【安価とコンマで】幻想に走り給うⅥ【幻想入り】 (1000)


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           ヘr、/ ヽ,'::::::;'::;'::::::;':::::::,'l:::::;' ';::;' .';:::| ヘ::',  `ヾヾ、:::::::';::::::::::::',::::::::',  /  /゙´
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           _, -´   ,'::::/l:::|    ,'', ._ `ー--、rー ‐ ´  |;::、.:-‐|    |-i'‐-、:::::::::/;:l l|.   ヽ
       _ - ´      |:/ ,!/ー‐-、__', | ||    /ソ      ';=,  .,'-‐i─-ヘ |_.  ヘ:::/ l/      ヽ
    ../´         ',l. /_ /r、/ | `i|. _   ヘ ' r、     ` } /,-i_r─t_ヘ´i!  ';' /        .ヽ
   ./            ! / ̄:::::ヾ´`{.|. ||    ヘ/ .ノ´ヽ.    / <i::::::::::::::::::::l .,'   |
  ./                 |::l::::::::::::::://,' _.    //  'ーγ./  ヘ::::::::::::::::::/|゙    i!、
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 }─‐- 、           /  /ヘ::l:::/,'_rt.  _  ,'        ヘ     `|::/ -tソ  ,'ン |     /、´
 へr‐-、/> 、_    /   | `ヽヾ、'_ r'_|.  ||.  ,'         /     ソ`,'  ,'_>´  ,'l    /!r‐-´

              「私の幸せ 貴方の幸せ これだけあれば 十分じゃない」

このスレは幻想郷を舞台に色々やろうっていう安価コンマスレです。
筆者が甘いので色々とご迷惑をお掛けすると思いますがご了承ください。
独自解釈、キャラ崩壊多いと思われます。
更新は基本不定期です。ごめんなさい。
主は遅筆です。
以上で大丈夫だ、付き合ってやるって人がいるならば、よろしくお願いします。

コンマは基本的に>>1の采配で行っています。
補正とか色々で+-が付いたりします。

以下、過去スレ

第一幕
主人公:安藤(妖怪・細胞生物)
(始まり~)
【安価とコンマで】幻想に走り給う【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357661533/)
(~第一幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365604576/)
第二幕
主人公:鎌足 零(妖怪・鬼)
(始まり~序章終了)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368284855/)
(第二章)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373446161/)
(二章~終章 第二幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅤ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375801188/)
第三幕←なう

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383315512



新スレやで。また新しい東方安価スレ増えたみたいやな。俺は嬉しい

零君の時、基本零君視点の時は外来語使わないようにしてました。どうしようもないときは使ってたけど

そんな気苦労みんなには関係ないんだけど、まあ、なんだ。

これからも頑張りますんで、よろしくお願いします。

人居ればキャラメイクしますよー

※よっしゃ、気合入れて行こうか。
※前スレは後日談やって後は埋めかな。後日談は少しだけ時間ください

 ――声が聞こえる。頭の中に誰かの声が聞こえてくる。

『初めまして、と言っておこうかしら?これから幾つか質問するから、答えて頂戴』

 何を?と問をかけたくても口が動かない。

 否、動かしたくてもソレ自体がないのだ。

 故に、何もすることが出来ない。感じない。

『頭の中で答える感じで大丈夫よ。今のあなたは何もないのだから』

 ――こんな感じ?

『そう、それでいい。……では、聞きましょう』

『貴方の性別は?』

↓3で一番二桁コンマが高い数値を採用

>>9 漢

『なんだか、凄くむさくるしい気がするのだけれど』

――知らん

『まあ、良いわ。次に貴方の名前があれば教えてくれないかしら?』

↓5までで一番コンマの高い数字の名前を採用 出来ればフルネームで

夢路現


>>13

――夢路、夢路 現(ゆめじ うつつ)。

『夢路 現。良い名前ね。きっと、貴方は現実を見ることの出来る存在なのでしょう』

――知らん。この空間自体、現実なのか夢なのかわからんしな。

『それが、夢路の中の現なのかもしれないわよ。ふふふっ』

――深読みされても、困る。

『それもそうね。……それじゃあ、あなたはどこのどういう存在なのか、教えて頂戴』

1:人間(一般的な存在である。能力を持つ持たないなどあるが、基本的に弱者である。外来人の場合完全なる弱者である可能性が高い)

2:妖怪(幻想郷に住まう(やってきた)存在である。様々な種族が存在する。力を持つ者、持たぬ者関係なく人間にとっては天敵)

3:妖精(自然の具現とされる存在。死の概念はない。基本的に力を持たず、頭が弱い。悪戯好きで子供の姿が多い)

4:幽霊(動植物の気質の具現。姿形を自らの意思で変化させることが出来る存在。また、どんなものでもすり抜けることができる)

以上から選択

↓~5までで一番コンマの高い種族を選択


>>22 選択:4 幽霊

※ここに来て幽霊。

『幽霊、ね。あなたは死んでこの幻想郷にやって来たのかしら』

『それとも、元々幻想郷で生き、そして死んだ存在なのかしら』

『貴方はどうして、この幻想郷に居た、もしくは来たのかしら?』

↓3までで理由、境遇、願いなどあれば(あまりにもこれはない、と思ったものは安価↓します)

※てきとうにこっちで調整します

1:元外来人で人里に着くことなく、ある意味幸運にも餓死

2:願いは思うままに楽しく過ごしたい

3:実は現は餓死した外来人に憑依していた怨霊で、そのまま幻想郷に至る

こんな感じで

『とり憑き殺したも同然ね……。まあ、それも怨霊としては当たり前の姿かもしれないけれど』

『……何にせよあなたはこの幻想郷に来てしまった。それ故に物語は始まる』

 ――そろそろ、何の話をしているのか教えて欲しいのだが

『それは、これから貴方自身が気づかないといけないことだから、教えないわ』

 ――おい

『じゃあ続いて、貴方はどれくらいの実力を持っているのか、見てあげましょう』

判定

↓で精神判定

↓2で頭脳判定

↓3で潜在能力判定

※ま た 高 性 能 か

精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている

頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう

潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。

『……これはこれは、怨霊というには過ぎた実力ね。これは既に、亡霊か、それとも……』

――しかし、こんなものを持っていても思うままに過ごすなど叶わん

『そう、そして貴方はこの幻想郷でそれを得られるかもしれない』

――真か?

『さあ、それは貴方次第。そして貴方にはまだ、隠している力がある筈』

※現在使える特殊設定を出しますねー

【使用済み】

歪み付き
あなたは歪みを持っている。それはあなたの望む願いの攻撃的な具現である。
使えば使う程その侵食が進み最終的には異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+1 特殊パラメータ『汚染度』追加

【未使用】

自滅因子
あなたは誰かの自滅因子だ。
それ故に、あなたはその誰かを深く理解することが出来る。
効果:指定した相手の友好判定に+2&戦闘判定に+2

○○嫌い
あなたは特定の種族や人種が嫌いだ。故に、その相手への友好など望まない。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1

○○好き
あなたは特定の種族や人種へと好感を持っている。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

これ以外でも、本編中に目覚める可能性は大いにある。

選択出来るのは二つまで


『貴方の持つ可能性は、どれかしら?』

一個目、↓5までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

※スナイプってすごい

取得:勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

怨霊、とは?

二個目、↓5までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

※こいつ、あれだ。本来の目的忘れて良い奴の皮かぶってる奴だ

取得:記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

※まとめすねー


名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能


『記憶を失くし、今の貴方はきっと怨霊と呼ぶには些か語弊がある在り方をしているようね』

――俺は、一体何者だったのだろうか?

『さあ、それではそんな貴方の能力はどんなものなのかしら?』

※これまでの設定から来るそれらしい能力を考えてみてください

↓5まで募集

※俺は屑だ。……どうでもいいけど、くずにいさんで櫻井戒って出る変換に驚いた

1:有を無にする程度の能力
2:幻と現を操る程度の能力
3:人を導く程度の能力
4:あらゆるものに触れる程度の能力
5:守護する程度の能力

↓8 までで一番多い番号を採用します


『貴方は、守護する程度の能力の持ち主のようね』

『何かを守る為に、その力が発揮される……。ふふ、それは果たして本当の能力なのかしら』

――俺には、何もわからないのだが。

『それを知るのもまた、この物語の醍醐味となるでしょう』

――俺は、何者なんだ。俺は……。

『では、ここでお別れ。あなたの物語が、忘れられない絆を育まんことを』

――――――

――――

――


 この場所が、どういう場所なのか俺には皆目見当が付かなかった。

 ただ、自然に満ち溢れていて、『俺の様な存在』が不思議ではないことだけはわかった。

 とり憑いた相手は、この場所に着くと同時に死んだ。

 元々樹海を彷徨っていた誰かだ。人間は、何日か何も口にしなければ死んでしまう。

 護ろうにも、護れない相手。そんな相手にとり憑いてしまった自分が、歯痒かった。

 とは言え、俺は自分の事をよく知らない。

 わからない。思い出せない。知っているのは、自分の願いと名前だけ。

 我が名は、夢路 現。

 気付けば思うままに楽しく過ごせたら、と思っていた。そんな、曰く『怨霊』と呼ばれる存在。

 そう、俺はこの場所を知らない。

 そんな俺が辿り付いた場所は――。

※現が最初に辿り付いた場所は?

↓5までで二桁コンマが一番高い書き込みを採用

 

白玉楼


>>90 白玉楼

 長い長い階段が目の前に連なっていた。

 何か、自分自身と同じ波長を持つ何かをこの先から感じる。

 思い立ったまま階段を辿るようにゆっくりと浮かび行けば、やがて立派な建物を見つけた。

現「なんと、素晴らしき造形か」

 何故か、喜びを感じた。

 自分に深く何か結びつく様なものをここから感じる。

「あら、お客様かしら?」

「こんな場所に、怨霊だと?何奴か!!」

 これが、俺と彼女達――この白玉楼の主である西行寺幽々子と、庭師の魂魄妖夢との出会いだった。

幻想に走り給う

                       第三幕

                      夢 路 現

                        開幕


直後判定

西行寺幽々子
1程嫌い 9程好感

↓2

魂魄妖夢
1程警戒 9程好感

ふぁっ!?

※なんだこれ、なんだこれ……

西行寺 幽々子:あらあら、まさか『貴方』が来てくれるなんて

魂魄 妖夢:師匠!そう呼ばさせて頂きます!!

を取得しました

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

相関図
西行寺 幽々子:あらあら、まさか『貴方』が来てくれるなんて
魂魄 妖夢:師匠!そう呼ばさせて頂きます!!


っというわけで、早速コンマ神様が大暴れ。

正直、なんだこれとしか言い様がない程のスタートになりました。

流れで言えば、怪しい奴!切る!!→上手に返り討ちにされる→師匠と呼ばせて頂きます!!

妖夢が感嘆するほどの腕前らしいです。

幽々子様は何かを知っているみたいです。

これから今幕が始まるわけですが、今日はここまで。

出来るのは明後日くらいになるかと。では、お疲れ様です。

0:00頃に再開します


現さんの正体については幾つか候補を決めてるけど、公は完全に安価とコンマの導きがあれば有り得る。

今回は性別:漢だし、スペルカードルール使えないことにしました。

漢だもん。仕方ないね。戦いは殺し合いだよ、兄貴。

零の後日談は40%くらいできました。近日中に公開できるかと思います。

ところで、このスレにwikiって必要かどうかちょっと考えてたり。

そろそろ再開しますよー


一日目

 ―白玉楼(朝)・客間―

 気が付けば、朝であった。

 見知らぬ天井を目の当たりにして困惑するが、ああ、そういえばと首を傾げて思い出す。

 ここは冥界、白玉楼。

 幻想郷と呼ばれる土地の、死人が居るべき魂に溢れた場所。

 俺は怨霊である、らしいから、この地は確かに確かに、居心地が良い。

 昨日は、いきなり魂魄に襲われて思わず返り討ちにしてしまった。

 それが起因となってか、そして俺もこの地の説明を求めたからか、この屋敷の主――西行寺幽々子は色々と教えてくれた。

 自分の身の上も話した。そうすれば、とりあえず泊まっていけと言われたのだ。

 そうして、今に通ず。

現(しかして、魂魄のあの俺を見る目は一体どういうことだろうか)

 あの、何かを羨望するかの様な眼差し。

 俺はその正体について何も知らない。

 ……とはいえ、記憶無き我が身が覚えている数など片手で事足りるか。

 名前、この沸き立つ謎の願い。あとは日常生活の仕方、か。

 その他の事は何も覚えていないというか、知らないと言える。

 例えば、昨日、魂魄をどうやって返り討ちにしたのか。

 その方法を俺は、覚えていない。

 技術的な意味で、の話だが。

現(……しかして、謎だ)

 知らない技を俺は使ったのだから、それはつまり体が覚えていたからだろうか?

 そんなことを云々と悩んでいると――。

コンマ

偶数:西行寺幽々子がやってきた
奇数:魂魄妖夢が朝餉に呼びにきた
0・ゾロ目:二人同時にやってきた

判定直後

ほい

>>122 判定:奇数 魂魄妖夢が朝餉に呼びにやってきた

妖夢「おはようございます!」

 バン、と。

 障子貼りの引き戸が開けられて、先の悩みに出ていた少女の姿が現れる。

 灰色掛かりの切り揃えられた髪を持ち、背には身の丈程あろう大太刀が背負われ、腰にも脇差なのか一本の太刀が刷いてある。

 傍らには半透明の幽霊が浮遊していて、緑と白の服装が目に鮮やかだった。

現「朝から随分と元気がいいものだ」

妖夢「修行中の身ですから、気を抜いている暇はありませんので」

 ん、生真面目な子だな、と。

 そんな感想を覚える。

妖夢「それよりも、師匠。朝餉の準備が整いましたので、居間へとご案内致します。よろしいですか?」

現「朝餉……。ああ、この匂いはそれか。別に、構わ――師匠?」

 魂魄の言葉に、眉を顰めて訝しくしながら尋ねる。

現「師匠、ってのは何処の誰の事だい?」

妖夢「何をおっしゃいますか。貴方ですよ、師匠」

現「……俺は師匠って名前じゃなくて、夢路 現というんだが」

妖夢「いいえ、名前の事を言っているわけではございません。私が決めたのです。貴方を師事することを!」

 言っている事がさっぱりだった。 

 


現「……あー、魂魄の。一つ、確認したいことがあるんだが」

妖夢「はい!何でもお聞きください!……あ、長くなるようでしたら幽々子様も混じえて朝食の時でも構いませんか?」

現「別に、簡単な事だから直ぐ終わる」

 綺麗な正座で、俺の目を真っ直ぐと見据える妖夢。

 ふよふよと浮いている半霊も、俺を見ている様に思えた。目は無いように見えるけれど。

現「俺には、殆ど記憶がない」

妖夢「はい!その件は昨日拝聴させていただきました」

現「そんな俺を、何故師事しようなどと思った?」

 率直な疑問だった。

 記憶の無い相手を師事しようなどと、それこそ愚昧な話ではないか。

 俺は何も教える事など出来ぬし、そんな技術も持ち合わせていない。

 いや、昨日の件を思い返せば持っているのかもしれないが、覚えていないのだから持っていないも同然だ。

 そんな俺を、彼女は師匠と呼ぶ。

 不思議でならない。

妖夢「あなたの強さに、感服したが故です」

現「……更にわけがわからないな」

妖夢「記憶がなかろうと、あの足運び、挙動、連携、その全てが一流のそれだと確信しました。あなたと手合わせしていれば、私もそれを手に入れられるかもしれない。そう思ったからこそ、こうお呼びしているのです」

 ……殆ど無意識な、咄嗟の動きだったとは言えない。

 こうも熱が入っているように語る魂魄の様子に、水を差すことが出来ない。

 しかし、手合わせしていればと彼女は言った。

 それはつまり。

現「戦う相手をしていれば、いいのか?」

妖夢「それだけでも、十二分です。師匠」

 嘆息を吐きたくなった。


 




 とりあえず、その件については保留ということで落ち着いてもらうことにした。

 向こうは既に俺を師匠とする気満々なようだが、ここに来て昨日今日の俺がそれを二つ返事することなど出来ない。

 結局、この屋敷の主である西行寺殿の「ごはんさめちゃうわよー」という少々間の抜けた鶴の一声で、俺達は居間へと移動した。

 そうして、三人で囲む食卓が始まり、終わる。
 
幽々子「……それで、夢路さんはこれからどうするおつもりかしら?」

 唐突に、口を開いたのは西行寺殿だった。

 暖かい茶の入った湯呑を木製の平たい机に置いて、腕を組む。

現「……さて、どうしたものかと思っております」

 率直に、答える。

 魂魄には悪いが、俺にそれが務まる気がしない。

 しかし、何をする宛など何処にもない。 

 ただふらふらとこの幻想郷という場所を流離うもまた、良しであるかもしれないが。

幽々子「あらあら、その様子だと妖夢からのお話はお断り、ということかしら?」

妖夢「なっ!?」

 ガタ、と。西行寺殿の言葉に魂魄が体をビクつかせる。

 見捨てないでください!と、まるで乞い願う捨て犬の様な目線を魂魄から送られる。

 正直、目を逸らしたくなった。

現「別に、まだ保留というだけの話です。断ったわけではない」

幽々子「記憶がないことが足枷になっているのかしら?それなら、気にすることなんてないのに」

 見透かされた様に、俺の思っていた事を西行寺殿は口にする。

幽々子「良いじゃないの。私も、貴方がここに居てくれるのは賛成よ?」

現「……それまた安易な」

幽々子「実は、昨日言いそびれたけど提案しようとは思っていたのよ。ここを拠点に、生活してみない?って」

妖夢「っ!」

現「その理由は?」

幽々子「妖夢が貴方にお熱だから」

妖夢「ッ!?」

現「……言い方に少々難がありませんか?」

 それだと語弊が生まれかねませんよ。


幽々子「うーん、そうかしら。……あの人以外を師匠にしようなんて、妖夢がよっぽど貴方の事を気に入ってるとしか思えないんだけど」

 右手の人差し指をあご先に当てて、西行寺殿は首を傾げながら唇を動かす。

 一方で、魂魄は右往左往とあたふためいている。

現「その件に関しては、こちらはまさに知らぬ存ぜぬ、です」

幽々子「私個人も、貴方に興味があるのよ」

現「俺に、ですか」

幽々子「……だから、ここに住まない?」

 今度は言葉を濁さず、真っ直ぐな言葉で尋ねてくる。

幽々子「幻想郷を彷徨うにしろ、なんにせよ。何かしら知識を得る拠点があった方が、貴方にとっても都合がいいはずよ」

 ふむ、それは確かに。

幽々子「無闇やたらと動き回って消滅するよりも、ここで少し留まるのも手だと思うのだけど、どうかしら」

 おっとりとした口調で、にこやかな笑顔をこちらに向けながら西行寺殿は提案してくる。

幽々子「この際、妖夢の相手は二の次、ということで」

妖夢「そ、そんな!」

 見るからに衝撃を受けているらしい魂魄の姿に、少しばかり笑みをこぼしそうになる。

 さて、どうするか。西行寺殿の言うことも尤もらしいと思う。

 ここは一つ――。

※選択

1:では、彼女の事はとりあえず置いておきまして。……お世話になりましょうか
2:さもありなん、ですな。……彼女の熱意に、応えられるかはわかりませんが
3:……いやしかし、俺はこの幻想郷という土地に興味があります
4:その他(台詞明記)

安価↓3

>>131 選択:2

現「さもありなん、ですな。……彼女の熱意に、応えられるかはわかりませんが」

 横目に、魂魄のことを少しだけ見ながら呟く。

幽々子「じゃあ、ということは」

現「しばらく、お世話になります」

 そうして、俺は頭を深々と下げた。

 何も知らないから、何もわからないこそ一度留まる場所が必要。

 西行寺殿の言葉に賛同したから、この答えを出す。

 それに――。

妖夢「師匠!これからよろしくお願いします!」

 これだけ言われてしまえば、無碍にするわけにもいかんだろう。

現「とはいえ、俺に何が出来るというのもわからん。期待しないで頂きたい」

幽々子「あらあら、だったらこれから知っていけばいいのよ」 

現「……俺が思うように、楽しくでよければ」

 不意に、俺の抱いている願いを口にしてみる。

幽々子「貴方がそうしたいのであれば、そうすれば良いんじゃないかしら?」

 どうやら、それもまかり通るみたいだ。

 だったら、俺は思うようにここで過ごすだけ。

 そう思うと、少しだけここから先に期待を抱いてしまう。

妖夢「師匠!今後、私の事は妖夢とお呼びください」

現「良いのか?」

幽々子「良いと思うわよー。……新しい家族だもの、気兼ねなく行きたいと思わない?」

現「では、俺のことは現と呼んで頂ければ」

幽々子「ええ、現さん。私のことは幽々子で。あと、敬語も控えて頂戴ね」

現「では……。幽々子、妖夢。これからよろしく頼む」

 改めて、頭を下げる。

 二人はそれに、こちらこそと答える。

 幸先の良い事だ。

 しかし、疑問もあった。

現(なぜ、俺に対して幽々子はああまで言ってくれる?)

 昨日今日知り合った相手に、果たして屋敷に住むことを許すのはどういう思惑があってなのか。

 興味がある、と彼女は言っていた。

 それがどういうものなのか、俺には皆目見当が付かない。

 とはいえ、こちらから聞くのもまた無粋な話か。

 せっかく拠点とさせてくれるのだ。邪推しては失礼というもの。

現(なるようになれ、と。そういうことか)

 未来のことは、わからない。

 ただ、少しだけ。ここで厄介になる。

 今は、それだけで十分か。

※白玉楼に住むことになりました。


 ――白玉楼・昼――

 さて、住む部屋についてだが昨日使った客室をそのまま俺の部屋とするらしい。

 一通りモノは揃っているらしく、何かあれば言って欲しいと幽々子から言われた。

 ……ふむ、しかし勝手もわからぬわけだから、今はこのままで良いか。

 今日明日は出掛けず、幻想郷について学ぶとしよう。

 その上で、一般的なことも学習していこう。

 例えば、物の名前だとか。色んなモノの名称だとか。何かのやり方だとか。

 楽しんで過ごせれば、それでいい。

 今は兎に角、学ぶこと、そして教わることに徹しよう。

 ……さて、まずはどうするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:白玉楼を散歩する
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓2

3

>>136 選択:3

 とりあえず、この屋敷の構造を把握しておこう。

 自室から出て、迷子になりましたでは、男として情けない。

 とりあえず、まだ昼頃だ。覚える時間は十二分にある。

 そう思いながら、屋敷の中を歩いていると――。

※遭遇判定
5以上で誰かと会う

判定直後

にゃん

※わー、ゾロ目だー(白目)

>>138 コンマ:ゾロ目 遭遇

※出来れば白玉楼に来そうな、または居そうなキャラを書いて頂ければ……
※妖夢、幽々子も可です

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込み採用

とじこ

>>142 ※屠自古さんかー……。キャラの差異はご了承願います

 ――誰かと鉢合わせになった。

「あん?なんだアンタ」

現「……それはこっちの台詞なのだが」

 いきなりの強い口調に、思わず構えそうになる。

 非常に薄い緑色の髪と、烏帽子を被った女性――の幽霊か?

 足と呼べるものの代わりに、二つの霊魂の尾の様なものが二つあった。

 俺が怪訝にそれを見つめていれば、女性が睨みつけてくる。

「なんだい、アタシの足がそんなに物珍しいのかい?」

現「いや、すまなんだ。そういう幽霊も居るのかと思ってな」

「おいおい、アタシは一応れっきとした亡霊だよ。……そういうアンタも似たようなもんじゃないか」

現「一応、怨霊らしい。……よくわかっていないが」

「随分曖昧な言い方だねぇ。もっとシャキッといいなよ!」

現「記憶喪失らしくてな。自分が何者かさえ、わからんのだ」

「お、おう。そうか」

 返答に困ったのか、言葉につっかえが見て取れた。

現「それで、亡霊が一体なんの用でここにいる?」

「ああ、そうだった。えっとだな」

※屠自古の居る理由は?

