【安価とコンマで】幻想に走り給うⅩⅣ【幻想入り】 (1000)

                       ´    ヘ, -――- 、
     ゚゚ 、                /    / /       ヽ
        \          /    p ⌒q            。
         ヾ         ′      と二う          ゚。
。o ¨>、     \      /     /  {    /  }|     }
     \ー―---ー--- '        / /   ヽ  /} / ! ハ   ′
       \                八 {   八 / ,z芸 レ {_   /
        ゝ __       /  \>、 ∧ ヾ ゚゜     //
       /               /   //  7::∧ }}   ‐-, ´         r、__           。
     ∠__  o  -―一゚゚   /::ノ\/:::/_]||_r―イ         r‐」 |/ / }        . '′
 ̄ ̄ ̄     __         。::::{}\//⌒ヽ}'   ̄7、、     「{_/`¨ヾ_/ }     o0゚
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ フ       /     /::/\/:::.゚     。、 {{//\    ゚。    し'     /
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0o。   {。*: :o : 八 % : \ ゚+ 。%: :0 : : :。: : :\/|______〉o∽゚^

ミ、  T  0 ゚: + 0゚○*  ゚。: : :‰    ゚o、: : : : : : : : : : : : : : :_:_.o∽゚
.+:゚。+゚o∝。: :゚:o: :+: :゚8} }: :゚: : So。     ゚゚ ○ ゚゚ ̄ ̄ ̄               .o ……‥。
o○8 }. 0 ゚ :o:゚゚ …o: :/  ‰ :o: :゚ : ゚0o。                    .o00゚゚゜゚ *.: : : : : : : : : ゚。
. :+。゚^○∽。: :* ‰: /    ゚o。: : 8。: : : : ゚‰          。o 0 ゚゚: : : :`%      ゚‰: : : : : : : }

             「私達が会えたのだって、きっと奇跡なんですから」


このスレは幻想郷を舞台に色々やろうっていう東方安価コンマスレです。
筆者が甘いので色々とご迷惑をお掛けすると思いますがご了承ください。
独自解釈、キャラ崩壊、パロディネタが多いと思われます。
更新は基本不定期です。ごめんなさい。
また、展開に応じてキャラの死亡やR-18的な内容になる可能性もあります。
主は遅筆です。
以上で大丈夫だ、付き合ってやるって人がいるならば、よろしくお願いします。
コンマは基本的に>>1の采配で行っています。
補正とか色々で+-が付いたりします。
自由安価時にお下劣な内容などこれはダメだなーと判断した際は安価↓にすることもあります。あしからず
また、1(ファンブル)・0・ゾロ目(クリティカル)は他の補正を受けません
なお、難易度は恐らくeasyじゃないかな



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1420135580


以下、過去スレ

第一幕
主人公:安藤(妖怪・細胞生物)
(始まり~)
【安価とコンマで】幻想に走り給う【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357661533/)
(~第一幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365604576/)
第二幕
主人公:鎌足 零(妖怪・鬼)
(始まり~序章終了)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368284855/)
(第二章)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373446161/)
(二章~終章 第二幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅤ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375801188/)
第三幕
主人公:夢路 現(幽霊・怨霊)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅥ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383315512/)
(中盤~異変の途中まで)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅦ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385033465/)
(夢路異変途中から~第四幕途中まで)
第四幕
主人公:リンガー・ローゼス(妖精)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅧ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387368247/)
(第四幕途中から~)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅨ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389459001/)
(第四幕中盤~第四幕閉幕 外伝)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅩ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403358501/)
第五幕
主人公:片山 刑(外来人・改造人間)
(第五幕開始~序盤)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅩⅠ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407060466/)
(第五幕序盤~中盤)
【安価とコンマで】幻想に走り給う ⅩⅡ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408266533/)
(第五幕中盤~終盤)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅩⅢ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1415032240/)
(終盤~)
Now

(外伝)幻想にのたうち給う
【小ネタ版】幻想にのたうち給う【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417627082/)



※遅れましたが、再開します。人が居れば幸いです。向こうの埋めももうすぐ終わりそうですねー

※刑君は、長いというよりも参加者が増えた+キャラメイクで手間取ったりすっげー参加人数だったっていうのもあるかもしれません

※ぶっちゃけそこまで長くないのかも。でも、現さんよりは絶対長いですね

さんたまりあ・うらうらのーべす


          グランギニョル
※では、今宵の 恐怖劇 をはじめよう

>>9 演出家! 演出家じゃないか!

※前スレ 979より コンマ:0(クリティカル) ※状況最有利


 タイムリミットまで残り数分、視界インターフェイスの端にはカウントダウンが始まり、警告を示してくる。

 しかして、敵の数は残り半分を切った。もうひと踏ん張りする事が出来れば、恐らく全員を行動不能にする事も可能かもしれない。

刑(ここで、ここで終わらせるわけには、いかないだろう!!)

 非情に刻々と減っていくカウントダウン。悲鳴をあげる金属部品。痛覚の遮断がなければ、こうして戦う事すらも出来なかっただろう。

 だから、せめて、この一瞬の中で――

刑(引き出せ、力を。引き出せ、オレの出来ることを。計算しろ、想像しろ、予想して、決めろ!)
 
 幾多のパターンを既知感から算出、そこからどう動くべきかを計算、想像。次の動きに合わせて、一本の道を作りあげる。

 これに伯爵が気付いてくれるかが鍵だ。まだ小箱を使ってはならない。これはこの後に続く最大のエピソードの為にあるものだ。使えばきっと『戻れない』

 ならば、結果を創り出せ。行程を省いた結論は得意な筈なのだから、それをここに生み出してみせる。

刑「オォォォオオオオッ!!」

 蝋燭の火は燃え尽きる前こそより強く輝きを放つ。ここで失敗するわけには、いかない!!

※判定

1:黒装束のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:黒装束殲滅

補正

数の不利:-1
???:-2
状況最有利:+2
真・改造:+1
紅魔館の伯爵:+2
リミッター解除(ラストターン):+2
既知感:+1

判定直後

 


>>11 コンマ:8+6=14(擬似クリティカル) ※勝利

※今回はほぼ消化試合のつもりだったのに……ここで決まって良かった。決まってなかったら下手すれば負ける可能性ありました

 カウントダウンが残り二分を切る。

 オレを捉えられない事に痺れを切らしたのか、一人が戦闘から離脱して稗田家へと向かおうとし始めた。

「せ、せめて俺だけでも中に入れれば!」

 そうして起こるのは、ほぼ乱闘に近い状態だった。

 オレはそれを促す様に隙間を縫って走り、更に混乱を引き起こす為に動き続ける。

「抜け駆けなんてずるいぞ! 貴様ではなくおれがいく!!」

「いいや、私よ! 男なら女を守る壁にでもなってなさい!!」

「ふざけるな女風情が! 女なら男を立てる行動をしろ!!」

 我よ我よとギャアギャア喚き叫ぶ走狗の群れ。見苦しく、そして痛ましい姿だった。

 これが人間の姿だとでもいうのだろうか。これがこの里に居る人間の言動なのだろうか。

 それもこれも、きっと『自己愛』を『増長』させられたせいだろう。それを促進させた存在をオレは知っている。

 それを倒す前に、それと対峙する前に此処を守る必要があった。もしも何も対策をしなければ、それこそ惨事が起こっていただろう。

刑「能力を得て調子に乗って、そして自分が素晴らしいと勘違いしているなら……増長慢も甚だしい」

 今のこの状況がそうして巻き起こって、全員が自分の為だけに動いている姿は正直言って悲しい。これ以上見たくない、止めたかったのもある。

 だから、こうして……伯爵が居てくれて、本当に助かった。

刑「伯爵!!」

 鍵の閉まっている稗田家の玄関前に残りの黒装束が固まった所で、オレは彼に今だという意味を込めて叫ぶ。

 きっと彼ならば、一人も殺さずに気絶させてくれる筈だ。

安藤「では、これにて終幕」

 指揮者よろしく、伯爵は両腕を斜めに掲げて言い放つ。そして降り注いだのは、七色の弾幕だった。




安藤「さて、これで良いだろう。大人しくしていてくれると助かるのだがね」

 気絶させた黒装束達を縄で縛り上げ、稗田家の庭に伯爵と共に運んだ後、彼は手を軽く叩きながら呟いた。

安藤「ここが人間の里の中で良かったな諸君。もしもそうでなければ、死罪と断じていた所だろう」

刑「……全員気絶してますけど」

安藤「君にも言っているのだよ、刑君」

 その言葉に、オレは目を見開いてギョッとする。

 心臓が締め付けられる様な痛みが生じ、血の気が引くのを感じた。

安藤「まぁ、それは元より承知のことか。それが本来あるべき人間の姿であるし」

 クツクツとご満悦の様子で伯爵は笑う。

 まったく冗談ではない。今でさえ貴方に恐ろしさを感じているというのに、そんな発言までされたら生きた心地がしないぞ。

 ジト目で睨みつけるが、何処吹く風である。これもまた、命懸けであると言えばそうだろう。

安藤「さて、使い魔の配置も終わった。これから紫様の家へと送ってあげようか」

刑「……マジですか?」

 いや、そもそも使い魔の配置なんてのもしてたんですか。

安藤「大マジだ。言っただろう、私は君を送り出す手助けもしに来たのだと」

刑「確かに言っておりましたが」

 そういう意味ではなく、この家を守るついでだとしか思っていなかったのだ。

 まさか送ってくれるとは夢にも思わなんだ。

安藤「それに、飛んで行った方が格段に早いだろう。君の足では着く頃には朝日が昇るぞ?」

 確かに、今の状態のオレでは満足に体を動かせない。脚部のダメージはイエローゾーン、身体能力には大幅な機能制限が掛かり、走る事すら満足に行えない。

 どれだけ早く歩いた所で徒歩は徒歩。それが山登りともなれば、更に時間が掛かるだろう。

安藤「まぁ、私も藍様に用があるのでな。ああ、なんとも吸血鬼使いの荒いことか」

刑「……そういう事でしたら、お言葉に甘えさせて頂きます」

安藤「では、そこの縄で君を縛り付けるとしようか」

 どういう事ですか!?

安藤「冗談だ、そんな顔をするな。面白すぎてもっといじりたくなってしまうではないか」

刑「冗談でもそういう類の事は遠慮願いたい!」

 本当、心臓に悪い方だ。存在としても、言動としても……



 ―八雲家―

 伯爵に背負われ、空を駆け抜けて連れて来てもらった八雲家。

 その庭部分にオレたちが降り立てば、まるでわかっていたかの様に阿求ちゃん、夢美、藍、橙ちゃんが待っていた。

 そして驚いたのは、そこに早苗と紫様がいたことだろう。早苗は思い悩む様に顔を俯かせているが……

安藤「多少乱暴だが、我慢してくれよ?」

刑「え、どういう……うぉっ!?」

 視線を早苗に向けている最中、伯爵がそう言うと同時にオレの体が放り出された。

 受身などする暇もなく、容赦なくオレは地面とキスすることになってしまった。地味に痛い。

阿求「刑さん! ご無事で!!」

夢美「なーにやってるの? 新しい遊び?」

 心配してくれていたのか声にそれを滲ませ駆け寄ってくる阿求ちゃんと、対照的に茶化しながらゆっくりとした足取りで近付いてくる夢美。

 起き上がって伯爵の方を恨みを込めて見てみると、素知らぬ顔で外套を叩いていた。

 伯爵様、あんた……

紫「安藤、彼を連れて来てくれてありがとう」

 そんな風にオレが心の中で思っていると、賢者様がやって来て伯爵に話し掛け、礼を述べた。

 彼はそれが意外な様で、彼女の顔を見ると目を丸くしている。

安藤「あなた様が居るなんて聞いていませんでしたが」

紫「紅魔の主が貴方を連れて来い、と言って来たのよ。まったく、私をなんだと思っているのかしら」

安藤「……そうですか。そこまで接近しているのですね」

紫「そういう事よ」

 その内容はさっぱりだが、賢者様の用件は伯爵を連れていくことらしい。



阿求「刑さん、紫様が安藤さんが貴方を連れて下さると教えてくれたんです」

夢美「すきまの力だっけ? 素敵よねぇ、是非ともその原理を研究してみたいものだわ」

 オレの傍らに膝を折り、阿求ちゃんが笑顔で言う。

 継いで、夢美が以前のオレの様な感想を口から吐露していた。やはり科学者たる者、そう思うよな。

安藤「阿求さん、お久しぶりです。かつてではお世話になりました」

阿求「いえいえ、御健勝の様で何よりです」

紫「……やっぱり、貴女はそうなのね」

阿求「はい、紫様。 ……この事については、また機会を設けてお話します。今は」

紫「そうね、安藤はこれからまた仕事をさせなければならないから連れて行くわよ。家の方は、藍達に見張らせるから安心なさい」

阿求「助かります。 ……貴女様に、龍神様と天照様のご加護があらんことを」

紫「ありがとう、稗田の子よ。貴女を含めた皆の為にも、今を保たせてみせますわ」

 阿求ちゃんの言葉に、紫様は会釈の角度で頭を下げ、礼で返す。

 彼女達がどういう事をしているのかは、正直知らない。彼らがどういう存在なのかまではわかっているのだが……それが途轍もなく重要な事なのだけはわかっているつもりだ。

 しかし、紫様自ら手伝いをしてくれるとは思っていなかった。これも阿求ちゃんの人徳の成せる業なのだろうか。

早苗「……紫さん、私も」

紫「ダメですわよ、守矢の風祝。あなたが踏み込める問題じゃないもの」

早苗「私は現人神です! 何か、何か絶対に手伝う事が出来ると思います!! 私にも、神奈子様と諏訪子様のお手伝いを、させてください……!!」

 阿求ちゃんに関心を寄せていると、早苗が紫様に懇願を始める。

 必死に、縋り付く様に、心の底からそうしたいと。まるで希望がそこにあるのだと言わんばかりだった。

紫「貴女にその資格はないわ。だから、連れていけない。貴女に唯一出来る事と言えば、此処で夜が明けるのを待つくらいよ。二柱の神に心配を掛けさせたくなければね」

早苗「そん、な。そんなのって、ない、ですよ」

紫「それが現実、それが真実」

 関与する余地など何処にもないのだと、紫様は言い放つ。

 早苗は相当なショックを受けたのかその場にへたり込んだ。顔に両手を当て、肩をワナワナと震わせ始めていた。

 それから振り返り、オレへと体を向けた紫様が口を開く。

紫「それと、科学の落し子。後は任せるわよ、あなたの願いを叶えて見せなさい」

刑「……まるでわかっていた様な口ぶりですね」

紫「あら、私を誰だと思っているのかしら。幻想郷の賢者、すきまの大妖怪たる八雲 紫よ?」

 すきまを開き、そこから扇子を取り出すと口元に当てながらそう言ってクスクスと紫様は笑った。

 それだけで何故か納得してしまう程の説得力。 ……まぁ、それが八雲 紫という存在が放った言葉なら仕方あるまい。

 彼女はオレたちには考えられない次元で物事を考えている。なら、きっとそういう事なのだろう。

紫「渇望を遂げなさい。彼女達の創りし幻想にて走り給う者よ、貴方に未知の結末が訪れることを願っているわ」

刑「……はい、きっと」
                   コギト・エルゴ・スム
紫「貴方を忘れないで。“我思う、故に我はあるのだから”」

 デカルトの有名な言葉、そのラテン語訳を述べて紫様は伯爵のもとへと歩いていく。

……自分を忘れるな、か。確かに、これまでオレは何度も忘れてきたし、繰り返してきた。それを、二度と忘れない。オレは此処で未知の結末を得ると決めているのだ。

 彼女の言葉を深く胸に刻み込む。大事な言葉として、戒めとして。

紫「安藤、行くわよ」

安藤「御意に。 ……今回は大忙しですなぁ」

紫「軽口を叩く暇も与えないから、覚悟なさい」

安藤「了解です」

 そうして、紫様の開いたすきまにお二方が消えていくのをオレたちは見送る。

 早苗だけずっと俯いているが……後で話を聞くとしよう。オレに何か出来る事があるかもしれない。

 さて、それもやる事であるが――

刑「夢美、工具はあるか?」

夢美「一応、VRPCも含めて一式持って来てるけど」

刑「ナイスだ、これからオレの体のメンテナンスがしたい。一時間で出来る所まで手伝ってくれ」

夢美「ちょ、一体何をしたのさ!?」

刑「ちょっとな。 ……阿求ちゃん、早苗のことを頼んでも良いかな?」

阿求「は、はい! わかりました、此方はお任せください!」

 快く答え、阿求ちゃんは早苗の所へと走り向かって行く。オレはオレで漸く立ち上がるが、足に力が上手く入らず転けそうになった。

夢美「もう、本当に何してるのさ」

 慌てた様子で夢美が支えてくれる。

刑「すまん、リミッター解除の影響でナノマシンが小康状態でな。足の筋断裂が治ってないんだ」

夢美「阿求ちゃんの言ってた無茶ってそういう事……。わかった、三十分で治すわ」

 ほほぅ、それは随分と頼もしい発言だな。

刑「頼むぞ、夢美」

夢美「任せなさい、君の体は一度イジってるからね」

……そう言えば、夢美に体を治して貰うのはこれで二回目か。思い出して、思わず口元を歪めてくつくつと笑う。

夢美「さあ、この岡崎教授に任せなさい!」

刑「ああ、それじゃあ早速行こうか」

 賢者に悪いが、家を少し借りさせてもらおう。

 ここからが正念場だ。これから、本当の終わりが始まるのだから。

刑(未知の結末を、見る為に)

 この身を賭して、そして最後に――


※今日はここまで。次回はヒロイン候補全員とコミュニケーション回になると思います

※今幕で活躍している先代の安藤さん。初代主人公だから、一番長くこの幕劇と付き合ってるんですよねぇ。その分性格が変わっているわけで

※なんだかんだで、これまでの主人公はみんなお気に入りです。皆さんのお気に入りはどなたでしょうか

※次回は明日、出来れば19:00~22:00の間に再開出来ればと思います

※では、お疲れさまでした。また次回お会い致しましょう


※20:30頃に再開予定です

ねるからキャラメイクになったら呼んでくり


>>27 ※今日キャラメイク出来る所まで進まないと思いますぜ、旦那

※時間ですんで、再開です。人居ればいいな、と。

※三が日はどうでしたか? 私は仕事でした。正直、正月とは……な状態ですわ


※前スレ1000 了解です 

 ―八雲家・庭―


――システムチェック。神経接続良好、ナノマシン通常状態へと回復、各項目に問題は検出されず。

刑(本当に三十分そこらで修復するなんて……さすがは教授、侮れん)

 軽く体全体を動かしながら、オレは心の中で呟く。

 夢美と共に自分の体の修復作業をしていたわけだが、驚くべき速さで修理が終了してしまった。

 それもこれも夢美のお陰だろう。痛覚の遮断をしなくても良い状態まで持ってこれているし、あいつの技術は本物だと感心したくらいだ。

 不具合も出ていないし、もう少し休んだらここを出立しよう。

刑(……勝手に居なくなったらきっと怒るだろうな)

 誰にも言わずに出て行ったりすればきっと、何かに付けてオレを探させる事になるかもしれない。

 それはダメな結果なので、取り敢えず全員と話そうと思いながら夜空に浮かぶ月を眺めた。

 さて、まずは誰と話そうか。

※選択

1:阿求
2:夢美
3:早苗

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

3


>>35 選択:3

早苗「……刑くん」

 八雲家の中へと取り敢えず戻ろう、そう思って踵を返そうとした時、早苗の消え入りそうな声がオレの名前を呼ぶ。

 振り返るとそこには彼女の姿があって、右手で左腕を掴んだ格好で立っていた。

刑「どうしたん、早苗」

早苗「いえ、夢美さんから庭に出てるって、聞いたので」

 目線をオレに合わせず、斜め下を見ながら答える早苗。

 涙の伝った痕が頬にあった。よく見れば、目尻も腫れぼったくなっている。

……紫様に断られたのが、かなり効いているみたいだな。

早苗「隣、良いですか?」

刑「おう」

 そんな短いやり取りをして、早苗はオレの傍らまで歩み寄って来るとその場に座る。

 そしてさっきまでのオレの様に月を見上げると、ポツリと言葉を零した。

早苗「……私、何にも知らないんです」

 何も知らない? 早苗の言った言葉の意味が分からず、オレは首を傾げる。

早苗「諏訪子様と神奈子様が、紫さん達と何をしているのか。 ……おかしいですよね、それなのにお手伝いを申し出ていたんですよ、私」

 それは独白、だと思って良いのだろうか。

 語る早苗の表情は、寂しがっている少女のそれだった。

 置いていかないで欲しいと思っているんだろう。一人にしないで欲しいと思っているのかもしれない。

 オレも腰を下ろして早苗の隣に座り、月を見上げる。

早苗「それじゃあ、断られて当たり前なんですよね。落ち着いて考えてみれば簡単にわかる事なのに、私は目先の事に縋っていた」

刑「……別に悪い事じゃないと思うけどな」

早苗「阿求ちゃんにも、そう言われました。でも、最近思うんです。私は諏訪子様と神奈子様から必要とされているのかなって」

 膝を立てて、自分を抱える様にしながら早苗は俯き小さく吐露する。

 そんなこと、と思ったが口に出せず言葉を飲み込む。簡単に言える事じゃない、咄嗟な反応で否定してはならない事を、オレは察したから。

早苗「私個人に出来る事なんて、たかが知れているんです。だから……」

 そこで早苗は言葉を途切らす。

 風が吹いて、オレと早苗の髪を小さく揺らす。

早苗「だから、置いて、いかれたんじゃないかって。邪魔、だから。足手纏いに、なるから……!」

 涙声で吐き出しされた言葉。嗚咽混じりに、早苗は言う。

早苗「自分でもわかっているんです! でも、いてもたってもいられないんですよ! だって、だって……」

――家族だから、大切な方々だから。早苗は叫ぶ様に言葉を紡ぐ。

 それは自分に対する怒りも含めているのか。唇をキュッと噛むその姿にオレは……

※選択

1:気付けば、彼女の頭に手を乗せていた
2:「だったら、今出来る事をするべきだ」
3:阿呆、そう言って顔を上げさせて額を小突いた
4:その他(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


※まさかの同値とは。どっちもやれって事ですかね?


※元々好感度にブースト掛けるつもりだったで。本来ならコンマで決める所だが、前スレ1000の要望もあるので

>>44 >>45 ※コンマ同値につき、同時採用

刑「阿呆」

 そう、小さく呟いた。

早苗「な、何を言うんで――いたっ!?」

 オレの言葉に反応して顔を上げ、憤慨を露に言葉を紡ごうとした早苗の額を小突く。

 目を白黒させて驚く早苗は額に両手を当て、呆然とした視線をオレに向けていた。

刑「阿呆って言ったんだよ。なんつー意味のない心配で自分を卑下してんだ」

早苗「け、刑くんにはわからないだけです! 私がどれだけ、悔しく思っているか……」

刑「おう、わからねえよ」

 だからどうした、とオレは嘆息を吐いてから言い放つ。

刑「お前がどんな気持ちを抱えてるかなんてオレにわかる筈ねえだろ。所詮は別の人間なんだ、意思が繋がってるわけじゃあるまいし言葉にしなけりゃあ思いなんて伝わらねえ。それを伝えてもわかってもらえない事だってあるし、通じるとも限らない」

早苗「そんな身も蓋もない事を」

刑「でもな、それでもやっぱ言葉ってのは大事だろ。何を一人で抱えてんのさ。オレは誰だ、オレは何だ、言ってみろ」

早苗「……刑くんは、刑くん、ですよね」

刑「おいおい、もう忘れてんのか。オレは守矢の協力者だろ」

 忘れたなんて言ってくれるなよ? それが販売戦略で、オレに信仰を集めさせない手段だとしても、そう言ったのは確かなのだ。

刑「口に出した事を無碍にはしない。それに、友達だろ。 ……お前には、んな顔して欲しくないんだよ」

早苗「刑くん、それって」

刑「諏訪子様からも、言われてんだ。お前を助けてくれって」

早苗「諏訪子様から、ですか?」

刑「ああ、そうだ。あの方からしてみればお見通しだったってことだろ、お前が不安になるのは」

 おそらくは、真意はそういう意味じゃあないだろうけどオレはそう言って聞かせた。

 今の早苗への言葉として効果的だと思ったのも確かだが、オレには彼女に理解して欲しい事があったからだ。

刑「心配、されてるんだよ。だからオレにそう言ったんだ。あの方々が何をしてるか、オレだって知らない」

 だけど、それが重要な事だって事だけは、知っている。

刑「でも、賢者が出張るくらいの用事だ。それはきっと危険な事かもしれない。だから、敢えてお前を置いていったんじゃないか?」

早苗「……敢えて、ですか」

刑「危ないからこそ遠くへと置いておきたいとか、大切だからこそ知られたくない事だってあるのかもしれないしな」

 それについてはただの予測でしかない。でも、それくらいお前が大切に思われてるんじゃないか、と。オレは諏訪子様や神奈子様の早苗に向けていた視線や行動から考えている。

 いや、確かにそうなのだ。そうである筈なんだ。オレは、確かにそれを感じ取っていた筈だ。

刑「兎に角、お前がそんなになる必要はないんだよ。 ……逆に心配、掛けさせたくなんてないだろ。だったら信じろよ、今まで通りさ」

 そうでこそ東風谷 早苗だろう。明朗快活で、思い込みとか行動がちょっと激しいけど、大好きな人達の為に働くのが、お前だろ。



※すいません、私用で抜けてました。再開出来るのが1時頃になりそうです


※再開です

早苗「……それは、そうですが」

 歯切れ悪く言い、早苗は目線を逸らす。

 オレの言った事をちゃんとわかってくれている様だが、それでも心はそうじゃないのだろう。

 頭ではわかっているけど、というやつだ。そりゃあ、歯痒いものがあると思う。

 何とかして手助けが出来ないのかと、考えちゃうのかもしれない。

刑「だったら、今やれる事をするべきだ」

早苗「ですが、それも……」

刑「無いことは、無い」

 このままこいつを放っておく事は出来ないだろう。本当に危険だと思ったら逃げてもらえば良いだけの話で。

刑「守矢神社を守ることにも繋がると、思うんだが……オレの決着の手伝いをして欲しい」

早苗「決着、と言いますと?」

刑「……謂わば、清算だよ。オレの問題、その全ての」

 妖怪化、既知感、繰り返し。その先にある未知の結末を得る為に、戦わなければならない。

 放っておけばこの幻想郷全てへの問題へと発展しかねないのだから、守矢神社を守るというのもあながち嘘ではないだろう。

刑「お前は戦えるだろ? 正直、宛てにしたい」

早苗「……ふふ、なんですかそれ」

 真剣な表情でそう言って見せれば、早苗はクスリと笑って返してくる。

 おい、笑ったなお前。オレはお前と違って今はパンピーなんだぞ?

