・SPを【最大値の1/3】消費
・1ターンの間、速度を【+850】する

◇スーパーアーマー
・最終被ダメージ【50】以下は【0】扱いとなる



◆須賀京太郎【Lv23】

◇ステータス
・HP:80
・速度:83
・攻撃:74
・防御:54
・SP:62

◆回避+【Lv3】
・自分への命中率を【15%】下げる

◆命中+【Lv1】
・自分の命中率を【5%】上げる

◆恋愛力【Lv1】
・女性キャラクターとのイベント時に補正+5を得る



明日平日なんでここまでー

でも明日も21時ぐらいから始めれますー
今日よりはサクサク進むと、思う

とりあえず電王は他より早く終わる感じになるっす

そんじゃなにかあればお気軽にー


ゲームスタート!(再開!)

一応戦闘からって感じでー
サプライズフューチャーに関しちゃ始まるかどうかはまだ確定じゃなかったり
ドライブ側もちょっとずつ話が進んできてまだまだどうなるか、的な

①:速度判定

1自【須賀京太郎】:138
2敵【スネール】:90
3味【ゼロノス】:85


②戦闘開始


既に戦闘破壊しされた

昼間ともなれば周囲は明るい

スネールイマジンが銃を構える


晴絵「あれ、男女の個体がいたけど男の方か……!」

京太郎「不思議なイマジンもいたもんだな!」


上空からライフルを連射するが、スネールイマジンが工場内へと逃げ込んだ

舌打ちをすると、フライングアタッカーのハンドルを握りしめて出口側へと飛ぶ

ゼロノスとデネブが同じように工場内へと入る


工場内で、ゼロノスがゼロガッシャーで射撃

だがスネールイマジンも素早く銃撃

回避するゼロノスだが、腰部のカードを引き抜いた


デネブ「晴絵!」

晴絵「……」


ゼロノスベルトのレバーを動かせば、音が鳴り響く

静かに、裏面の赤を表に向ける


デネブ「晴絵それはっ!」

晴絵「!」カチャッ

<Charge and Up>

スネール「もらった!」

晴絵「っ!?」


銃撃により、吹き飛んだゼロノス

そして、仰向けに倒れたゼロノスへとデネブがいち早く駆けつける

仰向けになったままのゼロノスの装甲が、少しずつ赤く―――錆びていく



スネール「見つけたぞ!」

京太郎「させるか!」


ライフルでの射撃により牽制

ゼロノスの立つ京太郎、だがゼロノスは全身が錆びきって、鈍い赤色に変わった。

そしてその手に持つのは不思議な形をした銃


京太郎「な……全身?」

スネール「錆びちゃった?」

晴絵「私は錆びても強い!」

デネブ「ついでに言っておく、これは自分でもびっくりだ!」


デネブの顔のついた銃が話しだす

銃口はデネブの腕のように10の銃口がついている

そんなデネブの頭を軽く小突いた


晴絵「ばか」

③コマンド入力


◆須賀京太郎

『通常攻撃』
『必殺技:>>92
『フライングアタッカー(加速)』
『決定』

◇安価1↓


◆速度変更

1自【須賀京太郎】:138
2味【赤土晴絵】:105
3敵【スネール】:90



次の瞬間、ゼロノスが走り出す

デネブの変身したデネリックバスターをガトリングのように連射しながら走る

スネールイマジンも銃を連射しながら走る


晴絵「はぁぁっ! はぁっ!」

スネール「なにっ!」


接近すると同時に、回し蹴りで怯ませる

さらにデネリックバスターで殴り飛ばすと、怯んだスネールイマジンへとサイガが飛ぶ

そしてサイガが接近してスネールイマジンへと蹴りを打ち込み、上空へと浮き上がる


スネール「ぐあっ!」

京太郎「まぁだだっ!」

◆コバルトスマッシュ:威力110:命中100%:SP30【32】
◇威力:269【159+110】
◇スネールイマジン:100%


<Ready>


上空にてフライングアタッカーをパージしたサイガが、降りると同時にその身体に蹴りを浴びせる

ふらつくスネールイマジンに、さらにフライングアタッカーから引き抜いていたトンファーブレードを振るう

斬撃により、火花を散らす


京太郎「お前らはイマジンが存在する未来とつなげて実体を持ちたいと言ったけどな、なんでいつも一年前なんだよ!」

スネール「知らないし興味もないなぁ」

京太郎「チッ!」

スネール「くっ」

◆スネールイマジン【HP:56/230】
◇269-95=174


晴絵「どけ、京太郎!」

京太郎「おう!」



ゼロノスがバックル左上のボタンを押す


<Full Charge>


カードを取り出すと、それをデネリックバスターへと差し込む

それと共に、和風な音が鳴り響く

サイガは射線上にはいない、スネールイマジンがふらつきながらゼロノスの方を見た


晴絵「デネブいくぞ!」

デネブ「了解!」


銃口には凄まじいエネルギーが溜められる

そしてゼロノスはトリガーを、引く


晴絵「おりゃぁっ!」

◆バスターノヴァ:威力130:命中100%:SP30【20】
◇威力:230【100+130】
◇スネールイマジン:100%


チャージされたエネルギーが一気に放出される

巨大なビームが放たれ、ゼロノスはその衝撃により後ろへと下がっていく

ビームの方はスネールイマジンを貫き、爆散させた


晴絵「はぁっ……はぁっ……」

京太郎「……すげぇ威力だな」


純粋に感嘆した京太郎

肩で息をするゼロノス

イマジンはもういない、この時代は……守られた


◆スネールイマジン【HP:0/230】
◇230-95=135



京太郎「……なぁ」

晴絵「……ん?」

京太郎「お前は、俺のことを知ってるのか?」

晴絵「は?」


その言葉の意味はわからない

京太郎が変身を解くと、晴絵も変身を解いた

その場から、少し歩いて工場の階段を上って上の方から周囲を見渡すと理解できる


京太郎「時期的には……グローバルフリーズの後だろ?」

晴絵「だろうね、あちこちボロボロだし」

京太郎「治安も、ろくでもなかった時期か」

晴絵「……」


京太郎は静かに街を見る

晴絵と、晴絵の手に持たれたデネリックバスターことデネブもだ

だが、最初にこの時代に来た時に京太郎は見たのだ


京太郎「俺が……」

晴絵「ん?」

京太郎「俺がいた……」

晴絵「……」

京太郎「この時も、俺はここにいたんだ」

晴絵「……そうだろうね」

京太郎「……過去を、変えるのは許されないのか?」

晴絵「うん」

京太郎「良くても、だよな……」


先ほど、カイを相手に『どんな良い未来であってもそれは偽物』と言った記憶はない

だからこそ、過去を変えて良い未来を求めた

複雑そうな表情を浮かべる京太郎


晴絵「なにがしたいのかだけ、話してみれば?」

京太郎「俺はな……俺を、消したいのさ」

晴絵「は?」

京太郎「……そう、思っただけだ。悪い忘れろ」

晴絵「ちょ、須賀!」

京太郎「行こうぜ」

晴絵「あ……う、うん」コクリ


去っていく二人

そしてそんな二人を、少し離れた場所から時計を持った女性が見ていた

赤い髪をもった女性が、一人……


◆戦闘終了

・経験値:1500

・レベルアップ【23】→【24】



◆????【????(??)】

※恋愛力補正:+5
(判定結果が須賀京太郎の場合のみ)


01~05 須賀京太郎

06~20 鷺森灼

21~40 松実宥

41~60 新子憧

61~80 高鴨穏乃

81~98 その他

ゾロ目 知らん人


◇安価1↓



―――現代:夕方【公園】


集まっていた京太郎、玄、晴絵の三人

とりあえずお互いの無事を確認する

今回もなんとかなったと笑顔を浮かべる玄だが、晴絵はどこか京太郎を気にしていた


京太郎「さて、そんじゃ今日は帰りますか」

玄「だね、疲れたよ」ハァ

晴絵「たく」ハハッ


穏乃「あ」

玄「あ、穏乃ちゃん!」

京太郎「よう」フッ

穏乃「二人共、久しぶりー」

玄「そうだね、最近会ってなかったし」アハハ

穏乃「それでえっと……そっちの人は二人の友達?」

玄「え……?」

京太郎「……」チラッ

晴絵「……」

玄「な、なに言ってるのさ、晴絵ちゃんだよ?」

穏乃「ご、ごめん、えっと……ど、どこかで会ってた、かな?」

晴絵「……いや、初めてだよ」フッ


京太郎(なるほど、赤いカードは……この赤土晴絵本人に関する記憶、か)



【第20話<晴れた日々の絵は白紙>END】



【第21話<迷える魂>】

京ちゃんやムッキーがメインのファイズ回か?
後、安価先を作っておくね

0 宮守メンバーがいる時にさらっと、デルタギアを取り返したと言って豊音にデルタギアを渡す



結局、あのあとわかったことがある

あの赤いゼロノスカードは、確かに凄まじい力を持っていた

しかし、その代償は現在その場にいた。過去の赤土晴絵に関する記憶を消費するものだったということだ……


今回は良かったが、次に京太郎の記憶が無事とも限らない

一応、言いはしたが彼女が素直に言うことを聞くとも思えない

それが京太郎と玄、二人の答えだった


故に、今はいかにして上手く戦うか……そうなる

それに他にも、問題は山ほどあった

京太郎だけかもしれないが、ハートたちのこと、倒す以外の道を見つけたくもなる

それに睦月もなんとかしたい。彼女はまだ佳織を倒せないことを迷っていた

和のこともあれば、スマートブレインもだ



―――朝【自宅:書斎】


京太郎「はぁ……」ペラッ


考え事をしながら本を読んでいてもなにも頭に入ってこない

立ち上がると、本棚を見る

間があるところに本を差し込もうとして、ふと気づく


京太郎「ん?」


この部屋には最初、本が散らばっていた

だがその本棚の、その段は散らかっていなかったのだ

故に後ろを見た覚えがない、故にその段の背後に何かが見えてもおかしくはない


京太郎「!」


勢いよくその本棚の本すべてを落として気づく


京太郎「裏に、本棚?」


その本棚には、資料が入っていた

一枚を取ってみるがいまいちわからない

他の本で調べつつ見ろ、ということだろう


京太郎「親父の奴、めんどくせぇな」ハァ

塞「京太郎ーご飯だから下降りてきてー」

京太郎「ん、了解ー」


それだけ答えると、京太郎は頷いて部屋を出た



◆知り合い

【白望・塞・胡桃・エイスリン・豊音・葵】
【良子・裕子・洋榎・絹恵・悠彗】
【宥・玄・灼・晴絵・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ・はやり】
【咲・久・一太・嶋さん】
【和・一・佳織・智美・憧・照・煌・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


とりあえず今回はここまでー

第21話到達!

次回は自由行動からだけど
とりあえず明日は再開できなさそうっすー
まだなんもなさそうだけど

なにかあればお気軽にー


ベリアルさん!(再開!)

デネビックバスター、なんでデネリック

てか好感度一杯ミスってたー
とりあえず好感度の方は修正しときます
キャップなのはキャップまでで、上げれるのは上がった状態で

(あざっす再開! 一体なんの力を借りるんだ……


―――昼前


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

3、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(玄・霞)

7、公園(桃子)

8、ユグドラシル(はやり)

0、自由安価


◇安価2↓

ウェッ!? さっそくゾロか!

【ゾロ目 特殊】


◆誰と会う?

1、龍門渕透華
2、岡橋初瀬
3、稲村杏果
4、白築耕介
5、通りすがり

ゾロ目 ??????

◇安価1↓から3↓まででコンマが高かった者

え、ゾロ目?ウワアアアアアアアアアアアアアア!!

【ゾロ目 特殊イベント】


◆誰と会う?

1、小鍛治健夜
2、神代小蒔
3、世界の破壊者

ゾロ目 ??????

◇安価1↓から3↓まででコンマが高かった者

(やめろぉ! こんなのライダースレじゃない! イッチの知ってるライダースレは、イッチを笑顔に……


【EXイベント】


◆誰と会う?

1、小鍛治健夜
2、神代小蒔
3、すべてを破壊し……

ゾロ目 +ボーナス

◇安価1↓から3↓まででコンマが高かった者

sageっぱだった


3、すべてを破壊し……【+ボーナス】


◆System

・この場で【?????】と出会ったため今後のストーリーに変化が発生します

・【???????】のフラグが建ちます

・僕のプロットは、ゾロ目と戦うためにあるんじゃない。京ちゃんを、救うためだ!(殺さないとは言ってない)

・オデノプロットハボドボドダ!



―――???


