【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活9【安価】 (204)

・安価・コンマにてキャラを16人作成。そのキャラでコロシアイ学園生活を行います。
・舞台は1と同じく、希望ヶ峰学園となります。基本ルールは1のものを参照。
・必然的に登場人物はオリキャラ中心となりますので苦手な方は注意してください。
>>1のメインPCはイーモバイル

【過去スレ】
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活8【安価】
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活8【安価】 - SSまとめ速報
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【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活7【安価】(Chapter04)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活7【安価】 - SSまとめ速報
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【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活6【安価】(Chapter03非日常編~Chapter04(非)日常編)
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【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活5【安価】(Chapter03(非)日常編)
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【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活4【安価】(Chapter02非日常編)
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【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活3【安価】(Chapter02(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活3【安価】 - SSまとめ速報
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【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活2【安価】(Chapter01非日常編~Chapter02(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活2【安価】 - SSまとめ速報
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【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活【安価】 (プロローグ~Chapter01(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活【安価】 - SSまとめ速報
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「交友力」・・・そのキャラの人付き合いの良さや、他人に対してのコミュニケーション力などを表します。
        高ければ高いほどそのキャラに対する他人からの評価が上がりやすくなります。
        また、裁判中ではこれが高いほど発言力の最大値が大きくなります。
        原作に当てはめた場合、苗木、日向、朝日奈、小泉などのキャラクターが高めとなります。

「集中力」・・・そのキャラの捜査能力や、議論においての話術などを表します。
        高ければ高いほどそのキャラの捜査の行動に補正がかかります。
        また、裁判中ではこれが高いほど集中力の最大値が大きくなります。
        原作に当てはめた場合、霧切、十神、狛枝、七海などのキャラクターが高めとなります。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397870709