1:幽々子に相談事があって
2:ただ単に気まぐれで
3:その他(内容明記)

↓2 

1
>>1の考えてる設定にもよるけど現の正体が『あの人』なら神霊メンバーなら何か知ってそうだな

>>145 選択:1 ※物語が進めば、設定は生えてくる。それを固めて形にするのが私の仕事。なんで、今は候補止まりなんですよね、これが

「ここの主に少しばかり相談があってな」

現「幽々子に?」

 言って、首を傾げる。

「一応亡霊仲間だし、色々とあんだよ。……というか、ここの従者なんだろ、お前。自然に呼び捨てとかするな。失礼だぞ」

現「いや、俺は扱いとしては多分、客としてここに居るんだ。向こうからも許可を得てる」

「怨霊が……?へえ、よく見れば確かに、そんじょそこらの奴とは違うみたいだな」

 その言葉には、何も答えずにしておく。

 俺は妖夢と幽々子しか知り合いがいないし、この幻想郷がどういう土地なのかを目で見たわけじゃない。

 他の怨霊がどうだとか、他の何かがどうだとかは追々学んでいくとして。

現「それで、幽々子の所に行くんだろ?」

「おう、そうだった。……アンタの名前は?」 

現「夢路 現。……それが俺の名前だ」

屠自古「アタシは蘇我 屠自古。霊仲間だ、何かあれば神霊廟に来な。相談でも手伝いでもしてやるから」

 屠自古。ああ、記憶した。

屠自古「じゃあな、現。そのうち会おう」

 そう言って、屠自古は屋敷の廊下を移動していく。

 ……神霊廟か。後で妖夢か幽々子に行き方でも聞いてみるか。

※判定

蘇我 屠自古
1程うーん 9程好感

霊仲間:+2

判定直後

>>147 コンマ:1+2=3

蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ を取得

※屠自古の性格上、怒らせなければいいんだ。今回はその要因もなかった。だから、まだなんとかなるって!(震え声)

そろそろいい時間なので寝ます。明日昼から出来ればいいかな、なんて。

お休みなさい


昼間に再開すると言ったな。あれは嘘だ。

ぐっすり睡眠だった。さて、再開します。少しずつでも人居ればいいなー

―白玉楼・昼(2)―


 屠自古と別れてからも散歩を続け、この屋敷の何処に何があるのか、何を目印にどこへ行けば良いのかを把握した。

 割と簡単に覚えられたものだ。記憶力は良い方なのか?※頭脳【9】

 そんな自画自賛じみたことなど、どうでも良いか。

 散策も済ませた頃には午後を回っていた。

 ふむ、これからどうするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:×
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓2

1

>>155 選択:1


―白玉楼・庭(昼2)―

 用もないわけだが、妖夢と話すことにした。

 散歩をしている間に、庭で見掛けたので今でも居るかなと思いながら歩を進める。

妖夢「……」

 そうすれば、居た。

 藁で作られた的に向かい、刀を構える妖夢の姿があった。

妖夢「はぁ……」

 息を深く吸って、精神を研ぎ澄ましているのかその雰囲気は鋭く真剣其の物と言えようか。

 静寂の中、冷たい風が走る。

 刹那、妖夢が動いた。

妖夢「チェストォォォオオオッ!!」

 雄叫びと共に、抜刀する妖夢。

 その猛々しい勢いのまま刃は的を寸断し、ごとりと支えを失った上半分が庭へと落ちる。

妖夢「ふぅ……」

現「見事、というべきかな?」

妖夢「みょん!?」

 思わず、妖夢のすぐ傍まで歩み寄ってから感嘆を漏らせば、彼女は素っ頓狂な声を上げて体を跳ね上がらせた。

妖夢「し、師匠!?いつの間に!?」

現「今、丁度。この的?みたいな人形を斬る前くらいにかな」

妖夢「こ、これはお見苦しいものを……!」

現「いやいや、良い物だったよ」

 見ていて、思わず固唾を飲んだのだ。

 素晴らしいと、素直に思う。

現「これも修行の一貫なのか?」

妖夢「はい。居合抜き、という抜刀術の……。し、しかし、見られておられたとは、恥ずかしいばかりで……」

現「いやいや、気にしないでくれよ」

 妖夢を探しにきて、話しかけるに難しい雰囲気だったから見ていた、とは言えんよな。

 本気で恥ずかしがっているのか、妖夢の頬が紅く蒸気している。

現「……ふむ、では」

 そう呟きながら、的をみやる。

 半分に寸断されたとは言え、まだ使えるかな?

※選択
1:手頃な木の枝を拾い、見よう見まねで俺は構えを取る
2:徒手で、妖夢の真似をしてみることにする
3:妖夢に、その長い刀を貸してくれないか、と尋ねる

安価↓2 

2

>>159 選択:2

 徒手で、妖夢の真似をしてみることにする。

妖夢「し、師匠?」

 深く息を吐き、精神を研ぎ澄ます。

 あの体運びを思い出しながら、右手の指を揃え、刃を模倣する。

 深く腰を落とし、いざ――!

※判定
7以上で成功 0・ゾロ目で特殊

記憶喪失:初回なので-2
潜在能力【7】:+1

判定直後

※ちょっと飯食ってきます

8以上か

>>162 コンマ:3-1=2 ※失敗

 ザク、という擬音が俺の右手から鳴った。

 そうして、咄嗟に腕を振り戻す。

 痛い。

妖夢「し、師匠ーッ!!さすがに徒手空拳で居合いは無理ですってー!」

現「ん、んう?そういうものなのか?」

 よくわかっていなかったし、場を和ませられればなと思った結果が、これである。

 とはいえ、少しだけ刃が通っている気がするが……。

 まあ、それも気のせいか。

妖夢「そ、そもそも居合いは『抜刀術』――つまり、刀を用いた技術ですから、それこそ体術の達人でなければ……」

現「がっかりしたかな?」

妖夢「いえっ、滅相もございません!」

 はっきりと答えられる。

妖夢「一度見ただけで、型は殆ど真似られていました。あとは、コツと言いますか。それと刀さえ有れば、あの的も断つことも可能かと思いました」

現「ふむ、そうなのか……?」

妖夢「やはり、貴方は凄い方だ。きっと、記憶を失う前は名のある御仁だったのかもしれません」

 そう言われても、自分自身としては腑に落ちないものがある。

現「……まあ、そうだったとしても、今がこれではな」

 苦笑して、的を見る。

妖夢「それは、徒手空拳だったからだと思いますが」

 そういうもの、なのだろうか?

 いまいち、よく理解出来なかった。

※妖夢の好感度があがりました


―白玉楼・庭(夕方)―

 妖夢からの解説を交えつつ、直感だけでも良いのでご意見をと言われたので、修行を茫然と見ていれば夕方と相成った。

 剣の道とは長い様だ。俺よりも、妖夢の方がずっと立派だと、打ち込む姿に思わずにはいられなかった。

 夕餉の仕度があるとのことで、彼女は台所へと向かっていった。

 後片付けの手伝い――と言い出せば、いえいえと断られた。

 夕餉後に、少しだけまだやるのでこのままでと、妖夢は言っていた。

 とりあえず、今もまた手持ち無沙汰である。

 夕餉までどう過ごすか。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:白玉楼を散歩する
4:自室で過ごす
5:残っている的に再挑戦してみる
5:その他(行動明記)

↓2

2

※順当に周りを固めていくスタンス

>>167 選択:2

―白玉楼・幽々子の部屋(夕方)―

幽々子「あら、現さん。こっちよ、こっち」

 庭から離れ、白玉楼の中を歩いていれば幽々子に誘われた。

 そうして手招きされるまま行けば、そこは幽々子の部屋だった。

 中へと入ると、座布団を一つ敷かれる。

 座れ、ということか。

幽々子「お夕飯の前に、少しお話しましょう?」

 おっとりと、笑顔を絶やさず彼女は言う。

現「やることもわからないし、別に構わんが」

幽々子「ない、じゃなくてわからない、か。……もしかして、今日はずっとそうしていたの?」

現「ああー……。そうだな。まずはやれるであろうことだけして、あとは適当だった」

幽々子「成程、成程。前向きで良いわねー」

 和やかな笑顔で、幽々子は扇子を開き、扇ぎながら言う。

現「とりあえず、当面はここで知識等を学ぶことにしたよ。右往左往としていても、仕方ないから」

幽々子「それが良いでしょうね。あ、あと暫くは一人で外出、とかも控えて欲しいかなー?」

現「ええ。というより、道に迷うでしょうし」

幽々子「地理の把握もしたい?」

現「出来れば、そうですね」

 ふむふむ、と目を細めながら幽々子は頷く。

幽々子「うんうん、それじゃあ、妖夢に用意させておきましょうか」

現「ありがたい」

 小さく、頭を下げる。

 さて、堅苦しい会話もここまでとして。

 次の話題はどうするかな?

※何を話そうか?

↓2 

もう少し食事増やして欲s…いやなんでもない

>>170

現「……朝餉を食べていたときに思ったんだが」

幽々子「なぁに?」

現「もう少し、食事を増やして――」

幽々子「そうなのよねー!そうなのよねー!!」

 最後まで言う前に、幽々子が遮って俺の方へと詰め寄って来る。

 なんだ、何が引き金でそうなった。

幽々子「あの子の料理、すっごく美味しくって、毎日作ってくれるのは嬉しいんだけど、如何せん量が適量くらいにしか作ってくれないのよ!もっと食べたいと思ってもダメです、なんて言っておかわりくれないし、かと言って私が作っても妖夢には勝てないし……。そりゃあ、この白玉楼の備蓄も有限だけど、私の楽しみの一つをこう、満足するまで楽しみたいのよ。それで、現さん?食事がどうしたのかしら?」

現「……いや、なんでもない」

 もの凄い剣幕で、もの凄い熱く語られる食への情熱。

 ……食べる方なんだろうな、と思うが、この様子だとどうやら半端ではなさそうだ。

幽々子「なんでもない、なんてことはないわよね?」

 ずずい、と更に詰め寄られる。

 顔が近いし、雰囲気も鬼気迫ると言った所か。

 後ずさるにも、服の裾を踏まれていた。

 天然か、それとも狙っているのか。

 どちらにせよ、逃げられないらしい。

 言っても良いんだが、妖夢が適量しか作らないのにはわけが有るはずだ。

 これは、どうするか。

※判定

5以上で黙り通す 0・ゾロ目でラキスケ

判定直後

n

※勇者と精神【0】の補正忘れてた。ラキスケやね

>>172 コンマ:9+4=13(0)

 瞳を覗き込まれ、俺の顔が幽々子の瞳に映るのを見れる程の距離にまで詰め寄られる。

 体勢的に言えば、俺の肩を掴んで幽々子が俺を見下ろす形になっているのだが。

幽々子「食事、物足りないわよね?」

 和やかな筈なのに、黒い雰囲気を纏っているのは果たして気のせいか。

 これ以上近寄られると困るのだが、どうも逃げる事かなわないらしい。

 だが――。

幽々子「現さん?本心を口にすることは――あら?」

現「ッ!?」

 体勢を崩して、幽々子の体が俺へとのしかかってくる。

 俺の裾を踏む彼女の足が滑ったらしい。

 衝撃に目を瞑って、痛みを堪える。

現「っ痛……!」

幽々子「いたたた……」

現「だいじょうぶ……か?」

 尋ねてから目を開けば、眼前には谷間があった。

 それから柔らかい感触が俺の胸に伝わり、そして幽々子の体が俺に密着していることに気付く。

幽々子「あ、ら。あらあらあら。ごめんなさい、大丈夫かしら?」

現「大丈夫、だが……」

 ああ、と。

※判定

幽々子
1程初心に反応 9程飄々と反応

判定直後


1程初心に反応 9程漢らしく反応

↓2で判定


 

n

ほどほどか

つか紅魔に蝿の王、博麗に鬼神、そんで今回の怨霊とか…
後は永遠亭に機械人間でも配置しとくか

>>174 幽々子 コンマ:5 ごめんなさいねー

>>175 現 コンマ:6 さっさと退いていただけないか?

幽々子「あらあら、ごめんなさいねー」

現「……とりあえず、さっさと退いていただけないか?」

 冷静に、互いに慌てることもなくその場を流していく。

 幽々子は起き上がると乱れた着物を直し、俺もまたはだけかけた服を正す。

幽々子「反応の仕方も忘れちゃったのかしら?」

現「恥ずかしいことには恥ずかしいが、表に出すほど慌ててはおらんよ」

幽々子「やだ、男らしいのね」

 それは、果たしてどうなんだろうと思う。

幽々子「私も興奮しちゃったみたいで、本当にごめんなさい」

現「……いや、気にするな」

 飯についてこだわりがあるから、あそこまで成れるのだろう。

 それについて俺がとやかく言える資格はないが、うん。

 その姿が、少しだけ羨ましく思えた。

幽々子「あら、良い匂いがしてきたわねー」

現「しばらく話していたみたいだな……」

 気が付けば、鼻腔を突く料理の香り。

 妖夢の料理の腕は、既に確認している。

 ああ、しかし幽々子が飯について熱くなる理由もわかる気がする。

 美味いものは、良いものだ。

 そうして幽々子と共に居間へと移り、妖夢を混じえて夕餉を楽しんだ。

※幽々子の好感度が上がりました

※ちょっと疲れたので休憩しますー

>>177 守谷には是非【ただの】人間を持っていきたいです

ちょいと用事が出来た。23時から30くらいの間に再開できるかと思います

ま、それは次代に持ち越しだな
それはそうと>>1は何代作るつもり?
他スレでストーリーはちょいと短かったけど10代まで作ったのがあったな

※遅刻遅刻ー!(どんがらガッシャーン

>>181 んー、順調にやれればキャラ作成は六代目くらいを予定してます。それくらいが目処ですかね

―白玉楼(夜)―

 夕餉の余韻に浸り、腹の様子も治まった頃に夜風に当たる。

 空には月があった。星があった。

 良い空気だ、と思いながら屋敷を彷徨き腹ごなしをする。

 眠るまでは、どうするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓2

1


>>185 選択:1

―白玉楼・庭(夜)―

 そういえば、と思い返し庭へと足を進める。

 夜にまた少しだけ修行をすると、彼女は言っていた。

 ならばまた、あそこに居るかなと向かってみる。

妖夢「……はぁ。こんなものか」

 そうすれば、一息吐いているのか背負った鞘に刀をしまいながら呟く妖夢の姿があった。

 汗をかいているのか、頬を雫が伝っていく。

現「ほう、もう終わりだったか」

妖夢「ああ、師匠。またいらしたのですか」

現「夜にまた修行すると言っていたからな。見ていたかったのだが」

 散乱する藁と、木片。

 もう片付けるくらいしか、やることはなさそうである。

妖夢「お気遣い、痛み入ります」

現「そう、畏まらんでくれよ。お前が気にすることじゃあ無いはずだ」

 背筋を張って、直角にお辞儀をする妖夢の姿に嘆息を吐きながら言う。

 慕ってくれるのは良いが、こうも息の詰まる様な態度を取られると対応に困ってしまう。

 自分自身がどういう存在なのかもわからない俺だ。

 彼女がそうするに値しない存在である、という可能性もあるのだから。

妖夢「し、しかしですね……」

現「まあ、いきなりは無理かも知れんがなぁ」

 言いあぐねる妖夢を尻目に、何か話題がないものかと周囲を探る。

 そうすると、一本。綺麗な的が残っているのに気がついた。

現「……話は変わるが妖夢。あの的に再度挑戦しても良いかな?」

妖夢「は、はい。でしたら、代わりの刀を……」

※選択

1:ああ、頼むよ
2:いや、これでいい。そう言って枝を拾う
3:俺は再挑戦と言ったよ?そう言って徒手を構える
4:その他(内容明記)

↓3

3


>>189 選択:3

現「俺は再挑戦と言ったよ?」

妖夢「と、徒手空拳ですか?流石にそれは……」

 妖夢の言葉を聞き流しながら、俺は徒手を構える。

 再度思い返す、昼間の時に見た居合いの構え。

 手刀を構え、精神を研ぎ澄まし、いざと踏み入る。

※判定
7以上で成功 0・ゾロ目で特殊

頭脳【9】:反復なので+1
潜在能力【7】:+1

判定直後

>>191 コンマ:8+2=10(0)

※強い(確信)

現「チェストォォォォオオオオッ!!」

 掛け声を荒ぶらせ、手刀を振り抜く。

 一迅の風が吹いた気がした。

現「どうだろうか」

 振り抜けた、ということは斬れた、という事か?

 昼間の時の感覚を感じなかったし、成功したのではと思ったのだが。

妖夢「斬れて、いませんね」

現「斬れていないな……」

 目の前の的は、どうにもなっていなかった。

 押しても引いても、がさがさと音を鳴らして藁が揺れ、支柱になっている枝がギシギシと鳴る。

妖夢「アレだけ綺麗に入っていたのに、なぜ……?」

現「まさか、外したのか……?」

 落胆する。

 恥ずかしいとか、そういう話ではない。

 あれだけ気合と意気を込めたというのに、このザマなのだ。

 一気に、欝になる。

妖夢「し、師匠!お気になさらず!希に良くある話ですから!!」

現「それは、慰めじゃなくて止めだと思うぞ妖夢……」

 はあ、と溜息を吐く。

 どうやら俺にはこういう才がないみたいだ。

 こんなもので、なぜ妖夢を返り討ちに出来たのかほとほと不思議である。

妖夢「あ、明日また頑張りましょう!ね?師匠!」

現「ああ、そうだな。……そうだな」

 妖夢の励ましが、心に染みた気がした。




 師匠が片付けを手伝う、と何度も申し出てくれたが、私はそれを無理矢理断った。

 口では気丈に見せていたが、あの時のことをショックに感じているに違いなかったからだ。

 こういう時は、早く寝て忘れるのに限る。

 私ならば、それで次の日を元気に迎えられるから、師匠にもそう成って欲しかった。

妖夢「しかし、何故……?」

 一通り用具倉庫へと片付け終わった頃、綺麗でまだ使える師匠が斬った筈の的を見ながら呟く。

 あの時の師匠は、私を返り討ちにした時の雰囲気と酷似していた。

 威圧感、雰囲気、足さばき、どれを取っても一流以上にしか思えなかった。

 その筈なのに、徒手で尚そんな強さを見せていたのに。

妖夢「本当に、外したのか?」

 だから、疑問を口にしてしまう。

 もう一度、確認する。

 やはり的は新品同様を保っており、見れば見るほど疑問が深まっていくのだが。

 刹那、異変は起きた。

妖夢「……へ?」

 スッ、と。風が私の頬を撫でた。

 その風の発生源は、あの藁の的で――。

 今になって、ごとりと、『一切の切り目を散らさず』、的は両断されたのだ。

妖夢「時間を超えた、斬撃……?」

 こんなことを、あの方はやったのか?

 あまりにも綺麗な断面を眺めながら、私は呟き震える。

 やはり、違う。あの方は、次元が違う。

 そう、私は確信した。

※妖夢の好感度がグッとあがった

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:あらあら、まさか『貴方』が来てくれるなんて
魂魄 妖夢:師匠!そう呼ばさせて頂きます!!
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ


※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後

n

>>198 コンマ:5 失敗

二日目

―白玉楼・自室(朝)―

 昨日の事を忘れる様に惰眠を貪り、朝を迎える。

 妖夢には悪いが、やっぱり期待に応えることは出来ないだろう。

 昨日の一件はそれを俺に突き付けてきた。

 ああ、しかし。だからと言って俺はこれからどうすれば良いのだろうか?

 ……とりあえず、自立出来る程度には知識を蓄えよう。

 それがきっと、一番だ。

 さて、朝はどうするか。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓3

2

>>203 選択:2

―白玉楼・幽々子の部屋(朝)―

 幽々子と話すか、と思い立ち彼女の部屋へ。

 屋敷の構造を昨日の内に把握したので、迷わず向かう事が出来た。

 障子張りの引き戸はしっかりとしまっており、中から物音はしない。

現(寝ているのか?)

 まあ、まだ朝早いのだ。寝ていても仕方ないかと思うが。

※判定
幽々子の寝起き
1程寝呆け 9程しっかり 0・ゾロ目で……?

判定直後


>>205 コンマ:ゾロ目

※なんでや!コンマ神よ、なんでや!!

幽々子「あら、あらあら?」

現「ん?」

 背中越しに声が聞こえたので、振り返ると幽々子が立っていた。

幽々子「現さん、どうしたのかしらー?」

現「暇でな。朝飯前に幽々子と話そうとおも――」

幽々子「――静かに」

 言いかけて、口を塞がれる。

 いきなりの事に驚いて固まるが、彼女の雰囲気が今までに無い程真剣で、すぐに何かあったのかと片眉を顰ませる。

幽々子「……藍?……何でここに?」

 呟かれる名前に、俺は疑問を覚える。

 どうやら来客の様だが、ふむ。不穏な雰囲気だな。

幽々子「入ってて、良いわね?」

 そのまま引き戸を開け、幽々子に中へと押して入れられる。

 倒れそうになるが、そのまま踏みとどまって振り返る。

 しかし、引き戸をしっかりと閉められて出てくるなと言われている様だった。

「朝早くから失礼します、幽々子様」

幽々子「そうねー、おはよう、藍。紫から何か言伝でも?」

「ええ、――のご報告に」

幽々子「あら、随分と早いわね。あの件についてはもう終わったのかしら?」

 障子越しに、聞き耳を立てる。

 俺の知らないことの会話のようだ。

 盗み聞きする趣味は別にないが、どうも気になる。

 まあ、そもそも記憶のない俺からすれば殆どの事が未知なのだが。


 


「はい。これで新しい――が来ている筈だと、紫様は言っておられました」

幽々子「……そう。それで紫はなんて?」

「もしも、――を見つけたら一言欲しい、と」

幽々子「そう。……わかったわ。『こっちで見つける事があれば』、妖夢に向かわせるわね」

「はい。よろしくお願いします」

 所々、聞き取りづらい部分があったせいか会話の内容を完全に把握することは出来なかった。

 が、来客者である藍、という者が何かを探していてその件を伝えに来たらしい。

幽々子「……所で、藍。あなたは覚えているのかしら」

「……質問の意味がわかりかねます」

幽々子「なら、良いの。ごめんなさい。変な質問してしまって」

「……はぁ」

幽々子「じゃあ、『ちゃんと見つけたら』報告するから、紫には待っていてと言っておいて頂戴」

「ええ、何卒よしなに」

 遠くへと、翔び立つ様な音が聞こえた。

 どうやら来客は帰っていったようだ。

 それとは逆に、幽々子がこちらへやって来て引き戸を開ける。

幽々子「ふぅ、ごめんなさい。いきなりこんな」

現「いや、良い。そもそも俺が居てもわからない話だった様だし、構わんよ」

幽々子「そう言ってもらえると助かるわー。……まあ、個人的であまり知られたくない話だったから」

現「なら、聞くのも失礼だな。この件を深く聞くことをしないと誓おう」

 妙な影を墜とす幽々子に、そう言って俺は頷く。

 幽々子は少しだけ乾いた笑みを浮かべると、部屋の中に入って敷いてある座布団に座った。



幽々子「ねえ、現さん」

現「なんだ?」

幽々子「貴方はきっと、大丈夫よね?」

 何が、と言いかけるが口を噤む。
現「知らぬよ。俺は、どこの誰でもないのだから」

幽々子「そう、よね。……ええ、そうだわ。貴方は貴方なのだから」

 何処か、真剣味のある言葉だった。

 ふむ?何か引っ掛かるがそれはどういう意味なのだろうか?

 幽々子は、俺の事を知っている?

 ……有り得ぬよな。俺は元々知らぬ地にて目覚め、知らぬ者にとり憑き、知らぬ間にここへ来た異邦なのだから。

 そんな、どうでもいい疑問など、考えていても詮無きことだ。

※幽々子の好感度がグッとあがった

―白玉楼(昼)―

 朝食を経て、また手を持て余す時間となった。

 幽々子の言っていた話も気になると言えばそうだが、今の内に聞いた所でどうなるという話である。

 そもそも、向こうから語らない話をこちらから聞くのは厳禁だ。そう、俺は思う。

 俺に関する話ならば、そのうち自ずと語ってくれるだろう。

 さて、昼前だ。これからどうするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:白玉楼を散歩する
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓2

3


>>213 選択:3

―白玉楼(昼)―

 うだうだと考える前に、自分で足を動かすのが吉だろう。

 幽々子の話を気にする前に、するべき事も有るはずだ。

 そう、例えば昨日の――。

現「……思い出すのはよそう」

 盛大に空振りした事は、どうでもいい。

 もっとどうでもいい。

 ああ、何で思い出したんだ俺は。

 次だ。次の機会さえあれば、今度こそ成功させてみせよう。

 これは、意地だ。

 そんな風に、心の内に闘志を燃やしていると――。

※遭遇判定
5以上で誰かと会う

判定直後

ほいさ

>>215 コンマ:8 遭遇

※出来れば白玉楼に来そうな、または居そうなキャラを書いて頂ければ……
※妖夢、幽々子も可です

↓3までで二桁コンマが一番高い書き込み採用

小町

>>217 選択:小町 ※姉御肌が多いな

「おーい、そこの幽霊やー」

 向かい側から、誰かがこちらに向けて手を振って来る。

「よかったよかった、誰もいなかったから留守なのかと思ったよ」

現「うん?誰もいなかったのか?」

「ああ、そうさ。ここに上がって来たはいいけど誰もいなくて難儀していたんだよ。あ、あたしゃ小野塚小町ってんだ。よろしく頼むよ」

現「小野塚、か。俺は夢路 現。ここの客みたいなもんだ」

 一方的に自己紹介されたので、ここは礼儀かと名乗り返す。

 紅く二つに結った髪、大きな鎌。ふむ、でかいな。色々と。

※判定

小野塚 小町
1程げぇっ!? 9程好感 0・ゾロ目で……?