仮面ライダーがいた

倒れている様々なライダー

そしてただ一人、異様なライダーがそこにはいた


―――仮面ライダーディケイド


そのライダーが静かに手に持った剣を撫でる

見知ったライダーもいれば、知らないライダーもいた

だがどれも確かに……


「終わったか……すべて」


そう、ディケイドが呟く

終わった。それはまるで、バッドエンドだ

彼は、そんなことを思わずにはいられない


「バッドエンド? 笑わせるな、ハッピーエンドに変えてやれよ」


声が聞こえた、ディケイドは背を向けて去っていく

そんな背中に何かを言えるでもない

だが、その声は頭に残っていた



―――【東京:街中】


ハッとして、視界が切り替わる

足への力を入れ損ねて、膝からガクンと倒れそうになった

膝が地面に着く寸前に横から腕が伸びる


京太郎「ッ!」

?「おい、大丈夫か?」


そちらを見ると、そこには一人の青年

腕を掴んでくれたその青年に片手を出してしっかりと立ち上がる

頭を押さえながらしっかりと立って頷く


京太郎「すみません……ちょっと立ちくらみで」

?「気を付けろよ」

京太郎「ありが、とう……」


その顔を見て、ふと妙な感覚を覚える

そんな気はないのだが……妙な感覚だった

見たことがあっただろうか? などと感じる


京太郎「あんた」

?「なんだ?」

京太郎「ああ、いや……」


その言葉に、青年は何も言わずに歩いていく

後姿が妙に気にもなるが、京太郎は近くのベンチに座って息をついた

頭に手を当てて考える


京太郎「……」

??「君も、この世界の仮面ライダーだな」

京太郎「ッ!?」


ハッとして声のした横を見る

座っているベンチ、横に座る帽子をかぶったメガネの男

京太郎は、すぐに動ける準備をする



??「見ただろう?」

京太郎「なに……?」

??「ディケイドを……」


先ほどの夢を思い出す

いや、夢と言っていいのかもわからない

あれは白昼夢ですらない


京太郎「なんなんだよ、あれ」

??「今は知らなくても良い。だがディケイドは危険だ」

京太郎「なに?」

??「世界を破壊する者、この世界もディケイドがいることによって破壊されるだろう……」

京太郎(穏やかじゃないな……)

??「私は鳴滝、再び会う時はディケイドがこの世界に脅威をもたらした時になるだろう」スクッ


立ち上がった鳴滝が突如現れたオーロラの中に消える

手を伸ばすがその手は空を切り、オーロラは消えた

公園には一人、周囲に変わった様子はない


京太郎「ッ……なにが起こってんだ」チッ


◆System
・【鳴滝】と会いました
・一部に【ディケイド】の要素が追加されます



―――昼


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

3、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(玄・霞)

7、公園(桃子)

8、ユグドラシル(はやり)

0、自由安価


◇安価2↓

MA☆TTE!!

(さ、さすがにこれ以上はマズい……


【ゾロ目 特殊】


◆誰と会う?

1、龍門渕透華
2、岡橋初瀬
3、石飛閑無
4、稲村杏果
5、白築耕介

ゾロ目 ??????

◇安価1↓から3↓まででコンマが高かった者

(どうなってんだこのスレ……


【ゾロ目 特殊イベント】


◆誰と会う?

1、小鍛治健夜
2、神代小蒔
3、大沼秋一朗

ゾロ目 ??????

◇安価1↓から3↓まででコンマが高かった者

(これが絶望だ……パリパリ


【EXイベント】


◆誰と会う?

1、小鍛治健夜
2、神代小蒔
3、大沼秋一朗

ゾロ目 +ボーナス

◇安価1↓から3↓まででコンマが高かった者

(犠牲は大きい……


1、小鍛治健夜


―――【公園】


ベンチに座っていると、一人の女性が隣に座った

少しばかりスペースを開けて座っている

そちらを見れば、白いジャケットはともかく見覚えのある顔……


京太郎「小鍛治、健夜さん?」

健夜「え?」


やはりその通りだったのだろう、顔を見合わせる

名前を呼んでしまったものの、何も考えてなかった京太郎

だが、先に動いたのは健夜だった


健夜「ああそっか、君が……」フッ

京太郎「え?」

健夜「大丈夫……須賀、京太郎くんでしょ?」

京太郎「な、なんで?」

健夜「わかってるよ。ここ数年で新たなライダーが増えたけど男の子は少なかったからね」

京太郎「あんた一体!」



健夜「一応、あの人からも話は聞いててね」

京太郎「あの人って……」

健夜「色々あるけど、いずれわかる日も来るよ……その時は一緒に戦えれば嬉しいけど」


そう言って立ち上がると、ズボンについた埃を払うように叩く

浮かべた笑みは、相手を見定めるよう

眉をひそめる京太郎に、健夜は笑うのみ


健夜「敵かも、ね?」

京太郎「待ってくれ、あんた」

健夜「夢でも、守るために戦うなら」

京太郎「え?」

健夜「私と君の道は交わるよ」


そう言って、片手を振ると去っていく小鍛治健夜

どんな言葉をかけて良いかわからずに、京太郎は口を紡ぐ

圧倒的な威圧感


京太郎「何者だよ、小鍛治健夜……なのか?」


不思議な相手だった

だが彼女の言うことが本当ならば、彼女は―――仮面ライダー

自分とは違う“本物”なのだろう


京太郎「……守るためでも、交わるとは限らないか」ハァ


溜息をつきつつ、自分の手を見る


京太郎「今日は、なんだか普通じゃないことばっかだな……」


◆System
・小鍛治健夜の初期好感度は【60】になりました


今日はここまでー

うわぁ、なんだか大変なことになっちゃったぞ(白目)

とりあえずストーリー進めよう、うん
次回は普通に自由行動ができますように

そんじゃなにかあればお気軽にー



光の力、お借りします!(再開するよー)

もっと早くにやるつもりだったんだけど
デジモン見に行って帰ってきたらこんな時間に

とりあえず質問についてはディケイドは平成一期のみっす

(再開するよー


―――昼過ぎ


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

3、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(玄・霞)

7、公園(桃子)

8、ユグドラシル(はやり)

0、自由安価


◇安価2↓

0、自由安価【>>158


―――【自宅】


珍しく昼間から全員が居間に集まっている

そこでふと、京太郎は切りだすことにした

三つのアタッシュケースのうち、一つを取り出す


京太郎「豊音さん、先日デルタギアを取り返しました」

豊音「え?」

塞「ああ、ケース三つもあるからと思ったけど」

胡桃「……豊音のこと、戦わせるの?」

京太郎「持ってるにこしたことありませんからね」

葵「確かに、いざ襲われてる人を見つけたらライダーに変身できた方が良いからね」

白望「うん、私もそう思う……」

京太郎「だから、戦う戦わないはともかく、これ……預けます」

豊音「……うんっ、ありがとう」


それを受け取る豊音

あっさりとはいかなかったが、こうなることも京太郎はわかっていた

前と同じだ……


京太郎(俺は、豊音さんを戦わせようとしてる……)

豊音「オルフェノクの力を使っても、私はきっと戦うからっ」エヘヘ

京太郎「……はい」フッ



エイスリン「トヨネ……」

豊音「エイスリンさんは良いんだよ、戦うことないよっ」

京太郎「そうですね。戦うなんて……やるもんじゃない」

エイスリン「……ウン、アリガト」ギュッ


スカートのすそを強く握るエイスリン


胡桃「エイちゃん……」

塞「……京太郎は?」

京太郎「え?」

塞「京太郎は……大丈夫?」

京太郎「……なに言ってんですか、俺は好きで戦ってるんですよ。これまでもこれからも」

塞「……ねぇ、これまでって」

京太郎「この話はおしまいで、暗い話ばっかしててもしょうがないでしょう」

塞「え」

京太郎「昼飯にしましょう」

胡桃「だね」

白望「ダル……」

豊音「ほら、シロも一緒に準備しよー!」

白望「……ん」スクッ

京太郎「俺も手伝います!」


塞「京太郎……」


◆System
・【デルタギア】を【姉帯豊音】に渡しました



―――夕方


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

3、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(玄・霞)

7、公園(桃子)

8、ユグドラシル(はやり)

0、自由安価


◇安価2↓

1、誰かと話す【嶋さん】


―――【河川敷】


土手の斜面で横になっている京太郎

芝生がふかふかとしていて、日差しのせいで眠くなる

息をつく京太郎、そしてそんな彼に近づく影が一つ


京太郎「嶋さん……」

嶋「どうした、こんなところで黄昏て」フッ

京太郎「いや、思うところがあって」

嶋「君はいつも思うところがあるな……と言っても、思うことが無い人間なんていない」

京太郎「違いない」フッ



京太郎の隣に座る嶋

なにを言うでもなく、手を前に出す

人差し指を立てた手を、真っ直ぐ前に出すと目を瞑った


京太郎「……」

嶋「迷うことは悪いことではない。結果によりけりだがな」

京太郎「……過程の時点で悪いことが起きてたら?」

嶋「それも良かったと思う時が、来るかもしれない」

京太郎「……」

嶋「君はもっと、周りを信用するべきだ」

京太郎「え?」

嶋「君が思っているより、みんな強い」

京太郎「……」

嶋「君がどういう立場に立たされているかは詳しくわかるわけではない」

京太郎「嶋さん……」

嶋「だがいずれ選択する時がくる。その時は……」

京太郎「選択する、時」

嶋「だが忘れるな、君には仲間がいるだろう。頼ることも必要だ……頼りきりも良くないがな」フッ

京太郎「……うっす」コクリ



―――夜


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

3、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(玄・霞)

7、自宅(塞)

8、ファミレス(菫)

0、自由安価


◇安価2↓

6、松実館(玄・霞)


―――【松実館】


夜、松実館が閉まる前にやってきた京太郎

玄と霞がいて、二人が何かを話している

と言っても、京太郎も呼ばれた立場ではあるのだが……


京太郎「どうしました?」

霞「ああ、須賀君……見た?」

京太郎「……穏乃のことっすか?」

玄「うん、晴絵ちゃんのこと、心配だよ私……もうみんな、赤土先生のことだって忘れてるのに」

京太郎「俺も含めて、ですけどね」

玄「あっ、ごめん」

京太郎「いや……過去にいっても俺の記憶にないから、赤土晴絵と俺が一緒にいるところすらもわかんないと」

霞「……」

京太郎「そろそろ、しっかり説明を願いとこもありますけどね……石戸さんに」

霞「……」



京太郎「……忘れたくなかったはずだ。忘れさせたくなかったはずなんだよ、きっと」


そう呟いて、玄が淹れたコーヒーを飲む

その言葉に顔をしかめる二人

忘れていないからこそ、京太郎の苦悩もわからない


玄「忘れてたってことを忘れるって、こわいね」

京太郎「……」

霞「あなたは、唯一……忘れたことを知っているから」

玄「ごめんね、色々……抱えさせて」

京太郎「きっと、俺が蒔いた種ですけどね……」



霞「ごめんなさい……須賀、京太郎くん」

京太郎「え?」

霞「きっといずれ、話せる時が来ると思う」

京太郎「今は、無理と」

霞「ええ、玄ちゃんにも」

玄「うん、無理して聞くつもりはないから……」

霞「……京太郎くん、貴方のことを信用していないとか」

京太郎「わかってますよ。今更そんなこと思っちゃいません」フッ

霞「……ありがとう、二人共」


京太郎(誰も彼も秘密はあるってことか……)


京太郎「モモタロスたちは、なんで玄さんと一緒にいるんだ?」

霞「きっと、みんな大好きなのよ……玄ちゃんのこと」クスッ

玄M「勝手なこと言ってんじゃねェ! 俺はただ楽しいからいるだけだ!」

霞「こういうけどね」クスッ

玄M「うっせぇババア!」

霞「ん?」ニコッ

玄M「い、いやなんでもないです」

京太郎「楽しそうだな、お前らは」ハハッ

玄M「どこがだよっ」


霞「京太郎くん……ありがとう」

京太郎「なにもしてませんけどね」

霞「優しさで、でしょう?」クスッ

京太郎「……」フイッ



◆System
・石戸霞の好感度が+4されました
・【石戸霞:99】


熱出てきた、今日はここまでー

明日もできるかもー
せっかくできた日なのに遅くて申し訳ない
ストーリーいい具合の場所まで来たし

そんじゃなんかあればお気軽にー



俺の心が極まった!(再開するよ!)

昨日できなかった、非力な私を許してくれ

特に質問とかもなさそうだしこのまま自由行動からー

(ありがとでーす、再開!


