【安価とコンマで】幻想に走り給う【幻想入り】 (936)
内容は題名通り。幻想郷を舞台に色々やろうってスレ。
キャラ崩壊多いかも。独自解釈多いよ。出来るだけ頑張る。
内容は甘いよ。作者が甘いから。
筆が遅いから進行も遅いよ。勘弁な。
初めてだから色々失敗するかもしれないけど、頑張ります。
以上で大丈夫だ、付き合ってやるって人がいるならば、よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1357661533
——声が聞こえる。頭の中に誰かの声が聞こえてくる。
『初めまして、と言っておこうかしら?これから質問するから、答えて頂戴』
何を?と問をかけたくても口が動かない。
否、動かしたくてもソレ自体がないのだ。
『頭の中で答える感じで大丈夫よ。今のあなたは何もないのだから』
——こんな感じ?
『そう、それでいい。……では、聞きましょう。あなたの性別と名前を聞かせて?』
>>4 性別
>>5 名前
※あまりにもそぐわない場合は最安価するかも
男
安藤
『安藤、ね。なんというか、平々凡々な名前してるわね』クスクス
『性別は男。うん。ありがとう。それじゃあ、貴方はなんでここにいるかわかるかしら?』
1:突然不思議な穴が開いて放り込まれた
2:山を歩いていて、気づけばここにいた
3:知るか。そんなこと
>>7
3
——知るか、そんなこと。
『……口が悪いわね。まあ良いわ。だったら教えてあげましょう』
『貴方はそう、私に拐われたと言っても過言ではないわ』
——拐われた?どういうことだ?
『気まぐれよ。たまたま、偶然。ちょっと気が向いたから呼び込んだ。その程度のこと』
『そして、これからどうなるかも貴方次第。精々、私の気分を害さないことね』
——……。
『では、気を取り直して次の質問。貴方は一体、どこの誰なのかしら?』
※コンマ判定。難易度に差は出ない、筈。
12:人間。普通の人。外来人。食べても良い人類。
34:人間。ただし幻想郷に住んでいる。
56:妖精。死んでも蘇るよ。
78:妖怪。力を持っているかもしれない。
90:特殊判定。ヤバイ奴。
↓2
『妖怪、ね』
——そうだ。自分は妖怪だ。少しずつ思い出してきた。自分が何者なのかを。
『そう、良いわね。いい感じ。そしてこれから貴方は物語を始めるの』
『楽しみね。ええ、楽しみ。貴方がどんな事をここで起こすかは、誰にもわからないのだから』
——どう言う意味だ?
『さて、じゃあ、最後の質問ね。貴方はどこから来た、どんな妖怪なのかしら』
※コンマ
十の桁が奇数の場合外来。
一の桁で以下の判定。
123:下級。どこにでもいるかもしれない。力をあまり持たないが、自由気ままな存在。しかしあまり頭は……。
456:中級。ふつうの妖怪。能力もふつう。ふつうだけどやる時はやる。1〜3面ボスクラス。
789:上級。吸血鬼か鬼か。それとも天狗か。強さ的には4〜6面ボスクラス。
0:EX。お前は強すぎるから好き勝手動くなって言われるくらい。
↓
種族は↓2
17採用
—妖怪の山・河川敷—
安藤「……」
気づくとそこは、何時も通りの河川敷だった。
夢を見ていたのか。それとも現実だったのか。わからないけれど、どうも頭が痛い。
安藤「白昼夢……か」
安藤「どうも、最近疲れているらしい」
疲れているから、あんなもの見るのだ。もっと体調に気を遣うべきなのかもしれない。
小熊を型どっているとはいえ、この体は細胞の塊なのだから、もっと栄養価のあるものが欲しい。
さて、今日は何をしようか。
そんな事を思っていると、誰かがこっちへと向かって来る気配を感じた。
※誰が来た?
↓2
椛「あれ、安藤さんじゃないですか。こんなところで奇遇ですね」
安藤「こんにちは、犬走さん」
やって来たのは白狼天狗の犬走さんだったか。
どうやらここは天狗の領域近くらしい。
安藤「犬走さんは何故ここへ?」
椛「哨戒の途中でして。安藤さんの姿が見えたので、少しだけ寄り道を」
なるほど。それはそれはありがたいことだ。比較的に新参妖怪な自分に気を掛けてもらえるとは。
椛「そういえば、安藤さんは何故ここへ?」
んー?どうだろう。何かしようと思ってここへ来たわけではないのだけれど。
とりあえず、なんだったかな。
安価>>23
1:陽気が良いので昼寝をしていた。
2:獲物がいないか探していた。
3:犬走さんに会いたくて
1
安藤「陽気が良いので、昼寝をしていた」
そう、河の和流を聞いていたら急に眠気が襲ってきたので、気の向くままに眠ってしまっていたのだ。
何か不思議な夢を見ていた気がするけれど、最早思い出せない。どうでもいい内容だったのかもしれないなぁ。
椛「ふふ、和やかなことですね」
安藤「ええ、本当に」
椛「ですが、ここから先は危険ですからあまり寄ってはいけませんよ?」
それはつまり、警告だろう。わかっている。前みたいな目には遭いたくはない。
安藤「わかっていますよ。ご忠告ありがとうございます」
椛「いいえいいえ。あ、でも何か御用がありましたら私にどうぞ。何分下っ端ではありますが、世話になったこともありますし」
世話、といっても能力を活かしての残飯やらゴミやらの処理だったような気がするが……。
まあ、そうだな。用が出来たらそうしよう。
安藤「そちらこそ、何かあれば呼んでください」
椛「はい、そうさせて頂きます。……あ、そろそろ戻らないと。では」
口早にせっせと紡いで頭を下げ、犬走さんは颯爽と森の中へと去っていく。
さて、忠告通り一旦ここから下へと戻ろうか。お腹も空いたしなぁ。
今日はここまで。気ままにやって行こうと思います。では。
んん?書き込んだのに反映されていないだと?
つまりどういうことだってばよ
お、ブラウザ変えたら反映した。続けるよ。
川をこのまま降りて行くことにしよう。そうすれば魚を見つけられるかもしれない。
安藤「さて、獲物はいるかなー?」
浅瀬をすいっと低速低空で飛んで魚を探す。
しばらくすると、大きな影が水面に見えた。
ここで熊らしく、ダイナミックに腕を振り上げて獲物を取れるかやってみることにす。
安藤「そいやっ!!」
※結果は?
>>34
うっかり腕の細胞で捕食してしまったりしたけど、それなりにとれた
安藤「うん、それなりに取れたかな」
どうやら大きな影は群れだったようだ。何匹かつまみ食い程度に細胞で吸収してしまったが、おかげで少し元気が出た気がする。
安藤「不便な体してるなぁ。相変わらず」
いや、便利と言えば便利なのかもしれないけれど、時々無意識に溶かして取り込む事があるのは確かだ。
この間なんか、蜂の巣を丸々飲み込んだし。味を楽しめないのは些か嫌な所である。
お腹がすごく空くとこうなるみたいだから、常にある程度食べられるようにしよう。
安藤「よし。それじゃあいただきます」
大口を開いて、河原のちょうど良い大きさの石に座りながら捕った魚を貪る。
一瞬で体に吸収されてエネルギーに変換される。
これでしばらく保つはずだ。
※空腹度が満たされました。一日に一回、食事を取れるようにしましょう。最悪、体を保てなくなります。
ー妖怪の山・昼2ー
お腹も膨れたことだし、これから何をしようか考える。
確か、滝の近くには河童の集落があった気がする。
また山を登って天狗に会いに行くのも手かもしれない。
それとも神社に向かってみようかな?
少し距離があるけど、お寺に行くのも良い暇潰しかも。
思い切って山から別の場所に向かうのも良いかもしれない。
あ、だけどこのままお散歩も有りかな?誰かに会えそうな気もするし。
どうしようかなぁ。
安価↓2
安藤「山の方に行ってみよう。もしかしたら、また犬走さんに会えるかもしれないし」
特に意識があるわけではないけれど、暇を潰すなら行ってみるのが良いと思う。
思い立ったが吉日だ。この安藤は自分に正直でありたい。
スイスイーッと低速低空で飛行を行う。
山は歩くと険しいので、これをしながら行くと歩行よりも幾分か楽だ。
安藤「ん?」
来た道を戻る形で移動していると、天狗の領域近くで誰かの気配を感じた。
途中で見つけた消化の良い毛玉をおやつがわりに吸収して、近付いてみる。
するとーー。
※誰がいた?(二人まで可)
安価↓
人居なさそうなので、ここで終了かな。自分も眠いし。
とりあえず、誰が来たのだけ↓で判定。
それじゃあ、お休みなさいませ。
こんばんは。十時頃に再開予定です。
はたてか〜。性格掴みきれてないから、不安ですが頑張る
人いるかなー?
再開
—妖怪の山・天狗の領域(近辺)—
「うーん。気分転換に外へ出てみたはいいけど、うまくいかない感じ」
珍しく、烏天狗の女の子を見つけた。
カメラ、だろうか。長方形の何やら多分に装飾されたそれを片手にうんうん唸っている。
「あー、もう。こんなんじゃダメだし。私の新聞の一面になるような写真よ、いでよ!!」
何やら念じるようにカメラを掲げて、彼女は声を上げる。
いやいやいや、それで出てきたら何も苦労せんだろ。
安藤(さて、どうしようかな)
集中してるみたいだし、どうしようか迷う。
どうする?>>45
>>43
はい、いますけど?
無理せず、体を大事にしてくたさいね。
とりあえず、苦悶の表情だったので心配になった。
ゆっくりと近づいて、声を掛けることにする。
安藤「無理せず、体を大事にしてくださいね」
「ひゃい!?」
安藤「わお」
「だ、だだだだだ誰!?私の邪魔をするのは誰だし!?」
すっごく驚かれた。口調に個性を感じる。
「って、安藤じゃん。なんだよ、驚かせないでよー」
安藤「ああ、そういう貴女は姫海棠ほたてさんじゃありませんか」
はたて「ほたてじゃないし!はたてだし!!……よだれ!よだれは拭いてほしいんだけど!!」
おっと、これは失敬。先ほどおやつまで食べたというのに、食べ物の名前で体が反応したようだ。怖い怖い。
はたて「もうっ!……ってゆーか、安藤ってホタテって知ってるの?」
安藤「さて、記憶の隅に少しだけあるかないか」
ぶっちゃけ、かなり薄い記憶である。
はたて「あ、そうだ、安藤」
安藤「なんですか?」
はたて「ちょっと被写体になってよ」
軽く、本当に軽く。彼女はカメラを構えて自分の方を向く。
確か、はたてさんも新聞記者なんだよな。名前は確か、『花果子念報』だったかな?
安藤「自分など撮って、どうするつもりですか」
はたて「練習。ほら、お菓子もあげるから」
子供かっ!!いや、今自分は小熊妖怪だった。
どうしようかな。
どうする?>>50
>>49
しかもジョジョ立ちをして、ゴゴゴゴ〜〜を呻れなから。
萌えるかも。
よし、ここは少し驚かしてみよう。
悪戯は妖精の専売特許だけれど、元々暇潰しの為にさすらっていたわけだから。
安藤「……お菓子より、ほたてが食べたいな」
ゴゴゴゴ、と呻りを加えながら奇妙なポーズを取りつつ脅しを掛ける様に口を開く。
今の自分は端から見れば滑稽かもしれない。しかし、出来る限りの威圧感を放つ。
安藤「ほたて、ほたてをくれぇ……」
にやりと口角も上げる。さあ、肝心のはたてさんの反応はどうだろう。
※コンマ直後判定
奇数で成功
0で特殊
はたて「ほたてじゃないし!はたてだし!!三度目はないかんね!」
パシャッ!カシャッ!と、彼女は怒りながらもカメラを構えてフラッシュを焚く。
う、うーん?完全に滑ったよね、これ。恥ずかしい。
はたて「まあ、変なポーズだけどこれはこれでありな感じ?『恐怖!海産物を求める小熊!』って記事でも書こうかな?」
安藤「やめて!」
それをされると、一発で自分だってバレる自身がある。それは恥ずかしい。あ、でも、彼女の新聞ってそこまで発行部数無かった気もするけど……。
はたて「うんうん、結構良い絵が撮れたかも?これで文との差を広められたり?ふふふ、外も悪くないかもねー」
カメラの画面を見つつ、うまくいったのか彼女はニヤニヤとし始める。
喜怒哀楽がはっきりしてるなぁ。ちょっと可愛いかもしれない。
はたて「ありがと、安藤。そろそろ私帰るわー」
安藤「いえいえ、お気を付けて」
気がつけば夕暮れに差し掛かっていた。彼女を見送って、自分も住処に帰る事にする。
そうだ、今度彼女の新聞を頼んでみるのも良いかもしれない。毎朝の楽しみになればいいかも。
そんなことを思いつつ、帰路に就くのであった。
はたて:好感度1上昇
—妖怪の山(夜)・住処の横穴—
今日は変な夢を見た。それから犬走さんと会って、昼食を取り、おやつを食べてからはたてさんと会った。
明日はどうなるのだろう。楽しいことがあると良いな。
さあ、明日に備えて今日は寝よう。おやすみなさい。
主人公:安藤
種族:妖怪
詳細:小熊妖怪を象った細胞生物
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:?
危険度:?
生息:妖怪の山
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:不思議な奴。たまに名前を間違えるのが気に食わない
今日も今日とて日が昇る……。
2日目
—妖怪の山(朝)・住処の横穴—
目を覚ますと、すっかり朝日が昇っていた。
気持ちのいい風に乗って、草花の香りが鼻腔を突く。
安藤「あれ?」
家の入口に、見慣れない紙が置いてあるのを見つけた。
どうやら新聞のようだ。『花果子念報』とタイトルが書かれている。はたてさんが発行したやつかな?
安藤「……おい」
一面には、『恐怖!海産物を求める小熊!』と書かれていた。
例の奇妙なポーズを取った自分が見事に映し出されている。
安藤「これからどうしよう……」
外を歩くのが億劫になってしまったが、ああ、もう仕方ないか。
これを見た知り合いがいないことだけを信じて、今日も暇を潰す為に外を彷徨う。
※どこに行く?安価↓1
—命蓮寺(朝)—
ふらふらと適当に飛んでいたら、人里近くまで来ていたらしい。
目下には寺が一つ。確か、宝船から変化して造られた場所だったかな。
評判が良いと聞くけれど、立ち寄った事は一度もない。少し興味があるので行ってみることにする。
近づいてみると、子供達のはしゃぐ元気な声が耳に入ってきた。
妖怪の姿も見えるし、人間もちらほらいる。ちょっと驚きだ。
安藤「すごいなぁ」
単純に感心する。
こそこそっと、寺の中へと入って探索していると誰かが声を掛けてきた。
※誰?
安価↓1
安価間違えてたな。ごめん。やり直してけーねと会うよ。
—人間の里(朝)—
安藤「里の方まで来てみましたよ、っと」
単純にふらふらと飛んでたら行き着いただけ、なのだが。
まあ、目的が合って移動しているでないし、その場その場の見切り発車で時間を潰すのもまた良しとする。
地面に降り立ってゆっくりと歩く。
まだ朝だというのに、お店で人間たちが商売をしている。
お金を持っていないので関係ないのだが、美味しそうな匂いは体中が反応してしまう。
「ほら、そろそろ時間だぞー」
そんなこんなでふらついていれば、女の人の声が耳に入って来た。
人間の子供達がこぞって、急ぐように建物の中へと向かって行くのも見える。
安藤「あの」
気になったので、建物の前に立っている女の人に聞いてみることにした。
「ん、なんだ?……ここらでは見ない顔だな」
安藤「ここでは何をしているんですか?」
「ああ、寺子屋と言ってな。子供達に勉学を教える場だよ」
優しく、それでいて中性的な言葉遣いで彼女は説明してくれる。
長い銀髪に青と白の衣服。綺麗な人だな、と思っていると彼女は何か気づいたように表情をハッとさせる。
「君は妖怪だね?」
安藤「ええ、まあ」
当たりも当たり。大当たりである。別段隠そうとしているわけでもないので肯定する。
「別に警戒しなくても大丈夫だ。心配ない。……そうだな、気になるのなら一緒に授業を受けてみるのはどうだろう」
そう言うと、彼女は微笑んで見せた。
※どうする?安価↓2
来ないから↑で判定。
安藤「ええ、大丈夫でしたら」
興味があるので、誘いを受けることにする。
「よしよし、では中へ入ろうか。……そういえば、自己紹介がまだだったな」
慧音「私の名は上白沢慧音。お前は?」
安藤「安藤、といいます」
慧音「では安藤。私の授業は難しいと思うが、質問があればどんどん発言してくれ。子供達の刺激にもなろう」
口角を上げて笑う彼女——慧音さんが、この寺子屋の先生らしい。
難しい、らしいが兎に角出来るだけやってみよう。
妖怪勉学中......
※結果は?
奇数:そこそこわかった
偶数:さっぱりわからん
0:全部理解出来た
判定↓
安藤「なんなのだこれは、一体どうすれば良いのだ」
授業が終わる頃には、頭から蒸気が出ていた気がする。
さっぱりだ。さっぱりわからなかった。他の子供達もうんうん唸ってたし、難しいというレベルではなかった。
というか、はっきり言おう。難解で退屈だ。何人寝てた。これがいつもの風景なのならば、授業内容を見直した方が良いとさえ思った。
慧音「安藤、どうだったかな」
安藤「わからないことがわかりました」
正味な話、これは子供が受けるべき授業ではない。
慧音「そうか……それは残念だ。しかし、よく眠らなかった。そこは褒めてやるぞ」
安藤(それはそれで問題があると思います)
笑う慧音先生に、自分はそう思うのだった。
さて、授業は終わった。子供達もひらひらと手を振りながら帰っていく。
これからどうしようかな。
※時間は昼です。どうする?安価↓
そうだ。ここで出会えたのも何かの縁なのだから、慧音先生を食事に誘ってみよう。
というわけで、別室に移動した慧音先生を探してこの旨を伝えてみると。
慧音「食事?」
安藤「ええ。丁度お昼時ですし」
慧音「あー……そうだな」
※コンマ
1234:断られる
5678:友人も呼んでいいかと聞かれる
90:快諾
判定↓
ちょっと夜食買ってきます
ただいまです。ちょっと休憩。チキンラーメンズゾゾゾ。
何か質問がありましたら受け付けます
そりゃあもう。鉄板ですから
もう少しで再開します
少し悩んだ後、慧音先生は申し訳なさそうに口を開く。
慧音「すまないが、友人も同伴で良いか?」
最初の方で断られると思ったが、そんなことはなかった。
慧音「先約というわけではないのだが、共に食事を取ろうと思っていた人物がいるのだ。安藤さえ気にしないのであれば」
安藤「いえ、大丈夫です。自分は気にしませんので」
交友関係が広がるのは良いことだと思う。故に、是と返す。
慧音「そうか、助かる。一応、里の茶屋で待っているはずだ。共に向かおうか」
安藤「はい」
心が少し弾んだ気がした。
安藤「ところで、その友人というのは?」
慧音「ああ——」
誰のこと?
コンマ
偶数:阿求
奇数:妹紅
0:好きなキャラ指定
判定↓
0来た。
好きなキャラを指定してください。(二名まで可)
安価↓
※便宜上、本読み妖怪の名前を朱鷺子として、慧音たちもそう呼んでいることにします。
—人間の里(昼)・茶屋—
「やあ、しばらく」
「こんにちは」
慧音先生に着いて行くと、言っていた通り二人組が待っていた。
慧音「こんにちは。森近、朱鷺子」
霖之助「どうだい上白沢さん、教科書の方は」
慧音「ええ、相変わらず不評だ。今さっきも子供達から不満が相次いだよ」
あの難解な授業の元凶が目の前にいた。
朱鷺子「ところで彼は?」
安藤「安藤、と言います。こんにちは、お二方」
慧音「妖怪の子だが、興味があったらしくてな。授業を体験してもらったのだ。その後昼食に誘われたので、ついでと思ってな」
霖之助「ほう、あの教科書での授業を君も受けたのか」
安藤「ええ。正直、子供向けではありませんね」
霖之助「そうだろうね」
飄々と返された。というよりも、わかっていてそう言っているのだろう。
霖之助「僕は森近霖之助。魔法の森の入口近くで店をやっている。妖怪向けの道具もあるから、気が向いたら買い物に来るといい」
殆どは非売品だがね。と継いで彼は笑った。
朱鷺子「私は朱鷺子。縁あってこの男の店の手伝いをやってるわ。早く自由になりたい」
霖之助「ツケはまだまだあるから、しばらくは無理だよ」
そんな、と。朱鷺子さんはショックを受けて項垂れる。この二人の間に何があったのだろうか。
慧音「さて、立ち話もなんだ。そろそろ目当ての食事と行こう」
やんややんやとしている内に、慧音先生の鶴の一声でめし処へと向かう事となる。
どんなところだろうか。少し気になって聞いてみると。
安価
1:中華
2:洋風
3:和食
判定↓
朱鷺子「最近開いたお店らしいね。日本食を中心に扱っているとか」
慧音「人間も妖怪も分け隔て無く美味しいと言わしめるらしい。出不精の森近も前に行きたいと言っていたよな」
霖之助「一言余計だよ、上白沢さん」
へえ、そんなお店があるのか。これはちょっと期待してしまう。
ん?待て。そういえば、お金はどうしようか。
慧音「心配するな。一度だけだが、お前は私の教え子だ。教え子に金を払わすなんてさせないさ」
すごくかっこいいことを慧音先生は言っていた。惚れるわ。
安藤「ですが……」
霖之助「いいじゃないか。タダより高いものはないよ。好意は素直に受け取るべきだ」
それでもなあ、と思っていたら霖之助さんにそう言われたので、良いかと納得することにした。
朱鷺子「あ、見えてきたよ」
朱鷺子さんが指を差して店の発見を口にする。
看板には『食卓の走馬』と書かれていた。色々ツッコミたくなったが知らん。知らない。
時間帯的には混んでいてもおかしくないのだが、どうやら奇跡的にタイミングが良かったようだ。
中に入ると大衆料亭?みたいな良くも悪くも一般的な雰囲気で、しかし綺麗に掃除されているのかゴミひとつ見当たらない。
四人席に座った後、メニューに書かれているものが何なのかよくわからないので三人の誰かと一緒の物を頼むことにした。
安価
1:霖之助(焼き鮭定食)
2:慧音(天丼)
3:朱鷺子(焼き鳥定食)
判定↓
焼き鳥定食を頼むことにした。
朱鷺子「甘辛なタレが白米にマッチしてたまらないそうで」
安藤(どう考えたって彼女、鳥の妖怪だよな?羽あるし。それで良いのか本当に)
邪推かもしれないが、共食いではなかろうか。先生も微妙な顔をしている。霖之助さんは笑いを堪えているようだ。
自虐ネタとでも思っていいのかな?
慧音「ところで安藤。今後の話だが、暇を持て余しているようだったらどうだ。しばらく寺子屋に通ってみないか?」
料理を待っている内に、振られたのはそんな提案だった。
安藤「いいんですか?」
慧音「知を付けるのは決して悪いことではない。最近は妖怪の子も来る様になってな。人間に対してお前は悪意を抱いていないようだし」
別にそんなつもりではないのだけれど。食べても良い人類なら食べる事もあるし。
というか、すべからく自分は雑食なのだ。美味いモノを食べることは最良だが、ぶっちゃけ何でも腹を満たせればそれでいい。
だから、人間に執着することもない。そういう意味では悪意はない、と言ってもいいのだろうか。
慧音「まあ、直ぐにとは言わん。来週あたりに答えをくれると助かるが」
安藤「わかりました。悩んでみます」
暇潰しが我が性なのだから、目的を作るのもまた良しかな。
霖之助「来たみたいだね」
そんな事を話していると、それぞれ頼んだ料理が運ばれてくる。
うん、美味しそうだ。今日はこれで腹が膨れると思うと体中の細胞が歓喜の声を上げているような気がした。
実際、すごく美味しかった。しばらくそこらへんのモノを美味しく食べられる気がしない。
※満腹度が満たされました。
今日はここで終わり。また次回。
人いるかわからないけど、昼間から書くよ
—人間の里(昼2)—
慧音先生達との楽しい昼食と雑談による交流も終えて、自分は今、また暇を持て余すこととなった。
慧音先生は仕事の為に寺子屋へと戻り、霖之助さんたちは店に帰っている。
一方で、自分は何もすることなく彷徨うしがない一妖怪で。
んー?考えてみると、自分って主体性ないな、なんて思ったり。
安藤「ま、生き方なんて簡単に変えられるわけがないよね」
今までそうして来たのだから、その時にポン、と変わる筈など無い訳だ。
少しずつ。少しずつ慣らして行けばいい。
そんな考えに至ったのも最近色んな人……妖怪も含めて交流したからかもしれない。
いいや。とりあえずこれから何をしようかな。
>>85
原石を掘って人里に売ってみる。たくさん手に入ったら少し食べてみる
そうだ、今まで考えもしなかったけどお金を手に入れることをしてみよう。
うーん?そういえば、住処にしてる横穴で不思議な石を見たっけか。
売れるかな?売れなくてもちょっとおいしそ……いや、流石に見境なしはダメだよね。
よし、そうと決まれば一回家に戻ってみよう。増築だと思えば良いかな。いいよね?
何日くらい掘る?
1:半日
2:一日
3:それ以上(五日以内)
安価↓
※人少ないみたいだか連投もかまへんかまへん
バランスの良い数字と言われる3で3日掘る
>>87綺麗な数字だよな。8はその点、普通な気がするんだよなぁ。
三日横穴を掘り進めました。
※成果は?
1:全然ダメ。というかお腹空いてやばい。
23:ちょっと出たよ。でも食べちゃった。
456:そこそこ出たね。食べたから少ししか残ってないけど
789:いっぱい出た!食べたけどまだあるよ!
0:何これすごい。凄いの掘り当てた上に食べても食べきれないよ!
コンマ判定直後
何これすごいwwwwwwwwwwwwww
目の前に広がるのは原石の山だった!!
なんていうか、これだけ自分の住処に眠っていたなんて予想していなかっただけに驚きを隠せない。
安藤「あばばばばばばばばばば」
いや、ホントどうしよう!?これは凄いことになってるとしか言い様がない。
欲に負けてつまみ食いもしたけれど、というかお腹いっぱいになるまで吸収したけど、無くならないってどういうことですの!?
安藤「落ち着け、落ち着け自分。そう、冷静になるんだ。深呼吸をしよう」
すーっ、はー。すーっ、はー。
ゆっくりと息を整えて頭の中をクリアにする。
安藤「でも、これだけあると一人じゃ運びきれないよね……?」
冷静になってみたらなってみたで、難しい問題が浮き彫りになった。
うん。吸収しても問題ないみたいだったし、半分は非常食にして新しく広がった空間の隅にでも置いておくことにしよう。
そんな感じで散らかった住処の掃除をしていると、何やら虹色に輝く石を見つけた。
……うん、すごく綺麗だ。これは売らず食べずに持っておくことにしよう。小さいからペンダントにしようかな?
※ヒヒイロカネを入手しました。
※石を売りにいくと、どれくらいで引き取ってくれた?
コンマ
1:殆ど屑だった。でも少しお金がもらえたよ!(料亭二回分)
2367:そこそこ良い鉱石だったみたい。そこそこお金をもらえたよ!(料亭四回分)
4589:結構良いモノらしい。たくさんお金をもらえたよ!(料亭六回分)
0:人間じゃない人が買い取ってくれたよ!(料亭十回分)
直後判定
ヒヒイロカネはまあ、所謂イベントアイテムになってくれます。
売って見ると、そこそこ良い鉱石だったみたいだ。料亭で四回分くらい食べられるかな?
一応大事にしておこう。行けるのは片手で足りちゃうし、慧音先生にもお礼したいし。
さて、これからどうしようかな?
※三日掘り続けていたので現在は五日目の昼(2)です。
※どうする?
安価↓
>>1さんは安藤さんにやって欲しい事とかあんのかな?
—人間の里(昼2)—
結局はまた彷徨うことにする。すっかり人間の里にいるのに慣れてしまっている気がするが、それはきっと気のせいだろう。
しかし、三日間とは言え家に引き篭っていたせいか太陽が眩しく感じてしまうなぁ。
自分は実は土竜妖怪なのだろうか。……子熊だ、それは間違いない。その気になればどの妖怪にでもなれるだろうけど、正直疲れるし数日動けなるし誰だお前って言われるしやりたくはないなぁ。
そんな事を一人上の空で考えていると、誰かとぶつかった。
「あきゅんっ!」
安藤「おっと。ごめんなさい。大丈夫ですか?」
小さな衝撃を覚えてそっちを見れば、尻餅を突いている着物の女の子がいた。
よかった。今お腹が空いてたら細胞が勝手に吸収していたかもなんて思うとゾッとする。
「いたた……。大丈夫です。すいません、ぶつかってしまって」
安藤「いやいやこちらこそ。考え事をしていたので、申し訳ない」
立ち上がって着物に付いた土を払う女の子は、自分よりも身長が少し低いくらいだった。
一応子供(妖怪で熊のだけど)の自分よりも背が低いってことは、人間でも年端の行かないくらいの子かな?
「あ。あなた慧音さんの寺子屋に入って行った妖怪の方ですね」
安藤「え、ええ。まあ」
阿求「ああ、申し遅れました。私は九代目御阿礼の子。稗田阿求と申します」
すごく丁寧で礼儀正しく自己紹介をされた上に会釈をされた。
安藤「ああ、ご丁寧にどうも。安藤といいます」
なので、自分も釣られて腰を低く自己紹介をして会釈を返す。
阿求「良かった良かった。丁度あなたとお話をしたいと思っていた所で」
安藤「はい?」
阿求「ああ、えっと。これから少し、我が家に来ていただけませんか?」
唐突で突拍子もない質問をされた。
※どうする?安価↓
>>97 特に今はない。そう、今は。
安藤「いいよ」
阿求「おお、二つ返事で」
暇を持て余して彷徨っていた途中なのだから、特にこうやることもないわけで。
そんな中でのお誘いなのだから、勿論答えは了承だ。
安藤「でも、稗田さん」
阿求「阿求でいいですよ」
安藤「——阿求さんはなんで自分に?」
正味、妖怪の身である自分を家に招く人間など信じられないところがある。
しかも面識がないのだ。それでも呼ぶって、どういうことだろうか。
阿求「ああ、それはあれです。私の仕事……と言うべきかはわかりませんが、やるべきことの為ですよ」
薄く微笑んで、彼女は言う。
そこに年齢に見合った幼い少女の面影は一切感じられず、どちらかと言えばそう。『長く生きた妖怪』のような印象を覚えた。
阿求「と、いうわけで。早速向かいましょうか」
直ぐにその成りを潜めた雰囲気だが、一体どういうことだろうか。
その疑問は、彼女の家——そして部屋を見る事で答えを得ることになる。
—人間の里・稗田家—
目の前に広がっていたのは、巻物の山だった。
ひとつひとつには誰かの——否、この幻想郷にいるであろう妖怪や人物の名が書き連ねられており、驚く。
彼女の家に着くまでに説明された事だが、『御阿礼の子』というのは初代稗田阿礼の転生体であり、その時代にあった妖怪やらの対処方を絵巻に記し、編纂するのが仕事——というか、やるべきことだそうだ。
そしてこの目の前にいる少女こそが、その九代目だそうで。
なるほど。だから長く生きた存在の印象を覚えたのか。
阿求「あなたは比較的新参の妖怪のようですからね。目撃情報やらを聞いた所、人間に対し友好度は高いようで」
だからこうして家に招いて話を聞いているのだ。そういう風に彼女は継ぐ。
阿求「ですが、まあ、一番の決定打は慧音さんの寺子屋で授業を受けていた、ということですが」
安藤「さあ。皆さんがどう思っているのかは知りませんが、自分は自分のありのままで過ごしていますので」
必要な時は何でも食べるのが自分の性質だ。それが例え土、虫、動物、妖怪、毛玉、人間であっても。
阿求「しかし、それでもあなたには知性が確かにあるでしょう?何でもバカスカ食べる様な輩だったら、今頃博麗の巫女に退治されていてもおかしくはない」
安藤「自分にスペルカードのルールは適応されるんですかね」
阿求「男児であるから、ですか。……それ以前に、安藤さんは妖怪で、熊の子だ。多分それで大丈夫なのではないでしょうか」
そんな大雑把でいいのだろうか。——いや、まあ、個人的にはそうでないと一方的に退治されるだろうから何も言えないのだが。
安藤「一応、何枚かスペルカードはあるにはありますから。今後扱う気はありませんけど」
平々凡々で良いじゃない。争いごとは好ましくないから。
阿求「ええ、それで罷り通れば万々歳だと、私も思いますよ」
安藤「でしょう」
含みのある感覚だが、そこは聞き流すことにする。弾幕ごっこを見るのは好きだがやるのは嫌だ。何より、自分の能力は癖が強いのであまり勝手がよろしくない。
阿求「さて、では質問を始めましょうか。ああ、そこらへんに寛いでいてください。茶も持って来させましょう」
何分狭いですがね。そう口にして、彼女は笑う。
妖怪説明中......
阿求「ほうほう、なるほど。……では、即興ですが安藤さんの絵巻を書いてみるとしましょう」
色々とある質問を答えた後、阿求さんは目にも止まらぬ速さで筆をなぞる。
すごいな。今までの感覚と書いてきた経験があるからこその速筆か。
安藤(目的、なのかな。これが自分と彼女達との違いなのだろうか)
犬走椛は白狼天狗として天狗の領域の守護を。姫海棠はたては新聞記者として売れる事を。上白沢慧音は子供達に知識を。稗田阿求は幻想郷絵巻の編纂を。森近霖之助は店の経営を。
長く生きてきたが(それでも天狗や大妖怪には程遠いだろうが)、これまで自分はその日を気ままに過ごして来た。
しかし、そんな生き方に今更何故か疑問を覚える。
自分に出来ることはないのだろうか?自分とはそもそもなんなのだろうか?
細胞の塊である自分はこれから何ができるのだろうか?
わからない。簡単な事しか思いつかない。正直、ゴミ処理係が限度にしか思えないが。
そも、自分のやりたい事とはなんなのだろうか。
阿求「安藤さん、できましたよ」
そう悩んでいる内に、彼女は暫定版の完成を告げる。
墨が馴染み、滲まない頃を見計らって手に取ってみる。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:妖怪の山
二つ名:小気味の良い変身生物
妖怪の山にある横穴を住処にする妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の能力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に最近足を踏み入れているが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
ちょっと休憩挟みますね( -ω-)y─━ =3
再開
※この絵巻に対する評価
1:これはやりすぎ(修正がきくよ)
2:だいたいあってる(ちょっと修正できるよ)
3:バッチリ(キャラ象確定)
安価↓
安藤「うん、暫定だからまだ変えられるよね?だったら今はこれで間違いはないよ」
阿求「それは良かったです。では、この方向で安藤さんの絵巻を書きますね」
自分の事が本に纏められる、というのは少々むず痒いものを感じるが、それもまた良しかな。
阿求「これからまた何か変わった事、気になる事があったら来てください。妖怪の方とお話できるのは良い刺激ですので」
それと、出来れば仲の良い妖怪の話もあればいいな、等と。彼女は無邪気に笑って言った。
さて、茶菓子も食べ(吸収)終わり、茶も飲み干した所で日が暮れ始めているのに気付く。
そろそろお暇の時間だろうか。
安藤「では、自分はここいらで」
阿求「はい、有意義な時間でした」
互いに礼をしてから、自分は家から帰る事にする。
色々収穫があったかな。家に帰ってから色々考えよう。
—妖怪の山(夜)・住処の横穴(中)—
広くなった我が家に帰宅して、道中で捕まえた消化の良い毛玉を軽く吸収しながら考える。
これからどうすればいいのか。やることを見つけることが出来るのだろうか。
命は長いのだから、たまには目標を作るのもいいだろう。それが何なのか今の自分にはさっぱりだが。
慧音さんの寺子屋の件もある。この際、ホント色んな人に色んな話を聞くのも手かもしれないな。
そんなちょっとした事を考えて、次の日に備えるために眠る自分なのであった。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:妖怪の山
二つ名:小気味の良い変身生物
妖怪の山にある横穴を住処にする妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の能力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に最近足を踏み入れているが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:不思議な奴。たまに名前を間違えるのが気に食わない
上白沢 慧音:見所のある教え子。たまに子供っぽくないけれどそれも愛嬌か
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪を待っています
今日も今日とて日が昇る……。
六日目
—妖怪の山(朝)—
起きて最初にするのは、発掘した石をもそもそと吸収する作業。
こういう時に手から飲み込めるって楽でいい。お腹は膨れるし石の味もしないし。
まだまだ余ってる石の山を尻目に、どこへ行こうかなんて思う自分。
アグレッシブになったものだ。
※どこへ向かおうかな
1:魔法の森
2:人間の里
3:命蓮寺
4:山の中を散策
—魔法の森(朝)—
方角は知っていたものの、初めて来た魔法の森の霧の深さに驚いた。
これは、瘴気かな?なるほど、人間は奥に進めないな、これじゃあ。
しかし、ジメジメというか陰気臭い場所だ。こんな場所だからこそ生えてるものもあるのだろうが。
安藤「視界が悪いね……」
一寸先は霧。五里霧中。霧がもわもわと立ち込める中で、低速低空をしながら食べられるものがないか探す。
今回の目的は、この魔法の森に生えている魔法キノコと呼ばれるものの採取だ。
初めて目的らしいものを持って行動している気がする。ちょっと嬉しい。
途中、最早つまみ食いのお供と化した毛玉を鷲掴みして吸収したところ、水分が多くて消化の悪いものだった。
生息地による毛玉の個体差が出るのか、と新しく学んだが正直好ましくなかった。
そんなこんなで探し続けていると。
※コンマ
12:なにもなくて魔法の森から出る
34:魔理沙と遭遇
56:アリスと遭遇
78:朱鷺子と遭遇
90:魔法キノコ発見
視界が開けてきた、と思ったら。
安藤「ダメじゃん」
どうやら魔法の森を抜けてしまったようだ。
太陽は既に真上へと差し掛かっている。
このままもう一度探索するために戻ろうか?
※どうする?
安価↓
—魔法の森(昼)—
そういえば、霖之助さんが気が向いたら店に寄ってくれって言ってたっけ。
この際だ、見つからなかったものは仕方ないしお店の方に行ってみようかな。
入口近くだって言ってたけど、多分人里の方からかな。
うーん、上から飛んで行った方が早そうだ。
妖怪移動中......
—魔法の森(昼)・香霖堂—
上昇すると、直ぐに場所がわかったのでお店らしく大きな看板の掲げられた建物の前に着地する。
看板には大きく『香霖堂』の文字が書かれていて、立派ではあるが、異様な雰囲気を感じた。
安藤「お店の前にあるのはなんだろうか」
大きなたぬきの置き物、それより少し小さなカエルの置き物。それになんだこれ、形容し難い何かな置き物まで置いてある。
安藤「霖之助さんと朱鷺子さんいるかな?」
そんな事を思いながら店内へ足を踏み入れると——。
※コンマ
123:朱鷺子がいた
45:白黒の女の子がいた
67:霖之助がいた
89:紅白な巫女さんがいた
0:霖之助と誰かが一緒にいた
判定直後
「霖之助さんならいないわよ」
開口一番、最初に飛んで来たのは聞き覚えのない少女の声だった。
姿を確認してみると、番台に座ってお茶を啜ってる紅白の巫女さんが一人。
脇には盆に乗った皿に盛られた煎餅がある。お茶請けだろうか。美味しそうだ。
——って、違う違う。
安藤「そうですか、残念です」
はぁ。とわざとらしく溜息を吐いて、肩を竦める。
安藤「ではまた後日、改めて……」
「待ちなさい」
いや、待ちたくありません。待ったらダメです。きっと嫌なことが起こる気がするので。
「そうね。魔理沙じゃないけど、動いたら撃つわ。いえ、撃ったら動くかしら」
ほら来た。だから嫌だったんだ。この幻想郷で巫女さんって言ったら二人しかいない。それで紅白って言えば、一人しかいない。
安藤「勘弁してくれないでしょうか、博麗霊夢さん」
霊夢「あら、私のことを知ってるのね。お賽銭くれない?」
安藤「あげません」
霊夢「けちね」
博麗神社の巫女、博麗霊夢は唇を尖らせてどうしようもないことを言っていた。
安藤「自分は霖之助さん……もしくは朱鷺子さんに用が有って来たんですけどね」
と言っても何か特別な用事でもない。ただ挨拶をしに。顔を見せに来た程度のことだが。
霊夢「なるほど。それで帰ろうと」
寧ろ全力で逃げ出したいんですけどね。でも今の状況は蛇に睨まれた蛙だ。
霊夢「まあ良いわ、ちょっと私の代わりに——」
と、何かを言おうとしてる最中で彼女は口を止めて目を見開く。
その視線の先にあるのは、自分の胸。首からペンダントにして垂らしている虹色の石。
霊夢「へえ、良いモノ持ってるわね」
安藤「あげませんよ?」
霊夢「ヒヒイロノカネ。あなたの身には分不相応だと思うんだけど」
なんていうか、ガラ悪いですよ、霊夢さん。といか、これ知ってるんですね、霊夢さん。
ヒヒイロノカネっていうんだ。なんかすごそうな響きだ。
霊夢「それは神具に使われるものよ。『妖怪』が持っていても損しか生まれない」
安藤「そうですかね。……ですが、これで自分が変になった、なんてことは一度もありませんが」
発掘して一日二日だが、そんな変調生まれていない。
安藤「と、言いますか。やっぱりバレてますよね」
霊夢「これでも巫女よ?嘗めないで欲しいものだわ」
だからこそこの場を退散したいんですけどね。ホント。
霊夢「悪いことは言わないわ。何か起きる前に、あなたはそれを私に預ける。それで万事解決なんだけど」
そうは問屋が卸さないわけですけど。
でも、相手はあの博麗の巫女だ。妖怪のこと——特に退治のこと——なら一日の長がある人物である。
いやー、でもなー。これ気に入ってるしなー。どうしようかなー。
安価↓
1:渡さない
2:預けない
3:どうしても?
