【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 (1000)
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/ヽ-、 __,.
-=--、|:::::>' _//
`.V/` ー ァ.' ´ ` ー'´ ,.-'
`ヽ、 / l`ヾ'´¨゙)l ::/
`l ヽ:::l゙l::ノi!/
/人ノ ´` .´ l i、 なあ
>_ソ .l iヘ
__ r' / | i! i!ヘ 救われるのって
/ 人 〈 i l、 i!./li! ヘ
l > ソヽ,ヽ__ _ノ</ そんなにダメなことなのか?
ヽ ノ::::::::フ三<:::::::::::`ヽ、_
.` フ::::::::/ ヽi:::::::::::::::::::::::>ヽ.
/ レヘレl _ノノノ::::::::::::::_/ヽ./l
∠___ / ´ ン、::,-、_:/ ノ ノ
 ̄ヾ、 /// __ _ - ' __ノ
`フ`ソー-、__二-={ヘi!
/ ./ ',. ', >|
( ̄.フ r'-人>`丶
_ _ /` ̄´i! .| ヽ,._/
_ニ三三三ニ|____l 三三三 |___|¨三=-
 ̄=三 三三三三二==¨¨
筆者が甘いので色々とご迷惑をお掛けすると思いますがご了承ください。
独自解釈、キャラ崩壊多いと思われます。
更新は基本不定期です。ごめんなさい。
主は遅筆です。
以上で大丈夫だ、付き合ってやるって人がいるならば、よろしくお願いします。
コンマは基本的に>>1の采配で行っています。
基本体型はこんなんです
1ファンブル
2~4失敗
5~8成功
9大成功
0クリティカル
どっかで見たことあるとか言わないで。使いやすそうなの。
補正とか色々で+-が付いたりします。
以下、過去スレ
第一幕
主人公:安藤(妖怪・細胞生物)
(始まり~)
【安価とコンマで】幻想に走り給う【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357661533/)
(~第一幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365604576/)
第二幕
主人公:鎌足 零(妖怪・鬼)
(始まり~序章終了)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368284855/)
(第二章)←now!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373446161
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(抜けきった状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
現在は何故か歪みも抜け落ち、そして呆然とした生活を送っている。
特殊設定
人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1
歪み付き
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段は――
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 達成
人間嫌い払拭フラグ
第一段階終了
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:何をしてるのよ、この馬鹿
伊吹 萃香:零。私は・・・・・・
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居天子:私は何か、忘れている気がする
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が※歪
※まさかの埋めがなされるとは思わなかった。意地で>>1000で区切り付けてやったが
さて、新章です。
零の物語はまだ続きます。
この状態での目標はかつての自分を取り戻す事です。
今彼は何もありません。やる気もありません。ただ呆然と空を眺めているだけの老人の様な状態です。
誰かとコミュを積極的に取って行きましょう。
新しい道を開くのも有り。
今まで通りの者達と絆を深めるのも有り。
まあ、色々暴走してやってたんでちょっとやりすぎた感が否めませんが。
まだまだ物語は終わりませんぞー!!
とか言いつつ、キリがいいので今日はここまでで。
明日は出来れば午後か、もしくは夜に。
>>1000getチャンス出来なかったし、何か要望があれば書いてください。
面白そうなものとかあれば採用するかもです
では、新スレです。今後もまたよろしくお願いします
要望かぁ・・・
こいしが幻想郷各地を放浪してて移動するごとに判定次第で遭遇とか?(執拗なこいし推し
天子はなんで零のこと覚えてないん
そういや滅・尽・滅・相はどうなったんだろう
若干(∴)の気があるのかとヒヤヒヤしていたんだが
紅魔館にいったら安藤いるのかな
雲は流る。風に押され、自由に、そしてどこまでも。
空は遠く、遥かな先まで繋がって行く。
神社の縁側に座り、朝の日差しを浴びながら暖かい茶を啜る。
風鈴の音が、涼しく響く。
凪の音が、微かにさざめく。
そうして居ると、後ろから声を掛けられる。
「鎌足。いつまでそうしているつもりなの?」
「……さあな」
巫女服の少女――博麗の巫女である博麗霊夢の言葉に、俺は淡々と返す。
真夏日となって、日差しも厳しくなって来た最近。
俺はただ、呆然として何もしない日々を過ごしていた。
何もなくなってしまった。
俺の中からあの忌むべき歪みがなくなったというのに。
それは俺を苛むモノでしかなかったのに。
突然の消失は、ただ戸惑いを生むばかりで。
それでも俺の罪は消える事はなく。
されど、罰に報いる力もなく。
業を背負う為の覚悟も砕け。
夜な夜な見る夢にうなされるだけで。
歪みとは、間違いなく俺の一部だったのだと思う反面。
それで誰かを救えると思い上がっていた自分が腹立たしく。
あの日以来、何もする気の起きない俺は。
何が正義の味方だと。己の不甲斐なさを鼻で笑い。
手を伸ばした所で、やはり俺には不相応だったのだと。
そうしたから更なる罰を与えられたのだと。
力の消失。
堪えるものがあった。
十五日目
―博麗神社(昼)・縁側―
何をする気にもならない。
動くことすら億劫だ。
何も出来ずに八雲紫に叩き潰されたのは、良い。
それは俺が単に弱かったからだ。
しかし、萃香を守る事が出来なかった。
その事実が、俺の中にある何かを締め付ける。
歪みの消失の原因もわからない。
ただ、腑抜けているという自覚はある。
零「……だけど、俺はどうしたいのかすらわからん」
独り言を呟く。
誰かを助ける為にはどうすれば良いのだろう、と考える様にもなったが。
今までが今までだっただけに、その方法すらも俺は知らない事に気づいた。
――俺って、ホント馬鹿だ。
自嘲する。これからどうするかな。
※選択
1:外をぶらつく
2:神社で過ごす
3:その他(内容明記)
安価↓2
1
>>26 選択:1 外をぶらつく
そういえば、あれ以来霧の発生を耳にすることはなかった。
それはやはりと思うが、しかしただの偶然だったのではとも考えられる。
まあ良い。とりあえず散歩でもしよう。
どこへと行こうか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:ランダム(判定有り)
8:アリスの所へ行く
安価↓2
1
>>32 選択:1 旧都へ
―旧地獄(昼)・旧都―
ここに踏み入れるのも、久々だ。
地上とは打って代わり、騒がしく熱気の溢れる地下街を歩く。
皆、何処かやる気に溢れていて。
少しだけ羨ましく感じて。
零「どうすっか」
小さく笑いながら呟く。
そうしていると――。
※自由安価
誰が来た?
安価↓5まででコンマ二桁の一番大きい書き込みを採用
こいし!
>>38 選択:こいし
こいし「あれ?お兄さん?」
零「おう。こいしか」
適当に歩いていれば、声を掛けられる。
こいし「んんー?」
零「どうしたよ」
こいし「何か変な感じがして」
零「……そうかい」
見抜かれてるんだろうな、と思う。
歪みが抜けて、色々と張り詰めていたモノもなくなったせいだろう。
こいし「んー?」
細い首を傾げて、疑問を表情に出すこいし。
何か話せそうだ。
※自由安価
安価↓5まででコンマ二桁の一番大きい書き込みを採用
※間違えた。安価↓2でやりますぁ
変な感じ、というのが具体的にどんな感じか聞く。
>>48
零「変な感じ、ってどういうこった」
こいし「んー。前と違って無意識が広がってるっていうのかな……?」
こいし「いや、でもやっぱり入り込めなくって、イドに何か居るっていうのかな……」
……成程。でもま、それは俺が腑抜けてるってのがあるのだろうが。
しかし、何か居るってのはどういうこったろうか。
こいし「……怖い?」
零「何がだ?」
こいし「ううん。なんでもない」
そうかい。小さく笑い、こいしを見る。
零「何か食べに行くか。昼、まだだろ?」
こいし「良いの?」
零「ああ。俺も腹減って来たしな」
それから、こいしと昼飯を食べた。
こいつの言っている事は気になるが……。
ま、今の俺には関係ないか。
※こいしの好感度があがりました
―旧地獄(昼2)・旧都―
食事処を出て、満足したのかこいしはまた何処かへと消えていく。
その後ろ姿を見送ってから、俺はまた旧都の中を歩き出す。
さて、これからどうするか。
※選択
1:旧都に残る
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:博麗神社に戻る
8:ランダム(判定有り)
安価↓2
8
>>54 選択:8
適当に飛び立ち、適当に移動する。
幻想郷を散歩、というと時間は掛かるだろう。
だが、飛べる身には関係ない。
※判定
6以上で再安価 0・ゾロ目で特殊
判定直後
はい
>>56 失敗
―幻想郷(夕方)・フィールド―
気が付けば世界は黄昏の時。
陽が地面に吸い込まれ消えていき、月が天に君臨する。
――いつまでこんな生活を続けるのだろうか。
自分に問うけれど、答えは出ない。
この喪失感は、決して埋まることなどない。
……考えるのはよそう。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:博麗神社に戻る
8:ランダム(判定有り)
安価↓2
7
―博麗神社(夕方)―
庭に降り立ち、周囲を見渡す。
どうやら誰もいない様だ。
縁側に腰を下ろし、夕暮れを見やる。
零「……風が気持ちいいな」
汗をかいているせいか、冷たく感じる。
そうしていると――。
※誰が来た?(博麗神社に来そう・いそうな方で)
安価↓5まででコンマ二桁の一番大きい書き込みを採用
霊夢(ただし、着替えていたのか下着姿)
霊夢
>>63 霊夢(下着) 00出ちゃったしね。ちかたないね
ガサゴソ、と音が聞こえてくる。
後ろを振り向いて見ると。
霊夢「あ」
零「……・」
水浴びでもしていたのだろう。下着姿の霊夢の姿あった。
サラシで胸を巻き、桜色のパンツ。
……不味い。
これは非常に不味い。
※判定
霊夢の反応
1程過激 9程恥ずかしさ先行 0・ゾロ目で……
判定直後
※更に判定
零の反応
1程恥ずかしい 9程冷静 0・ゾロ目で……
判定↓2
えい
いけい!
はい
零は初心(爆笑)
霊夢は………1よりマシか
※コンマ神(笑)
>>67 コンマ:3 こっち見るな!!でスペルカード
>>68 コンマ:1 あばばばばばば
霊夢「何をこっち見てるのよぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおッ!!」
零「馬鹿!暴れるな!こっち来るな!見える!」
鼻血が出るのを我慢しながら、飛んでくる符やら針やらを回避する。
だが、今の俺にそれを避けきる力があるわけがなく。
霊夢「夢想封印ーッ!!」
零「おぉぉぉぉおおおおお!?」
最終的に撃墜される他なかったのだった。
※霊夢:わ、私は悪くない! を取得しました
※判定
6以上で…… 0・ゾロ目で特殊
???:+1
判定直後
はい
>>78 コンマ:7+1=8 成功
―博麗神社(夜)・居間―
ぼんやりとした思考の中で、後頭部に心地いい柔らかさを感じながら目を覚ます。
霊夢「……起きた?」
零「……」
固まる。
霊夢「何か言いなさいよ」
零「……うるせぇよ」
何でこいつ、膝枕してんだよ。
何で俺、膝枕されてんだよ。
霊夢「なっ……!?」
零「……冗談だ」
霊夢「冗談って、あんた」
零「起きるぞ」
霊夢「……もう少しだけ横になってなさいよ」
零「大丈夫だっての」
霊夢「一応、弾幕まで使っちゃったし、それで気絶させちゃったし……」
何だ、こいつ。責任でも感じてるのか?
零「カッ。んなやわな体してねえっつうの……」
そう言って、俺は無理矢理体を起こす。
霊夢「あっ……」
零「ほら見ろ。お前の弾幕なんざ、屁でもねえんだよ」
腕を動かし、見せてやる。
とは言え、直撃したのだから鈍痛があるのは確かだが。
ま、それでも問題はない。明日には治っているだろう。
零「悪かったな。……見ちまって」
霊夢「……そうね。責任取ってよ」
零「んな大それたもんでもねえだろ!?」
確かに、萃香やらと比べればいい体してんなとは思うがよ!
あ、やべ。思い出したらまた恥ずかしくなってきた。
零「……だから謝ってんだろうがよ」
霊夢「私は何も悪くないってことで?」
零「いや、んなわけねえだろ」
それとこれとは話は違う。
霊夢「……それにしても、アンタがそんなに初心だなんて思いもしなかったわ」
零「うるせー」
こちとら、んな経験も何もねえからな。
霊夢「鼻血まで出してたし」
零「うるせえ」
霊夢「案外、可愛いところもあるじゃない」
零「どこがだっつうの」
情けないの間違いだろ。
霊夢「そういうわけで、暫く朝ごはんとかよろしく」
零「気が向いたらな」
霊夢「そうそう。何時も通りで良いのよ」
何時も通り、ね。
ああ、そうだろうな。
何時も通りで、良いんだろうな。
霊夢「だからこっち見なさいよ」
零「断る」
霊夢「いつまで恥ずかしがってるの?」
零「知るか」
霊夢「そうされるとこっちまで恥ずかしいんだけど」
んな事、俺の知るところじゃねえ。
こうして夜は更けていく。
別に、意識してるわけじゃねえんだ。
だけどな。色々考えちまうんだよ。これからのこととかよ。
※霊夢の好感度があがりました
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(抜けきった状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
現在は何故か歪みが無くなり、茫然自失な生活を送っているらしい。
特殊設定
人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1
歪み付き(現在無効)
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 達成
人間嫌い払拭フラグ
第一段階終了
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:わ、私は悪くない!
伊吹 萃香:零。私は・・・・・・
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居天子:私は何か、忘れている気がする
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が※歪
今日はここまでで。
眠気がバタフライしてきたので。
次回は明日…というか出来れば今日の午後にでも。
出来なければ月曜まで不安定に更新するかもです。
夜は基本来れなくなるかと。
では、お疲れ様です
※こんにちは。再開するよ
※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想
判定直後
はい
>>89 コンマ:5 失敗
十六日目
―博麗神社(朝)・自室―
朝日が窓から差し込み、目が覚める。
体の調子は悪くない様だ。
ほんの少しだけ心配していたが、鬼としての頑丈さは伊達ではないらしい。
零「カッ。だからどうした、ってな」
しかし力は既に失われている。
今の俺には、特筆すべきものなど何もないのだ。
さて、朝はどうするか。
※選択
1:霊夢を起こしに行く
2:朝食を作る
3:その他(内容明記)
安価↓
朝食でも作るか。
昨日の件もあるし、少しはやってやらないとな。
……こういうぬるま湯な生活も、悪くないかもしれないな。
※判定
1程不味い 9程美味しい 0・ゾロ目で蝶☆最高
判定直後
はいな
>>94 コンマ:8 かなり美味い
霊夢「あんたってさ。ごはんの美味しさなんで日によって変わるのよ」
朝食中。起き抜け状態の霊夢が不満そうに尋ねてくる。
零「不味かったか?」
霊夢「逆よ、逆。寧ろ美味しすぎて腹立たしいわ」
理不尽な話だ。
零「まあ、結構てきとーにやってるからな」
霊夢「それでこの味……。納得いかないわ」
零「知るかよ。なあ、萃香」
※判定
6以下で萃香はいない 0・ゾロ目で特殊
フラグ:-1
判定直後
は
>>96 コンマ:7-1=6 居ない
話しかけるも、そこには誰もいなかった。
幻影が見えた気がして、幻聴が聞こえた気がして。
そこにはかつて、笑顔の彼女が居た筈なのに。
零「……そういや、居ないんだったな」
霊夢「ここ数週間ずっと居たから、私も少し淋しいわ」
萃香は、俺が歪みを失った日から姿をあまり見せなくなった。
『お前はもう大丈夫』。その言葉だけを残して、どこかへと去って行った。
巫女曰く、元々奔放な奴だから気にしないで大丈夫、らしいが、俺にとっては寂しい話で。
守ってやりたかったのに、謝ることすら出来ていないのに。
今はどこに居るかも知らないのだ。
零「ごちそうさん」
霊夢「残ってるわよ」
零「わり。食欲ないわ。食えるなら食っちまってくれ」
霊夢「そっ。なら遠慮なくいただくわね」
席を立って、台所へ。
湯を沸かし、急須に茶葉を仕込み。
緑茶を作り、縁側へと向かう。
……萃香、腹空かせてねえかな。
そう思いながら、俺は空を見上げた。
※フラグ六達成
※霊夢の好感度があがりました
―博麗神社(昼)―
何もせずに過ごす午前も終わろうとしている。
太陽もすっかり昇っている。
さて、どうしようか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:博麗神社に戻る
8:ランダム(判定有り)
安価↓
8
>>103 選択:8 ランダム
※目的のキャラに会いたいときは、誰かに聞いて会いに行く方法を模索してください
※判定
5以上で再安価
判定直後
a
>>105 コンマ:4 妖怪イチタリナイが出たぞ!祓え!祓え!!
―幻想郷(昼2)・フィールド―
散歩をして、どことも言わずフラつき歩き。
そして気付けば午後である。
最近こういう放浪癖が出てきたな。
まあ、特にアレだこれだというわけではないのだが。
もう少しぶらつくか。
※選択
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:ランダム(判定有り)
安価↓
5
>>109 選択:5 人間の里へ
―人間の里(昼2)―
騒がしく、地下とは違った熱気に包まれる人間の里。
かき氷やら冷たい飲み物やらを販売する声が大きく響く。
ここに来て、自分に抵抗を覚えなかったのには驚いた。
そして、納得する。
最早、歪みはないのだからそうする理由はないのだと。
だが、それでも嫌いでは有り続けるが。
いきなり友好を見てせても、気味悪がられるだけなのだ。
そうして歩いていると――。
※誰が居た?もしくは声を掛けられた?
安価↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用
小傘
>>112 多々良小傘
「ちょいと道行くお兄さん」
零「あ?」
声を掛けられて、後ろを振り向く。
だが、そこには誰も居ない。
「もしもお暇であるならば」
今度は右から声が聞こえる。
向いてみるが、やはり誰も居ない。
「少しばかりのお時間を」
今度は左から。
何だこの悪戯めいたやり方は。
「わちきにくださいな」
気が付けば、目の前には茄子の様な色の古傘で全身を隠した誰かが立っていた。
※判定
1程びくびく対処 9程冷静に対処 0・ゾロ目で特殊
判定直後
えいっ
>>117 コンマ:6 普通に対処
零「……おい、嬢ちゃん」
「なぁに?」
零「驚かす相手はちゃんと見極めな」
そう言って、むんずと頭を鷲掴む。
「うあああああ!?」
零「唐傘お化けとは珍しいが。鬼を驚かすには不足だな」
「うぅぅ。当たって砕けたー……」
そこまで力は込めちゃいないが。
零「……ま、そう落ち込むな」
「落ち込むわよ。……あーあ、何か凄い弱ってる感じがしたからやってみたっていうのにぃ」
ああ、そうかよ。弱ってるというか、腑抜けてるのは確かだが。
零「俺は零。鎌足零だ。お前さんは?」
小傘「多々良小傘……」
零「相手が悪かったと思うんだな」
最初にも言ったが、相手は見極めるべきである。
※判定
小傘から零への印象
1程悪い 9程良い 0で……?ゾロ目で……
判定直後
ほい
>>119 コンマ:1 最悪です
※多々良 小傘:鬼はこれだから嫌になるんです
小傘「余計なお世話です」
零「だろうな」
小傘「では、これにて失敬」
そう言ってそそくさと去って行く小傘。
唐傘にも睨まれている気がした。
どっちが本体なのだろうか。どっちもなのだろうか。
まあ、犬にでも噛まれたと思うほかないようだ。
―人間の里(夕方)―
それからも適当にぶらつき、阿求の幻想郷縁起を見たのだろう者から訝しげな視線を感じつつ、人間の里を練り歩いた。
まあ、今でこそ嫌う理由も何もなくなってしまったのだからここに居られるが。
だが、まあ、人間を見ているとあの時の事を思い出して胸を締め付けられる。
あの時誓ったというのに、俺は何をしているのだろうと。
これまでやってきた事はなんだったのだろうかと。
誰かを救う事は今まで通りやるだろうが。
そのやり方も今は模索している状態で。
……今考えても仕方ない、か。
さて、どうするか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里に残る
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:ランダム(判定有り)
安価↓2
―命蓮寺(夕方)・山門―
最初に文と会った時、新しい寺が建てられたと聞いた。
妖怪の山付近、人間の里から少し出た場所に俺はそれらしき建物を見つける。
寺、か。ああいう場所ってのは少し苦手だ。
僧ってのはあまり好かん。巫女や神主もだが。
そうして山門を眺めていると――。
※誰が来た?(命蓮寺に居るキャラで)
安価↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用
白蓮
雲山
>>131
おい待てコラwwwwどうしろってんだwwwwwwww
>>131 雲山
※一輪と一緒でいいよね
「ここは命蓮寺。妖怪と人間が仏の教えを修める場所」
声を掛けられる。今日はどうやらそういう日らしい。
見てみれば、威圧感の凄い入道雲のおっさんと、尼僧の格好をした女が居た。
あの女……妖怪か。
「鬼の方ですね。仏門を叩く為にここへ?」
零「いんや。暫くぶりにこっちへ戻ってきたもんでな。知らない内に出来た場所に興味があって、それだけだ」
「それは残念……」
そう言うが、柔かな表情だなおい。
あ?しかし、こう、なんだ。変な感覚があるな。
※判定
5以上で命蓮寺に既知感 0・ゾロ目で……?
判定直後
はい
>>138 コンマ:4 フラグならず
※更に判定
雲山は零を知っているか否か
5以上で知っている
判定直後
おっ
>>140 コンマ:8 雲山知ってるよ。零が歪み付きの子だって知ってるよ
「何ですか、雲山」
後ろの入道雲があの尼僧に何か耳打ちしている。
さっきの感覚だが、寺の持つ地脈のせいだろう。
やはり、そういう場所を俺は苦手らしい。
「……歪み付きの異端鬼ですか」
刹那。殺気が俺へと向けられた。
思わず身構え、後方へと翔ぶ。
零「おいおい、物騒だな」
「問います。貴方は何の為にここにいるのか。雲山は言っています。歪み付きの子は厄災の子であったと」
零「理由はさっき言った通りだ。ただの興味だよ。……にしても、そうかい。そっちの入道雲は随分昔からここに居たのか」
あの事を知っているということは、そういうことだろう。
しかし、厄災の子、っていっているって事は事情は知らないらしいが。
「歪みの子。その言葉に嘘はないのですね」
零「……ねーよ。そもそも、俺は自分で誰かを襲ったことなんざ一度もねえ」
それは事実である。
結果的に誰かを傷つける事はあったが、自分から望んで襲ったことなんて――。
※判定
乱入判定
4以上で星 6以上で聖 乱入
判定直後
ナムサーン
>>143 コンマ:2 誰も来ない
零「信じられないならそれで良いけどな」
「そうですか。では」
振り下ろされる雲の鉄拳。
おいおいおいおい。人の話聞いてないのかこいつは!!
「鬼というのは嘘を嫌うと言いますが。あなたは異端らしいですし、イマイチ信用なりません」
零「そうかよ。だったら、こっちも強硬手段取るしかねえだろうな!!」
「……なんですか、その構えは」
零「歪みは抜けちまったが、こういうことはできるんだよ」
祝詞を口にする。
印を組み、俺が『最初』から知っている呪法を組み上げる。
鎌の様に無慈悲に、足り得る思ひは誰ぞの為に。零から翔ぶ雷の如く。
――オン・バサラ・ヤキシャ・ウン――
――オン・ア・オンボッケン・パッタ・ソワカ――
――金剛の一閃――
「その真言は……」
――鬼「夜叉の舞踏」
「金剛夜叉明王の力を……!?」
零「知らんがな。これを何で俺が使えるのか、これが何で俺の中にあったのか」
踏み込み、山門に足を付けながら呟く。
歪みが無い故に、この力は俺を蝕む陽気を用いた呪法だが。
元々そういう体質も含めて異端なのだ。
陰気を陽気に変換し、反発させて力を生み出す。
零「ズェアアアアッ!!」
山門の壁を蹴り、入道へと向けて陽気を纏った前宙蹴りを放つ。
普段よりも、少し前のあの時よりも格段に遅い動き。
だが、それでもいいのだ。
「雲山!」
零「なんつってな!!」
虚を突いて逃げ出せれば、それで良い。
陽気を霧散させて、入道雲の脇を抜ける。
元より争うつもりなど毛頭ないのだから、ヤバイと思ったら逃げるだけである。
零「あんたも、あんま無茶なことしないようになー!」
去り際に振り向いて、森の中を駆ける。
「な、なんなんですか、一体彼は……」
呆然とする尼僧を尻目に、俺はそのまま暁に染まる空へと飛んで神社へと戻るのだった。
※判定
一輪の零への印象
1程悪い 9程良い 0で……?ゾロ目で……
判定直後
おっ
>>149 コンマ:4 強いて言えば懐疑的
※雲居 一輪:何故、鬼が明王の呪法を……?を取得
―博麗神社(夜)・自室―
今日は久々に波乱な一日だった。
しばらくはあの寺へとは行ける気がしないが……。
ま、それはそれか。俺には何も関係なし。
……袴の裾をずらし、右足を確認する。
零「あー、やっぱりか」
水ぶくれが出来ていた。
陽気を当てたせいだろう。
……我ながら難儀なモンを抱えている。
陰で陽を用いる程度の能力、か。
歪みなしで使うのは、やっぱきついよなぁ。
さて、それはそれとしてだ。
これからどうするかね。
※選択
1:霊夢に会いに行く
2:月見酒(判定有り)
3::その他(行動表記)
安価↓2
2
>>154 選択:2 月見酒
―博麗神社(夜)・縁側―
縁側に座り、空に君臨する月を眺めながら一人で酒を飲む。
雲一つない空。星々の輝きと月明かりだけが、この世界を照らしている。
満月は過ぎた頃だろう。
そういやぁ、霊夢の奴が客がなんだと言っていた気がするが。
まあ、俺には関係ないだろう。
そうして一人で空を眺めて酒瓶から平らな器へと酒を注ぐ。
……萃香とは、ついこの前までこうやって酌をしていたっつうのに。
零「詮無きことだろうに」
アイツが自分で出て行ったなら、俺は何か言う権利はないだろうがよ。
※判定
5以上で天子 7以上で萃香 0で再安価 ゾロ目で……?
判定直後
萃香こい!
>>157 コンマ:6 天子
「なーに辛気臭い表情(かお)してるのよ」
零「……天子、か」
天子「随分な口ぶりじゃないのー。この天子様が来てやったのに!」
うるせえよ。風情がぶち壊しじゃねえか。
零「霊夢の客ってのはお前か」
天子「ええ。ちょっと用事があってね」
零「もう良いのか?」
天子「済んだわ。でも、もう遅いから泊まって行くけど」
そうかい。じゃ、明日の朝はまた騒がしくなりそうだ。
天子「……聞いたわよ。歪み、抜けたんだってね」
零「巫女から聞いたのか?」
天子「ええ。……ねえ、鎌足。あんた、それで良かったの?」
何がだよ。その問の意味がわからん。
天子「歪みを失う事が、本当に良かったのかって事」
零「んなこと……」
当たり前じゃねえか。俺だって諦めかけてた事だ。一生アレと付き合っていくつもりだった。
だけど、それがなくなって。俺は――。
※選択
1:良いんだよ。……もう、誰も傷つける必要もなくなったんだから
2:でも、少しばかり思うところはある
3:関係ないだろ……。お前には
4:その他(内容明記)
安価↓3
1
>>162 選択:1
零「良いんだよ。……もう、誰も傷つける必要もなくなったんだから」
副作用的に生まれる傷。
誰かの体に、心に、あるいは両方に作ってしまう傷。
攻撃的な手段で救われた後に残るものは、大抵そんなものだ。
それでも感謝を覚えてる奴は、とんだ変わり者だと思う。
天子「何よ、それ」
零「何がだよ」
天子「何よ。そんな、何もかも割り切っちゃいました、みたいな事言って」
零「実際、捨てられるなら捨てたいと思っていたからな」
罪の象徴であろうと。
背負うべき罰であっても。
最早、失われてしまえばそこまでの話である。
零「……もう、何もないんだよ。俺には」
天子「このっ……!」
※判定
6以上で……? 0・ゾロ目で特殊(ゾロ目の場合+補正は受けない)
フラグ発生中:+2
判定直後
n
>>164 コンマ:9+2=0
※フラグが更に立つ
バチン、と。
頬を叩かれた。
零「は?」
茫然とするしかなく、ヒリヒリとする頬の熱を感じながら天子を見つめる。
天子「なら、何でそんなに悲しそうな顔してるのよ!」
零「なっ……」
天子「どうしてそんな苦しそうな顔してるのよ!」
零「俺が……」
天子「どうして、何で誰かに頼ろうともしないのよッ!!」
そんな事……。今更だ。
零「……頼ろうって、思えるのかよ」
今更過ぎる言葉だ。
零「あんな歪んだ力を持ってて、それが当たり前だと思って!その力で救った所で結局背負うモノが増えるだけで!!恨めしい言葉と視線と、蔑みと畏怖を与えられて生き続けて、誰かに頼ろうなんて思えるのかよ!!」
失って気付く自らの異常さ。
目を一度でも向けてしまったら、狂気以外の何物でもなかったと思ってしまったから。
零「誰かと関わって、一緒に過ごした結果ソイツの迷惑になるなら何も要らないだろ!深く関わろうなんて思わないだろ!」
それが人間なら尚更だ。
人間は弱い。心も、体も。
零「取り零したくないから、手を伸ばしても!助けたいと思って、抱きしめようとしても!!」
待つのはその逆なのだ。
結果はその逆なのだ。
天子「それでも、ちゃんと救われた存在も居る」
零「そうかもしれない。だけど、それでも俺は」
天子「逃げるの?自分の罪から。自分の行って来た過去から。背負うと決めたモノから」
零「俺は――」
逃げたいとは思わない――それは本当なのか?
