ガールズ&パンツァーのノンナとカチューシャSSです。
ノンナ「失礼します」
カチューシャ「…来たわね、ノンナ」
ノンナ「急にこんなところに呼び出して、一体何の用ですか、カチューシャ。3時のおやつの時間には、まだ早いと思いますが…」
カチューシャ「違うわ!!呼び出したのはノンナ!アンタに聞きたいことがあったからよ!」
ノンナ「聞きたいこと…?一体なんですか?」
カチューシャ「風の噂で聞いただけだけど……、アンタ!
私のこと日記に書くのを日課にしてる、って、ホントなの!?『カチューシャ日記』とかなんとか言って!!」
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どんがらがっしゃあああああんぱりいいいいいいん!!!!
カチューシャ「は、はあああ!?の、ノンナ!!アンタ何、急に盛大にずっこけてるのよ!!
ど、どうしたのよ急に!?」
ノンナ「………」すくっ
カチューシャ「………」
ノンナ「…カチューシャ…」
カチューシャ「な、なによ…?」
ノンナ「……かかカチューシャ日記?…一体、な、何のことですか?…私にはさっぱり」
カチューシャ「嘘つけえぇえっ!!!」
カチューシャ「めちゃくちゃ動揺してんじゃないのよ!!やっぱり書いてるんだ!!ふざけんじゃないわよ!
一体、誰の許可を得て、そんなことしてるわけ!アンタ!」
ノンナ「……カチューシャ、そんな急に怒鳴って…少しは、もももちついて下さい」
カチューシャ「アンタが落ち着ちなさいよっ!!
…っていうか、その日記、どこにあるの!!さっさとここに持ってきなさい、今すぐに!!」
ノンナ「……仮にそんな日記を私が書いているとして…一体、日記をどうするつもりなんですか?」
カチューシャ「決まってるわ!そんな日記、とっとと処分してやんのよ!」
ノンナ「そんな…私はただ、カチューシャのことを毎日、面白おかしく日記にしているだけなのに…
処分なんてひどい…
…あっ、いや、仮にですよ仮に。
仮にですけど、私はただ、カチューシャのことを毎日、面白おかしく日記にしているだけとして…」
カチューシャ「いやもう、仮といいからぁぁ!確実に書いてるでしょアンタ!!ってか、おもしろおかしくって何よ!!
いいから、とっととその日記、ここに持ってこい、って言ってんのよ!!」
ノンナ「もってこい、と言われましても…私はそんな日記のことなんて知らな…」
カチューシャ「……って、いうかあれ!?」
ノンナ「…え?」
カチューシャ「さっき、アンタがずっこけたあたりに…何かノートみたいなのが落ちてるけど…!
アンタ、まさか…あ、あれが…」
ノンナ「……ああ、こけた拍子に私が落としたみたいですね……まあ、ただのメモ帳ですけど、あれが何か?」ガクガクガク…
カチューシャ「いやもうあれでしょ!!どう考えても!あれカチューシャ日記でしょうがあ!!足腰震えすぎだから!!
