モバP「雪美がアイドルになった理由」 (21)

・デレステのコミュを見て書きました
・短いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454685854

雪美「zzzz……」

ちひろ「雪美ちゃん寝ちゃったんですか」

モバP「えぇ、一緒に映画を見ようって言ったのに40分ぐらいしたら寝ちゃいました」

ちひろ「えっ、じゃぁずっと膝の上に乗せてままなんですか!?」

モバP「ちひろさん、ちょっと声が大きいです」

ちひろ「ごめんなさい」

モバP「見始めたときから自然に乗ってましたね。なんか収まりがいいんじゃないですか?」

ちひろ「確かにちょうどすっぽりと収まってますね、ロッキングチェアに座ってるみたい」

モバP「ここのところお仕事が多かったんで疲れたんでしょう。 起きたら送っていきますよ」

ちひろ「そうですね。 ところで雪美ちゃんってどうしてアイドルになったか知ってます?」

モバP「アイドルになった理由ですか?」

ちひろ「オーディションでスカウトしたって書類で見ましたけどどうしてオーディションを受けたのかなって」

モバP「そうですね確かあのときは……」

――――――――――

モバP「次の方どうぞ」

ガチャッ

雪美「……………………」

モバP「どうぞ座ってください。 お名前は?」

雪美「…………………」

モバP「……お名前は?」

雪美「…………………………………」

社長「おい、大丈夫かね」

モバP「まぁまぁ」

雪美「………………………………………」

モバP「お名前は?」

雪美「……………………………………………」

モバP「ゆっくりでいいから……お名前を教えてくれるかな……?」

雪美「…………雪美……。」

モバP「雪美ちゃんか、どうしてアイドルになろうと思ったの?」

雪美「私………ここに……来た……。」

雪美「ここは……オーディション……会場?」

社長「おいおいそんなことも知らないでここに来たのかい?」

雪美「うん…………ママが…………」

社長「そうか」

雪美「歌う………好き…………だから………」

雪美「……でも……話すの……苦手………………。」

雪美「……人前……あまり……慣れて……ない……」

社長「あのね、アイドルなんだから人前に出るのは当たり前なんだよ?」

社長「それで大丈夫?」

モバP「まぁまぁ社長、落ち着いてください」

社長「そんなことはいっても私もヒマじゃないんだよ」

雪美「………怖い」

モバP「大丈夫大丈夫」

社長「モバPくん、もういいだろう。 彼女にアイドルは無理だ」

モバP「待ってください。 もう少し僕に時間をくれませんか?」

社長「はぁ……まぁ、他でもない君の頼みだ、少しだけ黙ってみているとするよ」

モバP「雪美ちゃん、歌好きなの?」

雪美「……………うん」

モバP「それじゃぁ歌ってくれる?」

雪美「………………………」


社長「なぁやっぱり」

モバP「社長、もうちょっとだけ待ってください」

モバP(雪美ちゃんの服、黒い毛がついてる……猫かな……?)

モバP「雪美ちゃん、猫飼ってるの?」

雪美「……うん………ペロっていうの………」

モバP「黒い猫?」

雪美「……!? ……どうして……わかった………?」

モバP「秘密だよ。 それじゃぁ黒ネコのタンゴは知ってる?」

雪美「……知ってる………一番好きな………曲………」

モバP「それじゃぁ歌ってみてよ。 俺が弾いてあげるから」

雪美「…………わかった」

雪美「~~♪」

モバP(凄い……なんて澄んだ声なんだ……)

モバP「……ありがとう。 雪美ちゃんは本当に歌うのが好きなんだね」

雪美「うん……歌う……楽しい…………」

モバP「よしそれじゃぁアイドルをやろう」

社長「本気か?」

モバP「えっ、ダメなんですか?」

社長「確かに歌はよかった。 それは認める」

社長「だけどアイドルは歌手じゃないんだ。 わかるだろう?」

社長「申し訳ないが喋ったり人前に出るのが苦手ではアイドルは厳しいんだよ」

社長「それにこれは彼女のためだ」

社長「例え歌うのが好きとはいえアイドルになればきっと苦手なことが待っているんだ」

モバP(確かに雪美ちゃんをアイドルにすることで雪美ちゃんが苦手な仕事をさせることになる可能性は高い)

モバP(それで彼女を苦しめることもあるだろう)

モバP(それでもやっぱり俺は雪美ちゃんの歌をたくさんの人に聞かせたい)

モバP(今たった一回聞いただけだったけど、それでも俺は雪美ちゃんの歌をみんなに聞かせたい)

