【ガルパン】ペコ「…私、転校したいです」 (26)

ダージリン「…ペコ…?」パリーン

オレンジペコ「あ、こ、紅茶が!」

ダージリン「い、今はそんなことはどうでもいいの!それより…」

オレンジペコ「ごめんなさい、ダージリン様…」ペコリ

ダージリン「ま、待ちなさいペコ!一体どうして…!?」

オレンジペコ「…私は、今までこの聖グロリアーナ女学院の隊長であるダージリン様にお仕えさせていただいてました…」

オレンジペコ「もちろん、優雅で美しいダージリン様にお仕えできることをとても誇らしく思っています…」

オレンジペコ「でも…」

ダージリン「でも…?」

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オレンジペコ「…毎日の格言攻めに耐えられなくて…」

ダージリン「」ガビーン

オレンジペコ「最初は、私も楽しませていただいてましたが…今はもう何かが爆発しそうで…」

ダージリン「」アワアワ

オレンジペコ「…申し訳ありません、ダージリン様…」ペコリ

ダージリン「」

オレンジペコ「…それでは、失礼します」ガチャバタン

ダージリン「」

ダージリン「」

ダージリン「…はっ!?」

ダージリン「しゅ、淑女はいかなるときも優雅に…」アタフタ

ダージリン「…」

ダージリン「…こぼれた紅茶をふきましょうか…」フキフキ


バタァン!


ローズヒップ「ダージリン様ー!熱々のお紅茶をお持ちしましたわー!」ドドドド

ダージリン「今は話しかけないでローズヒップ」フキフキ

ローズヒップ「わかりましたわー!」ドドドド


バタァン!