安藤「どうしても?」
霊夢「ええ、どうしても」
質問したら、凄くいい笑顔で返された。
しばしの沈黙が降りて、
安藤「ま、渡すわけにはいかないんですけどねっ!」
そう宣言した瞬間、全力で後退して空へと飛び上がる。
さあ逃げろ、やれ逃げろ。自分の居た場所に走る御札の弾幕。あれは絶対に当たりたくない。ぴちゅーんしたくない。
霊夢「いい度胸ね。なら」
来た来た来た来た来た来た——。
霊夢「弾幕ごっこと、洒落込むしかないじゃないッ!」
——来るッ!!
安藤「あっぶ!?」
急降下を決めて、今度は飛んでくる針を避ける。
安藤「やらなきゃダメですかね!?」
霊夢「それは妖怪の貴方が一番知ってることじゃない?」
はいはい、異変になる前に退治ですか精が出ますね働き者ですね。疑わしきは罰せずとはいきませんかねぇ!?
出来ればこのまま逃げたいところだけれど、そうするとあの人住処まで押し掛けて来そうな気がする。
そこまでして手の内にしまいたいかと言われれば、そうでもないんだけどなぁ。いや、でもこれは自分の力で自分で掘り当てた初めての宝物なのだから。
安藤「手放すのは気が引けるんですよ、本当にッ!!」
今度は急旋回して、追尾してくる弾を振り切る。
なんていうのかな、こういう時。
そうだ、どうしてこうなった!どうしてこうなった!!
霊夢「痛くないのが良いでしょ?だったらそれを渡しちゃいなよ、ユゥ」
安藤「何ですかそれ、ちょっと笑えないんですけど」
状況も、現在進行形で笑えないわけだ。
※どうする?
1:腹を括って弾幕ごっこ開始
2:それでも逃げる手立てを考える
安価↓2
安藤「やるしか、ないでしょうねぇっ!!」
霊夢「さすがは男の子ね。……あ、小熊の鍋なんて、ちょっと早いけど美味しそうじゃない」
ぜんっぜん笑えない!といか自分は細胞生物だけどさ!
にやりと笑う彼女の前に立ち、内心慌てながら冷静さを失わないように呼吸を整える。
こういう勝負ははっきり言って全くの初心者だ。勝てる見込みなどありはしない。
基本は逃げ。逃げて逃げて逃げまくる。それが初歩。相手の出方を伺うにも、それしかない。
安藤「使用スペルカードは二枚でっ!」
霊夢「言いわよ。それじゃあ、正々堂々とそのヒヒイロノカネを頂いてあげるわっ!」
はいそうですか、と言えるわけがないのだ。
※戦闘モード起動。これより弾幕ごっこを始めます。
※難易度は?
10:Easy
234:Nomal
567:Hard
89:Lunatic
判定↓2
※装備はどうする?
1:追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
2:速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
判定は↓4
安藤
装備:追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
VS
霊夢
装備:スペルカード『大結界「博麗弾幕結界」』
???
, -──- 、
イ /ィ:::::::::::::::::\
/`ー一<卞::::::::::::::::::}、
/ 芯ィ}}::|:::::::/:::::::::::ハ
/ l´} 弋ツ::/::::::::/:::/::!::::|--< ̄ ̄|}
\ ,ィ 、:::::<::::/::/:::/::::):::::| ィふ
\_/ /fうイ/::/::ム< ̄`丶fて 霊夢「さあ、弾幕ごっこの始まりよ!
| /__/て::::/:::::/::/ \ \
__ノ 7::::ハ:::::/:::i:::/ てz、 ノ- 安藤(ここは慎重に、だ!)
/ ` |ヘ::! ゝ:l::i::|::| YてZzfシ⌒
/⌒丶 l| Y:/:/7 ∧::::::::!|:!
l |l _ / }z、_, .、/ l:::::::l|:!
_| /j ,ィ__) ノ 1⌒ ̄ |::::::/:l
/ | !> 、 `ー´/\ l /:::::/:/
「  ̄ ̄ ̄ ヘ  ̄ ̄ / \,.イ:::::::::/
\rz rz rz! } /:::::/
∧ | \/:::::/`ー- 、
/ ,ノ、 /: / \
! ト、ー── '}ト、:/ L__
∨ ノ \-─ '´__人 _ |
\ \  ̄ 丶、 く/ /
l \___ \_zュ /
| rz | \ー<、
/1 L」 、 \ \
/ 、 | \
, | zf7 / \
/ | 「二} rzュ / \
,イ 、 /
/ ー── '´
. /
1:通常弾で応戦
2:ホーミング弾で動きを鈍らせろ!
3:回避専念(回避率20%UP)
判定↓な、ごめん
安藤「まずは先手を取らせてもらうよ!!」
とりあえず、先に大量の弾幕を張って相手の動きを鈍らせることにする。
体中の細胞が唸りを上げて、光の線を描きながら少々遅いけれど霊夢さんへと向かっていった。
135678:難なく回避される(余裕でグレイズ)
24:動きを鈍らせる事に成功!(但しグレイズされてます)
0:まさかの霊夢被弾
ごめん、まただ。初戦闘で緊張してんのかな 判定↓
上で判定するよ。ごめんね、本当に
_,, _,,r‐┐
,r-‐´:::::::'`i └i,
{` yー─-- ,,_ /::::::::::::::::::::::::} く,
」 /:::::::::::::::::::::::::`二ゝ-————- 、:::::::} 」
く {::::::::::::::.:::::::/ : : : : : : : : : : : : : : : `丶、::} L_
[、 {::::::::::.::::/: : : : : : : : : : : : : : :ヽ : : : : : \ 」
「 {::::::::::::/ : : : : : : : : : : : : : : : : : |: : : : : : : :ヽ,
└ェゝ:l: : : :|: : : |: |: : l: |: :|: : :|:.l:|ハ: : :|: |: |:.|: lハ
くィ |: l: : |: : : |: |\|: l: :|: : :|:.l:|/ l |: |: |:.|: |: | 霊夢「くそ、やるわね……」
/::く|: |: : |: : : |: |∨l\:,ヘ: :j|イl j/ j/j:/: |: |: |
/::::::|: |: : | : : ヤ〒戈Fヽ∨レ 〒戈Fカ : /:/V
/::::::::|: |: : l二ニl 弋::ノ 弋::ノ イ: /j/
`ヽ:::::|: |: : :!:::::::| |:/|
ー|: !: :l:.l:::::::|U イ:::」
| ! : |: l二:| \ -— / :!二!
リ: : |: :|: : |: l j`ト 、 __ <:|: : :| : :|
,': : : | : | : ∨/l i :|: : :|: :∧
/: : :_/; -ヘ: : マl `\ /´ ト、/: ,': ヘ
j : : : : イ::ヽ ヽ: :} イ ⌒iヘ /: /i: : ヘ
/: : ,. ┤::::\ V /::〉ー ヘ.ハ //::::ト 、 l
. l: : / |:::::::::::\ /::./ ハ`i:::::V:::::::::::│ ヽ
へ / |::::::::::::::::::::::! ::;' \:::::::::::::::、 ._ 」_
r' `‐- ._ ':::::::::::::::::::::l ヽ:::::::::::ヘ/ }
/ l |:::::::::::::::::::::i ゝ::::::::::i \
/ 、::::::::::::::::::::`⌒ー‐..´::::::::::::::::::ノ \
霊夢は やや 戸惑っている(但しちゃっかりグレイズ)
霊夢攻撃時命中率DOWN!!
タイミングがががが。ごめ、ちょっと手汗やばいから中断。23時に再開する!!
ふう、流石に五分じゃヌキヌキポンとはいかないが冷静になれた
再開するよ!
r、 `ヽ< ∨:.:.:.:.:.:/::::::::::::::/:::/::::::::|:::::|::::::::::::|::::::/ |:::::::: |::::\:::::::::::::\:::::::\:::::\::::::\:.:.:.:.:.:.:.:.:./
{ `ヽ‐‐  ̄:.{ ヽ:.:.:./::::::/:::::/:::/::::::::: |:::::|::::::::::::|::::::i |!::::::::|:::ヽ::\::::::ヽ::::\:::::::\:::::ヽ:::::::\:.:.:.:./ヽ/
`-- ヽ、:.:.:.:.:.: ̄、:.:.:./::::::/::::::i::::::i:::::::-::l_ |::|:::::| :|::::::| |',:::::::',:::::::\:\::::::ヽ:才ヽ::::::ヽ:::::i::::::ヽ:\/` ヽ
ヽ/ `ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i:::::::i:::::::::|::::::|:::::::::::| ヽ 、::|',:|!::: | |.∨::::ヽ::::ヽ::ヽ 斗::´|::::::::i:::::::::ヽ::ヽ:::::::\:.:.:.:.:.:.:.ヽ
ヽ- ヽ:.:.:.:.:.:.:.: |:::::: |:::::::::|::::::',::::::::::| ≠´7へ、 ',::| ', ∨:::',\斗ヤ ヽ 、:::::::::|::::::::::::}:::::ヽ:::::}:.:\:.:.:.:.:.:.
|__ /‐T‐‐-:_.|:::::::|:::::::::|',::::::i::::::::ヽ .ら::::::ト \ ヽ ヽ :,イ::::::ら ./::::::::}:::|::::::::|::::::}ヽ:::|ヽ、\:.:.:.
/ ̄ ̄ ̄ ミ≦、__ `´`ヽ/::|::::::::{:::::::::|ヽ::iヽ::::::{ ヽ 弋__ノ .ヽ弋::::::ソ }::|::::/:::|::::::::|::::::,':::ヽ|::::::——
ヽ_ `ヽ、三三三彡:/:::::::,'::::::::::!リ:.`ヽヽ::ヽ ヽ-- .. ニ--.′〃::/:.:}:,'!:::::::|::::/::::::::\\:::::::
____ ----::´::::/::://:::::::/:.:.:.:.:.:.:.:.∧\ .::::. ///:.:./:.ヽ::::|:/:::\::::::::\:::::::
, < ̄:::::::::::::::::::::::---‐‐‐::/::/:::::::/______:.:.:.:.∧ヘ ` / / /:.:.:---、ヽ|、:::::::::\::::::::`ヽ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::〃::::::::/ / ヽ`ヽ,′:::\ /::/:/ へ ---ゞ:::::::::::::\::::::::::
霊夢の弾幕が展開!
奇数:被弾
偶数:動きが違いすぎるけどなんとか!(命中DOWN!!)
0:奇跡の無傷
安藤は 被弾 した!!
喰らいボムしますか?(残り二回)
安価↓
そういえば残機設定してなかったな。
安藤
装備:追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
残機:3
安藤「ここで被弾するわけにはいかないッ!!」
直撃コースで飛来してきた陰陽球を吸収し、それを糧と変えてスペルカードを発生させる。
安藤「おお、グロオリア。我らいざ征き征きて王冠の座へ駆け上がり、愚昧な神を引きずり下ろさん」
『暴食』
拡がって往くエネルギー弾は彼女の弾幕を食い荒らしながらゆっくりと、そして広範囲に放たれた。
その様ははまさに暴食である。自分で言うのもなんだが、これぞ己のスペカって感じだなぁ。
※スペルカードに対し霊夢は
12345:グレイズ!
678:辛うじてグレイズ
90:被弾!!
コンマ判定直後
(¨7ヽ.,____ / _≧z_,..-‐≦'i _]
ノ K´ ≧zr三ニ>''´  ̄ /| 」
. l=i! > _,..ィ'''´ ̄  ̄ ̄¨ヽ、 / .|¨ヽ
l l/ , ィ≦ -=‐ `ヽ \ .| ニ.)
<.‐lヾ,ァ''''´ 、 ハ .>l__ l
,.ィ''´|./ _ ', 、 ハ / l ニ l
. ,.‐''´ .`l.ヲ , .| 、 .i!. ヽ, i ヽ ヽ l.=K
/ / .,' / .i .l ハ i, lヽji!ヽ l l. ヽ _,ィi!二.l ハ
/ j .,' ./i i /i. ', l.ヽ l |i ヽ .i .l i .l ヽ、.i  ̄ .| ヾ
,'.| ハ i l i! |i l/i| .ヽi ヽ| _V_|_ l l .l Vl 二.ノ \
/ | l i!| .| l. !i .| .l l. | _>''''´ __|_| l l .| i! i| ニ/ i ミt、
. | .l l | i i l¨¨'''‐-、 .,.ィ''f示_フフ7 l .l¨ヽ l l >'' l ハ`ヽ
.l.l l .i fく¨¨i示z. '' 込iリ | ヽ| ,' l l .', ハ
''. ', i!.ハ 弋iリ `¨´ l/l i ./zzzzl| ヽ l
__ヽヽハ i i' | i Nイ三三|ト、 i. l
rf≦二三|ー-、_. ' | λi!.| . l| lヽ l ハ i
| l:〜ミ .l | ≧Zz`7_ /川 | | i言 .| ヽ l. トi!ヽj
. | l・・・・ l | ミz .// `ヽ‐- _,.ィ´ .l i! l l__笠_.l V.l i!.lV i!
| | i!iit!il |t ソ// _≧ `>_,.ィ≦ i l l ]ニニニ[ l i!ハl
. | | f:; ハ,.'ヽ / >ソti/ ''ヽj' .>'ヽ/==ハ i! .i!
. | |/./ .ノ/.ニr,才,.ィ≦´l,' / l i , i! .| ',
/ / / / ./l'i´ / ',‐- -ァ'' レi ハ ji!' `ヽ. ' `
f , /.//i! l''l > ヾ ̄フ'´ >l | l /'' l
l , , '¨´ l }l > /=\. > .| i! l
安藤(ダメか!ここで一撃抑えたかったのに!)
霊夢「そのまま沈みなさい!」
霊夢の 弾幕が 展開 !!
1234567:被弾
89:辛うじてグレイズ
0:奇跡の回避
コンマ判定直後
被弾!!
喰らいボムry(残り1)
安価↓
安藤「ここで、落ちろォッ!!」
『暴食』
判定
12345:グレイズ!
678:辛うじてグレイズ
90:被弾!!
コンマ判定直後
安藤「あっ……」
ここでここまでやって。全ては彼女に軽々と避け切られてしまった。
終わりだ。もう後はない。このまま自分は、あの弾幕に飲まれて退治されてしまうのか。
霊夢「最初こそ驚いたけど、まあ、初心者なら頑張った方なんじゃないかしら?」
安藤「そう、なんですかね」
霊夢「ええ。だから、次目が覚めるその時まで」
霊夢「オヤスミ」
霊夢の 弾幕が 展開 !!
1234567:被弾
89:辛うじてグレイズ
0:奇跡の回避
コンマ判定直後
落ちていく。落ちていく。あの青から緑へ落ちていく。体中が張り裂ける。声にならない悲鳴を上げる。
ヒヒイロノカネが自分から離れていく。
待って。行かないで。手を伸ばしても、飛ぶ力すら最早ない故にその距離は離れていく。
ああ、なんて無様な姿だ。欲なんてかくからこうなったのだろうか。
でも、それでも。何かを求めたこの心だけは。
真実だったのだと、自分は信じたい。
━━━━━━━━
━━━━━━
━━━━
━━
━
「あら、退治されちゃったみたいね。でも大丈夫。あなたにはまだ選択肢が残されている」
「あなたに許されたやり直しは三回。その一回を使えば、次の朝にあなたは目覚める」
「勿論、その一から体を作り直すことも出来る。物語は初めからになってしまうけれど」
「そうね、あなたはあのアイテムを手放したくなかった。でも、博麗の巫女を相手にするのは少し早すぎた」
「やり直す場所はその選択肢からでも良いし、そうでなくても良い」
——さあ、あなたは何を選ぶ?
安価↓五まで
1:>>127からやり直す(残機を一消費します)
2:諦めて次の日の朝に目を覚ます(残機を一消費します)
3:一からリセット
七日目
—妖怪の山(朝)・住処の横穴(中)—
目が覚めると、異様な脱力感と虚無感が胸に押し寄せて来た。
思い出すのは、昨日の事。何故か知らないけれど、自分にはあれから一日しか経っていないという確信があった。
故に。
安藤「負けは、負けだもんな」
首から垂れるヒヒイロノカネのペンダントが無いことは、当たり前の事なのだ。
唯一、今までで自分が固執したであろう宝物。
でも、きっと今は霊夢さんの所にある。
返してだなんて言えるわけがない。そんなの、
安藤「無理な話、だよな」
妖怪が持っていても損しかないと言っていたのだから、素直にはいそうですかとはいかないのだ。
無力だった。何も出来なかった。それが悔しくて堪らないとさえ思えた。
安藤「やっぱり弾幕ごっこは好きじゃない」
それでも、強くなる意味はある。
安藤「もっと色々、頑張らないとダメだなぁ」
そう、心の底から思う出来事だった。
※安藤の行動選択肢に弾幕ごっこ練習が追加されました。
今日はここまで。乙
人いますかー?
とりあえず再開前に追記
※弾幕ごっこ練習では仲良くなったキャラが相手をしてくれる場合があります。
※また、練習することでスペルカードや装備が強化される場合があります。
—妖怪の山(朝)・住処の横穴(中)—
さて、そろそろ行動を開始しよう。
もきゅもきゅと石を吸収し、腹ごしらえをした後自分は思う。
どこかへ出掛けても良いし、弾幕ごっこの練習をしても良い。
でも、練習って言ったって何をやればいいんだろうか?
※どうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
安価↓
安藤「……掘るか」
なんていうか、今日は外に出る気分にはなれなかった。
まだまだ石はたくさんあるが、ヒヒイロノカネはもう無い。
もしかしたら。そんな期待を込めて、住処の中で一番深い場所へと向い掘り進めてみる事にする。
安藤「これで出てくれば」
嬉しいけれど。少し違う気がする。まあ、とりあえず掘ろう。石がたくさん出てくれば、また売る事も出来るのだ。
※どれくらい掘る?
1:昼まで
2:夕方まで
3:夜まで
4:翌日まで
安価↓
※成果は?
1:全然ダメ。というかお腹空いてやばい。
23:ちょっと出たよ。でも食べちゃった。
456:そこそこ出たね。食べたから少ししか残ってないけど
789:いっぱい出た!食べたけどまだあるよ!
0:何これすごい。
判定二つ↓
—妖怪の山(昼)・住処の横穴(中)—
せっせと掘って、短時間ではあるけど石の発掘もそこそこ出来た。どうやら、まだまだ石は眠っているようだ。
何やら下に行くにつれてあったかくなってるけど、どうなっているんだろうか。
まあ、つまみ食いで発掘したのは少ししか残っていないけど。
安藤「売りに行くのはもうちょっと出てきたらかな」
フォイフォイとストックしてある石の山に投げ乗せて、溜息を吐く。
やっぱ、少しだけ掘って出てくる程甘くはないか。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:もっと掘り進めてみる
5:その他
安価↓
掘り進めてみよう。
※どれくらい掘る?
1:夕方まで
2:夜まで
3:翌日まで
安価↓
※成果は?
1:全然ダメ。というかお腹空いてやばい。
23:ちょっと出たよ。でも食べちゃった。
456:そこそこ出たね。食べたから少ししか残ってないけど
789:いっぱい出た!食べたけどまだあるよ!
0:何これすごい。
判定二つ↓
—妖怪の山(夕方)・住処の横穴(中)—
——結果はさっきと変わらず、かぁ。
うーん。なんていうか、やっぱり奥の方が暖かい気がする。何かあるのだろうか。
さっきと同じ少しだけ残した鉱石をストックに置いて、ふう、と息を吐く。
今日はもう掘り進められないかな。疲れてしまった。お腹いっぱいだけど。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:その他
安価↓
—妖怪の山(夕方)—
太陽が地平に沈む夕暮れ。木々は黄昏の色に染まり、美しく風情のある景色を作り出す。
気分転換に散歩するなら、絶好の時間帯かもしれない。
安藤「そよ風が心地良いなぁ」
低速低空で妖怪の山を彷徨う自分。木々を揺らす風も、遠くから聞こえる和流もまた、心を癒す。
何も考えずに進んでみると。
※遭遇。誰が居た?
12:椛
34:はたて
56:文
78:にとり
90:早苗
コンマ判定直後
「隙有り!」
突然、カシャッ!というカメラのシャッターを切る音と同時にフラッシュが視界を白く染めた。
「にしししし、呆け顔の安藤の写真とーれたっ♪」
安藤「何してんですか、ほたてさん。焼いて食いますよ」
はたて「ほたてじゃないし!はたてだし!!なに、わざとなの!?」
安藤「失礼、かみまみた」
はたて「絶対わざと言ってるでしょ!?」
安藤「噛みちぎりますよ?」
はたて「脅された!?」
不毛な会話の花が咲く。
安藤「いやいや。それにしても奇遇ですね、はたてさん。こんな所で会うなんて」
はたて「まあねー。たまには外に出ないと、文に負けちゃうもん。それって、超むかつくし?」
安藤「花果子念報の方はどうなんですか?」
はたて「実際、きっつきつ。文も最近ネタがなくなってきてるみたいだけど」
困ったように肩を竦めて、彼女はため息を吐く。
新聞記者も楽ではないのだろう。ネタがなければ見つけなければならない。それでいて、でっち上げをしてしまえば信用が落ちる。
はたて「ま、好きでやってるし?これはこれで修行になるかんねー」
なんて、表情をコロッと変えてはたてさんは笑う。
安藤「良いですね、そういうの」
そんな彼女が少し羨ましく思えて、乾いた笑いをする自分が少し嫌だった。
安藤「そうだ、そういえばはたてさん」
はたて「なに?」
※
1:花果子念報が欲しいです
2:弾幕ごっこってどうやったら強くなれますかね
3:その他(表記してください)
安価↓
安藤「弾幕ごっこって、どうやったら強くなれますかね」
はたて「はい?安藤ってやる口だったっけ?」
いや、そんなに好きではないですよ。でも、強くなりたいなって出来事があったもので。
安藤「色々ありまして。思うところがあるので、聞いた次第ですよ」
はたて「強くなる方法って言ってもなぁ。それこそ、種族の差が一番でかいんでないかな」
安藤「それって、諦めろ、と?」
はたて「そういうわけじゃないし。弾幕ごっこに関して言えば、あとは経験値じゃない?」
地の強さがそこまででもないのなら、埋めるにはやはり経験がものを言うのか。
どんな弾幕を展開するか。どんな動きで相手を翻弄するか。どうやって相手の先を行くか。
はたて「結局そこに求められるのは派手さと、美しさと、あとはそうねー。どれだけ勝負に本気になれるか、だと思うし」
安藤「本気になれるか……ですか」
確かに、自分は本気になって弾幕ごっこに臨んだことは一度しかない。霊夢さんと戦ったあの時だけだ。
場数の違いがそこに出たと、そういうことなのだろうか。
はたて「なになに?安藤ってば、弾幕ごっこやりたいの?」
安藤「いえ、自ら望んで、というわけじゃないんですが」
あまりにも弱さを見せつけられたものだから、そんな自分を変えたいと思っている。
はたて「ふーん。……まあいいや。じゃあ、今度機会があったらあんたの弾幕の写真撮らせてよ」
安藤「写真を?」
はたて「そっ。まあ、修行の一環かな?ほら、弾幕って派手だし、見てて楽しいじゃん。だから、結構記事に出来たりするの。地味にこう、人気出るんだよね。その時の新聞」
なるほど。まあ、娯楽として見るなら確かに弾幕ごっこは良いモノなのかもしれない。普通の人間には出来ないことだし、強い妖怪同士の弾幕はそれはそれは素晴らしいものだ。
はたて「やっば!もう夜じゃん!そろそろ戻らないと!」
会話を続けていると、既に夜の帳は空を覆っていた。
そろそろいい時間なのかもしれない。自分も住処に戻るとするか。
はたて「じゃあね安藤!またその内!!」
安藤「ええ。では、お気を付けて」
互いに別れの挨拶をして、別々の方向へと飛び去っていった。
—妖怪の山(夜)・住処の横穴(中)—
安藤「暇だなぁ」
今日は少し疲れているものの、すぐさま寝る、というのはちょっと勿体無い気がした。
どうしようかな。何をしようかな。
※どうする?
1:弾幕ごっこについて考察する
2:ちょっとだけ掘ってみる?
3:明日の予定を考えてみる
4:やっぱ寝よう
安価↓
安藤「弾幕ごっこに付いて考察するか」
安藤は霊夢の動きを参考にどうしたら良いのか考え始めた。
※結果
1234:全然考えがまとまらなかった
56:少しだけ何かを掴めた気がする
789:なんだか強くなれた気がする
0:スペルカードと装備の強化につながった
判定↓
安藤「あの動きに対してこう動いていたわけだから……」
霊夢さんは弾幕ごっこの達人と言っても良いだろう。それを参考に何か掴めないかと思い出していたら、結構いい感じに考察することが出来た。
この結果であと何回かすればスペルカードと装備の強化が出来るかもしれない。今の自分は強さ的に言ってしまえば普通クラスなのだから、まだまだ強くなれる筈だ。
そんな事を思いながら、いい時間になったのでぐっすりと眠ることにした。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:妖怪の山
二つ名:小気味の良い変身生物
妖怪の山にある横穴を住処にする妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の能力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に最近足を踏み入れているが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:良い奴かもね。名前を間違えるのだけは気に食わないけど
上白沢 慧音:見所のある教え子。たまに子供っぽくないけれどそれも愛嬌か
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪を待っています
博麗 霊夢:ヒヒイロノカネは預かったわ
今日も今日とて日が昇る……。
八日目
—妖怪の山(朝)・住処の横穴(中)—
朝だ。見事なまでに朝だ。今日は気分が良い。
そういえば、明日慧音先生の寺子屋に通うか否かの答えをしないと。忘れないようにしよう。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:もっと掘り進めてみる
5:その他
安価↓
—妖怪の山(朝)・上空—
そういえば試したことがなかったけど、空気ってどれくらい取り込めるのだろうか。
思い立ったが吉日だ。住処から思いっきり空へと舞い上がり、雲が目の前に来るくらいで滞空する。
そして、体中の細胞を使って辺りの空気を限界まで取り込んでみた。
安藤(く、くるしい。これって結構難しいな)
そのまま体の中に溶け込まないようにして、口から吐き出せるか試してみる。
※結果
偶数:失敗
奇数:成功。但しただ強烈な風が吹いただけ
0:空気砲となって吐き出された
判定↓
安藤「ばおおおおおおおお」
自分の口から放たれたのは空気の塊ではなく、強烈な風だった。
周囲から雲が霧散していく。
安藤「一応、成功かな?」
吸収せず、取り込んだ空気を放つという試みは達成した、と言っても過言ではない。
そんな事を思っていると。
「何やってるんですか、あなたは危なっかしい」
誰かが声を掛けてきた。
※誰?
1:羽衣を纏った女性
2:\射命丸/
3:その他(誰かも表記)
安価↓
間違えた。訂正
「何やってるんですか、あなたは。危なっかしい」
誰かが声を掛けて来た。
安価なら↓
文「こんな朝から突風なんて起こすなんて。何ですか?私の能力の真似事ですか?」
安藤「\射命丸/」
文「はいどうも!清く正しく幻想郷の文屋こと、最高最速のシャッターガール!射命丸文とは私のことです!」
ノリノリだった。
文「って、違いますよ安藤さん。……私だから良かったものの、誰かがこの突風に煽られてたら大変でしたよ?」
安藤「あいや、申し訳ない」
文「事件になっているところでした。……あや?事件ならいいネタになりますね。これはそれを惜しむところですか?」
安藤「不謹慎極まりないですね」
文「いえいえそんな。そうすることで割を喰うのは安藤さんですから」
ひどいことを笑顔で言わんといてくださいな。
と、目の前にいる鴉天狗の少女——射命丸文に心の中でぼやく。
安藤「新聞のネタ探しですか?」
文「はい。最近、めぼしいネタがなくなってきてしまって。何か面白いことないかな、なんて思ってたら突如の突風ですよ」
そう言って、ジト目で見てくる射命丸さん。
文「まあ、被害はないみたいですし。ここは一つ情報提供をして頂ければ許して差し上げます」
安藤「そこまでネタがないんですか」
文「あややや、そういうわけじゃないんですがね。ほら、最近はたてと仲が良いみたいですから、たまにはこっちの手伝いをしてくれてもいいじゃないですか」
どこで仕入れたんだその情報は。
というか、別にネタを渡しているわけでもないんですがね。
文「いえいえ、わかってますよわかってます。……まあ、安藤さんは色々とやらかしてそうだな、という記者としての勘が働いたわけでして」
言い方に語弊がありすぎると思います。そこまで色々やってるわけじゃないんだけどなぁ。
安藤「まあ、いいですよ。大した話はないですけど」
文「いえいえ、それを面白くするのが私の仕事ですから」
だから個人的解釈が多いってはたてさんに言われるんじゃないだろうか。
※何を話す?
1:ヒヒイロノカネのこと
2:寺子屋のこと
3:香霖堂のこと
安価↓
安藤「では、ヒヒイロノカネというものを知っていますか?」
文「ほう?久しく聞く名前ですね」
存在そのものの事を知っているのか、彼女は興味有りと言った感じに手帳とペンを取り出す。
安藤「実は最近、それをこの山で発掘しまして」
文「発掘?安藤さんって炭鉱夫でもしてたんですか?」
安藤「ええ、まあ。生活の足しにするためですが」
敢えて場所は伏せておく事にする。これで住処を荒らされることがあったら悲惨だ。目も当てられない。
文「それを今も所持を?」
安藤「残念ながら、今は霊夢さんが持ってるんじゃないでしょうか」
文「あー……」
安藤「別に無理矢理奪われたわけじゃありませんよ?弾幕ごっこに負けて、その上でですから」
妖怪が持っていたら損しか生まない。それが理由で、固執した自分が弱かったから仕方なく。
そう付け加えてみるけれど、ちょっと情けなく思う。
文「なるほどなるほど。……というか、安藤さんも弾幕ごっこできたんですね」
安藤「あまり好きではありませんけどね。弱いですし」
文「しかし、胆力はあるかと。あの博麗の巫女を相手にするなんて、よほど勇気がなければ無理ですよ」
そんなものなのだろうか。
文「まあ、無謀には変わりないですがね」
安藤「耳に痛いことで」
文「それでですね……」
それから、射命丸さんにヒヒイロノカネについて色々話した。
—妖怪の山(昼)—
射命丸さんとのお話を終えて、そろそろ昼かと思いながら山の中腹辺りを彷徨う。
ヒヒイロノカネは取り戻したいと思うけど、今のままじゃダメだ。
いや、いっそのこと諦めて新しい何かを探すのもありかもしれない。
どちらにせよ、弾幕ごっこに強くなろうとは思うけれど。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他
安価↓
—妖怪の山(昼)—
弾幕ごっこの練習をしよう。
練習相手は……今は一緒にやってくれる人いないし、一人で的当てでもやろうか?
それとも弾幕を避ける練習をするために滝に行ってみるか?
うーん、どうしようかな。
※どうします?
行動自由安価
誰かと遭遇、でも今回は有り。
ただし強すぎる相手だと……。
↓2
安藤「弾のパターンを増やそうかな?」
思い立ったのは、練習用の案山子を住処の前に立たせた後だった。
材料はそこらへんにあるので、まあ、なんていうか、歪で即席な的様のものだけど。
安藤「だけど、パターンというと……」
※どうする?
1:三方向へ同時に放たれるエネルギー弾
2:その場に置いて機雷の様に漂うエネルギー弾
3:その他(明記。強すぎるとその分習得が難しい)
現在の装備
追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
判定↓
安藤「血を使ってみ……いや、ダメだな。そんなことしたら、自分の細胞を削るのと一緒だ。その内体を保てなくなっちゃう」
というわけで、申し訳ないけど最安価。申し訳ない
安価↓
安藤「……そういえば、霊夢さんの弾幕を受けた時にスペルカード宣言したけど、あれって吸収してから撃ってたよなぁ」
正直必死だったのであまり覚えていないが、弾幕も吸収の範囲内ってことなのだろうか。それとも土壇場の火事場のばか力ってことなのか。
そう考えてみると、そのままそっくり返すことも可能なんじゃないだろうかと思えてしまう。
安藤「やってみるか」
自分に向けてエネルギー弾を放ち、それを吸収と同時に放出して案山子へと撃つ。
誰か居てくれれば楽なのだが、今は一人。仕方ないか。
安藤「す〜っ、は〜っ……。よし」
やってみるさ!
判定
コンマ
1〜9:失敗して自滅
0:成功により習得
判定直後
安藤「……出来た」
目の前には折れた棒が一本。その遥か奥に倒れて焦げている案山子の上半身。
予想外の出来事が起きた。
これは最早スペルカードとして使えるレベルの技である。弾幕ごっこの弾幕パターンとして使うと絶対怒られる。
自分の放ったエネルギー弾で行ったのに関わらず、案山子の上半身は見事に弾け飛んでいた。
相乗効果?それとも、自分の撃った弾だったから?
安藤「どちらにせよ、この感覚を忘れないようにしよう」
新しい武器を手に入れた。でも、本番で使いこなせるかは不安だ。
※新しいスペルカードが追加されました。
吸放「リフレクション」:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
—妖怪の山(昼2)—
初めての練習であんな成果が出るとは思わなかったが、これは強力な武器になるだろう。
いや、まさかこんな事になるとは。実は才能あったりするのかな、なんて自惚れてみる。
さて、あれから昼過ぎまで練習をしてたから、そろそろ何か他の事をしよう。
それともこのまま続けるのも有りか?でも、お腹も空いてきたしなぁ。
※どうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他
安価↓
—妖怪の山(昼2)・河川敷—
安藤「やっぱり、運動した後は食事だよね」
気分をうきうきとさせながら、河川敷にて魚を獲ることにする。
低空低速で浮きながらそーっと、そーっと魚がいないか探していると、大きな影を見つけた。
熊らしいことを最近やっていなかったので、久々にダイナミックに獲ってやろう。
※結果は?
12:全然とれなかった
34:小魚ばっかりだった
56:普通の魚が獲れた
78:大物が獲れた
90:にとりだった
判定↓2
安藤「Oh……」
どうやら、思いっきりすからせてしまったようだ。影は消え、和流の音が心を寂しくさせる。
別に、家に帰れば石があるからお腹満たせるけどさ。お金もそこそこあるから、料亭にも行けるけどさ。
なんか、こう、失敗したままなのはあれだよね。うん。格好悪いよね。
※どうする?
1:続けて魚を獲る
2:諦めて別のことをする。
3:その他(遭遇でも有り。表記必須)
↓2
続けて魚を獲る事にした。
※結果は?
12:全然とれなかった
34:小魚ばっかりだった
56:普通の魚が獲れた
78:大物が獲れた
90:にとりだった
判定↓
手の中に居たのは、数匹の小魚だった。
獲れないよりかはましであるけれど、どうやら練習で疲れているのか、はたまた運がないのか狩りはうまく行かない。
安藤「いただきます」
まあ、最初に比べれば獲れただけマシである。そう思って少し遅い昼食を取ったのだった。
※満腹度が少しだけ満たされました。(腹五分目くらい)
—妖怪の山(夕方)—
満腹とは言えないが腹拵えが済んだ頃には、すっかり黄昏時になっていた。
もうすぐ夜だけれど、これから出かけるのも有りだろう。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他(遭遇有り。明記必須)
安価↓
—妖怪の山(夕方)・住処の横穴(中)—
何も思い浮かばず住処に帰っては来たものの、そのまま何もしないのはもったいないので拡張作業という名の穴掘りをすることにした。
射命丸さんも言われたが、まさしく自分は炭鉱夫である。
一日一回は掘ってる気がしてならない。未練があるのは確かだが。
そのおかげか、掘るスピードが少しだけ上がった気がする。慣れてきたってことだろう。
さて、今日は夜まで掘ってみるか。
※成果は?
1:全然ダメ。というかお腹空いてやばい。
23:ちょっと出たよ。でも食べちゃった。
456:そこそこ出たね。食べたから少ししか残ってないけど
789:いっぱい出た!食べたけどまだあるよ!
0:何これすごい。
判定直後
—妖怪の山(夕方)・住処の横穴(中)—
何も思い浮かばず住処に帰っては来たものの、そのまま何もしないのはもったいないので拡張作業という名の穴掘りをすることにした。
射命丸さんも言われたが、まさしく自分は炭鉱夫である。
一日一回は掘ってる気がしてならない。未練があるのは確かだが。
そのおかげか、掘るスピードが少しだけ上がった気がする。慣れてきたってことだろう。
さて、今日は夜まで掘ってみるか。
※成果は?
1:全然ダメ。というかお腹空いてやばい。
23:ちょっと出たよ。でも食べちゃった。
456:そこそこ出たね。食べたから少ししか残ってないけど
789:いっぱい出た!食べたけどまだあるよ!
0:何これすごい。
判定直後
おおう、やってしまった。重複ミス。ごめん。安価だったら↓ね
—妖怪の山(夜)・住処の洞穴—
聞いたことのある格言に、ローマは一日にして成らずというものがある。
一日やそこらで何かを成し遂げることなど出来ない。そういう言葉だっただろうか。
安藤「こんなもんか」
出てきた石は吸収してしまったけど、それでも拡張は出来た。
広くして、広くして。自分はこの住処をどこまで広げようというのだろうか。ちょっと虚しくなった。
入口の方を見てみればすっかりと夜になっている。今日はこの辺で休もうか。
※どうする?
1:このまま寝る
2:弾幕ごっこの考察
3:誰かが来る(明記必須)
安価↓
はたて「やっほい、こんばんはー。花果子念報のはたてさんだよー」
安藤「あれ、こんばんは、ほたてさん」
はたて「ほたてじゃないし!はたてだし!いい加減にして欲しいし!!」
安藤「失礼、噛みました」
はたて「いや、絶対わざとだし」
安藤「かみまみた」
はたて「わざとじゃない!?」
安藤「噛み噛み」
はたて「甘噛みされた!?」
軽くセクハラをした。
はたて「って、そうじゃないし。てか、勢いで噛まないでくれない?」
安藤「申し訳ない」
いや、まったくそのとおりで。何をやっているんだ、自分は。
安藤「ところで、何か御用で?」
はたて「用っていうか、暇だったから遊びに来ただけってゆーか」
安藤「こんな夜分に?」
はたて「迷惑だった?」
※返答安価
1:別に、大丈夫ですよ
2:ええ、まあ。寝るところでしたから。
3:いけない娘ですね
4:その他台詞(明記必須)
↓3
首を傾げて、可愛らしい動作をしながら彼女は聞いてくる。
安藤「別に、大丈夫ですよ」
ぶっちゃけ、このまま寝るのも何かと惜しい気がしたので、まあ、突然の来訪も悪くないと思った。
はたて「良かった。それじゃあとりあえず、なにしよっか」
安藤「それは誘ったあなたが決めることでしょう」
はたて「えー、めんどい。ってゆーか、安藤だって了承したんだし、考えてよ」
それもそうか。まあ、とりあえず入口で立ち話も何なので居間になっている空間へと案内する。
はたて「ってゆーか、安藤の家ってめっちゃ広くない?私ん家の何倍かありそうなんだけど」
安藤「掘り進めましたから。ああ、奥には行かないようにしてくださいね。まだ整備できてませんので」
はたて「掘り進めたって……。安藤って炭鉱夫なの?」
安藤「違います」
射命丸さんに言われたが、それは違う。ただ、未練がましくまた出るんじゃないかって、そんな希望に縋って掘ってる格好の悪い妖怪なのだ。
安藤「大したモノはないですが」
はたて「ほんとーにそうね」
安藤「そこは『おかまいなく』、じゃないですか?」
はたて「そういう仲でもないでしょ?」
安藤「……そうなんですかね」
まあ、間違いなく知り合いの中で一番仲が良いのは彼女だろうけど。
安藤「では、せっかくなので」
※どうする?
1:弾幕ごっこの考察(効率UP中)
2:その他(明記必須)
安価↓
安藤「弾幕ごっこの考察に力添えをしていただけますか?」
はたて「イメージトレーニングってやつ?」
安藤「ええ、そうです。一応、強くなる為に」
ディスカッションもまた、良い刺激になるだろう。たまにはそういう語らいも悪くないと思う。
はたて「良いけど、私で頼りになると思う?」
安藤「弾幕ごっこの経験では、はたてさんの方が先輩ですし。頼りにしてますよ」
はたて「……その言い方は卑怯だし」
そんなこんなで、弾幕ごっこについて語り合った。
※結果
12:全然考えがまとまらなかった
3456:少しだけ何かを掴めた気がする
789:なんだか強くなれた気がする
0:スペルカードと装備の強化につながった
判定↓
sageのまま書いてた。失敬。安価なら↓
異変解決に動く安藤ro6ボス安藤が見られるんです?