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407757649

~CHAPTER06~

暗闇の中には何が待っているのだろか。

灯りで照らしてみればわかるかもしれない。

そうすれば闇の中にあるものを見ることができる。

もっとも……


見てから後悔しても遅いのだが。


――――コロシアイ学園生活 最終日。

【AM 9:00 体育館】

モノクマ「うぷぷぷ……」

モノクマ「みんな!集まったみたいだね!」

響音「……」

裁判から一夜明けて、私たち6人は体育館に集合した。

……そして、目の前にはモノクマ。

モノクマ「いやー、あれだけ知ったら後悔するかもしれないっていったのにここに来るとか……」

モノクマ「オマエラって案外M気質あるんだね!うぷぷぷ!」

色鯨「M気質って……好きでやってるわけないやろ!」

澄々「……ですの。あくまでここから出るために必要だからですわ」

モノクマ「うぷぷぷ……澄々さんは相変わらず立派ですね!まあ足が震えてるのもまるわかりなんだけど!」

澄々「……震えてなんかいませんわ」

モノクマ「震えてるよ!ビビってんだよ!鳴神君がいないと何もできないくせに!」

澄々「わたくしは……」

海東「……お前はお嬢さんを苛めるためにここに呼んだんじゃないんだろうが」

モノクマ「あーはいはい、何の話だっけ?」

火ノ宮「……卒業試験、の話だ」

モノクマ「あ、そうだったね!卒業試験!忘れてなんかいないよ!」

……最期の戦い、なのにこいつはいつも通りか。

響音「私たちの記憶、それを取り戻すのが卒業試験、だっけ?」

モノクマ「え?まあそれも一つだけど……それだけじゃないよ?」

海東「それだけじゃない、って……」

朝永「まだ問題だすの~……」

モノクマ「あったりまえじゃん!卒業試験なんだから、飛び切り頭を悩ましてもらわないと!」

モノクマ「まあ、『ボクの正体が誰か?』これを第一問にしようかな?」

火ノ宮「お前の正体……?」

色鯨「それが誰かって事か……?」

色鯨「んなもん分かるか!情報が少なすぎんねん!」

モノクマ「それを調べろって言ってんの!……ま、学園の入り口以外昨日の内に開放しておいたんだからさ!」

モノクマ「あとヒントとして言っておくなら……」

モノクマ「オマエラがここに来てからこの学園の人間の数は16人しかいないから!」

澄々「……16人しか?」

モノクマ「そ!減っていくばっかりなんだよね……今は6人しかいないし」

澄々「六人と言いますと、ちょうど……」

火ノ宮「ここに居る全員で丁度、と言う事になるが……」

色鯨「ま、まさか裏切り者がまだいるとか言うんやないやろな!」

響音「そんなわけないでしょ!」

……モノクマめ……

こんな時まで仲間割れを誘発しようと……

海東「……とりあえず、こいつの話を聞いてから考えようぜ」

火ノ宮「そうだ。奴が言っていることが真実とも限らない」

火ノ宮「……仲間割れをさせたいだけかもしれんからな」

モノクマ「うぷぷ、まあどう考えるかは自由だけどね!」

響音「……第二問は?」

モノクマ「それじゃあ第二問はね……『冬崎さんの正体は何なのか?』かな?」

色鯨「……何で冬崎が出てくるん?」

澄々「……冬崎さんのあの錯乱の仕方から言って……」

澄々「冬崎さんが何か重要な秘密を握っている、と言う事なのでは?」

モノクマ「その通りだね!じゃなかったらあんな風にはならないもんね!」

響音「……誰がそんな風にしたと思ってるのよ」

モノクマ「え?冬崎さん自身だよ?」

モノクマ「冬崎さんの記憶自身が彼女を追い詰めたんだからね……可哀想に、ぷひゃひゃ!」

響音「……第三問は?」

朝永「妙夢ちゃん、顔怖い……」

響音「あ、ごめん……」

火ノ宮「……冷静になったほうが良い。判断を間違えるぞ」

モノクマ「うぷぷ、三問目は……最初に言った通り、オマエラの記憶!」

モノクマ「そこから導かれた『オマエラの正体』!それが3問目!」

海東「……そこが一番の問題だな」

澄々「仮に分かったとしても、それに耐えられるか、と言う事ですの?」

モノクマ「その通り!まあ一番の難問だよね!」

響音「……覚悟はしようよ」

響音「どんな記憶でも受け入れる覚悟を」

朝永「……だよね」

朝永「それでしか前に進めないもんね」

……そう、覚悟をしておく。

それしか方法はない。

モノクマ「うぷぷ、勇ましいことで……その顔が絶望に沈んじゃうのが楽しみだなあ……」

モノクマ「じゃあこの三問を解くために……張り切って校内を駆け巡ってください!」

モノクマ「ま、ボクとしては目的達成後のおまけステージみたいなもんだから適当に流すんだけど……」

色鯨「おまけステージって……てめえオレらを何だと……」

モノクマ「え?前座だけど?」

火ノ宮「……前座?」

モノクマ「そう!これからでっかい事を始める……その前座なの!」

モノクマ「だから……オマエラがどうあがこうが……」

モノクマ「こっから先の未来は真っ暗なんだよ?」

……そう言い残すと、モノクマは舞台から姿を消した。

海東「……とりあえずは、各自がバラバラに探したほうが良いだろうな」

澄々「どうしてですの?これはみんなで協力したほうが良いのでは……」

海東「こういう宝探しみたいなもんは手分けした方が効率いいだろ?」

響音「……まあ、確かにね」

響音「下手に皆固まって動くよりは、色んなものが見つけられるかも……」

色鯨「……じゃあ、バラバラで行くんか?」

火ノ宮「……何だ色鯨。怖いのか?」

色鯨「こ、怖くなんてない!ただ、……武者震いが」

朝永「……隠さなくていいよ。私も怖いし」

澄々「……知ることが、ですの?」

朝永「うん……」

響音「何度も言うけど……あいつの言う記憶を取り返さなきゃ、私たちは前に進めないんだよ?」

響音「……それにさ、どんなにつらい記憶だったとしても、私は受け止めるよ!」

響音「……絶対に一人で苦しませないから」

朝永「……じゃあ、私も妙夢ちゃんの辛い記憶、受け止めるよ!」

海東「……相変わらず臭いセリフだな」

響音「これが私、でしょ?」

海東「……違いないな」

火ノ宮「だが、それに今まで救われてきたのも事実だ」

火ノ宮「そして……俺たち自身が支え合えるのなら問題ない」

澄々「……ええ、見つけ出しますわよ」

……脱出のための、3つの鍵。

『モノクマの正体』
『冬崎さんの正体』
『自分たちの正体』

……これを見つけるための。

最後の、戦い!

【INFO】
・これより最後の捜査パートを開始します。

それでは本日はここまで。
待たせたけど書き溜めは作れていないからいつも通りメモを見ながらのアドリブで行くと思います。
最終章でもこんなスタイルですがよろしくお願いします。