刑「結構真面目な問題なんだぞ?」

早苗「そうですねー、刑くんは危なっかしいですからねー」

刑「なんだよ、その言い方」

早苗「いいえー、やはり刑くんは放っておくと危ないことに突っ込むんだなぁって」

 それこそなんだよ、と言いたくなったが残念ながら身に覚えがありすぎるので反論出来ない。

刑「……危なっかしいのはお互い様だろ。思い込みでオレを殺しかけたのは誰だっけな」

早苗「そ、それは! あの時は、兎に角必死で大変だったんですよ!」

 そこで漸く出せた唯一の反撃に、早苗が狼狽えて顔を赤くする。

刑「はは、本当……」

早苗「どうしようもないと言えば、そうでしょうね」

 そう言い合ってから顔を合わせて、今までの暗かった空気を払拭する様に笑い声をオレたちはあげた。

 ああ、本当に。互いに危なっかしいというか必死になるとそれしか見えなくなるというか。

 そこんとこは似た者同士なのかもしれないなぁ。

早苗「わかりました、『また』お助けさせて頂きます。だから」

刑「……ああ、頼んだぞ」

 多分自分では気付いていないだろう、『また』という言葉にオレは瞳を瞑りながらそう言って返した。

……これから起こる決着。それがどういったものなのかを知った時、早苗は何を思うだろうか。

 それにだけ、不安を覚えながらオレは拳を握り締めた。


※早苗の好感度がググっとあがりました



※途中抜けがあったりして申し訳ないですが、今日はここまでにします

※明日から木曜日まで夜勤なので、暫く更新が出来ません。次回の予定はその翌日、金曜日(1/9)の予定です

※実は明後日で二周年。ですが更新出来ないという悲しみ

※では、お疲れ様です。また次回お会い致しましょう


※22:00頃に再開予定です


※再開の時間です、人が居れば嬉しいなって


※早速コンマ神が暴れてらっしゃる。久々の更新、張り切っていきましょう

 ―八雲家―

 早苗がする事があるというので、一度別行動をする事に。

 とは言っても賢者様の家で勝手に色々させて頂くので、大した行動は出来ないと思うけど……

刑「あとは……」

 阿求ちゃんと夢美と話して、出立か。時間にはまだ余裕がある。二人は今、何をしてるだろうか。

※選択

1:阿求
2:夢美
3:×

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>80 選択:2

 そんな風に思ってると、何やら近くの部屋から金属を弄る様な音が聞こえてくる。

 その発生源にまで足を進めると、そこには夢美の姿があった。

刑「……何やってんの、夢美」

夢美「んー? ああ、刑君か。いや、ちょっと暇だったからさ」

 胡座を組んで座る夢美は、そう言って振り返った。

 傍らにはICチップや小型の金属部品が散らばっていて、オレの修理の時に使っていたVRPCも起動されている。

 暇だったからって……

刑「お前、本当に自由だな」

夢美「褒め言葉と受け取っておくわね」

 いや、うん。そう思ってくれるならそれで良いです。はい。

夢美「それで、どうしたの刑君」

刑「……いや、最終調整とでも思ってさ。ついでに、話したい事もあったし」

 夢美がいるなら、この小箱の調整も出来るだろう。

 そう思いつつ、上着のポケットから小箱を取り出しながら夢美の隣に座った。

 それから夢美に頼んでVRPCを此方へと寄越してもらい、オレの体のスキャンを始める。

 画面に表示された数値を眺めながら、オレは呟く。

刑「なぁ、夢美――」

※選択

1:お前の言ってた事は、正しかったよ
2:この世界は、本当に素敵だよな
3:お前ともっと、幻想について研究したかったよ
4:その他(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>87 選択:3

刑「お前ともっと、幻想について研究したかったよ」

夢美「なにそれ」

 オレの言葉に、鼻を軽く鳴らしながら夢美が言う。

夢美「まるでこれが最後みたいな言い方じゃない。これからもっと時間が出来る筈でしょ?」

刑「……だと良いんだけどな」

 今まではきっと、これで最後だった。これから先は本当に未知で、決着の先に進めた事などないと思う。

刑「そう言えば、前にお前が冗談で『この世界は繰り返してる』って言った事があっただろ?」

夢美「なによ、唐突ね」

刑「それ、正解だったんだ。だから、これで最後になると思う」

 もしかしたら、という淡い希望を抱くのも良いかもしれない。だけど、それが出来る程オレは楽観的ではない。

 何度も繰り返して来て、その統計から弾き出せる結果がそう物語っているのだ。この先に待っている存在との決着こそ、起点になっているのだと。

夢美「……な、何よ刑君。そんな、冗談なんて言ってる場合じゃないんじゃないの?」

刑「既知感を誰よりも感じてたのだってそのせいだった。夢美が覚えていたのは、オレと近しい存在だったからだ」

夢美「ちょっと、だから」

刑「これに見覚えないか? いや、既知感を覚えないか?」

 冷や汗を浮かばせ、引きつった表情で焦りを見せる夢美に見せたのは例の小箱だ。

 阿求ちゃんが貸本屋から回収した金属製の小箱。妖怪の山で里の人間が見つけたという、謎の物体。

夢美「……これ、って」

刑「これは時間に囚われない。これは空間に囚われない。これは世界に、囚われない」

 いつかのオレが見つけ、そして研究を重ねた物質。

刑「お前と一緒に、得たものだ。 ……魔力の研究の、その先に得た究極の一つだ」

夢美「……待って、ねぇ、待ってよ刑君。君はこれを、使うつもりなの? それって全然素敵じゃないわ、素敵じゃ、ない」

 それは肯定という事だろう。夢美は動揺と焦燥を露わにしながらオレの肩を掴んだ。

夢美「君は人間、人間なの。 ……その体になった意味って、そういう事じゃないでしょ?」

刑「……そうだった筈、なんだけどな」

 今にも泣き出しそうな顔の夢美に、オレは苦笑する。

 人間の為に、人間の可能性を示す為に、これが未来に残せる技術なのだと、信じてやまなかった。

 まぁ、オレの研究は総じて受け入れられなかったわけだが。異端だとか、おかしいとか、そう言われたのはきっとオレが説明する力を持っていなかったせいで。

 そして、急ぎすぎたのだ。今ならわかる。魂の根底に刻まれ続けてきたこの思いが、結果だけを優先させていたのだと。

刑「全ては結果の為の行程だったんだ。 ……だから、その結果を残す為にオレは居る」

夢美「刑君……君は」

刑「ありがとう、夢美。お前と『何度も出会えて』、本当に良かった」

 システムチェック、表示された画面にはオールグリーンの文字。

 VRPCを夢美に返して、オレは席を立つ。

 まるで遺言の様な言い回しだな、と思ったがあながち間違っていないとオレは思った。

刑(……ごめんな)

 心の中で、呟く。今はそれだけの言葉しか思い付かず、そして相応しい言い方はないのだ。

※夢美の好感度があがりました




 夢美の居た部屋から出て、玄関口に行けばそこで待っていたのは阿求ちゃんだった。

 わかっていたのだろうか。 ……いや、きっとわかっていたんだろうな。

阿求「……行くんですね、刑さん」

 落ち着き払った様子で阿求ちゃんは言った。

 真っ直ぐな眼差しで、彼女はオレを見据えている。

 オレは頬を右手の人差し指で軽く掻きながら、口を開く。

刑「うん。これで『最後』にする」

 オレが口に出した言葉は、様々な意味を持っている。きっと、阿求ちゃんならそれで察する事が出来るだろう。

 彼女は知っているのだ。そういう能力と役割と、そして性質を持っている。

 元より、彼女は聡いし堪の強い子だ。

阿求「行かないで、などとは言いません。それはきっと、貴方への重荷になってしまうから」

刑「行かないわけには、いかないからね」

 苦笑して答える。夢美にも見せたが、それは諦めや仕方なさから出たものではない。

 申し訳がなくて、そういう顔しか出来なかったからだ。

 彼女は強い。彼女達は、本当に強いと思う。

 覚えているというのにも関わらず、弱音を見せぬ阿求ちゃんの姿に、オレの心が奮い立つ。

 何度も、彼女には世話になった。それは『今よりも以前のオレ』の体験談ではあるが、それでも感謝の気持ちは忘れない。

 阿求ちゃんだけではない。早苗や、夢美。それに霖之助や里の人々、沢山の存在にオレは与えられ、支えられた。

 だからこそ、認めてはならない。この先にある未来を、そのまま辿る地獄の道を。

 これから新たな枝を生み出すのだ。それが、オレのするべき役目であるから。

阿求「……せめて、何か出来れば良かったんですがね」

 震える声で、阿求ちゃんが呟く。

阿求「私には、見ている事しか出来ないですから……」

刑「……そんな事はないさ」

 君のお陰で、オレがどれだけ助けられた事だろうか。

 自覚する前、オレを人間だって最初に認めてくれたのは阿求ちゃんだ。

 そして、オレをずっと人間だと言ってくれたのも、阿求ちゃんだ。

 出会いからこれまで、オレが人里で妖怪ではないかと言われていた時だって、そう言ってくれた。

 オレの為に、動いてもいてくれた。

 早苗や夢美だってそうだが――それでも一番長くそう言ってくれていたのは誰でもない、彼女だ。

※選択

1:「君には見ていて欲しい、覚えていて欲しい。そうして、全てに決着を付けてくるから」
2:「安心して、待っていてくれ。オレは負けないさ、君が見ている前では」
3:「大丈夫だよ、絶対に清算してくる。そう、約束する」
4:その他(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

1


>>92 選択:1

刑「君には見ていて欲しい、覚えていて欲しい。そうして、全てに決着を付けてくるから」

 敗北など頭の中には無い。考え付かない。考えてはいけない。

 全ては今に至る為の布石であるのだから、そうして格別な未知を得るのだ。

刑「……辛いかもしれない」

阿求「そんな事、ありません」

刑「……重荷になるかもしれない」

阿求「そんな事、ありません」

刑「それでも、オレは勝つから」

 そうして、君達にも喜んで欲しいのだ。それはオレの罪であるのかもしれない。

 それがオレの出来る贖罪なのかもしれない。オレのせいで今が出来上がってしまっているのは間違いないのだ。

 だからこそ、オレは清算すると決めたのだ。

刑「本当に、迷惑を掛ける。心配も、掛ける」

阿求「それが私の役目、なんですけどね」

 オレの言葉に阿求ちゃんは苦笑する。

阿求「だけど、そうですね。だったら尚の事、刑さんは完(まっと)うしなければなりません」

刑「報いる為にもね。わかってる、だからこそ行くんだ」

 全ての終わりへと向けて、未知の結末を得る為に。

 早苗を巻き込み、夢美を巻き込み、阿求ちゃんを巻き込み、総べてを巻き込んでしまったのだから、今更諦めるなど申し訳がなさすぎる。

 これはオレのやらなければいけない事。決められたイベント、その先に進むための――

刑(――進むというよりも、新しい道を作るための、か)

 本当の意味で、人間として歩む為にはそうするしかないだろう。

 そうして問題が無いようにするのが、決着なのだ。

※阿求の好感度があがりました



 


夢美「はーいはーい、まだ居たわね刑君。さっさと出立してくれなくて良かった」

 それから遅れて現れたのは、夢美だった。

 軽い口調と笑顔でやって来たのだが、その手には何かが握られていた。

夢美「岡崎教授から君へのプレゼンツ」

刑「……これは」

夢美「今出来る私からの最高の贈り物。本当はもっとちゃんとしたのを渡したかったんだけどさ、急場凌ぎだとこんな物しか作れなくて」

 タハハ、と申し訳なさそうに笑いながら夢美が手渡してくれたのは、ネックレスだった。

 さっき作っていたのは、もしかしてこれだったのか。

夢美「君を守る為の、電磁シールド発生装置。出力の関係で一回だけしか使えないけど、御守りだよ」

刑「まさに文字通りだな」

 本来ならば、その本職が此処に居るからこのネックレスを御守りと言って良いのかはわからないけど、有り難く受け取っておく。

刑「……どうだ?」

夢美「うん、似合う似合う」

 それを首から提げて夢美に見せてみれば、華やかな笑顔を浮かべてそう言ってくれた。

阿求「良かったですね、刑さん」

 一方で、阿求ちゃんがニコニコとしているわけだが、その言葉端から刺を感じる。

 良いでしょうに、これくらい。オレの身を案じてくれて作ったのなら、無偈にだって出来ないさ。

早苗「皆さんお揃いでしたか」

 最後にやって来たのは、早苗だった。

 ただ、その髪型はさっきまでとはまったく違うものになっていた。

夢美「え、早苗。その髪……」

早苗「あはは、思い切って切りました。これくらいの事をしないと、多分刑くんのお力になれなさそうだったので」

 気になっちゃいます? と継いで早苗は苦笑する。

 早苗の髪は、短くなっていた。ロングだったのが、セミロングくらいにという風だろう。

 腰まで伸びていたのが、肩近くまでバッサリだ。

 女性にとって髪とは命という。そして、長い髪は神にとって位の高い奉納品だとも。

刑「……お前がそこまでしてくれなくても良いのに」

早苗「良いんです。大事な友達が、大きな決着を付けようとしている。その手伝いをする、と私は頷きました。刑くん、私がそれくらい、貴方の成功を願っているんですよ?」

 真剣な眼差しで言った早苗は、その後オレの隣に立って柔らかい笑みを浮かべた。

 わかった。わかったよ、そこまで言われちゃあ受け取らないわけにもいかないでしょ。

刑「んの、馬鹿」

早苗「ひねくれてますねー」

 うるっさい、お前の思いが重いんだよ。嬉しいけど! すっごく嬉しいけどさ!


 ―八雲家・玄関前―

 さて、それじゃあ行くとしよう。

 夜も深まる時間、人々を狂わす存在の時間。

 止めて見せるさ、その為にこれから人間として行くのだ。

 彼女達がオレを人間として見てくれるなら、それはオレが人間であるという証明に他ならない。

 人間としての意志が、魂が、思いが、オレに詰まっているのだからそうじゃないなんて言わせない。

 例え頭の中の強化ガラス管に満たされた培養液に浮かぶ脳髄がオレの全てだとしても、この今までの記憶が電算によって記録されたものだとしても。

 オレは、人間だ。人間としての誇りと、意志と、思いがあるのだから――

刑「行こうか」

早苗「はい、刑くん。どこまでも」

 だからそのセリフは重いんだが、と思って苦笑する。

 そうして取り出したのは小箱。得体の知れない不均整な形状のそれを握り閉めると、それに気付いた夢美が声を掛けて来た。

夢美「……元に戻る研究、絶対にするから」

刑「おう、こんな力なんて本当ならいらないからな」

 人間には、相応しくない力をこの小箱はオレに与えてくれる。

 それを既知感で察したのだろう夢美の言葉に、オレは任せたという意味も込めて答える。

 今だけ、この時だけ。この夜の間だけで良いのだ。

阿求「……行ってらっしゃいませ。どうか、ご武運を」

刑「ありがとう、阿求ちゃん。 ……行ってきます」

 最後に阿求ちゃんから貰った見送りの言葉に返して、オレは足を踏み出す。

 そうして握っていた小箱を天高くに放り投げる。すると、自然と小箱が開いて中身が空中へと放り出された。

 中から出てきたのは、ほぼ球状の結晶体だった。黒く、赤い線が幾多も走っているそれは闇夜の中に輝いた。
                               アウターゴッド
 さて、この『輝くトラペゾヘドロン』よ。今一度、この『外来人』に宿るが良い。

刑「全てを乗り越え、未知の結末を見る為に」

 この幻想に、走り給う。



                            ソ ラ
       流れ出ずるは数理の海 外なる宇宙より来たる神

              小人の群れが叫び宣う

       我は人間 汝も人間 最果ての時にて混沌と帰す

          この輝くトラペゾヘドロンより我は呼ばれ

              無貌の我が生まれ給う

         にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな!
         にゃる・しゅたん! にゃる・がしゃんな!

                   ブリアー
                 ―創造―

               ニダウ゛ェリール・チクタクマン
            刑「機械世界・邪神変生ッ!!」



※今日はここまでです。明日は夕方以降~21時までに再開出来ればと思います

※ここから最終戦。熱くいきましょう。そして――

※では、おつかれさまでした。また次回、お会い致しましょう


※昨日は出来ず申しわけない、ちょっとリアルでごたついてるんで再開が明日になりそうです



※かなり遅れました、0:00頃に再開の予定です



※では、始めて行きます。戦闘まで出来ればいいなぁ





ニダウ゛ェリール・チクタクマン
『機械世界・邪神変生』は、『かつてのオレ』が夢美と生み出した『輝くトラペゾヘドロン』を媒介にする秘術である。

 これによってオレは魔力を得た。莫大な魔力はオレの存在を『変生』させる。これはオレが元々持っていた『人々の畏れ』を増幅させるのだ。

 しかし、それによってオレは『人間ではなくなる』

刑(……そう、オレは最初から人間じゃなかった)

 人間が人間である事にここまで強く縋り付き、心から望むなんて事は有り得ない。渇望し、切望し、そうであろう等とする事はないだろう。

 人間とは、人間である事が当たり前であるが故に、他の種を恐れ、そして羨む。

 本当はわかっていたのだ。本当は、最初から知っていたのだ。

刑(だけど、この心と意志は――)

 人間のモノであり、未知の結末を得たいが為、そしてオレが人間としての生を得る為である。

 ここでなら、人間として生きていけると思ったのだ。ここでなら、オレを受け入れてくれると信じているのだ。

 その為に『唯我』という道を完成させるわけにはいかない。己以外は何もいらないなどと、そんな邪道を認めない。

早苗「……刑くん」

刑「大丈夫だ、オレはまだ、大丈夫だ」

 生身の頃であれば、きっと魔力に苦しんでいただろう。しかし、今は機械の体である。

 馴染むのだ。自分の為に作り出した体は、前までのオレが学んだ知識の塊であるが故に。

 呑まれるな、狂うな、享楽に染まらず唯我を砕け。悦楽など要らず、ここに望むのはただ未知の結末を得る為の力だけだ。

 阿求ちゃんと、早苗と、夢美と――人間達が唯我に染まらぬ未来が欲しい。

 その為に、進む。その為に駆ける。この力はただその為にあるのだから。

刑「――シャンタク!」

 背中に精神を集中させ、ナノマシンを活性化させる。

 トラペゾヘドロンによって手に入れたこの力は、いつか妖怪の山で見せた体の兵器化を可能としている。

 背中に開くのは、一対の有機的な翼の様なウィングスタビライザー。魔力によって得たナノマシンの自己増殖能力によって作られた、空を駆ける為の手段だ。

 これで、一気に行ける筈だ。

早苗「刑くん、行き先って本当に守矢神社なんですか……?」

刑「ああ、そこに居ると思う。 ――いや、居る。あそこは都合が良いだろうから」

 背中に作り出された翼を羽ばたかせる様に動かしていると、早苗が尋ねて来たのでそう答える。

 今オレたちが目指しているのは、守矢神社である。

 早苗には賢者様の家から出た後に話したのだが、彼女は心配を大きく顔に出していた。

 そりゃあ、守りたい場所が決着の場だと聞けばそうだろう。そこから、何かが守矢神社で行われているのも察せると思う。



 


早苗「なら、尚更気合いを入れなければなりませんね」

刑「ああ、そうだな。そうしないとな」

 言い合い、軽く笑顔を交わしてから真剣な表情で前を向く。

 木々を越え、野を越え、そしてオレたちは目的地である守矢神社の見える位置までやって来た所で――

「天誅、天誅だ。俺以外の誰かなど要らぬ」

 どうやら、お迎えが待っていたらしい。

 オレの名前を呼んだのは空を飛ぶ黒装束の人間だった。否、人間だけではない。黒の人型も数多く地面を犇めいている。

「おお、塵だ。塵がまだ居た。塵は全て殺さねば、俺以外は全て、滅尽滅相しなければ」

 そして他にも現れる。その手にはそれぞれ武器を持っていた。

 刀、鎌、鍬から鋤、果ては木刀や武器と呼べるかはわからない家庭の道具まで。

早苗「刑くん、これが」

刑「早苗、お前は人間の相手はしなくても良い」

早苗「え、ですが刑くん」

刑「……これは、オレの背負うべき業だ」

 そう言って、両手の手のひらに銃口を生み出す。

刑(……申し訳ないが、唯我に染まってしまったならば)

 深呼吸をしながら、オレは思う。

 迷ってなどいられない。迷いは引き金を鈍らせる。早苗に人間の相手をさせるわけにもいかない。

 彼らは死ぬまで死ぬとは思わない。腸が腹から出ても、例え火に焼かれても迷いなくこちらを殺しに掛かってくる。

 気絶させれたならばそれが一番だが、今の彼らに容赦など出来る筈もない。

刑「死ぬなよ、死んでも他人に迷惑かけるんじゃねえぞ」

 翼を開き、両腕を構えた。

早苗「刑くん、ご武運を」

刑「お前もな。突破する時に合図をする。 ――染まるなよ」

早苗「はい。 ……では」
         グランギニョル
刑「さぁ、最後の恐怖劇を始めよう」

 此処を通らせてもらうぞ。人間の為に、人間を守る為に。


※……調子が出ないので、今日はここまでです。次回の更新は金曜日か土曜日の予定です。リアルがどうしてか忙しい。悪いことではないんですが

※では、お疲れ様です。また次回お会い致しましょう


※尚、来週まで再開は見送られる模様。すいません、暫くこの時間かそれより遅くor朝に帰宅するという生活になってしまって、再開する事ができませんでした

※楽しみにしている方がおりましたら、大変申し訳なく思います。来週には再開出来ると思うので、それまでお待ちください

※小ネタだけでも投下出来れば……と思いますが中々厳しいです。出来たら投下します

※失踪だけはしないよ! それだけは決めてるからね!


※あなたは そこにいますか?


※大変お待たせしました。とは言ってもまだ安定してないんですが……

※15:30頃からゆっくり開始したいと思います。出来れば参加していただければと思います

※夜には消える予定です。申しわけないですが


※とりあえず前回のあらすじ

 紅魔館の伯爵、安藤=バアル・ゼブルの助力によって稗田邸を守り、八雲家へとやって来た片山 刑。

 百物語を越え、既知感の原因や自分の成すべき事を思い出した彼は最後の時を迎える為に阿求・早苗・夢美と話し、これからの事を伝える。

 早苗は彼と共に戦いの場へと赴く事に同意し、夢美は自らの出来る事を始め、阿求はその戦いを見届けると彼に誓う。

 刑はそうして、これまで繰り返して来た時間の中で夢美と行った魔力研究で得た究極の一つ、『輝くトラペゾヘドロン』によって自らを『人間』では無くす。
 ニダウ゛ェリール・チクタクマン
『機械世界・邪神変生』の祝詞によって『邪神』へと変生した彼は、早苗と共に守矢神社へと飛ぶ。

 全ては『未知の結末を見る為に』、『彼女達の創りし幻想にて』走り抜けると決めたから。

 宵の中、唯我の侵食を受けた人間達が彼らを迎え撃つ。
        グランギニョル
 さぁ、最後の恐怖劇を始めよう――


※現在公開可能な情報

名前:片山 刑
読み:かたやま けい
能力:
種族:改造人間(外来人)
危険度:???
人間友好度:???
身体能力:5 普通の人間と同じくらいの動きが出来る
精神:4 何かトラウマでも持っているのかもしれない
頭脳:4 何とか考えている事を他人にちゃんと話せるレベル
潜在能力:1 既に完成されているので、打ち止め
幻想郷縁起
なし

持ち物
工具一式:スパナ、ドライバー各種、ニッパー、ハンマー等の一般的な工具。夢美からもらったもので、ベルトポーチにしまってある
スマホとソーラー充電器:愛用品。研究用の画像や資料が保存されている
発電機:起動しない発電機。香霖堂に置いてある
ロボット:メカメカしいロボ。香霖堂に置いてある
旧式携帯電話:折りたたみ式ではない
部品の詰め合わせ:色々な部品の詰め合わせ。工具的な物から、電器修理用のものまで
隠し警棒:非常用の武器。服の袖に隠してある
早苗の護符:早苗謹製の護符。早苗が発動する事で、結界を作り出す


現在行ける場所
1:人里散歩すっかなぁ
2:霧の湖にフィールドワークだ
3:妖怪の山へフィールドワーク
4:守矢神社に行ってみるか
5:稗田家へ行こうか
6:霧雨商店に行ってみるか
7:香霖堂に行ってみるか
8:紅魔館へ行ってみよう
9:八雲家に顔を出すか……
10:その他(内容明記)

特殊設定

真・改造
あなたは脳を残して全身を改造している。見た目は人間のままだが、中身はオーバーテクノロジーの塊である。
人間と言うにはかけ離れ、本来妖怪と言うには最も縁遠い存在である。
効果:行動判定に+2 戦闘判定に+1

猫好き
あなたは猫が大好き。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。ごろにゃーん
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

相関図
『人間の里』
稗田 阿求:いってらっしゃいませ、刑さん【???】
上白沢 慧音:そういう趣味なら、その頭をカチ割るからな【警戒】
『守矢神社』
東風谷 早苗:あなたが望む事を、私はしたい【???】
洩矢 諏訪子:へぇ、中々どうして……【関心】
八坂 神奈子:命知らずの様だが、その行動力は嫌いじゃないね【関心】
『冥界』
ルナサ・プリズムリバー:変な人間【無関心】
『妖精』
チルノ:あんたがすげーやつだってことはわかったわ!【憧】
大妖精:大変でしたね、でももう大丈夫ですよ!【親切】
『妖怪の山』
河城 にとり:か、勝手に触ったら駄目なんだって!【警戒】
射命丸 文:普段からその態度なら大目に見るんですけど【嘆息】
『紅魔館』
十六夜 咲夜:とても興味の尽きない人間ですね【興味】
『命蓮寺』
聖 白蓮:……何かを起こす気がします【警戒】
『八雲家』
八雲 紫:貴方のサポート、して上げても良いのよ。科学の落し子【お気に入り】
橙:良い人なんですねー【好感】
八雲 藍:これで本当に良いのか……【疑心】
『英雄伝』
岡崎 夢美:必ず、君を人間にしてみせる【???】
森近 霖之助:君への手助けは吝かじゃないね【友好】


※久々の現在公開可能な情報とあらすじ。

※初っ端から戦闘です。気合を入れていきましょう。では、再開です


 黒の人形を相手に戦闘を開始している早苗。光弾や閃光が視界の端に映っては消えていく。

 オレが相対するは人間。唯我に侵食されたかつて『ニンゲン』だったモノ。

 血走った目がオレをギョロリと見ている。血濡れた武器がオレへと向けられている。その衣は返り血だろう液体で染まっていて、不快な声を挙げている。

 奴らは走狗である。故に『ニンゲン』ではない。オレと同じ、別の『ナニカ』である。

刑「……さて、取り敢えず此処を突破しないとな」

 掌には銃口。背中にはシャンタクの翼。恐らく奴らの中にも飛べる者がいるだろう。いや、飛んでくる筈だ。

 全力全開と行こう。





 


※戦闘モード起動。これより殲滅戦を開始します

※刑の武装

イタクァ「風は何もかもを運び去る」:銃口から圧縮した空気弾を放つ。着弾した地点を中心に、人間ならば簡単に吹き飛ばせる程度の突風を発生させる
クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」:銃口から圧縮した火炎弾を放つ。着弾した地点を中心に、円形の炎を発生させる
クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」:銃口から圧縮した水弾を放つ。着弾した地点を中心に、洪水を発生させる

ラストスペル:断罪は遍く人間の為に:???

※刑の先攻は確定。現在の補正は下記である

唯我の走狗の群れ:-2
集団の暴力:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1

勝利条件
敵陣の突破:三回の0(補正込み可)・ゾロ目判定

敗北条件
刑の死亡:三回の1(ファンブル)判定


※あ、使用出来る武装は三回までで、リミッター解除も可能です。
※判定時に1(イタクァ) 2(クトゥグア) 3(クトゥルフ) 4(リミッター解除)として、対応した数字を打ち込んでいただければ使用します。補正はどれも+2とします

「殺せ、殺さなければならない。全ては悉く滅っされるべきだから」

「妖怪に打ち勝てたのだ、ワシに勝てぬ者など存在せぬ!」

「あたしだって何人も倒した! 最強はあたしだ!!」

 喚く、劈く、耳に障る言葉が波となって響き渡る。

 恐らくオレを倒すというのが奴らにとってのステータスにでもなるのだろう。そうでなければ、互いに食い合って殺し合っている筈だ。

……早苗を狙わないなら好都合だが、いつ向かっていくかもわからない。

刑「黙れよケダモノ共。そうなったからには、どうなっても知らないからな」

 両手を開き、狙いを定める。

 インターフェイスにターゲットサイトが付く。射角補正、エネルギー供給開始。魔力の弾丸、たらふく喰らっていけよ。

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

唯我の走狗の群れ:-2
集団の暴力:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1

判定直後


>>157 コンマ:3-1=2 ※不利

 打ち込む閃光は、しかして簡単に阻まれた。

 奴らの持つ得物によって軽々と弾かれ、魔力の弾丸は霧散していく。

 粒子が舞い、それを突き抜けてくる。

「弱い弱い! 弱いぞ貴様!!」

 刀が振られる。宙返りで回避。空中で翼を羽ばたかせ、弾幕で追撃。

 右方からの弾幕。オレの魔弾が弾かれ、軌道を塞がれる。

 下方より攻撃。紙一重で回避するも、体勢を崩される。

刑(チィ、やはり慣れない事か……!)

 この体での戦闘の経験はない。そして、既知感の発動がないという事は今の状況は始めてという事だろう。

 この戦闘が、なのか。それともこの相手達が、なのか。それはわからないが、取り敢えず既知感頼りの戦闘は望めない。

 それはオレにとって、ある種致命的な事ではあるものの、此処で尻込みをしてしまえば後の結果はわかりきっている。

 やれるか、ではない。やるしかないのだ。ここまで来たなら、最後まで行く以外の選択肢など存在しないのだ。

 しかして、奴らの攻勢は続く。

刑「足踏みしてる場合じゃないだろう!」

 喝を入れる様に、オレは叫んだ。

※判定

1:刑のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:刑負傷

補正

唯我の走狗の群れ:-2
集団の暴力:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1

判定直後


>>160 コンマ:8-1=7 ※有利

 惑うな、躊躇うな、踏み込んで引き金を引け。

刑(そうしなければならない、そうしないといけない!)

 両手からバルカンの様に吐き出すは魔弾。閃光と共に奴らの足を釘付けにして、空中から抑止を掛ける。

 集まれ、集まっていけ。個々を撃破していては時間が足りない。この陣営を突破する事は出来ないだろう。

 そしてあわよくば同士打ちを狙え。ヘイトを別の方向へと向けられれば、それで良い。

 オレではない誰かに――

刑(違うだろ、早苗には向けさせたらダメだ!)

 オレだけじゃない、早苗にも向けさせてはならない。

 彼女も善戦している様だが、長く戦わせて疲弊させるわけにもいかないだろう。

 そして、長時間ここで足止めを喰らえばその分唯我はその侵食を拡大させて行くはずだ。

 その前に、突破しなければ――!

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

唯我の走狗の群れ:-2
集団の暴力:-2
有利:+1
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1

判定直後


>>162 コンマ:9 ※更に有利

 焦れる。焦る。心に募るのは焦燥感で、心の中で舌打ちをする。

 有利に動かせている。奴らはオレの思い通りに動いている。だが、如何せんその動きが遅い。

 時折来る反撃を避けながら、しかしてオレの計算に合致する様に攻撃を繰り返してはいるが――

刑(……クソッ)

 しくじれないだろう。ここで手をこまねいている場合じゃないはずだ。

 かかずらって何時までも先に進めない様では、拙いのだ。

 しかして、強行突破はリスクが高すぎる。何より、早苗にそのリスクを負わせるわけにもいかない。

 置いていく事は論外であるし、早苗だって人形相手で手一杯だ。

 もう少し、少しでも突破口をこじ開ける事が出来れば良い。

刑「こんのォォォオオオ!!」

 気持ちを体現する様に吼える。両手の掌から、弾幕が展開していく。

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

唯我の走狗の群れ:-2
集団の暴力:-2
有利:+2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1

判定直後


>>164 コンマ:7+1=8 ※三連続有利の為、撃墜

刑「ジャックポット!」

 計算して割り出した最も効率の良い場所。ぽっかりと森林の開けた場所にまで集団を移動させる事に成功したオレは、思わず声をあげた。

 相変わらず反撃の手は多いけれど、それでも此処に誘い込めたのならこちらのものだ。

 両掌を併せてエネルギーを循環、少しずつ離して行き魔弾の形成を開始。

 係数上昇、可視化したプラズマが両掌の間で迸り、オレはそのままそれを振り上げる。

 ディス、チャージ!

