【安価とコンマで】幻想に走り給うⅨ【幻想入り】 (1000)

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                       メメント・モリ 
「この幻想で『汝にこそ、死を思え』」

このスレは幻想郷を舞台に色々やろうっていう東方安価コンマスレです。
筆者が甘いので色々とご迷惑をお掛けすると思いますがご了承ください。
独自解釈、キャラ崩壊、パロディネタが多いと思われます。
更新は基本不定期です。ごめんなさい。
主は遅筆です。
以上で大丈夫だ、付き合ってやるって人がいるならば、よろしくお願いします。

コンマは基本的に>>1の采配で行っています。
補正とか色々で+-が付いたりします。
自由安価時にお下劣な内容などこれはダメだなーと判断した際は安価↓にすることもあります。あしからず
また、1(ファンブル)・0・ゾロ目(クリティカル)は他の補正を受けません


以下、過去スレ

第一幕
主人公:安藤(妖怪・細胞生物)
(始まり~)
【安価とコンマで】幻想に走り給う【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357661533/)
(~第一幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1365604576/)
第二幕
主人公:鎌足 零(妖怪・鬼)
(始まり~序章終了)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1368284855/)
(第二章)
【安価とコンマで】幻想に走り給う�【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373446161/)
(二章~終章 第二幕閉幕)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅤ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1375801188/)
第三幕
主人公:夢路 現(幽霊・怨霊)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅥ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383315512/)
(中盤~異変の途中まで)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅦ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385033465/)
(夢路異変途中から~第四幕途中まで)
第四幕
主人公:リンガー・ローゼス(妖精)
【安価とコンマで】幻想に走り給うⅧ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387368247/)
(第四幕途中から~)
このスレ

 
 


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1389459001



※現在公開可能な情報

名前:リンガー・ローゼス
読み:りんがー・ろーぜす
能力:地に落とす程度の能力
種族:妖精
危険度:低
人間友好度:?
身体能力【2】:妖精の中でも体が弱い様です
精神【5】:一般的な妖精らしい度胸を得ました
頭脳【8】:妖精の中では頭が良いようです
潜在能力【5】:普通です
幻想郷縁起
なし

持ち物

なし

特殊設定

妖精好き
あなたは同族である妖精が大切。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

チャンスメイカー
あなたはどんなチャンスでもうみ出し掴み取る。
だが、掴むまで貴方にとって吉か凶かはわからない。
効果:ファンブルの際、もう一度判定を行う

現在の仲間
蓬莱山 輝夜
チルノ
大妖精

現在行ける場所

迷いの竹林※拠点
人間の里
霧の湖
妖怪の山
太陽の畑

相関図
『妖精』
チルノ:やっと見つけたわよこのすっとこどっこいしょーッ!!【?】
大妖精:心配したんだから、リンガー君【親友】
ルナチャイルド:あんたもあたしたちと暮らせば良いのに【???】
サニーミルク:ルナほどじゃないけど、あたしもあんたの心配してたからね【親友】
スターサファイア:……わたしは、なんで?【???】
『迷いの竹林』
リグル・ナイトバグ:まあ、頑張ってみれば良いんじゃない?【知り合い】
『人間の里』
秦 こころ:君は可愛く面白い子【知り合い】
『永遠亭』
蓬莱山 輝夜:最高に面白い妖精君。あなたなら、きっと――【仲間】
八意 永琳:悪戯さえしなければ、良い子よね【知り合い】
『英雄伝』
藤原 妹紅:倒れてもらっても困る。無理はするな【知り合い】
博麗 霊夢:狡賢い妖精は面倒以外の何でもないわ【嫌悪】
『妖怪の山』
姫海棠 はたて:ななな、ナニコレ可愛いぃい!【愛玩】
『太陽の畑』
風見 幽香:君のこと、気に入ったわ【愛玩】

 
 


※新スレです。このまま続けていきます。

※前スレ1000了解。妹紅と会えそうな時、もしくは会った時にイベント挟みます

※前スレ>992 選択:9

 ―幻想郷(2)―

 行く先の宛がないので、風に任せて移動することにしました。

 風に任せれば、普段行かないような場所に行くこともあるのです。

 それが吉になるか凶と出るかは神のみぞ知るですけれど。

 さて、良い風が吹きそうな予感がするのです。

 早速乗っていきましょう!

※判定

6以上でどこかへとたどり着く

判定直後

へい


>>10 コンマ:5 失敗

リンガー「へぶっ!」

 風を捕まえ損ねて、顔面から地面にダイブしてしまいました。

 イタタタ、ルナちゃんみたいなことをしてしまったのです。

 まあ、運動神経はルナちゃんの方が良いんですけどね!!

リンガー「うう、再挑戦なのです……」

 そんな感じで何度も風を捕まえようとしましたが、今日は調子が悪いようなのです。

 まったく成功することもなく、無為に時間を過ごしたのでした。


 ―幻想郷(夕方)―

 気が付けば、時間は夕暮れでした。

 茜色の空、冷えてきた空気と風が木々を揺らします。

 うう、寒い寒いなのです。

リンガー「帰る前に、何かしましょうかね」

 そこまで時間があるわけでもありませんが、作れないわけでもないのです。

 どこかへ一回行って、帰るくらいは大丈夫でしょう。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

安価は6

55以下を狙え!


>>16 選択:6 ※狙いは中々うまくいかないものです

 ―妖怪の山(夕方)―

 夕暮れに染まる妖怪の山へと訪れてみました。

 木々が多いこの場所は、風を防ぐ役割も果たしているのでしょう。周りより風が少なく感じます。

リンガー「寒いのには代わりありませんが」

 そういえば、雨も雪も最近降っていないのです。

 もう冬も本番だというのに、珍しいのです。

 ……まあ、ボクは天候が崩れるのを良く思いませんけど。

 そんなことを考えながら山の中を散策していると――。

※判定

5以上で誰かと出会う

判定直後

やっ


>>19 コンマ:1 ※失敗

 そろそろ、本格的に暗くなり始めました。

 真っ暗になる前に帰りましょう。

 妖怪に襲われたらひとたまりもないし、なにより明日に響く筋肉痛になってしまうのです。

リンガー「風邪も引きたくありませんしね」

 花びらの様な背中の羽を一生懸命動かして、竹林に帰ることにしました。


 ―迷いの竹林・リンガーの住処(夜)―

 帰ってきてまずやったことは、花瓶の水換えです。

 バラの花を散らさないように、丁寧に換えてあげます。

 今日も今日とて疲れましたが、ルナちゃん達と会えたのは僥倖でした。

 ボクの夢の話は言えませんでしたが、次の機会にでも誘ってみましょう。

 それに、『あの時』のことをボクは聞くか思い出す必要があります。

 それがきっと、スターちゃんがああなった原因だから。

リンガー「あれもやって、これもやって。全部やらなきゃいけないのが、辛いところですね」

 妹紅さんのこともあります。

 みんなで面白おかしく毎日を過ごすのは、まだまだ遠そうです。

 さて、眠る前に何かするのです。

※選択

1:明日に備えて眠るのです!
2:仲間を集める計画を練るのです!
3:どんな遊びをしたいかを考えるのです!
4:どんないたずらをするか考えるのです!
5:その他(内容明記 選択表示なしでも書いて頂ければ大丈夫です)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

1


 >>24 選択:1

リンガー「やっぱり疲れたので、今日はもう寝るのです」

 今日の作り置いておいた朝食の残りを片付けて、ボクはベッドに入ることにしました。

 きっと明日も、誰かと一緒に過ごせるのです。

 問題の解決や、ボクの夢も進めていくのです。

 ……ふぁあ、おやすみなさいなのです。

※現在公開可能な情報

名前:リンガー・ローゼス
読み:りんがー・ろーぜす
能力:地に落とす程度の能力
種族:妖精
危険度:低
人間友好度:?
身体能力【2】:妖精の中でも体が弱い様です
精神【5】:一般的な妖精らしい度胸を得ました
頭脳【8】:妖精の中では頭が良いようです
潜在能力【5】:普通です
幻想郷縁起
なし

持ち物

なし

特殊設定

妖精好き
あなたは同族である妖精が大切。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

チャンスメイカー
あなたはどんなチャンスでもうみ出し掴み取る。
だが、掴むまで貴方にとって吉か凶かはわからない。
効果:ファンブルの際、もう一度判定を行う

現在の仲間
蓬莱山 輝夜
チルノ
大妖精

現在行ける場所

迷いの竹林※拠点
人間の里
霧の湖
妖怪の山
太陽の畑

相関図
『妖精』
チルノ:やっと見つけたわよこのすっとこどっこいしょーッ!!【?】
大妖精:心配したんだから、リンガー君【親友】
ルナチャイルド:あんたもあたしたちと暮らせば良いのに【???】
サニーミルク:ルナほどじゃないけど、あたしもあんたの心配してたからね【親友】
スターサファイア:……わたしは、なんで?【???】
『迷いの竹林』
リグル・ナイトバグ:まあ、頑張ってみれば良いんじゃない?【知り合い】
『人間の里』
秦 こころ:君は可愛く面白い子【知り合い】
『永遠亭』
蓬莱山 輝夜:最高に面白い妖精君。あなたなら、きっと――【仲間】
八意 永琳:悪戯さえしなければ、良い子よね【知り合い】
『英雄伝』
藤原 妹紅:倒れてもらっても困る。無理はするな【知り合い】
博麗 霊夢:狡賢い妖精は面倒以外の何でもないわ【嫌悪】
『妖怪の山』
姫海棠 はたて:ななな、ナニコレ可愛いぃい!【愛玩】
『太陽の畑』
風見 幽香:君のこと、気に入ったわ【愛玩】


 ※判定

 コンマ6以上でリンガーは夢を見る

 判定直後

さわ


>>32 コンマ:3 失敗

※今日はここまでで。中々前に進んでいるようでいない感じですね。

※でもちゃくちゃくとフラグが立っているので、これからは消化していく感じで。それもコンマや安価次第なんですけど

※今はぶっちゃけ着地点が見えていません。でも、スターは色々面白いことになりそうです

※次回の更新は、火曜日になるかと思います。それでは皆様、おつかれさまです

※次回の更新で、またお会いしましょう


※最近、再開予定の日時に出来ていない気がする。なんとかしなければ……。

※16:00頃に人がいれば再開します


※再開の時間です。マイクチェックしましょうか。参加者はおりますかー?


※平日の夕方ですしね。のんびりやっていきましょう

六日目

 ―迷いの竹林・リンガーの住処(朝)―

 ジリリリリ、とけたたましいベルの打ち鳴らす音がボクの耳元で響きます。

 ボクは停止するためのボタンを寝ぼけながらも押して、布団からもぞもぞと出ました。

リンガー「寒いのです……」

 今日も今日とて、真冬なのです。近日中にまた雪が降るような気がしてなりません。

 雪はそんなに好きではないのです。というか、冬はそもそも苦手なのです。

 冬は眠りの季節です。草花も、動物も皆静かになります。

 大地の休眠期間、という言い方も出来ます。

 そうやって、蓄える期間が冬なのです。ボクは妖精なので、冬眠はしませんけど。

リンガー「さて、今日も一日を始めましょうか」

 冬だからと言って、怠けている時間もないですし。

 ボクには、やりたいこととやるべきことが多いですから。

※選択

1:朝ごはんを作るのです!(判定あり)
2:竹林を探索するのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖をまだ歩くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:風に任せて行動するのです!
8:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓2

1


>>47 選択:1



 今日もまずは朝ごはんを作って体を温めるのです。

 ボクの家は地中にあるわけですが、煙突や換気用の穴もちゃんとあります。

 火を起こしたりもしますし、煙で家の中を充満させたくないですしね。

リンガー「今日も美味くできそうですねー」

 昨日作っている時にコツも掴みましたし、ある程度の料理ならお任せあれ!なのです。

 そんな感じで料理を進めていれば――。

※判定

5以上で知り合いが来訪

判定直後


>>52 コンマ:6 成功

※誰が来た?

※選択

1:チルノ
2:大ちゃん
3:ルナ
4:サニー
5:スター
6:リグル
7:輝夜
8:妹紅

※妖精限定で組み合わせもおーけー

↓3

5


>>56 選択:5 スター

 チリンチリン、と。

 呼び鈴として玄関に設置してあるベルの紐が引かれた音が聞こえてきました。

 こんな朝から、誰でしょうか?

リンガー「今行くのですー!少し待っててくださーい!」

 朝ごはんの支度を丁度終えていたボクは、手を拭いてから玄関へと向かいます。

 そして玄関口の扉を開けると、そこにはスターちゃんの姿がありました。

スター「お、おはよう」

リンガー「スターちゃん?……あ、おはようございます。どうしたんですか?こんな朝早くに」

スター「その。……わたしはほら、あなたのこと忘れちゃってるみたいだから。それで、はやく思い出せるようにって思って」

 もじもじと言葉を選ぶようにしながらスターちゃんは言います。

リンガー「別に気にする必要なんてないのですよ?前にも言いましたが、これから思い出すなり作っていけば良いのですから」

スター「そ、そうなのかもしれないけど……。その、早く思い出したくて。そうしなくちゃいけない気がして……」

 ふむ、とボクは頬をかきます。

スター「それでルナとサニーに昨日の夜にあなたの家の場所を聞いて、ここに来たの」

リンガー「そうなのですか。……焦る必要はないと思うんですけどねー」

スター「これは、わたしがそうしたいって思ったからなの。もしかして、迷惑?」

リンガー「いえいえ、そんなことはないのですよ。あ、なんでしたら朝ごはん食べていきますか?今丁度、支度を終えたところなのですよ」

スター「いいの?」

リンガー「もちろんなのです!」

 むしろ、食べてくれた方が嬉しいのです。

 独りで食事するよりも、誰かといっしょの方が絶対に美味しいと思います。

 というわけで、立ち話もそこそこにスターちゃんを我が家へとご招待なのです。

 彼女の分を器に入れるついでに、何か話題でも考えておきましょうかねー。

※話題安価(自由安価)

↓2




 スターちゃんとの朝食を終えて、後片付けをし終わったあとのことでした。

スター「……びっくりした。こんなに美味しい料理、初めてだったかも」

リンガー「そんな褒めても何も出ませんよー」

 スターちゃんの感想に、ボクは笑顔を抑えられないままそう返しました。

 彼女が満足してくれたなら、ボクも満足なのです。

スター「それで、食べる前に言ってた話って?」

リンガー「はい。……いきなりですが、ボクには夢があるのです」

 そういう切り口から、ボクはチルノちゃんや大ちゃん、輝夜さんにも言ったボクの夢と目的をスターちゃんに話しました。

 仲間を集めて組織を作り、みんなで毎日を面白おかしく過ごすこと。

 その為にみんなを探していたことを。

スター「面白そうだけど……。うーん」

リンガー「どうしましたか?」

スター「わたしだけで、うんとは言えないかな……」

リンガー「……そうですか」

スター「サニーやルナにも聞いてみないと、ちょっと。勝手にリンガーの誘いに乗るわけにもいかないし……」

 スターちゃんは、サニーちゃんやルナちゃんと一緒に暮らしています。

 三人一緒で、どこに行くのも遊ぶのも、イタズラするのも彼女たちは離れたりしません。

 だから、でしょうか。スターちゃんは申し訳なさそうにして、そう言ったのでしょう。

スター「わたし自身、リンガーのことを全然思い出せないのもあるんだけど……」

リンガー「ああ、そうでしょうね。……気にしないでください。それなら、他の二人にも聞いてから改めてお誘いするので」

スター「でも、嬉しかったよ。……・あ、それならわたしからふたりに言っておく?」

リンガー「良いんですか?」

スター「ええ。……断っておきながらこんなことを言うのもなんだけど、なんとなくリンガーの手伝い、したいかなって思ったから」

 それって、つまり個人では参加したいと思ってるけど他のふたりに聞かずに了承するのは気が引けるってことなのでしょうか。

リンガー「スターちゃんは優しいですねー」

スター「そうかな」

リンガー「そうなのですよ。ボクはそう思うのです」

 イタズラをする時はなんだかんだで自分の安全とかちゃっかりしてるスターちゃんですが、普段はちゃんと二人の意見を聞いているんですねー。

 そういう点で言えば、やっぱりスターちゃんは優しいっていうか、しっかりしているのですよ。

 そうして、それからスターちゃんはボクと他愛もない会話をしてから帰っていきました。

 さて、ボクもそろそろ外に出ましょうか。

 妹紅さんのこともありますし、そろそろ組織として集めたみんなと話したり、まだ見ぬ誰かを探したりしてもいいですねー。

※スターの好感度が上がりました


 ―迷いの森(昼)―

 スターちゃんが帰ってから少し後、ボクも支度をしてから外に出ました。

 竹が生い茂っているせいであまり太陽の光が届くことはないですが、今日も良い天気みたいで隙間から見える空は蒼々としています。

 さて、そんなわけで意気揚々と出たは良いですがまだどこに行くのか決めていないのです。

 今日はまず、どこへと行きましょうかね。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

1


>>66 選択:1

※竹林内なので、妹紅とのイベントが発生します



 とりあえず、今日は始めにこの竹林の中を歩くことにしました。

 永遠亭に行って輝夜さんと遊びについて考えたり、色々と画策しても良いのですがそれよりも妹紅さんなのです。

 もしかすると、会えるかもしれない。

 そう思って迷いの竹林の中を進んでいけば――。

妹紅「ん?ああ、ローゼスじゃないか」

リンガー「こんにちは、妹紅さん」

 あっさりと会うことが出来ました。

 ちょっと拍子抜け、というわけじゃありませんが運が良いというかなんというか。

妹紅「また無茶をしたりしていないか?」

リンガー「してないのですよ。大丈夫なのです」

妹紅「そうか、なら良いわ。最近、風の噂だがお前が色んな場所へ赴いていると聞いていて」

 ほほう、そんな噂が立っているのですか。

妹紅「悪戯を懸念している者も多い。気を付けないと、どやされるだけじゃあ済まないかもしれないぞ」

リンガー「懸念しているだけなら大丈夫なのです。もしするとしても、事前に計画を練りますし」

妹紅「……そういう所が、お前は侮れないとさせている所以よね。体は弱いっていうのに」

リンガー「それは褒め言葉と受け取ります」

 体が弱いからこそ、この頭脳でカバーするのです。

 手先は器用だって自信はありますから、道具を使ったりとか色々やりようがあるのですよ。

妹紅「……それで、お前はどういうつもりなんだ?」

 その中で、妹紅さんが唐突に尋ねて来た言葉にボクは首をひねりました。

妹紅「輝夜から聞いているのよ、お前が何かをしようとしているって」

リンガー「それは」

妹紅「お前の夢は知っているし、お前のやりたい事も知っている。……だけど、不可解なのはそれに輝夜を巻き込んだこと」

 ポケットに手を入れたまま、妹紅さんは腰を曲げてボクの目線を合わせてそう言いました。



妹紅「お前の夢は妖精の組織を作ることで、そして毎日を面白おかしく過ごすこと。あの日お前はそう言ったのよ」

リンガー「そうです。それは今も、変わっていません」

妹紅「……輝夜は妖精じゃないし、聞けばお前は私も誘うつもりだとか。なあ、ローゼス。お前は何がしたいんだ?」

リンガー「そこまで聞いているなら、逆に聞きましょう。妹紅さんは何故、輝夜さんと殺し合いをするのです?そうでしか生を感じられないと言い切れるのですか?」

妹紅「それが一番手っ取り早いからよ。ローゼス、お前は頭が良いし、良いやつだって知っているから言うが……」

リンガー「余計なお世話、ですか」

妹紅「……そうだ」

 輝夜さんと話した時にも感じた距離感のある言葉を、ボクは先に出せば妹紅さんは少し間を置いてから肯定しました。

 そうでしょうね。あなたからしてみれば、確かに余計なことなのかもしれません。

 ですが、ボクはそんなことをさせたくはないのです。してほしいとは思わないのです。

 だからボクは――。

※選択

1:くだらない、はっきりとそうボクは言い放ちました
2:子供みたいですね、とボクは言い放ちました
3:悲しいと思いませんか?とボクは尋ねました
4:その他(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>74 選択:3 ※コンマ一秒の戦い

リンガー「悲しいと思いませんか?」

 ボクはそう、尋ねました。

妹紅「悲しい?何故そう思うのよ」

リンガー「傷つけ合って生を感じるなんて、そんなのおかしいのです。ボクはそんなことを二人にはして欲しくないのですよ」

妹紅「だから仲良しこよしで居ましょうと?……ローゼス、お前は子供だからそういうことを言えるんだ」

 やれやれ、と。

 妹紅さんは肩を竦ませてため息を吐きました。

妹紅「私はもう、千年以上この世を生きているのよ。暇を潰す為に色々考えたり行ったりもしたわ。そりゃあ、最初は輝夜に対する恨みばかりだったけど」

リンガー「恨みって、そんな」

妹紅「リンガーは竹取物語を知っているか?」

リンガー「一応は……」

妹紅「ならば話は早い。竹取物語の主役である『かぐや姫』こそあいつであり、求婚をした人物の一人が私の父だった」

リンガー「あれは御伽噺ではないのですか?」

妹紅「だろうな。今ではそうされているらしい。人里にもあったよ。……でも、あれは脚色されているにせよ実際にあった話だ。だから私は、父を誑かした輝夜を憎んだ。月に逃げたと思ったから、せめて困らせてやろうともした。実際に会ってみたら、そうではなかったんだけどな」

 自嘲するように、妹紅さんは言った後に小さく笑います。

妹紅「だが、それでも私はあいつと殺し合う理由があるんだ。……いや、私は殺し合いたい。この欲求が人間らしいと思えるから、『生』を強く感じるから」

リンガー「そんなの……!」

妹紅「意地じゃないんだ。理屈でもない。ローゼス、私には他に何も思うところがないのよ。……なんだかんだで、あいつも楽しんでいる様に思えるしね」

 妹紅さんの言葉に、ボクはやっぱり理解出来ないと思いました。

 死なないから、いつまでも死ぬことがないから殺し合いをしたい。

 それが何よりも楽しみだと言わんばかりの態度の妹紅さん。

リンガー「だったら、他の楽しみで埋めるべきなのです!殺し合いなんて、そんな……」

妹紅「……ローゼス。私はお前の様に生きることは出来ないの。だから、私は抜きに考えて頂戴。それでも私を仲間にしたいなら」

 そう言って、妹紅さんはポケットから出した拳を握り締めました。

妹紅「私に生を感じさせてみなさい。せめて私を退けることが出来なければ、私はその『お遊び』に付き合う気は起きないわ」

リンガー「妹紅さん……」

妹紅「……そろそろ良いでしょ?私も、暇が過ぎるわけじゃないから。それと、こう言ってはなんだけど私は個人的に見てお前の事を気に入ってはいる。だから、無茶はするなよ」

 それは暗に、妹紅さんの事を諦めろ。そう言っている様にボクは思えました。

 それでもやっぱりボクは、妹紅さんと輝夜さんが殺し合うのなんて嫌で。

 でも、今のボクは何も言うことが出来なくて。

 妹紅さんが去っていく背中を、見送る事しかできませんでした。

※妹紅の好感度が上がりました


 ―迷いの竹林(昼2)―

 妹紅さんに対して、ボクに何か出来ることはあるのでしょうか。

 あの方の考えをボクは理解出来ないのです。

 ……それでもやっぱり、この思いは無駄にしたくないのです。

 ボクは痛いのが嫌いなのです。死なないって分かってても、それでもその『過程』をボクは受けたくないのです。

 だから、止めたい。せめて輝夜さんとの殺し合い以外にも生きてるって感じて欲しい。

 今はまだ時ではない、ということなのでしょう。

 切っ掛けがない以上、きっとここから踏み込むことは出来ないのです。

リンガー「果報は寝て待てと言いますが……」

 まず、自分から動かなければならないのです。

 妹紅さんが自分から参加したくなるような組織を作るにしろ、さいきょーの妖精になるにしろ。

 ボクは、そのチャンスを作ることから始めなければ。

 その為にも、今も何かしなければ。

※選択

1:引き続き竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

3


>>78 選択:3

 ―人間の里(昼2)―

 ここは相変わらず活気があって良いのです。

 最近は妖精も妖怪もよくここに居ますし、チルノちゃん達もたまに来ているみたいです。

 イタズラをするにも絶好のスポットになりますし。あまり大仰なことは出来ませんが。

 ボクとしては、毎日のスパイスになるようなイタズラが好きなのです。

リンガー「最近は全然してませんがねー」

 姫海棠さんにしてから、何もしていないのです。

 まあ、普段これだ!と思ったことを計画を掛けないとやったりしませんけど。

 あの方に対しては、仕返しというのもありましたが。

 そんなことを思いながら里の中を歩いていると――。

※判定

5以上で誰かと遭遇

判定直後

へい


>>82 コンマ:8 成功

※誰と会った?(内容明記)


↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


小鈴



>>84 小鈴 ※鈴奈庵を持っていないので、口調その他間違ってるかも……

 そういえばと、立ち止まったのは貸本屋の前でした。

 いつからここにあるかは知りませんが、何か本を読みたくなったので中を覗いてみます。

「ん?ああ、お客さんかな。どうぞ見てってくださいなー」

 奥から店番らしき人の声が聞こえました。

※選択

小鈴とは知り合い?

Yes/No

※そのレスと同時に好感度判定
1ほど険悪 9ほど好感 0・ゾロ目で……?

↓3

知ってる


>>91 選択:知り合い コンマ:9 ※たまにタダで本貸してるくらい

※本居 小鈴:何時でも遊びにおいで。わからない文字とかあったら教えてあげるから を取得

リンガー「ボクですよ。リンガー・ローゼスです」

小鈴「リンガー君か。いらっしゃいませー」

 カウンターに立っている飴色の髪を鈴の付いた髪留めでツインテールにした女の子――本居 小鈴(もとおり こすず)さんの前まで移動して、ボクらは挨拶を交わします。

 小鈴さんには、というかこの貸本屋である『鈴奈庵』にはよくお世話になっています。

 ボクはたまに本を読んだりします。なので、貸本屋は重要な場所なのです。

小鈴「今日は本を借りに来たの?」

リンガー「そのつもりでしたが、これというものがないですねー」

 何か読もうかな、とか。何か買おうかな、とか。

 そう思い立ってからいざ店に入るとやっぱいいかなー、なんて思うことはよくあります。

 こう、なんとなくだからすぐに心変わりしてしまうような。

 そんな感覚なのです。

小鈴「なんだ。せっかくだから妖魔本でも借りてく?」

リンガー「いいえ、何かあった時怖いので遠慮しておくのです」

小鈴「そう?妖精君でちゃんと本を読んだりするのは君やルナチャイルドちゃんだけだし、たまには読んで欲しいんだけどね」

 そう言っても、妖魔本は何が書かれているのかわからないことが多いのです。

 読めないものを借りても仕方ないのです。

リンガー「また今度、何かお借りすると思うのでその時に」

小鈴「そうだね。いつもちゃんと大事にして返してくれるし、またサービスしてあげるわ」

リンガー「本当ですか?ありがとうございます!」

 小鈴さんの言葉に、ボクは笑顔で素直に喜びを伝えました。

 以前はサービスで一冊無料にしてもらいました。

 今回もそうだと良いんですがねー。

 その後、世間話で盛り上がり他の客が来た所でボクはお暇することにしたのでした。


※盛大に寝落ちした。最近眠気が来たらすぐ寝てしまう……。体力減ってるのかしら。

※今日はここまでで。ご迷惑をおかけして申し訳ない。

※次回は明日の23:30頃に再開予定です。今度こそちゃんと寝落ちしないよう頑張ろう。

※では、お疲れ様でした


※こんばんは。風邪引いて体力尽きて昨日は寝てました。申し訳ない。

※今日は調子が良いので少し再開します。

※予定としては23:30頃に。


※マスクと風邪薬は常備品です。

―人間の里(夕方)―

 鈴奈庵を出た頃には、既に夕暮れになっていました。

 小鈴さんとの世間話や面白そうな本を少しだけ読ませてもらったりとかしていれば、時間は簡単に過ぎていきます。

 楽しい時間は流れるのが早いと言いますが、最近までその感覚がよくわかりませんでしたが。

 ボクは、確かにそうなのかもしれないと思います。

 そう思うようになったのは、やっぱりあの時の後から、なのかもしれません。

リンガー「……でも、考えてみればどうしてそう思うようになったのかわからないのです」

 きっと、それもあの時の事が関係しているのでしょう。

 ……さて、それはそれとしてこれからどうするかなのです。

 決めて、行動しましょう。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:まだ人間の里を歩くのです
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)


※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

5


>>106 選択:5

 ―霧の湖(夕方)―

 移動した先は、いつもどおりの霧の湖。

 夕暮れに染まる水面はとても綺麗で、ボクはその湖畔を沿うように歩きます。

 そうしていれば――。

※遭遇判定

5以上で誰かと遭遇

判定直後

ksk


>>108 コンマ:クリティカル

※誰と会った?(選択)

1:大チル
2:三月精
3:リグル
4:こころ
5:その他(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>110 選択:4

こころ「あ。こんにちは、ローゼス」

リンガー「こんにちは。秦さん」

 水辺でぱちゃぱちゃとしていた秦さんに出会いました。

リンガー「今日もお散歩ですか?」

こころ「そうよ。ローゼスはどうしたの?」

リンガー「似たようなものですよ」

こころ「ここはいい場所で好き。最近は夕方に来るのが日課になってるわ」

リンガー「ああ、ボクたちが遊んでいない時は静かですしね」

こころ「遊んでいたら、賑やかじゃない」

 ああ、とりあえずこの場所が好きなんですね。

 ポーカーフェイスで表情が変わらないからよくわからないのですが、お面でなんとか判別出来るくらいでしょうか。

 でも、ボクはそのお面の意味がよくわからないのでなんとも言えません。

 さて、何か話題はあったでしょうか?

※話題安価(自由安価)

↓3

野望について話す


>>119

リンガー「そういえば、以前ボクはさいきょーの妖精を目指していると言いましたが」

こころ「そういえば言ってたわね。どうしたの?もしかして、最強の名を掛けて勝負したいの?」

リンガー「いえ、どうしてボクがさいきょーを目指しているのか、という話です」

こころ「なんだ……。違うんだ」

 福の神から姥の面へ早変わりさせながら、陽気な口調から残念そうな口調へ。

 少しだけ、目に見えて表情というか、感情が見えた気がしましたがとりあえずそういう話ではないので割愛。

リンガー「それは、また今度ということで」

こころ「今度してくれるの?良いよ良いよ、いつでもどんと来いだ♪」

 ……まあ、口約束ですしきっと忘れることでしょう。ボクは弾幕ごっこが苦手なので、先に色々と細工をしなくてはいけませんし。

リンガー「ボクは、仲間を集めているのです。毎日を面白おかしく過ごす為に」

こころ「仲間?」

リンガー「そうなのです。元々は妖精の組織を、と思っていたんですが色々とありまして」

 妹紅さんと輝夜さんの事が、ボクにとってあまりにも衝撃的過ぎたから。

リンガー「みんなが面白おかしく過ごすことが出来ればいいな、と。思っているのです」

こころ「それは私も含まれるのかな?」

リンガー「もちろんなのです!ボクは友達も知り合いの方も、みんな笑っていて欲しいのです!!」

こころ「……やっぱり君は、面白くて可愛いね」

リンガー「可愛くはないのです!!」

 ボクは男の子なのです。可愛いと言われて嬉しいとは思わないのです!

 それからボクは秦さんと他愛もない話をし続けました。

 少しだけ、ボクの野望に興味を持ってくれたようで少し嬉しいのです。
 
 ……誘ったら、仲間になってくれますかね?

 でも、まだ二回しか話してませんし、もっと仲良くなってからお話してみましょう。

※こころの好感度が上がりました


 ―迷いの竹林・リンガーの住処(夜)―

 秦さんと別れた頃には、もう夕暮れも過ぎそうになっていました。

 迷いの竹林に戻った頃にはもう夜になっていましたし、妖怪に襲われなくて一安心なのです。

 バラの水を換えて、朝の残りを晩ご飯に食べて。

 やることがなくなってしまったのです。

 ……意外と、ひとりだとやれることってないなーなどと、一人考えてしまいます。

 何かするか、さっさと寝てしまいましょうか。

※選択

1:明日に備えて眠るのです!
2:仲間を集める計画を練るのです!
3:どんな遊びをしたいかを考えるのです!
4:どんないたずらをするか考えるのです!
5:その他(内容明記 選択表示なしでも書いて頂ければ大丈夫です)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

1


※たまには何かしようぜ!?

>>126 選択:1

 今日も早寝するのです。健康なのです。とても健康なのです。

 ルナちゃんはよく夜更かしをしていると聞きますが、夜更かしってどんな感じなのでしょうか?