では次回は明日の21時予定。よろしくお願いします。

……まずは状況を整理してみよう。

新しく開いた部屋は……

まず学園長室……ここは確か以前海東君が調べてたって言ってたっけ……

マスターキーを使って……そこには確か学園の名簿の情報があった……

続いて、情報処理室……ここも開いたって事は、何か情報があるかもしれない。

それから……寄宿舎の二階…ここは初めて行く場所だから何があるかは分からないけど……

海東「……響音はどこへ行くんだ?」

響音「とりあえず全部回ってみようかな……海東君は?」

海東「俺はもう一回学園長室でも当たってみる。調べ残したものがあるかもしれないしな」

海東「……あの時は落ち着いて調べてなかったのもあるしな」

響音「モノクマに見張られてたもんね……」

……じゃあ、学園長室に関しては海東君に後で聞いてもいいか……

澄々「……思ったんですけど」

澄々「冬崎さん、パソコンに何か情報を遺してないでしょうか?」

色鯨「パソコンって……あれか?」

澄々「ええ、触っていたのは主に冬崎さんでしたし……」

朝永「じゃあ私が見てみる~!」

色鯨「……大丈夫なん?」

朝永「大丈夫!授業でパソコンの使い方習ったことあるし!」

火ノ宮「……まあ、壊しさえしなければ大丈夫じゃないか?」

朝永「あう……」

海東「……よし、じゃあ行くか」

澄々「……ええ」

……お互いに頷き合って、捜査を開始する。

さて、挙げた中で行くとすれば……

安価↓2
1、学園長室
2、情報処理室
3、寄宿舎の二階
4、大浴場(パソコン)
5、他の場所が変わってないか調べてみる。

1、選択

……とりあえずは学園長室か。

海東君がどんな情報を見たのか、それを確かめる意味でも……

~学園長室~

海東「……で、結局ついてくるのな」

響音「悪い?」

海東「んなこと言ってねえよ……気になるのか?俺の見た資料が」

響音「……うん」

響音「やっぱり信じられないんだよ。あんなに私たちの事を思ってくれてた九神君が……」

……予備学科、っていうテロ事件を起こした学科の人間だなんて。

海東「……まあ、見ればわかるよ、こいつがその資料だ。」

……そういうと、海東君は本棚の中から…2つのファイルを取り出す。

片方は、『第79期入学予定者資料』と書かれており……

もう一個は『予備学科』とだけ書かれている。

響音「……予備学科、っていうのは才能がなくてもはいれる学科なんだっけ?」

海東「ああ、資料にはそう書いてあるな……その分学園の金づるになるわけだけどな」

響音「……ふーん……」

……それも考えたうえで読んでみるべき、なのかもしれない。

安価↓2
1、79期メンバーの資料を読む
2、予備学科の資料を読む
3、他の資料がないか調べてみる

……まずは自分たちの資料からだ。

……めくっていく。書かれてあるのは、私……立花さん……ボブさん、朝永さん……

……どれもこの学園の生徒…『79期希望ヶ峰学園生徒』だった。ただ……

響音「……やっぱり、九神君の名前だけないね」

海東「ああ、だから言っただろ、あいつが乗ってるのは予備学科の方だけだった」

海東「……つまり、あいつは本科の生徒じゃねえって事だ。それは確かだと思うんだが……」

響音「でも、それだとしたらなんでここに居たんだろう……」

海東「黒幕、ってなら納得はいくが、あいつは死んでるしな……」

……でも、九神君が予備学科なのにここに居るっていう事は……

何か理由がある、気もするけど……

……そう思って適当に読み進めていくと……

響音「……あれ?」

海東「どうした?」

響音「これ見て、冬崎さんの資料なんだけど……」

海東「……どれどれ」

……気になる記述を見つけた。

『 冬崎真白 超高校級の警察 』
『 警視総監 冬崎白堊の一人娘であり、幼少のころから勉学・運動双方において非凡な才を発揮していた。
  特にコンピュータ関連においては一人で警視庁のセキュリティを要塞化と言えるほどまで発展させるなど……
  見方を変えれば『超高校級のプログラマー』と言っても過言ではない程だった。』

海東「……別に普通じゃないか?」

響音「違う、そのあと……」

『 希望ヶ峰予備校に通っていた際は、自分を『超高校級の警察』と呼ばれることに関して大きなコンプレックスを持っていたようだ。
  そのため、こちらに提出した資料では初めに『超高校級のプログラマー』と書かれていた。
  ただ、総合的なプログラマーとしての能力は78期生の『超高校級のプログラマー』不二咲千尋に及ばないため……
  『超高校級の警察』という肩書となった。』

海東「……超高校級のプログラマー?」

響音「まあ、冬崎さんならそう呼ばれてもおかしくはないけど…」

海東「それ以上の奴がいたんだな……恐ろしいな希望ヶ峰……」

響音「……それに、もう一個」

響音「……希望ヶ峰予備校って、何?」

海東「……予備学科、とは違うんだよな?」

【INFO】
・コトダマ【79期生の資料】を入手しました。
『学園長室にあった資料。響音たちの情報は乗っていたが、九神の情報だけは乗っていない。』
・コトダマ【冬崎真白の資料】を入手しました。
『冬崎はプログラマーとしても優秀な人間だったため、当初は『超高校級のプログラマー』と名乗っていた。
 ただ、プログラマーとしてもっと優れた人間がいた為、『超高校級の警察』となったようだ。』
・コトダマ【希望ヶ峰予備校】を入手しました。
『冬崎が通っていた学校。』

安価↓2
1、予備学科の資料を読む
2、他の資料がないか調べてみる

……次は予備学科の資料を読んでみようか。

……結構分厚い。

海東「…ま、学園の資金源になってたみたいだからな。数は多いほうが良いんだろ?」

響音「……それも酷いよね」

海東「今は学園の方針に文句言ってる場合じゃないだろ?ほら、九神の事調べるんだろ?」

響音「そうだね……」

……今はこっちに集中。さて、九神君の書いてあるページは……あった。

『 九神黒夜 
  家は平凡な一般家庭。学業成績は全国模試で30以内に入るなどそれなりに優秀。
  ただそれだけで特に秀でている分野があるわけではないため、本科の入学資格は無い。』

海東「……ほらな」

響音「やっぱり九神君は……」

海東「予備学科って事で間違いない。資料が捏造とかじゃなけりゃな」

……今までの事を考えると、モノクマがわざわざ捏造する可能性は低い……と思う。

響音「……ますますわからないよ、九神君は予備学科なんでしょ?なのに何で……」

海東「それを調べることが何かにつながるかもしれないだろ?」

響音「それはそうだけど……って待って!」

海東「……どうした?」

……また、細かい事だけど、気づいたことが。

響音「……九神君の出身校、見てみてよ」

海東「……出身校?そういやそれは気にしてなかったな……」

それを見た瞬間、海東君の目も驚きで見開かれる。

海東「……希望ヶ峰、予備校?」

響音「……偶然、なのかな?」

……冬崎さんも、九神君も、希望ヶ峰予備校という学校に通っていた。

これは何かあるんじゃないか?

【INFO】
・コトダマ【九神黒夜の資料】を入手しました。
『学園長室には予備学科の資料もあった。
 九神はどうやら予備学科生であったことは間違いないようだ。』
・コトダマ【希望ヶ峰予備校】がアップデートされました。
『九神も出身校がこの学校となっている。
 つまり、冬崎と九神は同じ学校の出身だったようだが……』

……さて、後は他に資料か何かは……

海東「……」

響音「……海東君?」

海東「……ん、どうした?」

響音「どうしたはこっちのセリフだよ……何かわかったの?」

海東「……まあ、なんというかよ」

海東「意外と俺見落としまくってたなーって……」

響音「本当だよ……」

海東「……はは、馬鹿みてえだよな……」

海東「昔っからそうだ。自分が正しいと思った事全部鵜呑みにして、暴走しちまう。悪い癖だ」

響音「……そんなことないよ。私だって友達が死んだときはあんなに……」

海東「……そういや、そうだったな」

響音「海東君も、皆が危ないって思ったから、あんなに必死に九神君を疑ったんでしょ?」

海東「……うるせえ、そんなんじゃねえ」

響音「あ、照れ隠し!」

海東「違げえっつってんだろ!って痛……」

海東君が照れ隠しなのか、思いっきり手を横に振り払ったところ……

手が本棚に激突。

響音「ちょ、大丈夫!?」

海東「……地味に痛え……」

響音「こんな時に何やってんの……」

海東「ああ、悪い……ん?」

その衝撃なのか、分からないけど、どこからか一枚の紙が落ちてきた。……何これ。

響音「……これ、退学届、って書いてあるけど……」

海東「退学届?」

響音「……予備学科、の奴みたいだね。名前も書いてある……九神、黒夜…!?」

海東「……何だと?」

……海東君は私からひったくると、その紙を読み始める。

海東「……あいつ、予備学科を辞めてるのか?」

響音「……みたい、だけど……」

……九神君は、予備学科を辞めている。

尚更分からない。

希望ヶ峰学園の生徒ですらない九神君は、どうしてここに居たの?