誰かと論議を交わす、というのはいい事だ。自分には考えつかない事が相手の口から出てくるなんて良くある話で。
少なくとも、今回の考察について悪いことなど殆どなかったのだ。
なんだか、強くなれた気がする。あと何回か考察すれば、スペルカードと装備の強化が出来そうだ。
はたて「ふぁーあ。そろそろ眠くなってきたわ。帰ろっかな」
安藤「付き合ってくれてありがとうございます。道中、お気をつけて」
はたて「いやいや、私も思わず熱くなっちゃったし。じゃあね、安藤」
そう言って、彼女は住処から飛び去っていった。
今日はぐっすり眠れそうだ。
>>273
そうですね。そういうイベントも考えています。まあ、進み方によって、ですが。
というか、弾幕ごっこ関連でコンマさん仕事しすぎだ。まさかスペカレベルが増えるなんて思ってなかった。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:妖怪の山
二つ名:小気味の良い変身生物
妖怪の山にある横穴を住処にする妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の能力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に最近足を踏み入れているが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
現在の装備
追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
レベルアップまで:『4/6』
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:仲良しかな?名前を間違えるのだけは気に食わないけど
上白沢 慧音:見所のある教え子。たまに子供っぽくないけれどそれも愛嬌か
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪を待っています
博麗 霊夢:ヒヒイロノカネは預かったわ
今日も今日とて日が昇る……。
九日目
—妖怪の山(朝)・住処の横穴(大)—
朝が来た。昨日は弾幕ごっこに強くなるのに凄く前進出来た日だったなぁ。
さて、今日は慧音先生に返事をしなくちゃいけない日だ。昼過ぎくらいに人間の里へ向かおう。
※確定イベントで昼2の行動の選択はできません。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他
安価↓
—???—
ふらふらと外に出て時間を潰していると、見知らぬ崖の前に出た。
そういえば、住処以外の場所を掘った事はない。ここは小さな希望を抱いて、ここを掘ってみるというのもどうだろうか。
安藤「……男としては、女々しすぎる気がするけど」
どうせ昼過ぎまで暇なのだから、ここで体を動かすのもありか。
※結果
※発掘したモノは?
1:化石系統
2:鉱石系統
3:遺跡
安価↓2で判定
※どれくらいとれた?
1:何も出なかった。
23:少しだけ採掘出来た。だけど吸収しちゃったよ。
456:そこそこ採掘出来た。少しだけ残して吸収しちゃった。
789:いっぱい出てきた。吸収したけどまだまだ残ってる。
0:凄いの発掘
コンマ判定↓3
—???(昼)—
安藤「何も出ませんでした」
てへぺろ。
安藤「なんて、そんなことを言っている場合じゃない」
ここまで掘って、何にも出なかったってことはここには何もないのだろう。
骨折り損のくたびれ儲けと言った所か。住処と違って掘りにくかったのもあるが。
安藤「仕方ない。ここは諦めて人間の里へ向かおう」
呟いて、空へと飛び上がると人間の里に向かう自分だった。
—人間の里(昼2)・寺子屋—
だいぶお腹が空いてきたが、まあまだ大丈夫。危険信号が出始めることはまだない筈だ。
このままうっかり食事を忘れた、なんてことになれば目も当てられない状況と化すが。
とりあえず、当面の目的は慧音先生への返事である。その為に寺子屋の前に自分は立っていた。
安藤「こんにちはー」
挨拶と同時に、戸を開いて中へと入っていく。
授業は既に終わった頃だろう。子供達の姿は無く、少し淋しい教室を横目に奥の教員部屋へと足を運ぶ。
安藤「慧音先生、いらっしゃいますか?」
コンコン、と戸を叩く。
慧音「ああ、安藤か。待っていたよ。鍵は掛かっていないから入って来ると良い」
安藤「失礼します」
入室の許可が出たので、一言入れてから戸を開けて中へと赴く。
そこには簡素な机を前に足を組んで座る慧音先生が居て、自分はその前まで歩み寄った。
慧音「きっちり一週間。姿を見せてくれないから、来ないかと思ったぞ」
安藤「いえいえ、ちょっとこっちでも色々ありまして」
慧音「そうか。……そういえば、石を掘って売っているらしいな。それが原因かな?」
どうやら噂になっているようだ。誰かに見られていたのだろうか。
慧音「何、それもまた一つの道だ。自らの仕事を見つけるのもまた良い事だと思うぞ」
それは、ちょっと違う。未練があるから掘っている。それだけなのだ。
慧音「さて、本題に入ろうか。……どうだね、安藤。決めてくれたかな」
※どうする?
1:寺子屋に通う
2:入塾を断る
安価↓5までで多い方
安藤「それは——」
色々考えた結果、今の自分がここに通っても仕方のないことだと思った。
やることがあるわけじゃない。しかし、無意味に感じるのだ。
安藤「申し訳ありませんが、お断りさせていただきます」
故に、ここは頭を下げながら断ることにした。
やる気がないわけではないが、自分にはどうも合わない気がしたから。
慧音「……そうか。いや、残念だ。見所がある、と思っていたから、余計に、かな」
安藤「申し訳ない」
慧音「いや、大丈夫だ。気にすることはない。何より、お前が考えてお前が出した答えだ。私が口を挟む義理もないだろう」
ふふ、と薄く笑って、慧音先生は惜しいがな、と継いだ。
慧音「それでも、困った事があれば聞きにくると良い。何度も言うが、お前は一度だけでも私の授業を受けた身だ。故に、教え子だと思っている。その教え子を助けるのも、教員である私の義務だ」
安藤「ありがとうございます」
慧音「気にするな」
安藤「では、またいつか」
慧音「ああ、待っているよ」
こうして、自分は入塾を断り、寺子屋を後にした。
—人間の里(夕方)—
慧音先生には悪いことをしたが、自分は他に何かやることを見つけられるのだろうか。
そろそろ本気で探すのも有りな気がする。
まあ、それはそれとしてこれからどうしようかな。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他
安価↓
—妖怪の山(夕方)・住処の横穴(大)—
最早日課と成り始めている掘り進め作業。最早自分は炭鉱夫だと言っても過言ではない気がして来た。
というか、自分は本当は土竜妖怪なのではないか?いや、普通に細胞生物ですけど。
今日も今日とて、夜が来るまで掘りまくりましょうかね。
※成果は?
1:全然ダメ。というかお腹空いてやばい。
23:ちょっと出たよ。でも食べちゃった。
456:そこそこ出たね。食べたから少ししか残ってないけど
789:いっぱい出た!食べたけどまだあるよ!
0:何これすごい。
判定直後
安藤「久々に当たり、かな?」
そこそこ出て、その上で吸収してお腹の足しにしたから残ってるのは僅かだけれど、これはこれで順調な出土率だ。
何時も通りの場所に残った石を運び、置いておく。
外は既に夜だ。これから出かけるのはもう無理だろう。
※どうする?
1:このまま寝る
2:弾幕ごっこの考察
3:誰かが来る(明記必須)
安価↓
安藤「寝る前に弾幕ごっこの考察をしよう」
昨日のディスカッションのおかげでやる気が上がっているのかもしれない。
はたてさんは強くなる要素に本気になれるか、と言っていたけど、割と本気になってるのかもしれないなぁ。
安藤は、昨夜の議論と霊夢の動きを思いながら考察を始めた。
※結果
1234:全然考えがまとまらなかった
567:少しだけ何かを掴めた気がする
89:なんだか強くなれた気がする
0:スペルカードと装備の強化につながった
判定↓
安藤「だ、ダメだ。今日は上手く考えがまとまらない……」
満腹じゃないせいだからだろうか?
それとも今までがうまくいきすぎてたからなのか?
どちらにせよ、今日はこの辺で寝たほうがいいのかもしれない。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:妖怪の山
二つ名:小気味の良い変身生物
妖怪の山にある横穴を住処にする妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の能力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に最近足を踏み入れているが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
現在の装備
追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
レベルアップまで:『4/6』
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:仲良しかな?名前を間違えるのだけは気に食わないけど
上白沢 慧音:見所のある教え子。たまに子供っぽくないけれどそれも愛嬌か
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪を待っています
博麗 霊夢:ヒヒイロノカネは預かったわ
射命丸 文:知り合いですね。はたてと仲がよろしいようで
今日も今日とて日が昇る……。
今日はここまで。お疲れさん。そろそろ方向性を出して行こうかな
今更だけど弾幕ごっこって女の子がするものなんだよな。
>>306
女の子のする遊びですからね。大人の男性が介入すると意味をなくすそうで。まあ、こまけえこたぁ(ry
弁明するなら、小熊妖怪(を象った細胞生物)である、と言った点と、妖怪であり、年齢に縛られていないから良いのでは?という独自解釈からです。
これがもし人間で、その上で男だった場合、特別な理由がなかったら弾幕ごっこはさせなかったと思います。
さて、再開しようかな。人いますかー?
十日目
—妖怪の山(朝)・住処の横穴(大)—
目覚めの朝だ。昨日のことを振り返り、慧音さんには悪いことしてしまったな、と少し表情を曇らせる。
それでもあの人は咎めたりせず、何時でも頼ってくれと言った。いい人だ。ホント。
そう思っていると、体中の細胞が空腹を訴えてきた。ああ、そういえばろくに食事を取っていない。今日何も食べなかったら、体を保つことが出来ないかもしれない。
どうしようか。
※満腹度(腹二分目)
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他
安価↓
—妖怪の山(朝)・河川敷—
背に腹は代えられない。自分の体が保てなくなるのは勘弁したい。誰彼構わず襲う可能性もある。まずは腹拵えとしよう。
何時も通りの河川敷でダイナミック魚捕りを開始。
※お腹が空いているので少し判定が変わる
※結果は?
123:全然とれなかった
45:小魚ばっかりだった
67:普通の魚が獲れた
89:大物が獲れた
0:にとりだった
判定↓
—妖怪の山(昼)・河川敷—
ピチピチと腕の中で跳ねる魚。大きさは普通。でも、最近では大きい方だ。
食欲に負けて一気にもしゃりと吸収—という名の食事—を行う。
そこそこお腹が膨れた。これで明日までは保つだろう。一安心だ。
気づけば太陽は真上に差し掛かっていた。もうお昼ということか。
※満腹度が満たされました。(腹六分目)
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他
安価↓
—妖怪の山(昼)・住処の洞穴(大)—
最近行っていないが、この体は変化する事ができる。今は小熊妖怪であるが、昔は色々な存在に変身して生きてきた。
とはいえ、変化させるには相応のエネルギーが必要となる。やると疲れるし、お腹が減るんだけど。
安藤「やり方を忘れたら元も子もないよね」
しばらくやっていないのだ。練習くらいしておいた方がいいだろう。
※どの程度変化させる?また、どこを変化させる?
安価↓3
安藤「ッ!つ、くぅ……!!」
精神を研ぎ澄まし、右腕と左腕の細胞を別のものへと変化させる。
イメージするは、複数の刃を右腕に。大蛇の頭を左腕に。
出来上がれば異様な合成獣のような気がする。まあ、とりあえず練習なのだ。
判定
偶数:失敗
奇数:成功
判定直後
安藤「成功、か」
右腕は見事に、吊り下げられた複数の刃状のものへと変化し、左腕は大蛇の頭へと成っている。
体力はそこそこ持って行かれたが、どうやら燃費は良いようだ。全身変化をすれば数日は動けないくらいだし。
いや、今ならそこまででもないかもしれない。とりあえず、このままでいるとなんとも気味が悪いし誰かに見られると事なので、昼過ぎまでには戻しておこう。
もしもの時に必要な変身だ。今後、使うことがないことを祈るが……。
※満腹度が減りました(腹四分目)
—妖怪の山(昼2)—
なんとか元の小熊妖怪の腕へと戻した。これからどうするか、何をするべきか考える。
いっそのこと、ヒヒイロカネ奪還を狙って弾幕ごっこに強くなるのも良いかな。
そうした場合、誰かを師事するのもありだろう。霊夢さん以外で。
それとも、一縷の希望に縋って住処を更に掘ってもいい。
もしかしたら、別のすごいものが出てくるかもしれない。
それ以前に腹を満たすのもありだ。腹が減ってはなんとやらともいう。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他
安価↓
安藤「住処を掘り進めよう」
諦めが悪いと言われても仕方ない。だけど、それでも良いのだ。
希望があるなら、それで良い。
※どれくらい掘る?
1:夕方まで
2:夜まで
3:翌日まで
4:三日篭る
安価↓
安藤「お腹も空いてきてるし、夕方まで掘ろう」
※成果は?
1:全然ダメ。というかお腹空いてやばい。
23:ちょっと出たよ。でも食べちゃった。
456:そこそこ出たね。食べたから少ししか残ってないけど
789:いっぱい出た!食べたけどまだあるよ!
0:何これすごい。
判定直後
—妖怪の山(夕方)・住処の横穴(大)—
安藤「うん。調子良いみたいだ。また掘るのがうまくなったのかな?」
今回は豊作だった。食べた分で消費したエネルギーを補えた上にまだまだ残っている。
そろそろ売りに行ってもいいかもしれない。
※これからどうする?
1:出かける(場所明記。但し博麗神社以外)
2:弾幕ごっこ練習
3:ふらふらと散歩
4:住処を掘り進めてみる
5:その他
安価↓
—妖怪の山(夕方)—
気分転換に外へと出てみた。考えてみれば、今日は誰にも会っていない。少し淋しい。
夕暮れは好きだ。綺麗だし、風が心地いい。
そんなことを思ってふらふらと散歩をしていると。
※
1:誰かと鉢合わせ(明記必須)
2:誰にも出会わなかった
安価↓2
人いないみたいなんで中断。21時頃に再開しますかね。
安価↓
目の前に、空間の裂け目が現れた。
深淵の様な黒の中から覗くのは、無数の瞳。体中の、自分を形成している細胞が震え上がって訴える。
——逃げろ、逃げろ。こいつはヤバイ。会ってはいけない。立ち去れ、立ち去れ。
安藤「マジですか」
恐怖、というやつだ。冷や汗をかく。霊夢さんとは違ったベクトルの危機感。
どうしてコレが目の前に居るのだ。理解出来ない。
「あら、そんなに怯えなくても良いのに」
安藤「……」
「取って喰おうなんてしないわよ。安心なさいな」
そして現れたのは、特徴的な帽子を被り、金細工の様に美しく長い髪を幾つものリボンで結っている女性だった。
安藤「残念ながら、これは本能でして。所詮自分は中級妖怪。貴女を前にして、堂々とするのは些か無理があるかと」
「そう?それにしたって、口調は飄々としている気がするのだけれど」
安藤「強がってるだけです、八雲紫さま」
紫「はぁい、安藤。久方ぶりね」
幻想郷の賢者。スキマの大妖怪、八雲紫。そして、自分をこの幻想郷へ招き拐った妖怪は、薄く笑って右手をひらひらと軽く振るって挨拶をした。
※再開宣言忘れてた
紫「色々面白いことをやっているみたいね。……どう?初めて退治されたみたいだけど、大事ないかしら?」
安藤「ええ、お陰さまで。直ぐに復活できましたし、不調はありません。……寧ろ、流石に耳が早いことで」
面白そうなことに対して、彼女は恐ろしく耳聡い。本来、こんな自分なんか目にも掛けない筈なのに。
紫「ヒヒイロノカネ。霊夢に取られちゃったんでしょ?……それは正解かもしれないけれど、不正解だったんじゃないかしら」
安藤「どういうことですか」
紫「さあ。私にはわからないわ。だって、これは貴方の問題だもの」
安藤「からかうのはやめてくれません?」
紫「弱いから奪われた。だったら強くなる練習をしよう。もしかしたらまだ出てくるかもしれない。だから穴を掘り続けよう」
安藤「ッ……」
紫「案外、往生際が悪いのね。妖怪なら妖怪らしく、気ままに縛られず生きる道もあるというのに」
自分でも、それくらいわかってますよ。ただ、そう。それでも諦めたくないと思ってしまった程に、アレは魅力的だった。それだけの話。
紫「でも、それでも固執するというのは、個性ね。貴方という妖怪の個性。だから、面白いと私は思った」
安藤「何がしたいんですか、貴女は」
紫「奪還のチャンス。あげてもいいのよ?」
安藤「は?」
思わず素っ頓狂な声を出してしまった。思考が固まる。
紫「ふふ、良い顔してるわ。幼い顔してるからかしら、可愛らしく見えるわね」
安藤「か、からかわないでくださいッ」
なんなのだこの妖怪は。一体何を考えて、何を思って動いているのかさっぱりわからない。
紫「ヒヒイロノカネは貴方が掘り出した品物。そしてその思い入れも深い。なら、ソレは正当な持ち主が持って如かるべき物。……霊夢が持っていても仕方ない物だと思うのよ」
安藤「……その霊夢さんが、『妖怪が持っていても損しか生まない』と言ってましたけど」
紫「ええ。正しくその通りだわ。アレは神様の為に造られた鉄。陽ではなく、陰に生きる私たちには、損しか生まれない」
だったら、何故取り返すべきだと貴女は言うのか。
完全にペースを握られていた。ソレは当たり前で、ごく自然な流れであるが、だからこそ逆らうことは許されない。
八雲紫は大妖怪である。自分など、人間に対する蟻でしかない。気分を損ねれば一瞬で屠られる。弾幕ごっこであっても、彼女は霊夢さんと並ぶ実力者なのだから。
紫「安藤。貴方は可能性の塊だと、私は見ているの」
安藤「細胞の塊ですが」
紫「そういう意味じゃないわよ。その切り返し、嫌いじゃないけど」
クスクスと笑って、目を細める紫さま。
はあ。それはありがたいこって。というか、話が見えないのですが。
紫「貴方が抱く渇望を、更に強くしなさい。求めなさい。貴方はどうしたいのか考え、望みなさい。そうすれば、ええ。きっと答えは得られる筈よ」
安藤「どういうことですか……?」
紫「それがチャンスに繋がるの。……さて、夜も深くなってきたわね。そろそろお開きとしましょうか」
安藤「紫さま……?」
紫「貴方の物語、楽しみにしているわ」
それだけ言って、彼女はスキマへと姿を消した。
それはつまり、ヒヒイロノカネを強く求めろと?その為に出来ることをやり続けろと?
わからない。彼女が何を考え、何のためにそう言ったのかわからない。
立ち尽くす自分の問は虚空へと溶け、冷たい夜風が頬を撫でた。
—妖怪の山(夜)・住処の横穴(大)—
独り、無駄に広くなった住処の居間で呆然としながらさっき言われたことを考える。
ヒヒイロノカネに、そこまで執着する理由があるのだろうか。
紫さまはそうすれば答えを得られると言ったが、それで良いのだろうか。
安藤「あー、もう、どういうことだってばよ」
大の字に寝転んで、ため息を吐く。
わけがわからないよ。きゅっぷい。
ただ、今のまま何もしないのは、いけないことだってのはわかる。
だから今日は——。
※どうする?
1:このまま寝る
2:弾幕ごっこの考察
3:誰かが来る(明記必須)
安価↓
安藤「強くなるための努力は、惜しめない、よね」
というわけで、弾幕ごっこの考察を開始。
そろそろ勝負をしてみたいところだが、相手がいないのだ。夜も遅いしね。
※結果
1234:全然考えがまとまらなかった
567:少しだけ何かを掴めた気がする
89:なんだか強くなれた気がする
0:スペルカードと装備の強化につながった
判定↓
「……ローマは一日にして成らず、か」
今日もうまくまとまらなかった。紫さまの言ったことが頭にチラつくのも原因だろう。
集中力が足りないのだ。自分に足りないものは、それなのかもしれない。
……今日はもう寝よう。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:妖怪の山
二つ名:小気味の良い変身生物
妖怪の山にある横穴を住処にする妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の能力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に最近足を踏み入れているが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
現在の装備
追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
レベルアップまで:『4/6』
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:仲良しかな?名前を間違えるのだけは気に食わないけど
上白沢 慧音:見所のある教え子。たまに子供っぽくないけれどそれも愛嬌か
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪を待っています
博麗 霊夢:ヒヒイロノカネは預かったわ
射命丸 文:知り合いですね。はたてと仲がよろしいようで
八雲 紫:興味の対象。面白い物語を紡いで欲しいわ
今日も今日とて日が昇る……。
十一日目
—妖怪の山(朝)・住処の横穴(大)—
異変は、突如としてやってきた。
安藤「あ、ああああ、あっ!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!」
体が焼ける様に熱い。苦しい。細胞が食料を求めている。
——喰わせろ、喰わせろ。なんでもいい、腹ガ減った。足りない。足リナイ。
安藤「だ、めだっ!おち、ツケッ!ここで、暴走、するな……!!」
最近、ろくにちゃんと腹を目一杯満たしていなかったせいだろうか。ここに来てこれである。
まだ大丈夫と踏んでいたが、甘かった。
まだ理性は残っている。どうにか食料を、石でもなんでもいいから。
※理性判定
123:意識が途切れる。
それ以外:なんとか保ち、食料確保に向かう
判定↓
※被害判定
12:固くて血生臭い肉を食べた(村人を襲った)
34:作物を食い荒らした
56:魚を食い散らかした
78:野生の動物を捕食した
90:何も起きなかったが、腹が何故か膨れていた
判定↓
—???—
安藤「あ」
気がつけば、そこは見知らぬ場所だった。確か、空腹のあまり理性が飛んで……。
久々にやってしまった、と深くため息を吐く。
そうしていると。
※誰が安藤を止めた?
キャラ明記お願いします
安価↓2
「お目覚めですか?」
声を掛けられた。振り向いてみると、そこにいたのは銀髪のサイドを三つ編みに編んだメイドの女性が立っていた。
バッ、と体を起き上がらせると、自分が寝ていた場所が上等な寝具であり、広く整理整頓された部屋だということがわかった。
壁紙は紅く、窓が少ない。
安藤「ここは……」
そう呟いて、フラッシュバックする記憶の断片。
そうだ、自分は空腹で暴走したのだ。それでその後——。
「どうやら、大丈夫そうですね」
冷たい目で、いつの間にやら寝具の横に立っていたメイドさんがそう呟く。
安藤「ええ、まあ。……自分はどうしてこここに?」
「覚えていないと?」
理性が吹っ飛んでいたのだ。ここで目覚める前の最後の記憶は、住処でのたうち回ったくらいである。
安藤「情けない話ですが、どうも曖昧で」
「なるほど」
顎に手を当てて、彼女は何か考える様に呟く。
しかし、自分は何をしてこんな所にいるのだろうか。
食料を求めて何かをした、というのは間違いないだろう。
そういえば、何故か暴走のきっかけとなった空腹感がどこにもない。
「いいでしょう。話せる状態だったら連れて来いと、主から仰せつかっております。歩けますか?」
言われて、寝具から降りる。
最初こそ足元が覚束なかったが、なんとか大丈夫そうだ。
安藤「いけますね」
「では、行きましょうか」
警戒するような、そんな冷たい態度でメイドさんは歩き始める。
自分はその後を追うように足を進めた。
—???—
連れられて辿り付いたのは、所謂謁見の間の様な空間だった。
奥の玉座の様な椅子に座っているのは、幼い少女のような『バケモノ』だった。
紅い瞳。深蒼の髪。背中には、悪魔の翼。
実際見たことはなかったが、自分は彼女を知っている。
安藤「レミリア・スカーレット、か」
レミリア「ええ。初めまして、というべきでしょうね。しかし私も貴方を知っている。……安藤、だったかしら?」
よもや予想外。相手は妖怪の山にいても聞き及ぶ程名高い『紅い悪魔』と呼ばれる存在なのだが、自分はしがない中級妖怪だぞ。
何故知っている。有名人になるほどの事件を起こしたことなどないというのに。
安藤「と、いうことは。ここは紅魔館、か」
中を歩いていて予想出来ていたが、やはりそうか。
っていうか、昨日に引き続き大物に会いすぎだろ。なんなのだこれは。一体どうすれば良いのだ。
レミリア「感謝なさい。襲って来た貴方が今、生きているという事実を」
安藤「は、い?」
レミリア「まあ、実際襲った相手は私でなく妹の方に、だけれど。まさかそんな命知らずがまだ存在していたなんて、思いもしなかったわ」
あー。え?つまり、あれですか。自分は暴走状態の時、何かしらで吸血鬼に襲いかかったと。
見境ないと言っても、やりすぎだ。その話を聞いて、五体満足の自分に驚く。
安藤「えー、弁明の余地は?」
レミリア「あると思って?」
ですよねー。
レミリア「どんな言い訳があるにしろ、可愛い可愛い妹を襲った相手をむざむざと返すわけがないじゃない」
ニタリと笑って、彼女は憐れむ様な視線で見てくる。
安藤「逃げれば?」
レミリア「殺す」
安藤「歯向かえば?」
レミリア「殺す」
素敵な笑顔だった。
レミリア「貴方に提示出来る選択肢は二つ。ここで死ぬか、妹の相手をして殺されるか」
安藤「待って待って待って!それってどちらにしろ死んじゃうじゃないですか!?」
吸血鬼を相手をしろって、そんなの無謀にすぎる。
咲夜「黙りなさい」
安藤「うっ……」
レミリア「無駄よ。貴方の能力は割れてるの。でも、咲夜なら貴方を簡単に殺せる。さあ、どうするかしら?」
ナイフを吸収する。それは簡単なことだ。そんなことで自分は殺せない。
だが、レミリア嬢はこのメイド——咲夜さんならそれが出来ると言い放つ。
脅しではない。カマかけでもない。ただそれが当然の事だと、彼女の瞳が語っていた。
どちらにせよ、自分より力が上の存在を吸収することはできない。詰んでいる。ああ、詰だ。何もできない。
安藤「わかりましたよ。煮るなり焼くなりなんなりと」
レミリア「潔いのね。良いわ。これでもし、生き残ることが出来ればこの件は咎めなしにしてあげる」
そう言って、彼女はクスクスと笑って咲夜さんを呼ぶ。
レミリア「フランの所へ連れて行ってあげなさい」
咲夜「畏まりました、お嬢様」
あー、生き残れるかな、ほんと。
レミリア(面白い運命を持った男。ここで何かを引き出せれば)
——面白いことになるだろう。
安藤の運命を見たのか、レミリアは誰もいなくなった謁見の間で一人笑う。
果たして、彼は無事に生き残ることができるのか。
その結末は、選択肢とコンマによる結果次第である。
明日早いので今日はここまで。おつ
こんばんは。今日は20時頃に再開するよ。
※そろそろ酉さん付けるか……。
???日目
—紅魔館(昼)・廊下—
カツン、カツン、と規則的に歩く音が廊下に響き渡る。
自分は今、咲夜さんの後ろを従者の如く黙して足を進めている。
咲夜「随分と静かですね」
不意に、問が投げられる。
安藤「何をしたって無駄なんでしょ?だったら、流されるままに流されるのが道理じゃないですか?」
咲夜「お嬢様なら兎も角、貴方は私を取り込むくらい出来る筈です」
安藤「それで何になると言うんですか」
咲夜「貴方はこれから妹様の相手をして頂きます。それが何を意味するのか、わかっていない様に見えますが?」
安藤「わかりませんね。ええ、だから恐ろしいです。身が震えます。吸血鬼の相手なんて、何をされるかわかったものじゃない」
自分の中にある知識に基づくと、吸血鬼とは貴族である。
優雅であり、万能であり、故にプライドが高い種族。
安藤「どうせ、待っているのは阿鼻叫喚。自分が行った非礼は重々承知で詫びを入れるしかありませんが、貴女の主は弁明すら許さなかった」
ソレはつまり、これから会うであろう妹君が許していないからに他ならないからだろう。
安藤「仕方のないことです。しかし、因果応報とはまさにこの事。自らの行いによって、罰せられるわけですから」
襲い掛かってしまった時点で、この結末は当然である。
理性が消失していた時の事であっても、それは自らの不始末によるものだ。というか、暴走してこんな事になるなら、ちゃんと食事に気を配るべきだった。
今更言った所で、後の祭りであるが。愚痴をこぼしたくもなる。
咲夜「……安藤さん、貴方は幾つか勘違いをしておられますね」
しかし、当の咲夜さんは不服そうな表情で言い放つ。
勘違い?この状況で何を言い出すんだ、この人は。
咲夜「まず一つ。別に、妹様は貴方を罰せようとは考えていません」
安藤「はい?」
咲夜「二つ目。貴方にはちゃんと、『生きる為の選択肢』が存在しています」
安藤「え?」
咲夜「最後に。吸血鬼は、貴方たちが思うよりもずっと、器の大きい種族ですよ」
そこまで言って、彼女はホンの少しだけ薄く微笑む。
安藤「……わけがわからないよ」
咲夜「そうでしょうね。ただ、そこまで恐れる必要は無いのです。お嬢様とて、本物の鬼ではないのですから」
いや、鬼だろ。それも最悪な部類の。血を啜り、自らの糧とする吸血『鬼』だろ。
咲夜「とはいえ、妹様はどうかと言われれば、答えかねますがね」
安藤「一体どういう……」
煮え切らない言葉に思わず尋ねようとした時、彼女の足が止まって自分も言葉と歩みを中断する。
いつの間にか奥まで進んでいたようだ。そして目の前には、大きな扉が一つ。
咲夜「その答えは、会えばわかるでしょう。では、幸運を」
安藤「ちょっ」
咲夜さんはそう言って踵を返すと、来た道を帰ろうとする。
自分はソレを止めようと声を発したが、一瞬で彼女の姿は無くなった。
安藤「消えた……」
独り残されて、ため息を吐く。
ここからは自分だけでやれ。そういう事なのだろうか。
ああ、そうですか。そうですか。行けって言うんですか。わかりましたよ、どうせ逃げ出そうとすればレミリア嬢に殺されるんだ。行くしかないでしょ。
そう思って、扉の取っ手に手を掛ける。
そして開いた先には。
「あ。目が覚めたんだ。よかったね」
一つ一つ違う色の菱形を象った宝石の翼を背に生やした、金髪で紅い衣服の少女だった。
※訂正
少女だった→×
少女が居た→○
はて。自分は今、何と対峙するためにここまで緊張感を持って扉を開いたのだろう。
目の前にいるのは、レミリア嬢の様に威厳があるわけでもなく、純粋な笑顔を浮かべる少女だ。
そこに威圧感があるわけでもなく、そこにプライドの高さを感じられなかった。
「何入口で棒立ちしてるの?中に入って来なよ」
安藤「え、ええ。……お邪魔します」
言われるがまま、催促されたので、呆然としたままに中へと入って行く自分。
なんというか、ファンシーな部屋だった。
ぬいぐるみ、天涯付きのベッド、可愛らしい小物に、ドレッサー。
極めつけに、この少女だ。宝石の翼を持っているとは。それで果たして空を飛べるのだろうか。
「いらっしゃい。えーっと、安藤、で良かったかしら?」
安藤「はい。……そういう貴女は?」
フラン「フランドール。フランドール・スカーレットよ。アイツから何を言われてきたかは知らないけど、随分と緊張してた様ね」
安藤「アイツ?」
フラン「お姉様。……もう、これでも魔理沙に色々教えてもらってるんだから、『れでぃ』として成長してるっていうのに」
姉の事をあいつ呼ばわりしている時点で、どうかと思う。
——じゃなくて。
※どうする?
1:とりあえず、襲った事について謝る
2:レディなら、姉の事をアイツなんて呼んだらダメだと窘める
3:その他(台詞なら台詞明記)
安価↓
安藤「ごめんなさい」
フラン「ん?何が?」
安藤「自分は君を襲ったでしょ?だから、ごめんなさい」
頭を深々と下げて、誠心誠意心を込めて謝る。
言い訳は、要らないだろう。むしろそれはいけないと思った。
だから、単刀直入にそうする。
フラン「あー。……良いよ。気にしてないもの。寧ろ、お礼を言うべきかしら?」
安藤「お礼?」
フラン「うん。だって、凄く楽しかったもの。『あの時の貴方』」
安藤「っ!?」
ゾワリ、と背筋に悪寒が走った。
なんだ、今の感覚。違う。今のは、今まで感じてきた恐怖とは何かが違う。
フラン「凄かったんだよ?何をしたって壊れないし、何をしたって吸収するから、手に負えなかったくらい」
愉し気に語る。
フラン「それが凄く嬉しかった。それが凄く悲しかった。初めて出会ったもの。私が壊せないモノに」
嬉しそうに話す。
フラン「きゅっとしてドカーンってしてやっても、バラバラになった途端一つに纏まって貴方はすぐに襲いかかって来たんだから」
クスクスと微笑む。
フラン「妖精は壊れたら、復活するまで時間が掛かる。それに、弱すぎてお話にならないの」
さみしそうに紡ぐ。
フラン「弾幕ごっこでも、そう。巫女や魔理沙くらいじゃないと私に勝てないのよ?」
少し自慢気に胸を張る。
フラン「運命って怖いわ。アイツはそれを楽しんでる。でも、今は感謝してもいいかもしれないわね」
ニンマリと、笑う。
フラン「だって、貴方と出会えたんだもの。さあ、今の貴方は『どんな貴方』?」
彼女は無邪気に、そう呟いた。
殺気も、威圧感も、威厳も、何もない。ただ無邪気にそう言い放ったのだ。
故に、怖いのだ。自分はフランドール・スカーレットの純粋さに恐怖を覚えている。
鬼は鬼でも『無邪鬼』か。邪悪の無い鬼は、素直に怖いということか。
フラン「弾幕ごっこ。遊ぼうよ、安藤。大丈夫、安心して。『貴方は死ぬことなんてない筈だから』」
そういう存在なのだと、心の底から思っているのだろう。彼女はニンマリと、可愛らしく真っ直ぐな瞳でこちらを見ながら笑う。
冗談じゃない。暴走した自分がどうなっていたかは知らないが、今の自分はまともなただの『中級妖怪』でしかないのだ。
安藤「拒否すれば?」
フラン「きゅっとしてドカーン」
素敵な笑顔だった。姉妹揃ってそれかよ、畜生。
安藤(ここで下手な事を言えば、即座に爆散か弾幕ごっこだ。切り抜ける方法、あるのか?)
※どうする?
1:いくらで遊んでくれるの?
2:その他(台詞明記)
安価↓二つ目
※来なさそうなので上で判定
安藤「それなら、空腹になるまで待って欲しい」
フラン「やだ」
くそうッ!いい手だと思ったのに!なんでや!
フラン「安藤がずっと、何も飲まず食わずでここに幽閉されてくれるの?」
安藤「それは……」
正直、無理な話だ。それだと最低でも二日以上、ここに幽閉される事になる。
フラン「それに、言ったよね?私は『今の貴方』が知りたいの。次変な事言ったらきゅってしてドカーンだよ」
それは、困る。
※どうする?
1:いくらで遊んでくれるの?
2:その他(台詞明記)
安価↓
安藤「今の自分って……話すだけじゃダメなんですかね」
フラン「お話?」
安藤「ええ。知りたいっていうなら。色々ありますけど」
フラン「ふーん……」
う、何やら訝しげな視線を向けられている。不満なのか、そうなのか。
フラン「それって、弾幕ごっこ(遊ぶ)より面白い?」
個人的には。
安藤「そうですね。……というか、自分は弾幕ごっこそんなに好きじゃないんですよ」
フラン「なんで?」
安藤「弱いですから」
フラン「嘘ばっか」
安藤「事実ですからね!?」
暴走時の自分はどんなだったんだよ!なんだ?食欲ってそんな力を発揮するのか!?
フラン「まあ良いわ。じゃあ、話してみてよ」
これで吉と出るか凶と出るか……。
※コンマ判定
3、0で満足してもらえる
判定直後
フラン「つまんない」
お気に召さなかったようです。ダメだこりゃ。
フラン「やっぱり、体動かす方が良いよ。それに、話聞いてると安藤強くなりたいんでしょ?」
安藤「ええ、まあ」
否定はしない。
フラン「じゃあ、やろっか。弾幕ごっこ」
安藤「負けますけど!?」
フラン「一回だけだから」
安藤「それってつまり?」
フラン「あなたが、コンテニューできないのさ!」
酷い話である。
※強制戦闘イベント開始。戦闘モード起動。これより弾幕ごっこを開始します。
※EXボスにつき難易度設定はできません。
※装備はどうする?
1:追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
2:速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
※特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』はどちらでも使えます。
安価↓2
安藤
装備:追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
VS
フランドール・スカーレット
装備:???
\ __
_\((_`_
l⌒Y`¨¨¨¨ \
|l \ O l|
|l O\_.ノ
\___ノヾ〕、
�i, __r、_r━ー 、
l} ー==\j_∨)、ヽ \
,/′ ー=ニ二三/ /_入_ノ\ ‘,
(( / //!/ ノ�ィ /ヽ ', j
)) /从 :l ト、 ノ 厶ノ7〕V ̄ ̄ ̄/
r⊂ニヽ _ _ト、_,、,、,、,、ノ∧ ゞ ー=�彡\j、ニ三三{
`ヾと:::. `¨¨¨´ '......)ーz—zーァ厶三三二ニ=彡') ヽニ三/
`¨ヾ⌒ '''' ¨¨´ ̄)/し(⌒ヽ|し'::/ , ⌒ーくー=彡ハ∨|
}} ;ニ=--:._ :::::{ { j ==彡' //
�i, / .., `-...::::::>ヾ冖=(_{ ̄ `¨¨´
�i, く .:::::/ _,ゝ ヾ/Vハ〔_厂`Y\_, __
. �。 (>辷彡' {::::_ \ Vハ__:. ,____)/\ フラン「頑張って生きてね?」
�、 )⌒X⌒X⌒ーァ_( ー=∧ ∨——— ⌒ヾ\
rーx、 ⌒≠o{__人二二辷彡' \___,、/_∧ ‘, ∧ .∧ \\
)こコ ー<二ノ /: \::::::::>'⌒} ./ ∧ / ∧ \\
)こコ::.. /: : . ._ `¨´ V込∨:/ ∨:/ ∧ \\
)こコ:::::::::::::::/ /: : : : : : ー _ ∨ハ.V V ./ ∧ { {
)てハ::::::/仄込、 ./:: : : : : : ィ��.、 /こ{ ∨:/ ヾー 、
`ヽ人z从_:_: `う::/::: : : : : : ィ´///_に) /こ/、__ V ∧ `¨ヽ\
/∧ )ハ に、: : : : :_:ィ升'゚∨_に厂 人〔ノ ┘¨¨ヽ、_ ./ ∧ .\\
. // ∧ )込z入/>‐'_j个´ 仄(__ ___,/ヽノl」 ⌒!} ∨:/ ∧ \\
' ∨/ ⌒⌒⌒ i ' ヾ人人ノ / 厂八 V .〈 〉 ∧ )ノ
∧.V :, | .:/ ⌒´ | { ( ー‐ ∨ / ∧
/ ∧ :::, :{、 .::::' | l\\ ∨:/
∨:/ ::; ; :::/::| レ′ `¨¨ V
V :;、 ; ;
::. ; :!
: :.| '
_| ∧
込__,jミ{
}⌒厂ヾ )ヽ
/__j i¨´ }
|厂`:| ー'
/`¨¨´}
{辷::彡'
安藤「無茶言わないでください」
決闘開始。
残機:2
ボム:2
※コンマ判定
安藤先行:奇数
判定↓
先攻:フラン
/ .:: ___.:::.____::. ヽ /.:::::: |
/ .: / /〉/,ィ¬=、/ .:レ' /⌒ヾッzz∠_.:::::::::: |
く //⌒⌒Y { レ'.:::: K:.}⌒\/⌒>一\:::. ノー 、
〉く⌒ヽ.__,>'∠`ー┬r'^!__丿`T´ヽ /::: / .:::: 〉
∠二ヽ_// | //`ソイj丿,ノイ` | ilゞ( \:. 〃.:::: /
ゝ--// ハ !/二、ヽ ' '´二、ヽリ | :.ヽ:. )k .:::.. / フラン「当たったら痛いじゃ済まないよ?」
∧ _/ ノ ノト | イ:::i:::゚} イ:::i:::゚}/ | i k' ,ノ \:/
/∧ /,. <ア Y Y 弋zヲ′ 弋zヲ′/ | | ├'^\ ヽ
/〉 r 、 / / | |介 、_′_,.∠ ィ ハリ ′ 〉 〉
/ { ヽ i / /! !/,ゝ 辷三tァ' / / 丿 人ヽ / /
∨ \ \ /{ //l ├v、//>:.. ....::≦7// . イ 7´ )レ'′ /
. /∧\ \>'´¨| |`ヽ)\{::::::::::: { | r1/´ .!/ / /
〈 〉 \ 寸ニ| ト、 Yア \:::: Y {>x一ァ / 厂 ´
/ / > ゝ┴──- 、 | ||久 {ハ( ∧
r───‐┴' ___,ノ、 | ||_久 //∧
ゝ-──‐┬っ ,.ィ´ ノ ||____ヽ.|___l�久 〈 //〉
/ _,ノ二ノ , 仁辷Ξヾr──マ7ハ壬辷}\ . /
/ /`¬==' ゝ‐'Z7^ ヘ } ゝ'^T^′ノヽ ∨
. (__/ |、:::::.:. .:.:::〉'⌒ヾヽ. | /
|:. / ,′ \ 寸 人
/|:. ..:/ { r─‐ 〉 \/ 〉
/...:::!:. ...::::厶 ; ハ / r〜'、/ \
フランの 弾幕が 展開!!
123456:被弾
789:グレイズ
0:そのまま反撃(命中率UP)
コンマ判定↓
安藤「ッ!!」
桁違いの狂気の雨が降り注ぐ。怖い、嫌だ、これはダメだ。当たったら死ぬ。間違いなく。
フラン「ほら、ほら!ほらほらほらほら!!」
撃ってる本人は至極楽しそうだ。
安藤(逃げろ、逃げろ、掻い潜れ!ここで死ぬのは嫌だ!死ぬだけは、嫌だ!!)
フラン「頑張れ頑張れー!……ほら、隙有り」
安藤「あっ」
ボムを使いますか?(残り二回)
1:『暴食』を使う
2:『吸放「リフレクション」』を使う
3:使わない
安価↓
゙''-、 .\. |.l / ,/゛
`'-、 `'冫 l .| / ,/ .,/゛
`''-、 .`-、. ! } // ./ .,/゛
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゙'-、. `\ .i、 巛 ! , '/./ /.. ./ . /
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ッ.`'-、" /,. /
____Z  ̄'''—--z__
──==二二二__ r────────
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'"´ / ,.. / . ..\ \.'-..,.、
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,..‐″ .,/ .,i″ ! ,! \,. "\_
_/゛ .,/ .l′ │ / \ "\_
安藤「呪いを衣として身に纏え。呪いが水のように腑へ、油のように骨髄へ纏いし呪いは、汝を縊る帯となれ」
『暴 食』
フランの判定
12345:グレイズ!
678:辛うじてグレイズ(回避・命中Down)
90:被弾!!
