【安価】京太郎「仮面ライダー?」淡「返してよ!私のザビーゼクター!」【Part15】 (1000)




※咲-Saki-×仮面ライダーシリーズの二次創作

※安価スレ

※京太郎成長もの

※麻雀なにそれこれライダー

※安価の連続取得は禁止(次安価から最低一分開けてから)

※sageでお願いします

※平成ライダーメインですが昭和ライダーも出ます




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476804169



◆前スレ

【安価】京太郎「仮面ライダー?」【咲-Saki-】
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」白望「私にくれた、宝物」【Part9】
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」照「おばあちゃんが言っていた…」【Part10】
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」菫「みんな疲れているのか」【Part11】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」菫「みんな疲れているのか」【Part11】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」久「仲間だけは信じられる!」【Part12】
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」はやり「全て私のせいだ!」【Part13】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」はやり「全て私のせいだ!」【Part13】 - SSまとめ速報
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【安価】京太郎「仮面ライダー?」美穂子「仲間っていうのは…」【Part14】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」美穂子「仲間っていうのは…」【Part14】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475074887/)




目的1:次々と起きる事件を仲間たちと共に解決していきましょう

目的2:ヒロインたちと仲を深めましょう

目的3:生き残りましょう


◆前スレの仮面ライダー×咲-saki-は!

・赤土晴絵、ゼロノスゼロフォーム登場!

・青年、そして鳴滝と名乗る男と出会う!

・京太郎の正体が判明!

・灼の家に匿ってもらう!

・だが出る!

・そしてはやりんの勧誘を断る!

・キックホッパーに変身!

・おや、淡の様子が?


以上テンプレでしたー

今後ともよろしくです!


前スレ埋めありがとうございますっすー

前スレ1000は【ロイミュード組の好感度アップイベント】ってことで
比較的早めにできそうな1000で

そんじゃ再開してくよー



◆誰と会う?


【白望・葵】
【洋榎・絹恵・悠彗】
【玄・晴絵・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・佳織・憧・照・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【赤土晴絵】


―――【丘】


街の外れにある丘

そこに置いてあるベンチに座る京太郎

少しばかり曇った空を見上げる


ザッ


京太郎「……赤土か?」

晴絵「ご名答、それもオルフェノクの力?」

京太郎「ゼロライナーの音がした」

晴絵「そ……」


ベンチに座る京太郎、その横に座る晴絵


晴絵「……」

京太郎「知ってたんだろ?」

晴絵「まぁね、でも……あの日の『自分を殺したい』って言葉の意味は考えたけどね」

京太郎「……そういうことだ。俺が津山をオルフェノクにしたなら、俺がいなきゃならなかったなら」

晴絵「そう思うのもまぁ、悪くはないけどさ」

京太郎「……変な話したな、悪い」

晴絵「須賀が変なのはいつものことだけどね」ハハッ

京太郎「言ってくれるなお前」フッ



二人は黙って空を見る

きっと晴れた夜ならば綺麗な星空が見えたのだろう

今は曇った昼、正反対だ


京太郎「なぁ、赤土は……この時代の赤土晴絵に聞いたんだろ?」

晴絵「ま、そうなるね」

京太郎「俺とその人、どういう関係だったんだ?」


自身がオルフェノクだと知っているのだ、気にもなる

京太郎自身の記憶の中でも、前まで自分の本当の姿のことを知っているのは二人だけ

そして、その中に赤土晴絵が食い込んでくる

赤土晴絵とは、自分のなんなのか……


京太郎「赤土、赤土晴絵っていうのは……一体、俺の」

晴絵「……恋人」


正直、驚いた

彼自身の記憶では一度も恋人がいたことなどない

故に記憶にない恋人に、戸惑う


京太郎「な……」

晴絵「……って言ったらどうする?」フッ

京太郎「ッ!」


驚きながらも、ホッとする

さすがに恋人を忘れていたなど笑えない

故に座って、そんな悪趣味な嘘をついた晴絵をジト目で睨む


晴絵「ちょっと和ませようとしただけなのに」

京太郎「笑えないっての……」ハァ

晴絵「でもかなり近しい関係だったのは確かでしょ、なんたってあんたがオルフェノクだって知ってたんだから」

京太郎「……」

晴絵「嘘だって」フッ

京太郎「なら、良いけどな」ハァ



京太郎「……でも、赤土晴絵か」

晴絵「あんまり名前呼ばれても困るんだけど」

京太郎「お前じゃない方だよ」

晴絵「わかってるけどさ……」


そうは言っても、本人だ

気にもなるだろう

彼女自身だって、未来の自分が忘れ去られるというのは容易に許せることではないと、思う


京太郎「……その、悪い」

晴絵「別に良いって」

京太郎「そのさ、赤土」

晴絵「ん?」

京太郎「いつかまた、俺がいる過去があったらその時は」

晴絵「断る。私は嫌だね……須賀のしりぬぐいなんて」

京太郎「……だよな」ハハッ

晴絵「……」

京太郎「さて、俺はもう行くわ」

晴絵「うん」

京太郎「……止めないんだな」

晴絵「止めて欲しい?」

京太郎「今は止めないでいてくれるとありがたい」フッ


それだけ言うと、歩きつつ京太郎は片手を振る

そんな京太郎の背中を見て晴絵が苦笑を浮かべた

いつもの表情とはまた少し違う


晴絵「まぁ、嘘にしろ本当にしろ……記憶がないんだ、どっちが正しいか、真偽がどちらかなんて、わからないよね。あんたは」


◆System
・ステータス【防御】が+2されました



今回はここまでー

次回は自由行動の続きからってことで
そろそろただの漂流続きとはいかない!
ちなみに明日(ってか今日)もできるよー

そしてハルちゃん、本当なのか嘘なのか!

そんじゃなにかあればお気軽にー


子供の夢ぐらいは守ってやることにした(再開!)

ハルちゃんについての真偽はもっと後になるかも?
どうなる豊音って感じで、それより京ちゃんもどうなる



―――昼


◆誰と会う?


【白望・葵】
【洋榎・絹恵・悠彗】
【玄・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・佳織・憧・照・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【宇夫方葵】


◆System

◇以下の要素を達成したためストーリーが変化しイベントが発生します

・【宇夫方葵】の好感度が【150】以上

・【宮守全メンバー】を【救出済み】

・【宮守】フラグが【3】以上

・今章に入ってから【特定のキャラクター1人以上】と会っている



―――【高架下】


歩く京太郎の背後に、誰かが現れる

そちらを見て顔をしかめる京太郎

だが、宇夫方葵は複雑そうな表情を浮かべるのみ


葵「わかってる……いや、わかった」

京太郎「なにが?」

葵「……須賀、京太郎」

京太郎「なんですか?」


歯ぎしりをする葵が、静かに頭を振るう

なにを知ったのか、なにを見たのか

京太郎は気づいていたのかいなかったのか、宇夫方葵は赤土晴絵との会話を聞いていた


故に―――彼の本心を察する


葵「お前、死にたいんだってね……」

京太郎「……」

葵「望み通りにしてあげるよ……!」


決意を込めた瞳で、宇夫方葵は京太郎を見る

葵「……」モタモタ



葵「っ……!」


カイザブレイガンを持った葵が、京太郎へと近づく

変身はしない、それでも撃てる

ある程度近づくと、そっとカイザブレイガンの銃口を京太郎の胸部に向けた


京太郎「……」

葵「……」

京太郎「撃たないのか?」

葵「っ……」


覚悟はしてきたつもりだった

彼が死にたいということは、知っている

だからこそ、それを望んだ京太郎を楽にしてやりたいという気持ちがあった


葵「はぁっ……ハァッ……ハァッ……」

京太郎「……すみません」

葵「うる、さい、黙ってて……」


震えながら、トリガーに指をかける

葵の額に汗がにじむ

京太郎は静かにその場に立つのみ


葵「……ッ!」



◆イベント
※恋愛力Lv1補正:+5


01~10 撃たれる
12~60 ?????
61~89 ????

90~98 撃てない

ゾロ目 ????!


◇安価1↓

どうなる……!?

好感度補正とかはないのね

寧ろ好感度上げてなかったら問答無用で変身からの攻撃するくらい殺意に満ち溢れてただろうし……

(お陀仏だよ!


◆誰?

01~20 エイスリン・ウィッシュアート

21~40 松実玄

41~60 戒能良子

61~80 臼沢塞

81~98 瑞原はやり

ゾロ目 ???


◇安価1↓

はやりんキター!(やばそう)

【瑞原はやり】


瞬間、誰かが葵を蹴り飛ばす

地を転がる葵だがすぐに起き上がったそちらを見た

そこにいるのは、瑞原はやり


はやり「まったく、私のお気に入りになにしてるのかな?」


アロハシャツを着ているはやりがそこには立っていた

葵が鋭い瞳ではやりを睨むが、不愉快そうな表情を浮かべたはやりがゲネシスドライバーを腰につける

そしてその手に、レモンエナジーロックシード


はやり「殺すよ?」

葵「……殺してあげるんだよぉ、私が……」

はやり「京太郎くん、君も……なに勝手に死のうとしてるのかな?」

京太郎「俺は……」

はやり「まぁいいや、そっち処理しちゃうからさ」ニッ

京太郎「っ、はやりさん!」

はやり「さぁ、変身しなよ。しなくても良いけど」

またはやりんか、こじれるなぁ

クロックアップで生身の人間運んで平気なの?設定よくわかんないけど



京太郎「待ってくださいはやりさん、葵さんは俺のために!」

はやり「わかってるけどさぁ、おもしろくないんだよね。京太郎くんが殺されるのって」

京太郎「そ、そういう話じゃっ」

はやり「私はさ、京太郎くんを助けるなら殺してあげるべきじゃないと思うんだけどなぁ」

葵「もっともらしいこと言って、良くないなぁ、そういうのは……」ギロッ

はやり「まぁ話しあってても水掛け論だし、さっさと決めちゃおうよ」

京太郎「やめろよ!」


その声に、顔をしかめるはやりと、バツの悪そうな表情を浮かべる葵

溜息をついたはやりがゲネシスドライバーを外す

葵はカイザブレイガンをそっとホルダーにかけた


京太郎「……すみません葵さん」

葵「私は、京太郎のことが……」

京太郎「え?」

葵「いや、ともかく……死にたいって願うなら、望み通りにするよ」

京太郎「……」

葵「他の人にやらせない。私が……」

はやり「罪は私が背負いますって?」

葵「うるさいっ」

はやり「……まぁ良いけど、京太郎くんも忘れないでよね。私は悲しむよ~? それはもう心底悲しむよ」

京太郎「……心に留めておきます」

京太郎「俺のために争わないで」

>>100
原作2話でクロックアップ使って生身の人間車の外に出すシーンがあってだな



京太郎が去ろうとする

そんな京太郎へと、葵が寄ろうとするがはやりが目を光らせた

舌打ちをする葵が去っていく京太郎の背中を見る


葵「待て……待ってよ京太郎、あんたがいなくなってからみんなどうしてるか知ってんの!?」

京太郎「……」

葵「知らないよねっ! なら帰ってきなよ、私……たちはっ」

京太郎「……」


去っていく京太郎、葵は歯ぎしりをしてから立ち上がる

次にはなんともないという表情を浮かべると、サイドバッシャーへとまたがる

残ったはやりはつまらなさそうに指先でロックシードを回す


葵(他の子になんてやらせられない……私が……)グッ


はやり(おもしろくないなぁ、私に黙って死のうとするなんて……菫ちゃんはダメだったし、あとは京太郎くんしか残ってないんだからね☆)


京太郎(俺は、どうすれば良い……)


◆System
・【宇夫方葵】の好感度が+15されました
・【宇夫方葵:170】

>>104
そうなのか、(未視聴で)すまない
サイボーグ009の描写のイメージが強くてですね



―――夕方


◆誰と会う?


【白望】
【洋榎・絹恵・悠彗】
【玄・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・佳織・憧・照・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【園城寺怜】


◆おや?
※恋愛力Lv1補正:+5

01~50 竜華と一緒
51~98 一人きり

ゾロ目 イベント!

◇安価1↓

ほい

(まさかのゾロ目、ええいなぜ


【園城寺怜】


―――【公園】


いつもの公園に来てしまう

案外、知り合いと会いたいのかもしれない

そう思いつつ、京太郎は自嘲気味に笑う


怜「あ、京ちゃんやん」

京太郎「と思ってたらいた」

怜「ん、私のこと考えとったん~?」ニヤッ

京太郎「違いますよ」


そう言ってベンチに座る京太郎

隣には怜が座っているのだが、普通に私服だ

故に、少しばかり周囲をうかがう


怜「どないしたん?」

京太郎「竜華さんは?」

怜「いつも一緒やと思ってるやろ」

京太郎「はい」

怜「んなわけないやん……ってこの件やったことあらへん?」

京太郎「そうでしたっけ」

怜「そうやって絶対……てなんかあった?」

京太郎「え、なにが?」

怜「いやなんか……なんか感覚で」

京太郎「超能力者っすか」

怜「ちょっちな」

単純に男女の機微で何か察したってだけかもしれないじゃないか



京太郎「にしてもあれですね」

怜「どないしたん?」


そう言って、隣の怜が京太郎に体を預ける

京太郎に寄りかかるようになっている怜

笑みを浮かべながらも、京太郎は話を続ける


京太郎「ままならないっすね、人生」

怜「どないしたん……」

京太郎「いや、なにも上手くいかないなって……何一つとして上手く行ったことが無い」フッ

怜「そやの?」

京太郎「過程は良かったりしても、結果がどうにも……もうそういう星の元ってことで我慢するしかないんですかね」

怜「でも私も諦めてた。きっと京ちゃんがおらへんかったら……ここにおらんかったよ」

京太郎「……」


その言葉にも、京太郎は沈黙する

いや、葛藤していると言った方が正しいのだろう

自分を消したい。だが自分がいなければ救えなかったと言える者もいる


怜「でもそやね、京ちゃんがそう言うなら……良くなかったのかも知らへん」

京太郎「……ただね、隣でいたかっただけなんです」

怜「わかるよ、その気持ち……ただ普通に隣で立ってたい」

京太郎「……それだけだったんです。昔から」

怜「でもきっと、おるから」

京太郎「え?」

怜「うん、その人を見つければええんちゃうかな……案外、自分から蓋してるだけかも」

京太郎「蓋、ですか」

怜「うん、自分から踏み込むってのも……ありやと思うよ」クスッ

京太郎「……」

怜「そんじゃそろそろ戻るから、またね!」フリフリ

京太郎「はい」フッ


◆System
・園城寺怜の好感度が+15されました
・【園城寺怜:145】



―――【スマートブレイン:本社】


姉帯豊音が廊下を歩く

受付に許可書を見せると、すぐに女性が現れる

スマートレディと呼ばれるキャンペーンガールのようなものだ


SL「ハァイ、姉帯豊音ちゃん♪」

豊音「こ、こんにちは」ペコ

SL「ごめんねーこれから他の子もくるから、上に上がっておいてくれる?」

豊音「は、はい」

SL「ちなみに最上階で降りて右にずっと行けば応接室だからねぇ、左は社長室だから」

豊音「はいっ」コクリ

SL「またあとでねー!」


都合がいいと、豊音は内心思いエレベーターに乗り込む

最上階へのボタンを押す

開けば予想通り誰もおらず、降りて周囲を確認しても誰もいない


豊音「あっちが社長室……だよねっ」

豊音「黒崎や蛮野なんかに絶対負けないよ~!」



―――【スマートブレイン本社:社長室】


誰もいないことを確認してから、念のためにノックをしてだ

誰かがいれば『間違えました』と言えばいいと思いつつ、入った

そこにはやはり誰もいない、応接用のソファとテーブル、奥には社長用の机、そしてその背後は外が見れるガラス張り


豊音「……」


そっと入ると、静かに監視カメラを確認するも何もない

軽く駆け足で机の上に置いてあるパソコンを触る

画面は普通のパソコンと変わらない


豊音「フォルダ、あった……それと」


USBメモリを取り出しパソコンへと差し込む

中身の確認など後ででもできる

フォルダをメモリの中にコピー


豊音「あれ、これ……」


地図のようなものがあった

それを見れば重要そうな箇所に印がつけられていた

社長室、研究室、開発室、そして地下に一つの部屋

そこのみ名前が書かれていない


豊音「……」グッ


トラブルなくコピーを終えると、豊音はUSBメモリを抜いてポケットへと入れる

目的地は決まったと頷くと、社長室を出る豊音

そのままエレベーターへと向かっている最中に、エレベーターが開く


豊音「ッ!」



開いたエレベーターから出てくる

それは少女、意外な人物

驚いた豊音が目の前の人物を見て、安心するような表情を浮かべた


豊音「え、エイスリンさんっ?」

エイスリン「ト、トヨネ!?」

豊音「ど、どうしてここにいるのっ?」

エイスリン「ショウタイジョウ、トドイタ……テイサツ」

豊音「で、でもエイスリンさんまたっ」

エイスリン「ソレデモ……ナントカ、シタカッタ」

豊音「……エイスリンさん、これからどうするのー?」

エイスリン「シャチョウシツ……トヨネガ?」

豊音「うん、データもコピーしたから……あとは気になるところがあって」

エイスリン「イッショニ、イクカラ」

豊音「……うん、行こうっ」

ふんふむ…果たして豊音さんとエイちゃんはスマブレ本社で何を見るのか?
すばら先輩(ガタックorザビー?)やケタロスとの遭遇戦は有るのか?
楽しみですね



―――【スマートブレイン本社:地下】


地下へとたどり着くと、地図を思い出しつつ道を歩く

廊下の構造は単純で目的地は特に奥ともあり簡単にたどり着いた

エイスリンと豊音の二人が、その部屋の扉をそっと開く


豊音「暗い……」

エイスリン「……」


二人共警戒しつつ、中に一歩踏み出す

その瞬間、背後の扉がある部分にシャッターが下りる


豊音「ッ!」

エイスリン「Trap!?」


部屋に、明かりが灯る

驚きつつ二人が周囲を見るがただの真っ白な部屋

ただ大きさは段違いに大きい


上の方に窓が存在しており、そこに二つほど人影が見えた


豊音「エイスリンさん、ごめんねっ」

エイスリン「ニゲヨウ!」

豊音「うん、でも出口も……ともかく攻撃してみようっ」


シャッターに攻撃をしかけようとしたその瞬間、部屋の中央が開いた

開いた部屋の中央に、下からなにかがせり上がってくる。エレベーターだったのだろう

そして、それと共に現れるのは―――


豊音「なに、これ……」

エイスリン「オオキイ……」


―――巨大なオルフェノク


二人は知らないが、そのオルフェノクはエラスモテリウムオルフェノクと呼ばれる異形

人間から見ればオルフェノクというだけでよっぽど異形ではあるのだが、それ以上の異形

巨大な四足を持つ獣が、咆哮をあげた


豊音「エイスリンさん!」ゴゥッ

エイスリン「ウ、ウン!」ブオッ


二人がオルフェノクへと変身する

エラスモテリウムオルフェノクが二つの獲物を見据えた

背筋に悪寒が奔る……それでも


豊音(私が、守らなきゃ……みんなのためにっ!)

