【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 (1000)

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            アクタ・エスト・ファーブラ
           「 永 劫 回 帰 」

        「幕劇は新たに繰り返される」


このスレは幻想郷を舞台に色々やろうっていう安価コンマスレです。
筆者が甘いので色々とご迷惑をお掛けすると思いますがご了承ください。
独自解釈、キャラ崩壊多いと思われます。
更新は基本不定期です。ごめんなさい。
主は遅筆です。
以上で大丈夫だ、付き合ってやるって人がいるならば、よろしくお願いします。

コンマ表は今回より以下のモノを使用します。

1ファンブル
2〜4失敗
5〜8成功
9大成功
0クリティカル

どっかで見たことあるとか言わないで。使いやすそうなの。
補正とか色々で+-が付いたりします。

以下、過去スレ

第一幕
(始まり〜)【安価とコンマで】幻想に走り給う【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357661533/)
(〜第一幕閉幕)【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365604576/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368284855


新スレです。早速キャラメイクやっていきましょう。

あっちのスレは今後小ネタやら避難所やら投下しますので、まだ埋めないでください。

というか、時間が経ってこれ以上出来ないと思ったらHTML化依頼出しますんで。

※早速酉付け忘れのsaga忘れ。この始末である。

皆の者、準備はいいかな?

おk

※キャラメイク、開始

 ——声が聞こえる。頭の中に誰かの声が聞こえてくる。

『初めまして、と言っておこうかしら?これから質問するから、答えて頂戴』

 何を?と問をかけたくても口が動かない。

 否、動かしたくてもソレ自体がないのだ。

 故に、何もすることが出来ない。感じない。

『頭の中で答える感じで大丈夫よ。今のあなたは何もないのだから』

 ——こんな感じ?

『そう、それでいい。……では、聞きましょう』

↓3 性別

『男ね。あなたには名前はあるのかしら?』

↓5までで一番コンマの高い数字の名前を採用 出来ればフルネームで

ゼロ

鎌足零ということか

どうしようwwww

では、コンマで判定

偶数でゼロ
奇数でカマタリ
0は偶数判定

判定直後

ちょっと待って
>>25が凄くいいからそれ採用する

名前だけ聞くとどう考えても妖怪である

 ——カマタリ……鎌足、零。それが名前だ

『鎌足零ね。ふふ色々な解釈が出来そうな名前じゃないの』

 ——何を言っているのか、わからない。

『良いのよ、勝手にこっちが深読みしてるだけだから』

 ——そうか。

『それじゃあ、あなたはどこのどういう存在なのか、教えて頂戴』

1:人間(一般的な存在である。能力を持つ持たないなどあるが、基本的に弱者である。外来人の場合完全なる弱者である可能性が高い)

2:妖怪(幻想郷に住まう(やってきた)存在である。様々な種族が存在する。力を持つ者、持たぬ者関係なく人間にとっては天敵)

3:妖精(自然の具現とされる存在。死の概念はない。基本的に力を持たず、頭が弱い。悪戯好きで子供の姿が多い)

4:幽霊(動植物の気質の具現。姿形を自らの意思で変化させることが出来る存在。また、どんなものでもすり抜けることができる)

以上から選択

↓〜5までで一番コンマの高い種族を選択

※妖怪、再び。

『へえ、あなたも妖怪なの。これはまた、面白いわね』

——何の話をしているんだ?

『いえ、こちらの話よ。さて、じゃああなたの境遇について聞こうかしら?』

※判定
1程凄惨な過程で幻想郷へ。0程幸せな過程で幻想郷へ

判定直後

hoi

はい

………微妙?

※人間の場合、身体能力・精神・頭脳・潜在能力の判定がされてました。
今回は妖怪なので、精神と潜在能力の判定を行います。
※まあ、キャラ付け的な感じで行っているので、この境遇判定

>>47 5 気づいたら幻想郷にいたくらいの境遇

『……まあ、何にせよあなたはこの幻想郷に来てしまった。それ故に物語は始まる』

 ——そろそろ、何の話をしているのか教えて欲しいのだが

『それは、これから貴方自身が気づかないといけないことだから、教えないわ』

 ——おい

『じゃあ続いて、貴方はどれくらいの実力を持っているのか、見てあげましょう』

判定

↓2で精神判定

↓5で潜在能力判定

s

はい

………これまた微妙な………(つーかちょっと弱め)

>>58 7:妖怪としてそこそこ強い方。天狗並の存在

>>61 9:素晴らしい潜在能力。この先様々な可能性が眠っているだろう

『なかなかな実力ね。あなたは天狗、もしくはそれに準じる程の力を持っている』

 ——本当か……?

『ええ。だから、そろそろその正体を見せてもらいましょうか』

↓5まで妖怪としての種族を書いてください。コンマが一番高い書き込み採用

人修羅

あ、あれ?こんどは一の位だけなの??

>>70 おいそれはやめろ馬鹿wwww

※精神と潜在能力は一桁で判定しています。なのでこの場合強い方
※ちゃんと書いた方が良いですね。申し訳ない

>>69 鬼

 ——俺は、鬼だ。

『なるほど。精神のタフさに潜在能力の高さはそれ故のようね』

『しかし、あなたはただの鬼?いいえ、そんな筈ないわ。もっと深く貴方を見てみましょう』

※現在使える特殊設定を出しますねー

【使用済み】
細胞生物
あなたは細胞生物だ。故に何にでも成れるし、あらゆるものを捕食することが出来る。
だが、体を変化させた後はしばらく休まなければならないだろう。
条件:精神 潜在能力6以上 種族が妖怪
効果:戦闘判定に+1 種族を選択し、その種族へと成ることが出来る 空腹判定失敗時に暴走

【未使用】

自滅因子
あなたは誰かの自滅因子だ。
それ故に、あなたはその誰かを深く理解することが出来る。
効果:指定した相手の友好判定に+2&戦闘判定に+2

炭鉱夫
あなたは穴を掘る事が得意だ。
掘れば掘るほどその技術は上昇し、様々な鉱石を発掘出来るだろう。
効果:クリティカルで特別な何かを入手可能

○○嫌い
あなたは特定の種族や人種が嫌いだ。故に、その相手への友好など望まない。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

○○好き
あなたは特定の種族や人種へと好感を持っている。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に−1 友好判定に+1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。それはあなたの望む願いの攻撃的な具現である。
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+1 特殊パラメータ『汚染度』追加


あなたは馬鹿だ。あらゆる意味で馬鹿だ。
馬鹿故に恥を知らず、馬鹿故に恐れを知らない。
あたいってばさいきょーね!
効果:精神判定に−を受けない

これ以外でも、本編中に目覚める可能性は大いにある。

選択出来るのは二つまで

では、1:05分以降の↓2で一個目の判定をします。

無しでもありです

○○好きとかは○○に何か入れてもOK?

>>84後で選択してもいいのよ

>>82 ちょっと意味がわかんない。その時になったらもう一度↓2をやるって事それとも5分いこうで一番早い安価って事?

>>87 ああ、申し訳ない。わかりにくかったようだ。

 それじゃあ、やっぱりさっきまでのやり方でやり直します。

↓5まででコンマ二桁で高い数字の書き込みを採用。なしでも有り

仙人好き(尸解仙も含める)

人間嫌い

>>93 人間嫌い 選択 これにより人間友好度:低となります

では、続けて第二設定。

↓5まででコンマ二桁で高い数字の書き込みを採用。なしでも有り

神嫌い

>>91

………ぞろ目ボーナスは付かないんですか?(無駄なあがき)

>>103 神嫌い 選択

え、それってつまり神社の方々が大嫌いってことですね。わかります

嫌いで被っているがありなのか

>>111 あ

ミス

>>111 あり、かなぁ?

んー、確かにスキルが被るのはヤバイなぁ。
早苗さん限定だけど、コンマが大変な事になるし。

んじゃまあ、こんな時はコンマで決めますか。
手探り状態だからレス増えるのは勘弁してください。いや、本当に。

↓3のコンマ一桁が偶数だったらこのまま 奇数だったら再判定

s

はい

>>123 奇数なので再判定します。取った人、申し訳ない。

 というわけで

↓5までで二桁コンマが一番高い書き込み採用(ただし○○嫌いの選択は無効で↓)

歪み付き
困っている者を放っておけない

>>127 選択 歪み付き 困っている者を放っておけない

 これ主人公境遇以上に波乱が巻き起こるわ

べムや鬼太郎がもっと歪んだ感じか

ここまでのまとめ


名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
能力:
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。その手段は攻撃的なモノへとなるが。
使えば使う程その侵食が進み最終的には異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+1 特殊パラメータ『汚染度』追加

ミスった。
こっちがモノホン

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
能力:
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。その手段は攻撃的なモノへとなるが。
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+n(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

つーか普通に地底にいそうなんだが

『あなたの能力は——』

 ——済まない。どうも、思い出せない。

『成程。歪みの影響かしら。それもまた良し。なら、その汚染度を測りましょう』

判定↓3 一桁÷2で判定(最高5)

未来を壊す程度

メチャクチャ汚染されてんじゃねーかwwww

汚染されていながらも冷静なのか

>>159 そう考えると強いな

>>152 0(クリティカル)÷2=5
0は10扱いです。が、ボーナス付けてあげます
最大は10です。ここまで行くと、最早手に負えないバケモノとなってゲームオーバーなので、条件クリアを目指しましょう。
まあ、そのヒントは冒頭に出します。それがボーナス。

『……危険域に踏み込み始めている様ね』

『では、ここでお別れ。あなたの物語が、忘れられない絆を育むと良いわね』

——————

————

——

目覚めた場所は?

↓3

博麗神社

おいwwww最悪いきなり退治されるぞwwww

だからってなんでいきなり博霊神社で目覚めさせたwwww

直感だ

>>178 霊夢かwwwwこれはもう萃香か華仙に来てもらうしかないな

>>172 博麗神社

 気付けば、俺は空を見上げていた。

 のんびりと流れる雲は、まるで俺の様だと思う。

 ただゆらり、ゆらりと風に任せて何処かへと向かって行く雲。

 俺もその調子でこの幻想郷へと『戻ってきていた』。

 妖怪の山など、遥昔に天狗たちへと任せ投げたし。

 あらゆる場所をただ気まぐれに彷徨って、さすらって、俺はこの場へと戻ってきていた。

 この歪みも、鬼として異端な誰かを助けたいというこの願いの為に沢山使ったモノだ。

 ——そして、俺はわざわざ嫌いな人間まで助けて来たのに。

 この汚染は止まらない。今ならば力の勇儀にすら勝てるだろう。

 だが、その代わりこの体は異形へと近づいている。

 助けたい。見捨てたくない。俺は、何一つ取りこぼしたくないのだ。

 それが俺の願い。それが俺の思い。大嫌いな人間にさえ、それは適応される。

 困っているなら何をしてでも助ける。殺す時は容赦なく殺す。

 俺は、鬼でありながら正義の味方というやつに、憧れていた——。

>>182 おいマジでどっかで見た事あるぞwwww

「おーい。おーい、ぜろー。おーい」

零「何だ、萃香。人がせっかく黄昏てるってーのに」

萃香「霊夢が少しは働けーってさ!困ってるみたいだぞー!」

零「何で俺がわざわざ嫌いな人間の巫女の手伝いなどを……・」

萃香「正義の味方がそんなんじゃダメらろー?」

零「だったらお前も飲んでばかりじゃなくて、少しは手伝え」

萃香「やーだー。だって私がやったって霊夢に怒られるだけだしー」

 そういいつつ、同族は千鳥足をしながらフラフラと笑う。

 ああ、もう。やれば良いんだろ。やれば。

萃香「ははは、零はやさしいーよねー」

零「お前に言われて仕方なく手伝うんだ。巫女のためじゃない」

萃香「プーッ!何それ」

 からかうな。やめろ。

霊夢「あー、もー!鎌足!萃香!どっちでも良いから仕事しなさいよー!!」

 ほら、怒られた。短気な女も嫌いだ。

 これが俺の今の俺の日常だった。

 目覚めた時、俺はこの神社の境内に気付けば立っていた。

 そして、久々に再会した同族の萃香の顔を立てて、この巫女に居候させてもらっている。

 俺は今すぐにでもここから去りたいのだが……。同族がいる以上、放っておけないのが俺の性だ。

 あの様な光景など、最早見たくないのだから。

 だから、我慢している。だから、堪えている。ああ、この生活から開放される日は来るのだろうか。

                     幻想に走り給う

                       第二幕

                       鎌足零

                        開幕

直後判定

霊夢との友好度
1程悲惨 0程ツンデレ
 人間嫌い:-1

↓2で判定
萃香との友好度
1程一方的 0程……?
 同族:+3

hai

霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー

を取得しました

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)
縁起目録
なし

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。その手段は攻撃的なモノへとなるが。
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

相関図
『博麗神社』
霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー

まさか、キャラメイクでコレほどまで伸びるとは思わなんだ。
先に言っておきますが、零の見た目年齢は霊夢と同じくらいです。
ギリギリ弾幕ごっこは出来るかな?程度だと思ってください。
そして彼には多大な潜在能力が眠っています。

言わせて頂くと。

境遇なんてなかった
願いは(本当の意味で)借り物になってしまった
人間嫌いもそこまでヤバイほどではない(つまりコンマとやりようによって改善出来る)

まあ、>>1として言える事はダークサイドに落ちることはオススメしません。マジで救いようのないBAD ENDが待つだけです
それもまた物語の展開で変わるわけですが

というわけで、お疲れ様です。明日は23:30頃に再開しようと思います。
小ネタの方も考えないと。楽しいけど忙しいなあwwwもうwwwww

 

乙〜

純粋な願いはやがて侵食により無自覚に間違った方向へ歪んでしまった。

っていうのが今回の主人公みたいですね。頑張って歪みを正しましょう。

ってなわけで、30分頃に再開します

一日目

 —博麗神社(朝)・客間—

 朝だ。ここに来てから幾分か経つが、未だこの神聖な雰囲気の漂う場所は苦手である。

 とは言え、ここに住ませてもらえと萃香から言われている以上、そして博麗の巫女がソレを許可している以上、反対する事が出来ない。

 元より、現在の幻想郷に俺の住む場所はない。妖怪の山に戻るつもりもない。

 萃香の話では、勇儀もこの地に戻っているらしいし、会いに行くのもありか。

 とりあえず、どうするか。この時間ならば誰も起きていない筈だ。


1:萃香を起こしに行く
2:朝飯を作る
3:自由(行動表記)

安価↓



零「」

 

※ミス

一日目

 —博麗神社(朝)・客間—

 朝だ。ここに来てから幾分か経つが、未だこの神聖な雰囲気の漂う場所は苦手である。

 とは言え、ここに住ませてもらえと萃香から言われている以上、そして博麗の巫女がソレを許可している以上、反対する事が出来ない。

 元より、現在の幻想郷に俺の住む場所はない。妖怪の山に戻るつもりもない。

 萃香の話では、勇儀もこの地に戻っているらしいし、会いに行くのもありか。

 とりあえず、どうするか。この時間ならば誰も起きていない筈だ。


1:萃香を起こしに行く
2:朝飯を作る
3:自由(行動表記)

安価↓


 萃香を起こしに行く事にした。

 お天道様も上がって来ているし、あの飲んだくれの事だ。まだ寝ているに違いない。

 そう思いながら、客間から出て縁側を伝って居間に向かう。

 そして、引き戸を引いて中を見渡すと。

萃香「くー、がー」

 盛大な寝息……というか、いびきをかいて大の字に眠る萃香の姿があった。

 ああ、昔と変わらねえなこいつ。飲むだけ飲んで後は片付けずに豪快に眠りやがって。

 さて、せっかくだ。どうやって起こしてやろうか。

※自由安価

↓2

 こいつは普通に起こしても、起きない事はわかっている。

 というか、鬼なんてのは総じてそんなものだ。俺も酔っ払った場合そうなる。

 っつーわけで、両足を両脇で挟んでずるずると引きずりながら外へと向かう。

 居間でぶちかましてもいいのだが、何か壊した場合面倒だ。

 主に博麗の巫女と会う、ということ自体が俺にとって嫌なのだ。

 なるべく会わずに済ませたい。後で向こうから会いに来る行動などしたくないのだ。

 一応、普通に声を掛けて起こしてみる。

零「萃香。おい、萃香起きろ」

萃香「がー、くかー……」

 こいつ、気持ちよさそうに大口開けて夢の中だ。

 ……仕方ない。

零「起きろゴラァァァァァアッ!!」

 大回転である。軽く竜巻を作り出す。

 そして、最後には投げ飛ばして裏の森の中へと投げ捨てた。

 バキメバキ!という音と同時に木々がなぎ倒されていく。

 やべ、少しやりすぎたかもしれない。

零「おーい、萃香大丈夫かー」

 少し小声で、萃香を呼んでみる。

 やり過ぎたと言ったが、心配などしていない。

 鬼がこの程度の事で死ぬような事はない。体の頑丈さはそこらのやわな人間の比ではないのだ。

 寧ろ、これくらいならカスリ傷も出来ないだろう。

 そんな事を考えていると——。

※判定
1程二日酔いでおぼろろろ 0程ケロりとしている

コンマ判定直後

s

>>217 コンマ:4 やや二日酔いでやばい

萃香「ぜーろー。何するのさー」

 千鳥足で、顔色の悪い萃香が森の中から歩いて出てくる。

 ああ、ほら、そこあぶねーぞ。あ、ほらこけた。

萃香「がー。……いたたた」

零「ああ、ほら。手、貸すから」

 差し伸ばした手を握らせ、萃香を引き上げる様に立ち上がらせる。

 そして、膝に手を当て彼女はうー、と唸る。

萃香「気持ち悪い……。頭がぐわんぐわんするぅ……」

 二日酔い+ジャイアントスイングだ。そりゃ気持ち悪く——。

萃香「あ、出る」

 やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

※しばらくお待ちください



萃香「あー、スッキリした。あ、零ー朝飯なんだー?」

零「知らねえよ。つか、食欲なくなったわ……」

萃香「なんでだ?」

零「お前のせいだよ!」

 朝からゲ■の始末とかして食欲ある方がおかしいっつの。

零「あー、俺の分はお前が喰っていいぞ」

萃香「おお、本当か。そりゃあ助かる。何か腹の減り方が凄いからな」

 あれだけ吐けばそりゃあそうだろうな。

 さて、萃香を起こしたし、何か話せそうだ。

※自由安価

安価↓

零「そういや、萃香。何でお前まで博麗神社に居候してんだよ」

 こいつとは長い事会っていなかったが、確かこいつの住処は妖怪の山にあるはずだ。

 なのに、こいつはここにいる。

萃香「んー?霊夢の事を気に入ってるからなー。それに、ここにいれば宴会に事欠かないし」

零「人間嫌いな俺からしてみれば有り得ない話だな」

萃香「ああ、確かにな。昔は純粋に正義の味方目指してたのになー。あー、懐かしい」

零「やめろよ。思い出したくねえこと思い出させんな」

萃香「話を振ったのはお前だろ。責任転嫁しないで欲しいなぁ」

 そういう流れにしたのはお前だろ。そうツッコミを入れようと思ったが、その気力もわかなかった。

萃香「ま、あんな事があればそりゃあ人間も嫌いたくなるわな。お前の場合に限りだけど」

零「……萃香」

萃香「へいへーい。やめますよー。……お、霊夢が起きてきたみたいだな。お前は今日どうするんだ?」

零「」

※選択
1:そういや、勇儀に会いに行こうと思うんだがどこに居るか知ってるか?
2:さあな。そこらへんうろつくつもりだが
3:自由(行動表記)

安価↓

零「そういや、勇儀に会いに行こうと思うんだがどこに居るか知ってるか?」

 そういえばと思って、ついさっきまで考えていた事を聞くことにした。

 勇儀。星熊勇儀。山の四天王の一角にして、こいつと同じく俺の過去を知っている内の一人だ。

 幻想郷を去って以来会っていないのはこいつと同じだが、帰ってきたのだから挨拶をしに行くのが礼儀だろう。

萃香「勇儀ぃ?ああ、知ってるよ。あいつなら地獄にいる筈だが」

零「地獄だぁ?なんでそんな辺鄙なとこにアイツ居るんだよ」

萃香「あー。お前知らなかったな。地獄は地獄でも今は旧地獄って呼ばれてんだあそこ。大分狭まって、地下を通れば行けるよ」

零「ああ、その説明は助かる。……けど、あいつがそこに居る理由にゃあなってねえぞ」

萃香「なんでも、『地底世界は私達の楽園』なんだとさ。私もよく知らないんだ。あいつ、地上の人間や妖怪と交流断ってるらしくてさー」

 成程。だったらその理由は直接聞くべきか。

零「そんじゃ、俺は出かけるわ。さっき言ったけど俺の分は食っていいからな」

萃香「おお、本当にいいんだな?霊夢の飯は美味いのに」

 良いんだよ。美味くても、人間の手作りを軽々食う程度なら人間嫌いやってねえから。

 それに、先の出来事のせいで食欲自体ねえし。

※萃香の好感度が上がりました

 —幻想郷(昼)・フィールド—

 さて、そんなこんなで昼前だ。太陽も真上近くまで上がって来ている。

 朝飯はあれからちょっと後に食欲が戻ってきたから、そこらへんで捕まえた毛玉で済ませた。

 んじゃ、これからどうしようかねー。

※選択
1:旧地獄への行き方を調べる
2:博麗神社に戻る
3:その他(行動表記)

安価↓

零「そういや、旧地獄の行き方知らねえじゃん」

 地獄なんて辺鄙な場所、元々興味なかったしなぁ。

 あー、どうすっかな。戻って萃香に聞いてみるか。

 それとも、ああ、しゃーねえから妖怪の山にでも……。

 あ?

※判定
コンマ一桁6以上で???登場

判定直後

はい

※お、成功か
>>227 コンマ:8 成功

 一陣の風が、遥か向こうの空から突き抜けて来るのを察知する。

 あー、そういや幻想郷にはアイツが居たな。

 そう思ってタイミングを合わせて——。

「ひゃぁぁあ!?」

零「よう、文。お前また早くなったんじゃねえ?」

 手を掴んで抱き寄せて、その場で回転することによって衝撃を殺す。

文「か、かかかかかか鎌足さん!?何故ここに!?本日はお日柄もよくよければ私を離してくれると凄い助かるんですけどどうでしょうかね!?」

零「おう。乱暴に捕まえて悪かったな」

文「……いえ、ホント、全く。鬼の異端は行動まで異端なんですから」

 おい、聞こえてるぞ。

零「まあお前のぼやきも変わらずっつー事で」

文「あややや、聞こえてましたか」

 そりゃあ、お前。聴力が違うんだよ。俺は鬼だぞ。なめんな。
 

※判定します。
1程鬼と天狗の間柄 0程個人的に会う程度の関係

判定直後

ほい

>>230 コンマ:8 友人(親友レベル……だけじゃない)

※射命丸 文:相変わらずですね。元気そうで私は嬉しい限りですよ 取得

文「……寧ろですね。私個人から言わせれば、帰って来てたなら一言あってもいいんじゃないですか?」

 そこで、ムッとした表情を浮かべて文は文句を言ってくる。

零「あー、はいはい。ただいま。これで良いか?」

文「古い親友に掛ける言葉はそれだけですか」

零「良いだろ。つか、お前と俺の仲じゃねえか」

文「はいはい、そうでした。貴方はそういう方でしたね。ええ、忘れていた私が馬鹿でした」

 お前も、相変わらず良い根性してやがるな、おいコラ。

零「ああ、いいや。こんなどうでもういい事話す為にお前捕まえたわけじゃないんだったわ」

文「はい?そうなんですか?……それだけでも私個人としては嬉しいのですけど」

零「あ?お前そりゃあどう言う意味だよ」

文「わからないなら良いんです。それで、この清く正しくがモットーの文々。新聞の射命丸文に聞きたいこととは?」

零「ちょっと地獄——今は旧地獄だっけか——行きたいんだが、行き方教えてくれ」

 あと、その名乗りは相変わらずうさんくせえ。

文「余計なお世話ですよ」

零「カカ、それもそうだな」

 それから、旧地獄までの行き方を文に細かく教えてもらった。

 ああ、んなとこに入口出来たのか。やっぱ変わる部分は変わってるんだな。

 さて、このままこいつと話すか。それとも旧地獄にでも向かうか。

※選択

1:文と会話
2:別れて旧地獄へ
3:その他(行動表記)

安価↓



1

>>234 選択 1:文と会話

文「それだけでしたら、私はもうお暇させていただきますが」

零「ああ、ちょっと待て。そう急ぐな急ぐな」

 また超速度で飛行される前に、声を掛けて呼び止める。

 さて、何か話す事はあるだろうか。

※自由安価

安価↓

零「そういや、俺がいなかった内に何か変わった事あったか?」

文「ええ、そりゃあ沢山変わりましたよ。神社が増えました。あと寺も増えました」

零「どう考えても俺にとっちゃどうでも良いっつーか、嫌がらせか!お前だって俺が人間嫌いなの知ってるだろ!」

 ただでさえ、神社や寺は場所として苦手な部類なのだ。

 その上、人間が集まる場所なんて教えられてもどうでも良い以上に、嫌悪感が増す。

 ……博麗神社は別だが。あそこは人間来ねえし、萃香も居るから。

文「場所的にはそうですが、仕切っている方は神様や妖怪寄りの魔法使いなんですが」

零「それでもだ」

文「人間嫌いも相変わらず筋金入りですねー。そろそろ乗り越えてスッパリしたらどうですか?もう何百年前の話なんですし」

零「乗り越えるも、何もない」

 俺はそれだけの理由で人間が嫌いなわけじゃない。俺は人間を嫌いで『有らねばならない』理由がある。

文「はいはい、そうでしたねー。……後は、吸血鬼だったり、色んな異変だったりありましたよ。スペルカードルールについてはご存知で?」

零「あ?ああ。萃香とはもう会っていてな、あいつから聞いた」

 まあ、一緒にいた博麗の巫女からもだが。

 一応俺もその弾幕ごっこが出来る見た目であるらしい。その際は力を抑えろなんだと言われた。

 まあ、人間を相手にするつもりなど毛頭ない。相手にする場合は決まって殺し合いだけだ。

 だから、殆どこのルールは俺には関係ないと言ってもいいだろう。

 ——助けを求められたら別の話だが。

文「あー、あの方とは既に接触済みでしたか……。まあ良いです。一応、弾幕ごっこについては心に止めておいてください」

零「あいよ。それが今の幻想郷の規則なら、そうするさ。郷に入らば郷に従えってね」

文「そういう所は素直なんですけどねー。どうして他の部分は素直になれないんですかねー」

零「そういうモンだからさ」

 だから人間嫌いは治すつもりなどない。

※射命丸の好感度があがりました
 

今日はこの辺で。

お疲れ様ですー

今回はのりおくれたが零編が終わったら三代目に【「けーね」好き】を搭載したキャラを作るんだ……

これ安藤紅魔館に居たりするのかしら

>>241
自滅因子でも良いのよ?

>>242
出るか出ないかは判定次第

22:00頃に再開しますー

んじゃあ、ぼちぼち始めます。
書き出しながら人待ちますー

—地底(昼2)・旧地獄街道—

 妖怪の山の麓にある地獄谷を抜けて、地上から地下世界へと向かって行く。

 暫くすると、なんともまあ、同族の気配がちらほらと感じられる様になった。

 成程。俺みたいに去って行って帰ってきた奴は、こっちに移っているのか。

 勇儀もその一人と見ていいだろう。……だがまあ、他の同族に今は用事はない。

 そも、俺は鬼の間でも異端児である。萃香みたいにそれでも仲良くしてくれる奴は居たには居たが。

 さて、ここからどうするか。勇儀を探すか。それとも聞いて回るか。


1:自分の足で勇儀を探すか
2:そこらへんの奴に聞いてみるか
3:その他(行動表記)

安価↓

2

>>246

 そこらへんの奴に聞いてみるか。

 そう思って辺りを見渡す。

 そうだな。そこの奴にしよう。

零「おーい、そこな嬢ちゃん。ちょっといいか」

※話しかけたのは?