コンマ判定直後
フラン「え……?」
相手の弾幕を食い散らかし、暴れる自分の体から放たれたエネルギー弾。
弾速は遅いが、徐々に広く、大きく拡散する。
食え、食え。糧として食え。食い暴れろ。もっともっと、拡がれ、強く。
それが自分のスペルカード、『暴食』。霊夢さんは百戦錬磨だったが故にすぐ対応してきたが、フラン嬢はそうでもないらしい。
フラン「ああああ!?」
よって最終的に逃げ場を無くし、被弾する。
安藤「よしっ!!」
思わずガッツポーズを取る。初めて先手を獲れたのだ。嬉しい気持ちは隠せない。
しかしそれも——。
フラン「ふふ、ふふふふふふふ」
歪な笑い声で、掻き消えた。
\∨〈_ _/|(
-//>、二<〈 Y
//イ_/ノ\ゞ\ _ /i
' |l ̄ ,r=/ ヾY〈⌒}〉 /〈
`jV/ / 〉)V( /ノイ ー=ニ二ヽ _ ___
/´ ̄ -── /∧ゞ{`ー=、 / / `ヾソ)ー、/ヘゞー=ニYニ二彡三ニシ
─/r、 ー=ソ/ ゞ>、`ヾYj __ / / /〈7ノイソニ彡YイVj ̄ ̄ `lゞイ
/ >>='"ーV/ `ヾ二ミ‐、 / ̄ ` ー- 、 / / r=〉/ィ>'´`|l__/ lト={、二ヽ、 |`j-、
/´ ̄ / ̄  ̄ソハ l /`>、_ ニ=-ァ \ / // ノイィ<  ̄|ノノ `7イ ̄\ |/イ`
/ _ r<二>イ{ゞ〈 /ヽ__f´ィl / ∧/l/、_ l , -───-'ー/ / r=、_ イrソソj〉ヾ(\_ K、_ ( ) │l`ヾ
-─‐ ' /  ̄ `ーイ〈_ ノ> ヽ < ∨ン-─7 ̄/イ7 ̄jー</ィVj∠、へ /_ / /! 、_ l| /fン´ 《=、_ノLノj_ヽ\ヾ ノハl__ ! \
/ r'テ二ン´ ̄l、\ />、 /ィ/ // /l////::|iヽl二>イ / ─-、 / l ヾ! ,ィ==彳イソ´ | ヾ_<_` ̄`| ヽ"}j ` ̄ヾ l
/ / ̄ ̄ _, へ _ヾニ、ヽ ∧ ヽ// / /イi o l:::::::::::リ、|、\_/!、 l─-、 ‐'/ _/ )) rソ /イノハ〉 ̄lf\_l ヾ7〉 | \ l
/ __/ /=、ー、_ノノ `ゞ〉ゞi  ̄>ー//V / |lr、 ̄ :::::゚:::ヽj ヽ/_  ̄/ // 〈〈 //Yノ/ヾム|=、_》=‐、ゝ、 Yノ ! \ ヽ
/_/ _/-=ぅ{二ニ、_/ノ、l人、 / // l l l〈V ̄ ̄`vソ /ハ/ ! | ヽ/lヽ__/' _ノイン彡イソ\ !{{ ヾヽr==\ lj ヽ \ \
/ /´ ̄lj`ソ ̄ j !| )〉 // イ/l |、 lヽト\、_ ,ノ/l l、 | l\ー'  ̄三三二二ニニニニニ、ヽノノ`))、\\=、_}ヾー-、_ ヽ \ ヽ l
_, -‐' __ / /ノ! {" / Vl 、 l l |/\l`ニ二´、 ! !ヽl/、ヽ \ ̄ ̄ ̄ ̄ >、\i´___ |\\ゞ、)}= l \ヾY´ ̄`ヾ l\ \ \ ヽ
 ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ _ゝ)|ト\ レl/>イヽl、!リゞ7イvノヽノ\lヽl |l 〉 \ \_ /イ/lヽ\=<\\ \ヽヾj | ヽlj 、  ̄\ l \
_/`Yイ∠ゞヽj /ノ`て>fイV ̄/ | ヽ从|!、 l l/l \ ヾ、_ `ヾY{ |fj\\`lj=ゝ ヽ ) 〉 l \ ヽ \ ヽ
_/ ̄ ̄ _/イ' ⌒イハ从__,,∠-‐''´ハ、_ 〈{ / ヽ 〉、リ V´ l i ヽ \\>、 \\={lヽ ヽ \∨/ l \ \ \!
∠´-─────- 、_/ _jン''´ // 〈 l ! 〈 `ヾ) j l l | \ ヽ ヾイ>、 \\_,' / / /、 ヽ \ l
/ ̄>、 - ' ,′ ヽ ヾト、 ハィ,ニニ、ソ \r,= 、l l l‐-、\\ \=r\ ヽ// ̄\/ /\\ l \ l
_l/l´ \ ノ /`ヽノ ヽ |ノ〉j ̄l_j、`7ヾ _ 〉j |! !テ=〈| ヽ ヽ \ ヾ//\ / /、 l ヽ | \ ヽ
///=r{ / /_>‐''´二 ̄`ー-、| l、r`| |ノヽミ彡'l/l lンヾー! 、 \\ヽ //、\`/ / \ ヽ l l \!
/ V》 ノ/\ 〉 ̄ ̄ `ヽ\! 〈 `~! | |ヒ弋\ l、 ||=| lヽ ヽ |/' | / /、ヽ \〉 |/
/ __リ__/ / ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ-、ノ// | | / `ヾi l !\` l | l l !\ ∨ / l |
// ̄ /_/ ─< ̄ _`ヾ〉 | | ヽ lj |' ヽl l l 〉l l ∨∧ l l
〃 / ̄ ─-、\ ヽ\ | | \ | // ,'∨ /l | //、│ l |
/ _ \\`ヽ ヽ | | ヽ ! 〃 /∨ / ,'/ /' V //
_ / `ヽ ヾ、ヽ \`、 | l ∨ // / /!/' //
/ _____ \ ヽヽ丿 ヽ /' / /、| //
/ィ7´//`Yイ7`>、  ̄ ` ヽ ヽ \ / / /'
〈{イ_//ハ/ー',イーイハ、 \ ヽiーf、_  ̄`ヽ // /
ヾf、/ / /// ヽ/〉\ ____ ー\| |、_!`T 7 ̄ヾj 〃l/
\トーァ'/_//  ̄/ / 〉/-ニ ̄〉7二ニン‐-、_\!/ ト/
て_/'7__/ / イ7ヽゝ ト、/イ-┘Lソ、ノ|>/゙>>、
そして放たれたのは、彼女のスペルカードだった。
※フランが狂乱状態に覚醒しました
※彼女が放ったのは?
12:QED「495年の波紋」
34:禁忌「スターボウブレイク」
56:禁忌「レーヴァテイン」
78:禁忌「フォーオブアカインド」
90:秘弾「そして誰もいなくなるのか」
判定↓
フラン「これっズルいかナ、安藤」
フラン2「でも、コレモ私のスペルカードだから」
フラン3「きっとあなたダッテ」
フラン4「シノギキレルヨね?」
四体に分裂したフランから、一斉に放たれる死の閃光。
それに対して自分は——。
※安藤の判定
1234567:被弾
89:グレイズ
0:そのまま反撃(命中率UP)
コンマ判定↓
/ .:: ___.:::.____::. ヽ /.:::::: |
/ .: / /〉/,ィ¬=、/ .:レ' /⌒ヾッzz∠_.:::::::::: |
く //⌒⌒Y { レ'.:::: K:.}⌒\/⌒>一\:::. ノー 、
〉く⌒ヽ.__,>'∠`ー┬r'^!__丿`T´ヽ /::: / .:::: 〉
∠二ヽ_// | //`ソイj丿,ノイ` | ilゞ( \:. 〃.:::: /
ゝ--// ハ !/二、ヽ ' '´二、ヽリ | :.ヽ:. )k .:::.. /
∧ _/ ノ ノト | { {} } { {} } / | i k' ,ノ \:/
/∧ /,. <ア Y Y 个==′ ゝ==′/ | | ├'^\ ヽ
/〉 r 、 / / | |介 ′ ∠ ィ ハリ ′ 〉 〉
/ { ヽ i / /! !/,ゝ . く二ア / / 丿 人ヽ / /
∨ \ \ /{ //l ├v、//>:.. ....::≦7// . イ 7´ )レ'′ /
. /∧\ \>'´¨| |`ヽ)\{::::::::::: { | r1/´ .!/ / /
〈 〉 \ 寸ニ| ト、 Yア \:::: Y {>x一ァ / 厂 ´
/ / > ゝ┴──- 、 | ||久 {ハ( ∧
r───‐┴' ___,ノ、 | ||_久 //∧
ゝ-──‐┬っ ,.ィ´ ノ ||____ヽ.|___l�久 〈 //〉
/ _,ノ二ノ , 仁辷Ξヾr──マ7ハ壬辷}\ . /
/ /`¬==' ゝ‐'Z7^ ヘ } ゝ'^T^′ノヽ ∨
. (__/ |、:::::.:. .:.:::〉'⌒ヾヽ. | /
|:. / ,′ \ 寸 人
/|:. ..:/ { r─‐ 〉 \/ 〉
/...:::!:. ...::::厶 ; ハ / r〜'、/ \
フラン「「「「今度は私ガ逃がサナイ」」」」
安藤「あ」
派手さが増した上で、濃くなった弾幕に対して限界まで避け続ける自分だったが、限界が来た。
逃げ場を塞がれた。周りには四人のフラン嬢。全員、自分に向けて掌を翳している。
ボムを使いますか?(残り一回)
1:『暴食』を使う
2:『吸放「リフレクション」』を使う
3:使わない
安価↓
——知らない。こんな結末。自分は知らない。
安藤「死んで……」
——故に認めない。認めてなるものか。こんな所で、自分は死ぬはずがないのだから。
安藤「たまるかぁっ!!」
゙''-、 .\. |.l / ,/゛
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迫り来る閃光を一身に受け、その全てを吸収し同時に放出する。
吸放「リフレクション」
フランの判定
1234:グレイズ!
567:辛うじてグレイズ(回避・命中Down)
890:被弾!!
コンマ判定直後
フラン「おォっ!」
フラン2「すごいすごイ!」
フラン3「あの時ノ安藤みタい!」
フラン4「ヤレバ出来るじゃない!」
全ての方向に、全てのフラン嬢に向けて弾幕を反射させるように放出した。
その結果、彼女たちは喜びを露にしたが動きを鈍らせる事には成功したようである。
安藤「このままッ!」
だから、追撃は惜しまない。ここでやらないと、後はない。
安藤「落ちろォッ!!」
安価
1:通常弾で本体らしきフランを狙い撃ち
2:ホーミング弾で四体全てを狙い撃ち
安価↓
※コンマ判定
1 3 0:本体にHIT!!
判定直後
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ノ .|::::::::::/ .|:::::::::::〉 /:::弋ー—ァ::::へ:::`v:'´::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、ノ:::;ク:::::::::/ ̄ア:::::::ヽ、ヽ,:::::::::| \::::::::',
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,ィ とー、 ,.ィ´::::::::::::::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| '、:::::::::::::`ヽ、 f⌒つ ト、
.ノ:::{_ __ア:::`ヽ、 ,.ィ:":::::::::::::::::::_/ ..|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ ゞ、::::::::::::::::::`ヽ、 / (____ノ::::t
ヾ、::`´:::::::::::::::::::::::`'´::::::::::::::::::::;>'´ .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 `ヽ、::::::::::::::::::`ー':::::::::::::::::::::::::::::::::/
.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;>'" ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`、 `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ
背後から聞こえた、彼女の声。
いつの間にか分身は消えていた。撃墜出来なかった、ということは。
つまり——。
安藤「や、め……!」
フラン「楽しかったよ。またやろうね」
綺麗すぎて、凍りつくほどの笑顔を浮かべたフラン嬢の掌から、閃光が放たれる。
その時自分は——。
※コンマ判定。成功によりイベント発生
123:何も出来ずに死を受け入れるしかなかった。
456:死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない……endless
7890:何もかも食い荒らし、暴れたい衝動に駆られた
判定直後
——何も出来ずに、死を受け入れるしかなかった。
━━━━━━━━
━━━━━━
━━━━
━━
━
「あら、死んでしまったみたいね。でも大丈夫。あなたにはまだ命が残されている」
「あなたに許されたやり直しは後二回。その一回を使えば、次の朝にあなたは目覚める」
「勿論、その体を一から作り直すことも出来る。物語は初めからになってしまうけれど」
「勿論、やり直しも効くわ。やり直す場所は前の判定イベントからになるけれど」
「コンマ神様がいい仕事してくれたのに、最後に見放される。気まぐれね、同情するわ」
——さあ、あなたは何を選ぶ?
安価↓五まで
1:>>408からやり直す(残機を一消費します)
2:諦めて次の日の朝に目を覚ます(残機を一消費します)
3:一からリセット
安価↓三つまでで多い選択肢
※せっかくなので救済措置として判定ちょっとだけ楽にします。また死んじゃったらもったいないし(残機が)。これで死んだら、ホント運がなかったってことで
※コンマ判定。成功によりイベント発生
12:何も出来ずに死を受け入れるしかなかった。
3456:死にたくない、死にたくない、死にたくない、死にたくない……endless
7890:何もかも食い荒らし、暴れたい衝動に駆られた
判定直後
——全ての細胞から、悲鳴があがった。
——喰らえ、喰らえ、喰らえ、喰らえ。何もかもを喰らって喰らって喰らい尽くせと。
——この体はそういう存在を原初に持つ者の筈だから。望め。渇望しろと。
安藤「……せす」
——死にたくないならば食せ。貪れ。腹を満たせと。
安藤「……アクセス」
——細胞(お前)が求めているのだから。ここで生きる為に力を得ろと。
安藤「アクセス——我がシン」
刹那、全ての悲鳴は歓喜の声へと変貌した。
細胞達が呻りをあげる。思考に紡ぎだされるのは祝詞。謳え、詠え。高らかに詠えと全てが叫ぶ。
安藤「フラン。さっきは自分の負けだ。でも、もう一回、やろうと思うんだけど」
フラン「……うん、良いよ。今の安藤、今までと全然違う。きっと、さっきより楽しめる!!」
安藤「ああ、そうさ。楽しませる。だから——」
——今回負けるのは、君だ。
いいところだけど、今日はここまで。睡魔には勝てなかったよ……
人いるかな。もう少ししたら再開するよ
再開
※戦闘モード続行。弾幕ごっこ、EXステージを開始します。
安藤
装備
蠅の王(追尾型、速射型のハイブリット。ホーミング弾と同時に速度のある弾幕を展開します)
スペルカード
暴食「グローインベル」(暴食の雨。相手の弾幕を食い潰すエネルギー弾。速く、広範囲に拡散する)
眷属「ゴグマゴグ」(相手の弾幕を食う蝗の群れを模したエネルギー弾。広範囲にランダムな軌道で拡散する)
ラストスペル
???(安藤の正体の顕現。暴走)
VS
フランドール・スカーレット
スペルカード
禁忌「レーヴァテイン」
禁忌「フォーオブアカインド」
禁弾「スターボウブレイク」
秘弾「そして誰もいなくなるか?」
QED「495年の波紋」
弾幕ごっこ、開始
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/ :, __ }::: ∨: : : : : ー 、 /´ /:::://::::/l i / || l ヾ:::::::::::::\ \)ニ三 ̄,_ __└ 、\
. { {::.{ ∨ . : : : { `¨ヽァ ー'/::::/ / _ 斗 '⌒ヽ|{、 \|ヽ__!__ \::::::::ー:、゚。⌒ ー=ニ三三厂 ̄ヾ \
| ';:::ヽ j . : : : : . . . :, -丶 _, ノ. ノ / / 从 {Ө} ∨\ ( l ! 、 \:::::::::|ヾr≫ /: : : : : : 〉 _∨∧
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V`Y .:ヽ rヘ_,/ `ヽ __{、i | | !l|`ヾl、八、|ーV冖ト、、 /)iリ |i | 八 //' 斗┐}//|
ヽ.j ヽ ´ ̄ ̄)\_/ \)にヌ} il|ヾ \八,、 ヽ〉ゝ / /// ./ /: \ \'/ ,-=ニ / :| }//|
| } ⌒)__}⌒ )にヌヽ. \ /\ `、ー‐ '´ ∠ィ '/ ./ /| \ ー— 、/ | }//|
′ )__}`ヽ )にヌ {レ'` 〈 \ _, 升i .厶イ /从 ー 、 \ :| }//|
ヽ _ ノ斗⌒ヽ )にヌ { ‘, `¨´/ /| / |{ レ' \ ヾ / ///
` _,. ´ `¨´≪ (にヌハ ‘, ./ /, |( 八 :i :{  ̄⌒ヽ、 }./ }//
`iト、 ヾ /└冖ー....、 ‘, :〈入{/,:| { { ヾ!、 \_ )\ , /' }/
} ヽ /:::::::::::::::::::::::::\゚。 /. ∨:! | ゝ 人\ (⌒ヽ )/| ./ '
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川:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、_〔:::\ Vト、 )ノ '′ /
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安藤「お互い気の済むまで、やってあげますよ!!」
※判定
安藤先攻:偶数
コンマ↓
___ /
-=ミ圭圭圭心、 /心
`'守圭圭ム、 ,.イi刈|
寸圭圭掛、 /圭圭i、
寸圭圭心 ,圦圭圭{
〉圭圭圭} /圭圭圭ト
マ圭仁紗 守圭圭ア __
`寸� `寸刈 ,.イ圭/
_从¨ `寸ミ、 ,x≦圭ムイ
____ 斥斗ムイ 寸マ_j圭圭圭/
,.。x≦圭圭升'´ ,xイ7´¨¨¨ 寸圭ム守刃
,x≦圭圭圭圭=圦_xイ7´ |圭ム
|ア'"´` マ圭圭ア'`守7/´ 守圭i、 ____
`マ/ |リ! `寸ハ 斥圭圭圭圭辷= 、
キi|! 寸i、_j圭圭圭圭圭圭辷ヽ
,.。x:≦、 キ|i }圭i"´マ圭圭圭≧'"´ ̄
,x:≦圭圭圭圭刃 /刈´ `マ≧"´
. /圭圭圭圭圭i´ 从 _, =匕会心、 /タ´
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フラン「■■■■■————ッ!!!!」
安藤「さあ、行きましょうか」
フランの 弾幕が 展開!!
※安藤の判定
12:被弾
3456:なんとかグレイズ(命中Down)
789:難なくグレイズ
0:そのまま反撃(命中率UP)
コンマ判定↓
あれほど恐ろしかった死をもたらす閃光が迫っているというのに、今の自分の心は落ち着いていた。
当たれば死ぬ。それは変わらないだろう。しかし、なんだ。目の前に居る相手は『極上の果実』にしか思えない。
食いたい。喰らいたい。手を伸ばしてもぎ取ってしまいたい。
その為なら。
安藤「多少の困難も、乗り越えてみせる」
この苦労が報われたのならば、それはそれは素晴らしい味を噛み締める事が出来るだろう。
迫り来る弾幕をギリギリで回避しながら、そう思った。
安藤「まずは、動きを良さを削ぐ!!」
※フラン判定
1234:難なく回避
5678:ギリギリで回避(命中Down)
90:被弾!!
コンマ判定↓
※>>439訂正
動き『を』→×
動き『の』→○
安藤「イヤアアアアアアアッ!!」
放たれるのは、直線的な弾と目標を追尾するホーミング弾。
二種を同時に使い、縦横無尽に飛び回るフラン嬢を撃墜せんとするが。
フラン「アハハッ!もう、危ないなー!」
寸での所で避けられる。
彼女は面白気に笑いながら、思ってもいないだろう言葉で咎めてきた。
危ないのはどっちだ。
いや、今はどっちでも良いか。
フラン「お返シ、いくよ!!」
※安藤の判定
12:被弾
3456:なんとかグレイズ(命中Down)
789:難なくグレイズ
0:そのまま反撃(命中率UP)
フランの命中ダウン中につき、コンマに補正+1
コンマ判定↓
繰り出される閃光の嵐。しかし、これもギリギリで回避。
安藤「まだまだ、こんな事じゃ自分は落とせませんよ!」
フラン「そうこなくっちゃ!!」
気分が高揚しているせいか、どんどんとこのギリギリの戦いが楽しく感じてくる。
ああ、こんなに面白かったっけ、弾幕ごっこって。
安藤(しかし、このままじゃ埒があかない。そろそろ彼女もスペルカードを使ってくるかもしれないし)
しかし、こっちからスペルカードを使った場合、被弾しそうな時に使う回数が減る。
ここで行ってみるか?
※どうする?
1:ボムを使う(残り二回)
2:まだ通常でいってみる
安価↓
※ちなみに、ボム=スペルカードだから、フランも二回までしかスペルカードを使ってこないよ
しかし、迷っていても仕方ない。ここは思い切って使うことにした。
安藤「先手必勝とさせてもらいます!」
右手には一枚の紙切れ。そして、自分の持つ『力』の象徴の一つを発現させる。
※どっちを使う?
1:暴食「グローインベル」
2:眷属「ゴグマゴグ」
安価↓
1
ベルゼブブかよこいつ
>>446
能力引用元はそうですね。何でも捕食で暴食が頭に出てきて、暴食と言えばベルゼブブ。そしてベルゼブブっていえば。って感じで。
——イザヘル・アヴォン・アヴォタブ・エルアドナイ・ヴェハタット・イモー・アルティマフ。
安藤「そろそろ、貴女も飽いてきた頃でしょう?」
——ヴァイルバシュ・ケララー・ケマドー・ヴァタヴォー・ハマイム・ベキルボー・ヴェハシュメン・ベアツモタヴ……。
頭の中に自然と次々に浮かぶ祝詞。フラン嬢の弾幕を避けながら、自分はそれを詠いあげる。
安藤「呪いを衣として身に纏え。呪いが水のように腑へ、油のように骨髄へ纏いし呪いは、汝を縊る帯となれ」
——ゾット・ペウラット・ソテナイ・メエット・アドナイ・ヴェハドヴェリーム・ラア・アル・ナフシー。
安藤「暴食のクウィンテセンス。肉を食み骨を溶かし、霊の一片までも爛れ落として陵辱せしめよ」
詠え、詠え。体を構成する細胞達が活性化させ、放出するエネルギーを生み出す。
フラン「来るの?さっきのより凄いのが!!」
安藤「ええ。それはもう段違いのが」
言葉を交わして、微笑む。
右手にその力を全て集め、その名を宣言する。
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`'-、 `'冫 l .| / ,/ .,/゛
`''-、 .`-、. ! } // ./ .,/゛
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安藤「暴食「グローインベル」ッ!!」
※フラン判定
1234:難なく回避
5678:ギリギリで回避(命中Down)
90:被弾!!
※スペルカードの発動により、判定に+2
コンマ判定↓
安藤(これも避けるか……!)
右手から放たれ、拡散した暴食の雨。
彼女の弾幕を食い潰し、降り注いだがそれもギリギリで回避される。
フラン「今のハ少し危なかったよ、安藤。でも、まだ足りなイかな♪」
キャッキャと喜んで、フラン嬢はニンマリと口角を上げる。
フラン「ほら、まだ終わりじゃないんだから、もっと楽しもう?」
そして、弾幕が放たれる。
※安藤の判定
12:被弾
3456:なんとかグレイズ(命中Down)
789:難なくグレイズ
0:そのまま反撃(命中率UP)
フランの命中ダウン中につき、コンマに補正+1
コンマ判定↓
安藤「あ」
ここに来て、反応が鈍る。
気持ちが前に走り過ぎたのか、いつの間にか逃げ場のない状況にまで追いやられていた。
フラン「つっかまーえた♪」
安藤(こんな所でッ!)
※ボムを使いますか?
1:眷属「ゴグマゴグ」を使う
2:使わない
安価↓
安藤「来たれ、ゴグマゴオオオオオオオグッ!!」
やられるわけにはいかないのだから、残されたスペルカードを宣言する。
体中から放たれたエネルギー弾は蝗の姿を模して形を変え、羽を開き、飛び立つ。
その軌道は自分でもわからないランダムさ。しかし、蝗は弾幕を食い破り、彼女に向かって行く。
※フラン判定
1234:難なく回避
5678:ギリギリで回避(命中Down)
90:被弾!!
※スペルカードの発動により、判定に+2
コンマ判定↓
あ、命中ダウンじゃない。回避ダウンだ。
フラン「へえ、安藤ってそんなことモでキるんだね」
自力の差か。それとも長く続いたせいで自分の弾幕に慣れてきているのか。
あと一押し。それが足りない。決定的な一歩が足りない。
安藤「だけど、このまま!!」
まだ終わりじゃない。まだ攻撃は終わっていない。
※フラン判定
1234:難なく回避
5678:ギリギリで回避(命中Down)
90:被弾!!
判定の結果により、コンマの結果に+1とします
コンマ判定↓
しかし、やはり届かない。
フラン「惜しい!あとちょっとだったのに」
ああ、極上の果実はすごそこにあるというのに、何故だ。
食べたい。口にしたい。その味がどんなものか、確かめたい。
だが、成っている場所へと僅かに届かない。どうして、どうして。
フラン「それじゃあそろそろ」
——私も、本気だしちゃおっかな。
笑いながら、彼女はスペルカードの使用を告げた。
※彼女が放ったのは?
12:QED「495年の波紋」
34:禁忌「スターボウブレイク」
56:禁忌「レーヴァテイン」
78:禁忌「フォーオブアカインド」
90:秘弾「そして誰もいなくなるのか」
判定↓
一回目の時と同じ、分身するスペルカード。
四体のフラン嬢は笑い声で不協和音を奏でる。
フラン「さあ、コンドは敗れるかな?」
フラン2「全部全部、惜しいかラ、きっと頑張レば大丈夫」
フラン3「安藤は強イと、認めテルから」
フラン4「遊んで遊んで、遊ビ倒すの」
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/ `Y ,=ミ ___
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/ ヽ|::! .| ./' ' -=ニ __ ⌒ヽ \_____
. / :, }::l | /::' , / _ r匕ア''二二、 ,ノ__. \≫—‐z‐�、 ノ\
{ ;::::::, |ノ::; _ / / ,-=て´ //::::{ ) `ヾ. ‘, /_}> '"´// (_/⌒ヽ
‘, ‘,::. __ !:::::::{ | }/ {_(_//:::(__/|i:::::::::ヽ(____,\. ∨ / ヽ\ 、__ /
. ∧ ';::::.{ }j:::::::ヽ∨:\. /__(/::::::::::: / ̄/`|ト、 :::::{:::::::::::::::\ 入,、 〉' _`二r‐ ´
/ :, __ }::: ∨: : : : : ー 、 /´ /:::://::::/l i / || l ヾ:::::::::::::\ \)ニ三 ̄,_ __└ 、\
. { {::.{ ∨ . : : : { `¨ヽァ ー'/::::/ / _ 斗 '⌒ヽ|{、 \|ヽ__!__ \::::::::ー:、゚。⌒ ー=ニ三三厂 ̄ヾ \
| ';:::ヽ j . : : : : . . . :, -丶 _, ノ. ノ / / 从 {Ө} ∨\ ( l ! 、 \:::::::::|ヾr≫ /: : : : : : 〉 _∨∧
. ', ';::::::::: : : : :_:_:_:_:_ノ. / /|: / i i|! `'ー‐= iヾ\斗‐ 、\ ー—ァ' V: : : : : //////∧V:∧
‘, ゚。::::::::: : / / / /{ | { | l|! ノ 、{Ө} } |{` ー‐' :\‘, : / .////´ :!.∨∧
. ‘, ゚。_:_;/ , .__ / / /| 乂ヾ|li l|! 、 _ ー=' 八: :|l | ヽ/ /// | ∨∧
V`Y .:ヽ rヘ_,/ `ヽ __{、i | | !l|`ヾl、八、|ーV冖ト、、 /)iリ |i | 八 //' 斗┐}//|
ヽ.j ヽ ´ ̄ ̄)\_/ \)にヌ} il|ヾ \八,、 ヽ〉ゝ / /// ./ /: \ \'/ ,-=ニ / :| }//|
| } ⌒)__}⌒ )にヌヽ. \ /\ `、ー‐ '´ ∠ィ '/ ./ /| \ ー— 、/ | }//|
′ )__}`ヽ )にヌ {レ'` 〈 \ _, 升i .厶イ /从 ー 、 \ :| }//|
ヽ _ ノ斗⌒ヽ )にヌ { ‘, `¨´/ /| / |{ レ' \ ヾ / ///
` _,. ´ `¨´≪ (にヌハ ‘, ./ /, |( 八 :i :{  ̄⌒ヽ、 }./ }//
`iト、 ヾ /└冖ー....、 ‘, :〈入{/,:| { { ヾ!、 \_ )\ , /' }/
} ヽ /:::::::::::::::::::::::::\゚。 /. ∨:! | ゝ 人\ (⌒ヽ )/| ./ '
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川:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、_〔:::\ Vト、 )ノ '′ /
}:|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::j \\:::ヽ}《. } /
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}:::}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ { |/ ヽ ーz
「「「「ニガサナイ」」」」
※安藤の判定
12:被弾
3456:なんとかグレイズ(命中Down)
789:難なくグレイズ
0:そのまま反撃(命中率UP)
フランの命中ダウン中につき、コンマに補正+1 フランのスペルカード発動によって補正-2
コンマ判定↓
申し訳ない、寝落ちしてた。ついでに夕飯も。ただいまです。再開します。
四体からの、てんでバラバラで不規則な弾幕。
それ故に避けづらい所もあるが、一度見たスペルカードだ。
安藤「嘗めないでくださいよ!」
隙間を縫うように、針の糸を通す穴の様に細い弾幕の切れ目を抜け、避けきる。
万全の体勢で、四体を標的に据えて。
安藤「届け、届け。——届けッ!!」
手を伸ばし、全力を込めて弾幕を展開する。
※フラン判定
1234:難なく回避
5678:ギリギリで回避(命中Down)
90:被弾!!
コンマ判定直後
しかしそれでも届かない。何故だ、どうしてだ。自分はこれ程までに望んでいる。渇望している。
これでもダメだというのか。これではダメだというのか。
反撃の閃光が迫る。
※安藤の判定
12:被弾
3456:なんとかグレイズ(命中Down)
789:難なくグレイズ
0:そのまま反撃(命中率UP)
コンマ判定↓
※そろそろ制限時間切れます。制限時間を超えると、戦闘は強制終了です
`''-、 .`-、. ! } // ./ .,/゛
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それでもまだ終わらない。終わらせない。
足りないのなら捻り出す。更に手を伸ばす。
それだけだ。
安藤「こんのおおおおおおっ!!」
フラン「アハハハハハハハハハッ!!」
勝つのは、自分だ!!
※フラン判定
1234:難なく回避
5678:ギリギリで回避(命中Down)
90:被弾!!
コンマ判定直後
安藤「そろそろ、いい加減っ!!」
勝負が長引いている現状、このままだとジリ貧になって負けるのは自分である。
既にスペルカードは残されていないのだから、まだ残っている向こうが有利なのは自明の理だ。
最初の意気込みは嘘ではない。勝てると思った。思っていた。
しかし現実は非常である。この乾きも飢えも満たせない今に、どんどんと苛立ちが募っていく。
——そうだ。最早弾幕ごっこだなんだと気にしなければいいのだ。
食いたいから食いに行く。それだけでいいんじゃないか?
食わせろ。その身をくれ。貪らせろ。腹を、満たさせろ。
※イベント判定
偶数:暴走イベント
奇数:戦闘終了イベント
コンマ判定直後
「そこまで」
凛とした声が、空間に響き渡る。
それと同時に自分とフラン嬢の意識は部屋の入口に向けられ、展開していた弾幕が空気に溶けて消えていく。
フラン「なぁに、お姉様。今凄く忙しイんだけど」
安藤「邪魔しないで欲しいのですが?レミリア嬢」
レミリア「いいや、そこまで。これ以上は決闘の範疇を超える事になりそうだから」
フラン「そういう運命でも見たの?」
レミリア「ええ、そうよ」
フラン嬢の言葉に、首を縦に振るレミリア嬢。
何故だ、何故止める?
安藤「納得いきませんね」
レミリア「安藤。あなたが最良の未来を選びたいのなら、ここは矛を収めなさい。それとも続けなければいけない理由があると?」
安藤「そうですね、ありますよ。自分は——」
そこまで言って、言葉を失う。
あれ?そういえば、続ける理由ってなんだ?
そもそも、自分は死にたくないから弾幕ごっこをやっていたはずなのに、どうしてさっきフラン嬢に対して美味そうだなどと思っていたのだろうか?
腹は弾幕ごっこでエネルギーを使ったせいか、多少減り始めているものの自分を保てない程ではない。というよりも、それを望んだのは自分だ。理性を失っていたわけではない。
なら、どうして?
レミリア「理由を述べられないのなら、貴方に意見する権利はないわ」
……自分の体を形成する細胞の呻りはいつの間にか止み、普段通りに戻っていた。
興が削がれたと言わんばかりに、何か言い知れぬ感覚が自分の中から消えていく。
レミリア「フランも、満足したでしょう?」
フラン「……はあ」
露骨にため息を吐いて、フラン嬢は瞳を閉じる。
気分を落ち着かせているのか、みるみるうちに彼女から狂気が失せていった。
フラン「わかった。ここはお姉様の顔を立てて『満足したことにする』」
レミリア「あら、そう。じゃあおやつのクランベリーケーキはお預けかしら」
フラン「それはズルいと思うんだけど」
レミリア「だったら納得しなさい」
うう、と秀麗な眉を顰ませてフラン嬢は唸ると、
フラン「……わかった」
レミリア「いい子ね。咲夜に用意させてあるから、先にテラスに行ってなさい」
フラン「良いの?」
レミリア「今日くらい、良しとするわ。……私は安藤と話があるから」
フラン「安藤に変なことしたら許さないよ?」
レミリア「しない。誓ってもいいわよ」
安藤「あの」
レミリア「そういうことだから安藤。付いて来なさい」
よくわからない状況になっていた。
※筆が遅いのだー勘弁してくれー。一回寝てすっきりはしてるから、まだ続けるよ
—紅魔館(昼2)—
長い長い時間弾幕ごっこをやっていたと思ったのに、時間は然程進んでいなかった。
レミリア嬢曰く、三時前だそうだ。
それでおやつ、か。……別に、それだけの為にフラン嬢の部屋へ訪れたわけがあるまい。
彼女は運命を見た、と言っていた。それでなのだろうか。
そんな事を考えていると、いつの間にか最初連れられた一際大きな部屋へと着く。
レミリア嬢は自らの席である王座の様な椅子に腰を掛けると、深く息を吐いた。
レミリア「合格よ」
何がだ。
レミリア「面白い運命の持ち主だとは思っていたけど、まさかここまでとは予想外だったわ」
安藤「……よくわからないんですが」
レミリア「私の能力は知っているかしら?」
はて、そこまでは聞き及んではいない。
レミリア「『運命を操る程度の能力』。人間の書いた絵巻にはそう記載されていたわね」
安藤「運命を……?」
レミリア「私には未来を見ることが出来る。だから、それを変えるのも自在ということよ」
故に、『操る』。何が起こるかわかっているから、どうすれば良いのかもわかるということか。
レミリア「あのまま決闘を続けていたら、貴方を殺さなければいけなかった」
安藤「はい?」
レミリア「それは別に構わないけど、フランにも被害が出そうだった。だから、面倒だけれど私自ら止めに入った」
ゾッとする話である。
あのまま戦っていれば、つまり、どちらにせよ殺されていたかもしれなかったということか。
レミリア「……まあ、それが見えたのも少し前だった。安藤、あなたの運命は簡単に変わりすぎる」
よくわからなくて、首を傾げる。
レミリア「最短で数秒の内に二、三回は変わってる。よくそんな存在が居たものよ。デタラメが過ぎるわ」
そしてよくわからない理由で呆れたように溜息を吐かれた。
レミリア「よくわかっていないって顔ね。……それならそれで良いけれど」
レミリア「そうね、とりあえずおめでとう。良かったわね、生きていて」
安藤「未だ生きた心地はしませんがね」
レミリア「今回の件は不問とします。そして、客人として扱ってあげる。……とはいえ、調子に乗れば殺すから、そのつもりでいなさい」
安藤「それは喜ぶべきか、否か」
レミリア「涙を流して喜ぶ所ね。この私が直々に客人として認めるのは、なかなか珍しいことだから」
レミリア「それに、興味深いのよ、あなたは」
安藤「これでもただの中級妖怪を自負していたんですけどね」
レミリア「していた、ということは今は違うと認めているようね」
安藤「ええ。何か得体の知れないバケモノを身の内に宿しているようで」
じゃなければ、あの土壇場でのパワーアップが何なのか説明できない。
というよりも、そうであって欲しい。理由のない能力上昇など、気味が悪い以外のなんでもないのだから。
もしもあの力を平時に引き出す事が出来たなら、ヒヒイロノカネ奪還も夢ではないだろう。
しかし、あの感情を制御出来るのなら、だが。
レミリア「得体が知れないのは、安藤自身全てだと思うけれど」
安藤「……そんなことない、と思いたいです」
ぶっちゃけ自信がない。
レミリア「とにかく、客人に危害を与えるつもりはない。だから、そろそろ気を抜いてもいいのよ、安藤」
安藤「無理な話です」
レミリア「でしょうね」
クツクツと喉を鳴らして低く笑い、レミリアは目を細くしながらそう口にした。
レミリア「まあ、せめてフランの前では気を抜いてあげなさい。あなたのこと、気に入ってるみたいだから」
安藤「彼女が、ですか」
それはまた喜んで良いのか、戦慄を覚えるべきか。
寧ろ、気を抜いたら殺されそうな気がするんだが。
レミリア「元々長い�地下に幽閉していたから、知り合いらしい知り合いも友人も少ないのよ。……だから、加減を知らない。最近白黒に色々と吹き込まれているようだけど」
そう言って肩を竦め、ため息を吐くレミリア嬢。
レミリア「安藤に言っても詮無きことね。さて、話はこれで終わり。私はこれからテラスに行くから、後は好きにしていなさい。とはいえ、疲れているでしょうから部屋で休む事を勧めるわ。あなたが寝ていた部屋を客室にしてあるから、休みたくなったらそこらの妖精メイドに案内してもらえばいい」
安藤「紅魔館の中を散策するのは?」
レミリア「そんな元気があるならテラスに来なさい。……まあ、許可するわ。下手な事はしないように。殺すハメになるから」
変なことはしないよう、心に深く刻んだ。
レミリア「それじゃあ、私はここで」
それだけ言い、レミリア嬢は部屋を後にする。
とりあえず、部屋に行こう。今日の拠点はそこなのだから、一度落ち着くのが正解だろうから。
今日はここで終わり。フラン戦が思ったより長引いて疲れてしまった。お疲れさんです
昨日鯖落ちしてたみたいですね。接続出来なかったから焦った。七時〜八時の間に再開する予定
—紅魔館(昼2)・客室—
妖精メイドに案内してもらって、たどり着いたのは自分に用意された客室。
目が覚めて、レミリア嬢の所へ連れていかれて、フラン嬢の所へ行って、弾幕ごっこして。
あの妙な能力強化はなんだったのだろうか。そしてあの衝動は何処から来たのか。
……今は落ち着いているのだから、悩んでも仕方がない、か。目が覚めてすぐだったし、疲れがないというわけではない。
これからどうするか。それを決めておこう。
※どうする?
1:大事を取って寝る
2:テラスへ向かってみる
3:紅魔館の中を探索してみる
4:その他
安価↓
—紅魔館(昼2)・テラス—
やはり眠れる気がしなかったので、部屋を出て妖精メイドにテラスまでの道順を聞いて向かうことにした。
まだ日の出ている時間帯だというのに、吸血鬼がテラスなんかに出て大丈夫なのか疑問だが、暇ならばそこへ来いと言われていた以上、居るのだろう。
そんな事を考えながらテラスへと向かうと。
咲夜「あら、安藤さん。何かご用件でも?」
レミリア「安藤か。なんだ、眠れなかったの?」
フラン「おお、安藤!どうかしたの?」
三者三様に尋ねられた。
安藤「ええ、まあ、暇だったもので」
レミリア「良い判断ね。館の中を彷徨かれるよりはマシだわ」
クツクツと笑って、パラソル付きのテーブルの席に付き、優雅に紅茶を口にするレミリア嬢。
苦笑しながらテラスに出れば、そこに広がっていたのは美しい景色だった。
中庭から湖まで見晴らすことのできる場所。
安藤「素晴らしいですね」
フラン「でしょでしょー?三時のおやつをここで食べると、とっても美味しいのよ!」
何故か得意気に語るフラン嬢。
レミリア「普段、フランは来させないけれどね。ほら、もう少し影に入りなさい」
フラン「大丈夫だってお姉様!『ゆーぶいかっとクリーム』塗ってるあるし」
レミリア「だからって、はしゃがない。優雅にティータイムを楽しむのも、『レディの嗜み』よ」
安藤「レディ、ね」
レミリア「何か言いたそうな顔してるわね」
いやいや、見た目が見た目だけに、ちょっと笑いそうになったのは秘密である。
レミリア「まあ、良いわ。せっかくだし空いてる所にでも座りなさい。咲夜、安藤にも紅茶とクランベリーケーキを」
咲夜「かしこまりました」
支持が出ると同時に、咲夜さんは館の中へと姿を消す。
言われた通り、自分は空いてる席に座ることにした。
※どこに座った?