刑「喰らえよぉぉぉおおおお!!!」

 勢い良く振り下げた手から、チャージショットされた大型の魔弾が誘い込んだ場所へと放たれた。

 魔弾は目標に着弾すると同時に放電し、周囲に悲鳴が響き渡る。

 次々と白目を剥いて倒れていく彼らだが、それでも耐えた者も居る様だった。

 お返しと言わんばかりに弾幕がこちらへと向かってくる。

 しかし、先ほどよりもずっと薄い。

※判定

7以上で既知感発生

判定直後


>>166 コンマ:7 ※既知感発生

 弾幕を全て紙一重で避けながら、敵へと接近する。

 全ての弾幕、四方であれ八方でさえ、オレは避ける事に成功する。

刑「知ってるんだよ、ここは!」

「ぐぉっ!?」

 言いながら、一番最初に肉薄した襤褸の様になっている服を着た男の顔を殴り飛ばす。

 既知感。それがオレの中で発生していた。それはこの場面になって、繰り返してた何処かのオレがこういった場面を体験した事があったのだろう。

 死角からの攻撃でさえ、わかっていた。これからどう動くのか、どう動けば次へと繋げられるかをオレは知っていた。

刑「お前ら、情けなくはないのかよ!」

 叫び、包丁で斬り掛かろうとして来た女を投げ飛ばす。

刑「あんたら、それで良いのかよ!」

 嘆き、弾幕を放とうとしている男の腹を蹴り飛ばす。

刑「自分だけが最上だなんて、自分だけが居れば良いなんて! ただの操り人形に成り下がって、奴の言いなりになってそれで本当に良いのかよ!!」

 人間である事を捨て、その意思を投げ放して、ただ自分一人だけが立っていればそれで良いと思っているのが奴らだ。

 だが、それでも言わずには居られなかった。答えはわかっている。それでも聞かずにはいられなかった。

 彼らにも生活があって、繋がりがあったハズで、染められてしまったから今こうしているのだから。

「笑止! われこそが史上の傑物なのだ、有象無象など知ったことか!!」

 ああ、そうだよな。そう答えてくるだろうな。わかってた。わかってるんだ、それでも言いたかったんだ。
 
 拳を開いて銃口を向ける。引き金は簡単に引けるだろう。決意と覚悟はとっくに終わっているのだから。

刑「この、根性無し共がぁぁぁぁぁぁぁあああ!!」

 少しは抗っていて欲しかった。だからオレは、咆哮を挙げて引き金を引く。

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

唯我の走狗の群れ:-1
集団の暴力:-2
有利:+1
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
既知感:+1

判定直後


>>168 コンマ:ゾロ目 ※続いて撃墜

刑「自分だけが至上? 自分こそが最も尊い? 天上天下唯我独尊? そんな甘ったれた妄想で、誰かを奪って良い道理なんてねぇだろ……!」

 弾幕で敵の数を着実に減らしながら、オレは怒りを吐き出していく。

 降って沸いた様な願いに押しつぶされて、染まって、それが良い、それで良いなんてどうしたんだよあんた達は。

 人間だろ。人間だっただろ。毎日を過ごして、不満とかあってもちゃんとその足で立って、進んで、歩み続けて来たんだろ。

 オレとは違う。オレは逃げた、目を背けた、向き合おうとしなかった。伝えられなかったし、諦めていた。そんなオレとは違う筈だろ。

 だから『苛つく』し、『怒っている』んだオレは。勝手に擦り付けて否定しようとしてるんだ。わがままと言えばそうだろう、そうに違いないさ。自分でもわかってる。

 だけど、故にオレは今のお前らを否定したい。そりゃあ不殺だなんて都合の良い事は言わねえよ、言えねえさ。

 もしも運悪く死んじまったら正直謝る事しか出来ない。しかして立ち止まるなんて許されない。

 奪われたくない願いと覚悟もある。負けてやれる理由なんてない。譲れないから、立ちはだかるやつは倒す。その為の力だ。

 オレがそう望んだ。オレがそう願った。阿求ちゃんと夢美が待ってて、早苗だって頑張っている此処でオレが負けてやれるわけがない。

刑「道を開けろよ走狗共。お前たちが人間に戻る為にもなぁ!!」

 オレは足を進める。目の前にある壁を乗り越えれば、そこには決着するべき者が待っているのだから。

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

唯我の走狗の群れ:-1
集団の暴力:-1
有利:+2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
既知感:+1

判定直後


>>170 コンマ:1(ファンブル)

――本当にそれで良いのかい?

 その時、脳内に響いたのはオレの声だった。

 いや、違う。オレの声をした、別の誰かの言葉だったと言った方が良いだろう。

――誰も彼もが自分だけの為に踊り狂う。他者を蹂躙し、貶し、嗤い挙げる。素晴らしいじゃないか、それだって立派な人間の……否、人間の本来あるべき姿じゃないか。

 囀るのは、黒い影。混沌を愉しむ様な、そんな声色でオレの耳元で囁き始めている。

刑「クソッ……!」

 動きを止めたオレに、残りの敵が武器を携えて襲ってくる。爛々と血走った目が、意気揚々としてオレを殺そうとするその表情が、オレへと害意を示すその行動で迫ってくる。

 負の感情がオレの中で沸き立つ。暴れまわる。反応を示し、火花を散らす。首の断首痕が熱く痛みを発する。

――わかっているんだろう、本当は。最初はそうしたいと願ったじゃないか。人間は誰もが自分主義なんだよ?

刑(それでも、だ。それでも進むべき道は、ある)


※間違えて途中送信してしまった

 歯を食いしばる。体の動きが鈍くなっているのを感じる。

 アラート。ナノマシンが勝手に何かを始めているらしく、オレの体を使って何かをしようとしているらしい。

 抑制コード入力。勝手にオレの体で何かをしようとするな、暴れるな。お前たちの主人はオレだ。この体はオレの物だ。誰の物でもない。

 気付けば、弾幕と敵が間近にまで迫って来ていた。

 気を取られている暇もない、という事かよ……!

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

カウンター:-2
唯我の走狗の群れ:-1
集団の暴力:-1
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
既知感:+1

1の場合ナノマシン暴走 0・ゾロ目の場合……?

判定直後


>>173 コンマ:9

※判定

5以上で早苗の救援

時間経過:+1

判定直後



 

来い!


>>175 コンマ:6+1=7 ※早苗救援

※早苗さん来ました。という感じで、今日はここまでとさせて頂きます

※来週まで夜勤が続くので、また暫く来れそうにないでございます。申しわけないです

※小ネタもちょこちょこ進めています。クリスマスネタ早く終わらせないと……

※バレンタインではのたうち給うでバレンタイン安価でもやれたらなと思います

※では、おつかれさまでした。また次回お会い致しましょう


※リアルで予定がどんどんと積み重なっていく中です。もう暫く、更新が出来ない状況が生まれつつあります

※月末には帰って来れると思うんですが、何とか合間を見つけて更新出来る時に更新出来ればと思います

※また長い休止になると思います。本当に申し訳ありません


※月末と言ったな。あれは嘘だ。本当にすいません、リアルに予定が立てまくってる上にシフトが夜勤メインに移行していました。

※夜勤明けの昼間にやる体力とかないですよ……休みの日には予定があったりで目処が立ってなかったという申し訳なさ。

※TRPGは時間を奪う魔性のゲームなんじゃぁ~! 一ヶ月に一回とか、オフセのコンベンションかよとかいう。

※漸く明日には短いながらも再開できそうです。なんとか長くやれる様にしたいとは思ってますが……そこはわたしの体力次第になってしまいます

※というわけで、宣言だけ。明日の夜、もしくは夕方頃に再開出来ればと思います。みなさんの参加、お待ちしております

舞ってる

♪  ∧,_∧
  (´・ω・`) ))
(( ( つ ヽ、♪

   〉 とノ )))
  (__ノ^(_)

    ∧,_∧ ♪
  (( (    )
♪  /    ) ))♪
 (( (  ( 〈

   (_)^ヽ__)

♪  ∧,_∧
  (´・ω・`) ))
(( ( つ ヽ、♪

   〉 とノ )))
  (__ノ^(_)

    ∧,_∧ ♪
  (( (


※23:00頃に再開予定です


※少々遅れましたが再開します

※空いていたので、今回のレギュレーションを貼っておきます

※刑の武装

イタクァ「風は何もかもを運び去る」:銃口から圧縮した空気弾を放つ。着弾した地点を中心に、人間ならば簡単に吹き飛ばせる程度の突風を発生させる
クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」:銃口から圧縮した火炎弾を放つ。着弾した地点を中心に、円形の炎を発生させる
クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」:銃口から圧縮した水弾を放つ。着弾した地点を中心に、洪水を発生させる

ラストスペル:断罪は遍く人間の為に:???

※刑の先攻は確定。現在の補正は下記である

唯我の走狗の群れ:-2
集団の暴力:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1

※使用出来る武装は三回までで、リミッター解除も可能

※判定時に1(イタクァ) 2(クトゥグア) 3(クトゥルフ) 4(リミッター解除)として、対応した数字を打ち込んでいただければ使用します。補正はどれも+2とします

勝利条件
敵陣の突破:三回の0(補正込み可)・ゾロ目判定
現在は二回の判定をクリア済み

敗北条件
刑の死亡:三回の1(ファンブル)判定


>>173 コンマ:9 ※優勢より

早苗「刑くん!」

刑「早苗!? どうしてこっちに来た!」

 ナノマシンの抑制を進める為に一度距離を離せば、そのタイミングで早苗がやって来て弾幕を展開し始める。

 オレは驚きながらも彼女の登場に対して叱咤を飛ばそうとしたが、

早苗「一度空から確認しました! これなら、二人で突破出来る筈です!!」

 その言葉に、遮られた。

刑「……ッ、わかった! それなら、速攻で突破するぞ!」

 ナノマシンの抑制コードは、なんとか正常に作動している。だが、再び先の様な事が起こらないとは限らない。

 既知感はまだ感じ続けている。早苗と二人ならば、確かに速やかな突破が図れるだろう。

 本当なら、彼女に元々は人間である奴らの相手をさせたくはなかったのだが、致し方ない。

刑「指示を出す、その通りに動いてくれ!」

早苗「わかりました!」

 ならばせめて、相手をさせる時間を極小に留まらせれば良いのだ。

 そう思いながら、俺たちは大地を蹴り上げた。

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

唯我の走狗の群れ:-1
集団の暴力:-1
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
既知感:+1
祀られる風の人間:+1

1の場合ナノマシン暴走 0・ゾロ目の場合……?

判定直後


>>206 コンマ:7+3=0(擬似クリティカル) ※突破 ※更に増援

刑「早苗、タイミングを合わせろ! 一気に駆け抜けるぞ!」

早苗「はい! 刑くんこそ、私にちゃんと合わせてくださいよ!」

 早苗と示しを合わせ、軽口を叩きながら互いの顔を見やる。

刑「おぉぉぉおッ!」

 まず最初に攻撃を加えたのは、オレだった。両掌からサブマシンガンの如く射出された光弾が、前に集まっていた走狗の群れを弾き飛ばす。

 これまでは前提として、敵が多すぎた。それは単純に戦力差であり、単体戦力であるオレに施せる戦術や戦略というものは限られていた。

 だからまず、敵の数を減らすことを念頭においた。そして今、その効力は発揮されている。

 早苗の救援によって、二人となったのだから出来る幅は広がっている。それは戦術然り、戦略によって突破力を高められることにほかならない。

 数だけの烏合の衆は、その数が減れば戦力としては成り立たない。奴らは自分の事しか考えていないのだから、特にそうだろう。

 オレというターゲットに群がったとしても、数の驚異さえ取り除けば相手をする必要すらないのだ。

早苗「壁を作ります! 掛け巻くも畏き、守矢の社に坐す神魂に願い給う――ここに信仰を讃え、奇跡を顕現させ給いと、恐み恐み白す!」

 そこで放ったのは、オレと早苗の通る一本道の形成だ。彼女は護符を左右に一枚ずつ投げ放つと、そこに能力を集中させて縦に回転する弾幕の壁を作り出した。

 さながら、レーザーによる防壁だ。超えるには相応のダメージを受けるだろうそれは、青と白の光を放っていた。

早苗「っ、やはり幻想郷に常識は通じませんか……!」

刑「言っている場合か! 行くぞ、ここにはもう、用はない!」

 出来上がった道を二人で突き進む。その眼下で、走狗の群れが己の身を顧みずにレーザーに飛び込んでくるのを多々目にした。

 弾かれる者、気絶する者、圧される者、様々だ。あの様子だと、たぶんだが死人も――

刑(いや、ここは考えるな)

 兎に角、向かう先は決まっているのだ。守矢神社にて、全ての決着をつけるのだ。

 その為に、俺たちは戦場へと躍り出た。それだけを今は、考えろ。

 前を向き、一心腐乱にシャンタクの翼を羽ばたかせる。その最中、

「オン・バサラ・ヤキシャ・ウン・ソワカ――オン・アラタンノウ・ウン・ソワカ」

 後方から聞こえてきた冷淡な声と共に、稲光が嘶いた。


早苗「あれは――!?」

 落ちる雷。一本の背の高い木が燃え上がり、そして衝撃波が大海嘯の如く広がった。

 ざわめきと悲鳴が木霊した。木々の折れる音が鳴り響いた。それは間違いなく、天災の様な一撃だったと言えるだろう。

刑「振り向くな、この風に乗るぞ!」

早苗「くっ……! わかりました!」

 悲鳴は間違いなく人間のもので、そして遅れて聞こえてくる怒号も人間のものだ。だが、オレ達にそれを助けに行くことは出来ないし、最優先は目的地へと向かうことである。

 ならば、心を鬼にするべきだ。オレは元々覚悟を決めて臨んでいるが、早苗はそうではない。

 だから、今の一瞬に見えた悲痛な表情がオレの胸に刺さった。

 仕方ないと割り切れ、とは言えないだろう。彼女は年相応の少女であるのだ。その心はまだ未熟で――故に優しさと葛藤を秘めている。

 誰かが身近で死ぬことを許せないのかもしれない。オレだって本当だったらそうしたい。

 しかして、この異変がそれを許さない。元凶を取り除かねば、全ては今以上の惨劇となる。

刑(……だから)

 進め。前へと進め。ひたすらに邁進することを選び、そして未知の結末を見ろ。

 それが救いへの道筋である。このシナリオを大大円とする術である。

 空を駆けるオレと早苗。地平は白み始め、月はその身を沈め始める時間だった。


※区切りってことで、今日はここまでです。次回はたぶん、来週に出来ると思います

※また来れなくなったりしたらごめんなさい。でもスレを落とす様なことはしたくないので、ちゃんと少しずつでも進めていく所存です

※では、お疲れさまでした。次回は決戦となります。またお会い致しましょう


※【速報】明日の昼か夕方くらい、遅くても夜には再開します。


※18:00頃に再開予定。なお、20時頃に夕飯離脱すると思われます


※再開のお時間です。どれくらい進められるかなぁ……




 天を翔けるは機械の翼。オレの背中に広がった『シャンタク』が風を切り裂いて宵闇の幻想郷を羽撃く。

 傍らを飛ぶのは、早苗だ。巫女服の裾をはためかせ、札を差した払い棒を片手に彼女は空を飛ぶ奇跡を顕現させている。

早苗「……嫌な空気ですね」

 その時、ポツリと早苗が呟いた。その表情は険しく、そして不安に満ちている様だった。

刑「大丈夫か?」

早苗「平気――とは言えません。でも、ここまで来て今更引き下がるつもりはありませんよ、刑くん」

 気丈に振舞って、早苗はそう言った。貼り付けた様な笑顔だったが、それはつまりオレの察している通りだという事だろう。

 さもありなん。その嫌な空気の流れ出ている大元が、守矢神社ともなれば心中穏やかになんてなれる筈もない。

刑「取り戻そう、全部」

早苗「はい、その為に……」

 此処まで来たのだ。阿求ちゃんと夢美に見送られて、祈りを受けて、未知の結末を見る為に。

刑(……彼女達の為にも、終わらせる)

 それがオレの願い。それがオレのやるべきこと。それが、未知の始まりへと繋がると信じているから。

 そうしてオレ達は、守矢神社へとたどり着いたのだった。


 ―守矢神社・境内(夜明け前)―

 東の空が白み始め、朝の到来を告げようとしている時間。

 オレ達を待っていたかの様に立っていたいたのは、あの男だった。

 大太刀を手に持った彼――オレを『妖怪に仕立て上げようとしていた』組織のリーダーは、歪んだ笑みを浮かべていた。

 雰囲気は人間のソレではない。彼の方が正しく妖怪……否、『邪神』だった。唯我を求めて止まぬ邪神、法と理を流れ出させる元凶は、両手を開いてオレ達を迎えた。

「来たか、お邪魔虫」

 見透かした様に彼は言葉を放つ。自信満々に、それが当然だと言わんばかりに。

「どうだ、この妖怪の山の大霊脈から流れ出た我の理は。素晴らしいだろう、皆が我を模して戦に燃えている。これ程愉悦を覚えられた事はない」

早苗「……霊脈に、穢れを流したんですか」

「穢れとは異な事を言う。人間にとってこれこそ真理であろう。自分を愛する。故に他は有象無象の塵芥同然。嗚呼、なんと素晴らしき哉。 ――そもそも、此処は忘れられ、見捨てられ、行き場を失くした存在が流れ着く場所だろう。なのに何故こうも皆々揃って繋がりを生み出す? それこそ可笑しな話ではないか、我はそれを正常な形に戻しただけのことよ」

刑「忘れられた存在だからこそ、その寄る辺を求めて何が悪い! 人間ならば尚更だろう、そう出来る素晴らしさを何で否定しなくちゃならない!」

早苗「そうです! それに、その繋がりはこの幻想郷で最も重要なことじゃないですか! 繋がりがなければ、寄る辺がければ生きることすら出来ない方々だって多いのに!」

「そんな弱小な存在の事など知るかよ、笑わせる。繋がりが重要? それが無ければ生きていくことが出来ない? ならば勝手に消えれば良いだけのこと。そもそもそういう手合いなど気持ち悪すぎて反吐が出る。妖怪? 神? 霊魂? 知らぬ存ぜぬ消え去れ失せろ。人間によって生かされている存在が何故人間の上に立つのだ腹立たしい。目障りなのだ、キサマらも含めて」




 彼は言う。その言葉に乗った理が、法が、重圧となってオレ達を圧する。

 穢れに穢れた邪神の言葉。それは汚染を引き起こす呪いに他ならない。

 失せろ塵と。何故そうなってしまったのかをオレ達には知る由もないだろう。だが、ただ一つだけ、明確なことはある。

刑「そんなだから、消し去らなければいけないんだ。お前を!」

早苗「今、改めて止めなければならないと確信しました。貴方は似つかわしくないんです、神奈子様と諏訪子様の為にも」

 此処でこの男を止めなければ、最悪が引き起こされると。そしてそれは、オレの求めているものではない。

 早苗が求めているものでもない。阿求ちゃんと夢美が、そしてこの幻想郷に住まう全ての存在が求めているものでもないと。

 喰らい合い、自滅し、この男の為に自壊することなんて許されてはいけないのだ。

 故にオレ達は此処に居る。邪神へと変生してでも止めると決めたのだ。早苗がその手伝いをしてくれると言ってくれたのだ。

 阿求ちゃんと夢美が勝利を願ってくれて、紫様や伯爵が託してくれた今この瞬間を――

刑「消し去ってやる。その穢れそのものを、オレ達が」

早苗「覚悟してください。その奇跡を、私達が祓い清めます!」

「笑止千万だ、へそで茶が沸かせるぞ。我に敵う者などこの世には居らぬ。こそばゆいのだよ、その言葉が。嗚呼、何故そうも醜くなれる。ならば消し去らなければなるまい。波洵(われ)の理こそが天地万象遍く全てにおける絶対の法であるのだから」

 乗り越え、曙光の輝きを齎すのだ。


※戦闘モード起動。これより決戦を開始します

※刑の武装

イタクァ「風は何もかもを運び去る」:銃口から圧縮した空気弾を放つ。着弾した地点を中心に、人間ならば簡単に吹き飛ばせる程度の突風を発生させる
クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」:銃口から圧縮した火炎弾を放つ。着弾した地点を中心に、円形の炎を発生させる
クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」:銃口から圧縮した水弾を放つ。着弾した地点を中心に、洪水を発生させる

ラストスペル:断罪は遍く人間の為に:???

※刑の先攻は確定。現在の補正は下記である

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1


勝利条件
首魁の撃破:三回の0(補正込み可)・ゾロ目判定

敗北条件
刑の敗北:三回の1(ファンブル)判定

スペル使用可能数:4(早苗によるボム援護含む) 補正値+2
リミッター解除:使用時に+2の補正を3回分の自分の攻撃の間得る


※最終戦開始。

刑「行くぞ、早苗。一緒にあいつをぶっ倒すぞ!」

早苗「はい! これ以上、あの穢れを流させるわけには行きませんから!」

 最初に動いたのは、オレ達だった。

 初動で上手くこちらのペースを掴む為に、まず奴の動きを封じる為に飛ぶ。

※判定

1:敵のカウンター
2~:刑不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」
3:クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」
4:秘術「グレイソーマタージ」
5:リミッター解除

判定直後


>>235 コンマ:8-2=6 ※接戦

「邪魔だぞ、塵芥めが」

 だが、機先を制しても奴は刀のひと振りでオレ達の放った弾幕を霧散させる。

 そしてそれも当たり前と言わんばかりな笑みを浮かべると、空を見上げた。

「空を駆けるなど、造作もなかろう。それがなんだと言うのだ!」

刑「空を蹴って飛ぶか!」

 それから大きく跳躍した奴は、宙を蹴ってオレ達へと追い縋ってくる。

「小細工甚だしい。そんなもの、落ちる前に空気を蹴り出せば誰にでも出来ることだろう」

早苗「なんてむちゃくちゃな!」

 オレ達も散開しながら弾幕を放つが、それでも奴は止まらないか!

※判定

1:刑撃墜
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:カウンター

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」
3:クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」
4:秘術「グレイソーマタージ」
5:リミッター解除

判定直後

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          \|\ /  __
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             ヽ-' ヽ-'




                      LIMITER RELEASE

                                         , ‐、__, ‐、__
                                      ヽ‐〈__〉‐〈__|\
                                           / \|\
                                          __   \_/\|
                                           / \__/ \_/
                                 / ̄\  / ̄\__/ \__/ \
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                              \_/



>>238 選択:5(リミッター解除) コンマ:4-2+2=4 ※接戦

※これより刑の攻撃、3回まで補正値+2を得る

 リミッター解除を行うと同時に、オレの体から赤い粒子の様なものが溢れ出し始める。
 
 急速な加速、全身で破壊と同時に再生が始まる。

早苗「刑くん!」

刑(今がその時だ、命を燃やせ! 全力をもって、未知の先へと至る力を寄越せ! トラペゾヘドロン!!)

 迫る奴の攻撃をすり抜け、弾幕を展開し続ける。しかし、効果的なダメージは与えられない。

 直撃は全て切り払われ、そしてあまつさえ「喝」の一声でかき消されるのだ。

 歯がゆい。だが、まだ此方だって不利な状況ではない。チャンスを、見極めろ! 絶対に逃すな!

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
リミッター解除:+2(あと3回)

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」
3:クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」
4:秘術「グレイソーマタージ」

判定直後


>>242 選択:4(秘術「グレイソーマタージ」) コンマ:6+2=8 ※有利へ


※飯なので一旦抜けます


早苗「動きを、此処で封じさせていただきます!」

 契機は早苗が言い放った宣言によって、訪れた。

 光の球が彼女の振り翳す祓い棒の軌跡に生み出され、そして浮かび上がる。

早苗「掛け巻くも畏き、守矢の社に坐す神魂に願い給う――一子相伝の星よ輝き給え、私はここに信仰を讃え、奇跡を顕現させ給いと、恐み恐み白す!」

 それは空中を翔ける早苗の前で星形に並ぶと、様々な色へと変化していく。

早苗「秘術……グレイソーマタージ!!」

 そして放たれるは輝きの弾幕だ。早苗の手によって象られたそれは、空間に大きく波紋を起こす様に広がっていく。

 圧倒的な量を放つ弾幕の津波。流石に掻き消しきれないのか、奴の動きが一瞬の間だけでも止まった。

刑「このまま畳み掛ける!!」

 千載一遇のチャンス、早苗が作ってくれたコレをみすみす取りこぼさぬ様にオレも両掌から弾幕を展開させる。

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
リミッター解除:+2(あと2回)
有利:+1

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」
3:クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」
4:秘術「グレイソーマタージ」

判定直後

ほほん

>>244 訂正

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
リミッター解除:+2(あと2回)
秘術「グレイソーマタージ」:+2
有利:+1

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」
3:クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」

判定直後

が正しいです。


>>245 コンマ:7+3=10(擬似クリティカル) ※敵、一回撃墜!

 星の輝きを切り裂き、避け続ける奴ではあったが、そこにオレが放つ弾幕が加わり更に軌道を制限する。

 やがてその限界が訪れ、彼へと漸く光弾が迫らせる事に成功した。

「……喝ァッ!」

 思い通りに行かない憤りを発露させるが如く、奴は咆哮を上げて周囲を歪ませる程の瘴気を放つ。

 だが、それとて遅い。

刑「早苗! ありったけを撃ちこめェッ!!」

早苗「はい! 刑くんもッ!!」

 クロスファイアによる一斉射。光弾は吸い込まれる様に奴の体へと直撃する。

刑「おぉぉぉぉォォォオ……!!」

 一度当てたならば、それに続けて当て続けるのは道理である。油断はない、予断もない、慢心することなくここで消し飛ばす様な勢いで放ち続ける。

 しかし、その攻撃はより一層濃くなった瘴気と共に、吹き飛ばされた。

「知らぬぞ、ナニカしたのかキサマらは。何故そうも小賢しい事をする。男ならば女に頼らず、その腕っ節を持って我に楯突けよ。我よりも矮小な存在が、何故そうまでいきがり見せたがる。暴食の徒? 救済の鬼神? 全てを断ち切る剣、可能性の蜃気楼? どうしてそうまでへばり付く、気持ちわるいぞ消えてなくなれ」

 体には確かに傷が出来ていた。それも掠り傷程度ではなく、通常ならば確実に動きが鈍る筈の怪我だ。

 しかし、目の前に居る男はそれがどうしたと言わんばかりに軌道を描き始める。大太刀を振り翳し、そしてオレ達を切り捨てようと襲いかかってくる。

 言葉を発しながら、繋がりそのモノを屑だと塵だと罵り上げて、それが何よりもこの世にあってはならないとモノと決めつけて。

 オレ達ではない、何処かに居る誰かに聴かせる様に――

早苗「等級が上がった……? 刑くん!」

刑「だとしても!」

 与えたダメージは確実にあるのだ。リミッター解除が活きている今の内に、出来るだけやれる事を!

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-1
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
リミッター解除:+2(あと1回)
有利:+1

補正
7-7=±0

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」
3:クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」

判定直後

とう


>>250 コンマ:2 ※刑側不利

「そも、力さえ有れば良いではないか」

刑「なッ――!?」

 その刹那、更なる狂気の加速がオレ達を襲った。

 奴の空中での移動速度が爆発的に上がり、紙一重で避けることは出来たが体勢を崩される。

「何故力に無駄な屁理屈を付けたがる。条件や力を使う際の危険要素などを設定し、どうして自らを縛り付けるのだ? そうする事が素晴らしいなどと誰が言った。そうする事が己を強者だという証とでも? 阿呆か、馬鹿なのか貴様らは。単純に力さえ有れば全て良かろうよ。何もかもを圧する力さえ有れば、そんな小賢しい真似などせずとも無敵になれると言うのに」

早苗「キャッ!?」

 早苗も同様に、弾幕を張るもその隙間を突き抜けた奴の一太刀に動きを鈍らされている。

 不味い、このままだと不味い。オレならば兎に角、早苗を殺させるわけにはいかないだろ。

 リミッター解除の効力はもうすぐ切れてしまう。ならばせめて――!