キャラ安価

地霊殿キャラ限定でお願いします

安価↓

さとり「それは私のことでしょうか?」

零「あー、そうそう。ちょっと聞きたいことが」

さとり「勇儀さんのことですか?彼女なら旧都の宴会場に居るはずですが」

 あ?

零「おいおい、嬢ちゃん。俺はまだその内容について話しちゃいないんだが。どうしてわかった?」

さとり「この周辺で見かけない鬼でしたし、何より貴方の心が彼女の事を探していると言っていましたから」

零「……そうかい。だったらさっさとおさらばするぜ。心覗かれんのは、好きじゃあない」

さとり「そうですね。そう思うのが普通かと」

零「でも一応礼を言っておくぜ。ありがとさん。ついでに旧都の宴会場ってのは、どこか教えてもらえると助からんだが」

さとり「でしたら、このまま真っ直ぐ行けば案内板があります。それをご覧になった方が早いかと」

零「そうかい。んじゃま、もう会うこたぁないと思うが、じゃあな」

さとり「ええ、『歪んだ』鬼の方」

 ああ、そうかい。そこまで見透かしてるのか。ああ、やだねぇ。事情知らずに悟られるってのは。

 まあ、良い。今はとりあえず、勇儀に会いに行くことが優先だ。

 そう思いながら、俺は繁華街の道を歩いて行く。



さとり「鬼でありながら鬼に成りきれず、陰にありながら陽を目指す者、ですか」

お燐「さっとりっさま!買い出し終わりましたよー!」

さとり「ええ、ありがとうお燐。……少し面白い方がお見えになってるわ」

お燐「面白い方?」

さとり「鬼。恐らく勇儀さんの知り合いでしょう。博麗神社から来たようですが」

お燐「げぇ。それって一大事じゃないですか?」

さとり「しかし、その本人は『人間嫌い』であり続けたいと思っていて」

さとり「内面は真逆、というわけじゃあないけれど、随分と歪んでました」

お燐「どういうことですか?」

さとり「地獄に相応しそうな方だった。ということよ」

さとり「でも、良いか悪いかで言えば、答えは後者だけれど」

お燐「だったら追い払った方が……」

さとり「まあ、それは今後次第かしら。さて、帰ってお夕飯の支度をしましょう」

お燐「はい!」



—旧都(夕方)・宴会場—

 恐らく、そろそろ夕飯時なのだろう。

 そこらの出店や居酒屋、食事処から美味そうな香りが漂ってくる。

 そんな事を考えて辿り着いた宴会場。

 なんともまあ、萃香に並ぶあの酒好きが選びそうな場所だわな。

 そう思いながら店の中へと足を踏み入れる。

「お客さん、一人かい?」

零「ここに星熊勇儀が居ると聞いたんだが」

「勇儀さん?あの方と知り合いの方で?」

零「居るなら、鎌足零が会いに来たと、伝えてくれ」

「へぇ。わかりやした」

 そう言って、番頭らしき一つ目妖怪は奥の間へと消えて行く。

 さて、あいつは地上との交流断ってるらしいが、会ってくれるかどうか。

※判定
6以上で会ってくれる

同族:+2

判定直後

はい

>>253 コンマ:5+2=7 会える

 戻ってきた番頭は、こちらでごぜえやすとか言いながら俺を奥へと案内してくれた。

 どうやら会ってくれるらしい。

 そのまま誘導されるまま二階へと上がり、その隅の部屋へとたどり着くと、そこが勇儀の居る場だと言われた。

 俺は番頭に礼を言うと、そのまま——

※選択
1:扉を蹴破って中に入った
2:普通に中に引き戸を開けて中に入った
3:その他(行動明記)

安価↓

2

>>256 選択:2

 普通に引き戸を引いて中に入る事にした。

 度肝でも抜くために一発ド派手に登場してやろうと思ったが——。

零(俺のキャラじゃあねえな)

 それは酔っ払いの所業だ。俺はそういう奴じゃあない。

 っつーわけで。

零「よお、勇儀。中に入っていいか?」

「本当にアンタだったのかい。ああ、いいよ。入って来な」

 そうして、引き戸を開ける。

※友好判定
1程ただの同族 0程……?

同族:+2

判定直後

a

(勇儀姐さん√が潰えて俺が咽びなく音)

>>260 コンマ:1+2=3

※星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児 取得


勇儀「どうしたんだい、鎌足の。お前さんが私に用があるとは思えないんだがね」

零「一応、この幻想郷に戻ってきてしまったんで。一応挨拶でも思ってな」

勇儀「はん、異端児が何を言うかと思えば」

零「カカ、一応同族だからな。ちったあ礼を見せるのが筋でだろ?」

勇儀「カカ、成程。……だったら帰んな。今日は他の鬼も来る。お前の居場所はここにゃあ無いよ」

零「ああ。そうさせてもらうさ。また気が向いたらこっちに顔を出すさ」

勇儀「あんまりおっぴろげに来るんじゃないよ。地上と交友は殆ど断ってんだ、私は」

零「そういやそうだったな。そりゃまたどうしてさ」

勇儀「今の地上はつまらんからさ。骨がない。以上だよ」

 こいつらしい理由だった。

 さて、あんまり長居して他の鬼たちと鉢合わせすんのは面倒だ。

 更に面倒な話だが、これから俺は博麗神社に戻らなければならない。

 夜にはちゃんと帰ってくること。萃香にそう言われているし、約束もしているからだ。

勇儀「じゃあな。今度は何か土産でも持ってきな」

零「ああ。またその内な」

 こうして、俺は旧都を後にした。

※コンマ神はいつだって気まぐれ

>>265 好感度的には霊夢と同じ感じだ。まだ間に合う

—博麗神社(夜)・自室—

 夜になった。帰り際に出店で適当に飯を食ったし、また博麗の巫女と顔を合わさなくて済んだ。

 萃香には一応土産もあげたし。まあ、博麗の巫女と分けて食べるだろうな、あいつのことだから。

 それも考えて大きめな魚の開きを買ったわけだが。

 さて、まだ寝る前に何かできそうだ。何をしようか。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:その他(行動表記)

安価↓

>>268 選択:2

 一応、家主である巫女に少しは会話した方が良いか。
 
 しかし、それでも俺は人間と出来れば会話すらしたくないのだが……。

※判定
6以上で会いに行く

人間嫌い:-1

判定直後

ふん

>>270 コンマ:5-1=4 失敗

 いや、やっぱり止めておこう。

 このまま接点を作らなければ、あんな自体にはなりえない。

 それに、もしもの場合だが情を持たれても困る。

 このままでいい。このままでいいのだ。

 俺はそう思いながら、今日はもう眠る事にした。

リザルト

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
なし

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

相関図
『博麗神社』
霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:相変わらずですね。元気そうで私は嬉しい限りですよ
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児

 今日も今日とて日が昇る……。

※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想

判定直後

※コンマまで歪みの影響を受けているらしい

 二日目

—博麗神社(朝)—

 何時も通り誰よりも早く起きて、全身をほぐす。

 こんな場所で未だに平気な顔をして寝泊りしている俺は何なのだろう。

 いや、萃香の意見を尊重して仕方なくこの場にいるだけだ。

 別に、巫女に何かあるわけでもない。行く場所がないからここにいるだけ。

 そう、それだけなのだ。

 さて、朝はどうするか。

※選択
1:萃香を起こす
2:朝飯を作る
3:その他(行動表記)

安価↓

1

>>279 選択:1

 今日もあいつを起こしてやろう。

 そう思って居間を目指す。

 昨日に懲りて飲みすぎていな——いや、アイツがあの程度で懲りるわけがない。

 そう思って居間に行けば、案の定だった。

 腹まで出しやがって。

 勇儀ならまだしも、子供体型のこいつのこの姿には艶やかさの微塵も感じない。

 寧ろ、呆れまで出てくる。

 さて、どう起こしてやろうか。

※自由安価

安価↓

アイアンクロー

>>281 アイアンクロー
※お前ら鬼か!前日のジャイアントスイングといいwww

 いきなりだが、伊吹萃香の角は左右に日本という生え方をしてる。

 ちなみに、勇儀は額に長く赤い一角だ。

 俺は額の左右に短い角が二つだ。般若面でも思い出してくれればいいだろう。

 さて、その点を踏まえると、萃香の顔はこの掌で掴むに障害はない。

 なので——。

零「どっこいしょっと」

 顔全体を包み込む様に鷲掴み、彼女の軽い体を持ちあげる。

 そのまま徐々に力を入れて行けば——。

萃香「いだだだだだだだっ!?何!?いきなり何さ割れる割れる割れる割れる!!?」

零「おお、意外とすんなり起きたなこの酔っ払い」

萃香「いきなり何するんだよ!!」

零「お前がだらしねえから躾てやろうと思ってな」

 片付けも何もせずに大の字でぐーすかぴーで、更に普通に起こしても起きねえし。

萃香「余計なお世話だって!」

零「だったら自分で治せ、そういう所」

萃香「零が人間嫌いを治そうって気になったら考える」

 このアマ……。

 そう思ったが、このまま不毛なやり取りをしてても仕方ないと思い手を離して萃香を床に降ろしてやる。

萃香「いたた……。いつからそんな馬鹿力になったやら」

 ほぼ、この歪みのせいであるがな。

 さて、せっかく起こしたのだから何か話そうか。

※自由安価

 それにしても——。

零「お前は昔から物好きだよなぁ」

萃香「いきなりなにさー」

 そう言いつつ、瓢箪の蓋を開けて酒を飲み始める萃香。

 ……もういいや、それはこの際置いておこう。

零「異端の俺と仲良くしてくれるし、本来天敵の筈の博麗の巫女を気に入ってるし」

萃香「霊夢は何だかんだで気の良い奴だからな。あれで世話焼きだから、ちょくちょくお前の事も気に掛けてるみたいだぞ?」

零「余計な世話だって言っておいてくれ」

萃香「そうやって突き放すから逆に寄ってくるんだよ。霊夢はその典型だと思うけどな」

 ……ああ、だから何となくあの巫女はやりにくさがあるのか。

 本当だったら飯も自分で何とか出来るってのに作ってくれるし、雨風凌げる場所さえ提供してくれるだけで良いのに。

 出来るだけ関わってくれるなって言っても、最早逆効果なのか。

 ったく……。何の為に人間嫌いになったと思ってんだ。まあ、事情を知らないなら無理もねえか。

萃香「んで、零は昔私を助けてくれた。それだけで十分だと思うけど?」

零「あ?」

萃香「覚えてないかい?かなり力ずくだったけどさ」

 覚えてない。そんなことした覚えなどない。

零「俺がこれまで何度助けてきたか知ってるか?」

萃香「忘れてても、その事実は私が覚えてるから大丈夫だよ」

 首を傾げて、嘆息を吐く。

 よくわからない理由だった。

※萃香の好感度が上がりました

—幻想郷(昼)・フィールド—

 さて、そこらの皮で魚を取って食って適当に朝飯を終えて、お天道様も大分上がって来た昼頃。

 なんもやることのない俺はただただ彷徨っているだけだった。

 どっかに行くにも行くあてなどないし。

 誰か知り合いがいるとしても、なあ。

 さて、どうするか。

※選択
1:どっか行ってみるか
2:誰か会ってみるか
3:博麗神社に戻るか
4:その他(行動表記)

安価↓

 —旧地獄(昼)・フィールド—

 さて、昨日に続いて旧地獄までやってきたわけだが。

 相変わらずやることがない。

 勇儀から気軽に遊びに来るな的な感じで言われちまったし。

 困っている奴も見当たらないし、適当に散歩がてらといった感じでぶらつく。

※判定
6以上で誰かと遭遇

判定直後

任せろ

>>290 コンマ:5 失敗
※お気になさらずー。私ちゃん可愛い。

 今日はやけにこの辺は静かだ。怨霊なんかも見当たらない。

 そういや、旧都の鬼達が管理してんだっけか。

 あそこはあそこで他の鬼達の目が怖そうだしなぁ。やはり俺に安息の地は難しいらしい。

 今更な話だけれど。

 

—旧地獄(昼2)・フィールド—

 さて、この辺でも毛玉は居る様だ。奴らはどこにでもいるらしい。

 何だかんだで食料になるあいつらは、色んな意味で貴重だろう。

 さて、腹ごなしに何かするか。

※選択
※選択
1:どっか行ってみるか
2:誰か会ってみるか
3:博麗神社に戻るか
4:その他(行動表記)

安価↓

>>296 選択:1

 どっか行ってみるか。

 俺が知ってんのは博麗神社は元より、この辺だと旧都と繁華街。

 外に戻れば、文の言ってた神社と寺。それと人間の里と。

 後は妖怪の山全域か。

 神社と寺にはなるべく近づきたくはないなぁ。

 人間の里なんてのは論外だ。

 ……いや、そういえば稗田の娘が居たな。アイツなら会ってやってもいいだろう。

 他にもぶらついてりゃあどっかに出るかもしれないが。

※選択
1:旧都へ
2:繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(稗田家へ強制)
6:ランダム(判定有り)

安価↓

5

>>299 選択:5

—人間の里(昼2)・稗田家前—

 さて、何食わぬ顔で人間の里に来て、嫌悪感を抑えながらここまでこれたのは暁光だ。

 稗田の子には、何だかんだで恩がある。

 それに、アイツは人間の中ではあらゆる意味で例外だ。

 俺の過去を知っている。あの事も知っている。事情の理解者でもある。

 そんな事を考えつつ、家の呼び鈴を鳴らすと。

「はーい。今お伺いしまーす」

 そんな間延びした声が聞こえてきた。

 そういえば、今回は阿礼乙女だったか。

阿求「どなたです……って、鎌足さん!」

零「久しぶりだな、阿余——いや、今は阿求だっけか」

 転生しているとは聞いたが、もう九代目か。早いものだ。

阿求「数百年ぶりになりますね。……何時お帰りに?」

零「最近だ。今は博麗神社で世話になってる」

阿求「あの人間嫌いの鎌足さんが?何か心境にお変わりでも?」

零「萃香の推しのせいだ。今でもくそったれと思ってるよ」

阿求「……そうですか。外で他の方に目が付いてはアレです。中へどうぞ」

※友好判定
1程ただの友人 0程良き理解者

事情を知る者:+2

判定直後

──┐      ┌──
   |.  ○  .|<うん……>>294ありがとう……
   |.  十  .|
   |.  人  .|<これからも匿名で遊ばせてくださいね
   └────┘

>>305 勿論。わたしゃあ他スレでは基本ROM専ですがね
     コンマ:3+2=5 友人であり、程よい理解者

※稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です を取得

—人間の里(昼2)・稗田家—

 この家も、久方ぶりに入ったが所々修繕されているな。

 そりゃあ、何百年と経てばそうなるか。今更だが、そんな感想を覚える。

阿求「して、今日はどのようなご用件で?」

零「俺の項目の更新、と思ってな。それに、歪みの侵食はあれからまた進んだ」

阿求「……成程。では、人間が貴方に近づかない様に書いておきます」

零「悪いな」

阿求「いいえ。古い知人のお願いですから」

 こいつだけは、嫌いになれない。

 人間は総じて嫌いな筈なのに、こいつは昔からの仲のせいか、嫌いになれない。

 事情を知ってるから、っていうのはあるよな。

 そんな事を思っていると、差し出されたのは一枚の紙だった。

阿求「こんな感じですね」

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
曰く、生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

阿求「能力の方は伏せておきました。なるべく、使わない方が貴方の身の為でしょうし」

零「……あー、その事なんだが」

阿求「なんですか?」

零「実は、俺自身もう能力がなんだったのか忘れちまってて」

阿求「成程。歪みの影響ですか」

零「そうだと思う。だからまあ、使えるとは思うんだが」

阿求「なるべく使わない方がいいでしょうね。使えばまた汚染されるでしょうし」

零「……ああ。あの光景を二度と見たくないしな」

 俺の能力のせいで起きたあの厄災。

 俺の歪みで起こしちまった、あの禁忌。

 助けたくても助けられない、手を伸ばしても取りこぼす。

 そんな状況、二度とごめんだ。

阿求「では、鎌足さん。これで縁起の修正をしておきますので、何時でもまた来てください」

零「ああ。多分、進んで来る事はないけどな」

阿求「ええ。出来れば、私が生きている内にまた」

零「それまでには来るよ!」

 多分、だがな。

 こうして、俺は稗田家を後にした。

今日はここまでにします。
次回は恐らく金曜日になるかと。

その内にどこかで前スレに『フランアフター』を投下出来れば投下しようと思います。

では、お疲れ様です

こんばんは。

23:10ごろ再開します

 —幻想郷(夕方)・フィールド—

 人間の里から抜け出し、夕暮れに染まる幻想郷を空から眺める。

 阿余——いや、阿求の奴も性格は変わってないみたいで何よりだった。

 俺は……ああ、変わったのかもしれないな。

 流れ行く雲を見ながら、ふと瞳を閉じて黄昏る。

 さて、もう忌々しい神社に戻るまでの時間はまだ残っている。

 まだ何か出来るだろうし、どこか行けるだろう。

※選択

1:旧都へ
2:繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:神社に戻る
6:妖怪の山へ
7:ランダム(判定有り)

安価↓

 ……守矢神社って所にでも顔を見せに行くか?

 場所は文から聞いてるし、この時間なら人間も少ないだろうが……。

 しっかし、どうする。話によれば仕切ってるのは神らしいし。

 苦手なんだよなぁ。ああいう連中。

 人間よかマシではあるけど。

※判定
コンマ一桁6以上で向かう

人間嫌い:-1

判定直後

s

>>319 コンマ:4-1=3 失敗

 止めておこう。

 別にコレといった用事もないし、もしかすると人間もまだ居るかもしれない。

 奴らと関わりになるなんてのはごめんだ。

 ただでさえ博麗の巫女の近くにいるってのに、これ以上は負担だろ。

 そう思いつつ、俺は地平線に沈む太陽を見続けた。


 

—博麗神社(夜)・自室—

 夜だ。今日もまた一人で勝手に野鳥を捕まえ調理して喰らい、何食わぬ顔で博麗神社に戻る。

 そして、誰にも会わない様に用意された客間——今では自室に赴く。

 寝るまでには時間はあるが、どうするか。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:その他(行動表記)

安価↓

—博麗神社(夜)・縁側—

 萃香にでも顔を見せるか。

 夜の内に注意でもしてやれば、あの飲んだくれも少しはシャキっと……するわけねーな。

 障子の張り付いた引き戸を開けて、縁側を歩いて行くと——。

萃香「んく、んぐ……ぷはぁ!やっぱいいねえ、月見酒は」

 夜空にある月を眺めながら瓢箪に入っている酒を豪快に飲む萃香の姿があった。

零「よう」

萃香「ああー、零じゃん。こんな時間にどうしたんだよ」

零「お前がだらしないことになってないか様子を見に来たんだよ」

萃香「だらしない?私がいつそんな態度したさぁ?」

零「いつもだろ」

 常に酔っ払って、酒をかっくらい、そこらで大の字に眠るお前はだらしないと思うぞ。

萃香「ひどいなー、でぇいかすぃーないぞ、お前」

零「無理に横文字使おうとすんな、呂律と相まって訛りがひどいことになってる」

 そも、こいつの場合弾幕のスペルカードだっけか。アレに横文字が多いが。

萃香「……か、それで?それだけの為に来たのか?だったらお前さんも飲め飲め」

 そう言って、瓢箪を差し出してくる萃香。

 おい、俺は別にそういうつもりは……。

※選択

1:しゃあねえ、今日くらいは付き合ってやるか
2:断る。そういう気分じゃねえ
3:その他(行動表記)

安価↓2

 そう思うが、ああいいやと面倒になったので瓢箪を受け取る。

 しゃあねえ、今日くらいは付き合ってやるか。

萃香「おお?珍しいな、零が酒を飲むなんて」

零「カカッ、お前から誘って来たんだろうがよ」

 そう言いつつ、瓢箪から流し込む様に酒を飲む。

萃香「ぜろー、そんな一気に飲んで大丈夫なのか?」

 ああ、そういや暫く飲んでねえから忘れてたわ。

 俺って酒に強かったっけか。弱かったっけか。

※判定
1程弱い 0程強い

種族『鬼』:+3

判定直後

s

>>328 コンマ:5+3=8 鬼の中でも強い方

零「大丈夫だ。この程度なら問題ねえ」

 アレでぱったり逝ってたら、鬼の矜持もへったこれもねえし。

萃香「あー、そういやあそうだったね。私とタメ張れるくらいいけたっけか」

零「懐かしいな。勇儀も一緒に混じってな」

萃香「……ああ、そんなこともあったねぇ」

 妖怪の山にいた頃、飲み比べでよく勝負したっけか。

萃香「あの頃は楽しかったねぇ」

零「ああ……」

萃香「くはっ、何をしみったれた表情(かお)してんのさ」

 そりゃあ、あの事を思い出せばそうもなるさ。

萃香「皆変わっちまったけど、今でも私はお前の味方だよ。ここに長く居る奴も、お前の事情を知ってりゃそう言う奴もいるんじゃないか?」

 萃香はそう言って、屈託のない笑顔を浮かべる。

 ああ、お前の言うとおりだな。

 阿余——じゃねえ、阿求もそう言ったし、文だってそうだ。

 ——勇儀の奴は、冷たかったが昔からあんなもんだったか。

萃香「兎に角、まずは人間嫌いを治すことさ」

零「……それは別問題だっつの」

萃香「他人を助けるのが趣味みたいなモンだろ?」

零「それでも俺は、人間が嫌いなんだよ」

 嫌いで有り続ける必要があるんだ。俺は、そうするってあの時に決めてる。

 俺は、そうすることで誰かを助け続けられる。

 弱い人間を、助ける事が出来る。そう信じてるから。

 月見酒は長く続く。

 火照った頬に当たる夜風が、妙にひんやりしていて心地良かった。

※萃香の好感度があがりました

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

相関図
『博麗神社』
霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:相変わらずですね。元気そうで私は嬉しい限りですよ
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です


 今日も今日とて、日は昇る……。

※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想

判定直後

とりゃ

※コンマふるわんねー

>>334 コンマ:2 失敗

※更に判定
8以下で起床失敗

判定直後

ごめ、間違えた。

8以上で起床失敗だわ

判定直後

—博麗神社(朝)・居間—

「おきろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」

零「うぉあっ!?」

萃香「そいっ!?」

 けたたましく響く、建物を揺らす勢いで放たれた少女の雄叫びに似た声。

 驚いて飛び起きれば、目の前には腰に両手を付けた満面の笑みを浮かべた巫女の姿があった。

 日も大分上がっているのか、眩しい。頭も痛い。

霊夢「おはよう、鎌足。それと萃香。居間で二人揃って爆睡なんて、いい度胸ね?」

零「……チッ」

 目を反らして、バレない様に小さく舌打ちをする。

 昨日調子に乗って酒を飲みすぎたか。久々だったから配分を間違えたのだろう。

 にしたって、起きて早々見たくもねえ顔を見るとは、気分も悪くなる。

萃香「おー、おはよう霊夢ぅー」

霊夢「はい、おはよう。最近は早起きしてると思ってたら、もう三日坊主?」

萃香「いやー、零が起こしてくれてたからなー」

 おい、余計な事言うな。

霊夢「……へえ。まあいいわ。鎌足、たまには神社の仕事手伝いなさい」

零「……へいへい」

 ここで反発すれば、また余計な事を言われるだろう。

 故に、仕方なく従う事にする。

萃香「おお、零が素直に……」

零「うっせえ。おい、巫女。俺は何すりゃいいんだ」

霊夢「そうね」

※選択
1:朝食でも作ってもらおうかしら
2:掃除をやってもらおうかしら
3:その他(再安価の可能性あり)

安価↓

1

>>341 選択:1

霊夢「朝食でも作ってもらおうかしら」

零「……飯か。どうなっても知らんが」

霊夢「失敗したら、他の事やってもらうわ」

 はいはい、わかりました。やればいいんでしょやれば。

萃香「私も手伝うぞー」

霊夢「あら、珍しいわね」

萃香「ま、零がああなったのは私の責任でもあるからなー」

零「そういうわけじゃねえよ。俺が調子乗って飲みすぎたからだ」

萃香「いや、でも私だって調子に乗ってだな」

霊夢「イチャイチャするならよそでお願いしてもいいかしら?」

 別にそういうわけじゃねえ。

 さて、しかしそろそろ行動に移るか。

※判定
零の料理スキルは?
1程悲惨 0程完璧 ゾロ目で漢の料理

判定直後

s

>>343 コンマ:5 可もなく不可もなく

霊夢「普通ね」

萃香「普通だな」

零「文句あんなら食うな」

 食えりゃいいんだよ、食えりゃあ。それに俺は元々大雑把に作る方が得意なんだ。

 丸焼きとか、直焼きとか。

霊夢「いやいや、この普通感がまたなんとも言えないわね」

萃香「普通は普通でも良い普通だよなー」

 おい、てめえら表出ろ。けなしてるのか褒めてるのかどっちか釈明させてからぶっ殺すから。

霊夢「あー、でもあれね。出来るなら今度から頼もうかしら」

零「……気が向いたらな」

霊夢「相変わらず愛想悪いわね。もうちょっと相手してくれても良いじゃない」

零「断る。俺は人間が嫌いなんだよ。関わってくんな」

 今でさえ話たくねえんだよ。そういう雰囲気わざわざ出してやってんのに、何でこいつはケロっと話し掛けてきてんだ。

萃香「零も霊夢に形無しみたいだな」

零「おい」

 こうして、珍しく巫女を交えた朝食は騒がしく行われた。

※萃香と霊夢の好感度があがりました

—幻想郷(昼)・フィールド—

 あー、糞。あの巫女め、何であんな関わろうとしてくんだ、うぜえ。

 ……事情も知らない奴に何を言っても仕方ないかもしれないが。

 だからって、話すわけにもいかないし。ああ、ジレンマだ。ムカつく。

 気分を変えよう。どっか行ってみるか、それとも誰かに会うか。

※選択
1:旧都へ
2:繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(稗田家へ強制)
6:ランダム(判定有り)


安価↓

 そういや、文が寺もどうとか言ってたな。

 妖怪が主導している寺、か。何でんなことしてんのか知らんが。

 だが、この時間なら人間も多いかもしれない。

 でも、何か面白い話を聞ける可能性もあるしなぁ。

※判定
6以上で向かう

人間嫌い:-1

判定直後

s

>>349 コンマ=6-1=5 失敗

 いや、やっぱ止めておこう。

 朝にわざわざ面倒な思いまでしたんだ。今日はもう人間なんぞと顔を合わせたくもねえ。

零「……違うよな」

 あんま調子に乗って、人間と関わっても大丈夫だなんて思いたくないってのが、本音だろう。

 俺は嫌いである事を通さねばならない。この歪みと向き合うには、そうするしかないのだから。

 そんな事を思っていると——。

※安価
登場キャラを一人 (華扇と神霊廟キャラ以外でお願いします)

安価↓2

※お、天子か。有頂天だな。

 刹那、目の前を何かが急速に落下していった。

 今のは、岩?一瞬、桃と青い髪が見えた気がするが。

 気になるし、見に行ってみるか。

—幻想郷(昼2)・フィールド—

「しまった……勢いを付けすぎた」

 追いかけて見ると、そこには地面に突き刺さった岩……いや、石の上に座る少女がぼやいていた。

 桃の付いた唾広の丸帽子、腰近くまで伸びた青色の髪。

 整った顔に、白と青を貴重にした服装のロングスカートの少女。

零「なんだこりゃ」

「お?……鬼!?」

 近づいて見てみれば、いきなり驚かれる。

「天界の一部を奪ったにも関わらず、まだ私からせびるの!?」

零「おい、話が見えねえ。落ち着け」

 いきなりの錯乱に、俺は宥める様に言葉を掛ける。

「ん?ああ、そういえばあの鬼とは違うみたいだ。こんにちは」

 そして今度はケロっとした顔で挨拶される。何なんだこいつ……。

天子「私は天人の比那名居天子、貴方は?」

 天人……か。成程、通りで人間臭いが人間らしからぬ雰囲気なのか、こいつ。

零「俺は鎌足零。見てわかる通り、鬼だ」

天子「ええ。鬼さん」

 首を斜めにして、笑顔を浮かべる。

天子「この要石なんだけれど、ちょっと深く刺さってしまって。力自慢の鬼なら、何とかならないかしら?」

 あ?