―――朝


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

3、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(宥)

7、自宅(塞)

8、公園(佳織)

0、自由安価


◇安価2↓

8、公園(佳織)


―――【公園】


公園へと入ると、見知った金髪サイドポニーを見かけた

そこにいた少女こと、妹尾佳織と目を合わせると片手を上げる

佳織も笑みを浮かべると京太郎は近づいていく


京太郎「おはようございます」

佳織「うん、おはよう……」


笑みは浮かべているのだが、どこかおかしい

自販機で飲み物を二つ買う

片方を佳織へと渡して、京太郎は隣に座った


佳織「ありがとう」フッ

京太郎「いえいえ……なにか、ありました?」

佳織「えっ」

京太郎「そんな顔、してましたから……別に話したくないなら良いですけど」フッ


そう言い、コーヒーを飲む

ズズっと啜りつつ佳織を見ると、隠さずに暗い顔をする

俯きながら、京太郎が買ったペットボトルを開けて飲む


佳織「その、夢を見たんだ」

京太郎「夢、ですか……」


守るべき、そういう夢とは違う夢だ

眠っている時に見る夢だろう


佳織「あの日の、睦月ちゃんが……その、オルフェノクになった、時の……」

京太郎「……」



記憶にある。京太郎にも―――

デンライナーで過去に戻ったあの日、見た

妹尾佳織が襲われた時の光景、狼のオルフェノク、怯える佳織、周囲の灰


京太郎「……」

佳織「よく、憶えてるわけじゃないんだけど……それでも、恐かった」

京太郎「津山さんが、死ぬところを……見たんですか?」


我ながらデリカシーの無い質問だとは思った

それでも、聞かざるをえない

好奇心なんていうものではない……


佳織「っ……ううん、憶えない。でもそれで良かったかな、きっと見てたら……」

京太郎「津山さんは別に佳織さんを襲ったわけじゃないんでしょ?」

佳織「うん、私が追い掛けた日も、私を殺すなんて簡単だったはずなのに、なにもしなかったし」

京太郎「……津山さんは、まだ引き返せるかもしれないですよ」

佳織「え?」

京太郎「人間として生きるオルフェノクだって、いないわけじゃないですから……まだ、人間としての心が残ってる、なら」

佳織「……睦月ちゃん、が?」

京太郎「はい」

佳織「そう、だよね……あははっ、なんだか京太郎くんにそう言ってもらえると信じられる気がしてきた」クスッ

京太郎「なんつーか、説得力もなんもありませんけどね」

佳織「うん、それでも……ありがとう」ニコッ

京太郎「……はい」フッ


◆System
・妹尾佳織の好感度が+10されました
・【妹尾佳織:120】


―――昼前


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

3、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(宥)

7、自宅(塞)

8、街(揺杏)

0、自由安価


◇安価2↓

1、誰かと話す【瑞原はやり】


―――【コンビニ】


軽く買物をしにコンビニに入った

ふと見たことがあるような人物を見た気がした

むしろ目立ちそうな地味な恰好の女性、眼鏡をかけていて長いウェーブがかったロング


京太郎「……ああ」


だがその胸部を見てはっきりと理解した


京太郎「はやりさん?」

はやり「はやっ!?」ビクッ


驚き半分で、そちらを見る女性こと瑞原はやり

いつものはやりとはまったく違う印象

苦笑する京太郎、はやりの持っているカゴの中に二本の缶ビールとちょっと高いカップ麺


京太郎「……見ちゃいけませんでした?」

はやり「……まぁどちらかと言うとね」

京太郎「すんません、なんか」

はやり「もう良いよ、なんか欲しいのあれば入れて良いよ」

京太郎「な、なんかすんません」

はやり「もう良いから、悲しくなる」



―――【ユグドラシル:研究室】


いつもの部屋にて椅子に座ってポットからカップ麺にお湯を入れる京太郎

二つのカップ麺を並べて椅子に座る

丁度、そこから繋がっている部屋からはやりが出てきた


京太郎「お湯いれときましたよ」

はやり「ありがとね、ここ数日間泊りがけだったから色々とね」

京太郎「別に構いませんけど……」


アロハシャツと短パンを穿いたはやりがそこにはいた

髪もポニーテールにしている


京太郎「それでメガネかけて外出た方がまだ良いですよ」

はやり「目立つでしょ?」

京太郎「さっきのも大概でしょ」

はやり「え゛」

京太郎「てか大丈夫ですか泊りがけなんて」

はやり「シャワールームもあるし、特に問題なしかなぁ」

京太郎「夜更かしは美容の敵なんじゃないんっすか?」

はやり「……」ズーン

京太郎「すんません」

はやり「良いの良いの、もう……ていうか京太郎くんがおもしろそうな情報持ってきたせいだからね?」ムゥ

京太郎「え、そうなんっすか?」

はやり「私の目的にはまだまだ遠いけど、別のアプローチもできそうでおもしろそうだったからね」アハハ

京太郎「?」

はやり「ま、それはどうでも良いんだけど」



京太郎「意味が分からないんですけどね」

はやり「まぁアレはともかくとしたって、ほら……オルフェノク、もいるじゃない?」クスッ

京太郎「……楽しそうっすね」


さすがに顔をしかめるしかない

彼女はどこまでも好奇心で動いているのだろう

故に、どれも二の次になる


京太郎「……楽しいですか?」

はやり「知らないこと知るっていうのはね」アハハ

京太郎「純粋なんですね、猫も死にそうですけど」

はやり「好奇心は猫を殺すけど、私を殺せるのかなぁ?」

京太郎「事実は小説よりも奇なりって言うでしょ、好奇心は鬼だって殺しますよ」

はやり「神様は殺せるかな?」

京太郎「存在するなら、可能性は0じゃないでしょ?」

はやり「うんうん、私もそう思うよ。だからね……私は楽しみなんだよ色々と」アハハ

京太郎「……カップ麺、食べますか?」

はやり「うんそうだね」


笑みを浮かべて頷くはやり

京太郎とはやりは自分のカップ麺の蓋を開く

ビリビリと音を鳴らせつつすべて取ると、割りばしを割って両手を合わせた


京はや「いただきます」


二人同時に麺を啜る


はやり「そういえば……またおもしろい情報とかあったら、よろしくね?」ニコッ

京太郎「おぼえときますよ」ズルッ


◆System
・瑞原はやりの好感度が+10されました
・【瑞原はやり:140】


―――昼


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

3、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(宥)

7、自宅(塞)

8、公園(佳織)

0、自由安価


◇安価2↓

(ミスった、8は揺杏っすね


3、訓練


◆訓練(指定ステータス+2)


1、HP

2、速度

3、攻撃

4、防御

5、SP

ゾロ目 ????


◇安価1↓から3↓まででコンマが高かった項目

5、SP


◆System
・【訓練】によりステータス【SP】が【+2】されました



―――昼過ぎ


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

×、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(宥)

7、自宅(塞)

8、街(揺杏)

0、自由安価


◇安価2↓

1、誰かと話す【宇夫方葵】


―――【松実館】


カップ麺を食べた後、京太郎は松実館へとやってくる

カウンター席でコーヒーを飲んでいると、葵が隣へとやってきた

今はバイト中らしい


京太郎「どうもっす」

葵「しょっちゅう通ってるよね」ジト

京太郎「え、ダメっすか?」

葵「なんていうか……やっぱ松実さん狙ってる?」ボソッ

京太郎「そ、そんなわけないでしょ」アハハ


宥からの好意は理解している

でも、こちらからということは考えてはいない

いや、考えられない


葵「別に無理して戦うことないでしょ」

京太郎「え?」

葵「戦いがあるから、人を好きになれないなんて悲しいじゃん」


どこか寂しそうな表情で、笑う

言いたいことはわかるが、そういうことでもない

もっと、根本的なところだ


京太郎「ま、そういう気持ちはわからんでもないですから」

葵「でしょ、だから別に戦いから退いたって」

京太郎「退きませんよ」

葵「……そっか、まぁそう言うだろうけどさ」クスッ

京太郎「葵さん、軟らかく笑うようになりましたよね」

葵「……は、はぁっ!?」



ウェイトレス姿の葵が少し大きな声を出してから、客に頭を下げる

顔を赤くしながら、息をつく

なるべく平静を装いつつ、口を開いた


葵「や、軟らかくとかそんなの……」

京太郎「なんとなく思ったんですよ。かわいくて好きですよ」

葵「っ……ばか、なの?」

京太郎「なんでっすか」ジト


そう言いつつ、コーヒーを啜った

隣の葵は、深呼吸をすのだが、京太郎は気づかずに話を続ける

静かに笑みを浮かべながら、つぶやくように……


京太郎「葵さんは、好きな人いるんですか?」フッ

葵「べっ、別に!?」

京太郎「いますね」

葵「っ、そ、それは……」


目を泳がせる葵を見て笑う京太郎


京太郎「……シロさんとか?」

葵「……」

京太郎「なんっすかその『はぁ?』みたいな目は」

葵「ノンケだし」

京太郎「え、はい」

葵「……もうなんていうか、この京太郎」

京太郎「バカみたいな感じで俺の名前使わないでくださいよ」

葵「アホ、マヌケ、唐変木、京太郎」

京太郎「ええ~」

葵「……ばかっ」ボソッ


◆System
・宇夫方葵の好感度が+10されました
・【宇夫方葵:155】



―――夕方


◆自由行動


1、誰かと話す【>>162

×、散歩(コンマ30以上で成功)

×、訓練

×、探索

5、自宅【自宅にいる相手から一人選択】

6、松実館(宥)

7、自宅(塞)

8、街(揺杏)

0、自由安価


◇安価2↓

8、街(揺杏)


―――【街中】


帽子をかぶった少女を見つける

カッコいいというより、まだどことなく可愛さの残る容姿だ

目が合うと、軽く手を上げる


揺杏「よ、須賀……京太郎」フッ

京太郎「岩舘さん、こっちにいたんですね」

揺杏「まぁ仕事が終わるまでは、ね……一応、風都にも関係があることだし放ってはおけなくてさ」


そう言って笑う

彼女の管轄は隣の風都であり、あの多治比真佑子も同じく

だがなにやら事情があってこちらに来ている


京太郎「……ま、協力できればしますよ」

揺杏「そりゃ助かる。ってことでまず一つ」

京太郎「さっそくですか」

揺杏「まぁね……ってことでここまでよろしく」

京太郎「……って松実館ですか」

揺杏「お、知ってんの?」

京太郎「まぁ、なんていうか知ってますよ。ずいぶん」

揺杏「?」



―――【松実館:前】


二台のバイクが店の前に停まる

ヘルメットを取る二人


京太郎「ここが松実館です」

揺杏「おお、助かった。持つべきものは情報通の知り合い、だな」


そう言って笑うと、バイクを降りてヘルメットを外す揺杏

腰に下げていた帽子をかぶると、ニヒルに笑みを浮かべた

静かに、京太郎はそのまま走って行こうとする


揺杏「寄ってかないの?」

京太郎「さっきまでいたんで俺は良いですよ」

揺杏「ああ、そりゃ悪かったねわざわざ」ハハッ

京太郎「ま、構いませんよ。事件解決に役立つなら」

揺杏「良い奴だなお前」ニッ

京太郎「ありがとうございます」ハハッ

揺杏「なにかあったら頼ってくれれば力になるからさ」

京太郎「おぼえときます」フッ


◆System
・岩舘揺杏の好感度が+10されました
・【岩舘揺杏:80】

これで目的達成か?



すっかり暗くなってから、京太郎は家に帰ろうと思いつつコンビニの駐車場で停まる

適当にお土産でも買って行こうと降りつつケータイを確認

そこで、顔をしかめた


京太郎「っ」


塞からいくつもの着信履歴、気づかなかったというのは致命的だ

すぐに電話を掛け直す

電話がすぐにかけることができた


京太郎「塞さん、なにが」

塞『オルフェノクっ、葵と豊音がやれれて、いまエイスリンも戦ってて!』

京太郎「すぐ行きます!」

塞『ほ、他にも仮面ライダーが来てくれたんだけど、つ、強いからっ!』

京太郎「すぐ行きます!」

塞『ほ、他にも』

京太郎「待っててください!」


それだけ言うと、素早く走り出す

装着するベルトは空を司る帝王のベルト、サイガ

素早く『315』を入力


<Standing by>

京太郎「変身!」カチャッ

<Complete>


サイガへと変身すると、フライングアタッカーで飛ぶ

目的地は公園の方だ

距離は、遠くは無い


京太郎「くっそ、もっと速く気づいてればっ……!」

強い?
其れってまさかドラゴンですか?

