提督「比叡ーテレビ見ようぜー」比叡「はいっ！」

ＴＶ『テレビの前のみなさん、おはようございます！　それでは今日も一日――』

提督「……」

比叡「……」

提督「なー比叡」

比叡「なんですか司令？」

提督「朝のニュースをちゃんと見てる俺らってさー」

比叡「はい」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436099760

提督「頭良さげじゃね！？」ｷﾗｷﾗ

比叡「実は私もそう思ってたところです！」ｷﾗｷﾗ

提督「ふふふ、怖い！　『せいじじょーせー』をきちんと把握しようとがんばる自分の意識高い系っぷりが怖い！」ﾄﾞﾔｧ

比叡「なにせ比叡御召艦ですから！　知性派戦艦で通ってますから！」ﾄﾞﾔｧ

提督「ふっふっふ」

比叡「うっふっふっふっふ」

二人「「あーっはっはっは！！」」

ＴＶ『これに関して政府与党は「大変遺憾である」として……また総理は……』

提督「ｚｚｚｚｚ」ｸﾞｰ

比叡「ｚｚｚｚｚ」ｽｶｰ

ＴＶ『おはようジャンケンジャンケンポン！』ﾊﾟｰ

提督「」ｸﾞｰ

比叡「」ﾁｮｷ

提督「……だーっまた負けたー！　お前なんでそんなつえーの！？」

比叡「ふふふのふ、まだまだ未熟ですねー司令は。呼吸を読むんですよ、呼吸を」

提督「ＣＧキャラにも呼吸があるのか……くそっ奥が深いなおはようジャンケン……」

比叡「んっへっへー。お昼はなに奢ってもらおうかなー♪」ｳｷｳｷ

提督「いやぁそれにしても」

比叡「実に有意義な時間でしたねー」

提督「なんかこう……この短時間で頭良くなった気がするわ。１００倍ぐらい」

比叡「それでいて、心なしか目がパッチリしてますしね！」

提督「知ってるか比叡、それは得た情報を『そしゃく』しようと脳がフル回転してる証拠なんだぜ」

比叡「すごいですね司令！　ＩＮＴ３００ぐらいあるんじゃないですか？」

提督「いやぁそれほどでもある///」

ＴＶ『お昼やーすみはイキイキうおっちん♪　あっちこっちそっちこっちええともっ♪』

提督「てれってってってー」

比叡「イェーイ！」

提督「この番組も息長いよなぁ。俺がガキの時からやってんもん」

比叡「司会の人、昔から全然見た目変わりませんよねー」

提督「はっ。そうかそういうことだったのか！」

比叡「どうかしましたー、司令ー？」

提督「この人艦娘なんじゃね？　あるいは深海棲艦」

比叡「ひえっ！？　その発想はなかった！」ｶﾞｰﾝ

ＴＶ『それではまた明日も！　見てくれるかなー？』

二人「「ええともー！！」」

提督「あー面白かった」

比叡「私この番組大好きですー♪」ﾎｸﾎｸ

提督「今度スタジオ連れてってやろうか？」

比叡「ほんとですかっ！？」

提督「まあ俺の手にかかりゃあ余裕よ」ﾌｯ

比叡「うわぁ、楽しみだな。デートですね、デート。えへへっ」

提督「ばっバカお前、そんなんじゃ///」ﾌﾟｲ

比叡「あ。ご、ごめんなさい。比叡ちょっと調子に乗っちゃいましたね、あははー……」

提督「……そんなんじゃ『ない』、とは言ってねーだろ！」

比叡「！」

提督「デートだよ、デート。今度の休み、デート行くぜ、比叡！」ﾆｶｯ

比叡「……はいっ！　気合い！　入れて！　行きます！」ﾆｺｰ

ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙ…

提督「……」

比叡「……」

提督「そーいや飯食いそびれてたな」

比叡「あ、あはは。いや、私もすっかりテレビに夢中で」

提督「食いに行くか！」

比叡「はいっ、行きます！　比叡出撃です！」

提督「ところでさぁ」

比叡「はい？」

提督「どっちの奢りだったっけ？」

比叡「さあ。どっちでしたっけ？」

提督「……」

比叡「……」

提督「ま、ワリカンでいっかー！」ｱﾊﾊ

比叡「そうですね！　いつも通りそうしましょっかー！」ｱﾊﾊﾊﾊ

提督「お前なに食べたい？」

比叡「比叡はですねー、ハンバーグとぉ、トンカツとカレーでカツカレーとぉ……あーもう選べません！」

提督「やべぇ俺も食いたくなってきた」ｼﾞｭﾙﾘ

比叡「はっ、名案を思い付きました！　一つずつ頼んで、二人で半分こしたらどうでしょう！」

提督「おっ、お前それ……！」

比叡「え？　ダメ、ですか？」

提督「……」

比叡「……」

提督「天才かよオメーーーっ！！　そんなこと考えもしなかったぜぇーーーー！！！」ﾜｼﾜｼ

比叡「ふっふーん♪　なにせ比叡、知性派ですから」ﾄﾞﾔｧ

提督「そうと決まれば早速ファミレスだ！　ハンバーグランチとカツカレーな！」

比叡「一粒で二度美味しい！　一石二鳥！　一兎を追う者は二兎を得ず！」

提督「怖い！　自分たちの常軌を逸した天才ぶりが怖い！」

二人「「あーっはっはっは！！」」

ｷｬﾋﾟｷｬﾋﾟﾔｲﾉﾔｲﾉ

大和「いいですよね、人生楽しそうで」

大淀「ええまったく」

あっといけね、>>15のファミレスは食堂に訂正です

比叡「あー」

提督「んむっ」

比叡「！？」

提督「うめぇ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

比叡「今まさに私の口に入るはずだったカレーちゃぁぁぁぁん！？　しかもカツまで！　こいつはめちゃ許せんよなぁぁぁ！！」ﾊﾞｸｰｯ

提督「ハンバーグ半分以上一口で持っていきやがったぁぁぁぁ！？」ｶﾞｰﾝ

比叡「ひほくちはひとくちれふ」ﾓｼｬﾓｼｬ

提督「ふざけんな『とーかこーかん』がこれっぽっちも成り立ってねーだろーが！　おらもっとカレー寄こせー！」ｶﾞｼｯ

比叡「ひえー！？　ひぶんのふぷーんつかってくらさいよー！」ﾝｸﾞﾝｸﾞ

ﾜｲﾜｲｷｬｯｷｬ

時雨「……」

白露「……」

霧島「……」

時雨「霧島のお姉さんでしょ、なんとかしてよ」

霧島「逆に考えるんです、『向こうはどうにもできそうにないから私たちがどうにかなればいいや』と考えるんです」ﾒｶﾞﾈｸｲｯ

白露「どうにかって？」

霧島「……金剛姉様のところに異動願いでも出しましょうか。あちらはストレートな分、逆に耐えやすいかもしれないわ」ｸｲｯ

時雨「なにその謎理論」

なにジョジョ？比叡スレを立てようとすると金剛が不憫で上手く書けない？
逆に考えるんだ、「両方立てちゃえばいいさ」と考えるんだ

というわけで今回は↓との同時進行です
金剛「バーニング！　ラ」提督「ラァァァァァブ！！！」
金剛「バーニング！　ラ」提督「ラァァァァァブ！！！」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436082342/)