 瞬間スイッチが入る。

零「おい、お前困ってるのか」

天子「ええ。ちょっとね。自分で何とかしようと思ってるんだけど、どうも思っていた以上に深く刺さってるみたいで」

零「コレを抜けばいいのか?」

天子「あ、でも触れないと思うわよ。それを操れるのは私だけだもの」

 自慢気に、そして誇らし気に天子は胸を張る。

 それで抜けなくなってるなら世話ないが。まあいい。

零「……だったら、こうするか」

 全身に気を滾らせ、要石の前に立つ。

 そして膝を地面に付けて、左手を地面に付ける。

 右腕を引き絞り、歯を食いしばる。

天子「何をする気なの?」

零「地割れ」

天子「……は?」

 そうして、後ろで何か言おうとする天子を無視して、俺は真言を紡ぐ。




                ——オン・バサラ・ヤキシャ・ウン——

             ——オン・ア・オンボッケン・パッタソワカ——

                   ——歪み来たれ——

 振り下ろした瞬間、地面に亀裂が入って要石が傾く。

 地響きは周囲に渡って起き——ることはなかった。

天子「ちょちょちょ、いきなりなんて力技をしてくれてるの!?」

零「あ?良いだろ、困ってんならどうやってでも」

天子「もっと穏便に出来ないかって言ってるの!」

零「わりいな、それはできねえ相談だ」

 だって、俺には攻撃的な手段しか思いつかねえから。

 他よりも何よりも、まず最初に思い浮かんだソレを俺は直ぐに実行してしまう。

 だから俺の誰かを助けるという行動には、手段を選ぶという概念がない。

 それが俺にとって当たり前なのだが。

天子「ああ、もう、私が地震操作してなくちゃ、被害がどうなっていたことやら……」

零「なんだ、んな事出来んなら最初からそうしておきゃあ良かっただろ」

天子「色々とあるのよ、こっちには」

 事情は知らねえが、まあ、お互い様か。

天子「ま、良いわ」

 そう言って、天使は要石に手をかざす。

 地面から音を立てて空中に浮いて行く要石。

 俺はそれを黙って見ているだけ。

天子「手段は兎に角、お礼は言っておくわ。ありがと」

零「ああ。今後気をつけろよ」

天子「それはお互い様でしょー?」

 なんて言って、彼女は笑った。

 それから、天子は行くところがあるとかで去って行く。

 ……あーあ。思わず使っちまった。ま、この程度なら汚染も大したことねえだろうし、大丈夫だろ。

※比那名居天子と交流しました

※判定 天子の零への印象
1程悪い 0程良い

判定直後

はい

>>358 コンマ:8

※比那名居天子:へえ、面白い奴ね。やり方さえ間違えなければ を取得しました

今日はここまで。

そろそろテコ入れでもしましすかねー。

明日は23:30頃に出来ると思います。

お疲れ様ー

おつ

全く躊躇なく歪み使うんだな

歪み高まる

おつ

零に対して好印象なのは萃香、文、天子か
異端は異端を呼ぶ

こんばんは。

23:30頃に開始しますー。

>>361
手段を選ばず、攻撃的な選択ばかりですから。歪みなんてのは、そうやって使われます

>>362
今回は上昇無しです。今後選択肢で出た場合、選べば判定出します

>>364
類は友を呼ぶということですかね

—幻想郷(夕方)・フィールド—

 ——俺の人間嫌いは、元人間には適応されない。

 簡単な理由としては、あいつらは決して弱くはないからだ。

 人間を超えて、人間を止めて、人間を経て人間では無くなった奴らは、嫌いになる理由などない。

 例外というのは、そういう事だ。阿求なんかもその類として見ている。

 さっきの天子も、天人という存在はそういう過程を経て成っている。

 だから、俺はアイツに嫌な思いは抱かない。

 ——さて、そんなどうでもいい事は置いておいて、もう黄昏時だ。

 何かするか、それとも何処かへ行くか。

※選択
1:旧都へ
2:繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(稗田家へ強制)
6:ランダム(判定有り)


安価↓

—人間の里(夕方)・稗田家—

 空から一気に稗田家前——というよりも、稗田家の庭へと舞い降りる。

 人間の里で誰かに会うのも面倒だし、阿求の奴も事情を理解してるからこういう事をしても大丈夫だろう。

 つか、昔はそうやってここに来てたし。

零「おい、阿求ー。居るかー」

阿求「あれ、鎌足さん。しばらく来ないかと思ってたのに、どうかしたんですか?」

零「暇だったからな。ああ、そういや天人に会ったぞ」

阿求「天人っていうと、ああ。天子さんですか」

零「ああ。要石が抜けなくて困ってたみたいだからな。助けてやった」

阿求「まさか、歪みは使ってないですよね」

零「使ったが?」

 瞬間、空気が張りつく。

阿求「はぁ……。鎌足さん?」

 あ、やべ。

阿求「そういう性格というか、性質だっていうのはわかってますがあなたにはもっとですね」

零「はいはいはいはい、わかってる!わかってるから!」

 説教が始まりそうだったので、先にそう言って会話を濁らせる。

 そういう所も変わらずかよ。まあ、心配してくれんのは嬉しいが。

 さて、このまま会話しないと説教の続きが飛んで来そうだ。

 何か話題はあったかな。

※自由安価

安価↓2

零「ところで」

阿求「なんですか?」

零「何か困っていることはないか?」

阿求「それは地雷では?」

 是非もない。

阿求「それで攻撃的に解決されても、という私の心配もあるんですがね」

零「ふむ。そういうって事は何かあるのか?」

阿求「あのですね……」

※判定
7以上で困った事がある

判定直後

>>374 コンマ:0 (クリティカル)

※さて、と

 はあ、と。何か諦めた様に阿求はため息を吐く。

 そうして気を取り直す様に、彼女は真剣な表情を浮かべた。

阿求「……実は最近、原因不明の霧が時折妖怪の山から発生しておりまして」

零「原因不明な霧?」

阿求「ええ。ですが人間の里に被害があるわけでもなく、こっちは困っているわけではないのですが」

零「ほう?」

阿求「まあ、困っているというよりも気になっているというよりも気になっていると言った感じですね」

零「成程な。その霧を吹き飛ばせばいいのか?」

阿求「違います。それと、これから行こうだなんてしないでくださいよ。最悪、博麗の巫女に言ってでも止めますから」

 巫女、という単語に俺は舌打ちをして留まる。

 そこまで言うってことは、俺に行かせたくないということか。

阿求「別に、行かせたくないわけじゃありませんよ。ですが、調べる必要はあると思いまして」

零「あ?んな七面倒な事しなくても」

阿求「落ち着いてください。鎌足さん、私は別に困っているわけじゃありません。それに、この問題で困っている方も居ません。だから、誰かを助けるという行為も成立しません。良いですか?」

 言い聞かせる様に、宥める様に、阿求はそう言って俺を見つめる。

 はいはい、わかったわかった。ったく、そう言われたら落ち着くしかねえじゃねえか。

零「それで、何が言いたいんだよ」

阿求「調査をして欲しいんです。それがどうして発生しているのか。妖怪の山に向かって」

零「一人でか?」

 妖怪の山は広い。そこを全部調べるとなると、それこそ骨が折れる。

 天狗共は別に良いとして、他の奴らが俺をどう思うか。

阿求「そうですね。誰か誘っても良いでしょう。そうすれば、貴方を止める役目も出来るでしょうし」

零「俺が暴走する前提かよ」

阿求「それが貴方の性質でしょう?だったら、自分で保険を掛ける必要はあると思いますが」

零「……そんなもんかね」

阿求「私は心配しているんですよ。……そうしないと、何処か遠くへ行ってしまう気がしますから」

 ……そうかよ。

 何処か悲しそうな、寂しそうな表情で阿求は呟く。

 こんな俺を心配してくれる奴なんて、この幻想郷に何れ程居るかどうか。

 ……ったく、めんどくせえ。俺は、そんな事してくれる必要な奴じゃねえのにさ。

※阿求の好感度が上がりました
※選択肢に調査が追加されました。行く前に誰か誘っておきましょう

—博麗神社(夜)・自室—

 夜だ。霧の調査って奴はまず、誰かを誘ってからしろと言われたので、今度誰かを誘ってみるか。

 にしたって、俺が声を掛けて着いて来てくれる奴なんて居るかわからんが。

 さて、寝る前に何かするか。

 どうすっかなぁ。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:その他(行動表記)

安価↓

 巫女にでも、会いに行くか?

 まあ、調査の云々かんぬんもあるし、それについて聞いてみるのも良いかもしれないが。

 だが、わざわざ俺と関わらせる必要があるのだろうか。

 んー、どうするか。

※判定
コンマ6以上で会いに行く

判定直後

 やめとこう。ここで何か余計な事を言われても仕方ねえ。

 今日みたいな事にならないよう、明日に備えて今日はもう寝るか。

 調査か……。

 頼まれたのなら、やるのも一興だよな。

※リザルト

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

相関図
『博麗神社』
霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:相変わらずですね。元気そうで私は嬉しい限りですよ
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『非想天』
比那名居天子:へえ、面白い奴ね。やり方さえ間違えなければ

 今日も今日とて日は昇る。

四日目

—博麗神社(朝)・自室—

 朝だ。普段通りに起床して、顔を洗いに行く。

 昨日言われた事を思い出しながら、心の中舌打ちをしつつ俺は布で顔を拭った。

零「……俺なんて、どうだって良いだろうに」

 心配は素直に嬉しい。だが、される様な資格が俺にあるかどうかと問われれば、俺にはないと思う。

 異端児と疎まれ、人間を嫌い、攻撃的にしか何かを救えない俺は——。

零「きっと、救い様のない馬鹿ってのは俺みたいなのを言うんだろうな」

 それでも、俺は誰かを助けたい。救いたい。取り零したくない。

 例え、誰彼にも疎まれ、嫌われようとも。それが俺の願いなのだから。

 さて、陰気くせえ話はここまでだ。

 これからどうするか。

※選択
1:萃香を起こす
2:朝飯を作る
3:調査に誰かを誘う
4:その他(行動表記)

安価↓

 朝飯でも作るか。

 昨日言われたからじゃない。時間が空いてたからだ。

 巫女の分はついでとして、萃香の奴がお腹空いたと喚く姿など見たくはない。

 ……まあ、黙って何もしなくても巫女が作るだろうが。

 さて、一汁三菜で良いだろう。適当にあるモノで作るか。

※判定
1程失敗 0程完璧

判定直後

t

>>387 コンマ:3 失敗 食べられない事はない

零「……ったく」

 考え事をしながらやったせいか、多少焦げた料理が出来上がってしまった。

 コレを置いておくのは流石に悪いので、全部自分で処理をする。

 あー、これは夜まで何もいらねえわ。水は手放せないが。

 とりあえず、今度適当な食料でも足しておこう。後で巫女にとやかく言われても困るし。

 その後、洗い物をやって綺麗にしてから博麗神社を後にした。

—幻想郷(昼)・フィールド—

 さて、これからどうするか。やれる事と言えば調査の仲間見つけぐらいだが。

 まあ、それで直ぐに見つかれば苦労はしないか。

 誰かに会いに行くか。それともどっか行くか。

※選択
1:旧都へ
2:繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(稗田家へ強制)
6:ランダム(判定有り)


安価↓

6

>>390 選択:6

 適当にそこらへんでも飛んで行くか。

 そうすりゃあ時間もつぶせるだろう。

 そんな風に、風の行くまま気の向くままに幻想郷をぶらつく。

 そうしていると。

※判定
6以上で誰かと遭遇

判定直後

※お、久々の成功

※誰と遭遇した?(華扇・神霊廟キャラ以外でお願いします)

安価↓2

アリス

>>395 遭遇:アリス

 ふよふよと雲の様に浮きながら幻想郷を回っていると、辿り付いたのは森だった。

 ああ、やけに瘴気の濃い所だな。居心地は悪くない。

 そんな事を思っていると、後ろから声を掛けられた。

「あら、鬼だわ。珍しい」

零「あん?」

 振り向いてみると、金髪碧眼で、人形を携えた少女が居た。

 この瘴気の中を人間が居続けられる筈もないか。だったらこいつは、妖怪の類だろう。

零「よう、嬢ちゃん。鬼がそんな珍しいかい?」

「いいえ?神社に居る鬼も、地下の鬼も知ってるけれど」

零「なんだ、萃香と勇儀の知り合いか」

「知り合い、という程の関係じゃないわ。ただ、お互いに名前を知ってる程度じゃない?」

 なるほど。そういや、前に萃香が三日おきに神社に妖怪やらを萃めて宴会やってたって言ってたな。

 その参加者の一人か、こいつ。

零「俺は零。鎌足零だ。あんたの名前を聞いてもいいか?」

アリス「私?私はアリス・マーガトロイド。しがない人形師の魔法使いよ」

 へえ。魔法使いか。異邦の術師ってやつか?

※判定
アリスからの第一印象
1程悪い 0程良い

判定直後

ほい

>>397 コンマ:4 強いて言えば悪い

アリス「……あなた、一体何者?」

零「あ?俺は鬼だが?」

アリス「違うわ。その身に宿ってる魔力……じゃないわね。陰気って言うのかしら」

アリス「それ、かなり歪んでるわね」

 ……おいおい、いきなり何て事を言うんだこの嬢ちゃんは。

 そこまで俺の歪みは進んでるって事か?

 普通ならわからないもんだと思っていたんだが。

アリス「ああ、別に何をしようだとか思っているわけじゃないわよ。気に障ったならごめんなさい」

零「いや、別に構わんさ。これも生まれつきでな、言われるのは慣れてる」

アリス「……失礼を承知で言わせてもらうけど」

零「なんだ?」

アリス「あなた、『よく平然として』いられるわね。普通、正気を失って狂ってるか廃人になってるレベルだと思うけど」

零「……さあな。俺にもよくわかんねーんだ」

アリス「あなた、馬鹿なの?」

 おい、色々と直球な嬢ちゃんだな、こいつ。

アリス「そう。でも、貴方自身は悪い存在じゃないみたいね」

 さあ?それはどうだかな。まあ、俺に関われば禄な事にはならねえって保証はしてやるが。

アリス「面白い鬼。……でも、私これから用があるの」

零「そっちから話かけてそれってどうなんだよ」

アリス「今度、暇があったら魔法の森の奥に来て。普段、私はそこに居るから」

零「そうかよ。気が向いたらな」

アリス「ええ。それじゃあ」

零「ああ、じゃあな」

 そんな、少しだけの会話であるが知り合いが増えた。

 暇があったら行っても良いだろう。

※選択肢にアリスに会いに行く が追加されました

※アリス:どうしてそんなモノを宿しているの? を取得しました

今日はここまでー

明日も同じ時間くらいにやる予定です

では、お疲れ様です。

調査は誰か誘ってからしか行けませんのであしからず




30分ごろにはじめます


—幻想郷(昼2)・フィールド—

 ——アリスと別れて、魔法の森の一際高い木の天辺に立って瞑想する。

 周囲の気を感じ、瘴気を取り込んで体の活性化を促す。

 陰に属する俺達妖怪にとって、不浄な空気とは体の調子を良くしてくれる。

 さて、そこそこ良い具合に吸う事も出来たし、どこかへ行こうか。

 それとも、誘うにしろ誰かに会いに行こうか。どうするか。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に戻る
7:ランダム(判定有り)
8:調査の人員を探す

安価↓

7

>>406 選択:7 ランダム

 さて、引き続き幻想郷をぶらぶらと彷徨う。

 そも、俺達鬼は元々そういう種族だろうが。

 自由気ままな風来坊。俺はかつて、それにすらなれなかった存在だが。

 そうして色々と幻想郷を彷徨っていると——。

※判定
6以上で誰かと遭遇

判定直後

※コンマ神はツンデレ

—幻想郷(夕方)・フィールド—

 結局、誰にも会わずに夕方まで散歩するハメとなった。

 ま、いい気分転換になったし良いか。

 さて、もうそろそろ時間だが。

 最後にどこ行くか。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に戻る
7:ランダム(判定有り)
8:調査の人員を探す

安価↓

—博麗神社(夕方)・境内—

 たまには、少し早く戻ってみるか。

 萃香の奴でもからかうか、それとも巫女と話すか……?

 ああ、萃香の奴に調査の事を聞くのもいいかな。

 さて、何にせよ時間は有限だ。

※選択
1:萃香と話す
2:霊夢と話す(判定有り)
3:その他(行動表記)

安価↓2

 ……ああ、いい加減ちゃんと話すか?

 こう何度も頭にチラつくってことはそういう事だろうし。

 ここで自分から関わるなって言ってやるのも良いか。

 だが、まともに話せるだろうか。

 話さなくても良いんじゃないか?

※判定
6以上で話にいく

繰り返し:+1

判定直後

ほい

なんか安藤が無駄に穴掘っていた頃を思い出した

>>421 ああ、確かに何か既視感あると思ったら

>>418 コンマ:1+1=2

 やっぱやめよう。つか、それ以上に面倒だ。今朝の事も何か言われるかもしれない。

 今回ばかりはこっちに非があるわけだし、このまま自室にでも篭るか。

 ああ、今日はツイてねえ。ツイてねえよ、マジで

すいません、眠いので今日はここまでで。

次回は水曜日になると思います。

こんばんは。

20:30頃に再開します。

『進撃の巨人(だいだらぼっち)』とか思い付いたけど、内容が大変になりそうだからやめた

そろそろ再開しますー

人集まれば嬉しい

—博麗神社(夜)・自室—

 適当に巫女に鉢合わせしないようにしながら時間を潰し、夜になった。

 夕飯はそこらの毛玉で済ませたし、問題はない。

 ……はぁ。今日は何だか何もしていない様な気がする。

 アリスと知り会ったくらいか?

 いいや、深く考えるのはよそう。

 さてと、眠くなるまで何をするか。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:その他(行動表記)

安価↓

 いい加減、こう頭にちらつく巫女と話すべきか。

 萃香も、突き放そうとすれば逆に寄ってくる様な奴だって言っていたし。

 はあ。でもま、鬼に好かれる様な奴だ。そういう気質なのもまあ、頷けるか。

 とはいえ、やはり人間と話すには抵抗がある。

 俺はあの巫女嫌いだし。

 どうすっかなぁ。

※判定
コンマ6以上で会いに行く

繰り返し:+2

判定直後

てい!

>>436 コンマ:4+2=6 成功
※プラス補正で何とか成功。繰り返す事は大事(震え声)

 ——会ってみるか。

 今朝の飯の事もある。

 萃香も一度話してしまえばとやかく言う事は……いや、言うだろうな。

 しゃあねえ。気まぐれでも決めた事はすぐやらんとな。

 んじゃ、行くかね。

※-補正忘れてたとか今更言えない

—博麗神社(夜)・霊夢の部屋—

 縁側ではなく、居間の奥。神社内の廊下を歩いて、霊夢の部屋へと向かう。

 そうすると、ぼんやりと灯りの漏れる部屋があった。あそこが霊夢の部屋だろう。

零「おい、巫女。居るか」

霊夢「ん?鎌足?どうしたの」

零「ちょっと話でもと思ってな。どうだ」

霊夢「別に構わないわよ。勝手に入って来なさい」

 言われるまま、引き戸を開けて中へと入っていく。

 お邪魔しますよ、っと。

零「へえ、流石に片付いてんな」

霊夢「余計な所見てると、封印するわよ?」

 今は勘弁してくれ。

 ……古びた箪笥、くたびれた本棚。所々塗装の禿げた平机に、畳まれた布団と、ありゃああれか。

 和紙と、文房具と、筆か。

零「なんだ、札でも作ってたのか?」

霊夢「丁度ひと段落したところよ。……ところで珍しいわね。何か心境の変化でもあったの?」

零「今朝、朝飯作るの失敗した。今度食料取ってきて補填するわ」

霊夢「あら、気にしなくても良いのに」

 一応、これはこっちに非があるわけだから、軽く謝っておく。

 それを気にしないと言った感じで霊夢はそう言う。

霊夢「他の雑用で穴埋めしてくれれば」

零「食料採ってくるっつっただろ」

霊夢「お米は無理でしょ?」

零「麦なら何とか」

霊夢「ま、あのアンタが私達の為に何かしようって気になってるから、この程度にしているのよ」

 単なる気まぐれだがね。それに、元は萃香の為でもある。

 そう思いつつ、俺は口元を引きつらせて不格好な笑みを浮かべる。

霊夢「お話はそれだけ?」

零「あ?……そうだな」

 何かこいつと話す内容あったか?

※自由安価

安価↓2

なんでお前さんは俺なんぞにそんなに構おうとするんだ

※ごはん食べてたの

内容:>>440

 ……ああ、話すことっつったら一つだけだろ。

零「なんでお前さんは、俺なんぞに構おうとするんだ?」

霊夢「放っておけないから」

零「放って……。お前さん、俺がソレを望むとでも思うのか?」

 人間嫌いが加速するぞ。そもそもお前は俺達、鬼の天敵だろうがよ。

霊夢「望む望まないじゃない。アンタの中にある『歪み』が放っておけないのよ」

零「……わかるのか?」

霊夢「私を誰だと思っているのよ。仮にも博麗の巫女よ?——まあ、寧ろ貴方のそれは最早、ちょっと集中すれば誰でも見れるんじゃないかしら」

 ああ、成程な。だからアリスにも俺に歪みが付いてるってわかったのか。

霊夢「私だって、好き好んで妖怪を神社に居候なんてさせないわよ。ただ、あんたの歪みを放っておくわけにもいかないでしょ?」

零「カッ、さしずめ監視役ってか?博麗の巫女も大変だねえ」

霊夢「……別に、それだけが理由ってわけでもないけど」

 あ?

零「んだよ、それ」

霊夢「あんたには関係ないことよ。……万一、歪みが進みきったら覆滅してあげるから、精々気をつけなさい」

零「ハン、だったらお前さんもそうなった俺に殺されない様に気をつけるんだな」

 最も、そんな展開御免被るわけだが。

 まあ、本当に、そうなってしまったら望むところだろう。

 俺が俺でなくなる等、あんな風になるなど怖気が走る。

 誰かの迷惑になるなら、いっそ殺してくれた方が良い。

零「おい、巫女」

 だから。

霊夢「何よ」

 俺は、深く関わりたくないのだ。

零「おやすみ」

霊夢「ええ、おやすみなさい」

 そうして俺は、寝床へと戻る。



 

※霊夢の好感度があがりました

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
伊吹 萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:相変わらずですね。元気そうで私は嬉しい限りですよ
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名 居天子:へえ、面白い奴ね。やり方さえ間違えなければ
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?

※霊夢の好感度があがりました

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
伊吹 萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:相変わらずですね。元気そうで私は嬉しい限りですよ
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名 居天子:へえ、面白い奴ね。やり方さえ間違えなければ
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?

※間違えて二回書き込んだ。今日重いな

※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想

判定直後



hai

>>446 コンマ:4


※ゾロ目ボーナス欲しい?

※おーけー。

※夢判定 成功

※更に判定

1:最悪の記憶
234:彼の懐かしき——
567:俺は忌み子だった
89:人間、か——
0:滅尽滅相
ゾロ目:約束

判定直後

a

>>455 コンマ:9 人間、か——

—???—

 鬼とは。

 人を攫い、人を弄び、人を喰らい、人に害を成すとされる妖怪の一種である。

 しかし、その反面、山の神という位置づけをされる事も多かった。

「ねえねえ、なんであなたはこんな暗い所にいるの?」

 初めて見た人間は、そう言って優しく俺に語り掛けて来た。

 俺は、ここが俺の世界だからと答えた。

 外に出る事を禁じられ、土倉の中で過ごす毎日。

 俺は歪み付いて捻じ曲がった存在だったから、ここから外に出る事はなかった。

「萃香ちゃんの言ってた通りだね」

 どこか、含みのある笑顔を浮かべて人間はそう言った。

「引き篭ってたらダメだよ?子供は風の子だってカカ様は言ってたんだから」

 知らないよ。俺は母親と父親の顔も知らないんだ。だから、そんな事知ったことじゃない。

「もう!だったら——あれ?開かないなぁ」

 無駄だ。それは鬼の呪術で守られてるから。

 それに、俺はここに居ないといけない。だから、君も帰って。

「えー……。鬼かぁ。萃香ちゃんだったら何とか出来るかなぁ?」

 知らないよ。

 でも、ありがとう。

 俺は人間を知らなかった。

 誰も会いに来る筈もない場所に来たあの童女が、人間だって事も知らなかった。

 そして彼女が、攫われて来た人間であることも知らなかった。

 雨の日も。

「あー、もう嫌になるなー。君だってそう思うでしょ?」

 雪の日も。

「雪って凄く綺麗なんだけど、冷たくてね。くちゅん!」

 夏の日も。

「ここってひんやりしてて気持ちいいねー」

 来る日も来る日も彼女は俺の元へとやってきた。

 そう。俺が外に出る日まで。

 彼女の優しさは、何も知らなかった俺の心を暖かくしてくれた。

 萃香をと出会ったのは、俺が外に出たそのすぐ後の事だ。

 何で俺が外に出られる様になったのかはわからない。

 でも、あの人間は俺を助けてくれていた。

 俺は彼女の優しさが、人間全てにあるモノだと思っていたし、信じている。

 だから、あの日の事は忘れない。

 あの日を、忘れない。

 そこで、俺は目を覚ました。

五日目

—博麗神社(朝)・自室—

 何時の頃の事だっただろうか。

 あの日々が俺の基盤の一つだろう。

 たまに、あの夢を見るのだ。特に、人間に関わった後はよく彼女の夢を見る。

 ——そして、嫌になる。

零「奥底では、未だに引き摺ってるってことか」

 人間を嫌いになった日も思い出すから。

 胸糞悪い。

 ああ、クソッ。気分転換に何かするか。

※選択
1:萃香を起こす
2:朝飯を作る
3:調査に誰かを誘う
4:その他(行動表記)

2

※安価出すの忘れてた。何時も通り直下

>>460 選択:2

 今日も朝飯作るか。何か体を動かさねえと、どんどん落ちちまう気がする。

 そうして台所へ向い、料理を始める。

 昨日のリベンジしてやるぜ。

※判定
1程不味い 0程完璧 ゾロ目で蝶☆最高

判定直後

s

>>463 コンマ:1(ファンブル) この世の物ではない

 出来上がったのは……。

つ得体の知れない何か

 おい、流石に俺のイライラを詰め込んだだけはあるな。

 これも一種の才能じゃね?