ダージリン「…はぁ…ペコ…どうして」

ダージリン「と、とにかく話しをしないと…」スクッ

ダージリン「…」

ダージリン「だめ…どうしても格言が出てきそうで…」

ダージリン「少し練習しましょう」


ダージリン「ごめんなさいペコ…」

ダージリン「貴方の気持ちに気づいてあげられなくてごめんなさい、私は隊長として失格だわ…」

ダージリン「こんな格言をs」

ダージリン「…」

ダージリン「やっぱりだめね…」

ダージリン「平謝りですむとも思えないわ…誰かに相談しましょう」

プルルル…

ダージリン「…」

ダージリン「…アッサムにも、ローズヒップにもつながらないわ」

ダージリン「そう、そうよね…私は嫌われてるのね…」

ダージリン「誰か…相談に乗ってくれる人…いるかしら」

ダージリン「…」プルルルル

???『ハーイダージリン、どうかしたのー?』

ダージリン「…!ケイ、久しぶりね」

ケイ『どーしたのダージリン?元気がなさそうだけど?』

ダージリン「フフ。あなたの声を聞くと元気が出るわ」

ケイ『あらーあなたらしくないこと言うわねー』

ダージリン「…少し相談してもいいかしら?」

ケイ『もちろんOKよ!』

ダージリン「…大切な人に嫌われたの」

ケイ『あらーダージリン、好きな人でもできたの?』

ダージリン「違うわ。ただそばに居て欲しいだけの子なの」

ケイ『へーそりゃ大変ね…』

ダージリン「どうやったら、関係を修復できるかしら?…原因は私にあるんだけど」

ケイ『原因?』

ダージリン「…私が格言の言い過ぎで…」

ケイ『あー…そういえば今日一度も聞いてないわね』

ダージリン「…格言を言わなければいいのだろうけど、私から格言をなくしたら皆離れてしまいそうで…」

ケイ『だいじょーぶよ、格言がなくてもダージリンはダージリンよ!』

ダージリン「そう…」

ケイ『あーこりゃ相当やられてるわね…』

ダージリン「…どうしたらいいかしら?」

ケイ『そりゃもうどうにか謝るしかないわ』

ダージリン「で、でも…もう顔を合わせるのも気まずくて…」

ケイ『だったらLI◯Eなりメールなり電話なり手紙なり顔を合わせない方法で謝ればいいのよ』

ダージリン「…そうね…」

ケイ『あーでもただ謝るだけじゃダメね…あなた少しおかたいから』

ケイ『顔文字とかたくさん使えばいいんじゃないかしらー?」

ダージリン「顔文字…」

ケイ『ギャップ萌えってやつね!』

ダージリン「ぎゃっぷもえ…?」

ケイ『あなた少しかたいイメージがあるし、朗らかなメールでもすれば、相手もどーかなるはずよ』

ダージリン「そうかしら…」

ケイ『やけに元気ないわねーサンダースに来て少しパーリーする?』

ダージリン「今すぐその人と仲直りしたいの」

ケイ『じゃあその気持ちをガツンとぶつければいいのよ!』

ダージリン「気持ち…?」

ケイ『そーそ、言葉でもいいし…そうね、難しいなら何かしらのプレゼントに手紙を添えとけばいいのよ』

ダージリン「プレゼント…どんなのがあるかしら…」

ケイ『そりゃー手料理とか…』

ダージリン「ごめんなさい、私料理はできなくて…」

ケイ『だったら私が教えるわよー?』

ダージリン「…前にその人に料理を振る舞ったらマチルダを素手で吹き飛ばすほど荒れ狂って…」

ケイ『…それは逆にすごいんじゃないの…?』

ダージリン「そうかしら…」

ケイ『うーん…別に手料理じゃなくてもレストランとかで食事するのも手よ』

ダージリン「来てくれるかしら…」

ケイ『まーまーもっとポジティブに!相手の意表をつけばいいのよ』

ダージリン「意表をつく…?」

ケイ『そーそ、例えば…抱きついてみたり?』

ダージリン「どうして!?」

ケイ『んーダージリンって近づきにくいくらいに崇高なイメージがあるし…』

ケイ『あなたが抱きついたら多分その人は怒りなんてどうでもよくなるわよ』

ダージリン「でも…余計に怒らせてしまいそうで」

ケイ『あなたに抱きつかれて怒る人なんていないと思うけど?』

ダージリン「そ、そうかしら…?」

ケイ『今日はやけにネガティブね…格言を言わないとそうなるのかしら?』

ダージリン「あ、あぁ…ごめんなさい、ケイ…でも、あなたのおかげで勇気をもらえたわ」

ケイ『そう、成功を祈ってるわ!』

ダージリン「…ありがとう、ケイ。頑張ってみるわ」

ケイ『礼に及ばず!今度また一緒にお茶会しましょ!」ピッ

ダージリン「フフ。美味しい紅茶を用意しとくわ」

ツーツー

ダージリン「…」

ダージリン「やるしかないわね…」

『別室』

オレンジペコ「あわわ…ダージリン様、何か決心されたようですが…」

アッサム「…ただのドッキリが、ここまでになるとは…」

オレンジペコ「あとでサンダースに謝らないと…いえ、ダージリン様にはもっと謝らないと…」