 うーん、たまには誰かのお家にお泊りに行ってもいいかもしれませんね。

 そんなお誘いがあれば、ですけど。

リンガー「それでは、おやすみなのです……」

 布団を被り、ロウソクを消して部屋を暗くするのです。

 そうして目を閉じたボクは、そのまま眠りに就くのでした。


※現在公開可能な情報

名前:リンガー・ローゼス
読み:りんがー・ろーぜす
能力:地に落とす程度の能力
種族:妖精
危険度:低
人間友好度:?
身体能力【2】:妖精の中でも体が弱い様です
精神【5】:一般的な妖精らしい度胸を得ました
頭脳【8】:妖精の中では頭が良いようです
潜在能力【5】:普通です
幻想郷縁起
なし

持ち物

なし

特殊設定

妖精好き
あなたは同族である妖精が大切。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

チャンスメイカー
あなたはどんなチャンスでもうみ出し掴み取る。
だが、掴むまで貴方にとって吉か凶かはわからない。
効果:ファンブルの際、もう一度判定を行う

現在の仲間
蓬莱山 輝夜
チルノ
大妖精

現在行ける場所

迷いの竹林※拠点
人間の里
霧の湖
妖怪の山
太陽の畑

相関図
『妖精』
チルノ:やっと見つけたわよこのすっとこどっこいしょーッ!!【?】
大妖精:心配したんだから、リンガー君【親友】
ルナチャイルド:あんたもあたしたちと暮らせば良いのに【???】
サニーミルク:ルナほどじゃないけど、あたしもあんたの心配してたからね【親友】
スターサファイア:……わたしは、なんで?【???】
『迷いの竹林』
リグル・ナイトバグ:まあ、頑張ってみれば良いんじゃない?【知り合い】
『人間の里』
秦 こころ:君は可愛く面白い子【知り合い】
『永遠亭』
蓬莱山 輝夜:最高に面白い妖精君。あなたなら、きっと――【仲間】
八意 永琳:悪戯さえしなければ、良い子よね【知り合い】
『英雄伝』
藤原 妹紅:倒れてもらっても困る。無理はするな【知り合い】
博麗 霊夢:狡賢い妖精は面倒以外の何でもないわ【嫌悪】
『妖怪の山』
姫海棠 はたて:ななな、ナニコレ可愛いぃい!【愛玩】
『太陽の畑』
風見 幽香:君のこと、気に入ったわ【愛玩】


※今日はここまでで。風邪早く治らねえかなぁ。

※なかなか物語が先に進まねえ……。もっと頑張ろう。そうしよう。

※次回は明日の夜に再開予定です。

※では、お疲れ様でした


※23:30頃に再開予定です


※再開の時間です。早速判定からやっていきましょう。

※夢判定

コンマ一桁6以上でリンガーは夢を見る

判定直後

8


>>137 コンマ:9 ※成功

※更に判定

1:泥
2~:繰り返す苦しみ
4~:大妖精の風 チルノの氷
6~:三月精は踊る
8~:薔薇は舞い踊る
0:足引き

判定直後

8

いまさらだけど、>>1のAAがよく分からないんだが


>>141 輝夜のAAですね


>>139 コンマ:5 ※大妖精の風 チルノの氷

 ―???―

 夢を。ボクは、夢を見ていました。

 夢の中のボクは大ちゃん、チルノちゃんの二人と一緒にどこかで遊んでいます。

大妖精『チルノちゃん!いくよー!』

チルノ『いつでも良いよ大ちゃん!どんと来い!!』

 ボクはそれを、遠巻きに眺めていました。

 大ちゃんの起こした風がチルノちゃんの作った氷の粒を巻き上げて、空からキラキラと舞い降りて来ます。

 とても綺麗で、ボクはその光景に目を奪われたと記憶しています。

チルノ『ん?あれ、リンガーじゃん。なにやってるの?』

リンガー『こんにちはチルノちゃん。新しいイタズラの予行ですか?』

大妖精『こんにちは、リンガー君。……違うよ。チルノちゃんがやってみたいことがあるって言って、そのお試しだよ』

リンガー『ああ、そういう遊びなのですね』

 ボクはそう言いながら、トテトテと彼女達に近付きます。

 大ちゃんもチルノちゃんも、ボクから見たら力の強い妖精なのです。

 大ちゃんは風を操れますし、チルノちゃんは氷を操れる。それに、何時でも元気ですしボクよりも体力がある。

チルノ『ふっふーん、どうよリンガー!これぞ大チル奥義の一つ、『アイシクルハリケーン』よ!』

大妖精『そんな大それたことじゃないんだけどね。弾幕ごっこじゃ使えないし』

チルノ『えーっ!?そんなことないよ大ちゃん!さいきょーのあたいが考えた技だよー!?』

リンガー『あはは、そうですねー。もっと大きな粒なら弾幕ごっこで使えるかもしれませんが』

大妖精『うんうん。だから、この奥義は(試作)って感じになるのかな?』

チルノ『どういうこと?』

リンガー『すぐには使えない。ということですよ』

チルノ『そうなのかー……。リンガーは弾幕ごっこすっごく弱いけど、こういう時いいいけんを出してくれるよね』

リンガー『……まあ、それが取り柄みたいなものですから』

 チルノちゃんの言葉に、半ば諦めていたボクの弱さを出されてムッとしたのを、今でも覚えています。

 確かにボクは弱いのです。それは、自分でもよくわかっています。

 だから、他のみんなよりも色々と覚えられたり、イタズラの時に作戦を考えてその成功率が高いのが自慢でした。

 でも、ボクは一人だと何も出来ません。ただの妖精にすら体力で負けてしまうほどでしたから。


チルノ『リンガーはさいきょーのあたいか大ちゃんを見習いなさい!そうすれば、絶対に強くなれるわよ!』

リンガー『そうなのですかね』

チルノ『当たり前よ!だってあたいは天才だもの!!』

 腰に両手を当てて大きく胸を張るチルノちゃんがとても羨ましくて。

大妖精『ごめんね、チルノちゃんがああ言っちゃって』

リンガー『いいえ。チルノちゃんが言ったことは事実なのです。実際、ボクは弱いですから。大ちゃんだってわかってるのでしょう?』

大妖精『……うん。ごめんね。拗ねちゃった?』

リンガー『そんなことないのです。ボクは強さなんかよりもみんなと楽しく遊べれば良いのですから』

大妖精『リンガー君がそういうなら良いんだけど……』

 本当は、この時ボクは拗ねていました。

 大ちゃんは優しいからきっと全部は言わないでしょうけど、ボクは察してしまうのです。

 その中で、チルノちゃんほどではないですが普通の妖精よりもずっと強い大ちゃんが羨ましく思えてならなくて。

 弾幕ごっこはみんな楽しんでやっているのに、ボクにとってそれはとても苦手なものだったから。

 後ろで見ていることしか出来ない、そんなボクだから。

リンガー『じゃあ、今日はその技の練習と研究をするのです!』

チルノ『わかった!大ちゃんもそれで良い?』

大妖精『うん、良いよ。リンガー君、意見よろしくね?』

リンガー『お任せあれ!』

 そんな強がりを見せながら、二人の軽快に飛んだり弾幕を放ったりする姿に心をもやもやとさせていたのです。

 大ちゃんの風と、チルノちゃんの氷。

 風に舞い上がる粒を眺めながら、ボクはその時――。


※うう、すいません。こんな少しですがやっぱり体調がすぐれないので今日は終わりとさせていただきます。

※明日はやれたら夕方くらいか、体調が良ければ午後くらいから再開しようかと思っていますのでその時にまた。

※では、おつかれさです

>>150自然が具現化した妖精って設定だったと思うから
風も使えるんじゃない?


>>151の言うとおり、自然の具現化なので使えると自己解釈してます

※21:30頃に再開予定です。多分、短いですが


※少し遅れましたが、再開していきます

 七日目

 ―迷いの竹林・リンガーの住処(朝)―

 今日も朝、いつもどおりに目を覚まして布団から這い出ます。

 換気の為に冷たいですが換気口を開き、今日は何をしようかなと考えます。

リンガー「朝は何をしましょうかねー」

 一日の始まりから暗くいきたくありませんし、何かしましょうか。

※選択

1:朝ごはんを作るのです!(判定あり)
2:竹林を探索するのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖をまだ歩くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:風に任せて行動するのです!
8:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>156



 人間の里で買ったり貰ってたり、あとは拾ったりとかで集めた食料はまだまだ備蓄があります。

 それを火に掛けたりで料理をして、今日も朝ごはんの時間なのです。

 夜にも食べますし、美味しく出来ればその楽しみも出来るのです。

 そんな風に朝食を並べていると――。

※判定

5以上で知り合いが来訪

判定直後

わい


>>163 コンマ:3

 結局は一人で朝ごはんを食べて、食器をかたして終わるのでした。

 昨日はスターちゃんが来てくれましたが、まあ毎日誰かが来ることはないでしょう。

 たまには誰かを誘ってみても良いかもしれません。


―迷いの竹林(昼)―

 支度を終えて外へ出ました。

 いつもどおりの寒さで、そろそろ暖かくなってくれても良いと思うのです。

 リリーちゃんも、もっと早く来てくれれば良いのに……。

 まあ、そんな自分勝手な愚痴は良いとして。

 今日はどこへと行きましょうか。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

8


>>166 選択:8

 どなたかを仲間に誘いに行くのです。

 もっともっと仲間を増やして、ボクの夢を達成するのです!!

 強くなるためにも、協力してくれる方が居れば心強いですし。

 さて、どなたを誘いましょうか……。

※選択後判定あり

1:ルナ
2:サニー
3:スター
4:小鈴
5:妹紅

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

3


>>173 選択:3

 ―三月精の家(昼)―

 スターちゃん。ボクと仲良くしてくれる妖精の一人なのです。

 ルナちゃんやチルノちゃんと同じくらい、ボクによくしてくれる子でした。

リンガー「……」

 でも、今はボクのことを忘れてしまっているのです。

 ボクの覚えていない『あの時』にきっと、彼女に何かがあったことは間違いないのです。

 だから今日は――。

リンガー「あ、スターちゃん」

スター「こんにちは、リンガー。今日はどうしたのかしら?」

 彼女を仲間に誘ってみよう。そう思って、彼女達の家に来たのです。

リンガー「ルナちゃんとサニーちゃんはどうしたのですか?」

スター「ルナ達なら、出掛けているわ」

リンガー「あ、そうなのですか。……ところでスターちゃん、昨日話したことなんですけど」

 居ないなら、それも仕方ないのです。

スター「ああ、それならサニーとルナも割と乗り気だったわ。……でも、わたしはやっぱり不安ね」

リンガー「どうしてなのです?」

スター「……なんとなく。わたし自身、なんでかわからないの。でも、リンガーと一緒に遊びたいし……。ごめんなさい、なんて言えば良いかわからないの」

リンガー「……一緒に遊びたいなら、仲間になってくれませんか?」

スター「だから、それが不安で……」

リンガー「不安だからこそ、なのです。仲間になって一緒に遊べば、きっとその不安もなくなると思うのです」

 なにより、ボクの目的は毎日を面白おかしく過ごすことなのです。

 不安なんて感じないくらい、一緒に遊べば良いのです。

リンガー「スターちゃん。どうかボクを信じてみませんか?」

スター「リンガーを……?」

リンガー「一緒に、毎日を面白おかしく過ごせるようにしましょう。そうすれば、きっと」

 今見ている世界が、もっともっと輝いて見えると思うから。

 ボクはそう思ってスターちゃんに手を差し伸べました。

※判定

6以上でスターが了承してくれる

同族:+2
フラグ:+1

判定直後

ほい


>>176 コンマ:5+3=8

 スターちゃんはボクの手を、ゆっくりと握ってくれました。

 そうしてジッとボクの目を見据えて、口を開きます。

スター「信じて、良いのよね?」

リンガー「当たり前なのです!」

スター「絶対大丈夫なのよね?」

リンガー「お任せあれなのです!」

スター「だったら、もう、離さないでよね?」

リンガー「えっと……?」

 スターちゃんが言った最後の問に、ボクは首を傾げました。

 それは、どういう意味なのでしょうか?

スター「……わたし、今、なんて言った?」

リンガー「……わからないのです」

スター「だったら、良いんだけど……」

 意味が、ということなんですがスターちゃんが納得しているので心の内に秘めておくのです。

 やっぱり、ボクとスターちゃんの間で『あの時』に何かがあったということでしょうか?

 スターちゃんが仲間になった以上、その問題もちゃんと解決しないといけないのです。

 そう、スターちゃんの手を強く握りながら思ったのでした。

※スターが仲間になりました


※今日はここまでで。ちょっと療養に専念しようと思うので、来週までおやすみしようと思います。

※では、お疲れ様です


サーバー復活おめでとうございます。そしておはようございます。

そして、去年もでしたが今年もやってしまいました、風邪こじらせ。

長期放置申し訳ないです。サーバーも復活しましたしこっちもそろそろ復活しようかと思います。

20:00頃に出来れば再開します



※そろそろ再開しましょうか。

※久々なので、いつも以上に遅筆になると思います、ご容赦を。

※一応確認。参加してくれる方どれくらい人いますかねー


※うっし、んじゃあ簡単なあらすじからやっていきますかね


 リンガー・ローゼスは大地の妖精である。

 体が弱く、頭が(妖精にしては)良い彼はとある夢を持っている。

 仲間を集め、毎日を面白おかしく過ごすこと。

 そして、そんな仲間の為にさいきょーの妖精になること。

 リンガーはとあるきっかけで妹紅の行動原理を知る。

 殺し合いでしか生を実感出来ない彼女に、もっと楽しい事があるはずだと、彼は仲間集めに奮起する。

 まず、妹紅の殺し合い仲間である輝夜を仲間に入れた。

 同族であるチルノと大妖精を仲間にすることができた。

 そして、新たな問題も出てくる。それは、スターの記憶からリンガーの事が抜け落ちていたということだった。

 そんなスターを彼は仲間に引き入れることに成功したリンガー。

 リンガーは走る。『あの時』に何が起こったのかを思い出す為に、妹紅を仲間にする方法を探す為に。

 毎日を面白おかしく過ごす為の仲間と、さいきょーの妖精を目指して。

 幻想に走り給う 第四幕 リンガー・ローゼス


※本編再開

―幻想郷(昼2)―

 スターちゃんが仲間になってくれたました!これは、とっても嬉しいことなのです!

 チルノちゃん、大ちゃん、輝夜さんに続いてスターちゃん。これで、四人目なのです。

 でも、これからも問題はいくつかあるのです。

 ルナちゃんとサニーちゃんは、スターちゃんが言うにはボクのやろうとしていることに乗り気ですが、妹紅さんはどうやって引き入れればいいのでしょうか?

 それに、スターちゃんとボクに『あの時』何があったのかも、思い出したり調べたりしなければいけないのです。

 きっと、それが全てに繋がる鍵なのです。

 チャンスは自ら作るもの。毎日何か行動するのが、チャンスを作るきっかけになるのですから。

 さて、ならこれからどうしましょうか。暇を持て余すのなら、何処かに行きましょう。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

2


>>205 選択:2

 ―永遠亭(昼2)―

 勢いよく向かったのは、永遠亭でした。

 竹林の中にあるこの屋敷には、ボクの目指している組織の仲間になってくれた輝夜さんが居ます。

 あと、ついでにボクの事を警戒しているお医者さんの八意先生も居ます。

 ついでに、妖怪うさぎさんも多いのです。

 さて、来たはいいですが誰か居ますかね?

 そうしていると――。

※遭遇判定

5以上で誰かと遭遇

判定直後

へい


※相変わらずコンマ神が大爆笑してやがるなおい

>>207 コンマ:0(クリティカル)

※クリティカルにつき、二名まで指定可能。ただし、永遠亭、もしくは迷いの竹林に居そうなものに限る

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

輝夜


※はい、メインイベントはいりまーす。久々だなぁ、この感覚。というか、コンマ神は自重する気まったくないのか

>>213 指定:輝夜 コンマ:99(ゾロ目)につきメインイベント発生

輝夜「あら、ローゼス。こんにちは。うちに何か用でもあった?」

リンガー「あ、こんにちは輝夜さん。いえ、特にこれといった用はないのです。たまたまなのです」

 偶然、永遠亭の玄関門から出てきた輝夜さんと鉢合わせることになったのでした。

 輝夜さんと挨拶を交わしつつ、ボクはここに来た理由を尋ねられたのでそれに答えます。

輝夜「あら、そうなの。なーんだ、遊びに誘ってくれるのかとちょっと期待したのに」

リンガー「ごめんなさい」

輝夜「あら、謝るようなことじゃないわ。冗談よ、冗談。ふふ、でも今度はちゃんと遊びに誘って欲しいものね」

 クスクスと袖で口元を隠しながら輝夜さんは笑います。

リンガー「……そういえば、お出かけですか?」

輝夜「ええ、そうよ。ちょっとした野暮用。……そうだ、ローゼス。あなたも付いて来なさいな」

リンガー「ボクも、ですか? そんな、付いていったりしたらご迷惑じゃ……」

輝夜「迷惑だなんて、思わないわよ。それに付いてくれば貴方にとって有益なことになり得るわ。まあ、どうしてかは付いて来てからのお楽しみになるけれど」

 突然の輝夜さんからのお誘いに、ボクは首を傾げて悩みます。

 ボクにとって有益になり得ること?

 輝夜さんの言っている意味を理解しかねるのですが、彼女は悪戯っぽく微笑んでボクの回答を待っている様でした。

 行くか、行かないか。

 どうしましょうか。

※選択

1:輝夜に付いて行く
2:輝夜に付いて行かない

↓3

1


>>220 選択:1 ※イベント継続

リンガー「わかりました。そんな事を言われてしまったら、楽しみ過ぎて付いて行きたくなってしますのです」

輝夜「了解。それじゃあ私に付いて来なさい。ええ、きっとあなたにとってとっても驚く事が見れると思うわ。そう、きっとね」

 含みのある言い方をして、輝夜さんは永遠亭を背を向け歩き始めます。

 ボクはその後ろを追う様に歩き、二人で迷いの竹林の中を行くのでした。





 ―迷いの竹林(昼2)―

 昼下がりの迷いの竹林。乾燥した空気が充満する中、風が竹を揺らしてざわざわと音を鳴らします。

 輝夜さんに誘われ、その後を付いていけば出たのは少しばかり円状に開けた場所でした。

 彼女曰く、そこが待ち合わせ場所だそうですがこんなところで一体何をしようと言うのかと疑問が頭を過ぎります。

 一方で、ボクは不安を抱えていました。

 考えてみれば、簡単なお話だったのです。

 輝夜さんが一人外に出て、誰かと待ち合わせをする。

 その相手となれば、勿論――。

妹紅「……なぁ、輝夜。どうしてローゼスがそこにいるの?」

 ――妹紅さん。

 彼女は竹林の奥からゆっくりと歩いて現れると、訝しげにしながら輝夜さんに尋ねました。

輝夜「あら、私は彼の仲間よ。そんなローゼスに、普段私達のしている事を見せてあげようかと思ったの」

妹紅「私達の殺し合いは、見世物なんかじゃない」 

輝夜「その殺し合いに不満を持っているローゼスだからこそ、私は観客として連れてきたのよ」

 二人の会話に、ボクはおいてけぼりをくらいます。

 それでも、これから何をしようとしているのかはわかりました。

 殺し合い。普段彼女たちがやっているという、妹紅さんが唯一生を感じられると言った、殺し合い。

 それをこれからやるのだと、ボクに見せるのだと、輝夜さんは言ったのでした。

リンガー「輝夜さん、どういうつもりで……!」

輝夜「ローゼス、良い? 百聞は一見に如かず。あなたは実際に見てみるべきなの。妹紅が生をこれで感じている瞬間を。見たことないものを、否定するのは良くないわ? あなただってそう思わない?」

リンガー「それは……」

妹紅「ふざけるな輝夜。ローゼスに私達の血なまぐさい殺し合いなんて見せてどうするのよ」

輝夜「良いじゃない別に。妹紅は優しいのね。それとも少年趣味なのかしら?」 

妹紅「……そういうつもりで言ったんじゃない。ただ、ローゼスは子供だ。妖精とは言え、お前はこいつにトラウマを植え付ける気なのか?」

 トラウマになるほどの殺し合いなのですか?!



輝夜「あら、脅してるの? ローゼスに見せるのが、そんなに嫌なのかしら?」

妹紅「ああ、嫌だね。水を差された気分よ。それに最初に言ったでしょう? 私達の殺し合いは、見世物なんかじゃない」

リンガー「そ、そうなのです! 妹紅さんの言う通りなのです! 殺し合いなんて……! そんなの、ボクは二人が傷付く姿なんて見たくはないのです!!」

 ボクが望むのは、みんなが笑って面白おかしく過ごすこと。

 痛みを伴い、血を流しながら、殺し合いをしてまで生を求めるなんてボクは認めたくはないのです。

輝夜「……ふふ、ローゼス。あなたは一つ勘違いをしているわ」

リンガー「勘違い、ですか……?」

輝夜「そう。この場所に踏み入れた時点で、あなたに拒否権はないのよ。見る見ないの強制まではしないけど。……そうね、妹紅。あなたに対してもそうだわ」

妹紅「……」

輝夜「私はあなたとこうして対峙している今、あなたと殺し合いをする瞬間を、これから行う戦いをしたくて仕方がないの。付き合いなさい、たまには私から行くのもありでしょう?」

 口元を歪に、これから行うであろうことに期待するように、輝夜さんはにやりと笑うと雰囲気が一気に変わっていきます。

 妹紅さんを見やれば、呆れた風にため息を吐いていました。

妹紅「ローゼス、さっさとここから立ち去りなさい。お前が見ても、何も得られないから」

リンガー「そんな……! 輝夜さん、やめてください! 妹紅さんも、構えないで!!」

輝夜「さあ、行くわよ妹紅。あなたの楽しみを、私が提供してあげるわ!」

妹紅「致し方ない、か。……まあ、殺し合いが出来るなら、やらないわけにいかないものね!」

 ボクの言葉を余所に、二人は駆け出します。

リンガー(ボクは、どうするべきなのでしょうか?)

 始まってしまった殺し合い。止めたくても止められなかった殺し合い。

 二人が死ぬことはないのはわかりますが、それでもボクは止められなかった。

 ボクの言葉はもう、二人に届くことはないのでしょうか。

 ボクが何をしても、二人を止められないのでしょうか。

 ボクは輝夜さんの言った通りこの殺し合いを見ているべきなのでしょうか。

 ボクは妹紅さんが言った通りこの殺し合いの場から去るべきなのでしょうか。

 ……ボクは、ボクは。

※判定

5以上でこの殺し合いから目を逸らさない

判定直後

真っ直ぐ見ろ


>>224 コンマ:5 ※成功

リンガー「ボクは、この殺し合いから目を、逸らさない――!」

 そうなのです、ここで逃げるわけには、目を逸らすわけにはいかないのです。

 ここから逃げれば、ボクは妹紅さんのことから目を逸らす事になるのと同じなのです。

 ボクは、逃げたらダメなのです。ボクが求めている夢の為にも、ボクが望む世界の為にも。

 ボクは妹紅さんと輝夜さんにも、笑顔で楽しく面白おかしく毎日を過ごして欲しいのです。

 だから、ボクは――!

※判定

~4:それでもボクは、この殺し合いをただ見ているしか出来なかったのでした
5~7:ボクは殺し合いをする二人に、言葉を投げかけ続けました
8~:ボクはいてもたってもいられず、二人の殺し合いに介入したのでした
0・ゾロ目:???

判定直後

ほい


>>226 コンマ:5

リンガー「やめてください二人共! こんな事をしても、なんにもならないのです!!」

妹紅「輝夜! 今日も私が勝たせてもらう!」

輝夜「ふふ、そう簡単に勝ちは譲らないわよ?」

リンガー「傷付けて、傷付けあっても、何にも生まれないのです! だから、やめてください!!」

妹紅「不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」っ!!」

輝夜「手が早いわね。……なら、私も。神宝「ブリリアントドラゴンバレッタ」」

 ボクの声は、二人の耳に届いていないようでした。

 妹紅さんは首のない不気味な不死鳥がその体に憑依した様に纏われ、輝夜さんはそんな彼女に向けて五色の弾丸とレーザーを放ち始めます。

 ボクはそれに巻き込まれない様にしながら、それでも声を大にして叫び続けました。

リンガー「妹紅さんっ! 輝夜さんっ!!」

 届かない。かき消される。響かない。遮られる。

 ボクは、それでも止める為に叫び続けました。

 ボクは、ボクの思いを声にして吐き出し続けました。

 届け、届け、届け。

 この殺し合いを止めたくて、それでもボクの声は届かなくて。

 喉が張り裂けそうになる程、叫び続けました。

※判定

1(ファンブル):流れ弾がリンガー強襲

7以上:殺し合い終了

0・ゾロ目:???

それ以外:殺し合い継続

判定直後

南無三


>>229 コンマ:5 ※殺し合い継続

妹紅「右腕、もらうわよ輝夜!」

輝夜「ッ!……だったら私は左足をもらおうかしらッ!!」

 焼き切る様に妹紅さんが輝夜さんの右腕を奪い、レーザーによって妹紅さんの左足が吹き飛ぶ。

 互いに無くなった部分から血を吹き出し、それでも二人は殺し合いを継続する。

 見ているだけでも、目を逸らしたくなる光景でした。痛々しくて、涙が目尻に溜まりそうになる光景でした。

リンガー「死なないからって、何でそこまで出来るのですか二人共!!」

妹紅「は、はは、ははははは!! 痛い痛い、凄く痛い! それでもああ、楽しいわね輝夜!!」

輝夜「はぁーあ、まったくひどいことをするわね。右腕がなくなっちゃったわ」

リンガー「二人共、ボクの話を聞いて……くッ!」

 ボクの声は届かない。二人が自分たちの世界に入った状態で、ボクの声を響かせることは出来ないのでしょうか。

 いえ、それでも叫ばないといけない。ボクは二人に殺し合いを止めたい。

 なら、届くまで声を張り上げる。

 本当なら、実力で二人を止めたい。

 でも、そんな実力をボクは持っていない。

 ボクは弱いから。ボクには力がないから。

 それでも、思いだけでも伝えたいから。

 止めたいと願ったから。

 だから、ボクは叫び続ける。

※判定

1(ファンブル):流れ弾がリンガー強襲

7以上:殺し合い終了

0・ゾロ目:???

それ以外:殺し合い決着

判定直後

ほい


>>231 コンマ:8 ※殺し合い終了

リンガー「もう、もう、これ以上、これ以上……!」

 二人の怪我がどんどんと酷くなっていく現状で、ボクは大きく息を吸い込みます。

 思わず駆け出したボクは、二人の間に飛び込みました。

妹紅「ローゼス!? くそっ……!」

輝夜「あぶな……っ!?」

 ボクが割って入った所で、二人はその拳を、弾幕を見当違いの方向へと放ちます。

 ボクは肩で息をしながら両腕を開いて二人に止まれと、手の平を向けていました。

 体を震わせ、涙目になりながらボクはその場で羽を羽ばたかせます。

リンガー「どうしてこんな事を楽しんで出来るのですか!? どうして、そんな傷だらけになって笑っていられるのですか!!」

妹紅「リンガー、私は去れって言った筈だ」

リンガー「そんなこと出来るわけないじゃないですか! 妹紅さんと輝夜さんの殺し合いを、黙って見過ごすなんて出来るわけないじゃないですか!!」

輝夜「それでローゼス。なんで黙って見ていなかったの? 間に割って入るなんてとんだ愚行だわ」

リンガー「愚行ですか? そんなに愚かしく見えますか? だったらボクにも言わせてください。あなたたちのやってることの方が、よっぽど愚行ですよ!!」

 震える声でボクは叫ぶ。

 どうしても止めたかった。だから思わず、ボクは行動を起こした。

 ――彼女達と一緒で、ボクも死ぬことはない。だってボクは妖精だから、死んでも自分の家で復活するだけ。

 でも、だからといってボクは死ぬ事に甘んじるのだけは嫌だった。

 誰かが死ぬ様な事をしようなんて、思わない。悪戯だってその事を考えてする。だって、ボクは痛いのが嫌いだから。

妹紅「子供が賢しいことを……!」

リンガー「そうです、ボクは子供です! だからボクは無茶をする。だからボクはあなたたちのこの殺し合いを、『バカみたい』だって言うんです!」

輝夜「……」

リンガー「痛いのが楽しいなんて変態さんなんですか、妹紅さんは! こんなことで生を実感出来るなんて、バカなんですか妹紅さんは!!」

妹紅「お前、言わせておけば好き勝手……!」

リンガー「この際だから言わせていただきますよ。あなたは馬鹿です! 大馬鹿者です! こんなことをする以外、勝手に諦めてスカしている格好つけたがりです!!」

妹紅「ローゼス、お前……」

リンガー「ボクは、妹紅さんにだって毎日を面白おかしく過ごす権利があると思っています。いいえ、みんなにだってそうする権利があるんです。誰にだってあるんです。生きているなら、そうすることだって出来るんです。それを勝手に諦めて、何をしたって無駄みたいな考えで、殺し合いでしか生を感じられないなんて決めつけて!」

 そこで、ボクは目尻から涙が流れるのを感じました。

 それから溢れ出す涙をボクは止めることなく言葉を、思いを吐き出し続けました。

リンガー「そんなの愚行以外になんて言えばいいんですか! バカ以外になんて言えば良いんですか!!」

輝夜「そうね、私も妹紅もバカだわ。あなたの言う通り、大馬鹿者よ。でも殺し合いは、私達にとって都合がよかった。だって、何よりも手っ取り早かったもの。必要なものは何もない。ただ向き合って弾幕を放ち、拳を交差させればそれで良いのだから」

リンガー「それがダメなんですよ、輝夜さん! 考えることを放棄したら、何もわからなくなっちゃうんです。その過程だって、一人じゃなくてみんなですれば楽しいのです。ボクはそれを知っているのです。だから、きっと」

 ――それは、誰だって出来るし感じられることなんだと、ボクは口に出しました。

妹紅「……だから、殺し合いをやめて私にお前たちの仲間に加われって?」

リンガー「そうです。前にもボクは、あなたに言ったはずなのです。毎日を面白おかしく過ごせれば、きっと生を感じることだって出来るはずだって」

 ボクはそう言って、妹紅さんの瞳を真っ直ぐ見詰めました。

 沈黙がこの場に舞い降り、妹紅さんと輝夜さんの体が治っていく音だけが小さくするだけでした。

 やがて、妹紅さんの足が完全に治った所で――。

妹紅「……興が冷めた」

輝夜「あら、逃げるのかしら?」

 妹紅さんが呆れた様に瞳を瞑りながら呟き、ポケットに両手を入れながら地面に降り立ちました。

 輝夜さんはそんな彼女に問い掛けつつ、空から見下ろす様にしています。

妹紅「邪魔が入ったまま最後まで出来ると思うの?」

輝夜「以前のあなたなら、お構いなしだったでしょうね」

妹紅「……そういう所が、腹立つ」

輝夜「あら、否定しないの? ふふ、変わったわねあなたも。誰のせいかしら?」

 そう言いつつ、輝夜さんが一瞬ボクを見たような気がしました。……ボク? いや、それは有り得ないと思うのですが。

妹紅「ローゼス。何度も言うが、余計なことをしないで頂戴。そして、今回みたいな無茶もしないで」

リンガー「妹紅さんが殺し合いをやめて下さるなら、考えます」

妹紅「減らず口。……あなたの仲間になること、考えておくわ」

 妹紅さんの言葉に、ボクは一瞬呆けて思考を停止しました。

 その内に、彼女はさっさと竹林の中へと姿を消して行ってしまいました。

輝夜「あらあら、素直じゃないわね」

リンガー「妹紅さん、今、なんて……」

輝夜「考えてくれるそうよ。良かったわね、ローゼス」

リンガー「……いやったぁぁぁぁぁああ!!!」

 あの妹紅さんが、ボクの目指している夢の仲間になってくれるかもしれない。

 その言葉を噛み締めたボクは、思わずジャンプして両手を挙げて喜びを露にしました。

 以前はお断りされてしまいましたが、考えてくれると言ってくださった。十分な進歩です。これから、もっとアピールしないと。

リンガー「でも、どうして急に考えを変えてくださったのでしょうか」

輝夜「さあ、なんででしょうね?」

 ボクの隣に降り立った輝夜さんは、何か面白いものを見たような表情で小さく笑いながらそう言いました。

 疑問なのですが、とにかく一歩前進出来たと思うと嬉しさが先行してしまいうのです。

リンガー「今夜は赤飯ですかね?」

輝夜「なんでそういうところは大人っていうか、オヤジくさいのよあなたは」

リンガー「嬉しいことがあったらそうするんじゃありませんでしたっけ」

輝夜「どっちかと言えば、おめでたいことがあったらよ。……まあ、良いわ。私も帰りましょ。それじゃあ、またねローゼス。遊びに行く時は、ちゃんと誘いに来なさいよー」

 どこか満足そうに輝夜さんは言いつつ、手を振りながら竹林に消えて行きました。

 ボクの涙は、いつの間にか乾いていました。


※アナウンス忘れてました。輝夜の好感度がぐぐっと上がりました。妹紅の好感度が上がりました。リンガーの精神が上昇しました。精神:5→6

※メインイベントが入ると、それだけで時間を費やしてしまいます。輝夜イベントなので、妹紅関係の話をしたくて妹紅も出しました。

※今回はここまでにします。次回の再開は、ちょっと仕事の関係で二週間近く出来ないと思います。申し訳ない。

※その間でももし再開できそうなら、予告出して再開します。

※では、久々ですが結構人が集まって良かったです。今後ともよろしくお願いします。

※おつかれさまでした

三日かかってようやく追いついたぜぃ。
ちょっと質問なんだけど、妖夢って曼荼羅(?)にカウントされてんの?
カウントされてるなら主人公の数は八じゃなくて七になるのかな?



>>245
※カウントされていますが、現さんと同じ場所に刻まれているという『異例』なので主人公の数は変わりなしです。

※再開しようと思います。本編の前に現さんクリアで公開予定だったTips.を公開させていただきます。


 Tips.聖徳の神霊

 ある日、あまりにも強過ぎる欲望を神子は感知した。

 十欲を聞き分け、その者の過去と未来を把握出来る彼女はその欲望ーー否、渇望と呼ぶべきであろうその声を聞いた瞬間、鳥肌が粟立った。

 十欲に等しい一欲。本来、あるはずのない極大にして唯一の欲望が彼女の精神に訴えかけたのだ。

 豊聡耳 神子は、己の耳を耳あての上から両手で塞いで体を震わせた。

 異常。その言葉以外、なんと言い表せば良いのかわからない程の出来事と存在に、恐怖を感じた。

 見えてしまった未来。理解してしまったその過去。その『異常』に対して、神子は焦りと不安と絶望を織り交ぜた様な感情を抱いた。


 その存在は、孤独を望んでいる。

 生まれたその瞬間から、独りであることを望んでいる。

 他人を感知する事を否定し、繋がる事を拒み、それ故に触れられることも語り掛けられる事も知らない。

 有象無象、森羅万象、一切合切の全てを己のみに意識を向け、だからこそその『信仰』は計り知れない程に膨れあがっていた。

 自分への信仰が、異常な程に大きすぎたのだ。

 究極の自己愛が、神としてその存在を変化させていた。

「ま、また……!」

 聞こえてきた。神子の神霊としての能力が、その存在の欲望を感知した。

 ――忘れろ、忘れろ、忘れろ。何も要らない、何も知らない、何もかもが消えてなくなら。

 ――己のみで良い。己のみが居れば良い。己のみが有れば良い。

 ――己は己で満ちているから、己だけの世界が存在すれば良い。

 ――誰も彼も消え失せろ。何だここは、何なんだこれは。塵ばかりがここにはある。何かが己に触れてくる。

 ――何故だ、どうしてだ。煩わしいぞ消えてなくなれ。

 強制される様に、危険に対する警鐘の様に、その性質故に神子の耳に、脳に、魂に響かせられるその存在の声。

 精神を蝕むその声が、絶対に許されざるものであると、赦されざる存在であると彼女に確信させる。

 ――森羅万象 滅尽滅相――

 最後に聞こえたその声で、神子は目を見開いた。


 ああ、これは駄目だ。絶対に駄目だ。そんなことをさせてはならない。そんなことがあってはならない。

 その声は精神を蝕む。その存在はこの地を汚染する。

 振り払い、覚悟が神子の心に宿る。

 それは誰かを守る為に。それは仲間を守る為に。それはこの地を守る為に。

 豊聡耳 神子は、その存在の事を認めるわけにはいかなかった。

 そして、しばらくしてから彼女の下へと現れたのは幻想郷の賢者だった。

 神子は彼女の誘いに快く協力を誓う。

 来るべき異常を乗り越える為に。来るべき異常を打ち破る為に。来るべき未来を勝ち取る為に。

 それがどんな結末を迎えるかを、彼女達はまだ、知らなかった。


 
Tips.因子、目覚めて

 まず、幽々子が感じたのは違和感だった。

 長く長い、幾星霜の月日を共にした友人が立案した大術式。

 幻想郷に訪れるであろう、異常。その迎撃の為に友人が取った行動に、違和感を感じた。

 幻想郷を守るために、力を持つ者達に、声を掛けたのは良しとする。

 それは当たり前の事であり、そうしなければいけなかったということはわかる。

 友人が一人で解決できる案件であれば、そんなことはしなかっただろう。

 そも、それならば巫女に任せれば良い。それがこの楽園の巫女の役割であり、仕事なのだから。

 しかし、今回はそうではない。

 だから、幻想郷の賢者たる彼女が自ら行動する事を、幽々子は然るべきことだったと思う。

 しかし、それから行った事に、彼女は違和感を覚えた。


 幻想郷を守るために、力を持つ者達に、声を掛けたのは良しとする。

 それは当たり前の事であり、そうしなければいけなかったということはわかる。

 友人が一人で解決できる案件であれば、そんなことはしなかっただろう。

 そも、それならば巫女に任せれば良い。それがこの楽園の巫女の役割であり、仕事なのだから。

 しかし、今回はそうではない。

 だから、幻想郷の賢者たる彼女が自ら行動する事を、幽々子は然るべきことだったと思う。

 しかし、それから行った事に、彼女は違和感を覚えた。

 それは予防策だったのかもしれない。それは、もしもの時の備えだったのかもしれない。

 だが、それでも、だからこそ、幽々子は不審に思ったのだ。


 まず感じたのは違和感。手にした未来は凄惨な現実。

 その終わりを私達は認めない。だからこそ、独りに成りはしない。

 そうだ、この幻想郷に住まう仲間達が居るからこそ、この終わりを認めない。

 全て。この世界が駄目ならば、全ての世界に希望を抱こう。

 平行して無数に広がる大樹の枝を全て巡ろう。

 その中で、見つけるのだ。

 幾星霜、無限に広がる可能性の中に。

 私達が、勝ち得る未来を。

 その因子達を。

 流 出
「Atziluth――」
 アティルト 

 それが、八雲 紫の出した答えにして、予防策。

 彼女達が賛同して、行った大術式。

 その中で一人、幽々子は自分の中に確かに芽生えた願いがあったことを知っている。

 感じた願いを知っている。

 本当は――。

幽々子「私達の誰かが、そうであれば良かった」

 本来存在し得ない誰かではなく。

 この幻想郷に住まう、仲間達がアレを倒せればと願ったのを、彼女は何故か理解したのだ。

 それが、彼女の、八雲 紫の自滅因子(アポトーシス)の、目覚めだった。



※Tips.は以上です。本編再開は23:00頃の予定です。人あつまれば嬉しいです


※ヒャッハー!再開の時間だっしゃおらぁっ!!