 って。

零「んなわけあるかぁ!!」

 即刻、生ゴミ行きである。

 そして後片付けをする。

 ……ああ、ホント。

零「今日も巫女に会いたくねえ」

 いつもの間違いであるけど、今日は特にそう思った。

—幻想郷(昼)・フィールド—

 そうして、逃げ出す様に外へと出て、何時も通りフラフラと時間を潰す。

 逃げ出す……?いや、深く考えない方が良いだろう。

 つうか、もう俺料理しないほうが良いかもしれん。

 でも、簡単なことなら何とかなるわけだが。

 だってさっきも毛玉焼いて食ったし。

 閑話休題。

 さてと、これからどうすっかね。切り替えて行くか。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に戻る
7:ランダム(判定有り)
8:調査の人員を探す
9:アリスの所へ行く

安価↓2

2で土産を買って6(謝罪)

>>470 繁華街行って霊夢の所へ

※判定
5以上で実行

罪悪感:+3
人間嫌い:-1

合計:+2

判定直後

ほい

>>472 コンマ:8+2=10(0:クリティカル) 最速で最高の土産を持って謝罪

 ああ、しゃあねえ。

 流石に二日連続で材料無駄にしてっから、罪悪感がすげえある。

 これで萃香の飯が減っただのと言われても仕方ねえし、ついでに巫女にアレだこれだ言われるのも面倒だし。

 旧地獄の繁華街なら何か良いモノでもあるだろう。

 金は——まあ、どうにかなるか。

 さて、行くか。

—旧地獄(昼)・繁華街—

 さて、善は急げと言った感じで最速で旧地獄の繁華街へ。

 いや、俺は鬼だから善行は——俺に至っては最早関係ないか。

 相変わらず縁日ばりに賑わってやがるな。

 ん、ありゃあ。

※自由安価

何を見つけた?(土産になるようなもので)

安価↓

いきなり団子

>>475 いきなり団子 郷土菓子まで幻想入りしてたのか

 おー?おー、懐かしいなおい、いきなり団子じゃねえか。

「ん?お客さん、お求めで?」

零「ああ、六つくれ」

「あいよー」

 簡単な会話。そして会計を済ませて、紙袋に入れてもらう。

 さて、流石にこれだけじゃあ茶請け程度だ。

 何か他にも探してみるか。

※自由安価

同上(ただし、なしでも良い)

安価↓

勾玉

>>477 勾玉

 そうして物色していると、見つけたのは勾玉だった。

 へえ、綺麗なもんだな。

 ……これも買ってやるか。

 萃香の奴も、化粧っ気もなけりゃあ女としてどうなんだって感じだし。

 これを気に身だしなみを少し考えてくれても——いや、あいつ中身はああだからな。怒られる気がする。

 でもま、買って送る分には申し分ねえだろう。ついでに巫女にも買ってやるか?

「おっさん、これとこれをくれ」

「あいよー」

 そうしてまた、荷物が増える。

※判定
9 0で片方は普通の勾玉じゃない
ゾロ目で両方普通の勾玉じゃない

判定直後

せい

>>479 コンマ:9 成功

※なんでコンマ神様俺の想定してない所で働くかなぁ

 そうして、渡された時に気づいたのだが、片方の勾玉から妙な力を感じた。

 ん?何だこれ。店主に聞いてみる。

「さあ、あたしにもわからんね」

 成程。んじゃ、コイツは巫女にでも見てもらうか。

 さて、そろそろ手持ちも寂しくなってきたが、他にも何か買うか?

※自由安価

何か買うか(土産になるようなもので 買わないなら買わない)

安価↓

 ——チリーン、と。

 何処か涼しげな音が耳に入ってくる。

 そうして、その音の発信源を探すと、屋台があった。

 吊るされている複数の風鈴。

 そういえば、もうすぐ夏だ。

 雨季はこの間過ぎ去ったし、これを買うのも一興か。

零「店主、これを」

 そうして、買い付けたのは、透明なガラスで創られた簡素な風鈴だ。

 絵柄がごちゃっと付いているのは落ち着かんし、やはりこういうものがいいだろう。

 さて、そろそろ神社へと戻るか。

 ああ、どういって謝るか考えておかないと。

すいません、疲れたので今日はここまでにします。

次回は霊夢に謝る所から。

再開は恐らく、土曜日の夜になると思います。

何か質問等ありましたら受け付けますので。

お疲れ様です

昨日はすいません、寝てました。疲れ溜まってるのかなぁ。

人居れば10:00頃に再開します。居なければ夜やります。

※ぼちぼち再開します

 ——いきなり団子、二つの勾玉、風鈴を入れた紙袋を手に、博麗神社へと向かう。

 食料の代わりに、こういった粗品めいた謝礼っていうのもアレかもしれないが、とりあえず気持ちを込めて渡す事にする。

 ……萃香が世話になってるし、嫌いだが食料を無駄にしてるし。

 嫌々ではあるけれど、しょうがない。非が有るから謝らなければならない。

 そんな事を考えながら、一直線に向かったおかげか昼の内に博麗神社へと戻ってこれた。

—博麗神社(昼)—

 境内に着地して、今ヘと直接向かう。

 今の時間なら、巫女は縁側でのんびりと茶を飲んでいるか居間で涼んでいるかだ。

 食料について説教を喰らうかもしれんが、最早仕方ないことだろう。

 そう思いつつ覚悟を決めて、居間へと向かう。

※判定
4以上で霊夢が居る 6以上で萃香もいる 0で???も居る

判定直後

a

>>497 コンマ:4 霊夢がいる

 居た。

霊夢「……鎌足ぃ?」

 しかも、ご立腹な様だ。

霊夢「あんたが人間嫌いだって知ってるけど、二日分の朝食をゴミにするのはちょっといただけないんだけど?」

零「カッ、そんな奴に飯作らせようって奴が悪いんだよ」

霊夢「……ちょーっと信頼してもイイかなー?って思った途端にそれって、あんたやっぱり歪んでるわね」

零「元々だろ。それをわかってんなら何かを俺に期待すんのはやめろ。んで、関わるな」

 そしてこの会話である。

 売り言葉に買い言葉、って奴か。突っかかられると反射的に敵対しちまう。

 まあ、人間に対してだけだが。

零「……そらよ」

霊夢「あら?」

 でもまあ、今回はこっちに非がある。

 だから、買ってきたモノを投げ渡す。

霊夢「いきなり団子と風鈴と……勾玉?なに、謝礼の品?」

零「飯ダメにしたのは俺だからな。萃香に謝るついでだ、ついで」

霊夢「何よ。私にはないの?」

零「好きにしろ。団子も多めに買ったし、勾玉は二つあんだろうが」

霊夢「……素直じゃないわねー」

 ニヤニヤすんな。やめろ。俺はそんなつもりねえし。

霊夢「そうならそうと最初から言えば良いのに」

零「ふざけんな」

霊夢「ツンデレねー」

零「ぶっ殺すぞ!?」

 どこにデれる要素があんだよ。変な事言ってんじゃねえぞこのトンチキ巫女が。

 それから、いきなり団子を二つ、醤油煎餅を入れた茶請けの皿に取り出して、霊夢は茶を啜る。

霊夢「ぷはぁ。そういえば、この勾玉なんだけど」

零「あ?そういえば、変な力感じるな。そりゃあなんだ」

霊夢「所謂、お守り効果ね。瘴気に長時間当てられて、付いたみたいだけど」

霊夢「元々はお守りだとか、神社とかへの奉納品の筈なんだけど、そっち側に馴染んでるわね、これ」

 へえ、だから妙な力を感じたのか。

霊夢「ま、御祓いすれば元々の効果も得られるでしょうけど。二つあるみたいだけど、もう一つは普通のなんでもない勾玉みたいね」

零「……好きなの選べよ」

霊夢「えー。だってせっかくの贈り物よ?男のアンタが選びなさいよ」

零「巫山戯ろ。誰がテメエの為に——」

霊夢「あら?誰も私の為だなんて言ってないけど?」

 ニヤケ顔でからかってきやがる。

 決めた。こいつやっぱ殺す。

霊夢「そんな怖い顔しないで頂戴。……でもまあ、せっかくなんだからアンタが決めなさいな」

零「面倒なんだが」

霊夢「朝ごはん」

零「……っち、わかったよ」

 お守り効果、ねえ。どっちに渡してやっかなぁ。

※選択

1:霊夢
2:萃香

安価↓

零「んじゃあ、それは巫女にやるわ」

霊夢「良いの?」

零「良いんだよ、はいこれにてお話は終了。そこの風鈴もどっか好きなとこにでも掛けとけ」

霊夢「何よ、せかせかして。……ま、ありがと。御祓いしてから、紐通して首飾りにでもするわ」

零「ああ、好きにしな。んじゃ、俺はまた出かけさせてもらうわ」

霊夢「何よ、もうちょっと話しても良いんじゃないの?」

零「……調子のんな。俺は人間が嫌いなんだよ。それだって、ホントは嫌々買って来てやったんだからな」

 非がこっちにあるにせよ、それは本音だ。

零「だから、仲良しこよしだなんて思ってるわけじゃねえ。それにそもそもお前は退治する側の人間だろうが」

霊夢「あら、それでも会話したりするのは私の勝手だと思うけど?」

 だから、それが面倒でうっとおしいんだよ。

 ったく、これだからこの巫女はやりづらい。

 でもまあ、良い奴だってのは。何となくわかんだけどな。

※選択
1:霊夢に捕まってそのまま会話
2:有無も言わさずそのまま外出
3:萃香乱入
4:その他(内容明記)

安価↓2

 

 

—博麗神社(昼2)・縁側—

霊夢「ほら、さっさとここに座りなさいな」

零「わーった。わーったから急かすな」

 それから、霊夢によって俺は無理矢理このまま茶をしばくことになった。

 傍に置いてあるのは、緑茶の入った急須と湯呑。そして、いきなり団子と煎餅の入った平型のお椀である。

 促されるまま、渋々と座布団の敷かれた場所へと座る。

霊夢「いやー、今日は客も居なければ萃香も出かけてたから、暇だったのよね」

零「その暇つぶしに俺を使うなこのトンチキ巫女が」

霊夢「あら、だったら罪滅ぼしとでも考えなさい。あれだけで許す程、私の心は深く無ければ神社の備蓄も多くはないの」

 グッ、それを言われるとアレだが……。

零「……そうかよ」

霊夢「それに、アンタが何時までも無愛想なのは気に入らないのよね。それだと、参拝客が来れないじゃないの」

 いや、知るかよ。つーかそんな奴らの前に俺を立たせようなんて思うな。

零「人間は嫌いだ。何度も言ってるだろ」

霊夢「耳にタコが出来るくらいは。……でもま、だからこそ私が会話してやってるわけなんだけど」

零「これも何度も言うけどな——」

霊夢「——余計なお世話、でしょ?……素直じゃないわね」

 素直だが?至極素直だが?お前が嫌いだって言う事も全て素直な感想なんだがな?

霊夢「ま、それもまた良しよ」

零「何がだよ」

 こいつの考えてる事は、いまいち要領を得ないしわからん。

 そのまま、沈黙。茶を啜る音と、先ほど付けたらしい風鈴の音、そして小鳥の囀りだけが鳴る。

 暫くすると、向こうから話題を振られる。

※自由安価

霊夢の振ってきた内容は?

安価↓2

霊夢「そういえば、アンタって此処に来る前は何をしてたの?」

零「ここって……。ああ、幻想郷にか?」

霊夢「来る前、って言うか戻ってくる前、って言った方が良いかしら」

零「……んだよ、聞きてえのか?」

 突然振られた、過去に関する話。そういや、誰にも話してなかったな。

 ま、アレだこれだと大層な事はなかったが。

霊夢「聞きたいわね。酒の肴じゃないけれど、興味あるし」

零「カッ。どうでも良い話ばっかだけどな」

霊夢「暇つぶしよ」

 だろうな。

 ……嫌だ、と言いたいが、どうせ拒否権はないだろう。

零「ったく、しゃあねえな」

 それから、渋々と幻想郷から離れた後の話をした。

 必然的に、人助けの話が多くなった。

 それが俺の性質だし、それが俺の在り方だから仕方ないっちゃあ仕方ない。

 それに、その後感謝される事も、敬われる事もほぼなかった。

 歪みで解決した事も多かった。外の世界じゃあ俺は紛れもない異形なのだから。

 汚染も進んで行く。だから、決まって恐れられる事の方が多かった。

 攻撃的な解決がもたらす結果なんて、そんなモノだ。

 助かったからって、生き残れるわけじゃない。

 助かったからって、その後良く思われるわけじゃない。

 助けたからって、好きになるわけでもない。

 そうして、日が沈む前まで俺は巫女に話し続けた。

 あいつはどこか、俺を憐れむ様な、そして寂しそうな複雑な表情を浮かべていた。

※霊夢の好感度がググっと上がりました

※お昼ご飯買ってきます

—博麗神社(夕方)・縁側—

 さて、巫女の奴は湯呑諸々を洗うついでに夕飯を拵えに神社の台所へと向かった。

 もう夕方だ。萃香の奴もそろそろ帰ってくるだろう。

 まだ沈み切るまで時間はあるか。

 夏は日が長い。どこか行ってみるのも一興か。それとも今日は此処に居るか。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に残る
7:ランダム(判定有り)
8:調査の人員を探す
9:アリスの所へ行く

安価↓2

※再開ー

>>510 選択:8 調査の人員を探す

 ああ、そういやぁ、妖怪の山の調査だなんだって話があったな。

 そろそろ阿余——じゃねえ、阿求の頼みを聞いてやるのも良いな。

 そうと決まれば、誰かに頼んでみるか?

 俺が声を掛けて、一緒に来てくれる奴なんざ少ないと思うが……。

※選択
1:萃香
2:射命丸
3:天子
4:霊夢(判定有り)
5:アリス(判定有り)

安価↓2

>>513 選択:4 霊夢

※判定
6以上で調査の手伝いを頼む

人間嫌い:-1

判定直後

コンマ神は慈悲の神

>>515 コンマ:6-1=5
※残念だが、コンマ神は無慈悲だ

零「巫女は、除外だな」

 そもそも、アイツは人間だ。一緒に行くだなんて論外過ぎる。

 それに、何かあったら巫女は勝手に動くだろう。

 別の奴に聞いてみるか。

※選択
1:萃香
2:射命丸
3:天子
4:アリス(判定有り)

安価↓

3

>>518 選択:3 天子

 そういやあ、あの天人はどうだろうか。

 天子、だっけか。あいつだったら聞くだけ聞いてみるのもいいだろう。

 そう思って縁側から腰を上げると、見覚えのある岩が天から目の前の庭に降って来た。

 轟音が鳴り響き、砂煙が巻き上がる。

 しかし、不思議と地響きはなく、煙りが晴れると。

「巫女ー、霊夢ー、遊びに来たわよー、夕飯よこしなさーい」

 これまた聞き覚えのある、というか今さっきまで考えていた奴が目の前に居た。

 おい、なんだその変な体勢は。右手を掲げ人差し指を天に向けて、左手を腰に付けてノリノリな踊り子みたいなその体勢はなんだ。

零「何やってんだ、お前」

天子「お?おお、何時かの鬼じゃない。アンタも巫女にタカリに来たの?」

零「ちげーよ。俺はここの居候だ。つか、巫女の飯なんざこっちから願い下げだっつーの」

天子「ええ、何で?巫女のご飯美味しいのに」

 そういやあ、こいつに俺が人間嫌いだって事教えてなかったな。

 まあ、んなことどうでも良いか。

零「そういやあ、天子。お前、暇か?」

天子「暇よ。凄く暇。天界じゃやることもないし、衣玖から逃げるのも飽きて来たし」

零「逃げるって、何かしたのかお前」

天子「ああ、衣玖っていうのは私の教育係っていうか、お目付け役?でさ。小うるさいんだよねー。優しくはあるんだけどさー」

 顔も知らねえ奴の事を言われてもなぁ。

 ま、その衣玖さんとやらには合掌してやろう。こいつのお目付け役なんて、面倒が過ぎるだろうが。

霊夢「ななな、何よ今の轟音!鎌足!あんた何か——」

天子「おお、巫女。夕飯くれ」

霊夢「帰れ!!」

 即答だった。

 そして二の句を告げずに巫女は奥へと戻っていく。

 天使はそれを眺めているだけだったが。

零「良いのか?」

天子「良いの良いの。居座れば作ってくれるし」

 ああ、やっぱコイツ面倒な奴だ。

 でもまあ、数少ない知ってる奴だし、聞いてみるか。

零「なあ、天子。少し頼まれごとを聞いてくれないか?」

天子「頼まれごと?」

零「ああ。最近、妖怪の山で原因不明の霧が発生しているらしくてな」

天子「なになに?異変?」

 いきなり目を輝かせて、ずいっと体をこっちへと向ける天子。

 おい、顔近い。離れろ。

零「異変って程じゃねえよ。ただ、ちょっと調べてくれって頼まれたからよ。一緒に来て欲しいんだわ」

天子「へえ、それは貴方の歪み絡みで聞かれたの?」

零「ちげーよ。単純な『お願い』って奴だ。困ってねえって言われたし、暴れるなとも釘を刺されてる」

 阿求の奴は、昔からの仲ってのもあって俺の扱い方を知ってやがる。

 だから信頼出来るわけだが。

天子「いいわよ。どうせ私も暇だし、今日泊まって行くつもりだったし」

零「どんだけ好き勝手なんだよお前は」

天子「天人なんて、どいつもそんなモノよ。じゃあ、明日すぐにでも行きましょうか」

零「ん?ああ。んじゃ、早朝からでも行くか」

 どうせ他にやることもねえし。調べるなら早いでいいだろう。

 そんな約束を交わした後、再び奥から巫女が出てきて声を掛けて来る。

霊夢「鎌足ー、あんた夕飯どうするの?どうせこれから外で食べるなら、たまには一緒に食べましょうよ」

 お節介が飛んで来た。うっせー、誰が好き好んで……。

 あー、わかったわかった。だから睨むな。無言で圧力掛けて来んな。

※翌日天子と調査に向かう事になりました。
※霊夢・萃香・天子の好感度が上がりました(夕飯を一緒に食べた)

—博麗神社(夜)・自室—

 普段以上に騒がしい夕食を終えて、漸く落ち着ける時間へとなった。

 配膳、飯取り、洗い物、全て俺に押し付けやがってあの巫女。

 ……体良く使われるだけな気もするが、ああ、非はあったのだ。

 少しぐらい、やってやっても良いか。

 さて、寝るまでまだ時間はあるな。今日は天子も神社にいる。

 誰かと話すか、それとも寝るか。どうするか。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:天子に会いに行く
4:その他(行動表記)

安価↓

3

>>524 選択:3 天子に会いに行く

 隣の客間へと足を運び、声を掛ける。

零「起きてっか?」

天子「え、ちょ、ちょっと待って!少しだけ!」

 あ?なにしてんだ。

天子「着替えよ、着替え!もうどうぞー」

 ああ、成程。そういやあ、要石に巻きつけてあったな。あれの中身は着替えか。

零「はいよ、邪魔すっぜ」

 そうして、客間の引き戸を開ける。

 するとそこには、なんというか、小可愛らしい水玉模様の上下揃った寝間着の天子の姿があった。

零「着替え中に悪いな」

天子「灯りで影絵みたいになってなかった?」

 恥ずかしそうに、上目遣いでボソボソと聞かれる。

 あ?なってなかった気がするが。つーか。

零「仮になってたとしても、お前みたいなガキ相手に何か考えるわけねーだろ」

天子「……あんた、デリカシーなさそうね。つか、ないわよね」

零「あ?んだそのカナ文字」

天子「あー、はいはい。あなたには関係ないことでしたね」

 ……何だコイツ。とりあえずムカつく。

天子「そんな怖い顔しないでよ」

 誰のせいだ、誰の。

 ……俺か?

 ああ、いや、んなこたぁどうでもいい。

 さて、こいつと何か話す事はあったかな?

※自由安価

安価↓2

零「そういや、天界ってどんな場所なんだ?」

 こいつと会ってから、ちょっと気になっていた事を尋ねてみる。

天子「天界?……ああ、何て言えばイイかしら」

零「なんだ、そんな複雑な場所なのか?」

天子「複雑と言えば複雑ね。……有り体に言えば、極楽浄土。元々は修行の果てに、輪廻から開放された魂の行き着く場所」

天子「なんだけど、私からしてみれば、退屈で、辺鄙で、ただっ広い場所ね」

零「……極楽浄土、ねえ」

 それから、天子はあれこれと愚痴を混じえながら天界について説明してくれた。

 ブッタとか居るのだろうか。外来の神と無駄に仲良くする様な。

 そう、聖なるお兄さん的な。

 ……変な電波を受信した様だ。

 しかし、そこの一部を萃香の奴が占領してたのには驚きだ。

 あいつ、何がしたくてんな事したんだ……。

※天子の好感度があがりました

 

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:居候。馬鹿な奴。歪んでるからって・・・・・・
伊吹 萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:相変わらずですね。元気そうで私は嬉しい限りですよ
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名 居天子:へえ、面白い奴ね。やり方さえ間違えなければ
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?

リザルト終わった所で、中断です

夜、恐らく23:30頃に再開すると思います

おつですー

私はアガペーに溢れているけどコンマ神はアガペーを差し出してくれない。


こんばんは。

23:30頃再開します

※夢判定
7以上で夢を過去の出来事を見る

判定直後

あ、ちょっと待って。用事入った。

凄く申し訳ないんですが、今日はできそうにないっすorz

明日!明日は出来ると思うので、そして夢判定からやりなおすんで、ご容赦をorz

体調崩したのでお休みします

ドーモ、ミナ=サン。スレヌシデス。

リアルに忙殺される勢いで働いてます。風邪を治した途端にコレだよ!!

というのは言い訳で、夜勤続きとリアルで舞い込んできたシナリオ作成に手間を取られていました。

来週辺りにまた続きが出来ると思いますので、その時にまた書き込み致します。

ご迷惑をお掛けしました。盛大に呪ってください。歪みます。

リアルでシナリオ作成ってことはライターか何か?

 君たちに、この場に居る君たちにお知らせだ。

 風邪ぶりかえしたので更新は日曜日になりますorz


 ちょっとこの季節はしゃれにならん。軽い内になんとか治してきますので、ごようしゃをorz


 >>556
 フリーで色々と活動しております

入院って心細くなるモノなんだと、知った。

風邪こじらせるとかふざけんな。というわけでご心配お掛けしました。

こんな時間ですが、私は元気です。割と。

幻想入りしたわけじゃないです。出来るならしたいです。死ぬ確率の方が異常に高そうですが。

人が居れば13時頃にやります。

楽しみにしていたがその時間は用事ががが

意外といるもんなんだな、と思う自分。

>>575
夜もやる予定だからその時居ればおk

さて、では夢判定からでしたね。

待たせたので成功サービスです。

選択式にします。

※選択

1:最悪の記憶
2:彼の懐かしき——
3:俺は忌み子だった
4:其は何の為にそこに居るのだろうか
5:滅尽滅相
6:約束

安価↓2

4

>>578 選択:4

 【其は何の為にそこに居るのだろうか】


                                 —???—


 これは、夢だ。

 いつか見た出来事を反芻する夢だ。

 手を伸ばしては壊し、掴もうとすれば潰し、助けようとすれば殺し、守ろうとすれば攻める。

 これは、何だ。

 この腕は何の為にあるのだ。

 この瞳は何の為にあるんだ。

 助けたかったんだろ?

 守りたかったんだろ?

 なら、何で『アレ』はそんな事をしているんだ?



 一ノ腕に理念があった筈だ。

 ——救い給え、救い給え。汝が腕は救い上げる為にある。

 振り上げる腕。

 何もかもを壊すかの様に、振るわれる一撃。


 ニノ腕に情念があった筈だ。

 ——守り給え、守り給え。汝が腕は弱きを助ける為にある。

 突き出される腕。

 弱きを屠るかの様に、放たれる一閃。


 三ノ腕に信念があった筈だ。

 ——貫き給え、貫き給え。汝が腕は思いを貫く為にある。

 下される腕。

 自らの意思と関係なく、自動的な動きで落とされる命。


 四ノ腕に想念があった筈だ。

 ——与え給え、与え給え。汝が腕は誰かを抱く為にある。

 突き放たれる腕。

 奪い去る様に、葬られるナニカ。

 止まらない。止めることなど出来ない。

 この無常な光景は何だと言うんだ。

 燃え盛る村。崩れ去る家。全てを笑う様に、この瞳が映す現世は一つ余さず灰燼と化す。

 俺は助けたかったんだ。

 『彼女』を。

 俺は救いたかったんだ。

 『あの子』を。

 なのに、俺は何も出来ない。

 そこに居る誰かが、何も出来ない俺の代わりにこの光景を生み出していく。




               「■■■■ッ——!!」


               ——四腕の鬼は嗤う。


           「■■■■ォォォォオッ——!!」


               ——両面の鬼は哭く。

 それをただ眺めているだけの夢。

 この手は何のために有るのだろう。

 この瞳は何のために有るのだろう。

 その場でただ見ていることしか出来ない俺は、何のためにここに居るのだろう。

 いつか見た事の夢。その端で眺めるだけの夢。

 無力を感じる暇も無く、ただ自分自身に疑問を投げかけるだけの夢。

               「■■■■ッ——!!」


               ——四腕の鬼は嗤う。


           「■■■■ォォォォオッ——!!」


               ——両面の鬼は哭く。


 あの鬼は、何でここに居たのだろう。

 疑問の渦巻く夢。見ているだけの夢。

 燃え盛る家屋と灰燼と化す草花。

 やがて世界は靄に包まれ、俺と『アレ』を包み込む。

 問いを投げかける。

零「お前は何の為にここに居るんだ?」

 応えはない。それでも問う。

零「お前は何でここに居たんだ?」

 答えはない。尚問いかける。

零「お前はどうして、俺の中に居るんだ?」

 そうしてようやく、反応が返ってくる。

「■■■■——」

 ぼそぼそと紡がれる言葉。俺でさえ聞き取れない言葉。

 少しだけ、俺を嘲笑うような表情を浮かべながら世界は白く染まっていく。

 そうして、俺は夢から目覚めた。

六日目

—博麗神社(朝)・自室—

 最悪の目覚めだった。

 頭が痛い。汗が全身に滲んでいる。

 久々にアレを見た気がする。両面四腕の鬼。

 俺は見覚えがないというのに、何故か夢の中に出てくる得体の知れない鬼。

 決まって、何とも言えない歪めた口元を奴が見せてから夢が終わる。

零「……なんなんだ、畜生が」

 あれはなんであの夢に介入してくるのだろうか。

 ああいう夢には決まって奴が居る。

 ……ああ、悩んでも仕方ない。疑問に思っても所詮夢は夢だ。

 とりあえずさっぱりしよう。寝汗のせいで服が張り付いて気持ち悪い。

 俺はそう思いながら、水を浴びる為に部屋を後にした。

 少し時間が経って——。


 朝日の眩しい空を眺め、水浴びでスッキリした目を細める。

 そういや、今日は天子と一緒に調査をするんだっけか。

 まあ、こんな早朝から起きているとは思えんが……。

 とりあえず、朝はどうするか。


※選択
1:天子の部屋へ行く
2:萃香の様子を見に行く
3:巫女に出かける事を報告する
4:朝飯でも作るか
5:その他(内容明記)

安価↓2

4
そろそろオイシイご飯を作ろう

>>593 選択:4

零「腹が減っては戦は出来ぬ、ってか」

 そろそろ良い加減、まともな飯が作れるって所を見せたい。

 巫女に認められたいわけではないが。どっちかってーと、萃香から非難の目をされたくないからだ。

 ついでに、天子の舌も満足させて、これからの調査に活を入れて欲しい。

 何より、巫女よりも上だということにしたい。

 嫌味な思考だが、巫女の悔しがる姿を想像するだけで口元が緩む。

 ……飯係を押し付けられたくはないが。

 そろそろ作るか。三菜一汁。白米は一日の活力だ。

※コンマ判定
1程悲惨 9程美味 0で蝶☆最高!

