【ガルパン】麻子「心霊スポット?」 (32)
麻子「くだらない。帰る」スタスタ
沙織「待って!待って麻子!」ズザザザ
麻子「休日の朝に『助けて…麻子…』とメールが来て急いで起きたら何なんだ一体」
沙織「ええとね、昨日読んだ本にね…」
沙織「その、お化け屋敷とか、心霊スポットにカップルで行くときにね」
沙織「女の子が程よく怖がるとモテるって書いてあって…」
麻子「それで練習か」
沙織「うん」
麻子「それ他の人でもいいんじゃないか?」
沙織「あ、呼んどいたよ?」
麻子「ん?」
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みほ「心霊スポットってどこにあるの?」ソワソワ
優花里「古びた神社らしいですよ」ワクワク
華「なんとも趣がありますね」ウキウキ
沙織「やっぱり人は多いほうがいいかな~て」
麻子「これだけいれば問題無いな、帰る」スタスタ
沙織「明日!明日甘いものおごるから!」
麻子「いいだろう」
沙織「(いいのかな…)」
『古びた神社』
麻子「わざわざ夜に来なくても…」
沙織「でも雰囲気を楽しまないと!」
みほ「長い間手入れされてないんだろうね…すごいボロボロ」
華「ここはもともとどんな神様を祀っていたんですか?」
優花里「ええと…もともとは恋愛成就の神社だったようですが…」
優花里「いつのまにか縁切りや失恋など、いわくつきの神社になったそうです」
沙織「え」
麻子「場所を間違えたな」
優花里「それに裏の林にはときたま藁人形が打ち付けられてるとか…」
麻子「…!?」ガタガタガタ
沙織「麻子!?すごい震えてるけど大丈夫!?」
麻子「大丈夫だ、問題ない」ガタガタガタガタ
カーン…カーン…
あんこうチーム「!?」
華「何か音がしますね…」
みほ「これって…」
優花里「見に行きましょう!」
麻子「え」
『神社裏の林』
カーン…カーン…
優花里「ここら辺だと思うのですが…」キョロキョロ
みほ「見つかるといけないから、そこの茂みに隠れよう」コソコソ
華「あ、あそこに明かりが…」
麻子「…」ガタガタ
???「…」ブツブツ
沙織「ひ、人がいる…!」
???「…?」クルリ
優花里「こ、こっちを向きましたよ!?」
みほ「こっちに歩いてくる!」
華「どうしますか!?」
麻子「あ、足が動かない…」ガタガタ
???「…見~~~~た~~~~な~~~~~!!」ギョロリ
沙織「キャー!!」
優花里「わーーーーー!!??」
華「急いで逃げましょう!!」
麻子「…」ピクピク
『神社入り口』
優花里「はぁ…はぁ…」ゼェゼェ
みほ「なんとか逃げ切れたね…」
沙織「あ、頭にろうそくが立ってた…」
みほ「白装束だったし…本物だよあれ…」
沙織「…あれ!?麻子は!?」
華「途中で気を失ってお倒れになったので運んできました」
麻子「」ウーン
みほ「…少し想定外だけど、むしろ好都合かな」
優花里「そうでありますね、このままタクシーに乗せましょう」
沙織「まさかここまで怖がるとは思ってなかったけど…申し訳ないなぁ…」
華「あ、運転手さん、手はず通りにお願いします」
『タクシー内」
麻子「…はっ!?」
麻子「こ、ここは…!?」キョロキョロ
運転手「あぁ、タクシーですよ」
麻子「沙織は!?他の皆は…!?」
運転手「あぁ、無事お帰りになりましたよ」
麻子「そ、そうか…それは良かった…だがなぜタクシーに…?」
運転手「あなたがお倒れになったので、家まで送るようにと言われました」
麻子「あぁ…申し訳ない」
麻子「…」
麻子「(…怖かった)」プルプル
???「…」ムクリ
麻子「!!!???」ビクゥ
麻子「うううう運転手さん!横に幽霊が!!??」
運転手「え?今乗ってるのはあなただけですよ?」
麻子「そ、そんなはずはない!」
???「私の事…見えるの…?」
麻子「見えてない!見えてない!」ガタガタ
???「私の声が…聞こえるの…?」
麻子「あーあー聞こえない!何も聞こえない!」ガタガタ
???「…」ニコリ
麻子「うわああああああああこっちを見るなああああああああああああああ!!!!」