 ―迷いの竹林(夕方)―

 竹林の中を歩くボクの足取りは、とても軽く感じました。

 悲しいと、嫌だと思っていたことをひとまず止めることが出来た。

 そして、妹紅さんがボクの仲間になってくれることを考えてくれると言っていくれた。

リンガー「それだけでも、十分前に進めているということですよね」

 仲間を増やし、毎日を面白おかしく過ごす。この夢を達成出来ればきっと――。

リンガー「その為にも、さいきょーになることを目指すのを忘れない様にしましょう」

 きっと、それも大切なことなのです。

 力だけを持ってもダメなのです。思いだけでも、ダメなのです。

 それを、二人が殺し合っている時に痛感しました。

 ボクは弱いのです。だから、強くなる方法も見つけないと……。

 さて、これからどうしましょうか。

 何もせずに黄昏ても、始まりは訪れませんから。

※選択

1:このまま竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!(判定あり)
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

ゆうかりんに修行つけてもらおう(提案)


※リンガー君、修羅の道へ

>>262 選択:10

 ―太陽の畑(夕方)―

 ――ボクは大地の妖精なのです。

 いつの間にか大地から生まれて、こうして生活をしている体の弱い妖精なのです。

 強くなるにはどうすれば良いのか。

 そう考えた時、思い浮かんだのはある人の姿でした。

 一年中咲き誇る向日葵を育て、管理している方。

 ボクは悩みましたが、それでもと思い相談しようと思って幽香さんのもとへ行くことにしました。

幽香「あら、ボク君じゃない。どうかしたのかしら?」

リンガー「幽香さん! 実はお願いがあります!!」

幽香「あら、突然ね。でも落ち着きなさい。そのお願いを聞く前に、どうしてお願いしたのか説明してから、ね?」

リンガー「あ、はいなのです。……では」

 ボクは幽香さんに、ボクの夢と目標を話しました。

 妹紅さんと輝夜さんの話はさすがにぼかしましたが、それ以外の話は全て聞いていただきました。

幽香「ふーん、毎日を面白おかしく過ごす為に仲間を集めて、その仲間の為に強くなりたい、か」

リンガー「そうなのです。ボクは弱いのです。だから、今のまま仲間を集めても、何かあったときボクは何も出来ないかもしれないのです」

幽香「ボク君がどうにかする必要はあるのかしら」

リンガー「あるのです。……ボクは、変わりたいのです」

幽香「そう。……うーん、どうしよっかなー」

 顎に手を当てて、幽香さんは悩む様な仕草でボクを見ます。

 背中が嫌な意味でゾクゾクとするような、そんな視線で。

 ……うう、やっぱり怖いのです。でも、ここで引き下がるわけにはいかないのです。

※判定

6以上で修行をつけてもらえる

好感度【愛玩】:+1

判定直後

v


>>266 判定:9+1=10(0) ※クリティカル

幽香「じゃあ、さっそくボク君の実力を計ってみましょうか」

リンガー「……え゛」

 満面の笑みを浮かべた幽香さんの言葉に、ボクは後ずさりしました。

幽香「あら、何を驚いているの? 実力がわからないと、どう修行しようかもわからないじゃない」

リンガー「えっと、えっと、修行をしてくれる、というのは嬉しいのですが」

幽香「何か問題でも?」

リンガー「……ボクは、弾幕ごっこはちょっと」

 ボクは基本的に、前準備と計画を立てた上で勝負をする、というのがポリシーなのです。

 そうしないと、ボクは勝てないのです。運動神経や体の弱さをカバーしないと、勝負にすらならないから。

 でも、幽香さんはそれもお構いなし、という様子でした。

幽香「ふふ、弱いのは仕方ないわ。でも、それを踏まえた上でやらないと強くなんてなれない」

リンガー「それはそう、かもしれませんが」

幽香「それにね」

リンガー「それに?」

幽香「ボク君、いい声で鳴いてくれそうだし」

リンガー「修行と全然関係ないのですー!?」

 嗜虐的な笑顔に、ボクはさっそく頼む相手を間違えたと後悔したのでした。

※弾幕ごっこを開始します


※修行ですが、当たり所が悪い(ファンブル)と一回休みになります。補正で1になった場合は死亡しません。じゃないとリンガー君死にまくっちゃう

リンガー「ほ、本気でやるんですか……?」

幽香「ええ、勿論。それと、ちゃんと手加減してあげるから心配しないで」

リンガー「腹を括るしかないのですか……!」

 手加減をされたところで、勝てるわけがないのです。

 ええ、でもこれが強くなる為に必要なことなのであれば、やるしかないのであれば。

 ボクだって、やれるって証明になるのであれば。

リンガー「い、いかせていただきます!!」

幽香「ええ、いらっしゃい。可愛がってあげる」

 もう逃げたいのです!!

コンマ表

1:撃墜(自分)
2~:不利
4~:拮抗
7~:有利
0:撃墜(相手)

補正
四季のフラワーマスター:-2
妖怪(強):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
幽香手加減モード:+2

判定直後

f


>>271 コンマ:8-1=7 ※有利

 展開する弾幕が、ボクに向かってきます。

 最初こそびっくりして逃げ回りましたが、よく見ると隙間が広く開いていることに気がつきました。

 なる程、イージーモード。手加減してくれると言った時は半信半疑でしたが、どうやら本当のようですね。

リンガー「なら、ここなのです!」

 手を重ね、開いた掌から直線に飛んでいくエネルギー弾を放ちます。

 幽香さんはそれに対し、日傘を開いて簡単に受け止めていました。

幽香「ふーん、この程度なら簡単に避ける、か」

 ひぇえ、そんな容易く防がれるとただでさえないボクの自信が粉々になってしまうのです。

 でも、今ならまだ追撃できそうなのです。ここで有利を築ければ――!

※判定

1:撃墜(自分)
2~:不利
4~:拮抗
7~:有利
0:撃墜(相手)

補正
四季のフラワーマスター:-2
妖怪(強):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
幽香手加減モード:+2

判定直後

ほい

※有利補正入れ忘れた

>>274 コンマ:5 ※拮抗

幽香「そんな簡単にいけるわけないでしょう?」

リンガー「ですよねー!」

 畳み掛けようとしたところで、幽香さんから妖力で固められたエネルギー弾が飛んできました。

 ボクは右の羽を頑張って動かして、側転するように動きその弾幕を回避しました。

リンガー「は、はぁ、はぁ、危なかったのです……」

幽香「頑張るわね。でも、安堵している暇なんてないわよ」

 体力の少ないボクは、長期戦をすればするだけ不利になってしまうのです。

 何か打開を出来れば……。

 スペルカードを使えば良いとは思いますが、使えばきっと体力が尽きてしまうのです。

幽香「さあ、どうする? このまま何もしないと、ボク君の修行の意味がなくなってしまうわよー?」

 うう、そう言われてもどうしようもないのです!

※判定

1:撃墜(自分)
2~:不利
4~:拮抗
7~:有利
0:撃墜(相手)

補正
四季のフラワーマスター:-2
妖怪(強):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
幽香手加減モード:+2

判定直後

 


>>278 コンマ:7-1=6 拮抗

 基本的に、ボクは幽香さんの弾幕を避けることで精一杯でした。

 必死に、とにかく必死に回避するのに専念してチャンスを探す。

 それが一番の手なのだと、ボクのやり方として定着しているのです。

リンガー(とは言え)

 手加減してもらっている今、その上でこの体たらく。

 不利になっているわけではありませんが、それ以上に踏み込めない。

リンガー(避けるのに精一杯、なのも問題ですよね)

 どこかで隙を突かないと。

※判定

1:撃墜(自分)
2~:不利
4~:拮抗
7~:有利
0:撃墜(相手)

補正
四季のフラワーマスター:-2
妖怪(強):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
幽香手加減モード:+2

判定直後

 

BBB


>>280 2-1=1(ファンブル)

幽香「……うん、良いわ。ボク君の実力は大体わかった」

 暫く弾幕を避け続けて、チャンスを掴むときを気極めようとしたその時、幽香さんの言葉がボクの耳に届きます。

 大体わかった……?

 そう疑問を浮かべたその時、弾幕が一気に濃くなりました。

幽香「頑張って避けてみなさい。じゃないと――」

リンガー「い、嫌――」

幽香「死ぬほど、痛いわよ?」

リンガー「嫌なのですー!!」

 当たりたくない、当たりたくない、落ちたくない、堕ちたくない!!

 恐怖がボクに侵食してくる。

 当たれば死ぬ。よけなければ死ぬ。死ぬ、死ぬ、死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。

幽香「……あら」

リンガー「死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない」

 痛いのも苦しいのも嫌だ、死ぬのは絶対に嫌だ。

 ボクは嫌だ。死にたくない、死にたくない。

 迫る弾幕がボクの目の前に――。

※判定

6以上で???フラグ発生

???:+1

判定直後

へい


※またそうやって重要なところでフラグを立てにくるコンマ神なにやってんだマジで

>>284 9+1=10(0) ※クリティカル

 フラッシュバックするのは、いつかの光景。

 雨……。雨が降っていました。

 目の前に迫る弾幕の弾が、何か黒いものに重なって見えます。

 それは――触手の様なものに見えました。

リンガー「嫌だぁぁぁぁあ! こ、来ないでぇぇぇぇええええ!!」

幽香「ボク、君?」

リンガー「来ないで、来ないで来ないで来ないで! ボクは、嫌だぁぁぁあああ!!」

 一心不乱にボクは叫びました。

 忘れたくない、苦しいのは嫌いだ、痛いのはゴメンだし死ぬのはもっと嫌だ。

リンガー「ど、泥が来る、泥がボクらを追ってくる! なんで、なんでなんでなんで!」

幽香「ボク君!」

リンガー「忘れろって、なんですかどういうことなんですかこれはなんなんですか……!」

幽香「落ち着きなさい、息を整えて!」

リンガー「スターちゃん……? スターちゃん、どこに行ったんですか? ボクを一人にしないでください、ボクを置いて行かないで!!」

 手を、手を遠く伸ばしました。

 恐怖がボクの中を駆け抜けて行きました。

 独りになりたくない、繋がりが欲しい。誰かといっしょに居たい。誰かボクといっしょに居て、ボクは忘れたくない、ボクは、絶対に忘れたくない!

幽香「ボク君!!」

 そうして、感じたのは温もりでした。




 気が付けば、空はもう暗くなっていました。

 星の輝きや月明かりが照らし始める世界。

 視界が定かになった時、見えたのは幽香さんの顔でした。

幽香「……落ち着いたかしら?」

リンガー「幽香、さん……?」

幽香「いきなり錯乱して、何があったのかってびっくりしたじゃないの」

リンガー「……ボクは」

 思考がぐちゃぐちゃになっていた所から、一気に明瞭になっていきます。

 そうだ、ボクはさっき、『あの時』に起きたことを思い出して……。

リンガー「ボクは、弱いのです」

幽香「そうね。ボク君は弱いわ」

リンガー「ボクは、強くなりたいのです」

幽香「そう。……でも、さっきみたいに錯乱されたら私困っちゃう」

リンガー「……そうならない為にも、強くなりたいのです」

 ボクは、ボクは思い出しました。

 今まで全然気にしていなかった、ボクの命に関して考える様になったきっかけを。

 『死にたくない』と、心の底から思うようになった出来事を。

 泥。ボクの頭の中に流れ込んで来た無数の囁き。忘れろと、何もかも忘れて消え去れと。

 あの日からボクは何度も自分が死ぬ夢を見始めて、そして痛みと苦しみを忌避するようになった。

リンガー「さいきょーに成れれば、ボクはこの怖さを克服出来ると思うのです」

幽香「そう。……・なら、頑張りなさい」

リンガー「はい。ご迷惑をお掛け致しました」

幽香「いいえ、気にしないで。……可愛い寝顔も見れたことだしね」

リンガー「……ボクは、別に可愛くはないのです」

 幽香さんの言葉に、ボクはそっぽを向きながら唇を尖らせました。

 ……幽香さん、実はとても優しい方なんうじゃないかと、この時凄く思いました。

 しかし、それと同時になんでそこまで気にかけてくれるのだろうと、思いました。

 おかしくなったボクを何時でも撃墜出来たはずなのに。

 ……とてもとても、不思議な気持ちでした。




 面白い『玩具』を見つけた。

 一、二回だけだけど会話している普段のこの子は、ちょっと可愛らしい妖精らしい妖精だと思っていた。

 大地の妖精だから、言いくるめてこの向日葵の畑に対して恩恵をもたらしてくれると思っている程度の子だと思っていた。

 そんなこの子が、強くなりたいと私に頼ってきた時は少し驚いた。

 どうせ暇をしているのだから、付き合ってあげようと思ったのはただの気まぐれ。

 手加減して尚、この子はそれに付いていくのに精一杯という感想を覚えた。

 弱い。そこらへんの妖精なんかよりも、ずっと弱い。

 観察眼や計算された動きは確かにいいけれど、いかんせん体力がない。

 すぐに疲れを見せていたし、ああ、なんだこの程度なのかと私は思ってひと思いに勝ってしまおうと思った。

 だけど、その時彼から感じたのは『狂気』に似た雰囲気だった。

 私の放った弾幕が、全て地面に向けて落ちていった。

 そしてその引き金が『恐怖』で出来ていると察するのは、彼の言動から考えて容易だった。

 この子は強くなれる。そういう可能性を秘めている。

 面白い。なんとも面白い。手加減していたとはいえ、私の弾幕を地に落としたこの子を、私は面白いと思った。

 そう、修行がしたいならば私が育ててあげましょう。

 ゆっくりと、花を育てる様に。

 少しずつ、丹精込めて。

 そうして花弁が咲いた時、それを摘み取る事。

 それまで、楽しみにしていてあげる。

 だから、私を落胆させないでね?

 ボ・ク・く・ん・♪

※風見 幽香の好感度が上がりました


※USCに出来る気がしない幽香様な回でした。

※次回はまた日をあけて日曜日に再開出来ればと思います。夜勤続きなのでなかなかできなくて申し訳ない。

※オネショタしたいなら、幽香に重点的にアタックする必要があります。

※一応、共通ルートでもフラグが立ちます。零くんの時みたいな感じで、ゾロ目くればシナリオフラグもこれからどんどん立っていきます。

※では、お疲れ様でした。



※SSWiki作成してます。特殊設定25個とか多すぎワロタ

※22:00頃に再開予定です


※再開の時間ですね。では、ボチボチとやっていきます

※本編再開します

 ―迷いの竹林・リンガーの住処(夜)―

 太陽の畑で介抱していただき、そこそこ体力が戻ったので幽香さんとお別れして、帰宅しました。

 野良犬や妖怪に襲われることもなく、無事だったのは幸いです。

 幽香さんは、何時でも修行しに来なさいと笑顔で仰ってくれました。

 ……ボクは、強くなりたい。

 頼れる方には、頼るべきなのかもしれません。

 でも、他の方にも頼ってみるのも良いかも?

 まあ、とにかく。

 疲れました。寝る前に少し何かするかしないか決めちゃいましょう。

※選択

1:明日に備えて眠るのです!
2:仲間を集める計画を練るのです!
3:どんな遊びをしたいかを考えるのです!
4:どんないたずらをするか考えるのです!
5:その他(内容明記 選択表示なしでも書いて頂ければ大丈夫です)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採

1


※安定の1

>>306 選択:1

 今日はもう疲れちゃいました。

 ……でも、ボクはもう忘れないのです。

 『あの時』のことを、思い出せたことを。

リンガー「スターちゃんとのことは、まだ思い出せませんが」

 あんな状況だったのです。きっと、それが一番重要なことなのです。

 それを、ボクは思い出さないと。

 そう思いながら、ボクは布団に潜り込むのでした。



※現在公開可能な情報

名前:リンガー・ローゼス
読み:りんがー・ろーぜす
能力:地に落とす程度の能力
種族:妖精
危険度:低
人間友好度:?
身体能力【2】:妖精の中でも体が弱い様です
精神【6】:一般的な妖精らしい度胸を得ました
頭脳【8】:妖精の中では頭が良いようです
潜在能力【5】:普通です
幻想郷縁起
なし

持ち物

なし

特殊設定

妖精好き
あなたは同族である妖精が大切。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

チャンスメイカー
あなたはどんなチャンスでもうみ出し掴み取る。
だが、掴むまで貴方にとって吉か凶かはわからない。
効果:ファンブルの際、もう一度判定を行う

現在の仲間
蓬莱山 輝夜
チルノ
大妖精
スターサファイア

現在行ける場所

迷いの竹林※拠点
人間の里
霧の湖
妖怪の山
太陽の畑

相関図
『妖精』
チルノ:やっと見つけたわよこのすっとこどっこいしょーッ!!【?】(8)
大妖精:心配したんだから、リンガー君【親友】(7)
ルナチャイルド:あんたもあたしたちと暮らせば良いのに【???】(8)
サニーミルク:ルナほどじゃないけど、あたしもあんたの心配してたからね【親友】(7)
スターサファイア:……わたしは、なんで?【???】(9)
『迷いの竹林』
リグル・ナイトバグ:まあ、頑張ってみれば良いんじゃない?【知り合い】(3)
『人間の里』
秦 こころ:君は可愛く面白い子【知り合い】(7)
本居 小鈴:何時でも遊びにおいで。わからない文字とかあったら教えてあげるから【顧客】(7)
『永遠亭』
蓬莱山 輝夜:最高に面白い妖精君。あなたなら、きっと――【仲間】(10)
八意 永琳:悪戯さえしなければ、良い子よね【知り合い】(2)
『英雄伝』
藤原 妹紅:なんでこんな奴に私は惑わされているんだろうか【困惑】(7)
博麗 霊夢:狡賢い妖精は面倒以外の何でもないわ【嫌悪】(0)
『妖怪の山』
姫海棠 はたて:ななな、ナニコレ可愛いぃい!【愛玩】(8)
『太陽の畑』
風見 幽香:君のこと、気に入ったわ【愛玩】(9)

※夢判定

コンマ一桁6以上でリンガーは夢を見る

判定直後

m


>>314 コンマ:9 ※成功

※更に判定

1:泥
2~:繰り返す苦しみ
4~:三月精は踊る
8~:薔薇は舞い踊る
0:足引き

判定直後



※0・・・! フラグが立ち始めたら現れる圧倒的0・・・!

>>316 コンマ:0 ※足引き

 ―???―

 歌が、歌が聞こえます。

 世界は黒く染まりきっていて、自分の体だけが認識出来る世界で。

 ボクの耳に届く歌。

                    ― In der Nacht, wo alles schlaft ―
                        ものみな眠るさ夜なかに

 ボクは弱いのです。

               ― Wie schon, den Meeresboden zu verlassen. ―
                       水底を離るることぞうれしけれ。

 ボクは遅いのです。

                 ― Ich hebe den Kopf uber das Wasser, ―
                        水のおもてを頭もて、

 ボクより先へと、みんな行ってしまうのです。

              ― Welch Freude, das Spiel der Wasserwellen ―
                      波立て遊ぶぞたのしけれ。


 ボクはいつも遅れてしまう。

                        ― Durch die nun zerbrochene Stille, ―
                             澄める大気をふるわせて、

 みんなボクよりも強くて。

                           ― Rufen wir unsere Namen ―
                               互に高く呼びかわし

 みんなボクよりも早くて。

                      ― Pechschwarzes Haar wirbelt im Wind ―
                             緑なす濡れ髪うちふるい

 ボクのことを置いていってしまうから。

                      ― Welch Freude, sie trocknen zu sehen. ―
                             乾かし遊ぶぞたのしけれ

 ボクは、その足を引いてしまいたいと、どこかで願っていました。

 ボクは置いていかれたくない。ボクは独りになんてなりたくない。

 ボクは、孤独は嫌だ。忘れたくない。消え去りたくない。死にたくない、痛いのも苦しいのも嫌だ。

 ボクは――。


 ※ちょっと文章思いつかないんで中断します。


※再開させていただきます。ちょっと深夜遅くまで出来ればやりたい


 ―迷いの竹林・リンガーの住処(朝)―

リンガー「ボクは――」

 目が覚めたのと同時に呟いた独り言。

 手を伸ばす先には、天井しかありませんでした。

リンガー「……嫌な夢を見たのです」

 起き上がり、前髪を掻きながら口にしたのは愚痴でした。

 ボクは確かに、みんなに対して妬みという感情を持っているのは間違いないのです。

 みんな、ボクよりも早く飛べます。運動が出来ます。弾幕ごっこだって出来ます。

 ボクは純粋にそういう事を楽しめるみんなが、羨ましいのです。

 だけど、

リンガー「ボクは、引きずり落としてまでみんなと一緒にいたいなんて」

 思えないのです。

 大切な仲間の、友達の、足を引っ張ってまで同じラインに立たせようだなんて。

 そんなの、ボクは望んでいないはずなのです。

リンガー「……夢は夢なのです。良くない夢はさっさと忘れるに越したことはないのです」

 そう。この夢がもしもボクの悪い部分なら、そんなことをしないと心に決めて忘れてしまえばいいのです。

 こんな、嫌なことなんて全部、忘れればいいのです。

リンガー「さって、朝は何をしましょうか」

※選択

1:朝ごはんを作るのです!(判定あり)
2:竹林を探索するのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖をまだ歩くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:風に任せて行動するのです!
8:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

※安価二番目に高いのでやらせていただきます

>>332 選択:1 

リンガー「嫌なことは美味しいご飯で吹き飛ばすのです!」

 美味しいご飯は幸せの元なのです。

 毎日を楽しく過ごすには、元気がなければいけません。

リンガー「ふっふっふ、ボクの料理は幻想郷一なのです!」

 多分!

 そんな風に自画自賛しながら朝食を作っていると――。

※判定

5以上で知り合いが来訪

判定直後

へい


>>339 コンマ:0

※コンマ神ハッスルしてんなぁ

※誰が来た?(知り合い限定)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

輝夜


※接戦過ぎるだろコンマ

>>342 選択:輝夜

 呼び鈴が、家の中に響いたのでした。

 ボクは出来上がった朝食を一回放置して、玄関へと向かいます。

 そうして扉を開けると、

輝夜「おはよう、ローゼス。良い匂いね」

リンガー「あれ、輝夜さん珍しいですね。おはようございます」

 輝夜さんが家の前に居ました。

リンガー「どうかしました?」

輝夜「いいえ、ちょっとだけ朝の散歩をしていたの。そうしたら良い匂いがしたから」

リンガー「……ボク、輝夜さんに家の場所お教えしてませんよね」

輝夜「表札見て確認したから、呼び鈴鳴らしたのよ」

リンガー「ああ、そういう。……でしたら、朝食食べますか?」

輝夜「良いのかしら」

リンガー「構いませんよ。独りで食べるより、誰かと食べる方が絶対美味しいですし」

 ちょっとだけ狭いと思いますけど。

 そう付け加えて、ボクは輝夜さんを家に招待しました。

 さて、せっかくですし何かお話しても良さそうですね。

 何を話しましょうか。

※自由安価

↓3

リンガー「」

おいしいご飯を食べると生きてるって感じませんか?

>>348


>>351 指定:>>348

 黙々と朝食を食べ、片付けまで終えてボクは輝夜さんにお茶を出しました。

 湯呑を片手に輝夜さんは一息吐いています。

輝夜「はぁー、美味しかった。ねえ、リンガー。うちに来ない? 毎日ごはん作る仕事しない?」

リンガー「生憎ですが、ボクにそのつもりはないのです。ボクはボクのやることがありますので」

輝夜「あらら、ふられちゃった。……でも、こんなに美味しいのはうちのいなばには無理だし欲しいわねー」

 何にふられた、というのはまあ知らないのですけれど。

 でも、そうまで言っていただけるのは嬉しいものです。

輝夜「美味しいご飯は元気の源、一人暮らしさせておくなんて勿体無いと思うんだけど」

リンガー「好きで一人暮らししているわけじゃないのですけどね。……ねえ、輝夜さん」

輝夜「なにかしら?」

リンガー「美味しいご飯を食べると生きてるって感じませんか?」

輝夜「……そうね。そうだわ。その通り。私はそう思うわ」

リンガー「ですよね! だったら妹紅さんにも今度……」

輝夜「それはやめておきなさい。……妹紅は、そんな単純な女じゃない」

リンガー「……そうなのです?」

輝夜「ま、妹紅の闇は深いってこと。……食で何か変わるなら、こんなことにはなってないわよ」

 輝夜さんの言葉に、ボクは首を傾げました。

 好みの問題、というわけではないのでしょう。

 輝夜さんは、不思議な方です。

 妹紅さんと同じ蓬莱人なのに、そのあり方は全然違う。

 彼女は妹紅さんのことを深く理解しているような雰囲気なのですが、実のところはぼかされてしまう。

 美味しいご飯。……いつかみんなと一緒に、食べたいものです。

※輝夜の好感度があがりました


※ダメだ、筆が進まないので今日はここまでとさせていただきます。

※次回の更新は、申し訳ありませんが未定で。やれるときに申告します。

※では、お疲れ様でした

え、今見たんだけど何で勝手に変更されてんの?
わけわからんわ[ピーーー]


>>357
※勝手にずらしたのは大変申し訳なく思います。
※今思えばなんでずらしたのだろうか……。鍛えるという行動を起こせば良かったものを……。
※今後このような不備のないように致します。ごめんなさい。

※15:30から少しだけ再開しようと思います。


※お昼ご飯食べてました。KFCのチキンはやっぱうめぇ

※再開します。人居れば嬉しいです


※前回日付付け忘れてました。八日目です

 ―迷いの竹林(昼)―

 朝ごはんを終えて、輝夜さんもそろそろお暇するということで帰っていきました。

 生を感じる瞬間は、きっとありふれたものなのです。

 妹紅さんは、きっとそれを忘れているだけ。何かきっかけがあれば良いんですが……。

 さて、それはそうとして今日の活動を開始するのです!

 どこかへ行っても良いですし、誰かを遊びに誘ったり、仲間に勧誘しにいきましょう!

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)


※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

1


>>367 選択:1



 まずは腹ごなしにお散歩をするのです!

 迷いの竹林はちょっと前に比べてお散歩しやすくなりましたしねー。

 今ではボクの庭のようなものなのです! ほーむぐらうんどというやつです!

 ……まあ、たまに迷ったりしますけど空を飛べば問題ないのです。

リンガー「今日はなにをしよっかなーです」

 一日、やることを考えながら歩いていると――。

※遭遇判定

5以上で誰かと遭遇

判定直後

h


>>371 コンマ:8 ※成功

※誰と会った?(迷いの竹林に居そうなキャラだけでお願いします)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

輝夜


>>375 選択:輝夜

輝夜「あら」

リンガー「あれ」

 ばったりと出会ったのは、輝夜さんでした。

輝夜「こんにちは。……というのはおかしいかしら」

リンガー「ついさっき別れたばかりなのに、偶然ですねー」

輝夜「そうね。もしかして、私のことを追いかけたりしちゃってる?」

リンガー「今、ボク言いましたよね? ただの偶然です」

輝夜「わかってるわよ、冗談を言っただけじゃない」

 いえ、口に出して言いませんが今絶対真顔だったのです。

 冗談が冗談に聞こえなかったのです。

リンガー「それで、帰ると言っていましたが何故ここに?」

輝夜「野暮用よ、野暮用。……あ、妹紅と殺し合うわけじゃないわよ? そこは勘違いしないで頂戴」

リンガー「……そうですか、なら良いのですけれど」

輝夜「ちょっと、私自ら竹林の見回りを、ってところかしら。……最近は、おかしなこともあるみたいだし」

 おかしなこと、その言葉にボクは首をかしげました。

 ボクが知らないところでこの竹林で何かがあったのでしょうか。

輝夜「ああ、ローゼスには関係……なくはないか。何かおかしなものを見つけたら、私に伝えてね。手出しなんてしたらダメよ?」

リンガー「はい。無茶なことをしないよう、妹紅さんからも言われてますし」

輝夜「うんうん、そういう子供らしいところ、好きよ。……とまあ、そんな物騒な話は置いておいて」

リンガー「なんですか?」

輝夜「せっかくだから、お話しましょ?」

 今朝したばかりじゃないですかー。

 なんて、ボクは言いません。

 誰かと繋がりを持てる瞬間は、いつだって大事なのです。

※自由安価(内容明記)

↓3

おかしなことって何でしょうか?


>>381

リンガー「ところで、そのおかしなことって何でしょうか?」

輝夜「あら、忠告した矢先に興味を示すなんて関心しないわね」

リンガー「ボクは別に、危険に首を突っ込むつもりなんて毛頭ないのです。ボクは弱いですし、遅いですし」

 弱いし遅いから、ボクは幽香さんへ鍛えてくださいとお願いしたのです。

 痛いのも苦しいのも嫌いですが、さいきょーの妖精を目指す為の一歩を踏み出さなければなりません。

 だから、ボクは強くなるまで『危険』と隣合わせになろうだなんて思っていないのです。

リンガー「でも、何かがあるのなら事前に情報や『ソレ』に対する知識を蓄えておいて損はないと思います」

 勿論、一目散に逃げる為に、とボクは付け加えて輝夜さんに言いました。

 輝夜さんは困った様に眉間にしわを寄せて口元に手を当てていました。

輝夜「……そう言われても、ねぇ」

 何か、言い淀んでいるようでした。

 隠しているのか、知られたくないことなのか、それとも何かあるのか。

 ボクが言動から見える色々と可能性と考察を考えていれば、輝夜さんは口を開きます。

※判定

1~:詳しいことは、なんにも知らないのよね
4~:ちょっと危ないってことしか知らないのよね
7~:……泥みたいな何かだって話なんだけど
0:???

判定直後

なのです


>>384 コンマ:5

輝夜「生憎な話だけど、ちょっと危ないってことしか知らないのよね」

リンガー「となると、それがどんなものでどんなことをするのか、とか妖怪なのかなんなのかまではわからないってことですか」

輝夜「そっ。……まあ、我が家のいなば達から聞いた話だから詳しいことは望めないわね。でも、危ない何かがいるってことだけは覚えていてちょうだい」

 輝夜さんの言葉に、ボクは首を縦に振りました。

 障らぬ神に祟り無し、好奇心は猫をも殺す、慢心、ダメ、絶対。

 自分で出来る事には限度があるのです。

 ……そうですね。時間があるときに色々とトラップを仕掛けましょうか。

 元々は悪戯用ですが、ボクの能力で動作する罠を。

 勿論、逃げる時の為に使用する目的で。

輝夜「そういうわけで、妹紅と同じ様なことを言うのは癪だけど無理なことはしないように」

リンガー「百も承知なのです!」

輝夜「よしよーし、ローゼスは良い子ねー」

 頭を撫でられました。

 振り払いました。

リンガー「子供扱いは嫌なのです」

輝夜「私から見れば、どいつもこいつも子供。……ふふ、伊達に千年以上生きてないわよ?」

リンガー「そういう意味ではないのですけど」

 いえ、まあ間違っていないと言えばそうなのですが。

 ボクはなんとも言えない気持ちになりました。

※輝夜の好感度があがりました


※短いですが今日はここまでで。

※次回また出来るときに宣言させていただきます。

※次の休日いつだったかなー……。

※では、おつかれさまです


※18:00頃に再開予定です


※このSSのwiki作成しました。

http://ss.vip2ch.com/ss/%E3%80%90%E5%AE%89%E4%BE%A1%E3%81%A8%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%81%A7%E3%80%91%E5%B9%BB%E6%83%B3%E3%81%AB%E8%B5%B0%E3%82%8A%E7%B5%A6%E3%81%86%3F%E3%80%90%E5%B9%BB%E6%83%B3%E5%85%A5%E3%82%8A%E3%80%91

※まだまだ追加する項目があったりしますが、これからまたちょくちょく更新していこうかと思います。

※では、人がいれば再開します


※ボチボチ開始していきましょうか。

―迷いの竹林(昼2)―

 輝夜さんと本日二回目のお別れをしてから、ボクは少し物思いに耽けます。

 危ないなにかがこの竹林の中にいる。

 妹紅さんや輝夜さんはいいですが、リグルちゃんは大丈夫でしょうか。

 いや、実は一番気をつけないといけないのはボクなんでしょうけど。弱いですし。

 うーん、やっぱり何か出来ることはしておくべきでしょうか。

 まあ、とりあえず頭の中に取り留めておきましょう。

 これからなにをしましょうか。

※選択

1:×
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)


※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

3


>>394 選択:3 コンマ:末尾0 ※メインイベント開始

 ―人間の里(昼2)―

 少しだけ空を飛んで、人間の里へとやって来ました。

 そういえば食料が少しばかり心もとないなぁ、などと思ってのことです。

リンガー「お金は、うん。一応ありますね」

 食べなくても死にませんし、自然の恵みでなんとかなると言えばそうですが食というのは元気の源なのです。

 ボクにとっては重要な問題です。趣味のようなものですが。

リンガー「さて、まずは八百屋さんのところへ――」

 そうして目的を考えながら歩き始めると、広場の方が騒がしくなっていました。

 ボクは気になってそこへと近づくと、何やら人集りができていました。

リンガー「一体なにがあったのでしょうか」

 一人ポツリと呟きます。

 すると、ボクの肩を叩く誰かが現れました。

※誰が居た?

1:妹紅
2:三月精
3:大チル
4:幽香

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

4


>>403

幽香「こんにちは、ボク君」

リンガー「あ……。こ、こんにちは、幽香さん」

 振り向いてみると、日傘をさした幽香さんが朗らかな笑顔で挨拶をしてきました。

 ボクはそれにぎこちなく返します。

「か、風見幽香だ……」

「ちょ、まじか……」

 幽香さんの登場で、周りに居た人たちが距離を開けます。

 ……やっぱりみんな怖いのですかね。人間なら、尚更なのかもしれません。

幽香「あらあら、そんな怖がらなくても良いのに。失礼だと思わない? ボク君」

リンガー「あ、あははは……」

 その言葉にボクは乾いた笑みを浮かべることしかできませんでした。

幽香「あら、酷いわ。ボク君までそんな態度を取るなんて」

リンガー「そんなことを言われても……。ところで、幽香さんも人集りが気になって?」

幽香「そうよ。……まあ、他にも気になることがあったと言えばそうだけれど」

 ニコニコと、笑顔を浮かべながら幽香さんはそう言って人集りの中心へと足を進め始めます。

 他にも気になること、という言葉に疑問を覚えたボクは少し遅れて幽香さんの後を追いかけました。

 幽香さんが進む度に人が離れ、妖怪が離れ、どんどんと一本道が出来上がっていきました。

 ……やっぱり、みんな彼女が怖いのですね。

幽香「ボク君? 次、太陽の畑に来た時は覚えておいて」

リンガー「理不尽なのです!?」

幽香「失礼なことを考えた罰よ」

 見透かされた上に何かされることが確約されてしまいました。

幽香「そんなことより」

 幽香さんがそう言った時、ボクたちは中心にまで来ていました。

 そこには――

※判定

1:八雲 紫が居た
2~:博麗 霊夢が居た
5~:霧雨 魔理沙が居た
7~:東風谷 早苗が居た
0・ゾロ目:???