判定直後


>>222 コンマ:4

※小野塚 小町:怨霊が客人、ねえ? を取得

小町「……って、あんた怨霊かい?」

現「ああ、そうだな。『そう言われている』」

小町「うへぇ、しかもあんた、結構強いねぇ。死神に嫌われそうだ。あ、かくいうあたしも死神なんだけどね、あっはっは」

 強い、ということについては同意出来ないが、後者の死神という言葉に首を傾げる。

現「死神、とは?」

小町「ああ、輪廻転生から外れた怨霊のあんたにゃあ関係ない話……。というか、そんなことも知らないのかい?」

現「記憶喪失らしくてな」

小町「記憶喪失の怨霊……。まーたきなくさいねー」

 何がだ、と言いたくなった。

 そうこうと雑談に花を咲かせていれば、そう言えばと思い出す。

現「……最初に言っていたが、誰もいないのにここへと上がったのか?」

小町「そうだけど?」

 あっけらかんと返された。

現「……お前、それって。不法侵入ってやつじゃないか?」

小町「……あっ」

 ここに来て、小町はしまったと口を開けた。

小町「……あんたの顔に免じて、誰にも喋らないでくれないかい?」

現「まあ、知らない顔にはなってしまったし」

 幽々子や妖夢にバレることさえなければ、別に構わないだろう。

現「次は、俺のことを理由に来ればいいんじゃないか?」

小町「……あんたが、凄い良い男に見えてきたよ」

 すごく調子の良い奴だった。

小町「そうだね、次からはそうするさ。……何かあったら三途の川に来な。良いサボる口実……じゃなくて、相談くらいになら乗ってやるから」

現「まあ、気が向いたらな」

 そうして、小野塚は白玉楼から姿を消す。

 ……嵐の様だった。

※そろそろ寝ますー

※次回はおそらく金曜日の夜になるかと。

※それまでに零の後日談をスマホで投稿すると思います

※では、お疲れ様でした


※再開の時間だー!みなのもの出合えー!


※あ、前スレで誘導してくれた方、ありがとうございました。忘れてました、完全に


―白玉楼(昼2)―

 小野塚のことは、とりあえず置いておいて良いだろう。

 妖夢と幽々子は本当に出掛けていたらしく、彼女が来たことを知らないようだ。

 まあ、特に話すこともない、か。

 さて、これからどうしようだろうか。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:白玉楼を散歩する
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓2

庭へ行く


>>234 選択:5 庭へ行く

 ―白玉楼・庭(昼2)―

 気の向くままに庭へと向かう。

 ここには、一本の桜の木が生えている。

 名を『西行妖』と言い、その桜の花は決して満開にまることは無いと、妖夢から聞かされた。

 まあ、今は寒い時期に差し掛かっている。

 枯葉も随分と落ちていて、少し寂しいものがあった。

 そんな風に西行妖を眺めていれば――。

※判定
5以上で誰かと遭遇

判定直後

ほい


>>236 コンマ:4 誰とも会わず

―白玉楼・庭(夕方)―

 ――気付けばずっと、木を眺めていた。

 もう日が傾き始めている。

 何か引っかることでもあっただろうか?

 まあ、たまにはこんな時間を過ごすのも悪くはない、か。

 さて、そろそろ移動するか。

※どうする?

1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:白玉楼を散歩する
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓2

1

>>240 選択:1

妖夢「あ、師匠」

 白玉楼の中を歩いていれば、妖夢に話しかけられた。

現「妖夢か。丁度良かった、少し話そうと思っていたところだ」

妖夢「本当ですか?嬉しいです」

 ニコリと笑って、妖夢は言う。

 俺と話せて何で嬉しいのか知らないが、まあ話せるならばそれで良いか。

※何か話題はあっただろうか?

↓2

幻想郷について


>>243 幻想郷について

現「そう言えば、この地についてもっと詳しく知りたいのだが」

妖夢「幻想郷について、ですか」

現「概要については前に教えてもらったが、もう少し足を踏み込みたいんだ」

 この地の風習と、在り方というのは前に妖夢と幽々子から教えてもらった。

 妖怪、幽霊、人間、種族も何も関係なく、全てを受け入れるのがこの地であり。

 ここでの諍いごとの解決は、決められた決闘法によって解決させられるらしい。

 地名についても軽くだが教えてもらっている。

 何処にあるかまでは聞いていないが……。

妖夢「それで、何から聞きたいですか?」

現「そうだな」

 今日はそれについて聞いてみようか。

 以前聞いた神霊廟、三途の川。

 そのほかでもいいが……。

※選択
1:神霊廟について
2:三途の川について
3:その他(内容明記)

↓3

3,地獄はあるのかどうか


>>249 3:地獄はあるのかどうか

妖夢「地獄、ですか?」

現「ああ、少しだけ興味があってな」

 地獄というと、死んだ悪人が行くような場所という概念だけは、知っている。

 何と言えばいいのか、生活している内に一般常識らしいことは何となく思い出せた。

 だから、聞いてみれば――。

妖夢「そうですね、この幻想郷には二箇所、存在します」

現「地獄なのにか」

妖夢「ええ。私達の中で地獄といえば、もっぱら旧地獄のことを指しますが」

 そういう口振りからすると、新しい地獄もあるということか。

妖夢「旧地獄は幻想郷の地下にあります。怨霊や無法の妖怪、それと鬼も暮らしていますね」

現「ほう、俺と同じ存在は地下にいるのか」

妖夢「師匠とは全然違いますよ、あの地の怨霊は。基本的に恨みつらみで形を保っている者が殆どですから」

現「……そうすると、まるで俺が特別な様な言い方だな」

妖夢「十分、特別だと思いますけど」

 実際目にしていないからか、俺の他の怨霊はどういう存在なのか皆目見当付かない。

 妖夢の言う事には、首を傾げる。

現「うーん……。そういうものなのだろうか」

 疑問は尽きない。

 それから妖夢に旧地獄のことを詳しく聞いた。

 興味が出た。行ける時に、向かってみよう。

※出掛ける事の出来る場所に旧地獄が追加されました
※妖夢の好感度が上がりました



―白玉楼・夜―

 夕餉を終えて、一息吐いては夜風に当たる。

 今日、昨日とで日々の過ごし方を把握出来た。

 明日からは出掛けても良いだろう。

 夕餉の時に許可は得ている。

 それを望むのなら、見て来なさいとは幽々子談であり、夜には帰って来て欲しいとは妖夢の言葉だった。

 まあ、ここを拠点にしているのだから、帰ってくるのは通りだろう。

 もしも、違う場所ならばその限りではなかったかもしれないが。

 さて、眠る前に何かすることはあっただろうか?

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓3

2

>>254 選択:2

 寝室へと戻る際に、廊下を歩く幽々子の姿を見つける。

現「眠れないのか?」

幽々子「あら、現さん。ええ、だから少し夜風にでも、と思って」

現「ほう、では少し、俺の愚かな提案を聞き入れてはくれまいか?」

 演技臭く、わざとらしく、幽々子へと呟く。

現「俺で良ければ、君の話し相手になりたい」

幽々子「ふふ、それは何かしら?」

現「書斎にな、そんな台詞の載った本が有ったんだ」

 少し、ふらっと寄って見つけただけであるけれど。

幽々子「現さんも、冗談を言うのね」

現「別に、堅物というわけではないさ」

 性格について言えることがあれば、一つ確かなことがある。

 楽しくやれれば、ソレでいい。

 随分と、剽軽なものだと自分でも思う。

現「それで、答えの方はどうかな?」

幽々子「ええ、勿論お受け致しますよ」

 クスクスと着物の袖で口元を隠しながら笑う幽々子は、そう言って俺を見る。

 さて、誘ったのだから何か話題を提供しなければ。

※自由安価(内容明記)

↓2

狐のひとと何を話していたかを聞く

>>257

現「そう言えば、あの『藍』と呼ばれていた客と何を話していたんだ?」

幽々子「貴方には関係ないことよ?」

 ――簡単に、さも当然と言う様に、あっさりと、にこやかに、それでいてこの上なく『冷ややか』に、答えられた。

現「……それは、俺に聞かれたら困ることだからか?」

幽々子「困る、ということはないわね。だって、現さんには『わからない』ことだろうし」

 また、似た様な感想を覚える答えが出される。

現「一つ、疑問に思っていた事があるんだが」

 元々、詮無きことだと切り捨てておいた疑問を投げかけることにする。

 明らかに、今の幽々子の態度はこれまでと違うものだ。

 それは、客が帰った後に見せたあの違和感とはまた違う感覚であるけれど。

現「君は、俺に何かを隠しているだろう?」 

幽々子「……」

 彼女は何も、答えない。

※判定
7以上で今朝のやり取りの説明をしてくれる 0・ゾロ目で……?

頭脳【9】:+1

判定直後

判定直後

はい

>>260 コンマ:8 成功

幽々子「……きっと、本当にわからない事だと思うけど」

 ひと呼吸置いて、仕方ないといった風に幽々子は前置き、

幽々子「『無間衆合』」

 一つの、何かの単語を口にする。

幽々子「私の友人を中心に貴方が来る少し前に行った儀式の終わりを藍――現さんのいう、客に教えてもらったのよ」

現「となると、君もその『無間衆合』とやらの関係者だったのか?」

幽々子「ええ、私にしか出来ない事もあったから」

 まるで遠くを眺める様に、幽々子は俺の瞳を見据え、呟く。

幽々子「私のやったことは、主菜となる品を定める様なものだったわ」

 そこで、急に何時もの様子に幽々子は戻った。

 食べ物に例えてくれるな、緊張感が台無しだ。

幽々子「ふふ、牛肉か、それとも魚肉か、はたまた鳥か、豚か。品質もしっかり見分けないといけなかったから、大変だったわねー」

 食材を選ぶ消費者の様な物言いで、彼女は小さく笑みをもらす。

幽々子「……私の役目はそれだけで、料理するのは私の役目ではないし、それが出来たわよ、なんて伝えられたのが今朝の話の顛末よ」

現「……確かに、まったくわからん話だったな」

 その無間衆合という儀式の内容さえわからんのだから、当たり前だろうけど。

 比喩されても、その比喩の対象がなんなのかさえ、わからないのだから。

現「それで、見つけたら、というのは?」

幽々子「……『幻想に走り給う者』。そう、彼女は言っていたかしら」

 ……またわからん単語だった。

幽々子「だから言ったじゃない、現さんには関係のないことだって」

現「……そうだな。不躾な問をした」

 頭を下げて、謝る。

幽々子「良いわよ、気にしないで。それじゃあ、もうそろそろキリが良いし部屋に戻るわね。おやすみなさい」

 幽々子はそう言って、ゆっくりと廊下を歩いていく。

 まあ、時間が潰せた。なら、それで良いかと自分の中で割り切ることにした。

※幽々子の好感度が上がりました

 

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:知らないなら、それで何も問題ないの
魂魄 妖夢:師匠!そう呼ばさせて頂きます!!
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
『花映塚』
小野塚 小町:怨霊が客人、ねえ?


※少しだけ核心について触れて、今日は終わりです。現さんにはまだまだ早い話でありますが

※明日もやりますー。早ければ昼か夕方から。遅くても21時頃に再開したいです

※では、お疲れさまですー

ここはRomanにあふれたスレですね


>>268 この地平線に、新たなRomanを

※21:00から再開しますー


※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後

>>271 コンマ:3 失敗

 ―白玉楼・自室(朝)―

 小鳥の囀りを耳に、起きる。

 息をすれば冷たい空気が胸に入り込み、意識を覚醒させてくれる。

 涼しいものだ、そろそろ冬の頃というべきか。

 さて、朝餉まで何をしようか。

 今日から外出することが出来る。しっかりと、食を取る為に動いておこう。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓3


>>275 選択:2

―白玉楼(朝)―

 白玉楼の中を歩いていれば、幽々子の姿を見つけた。

幽々子「あら、おはよう現さん。お早いのね」

現「おはよう。幽々子こそ、人の事を言えないではないか」

幽々子「うふふ、少し早く目が覚めちゃったのよ」

 昨日見せた表情など、今は何処にも見当たらない。

 幽々子は大らかに言葉を紡ぐと、小さく笑った。

現「……一番の早起きかと思ったのだがな」

幽々子「あら、それなら間違いなく妖夢がそうよ。もう朝ごはんの準備、始めてるんじゃないかしら?」

 幽々子の話では、日が昇る前に妖夢は起きて働き始めるらしい。

 修行をしながら、庭師の仕事と従者の仕事を並行しているのか。

 真面目さは美徳である。妖夢のそういう所を、一日二日しか共に過ごしていない身であるが、好意的に俺は思う。

幽々子「というわけで、朝ごはんまで手持ち無沙汰な二人がここに居るわけだからー」

 笑みのまま、首元近くで掌を合わせながら幽々子は言う。

幽々子「何かお話しましょ?」

現「お望みであるならば」

 提案されれば、断る理由もなかった。

※自由安価(内容明記)

↓2 

何故自分は怨霊という区分なのかについて


>>278

現「そうだ、幽々子。俺の区分についてなんだが」

幽々子「どうかしたの?」

現「ああ。……お前たちの言う怨霊と、俺。どうも違う感想を覚えるのだ」

 まだ読み聞いたことだけ、の知識であるが。

幽々子「そうねー、現さんは確かに私と同じ亡霊と言っても良いんだけれど」

現「何かあるのか?俺に」

幽々子「そういうわけじゃないのよー。ただ、現さんってほら。『とり殺し』てるじゃない?」

 幽々子の言葉に、言葉を詰まらせる。

幽々子「ここには、とり憑いた人間と共に来た。だが、着くと同時に人間は死んでしまった」

現「あれは……」

幽々子「事故だった、それとも致し方ない状況だった。そうかもしれないけれど、そうなる要因を貴方は作っていたのかもしれない」

 ――怨霊は、特に死を人間に与えることが多い。

 そう、幽々子は紡ぐ。

幽々子「幽霊というには、実体もあるし意識もはっきりと持っている。だけど、亡霊と呼ぶには先の出来事がある」

現「だからこその、怨霊、か」

幽々子「記憶のない現さんだから、その後には疑問符を付けてもいいのだけど。とりあえず、暫定的な種族はそれよねー」

 恐らく、怨霊。多分、怨霊。もしかしたら、怨霊。もしかして、怨霊。怨霊(仮)。

現「成程。……疑問が解けた。感謝する」

幽々子「それで良いのか、と言われれば亡霊、ともいうかも、なんて口にするかもしれないけど」

 そう言って、クスクスと幽々子は微笑んだ。

幽々子「まったく恨みもつらみもない怨霊が居ても良いじゃない。だってここは、幻想郷なのだから」

現「そういうものなのか?」

幽々子「そういうものなのよ」

 互いにそう言い合って、俺達は笑う。

 それから、他愛もない話で盛り上がりつつ妖夢の鶴の一声があるまで談笑を続けた。

※幽々子の好感度が上がりました


―白玉楼(昼)―

 種族区分について、自分は怨霊と名乗っていいだろう。

 幽々子の言う通りなら、それで何も問題はなさそうだ。

 自分の事が殆どわからないのだから、それくらいはっきり言えた方が良い。

 名前、身の上、種族。それだけあれば、誰かと会って自己紹介するには申し分ないだろうし。

現「さて、これからどうするか」

 今日から外出することも出来る。

 何か刺激を受ければ、失った記憶も取り戻せるかもしれない。


※選択
1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟を探してみる(判定有り)
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす
7:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

>>282 選択:2

 ―三途の川(昼)―

 相談事でもあれば、三途の川に来な。

 そんな事を以前小野塚から言われていたので、先にそっちへ行ってみる。

 幽々子と妖夢から場所について朝餉の時に聞いていた。

 比較的近場だったから、というのも外出先に選んだ起因である。

 下手に遠出して、帰る道がわからなくなった、では話にならないからだ。

 さて、小野塚は居るだろうか?

※判定
8以上で再安価 0・ゾロ目で???登場
それ以外は小町と会う

判定直後

>>288 小町と遭遇


小町「あれ、夢の字じゃないか。どうしたんだい?」

現「ああ、何となく、お前の居る場所がどんな場所なのか気になってな」

 見つける前に、向こうから声を掛けられた。

 ふらっと立ち寄った。そんな風に言って振り返る。

小町「おお、そうかいそうかい。だったら少し話していきなよ。あたいも暇していた所なんだ」

現「そうなのか?」

小町「そうそう。……渡し舟しようにも、相手がいなけりゃただ小舟浮かべて遊んでんのと同じさ」

 それは、どういう意味で言っているのかよくわからなかった。

 渡し舟、ということは小野塚は船頭でもしているのだろうか?

 まあ、良いか。何を話そう。

※自由安価(内容明記)

↓2

川の向こう側について


>>290

現「渡し舟をしていると言っていたが、この川の向こう側には何があるんだ?」

小町「この先には、私らの上司が居るあの世の入口があるよ。そこで死者の魂は選別されるんさ」

現「……選別、か」

小町「見た目は裁判所みたいなもんだがね」

現「罪を、裁く。……閻魔か」

小町「出来れば、様を付けておくれ。恐れ多いし、説教が長いお方だから」

 慌てた様子ではなく、面倒そうにしながら小野塚は忠告してくる。

 どうやら閻魔を、彼女は苦手としているらしい。

小町「見た目は可愛いんだけどねー……」

現「しかし閻魔、格と能力が有るのだろう?」

小町「だから私の上司で、この幻想郷の魂を裁いてるんだけどね」

 成程。その閻魔に少し興味が湧いてくる。

 魂を裁く者。俺の罪状とやらは、どうなるやら。

 記憶にないことばかりだろうが、そう思うと俺の記憶に通ずることが出来るのだろうか。

現「興味があるな、その閻魔に」

小町「だから、様を付けておくれって!」

 少し慌てた様に小町は言うが、その様子が少し可笑しく思えて俺は笑みをこぼす。

※判定
6以上で閻魔が来る

判定直後

ほい

>>293 コンマ:5

※妖怪一足りないが蔓延る

 それから小町と談笑して過ごした。

 別れ際、誰も来なかったことに小町は胸をなで下ろしていたが、そうしたのだろうか?

 今度、会った時にでも聞いてみよう。

※小町の好感度が上がりました


―幻想郷(昼2)―

 小野塚と別れ、空へと上がる。

 ここからこの地を一望出来るのだが、この目に映るモノ以外にも色々とありそうだ。

 近づき、歩み、目で見て耳で聞くことで知識は得られる。

 ……さて、帰るかこのまま何処かへと向かうか。

 どうしようか。

※選択
1:白玉楼に残る
2:三途の川に行ってみる
3:神霊廟を探してみる(判定有り)
4:旧地獄へ行ってみる
5:ランダム(判定有り)
6:自室で過ごす
7:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

妖夢と特訓

>>300 7:妖夢と特訓

 ―白玉楼・庭(昼2)―

 散歩みたいになった外出から帰れば、庭で妖夢が修行の最中だった。

現「精が出るな」

妖夢「師匠、お帰りだったのですか」

現「ああ、今しがたな」

 素振りをしていたのか、妖夢の手にはあの大太刀――楼観剣が握られている。

 額や首筋にはうっすらと汗が滲んでいて、艶やかに思えた。

妖夢「何か私にご用件でも?でしたら、少し汗を流してしまいたいのですが……」

現「ああ、良い。この場で済む」

 そう言って、俺は楼観剣を納めようとする妖夢を止める。

現「少し、俺も体を動かそうと思ってな。……相手をしてもらえないか?」

妖夢「そ、それは!願ったり叶ったり!寧ろ望むところです!」

 喜びを露わに、詰め寄って瞳を輝かせる妖夢。

 ……以前のあの無様な姿を見て、こうも言ってくれるとは。

 気合を入れ直す。

 応えることは叶わずとも、せめて彼女の手助けになれれば。

 そう、思わずにはいられなかった。

妖夢「では、木刀を用意いたしますか?」

※選択

1:ああ、頼もうか
2:いや、徒手で相手になろう
3:……真剣で、とはいけぬかな?

↓3

2


>>304 選択:2

※謎の徒手空拳推し

現「いや、このままで良い。準備させるのは忍びないからな」

妖夢「と、徒手空拳で、ですか?」

現「ああ。……元々、お前に勝った方法だ。勝ち、取り戻したいだろ?」

 少しばかり挑発を交える。

 妖夢はその言葉に一瞬唖然として見せて、

妖夢「……ふふ、貴方はどうして」

 笑って見せた。

 互いにやる気になったならば、それで良い。

 気分は昂ぶっている方が良いだろう。

 妖夢はその後、飛ぶような速さで木刀を準備して戻ってきた。

妖夢「では、お相手願います!」

現「ああ、こちらこそ頼むぞ」

 そうして、俺達は白玉楼の庭で向き合った。

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1

判定直後

ほい


>>307 コンマ:9+1=10(0)

※こういう場面でクリティカル怖いです。劇場型か


 ――一撃は、重く鋭い刃である。

 木で作られたにも関わらず、妖夢の木刀の鋭さは真剣に匹敵すると錯覚するほどだった。

 それは、妖夢の腕と気力により成せる技なのだろうか。

 この域に居て、まだ先を見据える妖夢に末恐ろしいとすら思えた。

現「……ッ!」

 目の前に迫る刃の峯を掌で流し、軌道をズラす。

 そうして、体勢を崩しかけた妖夢に向けて膝を振り上げようとするも、そのまま前転されて回避された。

妖夢「……今のは、ひやっとしました」

現「当たるかと思ったのだが」

 そうそう、甘くはないということか。

 ……体を動かせば、自ずと何故か『動き方』というのを理解出来た。

 知識として使っているのではなく、言わば直感に似たものだろう。

 体捌き、攻撃の仕方、隙の突き方、回避の方法。

 自分自身は知らない筈なのに、動ける。

 しかも、『違和感』を感じることなく。

現「となれば」

 少し、試したくなるというものだ。

 以前、あの時失敗した行動への再挑戦を。

妖夢「――では、そろそろ」

現「往くぞ、妖夢」

 互いに、同時に地を蹴る。

 迫り来る木刀に向けて、手刀を合わせる。

 そうすれば――。


妖夢「師匠、貴方という方は本当に、ええ。言葉が見つからない程に素晴らしい」

 お互いに、礼をして訓練の終わりを告げた後に妖夢は複雑そうな表情で声を掛けて来る。

 勝てなかった悔しさと、俺のやった事への感嘆からか。

現「出来てしまった、か。……ふふ、ようわからんものだ」

 呟いて、後方に落ちている木刀の切れ端を見やる。

 妖夢の木刀を、俺は両断することが出来た。

 そうした決着の付け方だったが、妖夢は寧ろ喜んでいる様にも見えた。

妖夢「徒手による、両断。お見事でした」

現「正直、複雑な気分だ」

 答えてから、小さく溜め息を吐く。 

 何と言うか、自分自身への疑問が深まった。

 『こんな所業』を行えるということは、その道を俺は進んでいたということだろう。

 そして、妖夢の様子と口振りを見るに、相当強かったと。

 俺は、一体何者で。そしてどんな生き方をしていたのだろうか?

妖夢「師匠。これからも、ご指導ご鞭撻の程。よろしくお願い致します」

 ただ、妖夢のこの真っ直ぐと俺を見る瞳には逆らえる気がしなかった。

現「……こんな事を出来てしまった手前だ。俺で良ければ、な」

 実力を示すことが出来てしまったのだから、受けるのが道理だろう。

 彼女達には、ここを拠点として住まわせてもらっているのだから。

 それくらい、して然るべきなのだと、俺は思った。

※行動の選択肢に『妖夢と修行』が追加されました

※妖夢の好感度がグッと上がった


―白玉楼(夕方)―

 妖夢との修行を終え、休憩ついでに出された茶を啜る。

 ああ、染みる。

 彼女は片付けと買い出しがあるらしく、今はこの場に居ない。

 さて、これからどうするかな。

※選択
1:白玉楼に残る
2:×
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟を探してみる(判定有り)
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

5


>>315 選択:5

 ―旧地獄(夕方)―

 その地は、どういう場所なのだろうかと。

 そういう興味に駆られて、少しだけでもこの目で見てみたいと行った場所が、ここだった。

 ――旧地獄。怨霊と地上に嫌われた妖怪と鬼達の楽園。

 成程な、と思う。

 この湿った空気、そして凶(まが)つとしたこの空気。

現「確かに、地下とは何と適した土地か」

 自分の肌に感じる空気が、何とも心地いい。

 自分がそういう存在なのだと、嫌でも自覚することができた。

現「さて」

 少し、そこらを移動してみようか。

※判定
5以上で誰かと遭遇

判定直後

>>322 コンマ:4 失敗

 誰とも会うことがなかった。

 まあ、そもそもこんな閑散とした雰囲気だ。

 誰も居なくとも致し方なし、か。


―白玉楼(夜)―

 今日の終わりを、茶を啜りながら噛み締める。

 閻魔に少し、興味がわいた。

 妖夢の修行を見てやることになった。

 旧地獄の奥にも興味がある。

 ああ、楽しいな。

 何かを知り、為す。これからやることがある。

 そんな今が、何とも楽しく感じる。

 さて、このまま眠るのは少し勿体無い。

 何かしてから寝床に入ろう。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1


>>328 選択:1

―白玉楼・庭(夜)―

 妖夢と話そうか、と思ってそこらを歩いて居ると、また庭で妖夢を見つけた。

 座禅を組んで瞑想しているのか、その雰囲気は落ち着いている。

妖夢「……師匠?」

 近づいてみれば、言い当てられた。

現「よくわかったな」

妖夢「師匠の気配は少しだけ特殊ですから」

 ここに来て、新しい情報を知った。

 特殊な気配とは一体どういうことだろうか?