それでは今回のアホの子カップルもよろしくお願いいたします
ご一読ありがとうございました

乙
榛名はどこに・・・

>>21
榛名は金剛姉様のところにいます、ご安心を……ご安心を？

TV『今週の日本列島は全体的に……』

提督「最近暑かったり涼しかったりで落ち着かねえなぁ、チクショウ」

比叡「今年の梅雨は長めですね」

提督「しかも今度は台風三連チャンだってさ」

比叡「私たち海軍にとっては死活問題ですよぅ……」

提督「『しかつもんだい』ってなんだよ！　頭良さげな単語使いやがって！」ﾌﾟﾝｽｺ

比叡「ひええそんな理不尽な！」

比叡「そうだ司令、知ってますか？」

提督「ん？」

比叡「この間テレビでやってたんですけど。この暑くて疲れがたまる時期にぴったりの豆知識です」

提督「ふんふん」

比叡「なんと！　あっついお風呂に入ると、かえって身体が疲れちゃうらしいんです！　目からウロコだと思いません！？」

提督「そりゃウソだな」

比叡「ひえっ！？」

提督「考えてもみろよ比叡。あっつあつの風呂に入って、上がり際にコーヒー牛乳を一杯」

比叡「……」ｼﾞｭﾙﾘ

提督「ぷはーっ！　これで疲れがとれないはずがねえ！」ﾊﾞｰﾝ

比叡「た、確かに！」

提督「ダメだぜ比叡、テレビの言うことをなんでも鵜呑みにしちゃあ。情報のしゃしゃせんたくってのが大事なんだからな」

比叡「ひええ……勉強になりましたぁ」

提督「ふふん」ﾄﾞﾔｧ

TV『ライディングデュエル――それはスピードの世界で進化したデュエル。そこに命を賭ける伝説の痣を持つ者を、人々はダークシグナーと呼んだ』

提督「※呼びません」

比叡「※呼びません」

提督「今週も楽しみだなぁ遊戯王DARK‐V！」

比叡「魔王様、覇王十代、闇遊星、ダークゼアル、逆鱗遊矢たち五人が繰り広げるハートフルボッコ（物理）ストーリー！」

ﾜｲﾜｲｷｬｯｷｬ

夕張（私の知ってる遊戯王と違う……）

TV『それでは夕方のニュースの時間です』

提督「ｚｚｚｚｚ」ｸﾞｺﾞｰ

比叡「ｚｚｚｚｚ」ｽﾋﾟｰ

提督「あー！　今日も一日仕事したぜー！」

比叡「なのに身体が軽い！　こんな気持ち初めて！」

提督「さ、飯食いに行くか」

比叡「ふっふっふ。今日の夜は比叡カレーですよ」

提督「えー。お前のカレーマズいんだよな……」

比叡「ひえっ！？　お、乙女の手作り料理に向かってなんたる暴言を！　いくら司令でも許しませんよ！？」ﾌﾟﾝｽｶ

提督「だってマズいもんはマズいしよー」

比叡「『比叡はレシピ通りに作ればできる子だ』って、大和さんや大淀からもお墨付きをもらっていますっ！」

提督「当の大和たちが微妙な顔で比叡カレーかっこんでんの、俺見たことあっぞ」

比叡「そ、それはぁ……別件だったんですよきっと！」

提督「別件ってなんだよ」

比叡「わかりませんけど！　なんか他に悩み事があったんですって！」

提督「冗談キツイぜ！　俺の指揮下の連中に限って、悩みなんかあるはずねえ！」ｶﾞﾊﾊ

大和（あります）

大淀（大いにありますこのバカカップル）

比叡「とにかく！　比叡はやればできる子なんですー！」

提督「じゃあやれよ！　レシピ通りにやりゃいーんだろ、今日はそうしたのか！？」