ライダーギアを持たずに来たんですか
ヤバいかも知れません
エイちゃんと豊音さんの明日はどっち!?
助けて!すばら先輩!



―――夜


◆誰と会う?


【洋榎・絹恵・悠彗】
【玄・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・佳織・憧・照・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】
【淡】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【大星淡】


―――【路地裏】


歩く京太郎、その背後から誰かが走って来て、その腕を掴む

振り返るとそこには長い金髪

誰かすぐにわかって顔をしかめる


京太郎「なにやってんだお前」

淡「はぁっ、はぁっ……よ、ようやく、みつけたっ」

京太郎「構うな、放っておけって言っただろ」

淡「違うんだよ、私は……私も地獄にいるからっ」


顔をしかめる京太郎が淡を見る

黒っぽい服装をしている淡

にしても、袖がない


京太郎(なんだこいつの服装)

淡「地獄の底にいるなら、一緒なら……私は」

京太郎「……他人とは関わり合いたくないって言っただろ」

淡「他人じゃなければ、良いんでしょ?」


そう言いつつ、淡は京太郎を見つめる

顔をしかめる京太郎


京太郎「どういうことだ?」

淡「……」ボソッ

京太郎「ん?」



◆え、なんだって?


1、淡「お兄ちゃん……」

2、淡「アニキ……」


◇安価は次回



ということでここまでー

もしかしたら明日もできるかも
できても10時過ぎになるかもだけど

淡はなんて呼んでくるってところで、こんなことしてる一方で豊音たちはどうなったとかも次回

そんじゃなにかあればお気軽にー

ふんふむ…あわあわは無事パンチを入手出来たんでしょうか?
そして…豊音さんとエイちゃんの運命は?
所でケタロス(スマブレ側)とヘラクス(反スマブレ側)は原典通り?
其れとも咲-Saki-キャラ(亦野先輩orたかみーor羊先輩or美子さんor哩姫)なのか?


ごめんね、最近は帰っても0時過ぎだから再開するにもねって感じで
日曜はたぶんできるから!

豊音がどうなったかとか書きたいし、淡からの呼び方とか決めたいし


大変身!(再開!)

なんやかんやで再開できたぜ
ってことで人おれば投票開始してくよー

(ありがとです! そんじゃ再開してくよー!


◆え、なんだって?


1、淡「お兄ちゃん……」

2、淡「アニキ……」


◇安価1↓から2分間で集計

1、淡「お兄ちゃん……」



淡「……お兄ちゃん」

京太郎「……は?」

淡「お兄ちゃん……」

京太郎「お前……」

淡「一緒だよ、同じ場所で……これで私は他人じゃない、でしょ?」

京太郎「お前なに言って」

淡「お兄ちゃんが言ってたでしょ? 他人とは関わらないって、だったら私はお兄ちゃんの妹で、相棒だよ……」

京太郎「お、お前……錯乱してんじゃないか?」

淡「冷静だよ。ここより下に落ちるなんてことない……なら一緒に地獄にいよう?」

京太郎「……」

淡「ね、お兄ちゃん……」

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.    |: |       ノィー|: |‐-‐'゙、 """     レ′ / /: /://
 ー=ノノー---< ,.┤ |:.|    \     '     _ノ/: :/、
  '" `ヽ、: : :/  ! |:|     iー- 、` ´ _,..-‐'/: :/   ̄/7ヽ,
        \/   ゙、 !|     |    ̄,.:'.;"´: :/     // /ヽ
          /     ゙、゛、    |_  //;.イ´     //    ゙、
        /  ヽ  ヽヾ    ト、 ` i / ̄/     //       |
    r'"´      \  ト、、   ! フノ―/    /// i      |
.    ゙、.           |`i:、゛、.   i'"´   /   //::::/ i...:;    ヽ
     ゙、.          |  i::\\ i   /  //::::::::/_ //      ゙、
     |、ヽ       λ |:::::::\\! / //:::::::::::/ ̄ノ           l



―――【スマートブレイン本社:地下施設】


豊音「う……ぁ……」


倒れる豊音、服も体もボロボロで傷だらけだ

正面には咆哮を上げるエラスモテリウムオルフェノク

その巨大な顔の真下には血溜まりの中に倒れるエイスリン


豊音「あっ……ぐっ、うぅぅっ……」ズルッズルッ


倒れた豊音が体を引きずるように動く

血の跡を引きつつ這いずる

エラスモテリウムオルフェノクは咆哮を上げて前足を上げた


豊音「うっ、あああぁぁぁっ!」


変身、ホースオルフェノクとなった豊音がエラスモテリウムオルフェノクの前足の下に立つ

体はボロボロで、それでも巨大な盾を真上に上げてその足での一撃を受け止める

重量は並ではない


豊音「うっ、あああぁぁっ!」

エイスリン「ぁ……ょね……」

豊音「守るって……誓った、からっ、京ちゃんと……み、んなっ、とぉ……!」

エラスモテリウム「GAAAAAAA!」


咆哮を上げたエラスモテリウムオルフェノクが下がる

そして、その前足で豊音を蹴り飛ばした

吹き飛んだ豊音が地面を転がる


豊音「あぁっ……」



薄れいく意識の中、ぼやけた視界の中


豊音「や、め……」


視界が暗転すると共に意識もブラックアウトする

その場に残されるのはエイスリンとエラスモテリウムオルフェノク

咆哮を上げたエラスモテリウムオルフェノクの四つの眼が真下のエイスリンを捉える


エイスリン「とよ、ね……きょ、ぅ、た……ろ……」


そして、彼女の意識も途切れる



―――【ホテル】


京太郎「ッ!」ハッ


目を覚ます京太郎

座ったまま、壁に背中をついたまま片膝を立てて眠っていた京太郎

その片膝の上に頭を乗せて眠っている淡


京太郎「……気の、せいか」

淡「んぁ……どうしたの、お兄ちゃん?」

京太郎「いや、なんでもない……」


結局、自分の責任だろうと京太郎は淡の世話を見ることにした

自分を兄だと慕う彼女を置いていけなかった

溜息をつきつつ、そっと頭を撫でる


淡「えへへ……私は、地獄の底でも、生きてけるよ……お兄ちゃんと一緒に」

京太郎「……そうか」

淡「私たちは地獄兄妹だよ」クスッ

京太郎「そう、だな……」ハッ

淡「そうだよ、私たちは永遠なんだよ……あはっ」ニコッ

京太郎「……」ナデナデ

淡「えへへっ」

京太郎(……だけどお前は、まだ知らないんだよ。俺のこと)



―――朝


◆誰と会う?


【洋榎・絹恵・悠彗】
【玄・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・佳織・憧・照・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【妹尾佳織】


―――【河川敷】


歩いていた京太郎

少し休もうと、河川敷の土手に腰を下ろす

前は嶋昇、タランチュラアンデッドと話もした場所だ


京太郎「……嶋さん、なにやってんだろうな」

淡「誰?」

京太郎「ま、関係ないさ」


そう言って立ち上がると、淡も合わせて立ち上がる

土手を上って歩き出そうとすると、そこでまさかの鉢合わせをした

数メートル先の少女が、息を飲む声が聞こえる


京太郎「ッ……」

淡「どうしたの、お兄ちゃん?」

京太郎「……妹尾、佳織」

淡「ん……」

佳織「す、須賀……くん」
          _,. ...,,_

       ,.  ' ´     ` 丶.
     , ´ ,   ,        ヽ
   , ' /  /  /  ,   、丶
  /  /  〃 / / 〃 / ヽ、  ヽ、\
  ,' 〃  ,イl 〃 / // l /   丶 .  i ヾ 、
  i  !i  /〃 | !ム l-!-|l      | l  ,ィl、ヽヽ
  !  |l / /ハ [」!,,,」__ヽ!    l-l、/ lハ ! |
  i  ヾ|!〃__7'´ r'::;,i「ヽ    ,:=< 「 /l ! //
  `、 l/ /! ヽ_ ヾ;;;ツ   __ ' r';i!Yノイ|y'
   ヽ! 〃!   ` ‐-- '´ ヽヾ' ト、 !lハヽ.
    ト !|  lj ///     ' ` 7'i´ リ l i
    l ヾヽ、     _,.. _   / ! 〃l//
    ヽ、.ト、 !` 、    ´ , ´ 〃 //´
________,ィ'^| 、/l    `r - ' ´   |l リ
    l ヽ X    ハ、        !| {
    l ノヽ > < / `rー-- 、  〃 l
    l   ヽ∧_∧!  l    ぐ 丿
    ヽ、 /ヽ! ∨ヽ/     〉´




淡「誰、この金髪……」ギロ

京太郎「睨むなよ金髪」

淡「お兄ちゃんの金髪はくすんでて素敵だね」エヘヘ

京太郎「褒めてんのかそれ……」

佳織「っ……そ、そのっ」

京太郎「悪いな、すぐにどっか行く」


踵を返す京太郎

淡はそんな京太郎を追うように歩き出す

長い金髪が黒い袖なしコートの上で舞う


佳織「ま、待って!」

淡「……日が当たる場所にいるんだろうなぁ」

佳織「え?」

淡「……」

京太郎「なんっすか?」

佳織「そ、その……あの日、本当に、きょ……須賀くん、なの?」

京太郎「……俺が知りたいぐらいですよ」

佳織「え?」

淡「行こうお兄ちゃん」

京太郎「……ああ」ハァ


佳織「……須賀、くん……」


◆System
・現状【妹尾佳織】の好感度は上がりません



―――昼


◆誰と会う?


【洋榎・絹恵・悠彗】
【玄・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・憧・照・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【弘世菫】


―――【高架下】


京太郎「……」

淡「どこ行くの、お兄ちゃん」

京太郎「さて、考えてないな」

淡「そうだね、行く場所なんてないよね」アハハ

京太郎「……違いない」フッ


そう答えつつ砂利だらけの道を歩く

人通りがほとんどない高架下、京太郎がふと横を見る

ネコが、いた


京太郎「……」

淡「ぬこだね」

京太郎「……ぬ?」

淡「?」

京太郎「いや、なんでも」


そしてそんな猫を見ていると、誰かがやってくる


菫「タマ~待たせたにゃぁ~♪」

京太郎「あ」

淡「あ」

菫「」



菫「……」

淡「……」

京太郎「……」


そして、二人が去ろうとする


菫「待てお前達」

淡「……行こうお兄ちゃん」

京太郎「だな」

菫「……待てと言っている」


二人が顔を向け合って、静かに頷く

そして菫の方を見る

出来る限り無表情、なんでもなかったという風に……


菫「いま、私を笑ったか?」

京太郎「い、いや」

淡「そ、そんなわけなブフッ」

京太郎「おい」

淡「ご、ごめんお兄ちゃっくくくっ」プルプル



京太郎「ああ、あれだ菫さん」

菫「なんだ……?」ゴゴゴ

京太郎「……か、可愛かったぞ?」

菫「は?」

京太郎「いくぞ淡」ダッ

淡「ちょ、待ってお兄ちゃん!」ダッ


二人が去っていく

色々と突っ込みたい部分は多かった

淡の謎のルックス、お兄ちゃん発言

だが、それどころではない


菫「……ファッ!?」ボンッ カァッ

タマ「ニャ~」


◆System
・弘世菫の好感度が+10されました
・【弘世菫:120】



―――夕方


◆誰と会う?


【洋榎・絹恵・悠彗】
【玄・霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・憧・照・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【松実玄】


―――【路地裏】


玄「見つけたっ!」


肩で息をしながら走ってきた玄を見る京太郎と淡

ボロボロの玄

なぜかなんて考える必要もない


京太郎「……運が悪いな相変わらず」

玄「京太郎くんを見たって話を聞いたらいても立ってもいられなくて……ってそうじゃなくて!」

京太郎「放っておいてくれ……それができないなら、俺を……」

玄「どういうつもり?」

京太郎「……なんで構う」

玄「そ、それは私たち、仲間だし……お、お姉ちゃんだってなんかおかしいって心配してるし」

京太郎「あの人も、俺が化け物だって知ったら」

玄「私のお姉ちゃんをバカにしないでよっ、お姉ちゃんがそんなぐらいで京太郎くんのこと嫌いにならないよっ!」


京太郎「……すみません、馬鹿にしたつもりはなかったんだけど」

玄「っ……ご、ごめん私こそ、でも……お姉ちゃんはそのぐらいで嫌いになったりしないよ。私だってモモタロスたちと一緒にいるんだからっ」

京太郎「それでも俺は、人間を襲ってたかもしれないんだ……しかも、津山をオルフェノクに」

淡「ねぇお兄ちゃん、どういうこと?」

京太郎「……俺は、化け物なんだよ。オルフェノクだ」ズオォ


その顔に模様が浮かぶ

淡はそれを見て目を見開く


京太郎「どうだ、これが俺だ……」

淡「お兄ちゃん……」

京太郎「俺の姿だ。俺は、オルフェノクだ……」

淡「……さすが、お兄ちゃんだぁ」ウットリ



京太郎「は?」

淡「私よりずっと、地獄を味わってるんだね……そうだよね。同じ歳でもずっとお兄ちゃんの方が……凄ぃ」エヘヘ

京太郎「……皮肉なもんだな」ナデナデ

淡「えぇ、なにが?」

京太郎「なんでもないさ」フッ

玄「そうだよ……京太郎くんは、私にとってもお兄ちゃんみたいなもんなんだよ」


その言葉に、淡が表情を変えた

笑顔から、突如として不機嫌を表情に浮かべ、その瞳の奥にどす黒いなにかを宿す

地獄の底に落ちた者の瞳を、玄へと向ける


淡「……はぁ?」

玄「なにも間違ってないよ」

京太郎「……まぁ、確かに年上でも玄は妹って言われても納得するな」ハハッ

玄「そうだよ。お姉ちゃんとお兄ちゃん、そんな感じに思ってた……お義兄ちゃんって」

京太郎「でも俺は」

玄「一緒に、お姉ちゃんのところに戻ろう?」

京太郎「……俺は」


淡「鬱陶しいなぁ、お前……」



淡「これだけ言ってもダメ、イライラさせるなぁ……」

京太郎「淡……」

淡「なによりも許せないのは、私のお兄ちゃんを勝手にお兄ちゃん扱いするってところだなぁ」


なにかが現れる

それはホッパーゼクター

京太郎のものとは違う茶色いホッパーゼクターが淡の腕に収まる


玄「え?」

京太郎「お前……」

淡「……」カチャッ


つけていたベルトのボタンを押すと、バックルのパネルが展開する


淡「……」

京太郎「淡!」

淡「っ」ビクッ

京太郎「……」

淡「お、お兄ちゃん?」

京太郎「お前、玄を……」

淡「ご、ごめんねお兄ちゃん、違うのっ、鬱陶しいかなって……お兄ちゃんのためにっ」

京太郎「淡……」

淡「もうしないからっ、お兄ちゃん、ごめんねっ……だ、だからっ」ギュッ


京太郎の服の袖を握って言う淡

顔をしかめる京太郎が、玄の方を見た

驚いたような表情をする玄を見て目を伏せると、京太郎は背を向ける


玄「京太郎くん!」

京太郎「悪いな玄、俺は……モモタロス達とは違う、化け物なんだよ」

玄「……」

京太郎「行くぞ」

淡「あ……うんっ」パァッ


玄「……お義兄ちゃん」ボソッ


◆System
・松実玄の好感度が+1されました
・【松実玄:100】

京ちゃんが灰化したらきっと3桁勢がその灰持って帰るんじゃないかな…

あ、遅れた申し訳ない。菫の好感度130にしときました

>>284
甲子園みたい


―――???