アッサム「他の高校で流行っていたとはいえ、ネタがきつかったでしょうか…」

アッサム「データによれば、慌てふためく愛おしいダージリン様を見れるはずだったのに…」

オレンジペコ「…さて、ダージリン様に会ってこないと…」

『廊下』

ダージリン「…」

ダージリン「ペコは…どこにいるのかしら…」

オレンジペコ「ダージリン様!」タタタ

ダージリン「…ペコ!」

オレンジペコ「あ、あのこれは…」

ダージリン「ペコー!」ムギューッ

オレンジペコ「だ、ダージリン様!?」

ダージリン「…今まで無理にそばにいさせてごめんなさい…」

オレンジペコ「ダージリン様…」

ダージリン「…格言をずっと聞いているのも…つらかったでしょ?」

ダージリン「…あなたが転校したいというなら、私はその気持ちを尊重したい」

ダージリン「でも…私はあなたにいてほしいの」

ダージリン「私に非礼があるならなんでも言って頂戴。私なりに頑張って治すから」

ダージリン「だから…転校するなんて言わないで…」

オレンジペコ「…ダージリン様…私は転校しません」

ダージリン「ペコ…!許してくれるの…?」

オレンジペコ「もちろんです!」

ダージリン「ありがとう、ペコ…」ギューッ


アッサム「…」

アッサム「…本来なら私がドッキリ大成功!っと言うところなんですが…」

アッサム「空気もこれですし、これはこれでもういいかもしれませんね」

アッサム「ドッキリが流行っているとはいうものの…」

アッサム「なんとも厄介なものです」

ローズヒップ「ダージリン様ー!」ドドドド

ローズヒップ「!?二人共なんで抱き合ってますの-!?」ドンガラガッシャーン

ダージリン「ローズヒップ。今は話しかけないで」

ローズヒップ「うわーん!ダージリン様に嫌われましたわー!」ウワーン

ミカ「…時に、ドッキリというものは度が過ぎると人を傷つけることがある」ポロロン

ミカ「ドッキリやサプライズも、より親密になるための手段ともいうけれど」

ミカ「それに頼らず、直接相手に自分の気持ちを伝えることが」

ミカ「人生で大切なことなんじゃないかな?…」ポロロン

アキ「ミカは私たちのことどー思ってるの?」

ミカ「…その質問に答えることは、本当に必要なことかな?」ポロロン

アキ「えー教えてくれても…」

ミカ「ふふ…人が考える仲の良さというは人それぞれだよ…」ポロロン

おまけ

-ケイ以外にも相談した場合-


ダージリン「…」プルルル

???『もしもし?このカチューシャになんの用かしら?』

ダージリン「お久しぶりねカチューシャ」

カチューシャ『久しぶりねダージリン!…あら、元気ないわね?』

ダージリン「そうかしら?…」

カチューシャ『だって貴方必ず一言目には格言ぶちまけてたじゃない!』

ダージリン「そ、そうだったの…ごめんなさい」

カチューシャ『なんで謝るの!?それでいいのよダージリンは』

ダージリン「そう…そう言ってもらえると嬉しいわ」

カチューシャ『それで、何か用?』

ダージリン「ねぇ、もし貴方が大切な人に嫌われたらどうする?」

カチューシャ『大切な人…?』

ダージリン「そうね…例えばノンナさんとか」

カチューシャ『そうね…私ならドッキリを仕掛けるわ!』

ダージリン「ドッキリ…?」

カチューシャ『そうよ!私なんか一昨日だったかしら?…お化けの格好したノンナにワーッってされたの』

ダージリン「それは大変だったわね…」

カチューシャ『だからもう沢山舐めてあげたわ!もう、ノンナも生意気なんだから…』

ダージリン「…!?」

カチューシャ『?』

ダージリン「舐める…?何の話?」

カチューシャ『…え?そりゃもう【ピーー】から【ピーー】まで…』

ダージリン「そ、そうそれはお楽しみだったわねそれじゃまた(早口)」プツッ

ダージリン「…」

ダージリン「知ってはいけないことを知った気分だわ…」


ダージリン「…」プルルル

???『何用か?』

ダージリン「あら、まほさん、お久しぶりね。少しお話があって」

まほ『珍しいな…今は少し忙しいから手短に頼む』

ダージリン「もし貴方が大切な人に嫌われたらどうするかしら?」

まほ『大切な…人…』

ダージリン「そうね…例えばみほさんとか…」

まほ『みほ…みほに嫌われる?』

まほ『…』

まほ『嫌だあああああああああああああああああ』プツッ

ダージリン「…」

ダージリン「わかっててやってしまったような気もするわ…」


『黒森峰女学園』

まほ「ああああああああああああああああああ」バンッバンッ

エリカ「隊長!?そんなに暴れまわってどうしたんですか!?」

まほ「エリカ!今すぐ大洗に行くぞ!」

エリカ「どうしてですか!?」

まほ「みほに嫌われないためだ!」

エリカ「そんな状態で行ったら余計嫌われますよ!?」