妖夢「それで、どうしてここへ?」

現「なに、寝る前に少し話そうと思ってな」

 そう言って、妖夢の隣に腰掛ける。

 さて、何を話そうか。

※※自由安価(内容明記)

↓2

西行妖について

>>333

現「あの桜は――」

 ぽつり、と。

 丁度向かいにある大木――西行妖を眺めながら話の切り口を作る。

現「西行妖は、花咲くと美しいのか?」

妖夢「ええ。満開になることはありませんが、八分咲きであっても十分な程に」

 俺の問い掛けに、妖夢は微笑みながら答える。

妖夢「満開にならない理由は、封印されているかららしいんです」

現「……ほう?」

妖夢「私も、幽々子様も一度見てみたく、異変を起こしてまで咲かせようとしましが、失敗しました」

 良い思い出です、と妖夢は笑いながら語る。

妖夢「前の師匠――私の祖父は、見たことがあるそうでしたけど、もうここには居ません。だから、語れる者ももう、誰もいないんです」

 ほう、ほう、と相槌を打ちながら妖夢の話を聞き入る。

 西行妖、その花を完全に咲かせる事の出来ない桜。

 なんとも、勿体無いものだな、と思うと同時に――。

※判定
5以上で――

判定直後

n

>>336 コンマ:1 失敗

現「少しだけ、寂しいものだな……」

妖夢「師匠……?」

 何故そう思ったのか、何故そう呟いたのか。

 自分でもわからなかったが、ただ、素直にそう思った。

 あの、葉の枯れた桜の木は今何を思い、何を願っているのだろうか。

現「花の満ちぬ桜とは、寂しいだろ」

妖夢「……確かに、そうですね」

 満開を誇れぬ桜など、全盛を迎えられない生物など、寂しいものに違いない。

 あの桜は、幾星霜の時をそうして迎え、過ごしている。

 そう思うと、少しだけ。その花が咲くのを、見てみたいと思った。

現「夢路にて咲くならば、現で見れずとも良い、か」

妖夢「詩的ですね」

 自分の名前を織り交ぜ、思った言葉を口にする。

 妖夢は褒めてくれている様だが、少し恥ずかしかった。

※妖夢の好感度が上がりました

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:知らないなら、それで何も問題ないの
魂魄 妖夢:師匠!そう呼ばさせて頂きます!!
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
『花映塚』
小野塚 小町:怨霊が客人、ねえ?


※今日はこれにて終了。フラグ立ての部分を思いっきり外す。

※明日は23時から24時までに再開する予定です。

※お疲れ様でしたー


23時半からゆっくり再開するよ

再開の時間だー!(トイレに駆け込みながら



※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後

>>350 コンマ:2

※安定の失敗。現さんは夢をみないのか

―白玉楼・自室(朝)―

 西行妖の話が頭に残り、眠るまでに時間が掛かったせいか寝起きは些か悪かった。

 それでも、二度寝しては悪いと思い体を無理矢理叩き起す。

 寝床にさえいなければ後は勝手に目が覚めるだろう。

 さて、どうするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓3

2

>>354 選択:2

―白玉楼(朝)―

 この白玉楼の主、西行寺 幽々子は大らかな性格の少女である。

 おっとりとした言動や、少しばかり鈍い所もあり、お嬢様、というよりも箱入り娘といった印象が強い。

 亡霊の姫。冥界の幽霊の管理者。長い年月を過ごしている女の子。

 というのが、俺の個人的な彼女に対する見解である。

幽々子「あら、現さん。少し眠そうね、大丈夫かしら?」

現「おはよう、幽々子。少しばかり夜更しをしてしまってな」

 屋敷の中を歩いて目を覚ませようとしていれば、廊下の角で彼女と鉢あった。

 そうして、適当な会話が交わされる。

幽々子「今日も良い天気ねー。少し肌寒いくらいだけど、私はこのくらいが過ごしやすいわー」

現「……まだ四季について体感していないからな。俺は何とも言えん」

幽々子「良いものよー、季節の移り変わりは何時でも飽きないもの」

 春に花が咲き誇り、夏に太陽が強く輝き、秋に実りが多く集まれば、冬に雪積もり生物は眠る。

 そうして、時間は過ぎて行く。

 幽々子はそう言いつつ、遠くを眺める様にして微笑んだ。

幽々子「なんて、そんな真面目な話は妖夢にさせて頂戴。私のするような事じゃないわー」

 間延びする語尾に、クスクスと笑う幽々子。

現「たまには良いと思うのだがな」

 とは言え、朝からするような話ではないと俺も思う。

 では、何の話をしようか。

 朝餉までの時間は、まだあるだろうし。

※自由安価(内容明記)

↓2

みょんのご飯の美味しさについて

>>358

 簡単な会話を綴っていけば、やがて辿り付いたのは食の話。

 食の話となれば、真っ先に上がるのが妖夢の話だ。

幽々子「妖夢の腕は、あれで最初全然食べられたものじゃなかったのよ」

現「ほう。……まあ、不器用そうではあるが」

 真剣に、真面目に。何事にも真摯に向かう妖夢の姿勢には、不器用さもあると思っている。

 幽々子は俺の言葉に小さく笑うと、

幽々子「そうなのよー。……今では家事も随分上達して、てきぱきとこなしてるのだけど」

 そう言って俺の推察を肯定してくれる。

幽々子「まあ、全て妖夢の祖父――先代の庭師だった妖忌さんの教えの賜物なのよ」

 妖忌。その名を言う幽々子の口調は、弾んでいる様にも見えた。

幽々子「妖夢の今の味は、妖忌さんの味。美味しい美味しい、真心の味」

現「……随分と思い入れのある方なのだな、幽々子にとって」

幽々子「そうねー。……長い間私の世話をして下さった方だし、何より古い付き合いだから」

 今は居ないその先代庭師。

 妖夢の祖父にして師匠。

 そういえば、その語られる彼は西行妖が満開になるのを見たことがあったと聞いた。

 ……それほど長い間、生きてきたということだろうか?

幽々子「と、まあつまり妖夢のご飯は美味しいぞー、なんて話なんだけど。随分と脚色しちゃったわね」

現「話とはそういうものだろ。……ふふ、面白い話だった」

幽々子「お気に召す様な話だったかしら?」

 ああ、実に。

 楽しげに話す幽々子の表情に、俺もつられて笑顔を浮かべた。

※幽々子の好感度が上がりました


―白玉楼(昼)―

 朝餉まで幽々子の腑に落ちない、という珍しい表情が見れたのは収穫だったか。

 妖夢も不思議そうにしていたけれど、朝餉を食べ始めたたらもう笑顔だった。

 そんな様子を俺と妖夢は小さく笑い和んだものだ。

 今日は良い一日になりそうだ。始まりから良かったのだから。

 さて、太陽も随分昇った頃だ。

 そろそろ、何か行動を起こそう。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟を探してみる(判定有り)
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>365 選択:1

 ―白玉楼(昼)―

 そのまま、白玉楼で何か出来ることはないかと屋敷の中を彷徨く。

 書庫を覗くのも、ありか。知識を得るのに、無駄なことはない。

 さて、どうするかと思っていれば――。

※遭遇判定
5以上で誰かと出会う

判定直後

wawawa

>>369 コンマ:ゾロ目

※再安価
登場させたいキャラをお書きください。

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

ふとちゃーん

>>378 選択:物部 布都

※ゾロ目なのでイベント挟む


 結局、やることが見つからず書庫にでも向かおうとした時、玄関の方から物音が聞こえた。

 客か、と思い迎えに行ってみればそこには一人の少女がいた。

「むう、私が来てやったというのに誰も迎えに来んのか。随分な場所じゃのう」

 開口一番、聞こえて来たのは随分な言葉だった。

 見覚えのある烏帽子に、白装束。灰掛かった銀の髪に深い蒼の瞳。

 背丈はそこまで高くはないようだ。

 ふんぞり返っている所を見ると、尊大な態度だなと思う。

現「『随分』とは、君にも言える事だと思うんだが」

「だ、誰じゃ!?」

 声を掛ければ、驚かれる。

「わ、我は物部 布都であるぞ!名を名乗れい!」

現「……夢路 現。この白玉楼の客みたいなものだ」

布都「お、おお!おぬしが現か!屠自古から聞いておるぞ!」

 聞いている?

 その言葉に片眉を顰める。

布都「ふむふむ。聞いていたよりも、何と言うか若いな。もっと屈強な漢だと思っていたのだが」

現「……一体どう聞いていたのか気になるが、俺に何か用でもあるのか?」

布都「そうじゃったそうじゃった!現よ、少し暇はあるか?」

 騒がしく、そしてコロコロと表情を変えながら物部は尋ねてくる。

 暇があるか、ないか。

 暇と言えば暇だが、この珍妙な少女の誘いに果たして乗っても良いのだろうか。

布都「とはいえ、我も暇というわけじゃないのじゃ。早急に事を決めてくれると助かるぞ!」

 ……どこまでも尊大な奴だ。

※選択
1:誘いに乗る
2:断る

↓2

※安価先を間違えた。あ、遭遇判定にゾロ目だったからイベント挟んだだけだから


>>382 選択:1

現「ああ、まあ、良いだろう。その誘いに乗ろう」

布都「良々、物分りの良い奴は好きじゃぞ」

現「……そうか」

布都「なんじゃなんじゃ?何が不満なのじゃ?」

 何となく、残念な気分になった。

 俺が、というか、こいつを見ていて、だが。

布都「まあ良いか。それじゃあ私に着いて来てまいれ。早急にだぞ?」

現「お、おう……」

 騒がしい奴だと思っていれば、早速出掛ける様だ。

 忙しないものだ、と思いながらその背中を追いかけて外へと出る。

布都「そうじゃ、用件を伝えていなかったの」

 ここに来て、いきなり振り返る物部。

 急停止に合わせて俺も止まり、その顔を覗き込む。

布都「おぬしには、神霊廟に来てもらうぞ。太子様がお呼びなのじゃ!」

 ……心から、何故と思う程に身に覚えのない呼び出しだった。

※判定
物部 布都
1程怖い 9程好感 0・ゾロ目で……?

ゾロ目で遭遇なんで補正ボーナス:+1

判定直後



※アイエエエエエエエエエエエエ!?ゾロ目!?ゾロ目ナンデ!?


>>386 コンマ:ゾロ目

※物部 布都:おぬし、本当に怨霊なのか? を取得しました

―仙界・神霊廟(昼)―

 物部と道中、様々な会話をしていたが―ほぼ向こうから一方的に質問されてだが―こいつは俺の話を随分熱心に聞いてくれた。

 特に、記憶喪失だという話をした時は涙ぐんでまでいた。

 どれだけ、お人好しなのだと思った。

 妖夢とは違う意味で好感の持てる奴だが、些か騒がしいし忙しないとも感じる。

 もう少し落ち着けば良いのに、と口にしたいが余計なお世話かと口を閉じた。

 さて、そんな事をしていればいつの間にか仙界と呼ばれる場所に着いていた。

 入口については、口にしない。というか、形容できない。

 とりあえず、行き方はわかった。

布都「現よ、ここが神霊廟じゃ。どうじゃ?凄かろう!」

 胸を張って自慢気に語る物部だが、ここを建てた主の話は道中聞いている。

 ので、何でお前が自慢気なんだと言いたくなる。

現「……物部、ここにお前の言う『太子様』が居るのか?」

布都「そんな他人行儀に言ってくれるな。我のことは布都と呼べ、現よ」

 俺のどこを気に入っているのか、と思う。

 溜息を小さく吐いて、催促する。

現「……布都。質問には答えてくれ」

布都「うむ!ここに居るぞ!……というより、呼んだ本人が居ない筈なかろう?」

 何を馬鹿な事を言っておるのだ?

 と、言いたげにニコリと笑う布都。

 わざとらしく目を逸らして、辺りを見渡す。

 しかし、布都が自慢したくなるのもわかる。

 何とも綺麗で、煌びやかな場所か。

 これを建てた太子とやらは、相当の徳を持っているのだろう。

現「……感想を述べるのは後でも良いか。布都、案内を続けてくれ」

布都「言われるまでもない。現、しっかりと最後まで着いて来るが良い!」

 だから、何故そんなに偉そうなのかと。

 目を細めるが、とりあえず言うだけ無駄そうだ。

 布都の後に着いて、住居へと俺は入って行く。


―仙界・神霊廟道場(昼)―

 そのまま、布都に連れられて通されたのは道場の様な場所だった。

 これまた広く、何かがきらきらと輝いていた。

布都「太子様、お連れいたしました」

 道場の入口で布都が膝を折って、告げる。

 道場の奥には、一人の少女の姿があった。

 獣の耳のように跳ねた金色に見間違う程薄い茶の髪、そして耳あてを付けている。

 袖のない肌着に、紫色の穿き物を着た少女は、振り返ると口を開く。

「こんにちは、君が――」

現「ッ!!」

 刹那、背筋に怖気が走った。

 実体を持つとはいえ、霊魂であるこの身が震える。

 思わず身構え、後ずさりそうになるのを無理矢理抑え付ける。

神子「夢路 現だね?」

 声を聞いて、その顔を見て、何とも言い難い衝動に駆られた。

 頭の中で逃げろと、それか斬り捨てろと警鐘が鳴り響く。

 だが、そんな事など出来る筈がない。

 俺は、そんなことを出来る筈がないのだ。

布都「こら、現。声を返さぬか」

現「……ああ、そうだが」

布都「現!」

神子「良い。……君――否、貴方には私が辛いのだろう?」

 何を言っているのだと問おうとすれば、先に向こうが言葉を継ぐ。

神子「貴方は怨霊で、私は聖人であり、神霊だ」

現「……亡霊かもしれない、と言われていたのだがな」

 どうやら、この身は確実に怨霊らしい。

 その裏打ちを、彼女からされた。されてしまった。

現「……俺を呼んだ要件を聞こう」
                              トヨサト ミミノミコ
神子「その前に、自己紹介を。……私は聖徳王、豊聡耳神子。先にも言ったが、神霊である。好きに呼ぶが良い」

 こちらとしては、早くこの場を去りたいのだが……。

 まあ、良い。

 息を深く吸い、精神を落ち着かせ、この乱れを正す。

神子「貴方を呼んだ理由は、他でもない。この神霊廟で修行してみては、と提案したくてな」

布都「なんと!」

 ……とんだ、とんだ提案だった。

神子「屠自古から聞き、少し興味があったから呼び付けて見たのが今回の発端であるのだが」

 冷たい汗が滲むのに堪えながら、聖徳王の話を聞き続ける。

 
 


神子「布都が随分、気に入っている様子だ。……それに、貴方はそういう『力』を持っていると見た」

現「力……。はは、そんなものが果たして」

神子「記憶喪失であろうと、宿しているモノは変わらない。……怨霊でありながら、神気に溢れたこの場で正常を保っていられるのもその証拠じゃないのか?」

 返す言葉を失う。

 正味、これでもかなり堪えているのだが。

 それでも、警鐘を消すことはできた。今は平静を保てている。

神子「とはいえ、これもこっちから一方的に言ってはそちらも迷惑だろう?」

 今までの厳格とした表情から一変、聖徳王はにこりと笑みを浮かべた。

神子「少し、心に置いてくれるだけで良いんだ。そういう選択肢もあるのだと」

現「……」

 俺は何も、答えられなかった。

 疑問が頭の中を渦巻き、その中心は彼女の言葉。

 彼女は何を知っている?

 彼女は、何か知っている?

神子「布都」

布都「はいっ!」

神子「彼を外へ。……こんな対応ですまない。出来れば、また遊びに来てくれ。神霊廟は貴方を歓迎する」

 本当に、本当に忙しない。

 俺は布都に手を握られ、外へと連れ出される。

布都「凄い汗じゃな……。現、辛くはないか?」

現「……大丈夫だ。ああ、大丈夫だ」

 布都の言葉に、そう答えるのが精一杯だった。

※好感度判定
豊聡 耳神子
1程ふーむ 9程好感 0・ゾロ目で……?

ゾロ目イベント中ボーナス:+1

判定直後

n

>>401 コンマ:8+1=9

※豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な を取得


※神子も現さんについて何か知っているようです。

※あ、フラグが一つ立ちました。次回からまた選択中に0・ゾロ目を出すとイベントが発生します

※では、今日はここまで。明日も同じような時間に再開を予定

※お疲れ様ですー


※十五分後くらいに再開しますー


※再開の時間だあああああああああああああああい


―幻想郷(昼2)―

 布都と別れ、地上へと降りる。

 冷や汗も引き、体の調子も普通に戻った。

 仙界自体、体質的に苦手の部類に入るのかもしれない。

 まあ、精神を落ち着かせれば何とか対応出来ていたし、次からは気持ちの持ち方次第か。

現「……さて」

 気分も落ち着いた所で、体を動かす。

 何処かへと移動しよう。ただ呆けていても、仕方ない。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:×
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

3


>>417 選択:3

―三途の川(昼2)―

 静かに流れる三途の川。対岸の見えることのないこの場所を眺め、更に気分を落ち着かせる。

 涼しい。というか、寒い。

 また一段と気温が低くなってきた今日、この場は少し体に悪そうだ。

 まあ、人間ではない我が身である。

 問題はないだろうけど。

 そんな事を考えつつ川沿いを歩いていると――。

※遭遇判定
5以上で誰かと出会う 0・ゾロ目でサブイベ

判定直後

※ゾロ目ェ……!!

※誰とのサブイベが見たい?

※選択
1:幽々子
2:妖夢
3:布都
4:小町
5:閻魔(ヤマザナドゥ)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

4

※亀ですが、神子の喋り方については完全にこっちの間違いです。やっちまった感がぱねえ
※威厳の為にああ振舞っていたと保管して頂ければと思います。

>>426 選択:4

小町「ん?なんだ、夢の字じゃないか。また来たのかい?」

 小舟を漕いで、対岸から戻ってきたらしい小野塚に声を掛けられた。

 仕事の最中なのだろうか、櫂を漕ぐ姿は随分と新鮮なものだ。

現「仕事の途中だったのか?」

小町「たまにはちゃんとやらないと、雷が落ちるからね。……本当なら、そこらの草場で一眠りしたいくらいさ」

 そう言って、彼女は大きく欠伸をする。

小町「……にしても、何時でも来なって言った手前だがさ。夢の字も暇なんだねー」

現「仕事をしているわけじゃあないからな。身の上の問題を解決するのに、刺激を求めて彷徨っているだけだ」

小町「それってつまり、暇だってことだろ?」

現「知的好奇心による探求だ」

 軽口に似た、屁理屈で捻じ曲げた言葉で返す。

小町「似た様なもんさ。格好付かないよ、そんな風に言ってもね」

 くつくつと喉を鳴らして、小野塚は笑う。

 そんなものなのだろうか?

 と、首を傾げる俺だが詮索するのも気が引けたので流すことにした。

小町「それにしても……。私が言うのもなんだけどさ。こんな辺鄙な所に来て楽しいのかい?」

現「楽しいか楽しくないかで言えば、どうだろうな。……お前と話すのは楽しいが」

小町「はっ。……ははは、何だいそりゃあ。口説いてるのかい?」

 笑い、冗談めかして問いかけてくる小野塚。

※選択
1:口説いてる、と言ったらどうする?
2:ん?お前の事、好きだがな
3:口説く……とはどういうことだ?
4:その他(内容明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

※コンマ神ンンンンンンンンンンン!!!

※コンマ同数だが、3が二個あるので3を採用

現「口説く……とはどういうことだ?」

 心根から出た疑問だった。

小町「……あー、そうかい。そう言うのかい」

 額に手を当てて、小野塚は深く息を吐く。

小町「あんたに言う冗談じゃなかったよ。ああ、馬鹿らしい馬鹿らしい」

 がっくりと肩を落とし、恨めしそうに見てくる小野塚の視線に訝しく目を細める。

 馬鹿らしい、とは随分な言葉だ。

 俺は知らない事を聞いただけなんだがな。

現「それで?……答えはまだ聞いていないんだが」

小町「あたいからは言えないよ。恥ずかしいじゃないか」

現「恥ずかしい話なのか?」

小町「おい、真面目になってくれるな!恥ずかしくなるって!!」

 顔を紅くして、小町は叫ぶ。

 そういう意味の言葉なのだろうか?

現「だったら、それで俺のからかうのを止したらどうだ」

小町「あんたのそういう所、苦手かもしれないね……」

 ここ最近で、一番理不尽な嫌悪を向けられた気がした。

※小町の好感度がググッと上がった


―幻想郷(夕方)―

 小町から微妙な態度を取られ続かれたが、最終的には談笑で打ち解ける。

 そんな風にしてから、俺達は別れた。

 さて、気を取り直してもう夕方だ。

 茜色に空が染まり、鴉が鳴く。

 ふむ、帰るまでまだ時間はあるな。

 何処かへ寄るか、それとも帰るか。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に残る
4:神霊廟を探してみる
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

6

>>442 選択:6

 適当に、空の散歩とでも洒落込むか。

 体を浮かし、舞い上がって風に任せて移動する。

 雲をかき分けて、風に乗って。

 気の向くままに、移動する。

※判定
6以上で何処かへと流れ着く

判定直後

oo

>>446 コンマ:6 成功

※再安価

※どこへ流れ着いた?
0・ゾロ目でサブイベ

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

竹林


※ちょっと眠気がストライクして来たので、今日はここまでで……・

※明日もまた今日と同じくらいの時間に再開予定です。

※お疲れ様でした。

※安価範囲内ならば安価↓

※少し遅れましたが再開しますー

>>451の竹林に着いたところから


―迷いの竹林(夕方)―

 移動し続けていれば、辿り付いたのは夕陽に照らされる竹林の中だった。

 降り立った場所は、随分と深くだったみたいだが。

 歩いてみる。この場は入り組んでいるようだが、万が一の場合は空へ戻ればいいか。

 そんな事を思いながら、竹林の中を進んでいると――。

※誰と出会った?(ランダムで成功なので判定はなし)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

なぜかの椛

>>463 選択:椛 

※何故か椛

 向かいで何かを探している、白い髪と尻尾と耳を持つ少女の姿を見つけた。

 地面を掘り返しているのか、傍らに土が盛られている。

「うーん、今年は不作ですね……」

現「何がだ?」

「うわわ!?」

 話しかければ、驚かれて距離を取られる。

 耳と尻尾が逆立って居るのを見ると、警戒されているようだ。

「何者ですか!?」

現「いきなり声を掛けてすまない。気になったものでな。……俺は夢路 現。怨霊だ」

 問われて、謝罪をしてから自己紹介をする。

「怨霊……?怨霊が私に、何の用ですか?」

現「用件は先に伝えた通りだ。……自己紹介くらい、してくれても良いんじゃないか?」

「……椛です。犬走 椛。私はただ、キノコを探していただけですよ」

 キノコ……。ああ、妖夢が食の時にたまに出してくれるあれか。

椛「……」

 ジッと見つめられる。下手な動きはしない方が良いだろう。

※好感度判定
犬走 椛
1程警戒 9程好感 0・ゾロ目で……?

判定直後

ksk

>>467 コンマ:7

※犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない…… を取得しました

椛「……襲わないんですね。私のことを」

現「襲う理由など、持ち合わせていないが」

椛「怨霊ならば、まず攻撃してくると思っていたのですが」

 物騒な見解をされていた。

 自分以外の怨霊がどういう存在なのか、この目で見ていないから何とも言うことが出来ない。

 まあ、とりあえず警戒は解いてくれたようだ。

 耳と尻尾を見ながらそう思う。

椛「怨霊ですが、貴方からは邪気を感じない。……だから、不思議です」

現「そうか。……警戒してくれていないようなら、何よりだ」

 兎に角、いきなり戦闘とかにならなくて良かった。


―白玉楼(夜)―

 犬走との話は中々に有意義だった。

 記憶喪失の身の上であるから、外の話を色々と教えてくれるのは助かるし、楽しい。

 白玉楼に戻り、幽々子や妖夢との夕餉を終えて今、手を持て余す。

 ――今日はまた、一段と忙しない日であったが。

 振り返ると、やはり楽しい一日であった。

 さて、眠るまで時間があるな。

 これからどうするか。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

>>474 選択:3

―白玉楼・庭(夜)―

 台所から酒の入った瓶を拝借し、庭にて酌をする。

 少し肌寒い夜であるが、酒を体に取り込めば自然と温かくなった。

 丁度良いくらいの酔いが、俺を襲う。

 そんな風に、枯れた葉の西行妖を眺めていれば――。

※遭遇判定
5以上で誰かと遭遇

判定直後

よい

>>476 コンマ:5

※再判定
※誰が来た?

1~:妖夢
4~:幽々子
7~:布都
0・ゾロ目:???