麻子「ユウレイナンテイナイユウレイナンテイナイスベテハクウソウスベテハウソイツワリ」ガタガタガタ
麻子「なんでこのタクシーに乗ってる!?さっきの神社にでもいたのか!?」ガタガタ
???「ついてきちゃった…」
麻子「なぜだ!なぜついてきた!」
???「あなたが可愛いから…」
麻子「私なんて可愛くない!可愛くないからどこか行ってくれ!!」
???「ねぇ…あそぼうよ…」
麻子「嫌だ!嫌だぁ!」
???「なにしてあそぶ?たたりってたのしいよ…?」
麻子「嫌だぁ!祟らないでくれ!」
???「あそんでくれないなら…のろってやる…」
麻子「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ”ん!おばぁ!沙織!みんなー!」ウワーン
運転手「お客さん大丈夫ですか?ちょっとそこでおろしますねー」
運転手「あ、お代は頂いてるので」
キキ-
麻子「うわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ”ん」バタァン
杏「やーやー随分とお疲れのようだねー」
麻子「ぅえ…?」グスッ
テレテッテッテテー
杏「ドッキリだいせーこー」
麻子「…???」ボーゼン
沙織「ごめん麻子…」
麻子「…ど、どういうことだ…?」
みほ「ほら…前にテレビ番組の企画でゴリラの格好したでしょ?」
優花里「同じ番組の別な企画であります」
杏「『もしもタクシーに自分にしか見えない女性がいたら』!」
杏「わざわざ神社に呼んだのは雰囲気を出すためなんだよ」
杏「頭いいからすぐバレちゃいそうだしー」ホシイモモグモグ
麻子「…」
沙織「ほんとごめん、麻子…ここまでお化けが苦手だとは思わなくて…」
麻子「…帰る」スタスタ
沙織「ま、麻子!待って!明日甘いものおごるから!」
麻子「…」スタスタ
沙織「待って!お詫びになんでもするから!」
麻子「…ほう?」ピクッ
沙織「え?」
麻子「なんでもしてくれるんだな」ズイッ
沙織「え、えーとね…?」
麻子「…」
麻子「…怖かったんだぞ…」ギュッ
沙織「ま、麻子…」ギューッ
杏「一件落着なのかなー」ホシイモモグモグ
優花里「いやードッキリだとは知ってても怖かったですね…」
みほ「わざわざ丑の刻参りまでしなくても…」
杏「え?」
ミホユカハナ「え?」
杏「丑の刻参り?」
華「えぇ…たしか林に藁人形を打ち付けている人がいたかと…」
杏「あれーそんな人呼んだ覚えはないけどなー」ホシイモモグモグ
優花里「え゛」
杏「キャストにも書いてないしねぇ…」
ミホユカハナ「…」
キャーウワ-ミチャッタ-ホンモノダッタアアアアアアア
ノンナ(幽霊役で呼ばれた)「…」
ノンナ「…カチューシャに心霊ドッキリ…」
ノンナ「いいかもしれませんね」フフフ
『プラウダ高校』
カチューシャ「!!??」ゾゾ-
ニーナ「どうしたべか?」
カチューシャ「な、なんでもないわ!ほら、用が済んだならさっさと部屋から出て行く!」
ニーナ「あいさー」ガチャバタン
カチューシャ「(シベリア並みの寒気を感じたわ…)」ガタガタガタ
カチューシャ「ノンナー!ノンナー!どこに行ったのー!?」
ミカ「…心霊現象、それは本当に現実の出来事かな…?」ポロロン
ミカ「人はときに妄信的になり、前を見失いがち」
ミカ「目の前の出来事を正しく判断するためには、常に冷静であることが大事だと思うね…」ポロロン
アキ「ねーミカ、なんで頭にろうそくつけてるのー?藁人形まで持って…」
ミカ「…時に、こういった心霊現象を利用した余興も必要だと思うね」ポロロン
アキ「ふーん…?」
ミカ「あ、別にだれかを呪ったわけではないからね。あれは雰囲気を出すための芝居だよ」ポロロン
アキ「さっきから誰に話してるの…?」
ミカ「それを言うことは本当に必要なことかな?」
アキ「まーた屁理屈言って…」
ミカ「それより今日はたくさんスイーツを頂戴してきたよ」
ミッコ「今日はスイーツパーティだー」
アキ「ちょっとミカ!?前のパスタまだ食べ終わってないよ!?」
おまけ
-アンツィオ編-
『A県T市、とあるトンネル』
ペパロニ「姐さんの地元に来たはいいっすけど…」