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-1
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
リミッター解除:+2(ラストターン)

補正
6-7=-1

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」
3:クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」

判定直後

ほん


>>254 コンマ:6-1=5 ※接戦

刑「早苗から離れろ!」

 その矛先をオレに向けさせるべきだ。そう思ったオレは、シャンタクで接近しながら両掌から弾幕を放つ。

 奴と早苗を分断する様に間へと放ったそれのお陰か、彼女は何とか後方へと離脱する事に成功していた。

「繋がることで他者を介し強くなる能力? 弱いからそんな思考になるのだ。借り物に縋る様な雑魚が何故我を否定する。一度触れて恐れ慄き逃げ出した雑魚が。要らぬよな、そう思うだろ、片山 刑」

刑「そんな事、お前が断じて良い様な事じゃない!」

「いいや、我だからこそ断ずるのだ。物珍し気な力と振り翳し、人数を揃えて我を倒す等と宣う様な頭の沸いている連中がどうして気持ち悪くないと言える。その為に何度も繰り返す事を是として、使い捨ての雑魚を生み出し続ける者共が謳う様な繋がりなど反吐が出るであろう」

 早苗が体勢を後ろで立て直す間、俺は奴の言葉を聞きながら接近戦を敢えて行う。

 男の表情は狂った様な笑みだった。見ているだけでも生理的に嫌悪を催す様な邪悪な嗤い顔。煽り立て、そしてより上位に居る者と信じて止まず言葉を放つ最悪な顔だった。

「貴様の力とて、体を蝕む様な弱輩の業を背負っている様に見えるぞ。体を絡繰などに置き換えて何がしたかったのだ貴様は。弱い者の考えはわからぬ」

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-1
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1

補正
4-7=-3

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」
3:クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」

判定直後


>>256 選択:3(クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」) コンマ:ゾロ目 ※撃墜数2

刑「言いたい事は、それだけか」

「なに?」

刑「戯言を言い垂れるのには満足したのかって聞いているんだよ!」

早苗「刑くん……?」

刑「所詮は自分の事しか考えていない奴の言葉だ、その程度で何故オレを惑わす事が出来る。お前の言葉など聞き飽きたわ、既知の事なんだよそんな事」

 嗚呼、そうだ。何度もお前の言葉を聞いた。お前に至る事は何度でもあったから、お前の言っている事など既に知っているし今更心に響く事などない。

刑「綺麗だからそれを守りたいと思って何が悪い。繋がりがあるからこそ強く成れて何が悪いって言うんだ。力だけで何がなせる。自己の為だけに力を使う様な奴は屑だ、塵だ、人間以下の畜生だ!」

「畜生以下の敗者、その死に損ないの駒風情が何を叫んでいるのだ、耳障りだぞ、即刻と死に申せよ」

刑「お断りだこの野郎! どうしてお前にそんな事を言われなきゃならないんだ! 早苗が居るんだぞ、阿求ちゃんと夢美がオレ達の勝利を待ってるんだ! だったら、敗北する結末なんて認めない、断じて否だ、それこそあってはならない事だろうがよ!」

 そうだ、だからこそその為に此処にオレは居る。早苗が居る。奇跡はその為に存在し、そしてそれが齎す勝利こそ求めて止まないものだろう。

早苗「その通りです、刑くん! 私達が負ける未来だなんて信じません、消えるのは貴方です!」

 そう叫んだ早苗の声は、後ろからではなく上空から聞こえた。

早苗「開海、モーゼの奇跡!」

 瞬間移動からの蹴り落とし。重力に加え自らの加速を加えたそれが、奴の体を地面へと叩きつける。






               ――ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん――





刑「いあ!いあ!くとぅるふ ふたぐん! いあ!いあ!くとぅるふ ふたぐん!」

 右腕を左手で押さえ、掌に魔力を集中させながら呪文を唱える。

 それは災禍の力。沈める者の力。長きの眠りを海にて行い、そして目覚めと共に世界を滅ぼす者の力、その一端。

刑「クトゥルフ「水は悉くを飲み込む」」

 宣言すると同時に右手の掌から放たれたのは、圧縮された水弾だ。それは瞬く間に境内へと着弾すると、一瞬で周囲に洪水を巻き起こした。

早苗「ちょ、刑くん! 私の家まで飲み込んでますが!」

刑「あとでちゃんと治す!」

 仕方ないだろう、強大な力を前にして今更周囲への被害をどうこう言っている場合じゃないのだから。

 早苗も言ってはいるものの理解はしてくれているだろう。今の内に、もしかしたら心を一度落ち着かせたいのかもしれない。

刑(だが、今の攻撃でもまだ奴は完全に止まらないだろう。 ――やっぱり)

 するしかないのかもしれない。このままだと、ただの繰り返しをそのままするだけになってしまうだけだ。

※判定

6以上で既知感+■■フラグ発生
0・ゾロ目で――?

判定直後


>>260 コンマ:4 ※不発

 刹那、洪水が切り裂かれた。早苗が行った奇跡、モーゼの行ったそれの如く、あの男が流れ出た海を叩き割ったのだ。

 大太刀を振り上げ、水は粒子と成って霧散し、境内に立つ彼は相変わらずの顔でオレを見据えている。

 腕がおかしな方向に曲がっていても、頭から大量の血を流しても、水圧で内蔵が潰れていようと、あの男はオレ達を殺す為に動き続けるだろう。

 死など恐れていない――否、自分が死ぬわけがないと心の底からそう思っている走狗の元凶は、本当に死ぬその時までそうし続けるだけなのだから。

 しかして、あの男はこの程度で収まるわけがないことをオレはわかっている。恐らく今ので更に力を増して来ただろう。

 故に、こちらもそうしなければならない。未知を求める心を、その結末に馳せる思いを、そしてなにより、彼女達との約束を果たすという願いを強く、抱かねばならない。

「この程度か、貴様の力というものは。やはり恐怖など存在しないではないか。我を殺す事が出来ないなら、貴様はやはり我よりも弱いという事だろう」

刑「……減らず口だな」

 そう信じているからそんな事が言えるのだ、と反論しても無意味だろう。死に体が何を、と言えど隙を見せれば途端にオレ達が負けるのは目に見えているのだ。

 だから、その芽を摘まなければならない。最初から無かった事にしなければならない。オレと奴との因果を清算しなければ、ならない。

刑「そうだよ、オレはお前には勝てない。だからこそその先を渇望するんだ」

 小さく呟き、弾幕を展開する。

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
有利:+1

補正
5-8=-3

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」

判定直後

2


>>262 コンマ:1(ファンブル) ※敵のカウンター!


「ただ我だけ有れば良い、その為に貴様らは邪魔なのよ。下等劣等三下が、何を息巻き、誰の許可を得て我に触れる。速やかに死ね、それが至極当然の事だろう」

 それは、その言葉が聞こえると同時に目の前へと現れた男の言葉だった。

 膝を大きく曲げ、振り上げた大太刀がオレを両断せんと暗闇に見える。

 遅れてくる強風。それは奴が跳躍した際のスピードの速さを物語、オレの体を縛り付けた。

 見える奴の眼が赤く光りを放ち、そして歪めた笑みから見える歯がオレを威嚇する。

刑(不味い、反応が遅れて――!)

早苗「刑くん!」

 早苗がオレを助けようと弾幕を放つ構えを取るが、どうだ、間に合うのか?

 オレも体を咄嗟にずらそうとするが、それで致命傷は避けられるか?

 不味い、不味い不味い不味い不味い――動け動け動け動け動けッ!

※判定

※-値がやばいので

9以上で何とか回避 0・ゾロ目で既知感+フラグ発生+カウンター

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
カウンター:-3
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1

補正
4-11=-7

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:イタクァ「風は何もかもを運び去る」
2:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」

判定直後


>>265 コンマ:5+2-7=最小数字(ファンブル)


※更に判定

6以上で夢美からのバリアペンダント発動により、撃墜無効+既知感+フラグ発生

判定直後


>>267 コンマ:8 ※諸々発動 そしてネックレスだった事を忘れていた私はZAPされてクローンナンバーが増える

 イタクァの発動は間に合わなかった。早苗の弾幕も、間に合わなかった。だが、この窮地を脱してくれた物があった。

 首に掛けたネックレス。夢美が御守りだと言って渡してくれた、電磁シールド発生装置。

 その出力は、確かに普通の相手ならば反射的なダメージを与えられる程のものだっただろう。だが、今相手にしている存在は『邪神』の法に染まった走狗である。

 その膂力と体力、そして強靭さは常軌を逸している。しかしそれでも、破られるその一瞬がオレを助けてくれた。

「小道具か、小癪な真似を!」

刑(夢美、本当にありがとう)

 それと同時に、既知感がオレを襲う。そうだ、この展開までは何度も味わっている。知っている。覚えている。そういう感覚が、オレの脳を刺激する。

 そう、そしてこの終わりも近い。それを既知で終わらせない為に機械の体と成り、そして変生を行ったのだ。

刑(まずは、奴を動けなくさせよう。それからが、全ての始まりになる)

 未だ力は相手の方が有利であっても、諦めない。渇望しているこの願いを果たす為に、オレは駆け抜けると決めたのだから。

 風が両掌の銃口に集まり始めている。イタクァの風は、まだ使える筈だ。

刑「早苗、勝つぞ!」

早苗「はい!」

 彼女の為にも、みんなの為にも! 人間を人間として取り戻す為にも! オレは此処で、勝つ!!

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
イタクァ「風は何もかもを運び去る」:+2
既知感:+1

補正
7-8=-2

※フラグ達成済

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」

判定直後


>>272 コンマ:9-1=8 ※有利

刑「風は何もかもを運び去る。故に、この戦いも終わらせる!」

「減らず口を叩くな塵の分際で。我にまだ勝てると思い込んでいるのか」

早苗「勝ちますよ、刑くんはそれが始まりだって言いました。その決着と清算をすると。なら、私達が貴方に勝てない道理なんてありません!」

「神頼みしか知らぬ女風情が、痴愚な弱者は黙って消えれば良いのだ。それができぬなら、我がその引導を渡してやろう」

刑「そんな事、させないさ。オレ達はお前に負けやしない。ここから先は、知っているシナリオだ」

 早苗は絶対に殺させない。そしてオレ達は勝利する。夢美のお陰で繋げた命だ、ここから先は圧倒してやる。

 そして、オレは帰るのだ。阿求ちゃん達が待っている場所へ。早苗と一緒に、笑顔で。

刑「まずはお前を負かせて消し去る! そうだ、オレはその先に未知の結末を得ると決めている!」

 その邪魔は誰であろうとさせはしない。そう、誰であっても。

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
イタクァ「風は何もかもを運び去る」:+2
既知感:+1
有利:+1

補正
8-8=±0

※フラグ達成済

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」

判定直後

a


>>275 コンマ:4

「知らぬ要らぬ! 我が負けるとほざいたな塵風情が! 貴様の様な思い上がりも甚だしい存在が、何故こうも邪魔立てをし続けるのだ。いと速やかに死ね、尽く死に晒せ!」

 しかして相手も一筋縄ではいかない。そんな事はわかり切っていた事だ。

 早苗との連携で拮抗を何とか保てては居るが、この調子ではいずれ押し負ける事も明白だろう。

 だが、この既知の中でオレは奴を超えなければならない。最後に勝つのはオレだ。オレ達だ。それは決められている。オレが決めたのだから、お前はその法に従え。

 オレだけの為じゃない。この幻想郷を狂わせる者を倒す、消し去る。その法の下、オレ達はお前を負かせなければならないのだ。

早苗「まだ、まだ!」

刑「死んでたまるかぁぁぁああ!!」

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
イタクァ「風は何もかもを運び去る」:+2
既知感:+1

補正
7-8=-1

※フラグ達成済

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」

判定直後


                /   /   ,.、,.-ァ ヽ  ヽ
              /  / く>レ'ヽ/iコ.,__ヽ  ヽ
              /   /     ,i'i、_,.-‐''´ ヽ  ヽ
              /  ./ _,..-‐'ノ|| ヽ.,_    ヽ、 `- .._
             _,..-'   /,.=こ..- ´ソヽ-.._`'''‐- , ヽ .     `"''- .._
      _,..-'''"       /〈 .___,.-,''"lイ N、  ミァー i!  `"'- .._     `"'''- .._
 _,..-'''"     _,..-'''"___ヽ=ヾl / i!ヽlヽ,>、'ili三三二二二二二二ニミ、    "'''- .._

.´     _,..-ニニ..-'<<''"´~ヘヾ.i <i!' ` 'i!>,、'i!               ~> '''- .._    `ァ
. _,..-''ニ-'''",..-'''"~~      //ヘヾ、' ,..、'''∧ヽiヽ___               /    /   /
ヽ、.  i´ /~       、 // ∧ i フ/>i<´|i、/ヾi三ミ、          .ノ   /   /
.  \ ヾ、ヽ、       >ソ/,il' 〉' i!7' ` ヽiヽヽヽヾミ',、 .     ,-'"  ./   /
   \.  ヽ、ヽ     //  il!. ', / /-‐‐、リヾ`ーヽ、i!`ヾ>シ'´   /   /
.\    \  `ヽ、.,_  //./,.  il!| l .〉 ミ=‐‐‐∧ i!  i!.iヾ、 `´     ./   /
.  \    \    `'''´  |∧ ilN| .i,,,,,,,i''i三=-i!∨ヽ/ i!      /    /
.   \   \        ヽ、ヽ,-'i=ニニニニヲ.)`'- 、     /    /
     \   \      ,r''´ ヽ   ´~    ヾミ、    i!  /
       \   >     /     ゙         ヽ`ヽ  ヽ  ヽ
        /  ノ    /~               ヽ、ヽ  ヽ  ヽ
       /  /    /                  ヽ _ヽ_ ヽ ヽ
.      /  /   /                     ヽ ̄~~'>、 ヽ
      /  ./ /                          ノノ'  ヽ
.     /  ./ /ヘ                , -         ノノ'   ヽ
    /  ./  ヽ `ヽ. ,__         , -'"     __,,.. .ニア'' ヽ     ヽ
.   /   /     〉"'''>、~""'''  ,..=ニ二___,,.. -‐=ニ.-'''"´~ヽ  ヽ    ヽ
..  /   /    /  / `"'''- .._    __,=ニ‐'''"´        ヽ  ヽ   ヽ
. /   /    ,/ /     _,..-'´ ̄ ̄~、   `''-.._       ヽ ヽ_  ヽ
. /   /  ./ヘァi    _,.-'''´    ,. -'´ `'''-.   "'''-.._     >=ソヽ  ヽ
/   /  ,へ'ソ' _,. -'''"   _,.-'''"´        `''-、     `'-.._   ヾ<ニヽ  ヽ
   /   .i、_i/ .´    _,.-'''"              `''- 、    `'''-、ヾ i!  ヽ
.  /  /.ー'  _,.-'''´                     `'''-、    `''.`ー'   ヽ


             早苗「ここで、貴方を!」

             刑「打ち倒すまでは!!」

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
イタクァ「風は何もかもを運び去る」:+2
既知感:+1
有利:+1

補正
8-8=±0

※フラグ達成済

スペル対応表




番号なし:スペル使わない
1:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」

判定直後


>>281 コンマ:8 ※連続有利

「塵が、塵が塵が塵が塵が塵が塵が塵が塵が塵が塵が塵が塵がぁぁぁァァアアアアアッ! 我が死ねと言っているのだ、早く死ねェエッ!!」

※判定

1:敵側のカウンター
2~:刑側不利
4~:接戦
7~:刑有利
0・ゾロ目:撃墜

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
イタクァ「風は何もかもを運び去る」:+2
既知感:+1
有利:+2

補正
9-8=+1

※フラグ達成済

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」

判定直後


>>285 コンマ:8+1=9 ※優勢三連続なので、決着判定

※判定

 6以上で刑達の勝利 5以下で戦闘継続

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
イタクァ「風は何もかもを運び去る」:+2
既知感:+1
有利:+3

補正
10-8=+2

※フラグ達成済

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:クトゥグァ「炎は総べてを焼き尽くす」

判定直後


>>287 コンマ:2+2=4 ※決着ならず。しかし優勢継続

 最後の足掻き、の様なものかもしれない。奴は死ぬことこそ恐れない。それは心理の底まで唯我に犯されているからだ。

 だが、そこに体は追いついていない。オレ達を殺すというその精神力だけで、此処まで上手く決着を逃れているが――

「まだだ、死ね。殺さねばならぬのだ、邪魔なのだ、目障りなんだよ、貴様は! 貴様らは! 何故食い合わん、何故殺し合わん! 吐き気がするぞ貴様らの様な存在は!」

 その動きは、確かに鈍りを見せていた。

 此処まで来ると哀れみや憐憫の情が湧きそうになる。以前はそうでなかった筈の存在を、こうまで変える『唯我の法』が憎く思える。

 彼もまた、被害者である事に変わりはないだろう。

 しかして、それ以上に加害者でもあるのだ。

刑「終わらせよう。それがきっと、お前の為でもあるのだから」

 そう、目の前の悪にこれ以上同情を抱いてしまうその前に、オレは終わらせる事を決意する。

※判定

 6以上で刑達の勝利 5以下で戦闘継続

補正

森羅万象滅尽滅相:-2
唯我曼荼羅・射干:-2
下劣畜生の道理:-2
等級強化:-2
機械世界・邪神変生:+2
真・改造:+1
祀られる風の人間:+1
イタクァ「風は何もかもを運び去る」:+2
既知感:+1
有利:+2

補正
9-8=+1

※フラグ達成済

スペル対応表
番号なし:スペル使わない
1:「喜んで学べ」

判定直後

1



                            恐れは望みの後ろからついてくる
                             ― Spem metus sequitur ―

                                  喜んで学べ
                               刑「Disce  libens」



>>290 コンマ:5+1+2=8 ※勝利


 空間に圧縮を掛けて、その場所を吹き飛ばす。これは誰かの真似事であるが、この男を『完全に殺してはならない』と最初から決めていた。

 否、どうやってでもこの男は殺せない。それを知っているから、動くことが出来ないくらいに痛み付けのだ。

 そしてそれは、この後に始まる清算に通ずる。

 そう、この時を持って、オレは繰り返すのだ。奴の因子を、消し去る為に――




早苗「勝ったん、ですか?」

 動かなくなった奴を見ながら、早苗は尋ねて来た。

 オレがそれに頷いて返すと、彼女は安堵の表情を浮かべると同時にふらふらと地面にへたり込む。

早苗「よかった~! 死ぬかと思いました……」

刑「オレもな。 ……でも、勝てたんだ。これでやっと、清算する事が出来る」

 ぺたんと座る早苗にそう言いながら、オレは倒れているあの男を見やる。

 死んではいないだろう。だが、もう動く事は出来ない筈だ。

 だが、それで全てが終わるわけではない。この後にある望まぬ結末から、未知の結末へと変えなければならないのだ。

刑「なぁ、早苗」

早苗「なんですか、刑くん」

刑「絶対に、オレはこの幻想郷に帰ってくるよ」

早苗「……え?」

 それだけ言って、オレは奴の方へと歩みだす。後ろで立ち上がった早苗が走り寄って来て、オレの腕を掴んだ。

早苗「どういうことですかそれ、聞き捨てなりませんよ!」

刑「……オレが居ると、こいつみたいな奴がまた出てくる。何でか知らないけどさ、そういう因果でも持ってるらしいんだ。だから、これからそれを消さないといけない」

早苗「そんな、だったらその度に頑張れば良いじゃないですか! そんなお別れみたいな言葉、聞きたくありませんよ!」

刑「まぁ、正しく別れの言葉なんだよな、これ。全部、やり直すんだ。始めから」

 だから、別れの言葉だ。オレはこれから未知の結末を得る。彼女達が誰も死なず、そして最良である未来を作る為に。

 そこに今のオレは居てはならないのだ。こんな既知感を持ち、この渇望を持ち、何度も繰り返したオレは要らない。

刑「それが清算の意味だ。 ……大丈夫だ、一旦のお別れになるだけだから」

『ちょーっと刑君! それは聞き捨てならないわよこっちだって!!』

 その時、胸ポケットから聞こえて来たのは電話越しの音声だった。


 胸ポケットからスマートホンを取り出すと、画面には夢美と阿求ちゃんの姿が映っていた。

刑「夢美、お前いつの間にオレのスマホを改造してたんだ」

夢美『君の体をメンテした時にちょっとね。それよりも、何が一旦のお別れ、よ! そんなの素敵じゃないわ。ぜんっぜん素敵じゃない』

阿求『そうですよ刑さん。貴方は私達のところへ戻ってくると約束した筈です。それを今更反故するおつもりなんですか?』

 そう言われると耳が痛いなぁ、なんて思いながらオレはため息を吐く。それしか方法がないのだから、仕方ないだろう。

刑「既知感はまだ続いてる。ここまでは一緒なんだよ、全部」

夢美『だからって、全部やり直すって、どうするのよ! そんなの認めないわよ、私は!』

刑「繰り返しにピリオドを打つ方法がこれしかないんだ。だから、お前には最初に言っただろうに」

阿求『だからって、そんな簡単に納得なんて出来ません! 私は貴方からもっと聞きたい話だってあるんです!』

夢美『私だってそうだ、君を人間に戻す研究をこれから始めるのに、当の本人が居なくちゃ話にならないじゃない!』

早苗「みなさんの言うとおりです、刑くん。貴方を必要とする方が、これからずっと出てくる筈です。それなのに……」

 三人が三人、オレを引きとめようとしているのがわかる。その言葉が、口調が、思いが、表情が、どれも必死だったから。

 だけど、それでもダメなものはダメなのだ。

刑「……オレだって、本当はこんな事を望んじゃいないさ。お前らともっと居たいよ。だけど、それじゃダメなんだ。今のオレじゃ、ダメなんだ。それがわかっちゃってるからさ」

 きっと、今のオレは諦めた様な表情をしている事だろう。この既知感が教えてくれる、これからこの先居続ければどうなるかという未来があるから。

 故に、だから――

刑「この思いは巡るよ、絶対に。オレは、此処に戻ってくる。此処がオレの居るべき場所で」

 好きなヒトが、居る場所だから。だからこそ、凄惨な未来なんて望まないから。
         アクタ・エスト・ファーブラ
 そのための、未知の結末を見るだから。

             _,,,.....,,,,,__
          ,..-''"´    ___ `゙'7'⌒ヽ.
        ,. -'、      ´  ヽ、 !   ', 
       /   / i  / i/ ',  ',ヘ!   iヽ.
     ., '   / ,' ハ ハ!,ィ-'r!、i  ハ ',  ! ゙ヽ、
     / /  ! iヽ、!_ヽ!  ト  ! ハイ レi  ハ.   ヽ.
    レ^i  ./ ハイ!i    `ー´  !/_ノ ハ iヽヽ、  !.
    !  ', .!ヽイi,,'´ ´ __   "" / |  Y  ヽ.ヽ、!
   i   ヽ、!ヘ i   i´  ヽ  u ,' .!  ハ   ', ノi
       ,.イ  ゝ、    」   i /  / ! i ,〈ノ.
       〈ハ  ハイ>、_  _,.イ^レ゙__イ、__/_ノ イ
      ノヽ,ヘ  Y__,.ri ̄/´ /     /7ヽ_
      ヽ/ ゙γ´へr-r´⌒L/ r,.--、 ̄i |`ヽ!
       !_/  〉 >-<  / γヽ、 \|/  ヽ.
     rく /  7Lハ」⌒ γ\  \ ,ト、    i

            「刑君!」

 夢美、お前が居なくちゃオレはこの戦いに勝てなかった。

 そして、この手段を取ることさえ出来なかった。

 だから、お前を尊敬するよ。同じ科学者として、お前と出会えた事はオレの誇りだ。

 ありがとう、夢美。


                   _,,,
                ,、-''´   、-'''´⌒  ` ~`'''-、,,
             /    、-''             "-、
            /   /        /      ',  、 \
           ./   ./     /   ,'       .l   ',. \
           ,'   ,.'     /     l        |   ',  'ヽ
          ノ   ,'      .|     .|        .| ,  .'.,  .`,
        /    l      |    .i .ム-'´   、. l    ',   .',
     ,、イ ,/   . |    i   | ,,、-''ナ"ソ |    ..  X  i  . |    l,
 ,、-''"´ イフ    /|    |   |   x,'ニ"''y     /.|/`Vl  .l i   l
     /     ノ |     |   |  ,i´/:;;(_, .|   ,、イニ、ヽ ヤ / . ,'   |
   /   / /  .',    l    |∨.〈:;;;ニ:;フ l,、-''" /::〈.,' ,`   / | /  /
 /  /  /   ∧   '、  ',. o.`ー'´   .  〈::;;::/ .| ./  /  /
   /  / l  /  '、   l、○ '、 /|/|/|    ゝ`、、o レ'  /l  /
  /   /   ,、-─ x ヽ  |_.\ '、    ,-、_ ,   /○| / |/ 
 ./    l   /    ヤ .\ |'、ヽ`"、   <  ノ _,、イ|ニ二ソ
 |    |  ./      '、   ハ \>-、_、<ー、/   /        
 |    | /        'i    ',  ハ   / "ヽ /   ./
     .| /        ,l    ', /::::ハ/   |(ゝ、ニソ

     ハ        /i,  .    ',:::',   , .  | |\\|
    ./、::::\      / ,|       ..',:::',  ハ..  |.(,\\)
    /  \:::::\    / ./       l::::l  .',. ./ .|\\|
   ハ    \:::::\ /  ,'         l::::l   .V. (\\)
 ./       \:::::\ノ:::....   ,,   i':::,i   〉 /\\
           ヽ:::::V',:::::::::.......   /:::/   .ノ .|  \ハ
         ,   V  ヽ、,:::::::::::::::;:':::,:':::::::/  |   || |
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              「刑くん!」

 早苗。お前とはすれ違う事も多かったけど、出会えてよかったと思ってる。

 お前が居なければ、オレはここまで来れなかった。

 もっと話したかったと思う。だけどそれは、またにお預けだな。


                 _..  .... .._
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          |::::::::::::::::::::::;_/ lハ;;:::::::|」;;;::::、::::::::|l:::::||、 ||
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          |ハ:::::::::::|ヘ ""        l:::::l:::::::,/
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           / 丶     ,!:.:l:.:.:l /:.:.:.:.l     /  ヽ,
            l    ヽ ,  !:.:.:l:.:.:∨:.:.:._l     /     i
          |    ∨ .|:.:.:.:l:.:./:.:.:.//    /     |
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         ノ         |:::://―l」:::::::|  r'⌒Y´|      |
       r′     \{:::`:::::::::::::::::::| _(     }       |
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      ,イ /      `∧:::::::::::::::::::::|ゝ._, /|       |
     ノ ´     /⌒ヾ ';:::::::::::::::::::|  (/__ノ|       !、
    /        ゝ   , l:::::::::::::::::::| /    (|     ,.-‐| \
  /-、  , -、     `ー,'´  ∧::::::::::::::ノ〈   r'⌒ |     l  j ○\
/   ヽ'    )     ゝ_.ノ ヽ::::::::::::\`  ゝ.__, |    `ー‐〉  〈ヽ
 ヽ._     イ-、       _,r=!、:::::::::::::::::\  ( |      ゝ_.ノ ヽ

 r'´  ○     )     /ヽ、 \:::::::::::::::::ヽ、`|  i⌒Y´`ヽ、     \
│       )´     ∠-‐´:{    `ヽ、:::::::::::`、|⌒`     ) (__)    ヽ
 `ー'^ゝ.____ノ  _..-‐"´::::::::::::::::\. ,、 `ヽ.}:::::::::::::::::|  ○  <  ̄ rっ    \

` ̄ ┬‐- .....__/::::::::::::::::::::::::::::::::::::l |:::ヽ、ン:::::::::::::::::|ーr      )         >
    ';::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::´::::::::::::::::::::::::::::::l、`ー^ヽ―'     __.. ―´
     ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄`>-‐_――、_ ̄ー‐ヽ
      ` ―- _::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_.. -‐"´    ``ー‐' ̄ ̄´
             ̄ - ::::;;;___;;;;:::::: -‐ ´

               「刑さん……!」

 阿求ちゃん、君には返しきれないくらいの借りがあった。

 ごめんな、それを踏み倒す様な形になっちゃって。

 でも、これで幻想郷を守れるんだ。君を、守れるんだ。

 だから、今は見送って欲しい。きっと会える。そうオレは信じてるから。



 歩み、踏み締め、シャンタクを大きく広げる。渇望は昔から、この時の為に高めてあるのだから。

 未知の結末を見る。目の前に居る男の、その存在そのものがオレを引き付ける因果なれば。

 そしてその因果が、唯我を引き起こすならば。

 消し去った未来こそが、オレの求めてやまなかった未知の結末であるのだ。

 そしてオレは、この場所に帰って来よう。今度こそ、ただの人間として。

 非力で、日々をもがいて生きる様な人間として。

 オレがなによりも望んだ、人間として――



                             己を強くする力も 己を高める知識と言語も人を傷付け 己を病める 
                                  ―  Et arma et verba vulnerant Et arma ―


                               順境は友を与えるだろう 欠乏は友を試し絆を高める事だろう
                             ― Fortuna amicos conciliat inopia amicos probat Exempla ―


                         運命とは軽薄である 与えたものをすぐに悉く裏切るが如く返すよう求めるから
                                 ― Levis est fortuna id cito reposcit quod dedit ―


                       運命はそれ自身が盲目であるだけでなく 常に助ける者 救われる者達をも盲目にする
                    ― Non solum fortuna ipsa est caeca sed etiam eos caecos facit quos semper adjuvat ―


                               僅かの愚かさも思慮に混ぜよ 時に理性を失え それが望ましい 
                             ― Misce stultitiam consiliis brevem dulce est desipere in loco ―


                                  食べろ 飲め 遊べ 死後に快楽はないのだから
                                  ― Ede bibe lude post mortem nulla voluptas ―

                                           始まりから終わりまで
                                        ― Ab ovo usque ad mala ―

                                           時は全てを運び去る
                                         ― Omnia fert aetas ―




 全てが零へと還って行く。因子を消滅させる波が押し寄せ、そして舞台は始まりへと戻る。

 これで良い。絶対に会えると思っているから。

 また此処に来る事を約束するから。

 オレは、人間として生きる為にここを選ぶのだ。

 そう、愛する彼女と――そして友人と、未知を噛み締め、幸せに。


※ヒロインレースをして、今日は締めです。次回は恐らく――わかりません! またやれる日にちがわかったら書き込みます!

※リアルが忙しく、TRPG(ネクロニカ)のキャンペーンに参加したりでわりとこっちに来れませんでした。帰ってくるの2時前とか、夜勤とか、ダメですね。出来ませんね。

※では、急ぎ足ではありましたが刑君のお話ももうすぐおしまいです。ヒロインが決定したらエピローグでキャラメイクでございます。

※いや、ホントはもっと来れる様にしたいんですが……そこはお仕事と用事次第なんですよ。本当に申し訳ない。

※では、ヒロインレースです。以下の番号からお選びください

1:阿求(好感度が一番高い為、票に自動で+1されます)
2:早苗
3:夢美(この中だと好感度が一番低い為、票に自動で-1されます)

↓16までで

 では、お疲れさまでした。また次回、お会い致しましょう。おやすみなさいませ


※まさかこの様な事態になるとは思いも寄らなんだ。私、まいっちんぐ

※時間の使い方が下手になってきた今日この頃。もっとこっちで書きたいのに、中々調整が上手く出来ない

※さて、色々と意見申し立てがありますが、今回は『夢美』ルートとしてEDを書きます。私自身どうするか迷っていましたが、安価は安価。確認しようがない故の事は仕方ないと割り切る事にしました

※えーっと、そうですね。ちょっと対策の方なんですが、規定値を設定してみようと思います。本当なら面倒な判定とか設定を決めずシンプルに行きたい私ですが、仕方ないね

※規定値突破で最終補正が上がるシステムにします。というか、今回はアンケート取るタイミングも悪かったかなと思ってます。人が居無さそうな時間にやるもんじゃないね、アンケートは

※ちゅーわけで、EDパート行きます。再開は23:00頃の予定です


※喧嘩(・A・)イクナイ!!