目を覚ました豊音

真っ白な天井を見て、徐々に状況を思い出す

そして、ハッと目を見開いた


豊音「エイスリンさんっ!」バッ


瞬間、全身に激痛を感じる


豊音「う゛あ゛ぁっ!」


叫び声にもならない声を上げて、体をゆっくり横になる

ベッドに横になっていたと気づきつつ、そのまま周囲を見た


豊音「こ、ここって……」


真っ白な部屋、自分が纏っているのは白い服

そして、ベッド意外にはテーブルと机、棚ぐらいしかない

どれも真っ白で、豊音の黒い髪だけがその空間で浮く


豊音「エイスリン、さんっ……」ググッ


痛みに耐えながら立ち上がる

ベッドから降りるが自重を支えるので精一杯だった

膝から崩れ落ちる


豊音「ち、力が、入らないっ……」


ウィン


豊音「え?」


扉が開き、そちらを見る

そこにいたのは黒崎一誠、スマートブレインの現社長

一歩ずつ近づいて目の前に立つ


黒崎「……」

豊音「え、エイスリンさんは……エイスリンさんを、返せっ」フラッ

黒崎「力が入らないでしょう、そういうものです」

豊音「え、エイスリン、をっ……か、かえ、してっ……せめて、エイスリン、だけはっ」

黒崎「……どう思います?」


そして、後ろを見る黒崎

豊音がその視線の先を追って、茫然とする

金髪を揺らして、現れる


豊音「え?」



豊音「京太郎、くん……?」

京太郎「……」

黒崎「オルフェノクとして生きれば、良かったものを」

京太郎「ああ……オルフェノクとして生きれば良かった。俺もそうやって生きる」

豊音「なんでっ、どうして!」

京太郎「オルフェノクと人間は敵なんだ。すべての人間を消滅させてオルフェノクにする、それで良い……」


そう言う京太郎

豊音は、茫然と話を聞くのみ

否定したかった。にもかかわらず彼は平気で話す


京太郎「必要ないんだよ人間なんて、ようやくわかった……それにさ」

豊音「え?」

京太郎「俺がオルフェノクだとも思わずにみんな言ってたんですよ」

豊音「……聞くたく、なぃ」


耳を押さえる豊音

だが京太郎が近づいてその手を握り降ろさせる

涙を浮かべて頭を振る豊音


京太郎「オルフェノクはやっぱり、恐いって」

豊音「っ―――!!!!!!」


叫びにもならない叫びが、響く


黒崎「……」フッ

京太郎「それじゃ、また……」


去っていく京太郎

部屋を出てもまだ叫び声が響く

嘆き、と言った方が正しいかもしれないが


黒崎「ご苦労さまです」


瞬間、京太郎の姿がスマートレディへと変わった


SL「う~ん、おもしろいですね社長の考えることって♪」

黒崎「予定通りです……フッ」



―――夜


◆誰と会う?


【洋榎・絹恵・悠彗】
【霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・智葉・ハオ】
【咲・一太】
【和・一・憧・照・竜華・怜・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【宮永咲】


―――【河川敷】


昼間もだったが、今もまたそうしている

淡をホテルに残してだ

京太郎はただ一人で土手に座っている


咲「京ちゃん……」

京太郎「咲か」

咲「うん」クスッ


困ったように笑いながら、咲は京太郎の隣へと座る

手を頭の後ろにやって横になる京太郎

隣に座った咲が空を見上げる


咲「……」

京太郎「どうした?」

咲「みんなから聞いた分には、京ちゃんが私が少し言ったぐらい戻らないっていうのはわかってるから言わないけどね」

京太郎「俺のことならなんでもわかるみたいな言い方するな」

咲「わかるつもりだったよ、だって私……京ちゃんの嫁さんだからね」クスッ

京太郎「違うんじゃなかったのかよ」フッ

咲「そうだった」アハハ

京太郎「……いつから?」

咲「いつからだろう、わからないや」

京太郎「そうか……」


咲「京ちゃん」

京太郎「ん?」

咲「嶋さんが……和ちゃんに封印された」

京太郎「……そうか」



京太郎「……そう、か」

咲「ショックだよね、私も……だよ」

京太郎「和は、カテゴリーAだったか……あれにやられてるんだったか?」

咲「うん、心が支配されてるって言うよりは誘導されてるに近いんだけどね」

京太郎「誘導?」

咲「そういうこと……でもカテゴリーキングの嶋さんが本気で戦って負けるなんて、思えないけど」

京太郎「……」

咲「ごめん、変なこと話して……」

京太郎「いや、大丈夫だ。どうしたお前もおかしいぞ?」

咲「ちょっと色々あってね、白築さんのこととか……」

京太郎「白築耕介だったか?」

咲「うん……ジョーカー」

京太郎「……」


??「先輩~」

咲「あ、ごめんね、すぐに行くから!」

京太郎「聞き覚えがあるな」

咲「あはは……とりあえずまたね、今度はその……」

京太郎「ん?」

咲「ううん……お互い、頑張ろう……」

京太郎「咲」

咲「ん?」

京太郎「死ぬなよ」

咲「……うん、死なないよ」クスッ


◆System
・宮永咲の好感度が+1されました
・【宮永咲:100】



―――???


床を転がりまわる豊音

凄まじい勢いで椅子を蹴り飛ばす

吹き飛んだ椅子が棚にぶつかる


豊音「あぁぁぁあああっっ!」


近くに置かれたビンも投げて、コップも投げ飛ばす

壁にぶつかり割れると、水が流れ出る

丸くなって、豊音が涙を流しながら床を叩く


豊音「私はっ、私はぁ゛あ゛あ゛ぁっ……なんのためにっ、今までぇっ……戦ってっ!」


転がり、仰向けになったまま当て所のない怒りに体をばたつかせる

痛みなどすべて、感じない

それほどまでに感情が爆発し、アドレナリンが分泌されている


豊音「仲間っ、な゛んてっ、なにがっ、仲間っ……う゛、う゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁっ!!!」


泣き叫び、怒りとも悲しみともとれるような叫び声を上げる

何度も何度も床を殴りつけて、拳から血を流す

それでも構わず、殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴る


豊音「うああぁぁあああぁッッッ!!!」



―――朝【ホテル】


淡「んぅ……」


そっと目を覚ます

状態を起こした淡

ノースリーブのシャツを纏った淡が、傍に落ちているコートを着る


京太郎「……起きたか?」

淡「お兄ちゃん……」

京太郎「どうした?」

淡「良かった、今日は良い天気だね……」


そう言って、窓から曇天の空を見上げる

薄っすらと笑う淡の背中を見て、コーヒーを飲んでいた京太郎は立ち上がった

横に立つと、そっとその頭を撫でる


京太郎「そう、だな……」

淡「うんっ♪」

京太郎(どうするかな、マジで……こいつも、俺も)



今回はここまでー

明日はできそうにないよー
明後日はできるけど

次回は自由行動の続き
そしてストーリー進行
どうなったエイちゃん

その他もろもろ色々とあったりなかったり

そんじゃなにかあればお気軽にー



ただいまー

ようやく帰ってこれたってことで


Standing by……(再開するよー)

(そんじゃ再開ー


―――朝


◆誰と会う?


【洋榎・絹恵・悠彗】
【霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・智葉・ハオ】
【一太】
【和・一・憧・照・竜華・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【郝慧宇】


―――【道端】


歩いている京太郎

淡は少しばかり別行動を取っていた

そうしていると、意外な相手と出会う


ハオ「あなたは……智葉の」

京太郎「智葉さんのなんでもないけどな」

ハオ「須賀京太郎、でしたね……お気に入りじゃないんですか?」

京太郎「さて、今はどうなんですかね」フッ

ハオ「?」


彼の自嘲するような笑みを見て、ハオは顔をしかめた

見たことが無いような類の表情……というわけではない

何度か、何人かがその表情をしていたことがある


ハオ(ただし、とても良くないことが起こったりした方々の話ですが……)

京太郎「智葉さんとは?」

ハオ「その、たまに会ったり、普通に話せるようにはなりました……私もそれなりにやれるようになりましたし」

京太郎「そうですか」

ハオ「はい、智葉を説得してくれたあなたのおかげでもあるん、ですよ?」

京太郎「……」

ハオ(少し、どころかかなり心配です……)



ハオ(前の様子を見る限り、かなり人当りが良さそうだったんですが……)

京太郎「えっと、それじゃあ」

ハオ「す、少し待ってください!」

京太郎「え、はい……」


行こうとした京太郎を止めるために腕を掴んだハオ

そのまま止まる

ハオの黒いコートが風で揺れる。それを見る京太郎がすぐにハオを見るが、なぜだか悩むような表情を浮かべていた


京太郎「……」

ハオ「そ、その……す、少しついてきてくれませんか?」

京太郎「は?」

ハオ「す、少しだけ……智葉の家、ではないのですが我々チームバロンの拠点というかなんというか」

京太郎「……意味が、わからないんだが」

ハオ「え、えっと……す、少し話でも」

京太郎(とは言うものの……どうするか)



◆ハオからの誘い【→チームバロンの拠点】


1、行く

2、行かない

ゾロ目が二個以上、???


◇23時15分から集計開始

ああ、着いていくにしろ淡も一緒っす



◆ハオからの誘い【→チームバロンの拠点】

1、行く

2、行かない

ゾロ目が二個以上、???

◇安価1↓から2分間で集計

1、行く


京太郎「……それじゃ、少しだけ」

ハオ「良かった」ホッ

京太郎(なんでこんな反応?)

ハオ(放っておけないんですよね、困ってる人……智葉に甘いと言われそうですけど)


淡「私のお兄ちゃんになにやってんの?」

ハオ「え……大星淡、ってお兄ちゃんって……え、え、え……兄妹だったんですか?」

京太郎「そんなわけないだろ、淡も落ち着け」

淡「むぅ……」

京太郎「ホェイユーさんに誘ってもらったし行くか」

淡「どこに?」

京太郎「えーっと……チームバナンだっけ?」

淡「バナナ!? おいしそう!」

ハオ「バナナじゃない、バロンです!」



―――【チームバロン:拠点】


和風な家だった

ハオに連れられてそこに入る

引き戸を開けて入るハオに付いて行って京太郎と淡も入る


ハオ「ただいま帰りました」

京太郎「お邪魔します」

淡「……」

京太郎「淡」

淡「お邪魔します」


廊下の向こうからドタバタと音がして小学生ぐらいの少年や少女が現れる

京太郎と淡が驚くも、ハオは笑顔を浮かべて子供たちへと近づき頭を撫でた


少年「お帰り!」

少女「ハオお姉ちゃん、あのねあのね!」

ハオ「わかりましたからとりあえず落ち着かせてください、それにお客さんもいますから」フッ

少女「あ、い、いらっしゃい……ませ?」


怯えるような表情を浮かべた少女がハオの後ろへと隠れる

苦笑する京太郎と、不満げな表情を浮かべる淡

ハオも同じように苦笑して二人を見る


ハオ「とりあえず、どうぞ……」

京太郎「おう」

淡「……お兄ちゃん、ここは私たちには眩しすぎるよ」ボソッ

京太郎「……かもな」



チームバロンという名に反して和風な拠点

そこの一室に通される京太郎と淡の二人

なぜ呼ばれたのかいまいちわからない京太郎と淡


ハオ「すみません、子供たちは元気ですからね」クスッ

京太郎「ここは一体……」

ハオ「ああ、えっとですね……ここは元々、智葉の家なんです」

京太郎「辻垣内さんの?」

ハオ「まぁなんていうか、一年前のあの日、ご両親が色々あったようで……そのあと、智葉が身よりの無い子供たちを引き取ったりしていて」

京太郎「優しいんだなあの人」

ハオ「ですが、智葉は帰ってこなくなってしまって……」

京太郎「ああ、なるほどそれでホェイユーがここで?」

ハオ「未熟ながら智葉の代わりというか、一応他にも仲間がいるんですが……」

京太郎「……」

ハオ「私は、弱い人たちを助けるためにここに子供たちを引き取っていたと思っていたの、ですが……」

京太郎「やってることは同じに見えても、考えてることは違ったりなんて良くあることだ」

ハオ「え?」

京太郎「俺も覚えがある……」



ハオ「……その、須賀京太郎」

京太郎「ん?」

ハオ「私は智葉のような強い人間になりたいんです」

京太郎「……」

淡「強い人間、だって……お兄ちゃん、どう思う?」

ハオ「どういう意味ですか大星淡」

淡「別に……」

ハオ「須賀京太郎、智葉に気に入られるということは貴方もまた強い人間、なのでしょう?」

京太郎「違う」

ハオ「え?」

京太郎「俺は……」

ハオ「……その、私は子供たちを、この街を守るために戦っています」


その言葉に、嘘偽りは感じない

京太郎は静かに言葉を聞く

彼女なりの正義が、そこにはあるのだろう


京太郎(逆に、辻垣内智葉の正義は……強さ?)

ハオ「私の正義のために、私は戦ってるんです」

淡「興味ないよ、私の正義は……お兄ちゃんだから」ハハッ

ハオ「……貴方たちも、共に戦ってはくれませんか?」

京太郎「……」

淡「私はお兄ちゃんと一緒にいるよ?」

京太郎「……」

ふんふむ…ハオさんと来ればネリーちゃんと明華さんとメグさんですが
そう言えばネリーちゃん達は智葉先生宅に顔を出さないんでしょうか?

こっからまた選択肢でも入るのかな?それとも京ちゃん自身はまだ何も答えを見つけていないから、今回は保留にしておくのかな?京ちゃんも早く答えを見つけないといけないな……。京ちゃんが見つける答えが、豊音オーガと戦う時に重要になりそうなんだよな……



京太郎「……今は、同意できない」

ハオ「っ……貴方は私と同じく人々を守る存在だと思っていました」

京太郎「勘違いしているようだから言っとく」

ハオ「え?」


京太郎と、淡が立ち上がる

二人が戸を開けると少女と少年が二人

驚いたような二人に優しく微笑むと、京太郎は軽く頭を撫でた


京太郎「……俺は、仮面ライダーじゃない」

ハオ「え?」

京太郎「どういう風に解釈するかは勝手だが、そのどれにも俺はあてはまらないだろ」

ハオ「……でも、平和のために戦う者ならっ」

京太郎「そんなつもりはねぇよ」

ハオ「に、人間の尊厳や自由はっ、怪物たちが沢山いるのに貴方は放っておけるんですかっ!?」

京太郎「人間の尊厳や自由なんかに興味はない」

ハオ「え」

京太郎「その点では、怪物たちと一緒だ」フッ

淡「お兄ちゃん……」

京太郎「行くか」ナデナデ

淡「うんっ!」

>>395
選択肢によっては豊音さん達と戦わずに豊音さん達が退場する危険性も有りますが

やっぱ今の状態じゃ同意はできないだろうな……。京ちゃんは今まで自分が守るべきものを守ろうとしたのに、過去に睦月を殺してオルフェノクにしてしまったかもしれないと知って絶望してるから、何が起ころうがどうでもいいやみたいな思考になってるからな……。豊音を助けるには京ちゃんが闇落ちから復帰しなきゃだけど、闇落ちから復帰すればどうすればいいのかやら……。ハート様だったら、京ちゃんに何か言って立ち直るきっかけでもくれるかね?

後イッチ、もしゾロ目が二つ出たらもしかしてガイトさんもいたの?



ハオ「須賀京太郎、あなたは……なんでそんな悲しそうな眼をっ」

京太郎「……放っておけ、お前には関係ないだろ」

ハオ「関係あります! 私が関わりたいと思った。貴方を勝手に、なんとかしてやりたいと思った!」


そう言って、彼女は立ち上がる

少女と少年が驚いたようにハオを見た

京太郎は背を向けたままだったが、顔を横に向ける


淡「眩しいなぁ」ボソッ

京太郎「お前は良い奴だよ。その言葉、そして本気でそうしてやりたいと思ってる……十分ヒーローだ」

ハオ「ヒーローなんかになりたいわけじゃありません、私は守りたいんです。この拳で……」

京太郎「……そうか」


なにを言うでもなく、語るでもなく京太郎は顔を前に向ける


京太郎「お姉ちゃんを大事にしろよ」

少年「え?」

少女「は、はい……」


それだけ言うと、京太郎は歩いていく

淡もついていくが、ハオは追い掛けない

静かに、顔をしかめる


ハオ「須賀京太郎、貴方は……」


◆System
・ハオ・ホェイユーの好感度が+10されました
・【郝慧宇:80】

>>398
ガイトさんおりました



―――昼


◆誰と会う?


【洋榎・絹恵・悠彗】
【霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・智葉】
【一太】
【和・一・憧・照・竜華・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

【原村和】


―――【街中】


歩いていると、正面に見知った人物を見つけた

彼の知っているその少女とは違った雰囲気だ

本当に同一人物か疑いたくもなるが、彼を封印したという話が本当なら、変わったのだろう……いや、変えられたのだろう

だがそれにしては、表情は話に聞いていたほど強張っていない


京太郎「和……」

和「須賀君……と、大星淡?」

淡「ああ、清澄の……お兄ちゃんとちょっと居た時間が長いってだけでしょ?」ハッ

和「……その時間が、大事なんですよ」フッ

淡「……」

京太郎(なんだ?)

>>413
おや?のどっちさん元に戻りました?