1:レミリアの隣
2:フランの隣
3:その他(明記必須)
安価↓
フラン「私の隣でいいの?」
安藤「ええ、寧ろ望む所です」
そう言って、椅子を引いて開いた空間に身を寄せて腰を掛ける。
フラン「ふーん。……ねえ、安藤」
安藤「何ですか、フラン嬢」
フラン「その『嬢』ってつけるのやめて。それと敬語も。なんかむずむずする」
むず痒そうに、彼女はそう言って顔を顰める。
安藤「いえ、そう言われも、長い�この口調なので最早定着してしまっているんですが」
どれくらい前からこの喋り方をしているかわからないが、コレが基本である。癖、と言ってもいい。
レミリア「安藤」
安藤「なんですか?レミリア嬢」
レミリア「言ったでしょう、気を抜きなさいって。堅苦しくするのは止めなさい」
安藤「そう言われましても」
フラン「私の事は『フラン』って呼んでよ。せっかく友達になれたんだから」
安藤「友達、ですか……」
言われて、口を噤む。
友人か。そういえば、自分にとって友人と呼べる友人ってちゃんと居ただろうか。
……はたてさんぐらいしか思い浮かばない。
フラン「もしかして、友達だって思ってるのは私だけ……?」
目尻に涙を浮かばせて、悲しそうに尋ねてくるフラン。
安藤「そんなことはありませ」
レミリア「安藤」
安藤「……そんなことないよ」
フラン「ほんと?」
正味、殺されそうになった、という事実があるだけに少し気を引いてしまっているのは確かだ。
だが、今自分は生きている。生きているのだから、気にするのは些か失礼か。
少しだけどう返そうか悩み——。
※どう返す?
1:本当だよ。自分はフランの友達、そう思っている
2:嘘。でも、これから仲良くなりたいと思っている
3:寧ろ、疑うなんてひどいな
4:殺し合い(弾幕ごっこ)をした仲じゃないか
5:その他(台詞明記)
安価↓二つ目
安藤「本当だよ。自分はフランの友達、そう思っている」
フラン「ほんとにほんと?」
安藤「ほんとにほんと」
フラン「やった♪」
無邪気に両手でガッツポーズを取って、フランは喜びを表わす。
そこまで嬉しいのだろうか。少し疑問に思ったが、レミリア嬢の言っていた事を思い出した。
安藤(そうか。長い�幽閉されてたんだもんな)
それがどれくらいなのかは知らないけれど、最近漸く外に出れるようになったのは確かなのだろう。
嬉しそうに笑顔を浮かべる彼女が自分のことを友人だと言ったのだ。ソレを無碍にするなんて、自分には出来なかった。
咲夜「安藤さん、どうぞ」
物思いに耽っていると、空のカップとクランベリーケーキを乗せた皿を持った咲夜さんがいつの間にか隣に立っていた。
ソーサーとケーキを机の上に置き、続いてカップをその上に乗せる。そして高い位置からポットから紅茶を注ぎ込み、自分用のセットが出来上がる。
安藤「ありがとうございます」
咲夜「いいえ」
礼を言えば、軽く会釈をして彼女はそう返してきた。
フラン「咲夜!咲夜!聞いて聞いて!安藤が友達になってくれたの!」
一方で、フランが咲夜さんへはしゃぎながら報告する。
そんな大袈裟な。そう思うが、中々に微笑ましい姿だ。
咲夜「それはそれは。良かったですね、妹様」
咲夜さんもそう思っているのだろう。柔らかい笑みを浮かべ、フランに言う。
レミリア「ねえ、安藤」
安藤「なんですか、レミリア嬢」
レミリア「妹を泣かしたら、承知しないわよ」
まるで恋人になったような言い方である。そこまでは考えてはいない。
安藤「わかってますよ」
しかし、それでも彼女を泣かすなどあってはいけないと思った。
だから、そう呟いて返す。
レミリア「……それなら良いわ」
少しの間を置いて、レミリア嬢はクランベリーケーキを口にする。
自分もフォークを使ってケーキを一口大に取り、口に運ぶ。
口当たりの良いスポンジとほんのり甘い生クリーム、そして甘酸っぱいクランベリーソースを味わいつつ、この優雅な茶会を過ごした。
—紅魔館(夕方)・客室—
さて、日も暮れて来た所で茶会は終わり、再び暇を持て余す。
レミリア嬢とフランは自室に戻り、咲夜さんは夕飯の支度の為に妖精メイドの指示をやりに行ったようだ。
一人、やることもなく客室でのんびりとする。
※これからどうする?
1:紅魔館探索
2:誰かに会いに行く(キャラ名明記。紅魔館限定)
3:寝る
4:その他(内容明記)
安価↓
—紅魔館(夕方)—
とりあえず、紅魔館の中を彷徨いてみる。
夕飯の時間までに部屋に戻っていれば問題はないだろう。
しかし、歩けば歩くほど大きな館だ。確か、外の世界から館ごとここに引っ越してきたんだっけか。どうやったんだ一体。
安藤「これだけ広いと、掃除も大変そうだな……」
ふと、そんなくだらない考えが頭を過ぎった。
遠くに見える妖精メイド達はせっせと働いている。
安藤「……平和だ」
なんというか、どうしようもなく腑抜けていた。
それから気の向くまま歩いていると、
※選択
1:中国っぽいお姉さんがいた
2:いつの間にか本に囲まれた空間に居た
3:咲夜さんと鉢合わせした
4:同じように歩いているフランに出くわした
5:レミリア嬢の居る大部屋に来ていた
6:その他
安価↓2
—紅魔館(夕方)・大図書館—
いつの間にか、本に囲まれた空間に居た。
凄い量の本棚に、所狭しと本がミッチリ納まっている。
そういえば、紅魔館には大きな書庫があるって聞いた事があった。
ここがそうなんだろう。
安藤「しかし、凄いな」
整理整頓された本棚の量は数え切れない。内蔵書数は本棚の数の何十倍もありそうだ。
古書に染み付いたインクの微かな匂いが鼻を吐く。なんというか、落ち着く。
更に足を進める。そうしていると、誰かに呼び止められた。
※誰が?
1:だぼっとした寝巻きの様な服装の少女
2:悪魔の翼を生やした少女
安価↓
「ここは関係者以外立ち入り禁止なのだけれど」
不意に聞こえた声は、背後からだった。
木製の大机の上に何冊もの本を載せ、椅子に座っただぼっとした寝巻きの様な服装の少女がその主だろう。
紫色の長い髪に、健康的ではない方の意味で真っ白な肌が印象的だった。
安藤「ああ、どうも。それは申し訳ない」
「そう、だったら出て行って。写本の邪魔だわ」
よく見れば、本に紛れて羽ペンと羊皮紙が机の上にあった。
安藤「貴女はここの司書さん?」
「合っているし、間違っている」
哲学的だった。
「今夜中に終わらせたいの。だから、邪魔」
排他的に、しっしと手を振って彼女は自分を追いやろうとする。
※どうする?
1:一応紅魔館の客人であることを伝える
2:邪魔しないようにさっさと去る
3:その他
安価↓
安藤「……わかりました。邪魔したようで、申し訳ない」
軽く頭を下げそれだけ言って、踵を返す。
どうやら直ぐに集中してペンを走らせ始めた様で、その音を耳にしながら来た道を戻って行く事にした。
—紅魔館(夜)・食堂—
部屋に戻り、夜までボーっとしていると妖精メイドが夕飯を告げにやってきた。
妖精メイドに案内されるまま食堂へと着くと、そこには豪華絢爛といった料理の数々が並んでいた。
レミリア「驚いていないで、席に着いたら?」
フラン「大丈夫だよ、安藤。料理は逃げないから」
どうやらあまりの豪華さに放心していたようだ。二人に注意され、目の前の料理に生唾を飲む。
さて、用意された席に座ろう。
※どこに座った?
1:レミリアの隣
2:フランの隣
3:空席の隣
4:その他
安価↓
フラン「へへっ」
用意された席はフランの隣だった。
レミリア「フランがそこにしろってうるさかったわ」
クスクスとレミリア嬢が笑う。
フラン「お、お姉様!?」
顔を赤くしてフランが声を荒げる。
レミリア「良いじゃない、恥ずかしがる必要なんてないわ。友人と楽しく話しながら食事がしたいんでしょう?」
安藤「そういうことなら」
レミリア「本来ならマナー違反だけれどね」
安藤「良いんですか?」
レミリア「ええ、今日は特別な日だから」
フラン「安藤と私が友達になれた日、だからね!」
可愛らしく、ニッコリと笑ってフランは嬉々としてそう口にした。
ああ、なるほど。それは確かに特別な日だ。
安藤「存外、レミリア嬢も妹君には甘いもので」
レミリア「そうね。目に入れても痛くないわ」
からかったつもりが、普通に返されて言葉を失う。
レミリア「私をからかおうなんて五百年早いわ」
安藤「さいですか」
バレテーラ。レミリア嬢には口でも勝てる気がしないな。
それから料理が運ばれて来て、フランとの会話を中心にしながら楽しく食事をした。
その中で口にされたのは、魔理沙という友人がいること。
魔理沙という人物は恐らく、白黒の魔法使いのことだろう。
博麗の巫女に次ぐ、弾幕ごっこの達人。彼女はフランと弾幕ごっこで勝ったことがあり、ソレを境いに外へと興味を持ったんだとか。
会ったことはないが、だったら自分は魔理沙という少女に感謝するべきだと思った。
要らん知識まで吹き込んでいる、というのはレミリア嬢の言い分だが、今のフランがあるのは彼女のお陰だと言ってもいいかもしれない。
フラン「ふぁ……」
安藤「眠そうだね、フラン」
フラン「うじゅぅ……。だいじょぶ……」
呂律が回ってません。眼蓋をこすっているのだが、大分眠そうだ。
レミリア「昼間に暴れまわっているから、疲れが溜まったのでしょう」
安藤「……ああ、そうでしょうね」
存分に弾幕ごっこやったし。自分もなんだかんだで疲れてはいる。
フラン「まだ、安藤と話したい……」
しかし、眠気もピークなようだ。瞼は半分閉じている。
レミリア「咲夜」
咲夜「はい」
レミリア「フランを自室に運んであげて」
咲夜「かしこまりました」
このままだと、ここで彼女は寝てしまうだろうと判断したのか、レミリア嬢は咲夜さんにそう指示を出した。
咲夜さんはほぼ寝ている状態のフランを抱きかかえると、ゆっくりとした足取りで部屋を後にする。
レミリア「さて、どうしようかしら。まだワインは残っているけれど」
安藤「お付き合いしましょうか?」
レミリア「あら、フランだけでなく私にまで手を出す気?」
安藤「どういう意味です?」
仲良くなりたいとは思うが、そこに他意はない。
レミリア「無理しなくて良いのよ。貴方とて疲れているでしょう。……どうしても、というならこのレミリア・スカーレットのグラスにワインを注ぐことを許可するけど」
まあ、眠いと言えば眠いんですがね。
※どうする?
1:やっぱり部屋に戻って寝る
2:ワインを注ぐ
3:その他
安価↓
安藤「……いえ、やっぱり部屋に戻ります」
レミリア「そうするのが一番ね。……その前に、安藤。ひとつだけ貴方に提案があるのだけれど」
安藤「なんですか?」
レミリア「この紅魔館で働いてみない?」
安藤「はい?」
なんともまあ、びっくりなお誘いだこと。
レミリア「フランは貴方を気に入ってるし、私も貴方を興味深く思っている。故の提案なのだけれど」
安藤「自分に何か、ここで役立てられることがあるとは思えませんが?」
レミリア「それは追々覚えれば良い話。まあ、直ぐにとは言わないわ。そうね、明日の夜まで待ってあげる」
安藤「短くありません?」
レミリア「本来なら、今すぐ無理矢理首を縦に振らせるところだけれど?」
安藤「アリガタキシアワセー」
レミリア「半角カタカナはいただけないわね」
どうしろと言うのだ。
安藤「まあ、考えておきますよ。ええ」
レミリア「そうして頂戴。……おやすみなさい、安藤」
安藤「おやすみなさい、レミリア嬢」
長い長い一日が終わる。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:妖怪の山
二つ名:小気味の良い変身生物
妖怪の山にある横穴を住処にする妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の能力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に最近足を踏み入れているが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
現在の装備
追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
レベルアップまで:『4/6』
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:仲良しかな?名前を間違えるのだけは気に食わないけど
上白沢 慧音:見所のある教え子。たまに子供っぽくないけれどそれも愛嬌か
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪を待っています
博麗 霊夢:ヒヒイロノカネは預かったわ
射命丸 文:知り合いですね。はたてと仲がよろしいようで
レミリア・スカーレット:興味の対象。その正体はなんなのかしらね
フランドール・スカーレット:大切な友達。安藤、遊ぼう!
十六夜 咲夜:客人。妹様が喜んでいるようで何よりです
今日も今日とて日が昇る……。
十四日目
—紅魔館(朝)・客室—
ふんわりとした寝心地の良い寝具の上で目を覚まし、体を起こす。
そういえばだが、昨日目が覚めるまで一日中ここで寝ていたそうだ。朝食を運んで来た妖精メイドに聞いた事だが。
レミリア嬢からのお達しもあった。今日は好きに過ごしていいらしい。夜に返答を待つそうだ。
……さて、どうしようか。
※どうする?
1:紅魔館探索
2:図書館へ行ってみる
3:誰かに会いに行く
4:どこかで弾幕ごっこ練習
5:その他
安価↓
部屋を出て、昨日に引き続き紅魔館を探索することにする。
この中を散歩するだけでも、良い暇潰しになる。それだけ大きいということだろう。
そうして歩いていると。
※選択
1:中国っぽいお姉さんがいた
2:また本に囲まれた空間に居た
3:咲夜さんと鉢合わせした
4:同じように歩いているフランに出くわした
5:レミリア嬢の居る大部屋に来ていた
6:その他
安価↓
咲夜「おはようございます、安藤さん」
安藤「あ、おはようございます」
咲夜さんと鉢合わせした。
咲夜「昨夜は良く眠れましたか?」
安藤「ええ。お陰さまで」
ふかふかの布団、毛布、寝具。自分の住処では考えられない程の心地よい眠りを体験したくらいである。
安藤「咲夜さんは何をしてらっしゃるんですか?」
咲夜「巡回ですね。妖精メイドとは言え、所詮は妖精。隠れてサボっていることがありますから」
なるほど。こんな朝からご苦労さまなことだ。
咲夜「そういえば、お嬢様からこの館で働かないかと言われたそうで」
安藤「ええ。今日の夜までに返答せよ、ということで、絶賛悩んでます」
正直な話、受けても受けなくても自分の生活は変わるだろう。
フランという存在の影響力は大きい。
咲夜「……そうですか。私としては、受けて頂けると嬉しいのですが」
安藤「何故ですか?」
咲夜「妹様と対等に付き合える方は、そう居ません。お嬢様もそれを気に掛けておられます。魔理沙は、なんというか、気まぐれで最近姿を見せていませんし」
安藤「……なるほど」
それはつまり、自分がここで働く場合彼女の従者になる可能性が高い、ということだろうか。
それはそれで悪くはない話だが。
咲夜「あ、勘違いされては困りますので先に言っておきますが。始まりは妖精メイドと共に働く見習いとして、ですから。そこは重々承知しておいてください」
釘を刺されて、ギクッとしたのは内緒の話である。
安藤「……まあ、考えますよ。まだ時間はありますから」
咲夜「そうですね。……ああ、そうだ。もしよろしければ私の手伝いをしていただけませんか?」
安藤「と、言いますと。サボっている妖精を見つければいいんですか?」
咲夜「ええ。見つけて、脅して頂ければ大丈夫ですので」
脅すって言ったぞ、この人。
でも、そうだな。一応、もし話を受けた時に役立つかもしれない。
しかし、もう少し一人で悩んでもいたい。
ここは——。
※選択
1:手伝う
2:手伝わない
安価↓
安藤「わかりました、手伝います」
咲夜「助かります。では、私はこのまま奥の方を見てきますので、安藤さんは門の方までお願いできますか?」
安藤「ええ、わかりました。……ま、紅魔館の中を探索しながら探しますよ」
咲夜「申し訳ありませんが、案内板も見取り図もありませんからね」
こうして、咲夜さんの手伝いをして昼まで時間を潰した。
※サボり妖精は見つけられた?
奇数:見つけた
偶数:見つけられなかった
0:チルノを見つけた
コンマ判定直後
—紅魔館(昼)—
結局、サボり妖精は見つけられずに迎えた昼。
咲夜さんもいきなり見つけられたら大したもの、と言っていたがそんなに難しいのかサボってる妖精見つけるのって。
まあ、良い。門の方までの道は大体わかったし、昨日歩いた分と合わせて頭の中での紅魔館マッピングはそこそこ出来上がった。
さてと、これからどうするか。
※どうする?
1:紅魔館探索
2:図書館へ行ってみる
3:誰かに会いに行く
4:どこかで弾幕ごっこ練習
5:その他
安価↓
引き続き、紅魔館のマッピングをしながら話の件で物思いに耽る。
というか、友人の家で働くのってどうなのだろう。本人にとって嬉しいことなのか、それとも良くないことなのか。
自分なら——いや、友達少ないから想像がつかない。もし、はたてさんがと思ったら彼女は彼女で色々特殊な妖怪だ。参考にならん。
うむ、どうしたものか。そんなことを思いながら歩いていると。
※選択
1:中国っぽいお姉さんがいた
2:また本に囲まれた空間に居た
3:同じように歩いているフランに出くわした
4:レミリア嬢の居る大部屋に来ていた
5:その他
安価↓
—紅魔館(昼)・大図書館—
また本に囲まれた空間に居た。
どうやら、無意識の内にこの場所へ足を運んでいたようだ。
安藤「……おじゃましますよ、と」
小声で呟いて、本棚と本棚の間に出来ている通路を歩く。
しかし、ここの司書さんはどうやってここの本を管理しているのだろうか。
これだけの本、読み切るだけで何年掛かるかわかったものじゃないだろうに。
足音を立てないよう、低空低速で浮きながら移動していると、誰かを見つけた。
※選択肢
1:司書らしい昨日の女の子が机に突っ伏していた
2:悪魔の翼を生やした少女が本を運んでいた
3:白黒の魔法使いが本を片手に笑っていた
安価↓
※親交を深めれば、色々特典あるよ
悪魔の翼を生やした少女が本を運んでいた。
「よいしょ、うんしょ」
昨日の子のお手伝いさんか何かだろうか。紅い髪に黒のベストとスカートが印象的だ。
「よし、これをあそこに運べば——」
そう聞こえた瞬間、バランスを崩したのか倒れそうになる彼女。
安藤「間に合え!」
咄嗟に速度を上げて、飛び込む。
※判定
1234:間に合わない。ついでに本の下敷きになる
5678:間に合って倒れるのを支える
90:間に合うがハプニング発生
コンマ判定直後
「キャーッ!」
安藤「うわあああああ!?」
飛び込んだは良いものの、どうやらタイミングが遅かったせいか自分の上に降り注いでくる。
あ、これやば。
ドンガラガッシャンと、そんな擬音がピッタリだろう。自分は本と彼女の下敷きになっていた。
「いたたたた……。あれ?」
安藤「うぅぅう……」
「って、キャァッ!?だだだだだ大丈夫ですか!?」
安藤「え、ええ。は、早く退いて頂けると助かるんですが……」
何時までも下にされている、というのは色々とマズイ気がする。
「は、はい!すぐ退きます!」
そう言って、慌てて彼女は浮いて自分の上から身を退ける。
自分はその後、本の中から這い出ると立ち上がって服に着いた埃を払った。
「大丈夫ですか……?」
安藤「はい。なんともないです」
体を動かし、怪我がないか確認する。どうやら大事はないようだ。
「ああ、ほんと、なんて謝ればいいか」
安藤「いえいえ、気にせず。……そういえば、本の方は大丈夫なんですか?」
「うわああああ!?」
散らばった本を見て、女の子は再び悲鳴をあげた。
「どどどど、どうしましょう!?」
安藤「どうしましょうって……」
さて、どうするか。
※選択
1:片付けを手伝う
2:頑張れと言ってその場を去る
3:その他
安価↓
安藤「仕方ない、手伝いますよ」
「い、いいんですか!?」
この慌てっぷりを見て、助けないわけにはいかないだろう。
仕方ないと、そう思って肩を竦めながら嘆息を吐いて膝を曲げて本を手に取った。
安藤「ほら、早く片付けちゃいましょう」
「いえ、ですが、見ず知らずの方にそんな」
安藤「……自分は安藤といいます。山に住むしがない中級妖怪です。訳あって紅魔館でお世話になってます」
小悪魔「あ、これはご丁寧にどうも。私は小悪魔です。気軽にこあ、とお呼びください」
安藤「はい、これで知り合いです。さっさと片付けちゃいましょう」
小悪魔「えー……」
安藤「……怒られるのは貴女じゃないですか?」
小悪魔「キリキリ片付けちゃいましょう!!」
なんていうか、面白い子だった。
根は真面目なのだろう、手馴れた手つきで本をてきぱきと片付けていく。
小悪魔「そういえば、安藤さんは紅魔館にお世話になっていると言っていましたが、何かあったんですか?」
安藤「ええ、まあ。細かい説明は省きますが、フランの友達、ということで」
小悪魔「ええ!?妹様の!!?」
相当驚いたのか、その手に持っていた本をバサバサと全て落として口をあんぐりとさせる。
小悪魔「そ、そそそそそんな方にお手伝いなんてさせたら、本当に私が怒られてしまいます!!」
安藤「気にしないで。これは自分がやりたくてやってることですから、誰にも文句なんて言わせませんよ」
というか、怒られるのはどっちかっていうか自分だろう。
何を勝手なことをしているんだ、と。
安藤「だから、大丈夫です。気にせず、ぱっぱと終わらせれば良いんです」
小悪魔「うう〜。そうですね!」
安藤「その意気ですよ」
そんなこんなで、昼の前半をこあさんと一緒に本の片付けをして過ごした。
—紅魔館(昼2)—
図書館の整理を終えて、再び紅魔館の本館に戻った自分。
何だかんだで紅魔館の住人とは着々と知り合いになっている気がする。何の運命の悪戯か。レミリア嬢のせいかもしれない。
……あてつけか。
さて、午後はどうやって過ごそうか。
※どうする?
1:紅魔館探索
2:誰かに会いに行く
3:どこかで弾幕ごっこ練習
4:その他
安価↓
誰に会いに行く?
※
1:フラン
2:レミリア
3:門番
4:咲夜
5:司書の人
安価↓
—紅魔館(昼2)・フランの部屋—
悩みながら、なんとなくフランと話そうと思って彼女の部屋へと赴く事にする。
初めてここに来た——というより、昨日ここを訪れた時は緊張と恐怖でやばかったのだが、今では普通に落ち着けていた。
コンコン、と扉をノックする。
安藤「フラン、いる?」
フラン「安藤?どうしたのー?」
安藤「少し話をしたくて」
フラン「うん、入っていいよー」
許可が出たので、扉を開いて部屋へと入って行く。
中央にはクッションが置いてあり、その上にちょこんと、ぬいぐるみを抱きしめたフランの姿があった。
フラン「こんにちは、安藤」
安藤「こんにちは、フラン」
お互いに軽く挨拶を交わして、自分は彼女の前に座る。
フラン「どうしたの?お話ってなに?」
素直に相談してみるか?
※
1:レミリア嬢から紅魔館で働かないかと誘われてるんだけど
2:フランって何が好き?
3:その他(台詞明記)
安価↓
安藤「実は……」
自分はレミリア嬢から紅魔館で働かないか誘われていることを説明した。
フラン「安藤の好きにすればいいと思うよ?」
意外と、あっけらかんとした答えが返ってきた。
フラン「安藤と毎日会えるのは嬉しいけど、それって私が強制出来ることじゃないと思うの。お姉様にも考えがあって安藤の事を誘ってると思うし、それが安藤にとって良い事かもしれないし悪いことかもしれない」
安藤「……そう、かもしれないね」
フラン「安藤も妖怪だし、強いし、頭も回るみたいだからきっとここじゃなくても普通に生きていけると思う。あ、それで私に会いに来てくれないのは寂しいから、ちゃんと顔は見せてほしいな」
安藤「友達だし、遊びには来るさ」
フラン「うん、私にとって、それだけでも十分なんだよ。嬉しいと思う。退屈な毎日に時々刺激があるくらいが丁度いい、とも言うしね。……あ、これは魔理沙が言ってたんだけどね」
安藤「魔理沙さんって、結構哲学な事言うんだね」
フラン「私にわからないことを教えてくれる、そんな友達だよ。安藤もそう」
安藤「自分も?」
フラン「うん。安藤だって、これからきっと色んなことを教えてくれる。それが楽しみで楽しみで仕方ない」
……そうか。そうだよな。もしかすると、ちょっと焦ってたのかもしれない。いきなり誘われて、少ない友達の事でもあったし、これからどうするか悩んでもいたし。
安藤「フランって、結構大人な所あるんだね」
フラン「立派な『れでぃ』になる為だもの。私だって、日々成長してるんだよ?」
ああ、そうだね。フランはきっと将来、誰もが振り向くレディになるだろう。それは保証出来る。元々可愛らしい子なのだ。
フラン「仕事の選択は、安藤の好きな様にすればいい。これだけは、忘れないで?」
安藤「うん、そうするよ。ありがとうフラン、楽になれた気がする」
フラン「良かった。えへへ、友達の役に立てるって嬉しいからまた何かあれば言ってね」
ああ、そうさせてもらおう。
—紅魔館(夕方)—
フランのお陰で、ある程度心の整理が付いた。本当、フラン様々である。さすがは吸血鬼と——いや、それは関係ないだろう。彼女の持って生まれたカリスマを見れた気がした。
安藤「夜までもう少し、か」
今は夕暮れ、黄昏の時間。もうすぐ、吸血鬼の時間がやってくる。
※これからどうする?
1:紅魔館探索
2:誰かに会いに行く(フラン以外)
3:客室で時間を潰す
4:その他
安価↓
誰に会う?
1:レミリア
2:門番
3:咲夜
4:司書の人
安価↓
ふと、テラスに赴くとそこには夕暮れに照らされた銀髪を輝かす、咲夜さんの姿があった。
パラソル付きのテーブルの上を濡れ雑巾で拭き、てきぱきと掃除をしている。
安藤「どうも」
咲夜「あら、安藤さん。今日会うのは二度目ですね」
声を掛ければ、動きを止めてこちらに振り向く彼女。
安藤「邪魔してしまいましたか?」
咲夜「いえ、終わりましたから」
そう言って、足元に置いてあるバケツへと雑巾を落として入れる。
そういえば、茶会の時間が終わった頃か。その後片付けをやっていたのだろう。
安藤「お仕事、お疲れ様です」
咲夜「いいえ、これもメイドとしての役目ですから」
何の気もなしに、普通の事だと言わんばかりに咲夜さんはそう口にして微笑む。
咲夜「もうすぐ刻限ですが、答えは出ましたか?」
安藤「ええ、あらかた出ました。これで決まり、と言ってもいいですね」
咲夜「それは良かった」
殆どフランのお陰であるが、自分で自分の事を考え、どうしたいか決めた結果である。
これを覆そう、などと、最早思わない。
咲夜「でしたら、お嬢様の所へ。大部屋で待っておられますから」
安藤「もしや、見透かされてました?」
咲夜「お嬢様に出来ないことはありませんよ」
なんてこった。そこまで先を読めるのか、あの吸血鬼は。
咲夜「どちらにせよ、貴方がどんな選択をしてもお嬢様は咎めないでしょう。それだけは確かです。ですから安心して、その思いを伝えてください」
安藤「……はい、そうさせてもらうつもりですよ」
ああ、そうだ。これが自分の気持ちなのだから、裏切ることなど出来はしない。
どこまで見えているのかはしらないが、レミリア嬢にこの決定を知らせに行こう。
安藤「手間、取らせましたね」
咲夜「いいえ」
安藤「夕飯、楽しみにしています」
咲夜「存分に、満足させて差し上げますわ」
さて。それじゃあレミリア嬢の所へ行こう。
そう思ってテラスを後にして、自分は大部屋へと足を進めた。
—紅魔館(夜)・大部屋—
ステンドグラスが月光で妖しく照らされ、燭台の火がゆらゆらと明りを灯す。
部屋の奥。そこには王座の様な大椅子があり、そこに脚を組んで座り頬杖をついているのが、この紅魔館の主である。
『永遠に紅い幼き月』——レミリア・スカーレット。
フランの姉にして、自分をこの紅魔館で働かないかと誘った存在。
ああ、こう見るとこの荘厳な雰囲気と異様にマッチしている。カリスマ性、見るものを圧倒する威圧感がある。
レミリア「来たわね、安藤。どう?答えは出た?」
首を軽く傾げながら、妖艶な笑みを浮かべて問を投げてくる。
自分はその答えを口にする為にここにいるのだ。だから、
安藤「ええ。その為にここにいるのですから」
確固たる答えをここに示そう。
レミリア「では、問うわ。安藤、この紅魔館で働くつもりはない?」
※選択
1:はい。自分は、この紅魔館で働きたいと心から思います
2:お断りさせて頂きます。やはりここは、自分には合わないから
安価↓5までで多い方
安藤「はい。自分は、この紅魔館で働きたいと心から思います」
口にして、レミリア嬢の目を真っ直ぐに見据える。
たった一日。されど一日。それだけで、そう思える体験をここでした。
死ぬ思いもしたが、それでも友人と無邪気に笑う彼女の言葉が自分にそう思わせた。
安藤「レミリア嬢。これが自分の答えです」
レミリア「……その言葉に偽りはないか?」
安藤「誓って」
レミリア「私の、ひいてはフランドールの言葉に従う意思はあるか?」
安藤「はい」
レミリア「ならば、貴様はこの紅魔館の一員として歓迎しよう。安藤、これから私の事は『お嬢様』と呼ぶように」
安藤「はい、お嬢様」
レミリア「……ふふ、嬉しいよ安藤。まさか私の誘いを受けてくれるとは」
安藤「これでも、必死に考えたんですよ」
レミリア「そんなにフランが好きか?」
安藤「それは——よくわかりません。友人ですから」
レミリア「そっ。……ああ、フランの扱いは何時も通りで良いと思うわ。きっとあの子もソレを望むだろうし」
安藤「ですかね」
レミリア「友人でしょ?だったら、そうしてあげなさい」
そんなものだろうか。
レミリア「では、今宵は貴様の歓迎会としよう。紅魔館を上げて、盛大に祝ってやるよ、中級妖怪」
安藤「ありがたいことです」
こうして、自分は紅魔館の一員として、仕事を始める事となった。
これから何が起こるか。自分にとってそれが良い事となるか、悪い事となるかはわからない。
ただ、それでも。
この場所が自分にとって掛け替えのない場所になるかもしれないと、そういう予感はしていたのだった。
幻 想 に 走 り 給 う
紅 魔 館 ル ー ト
開 始
と同時に今日はおしまい。明日は多分来れない。多分明後日再開予定。おつかれさん
※のんびり再開しますー
二十一日目
—紅魔館(朝)・自室—
紅魔館で働く事になって一週間が過ぎた。
元の住処である横穴から引越し、自分は客室だった部屋を自室として使い住み込みで仕事をしている。
時々、休日に暇だったなら様子を見に行くのもありだろう。一応石も出るのだし、掘り続けるのもいいかもしれない。
——仕事については、雑用みたいなものだ。役割は決まっていない。
妖精メイドに混じって掃除をしたり、花壇の手入れをしたり、食事を作ったり、門番をやったり、フランやお嬢様の話し相手になったり。
咲夜さんに色々と手ほどきをしてもらったが、全てにおいて素人なのでまだまだやれることは少ない。これから精進していけばいいだろう。
この一週間は忙しく、あっという間に去っていった。その分、まだ自己紹介していなかった紅魔館の人たちとも顔合わせできた。
お嬢様、咲夜さん、フラン、こあさんは勿論。門番をしている妖怪の紅美鈴さん、図書館を管理している魔女のパチュリー・ノーレッジさん。
美鈴さんはホントに初めましてだったからなんともなしに自己紹介出来たが、パチュリーさんは会っている筈なのに覚えていなかったのはちょっと悲しかった。
……まあ、あの時はさっさとその場から去ったし、一応受け入れてくれているようなので問題はないが。
さて、そんなこんなで今日も仕事である。頑張ろう。
お嬢様によれば、好きな仕事に混ざればいいとのことだ。
どの仕事を手伝おうか。
※どうする?
1:園芸
2:掃除
3:門番
4:フランと話す
5:お嬢様と話す
6:その他
安価↓
—紅魔館(朝)・庭園—
紅魔館は広い。本館も大きいが、それに加えて図書館もある。それ以前に、使用している土地が大きいのだ。
入口である門と本館を繋いでいるこの中庭には庭園があり、妖精メイド達がジョウロを片手にせっせと働いている。
自分もそれに混じり、花壇に水を撒く。
そうしていると、咲夜さんが様子を見に来たのか庭園に姿を現した。
咲夜「おはようございますわ、安藤さん」
安藤「おはようございます、咲夜さん。見回りご苦労さまです」
咲夜「安藤さんも、漸く仕事に慣れてきたようですね」
安藤「いいえ、まだまだですよ。これからもっと、覚えなくちゃいけないこともありますし」
庭園で今出来ることと言えば、水遣りと肥料まきくらいである。手入れの方はまだ出来ないし、やらせてもらえない。
咲夜「そういう心意気があるなら、大丈夫ですよ。お嬢様の信頼を得られれば、自然と仕事も増えるでしょう。頑張ってください」
安藤「はい、頑張ります!」
そんなこんなで咲夜さんは去っていき、水遣りを終えた。
—紅魔館(昼)—
太陽が真上近くまで上がる頃に水遣りを終えて、軽食として妖精メイドから受け取ったサンドイッチを食べた後、自分はまた仕事を探す。
しかし、妖精メイドはかわいいなぁ。一生懸命働く姿はなんというか、心が和む。
さて、どうしよう。
※どうする?
1:園芸
2:掃除
3:門番
4:フランと話す
5:お嬢様と話す
6:その他
安価↓
右手に雑巾、左手にバケツ。背に担ぐは箒。腰に携えるは塵取り。清掃用具庫から完全装備で廊下に出て、掃除を開始する。
確か、一階は朝の内に妖精メイド達が終わらせているから、昼はそれ以外を掃除することになる。
これも妖精メイド達が分担して、だ。自分は——。
※選択
1:フランの部屋の近くを掃除することになった
2:テラス近くを掃除することになった
安価↓
むう、なんだか疲れているので今日はここまで。寝ます。続きは判定後から。明日はやる予定。
安価なら↓
※昨日は寝落ちしてました。寝落ちって怖いね。ははははは
※労働の対価は基本衣食住。それ以外でも裏で色々とあったりします。
作業をしていると、時間はいつの間にか過ぎているものである。
テラス近くの掃除もひと段落付いた頃には、既に日も大分傾いた時間帯だった。
安藤「まあ、こんなものかな?」
普段からちゃんと清掃が行き届いている分、はっきり言って埃もゴミも少ないのがこの紅魔館である。
だからと言って手を抜けないのだが、それでも自分にできる精一杯はこれくらいだろうか。
雑巾をバケツに落とし、塵取りの中にあるゴミを自分で処理という名の吸収をした後、やってきたのはお嬢様だった。
レミリア「精が出るわね」
安藤「あ、お嬢様」
レミリア「ここの清掃は終わった頃かしら?」
安藤「はい、今しがた」
軽い足取りでテラスへと足を進めるお嬢様。後方から咲夜さんが紅茶やケーキを乗せた台車を移動させているのが見えた。どうやらこれからティータイムのようだ。
安藤「掃除終わらせられてて良かった……」
レミリア「なぜ?」
安藤「ティータイムのお邪魔は出来ませんからね。せっかく寛いでらっしゃるのに、自分がせかせかと掃除している姿など邪魔になるだけでしょう?」
レミリア「……なるほど。いい心がけだわ」
一瞬感心するように微笑んで、お嬢様はそう口にする。
レミリア「安藤、これから予定は?」
安藤「清掃用具の片付けをした後でしたら、特にありませんが」
レミリア「だったら、私の話相手になるかフランに紅茶とケーキを運んであげなさい」
安藤「よろしいのですか?」
レミリア「これも仕事の内よ。何も、肉体労働だけがこの紅魔館の仕事じゃないわ」
安藤「そうですか。では、まずこの道具を片付けてから決めましょう」
レミリア「ええ。一応言っておくけど、『待ってる』わよ」
それはどっちが、でしょうね。
そう思いながら、自分はその場を後にした。
—紅魔館(昼2)—
清掃用具を片付け、衣服を正してから鏡と向かい合う。
そういえばだが、自分が今着ている服は従業員に手配されるモノらしい。
所謂、『燕尾服』と呼ばれるものだそうだ。最初、からかい混じりにメイド服を着せられそうになったのは今でも冗談ではない思い出であるが……。似合ってると言われたのは、絶対嘘である。そう信じたい。
さて、お嬢様から言われた事を思い出してこれからどうするか考える。
※どうする?
1:お嬢様の居るテラスへ向かう
2:フランに紅茶とケーキを持っていく
安価↓
そういえば、最近忙しくてフランと話す事も少なかったな、などと思ったので、彼女の元へと行く事にした。
台車に乗っているのは温まったティーカップと、紅茶を注ぐ為のポット、そして今日のおやつであるショートケーキである。
妖精メイドにフランに持っていくという旨を伝えると、てきぱきとした動きで先述した一式が揃えられた。
そして今、目の前にはフランの自室の扉である。
安藤「フラン、居るかい?」
コンコン、と扉をノックする。
フラン「うん、いるよー」
安藤「紅茶とケーキ、運んで来た。ティータイムといこうか」
フラン「ホント?ちょっとだけ待って欲しいのだけど、大丈夫?」
安藤「ん、わかった」
何かしていたのだろうか。何かを片付けている様な音が扉越しに聞こえてくる。
それから少しの間待っていると、向こうから扉が開いた。
フラン「お待たせ。さ、入ってどうぞ」
安藤「お邪魔します」
お互いはにかんで、台車を移動させつつ中へと足を進めた。
—紅魔館(昼2)・フランの自室—
小さなテーブルに、ちょこんと座るフランお嬢様。その前には、ティーカップとお茶請けであるショートケーキが一つ。
安藤「さてと」
ティーポットを手に、自分はカップへと紅茶を注ぐ。
やり方は咲夜さんから聞いて、多少練習はしたけれど中々これが難しい。
こぼさないように、そして注ぎ過ぎないように、細心の注意を払って挑戦する。
フラン「失敗しても大丈夫よ。気にしないから」
安藤「それはそれで悔しい気がする」
彼女の前では見栄を張りたい今日この頃だ。
注ぐ紅茶に空気を含ませる様にしながら、低い位置から高い位置へとポットを上げ、最後にまた最初の位置へと戻す。
フラン「おお、それっぽいそれっぽい」
安藤「褒めてるの?」
フラン「褒めてるわよ?」
ありがたいことで。
フラン「さて、では安藤ここで問題です」
安藤「はい?」
フラン「今日の茶葉はなんでしょうか」
唐突な謎かけをされた。
※
1:ダージリン
2:ハーブ
3:キーマン
4:アールグレイ
安価↓
安藤「……アールグレイ?」
フラン「ぶぶー。正解は……なんだっけ?」
安藤「いや、なんだっけ、じゃないよフラン」
フラン「だって、そこまで気にしてないんだもの」
どうしようもなかった。
フラン「アイツなら兎に角、私はそこまで品種にうるさくないからね」
安藤「『レディ』としての品格はどこにいったのさ」
フラン「細かいことを気にしないのも立派な『れでぃ』だと思うけど?」
安藤「……さいですか」
フラン「この謎かけだって、要は単なる暇潰しだもの。……安藤って結構真面目だよね」
安藤「そういう性分なもので」
フラン「うふふ、そういうとこ、結構好きかも」
安藤「からかってる?」
フラン「からかってる」
姉妹揃って勝てる気がしなかった。
それから、他愛のない話を交えつつフランとのティータイムを過ごした自分でした。
—紅魔館(夕方)—
さて、今日の仕事が終わり、自由時間がやってきた。夕食までまだ時間はある。
これからどうしよう。
※これからどうする?
1:紅魔館探索(場所明記)
2:誰かに会いに行く(キャラ名明記)
3:自室で時間を潰す
4:その他
安価↓
—紅魔館(夕方)・図書館—
暇を潰す程度に、本を読もうかなと思って向かったのは大図書館という名の書庫。
ここは確かパチュリーさんが管理していて、その手伝いをこあさんがやっている。
時々掃除や整理の手伝いなんかも頼まれるが、基本触れない場所でもある。
古書が多いため、取り扱いが難しいかららしいが。
パチュリー「あら、安藤。読書?」
安藤「ええ、まあ。知識を増やして損はないですから」
適当に手に取った本をぱらぱらと読んでいると、パチュリーさんに声を掛けられた。
パチュリー「良い心がけね。でも、本を傷つけないよう、注意しなさい」
安藤「はい、それは承知していますよ」
パチュリー「なら良いけど」
そう言いつつ、向い側の席に座って彼女も本を読み出す。
音らしい音は、自分達が本の頁をめくる擦れ音だけだ。物静かで、心地いい。
パチュリー「……ところで安藤」
静寂を唐突に破ったのは、パチュリーさんだった。
安藤「なんですか?」
パチュリー「あなた、どんなジャンルの知識を蓄えたいとかあるのかしら」
安藤「……どうでしょう」
そう言われてみると、特に思いつかない。
パチュリー「言い方を変えるわ。あなた、どんなジャンルに興味ある?」
安藤「そうですね」
※安価
1:従者の作法
2:魔法
3:武術
4:その他
安価↓2
安藤「鉱石、ですね」
パチュリー「また珍しくてマニアックな物を指定するわね」
訝しげな表情をパチュリーさんは向けてくる。
安藤「……色々、思い入れがあるもので。自分の前住んでいた場所があるんですが」
そこで出た石が人間にとって価値のあるも多かったらしく、結構な値段で取引されたことなど発掘の話を彼女に語った。
パチュリー「あなた、実は炭鉱夫?」
安藤「それ、色んな方に言われました」
最早否定はしない。
安藤「そうそう、一番凄いものと言えば、ヒヒイロカネを発掘した時ですかね」
パチュリー「ヒヒイロカネ……?」
安藤「ええ。虹色に輝く綺麗な石でした。今は霊夢さんの所にあると思いますが」
パチュリー「待ちなさい。それは、本当にヒヒイロカネだったの?」
安藤「え、ええ。霊夢さんがそう言ってましたけど……」
パチュリー「……おかしい。出土する、という可能性がないわけじゃないけれど、ヒヒイロカネは虹色に輝くモノだったかしら?」
安藤「パチュリーさん?」
何やらぶつぶつと一人で考え込むようにしている彼女に声を掛ける。
あれ、自分何かおかしなこと言ったかな。
パチュリー「安藤、申し訳ないけどレミィに伝えて。夕飯には出られそうにないって」
安藤「どうかしましたか?」
パチュリー「調べたいことが出来たの。お願いね」
そう言って、彼女は図書館の奥へと消えて行く。
調べたいことって、ヒヒイロカネのことかな?