コンマ判定直後

どうだ

>>595 コンマ:3 お世辞にも美味いとは言えない

 朝食が出来たには出来た。

 ああ、だがこれはダメだ。失敗作だ。

零「……クソがッ」

 自分に憤りを覚える。何でこうなった。

 やはり、細かい作業が苦手というのが強いのか。

 調味料とか、大雑把だからいけないのか。

 感覚で料理をするからダメなのか。

 一応盛り付けた品を見る。

 壱、焦げた魚。

 弐、グダグダな煮物。

 参、形の崩れた卵焼き。

 四、皮の残った野菜入り味噌汁(塩辛さ万点)。

 伍、お粥っぽい白米。

 ……最悪だった。

※イベント日なのでこのまま少し時間経過

 絶賛不評を買った朝飯を終えて、洗い物を片付けた後に居間へと戻る。

 そういやあ——。

※コンマ判定
3以下

萃香の奴、珍しく居なかったな
 
判定直後

j

※おっ

>>599 コンマ:3 いなかった

 ——萃香の奴、珍しく居なかったな。

 基本的に朝飯の時かその前に叩き起してやるんだが、今日は雨でも降るのだろうか。

 まあ良い。とりあえず居間へと入る。

 そこにはお茶を啜る天子がおり、苦悶の表情を浮かべていた。

天子「うわ……。まだ口の中に違和感ある」 

 聞こえてきたのは文句だった。

 まあ、アレは俺も失敗したと思っている。

 勿体無いので出したが、それなら捨てなさいとコイツは言っていたな。

零「悪いな。出来損ない出しちまって」

天子「本当よ。巫女がそんな勿体無いこと出来るか、って怒らなければ箸も付けなかったわ」

零「その事については反省している」

 だが諦めていない。俺はやれば出来る筈だ。

天子「巫女のご飯が食べられると思ったら残飯が出てきた。これは起訴するしかないわね」

 ……こいつ、絶対美味いって言わせてやる。

零「はいはい、アレについてはもう謝っただろ。それよか、さっさと出るぞ」

天子「ああ、謎の霧の調査だっけ?うんうん、行こう行こう」

零「嫌にやる気だな、お前」

天子「もしかしたら異変かもしれないでしょ?だったら、その犯人をいの一番に私が見つけて懲らしめてやるのよ!」

 いや、異変って程じゃないと思うけどな。

天子「そうすれば、この私を讃える民衆も現れる!」

 それはねえだろ。無い無い。

天子「それに、暇潰しにもなるし。一石二鳥!」

零「それが大半だろ。この暇人が」

天子「良いのよ、楽しければ。目標を作れば、意気込めるってものでしょ?」

 ……そんなもんかねぇ。

天子「ささ、雑用係の鎌足!早速私を案内しなさいな!隊長命令よ!」

零「誰が雑用だ。んで誰が隊長だって?」

天子「ん?私が上で、貴方が下。それだけの事だけど?」

零「あのなぁ」

※選択

1:遊びに行くんじゃねえんだぞ?
2:俺が上で、お前が下の間違いだろ?
3:……いいや、面倒くせえ
4:その他(内容明記)

安価↓2

3かな

>>602 選択:3

零「……いいや、面倒くせえ」

天子「何よそれー」

零「ぶー垂れるな。お前が隊長で良いって言ってんだよ」

天子「おお?鎌足も中々見所あるじゃない」

 そういう事じゃねぇんだよ、この有頂天馬鹿が。

 まあ、いい気分になってくれんならそれで良いか。

零「んじゃ、行くぞ隊長」

天子「行くわよ、雑用!……ところで」

零「あ?」

天子「ううん、何でもない。とりあえず案内しなさい」

零「おう。しっかり付いて来いよ」

 こうして、俺達は妖怪の山に向かって飛び立った。

※天子の好感度があがった。(フラグ壱を手に入れた)




—妖怪の山—

 移動していると、日も大分昇った頃だった。

 こうして踏み入れると、色々と嫌でも思い出してしまう。

 あの頃の事を。

零「変わるもんだなぁ……」

 見渡して、変哲もない新緑の木々の景色に感想をこぼす。

 妖怪の山であることは間違いないだろう。

 だが、俺の知る頃とは全然違う。

天子「そういえば、貴方達鬼って元々は妖怪の山の主だったんだっけ」

零「ああ。……とはいえ、俺は異端だからな。自由に駆け巡るなんて事は出来なかったが」

天子「歪みのせいで?」

零「おう。……それでもまあ、良い奴は居たが」

 萃香とか、『あの子』とか。それに一応、勇儀も何だかんだでつるんでくれたっけか。

 今の対応は、彼女も成長したからだろう。そうせざるを得ない所もあるからだろう。

 少し淋しいと思う。

天子「さって。それじゃあとりあえず散策でもしましょうか」

零「だな。まずはどこに行くか……」

天子「あっち行くわよ!」

 勝手な奴!!

※選択

1:天狗の領域方面
2:守矢神社方面
3:大蝦蟇の池方面
4:間欠泉地下センター方面

安価↓2

1

>>606 選択:1

—妖怪の山・天狗の領域付近—

 前を行く天子を追いかける形で、俺は山の中を走っていく。

 空を飛べばいい話。なのだが、実は天子の提案で足を使おうという事になっていた。

 曰く、その方が面白いからだそうで。

 意外と活発なせいか、すぐに文句を垂れずに黙々と彼女は前を進んで行く。

 そこで、何故か少し既知感(デジャブ)を感じた。

 懐かしいような、そうでないような。

 っと、そんな事を考えている場合じゃない。

零「おい、天子!少し待て!」

天子「何?もう根を上げたの?」

零「違うわ。……こっから先は天狗の領域だ。無闇矢鱈と進むんじゃねえ」

 気が付けば、色んな方向から視線やら気配を感じていた。

 俺は鬼だから問題はある程度までなら良いかもしれねえが、天子は違う。

 このまま行けば、恐らく警護の奴らに追いかけ回されかねん。

天子「えー。鎌足が居るから大丈夫じゃないのー?」

零「天狗共とはそこまで仲良いわけじゃねぇよ」

 例外はいるが。

天子「とか言ってる内に誰か来たみたいだけど」

零「あ?」

※誰が来た?

※選択

1:射命丸
2:はたて
3:椛
4:その他

安価↓2

1

>>609 選択:1

 一陣の風が吹いた。

 神速でこっちに向かって来る黒い影。

 木々をざわつかせ、何もかもを置き去りにするその速度は最早視認すらも難しい。

天子「え、何?何!?」

 来訪者の速さに目を回し、怯え顔になる天子。

零「あー、ちょっと待ってろ」

 そんな彼女に、俺はそう言ってから深く息を吸う。

「ほほう、やる気ですね!しかし、私はそう簡単には捕まりませんよ!」

 調子に乗っているのか、あいつは更に速度をあげる。

 そろそろ良い加減にしろ。

 そう心の中で溜め息を吐きつつ、腕を伸ばす。

※コンマ判定

6以上で確保

判定直後

n

>>611 コンマ:3

※低空してるなぁ。

 が、ダメ。

 腕は空を切り、捕獲に失敗する。

「ハハハハ、そう簡単にはいきませんよ!」

零「この野郎……」

 動きを変えて来やがった。

 まあ、前は不意打ちに近かったのもあるが。

天子「っていうか、その声……」

文「清く正しく文々。新聞の射命丸文!ここに推参です!」

 その後、ピタリと空中で静止し、腰に手を当てたビシッとした格好で文は叫ぶ。

 そうして、ゆっくりと下降してきた彼女はニヤニヤと嫌味な笑みを浮かべていた。

文「この前のリベンジですよ。どうですか?どうですか?捕らえられなかった感想は?」

 ——ねえどんな気持ち?ねえねえどんな気持ち?

 継いで言ってくる。

零「……この野郎」

 うぜえ。饅頭顔で首を左右に振るな。きめえ。

文「私は日々進化する女!早々と仕返しが出来て満足ですねー」

 そしてしたり顔である。コロコロと表情筋の豊かな奴だ。

文「それでどうです?やられた気持ちは」

鎌足「」

※なんて答える?

※選択
1:ああ、はいはい。そうね。お前にゃ勝てねえよ
2:所で、お前なんでここに居んだよ
3:うっせ。いい加減にしろ

安価↓

1

>>614 選択:1

零「ああ、はいはい。そうね。お前にゃ勝てねえよ」

文「なんですかその言い方!全然悔しそうじゃないですね!」

零「実際、まだ一の一だからな。悔しかったら勝ち越してみろや」

文「本っ当に可愛気のない方ですね!」

零「俺に可愛気なんかあったら気持ち悪いだけだっての」

文「いえ、そうでもないかもしれないですよー?色んな方から需要があるかもしれないですよー?」

零「んなもんいるか!」

 大体、何の需要だっつーの。

天子「仲良いわね、貴方達」

文「そりゃあ、昔からの知り合いで親友ですからねー」

零「……チッ」

文「舌打ち!?ここで舌打ちはなしじゃないですか!?」

 姦しい奴だ。耳がいてえ。

天子「ふーん。……天狗とは仲良くないんじゃなかったの?」

零「こいつは例外だ。……まあ、色々あったんだよ」

天子「そっ」

 なんだ、こいつ。いきなりふてくされたみてえな態度になりやがって。

文「それはそうと、お久しぶりですね」

天子「そうね。最後に会ったのは異変の時だったかしら?」

文「ですねー。本日はどのようなご用件で?」

零「あー」

 そうだ。せっかくだからこいつから何か聞き出してみっか。

 そう考えて、俺は文にどうしてここに来たのかを説明した。

一旦席を外します。再開は夜にまた通知しますー

寝過ごしたーッ!

ってわけで遅れました十分くらい時間ください

※再開

文「ふむふむ。原因不明の霧の発生ですかー」

 説明すると、顎に手を当てて首を小さく縦に振りながら文は呟く。

 こいつなら何か知っていると思うんだが……。

天子「どう?ここは貴方達天狗の山でしょ?それに、貴方は新聞記者だった気がするけど」

文「そうですねぇ……」


※コンマ
5以上で何か知っていて教えてくれる

古い親友:+1
???:-1

判定直後

s

>>623 コンマ:6 成功

文「ええ、いきなり発生するわいきなり消えるわで騒がしい霧ですね」

零「さすがだな。もう調べているのか」

文「まあ、売るネタにもならない話ですが。……発生し始めたのは確か、二週間程前くらいからでしょうか」

 二週間……?

零「俺がこっちに戻って来て直ぐ、くらいか?」

文「そうなんですか?」

零「ああ。まあ、はっきり行動を始めたのは一週間程前からだが」

天子「へえ。それって凄い偶然ね」

 偶然……。ああ、偶然だろう。

 俺が戻ってきた頃から発生し始めた霧。何か俺と関係あると考えるのは、自意識過剰という話だ。

 俺はそこまで痛い鬼ではない。

文「それは置いておきまして。……まあ、誰かが困っているという話は聞きませんし、特に異変というわけではないですから」

天子「それでもし、異変だった場合どうするのよ」

文「その時はその時です。巫女か誰かが解決してくださるでしょう」

 この幻想郷では、妖怪が異変を起こしても人間の力で解決出来る様にしなければならないというルールもありますし。

 そう言って、文は苦笑する。

天子「その枠に収まらない場合は……」

文「叩き潰されるのがオチですね。巫女か、それとも賢者に」

 成程なぁ。……まあ、そもそも誰も困っていないなら俺が出る幕はないのだが。

零「ところで、それが何時何処で発生するかは知ってるか?」

文「いいえ。……そもそも、ランダムで発生する様なモノで、詳しいことまでは私も調べが付いていないんですよね」

零「そうか」

天子「使えないわね」

文「使えない!?それは聞き捨てなりませんね!」

 あ、何かまた面倒な気配がする。

文「この清く正しく射命丸!正確な情報を新鮮な内に新聞でお伝えするこの私が——」

零「いや、お前基本的に書くのは娯楽系ばかりだろ」

文「それだけではないんですが……」

天子「ゴシップ紙が多いとは聞くわね」

文「いえ、まあ確かにそういう事も多いですが」

 やはりコイツはコイツだった。

 まあ、確かにこいつの速度なら色々な所へ一瞬で移動出来るだろう。

 幻想郷最速の文屋。神風少女。最高最速のしゃったーがーる。

 射命丸文は、その速さを売りにしている者だ。

零「んー、ありがとさん。ま、またこの辺ぶらついて探してみるわ」

文「あやや。しかしこの先に踏み入れるのはオススメできませんよ?」

零「天狗の領域だからだろ?」

文「はい。……時が経っているとはいえ、鎌足さんを知る者は少なからず居ますし」

天子「必要なら向かうわ。霧が発生しようものなら、特に」

文「そうですか。……ならば、この射命丸文もお供いたしましょうか?」

零「あ?」

文「領域内に行く際は、私の客人としてご案内すれば幾分か怪しまれないでしょうし」

天子「……どうするの、鎌足」

零「そこで俺に振るのか」

天子「私は別に構わないけどー?鎌足に決定権を与えてあげるわ」

 何だその微妙な言い回しは。

文「個人的には面白そうなので連れて行って頂けると嬉しいのですが」

天子「……ム」

 にへらと笑って、文は呟く。

 さて、どうしてやろうか。

※選択
1:連れて行ってやるか
2:いや、別に来なくていいぞ

※同時にコンマ判定
5以下で霧発生

安価↓2

1

>>629 選択:1 コンマ:3 霧発生


零「いいぞ。付いて来るなら勝手にしろ」

文「おお、流石は親友。中々話がわかりますねー」

天子「鎌足がそう言うなら別に構わないわよ」

文「では、よろしくお願いします!」

※射命丸 文が仲間になった!

天子「雑用が増えたわね」

零「……やっぱりそういう扱いなんだな」

天子「勿論!この私を隊長に、異変を解決するチームがここに有る!」

文「有頂天ですねー」

 こいつの言う事は、まあ放っておいて良いだろう。

 気分良く調査してくれるなら、それで良い。

 そんな時だった。

天子「ん……?」

文「あや」

零「……何とも」

 ああ、随分と都合の良い事だ。

文「タイミングはバッチリですねぇ。まるで、そう計られている様な」

天子「発生したならこっちのモノよ。だったら向かってやろうじゃない」

 南西に発生した霧が遠目に見える。

 覆い隠すような、何かを包む様な。そんな靄と霞の入り混じった霧が見える。

文「……あの方角は」

零「どうした、文」

文「いえ、何でもありません。行きましょうか」

天子「貴方達!何をやってる?早く行くわよ!」

 何か引っかかるが、意気込む天子に連れられて俺達はあの霧へと向かっていく。

 飛び立ち、あの霧へと。




—???—


 踏み入れて、枝を折る音が小さく響く。

 真っ白な霧だ。五里霧中である。隣にいる天子と文の存在しか見えない。

天子「凄い霧ね……」

文「中に踏み入れたのは初めてですが、やはり何も見えませんねぇ……」

零「……」

 なんだろうか。この感覚は。なんだろうか。この既知感は。

 何か異様な感覚が身を襲う。

 何か、ここに踏み入れてはいけなかった様な。

零(気のせい、だよな)

 そうであると信じたい。

 俺はここに調査に来たのだ。それをちゃんと遂行しなければ。

天子「あれ」

文「あや……?」

 そんな折り、突然霧が更に深くなっていく。

 隣に居る筈の二人すらも霞んで行く。

 不味い。このままだと……!

 そう思いながら、思わず手を伸ばした。

※どっちの手を取る?

※選択
1:天子
2:文
3:どっちの手も取れない

安価↓



 

3 で、力を使ってでも「どっちの手も取る」

>>633 選択:3

天子「鎌足!?鴉天狗!?」

文「鎌足さん!?比那名居さん!?」

鎌足「二人共ッ!」

 ぐ、このままだとダメだ、離れ離れになる可能性が高い!

 困らせるわけにはいかない!だったら……!

※コンマ判定
6以上で歪み発動

判定直後

てす



                          ——オン・バサラ・ヤキシャ・ウン——

                       ——オン・ア・オンボッケン・パッタ・ソワカ——

                              ——歪み来たれ——

>>635 コンマ:9 成功

零「歪めてでも、掴み取る……!」

 取り零さない、この繋がりを、この手を!

天子「……ッ!」

文「鎌足さん!ダメ——」

零「ハァァァァァアッ!!」

 咆哮する。そして、目の前へと拳を突き出す。

 衝撃波が発生する。霧を一時的に霧散させる。

 そうして、晴れた視界に天子と文を見据える。

零「手を伸ばせ、文!天子!!」

天子「鎌足……!」

文「クッ……!」

 両手を使って掴み、二人を抱き寄せる。

 そうして、霧はまた俺達を包み込む——。

零「はぁ……。はぁ、はぁ……」

天子「鎌足、あんた」

文「何をやってるんですか!今、歪みを使いましたね!?」

零「……ダメだ、俺は取り零したくない。俺はもうあんなことは」

文「鎌足さん!!」

 叫び声が耳に劈く。それで、意識がはっきりと戻る。

零「……すまん」

文「あなたって方は、あの頃と全然変わってませんね!何で使ったんですか!!」

零「……すまん」

文「……良いです。確かに、助かったのは事実ですから」

零「……すまん」

 謝るしか出来ない。俺はまた歪みを使った。

 思うより先に、行動する。それが俺の性質が故に。

 この手を取らなければならないと思ったから。

文「鎌足さんこそ、不調はないですか?」

零「……」

※コンマ判定
7以上で汚染度進行

判定直後

ほい

>>640 コンマ:9 汚染度進行

汚染度:5 → 汚染度:6


零「大丈夫だ」

 が、また妙な感覚が全身を駆け巡る。

 これは……。ああ、進んじまったか。

零「何とか、な」

文「……嘘は?」

零「ねえよ」

文「なら、信じておきます」

 ああ、そうしてくれ。

 文は察しが良いから、そう言ってくれるのは助かる。

天子「ねえ、鎌足」

零「どうした」

天子「」

※コンマ判定
6以上でフラグ弐回収

判定直後

えいお

>>644 コンマ:8 成功

天子「あんた、さ。あれ、見た事ある?」

零「ん……?」

 天子の指をさす向こうへと顔を向ける。

 すると、そこにはボロボロになった家屋が目に入ってくる。

 ……待て。

零「待てよ。おい、待てよ」

 霧が晴れて行く。何処かへと消えて行く。

 俺の歪みによるものではない。

 ちゃんとした、現象として霧が消えて行く。

零「何で、ここなんだよ」

文「……」

零「何で、『まだ』残ってるんだよ……!」

 ここはあの場所だ。

零「ここは」

天子「知ってるんだ」

零「ここは、俺の」

 ——歪みを溜め込む為の、地脈の結点だった場所じゃねえか!



                       —妖怪の山・歪み付きの小屋—





 忌々しい記憶が蘇って来る。

 ここは俺の起点だ。

 ここは俺の始まりだ。

 ここは俺の思い出だ。

零(……もう、来ないと思っていたのに)

 それに、もうなくなっていると思っていた。

 何百年も経っているせいか、面影しか残っていないが。

 建物としては残っている。苔にまみれ、蔓に巻かれ、腐った木が崩れているが、そこは確かに俺が居た場所だった。

零「……忘れるな、ってことか」

 運命の悪戯って奴があるなら、これはそういうことだろう。

 忌々しい事だ。

文「鎌足さん、ダメですね。霧の発生とは関係はなさそうです」

天子「ジメジメして気持ち悪いわ。あんたも、良い加減手伝ったら?」

零「……わりぃ。今そっちに行くわ」

 切り株から腰を上げて、俺はあの小屋へと歩み寄っていく。

 入口付近に立つ文と天子。

零「……中は、とんと草臥れちまってるな」

 そりゃあそうだろう。

 俺は開放されてからここに、一度も戻ってきてなかったわけだし。

 錆び付き、腐り、朽ちた鉄格子と鎖。手錠。

 ここはもう地脈として機能していないが……。

文「歪み付きの小屋、ですか。……貴方はここに居たんですね」

天子「……」

零「ガキの頃にな。……生まれた歪み付きの子を繋いで、地脈を使い外に漏らさないようにここで溜めるんだ。ここはそういう結点だった」

零「それで、ある程度力を抑えられる様になったら開放する。そういう習わしがあった」

 あの頃、俺は何も知らなかったけど。

天子「……あまり、いい場所だとは思えないわね。理解出来ない存在に対して隔離を施す。そういうのは、間違ってる」

文「あやや。ですがそれもまた平穏の為です。……クサイものには蓋とは、よく言ったものですが」

零「それが当たり前だったからな。別に、今更何も思わねえけど」

 だが、この場所というのは特別なモノだ。

 だから、あまり近づきたくはなかった。

 そんな折、俺は足元に何かある事に気付く。

 それは——。

零「……鬼面?」

 俺と同じ額の左右に短い二本の角の生えた、白い仮面。

文「ほほう、そんなものがありましたか」

零(多少汚れているが、それでも朽ちてはいない。……誰かがここに置いたのか?)

天子「……歪み付きの小屋に鬼面。なんだがきな臭いわね」

零「……霧の発生原因もわからず終いだしな」

文「ですがまあ、霧の発生は確認できました。一応こっちでも情報を集めてみます」

零「頼むぜ、記者。お前の情報網は伊達じゃないだろ?」

文「ええ。まとめたらご報告にあがりましょう」

 そういうところは、本当に有能だと思う。

天子「……?」

零「どうした。あっちに何かあったか?」

 そんな中、小屋から出た天子が森の中を見やっていた。

 俺は尋ね、首を傾げる。

天子「いいえ。どうやら勘違いだったみたい」

零「そうか」

 何か見つけたのかと思ったが、そうではないようだ。

 さて、そろそろいい時間だろう。

 今日はもう、解散とするかなぁ。





 —妖怪の山・麓—


文「ではでは、また後日にでもー」

 文は一足先に、天狗の領域へと戻っていった。

 俺達は足を揃え、沈黙の中空も飛ばずに下山している。

 色々とゆっくりと、考えたかった。

 だから、即帰るという行動ではなく、ゆっくりとした歩行による下山を行っている。

零(……嫌になるな)

 調査という意味では、収穫がないために失敗だろう。

 また来る必要がある。その時は、またこいつらに声を掛けるべきか。

 まあ、別に固定メンバーで挑む必要はないだろうが。

 汚染も進んでしまった。阿求に怒られるな、これは。

零(それに、この鬼面)

 とりあえず持って来てしまったが、何か関係があるのだろうか。

 ……それに、なんだか持っていなければいけない気がする。

 これを持っていれば、何かがわかるような。そんな気がするのだ。

零「……わけわかんねぇな、ホント」

 今日はもう、帰ったら寝よう。俺はそんな事を思いながら、天子とまったく会話せずに下山を終えたのだった。

今日はここまで。次回は明後日の夜か土曜日の夜に

お疲れ様です

こんばんは。少ししたら再開します

—博麗神社(夜)・縁側—

 調査を終えて、今日という日が終わりを迎えようとしている。

 静まりかえった縁側。手にはあの時拾った鬼面。傍らには緑茶の入れた湯呑。

 あの時感じた既視感は、あの場所が近かったからなのだろうか。

 鬼面を眺める。

零(……俺と同じ位置に角の生えた鬼面。あの場所に落ちていたのは、果たして偶然なのだろうか)

 誰かが作為的に置いたのなら、どういう意図を持ってそういうことをしたのだろうか。

 疑問は絶えないが、それよりも先に考えるべきは——。

零「霧……か」

 何故発生し、どうして発生し、どこで発生するかもわからない濃霧。

零「……」

 そういや、天子の奴は——。

※判定
4以上で神社に居る

安価↓2

むん

※あれ、なんでコンマで↓2してんだ。まあどちらにしろ失敗ですが

>>660 コンマ:3 居ない


零「帰ったんだっけか」

 代わりにいつの間にか萃香は帰って来ていたが。

 庭に目をやる。要石はその落ちた跡も残さず今はなくなっている。

 要石に乗って、天界に用事があるとか言ってたな。

 少しだけ気になることがあったんだが、いないなら仕方ないか。

 さて、着物の裾に鬼面をしまってから俺は縁側から立ち上がる。

 これからどうすっかな。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:その他(行動表記)

安価↓2

1

>>663 選択:1

 萃香にでも会いに行くか。

 今日は一日いなかったし、何やってたのか聞くのもいいか。

 つーわけで、そのまま後ろを向いて居間の中へと足を向ける。

 そうすると、やっぱり酒をかっくらっていた。

萃香「おー、零ー。もう月見は良いのかー?」

零「別に月見してたわけじゃねえよ。……考え事してたんだよ」

萃香「考え事?お前が?珍しいこともあるもんだ」

 うっせ。俺はお前と違うんだこの呑んだくれが。

萃香「それで?それももう良いのか?」

零「……わからんことが多すぎてわからんからやめた」

萃香「やっぱり馬鹿だな」

零「黙らっしゃい」

 ああ、いいや。何かこいつと話す事あったかな。


※自由安価

↓2

お前の能力って確か………いや、なんでもねぇ

>>666

 ……そういやあ。

零「お前の能力って確か……」

萃香「私の能力がどうした?」

零「……いや、なんでもねぇ」

 何を考えてんだ俺は。なんでそんな事を考えた。

 こいつは、確かにそういうことの出来る能力の持ち主だ。

萃香「なんだよー。気になるだろー」

 唇を尖らせ、頬を膨らませる萃香。

 ……こいつが、んなことするわけねぇよな。

零「うっせーよ。お前にゃあ関係ないっつの」

萃香「なんだとー、このー!」

零「……お前が何かするとしたら、わけだってあるだろうしな」

萃香「なんのことだ?」

零「なんでもねえ、なんでもねえよ」

萃香「……変な零」

零「カッ。俺は至極真っ当な鬼だぜ」

萃香「だったら酒に付き合えーッ!!」

零「どうしてそうなんだよ!」


 騒がしい夜。

 疑問の増えた一日。

 過去に踏み入れたその日。

 この日が全ての始まりで。

 萃香は騒がしく酒を飲み。

 俺はそれに付き合わされる。

 そんな、何時もの日常であるけれど。

 ここから、何かが歪み初めていたのかもしれない。

※萃香の好感度があがりました

※調査に連れて行ったメンバーの好感度が上がりました

※フラグ参が立ちました

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:6(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+3(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
伊吹 萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居天子:私は何か、忘れている気がする
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?

ちょっと早いですがキリがいいのと眠いのでここまでで

現時点で天子と萃香にフラグが立ってます。

文は立ちそうなくらいです。

まだ他も間に合います。

誰かに会いに行く際は、気をつけて行きましょう。


お疲れ様です

こんばんは。人いれば始めます

おーけ、じゃあ始めます

※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想

判定直後

>>681 コンマ:3 失敗

七日目

—博麗神社(朝)・自室—


 昨日の一件もどこ吹く風か。

 朝を迎えれば、一日が始まる。

 布団から出て、朝日を拝む。

零「……これから、どうすっかなぁ」

 霧の件はまだ解決していない。鬼面の事もわかっていない。

 とはいえ、気負い過ぎも良くはないだろう。

零「これからどうすっかなぁ」

 
※選択
1:萃香を起こす
2:朝飯を作る
3:調査に誰かを誘う
4:その他(行動表記)

安価↓2

2のあと3 霊夢

>>684 選択:2 朝食を作り、霊夢を誘う(判定有り)

 とりあえず、最近毎日しているが朝飯を作る事にした。

 失敗続きなのが気に食わん。

 そろそろ成功してやろう、という心意気でやっていく。

※判定
1程酷い 9程美味しい 0で蝶☆最高

連日作成+1

判定直後 

 

おらぁ!