京太郎「それよりも和、聞いたぞ」

和「……ッ」


僅かに顔をしかめた彼女

やはり本気で彼を封印した時とは違うのだろう

カテゴリーA、変身するためのAのカードに封印されたアンデッドにより思考が誘導されると言う話は十中八九間違いない


和「私は、アンデッドを封印しただけです」

京太郎「その目的は、なんだ?」

和「仮面ライダーなら……当然です」


黒いスーツを着た和

少しばかり着崩しているも、そんな姿の和は新鮮だった

あえて言うならば彼女がスラックスを穿いていること自体が新鮮だ

だが“昔の京太郎”とは違い、それをある意味真っ直ぐ見ることもできない


京太郎「お前の、心境の変化からか……その服装、らしくないな」

和「あなたになにがわかるんです。私は仮面ライダーとして怪人を倒すという当然の使命を」

京太郎「ならお前、俺を殺すか?」

和「え?」

京太郎「……」

和「どういう、意味です?」

京太郎「俺が、怪物だとしてだ」

和「……」グッ


想像したのか、静かに拳を握りしめる


和「当然、です」

京太郎「……そうか」

和「私は最強のライダーとして、アンデッドすべてを封印して怪人すべてを倒します」

京太郎「お前は、嶋さんと話してなにも思わなかったか?」

和「……」


なにも思わなかったことはない、ということだろう

それだけ聞ければ十分だった

静かに、フッと笑みを浮かべる京太郎


淡「お兄ちゃん?」

京太郎「行くか淡……」

和「ま、待ってください!」

京太郎「あとは、咲がなんとかしてくれるさ……俺なんかは必要ない」フッ



和「な、なんで貴方は昔から近くにいるようで一歩引いて!」


その言葉に、進もうとした足を止めた

少し驚いたような表情を和に向ける

そんな彼を見て、和は少しキョトンとした表情を浮かべた


京太郎「俺が、一歩引いて?」

和「そうですよ、そんなもの必要ないのに……勝手に線を引いて」

京太郎「……ああそっか、俺だったのか」

和「え?」

京太郎「いや、なんでもない……少しだけスッとした。ありがとな」フッ

和「ど、どういうことですか!」

京太郎「……俺はさ、お前らの横にいたかったんだよ」

和「なら、今からでも」

京太郎「いや……もう無理だ」

和「え」

淡「あんたは知らない、お兄ちゃんがどんな地獄みたいな道を歩んでるか、歩んでたか……」アハハ

和「ど、どういう意味で……なんで無理なんてっ」

京太郎「無理なんだよ。簡単なことに見えて……無理なことだ」


それだけ言って京太郎は和の横を通って歩いていく

同じく淡もそんな京太郎の後を追う

振り返る和だが、その一歩が出ない


和「っ」ズキッ


少しばかりの頭痛が襲う

いや、正確には頭痛ではなく意識が引きずられるようなおかしな感覚

それが静まった時には、京太郎はいない


和「まるで、死ぬみたいな言い方……」


◆System
・原村和の好感度が+5されました
・【原村和:145】

ハオの好感度は前回75だったっすよ

>>424 あれ、こっちのデータで85になってる。書き間違えたみたい、とりあえず85で


―――夕方


◆誰と会う?


【洋榎・絹恵・悠彗】
【霞】
【穏乃・ネリー】
【美穂子・ゆみ・桃子・智葉】
【一太】
【一・憧・照・竜華・もこ】
【真佑子・恭子・郁乃・明華・由暉子・成香】


◇安価1↓から3↓まででコンマが一番高い者

あ、最後だからゾロ目判定になって特殊な出会いになるっす

【ゾロ目 特殊】



◆どうなる?


1、ハート

2、臼沢塞

3、津山睦月

4、宇夫方葵

ゾロ目 ??????


◇安価1↓から3↓まででコンマが高い者

1、ハート


―――【河川敷】


京太郎「……」


少しばかり淡が買物に行くらしくそこで待つ京太郎

そうしていると、見知った顔の青年が横に座った

優しそうな表情をする青年を横目に、京太郎はため息を一つ


京太郎「……知ってるか?」

ハート「お前のことなら知っている」

京太郎「そうか……」

ハート「変わらないさ」


その一言に、京太郎はハートの方を見る

真っ赤な夕陽を見ているハート

少しばかり視線をずらせばメディックも立っており、その横には浮いている003の数字


京太郎「……」

ハート「オルフェノクは敵だ」

京太郎「ん?」

ハート「“人類を滅亡”させるならば……」

京太郎「お前は」

ハート「俺の目的は“人類を支配”することだ。俺達の進化を奴らに見せつけなければならない……」

京太郎「……だから、オルフェノクは敵か」

ハート「だから変わらない。お前は俺の敵だ。なにも変わらない……」

京太郎「……変わらない?」

ハート「ああ、そうだなメディック、ブレン」

メディック「ええ、須賀京太郎は私たちの敵……まったく変わりありませんわ」

ブレン「そう、人類の味方だろうとオルフェノクの味方だろうと、貴方は私たちの敵なのですから」


その言葉に、京太郎は静かに笑う


京太郎「変わらないか……なにも?」

ハート「少しばかり厄介になった、か?」フッ

京太郎「……そうか」フッ



土手の草原の上に座る二人

静かに沈んでいく夕陽を眺める

意味なんてないように見えるが、しっかりと意味を持つ時間


京太郎「……ありがとな」

ハート「……なぜ礼を言う?」

京太郎「そういう気分なんだよ、言わせんな」

ハート「人間は理解しがたいな」

メディック「彼は人間ではありませんわよハート様」

ハート「そうか? 俺には人間に思える。体がじゃなく、ここが」


そう言って自分の胸を叩くハート

そんな彼を見て、京太郎はフッと微笑んだ

今日、チームバロンの拠点で子供たちに見せたのと同じような笑み


京太郎「ホント、お前狙ってやってんのか?」

ハート「ん?」

京太郎「いや、なんでもない……」クスッ


静かに自らの手を見て笑う京太郎

そんな京太郎を見て、笑うハート

二人のなんとも言えぬ距離感、近くて遠い、敵であり友人のような距離


ブレン「ハート、そろそろ行きましょう!」

メディック「そうですわね、帰りましょうハート様!」

ハート「……そうだな」スクッ


静かに、ハートが立ち上がる



ハート「須賀京太郎」

京太郎「ん?」

ハート「新たなお前を知っても、お前はなにも変わってないな」

京太郎「……褒めてるのか?」

ハート「好きに解釈してくれて良い。それでも俺は初めてお前と出会った日から奇妙な縁を感じる」

京太郎「……こっちもだよ」


立ち上がった横のハートを見上げた

二人の視線が交差する

短い静寂

ハート「一つだけ前までと変わったものに気づいた」

京太郎「……なんだ?」

ハート「俺の知っている今までの須賀京太郎は、守る者だ」

京太郎「……」

ハート「そして今のお前は、オルフェノクだが自らの守りたいと思ったものを、守る者だ」

京太郎「守る……」

ハート「本質はなにも変わっちゃいない」

京太郎「本当だろうな?」

ハート「人間と違って俺は嘘は言わない」フッ

京太郎「ホント……お前は変わらないな」

ハート「何度でも言おう須賀京太郎……お前もなにも変わっていない」


それだけ言うと、ハートは去っていく

同時に夕陽も落ちて周囲は暗くなる

一人残された京太郎の元へと戻ってくる淡


淡「ただいまお兄ちゃん」

京太郎「おかえり」

淡「あれ」

京太郎「ん?」

淡「気のせい、かな……ううん、なんでもない」

京太郎「そうか」フッ ナデナデ

淡「えへへっ」ニコニコ


◆System
・以降のストーリーで僅かに変化が発生します



今回はここまでー

次回はストーリーが進むっす
明日は無理だけど明後日できるよー

ハート様は深い友情を育める数少ないキャラっていうかなんていうか
ともかく色々と深い関係にはなる

ハオも主役各だから好感度上げてけばそこそこ良い感じに絡んだりとかもろもろ

そんじゃなにかあればお気軽にー

乙です
ストーリーが進むとなると京太郎くん達が豊音さん達の現状を知るって言う事でしょうかね?
はてさて誰から聞きますやら
すばら先輩(ガタック)?
偽照姉さん(ダークカブト)?
其れともまだ会ってないカブト関係の誰(ヘラクスorケタロス)か?

ジョーカーことリチャさんとの出会いは有るのか?
この世界にアルビノジョーカーは居るのか?
そして其れは誰なのか?(私的な予想は高遠原中三人娘の内の誰か)
>>1さんが書く次回に期待しましょう!


とてつもなくブレイブだ!(再開するよー)

さてさてストーリー再開ってことで
なんやかんやあるけど、戦闘が待ってるよ!


戦闘だけど大丈夫かな?

とりあえず再開してくよー



―――夕方【高架下】


歩いているのは京太郎と淡の二人

特に目的も理由も無い

ただ京太郎が求めるのは……


淡「お兄ちゃん、どうする?」

京太郎「……きたか」

淡「ん?」


目の前に立つのは、前髪を真ん中で分けた黒髪の少女


京太郎「葵……」

葵「……」

淡「……誰、こいつ?」

京太郎「この人は……」

葵「……京太郎」


◆System

◇以下の条件を達成したため、ストーリーが変化します

・宇夫方葵の好感度が【100】以上
・【宮守高校】の全員が仲間になっている
・【帝王のベルト】いずれか一つを確認している
・【宮守】フラグが【3】以上
・【白望】【塞】【胡桃】の好感度が【100】以上

京太郎「……どうした?」

葵「望み通りにしてやるつもりだった、けど今は……」

京太郎「なんだよ?」

葵「姉帯さんとウィッシュアートさんが、いなくなった」

京太郎「……なに?」

葵「戒能さんたちにも協力頼んだけど、見つからないんだ……」

京太郎「……」


そのまま尻もちをつく葵

手に持ったカイザフォンを握りしめて、京太郎の方を見た

瞳には涙すら浮かんでいる


京太郎「なにが……」

葵「わかんないよ! でも、姉帯さんたちが帰ってこないっ、手掛かりなんてないっ!」

京太郎「……」

葵「助けてよっ……戻って、きてよっ」

京太郎「俺を、殺すんじゃ」

葵「殺したくなんかないよ! でも、でも望むならって思った。けど……やっぱり、京太郎が必要なんだよっ!」

京太郎「っ」

淡「鬱陶しいなぁ、お前」ザッ

葵「私たちの間に入らないでよ!」

淡「お兄ちゃん、こいつ殺しても」

京太郎「ま、待て淡!」



瞬間、銃撃

素早く動いた京太郎が葵を抱いて転がる

淡も身をかがめて銃撃から身を守るが、全員負傷はない


京太郎「誰だッ!」

淡「あぁ……誰?」ギロ

葵「くっ……」


そちらを見れば、そこには五人のライダー

ファイズと同じような容姿、すなわち―――ライオトルーパー

舌打ちをした京太郎

葵も起き上がると、ベルトを撒いてカイザフォンを開く


京太郎「いくぞ……」

淡「お兄ちゃんと私の邪魔をするなら……死になよ」ハッ

葵「今はあんたらの相手する場合じゃッ!」



◆選択【変身】


1、ウルフオルフェノク

2、キックホッパー


◇22時10分から集計開始



◆選択【変身】


1、ウルフオルフェノク

2、キックホッパー


◇安価1↓から2分間で集計

1、ウルフオルフェノク



京太郎「……ハァァッ!」ブオッ


その姿はオルフェノクへと変わる

隣の葵が少しばかり眉をひそめるがすぐにライオトルーパーの方を見た

やることは変わらない

ただ……


葵(京太郎の姿が、違うだけっ……!)

<Standing by>


跳ねるのは茶色いホッパーゼクター

それを右手で取った淡がバックルを開く


淡「邪魔だなぁ、お前たち……」ハァ


葵「変身!」

淡「……変身」


<Complete>

<Henshin>


そして二人が、変身

京太郎はウルフオルフェノクに、葵はカイザに

淡は、茶色いキックホッパー、いや―――


<Change Punch Hopper>


―――パンチホッパーへと変わる



◆須賀京太郎【Lv25】
◆ウルフオルフェノク

◇ステータス
・HP:82+100
・速度:85+60
・攻撃:76+60
・防御:58+55
・SP:66


◆スキル

◇コンボ:威力100:命中95%:SP28
・選択時のコンマが30以下の場合、そのバトル中攻撃を+10する


◆アビリティ

◇疾走態
・SPを【最大値の半分】消費
・1ターンの間、能力値を以下の分だけアップする
・速度【+850】
・攻撃【+10】
・防御【+10】

◆回避+【Lv3】
・自分への命中率を【15%】下げる

◆命中+【Lv1】
・自分の命中率を【5%】上げる

◆恋愛力【Lv1】
・女性キャラクターとのイベント時に補正+5を得る

①:速度判定

1自【須賀京太郎】:136
2敵【ライオトルーパーA】:80
3敵【ライオトルーパーB】:80


②戦闘開始


ウルフオルフェノクがその脚力で飛びだす

凄まじい勢いで一体のライオトルーパーに掴みかかるとそのまま体重をかけて回転

ライオトルーパーを地面へと叩きつける


京太郎「ウラァッ!」


さらに蹴りを打ち込んでもう一体を河へと蹴り飛ばす

浅瀬のせいか、起き上がったライオトルーパーの膝ぐらいまでしか水がない

そちらへと走って爪で攻撃


京太郎「まだまだ!」

ライオトルーパー「!」


アクセレイガンでウルフオルフェノクを撃つが、軽く跳んで回避

二体を残り三体から離したところで、ウルフオルフェノクこと京太郎は本格的に戦闘体勢に入る

遊ぶつもりはない


京太郎「倒す……ついでに、話も聞かせてもらう!」



③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>508
『疾走態』
『決定』
◇安価1↓



京太郎「ガアアッ!」

◆コンボ:威力100:命中95%:SP28【38】
◇威力:236【136+100】
◇ライオトルーパーA:95+5=100%


走るウルフオルフェノクが、ライオトルーパーの一体に蹴りをあびせる

ひるんだライオトルーパーへ素早く接近しメリケンのようになった拳で乱打


ライオトルーパー「!」

◆ライオトルーパーA【HP:44/200】
◇236-80=156


素早い攻撃により怯むライオトルーパー

河にいるライオトルーパーによる銃撃でようやくウルフオルフェノクが離れる

膝をつくライオトルーパーが素早くアクセレイガンをウルフオルフェノクに撃つも一撃たりとも当たらない


京太郎「邪魔だ、お前ら!」グルル

ライオトルーパー「!」

◆アクセレイガン(斬):威力80:命中100%:SP20【40】
◇威力:180【100+80】
◇須賀京太郎:100-15=85%


◆命中判定

01~85 命中
86~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓



一体が素早く射撃、もう一体が切りかかる

それらを回避しながらもウルフオルフェノクがライオトルーパーへと接近して回し蹴りを放つ

怯むライオトルーパーを相手に、さらに拳をぶつける


だがその瞬間、もう一体のライオトルーパーが射撃


京太郎「ぐっ、味方に当たる距離にも関わらず!」


一撃を受けて少し怯む

続いてもう一体のライオトルーパーが斬撃

さらなる追撃も直撃、火花が散る


京太郎「グアッ!!?」

◆ウルフO【HP:115/182】
◇180-113=67


ライオトルーパー「!」


◆アクセレイガン(射):威力75:命中95%:SP15【45】
◇威力:175【100+75】
◇須賀京太郎:95-15=80%


◆命中判定

01~80 命中
81~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓

【回避】


京太郎「ッ!」


怯んだ隙に放たれる射撃

それを、素早く後ろへと飛んで回避

唸りをあげつつ、二体を相手に素早い動きで翻弄する


京太郎「チッ、しゃらくさいんだよ!」

ライオトルーパー「!」


二体のライオトルーパーが射撃をするが、それらを回避

反撃の機会をうかがいつつ、もう一方の戦いにも気を回す

負ける可能性は無いように思えるが、それ以上の問題がある


京太郎(コンビネーションが最悪だな)チッ


③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>508
『疾走態』
『決定』
◇安価1↓



地を蹴り、ウルフオルフェノクが跳びだす

射撃を回避しながら、接近

回転しつつ、その爪でライオトルーパーを斬る



京太郎「ウオォォッ!」

◆通常攻撃:威力:136
◇ライオトルーパーA:95+5=100%


ライオトルーパー「!!?」


その一撃を受けて、怯んだライオトルーパーの前に着地

素早く腹部に拳を放ち、サマーソルト

真下からの蹴りにより吹き飛んだライオトルーパーが地上へと落ちた


京太郎「グアウッ!」

◆ライオトルーパーA【HP:0/200】
◇136-80=56


ライオトルーパー「!」


もう一体のライオトルーパーが素早くアクセレイガンを放つ


◆アクセレイガン(斬):威力80:命中100%:SP20【25】
◇威力:180【100+80】
◇須賀京太郎:100-15=85%


◆命中判定

01~85 命中
86~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓



さらに一撃

攻撃を受けてウルフオルフェノクが怯む

ダメージが蓄積されていき、徐々にその身体を蝕む


京太郎「ぐあぁっ!」

◆ウルフO【HP:48/182】
◇180-113=67


怯んだウルフオルフェノクへと、接近したライオトルーパーがアクセレイガンで斬撃を放つ

下からすくい上げる斬撃により、ウルフオルフェノクが後ろへと下がった

胸を押さえて膝をつく


京太郎「はあっ……はぁっ……」


葵と淡の二人を見るが、少しばかり疲労しているように見える

淡との戦闘、クロックアップに対抗するなにかを持っているのだろうか?