判定直後

>>478 コンマ:4 幽々子 来る

幽々子「現さん、随分と良いこと、してるじゃない?」

 背中越しに幽々子の声が聞こえた。

幽々子「こんな良い夜に、一人で晩酌。ああ、優雅。嗚呼、耽美」

 にこにこと、わざとらしい台詞を並べながら幽々子は俺の隣に座る。

幽々子「……でも、お酒を飲むなら一人より二人じゃないかしら」

現「つまり、飲みたいだけだろ?」

幽々子「ふふふ、とどのつまりはそうね」

 笑い、袖から御猪口を取り出す幽々子。

 ……最初からそのつもりだったのか、お前さん。

現「最初から、そう言えばいいものを」

幽々子「胡散臭い友人の真似をしてみただけよー。……どうだったかしら?」

 俺は何も返さなかった。

 さて、酌を交わしながら幽々子と何を話そうか。

※自由安価(内容明記)

↓2

口説く……とはどういうことだ?


>>481

 そう言えば、今日聞いた言葉の内まだ気になっていた話があったな。

現「なあ、幽々子」

 御猪口を口に運ぼうとする幽々子に尋ねてみる。

現「口説く……とはどういうことだ?」

幽々子「ッ!?」

 口から吹き出し、飛び散る酒。

 咽る幽々子は、驚いた様な表情で俺を見てくる。

幽々子「ど、どこでそんなお話を聞いてきたのかしら……」

現「昼間に少し、な。思っている事を言っただけなのだが、そう聞かれた」

幽々子「現さん、どんな事を言ったのよ……」

 訝しげに視線を送られるが、言ったことについて自覚はない。

 ので、もう何て言ったのかももう覚えていないんだがなぁ……。

幽々子「天然、なのかしら……?」 

現「何て返せば良いかわからん……」

 結局、口説くことの意味を分かることはなかった。

 ……今度、書庫にでも行って辞書を引いてみるか。

※幽々子の好感度が上がった

  

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:口説くなんて、貴方には似合わないわよ
魂魄 妖夢:師匠!これからもご指導ご鞭撻を!
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬし、本当に怨霊なのか?
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:怨霊が客人、ねえ?
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……


※リザルトで丁度良いのでここまでで。

※寝落ちしかけました。すいません。

※お疲れ様ですー


23:30頃に再開しますー


※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後

n


※夢をこれでもかと言うほど見ないな、今回

>>492 コンマ:1 失敗

五日目

 ―白玉楼・自室(朝)―

 朝だ。朝がやって来た。

 そろそろ慣れ始めているらしく、この場の光景が当たり前の様に思えてきた。

 一日は長いが、ここで始まりここで終わる。

 その繰り返しを、俺は心地良く感じる。

 ……さて、朝餉までジッとしているのも勿体無いか。

 まあ、たまにはそれも良いかもしれないが。

 何かしら、動こう。

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

庭の掃き掃除

※あれ、選択肢出すの忘れてた……。まあ、良いか

>>497 庭の掃き掃除

―白玉楼・庭(朝)―

 そういえば、最近落ち葉が庭に溜まっていた気がしたので掃除道具を手に庭へと向かう。

 本来ならば妖夢の仕事だろうが、たまには挑戦してみても良いだろう。

 よし、頑張ってみるか。

※判定
1程失敗 9程完璧 0・ゾロ目で蝶☆最高(0・ゾロ目は補正を受けない)

記憶喪失:初回なので-2

判定直後

u

>>501 コンマ:6-2=4 まあ、やらないよりはマシ程度

 時間が経って、成果を眺めてみる。

 どうも、この塵取りで落ち葉なりの回収というのを、俺は苦手らしい。

 こう、上手く塵取りの中へと入れる事が出来ない。

現「意外と、難しいものだな……」

 一応纏めるには纏められたが、まだ汚れが溜まっている場所が幾つか見受けられる。

 ……精進だな。そう思う他なかった。


 ―白玉楼(昼)―

 朝餉を堪能してから、一服のお茶で落ち着く。

 湯気がささやかな風に揺れ、大気へと溶けていく。

現「ふう。……掃除の仕方っていうのは分からないな」

 妖夢に少し聞いてみたが、色々とコツが必要なようだ。

 次回、やることがあれば少し探ってみよう。

 さて、昼だ。今日はどう過ごしていこうかな。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟を探してみる
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>508 選択:1 ※ゾロ目なんで、イベント挟みます

―白玉楼(昼)―

 白玉楼の中を、暇潰しに歩き回る。

 肌寒さを覚える気候を堪能しながら屋敷を進めば、見慣れない誰かと幽々子の姿を見つけた。

現「ん?」

 首を少しだけ傾かせて、聞き耳を立てる。

 ふむ。ここからだと聞こえないな。

 少しだけ近づいてみるか。

※判定
※誰が居た?

1~:藍
5~:紫
0:???

判定直後

>>511 コンマ:7

「藍にはああ言っていたみたいだけど、本当の所はどうなの?」

幽々子「あら。私のこと、疑っているのかしら?」

「一番の友人を疑うわけないじゃない。……でも、そうね。今回ばかりは、少し気になっているのよ」

 ……不穏な雰囲気で、何か会話をする二人。

 金髪を過剰な程のひらひらの付いた紐で結んだ女性。

 庭の縁側に座りる彼女は、先の言葉を聞くに幽々子の友人らしい。

 藍――以前来た客の名前を出していた辺り、『無間衆合』とやらの関係者なのだろうか?

幽々子「気になること?」

「ええ。貴女が選んだ魂は、何時もと比べて一際強い輝きを放っていた」

幽々子「それは今までと同じではなくて?」

「そうね。『■藤』も、『鎌■』も、その役目を果たす事が出来るほどの輝きを宿していた。……でも、今回は事情が違う」

 上手く聞き取れなかった誰かの名前。

 役目、と言っていた。今までに、何かがあったのか?

「……貴女は、何をしたいの?」

幽々子「質問の意図がわからないわ」

「ふーん……」

 不穏な空気は続く。

※判定
5以下で紫に気配を気取られる

判定直後

tg「

>>514 コンマ:8 成功

「まあ、そう言うなら良いんだけど。……そう言えば、幽々子」

幽々子「何かしら?」

「最近、貴方。剣客を迎えたらしいわね」

幽々子「ええ。妖夢がひどく気に入った方が来たのよ。いい刺激になると思って」

「強いの?」

幽々子「妖夢を返り討ちに出来る程度には」

 ……俺の話をしているのか?

「へぇ、ふーん……。このタイミングで、そんな存在の登場」

幽々子「彼は違うわよ。違う、と思う」

「やけに曖昧ね」

幽々子「……そう、願わずにはいられないのよ」

 願わずには、いられない、か。

 この会話から推察出来る事は、恐らく前に幽々子が言っていた『幻想に走り給う者』とやらの話だろう。

 俺がその存在なのかを、あの女性は疑っているらしい。

 はてはて、知らぬ存ぜぬの話だ。

 これは俺が自ら否定に入るのが吉かな?

 幽々子の奴も困っている様だし……。

※選択
1:剽軽に会話に混ざろうと試みる
2:偶然を装ってその場に登場してみる
3:静かにその場を立ち去る
4:その他(内容明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

>>516 選択:1 

※どうでも良いけど、今日も0とゾロ目率やべえ

現「楽しそうな良い空気を吸っているな。俺も混ぜてくれないか?」

幽々子「現さん……?」

 自然に二人の近くへと歩み寄り、声を掛ける。

 二人は振り向いて俺を見る。

 幽々子が驚いて一瞬だけ目を見開いた様に見えた。

 大丈夫だ。余計な真似はしないし、そもそも余計な事なんて知らない。

「あら、貴方は……」

現「お初にお目に掛かる。ここに住まわせてもらっている、夢路 現という者だ」

「そう、貴方が。……私は八雲 紫。幽々子の、そうね。親友よ」

 妖艶に、畳んだ扇子を開きながら彼女は自己紹介を返す。

 ……信用の成らない女。それが、第一印象だった。

幽々子「……どう?」

紫「そうね。確かに、彼は『違う』わね」

 幽々子の尋ねに、八雲は俺を品定めする様な視線で見てくる。

 そうしてから、そう言った。

※好感度判定
八雲 紫
1程無関心 9程好感 0・ゾロ目で……?

判定直後

>>522 コンマ:1

※八雲 紫: 違うなら、どうでもいいわ を取得しました

紫「違うなら、どうでもいいわ。彼が居る今、語ることはない」

幽々子「……ねえ、紫。貴女、少し焦り過ぎじゃない?」

紫「焦ってなど、いないわよ。……私は、出来る事をしているだけ。この幻想郷の為に」

 置いてけぼりを喰らう。

紫「それじゃあ、現さん。この幻想郷は広く、そして狭いわ。縁が有ればまた会いましょう」

幽々子「……もう少し、ゆっくりしていったらどう?」

紫「ゆっくりしている暇なんてないの。じゃあね、幽々子」

 それだけ言って、彼女は空間に切れ目を開いて消えて行く。

 面を喰らう俺を尻目に、幽々子は小さく呟いた。

幽々子「誰かに頼るだけじゃ、駄目なのよ。前だけ見ても、駄目なのよ。……紫、貴女ならそれくらい、わかるんじゃないの?」

 悲愴な表情で、虚しく消える言の葉。

 俺はそんな幽々子に掛ける言葉が見つからず、ただ呆然と見ていることしか出来なかった。


―白玉楼(昼2)―

 幽々子は別れ際、友人が失礼をしたわね、と謝ってくれた。

 俺は大して気にしていないし、特に何も感じていないと言えば、幽々子はそれでもと頭を下げた。

 八雲 紫は何を求め、何を探しているのだろうか?

 幻想に走り給う者とは、どういう存在なのか?

 俺に出来ることがあるならば、何かしてやりたいと思う。

 悩んでその場に立ち尽くしても、仕方がない。

 何か、行動を起こそう。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟を探してみる
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

コーリンドーへ

>>531 選択:8 香霖堂へ

※皆大好き、香霖堂

※しかし、香霖堂の場所も名前も知らないので判定

※判定
5以上で香霖堂に流れ着く

判定直後

そおい

>>534 コンマ:1 失敗

―幻想郷(昼2)―

 幻想郷を適当にぶらつき、頭をすっきりさせる。

 何処か行くあてがないならば、流れに身を任せるのもまた良いかもしれない。

 ……何処かへと行こうとしていたはずだが、どこだっただろうか?

 忘れてしまったのなら、どうでもいいことなのだろう。

 そう思いながら、空を翔ぶ俺だった。


―幻想郷(夕方)―

 日が暮れ始めた。

 結構な時間を空で過ごしていたらしい。

 結局、良い考えは浮かばなかった。

 一朝一夕で、何かを成せることはない、ということだろう。

 さて、夕餉まで時間はある。

 もう少し、何かをしていようか。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟を探してみる
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

※採用されたコンマが末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

>>538 選択:2

―白玉楼・庭(夕方)―

 拠点である白玉楼に戻って庭に出向いてみれば、夕餉の前に修行をしていたのか妖夢の姿があった。

 相変わらず、熱心である。それが彼女の良い所であるが。

 そんな風に妖夢を眺めていれば、こちらに気付いたのか歩み寄ってくる。

妖夢「師匠、お戻りでしたか」

現「ああ。丁度、今し方な。精が出るな、相変わらず」

妖夢「やれることをしなければ、強くなる事など叶いません。……それはそうと、今朝はありがとうございました。お陰で少し、時間を開けることができました」

 今朝、というと掃除のことか。

現「あれで、感謝される程ではないと思うのだが」

妖夢「いえ。やはり、手を入れられている状態からやると時間も短縮出来ます。今こうして私が修行できているのも、師匠のおかげなんですから」

 そう言う妖夢の瞳は真っ直ぐ俺を捉えていた。

 少しだけ、気恥ずかしくなる。

現「……そうか。なら、その時間を俺に少しだけ分けて貰えるかな?」

妖夢「と、言いますと?」

現「手合わせ願おう、という事だ」

 俺は小さく微笑んだ。

※アンケート
1:木刀を用意してもらって、俺達はそれを構えた
2:俺は手刀を構え、妖夢と向き合った
3:真剣。重みのあるそれを手に、俺は静かにその場に立つ

※ここで2を選択した場合、現の戦闘スタイルは手刀(徒手空拳)に決定します

↓5までで

※今回は1が多い様で。まだ可能性はありますが

選択:1

 妖夢から木刀を受け取り、互いに向き合う。

 ふむ。手に妙に馴染む感覚が、些か気持ち悪い。

 ……精神を研ぎ澄まし、妖夢を見据える。

妖夢「いざ、尋常に――」

現「――参るッ!」

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
記憶喪失:木刀の使用は初めてなので-2

判定直後

※そのまま手刀で行ってもいいんだけど、ちょっと他のもなんて寄り道もしたくなったんだ。だからアンケート

>>549 コンマ:2-1=1(ファンブル)

 一方的な内容だった。

 手も足も出ないとは、まさにこのこと。

妖夢「師匠、大事ないですか?」

現「いたたたた……。何とも情けない姿を見せてしまったな」

 打つも払われ、受けるも越され。

 これならば、素手の方がまだ良い動きが出来るというものだ。

妖夢「……まさか、徒手空拳の方が良い動きをなさるとは」

現「色々と、しっくりと嵌らなくてな。動きに迷いが出てしまった様だ」

 言い訳になるかもしれないが、妖夢との打ち合いの最中ずっと違和感を感じていた。

 木刀を持った際の、馴染みの他に生まれた感覚。

 どうも、戦う事に対し体は何かを覚えている様だが……。

現「次はもっと、動けるさ」

妖夢「そうだと良いですね」

 ふふ、と小さく笑って妖夢は口元に立てた人差し指を当てる。

妖夢「ありがとうございました。また、手合わせお願いします」

現「次こそ、良い内容にしようぞ」

 そうして、夜の帳は降りていく。

※妖夢の腕が少しだけ上がった。

※いい時間なんで、今日はここまで

それでは皆様、お疲れ様です


※刀が使えんのではなく、刀の使い方を知らなかっただけです。次回の判定から-補正はなくなります

※まあ、正体に関してはまだ不鮮明ということで。妖夢育成は妖夢ENDに向かう最短ルートですな。

※他のルートもちゃんとあります。考えます。なので、ご安心を

※20:30頃に再開演致します。皆様、ゆっくりとお待ち頂ければ


※再開の時間だああああああああい


 ―白玉楼(夜)―

 妖夢の作った味噌汁が少しばかり口に染みたが、今日も今日とて満足のいく出来だった。

 かつて俺も、こんな風に誰かに作ってもらっていたのだろうか。

 それとも、独りで作って食べていたのだろうか。

 記憶が無い故に、疑問に思う。

 まあ、詮無き事である。

 さて、茶の一服を済ませた今宵。

 眠る前に、何かしようかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

>>568 選択:2

※はいはい、サブイベサブイベ

 夜とは、何時とて心を惹かせる時間帯である。

 俺は空に浮かぶ月は勿論、瞬き輝く星々を眺めるのが結構好きだ。

 手を伸ばしても届かない、暗闇の中に穿たれた穴の様な光。

 それは、日々変化していくという。

 今は確か、三日月という状態だったか。

現「何とも、この世は未知ばかりだ」

幽々子「うふふ。記憶の無い貴方からすれば、そうでしょうね」

 そんな事を呟けば、いつの間にやら傍らに立っている幽々子がそう言いながら微笑んでいた。

 むう、独り言を聞かれてしまったか。

 少し、こそばゆくなる。

幽々子「この世を新鮮に、そして色鮮やかに見えるのは良い事よー。それは活力に成り得るもの」

現「……まるで、幽々子にはそう見えてない様な口振りだな」

幽々子「そんなことはないけどー。……ほら、千年以上ここで暮らしていれば、ね?」

 幽々子はそう言うと、微笑みを苦笑に変える。

 千年……。ああ、そう言えばそんな事を言っていた気がするな。

 白玉楼の主。幽霊の管理者。亡霊のお嬢様。

現「月の変化を眺めて喜ぶ俺の姿は、滑稽かな?」

幽々子「いいえ、私も好きよ。月という天体は」

 少し含みのある言い方だった。

幽々子「その事は置いておいて。……何かお話しましょ?」

 それから、箱を持ち上げて隣に降ろす様な動作をした幽々子はそう提案してくる。

 お話。ああ、存分にお付き合い願おうか。

 さて、何を話そうかな。

※自由安価(内容明記)

↓2

竹林のきのこについて

>>572

現「そういえば、なんだが」

 昨日の夕方に会った椛の採取していたキノコについて、尋ねてみる。

幽々子「……竹林に、キノコ?珍しいわねー。生える様な場所だったかしら?」

現「キノコの生態については知らぬから何も言えんが、珍しいのか?」

幽々子「一度だけ、妖夢と一緒に竹林に行ったことがあるのだけど……。キノコが生えるのに適した場所じゃなかった気がするわね」

 幽々子は目を細めつつ、顎先に手を当てて唇を動かす。

幽々子「というより、現さんが竹林に行ったという方が私、驚きなんだけど」

現「風に任せて移動していたら、辿り付いた。ただそれだけだ。いざとなれば空を飛べばいいしな」

幽々子「あまり遠出しすぎると、いざというときに困るわよー?」

現「主に?」

幽々子「お腹が空いた時、現さん何が食べれるかとか知らないじゃない?」

 幽々子らしい問題の提議に、俺はくつくつと喉を鳴らして静かに笑う。

現「くく、確かに確かに」

幽々子「でしょう?」

 何とも、和やかな空気だった。


幽々子「まあ、それにしても竹林にキノコなんて……。誰から聞いたの?」

現「ん。犬走、という少女だな。妖怪の山に住んでいるらしいが。なんというか、犬の耳と尻尾を持っている妖怪の……種族はなんだったか」

幽々子「……白狼天狗?」

現「そう、それだ。何やら、竹林で取れるキノコは今年不作らしい」

幽々子「……」

 何か、幽々子の様子がおかしいと気づいたのは言い終えた後だった。

 黙りこくり、彼女は熟考するように握った拳の親指側を唇に当てる。

幽々子「おかしいわね、やっぱり」

現「幽々子……?」

幽々子「何かが変わり始めているとでも言うのかしら……」

現「幽々子、どうした」

幽々子「ごめんなさい、現さん。少し用事が出来ちゃったわ。私はもう部屋に戻るから……。おやすみなさい」

現「あ、ああ。おやすみ」

 急ぐような早足で、幽々子はこの場を去っていく。

 一体何がおかしいのだろうか?

 そんな事をポツンと思いながら、俺も自室へと向かっていった。

※幽々子の好感度がぐっと上がりました


※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:知らないなら、それで何も問題ないの
魂魄 妖夢:師匠!そう呼ばさせて頂きます!!
『八雲家』
八雲 紫: 違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬし、本当に怨霊なのか?
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:怨霊が客人、ねえ?
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……


※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後


※ゾロ目ボーナス、欲しい?


※おーけー、ゾロ目ボーナスはなしで。これ、実は夢がすっげー重要なんじゃないか?コンマ神働きかけすぎだろ

※確かに、零くんの頃から夢判定外しまくるのはあったけどさ

六日目

―白玉楼・自室(朝)―

 朝日が昇り、その光で目が覚める。

 肌寒い朝だ。布団の温もりが、何とも恋しくなる。

 今日の始まりが来た。

 昨晩の事が未だ少しだけ気になるが、何か有れば幽々子が話してくれるだろう。

 さて、それはそうと布団から這い出るか。

 さあ、一日を始めよう。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2


>>590 選択:2

※……広範囲制度の宿命か、それでも0とゾロ目がよく出ますね、このスレは
※もっと沢山運を他に分けてあげてください。ストーリー進むのは良いことだけれど
※あ、あと次回夢判定で+1付けます。せっかくゾロ目だったしね。サービスしないと

―白玉楼(朝)―

 意気揚々と寒さに負けない様にと目を覚ます為という名目で屋敷の中を散歩していれば、昨日に引き続いて幽々子の後ろ姿を発見した。

 何やらそそくさとしているが、どうしたのだろうか?

 様子がおかしいと思い、失礼と思いながらも後を付けてみる。

 そうして辿り付いたのは、物置になっている部屋だった。

幽々子「――だと、思っていたの」

 遠くから聞こえてくる、幽々子の声。

 何用で物置に、と思ったがその手には何かを抱えていたらしい。

 それが異様に気になって、思わず近づいて声を掛けてみることにした。

現「幽々子」

幽々子「ッ!?」

 振り向き様、ひどく驚いた顔を拝めた。

幽々子「う、現さん?こんな朝早くに、どうしたの?」

現「いや、幽々子がこの場に向かうのが見えてな。珍しいと思って」

幽々子「そうなの?」

 最初、上ずっていた様にも聞こえたが直ぐに普段通りの口調と表情へと戻る幽々子。

 首を傾げて不思議そうに見せてみる。

現「……何か隠し事かな?」

幽々子「違うわ、用事があって」

現「普段、使う事のない物を置いている物置に?」

幽々子「ええ。妖夢は今忙しいだろうし、急ぎで必要な物だったから」

 淡々として、幽々子は俺の問いに答えていく。

※判定
6以上で幽々子の『嘘』を看破

頭脳【9】:+1

判定直後

nui


>>596 コンマ:2+1=3 失敗

 ……これ以上詮索しても無理か。

 そもそも、あまりしつこいと失礼を越えて無礼だ。

現「……そうか。なら、シャンとして欲しいものだ」

幽々子「あら、そんなに様子、おかしかった?」

 それはもう、可笑しい程に。

 等と、洒落にもならん話を口にしかけて留める。

幽々子「うふふ、ごめんなさい。心配掛けてしまったようで」

現「急ぎで必要だったのだろう?」

幽々子「ええ、そうね。そうだったわね。……ごめんなさいついでに現さん。妖夢には朝ごはん要らないって伝えてもらってもいいかしら?」

 お安い御用だ、と答えると幽々子は小さく頭を下げてこの場を立ち去っていく。

 ……しかし、ああまで挙動不審になるほどの物とは一体なんだろうか?

 あの、八雲 紫の話や『幻想に走り給う者』に関する事だったのか?