豊音さん達を襲ったのドラゴンかとも思いましたが
ケタロス(黒崎社長)って可能性も有りますよね?
はてさて一体?

敵にコーカサスは流石に無いよね…?
後、他の仮面ライダーって一体誰だ?

>>482
すみません
黒崎社長はコーカサスでしたね
とは言えそろそろ黒崎社長が直接乗り込みそうな気配はしますが
もしかしたらまだ見ぬ強敵(カッシスワームorエターナルorディケイドorシャドウムーンorドラス)の中の誰かって言う可能性も有りますが



―――【公園】


その戦場には、オルフェノクが四体、立っていた

センチピードオルフェノク、ロブスターオルフェノク、クロコダイルオルフェノク、スパイダーオルフェノク

そして、立つオルフェノクとは別に空中を舞うクレインオルフェノクが羽を弾丸のように跳ばす


センチピード「鬱陶しい!」


笑いながら鞭を振るうと、クレインオルフェノクは回避

だが返しでさらに振られた鞭を受けて、吹き飛び木にぶつかる


エイスリン「ウァアッ!」


そのまま、人の姿に戻って地に落ちる

そんなエイスリンへと駆け寄る胡桃

命に別状はなさそうに見える


葵「ぐっ……」

豊音「うっ……うぅ」

塞「だ、大丈夫二人共っ!」

佳織「ど、どうしてこんなっ……」


倒れている葵と豊音の傍に塞と佳織

そして、林の中から吹き飛んでくる二人のライダー

ブレイドこと宮永咲と、ギャレンの竹井久


塞「せっかく、助けに来てくれた二人までっ……」

咲「ぐっ……」フラッ

久「ここまで強い、オルフェノクがいたんてねっ」


さらに吹き飛んでくるのは、バロンレモンエナジーアームズ

変身が解除されて辻垣内智葉へと戻った


智葉「ぐっ、あ……」


数々の仮面ライダーが倒れている中、四人のオルフェノクたちの前に現れるのは―――ドラゴンオルフェノク【龍人態】


ドラゴン「なんだ……つまらないなぁ」



<ズーットマッハ!>

<トテモハヤーイ!>

<Clock Up>


電子音声が聞こえる

ドラゴンオルフェノクの両隣へと挟み込むように高速移動し現れる仮面ライダーが三人

マッハと、チェイサーと、カブト


<ヒッサツ! フルスロットル! マッハ!>

<ヒッサツ! フルスロットル! チェイサー!>

<1・2・3>

洋榎「これで終わりや!」

白望「フッ……!」

照「ライダー、キック」

<Rider kick>


三人の仮面ライダーが同時に蹴りを撃つ

だが、その攻撃がぶつかる寸前三人の仮面ライダーが吹き飛ばされた

地上を三人の正面には、黒いカブト


照「またっ……」

白望「ぐっ……」

洋榎「痛ぅ……」


五体のオルフェノクと、黒いカブト―――ダークカブトがそこにいる

そして黒いカブトが動き出そうとした瞬間、上空から銃弾が降り注ぐ

それらを弾くセンチピードオルフェノク


下りてくるのは、白き帝王


京太郎「……勢揃い、かと思いきや新顔もあるか」

ドラゴン「おもしろいのがきた」アハハ



間に合ったと思う反面、京太郎としては苦しい所も感じた

ファイズギアを纏っていれば間に合わない、だがドラゴンオルフェノクに対応できるのはアクセルフォームぐらいだ

それは、ダークカブトのクロックアップも同じことだろう


故に、京太郎は先制攻撃をしかける

ライフルをばら撒いて牽制

をかけるつもりだったのだがそれらすべて、オルフェノクたちは凌いでいく


京太郎「津山睦月、お前もいるのか……佳織さんがいるんだぞ!」

睦月「……私が」


手裏剣でばらまかれるライフルを凌ぐスパイダーオルフェノク

素早く走り出すが、その方向は後ろだ

クロコダイルオルフェノクが、剣を横向きにして振るう


クロコダイル「GO!」

睦月「ッ!」


振るわれた大剣の腹に飛び乗ったスパイダーオルフェノクが、飛ぶ

京太郎がそちらに気づいてライフルを撃つのをやめた

間に合うかわからない


ドラゴン「無視しないでよ」


加速しようとするドラゴンオルフェノク

だがそんなドラゴンオルフェノクへと拳を振るう者がいた

そちらを向くことなく回避してからそちらを見れば、そこには赤い戦士


良子「貴方の相手は私です!」


―――ドライブ、タイプトライドロン


玄M「お前らの相手は俺だぁ!」


―――電王、クライマックスフォーム


スパイダーオルフェノクが着地する

もちろん妹尾佳織の正面に、だ

佳織の瞳は、睦月を真っ直ぐに見据える……


佳織「睦月ちゃんっ」


まだ、信じている

それでも手裏剣が振るわれた

さらに現れる二人の少女


ゆみ「津山ッ!」

桃子「やめるっす!」


二人は佳織から聞いたのか、スパイダーオルフェノクの正体を知っていた

だが手裏剣は止まらず振るわれる

瞬間、佳織の前に誰かが現れる


京太郎「ぐああっ!」


サイガ、その背中に斬撃を受ける

さらに返す刃での斬撃で、吹き飛ばされるサイガ

地上に転がる京太郎からベルトが外れて、変身が解除される


佳織「む、睦月ちゃん!」

ゆみ「やめろ津山ぁ!」

睦月「私はこのままじゃ、オルフェノクとしてすら……生きられない!」


そして、手裏剣が振るわれる



その一撃が振るわれた

体への衝撃、だが佳織が目を開いても痛みは感じない

体に重さを感じる


佳織「え?」

??「ワハハ……せ、せーふ……」

佳織「智美、ちゃん?」


重さの正体は、妹尾佳織の幼馴染こと蒲原智美

寸前のところで佳織へと飛び込んでなんとかしたのだろう

起き上がった佳織、だが智美はすぐに返事もしなくなる


佳織「智美ちゃん?」ユサユサ


揺らすが、返事はない

妙な感触を手に感じて手を見れば、そこにあ赤い液体がべっとりとついていた

それは、智美の背中にもべったりとついている


佳織「さ、智美ちゃんっ!」

ゆみ「揺らすな妹尾、まだ助かる!」

桃子「早く病院、いやこれならプロフェッサーの方がっ!」

佳織「どうして、睦月ちゃぁんっ!」


泣き叫ぶ佳織、だがスパイダーオルフェノクは止まらない

一歩を踏み出す

だがその瞬間、異様な殺気を感じてそちらを見た


睦月「ッ!」

京太郎「……津山ァッ!」



京太郎「お前は……お前は俺が倒す!」


瞬間、京太郎の身体がぼんやりと光る

顔に浮かび上がる模様を、その場のほとんどの人間が知っていた

それは『変身』する時の兆候、前段階


そして―――


京太郎「ウアアアァァァッ!!」


◆BGM:【http://www.youtube.com/watch?v=UIGhUmo0Pqs


睦月「な、に……?」

佳織「え……」

咲「京、ちゃん……?」

久「う、そ……」


豊音「だ、ダメだよ、京ちゃんっ……!!」ググッ

エイスリン「!!?」

胡桃「きょ、きょうちゃん……っ」

白望「……っ!」

葵「う、そ……でしょ、そ、そんな……」カタカタ

塞「きょ、京太郎が……お、おる、ふぇのく……?」


―――現れるのは、“狼のオルフェノク”



京太郎「ウアァッ!!」

                         ,≠ア,=、        /\
                       /〃ィ∠__       //: :}ヽ._   /´!
                    ,ヘ. /:::/// .メく`   、 、_ッイ/: : :、 \ミヽ.、、|
                   r、´ヽ.::\////f、f、f、 、_フト、_ノ,`ー、ゝ_ー-..、`ヽ.
                 r、\:.ヽ.∧::ⅵ:/::∧ヘヘミゝ=、 ,ヘ.._jj、j、ノノ`ヽ.、.._ヽ.ハ
                 ヽヽ.ヽ.丶.l::リ!≠´ミ }::}::!ミ、=>、..._` ヽj、j\`、ゝ’ン)、j

                   Vヘ'Vヘ'、jリ、`ーイ7l_〉彡'シヽ=-..._‐-.._r'´Y⌒ヾ.テ\`、
                   〉:!ヘ∨ ヽハ | | |7ゝ三彡'ゝ-.._ ゝ=r'_人{心、ゝ  `fラ
                  /,ヘ∨}ハ j∨|/! !リ_ || ||彡'、r'、ー-..__〉-=ヽイtヽ.イ

                   レミヽ=∨=V=V | | ス || _j!Ⅵゝヽ7ミー===ア`{ヽ /〈
                  /ゝ、〈〉-〈〉=〈〉ノ__j==、j| o |_!ミゝ/___厂=--'弋〈 |イ
                ,イ   ̄ ̄コてイr'ヘl、_ノ=ゝ_ノ入`ー==/、ノi!:::}´`¨ヽ.

               / 辷ニユ='´ ,イr'´ヽ. .ト_7ヽ.    〉r=='入oノ:|r7/ ! |
             ,ィ /\戈く__ ,: 'T'ヽ.ヽ、_|ヽく__〉 | _//    ソ彳レ レ、レ'
             _jイ   ヽメく  ヽ!、_jー'、j、\ィ、='ゝ'⌒ヽ._/、´ヽ.ノ \リ、ノ
     、  r、ッ、从、ッ、セユ  くく / \ \ V\jヽj、_) `ー、彡'、/_フ  _,.《 `V
  、_乂≠ゝ`ヾ. .;:、八__    〉〉レ'   ヽ くゝ'、oヽo) 7 ィ7イ /  ∨´  《\j
乂(イフ.:',彡'ゝニシ、ノ:f^セユ くく /     、ミヽくゝ='ヽ_/,ィ7彡'     ∨  《\j
彡´ノクイ  `ー‐彡' ∨!、_____〉〉   ,ィ=、  V´`ヽ__,ヘソ〈 ,ィ=-..__  ∨ヘ/`ヽ.}、

     r'´ ア/ ノト. } \='、/==、 ノ/´ ヽ!、∧ヽ='^ ノノ//!' ゝ==ハ  ∨ヘ《  ! }!.
/// /  //tレリメレ∧\_j=、_リミ 〈  `Y´ |、´、Vゝ=='/// i     ゝ.__ ∨^`》  ノリ
イ ./レ{廴リ∨  _∨ノ^〉ー'_ス ノ  :!  /\`ー‐イイ/ ト='´ヽ.   7、_∨} \ イr!、
 / 从jレ'    `ーキ=_〈 ゝ、__j〈__..==、  |ヽノー‐/./  |   }}  j| `¨´\ |! / | /!

乂ノ´        r=f{^1リ、_7ハ }   l \/、ソ==イ    .| 三 ゝ=≦    ゚ /tミヽ レ'/
ヾ丶        冫レ'^} }  〈_ノ   /  ノ^}´¨`ー、___/、     丁 ̄廴_j / \{ノ
\、ヾ       r、 |ノヽ'^、__ゝ====、  |.リ    `ー―=..≧、_ノ     r=、〈  Y、
ミ丶       ri |ゝ、\ヽ_ー='__/ ヽ. レ'        \__(`¨ ̄====、ノゝ'\__ノヽ}

ゝ=-       |ト.\/{_/^!リ__ノ   /\ レ'         r==(ー―、ゝ.._f!__f!ノ¨¨7^/}、_|
`       ri ゝ、:/ |j V〈   /   〉'、         `ーt_Z_  ハ     ー'ノ //
        八\/! リ、ミヽ{\ /   //          \、... \7ハ      t/t/
         〉イ|| tj/ヽ7ゝ_ー二≠               ̄}==-、.ハ

        f i! レ / /   ¨¨                  `ー、  ハ
        ; リ  //                          \. ∨\
        /   //                             ヽ/


ヤバイ部分だってわかってるけど興奮してしまう!
そしてBGMなつかしい!


今回はここまでー

とりあえず明日はできそうにないっすと先に

ついにウルフオルフェノクだとバレるとこまでやってきて……
結構人外が多いし平気、と見せかけて勿論色々と拗れるようにしてあるっす
まぁカイザ枠のダメージが原作の比じゃないのは確か

次回までステータスは秘密だけど、まぁ色々と良い感じに

そんじゃなにかあればお気軽にー


戦闘は睦月とタイマンかね
てかかおりんが勘違い(たぶん)してるなら睦月を殺したの京ちゃんだと思われるんじゃ…
さらにみんな(特に葵)の精神ダメージとかも心配だ

ふんふむ…何か戦闘終了後にはやりんと悠彗さんといくのんが出て来て「遂にやっちゃったか…」って言いそう
これは次回…大説明祭りに成りそうですが
如何でしょうか?