詮索するにも、パチュリーさんは最早本の森に姿を消している。
時間もいい頃だし、そろそろ食堂へと向かおう。
—紅魔館(夜)・自室—
夕飯を終えて、自室に戻って来た。
明日も仕事だが、今日と大して変わらないだろう。今はただ、精進するだけだ。
さて、これからどうしようか。ただ寝るのも勿体無い気がするが。
※選択肢
1:弾幕ごっこ考察
2:誰かに会いに行く(キャラ名明記)
3:やっぱり寝る
4:その他
安価↓2
※イベント判定
137:フランが来て一緒に考察
判定直後
安藤「久々に弾幕ごっこのことを考えよう」
最近忙しくて出来ていなかったから、そろそろ再開してもいいと思う。
紅魔館の方々は皆弾幕ごっこが強い。なら、自分も劣らず強くなれる努力もしよう。
※結果
123:全然考えがまとまらなかった
4567:少しだけ何かを掴めた気がする
89:なんだか強くなれた気がする
0:スペルカードと装備の強化につながった
コンマ判定直後
安藤「……疲れてるのかな」
しかし、成果は全く挙がらずだった。
今日はもう遅い。次の日に備えて寝ることにした。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:妖怪の山
二つ名:小気味の良い変身生物
紅魔館で働く中級妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の戦闘力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に足を踏み入れる事もあるが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
現在の装備
追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
レベルアップまで:『4/6』
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:仲良しかな?名前を間違えるのだけは気に食わないけど
上白沢 慧音:寺子屋の誘いを断られてしまった。無念。
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪をお待ちしております
博麗 霊夢:ヒヒイロノカネは預かったわ
射命丸 文:知り合いですね。はたてと仲がよろしいようで
八雲 紫:興味の対象。面白い物語を紡いで欲しいわ
レミリア・スカーレット:興味の対象。その正体はなんなのかしらね
フランドール・スカーレット:大切な友達。安藤、遊ぼう!
十六夜 咲夜:同僚。妹様が喜んでいるようで何よりです
パチュリー・ノーレッジ:彼が持っていたというモノは本当にヒヒイロカネなのかしら
小悪魔:良い人です!
今日も今日とて日が昇る……。
さて、質問。特にこれから仕事中のイベントはないので、休日まで日にちを飛ばしますか?
※休日までキングクリムゾンッ!!
二十五日目
—紅魔館(朝)・自室—
目が覚めて、何時も通りの朝を迎える。
そろそろこの生活にも慣れ始めたと、そういうことだろうか。
今日は休日。一日が自由時間。少し嬉しい。
さて、今日はどうしようか。
※どうする?
1:誰かと会う(キャラ名明記)
2:誰かを誘って出かける(キャラ場所明記)
3:元住処の様子を見に行く
4:紅魔館の中を散歩する
5:弾幕ごっこ練習をする
6:その他
安価↓2
—妖怪の山(朝)・元住処の横穴(大)—
朝食を頂き、その後普段の服に着替えた後向かったのは元々自分が住んで横穴だ。
積み上げた石は家具の為に売り払い、必需品といったものも全て紅魔館に持って行ってあるので、なんというか、寂しい空間になっている。
——未だに未練があるのだろう。奥の方へと歩みを進め、掘り途中の土の壁を見つめる。
※どうする?
1:掘る
2:いや、やめておこう
安価↓
安藤「やっぱり、ここに来たなら掘るしかないよね」
やる事と言えば、これくらいだ。今日は夜には帰らないといけないから、連日掘ることはできないけれど。
※どれくらい掘る?
1:昼まで
2:夕方まで
3:夜まで
安価↓
※どれくらい出た?
1:全然ダメ。
23:ちょっと出たよ。でも食べちゃった。
456:そこそこ出たね。食べたから少ししか残ってないけど
789:いっぱい出た!食べたけどまだあるよ!
0:何これすごい。
判定直後
—妖怪の山(昼)・元住処の横穴(大)—
安藤「何時も通り、かな」
どうやら勘は鈍っていないようで、そこそこの石を掘り出すことに成功した。
とは言え、この石たちは既に自分にとって必要ないものである。
吸収して自分の養分にすることにした。
さて、これからどうしようか。
※どうする?
1:誰かと会う(キャラ名明記)
2:誰かを誘って出かける(キャラ場所明記)
3:まだ掘り進めてみる
4:散歩する
5:弾幕ごっこ練習をする
6:その他
元住処から出て、少し気ままに歩いていると閃光と共に見知った音が耳に入ってきた。
はたて「……やっほ、安藤」
安藤「どうも、誉さん」
はたて「そんな名声とか名高い人に送られる様な名前じゃないし!私の名前はは・た・て!姫海棠はたてだし!!」
安藤「失礼、かみました」
はたて「違うし、絶対わざとだし」
安藤「平伏しました」
はたて「いきなり土下座!?」
どことなく懐かしいやり取りをした。
安藤「さて、冗談はここまでにして。……お久しぶりですね、はたてさん」
はたて「ホント久しぶりだし。いきなり引っ越して、何やってたのさ安藤」
安藤「紅魔館で働いてます」
はたて「何故にまたそんな唐突な」
安藤「色々、突き動かされたものでして」
主に心が、である。
はたて「ふーん……。でもま、やりたいこと見つかったってことでしょ?良かったじゃん、安藤」
安藤「ええ。まだまだ歩み始めたばかりですが」
はたて「でも、一言くらい言ってから行って欲しいし。ちょっと寂し——」
安藤「え?」
はたて「いや、なんでもないし。こうやって顔を出しに来てるんだから、別にいっかな」
安藤「まあ、石を掘りに来ただけですがね」
はたて「相変わらずの炭鉱夫っぷりね。最早病気じゃない?」
安藤「休日の過ごし方くらい、好きにさせてください」
はたて「にししし、それで掘りに来てるんだから、掘ること自体は好きなんじゃん」
……さて。それはどうだろうか。ちょっと引っかかる。
はたて「おおっと!そうだそうだ、これからまた取材に行くんだった!」
安藤「出不精、治したんですか」
はたて「ま、たまには外で取材もありかなって思ってねー。安藤も、これから頑張りなよ!」
安藤「ええ。お互いに」
はたて「じゃ、またね!」
手を振りながら、空へと舞い上がる鴉天狗。
頑張りなよ、か。ちょっとだけ励まされた気がした。
さて、はたてさんと別れてからまた一人。
これから何をしようか。いつの間にやら日も沈む方へと傾いている。
※どうする?
1:誰かと会う(キャラ名明記)
2:誰かを誘って出かける(キャラ場所明記)
3:戻って掘り進めてみる
4:散歩する
5:弾幕ごっこ練習をする
6:その他
安価↓2
—人間の里(昼2)・稗田家—
そういえば、最近まったく挨拶しに行っていなかったことを思い出し、気の向くままに阿求さんの所へと行ってみることにする。
環境の変化や、何よりも自分自身に起こった事を相談するのもいいだろう。
と、いうわけで訪れてみればすんなりと彼女の部屋へと通された。
阿求「お待ちしていました。安藤さん、久方ぶりですね」
安藤「ええ。最近慌ただしく、色々と変わった事もありましたから」
阿求「ほうほう。詳しく話していただけると嬉しいですね」
安藤「では——」
妖怪説明中......
阿求「なるほど。吸血鬼の妹と友人になり、紅魔館で住み込みで働く事になったと」
安藤「大体あってますね」
阿求「しかし、暴走していたとは言え吸血鬼に喧嘩を売るなんて……。しかもそれで生きている、となると貴方は本当に中級妖怪か、と疑いたくなりますね」
安藤「そう言われても困るんですがね。……いや、ホント」
身の内に宿る『何か』がいるから、生きているのだろうが。
阿求「しかし、貴方の言うフランドール氏と戦っている際に出たという不可思議な力と衝動。実に気になりますね。興味深い」
安藤「本人としては、恐ろしいというか、不気味なんですがね。今のところ異常はありませんが」
阿求「本当に異常はないんですか?」
安藤「え?」
意外な所で食いついてきて、少し面を喰らう。
阿求「あ、いえ。安藤さんの話を聞いている限り、何度も体を破壊されたらしいじゃないですか」
安藤「ええ。自分はそう言われました」
阿求「妖怪は精神的に破壊されなければ死ぬことはほぼありません。ですが、だからといって直ぐに復活する、ということもほぼありません」
安藤「というと?」
阿求「貴方は妖怪としては生物……特に動物や、私たち人間に近いと思っています。故に、その再生で体に異常が出てもおかしくはないと考えられます」
安藤「ですが、自分はこの通りピンピンしていますよ」
阿求「そこで疑問に思ったんです。……まあ、それでも妖怪だから、と言ってしまえばそこまでなんですが。しかし、その衝動の原因が体の異常から来たものなら、とも考えられます」
安藤「体を安定化させるために、より強力な栄養を欲したと?」
阿求「ええ。フランドール氏に対する食欲の発生源がそれだとすれば、貴方の体は何時しか保てなくなるかもしれない」
安藤「……笑えない話ですね」
それまでに何か補強出来るモノを取り込めと、そういうことなのだろうか。
阿求「こちらでも、もしもの時の為に対策を考えておきましょう。……杞憂に終わればいいのですが」
安藤「そうですね……」
少しだけ、自分の体はどいうものかわからなくなった。
—人間の里(夕方)—
この体は、細胞で出来ている。弾幕をする際にエネルギーを発生させるのもこの細胞達だし、何でも捕食出来るこの能力を使えるのも、この体のお陰だ。
捕食した対象を細胞が分解し、エネルギーに変えて吸収する。ある程度自分の意思でそれをコントロール出来るし、その応用で体を変化させる事も出来る。
失った部分の再生は、勿論多大なエネルギーを使う。今までそういう目に遭ったことはなかったが、それを何度も行えばエネルギーは当然枯渇する筈だ。
なのに、今の自分は平然としている。何の異常もない。それがとてつもなく、恐ろしく感じた。
なら、この体を元に戻す方法はあるのだろうか?
疑問はそこだ。阿求さんも何か考えてくれる、と言ってくれたが、自分が真っ先に考えられる方法は一つだけである。
——強力な個体を捕食すること。
例えば、吸血鬼。例えば、天狗。例えば、鬼。例えば、大妖怪。
そうじゃなくても、過剰なまでのエネルギーを宿す何かを捕食出来れば、自分の体は普段通りになるだろう。
ただ、もしかすると本当に異常がない、という線もある。この体は至って健康で、何も異常などありはしない、という。
ソレを判断する為の情報も機会もないから、なんとも言えない。希望的観測かもしれないが、後者であることを信じて日々を生きなければ、色々と面倒だ。
さて、この考えはここで終わろう。これからどうしようか。もうすぐ夜が来る。そろそろ紅魔館に戻っておこうか。
※どうする?
1:誰かと会う(キャラ名明記)
2:誰かを誘って出かける(キャラ場所明記)
3:紅魔館に戻る
4:散歩する
5:弾幕ごっこ練習をする
6:その他
安価↓
—紅魔館(夕方)・図書館—
夕飯前には紅魔館に戻ろう。そう思っていただけに、少し急いで帰路に就いた為か早めに紅魔館へと着く事となった。
そこで、夕食まで暇を潰す為に図書館に赴いたわけだが。
パチュリー「あら、安藤。今日も読書?」
安藤「ええ、暇潰しがてらに」
本を数冊小脇に抱えていると、パチュリーさんに話しかけられた。
パチュリー「何か焦っているようにも見えたけれど?」
安藤「……いえ、そんなことありませんが」
パチュリー「ふーん……。ま、良いわ。それより安藤、暇ならちょっと手伝いなさい」
安藤「はい?」
パチュリー「ヒヒイロカネの製造実験するから。小悪魔だけじゃ人手が足りないのよ」
安藤「え」
今、なんて言ったのか。驚いて耳を疑った。
安藤「ヒヒイロカネ、作れるんですか!?」
パチュリー「うるさい。図書館ではお静かに」
安藤「す、すいません。……じゃなくてですね!?」
パチュリー「……出来なくはないわ。アレは元々合金なのよ。特殊な過程を経て造られる金属。それがヒヒイロカネ」
安藤「でも、自分は」
パチュリー「千年以上前の技術で造られたものだから、出土してもおかしくはないのよ。……多分、貴方の思っているヒヒイロカネとは別物が出来るでしょうけど」
安藤「どういうことですか?」
パチュリー「成功すればわかることよ。さあ、手伝うの?手伝わないの?」
※どうする?
1:手伝う
2:手伝わない
安価↓
安藤「当然、手伝います」
パチュリー「いい返事ね。それじゃあ、奥の部屋に行きましょうか」
ヒヒイロカネ。自分が初めて手に入れた思い入れの深い宝物。
妖怪が持っていても損しか生まないと言われ、霊夢さんとの弾幕ごっこ後に手放すことになった宝物。
一縷の希望を持って、また手にしたいと思って、穴を掘り続けるきっかけとなった宝物。
それを、造る。彼女はそう言った。なら、手伝わないわけにはいかない。
気になるのは、自分の思っているものとは別物が出来ると、彼女が言ったことだ。
それはつまり、どういうことなのだろうか。
その解明は、この製造実験が成功したらわかることだろうが。
パチュリー「小悪魔、今戻ったわ」
こあ「あ、パチュリー様おかえりなさいませ。……って、安藤様?」
安藤「自分もこの実験の手伝いをすることになりました。よろしくお願いします」
こあ「おお、ありがたいです。正直一人だと大変で……」
パチュリー「無駄話は後にしなさい。……さあ、安藤。ビシバシ働いてもらうから、そのつもりで」
安藤「どれくらいかかるんですか?」
パチュリー「早くて一週間ね。……ああ、レミィには私から言っておくから、仕事の一環だと思って頂戴」
安藤「長いですね」
パチュリー「魔術や魔法というのは、そういうものよ。これは錬金術だけれど、過程というのが重視されるから」
安藤「なるほど……」
こあ「食事は私が運んできますので、心配なさらず。安藤様の特性の事もありますし」
パチュリー「暴走っされたらたまったものではないわ。……さて、そろそろ初めてもいいかしら?」
安藤「はい」
こあ「了解です!」
こうして、一週間に渡る錬金実験が開始された。
今日はここまで。次回、いつやるかはちょっと未定です。ではおやすみなさい
※再開しますあー!
二十六日目
—紅魔館・実験場—
紅魔館の図書館は地下にある。本が傷まないよう、日の光に当たらせない為だ。
更にその奥へと進むと、自分たちが実験室として使っている大きな部屋がある。
錆びて朽ちた枷の鎖。壁に紅黒く染み付いた何かの痕。想像するに、この場所は元々牢獄か何かなのだろう。
さて、そんな事を考えている暇は実を言えばない。今の時間はわからないが、昨日から続いてヒヒイロノカネの錬金実験をパチュリーさんが指示の下で行われている。
パチュリー「安藤、ぼさっとしている暇があるならそこの小瓶を取って」
安藤「あ、すいません。直ぐに」
ぼんやりとしていた頭に喝を入れて、錬金に必要な道具を揃えた机の上から金色の砂が入っている小瓶を取って彼女に渡す。
パチュリー「小悪魔、そこの魔法陣に修正を入れるわよ」
小悪魔「了解です!」
魔法・魔術の類における実験において、時間を掛けるという自体が大切な儀式らしい。
繊細にして念密に、元となる材料を寸分狂わず混ぜ合わせ、魔力によって新たな物質を錬成する。
何でも、錬金するモノの理を引き出す事で変化させるらしい。くず鉄を金塊に。石ころを金剛石に。今回の場合、様々な金属を掛け合わせる事で作り出す、とのこと。
パチュリー「安藤。今貴方の仕事はないから、そろそろ休みを入れなさい」
安藤「よろしいのですか?」
パチュリー「ええ。……寧ろ、暇を持て余して彷徨かれると気が散る」
厳しいお言葉だった。
安藤「そういうことなら」
パチュリー「仮眠を取ったり、気分転換でもしてくれば良いわ」
安藤「ありがたく頂戴させていただきます」
今手伝える事がないなら、その方が良いか。
必要になれば、直ぐにお呼び出しがされるだろう。
安藤「さて、じゃあどうしようか」
寝るか、気分転換でもするか。
※どうする?
1:フランに会いにいく
2:お嬢様に会いにいく
3:咲夜さんに会いにいく
4:美鈴さんに会いにいく
5:自室で寝る
安価↓
—紅魔館・大部屋—
図書館から出て、真っ直ぐに大部屋へと向かう。
一応経過の報告と、気分転換を兼ねた雑談をする為だ。忙しそうなら前者だけでいいだろう。
そう思いながら大部屋の扉を開けると、玉座に座る我が主の姿が見えた。
レミリア「あら、安藤。実験は順調かしら?」
安藤「ええ、一応。今のところ問題なしです」
来るのがわかっていたのか、中に足を踏み入れた直後に話し掛けられた。
問われた内容に問題無しと答えると、彼女は不敵に笑う。
レミリア「ふふ、経過を真っ先に主へと報告するなんて、いい感じに従順になって来てるわね、あなた」
安藤「そんなことありませんよ。……暇を出されて、主に対しあわよくば雑談の相手をしてもらおうなどと思う配下が、どうすれば従順に見えましょう」
レミリア「それくらい構わないわよ。確かに、私はあなたの主。しかし、同時に安藤はフランの友人でもある。なら、特にああだこうだなど言わない」
安藤「ありがたいことで」
レミリア「吸血鬼は器が広いものよ。特に、誇り高い貴族の私が、そんな些細な事を気に止めたりなんてしない」
さすがです、お嬢様。という声が遠くから聞こえた気がした。気のせいだ。きっとそうだ。
レミリア「しかし、ヒヒイロノカネの錬金実験、ねえ。……何故パチェはいきなりそんな事を始めようなんて思ったのかしら」
安藤「……事の発端は恐らく、自分にあると思いますが」
十中八九、あの話のせいだろう。
レミリア「何かしたのかしら?あのパチェが進んで興味を示すようなことを」
安藤「ただ、ちょっと自分の話をしただけですよ。……以前、ヒヒイロノカネを発掘したことがありまして」
レミリア「安藤は炭鉱夫でもしていたのかしら?」
安藤「最早その問いは定番ですよ、お嬢様」
言われ慣れてます。
それから前にパチェリーさんに話したように、お嬢様にその後の経緯を語った。
レミリア「……そう、虹色に輝くヒヒイロノカネ、ね」
安藤「ええ。自分が掘り当てたものは、そうでした」
訝しげに、お嬢様は頬杖を突く右手を口元に当てながら呟く。
レミリア「なるほど。……それは実物を見てみたいものだわ」
安藤「ヒヒイロノカネでいたら、実験に成功すれば」
レミリア「私が見たいのはあなたが掘り当てた方よ」
言葉を遮り、お嬢様は言い放つ。
レミリア「確か、今は霊夢が持っているのよね。……今度神社に押し掛けてやろうかしら」
安藤「しかし、彼女は『妖怪が持っていても損しか生まない』と言ってましたが?」
レミリア「それは彼女の言い分でしょう。それに、見るだけだもの」
安藤「……左様で」
レミリア「そこで安藤。もし、私がそのヒヒイロノカネが欲しい、と言ったら、あなたはどうする?」
安藤「それは勿論——」
レミリア「ああ、この問いは『配下』としての安藤に聞いているのではないの。『妖怪』としてのあなたに聞いているの」
言葉を詰まらせる。
何がなんでも諦めきれなかったあの宝物。それを主人が望むなら、渡すのが下の者の定めだろう。
否。それでなくとも強者に対しひれ伏すのが弱者の宿命。彼女は吸血鬼だ。自分などより、格上の上だ。
それでも、今一度この手にアレが帰ってくるのならば、自分はどうするだろう。
※
1:それでも自分は、お嬢様に献上するでしょう
2:例えお嬢様でも、アレだけは渡す事は出来ません
3:……それなら自分は、アレをフランに差し上げたい
4:その他
安価↓2
深く考えて、思い浮かんだのはフランの姿だった。
安藤「……それなら自分は、アレをフランに差し上げたい」
宝物と自分で思える物。だからこそ、彼女に渡したいと思った。
レミリア「『妖怪が持っていても損しか生まない』。そういう代物をあなたは友人に渡すのかしら」
安藤「あ……っと……」
自分で言った事を返されて、言葉を濁す。
そうだよな。いくら大切なものだからといって、そういう曰く付きの物を友人に渡す、というのはありえないよな。
レミリア「あなたにとって、フランはその程度の存在なのかしらね。かわいそうに」
安藤「ち、違いますって!えーっと、その、えーっと!?」
ああもう、自分の思慮の浅さを嘆く。完全に誤解されてるだろ、これ。
どう言ったら誤解を解ける!?
※
1:ヒヒイロノカネがそうだっただけで、他の何かでもフランにあげたいと思ってます!
2:フランは大事な友達ですから、そういう意味で言ったわけじゃ……
3:その他(台詞明記)
安価↓2
ダメだな、自分はと、そう思えた。
安藤「……あのヒヒイロノカネは自分にとって思い入れのある物です」
初めて固執した、自分にとって色のある存在だった。
安藤「それを友人であるフランに見せて上げたい、と思いつい……」
だから、彼女にもその輝きを共有して欲しかったのだ。
安藤「考えが浅はかでした。すいません」
深く頭を下げて、お嬢様に謝罪する。
フランは彼女にとって唯一の肉親である。
フランは自分にとって大事な友人である。
そんな存在に仇を成す物をあげようだなんて、自分は馬鹿だ。
レミリア「……ククククッ」
安藤「お嬢様?」
レミリア「クハハハハハッ!アーハッハッハッハッハッハ!ダメ、もう限界!」
突然腹を抱えて笑い出すお嬢様に、自分はポカンと呆気に取られる。
レミリア「ほんっとうに安藤は真面目ね。真面目過ぎて笑えるわ。どんだけ真面目なのよ。馬鹿みたいに真面目で、ああ、もう、お腹痛い」
安藤「……どういう意味ですか、それ」
レミリア「褒めてるのよ。ククッ……。あなた、髄の底まで真面目ね。『もしも』の話なのに、そんなに悩むなんて思いもしなかったわ」
安藤「そ、それはッ!」
レミリア「あーあ、こんなに笑ったのは何時ぶりかしら。……からかったはいいけど、そこまで本気で悩んで焦ってもらえるなんて、フランもいい男を釣ったものよ」
安藤「それは語弊があるのでは」
些か問題のある発現に思える。
レミリア「……良いわ、安藤。いつになるかわからないけど、ヒヒイロノカネの奪還に助力してあげる」
安藤「いきなり話が飛びすぎですけど」
レミリア「して上げても良いと、そう思えた。『損を生む』?知ったことではないわ。そんなもの、『安藤は生まない』。このクソ大真面目で、誰かの為に一生懸命悩む事の出来る妖怪が他にいたかしらね。少なくとも私は知らない」
くつくつと喉を鳴らして、お嬢様は両手を広げながら言葉を紡ぐ。
レミリア「安藤、改めてあなたに興味が沸いた。そして気に入った。錬金実験が終わった後、あなたの配属先を決めるから、そのつもりでいなさい」
安藤「え、あ、はぁ……」
レミリア「気のない返事ね」
安藤「少々、思考が追いつかないもので」
色々とわけがわからない。
レミリア「まあ良いわ。とりあえず、目の前にある実験に精を出すことね。……ほら、お呼び出しが来たわよ」
お嬢様がそう言うと同時に、大部屋の扉が開かれて妖精メイドがやってくる。
その手には、一枚の紙。
パチュリー『早く帰って来なさい。あなたのせいで実験が失敗したら、その革剥いで売り出すわよ』
物騒極まりなかった。
安藤「パチュリーさんがお怒りなので、そろそろお暇させて頂きます」
レミリア「そうするべきね。……良い気分転換になったかしら?」
安藤「ええ。それはもう」
これ以上ないくらいである。
レミリア「成功することを祈るわ。パチェにもそう伝えておいて」
安藤「はい。では、失礼します」
そう言って、軽く会釈をした後自分は急いで実験場へと向かって行った。
——
レミリア「咲夜」
咲夜「なんでしょうか、お嬢様」
レミリアの呼ぶ声に、咲夜は応じてどこからか現れる。
レミリア「安藤に残された時間は?」
咲夜「まだ余裕はあるかと」
レミリア「そう。だったら良いの。……引き続き、能力を掛け続けて頂戴」
咲夜「畏まりました」
主の言葉に、咲夜は頷いてまた姿を消す。
レミリア「……ふふ、この吸血鬼たる私が誰かを助ける、ね」
自嘲するように鼻で笑い、彼女は瞳を閉じる。
猶予はまだ残されている。『アレ』の正体はまだ見当が付いていないが、もうすぐ掴むことが出来るだろう。
レミリアはそういう未来を見たのだ。安藤の『運命』は極端に変わり易いが、それでも、今の内に出来ることをするのが得策か。
レミリア「焼きが回ったものね。……でも、悪くない。決して、悪くはない」
それもこれも、あの日自分が負けてからか。
レミリア「……この幕劇に、アクタ・エスト・ファーブラがあらんことを」
運命を操る事の出来る少女は、未知の結末を見ることを望んでいた。
休憩挟みます( -ω-)y─━ =3
※再開
三十日目
—紅魔館・実験場—
目安として、最短で成功する一週間の実験も順調に半ばまで差し掛かった所で、事件は起きた。
※何が起きた?
123:素材が足りない
456:パチュリーの喘息発作
789:魔理沙乱入
0:錬金暴走
コンマ判定直後
徐々に出来上がっていく合金。
そこへ更に決まった量の金属を決まった順番で混ぜ合わせていくという作業中、ガタガタ、という音が鳴って誰かがこの空間へと入ってくる。
「邪魔するぜ、っと」
小悪魔「魔理沙さん!?」
突然の来訪者は、白と黒の服装の少女だった。三角帽と右のサイドを三つ編みに結った金髪が印象に残る。
パチュリー「……本でも返しに来たのかしら」
魔理沙「そうじゃないんだな、これが」
パチュリー「そうよね。永久延滞者の魔理沙が本を返しに来た、なんて口にしたら真っ先に頭がおかしくなったんじゃないかって疑うわ」
魔理沙「酷い言い様だな、おい。そこのお前もそう思わないか?」
突然振らないで頂きたい。
安藤「知りません。……というより、そういう扱いを受ける様な真似をあなたがしているのが原因じゃないんですかね」
永久延滞とか言われてるって事は、ああ、彼女が霧雨魔理沙か。話は聞いている。フランの、ある意味での恩人。
魔理沙「んで、お前誰だ?」
安藤「安藤です」
魔理沙「ああ!お前が安藤か!話は聞いてるぜ。霊夢に負けたんだってな。そりゃあ災難だ。あ、私は霧雨魔理沙。魔法の森に住んでる『普通の魔法使い』だぜ」
安藤「知ってます」
魔理沙「なあ、パチュリー。私って意外と有名なのか?」
パチュリー「悪名なら名高いんじゃないかしら」
小悪魔「あと、妖怪退治なんかもやってますし」
魔理沙「有名税ってやつだと思っておくぜ」
色々とマイペースな人だった。
申し訳ないけど、眠いので寝ます。次回は出来たら土曜日かなー。乙です
スマフォから。久々に再開してみる。
魔理沙「それで結局、お前等何をしてんだぜ?」
パチュリー「錬金実験。ちょっと気になる事があって」
魔理沙さんが首を傾げて投げ掛けた問いに、パチュリーさんは淡々とした口調で答えた。
魔理沙「へえ。面白い事してるじゃんか」
パチュリー「そんな事ないわ。あなたにとってこれは特に、ね」
含みのある言い方で、興味を示した魔理沙さんに彼女は告げる。
どういうことだ、と疑問に思う。
この実験はヒヒイロノカネの錬成を目的にしているわけだが、魔理沙さんにとってそれは面白くないと彼女は言った。
安藤「どういうことですか?」
故に、問いかける。
パチュリー「持っているのよ、彼女は目的にしているモノを既に」
安藤「は……?」
持っている?既に、持っているだと?
魔理沙「おいおい、何を目的にしているかは知らないが、私を置いてけぼりにしないでもらいたいぜ」
小悪魔「わ、私はずっと置いてけぼりなんですけど……」
魔理沙「……知らないぜ」
小悪魔「ひどいっ!?」
裏でにべも無い会話の花が咲いていた。
パチュリー「魔理沙の八卦炉。確か、ヒヒイロノカネ製だったわよね」
魔理沙「ん、ああ。そうだぜ。こーりんの手造りだ」
……驚きに、言葉を失う。
魔理沙「ああ、そういうことか。この実験で何をしようとしてるのか、わかったぜ」
パチュリー「察しが良くて助かるわ。……そうね。ついでに手伝って貰えると助かるのだけれど」
魔理沙「報酬は?」
パチュリー「延滞料から差し引きで」
魔理沙「それじゃあ何もないのと変わらないぜ」
パチュリー「自覚してるなら、早く返しなさい」
魔理沙「ああ、返す。返すぜ。……『いつか』な」
パチュリー「あなたに反省の二文字はないようね」
放心している間に、何やら話が進んでいく。ああ。わからない。わけがわからない。
自分にとって重要なモノを魔理沙さんは持っている。そしてそれは、霖之助さんが造ったものだと言った。
『アレ』を。自分が一番欲していた『アレ』を。
安藤「魔理沙さん」
魔理沙「なんだぜ?」
声を掛けて、その先を口にする。
※選択
1:八卦炉を見せてもらえませんか?
2:それは、虹色に輝きますか?
3:……実験、参加してくれますよね
4:その他
安価2つ下
安藤「……それは、虹色に輝きますか?」
恐る恐る、口を開いて問いかける。
自分の知っているヒヒイロノカネは、そうだ。虹色に輝く。
しかし、ソレをもし否定されたら?
パチュリーさんは言った。出来あがるだろうモノは別物だろうと。
ソレがヒヒイロノカネではない何かである可能性はある。しかし、彼女は既に現物を持っている。それが、恐ろしかった。
魔理沙「……質問の意図がわからないんだが?」
安藤「答えてください。そのヒヒイロノカネはっ……!」
パチュリー「待ちなさい、安藤」
そこでパチュリーさんからストップが掛かる。
パチュリー「答えを急く事はないわ。落ち着きなさい。凄い汗よ?」
安藤「っ……!」
言われて、気付く。両手は強く握り、息は荒くなっていた。心臓が早鐘を打ち、汗が頬を伝う。
魔理沙「何やらまたわからない話が出て来たな。……パチュリー、もしかして私って凄く間が悪かったのか?」
パチュリー「ええ。それはもう。だって、あなたは『答え』を持っているもの。正直、今一番来て欲しくなかったわね」
魔理沙「それは面目ない話だ。……ま、理不尽ではあるが」
魔理沙さんは悪くない。これは偶然が重なっただけだ。
安藤「それで、答えは」
だが、答えを自分は欲する。何よりソレが最優先だからだ。だから、自分は尋ねる。
※コンマ判定
偶数:答えてくれる
判定直後
お待たせしました。ぐだぐだとやっていきます。リハビリがてら、小ネタなんかも募集します。やるとしたら次スレですが。
ーー
魔理沙「ーーいや、駄目だな。答えられない」
安藤「何故……!」
どうして、答えてくれないのだ。自分は、それの為にこの実験に参加したのに。
魔理沙「それじゃあ意味がない。答えは自分で得なければ意味を持たないぜ、安藤」
安藤「だけど、自分にとってヒヒイロノカネは」
魔理沙「ぶっちゃけ、ソレ関係を全く知らないから何とも言えないんだが。ま、それでも私は答えない」
パチュリー「意外ね。あなたのことだから、直ぐに教えるかと思ったのだけど」
魔理沙「それじゃあ、実験の意味すら失うだろ。私だって魔法使いの端くれだ。実験は大事な努力。努力は大事なもの。誰かが教えてくれて得た答えなんざ、微塵の価値もない」
答えは自分で見て、判断しろと。魔理沙さんは暗にそう言ってニヤリと笑った。
魔理沙「安藤。求めるって事にはそれ相応の努力が必要なもんだ。だから私は教えない。実験に成功して、それで答えを得ろ。もしもそれで不満があれば更に努力だ」
安藤「……根性論ですか」
魔理沙「違うな、これが私の現実だぜ」
そうしてきて、今の私はいる。そう継いで、今度は不敵に微笑む。
魔理沙「まあ、そういうことで、邪魔者は去るぜ」
パチュリー「逃すと思って?」
魔理沙「良い話しただろ。見逃せよ」
パチュリー「発破かけて、そこで終わりだなんて酷いと思うのだけど」
魔理沙「それは私の役目じゃないだろ」
パチュリー「間違いなくあなたの役目よ。ねえ、安藤」
安藤「……そうですね。そこまで言っておいて、見届けないのはさすがに無責任かと」
魔理沙「お前等……」
勘弁してくれよ、とそんな風な視線を自分達に魔理沙さんは送ってくる。
だが、しかし。それを自分は許さない。パチュリーさんは許さない。
パチュリー「さあ、延滞料分馬車馬の如く働いてもらうわよ」
安藤「気の毒ですが、そういう運命だったと思ってください」
魔理沙「嫌だ!断る!……な、離せ!私は悪くない!私はただ諭そうと……。おい!やめっ!」
アッー!
こうして、錬金実験に魔理沙さんは加わることとなった。
ああまで言ったのだ。最後まで付き合ってもらわなければ困る。
さあ、実験も折り返した。恐いけれど。違ってたら嫌だけれど。
自分は、それでも得たい。そう心の中で強く思った。
※魔理沙が実験に参加(強制)しました。実験の成功率が上がりました。
むう。やはりスマフォだと慣れない。とりあえず、キリが良いので今日はここまでとします。申し訳ない。
出来ればもうちょっと進めたかったけど、全快ではないので。近日中にちゃんと再開したいです……。
さて、スマフォからだけどぼちぼち再開してみようかしら。
人居たら良いなー
三十三日目
ー紅魔館(昼)ー
魔理沙さんの参加(強制)により、更に順調となっあ錬金実験も佳境となった。
パチュリーさん曰く、後は仕上げで自分は暇して良いとのことである。
これからどうしようか。昼食は食べたし、館内を彷徨く。
※選択
1:フランに会いに行く
2:レミリア嬢に会いに行く
3:自室に行ってみる
4:門まで足を運ぶ
5:紅魔館から出る(場所明記)
6:その他
安価2つ下
そう言えば、最近フランと話してないな、と思い立つ。
いや、話しているといえば話しているのだが、それでも一言二言交わすくらいだった。
なので、向かう先はフランの部屋。足取り軽く、着々と廊下を進み、
安藤「フラン、居るかい?」
着いて直ぐに尋ね、部屋の扉をノックする。
だが、返事はなく沈黙が降りた。
むむ?と思いながらドアノブを回すと、扉は開く。
無用心だな、と心の中で呟き、自分はソっと中を覗いてみる。
すると。
※コンマ
123:フランお着替え中
456:フランお昼寝中
789:フランが 飛びかかって きた!
0:誰もいなかった
判定直後
安藤(……お昼寝中かな?)
中央の机に突っ伏して、規則正しい寝息を立てるフラン。
背中の羽根が息をする度に上下して、連なっている宝石が揺れる。
ゆっくりと近付いてみる。
やはり、眠っているようだ。
フラン「……むにゃむにゃ」
安藤「これは、邪魔したら悪いかな」
フラン「あんどー……」
安藤「っ!?」
フラン「もっと、あそぼーよー……」
安藤「寝言か……」
夢の中で、自分はどうやらフランと遊んでいるらしい。
そう言えば、この紅魔館で働き始めてからフランと遊んだ覚えはない。
仕事を覚えるのに必死だったのと、今は錬金実験をしているから相手をしていないし。
フラン「むにゃむにゃ……」
安藤「今度の休日に、遊びに誘おうかな」
弾幕ごっこ以外で、という事にしたいけれど。
安藤「さて、どうしようかな」
※どうする?
1:毛布を掛けて部屋を立ち去る
2:もう少し寝顔を見ている
3:悪戯を仕掛けてみる
4:その他
安価2つ下
安藤(フランの髪、綺麗だなぁ……)
向かい側に腰を降ろして、腕を枕にして眠っているフランを眺めながら心の中で呟く。
見た目も整ってるし、背中の羽根は言わずもがなだし、普段被っている帽子も取っているせいか、金細工の様な綺麗な髪に見入る。
フラン「待ってよ、あんどー……」
依然として眠っているフランは寝言を呟き、微笑ましく思えた。
自然と、手を伸ばして頭を撫でる。
安藤「ここにいるよ、フラン……」
夢の中の自分はフランと何をしているのだろうか。そんな事を思いつつ、優しく頭を撫でて微笑みながら呟いた。
サラサラとした髪が手に心地良い。
フラン「ふみゅ……」
ごそっと、フランが体を動かす。
マズイ。起きたかもしれない。
※コンマ判定
偶数でフラン起床
奇数でそのまま
0で……?
判定直後
フラン「……あんどー?」
安藤「あ」
フラン「な、なにをしてるの、かな?」
固まる。硬直する。ヤバイと思ったって所で、本当に目を覚ました。
安藤「えー、あー、その、なんだ」
フラン「……」
ど、どうすればいいんだ。
※コンマ
135:不機嫌
246:……まあいいや
789:……もっと撫でて
0:安藤の手って、暖かいね
判定直後
10時過ぎくらいまで休憩と夕食と諸々してきます
フラン「……もっと撫でて」
安藤「はい?」
フラン「もっと撫でて」
寝ぼけているのか、半目でボーッとした表情のフランは撫でる事を催促してくる。
これは、ちょっと予想外。下手すれば叩き出されると思ったのだけれど。
安藤「……フランがそう言うなら」
そう口にして、フランの頭を撫でる。
フラン「えへへぇ……」
可愛らしく、目を細めながら彼女は気持ち良さそうににへらと笑った。
その表情に、少しだけドキッとする。
フラン「あんどー」
安藤「なんだい、フラン」
フラン「……ずっと一緒にいてね?」
安藤「」
※セリフ自由安価
5つ下
安藤「望むところさ」
フラン「えへへ、うれしいなぁー」
頭を撫でながら、本心でフランに答える。
また可愛らしくにへらと笑って、彼女は嬉しそうにしていた。
フラン「……あふぅ」
その後、あくびをしてフランはまた腕を枕に眠りに就く。
安藤「……妖怪でも風邪はひく、よね」
世の中(幻想郷)には妖怪風邪というものがある。文字通り、妖怪がひく風邪だ。
そろそろ、別の場所に向かおうと思って、フランに毛布を掛けて上げてから、部屋を立ち去ることにする。
安藤(おやすみ、フラン)
三時のおやつか夕飯には起きてくるだろう。心の中で呟き、微笑みながら部屋の扉を閉めて一息漏らす。
そして、館内を歩きだそうとした時。
ーードロリ、と。
右腕が溶けた気がした。
安藤「っ!?」
咄嗟に右腕を確認するが、溶けている筈もなく、至って正常。普段通り、右腕は健在だった。
あれは、なんだ?あの感覚は錯覚?