判定直後

はむ


>>405 コンマ:9 ※早苗さんやっと出せるぜ。

早苗「……風見 幽香?」

幽香「あら、もう一つの神社の巫女じゃない。こんなところでなにをしているのかしら」

早苗「巫女として、人助けです。……貴女が何の用ですか?」

幽香「警戒しているのかしら? 大丈夫よ、私はただの野次馬。この人集りになにがあったのか、と思って近づいてきた有象無象の一人にしか過ぎないわ。この子と一緒でね」

 そう言って、幽香さんが隣に立つボクを見ます。

 ちょ、いきなりボクにお話を振らないでください。

早苗「信用出来るとでも?」

幽香「する、しないは貴女の自由、ということで」

 ジロリ、と幽香さんを見る巫女さん。

※選択

早苗とは知り合い?

Yes/No

※そのレスと同時に好感度判定
1ほど険悪 9ほど好感 0・ゾロ目で……?

↓3



あえてのNO


>>409 選択:NO コンマ:1 

※ちゃ、チャンスメイカーあったの忘れてた(震え声)


リンガー「と、ところで巫女さん」

早苗「早苗です。守谷神社の、東風谷 早苗」

リンガー「あ、はい。リンガー・ローゼスなのです。……あの、人助けというのはどういう?」

 何やら嫌悪を感じる視線でボクを見る早苗さんに、尋ねます。

早苗「お教え出来ません。今はお医者様を待っているところです。妖怪や、その下に居る妖精を近寄らせるわけにはいきません」

 ……ボクまで敵視されてしまっているようです。

 とんだとばっちりなのです。

幽香「あらあら、ボク君はいつから私の傘下に入ったのかしら?」

リンガー「知りませんよ、向こうが勝手にそう言ってるだけなのです」

 いや、本当に。師事しているにはしていますが、別に手下とか子分になったつもりはないのです。

早苗「……そうなんですか?」

幽香「そうよ。この子は別に、悪いことを自分から出来る子じゃない。弱くて運動神経が悪い妖精なんて、害にならないわ」

リンガー「……あの、幽香さん。もう少しオブラートに包んで頂いても」

幽香「頭は良いけれど、そのせいで死ぬことすら怯える様な妖精だもの。妖精らしくない妖精。人に害をなすのを恐れている変わった子よ」

リンガー「それは褒めているんですか? それとも貶しているのですか!?」

 いや、本当にやめてください。ボクの心を抉るのは。

早苗「ふーむ……」

※チャンスメイカー発動

※好感度再判定
1ほど険悪 9ほど好感 0・ゾロ目で……?


へい


ほ、ほわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?


>>413 コンマ:11(ゾロ目) ※早苗はリンガーを気に入ったようです

※東風谷 早苗:悪い妖怪なんかに騙されてはいけません! 保護しなければ!!【保護欲】 を取得しました

※チャンスメイカーが有能過ぎてやばい。なんだよこれ、現さんの時以上にやべーよ。どんだけ愛され妖精なんだよリンガー君

早苗「えっと、リンガー君、でしたっけ。ちょっとこっちへ」

リンガー「は、はい!」

 いきなり、早苗さんに手招きをされてトテトテとボクは素直に近づいていきまして。

早苗「いいですか? 君は騙されているんです。風見 幽香はとっても危ない妖怪なんですよ」

リンガー「え?」

幽香「あら、いきなり危ないやつ扱いなんてひどいわね」

早苗「いたいけな子供の心を抉る様な方は、危ない人で良いと思うんですけど」

幽香「半人前の現人神が何を言うのかしら。……そう思わない? ボク君」

早苗「ダメですよ、リンガー君。お姉さんが守ってあげますから」

 ……なんだかすごい勘違いの末にお二方が睨みあっているのです。

リンガー「ちょ、ちょっと待ってください! ここで争ってはダメなのです! 落ち着いてください!」

早苗「……リンガー君がそう言うのでしたら」

幽香「そうね。その為に来たわけじゃないものね。巫女、何があったのか教えてくれないかしら」

早苗「……貴女にお教えすることなんて一つもありません」

リンガー「ぼ、ボクも聞きたいのです。早苗さん、教えていただけませんか?」

早苗「わかりました。……まあ、お医者様が来るまで手持ち無沙汰でしたので良いでしょう」

幽香「……」

リンガー「幽香さん、お願いだから落ち着いてください。本当に」

 眉間が少しだけ動いていて、怖いのです。やめてください。ボク泣きますよ。




リンガー「泥、ですか?」

 早苗さんの語ってくれた経緯の内に出てきた単語に、ボクは眉を顰めました。

早苗「ええ、そうです。突然人里に出現して、この後ろの男性を襲おうとしたんです。丁度、私が通り掛かった時だったので間一髪で覆滅に成功したんですが……」

幽香「その男に覆滅した泥の欠片が当たって、意識を失ったと。……とんだおまぬけさんね」

早苗「……」

 また睨み合いが発生しました。だから止めてください。空気が最悪なのです!

リンガー「そ、それで早苗さんは、その、大丈夫だったのですか?」

早苗「心配してくれるんですね、リンガー君は優しいなぁ。……ええ、私は大丈夫です」

リンガー「いえ、その、対峙した時に何かおかしなこととか……」

早苗「おかしなこと? いいえ、何もありませんでしたよ」

 その言葉に、ボクは胸を撫で下ろして安堵の息を吐きました。

 泥――。

 ボクには、その心当たりがありました。

リンガー「……その男性も、何もないと良いのですが」

 泥の欠片が当たったということは、そういうことなのでしょう。

 あの『声』を聞いた可能性があるのです。

 ボクが発狂しかけた程の、あの『声』を聞いて人間が大丈夫なのかは分かりかねますが。

幽香「おかしな事を言うのね、ボク君は」

リンガー「何がですか?」

幽香「あなたは妖精なのに、他人の事を酷く心配する。それに、さっきも言ったけど君は死ぬ事を嫌うしそれを『理解』している。それは何故かしら?」

早苗「この子は優しいんです。あなたとは違うんです」

幽香「黙ってなさい小娘」

早苗「こむ……!」

幽香「ねえ、ボク君。優しさは美徳よ。でも、それだけで世界は回らない。その優しさが、何時か君を殺すわよ」

リンガー「……幽香さん、それってどういう」

幽香「さあ、どういうことなのかは自分で考えてみることね。……・さて、用も済んだし私は退散するわ。そこの巫女に何時までも睨まれるのも嫌だし」

 そう言って、幽香さんは飄々としながら踵を返しました。

幽香「じゃあね、ボク君。何時でも太陽の畑で待ってるわ」

 去り際に、笑顔で別れを告げた幽香さん。日傘をくるくると回しながら、人が避けて出来た道を彼女は歩いていきました。

早苗「リンガー君、あんな妖怪の言うことなんて間に受けたらだめですよ!」

リンガー「……そうでしょうか」

 ボクには、幽香さんがそう言った事に意味があると感じました。

 優しさが、ボクを殺す。

 ……もし、そうだとしても。

リンガー「ボクはやっぱり」

 これからしていくことに、きっと変わりはないのです。

 そう、ボクの夢は、叶えなければならないと思うから。

※東風谷 早苗と出会いました
※幽香の好感度がぐぐっと上がりました
※何かが幻想郷で起ころうとしているようです


 ―人間の里(夕方)―

 人間の里のお医者さんが来て、早苗さんもボクもその場を後にしました。

 早苗さんはこの事を他の住人の方に注意する為に回るそうで、ボクは別れの挨拶をしてから単独行動に移りました。

 一人で歩いて、考えることはあの『泥』のこと。

 先日思い出した『あの時』の記憶の一部分。

 そこには確かに、あの泥があったのを思い出せます。

 そしてボクは、あの泥のせいで――。

リンガー「一体あれは、なんなのでしょう」

 妖怪でもなさそうですし、妖精とかそういう自然から生まれた存在でもなさそうなのです。

 幽霊というにも語弊がありそうですし、だからといって――。

リンガー「……まあ、一番はもう関わらないことなんですけど」

 ボクは弱いのです。だから、首を突っ込んでも足で纏いになるだけなのです。

 足を、引っ張ってしまうだけなのです。

リンガー「……別のこと、考えましょう」

 嫌な考えを頭を振って忘れて新しくこれから何をするのかを思案することにしました。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:まだ人間の里に居るのです
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

4


>>428 選択:4

 ―太陽の畑(夕方)―

リンガー「……はぁ」

 それで向かった先は、幽香さんの居るはずであろう太陽の畑でした。

 小さくため息を吐きながら、夕暮れに染まる太陽の花々を眺めます。

 それは、とても綺麗でした。まだ肌寒さの残る季節になったばかりだというのに、ここは一年中向日葵が咲いている。

 幽香さんの力でそうなっている、と聞いています。

リンガー「なんで、追いかける様な真似しちゃったんだろ」

 そして思ったのは、疑問でした。

 あんな事を言われてサヨナラしたから?

 それとも、何か別の理由を感じて?

 ……よくわからなかったのです。

 そんな風にしていると――。

※遭遇判定

5以上で誰かと遭遇

判定直後

 

フォールダウン


>>432 コンマ:0 ※クリティカル

※選択

1:幽香
2:三月精
3:チルノ
4:その他(太陽の畑に来そうなキャラ名明記)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

リグルと1


>>435 選択:1+リグル



リグル「……貴女という方は、リンガー君にまで変なちょっかいを出して」

幽香「あら、そうじゃないわ。ボク君だから、気に掛けているのよ」

リグル「あの子は普通の妖精とは違うんだ。そこに興味を持つのが貴女らしいけど、深くまで突っつくと変なことになりかねないですよ」

 聞こえてきたのは、ボクの話題でした。

 この声は、幽香さんとリグルちゃんなのです。

幽香「……さあ、どうでしょうね。私は期待してるのかもしれないけど」

リグル「期待って……。あの子が何かするって思ってるんですか?」

幽香「そうよ。……まあ、可愛い子を苛めたくなるのは、よくあることだと思うけど」

リグル「……止めてくださいよ、私だってまだ貴女のこと怖いのに」

リンガー「……一体何のお話をしているのですか」

幽香「あら、噂をすれば」

リグル「お、おわっ! リンガー君!? いつから!?」

リンガー「今しがたです。向日葵を眺めていたら、お二人の話し声が聞こえて来たので」

リグル「そうなんだ……。もう、脅かさないでよ」

 そう言われても、仕方ないのです。

幽香「ふふ、さっきぶりねボク君。もう答えが出ちゃったのかしら」

リンガー「いいえ。ちょっと気まぐれに立ち寄っただけなのです。……答えなんて、簡単に出るものでもない」

幽香「そうね。むしろ、答えが出ましたなんて言われたら罵詈雑言に加えて張り倒すところよ」

 それは勘弁してもらいたいものなのです。絶対にされたくないのです。

リグル「……何かあったの?」

リンガー「お昼に少し」

幽香「秘密よ、ひ・み・つ」

リグル「……怪しいなぁ」

 別に、語ることではないのです。

 これは、ボクの問題。ボクが考えて、ボクが答えを見つけ出さないといけないこと。

 相談するにしても、幽香さんの前で相談する気にはなれないのです。

 さて、リグルちゃんや幽香さんと話ができそうですね。

 それとも、幽香さんに頼んで修行をつけてもらいましょうか?

 リグルちゃんにも見てもらえれば、何か得られるものもありそうです。

 どうしましょうか。

※選択

1:幽香に修行を付けてもらう
2:何か話題を振る(自由安価)

↓3

1


>>441 指定先:>>440 選択:1



幽香「それじゃあ、まずはボク君には避ける練習をしてもらおうかしら」

リグル「がんばれー」

 というわけで、行うことになった修行。

 幽香さんの放つ弾幕を、ボクは避けて避けて避けまくることになりました。

リンガー「……ボク、死にませんよね?」

幽香「大丈夫、手加減してあげるから。……でも、当たったら勿論痛いわよ」

リンガー「ぴぃっ!?」

幽香「ボク君は体力がないのが絶望的な欠点。そして、弾幕ごっこに苦手意識がある」

リンガー「……そうですね。やるとしても、状況が整えてないと一目散に逃げますし」

 万全の状態と状況を整えて、ボクは弾幕ごっこをするようにしています。

 それはつまり、勝てる勝負だけを見越してという意味に他なりません。

 ボクがゲームを支配出来る様な細工を施して、その上で勝負を仕掛けることはありますが。

幽香「前に君の実力を測った時、見る力と判断力があることがわかった。なら、それを伸ばすのが一番だと思うの」

リグル「……確かに、リンガー君はここぞという時に決めること多いよね」

リンガー「それは」

 まあ、計算と脳内シミュレーションによって叩き出した結果なのです。

 その通りに嵌れば、決して逃すことなんてありません。

幽香「体力を増やすには、時間も掛かる。だからまず、体を動かせる上に君の目の良さを生かす練習をしましょう」

リンガー「……わかりました。誠心誠意、頑張らせていただくのです!」

 というわけで、修行が始まりました。

※判定

1程無残な結果 9程良い結果に終わりました 0・ゾロ目で……?

判定直後

9


>>443 コンマ:3 ※結果はあまりよろしくないようで



リンガー「あうぅぅう……」

幽香「全然ダメだったわね」

リグル「そうですね」

 直撃はしなかったものの、体中にかすり傷が出来たのです。

 結果としては、それはもうダメダメというべきでしょう。

幽香「ちゃんと手を抜いておいたはずなんだけど。15%も出してないわよ、ボク君」

リンガー「……次こそ、頑張るのです」

リグル「その意気だよ、リンガー君」

リンガー「でも今日は、もう止めておくのです」

幽香「そうね。……ああ、ちゃんと傷薬は塗っておきなさい。なんなら私が塗って上げてもいいけど」

 凄く嫌な予感がする笑顔を浮かべて幽香さんは言いました。

リンガー「……止めておきます。自分で出来ます」

幽香「あら、残念」

リグル「ふられちゃいましたね」

幽香「あら、リグルも私と修行したいのかしら?」

リグル「ご遠慮しておきます!!」

 そんな感じで、ボクの修行は前途多難に一旦の終わりを迎えました。

※幽香とリグルの好感度が上がりました
※リンガーが少しパワーアップしました。レベルアップまで「1/10」


 ―迷いの竹林・リンガーの住処(夜)―

 自宅に帰ってからしたのは、薬草を煎じて作った傷薬を塗る作業でした。

 ああ、染みる染みる。でも、これくらいなら明日には治っていることでしょう。

リンガー「修行は大変なのです」

 嫌だ嫌だと嫌って遠ざけた痛みと苦しみに向かっていくという意味でも。

 苦手だと思っている弾幕ごっこへの意識改善という意味でも。

 ボクは修行を積むことを、続けないとと思いました。

リンガー「幽香さんは少しスパルタな気もしますが」

 それくらいが、ボクには丁度良いのかもしれません。

 他の人がどういうやり方をするかは、知りませんけど。

 さて、薬も塗り終わったし夕飯も済ませました。

 眠る前に何かすることはあったでしょうか。

※選択

1:明日に備えて眠るのです!
2:仲間を集める計画を練るのです!
3:どんな遊びをしたいかを考えるのです!
4:どんないたずらをするか考えるのです!
5:その他(内容明記 選択表示なしでも書いて頂ければ大丈夫です)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

1


>>447 選択:1 コンマ:99 ※サブイベント

 やることもないだろうと、そう思ってベッドに向かおうとした矢先、

リンガー「……あれ?」

 視界が振れて、ボクは倒れそうになりました。

 近くにあったテーブルの椅子を支えにしてそのまま床に倒れこむことは阻止できましたが、何だか凄く、ふらふらとします。

リンガー「なん、で」

 突然のこと、そして思いがけない出来事にボクの思考は麻痺しました。

 そして遅れてやってきたのは、頭痛。

 視界が霞、意識が遠くなって――。

※判定

0・偶数??? ゾロ目・奇数??? 

判定直後

お、おう?


>>452 コンマ:偶数

※ほう、ほう

 ボクは、その場に倒れてしまいました。

 そしてその時、誰かの声を聞いた気がしました。

 それは――。

                -=ニニ __ ミ
                     \\
                       ヽ\
                       /〉〉

              /  ヽ   / .//ヽ

           _ニ=ィ     ',iヽ≧=彡へ }
  ',‐-=ニ.___ゞ‐-/         } .!=i    \
   ',      /   /    ィ ,i  i | .ハ  \ミ=-
   ',    /    /  /// / i ! |/ } 、  ヽ
    〉 -=≦    /  ./●//  }/ ●  i |\  ',
  <   / ///i. /   (__人__)    |/  \i       「じーく・はいる・う゛ぃくとーりあ」
  /   // .'/ ∨            |   | >
 /    /   / .!   {            /イ   iゝ
.//}   > /\| !  iニニニ{三三三}ニニニi i/  }‐-、
  / , }////ハ{!  iム  \    /  i    i、 /
  //i ///////ハ.i  iマム、____\/  -‐/ .   / }
    i/////////|.i  i マム、 ∠____ニ=-//i //∧
   //////////i i/\{  マム、       // |///∧
  .///////////! .i三三三三三三三三三ニニ|////∧

  ////////////ニi    |              |////,∧
  \/////////___/     |             |//////
   \////// ̄ニ=======!_____ニ=--‐ァ彡|////'

     \///   ' ,    /      ' ,   /   }//'
             ' __/         ' ,__/

 何だかよくわからない、可愛らしい生物の、やけに凄味のある声でした。



※現在公開可能な情報

名前:リンガー・ローゼス
読み:りんがー・ろーぜす
能力:地に落とす程度の能力
種族:妖精
危険度:低
人間友好度:?
身体能力【2】:妖精の中でも体が弱い様です
精神【6】:一般的な妖精らしい度胸を得ました
頭脳【8】:妖精の中では頭が良いようです
潜在能力【5】:普通です
幻想郷縁起
なし

持ち物

なし

特殊設定

妖精好き
あなたは同族である妖精が大切。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

チャンスメイカー
あなたはどんなチャンスでもうみ出し掴み取る。
だが、掴むまで貴方にとって吉か凶かはわからない。
効果:ファンブルの際、もう一度判定を行う

現在の仲間
蓬莱山 輝夜
チルノ
大妖精
スターサファイア

現在行ける場所

迷いの竹林※拠点
人間の里
霧の湖
妖怪の山
太陽の畑

レベルアップまで「1/10」

相関図
『妖精』
チルノ:やっと見つけたわよこのすっとこどっこいしょーッ!!【?】
大妖精:心配したんだから、リンガー君【親友】
ルナチャイルド:あんたもあたしたちと暮らせば良いのに【???】
サニーミルク:ルナほどじゃないけど、あたしもあんたの心配してたからね【親友】
スターサファイア:……わたしは、なんで?【???】
『迷いの竹林』
リグル・ナイトバグ:まあ、頑張ってみれば良いんじゃない?【知り合い】
『人間の里』
秦 こころ:君は可愛く面白い子【知り合い】
本居 小鈴:何時でも遊びにおいで。わからない文字とかあったら教えてあげるから【顧客】
『永遠亭』
蓬莱山 輝夜:最高に面白い妖精君。あなたなら、きっと――【仲間】
八意 永琳:悪戯さえしなければ、良い子よね【知り合い】
『守谷神社』
東風谷 早苗:悪い妖怪なんかに騙されてはいけません! 保護しなければ!!【保護欲】
『英雄伝』
藤原 妹紅:なんでこんな奴に私は惑わされているんだろうか【困惑】
博麗 霊夢:狡賢い妖精は面倒以外の何でもないわ【嫌悪】
『妖怪の山』
姫海棠 はたて:ななな、ナニコレ可愛いぃい!【愛玩】
『太陽の畑』
風見 幽香:君のこと、気に入ったわ【愛玩】


※夢判定

コンマ一桁6以上でリンガーは夢を見る

判定直後

h


>>459 コンマ:0 ※クリティカル

※今日もよく0とゾロ目が出るなぁ(白目)

※クリティカルにつき選択

1:『泥』
2:繰り返す苦しみ
3:三月精は踊る
4:薔薇は舞い踊る
5:『黄金の輝き』

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


4


>>463 選択:4

 ―???―

「Ring-a-Ring-o' Roses,」

 鼻歌を歌いながら、誰かが水を撒いていました。

 そこは、庭園の様な場所。薔薇の花が咲き誇る、庭。

「Ring-a-Ring-o' Roses,」

 その人は、誰なのかわかりません。

 でも、植物を大事に育てているのはわかります。

「A pocket full of posies,」

 皺くちゃな手で、ジョウロを片手にその人は薔薇に水を上げていました。

「Atishoo! Atishoo!」

 ボクは、その人の事を知りません。

 いいえ、多分、その人のことをよく覚えていないのです。

「We all fall down.」

 ただ、その歌と薔薇がとても印象に残っていて。

 ただ、風が吹いた時に舞い上がる花弁が――。

「こんにちは、妖精ちゃん。今日はどうしたんだい?」

 とてもとても、綺麗だったことは覚えているのです。

 だからボクは――。


※明日早いので、今日はここまでで。

※AAはラインハルト・ハイドリヒ卿です。イメージ的にあのAAが使えるなと思って使いました。

※奇数だったら『滅尽滅相』のほうでした。

※次回は出来たら多分、明日の20:00頃を予定しています。

※では、おつかれさまでした


※人居れば再開しようかと思います


※お、居るみたいですね。では、再開していきましょう

リンガー「懐かしい歌……」

 そして、懐かしい風景と声を聞いた気がしました。

 夢の中でボクは、『ボク』になる前の事を見ました。

リンガー「……薔薇、水を変えないと」

 椅子を支えにしてボクはフラフラと立ち上がり、机の上に置いてある花瓶に手を伸ばします。

 あれ、そういえばなんでボクは……。

リンガー「そうだ。昨日、ここで……」

 突然、気を失ってしまったのです。

 その時何かを聞いて、何かを見た気がしますが……。

リンガー「忘れているということは、きっとどうでも良いことなのでしょう」

 そう。きっと、そう。

リンガー「だから、気にする必要がないハズなのに」

 どこか、胸につっかえている気がして。

 ああ、そんなことより何か行動しましょう。

 水を変えてから……。

※選択

1:朝ごはんを作るのです!(判定あり)
2:竹林を探索するのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖をまだ歩くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:風に任せて行動するのです!
8:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

2


※すいません、飯落ちしてました

>>479 選択:2

 ―迷いの竹林(朝)―

 水を差し替えたあと、簡単な料理でお腹を膨らませてボクは外へと出ました。

 体が少しだけ重いのです。

 これはきっと、ボクの気分の問題なのでしょう。

 家に篭っていても仕方ない。そんな考えでボクは外を歩くことにしました。
 
リンガー「今日も、晴れそうです」

 笹の葉の隙間から見える空を見上げれば、澄み渡った蒼が広がっていました。

 そうやって竹林の中を歩いていると――。

※遭遇判定

5以上で誰かと遭遇

判定直後


>>485 コンマ:3 ※失敗

 ―迷いの竹林(昼)―

 ――いつの間にか、太陽も上の方へと上がっていました。

 お昼にもなると、暖かくなってきます。

 リリーちゃんがいつの間にか春を告げたのでしょうか。

 でも、まだ会ってないということは春の前段階ってことなんでしょう。

リンガー「ぽかぽかしてきたから、気分も良くなってきました」

 体を少し動かしたのもあるのでしょう。

 ……陰鬱とした気分は、嫌いなのです。

 さて、気分も変わったところで次は何をしましょうか。

※選択

1:まだ竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

2


>>488 選択:1 

※謎の竹林押し



リンガー「そういえば、あの『泥』の発生がここにも起きていると考えるべき、なのでしょうか」

 引き続き竹林の中を歩いている最中、ボクはふとそんなことを考え始めました。

 人間の里で突然出現したという、『泥』。

 玄武の沢で見つけた『アレ』と同じものだとすれば、その危険度はボクの手に負える様なものじゃない。

 決して、首を突っ込んではいけない案件。

 ……とはいえ、前兆なく現れるならどうしようもない話なのですけど。

リンガー「……やはり対策を」

 備え有れば憂いなし。護身をするなら、まずは道具を設置するべきでしょうか。

 そんな風に思案とシミュレーションを頭の中で繰り返していると――。

※遭遇判定

5以上で誰かと遭遇

判定直後

5


>>492 コンマ:0 ※クリティカル

※息をするようにやってくる0とゾロ目が俺を困らせる。

※誰が来た?

1:輝夜
2:妹紅
3:三月精(の誰かでも良い)
4:大チル(のどっちかでも良い)
5:その他(竹林に居そうなキャラ)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

1


>>497 選択:1

輝夜「悠長なものね、あなたも」

リンガー「あ、こんにちわ。輝夜さん」

輝夜「ええ、こんにちわ。……前に忠告したのに、普通に出歩くなんて無用心にも程があると思わない?」

リンガー「そんなこと言われても、外に出ないのは不健康の元になってしまうのです」

輝夜「……とんだ健康思考ね」

 元気と健康が毎日を楽しく過ごす大切な要素なのです。

 それを損なうわけにはいきません。

輝夜「まあ、良いわ。あなたが嫌がる言い方でしょうけど、あなたは死なないし私も死なない。なら、忠告をするだけ無駄だったということね」

リンガー「……無駄ではありませんよ。それで、色々考えることができましたから」

輝夜「あら、前向き」

リンガー「後ろを向いても、良い事なんてありませんよ」

 ボクたちは前へと進んでいるのです。

 先へと歩いているのです。

 後ろなんて、時々振り返るくらいが丁度良いのです。

 さて、そんな感じで会話が途切れてしまいました。

 まだ何か話せそうですし、話題を振ってみましょうか?

※話題安価(内容明記:振らないも可)

↓3

輝夜さんは普段何をしてるのですか?


※ぼーっとしてた。いかんいかん

>>502 指定先>>501

リンガー「そういえば輝夜さんって普段何をしてるのですか?」

輝夜「普段? そうね、屋敷の奥に引きこもってるわ」

リンガー「引きこも、って……」

 ボクの質問に答えた輝夜さんは、あっけらかんとした表情でした。

 いや、引きこもってるってそんな堂々と言われても……。

輝夜「好きな時に寝て、好きな時に散歩して、たまに妹紅と殺し合ったり月の文明ひけらかしたりするけど」

リンガー「ああ、仕事してないんですね」

輝夜「嫌な言い方しないで。私は仕事してないわけじゃないの。仕事する必要がないのよ」

 いや、どっちも同じ意味だと思うのですけど……。

 まあ、本人がそう言うのなら、それで良いんでしょう。

輝夜「今失礼なことを考えた上に、考えることを放棄したでしょ」

リンガー「いえ、滅相もございません。そういえば、お姫様でしたね。良いですね、憧れます」

輝夜「……別に、楽しいことなんて殆どないわよ」

 ごまかす為に言った軽口に、輝夜さんは目線を逸らして顔を少し俯かせながらそう言いました。

 風が吹いて、輝夜さんの艶やかな黒髪を揺らし、竹の葉が少しザワつきました。

リンガー「輝夜さん……?」

輝夜「なんてね。……実際、色々あったけど今の暮らしも気に入ってる。楽しいわ。ええ、毎日が」

リンガー「輝夜さんは輝夜さんなりに、『生』を感じているのですか?」

輝夜「勿論。……蓬莱人は、永遠の中に取り残された刹那みたいなものよ。でも、確かに生きている。生き続けている。私はそれを理解しているし、感じている」

リンガー「……ちょっと、ボクにも難しい話ですね」

輝夜「理解出来るとしたら、それは蓬莱人かそれに似た思考の持ち主くらいでしょうね」

 クスクスと笑って、輝夜さんは悪戯っぽい表情を浮かべました。

輝夜「時間は流れていくものよ。……磨り減ったものは戻らない。でも、その分新しく積み上げることが出来る。そう、色んなやり方で」

リンガー「妹紅さんも」

輝夜「ん?」

リンガー「妹紅さんも、きっとそれが出来ますよね?」

輝夜「……そうね。出来ると良いわね」

 空を仰ぎ見ながら、輝夜さんはそう言いました。

 ボクの身長だと、彼女の表情は読み取ることが出来ませんでした。

 ……でも。

 きっと、輝夜さんもボクと同じ気持ちなのだと、信じたいとボクは思いました。

※輝夜の好感度が上がりました


 ―迷いの竹林(昼2)―

 それから、輝夜さんはそろそろ散歩の続きに戻ると言って竹林の中を歩いていきました。

 ボクもまた、新しい考えをしながら別の方へと歩き始めます。

リンガー「……磨り減ったものは戻らない、ですか」

 過去は消えていくものです。記憶なら、なおさらに。

 ボクも、かなり前のことになると思い出せない記憶があります。

 ギリギリの所で靄が掛かったり、霞のように霧散して見える記憶。

リンガー「忘れられない、鮮烈な楽しさを」

 毎日の中に感じられる、面白おかしさを。

 ……そういえば、最近仲間を増やす行動してないのです。

 ボクは夢を叶えたい。でも、なかなかうまく進んでいない。

 ……現実は非常なのです。

リンガー「でも、これからなのです!」

 そう! 前に進むことで何かを勝ちとることが出来れば良いのです!

 と、いうわけでこれから何をしましょうか?

※選択

1:まだまだ竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

やん


>>509 選択:4 コンマ:0 ※メインイベント

 ―太陽の畑(昼2)―

 太陽の畑へと向かい、風に揺れる向日葵を眺めます。

 蒼穹に澄み渡る、少しだけ強い風。

 木の葉や花弁を巻き上げて、遠く遠くへと運んでいきます。

リンガー「……っ!」

 それをボクは、悪戯に念じて地面へと『落とし』ました。

 地に落とす程度の能力と、いつか鈴奈庵で読んだ幻想郷の存在について書かれた本にそう書かれていましたが。

 ふむ、的を得ているといえばそうなのです。

 ボクは落とすことができます。

 ボクの能力は、大地の力。その基本の一つと言えば凄いものの様に思われてしまいますが……。

リンガー「まあ、愚痴を言っても仕方ありませんよね」

 何だか、今日は少しネガティブになりやすくなっているようです。

 ダメです、ダメダメなのです。

リンガー「そうなのです! ボクはポジティブなのです! 前を向くのです!」

 空を指差しながら、ボクは唐突に叫びます。

 大きな声を出せばスッキリする。そう思ったのですが、

リンガー「……あんまり、効果はないのです」

 はあ、とすぐにため息を吐いてしまいました。

 その時でした。

 突然、ボクの居る場所の反対側から轟音が鳴り響いたのは。

リンガー「ピィっ!?」

 ボクは驚いて変な声を上げてしまいました。

 そして、音がした方を目を凝らして見ていると――。

※選択

1:いつの間にか、背後にたくさんのリボンを髪に結んだお姉さんが立っていました
2:幽香さんが背中をこちらに向けながら、向日葵畑から飛び出してきました
3:チルノちゃんと大ちゃんが必死の形相で飛び出してきました
4:三月精のみんなが何かから逃げる様に飛び出してきました

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>515 選択:4

※今日もコンマ神笑いっぱなしだなぁ

ルナ「ちょ、待って! なんでこんなところにアレが居るの!?」

サニー「わかんないよ! でも、スター! しっかり手を握って!!」

 三月精のみんなが、何かから逃げる様に飛び出してきました。

 ボクはまた驚いて一歩後ずさり、身を仰け反ります。

スター「っ! リンガーが!!」

ルナ「リンガー!? なんでリンガー!?」

サニー「め、目の前に!? 避けて! 飛んで!!?」

リンガー「ちょ、まっ!?」

 あまりにも、目まぐるしく起こる出来事にボクの思考がフリーズしてしまいます。

 ルナちゃんとサニーちゃんが咄嗟に急旋回してくれたおかげで正面衝突は免がれ――!?

スター「リンガー!」

 スターちゃんが飛んできたのです!?

リンガー「ちょ、ちょとと、うわぁあ!?」

 せっかく二人が避けてくれたのにわざわざこっちに来たスターちゃんを、ボクは下敷きになりながら受け止めました。

 ……下敷きになったのに受け止めたのです。そう、受け止めたのです。

サニー「ちょっと、スター! やばいよ何やってるの!?」

スター「リンガー、立って! ここに居ると怖いのが――!」

ルナ「っ!!」

 戸惑うサニーちゃん。ボクを急かすスターちゃん。

 そして、僕たちを覆うように現れた『ソレ』を光弾で弾いたルナちゃん。

 あれは……。

リンガー「『泥』!?」

サニー「詳しいことは後で話すから、リンガー! スター! 逃げて!!」

ルナ「リンガーっ!!」

 と、兎に角やばいのです!

 ボクはスターちゃんの手を借りて立ち上がりました。

 泥。ぶよぶよした何か。真っ黒で、真っ黒な、太陽の光すら飲み込んでいる様な黒い泥。

リンガー「に、逃げるのですスターちゃん!!」

 全身に鳥肌が粟立ちました。もう二度と、あれに触れたくなんかないのです。

※判定

1:しかしボクは、泥の伸ばした触手みたいなものに足を掴まれてしまいました
それ以外:追跡されていますが、なんとか距離を離すことができました
0・ゾロ目:???

判定直後


>>518 コンマ:7

 ―幻想郷・森(昼2)―

 全力で、兎に角あれから離れる為に、ボクの限界を超える勢いで羽を動かしてボクはルナちゃん達と泥から逃げます。

 ……とはいえ、ボクの全力はみんなの普通より少し早いくらいなのです。

ルナ「リンガー、頑張って。 少しずつ距離は離せてるから」

サニー「ルナが音を消しても、私が姿を消しても追ってくるからキツイと思うけど!」

スター「リンガー……」

リンガー「大丈夫、なのです……!ボクの事は、気にしないで……!!」

 実際、体力的な事を言えばボクはもう限界に近い状態なのです。

 でも、みんなに心配させるわけにはいかないのです。

リンガー(このタイミングで、この泥の発生。……活発化してるとでも言うのですか?)

 昨日の今日で、泥の発生を確認しました。

 輝夜さんの言ってた何かがこの泥なら、その前から何回も最近になって発生している。

 ……ボクが、ボク達があの泥を初めて見たのも、二週間くらい以前のこと。

 何かが起こり始めているとでも言うんですか? この幻想郷で。

 でも、とりあえず――!

リンガー「逃げ切らないと……!」

※判定

1:しかしボクは、泥の伸ばした触手みたいなものに足を掴まれてしまいました
2~4:触手が伸びてきて、ボクと――は分断されてしまいました
それ以外:更に距離を離すことができました
0・ゾロ目:???

判定直後
 


>>521 コンマ:8

 体が重いのです。息が苦しいのです。目が霞んで、全身に嫌な汗が出始めているのです。

 でも、ボクはこの背中の羽を動かして飛ぶのを止めません。

ルナ「リンガー、もう少し。もう少しだから」

サニー「諦めないで! 兎に角前に!!」

スター「リンガー……」

 彼女達の、足を引っ張るのだけは嫌なのです。

 今でも十分そうなっているのに、それ以上の足手纏いになるだなんて御免なのです!