京太郎「いや、それより今はこっちだな……」チッ



③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>508
『疾走態』
『決定』
◇安価1↓



京太郎「オォォ!」

◆コンボ:威力100:命中95%:SP28【38】
◇威力:236【136+100】
◇ライオトルーパーB:95+5=100%


負けるわけにもいかないと、ウルフオルフェノクが再び跳ぶ

ライオトルーパーの一体へと接近、振るわれるアクセレイガンを拳で逸らす

その隙を狙って拳を撃ち込む


ライオトルーパー「!」

京太郎「まだァッ!」

◆ライオトルーパーB【HP:44/200】
◇236-80=156



◆アクセレイガン(斬):威力80:命中100%:SP20【25】
◇威力:180【100+80】
◇須賀京太郎:100-15=85%


◆命中判定

01~85 命中
86~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓



ウルフオルフェノクが拳を振るおうとした瞬間、攻撃により吹き飛ばされる

何の攻撃かわからないが、誰の攻撃かはわかる

その一撃を受けて吹き飛んだウルフオルフェノクが、立ち上がる


京太郎「ぐっ……き、北崎ぃっ!」


現れるのはドラゴンオルフェノク

細身の身体は魔人態と呼ばれる高速移動形態


北崎「ふぅん……」


興味を示したのか示していないのか、ドラゴンオルフェノクはそのまま高速移動を開始

ライオトルーパー三体と戦っていた葵と淡を吹き飛ばす

ウルフオルフェノクが走り出すが、ドラゴンオルフェノクは龍人態へと戻りその手甲でウルフオルフェノクの拳を凌ぐ


北崎「つまらないなぁ」

京太郎「テメェ!」

北崎「……」


振るわれた腕、それを後ろに回避するウルフオルフェノクだったが、次の瞬間、鞭が飛んでくる

驚愕して後ろに下がるが、さらにロブスターオルフェノクがレイピアでウルフオルフェノクを攻撃

後ろへと怯むウルフオルフェノク


京太郎「ぐっ……」


そして、さらに現れるのはクロコダイルオルフェノク


京太郎「ッ!」

クロコダイル「Good night」


そして、一撃を受けて京太郎の意識が暗転し消える



京太郎を肩にかつぐクロコダイルオルフェノク

その姿を見て、立ち上がるパンチホッパーとカイザの二人

二人の雰囲気が、変わる


葵「京太郎をぉ!」

淡「お兄ちゃんをぉ!」


淡葵「返せぇ!」

北崎「どうでも良いんだけどおね、メンドクサいなぁ」


走る二人のライダーに、ドラゴンオルフェノクは腕を振るう

その一撃を受けて、吹き飛ぶ二人のライダー

だがすぐに起き上がり、カイザがカイザフォンとカイザブレイガンで射撃


北崎「チッ!」


手甲でそれらを凌ぐ

だがその隙を見計らって、パンチホッパーが腰横のスイッチを叩く


<Clock Up>


高速移動を開始する。はずだ

だがそれもできずに淡は顔をしかめた

先ほどからずっとそうだ


淡「なんでっ!」

センチピード「そういうシステムなんです……よ!」

淡「うわぁっ!」


振るわれた鞭での直撃を受けて吹き飛ぶパンチホッパー

さらにもう一度振るわれた鞭でカイザが後ろへと倒れる

二人が倒れると、オルフェノクたちが撤退を開始


淡「ま、待て、お兄ちゃんをっ!」

葵「返せ、返せよぉぉ!」



―――【スマートブレイン:社長室】


PCのモニターを前に、黒崎が社長室に座って笑う


黒崎「なるほど……では素材はそろいましたか」

??『ええ、そうなります。北崎さんも上手くやってくれました』

黒崎「では結構、これで……ようやく始められます」

??『にしても、どうしてこんな手のこんだことを?』

黒崎「もちろん、手こずらせてくれたお礼に派手に消してあげるということ」


社長椅子に座った黒崎が人差し指を立てる

不敵な笑みを浮かべつつ、もう一方のモニターを見た

ベッドで眠る豊音


黒崎「個人的に大舞台で最後を迎えさせてあげようと言う大役への……気遣い」フッ


話しながらもう一本指を立てると、さらに指を立てた


黒崎「そして、心を壊すにはこういう回りくどいながらもこういったやり方が一番、ということです」フッ

??『……ではすぐにそちらに』

黒崎「ええ、待っていますよ」


モニターが消えると、黒崎は笑みを止める

椅子を回転させて外を見た

街の景色が広がる


黒崎「さて、彼は何をするつもりなのでしょう……この薔薇が枯れる前にすべての決着をつけたいものです」


しずかに、バラの香りをかぐ


黒崎「さぁ王よ、一刻も早い……覚醒を」




【第22話<彼と彼女たちの正義>END】



今回はここまでー

まぁ負けイベント、一回避けた時は焦ったけど
とりあえず金曜土曜と無理っすー

どうなる囚われのヒロイン京ちゃん

そんじゃなにかありゃお気軽にー



本能覚醒!(再開するよー)

まぁ色々あるけど、京ちゃんは今日も生きてます

3DSのゲーム、三原デルタのジェットスライガー凄い楽しみ

アーマーゾーンー!(待ってました!)

ファイズギアを持ってくるのは、バジンたんに決まってるだろ?



―――【???】


京太郎「っ……」


意識を取り戻す

体の痛みはもう無い

ゆっくりと上体を起こして、周囲を確認


京太郎「どこだ、ここ……」


真っ白の天井と、自分が寝ているベッド

その部屋にはなにもなく、京太郎は自身の姿を確認

服装は変わらず、怪我の応急処置もない


京太郎「ま、当然かもだけどな」


何もない真っ白な部屋の床に置いてある自分の靴を履く

扉はある。だがドアノブはない

静かに叩く、1分ほど待つが反応はなかった


京太郎「さて、どうするか……」チッ



―――【須賀家:居間】


そこにいるのは住人である塞、胡桃、白望、葵の四人

さらに淡、良子、洋榎、玄、晴絵、穏乃、咲、久、ゆみ、美穂子

かなりの大人数が集まっている


葵「ごめん……私の、せいで……」

淡「お兄ちゃん、お兄ちゃん……私の、お兄ちゃん……」

はやり『それより、もっと有益な話がしたいなぁ』


テーブルに置かれた端末のモニターに映るはやりが言う

そのはやりの背後には桃子と菫も一緒だ

オルフェノクにさらわれたという話もすでに終わっている。故に……


はやり『私としては取り返しに行くにもかなり準備しておきたいんだよねぇ』

ゆみ「相手はスマートブレインだからな、よっぽどの戦力が必要だろう」

良子「権力的にも、ですね……」

美穂子「権力……」

ゆみ「なんでもできるからな、権力さえあれば」フッ

良子「……警察は、おそらく動かないと思います」

穏乃「でも、そうなったら……」

久「それでも、私は行くわよ……もう誰も、傷つけたくない……」ググッ

咲「私も、覚悟は決めたから」

玄「わ、私だって……!」



晴絵「迂闊に動くのは危険でしょ」

玄「は、晴絵ちゃん!」

咲「それでも……行きたいんだ。京ちゃんをもう二度と、悲しませたくない」

胡桃「……無理だと思うけどね」

塞「胡桃?」

胡桃「理解するのは難しいと思う。京太郎の苦悩、これからも続く辛さ……」

白望「私とも、違うよね」

塞「それでも私は、京太郎に帰ってきてほしいんだ……」

はやり『勝手にそういうロマンチックなことやるのは勝手だけどさ、とりあえず私の話聞いてよね。スマートブレイン攻略は難しいけど』

美穂子「提案?」

はやり『そうそう、悪くはないと思うんだよね……犠牲は出るかもしれないけど、さ』クスッ

はやりんは『難しい』と言っているけど『無理』とか『不可能』とは言ってないんですよね…



―――【???】


京太郎「どうするか……」


まったくと言っていいほど状況に対応できていない

唯一の扉、何度ノックして何分待とうと返事はなかった

案外、外に誰もいないのかもしれない


京太郎「……」


静かに手を見る

特になんともない

真っ白な布がかかったなにかの前に立ち、それを剥ぐ


京太郎「……」


そこにある姿見で自分の姿をハッキリと見る


京太郎「……」


人間の自分の姿、だがボロボロ

服もあの日から変わっていない

洗濯を一度した程度だ……


京太郎「俺は……」



◆どうする?

1、このまま待つ

2、とりあえず動いてみる(オルフェノク化して扉を破壊)

◇22時15分から集計開始

そうだ牧師の格好をすればスマートブレインも油断する!

こういう時は、動けば動くほど深みに嵌るもの
今は動かないほうが吉とみた

>>615 なんという冷静で的確な判断力なんだ!


◆どうする?

1、このまま待つ

2、とりあえず動いてみる(オルフェノク化して扉を破壊)

◇安価1↓から2分間で集計

1

1、このまま待つ



京太郎「下手に動く方が悪手かもしれない、か」

京太郎(部長だったらそっちを選ぶんだろうな)フッ


ベッドに座った

まだ起きて1時間も経っていないはずだ

ならばまだ動かなくてもさして問題ではないだろう


京太郎(タイミングを待つ……)


どこに監視カメラがしかけてあるかもわからない

だからこそ静かに待つ


京太郎(今頃、どうしてんだかな……)



◆?

【白望・塞・胡桃・葵】
【良子・洋榎・悠彗】
【宥・玄・灼・晴絵】
【穏乃】
【美穂子・桃子・菫・智葉・はやり】
【咲・久】
【佳織・照・竜華・怜】
【郁乃・明華】

◇安価1↓から3↓まででコンマが高い者

【瑞原はやり】


―――【ユグドラシル:ラボ】


キーボードを叩いてたはやりが、口元を歪める

楽しそうに、嬉しそうに、笑う

ディスプレイに表示されたマップに赤い点がいくつか


はやり「にゃはは、ビンゴだゾ☆」


一通り笑うと、静かに表情を戻して唇を舐めた


はやり「やっぱり、スマートブレインのセキュリティが甘くなってる?」


そう言いつつ、素早くどこかに連絡をする

すぐに通信がつながると、耳元につけたインカムで会話を始めた


はやり「全部オッケー、今すぐ始めようか」


立ち上がると、アタッシュケースを片手に、そして端末を片手に持つ

研究所を出ると、他の部屋から桃子、菫、ゆみが出てくる

丁度良く開いたエレベーターに四人が乗り込んだ


はやり「さっさと終わらせようか、お気に入りを取られるのは嫌いだからね」クスッ

桃子「プロフェッサー……こわい人っすね」

ゆみ「まったくだ」フッ

菫「はやりさん、しっかり頼みます」

はやり「私はいつもしっかりしてるよ。本気で……楽しんでるからね。さてみんな、これからポイント指定するからそれぞれお願いね」


エレベーターの扉が開き、四人が並んで歩き出す

全員、その雰囲気はどこか殺気立っている

笑みを浮かべるはやりでさえも、だ


はやり「さぁて、パーティーを始めようか!」


◆System
・無条件で【瑞原はやり】の【ミッション】が成功します



―――【???】


京太郎「……」


突如、扉が開く


京太郎「なに?」


驚きつつも、外に出る

誰もいないのを不思議に思いながらも走る

どこかなんてわかりもしないが、それでも……


京太郎「たく、どこに行けってんだ!」


舌打ちをしながら、まだ走る

だが出口は見つからない

走って止まると、そこでふと何かを聞く


京太郎「これ……」


◆?

【塞・胡桃・葵】
【玄・晴絵・淡】

◇安価1↓から3↓まででコンマが高い者

【大星淡】


声が聞こえる

そしてその方向へと走った京太郎は、見つけた

相手も京太郎を見つけて、走ってその胸に飛び込む


京太郎「……淡!」

淡「お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっ……お兄ちゃん、お兄ちゃんっ」ギュゥッ

京太郎「悪いな、心配かけた」ナデナデ

淡「ううん、大丈夫……だってお兄ちゃんと私は、地獄で繋がってるから」エヘヘ

京太郎「あ、うん」


そっとその頭を撫でてから、体を離す

目的地はここではない


京太郎「で、どうするか……てかどうなってんだ?」

淡「あの年増……じゃなくて、変な女がハッキングでここの電源落としたの」

京太郎「スマートブレインのセキュリティ抜けるとか、化け物かよ」ハッ

淡「ここ、スマートブレインが持ってるアリーナの地下なんだ」

京太郎「アリーナの地下、ね」

淡「いくつかの場所を一斉に攻撃したんだけど、良かったぁ。やっぱり私とお兄ちゃんは繋がってるんだねっ!」ニコッ

京太郎「……と、とりあえず外に急ぐぞ」

淡「うん!」

京太郎「でも、他に潜入してるのは?」

淡「他は、えっと……誰だっけ、憶えてない人」

京太郎「投げやりだなお前」ポン

淡「お兄ちゃん以外、どーでも良いからねっ!」



京太郎「他の奴に連絡は?」

淡「さっきからできないんだよね」

京太郎「ジャミングかな?」

淡「無視じゃないの……?」ハッ

京太郎「するかバカ……となると、他に潜入してるのは?」

淡「えっと、五人!」

京太郎「俺を探してそうだし、俺らが捜した方が早いか……?」

淡「わからないけど……とりあえず探すの?」

京太郎「そのつもりだけどな、そっちはどうする?」

淡「お兄ちゃんと一緒だよ!」

京太郎「そりゃ結構……いくぞ!」

淡「うん!」


そして走りだそうとした瞬間、止まる

静かに止まった京太郎の正面に、何者かが現れる

黒いライダーが、そこにはいた


京太郎「カブト……いや、黒い方か」


いつぞやの黒いカブト、ダークカブトが現れる

淡が静かに腰部のバックルを開く

飛んでくる茶色いホッパーゼクター


淡「……お兄ちゃんと、離れたくないんだけどなぁ」

京太郎「おい淡、どうする?」

淡「良いよ、他の人探しに行って……ベルトは取られちゃったみたいだね」

京太郎「残念ながらな……任せる。ある程度のタイミング見てお前も逃げろよ」

淡「死んでも良いけどね」フッ

京太郎「死ぬのは違うだろ……」

淡「……うん、そうだね」クスッ


そう言って笑うと、淡はホッパーゼクターを腰部のパネルにそえる


淡「変身」

<Henshin>


ホッパーゼクターをベルトに装着すると共に、その姿はパンチホッパーへと変わる

拳を構える淡、ダークカブトはそのままそこに立つ

京太郎が走り出すと、ダークカブトがゆっくりとパンチホッパーへと歩き出す


淡「クロックアップできないんだ。そういうことね」


笑いながら、パンチホッパーがダークカブトへと走りだした


探す、だが見つからない

見たような道が沢山あった

だが戦闘の痕跡もないと言うことは知らない道


京太郎「たく、どこ行けって……!?」

SL「はろ~裏切り者のオルフェノクさん♪」

京太郎「お前……ッ!」


現れたスマートレディ

そしてその背後には黒いスーツの男が二人

すぐにでもオルフェノクに変身できるように待つ


京太郎「……」

SL「もう、困っちゃった。セキュリティに便利だったえっとなんだったかしら、電子の神だったかなんだったかがいなくなっちゃったし」

京太郎「だからハッキングが成功したのか」

SL「たぶんね、だけどもう平気!」

京太郎「なにが平気なんだか」

SL「ほら見て見て!」


そして、黒いスーツの男が一人新たに現れる

その男に拘束されている少女が一人

両手でアタッシュケースを抱えた少女―――


京太郎「塞!」


―――臼沢塞


塞「きょ、京太郎……ごめんっ」

京太郎(なんで塞さんがこんなとこに!)