安藤「疲れてるのかな……」
まあ、篭りっぱなしなのはそうであるけれど。
……良いか。とりあえず、なんでもないのだ。問題がないなら普段通りでいい。
※フランの好感度が上がりました
眠いので、寝ます。土曜日まで出来ないと思われます。
多分。
それと、小ネタ募集してます。こんなシチュ書いてとかあれば、極力頑張ります。
本編出来なくても、空いた時間にポツポツ小ネタ出したりは出来ると思うので。
あ、ちなみに>>1はヤンデレとNTRが苦手な模様(苦手なだけで書けないことはない)
では、乙です
今日は寝取られ小ネタだけやるよ。
r_18だから、見たくない人はNG推奨。
名前欄にR-18ってやるから、それでNGかけてね。
それではいくよ。
小ネタ:寝取られた紅魔館
あの日に全てが狂った。何もかもが狂った。
終われ、終われ。何もかもが終われ。
自分はこんなこと、望んでいないのだ。
故に、終われ。
この紅魔館で起きている惨状が現実なら、すべからく終われ。
そして、■ね。
◇
美鈴「あ、いいっ!それっ!いいっ!凄くいいっ!」
男A「すげぇ締め付け……!こりゃあ最高だわ!鍛えてるだけはあるっ!」
一心不乱に腰を振って、男のイチモツを貪る美鈴さん。
突かれる度に大きな乳房を揺らし、涎と愛液を振りまく姿は堕ちた女のそれだった。
咲夜「お嬢様っ!ああっ!お嬢様!私、もうっ!!」
レミリア「いいわ、咲夜っ!イキましょう!一緒に、一緒にぃいっ!!」
男B「主と従者の貝合わせってか!ひゃはははっ!ヤバイぜこれは!おらっ!イケっ!イッちまえ!!」
体を密着させ、男のモノを秘部でこすりながら絶頂を迎えるお嬢様と咲夜さん。
そこには、かの誇り高き吸血鬼としての威厳も、瀟洒なメイドとしての華麗さもない。
パチュリー「……」
男C「おら、もっと口を使えってんだよ!気絶してんじゃねえぞゴラァっ!」
男D「薬使い過ぎなんだよお前。マグロってるじゃん。……まあ?俺はその方が燃えるけど」
口と秘部にペニスを捩じ込まれ、なすがままにされているパチュリーさん。
肉人形のように扱われ、男が動く度に軽く痙攣してはカクカクと体を揺らしている。
小悪魔「ザーメン!ください!もっろ!もっろズボズボして!奥にっ!奥ニィ!!」
男E「ひゃはっ!あいつディルド相手に何言ってんだかな!いくら頑張った所で、出るわけねぇのによ!」
男F「薬キメすぎて狂ったか。……いや、元は悪魔だしな。淫魔の資質でもあったんだろ」
床に打ち付けられた愛玩具に跨り、何度も何度も上下運動を繰り返すこあさん。
白目ギリギリまで剥き出して、あの優しい表情など面影もない。
ああ。何だこれは。どうして自分は何も出来ていない。三日前、突然押し入った男共が炊いた香がこうさせているのか。
あの平凡な日常に割り込んできた異常に、自分は何も出来ていなかった。
フラン「ねえ、ほら、安藤。安藤。凄いの。気持ちいいの。安藤もやろうよ。皆と一緒に、一緒に、気持ち良くなろうよ。私と一緒に、気持ち良くなろうよ」
安藤「……」
男G「無駄だ無駄だ。コイツに何を言っても無駄だぜ。……動けねぇよな。ダルマになって、鎖で繋がれてんだからよぉ」
フラン「ヒギィッ!あんっ、あっ、アァアッ!」
目の前で語り掛けて来ながら、気持ち良さそうに犯されるフラン。
ああ、無様也。自分は見ている事しか出来ず、皆は男共に犯され、蹂躙され、絶頂をする。
ああ、無様也。自分は四肢をもがれ、鎖で繋がれ、吊るされてただ見ている事しか出来ていないのだ。
疼く。疼く。欲望が疼く。感じる欲望が精神を蝕んで疼く。
咲夜「お嬢様のお顔、精液で濡れて美味しゅうございます」
レミリア「咲夜だって、乳房から垂れて母乳みたい。……ん、おいしっ」
美鈴「来てる!ああっ!奥に、届いてる!ピクピクしてます!おおっ!あっ!」
小悪魔「出して!出してくださいよ!ねぇっ!ねぇっ!何でくださらないんですか!?私も欲しいのにぃぃいっ!!」
パチュリー「がぼっ、ごっ、ぐっ……」
フラン「安藤、ほら、見て。出てるよ。白いの、いっぱい。私幸せだよ……」
それぞれがそれぞれの反応で、射精されては悦び歪む。
自分はそれを見ているだけ。何も出来ない。何も出来ない。
声が遠くなっていく。男共の愉悦にまみれた狂笑が響く。
安藤「ああ、そういえば」
ーーお腹、空いたなぁ……。
ゴリゴリ、ゴリゴリ。
引き千切って、捕食する。不味い。こんなもの、不味い。
ビチビチ、クチャクチャ。
ああ、こんなに不味い食事は久しぶりだ。何時もは暖かくて、優しくて、美味しかったのに。
グチャグチャ、バリボリ。
一人で食べるご飯ってこんなに不味いのか。ああ、何でこんなことになっているんだろう。
ーーそこにはお嬢様の笑みがあったのに。
ーー咲夜さんの慈しみがあったのに。
ーーパチュリーさんの温かさがあったのに。
ーーこあさんの優しさがあったのに。
ーー美鈴さんの強さがあったのに。
ーーフランの、何にも変え難い思いがあったのに。
フラン「安藤、一緒に、イコウ?」
安藤「うん。一緒に、逝こう」
だから、いただきます。
ばくん。
fin.
なんていうか、ただの陵辱ものだった。
俺に文才がない。はっきりわかんだね。
というわけで、去るよ。また小ネタやるから。
本編は土曜日出来たらいいなぁ。
ノシ
何だこれは!どうすればいいのだ!
>>770
いいから和姦を書くんだ
こんばんは。
アレですね。みんな良い顔してくれてるみたいで何よりです(ゲス顔)
>>773
書いちゃってもいいの?キャラ誰がいい?殆どの場合姉ショタみたいなことになるけど
というわけで、夜勤の休憩中に小ネタ投下します。今回は普通だよ!
小ネタ:ものぐさなパチュリーにこき使われる
とある日、相変わらずアレをやってはコレをやってと様々な仕事をしていた時のことである。
偶然、やることを終えた後にてきとうに彷徨い図書館の近くを通り掛かると、こあさんに呼び止めれた。
小悪魔「あ、安藤さーん」
安藤「ん?……ああ、こあさん。これはどうも」
小悪魔「はい、こんにちは」
互いに挨拶を交わして、軽く会釈をする。
こあさんは背中の羽根をパタパタとさせながら、朗らかな笑顔を浮かべていた。
安藤「何かご用件でも?」
小悪魔「はい。察しがよろしてく何よりです」
安藤「ああ、いえ」
突然呼び止めれたからそうなのだろうかと思っての言葉だったのだが、どうやら本当にそうらしい。
安藤(……まあ、そこまでの仲でもないというのが、起因だろうけど)
良くて同僚。悪くて顔見知り程度。日常会話を延々とするような間柄でもない。
同じ紅魔館の仲間だ、というのはあるがまだ距離を測れていないのが現状だ。
安藤「して、その内容は?」
小悪魔「その、お暇でしたらパチュリー様のお手伝いをお願いしたくですね」
安藤「……ほう?」
尋ねてみると、こあさんの返答は意外なものだった。
本の扱いというのは難しく。特に、この紅魔館の図書館の蔵書というのは貴重で古い物が多く、普段ならば殆どがこあさんやパチュリーさんが管理しているのだが。
安藤「珍しいですね。自分にお願いなど」
小悪魔「男手が必要らしくて」
なるほど、と納得する。
安藤「……基本的に、男は自分だけですからね」
というか、この幻想郷には男の妖怪が少ないイメージがある。
この紅魔館の働き手において言えば、自分だけだし。
小悪魔「というわけで、よろしいですか?」
安藤「問題ありません。……というか、やることなくなってたんで丁度良いです」
見つけ、与えられた仕事は既に終えている。断わる理由などない。
小悪魔「それはよかった!それでは、私はレミリア様に御用があるので、よろしくお願いします!」
ぱあっと花が開くように明るい表情で、彼女は礼をする。
自分はそれに相分かったと頷くと、上階へ向かうこあさんを見送り図書館へと入って行った。
◇
パチュリー「『しの伍』と『わの拾八』、それと『くの四』と『ちの九』の本棚掃除。あと、それが終わったら私の所に来なさい。資料の整理をしてもらうから」
開口一番。図書館の奥にある作業用らしい巨大なデスクを前にして座っていたパチュリーさんから出てきたのは、早速と言わんばかりの指令だった。
まずは掃除。そして整理をしろと。
……というか、掃除する場所が離れ過ぎである。
安藤「周期分けて、纏めてやるって方法じゃないんですね」
パチュリー「昔はそうしていたわ。だけど、使用頻度が違うからどんどん埃が溜まるのよ」
本にとって、埃は天敵である。痛む理由の殆どがソレだ。後は手垢や、日光だろう。
手垢は仕方ないにして、日光はここでは無関係である。
パチュリー「……口よりも体と手を動かしなさい。さあ、時間は限られているのだからさっさとやる」
安藤「了解です」
まあ、言われた仕事をこなすのは働き手としての性分である。
というわけで、叩きと雑巾を手に掃除を始める事にした。
◇
分かっていたことだが、この図書館は広く、そして蔵書の数が半端ではない。
おそらく、人間がここの本を全て読むことは生きている内には出来ないだろう。
無数、という表現が当て嵌められる。数える気すら起きない。
ーーなんと言うか、これだけあると無駄なモノまでありそうだ。
なんの意味もない、あってもなくても良い様な、そんな無価値なものが。
安藤「そんな事を言ったところで、何にもなるわけではないけど」
蔵書の整理をするにしても、これだけ数が揃っていれば人手が必要となる。
妖精メイドにイジらせることなど殆どないらしいし、よっぽど貴重な本もある筈だ。
というか、そんな場所を自分に掃除させるなど、どういうことかと問い質したい所であるが。
これもまた、言ったところで意味をなさないことである。
色々と考えながら作業を進めて、どれくらい時間が掛かったかわからないが漸く本棚の掃除を終える。
……終始面倒になって汚れを吸収したのは秘密である。
安藤「パチュリーさん、終わりまーー」
言い掛けて、止まる。
目の前にあるのは、何かの用紙の山だった。来た時にはなかったのだから、言葉を失う。
パチュリー「随分早かったわね。驚いたわ」
安藤「ああ、いえ。掃除するだけでしたし、浮けばそれ程苦ではないですし」
パチュリー「そう?まあいいわ。次はこれを奥の部屋に運んでちょうだい」
安藤「はぁ」
気のない返事をする。
一体どこから出てきたのか。というよりあったのかと聞きたいが、そんな事はどうでもいいか。
パチュリー「終わったら、そうね。紅茶を入れてちょうだい。それと茶受けを貰ってきてもらえると嬉しいのだけれど」
安藤「お聞きしますが、今はだいたい何時頃なんですかね」
パチュリー「そうね……。二時を回った所かしら」
裾のポケットらしき場所から懐中時計を取り出し、彼女は答えてくれる。
掃除するのに二時間近く掛かったのか。……いや、でもこの部屋の広さと本棚の距離を考えれば妥当と言えばそうか。
パチュリー「私は調べることがあるから離れるけど、ちゃんと運んでおいてちょうだい」
安藤「了解しました」
そう言って、パチュリーさんは本棚の森へと姿を消して行く。
非力なのは、見たところわかる。喘息持ちというのも聞いているし、体力がないのも知っている。
だから、まあ、この資料をこあさんと二人で……というか、妖精メイド達をつかっても片付けるのも一苦労なのも、何となく察せられる。
だが、しかし。今は自分一人である。
そして、これ程溜まる前に片付けないのか、と言いたくもなる。
安藤(もしかして、意外とものぐさな人なのかな?)
失礼を承知しながら、そんな事を思うと少しばかりだが親近感が湧いた。
普段、クールな印象を受けるから色々と効率良く事をこなしそうなのに、なんて言うか、それだけにクスッと笑みを零してしまう。
安藤「……ま、それはそれとして」
向き合うのは、資料の山である。
今は二時過ぎ。紅茶を入れて欲しいと言っていたし、ティータイムの絶好の時間に間に合わせるには一秒でも惜しい所だ。
これを一人でこなす。全力を尽くせばなんとかなるだろうか。
さて。
安藤「ぼちぼち始めましょうかね」
出来る限り、出来ることをしてしまおう。
◇
パチュリー「ふむ」
この図書館は、私の城である。
無数の蔵書。地下に広がる知識の泉。ヴワル魔法図書館と呼ばれる事もあるこの場は、私が友人であるレミィから与えられた城である。
……だが、些か広すぎるし、私と小悪魔で管理するにはモノが多すぎるのも事実である。
妖精メイド達に触らせるには貴重な本も多数存在するし、中には存在そのモノが危険な本もある。
別に妖精メイドを信用していないわけではない。だが、この場で使うとなると監督役が必要不可欠だ。
大掃除の時は咲夜に頼んでいるが、平時の掃除や整理は小悪魔に任せっきりである。
まあ、私自身がものぐさがっている所もあるのだが。
パチュリー(存外、安藤も使えるわね)
しかしここで、新人の働きには目を見張る所があった。
取り組む姿勢も悪くない。そして、作業効率もなかなか早い。
安藤は、見た目は幼い容姿をしている小熊の妖怪である。力量的には小悪魔よりもあるだろうが、私や咲夜には及ばないだろう。だが、信じられない事に彼は妹様と引き分けている。
詳しい話は聞いていないが。何でも捕食……吸収する能力の持ち主らしい。
何でも吸収すると聞くと、その意義は広く解釈出来る。
無機物の捕食は可能なのか。どの程度までなら捕食が可能なのか。
少しばかり興味があった。
パチュリー(とはいえ。子供らしさはないか)
レミィから彼は愚直なまでの真面目さが取り柄だとも聞いている。
言われた事をキチンとこなそうとするし、からかえば真摯に悩む。
無邪気さ、という子供らしさはない。妖怪なのだからと言ってしまえばそこまでなのだが。
パチュリー「……詮無きことよね」
彼について、一人で考えてみても仕方の無いことと思いここで終わらせる。
結局は、使えるならばそれで良し。使えなければそれまでなのだから、深く考える必要など何処にもないのだ。
例外とするなら、この紅魔館に住む唯一の男だという事だろう。
パチュリー「そういう意味でなら、貴重な存在ではある、か」
妹様にとって、彼は初めての男友達である。そういう面でも貴重と言える。
安藤、ねえ。
安藤「パチュリーさん」
パチュリー「むきゅっ!?」
安藤「うわっ!?」
パチュリー「げほっ、げほっ!」
突然声を掛けられて咽る。
完全に不意を突かれたせいか、変な声まで出た。
安藤「だ、だだだ大丈夫ですか!?」
急に現れて急に話し掛けないでくれる!?
などと、咽ているせいで声には出来ず睨みながら心の中で叫ぶ。
パチュリー「はぁ、もう……。安藤、どうかしたのかしら」
安藤「えっと、資料を運ぶのと整理するのが終わりましたので、ご報告を」
その言葉に、もうそんな時間かと懐中時計を取り出して時刻を確認する。
短針は三の数字を指していて、長針は未だ二の手前だった。
パチュリー「あれだけあったのを、もう終わらせたの?」
安藤「まあ、ざっくばらんと言えばそうですが、とりあえずは。項目分けはされてましたので、しまう場所は迷いませんでした。ページの混同はないと思いますが、後で確認していただきたいのですが」
パチュリー「……え、ええ。わかったわ。ありがとう」
案外、優秀なのかもしれないわね。
安藤「あ、それと紅茶の用意も出来てます。先にティータイムとしませんか?」
パチュリー「……あなた、見た目に反して優秀すぎない?」
安藤「全力投球しましたから、いや、本当に……」
遠い目をされる。
安藤「三時に間に合うように、出来る限りを尽くしただけです。その、アレです。お節介でしたかね」
パチュリー「へぇ……」
山の様に積んであった資料を一時間近くで片付けて、その上でティータイムの用意をする。
小悪魔なら、夕刻に終わるか終わらないかくらいだろう。
やはり男の子だから、持てる量が違うからか。いや、そんな単純な事でもなさそうだ。
パチュリー「どうやって片付けたか、聞いてもいいかしら?」
◇
安藤「いや、それはもう全力で事に掛かっただけですが」
あっけらかんと、キョトンとした表情でパチュリーさんに返答する。
どうやっても何も、ただ単純に運んで、置いて、その繰り返しをしただけである。
パチュリー「……いいわ。ごめんなさいね、変な事を聞いて」
安藤「いえ、お構いなく」
はぁ、と深く溜め息を吐いてからパチュリーさんは謝ってくる。
まるで、興が削がれたと言わんばかりだ。なにか自分はおかしな事でも言っただろうか。
安藤「何かお気に召さない事でも?」
パチュリー「いいえ。あまりにもあなたが優秀だから、レミィに専属で欲しいって言いたくなっただけよ」
安藤「……買いかぶり過ぎですよ。自分は雑用みたいなものですし」
最近、ようやく仕事に慣れ始めたばかりの妖怪だ。だから、必死になる。未だに余裕など何処にもないのだし。
パチュリー「でも、実際人手が増えるのは助かるのだけれどね。妖精メイドではなく、自分で考えて自分で作業の出来る者は普通に欲しいわ」
安藤「研修期間が終われば、何処かには割り当てられると思いますが」
パチュリー「終わるまでずっとここに呼び出してやろうかしら」
酷い話である。
パチュリー「まあ、気が向いたら進言しておいてちょうだい。私から言うのも面倒だし。……というより、それだけの為に図書館から出るのも億劫だわ」
安藤「失礼を承知して言いますけど、パチュリーさんってけっこうものぐさな方ですよね」
パチュリー「自覚してるわ。直す気はないけど」
そう言って、パチュリーさんは小さく微笑んだ。
それからしばらく、ようやく戻ってきたこあさんも混じってティータイムと洒落込み、自分は紅茶を二人に振る舞い雑談の席として図書館で過ごした。
そこで、紅茶の入れ方を唸る程教えられたのはまた別の話である。
とある日のこと。何でもない平和な日常がそこにはあった。
というわけで、小ネタ終わり。
R-18の方はすぐ書けたのに、こっちは長々となってしまった。何故だろう。
こき使われた、というか安藤さん普通にこなしてまったね。妖怪だから体力あるんだね、きっと(小並み感)
ちなみに、資料運んでる時安藤は細胞を触手やらに変化させて運びました。そりゃあすぐに終わるよね。
では、また。本編やりたいけど休憩終わりだ。働いてくる。
ノシ
ヴワル魔法図書館はステージ曲ですね。まあ、曲名だし殆ど呼ばれてない通称みたいな感じだと思って頂ければ。俺も殆ど使う気はないですし。
さって、ぼちぼちまったりと三十分後くらいに再開します。人居たらいいなー(チラッ
うわほう。夕飯の呼び出し食らって遅れたぜ。すまん。
とりあえず、始めます
——
—紅魔館(夜)・自室—
パチュリーさんの話によると、今日はもう実験をやらないそうだ。
明日、十分な準備をもってして完成を迎えるらしい。
と、いうわけで久々に夕飯を食堂で食べて、自室に戻ってきたわけだが。
安藤「……忙しかったせいで、なんだか手持ち無沙汰だなぁ」
一週間、実験室に篭っていたせいか自室が新鮮に感じてしまう。
さて、じゃあこれからどうするべきだろうか。
※選択肢
1:弾幕ごっこ考察
2:誰かに会いに行く(キャラ名明記)
3:やっぱり寝る
4:その他
安価↓2
あ、ダメだ。何も思いつかない上に用事が出来てしまった・・・。
申し訳ない。許してください何でもしますから!
明日は、明日こそはちゃんと進めますから!!
こんばんは。今日はちゃんとやれる事を祈る。というかやる。
——
—紅魔館(夜)—
夜中まで作業する日があったせいか、今夜は妙に目が冴えていた。
明日にヒヒイロノカネの完成を備えたせいだろうか、若干の興奮があるのも否めない。
……人間の子供のようだ。自分は今、小熊の妖怪を象っているけれど。
そんな事を考えながら、紅魔館の中を彷徨う。
すると、ばったりとこの館の主——レミリア・スカーレットお嬢様と出くわす事となった。
レミリア「ん?」
安藤「あれ」
廊下の曲がり角で、出会う。
※レミリアの格好は
123:普通の寝巻き
456:普段着
789:少し派手な寝巻き(ネグリジェ)
0:最安価(自由指定)
コンマ判定直後
寝間着、だろう。桃色のワンピースの様な、可愛らしい服装のお嬢様は自分の中で新鮮だった。
安藤「こんばんは、お嬢様」
レミリア「こんばんは、安藤。珍しいわね、夜更けにあなたが出歩くなんて」
安藤「普段なら寝てますよ。それか、弾幕ごっこの考察をしていますね。……ですが、今宵は眠れなくて」
レミリア「そう。……明日はヒヒイロノカネの完成なのでしょう?もしかして、楽しみで眠れないのではなくて?」
安藤「まあ、少しはそうですね。理由としては、それもあるかと」
レミリア「……恥ずかし気もなく、堂々と答えないで頂戴。からかい甲斐がないわね」
そんな事を言われても、困るというものだ。
安藤「それで、お嬢様。寝間着姿で何をしてらっしゃったのですか?」
レミリア「……そうね、月光浴でもしながらワインでもと思ったのだけれど」
ほう、それはまた乙な事を。
レミリア「今宵は半月を過ぎた頃だが、それもまた良いよ。……どうかしら、安藤。一緒しても良いのよ?」
安藤「それは命令ですかね」
レミリア「いいえ。『フランの友人として』の安藤に尋ねているの。それに、一人の晩酌など寂しいものよ」
安藤「ほう」
そういうことなら——。
※選択
1:では、注がせていただきましょうかね
2:申し訳ないですが、もうそろそろ部屋に戻ろうかと
3:台詞自由(明記必須)
安価2↓
—紅魔館(夜)・テラス—
夜更けのテラスというのは、普段と違う風景を見せてくれる。
月明かりに照らされる世界は、実に美しいものだ。遠くに見える湖の水面は星々の瞬きも反射させ、キラキラと輝いている。
ここに居るのは備え付けてあるテーブルの椅子に座るお嬢様と、その向かい側に座る自分だけである。
レミリア「夜風が気持ちいいわね」
安藤「ええ。……しかし、あまり当たりすぎないようにお願いしますね」
レミリア「なーにを咲夜みたいな心配をしてるのよ。こんなもので体調を崩す私ではないわ」
安藤「主を心配しない従者がいますか」
レミリア「今だけは対等な筈だけれど?」
安藤「その言い方は、少々意地が悪いと思いますよ」
そうでなくても、自分は彼女の心配をするだろう。お嬢様はフランの姉なのだから。心配など、掛けさせたくない。
レミリア「ふふ、あなたの困っている顔を肴にするのもいいかもしれないわね」
安藤「勘弁してください」
いや、本当に。
そう思いながら、お嬢様から傾けられたワイングラスに血の様に赤いワインを注ぐ。
レミリア「それは私が決めることよ。ここでは私が法なのだから、私が思う様にするだけ」
悪戯っぽく、クスクスと彼女は笑う。
安藤「さいですか……」
なんというか、らしいって言えばらしいけれど。そう思って内心少しだけ笑う。
Dura lex sed lex
レミリア「悪法も法なり……故に、安藤も諦めて私に付き従いなさい」
安藤「元より、そのつもりですよ」
この紅魔館で働くと決めたあの日から、自分は彼女に忠誠を誓っている。
それはこれからも変わらない。変える気もない。ここの皆が好きだから、というのもある。
レミリア「……相変わらず、真面目なことね」
安藤「褒め言葉と受け取っておきますよ」
レミリア「呆れてるだけなんだけど?」
安藤「……酷いと思いませんか?」
レミリア「そう思わせてるだけで、あなたに夢中だとすれば?」
安藤「それはまた恐れ多いことで」
レミリア「あなたを困った顔にさせるのに夢中だとしたら?」
安藤「歪んでると思いますよ!?」
レミリア「意外とキレの良いツッコミをするわね」
ああ、なんだか疲れる。
レミリア「……ふふ、だけどあなたが嫌いっていうわけじゃないのよ。寧ろ、好意的だと思ってくれても良い」
安藤「それはまた」
嬉しいと素直に思えないのは先の会話のせいだろうか。
レミリア「泣いて喜びなさい」
安藤「以前にもそんなこと言いませんでした?」
レミリア「そうかしら。でも、疑い無くこれは素直な思いよ。フランが気に入ってて、仕事も真摯に打ち込んでいる。真面目さは美徳よ。私はそういう奴は好きよ」
安藤「……過大評価だと思いますけどね」
自分はただの中級妖怪だった筈だ。今は——なんとも言えないけれど。
レミリア「評価は他人が下すものよ。だから、これは私の素直な評価と受け取りなさい」
安藤「ありがとう、ございます」
そう言われると、照れる。
お嬢様からそんな事を言われるとは思いもよらなかったせいか、なんだかむず痒い。
レミリア「……ま、だからと言って私を落とそうなんて思わないことね。そんな軽い女じゃないのだから」
安藤「どういう意味です?」
レミリア「そういう所は子供ね、あなたは」
よくわからなかった。
それから何度もワインを酌み交わし、時間も良い感じに過ぎた頃。
レミリア「所で安藤」
安藤「なんですか、お嬢様」
レミリア「もしも、この紅魔館が危険に陥ったとして、そして誰か一人だけしか助けられないとして——あなたは誰を助ける?」
安藤「質問の意図が見えないのですが」
レミリア「深く考えないで頂戴。ちょっとした興味よ。……そもそも考えてみなさい。この私がいて、咲夜がいて、美鈴がいて、パチェがいて、フランが居るこの紅魔館が危機に陥るなんて想像出来る?」
出来るわけがない。
吸血鬼であるフランとお嬢様は元より、ナイフ使いとしての腕前も高い咲夜さん、門番であり格闘戦に秀でる美鈴さん、魔法に秀で体が弱いと言えどその能力は侮れないパチュリーさん。
これだけ揃っていて、想像出来る者がいればそれはよほどこの紅魔館を知らない阿呆か、想像力が残念な方に傾いた馬鹿か。
レミリア「さあ、答えなさい安藤」
安藤「……そうですね」
自分は——。
※選択
1:お嬢様
2:フラン
3:パチュリーさん
4:咲夜さん
5:美鈴さん
6:小悪魔さん
安価↓3
んー、ちょっと睡魔がバタフライしてきたんで今日はここまでにします。つまり寝る。
明日も出来ると思います。多分23時半頃に。
では、おやすみなさい。
安価なら↓
さて、やろう。再開だ
安藤「フランを、助けたいと思います」
考えて、すっと口に出した答えはそれだった。
フランは強い。吸血鬼であり、魔法も使え、あらゆる物を破壊する能力も持っている。
だが、それ以前に彼女は自分の大切な友人だ。そう彼女が言ってくれたし、自分もそう思っている。
だから、そんな場面になった時に自分はフランを助ける為に動くだろう。
安藤「彼女のことだから、きっと自力で何とかすると思いますけどね」
レミリア「……それでも、それがあなたの思いで良いのね」
安藤「嘘ではないですよ」
レミリア「誰を置いてでも、安藤はフランを助けると」
安藤「……まあ、皆さんを助ける為に動くとは思いますけど」
それでも最初に助けるのは、きっと彼女だ。
レミリア「だったら、その思いを大切にしなさい。それがこれから必要となる。この世に絶対はないのだから」
安藤「……お嬢様?」
不意に、お嬢様の声色が真剣なものになっているのに気づいて尋ねる。
この問答は戯れじゃなかったのだろうか?
レミリア「……とまあ、なんだ。ある意味わかりきってた答えが出てきたわね」
安藤「なんですか、それ」
そこから、ふっと普段通りの雰囲気に戻ってお嬢様は薄く笑った。
レミリア「フランのことが大切なんでしょ?」
安藤「それはまあ、そうですよ。大切な友人ですから」
レミリア「……真面目すぎるのもまた、考えものね」
よくわからない理由で呆れられているのはわかった。
レミリア「まあ、いいわ。……さて、そろそろいい時間ね。私はもう部屋に戻るわ。安藤はどうする?」
安藤「自分も、そろそろ眠ろうかと思います。明日に支障が出たら問題ですし」
どれくらい時間が経ったのかわからないが、酔いがあるせいか眠気もいい感じに来ている。
お嬢様も寝るようだし、ここが潮時だろう。
それからお嬢様を部屋まで送って、自分の部屋に戻った後ベッドに入れば強大な睡魔が襲ってきた。
今日のあの時のお嬢様が言っていた真剣な言葉はなんだったのだろうか。
そんな事を考えるも、次第に意識は暗く落ちていく。
明日はヒヒイロノカネの完成だ。
寝坊しないようにしないとなぁ……。
※レミリアの好感度が上がりました
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:紅魔館
二つ名:小気味の良い変身生物
紅魔館で働く中級妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の戦闘力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に足を踏み入れる事もあるが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら無闇に近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
現在の装備
追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
レベルアップまで:『4/6』
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:仲良しかな?名前を間違えるのだけは気に食わないけど
上白沢 慧音:寺子屋の誘いを断られてしまった。無念。
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪をお待ちしております
博麗 霊夢:ヒヒイロノカネは預かったわ
射命丸 文:知り合いですね。はたてと仲がよろしいようで
八雲 紫:興味の対象。面白い物語を紡いで欲しいわ
レミリア・スカーレット:興味の対象。その姿勢と思いは決して忘れないで
フランドール・スカーレット:大切な友達。安藤って優しいね……
十六夜 咲夜:同僚。妹様が喜んでいるようで何よりです
パチュリー・ノーレッジ:この実験で全てがわかる
小悪魔:良い人です!
今日も今日とて日が昇る……。
三十四日目
—紅魔館(昼)・実験室—
久方ぶりの全員が揃った朝食の後、パチュリーさんによってこれからヒヒイロノカネの完成をさせるという言葉が出た。
とうとうその時が来た、と自分は心の中で呟く。
単純に、実験の成功が楽しみだということもある。
それに伴って、自分の持っていたアレがなんだったのか分かるのが怖いという気持ちもある。
だが、その日は来てしまった。だから、覚悟を決める。
完成の瞬間を目にしたいと、お嬢様の声があったせいか、この実験場には美鈴さんを除く(門番なので持ち場を離れられない為)面々がこの場に居た。
錬成陣を囲むのは、パチュリーさんと魔理沙さん、そして小悪魔さんの三人。
自分は一歩下がった場所にいて、傍らにはワクワクとした表情のフランが居る。
フラン「ヒヒイロノカネか〜。見たことないから楽しみだね、安藤」
安藤「……」
フラン「安藤?」
安藤「あ、ああ、うん。楽しみだね」
気のない返事をしてしまう。
フラン「どうしたの?どこか具合でも悪いの?」
安藤「気にしないで。ちょっと、緊張してるだけだから」
その言葉に嘘はない。
レミリア「黙ってなさい、あなたたち。そろそろ始まるみたいよ」
その最中で、お嬢様から静止の言葉を掛けられる。
見れば、錬成陣から淡い光が漏れ出していた。
パチュリー「魔理沙。魔力を送るタイミングは合わせなさい」
魔理沙「任せておけ。っというか、お前こそ間違えるなよ」
小悪魔「き、緊張しますね……」
始まる。自分にとってあらゆる面でこれからを左右する実験の完成が。
※コンマ判定
123:実験の失敗
456789:実験の成功
0:???
魔理沙参加により、成功率+2
直後判定
9+2=0
瞬間、感じたのは違和感だった。
体の奥底から、何かが沸き起こってくる。
熱い。熱い。体が、熱い。
パチュリー「これは、何?」
出来上がったのは、何かだった。
魔理沙「ヒヒイロノカネ……とは、違う様に見えるな」
小粒程の、小さな何かだった。
小悪魔「妙な力を感じますね……」
それは魔力を纏っていた。
咲夜「しかし、これは」
レミリア「虹色の輝き……ねえ」
そして、虹色に輝いていた。
安藤「……それだ」
フラン「安藤?」
安藤「それが、自分の求めた——」
レミリア「っ!!パチェ!魔理沙!小悪魔!それから離れなさいっ!!」
安藤「——ヒヒイロノカネだ」
刹那、体を構築する細胞の全てに衝動が走った。
—紅魔館(昼)・実験場—
※三人称に移行します
かつて何処かで産声を上げた塊があった。
それは一つの核から生まれた、細胞の群れであった。
きちんとした形を成せず、あらゆるモノを捕食しながらソレはやがて意思を得た。
原初の衝動は『食欲』。その『原罪』は暴食。それを縛り付ける為に習得したものが『意思』。
ソレは細胞生物として、あらゆる姿を取る事が出来た。
時には動物となり、時には人間となり、時には妖怪となり、様々な場所をただひたすらに流離った。
そしてソレは今、幻想郷に居る。
レミリア「まるで、『蠅』ね」
背にある羽を忙しなく羽ばたかせ、ソレは体を浮かせている。
咲夜「お嬢様、これが彼の……」
目は複眼となり、顔には亀裂のような紋様が浮かび上がっている。
パチュリー「……驚きだわ。ただの小熊妖怪だと思っていたのに」
魔理沙「おいおい、なんだこれは。私はなんも聞いてないんだが?」
小悪魔「わ、私もなんですが……」
腕は四本に増え、体から沸き立つ様にどす黒いオーラが纏われている。
フラン「あの時の、安藤だ」
それを見て、フランドール・スカーレットは喜びの声を口にした。
これがかつて、飢餓した安藤が見せた姿である。
耳障りな羽音を響かせ、彼はゆっくりと体を変化させていく。
そして、体の至る所が溶け始めていた。
ソレを不思議に思っているのか、彼はその場を動かない。
レミリア「フラン。アレを『破壊』しなさい」
その合間に出口付近へと虹色に輝く『何か』を持って移動したレミリアが、彼を指差して自身の妹に告げる。
魔理沙「おいおい、良いのか?ありゃあ安藤じゃねえのかよ」
レミリア「良いの。アレになった安藤を止める手立てはそれしかないのだから」
パチュリー「……殺す気?」
レミリア「アレは死なないわ。というか、わかっているのよ。以前、フランを襲った安藤は今の状態だったから」
フラン「壊しても壊れないんだよ。……ふふ、良いんだねお姉様。精一杯遊んでも、いいんだよね?」
レミリア「ええ。行きなさい。そして、また止めてあげなさい。友人なら『情け容赦なく』間違いを起こさせないように」
そして、あの日の再来はここに起こる。
コンマ運良すぎィ!
というわけで、今日はここまで。
実験は真の意味で成功です。その結果、安藤の真の姿が現れました。
この姿のコントロールが最終的な目標だったりします。色々な意味で。
では、おやすみなさい
>>834
10以上は全部0扱いなんだろう
成功率上がってるのに1にもどしたって仕方ないし
コンマの数値は>>835の通り。
では、始めます。ここが色んな意味で分岐点になるかもしれん。
——
『ソレ』が動き出した時、けたたましい程の羽音が響いた。
それと同時に、フランドールの瞳が加虐的な色を帯び鋭く光ると同時にギュッと左手を握る。
生々しい音が響き、『ソレ』の五体が爆ぜる。肉と同時に骨が砕け、薄い桜色の欠片と同時に鮮血が飛び散った。
フランドールが能力を行使したのだ。
あらゆるものには脆い部分が必ず存在する。ソレを彼女は自身の掌に移動させることが出来る。
それが、『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』の概要だ。
故に、彼女に破壊出来ないものは存在しない。
「■■■■ォォォオ————ッ!!」
だが、『ソレ』の再生能力は凄まじかった。
まるで逆再生をした映像のように、欠けた五体を細胞が蠢き修復する。
繊維が伸び、骨を形成し、肉と化し、腕を作る。それと同様に足が完成し、這いよる様な体勢を取った。
レミリア「ここはフランに任せて、私たちは退がっていましょう」
魔理沙「そんなことできるか!……って言いたいが、そういう状況じゃないよな」
パチュリー「それが懸命よ、魔理沙。アレは弾幕ごっこじゃないのだから、巻き込まれでもしたら一溜りもないわ」
小悪魔「で、ですね。……なんていうか、アレはもう、次元が違いますから」
『ソレ』——小熊の妖怪だった筈の安藤を離れてから見据えて、それぞれの感想を吐露する。
レミリア(コレが安藤の求めていたモノ……。なるほど、この神秘はまさしく『ヒヒイロノカネ』と言ってもいいかもしれない)
手にした瞬間、レミリアは虹色に輝く『ヒヒイロノカネ』から妙な高揚感と嫌悪感を同時に受けていた。
まるで力が流れて来るような、沸き立つモノがソレから発せられている。だが、良いモノだと彼女は思えなかった。
レミリア(霊夢が言ったということ、あながち間違いではないのかもしれない。これは確かに、妖怪が持っていても損しか生まない)
妖怪には相応の格がある。吸血鬼然り、大妖怪とされるスキマ妖怪然り、鬼や天狗然り。
その種に見合った力は許されるものだ。自制が効かせられる。ならばそれで何も問題など生まれない。
だが、この鉱石は『過度な力』を与えるものだ。コレを持った妖怪はその恩恵に預かれるだろう。
しかし、それは分不相応な力だ。故に、目を付けられるだろう。つまりは、出る杭は打たれる。そういうことだ。
故に、これは『妖怪が持っていても損しか生まない』ものだ。力の代わりに与えられるのは退治されるという結果なのだから、損以外のなんでもない。
レミリア「コレを求めて、安藤は何を目指すというのか……」
それが野心なのならば、討たなければならない。だが、彼女の中にそれで良いのかと思う自分が居た。
レミリア(どちらにせよ、糾さなければならないわね。この現状の罰も含めて)
だから、早く戻って来いと。レミリアは心の中で呟いた。
※推奨BGM 怒りの日(カール・ジェンキンス作)
ttp://www.youtube.com/watch?v=7RirEqehfsg
◇
這うようにソレは羽ばたき、宙を舞う。
溶け出し、煙を上げて消滅していく細胞を撒き散らしながら安藤はフランドールへと向かって行く。
フラン「——しっ!!」
それに対してフランドールが取った行動は、硬く握った拳による直線的な攻撃だった。
風を切るほど疾く、鉄球よりも重い一撃。
安藤「LAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!」
ソレを奇声の様な歪んだ雄叫びを上げ、安藤は身を無理矢理捻って紙一重の距離で回避する。
そして天井にへばり付くように四肢を付けると、体中を震わせた。
すると体から淡い光が漏れ出し、光球が形成される。
安藤「■■■■——ッ!!」
咆哮が上がる。刹那、光球が尾を引きながらフランドールへと発射される。
フラン「そんなもの!」
語気を強く、彼女は言うと同時に宝石の翼を羽ばたいて光球を避ける。
フラン「さあ、いくよ!」
反撃と言わんばかりに、フランドールは両手を安藤に向けると淡く赤く染まった閃光の弾丸が形成される。
その数は約二〇。一つ一つは小さいが、その分速度を伴って天井へと降り注ぐ。
安藤「ギッ、ィィイイ」
削り取るような弾丸の群れは安藤の体を貫いて、呻き声のようなモノが口から漏れた。
フラン「まだまだ!フォーオブアカインド!!」
追い打ちを仕掛ける為に、彼女が口にしたのは分身を作り出す魔法だ。
彼女を含め、分身は一同に頷くと四方へと散開し包囲網を形成する。
安藤「SIIIIIIIIIIIIIIAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!」
対して、安藤が取った行動は迎撃体勢だった。
羽音が鳴ると同時に彼の体はまず西側にいるフランドールへと飛び掛り。
フラン「あっ」
勢い良く、咄嗟の事で反応に遅れた彼女の右腕を大きく開いたその口で喰らう。
その衝撃で、右腕のもげたフランドールは消失する。
彼はそのまま旋回するように部屋の中を飛び、続けて比較的近い北側に出たフランドールを狙う。
フラン「ソレェッ!!」
させないと、そういう意味合いを持って短く叫んだフランドールは先の弾幕よりも大きな閃光を安藤に向けて発射した。
三体のフランドールによる、飽和砲撃。急速に軌道を変え、避けつつも近づき、時に腕でその弾丸を防ぎ、しかしそれでもフランドールという吸血鬼の攻撃力は彼を確実に削っていく。
赤い嵐。やがて安藤はその攻撃に耐えられず、閃光達に身を曝して直撃し、煙があがる。
フラン「お次はっ!」
だが、フランドール・スカーレットは安心しない。慢心もしない。
この程度であの状態の安藤は止まらない。それを知っている。何度破壊した所で完全に沈黙するまで再生し襲い掛かってくる。
故に、両腕を開いて次の魔法を発動させる。
二つの光球。二つ合わせて虹色の巨大な塊が、彼女の上下に現れる。
安藤「ZIIIIIIIIIIIIIGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!」
その中で、煙を吹き飛ばしながら咆哮した安藤の体は強く輝いていた。
上体を反らし、右腕をフランドールへと狙う様に向け、右手を鷲掴みする様に開く。
フラン「スターボウブレイクッ!!」
パンッ!!