何かをしたいとは思っている――それは本心なのか?
正義の味方を目指して――それは本気で?
零「――俺は、それでも」
「逃げちゃっても良いじゃない」
刹那、聞こえて来たのは艶かしい甘言だった。
「逃げ出す事は罪ではない。背負いきれないなら、捨ててしまえばいい」
天子「八雲紫……!あなた、何を!?」
紫「良いのよ。別に誰も貴方を責めなんてしない。既に遥か昔の出来事なのだから」
零「それでも、俺は……」
紫「忘れてしまいなさい。私の許へ来れば、包んであげる。何もかもを認める。貴方はそうされるべき存在なのだから」
零「……八雲紫」
紫「貴方はもう誰も傷つけない。傷つける必要もないの」
必要が、ない。
その言葉に俺は瞳を閉じる。
そして――。
※選択
1:――何を血迷い事を言ってんだスキマババア
2:それで、俺はお前の式神か
3:――忘れるのなら、とっくの昔に投げ出してるさ
4:その他(内容明記)
安価↓3
1.
>>173 選択:1
零「――何を血迷った事を言ってんだスキマババア」
紫「あら、私の手は取ってくれないの?」
零「テメエが俺にしたこと、萃香にした事は忘れねえ。んな事できるかよ」
そうだ。いつの間に居たとかそういう事は抜きにして、俺はこいつに言うことがある。
零「忘れて楽になれるならそうしてるさ。だけどな、忘れるなって声が聞こえるんだよ」
それはかつての萃香の姿で。
零「なあ、スキマ妖怪。テメエだろ。『俺』に何をした」
天子「え?ど、どういうことよ」
零「コイツとは一回やりあってんだ。その後に、俺は歪みが消えた」
そんな芸当が出来るのはコイツくらいだ。
歪みを無くす――というよりも、その境界を弄ってどうにかしたんだろう。
紫「あら。そんなわかりきっている事を聞くの?」
零「ああ、聞くね。聞かないといけねえ。――テメエが欲しいのは俺じゃなくて、歪みの方の筈だろ」
紫「あら、それは心外ね。私は貴方も、『歪みを持った貴方も』欲しいわよ」
零「ケッ。てめえにそう言われるのは嬉しくねえなぁ」
ぶっちゃけ、背筋が凍る。
零「で?答えはどうなんだよ」
紫「そうね。答えは『ない』わよ」
零「どこにもか?」
紫「ええ。今は」
今は、ねぇ。
紫「今はどこにもないわ。ただ、何時発現するかはわからないけど」
天子「八雲紫。それはどういうこと!?」
紫「さあ?それは貴方達で調べなさいな。少しお喋りが過ぎちゃったから」
零「……おい」
紫「なぁに?」
零「これで何かあったら、俺はまたお前を許さねえからな」
紫「……ええ。承知しているわ」
その後、スキマを使って消える八雲。
ああ、色々とまた面倒事が増えた気がする。
寝落ちしてますた。
今日はここまでで。
お疲れ様です
※今日はありません
だけどちょっと考えてみた
構想だけの予定は未定な簡単なルート表
萃香:救い、救われることを目指すルート。多分一番行きやすい。王道っぽい。イチャラブとシリアス成分多め
天子:罪と罰を乗り越えて未来を目指すルート。フラグさえ立てればこっちのもの。こちらも王道っぽい。THEシリアス。終盤イチャラブ
霊夢:人間嫌い故の苦悩を乗り越えるルート。ツンデレ零君。攻略される側になります。霊夢のデレが見れる
文:過去の自分を乗り越え、先へと駆け抜けるルート。終盤シリアス。親友からの転身
こいし:無意識の中に居る自分に打ち勝つルート。可愛いこいしちゃんに慰めてもらえる。地霊殿ルートでもある
勇儀:色んな意味で殴り愛宇宙なルート。三歩必殺を生身で乗り越えろ。萃香と似て非なるルートでもある。鬼達との和解も重要
紫:命は投げ捨てるモノ。全てを投げ捨ててください。何もかもを投げ捨ててください。式神化ルート。BAD ENDに近い何か
BAD END条件
三回死亡
汚染値が10になる
アルティメットフォームで判定失敗(聖なる泉が涸れる)
天子との絶交
萃香との絶交
参考になれば。キャラ増えれば更に考えるかもしれない
※前回イベントが中途半端だったので、その続きだけあげます。安価はありません。
◇
残された俺と天子は、その場で暫く立ち尽くすしか出来なかった。
沈黙が降りる。
アイツの言っていた事。
歪みは、『今は』何処にもない。
それはつまり、いつか歪みが発生するという事だ。
それは、誰かが歪みを抱えるという事だ。
零(誰かが、俺の身代わりになるってことかよ)
アイツの事だ。自分自身に発生させることはまず無い。
だから、誰かを弄っているか隠して筈だ。
そんな事は許されない。俺が許さない。
アイツの所に行って吐かせる事は出来ないだろう。無理矢理にでもそうしたい所だが、アイツは決して
口を割ることはない。
そういう奴だということを、俺は知っている。
第一、あの八雲紫がここまで言って馬鹿正直に自分の棲家でほくそ笑んでいる筈がないのだ。
何を企んでいるかは知らないが、胸糞の悪いことには変わりない。
二重の意味で、アイツは厄介なのだ。頭が良すぎるというのも考えものである。
零(クソアマが。発破を掛けてるつもりかよ……)
俺に話したということは、そう捉えるべきだろう。
どうにかして見つけて、俺が何とかしろと。
俺の性格を、性質をよく分かってやがる。
嗚呼、掌で転がすつもりか。だったら、そうだ。
零(踊らされてやろうじゃねえか)
皮肉な話だ。歪みが抜けて腑抜けた所に、歪みのせいでやる気が出たのだ。
うぜえ。忌々しい。
結局のところ、俺は歪みそのモノとの縁は決して断ち切れない運命らしい。
そんな事を一人考えていると、天子が俺の隣へと座った。
天子「……鎌足。お酒、もらうわよ」
零「あ?」
唐突な言葉に、気の抜けた声を出して俺は天子の方を向く。
同時に、彼女は酒瓶に口を付けて一気に煽った。
おいコラ!何やってんだお前は!
零「アホかお前は!」
天子「ぷはぁっ!……良いじゃない、乗ってやるわよアイツの挑発に!」
ドン、と酒瓶を縁側へと置く天子。
それを見てから、俺は呆れ混じりに口を開く。
零「おい、何を勝手にやる気になってんだ」
こいつは俺の問題だ。
俺から抜けた歪みが原因になるのだから、お前は関係ない。
天子「蚊帳の外なんてお断りよ?」
しかし、釘を刺される。こいつ、俺の考えたこと読みやがったな。
天子「そもそも、私は全部聞いちゃったんだし、忘れろって方が無理な話。それに、貴方の歪みって結構深かった筈よ。それが何処かで顕れる可能性があるなら、放っておけないじゃない」
零「……だが」
それでも、この件は俺が解決するべき事である。
自分のケツは自分で拭くものだ。誰かに頼るべきではない。
そう思うのに、天子は俺の顔を両手で掴んで引っ張って、
天子「だがも何もないの!鎌足には借りがあるし、事の重大さもわかる!それ以上に、私がそうしたい。いいえ、そうするべきだと思っているのよ!」
物凄い剣幕で捲し立てた。
顔が近いし痛い。顔が近いし痛い!
零「ひっふぁるな、ばは!!」
天子「貴方が首を縦に振るまで放さないからね!」
真剣な表情で睨み付けられる。
このばか娘が。自分から危険に首を突っ込むってこと、分かってるのか?
天子「……それに、さっきも言ったでしょ。たまには、誰かに頼りなさいよ」
零「……てんひ」
その言葉に、俺は小さく名前を呟くことしかできなかった。
……あー、はいはい。そうですか、そうですね。
何を言っても、こいつは絶対諦めないだろう。
観念するしか無さそうだ。
それに、そういう表情は卑怯だ。
俺は苦手なんだよ。女のそういう顔が。
そう思いながら、俺は彼女の手を掴んで顔から放させる。
案外すんなりと外れた事に驚くが、それよりも先に言うべきか。
零「……どうなったって知らねえぞ」
天子「百も承知」
ホントに分かってるのか知らねえが、そう言うんだったら仕方ねえ。
……いざとなりゃあ、黙ってりゃ良いんだ。
天子「私と貴方で、頑張りましょ!」
そうして、今度は満面の笑みを浮かべる天子。
それが何処か、かつて見た誰かと被る。
『ずっと一緒だからね!』
砂嵐混じりに見えたのは幻影か。
何故、こいつの笑顔に既知感を覚えたのか。
思い過ごしなのだろうか。
こいつが、『地子』と被るなんて。
天子「鎌足!返事は!?」
……ねぇな。あの子は、人の話を聞かない奴じゃなかった。
明朗快活なのは似ているが、んな奴探せばどこにでもいる。
零「はいはい」
天子「何よ、その気の抜けた返事」
うっせ、こっちの気持ちも考えろっての。
だが、少しだけ心地良いとは思った。
コイツとのこの関係が、ほんの少しだけ、心地良いと思えた。
月は変わらず空に聳え、世界を照らす。
きっと、この月を萃香もどっかで見ているのだろう。
色々と問題は山積みだが、致し方ない。
これから、解決していくしか俺には道がないのだから。
そうして、夜は更けて行く――。
◇
―同刻・???―
「今宵の月をどこで愛でようか」
山間の中を少女は鼻歌を口ずさみながら歩く。
「燈明消し宴を開こうぞ」
その手には紫色の瓢箪が一つ。
「瓶子も盃も要らぬまま」
月明かりに照らされながら、鬼の少女はその山頂にたどり着くと、空に聳えるソレを仰ぐ。
「酔うては皆妖異(あやかし)……」
一節が終えると同時に、彼女――伊吹萃香は近場に生える背の高い一本木の頂点へと跳び乗る。
五丈――約十五メートル程の高さから見下ろす景色は、絶景に等しい。
一部以外、人工の灯りの無い世界だからこそ、この夜景は染み渡るものである。
萃香「良い月だ。紅く、朱い。妖怪からしてみれば、これ以上に無いほどに、だろうな」
カッカッカと豪胆に笑い、瓢箪に口を付けて無限に湧き出す酒をかっ食らう。
博麗神社から離れ、八雲紫の棲家からも離れ、彼女はただ流離い、こうして酒を飲んでは月を愛で
る生活をしていた。
元々そうしていたのだ。彼女は何処にでも居ることが出来るから、ただ、零の帰郷によってたまたま一
箇所に長居をしていただけで。
その目的も果たせれば、最早彼女は彼の隣に居る必要もない。
萃香「いやいや、居られない、の間違いか」
境界のスキマを弄り、零の体から歪みを抜き出す事には成功したのだ。
ほんの少しずつ萃めて歪みを体から疎外し、密に固めてから霧へ靄へと返していたチマチマとした努
力とは違う。
萃香「やはり、持つべきものは旧友かね。まさか本当に約束を果たすとは」
あの八雲紫という癖者だから、恐らく何か仕掛けているだろうとは思うけれど。
そう思いながらも、零から歪みが抜けた時点で約束は果たされたのだ。
最早、アレは零のものではない。彼が好き好んでアレを求める事はないだろう。
萃香「ぷはっ。……とは言え、問題は残るものだ」
口の端から酒を溢し、腕で拭ってから呟く。
問題は、あやふやになった歪みが何処へと消えたか。
あそこまで密に固まった歪みだ。消える事はない。
萃香はその歪みを自分で管理し、少しずつ疎外していって消すつもりだった。
お誂え向きの場所も、彼女は知っている。
萃香「……気を失っていた事が唯一の失敗だよなぁ」
あの時の記憶はない。
だから、彼女は紫が何処へと『還元』させたのかも知らないのだ。
萃香(今度は何を企んでいるのやら)
知らぬ存ぜぬで歪みを放置することなど出来ない。
ならば、動くべき時には動かねば。酔いどれながらも、萃香の思考ははっきりとしている。
萃香「成る様に成れば万々歳、か」
こうして幻想郷を彷徨っていれば、何時しか見つけられるだろう。
いの一番に見つけられれば自分の勝ちだ。
期限は境界が定まる時。
萃香は、その時に一番近くに居ればと願う。
萃香「アイツを救ってやらないと、な」
かつて救われた身なのだから、今度は自分が救うのだ。
そう思わせてくれたのが零なのだから、自分はそう成る様に動くだけ。
零がソレを拒もうが、糾そうが。
萃香「……なあ、救われるのって、そんなにいけないことなのか」
何よりお前が一番救われるべきなのに。
宵闇の帳へと、言霊は消えて行く。
夜は一層深まり、妖怪の時間は続く。
◇
月は全てを見ていた。全てが動き出したこの夜を。
月は全て知っている。この始まりと終わりを。
何度でも繰り返して来た舞台なのだから。
何度でも、どんな終幕を迎えても。
新たな舞台となって物語は紡がれるのだから。
月は、全てを知っている。
グランギニョル
「さあ、今宵の恐怖劇を始めましょう」
どことも知らず、『月』は呟く。
この繰り返す舞台の根幹に位置する場所で、脚本家の一人は舞台を進ませる。
その傍らには――。
※天子の好感度が上がりました
※萃香は幻想郷をさすらっています。一定コンマ判定で成功すれば出会えます
※フラグ六を達成しました
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(すっかり抜け切った状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
特殊設定
人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1
歪み付き(現在無効)
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段は――
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 六 達成
人間嫌い払拭フラグ
第一段階終了
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:わ、私は悪くない!
伊吹 萃香:零。私は……
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居天子:バーカ!この、バーカ!!
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が※歪
『命蓮寺』
多々良 小傘:鬼はこれだから嫌になるんです
雲居 一輪:何故、鬼が明王の呪法を……?
※次回再開は未定です
※出来る時はまた書き込みます
※書く時間とやる気があれば小ネタとか投稿するかも
※仮面ライダーヤキシャは良いネタなのでもらっておきますね
※少しだけ再開しようかと思います。
※変身はぶっちゃけた話、物語の進行上必要なかったりします。
※つか、基本的にこのスレ戦闘が少ないというか、無いというか……。どうにかしたいところではありますが。
※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想
判定直後
さ
>>213 コンマ:9
※更に判定
1:最悪の記憶
23:歪み、来りて
45:真昼の流星
67:自由を描く者
89:『地子』
0:滅尽滅相
判定直後
し
>>215 コンマ:2 歪み、来りて
―???―
唐突な事だったと思う。
自由になってから暫く立った頃に出会い、友人となった射命丸文の言伝で、『地子』を探している人間が居ることを聞いたのは。
地子は嫌そうな顔をしていたが、俺はそれを喜んだ。
両親と会えるのだ。俺はその存在を知らないから、待っている者の所へと返してやろうと俺は思った。
だが、それでも地子は嫌がった。
ずっと離れ離れになるわけじゃない。俺達は妖怪なのだから、何時でも会いに行こうと思えば行ける。
そう信じて止まなかったから、俺は地子を必死に説得した。
勿論、喧嘩にも成りかけたけれど俺はそうしたかったわけじゃない。それを理解してくれたのか、地子は漸く首を縦に振る。
しかし、これがいけなかった。
しかし、これがダメだった。
これが全ての始まりで、俺が厄災の異端として名を広める事になった出来事で。
俺は始めて、歪みによる暴走をすることとなった。
◇
萃香の鳴き声が聞こえる。助けを呼ぶ声が聞こえる。
――助けてくれ。私たちが何をした。ちゃんと、返しに来たじゃないかと。
地子の叫び声が聞こえる。懇願する声が聞こえる。
――止めてくれ。彼らに何も罪はない。だから、退治しようなんてしないでと。
俺は何も知らなかった。
人間とは、かくも弱い存在であることを。
俺は何も知らなかった。
手を伸ばしても、どれだけ伸ばしても届かないモノがあるということを。
地子の姿が見えなくなる。
萃香が複数の誰かに襲わそうになっている。
俺にも、武器が向けられている。
子供だからと容赦はするな。
姿はこれでもこいつらは鬼だ。妖だ。
彼の家柄の子は確かに預かった。しかして、このまま返すわけにもいかない。
その言葉が遠のいていく意識の中で聞こえた気がした。
そうして俺は、深い闇の中へと飲み込まれていく。
その最中、俺はまた別の何かの声を聞いた気がする。
酷く歪な声で。二重に重なった様な声で。この真言を呟けと。
――オン・バサラ・ヤキシャ・ウン――
――オン・ア・オンボッケン・パッタ・ソワカ――
――歪み来たり、先祖返せ――
――そして顕せ、四つ腕の異端――
くへ \ /!ー} ヽ \ \__へ }
\\ ', / ', /i
_! \ ‐┐/ /
\ / i /{ l / /
_ ― , -┤ | , -''| \ ̄ ̄ `''-、 _{
\ |γ ! /_ ヽ /____\ / } //
\ \! l / / /  ̄ / \/ ー /
`ヽ、 〈ノ / i''' l l ', ',
\ヽ ゝ/ 〉、 ) | __// ―''"
ゞ>入 !、ゝ、 ノ ゝ _ ',,_,,/l /_ヽ__/
/ \  ̄ ^ / / ', /_ \
ゝ / ̄__/ / 、 λ /\ /〉_ / ̄''''
/ } / ゝ ! ) 丶へゥ - / _,, - ‐ '' "`ヽ、
〉 / ( 〉、 ! ゝ ノ  ̄ , -''"-''" \
/ < \\ゝ´` ヽ、 // // \
{ \ゝ \ゝヽ、 」  ̄ / ! // /
}/ \>、 `ヽ/ / ̄ =-' |l |
/ー、 \/ _/`\~、-丿 li∧ ',
ゝ 'i __/ \ ''ーゝ // \
`ヽ、-''" \ / // \
―― / ` /
「思い出しな。お前の祖は何だったのかを」
十七日目
―博麗神社(朝)・自室―
飛び起きる。
嫌な汗が全身を湿らせていて、気持ち悪い。
動悸は激しく、息も切れている。
全身が鼓動を打っている様だ。言い知れない何かを夢で見た気がする。
最早殆ど覚えていない。ただ、最後だけ。
零「……初めて、まともに聞き取れたな」
そこだけ、俺は覚えていた。
アレが何なのかはわからない。だが、俺の祖とは一体どういう意味なのだろうか。
……ああ、考えても仕方ねえ。
とりあえず体を拭いてから、何かをしよう。
たしか、今日は天子も居る筈だ。
※選択
1:霊夢を起こしに行く
2:天子を起こしに行く
3:まず朝食を作る
4:その他(内容明記)
安価↓
3
>>221 選択:2
嫌な感じは大分晴れた。
とりあえず、体を動かそう。
朝食は一日の活力。
それは、妖怪でも人間でも変わらないだろう。
※判定
1程不味い 9程美味い 0・ゾロ目で蝶☆最高
手馴れた作業:+1
判定直後
蝶!
>>224 コンマ:0 ※0のため増減なし
◇
天子「うーまーいーぞー!!」
霊夢「どこに向かって叫んでるのよ、アンタは」
天子「いや、この美味しさをリアクションで表すなら叫ぶしかないと思って……」
出来上がった朝食を出せば、その匂いに釣られてか天子も巫女も起きてきた。
そして、目を丸くして驚いていた。
高級和風旅館顔負けの朝飯が出来たのだ。材料は備蓄のそれだが。
霊夢「……やっぱり納得いかないわね」
零「そう言われても知らんがな」
箸で新ジャガの煮物を啄きながら呟く。
天子「いやー、前の時とは比べ物にならないわね!」
零「そりゃあどうも」
ぶっちゃけ、見返す為に作ったと言っても過言ではない。
俺だって本気を出せばコレくらいできるのだ。
天子「もう、蝶☆最高ッ!!」
霊夢「だから大人しくしなさいっての!」
騒がしい食卓だった。
※天子・霊夢の好感度が上がりました
―博麗神社(昼)・境内―
食後、帰るという天子を見送る為に境内へと出る。
そこには相変わらず大きな要石があった。
今回は地面に埋まらず、浮いている。何か不思議な力でも持ってんのかコレ。
天子「あ、そうだ。鎌足」
零「なんだ?」
天子「これ、渡しておくわ」
その中、要石に座った天子がすかーとのかくしから一枚の折り畳んだ紙を差し出して来る。
俺はそれを受け取り、開いて見ると何かの書状の様だった。
天子「私は基本的に天界に居るから、用が有ればそれを持って来なさい」
ああ。そういえばこいつ天人の名家の娘だったっけか。
零「ああ、用があったらな」
天子「例の件で何かわかったら絶対に知らせてよ。自分だけで解決しようとしないこと」
零「へいへい」
天子「わかってるの!?」
わかってますよ。だから敢えて気のない返事してんだろうが。
天子「私個人でも調べるから」
零「お前こそ、無茶すんなよ」
天子「私を誰だと思ってるの?」
……だから心配になんだろ。アホが。
それから、天子は要石に乗って天界へと帰っていく。
それを見送ってから、俺はこれからどうするか考える。
※次回から行き先に天界が選べます
※行き先選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に残る
9:ランダム(判定有り)
安価↓2
1
>>228 選択:1 旧都
―旧地獄(昼)・旧都―
賑やかな繁華街を抜け、辿り付いたのは旧地獄の旧都。
ある種居にくさを感じるこの場には、同胞が住んでいる。
そう、鬼たちが。勇儀もここに居るだろう。
そうでなくとも、地上で忌み嫌われた妖怪達が住んでいるのがここだ。
……まあ、俺が住むには向かないだろうが。
そんな事を考えていると――。
※萃香判定
6以上で萃香と遭遇
判定直後
おっ
>>230 コンマ:9 遭遇
※今日はコンマ高いな
萃香「あ」
零「おっ」
ばったりと、酒を飲み歩いている萃香と鉢合わせする事となった。
零「……よっ」
萃香「おー。数日ぶりだなー」
俺の感じる気まずさとは反対に、萃香は何時もの調子で絡んでくる。
こいつ、俺の気も知らないで……。
零(――いや、言うだけ無駄か)
溜め息を吐く。元々自由な奴だ。俺が気にしすぎなだけである。
萃香「さっきまで勇儀と会っててなー。久々に話に花が咲いたよ」
零「……そうかい。そいつは良かった」
楽しんでいるのなら、元気にしているならば何よりだ。
さて、せっかく会ったんだ。何か話す事はあったかな。
※自由安価(内容明記)
安価↓2
世間話(あの事はあえて何も語らない(萃香への信頼))
>>234
――あの件については、何も語らなくてもいいだろう。
こいつは、こいつには関わって欲しくはない。
本来なら、天子にも、誰にも。
零(……コイツには、心配して欲しくないからな)
信頼しているからこそ、遠くへ。
大切な友人だからこそ、部外者へ。
歪みに振り回されるのは、俺だけでいい。
だから敢えて、普通に会話をする。
零「たまには博麗神社に顔見せろよ。巫女の奴も寂しがってたぞ」
萃香「も、って事はお前さんも心配してくれたのかい?」
にしし、と悪戯っぽく萃香は笑う。
零「当たり前だろ。一方的に去られたんじゃ心配するっつーの」
萃香「カカカ。そうかい。そいつは悪かったね」
零「過ぎた事だし、今会えたんだから謝る必要はねえよ」
萃香「そうかい?なら良いんだが」
ああ、そうだ。これで良い。
こうして普通にしていられるのだから、余計なことはしなくても良い。
萃香「寧ろ、驚いたよ。お前さんが霊夢の心配するなんて」
零「んなわけねえだろ。ただ、その、何だ。あいつには世話になってるしよ……」
萃香「人間嫌い克服ももう少しかな?」
それは絶対に有り得ねえ!!