【INFO】
・コトダマ【九神の退学届】を入手しました。
『学園長室には一枚の退学届けがあった。
 予備学科の物であり、九神の署名もされていた。』

……とりあえず、気になるのはこのくらい、だけど……

……他の場所、みんなはどうしてるかな?
本日ラスト
安価↓2
1、学園長室
2、情報処理室
3、寄宿舎の二階
4、大浴場(パソコン)
5、他の場所が変わってないか調べてみる。

2、選択。

では本日はここまで。ありがとうございました。
次回は月曜か火曜を予定しています。よろしくお願いします。

最終章は一回に書かなきゃいけない情報量が多すぎて投下間隔空きすぎワロエナイ

お疲れ様です。
それでは21時半から始めていきたいと思います。

あと残りのメンバーのお仕置きに関しては終わったらやろうかなと……
単純に書く時間が今ないのです。すまんな。

ではよろしくお願いします。

【情報処理室】

……4階の情報処理室…

中では火ノ宮君が調べ物をしているようだった。

響音「火ノ宮君……何か見つかった?」

火ノ宮「……すまん、俺自身があまり機械に強くなくてな……」

火ノ宮「今何とかこの学園の警備状況を見ることができたんだが……」

響音「警備……って?」

火ノ宮「ああ、監視カメラの情報がどのように使われているか、とかだな」

響音「監視カメラの情報か……」

火ノ宮「あと、この部屋の奥にもちょっとしたものがあったな……」

響音「ちょっとした物って……?」

火ノ宮「まあ、実際に見てもらった方が早いが……」

……じゃあ、まずはどっちについて聞いてみるかな……

安価↓2
1、学園の警備状況について
2、奥の部屋について

1、選択

響音「学園の警備状況から見ようかな……」

火ノ宮「ああ、まずこれを見てほしい」

……画面に地図が表示される。これは……

響音「学園の地図?」

火ノ宮「その通りだ。そして、この赤く光っているところが、監視カメラの設置されている場所なんだ」

響音「うん、大浴場以外光ってるね……」

火ノ宮「ああ、やはり大浴場に関してはモノクマの目が届かない場所、というのは間違いないと思うんだ」

火ノ宮「だが……」

響音「……どうしたの?」

火ノ宮「……この監視カメラ、どこの映像を何回再生したか回数が表示される仕組みなんだが……」

火ノ宮「……その回数を見てくれ」

……言われて、画面の右下の方……映像再生回数と表示されている場所を見てみる。

すると……

響音「……1回?」

火ノ宮「……このモニターで見れば再生回数はカウントされるはずなんだ。俺がさっき見た時にカウントされたからな」

火ノ宮「だが、一回……この意味が分かるか?」

響音「……火ノ宮君が監視カメラの映像を見るまで、ここで映像を見た人はいないって事?」

火ノ宮「ああ、そうなる」

……それなら監視カメラの意味はないんじゃ……

響音「他の場所で見たって可能性は?」

火ノ宮「他の場所で見ても、映像の再生数はカウントされる仕組みらしい。動画サイトのようなものだな」

響音「そうなんだ……ていうか、よくわかったね?機械苦手って言ってたわりには」

火ノ宮「……説明書に書いてあった」

響音「説明書読んでたんだ……」

……となると、黒幕はこの映像をモニターで見ていないって事になる……監視カメラはこけおどしだったって事?

【INFO】
・コトダマ【監視カメラの再生回数】を入手しました。
『監視カメラの映像をモニターで再生した場合、再生回数が記録される仕組みになっていた。
 ただ、響音が確認した時は再生回数は一回…火ノ宮が捜査で見た時の一回のみが記録されていた。
 つまり、火ノ宮以外は監視カメラの映像を見なかったことになるが……』

……あとは、奥の部屋について、だけど…

響音「奥の部屋、何があったの?」

火ノ宮「ああ……見てみろ」

……そう言って、火ノ宮君は奥の扉を開けた。これは……

響音「……何これ……」

例えるなら、映画とかで出る宇宙船の操縦席……みたいな……

火ノ宮「モノクマの操縦席だ」

響音「も、モノクマの!?」

火ノ宮「ああ、黒幕がここでモノクマの操作を行っていたんだろう」

響音「ちなみに、何でモノクマのって分かったの?」

火ノ宮「……説明書がそこにあった」

……見れば、『馬鹿でもわかるモノクマ操縦方法』と書かれた本が落ちている。

マニュアルもなんか……あいつらしいというか……

響音「じゃあこれを使えばモノクマを操縦できる……のかな?」

火ノ宮「いや、試してみたが無理だったよ」

響音「どうして?」

火ノ宮「画面を見てくれ『オートパイロット』と表示されているだろう?」

火ノ宮「これは、現在モノクマが自動操縦状態であることを示している…と書いてあった」

響音「書いてあった……」

火ノ宮「……すまん、説明書がなければ詳しい説明はできん」

響音「い、いいよ!気にしないで!」

火ノ宮「……おそらくモノクマ……の操縦者は俺達が来るのを見越してAI任せの自動操縦にしておいたんだろう」

火ノ宮「自分が安全地帯に逃げ込むために、な」

響音「……なるほど」

……確かに筋は通る、けど……

それだったらここに厳重なロックでもすればいい気がする……鍵はついてるみたいだし……

何か気にかかるなあ……

【INFO】
・コトダマ【オートパイロット】を入手しました。
『響音たちがモノクマのコントロールルームに入った際、モノクマは自動操縦になっていた。
 火ノ宮は、安全地帯に隠れるためにAI任せの自動操縦にしたというが……』

……とりあえず、こんな所かな?