SL「あら、この子と一緒にいたもう一人の子、カイザのベルトをつけた子はここにはいないわよぉ?」

京太郎「貴様っ! 葵さんをどうした!」

SL「まぁまぁ落ち着いて、怒っちゃいや~」

京太郎「くっ」

塞「っ……」



SL「非力で弱い人間なのにわざわざ愛しのボーイフレンドを助けに来たんだもんね?」

塞「きょ、京太郎、ごめん……」

SL「でも結局足手まといだったりして~……ま、あのカイザの子一人でも対して変わらないけど」ハッ

京太郎「……戻れって言いたいのか?」

SL「ううん、そんなことよりしてほしいことがあるの!」

京太郎「なんだよ……」


ろくでもないことをさせられるのだろうと、京太郎は顔をしかめた

スマートレディが塞の腕の中のアタッシュケースを簡単に奪う

力一杯握っていてもそこではっきりと差がわかった


SL「はいパァ~ス!」


アタッシュケースが投げられると、京太郎はそれを受け取り開く

そこには……


京太郎「ファイズギア?」

塞「と、届けたくて、少しでも役に立ちたくて……なのにっ、ごめん!」ポロポロ

SL「ああ~ん泣かせちゃった~、京太郎くんったら愛されてるぅ~♪」

京太郎「で、これを渡してどうすんだよ?」

SL「簡単じゃない……着いてきて♪」

京太郎「……」



そして連れて行かれたのは、細い通路だった

笑みを浮かべるスマートレディが、その通路の先を指差す

塞はまだ捕まったままだ


京太郎「……くそ」チッ


アタッシュケースからベルトを出す

それでも別に何も言わない

とりあえずファイズギアをつけると、ファイズフォンを片手に歩き出す


京太郎(なにが起こってるかなんかわからないし、別に……俺の命なんてどうでも良い)


本心から思っている

故にその瞳には迷いがない

彼は“彼女たちを助けたい”という思いだけで動いている


京太郎(……なにがなんでも助ける。それだけだ)


そして、通路を抜けた

そこは広大な場所、巨大な円、そしてそれを囲むようにさらに観客席

アリーナだった


京太郎「ここは……」

SL「あなた、いえファイズってオルフェノク達の中では結構有名なのよ」

京太郎「……」


入口付近に立つ京太郎の背後から、声がかかる


京太郎「早い話が公開処刑、か」

SL「みんなが元気になるからね♪」

京太郎「……望み通りに死ぬかはわからないけどな」

SL「楽しみにしてるわね♪」


そして、京太郎が歩き出す

アリーナの中を観客たちのブーイングを浴びながら歩く


京太郎「こいよ……スマートブレイン」



瞬間、正面の床が開く

そして下から現れるのは檻


京太郎「……なっ!?」


檻の中には、ボロボロのエイスリン

驚愕しながらも京太郎が檻へと駆け寄った

その中のエイスリンは意識がない


京太郎「エイスリン、おい! 起きろよ!」

エイスリン「……」


オルフェノクならば、灰へと変わるはずだ

それは間違いない

だからこそ、京太郎は静かに頷く


京太郎「気を失ってるだけ……」

塞「京太郎!」

京太郎「塞さん!?」


声のした方を見れば、塞が黒服の男たちに連れてこられていた

少し離れた場所で、塞と男たちは止まる

舌打ちをする京太郎


京太郎「逃がさないってことか……」


だがその瞬間、アリーナに設置されている巨大なモニターに映像が映る

そのモニターに映る文字は―――『Ω』


「オーガ! オーガ! オーガ!」

京太郎「なんだ……?」

「オーガ! オーガ! オーガ!」


そして、真向いの入り口から入ってくる―――少女


京太郎「……なに?」


黒い髪を揺らしながら、黒い服を着て帽子をかぶった少女

赤い瞳を濁らせて、静かに立つ

檻の向こうであるそちらに歩く京太郎


二人の距離は数メートル


京太郎「豊音……さん?」


腰部に見知らぬベルトを装着した姉帯豊音が、そこにいた



豊音「……」


静かに、帽子を投げ捨てる豊音

そして手に持った携帯電話を開き、コードを入力する

その淀んだ瞳が睨みつけるのは京太郎、そして塞


『0・0・0・Enter』

<Standing by>


豊音「京ちゃん、もう必要ないんだって……しょうながいよね。エイスリンさんを裏切ったんだから、裏切られても」

京太郎「豊音……?」

豊音「変身!」カチャッ

<Complete>


そして“オーガフォン”が“オーガのベルト”に差し込まれ、倒される

ファイズやカイザ、そしてサイガと同じ形式

すなわちスマートブレインのベルト、そしてそれはサイガ……空を司る『帝王のベルト』と対を成すベルト


―――地の帝王、オーガ

                         ___  ___
                            //:::::|  |:::\\
                      //:::::::::::|  |:::::::::\\
                    / /::::::::::::::::==::::::::::::::ヽ ',

                      / /:::::::::::://  ̄ ̄ ヽ:::::::::::::l l
                   l l::::::::::::::l l     l l:::::::::::::l l
                    l l:::::::::::::::ヽヽ   イ/::::::::::::::| l
                    L 二二ニニ ]  [ ニニ 二二l
                      ̄彡ヽ::\_    _/:::/ミ ̄
                        ヘ::::::I ---I:::::::/
          ________  ___}:',:∧____∧:::{__

   ,'⌒!    ∧ i::::::::::::::::::::::::::::\//::::::::::::::`ー‐一<::::::ヽ______
 i⌒l   l   / | l::::::::::::::::::::::::::::::::lヽ二二二] / / ̄ヽ ヽ二]:::::::::__>、_
/`ヽ,'   lイ⌒)/ l:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::l  l    l l:::::::::::::{二ヽ  \
`ヽノ   `´ /::::::::ヽ \::::::::::::::::::::/ l:::::::::::::::::::::::ヽ ヽ__/ /:::::::::::::::{二 i    \
`ヽ    /l`ヽ:://:\ \:::::::::::/ /::::::::::::::::::::::::::::l  l三l l:::::::::::::::::ヽニl___   ノ ヽ、
  ',==イ/::::::::::ヽヽ::::\ 二二 /::::::::::::::::::::::::::::/ /三:l l::::::::::::::::::::::::`ーl }二二ハ i

   `ヽ/::::::::::::::::::::l l::::::::::: ∧/:::::::::::::::::::::::::::::::/ /  ̄ ヽ ヽ::::::::::::::::::::::::::i i:::::::::::::i_i ,'
     \::::::::::://::::::::/  |ヽ::::::::::::::::::::::::::/ /、___ _> l::/ ̄ ヽ:::::ヽヽ:::::::/ /
         ̄ ̄ ̄ ̄´   .|::::::\::::::::::: / /       V:/      ` ̄ヽ===′
                    |:::::::::::[]二二/ ー――――一リ
                    |:::::::::::ヽ二二二`ヽ::::::::::::::::::::::<
                    |::::∧:::::l___} l==l:::::::::::l= |__
                    |::/  I二]___| ̄|  l ̄◎ ̄l ]
                    |,'  ll:::::: l__|  |  |===l l



塞「なんで、なんでエイスリンがっ!?」

京太郎「……」


京太郎が静かにファイズフォンを開く

殺気を受けて、警戒しつつ

いつも通りにコードを入力


<Standing by>

京太郎「変身!」

<Complete>


再び、ファイズへと変身する

雨が降りしきる“あの日”以来の、ファイズへの変身

静かに拳を構えるファイズ


豊音「ようやくわかった……人間とオルフェノクがわかりあうなんて、無理なんだよ」

京太郎「なに?」

豊音「だから私は、オルフェノクとして生きる!」


その言葉に、周囲から完成が上がる


豊音「京ちゃん、でも京ちゃんはダメだよ……エイスリンさんを裏切って、そんなことをするなら同じだよ。人間だろうとオルフェノクだろうと……」

京太郎「なに言ってんだよお前」

豊音「……もう、話しても無駄なのかな」

京太郎「なに……ってその前に」カチャッ

<Burst mode>


ファイズフォンを素早く引き抜いてモードを変えると、塞を拘束していた黒服の男を撃つ

怯む男、塞が逃げ出すがこの程度のことを予測してないとも思えない

さっさと現状を打開して、塞と葵と共に逃げる必要がる


京太郎「よし」

豊音「なにが?」

京太郎「!?」バッ


塞の方を向いていたファイズがオーガの方を見た瞬間、拳を撃ちこまれる

吹き飛んだファイズが、観客席の方まで飛んで倒れる

それを追って跳ぶオーガ


京太郎「ぐっ……」


周囲の観客たちはファイズにブーイングを飛ばす


京太郎「なんだってんだ……」

(と、思うじゃん?



◆判定
※恋愛力Lv1補正:+5

☆出た数値分だけ【?】の数値上昇


◇安価1↓

え、ゾロとか嘘ですよね? ね?

(嘘やん……


【ゾロ目 特殊ルート(数値99扱い)】


◆System

・ストーリーが変化します



京太郎「ッ!」バッ


追って来たオーガの拳を回避し、蹴りを撃つ

だが、オーガに効いている様子もないまま、拳を受ける

さらに吹き飛んで地上へと叩き落される


京太郎「ぐっ!」


変身が解けるが、すぐに疲労

だがそこで下りてきたオーガが剣を抜いて京太郎へと向ける

変身する暇はないだろう


京太郎「……豊音」

豊音「……オルフェノクとして生きるしかないんだよ。私の道は」

京太郎「人間として生きたければ生きれば良いだろうが」

豊音「中途半端に生きて人間からもオルフェノクからも爪弾きにされてるくせにっ!」

京太郎「痛いとこつくな」チッ


そう言いつつ、京太郎が瞬時にウルフオルフェノクへと変わった

二度目とはいえ、やはり動揺はあるのか少しばかりオーガの剣が止まった

ウルフオルフェノクの足は疾走態の逆関節へと変わる


京太郎「ウラァァァッ!」

豊音「ッ!」


跳びかかるウルフオルフェノクに剣を振るうが、それを回避したウルフオルフェノクが蹴りを放つ

オーガがふらつき、それでもなお剣を振るおうとするもそれをメリケンで押さえてさらに蹴り

拳を数度受け、さらに蹴りで吹き飛ぶオーガ


豊音「ぐっ!」


変身が解除されると、豊音は素早く立ち上がり変身する

ホースオルフェノクへと変身

足は馬の四足で、その姿はいつもとは違う


―――ホースオルフェノク、激情疾走態



優勢なのは、どう見てもウルフオルフェノクの方だった


殴りあい、蹴り合う戦う二体の“オルフェノク”

そして掴みあうその影に映るのは二人の“人間”


京太郎「豊音……お前本気か! 本当に人間とオルフェノクが共に生きてけるようにって理想を捨てたのか!」

豊音「そうだよ! 夢を踏みにじったのは誰なの!? 私はもう呪われてる……罪は、罪は重い!」

京太郎「お前なに言って!」

豊音「理想なんて捨てた! その証拠に私は京ちゃ……お前を、倒す!」

京太郎「……いいぜ!」


掴みあっていた二人が離れる


京太郎「……俺がお前を倒したら。お前の理想は俺が次ぐ!」


そして、二体のオルフェノクが走り出す


京太郎「うおおおおおお!」


走る京太郎の姿がぶれ、ファイズへと変わる


豊音「うああああああ!」


相対するように走る豊音の姿が、オーガへと変わった



走り出すファイズが素早くミッションメモリーを引き抜きファイズショットを持ち装着

二人が至近距離まで寄って拳を構えると、そのまま突きだす

ファイズとオーガの拳がお互いの胸にぶつかった


京太郎「ッ!」

豊音「ッ!?」


グランインパクトの一撃、それと同等とも言えそうなただの拳

二人が吹き飛んで、そのまま背から倒れた

立ち上がるオーガ

倒れたままのファイズ―――京太郎


豊音「ハァッ……ハァッ……」

京太郎「……だぁちくしょう」


倒れたまま、悪態をつく


京太郎「……豊音ぇ!」

豊音「……」

京太郎「おい豊音! お前の夢ってなんだ!」

豊音「オルフェノクとして生きて、人間を滅ぼして……オルフェノクだけにすること、だよ……」


そう言って立ち上がるオーガ

倒れたまま、京太郎は静かに笑った

ふと見れば、入り口の方に塞が見えて、京太郎はもう一度叫ぶ


京太郎「塞!」

塞「もう、やだっ……なんでこんな、みんながっ……」

京太郎「おい塞ぇ!」

塞「えっ!?」

京太郎「夢を持つと、時々すっごく切なるが……なんだっけぇ!?」

塞「え、えっと……」


戸惑いながらも、塞は思い出す

あの日のことを……


塞「……と、時々すっごく」

京太郎「聞こえねーよ!」

塞「と! 時々すっごく熱くなるの!」

京太郎「っ……らしいぜ、豊音」ハッ

豊音「なに……?」



フラフラと立ち上がるファイズ

その影に、京太郎が映る


京太郎「どうなんだよ、その夢……」

豊音「ッ」

京太郎「それ、本当に夢なのか?」ハッ

豊音「だ、黙れっ! どうでも良いんだよ、もう!」

京太郎「……」

豊音「わかってる。けど……もう人間を信じるのが嫌なんだ!」


彼女自身もすでに察しはしていた

自分に裏切りの言葉を浴びせたのが目の前の彼ではないと

だがそれでも、きっかけにすぎず人間を守る意味や人間として生きる意味に対する疑問などを浮かび上がらせるに足る出来事だった

いつ、ああなるかわからない


豊音「ッ……だから、お前を倒す」

京太郎「きっついなぁ……俺も夢、欲しいな」ハハッ

塞「できる、京太郎ならきっとできるよ! 見つけられるよ!」

京太郎「……」

塞「だって、“京太郎は京太郎”だから!」

京太郎「……」フッ



塞「絶対……」グッ


影で見ていた塞が、静かに拳を握る


??「塞、これをあの子に……」

塞「っ!?」バッ


声に振り返るが、そこには誰もいない

視線を下げれば代わりにそこに落ちているのは……

四角い何か、だがなんとなく理解し、疲労


塞「京太郎ぉ!」


立ち上がったファイズへと、駆け寄ってそれを投げる

投げられたそれを見たファイズがそれを受け取ると、静かに頷く

塞も笑みを浮かべ頷くと、豊音を見た


豊音「……ッ」

京太郎「なるほどな」


持ったそれについているボタンを押す

コードは―――【5・5・5】



後ろから歩いてくるオーガ

一方のファイズはその四角い機械へと、ファイズフォンを装着する


<Awakening>


電子音声が鳴るのと同時に、ファイズはゆっくり振り返る

気だるそうな姿はいつもの京太郎-ファイズ-だ

そして、ファイズの体に異変が起こる


豊音「っ!?」

京太郎「……」


体が紅く輝き姿が変わる

からだの赤いラインは黒へと変わり、代わりに黒い部分が赤へと変わる

背中にユニットが装備され、腕部分も僅かに変化する


―――ファイズ・ブラスターフォーム


京太郎「俺は戦う、人間として、オルフェノクとして、ファイズとして!」


すべての自分を肯定する

過去は消し去れないかもしれない。過ちは決して消えてなくならない

でも、それでも自分を自分が受け入れて、そしていつか、見つけたいものがある―――


京太郎「そして、須賀京太郎として!」


―――みんなと一緒に、見つけたいものが……ある



【第23話<夢>】

◆BGM:Justiφ's -Accel Mix-」【http://www.youtube.com/watch?v=CRYivnq5O_U



今回はここまでー

ようやく次回で決戦いけそう
色々と劇場版とテレビ版とこの京ちゃんを弾けて混ぜて
まだ説明してない部分とかあるけどそこも追々と

次やれる日は二日前ぐらいに予告するよー
遅くとも来週の日曜にはできるはず

そんじゃなにかあればお気軽にー


次再開できるのは火曜になりそうなのよー

正直すまん
仕事で帰れても0時過ぎになるもんですぁ
まぁやれる日にどんどんやってくんでよろしくっすー

にしてもエグゼイドがおもしろい



その輝きを両手に宿し、絶望を希望に変える!(再開するよー)

久々ってことだけど人おりますかー?
ブラスター初披露、さてさてどうなる
色々とどうなる

ストーリーに関しては無理矢理感出てるとか無いようで安心

ファイズのストーリーが一端ここで落ち着く!

イッチキタ━(゚∀゚)━!(います!)

これは再開できないか?


とりあえず再開してきますー

20分でこれだしやってるうちに集まれば上々

再開だやったー!
まあ無理そうなら残念だが日を改めるってのもありさ



◆ファイズ【ブラスター】

◇ステータス
・HP:120
・速度:70
・攻撃:120
・防御:150


◆スキル

◇超強化クリムゾンスマッシュ:威力150:命中100%:SP【最大値の1/2】
・【戦場】によっては使用不可
・技選択時に【コンマ20以下】でSP消費量-20
・1度の戦闘に1度のみ使用可能

◇ブラッディキャノン:威力50:命中90%:SP18
・攻撃を+10し選択時のコンマが30以下の場合さらに+10

◇ファイズバスター:威力105:命中95%:SP30

◇ファイズブレイカー:威力100:命中100%:SP28


◆アビリティ

◇ブラスター
・ターン開始時に防御無視で【50】ダメージ

◇対オルフェノク
・ターン開始時に防御無視で【50】ダメージ
・【オルフェノク】と戦闘する場合【攻撃・防御】を【+100】

◇負荷
・使用一回につき【負荷】フラグが【1】溜まる





◆須賀京太郎【Lv25】

◇ステータス
・HP:82
・速度:85
・攻撃:76
・防御:58
・SP:66

◆回避+【Lv3】
・自分への命中率を【15%】下げる

◆命中+【Lv1】
・自分の命中率を【5%】上げる

◆恋愛力【Lv1】
・女性キャラクターとのイベント時に補正+5を得る

なにこの超性能(下から目をそらしながら)

①:速度判定

1自【須賀京太郎】:155
2敵【姉帯豊音】:150


②戦闘開始


◆BGM:クライマックスE【http://www.youtube.com/watch?v=T90LJh9hCFQ


豊音「なに、その姿……」

京太郎「わからなくても……良いさ、それでもやることは一つだろ」


軽く手首にスナップをきかせる

目的は一つのみ

彼の目的は“彼女たち”を守り、救うことだ


京太郎「偉くなったつもりも救世主になったつもりもない、でもな!」

豊音「……はぁっ!」


オーガの拳が振るわれるが、ファイズはそれを体で受け止める

一歩たりとも退きはしない


豊音「えっ?」

京太郎「……はっ!」


素早い反撃、その拳に今までファイズの攻撃でひるみもしなかったオーガが後ずさりする

胸を押さえるオーガがファイズを見る

その真っ赤な姿をしたファイズ、いつもの赤いラインは黒に変わっていた


京太郎「……」

豊音「負けない、京ちゃんを倒して……私は、オルフェノクとしてっ!」

京太郎「もう、やめろ……!」

豊音「やめない、私はッ!」


(ちなみに今回の豊音はオルフェノク形態でなく、オーガなので対オルフェノクには当たらないっす


◆ブラスター

◇姉帯豊音【HP:450/500】



③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>774
『決定』
◇安価1↓

ファイズバスター



ファイズは手に持った左手に持ったファイズブラスターのボタンを押す


―――5214 ENTER


<Faiz Blaster Discharge>


電子音声と共に、ファイズが背中に装備しているマルチユニット、フォトン・フィールド・ローターが変形する

側面のフォトンフィールドジェネレーターが変形し両肩に背負うような形でブラッディ・キャノンが展開

その両肩のキャノンから光弾が放たれた


京太郎「はぁっ!」

◆◇ブラッディキャノン:威力50:命中90%:SP18【48】
・攻撃を+10
◇威力:256【196+50+10】
◇姉帯豊音:90+5=95%



◆命中判定

01~95 命中
96~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓

よしよしあたった

【命中】


その衝撃のせいか少しばかり後ろへと下がるファイズ

放たれたブラッディキャノンを受けたオーガが後ろへと転がった

フォトンフィールドジェネレーターがしまわれるとファイズがオーガへと歩き出す


京太郎「……」

豊音「うぅっ……!」ググッ

◆姉帯豊音【HP:324/500】
◇256-130=126


手首を軽く振るうファイズに、立ち上がったオーガが剣を抜く


豊音「私は、負けられないんだよっ……!」

京太郎「俺も同じだ。負けられない理由がある……」

豊音「ならッ!」

京太郎「あんたのためにも、だ!」

豊音「ッ……私を、惑わせないでよぉっ!」

◆コンボ:威力100:命中100%:SP20【50】
◇威力:250【150+100】
◇姉帯豊音:100-15=85%



◆命中判定

01~85 命中
86~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓



素早い斬撃、その剣での攻撃をファイズは腕で受け止める

右腕にぶつかり斬撃が止まった

驚愕するオーガに、構わず京太郎は拳をぶつける


京太郎「……」カチャッ

◆ウルフO【HP:160/202】
◇208-250=42


豊音「わ、私はまだ……まだ、まだ、負けて、ないっ……」


立ち上がるオーガが殴りかかる

その拳を顔でうけつつ、反撃で拳を撃つ

一撃を受けてさらに後ずさるオーガ


京太郎「豊音ぇ!」

豊音「京ちゃんっ!」


◆ブラスター

◇姉帯豊音【HP:274/500】

(名前表記間違えたけどまぁ気に千といてください


③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>774
『決定』
◇安価1↓

良いなこの展開!