 それならば、やはり失礼をしたと今度謝るべきだろう。

 もしかすると、昨日様子がおかしかったのもこの事に関連しているのだろうか。

 少しばかり、胸騒ぎがした。

※幽々子の好感度がぐっと上がった
※幽々子は現に秘め事があるようです


 ―白玉楼(昼)―

 幽々子に言われた通り、妖夢へと朝餉について話した所、酷く心配しつつ、残念そうにしていた。

 あの、何かを食べる事に対して幸せを感じる様な者が、朝餉を要らないと言ったのだ。

 作る側として食べてもらえないことに残念がり、仕える者として心配になると妖夢は語っていた。

 まあ、何か急ぎの用があるらしいからと告げておいた。

 明日には、また食卓を囲めるだろうか。

 ……それにしても、俺は気にしない様にしても気になるものは気になってしまう質らしい。

 幽々子が何しているのか未だ気に掛かっている。

現「無粋だな」

 小さく呟いて、頭を振るう。

 他に何かして気を紛らわそう。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

>>600 選択:7

※息をする様にゾロ目コンマ

―白玉楼・自室(昼)―

 さて、何も思い上がらず自室へと戻ったのは良いが。

 とりあえずと言わんばかりに、部屋を見渡す。

 書庫から持って来た辞書や辞典が散乱し、畳んであるとは言え布団も置きっぱなし。

 そういえば、掃除は自分ですると言ったな。

 ……それがこのザマか。まあ、必要なものしかないので少し整理すれば良いだけの話だが。

 さて、自室で過ごすとして何をするか。

 ここ最近、誰かと一緒にいるのが当たり前になっていたからな。

 一人でいるとき、何をすれば良いのかわからん。

 必死に頭をひねってみることにした。

※自由安価(内容明記)
※現さんのサブイベなので、ここで何かを得られるかもしれない

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

座禅を組んで精神統一

>>607

 ……そうだな。ああ、そうだ。

 こういう時は、妖夢がやっていた事を少し真似てみよう。

 座禅、という行為だったか。

現「少しばかり、難しい体勢ではあるが……」

 組んでみれば、すんなりと型が出来上がった。

 いや、違う。これは……型に嵌ったと言うべきか。

 こういう行為に対して、どうも体に馴染みを感じる。

 そして、若干の違和感を覚える。

 ……木刀の時の比ではないが、やはり俺はそういう道を歩んでいたのだろうか。

 精神を研ぎ澄まし、世界の一切を遠くへと送り届ける。

 そうしていると――。

※判定
1:途中で脚が痺れて動けなくなった
2~:途中で眠ってしまった
4~:何か、金属の打ち合わせる様な音が聞こえてきた
7~:妙な気配を感じ取った
0・ゾロ目:――罨――

精神【0】:+2
妙にしっくりくる:+1
記憶喪失:初回なので-2

0・ゾロ目は補正を受けません

判定直後


※サブイベント補正入れるの忘れてた

 更に補正+1を加えてもう一回判定します

 無論、良い方を採用で

 判定直後
 

hu

>>617 コンマ:5+2=7 妙な気配を感じ取る

 何処からか、妙な気配を感じ取った。

 此処ではない、何処か遠くから……。

 精神で感じられる様、深く、深くへと潜り込む。

 そうしていると――。

※更に判定
8以上で『■』を探知

精神【0】:+2
サブイベ補正:+1

判定直後

はっ

n

>>619 コンマ:0 クリティカル

※……どう足掻いてもクリティカル

 ――見つけた。

 光の壁を潜り抜け、まるで第三の目でも開いたかの様な感覚でソレをはっきり視認している様な錯覚を覚える。

 否、見えている。

 瞳は閉じているけれど、しっかりと感じられる。

 これは、何だ。

 この紋様に埋め尽くされた幾つもの円は何だ。

 この蓮の花――と呼ばれているだろう台座の描かれた円は、何だ。

現(そして、この温かな感覚は、一体――)

 見つけ、探り、当てたは良いが疑問が疑問を呼び起こす。

 そうして困惑していると、誰かの声が聞こえてきた。

 ――この運命は貴女方と共に。そして、■■■の許へ――

 ――我が魂は、あの■■■■と共に有り――

 気付けば、誰かがそこに座禅を組んで座っていた。

 違う。座っているのではない。

 『刻まれて』いるのだ。

 蝙蝠の翼と蠅の羽を持つ、外套を纏った青年と。

 鬼面を後頭部に被り、四つ腕の大衣の様な着物を着た青年が。

 そうして、呆然としてしまう。身動きが取れなくなる。

 するとやがて、地面から尋常ならざる恐怖が湧き上がってきて――。

>>619は末尾0 >>620-622までゾロ目 何かが狂っている



現「ッ!!!」

 ――漸く、視界は元の、白玉楼の自室に戻ることができた。

 ただでさえ低い体温が更に冷えた様な寒気と、異様なまでに吹き出た冷や汗が実体であることを思い出させてくれる。

現「あ、あんなものが、この幻想郷に存在、する、だと……?」

 肩で息をしながら、掌で顔を覆う。

 もしかすると、錯覚なのかもしれない。

 今さっき見たものは全て俺の妄想で、夢で、ただ座禅を組んでいる内に眠っていただけなのかもしれない。

 そう思いたかった。思いたかったのに。

 体の震えが、止まらない。

現「……あの場所は、ここから」

 恐らく、妖夢がたまに買い出しに行く人間の里のある方角か。

 あの刻まれた『曼荼羅』。温かなアレがあっただけ、まだマシだったかもしれない。

 そう考えた刹那、自分の中にまた違和感が生まれた。

現「曼荼羅……。ああ、そうだ。俺は、アレを知っているし見たことがある」

 何処か遠い記憶の隅。仏教とやらで広められた、図式の一つ。

現「この恐怖を引き金に、思い出しているのか……?」

 次々と自分の中に生まれる、記憶。

 記憶、というよりも知識。

 自分自身の事は相も変わらずだが。

 多少の映像と共に、知っていたであろう知識が頭の中へと雪崩込んで来る。

現「……皮肉だ」

 皮肉な話だ。

 あんな体験しなければ良かったと後悔した矢先に、アレが自分にとって関係のあるものだとわかってしまったのだから。

 ただ、何故関係があるかまでは思い出せない。

 自分が何者であるかも、わからない。

 ただ、戦い方は。

 体をどう動かせば良いかは。

 何となく、理解出来る様になった。

※記憶の一部が戻りました
※武道に通ずる判定の初回-がなくなりました
※現は『座』を確認しました 


※ちょっと眠気がひどいのでここまでで。

※明日は23:30頃に再開予定です

※お疲れ様でした


※すみません、今日の更新ですがリアルで予定が入ったのでお休みします

※何か質問等ございましたら、明日の更新までに答えられる分だけ答えますのでお書きいただければと思います

※現さんの見た目ですが、アークシステムワークスのソル(筋肉)量とカイ(かっこよさ)を足してバング殿(和風)で割った感じです。

※では、明日こそは。お疲れ様です


※22:30頃に再開します

>>639 決まっているわけじゃないです。行きたい場所がある場合は、近くに居るキャラに聞くかランダムで成功した際に指定すれば行ける様になります

※安価先を間違える不手際


※再開しますー

待ってたぜ


―白玉楼・自室(昼2)―

 吹き出た汗を拭い、乱れた息を正し、濡れた服を着替えて、落ち着く。

 自分の中で整理整頓を行い、記憶の一部の復活により得た知識を少しずつ落としていく。

 ……さて、そろそろ行動を再開するか。

 特に、やることもないけれど。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

最初に性別判定がありますが、主人公が女性でも恋愛要素がありますか?

>>643 選択:4

―神霊廟(昼2)―

 以前、布都が案内してくれた道を行き仙界へと赴く。

 相変わらずこの身にそぐわないのか、入る際に少しだけ抵抗を感じたが精神で律した。

 神子への返答についてはまだ検討していないが、まあとりあえず遊びに来てくれと言われていたし。

 とりあえず、誰か居るだろうか。

 家屋を眺めながら、待ってみる。

※遭遇判定
5以上で神霊廟キャラの誰かと遭遇

判定直後

へいや

>>648
※恋愛要素になるかは安価次第。百合って書いたことないからどうなるか……。

>>650 コンマ:1 失敗

 どうやら誰もいないようだ。

 もしかすると、出掛けているのか取り込み中なのかもしれない。

 誰もいないなら、ここに長居する必要もない。

 とりあえず、幻想郷に戻るか。


―幻想郷(夕方)―

 仙界から戻ってきた頃には、空は既に茜色だった。

 これから冥界の白玉楼に戻るか、それとももう少し回ってみるか。

 とりあえず、どうするか決めてから動くとしよう。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>656 選択:1


―白玉楼(夕方)―

 白玉楼に戻ってきた。

 この時間、妖夢はまだ修行をしているか夕餉の準備でもしているのか。

 幽々子の事もある。今、会える状態なのだろうか?

 里のある場所も少し気になる。

 あの曼荼羅が、本当に有るのかどうかも知りたい。

 この目で、確かめなければならない。

 そう思うが、まあ、急ぐこともないか?

 そんな風に思いながら、書斎を目指して屋敷を歩いていれば――。

※判定
4以上で誰かと会う

判定直後


>>661 コンマ:11 ゾロ目なので成功とします

※再判定

1~:妖夢
4~:布都
7~:幽々子
0・ゾロ目:紫

判定直後

ほい

>>667 コンマ:6 布都、登場

布都「おお、おぬしよ。やはり戻ってきたか」

 俺の部屋のある廊下で、布都と鉢合わせた。

現「ん?布都じゃないか。どうしたんだ?」

布都「先ほど神霊廟にいたじゃろ?」

 何故知っている。

布都「玄関に行った時に誰かの気配がして出てみれば、丁度ぬしの背中が見えたからじゃ」

現「呼び止めるくらいしてくれよ」

布都「そんな暇なく幻想郷に戻って行ったのじゃ。我は悪くないぞ」

 確かに。今回のこの話は、誰が悪いとかそういう話ではない気がするが。

現「それでわざわざここに?」

布都「うむ、そうじゃ。庭師とは顔見知りじゃから、ぬしの話をすればそろそろ戻って来る頃と言っておったし」

 妖夢とは知り合いだったのか。

 まあ、じゃなければここの場所を知らないか。

布都「何にせよ、話したかったのじゃ。我はぬしの助けになりたいからの」

現「……そうか」

 布都の言葉に、複雑な思いを抱く。

 それが善意であるのか、憐れみであるのか、同情であるのか、親しみであるのか。

 どれにしても、自分が何者なのかもわからない俺を、布都はどう思っているのだろうか。

現「……そうだな、話すか」

 そう言って、俺は小さく笑みを作った。

 さて、何を話そうかな。

※自由安価(内容明記)

↓3

過去との決別について

>>673

現「物部、というのは。蘇我と敵対していたと、記憶している」

布都「それがなんじゃ?」

現「お前は、過去と決別したのか?」

 座れる場所――庭を目指して歩いている途中に、俺は尋ねる。

 復活した知識の中に、そういう話があった。

布都「それは、どうして屠自古と手を取り合っているのか、ということか?」

現「そうなるか、な。物部は反仏だった筈だ」

布都「ふむ、あの頃は策謀で貶めようとしたぞ。尸解仙の術の寄り代に選んだ屠自古の壺を焼かれていないものにすり替えて、復活出来ない様細工したしな」

 さらっとよくわからないが、恐ろしい事をしたのだと理解出来る言葉を吐く布都。

布都「それも、幽体の方が便利だと言われれば失敗したな、と思ったがの」

現「……そういえば、蘇我のは亡霊だったな。その原因は布都だったのか」

布都「うむ!……それはそうとして、何故屠自古と手を取っているかじゃが」

 庭に着いて、二人で段差に腰を掛ける。

布都「慕う者の為じゃよ。太子様が目覚めた今、争う理由もないじゃろ」

現「……なるほど」

布都「手を取り合う、というよりも持ちつ持たれつじゃな。……過去は振り返るものじゃ、それだけに囚われている者は滅びる」

現「そうすると、俺はやがて滅びるのか」

布都「違う!前を向けない者はという意味じゃ!現が滅びるのは、我が許さんぞ!!」

 慌てて、立ち上がって、凄い剣幕で捲し立ててくる布都。

現「そ、そうか」

布都「そうじゃ!!」

 ふん、と鼻を鳴らして彼女は腕を組む。

 ……果たして俺は、前を向いているのだろうかと思うけれど。

 布都の笑顔に、俺も釣られて笑うのだった。

※布都の好感度が上がった


―白玉楼(夜)―

 布都との楽しい談笑を終えて、夕餉もどうだと尋ねたのだが彼女は太子様が待っていると言って仙界へと戻っていった。

 妖夢の作った飯も、美味いというのに。

 まあ、無理に同伴させるのも、と思い見送って今日の終わりがやってくる。

 夕餉を終え、腹ごなしついでに夜風に当たりながらの散歩をする。

 何時ものことだが、眠るまでどうするか。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>678 選択:1 ※末尾0の為、サブイベ

 歩いていると、物置部屋の前に妖夢の姿があった。

 二本の木刀を持っているのが見える。

現「なんだ、これから修行が?」

妖夢「し、師匠……。ええ、そんなもの、です」

 歯切れ悪く、妖夢は答える。

現「二本の木刀……。修行ならば、一本で良いだろうに」

妖夢「あ、い、いえ。これは……。その……」

 俯き、わたわたとする妖夢。

 心なしか、半霊も挙動不審になっているし、彼女の耳も赤い。

 ……ふむ?

※選択
1:なんだ、もしかして期待でもしていたのか?
2:成程、それは予備か?
3:よし、丁度良い。ならば、一戦といこうか
4:その他(内容明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

二刀流の練習か?

今気づいたが癖で貴方って書いちまった
現さん名前あるのに(´・ω・`)

>>687 ※気にしなさんな。まれによくある


>>685 4:二刀流の練習か?

 ほう、そうか。そういうことか。

現「二刀流の練習か?」

妖夢「はい!?」

現「そういえば、妖夢は二刀流だったな。……良い心がけだ」

妖夢「ち、ちが……。こ、これは……!それに、白楼剣は使いすぎると閻魔様に怒られてしまいますし!」

 何か間違っていたのだろうか?

 妖夢は必死に釈明する様に否定しているが、二刀流の剣士が木刀を二本持っていればそうじゃないのか。

 因みに、白楼剣とは斬った者の迷いを断つ力を持つ刀である。

 魂魄家の者しか使えないらしく、幽霊がこれに斬られれば忽ち成仏するという代物だ。

現「普段は一刀で練習しているのは、そういう理由か?」

妖夢「……もう、良いです。それで」

現「何が、だ」

妖夢「師匠の言う通り、これから二刀流の練習です!ええ、そういうことにします!!」

 何をむきになっているのだろうか。

 何故か、非難されているような気分になった。

 些か、腑に落ちない。

現「ふむ、ならば」

※選択
1:修行を付けようか。眠る前の運動といこう
2:頑張るが良い。……その内、俺を超える事を願うぞ
3:その他(内容明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>693 選択:1

現「修行を付けようか。眠る前の運動といこう」

 そう言って、俺は背筋を伸ばす。

妖夢「良いの、ですか?」

現「ああ。このまま眠っては、勿体無いだろう?」

 何もせずに眠るより、何かしてから眠る方が良い。

 そういう考えのもと、俺は妖夢にそう言って微笑む。

妖夢「それならば、喜んで。今日はどのようにしますか?」

 妖夢の問いは、俺がどうするかという意味だろう。

 木刀を使うか。それとも徒手空拳といくか。

 はたまた、そうだな。使ったことのない、真剣といくか。

※アンケート
※徒手空拳が選ばれた場合、この先現さんの戦闘スタイルは『徒手空拳』になります

1:徒手空拳で
2:木刀で
3:真剣で

↓6までで多いものを採用

※割る二票である

※こんな時はコンマ判定!

偶数・ゾロ目で徒手空拳
奇数・0で木刀

判定直後

えい

>>703 コンマ:奇数 木刀で

―白玉楼・庭(夜)―

 物置からもう一本、木刀を取り出して向かった先は庭である。

 そうして、何時も通りに向かい合う俺と妖夢。

 木刀と言えど、当たれば痛い。

 打ちどころが悪ければ、最悪致命傷になるだろう。

 手に馴染む木刀を握り締めながら、違和感の消えた構えを取る。

 ……今ならば、分かる。

 どう動けば良いのか。

 どう、戦えばいいのかを。

妖夢「行きます、師匠!!」

現「応、来るがいい。妖夢!」

※判定
程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
サブイベ補正:+1

判定直後

n

>>705

 拮抗する打ち合い。

 鳴り響く鈍く乾いた音。

 その最後を飾ったのは――。

現「一本、だな」

妖夢「お、お見事です」

 首筋に寸止めで入った、俺の木刀だった。

 ふむ。良い試合ではあったが、妖夢の動きを封じてしまったか。

 これでは彼女の良さを活かさせる事が出来ない。

 これは俺の修行ではなく、妖夢の修行なのだ。

 そこを重点に置けなかったのは、今回の反省点であるかな。

妖夢「……以前とは、比べ物になりませんね」

現「取り戻せたからな。……易々とは取らせんさ」

妖夢「悔しいです……。遠く見えてしまいますよ、師匠の背中が」

 木刀を握り締め、歯を食いしばる妖夢。

 一日、二日で以前の勝ちを取り消されたのだ。

 その気持ちはわからんでもない、が。

現「俺はお前の師匠だ。遠くて当然だろう」

妖夢「ですが」

現「だが、お前をここまで。否、俺以上に鍛えるのが、俺の役目だ」

 言って、妖夢の頭をゆっくりと撫でる。

妖夢「ッ!?」

現「お前は強い。筋も良いと俺は思う。前の師がどういう人だったかを俺は知らんが」

 そして、俺とどっちが強いのかも知らないが。

現「今のお前が、今後どう化けるか。俺は、見てみたいのだ」

妖夢「師匠……」

 満面の笑みを浮かべながらそう伝えれば、妖夢はジッと俺の瞳を見据えてくる。

妖夢「はい、はいっ!私は、これからも精進致します!もっと、もっと強くなります!」

現「ああ、その意気だ」

妖夢「私には、斬れぬものはあんまりないのだから!!」

 いや、その口上は少しばかり格好悪いぞ。

 と、思いながら苦笑する。

妖夢「うおおおおおおおお!燃えてきたあああああああ!!」

 雄叫びを上げる妖夢の姿が、あまりにも微笑ましく思えた。

 ああ、そうだ。

 お前は強くなれ。誰よりも、何よりも強く。

 お前自身を『護れる』ように。

 俺の出来る事は、多分それしかないのだから。

※妖夢の腕が上がりました
※妖夢の好感度がぐっと上がりました

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
※現在なし


特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:知らないなら、それで何も問題ないの
魂魄 妖夢:師匠!そう呼ばさせて頂きます!!
『八雲家』
八雲 紫: 違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬし、本当に怨霊なのか?
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:怨霊が客人、ねえ?
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……


※キリが良いのでここまでで

※次回は夢判定からですね。以前書いた通り+1付けます

※最早、剣術と体術で戦うのが現さんのスタイルでいい気がしてきました。それで良いかな?

※次回はおそらく明日の夜、日付が変わるかかわらないかくらいにやるかと思います

※では、お疲れ様でした


※0:00頃に再開します


※再開の時間だ、ぜー!

※サティスファクションの時間だー!ヒャッハァァァァアアアッ!!

※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後

※あ、ごめん。また補正忘れてた。済まないがもう一回判定させてくれ

※夢判定

6以上で現は夢を見る

前回ゾロ目ボーナス:+1

判定直後

>>721 コンマ:6+1=7 ※成功

※やっと夢を見た現である

※再判定

1~:遠き日の鉄の音
3~:遠き日の林のさざめき
5~:遠き日にありし桜は舞う
7~:目覚め
0・ゾロ目:天眼は見通す

判定直後


>>723 コンマ:1 遠き日の鉄の音

 ―???―

 刀。ひと振りの鋼。洗礼された、人を殺す形。

 この刀は、あらゆる血を啜ることだろう。

 この刃は、あらゆる者を斬り裂くことだろう。

 これは、これこそが。

 ありとあらゆる存在を断つ刀となることと願い、その男は鉄を打つ。

 振り下ろされる鎚が甲高い音色を奏で、轟々とうねる焔が照らし輝く。

 水の蒸気がこれを固め、更に彼は鉄を打つ。

 そうしている内に、彼はそれを掲げると、この刀を見る。

「葬ることぞ嬉しけれ。恨むことぞ楽しけれ。辛き記憶を内包し、お前は斬り裂く刃と有れ」

 呪詛に似た言の葉は部屋に溶け込み、刀はその形を成していく。

 いざ、いざと。彼の為に成し上がれ。

 いざ、いざと。彼の為に出来上がれと。

 それを眺める男が一人。

 その光景を、黙して眺める男が一人。

 光放つ刃が出来上がる様を、鉄の音を聞きながら男はその場で眺めていた。


七日目

―白玉楼・自室(朝)―

 夢を、始めて夢を見た。

 あの光景は、何だ。

 鍛冶師が刀を打つだけの映像。

 その鉄の音が、妙に耳に残っている。

 あれは、俺か?

 俺が見た光景なのか?

 ……俺は、刀を持っていた?

 作らせたのは、俺なのか?

 布団に座ったまま、呆然と考える。

 ……とりあえず、今は置いておこう。

 このままここに居れば、また寝てしまいそうだ。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2

※また幽々子様でゾロ目かよォッ!!朝にメインイベント起こりまくるぅ

>>726 選択:2

 夢の事を考えながら廊下を歩いていると、その角で幽々子とぶつかった。

幽々子「きゃあっ!?」

現「ッ!」

 倒れそうになる彼女の手を掴み、引き寄せて体勢を立て直させる。

現「……すまない、呆然としていた」

幽々子「いえ、私も考えごとをしていたから……」

 互いに謝りながら、廊下の真ん中で立ち尽くす。

 昨日の件のせいか、どうも少し空気が気まずく感じてしまう。

現「……」

幽々子「……」

 沈黙が降りる。

 非常に、非常に気まずい。

現「……とりあえず、おはよう」

幽々子「ええ、おはよう。現さん」

 交わされる挨拶。

 しかし、会話は続かない。

 ……何か、会話をしなければ。

※自由安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

妖夢の様子について

>>732

現「……妖夢の、様子なんだが」

 そこで思い付いたのが、妖夢のことについてだ。

現「幽々子から見て、あいつはどうだ?」

幽々子「それは、どういう意味でかしら?」

 質問に質問を、などと言う無粋な話はなしとして。

 とりあえず、幽々子から見た妖夢について、どう考えているのかを黙して求めてみる。

幽々子「……そうね。貴方に、やっぱりべったりよね」

現「何故、そうなる」

幽々子「現さんがそのまま聞こうとするからよ。これも素直な感想よ?」

現「……そう、見えるのか」

 幽々子の言葉に、少しばかり眉間に皺を寄せる。

 べったり。そう言われると、確かに彼女は俺と会うとすぐに寄って来る事が多い。

 ……別に構わないと言えばそうなのだが。

現「それは、どうなんだろうな」

幽々子「あら、良いじゃない。お似合いだと思うわよ」

現「……よしてくれ。俺はあいつの師匠なんだから」

 手心を加えるという意味で言えば、そういう意味で。

 男女仲というのを意識しているつもりはない。


幽々子「勿論、私も現さんのこと、好きよ?」

 その言葉に、空気が固まる。

 そう、さらっと、何か気に掛かる言葉が放たれた気がした。

 余裕綽々と言った風な表情の幽々子。

※判定
現の反応
1程初心に反応 9程やれやれと反応 0・ゾロ目で……?

判定直後

※更に判定
幽々子
1程実はドキドキ 9程からかい 0・ゾロ目で……?

判定↓2

うむ

そい

>>738 コンマ:7 ……からかうのはよせ

>>739 コンマ:6 ……さて、どう反応してくれるのかしら?


現「お前も、適当なことを言ってくれるな」

幽々子「あらあら、いけずな反応ね」

 くすくすと笑って、幽々子は口元を袖で隠す。

現「やっと笑ったな」

幽々子「へ?」

現「お前、今日俺と会ってから一度も笑わなかっただろ?」

 必ず、会えば笑顔があった。

 だが、今日はなかった。

 そうか。気まずいと思ったのは、幽々子の表情に何処か影があったからか。

現「ああ、だから楽しく思えなかったのか」

 そうか。重い空気で会話が続かなかったから、何となく嫌だったのか。

 楽しくないことなど、したくない。

 俺は楽しく気ままに過ごしたいのだから、その様な空気など俺には不要なのだ。

現「幽々子は笑っていてくれた方良いな」

幽々子「……」

現「どうした?」

幽々子「……それは、口説いているのかしら?」

 何時か何処かで聞いた台詞を、幽々子からも聞かされる。

現「さあな」

幽々子「……バカ」

 小さく、呟かれた言葉は俺の耳に届くことはなかった。

 口説く、口説く、ね。

 別にそんなつもりなんてないんだが、どうやらこういう行為は駄目らしい。

 そうして、また形成された気まずい空気は妖夢のお呼び出しによって霧散された。

 少しだけ、妖夢に感謝をしながら朝餉を食べることになった。

※幽々子の好感度がぐっと上がった


※今日は難産な日のようでした。全然筆が進まねえ……。

※今日はここまで。明日も今日くらいの時間に再開予定です。

※では、お疲れ様でした


※23:30頃に再開します


※再開します


―白玉楼(昼)―

 妖夢に感謝しながら食べた朝餉を終えて、とりあえず廊下へと出た。

 幽々子の機嫌も、彼女の料理で治ったようだ。

 本当に、妖夢様々である。

 小さく吐く息も、白くなり始めた今日この頃。

 さて、これからどうするか。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

>>749 選択:4

―仙界・神霊廟前(昼)―

 この場の空気も慣れたもので、来る前に精神を落ち着かせるのが当たり前になっていた。

 前回は呼び鈴について気がつかなかったが、今回はその場所もちゃんと見つけてある。

 さて、誰か居るだろうか?

※判定
4以上で誰かと会う

判定直後

a

>>754 コンマ:3 ※妖怪一足りない

 ……しばらく待ってみたが、誰もいないようだ。

 うむ、この前と言い、俺は都合の悪い時にしか来ないのか。

 小さく溜息を吐きながら、俺は神霊廟を後にした。


―幻想郷(昼2)―

 骨折り損、とは言わないが。

 向こうが居ない時に行って、そのまま帰ってくる。

 何とも、虚しさのある時間だった。

 まあ、こっちの都合で行ったのだ。文句など言えないわけだが。

 どこか別の場所に向かうか、それとも白玉楼に戻って妖夢の稽古を見るか。

 どうするかな。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

5

>>759 選択:5

―旧地獄・坑道(昼2)―

 そのままの足で、旧地獄までやってきた。

 薄暗いこの空間は、相変わらずこの体に心地いい。

 そのまま歩いて先へと向かうと――。

※判定
4以上で誰かと会う

判定直後

ふぁ

>>763 コンマ:2 失敗

 やはり、誰にも会うことはなかった。

 そろそろ戻らないと、と思い立ち来た道へと踵を返す。

 ここは無法地帯。何があるのかわからないわけだから、あまり長居するつもりはない。

 知り合いが居れば話は別なのだが、今は詮無きことか。


―幻想郷(夕方)―

 今日は日がな誰とも会わず、結局は夕暮れである。

 まあ、長い散歩だと思えば良いか。

 ものは考えようとは、良く言ったものだ。

現「ふむ、まあそんな日もあるかな」

 などと、自分に言い聞かせてみた。

 夕暮れを眺めながら、黄昏る男がここにいた。

 それは、俺だった。

 ……くだらないことを考えている暇があったら、移動するか。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

3

>>767 選択:3


―三途の川―

 ……夕陽の光を反射させる川辺を眺めながら、立ち止まる。

 今日という日は、どうやら場所を知っている所へと巡回する日のようだ。

 そんな事を考えながら、手頃の丸石を見つけて川へと投げ込む。

現「ふんっ」

 水切り遊び。子供のやるような事だが、中々に面白い。

 石は五十程跳ねると、遠くで沈んだようだ。

 ふむ、音から察するに半里程かな?