没収するわよ、このノート!!」
床に落ちたノートを拾うカチューシャ
ノンナ「ちょ…やめてくださいカチューシャ!返してください!」
カチューシャ「何言ってんのよ、返さないわよ!!ええと、何々、一体どんな内容が…」ぱらぱら…
……………
○月×日 今日は休日。カチューシャ、午前10:00起床。いつもよりやや遅起きか。
日課であるぶら下がり健康器を使っての運動(ぶら下がってるだけ)。独り言でポツリと「ちょっとは伸びたかな…えへへ」。くっっそかわいい。
けど、残念、本日も127cmのままだ。
○月△日 カチューシャと下校中、散歩中のシベリアンハスキーに吠えられて、半べそかいていた。
吠えられた瞬間、「の、ノンナ!肩車、は、早く!怖…こわ、ないけど、早く!!早くしてよ!」
当然、泣き顔はこっそり写メでとった。しばらく待ち受けに使う予定。
○月▲日 午後のティータイム中、カチューシャの口回りについていたジャムをお手拭きで拭いてあげたら
『じ、自分でできるわよっ!子供扱いしないでっ!!』。生意気くっそかわいい。
食べかけのジャム缶は持ち帰った。
○月□日 一人で下校中、気持ち悪いおっさんに絡まれていた。『君、どこ小?かわいいね、ふひひ』
最初はいつもの感じで、『私高校生だから!粛清してやる!』とか反抗していたが、次第に不安そうな顔を
浮かべて完全にベソかいてきたので、尾行をやめて、おっさんをおっぱらった。
『こ、こんなところで偶然ね、ていうか、べ、別に、私一人でなんとかなったし!?け、けど、心配してくれてありがとっ』
何ですか、そのわかりやすいツンデレは。ごちそうさまです。
おっさんは、後で私が粛清しておいた。
○月◇日 シャンプーハットを使わないと髪を洗えない。新しい発見だ。
○月◆日 今日はカチューシャが自室で一人で…
………
………
寝ぼけて間違ってたすいません
カチューシャ「ぎゃああああああああああああああ!!」ばっしいいいいん!
ノンナ「カチューシャ、そんな、人のノートを投げ捨てないでください。ひどいじゃないですか」
カチューシャ「それはこっちのセリフよ!!あああ、アンタ、何なの!?何なのよそのノートはあ!」
ノンナ「カチューシャ日記です」きりっ
カチューシャ「ぶっ殺すわよ!?何急に開き直ってんのよ、ホント殺すわよ!!?」
カチューシャ「え、ていうか何この内容!?なんでアンタ、私の休日の起床時間とか日課、とか知ってんのよ!!
あああ、アンタ、まさか私の家に盗聴とか盗撮とか…」
ノンナ「………まあ…しているような…してないような…ですかね」
カチューシャ「いや、なによその返答はああ!!してるでしょ!?間違いなくしてるでしょうがああ!!
何含み持たせてんのよ!ほんと殺すわよアンタ!!」
カチューシャ「この下校中の尾行とか、なんなのホント!?なんで素直に一緒に帰らないのよ!!分けわかんないんだけどっ!!」
ノンナ「純粋に…はじめてのおつかい、っぽいのを楽しみたかったのに、汚いおっさんでてきて…、私も焦りました」
カチューシャ「意味わかんないしあほかぁぁ!!会話しなさいよ私と!!ええっ、ちょ、もうなんなのよアンタ!!」
ノンナ「…ああ、そろそろ、3時のおやつの時間ですし、お茶の用意しないと」
カチューシャ「なんでこのタイミングで言ったぁ!!?今そういうの言いからあああ!!
…え?っていうかノンナ!アンタ、そんなアホだっけ!?アホすぎない!??ホントアホなんだけどっ!!?」
ノンナ「それでその……カチューシャ日記…、返してもらえますよね?」
カチューシャ「返すかぼげぇ!!この日記は没収!!没収するに決まってんでしょ!!」
投げ捨てたカチューシャ日記を拾い上げるカチューシャ。
ノンナ「な……そ、そんな……」ガクガクガク…
カチューシャ「いやいや何、そんな足笑ってるわけぇ!?動揺しすぎでしょうがあ!!
そんなんでアンタ、他校から『ブリザードのノンナ』とか言われてんの!?どの辺!?どの辺なのブリザードは!?