すまぬ、今日できぬ

できてもたぶん12時過ぎになるんっすよね
翌日が休みの金曜日とか土曜日とかなら12時過ぎでもいけそうだけど

とりあえず進めたいのに
ほんとすんません



私は帰ってきたぁ!

とはいうもののこの時間だし明日平日だし微妙よねとは言いつつ、人おりますかー?

いれば再開、だけど戦闘からなのよね
一応、すぐにって感じだけど


こんなにいるとは、ありがとナス!

そんじゃ再開してきますー



◆須賀京太郎【Lv24】
◆ウルフオルフェノク

◇ステータス
・HP:81+100
・速度:84+60
・攻撃:75+60
・防御:55+55
・SP:65


◆スキル

◇コンボ:威力100:命中95%:SP28
・選択時のコンマが30以下の場合、そのバトル中攻撃を+10する


◆アビリティ

◇疾走態
・SPを【最大値の半分】消費
・1ターンの間、能力値を以下の分だけアップする
・速度【+850】
・攻撃【+10】
・防御【+10】

◆回避+【Lv3】
・自分への命中率を【15%】下げる

◆命中+【Lv1】
・自分の命中率を【5%】上げる

◆恋愛力【Lv1】
・女性キャラクターとのイベント時に補正+5を得る


①:速度判定

1自【須賀京太郎】:135
2敵【津山睦月】:85


②戦闘開始


そこに立つオルフェノクは、間違いなく須賀京太郎だった

その場にいる誰もがその姿を、変身するところを見ている

敵のオルフェノクたちですら動揺を見せ、味方はそれの比では無い


佳織「あ、あれは……」フルフル

睦月「須賀、お前……お前はっ!?」

京太郎「そうだ、これが俺の本当の姿だ!」


スパイダーオルフェノク、ウルフオルフェノクの影に映る睦月と京太郎

雄叫びをあげるウルフオルフェノクが、走り出す

その速度はファイズ以上


睦月「お前が……!」

京太郎「お前を倒す!」


素早く接近したウルフオルフェノクの拳がスパイダーオルフェノクの頬を打つ

トゲトゲした拳での攻撃はさぞ効くだろう

ふらつくスパイダーオルフェノクが手裏剣を振るうが、狼さながらの素早い動きで後ろへと跳ねる


京太郎「ッ!」グルルル

睦月「ぐっ……!」


睨み合う二体のオルフェノク

そこから離れた場所で、震えるのは塞と葵の二人

思うところがある

二人は他の面子よりも少しだけ付き合いが長いせいもあるだろう


豊音「京ちゃん……」



③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>553
『疾走態』
『決定』
◇安価1↓



ウルフオルフェノクの猛攻に、スパイダーオルフェノクは防戦一方だった

下がれば、そのぶんウルフオルフェノクが詰める

ウルフオルフェノクがスパイダーオルフェノクの首を掴み、そのまま背中を地面に押しつけながら走りだす


睦月「ぐわぁっ!」


そのまま、ウルフオルフェノクが手を離せばスパイダーオルフェノクが吹き飛ぶ

ダメージはあるものの素早く起き上がって戦闘を再開しようとする

だが、それでも……ウルフオルフェノクはすでに接近していた


京太郎「グアアッ!」

◆コンボ:威力100:命中95%:SP28
◇威力:235【135+100】
◇津山睦月:95+5-10=90%
※【スパイダーオルフェノク】のスキル発動


睦月「なにっ!?」


◆命中判定

01~90 命中
91~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓



―――“素早く身軽に攻撃を当てる”

それだけにスポットを当てるならば、スパイダーオルフェノクもウルフオルフェノクも同じ戦法だ

だが、圧倒的に経験の差も、潜在能力もウルフオルフェノクの方が高い


須賀京太郎という人間は元々、動体視力や運動神経は良い方である

それにウルフオルフェノクという強い肉体を得て、さらに戦う機会も沢山あった

いや、正確には戦いに自ら身を投じたという方が正しい


京太郎「ガアァッ!」ブンッ

睦月「ぐあっ!?」


拳が連続で叩き込まれる

そして最後に、回し蹴りを打ち込んで怯ませた

かなりのダメージを追ったのか、スパイダーオルフェノクはふらつく

影に睦月が現れる


睦月「須賀……これだけの力があれば、お前はオルフェノクとして十分な地位にだってつくこともできただろう!」

京太郎「俺は、そんなもの求めちゃいない……俺は、俺はただ……」

睦月「オルフェノクとして生きれば良い。辛い戦いも必要ない、仲間だって……」

京太郎「お前を殺したのが、俺かもしれなくてもか?」

睦月「なに……?」


ウルフオルフェノクが、チラリと佳織の方を見る

ビクッとして、怯えるような表情で後退り、涙を瞳一杯に溜めていた

影から、京太郎が消える


京太郎「ガアアァァ!」

睦月「私は、ここで退くわけにはいけない……でなければ!」

◆手裏剣:威力80:命中90%:SP23【42】
◇威力:170【90+80】
◇須賀京太郎:90-15=75%


◆回避判定

01~75 命中
76~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓

(ムッキーのHP表示忘れてた


走り出したスパイダーオルフェノクが、手裏剣を振るう

後ろに下がったウルフオルフェノク

だがさらに腕を伸ばして、スパイダーオルフェノクが手裏剣で攻撃


京太郎「ッ!」

睦月「よし!」


その手裏剣がウルフオルフェノクの脇腹を掠める

だが、その腕を掴んでウルフオルフェノクが引いた

勢いのままウルフオルフェノクの方へと飛ぶスパイダーオルフェノク


睦月「なにっ!?」

京太郎「ラァッ!」


そのまま蹴りを受けて、吹き飛ぶスパイダーオルフェノク

せっかく優位性を掴んだと思った攻撃も痛み分けとなった

睦月は純粋な力の差を思い知る


睦月「ぐっ……」
◆スパイダーO【HP:75/220】
◇235-90=145


京太郎「GUAAAッ!!」

◆ウルフO【HP:121/181】
◇170-110=60


③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>553
『疾走態』
『決定』
◇安価1↓



◆コンボ:威力100:命中95%:SP28【9】
◇威力:235【135+100】
◇津山睦月:95+5-10=90%
※【スパイダーオルフェノク】のスキル発動


◆命中判定

01~90 命中
91~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓



京太郎「UGAAAA!!」


叫び、走り出すウルフオルフェノク

スパイダーオルフェノクが腕を伸ばして手裏剣を振るう

だがウルフオルフェノクは素早くその攻撃をかいくぐり、地を蹴る


睦月「ッ!」

京太郎「ウラアァッ!」


着地と同時に拳をスパイダーオルフェノクへと打ちつける


睦月「ぐっ!?」


その一撃を受けて、吹き飛ぶ

スパイダーオルフェノクは地を転がってふらふらと起き上がる

その姿は津山睦月へと戻った。だが、ウルフオルフェノクは走った


京太郎「GAAAAAA!」

睦月「ここまでか、私は結局、なに者にもっ……!」

◆スパイダーO【HP:0/220】
◇235-90=145



佳織「やめてぇぇぇぇっ!!」


そんな叫びが聞こえて、ウルフオルフェノクが睦月の前で止まる

拳は睦月の鼻先三寸で止まる

目を開いたまま、顔をしかめていた睦月がそのまま走り去っていく


ドライブと戦っていたドラゴンオルフェノクも、電王と戦っていたロブスター、センチピード、クロコダイルの三体も撤退する

変身を解除する二人は、もちろんウルフオルフェノクの方に向く

そのほかの面々も、ウルフオルフェノクの方を見ていた


京太郎「……」


人間の須賀京太郎の姿へと戻る

この中で、京太郎がオルフェノクだと知っているのは『姉帯豊音』ただ一人だ

お互いが初めて出会った人間として生きるオルフェノク


京太郎「……」


そっと、佳織の方を見る

怯える佳織が、それでも懇願するような目で京太郎を見ていた


佳織「ころさ、ないでっ……もう、私の、友達をっ……」

京太郎「……」


ポツポツと、雨が降る

すぐに大雨となり、周囲の者達を濡らす

誰も何を言うでもなく、静かにそれぞれの表情を浮かべた


塞「きょ、京太郎っ……なんで!」

葵「私はっ……私、はっ……」カタカタ

豊音「きょ、京ちゃん!」

京太郎「……」ダッ


突如、京太郎は走り出す



走り去る京太郎を、誰も終えなかった

目の前の現実に茫然としてしまっている

だが、ハッとした塞が最初に声を出す


塞「京太郎ッ!」

エイスリン「マッテ、ッ!」ガクッ

胡桃「エイちゃん無理しないでっ!」

白望「京太郎……」フラッ

洋榎「だ、誰か追わんとっ……」クッ

良子「大丈夫ですか!?」

照「京ちゃん……」ググッ

咲「う、嘘……なんで?」

久「そんな、こと……」

智葉「奴が、オルフェノク……だが、あの力はっ」

葵「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だッ、こんなのっ……じゃぁっ、じゃあ今までの私の全部っ、全部がっ……ああぁぁぁぁああっ!!」

佳織「そんなっ、京太郎くんがっ……なんで、どうしてっ……!!」ポロポロ

玄「どうしてっ……こんなことに!」


それぞれがそれぞれ、思い思いのことがある

少なからず彼女たちは彼と形は違えど浅くは無い関係を築いていた

故に、その反動も凄まじい


晴絵「……ばれちゃったか」ザッ

玄「晴絵ちゃんっ……知ってた、の?」


現れた晴絵、隣のデネブが傘を持っている

雨の中、ただ一人濡れていない晴絵

だが、それでも……その表情は晴れているわけではない


晴絵「……まぁ、ね」



―――【街】


京太郎が、歩いていた

雨に濡れながらも、先ほどの少女たちを思い出す

焼き付いて離れない彼女たちの表情


京太郎「……」


塞の『どうして?』という困惑、葵の絶望、佳織の恐怖

全てを隠して、人間としてみんなと接してきた

故に、京太郎は後悔もあればそれ以外の方法を思い浮かべることもできない


京太郎「くそっ……ッ!」フラッ


少しばかりふらついて、地面に腰をつく

人通りは少ない

誰もいない道で、京太郎はコンクリートブロックの壁に背をつける


京太郎「くそっ……」チッ


自分のせいかもしれない睦月を、もう一度倒そうとして佳織に止められた

そして、佳織に恐怖される

わかってはいても、心はそういうわけにもいかない


京太郎「……なんだよお前、さっきから」


横で、緑色のバッタのようなものが跳ねている

機械のバッタが、京太郎の横にいた

顔をしかめるでもなく、京太郎は前を向く


京太郎「勝手にしろ……俺は……俺は、どうすれば良い……っ」



10分だか1時間だかわからない

だがそこでボーっと雨に打たれていた京太郎

隣の機械バッタはそこから動かない


京太郎「……お前、いい加減どっかいけよ」


だが、バッタは跳ねるのみ

時折京太郎の足の横にくっついてグイグイと体を押し付ける

意味がわからないが、笑う気もしないのでボーっとしていた


京太郎「……」


うつむいて、少し弱くなった雨に打たれる

たまに通る人間は、京太郎を見るは見るが触れることはない

それが普通だ


故に―――突如、雨が止まり驚いた


京太郎「え?」


だが雨が降る音は聞こえる

そして自分が傘を差しだされていることに気づいてそっと顔を上げた

驚きつつも、京太郎はまっすぐ目の前の“少女”を見る


「こんなところでどうしたの……?」

京太郎「え……?」


ボロボロでビショビショで、薄汚れた京太郎を見るもなにを聞くでもない

傘を差しだした少女、鷺森灼は“優しい笑み”を浮かべる


灼「風邪、引くよ?」

   /.:::::/::::::::::::/  |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::ヽ
   .:::.:::/::::::::::::::|  |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::.
  , :::;:::::::::::/::::|  |::::|:|:::::::::::::: ハ:::::::::::::|::::::::::::::::::::::.