 そんな風に独り遊んでいれば――。

※判定
4以上で誰かと会う

判定直後

>>773 コンマ:5 成功

※誰と出会った?(三途の川に居そうなキャラで)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

映姫


>>779 選択:映姫

「三途の川で水切りとは、なんとも罰当たりな事をする方が居たものです」

 背中から、少女の声が聞こえてきた。

 誰だ、と思いながら振り返る。

「早速説教、と言いたい所ですが先ほど他の者にして来たばかり。なので、忠告だけしておきます」

 いきなり、忠告された。

 俺が口を開く前に、それである。

 その少女は、右手に笏を持っていた。

 右側の長い緑髪には紅白の紐が付けられ、その上に特徴的な帽子を被っている。

現「忠告感謝する、と言いたいが。……見ず知らずの者にされたとあってはな」

 嘆息を吐きながら、呟く。

 所謂、余計なお世話だという話だ。

「この閻魔の忠告が聞き入れられないと?」

現「……閻魔。ああ」

 閻魔、と自称する少女の瞳を見据えながら一人納得する。

 小町が言っていた閻魔とは、目の前に立つ彼女のことらしい。

「私は四季映姫・ヤマザナドゥ。……貴方が夢路 現ですね」

 自己紹介をする少女――四季は、俺の名前を口にした。

 どうやら、向こうは俺のことを知っているらしい。

映姫「どうして俺の名前を、と言いたげな顔をしていますね」

現「それはそうだ。俺はまだこの幻想郷に来て、日も浅い」

 そして、閻魔の耳にまで届く様なことをした覚えはない。

映姫「小町から聞いていました。……あまり彼女を甘やかさないでください」

現「成程。そして、その話には善処するとお答えしよう」

 小野塚は、彼女の部下だと言っていた。

 ならば、そういう話なのだろう。

※好感度判定
四季映姫・ヤマザナドゥ

1程懐疑的 9程好感 0・ゾロ目で……?

判定直後

nya


まあああああああああああああああたああああああああああああああああかあああああああああああああああああああああああああああ

>>782 コンマ:0 クリティカル

※四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと…… を取得しました

映姫「現さん」

 その中で、四季が俺の名を唐突に呼ぶ。

映姫「貴方は、選択する」

 そして、不可解な事を述べられた。

現「選択、とは?」

映姫「来る将来、貴方は貴方を知る。嘘偽り無い、悩みを抱えることでしょう」

 彼女の言葉に、眉を顰める。

映姫「貴方は選ぶ。その時、貴方は後悔を決してしない選択をしてください」

現「……君は、俺を知っているのか?」

映姫「いいえ。私は『貴方』の事を知りません。しかし、そうだった者を私は知っている」

 真剣な眼差しで彼女は俺の瞳を見つめる。

映姫「その者たちは、選んだ。白黒を付けた。故に、紡いだ」

現「何を、言っている?」

映姫「私は、期待しているのです。貴方に。貴方もきっと、そういう存在であるだろうと」

 淡々と語られる言葉。

映姫「そう、貴方は他の者よりも特別な存在。……『彼女』が掬った、選んだ存在なのだから」

 掬った、選んだ。

 彼女は何を言っている?

映姫「現さん。貴方は、きっと……」




「……肩入れも、程々にしないと駄目ですわよ、閻魔様」

映姫「……八雲 紫」

紫「それ以上は、禁則事項ですわよ?」

映姫「禁則事項……。ええ、そうでしょうね。貴方からすれば、そうでしょう」

 映姫の目の前に、開いた空間。

 そこには、つい先程まで夢路 現が立っていた場所。

 唐突に現れた八雲 紫は、映姫の後方で薄ら笑う。

紫「私からすれば?面白い事を言いますわね」

映姫「彼は既に、『座』を感知していた」

紫「……」

映姫「彼の魂は、彼女が、彼女達が選んだものだ。しかし、その基盤から生み出された彼を」

 刹那、言い放つ前に紫の手が『すきま』から伸びる。

 その手には、畳まれた扇子が一つ。

 映姫の喉元に、その先端が突き付けられる。

紫「……あれは、『■■』によって行く場所さえ忘れた者達の魂から選ばれた者」

 低く、そして冷酷にすら感じる声色で大妖怪は紡ぐ。

紫「忘れたモノを呼び覚ませば、『■■』に対抗出来る力を獲得することは、『安藤』の時に確認することが出来た」

 継ぐ言葉は、更に熱を帯びていく。

紫「『鎌足』はその絆で『太極』にまで至り、彼の『座』へと自ら刻まれた!」

映姫「……それだけでは、駄目なんですよ」

紫「何が駄目だと言う!私が立案したこの大術式に賛同したのは、貴方達だってそうでしょう?」

映姫「……」

 紫の言葉に、映姫は黙して立ち尽くす。

紫「……余計な真似は、しないでくださる?」

映姫「では、最後にお節介を一言」

紫「何かしら」

映姫「『急がば回れ』」




映姫「……ふぅ。一体、何を焦っているのでしょうか」

 八雲紫が消えてから、四季映姫は一人ごちる。

 結局、顔を見ることはなかった。

 最後に彼女はどんな顔をしていたのか、映姫は知る由もない。

映姫「焦っているのは、私もかもしれませんが」

 そして、自嘲する。

映姫「どちらにせよ、彼がどう選択していくかに掛っているんですけど。……まだ私にも、目はあるかもしれませんし」

 小さく笑い、僅かに頬を紅潮させる映姫。

映姫「……『彼女』は、もう選んでいる。その選んだ事にどう彼が対応するのか、楽しみですね」

※四季映姫・ヤマザナドゥは現に期待しているようです


―白玉楼(夜)―

 目が覚めた時、そこは三途の川ではなく、白玉楼だった。

 何かに落ちたと思ったと同時に意識を失った俺だったが、どうやら体に何も異常はないらしい。

 夕餉も何時も通り食べたし、気分も悪くない。

 四季の言っていた事が何なのか、見当も何もあったものではないが、彼女もまた何かを知っているのだろうか?

 そして、期待しているとは、何に向けられた言葉なのか。

 疑問は尽きない。

 こういう時は――。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:庭で月見酒(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2


>>793 選択:2 コンマ:末尾0 サブイベ

※山田の判定0のせいでサブイベのこと説明入れ忘れた。起訴

幽々子「それで、私に声を掛けてくれたのは嬉しいけど……」

現「少し悩み事が多すぎてな、気分転換したかったんだ」

 整理しなければならない話が多すぎて、どうも駄目だった。

 ので、幽々子と話して気分を落ち着かせようとしたのが、今回の発端である。

幽々子「だったら、妖夢の稽古を付けてあげれば良かったんじゃない?」

現「体を動かして発散するよりも、口を動かしていたかったんだ」

 だから、何か話そうと誘った。

 言葉を連ねていれば、頭も回るだろう。

 色々と、幽々子も知っていそうだが果たして素直に語ってくれるかは分からない。

 まあ、俺が言った言葉に偽りはないわけだが。

幽々子「そう?なら、誘い主様から何か話題を出してもらわないと」

 心なしか、上機嫌に見える幽々子はそう言って催促してくる。

 そうだな、何を話そうか。

※自由安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

閻魔に会ったことを話す


>>798

現「そういえば、今日三途の川に行ったんだが」

幽々子「……何でまた、幽霊にとってあまり良くない場所に」

現「ちょっとな。…・・そこで、閻魔に会った」

幽々子「ッ」

 一瞬、幽々子の顔が引き攣る。

幽々子「閻魔様……。四季映姫様、ね」

現「なんだ、知り合いだったのか」

幽々子「それはもう。私に幽霊の管理っていう仕事を与えたのは彼女よ?」

現「そう言えば、そんな事も言っていたな」

 少し前に、聞いた事を思い出す。

幽々子「……それで、どんな話をしたの?」

現「ああ、それについてだが」

 ……素直に尋ねてみるべきか、それとも今ははぐらかしてしまうか。

 まだ、殆ど自分には分からないことばかり。

 聞きたいが、また理解出来ないのではないか?

※選択
1:それでも聞いてみる
2:今はまだ、その時じゃない
3:その他(内容明記)

※採用されたレスのコンマが0・ゾロ目で……?

※途中ですが寝ます。明日の再開時間はちょっと未定です

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用


おつ


※22:30頃に再開します


※再開します。今回は>>800の続きからで、選択は>>801の2

――

現「いや、軽く忠告されただけだ」

 肩を竦めながら、やれやれとして言葉を紡ぐ。

 聞きたいという気持ちは大きいが、この場で聞くのは止めておく。

 今はまだ、その時じゃない。

 もしもここに八雲 紫が居て、そういういう場面であったならば真っ先に問いただすことだろう。

幽々子「忠告って、現さん何かしたの?」

現「三途の川で水切り遊びをしていたら、罰当たりと言われてしまったよ」

幽々子「ふふっ」

 だから、良い。

 以前の様な重くて楽しみのない会話など、望まない。

 今はただ、幽々子と共に談笑出来れば、それで良い。

現「……可笑しなことを言ったか?」

幽々子「現さんがそんな子供みたいな事をするなんて思ってもみなくて」

現「何を言う。意外と奥が深いぞ、水切りは」

幽々子「でも、そんな恐れ知らずなこと普通出来ないわよ」

現「……普通の幽霊なら、そうかもしれないが」

幽々子「うふふ、現さんは怨霊ですものね」

 笑い合い、楽しく過ごす。

 今は、この時間を大切にしたいと思う。

※幽々子の好感度がぐっと上がった

※現在公開可能な情報

名前:夢路 現
読み:ゆめじ うつつ
能力:守護する程度の能力
種族:怨霊(?)
危険度:激高
人間友好度:?
精神【0】:あなたは何にも動じず、強く揺るぎない黄金の精神を持っている
頭脳【9】:天才と呼んでも過言ではない。自分で様々な問題を解決することが出来るだろう
潜在能力【7】:様々な可能性を宿している。
幻想郷縁起
なし

特殊設定

勇者
あなたは大いなる勇気を持つ者だ。
あなたは優しく、どんな恐怖にも立ち向かうことが出来るだろう。
効果:精神判定に+2 悪行と思われる行動が出来ない

記憶喪失
あなたには記憶がない。
その為自分の名前ややりたいこと以外、わからない。
もしも記憶を取り戻せれば、真の自分を顕に出来るだろう。
効果:様々な初回判定に-2 記憶復活で特殊設定追加可能

現在行ける場所

白玉楼※拠点
旧地獄
三途の川
神霊廟

相関図
『白玉楼』
西行寺 幽々子:大切な時間を、今は強く感じていたいの
魂魄 妖夢:師匠!そう呼ばさせて頂きます!!
『八雲家』
八雲 紫: 違うなら、どうでもいいわ
『神霊廟』
蘇我 屠自古:霊仲間ってだけだ
物部 布都:おぬし、本当に怨霊なのか?
豊聡 耳神子:……私が、嘘を吐いてまで誘うとは、な
『花映塚』
小野塚 小町:怨霊が客人、ねえ?
四季映姫・ヤマザナドゥ:貴方は、きっと……
『妖怪の山』
犬走 椛:怨霊なのに、悪い気を感じない……


※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後

g

>>812 コンマ:8 成功

※再判定

1~:遠き日の林のさざめき
5~:遠き日にありし桜は舞う
7~:目覚め
0・ゾロ目:天眼は見通す

判定直後

ふんぬ

※大低空飛行!

>>814 コンマ:1 遠き日の林のさざめき

―???―

 ひと振りの刀があった。

 屋敷の縁側で座る男の傍らには、ひと振りの刀があった。

 男は遠くを眺める様にしながら、屋敷の裏に生い茂る林を見ていた。

 呆然と、ただジッとして、時が緩慢に流れていくのを感じながら。

「もうすぐ、春か」

 男は小さく呟くと、刀を手に取り刃を抜く。

 光に晒され、輝く白刃。

「この現世は、夢路の果てに何を見るのだろうか」

 彼は呟くと、小さく笑う。

 平氏と源氏。絶えぬ戦。血を啜り、血を与え、血を飲むこの刀は何を思うのか。

「血、血、血。血で潤すは、怨み辛みに儚い夢ぞ」

 小さく呟き、繰り返す唄。

「血、血、血。血を与え、飲めと笑うは、彼の魂魄ぞ」

 小さく笑い、繰り返す唄。

「……もうすぐ、この戦も終わる」

 太平を前にして、男は何を思うのか。

 刃を鞘に納めながら、林のさざめきを耳にまた、緩慢な時間の流れに身を任す。

八日目

―白玉楼・自室(朝)―

現「……寒いな」

 気温の低さに目を覚ませば、俺は布団も被らず眠っていた事に気付く。

 寝返りの際に蹴り飛ばしたか。

 どちらにせよ、寒いものは寒い。

現「血、血、血……。夢の中のあの唄は、俺が唄ったものなのだろうか」

 顔の見えない男が夢の中に居た。

 傍らに置かれたあの刀は、昨日見た夢に出てきた物、に見えた。

 だが、この繰り返す唄は、どうも口にするに違和感がある。

 どちらかと言えば――。

現「良く、耳に残る」

 そう、そう言った方が、確かな気がしていた。

 まあ、良いか。

 布団を畳みながら、小さく溜め息を吐く。

 朝が来た。これからどうするかな。

※選択
1:妖夢と話す
2:幽々子と話す
3:台所に顔を出す(判定有り)
4:自室で過ごす
5:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

4


>>825 選択:4

 そのまま部屋を出る気になれなかったので、自室で朝餉が出来るのを待つことにした。

 昨日今日と、夢を連続で見るというのは何かの顕れなのかと、少し考えてしまう。

 選択。

 四季の言っていたあの言葉が、頭を過ぎる。

現「選択の時が近い、とでも言うのだろうか」

 俺が俺を知り、そして何を為すのか。

 俺とは、どういう存在なのか。

現「……ならば、出来る事をするべきなのだろうが」

 今、為すべき事は何なのだろうか。

 妖夢を鍛えることだろうか。

 見聞を広めることだろうか。

 豊聡の所で、修行することだろうか。

現「……ふふ、何から手を出せばいいのか」

 これもまた、選択か。

 さて、まだ朝餉まで時間はあるな。

 これからどうするか。

※自由安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

乾布摩擦


>>828 

 着物の上をはだけさせ、半裸の状態で布を乾布摩擦をすることにした。

 最近、どんどん気温は冷え込む一方だ。

 元々この体自体、体温が低いわけだが少しでも温かくしたい。

 そう思いながら、腕を動かしていると――。

※判定
7以上で誰かが来る

判定直後

そおい

>>833 コンマ:3 失敗

妖夢「幽々子様ー!師匠ー!朝ごはん出来ましたよー!」

 遠くから妖夢の呼ぶ声が聞こえてきた。

現「うむ、目も覚めたし体も温まった。そろそろ行こうか」

 着物を正し、軽くかいた汗を拭ってから朝餉へと向かう。

 今日もまた、妖夢の作った料理は美味だった。


―白玉楼(昼)―

 体の調子が些か良い。

 今朝の乾布摩擦のお陰か、そこまで冷えを感じる事もなくなった。

 まあ、昼間は未だに寒々しいといった気候ではないけれど。

現「さて、と」

 そろそろ、何かをしようか。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:旧地獄へ行ってみる
6:ランダム(判定有り)
7:自室で過ごす
8:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント


↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

4

>>836 選択:4 コンマ:末尾0 ※イベント

―仙界・神霊廟(昼)―

 最近、一日に一回はここに訪れている気がする。

 遊びに来いと言われた手前、一度くらいはと思っているのだが。

 丁度、誰も居ない時に来ているのが原因か。

 今日こそはと思ってこの場に訪れてみれば――。

※選択

1:布都が居た
2:屠自古が居た
3:神子が居た

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

※しまった!見間違えた!!何やってるんだ……orz

※途中まで書いちゃってたんで、昼2で妖夢の修行のメインイベント処理するんで、勘弁してください……


神子「こんにちは、現さん」

 豊聡が玄関口に立っていた。

現「……聖徳王か。今日は居るんだな」

神子「ふふ、普段は修行か道教の教えを広める為に人里に出払って居ますからね」

 奥の道場まで呼び鈴は聞こえないのだろうか、と思うが集中していれば聞こえなくても仕方ないか。

神子「それに、ここに来る方は貴方か博麗の巫女がたまに、くらいですから」

現「随分と、寂しいな」

神子「言ったでしょう?人里にも行きますから、話す相手に飢えているわけじゃない」

 柔和な微笑みを浮かべながら、豊聡は言う。

現「しかし、随分と印象が違うな。初めて会った時はもっと、厳格な喋り方だっただろ」

神子「ええ、まあ。あれは、言ってしまえば仕事時の喋り方ですから」

現「……俺相手にか?」

神子「ええ、今でも修行をしに来て欲しいと思っていますよ」

現「……さあ、どうするかは俺の自由だ」

 やれる事の一つとして考えているが、本格的にするかと言われれば首を傾げるだろう。

 そういうのは、集中してやるべきだ。

 俺はそう思う。

神子「では、少しやって行きますか?」

現「修行、とやらをか?」

神子「ええ。……貴方なら、大丈夫だと思うので」

 ふむ、そう誘われてしまえばやるべきか否か悩むな。

※選択
1:修行を受けてみる
2:だが断る

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

1

>>849 >>852 結婚…・・じゃなくて 選択:1

―神霊廟・道場(昼)―

神子「少しでも興味を持っていただいたようで、良かった」

現「そうか?」

神子「ええ。……それで貴方が本格的に修行することになったら、布都が大喜びするかもしれません」

 豊聡に連れられた道場で、そんな会話をする。

現「布都が?」

神子「勿論、私もそうですが」

 それは、どういう意味で言っているのだろうか。

 等と邪推するが、有り得ないなと思って直ぐにかき消す。

神子「では、まずは簡単に出来る精神統一からやりましょうか」

現「……所謂、座禅か?」

神子「そう考えて頂いても良いですけど、好きな体勢でどうぞ」

 ……まあ、試しだと言っていたしそこまで厳しくはしないようだ。

 というわけで、座禅を組んで精神を研ぎ澄ます。

※判定
7以上で……?

潜在能力【7】:+1
メインイベント補正:+1

判定直後


>>855 コンマ:5+2=7 ※成功

神子「……やはり、私の目に狂いは無かった」

 不可思議な、感覚を覚える。

現「これは一体……」

 気が付けば身の周りを、輝く魂魄が浮いては消え、点滅を繰り返していた。

神子「性質が『こちら側』に傾いているのでしょう。それは小神霊。……貴方に『護って』もらおうとしているのかしら?」

 護る……。

現「護る、か。……俺が果たしてそれを叶えられるかどうか」

 無意識の内に、そう呟く。

神子「貴方にはそういった性質がある。……怨霊、と前に言いましたが」

現「ああ」

神子「貴方には、神霊の素質も兼ね備えているようです」

現「俺に、か?」

神子「はい。小神霊たちが集まっているのがその証拠であり、だからこそ怨霊でありながら自ら人を襲っていない」

 ……確かに、俺は自分で誰かを襲おうと思ったことなどないけれど。

神子「貴方が望むなら、今後自由にここで修行する事を許可します。その様子なら、ここに長く過ごせば自ずと神霊になれるでしょうから」

現「……そうか。そうだな、気が向いたら、な」

 神子は何処か、真剣ながら遠くを見る様な目で俺を見据えて言い放つ。

 神霊、か。

 ……俺は、本当に何者なんだろうな。

※選択肢に神霊廟で修行する が追加されました
※神子の好感度がぐっと上がりました


―白玉楼・庭(昼2)―

 神子との修行で、一時的に俺は神霊の性質へと傾くことが出来る事がわかった。

 曰く、精神の波動による変化だそうだが。

 だから俺は、怨霊の身でありながら仙界という地でも大丈夫らしい。

 それから、俺は自分の修行も良いが妖夢も鍛えてやろうと思い立ち、妖夢と向き合っていた。

妖夢「嬉しい限りですが、開口一番で修行するぞ、と言われると流石に驚きます」

現「すまん、すまん。……少し、気が逸っているみたいでな」

 妖夢と打ち合うのは、楽しい。

 最近では、密かに楽しみの一つとなっている。

 俺は、この娘がどう強くなるのかと、期待しているのだから。

妖夢「では、何時も通り」

現「まずは、一本といこう」

※判定
1程無様に負けました 9程実りのある戦いだった 0・ゾロ目で……?

潜在能力【7】:+1
取り戻した感覚:+1
メインイベント補正:+1

判定直後

タタカエ

>>858 コンマ:4+3=7 そこそこ実りがあった

 弾いては迫り、弾かれては引く。

 切っ先を掠めれば、切っ先を掠める。

 打ち、流し、避け、避けられ、そしてそのまま――。

現「チェストォォオオッ!!」

妖夢「ッ!!」

 妖夢の手にある二刀の木刀を弾き飛ばし、決着が付いた。

妖夢「いたた……。師匠、少しは加減してください。手が痺れちゃいましたよ……」

現「む?すまんな。少し、熱が入ってしまった」

 妖夢の目にはうっすらと涙が滲んでいた。

 俺は謝りながら木刀を拾うと、そのまま庭に入る階段に座る。

現「しかし、そうさせるまで妖夢。お前の腕が上がったということぞ」

妖夢「……そう言われると、嬉しいですけど。やっぱり、一本も取れないとなると凹みます」

 納得いかないのか、不貞腐れた様にして彼女は唇を尖らせる。

 まあ、まだまだやられてやるには腕が足りない、と言える。

妖夢「でも、確かに何か掴めて来た気がします。やはり、剣は振るう相手が居てこそですね」

現「感謝するなら、俺を越えてからにしてくれ。今の状態で満足してもらっては困るからな」

 まだまだ足りない。

 まだまだ強くなってもらわなければ困る。

妖夢「……師匠」

現「なんだ?」

妖夢「師匠は何故、私に貴方を超えろと念を推すんですか?」

 唐突な質問だった。

 何で、ね。

 何で、だろうな。

※自由安価(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

守るためだ。主をそして自分自身を

>>861

現「守る為だ。主を、そして自分自身を」

妖夢「師匠……?」

 そうだ。あの日、感じたあの存在がもしも現実で、本物であるならば。

現「俺に負けているお前が、俺以上の相手が出てきた時に勝てるか?」

妖夢「それって、もし、の話ですよね?」

現「黙って聞いてくれ」

妖夢「はい……」

 どこか腑に落ちない、といった顔で妖夢は返事をする。

 確かに、ああ。確かに今は実感できないだろうな。

現「俺はお前を守る為に、お前を強くしている、と思っている」

妖夢「そんな、曖昧な」

現「実際、曖昧なんだ。この思いが、確かなものじゃないんだ。……何故、と問われたから答えを考えてみて、浮かんだことだからな」

 これだ、と。

 前々から考えていたわけでもなく、確信を持って行っていたわけじゃない。

現「……俺は、ずっとここに居られるかもわからないからな」

妖夢「そんな」

現「だから、居られる今、お前を強くしたいと思っている。俺を超えられくらいには、と。そうすれば、少なくとも俺以下の敵だったら妖夢は自分を守れるだろう?」

 もしも、の話だ。

 未然形。未来の話。まだ不確定な、決まっていない事。

 だが、その未来は何時か訪れるのだ。

 俺がその時、どうなるかはわからないけれど。

 これも、やれる事の一つなのだと、俺は信じている。

 


現「お前は幽々子を守り、その上でお前自身を守らなければならない」

妖夢「……」

現「……そうだな。お前は刃だ。ひと振りの鋼だ。お前が、この白玉楼を守る剣だ」

妖夢「私が、白玉楼を守る剣……」

現「そう、信じて、望んでみろ。お前に断てないものなどないと」

 あんまりない、ではなく、断てないものなどない、と。

 俺はそう継いで、背筋を伸ばす。

現「……陰気臭い話をしてしまったな」

妖夢「あ、いえ。お気になさらず。……刃。そうですね、私は、刃になりましょう」

 意気込む妖夢に、俺は苦笑する。

 俺の真意を理解していないな?

 それを理解することもまた、修行であるか。

現「……現の中に夢路を見ても、世界は何も変わらない。だったら、己が変わっていけば良い」

妖夢「師匠って、たまに理解出来ないことを言いますよね」

現「お前がそう信じていれば、お前はそう変わっていくだろうってことさ」

 信じることとは、力である。

 そう、それはとても強い力になる。

 妖夢が果たしてそうなるまで至れるのかはわからないが。

 俺を越えてくれれば、それで良い。

 それで、良いのだ。

※妖夢の腕が上がりました
※妖夢の好感度がグッとあがりました


※最近、見間違えが多い……。もっと用心せねば。

※どんどんと現さんの記憶全快まで近づいていますねー。次スレも近いですねー。

※今日はここまで、明日は23時から0時の間に再開出来ればと思います。

※では、お疲れ様です


※妖夢がイノベイターになってしまうん?

※まあ、誰もが知っているわけじゃないでしょう。俺は大好きですけど、00。

※23:30頃に再開します


※再開の時間です。人居るかなー?