ファイズがオーガの攻撃をさばいて攻撃をくりかえす

ダメージを受けてふらつく

だがファイズはまったくと言っていいほどダメージを受けていない


豊音「なんでっ、オーガは私の……私を、守ってくれる。大切なっ!」

京太郎「守りたいのは自分じゃなかっただろ」

豊音「もう、無理だよっ……耐えられないっ。あれは京ちゃんじゃない……でも、あんなことあったら私は、耐えられないっ!」


言っている意味はわからないが、なんとなく理解した

故に京太郎はそれをやったであろう人物に怒りを燃やす

それでも今やるべきことは、目の前で泣いている“女の子”を助けることだ


京太郎「はぁっ!」

◆通常攻撃:命中90%:SP+10【58】
◇威力:206
◇姉帯豊音:100%


オーガが後ろへと後ずさる


豊音「まだまだぁっ!」

◆姉帯豊音【HP:198/500】
◇206-130=76


◆コンボ:威力100:命中100%:SP20【30】
◇威力:250【150+100】
◇姉帯豊音:100-15=85%



◆命中判定

01~85 命中
86~98 回避
ゾロ目 ????

◇安価1↓

すばら!

【回避】


京太郎「ふっ!」


振るわれた剣を体を低くして回避すると、その腹部に拳を撃ち込む

吹き飛びはしないが、やはりふらつく

その気になれば吹き飛ばすこともできる。それに―――


豊音「なんで、必殺技を……」

京太郎「……」カチャッ


軽く手首を振るいつつ、ファイズは歩く


豊音「っ……なんでッ!」

京太郎「……」


なにも語らない

いま、言うべき言葉はもうなかった

故に静かに、豊音の言葉を受け止めて戦う


京太郎「……」

豊音「ッ……!」

◆姉帯豊音【HP:148/500】


③コマンド入力


◆須賀京太郎
『通常攻撃』
『必殺技:>>774
『決定』
◇安価1↓

クリスマ



ファイズの一撃を受けて、オーガが後ずさる

開いた距離、オーガこと豊音は『冥界の剣』と呼ばれし武器『オーガストランザー』を握りしめた

覚悟は決まったのか、決まっていないのかバックルについたオーガフォンを開いて『Enterキー』を押す

どちらにしろ、この一撃が通じなければすべてが終わりだ


<Exceed Charge>

豊音「ハアアァァァッ!」


オーガストランザーに金色のフォトンブラッドが集まる

京太郎はファイズブラスターのボタンを押す


京太郎「止めてやるよ……!」


◇超強化クリムゾンスマッシュ:威力150:命中100%:SP45【13】
・技選択時に【コンマ20以下】でSP消費量-20
◇威力:356【206+150】
◇姉帯豊音:100%


―――【5532 ENTER】


<Exceed Charge>


天上近くまで跳び上がるファイズ

そしてオーガが剣を振るう

オーガの金色の剣と、ファイズの真紅の脚がぶつかる




京太郎「はぁぁぁっ!!」

豊音「やあぁぁっ!!」


二つの必殺技がぶつかったその瞬間、二人の力は拮抗して止まる

ファイズの脚からフォトンブラッドが展開される

それはいつものような円錐型のものとは違う

広く、円盤のように、刃のように真っ直ぐぶつかった部分から伸びた


京太郎「うおぉぉぉ!」

豊音「ま、だ、まだっ……!」


「うわぁぁぁっ!」

「な、なにがっ!?」

「ひっ!」


伸びるフォトンブラッドが客席のオルフェノクたちを消滅させ、さらにドームから飛び出る

巨大なフォトンブラッドの刃が、数々のオルフェノクを消滅させていく

その一撃のすさまじさを物語る異常性


京太郎「ハアアァァァッ!」

                                      i   i
                                      li. il
                                 , イi|T|!ト 、
                                   //´ iHi.`\ ∨
                               ∥    lL!   マ ;
                              {i.    |J   }} !
                                 从.    | |    ',
                                 ∨>、 _|_|  イ/           _
                         _ - ‐ _}人\∧/::/               {::::::::::::∨
                        //    ヽ\   ̄ ヽ.シ=‐- ー      (/:::::::::::::::∨
                       / f´     {{.i  ∧     |i.  ヾ 、\.`ヾi   {:::::::, マ::::::〉
                       {/.li___./  ―ヘ= =ミ|i== l l  }  }}   .{\:::_::::/
                    /::::::::::::::::::::::::///   \_|i.   j l  ノ>"\/\ _∥
                     /:::::::::::::::::::::::::::://   >-―    ̄ /Ⅵ:::::::::::::〈 {::::::::::::: /
              _// `ヽ:::::::::::::_/ ヘ  //´ ̄ ̄ ̄ヽ"  {::::::::::::::::\\::::::/
.            _/:::::::::::`ヽ  ;:::::/  ∨  Y /:::::::::::::::::::::::::: }  /\:::::::::::::::::\_./
              {/   \::::::::::}  }:::人   ∨ /ヾヽ:::_;;;;;;;;;__::::<ヽ/   > ー  ´
          /:::::::\  }rf ´‐´        >'::::::_┌{ |三三三」}┐ノ       __,,,, _
          /:: > 、::::}/          /{|f -.‐├======./}   -‐::::'''':::::::::::::: : |  />
       /::::/!  }7            〈/::::::::::::::| |::::::::::::::::::| }_レ´:::::::::::::::::::::: 二  }:::::</ j
.      {/ ヽ{  `            /::::::::::::::://::::::::::::: /:::::::::::::::::::{r ´:::::::::::ヽ ヾ/:::::T
                            /:::::::::::::_//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/ヽ ┐::/
                   r― r―――<   />:::::::::::::::::::::::::::::::::ー.   ̄\/:::::::::}  ! ´
                  /ミ>>-‐   二二 ̄  ヽ:::::::::::::: /    /〉 }:::::::::: /_/
                 /ミ/ /   _    /     Y> ´  ̄/. //   !:::::/
               ///__/  / i 「  ヾ∨_  }==:::::::/.//     i/
                 ///    ,'    ! !       }  イ:::::::::::::::X/::::<::}/
                 〉/ /}  i:    | |   :i  /  /.\::::/ ヽ::::::::/
.              /   //        | |    , /  /.ヽ. < /::::::::}/
           〃  //::/丶 \  | |_ / / ./   \ `-‐ /
             /  /.△ |:|:| //    ̄  「 ./       ̄ ´
.            ,    __ </ | | |    }]   j/
            /__ヾ</ ´== ´-‐― ´
.            { { ――. }} //
             ∨ヽ _ ノ'  /
           \ }_{  /
             ニ=ニ ´



真紅の刃が消える

そして金色の剣が削られて、ファイズがオーガへと迫っていく

驚愕する豊音、だが刃がすべて削られて、ファイズの一撃がオーガにぶつかる


豊音「うわぁぁぁっ!」


吹き飛ぶオーガ

それでも変身が解除されないだけ、凄まじい力なのだろう

もしくはその一撃を京太郎が―――全力で撃っていないか……


豊音「っ……わ、たしはっ……」


ふらつきながら、立ち上がるオーガ

ファイズはそこに立ち、止めも刺さずにオーガを見るのみ

そうしていると、離れた場所にある檻の中のエイスリンが目をさました


エイスリン「……コ、コ」

豊音「エイスリンさんっ!」

エイスリン「ト、ヨネ、ガ……ソノ、ライダー?」

塞「エイスリン!」


檻へと駆け寄る塞

エイスリンが驚きながらもボロボロの身体で塞の方へと近づく

檻を破壊しようとするが、塞のように非力な人間でできることではない


塞「南京錠、これを……京太郎!」

京太郎「わかってる」

豊音「ま、まだっ」

京太郎「もう良いだろ豊音さん……」

豊音「っ」


多くは語らない

それでも、オルフェノクである京太郎を“今、目の前で”受け入れた塞がいる

オルフェノクであった自分と胡桃を受け入れたみんながいる


豊音「私、は……」

京太郎「……いくぜ、俺はな」


そう言って、塞たちの方へと歩こうとするファイズ

その瞬間、檻近くの床が開く

開かれた床から現れるのは―――エラスモテリウムオルフェノク

(間違えた、胡桃じゃなくえエイスリンっすね


◆姉帯豊音【HP:0/500】
◇356-130=226


◆戦闘終了

・経験値:2500

・レベルアップ【25】→【27】



京太郎「ッ!」

豊音「あれはっ!」


エラスモテリウムオルフェノクが咆哮する

オーガとファイズが動こうとした瞬間、新たな攻撃にファイズが後ろへと飛ぶ

その場に現れるのは10体のライオトルーパー

舌打ちをした京太郎、ファイズブラスターまでの距離は離れているが攻撃を受けても問題はない


京太郎(だが、一瞬でも足止めされたっ!)チッ

豊音「うわぁぁぁっ!」

<Exceed Charge>


エイスリン「トヨネッ!?」

塞「なんでっっ!」


金色の刃を纏ったオーガストライザーを突きだす

エラスモテリウムオルフェノクの頭部を挟み込むような刃で動きを止めた

背後の塞とエイスリンが、その背中を見つめる


豊音「ぐぅうぅっ、京ちゃぁん!」

京太郎「うおぉぉぉ!」

豊音「お願い、私の―――」


エラスモテリウムオルフェノクの頭部から、槍が放たれる




<アタックライド バリア>



◆System

◇以下の条件を達成しているためEXイベントが発生します

・【??????】と遭遇している
・【国広一】と遭遇し、なおかつ一緒に戦ったことがある
・今戦闘開始前の判定で【ゾロ目 特殊】を発動させている



豊音「え?」


目お前に張られたバリアに、豊音が困惑する

ピンク色のバリアがエラスモテリウムオルフェノクの攻撃を止めていた

そのバリアが破られた瞬間、さらに槍を飛ばそうとするエラスモテリウム


京太郎「やらせっかよ!」


隣に現れたファイズが肩部のキャノンを乱射する

後ろへと後退するエラスモテリウムオルフェノク

オーガこと豊音が驚きつつ京太郎を見る


京太郎「守ってやるよ……人間だとかオルフェノクだとか関係ない。傍にいる女の子の笑顔ぐらいな!」

?「そうだ、そんなものは関係ない」

京太郎「……」


現れるのは京太郎がいつぞやみた青年

バリアを張ってくれて、現在ライオトルーパーの相手をしてくれている国広一ことディエンドと共に現れた者

すなわちその存在を、どういうものかを京太郎は理解した


◆BGM:【http://www.youtube.com/watch?v=nHRD_IwcMpI


?「人間か怪人か、仮面ライダーに必要なものはそんなものじゃない」

京太郎「……」カチャッ


腰部にバックルを装着するとベルトが巻き付く


?「なぜ戦うか、どうして戦うか」

豊音「……」グッ


青年が一枚のカードを、前に出した


?「自分の大切なものを守る。そのために戦う……それも仮面ライダーだ!」


カードを返すと、バックルに差し込み両側から押し込む

それと共にその姿は仮面ライダーへと変わる

通りすがりの仮面ライダー


―――ディケイド


ミスったバリアの色ピンクになってるけど青っす



一「盛り上がってるとこ悪いけど、こっちどんどん増えてるっての」


ディエンドこと一が戦っているライオトルーパー部隊が増た

かれこれ10人以上だ

舌打ちをする一だが、その瞬間目の前のライオトルーパー4体が吹き飛ぶ


一「ふむ、まぁここは助かったって言っとくべきかな……カードもすくないし」


葵「良くないなぁ、仲間をのけ者にするのは……」

白望「ここは、私たちに任せて……」

一「来るの厳しいかと思ったけど……」

葵「ま、通りすがりの仮面ライダーがまだいたってことだよねぇ」

白望「魔法使いって言ってなかった?」

葵「そうだったっけ、なんでも良いよ……私は、戦うことで居場所を見つけるしかないんだ」フッ


そしてカイザ、チェイサー、ディエンドの三人も戦闘を始める




ファイズとディケイドの二人がエラスモテリウムオルフェノクの注意を引く

その間にオーガが檻へと近づいて鍵を破壊

檻の扉が開かれ、出てくるエイスリンの身体を塞が支えた


塞「豊音……」

エイスリン「トヨネ、ドウシタノ?」

豊音「あの、あのねっ……私っ」

塞「そういえばさ」

豊音「え?」

塞「私たち、喧嘩したことなかったよね」

豊音「……う、うん」コクリ

塞「……まだわからないけど、終わった時さ、これも悪くなかったって思えるように、したいんだ。私は……」

エイスリン「……?」

塞「うん、エイスリンにはあとで教えてあげる。私はさ、宮守麻雀部のみんなと、京太郎がいる今が大好きなんだ。グローバルフリーズがあったのに、そう思っちゃってる。親も死んで、友達も死んだのに、今は今でかけがえのない大事な時で、記憶なんだよ」


その言葉に、オーガの手が震える

エイスリンはその手を見て、静かに笑みを浮かべた

状況はなんとなくでしか理解できないが、それでも気持ちは伝わったのだろう


塞「だから私たちは応援ぐらいしかできないけどさ……」

エイスリン「ウン、トヨネッ!」

豊音「え?」

塞「頑張って」

エイスリン「ファイト!」


豊音「……うん! みんなで帰ろう、私たちの新しい居場所に……!」バッ


オーガが、マントを翻して振り返り、走る



ディケイドが走ってくるオーガを見て軽く頷く

一枚のカードを取り出すと素早くベルトへと差し込み、跳ぶ

オーガは走りながら【Enter】を押した


<ファイナルアタックライド ディディディディケイド>

<Exceed Charge>


エラスモテリウムオルフェノクが槍を出現させるが、それをオーガが金色の剣でそれらを薙ぎ払う

ディケイドはエラスモテリウムオルフェノクとの間に展開されたカードのようなものを通って加速し、蹴りを打ち込んだ

頭に蹴りを打ち込まれて、エラスモテリウムオルフェノクが地上へと頭を垂れる


京太郎「終わらすぜ……」

<Blaster Mode>


コードを打ち込むと電子音声が聞こえた

そしてファイズブラスターを巨大な銃へと変形させるとその銃口をエラスモテリウムオルフェノクへと向ける

狙いは一つ、額にある人型の時の名残、とも言える部分


<Exceed Charge>

京太郎「はぁっ!」


そしてトリガーが引かれ、光弾が放たれる

真紅の光弾がエラスモテリウムオルフェノクへとぶつかると同時に、その姿を灰へと還す

灰は一瞬で衝撃波によって散っていく


京太郎「……」

豊音「……」

塞「終わった、の……?」



ライオトルーパーたちも数体を倒し、エラスモテリウムオルフェノクも倒れたせいか撤退した

京太郎と豊音が変身を解除すると、他の面々も傍に寄って変身を解除する

ディケイドも同じく、人間の姿を見せた


京太郎「お前は……」

?「言っただろ、通りすがりの仮面ライダーだ」

京太郎「仮面ライダー、ね……」

?「……門矢士」

京太郎「なに?」

士「名前だ……それじゃあな」

京太郎「おい、じゃあってお前!」


青年、門矢士は笑みを浮かべる

一は苦笑しつつ、肩をすくめた

面識があるようだが、士の彼女を見る目は少しばかり“違うもの”を見る目に思える


士「また会うこともあるかもな」


突如現れたオーロラの中に消える士

オーロラが消えるとそこに姿はない

一がディエンドライバーにカードを差し込んだ


一「そんじゃボクもこれで、そのお宝をいただきにきたんだけど……さすがにここで奪うわけにもいかないみたいだ」

<アタックライド インビジブル!>


そして、一も消える

あとはここを出るだけだと、京太郎は頷く

豊音がエイスリンを支えると、塞が京太郎の隣に立った

白望と葵も、やってくる


京太郎「胡桃さんは?」

塞「待ってるよ、私たちの家で……」クスッ

白望「京太郎と豊音とエイスリンを、ね」

豊音「……うん」コクリ

エイスリン「!」ニコッ

葵「らしいよ……京太郎」

京太郎「……そんじゃ、帰りますか」フッ


そう言って笑みを浮かべて出口の方へと歩く

アリーナの客席にいた者たちが、出口の前にいた

破壊された客席から、降りてきたのだろう。その目はそこを通したくないと言いたげだ

だが……


京太郎「……どけ、俺達の歩く道だ」



その言葉に、オルフェノク達が退いていく

今更、不意打ちをしようとする者などいないだろう

そしてしたとして、それに気づかない面々ではない


京太郎「……」

塞「ねぇ、これからどうする?」

京太郎「わかんないっすよ……あえて言うなら、帰るだけですね」

塞「……そっか」ギュッ


歩く京太郎の手をそっと握り、塞は笑みを浮かべる

オルフェノクの手でも、人間の手でもない

塞が感じる手の暖かさや、塞が握りたかったその手は―――


京太郎「……」ギュッ

塞「……」


―――その手は、人間でありオルフェノクでありファイズでもある


一人の“須賀京太郎”の手だ



【第23話<夢>END】

◆BGM:クライマックスG~Justiφ's-accel mix【http://www.youtube.com/watch?v=et079vH_cGw




今回はここまでー
次回はこの後からってことで明日もやりまーす

ファイズの話はここらで一端区切りがついて
ブラスター解禁、これからバシバシ使えるよ!