 ボクが居なければ、きっともっと早く安全になれるのに、ボクの事を置いていかない皆の事を、せめて……!

リンガー(せめて、無事に――!)

 そうしていれば、やがて見えたのは森の切れ目で――。

※判定

1:しかしその時、泥の伸ばした触手みたいなものにボクは足を掴まれてしまいました
2~5:触手が伸びてきて、ボクと――は分断されてしまいました
それ以外:森を突き抜けて、その先にあった崖から泥は真っ逆さまに落ちていきました
0・ゾロ目:???

判定直後


>>523 コンマ:3

※選択(誰と一緒になった?)

1:ルナ
2:スター
3:サニー

↓3まででコンマ二桁が一番高いレスを採用

2


>>526 選択:2

 ルナちゃんとサニーちゃんがそこを抜けたタイミングで、ボクとスターちゃんの目の前に泥の触手が伸びてきました。

 まるでボク達の道を遮る壁を作る様に、僕たちは分断されてしまいました。

ルナ「スター! リンガーっ!!」

サニー「待ってルナ! 今行ったらルナまで危ないよ!!」

ルナ「でも、スターが! リンガーが!!」

サニー「落ち着いてよルナ! もし一回休みになっても二人共また家に戻るだけなんだよ!?」

リンガー「そうなのです、ルナちゃん!」

ルナ「リンガー……」

リンガー「スターちゃんの事は、任せて欲しいの、です! だから、離れて待っていてください!!」

 珍しく取り乱すルナちゃんに、ボクはそう言ってサムズアップして見せました。

 その間にも、後方の泥の本体がはボク達へと一気に迫っています。

スター「……リンガー」

リンガー「大丈夫、大丈夫なのです。だから……」

 ボクを信じてください。

 真剣に、ボクの継いだ言葉に、スターちゃんはボクの右手をギュッと掴みながら頷いて答えてくれました。

※判定

1:しかし、体力が尽きて二人とも泥に飲み込まれてしまいまいた
2~5:スターちゃんだけちゃんと逃がして、ボクは泥に飲み込まれていきました
それ以外:タイミングを合わせて上へと飛び上がり、本体を崖の下に落とすことに成功しました
0・ゾロ目で:???

判定直後


 心臓が早鐘を打つのです。

リンガー「良いですか、スターちゃん。ボクが合図をします。そうしたら一緒に、一気に上へ飛び上がるのです」

 手汗が滲み、頬を汗が伝います。

リンガー「来ます。良いですか?」

 あの泥の速度は、ボクのいつも飛んでいる速さと同等か少しだけ速いと測定していました。

 そしてその予測が合ったていたと言わんばかりに――。

スター「来た……!」

リンガー「3……」

 轟音を立てて、泥がボクらの視界に入ってきました。

 木々の隙間を抜け、その気持ちの悪い粘性の液体を撒き散らし。

リンガー「2……」

 凄まじい圧力をこちらへと掛けて来ながら、びちゃりびちゃりと嫌な音を立てながら。

リンガー「1……」

 ギリギリまで迫り来るそれが触手を回収して、ボク達に突進して来たタイミングを見切って。

リンガー「スターちゃん!!」

スター「うんっ!!」

 二人で、同じタイミングで空へと舞い上がりました。

 轟、という風を切る音を立てて泥は後ろの崖へと落ちていきました。

 ボク達は、この泥から逃れ出ることに成功したのでした。


※今日はこれまで。予想外に長くなってしまった

※といってももう少しイベントは続きます。ただ、体力が尽きたので勘弁してください

※次回更新予定日は水曜日になります。少し時間を空けてしまいます。申し訳ありません

※では、お疲れ様でした

※えー、恥ずかしながらこんなに期間を空けてしまったこと、大変申し訳ない。

※何かとつけて生存報告すればよかったのに、それすらも怠慢していました。

※えっと、主にリアルが忙しかった事が原因です。いや、まあ言い訳なんですけど。

※……とりあえず、生存報告させて頂きます。時間を見つけて、短時間でも出来る時に更新させて頂きます。

※始めたからには、終わりまでやりたいですしね。

※待っている方が予想外に多かった事、驚愕と共に嬉しさと申し訳なさを感じます。

※完全復活とはいきませんが、とりあえず生きています。


 書き込みをしたら一度更新をしてみましょう。俺もたまに連投して涙目になることがあります。

 ……さて、出来れば21時頃に再会しようと思っています。久々なのでリハビリがてらという感じでやらせて頂きます。

 いや、うん。結構シリアスなシーンから再開ですね。頑張ります


※そろそろ再開の時間ですね。どれくらい人が居るのやら。さて、のんびりやってイキマショー


 ―三月精の家・リビング(夕方)―

 午後の一件、『泥』との追走劇から無事に戻れたボクは、今回の事の事情を聞くためにルナちゃん達の家にお邪魔することになりました。

ルナ「リンガーはコーヒー? それともミルク?」

リンガー「あ、ミルクでお願いします」

サニー「私もー!」

ルナ「サニーは自分でやりなさいよ……」

サニー「えー、ついでにやってくれても良いじゃん。ルナのけちんぼー」

ルナ「冗談よ。……ちょっと待ってて、用意するから」

 そう言って、ルナちゃんはリビングから台所へと向かっていきました。

 隣に座るサニーちゃんは、落ち着きなく足をパタパタとさせています。

サニー「ルナってばいっつもコーヒーを飲んでるんだよ。あんなに苦い飲み物が好きなんて、変だよねー」

リンガー「変ではないですよ。ボクもたまーに、考え事する時とかはコーヒー飲みますし」

サニー「んじゃあ、リンガーも変なんだよ」

 いや、それはどうかと思いますけど。

 と、苦笑しながらボクは心の中で呟きました。

サニー「……スター、大丈夫かな。やっぱり怖かったのかな」

リンガー「でしょうね。ボクも凄く怖かったのです。……あんなの、誰でも怖いに決まっているのです」

 サニーちゃんが呟いた心配の声に、ボクはそう言って瞳を閉じて眉間にしわを寄せました。

 スターちゃんは、ここに戻ってからすぐに気分が悪くなったらしく、寝室に行きました。

 ……彼女も『あの時』の事を思い出したのでしょうか。それとも、覚えていないけど、あの時のことを『本能的』に感じたのでしょうか。

 ボクは幽香さんに実力を測ってもらった時に、あの『泥』がどういうことをするのか、触られたらどういうことをされるのかを思い出していました。

 そう言えば、思い出した『あの時』の記憶にスターちゃんは居ませんでした。

 どういうことなのでしょう。


ルナ「お待たせ。……はい、ふたりとも」

サニー「わぁっ! ありがとうルナ!」

リンガー「ありがとうございます、ルナちゃん」

ルナ「どういたしまして」

 思案している中で、ルナちゃんがミルクの入っている二つのグラスと、コーヒーが入っているカップをおぼんに乗せて持って戻ってきました。

 ボク達がルナちゃんにお礼をすると、彼女はそれに返しながらボクの向かい側の椅子に座りました。

 机を囲んで、ボク達は一息入れるように各々の飲み物を口にします。

サニー「おいしい! もういっぱい!」

ルナ「……おかわりは自分でやって」

サニー「はーい」

 早速飲み干したサニーちゃんが、口元を服の袖で拭いてから元気に言います。

 そして、ルナちゃんに呆れられた様に口にした言葉を聞いてから、素直に台所へと向かっていきました。

ルナ「落ち着かないわね、なかなか」

リンガー「サニーちゃんの明るさは、良いところなのです」

ルナ「そうね。……サニーを待ってたら日が暮れちゃうから早速話したいんだけど、大丈夫?」

 ルナちゃんの言葉に、ボクは静かに頷きました。

 話すこと。それは、午後に起きた『泥』についての事情なのです。

 詳しい事は後で話すと、あの最中に言っていました。

 その事を、ルナちゃんは今話してくれる様です。


ルナ「……あの『泥』が現れたのは、太陽の畑の奥で私達が遊んでいた時だったわ。最初は黒い泡が突然地面から浮かび上がって来て、それがどんどん激しくなって」

リンガー「……泥になった」

ルナ「そう。……前に皆とあの泥を捕まえようとした時は、もう出来上がっていたモノだったみたい。それで、スターがいきなり弾幕を泥に向かって放ったの」

 ああ、それであの轟音が鳴ったわけですね。

ルナ「酷く拒絶するみたいな様子だったわ。……それで、サニーがスターの手を引いて私達は逃げ出して、あなたと鉢合わせた。これが、今回の事の一部始終」

リンガー「スターちゃんは……」

ルナ「あの泥がどんなものか、知ってるみたいだった。……ねえ、リンガー。私、あんなに取り乱したスターを初めて見たの。怯えて、震えて、叫んで。まるで……」

リンガー「まるで……?」

 言いよどむ様に、ルナちゃんはそこで一旦言葉を区切りました。

 ボクはそれに鸚鵡返して疑問符を付けました。

 ルナちゃんは、自分を落ち着かせる様に一度コーヒーを飲んで、息を吐いてから言葉を紡ぎます。

ルナ「……まるで、『スターをあの泥に突き落とした時のあなた』みたいだったわ」

リンガー「……へ?」

 その言葉に、ボクは目を見開いて素っ頓狂な声を出しました。


 ボクが、スターちゃんを?

 ボクが、『スターちゃんをあの泥に突き落とした』?

ルナ「……本当に覚えていなかったのね。その様子だと」

リンガー「ちょ、ちょっと待ってくださいルナちゃん。……え? ボクが、本当にスターちゃんを?」

ルナ「ええ、そう。偶然だけど、見ちゃったの。逃げてる時に、その場面を」

 淡々とルナちゃんは言葉を紡ぎます。

ルナ「リンガーは臆病なところがあるからきっと、我を忘れてたんだって私は思ってる。スターがあの時の記憶とあなたの事を忘れたのは、それがきっと原因なんだろうけど……」

 そして、にこりと、ルナちゃんは笑います。

ルナ「そんな青ざめたりしないで、リンガー。私はあなたの味方だから」

リンガー「ルナ、ちゃん……?」

ルナ「別におかしなことなんてひとつもない。私だって悪戯がバレて逃げる時によく置いてかれるし、私達はやられても一回休みになるだけだもの」

リンガー「でも、ボク……」

ルナ「突き落としたのだって理由があったんだと思ってる。リンガーもまさか忘れてるとは思わなかったし、スターがあなたのことを忘れてるなんて不思議なことだけど」

リンガー「ボクは、そんな……」

ルナ「あれ? なんでそんなに震えてるの、リンガー」

 ボクは、そんなことをした?

 ボクは、スターちゃんを身代わりにした?

 ボクは、自分可愛さにスターちゃんを泥に突き落とした?

 そんな、そんなの、そんなこと……!

ルナ「気にしないでいいのよ、大丈夫。みんなあなたを責めたりしない。だって、『仕方ない』ことをあなたはしただけだもの」

リンガー「仕方ないこと……!? 仕方ないことって、一体なんですか!!」

 ボクはルナちゃんの言葉に思わず声を荒げました。


ルナ「リンガー……?」

リンガー「ボクは自分が生き延びる為にスターちゃんを殺した様なものですよ!? それを、仕方ないことって!!」

 守りたいものの筈なのに、大切にしたい仲間なのに、ボクはスターちゃんに取り返しの付かないことをしていたという、事実。

ルナ「……落ち着きなさい、リンガー。スターが起きちゃうから」

リンガー「っ……! 落ち着いてなんか……!」

ルナ「責任を感じているの? スターを身代わりにしたことに対して」

リンガー「ボクは……」

ルナ「……やっぱり、リンガーは変なやつ。なんでそこまで思い詰めてるの?」

リンガー「それは、ボクがスターちゃんを……」

ルナ「そこが変なの。私達は妖精よ? 『一回休み』になるだけなのよ?」

リンガー「ボクはっ……!」

 言葉に詰まるとは、まさにこの事なのでしょうか。

 ボクはルナちゃんの言っていることに対して、なんて返せば良いのか分からなくなっていました。

 ボク達は妖精。確かにそうです。死んでも一回休みになる。ただそれだけなのでしょう。それだけの事なのでしょう。

 ルナちゃんにとって、いいえ、きっと妖精全体にとって、ボクがしてしまったことはつまりそういう風に思うだけの事なのかもしれません。

 でも、ボクにとっては違うんです。全然違うことなんです。

 ボクにとって、その行動はとても『浅ましい行為』であり、ボクが最も『忌避するべき』事だったから。

 守りたいと思った。その理由が今、わかりました。

 ボクはどこかで覚えていたんです。そういう事をしてしまったという事実を。

 でも、改めて知ってしまった事実はボクが一番したくなかった事だったのです。してはいけなかった事なのです。


 胸が苦しくなりました。息が止まるかと思いました。

 ボクは、自分の願いが、夢が、とても浅ましいものの様に思えてなりませんでした。

 だって、夢を持ったきっかけが『他の誰かを自分の変わりに犠牲にした』からだと知ってしまったから。

リンガー「……ルナちゃん、ボクは最低なのです」

ルナ「なんでそう思うの?」

リンガー「ボクは痛いのと苦しいのが嫌いなのです。……でも、今は向き合おうと思っていました。そうするきっかけも、ありました」

 妹紅さんと輝夜さんの殺し合いを止めたいと願った。でも、ボクは弱いから上手く止められなかった。だから、強くなろうと思った。

リンガー「夢を叶える為にも、必要があると思ったのです」

ルナ「スターから聞いたけど、仲間を集めて、毎日を面白おかしく過ごしたい、だっけ?」

リンガー「はい。そして、その皆を守れる様に、さいきょーの妖精を目指したいと、思っていました」

ルナ「……良いことじゃない。向上心があるのって、素敵だと思うけど」

リンガー「だけど、ボクは一度だけでもスターちゃんを見捨てました」

ルナ「仕方ない状況だったから、それも選択肢の一つだったんじゃないの?」

リンガー「仕方なかったと、本当に思いますか?」

 ボクは自嘲する様に鼻で笑ってから、言いました。


 ボクにとって見捨てたという事実が、身代わりにしたという行為が、ボクが嫌いなことをスターちゃんにしてしまったということが、仕方なかったという言葉で吐き捨てられるようなものじゃないから。

リンガー「……さいきょーになんて、ボクはなれないのです。なれるはずもない。ボクはダメだったんです。ダメな子だったのです」

 弱い。あまりにも、ボクは自分が思っているよりも弱かったのです。

ルナ「ダメ、なんかじゃないわよ。あなたは、ダメなんかじゃない」

リンガー「何故? ルナちゃん、なんでルナちゃんがそう言い切れるのですか?」

ルナ「リンガーは、ちゃんと皆から認められてる。あなたくらい頭が良い仲間を私達は知らない。だから、そんなこと言わないで。悲しいこと、言わないで」

リンガー「……頭がよければ、強くなれるのですか?」

ルナ「そのやり方をあなたなら思い付けるって、私は思う。……ねえ、リンガー。リンガーもきっと疲れてるのよ。だから、卑屈になってる。そうなんでしょ?」

リンガー「……ルナちゃん。ルナちゃんはボクを買い被り過ぎなのです」

ルナ「そんなこと……!」

リンガー「ボクは結局、臆病者の弱虫なのです。何かを成し遂げることなんて出来ない、卑怯者なのですよ」

「違う! リンガーは、そんなんじゃない!!」


※選択 誰からの否定の言葉?

1:ルナ
2:スター
3:サニー

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


 声は、リビングの入口から聞こえてきました。

リンガー「スター、ちゃん……?」

スター「リンガーは、そんなんじゃない……!」

ルナ「スター、あなた何時から……」

サニー「ずっと聞いてたよ、リンガーが叫んだ時くらいから。……ねえ、リンガー。私わかんないよ。なんでリンガーがそんなこと言ってるのか、わかんないよ」

リンガー「サニーちゃんまで……」

 目尻に涙を浮かべて怒っているような、悲しんでいる様な表情を浮かべているスターちゃん。

 そして、戸惑うようにしながら俯いて首を横に振りながら小さく呟くサニーちゃん。

スター「ねえ、リンガー。今日はあなたのおかげで、私、助けられたんだよ?」

サニー「そうだよリンガー。スターがまた一回休みにならなかったのは、リンガーのおかげなのよ?」

リンガー「……違うのです、二人とも。ボクはそういう意味で言ったんじゃないのです」

ルナ「何がどう違うの? リンガーはスターを助けてくれた。その事実に変わらないでしょ?」

 違うのです。全然、違うのです。

リンガー「聞いていたなら、知っているのでしょう? ……ボクはスターちゃんを一回でも見捨てていたんです。友達を、大切な仲間を! 身代わりにして、生き延びて、その事を忘れてのうのうと遊んで、夢まで持っていたのです!!」

 何がみんなを守るためにさいきょーを目指す、ですか。

 何がみんなが笑って過ごせる面白おかしい日常を、ですか。

リンガー「ボクがそんな夢を持っていいわけがないのです」

スター「……リンガー」

リンガー「ボクは、裏切り者なのです」

スター「……リンガー!」

リンガー「ボクは、最低なのです」

スター「リンガーッ!!」 

 ボクの名前を叫んだスターちゃん。その手がボクに伸びてくる。

※判定

1:伸ばされた手を払い、ボクはその場から逃げ出しました。
2~:ボクは更に拒絶の言葉を吐き出しました。
5~:ボクはその手を掴んで、思っている事を叫びました。
8~:その手はボクを――
0・ゾロ目:???

判定直後


>>602 コンマ:7

リンガー「……スターちゃん」

 ぽつりと、口から漏れたのは言葉。

リンガー「だったら、ボクはどうしたら良いのですか? わからない、わからないのです。ボクは自分が許せない。ボクは自分が許せない。でもみんなは、スターちゃんは、ルナちゃんは、サニーちゃんは、ボクがこう思っているのがおかしいって言うのです。ボクはおかしいのですか? ボクの言っている事は、そんなに変なことなのですか!?」

 スターちゃんの手を握って、ボクは思っていることを全部吐き出しました。

 ボクは痛いのが嫌いで、苦しいのが嫌なのです。だから、その先に訪れる死――『一回休み』がとっても嫌いなのです。

 みんなはそれを受け止めているのですか? みんなはそれが当たり前なのですか?

スター「……リンガーは、おかしくない」

リンガー「それなら、ボクはやっぱり」

スター「でも、リンガーは変な妖精でもあるわ」

リンガー「……スター、ちゃん?」

スター「リンガーは、私たちの誰よりも頭が良いから、難しい事をいっぱい知ってるし理解している。だから、それが時々おかしな風に見える、多分、ただそれだけなのよ」

リンガー「ボクは、スターちゃんを身代わりにしたのですよ?」

スター「うん。だけど、私はそれを赦す。私はここに居る。今日、リンガーが私を助けてくれたから、ここに居る」

リンガー「……そんなの」

スター「だから、リンガー。そんなこと言わないで。自分を傷つけないで。……リンガーがそんな風に言うの、私は悲しいよ」

 詭弁だと思いました。そんなの、ただの結果論なのです。

 忘れていた事は、とても大切な事だったのです。ボクの弱さが原因で、ボクはスターちゃんを一回休みにしてしまった。

 それを、彼女は赦すと言ってくれた。でも、ボクは自分を許せない。

スター「自分が許せないのなら、まず私があなたを赦す」

サニー「そうね、リンガー。なんでそんなに思いつめてるのか知らないけど、私だってリンガーの事を赦すわ」

ルナ「……例えば私が、スターの立場でも赦す。ねえ、リンガー。あなたはどう? もし、自分がスターと同じ立場だったら、赦せない?」

リンガー「……ズルいのです」

 そんな風に皆から赦すなんて言われたら、そんなの、自分を許さないわけにはいかないじゃないですか。

リンガー「赦さないわけ、ないじゃないですか。大事な友達を、大切な仲間を」


 ボクは死なない。ボクたち妖精は、死ぬことはない。

 つまりは、そういうことなのです。皆が言っているのは、そういうこと。

 ボクだってそれは重々承知しているのです。でも、ボクはそれを許したくなかった。

 なのに、

リンガー「これじゃあ、ただボクが意地を張ってるみたいじゃないですか……!」

ルナ「意地張ってただけなんじゃないの?」

サニー「そう見えたよね、実際」

スター「……ふふ、ほら、リンガー。みんなそんな風に見えてたみたいよ?」

 大切な仲間が、大事な友達が、ボクのやった事を赦すと言っている。

リンガー「……スターちゃん」

スター「だから、あなたは気にしなくても大丈夫。それに」

リンガー「それに……?」

スター「これからは、守ってくれるんでしょ?」

 その言葉に、ボクは息を呑みました。

 なんて言えばいいのでしょうか。ボクはその言葉に答えてもいいのでしょうか。

 どう答えれば良いのかわからず、ボクは固まりました。

 スターちゃんはボクの答えを待っているのか、ジッとボクを見ています。

 そして、ルナちゃんも、サニーちゃんも。

 いつの間にか、ボクの言葉に耳を傾ける様に黙り始めていました。

※選択

1:……それが、罪滅ぼしになるのなら
2:……そうですね。ボクはもう二度と、仲間を犠牲になんてさせません
3:守って見せます。絶対に、絶対に……!
4:その他(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

3


>>606 選択:3 ※この選択肢3の圧倒的な人数である

リンガー「守って、見せます」

 それがボクの出来る事なら。

リンガー「守って見せます。絶対に、絶対に……!」

 それがボクの出来る贖罪であるならば。

 それは決意。自分を赦せないからこそ、そう言うしか出来ませんでした。

スター「……うん。リンガーだったら、出来るよ」

リンガー「出来るよ、ではないのです。やるのです」

 ボクは二度と、仲間を犠牲にしません。ボクは強くなる。スターちゃんにしてしまったを、繰り返さないために。

 拳を強く握り締めました。真剣な表情を浮かべて、ボクはスターちゃんを見つめながら答えました。

 すると、

ルナ「……スターだけ守るの?」

 ムス、とした表情でルナちゃんが尋ねてきました。

リンガー「え、いえ別にそういう意味で言ったわけではないのです」

スター「……ルナはリンガーの『組織』の仲間じゃないから、対象に入らないんじゃないのかしら?」

リンガー「スターちゃん!?」

 いきなり何を言い出すんですか!?

サニー「はいはーい! 私はどうなるのー?」

スター「守ってもらうのは、私だけで良いんじゃないかしら?」

 いや、ボクはそういうつもりで言ったわけではないのですが。


ルナ「……私も加わる」

リンガー「えっ?」

ルナ「私もリンガーの作ってる組織に加わる! 元々そうするつもりだったし、スターだけにズルはさせないわ!」

サニー「私も入る! そんな面白そうな事、私だけ参加しないわけにいかないじゃない!!」

スター「……だってさ、リンガー」

リンガー「えっと……」

 いきなりの事に、ボクは思考を置いてけぼりにしてしまいます。

 だって、ルナちゃんも、サニーちゃんもボクの仲間に加わってくれるなんて。

 いえ、まあ、スターちゃんから面白そうだって言っていた事は聞いていましたけど。

ルナ「良いわね、リンガー!」

サニー「拒否なんてしないわよね?」

 気迫に満ちたルナちゃんと、笑顔を浮かべるサニーちゃんがボクに迫って来ました。

リンガー「も、勿論なのです! 大歓迎なのです!!」

 ボクはそんな二人に、そう返しました。

 夢。それをボクが望むなんて、とても烏滸がましいものなのかもしれません。

 でも、ボクはやっぱりそれを叶えたいと思っています。

スター「大変ね、リンガー。守る相手が増えちゃったわよ」

リンガー「……そんなの、大変なんかじゃないのです」

 クスクスと笑うスターちゃんに、ボクは薄く笑いながら答えます。

 そう、大変な事で済ませない。ボクは守る。絶対に守るって、口に出して言ったのです。

 スターちゃんを、仲間を。ボクは守れる様に強くなって、さいきょーの妖精になるのです。

リンガー「やるべき事は、変わらないのです」

 ただ、その姿勢が変わるだけ。望もう。ボクは強くなる事を。

 欲しよう。強くなるための力を。

 乾かず、望み続けましょう。みんなが面白おかしく過ごせる世界を掴むまで。

リンガー「仲間は絶対にボクが守るのです!!」

 ボクの手で。ボクの力で。ボクの出来る事、全てを注ぎ込んで。

 ボクの身が、どんな事になってでも。

※三月精たちの好感度が上がりました スターの好感度がググッと上がりました。
※リンガーは固く仲間を守る事を誓ったようです

※インフォにこれを付け足し忘れ
※ルナチャイルドとサニーミルクが仲間に加わりました


 ―迷いの竹林・リンガーの住処(夜)―

 我が家に帰り、ボクはすぐにベッドに倒れ込みました。

 長かった一日も、もうすぐ終わりを迎えます。

 今日は色々とあり過ぎた気がします。

 輝夜さんのこと、泥の事、ボクが忘れていたスターちゃんにしてしまったこと。

 忘れていた方が良かった、とは思いません。

 それで卑屈になってしまったのは事実ですが、そんな状態になっている時間など、今のボクにはありません。

 強くならなくちゃいけない。みんなを守れるくらい、強く。あの泥に二度と負けないくらいに、強く。

リンガー「……ボクが、変わらなくちゃ」

 変わっていかなくちゃ。

 そう、うわ言の様にボクは呟きました。

 さて、今出来る事が何かあるハズです。それとも、このまま寝てしまうか。どうしましょう。

※選択

1:明日に備えて眠るのです!
2:仲間を集める計画を練るのです!
3:どんな遊びをしたいかを考えるのです!
4:どんないたずらをするか考えるのです!
5:その他(内容明記 選択表示なしでも書いて頂ければ大丈夫です)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

2


>>620 選択:2 コンマ:ゾロ目

※……油断していたらこれだよ。サブイベいきましょう

 仲間。仲間。仲間。

 大事な仲間。ボクの友達。毎日を面白おかしく過ごす為に必要な、大切な方々。

 ボクの主だった妖精の友達は、既にみんな仲間にする事が出来ました。

 しかし、それだけじゃない。ボクは妹紅さんや、仲良くなった皆さんを仲間に加えたいと考えています。

 そう。最後には仲間達だけじゃなく、幻想郷の方々が毎日を面白おかしく過ごせるようにする為に。

リンガー「……さいきょー、か」

 そんな皆さんを守る力を、ボクは欲しい。

 そんな事を考えながら、頭の中に浮かび上がる今誘えるであろう方々をリストアップしてみる事にしました。

 幽香さん、は怖いのです。誘っても虐められて終わりな気がします。

 こころさん、は誘ったら仲間になってくれそうな気がします。弾幕ごっこを仕掛けられるかもしれませんが。

 小鈴さんは……どうでしょうか。友達ではありますが、彼女には仕事がありますし……。

 早苗さんやはたてさんは、うん。今はそこまで話していないので後に回しましょう。

 うーん、今の交友関係を考えると、皆さん何かしらで名前の知られている方な気がします。

リンガー「……でも、それはそれで」

 学ぶ事も多いかもしれません。そう思いながら、ボクが腕を組んで思案しているとこんな夜中に呼び鈴が鳴りました。

 いったいどなたが……?

 そう思いながら玄関まで足を進めると――。

※知り合いのキャラ限定で。誰が来訪した?

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

輝夜


>>624 選択:輝夜

輝夜「こんばんは、ローゼス」

リンガー「……輝夜、さん?」

 扉を開けてみると、待っていたのは輝夜さんでした。

 彼女は軽く挨拶をしながら微笑みながら、小さく手を揺らします。

リンガー「こんな夜にどうかしたのですか?」

輝夜「夜の散歩よ。近くまで来たから、そのついでに」

リンガー「……ボクが起きていたからいいものを、なのです」

輝夜「迷惑だったかしら?」

 その言葉に、ボクはゆっくりと首を横に振りました。

リンガー「そんな事はないのです。あ、何か飲みますか? 外で、という事になりますが」

輝夜「そうね。あなたの家はあなたサイズみたいだし。そう言ってくれるなら、折角だしいただこうかしら」

 輝夜さんは入口の近くに腰を下ろしました。輝夜さんにとって、ボクの家は少し小さいのです。

 窮屈な思いをさせるくらいなら、外でお話しましょう。そう思って、ボクは家の中に飲み物を取りに戻り、

輝夜「……さて、何か話すことはあるかしら?」

リンガー「いえ、いきなりそんな事を言われましても」

 戻って来てすぐ、そんな事を言われたのでした。

輝夜「んー? あなたは私に何か言わないといけない事があると思うのだけれど」

リンガー「いきなり何を……。あ、それだったら丁度良いのです。仲間を集める計画を一緒に考えてください」

輝夜「計画? はっはーん。仲間を集めるにしても、集める知り合いが少なくて私の知識を乞い願うのかしら。良い判断ね」

リンガー「いえ、まあ、文殊の知恵と言いますし」

 まあ、三人には人数が足りませんけど。

輝夜「なによ、ローゼス。私の頭が残念とでも思ってるの? この、このっ」

リンガー「つ、突っつかないでください!? あ、そこはダメなのです! 痛い! 痛い!」

 脇腹は! 脇腹は弱いのです!!

リンガー「……兎に角、もう少し仲間を増やしたいのです。何か良い案はありませんかね」

輝夜「そうねー。だったら――」

 と、そんな感じで僕たちh話し合いを開始しました。

※コンマ判定

1程ダメ 9程実りがあった 0・ゾロ目で???

頭脳【8】:+1
ディスカッション:+1

判定直後


>>628 コンマ:7+2=9 ※実りのある話合いだったようです



輝夜「そろそろ良い時間になって来たわね」

リンガー「……白熱してしまいましたね。結構話せましたけど」

 輝夜さんが伸びをして、継いでボクがあくびをしながら言い合います。

 実を結ぶか結ばないかはわかりませんが、結構良い感じに纏まった気がします。

 うーん、さすがは元々月のお姫様だった事はありますね。長く生きているというのも吟味しても、その知識量たるやと言った所でしょうか。

輝夜「まあ、実行するかしないかはあなた次第よ、リンガー。失敗しても悪く思わないで頂戴ね」

リンガー「わかってます。……まあ、並行して色々やる事もあるので、そっちの方でも頼る事もあるかもしれませんが」

輝夜「なに? 何か面白いことでもしようとしているのかしら?」

リンガー「個人的な用事ですよ。輝夜さんにとって面白いかはわかりません」

輝夜「勿体ぶった言い方するわね……。ま、良いでしょう。その時になったら頼ってくれて構わないわ。力になれるかはわからないけど」

リンガー「ええ、そうさせてもらいます。……今日はありがとうございました」

輝夜「良いのよ、気にしないで。私も良い暇潰しになったわ」

リンガー「そう言って頂けるなら、幸いなのです」

 笑顔を浮かべた輝夜さんに、ボクも笑顔を浮かべて返しました。 

 まだ完璧、というわけではありませんがこれからも組み立てて行けば面白い事ができそうなのです。

 輝夜さんが帰って行くのを見送ったボクは、そんな事を考えながら家に戻り、就寝したのでした。

※輝夜の好感度が上がりました
※仲間に誘う時、少しだけ成功率が上がりました



※現在公開可能な情報

名前:リンガー・ローゼス
読み:りんがー・ろーぜす
能力:地に落とす程度の能力
種族:妖精
危険度:低
人間友好度:?
身体能力【2】:妖精の中でも体が弱い様です
精神【6】:一般的な妖精らしい度胸を得ました
頭脳【8】:妖精の中では頭が良いようです
潜在能力【5】:普通です
幻想郷縁起
なし

持ち物

なし

特殊設定

妖精好き
あなたは同族である妖精が大切。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

チャンスメイカー
あなたはどんなチャンスでもうみ出し掴み取る。
だが、掴むまで貴方にとって吉か凶かはわからない。
効果:ファンブルの際、もう一度判定を行う

現在の仲間
蓬莱山 輝夜
チルノ 大妖精
スターサファイア
ルナチャイルド サニーミルク

現在行ける場所

迷いの竹林※拠点
人間の里
霧の湖
妖怪の山
太陽の畑

レベルアップまで「1/10」

相関図
『妖精』
チルノ:やっと見つけたわよこのすっとこどっこいしょーッ!!【?】
大妖精:心配したんだから、リンガー君【親友】
ルナチャイルド:あんたもあたしたちと暮らせば良いのに【???】
サニーミルク:ルナほどじゃないけど、あたしもあんたの心配してたからね【親友】
スターサファイア:守ってね、リンガー【???】
『迷いの竹林』
リグル・ナイトバグ:まあ、頑張ってみれば良いんじゃない?【知り合い】
『人間の里』
秦 こころ:君は可愛く面白い子【知り合い】
本居 小鈴:何時でも遊びにおいで。わからない文字とかあったら教えてあげるから【顧客】
『永遠亭』
蓬莱山 輝夜:最高に面白い妖精君。あなたなら、きっと――【仲間】
八意 永琳:悪戯さえしなければ、良い子よね【知り合い】
『守谷神社』
東風谷 早苗:悪い妖怪なんかに騙されてはいけません! 保護しなければ!!【保護欲】
『英雄伝』
藤原 妹紅:なんでこんな奴に私は惑わされているんだろうか【困惑】
博麗 霊夢:狡賢い妖精は面倒以外の何でもないわ【嫌悪】
『妖怪の山』
姫海棠 はたて:ななな、ナニコレ可愛いぃい!【愛玩】
『太陽の畑』
風見 幽香:君のこと、気に入ったわ【愛玩】


※今日はここまでで。次回は不明。出来る時に予告出してやらせて頂きます。

※リンガー君が力を求め始めました。どんな方向に転ぶやら。

※というわけで、お疲れ様です。やっぱ楽しいなあ、こういうの。いつか他の作品でもやってみたいものです。


※21時頃に再開しようかと


※BADENDがないのは良い事です。

※では、始めましょうか。

※まずは夢判定

コンマ一桁6以上でリンガーは夢を見る

判定直後


※……ああ、相変わらずだな。ここのコンマ神は

※クリティカルにつき選択

1:『泥』
2:繰り返す苦しみ
3:三月精は踊る
4:『黄金の輝き』
5:その他(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

4


>>644 選択:4 『黄金の輝き』

――――――――

――――――

――――

――



-


 夢を。

 夢を見ていました。

 暗く、重く、そして荘厳な空気が存在するその空間には、誰かが立っています。

 円を描く様に石碑が並ぶその場所を、ボクは夢の中で眺めていました。

「私は見続けよう」

 誰かがそう、呟きました。

「私が見届けよう」

 小さく、慈しむ様に呟きました。

「私はこの世界を、この歌劇を愛そう。例外など無い。この世界に生きる全てが愛おしい」

 その体は不鮮明な、影の様なものでした。

 実体を持っていないまるで幽霊の様な存在。

「そうだ。この歌劇で紡がれる絆こそ、私が求め続けたモノなれば。その主役も、私が包み込もう」

 その隣にあったのは、一つの物体。

「私は私を知らない。私は誰で、私は何なのか。しかし、私はここに居る。だから私は求めるだろう。この世界の行き着く先を」

 黄金の輝きを宿す、一つの武器。

「さあ、見せてくれ。私にその輝きを抱き締めさせてくれ。この歌劇を、この幾何と繰り返される奇跡の結末を」

 それは槍。それは狂った歯車から生み出された異常。

 その男は単。その男は全。

 何故か、ボクはそう感じました。そう思いました。

 これは、夢。夢なのです。

 でも、不思議な気持ちなのです。

 ボクは彼を知っている様に思えました。

 ボクはこの場所に懐かしさを感じました。

 ボクは――。


十日目

 ―迷いの竹林・リンガーの住処(朝)―

リンガー「っ……! 夢……?」

 ボクは、そこで目を覚ましたのでした。

 全身から汗が吹き出ていて、着ていた服がベトベトになっていました。

リンガー「ボクは、どんな夢を……」

 よっぽど変な夢を見たのでしょう。汗が吹き出ている理由なんて、そんなものだと思うのです。

リンガー「黄金の輝き……」

 唯一覚えていたのは、そのワードと頭の中に朧ろげながら浮かび上がる一つの物体。

リンガー「……」

 無言でボクは拳を握り締めました。

 断片的に思い出す夢の内容。

 夢の中とは言え、あの『誰か』が放っていたオーラ、の様なものは一線を凌駕していました。

 欲しい。ボクにも、あんな力が。ボクは、このままじゃ終わりたくないから。

リンガー「まずは」

 朝の支度と洗濯物をしてから、行動しましょう。

 今日は何をしましょうか。

※選択

1:朝ごはんを作るのです!(判定あり)
2:竹林を探索するのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖をまだ歩くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:風に任せて行動するのです!
8:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

3


※基本連投はなしの方向で。ラグのせいかな。確認しても出なかったなら仕方ない。

>>651 選択:3

 ―人間の里(朝)―

 諸々とやることを済ませて、ボクは人間の里へとやって来ました。

 ここは朝から賑やかな筈ですが、今日は少し外に出ている人が少ないみたいです。

 前にあった『泥』が関係しているのでしょうか。それとも、偶然?