比叡「それは……してません、けど」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

提督「なんで！」

比叡「だ、だってぇ！」

提督「だってなんだ、ああん！？」

比叡「……だって司令には、いつもより美味しいの、食べてほしかったんですもん」

提督「は？」

提督「……」

比叡「えと。はい、どうぞ」

提督「ん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

比叡「ど、どうですか？　比叡カレーの感想は？」ｵｿﾙｵｿﾙ

提督「……まっじ！　なにこれにっげ！　なに入れたお前！？」ｹﾞﾎｹﾞﾎ

比叡「健康にいいかなぁと思って、その、漢方を少々」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

提督「うわぁ……いやちょっと、これはねえよ……」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

比叡「あ、うぅぅ」

提督「これはない。マジないわー」ﾝｸﾞﾝｸﾞ

比叡「……？　あのぉ、司令？」

提督「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

比叡「……」ｵﾛｵﾛ

提督「そういや今日七夕だっけな」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

比叡「あ、そういえば……でもそれがなにか……」

提督「短冊の中身、決まったな」ﾓｸﾞﾓｸﾞｺﾞｯｸﾝ

比叡「？？？」

提督「『比叡のカレーが早くうまくなりますように』、ってよ」

比叡「！！！」

提督「これからずっと食わされる側からしたら、たまったもんじゃねーからな」ﾆｶｯ

比叡「し、しれぇ……！」ｸﾞｽｯ

比叡「うわぁ、これほんっとマズいですね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

提督「だろー？　まぁ俺がひこひめ様に頼んどいてやるから、大舟に乗ったつもりでいな」ﾌﾌﾝ

比叡「七夕かぁ。私はなんて書こうかな？」

提督「お前はどーせ金剛のことだろ」

比叡「むっ失敬な！　私だって四六時中姉様のことばっか考えてるわけじゃありませんよ！」

提督「ほーん」

比叡「テレビのことと、司令のことも考えてますっ！」ﾄﾞﾔｧ

提督「……ふーん」

霧島（無言の壁ドン）

白露（霧島さん落ち着いて！？）

時雨（ここは食堂、公共の場。これだけは本当のことを伝えておきたかった）

提督「金剛といえばさー」

比叡「あい？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

提督「兄貴と入籍したってよー」

比叡「」ﾌﾞﾌｰｯ

提督「うわっきったねーなコノヤロ！」

比叡「ききき、聞いてませんよ私は！？　うわあああ金剛姉様うわあああああいつかこんな日が来る気はしてたけどうわあああああああああ！！！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