アンチョビ「あわわわ」ガタガタ
カルパッチョ「あわわわわ」ガタガタ
ペパロニ「なにしてんすか二人共」
カルパッチョ「な、なにも怖くないの…?」ガタガタ
ペパロニ「?ただの真っ暗なトンネルじゃないっすかー」
アンチョビ「べ、別に怖がってるわけじゃないぞ。武者震いというやつだ」ガタガタガタガタ
ペパロニ「説得力がないっす姐さん」
カルパッチョ「か、帰りましょうドゥーチェ、ペパロニ」ガタガタ
アンチョビ「そ、そうだな、ここは危ないからな」ガタガタ
ペパロニ「えーせっかく入り口まで来たのに帰るんすかー?」
ペパロニ「私が少し見物に行ってくるっす!」
アンチョビ「よ、よせペパロニ!」
ペパロニ「じゃー行ってくるっすー」スタスタ
カルパッチョ「ぺ、ペパロニ!」
アンチョビ「行ってしまった…」
ウワー
アンチョビ「!!??」ビクゥッ
カルパッチョ「悲鳴が…」
アネサーン
アンチョビ「ペ、ペパロニー!」ダッ
カルパッチョ「ドゥ、ドゥーチェ!中に入る気ですか!?」
アンチョビ「ペパロニに何かあったらどうするんだ!」
ペパロニ「はぁ…はぁ…姐さぁん…」
アンチョビ「うわああああああああああああでたあああああああああああああああ」ドンガラガッシャーン
カルパッチョ「落ち着いてくださいドゥーチェ!これはペパロニです!」
アンチョビ「あ、あぁペパロニ!無事だったか!
ペパロニ「出たっす!出たんですよ!女の幽霊が!」
アンチョビ「ほら見ろ、やっぱりここはマジもんじゃないか!?」
ペパロニ「ここは私がお祓いしとくんで、2人は先に帰るっす!」
アンチョビ「いや、ここはドゥーチェとして私も…」
ペパロニ「いいからいいから!」ズイズイ
『タクシー内』
カルパッチョ「ペパロニも、だいぶ頼もしくなりましたね…」
アンチョビ「だ、だがあんなところに一人で置いていくのも…」
カルパッチョ「あぁ、それは霊媒師さんと神主さんと祓魔師と神父さんとシャーマンさんとイタコさんとお坊さんを呼んだので多分大丈夫かと」
アンチョビ「そ、そうか…いいのか…?」
???「…」ムクリ
アンチョビ「!!??」ビクゥッ
???「…」ニコリ
アンチョビ「かかかかかかカルパッチョ!ゆ、幽霊がいるぞ!!??」ガタガタ
カルパッチョ「え?ドゥーチェどうしたんですか?」
アンチョビ「ほら!助手席に女の幽霊が!」ガタガタ
???「私の事…見えるの…?」
アンチョビ「うわああああああああああああああああんカルパッチョおおおおおおおおおおお!」ムギュー
カルパッチョ「ドゥ、ドゥーチェ落ち着いてください!」
アンチョビ「お前には見えないのか!?」ガタガタ
???「ねぇ…お話しよ…」
アンチョビ「あああああああああああああカルパッチョ!助けてくれ!」ギューッ
カルパッチョ「あ、タカちゃんからLINEが」ピロリン
アンチョビ「カルパッチョ!?」ガビーン
???「お話…」
アンチョビ「おおおおおおう!ここはドゥーチェとして話を聞いてやろう!」ガタガタ
カルパッチョ「あータカちゃんたち温泉旅行なんだーいいなー」ポチポチ
???「あのね…姐さんを探してるの」
アンチョビ「そそそそうか!」ガタガタ
???「私の姐さん…まずはとてもかわいい、これ大事」
アンチョビ「うんうん!うんうん!」ガタガタ
???「料理のことぐらいしか頭の回らない私達をまとめてなおかつこういうときでも相談事にのってくれてそれにどんなことでも優しくわかりやすく説明してくれるし姐さんの作る料理は恋しさと切なさと心強さで溢れてて食べるととても幸せな気分になるしというか一緒にいるだけでとても幸せで言葉にならないし髪を解くと普段のイケメンな姐さんじゃなくて美少女姐さんが誕生するしあでも普段の姐さんもとてもかわいいしこの前休日に一人で出掛けた姐さんが白ワンピースを着ててそれを見ただけで一度昇天したしもう付き合いたいじゃなくてもう結婚したいし暑いのが苦手でふーふーする姐さんはとてもかわいいし背は小さいけど体はなかなか豊満だし自分より背が小さいのもなんとも愛おしいしなにをしてても姐さんはかっこよくてかわいくて愛おしくてやさしくてたくましくてもう目を合わすのでさえ恥ずかしくてドキドキするし毎晩寝る前にベッドで寝ながらウキウキで恋愛小説を読む姐さんとてもかわいすぎるしあああああああああああああああああ姐さあああああああああああああああん卒業しないでえええええええええええええええええええええええええええ!」