自動操縦のモノクマ……何か気になるところだけど……

安価↓2
1、寄宿舎の二階
2、大浴場(パソコン)
3、他の場所が変わってないか調べてみる。

すみませぬ……ちょっと急用が入ったので明日の20時から続きやりたいと思います。
申し訳ないです……

支援絵の方ありがとうございます。
これ見てよし、頑張るという気分になるね



2、選択

【大浴場】

朝永「……あれ~?」

響音「朝永さん?」

……大浴場でPCを調べている朝永さんはどうしたんだろう、と思って行ってみると……

案の定、PCの前で困り顔になっている朝永さんを発見した。

朝永「……妙夢ちゃん。やっぱりこれ難しいよ~」

響音「……うん。冬崎さんも厳重なプロテクトがかかってるって言ってたしなあ……」

朝永「ううん、違くて……」

朝永「……お腹がすいちゃってうまく考えられないんだよね……」

……こんな時まで……

響音「……はあ…」

朝永「ちょっと!呆れないでほしいんだけど!考えるのにも糖分は必要なんだからね!」

響音「……うーん」

……ポケットの中をまさぐってみる。

飴玉が一個あった。

響音「こんなものしかないけど」

朝永「よし!頑張る!」

響音「切り替え早いなあ……」

……そう言ってパソコンを見る朝永さん、と私。

響音「パスワードとかはなかったの?」

朝永「あったけど……こんなメモが貼り付けてあったの」

そう言い朝永さんは一枚のメモを取り出す。

……『パスワード=9646』と書いてある。

朝永「それを打ってみたら動いたの。だから、ちょっといろいろなものを見てるんだけど……」

響音「何か気になる事はあった?」

朝永「気になること、っていうか……」

朝永「難しくてよくわからないっていうか……妙夢ちゃん!解説して!」

……解説って……

……表示されているファイルは三つ。どれを開いてみるか……

安価↓2
1、人類史上最大の絶望的事件について
2、学習型人工知能プログラム『アルターエゴ』について
3、『日記』とだけ書かれたファイル

1、選択

……まずはこれだろうか。

人類史上最大とか……スケールが大きすぎる。

朝永「……何か、怖い名前だよね」

響音「少なくとも楽しい物っていう感じじゃなさそうだよね……」

……ファイルをクリックして開いてみる。すると、中から文章が展開される。

……これって……

朝永「『……世界各地でテロや暴動が相次いで発生……』」

響音「『それによって国家・社会は完全に機能停止、死者も多数……』」

朝永「……何これ、本当に起こったことなの?」

響音「……そんなこと、あるわけないって思いたいけど……」

……モノクマの言葉が頭をよぎる。

私たちは記憶を消されている。あったことを忘れている、それだけかもしれない……

朝永「…………」

朝永「……私たちの学園生活中に起こったこと、だったのかな?」

響音「……それを解くために私たちは今調べてるんでしょ?」

響音「もう少し、読んでみよう?」

……朝永さんも無言で頷いた。

朝永「『……この事件の発端となるのは、希望ヶ峰学園の予備学科生がある一人の高校生に扇動されたことから始まる。』」

響音「……予備学科」

……海東君の言っていたテロとはこのことを指すんだろう。だが、それを扇動した一人の高校生って……?

朝永「『その高校生の名は江ノ島盾子。『超高校級の絶望』と呼ばれる存在であり、絶望を伝染させ……』」

朝永「『世界を全て絶望で覆い尽くすことを目的……いや、存在理由とする災害のような存在である。』」

朝永「『彼女は自分の愛していた男性を殺したことをきっかけに、世界に絶望を振りまく行動を開始したのだった。』」

何だそれは……

朝永「……そんな人がいるの?」

響音「……それがこの事件のきっかけ……なんだろうね」

……一人でこの規模のテロを扇動できるとか、まさに人間離れした存在と言っても過言ではない、か。

朝永「愛する人を殺してって、何でそんなことをしたんだろうね……?」

響音「……まずは、自分自身が絶望したかった、とかじゃないかな?」

響音「……大好きな人がいなくなるかもしれないって恐怖、朝永さんだってわかるでしょ?」

朝永「……うん」

……理解したくはないが、考えることはできる。

世界を絶望で覆い尽くすことが目的ならば、そこには自分も含まれるのだろう。

そのために愛する人を殺した、と言う事だろう。

朝永「えっと、続き読むね……『江ノ島盾子は世界の殆どを絶望で覆い尽くすことに成功したものの……』」

朝永「『希望を殺しつくすためのゲームとして自らが企画した『コロシアイ学園生活』において命を落とした』」

朝永「『以来、絶望の勢力は弱体化を続けており……』」

朝永「『江ノ島という絶対的な指導者がいない限りは衰退を続けると思われる……』」

響音「こいつがコロシアイ学園生活を計画した?」

朝永「え?じゃあこの人が私たちを閉じ込めてるって事?」

響音「……でも、命を落としてるって書いてあるし……」

響音「それに、モノクマも言っていたけど、この学園の人間は16人なんでしょ?」

響音「だったら、その可能性は低いんじゃない?」

朝永「そうなの、かな……」

……となると、考えられるのは……

この江ノ島盾子っていう人の模倣犯がいる、とか?

【INFO】
・コトダマ【人類史上最大最悪の絶望的事件】を入手しました。
『全世界でテロや暴動が頻発し、社会が機能停止に追い込まれた事件。
 その原因は超高校級の絶望、江ノ島盾子という高校生である。
 彼女の死亡をきっかけに絶望の勢力は弱体化を続けているという。』

・コトダマ【江ノ島盾子】を入手しました
『絶望的事件の発端となった『超高校級の絶望』。
 愛する人物を殺したことをきっかけに世界を絶望にて覆い尽くそうとした。
 しかし、自分自身が企画したコロシアイ学園生活で死亡するという最期を迎えている。』

安価↓2
1、学習型人工知能プログラム『アルターエゴ』について
2、『日記』とだけ書かれたファイル

2、選択

……次はこれだろう。

日記と書かれているファイル。……誰の日記なんだろう?