まほ「みほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ドドドド

エリカ「ああもう!誰か!このバカシスコンをどうにかして!」


ダージリン「…」プルルル

???『もしもし!こちらドゥーチェだ!』

ダージリン「久しぶりねアンチョビ、貴方の声が聞きたくなったわ」

アンチョビ『お、おう?急に何を言い出すんだ?』

ダージリン「ふふ、貴方の声を聞くと元気が出るということよ」

アンチョビ『おお!それは嬉しいものだな!…だが、なんだか元気がなさそうだぞ?』

ダージリン「あら?なんでわかるのかしら?」

アンチョビ『だっていつもならもう3つ目の格言が出てる頃合いだからな…』

ダージリン「そ、そんなに言ってましたの…」

アンチョビ『お、落ち込むことはないぞ!?本当元気が無いなぁ…何があったんだ…?』

ダージリン「あのね…」


アンチョビ『あー…そりゃきついな…』

ダージリン「わかってくれたかしら?」

アンチョビ『まぁ今まで一緒にいた仲間が急にいなくなるのはな…どこかで聞いた覚えがあるが』

ダージリン「どうすればいいかしら?」

アンチョビ『そりゃ謝るしかないだろう』

ダージリン「で、でも怖くて…」

アンチョビ『大丈夫だって!なんなら一緒にどこかに出掛けたりしてもいいだろう』

ダージリン「お出かけ…?」

アンチョビ『あ、別にお出かけだけじゃないぞ?要はきっかけだ、きっかけ!』

ダージリン「きっかけ…」

アンチョビ『そうだ、少なくともダージリンがまだその…なんとかペコとやらをまだ避けているなら』

アンチョビ『向こうも自分を避けているとも思うだろう、だからどうにかして一緒になればいい』

ダージリン「確かに…そうね…」

アンチョビ『まー難しいなら無理にとは言わない。ただ、相手に対する気持ちは大切だ!』

アンチョビ『お前がまだ仲直りしたいという気持ちがあるなら』

アンチョビ『相手もきっとわかってくれるはずだ!』

ダージリン「…そう、ありがとうアンチョビ」

アンチョビ『なんたって私はドゥーチェだからな!』

ダージリン「ふふ。またそちらのパスタでも食べに行くわ」

アンチョビ『おう!客人はいつでも大歓迎だ!』ピッ


ダージリン「…」プルルル

???『もしもし、私は西であります!』

ダージリン「えぇと…知波単の西さんかしら?」

西『確かに!私は知波単学園の西であります!』

ダージリン「手短に用件を言うわ」

ダージリン「もし貴方が(ry」

西『そうでありますね…』

西『それはもう、とつg」プツッ

ダージリン「…」

ダージリン「…知ってた」


ダージリン「…」プルルル

???「もしもし…?」

ダージリン「もしもし、みほさん、お久しぶりね」

みほ『お、お久しぶりです!』

ダージリン「少し相談事があるの」

みほ『わ、私にですか?』

ダージリン「そう…もし貴方が大切な人に嫌われたらどうするかしら?」

みほ『大切な人、にですか…』


ガチャ、バターン!ミホー!!アイニキタゾ-!


みほ『お姉ちゃん!?』

ダージリン「…!?」


ミホ-!アイタカッタゾオオオオオ!

タイチョオオオオオオ!


『…』キャーウワ-

ダージリン「…」ピッ

ダージリン「…みほさんには悪い事をしてしまったわね…」


おまけ2

-アンツィオ編-


ペパロニ「姐さん…私、戦車道をやめたいっす」

アンチョビ「!!??ぺ、ペパロニ!?」ガタッ

ペパロニ「…って言えるわけないじゃないっすかー!!」

カルパッチョ「あら、失敗」

アンチョビ「一体何なんだ!?」

ペパロニ「うわあああああああああああああああん姐さんから離れることなんてできないっすよおおおおおおおおおおおおおお」ムギューッ

アンチョビ「おわああああああああああ急に抱きつくなペパロニ!なんだ!?またドッキリなのか!?」

カルパッチョ「そうですよドゥーチェ!」ムギューッ

アンチョビ「ああ!お前も抱きつくんじゃない!ああもう!一体なんだってんだー!!」ウワーン



終わり

笑いたいのに笑えない…
登場人物たちが頭のなかでゲシュタルト崩壊しつつあります。
じゃあの。

前作
【ガルパン】みほ「ゴリラ道?」
【ガルパン】みほ「ゴリラ道?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469231347/)
【ガルパン】麻子「心霊スポット?」
【ガルパン】麻子「心霊スポット?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469350000/)

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