 そんな事を考えながらボクは人間の里の中を歩きます。

 すると――。

※遭遇判定

5以上で誰かと遭遇

判定直後


>>658 コンマ:5 成功

※誰と会った?(人間の里に居そうなキャラだけでお願いします)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

妹紅


>>663 選択:妹紅

妹紅「ん、ローゼスか。こんな朝早くから人間の里に来るなんて珍しいな。どうかしたか?」

 ばったりと妹紅さんと出会ったのでした。

リンガー「おはようございます。ただの散歩ですよ。適度な運動は欠かせませんから」

妹紅「お前は爺さんか。ふぁーあ……」

リンガー「そういう妹紅さんこそ珍しいですね。人前であくびするなんて」

妹紅「ああ、早朝から輝夜んとこに連れてってくれって人がいたのよ。それでね」

リンガー「なるほど。朝早くからご苦労様です」

妹紅「まあ、それが私の仕事みたいなものだしな。……そう言えば、ローゼス」

 挨拶を済ませ、世間話をしていたボクと妹紅さん。

 その中で、彼女は間を開けてからボクに尋ねてきます。

妹紅「仲間探しは順調、か?」

リンガー「あー、順調かどうかと言えば、まあ、順調だと思います。先日も二人、仲間になってもらえました」

妹紅「そうか。……それで、何かしたりはしているのか?」

リンガー「それが中々……。はははは、集めるだけ集めているっていうのが、現状なのです」

 中々集まって何かをする、というきっかけや都合が付かなくて出来ていない、といった感じでしょうか。

 言い訳と言ってしまえばそうですが、行動出来ていないのは確かなのです。

妹紅「……お前なぁ」

リンガー「あははは……。あ、もしかして心配してくださるんですか?」

妹紅「いや、まあ、一応な。気に掛けてはいる。お前が倒れないかもだが」

リンガー「だったらボクの仲間になって一緒に考えましょう!」

妹紅「だが断る」

 ガーン! なのです……。

 まあ、一筋縄でいかないのはわかってましたけど。

 さて、まだ何か話せそうですね。

 何か話しましょうか。

※自由安価(内容明記)

↓2

鍛えてください


>>666

リンガー「そうだ、妹紅さん。折り入って頼みたいことがあるのですが」

 そこで切り出したのは、現在ボクが求めているモノへと通ずる話題でした。

妹紅「なんだ、言ってみなさい」

リンガー「ボクを鍛えてくれませんか?」

妹紅「……はぁ?」

 物凄く怪訝な表情で返されました。

妹紅「ちょっと待てローゼス。今何て言った」

リンガー「ボクを鍛えてください」

妹紅「あー、たしかにそう言ったな。ああ、そうだな、幻聴かと思ったが、お前はそう言ったんだな」

 額に頭を当てて、困った様に瞳を瞑りながら妹紅さんは言います。

 そうして口をへの字に曲げて唸った後、

妹紅「馬鹿なのかお前は」

 とんでもない事をボクに言い放ちました。

リンガー「ば、馬鹿とはなんですか! ボクは本気なのですよ!?」

妹紅「あのね、ローゼス。たしかに私はお前の事を買っているし、その軟弱な体をどうにかしたいと思っているのも良いと思う。だが、何故私がお前の事を鍛えなければならないんだ」

リンガー「だって、妹紅さんは強いじゃないですか。ボクは妹紅さんの様に強くなりたいのです」

 それに、幽香さんにも鍛えて頂いてます。そこに妹紅さんの教えが加われば、更に沢山の事を吸収出来ると思うのです。

 ボクは仲間を守りたい。せめて、仲間に追いつきたい。この遅い足ではみんなを引っ張ってしまうから。

 ボクは、置いていかれたくないのです。

妹紅「……本気でそう思っているのか?」

リンガー「本気でそう思っています」

 まっすぐと妹紅さんの目を見据えて、ボクは言いました。

※判定

コンマ6以上で妹紅が鍛えてくれる

判定直後

ショタコン


>>668 コンマ:3 失敗 ※もこたんはショタコンにまだなっていない

妹紅「……ダメだ」

リンガー「そんな、なんでですか!」

妹紅「お前が、危なっかしい事を考えていそうだからだ」

リンガー「そんなこと!」

妹紅「気乗りがしないのよ。今までそんなことを一切言っていなかったお前が、何を思ったのかそんな事を言い出した。それがもし、私に勝てる様になるためだったら尚更だ」

リンガー「それは……!」

妹紅「私はお前の仲間になるのはやぶさかではない。……だけどな、ローゼス。考えてみなさい。どうして私に向かってくる相手を鍛えて上げなければならないの?」

 その問に、ボクは口を閉ざしました。

 ボクは別に、そんなつもりで言ったわけじゃない。だけど、妹紅さんが言っている事もわからないわけでもない。

 妹紅さんが言った仲間になる条件。それは、彼女に勝つこと。

 ボクは弱い。彼女たちの殺し合いを止めることなんてできない。最初はその為に、力を求めた。

 だけど、今は違う。ボクはどんな相手にも――あの『泥』にも勝てる様になりたかった。

 だから、忘れていたのかもしれない。たしかに、ボクは馬鹿なのです。

 そんなことも忘れていただなんて、馬鹿と言われても仕方ないのです。

妹紅「強くなりたいなら、他を当たりなさい。……まあ、挑戦ならいつでも受けて立つけれど」

 妹紅さんはそう言って、不敵に笑いました。

リンガー「……妹紅さん」

妹紅「ま、無理しない程度に頑張りなさいな」

 継いで言いながら、彼女はボクの頭を撫でました。
 
リンガー「……ボクは、強くなります」

妹紅さん「……そうか」

リンガー「ボクは、強くなってみせます」

妹紅「……そうか」

 軽く流されている様でした。

 むぅ、絶対にあっと言わせてやるのです。

※妹紅の好感度が上がりました



 ―人間の里(昼)―

 妹紅さんと別れた後、ボクはプンプンとしながら歩き続けました。

 まったく、妹紅さんも何時までボクの事を子供扱いするのでしょうか。

 ボクだって日々成長しているのです! 身長は伸びていませんけど!

リンガー「……はぁ」

 しばらくしてから、ボクは小さく溜め息を吐きました。

 強くなる方法。ボクは安易に鍛えてもらうという選択しかしていませんが、自分でも何かするべきなのでしょう。

 ですが、その方面の知識はそこまで知らないわけで。

リンガー「忌避していた弊害というわけですか……」

 今まで特に避けていたから、弱くて当然なのかもしれません。

 ですが、これからは……。

リンガー「強く、ならなければ」

 そう呟いてから、ボクは空を見上げました。

 さて、移動するかこのまま歩き続けましょうか。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に残るのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)


※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>675 選択:8

※選択 誰を誘いに行く?

1:幽香
2:こころ
3:リグル
4:妹紅

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>680 選択:2 こころ

 ―霧の湖(昼)―

 着地してから、ふう、と一息吐いてボクは周囲を見渡します。

 霧の湖。この時間なら、秦さんはここらにいるとは思うのですが……。

リンガー「今日はいないのですかね」

 湖畔を見渡しますが、誰の姿もありません。

 むう、まあ毎日絶対に居るってわけではありますけど。

 そんなことを思いながらとりあえず、と湖畔を歩いていれば、誰かの手がボクの目を覆いました。

リンガー「うわっ!?」

 ななな、何事なのですか!?

「さて、誰でしょうか」

リンガー「なんだ、秦さんでしたか」

こころ「……むぅ、面白くない反応だ」

 いや、そんなことを言われましても……。

こころ「最初の反応は良かったのになー」

リンガー「何回か話したら声くらい覚えますよ」

こころ「ほぉ、それは感心ですな」

リンガー「何キャラですか一体……」

 口調とかは変わりますが、表情はポーカーフェイス。なんていうか、ミスマッチ感がすごいのです。

こころ「たまにはこういうのもありかなって」

リンガー「……さいですか」

こころ「それで、今日はどうかしたの?」

 ああ、ボクの言葉はスルーなのですか。まあ、いいですけど。

リンガー「今日は秦さんをお仲間に誘いたく思いまして」

こころ「私を? 前に言ってたことに?」

 ボクは小さく頷きました。

 秦さんには以前、そういう話をしました。覚えて頂いていた様で、光栄ですね。

リンガー「どうでしょうか。まだ何かしているわけではありませんが……」

こころ「そうだね……。それはとても良いお誘い。楽しそう、そして面白そう」

 そう言って、秦さんは口元に手を持っていきました。

 しかしその反面、仮面がころころと変わっていってます。


こころ「でも、タダで仲間になるのは面白くないかも」

リンガー「それってつまり」

こころ「そう。弾幕ごっこで、仲間になるかどうかを決めよう」

 やっぱりこうなるのですか!?

 ……でも、いい機会かもしれません。ボクは弾幕ごっこをこれでもかと拒否してきました。

 でも、それはただ逃げていただけ。痛みや苦しみから、ただ逃げていただけなのです。

 立ち向かうことをしないと。ボクは、これから立ち向かって強くならなければなりません。

 そう、その一歩をここで踏み出せるなら――

リンガー「わかりました。……では、お相手をお願いします!」

こころ「最強の名を掛けて、勝負しましょうか」

 ここで引き下がるわけには、いかないのです。


※今日はここまでで。

※次回は弾幕ごっこから。リンガーくんはこころちゃんに勝てるのか。全てはコンマ次第。

※では、お疲れ様でした


※23:00頃に再開予定


※コンマ神の導きがあらんことを。というわけでやっていきましょう


※弾幕ごっこを開始します。

                                 ―対こころちゃん戦―

 本当の意味での弾幕ごっこ、というのは初めてかもしれません。

 普段ならば、先にトラップを仕掛けて万全の体勢を取ってからボクは行います。

 ですが、今日は違う。小細工のない、ちゃんとした弾幕ごっこ。

 スペルカードを確認します。ボクが使える手は、少ないですわけですが。

リンガー「……三本勝負といきましょう。三回被弾したら負け、ということで」

こころ「わかったわ。……じゃあ、本気で行くね。妖精くん♪」

 付けていたお面が、火男に変わると同時に秦さんは楽しそうに言いました。

 さて、どうなるかどうなるか。ボクは弱いですが、なんとか食らいつけるのであればそれで――。

リンガー(いいえ、違います)

 それでいいわけがない。ボクは勝つんだ。この弾幕ごっこに勝たないと、秦さんは仲間になってくれないならば。

 気合を入れます。弱気は隠します。前に進むのです。ボクはそう、決めたのだから。

リンガー「勝負、願います!」

こころ「我々に勝てると思うな!」


※判定

コンマ偶数でリンガー先攻 奇数でこころ先攻


判定直後


 

幸先


>>695 ※リンガー先攻 意味もなくゾロ目が出てくるスタイル

 先に動いたのはボクでした。

 秦さんの実力は未知数。ボクの頭の中にはデータがありません。

 弾幕ごっこを喜々として行うならばそれほどの実力はあると思いますが、さて。

リンガー「小手先、調べさせていただきましょう」

 両手を合わせ、作りだすのは光弾。威力も速度もみんなより劣りますが。

リンガー「……いけっ!」

 散蒔く様に、ボクは弾幕を展開します。

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ被弾)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1

判定直後

アイヤー


>>699 コンマ:8-2=6 ※接戦

こころ「へえ、見所ありそうね」

 不敵に笑って、秦さんは呟きます。

リンガー(簡単に避けながら言われても)

 綺麗にボクの弾幕を避けながらそんな風に言われても、素直に喜べません。

 とは言え、元々勝目が薄いと考えていた勝負。なら、秦さんの動きを観察して、その穴を突くことだけを考えなければ。

こころ「それじゃあ、私の番」

 そう言って、秦さんが行ったのは――

リンガー「な、薙刀!?」

 霊力で作り出したのでしょう、どこからともなく姿を現した薙刀による、接近戦でした。

こころ「私の特技、舞踊だから」

リンガー「な、なるほど。ではないのです!」

 まさかの接近戦主体の弾幕ごっこだったとは想定外でした。

 間一髪で避けられてはいますが、このままでは……!

※判定

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(リンガーのカウンター)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1

判定直後

コンマ神よ


>>701 コンマ:5-2=3 ※こころ有利

 薙刀の全長は、凡そ一尺から二尺――30cm~60cmだとされています。

 槍に似た形状故に、本当に怖いのはその有効範囲。

 刺突の速さなど二の次です。その本領は――

こころ「~♪」

リンガー「離れて、くださいっ!」

 薙ぎ払い。面攻撃にあります。

 リーチ、そして舞踊という特殊なスタイルがボクをどんどんと追い込んでいきます。

 中々距離を取らせてもらえなず、離れようにも攻撃で阻まれる。

 能力を使うにもすこし時間が掛かるし、地に落とすには秦さんは大きすぎるのです。

リンガー「破れかぶれでもっ!」

 その中で、何とか反撃を行います。

 とりあえず距離を取らないと、お話になりませんから。

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ被弾)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1

判定直後

foo


>>704 コンマ:5-2=3 ※更に劣勢なリンガー

こころ「無駄だよ、妖精くん♪」

 華麗に、舞う様に秦さんはボクの弾幕を避けます。避け続けます。

 こんなに近いのに、目の前に居るのに、ボクの弾幕は当たりません。

リンガー(これが、実力の差というものなのですか……!)

 ボクは歯を軋ませました。ボクは自分に苛立ちました。

 弱い弱いと思っていましたが、こんな簡単にあしらわれるだなんて……!

こころ「じゃあ、そろそろ」

 ――一発いっとく?

 寒気を覚えます。命中させるという意思が込められた、攻撃が来る。

 避けろ、避けろ、避けろ。

 ボクはそう思いながら、秦さんの動きを凝視しました。

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(リンガーのカウンター)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1

判定直後

童遊


>>707 コンマ:9 ※一転攻勢

こころ「……あれ?」

 必死に、秦さんの攻撃をボクは避けました。

 絶対に当てるつもりだった攻撃を避けられて驚いたのでしょう、彼女の面が大飛出になっています。

リンガー(あ、危なかったのです……)

 間一髪でした。下を潜り抜ける事が出来て良かったと、ボクは安堵します。

 こういう時、小さな体というのは便利なのです。

 さて、驚いている所、悪いですけど――

リンガー「隙有りなのです!!」

 こんな絶好のチャンス、見逃せるわけがないのです!!

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ被弾)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
有利:+1

判定直後

聖帝に逃走はないのだー!


>>709 コンマ:3-1 ※秦 こころは甘くはない

 しかし、そんなボクの攻撃も――

こころ「そいや」

 そんな一言と共に宙返りするように飛んだ秦さんには、届きませんでした。

 当たると思ったのに、届かなかった。

こころ「うぬぅ、まさか後ろを取られるとは、不覚」

リンガー「……簡単に避けるなんてヒドイのですよ」

こころ「勝負の世界は無情なのだよ、妖精くん」

 だから何キャラですか、と問たくなりましたがそこは口に出さず。

 まずいのです。今の一撃を入れられなかったのは、相当痛手。

 状況は相変わらずの劣勢。ずるずるとしていたら、先にボクの体力がなくなってしまうのです。

こころ「……よく粘るけど、どうしようか」

リンガー(ここはスペルカードを切ってでも、一度被弾させに行った方がいいのでしょうか)

こころ「このままだと、勝負もつかなさそうだし」

リンガー(どうする、先手を取るか。それとも対策をもっと練るか。どちらを取るか)

※選択

スペルカードを使いますか?

↓3までで多い方を選択


多数決:使用

 いや、ここは迷っている暇は無さそうなのです。

 せめて一撃。せめてきっかけを。ボクの決意を鈍らせない為にも。

 ボクはここで――!

リンガー「なら、ボクの本気を見るのです!」

 引かない。負けない。倒れない。

 空中から地面へと急降下して、ボクは両手の掌を大地に当てました。

リンガー「地力「フェアリー・アンド・ビーンストーク」!!」

 そして使うのは、ボクのスペルカード。地面から姿を現したのは、ボクの言うことに従う豆の蔓。

リンガー「その速さを、その足を、引かせて頂きます!」

 秦さんを指差して、ボクが叫ぶと蔓が一気に成長しました。

 幾多もの触手の様に分裂した蔓は、秦さんに向かっていきます。

こころ「……そんな趣味があったの?」

 何かあらぬ誤解を受けているようですが、ここは聞き流しましょう!!

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ被弾)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
地力「フェアリー・アンド・ビーンストーク」:+2

判定直後

えい


>>719 コンマ:7+1

こころ「厄介な……・」

リンガー「く……!」

 体力が持っていかれます。ボクは体力がないので、このままずっとというわけにはいきません。

 それに、何とか秦さんの動きのパターンを捉える事が出来始めました。

 観察、考察、割り出し。もしかすると、手を抜かれているのかもしれませんが――

リンガー(隙を作り、突くことぐらいボクにだって!)

 その為のスペルカードなのです。

こころ「最強の座は――」

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ被弾)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
地力「フェアリー・アンド・ビーンストーク」:+2

判定直後


>>721 コンマ:ゾロ目

こころ「そんな甘くない、筈なんだけど」

リンガー「やっと、追い詰めました」

 玉の汗が頬を伝い、ボクは右手の掌を開いて秦さんに向けました。

 それを左手で支える様に掴み、狙いを定めます。

 弾速が遅くても、ボクが遅くても、その動きさえ捉えることさえ出来れば、あとはそこに狙いを定めて――

こころ「っ、足を掴まれ――」

 撃つだけなのです。

こころ「――たっ!?」

 一撃目。スペルカードを切ってまでですが、どうやら先手を無事取れた様です。

 秦さんを被弾させたと同時に、蔓が消えます。

こころ「……侮ったかな」

リンガー「それが狙い目でした」

こころ「では、今度はこちらから見舞うとさせてもらおう」

 雰囲気と面が変わります。口調もそれに合わせて、尊大な感じになっています。

 狐の面。どうやら、真剣に向き合ってもらえる様ですね。

リンガー(さて、一発当てられたには当てられました。これでどれくらい『鈍らせられる』かどうか)

 冷や汗をかきながら、ボクは心の中で呟きます。

 これが弾幕ごっこ。ボクが忌避していた遊び。今でも逃げたいと思う気持ちはありますが、不思議と胸が高鳴り熱くもなっています。

 次はどんな手を尽くそう。次はどうやって動こう。考えながら、ボクは笑います。

 楽しいか否かはまだ言えません。ただ――

リンガー(手に汗にぎるとは、こういうことなのですね)

 ボクはそう思いながら、秦さんを見据えます。

こころ「憂符「憂き世は憂しの小車」 」

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ被弾)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
憂符「憂き世は憂しの小車」 :-2
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
優勢:+2

判定直後


>>723 コンマ:2-1=1(ファンブル) ※チャンスメイカー、発動

 浮かび現れたのは、数枚の姥の面でした。

 それぞれが霊気を纏っていて、秦さんの周囲を旋回しています。

こころ「いけ」

 小さく呟かれると同時に、姥の面はボクに向けて襲いかかってきました。

リンガー「っ!!」

 早い、追いつかれる。細かい動きで、紙一重で、速さの必要のない動きで、なんとか避け――

こころ「しぶとい」

 ――このままだと、まずい。そう思ったボクは、ポケットに忍ばせていたスイッチ付きの棒を取り出しました。

 もしもまだ『生きている』なら、多分、この状況を打破出来る筈。

 そうでなくても、身代わりくらいには出来るのです。

 吉と出るか、凶と出ますか。

 さて、どちらでしょうね。

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ被弾)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
憂符「憂き世は憂しの小車」 :-2
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
優勢:+2

判定直後

おら


>>725 コンマ:0 ※クリティカル

 スイッチを押した瞬間、湖から大きな水柱が上がりました。

 それは一回ではなく、何回も。随分前に沈ませておいた爆薬。まだ湿っていなかったみたいですね。

 河童の防水技術を盗んで――もとい、学んでおいて正解でしたか。

こころ「なん――」

リンガー「元々は悪戯用の仕掛けでしたけど。まあ、結果オーライと言うべきでしょうか」

 弾幕ごっこのルール的にはグレーな所でしょうけど。

 水柱に視線を向けてくれたおかげで、姥の面のコントロールが鈍ったのか見当違いの方向に向かっていきます。

 さて、では。

リンガー「二回目の被弾ですね」

 光弾を、精一杯の速さで飛ばします。

 しまった、という風な表情の面に変わっていましたがもう遅い。

 光弾は秦さんに当たると、甲高い音を立てて霧散します。

 二回目。後一回。次長引かなければ、ボクの体力もギリギリ残ってくれそうです。


※途中ですが今日はここまでで。

※一回被弾させるのに時間が掛かったのに、二回目早すぎだ。コンマ神のきまぐれにはいつも踊らされてばかり。

※というわけで、次回はこの続きから。お疲れ様です


※0:00頃に再開予定


※再開します。眠い方はあまり無茶しないようにね! 明日は平日なのですから


リンガー「さて、クライマックスですね」

 ボクは体勢を立て直す秦さんを見据えながら、そう呟きました。

 最初は中々に苦戦を強いられてしまいましたが、まだボクは被弾していません。

 彼女の動きも、程々に集められた。なら、そのデータに従ってボクはこれからの決着までを頭の中でシミュレートして迎え撃つだけ。

こころ「少し、驕っていたかもしれない」

リンガー「……驕っていた、とは?」

こころ「君を弱者だと決めつけて、私は遊ぶつもりで勝負を仕掛けた。でも、思いのほか君は強かだった。我々は認識を改める必要があると、確信した」

リンガー「なるほど、それは嬉しいお言葉なのです」

 まあ、自分でも驚いているのですけど。

 まさかここまで、自分がやれるとは思っていなかったのです。彼女が遊び半分だったとしても、ボクはそれでも負ける確率の方が高いと思っていました。

こころ「イタチの最後っ屁、というわけじゃないけど。私のラストスペルを見せてあげる」

 そう言った秦さんの面は、狐でした。真剣な、そして凄まじいプレッシャーがボクに圧し掛かってきます。

こころ「最強の座を掛けて、勝負しましょう。リンガー・ローゼス」

リンガー「……さて、じゃあまずは貴女からそう認めて、貰いましょうか」

 冷や汗をかきながら、精一杯の平然を装ってボクは言いました。

こころ「……「仮面喪心舞 暗黒能楽」」

 そして宣言がされた最後のスペルカード。

 秦さんは、今までとは段違いの速度でボクに接近してきます。

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(リンガーのカウンター)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
仮面喪心舞 暗黒能楽:-2
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
優勢:+2

判定直後

このショタコン!


>>736 コンマ:2-1=1(ファンブル) ※チャンスメイカー 発動

リンガー「能楽の動きならば、さっきまで散々見させて頂きました!」

 急速な接近には驚かされましたが、そこから先が今までと同じならば、対処のやり方もあるというものです。

こころ「覚えが早いね、さすが」

リンガー「褒めても、何も、出ませんよ!」

 飛んで、跳んで、避けて、逃げて。

 襲い来る拳や蹴りを、ボクは必死に躱し続けます。

 ですが、ボクはその繋ぎ目を既に見極めています。

 だったら、そこに狙いを定めて――

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(リンガーのカウンター)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
仮面喪心舞 暗黒能楽:-2
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
優勢:+2

判定直後


>>738 コンマ:5-1=4

こころ「甘いわよ、ローゼス」

リンガー「ッ!?」

 変則する動き。言葉を掛けられなれけば、ボクはきっとそのまま直撃していたかもしれない。

 頬を掠り、腕を掠り、体を掠り、痛手が増していく。

 ボクも何とか反撃に光弾を放ちますが、それも掠らせるのが精一杯。その殆ども避けられ、躱され。

リンガー(まずいのです、このままではボクが攻め負けるのが目に見えています)

 元々体力がないのだから、本当は速攻で片を付けなければならなかったのです。

 それがこうも長引けば、ジリ貧になるのは自明の理。

 そうとなれば――

※選択

スペルカードを使いますか?(残数:2)

↓2

使う


>>741 選択:使用

リンガー「だったら、ボクも、更に、使わざるを得ませんね!!」

 息も絶え絶えに、ボクは宣言しました。

 二回目のスペルカード。

 体力を多大に消費する代わりに、この戦いに勝てるならば。

リンガー「意地を見せます、男の子ですから!!」

こころ「く……!」

 体技として使われている能楽の舞に似た動きをする秦さんを突き飛ばし、ボクは後方へと距離を取ります。

 近寄る前に、ボクへと届く前に、ボクはこのスペルカードを使います。

リンガー「落力「フォール・ザ・ハンプティダンプティ」!!」

 大地の力。それは、ボクの司る自然の一部。

 ボクは大地の妖精。その力は微弱なれど――

リンガー「落ちて、落ちて、落ちるのです!!」

 地に落ちるのは、拳大の石の塊。地面から引き寄せて、空から降らす重力の雨。

 一度落ちれば、二度と浮かび上がらせる事は出来ませんが、

こころ「地に落とされる……!?」

リンガー「これがボクの、全力なのです!!」

 それ相応の威力でもって、ここに使わせていただきます!

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ 撃墜)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
仮面喪心舞 暗黒能楽:-2
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
優勢:+2
落力「フォール・ザ・ハンプティダンプティ」

判定直後


※訂正

落力「フォール・ザ・ハンプティダンプティ」の補正は+2です


>>743 コンマ:5+1=6 ※接戦

こころ「でも、この程度なら対応出来ない程では、ない」

リンガー「なら、追加でボクの光弾もお見舞い致しましょう!」

 出来るだけ長引かせるわけにはいかない。

 ボクは負けたくない。そんな意地を、今ボクは抱いている。

 ここまでやれて、ここまで追い詰めることが出来て、勝てる一歩手前まで来れたんだ。

 ボクは、ここで逃げたくはない。

 ボクは、ここで負けたくない。

リンガー「勝つのは、ボクです!」

※判定

1 ファンブル(チャンスメイカー)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ 撃墜)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
仮面喪心舞 暗黒能楽:-2
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
優勢:+2
落力「フォール・ザ・ハンプティダンプティ」:+2

判定直後


※思ったよりも長引いている現状。申し訳ありませんが、今日はここまでで。次回こそ終わって先に進みたい。

そーいや零の時は妹紅とフラグどころかる会ってすらないよね


※23:00頃に再開予定です


※チャンスメイカーについてですが、戦闘中はファンブルの場合一回だけ再判定にしようかと思います。

※まあ、何回もファンブル来るとは思えませんが。

>>754

※妹紅と会ってるのはリンガーくん以外だと安藤だけですね。現さんなんて、人間の里にまったく足を踏み入れてませんでしたし

※では、再開していきましょう


>>747 コンマ:6+1=7 ※リンガー有利

 落ちる、墜ちる、オチル。礫が、光弾が、ボクの力によって秦さんの頭上から地に落ちていく。

 ボクは落とす。ボクは引っ張る。引き摺り落とす。

リンガー(気力を保つのです。歯を食縛るのです。ここで精魂を使い果たして倒れるなんて、あってはなりません)

 自分を鼓舞して、ボクは開いた両手、その指先に力を集中させます。

 そして心の中で命じるのです。能力で生み出し、能力で集めた礫と光弾に向けて。

リンガー「落ちて、落ちて、落ちるのです!」

こころ「このまま負けるのは――」

リンガー「ボクが勝つ為に!!」

こころ「――我慢ならない!!」

※判定

1 ファンブル(こころのカウンター)
2~3 こころ有利
4~6 接戦
7~9 リンガー有利
0・ゾロ目 クリティカル(こころ 撃墜)

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
仮面喪心舞 暗黒能楽:-2
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
優勢:+3
落力「フォール・ザ・ハンプティダンプティ」:+2

判定直後


>>760 コンマ:5+2=7 ※そろそろテコ入れ

 ボクの体力は限界を迎えようとしていました。

 いえ、とっくに限界を越えていたのかもしれません。

 今、ボクを突き動かすのは勝ちたいという気持ちと、そして負けたくないという気持ち。

 距離を縮める為に足を引く。先に行かれない様に罠を張る。

 遠くに行かせない為に、地に落とす。

 勝つという事は並ぶこと。負けるというのは置いていかれること。

 何度も弱い事を言い訳に、ボクは逃げてきました。

 ですが、ボクは決めたのです。立ち向かう事を。

 背を向けない事を。足を進める事を。

※判定

コンマ一桁5以上でリンガー勝利 0・ゾロ目で???

補正
表情豊かなポーカーフェイス:-1
面霊気(付喪神):-1
仮面喪心舞 暗黒能楽:-2
身体能力【2】:-1
頭脳【8】:+1
学習:+1
優勢:+4
落力「フォール・ザ・ハンプティダンプティ」:+2

判定直後


>>763 コンマ:4+3=7 ※勝利

 置いていかれるのが怖い。

 引き離されるのが怖い。

 忘れるのが怖い。

 忘れられるのが怖い。

 ボクの周りには怖いことだらけ。痛いのも嫌いだし、苦しいのも嫌いだ。

リンガー「ボクは臆病で、弱くて、調子の良い妖精なのです」

 降り注ぐ礫。

こころ「いきなりどうしたの? っと!」

 光弾の雨。

リンガー「ボクは逃げてばかりで、目を背けてばかりで、何時だって背中を見せていました」

こころ「こんな力を持っているのに、勿体無い」

リンガー「ボクは約束したのです。守るって。守れる様になるって」

 拳を強く握り締めます。

リンガー「ボクは気持ちを、考えを、意識を、前に進む事を決めたから」

 奥歯を噛み締めます。

こころ「それで?」

リンガー「ボクはこれから、あなたから最強の座をもらいます! そして、仲間にして、認めてもらうのです!」

 自分の力を。ボクのこれからを。ボクの進む道を。

こころ「……そう易々と私が負けるなんて」

リンガー「言わせて頂きますよ。だってあなたは既に――」

 握った拳を開き、両腕を交差させてから大きく左右に振り払います。

 すると、地面に浮かび上がったのは仄かな光。

 礫に混ぜて落としていた光弾が、地面を削って作り上げた魔法陣。

リンガー「――詰んでいるのです」

こころ「地面に、引っ張られる……!?」

リンガー「三枚目、切らせて頂きます」


「フォール・ザ・ハンプティダンプティ」は布石。一枚目――「フェアリー・アンド・ビーンストーク」を切った時点で、ボクはこれを使うことを視野に入れていました。

 礫の中に光弾を混ぜたのも、魔法陣を描く為。ボクが今使える唯一にして最大の『技』を発動させる為の捨石。

 もしもそれで勝てるならそれでも良し。しかし、ボクは力量を弁えているつもりです。

 普段なら、使う事なんて絶対にありません。

 ここで諦めるのが、今までのボクでした。

 だって、ボクは限界を超えるなんて考えないのだから。

 負ける事もまた良しとして、逃げる事を仕方ないとして、戦略的撤退と言い訳して、目を背けていたのだから。

 ボクは決めたのです。もう背を向けないと。

 ボクは歩くのです。少しずつでも前へと。

 傷付く事を、苦しむ事を、もがきながらでも、不格好でも先に進むのです。

 その先にある楽しい事の為に、その先にある面白おかしい日常の為に。

 戦う事を受け入れて、それすらもスパイスにしてしまおう。

 こんなに熱くなれるなら、みんなが楽しんでいるのなら。

 受け入れよう。ボクは、この過程を。

こころ「妖精くん……?」

リンガー「秦さん。少し苦しいかもしれませんが、我慢してください」

 反則かもしれません。特に、事弾幕ごっこではルール上反していると思います。

 ですが、まあ、今回だけは目を瞑ってもらいましょう。これがボクの全力全開。

 全てを使った、技なれば。

 魔法陣の光が強く輝く。ボクの能力を加速させる装置が、唸りをあげる。

リンガー「重力の井戸。ボクの能力は、地に落とす事ですから」

 地面に、叩き落とさせて頂きます。







                            リンガー「重力「捨石のチェックメイト」」

 
 
 
 
 




――そう呟いた後、ボクの意識は途切れたのでした。



※こころちゃんに勝利しました
※リンガーがレベルアップしました。頭脳【8】の補正が+2になりました。レベル2/4 次のレベルアップまで『0/10』
※こころちゃんが仲間に加わりました
※こころちゃんの好感度がグッと上がりました



 ―霧の湖(夕方)―

 目を覚ませば、既に夕方でした。

 ボクはいつの間にか近場の木陰に眠っていました。

 恐らく、秦さんが運んでくれたのでしょう。

 さてしかし、意識が途切れる前、魔法陣によって強化されたボクの能力で地表に落ちていく秦さんを見た気がします。

リンガー「なんとも、情けない」

 独り、愚痴ります。

リンガー「まあ、状況的に見てボクの勝ちでしたし、今回は頑張った方ですよね!」

 継いでボクはそう言いますが、どうも微妙な気分でした。

 勝敗をちゃんと確認していないのと、秦さんがどうなったのかの心配があるからでしょうか。

 まあ、運んでもらえたという事はそこまで大怪我をしなかったと言う裏打ちがされている、と思いますが。

リンガー「……あれ」

 そんな風に考えていると、誰かの気配を感じました。

 誰かが近付いて来ているのか、足音も聞こえます。

 ……誰でしょうか。

※選択

1:こころ
2:スター
3:ルナ
4:サニー
5:幽香
6:妹紅
7:輝夜
8:リグル
9:その他(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