……多分、だけどな。
※萃香の好感度があがりました
※今日はここまで。夜から仕事なので寝ます。
※出来れば次回は明日の夜に。短いですが、お疲れ様です
※ご意見、ご感想。それとこんなネタ書いて、というのが有ればどうぞ。安藤ネタもありで
※やれる、やれないはありますが、出来ればやりたいです。はい
まあ、世界観に合わないネタを無理矢理ってのは寒いだけだわな
個人的には、この主人公が太極を使える可能性があるのかは気になる
ぜかましちゃん出ないかなぁ。
ライダーはネタとして使ってるだけです。
一応設定も作ってありますが、本当に裏ネタって程度なんです。申し訳ない。
で、裏設定の決定権は申し訳ないですがこちらでやらせてください。
GMの仕事にさせてください。設定は生えるものですが、せめて基盤はこちらで作らせてください。
>>243
可能性はある、とだけ言っておきます
さあ、昼の部です。人は少ないでしょうけど、始めます。
―旧地獄(昼2)・旧都―
萃香と久々に時間を過ごし、そろそろ出るという事で別れる。
その内、運が良ければ会えるだろうとのことだ。
幻想郷は狭い。だから、会うときは会うと萃香は言った。
さて、俺も何処かに行くか。それともここを更に歩き回るか。
どうするかね。
※選択
1:旧都に残る
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓
9
>>246 選択:9 天界へ
―天界(昼2)―
旧地獄から地上へと戻り、妖怪の山から更に上空へと飛行する。
すると、分厚い雲に突入することとなった。
それを突き抜けると、眼下に雲の巻かれた大地が目に入ってくる。
成程。アレが非想天か。
俺はそこへと着地すると、着物の裾にしまっておいた書状がちゃんとあることを確認する。
零「さて」
以外としっかりした地面の感触を踏みしめて、歩き始める。
適当に歩いていれば誰かと出会えるだろうか。
※判定
6以上でキャラ遭遇
判定直後
_
>>248 コンマ:0 特殊
※特殊によりイベント
歩いていると、雷が後方に落ちた。
驚いて思わず体が一瞬だけ強ばる。
そして、視線と物騒な気配を感じ、片眉を顰ませながら振り返る。
そこには非常に長い緋色の縁の羽衣を纏う、触覚の様な装飾の付いた丸帽子を被った紫髪の女性が立っていた。
俺は彼女に向い、軽い感じで言葉を投げかける。
零「おいおい、けったいな登場の仕方をするじゃないか」
「おや、申し訳ありません。ですが、鬼がこの非想天に踏み入れているとなりますと」
零「そうかよ。随分と警戒されているようで嫌なもんだ」
肩を竦めてやれやれと息を吐く。
恐らく萃香のせいである。とんだトバッチリだ。
「……はて。随分と呑気なものですね。敵意がまったく感じられません」
零「そりゃそうだろ。喧嘩しに来たわけじゃねぇんだから」
「これはこれは。……しかし、それならばどういうおつもりで?」
零「こいつを見てくれ」
質問に、書状を取り出して見せるという行動で返す。
近づいてきた彼女はそれをマジマジと見ると、ふむ、と呟いて軽く頭を下げた。
「総領娘様のご友人の方でしたか」
零「……随分とアレな呼び名だな、それ」
アイツ、そんなに偉い奴の娘なのか。
とてもそうとは思えない。いや、我侭っぷりを見る限り一概にそうとは言えないか。
「まあ、あの方は自由ですから」
女性はクスクスと顎に手を当てて笑う。
衣玖「自己紹介が遅れました。私は永江衣玖。総領娘様の、何と言えば良いでしょうか。お目付け役、と言った所ですかね。そういう事を、たまにしている者です」
零「……アンタが衣玖さんか。天子から聞いた話だと、教育係じゃないのか?」
衣玖「本来、仕えているわけじゃありませんから、それは不適切かと。……とは言え、総領様から希に頼まれる事はありましたが」
零「へえ、そうなのか」
正直、どうでも良い話だった。
※判定
衣玖さんの零への印象
特殊判定:+1
判定直後
はい
>>250 コンマ:6+1=7 知っている印象と違う
※永江 衣玖:彼が件の…… を取得しました
衣玖「なるほど」
急に、何故か知らないが納得される。
零「んだよ、急に」
衣玖「口は悪いですが、割と良い方ですね」
おいそりゃどういう意味だ。
褒めてるのか貶しているのかどっちなんだよ。
衣玖さんの言葉に、俺はまた眉間に皺を寄せる。
衣玖「いえいえ、総領娘様から貴方のお話は聞いておりましたので」
ああ、それで印象と照らし合わせてたのか。
零「んで、良い奴、ねえ」
カッ。どうなんだかな。
テメエらにとっちゃ悪い輩かも知れないぜ。
……要らねえ事に顔、突っ込ませちまってるんだからよ。
衣玖「何か心配事でも?」
零「いや、なんでもねえよ。……今日の所は帰るわ。また今度来るって天子の奴に伝えてくれ」
衣玖「はい。そういう事は慣れておりますので、お任せを」
零「ん?……ああ、じゃあ、またな。衣玖さん」
その言葉に少しの疑問を覚えるが、些細な問題か。
衣玖「はい。それでは」
返答を聞き、俺は踵を返して雲の大地の端と向かう。
◇
永江衣玖は、複雑な感情を抱いていた。
かつて、総領――天子の父親から愚痴を零す様に聞かされた話を彼女は覚えていたからだ。
鬼の異端。かつて、娘を攫った鬼の中でも更に一層危険な存在の事を。
しかして、天子はその事を覚えていない。
忘れてしまえとずっと言い聞かせ、神官として扱う術式による催眠も施したからだと。
だが、実際の所はどうだろうか。
天子は確かにその鬼の事を覚えていないだろう。
だが、歪み付きの異端鬼を心配する様な言葉を、衣玖は何度も聞いてきた。
そしてそれは、彼女の耳にしか入れていない。
つまり、永江衣玖しか知らない事実。
空気を読んで口外していないが、彼女は複雑な心境にあった。
衣玖(運命というものは、かくも数奇なものですね)
――彼が何故、総領娘様の事を覚えていないのかは気になる所ではありますが。
継いで、そう心の中で呟く。
鎌足零。妖怪の山の異端鬼。歪み付きの子。
今は、歪みは抜けているらしいが。
歪みというモノは、そう簡単に断ち切れる物ではない事を衣玖は知っている。
だからこそ、天子の事を心配する反面。
彼の印象が中々に悪くはなかったことで、引き剥がす必要はないとも思ってしまう。
総領の言葉に従うならば、しかし天子の感情を優先するならば。
衣玖「私は、空気を読むだけですけれど」
小さく呟き、天子の居る屋敷まで向かって行く。
伝言を預かっている以上、伝えるのは自らの使命であるのだから。
勿論、総領の耳に入らぬ様に。
それが、永江衣玖の答えでもあった。
―幻想郷(夕方)―
天界から降りて来る内に、世界が緋く染まっている事に気付く。
太陽は地平線に沈み行き、夜を迎えようとしている。
もうそんな時間なのかと思うが、色々と遠出していたしな、と自己完結。
さて、神社に戻る前にどっかに寄るか、それとも直帰するか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:×
10:ランダム(判定有り)
安価↓
1
>>254 選択:1 旧都へ
―旧地獄(夕方)・旧都―
戻って来てしまった、この場所に。
まだ探していない所でもあったかなとも思うが、まあ良いか。
夕方とも成れば、宴会も多く催されている様で。
鬼達の、妖怪達の騒がしくも楽しそうな声が漏れてくる。
それが少し、耳に痛かった。
※接触判定
4以上で誰かと会う
判定直後
はい
>>256 コンマ:1 失敗
やはり、この時間は皆各々で何かをしているのか。
それとも俺が単純に運が悪いのか。
誰とも会うことはなかった。
そろそろ夜だ。神社へと帰っておこう。
―博麗神社(夜)・自室―
今日は比較的に平和な一日だった。
平穏、ねえ。
俺には一番遠かった事柄だから、少しばかり甘んじている所もあるかもしれない。
だが、それでも覚悟を決める時はそうしなければならない。
この平穏は長く続かないと知っているから。
さて、これからどうするか。
※選択
1:霊夢に会いに行く
2:月見酒(判定有り)
3::その他(行動表記)
安価↓2
2
>>260 選択:2 月見酒
最近は、よく酒を飲む様になった。
萃香や勇儀と一緒に居た頃の様に。
心に余裕が出来たからだろうか。
それとも、ただ反芻しようとしているだけなのだろうか。
あの夜空に浮かぶ朧月を仰ぎ見ながら、俺はそんな事を考える。
……くせえ。何言ってんだかな、俺は。
※判定
5以上で選択肢 0・ゾロ目でイベント
判定直後
ほい
>>263 コンマ:7 成功
※選択肢
1:霊夢
2:萃香
3:紫
4:文
5:こいし
6:天子
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
5
>>267 選択:5 こいし
ちびちびと盃から酒を飲む。
萃香が居る時と違い、酒は有限だ。
まあ、この酒は萃香の瓢箪から酒瓶に移したものなんだが。
そんな事を思いつつ、茫然としていると、突然背中に重みを感じた。
「だーっれだ」
零「誰だもなんもねえだろ。こんな時間に何やってんだ、こいし」
こいし「ぶー、つまんないー。そこは乗ってよ、お兄さん」
もたれかかって、そのまま耳元でガヤガヤと言われる。
零「耳元で騒ぐな」
元々聴力が良い為、こうされると耳鳴りがする。
ほろ酔い状態も相まって、頭痛に近い痛みを覚えた。
こいし「もーっ。せっかく遊びに来たのにお兄さん冷たいなぁ」
零「んな事言われてもよ……」
本当に突然だし、俺は普段からこうだっつうの。
こいし「でもまぁ、お兄さんらしいと言えばそうかもしれないけど」
零「……なーにわかったような事言ってんだ、マセガキが」
カッ、と。喉を鳴らして馬鹿にする様に笑う。
こいし「ひどくない?」
零「んなことねーよ」
無邪気結構。見た目はガキなんだから、そうしてくれた方がこっちは気が楽だ。
さて、何かこいしと話せそうだ。
※こいしと何を話そうか
※自由安価
安価↓2
俺なんかと話してて楽しいのか?
>>270
零「……なあ、こいし」
こいし「何?お兄さん」
零「俺なんかと話してて楽しいのか?」
ふと、気になって尋ねてみる。
別に自分を卑下しているわけじゃあないが、俺自身あまりいい存在じゃない事はわかっている。
異端にして歪み付きと呼ばれ、同族の殆どから忌み嫌われた者。
元々は誰かと交流することすら叶わない身だった。
それもかつての話ではあるが。
こいし「別に?」
笑顔で答えられる。
零「別にって、お前なぁ……」
こいし「楽しいとか、楽しくないとかじゃないよ。私がそうしたくてそうするだけ。ここには思うよりも先に会いに来たわけだし。お兄さんの事、気になるしね」
零「……お前さんもまた難儀な事で」
この俺を気になる、ね。
ハッ。んな事言われたのは初めてだ。だが、それはもう少し成長してから言うべきだろ。
やはり、何処かマセていると思う。
こいし「そい」
零「グホァッ!」
頭を叩かれる。いきなり何しやがるこのガキャァッ!!
こいし「今失礼なこと考えたでしょ?殴るよ?」
零「殴ってから言うな!!」
こいし「あれ、そうだっけ」
何なの?一体何なの?
いや、ここでムキになるのは大人気ない。我慢だ。我慢しよう。
こしい「……んー。お兄さんはきっと、考え過ぎなんじゃないかな」
零「何がだよ」
こいし「頭の中、空っぽにしてみなよ。きっと、自分の本当にやりたいことが見つかると思うよ」
零「……そうですか」
こいし「これ、経験談ね」
経験談、ね。
子供は時に、核心を突いてくることがある。
少しだけ、こいしに感心を覚える。
俺もまだまだってことか。それとも、本当に考えすぎているだけなのか。
零「一応、心に留めておいてやるよ」
それだけ言って、俺は盃に残っていた酒を一気に煽った。
そういえば、未だに俺はこいつがどういう妖怪なのかを知らない。
まあ、それらしい覚えはあるけれど、それにしたって見当違いにぶっ飛んでるが。
気にする必要はそこまでないと判断しているから、尋ねちゃいねえわけだけど。
こいし「今度、ちゃんと遊びに来てね」
零「気が向いたらな」
不確定な約束をする。
月夜の晩の騒がしくも楽しい日常が、ここに紡がれていた。
※こいしの好感度が上がりました
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(すっかり抜け切った状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
特殊設定
人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1
歪み付き(現在無効)
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 六 達成
人間嫌い払拭フラグ
第一段階終了
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:わ、私は悪くない!
伊吹 萃香:なあ、救われるのって、そんなにダメなことなのか?
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居天子:バーカ!この、バーカ!!
永江 衣玖:彼が件の……
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が(※歪
『命蓮寺』
多々良 小傘:鬼はこれだから嫌になるんです
雲居 一輪:何故、鬼が明王の呪法を……?
※昼の部終了
夜、おそらく23:00頃に予定です
それでは、また
もしかして妖怪の山から本来支配者の鬼が追い出されたのってぜろが原因?
十五分後くらいに再開します
>>276
鬼が妖怪の山から出たのは自主的だったかと。
人間が嘘と罠で鬼退治を沢山始めたから、嫌気が差して地上や幻想郷から去って行ったと思っている
※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想
判定直後
来たか
>>279 コンマ:3 失敗
※東方・幻想入りスレも大分増えたんだなーって今更感慨に更ける
―博麗神社(朝)・自室―
朝だ。
昨日はこいしが帰るまで長い事話していたから少し眠い。
冷水を浴びて目を覚まそう。
……頭の中を空っぽに、か。
それが簡単に出来れば、苦労はしないだろうに。
さて、どうすっかな。
※選択
1:霊夢を起こす
2;朝食を作る
3:出かける(移動選択肢が出ます)
4:その他(内容明記)
安価↓
1
>>282 選択:1
まずは巫女の奴を起こすか。
朝飯なんてのは、その後でも出来るし、わざわざ俺が作る必要もない。
そう思いながら、巫女の部屋に向かう。
障子の貼られた引き戸を開くと、まだ布団の中で奴は夢の中だった。
零「おい、起きろ巫女。もう朝だぞ」
朝、と言っても早朝ぐらいだが。
霊夢「うー……」
※霊夢起床判定
1程寝ぼけている 9程キッカリ起きる 0・ゾロ目で……?
判定直後
そら
>>284 コンマ:9 ラッキーイベントは無かったようだ。残念だったねぇ
呻いた後、巫女の目がパッチリと開かれた。
そして勢い良く起き上がり、俺を睨んで来る。
霊夢「……何で私の部屋に居るのよ」
零「わざわざ起こしに来てやったのに何だその態度は」
人――というか、鬼の親切心をわからないのか、コイツは。
霊夢「今何時頃よ……」
そう言いつつ、巫女は柱に掛かっている時計を見やる。
霊夢「まだ六時じゃない!何なの!?嫌がらせ!?」
寝起き悪いな、コイツ……。
零「さあな」
霊夢「さあなって、あんたねぇー……」
ため息を吐く巫女。
んだよ、だったら自分で早起きしてみろっての。
ま、良いか。とりあえずこいつと何か話せるだろう。
※自由安価(内容明記)
安価↓2
久しぶりにお前の飯を食ってみたい
>>288
そういえば、最近というよりも、ここに来た当初の頃から以外コイツの飯を食っていない。
確かに美味かった。萃香や天子がああ言ってたのもわかる。
だが、俺はコイツが嫌いなわけだ。人間が嫌いなわけだ。
……そう。嫌いなはずなんだ。
※判定
5以下で言わない
人間嫌い払拭フラグ第一段階終了:+1
判定直後
ほい
>>290 コンマ:2 失敗
だから、コイツに作ってもらう必要などない。
それで良い。
それで、良いはずなのに――。
零「……暇なら飯作れよ」
霊夢「何で上から目線なわけ?……まあ、言われなくても作るけど」
零「んじゃあ俺は出かけるわ」
霊夢「アンタ、私の事そんなに嫌いなわけ?」
その言葉に、胸に何かが突き刺さる。
こんな事今まで無かったはずなのに。
何か、もやもやとした感覚があった。
零「……嫌いだよ。今も、昔も」
その言葉だけ残して、俺は博麗神社を後にした。
※上昇はありません
※払拭第二段階フラグが立ちました
―幻想郷(昼)―
もやもやする。
嫌な感覚が拭えない。
ムカつく。いらつく。
人間を嫌いで有り続ける理由は有るのに。
その原因は最早無いわけだが、それでも貫かねばならない。
これだけは、譲ってはいけない。
そう思っている筈なのに。
零「自分自身に苛つくなんて、何でなんだよ」
クッソ。わけわかんねえ。
とりあえず、気分転換の為にどっか行こう。
そうしよう。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓2
1
>>294 選択:1 旧都へ コンマ:99 ゾロ目につきイベント発生
―旧地獄(昼)・旧都―
そうしてやって来たのは、人間と無縁な場所。
鬼と地上で忌み嫌われた妖怪達の都。
その旧都が、騒然としていた。
零「何だ何だ……?」
忙しなく動く鬼と妖怪達。
俺の事など気に止めず、アレだこれだと声が飛び交う。
そうしていると、目の前に落ちてくる一枚の紙。
それは新聞とチラシだった。
零「なになに……?」
内容を見る。
・文々。通信
・求む!土方作業の人員募集!
・紅魔館の主失踪か?捜索願い出される
・祭りの季節!予定表発表!!
発行元を見れば、文の名前が載っていた。
文々。新聞もここまで届けられるのか。
しかし、祭りか。
零「確かにそうだよな」
予定表に書いてある日付を頭の中に入れる。
誰か誘ってみるのもありかもしれん。
人間の中に混じる気はないけれど、ああいう雰囲気は好きだ。
零「ま、俺と一緒に行ってくれる奴が居ればだがな」
自嘲する。
そうしながら歩いていると――。
※接触判定
4以上で誰かと会う
判定直後
はい
>>299 コンマ:6 成功
※誰が来た?(旧地獄に居そうなキャラで)
安価↓4まででコンマ二桁が一番高い書き込みを採用
勇儀
>>305 選択:勇儀
勇儀「だから、堂々と旧都の中を歩くんじゃないって言っただろう」
零「勇儀か」
勇儀「お前、私の忠告を悉く無視してるよな」
はて、何の事だろうか。
と、オチャラケてもいいだろうがこいつの前ではそうもいかない。
勇儀「度々目撃したっていう話を聞いてるよ。それと、萃香からもある程度事情は聞いている」
零「……そうかい」
あいつ、余計な事言ってねえだろうな。
零「とは言え、見つかったからには何か言われるのか?」
勇儀「今更何を。歪みの抜けたアンタにとやかくしようなんて思わんさ」
ああ、それも聴いてるのか。
勇儀「しかし、無用心にはなるなよ。あんたをどうにかしようって奴が居るかもわからんし」
零「……そうだな。しかし勇儀。お前はどうしてそんな事を俺に言ってくれるんだ?」
勇儀「一応、義理はあるからね。それだけの話だよ」
義理、ね。
遥か昔の話じゃねえか。
ソレをまだ覚えているなんて、お前も律儀だねえ。
勇儀「鬼は情に篤いのさ。お前だってそうだろうに」
零「さあ、それはどうだろうな」
俺は異端なのだから。鬼としてマトモな教育も環境も与えられてなかったんだ。
でもま、そう言われるのは悪くはない。
さて、せっかくだ。
※自由安価(勇儀と話す内容)
安価↓2
地霊殿の事
>>310
零「なあ、お前さ。地霊殿ってどんな所か知ってるか?」
一度こいしを送りに行った際にすぐ目の前まで行ったことはあるが、中は知らないのだ。
地獄に長く居る勇儀なら何か知っていると思うので、聞いてみる。
勇儀「地霊殿かい?……なんか、偉そうにしてる奴らが住んでる所だよ」
悪態を吐く様に、勇儀は吐き捨てる。
何かあったのか。
勇儀「なんだ、お前。あそこの連中に興味があるのかい?」
零「そういうわけじゃねえよ。ただ、ちょっと仲良くなった奴がいてな」
勇儀「ほう?」
零「こいしって奴だ。変な奴だが、悪い子じゃあ無かったな」
勇儀「妹の方か……。なあ、鎌足の。お前さんにはお節介かもしれないが、一応言っておく」
零「なんだ?」
勇儀「悪いことは言わないよ。地霊殿に近づくのはよしな。特に、お前さんは」
零「どういう意味だ?」
勇儀「覚(さとり)妖怪」
その一言で、俺は片眉を少しだけ動かす。
勇儀「あそこの主は、お前さんにとっちゃ天敵以外の何でもないよ」
……ああ、そうだな。
確かに、覚えがあるとは思っていたが、そういうことか。
こいしの姉は、あの時の嬢ちゃんか。
零「ああ。忠告感謝するよ」
だからと言って、こいしとの縁を切るってことはしないが。
せっかく出来た繋がりだ。俺は、そういうモノを失いたくない。断ち切りたくない。
そんな事を、出来るわけがない。
勇儀「口だけだね。ま、お前がそういう奴だってのはわかってるがさ」
お見通しってか。
俺は口元を歪めて目線を反らして鼻を鳴らした。
※勇儀の好感度があがりました
頭が回らないので今日はここまで
明日昼間に出来ればやります。
お疲れ様でした
15:30頃に再開します
人集まれば嬉しいなって
―旧地獄(昼2)・旧都―
勇儀と別れて、溜め息を吐きながら旧都を歩く。
要らぬことばかりが俺に突きつけられていく。
……平穏に身を置こうなんて考えた罰でも当たってるのだろうか。
零「ハッ……。今更過ぎることだ」
呟いて、俺は歩き続ける。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓2
―博麗神社(昼2)―
それで結局戻って来るのは、ここ。
居候し続けている内に、何も考えないで動いていると戻って来るようになっている気がする。
……帰巣本能か。悪い冗談だ。俺は鳥じゃない。
零「アホくさ」
そもそも、ここは比較的に陽気が濃いハズなのだ。
それでも、俺や萃香の体に何の影響も与えていないのが不思議過ぎる。
何かの結界でも張っているのだろうか。
そんな事を考えていると――。
※萃香判定
5以上で萃香登場 0・ゾロ目でイベント
判定直後
はい
>>323 コンマ:8 遭遇
萃香「行く先々にお前は居るな」
萃香とまた鉢合わせた。
神社の縁側で、かつての様に酒を飲む姿に俺は思わず笑みを零す。
零「たまたまだろ。俺が行く先にお前が居るだけじゃないのか?」
萃香「おお、いうねー。まあ、お前と会うのは嫌じゃない。寧ろ、嬉しいかな」
零「……変なこと言ってんじゃねえよ」
俺だって嬉しいが、恥ずかしくなってそう呟く。
萃香「元気ないじゃないかー。いつもならもっと声を張り上げると思っていたんだが」
零「うっせ。最近面倒事が多くて悩んでるだけだっつの」
それについてコイツと話し合うつもりは無いが。
さて、せっかくだ。何か話せるかな。
※何を話す?
安価↓2
最近妙に知り合いが増えた
>>327
零「最近な」
萃香「おう?」
零「妙に、知り合いが増えた」
色んな奴に出会った。
かつての事を知らない奴ら。
今の俺しか知らない奴ら。
萃香「……そうかー。零にも友達が増えたかー」
零「アホ。別にそんなんじゃ――」
ねえわけじゃあ、ないけどよ。
言いつつ、そう思って口を噤む。
零「……まあ、その分昔の知り合いとも良く会ってる気もするけどな」
萃香「良いじゃないか。根に持っている奴なんて少ないんじゃないか?」
そうでもないのがまた悩ましんだけどな。
そう思うが口には出さない。
萃香「まあ、この幻想郷は何でも受け入れる場所だ。だから、零だって受け入れられてると思うぞ」
零「……そうかね」
歪み、異端と呼ばれた俺を、ここは受け入れているのだろうか。
いいや、そもそもここは俺にとって故郷の様な場所なのだから、そういう事ではない気もするが。
零「でもまあ、お前と居るのが一番楽で良いな」
萃香「……」
そう呟けば、萃香は鳩が豆鉄砲を喰らった様な表情で俺を見る。
なんだよ、何かおかしなこと言ったかよ。
萃香「お前、何かあったのか?そんな事言う零なんて零じゃないぞ」
零「やかましいわ!!」
似合わねえのはわかってるっつうの!!
※萃香の好感度が上がりました
―博麗神社(夕方)―
萃香の奴をこのまま残して巫女にでも会わせてやろうと思ったが、もう会って話していたらしい。
なら、こいつを止める理由は何処にも見当たらないのでそのまま背中を見送る。
――まあ、寂しいとは思うが。
さて、気分転換が出来たのは僥倖だ。
このまま何処かへ行くか、それとも神社に残るか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
8
>>333 選択:8 残留 コンマ:88 イベント発生
ドクン、と。
萃香と別れて暫くした後、のんびりとしていた時に突然体が脈打った。
胸の奥、その更に深淵。魂が鳴動している。
零「んだよ、これ……!!」
嫌な汗が体に滲む。動悸が早まる。心の蔵が早鐘を打つ。
唐突な事態に焦燥する。
(■■■■――)
そして酷く歪んだ声が頭の中に響く。
痛い。痛い。痛い。痛い。
鈍器で頭を叩かれた様な痛みが、反響する。
すると――。
※誰が来た?
1:萃香
2:天子
3:霊夢
4:こいし
5:紫
6:文
安価↓5まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
2
こういう安価でゾロった場合どうすんの?
>>339 選択:2 天子
※コンマを読み違えていた。ゾロ目だから変わりないけれど
天子「鎌足!!」
零「天、子……!?」
割れそうだと思ってしまう程の頭痛の中で、天子の声が聞こえた。
霞んで行く視界の中で、天子の声が――。
『大丈夫!?どうしたの!?』
『地子』の声が、聞こえた。
思考が鈍る。意識が遠のく。
天子「ちょっと、何があったの!?」
零「地、子」
天子「……え?」
呟いて、俺の意識は黒に染まる。
>>342 どゆこと?
>>341 一番高いかつゾロ目だと更にイベント追加されます
>>343 >>333のコンマの事です
◇
かつて何処かで、これ程幸福だった事があるだろうか。
友人に囲まれて充実した平穏の日々を過ごす生活。
歪み付きであろうと、異端だと蔑まされようと、共に居てくれる仲間がいる。
これ程の幸福が何処にあるだろうか。
刺激等いらない。変化など要らない。
だから、このままずっと一緒に居られる事を望んだのだ。
俺は、そうしたかっただけなのだ。
手を伸ばす。崩れ去る。
乞い願う。去って行く。
救いたい。助けたい。
あの日、俺の中で芽生えた渇望はそれで。
俺の中の歪みが応えた。
故に、困っているモノを俺は見捨てない。
あの日に見た顔を二度と見たくはないから。
それが、俺の願いで。
それが、俺の原初。
この渇望こそが、俺の理なのだ。
沈んでいた意識が浮上していく。
闇の中から光の差す場所へと。
そうして、俺は目を覚ます。
※判定
4以上で膝枕 6以上で添い寝 0・ゾロ目で……?
判定直後
こい
>>346 コンマ:8 添い寝
◇
暖かく包まれている様な感覚を、暗闇の中で感じる。
頭がまだぼやけている様だ。
瞳を開ける。霞んだ視界を、目を擦って明瞭にする。
零「……は?」
まず、暖かい感覚は布団だった。
アレから誰かが運んでくれた様だ。それは良い。
次に、何故俺が気を失ったか、だ。
これは、あのわけのわからない頭痛のせいだろう。
原因も何もわからない。
ただ、今思い返すとあの歪んだ声は夢の中に現れるあの四腕の鬼のモノと酷似していた。
まさか、と思うが俺の中に歪みは感じない。
新しい問題が増えた、ということだろう。
最後に。
天子「すー……すー……」
何故、俺の右腕に抱きついて寝ているのだ。天子が。
零「……わけがわかんねえ」
左手を額に当てて、溜息を吐く。
おそらく、天子が俺を運んでくれたのだろう。
そして、布団を敷いて横にさせてくれたのだろう。
それは良い。
それは良いのだが。
零「……気持ちよさそうに寝やがって」
それが何処かで見た誰かと重なって、俺は口元に笑みを浮かべる。
※どうする?
1:普通に起こす
2:起こさずに頭を撫でる
3:その他(内容明記)
安価↓3
1
>>350
※寝落ちと飯落ちしてました。申し訳ない
何かしてやろうかと思ったが、この素直な寝顔に何かするのは何故か気が引けた。
小さく溜め息を吐いて、天子が起きないように腕を抜く。
そうして、小さく蠢くコイツの軽く肩を揺する。
零「おい、起きろ」
天子「う、ん……」
更に揺する。
零「起きろっての」
天子「ん?……零?」
名前で呼ばれて、固まる。
顔が熱くなる。先とは違う意味で胸が締め付けられる。
そして何処か懐かしくて、温かさが――。
零「おい、天子」
天子「……え!?何!?何で私!!?寝ちゃってたの!!?」
意を決そうとしたその時、天子は飛び跳ねる勢いで起き上がり、顔を真っ赤にして慌てふためいた。
服の乱れをバババっと治し、寝癖を手櫛で正し、部屋の隅に飛んでいく。
天子「な、な、な、何もしてないわよね!?」
零「何もしてねーよ」
溜め息を吐き、自分の体を抱きしめる様な体勢を取る天子の問に答える。
……何かするわけねえだろ。
ったく、人が色々と思ってた所なのに。
零「アホか。だから警戒すんな」
色々とどうでも良くなった。
―博麗神社(夜)・自室―
謎の頭痛、謎の失神。
天子は巫女と話す事があるとかで、今日は泊まって行くとか言っていた。
萃香にしろ、アイツにしろ、巫女の奴人気だな、おい。
まあ、んなことはどうでもいい。
さて。
※選択
1:霊夢に会いに行く
2:月見酒(判定有り)
3:天子に会いに行く
4:その他(行動表記)
安価↓2
1
※天子の好感度はあがっています
>>354 選択:1
―博麗神社・霊夢の部屋―
襖の前に立ち、中に人影があることを確認する。
今朝の事もあるから話すに面倒なんだが、実は夕食時に部屋に来いと言われていた。
故に、面倒であるが来る必要があった。
渋々とだが。
零「来てやったぞ、喜べ」
霊夢「何で上から目線なわけ?入って来なさいな」
小さく舌打ちをしながら、襖を開けて中へと入る。
そうして用意されていたのか座布団に座れと促されて、巫女と向き合う形で腰を降ろす。
霊夢「とりあえず、アンタのせいで私が忙しかったわけだけど」
零「あ?んだそりゃあ」
唐突な物言いに、俺は怪訝に思いながら眉を顰めて呟く。
霊夢「何も知らないならそれで良いわ。本題はそこじゃあないし」
零「……いや、んなこと言われてもな」
霊夢「とりあえず、これを見なさい」
俺の言葉を無視して、巫女は机の上にあったらしい鬼面を持ち出してくる。
歪み付きの小屋で見つけた、あの鬼面だ。
確か、巫女が歪み祓いをした筈だった気がするが。
零「それがどうか――」
霊夢「一度歪み祓いをした筈なのに、また歪みが付いていた」
零「は?」
霊夢「気付いたら、この亀裂が入っていた。何もしてない。保管していた筈なのよ。だけど、これは何かと共鳴する様に歪みを宿した。それはどうして?」
零「……知るかよ」
んなこと、俺は何も知らない。
どうしてその鬼面が歪みを宿したのか。
その理由を、俺が知っていると思っているのか。
零「俺を疑ってんのか?」
霊夢「元歪み付きとしての意見が聞きたいのよ」
零「それは皮肉か?」
霊夢「気を悪くしたなら謝るわ。だけど、祓ったものが戻って来る――しかも、短時間で宿りなおすなんてちょっとした異常なことなのよ」
成程。……とはいえ。
零「知らぬ存ぜぬ。俺には何もわからんよ」
もしも、何かあるとすれば俺が真っ先に関わりに行ってやるよ。
霊夢「そう。悪かったわね、呼び出しちゃって」
零「ホントにな」
素直に皮肉る。最早、これが素に成り始めているな。
さて、こいつに何か聞くこととかあっただろうか。
この際だ、会話を続けてみよう。
※自由安価(内容明記)
安価↓2
零「なあ、巫女」
霊夢「何よ?」
零「何故お前は俺にそこまでする?」
つくづく思うことだ。
零「何故俺に……。妖怪に、人じゃないものの為に行動できる」
その姿を、俺は否定出来ない。することなど出来ない。
その姿勢は、俺がかつて、そして今なお目指している姿そのものだ。
手を差し伸べる。誰かの為に、行動できる。
歪みを持つが故に行えなかった正当な行為。
それをこいつはしている。
俺に。こんな俺に。そんな資格を持つはずのない俺に。
霊夢「別に。私にとっては関係ないことよ」
零「関係ない?」
霊夢「人間であろうと妖怪であろうと、私は私の思った行動を行うだけよ。それが私の行動原理だし、それが私のやり方」
零「それだけ、なのか?」
霊夢「イライラしてれば八つ当たりもするし、助けたいと思えば手を伸ばす。異変が起これば退治しに行くし、何もなければ仲良くもする」
それが、当たり前の事。
そう言いたげに、淡々と語る巫女。
思った事をしているだけ、か。
零「そんな単純な」
霊夢「逆に、何かに縛られるなんて私は御免よ。私は私の考えで私の思いでやることをこなすだけ。それだけのこと」
共感出来る。だが、気に食わない所もある。
零「そんな勝手で、どうして人が救えるんだよ」
霊夢「そもそも、私は誰かを助ける為に行動してるわけじゃないわよ。……あと、最初の質問に答えるならそうね」
零「……」
霊夢「あんたと仲良くなりたい。そう思えるようになった。それだけの事よ」
は?