アンチョビ「うんうん!うん…うん?」ピク
???「あっ!?…えーと、もういいや、姐さああああああああああああああああああああん!!」ドバーン
アンチョビ「あああああああああああああ幽霊が抱きついてきたあああああああああああああああああああ」
アンチョビ「助けてくれ!カルパッチョ!」
???「姐さああああああん寂しっすううううううううううううううううううううううううううう!!」
アンチョビ「あああああああああ…って、ペパロニ!?お前なにしてるんだ!?幽霊は!?」
カルパッチョ「バレちゃいましたね、ペパロニが幽霊だったんですよ」
アンチョビ「え!?ペパロニはもうこの世のものじゃないのか!?」
カルパッチョ「そうじゃないです」
アンチョビ「おいカルパッチョ!何が何だか説明してくれ!」
キキ-ッ
カルパッチョ「あ、つきましたよドゥーチェ」
アンチョビ「私の話を聞けええええええええええ!!」
ガチャバタン
アンチョビ「はぁ…はぁ…」ガタガタ
アンチョビ「…うん?ここはどこだ…?」
杏「やーやーチョビ子ー元気してたー?」ホシイモモグモグ
アンチョビ「チョビ子って言うな!…ってなんでお前がここにいる!?」
杏「ふふーん…」
テレテッテテテ-
杏・ペパロニ・カルパッチョ「ドッキリだいせーこー!」
アンチョビ「…うん?」
杏「ドッキリだよーん」
カルパッチョ「いやー役得でした」
ペパロニ「怖がる姿もかわいかったっす姐さん!」
アンチョビ「ちょっと待て!ペパロニはお祓いしてたんじゃないのか!?なんでタクシーに…」
ペパロニ「まぁお祓いはしてもらいましたけど流石にあそこに一人でいるのは無理っす」
アンチョビ「そしてカルパッチョも仕掛け人なのか!?あんなに怖がってたのに!?」
カルパッチョ「あのトンネル本物ですし知ってても怖いです」ガタガタ
アンチョビ「はぁ…もう何がなんだか」
ペパロニ「いやーまさかバレるとは思ってなかったすねー」
アンチョビ「…あれだけ熱弁されたらな」ハァ
ペパロニ「うげー…恥ずかしいっすね…」テレテレ
アンチョビ「さて、なぜ私の情報をあんなに知っているか帰ってから説明してもらう」
ペパロニ「あ、それだけはご勘弁をー」
アンチョビ「カルパッチョも!帰るぞ!」
カルパチョ「はいドゥーチェ♪」
アンチョビ「…どうしたカルパッチョ?やけに嬉しそうだが…」
カルパッチョ「そういうドゥーチェも、とても幸せそうな顔をしていますが?」
アンチョビ「ああもう!うるさい!さぁさっさと帰るぞ!」
アンチョビ「(あんなこと言われて…幸せじゃないわけないだろう…)」
一方その頃プラウダ高校では
幽霊(ノンナ)「私の事…見えるの…?」
カチューシャ「いやああああああああああああああああああ助けてのんなあああああああああああああ!」
ノンナ「お呼びですかカチューシャ」バサリ
カチューシャ「あぁノンナ!…って何してるのノンナ!?」
ノンナ「カチューシャと戯れたくて…」
カチューシャ「関係ないわ!私を驚かせた罰よ!しゅくせー!しゅくせーよ!」
ノンナ「か、カチューシャに嫌われた…!?」ガーン
終わり
やれと言われた気がして書いた。
ほんとはアンツィオで終わるはずだったのに終わりって付け忘れてしまった…。
注意)生半可な覚悟で心霊スポットへ行くのはやめましょう。
風土病をもらったり、爪が剥がれたり、、精神を錯乱したり、行方不明になったり、しゃべれなくなったり、
はたまたヤのつく職業の人に目をつけられることもあります。
じゃあの。
前作
【ガルパン】みほ「ゴリラ道?」
【ガルパン】みほ「ゴリラ道?」 - SSまとめ速報
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このSSまとめへのコメント
幽霊よりヤのつく自由業の方々のが怖いってことっすね(笑)