※というわけで再開の時間です。張り切っていきましょう


※所で万仙陣は色々と考えさせられる様な内容でした。こういう安価スレとかやってるから尚更に


 ―京都・某大学―

 暑い日だった。初夏に入り、エアコンの利いた部屋でのんびりと過ごす。そういう事を、秋口まで呆然としていたい様な気候だった。

 外では蝉がけたたましく鳴いているし、大学も今は夏期休暇の時期なので学生もまばらにしかいない。

「……おい、宇佐見。アイス買って来い」

蓮子「嫌ですよ『教授』、自分で行って来てください」

「じゃあ、マエリベリー。お前が行ってこい」

メリー「蓮子と同じで。そんなに食べたいなら、ご自身で行って来てはどうですか?」

 教え子――とは少し違うが、似たようなものか――の二人に言ってみれば、そう返された。お前ら冷たいなぁ。

「諏訪のくんだりからせっかくお呼び出しに応えて来てやったって言うのに、そういう事を言うかな普通」

蓮子「だって教授、ぜんっぜんオカルトの話をしてくれないじゃない」

メリー「秘封倶楽部外部顧問として何かしてくださいましたか?」

「……本来はそういう役割で来ていたわけじゃないんだけどねぇ。」

 はぁ、と二人の言葉にため息を吐く。

 俺の名前は片山 刑。二ヶ月限定でこの首都・京都まで来ている、まぁ、オカルト研究者だ。

 まぁ、専攻して行っている研究がそっちなだけで、ほぼ全ての分野は理解出来ているし教える事が出来る。

 かつての俺に対する呼び名は『神童』だったが、オカルト関係に傾倒してからは持て囃される事もなくなった。それは別に構わないんだがね。



 


刑「それも今日で終わりなわけだ。だからせめて、なんだ。ささやかながらも何かしようって気にはならないか?」

蓮子「おつかれさまでした」

メリー「役立たずでしたね、教授」

 まったく労う気もなければ、辛辣な言葉まで付け加えて飛んできた。お前ら鬼か。

蓮子「そもそも、岡崎さんでしたっけ? その人と共同研究の為に外国に赴くらしいじゃないですか。オカルト関係なしに」

メリー「私達も労う気もなくなりますよ。そもそも、教授だって私達と一緒にグダグダと部室で過ごしていただけじゃないですか」

 それを言われると何も言えなくなる。だって、本気でやることないんだから仕方ないじゃないか。

 まぁ、此処でグダグダとしていたのだってちゃんとした理由がある。彼女達と面と向き合って、オカルト研究を出来なかったことにも。

 そもそも、外部にまったく話していない事だ。俺と彼女――岡崎 夢美教授だけの秘密であるし、この先俺はその結果を公表する事もないだろう。

 と言うより、そもそも俺は地元に帰ってくる事が出来るかも不明なのだ。それはそれでまったく構わないわけで、親や友人、周囲の人間との縁は基本的に切れているのだから。

蓮子「はぁーあ、近い年齢で、『稗田阿礼の再来』とか言われていた片山教授がこんな人だったなんて」

刑「メディアに踊らされたな、実際俺はニートみたいなもんだぞ」

メリー「私達の主観でみれば、正しくニートでしたね」

 マエリベリー? 君の言葉が刺々しくて私の心を抉りまくってるの知ってる?

刑「とまぁ、もしもこっちに戻って来た時には、一応何かしてやるさ。お前らだって、一応高名な研究者とのパイプは繋げておきたいだろ、大学生」

蓮子「自分で言いますか、それ」

メリー「世話ないですね」

 だから、何でお前らそんなに冷たいんだよ。




 ―京都・某所地下―

夢美「どうせなら連れて来てくれても良かったのよ? オカルト研究したいだなんて、とってもいい事じゃない。素敵」

刑「あのな、夢美。一応彼女らは学生で、帰って来れるかもわからん場所に連れて行くなんて事は出来ないだろ。そもそも、これをどう説明するんだ。それだけで日が暮れるわ」

 そんな昼下がりの出来事を夢美に話せば、彼女は飄々とした態度でえらい事を簡単に口走った。

 それにツッコミを入れて、俺は溜息を吐いてから目の前に鎮座している船を見据える。

 可能性空間移動船。いわゆる平行世界を行き来出来る、この世界には本来存在し得ない異物。これに乗ってやって来た夢美と出会ったのが、去年の秋頃だったと思う。

 それは偶然だったのか。運命というものが存在するならば、必然と言えば良いのだろうか。その船を俺は、『夢に見た』事があった。

 何処か知らない場所で、何かをしている不思議な夢。そこに居た彼女と目の前にいる少女は同一人物だったし、そしてこれから向かう先も同様である。

 曰く、幻想郷。忘れられた者達が辿り着く最後の寄る辺。この世からあぶれた『オカルト』が生きている世界。

 そもそも、俺がオカルトに傾倒したのもその夢を見てからである。どうしても忘れる事が出来なくなって、全ての地位や期待、名声さえも投げ捨ててその場所を探していたと言えばそうだろう。

 そこが本来、俺が居るべき場所だと思うほどに、狂おしい程に求めた。そこに居るべきだと思った。人に話せば気狂いと言われると思う。自分でも、そう思う。

刑(夢は現実であり、現実もまた夢である、か)

 そこに居た自分も、此処に居る自分も、確かに存在しているという考え。ならば、では、その場所へと行けるならばどれだけ素敵なことだろう。

 それを叶えてくれる存在と出会えた事。その感謝を、俺はしてもしきれない。神様なんて信じちゃいないけど。



 


夢美「……さぁ、行こうか刑君。君が求めるものを探しに、そして私の求めるものを掴みに」

刑「はいはい、そう腕を引っ張ってくれるなよ」

夢美「だって、ずっと待ってたんだから」

刑「何か言ったか?」

夢美「何でもない。これから先、ずっと頼りにしてるんだからね?」

 そう言って、岡崎 夢美は満面の笑みを見せた。それは、何時か何処かで見た事がある様な、そんな笑顔な気がして――



 



                                    「夢美」


                                                        










                                             『俺は、未知の結末を得られたよ』





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  r=彡':川::::::/__ト::::::::{::|´\::::::::l::::::::::|:::::::::::,
  {:! /::/:::ハ::::l/ ハ|:::::::|:斗扞芳㍉:::::::j::::::::::::}
.   イ:://:::::j:八弋}\:::ゞ iヒ必/ l}ゞ::/::::::::::ハ
   {::l !:::/::::!::::ゝ      `ー∠イ:::::/ヽ:::::::i:::::!
   レ' |:l:|:l:::|:八 、`     xx/::/:/ 丿:::::/:::/
    レ レ从:j:::丶 ー '   /::/::厂::::/レ'
      レ /´//7ヽー=彡'ノ}彡'<、

  厂ー― '//////  / |/////\____

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 ニニニ}厂`¨゚ー――― '´i.Vニニニニニニニーz=-
 ニニニ/ ー───── '´ ̄`\ニニニニニ/
 ニニ/i.i.i.i.i.i.i.iー=i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.\ニニ/
 ニ/i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.\/
 /i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i}
 i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i{`ー―、/
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 i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i.i `ヽjー`┘i


「素敵。それじゃあ、これからずっと、よろしくね」



 俺だけど俺じゃない誰かの言葉を、夢美はしっかりと受け止め、そして俯いてからそう言った。

 それが何故か、俺はなによりも嬉しく、そしてなによりも覚えていなければいけない感情だと、そう思ったのだった。



―――――――――――――――――

―――――――――――――――

――――――――――――

――――――――――

――――――

―――




「……もう少しだ」

「何がだ?」

「もう少しで、全てが終わりを迎えるだろう」

「そうか」

「鬼神。卿には苦労を掛ける。龍神が使いの役目も、次で解かれるだろう」

「それはなによりだ」

「私ももうすぐ、動く時がくる。彼が駆け抜けた幻想。繰り返しから得た未知。因果の重さが、強き絆を紡いだならば」

「人間の底力ってか。ああ、ああいう奴が居れば、人里は安心かね」

「紅魔の館、神社、冥界、湖から竹林、そして人里。守るモノが、次々と増えている」

「……あんたも、酔狂だね」

「そういう存在だからな、私は。故に全てを愛し、全力で抱きしめよう。その絆が黄金の輝きを有するならば」

「はいはい、良いですね。 ――俺も仮面を被り続けるには限界だぞ、黄金」

「しばしの辛抱だ。そう、怒りの日は目前にまで迫っているのだから……卿にも、もっと働いてもらうぞ」

「……ま、駆け抜けたあいつは刻まれる事が決まったわけだし。暫くまた眠らせてもらうさ」

「ゆっくりと眠るが良い。 そして青年よ、汝が未知に喝采を……。その生が終わるその時まで、暫し幸せを享受するが良い」


※という感じで、夢美さんED。最後の繰り返し、その始まりなので恋愛って感じではありませんが、二人はきっと幸せな日々を幻想郷で過ごしたことでしょう

※後日談はまた今度とさせて頂きます。割と体力がががががががががががが

※……質問ですが、キャラメイク、いっちゃう?


※確かに、次私がいつ来れるかわかったもんじゃないからね。あ、ちなみに以前の絵は近い内にWikiに貼ります。貼り方調べてから

※では、1:00頃にキャラメイク開始します


※キャライメイクいくぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 ――声が聞こえる。頭の中に、誰かの声が聞こえてくる。

『初めまして、と言っておこうかしら? これから幾つか質問するから、答えて頂戴』

 何を? と問をかけたくても口が動かない。

 否、動かしたくてもソレ自体がないのだ。

 故に、何もすることが出来ない。感じない。

『頭の中で答える感じで大丈夫よ。今のあなたは何もないのだから』

 ――こんな感じ?

『そう、それでいい。……では、聞きましょう』

『貴方の性別は?』

↓2から6までで一番二桁コンマが一番高い数値を採用


>>418 選択:男 ※これには中の人も何も言えない

『……ちょっと幽々子、何であなたが選んでくる魂みんな揃って男なの? え? 偶然? ちょっと、それにしたって――』

――何か不味いことでも?

『あ、いえ、大丈夫よ。貴方が気にする様な事は何もないわ。ごめんなさい、取り乱して』

――なら良いんだが

『じゃあ、仕切りなおして質問を続けるわね。あなたはどういう存在なのか教えて頂けるかしら』

※選択

1:人間(一般的な存在である。能力を持つ持たないなどあるが、基本的に弱者である。外来人の場合完全なる弱者である可能性が高い)

2:妖怪(幻想郷に住まう(やってきた)存在である。様々な種族が存在する。力を持つ者、持たぬ者関係なく人間にとっては天敵)

3:妖精(自然の具現とされる存在。死の概念はない。基本的に力を持たず、頭が弱い。悪戯好きで子供の姿が多い)

4:幽霊(動植物の気質の具現。姿形を自らの意思で変化させることが出来る存在。また、どんなものでもすり抜けることができる)

以上から選択

↓2から6までで一番二桁コンマが一番高い数値を採用

2


>>432 選択:2 妖怪 ※どうでもいいけど、コンマ神今日は98って数字好きね

――妖怪、らしい。未だよくはわからないが

『ふふ、それもこれから見えてくる筈よ。続けて、あなたは外の世界から来た妖怪? それとも、幻想郷に住んでいる妖怪?』

――■は

※選択

1:外の妖怪だ
2:里の妖怪だ

↓5まででコンマ二桁が一番高い選択を採用


>>446 選択:1 ※外来さんいらっしゃーい。安藤タイプかな

『そう、貴方は外から来た妖怪なのね。外の世界で生きていく上で、貴方はどんな事をしてきたのかしら』

――それはまだ、思い出せないな

『ふふ、少しずつ貴方という存在が見えてきたわ。じゃあ、今から貴方がどの程度の実力を持っているか測ってみましょうか』

※判定(一桁で決めます。この場合、0は10扱いとなります)

↓2で身体能力判定

↓4で精神判定

↓6で頭脳判定

↓8で潜在能力判定

ちゅよく

はいさい

せい


※結果

>>455 身体能力:9

>>457 精神:5

>>459 頭脳:2

>>461 潜在能力:1

※ののの、脳筋だこれー!?

※さて、ここでチャンスは一回です。どれかを振り直すか、それとも全てを振り直すか出来ます。

※選択

1:身体能力を振り直す
2:精神を振り直す
3:頭脳を振り直す
4:潜在能力を振り直す
5:全て振り直す
6:振り直さない

※1:30頃に安価出します

※出します

※選択

1:身体能力を振り直す
2:精神を振り直す
3:頭脳を振り直す
4:潜在能力を振り直す
5:全て振り直す
6:振り直さない

安価↓4で決定


>>480 選択:4 潜在能力振りなおし


※一発勝負

※判定

潜在能力は?

※結果

 身体能力:9 強い。力の勇儀と互角以上
 精神:5 普通。良くも悪くも一般的
 頭脳:2 ⑨と言われても仕方ない。妖精並
 潜在能力:8 様々な可能性を秘めている

『……いわゆる脳筋っていう奴かしら』

――力こそパワー

『馬鹿丸出しよ? 大丈夫?』

――どこに問題が?

『……そうね、そういう存在だからこそ潜在能力が高いのかも。身体能力で言えば鬼級ね。四天王相手でも、力だけなら互角かもしれないわ』

――だったら、一度は戦ってみたいな

『では、そろそろ貴方の正体を見せてもらいましょうか』

↓5まで候補になる妖怪としての種族を書いてください


※出揃うの早すぎィッ!! そしてまた鬼がいる! 鬼好きだね!!

※では、選択してください

1:元月人の妖怪
2:鬼
3:大百足
4:だいだらぼっち
5:影

さて、では今回は人も多いので先に4票揃った妖怪になります。よろしくお願いします


※だいだらぼっちに決定しました。ご協力ありがとうございます

『……まさか、貴方の様な妖怪が来るとは思いもしなかったわ。大太法師(だいだらぼっち)とは……』

――そんなにすごい事なのか?

『むやみやたらと、巨大化はしない方が身の為だと忠告しておくわね』

――おお、そんな不味いことなのか。わかった

『あなたには、その生来のものとは別の能力も持っているかもしれないわ。それも見てみましょうか』

※使える特殊設定まとめてきまーす

炭鉱夫:クリティカルで特別な何かを入手可能

⑨:精神判定に-を受けない

記憶喪失:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

○○能力者:その能力により加えられる補正が変化

変身:戦闘時、あらゆる判定に+補正 他の所持している戦闘スキルの補正無効※ただし○○嫌い・好きは除く

自滅因子:指定した相手への好感度・行動判定に+2&戦闘判定に+2

ヘタレ:逃走・回避判定に+1 精神判定に-1

勇者:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

○○嫌い:指定した種族の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1

○○好き:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

聖遺物:様々な判定で補正+1

チャンスメイカー:ファンブルの際、もう一度だけ判定を行う。戦闘時は一度のみとする。第一印象判定の際は効果が発動しないものとする

※以上のものとします

自滅因子はキャラ名で指定していいの?


>>546 指定するキャラは決定してから選んで頂きます。そしてそのキャラは優先的に出てくると思います。だってそういう性質なんだもの


※では……

>>545 からお選びください。

※夜も深くなり始めてますしガンガンいきましょうか。

※これ以外でも、本編中に目覚める可能性は大いにあります。

選択出来るのは二つまで

『貴方の持つ可能性は、どれかしら?』

一個目、↓5までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

たんこうふ


※第一設定 >>555 炭鉱夫:選択肢に炭鉱夫をするが追加される。その際の判定にクリティカルで特別な何かを入手可能

※書き忘れてたものがあったので追加。お前、安藤と同じ道を往くのか……?

※では、次です

>>545 からお選びください。

二個目、↓5までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

9


>>565 第二設定 ⑨:精神判定に-を受けない

※素晴らしい芸術を見た様な気分だ。ビューティフォー……

※脳筋が脳筋として脳筋らしい設定が生まれた! これはすごい! こいつ絶対にキャラ濃い!!

※では、一旦まとめます


名前:
読み:
能力:
種族:妖怪(だいだらぼっち)
危険度:
人間友好度:
身体能力:9 強い。力の勇儀と互角以上
精神:5 普通。良くも悪くも一般的
頭脳:2 ⑨と言われても仕方ない。妖精並
潜在能力:8 様々な可能性を秘めている

幻想郷縁起
なし

特殊設定

炭鉱夫
あなたは穴を掘る事が得意だ。
掘れば掘るほどその技術は上昇し、様々な鉱石を発掘出来るだろう。
効果:選択肢に炭鉱夫をするが追加される。その際の判定にクリティカルで特別な何かを入手可能


あなたは馬鹿だ。あらゆる意味で馬鹿だ。
馬鹿故に恥を知らず、馬鹿故に恐れを知らない。
あたいってばさいきょーね!
効果:精神判定に-を受けない

※気は優しくて力持ちっていう言葉が頭を過ぎったのは内緒だ


『富士を作った、という貴方の様な妖怪でも炭鉱夫と言われれば形無しね』

――体を動かすのは好きだ。何も考えなくても良いから

『たまには頭を使って何かするのも良いかもしれないわよ? まぁ、苦手そうではあるけれど』

『それでは、大太法師殿。貴方はどの様な能力を持っているのかしら。お伺い立ててもよろしいかしら?』

――能力。能力か……さて

※これまでの設定から来るそれらしい能力を考えてみてください

↓5まで募集


※一個インドを彷彿させるなにかが混ざって来てるが大丈夫か?

1:跡を残す程度の能力
2:なんでも吸収する程度の能力
3:自然を豊かにする程度の能力
4:大地を作る程度の能力
5:破壊光線を撃つ程度の能力

↓8 までで一番多い番号を採用します


※おうふ、まさか同値となるとは。では決戦判定ですね。あと誤爆は気にしなーい

※判定

奇数:跡を残す程度の能力
偶数:大地を作る程度の能力

判定直後

1


>>608 コンマ:奇数 跡を残す程度の能力 ※有言実行だな。素晴らしい

『なるほど、大太法師としては、これ以上ないくらいに真っ当な能力ね。貴方はその力で、幻想郷に何を残してくれるのかしら』

――さぁ、それは自分でもわからない

『ふふ、それもそうね。 ……それじゃあ貴方のお名前をそろそろ聞かせて頂けるかしら?』

↓5までで候補募ります


※君らのネーミングの早さに私ゃ脱帽だよ!

※選択

1:左城宮 鑪
2:榊 照夜
3:那由多 アキト
4:火山
5:大入見 弥五郎

↓から先に3票集まった番号を採用します


※結果 命名:大入見 弥五郎(おおいりみ やごろう)

――大入見 弥五郎と言う

『それはまた、良い名前ですわね。大太法師らしい、素晴らしい名前ですわ』

――そういう感性はようわからん

『私が勝手にそう思っているだけよ。 では、最後の質問をしましょう。弥五郎さん、貴方はなんでこんな場所に来てしまったのかしら。それを覚えている限りで、聞かせてもらっても良い?』

――ふむ

↓2~5までで理由、境遇、願いなどあればMIXして設定に使います(あまりにもこれはない、と思ったものは安価↓します)


※めっちゃほのぼのしてるー!!

――なんとなしにひたすら東に進み、結界を見つけてな。その近くで休憩していたら、いつの間にやら此方へ来とった

『……何故かしら、これまでの者達と違った何かを感じる』

――とまぁ、所謂流れで来たと言っても良い。一応だいだらぼっちという事もあって懐かしい顔ぶれが居て助かったよ

『そうね、古くから生きている存在にとって貴方を知らない方が無理があるかもしれないわ』

――そういうわけだ。好きに生きさせて頂くとしようかなぁ

『そうね。その上で、貴方が此処をどう思い、その中でどの様な願いを見つけて、どの様な物語を紡いでくれるかを楽しみにしているわ』

――ところで、これは夢の中なのか?

『ある意味で正しいわ。そしてある意味で間違ってると答えましょう。弥五郎さん、貴方の行く先に幸多き事を願うわね』

――ふわぁぁぁぁぁあ(浮遊)

※あ、一応聞いてみます。弥五郎さんの一人称どうしようか


※よし、おれを基本にして真面目な時は拙僧と言おう。そうしよう

―――――

――――

―――

――



-


 東へ。ただ気の向くままに、東へと歩みを続けた。

 日が昇ればおれの体は保てなくなる。だから、夜の内に大幅に歩く事を選択した。

 だいだらぼっち。ただひとりぼっち。おれは消え去っていく仲間をひとり、またひとりと見送っていった。

「んん? なんだここは、今の時代に珍しい」

 そうして見つけたのは、結界だった。物珍しかったから、その日はその近場で休憩をする事にした。

 特に理由などない。そこに結界があったから、そこで眠る。そんな気まぐれ。

 そう、そんな気まぐれで――

 拙僧は、気付けばこの地へと入り込んでしまったのだ。


※内容安価

※どこで厄介になってます?

↓5までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

えいえんてい


>>655 指定:永遠亭

前日譚

 ―永遠亭(夜)―

輝夜「……まさか、あの大太法師が竹林の中で横になっているだなんて思わないでしょ。誰だって」

弥五郎「おれとて、まさかこの様な地で輝夜姫と会うとは思わなんだ」

 それが少し前の出来事。今は一時的にこの永遠亭なる場所で、しかも輝夜姫のもとに厄介になっている。

 いやはや、かの美人と会えるとは。長生きするものだなー。

永琳「一応、人間サイズになれる薬を用意しておいて良かったわ。まさに巨人そのものを、幻想郷で野放しなんて出来ないわけだし」

輝夜「確実に異変扱いされるわね。貴方がいるだけで、みんなが大混乱するところだったわよ」

弥五郎「その様な事を言われても知らん。おれはそういうものだぞ?」

永琳「人間サイズでも、軽く三メートル近い背丈なのがもう、ね。もっと改良を試みようかしら」

 いやいや。しかし、この様な体験が出来るとは。これが人間の目線というものか。確かに、周囲のものが大きく感じる。

 これがおれを見上げていたとなれば、確かに恐れられるな。今度からもっと気をつけるべきか。

 それが拙僧の始まり。輝夜姫に拾われ、八意どのに珍妙な薬を飲まされ、そしてこれから過ごす幻想郷での物語。

 この時は何も考えて居らず、そして気付きもしなかったのだ。この時から全ては始まっていたことを。

永琳「一応、貴方の意思如何で元の大きさには戻れるとは思うけれど、無闇に戻らないことね」

弥五郎「承知した」



                  幻想に走り給う

                    第六幕

                  大入見 弥五郎

                  開      幕


※初期好感度判定

蓬莱山 輝夜
1程苦手 9程好感

直後判定

八意 永琳
1程苦手 9程好感

↓2

鈴仙・優曇華院・イナバ
1程苦手 9程好感

↓3

因幡 てゐ
1程苦手 9程好感

↓4

ほい

たかく

むーん


※結果

>>664 コンマ:1
蓬莱山 輝夜:筋肉で長身とか暑苦し過ぎて無理!【嫌悪】を取得

>>665 コンマ:4
八意 永琳:姫の心象が悪いのもありますが、何も考えていなさそうなのは……【苦手】を取得

>>666 コンマ:0
鈴仙・優曇華院・イナバ:すっごく頼りになりそうです!【信頼】を取得

>>667 コンマ:8
因幡 てゐ:あー、奴さん来ちゃったかー。あの人馬鹿だけど侮れないんだウサー【信用】を取得

※現在公開可能な情報

名前:大入見 弥五郎
読み:おおいりみ やごろう
能力:跡を残す程度の能力
種族:妖怪(だいだらぼっち)
危険度:
人間友好度:
身体能力:9 強い。力の勇儀と互角以上
精神:5 普通。良くも悪くも一般的
頭脳:2 ⑨と言われても仕方ない。妖精並
潜在能力:8 様々な可能性を秘めている

幻想郷縁起
なし

特殊設定

炭鉱夫
あなたは穴を掘る事が得意だ。
掘れば掘るほどその技術は上昇し、様々な鉱石を発掘出来るだろう。
効果:選択肢に炭鉱夫をするが追加される。その際の判定にクリティカルで特別な何かを入手可




あなたは馬鹿だ。あらゆる意味で馬鹿だ。
馬鹿故に恥を知らず、馬鹿故に恐れを知らない。
あたいってばさいきょーね!
効果:精神判定に-を受けない

相関図
【永遠亭】
蓬莱山 輝夜:筋肉で長身とか暑苦し過ぎて無理!【嫌悪】
八意 永琳:姫の心象が悪いのもありますが、何も考えていなさそうなのは……【苦手】
鈴仙・優曇華院・イナバ:すっごく頼りになりそうです!【信頼】
因幡 てゐ:あー、奴さん来ちゃったかー。あの人馬鹿だけど侮れないんだウサー【信用】


※というわけで、ながーくなってしまいました、申し訳ない。EDからキャラメイク、導入までやったらこんな時間にもなるよね!

※刑君の後日談はまた今度書きます。恐らくは小ネタ版の方に貼っつけると思います。小ネタも消化しなきゃ……

※そして弥五郎さんは開幕から波乱っぽいです。姫と師匠から悪い感情を向けられ、逆に兎からは好かれるとかいうコンマの導き

※これは永遠亭からたたき出される可能性ありますわ……

※次回は相変わらず未定です。もうそろそろ一ヶ月に一回のペースは破りたい。では、お疲れさまでした

※また次回お会い致しましょう

                                          _   -
                                          .    ´       `
                                         ´ .:: ´ ヽ    `       \
                                     /  ..::;:'     、   丶  ヽ 、    ヽ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|       .  ,    '  、   , :   ヽ   :.\   、
|                          _|       ' .,  : .ト、.ハ :. :, !、  .  :. ::.. ヽ
|                            |    ./ ,.イ   : .i` ´ ; : :i l. ヽ  i   ::. ::..  、  、
|                            |    / /.'    .:  j    } i .ハ.| -‐V }、 :::. :::.  ,
|      お詫びと報告             |   '. ' .! ;  .::: .ノ    !  .!‐'l.l   } ハ.: :::. ::::.  ,
|                            |  .//  .i   .:  '-- .i : i  リ ,,. -=T !:! :l!  :::i ; , ィ ヽ_,.イ
|                            | , /    ' :'  ::; /     i !{  j!´ V::ソ .l.:  !  :::; Y
|                            | /'   /.イ  :::{ !,.. -ー、.| :{ ヽ      l.ll    i:: .! / ,.::'
>                            | '     /'ハ  ::'ハ lヽヽ:ソj人       ///'ノl .i  ; !: l   .:::
|_________________|    /、'_ :. :';:: ゝ   ´   、       ノ' j .l  i リ ,  .:::  /
            |  |                   /ヽ._l. :、  ::  ///          ノ l .:l j/ ´  '
            |  |               イ ィ ´ '    ::' 丶     `    / ,: .::j イ    _ -― _
            |  |              , 'ーニ -‐∨   '.  二ニ ‐-  _././ ,::  .::! ' ,:::'"
          ,(二._ ̄`ヽ          /  ./ `z ーV    、 V ヽ _  ,. 〉/ ,::   i l /  _    -=
.          { __.:_ }  ヽ.         /   '   ア  ヽ :.   :, ー- 、ハ,;;;//l::   :!.l.! -‐ ー  ,ィ´
          - _ .j、   、    ,     .:   ,. '⌒ 'ー, 丶   ::, 、   l,;;;// l::  .l リ  ‐- 、ヽ∧
          ヽ--‐ j ゝ,  /、 _/    ,イ  /   .:::、.,イ´ _V :.  リ  ー/;;;// .!: .::! !  _-ー ヽ!/l
             丁 Τヽイ, -" ´、 ,   /    .:::::::/‐-、 } : i {  ` .';;;;!' .l  .:l ,! < ///////,l
            |  |  ,〉´ ,: ,:'  ;    ´     ..:::::;'  、` ー.jハ :.l"´ー 大.l!⌒! .:l ゝ ̄ ,イ///////,l
            |  | イ,    : ,.イ\ ´    .:r-.ノ、 ヽ  ー ' .{ :八  ./;;;ム   l : .{   ,イ/////////l
            |  |  'l, ,. イ//////\_,.. 、ノヽ   ', 、   ノ  )ゝ.ヽ ,;;;;;;l.lヽ 乂:ゝ_ ,.イ//////////j
            |  |   / ヽ//////////>、   ,   l   .:'  ' .'  .,;;;;;;;l.l.l ヽ.〇 ,.イ l//////////,l
            |  | , / ∨//////////,ハ   ,   l ー .ノ  /  /;;;;;;;;l.!l l ,.l.l,'"l  l//////////,l
            |_| . .:  / \//////////ハ       i   / ./  ./l;;;;;;;;;!!l l l.「i.! l  l!//////////,!
              i ;   '  \////////ハ   ヽ 乂,.イ ,   / ll;;;;;;;;l.!l l. L.jj l  l.!//////////l

        {ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
        マニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ V

         \ニニニニニニニニニニ(  )ニニニニニニニニニニニニ/
          }=-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  -=={  まずはこの二ヶ月程、一切の書き込みが出来なかった事を詫びさせて欲しい
          \-=ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ=-   リアルが妙に多忙化してな、中々此方へと来ることが出来なかったのだ

            lヽニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/  加えて、>>1が夏コミで友人のサークルに御同伴させてもらえることになった
           l::::\ニニニニニニニニニニニニニニニニニ=-   それに備える為、今は仕事と原稿に追われているのだ。正直エナドリが手放せない状況だ