こいつ……なんて事を真っ直ぐ言いやがる。
俺と仲良くなりたいだ?
俺は――。
※判定
6以上で人間嫌い払拭フラグ第二段階達成
人間嫌い:-1
第一達成:+1
フラグ中:+1
胸中の思い:+1
判定直後
ほい
※いいコンマだ。補正などなかった
>>360 コンマ:0 第二段階 成功
俺は、俺だって、そう思っている。
人間と、仲良くできるのならば、そうしたいと。
零「そいつは名誉な事で」
霊夢「……鎌足、大丈夫?何かおかしなものでも食べたの?」
零「どういう意味だコラァ!!」
霊夢「いや、ちょっと、予想外だったから。明日は槍でも降るのかしら」
そこまでか?そこまでおかしいのか?
いや、まあ、自分でもそう思うところはあるが。
零「そんなにおかしなことかよ」
霊夢「それはもう。だって、あの人間嫌いで今朝私のことを嫌いって言った鎌足が、仲良くなることに対して否定しなかったのよ?」
零「……今朝のことは、まあ、色々あって悩んでたからな」
霊夢「何?デレ期なの?どういう思考の変化よ」
零「うっせえ!」
途端に恥ずかしくなって来る。
天子と言い、巫女と言い、俺の調子を狂わしやがって……。
零「……俺だって、少なからず仲良くしてやっても良いとは思う所もあるんだよ」
霊夢「意地っ張りなの?」
零「死ね」
おちょくるな。茶化すな。
意地なんか……張ってねえよ。多分な。
まだ、完全に仲良くなろうとは思っていないんだ。
問題があるから。
その問題を解決できるまでは――。
否。解決してしまえば、出来なくなるだろうが。
こいつとはそれでも、もしかすればと。
阿余がそうだった様に。
仲良くしていけるのではと。
そう、微かに思えたのは事実だった。
※霊夢の好感度が上がりました
※人間嫌い払拭フラグ第二段階が終了しました
※あ、同時にフラグ七も達成です
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(すっかり抜け切った状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
特殊設定
人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1
歪み付き(現在無効)
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 六 七 達成
人間嫌い払拭フラグ
第一段階終了
第二段階終了
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:ツンデレなの?ねえ、ツンデレなの?(12)
伊吹 萃香:零。私は・・・・・・(17)
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが(8)
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……(-3)
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児(0)
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん(12)
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です(3)
『緋想天』
比那名居天子:バーカ!この、バーカ!!(12)
永江 衣玖:彼が件の……(5)
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?(0)
森近 霖之助:成程。彼が……(5)
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が(10)※歪
『命蓮寺』
多々良 小傘:鬼はこれだから嫌になるんです(‐3)
雲居 一輪:何故、鬼が明王の呪法を……?(1)
今日はここまで。眠い。凄く眠い。
そして、リザルトで数値を消し忘れた。
この際ですが、この数値が現在の好感度です。
目安にでもしちゃってください(やけくそ)
フラグ十達成で強制イベントです。それまでに好感度を上げて行きましょう
では、乙です
,、-''"/:::::::ヽ::\
/:::::/::::::::::::/:::',:\::\
,、-''/::::::::/:::::::::://::::::::',::::|:::::':,
ーー'"´.//::::://::::/ヘ/:::::::|:::::',::::::::::', ヘ、
/ /::::::/:.:イ::/ヒッx/:::イ::::|:::::::|::::::|:::', __ノ´,、ーー`''‐-、,
_,/´ /::::::/:.:/:|::':, /|/ |:::/ °/:::::::::::|ヽ ”ぅ,、-''",、-''_/γ ノ \
_/´ /:::::::/:./ヽ|、 .,__´ リ /::/|::::::::::::| ヽ ー`´ `''-、, ノ / \ _
_/´ /:.:.:.:::|.:|:;:;:;:|':、 `'''‐`-'- /;/:::::/:::::| </ ヽ \>i
// /:.:.:.:.:.:.:|:.|:;:;:;:;:;:;|\ ,/;;;;ノ::::::::::::::| ',`;;-、, /,、-;;";;|
.// /:.:.:.:.:.:./|:.|;:;:;:;:;:ヘ ヽ-'",、|V:::::::::/:::|:| ヽ,ミミ三三三彡',
// /:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.リ__μ〈 >, ヘ´ ソ:::::::/ |::| ',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
// /¨二ー=--‐ャ ||;;;;;;;'; i; / | | 〉 /:://;;|::|ーーーー、―――‐-、.,,_;;;;;;;;;;,,,|',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l,
// /| | / /ー'´フ_||;;;;;;;;;;';ヽ/:::|_//V/:./;;;;/:/|;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;> 〉/////〉 〉;;;;;;;;;;;;;;;;;|;ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;,i,
/ // . . ヽヽ////| ||||;;;;;;;;'; >;;;;;;ソ /:./;;||/:/;||;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /////////;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i
|/ | . /;;;;;;| ||||||;;;;;;;;'; 〉;;;;ス /:/;;;;;|/:/|| |;;;/;;;;;;;;;;;/ //\'// /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`''-、,,.、-‐''"
/:| / ./;;;;;;;;;;/ _, -'"'ー-';/;;;;;;;;',/:./ー/:./__|;;;;;;;;;;;,-'/ /ヽ _ノ/ /__,,.、-‐'' "^´ ̄
/:.:,,.|. _/./;;;;;',;;;;;γ´;> || <'"´`i,;;;;;;;;/:./;;;;;/:./,\;;;;;;;/;,./ ̄ ̄ ̄ ̄
../:.:.:.|//////`''ーゝ;;;;;;;;∧//;;;;;',ー‐',;;;;;;/:.//:./,、-''",.-'";;;;;|
´:.:.:.:.:.|///////////|;;;;;;;/:.:ト、`'-、'.:::::::::',/:.:.:./:.:/-'",、-''",/;;;;;;;;;|
:.:.:.:.:.:.:.|''-、,///////|;;;;;;/:.:.:|;;;;;`''-、,',:::::::ソ:.:./:.:/,、-''";;´'l l´;;;;;;;;;;| では諸君
:.:.:.:.:.:.:.|;;;;;;;;;;;;;; ̄;;7";;;;;/:.:/|;;;;;;;;;;;;;;;;;',/:.:.//´;;;;;;;;;;;;;;;;|::::|;;;;;;;;;;;|
:.:.:.:.:.:.:.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;/:.:./ |;;;;;;;;;;;;;;;/:.:.:/ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|:::|;;;;;;;;;;;| 23:30 頃に開演としよう
:.:.:.:.:.:.:.|;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;/:.:./ |;;;;;;;;;;/:.:./ />;;;;;;;;;;;;;;;;;|:::|;;;;;;;;;;;|
:.:.:.:.:.:.:|;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;/:.:/ |;;;;;/:.:/|::|ヽ:::::::::',;;;;;;;;;;;;;;|:::|;;;;;;;;;;| 客席で待ち給え
:.:.:.:.:.:〈;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;|.:/ ',/:./;;;;;;|::|;;;;;',:::::::::',;;;;;;;;;;;|:::|;;;;;;;;;|
:.:.:.:.:.:.:'i;;;;;;;;;;;;;;;;;// //;;;;;;;;;;;|::|;;;;;;;;',:::::::::>;;;;;;;;|:::|;;;;;;;;;| 演者の出番を、そこでな
:.:.:.∥:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ // /;;;;;;;;;;;;;;;|:::|;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、:::::\;;;i,::'i;;;;;;;;;',
※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想
判定直後
>>378 コンマ:1 失敗
十九日目
―博麗神社(朝)・自室―
朝だ。
昨日は色々と目まぐるしいかったせいか、頭が呆然とする。
萃香との会話、天子の添い寝、巫女の言葉。
それに加えて歪み付いた鬼面。謎の気絶。
未だあの歪みの気配は感じる。
身近にあんなものがあるのは、気が気ではないが。
さて、これからどうするか。
確か、天子は今日泊まってた筈だ。
※選択
1:霊夢を起こす
2:天子を起こす
3:朝飯を作る
4:出かける(移動選択肢再出)
5:その他(内容明記)
安価↓3
2
※お前ら居過ぎィッ!!驚いたよ、ビビったよ!!
>>384 選択:2
天子を起こしに行ってやろう。
せっかくだ、色々と思うところもあるわけだし。
話もしたいと思っていたところだ。
そう思いつつ、部屋から出て隣の客間へと足を進める。
※判定
4以上で寝ぼけ 8以上で寝ている 0・ゾロ目で……?
判定三つ↓
ほい
>>393 コンマ:2 起きている
襖の前に立つと、勝手に開かれる。
眼前に立つのは天子。目が合う。
天子「……何してるの?」
零「いや、起こしてやろうと思ってな」
天子「……何かするつもりだったの?」
零「昨日の事まだ引きずってのか?」
アレは事故……というより、俺が被害者だろ。
俺は何もしてないし、勝手に横で寝てたお前が悪いと思うんだがどうなんだろうか。
零(……思い出したら恥ずかしくなってきた)
天子「な、何顔紅くしてるのよ!!」
零「うっせー!お前だってそうだろうが!!」
言い合って、顔が熱くなるのを感じる。
ああ、もう。せっかく忘れてたっつうのに!!
零「……やめよう。お互いの為にならん」
天子「そ、そうね。忘れましょ」
なので、なあなあにして誤魔化すことにした。
さて、それから居間へと移動する。
※何を話そうか?
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
料理できんの?
>>401
零「そういや、お前って料理できるのか?」
天子「りょ、料理……?」
零「なんだ、その微妙な反応……」
反応から見るに、苦手なのだろうか。
まあ、箱入り娘っぽいし、それも何となくわかるが。
天子「べ、別に出来ないわけじゃないわよ?……ただ、天界だと殆ど食べるのは桃くらいだから」
零「だから料理は出来ないと?」
天子「だから、そんなことないって!」
ムキになるところを見ると、やはりそうだろう。
ならば――。
零「一緒に作ってみるか」
天子「え」
そうと決まれば台所に行こう。
※判定
1程不味い 9程美味しい 0・ゾロ目で蝶☆最高
共同制作:+1
手馴れた作業:+1
天子:-1
判定直後
えいっ
>>405 コンマ:3+1=4 可もなく不可もなく
出来上がったのは、普通な料理だった。
なんというか、途轍もなく普通の料理だった。
天子「ど、どんなものよ」
零「お前、俺が手助けしなかったらどうなんてたんだよコレ……」
吹き出る前に火を止めたり、焦げる前に取り出したり、色々と手伝わないとダメな部分があった。
まあ、それでここまで作れたのだ。努力すれば形にはなるだろうが。
天子「本気を出せばもっとちゃんとしたモノが出来るけどね」
零「はいはい。頑張ってみろ」
天子「で、でも……。今度も一緒に作って欲しいかも」
しおらしくなって言われる。
お、おう。なんだ、その反応。
零「き、気が向いたらな」
天子「約束だからね!」
……昨日の事もあって、コイツの反応がいちいち気になる。
ああ、もう。何なんだよ、畜生!!
※天子の好感度があがりました
※すいません、ちょっと用事が舞い込んできたので今日はここまでで
明日はちゃんとやれると思うので、またよろしくお願いします。
申し訳ない。
乙
明日の何時頃でしょうか?
>>411
早ければ午後7時。遅くても9時から10時頃に
: : ://: : : : : /: :/: : :/: : i: : :||: : ',: : : : :i: :l: : : : ',
: : //: : :/,;-''": : : : :/: : ',::',: /|: : :|、: : : ヽ: i: : : : :',
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: :|: : : : /::/: : : :|: : | |ヽ: l: :| /f惚`/: : |: ', :|: :|: :l: : : : ',
: : |: : :/: : : : :|: :|: |:| |: ヽ: | ""'/: : /|: :l: : : |: :l: : |: : ',
: : ',: :|: |: : : : : :/:| |: :/ヽ /: : :/ |: : }ヽ: l: : l: : i: : :',
: : :∨: |: : : |: / || ,、 |:/ /: :/ |: :|: i',/| : i: : :ヽ: : ', 親愛なる諸君
: : : :|: : : : /|/ /: / /"|ノ:|: : :l: :l: : : :ヽ: :',
: : : : :|: :|: | , |::/ / //:/: l: :l: : i: : : : :',: ', これより、今宵の幕劇を開こうぞ
: : : :|:/: 、| `゙" ''''' ‐‐ ―一 |:| /´:/:/:/: :|: : l: : l: : : |、ヽ
: : : |: : |:|\ |::| |/: : /: : : : : :|: : |: :|: :| ';::';
|: : : l: : i: | \ ,、-'"|:ヽ |/: : /: :/: : : : :l: : i: : i: :| l:::i では
:|: : : : : l: | \ , -'" ヽ:ヽ: : /: :/| : : : : l: : l: : i: :| ノノ
: : : : :l:;:;l::| `´ //|ヽヽ: :/ /: : : : :l: : :l: : : : |//
―博麗神社(昼)―
天子と作った飯を食べ、それから適当に時間を潰す。
今日も快晴。空には雲一つなく、容赦のない日光が世界を照らしていた。
さて、これから何をしようか。
何処かへ行くか、ここに残るか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に残る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓3
9
>>420 選択:9 天界へ
天界に向かってみる。
天子は一足先に帰っているだろうから居るだろう。
ただ、今のさっきまで会っていたのに何で俺はここに来たのか。
特に用はないはずなんだが……。
まあ、良い。適当に散策するのも有りだろう。
※遭遇判定
5以上で誰かと遭遇
判定直後
ほい
>>423 コンマ:2 遭遇無し
※萃香判定やめることにしました。ただ、何処にでも居るので遭遇判定で成功した会いたければ場合安価で取ってください。こいしも同様です
―天界(昼2)―
時間を潰すには、何もなさすぎてつまらない事がわかった。
成程、確かに天子の言っていた通りである。
天人はどうやって暇を潰しているのだろうか。
そもそも暇であることを楽しんでいるのかもしれないが。
さて、このまま歩くか、別の場所に移動するか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
6
バイク無いかな
※表記してないけど、ゾロ目はイベント発生します。
というか、以外とゾロ目って出るものなのね
>>428 選択:6 コンマ:77 イベント発生
―魔法の森(昼2)・香霖堂―
適当にぶらついていると、辿り付いたのは何時かの万事屋だった。
相変わらずわけのわからん物が雑多に置いてあり、客足がある様には見えない。
零「あ?」
と思っていれば、荷車が店の前に置いてあった。
そこには大量のわけのわからない物が乗せられており、俺は訝しげにそれを見つめる。
そうして居ると、店の中から妙な半被を来た人間が出てきた。
それに続き、香霖堂の店主である霖之助も姿を現す。
「いやー、店主。申し訳ないねー。こんなに買い取っちゃって」
霖之助「いやいや。そんなことはない。それに、それはどれも使いようの無いガラクタばかりだ。それを買い叩いてくれるなんて、こっちがお金を払いたいくらいだよ」
「こっちはそれでいいんだがね」
霖之助「それじゃあ商売にならないからね」
「だよなー。ま、祭りを楽しみにしてな」
霖之助「行く気になれば行くよ」
それだけの会話を遠くで聞き、荷車が去って行くのを確認してから霖之助に歩み寄って声を掛ける。
零「ガラクタ売って儲けを出す。ボロい商売してんな、お前」
霖之助「ああ、鎌足か。……良いじゃないか。欲しいと言われれば、僕のお気に入りでなければ提供する。それが香霖堂だから」
苦笑しつつ、霖之助は言う。
それがボロい商売だって言ってんだがね。
まあ、自覚はある様に見える。
零「んで、祭りってのはアレか」
霖之助「奉納祭さ。今年は守矢神社、命蓮寺も手伝うそうで、大掛かりな祭りになるらしいね」
零「ぶっちゃけ、人間の祭りにゃあ興味はないんだがね」
霖之助「好奇心旺盛な妖怪なら来るだろうね。誰か誘って行ってみるのも良いんじゃないかい?」
零「何でそうなる」
霖之助「風の噂ではモテると聞いているんだけどね」
おい、んだそれ。
誰だそんなこと話した奴。
占めるぞ。殺すぞ。
霖之助「顔を赤くして言っても説得力がないけど?」
零「じゃかあしいっ!!」
余計なお世話だ。それ以上何も言うな。
話を変えよう。そうしよう。
※判定
6以上で何かを見つける
判定直後
ほい
>>433 コンマ:6 発見
そうして、香霖堂の横に何か見覚えの無いモノを見つける。
零「なあ、霖之助。ありゃあ何だ?」
霖之助「ああ、アレかい?アレはね」
※自由安価
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
緋色の金属でできた剣
※>>438 元ネタって合ったりする?ないならこっちで都合よく作るけど
香霖堂に出てきた草薙の剣のこと
>>443 おーけー。
霖之助「草薙の剣。たまたま拾って、僕が保管してるんだ。今日は天気が良いから天日干ししておこうと思ってね」
零「……通りで、嫌な気配がすると思った」
おもっくそ、妖怪にとっちゃ最悪の部類に属される神刀じゃねえか。
つか、んなもん天日干ししてんじゃねえよ。罰当たりにも程があるだろ。
そう思いながらも、草薙の剣から俺は目を離せずに居た。
なんつーか、惹き寄せられる何かを感じる。
嫌な物の筈なのに、何か、心に訴えかけられる様な――。
零「?(オン)」
そして、知らずに、思わず、考えず、唇を動かしてその呪詛を唱える。
そうすると、視界が一変した。
無数の円。それは、曼荼羅に見えた。
描かれるのは誰も居ない蓮の座。
――否。
一人、居た。
蝙蝠の翼と蠅の翼を持つ、座禅を組んだ謎の男が。
外套を纏い、小奇麗な服装をして瞳を閉じている男。
零「――何だ、こりゃあ」
呟くと同時に、世界は元のモノへと様変わる。
※文字化けした。環境依存文字だったのか……
白昼夢を見ていたのかと錯覚する程の、短い光景だった。
全身から嫌な汗が吹き出る。
何故か、どっと疲れた様な感覚を覚える。
霖之助「どうしたんだい、顔色が悪いよ?」
零「……お前、何も見えてなかったのか?」
霖之助「何の事だい?」
どういうことだ?こいつには何も見えてなかったっていうのか?
……いや、そもそも俺はどうやってあの光景を開いた?
わからない。幻影でも見たのか?本当に白昼夢を?
霖之助「そんなに草薙の剣はお気に召さないのかな」
零「……かもな」
神剣というのは、陰気を祓う効果を持つことが多い。
俺は特に、濃かった時期もあるせいか苦手だ。
いや、そもそもこれが原因という根拠は何処にもないのだが。
零「わりぃ。移動するわ」
霖之助「帰って横になった方がいいんじゃないのかい?」
零「……大丈夫だ」
あの曼荼羅に、あの男の事を気にしても仕方ねえ。
気分転換にしよう。そうして、忘れよう。
それが一番の薬になる筈だ。
※零が『座』を確認しました
―幻想郷(夕方)―
世界は黄昏る。
陽は空から地面に沈み行き、月と暗闇が黒く塗り替えて行く。
風を感じながら空を行く。
さて、このままどこへ向かうか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
8
>>455 選択:8 博麗神社に戻る
―博麗神社(夕方)―
境内へと着地をする。
静かな凪の音が心地よく響く。
縁側から鳴っているのだろうか、風鈴の音も涼しく感じる。
零「……最早、ここに居るだけで心が落ち着き初めてるな」
それが良いか悪いかはわからないが。
本来なら、忌避すべき場所の筈なのに。
※遭遇判定
5以上で誰かと遭遇
判定直後
ほい
>>459 コンマ:1 失敗
そう思うけれど、俺の居場所だと感じ始めているのは確かだった。
俺に、友人だと思える存在が出来始めていると感じるのは確かだった。
かつての、あの世界が再び手に入るのではないかと。
淡く期待している自分が居た。
零「……・なんと愚かな罰当たり」
自覚して、瞳を閉じる。
そんなことを望んで良いとでも思っているのだろうか。
否定しろ。拒絶しろ。
俺は、そんなことを許される存在ではない筈だ。
零「それでも――」
もしも許されるならばと、甘言が頭の中に響く。
そうして、自嘲する。
零「……バカバカしい」
一人で居るから、こうして考えてしまうのだろうか。
そろそろ家屋の中へと入ろう。
夜の帳は、既に降りていた。
―博麗神社(夜)・自室―
すっかりと、昼間の疲れも嫌な感覚も抜けていた。
あの光景も最早どういうものだったかも思い出せない。
ということは、それだけの事だったのだろう。
もう考えなくても良さそうだ。
さて、これからどうするか。
※選択
1:霊夢に会いに行く
2:月見酒(判定有り)
3:その他(行動表記)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
二
>>464 選択:2 月見酒
―博麗神社(夜)・縁側―
台所に行った時、酒瓶が増えていた。
この前萃香が来た時にでも追加したのだろうか。
その内の一本を拝借して、俺は月を愛でながら酒を飲んでいるわけだが。
零「……この両手は、この瞳は一体何を守れるだろう」
口ずさむのは、何時か聞いた誰かの歌。
零「神社の木陰で泣いてた」
記憶に残っている言葉を、小さく歌う。
※遭遇判定
コンマ5以上で誰かと遭遇
判定直後
ほい
>>468 コンマ:3 誰も来ず
この歌は、誰が歌っていただろうか。
ただ、心に強く残っている。
まあ、覚えているのはこれだけなのだが。
一人で盃に注いだ酒を飲む。
そういえば、一人でこうやって過ごすのは久しぶりな気がする。
そう考えると、少しばかり寂しさを覚えた。
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(すっかり抜け切った状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
特殊設定
人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1
歪み付き(現在無効)
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 六 七 達成
人間嫌い払拭フラグ
第一段階終了
第二段階終了
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:この強情っ張りめ!
伊吹 萃香:零。私は・・・・・・
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居天子:バーカ!この、バーカ!!
永江 衣玖:彼が件の……
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が(※歪
『命蓮寺』
多々良 小傘:鬼はこれだから嫌になるんです
雲居 一輪:何故、鬼が明王の呪法を……?
※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想
判定直後
※ゾロ目ボーナスだ!喜べ!!
※選択
1:最悪の記憶
2:真昼の流星
3:自由を描く者
4:『地子』
5:滅尽滅相(コンマが0・ゾロ目の場合強制でこれ)
判定直後
※判定じゃねえ!!
ごめんなさい、こちらのミスです。
この書き込みから↓4の内コンマ二桁が一番大きい書き込みを採用します
3
>>489 選択:3 自由を描く者
妖怪の山は、鬼の支配下である。
山頂近くに集落を形成し、かつて俺が居た小屋はそのかなり下に建てられていたが。
その支配に従う妖怪は、数種いる。
例えば、河童。
例えば、天狗。
俺は、後者の存在に出会った。
その時は、確か――。
◇
集落から離れた小屋に、俺は住居を構えていた。
てきとうな木材でてきとうに作ったボロ屋だが、雨風が凌げればそれで良かった。
そして、ここに近寄るのは萃香、勇儀、そして地子の三人。
それだけのはずだった。
「あやややや、本当にボロいですねー。本当にこんな場所に住んでいるんですか?」
零「……鴉天狗が何の用だ?」
文「いやいやいや、そんな邪険に扱わないでくださいよ。私の名前は射命丸文!清く正しく、そして走り始めの瓦版屋でございます!」
これが、俺と射命丸文との出会いだった。
それから何度も書記に残すだとか、話を聞きたいとかで何度も俺の元へと訪れて来た。
最初こそてきとうにあしらっていたのだが、話してみれば中々に話せる奴だった。
何より、俺のことを歪み付き、異端と蔑まなかった。
だから、俺は徐々にこいつと仲良くなっていった。
◇
零「なあ、文。お前、瓦版屋なんてやってて楽しいのか?」
とある日。俺は何気なく疑問に思っていたことを尋ねたことがあった。
妖怪の山から様々な場所に飛び回り、様々な存在から話を聞き、情報をまとめて紙に書き記し配って回る。
この地から離れられない俺からしてみれば羨ましい限りであったが、たまに暗く影を落とす事があるのを俺は知っていた。
目元に隈を作り、フラフラになりながらも続ける程のことなのかと、俺は思うこともあった。
文「楽しいですよ?」
零「随分とあっけらかんと言ってくれるな」
文「いやいやいや、それでも確かにきっついなーと思うことも多々有りますが」
だったら、何でんな事言えんだよ。
俺は疑問に思いながら、呟く。
文「自由を、描けるからでしょうか」
零「自由を?」
文「ええ。様々な事柄、話、風景。その全てを私が選んで描く事が出来る。それほど心躍ることはありませんよ」
零「だから」
自由を描く、か。
何とも、その時ほど文の事を羨ましく思ったことはなかった。
二十日目
―博麗神社(朝)・自室―
随分と懐かしい夢を見た気がする。
平穏な、そして平和な頃の出来事。
文の奴は、今も自由に新聞を書いているのだろうか。
文々。新聞を見ると、そうしている気もするが……。
零「カッ」
喉を短く鳴らす。
自分勝手な考えだ。
あの頃と同じ考えであれば良いなんて。
あの親友には、そうあって欲しいなんて。
自分勝手が過ぎる話だ。
さて、それはそうとしてこれからどうするか。
※選択
1:霊夢を起こす
2:朝飯を作る
3:出かける(移動選択肢再出)
4:その他(内容明記)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
1
>>497 選択:1 霊夢を起こす
巫女を叩き起してやろう。
最近、あいつには調子を狂わされっぱなしだ。
やられたならやり返す。これは道理だと思う。
零「さて、ちゃんと寝てるだろうか」
※判定
4以上で寝ぼけ 8以上で寝ている 0・ゾロ目で……?
判定直後
h
>>502 コンマ:5 寝ぼけ
襖の前に立つと、勢い良く開けられた。
目の前には、物凄い形相の巫女が立っていた。
あれ、既視感。
霊夢「……」
零「お、おう。起きるの早いな」
思わずたじろぐ。
霊夢「……おはよう」
随分と声色の低い事で。
いや、待て。何でこいつこんな不機嫌なんだ。
まさか、俺が叩き起そうとしたのを察したのか?
どんだけ勘が良いんだ、こいつは。
霊夢「ねえ、鎌足」
零「な、なんだよ」
※判定
1:霊夢「邪魔」
234:霊夢「どいてちょーだい」
567:霊夢「……手、握りなさい」
89:何も言わずに抱きつく
0・ゾロ目:霊夢「……あれ?」
判定直後
ほい
>>505 コンマ:6
間が空く。
そうして、巫女が右手を差し出してくる。
霊夢「……手、握りなさい」
零「……お、おう」
素直に従っておくことにした。
手を握り返す。
霊夢「……あんたの手、案外大きいのね」
零「は?」
霊夢「安心できる」
……イマイチ要領を得ない発現だった。
顔が熱くなる。な、何だよ。いきなり何言い出してんだこいつは!
いや、待て。待て待て待て。
深呼吸だ、そう。まずは心を落ち着かせよう。
そして、こいつの顔をよく――。
よく見るとこいつ、大分眠そうだ。
霊夢「ふぁーあ……」
零「お前、まさか」
霊夢「ねむ……」
零「……起きろよクソ巫女ォォォォォォォオオオオオオッ!!」
思いっきり叫ぶ。
腹の底から叫ぶ。
神社が軋んだ気もするが、知らん。
霊夢「ファッ!?」
零「てめえコラ寝ぼけてんじゃねえぞおい!」
霊夢「な、ななな何よいきなり大声出さないでよ!」
零「知るか!お前が悪い!全部お前が悪いんだ!!」
霊夢「え?何?何で赤面してんの?え?え?」
零「あー、もう!!」
やっぱりこいつ、嫌いだ!!
※霊夢の好感度が上がりました
今日はここまでで。
明日も出来ると思います。
やる時にまた書き込みします。
恐らく時間は夕方の18:00か今日くらいの時間に。
では。お疲れ様です
18:00に開演としよう
皆、今日も協力してくれたまえ
人居なさそうなので、もう一時間くらいに再開します
いっぱい居たァッ!?