>>687 コンマ:5+1=6 普通に美味しい

 よしよし、上手くいった。

 前までの出来からしてみれば、美味しいと言っていい部類のモンだろう。

 味噌汁、漬物、煮物、焼き魚、白米。

 これなら出しても文句はないだろう。

 さて。

零「……調査、か。本気で探すなら、あの巫女を誘うのが良いだろうが」

 あいつを連れて行くのはいけ好かないが、本腰ならそうせざるを得ないかもしれない。

 だが、それで良いのかと俺は思う。

 どうするか……。

※判定
5以上で霊夢を誘う

判定直後

ほい

>>689 コンマ:3 失敗

 いや、ダメだ。やっぱり、あいつの力を借りるのは論外だ。

 これは別に異変ではない。俺個人の問題でもないが……。

 とりあえず、この朝飯を居間に出すことにする。

 まあ、焦る事はないだろう。

 萃香を叩き起し、巫女も飯の匂いに釣られたのか起きてきたので、朝飯は全員で食べた。

 評価は上々だった。少し嬉しかった。

—博麗神社(昼)—

 さて、昼間だ。

 これから何をしようか。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に残る
7:ランダム(判定有り)
8:調査の人員を探す
9:アリスの所へ行く

安価↓2

6

>>695 選択:6

 博麗神社にそのまま残る。

 なんつーか、今はあまり動く気にならなかった。

 台所から急須と茶っ葉を拝借し、沸かしたお湯で茶を淹れる。

 風に揺れて、風鈴の涼しい音が鳴る。

 夏に相応しいモノだ。心地いい。

零「……たまには良いな、こういうのも」

 そうしていると、誰かがこっちにやってくる。

※選択
1:霊夢
2:萃香
3:天子
4:その他(場合によって判定有り)

安価↓2

>>699 選択:2 萃香

萃香「おー?零だ。こんな時間にここに居るのは珍しいな」

零「たまには良いだろ。ゆっくりしたい時もあるんだよ」

 へらへらと、千鳥足で瓢箪を片手に萃香が縁側を歩いて寄って来る。

 頬がほんのり朱くなっている所を見ると、成程。やっぱり飲んでるのか、この昼間から。

零「お前もたまには酒を控えろよ。無限に湧いてくるからって」

萃香「にゃはは、そう硬いこと言うな。私からこれを取ったら何が残るんだ?」

 ……まあ、色々言いたいことはあるが、間違いなく個性の一つが無くなるだろうな。

零「……ああ、そうだな」

萃香「私の酒飲みは誰にも止める権利はないのさ」

 ああ、そうね。そうだわね。

 さて、そんな他愛もない会話も切り上げるとして。

 こいつと何か話す事はあっただろうか。

※自由安価

安価↓2

たまにはご相伴にあずかっていいか?

>>704

零「だったら、たまにはご伴侶に与ろうか」

萃香「んー?珍しいな。零からそんな提案が出るなんて」

零「言っただろ。ゆっくりしたい時もあんだよ」

萃香「カカカ、そうさな。だったらとっくりを取ってくるか」

零「ああ。それじゃあ飲むとすっか」

 萃香の酌で、酒を飲む。

 俺の酌で、萃香が飲む。

 つまみは煎餅だが、風鈴の音色が肴になる。

 昼下がり。のんびりとした時間が過ぎて行く。

※萃香の好感度があがりました

—博麗神社(昼2)・縁側—

 さて、萃香との酌も終わりを迎えた頃。

 また暇になってしまった。

 酒もいい具合に回っている。

 これからどうするか。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に残る
7:ランダム(判定有り)
8:調査の人員を探す
9:アリスの所へ行く

安価↓2

6

>>708 選択:6

※今日は博麗神社な日だなー

 やはり動く気が起きず、居間でゴロゴロとする。

 酒で火照った体に風が心地いい。

 さて、どうしようか。

※選択
1:霊夢
2:天子
3:その他(場合によって判定有り)

安価↓2

1

>>711 選択:1

 右に寝返り、左に転がり。

 自堕落にしていると、はたきを持った霊夢がやってくる。

霊夢「何してるのよ。こんな所で寝てると邪魔なんだけど?」

零「カッ。俺がどこでどうしてようと勝手だろうが」

霊夢「珍しく神社に居ると思ったら……」

 んだよ。何が言いたいんだよ。

零「俺に何か期待したって無駄だぞ」

霊夢「わかってるわよ。ま、私に迷惑を掛けなければなんだっていいけど」

零「……さいですか」

 住まわせてもらっている以上、それは心がけてはいるが。

 一応、そういう事態は想定していないから大丈夫だろう。

零「ま、お前さんの手の掛からない様には心掛けるさ」

 これは本心である。

 巫女に手を掛けさせるのは嫌だし、俺がこいつに助けられるのは論外だ。

 俺は人間が嫌いであるのだから、コイツと必要以上に関わるのすらお断りなのだから。

霊夢「……良いわ、もう。休憩。私の話相手になりなさいな」

 だから、俺はコイツのこの剽軽な態度が好ましくない。

 積極的に接してくるこいつが、好ましくない。

 何でそう、俺に関わってくるんだかな。

霊夢「ほら、何か話題を提供しなさいよ」

零「……あー、はいはい」

 とはいえ、この巫女から逃げられるわけもないわけで。

※自由安価

安価↓2

自傷気味に自分の過去を少し語る。感想聞く

>>714

※ちょっと長くなりそうなので時間掛かりますが待っててください

零「昔の話だ」

 そう、それは昔の話。

零「許して欲しいと請う鬼が居た」

 ——許して欲しいと叫ぶガキが居た。

零「止めて欲しいと叫ぶ鬼が居た」

 ——止めて欲しいと叫ぶガキが居た。

零「自分でどうしようもない力を持ったから、他人と関われなくなった奴が居た」

 ——どうしてこんなものを得てしまったのかと悩んだガキが居た。

零「気持ち悪い話だ。助けようとすれば傷つけるし、救おうと思えば壊す」

 ——手を差し伸べても払われ、掴みたくても最早遠く。

零「面白くもなんともない話だ。待っている結末はわかりきっているのに」

 ——バケモノと蔑まされ、バケモノと罵られ。

零「助けたいから助けるけれど、その後どうなろうがどうでもいいと考え」

 ——だからこそ、助けられると思っている。

霊夢「……なんていうか、救いようもない馬鹿な話ね」

零「……」

霊夢「結局の所、そんなの一人よがりでしかないじゃない」

零「……」

霊夢「それで結局どうなろうか知ったことじゃないし」

 それで最後にどうなろうか知ったことでもない。

霊夢「ただ、それでも」

零「……それでも?」

霊夢「アンタを救いたいって思う奴も居るんじゃないかしら」

零「……は?」

霊夢「可能性の話だけど」

 ……んなわけねえだろ。

 結局最後にどうなるかわかってるんだから。

 俺は別に、最早救われようとも思っていない。

 この話すら、自嘲であるというのに。

 コイツは本当に、どれだけ……。

 いや、知らないからこそ、そう思えるのだろうのか。

霊夢「それでもまあ、前を向きたいと少しでも思う心があるなら、私は手を貸すかしらね」

零「……カッ、お人好しだな」

霊夢「アンタにだけは言われたくないわよ、『正義の味方』さん」

零「……うるせーよ」

 その話だけは知ってるんだから、尚更質が悪い。

 でもまあ、こいつが何を言おうと俺は知らないけれど。

 ……俺は、人間を嫌いであり続けたいのだから。

※霊夢の好感度があがった

※思ったよりも短かった。何故だ

※人がいるならもう少し続けますが、どうしますか

※まだ少しだけ続けます

—博麗神社(夕方)—

 庭に出て、夕暮れを眺める。

 黄昏に染まる空。雲は自由に風任せで移動していく。

 あの空はかつての憧れで。

 あの雲の様にいつか自由になれたなら。

 俺は、そんな事を思っていた時期もあった。

零「……俺の道は」

 どういう道かわかっているからこそ。

 最後に辿り着く終わりに、抗いたくはないと思う。

 さて、これからどうするか。


※間違えて書き込んでしまった

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に残る
7:ランダム(判定有り)
8:調査の人員を探す
9:アリスの所へ行く

安価↓

7

>>721 選択:7

 とりあえず、すっかり酒も抜けているし、あんな話をした反面神社に居たくなくなったので移動することにする。

 適当に、ぶらぶらと。

 目標もなく。

※判定
5以上で再安価

判定直後

※自由指定

 辿り着く場所を指定してください(神霊廟関係、華扇関係は無しでお願いします)

安価↓2

kskst

こうりんどう

>>726 選択:香霖堂

—魔法の森(夕方)・香霖堂—

 気ままに移動していると、辿り付いたのは森の入口だった。

 その傍らに建っている店を見つける。

零「……こんな所に店、か」

 なんつーか、立地も糞もなさそうな場所に建てるとは、ここの店主は商売する気あんのかね。

 そんなにべもない考えが出てくるが、流石に失礼かと思うので止めにする。

零「ちょっと寄ってみるか」

 金はまあ、あるにゃああるし。

 暖簾を潜り、中へと入る。

※誰が居た?
1:香霖
2:朱鷺子
3:魔理沙
4:その他(内容明記)

安価↓

※あれ、何で香霖って書いたんだろう。霖之助でええやろ

「ん?珍しいお客が来たね」

零「ちゃーっす」

 軽く挨拶をする。

 店番なのか、それとも店主なのか。

 眼鏡を掛け、店頭に立つ青白い髪の男がそこにいた。

「いらっしゃい。今日はどんなご用件で?」

零「いや、ちょっと珍しいと思ってな。気になって入ってみたんだが」

「なるほど。でも、鬼の目にかなう商品なんてあったかな」

 さあ、そいつは見てみない限りわからんが。

霖之助「ああ、そういえば自己紹介をしていなかったね。僕は森近霖之助。この香霖堂の店主をさせてもらってる」

零「……お前、人間か?」

霖之助「半分は、ね」

 ほう?半妖か。若干嫌な気配がすると思ったが、つまりはそういうことか。

零「悪い。ちょっとばかり人間はダメでな」

霖之助「へえ……。所で君は誰かな?」

零「俺は鎌足零。まあ、見た通り鬼さ」

霖之助「鎌足、ね。よろしく頼むよ」

零「ああ」

 霖之助の言葉に、軽く答える。

 さて、彼と何か話せそうだ。何を話そうか。

※自由安価

安価↓2

※時間が時間だから人いないか。

それじゃあ今回はここで終わり。

安価待ちで次回はそこから

早ければ午後。遅ければ夜に再開します。

お疲れ様です。

安価なら↓

こーりんも結構古株だけど面識無いのか

こんにちは。12時半頃に人が集まれば開始しようかと。

梅雨明けして、暑さが尋常じゃないですががんばります

>>734

古株ではありますが、鬼が去って行く前から居るかなーと考えるとうーんとなったので。

出不精ですから、零とは面識はないと思いますし(零も去る少し前まで小屋の中にいました)

時間ですね。再開しますー


零「いきなり不躾な質問で悪いんだが、どうしてこんなとこに店を?」

霖之助「ここは人間と妖怪、どっちも来れる様な場所だからさ」

 裏方には魔法の森、道沿いに進めば人間の里。

 だから、ここはいい立地なのだと彼は言う。

霖之助「ここはそういう店なのさ。人間向きであり、妖怪向きである。殆どが非売品みたいなものだけどね」

 それは商売人としてどうなのだ、と俺は思う。

霖之助「せっかくだから見ていくと良いよ。値段は要相談って所だけどさ」

零「……まあ、そう言うなら少し位は」

 店内をぐるっと見回す。

 しかし、ここは見た事のないものも多い。

 男としては、少年心をくすぐられる所もないとは言えない、か。

※判定
7以上で何か発見

判定直後

>>743 コンマ:7 発見

 お?何だこれ。

霖之助「ほほう。面白いモノを見つけたね」


※見つけたモノは?
1:文様の掘られた腕輪
2:髑髏の首飾り
3:その他(内容明記。無理そうだったら安価↓)

安価↓2

 何だかよくわからない文様の掘られた……ベルト?

霖之助「それは特定の条件で何かしらの力を発揮するモノらしいよ」

零「らしい、ってーと?」

霖之助「僕は物とか道具の名前と使い方はわかるんだけど、実際どうなるかまではわからないんだ」

 成程。何かしらの力、かぁ。

※ちょっと悪ふざけでもしますか

※ベルトの形

1:二つの何かを差し込む穴のあるベルト
2:三つの何かを嵌める窪みのあるベルト
3:その他(内容明記)

安価↓2

あ、元ネタとかあれば教えてください(言い忘れてた)

安価なら↓

※聖なる泉が枯れたらヤバイ

 見たこともない石の様なモノが埋め込まれている。

霖之助「そのベルトの名前はアークル、っていうみたいだよ」

零「アークル……」

 このベルトは、なぜだろう。嫌な気配がするのに、嫌ではないと思う自分が居る。

霖之助「まあ、寂れてるし使えるかどうかも怪しいんだけどね」

 確かに、それもそうなんだけど。

※どうする?

1:購入
2:やっぱり戻す

安価↓2

悪ふざけと最初に言いましたが、判定で使えるか否か出します。
作品的には色々やろうの一環ではありますので、ご容赦を

安価なら↓

零「せっかく見つけたんだ。こいつをもらって行くよ」

霖之助「本当にそれで良いのかい?」

零「ああ。何となくだが。……こういうのは直感で決めるもんだろ?」

霖之助「そうかな。まあ、買っていってくれるならそれでいいけど」

 そうして、ガラクタ同然だしそれは格安で良いよとのことで、かなり財布に優しい感じで購入した。

※アークル(錆)を手に入れました

現在の持ち物

鬼面:自分によく似た鬼面。何故か持っていないといけない気がする
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている。

※判定
霖之助からの印象
1程悪い 9程良い 0で・・・?

買い物をした客:+1

判定直後

ほい

>>759 コンマ:7+1=8

森近 霖之助:成程。彼が…… を取得しました

—博麗神社(夜)・自室—

 神社に帰る頃にはすっかり日は沈み、夕食を適当にすませた俺は自室に戻っていた。

 アークル……。このベルトは一体なんなんだろうな。

 最近不思議なものが俺に集まって来ている気がする。

 勾玉然り、鬼面然り。

 まあ、こいつは俺の服装に付けるにはゴツすぎるし、そもそも錆びていて見栄えも悪いが。

 さて、これからどうするかね。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:その他(行動表記)

安価↓2

2

>>762 選択:2

 ……んー、あの話の事について、少し物申したい所があるのだが。

 何だか今思うと恥ずかしい自分を見せた気がして、少し嫌になる。

 元々顔も合わせたくないのに、更に合わせたくないとなると……。

 どうするか。

※判定
5以上で会いに行く

人間嫌い:-1

判定直後

ほい

>>764 コンマ:7-1=6 成功

—博麗神社(夜)・霊夢の部屋—

零「邪魔するぞ」

霊夢「邪魔するなら帰りなさい」

零「あ?」

 いきなり拒否を口に出された。

霊夢「冗談よ。こういう文句があるって前に紫から聞いた事があって」

零「……あの偏屈スキマはまたそんな俗な事を」

霊夢「あら、やっぱりアンタも紫の事知ってるのね」

零「苦手だけどな。アイツは」

 性格が気に食わん。人をからかう仕草が気に食わん。自分を賢者だ大妖怪だと言うのが気に食わん。

 何より、アイツが俺を見る目が気に食わん。

零「昔のあいつしか知らねえけどよ」

霊夢「へえ……。それで、何でここに?」

零「あー、何だ」

 やべえ。スキマの話をしてたら何話そうとしてたのか忘れた。

 ああ、良いや。コイツと話すならてきとうなモンで良いだろう。

※何を話す?

安価↓

 ああ、そういやあこいつにこれを見せてなかったな。

零「なあ、こいつをちょっと見てくれ」

 そう言って、俺は着物の懐から鬼面を取り出す。

霊夢「……何よ、ただの鬼面じゃない」

零「ああ。ただ、ちょっと気になる事があってよ」

霊夢「ん。ならちょっと貸してみなさい」

 言いつつ、巫女は渡せと手を差し出して来る。

 俺はその手に鬼面を乗せる。

霊夢「……んー」

※判定
6以上で何か有り(アーティファクト判定)

不可思議な巡り合い:+2

判定直後

ほい

>>770 コンマ:6+2=8 成功

霊夢「……これ、歪みを纏ってるわね」

零「ハァッ!?」

 んな気配全くなかったぞ。

 俺自身歪み付きだから、そういうのはハッキリわかる筈なんだが。

霊夢「かなり微弱なモノよ。アンタの歪みが強すぎて感知し難かったけど」

零「……どういうことだよ、それ」

 歪み付きの小屋に、歪みを持った鬼面。

 間違いなく、偶然だとは思えない。

 必然性を持って、これはあそこにあった。

 だが、だったらソレを行った存在が居る筈だ。

 そこに置いた、誰かが居る筈だ。

霊夢「私が預かっておいても良いけど。この程度なら祓えるし」

零「……」

霊夢「ああ、勿論あんたのは無理よ。強すぎて私だけじゃ手に負えないから」

零「……そうかよ」

 まあ、それが出来たとしてもお断りだが。

 別に、この歪みを今更どうしようだとか、どうかできるとは思っていない。

霊夢「それでどうするの?」

※選択
1:預ける
2:預けない
3:萃香乱入

安価↓



 手放し難いものだと思っていたが、これはコイツに任せるのが得策か。

 借りを作る様で気に食わんとも思うけれど、歪みを持っているなら話は別である。

 俺の様に、思考の出来る存在の歪みと違い、無機物の持つ歪みってのは面倒なモンでそれ自体が害悪の元だ。

 誰彼構わずコイツは引き寄せる。そして、力を使わせる。

 祓えるのであれば、専門家が持つのが一番だ。

 ……。

※判定
6以上で霊夢を認める(第一段階)

人間嫌い:-1

判定直後

 

えい

>>774 コンマ:3-1=2 失敗

 カッ。

 だからってコイツは何も知らねえ部外者だ。

 今後は出来るだけ自分でどうにかしよう。

 そうだ。俺は今までそうして来たのだ。

 人間に助けられるのは、『あの日』だけで十分なのだ。

 それだけで、いいのだ。

零「んじゃ、頼むわ」

霊夢「何よ、もう行くの?」

零「寝る。これ以上お前と話すことはねえし」

霊夢「相変わらず無愛想な奴」

 何とでもいいやがれ、スカタン巫女が。

※霊夢の好感度があがった

 

リザルト

※間違えて途中送信してしまった。

リザルト

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:6(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手

段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだ

ろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+3(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

持ち物

アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている

フラグ

壱 弐 参 達成

相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:ただの居候。萃香もなんであんなの連れてきたのやら
伊吹 萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居 天子:私は何か、忘れている気がする
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……

※何故か変な改行入ってるなぁ

※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想

判定直後

こい

>>779 コンマ:99 ゾロ目ボーナス発生

※選択

1:最悪の記憶
2:彼の懐かしき——
3:俺は忌み子だった
4:滅尽滅相
5:約束

安価↓2

5

>>782 選択:5 約束


—???—


 ——かつて何処かで、これ程幸福だった事があるだろうか。

 『あの子』が居て、萃香が居て、俺が居る。

 歪みによる汚染も殆ど無く、何も知らなかった頃の情景。

 ——時間が止まれば良いと思った。この瞬間が永遠に成れば良いと、そう思った。

 やがて、俺は彼女と約束をする。彼女達と、約束を交わす。

「ずっと一緒に居ようね!」

「ああ、勿論だよ!そうだろ、萃香!『■■』!」

「皆ずっと、一緒だ。当たり前さ」

 異端の俺と仲良くしてくれる二人が居たから、俺は幸せだった。

 あの攫われて来た『青く長い髪の少女』と、萃香との約束があったから、幸せだった。

 それが当たり前だと思っていた。

 ——しかし現実は甘くは無く。

 それが永遠だと思っていた。

 ——しかし時間は残酷で。

 俺は何も知らなかった。

 俺自身の持つ歪みも、人間という存在の裏側も。

八日目

—博麗神社—

 目が覚めると、妙な感覚を体に覚えた。

 何かが抜けている。そんな気がしたのだ。

 ……掌を開いては閉じる。

 それから精神を集中させる。

零「——わけわかんねぇ」

 抜けていた。

 俺から、歪みの一部が。

 なくなっていた。

※汚染度が減少しました6→5

※汚染度は一週間で一段階落ちます。ですが、このパターンで汚染度が0になった時点でBAD ENDになります。気をつけましょう。

※これについての原因究明と、霧の調査が当面の目標になります


—博麗神社(朝)—


 謎の脱力……というよりも、浄化に似た何か疑問を覚えるが、何も思い当たる節が無い為考える事を一度放棄する。

 朝だ。とりあえず、何かをしておこう。

※選択
1:萃香を起こす
2:朝飯を作る
3:霊夢を起こす(判定有り)
4:その他(行動表記)

安価↓2

>>787 選択:2 朝飯を作る

 朝飯を作って気を紛らわそう。

 そう決めて、俺は台所へと向かう。

※判定
1程不味い 9程美味しい 0で蝶☆最高

連日作成:+1
前回成功:+1

判定直後

テーレッテレー

>>790 コンマ:6+2=8 ほぼ完璧な和風な朝食

 最小の材料で最大の料理を。

 倹約の術にて最高の味わいを。

 大根の葉ってのも、浅漬けにしたら美味しいモノだ。

 無駄の無いほぼ完璧な朝食が完成した。

 これなら文句は言われまい。

 居間に朝食を並べ、全員が揃うのを待つ。

 そうしていると、まず巫女の奴がやってきた。

 目を丸くして驚く。

 ざまあみろ。

 そうして、萃香を待つ。

※判定
5以下で萃香は来なかった

判定直後

ほい

>>792 コンマ:3 来なかった

 朝食は気まずく行われる。

 いや、そう思っているのは俺だけだろうが。

霊夢「んー、萃香も残念ねー。こんな美味しいのに」

 ああそうね。だからそんな頬張るな。

 お前の為に作ったわけじゃねえんだよ!ああもう!

※霊夢の好感度があがった


—博麗神社(昼)—

 朝飯も食い終わり、食器の片付けも終わった昼前。

 風鈴の涼しい音色を聞きながら空を眺める。

 思い出すのは今朝の事。

 歪みが一部抜けた。

 こんな事は一度もなかった。

 ここに来てから、こういう不可思議なことばかりが起こる。

 過去の記憶もよく夢で見る様にもなった。

 ……やはり、幻想郷というのは、俺にとってそういう場所なのだろうか。

 忌々しい記憶は、ここから始まったのだから。

零「……阿呆らし」

 黄昏た所で何も変わらない。

 行動から、何かを掴まねば。

 さて、これからどうするか。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に残る
7:ランダム(判定有り)
8:調査の人員を探す
9:アリスの所へ行く

安価↓2

コンマなの?
そうでないなら8

8

>>795 コンマの場合は判定って出します。大抵はコンマ一桁判定です。二桁の場合は書きます

>>796 選択:8 人員探し

零「行動を起こすなら、まずは仲間探しからか」

 阿余……じゃねえ。阿求との約束もある。

 一人で探すより、多人数で調査する方がまあ割と良いのもわかっている。

 歪みは使わないようにしないとなぁ。でも、アレばかりはどうしようもない所があるんだが。

 さて、じゃあ誰から当たってみるか。

※選択
1:萃香
2:射命丸
3:天子
4:霊夢(判定有り)
5:アリス(判定有り)
6:霖之助(判定有り)

安価↓2

4

>>799 選択:4 霊夢

 巫女……。

 確かに一番身近で一番こういった事に秀でているだろう。

 だが、今回の調査で俺は確かめたいことがある。

 もし霧を見つけて、そこでアレを見つけたなら……。

 そう思うと、巫女の手は——。

※判定
5以上で誘う

人間嫌い:-1

判定直後

こい!

>>801 コンマ:6-1=5 成功

※着々と霊夢との距離が縮まって行きますねぇ

 いや、しかしまだ決まったわけではない。

 アレがあったのはただの偶然で、霧とはまったく関係がない可能性だってある。

 なら、たまには、たまには良いのではないか?

 たまには『人間』に頼っても、良いのではないか?

 そんな考えが、俺の甘さが心の奥底から這い上がってくる。

霊夢「何気難しい顔してるのよ」

零「いや、霧の発生に関する調査でな……」

霊夢「……霧?」

 しまったと思っても、遅かった。

零「って、おい!いつの間に出てきやがった!!」

霊夢「大分前から居たわよ。話しかけても無視するから、何だコイツと思ってた所だったわ」

 ……迂闊だった。

霊夢「霧の調査、ねえ。……連れて行きなさいよ。っていうか、連れていけ」

零「……うっせ。お前にゃ関係——」

霊夢「あるわよ。これでも博麗の巫女を名乗ってるんだから、何かあったのなら対処しないと」

零「普段は特に何もしねえくせに……」

霊夢「それに、私の勘が告げてるのよ。これに関われって、ね」

 微笑む様に、口元を歪める。

 それは決して可愛らしいものではなく、何か悪巧みを考えた子供の表情の様で。

 こうなったコイツは、止められないだろう。

 というか、止める術を俺は持ち合わせていない。

 だから、

零「……余計な真似はすんなよ」

 なし崩しに、了承するしかない。

霊夢「あら、誰にそんな事を言ってるの?」

 ああ、はいはい。わかってます、わかってますよ。

 面倒くせえ。

※次回の調査に霊夢が付いて来る事になりました

※翌日朝から向かう事ができます

—博麗神社(昼2)—

 昼飯を終えて、苦悩する。

 巫女の奴が付いてくるのは、正直避けたかった。

 だが、今回は仕方ない。仕方ないから、苦悩する。

零「どうするさ、これ」

 如何にして、俺は今度の調査を乗り切るか。

 ああ、悩んだ所で答えなどでない。

 とりあえず、気分転換をしよう。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:人間の里へ(判定有り)
6:博麗神社に残る
7:ランダム(判定有り)
8:アリスの所へ行く
9:その他(内容明記)

安価↓2

5

>>805 選択:5 人間の里へ

 そういえば、阿求の奴に前回の調査の話をしてねぇなぁ。

 いや、しかし人間の里に足を向けるのは、気が引ける。

 どうすっか……。

※判定
コンマ5以上で人間の里へ

人間嫌い:-1

判定直後

>>808 コンマ:99 ゾロ目ボーナス発生

※今日はコンマ神が微笑むどころか大爆笑しておらっしゃる。本当なら8だが、まあせっかくだしね

 —人間の里(昼2)—


 案ずるよりも産むが良しと。

 うだうだ考えていても仕方ない。

 行動を起こす日が今日ならば、それもまた良しだろう。

 何も無ければいい、が。

 そんな事を思っていると。

※キャラクター安価

※誰かが現れる(神霊廟、華扇はNGでお願いします)

安価↓5の内でコンマ二桁が一番大きい書き込みを採用

はたて

※判定直後とか書きながら↓2を使う。これも乾巧って奴の仕業なんだ・・・

※とまあ、そんな間違いはどっちにしろゾロ目だったのであれですが。

>>814 登場:はたて

 目の前に、見覚えのある黒い翼を見つける。

 しかし、文ではない。

はたて「あれ?アンタ……」

零「よっす。こんな所で奇遇だな。はたて」

はたて「うわぁ……。戻ってきてるってのは知ってたけど、まさか会うとは……」

 最高に失礼な奴だった。

※判定
はたての零への印象
1程悪い 9程良い 0で……? ゾロ目で……

判定直後

ゼロ

※あらぶってるなぁ。いや、ホントwwwww

>>818 コンマ:1 最悪

はたて「だって、アンタがやった事はそういう事でしょ?」

零「……それを言われると、何も言えねえな」

 ああ、確かにそうだ。そういう結果だったからこそ、俺はそれを受け止めている。

 俺はそれを否定しない。俺はそれを間違えたとも思っていない。

はたて「あーあ。ホントにどうなってるのよ……」

 ああ、本当にな。

 会話は続かず、俺はその場から自ら立ち去る。

 ああ、未だ禍根は深いというモノだ。

 俺がしたことはそういうことだったのだから、非難されることも、最早慣れたモノだ。

 だが。

零(面と向かって言われるのは、やっぱきついよな)

 心だけは、取り繕うことは、どうしても出来なかった。

※姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと…… を取得しました

—幻想郷(夕方)・フィールド—

 かつてのあの日。

 俺は結果的に異端としての、歪み付きとしての厄災を振りまいた。

 だからこそ、ああやって俺を嫌うモノも少なからず居る。

 今までが良かった。

 知らない者も多かった。

 俺は、単に運が良かっただけなのだ。

 ああ、現実ってのは、何時もこうだよなぁ。

 ……夕日を眺めながら、これからどうするか考えるか。

※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ(判定有り)
4:命蓮寺へ(判定有り)
5:×
6:博麗神社に戻る
7:ランダム(判定有り)
8:アリスの所へ行く
9:その他(内容明記)

安価↓2

なな

※選択なのでコンマは関係ないのです

>>825

 てきとうに、夕暮れの空を翔ける。

 風を切り裂き、どこへと宛も無く、好き勝手な道筋で。

 そうしていると——。

※判定
5以上で再安価

判定直後

くるあーん

>>828 コンマ:6 成功


※何処に付いた?