提督「……しかしこうなると、俺とお前の関係ってどうなるんだろうな」

比叡「はて？」ｷｮﾄﾝ

提督「金剛が俺の義理の姉貴になった。で、お前は金剛の妹。するとぉ、お前は俺にとってぇ、姉貴の妹に当たるわけだからぁ……なるほど妹か」

比叡「えっちょっと待って納得いかないです。その理論なら司令が私の弟だっていうこともできるわけで。しっかり者の比叡の方が姉と呼ばれるに相応しいのでは？」

提督「わっりよく聞こえなかった、誰がしっかり者だって？」

比叡「今日から比叡をお姉ちゃんと呼んでもいいんですよ？」ﾌﾌﾝ

提督「ないないそれはない。お前俺にお兄ちゃんって呼ばれたい？」

比叡「絶対嫌です！」

提督「だろー？」ﾊﾟｸ

比叡「……」ﾊﾟｸｯ

提督「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

比叡「……『お兄ちゃん』じゃ、嫌です」ﾎﾞｿ

提督「……だろ」ﾎﾞｿ

でも比叡の「お兄様」呼びはちょっと聞いてみたいかも
ご一読ありがとうございました
次は多分土日です

> 提督「ないないそれはない。お前俺にお兄ちゃんって呼ばれたい？」
女の子が喜ぶわけがないだろう
だいぶ砂糖にやられてるな

>>59
ひええ
書き上がったものを一晩寝かせないとこういうことになりますね
向こうのスレでもいくつかミスってますし

その部分は「お前俺のことお兄ちゃんって呼びたい？」に訂正です
失礼いたしました

過去作みてきたら最初の大井っちスレからもう一年経ってんのか。>>1もよく飽きずに艦これSS書き続けてるな

カレーに漢方薬って結構合うらしいよ
胃腸薬とか入れる人もいるらしい

こんなアホが提督と秘書艦でちゃんと鎮守府を運営できているのかすっごく不安。

>>73
個人的には改源を入れたカレーがうまい。
夏場のクーラー病にも聞くし、一石二鳥だｗｗ

すまぬ…すまぬ…
頭の中では出来上がってるので二、三日中になんとかします

それもそだね、変なこと言ってすまんかった

>>72
あれ本当だ、自分でも気付きませんでした
だって書いても書いても書きたい艦娘がいなくならないから……

>>73 >>83
無知が無性に恥ずかしくなるのってこういう時だよ！
とりあえず今度カレー食う時入れてみます

>>81
実戦でだけは有能なタイプかもしれないし……（震え声）

>>91
いやいや、来るって言っといて来ない方が悪いんですよ

TV『おはようございます。それでは早速本日のニュースを……』

ｶﾞﾁｬ

比叡「おはようございます……」

提督「よう比叡、おはようさん。テレビ見ようぜー」

比叡「……」

提督「ん、比叡？　おーいひえー？」

比叡「……」

提督「はっはーん。さてはお前、昨日俺と見た『ジェ○ソン』が怖かったんだろ！」ﾆﾔﾆﾔ

比叡「……」

提督「それで寝不足ってワケだ……あっいや別に、俺は寝れなくなんかなかったからな！？」ｱｾｱｾ

比叡「……」

提督「本当は寝れたけどつい本棚の『ドラゴンボール』読みはじめちまって寝るタイミング逃しただけで……ほ、本当だからな！？」ｱﾀﾌﾀ

比叡「……」

提督「……」

TV『昨日の国会では与野党の間で激しい攻防が繰り広げられ……』

提督「……」ﾋﾟｯ

TV『』ﾌﾟﾂｯ

ｼﾝｯ…

提督「比叡」

比叡「……はい」

提督「こっち来い、比叡」

比叡「はい……」

提督「なんかあったか」

比叡「……夢を」

提督「嫌な夢、見たのか？」

比叡「……」ｺｸﾘ

提督「そっか……」

比叡「……」

提督「お前の気持ちは、その、なんだ。わかる気がするよ」

比叡「……」

提督「でもな、んなこと言ったってしょうがないじゃんか。俺らがどうこうできることじゃねえんだ」

比叡「そう、ですよね」

提督「知っての通り、俺にも兄貴がいるからな。今回のことは、正直ちょっと寂しかったりもする」

比叡「……？」

提督「でもしょうがねえだろ？　姉貴には姉貴の、金剛の人生があるんだからよ」

比叡「えっ」

提督「……」

比叡「……」

提督「えっ」

提督「金剛の話じゃねーの？」

比叡「そんなの一言も言ってませんけど……」

提督「なにそれマジ恥ずい///」ｶｧｧｧｧ

比叡「そりゃあまあ、ショックはショックでしたよ？　でも司令のお兄さんなんですよね？」

提督「おお。俺より十倍、いや百倍は頭いい兄貴だぜ」

比叡「司令の百倍って、そんなの超天才じゃないですか」

提督「まぁな」ﾌﾝｽ