※いっぱいいるじゃないかぁ(歓喜)

―白玉楼(夕方)―

 妖夢との稽古を終え、茶を啜りながら夕暮れた空を眺める。

 落ち着く時間は、とても良いものだ。

現「ふぅ。……しかし、今日は昨日に比べて忙しいものだ」

 まったく誰にも会わなかった昨日。

 自分の修行に、妖夢の修行を重ねた今日。

 どちらも有意義と言えばそうだが、やはりやることがある方が俺は良いのかもしれない。

 ――きっと、自分自身についての事を、忘れる事が出来るから。

現「……現実逃避、だよな」

 今は、少しばかり現実から目を背けたい。

 何時か、記憶を取り戻した時、何がわかるのかもわからないのだから。

 とりあえず、そんなわけで何か行動を起こそう。

 出掛けるとしたら、夕餉までに帰らなければいけないだろうが。

※選択
1:白玉楼に残る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

>>882 選択:4 コンマ:ゾロ目 ※サブイベント発生

―仙界・神霊廟(夕方)―

 さて、そんなわけで少しだけ神霊廟にまで足を運んできたわけだが。

 何か、忘れていたのか、それともただ単に気まぐれで来たのか。

 ただ呆然と家屋を眺めながら俺は首を傾げる。

現「……まあ、良いか」

 何となく足を運んだなら、それで良いだろう。

 そんな風に考え、呼び鈴を鳴らそうとすれば――。

※誰と会った?

1:布都
2:屠自古
3:神子
4:その他(キャラ名明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1


>>889 選択:1 布都

布都「お?おおおお?おおおおおおおおっ!?」

現「ん?」

布都「現じゃあっ!!」

 背中に、俺の名前を叫びながら飛びついてくる奴がいた。

 急な衝撃で体勢を崩しかけるが、そこまで強いものではなかったので踏みとどまれた。

 聞き覚えのある声。

現「布都か?」

布都「そうじゃ!物部 布都様じゃ!」

 背中に乗って、名乗りを上げる布都。

 軽いから別に邪魔とは思わないが、少しばかり騒がしい。

布都「今日はどうしたのじゃ?我は人里から布教を終えて帰ってきたのじゃが」

現「いや、特に何か有ったわけじゃないんだ。……・まあ、とりあえずお疲れ様だな」

布都「うむ!ありがとうと言っておくぞ!」

 無邪気に笑う布都。

布都「ここで立ち話もなんじゃ。中へ入ろうぞ、現!」

 布都の言葉に、俺は首を縦に振って答える。

 さて、中に入ったら何か話せそうだ。

 何を話すか、考えておくか。

※話題安価(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

夢で見た昔の記憶について

>>895

―神霊廟・居間(夕方)―

 布都に連れられて来たのは、神霊廟の居間だった。

 彼女が淹れてくれた茶を啜り飲み、一息吐く。

布都「そういえば、記憶の方はどうじゃ?」

現「……あー。記憶についてなんだが、最近、夢を見るんだ」

布都「夢?」

 語るのは、夢の中で見た光景。

 まだ、そうだと断定出来る程じゃないが。

 それでも何処か、自分の中でそうだと思う所があるんだろう。

 だから、俺は全てを話した。

布都「刀と、漢か……」

現「印象に残る、唄を歌っていたんだ。血、血、血。そう繰り返す、唄を」

 刀に向けて、唄う男の姿。

 俺は、それを何処か懐かしく感じている。

布都「成程、刀か……」

現「まあ、そんな事があったんだ。記憶に関しては、特に重要なことも思い出せていない」

 思い出したのは、戦う術と知識だけ。

現「心配してくれているのに、申し訳ないな」

布都「よ、よい。おぬしが気にすることではない。……それに、我が勝手に心配しているだけじゃ」

現「それがまた、ありがたいと言っているのさ」

 知り合いの少ない俺だ。妖夢や幽々子をはじめとして、その中で一番心配してくれているのは布都に違いないだろう。

布都「現……」

現「やれることは、まあ、あるんだ。それをしながら、ゆっくりでも記憶を探っていくさ」

 道教の修行、妖夢への稽古。

 とりあえず、今考えられることはそれくらいだろう。

現「たまに、話をしてくれるなら、俺はそれでいいんだけどな」


布都「ふふ、そんな事で良いのか。欲の無い奴じゃ」

現「他に、何か求められることがあるのか?」

布都「……無いぞ」

 今の間は、一体何を示していたのか。

 心なしか、布都の顔が少しだけ紅く見える。

布都「まあ、兎に角。……前にも言ったが、過去に囚われ過ぎぬようにな」

現「ああ、肝に銘じておくさ」

 そう俺が答えれば、布都はならば良しと微笑んで見せる。

現「……さて、いい時間を過ごせた。今日はお暇させて頂こうかな」

布都「っ!待て、ならば我に良い考えがあるぞ!」

現「良い考え?」

布都「泊まって行け!現よ!」

 ……急に何を言い出すんだ、この娘は。

布都「言伝なら、我が行おう。せっかくここに居るのじゃ、今から帰るとしても、日は完全に暮れておろう?」

現「いやいや、悪いだろそれこそ。それに、少し帰りが遅くなろうと大丈夫だ、と思うが」

布都「……駄目、かの?」

 上目遣いに、尋ねられる。

 ……どうするかな?

※選択
1:布都の言葉に甘えさせてもらう
2:しかし、それでもやはり俺は居候の身だから

↓5までで多い方を採用


※多数決により 選択:1

現「わかった」

布都「っ!!」

現「わかったから、もう少し離れてくれ」

 答えを聞かせれば、布都は華やかな笑顔を浮かべる。

 尋ねられている間、少しずつ寄って来たものだから思わず了解してしまった。

 ……まあ、たまには外泊も良し、か。

 今度、ちゃんと幽々子と妖夢に謝れば良し、だろう。

 許してくれると良いが。

布都「ふふふ、良し、良し!現ならば、そう答えてくれると思っていたぞ!」

現「そうか、そうか。わかったから、そのしたり顔を止めろ」

 何がそこまで嬉しいのか、俺には理解出来なかった。

 が、彼女が喜んでいるならそれもまた良し、か。

 少しだけ、心の何処かでこの普段とは違う場所での寝泊りに楽しみだと感じているのは否めない。

 まあ、とりあえず俺が楽しく過ごせれば、それで良い、か?

布都「太子様と屠自古にも、後で知らせねばな!今日は宴会じゃ!」

現「そこまで意気込まなくても良いと思うんだがな」

 苦笑して、俺は布都の笑顔を眺め続けるのだった。

※布都の好感度がグッと上がった


―仙界・神霊廟(夜)―

 俺を主賓として迎えた小さな宴会は、楽しいものだった。

 仏教とは違い、道教は酒を飲んでも良いらしい。

 ちなみに、その際に俺が神霊に成れる素質があることを神子が屠自古と布都にバラした。

 その際、屠自古は興味なさげにしていたが、布都は瞳を輝かせて俺を見ていた。

 ……それでここに住め、なんて言われたから流石に断ったが。

 いの一番に恩があるのは、白玉楼だ。

 そこを離れるのは、些か憚られる。

 何か返せているのか、と言われれば首を傾げるが。

 それでも何時か、とは思っているのも確かだった。

現「仙界も、月は変わらずか」

 空に見える月は、冥界で見るものと代わりはなかった。

 星々から見れば、俺は小さなものなのだろうか。

 少しばかり、黄昏て自嘲する。

 さて、眠る前に何かしようか。

※選択
1:神子と話す
2:布都と話す
3:屠自古と話す
4:客室で寝る
5:月見酒(判定あり)
6:その他(内容明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

5


>>909 選択:5 コンマ;末尾0 ※サブイベント発動

※またサブイベントかよおおおおおおお!

 神霊廟の玄関先から出て、月を仰ぎ見ながら徳利に酒を満たす。

 宴会の時の残り物を拝借したものだが、後で返しておけば良いか。

 この酒は、中々に美味かった。もう少しだけ、と思ってこうしているわけだが。

現「……体に馴染むな」

 最初の頃の嫌な感じを、今はもう感じない。

 だから、静かに落ち着いて酒を飲むことが出来る。

 ……神霊。俺という存在は、怨霊と神霊の性質を持っているらしいが。

現「……全ては、失った記憶の中、か」

 思い出した時、自分が何者なのかを知った時、俺は選択しなければならないと四季が言っていた。

 それはつまり、俺が『どういう存在』であるのかを、暗喩しているとも取れる。

 選択。俺が、どうするべきなのかを、俺はまだ知らない。

 そんな事を考えながら、月を眺めて居ると――。

※選択
1:布都が来た
2:屠自古が来た
3:神子が来た

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

3


>>916 選択:3

神子「勝手に出歩かれたら、困りますよ」

現「……聖徳王か」

神子「何時まで私を称号で呼ぶんですか、現さん」

 いや、そう言われてもな。

 最初に威厳がある、と思ってしまったから、そう呼んでしまうのだ。

神子「神子、か、太子でお願いします」

現「では、太子と呼ぶことにしよう」

神子「布都は呼び捨てなのに?」

 ……勝手な言い分だった。

現「それは向こうがそう呼べ、と言って来たからだ。他意はない」

神子「布都は貴方にべったりですから。どうしてそんなに気に入っているのか、私にもわかりませんけど」

 そう言いつつ、自然に俺の隣に座る太子。

 継いで、何故か持っていた徳利に、酒を注ぎ始める。

現「……最初から、そのつもりで来たのか?」

神子「ええ。しっかりとこの目で貴方が瓶子を持っていくのを見たものですから」

現「……勝手に持って行って、すまんな」

神子「元々は貴方をもてなすために出した品ですから、構いません」

 どうやら、お咎めは無いようだ。

 少し、安心する。

 酒を少しずつ飲み、夜風に当たりながら二人で過ごす。

 そうしていれば、自然と会話が無くなる。

 さて、何か話題は合っただろうか?

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

閻魔に言われたことについて

>>920

 程よいくらい、酔いが回ってきた所でふと脳裏を過ぎったのはあの時の話だった。

 ずっと、引っ掛かっている言葉。

現「……選択とは、どういう事なんだろうな」

神子「いきなり、どうしたんですか」

現「いや、以前に三途の川で出会った閻魔にそう、言われた事があってな」

 神子の問いに、返して俺は徳利の中身を飲み干す。

神子「えん、ま……」

現「四季映姫・ヤマザナドゥ、という名前だったか」

神子「……貴方は」

現「ん?」

神子「貴方は、そうする事を、そうなる事を望みますか?」

 月を見ながら、こちらを見ずに神子は言う。

 しかし、その言葉には、何処か幽々子が時々に、そして四季が見せた真剣さを感じる。

現「やはり、俺には何かあるのだろうな」

神子「……感付いて、いましたか」

現「どうやら、俺はそういう事に勘が働くらしい。……それに、今までの事を整理し、考えれば自ずと答えに辿り付く」

 神子や幽々子、そして四季は俺に対して少しばかり露骨すぎる所が見受けられる。

 それもまた、要因と言っても良いだろう。

現「とはいえ、その果てが何なのかまではわからない。……俺の記憶が無い事と、関係はあるのか?」

神子「いえ、わかりません。……それに、その問いに答える術を、私は知らない」

現「そうか。なら、良いんだ」

 記憶の手がかりになるかもしれない、と思っていたがそうではないらしい。

 ということは、やはり自分の力でどうにかしないといけない、か。


神子「……現さんは」

現「そういえば、答えがまだだったな。……俺は、正直わからんよ。どんな選択をするのかも」

 言葉を遮って、俺は太子にそう言い放つ。

 それは心根から思った言葉だ。

 その時にならなければ、答えなど見つけることなど出来ない。

 選択するのは、その時になってからだ。

 情報も何もなく、前々から決める事など無理なこと。

 だから、俺はそう言った。

現「俺は、この幻想郷に来て日も浅いが……」

 月を見上げながら、少しこそばゆく思いつつ言葉を紡ぐ。

現「来て、良かったと思っているよ」

 幽々子と出会えた、妖夢と出会えた。

 布都と出会い、太子にも会えた。

 屠自古とも、小野塚とも、四季とも犬走や八雲にも出会えた。

現「未来とは、夢路ぞ。今の現から見る、幻想だ。……見えない、感じられない、触れられない」

神子「……」

現「俺は、今を楽しく気ままに過ごせればいいのだ。……記憶を取り戻しても、そう有りたいと、願おうぞ」

 そうして言い切り、神子を見る。

神子「……そう、有れる事を私も願いましょう」

現「ああ、そうしてくれ」

 果たして、叶えられるかもわからない夢現。

 この地に居る、あの邪悪な何かが居る以上、安心することなど出来ないけれど。

 俺は、こうして気ままに過ごして行きたい。

 例え、何か俺にあるのだとしても。

 この夢路の様な現世を、楽しんで行きたいのだ。

※神子の好感度がぐっと上がりました


※今日はここまで。イベント乱立。何なんだ本当、ここのコンマは

※明日も今日と同じくらいの時間に再開出来ればーと思います

※では、お疲れ様です。次スレは立てたほうがいいかね?


※意外と確立あるんだなー、とは思いますが、その中でも高いの結構たたき出してきてるんですよねー

※出ない所は全く出ないみたいですが。

※少し帰宅が遅くなっちゃいました。0時頃に再開します


※再開します

※夢判定

6以上で現は夢を見る

判定直後

どうぞ


>>931 コンマ:7 成功

※再判定

1~:遠き日にありし桜は舞う
7~:目覚め
0・ゾロ目:天眼は見通す

判定直後

ふぉい

>>934 コンマ:6 遠き日にありし桜は舞う

※下から順に夢を見ていくスタイル

―???―

 男は、その場で立ち尽くしていた。

 晩年、太平となりいよいよと忙しく成ってきた時に彼はとある屋敷へと招待されていた。

 春うららかな陽気の中、その桜は満開に咲き誇る。

「……西行の桜。一度、目にして見たいと思っていた」

「と、なりますと。いよいよ思い叶ったと言うべきかな?」

 男の傍らには、壮年の男が一人。

 ……何処かで見たことのある、緑を基調とした陣羽織を纏う男は、悪戯に笑う。

「噂はかねがねだったが、ふむ。見事過ぎて、言葉も出ぬよ」

「それは良かった。この桜は、歌聖がこよなく愛しているものだ。不平を漏らすならば」

「カッカッカ。お主を相手取るのも、この老体には厳しかろうて」

「では、その刀は何の為に?」

「……見せて、おきたかったのよ。この刀は、我が半身。しかし、戦場に立つばかりで美しいものなど一切見せてやれなかった故にな」

 腰に差してある刀の持ち手を、軽く小突きながら男は笑う。

「私は、この刀に魅せられ過ぎた故に、この刀を伴侶と思っている」

「嫁を貰わない理由は、それか」

「血を啜り過ぎた者には、それがお似合いだろうて」

 くつくつと、男は笑い、歯を見せる。

「だから、せめてな。我が分身に、この桜を見ておいて欲しく思ってな」

「……付喪神でも、生み出す気ですかな?」

「それもよかろうて。……まあ、その場合あまり良いものにはならんだろうがな」

「何故か?」

「血を啜り、魂を喰らい、染み付いたのは怨念と悲鳴じゃ。……それに、これにはそれに似つかうものが使われておる」

「ほう?」

「彼の、――の骨の欠片がここに埋め込まれておるからな」

「……何とも、罰当たりな話しですな」

「だろうだろう。この話をするのも、お主が最初で最後じゃろうな。なあ、『妖忌』よ」


―神霊廟・自室(朝)―

 朝が来た。

 自然と目覚め、『時計』と呼ばれる時を示す道具を見やれば、普段起きているだろう時間を差している。

 夢の中で、俺は妖忌という人物と会話していた。

 夢の中で、俺は満開を誇った西行の桜を見ていた。

 俺は、知っていたのか。

 あの桜を。そして、妖夢の祖父を。

 ……最近、良く夢を見る。

 これで、三日連続だ。

 俺は、目覚めようとしているのだろうか。

 そんな事を思っていると――。

※選択

1:布都が『居た』
2:屠自古が来た
3:神子が来た
4:その他(内容明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

2


>>939 選択:2

屠自古「おい、起きろ。朝だぞ」

現「今起きたばかりだ、蘇我の」

 がらっと、引き戸を開いて断りなしに蘇我が入ってくる。

 少し物思いに耽っていた所だったんだが、中断しなければならないらしい。

屠自古「なんだ、意外と早起きなんだね」

現「三文の得、と言うだろう。……そうでなくても、習慣が付いているらしくてな」

 決まった時間に起きる。夜更しをしたとしても、この時間には起きてしまう。

現「それで、どうかしたのか?」

屠自古「布都が起こして来いと。朝飯を作るらしくてな」

現「これからか?」

屠自古「起き抜けに、飯は辛いだろうと言っていた。それで私はたたき起こされた」

 ……何とも、ご愁傷様と言うべきか。

屠自古「まあ、何時ものことさ。気にしてないよ」

現「そ、そうか」

屠自古「それよりも、朝飯まで暇だろう。何か話そうか」

現「おお、それは良いな。昨日は結局、そこまで話せたわけじゃなかったからな」

 というわけで、蘇我と話すことにした。

 何を話そうか。

※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

失った記憶を取り戻すべきか否か


>>944

現「最近、良く思う事があるんだが」

屠自古「ん?」

現「失った記憶を、取り戻すか否か」

 例えば、記憶を取り戻して自分自身の本当の姿を思い出した時。

 今のこの環境を壊すのではないか。

 たった一週間少しだけであるが、それでも紡げてきたこの関係を壊す事になるのではないか。

 そう、思う事がある。

 そう蘇我に伝えれば、

屠自古「そんなこと、私が知るかよ」

 はん、と鼻を鳴らしてからそう言われた。

屠自古「そもそも、あんた。記憶がどうとか、そういう質か?」

現「どうも、最近立て続けに色々とありすぎてな。考えが過ぎってしまうんだよ」

屠自古「それが考えを縛っちゃいないかい?」

現「ふむ……。拘り過ぎだと?」

屠自古「もう少し、自由に考えるのも大切だと思うんだがな」

 自由、その言葉に俺は握った拳の人差し指を唇に当てる。

屠自古「逆に考えれば良いんじゃないか。無くたって構わないってさ」

現「くはは、そう出来れば良いんだがな」

 幽々子に、太子。それに、四季。

 彼女達から、それでも俺にはきっと何かあるんだろうと、察してしまう事が出来る。

 無くたって、構わない。ああ、確かにそうかもしれないけれど。

現「現実は、そう甘くはないだろうな」

 小さく、ぼやく。

 その場では、蘇我には賛同するように示した。

 しかし、心根には未だ、未知に対する不安が巣食っているのは、言うまでもなかった。

※屠自古の好感度があがりました


―仙界・神霊廟(昼)―

 さて、布都の作ったらしい朝食を終えて、出された茶を飲んでから客室をかたす。

 それから、居間で少しばかりぼーっとしていれば、布都たちは布教の為に人里へ行く準備をしていた。

 そろそろ、お暇するにはいい時間か。

 それとも、このまま道場で修行とするか。

 さて、どうするかな。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に残る
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄へ行ってみる
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

6


>>951 選択:6

―旧地獄・坑道(昼)―

 布都達に礼を言ってから神霊廟を後にして、やって来たのは旧地獄。

 この場で神霊に傾いた我が身を普段通りに戻し、ついでにそこらを歩いてみる。

 そういえば、奥に進めば都市もあると妖夢は言っていたか。

 そんな風に気ままに歩いて居れば――。

※遭遇判定

4以上で誰かと出会う

判定直後

ハルトマン


>>955 コンマ:2 失敗

 また、結局誰にさえも会えることもなかった。

 ……しかし、この奥から感じる感覚は一体何だろうか?

 方角的には――。

現「まさか、な」

 忘れよう。自ら危険に飛び込むのは、今じゃない。

 好奇心は、猫をも殺す。

 ならば、障らぬ神に祟りなし。

 そういう、ことだ。


―旧地獄・坑道(昼2)―

 さて、そういうわけで暫く歩いてみたが変わりはない。

 なら、ここからもう離れるべきだろうか。

 それとも、もう少しここで歩き回ってみるか。

※選択
1:白玉楼に戻る
2:妖夢と修行する
3:三途の川に行ってみる
4:神霊廟に向かう
5:神霊廟で修行する
6:旧地獄に残る
7:ランダム(判定有り)
8:自室で過ごす
9:その他(行動明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

3

>>962 選択:3

―三途の川(昼2)―

 旧地獄から出て、三途の川へ来る。

 なんだか、以前もこんな事をしていた気もするが。

 まあ、良いだろう。ここにはいい暇つぶしの方法もある。

 そう思いつつ、手頃な丸石を手に取り川へと放り投げる。

 そんな風に水切り遊びをしていると――。

※遭遇判定

4以上で誰かと出会う

判定直後

はい

>>966 コンマ:00 ※はい、わかってたよ、うん。これだからコンマ神は……

※誰が来た?

1:小町
2:妖夢
3:幽々子
4:映姫
5:紫
6:その他(キャラ名明記)

↓5まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

1

>>970 選択:1

小町「なーにをしてるんだい、あんたは」

現「ん?ああ、小野塚か。見てわからないか?」

 現れたのは、小野塚 小町だった。

 俺は気にする様子もなく水切りを再開する。

小町「ここは一応、あの世へと魂を運ぶ場所なんだけど」

現「丁度良いだろう。幅のある川なら、幾らでも遠くへと投げられるのだから」

小町「前に、四季様から怒られなかったのかい?」

現「聞いていたのか、恥ずかしい」

小町「言われて尚、そんな事が出来るあんたの方がおかしくないかい?」

現「別に、俺は悪いとは思っていないんだがな……。まあ、そこまで言うならばやめよう。お前も来た所だし」

 そう言って、俺は握っていた丸石をその場に戻す。

現「お前も、良いのか?サボると四季から怒られるぞ」

小町「そ、それを言われると耳が痛いね……」

 だったら、サボらなければ良いものを。

現「あまり、お前を甘やかすな、と言われていてな」

小町「えー、お前さんにまで仕事しろー、って怒られるのかい?」

現「兎や角は言わぬさ。忠告はした。後は、お前の勝手だ」

小町「……へいへい、夢の字は甘いねー」

 そう言いながら、小野塚は俺の隣へと腰掛ける。

小町「怒られるのは慣れてるし、勝手にさせてもらうよ」

現「そうか」

 なら、少しばかり話し相手に成ってもらう。

 そう思いつつ、話題を振る事にした。


※話題安価(内容明記)

↓3まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用

まるで口説いてるかのような話

>>975

現「そう言えば、前にお前と話すのは楽しいと言ったが」

小町「ん?ああー……。止めておくれ、恥ずかしい」

 どうやら、覚えているらしい。

現「改めて、やはり心地いいと思うよ」

小町「私と話すのが、かい?」

現「ああ。……何だかんだで、お前は俺の話にちゃんと付き合ってくれるしな」

 少しばかり、色を付けた言葉で小町に言う。

小町「止めておくれよ、本当に小っ恥ずかしくなるじゃないか」

現「俺は別にそうは思わんがな」

小町「な、なんだい、からかってるのかい?」

現「口説いている、と言ったらどうする?」

小町「きゃんっ!?」

 顔を真っ赤にして、似つかわしくない可愛らしい悲鳴を上げる小野塚。

 ほう、これは面白いな。

現「可愛らしい声を出すな」

小町「か、かわ、良い加減にしてくれないかい!?」

 前に冗談めかして言われた事の、ささやかな報復だ、とは口が裂けても言えないか。

 まあ、ある種本音でもあると言えばそうなんだが。

 そんな風に、まるで口説いているかのような会話を続けていれば――。

※判定
1程逆ギレ 5程黙り 9程耐えられなくて…… 0・ゾロ目で……?

判定直後

>>980 コンマ:9

小町「う、うううう、ううううううッ!」

 途中、顔を真っ赤にして涙目になった小町が呻き声に似た声を出しながら俺を睨みつけてくる。

現「なんだ、どうかしたのか?」

小町「仕事に戻る!」

現「……おう。頑張って来い」

 そのまま、スタスタと俯きながらその場を後にして行った。

現「少し、やりすぎたかな」

 頬杖をつき、俺はふむと声を漏らしながらその後ろ姿を見送る。

 どうやら、本当にこういう行為をするのに俺は加減が効かないらしい。

 冗談混じり、とは言え本音を言い並べていただけなのだがな。

 さて、そろそろ夕暮れか。

 移動でも――。

小町「この、うつけ者ー!!」

 しようとすれば、遠くから小野塚の声が聞こえてきた。

 ……何をやってんだ、あいつ。

※小町の好感度がグッとあがりました
※小町は恥ずかしすぎてその場に居るのを耐えられなかったようです


※キリが良いので、ここまで。

※次回は明日の、まあ出来れば昼頃から夕方頃のどっかで再開しようかと思っています。

※遅くても夜には再開予定。

※次スレも明日建てます。ここはまだ埋めない様にお願いします。建ったら埋めで

※では、お疲れ様でした


新スレ立てましたー

【安価とコンマで】幻想に走り給うⅦ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385033465/)

乗り込めー そしてこっちは埋めてくれー。

今回も>>1000の要望は可能な限り叶えるぞい

1000なら幽々子とイベント

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