           ├ Yl:\ニニニニニニニニニニニニニ=-:::::::::l   
           {  l::::::::l` --=======ヘ= '  l:::::::l
           ゝ _l:::::::l       \:::::i    l:::::::l
         _ _  l:::::::l      ` '  \l    l:::::::::l
       /  r--=,l::::::l        _ _ ,   ハ::::::::::l----- 、
      /   V///l::::::l\    ̄        / l:ハ:::::::l/////}  、
     /     V//l:::::::l/l \         / l:l//i::::l/////
     |      V/l:::::::' /l  \     /   l:l//l:::::l///    ヽ
     ハ      V::::::/__/l    ヽ  イ   ___,l:l//l::::l/      |
-=    l     /l:::::/|=- ̄ _--  _  -=ニ- // {/l:::::l \      | \
      l ○ /  l::::l |ニニニニ= __ Y __ -= l:l   l:::::l  \     |   \
      l /     l:::l \_____ ̄-=ニニVニ=- ̄ l:l   l:::::l    \ ○ |    \
        \  ;:::l   \ニニニ\lニニ} -- ̄//   l:::::l       \/       \
          ヽl::/     \ニニニニ/   //   l::::::l                \

        __          ./: : : : : : : : : : : : : : : : : :
      ,ィ'i:i:i:i:i:i:ヽ       /: : : : : :    : : : : : : : : : :
    /i:i:i:i:i:i:>≦ム     /       : : : : : : : : : : : :
   ./i:i:i:i:i:i/i:ィ'ィ'i"ヾッ、  /∨      : : : : : : : : : :   そういうわけで、夏コミが終わるまでは安定して再開する事が出来ない

   /i:i:i:i:i:/i:i,ィ'ィ';;;;`< マ;;\}::::∨:     : : : : : : : :     正味、>>1の怠慢であると言えばそうだろうが、それも受け止めよう
  ./i:i:i:i:i:/i:i//{`'<;;;;;;;`<;;;/::::::∨: : : : : : : : : :        不甲斐ない>>1で申し訳ない。だが、ここを途中で終わらせるには勿体なさすぎる
 /i:i:i:i:i:/i:i://:| {ソヾ,`<;;;;;;\:::::○ヽ: : : : : : : :        故に、落とす事はしないと約束しよう。それは絶対の法理だ

 マi:i:i:i:{ゞ、|.|i:i|ヽ,  ヾ、イ`'<;;;\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 待って下さっている方には申し訳ないが、今暫くと言わせて頂く
  ヽi:i:i:',i:i:i|.{i:|、、ヽニ.、i_{  ヾ≧、\: : : : : : : : : : : : : : : : : : 本当に申し訳ない。だが、帰って来た暁には更なる物語を紡ぐ事を確約するぞ
   ヽi:i:iヽヽマ、ヾ、ヽ_ .-‐ }i、: :.\\: : : : : : : : : : : :
    ヾイ ̄ }i;;;',.ヾ、   |ゞイ`}i: : :.\\
         ii.';;;;,    ム::::::::::|: : : : .\\: : : :
         .} .',;;;,   ム ::::::::::|: : : : : : :∨ヽ
         { ',;;;,  { ::::::::::::|○: : : : : ∨;ヽ,____

          ', ',;;;i  マ:::::::::└─''''"""マ.',;;;,ヽ三三三
          ヽ,ム;;、 \::::: : : : : : : : | マヽ,ヽ,三三三
            ヾ、;\.|::\: : : : : : : :|  .マ ゝニ≡=-
             ヽ;;;;;ゝ、: : : : : : : : |  .マ三三三三
               iゝ、;;;;≧ッェ、,_ .|ヽ,ッ、.マ三三三三
               .∨  <;;;;;;≧=ーゝ`''ゝ、○三三

      V         li              /ニニニニニニニニニニニム
 -  _   V        li            /ニニニニニニニニニニニニニニニi
ニニニニニニ=- V        li            {ニニニニ> =====ミ( )ニニニi
ニニニニニニニニム       li            V>-=:::::マニニニニニヽヽニニi
ニニニニニニニニム       l _, .............................:::::::::::::::::ィ弋ッ><ニニニム Vニ}

ニニニニニニニニニム     ,....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-イ  }i  /.:: '/ィァ_フイ::〈¨´
   ̄ -=ニ//l     {:::::::f     / ̄   / i ト 、/イ___ ' '  /::::::::,
      / /マニi     ';:::::l    /     / lハ l  ゝ_-- ` ァ ハ:::::::::,
     / ./.   li      ';::::,   |      lム lハ ヽ  ⌒ ┘ィ  ヽ::::::::.
     { {    li      }:},::.、 l   /ハ lム lハ  \  ,.イ /   ' ;:::::::.
     } {    li     l::lヽ::.、l /   ヽlニム lハ   `//      ヽ::::::.、
     ゝ入    li     l::l ヾ:..、     \ニ > V彡ニ>   _     \:::i
 > 、  ( ノ 、   li     ゝ::.......::::::::=-:...__ _ _L//---=== ´    =- _  lヾ::::::...._  -= ⌒
    > ゝ  ゝ、  l              ≧=─ '             \ {  > ,::::::::...、
       ゝ、ヘ> ム            //                 / /   \::::::::..、
        >、><>ム        _ ィ/ /                 //       ` .::::::..、
      /  ` ゝ-=> -=== 彡 //l l                 /

      l     _ , : : : 〉>/// /o/l l               //l
      \  , . : : : < ///// ////i| l          _ -= /////l

        /. :イ////////// /////ハ    _ ィ//////l//////////l
       // ///////o // ///////八 _//////// l//////////l
      // ///////o///o/////////////////_ _ l///////// l
      {{////////o/////////////////// /     }//////////_ -=- _

  では、原稿に戻らねばならぬので此処で失礼させて頂く
  去る者は追えぬ、待つ者も見えぬ、それでも一人でもいるならば俺は此処に帰って来よう
  さらばだ


※挨拶遅れました。コミケ参戦した方はお疲れ様です。私は今回、東方関連ではなくTRPG関連で参加していた為宣伝はさせていただきませんでした。

※早ければ25日くらいに再開しようと思っております。よろしくお願いします。


※日付変わる頃に再開しまーっす!


※お待たせしました、再開しまーす


一日目

 ―永遠亭・客間(朝)―

 目を覚ませば、最初に見た光景は木目正しい天井だった。

 建物の中で寝るという事自体おれにとって初めての体験だった為、この朝もまた新しいものだと言えるだろう。

弥五郎「布団、素晴らしいな」

 何より、俺が感動を覚えたのはこの体を挟み眠る事が出来る布団という敷物だ。

 柔らかく、ただただ眠りやすさをもたらすことにだけ特化したものがこれほどまでに良いものとは思わなかった。

 元の体では絶対に出来なかった体験だろう。そもそも、大地がおれにとって寝る場所だったしなー。

 さて、そんなことを思っているあいだに目もいい感じで覚めてきた。

 なにかしよう。そうしよう。

※選択

1:目新しいものを探しに屋敷の中を歩こう
2:いやいや、まだまだこの布団を体験する為に寝転がろう
3:体を動かさないなんてもったいない。仕事を探そう
4:その他(内容明記)

↓2

3


>>719 選択:3 ※コンマでイベント判定はまだ発生していない

 ―永遠亭(朝)―

 朝日と共に眠り。夜になれば歩き、そして朝になって眠る。

 行った事のある場所、見知らぬ土地、気の向くまま、ただ歩く。

 それがおれのこれまでしていた事。巨大だったがから、出来ることも限られていたしそれだけをただやってきた。

 が、今は違う。他の人間よりも大きいとは八意どのの言うところではあるが、それでも人の目線に立つことが出来ている。

 そう思えば、これまで遠目に見ていた人間の『せいかつ』というものをしたくもあるのが心理だろう。

 というか、したい。体を動かさんのはもったいない。動かしたい。それだけを考えて移動していれば、

※誰を見つけた?

1:輝夜
2:永琳
3:鈴仙
4:てゐ
5:その他(永遠亭に訪れそうなキャラ)

↓4までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

3

ところで安価で紺珠伝キャラは大丈夫ですかい
永遠亭が舞台だからなんとか出せるかなと


>>724 選択:3 鈴仙・優曇華院・因幡

>>726 ※紺珠伝は勉強中なので、もう少々お待ちください

鈴仙「あれ、大入見さんじゃないですか。もうお目覚めですか?」

 背後から少女の声が聞こえてきた。

 振り返ってみれば、そこにいたのはウサギの耳のある、えっと、あれだ、変な服の少女が居た。

 妙ちくりんな服だ。見れば見るほどよくわからん。

鈴仙「あの、どうかしましたか?」

弥五郎「お、おう。すまんな、服装がやけに見慣れないもので」

 見上げながら首を傾げる彼女――鈴仙だったか――に尋ねられ、素直に思っていたことを口にする。

 すると、彼女は目を白黒とさせてから自分の服を一瞥してから、クスクスと笑って見せた。

鈴仙「あ、これですか? ブレザー、Yシャツ、スカートって言うんですよ」

 それから順に上から服の名前、だと思うものを指差しながら教えてくれた。

 いや、名称を言われても、と思ったがまぁ、その善意は受け取っておこう。

 さて、目的はそうではない。おれはそれからなにか出来る事はないかと尋ねてみると、

鈴仙「出来る事ですか? そうですね」

 そう言って、あご先に手を当てて考えるような格好を見せる。

※判定

1:姫様から部屋で待機していて欲しいという言伝がありました
2~:今は特にありませんね
4~:あると言えばありますね
6~:ちょうどよかった、人手が欲しかったんですよ
8~:本当ですか! だったら是非!
0:あ、師匠からそのことでお呼びしようとしていたところでした

判定直後

ここ


>>730 ※判定1(ファンブル) ※アカン(アカン)

鈴仙「……そうでした、姫様から部屋で待機していて欲しいという言伝がありました」

 それから神妙な面持ちになって、鈴仙は言った。

 あー、という風に言いたげにしている。何処か、おれと目を合わせないように逸らしているようにも見えた。

鈴仙「すっかり忘れてました、申し訳ありません」

弥五郎「いや、おぬしが謝る必要はない。それにしても、部屋でジッとしていろとは」

 謝る鈴仙に頭を上げるよう手を動かしてから、頭を掻いて先の言伝のことを考える。

 まぁ、泊まらせてもらっているからには、最初の朝に色々と言う事があったのだろう。

 だから部屋で待っていろと。確かに勝手にこの広い屋敷の中を歩き回るのは、向こうからしてみればよろしくないことか。

 まぁ、家を持ったことのないおれからしてみれば、よくわからない話であるけれど。

弥五郎「あいわかった。部屋に戻るとしよう」

 それから彼女に言われた通りに部屋に戻ることを了承して、来た道を戻ろうと踵を返す。

 のだが……

弥五郎「……すまぬ」

鈴仙「どうしましたか?」

弥五郎「客間へと、案内してくれないか」

 てきとうに歩いていたせいで、おれは自分に用意された部屋の場所を忘れていた。

※鈴仙・優曇華院・因幡の好感度が上がりました

※今日はここまでにさせていただきます。一昔前みたいに毎日更新は出来ないとは思いますが、ちょこちょこまた再開できればと思います

※では、また次回お会い致しましょう。お疲れ様です


※21:30頃に再開予定です


※なんだかもう期間開きっぱなしでアレですが、再開していきます。

※刑の後日談はもうしばらくお待ちください。

※では、よろしくお願いします


 ―永遠亭(昼)―

 宛てがわれた部屋へと鈴仙に案内してもらい、戻ってからしばらくして運ばれたのは朝食だった。

 まともな食事というのもなんだかんだで初めてなもので、箸の使い方には苦労したがなんとか完食した。

 そも、おれに食事というものは本来必要なものではないのだが――出されたものを無碍にするのも勿体無いだろう。

 さて、そんなこんなで部屋での待機を続けていたわけだが朝食が運ばれる、食器をかたす以外で誰も訪れることもなく昼になってしまった。

 やることも見つからず、どうも暇を持て余してしまう。

 何か理由や用事があっておれを部屋で待つように言ったと思ったのだが、違うのだろうか?

 まぁ、言われた事は守るにこしたことはない。なので、とりあえず筋肉の鍛錬を始める。

 親指に全重を掛け、逆立ちをしながら上下に体を動かす運動。

 それをしていると――

※誰が来た?

1:輝夜
2:永琳
3:鈴仙
4:てゐ
5:妹紅
6:その他(永遠亭に訪れそうなキャラ)

↓3

3


>>748 選択:3 鈴仙

鈴仙「……なにをしてらっしゃるんですか、大入見さん」

 複雑そうな表情を浮かべた鈴仙が、尋ねてきた。

 ああ、そう言えば部屋の襖を開けたままだった。これでは外から丸見えか。

 気にするような質ではないが、少々用心が足りんかったかな。

弥五郎「暇が過ぎてな。ただジッとしているのは、性にあわんのだ」

 そう言いながら、逆立ち親指伏せをやめて鈴仙と向き合う。

弥五郎「して、この筋肉をご所望か?」

鈴仙「違います。というより、その、上を着直していただけませんか?」

 それから自らの筋肉を誇示するような体勢で尋ねればきっぱりと違うと言われた。

 継いで、目線を逸らしながら言った言葉におれはまたハッとする。

 ああ、鍛錬の為に着物の上を脱いでいたな。女性には少々、目に痛いか。

 そうして、着物の上を着直して、改めて鈴仙と向き合う。

弥五郎「して、どうかされたかな」

 おれのところへ来た、ということは何か用があるということだろう。

※コンマ判定

1(ファンブル):姫様から、お話があるそうです。そう彼女は、申し訳なさそうに言った。
2~:「その、師匠から襖を開けたままにするなというご注意が……」
5~:「少し、私のお手伝いをしてくださいませんか?」
8~:「師匠からお呼び出しです。何か用事があるみたいです」
0・ゾロ目:???

判定直後


>>750 コンマ:2

鈴仙「その、師匠から襖を開けたままにするなというご注意が……」

弥五郎「なんと」

 いや確かに、それはおれも無用心だとは思っていたが、まさか八意殿から注意が飛んで来ようとは。

弥五郎「それは本に申し訳ない。わざわざそなたに御足労させてしまうとは」

鈴仙「ああいえ、それは大丈夫です。こういうことは慣れてますし」

 彼女に向け素直に頭を下げれば、本人は困ったような表情で笑いつつそう返してくる。

 続けてそれよりも、という風に鈴仙は咳払いをすると、

鈴仙「大入見さんは、聞けば生活らしい生活の仕方をあまり知らないようですね。 ……その、まだ注意で済んでいるので良いのですが」

 そう言ってから、どうしたものかと考えるように俯いて見せた。

弥五郎「ですが?」

鈴仙「……その、気を付けないと、多分、追い出されます」

 驚愕の一言だった。

 聞けば、おれはあまりこの輝夜姫や八意殿から良い印象を持たれていないという。

 それはまぁ、なんとなしにわかる。だいだらぼっちというのは、総じてなにを考えているのかを理解されにくい。おれはその中でも、あまり頭がよいとはお世辞にもいえない。

 それとなしに何も考えずに行えば、それが他者を害することもあるということだろう。この体も、女性には刺激が強いというのは先の鈴仙の様子を見るにわかる。悩ましいものだ。

鈴仙「あ、私はそんなことありませんからね?」

弥五郎「カカカ、それはなんとも嬉しいことを言ってくれる」

 屈託なく笑って見せたが、彼女はむすっという顔を見せる。

 いや、本心だぞ? 何もからかっているわけではないぞ?

鈴仙「……とにかく、気を付けてくださいね」

弥五郎「あいわかった。ご忠告感謝致す」

 兎角、郷に入らば郷を知り、従うが良しだろう。気を付けよう。

※鈴仙の好感度が上がりました。
※コンマや選択肢次第で追い出される可能性があるようです


 ―永遠亭・客間(昼2)―

弥五郎「……暇だ」

 襖も閉めた。部屋には一人。鍛錬も終わったし、昼飯も食べ終えた。

……暇だ。

 暇が過ぎる。確かに先ほど注意を受けたばかりだが、このまま横になっていては体がなまってしまう。

 しかし、だからと言って部屋を出るのも注意を無視するようなものだし、だからと言って部屋でジッとしているのも我慢ならん。

 せめて話相手が居ればとも思うが、殆どの者は何かと働いているようにも見えるし、そもそもおれが話しかけて良いのかもわからん。

 どうするか。どうしようか。どうする、おれ。

※選択

1:我慢出来ない! 外へと出る!
2:ここは我慢だ。おとなしくしていよう。
3:その他(内容明記)

↓3


>>756 選択:2

弥五郎(……否、ここは我慢をしよう。本能に身を任せる事は良いことではない)

 そう、これも修行だ。我慢することも修行のひとつ。健全な精神なくば健全な肉体もなく、健全な肉体なくば健全な精神も宿らないのだ。

 というわけで、座禅を組んで精神を落ち着かせる。精神統一をしていれば、自然と時間も過ぎることだろう。

 おれに足りないのは落ち着きだ。いや確かに性ではないが、動きたいが! 体を! 動かしたいが!!

 追い出されるわけにもいかんしなぁ。ここ、幻想郷は知らぬ土地であるわけだし。

 そんなことを考えながら、瞑想を続ける。

 すると――

※誰が来た?

1:輝夜
2:永琳
3:鈴仙
4:てゐ
5:妹紅
6:その他(永遠亭に訪れそうなキャラ)

↓3


>>760 選択:鈴仙 ※これ絶対気になってそわそわして見に来てるやつだ

鈴仙「失礼します」

 入ってきたのは、鈴仙だった。

弥五郎「鈴仙か……?」

鈴仙「はい。何度か声を掛けたんですが、返事がなくもしやと思って……」

弥五郎「なんとか耐えたぞ……ああ」

 部屋から出たい、体を動かしたい、そういう欲求に対して拙僧は打ち勝ったのだ!

弥五郎「褒めてくれても、構わぬぞ」

鈴仙「ああ、はい。偉いですね、大入見さん」

 なんだか腑に落ちない言い方だった。

鈴仙「でも、本当に安心しました。これでいなくなっていたら、捜すのは私なんですよ?」

弥五郎「まるでおれが、拾われた猫か野生動物みたいな言い方だな」

 しかも、主人は彼女だ。完全に飼育係のような口ぶりだ。

鈴仙「ああ、すいません。気に触ったのであれば謝ります」

弥五郎「あいや、謝る必要などない。 ……ただ、しかし、いつまでこの部屋で待機していれば良いのかと思ってな」

 今は瞑想を行うことで精神を治めてはいるが、いつ衝動に駆られるかもわかったものではない。

 我慢というが、それとてやり過ごす為の手段だ。いつまでも出来るわけでもないのだ。

 個人的には、いち早くこの幻想郷という新しい土地を行きたい気持ちもあるのだが……

鈴仙「ああ、そのことなんですが」

 そう言うと、彼女は開かれた襖の方を振り向いた。

 すると、

※選択

1:姫様登場
2:妹紅登場
3:その他登場(永遠亭に訪れそうなキャラ)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

2


>>762 選択:妹紅

※初期好感度判定

藤原 妹紅
1程苦手 9程好感

※妹紅は弥五郎のことを知っているかどうかも同時に選択してください

Yes or No

↓3で判定

Yes


>>768 コンマ:3 選択:Yes

※あんまりコンマが振るわんのぅ

※藤原 妹紅:使いようによっては……ね【苦手】を入手しました


「あなたが、永遠亭の隣で寝てたっていう大太法師?」

 そこに居たのは、銀髪灼眼の少女だった。

 蝶の羽のように広がった特徴的な装飾が頭を飾り、鈴仙の着ているものと似たような上着。肩から吊るすような紐で留められた護符の貼られた指貫袴のような履物を着ているのが、印象に残る。

 彼女はおれのことをジッと観察するように見ながら尋ねて来たが、こちらとしてもどこかで見た覚えがあるような気がした。

弥五郎「然り。おれが大入見 弥五郎である。 ……斯く言うそなた、どこかで会った事はないか?」

妹紅「……待って、弥五郎?」

 記憶の端にある思い当たるところをなんとか手繰り寄せるように、互いに思案を始めて黙りこくる。

 鈴仙がおれと彼女を交互に見ているのを尻目に、しばらく経ってから、これまた互いに手を打ち合わせた。

妹紅「八幡の大人(おおひと)!」

弥五郎「あの時の退治屋か!」

 最初から合わせたように彼女とおれの言葉が重なる。

妹紅「……ああ、思い出したわ。よくも何十回と潰してくれたわね」

弥五郎「殺されたくはなかったのだ。それに、拙僧は悪さをしていたわけじゃない!」

 彼女にとっても、おれにとってもあまり良いとはいえない思い出が蘇ってくる。

鈴仙「お知り合いで?」

 その言葉に、おれは首を縦に振って見せた。

 知り合いと言っても、仲がよかったわけではない。本来なら退治し、退治される側の関係だったからだ。

 と言っても、あの時は一方的に勘違いを起こした村人が彼女に依頼をして、おれを追い出してくれと言ったのがはじまりだったと聞いている。

妹紅「あなたもとうとう幻想入りしてきたのね」

弥五郎「数奇なものだ、まさかこの地で再び会うことになるとは……」

 いやー、感慨深い。色々と思う事はあるが、それも最早思い出だと言えるだろう。


弥五郎「それで、此処に来たのだ。退治屋、何かおれに用事でもあったのではないか?」

 思い出の話に花を咲かせるのも一興ではあるが、それはそれ、これはこれという形で問いかける。

 彼女はそれに対して、

妹紅「妹紅。藤原 妹紅。今は退治屋は殆ど廃業してるから、名前で呼べ。 ……いや、お前だと知っていれば気安く乗ることもなかったんだが」

 自らの名を名乗ってから、面倒そうに継いだ。

弥五郎「そんな面倒そうにしてくれるな、傷付く」

妹紅「豆粒みたいに何度も潰された身になってみなさいよ」

 それは仕方あるまい。大きさの違いが凄まじかったのだから。

妹紅「兎に角、一度引き受けたことだから言うけれど、お前に仕事の斡旋をしろって輝夜から言われてな。その挨拶に来たのよ」

弥五郎「仕事をくれるのか?」

 ほぉ、それは願ってもない事だ。まさに助けに船と言ったところだろう。

妹紅「私も人間の里じゃ顔が効かないわけじゃないから、ある程度なら仕事も集められる。 ……まぁ、そうじゃなくても、輝夜が私に何で頼って来たのか、お前を見たらなんとなく察せられたよ」

鈴仙「妹紅さん、それ以上いけません」

妹紅「……まぁ、そういう事だ。明日にでも竹林の中にある私の家に来い。案内図はこれだ」

 何かやはり腑に落ちないことを言われ、なぜだと疑問符を覚えながら妹紅から差し出された一枚の紙を受け取る。

 そこには彼女の家までの道のりが書いてあり、それを確認したおれは懐にしまう。

妹紅「その大きさでも、お前は目立つ。精々、頑張りなさいな」

 それから彼女は吐き捨てるように言うと立ち上がり、去っていく。

 色々と思うことがあるが、兎角、何か出来る事をおれに与えてくれるという事は今だと大きいものだ。

 いなくなってしまったので、明日にでも礼を言おう。そう思いながら、おれは深く息を吐いた。

※妹紅と出会いました。
※鈴仙の好感度があがりました
※二日目から弥五郎さんの外出出来るようになります。


※今日は此処までです。明日もやれたら再開します。できたら、いいな(願望)

※予定が何もなければ昼間から、あれば夕方か今日くらいの再開を目指します。

※では、お疲れ様です。また次回、お会い致しましょう。


※21時頃に再開予定です。よろしくお願いします


※どうもコンマが低空飛行しちゃってますね。脳筋は貴族から嫌われるのか?

※さて、風呂に入っていたらこんな時間になってました。少し遅れましたが再開しようと思います


 ―永遠亭・客間(夕方)―

 黄昏時、本来ならばこの辺りの時間で、おれたち『だいだらぼっち』は活動を始めるのだが、この幻想郷では違うようだ。

 夜中には眠くもなったし、朝にすっかり目を覚ましていたというのも、考えてみればおかしなものだと思う。

 まぁ、深く考えたところでその答えなど出るわけもないのだが。

 兎角、妹紅が去ってから、残っていた鈴仙に「夕方からなら屋敷の中を歩いても大丈夫ですよ」、と言伝を預かった。

 どうやら、妹紅が来るのは元々予定していたことらしく、しっかりと引き合わせる為に部屋で待っていて欲しかったそうだ。

 それにしたって言い方や、伝え方があるだろうと思ったが、そんな憤りを今更感じても仕方ないので、提灯や蝋燭の灯りで明るくなっている永遠亭の廊下をジッと眺めている。

 さて、せっかく許しが出たのだからどうしたものか。

※選択

1:とりあえず屋敷探索
2:なんとなく永遠亭の外に出てみる
3:さて、仕事を探そうか
4:その他(内容明記)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

1


>>782 コンマ:00(ダブルクリティカル) ※久しぶりだな、この数字見るのも(白目)

 ※まだ明確なイベントも企画してないけど、何かしらのボーナス考えるんでちょいとお待ちを


 選択:1

 ―永遠亭(夕方)―

 せっかく客として迎えてもらっている屋敷だ、今朝のように一々宛てがわれている部屋を忘れ、案内してもらうのも手間だろう。

 まぁ、覚えられなければ手を煩わせてしまうこともあるだろうが……覚える努力はするに越したことはない。

 そういうわけで、覚えるがてら気分転換の散歩と洒落れ込むことにする。

弥五郎(しかし、この屋敷は外見と違い、異様に広いな)

 八意殿の妙薬を飲んですら、大きい大きいと言われるおれの体でも、余裕で天井へと頭をぶつけることのない高さ。

 玄関口は確かに少々狭く感じたものだが、中に入り、そして今歩いていても悠々とすることが出来ている。

 何かの術でも使っているのだろうか? そういう事が出来る者が、この永遠亭には居るのだろう。

 そう思っていると、向かい側から誰かが歩いてきた。

※選択

1:輝夜
2:永琳
3:鈴仙
4:てゐ
5:豊姫
6:依姫
7:その他(キャラ名明記。組み合わせも有り)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


 ※明記がないのでズラシですねぇ。無駄にコンマ神が荒ぶってるなぁ

>>788 選択:2 永琳 ※ゾロ目なんで更にボーナスを差し上げます。初期好感度低いしな!

永琳「あら、大入見さん。早速出歩いているんですね」

弥五郎「これは八意殿。ああ、やはりジッとしているのは性に合わなくてな」

 鉢合わせたのは、八意殿だった。銀髪を揺らし、腕を組んで立っている姿は様になっている。

 何処か言葉に棘を感じたが、気のせいだろう。

弥五郎「して、そなたはなにをしていたのだ?」

永琳「仕事の後片付けが終わったから、兎達がちゃんと働いているのかを見回りしていました」

弥五郎「ああ、兎は昔から少々気ままなところがあるからな」

 兎と聞いて思い出したのは、遥か昔にオオムナヂ――オオクニヌシのこと――が連れていた奴がいたな。

 あれはあれで良い性格をしていた覚えがあるが、今はなにをしているのだろうか。

永琳「……そう言えば、あなたは国造りに由来する巨人の妖怪でしたね」

弥五郎「拙僧はそんな大した事はしておらぬよ。ただこの筋肉を頼りにされてはな、応える以外に選択肢はあるまいて」

 そう言って、己が肉体を誇示するように格好を付けて笑顔を浮かべて見せる。

 八意殿は、引き吊った笑顔を見せていた。

……やはり女子には、この筋肉の良さが伝わり難いのだろうか?