比叡「そんな素晴らしい方が姉様を幸せにしてくださるなら、比叡に不満はなにもありませんっ」

比叡「あ、いや……まったくないって言ったら、もちろんウソですけど。悔しい気持ちは確かにありますけど」

提督「じゃあなんなんだよ。比叡が黙りこむほどの『怖い夢』って」

比叡「……」

提督「おい、比叡」

比叡「ひとりぼっちの、海なんです」

提督「……あ？」

比叡「司令に、金剛姉様に、榛名に、霧島に。大好きなみんなに囲まれて、私は笑ってるんです」

提督「だな。お前はだいたい、いつ見たって能天気に笑ってるぜ」

比叡「なのに、ある時気付くんです。私の声が届いてないって。私の顔が見えてないって。私に誰も、気付いてくれないって」

提督「……」

比叡「海面が見えるぐらいの水深から、海の上を眺めてる。そこではみんな笑ってるんです。私がいなくても。私に気付かずに」

提督「……」

比叡「声がみんなに届くことはなくて。光が私に届くこともなくて。浮かぶことも沈むこともできずに、ただただ、私のいない世界をずっと眺めてるだけの」

提督「……」

比叡「そんな――夢でした」

比叡「ひとりぼっちは、嫌です」

提督「ああ」

比叡「みんなが私を見捨てるなんて、そんなことありえないってわかってるけど」

提督「当たり前だ」

比叡「それでも、怖いんです……」

提督「……」

比叡「もう二度と、独りになんかなりたくない……」

提督「……んだ、そんなことかよ」ﾊｧ

比叡「そ、そんなこと、って！　私は真剣に！」

提督「だったら話は簡単じゃんか」

比叡「え？」

「俺が一生、側にいてやるよ」

比叡「」ﾎﾟｶｰﾝ

提督「そういう話じゃねーの？」

比叡「あ、えっと……」

提督「おう」

比叡「えと、えと、ええっと」

提督「おう」

比叡「……」

提督「……」

比叡「そ、そういう話、かもしれません///」

提督「おう！」ﾆｶｯ

比叡「……えへ///」ﾎﾟﾜﾎﾟﾜ

提督「さ、話も終わったしテレビテレビ」ﾋﾟｯ

提督「お？　なんか芸能人が結婚式挙げたんだってよ。そういや兄貴たちのはいつやんのかねー」

比叡「……ね、司令」

提督「あん？」

比叡「ブーケトスって、家族が参加してもいいんでしたっけ」

提督「別にいいんじゃね。よく知らねえけど」

比叡「……もう『決まってる』人でも、いいんでしたっけ？」

提督「……別に、いいんじゃね？」

比叡「……」

提督「……」

比叡「気合い！　入れて！　キャッチします！」ｸﾞｯ

提督「おう、がんばれよ」ﾆｶｯ

比叡「そういえば本場アメリカでは男の人も参加していい、ってテレビで見たことあります！　司令もやりましょうよ！」

提督「えっマジ？　アリなのそういうの？」

比叡「二人で取りにいけば単純計算で……キャッチ率２２倍！　爆上げですよ！！！」ﾊﾞｰﾝ

提督「お前天才だな！！！」ｶﾞｰﾝ

艦！

比叡は単純だなぁ！
でもそこがかわいいなぁ！

もうちょっとだけ続けます
ご一読ありがとうございました

> 提督「おお。俺より十倍、いや百倍は頭いい兄貴だぜ」
ゼロには何を掛けてもゼロというのはこういうことですね。

>>128
あっちは０じゃないから……（震え声）

〈市街テロ〉

比叡「くっはー！　生スタジオ○ルタ、感動しましたーっ！」＞＜

提督「おいこれ夢じゃないよな？　目が覚めたら『ええとも』とっくに放送終了してましたとかじゃないよな？」

比叡「やだなー司令！　そんなことあるわけないじゃないですかー！」

提督「……明日もまた来てくれるかなー！？」ﾉ

比叡「ええともー！！」ﾉ

提督「やっちまったなぁ！　生でやっちまったなぁ！」ﾋﾟｮﾝ

比叡「やっちまいましたねー！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

ｷｬｯｷｬｷｬｯｷｬ

一般市民（あそこの脳みそ軽そうなバカップルマジうぜぇ……）

提督「さ、昼メシいくぜ」ｷﾞｭｯ

比叡「あ……」

提督「？　どしたよ？」

比叡「手ぇ、握ってもらっちゃいました///」ﾎﾜﾎﾜ

提督「そりゃお前デートだもん、手ぐらい握るよ」

比叡「んにゅふふふー……あ、じゃあこういうのもしとかなきゃっ」

提督「こういうの？」ｷｮﾄﾝ

比叡「んー」ｽｯ

ﾁｭｯ

提督「……」

比叡「……ちゅーしちゃいましたぁ///」ﾎﾜﾎﾜ

提督「……まあ、デートだもんな。こんぐらいするわな///」ﾎｯﾍﾟﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