朝永「勝手に日記を見て大丈夫かな~?」

モノクマ「あー……他人の日記を見るなんて悪い子だねえ……」

響音「仕方ないよ、数少ない手掛かりなんだし……って…」

モノクマ!?

朝永「あれ、モノクマ!?何でいるの?」

モノクマ「何でいるの?とか心外なんだよね……皆が困ってないかな~、って見に来てみたのに……」

響音「そういう事じゃない!ここは監視カメラがないから来れないんじゃ……」

モノクマ「え?監視カメラがないのとボクがここに来れない事って何も関係ないじゃん……」

モノクマ「べつに、来ようと思えば来れたんだよ?ただ、安全地帯がそっちにないのはフェアじゃないっしょ?」

モノクマ「だから黙認してただけなんだよね!」

……つまり、私たちは……

最初からこいつの手のひらの上で踊っていた、というわけか……

響音「……く……」

冬崎さんや九神君が一生懸命隠していたものも、無駄だった……

モノクマ「はいはい、落ち込むのは勝手だけど、日記を読んでからのほうが良いんじゃん?」

モノクマ「折角、今読めるようにしてあげたんだからさー」

朝永「今読めるようになったって、どういうこと?」

モノクマ「そのファイルは特殊なプロテクトがしてあってね……」

モノクマ「な、なんと!ボクがある信号を送らない限り絶対開けられない仕組みなのだ!」

響音「あんたが?」

モノクマ「うん、今その信号がボクのカラダからビンビン出てるからね!」

モノクマ「今ならその日記を書いた本人の赤裸々な日々を見ることができる!」

モノクマ「うぷぷぷ……フライデーも真っ青ですね!」

……そう言われて、日記ファイルをクリックする、すると出てきたのは……

『冬崎真白』と書かれた日記データだった。

響音「……冬崎さん?」

朝永「これ……冬崎さんの日記なの?」

モノクマ「そうだね……ま、これを見てみれば彼女のことが分かるかもね!」

……日記のファイルを見てみる。

日付は今よりも一年前……いや、記憶が奪われていることを考慮すればそれ以上か。

最初は……

『今日から希望ヶ峰学園の予備校に通う事になった。
 立候補すればだれでもはいれる……というのは予備学科と一緒だけど、違うのは本科への編入制度があること。
 超高校級だと学園側に認められれば、本科へと入ることができる……
 何でも、超高校級の才能の発掘にかかるコストを少なくすること……
 そして、世間に認められることの少ない才能を見つけることを目的に開設された学校らしい。
 そこには超高校級であると自らが自負する生徒が集まっていた。』

……希望ヶ峰学園の予備校…あのファイルに会った希望ヶ峰予備校のことだろうか?

『私は『超高校級の警察』って最初からスカウトはされていたけど……
 私はどうもこの肩書きが好きではない。お父さんの地位を利用しているみたいでなんか癪だった。
 だから、私はここで『超高校級のプログラマー』として、自分の価値を認めさせたいと思った。
 だけど、入学初日でわかったことがある。
 ……いかに才能を磨いても上には上がいると言う事が』

……冬崎さんも、プログラマーに関しては優秀な部類だったんだろう。

だけど、上には上がいた。だから、プログラマーとしては認められなかった。

だから『自分の望む自分』になれなかったんだろう。

『同じように、才能競争に負けて、早々に予備学科行きになった人もいた。
 そういう人はたいがい、悔しがりながらも予備学科の校舎へと行ってしまうか……
 そのまま、腐って辞めてしまうかの2つだった。
 だけど、その中でも輝きを失っていない人がいた。
 予備学科域を言い渡されたにもかかわらず、諦めずに自分を磨き続けるためにここに残ると言った……
 私はその人に興味を持った。
 別に秀でた才能があるわけでもない。
 ただ、常に前を向いていて…
 常にみんなの事を考えるような……
 なんというか、ついていきたいと思えるような人だった。』

……これって……

『その人の名前は、九神黒夜。
 今の私が彼に抱いている感情を言い表せるとしたら、『恋』かもしれない。
 一目ぼれとか、柄じゃないけど……』

……九神君……

と言う事で本日はここまで。
やっぱり長くなりそうです。多分1レス落とすにもかなり考えるレベル。
なので亀更新はしばらく続くかも。

そして重要なお知らせ。
自分の勤務時間が午後から夜遅くになってしまったので、今までの時間帯に更新するのが難しくなってくると思います。
一応、更新時間は知らせるようにはしますが、今までと違い、マジモンの深夜帯(0時明けとか)になる可能性もあります。
申し訳ないです。

それではお疲れ様でした。

朝永「……冬崎さんは、九神君と同じ学校だったんだね?」

響音「……これを見るには、ね」

……日記の続きを読んでいこう。

次の日付のファイルを開いてみる。

『……九神君と話してみて、いろいろ分かったことがある。
 九神君は自分に才能がないことに関して全く悲観していなかった。と言う事だ。
 才能がなければないなりに努力をする。
 ……才能に縛られていた私にとっては眩しい人だった。』

『だけど、そのことを九神君に言ってみたら、鼻で笑われた。』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

九神『誰からも認められないからって、自分の生き方を狭める必要なんてない』

九神『……俺は自分が誇れるような生き方をしているだけだ』

九神『俺は全ての分野に関してせいぜい中の上程度の能力しかない』

九神『だが、俺にしかできない生き方もあるはずだ』

九神『その王道を歩くことが『人生の成功』と言えるんじゃないか?』

冬崎『……九神君は怖くないの?』

冬崎『自分が正しいと思っていた道には、自分が越えられない壁があるかもしれないんだよ?』

九神『……壁が越えられるか、越えられないか、それは自分が決める事だ』

九神『少なくとも、俺はそう思うから、自分を鍛えぬいているわけだ』

冬崎『……九神君は、強いね』

九神『…後ろを振り返るくらいなら、そう思っていた方が生産的だと思うだけだ』

九神『……お前も前を向いて生きろ』

冬崎『……私も、できるかな?』

九神『……お前は確か、プログラマーを目指していたが、『超高校級の警察』になってしまったんだったな?』

冬崎『う、うん…』

九神『……警察だからと言って、プログラマーを目指してはいけないという理由はないだろう?』

九神『お前は、一番にならなければ認められないと考えているようだが……』

九神『一番にならなくても認められる方法ならいくらでもあるさ』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『……こう言われて、私の中で何かが吹っ切れた。
 ……認められなくたって、私の生きたい生き方をする。
 それを九神君に教えてもらえた。』