※再開します
―博麗神社(昼)―
朝の騒動のせいで、まともに巫女の顔が見れなかった。
そもそも、手を握る事ですら恥ずかしいっつうのに、そこからあの仕打ちである。
寝ぼけている事に気づかなかった俺も俺だが。
それでチョコチョコと突っかかられるのはいい迷惑だ。
ああいう、巫女の俗らしいところも、嫌いである。
さて、食後の一服も済ませたところだ。
これからどうするか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に残る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
7
>>529 選択:7 妖怪の山へ
―妖怪の山(昼)―
より一層深い緑の山。
木々が風に揺れて波を起こす。
久々に足を踏み入れたものだ。
最後に来たのは、あの霧の中で八雲紫と再会した時か。
今考えても、胸糞の悪い。
萃香にも未だ、謝れていない。
情けない話だが、その勇気が湧いて来ない。
ああ、そんな自分が何とも、ムカつく。
※遭遇判定
5以上で誰かと遭遇
判定直後
それっ
>>533 コンマ:0 イベント発生
そんな事を考えながら歩いていれば、見覚えのある場所へと出ていた。
巫女と調査をして居た時に見た、集落跡地か。
どうやら麓の近くまで来てしまった様だ。
あの時は気を失ったせいでよく見れなかったが。
……はて、俺は何か忘れている気がする。
妙な既知感があるのだ。
ここにかつて、俺は来た事があったのではないだろうか?
この前ではない。何百年も昔に、だ。
摩耗して、擦り切れている記憶を思い返す。
そんな中で――。
※誰が来た?
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
萃香
※萃香さん人気過ぎィー
>>536 選択:萃香 コンマ:88 イベント重ね掛け
萃香「……」
跡地の中央、広場らしい場所に立つ萃香の姿があった。
しかし、その雰囲気は何処か近寄り難い。
普段の酔っ払ってヘラヘラとしている感じではなく。
『鬼』という種の持つ、凄味と威圧感を全面に押し出した様な――。
萃香「ここでもない、か」
零「何がだよ」
萃香「うぉぉおあっ!?な、何だよー、ぜろかよー!いきなり話掛けて来ないでくれよー!」
いや、わりい。
とは言いつつも、軽く平謝り程度である。
零「んで?お前さんは何をお探しなんだ?」
萃香「ちょっとした野暮用さ。宝探しみたいなもんだ」
零「宝探し、ね」
そいつは奇遇だな。
俺も、ちょこちょこと探しているものがある。
まあ、表立って口にもしなけりゃあ表情にも出さないものだが。
零「ほどほどにな」
萃香「おうさ」
歪み探しのことなど、こいつに話すわけにはいかないのだ。
しかし、こいつ。何でこんな辺鄙な場所に。
そう思った時、砂嵐に混じって何時かの光景を思い出す。
零「――痛ッ」
萃香「どうかしたのか、零」
左を見やる。
人間が武器や農具を構えている。
右を見やる。
人間が畏怖と恐怖を込めた視線をこちらに向けている。
前を見やる。
遠くへと連れて行かれていく『地子』の後ろ姿が――。
平謝りってかなり強い謝罪の意味だから軽く謝るくらいの感じで使ってるなら誤用だよ
知ってたならすまん
>>541 俺今超顔赤い。恥ずかしい
――――
萃香「そいつは幻だよ」
零「ッ!!」
刹那、身を屈めさせれて、頭を優しく包み込まれる。
萃香「幻影は、捉える事は出来ない」
後頭部を、ゆっくりと撫でられる。
萃香「戻っておいで」
そして、優しく語りかけられる。
零「はっ、はっ、はっ……」
肩で息をするほど、俺の体力は何故か奪われていた。
口が乾く。頭に鈍い痛みが走る。体も重い。
最近、何故かこういう体験をする事が多い。
突然の気絶や幻覚、幻聴。
今回は幻覚で留まっていた様だが。
萃香「大丈夫か?」
零「ああ、だいじょう――」
言いつつ、抱きしめられているのに気付き、咄嗟に抜け出る。
零「大丈夫だ!何の心配も要らん!!」
萃香「相変わらず、そういうところは初心だなー」
零「じゃかあしい!」
……まあ、心配してくれてはいたのだろう。そこには感謝するが。
萃香「……何時からだ?」
零「最近だよ」
萃香「……そうか」
そして、一瞬苦虫を噛み潰した様な表情が見えた気がした。
零「……心配すんな。大丈夫だから」
装いである。
本当は、どうなるか不安でしかないけれど。
こいつに心配掛けるのは、嫌なのだ。
別の話題を振ろう。そうしよう。
※自由安価
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
あ、ごめん。安価↓3で。
あと、友人の凸があって出かけてきます
再開はできると思う
21時~22時頃になるかと
では、少々行ってまいります
安心しろ、大丈夫だ
ただいまです。
ハラショーハラショー、ボルシチには黒胡椒
それでは幕劇を再開いたしましょー!
>>545
まあ、それでも念には念を入れるべきか。
零「安心しろ、大丈夫だ」
萃香「……なあ、零。暫く霊夢の所で大人しくしていたらどうだ?」
おいおい、何て事を言い出すんだこいつは。
零「巫山戯ろ。そいつは俺にとって苦痛以外の何でもねえよ」
まあ、巫女と仲良くするのは最早別に、と考え始めている俺も居る。
とはいえ、それだと俺の調子がダダ崩れになるのも目に見えている。
天子と言い、巫女と言い、ああいう態度やら行動やらをされると反応に困るってのに。
萃香「まだ霊夢と仲が悪いのか?」
零「……別に悪いわけじゃねえよ」
萃香「ほほう、お前がそんな反応を見せるようになるなんてな」
零「うっせえよ。……環境が変わったからな」
住んでいる場所が神社で、歪みも抜けた。
攻撃的な手段で解決する以外にも、俺はできる事があったと知った。
考えが、代わり始めた事に自覚はある。
零「こっちから仲良くしてやろうとは、思わんけど」
それは絶対の線引きである。
向こうから来るなら、別に構わんのだが……。
萃香「カカッ。相変わらずそういうところは強情だな」
零「うっせ」
ツンデレとか言われる事がある。
俺にはよくわからんが、ムカつくのでその言葉は嫌いだ。
萃香「所で、こいつを見てくれ」
その中で差し出されたのは、見覚えのある――。
零「は?」
見覚えのあるどころの話ではない。
何故こんなところにあるのか。
そして何故、萃香が持っているのか。
鬼面。歪み付きの小屋で見つけ、博麗神社に持ち帰ったあの鬼面。
それと瓜二つの面を、彼女は持っていた。
零「おいっ!萃香、それ、何処で……!!」
萃香「そっか、知ってるのか」
零「前に俺が居た小屋で、見つけた。何でそれをお前が」
萃香「……は?」
零「だから」
萃香「……そうか。覚えていないんだな」
覚えているとかいないとか、そういう問題じゃなくて。
つか、何だその言い方は。
零「何かあるのか?その鬼面」
俺の持ち帰った鬼面には歪みが宿っていた。
こいつの持っているコレからは何も感じないが。
零「何か知ってるのか?」
萃香「いや、知らないなら良い。お前には関係のないことだ」
零「んなわけ――」
萃香「……すまん。何も聞かないでくれ。本当に関係ない、から」
口を噤む。
手を伸ばそうにも伸ばせない。
それが死ぬほど嫌な事の筈なのに、萃香の悲愴に満ちた顔を見ると、何も言えなかった。
萃香「じゃあ、またな。長話しちゃって悪かった」
零「萃香!」
萃香「なんだ?」
笑顔を向けられる。どこか、影のある笑顔で。
零「また、な」
伸ばした手を戻し、代わりに振る。
情けない。不甲斐ない。聞きたければ無理矢理にでも聞き出せばいいのに。
出来ない。出来やしない。
俺ができることは、見送るだけ。
そして、何時か話してくれる事を信じるだけ。
それしかできない。
萃香が完全に姿を消した所で、膝を着く。
そして、右腕を振り上げて拳を握る。
零「クソがッ!!!!」
地面に向けて、思い切り叩きつける。
何かあるのはわかっている筈なのに。
何も出来ない自分に、強く憤りを感じた。
※萃香の好感度が上がりました
※フラグ八を達成しました
―妖怪の山(昼2)―
切り株に座り、空を見上げる。
太陽の輝きは、この数百年が経った今でも変わらない。
月の輝きも、同じ。
八つ当たりをした所で何にもならないことはわかっている。
まあ、それでも少し気分が落ち着いたと言えばそうだが。
零「移動しよう。長居してても仕方ない」
立ち上がり、歩を進める。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山をそのまま散策
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
9
>>557 選択:9 ※イベントにはイチタリナイ
―天界(昼2)―
そのまま空へと、高く天へと昇る。
何となく、ただ何となく、高い場所から世界を見たかった。
ただそれだけの理由。
呆然と地平線を眺める。
零「……俺は、何ができるのだろうか」
歪みの隠しどころをそろそろ探すべきなのかもしれない。
萃香の奴があの鬼面を何の為に持っていたのかは知らないが。
あいつが巻き込まれる、その前に。
誰かが困る、その前に。
※遭遇判定
コンマ一桁5以上で誰かと遭遇
判定直後
hai
>>563 コンマ:2 失敗
そうして、陽が傾くまで呆然とする。
軽く寝ていたらしい。気が付けば、横になっていた。
伸びをして、体をほぐす。
……移動しよう。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界をそのまま散策
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
※お前らそんなに巫女が好きか
>>556-557 選択:8
―博麗神社(夕方)―
夕暮れ。予定も無いのだから、早めに帰っておく。
そもそも、夜に帰ってくるという約束は萃香としたのだから守る必要は最早ないわけだが。
巫女に心配を掛けても仕方ないとも思うし、良いか。
とりあえず、境内の賽銭箱に目をやる。
歩み寄って中身を見てみる。
零「……はぁ」
ああ、見なかったことにしよう。
悲しい気持ちになれた。
※遭遇判定
コンマ一桁5以上で誰かと遭遇
判定直後
はい
>>575 コンマ:1 失敗
※安価返す場所間違えた。
※零くんは身内には基本的に弱いようです
鴉が鳴く。
閑古鳥も鳴く。
静かな夕暮れ。
寂しさと、哀愁。
心地よさと、落ち着く空気。
何故だか、そんなものを感じた。
―博麗神社(夜)・自室―
のんびりと、窓から空を見上げる。
蝉の鳴き声が耳に煩いが、これも風物詩か。
そういえば、祭りも近い。
歪みの件もあるが、そっちはどうするか。
大分話も拡がっていそうだし、誘えば誰か行くのだろうか。
そっちの方も少し気になる。
寝るまで何をするか。
※選択
1:霊夢に会いに行く
2:月見酒(判定有り)
3:その他(行動表記)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
1
※圧倒的世界一位
>>578 選択:1 霊夢に会いに行く
巫女に会いに行くか。
別にこれと言った理由は無いが。
と言うよりも、隠し事の方が多いが。
零「おい、巫女起きてるかー」
襖の前に立って呼んでみる。
霊夢「はいはい、勝手に入ってらっしゃいなー」
その返しで、俺は部屋の中へと入って行く。
零「……お前さ。少しは警戒心を持ったらどうだ?」
霊夢「え、何?鎌足なら何もしないって思ってるんだけど」
預かり知らぬ所で信頼されていた。
零「俺だって一応男なんだがね」
霊夢「初心なアンタが何かするとは思えないわ」
あー、はいはい。そうですかそうですか。
……確かに、そうだけどよ。
さて、何か話そうか。
※自由安価
安価↓3
(月見酒に)付き合え
>>587
零「そうかよ。だったら、付き合え」
霊夢「……へ?」
零「いや、なんだよその反応」
ボン、と顔を真っ赤に染めて、巫女は目を丸くする。
霊夢「つ、付き合えって、な、何よ、いきなりそんな……」
零「何処に恥ずかしがる要素があんだよ……」
暇してるなら、月見酒にでも誘おうと思ったんだが。
相手がこいつ、という時点で不満はあるわけだが、まあいないよかマシである。
霊夢「な、何よ!あんた、恥ずかしくないの!?」
零「ああ?何で(月見酒に)誘うのにんな必要があんだよ。良いから付き合えよ」
※霊夢の反応判定
1程恥ずかしがって 9程静かになって 0・ゾロ目で……?
判定直後
ん
>>590 コンマ:5
そこから間が開いて、巫女は突然深く息を吸う。
そして、吐く。
霊夢「い、い、一応聞くけど、どう言う意味で、その……言ったのかしら?」
零「どういう意味って」
そりゃあ、縁側で酒飲もうぜ、って感じで……。
霊夢「その、男女仲とかそういう……」
零「あ……。ばっ、馬鹿か!?んなわけねえだろアホ巫女!!」
霊夢「だ、だよねー!だよねー……」
前半意気揚々、後半消沈気味に言って、巫女の表情はムッとしたモノへと変わっていく。
確かに言葉が足りなかった。ああ、足りなかったけど。
零「んな勘違いするんじゃねえよ!俺は普通に酒飲もうぜって誘っただけだっつうの!!」
だから顔を赤くしたのかこいつ!
ああ、俺までまた顔が熱くなって来やがった!!
霊夢「……そこまで否定されると、何かムカつく」
零「うっせ!俺がんなこと言うわけねえだろ、このトンチキ!!」
霊夢「へぇ、そこまで言うの?そこまで言っちゃうの?」
零「おい、待て落ち着け!」
今はそんな仲でもねえだろって話で。
いや、でも何時かそうなるわけも……ない、とは思うけれど!
霊夢「お酒、飲むんでしょ。だったら付き合うわよ。ええ、とことん付き合ってやるわよ!!」
零「お、おう。そうか」
霊夢「アンタも潰れるまで付き合いなさい!ああもう、腹立たしい!!」
零「それは俺が、か?」
霊夢「ちょっと期待し――。じゃなくて、あんたよ!そう、あんたが悪いの!!あんたが悪いに決まってるの!!」
何処か理不尽だった。
それから、俺が誘った筈なのに、何故か巫女が誘った様に酒を振るわれた。
元は萃香の酒だが。
そうして、夜更けまで今日は盃を傾ける事となった。
※霊夢の好感度があがりました
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(すっかり抜け切った状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
特殊設定
人間嫌い
あなたは人間が嫌いだ。故に、友好など望まない。
効果:判定の相手が人間の場合、戦闘判定に+1 友好判定に-1
歪み付き(現在無効)
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 六 七 八 達成
人間嫌い払拭フラグ
第一段階終了
第二段階終了
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:この強情っ張りめ!
伊吹 萃香:零。私は・・・・・・
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居 天子:バーカ!この、バーカ!!
永江 衣玖:彼が件の……
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が※歪
『命蓮寺』
多々良 小傘:鬼はこれだから嫌になるんです
雲居 一輪:何故、鬼が明王の呪法を……?
※今日はここまでで。
途中抜けたりして申し訳ない。
筆の速度もなんとかしたいものです
あ、フラグ十まで立ったら強制イベントです。
そこが恋仲になれる最初で最後のチャンスなので、張り切りましょう
一応、イベント中に好感度の高いキャラは皆出てきますので
では、お疲れ様です
※余裕が有れば他の子のルートのお話とか書きたいけどね。しかし、人の生は一度きりだからね。ちかたないね
※ぶっちゃけですが、こっちから告白する事になるので最終的には多数決になることと思います。
※ただ、向こうの好感度が一定値以下だと断られてしまうのです。好感度上げは大事です。
※どうでもいいけど、艦これで島風、長門引きました。
もう少しで再開します
好感度どれだけあげても向こうからは来ないのか……
>>607 それっぽい発現が多くなりますけどね
※再開するぞぉぉぉおおおおおお!!
※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想
判定直後
つまりある程度好感度上げたら後は他の人を説得してくしかないのか
モノポリー思い出した
>>611 コンマ:6 失敗
二十一日目
―博麗神社(朝)・自室―
朝だ。
昨日は結局霊夢が先に酔いつぶれて、俺が部屋に運んでやった。
意外と飲めるものだ。人間にしてみれば、だが。
二日酔いしてなければ良いがとも思うが、まあ、んな心配は無用だろうか。
さて、朝はどうするか。
※選択
1:霊夢を起こす
2:朝飯を作る
3:出かける(移動選択肢再出)
4:その他(内容明記)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
1
>>615 選択:1
しっかし、それでもあの飲みっぷりは凄かったしな。
何が気に障ってああまでなったのやら。
そんなことを思いながら巫女の所へと赴く。
そうして――。
※判定
1程二日酔い 9程普通 0・ゾロ目で……?
判定直後
な
>>620 コンマ:7 ちょっと酒残ってるかな程度
霊夢「おはよう」
零「おはようさん」
酒の匂いは少しだけ残っているものの、ケロッとした顔で巫女は部屋から出てくる。
零「……大丈夫か?」
霊夢「……アンタが私の心配するなんて珍しいわね」
零「昨日飲みまくってたからな」
義理は無いと思うが、一応潰れていたんだ。
だから、まあ、という感じである。
霊夢「大丈夫よ。飲み慣れてはいるし」
零「そうかい」
そいつは良かった。
……良かった、のか?
……知ったこっちゃないと思ってた筈なんだが。
まあ、とりあえず何か話せそうだ。
※自由安価(内容表記)
安価↓3
今日は一緒にどっか行くか
>>622
※流石に判定入れるよ
※判定
5以上で誘う
人間嫌い:-1
判定直後
ほい
>>627 コンマ:7-1=6 成功
……たまには、良いだろうか。
ちょっとばかり、自分の甘さを出してしまっても。
零「……なあ、巫女。今日は一緒にどっか行くか」
霊夢「……はぁ?」
零「んだよ。嫌なら良いんだがな。俺は別に、お前と出かけなくてもよ」
霊夢「いやいやいやいや、アンタ何を意味不明な事を言ってるのよ」
零「いや、別にな?たまにはと思っただけでな?」
ふとした思いつきでしかない。
……いや、気になってる事もあったから、そうしたいとは思っていたのかもしれないが。
零「お前が、俺に歩み寄るのなら」
それに応えてみても良いかもしれないと。
そう思ったのは確かだ。
霊夢「……まあ、良いけど。昼間だけよ?」
十分だ。
※人間嫌い払拭フラグ 参 が立ちました
―博麗神社(昼)―
巫女と出かける事になった。
朝飯を食べ、着替えを済ませ、準備を終えて、境内に立つ。
こいつと出かけるのは二回目か。
一回目は霧の調査。あの時は、そういう意味では遊びに出るわけではなかったが。
霊夢「それで、何処に行こうかしら?」
今は、遊びに行く。
零「どうすっかねぇ」
霊夢「……無計画なの?」
零「うっせえ」
行き当たりばったりの思いつきなのだから、考えていたわけがない。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界をそのまま散策
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
5
>>632 選択:5 人間の里へ
―人間の里(昼)―
巫女を連れて、人間の里へ。
人間の多さは気が引けるし、嫌になる事も多いけれど。
こいつが居る手前、そして連れて来ている以上、嫌な顔は出来ない。
霊夢「そういえば、夏祭りの時期ね」
零「……納涼祭か」
霊夢「今回の名義は奉納祭、みたいね。何を奉納するのやら……」
零「博麗神社ではしないのか?」
霊夢「妖怪ばかりが集まって、大変な事になるのが目に見えてるわ」
ああ、そうね。
俺は人間が寄り付いて来る可能性があるから、やって欲しいとも思わんが。
さて、まずはどこへ行くか。
※今回、3回まで霊夢と人間の里を回る事ができます。
※どうする?(残り三回)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
甘味屋にでも入る
>>638 甘味屋へ
とりあえず、近場に見つけた甘味屋へと足を運ぶ。
異邦の甘味も取り扱っているのか、見たこともない甘味が見本紙に描かれていた。
霊夢「まあ、妥当ね」
零「……ま、とりあえずだろ」
給仕の人間に決めた物を伝えて、出来るのを待つ。
さて、ここでは何を話すか。
※自由安価
安価↓3 コンマ0・ゾロ目でイベント発生
周る店の相談
>>645
※やっべえ。こういうイチャラブ(?)系書くの久々だから何も思いつかねえ
零「……そういや、さ。人間の里って何があんだ?」
霊夢「何よ、いきなり。連れて来たのはあんたじゃない」
零「成り行きみたいなもんだろ。ぶっちゃけ、元々こっちにゃ顔出したとして阿求の所だったから、他は何も知らねえんだよ」
そもそも、店の中に入ることすら久々である。
旧都の繁華街なら、出店も多いんだが。
霊夢「そういえば、あんた稗田の子と仲良かったの?」
零「何代か前の――阿余の頃は、たまに相談役になってもらってた」
霊夢「へぇ……」
なんだよ、その怪訝な表情は。
霊夢「そんな時代もあったのね、アンタに」
零「……あの頃は、何も知らねえガキだったからな」
歪みの事も、人間の事も、深くは考えていなかった。
……まあ、阿余は完璧に例外だが。
アイツは、基本的に観測者である。
霊夢「……そっか。ま、深くは聞かないけど」
零「カッ。聞かれた所で話さねえよ」
霊夢「何よ、ケチね」
零「聞かねえんじゃなかったのかよ!!」
何なんだよ、どっちなんだよ。
霊夢「――話は戻すけど、適当で良いでしょ。元々目的もないんだし」
零「そうかねー……」
それで良いなら、構わねえけどさ。
それから、甘味が運ばれて来てそれを食べてから外へと出る。
なんつーか、不思議な味だった。
異邦の甘味、恐るべし。
さて、甘味屋を出てからまた歩く。
適当に回って、という話だが、ようわからん。
そんな事を考えながら巫女を連れて歩いていると――。
※自由安価(どこへ出た?)(選択:残り二回)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
踊りが始まった
>>650 踊り発生(?) コンマ:99 イベント発生
移動していると、何やら踊りをしている集団に出くわした。
しかも、着物を着た老若男女、そして人妖入り混じりで。
零「んだ、ありゃあ」
霊夢「ああ、阿波踊りの練習じゃあないのかしら」
ほう?そんな事もしているのか。
正味どうでもいいんだが……。
霊夢「……ちょっと待って。何か様子が変、じゃない?」
零「……ああ、そうだな。何か、おかしい」
気付けば、世界から音が無くなっていた。
足音も無く、風も無く。雑踏も無ければ、虫一つ鳴いていない。
零「結界……か」
霊夢「何かに、巻き込まれた?」
目の前で踊り続ける者達。
こちらには気がついていないらしい。
霊夢「……どうする?」
零「さあ、な」
今の俺には、何も出来ない。
歪みが宿っていれば、結界崩しを出来たんだが……。
それも、望めない。
そもそも、力尽くだけが手段の全てではないのだ。
だけど、俺はそれ以外の手段を、知らない。
零「巫女、何とかならないのか?」
霊夢「……ちょっと時間掛かるわね。道具もないし」
それでも出来るのは、さすがは博麗の巫女といったところか。
『さて、どうするのかしら?』
その時、声がこの世界に声が響いた。
零「……クソが」
霊夢「え?何?」
聞こえた声に、歯を噛み締めながら呟く。
どうやら、巫女には聞こえていないらしい。
『歪みの無い、今の貴方は、無力。それで、どうやってこの状況を打破するのかしら?』
零「……」
状況の打破、ねえ。
んなもん、巫女にでも任せりゃあいいんだろうが。
霊夢「え、ちょ、なにこれ!?」
しかし、この結界を調べたのだろう。巫女は驚きの声を上げた。
霊夢「多重結界……?何でこんな」
零「どう考えたって八雲紫のせいだろ」
霊夢「何でそんな事をあいつが」
零「……色々と、因果な話があんだよ」
かつての話だ。
誘われ、誘惑され、手を取りかけたこともあったが。
アイツは、俺をどうしても欲しいらしい。
零「巫女、やれそうか?」
霊夢「無理ね。一人じゃあどうやっても」
だろうな。あの八雲紫の結界だ。
簡単に崩せる筈がない。
だったら――。
※選択
1:陽気の呪詛を使う(判定有り)
2:巫女と共同で崩しに掛かる(判定有り)
3:ベルトを使ってみる(判定有り)
4:その他(行動明記)
安価↓5まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
3
1
まさかの同コンマ
>>664 コンマ:偶数により3 ベルト使用
こんな時に、脳裏に過るのはベルトだった。
……術式で裾の中に収納してあるが、コレを使えるのか?
いや、力を与える物ならば、この状況をどうにか出来るかもしれない。
今の俺に、必要なモノは――。
※判定
8以上で――
潜在能力【9】:+1
判定直後
えい
>>667 コンマ:1 失敗
零「ッ!」
何故か、弾かれた。
ベルトを取り出そうとすれば、何故か取り出せなかった。
今はその時じゃないとでも言うのか?
だったら――。
※選択
1:陽気の呪詛を使う(判定有り)
2:巫女と共同で崩しに掛かる(判定有り)
3:×
4:その他(行動明記)
安価↓5まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
2
>>675 選択:2 巫女と共同で崩しに掛かる
零「巫女!一人じゃ無理なら二人でどうだ!?」
霊夢「出来なくも、ないとは思うけど」
そうか、そいつは良い事を聞いた。
零「なら、やり方を教えろ」
霊夢「で、でもそもそも鬼のあんたに陽気を扱えるわけが」
零「……出来るのさ、これが」
それが俺の能力の一端。
昔は歪みのお陰で俺に何の影響もなかったが、この状況なら致し方ない。
霊夢「だ、だけど!」
零「出来る事をやる。それを躊躇うな。俺は、やる。だから、俺の事は気にするな」
八雲紫に踊らされっぱなしは気に食わん。
諦めない。諦めない。俺は決して諦めない。
前へ、次へ、誰かの手を取り零さない様に。
霊夢「……どうなっても知らないわよ」
零「承知」
※判定
コンマ7以上で突破
霊夢との共同:+1
歪みなし:-1
判定直後
ほい
>>679 コンマ:8 成功
零・霊夢「――罨――」
――オン・バサラ・ヤキシャ・ウン――
――オン・ア・オンボッケン・パッタ・ソワカ――
――アボキャベイロシャノウ・マカボダラマニ・ハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤウン――
――バサラダトバン――
――ナウマクサマンダボダナン・アビラウンケンソワカ――
零「来たれ、金剛の一閃」
巫女の符が結界の一点に集まり、そこに向けて俺が跳ぶ。
砕け、砕け。共に砕け。己ごと砕け。陽気の一閃。
森羅を通じ、陰から陽へと変換。
体の奥底、魂を通じて陰気を陽気へと換えて行く。
巫女の術式を後押しする様に、俺は自らの陽気を流し込む。
鎌の様に無慈悲に振り下ろす、踵。
今抱く思いは、アイツとここを抜け出す事へ足りる為に。
零から翔ぶ、雷のごとく!!
『……へぇ』
零「砕けろォォオッ!!」
刹那、多重結界は音を立てて崩れ落ちた。
世界に色が戻る。
音が戻る。何もかもが戻ってくる。
着地して、膝を折る。
零「ハッ、ハッ、ハッ、ハァ……」
肩で息をする。大量の汗が玉になって頬を滴り落とす。
零「……カカッ、やりゃあ出来るもんだな」
呟き、息を整える。
深呼吸。気を落ち着かせ、自らの陰気の乱れを正す。
霊夢「……大丈夫?」
零「んなもん、大丈夫に決まってるだろ」
多少の無茶は何時も通りだ。
昔からそうしてきている。
今に始まったことではない。
零「変な横槍入っちまったし、行こうぜ」
そう言った所で、服の袖を掴まれる。
霊夢「本当に、大丈夫なの?」
……しつこい奴だ。
そう思った瞬間、激しい頭痛が襲って来る。
ダメだ、顔に出すな。
ここで出すな。コイツに心配を掛けるわけにはいかねえ。
要らない思いはさせるわけにはいかねえんだ。
※判定
コンマ5以下で気絶
精神【7】:+1
判定直後
ほい
>>689 コンマ:1 気絶
しかし、それでも抗えない。
意識が勝手に薄れて、黒く染まって行く。
今度は、何もかもが遠くへ。
その時見えたのは――。
黒い、靄の塊の様なものだった。
俺と似た形をした――何かだった。
―博麗神社(夕方)・自室―
目が覚めると、最早見慣れた天井が視界に映された。
ここは、そうか。
俺は、今度は巫女に迷惑を掛けちまったのか。
零「……情けねえ」
静かに呟いて、体を起こそうとする。
※判定
4以上で霊夢が居る 6以上で霊夢がうたた寝している 0・ゾロ目で……?
判定直後
ここは失敗した方がイベント的には美味しそうな感じ
>>693 コンマ:ゾロ目
霊夢「なーに無理しちゃってくれてるのよ」
すると、制止の手を出された。
額を押されて、寝かされる。
零「巫女……」
霊夢「まったく、この強情っ張りめ」
零「うるせーよ……」
人の気も知らないで。
零「結果的に上手くいったんだ、良いだろ、それで」
霊夢「そうね。ただし、それで倒れられたらそりゃあ心配するわよ」
それは、悪かったと思うけどさ。
霊夢「……あんたさ、良い加減にしたらどうなのよ」
零「は?」
良い加減にする?それはどういう意味だ?