    ::|::::::::/|::/||  |:: |:|:::::::::::::::|| :::::::::|::::::::::|:::::::::::.
    ..|::|::::||斗─┼ |:|::::|:::::::: |┼── 、 :::: |   |
  イ :::|::|::::|| |   ::::|:|::::|:::::::: | \:::::::| |:::::::|:::::::::::
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   :::::::::::: :.ヽつトイソ       つトイソ / |:::::::|:::::::::.
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| ::| ::::::ト.._}                _ ノ|:::::::|::|:::::
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        イ    /^ ヽ/ ^\    ト
     ´   |   ∧   7   ∧    |   `
/        .|  /\\   .//\  |     \




今回はここまでー

次回はこの続きから、他のみんなの視点とかも
誰の視点を見るか選んだり
京ちゃんの方は専用って感じの行動選択肢もあったり

これを知ったハートさまたちの反応とかも

そんじゃ明日もできると思うますよー

なにかあればお気軽にー


お前の運命は俺が決める!(再開!)

サイガギアはなんやかんや誰か回収済み
ちなみに京ちゃんは現在ベルトを一つも持ってないっす



◆【キャラクター】一人選択

【塞・豊音・胡桃・白望・エイスリン】
【良子・晴絵・玄】

◇安価1↓から3↓まででコンマが高い者

(ゾロとか無しなんでここはハルちゃんになるっすー


【赤土晴絵】


―――【須賀家:居間】


集まるのは宮守のメンバーだけではない

咲と久、良子に洋榎に絹恵も一緒で、玄と晴絵もそこにはいた

ベルトことクリム・スタインベルトがテーブルには乗っている


晴絵「……黙ってたのは、悪かったね」

塞「ううん、きっと私が知ってても黙ってた……から」クッ


理性でそうは言っても、感情は反対のようだ

苦笑しつつ、晴絵は周囲の面々を見渡す

葵は三角座りのまま黙っているし、久はダメージが大きいのか手を顔に当てていてその表情は見えない


咲「その、赤土さん……でしたっけ?」

晴絵「同じ歳だし気にせずタメ口で良いよ」

咲「あ、うん……それで、なんであなたは」

クリム「知っているのかに関しては、彼女が時を行き来できるゼロライナーの持ち主だから、だね」

咲「えっと……」

クリム「失礼、私はクリム・スタインベルト……ドライブドライバーの開発者だ。私のことはそれぐらいにしておいて今は京太郎のことを考えよう」

良子「そう、ですね……」

洋榎「京太郎が、オルフェノクやった……なんてな」クッ

良子「洋榎……」

洋榎「あ」

豊音「……」

エイスリン「エ、エト……」

洋榎「……すまん」クッ

晴絵「……」


誰もが少なからず動揺しているように見えた

その中でなら、今は自分が一番冷静だと思えた

晴絵は静かに、出されたコーヒーを口にする


晴絵「……私は、未来の、いやこの時代の私に須賀がオルフェノクだって教えてもらったんだよね」

咲「え?」

白望「つまり、この時代にいた赤土晴絵は……」

晴絵「そう、須賀がオルフェノクだと知ってた」



彼女自身、わかっていた故に心苦しい部分がいくつもあった

過去から戻ってきた時の京太郎の反応から、なにかあるということはわかっている

だがフォローもできない。するわけにはいかない


晴絵「あの日の……」


あの日の『自分を殺したい』という言葉の意味も今なら理解できる

佳織を襲い、睦月を殺したというのが本当に『京太郎』ならば、彼はそれでも自分を殺したいと思うのだろう

自分がいくら命を救おうと、奪ったということが確かならば……


晴絵「……」

白望「黙られると、困るかも……貴女しか情報はないし」

晴絵「あ、うん……わかってるけどね、それ以外の情報もらってないし」

胡桃「本当に?」

晴絵「疑ってるか、そりゃそうだけどね……」

胡桃「京太郎について、しっかり知っておきたいからね」

塞「……でも、ちょっと怖いかも」

エイスリン「サエ……?」

塞「だって、妹尾さんの言ってたことが、本当なら……」

豊音「きょ、京ちゃんは人を殺してなんてないよっ!」

エイスリン「ソウダヨ、ワタシタチトハ、チガウ……」ギュッ

豊音「……うん、そうだよっ」

塞「……そういうつもりじゃ、ないんだけど」

白望「でも、知るのが怖いのは確かだけどね……」

クリム「うむ、だがなにがあっても私は彼の味方でいたい……そう、思ってはいるよ」

良子「ええ、そうですね……」



晴絵「……」チラッ


咲「部長、部長のせいじゃないですよ……」

久「あの時っ、あの時、私が須賀君にも声をかけてればっ……私がっ……」

咲「部長……すみません、今日は帰ります」

塞「その、お気をつけてっていうか……」

胡桃「お大事に、竹井さんも」

咲「ありがとうございます」ペコッ


そう言って咲と久が帰るのを、晴絵が横目で見る

彼女たちが帰るのを見ると静かに息を吐く

彼女自身、痛みが無いと言えば嘘になる


晴絵「……」チラッ

葵「……」ブツブツブツ

塞「なんていうか、キツいな……」

晴絵「だろうね、家族ともなれば特に……恋人とかだったら、もっときつかっただろうし」ハッ

胡桃「あまりからかわないでよ」

晴絵「からかってるつもりは、ないけどね……」

白望「どうしてるんだろう、京太郎……」



―――???


一室に京太郎が、座っていた

女の子の部屋だとわかるそんな部屋で座る京太郎

髪から時折、しずくが落ちる


京太郎「……」

「ちゃんと拭かないと」


顔を上げると、そこには灼

彼女の髪は乾いているが、少しばかり火照っていて風呂上がりだとすぐにわかる

京太郎も、同じだった


灼「シャワー浴びてからずっとそうしてたの?」

京太郎「……はい」コクリ

灼「……もう、染みになるから」


困ったように笑うと、灼が京太郎の髪を拭く

わしゃわしゃと金色の髪が拭かれて、京太郎は横目で灼のベッドの上にあるぬいぐるいみを見た

そういう趣味があるように見えなかったが、その黄色の小さな恐竜のようなぬいぐるみ一つで雰囲気が変わる


京太郎「……」

灼「ほら、しっかり拭けた」

京太郎「……うす」

灼「捨て犬かと思った」

京太郎「ははっ……そりゃ良い」

灼「……」



床に敷かれた布団に、横になる京太郎

一方、ベッドには灼が横になっていた

静かな二人、暗い部屋


灼「京太郎……」

京太郎「……」

灼「なにがあったとか、聞かないけど……」

京太郎「……」

灼「私が知ってる京太郎は、きっと……」


そこまで言って、止まる

京太郎は灼の方に背を向けたまま、静かに窓から差す青白い月明かりを見ていた

静かに灼は、そのまま眼を瞑る


灼「なんでもない、ていうか起きてるの?」

京太郎「……」

灼「寝てるんだ……おやすみ」


そう言って、灼はそこからなにも話さない

京太郎は静かに、目を瞑る

そのまま、静かに意識を落とす



―――翌日【??】


ソファに座っているハート

立っているブレンとメディック

そこに現れるのは小瀬川白望


ハート「なにをしにきた、チェイス」

ブレン「裏切り者がいまさら……」

メディック「私たちのもとに一人で来るなんて、なめられたものですわね」

白望「……」


だが白望は動かない

ハートが眉をひそめて立ち上がった

そして一歩踏み出すが、白望は下がることも戦意を出すこともない


白望「ハートたちは、知ってた?」

ハート「なにがだ?」

白望「京太郎が、オルフェノクだって……」

ハート「……なに?」



ブレン「オルフェノクだったと……つまり」

メディック「私たちの、敵?」

ハート「……ハッ、なにも変わらないじゃないか」

白望「……」


笑うハートが、ソファに座る

京太郎がオルフェノクであろうとなかろうと、さして違いはない

いや、大きな違いではあるのかもしれないが、彼らが彼への感情を変える必要のある要素ではない


故に―――


白望「うらやましい、ね」

ハート「ん?」

白望「そういう考え、私の心は人間と同じだから……蟠りができる」

ブレン「人間というのは面倒ですね」

メディック「同感ですわね……」

白望「うん……そっか、それだけだから私、帰るね」

ハート「……」


踵を返そうとするが、止まる

そして白望は静かにブレンの方を見た

“テーブルの上に立っている”ブレンを見ながら……


白望「まだ体無いままなんだ、ブレン」

ブレン「あなたたちのせいですからね! ムキー!」


003という数字がテーブルの上で怒る

それを見て微笑を浮かべ、白望はそこを去っていく

ハートは笑みを浮かべて立ち上がった


ブレン「ハート、どこに?」

ハート「京太郎に会いたくなった」

メディック「私もお供しますわハートさま♪」

ブレン「私も!」

メディック「チッ」

ブレン「!!?」



―――【鷺森家:灼の部屋】


起き上がる京太郎が、静かにベッドの方を見る

誰もいないことに気づいて、京太郎は立ちあがった

前髪をかきあげつつ、机の上にメモ書きがあることに気づく


京太郎「……」


 しばらく誰もいないから自由にしてて良いからね

 しっかり食べて元気になって

 PS,勝手に部屋は漁らないこと


それだけのメモ書き

共にラップにつつまれた、厚いトーストで作られたサンドイッチ

布団を畳んで座ると、京太郎はそれを食べる


京太郎「……」



―――昼


◆出かけようか?
※恋愛力補正:+5

01~80 出かけない
81~98 出かける
ゾロ目 おや?

◇安価1↓



―――夕方


◆出かけようか?
※恋愛力補正:+5

01~70 出かけない
71~98 出かける
ゾロ目 おや?

◇安価1↓

はえーよホセ(トオイメ)

【おや?】


京太郎「……」


食事を終えてから、少しボーっとしていたが立ち上がる

灼が持っていた男物の、おそらく父親の服を見つつ乾いた自分の服を見る

上半身を脱いだところで、扉が開かれた


灼「ただい……ま」

京太郎「ん?」

灼「……」


服を脱いだところで、灼が入ってきた

黙って止まる二人

瞬間、灼の顔が真っ赤に染まる


京太郎「灼さ」

灼「ごごご、ごめんっ!」バタンッ

京太郎「……いや、別に構わないけど」

灼「え、ええと、で、出かけようと思って、帰ってきたから誘って! べべべ、別に覗こうなんて!」

京太郎「いや良いですけど」

灼「良いの!?」

京太郎「気にしないって話ですよ」

灼「そ、そっちね」

京太郎「?」



―――【街】


道を歩く二人

手を繋いで歩く二人は、他人にはどう見えるだろうか

そんなことを考えつつ灼は隣にいる少年を見上げる


灼「外食もたまには良いね」

京太郎「そうですね」

灼「帰ろうか」

京太郎「……」


そこで、止まった


灼「京太郎……?」

京太郎「俺は……」

灼「……良いよ、京太郎がしたいようにして」ギュッ


そう言いながらも、手の力が強くなるのを灼は感じた

口では言いつつも繋いだその手を離したくない、近くにいてほしい

そう、思っているということだろう


灼「……京太郎」

京太郎「……俺は」



◆誰かと会う

【白望・塞・胡桃・エイスリン・豊音・葵】
【良子・裕子・洋榎・絹恵・悠彗】
【宥・玄・灼・晴絵・穏乃】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・はやり・咲】

◇安価1↓から3↓まででコンマが高い者

【松実宥】



宥「あれ、灼ちゃんに京太郎くん……」

灼「宥……」

京太郎「宥さん」


ビニール袋を片手に持った宥が、そこにいた

笑みをうかべていた宥だったが灼と京太郎が手を繋いでいるのを見て表情を変える

切なそうな表情を浮かべた後に、笑みを浮かべた


宥「えっとぉ……お、邪魔だったかな?」

灼「あ……そ、そういうのじゃないからっ」

京太郎「うん、そういうことです」

灼(それはそれで……)

宥「そ、そっか」アハハ


笑みを浮かべる宥

どこか安心しているのを、灼だって気づく

京太郎は好かれる。比較的に嫌われるようなタイプでもない


宥「あ、松実館、これから来る?」


その言葉に、京太郎が手を繋いでいる力が強くなるのに灼は気づく

京太郎自身の表情が少しばかり歪んだのものだ

宥が嫌い、ということは100%無い


灼「……ごめん宥、お昼食べたばかりだから」

宥「あ、ううん、別に良いよ。でもまた来てくれると、嬉しいなっ」ニコッ

灼「うん、必ず行くから……ね、京太郎?」ギュッ

京太郎「え、あ、ああ……必ず行きます」フッ

宥「うんっ」フフッ


そんな会話をして、二人は宥と別れて歩く

帰り道、京太郎はつぶやいた


京太郎「その……ありがとうございます」

灼「なにが?」

京太郎「なにがって……その」

灼「良いから、帰ろ……ね?」フッ


振り返って笑みを浮かべる灼を見て、京太郎も薄っすら笑みを浮かべて―――頷いた


とりあえず今回はここまでー

フラグが建ったのでちょっと展開に変化が
それとイベントが前倒しで早くなったりとかもろもろ

なぜゾロ出るし……

そんじゃなにかあればお気軽にー


ウェイクアップ!(再開!)