『……何で、こんな高潔な人にこそ、才能が与えられないんだろう』
『才能さえあれば私なんかより、ずっと輝けるのに』
『……いや、仮定の話はいい。私は決めた』
『この人が皆に認められる世界を作りたい』

『九神君を、王様にしたい』

……このファイルに書かれているのはここまでだった。

朝永「……冬崎さん……」

響音「…九神君の事を、相当慕ってたみたいだね」

朝永「私が、火ノ宮君に感じてる事と同じ……だったのかな?」

響音「少なくとも、それに近しい感情ではあると思うけど…」

……九神君と冬崎さん。

ここに来る以前にも関係を持っていた二人。

……冬崎さんの正体は、ここに何かヒントがあるって事?

【INFO】
・コトダマ【冬崎の日記】を入手しました。
『壊れたPC内に保存されていたファイル。
 冬崎は以前から九神との親交があり、九神によって自分の悩みを解決してもらったことがあった。
 …という内容が書かれていた。』
・コトダマ【希望ヶ峰予備校】がアップデートされました。
『希望ヶ峰学園が設置した、才能の発掘を目的とした学校。
 ここで才能が認められれば本科行きとなるが、認められなければ予備学科行きとなる。』


……さて、最後は……

響音「……この、アルターエゴっていうよくわからないものなんだけど……」

朝永「学習型……えっと、人工知能?なんかすごい名前……」

響音「うーん……」

……理解できるものだといいけど。

……とりあえず、ファイルを開いてみる……

『学習型人工知能プログラム――――――アルターエゴ。
 超高校級のプログラマー『不二咲千尋』が開発した人工知能であり……
 超高度の学習能力を持ったAIのことである。』

『このアルターエゴは、実在の人物の知識・性格を再現するレベルの性能であり…
 第一号は開発者の不二咲千尋の人格を模して造られていた。』

『この『実在の人物』の再現ができるということから、プログラマー業界の中では…
 実在の偉人や優れた人間の人格・知識を再現すれば有用に扱える……
 また、データを自由に改変できると言う事を考えれば……
 その人物の欠点や、新たに与えたい知識などをインストールすることで
 完璧な知識を持ったある意味完全な存在を作り上げることも可能である。とのことである』

……人の人格を完全に再現する…

そんなことができれば……死んだ人も生き返る、てこと?

響音「……いや」

……そんな方法で生まれても、その人は本人じゃない。

空しいだけ、だよね。

朝永「……えっと、難しい事はよくわからないんだけど……」

朝永「これで私がプログラムになっちゃったら……」

朝永「例えば、私が『食いしん坊』って欠点をなくすこともできるのかな?」

響音「えっと……AIがお腹がすくのかは疑問だけど……そういう事だと思うけど」

朝永「おー…すごい!」

響音「それどころか……いろんな知識を片っ端からインストールすれば完璧になれるかもね……」

……まあ、そんなことしたら昔の映画みたいにコンピュータの反乱とか起きそうだけど……

【INFO】
・コトダマ【アルターエゴ】を入手しました。
『学習型人工知能プログラムの通称。
 人の人格を模して作ることもできるとのこと。
 そして、新たにプログラムをインストールすれば……新たな知識を与えることができる。』

……さて、パソコンの目ぼしいファイルはこのくらいかな?

朝永「あーあ……結局妙夢ちゃんに全部任せちゃった……」

響音「まあ、分からなければ仕方ないよ……」

朝永「ごめんね……足引っ張ってばっかりで」

響音「……気にしないでよ。ほら、元気出そう?」

響音「朝永さんはいつも前向きだったでしょ?それだけでもすごい事だよ」

響音「ほら、火ノ宮君と一緒にここから出たいんでしょ?」

響音「……あと少しだから。ね?」

朝永「……うん」

朝永「よーし、じゃあ私も他に何かないか調べてみる!」

……元気を出してくれたようだ。よかった。

さて、じゃあ私は…

安価↓2
1、寄宿舎の二階
2、他の場所が変わってないか調べてみる。

1、選択

【寄宿舎二階】

……目ぼしい場所と言えば……

寄宿舎の二階、一応澄々さんが向かってると思うけど……

と思って、二階に上がってみると……

澄々「」

……澄々さんが倒れていた。

響音「ちょ!澄々さん!?」

澄々「……はっ!」

響音「ど、どうしたの……」

澄々「あ、ああ……響音さん、廊下のあまりの惨状に卒倒してしまたのですわ」

響音「惨状……って」

……見てみれば、寄宿舎の二階はひどいありさまだった。

瓦礫や壊れたドア、床…

まるで、戦争でもあったかのような……

澄々「このような状態……放置しておくだけでもおぞましいですわ……」

響音「まあ、澄々さんにはつらそうだよね……」

響音「でも掃除する時間もないし……我慢して行こうよ……」

澄々「そ、そうですわね……」

……さて、調べるとすれば……

安価↓2
1、手前の部屋
2、奥の部屋


……まずは奥の部屋からいってみよう。

澄々「…うう……」

……澄々さんも辛そうだし、早く終わらせないとなあ。

そう思ってドアを開けると……

……書斎?