8


>>771 選択:8 コンマ:66(ゾロ目) ※メインイベント

※……いやぁ、リグルで来るとは予想していなかった

リグル「君が弾幕ごっこ、なんて珍しいね。ましてや真っ向勝負で、更に勝つなんて」

 現れたのは、斜陽に照らされているリグルちゃんでした。

 短く切られた緑色の髪が風に揺られて、それを押さえる様に手を当てながら彼女はそう言います。

リンガー「……えっと、色々と頭が追いつかないのですが」

リグル「それじゃあ、掻い摘んで話そうか。私は君の弾幕ごっこを一部始終見ていたんだけど――」

 まだ頭が少し回っておらず、状況の把握が上手く出来ていないボクにリグルちゃんは噛み砕いた説明をしてくれました。

 どうやら、偶然近くを通りかかったらしいのですが、ボクと秦さんの弾幕ごっこに気付いて途中から見ていたそうで。

 そして、終盤にボクが気を失って空から落ちるのを助けてくれたのも、リグルちゃんだと話してくれました。

リグル「……まあ、それで知り合いだって話したら伝言と介抱を頼まれたの。君の相手も、結構ボロボロだったわね。無表情を保ってたけど」

リンガー「あー、なるほど。そういう経緯でしたか」

 しっかりと地面に叩き付けられてみたいですね、秦さん。きっとお面の表情が変わっていたに違いありません。

リンガー「ありがとうございます、リグルちゃん。手を煩わせてしまって、申し訳ないのです」

リグル「良いの、気にしないで。丁度暇してたし、リンガーは友達だしね」

 おおう、そう言われると涙ちょちょ切れんスキーです。持つべきものは友人なのです。

リンガー「骨身に染みます。リグルちゃんのその心が……」

リグル「そんな大袈裟な」

リンガー「聖母の様です。後光が差しています」

リグル「それは陽の光のせいでしょ?」

リンガー「お尻あたりから」

リグル「殴って良い?」

リンガー「申し訳ありません、冗談なのです」

 どうでも良い会話をしました。
 


リグル「……まったく、目を覚ましたと思ったら何を変な事言ってるの、リンガー君」

リンガー「ちょっとしたコミュニケーションじゃないですか、やだなぁ」

リグル「……やっぱ一発殴っとこうかな」

リンガー「すいません、ホントごめんなさい。体中痛いので勘弁してください」

 今でも体が悲鳴を上げています。これで殴られたら、ボクはきっと死んでしまうのです。

 溜め息を吐きたそうにしているリグルちゃんですが、どうやらそれよりも話す事があるみたいで、

リグル「……そうそう、さっき言った相手方からの伝言なんだけど」

 そう言って、話の方向を軌道修正してくださいました。

リグル「私の――」

こころ『私の負け、ということで妖精くんに最強の座をプレゼント。あと、仲間になるから気軽にこころんと呼んで頂戴な。何かあったら連絡プリーズ』

リグル「だってさ」

 ……滅茶苦茶軽かった。ノリが。凄く、軽快でした。

リンガー「……なんて言いますか、力の抜ける伝言ですね」

リグル「更に無表情だから凄くシュールだったよ。あはは」

リンガー「あはは、確かにそうかもしれませんね。何となくわかります」

 秦さん――こころんさんは、ポーカーフェイスですからね。というか、またキャラがブレてると言いますか。

 それが更にシュールな方向へと転んでいる様に思えます。

リグル「それにしても、順調に仲間増やしてるみたいね。色々頑張ってるみたいだし」

リンガー「そうですね。順調と言えば、順調でしょう」

 目に見える壁がありますけど、と心の中でボクは続けて呟きます。

 妹紅さん。彼女はきっと、こころんさんよりも強いでしょう。

 普段から殺し合い(あんなこと)をしている方です。輝夜さんと渡り合える、そんな女性。

 間近で見たことがあるから、その強さをボクはヒシヒシと感じています。

 きっと、今のままだと勝てない。こころんさんに勝てたのだって、ボクの調子が良かっただけに過ぎないのかもしれません。

 勝利は裏打ちされていない。勝算も、まだ見えていない。

リグル「何を難しそうな顔をしてるのかな」

リンガー「いえ、どうやってもっと仲間を増やそうかな、なんて」

リグル「そう。でも、今日みたいな無茶はもうしないでよ。今回は良かったかもしれないけど、次どうなるかはわからないんだから」

リンガー「はは、耳が痛いですね。肝に銘じておきます」

 ボクは乾いた笑顔を浮かべて、確約の出来ない言葉で返しました。


 


 さて、まだリグルちゃんとお話できそうですね。

 何か話す様な内容はあったでしょうか。

※選択

1:最近変わった事がないか聞いてみる
2:仲間になってみないかと誘ってみる
3:その他(内容明記)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

2


※コンマ神に問う。何故ゾロ目を二連で出すん? いや、まあ今回は関係ないんですが……

>>780 選択:2

リンガー「……まあ、あれですね。心配をお掛けする事は、これからもままあるかと思います」

リグル「いやちょっと、私の話、聞いてた?」

リンガー「聞いていましたよ。ただ、ボクにとって必要だと感じたら、多少の無茶も承知の上、という事です」

リグル「…いやいや、リンガー君。君ってそんなキャラだっけ」

リンガー「まあ、以前のボクなら絶対に言わない事ですね。ただ、考えを変えるきっかけがあったので」

 それは泥だったり、それは妹紅さんだったり、それは輝夜さんだったり、それは幽香さんだったり、それは三月精のみんなだったり。

 ここ数日で、ボクの環境は大きく変わりました。そして、ボクを取り巻く状況も。

 夢と目標を持って、それだけじゃダメだと知った。

 力を求め、その為に痛みと苦しみも受け入れることにした。

リグル「男子三日会わざれば刮目して見よ、か」

リンガー「珍しい慣用句を知ってますね」

リグル「私だって、たまには本を読むわよ」

 そう言って、リグルちゃんは和やかな笑みを浮かべます。

リグル「だけど、それで無鉄砲になられても困るんだけどね。君の心配をする身にもなってよ」

リンガー「心配してくださるんですか?」

リグル「友達だからね」

リンガー「はは、でしたね。さっきも言ってましたし」

 お節介とは言いません。それに、そうやって心配してくれる方は他にも居ます。

 ……それでも、まあ、ボクはこれからきっと沢山の無茶をすることでしょう。

リンガー「だったら、リグルちゃん。ボクの仲間になってみませんか?」

リグル「仲間って、例の話の?」

リンガー「そうなのです。ボクはリグルちゃんにも仲間になって欲しいのです。友達なら、尚更なのです」


 キョトンとして、リグルちゃんは驚いた表情を浮かべていました。

 予想外だったのかもしれません。

 でも、ボクの言葉に偽りはないのです。友達なら、ボクはやっぱり毎日を面白おかしく過ごして欲しいから。

リンガー「まだ仲間を集めたりで何かをしているわけではありませんが、近い将来絶対に後悔させないくらい毎日を楽しく過ごせると思うのです」

リグル「……そういう所は変わらないなぁ」

リンガー「ダメでしょうか。……嫌なら別に構いませんが」

リグル「そうだね……じゃあ」

※判定

5以上で仲間になってくれる

友達:+1
ゾロ目ボーナス:+1

判定直後

ほむ


>>785 コンマ:9+2=11(擬似クリティカル)

 そこで溜めて、リグルちゃんは一度深呼吸をしました。

リグル「――なろうかな。君の仲間に」

リンガー「本当なのですか!?」

リグル「勿論。君から目を離したら、きっともっと無茶するような予感がするし」

 あははー、なんでか知らないですけどバレてますー。

リグル「それに、リンガー君が遊びを考えて失敗した事なんて、殆ど無いしね」

リンガー「そうですか?」

リグル「そうだよ。だから、君の夢と目標に向かって一緒に歩かせて欲しいな」

 ……ボクはその言葉で、一瞬固まりまってしまいました。

 一緒に歩く。その言葉が、ボクにとってとても大きな意味があったから。

リンガー「一緒に、ですか」

リグル「そう、一緒に」

リンガー「一緒に、一緒に。……リグルちゃん」

リグル「何?」

リンガー「大好きなのです!!」

リグル「どうしたのよ、いきなり」

リンガー「特に深い意味はありません!!」

リグル「変なリンガー君」

 ボクは笑いました。

 一緒にと言われた事がとても嬉しくて。

 何時も置いてかれるボクに、そう言ってくれる友達が居てくれる事が嬉しくて。

 抱きつきたかったですけど、体中が痛くて出来なかったのが悔やまれます。

リンガー「今日だけで二人も仲間が増えました!」

リグル「おめでとう、で良いのかな?」

リンガー「当たり前なのです!」

 壁や心配、そして不安が多いこれからだけれど。

 ボクは今、この胸中に抱いている夢と目標を絶対に叶えたいと、再度強く思いました。

 しかし、ボクはまだ知らなかったのです。

 あの『泥』が、本当はどんなモノなのかを。

 どうして存在して、どうして現れるのかを。

 ボクはまだ、何も知らなかったのです。

※リグルが仲間になりました
※リグルの好感度がグッと上がりました


※気付けばこんな時間です。今日はここまでで。

※また二日か三日後くらいに再開出来ればと思っています

※さて、そろそろフラグ立てしていきましょうか。リンガー君の物語のクライマックスに向けて

※では、お疲れ様でした


※報告

※二週間程、仕事で家を離れるので更新厳しいです。

※一応、出来そうな時は報告して再開もしくは小ネタをやってくので、暫くお待ち頂ければと思います。


※タブレットから。二十二時半頃に少しだけ質問回答とか小ネタ募集とかしようかと思います。

※本編はもう少し待って頂ければ。


某日 某世界線

――幻想郷・人間の里の居酒屋――

零「第二かーい」

安藤「幻想に走り給う者ー」

現「質問問答会議を始めるぞ」

零「うぉっしゃおらぁっ! タダ飯だくらぁあっ!!」

安藤「……君は相変わらずのテンションだな」

零「ったりめぇだ。……最近も、もやし、もやし、もやし、玄米、もやしって献立ばっかだったからな。肉っ! 肉を食うぞっ!! ただ、ひたすらにっ!!」

現「肉ばかりじゃなく、野菜も食べろ。栄養価が偏るぞ」

零「栄養? 知るかっ! 今更だし、何よりも俺に栄養なんて関係ないわぁっ!!」

安藤「確かに、人間とは違い食料など我々にとって『嗜好品』の様なものだしな。特定の条件でも持っていなければ、確かに関係ないだろうね」

現「精神的な問題だ。何でも美味しく頂く上で、栄養の取り方というのはとても大事なことだろうに」

零「あのなぁ、俺の生活知らないからそんなこと言えんだよ。わかるか? 霊夢と娘の為に倹約しながら生活する俺の努力。俺が飯を作り、俺が掃除して、俺が洗濯する毎日を想像してみろ」

現「……妖夢とて、毎日それくらいしているぞ?」

安藤「うちはみんな妖精メイドと咲夜さんがやってくれるから問題とは思えんな」

零「黙れ富裕層共っ! てめえらに聞いた俺が馬鹿だった!!」

安藤「いやいやしかし、私も手伝いをしたりするから大変なのはわかるぞ」

現「然り、然り。それになんだ、貴様と俺達では明確な違いがあるのだ」

零「違いだぁ?」






安藤「君と違って、私達には仕事があるし」

零「はいそこ待って言い方に悪意しか感じないんですがどうなんですかねぇ!?」






現「……俺は白玉楼の御庭番をやっている。他の仕事もあるが、妖夢を鍛える事が今の収入源だろう。幽々子から、現物支給として貰っている」
 
安藤「私はフランの執事だ、給金も幾らかは月に一度貰っているよ。……さぁ零君言ってみようか。君の仕事、君の稼ぎを」

零「……博麗神社の掃除、洗濯、炊事、整備だが?」

安藤「給金は?」

零「ないぞ。基本的に稼ぐのは霊夢だしな」

安藤「主夫ニート(笑)」

零「喧嘩売ってんなら買うぞ童女趣味野郎……!」

安藤「いやいや、しかし博麗家の守護神にして大黒柱たる鬼神様の日常としては、何とも穏やかで良いではないですか(笑)」

零「わかった表出ろ。ぶっ潰してやる」

安藤「HAHAHAHAー、なんだ私とやる気かい? 神を倒すのはいつだって人間か悪魔だと思うんだけど」

零「そいつらを押え付けておくのがそもそも神様の役割だろ? いいじゃねぇか、ここらではっきりさせようぜ。俺達の力関係ってやつを……!」

現「……戯れが過ぎるぞ、魔王。それに鬼神よ、大人気ないと思うがどうだろうか」

零「喧嘩売って来たのは向こうだ。俺はそれを買ったってだけだろ」

安藤「喧嘩は華、かい? ふふ、何とも鬼らしいな。……私たち吸血鬼と違って、何とも泥臭い」

零「カッチーン。『半端者』のテメェにゃ言われたくねぇよ、スカシやがって」

安藤「……零君。君とはどうやら、本当に決着を付けなければならないようだな」

零「クカッ! いつでも相手になるぜ安藤さんよォ……!」

現「……やるなら、迷惑にならん様頼むぞ」

霊夢って神主に出来そうな事もやれそうだよな
仕事が出来る女房を持つと大変だな、肩身狭そう。後ろ指差されないか?



【数分後】

零「……」

安藤「……」

現「存外、早かったな」

零「店出たら八雲がいた」

安藤「同じく出たらお嬢様がいた」

現「……落ち着いたか?」

零「あぃ」

安藤「はい」

現「では気を取直して、飯を食べながら本題の問答を始めようぞ」

零「……つーわけで、とりあえず何か質問があれば答えるぞー」

安藤「それから一段落したら、小ネタを募集させて頂く。まあ、出来るだけ十八禁は自重して欲しい」

現「では聞こうか、観客諸君」


零君、アルバイトしよう!(提案)

現さんの一日

零だけ伴侶を孕ました件

そういえば男主人公しかいないけど女主人公は作れないの?

でどうなったの皆結婚したの?

現って今でも三途の川で水切りとか釣りとかしてそう
すっかり常連になって小町を巻き添えにして映姫から説教されてそう

零さんの霊夢以外のヒロイン候補どうしてんですかね


>>804

零「……家事も万能だ。子育てやってるからそこまで家の事出来ちゃいないが」

安藤「お祓い、祈祷、妖怪退治に異変解決。守矢神社の方が目に見える神様いるから、君よりも有り難さがあるのは確かだな」

零「……この前、娘と霊夢と一緒に人間の里に行ったら、娘に言われたよ」


『何で里のお父さん達は働いてるのに、とと様は家にずっといるの?』


安藤「……うわぁ」

現「それは、うむ。子供ながらの残酷な疑問だな……」

零「働いてないわけじゃねえんだよ! でも無闇に神社空けるわけにいかねえしよ! だって俺、博麗神社の守護神じゃん!? でもそれ説明して理解出来るほど、娘も育ってないしよぉっ!?」

現「……ほら、肉だ。酒もある。飲むが良い」

零「なあ、現のおっさん。あんたも子供出来たら気を付けろ? 大変だから、精神的にも」

安藤(……そういえば、零君の娘さんって慧音さんの寺子屋に通ってると聞いてるけど。今度見に行ってみよう)

他キャラルートの場合のネタバレを軽く

というか、零くんは萃香ルートだったらどうなってたの?


>>807  >>806

現「俺の一日、か。……そうだな、ざっくりと言ってしまえば自己鍛錬と妖夢の修行と、幽々子の護衛及び手伝いだ」

零「……俺と似た様なもんじゃね?」

現「確かに、な。だが、自己鍛錬や修行は御庭番として狼藉者を返り討ちにする為だ。幽々子は白玉楼の主であるし、その護衛も仕事のうちだろう」

安藤「ほら、報酬が出るか出ないかの差じゃないかな」

現「白玉楼の他に、閻魔――四季からも貰っているしな」

零「……霊夢から報酬貰うわけにいかんしなぁ」

安藤「だったら、お嬢様に頼んでウチで働いてみるかい?」

零「出来るもんなら、働くっつの。俺の仕事は博麗神社護る事だからな。無闇に出られないっつっただろ」

安藤「難儀なものだね」

現「……やるべき事をして、やりたい事があるならばやれば良い。俺の場合、一致していただけだ」

零「そんなもんかねぇ」

>>808

零「……その言い方、どうにかならねぇ?」

現「まぁ、羨ましく思う。子供というのは、愛の結晶だ。しっかりと育て、立派になって欲しいと思う」

安藤「私も羨ましく思うが、まぁ後千年は待たないとな。フランがちゃんと、周囲からレディと認められて、私が吸血鬼としてお嬢様から認められるまでは欲しいとは思わんよ」

零「……実際大変だぞ。目を離すわけにいかねぇし。最近俺に対して反抗期なのか、すっげぇ辛く当たってくるし……」

安藤「でも、可愛くて仕方ないのだろう?」

零「……誰か手を出そうものなら、ぶっ潰す」

現「カカカ、結局はそこに尽きるわけだな」

安藤くん、顔馴染みのはたてがショタコンだったぞ


>>809

現「その事に関しては以前も話したが、>>1も考えている。結局は、役者を作る時の性別を女にすれば良い」

安藤「まぁ、選択競争とコンマ運だからどうなるかはわからないがね。……まぁ、男所帯なスレも良いじゃないか。むさ苦しいのは、認めるけどね」

>>810

零「俺は言わずもがな、だ」

現「俺は結納していない。やるべきこともまだ終わっていないのもあるが、中々どうして、な」

安藤「私の場合は、圧倒的に時間が足りないと言っておく。……流石に、肉体的に成熟していないフランと結婚はお嬢様が認めてくれないしね」

1度くらいもっとハードモードで進めてみたいな…
死に安いほうじゃなくて、どうやっても周りの状況がどんどん悪くなってく感じの方の

>>819
コンマ神が阻止するだろうけどね。
てか、作中の霊夢って何歳なんだろうな。ここの時間軸ってどうなってるんだ?

安藤本編→鎌足本編→鎌足その後→現本編→リンガー本編→安藤復活→現復活

こんな感じ?


>>811

現「四季に怒られぬ様、こっそりとたまにやっている」

安藤「……いや、どうなのだそれって」

零「おっさんの趣味をとやかく言おうとは思わねえけどよ……」

安藤「よくもまぁ、そんな恐れ多い事をするものだ」

現「小野塚の監視も兼ねている。魚も、まあ夕飯の足しにもしている。四季には最初の頃は言われたものだが、今では何も言って来ないな」

安藤(それってただ単に……)

零(言っても無駄と思われてんじゃねぇのか……?)

>>812

零「こいしは変わらず、だな。天子がよく神社に来るようになったし、最近じゃあ萃香と勇儀と一緒に旧地獄で遊んでるそうだ」

現「ほう、地獄の鬼と、か」

零「俺も含めて、あいつらも幼馴染みだしな。……ま、何か思う事でもあるんだろ。未だに俺の事狙って来たりすっけど」

現「……お前は、随分女人に好かれるんだな」

零「あんたにゃあ言われたくねぇよ」


>>820
巻き戻ってるんじゃなかったか?
サービス的な何かだと思うけど、現アフターで他二人が出てたのが気になるな。
ルート完結後に世界が繋がるのか、曼荼羅から出てくるのか

うんコンマ神今まで基本的にやさしいとこしか見たことないのよね、だからこそ基礎難易度の高いバージョンとか

主人公の夢で出てくる本質とかってどんな風に思いついてるのかな1は

>>814

安藤「私の場合は、他に選択肢があったのか、というレベルだったかな。いや、はたてさんルートだったら、烏天狗になっていたのではと思うが」

現「俺も本筋は変わらず、だ。太極を行うのが妖夢か、それとも布都だったか。それと帰る場所が幽々子か、太子かの話」

零「俺は……天子だったら、親父をぶっ飛ばして天界を治めてたかもな。まあ、今とそんな変わんねぇかもしれねえが」

零「こいしの場合は、多分旧地獄でのんびりやってたかもな。歪みを祓って、他の同族共とも仲良くして」

零「んで、萃香だが。……まぁ、あいつは寧ろ想像し易いかもな。俺を振り回して、多分そこらを気の向くままに旅しながら毎日宴会しているだろうさ」

現「……語りの量から考えても、やはり鬼神の時が一番気合いが入っていたようだな」

安藤「妖精君も、結構気合い入れてるみたいだがねー」

泥っていうと型月の某作品を思い出すんだが
元ネタはそこからきたの?

>>817

安藤「……今考えれば、私の時からその気はあったと思う」

現「どういう意味だ?」

安藤「私が自らの事を『自分』と呼んでいた頃の姿は、小熊妖怪だ。……それも、リンガーと似た、いやそれよりも小さかったと思う見た目をしていた」

零「まあ、趣味は十人十色ってことだ。あんまり邪推してやるな、な?」

>>819

安藤「今後、出来ればやってみたいと総監督(>>1)も言っていたよ。だが、>>1で表記している様に甘いのだ、考え方が。バランス設定にも、四苦八苦するだろう」

零「でもまぁ、希望があればやるんじゃねえかな。状況の泥沼化も、要素としても十分魅力的だろうし」

現「時間が経てば、今でもそうなって行くことだろう。……『奴』の影響も、この舞台に及ばないわけではないしな


※質問の募集はここまでで。

>>820

安藤「>>822が言っているが、この世界は巻戻り、新たに生み出されている。それに巻き込まれず、存在出来るのはその根源である『曼荼羅』に刻まれた私達と」

現「幽々子達、それを行う数名だけだ。とはいえ、我々も常に現界しているわけではない。現界している場合、その世界でも『そういう事件や異変』があったのだと思って欲しい」

零「それでついでに加えるとすれば、現界している場合、その時の主人公が最新の時間軸だと認識してくれ」

安藤「それで、現さんの時に出て来たのは、まあ戯れだな。せっかくフランが私の事を認識したのだ。出て行かないのは、もったいない」

零「俺はあん時も現界して霊夢とのんびりしてたんだけどな。……つーか、景品くらい寄越せよお前」

安藤「お嬢様から、敗けは許さないと言われていたからな。ゲームであっても、手は抜かぬさ」

現(……あの時、本当に同じ参加枠にいなくて本当に良かった。身が持たんだろう、さすがに)


>>823

安藤「私の場合は、暴食」

零「俺の場合は、救済」

現「俺は、記憶だったか」

安藤「総監督曰く、テキトーらしい。能力と名前から考える事もあれば、最初どう動くか、どんな動きをするかも考える基準だそうだ」

零「安藤の場合、能力が能力だったしな。そこから膨らませるのは楽だったってさ」

現「感覚から考えるからな、総監督は。……まあ、後は使いたいネタを絡ませたりもするそうだ」

零「目標とか、願いもそれに反映させたりもしているしな」


>>825

零「……あれは、まぁ、なんだ。そう捉えてもらって良い、らしい」

現「まあ、泥というのが、そう想起させるのも仕方ないだろう。性質もまた、似た物だしな」

安藤「溢れ出し、呑み込み、災厄を巻き起こす。……まぁ、うん。仕方ないね。参考にしていないとも言い切れないのもまた、うーん」

零「まぁ、そこも目を瞑ってもらえると助かる。色々と不甲斐ない総監督だが、どうか生暖かく見守ってくれ」


零「とまぁ、宴もたけなわ。そろそろいい時間だな。質問もあまり返せなかったと思うが、総監督も眠いらしい」

安藤「十分食べた、十分飲んだ。どうかね、鬼神。満足したかな?」

零「ああ、食った食った。今日も土産買って帰るかな」

現「うむ、今回は俺もそうしよう。……魔王、あとは頼む」

安藤「はいはい。……さて、では簡潔に終わらせよう。お付き合い頂き感謝するぞ、諸君。質問返答コーナーはこれにて終了、幾つか小ネタを募集させて頂く。まあ、単純なものでいい。まだ暫く本編は出来そうにないのでな、すまないがまた待ってくれると助かるよ」

零「さて、そういうわけだ。土産も買ったし、そろそろお暇させてもらうぜ。……んじゃ、またどこかで会おう」

現「皆も無病息災で。……では、さらば」

安藤「というわけで、お疲れ様。次回はいつできるかわからぬが、小ネタは出来次第はっつけさせてもらうよ。では、また」

※募集

↓2~4の小ネタをやらせて頂きます(内容によっては安価↓)


※おまけが中々完成しない、というか無駄に長くなっていく件

※ただいまです。23時頃に再開します


※小ネタは埋め前に投稿しますかね。最初に完成したのが三人のBAD END とかいう鬼

※では再開しますー


 ― 迷いの竹林・リンガーの住処(夜) ―

 大変、大変疲れたのです。ほんっとうに、疲れたのです。

 普段やらないことを一気にやった代償とでも言いますか。

 ですが、その変わりに得られたモノは途轍もなく大きなものでした。

 勝利と、仲間。

 特に勝利は恐らく、ボクが一人で初めて得られた掛け替えのない体験なのです。

 まあ、はっきりと得たという自覚は得られていませんが。

 さて、疲れすぎたせいか妙に目が冴えてしまっています。

 何かしましょうかね。

※選択

1:明日に備えて眠るのです!
2:仲間を集める計画を練るのです!
3:どんな遊びをしたいかを考えるのです!
4:どんないたずらをするか考えるのです!
5:その他(内容明記 選択表示なしでも書いて頂ければ大丈夫です)

※採用されたレスのコンマガ末尾0・ゾロ目の場合サブイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

1


>>845 選択:1 コンマ:77(ゾロ目) ※サブイベント

※……四分の三がイベント発生って何さ





 でもやっぱり、ベッドに入ってお休みするべきでしょうか。

 うーん、しかしこのまま入って眠れるかどうかも微妙な感じですし。

 そんな風に悩んでいると―-

※来訪者有り。誰が来た?(仲間限定で)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

リグル


>>854 選択:リグル

 誰かが入口の鈴を鳴らす音が聞こえました。

 誰だろうと思って玄関に向かうとそこには、

リグル「やぁ、こんばんは」

リンガー「リグルちゃん?」

 リグルちゃんが居ました。何匹か、蛍が飛んでいます。

 ―-蛍? あれ、今は冬だった筈なのです。

 でもそう言えば気候的には暖かいのです……?

リグル「どうせ疲れ過ぎて眠れてないかな、と思って来ちゃった」

リンガー「え、あれ、そう、なのですか?」

リグル「もしかして迷惑だった? お邪魔だったかな?」

リンガー「いえいえ滅相もないです!」

 そう、です。今は夏前でした。そう、この間まで雪が降りそうな気候だと思ってたけど、それはきっと寒暖差が激しかっただけなのです。

リグル「そっか。それなら」

リンガー「あ、では家でお話しましょうか。まだ外で話すには、涼しすぎるのです」

 そんな感じで、ボクの家でリグルちゃんとお話する事になりました。

 さて、それじゃあ飲み物を用意している間に何を話すか考えておきましょう。

※自由安価

↓3


リンガー「というわけで、リグルちゃん。せっかくなので、今後の為の意見をお聞かせ頂きたく思います!」

リグル「意見……って、私に?」

リンガー「はいっ。仲間も増えて来ましたし、組織としての活動方針の参考にしようかと思いまして」

 小さなカップに紅茶を淹れて、ボクはリグルちゃんに差し出しながらそう言いました。

 彼女はボクの夢を前々から知っています。最初の内はそこまで関心を寄せてくれていませんでした。

 が、今は仲間の一人なのです。せっかくですし、聞いてみたいというのもあります。

リグル「活動って言っても……。まあ、リンガー君がやりたいようにやってみる、じゃダメなのかな」

リンガー「ダメではないのですけど、やっぱり個人の主張はありますから、聞いておきたいのです」

 独断で方針を決めるのは、あまり良くないと思います。

 みんなが毎日を面白おかしく過ごすには、やっぱり聞いておく事は多いのです。

リグル「そうだね、それじゃあ―-」

※判定
1程あまり良い意見を交わせなかった 9程良い意見を交わせた 0・ゾロ目で・・・?

判定直後


>>860 コンマ:2 ※良い意見などなかった

リグル「う~ん、中々こう、上手く言い表す事が出来ないわね……」

リンガー「……そうですね。ボクもボクで、考えてみれば目標しか掲げていないのです」

リグル「いや、まあ、それが結局指針に繋がるとは思うんだけど」

リンガー「言葉に纏めるとなると、時間が必要になりそうですね……」

 結局。

 リグルちゃんと意見交換とか色々してみましたが指針に出来る様な言葉は見つかりませんでした。

 でも、難しいという事がわかったのは良い経験なのです。

 これからも、時間がある時に皆さんからも聞いて、その上で纏められたらと思うのです。

リンガー「ふぁぁあ……」

リグル「うん? あ、もしかして眠気が来た?」

リンガー「……そうですね。もうそろそろ、ネムネムなのです……」

 それで、一段落付いた頃にボクは眠気に襲われました。

 大きくあくびをしてしまいました。お恥ずかしい。

リグル「私も、そろそろお暇するかな。紅茶、ごちそうさま」

リンガー「いえいえ、こちらこそ長話に付き合って頂いて感謝なのです」

リグル「ふふ、じゃあ、またね」

リンガー「また、なのです」

 深緑色の短い髪を揺らしながら、リグルちゃんは手を振ってお別れの挨拶をしました。

 ボクはそれに半分寝ぼけながら返して、リグルちゃんを見送ってから玄関の鍵を閉めます。

 今日は本当に、一杯いーっぱい! 色んな事をしたのです。

 ようやくやって来た睡魔に身を委ねる様に、ボクはベッドへとダイブしました。

リンガー「……きっと、これからも」

 上手く行けば、良いな。

 微睡みの中、ボクは小さくそう呟いて、眠りに落ちていったのでした。

※リグルの好感度がグッと上がりました


※現在公開可能な情報

名前:リンガー・ローゼス
読み:りんがー・ろーぜす
能力:地に落とす程度の能力
種族:妖精
危険度:低
人間友好度:?
身体能力【2】:妖精の中でも体が弱い様です
精神【6】:一般的な妖精らしい度胸を得ました
頭脳【8】:妖精の中では頭が良いようです
潜在能力【5】:普通です
幻想郷縁起
なし

持ち物

なし

特殊設定

妖精好き
あなたは同族である妖精が大切。故に、積極的に友好を深めようとするだろう。
効果:指定した種族の場合、戦闘判定に-1 友好判定に+1

チャンスメイカー
あなたはどんなチャンスでもうみ出し掴み取る。
だが、掴むまで貴方にとって吉か凶かはわからない。
効果:ファンブルの際、もう一度判定を行う。戦闘時は一回のみ発動出来る

現在の仲間
蓬莱山 輝夜
チルノ 大妖精
スターサファイア
ルナチャイルド サニーミルク
秦 こころ リグル・ナイトバグ

現在行ける場所

迷いの竹林※拠点
人間の里
霧の湖
妖怪の山
太陽の畑

レベル 2/4
レベルアップまで「0/10」

相関図
『妖精』
チルノ:やっと見つけたわよこのすっとこどっこいしょーッ!!【?】
大妖精:心配したんだから、リンガー君【親友】
ルナチャイルド:あんたもあたしたちと暮らせば良いのに【???】
サニーミルク:ルナほどじゃないけど、あたしもあんたの心配してたからね【親友】
スターサファイア:守ってね、リンガー【???】
『迷いの竹林』
リグル・ナイトバグ:心配だなぁ。無茶しないようにね【仲間】
『人間の里』
秦 こころ:君は強く、可愛く、面白い子で仲間だZE【仲間】
本居 小鈴:何時でも遊びにおいで。わからない文字とかあったら教えてあげるから【顧客】
『永遠亭』
蓬莱山 輝夜:最高に面白い妖精君。あなたなら、きっと――【仲間】
八意 永琳:悪戯さえしなければ、良い子よね【知り合い】
『守谷神社』
東風谷 早苗:悪い妖怪なんかに騙されてはいけません! 保護しなければ!!【保護欲】
『英雄伝』
藤原 妹紅:なんでこんな奴に私は惑わされているんだろうか【困惑】
博麗 霊夢:狡賢い妖精は面倒以外の何でもないわ【嫌悪】
『妖怪の山』
姫海棠 はたて:ななな、ナニコレ可愛いぃい!【愛玩】
『太陽の畑』
風見 幽香:君のこと、気に入ったわ【愛玩】


※ふぉぉお、眠気がこっちもキタァ。

※というわけで、短くて申し訳ないですが今日はここまでで。

※お疲れ様でした


※最近、何だか眠れない夜が続きます。暑いってやーね。そろそろ扇風機出そうかしら。

※というわけで、遅いですが人が居れば突発的に再開します


※やってれば誰か来る。そして増える。それが安価とコンマのスレ。というわけでやっていきましょう


※さて、夢判定

コンマ一桁6以上でリンガーは夢を見る

判定直後

ヒャッハー


>>878 コンマ:4 ※夢は見なかった様です

 十一日目

 ―迷いの竹林・リンガーの住処(朝)―

リンガー「うぬゅ……」

 朝日が天井の窓から差し込んで、ボクは目を覚ましました。

 昨日はリグルちゃんと夜遅くまでお話して、それからすぐにベッドでぐっすりだったみたいです。

 驚く程、ボクは目覚めが良いのです。グッド快眠なのです。

リンガー「おはようございます!」

 ボクは誰もいないリビングで、大きく挨拶をしました。

リンガー「今日も一日、頑張るのです!! ……イタタタ」

 そして気合を入れた所で、全身に筋肉痛が走りました。

 ふっふっふ、普段なら最悪だって漏らしますが、今日のボクは一味違うのです。

 だって、昨日は初めての勝利を納めての、名誉ある筋肉痛なのですから!

リンガー「こ、こんな痛みで、ボクは元気を失いませんよ!」

 何故か妙なテンションでした。

 さて、そんなボクの朝ですが、今日も今日とてバラの水交換や支度を済ませて、何か行動を始めます。

※選択

1:朝ごはんを作るのです!(判定あり)
2:竹林を探索するのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖をまだ歩くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:風に任せて行動するのです!
8:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>884 選択:1





リンガー「まずは、朝ごはんなのです!!」

 一日の活力を養うのです!

 そう言えば、筋肉痛って体を動かすと早く治るらしいと、以前読んだ本に書かれてました。

 料理も、地味に運動になるので丁度良いかもしれません。

リンガー「というわけで、れっつクッキング! なのです!!」

 と、そんな風に意気込んでいると――

※来訪判定

5以上で誰かが来る

判定直後


>>886 コンマ:ファンブル

リンガー「いたっ?!」

 何かがボクの頭に落ちてきました。

 しかし、当たったものは見当たりません。

リンガー「……あれ? なんだったのでしょうか」

 うーん、と首を捻りながらボクは料理を続けました。

 今日は誰かが来る気配はないようなのです。

 作り置きして、今日の夕飯のお惣菜にしましょう。

 そんな風に、ボクの一日は緩やかに始まるのでした。


 ―迷いの竹林(昼)―

 朝ごはんを終えて、ボクは外に出ました。

 今日も良い天気なのです。ちょっと汗ばむ陽気かもしれません。

 でも、それくらいが丁度良いのかも。チルノちゃんあたり、プンスカプーンってしてるかもしれませんが。

リンガー「まあ、ボクもあまり日光に当たり過ぎたくはありませんが」

 当たり過ぎると頭がクラクラしてしまうのです。それに、日焼けも嫌いなのです。

リンガー「……でも」

 今は、こういう風に歩き回るのも悪くはないと思っているのです。

 さて、今日はどこに行きましょうか。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

7


>>890 選択:7

リンガー「せっかくなのですから、仲間の誰かと遊びましょう」

 順々と増えてきている仲間。その誰かと、絆を深めるのもまたボクの夢の一歩に繋がる筈なのです!