モバP「社長、お願いです。 彼女を僕にプロデュースさせてください」

社長「……君のことだ、彼女に何か見出したんだろう」

社長「プロデュースすることを許可する」

モバP「ありがとうございます!」

社長「だけど結果は必ず出してもらうぞ」

モバP「もちろんです」

社長「面接の途中で申し訳ないが予定があるからここで失礼するよ」

社長「後は頼む」

モバP「かしこまりました」

雪美「私……アイドル………できる………?」

モバP「それは雪美ちゃん次第だ」

モバP「雪美ちゃん、社長がいったようにアイドルは歌うだけじゃなくて人前でおしゃべりもするんだ」

モバP「だから雪美ちゃんが苦手なことをたくさんさせてしまうことになる」

モバP「そのせいで雪美ちゃんにたくさん嫌な思いをさせてしまうかもしれない」

雪美「………………」

モバP「だけどね、それ以上に楽しいことや嬉しいことをたくさん経験させるって約束する」

雪美「……………約束……?」

モバP「うん、約束する」

モバP「だから俺のためにもアイドルになってくれないか? 俺は雪美ちゃんの歌をみんなに聞かせたいんだ」

雪美「………………わかった」

雪美「……ありがとう……優しい…………………ふふっ………」

雪美「……私……アイドル……なるためじゃ……ない……。」

雪美「あなたに……会いに…………来た……と……思う……。」

モバP「えっ?」

雪美「……私……歌…………聴いてくれる人……………欲しかった…………」

雪美「…………あなた…………聴いてくれた……………」

雪美「……だから…………あなたに……会いに……来た…………」

モバP「なるほど。 それじゃぁたくさんの人に聴いてもらうためにこれからアイドルになろう」

雪美「……………ほんと………………?」

雪美「…………………うれしい……………あなたの……ため………私………アイドルに………なる………」

――――――――――

モバP「って感じでしたね」

ちひろ「なるほど、だから雪美ちゃんも頑張っておしゃべりの練習してるんですね」

モバP「苦手なことを克服するため……かもしれませんね」

モバP「最初は俺もいきなり苦手な仕事だとアレなので撮影のお仕事ばっかりでしたけど……」

モバP「今は安心して色んなことさせられますもんね」

ちひろ「確かに最初の方は撮影のお仕事ばっかりでしたよね」

ちひろ「私は雪美ちゃんの写真好きですけどね」

ちひろ「クリスマスのときのやつとか、この椅子に座ってる奴とか」

ちひろ「お人形さんみたいで可愛いじゃないですか」

モバP「そういえばクリスマスの後ぐらいからですかね、徐々に歌の仕事が入りはじめたの」

ちひろ「そうですねぇ。 花火大会ではメインで歌ってましたもんね」

モバP「そうそう、それから歌だけじゃなくてトークショーの応援とか、さらにはファッションショーまでやりましたからね」

ちひろ「そう考えるとすごく成長しましたね」

モバP「そうですねぇ」

雪美(んぅ………モバP……ちひろさん……お話…してる…。私の、話……? 私のこと……いつも……考えて…くれる……。)

雪美(うれしい……。でも…………もう少しだけ………寝たふり………私………いたずら……ね………………)

ちひろ「なかなか起きませんね」

モバP「よほど疲れてたんでしょう」

雪美「んぅ………zzzz…………」

ちひろ「ふふっ、こうやって頭を胸にこすりつけてるのってなんだかマーキングみたいですね」

モバP「えぇ、俺は電柱ですか?」

ちひろ「…モバPさんって意外と天然なんですね……」

モバP「えっ? そうですか? まぁいいや、だからこれからは雪美ちゃんには色んな挑戦をさせてみたいんですよね」

ちひろ「挑戦ってスカイダイニングとかですか?」

モバP「流石にアイドルにスカイダイニングはちょっとやばいですよ。 ちひろさんも結構天然ですね」

ちひろ(幸子ちゃんのこと忘れてるのかな?)

モバP「最終的にはトーク番組に出したいんですよね」

ちひろ「おしゃべりが苦手なのにですか?」

モバP「もちろん無理やりは出しませんよ」

モバP「雪美ちゃんがおしゃべりを楽しいと思えるようになった結果としてトーク番組に出したいんです」

ちひろ「なるほど」

モバP「まずは手始めにLIVEのMCですかね」

ちひろ「近々LIVEがありますもんね」

モバP「MCで漫才でもやりますか。 丁度ありすと二人のLIVEですし」

ちひろ「流石に冗談ですよね?」

モバP「もちろんですよ。 流石に、ね」

ちひろ「よかった……」

モバP「雪美ちゃんこのまま起きそうにないですからやっぱ送っていきます」

ちひろ「そうですね、お願いします」

モバP「はい、それじゃぁ留守番お願いします」

雪美(……………もしかして…………お姫様抱っこ…………されてる…………?)