霊夢「自分を顧みない行動。それで誰かを救えたとして、そうしたら誰があんたを救うの?」
零「……」
霊夢「そもそも、あんたの行動は自己完結し過ぎなのよ。救った後はどうするの?はい終わりで何もしないんでしょ?」
零「違う」
霊夢「そうしていって、最終的にはどうなるの?」
零「俺は――」
どうなる?それは、決まっている。
俺は、最後には。
霊夢「破滅するしか、ないんじゃないの?」
零「ッ……!!」
痛いところを突かれる。
胸を、深く抉られる。
霊夢「あんたはそれで良いかもしれないけど、私は絶対に嫌よ。多分、あんたが仲良くしている奴も、そうなんじゃない?」
零「……人の」
霊夢「ん?」
零「人の気も知らないで、ごちゃごちゃと良い子ちゃんな台詞を並べてんじゃねえよ」
霊夢「あんた……!!」
零「俺の事を知らない奴が、何をわかったみたいな事を言ってやがる」
俺の過去を、俺の理由を、俺の根底を知らないお前が。
零「少しでも歩み寄ったらもうそれか?うぜえ、うぜえんだよ。お節介焼きも良い加減にしろよ!!」
それをお前が知ったところでどうなるんだ?
何も出来やしない。
誰もどうにも出来なかった。
萃香も、文も、あの八雲紫であっても。
霊夢「うるっさい!!この肝っ玉の小さな初心で阿呆な自己愛者がッ!!」
零「なっ」
霊夢「あんたの事を知らない?当たり前じゃない、アンタは何も語らないんだもの!それは敢えて聞かなかったわよ。語ってくれるなんて思ってないもの!!」
零「それで」
霊夢「それでも、今のあんたなら私は知ってる!色々と一人で抱え込んでるみたいだけど、それでもどうにかしようと悩んでるあんたを知ってる!!」
零「……ッ」
霊夢「萃香もあんたの事をずっと心配してたし、天子もその事を相談しに来てた」
……だから、たまに巫女のところに来てたのか、あいつら。
零「……余計なこと、しやがって」
ぼそっと、呟く。
こんな俺に、そんな心配する必要なんてないのに。
そんな資格、あるわけがないのに。
俺は、救われざる存在だというのに。
霊夢「どうしてだと思う?」
零「……知るかよ」
霊夢「あんたの事を、慕ってるからこそでしょ?」
慕ってるから、ね。
カカッ、お笑い種だ。
この俺を、慕う?
零「厄災の異端と呼ばれ、歪み付きだった俺を?」
霊夢「そういうところに因われてるのが、まず間違いなのよ」
零「……」
霊夢「鎌足。あんた、そういう存在を蔑ろにするの?」
……それは、ダメだ。
それだけは、ダメだ。
霊夢「あんたが作った繋がりを、自分から壊すの?」
零「そんなつもりッ」
霊夢「正義の味方は、全てを乗り越えて然るべきじゃないの?」
零「……ッ!!」
霊夢「自分を卑下して、誰にも頼らずに静かに消えるのがかっこいい?とんだ思考だわ。思春期の子供みたいな、稚拙で痛々しい考え」
零「てめえ……」
霊夢「あんたは諦めない。諦めさせない。あんたを助けけたい奴は、この幻想郷にいっぱいいるの。それに気付けよ、この馬鹿鬼!!」
零「……それで、どうにかなるのかよ」
かつての繋がりを、俺は自分で壊してしまった。
二度と失いたくない。
新しく出来たこの繋がりを、俺は絶対に手放したくはない。
零「それでも、俺は」
霊夢「私が居る」
胸に、手を当てられる。
霊夢「萃香も居る。天子も居る。他にも、ちゃんといるんじゃないの?あんたには」
その言葉で、俺は瞳を強く閉じる。
萃香。巫女。天子。こいし。文……。
今なお、俺と仲良くしてくれる奴ら。
霊夢「頼りなさい。一人で抱えきれないことは、誰かを」
零「……良いのか?」
霊夢「良いのよ。そして、足掻きなさい。少なくとも私は、あんたを失いたくはない」
良いのだろうか?
俺は、それを赦されて良いのだろうか?
零「俺は……」
そう思うと、自然と目頭が熱くなった。
滴るのは、水滴。
頬を伝って、布団を濡らす。
零「俺は……」
そうしたかったのかもしれない。
そう言われたかったのかもしれない。
俺は、最後には死ぬしかないと考えていた。
誰かを救い続け、その代わりに嫌われ続けようとして。
拒絶し、それでも絆を求め。
矛盾しているのは知っていた。
だから、なるべく心を殺してきた。
正義の味方の最後は、力を持つが故に死を選ぶべきだと思っていた。
歪み付いた異端だからこそ、その最後を何時迎えても良いと思っていた。
それが、間違っていると。
俺は、言われたかったんじゃないのか?
零「俺は……!!」
それに気付いた時、最早涙を止める術などなかった。
俺は、生きたいのだ。
俺は、失いたくないのだ。
俺は、この絆と共に。
――かつての日溜まりに、戻りたかったのだ。
◇
博麗霊夢は、咽び男泣きをする零の声を部屋から出て、背中に聞いていた。
男の泣き顔を見るのは、今後彼が恥ずかしがると思ったから。
漸く見せた本心に、霊夢は胸を撫で下ろす。
伊吹萃香は言っていた。
――鎌足零は、そろそろ救われるべきなのだと。
比那名居天子は悩んでいた。
――鎌足零は、どうしてああも人を頼らないのかと。
博麗霊夢は疑問に思っていた。
――鎌足零に、何故他人が寄り付くのかと。
そして、この日に、確信する。
誰かを救うという行為に対し、自分をその対象にしていない。
それは、自らの死を肯定している事にほかならない。
だから、放っておけないのだ。
故に、寄り付くのだ。
霊夢「誰も彼も、皆揃ってお人好しなんだから」
それは、自分もそうであるがと、彼女は自嘲する。
霊夢(……負けないわよ)
それは、誰に対してか。
それは、どういう意味なのか。
霊夢「そして、負けないで」
呟く言葉は、虚空へと溶けて消えて行く。
ただ、零の泣く声は、日が沈むまで響いていた。
※霊夢の好感度がぐーんとあがった
※人間嫌い払拭フラグ参を達成しました
※鎌足零が自分の本当の気持ちを自覚しました
※スキル『人間嫌い』を失いました
悩んだ末の結果です。
最早、自分の展開力やら文章力やらを恨むばかりで。
こういう展開を上手く出来る人が本当に羨ましい(白目)
今日はここまで。
あと、これも追加しておきます
※スキル『■■』フラグが立ちました
お疲れ様です
十分後くらいにやります
―博麗神社(夜)・自室―
巫女には、みっともない所を見せてしまった。
気が付けばいなかったけれど、気を使わせてしまったか。
ああ、何から何まで情けない。
嘆息を吐いて、泣いて腫れた目を濡れた布巾で冷ましながらそう思う。
さて、これからどうするか。
※選択
1:霊夢に会いに行く
2:月見酒(判定有り)
3:その他(行動表記)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
1
>>712
結局は。
やることもないのだから、ここに来る事になる。
話す事もあるにはあるが、それ以前に恥ずかしさというのも相まって襖の前で立ち止まる。
手を伸ばす。
引く。
伸ばす。
引く。
零「ど、どうするか……」
霊夢「ああ、もう焦れったい!乙女か!思春期の乙女かあんたは!!」
いきなり、麩が勢い良く開いた。
ガタン!という音が響いて、両腕を開いた巫女が眼前に現れる。
霊夢「入るなら、はよ入りなさいよ!!」
零「う、うっせえ!言われなくてもそうするっつうの!」
言われて、叫びながら返す。
ああ、クソ。調子狂っちまってる。
あんな事があった直後だからか、顔もまともに見れる気がしねえ。
霊夢「……とりあえず、入りなさいな」
零「……おう」
それから静かになって、促されるままにこいつの部屋へと入る。
……何を話そうか。
※自由安価
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
礼だけは言っておこうと思ってな
>>718
……これだけは、しておこう。
零「礼だけは、言っておこうと思ってな」
そっぽを向きながら、呟く。
零「……ありがと、な」
霊夢「……」
零「な、何か言えよ」
霊夢「明日は槍じゃなくて、剣が降ってきそうね」
零「アァッ!?」
こいつ、言うに事欠いて何口にしてんだ!
こっちは真面目に礼を言ってるっつうのに……!
霊夢「いや、ごめん。正直、そんなこと言われると思わなくて」
零「だからってなぁ……」
力が抜けて、項垂れる。
額に手を当てて溜め息を吐きたい気分だ。
こいつもこいつで、ひねくれてると思う。
霊夢「まあ、なんていうか、個人的には言いたいことを単に言っただけだから、礼を言われる筋合いはないわよ?」
零「それでも、その、嬉しかったっつーか、なんつーか……」
霊夢「……あー、なんていうか」
零「なんだ?」
霊夢「こう、止めて。塩らしいあんたなんて、あんたじゃない」
零「……んだよ」
ああ、そうですか。そういう事言っちゃうんですか。
零「お前はそういうこと言うんだな、『霊夢』!」
霊夢「黙らっしゃい、『零』。嫌だったら、何時も通りに戻ってみせなさいな!」
零「ああそうしてやるよ!何時も通り売り言葉に買い言葉してやるからよぉ!!」
霊夢「そうよ、張り合いがないあんたなんてあんたじゃないもの!!」
お互いに、不毛な話で言い合って、最後には笑った。
馬鹿らしいことであるけれど、コイツは正直、嫌いな部類の人間である。
博麗の巫女。そしてお節介焼き。お人好しの、馬鹿女。
だけども、それでも。
その一歩が、俺に気づかせてくれたのだ。
零「……ありがとよ、ホント」
その気持ちだけは、本物だった。
※霊夢の好感度があがりました
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:???
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(すっかり抜け切った状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
特殊設定
■■
■■■■■■
効果:戦闘時の判定に+2 殆どの相手から-補正を受けない
歪み付き(現在無効)
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 六 七 八 達成
人間嫌い払拭フラグ
完遂
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:救ってやるわよ。私が、私達が!
伊吹 萃香:零。私は……
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居 天子:バーカ!この、バーカ!!
永江 衣玖:彼が件の……
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が(※歪
『命蓮寺』
多々良 小傘:鬼はこれだから嫌になるんです
雲居 一輪:何故、鬼が明王の呪法を……?
申し訳ない、眠気がバタフライしてきたので寝ます
明日も今日くらいの時間に再開出来ると思いますので
またのご協力を
乙です
塩らしいと申したか
>>731 誤字です。恥ずかしい
23:30頃に再開いたします
※夢判定
コンマ一桁7以上で過去の出来事回想
判定直後
ほい
>>735 コンマ:55 ゾロ目ボーナス
※選択
1:最悪の記憶
2:真昼の流星
3:『地子』
4:滅尽滅相(コンマが0・ゾロ目の場合強制でこれ)
判定直後
判定じゃない
安価四つ↓の中で二桁コンマが一番高い書き込み採用
2
>>741 選択:4 『滅尽滅相』
―???―
知らない場所だった。
そこは、知らない場所だった。
黒だ。そこは黒に染められた場所だった。
足元には、赤黒い泥。
天井には……・。
零「曼……荼羅?」
無数の蓮の座。
まるで、何かを抑え付ける様に、その曼荼羅は天井に輝いている。
その中に居るのは、誰かも知れない男が一人。
蝙蝠と、蠅の翼を持つ座禅を組んだ男が一人。
穏やかな表情で、そして言い知れない圧力を持ってその場に居る。
その刹那――。
零「……ッ!!」
莫大な陰気が卍を刻みながら質量を伴って、浮上してくる。
そして、頭に直接流れ込んで来る、『独り言』。
――ある日、気が付いたときから不快だった――
――何かが俺に触っている。常に離れることなくへばりついてなくならない――
――なんだこれは。身体が重い。動きにくいぞ消えてなくなれ――
――俺はただ、一人になりたい。俺は俺で満ちているから、俺以外のものは要らない――
それは、究極の自己愛とも呼べる感情を孕んで全身を駆け巡る。
今にも気をやりそうになる程の、圧倒的な狂気。
全身がバラバラになってしまうと錯覚するほどの、威圧感。
そしてそれは――。
∧彡/l /l∧巛
j'k/ゞllil/ ll/ ll lll/∧
/llヽ ゝ llil 《 li A ∥∧
/ { ll lX llil llll/ ∥l∥ゞ
l l《 llk / l ∥ ∥ゞ∧
ゝ ll zyxlk__,_z_Xy_A// ∥ノll
V 巛 <:;:;:;:;:;:;::::_;_:;:;:;:;:;``/_/∥ll
\ /:::}|::://:/ V:::ゝヽ::::'/ /
Yk/>l.{::l::l::ゝ__/ l l ////
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/∥:::::::::/相ll:;:;:;:;:;:;::;:;:;\
く_/___ / `-‐-``-‐- ''
滅 尽 滅 相
―博麗神社(朝)・自室―
零「……」
目が覚めてから、暫く固まっていた。
あれは、何だ。
あれは、何だった。
全身から汗が滲むのも構わず、動悸が激しくなるのも気に留めず。
そんな事など、些細な事なのだ。
本能が、忘れろと叫んでいる。
それがまるで、『それが当たり前の理』なのだから、忘れ去れと言っている様で――。
零「……卍、曼荼羅」
そう呟いた後、俺は何でそんな事で悩んでいたのかわからなくなった。
零「……寝ぼけていた、のか?」
最早、夢の内容などわからないほどに薄れていく。
そうだ。それが当たり前なのだ。
だから、気にする必要等ないのだ。
零「……やめよ」
さて、朝だ。
とりあえず、この寝汗やらを何とかしてからどうしようか。
※選択
1:霊夢を起こす
2:朝飯を作る
3:出かける(移動選択肢再出)
4:その他(内容明記)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
※???ブースト を入手しました。
???ブースト:戦闘時、ファンブルを出した際次回判定から+1の判定を得る
1
>>747 選択:1 霊夢に会いに行く
霊夢のところにでも行ってみるか。
……この前、起こす前に出てきて色々とやられたしな。
逆に、こっちが驚かされたというか、してやられたというか。
……ああ、思い出すと恥ずかしくなってきた。
零「この憤りをぶつけなければ……」
気がすまない。理不尽ではあるだろうけど。
※判定
1程熟睡 5程寝ぼけ 9程起床 0・ゾロ目で……?
判定直後
そら
>>752 判定:4 寝ぼけ
霊夢「あれ、零……?」
零「……はぁ」
いきなりこれである。
ああ、重そうに瞼を擦っているところを見ると、寝ぼけてるなこいつ。
部屋の前でいきなり出くわすとか、企みも何もあった様なもんじゃない。
霊夢「ぜろー。ちょっとこっち来なさいなー」
零「おい、裾を引っ張るな」
……相変わらず、寝呆けたこいつは何を考えているのかわからん。
※判定
1:霊夢は、夢想封印を繰り出した!!
234:霊夢は、いきなり零の頬を引っぱたいた!!
567:霊夢は、いきなり零を投げ飛ばした!
89:霊夢は、いきなり零の腕に抱きついた!
0・ゾロ目で……?
判定直後
s
>>755 コンマ:3
霊夢「そい」
零「ブハッ!!」
いきなり、頬を引っぱたかれた。
顔面に椛型の跡が出来ている事だろう。
まさかの出来事に、反応出来なかった。
零「何しやがるこのアホ巫女ガァッ!!」
霊夢「意外と綺麗に決まったわねー」
間延びした声で言われる。
正直、背筋がゾクゾクする。悪い意味で。
零「お、起きろ霊夢。起きろ。頼むから起きろ」
肩をガタガタと振るって叩き起すことにする。
霊夢「あーうーあー」
零「おーきーろー!!」
ああ、ホントに俺の調子を悉く崩してくれるなおい!!
※霊夢の好感度があがりました
―博麗神社(昼)―
霊夢がちゃんと起きた後に、朝飯を作らされた。
何で俺がああも罵詈雑言を浴びせられなければいけないのだ……。
ああ、クソが。
……・まあ、これもある意味一歩ではあるが。
さて、昼はどうするか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界をそのまま散策
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
コンマが0・ゾロ目でイベント
1
>>759 選択:1 旧都へ
―旧地獄(昼)・旧都―
相変わらず騒がしい旧都へと、足を踏み入れる。
こっちでも祭りの準備がされているらしい。
人間の里とは違う事をするのだろうか?
まあ、それはどうでもいい。
とりあえず、散歩をする。
※判定
5以上で誰かと遭遇
判定直後
m
>>765 成功
※誰と遭遇した?
安価↓5まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
コンマが0・ゾロ目でイベント
勇儀
>>771 選択:勇儀
勇儀「お?」
曲がり角で、勇儀と鉢合わせになった。
勇儀「どうしたんだい、鎌足の。こんな所で」
零「散歩だ。お前こそ、とやかく言わないのな」
前は顔を合わせれば無用心に出歩くな、とか言ってたのに。
勇儀「カカッ。今更だろ。もう諦めてるよ。前にも言ったろ?」
ああ、そういえばそんな事を言ってたな。
勇儀「歪みの無いアンタに害はないからね」
零「……カカッ、害、ね」
元より、んなことするつもりは毛頭ないんだがね。
こいつとはまだ何か話せそうだ。
※何を話そう?
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
コンマが0・ゾロ目でイベント
何か暇をつぶせることないか?
たまには一緒に飲むか
>>776がゾロ目だけど関係ないのか
>>779 コンマ:奇数
零「なあ、勇儀」
勇儀「どうした?」
零「たまには、一緒に飲むか?」
勇儀「どうしたさ、お前から誘うなんて珍しい」
零「……かつての日溜まりを、思い出せそうなんだ」
思った事を、口にする。
人間に対するアレだこれだという問題を、置き去りにするつもりはない。
だが、嫌いである理由を。
自分の気持ちを自覚したからこそ。
零「たまには、感傷に浸りたくてな」
勇儀「零……。ああ、そうかい。そうする気になれたのかい」
零「んだよ」
勇儀「お前さんがその気に成れたなら、私は何も言わんさ。飲むか。いや、飲むぞ。零!」
かつての様な笑顔で、俺の隣に立って首を抱えてくる勇儀。
やめろ、この馬鹿!
零「離せ!このアホ!」
勇儀「カカカカカッ!恥ずかしがんな恥ずかしがんな!」
そうして、勇儀に連れられて大衆飲み屋へと連れて行かれた。
勇儀……。お前も、変わらんなぁ。
そう思えて、心から笑って酒を飲めた気がした。
※勇儀の好感度があがりました
※今日はここまでで
中々進まない。もっとガガっとやりたいけれど時間がない。
ジレンマです。
お疲れ様です
20:00 頃に再開します
ForegroundEclipseとUnlucky Morpheusはやっぱり良いなぁ。
さて、そろそろ再開しますよー
※UNDEAD CORPORATIONも好きです
―旧地獄(昼2)・旧都―
昼過ぎになって、仕込み直しとかで居酒屋から叩き出された。
まあ、酒の在庫殆ど無くなったからなぁ。
遠慮なく飲むとこうなるのは、鬼としての性か。
まあ、勇儀の盃の効果もあるんだろうが……。
勇儀の奴はまた何時でも飲もうと言っていた。
かつての日溜まりは、意外と簡単に取り戻せる――わけはない。
零「地子は、もういないんだもんな」
あの日に、失った絆の一欠片。
取り零した後悔。そして罪。
俺は未だ、背負わなければならない。
その上で生きる事を、俺はもう決めたのだから。
零「さて、どこへ行くか」
歪みもそろそろ、本格的に探すべきだろう。
※選択
1:旧都をそのままぶらつく
2:旧地獄の繁華街へ
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
コンマが0・ゾロ目でイベント
2
>>792 選択:2 コンマ:00 イベント発生
※狙い澄ました様なイベント発生。コンマ神よ、無慈悲だ
―旧地獄(昼2)・繁華街―
繁華街にまで足を伸ばす。
騒がしさは変わらず、仕込みの時間のせいかいい匂いが鼻腔を擽る。
その中で――。
零「ッ……!」
鬼面を被った、鬼がいた。
あの頭に生えた不釣り合いな長く捻れた二本の角、まさかッ!
零「萃香ッ!!」
思わず叫んで、追いかける。
しかし、俺の声は届かない。
雑踏がかき消しているのか、萃香らしき鬼は奥へと姿を消して行く。
零「待て、おい!」
何であの鬼面を被っているのかは知らないが、嫌な予感がしていた。
まさかとは思うが……!
その時、曲がり角で誰かとぶつかる。
※誰とぶつかった?
※選択
1:こいし
2:何故か居た天子
3:何故か居た霊夢
4:何故か居た文
5:立ちはだかる紫
安価↓5まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
あんきもは魍魎の密室が好き
1
>>801 選択:1 こいし
「あいたッ!」
零「おお、ごめんよッ!」
急がないと不味い。そう思っていたせいか、誰かとぶつかった。
顔を向けて尻餅をつく嬢ちゃんを見る。
こいし「もうー、ひどいよー」
零「こいしか。わりい、でも急いでんだ!」
こいし「そうなの?」
そのまま、目印になっている角を追いかけて地を蹴る。
こういう時に、あの目立つ角はありがたい。
見失うかよ!!
しかし、背中に違和感がある様な……。
こいし「ねぇー、ぶつかってそれだけなの?」
耳元で囁かれる。
零「ウォォオオッ!?」
驚き、こけそうになるのを踏ん張って堪える。
いつの間に背中に乗ってやがった、こいつ。
零「俺は忙しいんだ、後で何か埋め合わせしてやっから!」
こいし「やだー。最近はお兄さんと会ってなかったし」
走りながら、会話する。
ああ、そう。そうですか!
零「そう言われてもなぁ!」
こいし「だから、お兄さんのお手伝いしてあげる」
零「ああ?」
こいし「はい。これで私とお兄さんは他の誰からも無意識的に察せられなくなったよ」
何をやったかは知らないが、こいつがそう言うって事はそうなんだろう。
そんな事を、前に言っていた気がする。
無意識を操る程度の能力、とでも言うのだろうか?
まあ、そんな事はどうでもいい。
零「俺から離れるっていう選択肢は?」
こいし「ないよ」
そうですか。
……なるべく関わらせたくはないのだが、最早聞く耳を持ってくれそうにない。
零「ええい、南無三!!」
もうどうにでもなれ!!
背中にこいしをおぶったまま、旧地獄の奥へと俺は走る。
※こいしが同行します
―旧地獄(昼2)・フィールド―
こいしを連れて、旧地獄の道中へと向かう。
その道中で誰にも気づかれなかったのは、やはりこいしの能力のおかげなのだろうか?
……さて、すっかりと見失ったのは、失態だろう。
こいし「そういえば、お兄さんは何をお探しで?」
零「ダチだよ。……ちょっと気になることがあってな」
聞かれて、答える。
ふーん、と背中で鼻を鳴らすこいし。
こそばゆい。
零「探すから、ちょっと手伝えな。鬼を見つけたら報告してくれ」
こいし「あいあいさー」
軽いノリだった。
※判定(残り5回)
6以上で後ろ姿発見 0・ゾロ目でイベント 1で毛玉の群
判定直後
ほい
>>809 コンマ:8
こいし「鬼発見!」
零「見えてるよ!」
意外と早く見つけた。まだ遠くへと行っていないようだ。
だが、また遠くへと行く様だ。
駆ける。背中から回されるこいしの力が強くなる。
零「ちょっと我慢してくれ……!」
こいし「うん……!」
地面を砕き、高く翔ぶ。
※判定(残り四回)
8以上で追いつく 0・ゾロ目でイベント 1で毛玉の群
判定直後
てす
>>812 コンマ:2 失敗
零「クッ……!」
何故か、近寄れない。近づかない。
こいし「大丈夫?」
大丈夫だ、まだ見失ってない。
だから、まだ駆ける。
奥へと、奥へと。
※判定(残り四回)
8以上で追いつく 0・ゾロ目でイベント 1で毛玉の群
判定直後
n
判定の回数減らないの?
>>817 みすっただけ
>>816 コンマ:1 毛玉の群れ
進んで行くと、毛玉の群れが突然壁を作る様に現れた。
零「クソがァッ……!!」
こいし「むぅ、邪魔だなぁ!」
ああ、クソ。どけよ、都合の悪いことしやがって!
※一回判定を失いました。残り二回
※ごめん。残り一回だ。
毛玉の群れが居なくなるのを待つことになり、過ぎ去って行ったのを確認するとまた足を動かす。
零「とばすぞ、こいし!」
こいし「しっかり掴まっておくから!」
ギュッとされる。
※※判定(残り一回)
8以上で追いつく 0・ゾロ目でイベント 1で毛玉の群
判定直後
ほい
>>821 コンマ:ゾロ目 イベント発生
※フラグ九 開始
◇
萃香らしき鬼を追いかけて、やがて辿り付いたのは行き止まりだった。
真っ暗な中を進んでいたが、目が慣れて何とか辺りを見渡せる。
零「……どういうことだ?」
こいし「誰もいないね?」
水の滴る音が響き、俺達の声だけが反響する。
見渡してみるが、こいしの言う通り誰もいない。
零「……どう思う?」
こいし「さあ?」
尋ねてみたが、答えは首を傾げられるだけ。
零「撒かれたか?」
こいし「ううん。無意識に干渉して見つけられない様にしてる筈だけど……」
気付いたとしても、路傍の取るに足らない物と思われる、ということか。
……そう思うと、彼女がどういう生を刻んで来たのかともの哀しくなる。
俺と似て非なる日常だろう。
俺は自ら遠ざけて、彼女は知らず遠ざける。
こいし「あ、零。誰か来たみたい」
零「……のようだな」
現れたのは、鬼面を被った少女だった。
その見た目には、見覚えがある。
薄い茶髪の長髪、不釣り合いに長い、捻れた二本の角。
腕裾の破けた上着に、手首や腰から伸びた鎖。
零「萃香……」
小さく呟く。
萃香「おーい、言う通りここまで来てやったぞ。出てきたらどうだー」
そうして、こちらに向けて声が掛けられた気がして驚いた。
こいしと顔を合わせる。
こいし「ええ、嘘?バレてる?」
零「……いや、違うみたいだ。あいつは『言う通り』って言った。なら」
それは、誰かにここへと呼び出されたということだろう。
しかし、何故にこんな辺鄙な場所に?
零「やっぱり、何かあるってのか?」
静かに漏らす。
そうしていると、俺たちの脇から誰かが『空間を裂いて』現れる。
警戒する。
しかし、現れたのは予想外の人物だった。
萃香「おいおい、私は旧友に呼び出されたんだがな。どうしてここに式のお前がいるんだ?八雲藍」
藍「申し訳ありません。何分、内密な話ですので」
萃香「だったら、尚更じゃないのか?」
藍「これも、紫様の意思ですから」
萃香「ほうほう」
やたらと重い雰囲気になっている気がする。
が、目を逸らせない。聞き耳を立て続ける。
そうするべきだと、思った。
八雲藍。八雲紫の式であり、かつて世話になったことがある女性だ。
向こうはどう思っているかは知らないが、俺は紫よりも随分と話せる相手だと思っている。
白面の者。九尾の狐。
彼女は何処か近寄り難い雰囲気を持っているが……。
零「嫌いになれないんだよな、あの式は」
何故か、昔にそう感じたのは確かだった。
今なお、そうである。
ぶっちゃけ、八雲紫が出てこなくて安心している節さえある。
だが、彼女はその存在の式である。
何かあるのは間違いないだろう。
藍「歪みの面の調子はいかがですか?」
萃香「ああ。歪みを探すなら歪みを持った者。目には目を、とはよく言ったものだよ」
零「ッ!!」
こいし「落ち着いて、お兄さん」
ガタン、と勢い良く飛び出そうになったのをこいしに制止させられる。
服の裾を掴み、首を左右に振る彼女を見て、その場に留まる。
零「チッ……」
舌打ちをして、その場を眺め直す。
拳を握る。歯を軋み立てる。
こいし「お兄さん……」
その様子を見たこいしが小さくもらす。
どうやら、怖がらせてしまった様だ。
だが、あの聞き捨てならない言葉を聞いた以上、じっとしていられない。
そんな俺を尻目に、会話は続いていく。
萃香「零から抜いた歪みの一部を、鬼面に宿させる。さすがは紫だねー。こんな芸当アイツにしかできないよ」
藍「ええ。しかし、歪みを探す、なんてまた酔狂な事を」
萃香「……そう見えるだろうな。お前には」
遠くを眺める様にしながら、萃香は言う。
萃香「アイツをちゃんと救うには、必要な事だから」
藍「零君ですか」
※判定
八雲藍からの零への印象
1程悪い 9程良い 0で……? ゾロ目で――
判定直後
s
>>833 コンマ:6
※八雲 藍:まあ、良い方ですよね を入手しました
藍「……貴女もまた、彼に魅せられた者ということですか」
萃香「カカカ、否定はしないよ。……というより、『も』っていうのは?」
藍「我が主もまた、ということです。……まあ、『歪みを持った彼』というべきでしょうが」
良くわからない。そう言いたげに嘆息を吐きながら、藍は言い放つ。
萃香「かつてのアイツを知っているなら、お前さんも理解出来るんじゃないかね」
藍「さあ?私は式ですので」
萃香「堅い、堅いねえ。……自分の式には甘いくせに」
藍「親心、というものですよ」
そうして、小さく笑い声が漏れ出す。
藍「さて、本題に入ります」
萃香「ああ、そうだね。閑話休題はここまでだ」
それから、一気に真剣な空気がその場に満ちた。
藍「歪みの在り処を教えましょう」
萃香「……ほう?それはまた、太っ腹なことだ」
歪みの、在り処?