比叡「そうですよ！　だってデートですもん！」ﾆｺｯ

提督「だよなー！」ﾆｶｯ

ｲﾁｬｲﾁｬｷｬﾋﾟｷｬﾋﾟ

市民（うぜええええええええええええええええええええ！！！！）

>>137の最後に「艦！」入ります（小声）

〈明かされた真実〉

提督「おい比叡」

比叡「なんですか司令？」

提督「こないだテレビでやってたんだけどよ」

比叡「はい」

提督「カレーに漢方入れると美味いらしいぜ」

比叡「なんとっ！？　こ、この比叡の目を持ってしてもその組み合わせの妙は見抜けなんだ……！」

提督「いやいやいやいやいやいや」

比叡「？」

提督「『？』じゃねえよ。お前、俺に漢方入りカレー食わせたことあったろ」

比叡「ああ、そんなこともありましたねー。いやぁあれは美味しかった！」ｼﾞｭﾙﾘ

提督「記憶かいざんしてんじゃねーよこの鳥頭ァ！！」ﾄﾞﾝ

比叡「ひえっ！？」

提督「クッソ不味かったぞあのカレー！　お前ほんとはなに入れた！？　ぜってー漢方以外のもんブチこんだだろオラァ！！」

比叡「……ふっ。司令ともあろうお方が、まだまだ甘いですね」ﾆﾔ

提督「ああん！？」ｶﾞﾙﾙ

比叡「論理的に考えてみましょう。その１、『漢方入りカレーは美味しい』」

提督「大鯨や鳳翔にも確かめたぜ。カレー粉ってあれだ、ブツにもよるが、そもそも漢方と一部成分が被ってるとかなんとか」

比叡「ふむ。ではその２、『私は確かにあのカレーに漢方を入れた』」

提督「いやだからそれがあやし」

比叡「そこから導き出される結論。その３、『あのカレーは実は美味しかった』」

提督「なん……だと……」

比叡「だってほら、現にこれ」ﾊﾟｸ

提督「あ、おい！　それ俺のスプーンー！」

比叡「んぐんぐんぐ。ほら美味しい」ﾆｺ

比叡「つまりあのカレーは美味しかったんです！　間違っているのは提督の味覚か記憶！　これが当然のろんりてききけつというやつですよ！」ﾌﾝｽ

提督「な、なるほど！　言われてみれば！」ｶﾞｰﾝ

比叡「……だって、あの時も、今も。比叡の、あ、愛情っ、たっぷり入ってますから！」ﾆｺｰ

提督「……はは！　どーりでうめーわけだ！」ﾊﾟｸｯ

比叡「♪」

ｱ､ﾓｳﾋﾄｸﾁｸﾀﾞｻｰｲ♪　ﾃﾒｰﾃﾞﾖｿﾚﾖﾅﾍﾞﾆｲｸﾗﾃﾞﾓｱﾝﾀﾞﾛｰ

霧島「……」ﾊﾟｸ

霧島（結局なんだったのかしら、あの時の『漢方』）ﾀﾗﾘ

艦！

〈洋上の貴婦人〉

提督「あーめんどくせ、なんで俺がダンスパーティなんかに……お偉いさんのやることはわかんねえよ」ﾌﾞﾂｸｻ

比叡「司令ー」

提督「おう比叡、着替え終わったか？　さっさと顔出して、さっさと帰ん……」ｸﾙ

ｷﾗｷﾗｷﾗ

比叡「えー。せっかくだから楽しんでいきましょうよ、ねー司令ー」

提督「」ﾎﾟｯｶｰｰｰｰｰﾝ

比叡「司令？　顎が外れすぎて地面にくっつきそうになってますよ？　おーいしれー？」

提督「……『まごにもいしょう』、ってやつ、か」

比叡「なんですかそれ」

提督「（多分）キレーな衣装着せればテメーの孫でも見惚れちまう、って意味だ。（おそらく）」

比叡「私は司令の孫じゃありませんよー」

提督「……それもそうだな」

比叡「あはは、変な司令っ」

提督「……お前が、妙に似合ってんのが悪いんだよ、そのドレス」ﾌﾟｲ

比叡「ふふん。なにせ比叡、御召艦ですからね！」ｸﾙｯ

提督「そういやんなこと言ってたな」

比叡「陛下の御前に出ても恥ずかしくないよう、礼儀作法はしっかり叩きこまれてるんですよ？」ﾍﾟｺｯ

提督「……」

比叡「さあ司令、パーティ行きましょ！　美味しい料理いっぱいありますよーきっと！」ｳｷｳｷ

提督「めんどくせーからちょっと出て終わりだ」

比叡「えー！？」ﾌﾞｰﾌﾞｰ

提督「ダメだ帰る。偉いさんに顔だけ見せてそっこー帰る」

比叡「なんでですか！？　私、結構楽しみにしてたのにー！」

提督「ダメっつったらダメなんだよ」

比叡「ケチー！　アホー！　クソ提督ー！　せめて理由ぐらい聞かせてくださいよー！」

提督「……ッ！」

ﾊﾞﾝ!