雪美(ふふっ…………これ………いい……………)

モバP「よいしょっ、片手で車のドアあけるのって結構たいへんなんだよな」

雪美(モバP………ごめんなさい…………)

モバP「ここに寝かせてっと……シートベルトも閉めないとな」カチャッ

雪美「えいっ………」ギュッ

モバP「わっ! 雪美、起きてたのか」

雪美「ふふっ………………」

モバP「も~、起きてたなら言ってくれよな。 ここまで運ぶの結構大変なんだぜ」

雪美「………………」ニコッ

モバP「ま、いっか。 送っていくよ」

雪美「うん………モバP……あのね………」

モバP「ん?」

雪美「私……………おしゃべり………今は………苦手…………」

雪美「でも……いつかは……………得意に……なる…………」

雪美「だから………それまで……………見てて……………」

モバP「大丈夫、ずっと見てるよ。 約束だ」

雪美「ふふっ……また……約束………増えた…………ね………」


―――――終わり―――――

以上です。
これからも膝の上の恋人こと佐城雪美をよろしくお願いします。

茄子作です。

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―――――おまけ―――――

雪美「モバP……あのね……」

モバP「なんだ?」

雪美「漫才………したい……………」

モバP「な、なんだってー!?」

雪美「…………だめ?」

モバP「急にどうしたんだ」

雪美「みんな………やってる………」

モバP「そういえばニュージェネが漫才やったりしてたなぁ」

雪美「うん…………」

モバP「でもなぁ漫才はテンポよくしゃべる必要があるんだぞ」

雪美「テンポよく…………」

笑美「いや、そうとも限らへんで」

モバP「えっ!?」

笑美「その昔、遅い漫才は不利と言われていたM-1であえて遅い漫才をやって準優勝したコンビがおるんや」

モバP「へぇ」

笑美「漫才はテンポがええもんやと思ってみるから不意打ちされるんやろな」

モバP「なるほど」

笑美「せやから雪美のそのしゃべり方がむしろ受けるかもしれへんな」

雪美「話し方………おもしろい…………?」

笑美「変ってわけやないで?」

笑美「そのしゃべり方で漫才するのも面白いかもしれへんってことや」

モバP「よしじゃぁ早速次のありすとのLIVEのMCでやろう!!」

笑美「おもしろそうやな」

モバP「というわけで笑美師匠! お願いします!!」

笑美「びしばしいくで!」

雪美(ふふっ………漫才………楽しみ…………)

――――――――――

雪美「……雪美です」

ありす「ありすです」

雪美「二人合わせて……」

ありす「ベリィラバーズです」

雪美「私達……二人共……イチゴ………好き………」

雪美「今日は……私達の……好物だけ……覚えて………ね…………」

ありす「先に名前を覚えてもらってください。 あと好物だけ”でも”です」

雪美「私……苦手なものがあるの……」

ありす「いきなりですね。 何が苦手なんですか?」

雪美「LIVEの……MC…………だから……練習……したい………」

ありす「今が丁度LIVEのMCですよ!」

雪美「ラジオも……苦手……。練習……したい………」

ありす「めちゃくちゃですね。 わかりました。 お付き合いします」

雪美「………雪美が……15時を……お送りします…………」

ありす「時報!?」

雪美「まもなく三時……おやつの…時間…………」

ありす「まだやるんですか」

雪美「全ての人に……笑顔の…魔法を……シンデレラ事務所が……15時を……お送りします……」

ありす「もういいです! って3時ばっかりじゃないですか!」

雪美「いちご……だけに………十五時………」

ありす「全然上手くないですからね?」

雪美「ありす……」ジッ

ありす「な、なんですかじっとこちらを見て」

雪美「客席………見回して………………」

ありす「なんですか?」キョロキョロ

雪美「全然……笑ってないね………」

ありす「当たり前じゃないですか。 素人の漫才で笑いを取れるはずもありません」

雪美「大惨事…………ね………ふふっ……………」

ありす「もういいです。 ありがとうございました」

――――――――――

ちひろ「何ヤラせてるんですか!?」

モバP「なんかどうしても雪美がやりたいっていうんで」

笑美「10歳の子が考えたにしてはええ感じなんちゃう?」

モバP「えっ! 雪美が考えたの!?」

笑美「せやで、知らんかったん?」

モバP「雪美……恐ろしい子…………」

―――――本当に終わり―――――

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