ああもう!とにかく没収!没収よ!!」
ノンナ「…はあ、まあそこまで言うなら仕方ありません。素直にあきらめましょう」
カチューシャ「そうそう、わかればいいのよ。そんなことより、とっとと練習行くわよ、ノンナ」
ノンナ「ええ…わかりました」すっ
懐から一冊のノートを取り出すノンナ
ノンナ「………」かきかき
ノンナ「(今日は、最悪の日だ。カチューシャにカチューシャ日記の存在を知られ、あまつさえ日記を没収されるという事態に陥り…)」かきかき
カチューシャ「ちょっと待ちなさああい!!」
カチューシャ「い、嫌に聞き分けがいいと思ってたらぁぁ!!あ、アンタ、そのノート、一体…!」
ノンナ「カチューシャ日記2です」きりっ
カチューシャ「ぶっ殺されたいのね、やっぱり!!っていうか、なんで、日記が二冊あんのよ!!」
ノンナ「…一冊が募集されたときのために…ですかね」
カチューシャ「手際よすぎてくっそ!!腹ただしいことこの上ないわね!!いいから没収!カチューシャ日記2も没収よ!!」
ノンナ「…あ、あの…ちょ」
ノンナからカチューシャ日記2も没収するカチューシャ
カチューシャ「ったく、ホント何考えてるのよアンタは…ほら、とっとと練習に…」
ノンナ「…………」
カチューシャ「…いや、待ちなさいノンナ」
ノンナ「なんですか、カチューシャ」
カチューシャ「アンタ、嫌に聞き分けがいいわね……まさか……カチューシャ日記の3とか4とかも持っているわけじゃあ…」
ノンナ「…………」
ノンナ「…ふう…それは…
Одному Богу известно. (神のみぞ知る)ってやつですね」
カチューシャ「うっさいわぁぁ!!あーもう、持ってるのね!!持ってんなら、いいから出しなさあああい!!」
ノンナにとびかかるカチューシャ
ノンナ「カチューシャやめてください、そんな、はしたないこと…!!」
カチューシャ「うるさい!いいから出せ!持ってんでしょ、他にも日記!!出しなさいほら!」
ノンナ「そんな…ああ!!」
どさどさどさどさあああ!!
ノンナの懐から落ちる大量のノート
カチューシャ「はあ…はあ…の、ノンナ!!このノートは!このノートはなんなのよっ!」
ノンナ「カチューシャ日記3~12です」きりっ
カチューシャ「いやもう殺すからっ!!絶対殺すからぁ!!っていうか、なんで!?なんでそんなに日記持ってるのよ!!」
ノンナ「それは……
カチューシャ日記3はカチューシャ日記2が没収された緊急時のため…そしてカチューシャ日記4はカチューシャ日記3が没収されたときの
緊急時に…」
カチューシャ「もういいわよ!!
信じられないくらい用意周到すぎてくっそ!!いいから没収!!カチューシャ日記3~12も没収よ!!」
ノンナ「そんな、ひどすぎますカチューシャ!ってああ!!」
どさどさどさどさあああ!!
カチューシャ「もういいわよあほかぁぁぁ!!何冊もってんだアンタは!!没収没収!!今落としたカチューシャ日記も全部全部没っ収--!!」
カチューシャ「…はあはあ…これで、全部ね…ノンナ…!」
ノンナ「ええ…それで全部です」
カチューシャ「アンタ…嘘ついてないでしょうね…」
ノンナ「いえ…嘘はついてません。カチューシャ日記1~17巻、これで、全部です(暫定)。」
カチューシャ「何だ暫定、って!!これ以上、新しくカチューシャ日記増やすのも禁止!禁止なんだから!!」
ノンナ「そんな…書く頻度は減らしますから…少しくらい」
カチューシャ「Нет.!!あほか、ダメに決まってんでしょそんなの!
だいたいねえ、ノンナ!日記っていうのは、自分のことを書くものでしょうが!!そんなに日記を書きたければ、
私のことじゃあなくて、自分のことを毎日書いたらいいでしょうが!!」
ノンナ「…それは…」
カチューシャ「………?」
ノンナ「いえ、わかりました……とにかく、カチューシャの言う通り、カチューシャ日記は今日限りにします」
カチューシャ「ん、まあ、分かればいいのよ分かれば。ほら、遅くなるから、今度こそ、練習行くわよノンナ」
ノンナ「…はい」
今日はここまで。眠いので、後半戦はまた明日ぐらいに。
あ、よく考えたらカチューシャの一人称はカチューシャでした。
久しぶりで忘れてた。後半気を付けます。
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