自由安価

安価↓5の内でコンマ二桁が一番大きい書き込みを採用

地獄

>>833 選択:地獄

※旧地獄でええよね……?

—旧地獄(夕方)・フィールド—

 妖怪の山を迂回し、地獄谷へ。

 そこから地獄へと続く道を行く。

 さて、ここらで一旦休憩するか。

 それとも、繁華街——旧都側へと行くか。

 どうするか。

※選択
1:休憩
2:旧都側へ
3:何か確か、でっかい屋敷があったなぁ
4:その他(キャラ登場でも有り。そぐわない場合は安価↓)

安価↓2 

旧つけ忘れてすまんね

4 こいし

>>836 よくある

>>837 選択:4 こいし

 そう思っていた矢先に、見覚えのある姿が瞳に映る。

 あれは、何時かの嬢ちゃん……?

 いや、違うな。少しだけ、主に服の色とかが違う。

零「嬢ちゃん、んなとこで何してんだ。迷子か?」

こいし「……」

零「おーい。聞こえてるかー?」

こいし「……え、私?」

零「ここに俺と嬢ちゃん、他に誰が居るってんだ?」

こいし「お兄さん、私のこと知覚できるんだ」

 あ?んなの当たり前だろ。と、心の中で呟く。

 変な子だなぁ。浮いてたし、人間ではないだろう。というか、人間だったら逆に驚愕するが。

こいし「お兄さんも鬼なんだ」

零「『も』、ってこたぁ、勇儀とは知り合いか」

こいし「ううん。そういうわけじゃない。知らないけど、知ってる。それだけ」

零「お、おう……。そうかよ」

 なんだろうか、この違和感。

 なんだろうか、この距離感。

 掴めそうで掴めない。届きそうで届かない。

 何か、個人的に嫌な感覚だ。

※判定
古明地 こいしの零への印象
1程悪い 9程良い 0だと……? ゾロ目だと……

判定直後

はい

>>839 コンマ:0

※ここで0を出して来るか

こいし「お兄さん、凄いね」

零「あ?」

こいし「あなたの我が強すぎて、無意識まで届かない」

 ……さっきからの違和感は、それか?

こいし「普通なら、私の事なんて誰も見向きもしないのに」

零「そうかよ。でもま、それは俺もそうだったがな」

こいし「どういうこと?」

 誰からも相手をされてはいけなかった。誰からも見向きをされてはいけなかった。

 誰からも気づかれず、ひっそりとするのが運命だった。

 それを変えたあの出会いに後悔は無いけれど。

零「永く生きてりゃあ、そういう事もあるってことさ」

 歪み付きはそう然るべき。異端はそう然るべき。

 不相応な夢に手を掛けた代償。最早、やり抜く以外の選択肢はない。

こいし「よくわからないけど、お兄さんはそうなんだね」

零「ああ。それで良い」

 俺こそこの子が何を言いたいのかハッキリとまではわからんが。

 でも、さっきまでの距離感はなくなっていた。

こいし「お兄さん、名前は?」

零「零。鎌足零だ」

こいし「私は古明地こいし」

 こいし、ね。ああ、了解。覚えた。

こいし「お兄さん」

零「なんだ?」

こいし「おんぶ。家まで送って?」

 わけがわからねえッ!!

 心の声は虚しく響いた。

選択
1:あ、ああ。それは別に構わねえが
2:送るのは良いが、おんぶは無しな
3:いや、すまん。理解が追いつかん……
4:その他(内容明記)

安価↓2

※休憩入れます。再開の予定は再開前に書き込みます。ちょっと出かけるので、遅くなるかも

一旦お疲れ様です

よし、ならば霊夢が嫁で萃香が妻で文が愛人で天子が恋人でこいしが妹のハーレム路線だ

>>846
ハーレムはオススメしません。行き着く先は……

10:30頃に再開します

※ちょっと早いけど再開

>>843 選択:1

 一旦深呼吸をして、精神を平常に保つ。

 落ち着け。落ち着け。平常心だ。平常心。

 そうして小休止を入れて、

零「あ、ああ。それは別に構わねえが」

 少しだけ吃音になったが、俺は答える。

 別に背負うだけなら問題ない。

 それに、見る限りこいつは子供だ。そうじゃなくても子供体型だ。

 萃香と同じ系列だ。だから何も問題はない。

こいし「え、本当に良いの?」

零「大丈夫だ。道案内さえしてくれればな」

こいし「えへへ、やった」

 そう言って、嬉しそうにこいしは俺の背中に飛び付いて来る。

 衝撃によろける事はなく、そのまま背負う。

零「暴れんなよ」

こいし「背中大きいね、零は」

 見た目の年齢は、巫女とかそれくらいだけどな。俺は。

こいし「さ、行こう!零!」

零「はいよ」

 こうして、こいしの指示で俺が向かったのは、地霊殿と呼ばれる屋敷だった。

※古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん を取得しました

—地霊殿(夕方)・入口—

 こいしの指示通り動き、辿り付いたのはこの地霊殿。

 でかい屋敷だが、やたらと怨霊や幽霊、腐食妖精なんかも多く見ることの出来る場所だった。

こいし「ここで良いよ。上がってく?」

零「あー」

 このままここで屋敷に正体されたら、恐らく夜に神社には帰れないだろう。

 巫女はどうでもいいんだが、萃香との約束もある。

 それに巫女とは調査に行くという約束もした。

 これらを反故にするのは、気が引ける。

こいし「どうしたの?零」

 どうすっかなぁ。

※選択
1:帰る
2:お言葉に甘える
3:その他(内容明記)

安価↓2

また今度来る

>>855

零「わりぃ、また今度な」

こいし「なんで?」

零「約束でな。夜には帰らなきゃいけないんだ」

こいし「女の子?」

 女の子……。まあ、そう言われるとそうだが。

零「ああ、そうだな」

こいし「むぅ。そうやって色んな女の子を落としてるの?」

零「はぁ?」

 何を言ってるんだという含みを入れて声をあげる。

 女を?落とす?

零「んなもんじゃねよ」

 巫女は嫌いだし、萃香は別にそういう対象じゃあねえ。

零「居候の身だからな。そういうとこはしっかりしねえと」

こいし「そうなの?」

零「男としてな」

 これだけは、まあ住まわせてもらっている以上は守らんと。

零「約束してやっから、わがまま言わんでくれ」

こいし「……仕方ない。じゃあ、嘘付いたら針山と懺悔の岩の刑ね」

 壮大な極刑だな、おい!

零「やぶんねーから、心配すんな」

こいし「絶対だよ」

 上目遣いで、睨みつける様に見つめてくる。

 はいはい、んな表情しなくても約束は守るっつうの。

 こうして、こいしと別れて俺は博麗神社を目指す。

 忘れない様にしよう。そう思いながら月明かりの照らす空を駆け抜けた。

※行動選択にこいしに会う が追加されました

—博麗神社(夜)・自室—


 夕食を適当に済ませ、自室に戻る。

 まあ、何時もの時間には戻っているし誰も文句は言わんだろう。

 さて、これからどうするか。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:その他(行動表記)

安価↓2

2

※すまん、寝落ちしていた

ちょっと厳しいので次回に持ち越します

次回は午後から、遅くて夜に再開します

>>861からで

すいません、お疲れ様です

皆さんこんにちは。昨日は来れなくて申し訳ない。

今日の夜、明日は出来ません。

なので、一応出来れば今からやろうかと。

人が居れば、ですが。

※とりあえず、やります。

 明日の事もあるし、アイツに一言でも言っておくべきか……。

 いや、余計な真似はしない方がとも思う。

 どうするか。

※判定
5以上で霊夢に会いに行く

人間嫌い:-1

判定直後

a

>>869 コンマ:8-1=7 成功

 —博麗神社(夜)・霊夢の部屋—

霊夢「明日のこと?」

零「ああ。一応話しておこうと思ってな」

 っつーわけで、一応話し合う事にしたので、ここにいる。

霊夢「話し合うって言っても、調査だけでしょ」

零「あー……まあ、色々と気になる点があってな」

 もしも、行った先で霧が発生した場合、否が応にも離れ離れになる可能性がある。

 個人的にはそれでも構わないのだが、一応今回の連れはこいつだ。

零「対策は必要だろ」

霊夢「……そうね。だったら、コレを渡しておこうかしら」

 そう言って、差し出して来たのは掌大の陰陽玉だった。

霊夢「以前、地獄で色々あった時に作ったモノよ。私とアンタでコレを持って居れば、もしも離れ離れになったとしても通話が出来るわ」

零「随分便利なモンを持ってるな」

霊夢「式神の応用よ。作る時に紫も関わってるけど」

 ああ。成程。だったら信用できるか。

零「アイツ事態は信用出来んが、技術面で言えばだが」

霊夢「随分紫の事を毛嫌いしてるけど、何かあったの?」

零「別に、そういうわけじゃねえよ」

 ただ、俺はアイツ自体が気に食わねえ。ただそれだけだ。

霊夢「ま、これさえあればもしもの時に臨機応変に動けるでしょう」

 まあ、そうだな。

霊夢「よし。なら、もう少し私と話していきなさいな」

零「どうせ暇潰しに、だろ?」

霊夢「その呆れた様な諦めた感じの対応、そろそろ止めにしない?」

 うっせ。俺はてめえが嫌いなんだ。

 ……まあ、拒否権はねえだろうが。

※何を話す?(自由安価)

安価↓

以前地底で何があったのか尋ねる

>>871

零「前に地底で何かあったのか?」

 そういやあ、そんな話を少しばかり聞いた事がある。

 詳しくは知らないけれど、萃香の奴が酒を飲みながら語っていたっけか。

霊夢「旧地獄は怨霊を封じているのは知っているでしょ?」

零「ああ。俺達の仲間がその管理をしているらしいな」

 仲間——というが、向こうはそう思っているかは知らないが。

霊夢「前に、間欠泉が幻想郷のそこらから吹き出ることがあって。そこから一緒に怨霊が出てきちゃったのよ」

零「成程。その原因を解決するために?」

霊夢「ええ。萃香や紫。あとは文とかとこの陰陽玉を通じて一緒に異変を解決したの」

 成程な。

 ……しかし、妖怪と一緒に異変を解決、か。

 博麗の巫女の在り方も昔とは違う様だ。

 いや、まあこいつを見ている限りだと、前々からそうなのかもしれないが。

零「……」

霊夢「何かおかしな事でもあった?顔、にやけてるわよ」

零「ばっ。んなわけねえだろ」

 無意識の内か。巫女の指摘で俺は気づいて慌てて取り繕う。

 んなわけねえ。俺が、こいつと——。

※判定
6以上で霊夢を認める(第一段階)

判定直後

z

※-補正入れてなかった。でも成功

>>873 コンマ:8-1=7 成功

 ——一緒に誰かを助けたり、異変を解決したり。

 そういう場面を想像してニヤけるだなんて、ありえねえ。

零「んなわけねえ。そんなの、あっちゃいけねえんだ」

 コイツは俺の天敵だし、俺はコイツが嫌いだ。

 その関係は崩しちゃいけねえ。

 その関係は、崩れちゃいけねえ。

霊夢「何時も以上に変な鎌足」

零「うっせー!一言余計だこのスカタン巫女が!」

 今の状態でさえ、ありえねえんだ。

 ここから先、仲良しこよしだなんて、なってたまるか……!

※零が霊夢を認め始めました。
※霊夢の好感度があがりました。

リザルト

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段は——
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

持ち物

アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている

フラグ

壱 弐 参 達成

人間嫌い払拭フラグ

第一段階終了

相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:居候。不器用で無愛想なちょっと良い奴
伊吹 萃香:お前さんの願いは、昔から変わらず綺麗だねー
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居天子:私は何か、忘れている気がする
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……

※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想

判定直後

えいや

>>877 コンマ:8 成功

※続いて判定

12:最悪の記憶
3456:彼の懐かしき——
789:俺は忌み子だった
0:滅尽滅相

判定直後

おっ

>>879 コンマ:3 彼の懐かしき——

—???—

 懐かしい頃の話だ。

 俺が歪み付きの小屋から出て少し経ってからの話だ。

 妖怪の山の何処か。

 小さな村。

 鬼たちの住まう場所。

 その外れにある広場で、俺達は酒を酌み交わしていた。

萃香「そーれ、飲め飲めー!」

 萃香が俺を囃し立て。

「だ、大丈夫なの……?」

 『あの子』が心配そうに酌を眺め。

勇儀「何を言ってるんだい。酒は飲まなきゃ勿体ないだろ?」

 勇儀が喉を鳴らしてカカカと笑う。

 萃香が村からちょろまかした酒を隠れて飲む、ちょっとした若気の至。

零「おい、バレてないんだよな?」

萃香「大丈夫だぞー。これでもそういうのは得意なんだよ」

「それって良いのかしら……」

零「……俺となんか酒飲んで、皆大丈夫なのかよ」

勇儀「馬鹿な事言うんじゃないよ。お前は萃香の仲間で、こいつも萃香の仲間で、お前もそうなんだろ?だったら問題ないだろ」

 この頃は勇儀も一緒に行動していた。

 まだ、何も起こっていない平和な頃の話。

 まだ、何も起こしていない平和な頃の話。

 笑顔があって、幸せがあって。

 噛み締めていられた、少し恥ずかしさのある話。




                 彼の懐かしき——幻想の頃。

         俺は、この平穏が幸せだということを、まだ知らなかった。


九日目

—博麗神社(朝)・自室—

零「……はぁ」

 目が覚めて、目尻が湿っていることに気付く。

 ああ、情けない事この上ない。

 あんな遠い昔を見て、手を伸ばそうとしていた。

 そんな事は土台無理な話なのだ。

 俺はもう、そこに立つ資格などなく。

 俺はもう、引き返す術を知らない。

 手を伸ばせば壊す。

 救おうとすれば突き放す。

 取りこぼしたくはない。だが、ソレを許されない。

 その末路は何時来るかも知らないけれど。

 俺は、それを受け止める決意をとっくの昔に決めているのだから。

零「……だから、阿呆らしいと」

 思ってしまうのも、無理はないのかもしれない。

 諦めた憧憬に手を伸ばすのも。

 彼の懐かしき日々が、尊く、忘れられないものでも。

 二度と手に入ることはないのだから。

 さて、これからどうするか。

 今日は、巫女と調査に向かう日だ。
※選択
1:萃香を起こす
2:朝飯を作る
3:霊夢を起こす(判定有り)
4:その他(行動表記)

安価↓

>>883 選択:2

 朝飯でも作るか。

 最早日課である。

 俺が一番早く起きて、手が空いているのだから別に構わないと言えばそうだろう。

 最早、自主的に行っていると言っても良いかもしれないが……。

 台所に立ち、調理を黙々と開始する。

※判定

1程不味い 9程美味い 0で蝶☆最高

連日作成:+1
前回成功:+1

判定直後

>>885 コンマ:4+2=6 普通に美味い

 まあ、この程度だろう。

 あまり時間を掛けても仕方ない。

 さて、全員を起こして朝飯だ。

 朝食を持って居間に向かう。

 さて、萃香の奴は——。

※判定
4以下で萃香はいない

判定直後

っと

>>887 コンマ:5 居る

—博麗神社・居間—

萃香「おおー……。いい香りがするー」

零「今準備したとこだ。邪魔だから起きろ」

 今の真ん中で大の字に寝っ転がっていた萃香を起こし、ちゃぶ台に作った朝食を並べる。

萃香「零もすっかり朝飯係りになったなー」

零「うっせー。……ま、やれるだけやらねえとな」

 居候の身として、ただ部屋を借りるってのも気が引けるし。

萃香「馴染んで来てるんじゃないか?この生活に」

零「アホ。出来るならもう出てってるよ、本当なら」

 ここにコイツが居るから、俺は出て行かないだけだ。

 巫女には一応感謝しているが、それだけである。

 その後、手伝うと申し出てきた萃香と一緒に朝飯の準備を進める。

 そうしていると巫女も起きて来て、三人が揃った所で飯を食べる。

 昨日と比べるとそこまででは無いが、普通に上手くいった。

※霊夢・萃香の好感度があがった




霊夢「さて。そろそろ向かおうかしら」

 朝飯の片付けを終えて、一服の茶を飲んだ所で巫女からそう言われる。

 ああ、日も昇って来たしそろそろ向かうか。

霊夢「そういえば、二人きりだけどそれで良いの?」

零「あ?どういう意味だよ」

霊夢「一応聞いておくけど、あんた人間嫌いなんでしょ?」

 そりゃあそうだ。

零「本当ならお前と行くのなんてお断りなんだがな」

 だが、こっちも色々考えがあってコイツを誘った。

 なら、最早どうこう言うつもりはない。

霊夢「誰か誘えるなら誘っても良いのよ?」

零「……んな都合よく誰か誘えっかよ」

 でもまあ、行く前に誰かと会えれば誘うのも有りだが。

霊夢「まあ良いわ。それじゃあ行きましょっか」

零「はいよ」

 博麗神社から飛び立ち、妖怪の山へと向かう。

 その内に——。

※判定
5以上で誰かと出会う

判定直後

>>890 コンマ:2 失敗

—妖怪の山—

 結局誰にも出会うこと無く、妖怪の山に着くことなった。

霊夢「静かなものね。普段来る事はないから、何か拍子抜けだわ」

零「何かあれとお前は思うのか?」

霊夢「冗談。何もないのが一番よ。面倒事はお断りだわ」

 そいつには気に食わんが同意だ。

 何も無ければそれでいい。

霊夢「それで、どっちに向かって行こうかしら?」

零「ああ、そうだな……」


※選択

1:天狗の領域方面
2:守矢神社方面
3:大蝦蟇の池方面
4:間欠泉地下センター方面

安価↓2

>>894 選択:1 天狗の領域方面

 以前、向こう側に行った時に霧の発生が確認出来た。

 出来るだけ高所で観測した方がいいのかも知れない。

 そう思って巫女に言えば、一理あるわね、と首を縦に振る。

零(とはいえ、発生の可能性は無作為らしいが)

 それが何時何処で発生するかまではわからない。

 だから、歩き回るしかないわけで。

霊夢「しっかし、空からパパっと見渡した方が楽なんじゃない?」

零「地表の細かい部分はそれだと見れんだろ」

 霧の発生は確かにそのほうがわかりやすいだろうが。

 地上に何か落ちていた場合、わかりにくい。

 今回、ソレを探すっていうのも俺の目的なのだ。

霊夢「ふーん……」

零「そう訝しんでくれるな」

霊夢「そういうわけじゃないわよ」

 そうか?まあ、テメエが何考えようが俺には関係ないけどよ。

 そうやって妖怪の山を練り歩いていると——。

※判定
5以上で誰かと出会う

判定直後

ほい

>>896 コンマ:3 失敗

 誰に会うわけでもなく、天狗の領域のギリギリまで辿り着く。

霊夢「んー。この先に行くのは些か面倒ね」

零「ああ。……俺も出来るなら御免被りたいが」

 思い出すのは先日のはたてとの一件。

 天狗の一部は未だ俺に不信感や不安を抱いているのだろう。

 溝があるのだ。文がああなだけまだマシというものである。

霊夢「むぅ。どうする?」

※選択
※選択

1:天狗の領域に入る
2:守矢神社方面
3:大蝦蟇の池方面
4:間欠泉地下センター方面

安価↓

※更に判定
4以下で霧発生

判定↓2

3おおがまー

※本当は選択は一個↓、その次のレスで判定のつもりだったんだけど……まあいっか

>>901 選択:3 大蝦蟇の池方面 コンマ:7 発生せず

—妖怪の山(昼)・大蝦蟇の池—

 湿気に覆われた池。ジメジメとした空気。

 暑苦しくは無いが、決して涼しいと言える場所ではない。

 祠が一つ、ポツンと佇む所。それが、この大蝦蟇の池である。

霊夢「暴れたらダメよ。ここ、巨大な蛙が居るから」

零「元より何かしようなんざ思っていねえよ……」

 ここには苦い思い出もあるしな。

 あの頃は、本当になんでそんな事をしたのかわからん。

零(……拝んでおくか)

 祠に対し、一拍。一拝。

霊夢「鬼の癖に、神様にお祈り?」

零「色々あんだよ。特に、この祠が祀ってる奴にはちょっと縁があってな」

霊夢「……ホント、あんたって変わってるわよね」

 そういう存在だ。今更そう言うな。

霊夢「さて、どうせだし蓮でも見ながら休憩でもする?」

零「……そうだな。そうするか」

 特に何も無く、ここまで来ている。

 今日はもう何も起きないのだろうか。

※判定
5以上で誰かが来る

判定直後






 小休止を入れて、大蝦蟇の池からまた妖怪の山の中へと戻っていく。

霊夢「しっかし、何にも起こらないわねぇ」

零「普段はそんなもんだろ。何かあって欲しいとは思わねえさ」

霊夢「……ま、それもそうよね」

 なにかあったら面倒なのは、コイツも俺も一緒である。

霊夢「さって、どっちに向かおうかしら?」

※選択
※選択

1:天狗の領域方面
2:守矢神社方面
3:×
4:間欠泉地下センター方面

安価↓

>>906 選択:4 間欠泉地下センター方面

 
—妖怪の山(昼2)・間欠泉地下センター付近—

 ここは、見たこともない場所だった。

 鉄の家。鉄の屋敷。鉄のナニカ。

 遠目にはたまに見ていたが、あの風船の巨人は近くで見ると中々に大きい。

零「……こんな場所が出来てたんだな」

 麓近くまで来てしまったが、新しい発見である。

霊夢「ここは昨夜話した間欠泉の一つをちゃんとした温泉にした場所ね。ここから地下にも行けるわよ」

零「へぇ……」

 温泉、ねえ。この辺りは活火山はなかった筈なんだが……。

 まあ、時間の流れでどっかがそうなったのかもしれない。

霊夢「でも、流石に暑いわね。今日の夜はここに来ようかしら」

零「おい、服をバサバサさせるヤメロ」

 胸元とか、腹とか出すな。目のやり場に困る。

霊夢「……ふふふ、意外と初心なの?」

零「うっせえ!」

 慎ましさがねえのか、このアマは。

霊夢「あ、待ちなさいよー」

※判定
5以上で誰かと遭遇

書き忘れてた

※判定直後

うな

>>909 コンマ:6 成功

※更に登場人物選択
1:文
2:天子
3:紫
4:その他

安価↓

>>911 選択:2 天子

 蒸気も近くで発生し、蒸し暑さの感じる中で見覚えのある後ろ姿を発見する。

 小さな桃の付いた帽子に、動きに合わせて揺れる湖よりも青い長髪。

零「天子じゃねぇか」

霊夢「あら、本当ね」

 何かを探しているのか、キョロキョロと辺りを見ては森の奥へと入っていく。

霊夢「あの子とは前にここに来てるんだっけ?」

零「ああ。一緒に調査したな」

 別れ際に何か思い当たる節がある、みたいな事を言ってた気がするが。

零「追いかけるぞ」

霊夢「良いの?」

零「見つけちまったんだ。放っておけないだろ」

霊夢「……そ。そういうなら付き合うけど」

 天子を追いかけて巫女と俺は森の中へと再び足を踏み入れる。

※判定
4以下で霧発生

フラグ発生中:-1

判定直後

おりゃ

>>913 コンマ:8 霧 発生せず



 森の中を追いかけて進む。

 そうすると、次第に視界は開けて行き——……。

 強烈な目眩と頭痛が俺を襲った。

零「ガッ……!ぐぅ……!!」

霊夢「な、どうしたのよ!ちょっと!?」

 目の前が一気に白く染まって行く。

 不味いと思って歯を食いしばる。

 だが、この目眩も痛みも引くことは無く——。

※判定
5以下で気を失う

精神値【7】:+2

判定直後

>>915 コンマ:3+2=5 失敗

霊夢「アンタ……!」

 俺は気を失った。

 その時、巫女が何かに向かって叫んだのだけが耳に入って来る。

 それだけ。

 俺が聞き取れたのはそれだけだった。

※フラグ四 達成

※失敗することが切欠ということも多いです。成功だけが全てじゃない



—妖怪の山(夕方)・廃村跡地—

 目が覚めると、そこは何処か見覚えのある場所だった。

 廃れ、何かの建っていた跡が残っているだけの場所。

 俺はここを見たことがある。

 否、ここは——。

零「っ痛……」

 思い出そうとすると、耳鳴りと頭痛が襲って来る。

 ああ、わかっている。だが、ここはそうなのだ。

零「あの村、か……」

霊夢「目を覚ました?」

 上体を起こすと、後ろに巫女が立っていた。

 声を掛けられてから気付くとは。

零「……手間掛けさせたな」

霊夢「別に?帰ったら私の代わりに夕飯作るか温泉に入るの奢ってくれれば勘弁してあげる」

 このアマ……。

零「……考えといてやるよ」

霊夢「あら、案外素直じゃない」

 喧しい。迷惑掛けたとは思ってんだよ。

霊夢「一応水、汲んで来てあげたから飲んでおきなさい」

 言われて差し出される竹の水筒。

 ありがたい。と思う反面、自分に情けなさを覚える。

零「……貸しだからな」

霊夢「はいはい」

 ニヤニヤすんな、気味悪いんだよ。

 そう思いつつ、喉を鳴らしながら水を飲む。

 美味い。

霊夢「間接キス?」

零「ブハッ!!」

霊夢「汚いわね……」

 何をいきなり戯けた事をのたまってんだこのクソ巫女は!!