 さて、殆どの方の居場所は何となく分かりますし、誰に会いに行きましょうか。

※選択(以下の名前から選んでください)

現在の仲間

蓬莱山 輝夜
チルノ 大妖精
スターサファイア
ルナチャイルド サニーミルク
秦 こころ リグル・ナイトバグ

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

スターサファイア


>>894 選択:スターサファイア ※後のコンマが二桁で見ると大低空してて笑う

 ―三月精の家(昼)―

 ヒラヒラと飛んで、ボクがやって来たのは三月精の皆が住んでいる家でした。

 今日の遊び相手は、もう決めてあるのです。

リンガー「スターちゃん、居ますかー?」

 個別で、個人名で、ボクはスターちゃんを家の前で呼びました。

 すると、ドンガラガッシャンというけたたましい音が聞こえたのです。

リンガー「ふぇっ!?」

「ちょぉっと、リンガー!」

 驚いていると、家の中から誰かの――というか、ルナちゃんの張った声が聞こえてきました。

ルナ「な、な、な、なんでスターだけ名指しなのよぉっ!」

リンガー「え、いえ。ただ単に、今日はスターちゃんと遊ぼうと思っていただけなのです。あと、こんにちはなのです!」

ルナ「ええ、こんにちは。じゃなくて! だから、なんでスターだけなの?!」

リンガー「えー、そういう気分だからですかね?」

 今日はスターちゃんと遊ぼう。ただ単に、そう思ったからのお誘いなのですが。

スター「ふふ、ルナ。リンガーは私をお呼びのようね」

 そんな風に玄関先でルナちゃんから剣幕を受けていると、スターちゃんがゆっくりとした足取りでボク達の前に現れました。

 その表情は、何処か勝ち誇っている様な表情でした。

リンガー「あ、スターちゃんこんにちはー」

スター「こんにちは。それで、リンガー。今日はどうかしたの?」

リンガー「えっと、遊びに誘いに来たのです!」

スター「サニーとルナも一緒じゃなくて?」

リンガー「今日はスターちゃんだけなのです!」

 ボクは勢いよくその答えを口にしました。




スター「……だそうよ、ルナ。ちょっとリンガーと遊びに行ってくるわね」

ルナ「ちょ、す、スター! ぬけが、じゃなかった。一人だけ遊びに行こうだなんて許さないわよ! 三月精は三人何時も一緒でしょ!?」

リンガー「えっと、ごめんなさいルナちゃん。お昼過ぎには帰ってきますから、少しだけスターちゃんをお借りしても良いですか?」

スター「ふふーん。だって、ルナ」

ルナ「ぐぬぬ……!」

 勝ち誇って、ボクの隣に立つスターちゃん。

 一方で、悔しそうに眉をしかめるルナちゃん。

リンガー「あ、でもそんなに言うなら、みんなも――」

スター「良いの、リンガー。ささっと遊びに行きましょ? それに、私だってあなたと遊びたかったから」

ルナ「あ、スター、ちょっと!」

 そう言って、スターちゃんがボクの手を取って走り始めました。

 いきなりの事にボクは驚き、ルナちゃんの慌てた声をあげます。

ルナ「へぶっ!」

 その後、小さくルナちゃんの悲鳴とコケる音が耳に入ってきました。

リンガー「スターちゃん! ルナちゃんが!」

スター「だいじょうぶ、いつものことだから!」

 いや、そうは言ってもとボクは思います。

 が、ボクの手を引くスターちゃんの力が予想外に強くて止めるに止められません。

 ……ルナちゃん、この埋め合わせはいつかかならず。南無。

スター「ねえ、リンガー! 二人で何して遊ぶ?」

リンガー「えっと、そうですね」

 そうして、途中から空を飛び始めてから少し経って、スターちゃんから質問されました。

 ……そう言えば、どんな遊びをしましょう。

※何をして遊ぶ?(自由安価)

※悪戯でも、普通に遊ぶのも、お話するのでも良いです。

※今日はここで区切ります。お疲れ様でした。

※安価は↓3

今更アレだけど≫886でチャンスメーカーって使えないの?


>>904

※すっかり忘れていました。ご指摘ありがとうございます。

※ですが、初期好感度やイベント中、戦闘中以外の事では発動なしにしようかなと。調整が難しいです。

※18時頃に再開しようと思います


※やってれば人が来ると信じて再開します



 ―幻想郷・森の木陰(昼)―

スター「むすー」

リンガー「スターちゃん。そんなむくれないでくださいよ」

スター「だって、せっかくリンガーと二人きりで遊べると思ったのに」

リンガー「ごめんなさい。でも、さっき走ったり飛んだりして少し疲れてしまって」

 あはは、とボクは乾いた笑いで言いました。

 まあ、半分嘘で半分本当なのですが。

 ゆっくりと、スターちゃんと話す機会を作りたかった、と言いますか。

 その為の言い訳として使って、ボク達は木陰に座って休憩の最中なのです。

スター「まったく、聞いてた通りリンガーは体力がないのね」

リンガー「面目ありません。……昔から、みんなと遊ぶ時は迷惑を掛けっぱなしなのです」

スター「私は覚えてないんだけどね」

リンガー「これからもいっぱいご迷惑を掛けるかもしれません」

スター「別に、私はそれでも構わないけど」

 小さく笑って、スターちゃんはそう言ってくれました。

リンガー「冗談なのです。迷惑を掛けない様に、頑張っているのです」

スター「あら、でもまだまだ迷惑は掛けられそうね。今なんて、まさにそうじゃない?」

リンガー「それを言われると、何も言えません。スターちゃんは意地悪なのです」

スター「ふふ、これも冗談よ」

 楽しそうに、スターちゃんは笑います。

 木に生い茂る青々とした葉っぱが、風に揺られて小さく音を鳴らします。

 静かで、ゆっくりとしていて、とっても穏やかで緩やかに時間が流れていきます。

 そんな中で、

スター「……ねえ、リンガー。今の私と、昔の私。何か変わってたりするのかしら」

 遠くを見ていたスターちゃんが、突然ボクに尋ねて来ました。

リンガー「そうですね。……きっと、変化しているのです」

スター「私ね、少しだけまだ不安なの。リンガーの事だけ、覚えていないのが。ルナやサニーにいっぱい話してもらったけど、それって私自身っていう感覚がないのよ。他の事は全部覚えているのに、貴方の事だけ何処か他人の事の様に感じてしまうの」

 ギュッと、ボクの手を握り締めて、スターちゃんは言います。

スター「それに、ね。……おかしな話だけど、今の私と昔の私。リンガーから見て、どっちの方が良かったのか、気になっちゃうのよ」

リンガー「スターちゃんはスターちゃんなのです。……例え、ボクの事を忘れてしまっていたとしても、ボクはスターちゃんの事を覚えているのですから」

スター「うーんと、そういう意味で言ったんじゃないんだけど」

 あれ、そうなのですか? と、ボクは首を傾げました。


スター「……可笑しな事、聞いちゃってごめんなさい。今の質問、忘れて良いから」

リンガー「えっと、よく分かりませんが」

 スターちゃんがそう言うのなら、きっと忘れてしまっても良い事なのでしょう。

 少しだけ、胸につっかえるモノがあるにはありますけど……。

スター「じゃあ、楽しいというか。うん。忘れちゃっていた私に、リンガーからどんな遊びをしていたのかを教えてちょうだい」

リンガー「ルナちゃんやサニーちゃんから聞いていたのでは?」

スター「リンガーから聞きたいの。……リンガーの事だから、聞きたいの」

リンガー「そんなものなのですか?」

スター「そんなものなのです」

 妙な言い回しをするスターちゃんの言葉に、ボクはまた疑問を覚えます。

 ですが、まあ、せっかく聞きたいと仰っているのですから語らずにはいられません。

リンガー「でしたらお聞かせ致しましょう! ボクの武勇伝を!!」

スター「わー」

 やんややんやと、ボクの意気込んだ言葉にスターちゃんが拍手をしてくれました。

 ちょっと照れくさいのです。

 それからボクは、スターちゃんにボクが覚えている遊んでいて楽しかった出来事を沢山お話しました。

 妖怪相手に盛大な悪戯の計画を練って、成功させた事。

 チルノちゃんが大蝦蟇に飲み込まれ掛けた時に、みんなで力を合わせて助けた事。

 ボクが練った作戦で、サニーちゃんとチルノちゃんを一時期とっても強い妖精だと人里の方々に思い込ませた事。

 チルノちゃんとサニーちゃんが喧嘩していて、ボクが仲裁に入って返り討ちにあった事。

 その後、ルナちゃんとスターちゃんが怪我の治療を頑張ってくれた事。

 いっぱいいーっぱい、お話したのです。


スター「……覚えている事もあるけど、そっか。その中で抜けていた誰かって、全部リンガーの事だったんだ」

リンガー「ボクの事を忘れても、皆と遊んだ記憶はちゃんとあるのですね」

スター「うん。……でも、そっか。ずっと空いてた穴が、塞がった様な気持ちになれた」

 それは良かった、とボクはハニカミました。

スター「スッキリした。うん、もうモヤモヤもないよ。ありがとう、リンガー」

リンガー「あはは、ただボクは自分の武勇伝を話しただけなのです。でも、スッキリしたのならそれはとっても良い事なのですよ」

スター「うん、そうだね。きっと、そう。……良い事なのよ、リンガー」

 スターちゃんは、とっても綺麗な笑顔でそう言います。

 サニーちゃんやチルノちゃんが浮かべる様な、元気いっぱいな笑顔とは違う笑顔でした。

 例えるなら、サニーちゃん達は向日葵の様な、とっても暖かい笑顔なのです。

 でも、今のスターちゃんの笑顔は、どちらかと言うと月明かりの様な優しくて、慈しむ様な笑顔に思えました。

スター「……あは、もうお昼頃になっちゃったかしら」

 暫く間が空いて、太陽の傾きを確認したのかスターちゃんが小さく口にします。

リンガー「あー……。結局、ボクがいっぱいお話するだけになってしまいましたね」

スター「ううん、良いの。遊べなかったのは残念だけど、スッキリできたから」

 退屈しなかったよ。スターちゃんは微笑みながら、そう継ぎました。

スター「でも、今度はちゃんと遊びましょ。勿論――」

リンガー「みんなで、目いっぱい!!」

スター「……そうね」

 あるぇー? 何だか不満そうな返事が聞こえて来たのです。

 遊ぶなら、やっぱり大勢いた方が面白いと思うのですが。

スター「ルナとの約束、破るわけにもいかないしそろそろ帰るわね」

リンガー「送っていきましょうか?」

スター「良いわよ。それに、一緒に来たらルナに捕まって夜まで帰れなくなると思うわよ」

 そんな馬鹿な、とボクは思いましたが口には出しませんでした。

 でも、それが本当に起こるならちょっとだけ考えてしまうのです。

 やることは決まっていませんが、これからやることが起きるかもしれませんし。

スター「だから、またね。リンガー」

リンガー「はい! またなのです!!」

 ボクとスターちゃんは、こうして別れたのでした。

※スターの好感度が上がりました。スターの心象が【恋慕】に変化しました。
※フラグが立ちました。シナリオイベント開始まで残り【1/6】


 ―幻想郷(昼2)―

 太陽が西に傾き始める時間。

 スターちゃんを見送ってからも、ボクは木陰の中で呆然と空を眺めていました。

 というか、少しだけお昼寝をしてしまいました。

リンガー「心地良いのが、悪いのです。ふぁ……」

 あくびを噛み殺して、ボクは背筋を伸ばします。

 さて、そろそろ何か行動を起こすのです。

※選択

1:竹林を探索するのです!
2:永遠亭に行くのです!
3:人間の里に行くのです!
4:た、太陽の畑に行くのですか?
5:霧の湖に行くのです!
6:妖怪の山に行くのです!
7:仲間の誰かと遊ぶのです!
8仲間に誘いに行くのです!(判定あり)
9:風に任せて行動するのです!
10:自由安価(内容明記)

※採用されたレスのコンマが末尾0・ゾロ目の場合メインイベント

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


>>913 選択:9



リンガー「久々に、風の行くまま気の向くままに動いてみましょうか」

 木陰から出て、全身をほぐしてからボクは心地いい風を感じながら呟きます。

 もう少し強い風が来れば、乗れそうな気がします。

 さて、れっつちゃれんじ! なのです!!

※6以上で何処かへと辿り着く

判定直後

99


>>915 コンマ:7 ※成功

※何処へと着いた?

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用

マヨヒガ


>>919 選択:マヨヒガ

 着いた先は、何やら立派なお屋敷のお庭でした。

 外見もそうですが、屋内を庭から覗いてみると中も綺麗に掃除されている様です。

 そして、何やら立派で豪華な家具や置物も多く見受けられます。

リンガー「こんな場所が、幻想郷にあったのですね」

 ほぇー、とボクはこのお屋敷を眺めながら言いました。

 そんなことをしていると――

※誰が来た?

1:橙
2;藍
3:紫
4:その他(マヨヒガに居そうなキャラで。過去主人公も可)

↓4まででコンマ二桁が一番大きな書き込みを採用


※リンガー君は紫と知り合い?

Yes/No

※そのレスで同時に判定
好感度
1程どうでもいい 9程好感 0・ゾロ目で――?

↓3

のー


>>932 選択:NO コンマ:1 ファンブル ※チャンスメイカー、発動

「……」

 縁側に、綺麗なお姉さんが居るのを見つけました。

 遠く空を覗き込み、心ここに非ずと言った雰囲気を纏っています。

 表情は、心なしか暗い様にも、焦燥している様にも見えました。

 飴細工みたいな細くて流れる様な金髪を幾つも分けてリボンで結び、特徴的な帽子を被っているお姉さん。

 服装もまた特徴的で、導師服、と言うのでしょうか。

 何か魔法使いの方や仙人の方に似た服装なのです。

「……私は間違ってなどいない。私は間違えなどしていない」

 そして聞こえて来たのは、そんな呟き。

 まるで呪詛の様に、自分に言い聞かせる様に、お姉さんはブツブツと言葉を漏らしていきます。

 ボクに気付いてもいない様です。……むう、なんだか怖いですが、ここはひとつ。

リンガー「おねーさん!」

「……だれ、かしら?」

リンガー「そんな暗い表情なんてしないで、少しお話しましょう!」

※好感度判定
1程どうでもいい 9程好感 0・ゾロ目で――?

判定直後

えい


>>937 コンマ:9 ※チャンスメイカーさん有能過ぎぃぃいい!!

 できる限りの満面の笑みで、ボクはお姉さんをお誘いしました。

 目の前であんなに落ち込んでいる方が居るなら、放っておけないのです。

 ボクはそんな人を、見過ごせないのです。

「……妖精?」

リンガー「はい! ボクはリンガー・ローゼスと言います!」

紫「私は、八雲 紫。……そう、あなたがリンガー・ローゼスなのね」

 見ず知らずの方に何故か知られていました。

 ぬふふーん、まさかボクの名前も広がるくらい有名になり始めているということですかね!

紫「さあ、何故でしょう」

リンガー「ボクは巷で『あの妖精はすごいぜ!』って有名ですからね! 知っていてもおかしくありません!」

紫「あら、そうだったの。その話は聞いたことがなかったわ」

リンガー「あるぇー?」

 なら、何故八雲さんはボクの事を知っていたのでしょうか?

紫「ローゼス」

リンガー「なんですか、八雲さん」

紫「少しだけ、頭を撫でさせてもらっても良いかしら」

リンガー「ふぇ?」

紫「いきなりで、変な事を言っているのは承知の事。……でもね、お姉さん、少しだけ疲れちゃってるの。少しの間だけで良いから、ね」

 本当に疲れた笑みを浮かべて、八雲さんはそう頼んで来ました。

 よく見ると、目の隈がすごいことになっています。

 うーん、そうですねー。

※選択

1:どうぞ。ボクも撫でられるのは好きなので!
2:ちょ、ちょっと恥ずかしいのです。だから今回は……
3:お断りします! なのです!

↓3


>>945 選択:2 ※そろそろ次スレ建てますか

 少しだけ間を置いて、ボクは頭を撫でられる想像をしてみました。

 ……うん、これは恥ずかしいのです。顔が赤くなってしまうのです。

リンガー「ちょ、ちょっと恥ずかしいのです。だから今回は……」

紫「残念。……でも仕方ないわね。だって、初対面だもの」

リンガー「べ、別に嫌ってわけじゃないのですよ? ただ、その……」

 八雲さんが、美人だからとは口が裂けても言えませんね。

紫「……昔の安■を思い出すわね」

リンガー「はい?」

紫「なんでもないわ。……ごめんね、ローゼス。私はそろそろお暇させて頂きますわ」

リンガー「そうですか。お気を付けて」

紫「ええ、たまにこの場所に来るから、暇と機会があればまた会いましょう。貴方も『良き幻想と絆を紡がん』事を」

 そう言って、八雲さんは微笑むと同時に『空間に裂け目を作って』そこに消えていきました。

 ボクは驚いて目をぱちくりとさせました。

 八雲さんって、まさかあの『すきま妖怪』で、『幻想郷の賢者』だったのですか?

リンガー「わ、わぁー……」

 そう思うと、どっと冷や汗が湧いて出てきます。

 お願い、断ってしまったのです。な、何かされてりしませんよね……?

※八雲 紫と出会いました。心象は「小さな光を感じる……」【安堵】です


※新スレ建てました。続きはこっちでやります。

【安価とコンマで】幻想に走り給うⅩ【幻想入り】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403358501/)

※時間がある時に小ネタの投稿をこっちでやります。多分バッドエンドから。多分、小ネタでいい具合まで埋まるかと思うので。


(バッドエンドの)小ネタを貼っていきますぜ。他も出来次第順次投稿していく所存






                                  IF:Broken Fantasm

 
 
 
 



安藤の場合

――『自分』は、誰だったっけ。

――『僕』は、なんだったっけ。

――『俺』は、なにをしたかったんだっけ。

 溢れ出すのは、食欲。食べても、取り込んで消化しても、我が物とした所で止まらない、止められない程の空腹。

 意識が溶ける。融ける。熔ける。個ではなく、郡の細胞である『我々』が一つになっていく。

 喰らい続ける今、食べ尽くした今、空腹に彷徨う今。

 我々は、本当は一体何がしたかったのかさえ、わからない。



「……今回も、失敗した」

 誰かが我々の前で呟いた。失望と諦めの表情で呟いた。

「原罪に溺れた者よ、あらゆるものを捕食する細胞生物よ。……蠅の王ね。今のあなたは、まさしく」

 悲壮な表情を浮かべる女がいた。

 しかし、そんな事など些細なことだ。

――我々は食べたい、足りない。我々は、食べる。お腹が、すいた。

「肉だけでなく、大地や建物だけでなく、魂や記憶、絆すらも喰らい尽くして尚、あなたは食べ続ける。さすがは生物兵器、ベルゼバブの細胞から造られた存在」

 目の前の女、を、我々は過去、統一意識が、主導を握っていた時に、見たことがあった。

 たし、か、幻想郷の、賢者……。



「幻想郷を喰らい尽くした気分はどう? あなたが紡いだ全てを食べた気分はどう? 残念極まりないですわ。……その結末をあなたの主人は望まなかったのに」

 しゅ、じん?

 わからな、イ。我々は、喰らう、モノ。たダ、食べ、続けル、者。

 喰らい、貪リ、埋め、尽くス、モノ。あ、あ。お腹、が、すい、た。

「……この舞台はもう、駄目になってしまった。失敗になってしまった。でも、せめて、このケジメだけは」

 オマエ、美味そうダ、食わ、せろ――!!




『何もかも』が喰らい尽くされた幻想郷。野も無く山も無い、ただ荒野と地平線が広がるその場所に、人間ならば鼓膜が破れるであろう程のけたたましい蠅の羽音が響き渡る。

 彼女は空から見下ろす。憐れみ、悲しみ、怒り、憎しみ、多数の感情を織り交ぜた表情で。

『ソレ』は見上げる。醜い姿で、蠅の王の姿で、目に映るもの全てを喰らい尽くした存在が、新たに見つけた『食べ物』を。

 賢者の背に、術式の陣が展開される。編まれたそれは、すきまを越えて翼状に纏められる。

「さようなら、吸血鬼と科学の愛子。貴方には可能性があったけど、これでお別れ。――アクセス、我がシン」

 そして始まるのは、紡がれるのは、まさしく、遍く全てを無に帰す為の術式の詠唱だった。

 彼女がすきまから呼び出す、最高最悪の一閃。


                         ―― アルファ オメガ エロイ エロエ エロイム ザボホット エリオン サディ ――

                           ―― 汝が御名によって我は稲妻となり 天から墜落するサタンを見る ――

                     ―― 汝こそ我等に そして汝の足下 ありとあらゆる敵を叩き潰す力を与え給えらんかし ――

                           ―― いかなるものも 我を傷つけること能わず 永遠の門を開けよ ――
                                       イェ ヘー ウ゛ォア ハー 
                                  ―― “Y” “H” “V” “H” テトラグラマトン ――
                                             シン 
                                        ―― ”S” ペンタグラマトン ――

                              ―― 永遠の王とは誰か 全能の神 神は栄光の王である ――



 光が収束する。それは、賢者の宿す『傲慢』の体現。罪を『無差別』に浄化し、『塩の柱』へと還す天罰の行使。

『這い寄る蠅の王』が咆え、危険を察する。しかし、逃げる事はない。

 そんな選択肢など、彼には存在し得ない

 寧ろ『暴食の原罪』に従い、その術者を喰らい取り込まんと飛翔した。

 存在そのものが暴威である彼の羽ばたきは、強烈な衝撃波を伴って空気を爆発させる。
      ネツィウ゛・メラー
「―― “ 塩 の 柱 ” 」

 それよりも早く、『傲慢』はそれを発動させた。

 光が堕ち、爆ぜる。あらゆるものを塩に還す輝きが、世界を包み込む。

 その中で、蠅の王は、安藤は、手を伸ばし続ける。

 賢者に向けて、天に向けて、届かぬ願いへと。

 その彼が、郡の塊の中に埋もれた理性とも呼べる、かつてこの幻想郷を走っていた一つの意識が見たものは――

『フ、ラ、ン……』

 塩の塊となったそれが、純白に染まった大地に落ちていく。

 そして、幻と共に世界が砕けた。


鎌足 零 の場合

「負けるわけには、いかねぇだろうがよぉぉぉおおお!!!」

 届かない願いに手を伸ばし、萃香を救う為に歪みを使う。

 満身創痍のこの体で、しかして、殺される直前という現状がいけなかったのか。

 気付けば、俺の意識は――




 歪み歪んで歪み切り、捻り捻れて唸り叫ぶ。

 それは陰気の集合体。それは歪み付きの成れの果て。

 助けたいから手を伸ばす。救いたいから抱き締める。取り零したくないから、掴み取る。

 しかし行われるのはその真逆。歪み曲がって、行動は攻撃的に変化する。

 どうしてそうしているのかを、本人は自覚出来ない。

 それが歪み付きの当たり前であり、歪み付きたる由縁なのだから。


『これは、なんだ』

 両面に顔を持つ鬼が、二つの口で呟く。

『俺は、なんだ』

 振り上げた腕で、壊していく。

『俺は、なにをしている』

 命の灯火を、簡単にかき消していく。

『俺は、どうして』

 肉塊を投げ棄てる。二つの顔を文字通りの意味で持ち、四つの腕を血に染めた鬼が慟哭する。

『どうして、こんな事をしなくちゃならない』

 救う。その本質を、『対極的』に行う彼は泣き叫ぶ。


 いつかはこうなるとわかっていた。だから、覚悟を決めていた。

 しかし、それが逃げる事だと知っていた。だからこそ、乗り越える事を決意した。

 大切な者達の為に、そして何より魂を掛けた存在の為に。

 しかして、何故、自分はこんな事をしているのだと、鬼は哭く。

 里を焼き、来る者を倒し、薙ぎ払い、消し飛ばし、それでも彼は理解していない。出来ない。

『なんで、俺は……こんな、こんな事をして、『かつて』を繰り返している?』

 幼き頃に起こした暴走。歪み付きを、更に忌避させる様になった原因。

 死を振り撒く異形、化外、化物。

 それが、今の彼だ。


『来るな』

 それは祈り。

『誰か俺を止めてくれ』

 それは願い。

『俺にこんな事をさせるな』

 それは懇願。

『殺したくない、潰したくない』

 それは悲しみ。

『これ以上俺に、『救わせる』なぁぁぁあっ!!』

 それは、最後の思い。

 しかして、そんな鬼の思いとは裏腹に歪んだ願い――渇望は彼の体を突き動かしていく。


 生きている限り、命あるものは苦しむ。しかし、死した者にその苦しみは訪れない。故に救済。

 誰でも救える自分になりたい。だから、歪みに飲み込まれてしまった彼が行うのは、死を振りまく暴威。

 そして、それを止める為に集まる者達も居たはずだった。

 彼が護りたいと願った者達が、居たはずだった。

『■■■■ァァァァアッ――――!!!!』

 声にならない叫びが、炎が逆巻き咽ぶ程の血の臭いで満たされた空間に響き渡る。

 これは罰なのか。分不相応な願いを持った罰なのか。

『俺は、俺はただ……!』

 誰にでも持ちうる願いを、儚い夢を、当たり前を欲した鬼は涙を流す。

 帰りたかっただけなのだ。鬼は、その為に走り続けた筈なのだ。

 乗り越えようと、歩み続けようと、駆け抜けようとしただけなのだ。




                         ――ぜ、ろ



 その時、誰かの呼ぶ声が彼の耳に入ると同時に、胸を穿つ衝撃が彼を襲った。

 緋色の剣。そこに、無数に貼り付けられた札。

 驚き、目を見開く。

 そして小さく、鬼は安堵する。

 霞んで行く視界の中で、朧に見つけた存在が居たから。

 それが何をしてくれたのかを理解したから。

 小さな鬼と、かつて救いたかった少女と、愛した存在が、自分を■■てくれたから。

『……あの、日溜まりに、また』

 急速に遠のいていく意識の中で、空を眺めながら彼は呟く。

 頬を伝う雫が地面に落ちると同時に、鬼の世界は砕けて消えた。


夢路 現 の場合


――失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。失敗した。




 染まる。黒く、深淵に飲み込まれる。

 泥が俺を包み込んでいく。

 精神が侵されていく。ただ独りで良いと、俺だけがあれば良いと。

 拒絶したくとも、拒絶出来ない程の力だ。

 かつて、見ただけで俺の精神に刻み込まれた『唯我』の理。その奔流が俺を飲み込んでいく。

 一時は自分を保てたものを、演じている内にそれが本意とすり替わっていたとは。

 思い返せば、無茶を打ったものだ。



 俺独りで『異常』を打ち倒すなど、元々無理な話だったのである。

 皆を眠らせ、現から夢路へと隔離して、全てが終わるその時までと思ったのが、そもそもの間違いだったのだ。

 誰かが、俺の他に居なければならなかった。俺の傍に居なければならなかった。

 幽々子の願いとは程遠い場所にまで、俺は『行き過ぎて』しまったのだ。

「何と愚かしい、事か。今更気付くとは、今更、願うとは」


 俺は忘れられてしまうのだろう。きっと、この泥が忘れさせてくれるのだろう。

 何も成すことなど出来なかった。

 ただ、己の信じた『己の素晴らしいと思った事』を『己の為だけ』に行っただけになってしまった。

 己惚れていた。

 自己陶酔していたのだ。俺は出来ると、俺以外に出来ないと、俺がやるしかないのだと。

 何と愚かな。何と馬鹿げている。

 俺は何も出来なかった。俺だけでは到底成し得ないことだったというのに。


「……忘れ、たくない。忘れ、られたくない」

――呟いたのは後悔。

「……すまぬ、すまぬ。幽々子、妖夢、太子、布都、小野塚、四季」

――呟いたのは、懺悔。

「俺は……。ははは、やはり――」


 


 世界が蝕まれていく。

 飲み込まれていく。

 黒く、無に帰っていく。

 涙を流すことしか出来ず、言葉だけの謝罪を繰り返す。

 俺は無力だった。

 俺は斬り拓けなかった。

 俺は、独りだった。

 誰も赦しの言葉を与えてくれない。

 誰も俺に赦しの言葉を掛けてはくれない。

 俺は独りになってしまった。

 その事実を抱きながら、俺は無へと還っていく。






                              「――俺は、屑だ」




 自業自得。

 因果応報。

 何とも、屑でしかない我が身に相応しい終わり方だ。

 俺の全てが崩れ落ちていく。

 やがて静かに、俺という存在はこの世界から消え失せた。


小ネタ

IF:Broken Fantasm 

終了です。ちょっと今日本編は開始できるかわからないので、音沙汰なかったら無いと思ってください

 
※オチは投げ捨てるもの。鎌足ハーレムの小ネタ投下


 鎌足ハーレム in 女子会

天子「えーっと、第何回目だったっけ? まぁ良いや。とりあえず」

こいし「お兄さんの心を掴み隊会議をはじめまーす!」

天子「ちょっとこいし! それ私の役目っ!!」

萃香「てーきょーは、旧地獄の勇儀御用達の酒屋で送らせてもらうぞー」

天子「萃香まで……!?」

萃香「まーまー、良いじゃないの仕切り役なんて」

天子「こういうのは司会が必要なんじゃないの? まぁ、良いけどさ……」

勇儀「……あー。早速で今更なツッコミだが。その『零の心を掴み隊』って名前、どうなんだ?」

萃香「文字通り、名前のとーりでわかりやすかろー」

こいし「霊夢のお姉さんにお兄さんを独り占めされるのは許せない! だけどお兄さんは振り向いてくれないっ!」

萃香「それじゃあどうするかーっていうのがこの集まりだろー、勇儀」


勇儀「……いや、まあ、私は別にそんなこと思っていないわけだが」

天子「はぁーん? さすがは勇儀の姐さん。堂々としてらっしゃる」

こいし「宴会の時にボディタッチとか凄くしてるくせにー?」

萃香「我が儘ボディを持っているのにー?」

天子「くそっ! その胸っ! その胸が憎い! 胸が大きいからってそんな誘惑の仕方をするのか! それが貴女のやり方なのか!!」

勇儀「おいおい、同族な上に幼馴染みだぞ? 今更あいつとどうこうなろうなんて思ってないぞ、わたしゃあ」

天子「……」

萃香「……」

勇儀「すまん」

こいし「その幼馴染み二人が前に居るのに、お姐さんってば挑発するねー」

萃香「まぁ、私は大人モードになれるかんねー。天子やこいしと違って容姿は変えられるし、胸も作れるのだー」

天子「ふ、ふんだ。それだって、萃めて作った偽物じゃないの。……それに胸なんてなくたって、零は振り向いてくれるもん。現に、霊夢だって大きいわけじゃないじゃん」


こいし「……二人は良いよねー。私なんて、『子供が何言ってんだ』ってあしらわれるだけだよー?」

勇儀「お前さんは明確な年齢もわからんし、見た目だけじゃなく言動も子供っぽいからな」

こいし「ぶーぶー。……まあ、良いよ。お兄さんの父性本能に揺さぶりかけてやるんだから」

萃香「パパって呼んでみるか?」

こいし「鬼のパパ?」

天子「果てしなく語呂が悪いわね、それ……」

こいし「鬼のお父様?」

萃香「厳密に言えば、今は鬼神、だーねー。あいつは」

こいし「もうっ! お姉さん達、手伝う気ないでしょ!?」

天子「そもそも、一人だけ抜け駆けなんてさせないわよ」

萃香「なんだ、半端ぺったんこ。子供らしく出来ない上にスタイルで勇儀に負けてるからって拗ねるな、拗ねるなー」

勇儀「胸は、そうだな。この際諦めろ」


天子「うーるーさーいー! 私の胸を見ながら喋るなぁっ!! それに私だって別に――」

こいし「はいドーン!」

天子「もがっ!?」

萃香「おーっと! ここでこいしが私の脇に置いてあった伊吹瓢箪を天子の口にシュートォッ!」

勇儀「これは天子、ひとたまりもありませんね」

萃香「どんどん飲まされていくぅっ! これはそこらの酒の一気飲みよりも辛いぞォッ!」

こいし「あははははははっ!!」

勇儀「無意識の怖さを再確認出来るな……」

萃香「それ飲め、やれ飲めー!」

天子「おごごぼばばば」

勇儀「おーい、こいし。そろそろ止めてやれ。死ぬぞ、天子が」

こいし「はーい」

天子「ぷはぁっ! げほ、ごほ……」

萃香「なんだー、だらしないなぁ。前から思ってたけど、天子は酒に弱すぎだぞぉ?」

勇儀「そう言ってやるな。私達や零が強過ぎるんだ」

こいし「私もあんまり得意じゃないかなー」

勇儀「そうさねぇ。種族的にって言っても良いかもしれないねぇ。鬼は飲んでなんぼのものだし」

萃香「零が酔い潰れた姿、見た事ないしなぁー」

天子「……ひっく」

勇儀「おうおう、しゃっくりしちまってまぁ」

天子「うるひゃい! むりやりのましゃれればこーもなうわよ!」

萃香「おー? キャラ被りしそうだからやめろー?」

天子「理不尽っ!? ……ってゆーか、なんれこんらつおいおしゃけをふらんから飲んれるのよぉ。馬鹿じゃないのぉ!?」

萃香「いや、いつも飲んでるもんに文句言われてもなー」


こいし「宴会の時のお酒ってこれだよねー?」

勇儀「足りない分は、だね。星熊盃に入れないと、正直美味いとは言い難い代物だが」

萃香「おぅー、勇儀ー。私の酒にケチつけるなよぉ」

勇儀「いや、貶すつもりはないから、そう言うな」

天子「ヒック。……あーもう、嫌ら嫌ら。どうせわらしなんてあんたらよりもずっと格下よぉ。同じようら体型のれぃむに負けらじれんで、私なんか零に相手にされるわけないじゃらいのぉ……」

勇儀「おい、なんか愚痴を始めたぞ……」

天子「わらしだって零に抱き着きたいあよ! スキンシップしたいわよ! 寧ろ襲いなさいよっ!! 襲うわよ!?」

こいし「ナニカするなら手伝うよ!」

萃香「襲うか?」

勇儀「おいおい、止めておけ。あの甲斐性なしな上に初な男がそれに応えると思うのか?」


こいし「既製事実さえ作れれば」

萃香「認知しろーっ」

勇儀「おい、そろそろ落ち着けと」

天子「ヒック、あーもう何だかムカムカしてきたぁっ! 行くわよ! そして襲うのよ!!」

萃香「おーっ! 任せろー!」

こいし「頑張るぞー!」

勇儀「……怪我しても知らんぞー」

天子「らいじょうぶよ、あのヘタレが、わたひたち総掛かりに対して勝てるわけないじゃないの!」

萃香「そもそも、わたしたちに怪我をさせるなんて、あいつがそんな事するわけないしなー」

こいし「お兄さん、優しいからきっと受け入れてくれるよ! なにするかまではわからないけど!」

勇儀「……これはダメかもわからんね」




 で、結局……

天子「返り討ちに」

萃香「あいました」

こいし「お兄さんは頑固」

天子「でももう少しで陥落出来そうだった!」

萃香「あと一歩あいつが踏み出せれば!」

こいし「だから、また遊ぼうと思います!」

勇儀「あんたら、本当に懲りないね……」

 この後、メチャクチャ酒盛りした。




 余談。

零「……」

霊夢「……」

零「なぁ、霊夢」

霊夢「なぁに? 零」

零「なんで終始笑ってるんです? でも目が笑ってないのでやめてくれませんか?」

霊夢「そうね。あんたがこの壊れた障子と壁の修理と荒れた庭を掃除してくれたらやめてあげる」

零「はい」




 鎌足ハーレム in 女子会

                   おわれ


※はい。そんな感じで零くんがオチになって終了です。尻に敷かれてます。

※もう残り少ないので、このスレは埋めちゃってください。んで、今日はこのまま本編を再開しようと思います

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月23日 (日) 01:12:52   ID: U3GaiHpL

まだかなー
期待してます!

2 :  SS好きの774さん   2014年02月26日 (水) 16:57:12   ID: MJOCWp5Z

ずっと期待してます!

3 :  SS好きの774さん   2014年05月14日 (水) 20:15:22   ID: HbFaraJT

頑張れー

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