ってことで迷走京ちゃん、一週回ると仁さんみたいになるよ!
アマゾンズルートもおもしろそうだけどシーズン2やってからやりたいなぁとは思う

とりあえず唐突な選択肢から!



―――夜【鷺森家:灼の部屋】


ベッドで横になっている灼

そして布団で横になっている京太郎

昨日と変わらず、背中を向け合っていた


京太郎「……」

灼「……良いから、ずっといて」

京太郎「……灼さん」

灼「ううん、いらないよ」

京太郎「え……?」

灼「ありがとうとか、ごめんとかいう言葉はいらないから……」


そっと、京太郎が上体を起こして灼を見る

横になっている灼の背中を見ているが、彼女は振り返らない

ただ横になって、言葉を京太郎に投げかける


京太郎「……」

灼「欲しいのは、もっと別の言葉だし……」

京太郎「え?」

灼「別に、わからないなら良いけど……」

京太郎(謝罪でも感謝の言葉でもない、なにを……?)

灼「だから良いから、好きならだけいれば……また、いつもみたいに笑う京太郎が見れれば、私は良いから」

京太郎「……」

灼「恥ずかしいこと言った、おやすみ」

京太郎「灼さん……はい、おやすみなさい」フッ



◆どうする?


1、鷺森家を出る

2、鷺森家にいる


◇21時30分から集計開始



◆どうする?


1、鷺森家を出る

2、鷺森家にいる


◇安価1↓から2分間で集計

(地獄兄弟結成に関しては1000で取られてるんでどっちにしろやるけどね!


1、鷺森家を出る



京太郎「……」


灼が眠っていることを確認すると、京太郎は今朝残されていた紙の裏側にペンで何かを書く

元の服へと着替えると、着ていた服を畳む

静かに息をつくと、灼を見て笑みをこぼす


京太郎「お世話になりました」ボソッ


そう言って、そっと部屋を出る

少しして戻ってくると、靴を持ってベランダに出るとそのまま飛び降りた

二階にあったその部屋から飛び降りて、京太郎は出ていく


灼「……」ムク


起き上がると、そっとメモを見る


京太郎『また御飯でも食べにいきましょうね』


ただのその一言

感謝も謝罪も無い

だが、灼は笑みを浮かべた


灼「……うん」クスッ



◆誰かと会う

【白望・塞・胡桃・エイスリン・豊音・葵】
【良子・玄】
【はやり・咲】

◇安価1↓から3↓まででコンマが高い者

【臼沢塞】


―――夜【公園】


京太郎「……」

塞「うそ、京太郎?」

京太郎「……」


声をかけられてそちらを見る

そこにいた塞と、京太郎の視線が交わった

顔をしかめる京太郎、塞はすぐに笑顔を浮かべる


塞「京太郎っ! あ、会えた! 良かったぁ、ね、帰ろう!」

京太郎「……」

塞「京太郎?」

京太郎「……俺は、戻りません。いや、戻れません」

塞「なんでっ!」

京太郎「……」


叫ぶ塞に、京太郎は答えない。答えられない

もしも自分が本当に人を襲っていたとしたら、なんて考えると一緒にいられなかった

自分がどうしたいかも、わからない


京太郎「すみません、まだ俺は……生き方だって、わからないっ」ググッ

塞「だ、誰もなにも言わないよ!」

京太郎「俺は佳織さんたちを襲ったかもしれないんですよ?」

塞「そ、それはっ……そ、そんなこと京太郎はっ」

京太郎「してないなんて、言いきれないでしょう」

塞「でもっ、それでもっ……!」











京太郎「すみません」

塞「っ」

京太郎「俺は、戻らない……ベルトは、誰かに預けてください。戦う意思があるなら豊音さんでも良い」

塞「京太郎っ……」

京太郎「……」


瞬間、京太郎の姿がオルフェノクへと変わる

ビクッと震える塞だったが、すぐに手を伸ばす

ウルフオルフェノクが雄叫びを上げると、塞が半歩後ずさった


塞「っ、きょ、京太郎!」

京太郎「……」ダッ

塞「京太郎ッ!!」


そのまま、ウルフオルフェノクは走って消える

一人残された塞が、顔を両手で覆って嗚咽を上げた

公園には、彼女一人だけが残される




【第21話<迷える魂>END】



◆System
・変身で【ウルフオルフェノク】に変身できるようになりました
・戦闘中に【ウルフオルフェノク】に変身できるようになりました



―――翌日:昼【街】


道を歩く京太郎

知り合いと会わないように道を選んでいる

現状、一人でいたいという気持ちもあるが、それ以上に……


京太郎「……」


自らの手を見る

そして、道の先に見える大通りを見据えた

今すぐオルフェノクに変わって……


京太郎「……ないな」チッ


頭を押さえて、歩き始める

大通りを避けて道を曲がり歩く

目的地なんてない。目的地を、探している



―――昼


◆誰かと会う?
※恋愛力補正:+5

01~80 出かけない
81~98 出かける
ゾロ目 おや?

◇安価1↓



◆誰と会う?


【白望・胡桃・エイスリン・豊音】
【良子・裕子・洋榎・絹恵・悠彗】
【宥・玄・灼・晴絵・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ・はやり】
【咲・一太】
【和・一・佳織・憧・照・煌・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【瑞原はやり】


―――【街中】


路地裏を歩いていると、正面に一人女性が現れる

シャツと半ズボン、髪は特にセットもしておらずポニーテール

メガネをかけているので一瞬誰かとも思ったが、すぐに理解する


はやり「はろはろ~」

京太郎「はやりさん……」

はやり「こ・ん・に・ち・は~♪」


楽しそうに京太郎へと駆け寄ると、目の前まで迫る

体が密着しそうな距離、いや胸だけなら京太郎に当たっていた

だが、そんなことを気にする余裕もないのか、京太郎は顔をしかめるのみだ


はやり「まさか人間じゃないとはね~全然知らなかったよ本当に」アハハ

京太郎「……」ブォッ


その顔にオルフェノクに変身する予兆が現れる

だがはやりは後退りひとつせずにニコニコと京太郎を見るのみ

あまりに楽しそうで、京太郎はそれを消して顔をしかめた


京太郎「なんなんですか」

はやり「いやいや、興味があるだけだよ純粋に♪」



京太郎「……で、なんですか?」

はやり「いやね、みんなに行方不明だって聞いたからね」

京太郎「……そうっすか」


顔をしかめる京太郎に、対するはやりは笑顔だ

なにを考えているのかと、言葉を待つ

そうしていると、はやりは人差し指を口元に当ててなにかを考えるしぐさを見せる


京太郎「……?」

はやり「そうだ!」


ポン、と手を叩く


はやり「うちにおいでよ!」ニコッ

京太郎「……ファッ!?」

はやり「内緒にしといてあげるから♪」



◆どうする?

1、はやりの家に行く

2、だが断る

◇23時40分から集計開始



◆どうする?


1、はやりの家に行く

2、だが断る


◇安価1↓から2分間で集計

(同数なら先に数集まった方になるっすー、ちなみに家に言ってもただれた性活を送るだけ、と血液採取とか身体検査ぐらいされるけど

2、だが断る


はやり「ほら、帰る家がないでしょ?」

京太郎「……」

はやり「それに雨風凌ぐ場所ぐらい欲しいんじゃない?」

京太郎「確かに」

はやり「ちょっと血液採取と身体検査さえさせてもらえれば」

京太郎「……だけど、お断りさせてもらいます」

はやり「ん、なんで?」

京太郎「色々あるんですよ……」


そう言って苦笑する

はやりは『そっか』とつぶやく

そして京太郎を見てから、笑う


はやり「君の服、綺麗だね」

京太郎「ん?」

はやり「話を聞くにびしょ濡れになって逃げたならもうちょっと臭いとかあるけど洗剤の匂いだ」クンクン

京太郎「……」

はやり「他の子の家に居たんでしょ、なのにうちはダメなのかな……それとも、その子が特別?」クスッ

京太郎「……かも、しれません」

はやり「へぇ」

京太郎「すみません、それじゃ」


そう言って、はやりの横を通って過ぎる


はやり「ねぇ京太郎くん?」

京太郎「……」ピタッ

はやり「これでも君のこと、結構かってるんだ」フフッ

京太郎「……俺もですよ、あんたのこと結構凄い奴だって思ってる」

はやり「ありがと」アハハッ


◆System
・瑞原はやりの好感度が+9されました
・【瑞原はやり:149】
※現状では瑞原はやりの好感度はこれ以上は上がりません


―――夕方


◆誰かと会う?
※恋愛力補正:+5

01~80 会わない
81~98 会う
ゾロ目 おや?

◇安価1↓



―――夜【路地裏】


寝床を確保しようと思いつつ、歩く京太郎

ふと大きめの路地裏へとやってくる

前から一人の女性が走って来て、血相かいて京太郎の横を走っていく


京太郎「あれは……」


そちらを見れば、地面を転がる少女が見えた

ボロボロの服装で、汚れたのかくすむ金髪を振り乱す


京太郎「大星?」

淡「はぁっ、はぁっ……ろ、ロイミュードっ!」

京太郎「ロイミュード?」


そこにいるのはロイミュード、ナンバーは『051』だ

そのロイミュードを、大星淡は倒れたまま睨みつける


淡「私のっ、私の部下が……いればっ、私の、パーフェクトハーモニーが」

京太郎「もうパーフェクトもハーモニーもないだろうが」

淡「ッ!」キッ


今度は京太郎が睨みつけられるが、ため息をつくのみ

静かに下を見て自らの手の平を見つめる

ロイミュード051はゆっくりと近づく。侮っているのだろう


京太郎「……お前は部下に裏切られた。俺は、俺に裏切られた。信じてたんだこれでも、俺は俺を」

淡「え?」

京太郎「まぁなんでも良いけどな、とりあえず下がってろ」

淡「で、でもっ!」

京太郎「しっかり自分を見ろ、もう昔のようには戻れないだろ」

淡「あ……わ、私はっ……私はまだっ!」

京太郎「しっかり見ろ、現実を見ろ。リアルは地獄だ、でもそれを見ずに逃げるだけはやめろ……」

淡「現実を、見る……地獄……でも、そんな底はっ、一人は嫌だよっ……」

京太郎「俺がいる」

淡「え?」

京太郎「底にだっているんだよ、住人がな」ハッ


どういうテンションだと、自分で自分を笑う

ロイミュード051、京太郎はあの姿で無いと勝てないなと卑屈に笑った

仕方がない、今までだってそうしてきたのだ。戻るだけだ

だが……



ピョンピョンと、跳ねて目の前にやってくるバッタ型の機械

驚きつつ、京太郎は苦笑を浮かべた


京太郎「お前、まだついてきたのか」


そう言うが、その緑色の機械がどこかに消えると再び現れる

そしてそのバッタ型の機械が持ってきたのは


京太郎「ベルト……ああ、そういうことか」


なんとなく理解した

照や淡と同じものだと、そしてそのベルトを取ると、腰に巻く

バックル部分のボタンを押すと、パネルが開く


京太郎「……」


跳んだバッタ型のマシン、ホッパーゼクターを左手に持つ


京太郎「……変身」


そして、ホッパーゼクターをベルトに装着


<Henshin>


京太郎の姿は緑色のライダーへと変わる

頭部と肩に角を持つマスクドライダー

赤い複眼が051を捉える


<Change Kick Hopper>

京太郎「……なるほど、な」

051「仮面ライダーか……ハハハッ、ドライブやシフトカーがなければな!」

京太郎「仮面ライダー……ね」ハッ


淡「あれは……」


今回はここまでー

次回は戦闘からってことで
チェンジキックホッパーってことで1000もようやく消化できそう
ここまで長かったなぁ、まぁおかげで若干拗れる要素増えたけど

明日はできなさそうだけど明後日できるかもー

そんじゃなにかあればお気軽にー


お前は良いよなぁ……(再開)