永琳「コ、コホン。まぁ、筋肉はないよりは有った方がいいわよね。健康的な意味でも」

弥五郎「健全な精神は、健全な肉体に宿ると言いますからなぁ!」

 取り直すように言った言葉に、おれはカッカッカッ、と大仰に笑って見せる。

 そう、筋肉とは健康の源であるのだ。筋肉こそ、健全の原点であると言えよう。

永琳「……取り敢えず、見回りを手伝ってくださいますか? やることがないなら、良いでしょう?」

 笑い続けた後、八意殿にそう誘われた。さて、どうするか。

※選択

1:おお、それは願ったり叶ったり。ちょうどこの屋敷の構造を見たくてなぁ
2:いや申し訳ない。拙僧、少し用事があるものでな!
3:うむ、実際やることなどない! では拙僧は反対側から見て来ようか!
4:その他(内容明記)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

1


>>791 選択:1

弥五郎「おお、それは願ったり叶ったり。ちょうどこの屋敷の構造を見たくてなぁ」

 どうするもこうするも、最初から選択肢など有って無いようなものだった。

永琳「構造を?」

弥五郎「そうよ。せっかく招かれている身なのだ、迷っていては問題もあると思ってな」

永琳「……意外だわ、そんなこと気にしないと思っていたのに」

 それは心外だぞ、と心の中で苦笑をする。

 確かにおれは気ままに移動を続けていた身ではあるが、それでも行った事ある場所とない場所の区別や、向かおうと思う方角くらいは記憶する程度の事は出来る。

 今回とて、その一環であると言えよう。

弥五郎「カッカッカッ、八意殿は辛辣でありますなぁ!」

永琳「それを屈託なく笑える貴方も、随分と……」

 その程度、些細な事であるしなぁ。気にしてなどいられんよ。

永琳「良いわ、じゃあ案内ついでに見回りしましょうか」

 そう言って彼女が歩き始め、おれもその後に続いていく。

 八意殿の案内のお陰で、随分とこの屋敷の何処に何があるのかがわかった。

 そして、この屋敷の内部が何故こうも大きいのかも説明してくれた。

 鈴仙、あやつも中々どうして、凄い奴だったのだなぁ……

※永琳の好感度がググッとあがりました
※永琳の評価が 八意 永琳:見た目や言動に惑わされるなんて、私もまだまだね【知り合い】 に変化しました。


 ―永遠亭・客室(夜)―

 一日の終わりが近づいている。

 この幻想郷に来て、しっかり過ごした初日の終わりとしては、中々どうして、濃ゆいものだったと言えるだろう。

 最初こそ、追い出されるやら部屋で待機していろと言われた。それから妹紅がやって来て、仕事をくれてやると言われた。

 夕暮れには八意殿と兎の働きぶりの見回りの一環としてこの永遠亭の間取りを教えて貰えたし、何より夕飯も美味かった。

 うむ、うむ。初めてのことばかりで少々浮き足さえ立ちそうな始末だ。

弥五郎(……しかし、大きさは違えどこう見上げる月は変わらんな)

 遥かに小さくなったこの体から見ても、本来の山ほどもある体であっても、夜空に浮かぶ月というのは変わらぬもので。

 それは、拙僧が自分というものを持った頃から何ら変わらぬ姿をしている。

 いや、外の世界のように汚れた空気ではなく、此処は澄んでいるのだから、久々に、明瞭に綺麗なものだとも思えるな。

弥五郎「……気ままに往こうぞ」

 これまでだとてそうで、これからもそうすると思っていたのだ。今更変わることもあるまい。

 さて、本来ならば有り得ぬこの時間の眠気もそこそこだ。が、このまま眠るのも少々惜しい気持ちもある。

 どうしたものか。

※選択

1:誰かに会いに行くか(判定有り)
2:月見酒(遭遇判定有り)
3:その他(行動表記)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


>>797 選択:2 コンマ:0だから遭遇判定はクリアします。ボーナスボーナス

 ―永遠亭・縁側(夜)―

 そういうわけで、兎に頼んで酒を一升頂く事にした。

 今の今までまともに酒なんぞ飲む機会も無かったし、だからと言って嫌いという事でもない。

弥五郎「……んまい」

 グッ、と煽る様に一口で盃に注いだ酒を飲み干す。

 腹の中から抜ける様に上がってくる酒の風味、香りを味わいつつ、もう一献と注ぐ。

 そうしていると――

※選択

1:輝夜襲来
2:永琳登場
3:鈴仙参上
4:てゐ推参
5:その他(キャラ名明記)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


 >>803 選択:3 鈴仙


 やって来たのは、今日に何度も顔を合わせた少女だった。

鈴仙「大入見さん、そのお酒は何処から……」

弥五郎「おお、鈴仙か。いや何、兎達に頼んだら一升頂けたものでな。月を肴に飲んでいる所だ」

 驚いた表情で尋ねて来た鈴仙に、おれは手に入れた経路を言いつつ盃に口を付ける。

鈴仙「あの兎達が、ですか? 何かおかしなモノ、入ってませんよね」

弥五郎「なればこうして飲みゃせんよ。カッカッカッカッ」

 疑い、訝しむ様にしている彼女におれは酒瓶を見せて豪快に笑う。

 兎は悪戯が好きだが、素直と言えば素直な存在だ。それを信じてやらねば何も始まりはせん。

 それも過ぎれば己の身を滅ぼすことになりかねないが、今はまだそうではないだろう。

鈴仙「大入見さんって、時々凄い大物の様に見えますね……」

 それはまた、異なことを口に出すものだ。

 おれは心の中でそう思いながら、目を丸めて鈴仙を見やる。

 それはポロっと、思考の中から漏れ出した言葉なのだろう。

 鈴仙はあ、その、と身振り手振りで何か否定しようとしている様に見えた。

 ふむ、こんな時の回答はどうしたものか……

※選択

1:そりゃあ、だいだらぼっちだからなぁ。細かいことなんぞ知らん
2:カッカッカッ、それもこの筋肉が有ってこそだぞ鈴仙!
3:おれは大きいからな! 真顔でおれはそう言った。
4:その他(内容明記)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

3


>>806 選択:3

弥五郎「おれは大きいからな!」

 真顔でおれはそう言った。

鈴仙「……はい?」

弥五郎「大きいから、大物と言ったのだろう? 間違いないではないか」

 実際、鈴仙との身長差など子供と大人くらいなものだ。座っていてなお、彼女の目線よりもおれの方が大きいと来ている。

 大物か、良いな良いな。中々気分が良くなる言葉だ。

鈴仙「……あなたって、よくわかりません」

弥五郎「よく言われるよ。なんと言っても、だいだらぼっちだからな」

 国造りの時こそこの筋肉は頼りにされたが、その後でやった事と言えば歩き回っていただけくらいだ。

 人間が発展するにつれて、おれはそれくらいしかやる事がなくなったし。実際、何も考えずに気の向くままにそうしていたわけだ。

 そもそも、おれとまともに会話をしようとした者も少なかったし。神々も早々と地上から消えたしな。取り残された者の身にもなってみろと言いたいくらいだ。

 まぁ、それも今では細かい事だ。過ぎたことを語るくらいなら、未来を思い描いていた方が良いし楽しいはずだ。

鈴仙「あははっ、さっきのもそうですが、それって理由になるんですか?」

弥五郎「これ以上ない理由だと思うのだがなぁ……」

 笑う鈴仙の言葉に、頭を掻きながらぼやくように言う。

鈴仙「ふふ、そうですね。そうなのかもしれません」

 笑みを絶やさぬまま、鈴仙はそう言ってから両手を上にあげて背を伸ばす。

 それからおれの隣に座って、

鈴仙「月見酒、お付き合いしても?」

 そう言ってニコリと笑った。

※鈴仙の好感度があがりました


※現在公開可能な情報

名前:大入見 弥五郎
読み:おおいりみ やごろう
能力:跡を残す程度の能力
種族:妖怪(だいだらぼっち)
危険度:
人間友好度:
身体能力:9 強い。力の勇儀と互角以上
精神:5 普通。良くも悪くも一般的
頭脳:2 ⑨と言われても仕方ない。妖精並
潜在能力:8 様々な可能性を秘めている

幻想郷縁起
なし

特殊設定

炭鉱夫
あなたは穴を掘る事が得意だ。
掘れば掘るほどその技術は上昇し、様々な鉱石を発掘出来るだろう。
効果:選択肢に炭鉱夫をするが追加される。その際の判定にクリティカルで特別な何かを入手可能


あなたは馬鹿だ。あらゆる意味で馬鹿だ。
馬鹿故に恥を知らず、馬鹿故に恐れを知らない。
あたいってばさいきょーね!
効果:精神判定に-を受けない

相関図
【永遠亭】
蓬莱山 輝夜:筋肉で長身とか暑苦し過ぎて無理!【嫌悪】
八意 永琳:見た目や言動に惑わされるなんて、私もまだまだね【知り合い】
鈴仙・優曇華院・イナバ:すっごく頼りになりそうです!【信頼】
因幡 てゐ:あー、奴さん来ちゃったかー。あの人馬鹿だけど侮れないんだウサー【信用】
【英雄伝】
藤原 妹紅:使いようによっては……ね【苦手】

 今日も今日とて、日が昇る……


※夢判定

 コンマ一桁6以上で弥五郎は夢を見る

 判定直後


>>811 コンマ:8 ※成功 初っ端からとは珍しい

※更に判定

1(ファンブル):滅尽滅相
2~:死の化生、成りけり
5~:大太法師はかく語りき
8~:天見、海渡、雨晒
0・ゾロ目:ヤマ法師

判定直後


>>813 コンマ:5 ※大太法師はかく語りき



 拙僧らは、人間たちの言う所の『巨人』である。

 仲間たちは次々とその姿をくらまして行った。この明るき現代の世、眠らぬ現世で歩く事を否とした者が多かった。

 かつては拙僧も神格に及ばぬも、強い信仰を得たこともあったものだ。

 時に恐れられ、時に頼られ、行く先々で色々な事があったものだ。

 大太法師は夜を生きる妖怪である。一夜の頼りを聞き、叶えては朝日と共に消えてゆく妖怪であった。

 今の拙僧はその限りではなく、そしてその原因も知るよしもないだろう。

 長い年月を生きた。それこそ、この世の誕生と近しい時を。

 神々を見た事もあった。山の意を聞き、盛り立てたこともあった。

 人と妖が互いをいがみ合った時も、鬼が人の世から隠れていったのも、月が騒がしかったことも、色々な現世を見、渡って来た。

 だいだらぼっちは歩く者。終わりなき行脚を続け、跡を残して行く者。拙僧はそうであった。少なくとも。

――そう、それは、永遠と繰り返す。朝に死に、夜に生きる我らは延々と。そういう存在だったのだ。これまでは。


二日目

 ―永遠亭・客間(朝)―

 囀りと、床を伝って聞こえる足音でおれは目を覚ました。

 小さな円形の窓から、朝日が差し込んでくる。

 何かの夢を見ていた気がする。昔から今までを、一気に流し見ている様な夢を。

弥五郎(いやはや、眠りが良すぎたというべきか)

 酒を飲んでみたせいか。それともこの筋肉があまりにも休まってしまったせいか。

 どちらにせよ、体は十全以上に元気だった。

 さて、朝だ。せっかくなので何かしようか。

※選択

1:屋敷を歩き回ってみる(遭遇判定有り)
2:永遠亭から少し出てみる(遭遇判定有り)
3:妹紅の所へと行ってみる(仕事の斡旋イベント)
4:鍛錬だ! 兎に角鍛錬をするぞ!!(遭遇判定有り)
5:その他(内容明記)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

1


>>818 選択:1 ※まだ筋肉は唸りを上げない


 ―永遠亭(朝)―

 ドタタタタ、という忙しなく走り回る音が屋敷中で鳴っていた。兎達が駆ける音である。

 どうやらおれが目を覚ます前から朝食や日中に行う仕事の準備に追われているらしく、おれの小脇や股下を通り抜けては走り去っていく。

 堂々と廊下の真ん中を歩くと邪魔になると思い、脇を歩きながら昨日八意殿に案内してもらった記憶を頼りに水場へ向かい、顔を洗おうとしたのだが。

弥五郎(……洗いづらい!)

 水場の高さと、自分の身長の高さがあまりにも釣り合わなかった。顔を水で流すだけでも一苦労だ。

 そんな風に顔を洗うのに悪戦苦闘していれば――

※判定

5以上で誰かと会う

判定直後


>>821 コンマ:0 ※コンマ:0 ゼロォォォォォオオ!!

※選んで(はぁと)

1:輝夜
2:永琳
3:鈴仙
4:てゐ
5:豊姫
6:依姫
7:その他(キャラ名明記。組み合わせも有り)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

3


※依姫と豊姫は遭遇判定で0・ゾロ目を出せば出会う事が出来ます。彼女たちはこの永遠亭に『居るかもしれない』ので

>>825 選択:3 ※でも満場一致ですね!

「きゃあっ!?」

 聞こえて来たのは、短い悲鳴だった。

 座り込んでなんとか顔を洗っていたのだが、思いのほか水が跳ねてしまったようだ。

 濡れた手ではあるが顔を拭い、悲鳴があった方を向けば、そこには水の掛かった兎が一羽いた。鈴仙だ。

鈴仙「大入見さん、顔を洗うならもう少し落ち着いてできませんか!?」

弥五郎「お、おう。すまない鈴仙。しかしどうも、この水場と大きさが合わなくてな」

 悪戦苦闘している所、水場へと訪れた鈴仙に水を掛けてしまったらしい。これは申し訳ないことをしたものだ。

鈴仙「もう、ビショビショですよ……」

 うへぇ、と継ぎながら困り眉を見せる鈴仙。

 その時おれは気づいた。肌着が透けてしまっていることを。

鈴仙「大入見さんは大きいですからね。確かに大変ですが、せめて注意をするくらいは……」

 そして本人はそのことに気付いていないのか、おれへと注意を促してきている。

 ぬぅ、こういう時はどうすれば良いのだろうか。

※選択

1:心頭滅却すれば火もまた涼し。頭から水を被る
2:それとなく注意とか無理だから、直接的に伝える
3:目を逸らして取り敢えず何もなかったかのように振舞う
4;その他(内容明記)

※そしてラキスケ発動させる。たまにはね。鈴仙一番好感度高いし

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


>>829 選択:1

鈴仙「ですから、聞いてますか!?」

弥五郎「聞いている。聞いているから、少し離れろ」

鈴仙「……はい?」

 そう言って、水場に桶を突っ込んだおれはそれを掲げる。

 どうしたら良いのかわからない場合は、一度頭を冷ます事が重要だ。

 故に――

弥五郎「南無三!」

 頭から水を被ることにした。

 勢い良く桶から流れた水が、拙僧の顔や体を叩きつける。

弥五郎「すまんな、鈴仙。今後は気を付け……」

鈴仙「……」

弥五郎「……すまん」 

 頭は冷えたが、被った水が鈴仙にも掛かってしまったようだ。ずぶ濡れにしてしまっている。

 わなわなと体を震わせ、俯いた彼女におれが謝ると、ゆっくりと顔を上げた。

 笑顔だった。しかし、目は笑っていなかった。

鈴仙「……弥五郎さん。朝食まで時間ありますよね?」

弥五郎「はい」

 それからおれは、水場で朝食の時間までこっ酷く説教をくらった。

 この事は完全におれに非があるので、真摯に受け止める所存である。

 水場は気を付けて使おう。そう心に強く、決めたのだった。

弥五郎(……しかし、桃色か)

 煩悩はしばらく残りそうだった。

※鈴仙の好感度があがりました
※鈴仙の評価が もう、なんなんですかあの方は!【プンプン】に変わりませんでした。



※なお、うどんげは透けていた事に終始気付かなかった模様

※今日はここまでです。弥五郎さんのお仕事は次回で。一応強制イベとして(昼)に差し込みます

※明日は出来るかわかりません。出来たとしても、日が変わる頃かそれくらいになるかもしれないです。

※では、お疲れ様でした。次回またお会い致しましょう。


※一風変わったように見えることもありますが、根は王道が多いのが我がスレのキャラ達でございます。

※紺珠伝キャラは今の所こちらから出す予定はないです。キャラを動かすくらいは出来るかもしれませんが、性格まで把握出来ていないので……要望次第ですね

※それと申し訳ないのですが、今日明日はおやすみさせていただきます。お酒飲んで思考がまともに働かんです。明日は予定があるのでなし。

※早くて火曜日再開予定です。では、また。


※火曜夕方か夜21時くらいに更新予定


※取り敢えず刑君まで書きました。


※刑君のあれは発明品です。作中でチクタクマンになったので、背中の羽はシャンタクのイメージ

※現さんは細マッチョです。わりと聖遺物である刀から生まれた亡霊なので、スマートにしました

※ご飯の関係で30分ほど遅れます。申しわけない


※再開します。よろしくお願いします


 ―迷いの竹林(昼)―

 今朝は大変だった。

 顔を洗うのに悪戦苦闘して、鈴仙に説教をくらって……朝飯を食べてからその時に住み着いた煩悩を退散させる為に、座禅を組んで瞑想を続けて。

 気が付けば昼前にまで時間が経っていたので、永遠亭の外に出たわけだが。

弥五郎「同じような景色ばかりだな」

 見渡す限り、竹一色である。元々の身長の時とは違い、竹が自分よりもずっと大きい。

 懐から案内図を取り出してみても、今自分が何処に居るのかもわからない。

 本来ならば大股一歩で進めるくらいの距離なのだがなぁ。元の大きさに戻っては、それはそれで問題になるやもしれんし。

 そんな風に竹林の中を歩いていれば、唐突に背を向けている方角から声を掛けられた。

妹紅「おい、八幡の大人。なにをしてるんだ」

 振り向いて見れば、そこに居たのは、会う目的の人物だった。

弥五郎「おお、妹紅。ちょうどよかった、おんしの所へと行こうと思っていた所だったのだ」

妹紅「……案内図は渡した筈だろう?」

弥五郎「まっことすまんが、道を途中で外れてしまってな」

 方角はわかるのだが、土地勘がないせいか途中で道を外れ、案内図の通りに行くことが出来なかったのも原因だろう。

 いやはや、『普通の大きさ』というのは、不便であるなぁ。

妹紅「はぁ、そうかい。仕事の件だろう? 立ち話もなんだし、家に一回行こうか」

 そう言って、妹紅は踵を返すように振り向いてから歩き始める。

 うーむ、愛想が悪いなぁ。もちっと世間話くらいはしても良いと思うのだが……

 まぁ、そのうちそれも出来るだろう。

 そう思いながら、おれは妹紅の後を付いて行くことにした。


 ―妹紅の家(昼)―

 彼女の家は、永遠亭よりも格段に小さなものだった。

 簡素だった、と言っても良い。おれが入るには、少しばかり狭く感じるくらいでもある。

 とは言え、それは永遠亭が特別大きく、何より鈴仙が術を使っているのもあるからだろう。

 背を丸めてなるべく小さくなりながら、妹紅の出してくれた座布団に座る。

 当の家主である妹紅は、対面であぐらを掻いていた。

妹紅「さて、んじゃあ簡単に説明するわね」

 さっそくと言わんばかりに、妹紅が背面に置いていた数枚の紙をこちらへと出してくる。

 それらには何か文字が書かれていた。

妹紅「これは私が人間の里でたまに貰う、まぁ、依頼の紙。友人が里に居てな、そいつが持ってきてくれるんだ」

弥五郎「何でも屋でもしているのか?」

妹紅「似たようなものよ。焼き鳥を屋台で売ったりもしてる」

 器用な奴だな、と思うがそう言えば妹紅は火を使う妖術を得意としていた覚えもある。一度腕を焼かれたな、懐かしい。

妹紅「気が向いたら、依頼を受けて働く。 ……正味、暇潰しも兼ねてると言えばそうね。あと、食料なんかももらえることもあるし」

弥五郎「……ほう、変わったものだな、おぬし」

妹紅「ふん、お前にそれを言われる筋合いはないぞ。 ……で、お前は文字を読めるのか?」

※文字は読めるかどうか判定

頭脳2:-2
大太法師:+1

5以上で簡単な文字の読み書きくらい出来る 0・ゾロ目で完璧 頭脳成長 1でんなことできません

判定直後


>>853 コンマ:4-1=3 ※ひらがなならよめますね

弥五郎「……かなくらいならば」

妹紅「……おい、法師」

弥五郎「仕方あるまい、必要なものではなかったのだ」

 元々、そういう風習を持たぬ者だったわけだし、人や妖怪の生活に溶け込めないのが我々だ。

 そもそも、おれたちに合う道具など存在していないわけだし、全て会話で事済ませていた。

弥五郎「それに、おれにはこの筋肉があるからな! 学など不要よぉっ!」

妹紅「この脳筋め……」

 それは褒め言葉と受け取っておこう。

妹紅「……まぁ、良いわ。取り敢えず、今回は私から仕事の斡旋って形で受けさせる。次からは里に行って直接仕事を受ければ良い」

弥五郎「なんだ、おぬしがずっとそうしてくれるわけではないのか」

妹紅「そんな義理なんてないだろ、甘えるな」

 これは手厳しい。

妹紅「んで、今受けられる仕事って言えばこんなもんね」

※こんなことを妹紅は言ってますが、今後妹紅から仕事を貰う事は可能です。
※他にも、仲良くなったキャラから仕事を頼まれたり、聞けばくれることもあります。
※また、仕事中にキャラと遭遇する可能性もあります。積極的に受けましょう。


※受けられる仕事です


題名:定期討伐
依頼人:里の自警団
内容
妖獣や妖怪が最近、活発になってきました。
里の外に出る人間に大きな被害が出る前に、討伐をお願いしたく思います。
また、野生の熊や狼などにご注意を。

2
題名:鉱物発掘の手伝いのチラシ
依頼人:里の鍛冶屋
内容
妖怪の山に、新しく鉱脈が発見することができました。
ですが、妖怪の山ということもあって中々人員が集まりません。
あなたの力、こちらで使ってみませんか?

3
題名:白玉楼へのお使い
依頼人:人里の老人
内容
白玉楼に居る、庭師の少女が忘れ物をされまして。
おそらくすぐに取りにくるかと思ったのですが、やはりすぐに届けた方が良いかと思いました。
足の悪いわしの代わりにお願いしてもよろしいですかな?

以上です


妹紅「このどれかを受けても良いし、別に受けなくても良いよ。やってもやらなくても、まぁ結果は変わらんと思うし」

 出され、読み上げてくれた妹紅はそう継いで、軽く息を吐いた。

妹紅「でも、他者に覚えてもらうなら手伝いくらいはやっても良いんじゃないかな」

弥五郎「おぬしはやらないのか?」

妹紅「やる必要がないことを、お前に出してるんだよ」

 つまり、自分が受ける気のないものをおれに回している、ということか。

弥五郎「したたかなことだ」

妹紅「褒め言葉として受け取るよ。 ……で、どれか受けるのか?」

 そうだな、という風に顎を人差し指と親指で挟み撫でながら考える。

 おれとしては体を使ったことをしたい所だが……

※選択(どれをやりますか?)

1:定期討伐
2:鉱物発掘の手伝いのチラシ
3:白玉楼へのお使い

↓5までで一番多いものを採用


多数決:1 ※定期討伐の仕事を受けます

弥五郎「では、最初に出されたものを受けようか」

 発掘というのも中々に気を引くものもあったが、腕試しをするのも良いだろう。

 妖怪の身として、参加しても良いのかわかりかねるが……

妹紅「討伐の仕事か。良いんじゃないか、お前強いし」

弥五郎「しかし、おれも妖怪であるぞ。大丈夫なのか?」

妹紅「問題ない筈だ。こういう仕事は、言ってしまえば害獣駆除の様なものだからな。妖怪も時々参加することもある」

 田畑を荒らす猪や、熊退治と似たようなものだ、と妹紅は継ぐ。

 つまり、自我の獲得すら出来ない、人間に対して危険な妖獣や低級の妖怪を倒すのが目的らしい。

 そういう輩は、妖怪にとっても厄介な事もあるようで、妖怪自身も参加する事もあるようだ。

 それなら問題はないな。

弥五郎「依頼主に会う必要はあるのか?」

妹紅「ないよ。場所が指定されてる筈だから、そこへ向かえば良い。今回は、魔法の森か妖怪の山近くだな」

 言った後に、妹紅はそれらがどちらの方角にあるのかを教えてくれる。

妹紅「というわけで、斡旋は終わりだ。行ってこい」

弥五郎「ああ、すまない。助かったぞ、妹紅」

妹紅「頼まれたからやっただけだ。恩を売ったわけじゃないぞ」

 妹紅はそう口にした後、立ち上がって玄関の扉を開ける。

 早く行け、という催促なのだろう。個人的にはもっと話をしたい所であるけれど、因縁のある彼女にしてみればそうではないらしい。

弥五郎「またそのうちな」

妹紅「さっさと行け」

 せめて返事くらいしてくれても良いじゃないか。

※仕事に行きます。妹紅の好感度は変わりません
※チュートリアルなので、昼2も消費します


※あ、行く先の安価忘れてました。

※選択

1:魔法の森で討伐を行う
2:妖怪の山で討伐を行う

判定時0・ゾロ目でラッキーイベント 1の場合バッドイベント

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


>>866 選択:1 コンマ:1(ファンブル) ※バッドイベント発生※

※範囲内がバッドイベントかラッキーイベントしかないじゃないか、どうなってんだ(白目)

 ―魔法の森(昼2)―

 ただ真っ直ぐ、竹林を妹紅に教えてもらった方角に進めば、見えて来たのは鬱蒼と木々の生い茂る森だった。

 近づくにつれて感じるのは、瘴気と言うべき澱んだ空気だろう。

 これは人間にとって毒でしかなさそうだ。そういう場所ともなれば、妖獣や妖怪の温床となっている可能性もある。

弥五郎(気にしたこともなかったが、こういうものか)

 瘴気というものに包まれるという事、そういった事象に縁がなかったおれでも、流石に視界の悪さに対する対抗策がないわけではない。

 雲に顔を包まれる事もあったし、目も耳もわりと良い方だ。

 今回の仕事は悪さをしそうな妖怪や妖獣を討伐――退治すること。そこの見極めもちゃんとしなければならない。

 そう思っていれば、飛んで来たのは光の玉だった。

弥五郎「なんとっ!?」

 突然のことに驚き、腕で払って弾き飛ばす。

 いきなり攻撃してくるとは穏やかではない。それを使ってきた存在は、瘴気の中を歩いてこちらへと向かって来ているようだった。

※誰が攻撃してきた?

1:アリス
2:魔理沙
3:その他(内容明記。魔法の森に来そう、または退治に参加しそうなキャラで)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


>>872 選択:1 ※アリスさんで満場一致

「あら? 少し面倒なのが居るみたいね」

 そう言ったのは、金髪の少女だった。おれの見たこともない格好をしていて、近くには人形が幾つか浮遊している。

 見る限り、異邦の者だろう。おれにとって、馴染みのない相手だった。

アリス「まぁ良いわ。よくも私の家を荒らしてくれたわね。覚悟しなさい!」

 突然の言葉に面くらい、眉を顰める。

弥五郎「待て待てっ! なんのことだおれは知らんぞ!」

アリス「問答無用!」

 どうやら相当判断が鈍っているらしく、聞く耳持たぬと人形でこちらへと攻撃を始めてくる少女。

 ええい、おれは妖怪退治をしに来ただけだというに!

※次回、戦闘になります。


※今日は此処まで。明日はちょっと無理で、明後日に再開予定です。

※元々、ファンブル以外だったら更に判定して、ダメだったらネームド戦の予定でした。今回はファンブルだったからね。いきなり戦闘よ

※弥五郎さんの脳筋具合が今後どれだけ発揮されるのか、楽しみです。では、また次回に。お疲れ様でした。


22:10頃再開予定


※人が居なくても再開してれば誰か来るよねってことで


 ※戦闘前情報 大入見 弥五郎のスペルカードと補正について

スペルカード

1:「筋肉の可能性」
2:力技「筋肉旋風」
3:奥義「筋肉革命」

補正

身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1

※通常で補正+3となります。強い。

※スペルカードは上記の三枚までです
※三回の補正含め1(ファンブル)で退治されます
※三回の補正含め0・ゾロ目(クリティカル)で勝利です
※また、コンマが1・0・ゾロ目の場合は補正は無視されます

では、戦闘から再開です。よろしくお願いします


※追記。
※スペルカードは使用すると、【+2】の補正を3ターンの間受ける事が出来ます
※スペルカードを使用された場合、【-2】の補正を3ターンの間受けることになります




 ままならんものだ、こちらにその気がなくとも、向こうはその気になっている。

 見た目は人間の少女のそれだが、この森に居るということは彼女も妖怪(どうぞく)なのだろう。

弥五郎(ぬぅ、逃げ切れぬか)

 どうにか逃げて捲こうかとも思ったが、どうやら向こうの方が足が速い。飛ぶことには慣れていない故だろう。この大きさだと、陸を行くよりも空の方がどうしても先に行けてしまう。

 仕方あるまい。そう心の中で覚悟を決めたおれは、昨日のうちに鈴仙や八意殿から聞いた『すぺるかーど』とやらでの決闘を試みることにした。

「これは少女の遊び」であるというのは八意殿の言であるが、弾幕とやらを主にする勝負ならば直接殴るということをあまりする必要もないはずだ。

 いや、実際は使う事もあるらしいが、それはそれとして、拙僧の筋肉は女子供を殴る為にあるわけではないのである。

弥五郎「致し方なし。拙僧、おぬしに決闘で決着を求めることを宣言する」

アリス「私と弾幕ごっこで勝負を付けようって言うの? 空き巣が図々しい!」

弥五郎「誤解だ、拙僧はそのような事をしておらん!」

 そもそもこの幻想郷に来たのだとて、一昨日の事である。この魔法の森とやらに来たのも今し方だ、濡れ衣にも程がある。

 それを払拭するにも、彼女には一度落ち着いてもらう必要がある。思いっきり暴れれば気も晴れるだろう。ここはどっしりと構えよう。

アリス「……偉い自信があるみたいね。良いわ、相手をしてあげる」

弥五郎「応よ、いざ尋常に勝負と行こうか!」

 唸れ拙僧の筋肉! 苛めることを許せ、これも修行ぞ!

※攻守判定

コンマ一桁6以上で弥五郎の先行になります

判定直後

ほい


>>885 コンマ:3 ※アリスが先攻です

 木々の合間を縫って、少女は飛翔する。細かい弾幕は無視だ、それらは当たった所で痛くも痒くもない。掠り傷ひとつ、おれに付ける事は出来ない。

アリス「どうなってるのよ、その頑丈さ!」

弥五郎「筋肉の力だ!」

 この肉体は鋼、即ちこの筋肉こそが我が鎧よ! 鍛え抜かれた筋肉に、そんな攻撃など無意味無意味!

アリス「この……!」

 おれの言葉に、弾幕はその激しさをより一層増やしていく。流石に全てを受け止める事は出来ない。そこまで過信しているつもりもない。
 
 大地を蹴り、木々を土台に跳び、少女へと近づこうとする。

 が――

アリス「甘い!」

 刃物や槍を携えた、小さな人形が彼女が構えを取ると同時におれの目の前へと躍り出る。

 さすがに刃物となれば、当たる部位によっては辛いところもある。咄嗟に身を屈めてやり過ごすが、人形は弧状の軌道を描いてこちらへと最接近してくる。

弥五郎(面妖な術を使う)

 これをどうにかしなければ、彼女への接近は無理そうだ。

※判定

1:弥五郎撃墜(0/3)
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:弥五郎のカウンター

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1

※判定と同時に選択

1:スペルカードを使う
2:使わない

判定直後

2


※やっぱり書き込み時にSと書くか書かないかで使用の有無を決めたいと思います

>>887 コンマ:7+1=8 選択:2 ※状況有利

アリス「人形遣いがそんなに珍しいかしら?」

 少女は言う。人形が目まぐるしく、おれの周囲を飛び回る。

 人形遣いということは、何かで操っていると見て良いだろう。

 紙一重で小さな人形が持つ武器を躱しながら、それを探ってみる。

アリス「避けてばかりだと、話にならないわよ」

 挑発なのか、それとも敵であるおれに対する嫌味なのか。

 右から左へと受け流す。言葉に踊らされることはない。身の潔白は確かなのだ。今は言わせておけばよい。

 しかして、避けてばかりいても仕方ないのはその通りである。この決闘は『華々しさ』や『美しさ』というものに重きを置く勝負だ。

 この筋肉を魅せつけるには絶好の勝負であるが、このままでは使う事もままならない。

 兎角、この蚊蜻蛉の如く飛び回る人形が邪魔だ。

弥五郎「……すーっ、ふー」

 深く息を整え、精神を研ぎ澄ます。

※判定

※判定

1:弥五郎撃墜(0/3)
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:弥五郎のカウンター

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1

※判定と同時に選択

Sと書いてあればスペル使用
無ければ不使用

判定直後


※訂正です

※判定

1:アリスのカウンター
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:アリス撃墜(0/3)

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1

※判定と同時に選択

Sと書いてあればスペル使用
無ければ不使用

判定直後

s


※最初のはミスなので、訂正後に出た方を採用とします。申し訳ない。

>>891 コンマ:9+1+2=12 ※スペル使用 アリス、1落ち!