次話は久々の自由行動とかもー

そんじゃなにかあればお気軽にー


鳴滝「おのれディケイド!」
住人「よくやったディケイド!」


再開してくよー

ブラスターまで長かった
さりげなくオーガギアが手に入ったのも全部ゾロ目って奴の仕業なんだ
ハートとマッハももう来週だなぁとか



―――【須賀家:前】


特状課の車が止まると、扉が開いてそこから京太郎たちが出てくる

アリーナから出てすぐに悠彗が車で迎えに来たのだ

前に停まる京太郎たち

近づく前に扉が開くと、そこには胡桃


京太郎「……あ」

胡桃「豊音、エイちゃん、京太郎……」


少し涙ぐんだ様子で三人を見る

塞が軽く京太郎と豊音の背を叩く

エイスリンも笑みを浮かべた


白望「……ただいま」

胡桃「……おかえり、みんな」

京太郎「えっと、その……」

豊音「うぅ……」モジモジ

塞「ほら、二人共!」

エイスリン「カエッテキタラ?」

白望「なんて、言うの?」


豊音「……」チラッ

京太郎「……」


後頭部を掻いて、京太郎は息をつく

豊音と目を合わせて軽く笑みを浮かべ頷く

パァッっと豊音の表情もほころぶ


京太郎「ただいま」

豊音「ただいまっ!」ニコッ

胡桃「おかえり!」


塞「よっしただいまー!」

白望「ただいま、ダル……」

エイスリン「タダイマー!」


悠彗「……なんか良いなぁ、ああいうの」クスッ

恭子「うちらどうします?」

郁乃「入りにくいわなぁ」クスッ



―――【須賀家:居間】


面々がテーブルの周りに座る

もちろん悠彗たちも一緒だが、すぐにインターホンが鳴った

京太郎が出ようとしたが、胡桃が素早く玄関へと駆けていく


塞「舞い上がってるね」

白望「ついでに参加できなくて不満そうだったけど」

京太郎「一般人ですからね……てか塞さんもなんで」

塞「い、良いでしょ心配だったんだから」

京太郎「……まぁ全部、上手くいったから良いんですけど」フッ

塞「う、うん」コクリ

エイスリン「……イギアリ!」バッ


突如手を上げるエイスリン

ビクッとした塞が顔を赤くして目を泳がせる

京太郎は首をかしげるのみだ


塞「うぇっ!? ななな、なにが!?」

葵「よくないなぁ、そういうのは」

悠彗「いたんだ」

葵「いたよ」

京太郎「えっと」

良子「ハローみなさんおそろいで」

塞「い、いらっしゃい戒能さん!」アタフタ

良子「?」

京太郎「久しぶりっす」

良子「ええ」フッ


ダダダッ


玄「京太郎くん!」

咲「京ちゃん!?」

京太郎「騒がしいな」ハハッ



京太郎「問題は?」

照「ないよ」

京太郎「照さんも……」

照「一応、京ちゃんたちと同じ場所に行ってた」

京太郎「え?」

照「淡を助けて逃げたけど」

京太郎「ああ、ありがとうございます。淡は?」

照「どっかいった」

京太郎「そうっすか……」

葵「そういえばあの子とどういう関係なのさ?」

京太郎「え、どういう関係もなにも……」

菫「とりあえず、話を整理しないか?」

京太郎「あ、はい」


中々な人数が集まって、居間がすし詰め状態になる

顔をしかめながらも、京太郎はどこから話すか考えた

そんな時、菫が端末をテーブルの上に置く


照「なにこれ」

菫「モニターだ、すぐにつく」

はやり『ハロハローみんなのアイドルはやりんだよ☆』

良子「引退済みでしょうに」

はやり『にゃはは、まぁいいや……とりあえず、ことと次第についてだね』

京太郎「……」



はやり『今回のミッションで動いてた面子のリストは……これだね』


◆リスト

【白望・塞・葵】
【良子・裕子・洋榎・悠彗】
【玄・晴絵】
【穏乃】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・はやり】
【咲・久】
【照】
【恭子・郁乃】


京太郎「こんな人数……」

はやり『それだけ京ちゃんや、豊音ちゃんたちを大事に思ってる人が多いってことかな……良いね』クスッ

京太郎「……ありがたいっすね」フッ

咲「ホント、心配したんだから」

京太郎「悪かったな、とりあえずあれだ……」

はやり『わかったわかった、私とデートしたいんだ。朝帰りで』

京太郎「そうそうっておい!」

塞「つ、通報しますよ!?」

はやり『おお~こわいこわい、まぁ全員無事なのは確認済み、そっちに来てない面々も無事を喜んでるみたいだよ』

京太郎「……はい」コクリ



はやり『ま、他に聞きたいこととかあればご自由にどうぞ』

京太郎「ん?」

はやり『みんなが集まるなんてそうそうないからね』

京太郎「聞きたいこと、ですか……豊音さんは?」

豊音「……」

京太郎「豊音さん?」

豊音「……」zzz

京太郎「ね、寝てる……」

胡桃「疲れたみたいだし、部屋に運ばなきゃ」

照「菫よろしく」

菫「私を雑用かなにかだと思ってないだろうな? って軽いな」

胡桃(やるんだ……)

はやり『さてさて、ないならこのまま解散だけど』

京太郎「聞きたいこと……」フム


◆なにか聞く?

☆自由安価

◇22時20分から2分間で募集



◆なにか聞く?

☆自由安価

◇安価1↓から2分間

スマートブレインの目的

(時間外だけど一応>>956まで採用しとくっすー


◆聞くこと

・ダークカブトの正体

・魔法使いについて

・各メンバーがやったこと

・各メンバーが行動していた時に起きた出来事

・自分達のところみたいに、誰か他のライダーが助けに来なかったか

・スパイダーオルフェノクの睦月がどうなったか

・何かスマートブレインに関しての情報か何かの収穫があったか

・今回の件の混乱に合わせて、スマートブレイン以外の敵が何か行動していなかったか

・クロックアップ不調の理由

・京ちゃんのホッパーゼクターの行方

・スマートブレインの目的



京太郎「そういえば照さん、淡と一緒に戦ったならわかりましたか?」

照「ん、なにが?」

京太郎「あの黒いカブトの正体」

照「……?」

咲「うわぁ」

京太郎「ダメだこれ」

照「?」


京太郎「そ、それじゃあ次はえっと、魔法使いは?」

胡桃「魔法使いって、どうしたの、大丈夫?」

咲「頭打ったりはしてない、よね?」

京太郎「いやそうじゃなくて!」

白望「ん、ああこっちの」

葵「ライダーだね……魔法使いって言ってたけどさ」

京太郎「どんな感じでした?」

白望「緑色で、風を操ってた」

京太郎「へぇ……でもなんでわざわざ加勢になんて」

はやり『巨悪と戦う! うん、まさに仮面ライダーだね! ライダーは助け合い、感動的だ!』



京太郎「他のみんながやったことと、行動していた時に起きた出来事とか?」

はやり『うん、まとめると例の四体のオルフェノクが出たって』

京太郎「ドラゴン、センチピード、ロブスター、クロコダイルの四体ですか」

はやり『ドラゴンの方はドライブとマッハが』

京太郎「……」

良子「ええ、さすがに倒せませんでしたが……別格ですよあれは」ハァ

はやり『センチピードとロブスターの二体と戦ったのはオーズと電王とゼロノス』

京太郎「赤土の奴……」

はやり『クロコダイルオルフェノクの方はブレイド、ギャレン、バロン、龍玄……まぁそっちに関しては倒してからまた復活とか聞いたけど』

京太郎「なるほど……」

はやり『そのほかのみんなは他の拠点までいったけど大した戦力もなかったみたい』

京太郎「……自分達のところみたいに、誰か他のライダーが助けに来たとかは?」

はやり『それは聞いて無いなぁ』

京太郎「そうですか……」フム


そこで、少しばかり眉をひそめる

聞きたいことがある

聞いて良いか迷うが、聞くべきだと思った


京太郎「……スパイダーオルフェノク、津山睦月は?」

はやり『さぁね、話は聞いて無いけど』

京太郎「そうです、か……生存確認ぐらいはしたいけど」

はやり『助けたいの?』クスッ

京太郎「……」

はやり『まぁどうでも良いけど』

京太郎「そういえばバッタみたいなゼクター知りませんか?」

はやり『ん? 私は知らないけど、ゼクターなら宮永のお姉ちゃんの方じゃない?』

照「淡のじゃなくて?」

京太郎「そう、ですか……あとクロックアップが使えないとかいうことも」

照「わからないけど、元々スマートブレインの技術だからクロックダウンシステム、とか?」

京太郎「ありそうですね」チッ



京太郎「あとは、スマートブレインの情報とか目的とか……」

はやり『そっちに関してはラッキークローバーっていう存在ぐらいかな』

京太郎「ラッキークローバー、四葉?」

咲「さっき言ってたオルフェノクのことだよ。幹部クラスで強力なのは……知ってるよね」

京太郎「ああ、なるほどな……ラッキークローバー」

はやり『幸運の四葉どころか暗黒の四葉ってとこだけどね』アハハ

塞「楽しそうですね」

はやり『ん~そっかな~?』ニコニコ

京太郎「……豊音さんとエイスリンさんはなにか掴んでたり」

菫「姉帯の方は寝てるし、ウィッシュアートの方はどうだ?」

エイスリン「……ゴメン」シュン

菫「い、いや怒ってるわけではないんだぞ?」

京太郎「情報は無し、まぁスマートブレインが明確な敵ってわかっただけ十分か……」

はやり『いや、たぶんだけど目的の推測は取れるよ』

京太郎「……」

はやり『たぶん全人類のオルフェノク化』

玄「そ、そんなことできるの!?」

はやり『無理だね、全人類はね?』

京太郎「……なるほど、オルフェノクになれる選ばれた人間だけを選別すると」

はやり『早い話が虐殺だね。京ちゃんがだいぶ減らしてくれたみたいだけど、あっちの戦力じゃ十分凄まじいよ』

京太郎「数だけなら、ですけどね」

はやり『違いないね』クスッ

良子「……敵が多い、ですね」

白望「まったくだね」


京太郎「敵が多いと言えば……今回の件の混乱に合わせて、スマートブレイン以外の敵の行動は?」

玄「一応……京太郎くんたちがいない間にイマジンと戦いはしたけど……」

良子「こちらも戦闘がありました」

京太郎「なるほど、ね……」フム

良子「……ハートが、超進化体へと進化しました」

京太郎「ハートが、超進化体に?」



良子「……ハートの能力は相手の強さを受けてさらに強くなる能力」

京太郎「なんだそりゃ」

咲「反則だよねそれ」

はやり『毒殺ならワンチャンあるかもね~』ニッコリ

京太郎「……」

葵「ふぅん」

良子「そ、それでその……ベルトさんと離れ離れになってしまった時にハートと会って」

塞「だ、大丈夫だったんですか!?」

良子「仮面ライダーに変身していない私を攻撃する気はないと、それから人間を滅ぼすつもりはないという話も聞きました」

はやり『へぇ~目的は、支配かな?』

良子「え、あ、はい」コクリ

はやり『予想通り、まぁ全部が全部その002に従うとは思えないからね』

京太郎「ともなれば、スマートブレインの好きにさせないという意味じゃあ……ハートたちもアイツらを放っておくわけにはいかないか」

良子「そう、なりますか、共闘してくれるとは思えませんが」

京太郎「なんでハートは超進化体に? たしか感情がどうたらとかだったはずじゃ」

白望「メディックがハートのために頑張ったんだけど、洋榎が止め刺そうとしたところを良子が」

良子「その、放っておけなくて……助けてしまって」


葵(なにやってんの、とか言えない……)

はやり『バカだなぁ良子ちゃんは、殺しちゃえば良かったのに』

葵(言ったぁ!?)

良子「な、泣いていたし、ロイミュードだって、誰かを愛す心があるんですよ?」

はやり『ふぅん、つまんないの』


京太郎「……そっか、やっぱ良子さんは仮面ライダーっすね」ハハッ

良子「え……は、はい!」ニコッ


京太郎「えっと、そのあとは?」

白望「ハートの超進化への鍵は喜びだったみたいでメディックがハートを超進化させようと頑張ってたことを知って……」

京太郎「心が極まった、か」

白望「ん」コクリ

京太郎「そっか……」フッ



京太郎「ありがとうございます。こんなもんですね」

はやり『オッケー、それじゃ私は寝るよー』

京太郎「色々とありがとうございました……みんなも」フッ


玄「うん!」

咲「ま、幼馴染のよしみってことで」ニコッ

良子「無事でなによりでした」

照「お疲れ」

菫「またランチでも一緒に食べよう」フッ

悠彗「うんうん、無事でなにより!」

恭子「借り、ちょっとは返せたかな」

郁乃「私も借りあるし、またなんかあったら言うてな」


京太郎「……はい」ニッ


仲間たちに笑みを浮かべて、返事を返す

オルフェノクになってから築いてきた絆

オルフェノクになったからこそ築けた絆


京太郎「……また」フッ

次スレ
【安価】京太郎「仮面ライダー?」智葉「この拳の中にある!」【Part16】
【安価】京太郎「仮面ライダー?」智葉「この拳の中にある!」【Part16】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478698634/)



◆System

・ベルト【ファイズギア】を再入手しました

・ベルト【戦極ドライバー】を再入手しました

・ロックシード【メロン】【ブラッドオレンジ】を再入手しました

・戦闘時にすべてのベルトで【ウルフオルフェノク】に変身可能になります

・戦闘時に【ウルフオルフェノク】の場合【ファイズ】に変身可能になります

・戦闘時に【ファイズ:通常】の技に【ファイズブラスター】が追加されました

・戦闘時に【ファイズ】の時【ファイズブラスター】に変身可能になりました

・【オーガギア】は【姉帯豊音】が所持した状態となります



―――【須賀家:書斎】


皮椅子に座る京太郎

久々の感触にどことなく懐かしさを感じて笑う

静かな空間、静かさには慣れたつもりだったがここはやはり違う


京太郎「……」


塞の入れてくれたコーヒーを飲む

静かに口に入れてから、息をついた

懐かしい味


京太郎「松実館にも顔だすか……」


そう言いつつ、自分の手を見る

じわじわと体にしみこんでいく感覚

ブラスターフォームを使用した時のそれは、良くないものだということはわかる


京太郎「……どうすっかな」



◆散歩

【白望・塞・胡桃・エイスリン・豊音・葵】
【良子・洋榎】
【宥・玄・灼・晴絵】
【穏乃】
【美穂子・ゆみ・桃子・菫・智葉・はやり】
【咲・久】
【和・一・佳織・憧・照】
【明華】

◇安価1↓から3↓まででコンマが高い者(2分経って集まらない場合そこまで)


ふむ、あと10ぐらいあるけど埋まるかなぁ
前までならいざ知れず微妙なとこだけどまぁもうないし次スレいきますよー

誘導は>>974です
ありがとございますー

そんじゃ>>1000はいつも通り!

>>1000ならドラゴンフルーツエナジー入手

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