その言葉に、俺は思わず飛び出した。
こいし「お兄さん!」
こいしの止める言葉も聞かずに、そのままあの二人まで近づいていく。
藍「零君?……何故ここに」
萃香「零!?お前、何で!!」
零「おい、藍!お前、今なんて言った!歪みの場所を知ってるのか!!」
胸ぐらを掴んで藍を持ちあげる。
藍「いきなり、穏やかではありませんね。そんな剣幕で歩み寄られるとは」
零「うるせえ!『俺から』抜いた歪みで、何をするつもりなんだお前らは!!」
萃香「止めろ、零!!」
こいし「お兄さん!!」
激昂した俺の姿を見て、止めようと萃香とこいしが叫ぶ。
だが、それでも俺は藍に詰め寄ったままだった。
しかし、八雲藍も流石と言った所か。
表情を崩さず、見下ろす瞳は俺を捉えている。
藍「この際です。貴方にも話しても良いでしょう。如何ですか?紫様」
「そうね。いい頃合だし、良いと思うわよ」
その言葉で、俺は藍から手を離す。
藍はそのまま着地すると、衣服を正して後方に跳んだ。
そうして、またスキマが開かれて忌々しい奴が現れる。
紫「舞台も収束へと向かい始めた。その賽を振るのは、私なのだから」
零「何をわけのわからないことを……!!」
登場早々、要領を得ない発言にイライラを感じながら言葉を放つ。
ああ、どうせ居るだろうなとは思っていたがそうかよ。
高みの見物とでも洒落こんでたのか?
忌々しい奴だなぁ、相変わらず……!
紫「そう睨まないでよ。ゾクゾクしちゃうわ」
零「黙れよ、変態が」
クスクスと笑みをこぼす八雲紫。
藍「紫様」
紫「ええ、わかってるわ。……さて、歪みの在り処だけれど。言うならば、ここにあるわよ?」
萃香「ッ!」
零「なん――!!」
紫「そう、巧妙に、そして念密に隠したのよ。この私が」
ここに、ある?
ここに、歪みがある!?
萃香「そうか。なら、零は退場させてくれ。そこの子も一緒に」
零「な、萃香!お前!!」
萃香「これは私と紫の問題だ!お前の出る幕はないぞ」
零「それを言ったら、歪みの問題は俺の――!!」
言い合っていると、俺と萃香の間を何かの金属の塊が走っていった。
咄嗟に、同時に紫の方を見やる。
紫「黙りなさいな。ぎゃあぎゃあと叫ぶのは見苦しい。……そうね。では、賽を投げましょうか」
萃香「紫ッ!!」
紫「良いのよ。だって、結局は避けられない運命(サダメ)と相成るのだから。今か、後か。その差しかないのよ」
こいし「お兄さん、どうするの?」
紫「覚の子も、聴くならば聴いて行きなさいな。鎌足の秘密を知りたいのなら」
零「おい、こら……!」
こいつは、関わらせるな。
こいつは、本当に無関係なんだ。
紫「貴方に関わった瞬間から、無関係とは言えないのよ。権利はある。知りたいのなら、教えるまで」
零「……ッ」
こいつは、本当に場をかき混ぜてくれる。
紫「では、これで」
※判定
偶数:萃香の要望通り、零たちは蚊帳の外
奇数:零たちも含め、歪みの場所を教える
判定直後
振るわれた賽は、地に落ちて目を見せる。
紫「判定は、半」
となると、萃香の要望は通らず、ここにて全てを聞けるということか。
萃香「……ッ」
零「萃香……」
こいし「良いの?お兄さん」
本当は、嫌だが。
あいつが言っていた通り、こいしには聞ける権利がある。
零「お前が望むのなら」
こいし「そっか」
そう言ってから、こいしは腰をその場に下ろす。
紫「はい。では、単刀直入に言ってしまうわよ」
藍「……本当に、よろしいのですか?」
紫「良いのよ、藍。それこそ、近い内に覚醒するのは決まっているのだから」
……よく、わからない会話が成されている。
近いうちに歪みが目覚める、ということか。
なら、その場所がここだというのならば。
紫「……歪みの場所は――」
俺が、やることは――。
r 、‐、
マi}\\
マ} \\
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ノ.! マ},
{ リ j},
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\ー 、 __xイ⌒|i}‐- 、
_ -‐=ニニニニニニニ==- <〕ト.。 |i} 一── ァ=、
x≦ニ=‐ γ´ ⌒>x <ム .|} /、‐┴-
〔fト。 ノ ≧xイ^リ /. \‐-==-
` -=ニ=- / -=ニ=‐ ⌒^ヽ ノ `ヽ ハ_ `}}
-=ニ==-'-‐=ニ= ノ^}, / }、 j/^} リ
 ̄! ̄ イ ー" ヽ^}、 } }:'///
i / },r─ ´ { メ },ィ } }、 /ノ
γ´ !./ {///∧ /ヽ, ー、 fセ リ .八 ー───-
/ ノ' / `マ!{ 乂__{ ,ィ‐ }ノ¨ Y///777777777ァァzzzzミ 、
r←───--- ≠ 彳 / 人、 ^赱シ `i }///\` ー──── 、 }
マ/\ / .//f^ 、 \ ..ィ ///{\. \ } }
. マ//\ ノ__ ////乂__\ \  ̄´////} \. \ } }
マ///ヽ {///////////「∨////〕 >、 ゙ ←‐‐个/// } l ノ ノ
> ´  ̄ ̄ ̄ ̄` ー ∨ ∨////}/////! }////xイ : :>。 `ー┴─===ニニニニ===‐- ´ .イ::、
-───‐ ∨ ヽ///}/////j: }//八 xイ: : : : :≧=- `ヽ {.八::::\
> ´ \/////// 、___/}/////j: }///Y': : : :f´ ヽ 、‐-=== `ヽ } \ \::::\
´ \///> ´ ノ///////// }///i!: : : : | ` `込 `ヽ } `} }. \.\::::\イ)
xイ x≦三三三三三三ニ==x}///i!: : : : :! 、 \ ヽ \ } .} ノ \.\f /v¨}
/x≦三ニ=====ニ三三三ヲ⌒フ'///,i!: : : : :! ー─ \ 〕iト j} ′ Y:, .j !/ /}x、
//ヲ"//////////⌒ー" /////,j!: : : : :|、 `ヽ リ: : : `ヽ ! }/ ′^′ノ⌒}
/ /ヲ' /////////////// ノ//////i!: : : : j∧ ー─- x≦ニ}: : : : : :i レ′ ´ ィ´
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. { {! /´ { {////////////////.', : : : ム\ 乂ニ/ ‐- ∨} xイ^ }⌒} ノ `¨´
八 {! {. { {/////////////////}: : : : ム \| | ヾ ‐-===^Y⌒Y´} / iー}' > ´
\ {! { ___{ {///////////≦ニム/}: : : : : ム | | \ --‐ 7}! ! }/ ! {
ヽ{! {ム、__ ⌒ヽニニニニニニ≧x、////////マニム!: : : : : : :} 人_Y ト。_ ノ }! | j i≠}
{ム マ//∧ マ>イ¨{¨/====≧x、///`≦ニニy⌒Y三三三≧x. { / }! ! | 人ノ
{ニム.マ//∧ .∨{//////////≧===ニ彡/ 八三三三三二{:.ヽ }! ! | /⌒}
{ニニムマ//∧ マ{///x≦ニ=‐ /////// /_:_:_}  ̄ ‐={: : : マ }! .', j j }
八ニニ=_}///,} ヽ〃=‐ ////////,/ /三三三三ニ==- {: : : : i }! i! j.`Y
\ニニ=_//} {{≠ ///////// /: : : : : : 7 ̄ T=‐-={: : : : :i }! | 人_ }′
\ニニニ==__ マー--‐====≠ /: : : : : : : / }! {: : : : : ! }! :! / 、 }!
ト=ニ三三三三三≧x、__ イ: : : : : : : : / }! {: : : : : ! }! :| ∧ ∨
| }//}  ̄ ── ≠‐ ¨/: : : : : : : : : : / }! {: : : : : j }! :i,イ八 _ノ
| }/リ /: : : : : : : : : : : / i! {: : : : : { .}! :i j ノ
iノイ /: : : : : : : : : : : : / | {: : : : : :', :}! :iノ^
「『鎌足』の中よ」
零「――は?」
真っ白になった。
今まで考えていた事が全て吹っ飛んでいった。
八雲紫は今、なんと言った?
あいつは今、なんて言い放った?
俺の、中に……?
瞬間、大気が爆ぜた。
萃香「紫ィィィィィィイイイイイイイイイイッ!!!!」
けたたましい程の轟哮。
空気が拳へと密に萃められ、八雲紫に向けて振り下ろされようとした瞬間。
萃香「くっ……!」
斜め後方に向けて、彼女は投げ飛ばされた。
八雲紫の前で投げの構えを取って立つ八雲藍。
萃香は空中で体勢を立て直しながら着地をする。
萃香「お前、零から歪みを消したって、約束を守ったって言っただろう!!」
紫「ええ。嘘は言っていないわよ?鎌足零の中から歪みは消した。ええ、確かに。『境界』を弄って曖昧にしてあげたわ」
萃香「そんな屁理屈を!!」
紫「だから、彼が歪みのない生活を送る様にはしたし、その理の外へと歩き出せる様にもなった」
萃香「だけど、それでも……!!」
震える声で、萃香は俯き戦慄き紫を睨みつける。
萃香「歪みがこいつの中にあったら、意味が無いじゃないか!!!」
叫び、震える萃香。
こいし「どういうこと?」
こいしも状況を理解していないのか、キョトンとしている。
俺の、俺の中に歪みがある?
自分でどうにかしようとしていたものが、俺の中にある?
零「は、ハハ。ハハハハハハ。ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
そうして俺が上げたのは、笑い声だった。
川の氾濫による洪水の如く、溢れ出すのは笑いだけだった。
こいし「お、お兄さん……?」
萃香「零……?」
こいしと萃香から心配の声が掛けられる。
ああ、大丈夫だ。大丈夫。
零「こ、これが笑わずに居られるかよ」
そうだ。その通りだ。
俺の中にある本当の気持ちを自覚して、それからこの歪みが誰かの中で目覚める事を忌避していたのに。
そうだ、誰かが俺の代わりになることなんて許せなかったから、これだけは貫こうと思っていた所で。
零「踊らされてやってるつもりだったんだがなぁ。……流石は幻想郷の賢者、か」
紫「あら、褒めてくれるの?」
零「ああ、お前の方が一枚上手だよ。どうしようもねえくらいな」
そして、感謝をしてやる。
今回だけは。
零「俺の歪みは、何時戻って来る?」
紫「そうね。おそらくは、奉納祭の後頃かしら?」
成程。それまでが俺の、制限時間ってわけか。
萃香「零……」
こいし「お兄さん、それで本当に良いの?」
零「良いも、何も」
俺が元々望んでいたことだ。
探して、宿して、克服する。
そうするんだと、誓ったのだ。
だから、これでいい。
これがいい。
それから、八雲紫は藍を連れてスキマを使い消えて行く。
元の道を帰る中で、萃香はずっと無言だった。
こいしは俺の背中で眠っていたが――。
歪みが戻って来る。
その事実に、不安が無いわけではない。
ただ、それまでに俺が出来ることはなんだろう、そう思う。
俺は、どうするべきなのか。
この歪みを超える為に、何が出来るのだろうか。
この瞳、この両腕で。
俺は、何を為せば良いのだろうか。
そんな事を思いながら、旧地獄の繁華街へと戻って行った。
◇
八雲紫は、終始ずっと微笑んでいた。
鎌足零のあの反応。
予想通りではあるが、実に望ましいモノだ。
そのまま乗り越えるまで至れば、私は最早何も望まない。
紫「さて、あの子『達』は歪みを超えるのだろうか」
藍「達……?」
紫「私は別に、歪みが一つだけとは言ってないわよ?」
藍「……そうですか」
上機嫌に笑う八雲紫。
八雲藍は、黙してそれに付き従うだけ。
スキマの抜けた先。
八雲紫の個室に戻り、鏡を見やる。
コギト・エルゴ・スム
紫「“我れ思う、故に我あり――”」
それは、鏡に映る異端鬼に向けてなのか。
自分に対してではない。誰かに言い放つ様に彼女は紡ぐ。
吐き捨てる様に、そして慈しむ様に。
八雲紫は、この歌劇を大いに楽しんでいた。
※こいしの好感度が上がりました
※零の中に歪みがあることが判明しました
※フラグ九を達成しました
※今日はここまでです
フラグ九まできました。
終わりもまた近いかもしれないし、遠いかもしれません。
というわけで、また次回。
お疲れ様でした
ここまでと言ったな。あれは嘘だ
とはいえ、本編やる気力はないので質問タイムとでもしましょうか
気まぐれな>>1ですから、その答えが全て、というわけじゃないですが
では
安価↓3の質問にお答えします
ふむ、どうやら誰もない様で。
では、本当に落ちます。
お疲れ様です
変身できる条件
まだ、霊夢√間に合う?
>>855 判定に勝つこと。そういう行動を先に積み立てるのが大事。そうするとストーリーが来て補正が付きます
>>856 余裕です。っつーか、今の好感度のトップ3に入っています
お前ら、寝るって言った後に書き込むなんて鬼畜だなぁおい!
各キャラの好感度見せてくださいな
天子ルートは!?まだ間に合いますか!?
>>858
TOP5だけ公開
1:萃香(愛情?)
同列:霊夢(片思い……?)
3:天子(友情と愛の間)
同列:こいし(不思議な気持ち)
5:紫(手に入れたい存在)
な具合です
>>860
天子に会おう。まだ間に合う。
このままだと霊夢か萃香ルートだ。天子派はこぞって高コンマを出すのだ
寝るぞ?もう本当にねるよ?
近日中に零の幕劇も終わりを迎えそうですね。
多分新スレに突入はしますが。
他の幻想入りの安価スレも盛り上がりがあるようで羨ましい
ここから先の質問は次回再開時に出来るだけ答えるとします
早く早苗さんヒロインにして涙目にさせたい(構想は既にある)
では、本当にお疲れ様です
日が変わる頃に再開します。
所用で遅れました。再開します
―旧地獄(夕方)・繁華街―
歪みは俺の中にある。
この事実は、萃香にとって非常に残念な事だろう。
こいしを地霊殿に送った後、去って行く時に見た表情はなんて声を掛ければ良いのかわからないものだった。
怒り、悲哀、焦燥、苦悩。
そのどれを取っていいのかもわからない雰囲気。
……馬鹿な事を考えてなければいいが。
そう思うが、俺にとっては好奇だった。
あとは、どうにかしてこの歪みを超える術を手に入れるだけ。
その道が如何にして険しくても、もう諦めたりはしない。
さて、それはともかくとしてだ。
これからどうするか。
※選択
1:旧都へ
2:旧地獄の繁華街をそのままぶらつく
3:守矢神社へ
4:命蓮寺へ
5:人間の里へ
6:香霖堂へ
7:妖怪の山へ
8:博麗神社に戻る
9:天界へ
10:ランダム(判定有り)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
コンマが0・ゾロ目でイベント
9
>>874 選択:9 天界へ コンマ:0 ※イベント発生
―天界(夕方)―
天界に向かって、地獄谷から妖怪の山を一直線に空へと翔ける。
そうすると、雲の中で一筋の雷が向かって来るのが見えた。
零「ウォォオッ!?」
横からの落雷。積乱雲や、標高の高い山や建物で希に見ることの出来る現象である。
だが、これは自然に発生した物ではない。
明らかに、俺に狙いを定めている。
零「何が、何なんだか……!」
理由の思いつかない襲撃にぼやきながら、雷を紙一重で避けつつも上昇していく。
四方八方、雷撃の祭りである。
華やかであるが、その渦中にある身としてはひとたまりもない。
零「ズェアッ!!」
漸く雲を抜けて、天界へ。
その直後、待って居たのは――。
__
. i´ `i
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| .|
| .l
| !
、、 i |
___ i´ `1 .l
. / `'l: iー- |
/ ̄、i i.', ',__... l
/ i ゙'; i !、
〉、 ヽ、 ヽ. i ヽ`ー‐-=--―=._
゙ーヽ、_:ii.r''''ソiニフ `i
i ``'''": '´ _,.-‐ー-――‐'
i _、__ ,.-‐'´
/ `>ー='''´ゝ、_ニ‐へ
/ イ>´ ' ,
/エレY l
.,/エレ'~ .l |
//エ 7. | イ
/ 7 エ l l _,. -‐=' |
/ l_ | ヘ ヾl_
, '. |_ | ヽ / .〉
/ |_ ̄| 〉 /_/
/ |_ | / /__/ハ
,' |_ ̄| ,' /__/ヘ l
※……ズレタ
衣玖「落ちなさい、異端鬼」
冷ややかに見下した目で俺を見る、難波江衣玖だった。
指先に集められた雷が、俺へと目掛けて襲い掛かって来る。
雷鳴が嘶き、咄嗟に回避を試みるが。
零「ッ……!!」
左腕を巻き込まれる。
ブスブスと焼け焦げて灰となる服の裾。
痛えなあ、何すんだよ。
衣玖「流石は鬼ですね。その頑丈さには驚愕を隠せません」
零「まあ、雷には多少縁があってな。耐性があんだよ、これが」
そう。俺の駆使する呪詛の根源には、それを得意とする存在がいるのだから。
この程度の雷では、俺を焦がすのは少しばかり難しい。
とは言え、そう何度でも喰らうわけにはいかないわけだが。
天子「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと、衣玖!何をしてるのよ!!」
その最中、衣玖さんの後方から駆け寄って来る天子の声と姿を確認する。
衣玖「総領娘様。お父上の言伝は伝えた筈ですが?」
天子「あんなの納得出来るわけないでしょ!それに、鎌足は私の大切な友人なのよ!?」
衣玖「そのご友人が異端なのです。総領様のご心配もわかってください」
あ?何だ、こっちは置いてきぼりだ。
衣玖「ただでさえ、鬼を忌避していたのです。これ以上はなりません」
零「……何だ何だ?俺には何の事かさっぱりなんだが?」
衣玖「ええ。貴方には関係ありません。ですので」
天子「ちょっと、衣玖!!」
衣玖「ご退場願いましょうか?」
戦闘態勢。拳を向けられる。
零「……随分と物騒な事で」
呆れを装う。
周囲には雷球が数個。
肌の焼ける様な、産毛の逆立つ様な静電気が常に空気を震わせている。
正味、いきなり過ぎて何が何だかわからないわけだが。
零「やる気ならば」
応えるのもまた、道理というべきだろう。
天子「鎌足まで!!?」
衣玖「そうです、鎌足さん。貴方が来たら追い出せとは、総領様のご意思。『厄災の異端鬼に、二度まで娘を奪わせて堪るか』と、激昂しておられましたから」
零「……」
二度まで?
今、二度までと言ったか?
零「おい、そりゃあどういう――」
尋ねようとして、再三の雷。
有無も言わせないってか?
天子「そのわけのわからない理由で、何で鎌足を!!」
零「……聞きたいことは、山ほどあるんだが」
というか、今出来た。
ずっと気になっていた事に加えて、その言葉だ。
散らばっていた点が線で繋がっていく。
零「聞きたいなら、奪っていけってか?」
衣玖「出来るのであれば」
安い挑発に演技である。
零「なら、ド派手にぶちかますかな」
天子「ちょっと、何を!!」
衣玖「総領娘様。言伝に思い出話は全て覚えておられますか?」
天子「覚えてるけど!あんなしょうもない事が何の関係があるのよ!!」
衣玖「なら、そういう事です」
はいはい。そうですか。
何だかんだであんたも良い性格してますねぇ。
衣玖「私に、勝てるならばですがね」
雷の檻が出来上がる。
弾幕ごっことやらはよくわからないんだが。
それをやれば良い、ということだろうか?
零「わお、素敵」
衣玖「では、始めましょうか」
けたけたと笑いながら、拳を握る。
陰気の塊でも投げてやれば良いのか?
まあ、それはやっている内に掴んでいこう。
重要なのは――。
零「華々しくやろうぜ?」
衣玖「出来るだけ、空気を読んで行きましょう」
勝てばよかろうなのだ。
※戦闘流儀、起動。これより弾幕ごっこを開始します
※やっている事は緋想天や天則風だと思ってください
コンマ表
1ファンブル
2~3 衣玖有利
4~6 接戦
7~9 零有利
0クリティカル
選択肢で呪詛(スペルカード)を使用します
残命:3
残機:3
※戦闘判定
竜宮の使い:-1
鬼:+1
判定直後
スペル
※あ、ごめん。スペル使う場合はそういう選択肢を先に出しますので
※あと、ゾロ目ボーナスあるの忘れてたと思ったら出やがった
>>886 コンマ:ゾロ目
零「カカッ!!」
衣玖「くッ……!?」
雷を避けながら、難波江衣玖へと肉薄していく。
手加減でもしているのか?
演技にしては、少しやりすぎな気がするぞ、衣玖さん!!
零「まずは一発!!」
衣玖「かぁっ……!」
女性の体に傷を付けるのは趣味ではないが、これはれっきとした勝負である。
なら、この拳を腹に叩き込むのもまた、致し方無し。
天子「衣玖!?」
零「クカカ、是非もないねえ」
衣玖「まったく、その通りですね……!」
地に足を付けて、腹を左手で押さえる衣玖さんを見ながら喉を鳴らして笑う俺。
さてさて、ここからが本番であるかな?
衣玖さんは直ぐに拳を構えなおすと、羽衣が右手に巻きついていく。
零「……削岩機か、あんたは」
衣玖「これもやり方ですから」
高速回転を起こし、稲妻を纏う羽衣。
当たったらただじゃあ済まないだろう。
※選択
呪詛を使いますか?(残り三回)
安価↓2
使う
※そして衣玖さんの苗字間違えてた。泣きたい
>>891 選択:使用
ならば、相応の力で、その上を行くまでだ。
零「――オン・バサラ・ヤキシャ・ウン!」
魂を通じて陰気を陽気へ。
神羅の器を用いて転ずる我が異能。
零「オン・ア・オンボッケン・パッタ・ソワカ!!」
その全てを右足へ溜める。
腰を落とし、膝を曲げ、上体を前へと屈折。
零「来たれ、金剛の一閃――!」
跳び立つ。零から翔ぶ、雷の如く。
衣玖「魚符「龍魚ドリル」!!」
零「鬼「夜叉の舞踏」!!」
※判定
竜宮の使い:-1
龍魚ドリル:+2
鬼:+1
夜叉の舞踏:+1
判定直後
ふ
>>893 コンマ:5+2-3=4 やや不利ながら拮抗
※補正値間違えた。久々の戦闘で手元狂ってるなぁ
振り下ろされる金剛の鎌。
迎え撃つは螺旋の槍。
衝撃で体が一瞬空中で制止した。
右足が焦げる。そして焼ける。
陽気を纏ったせい、だけでもないだろう。
痛みはあるが、この程度直ぐに治る。
拮抗した一撃は、互いを後方へと吹き飛ばすという結果に終わる。
零「カカッ、やっるー!」
衣玖「くッ……!」
しかし、一撃を入れている分、こちらのほうが有利だ。
このまま押し切る事が出来れば――!
※選択
呪詛を使いますか?(残り二回)
安価↓2
Yes
>>896 選択:使用
ならば、出し惜しみは無しと行こう。
零「――叫び、嘶け。怒りのままに」
息を強く吸い込み、陰気を込める。
これは、俺が持つ元々の陰気を使った呪詛だ。
夜叉の舞踏よりも使い勝手が悪いのは考えものだが――。
零「鬼「宿儺の咆哮」」
衣玖「ッ!!」
息を放つと同時に、陰気の塊が永江衣玖へと押し寄せる。
※判定
竜宮の使い:-1
鬼:+1
宿儺の咆哮:+1
状況【有利】:+1
判定直後
あ
>>898 コンマ:5+3-1=7
※更に判定
6以上で天子を攫う
状況【有利】:+1
判定直後
はい
>>900 コンマ:7+1=8 攫う
衣玖「くぅ……ッ!!」
陰気弾の嵐に、彼女は曝される。
しかし、それらを全て掠らせいなすのは、意外だった。
初撃を見る限り、そうでもないのかと思っていたのだが。
零「まあ、しかし、お留守だぜ?」
衣玖「しまっ――」
天子「え?」
零「ぐぅ、あああああ!!!!」
俺の呪詛を避けるのに気を取られている所で、雷の檻を強行突破する。
全身に焼ける痛みが走るが、これくらいしてやらないと彼女に『言い訳』をさせられない。
零「か、カカ。……天子。良いな、俺は今からお前を攫う」
天子「攫うって、え?」
零「お前がもしも『そう』なら、二回目だ」
天子「……どういう、こと?」
衣玖「待ちなさい!」
零「行くぞ、天子。答えは、『はい』か『了解』。それだけだ」
止めようと迫り来る衣玖さんを尻目に、天子を抱えて跳び立つ。
目指すは、幻想郷。
そして、俺の帰る場所。
博麗神社。
◇
天界の切れ目。
要石の端。空に浮かぶ有頂天の終わり。
目下には、雲の海。
そこへと飛び込んで行った天子を抱えた零を、永江衣玖は見送る形となった。
それは不本意か、それとも本意か。
ただ、総領である天子の父がとやかく言うだろう。
それを思うと、衣玖は溜め息を吐く。
衣玖(私に出来る事は、ここまでですね)
一人、心の中でごちる。
立場を考えれば、これが彼女の出来る最大の譲歩だった。
わざと負けた、というわけではないのだが。
衣玖「……異端とは言え、鬼は鬼、ですか」
否、異端故に、とも言えるかと衣玖は微笑む。
衣玖「後は若い二人にお任せしましょう」
それだけ言って、衣玖はその場を後にする。
娘を心配する父の気持ちを優先させるよりも、天子の気持ちを優先したのが此度の結果だ。
鎌足零は、決して悪い存在ではない。
聞き、見定め、そうして送り出したのだ。
痛めつけましたが、隙を突いてやられました。
総領への義理立ては、これで良いだろう。
後は、天子の結果を待つだけ。
衣玖「願わくば」
最上の結末を。
そう思いながら、リュウグウノツカイは雲を泳ぐ。
※衣玖の好感度が上がりました
※天子の好感度が上がりました
※博麗神社に天子が居候することになりました
※天界へ行けなくなりました
今日はここまでで。
眠気の中でやった結果がこれだよ。
まあ、やりたい事をやれたので>>1は満足しています。
さて、天子派の諸君。天子攻略の目はまだあるぞい。
私は寝ます。お疲れ様です
乙
妙なネタを書きこんでしまってすまん。
>>909 ナイトウィザードでしたっけ。理不尽な女神怖い
23時頃に再開します
再開の時間だあああああああああああ
―博麗神社(夜)・自室―
霊夢に事情を説明すれば、「それがアンタの選択なんでしょ?」の一言で受け入れてくれた。
天子の方は未だに困惑を隠せないと言った所であるが、衣玖さんの行動や俺の言動に何か感じたのか一応この状況を受け入れてはいた。
俺が霊夢の事を名前で呼んでいるところを見て、何故かムッとしていたが……。
まあ、良い。
とりあえず、今後何処かでアイツに聞くべき事があるだろう。
もしもあいつが『そう』なのであれば、この上なく嬉しいわけだが。
あいつの様子を見る限り、『何時か』の様には、いかないだろうな。
零「……罪、か」
背負うべきモノが、今になって更に増えて行く。
だが、それもまた良し。
全てを乗り越えてこその、正義の味方なのだから。
さあ、寝るまでまだ時間はある。
※夜はどうする?
1:霊夢に会いに行く
2:天子に会いに行く
3:月見酒(判定有り)
4:その他(行動表記)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
2
>>920 選択:1 コンマ:99 イベント発生
※何なの?そんなにイベント発生させてどうするの?コンマ神は無慈悲なの?