提督「今のお前を！　他のヤローの目に！！　触れさせたくねえんだよッ！！！」

比叡「……」

提督「はぁ……はぁ……」

比叡「私、そんなひどい格好してますか？」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

提督「あああああ゛あ゛あ゛あ゛！！！！　もーいい、先行ってんぞっ！！」ｽﾞﾝｽﾞﾝ

比叡「あ、ちょっと司令ー！？」

比叡「……」

ｼｰﾝ

比叡「……うわぁ」ﾆﾍﾗ

比叡「えへ、えへへへへ……う、嬉しくて死んじゃいそぉ……///」ﾆﾖﾆﾖ

艦！

〈目の前の幸せな花嫁から〉

比叡「いやぁ感動でしたね司令、金剛姉様の晴れ姿！」ｳﾙｳﾙ

提督「俺ぁお前のピーピー声がうるさくてちっとも感動できなかったぜ」

比叡「それにしてもまあ、音に聞こえたバカップルらしい、ショッキングな『誓いのキス』でしたねー……///」

提督「十分以上しっぱなしとか、バカなんじゃねーのアイツら……///」

比叡「ん、んん。とにかく、この後は！」

提督「へっへへ。お待ちかねのブーケトスだな！」

ﾎﾟﾌﾝ

比叡「……」

提督「……」

ﾜｰﾊﾟﾁﾊﾟﾁ　ｵﾒﾃﾞﾄｰ　ﾁｸｼｮｳｺﾝｷｶﾞｱｱｱｱｱ　ﾍｰｲﾋｴｰﾅｲｽｷｬｯﾁﾃﾞｰｽ!

比叡「どどどどどどどうしましょう司令！　ほほほホントに取っちゃいましたー！！」ﾜﾀﾜﾀ

提督「おおおおおおお落ち着け比叡！　帝国軍人はうろたえない！！」ｵﾛｵﾛ

ｷｰｽ……ｷｰｽ……

比叡「へっ」

提督「お、おいおい」

ｷｰｽ!　ｷｰｽ!　ｷｽｼﾛｰ!　ﾁｭｰｼﾁﾏｴｰ!　ﾋﾞﾋﾞｯﾃﾝﾉｶｰ!　ｿﾚﾃﾞﾓｵﾄｺｶｰ!

提督「……」ｶﾁﾝ

比叡「ひえええ、ど、どうしましょう司令……司令？」

提督「おもしれぇじゃねえか！　そのケンカ買ったァ！！」

比叡「ひええええええええええっ！？！？」ｶﾞｰﾝ

ﾔﾚﾔﾚｰ!　ｲｯｷ!　ｲｯｷ!　ｲｯｷ!

比叡「し、司令っ、本当にやるんですかー！？///」

提督「ったりめえだ！　ここまでされて引っ込みつくかよ！」ｸﾞｲ

比叡「むぐぅ。そ、それじゃせめて最後に……」

提督「最後に！？」ｽﾞｲ

比叡「最後に一言、あっいや一言じゃないかもだけど、とにかく言い残させてくださいー！///」

提督「おう！　好きにしろ！」

比叡「え、えへんおほんっ！　すぅー……」

「みなさーん！　聞いてくださーい！」

「私はいつか！　っていうかこれから！　この場にいる誰よりも！　幸せになりまーす！」

「ブーケを投げた誰かさんよりも！　ごめんなさい姉様！」

「この人に！　幸せにしてもらいます！　ごめんなさーい！」

「比叡は！！」

「恋も！！」

「戦いも！！」

「人生も！！！」

「この世の誰にも負けませ、んっ……やん、あぅ、まだとちゅ…………ひ、ひええぇ～！！」

艦！

　　　　　　　　 __＿___＿
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　　　　　}∠,..完__これ_ ＼　　＼
　　　　/.:.:.:./　＼|＼:.:.:.＼＼　　 ,
　　　　,′ｉ:/ｎ　　　ｎ＼i:.:.:.:.i‘，　 }
.　　　 i:人|　U　　　 U　ｌ:.:.:Λ:‘，/
　　<人（　　　　　　　,':.:./__):.∠ニZ
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時報で全然金剛言わないからびっくりしたよ！
そんな時報でも最高に愛おしかった比叡（&金剛）スレ、無事終了です

次スレは……どうしましょうかね
陽炎？古鷹？夕雲？利根？夕立？北上？
思考がやや駆逐艦に偏ってるかもしれません

変則的なスレでしたがご愛読ありがとうございました
また次の機会にお会いましょう

（過去ログに）行ったかと思ったよ

提督「夕雲がダメになるまで甘やかす」夕雲「！？」
提督「夕雲がダメになるまで甘やかす」夕雲「！？」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438168306/)

ちょっと遅れましたがまたよろしくお願いいたします

提督「比叡ーテレビ見ようぜー」比叡「はいっ！」

提督「比叡ーテレビ見ようぜー」比叡「はいっ！」 (187)

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