という弾ける音が鳴ると同時に、光球が炸裂し七色の閃光の雨が安藤へと降り注いだ。
それとタイミングを合わせる様に輝きが右腕へと全て移動させた安藤の掌から、同じように光弾の雨が放たれる。
安藤「GUROOOOOOOINBEEEEEEEEEEEEEEEEERU!!」
弾幕を取り込み、体を再生させた余剰のエネルギーによって放たれる暴食の雨。
安藤の弾幕はフランのスターボウブレイクとぶつかり合い、溶かすように喰らうと勢い衰えず更に前へと直進する。
喰らい、貪り、溶かし、進む。
だが、数で言えばフランの弾幕の方が多かった。
故に、限界まで喰らった弾丸は許容量を超えた順にその場で霧散していく。
フラン「まだ、まだぁっ!!」
止まらない。フランドールの攻性は留まらない。新たに作り出した七色の弾幕が、再びパンという音を立てて安藤へと降り注ぐ。
安藤「があぁあっ!?」
そしてまた、直撃。全身に閃光を浴びて、削られ、全身から壊れたスプリンクラーの様に鮮血と焼け爛れ溶けた細胞を振りまいた。
これで、何回安藤は死んだのだろうか。一撃一撃、死を伴う嵐を受けては再生を繰り返し、それでも尚彼はフランドールへと向かって行く姿勢をやめることはない。
今の安藤を突き動かす衝動は、『食欲』のみである。本能と呼んでも差し支えないだろう。『暴食』という原罪を持つ故に、それが当たり前だと言える。
喰らうまで動きを止めない。限界までその衝動の為に体を動かす。
しかしここで、
安藤「ふ、ら……ん……」
漸く、本来の主がその姿の影を現した。
◇
気がつけばそこは暗闇だった。
ここはどこだ。ついさっきまで、皆と一緒に居たというのにいきなりの場面転換に疑問が絶えない。
いや、それよりも。
安藤「出来上がったのは、間違いなく自分の探していたものだった」
例え小粒程度の大きさだったとしても、虹色に輝くアレを見間違える筈はなかった。
それが嬉しくて、嬉しくて仕方がなかった。
考えてみれば、この一ヶ月の内に色の濃い日々を送ったものだ。
ヒヒイロノカネを発掘して、霊夢さんに奪われて、フランと弾幕ごっこをして、紅魔館で働くことになって、紅魔館の皆と出会って、そして、またヒヒイロノカネと出会うことが出来た。
——まあ、かなりの日数を採掘に費やしていた気もするけれど。
それが全ての始まりだったのだから、感慨深いものである。
安藤「でも、ここはどこだろうか」
当初の疑問に帰って、辺りを見回してみる。
うむ。見渡す限り真っ暗だ。何もない。なんだこれ。
しっかし、ヒヒイロノカネ関連になると途端にトラブルに巻き込まれる気がする。
安藤「妖怪が持っていても損しか生まれない、か」
こういう不運じみたことも、そういうことの顕れなのだろうか。
そう思うと、やりきれない。
安藤「霊夢さんの言っていたこと、正しかったってことかなぁ」
まあ、だからと言って諦めるという選択肢はないわけだけど。
そんなしょうもない事を考えていると、突然この空間に地響きが広がる。
そして、空に亀裂が走ると同時に見えたのは、煤けて汚れ、所々に軽い傷を負っているフランの姿が見えた。
安藤「フラン……?」
ちょっと用事行ってきます。日付変わる頃に戻る予定
おうふ、なんだか終わりそうにないんで今日はこれにて。
安価スレなのに安価出せないとは……申し訳ない
お疲れ様です
再開だよ。人居れば嬉しいな。
◇
フラン「安藤!」
擦れ、か細い声だったが確かに意識のある声で彼はフランの名前を呼んだ。
複眼はしっかりと、獲物を狙う様なものではなく友人を見る様な色で彼女を見据えている。
だから、フランドールには彼が元の、友人である安藤であることがはっきりとわかった。
否。ここにいる、レミリア、咲夜、パチェリー、小悪魔、魔理沙。その全員が彼が元に戻ろうとしているのがわかっていた。
だが、それも一瞬の事だった。
直ぐに彼の意識は暴食の原罪に飲まれ、全身を再生させ、
安藤「■■■■■ォオ————ッ!!」
歪んだ咆哮をけたたましい羽音と共に放つ。
レミリア「さて、此度の終幕が見えたわね」
先の一瞬、安藤の意識が元に戻ったのを見たレミリアは確信を持ってそう口にする。
レミリア「フラン。完膚無きまでに、彼を叩き潰してあげなさい」
魔理沙「それが正解なのか?」
レミリア「ええ。それがまごう事無き正解よ。……だから、殺れと私は言う。殺せと戸惑う事無く私は言う。彼は死なないから、故に潰せと私は告げる。さあ、フラン。お前はどうする」
確認する様に、彼女は自身が妹へと視線を送る。
レミリア「お前は微塵の戸惑いも無く彼を殺すことが出来るだろう。故に問う。お前は安藤が元に戻るまで、殺し続ける意思はあるか?」
確認する様に、フランへと言葉を投げ掛け続ける。
レミリア「フラン、答えなさい。ここから先、無残に、そして執拗に、更なる死を安藤に与え続けることが出来るか?」
フラン「……当たり前よ、お姉様」
ここで、漸く答えたフランの口元には笑みが浮かんでいた。
フラン「私はこの安藤を殺し続ける。私の友人となってくれた安藤に戻るまで何度でも破壊し続ける。そうしないといけない。そうしなければならない。この安藤は私の友人じゃないから、だからあの安藤になるまで私はこの力を全力で使ってアレを壊し続けるの。そう、それが私に出来ることだから」
——故に。
フラン「私は遊んで遊んで遊び倒すの。彼がコンテニューできなくなるまで」
そうして彼女は、再び左手をキュッとして握り締め、彼の体を破壊した。
※コンマ判定
90:安藤沈黙
判定直後
それでも尚、彼は再生を止めようとしない。
否、この再生に歯止めはない。
故に、彼は限界まで何度でも再生する。
力尽きるまで、再生し続ける。
パチュリー「……これで、安藤が元に戻った後、体に不調がなければいいのだけれど」
そこで疑問を呟いたのは、パチェリーだった。
彼女のソレはもっともなモノで、以前安藤も阿求から指摘されている。
咲夜「……それに至っては、当面問題ないかと」
レミリア「ええ。今回のせいで色々と問題が発生する可能性はあるけれど、咲夜の言うとおりよ」
小悪魔「どういうことですか?」
レミリア「元々、安藤の体の状態は不安定だった。それはもう、今の安藤の様に体が溶け出す程」
魔理沙「だけど、錬金実験してる時はそんな素振りなかったぜ?」
パチュリー「寧ろ健康体だったわね。この紅魔館で働いている間も、何の問題もなかったと思えるけど」
レミリア「だから、私が咲夜に頼んだのよ。『彼の時を止めて』と」
咲夜「色々と調節して、日常生活を営めることが出来る程度に、ですが。それでなんとか成っていたので、これからも大丈夫だと思います」
レミリア「故に、何の心配はいらない。……まあ、今回はエネルギーの補給が必要だと思うけれど」
そう言って、レミリアは小粒程度のヒヒイロノカネを握り締める。
恐らく、安藤を生かすにはコレが必要になるだろう。そういう運命を、彼女は見たのだから。
フラン「次ッ!!」
そうしている内に、安藤の体が捩じ切れる。
※コンマ判定
890:安藤沈黙
判定直後
ねじ切れた半身が蠢く細胞によって伸びた繊維の糸によって繋がり、癒着する。
まだだ。まだ食したい。食さなければならない。この心の底から湧き上がる食欲に従い、目の前の果実を喰らい尽くしたい。
思い浮かべるのは、惨劇。何もかも食い尽くした後の赤。貪り、啜り、飲み干す。何も残らなくていい。この衝動を満足させるのはそれしかないのだから、それ以外考えない。
だが、この現状はなんだ。どうしてだと暴食の徒は思う。
手を伸ばせば壊される。接近すればねじ切られる。距離を取ると閃光を浴びせられ、細胞達が焼き殺される。
安藤「■■■■ァアアアアアアアアアアアッ!!!!」
しかし、だからと言ってソレは止まらない。止まる事を知らない。そんな事を考える以前に、選択肢は存在しないのだから。
フラン「クランベリートラップッ!!」
炸裂し、閃光の波は安藤を包み込んだ。
※コンマ判定
7890:安藤沈黙
判定直後
◇
——ああ、やっと戻ってきた。
天井を見つめる。
視界が通常に戻った時、自分の身に感じたのは違和感だった。
自分の体だと言うのに、自分の体ではない様な感覚。
焼け焦げた体。離された半身。両腕はおかしな方向に曲がり、足など原型を留めていない。
だと言うのに、再生しようと細胞達が『自分の意思』をもっているように蠢いて再生させていく。
自分自身は戸惑うだけだというのに、『勝手』にエネルギーを消費して体の再構築をしていく。
そうすることで、来るのはやはり『食欲』だ。
お腹の減りが尋常ではない。せっかく元の場所に戻って来たというのに、こんなことに成っているということはつまり、自分は暴走してしまったということだろう。
原因はわからない。お腹が減っていたわけではない。なのに、何故。
まさか、ヒヒイロノカネが完成したから?
自分が求めたものがそこにあったから?
何を馬鹿なと、自嘲する。だが、この現状でそれの原因を探るのは無理か。
とりあえず、意識を繋ぎ止め続けなければ。
フラン「おかえり、安藤」
そんな時、自分の顔を覗き込む様にしてフランが声を掛けてくる。
安藤「ただいま、でいいのかな。よく、わからないや」
レミリア「合ってるわよ。……本当に、面倒な事をしてくれたものね」
安藤「自分ではよくわかっていないんですがね……」
本心でそう思う。
安藤「というか、体の状態がやばいんですけど」
再生は終わった。しかし、この体は溶け始めていた。目まで霞んで来ている。
レミリア「ええ、そうね。だからコレを飲み込みなさい」
そう言って彼女は、小粒程度の大きさの何かを差し出してくる。
レミリア「そして、眠りなさい。……全快したら、罰を与えるからそのつもりで」
安藤「……了解、しました」
ああ、もう、眠い。
最後に、目線を——。
※誰に向けた?
1:レミリア
2:フラン
3:パチュリー
4:咲夜
5:小悪魔
選択安価二つ↓
フランに向けてみると、目線が交わる。
安藤「おや、すみ……フラン」
フラン「おやすみ、安藤」
無理矢理微笑んで見せて、フランも笑顔で返してくれる。
もう限界だ。おやすみ、皆。
名前:安藤
よみ:あんどう
種族:妖怪(細胞生物)
能力:何でも捕食する程度の能力
人間友好度:中
危険度:低(高) ※但し空腹時に限る
生息:紅魔館
二つ名:小気味の良い変身生物
紅魔館で働く中級妖怪。本人の意思で姿形を変えられる細胞の塊であり、現在は小熊妖怪を象っている。
博麗大結界の張られる以前は外の世界を旅していたらしい。割と最近幻想郷に住み着いた(本人談)。
性格は真面目で、好戦的ではない。しかし、空腹時は理性を失っている可能性があるので注意すべし。
尚、能力こそ物騒であるが本人の戦闘力はそこまで高くはなく、中堅あたりと聞く。
人間の里に足を踏み入れる事もあるが、何でも捕食できるからと言ってゴミを与えないように。以前、和風料亭に姿を見せている事を確認している為、意外と美食家なのかもしれない。
ちなみに、変身するとしばらく動けなくなるのと空腹になる為理性を失いやすいので、見かけない顔がいると思ったら無闇に近づかない方がいいだろう。性別は妖怪に珍しく男。そも、妖怪に男女が明確にあるかは定かではない。
また、その正体は暴食の徒。複眼に四つの腕を持ち、楕円形の羽を持つ這い寄る蠅の王。
コレを本人は知らず、またこの姿の時の記憶を彼は持っていない。
現在の装備
追尾型(細胞を活性化させ、相手を追尾するホーミング弾を撃てます。通常弾より弾速遅い)
スペルカード『暴食』(広範囲にゆっくりと拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
速射型(細胞を活性化させ、弾速の早いエネルギー弾を撃てます。通常弾より範囲狭い)
スペルカード『蝗』(広範囲に早く狭く拡散するエネルギー弾で相手の弾幕を食いながら放たれます)
特殊スペルカード『吸放「リフレクション」』:相手と同じ弾幕を放つカウンター。吸収と放出を同時に行うことで、相手の弾幕を食うという特有の性質も付加されている。
レベルアップまで:『4/6』
相関図
犬走 椛:知り合い。気のいい方。何でも食べますよね
姫海棠 はたて:仲良しかな?名前を間違えるのだけは気に食わないけど
上白沢 慧音:寺子屋の誘いを断られてしまった。無念。
森近 霖之助:気が向いたら買い物に来るといいよ
朱鷺子:妖怪にしては他人が気になっているように見えるね
稗田 阿求:何時でも来訪をお待ちしております
博麗 霊夢:ヒヒイロノカネは預かったわ
射命丸 文:知り合いですね。はたてと仲がよろしいようで
八雲 紫:興味の対象。面白い物語を紡いで欲しいわ
レミリア・スカーレット:興味の対象。その姿勢と思いは決して忘れないで
フランドール・スカーレット:大切な友達。おやすみ、安藤
十六夜 咲夜:彼を助ける事を、お嬢様と妹様が望んでいるなら
パチュリー・ノーレッジ:あの姿、まさかね……
小悪魔:良い人です!でも、ちょっと怖いかも
霧雨魔理沙:あいつって、何なんだろうな……
さて、今日はこれにて終幕。
安藤フルボッコ回でした。フランちゃんのサンドバックだね。
では、また後日続きをやりますので、今日はもうおやすみなさい
推参。蠅の王と吸血鬼のどちらが上、と言えばこの作品だと吸血鬼(お嬢様の能力考えると)。
まあ、安藤は半端物、というか魔王の器を満たしていないのでどちらにせよ格の上で勝てない。
さて、30分頃に再開します。人居れば嬉しい
とは言え、細胞生物だから虫の形態を取らなければリグルには操られることはない。
再開します。
——
三十六日目
—紅魔館(朝)・自室—
目が覚めると、そこは自室だった。
安藤(……体は、大丈夫そうだな)
壁に掛けられたカレンダーを見ると、二日過ぎている。
暴走の後のこの爆睡。お嬢様はあの時ゆっくり眠れと言っていたが、仕事は大丈夫なのだろうか。
妙に満たされているこの感覚もまた、あの時と同じか。
安藤「さて、これからどうしようか」
※選択
1:フランに会いに行く
2:レミリア嬢に会いに行く
3:自室に行ってみる
4:門まで足を運ぶ
5:紅魔館から出る(場所明記)
6:その他
安価2つ下
まあ、順当に目覚めた事をお嬢様に伝えるのが筋か。
そう思い立って部屋から出ようとすると、扉が開かれた。
レミリア「あら、安藤。目が覚めたのね」
安藤「お嬢様?」
レミリア「でも、いきなり部屋から出ようなんて感心しないわね」
安藤「あ、いえ、申し訳ないです。……お嬢様、何故ここへ?」
まさか、見舞いにでも来てくれたのだろうか。
そうだとすれば素直に嬉しいのだが、まあ思い上がりも甚だしいか。
レミリア「従者の様子を見るのも主の務めよ。そういう意味では見舞いに来た、と言ってもいいかしら」
安藤「は、はあ。……ありがとうございます」
ちょっと予想外だった。だから、呆けた様な声で返してしまう。
レミリア「気の抜けた返事ね。……まあ良いわ、伝えることもあるし」
安藤「あ、ではこちらへ」
とりあえず、入口で立ち話をさせるわけにもいかないので部屋の中へと案内する。
最低限な家具しかないこの部屋だが、机と椅子くらいある。備え付けのものだが。
レミリア「さて、最初にお疲れ様、とでも言ってあげましょう。錬金実験はある意味で成功、ある意味で失敗だったわね」
最近ようやく暖かくなってきました。皆さん風邪にお気を付けください。花粉症でぴゃーっとなってる>>1です。
再開します。
——
その言葉は、二重の意味を持っている。
成功というのは、自分にとってという事だろう。
あれは間違いなく、自分の欲していたヒヒイロノカネだった。だから、成功。
失敗というのは、本来の目的とは違うモノが出来た、という事だろう。
自分は知らないが、パチュリーさんや魔理沙さんの反応はそうだったと記憶している。
だから、そういう意味で成功と失敗が重ねあっていたのが、あの錬金実験の結末だった。
安藤「そういえば、あのヒヒイロノカネは何処へ?」
レミリア「気になる?」
それはもう。あれこそが自分の求めていたものなのだから、気にならないと言えば嘘になる。
レミリア「そうね。アレは——」
※判定
1234567:今はもう、ここにはないわよ
890:あなたの中にあるわ
コンマ判定直後
レミリア「今はもう、ここにはないわよ」
安藤「は?」
その言葉に、思わず呆けた声を出してしまう。
どういうことだ?アレは確かに、あの時出来上がっていた。なのに、何故。
レミリア「あの錬金実験中、あなたは暴走したわよね」
安藤「え、ええ。自分でもどうしてああなったのか、わかっていませんけれど」
錬成されたあの宝物を見た瞬間、自分の中で何かが起こったというのはわかる。
細胞達の歓喜が聞こえた。その後の記憶は自分にはない。
目覚めた時には全てが終わっていた。
レミリア「その時、フランがあなたを止める為に戦っていたの」
ズキリ、と。胸が痛んだ気がした。
また迷惑を掛けてしまった、という考えが自分の中に芽生える。
レミリア「それで、その最中に何処かへとアレは消え去っていた。探させたけれど、『ここにはもうあれはない』」
安藤「そ、んな……」
せっかくまた、自分の手元に戻ってきたと思ったのに。あの輝きを眺めることが出来ると思ったのに。
落胆する。アレはもう、ここにはないという事実に。
レミリア「……さて、落胆している所悪いのだけれど」
安藤「はい?」
レミリア「あなたには罰を与えなければならない。あの暴走で、皆に迷惑を掛けたのは事実。そして、主である私に危害を及ぼしかけたのもまた、事実」
——故に、罰を与える。そう、彼女は言い切った。
安藤「……罰、ですか」
呟くように、漏らす様な声で自分は口にする。
レミリア「暴走、という致し方ない部分はあるけれど、ね。……それでも事実は消すことは出来ない。皆への示しもある。故のモノよ」
自分の意思とは関係なく、という理由があったとしてもこの事実はどうしようもない。
というか、理由にすらならないだろう。
主に牙を向けた。仲間を危機に曝した。それだけで、既に罰するに値する。
……最悪、首を斬られる可能性もあるかもしれない。
レミリア「というわけで、安藤。あなたには、一ヶ月の謹慎を命じます」
安藤「一ヶ月……」
レミリア「ええ。その間に、強くなりなさい。その間に、術を身につけなさい。あなたにこの紅魔館の一員である、という矜持があるのなら、その間に暴走をしないようにしなさい」
安藤「ちょっと、ちょっと待ってください」
それってつまり、体の良い休暇を自分に与えるって事になるのではないか?
レミリア「あなたに足りないのは、力だ。だから安藤、あなたはこの一ヶ月で強くなりなさい。まあ?好きに過ごしてもいいけれど。……安藤」
安藤「はい、なんでしょうか」
レミリア「あなたの主は誰?」
安藤「お嬢様です」
レミリア「だったら、その主に牙を向いた暴走を従えられるほど強くなりなさい。そうならなければ、そうね。あなたは『糞』よ。犬の糞だわ」
安藤「く……!?」
なんて事を口にしてるんだ、この方は。
レミリア「何にもなれないようなら、あなたはただの『糞』。だから、違うと思うならやりきって見せなさい」
……もしかして、奮起させようとしてくれているのだろうか。
だとすれば、応えなければいけないと思う。
安藤「お嬢様」
レミリア「なに?安藤」
安藤「見ていてください。きっと、やってみせますから」
だから、自分は強くならなければならないと思った。
短すぎるけど今日はここまで。
中々まとまった時間が取れなくて進まん。申し訳ない
最近週一のペースになっている気がする。
とりあえず、まあ三時頃に再開します。
人いれば嬉しい
—紅魔館(昼)・自室—
お嬢様により自分に与えられた罰は、一ヶ月の謹慎処分。
つまり、一ヶ月間働くなということだが、先の言い振りだとなんていうか。
この期間の間に強くなれと、そう言っているのは間違いないだろう。
暴走を自分の意思で操れる程、か。
安藤「そもそも、最初は気にしてなかったんだよなぁ」
誰かの迷惑にならないよう、暴走しないようにしようとは日頃から思っていた。
そも、原因らしい原因は基本的に空腹である。いつもそうだったし、姿を変えた後になりやすいのもそれが起因だ。
空腹にさえ気を付ければ、あとは良かった。弾幕ごっこをするのは好きじゃなかったから。
この体を構築しているのは細胞だ。自分は細胞生物だから、ソレを纏める栄養(エネルギー)が要る。
だから、空腹になると暴走する。弾幕ごっこはエネルギーを多く消費するので、自然と腹も空く。
弾幕ごっこをやらなかったのは、そういう面もあるからだけど……。、
霊夢さんに負けたのは悔しかった。暴走したせいでフランには二回も迷惑をかけている。そして今回、この紅魔館の皆や魔理沙さんにまで迷惑を掛けてしまった。
——これは、良い機会なのだろうか。
正味、フランと初めて弾幕ごっこをした時の力が引き出せて操れればと思っていたのもある。
謹慎という事は、まだこの紅魔館を去れと言われたわけじゃない。
……正直な話、そう言われても仕方ないと思っていたわけだが。
安藤「強く、か……」
真剣に、貪欲に、求めれば良いのだろうか。強くなりたいと、その為にどうするか。
まあ、なんにせよ何か行動を起こさないと。
さて、どうしようか。
※選択
1:フランに会いに行く
2:紅魔館内をぶらつく
3:図書館へ向かう
4:門まで足を運ぶ
5:紅魔館から出る(場所明記)
6:その他
安価2つ下
——フランドール・スカーレットは吸血鬼である。
その強さは語らずともいいだろう。というか、自分自身で味わっているので、骨身に染みている。
そんな彼女に会いに行くのは、まあ、既に日課みたいなものである。
目が覚めたことも伝えておきたいし、この間の事も謝らないと。
そう思って、フランの部屋を訪れたわけだが。
コンコン、と軽くノックをする。
フラン「だぁれ?」
安藤「自分だよ、フラン」
フラン「安藤!?」
返答すると、凄い勢いで扉が開かれた。
フラン「目が覚めたんだね!よかったー!」
安藤「心配掛けてごめんね。それと、迷惑も掛けたみたいだし……」
フラン「ううん全然!それに、楽しかったから大丈夫だよ」
……相変わらず、色んな意味で強い娘である。
フラン「ここで立ち話するのもあれだし、中に入る?」
安藤「うん、そうさせてもらおうかな」
そうして、何時ものようにフランの部屋へと案内された。
—紅魔館(昼)・フランの部屋—
それから、フランが呼び鈴を鳴らして妖精メイドを呼ぶと紅茶とお茶請けを頼んだ。
今日の紅茶はアプリコットティー。皿に盛りつけられたのは、数種類のクッキーだった。
フラン「それで、安藤。今日はどうしたの?」
安藤「あ、うん。……とりあえず、さっきも謝ったけど本当にごめんね。また暴走したみたいで」
そう言って、頭を下げる。
フランにはそういう所で負い目があると自分は感じている。
最初は襲いかかり、次はみんなを守る為に彼女は暴走した自分と戦った。
彼女は気にしていない様だが、それでも危険な目に遭わせているのは自分である。
フラン「もう、安藤?私は気にしてないってさっき言ったよね?」
安藤「だけど、ちゃんと謝っておきたかったんだ。みんなにもだけど、まずはフランに」
フラン「……そっか」
軽く微笑んで、呆れる様にフランは呟く。
フラン「だったら、これからそうならないように頑張らないとね」
安藤「うん、そのつもりだよ。お嬢様にも言われたし」
フラン「あいつに?」
——一瞬、フランから発せられた何か鋭い感覚が自分の体を突き抜けた気がした。
安藤「う、うん。目が覚めた時、丁度様子を見に来てくれたんだ。その時にね」
フラン「ふーん。……まあいいや」
さっきのはなんだったのだろう。いや、良いか。多分気のせいだ。まだ目が覚めたばっかだから、体の調子も完全ではないのだろう。
さて、謝る事は謝った。これからどうしよう。
※なにを聞く?orなんて声を掛ける?
1:弾幕ごっこの練習がしたいんだけど
2:やっぱりさっきの感覚が気になる。聞いてみよう
3:そういえば、お嬢様と言えばなんだけど
4:自由(台詞明記)
安価↓2
安藤(……でも、さっきの感覚は)
やはり気になる所である。
安藤「フラン、お嬢様と何かあったの?」
フラン「どうしてそんなこと聞くの?」
安藤「え、っと。さっき、お嬢様の事を話した時、なんていうか、フランの雰囲気が鋭くなったから、かな?」
思い出してみれば、そんな感じだった気がする。
フラン「……別に、何もないよ」
安藤「そう?」
フラン「うーんとね。なんて言えばいいのかな」
唇を尖らせ、眉間にしわを寄せながらフランは悩む様に首を傾げる。
フラン「ちょっとだけ悔しかったかも」
安藤「なんで?」
フラン「安藤に頑張れって最初に言えなかったから?」
安藤「なにそれ」
少しだけ笑い声を含ませて、自分は言う。
フラン「私にもわかんない。でも、最初にお姉様がそう言ったってことが、ちょっと嫌だったのかも」
だから、あの雰囲気っていうか、言葉に鋭さがあったと?
フラン「んー?」
何やらむずむずとしているのか、フランの表情は険しい。
フラン「ごめんね安藤。ちょっと考えたいから、一人にしてもらってもいい?」
安藤「うん、わかった。それじゃあまたね」
フラン「またね」
互いに手を振り合って、自分はその場を後にした。
※フランの好感度があがりました。フランが嫉妬(?)を覚えました。
—紅魔館(昼2)—
フランの様子に気になる所があったけど、一人になりたいっていうならそうさせてあげるのが吉か。
それにしても、彼女の言っていたことってなんなんだろうか。
うーん……。よくわからないな。
とりあえず、まだ時間はあるからこれからどうしようか。
※選択
1:お嬢様に会いに行く
2:紅魔館内をぶらつく
3:図書館へ向かう
4:門まで足を運ぶ
5:紅魔館から出る(場所明記)
6:弾幕ごっこ練習
7:その他(内容明記)
安価2つ下
—博麗神社(昼2)—
……何を考えているのか。
とりあえず、最近はずっと篭もりっぱなしだったのもあって紅魔館から出たのは良い。
それで何時もの様に彷徨って、自由気ままに行くのも良い。
だけど、その行き着いた先が。
安藤「博麗神社って……」
いや、いいんだ。うん。ある意味気になっていた場所であることに変わりはないのだから。
ここにヒヒイロノカネがあって、ここには博麗の巫女がいる。
だから、うん。この一歩を踏み出せば訪ねることができるのだ。
だが、うん。あの時と実力も何も変わっていない自分であるが故に。
あの時の弾幕ごっこが頭を過ぎって踏み出せずにいる。
行くか、行くまいか。どうするべきか。
※選択肢
1:行く
2:行かない
安価↓
安藤「……行ってみるか」
踏み出して、前へ。
別にやましい気持ちでここに来たわけではないのだから、何を臆する必要があるのだろうか。
そう考えれば、先の恐怖も霧散していく。
いや、まあ、霊夢さんは妖怪退治を主にしているんだから、警戒はしつつだけれど。
安藤「……こんにちはー」
挨拶する声もまた、心なしか小さくなっていた。
情けない限りである。
そうこうしていると、誰かの気配が近づいてくるのに気付く。
それは——。
※コンマ判定
123:魔理沙
456:萃香
789:霊夢
0:再安価
コンマ一桁判定直後
再安価。日数空いてるせいもあるけれど、意外とこのスレコンマ神様に愛されてる気がする。
と、いうわけで。
↓3のキャラを出します。(幻想郷の住人なら誰でもおk。ただし神霊廟はやってないから布都とかのキャラわからんです)
魅魔様か。……魅魔様!?
————
「おい、お前。何をしてるんだ?」
声を掛けられて振り向いてみると、そこには星を象った装飾の付いている三角帽を被る、緑髪の女性が……浮いていた。
安藤「幽霊!?」
足は無く、尾を引くような霊魂。幽霊というものを見たことがないので、驚く。
「……なんだ、妙に懐かしい気配がすると思ったんだが、勘違いか」
安藤「あ、あなたは?」
魅魔「ん?あたしゃ、魅魔っつーもんだ。この博麗神社に恨みを持つ幽霊さね」
安藤「なんつー物騒な事を平然と言ってますか、あなたは」
魅魔「言っておいてあれだが、今はそんな事はどうでも良いと思ってるよ」
自由な方だった。
安藤「所で、懐かしい気配っていうのは?」
魅魔「ああ、魔界のもんさ。……ん?」
そう言った後、彼女は訝しげな表情を浮かべて自分をジッと見つめてくる。
魅魔「……あんた、本当に妖怪かい?」
安藤「ええ、一応は」
魅魔「そうか。……ほう、ほう。これはまた面白いモノを見つけたもんだ」
あ、今すっごい邪悪な感じがした。
※コンマ判定
魅魔が見抜いたモノは何?
159:安藤の中にあるヒヒイロノカネ
234:安藤の正体(細胞生物であること)
678:安藤の正体(安藤の原罪を察知)
0:全て
コンマ判定直後
※魅魔視点
最近は、特にやることもなく面白くないものだと思っていた。
博麗霊夢が持ち帰ったあの鉱石を見た時少しばかり興味が沸いたが、持ち主に力を『問答無用』で与えるものなどこのあたしには必要ないものである。
それに、アレは不幸の元となる。物怪妖怪魑魅魍魎に力を授ける鉱石など、少しでも間違えれば『害悪』の元だ。そんなものを持ったとして、何の得になり得よう。
しかし、なんだ。この目の前にいる坊主は中々に面白い。
魔界の気配を身に宿し、その中にあの鉱石の存在まで感じる。それでいて、あれだこれだと能力を使って悪さをしているようにも見えない。
あたしにしてみれば、急に力を持った奴なんてのは使いたがるもんだと思う。
相応の目的や、精神、それに矜持ってもんを持たない奴は見せびらかすもんだ。
だから、こいつは面白かった。
魅魔「お前、妖怪だろ。何しにここに来たのさ」
安藤「適当に彷徨ってたら、ここに辿り付いただけですよ。他意はありません」
魅魔「魔界って単語に聞き覚えはあるかい?」
安藤「ありませんね。……一応、生まれは確か外の世界ではありますが。随分長く生きているものですから、もう記憶の彼方ですけれど」
魅魔「そうは見えんがね」
安藤「妖怪なんてそんなものでしょう」
魅魔「違いない」
嘘はない、か。
魅魔「ここが博麗の巫女の要る場所だってわかりつつも、わざわざ足を運んだ理由はなにさね」
安藤「答える義理はありますかね」
魅魔「おいおい、そこは答えてくれると嬉しいんだが?……まあ、あれさ。この幽霊の暇潰しに付き合って欲しいのさ」
安藤「……ある意味で、あなたって結構厄介ですね」
魅魔「それはどういう意味かな?」
安藤「まるで老人のようだってことですよ。あまりここに長居はしたくないのですが」
魅魔「だったらこの魅魔の暇潰しに付き合うことだね。これでもあたしゃ、博麗の巫女とはこれでも切っても切れない仲だ」
嘘は言っていない。何時もからかっているという意味では、言ったとおりの仲だろう。
安藤「さいですか。……まあ、あれです。ここにあるモノのことが気になっていたので」
魅魔「……ほう?あの鉱石の事を知っているのかい?」
関心を寄せた矢先に、これか。身の内にあの鉱石を持っていながら、まだ求めるか。
これは何か目的でも持ってるから自制してる感じかね?
……魔界の連中ではないにせよ、この人間界で何かしようとか企んでたらちょっと厄介だ。
安藤「自分の掘り出したものですから。それがちゃんとしてあるか、なんて女々しい考えからですがね」
魅魔「自分で、掘り出した?」
安藤「ええ。それで霊夢さんに弾幕ごっこで負けて、ここにあるってことです」
あの日、持ち帰ってきたあれは元々この妖怪のものだったというわけか?
……はっ。はははははは。
魅魔「ハハハハハハハハハ!面白い、面白いね、アンタ。それであれかい?あわよくば盗人でもしようってのかい?」
安藤「滅相もないですよ。それがバレたら今度こそ殺される。……まあ、出来るなら自力で、ちゃんとした形で返してもらいたいとは思っていますが」
魅魔「博麗の巫女相手にかい?それは自殺志願と違わないよ」
妖怪の身でありながら、そんなことをした所であの博麗の巫女が易々と乗り越えるなど無理だろう。
しかし、こいつ。中々に『面白い』。この『人間界』の妖怪でありながら『魔界』の気配を持っていて、尚その身の内にあの鉱石を宿している。
魅魔「ああ、そうかいそうかい。……あんたの力、ちょっと見たくなってきたね」
だから、ふっかけてみる。これも全てあたしの『興味』を引いたこの妖怪がどういうものか知る為に。
久々だね、こんな気分は。また何か面白いことがこれから起きそうだ。
※安藤視点
魅魔「ああ、そうかいそうかい。……あんたの力、ちょっと見たくなってきたね」
一人納得するように口にして、それから彼女から何か身を震わせる様な威圧感が自分にのしかかってきた。
いや、待って。なんでそうなるんですかね。自分は何もしてないはずなんですけどね。
安藤「そういうのは、間に合ってますから」
故に、お断りする。お断りしたい。お断りさせてください!
魅魔「意気地のないこった。それでも男の子かい?」
安藤「自分は弱いですから。というか、修行中の身ですから」
そう言いつつ、修行すら始まっていませんが。と思うのは内緒である。
魅魔「弱い?そんなものを『宿して』おきながらそんな事を言うのかい、あんたは」
安藤「……なんのことかさっぱりなんですけど」
宿している。その言葉に緊張を巡らせる。
まさか、この身に巣食う何かについて魅魔さんは知っているのだろうか。
いや、だとしても戦闘じみた行為はお断りだ。だから、やっぱり逃げ腰になる。
魅魔「……へえ、ふうん、そうかい。自覚無しか」
安藤「一人納得しないでください」
魅魔「いや、これは失敬。なるほどなるほど。……強くなりたいのかい?」
安藤「ええ。そりゃあ、一応当面の目標はありますので」
暴走の飼い慣らし。この身に宿る『何か』を自分の意思で操る。それが出来れば、みんなに迷惑を掛ける事はなくなる。
安藤「誰かの迷惑には、なりたくないですからね」
魅魔「妖怪が、珍しい事をいうものだ。まるで『人間』みたいだな」
……まあ、人間になったり、人間を捕食したことがあると言えばある。いつの頃だったか忘れたけれど。
魅魔「……いいさ、それじゃあここは諦める。修行中って言ったね。暇があればこのあたしが見てやってもいいんだが」
安藤「いいんですか?」
魅魔「暇潰しにね。ま、お前さんが望めばだけど」
安藤「それじゃあ、そのうち」
魅魔「そうさね。……博麗の巫女もそろそろ出てくるか帰って来そうだ。もし用があれば魔法の森に来ておくれ」
安藤「そうさせて頂きます」
そうして、魅魔さんは去って行った。自分も、霊夢さんには出来れば会いたくないしそろそろここを後にしよう。
そういえば、自己紹介をしてない。また会った時にしておこう。
※魅魔と出会いました。魔法の森に居るようです。
※魅魔に修行してもらえるようになりました。
休憩です。ちょっと席外してきます
みまさまー!!
>>910ありがとう!!
でも魅魔翌様の搾乳ならちょっと見てみたいかも
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - — = ̄  ̄`:, .∴ ' ( )
, -'' ̄ __——=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -—  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー'>>920/´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
前回は見事に寝落ちしてました。申し訳ない
—幻想郷(夕方)—
色々あったが、何とか霊夢さんと鉢合わせせずに済んだのは嬉しいかな悲しいかな。
ヒヒイロノカネについて聞きたかったと思う反面、顔を合わせたらきっとまた弾幕ごっこになりそうで不安だったし。
まあ、でも魅魔さんと出会えたのは暁光だ。あの方は強い。そう感じたのは間違いないだろう。
暇潰しと言っていたが、修行を見てもらえるというのは助かる。
これから、もっと頑張らなくてはならないのだから。彼女は自分の中にある何かに心当たりがあるみたいだったし。
さて、これからどうしようか。そろそろ夕飯の時間でもある。流石にその時間には戻った方がいい気もするが……。
※どうする?
1:誰かと会う(キャラ名明記)
2:元住処の様子を見に行く
3:紅魔館に戻る(時間経過なし)
4:弾幕ごっこ練習をする
5:その他
安価↓2
—紅魔館(夕方)—
とりあえず、やはり夕食に遅れるのは気が引けるので少し早めに紅魔館へと戻ってきた。
最近はこの時間も少し冷え込んで来ている。秋も終盤といった所だろうか。
さて、これから夕飯までどうしようか。
1:お嬢様に会いに行く
2:紅魔館内をぶらつく
3:図書館へ向かう
4:門で美鈴さんと話す
5:弾幕ごっこ練習
6:その他(内容明記)
安価↓
—紅魔館(夕方)・門前—
紅魔館の中へと入る前、なんとなく呆然と立っていると美鈴さんに声を掛けられた。
美鈴「あ、安藤さん。お疲れ様です」
安藤「美鈴さんこそ、お疲れ様です」
美鈴「やっと、やっと話に登場することができました。やっと喋ることが出来る!安藤さん!どうして来てくれなかったんですか!?」
安藤「え、え?……いや、よくわからないんですけれど」
美鈴「……あ、すいません。ついメタな事を口にしてしまいました」
なんというか、危ない話をしてる気がした。
美鈴「それはともかく、安藤さん。どうしたんですか?」
安藤「いえ、ちょっと考え事と言いますか。どうやったら、強くなれるかな、なんて」
美鈴「強く、ですか」
安藤「ええ、まあ。色々ありましてね」
苦笑して、軽く首を傾げる。
安藤「実際、これまで考えた事もなかったことですから。どうしたら良いものかと」
美鈴「……それは、以前の事件と関係あるんですか?」
安藤「……聞き及んでましたか」
美鈴「私も一応、紅魔館の住人ですからね。妖精メイドたちも、忘れていなければ聞いている筈ですよ」
肩を竦めて、彼女は薄く笑みを浮かべてそう言い放つ。
そっか、聞いているのか。……少し、胸の辺りが痛む。
安藤「不甲斐ないことです。突然暴走して、皆への危険を振りまき、主にすら牙を向いた」
それがどういう意味を持つかはわかっている。だけど自分は未だにここにいる。
安藤「お嬢様に言われました。強くなれと」
美鈴「だから、悩んでいたと」
安藤「ええ」
その期間は一ヶ月。一ヶ月の内に、どうにかしなければいけないというのもまた、悩みの種であった。
安藤「正直な話、どうすれば良いかわからないのが現状です」
魅魔さんの誘いもあるが、それ以外でも何か出来ることがあるのではと思う。
美鈴「……では、ここで一つテストをしてみましょうか」
安藤「えっ——?」
言うと同時に、美鈴さんの拳が風を切り裂いて自分の元へと向かって来る。
※コンマ判定
1:急所に直撃
23:顔面にHit
456:頬を掠める
789:何とか避ける
0:完全に見切る
コンマ一桁判定直後
咄嗟の事に反応が鈍ったが、体を右側へと大きく傾け、地面を蹴って跳び上がり大袈裟に彼女の拳を避ける。
あぶ、あぶ、危なかった。いや、本当に。
安藤「ななななな、何するんですかいきなり!」
美鈴「意外と動けるんですね」
安藤「関心する場面ですかここは!?」
肝が冷えるとはこのことだろうか。アレが直撃したら、多分カスリ傷とかじゃ済まなかっただろう。
というか、いきなり過ぎる。何とか避けたけれど、何がしたかったのかイマイチ理解出来ない。
美鈴「ああ、いえ。なんといいますか。安藤さんの実力って実は知らないんですよね、私」
は、はぁ。
美鈴「でも、今のでちょっとわかりました。妖怪としてはそこそこの強さですね」
安藤「あ、ありがとうございます……」
まあ、そこらの無名妖怪や下級妖怪よりは強いというか、捕食出来るから中級妖怪を名乗っていたわけだが。
美鈴「そういうわけで、強い妖怪と戦ったりしてみれば良いんじゃないでしょうか。何か掴めるかもしれませんよ?」
安藤「それ、下手したら自分、死にますよね?」
美鈴「そこはほら、危なくなったら逃げるとか」
安藤「無責任!?」
美鈴「……という冗談は置いておきまして」
安藤「いや、結構切実なんですけど……」
美鈴「アレですよ。何だかんだで、貴方が頼んだら皆さん修行をつけてくれると思いますよ?」
その言葉に、思考を止める。
美鈴「勿論私もです。……新人は、先輩に教えを乞うモノだと思いますが、安藤さん的にはどうなんでしょうか」
安藤「あ、いえ、えっと……」
それは勿論、仕事関係であればわからない事は要点を纏めて聞きはしていたけれど。
しかしこれは自分の問題なのであって。
安藤「……色々と、迷惑を掛けっぱなしですけど、良いんですかね」
美鈴「それが仲間というものではないんですか?」
自分にはよくわからないことだった。
美鈴「頼れる相手には頼ってください。……なんていうか、本当に安藤さんは真面目ですね。子供みたいなのに」
安藤「見た目は小熊ですからね。実の所何年生きているかも覚えてないですが」
最早、気付けば過ぎていたという域である。
美鈴「ま、背負い込み過ぎないでください、という事です。咲夜さんもパチュリー様も心配してましたし」
……そういえば、お嬢様とフランには顔を会わせているけれど、他の皆さんとはまだ会っていない。
あの時のこと、謝らないと。出来れば魔理沙さんにも。
美鈴「というわけで、安藤さん。この紅美鈴の力が必要になったら言ってくださいね。全力でお相手してあげますから」
安藤「それはつまり、叩き潰されろと?」
時たまに腕に自身のある人間が勝負を挑みに来る、という話を聞いた事がある。その度に彼女は返り討ちにしているわけだが。
ガッツポーズをして、笑顔を向ける美鈴さんには悪いけれど、それはそれで気が引けるというかなんというか。
美鈴「いえいえ、安藤さんならきっと良い筋行きますよ。さっきの拳もよけられちゃいましたし」
安藤「いや、ですが」
美鈴「あ、なんだったら夕飯前の運動程度に今からやりますか?」
安藤「話をきいてくれません!?」
美鈴「いやあ、最近試合もしていなかったので正直退屈で」
それが本音ですよね、今ポロっと出しましたよね!?
安藤「お断りしますッ!!」
美鈴「あ、待って!!」
というわけで、三十六計逃げるにしかず。
いや、勿論相手をしてくれるのは嬉しいのだが心の準備というものが必要である。直ぐにとは言えない自分が情けなく思えるが……。
考えてみると、自分は案外臆病者なのかもしれない。
博麗神社に入る時も、魅魔さんに誘われた時も、今も。今日はよく腰が引けている気がする。
——刹那、ノイズ混じりに脳内へと突然浮かんだのは白衣を着た人間の笑顔だった。
それも一瞬の出来事で、直ぐに記憶から消えていく。
安藤(食べたく、ないもんな……)
だけど、何故かそう心の中で思っていた。
無意識に、何も疑問に思わず。自分はそのまま紅魔館へと入ると、自室に戻って夕飯までの時間を過ごすことにした。
—紅魔館(夜)・自室—
夕飯時、集まった皆にこの前の事を謝れば快く、とは言わないが許してくれた。
咲夜さんは、もうあんな事にならない様にと。
パチュリーさんは、これからどうにかしなさいと。
そう言ってくれて、お嬢様曰く、何だかんだで応援してくれている、らしい。
それはつまり、この謹慎期間が自分の修行期間という裏打ちでもあるのだが。それはもう、皆に周知のことだったみたいだ。
さて、今夜はどうしようか。夜も深まるからあまり派手な事は出来ないし……。
※どうする?
1:弾幕ごっこ考察
2:誰かに会いに行く(キャラ名明記)
3:今日はもう寝よう
4:その他
安価↓2
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