戦闘からってことで、キックホッパー登場
まぁ京ちゃん本人なんだけど


◆キックホッパー

◇ステータス
・HP:80
・速度:50
・攻撃:70
・防御:50


◆スキル

◇ライダーキック:威力115:命中100%:SP30
・選択時のコンマが20以下の場合、攻撃を+10


◆アビリティ

◇クロックアップ
・SPを【30】消費
・1ターンの間、速度を【+900】する



◆須賀京太郎【Lv24】

◇ステータス
・HP:81
・速度:84
・攻撃:75
・防御:55
・SP:65

◆回避+【Lv3】
・自分への命中率を【15%】下げる

◆命中+【Lv1】
・自分の命中率を【5%】上げる

◆恋愛力【Lv1】
・女性キャラクターとのイベント時に補正+5を得る

①:速度判定

1自【須賀京太郎】:134
2敵【ロイミュード051】:85

※今戦闘ではアビリティ『クロックアップ』『ウルフオルフェノク』は発動できません

②戦闘開始


京太郎「さてと……」

ロイミュード051「ふんっ!」


どんより、重加速が発動される

周囲の時間がゆっくりになるその瞬間

京太郎ことキックホッパーが腰横のスイッチに手を添える


京太郎「クロックアップ」

<Clock Up>


重加速が発動し、ロイミュード051がキックホッパーへと走り出す

そして拳を振るったその時、キックホッパーが動き出す

素早いその蹴撃がロイミュード051を襲う


ロイミュード051「ぐおっ、お、お前……!」

京太郎「悪いな、こいつはそれに対応できる能力がある」ハッ


そう言いながら、さらに接近して素早く蹴りを打ち込む

二撃、三撃と連続攻撃を打ち込み、ロイミュード051をひるませ……


京太郎「はぁっ!」


蹴り飛ばす

地上を転がるロイミュード051が素早く起き上がった

静かにそこに立つキックホッパー


淡「凄い……」


③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>900
『決定』
◇安価1↓



京太郎「おらっ!」

ロイミュード051「ぐうっ!」

京太郎「そらっ、せぁっ!」


連続キックに徐々にひるむロイミュード051

そして、壁に背をつけたところでキックホッパーの足がその胸部にぶつかった

降ろされない足、そのまま身体を固定されるロイミュード051


淡「なんで、どん底に落ちたんでしょ?」

京太郎「……まぁ地獄みたいに思ってるよ。いま」

淡「そうだよ、地獄だよ! ならっ!」

京太郎「這い上がろうと思うならなんとかしろ」

淡「え?」

京太郎「そこで生きるなら、上ばっか見るな」

淡(上を、見るな……)


京太郎「ハッ!」


足を降ろして横蹴りを打ち込む

再び地面を転がることになった051

すぐに起き上がると、ふらつきながら京太郎の方を見る


ロイミュード051「お、お前っ……まるで、死神だっ」

京太郎「どこがだ……あの人は怪物じゃあない」


そうつぶやきつつ、バックルに装着されたホッパーゼクターの脚部を素早く倒す

左足に装備されたアンカージャッキーが稼働する


京太郎「……ライダージャンプ」

<Rider Jump>



跳ぶキックホッパー

そのホッパーの名の通り、凄まじい勢いで空中へと撃ち上がった

ロイミュード051が、見上げる

月を背後に、キックホッパーが現れた


京太郎「ライダーキック」ガチャッ


バックルのホッパーゼクターの足を元に戻す


<Rider kick>

京太郎「ハァッ!」

◆ライダーキック:威力115:命中100%:SP30【35】
◇威力:260【145+115】
◇ロイミュード051:100%

                    |、
                    | ヽ
            ,-―、   |ヽ/| `l⌒ヽ/|
           /::::::::::::ヽ、 | /‐、 /⌒l/ /
          | ̄ ̄`ヽ、)::::| ヽ|;;;;| |;;;;;;|  /        ,
        /\ー‐、 |::::::::|  ゝ`~冊`~" ∠     //

        /::::::::::\ `|::::::::|_,-十十十―'" ̄\  / /
        |::::::::::::::::|  |:::::::::|  r'" 人 ̄`-、  V'"   |
        \:::::::::::::ヽ/:::::::::::|'"/二二\ \  |L___ ヽ、
         \__):::::::::::::`l:::::::::::::::r-ユ / |:::::::::::::`ー`

             |:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::`-、ヽヽ_」|::::::::::::::::|
   /二 ̄|      |:::::::::::::::::::::|--、:::::::::::::)  | /、:::::::::::::`-、_
   |ヨ_人_    |:::::::::::::::r'"   |::::::「 ̄   / `ー-、::::::::::::::::`ー------r' ̄て
   \_| /  `ー-|:::::::::::::j"二二二::::::|   /      \:::::::::::::::::|  | | |  巨リ
    r--ゝ-|  | _,L―'"    `-、::::|_/         ̄ ̄ ̄`ー――'" ̄
    |:::::::::\ ̄`-、-、  ヽ     | ̄7
    |::::::::::::::\  |  |  | r-、_,-| /
    \:::::::::::::::ヽ |  |  /|  |  | |
     \::::::::::::|'  / ̄  | (  / /
       |:::::::::::|  r'     ヽ `l / /
       \_/L/       | | |
                   | i |
                   .| /
                   |_|




そして、そのまま空中で加速したキックホッパーがロイミュード051の胸部へと蹴りを見舞う

その一撃を051が受けた瞬間、051を攻撃しているキックホッパーの左足についたアンカージャッキーが起動する

それ共に、さらに跳ねたキックホッパーが地上へと着地


京太郎「ふっ!」


ズザザッ、と音を立てて少し後ろに下がりながら着地するキックホッパー

ロイミュード051はその衝撃により、断末魔を上げながら爆散する


◆ロイミュード051【HP:0/180】
◇260-70=190


静かに立ち上がるキックホッパー

バックルに装着されたホッパーゼクターを外すと、キックホッパーは須賀京太郎へと変わる

手を離すと、ホッパーゼクターが足元に着地した


京太郎「……」

淡「ま、待って……!」

京太郎「放っておいてくれ、少なくとも今は……他人と関わりたい気分じゃない」

淡「っ!」

京太郎「お前も、さっきの言葉忘れるなよ……よっぽど明るい所にいるんだから、仲間が、友達がいるだろ?」ハッ


笑うと、京太郎は去っていく

残された淡が、静かに拳を握った



◆戦闘終了

・経験値:500

・レベルアップ【24】→【25】

・変身時に【キックホッパー】が選択可能になりました



◆【????】

【白望・塞・胡桃・エイスリン・豊音・葵】
【良子・玄】
【はやり・咲】

◇安価1↓から3↓まででコンマが高い者

ふ、二つとも採用というのも……(ボソッ

(同じ数値とか珍しいこともあるもんだなーとか


◆決戦

☆コンマが高い方を優先

◇豊音:安価1↓
◇良子:安価2↓

判定しといてあれなんだけど>>938見たら二つやっても良いかなって気がしてきた
二つで良い?

(せっかくだしね、ここはサービスしとかなきゃと


【戒能良子】


―――【ドライブピット】


ソファに座って考え込む様子の良子

最近あった、仁良光秀の事件もだがそれよりもハートのこともある

だがなによりも深く悩んでいることは、京太郎のことだ


良子「……京太郎」クッ

クリム「良子、悩み続けていても仕方がない」

裕子「そうですよ、休まないと……」


そうは言っても、クリムも裕子も京太郎が心配であることには変わりない

だがそれでも、宮守高校の面子、つまりは須賀家で彼の帰りを待つ面々ほどではないだろう

良子も同レベルで悩み、探してもいるのだが見つからない


クリム「京太郎がオルフェノクだということには驚いたが、チェイスもいる……我々は受け入れることができるはずだ」

裕子「でも話を聞く限り、問題はそこではないんでしょう?」

良子「はい……問題は、彼が妹尾佳織と津山睦月を襲った可能性があるということでしょう」

クリム「オルフェノクで襲った時の記憶が無くなるという事例が無いとは言い切れない。確かに心配ではあるが……」

良子「一番の問題は、彼の心ですから……」

クリム「そうだね、そこばかりはどうしようもない……彼自身が解決するか、誰かが彼に会って説得するか、いや……説得というのは少し違うか」



良子「私は、京太郎を助けたい……助けられたこともあるからこそ」グッ

クリム「私も彼には借りがあるからね、返すまでは死なせるわけにはいかない」

裕子「戒能さん、クリム……そうですね。私も須賀君をなんとかしてあげたい」


方法がわからなくとも、だ

その気持ちに偽りはない

だからこそ三人が笑い合って、頷く


クリム「だがそのためにも休憩はしっかりと取るべきだね」

良子「ビコーズ……いえ、そうですね」フッ


良子(京太郎がオルフェノクであり今まで人を守り続けている……チェイス、いえシロと共に歩めているならば京太郎とだって……)グッ

【姉帯豊音】


―――【須賀家:居間】


夜中、目を覚ました豊音

昼間に京太郎を探している時に、一人の女から渡された封筒

それを開けば、中には一枚の紙と許可書のようなものが出てくる


豊音「これ……」


紙を見れば、地図のようなものが記されている

そして、その許可書のようなものを持ってこいなどの指示もだ

それを見て、豊音はゆっくりと文字を読む


豊音「スマートブレイン本社……?」


許可書には、ベルトをいつも入れているアタッシュケースと同じロゴが入っている

早い話が招待状だ


豊音「なんで……今更、なんだろ?」



豊音「でも……」


これはチャンスだった

勧誘であろうとなかろうと、罠であろうとなかろうと

スマートブレインという巨大な敵に対する何かが見つかるかもしれない


豊音「きっと、上手くいけば……」


オルフェノクと人間との共存も上手く行くかもしれない

実際、人間として生きているオルフェノクだっている

スマートブレインの“粛清”さえなければそのオルフェノク達だって安心して生きていけるはずだ


豊音「……うん、恐いけどがんばれ私っ」グッ



【第22話<彼と彼女たちの正義>】



―――朝


道を歩く京太郎

特に行き先などない

ただ、歩いているだけだ


京太郎「……俺は、どうしたいんだ」


呟きながら歩く

死にたいのか、生きたいのか

守りたいのか、それとも……


京太郎「考えると、泥沼だな……」


昨日、大星淡を助けた

それでも、まだわからない


京太郎「俺は……」



◆誰と会う?


【白望・葵】
【洋榎・絹恵・悠彗】
【玄・晴絵・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・佳織・憧・照・煌・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【花田煌】


―――【道端】


歩いていると、空腹に顔をしかめる

なんとかしようと思いつつポケットの財布を見る

昨日はネットカフェに泊まったが余裕はあるし、それに引き出すことも可能だ


京太郎「……どうすっかな」

煌「おや須賀君」

京太郎「花田さん」

煌「いやぁ、色々忙しくて……宮永さんとも会ってませんし」アハハ

京太郎(咲にしろ照さんにしろ、会いたくはないな……)

煌「これから朝御飯なんですが一緒にどうですか?」

京太郎「ああ、それじゃご一緒させてもらいます」フッ

煌「まぁそこらのファミレスですが」アハハ

京太郎「その方が気楽でいいですよ」フッ

次スレかな
【安価】京太郎「仮面ライダー?」淡「返してよ!私のザビーゼクター!」【Part15】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」淡「返してよ!私のザビーゼクター!」【Part15】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1476804169/)

>>990 誘導ありがとです!


―――【ファミレス】


向かい合って座る二人

コーヒーを飲む京太郎と煌

二人して同時にカップを置いて息をついた


煌「……あはは、ごめん辛気臭い」

京太郎「いえ、それ言ったら俺もですし」

煌「……なにかあった?」

京太郎「え、ああいや……色々と、正直あの日、一年前のあの時になんで俺は生き残っちゃったんだろうとか」

京太郎(いや、ある意味死んだのか……)

煌「そんなこと言っちゃいけません」

京太郎「え……ああ、そうですよね」


犠牲者は山ほどいる

京太郎自身の父もそうだったはずだ

他にも何人も犠牲者を知っているし、そのせいで人生を狂わされた者がいることも知っている

だが、思わずにはいられなかった。なぜ自分なのか……


京太郎「……」

煌「生きるのが、辛いんですか?」

京太郎「そう、かもしれません……」

煌「それについて私はなにかを言えるわけじゃない……」

京太郎「……」

煌「それでも私は、あまり一緒にいる時間なんて短いけれど……貴方がいて良かったと思いますよ?」

京太郎「っ……」

煌「……さて、食べ物もそろそろ来るよ」

京太郎「は、はい」コクリ

煌「難しく考える必要はない。なんて偉そうなこと言うつもりはないけれど、忘れないでください……ね?」クスッ

京太郎「……はい」


◆System
・花田煌の好感度が+15されました
・【花田煌:85】


そんじゃこのスレはここまでー

埋めちゃってくだされば僥倖ー

>>1000はいつも通り、場合によってはイベント最後の方になる可能性もあるけど

>>993

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