※少々お待ちください
―博麗神社(夜)・霊夢の部屋―
唐突に霊夢の部屋に呼び出され、座布団に座らされる。
霊夢「……天子を連れてきた理由、詳しく教えてもらおうかしら?」
零「……受け入れたんじゃないのか?」
霊夢「建前上はね。状況を見て、それで何かあったんだって察する事は出来る」
まあ、その話は先にしてある。
永江衣玖との戦闘や、それに至るまでの経緯。
零「それは既に話した事だろ?」
霊夢「私は、詳しくと言ったわよ、零。……天人を攫う程の理由。もしも下手なモノだったら、あいつをここに長居させられない」
零「そんな」
霊夢「天子は、アレで偉い天人の娘。天界から実力行使されたら、こっちだって危ないの」
――霊夢の言う事は、尤もな事である。
言わば、今回の出来事を要約すれば俺の個人的な理由以外に他ならない。
アイツは、もしかしたらと。
そんな奇跡に似た出来事に、俺は縋り付こうとしているのだ。
霊夢「教えて頂戴、零。……そ、それがもし、その」
零「あ?」
霊夢「……『アレ』な理由なら」
零「アレってなんだよ」
霊夢「察しなさい!この馬鹿!!」
零「んだと、このアホ巫女!!」
理不尽にキレんじゃねえよ、何が言いたいんだよお前は!
霊夢「……まあ、兎に角。アンタがそれだけ大きな負債を抱えてまでアイツを攫った理由が聞きたいの」
零「……つってもな」
霊夢「それが正当だと私が思えれば、出来る限り助力はする。それは前に約束したし」
零「それは、助かるが」
霊夢「とは言え、それでも限度がある」
零「……霊夢」
語っても良い、のだろうか?
こいつには、世話に成っているし借りも多い。
天子がここに居ないのは、好都合なのかもしれないが。
語るとして、どう語れば良いのだ?
※選択
1:昔の、話だ
2:……済まない。何も言わずに、今だけは
3:……コイツは、俺の私的な事だ
4:その他(内容明記)
安価↓4まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
霊夢を月見酒に誘って酔ったふりをして1
>>928 選択:4+1
……ああ、こいつは多分、素面だと無理だ。
語るにしろ、何処かで歯止めが効いている。
俺の中で、最も根源に近い事だ。
これは、そういう話に関連する事なのだ。
零「……霊夢、酒を飲まないか?」
霊夢「別に、構わないけど」
故に、そう誘った。
◇
台所から酒の入った瓶子を持ち出し、盃を持って縁側へ。
空には三日月。凪は涼しく、風鈴を鳴らす。
盃に注がれた酒を、一気に煽る。
霊夢「ちょっと」
勿体無いと思っているのだろうか?
軽く睨んで来る霊夢を尻目に、俺は深く息を吐く。
そうしてから、ポツリポツリと言葉を漏らす。
零「昔の、話だ」
霊夢「何よ、いきなり」
零「良いから聞け」
訝しげに言われて、月を眺めながらそう返す。
零「俺は、日溜まりの中に居た」
それは、俺が最も望む平穏の中の頃。
零「萃香、勇儀、そして、『地子』って女の子とな、よく連んで遊んでたんだ」
時に語らい、時に酒をかっくらい、時に喚き散らし、時に喧嘩をして、それでもずっと一緒に居られると思っていた。
零「約束があった。子供の約束だ」
――ずっと一緒に居ようね!
――うん、当たり前だよ!
零「別に、何処にでもあるような話だ。だけど、俺にはそれが特別だった」
何も知らないガキだったから。
それが、俺の全てと繋がっていた。
一緒に居られると思っていたんだ。
この絆こそが永遠のモノだと、信じて疑わなかったんだ。
零「それから、あの日が訪れた」
厄災の日。
俺が、『一つの村』を滅ぼした日。
零「地子は、攫われて来た子だった。その親が、彼女を探していると文から聞いて知った。だから、俺と萃香で人間の村に行ったんだ。地子を連れて」
親が居る。そして探されている。
人間は優しいから、そうするのだろうと思っていた。
鬼は仲間意識の強い妖怪だ。
人間もきっとそうなのだと。
地子が俺を救ってくれた様に、その優しさで行動しているのだろうと思っていたのだ。
零「そこで待っていたのは、俺にとって初めての絶望だった」
萃香が人間に捕らえられた。地子が人間に無理矢理連れ去られて行った。
武器を構えられた。何もしないと言った筈なのに、その約束無かったかの様に行われたのは鬼退治。
零「地子が叫んだ。何もしないでと」
――彼らは悪い存在じゃない。だから、どうか何もしないで。
零「萃香が叫んだ。助けてくれと」
――零、零!助けて!
零「……俺は、その日初めて歪みを使って」
暴走したのだ。
それからの事は覚えていない。
だが、最後だけは覚えている。
燃え上がる家屋。炭化した何か。凄惨な光景。
零「そうして、俺は失った」
消え去ったのだ。
日溜まりも、かつての絆も、何もかも。
俺自身で葬ったのだ。
知らぬ存ぜぬで通せない事実。
霊夢「……まさか」
零「ああ、その地子が、天子の可能性がある」
霊夢「その話が本当なら、確かに、アンタの個人的な理由ね」
零「……そう。だから、出来れば、俺はアイツを匿いたい」
言ってしまえば、そういう固執だ。
天子は地子なのかもしれない。
そう思ったから、攫って来たのだ。
零「霊夢、頼む」
霊夢「……良いわよ。ただ、あまり無茶な事だけはしないでよ?」
零「ああ。……助けてもらう以上、約束しよう」
出来るだけ、誰かの迷惑には成りたくないのだ、
特にこいつには、色々と思うことも多い。
頼れる奴ではあるのだが、それに甘えたくはない。
出来れば、この話もしたくなかったのに。
零「……悪いな、こんな話聞かせちまって」
霊夢「気にしないで。そもそも、私が無理を言った様なモノだし」
そう言ってくれると、助かる。
※判定
5以下で天子が聞いている 0・ゾロ目で……?
天子も居候:-1
判定直後
hai
>>935 コンマ:34-1=33 ゾロ目
※コンマ神は本当に、もう、なんていうか……
◇
縁側から少し離れた場所。
眠れず、星を眺めようとしていた天子は偶然その話を聞いていた。
天子「どういう、こと?」
かつての話。
つい先日、父が漏らした愚痴に似た独り言。
厄災の異端に、二度も娘を攫われてたまるか。
自分にはその記憶がない。
しかし、何処か違和感があった。
知らない筈なのに、知っている様な感覚。
何故、懐かしいと思った?
彼と共に行動することに、どうしてそう思った?
既に知っている感覚。
即ち、既知感。
天子「……忘れて、いた?」
単純な話、それに尽きる。
未だ靄の掛かった記憶。
人間だった頃の話だから、更に摩耗して擦り切れている。
なのに、引っ掛かるのだ。
天子「ねえ、零。私は……」
呟いて、彼の名前を呼んだ事に気がついてハッとする。
それが妙にしっくり来たから、天子は驚愕した。
天子「私は、何故、忘れていたの?」
天子の中でパズルのピースが次々と組み上がり、一枚の絵が出来上がる。
それは、日溜まりの記憶。
それは、曙光の輝きに似た日々の一つ。
天子「だったら、私は――」
そうして、心に芽生えるのはどういう感情なのか。
それは、彼女にしかわからない。
※霊夢の好感度があがりました
※天子が自分の気持ちを自覚しました
これはゾロ目扱いになるのか?
※リザルト
名前:鎌足 零
読み:かまたり ぜろ
二つ名:妖怪の山の異端鬼
能力:陰陽を操る程度の能力
種族:妖怪(鬼)
危険度:激高
人間友好度:低
精神:7
潜在能力:9
汚染度:0(すっかり抜け切った状態)
縁起目録
妖怪の山の異端児。
生まれついて歪みを抱えた、嫌われ者と言われている者。
幻想郷から去っていった鬼だが、彼はまた戻ってきた鬼の一体である。
人間嫌いなので容易に近づくことべからず。障らぬ神に祟り無し。
その反面、困っている相手を放って置けない性格だが、これもまた容易に頼まない様に。
危険度を見ればわかると思うが、彼の場合、どんな手段で助けてもらえるかわからないからだ。
なるべく接点は作らない方が良いだろう。
その本性は、どこか知らない場所にあるだろうが。
特殊設定
■■
■■■■■■
効果:戦闘時の判定に+2 殆どの相手から-補正を受けない
歪み付き(現在無効)
あなたは歪みを持っている。困っている相手を放っておけない。何をしてでも助けようとするが、その手段はーー
使えば使う程その侵食が進み最終的には理性を持たぬ異形と化してしまうが、より強い力を得られるだろう。
だが、条件をクリアすると……?
効果:戦闘時の判定に+0(汚染度により変化) 特殊パラメータ『汚染度』追加
持ち物
アークル(錆):錆びれた不思議なベルト。謎の文様と石が付いている
フラグ
壱 弐 参 四 伍 六 七 八 九 達成
人間嫌い払拭フラグ
完遂
相関図
『博麗神社』
博麗 霊夢:救ってやるわよ。私が、私達が!
伊吹 萃香:零。私は……
『妖怪の山』
射命丸 文:……馬鹿な方です。だからこそ、信じているわけですが
姫海棠 はたて:災厄の異端が、何をいけしゃあしゃあと……
『旧地獄』
星熊 勇儀:ただの同族。歪んでんだよ、異端児
古明地 こいし:不思議で優しい鬼のお兄さん
『人間の里』
稗田 阿求:大丈夫。私は貴方の味方です
『緋想天』
比那名居 天子:零。私、思い出したよ
永江 衣玖:後は任せましたよ
『魔法の森』
アリス・マーガトロイド:どうしてそんなモノを宿しているの?
森近 霖之助:成程。彼が……
『八雲家』
八雲 紫:欲しいのよ、貴方が※歪
八雲 藍:まあ、良い方ですよね
『命蓮寺』
多々良 小傘:鬼はこれだから嫌になるんです
雲居 一輪:何故、鬼が明王の呪法を……?
>>938 どうしようか悩んでいますが、こういう事例もたまにあるのでボーナス扱いです
イベントが絡まると時間が掛かってダメですね……。
最近、イベントラッシュで驚いてます。
コンマ神の導きが凄い。
今日はここまでで。
明日は夜勤なので出来ませぬ。午後一時までとか勘弁してくれ……。
気力がなくて本編はやれませんので、ちょっと小ネタでも。
埋めネタとでもしましょうか。
↓3まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
※エロ!?
どんなエロにすりゃあええのよ
※じゃあ、それでやりますか。IF的な感じで
―八雲家(夜)―
空を茫然と眺めながら、今の状況を振り返る。
腕を縛られ、スキマによって拉致に近い形で連れてこられた場所は、俺の知る所であった。
八雲家。その昔、この場所で八雲紫に誘われた。
そして、今。
紫「うふふふふ……」
舌を這わせて、俺のイチモツを弄る賢者。
俺の顔を見上げ、常に反応を覗っているようだった。
零「お、い。なん、の……つもりだ」
腕を動かせない。腰を引こうにも、がっしりと捕まえられている。
口からぴちゃぴちゃと粘質な音が鳴る。
紫「ん、ふ。……貴方がどうしても私に振り向いてくれないから、実力行使しているだけだけよ?」
零「姦淫で、か?……どこの鬼女だお前は」
かつて、そういう妖怪も少なからず居たと記憶している。
男を貪り、骨抜きにする者。
そも、こういうのは女の最終手だ――!
零「ぐ……!」
紫「ほほがよはいのかひら?」
笠の部分を咥え、亀頭に舌が這われる。
鈴口を舌先でつつかれたり、そのまま首を動かして重点的に責められる。
じゅぷ、じゅぷ、と涎の泡立つ音が夜に響いた。
零「や、めろ……!」
紫「やへて、ん!あげない」
悪戯に微笑み、上着をずらして胸を晒す紫。
月明かりに照らされ、汗で湿った肌が艶やかに光る。
そのまま胸で俺のモノを挟み、上下に動かされる。
零「お、前……!」
紫「うふふ、こんなのも如何?」
胸で挟みながら、再び俺のイチモツを咥える紫。
今度は強く吸引も加えて、激しくなっていく動き。
このまま、だと……!
零「射精(で)る……!!」
紫「んんん!!?」
そのまま口内に、吐き出す。
驚いたのか、目を見開くも紫は飲み込み始め――。
紫「んぐ……!」
喉の奥までイチモツを深く咥え込みやがった。
笠と竿が喉で締め付けられ、吸い付かれる。
尿道に残った一滴まで貪るつもりか、こいつは……!
紫「……あは、とっても濃いですわね。溜まってたのかしら?」
零「うっ、せえ……!」
成されるがまま、やられっぱなしになってしまった。
クソが、このアマ。
零「……これで、終いだ。お前の悪戯に付き合うのは」
紫「あらあら。自分が満足したらもう終わり?私はまだまだ足りないのだけれど」
うるせえよ、これ以上やられてたまるかっての。
紫「かつての時は、歪みで逃げられてしまったけれど」
裾を託し上げ、八雲紫は秘所を見せてくる。
……色気も何も感じられたものではなかった。
顔を見やれば、獲物を捉えた猛獣の様に見えたから。
紫「今の貴方には、歪める力はない」
零「チィッ!」
舌打ちをしながら、身をよじろうとする。
しかし、今度は体を動かせなくなっていた。
零「てめえ……!」
※ここから先はスキマ送りにされました。
無理!無理!!
私にエロは無理!!何だこれ、何なんだよこれ!!
さて、気を取り直して次だ次。
※小ネタ募集
↓3まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
霊夢とイチャイチャ
>>954
―博麗神社―
とある日の事。
燦々と輝く太陽の下、澄み切った空に鳥たちが舞う。
その中で巫女に呼び出されて、台所に向かっていた。
零「何の用だ、霊夢」
霊夢「いいタイミングね。ちょっとこれを持って」
用意されていたのは、透明な陶器の中に入っている素麺。
氷と水で冷やされている。
零「おお?」
霊夢「ちょっと食べたくなって。一人だと食べきれないし、どう?」
どう、と言われても、食べられるなら勿論もらうに決まっている。
零「お前が作ったものなら、ありがたく頂くさ」
霊夢「もう、そういう調子の良い事を言って」
零「カカカ、でも、そうだな。季節的にも、丁度良いだろう」
のどごしの良いものは、夏場には丁度良い。
零「合わせるものは?」
霊夢「まだ作ってないわね」
零「……ふむ。確か、オクラが有ったな」
色々と付け合せも考える。
霊夢「何か作るの?」
零「ああ、素麺ができているなら、簡単なものでも」
霊夢「助かるわ。零も料理が出来て、ホント良かった」
んだよ、藪から棒に。
霊夢「一緒に料理、できるじゃない」
零「……カカ」
お前も、随分調子良いこと言えるな。
そうして、居間に素麺を持って行ってから簡単な付け合せを作る。
◇
霊夢「はい、あーん」
零「やめろ、恥ずかしい」
霊夢「あはは、相変わらず初心ねー」
大雑把に切ったオクラを、箸で俺の方へと寄越される。
せっかく涼しい料理を食べてるってのに、顔が熱くなったじゃねえか。
零「うっせー。……ほれ」
霊夢「とか言いつつもお返しをくれる零君なのでした」
零「~~~~ッ!!」
霊夢「何よ。そんな睨まないでよ……」
誰のせいだ!誰の!!
あー、もう。
零「……アホ巫女が」
霊夢「なによ、馬鹿鬼」
零「カカ、何でもねえよ」
霊夢「そっ。……早く食べちゃいましょ。素麺伸びちゃうし」
それから、黙々と素麺を食べきる。
◇
昼下がり。
縁側に座りながら、緑茶を啜る。
お茶請けは煎餅と羊羹。
隣には霊夢が居て、俺の肩に寄り添って来る。
霊夢「あの頃から、考えられないわねー……」
零「だな」
落ち着いた空気の中で、小さく交わされる会話。
――人間が嫌いだった。
――博麗の巫女が嫌いだった。
関わること事態倦厭していたし、そもそも人間と仲良くなる事を忌避していた。
だから、この現状はかつての俺からすれば非現実的なものだろう。
だけど、本当の気持ちに気づかせてくれたのは彼女だ。
零「……感謝してやるよ」
霊夢「何で上から目線?」
察しろよ。そこらへんは。
霊夢「ま、大方わかるけど」
零「……カカ」
勝てねえなぁ、ホント。
静かな昼下がり、木々を揺らす風が心地よく感じる頃。
風鈴が鳴り、夏を感じる。
蝉の鳴き声も、全て。
このとある日の日溜まりを、俺は満喫していた。
~Fin~
IF的な霊夢ルート。
こんな感じになってしまった。
では、そろそろ寝ます。
お疲れ様です
ちょいと忙しくて来週くらいまで更新出来ません。
申し訳ない。もしかしたら日曜日の夜に出来るかもしれませんが、予定は未定です。
その時に新スレ立てて更新しますので、お待ちいただければと思います。
ト、 xャ刋圭圭圭lア´ `く ヽ / /
_ } ヽ,ィ怨圭圭圭圭ミf Y Y __∠__
∠-‐‐-、`ヽ,然圭圭圭圭圭会x、_ノ ノ ノ } / ``ヽ
_,,..>zャ≦圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭至ミzzヘ._ン _\
,..x≦至圭圭圭圭≫:::''7"::::::::::::::::`ヾ==ミ圭圭圭圭圭≧x、 _,,..>'"
`ミ圭圭圭圭lⅣ::::::::::/:::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::゙;:::゙;::::::::::::゙;:::ヾ寸圭圭圭圭℡、
 ̄"'''''''''7::/::::::::i::::::i:::!:::::::::i:::::::::::::::::::::::゙;:::i:::::::::::::i:i:::::i:::`寸圭圭圭圭℡、
/::/:::i::::::i::::::!i::i、:::::::ト:::::i:::::::ト::::::::i:::i::::j::::::::}:i:::::i::::::::i圭圭圭圭彡"
//:::::i:::::::::ヽL__V::j::i_ヾ:ト_;;;::i斗:::i::::::;':::::::::!::i:::::i::::::::i ̄ ̄ ̄
/ {:::::i:i:::::::::ト:i,,__ ∨リ  ̄,__ヾi _,,,`}:::/::::::::::::::i:::::i:::::::::i
i::::代::::::::} 、逐` "弋苡,,っj::/:::::::::/::::i:::::i::::::::::i ニ|ニ
ゞi i:\:::i /:::  ̄ /:::::::::::/j:::::j!::::i:::::::::::i rメ、
i:::::::i:λ ヽ /:::::::/:::;:::::ji:::::!::::::::::::i }
i::::::::i::l:゙ト、 、_ ;':::::/::/::::/:::::;':i::::!:::::::::::::i し Z_
i:::::::::i::i::::::\  ̄` {::::i:::/::::/:::::/:::i:::i:i:::::::::::::i r、_)
j!:::::::::l::l:::::::::l::`ト __ '" 人:{:/::::/:::::/i:::::i::i::i:::::::::::::i -‐ァ
/:::i:::::::l::l:::::::::l:::::::::} /ヾ:::/:::::/::ii:::::i:i:::i:::::::::::::i (_ -‐ァぃ
〈(_ノ/::j:::::::i::i:::::::::j::>'1 ,.ィ''"7:::::::/::/:::::ii::::::i!:::i::::::::::::::i (_
`"/:::j::::::;;i:j/::::::/`ヽ>K ,,..-‐/:::::::/^ヽ-―-、:i::::i:::::::::::::::i { ヽ
/:::/:/ j:::::::::/: :レ'フ'" : : /::::::/ / ヽ::i:::::::::::::::i ` r-{‐`
/::::::/ /:::::::/_/-{、: : : /::::::/ / ゙、::::::::::::::::i 勹メ、
/:::::::j /::::/: : /;:f :\: /:/::/ ; V:::::::::::::::i ナ ヽ
/:::::::ノ /:/: : :_:ハi^i: : :i/:/::::;' { V:::::::::::::::i rメ、 _|三_
/:::::::///: :_ィ゙// ! i : i:/:::/:{ i V:::::::::::::::i l メ、
/::::::∠-‐''"ノァ/ { {i i: :{{::::i::::! } ∨:::::::::::::i { ヽ
/:::// / /'゙{ .i i! i'゙i {:::{:::::i ! ∨::::::::::::i `
/:/ / /< く;:} j { ゙、i:::i::::::i i ト、 ヽ::::::::::::i :
/ /ノ:;゙、 / ヽY、::::::::i i ト-..、 i;:;:\ ,.j斗7::::::i :
/ 〈/:;:;:;:;ヽ } \:::::i ゝ_ ゙、:;:;:;:;ヽ!:;:;:;:;:Y'";:;:;:;/:;;;;;:::i
/ __ノ、i;:;:;:;:;:;;゙、 / `::::}\;:;:;:;`ヽ;:;:;:;:;};:;:;:;:ノ;:;:;彡彡'":::::i
{ 、__xr'": 廴_i:;:;0;:;:;:;i\ ''~\ }::j `ー-ヒ二二二二ニ):::::::::i:::::::::::i
∧ \i 「"i:;:;:;:;:;:;:;i-rjヽ ヽ、ノ /i;:;/ミ;:;:;:;:;:;:;:ハ::::::::i::::::::::::i
/::∧ i ゙エi:;:;:;:;:;:;:i {┐\ `ヽ、 /::{/l `ヽ、;:;:;:;i::::::i:::i:::::::::i
/:::::::∧ i 廴!;:;:;:;:;:;:lニ、} `ヽ、 `''ー-ミl_ i\}:::::i::::ii::::::::i
;':::/i::::::∧ } r-l;:;:;:;:;:;:;l {_ `<  ̄ i;:;:j}:::::i::::i !:::::::i
i:::i i:::::::::i∧ i !ィl;:;:0;:;:;:!` 〕 `< iシ:::::::i::::i i::::::::!
!::!|:::::::i:::::\i r-l;:;:;:;:;:;:l"{~ `< i::::i:::::::i:::j !::::::i
|:i i:::::::::i:::::::::i L_l:;:;:;:;:;:;l-r) /::i`< j:::::i::::::j:::j i:::::::i
|i i:::::::::i::::::::i } l:;:;:;:;:;:;lニレi ―-- -―-{:::::i:::::::`"'''ー....__/::::::i::::::j:/ i:::::::i
間違えてこっちに書き込んだ。
申し訳ない。誤爆だ。
そして、新スレ立てた。
本編再開は向こうで行います。
こっちは小ネタに使うんで、要望どうぞ
新スレはここ
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅤ【幻想入り】
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅤ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375801188/)
>>8 コンマ:5 失敗
二十三日目
―博麗神社(朝)―
蝉時雨に叩き起されて、朝を向かえる。
蝉の鳴き声は、風情ではあるが慣れると鬱陶しい。
昨日、天子を攫って来た。客室に寝泊りしている筈だ。
祭りの日も近くなっている。
それはつまり、歪みが再度宿るまでの猶予がなくなって来ているということだ。
天子は地子の可能性がある。
なら、彼女の為にも、皆の為にも歪みを乗り越えなければ。
再度、意味もなく覚悟を固めて、体を起こすために冷水を浴びに行く。
さて、それからどうするか。
※選択
1:霊夢を起こす
2:天子を起こす
3:朝飯を作る
4:出かける(移動選択肢再出)
5:その他(内容明記)
安価↓3まででコンマ二桁で一番高い数値の書き込み採用
誤爆だから気にしないでください。ごめんなさいorz
先にこっちで奉納祭前の八雲紫の様子をば投げます
間幕
「紫様、紫様」
幻想郷の何処かにある家屋の中。
灯りもなく、薄暗い部屋に一人――否、一体の式神が訪れる。
それと同時に行燈に入っている蝋燭に火が灯り、部屋を照らす。
黄昏に映える稲穂の様な金色の九つの尻尾。それと同色の髪と瞳を持ち、包む様に被された白い帽子。
文様の書かれた服装は青く、凛々しく、そして何処か高貴さを感じさせる女性は主に向けて声を掛ける。
紫「あら、藍。どうかしたのかしら?」
開いた扇子で口許を隠しながら、八雲紫は己の式神――九尾の妖獣であった八雲藍に返事をした。
藍はその両手で抱えた書類を彼女に献上する様に渡すと、口を開く。
藍「奉納祭の経過報告が届きました。御目通し願います」
紫「後で見ておくわ」
手渡された書類を脇に置いて、紫は小さく微笑んだ。
そうして、境界を操り別の場所を映す眼前の鏡に顔を向ける。
そこにはかの厄災の子――鎌足零の姿が映し出されていた。
紫「……此度の幕劇も終盤へと差し掛かった。歪みの子も、自らの理に気付き初めている」
藍「以前から思っていた事ですが、何故彼にそこまでの固執を?」
紫「珍しいわね。貴女が私に問いを掛けるだなんて」
藍「……失言でした。どうかお忘れを」
紫「いいえ。その問いは尤もな事だわ。私は何も説明していないし、歪みというのは一般的に害悪を為す存在なのだから」
八雲紫の言葉を、藍は黙して聞き入れる。
疑問。そう、八雲藍は疑問を覚えていた。
過去、伊吹萃香と供に紫の許へと訪れた鎌足零を見た時から、紫は彼に執着を見せている。
それも長い間。アレから何百年と経っている筈なのに、その固執は終わっていない。
藍「しかし、その歪みを紫様は欲しておられる様に見えます」
紫「正確には、歪みを持った鎌足が、かしらね。彼の潜在能力は、歪みを昇華させたり得るものよ」
藍「歪みを、ですか」
歪みの昇華、その言葉にまた藍は傾げたくなる。
主の言っている事の意味がよく分からない。心の中で疑問符を浮かべながらも、八雲藍はそれを顔には出さない。
紫「太極、という言葉を藍は識っているかしら?」
藍「それは、勿論」
唐突な問いに対し、彼女は何故と思いながらも口を紡ぐ。
道教における、初歩中の初歩。
意味を知らずとも、幻想郷に居る者達にとって身近に見る事のある図面だ。
例えば、博麗の巫女の陰陽玉。例えば、霧雨魔翌理沙の持つ八卦炉の中心に描かれたもの。
森羅万象の根源図。
二元論を語るならば、これを用いることは多いだろう。
陰(女)と陽(男)。
陰(怪異)と陽(人間)。
陰(悪)と陽(正義)。
対極に位置する事柄は、ほぼこの太極図にて示す事が出来る。
しかして、その太極を何故、八雲紫は口にして問いたのか。
その真意を測りきれず、疑問は疑問を呼んで彼女の中で渦巻く。
紫「彼はね、太極の器になり得る可能性を持っているの」
藍「なっ!?」
八雲藍は驚愕する。
紫「異端とは、現世から弾かれた特異点。歪みとは、森羅万象から発生した陰気の集合。歪み付きは、それ故に疎外されるの。だから私は彼を欲する。彼の渇望は歪み付いて、高みへと登ろうとしているのだから」
そんな己が式神の様子を楽しむ様に紫は口角を上げつつ、語る。
救いたくも、歪み傷付け。
助けたくも、歪み届かず。
それ故に渇望は膨らんで行く。
比例するかの如く、助ける度に、傷付ける毎に、彼の中にある歪みによる汚染が増せば増すほどに、鎌足零の渇望は大きくなっていく。
陰陽を包み込み、鬼で在りながら二つの顔を持つが故に異端とされた者。
その理は、光を照らす者達の導。
紫「そう、彼の繋ぐ絆は光の中にあるが故に」
かつては悪鬼羅刹の一つとされた存在が、他人を助ける道を行った様に。
伝聞の中で奉られては忌避される異端鬼の様に。
紫「私達の理と違う天を持つ者達が、歌劇を綴るのだから」
だからこそ、その中で自分は確かに居るのだと、自覚しなければならない。
それ故の、‘我思う、故に我あり’なのだ。
藍「紫様……?」
紫「――アクセス、我がシン。来たれ、曙の明星……なんてね」
悪戯に口にする、『かつての歌劇の主役』が持っていた業。
八雲藍には、その意味を知る由もない。
敢えて、その業に自分を当て嵌めるのであれば、八雲紫は『傲慢』と語るだろう。
その原罪を乗り越えた男は、彼の地の座にて役割を果たしている。
繰り返す幕劇。その舞台の中で、演ずる役を貫き通すのは最早当たり前の事なのだから。
紫「楽しまなければ、損だと言うものよね」
小さくボヤいて、八雲紫は笑う。
祭りの日は近く、歪みもまた目覚めるだろう。
紅月の晩は、日に日に近付いているのだから。
おお、グロオリア。幻想に走り給う者に、幸の有らんことを。
紫「そして願わくば――」
我らが望む、『絆』を紡ぐ事を。
彼女は、彼女達は願っている。
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以降、埋めて頂ければ幸いです。
>>1000ゲットで要望書いて頂ければ、『出来るだけ』やろうと思います。
そう、出来るのであれば……。
>>1000ならアークルが使用可能に
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