弥五郎「……ええい、まどろっこしい!」

 よくよく考えてみれば、例え面妖な術を使っていたとしても術者をどうにかしてしまえばいい話だ。

 小さくすばしっこい人形を捕まえようとしても、それは時間の無駄である。

 ならばどうするか。取れる手段などひとつのみ。ただ筋肉の唸りに任せ、正面を往くのみぞ。

弥五郎「行くぞ、「筋肉の可能性」!」

 肩を前に構え、突進する猪の如くおれは大地を蹴り上げた。

 刃物がどうだろうと、槍がどうだろうと蹴散らしてしまえばこちらのものよ。

『力』を巡らせた我が筋肉に、小さきものなど知った事ではない。

アリス「ちょっ、そんなのありなの!?」

弥五郎「見よ、我が筋肉を! 鍛え抜かれた筋肉が通るぞーっ!!」

 だいだらぼっちは山を盛り上げる妖怪である。この身ひとつで、富士も榛名富士も大きく成長させたのだ。

 なれば筋肉に不可能はなし。目を剥いている暇などない、しっかりとこの肉体を拝むがよい!

アリス「うっ!」

 肩で押し出すような突進を身に受ける前に、少女は防御の体勢を取る。

 この筋肉に驚き咄嗟な動きが遅れたのだろう、彼女は大きく吹き飛ばされた。

 が、その前に何か違和感をおれは感じた。まるで、何かを引っ掛けたような感覚があった。

アリス「やってくれたわね……! なら、これでどうかしら! 蒼符「博愛のオルレアン人形」!」

 それに気を取られているうちに、少女は新たに多くの人形をこちらへと差し向けてくる。

 その一体一体が青・白・赤という三色に変化する弾幕を降り注がせてきた。

 種を気にしている暇は、まだ無さそうだ。

※判定

1:弥五郎撃墜(0/3)
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:弥五郎のカウンター

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
蒼符「博愛のオルレアン人形」(0/3ターン):-2
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
「筋肉の可能性」(1/3ターン):+2

スペル発動中につき、選択なし

判定直後

せい


>>893 コンマ:3+1=4 ※筋肉が苦戦しながらも接戦に持ち込んでいる

 弾き、避け、突撃は今だ継続している。

 木々をなぎ倒す勢いだが、向こうの弾幕が邪魔で上手く狙いを定める事が出来ずにいる。

 先は勢い余ってぶつかってしまったが、人形を防御に使ってくれて、上手く無力化出来れば一番なのだが……

弥五郎「されど拙僧の筋肉の可能性も終わってもいない!」

 その考えを悟られぬよう、息を巻いて突進を続ける。

アリス「むさい!」

 そう言うな、凹むではないか。

※判定

1:アリスのカウンター
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:アリス撃墜(1/3)

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
蒼符「博愛のオルレアン人形」(1/3ターン):-2
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
「筋肉の可能性」(2/3ターン):+2

スペル発動中につき、選択なし

判定直後

ほい


>>895 コンマ:4+1=5 ※押し上げる筋肉

弥五郎「むさいとは言ってくれるな! 見よ、この広背筋から三角筋、そして僧帽筋を!」

アリス「それを見て喜ぶのは一部だけよ!」

弥五郎「女性にだって筋肉はいいものだろう!」

 適度な運動、そして筋肉は健康に良い。健全な精神は健全なる肉体に宿るのだ。

 油断していればすぐに弛んでしまうからな、鍛錬を怠らぬようにするのだって立派な修行になる。

アリス「あなたのそれは度が行き過ぎてると思うわよ!?」

弥五郎「わかってくれないのか!」

アリス「脱がないで!」

※判定

1:弥五郎撃墜(0/3)
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:弥五郎のカウンター

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
蒼符「博愛のオルレアン人形」(2/3ターン):-2
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
「筋肉の可能性」(3/3ターン):+2

スペル発動中につき、選択なし

判定直後

押し返せ!


>>898 コンマ:1(ファンブル) ※弥五郎さん1落ち!

※まるで馬鹿みたいじゃないか!(頭脳:2)

 上半身を覆っていた服が、弾幕によってボロボロになり始めたのを見計らい脱いだ瞬間、少女の顔が一気に赤くなった。

 刹那、悲鳴に似た叫び声が聞こえ、弾幕が更に更にと濃くなった。

 逃げ場すら見当たらぬほどの激しさを見せた三色の雨は、おれの肉体に降り注ぐ。

弥五郎「ぬぅぅぅうううっ!?」

 さすがに鋼の肉体を持っていると自負していても、雨霰と曝されてしまえば響くというもの。

 歯を食いしばり、より全身に力を込めて防御するも痛みが全身に走った。

アリス「はぁっ、はぁっ、どうよ変態!」

弥五郎「遺憾の意である!」

 変態と申したか!? さすがにぼろをまといながらでは邪魔だったのと、筋肉の素晴らしさを伝える為に脱ぎ捨てたというのにその言葉は受け入れられんぞ!

※判定

1:アリスのカウンター
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:アリス撃墜(1/3)

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
蒼符「博愛のオルレアン人形」(3/3ターン):-2
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1

※判定と同時に選択

Sと書いてあればスペル使用(残:2回)
無ければ不使用

判定直後


>>904 コンマ:1 ※アイェェェエエエエッ!? カウンター入ります

アリス「い、いきなり脱ぐとかどういう神経してるのよ!」

弥五郎「服が邪魔だったのだ! あと筋肉の素晴しさをだな!」

アリス「後半の理由が嫌さをすごく感じるから落ちなさい!!」

 何故!?

 猛烈な弾幕は未だに降り注いでいた。人形から放たれる三色の光弾は止まったが、彼女本人の能力がこの嵐のような攻撃を生み出している。

 そんなに嫌か、拙僧の筋肉がそんなに嫌いなのか!?

 最早攻撃に出る事さえ難しい。拙僧もあのような光の弾を出せば良いのかもしれないが、如何せん加減がおそらく付かないだろう。

 というよりも、上手く操れるかもわからないのだ。普段使わぬものを使えと言うならば、おれは敢えてこの肉体で勝負していきたい。

アリス「消えなさい、この変態筋肉馬鹿!」

 とんでもない罵詈雑言と共に飛んで来たのは、凶器を携えた人形の群れだった。

※判定

1:弥五郎撃墜(1/3)
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:弥五郎のカウンター

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
カウンター:-3
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1


※判定と同時に選択

Sと書いてあればスペル使用(残:2回)
無ければ不使用

判定直後

sしかない


>>906 コンマ:7 ※優勢だ! 筋肉旋風が起こるぞ!

 迫り来る凶刃、ここで退いては男が廃る。

 そこまで拙僧の筋肉を否定されたならば、敢えてそれを見せつけるまで。

 これは嫌がらせではない。そう、これは決して嫌がらせではない。筋肉の持つ可能性が、どれほどまでに凄まじいかを見せるのだ。

 目を光らせ、深く息を吸う。全身の筋肉に力を漲らせる。まずは人形達の攻撃をいなして見せよう。

 そう、これぞ――

弥五郎「力技「筋肉旋風」!!」

 筋肉による筋肉の為の、筋肉を使った筋肉技である。

弥五郎「筋肉ーっ! わっしょい!!」

 掛け声と共に、一斉に迫り来る武器をこの体で受け止める。

 正面から来るならば問題はない。それら全て、突き刺さる前に掴み取るだけだ。

アリス「う、受け止めた!?」

弥五郎「筋肉ーっ! わっしょい!!」

 もう一度同じ掛け声を放つ。それと同時に、受け止めた人形たちを放り投げる。

弥五郎「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッサァッ!!」

 そのまま気合いを込めた雄叫びを上げ、突き進む。

※判定

1:アリスのカウンター
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:アリス撃墜(1/3)

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
力技「筋肉旋風」:+2

スペル発動中につき、選択なし

判定直後

※眠気がクロールして迫ってきたので今日は此処までです。明日は今日と同じくらいの時間に再開予定。出来ればもう少し早く再開する場合もあり

※なんだこの筋肉……筋肉が暴徒と化して暴れている。キャラが勝手に動くのは良い事だよね!(願望)

※次回は判定後からです。終わると思ってたけど、そうでもなかった。重要な戦闘以外はもうちょっと軽くしても良いかもしれませんね

※では、お疲れ様です。また次回お会い致しましょう。

ほい


※0出てらっしゃる。スペカ使うと敵は倒れるのか

※うちのキャラは根本は馬鹿なので、毛色は違っても共通点は見える筈だ! しかし、この筋肉が際立っているのは確かである。

※21時頃再開予定です


※再開しますー! 筋肉筋肉~!


>>910 コンマ:0 ※怒涛の筋肉。アリス2落ち!

 力技「筋肉旋風」はこの身の滾りを全力で開放する技である。何故力技かと言えば、それ以外に表現のしようがないからだ。

 筋肉を使い、筋肉を躍動させ、筋肉から放たれた力を応用する。今のおれはまさに旋風の中心にあるだろう。

弥五郎「ハーッハッハッハー! 筋肉が怒涛の勢いで唸りを上げているぞォォォオッ!!」

アリス「そんな、弾かれて……!」

 迫り来る小玉など意に介すことはない。現状、おれの筋肉はただの筋肉とは言えないからだ。

 温まった体でこそ、真なる力を見せる事が出来る。この旋風は最早誰にも止められはしない!

弥五郎「筋肉の力はこれだけではない!」

 そう、今ならば出来るだろう。おれの筋肉が吼えている。轟き、叫んでいる。

弥五郎「筋肉魂ィィィイイイッ!」

 勢いに任せ、力を貯めた拳から光弾を殴るように放つ。

 そうすれば、思ったよりも大きな光が勢い良く少女へと直撃した。

アリス「ぃいっ……!?」

 歯を食いしばって意識を飛ばすのを堪えたのだろう、少女の痛みに耐える声が聞こえてくる。

 ぬ、いかんな。調子に乗りすぎたか。

 そう思ったが、彼女は即座に反撃の一手を繰り出してきた。

アリス「もう容赦しないわ、変態如きにこれを使うなんて思ってなかったけれど……「グランギニョル座の怪人」」

 これまでと違う、と肌で感じた。決めにくるらしいが、こちらも勝負ならば負けてやる道理もない。

※判定

1:アリスのカウンター
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:アリス撃墜(1/3)

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
「グランギニョル座の怪人」:-2
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
力技「筋肉旋風」:+2

スペル発動中につき、選択なし

判定直後

ぜーろー


>>922 コンマ:4+1=5 ※筋肉が弾幕と接戦。

※攻守が逆でした。あとスペカのターン増やすの忘れてた。アリスの残機は残り1です



 変態、変態と拙僧のどこが変態なのだろうか。

 上を晒したのもやむおえない理由があるからであり、それを変態などと言われてはこちらも不満に思うものである。

 とは言え、彼女からしてみればおれは空き巣であり、家を荒らした犯人だと思い込んでいるのだから、ここは目を瞑るに限るか。

アリス「犯罪者に負けるなんて、そんなのあってたまらないわ!」

弥五郎「ええい、それは誤解だと言うに。勝負が決まったら話を聞いてもらうぞ!」

 しかし、だからとて烙印を押されてしまったままでは笑えぬよな。

 旋風を巻き起こすおれが、数多の光で構成された弾幕の中を突き進む。

 距離はあるが、踏み込む機会さえ出来れば決める事も出来るだろう。

 それは向こうとて同じだと思うが――

弥五郎「押し通る!」

アリス「流しきる!」

 時間が掛かればこちらの不利か!

※判定

1:アリスのカウンター
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:アリス撃墜(2/3)

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
「グランギニョル座の怪人」(1/3ターン):-2
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
力技「筋肉旋風」(2/3ターン):+2

スペル発動中につき、選択なし

判定直後


>>925 コンマ:8+1=9 ※優勢

 流されればそれだけで押し切られる。それは絶対に阻止しなければならない。

 だが、波がどうしたというのか。流れがどうしたというのか。

 拙僧はだいだらぼっちである。故に、その程度の奔流に押し流されるほど、やわではない。

弥五郎「拙僧の筋肉よ、応えろ!」

 一歩ずつ、着実に踏みしめる。

 少しずつ、流れをかき分ける。

弥五郎「唸りを上げろ!」

 海を越える事など、かつて何度もしただろう。

弥五郎「ソイヤ……ソイヤ……!」

 荒れも激流も関係ない。おれは好きなように歩いてきた巨人なのだから。

アリス「ちょ、近づいて来て……来ないで! お願いだから!!」

弥五郎「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッ!!」

 この程度で押し流される筈などありはしない!

※判定

1:弥五郎撃墜(1/3)
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:弥五郎のカウンター

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
「グランギニョル座の怪人」(2/3ターン):-2
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
力技「筋肉旋風」(3/3ターン):+2

スペル発動中につき、選択なし

判定直後


>>927 コンマ:ゾロ目(クリティカル)! 筋肉カウンター!

弥五郎「鍛え抜かれた筋肉に不可能などありはしない!!」

 筋肉の巻き起こす旋風が、筋肉によって押し開かれた流れが、今此処にあるのならば。

 それを駆け抜ける事こそ、おれの出来る、筋肉への恩返しである。

アリス「近い、近い近い近い!」

 筋肉の圧に当てられたのか、少女は引き攣るような表情を浮かべると咄嗟に後ずさろうとする。

 その刹那に見えたのは、弾幕の途切れ。この絶好の機会を逃す拙僧ではない。

弥五郎「筋肉ぅぅぅぅうう……!」

アリス「ヒィっ!?」

弥五郎「筋肉ッ!!」

 良い掛け声が浮かばなかったが、取り敢えず筋肉と気合いを込めて叫んだ。

※判定

1:アリスのカウンター
2~:弥五郎不利
4~:接戦
7~:弥五郎有利
0・ゾロ目:アリス撃墜(2/3)

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
「グランギニョル座の怪人」(3/3ターン):-2
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
カウンター:+3
優勢:+1

※判定と同時に選択

Sと書いてあればスペル使用(残:1回)
無ければ不使用

判定直後

そらっ


>>929 コンマ:5+3=8 ※連続優勢 撃墜のチャンス

 少女の弾幕が、完全に途切れた。

 発動出来る時間が過ぎたのか、それとも拙僧の筋肉の良さがようやく理解されたのかわからないが、好機はまだ続いているようだ。

 腰を深く落とし、狙いを定め、精神を研ぎ澄ます。

 この一撃を当てることさえ出来れば、拙僧の勝ちだ。

 そうすればきっと、

弥五郎「筋肉の素晴らしさがわかってもらえる!」

※判定

 7以上で弥五郎の勝利

補正

七色の人形遣い:-1
魔法使い:-1
身体能力【9】:+1
潜在能力【8】:+1
八幡の大人:+1
優勢:+2

※判定と同時に選択

Sと書いてあればスペル使用(残:1回)
無ければ不使用

判定直後


>>931 コンマ:4+3=7 ※筋肉の勝利!

弥五郎「おぉぉぉぉぉおおッ!」

 雄叫びと同時に、両足に力を貯めて飛び上がる。

 最初から行っていた突進。この好機を逃すまいと、おれは全力で彼女の体にぶつかることを選択した。

アリス「嫌っ、こんな……!」

 このまま何も起こらなければ、少女はおれの体当たりをもろに喰らう事になるだろう。

 それを悟ったのか、彼女は目の前にあるものを否定するように言葉を紡ぐ。

 されど結果は見えた。この勝負、おれの勝ちだ。

弥五郎「これが、筋肉の力!!」

 勢いに任せて少女の体を撥ね飛ばす。

 勝敗の理由は簡単だ。拙僧の筋肉が、強かった。ただそれだけなのだ。


※勝利しました。思いのほか長引いてしまった……これは改善を考えなければ

※さて、バッドイベントでのバトルは以上です。これから通常処理に入ります

※勝利したので初期好感度に+が入りますが、バッドイベントでの出会いの為相殺されます

※アリスからの弥五郎への好感度判定

アリス・マーガトロイド
1ほど苦手 9ほど好印象 0・ゾロ目で……?

判定直後


>>935 

         ___

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    \   。≧       三 ==-
        -ァ,        ≧=- 。
          イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
        ≦`Vヾ       ヾ ≧
        。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。 ・


※ちょ、おまっ、こんなん笑うわwwwwww

>>935 コンマ:ゾロ目(クリティカル)

※アリス・マーガトロイド:筋肉……って、別に気にしてないわよ!?【気になる】を取得しました



 勝負事とは言え、思いっきり突進を決めてしまった。

 それも自分よりも幾分も小さな少女に、だ。

 幸い目立った怪我は見受けられないが、気絶してしまっているようなので介抱する。

 とは言っても、ただ寝転ばせて安静にさせてやっているだけだが。

 しかし、それだけではどうも暇になってしまう。試しに声を掛け続けてみよう。

弥五郎「筋肉筋肉~!」

アリス「き、筋肉筋肉……?」

 おお? 答えてくれたか!

 目覚める気配があったし、掛け声に返してもらえたのが嬉しくて、彼女を中心に円を描くように移動しながら跳ね回ってみる。

弥五郎「筋肉わっしょい! 筋肉わっしょい!」

アリス「筋肉わっしょい……はっ!? って、近い! 離れなさい!! むさくるしいから!!」

 期待を込めて楽しそうにやったのだが、気を取り戻してすぐ、拒絶された。

 ぬぅ、惜しい!

弥五郎「いずれおぬしにもわかる時がくる!」

アリス「意味わからないわよ!?」

 キレのあるツッコミが飛んできた。中々元気なようだ。

アリス「まったく、ああ、まったくもう……」

弥五郎「どうした、頭を抱えて。 ……まさか痛むのか!? 腕の良い医者なら知っているぞ!」

アリス「違うわよ。空き巣で上半身を見せてくる変質者に負けた上に、介抱までされてるなんていうのが、あまりにも悔しくて……」

 ああ、そう言えばこの少女はおれのことをそう認識しているのだったな。

弥五郎「そのことなのだがな。おれはそのようなことをした覚えもなければ、この森に来たのもおぬしと出会う直前だぞ」

アリス「……やっぱり?」

 おれの言葉に、少女はわかっていたかのような口ぶりで尋ねてくる。

弥五郎「然り。 ……途中から気付いていたのではないか?」

アリス「……まぁ、そうね。でも! やっぱりいきなり上半身裸になるなんておかしいと思わないかしら?」

 それも服がぼろになってしまえば仕方ないだろう!? 女人ならば兎も角、男は上半身を気にする必要はあるまいて。


弥五郎「この肉体、何処にも恥じるような箇所はない。鍛え抜いた体なのだ、自信がないわけでもない!」

アリス「そういう問題じゃなくって……」

 そう言った少女は、顔を赤くして目を逸らす。

アリス「……普通、気にしないわけないでしょ」

 それからか細く呟いて、彼女は完全に背を向けた。

 おれは両腕を組んで首を傾げ、疑問符を頭上に浮かべる。

弥五郎「どういう意味だ?」

アリス「もう! そんなことより、いきなり襲ったりしてごめんなさい」

 答えは返って来ず、代わりに謝罪がもたらされる。

 相変わらずそっぽを向いたままだが、それを今気にすることもないだろう。

弥五郎「ああ、それならば問題ない。気は治まったか?」

アリス「ええ、お陰様で。 ……代わりにモヤモヤしてはいるけど」

弥五郎「ん?」

アリス「スッキリは出来た! そういう事にして!!」

 何か誤魔化すように言われているが、彼女がそういうのならばそれで良いのだろう。

 まさかこの筋肉があまりにも美しすぎて、見ることすらかなわないとでもいうのだろうか。

 そうならば、別に満足するまで見るも触るも良いのだがなぁ。

アリス「この礼はいつかするわ。私はアリス・マーガトロイド。この魔法の森の奥に家があるから、いつでも訪ねて来て頂戴」

弥五郎「応、そうか。おれは大入見 弥五郎。ならば、また改めて邪魔をさせて頂こう」

アリス「ちゃんと服は着て来なさいよ!?」

 おれもさすがに、常に上半身を晒し続けるほど常識知らずではない。

※アリスと出会いました。
※アリスは魔法の森か、人間の里に居ます


 ―魔法の森(夕方)―

 脱ぎ捨てた上着を一応探して羽織り、アリスと別れた所で本来の目的である妖怪退治をしようかとも思った。

 だが、時刻はすでに夕暮れである。アリスとの決闘が中々に長引いたせいか、気が付けばという感じだ。

弥五郎(上もぼろであるしな)

 決闘で体力も多分に消耗したのもある。今日の所は仕事は諦め、体を癒すことにする。

 と言っても別段としてやることがあるわけではない。熱のこもった体を冷ますという意味でも、散歩でもするのが良いだろうか。

 永遠亭に帰るのも、最悪夜になってからでも良いだろう。仕事をしている、という体裁は立てているわけだし。

※選択

1:永遠亭に戻る
2:魔法の森を散歩する
3:人間の里に行ってみる
4:気の向くままに散歩(判定成功で知らない場所にも行ける)
5:その他(内容明記)

0・ゾロ目でラッキーイベント 1でバッドイベント発生

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


※コンマ神また舞い戻ってきたの?

>>949 選択:2 コンマ:00(ダブルクリティカル) ※ラッキーイベント発生

 ◇

 気の向くままに、この魔法の森を散歩することにする。

 飛ぶことは一応出来るには出来るが、徒歩の方が好きであるし、筋肉を休ませるにも良いので地上を行く。

 しかし、やはり薄暗いな。空気も肌にまとわりつく様な湿気であるし、見やれば其処ら中に茸が生えている。

弥五郎「……こういうのも、この大きさだからならではか」

 元の体では、そもそも森など草原と同じようなものだった。湿気を体中に感じるのも、茸をまじまじと見られることもなかった。

 嫌に感じることも、まぁそう考えれば悪い事ではない。

 そんなことを考えながら散歩を続けていると――

※誰が来た?

 キャラ指定お願いします。紺珠伝は現在不可

0・ゾロ目でラッキーイベントブースト

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

正邪


>>955 指定:正邪 コンマ:ゾロ目

      コ ン マ : ゾ ロ 目

 ※ほわい?


※ラッキーイベントブースト。筋肉って凄い(小並感)

※正邪の初期好感度判定

1ほど良い 9ほど苦手 ※0・ゾロ目で……?

※イベントブーストしているので、補正は-2されます

※同時に知り合いかどうかも選択

 Yes or No

↓3

のー


>>961 選択:No コンマ:5-2=3 ※結構好印象

※鬼人 正邪:馬鹿はこれだから嫌なんだ【好評】を取得しました

 歩いていれば、見かけたのは木に寄りかかっている少女だった。

 二本の角を頭に生やし、そして奇特な赤と黒という二色の髪を持つ彼女の目とおれの目が合う。

弥五郎「このような場所でどうした、子鬼」

正邪「子鬼って。なんだ大きなお兄さん、私に何か用でも?」

弥五郎「いや、このような場所で珍しいと思ってな。おぬしも退治に参加していたのか?」

 妹紅から言われた仕事は、この魔法の森と妖怪の山で行われていると聞いた。

 おれはアリスとの決闘で参加しそびれたが、参加者が他にこの場所に居ても格段珍しくはない。

正邪「……あはっ」

 だが、彼女は少しの間をあけて小さく笑う。

 継いで、

正邪「そうだよ、ちょっとワケありの妖怪を探していた。でも逃げられた」

 そう言っておれの目を覗き込んで来る。

 おれもそれに返すように見返してみたが、それよりも彼女の足に出来た傷を見つけ、そこへと視線を逸らした。

弥五郎「なんだ、怪我をしているではないか。 ……なるほど、それで立ち往生でもしていたと」

正邪「なにを勝手に納得してるのさ。違うって」

 視線を戻してみれば、彼女はムッとした表情を見せている。

 そうは言うが、足の怪我は少々深いようにも伺える。

 放っておくことも出来るが……

※選択

1:勝手に抱え上げて静養出来そうな場所まで移動する
2:住んでいる場所を聞いて、送っていくことにする
3:それならば仕方ない。筋肉の話をしよう
4:その他(内容明記)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


>>963 選択:3

※筋肉に魅了された住民が増えてきている……?

弥五郎「うむ、では筋肉の話をしようか」

正邪「……良いね?」

 表情と動作と口調と言葉が噛み合っていないように感じた。

 何故良いねと言いながら、純粋に疑問を抱いているような表情で首を傾げた。

 とは言え、しても良いと言われたので筋肉の話がてら、自己紹介でもしようか。

弥五郎「おれは大入見 弥五郎という。言うなれば、筋肉の探求者だ」

正邪「鬼人 正邪だよ。 ……筋肉の探求者って」

弥五郎「そのままの意味だ。筋肉の素晴らしさ、そして可能性を皆にわかって欲しくてな」

 そう、先のアリスにはまだ理解してもらえなかったが、筋肉を駆使すれば様々な事が可能になる。

 健康にも良いし、頼りにもされやすくなる。筋肉とは、即ち良いものなのだ。

弥五郎「筋肉とは自分であり、自分とは筋肉である。筋肉があれば己を信じられるし、己を信じれば筋肉は応えてくれる」

正邪「……」

 何言ってるんだこいつ、という風に目で訴えかけられる。

弥五郎「拙僧にはそれしか無いからな。 ……いや、そうすることで己を確立させていると言っても良いか」

 元々おれには、選択できる事柄というものが少なかった。生まれからそうであるけれど、それでも出来る事は遥かに少なかった。

 だが、出来ることを放棄するという選択肢も選ぶ事はない。それこそ自らを否定する要素である。

弥五郎「正邪と言ったな。 ……いつでも拙僧を頼るが良い。拙僧の筋肉は、いつでもおぬしの助けになろう」

正邪「……はぁ?」

弥五郎「なに、遠慮する事はないぞ。必要がないならばそれでも良いがな!」

正邪「いやいや、わけがわからないって」

 カッカッカッ、と笑うおれに正邪は戸惑いながら言う。

 それから少しだけ間を置いて、

正邪「お前、馬鹿だろ」

 淡々と呆れるような息を吐いてからそう言った。

弥五郎「馬鹿とはなんだ、馬鹿とは」

 確かにその通りではあるが。

正邪「……はっ、馬鹿はこれだから嫌なんだ」

 鼻で笑い、顔を背ける正邪だったがなんとか見えた口元は笑っているようにも見えた。

 それについて言及するのも何となく気が引けたので、代わりに次々と筋肉の話を出していくことにする。

 そうして筋肉の素晴らしさを一人語っていれば、いつの間にか時間は過ぎていくのだった。

※正邪と出会いました
※彼女は幻想郷の施設や屋敷以外の場所に居る事が多いようです


※アリス⇒デレは選択していれば見られるかもしれません。恥ずかしがって弥五郎さんの筋肉が直視出来ないアリスさん、いつか一緒に筋肉スキップが出来る日が来るのだろうか

※正邪の口調とか性格とか正直自信がありません。難し過ぎィッ!

※しかしこの筋肉、筋肉である。という冗談は置いておいて、彼にもちゃんとしたシリアスな事情があります。それは夢とかイベントとかで見れることでしょう

※今日は此処までです。明日も出来れば今日くらいの時間に再開したいと思っています。

※では、お疲れ様でした。また次回、お会い致しましょう。


※出先でスマホから失礼します。

※今日の更新ですが、日付が変わる頃になりそうです。


※日付変わる前に来れたん。でも30分待って!


※お待たせしましたー

※弥五郎さんはまぁ、永遠亭の人たちから好感度よくない理由もなんとなーくわかるんですよねぇ。彼はだいだらぼっちなわけだし

※筋肉教とか洒落にならんわwww ハーレムになるのは仕方ないね。だって女の子ばっかりしかいないもの

※さて、筋肉筋肉~! 始めていきまっしょい!


※残りも少ないので新スレ立てました。一回安価をこなしてから新スレに移行しましょうかね

幻想に走り給うⅩⅤ
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅩⅤ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1445093106/)



 ―永遠亭・客室(夜)―

 幻想郷を行く事が出来て覚えた感覚は、過ごしやすいというものだった。

 妖怪がそもそも認められていて、人ではないものが闊歩しているのが普通だから、というのが原因なのか。

 兎角、この幻想郷という地を、おれはひどく気に入ったと言っても良い。

 此処に来てからまだ二日であり、まだ見たこともない場所も多くあるからこそ、おれは明日が楽しみで仕方がない。

 さて、それはそうとして今日の夕飯も美味かった。眠るまでの時間もまだあるし、何かしようか。

※選択

1:誰かに会いに行くか(判定有り)
2:月見酒(遭遇判定有り)
3:鍛錬に励むか(遭遇判定あり)
4:その他(行動表記)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

1、うどんげ


>>981 選択:1 ※申し訳ないが、キャラの指定は判定に成功してからでお願いします

※まずはちゃんと会えるか判定から

コンマ5以上で誰かとちゃんと会えました

補正
永遠亭の客:+1

0・ゾロ目でラッキーイベント 1でバッドイベント

判定直後

ぞろぞろ


>>985 コンマ:7+1=8 ※成功

※成功したので会えます

※誰と会いますか?

1:輝夜
2:永琳
3:鈴仙
4:てゐ
5:その他(永遠亭に居そうなキャラ。依姫豊姫は現在不可です)

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用


>>988 選択:1 ※輝夜姫へと出向く筋肉法師


※さすがに残り少ないので次スレでやります。

※ここは埋めちゃってくださいな。>>1000での要望は、できるだけ叶えますのでそのつもりで

>>1000ならアリスとお茶する

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年05月10日 (日) 19:48:30   ID: usEh45-N

早く早く‼︎

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