霊夢「別に気にする事じゃないでしょ?あ、人間嫌いさんには重要な問題だったり?」

零「……この」

霊夢「睨まないでよ。ただの冗談よ、冗談」

 うぜえ。何よりうぜえ。兎に角うぜえ。 


霊夢「さって。一応報告しておくけど、霧の発生はなかったわよ」

零「あ?」

霊夢「そして、天子も『見失った』」

 何か含みのある感じがした。

 今ここでんな事いう必要があるのか?

零「……本当か?」

霊夢「ええ。『何もなかった』」

 ——そうか。なら、そうなのか。

零「だったら、今日はもう帰るか。それとも温泉にでも寄って行くか?」

霊夢「えー。どうしよっかなー」

 猫撫で声で喋んな。気持ち悪い。

霊夢「アンタに任せるわ」

 結局それかよ。

 この日は特に成果も無く、夜には神社に戻る事となった。

※霊夢の好感度があがりました

—博麗神社(夜)・自室—

 結局、何も得る事はなかった。

 まあ、順風満帆で事が運ぶわけがない。

 あの廃村には何もなかった。

 あそこに出たのは本当に偶然で、何も関係などなかった。

 なら、それで良い。その方が良い。

 さて、これから寝るまでどうすっか。

※選択
1:萃香に会いに行く
2:霊夢に会いに行く(判定あり)
3:その他(行動表記)

安価↓

>>922 選択:1 萃香

—博麗神社(夜)・縁側—

 風鈴の音を聞きに来てみれば、縁側で暇そうに足を放ってフラフラとさせる萃香の姿を見つける。

 傍らには相変わらず瓢箪。

萃香「……」

 だが、その横顔は月明かりに照らされ、珍しく物憂毛な表情と相まって——。

零「……」

 見惚れていた。

 ただ、それしか言い様がないほどに。

 あの色気よりも食い気で、騒がしくて酔っ払いな筈の萃香に。

 ——綺麗だ、と。

零(……カッ。俺にそんな趣味はねえ筈だ)

 そう思って、わざと足音を立てて彼女の横に座る。

萃香「おー?どうした、零」

零「なーにぼうっと月眺めてんだよ。似合わねえぞ」

萃香「言ったな?私だってそういう気分にだってなるんだぞ?」

零「はいはい」

萃香「むぅ」

 そう頬を膨らますな。睨むな。悪かったって。

萃香「……まったく、お前って奴は」

零「なんだよ」

萃香「なんでもない!」

 んだよ。そう声荒げんなよ。

 さて、せっかくだ。何か話すか。

※自由安価

安価↓

昔の話でもしながら酒を嗜む

>>924

零「なあ、萃香。今日も酒、もらってもいいか?」

萃香「構わないけど、どうかしたのか?」

零「……思い出すんだ。昔の事を」

 居間の食器棚から酌を取りながら、呟く。

零「あの子の事とか、あの時の出来事とか、最近よく夢に見る様にもなった」

 約束の事も。懐かしきあの頃も。摩耗した筈の記憶が、今になってまた蘇ってくる。

零「……あの頃は、本当に楽しかった」

萃香「だな。何も考えていなかった時期でもあった」

零「何も知らない子供でもあった」

萃香「無垢だったからな。お前も、私も、勇儀も、あの子も」

 酌を交わしながら、俺達を照らす月を眺めつつ、ゆっくりと語らう。

零「そういやあ、昔と言えばお前大蝦蟇に飲まれかけた事もあったな」

萃香「ああ、あの池で暴れた時だろ?そんな事もあったなぁ」

零「あの池に今日寄ったんだが、まだあの祠、残ってたぞ」

萃香「人間の里の連中がたまに手入れをしているみたいだからな」

零「……そうなのか」

萃香「……まだ、人間は嫌いか?」

 頭を垂れる俺に、萃香は尋ねてくる。

零「当たり前だ。……最早、そんな事を許される身でもない」

萃香「もうそろそろお前も、救われてもいいんじゃないか?」

零「……アホ。歪み付きの俺が、んな事望めるかよ」

 不相応の夢を、幸せを、俺はとうの昔に味わったのだ。

 だから、そんな事を望んで良い身分でもない。

零「別に諦めたわけじゃない。ただ、これが俺の道だ。俺が決めた俺だけの道だ。例えこの身が——」

萃香「それ以上、言わないでくれ」

零「……すまん」

 謝って、酌に残った酒を一気に煽る。

 腹から一気に熱がこみ上げて来る。

零「悪いな。何か辛気臭くなっちまった」

萃香「良いさ。……そろそろ寝なよ。私もそうするから」

零「ああ。お休み、萃香」

萃香「ああ。おやすみ」

 こうして俺は、自室へと足を向けた。




 少女は酌に入った酒に映る月を見ながら、物思いに更ける。

 かつてこの身は、彼によって救われた。

 あの子の代わりに、自分は救われた。

 それが彼にとって重荷になっていることを彼女は知っているし、そう思っている。

萃香「だから、そろそろお前は救われるべきだろ、零」

 如何なる手段を講じてでも、彼女のその思いを変える事は出来ないだろう。

 鎌足零が困っている者を放って置けず、自分を救おうと思っていない様に。

 伊吹萃香は、かつて救ってくれた彼を、救おうと願うのだから。

萃香「なぁ、零。私は、お前の力に成りたいんだ」

 それが余計なお世話だとしても。

 彼の行き着く先を知っているから。

 この少女の覚悟は、誰にも変えられはしないのだ。

※萃香の好感度があがりました

※リザルト

名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:5(平然としてる方がおかしい)

縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。

特殊設定

人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に−1

歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段は——
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+2(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加

持ち物

アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている

フラグ

壱 弐 参 四 達成

人間嫌い払拭フラグ

第一段階終了

相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:居候。不器用で無愛想だけどちょっと良い奴
伊吹 萃香:零。私は・・・・・・
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居天子:私は何か、忘れている気がする
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……

※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想

判定直後

おっ

>>929 コンマ:0 特殊

※特殊に付き選択

1:最悪の記憶
2:俺は忌み子だった

安価↓

2

>>931 選択:2 俺は忌み子だった

—???—

 死を待つだけの日。

 終わりを待つだけの日常。

 朝日で目覚め、夕暮れで眠る。

 朝と夜の巡りを数えるだけの作業の様な日々。

 それが当たり前だから何も考えなかったし。

 それが当たり前だったから、救われようとも思わなかった。

 『歪み付き』。莫大な陰気を身の内に宿し、性質の歪んだ存在。

 最初の内は無色だった。世界とは色のないモノだ。

 成長に伴って出来ていく価値観。積まれていく経験。築かれていく自尊心。

 その全てが俺にはなかった。

 歪み付きの小屋の鉄格子に閉ざされ、鎖で手足を繋がれ、最低限な食事を与えられるだけの生活で。

 何を作れるというのだろうか。

 ただ浴びせられる罵声だけが、唯一の関係で。

 それだけが、誰かと接する唯一の瞬間だった。

 忌み子。歪み付き。捻れて歪んだ性質を持つ者。

 そうして何時しか、俺はあの子と出会い。

 萃香と出会い。

 勇儀と出会い。

 文と出会い。

 天狗たちと出会い。

 人間と出会い。

 終わらせた。

 救いたいと願ったから。

 助けたいと思ったから。

 手を差し伸べたいと思ったから。

 何もかもを、この手で。

 俺は忌み子だった。

 俺は、間違いなく。歪んだ存在だった。

 

十日目

—博麗神社(朝)・自室—

 また、懐かしい夢を見たモノだ。

 ああ、これは間違いなく俺の原初だ。

 俺は思い出そうとしている。

 何故か突き動かされる心があって。

 その為に、忘れまいとしている。

 必要になるから、思い出せと。

 本能が叫んでいる。

零「本当なら、忘れてたままが良いのかもしれないが」

 それを許してはならない。

 罪を忘れてはならない。

 罰は背負わなければならない。

 業は抱えていかなければならない。

 俺の願いは、そうして果たすものなのだ。

零「……けっ。今更確認するまでもないだろ」

 夢の中の自分に言う。

 さて、これからどうするか。

※選択

1:萃香を起こす
2:朝飯を作る
3:霊夢を起こす(判定有り)
4:その他(行動表記)

安価↓

1

>>934 選択:1 萃香を起こす

—博麗神社(朝)・縁側—

 寝ぼけた頭を冷水で叩き起し、それから萃香を起こしに行く。

 最近は先に朝食を作りつつだったが、今日は良いだろう。

 たまには巫女に自分で作らせる。

 第一、あれだってただの気まぐれだ。特に深い理由もないのだ。

 そんな事を思いつつ、縁側に出向くと。

※判定
5以下で萃香は居ない 0・ゾロ目で何処かへ行くのを目撃

判定直後

うむ

>>937 コンマ:3 いない

 誰も居なかった。

 あいつ、俺より早く起きてどっか行ったのか?

 ……何か妙な胸騒ぎを感じる。

※選択
1:探しに出る
2:適当に過ごす
3:その他(内容明記)

安価↓2

書置きして1

>>941 選択:1 書置きを残して探しに出る

 とりあえず、巫女には朝飯は要らない事を伝えておこう。

 適当な筆を取り出し、適当に置いてあった紙の裏側にその旨を書き記す。

 どうでも良いが、この筆は便利だな。墨が中に詰まっているのか。

 外の世界の賜物だろうか?

零「っと、そんな事を考えてる場合じゃない」

 ちゃぶ台の上に重しになりそうな石を紙に乗せ、外へと飛び立つ。

 そうして見渡すと——。

※判定
4以上で萃香の後ろ姿を遠目に発見

判定直後

うりゃ

>>943 コンマ:8 発見

 遠目に見えた。妖怪の山に向かっているようだ。

 が、直ぐに黒い靄になって消えた。

 間違いなく妖怪の山にいるだろう。

零「こんな朝早くから、何をしようってんだ。おい」

 胸騒ぎは更に激しくなる。

 急いで追いかけ、俺も妖怪の山へと飛び立つのだった。

※良いところですが、今日はここまで。

※今は中盤くらいです。

※まだ他キャラの攻略は何とか間に合います

※現在の好感度は萃香→こいし→霊夢=文→天子 な感じです

※では、今度は恐らく木曜日になるかと。お疲れ様です

※一応補足

現在一番高いのは萃香です。書き方失敗しました。

天子は着々とフラグ立ってます。霊夢と文は絡みによります。

こいしENDが一番クセ者になってます。これから考えないと……。

今日は本当にこれでドロンしますね。次スレも視野に入れとかんと……。

ではでは

木曜日の夜と言ったな。アレは嘘だ。

睡眠を取る→自由への進撃配達待つ→まだ来ない(´・ω・`)←new

なので進めていくよ。スレももう直ぐ使い終わるし




—妖怪の山(朝)—

零「……・あいつ」

 妖怪の山に入る前に消えて行った為に、どこへと向かったというのはわからない。

 だが、アイツは確実にこの山の何処かに居る筈だ。

 風が吹き抜け、木々を揺らす。

 遠目に、重々しい色の雲が見え始めていた。

 早く見つけ出そう。一雨来そうだ。
※選択

1:天狗の領域に入る
2:守矢神社方面
3:大蝦蟇の池方面
4:間欠泉地下センター方面

安価↓

>>957 選択:4 間欠泉地下センター方面

 とりあえず、麓の方から虱潰しに探していく事にする。

 木々をすり抜ける様に飛行し、目印となるあの巨大な魔神の様なモノを目指して。

 胸騒ぎは未だ収まる気配はない。

零「今日に限って、何なんだ。唐突過ぎるだろうがよ」

 そうして居ると——。

※判定
7以上で何かを見つける

判定直後

はい

>>959 コンマ:4 失敗

—妖怪の山(昼)・間欠泉地下センター—

 あの建物の近くまで出てきてしまった。

 熱気を含んだ蒸気が充満しており、俺は表情を引きつらせる。

零「何もなし、か」

 こっちではないみたいだ。なら、また駆け上がるしか無いようだ。

 そう思いつつ、踵を返して地面を強く蹴り、跳躍するように来た道を戻る。

※選択

1:天狗の領域方面へ
2:守矢神社方面へ
3:大蝦蟇の池方面へ
4:×

安価↓

3

>>961 選択:3 大蝦蟇の池方面へ

 翔ける。駆ける。かける。

 地を蹴り、木を蹴り、空を蹴り、俺は妖怪の山を跳ぶ。

 文やはたてといった鴉天狗の連中の様に、とは言えないけれど。

零「萃香、どこだ……!」

 自身の最高速で、移動していく。

※判定
7以上で何かを発見 0・ゾロ目で特殊

判定直後

でや!

          /‐、`ヽ/;;;;{ ,:.-.:‐:.:. ̄.:.`ー-、        
         /:.:/;;;;;ヽ'-‐/`ヽ'^ヽ, -、ゝ`:.:.:.:.:`ヽ、
         l:.:.l;;/ .: ...:.:.:.:.:.:.:.::.:.',:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.、:.:.`ヽ     
         l:.:/   .:.:.:l:.:.::.:::.:.:::.:.:',:.:.:.:::.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.ヽ      
         l/   .:.:.:.:.l:.:.:.:::.:.:l、::.:.l:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:./;;;ヽ_/;;;;ヽ   
        /   .:.:.:.:.:.:l:.:.::::l:.::| \:l:.:.:..::l:..:.:.:.:.:.:.:.l:.:{;;;;;;;;l;;l;;;;;;;;;}  
        ///! .: .:.:_△_!、:.:::l:.::l  `l:.:.:.:.l':,:.l::.:.:.:.:.:l:./!;;;;;/、`ヽ、      krko  ですはい
      /:.lレ' !.:: .:l:/_ `∨l':,:.l   .!_l',_:l_,',!:::.:.:.::::l;;;;;;;;/,:.:.ヽ:.:.:`ヽ 
      ,':.:.l  l:.::j ./!ljんヾ、.∨ ヾ, "´_ ',:j l、::::.::::::l-'!;;;;;;l:.:.::l::.:.:.:.:.:ヽ 
      l:.:.:l /!:.l:',l | ト_ノ}      'ん:ヽ`ヽ- l:::.::.:::l:::.l;;;;;/:.:.:.l::.:.:.:.:.:.:l 
      |:.:.:l ,':.:l;j:.:':` `ニ'      匕;うj jゝ};:./:.:/:.:/l´:.:.:.:.::lヽ:.:.:.:.:.:l  
      l:.:.:l/:.:.:.:.::::,:}    、     `二´   リ'レ'´゙ヾ !:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.l 
      l:.:/:.:.:.:.:.:.::八           `   / j) ノ  l:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:l
      l/:.:.:.:.:.:.::/、:.:ヘ   .,- ‐ 、      ,.、 ´/   l:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:lヽ
     /:.:.:.:.:.:.:./、 ヽ:.:l` 、. ∨  ,)    _,.イ ` ´    l:.:.:.:.:.:lヽ、:.:.:.:.:.:.l:.:\
     /:.:.:.:.:.:.:/:.:.:ヽ ',:.l  ヽ  _  -</          l:.:.:.:.:.:l  \:.:.:.:l::.:.:..:\
    /:.ゝ、_:./:.:.:.:.:.:', }:.l /`ヽ、     {`ヽ        l:.:.:.:.:.:l   l:ヽ:.:l、:.:.:.:.:.:.ヽ
    ,'_:.:.:.::.:.:` ー- 、:.l l:.l/、   `ヽ、 /  '、、 _      l:.:.:.:.:.:l   !:.:',:.l `ヽ:.:.:.:.\
     `ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ ヽ    /lo!`!  } ´ `ヽ、    l:.:.:.:.:.:l  l:.:.:./   \:.:.:.:.\
     /‐` 、:.:.:.:.:.:.:.::.:.}  \  / ! | ヽ'     }、   l:.:.:.:.:.l  |:.:/     ヽ:.:.

>>963 コンマ:5 失敗 妖怪イチタリナイが現れた

>>964 うん、君は禁書にお帰り?

—妖怪の山(昼)・大蝦蟇の池—

 こっちでもない。

 クソ、雲行きが一気に怪しくなってやがる。

 このままだと……!

 どうする。何か探す手立てはないのか?

 いや、まだだ。まだ時間はある筈だ——!

※更に判定
4以下で霧の発生

フラグ発生中:-1

判定直後

n

>>967 コンマ:3-1=2 発生

 刹那、頭を激痛が突き抜けていく。

 そうして、真っ白になった視界に映るのはかつての自分であり。

 かつての日々であり。

 最早届かない遠い過去。

零「ッ……!かぁっ、はぁ……!」

 何が起きたのかわからなかった。

 いや、だが。

零「来たか……!」

 霧の発生が、俺の視界に入ってくる。

 垂直に飛び立ち、その方向へと体を向ける。

 そうすると——。

※選択
1:霊夢がやってきた
2:天子がやってきた
3:文がやってきた
4:こいしがやってきた
5:何か言い知れない悪寒を感じた

安価↓3まででコンマ二桁が一番大きいレス採用

1

>>971 選択:1 霊夢

※第一分岐入りマース

霊夢「ちょっと鎌足ー!」

零「げ、巫女!?」

 予想だにしない奴がやってきた。

 飛ぶ速度と風で巫女服の袖と黒髪をはためかせながら、奴は一直線にこっちへ向かって来る。

霊夢「何よあの書置きは!『萃香を追うから飯は要らない』って、何があったのよ!」

零「それで追いかけて来たのかよ!?」

霊夢「十分な理由でしょ!」

 一気に近づいて来て、着物の襟を締められる。

零「てめえにゃ関係ねえ事だ」

霊夢「何よそれ!」

零「こちとら急いでんだよ!あの霧見えるだろ!」

 言って、首を右に動かし発生した霧の方向へと向ける。

 今尚広がり続けている霧。それを見た巫女が目を丸くする。

霊夢「まさかアンタ……!」

零「その確認をする為に、だ」

 言わずもがな、こいつの言いたいことはわかっている。

 萃香を疑っているんじゃないか、ということだ。

 俺だって疑いたくて疑っているわけじゃない。

 だが、アイツの能力を考えると、どうしても真っ先に疑ってしまう。

 密と疎を操る程度の能力。

 仲間を信じたい。あいつだけはそうじゃないと思う反面で。

 そうだとしたら止めなければならない。何を考えているのか聞き出さなければいけない。

 そう思う気持ちもある。

零「俺はアイツは違うと信じる」

霊夢「だけど……」

零「だからこそだ」

 襟を掴む巫女の手を掴んで、放させる。

 俺は眉を顰めて霧を睨み、息を深く吸う。

零「違うならそれで良い。だが、見つけちまったら」

 ——俺が止める。

 仲間であるから。大事な友人であるから。

 何かあってからでは遅いから。

 そう告げて、俺は霧へと突入した。



—霧の中—

 霧の中は相変わらず真っ白で一寸先すらも見えないモノだった。

 景色などない。ただ、地に足を付ける感覚があるだけ。

零(相変わらず、嫌な気配がするな。ここは)

 踏み入れてはいけない。この先には進んではいけない。

 そう思わせる得体の知れない感覚が体を這いずる。

 そしてやはり、何処か知っているのだ。以前の時に感じた様に、既知感がある。

 既にこの中を俺は知っている感じがする。

 どうしてか、懐かしさまであるのは最早気味が悪い。

 さて、どう動くか。

※判定
7以上で霧の中心部へ

判定直後

おっ

すげぇ

>>974 コンマ:0 特殊

>>975 君もな

※おいおい、そんな重要な所で0を出さないでおくれよ



 知っている。この力の流れを俺は知っている。

 知っている。どう動けば良いのか俺は知っている。

 導かれる様に——流される様に。

 誘われる様に——突き動かされる様に。

 やがて、その先へ辿り付いた時俺は。

「遅かったじゃない」

零「え……」

 声を失った。

 否。呼吸すらも忘れた。

 目を見開いて、口を開け、ただ呆然と目の前に広がる景色を見る事しか出来なかったのだ。

 半球状にそこだけ霧が晴れていて。

 廃れて寂れた、きっとそこにはかつて『村』があっただろう土地の面影があって。

 その中心には、萃香が倒れていて。

 その隣には——。

零「八雲——紫ッ!!」

紫「こんにちは、鎌足の。随分と『進んでいる』様ね」

 俺の嫌いな妖怪が、そこに居た。

※先に判定
八雲紫の零への印象
1程悪い 9程良い 0で……?ゾロ目で……

判定直後

……

>>978 コンマ:88 ゾロ目

※コンマ神は言っている 零に大いなるフラグを用意せよ、と

※八雲 紫:欲しいのよ、貴方が を取得



紫「相変わらず私の事がお嫌いの様ね」

零「ああ、嫌いだよ。お前のその他人を見下した目線が気に入らない」

紫「私は貴方が欲しくて欲しくて堪らないのだけれど?」

零「俺はテメエの手の中に収まるのなんざ、死んでもゴメンだ」

紫「その歪みを正せるのは私しか居ないと言うのに」

零「律するの間違いだろ。テメエの考え何かに乗ってたまるか」

 喋るだけでも嫌になる。顔すら合わせたくなかった。

 コイツは、コイツにだけは会いたくなかった。

紫「あら。何も悪いことだけではないわ。ただ、私の式神として私の元へと来てくれれば、それだけで良いのに」

零「それが気に食わねえんだっつってんだよこのクソアマが」

 かつて、俺を惑わせた存在なのだから。

紫「……良いわね。その歪み。相変わらずそそるものがあるわ」

 妖しく目を細めて、艶めしく唇を動かす。

紫「皆、貴方の価値がわかっていないのよ。それだけに、競争率が低いと思っていたのだけれど」

 どこからか取り出した閉じている扇子の先端を、口先に当てながら彼女は語る。

紫「……意外とそうでもなさそうで。それは貴方自身の徳の成せる業、と言った所かしら」

 そうして、妖艶で誰もが魅了するだろう美貌を持つ八雲紫は微笑む。

零「うるせえよインチキ妖怪。……んな事話す為に俺はここに居るわけじゃねえ」

紫「あら、それは残念ですわ。久方ぶりなのだし、もっとゆっくり語らいたかったのは本心なのに」

零「……単刀直入に聞くがよ」

紫「ええ」

零「萃香をやったのはテメエか」

紫「そうよ?」

零「カァッ!!」

 一歩。最大限の無拍子。

 地面を砕きながらの跳躍移動。弾丸の様に体を跳ばし、掛け声と共に拳を奴へと向けて放つ。

紫「あら、怖い怖い」

 が、最小の動きで体を反らし、八雲紫はそれを避ける。

零「避けてんじゃ——!」

 追撃。宙返りの要領で着地と同時に勢いを付けて低く跳び上がり、捻りを加えてからの蹴りを放つ。

零「——ねぇっ!!」

紫「怖い怖い」

 それすらも軽くいなすように回避。

零「チィッ……!」

紫「さて、どうするの?このままじゃあ貴方の同族は私の手の出せる位置に居るわけだけれど」

零「黙ってろこのクソが……!!」

※選択
歪みを使いますか?

安価↓




                         ——オン・バサラ・ヤキシャ・ウン——

                       ——オン・ア・オンボッケン・パッタ・ソワカ——

                              ——歪み来たれ——



零「オオオオオオオオオオオッ!!!!」

紫「へえ、昔よりも思い切りが良いわね」

 全身から気を放ち、身体能力を強化。

 更に加速。加速。加速。前に。前に。先に。向こう側へ——!!

零「ズェアアアアッ!!」

 翔ぶ。

 衝撃波が後から来る程の速さで。

 駆ける。

 八雲紫——ではなく。

零「萃香!!」

 横たわる伊吹萃香を助ける為に。

紫「……相変わらずね。そういう所も」

 体を抱き寄せて、空へと向かって飛び上がる。

 あのままあそこに居るのは危険だ。

 そう思ったが故の行動。

 霧を突き抜けて、巫女にコイツの事を預けなければ。

 ボロボロになった萃香の体を見て、俺は歯を軋ませる。

零(いや、構うな。構わなければ良い。アイツは無視だ)

 土台、あいつに正面から突っかかるのは無謀である。

 伊達に幻想郷の賢者、大妖怪を名乗ってなどいない。

 それを裏打ちする実力を持っているからこそ、八雲紫は恐ろしいのだ。

紫「でも、残念」

零「え」

 霧を突き抜けた先で。

 俺は目の前に、あの女が居るの目にした。

 その隣には、博麗の巫女。

 何がどうなっているのかわからず、俺は素っ頓狂な声を出して。

紫「おやすみなさい」

 合わせた人差し指と中指を手首で横に振るう様な動き行う八雲紫。

零「カッ」

 そうして俺の、体は——。



 目の前で誰かが真っ二つに分割される。

 そんな場面を目の当たりにして、博麗霊夢は酷く動揺した。

 陰陽玉で八雲紫に霧の上へと突然呼び出され、スキマで出てきた彼女とそこに並び立ったのは良い。

 だが、そこに向かって出てきたのはボロボロになった萃香を抱えた零だ。

 そして、八雲紫は先の動作で鎌足零を分断した。

 スキマの力を使い、二つへと。

霊夢「紫!?あんた……!!」

紫「あら、勘違いしないで頂戴霊夢。私は彼を殺していないわよ」

霊夢「そ、そう……・。じゃあなくて!どういうことよこれは!何でこんな状況になっているのよ!!」

紫「何故も何も、これは——彼女の望んだ事よ」

 その名前に、霊夢は我が耳を疑った。

 確かに、彼女はそうしたいと零がいない時によく語っていた。

 だが、そうだとしても、だとしてもだ。

霊夢「こんな事する必要なんて……」

紫「あるのよ。彼の性格は知っているでしょう?」

 それを言われて、霊夢は唇を噛み締める。

 ああ、確かにそうだろう。

 鎌足零はそんな事を望みはしない。

 誰かを助け、誰かを救う。その為だけに生きている様な男だ。

 大を救う為に小を切り捨てる。それを行える男だ。

 その小が自分自身である事など、彼と彼を語る彼女の口ぶりを聞いていれば嫌でもわかってしまう。

紫「まあ、私もあまり気乗りはしてはいなかったけれど。出来るなら彼を私の式神として手に入れたかったし」

霊夢「それでもアンタは」

紫「旧知の友が頼み込んで来た事。遥か昔からの約束。果たさないわけにはいかないでしょう」

霊夢「紫……」

紫「汚れ役は慣れているし、別に構わないわ。それに、恨まれるというのは思われていると同義。……ふふ、私も少なからず歪みの影響を受けているのかもしれないわね」

霊夢「それは、冗談にならないから止めて」

紫「わかってるわよ。それで、彼については」

霊夢「……・」

 霊夢は無言で頷く。

 そして、鎌足零はこの日。

 己が歪みを失う事となる。



 序曲は終わりを迎えた。

 ここから紡がれるは、鎌足零の本当の意味での決別を意味する物語。

 幻想に走り給う者よ。

 その願いが本物であるならば、彼の日。

 彼の誓いを胸に。

 その道を駆け抜けろ。



 夕立が降る。

 この身から抜け落ちた虚無感。

 何時も傍にあった筈の何かが今の俺にはない。

 それは罪だった。

 忘れるな。忘れるな。それはお前が背負うべき罪である。

 それは罰だった。

 忘れるな。忘れるな。それはお前に課せられた罰である。

 それは業だった。

 忘れるな。忘れるな。それはお前が誓った筈の業である。

 今の俺には何も無く。

 歪み付きでもない、ただ思考が妖怪として異端なだけの鬼。

 雨が心に染み付く。

 かつての力と共に、虚空へと消えたのだから。

 俺は、これから何をしたら良いのかすら。

 俺は、これまでしてきた己への戒めの意味すら。

 わからなくなってしまった。 

零「……世界はいつだって、灰色だよ」

 なあ、萃香。『地子』。

               幻想に走り給う

                鎌 足 零

                第 二 幕

                 開始

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