……廊下と違って随分と整理されている。これは……

澄々「……ここだけではなく、他の場所も整理していただければいいのに……」

響音「うーん……何か理由があるのかも?」

澄々「はぁ……鳴神さんがいれば掃除でもさせたのですが……」

澄々「……いえ、言っても仕方のないこと、ですわね」

……澄々さん。

澄々「では、調べると致しましょうか」

……さて、どこから調べていこうか……

本日ラスト
安価↓2
1、パソコン
2、……机の上に無造作に置かれているファイル

ではお疲れ様でした。
本日はここまでです。

現在の>>1の状況

上司「君ちょっと違う業務の経験積ませたいから別部署に行くんだ。いいね?」
自分「アッハイ」

【別部署】
上司「うちの業務は前の所と比べてハードだ。いいね?」
自分「アッハイ(動揺)」

上司「うちから二人異動が出たからその二人分の業務は君が引き継ぐんだ。いいね?」
自分「アッハイ(白目)」

なので書き溜めすらままならぬ状況です。

一応次回は火曜日予定。よろしくお願いします。

今週の火曜日(震え)

今週の火曜日(震え)


……机の上、を調べてみようか。

澄々「……これは、何でしょうか?」

響音「何かの研究のファイル……みたいだけど……」

……「カムクライズル・プロジェクト、その後の経過について」

響音「カムクライズル…?」

澄々「確か……希望ヶ峰の初代学園長がそのような名前だったと思いますわ……」

響音「……中を見てみようか?」

……澄々さんがコクリと頷く。

……カムクライズル・プロジェクト。その内容は……

響音「……予備学科の人間を脳改造で、あらゆる才能を行使できる人間にする計画?」

澄々「……つまりは、「完璧な人間」を作り出すことのできる計画、と言う事なのでしょうか?」

……予備学科の人間を対象とするのは、何の才能もない人間の方が成果を確かめやすい、と言う事なのか?

響音「……だけど、脳改造って……」

澄々「非人道的、ですわね。それに……」

澄々「……この実験を受けた人間は、才能の行使のために感情といったあらゆる人間的な部分を取り除かれる……様ですわね」

響音「ひどい……」

……そんな実験、希望ヶ峰で行われていたなんて……

澄々「……待ってください、まだ続きがありますわね」

響音「続き?」

……続き、と言って澄々さんが指した部分……

『カムクライズル・プロジェクトは、結果を言えば成功した。』

『だが、それによって才能を得たカムクラは……』

『希望ヶ峰においてある重大な事件を起こした。』

『そのため、この計画は凍結されることとなった……』

響音「重大な……事件?」

澄々「計画が凍結されるほどの不祥事……まあ、こんなことをやっていれば当然だと思いますが」

『だが、この実験において新たな仮説が生まれる』

『才能を全て埋め込んだことで感情を取り除く必要が出てくるのであれば……』

『特定の才能のみを組み込めばそのリスクを軽減することができたり……』

『または、人間に限りない近いAIをプログラミングで才能を組み込むことで……』

『望むような人間を作り出すことができるのではないか?』

『そのことに気づいた私は希望ヶ峰学園の生き残りである一人の生徒……』

『不二咲千尋に及ばないにしてもあの生徒の技術力は……』

……ファイルはここで途切れていた。

響音「つまり……」

澄々「この研究は、誰かに引き継がれて行われている、と言う事ですの?」

響音「文面を見るなら、希望ヶ峰の生徒が引き継いだみたいだね」

澄々「……研究者という人間は、研究の為ならどこまでも残酷になれるのですね」

響音「…………」

……こんな研究、まだおこなわれているのかな?

【INFO】
・コトダマ【カムクライズル・プロジェクト】を入手しました。
『希望ヶ峰学園で行われていた、完璧な才能を持った人間を作り出そうとする計画の事。
 失敗に終わったものの、研究自体は希望ヶ峰の生徒に引き継がれて行われている。』

さて、次はPCの方を見てみよう……

こっちは……

澄々「……パスワードがかかっていますわね……」

響音「弱ったなあ……何かこっちにも情報があるのかもしれないのに……」

澄々「……こういう場合は誕生日がパスワードになっていることが多いと思うんですが……」

響音「ああ……確かに携帯のロックとかってそういうのが多いよね?」

澄々「わたくしの誕生日は……11月12日、ですわね」

澄々「ちょっと打ち込んでみますわね」

響音「いやそんなんで動くわけが……」

……ピー

澄々「……動きましたわね」

響音「嘘お!?」

どういうことなのよ……

響音「何……?黒幕は澄々さんとつながってるの?」

澄々「何気に酷い事を言いますわね……」

響音「……まあ、動いたからいいんだけどさ……」

……黒幕は澄々さんのファンか何かなのだろうか?

いや、黒幕の誕生日が澄々さんと同じ可能性もある、けども……

……さて、PCに映っているファイルは……

安価↓
1、希望ヶ峰学園のその後
2、79期の生徒たちについて
3、希望ヶ峰学園のスポンサーについて

まずは、79期の生徒のことについて……

……自分たちのことだし、気になる事だ。

響音「……これは……」

『79期希望ヶ峰学園』

『人類史上最大最悪の絶望的事件移行、希望ヶ峰学園は存続できない状態に陥った……』

『だが、既に79期に召集する高校生については決まっており……』

『候補者も既に30名弱まで絞っていた』

『しかし、このままその30人を放置しておけば、絶望の中に飲み込まれ命を落とす……』

『いや、最悪学園の一部の生徒のように絶望側に染まってしまう危険性があった。』

『この希望の種たちを保護するための手段として、新たな計画が立ち上がった』

『その内容は、同じく絶望的事件を生き残った一部のスポンサー…』

『その援助を得たうえで、新たな希望ヶ峰学園を新たな校舎を建設し、保護のための学園を作り上げる事……』

『そこで生徒たちを保護するための新たな学校を開くことだった。』

『……79期希望ヶ峰学園はこうしてスタートした。』

澄々「え……と言う事は……」

響音「私たちは保護を目的に希望ヶ峰学園と別の所に集められたって事?」

澄々「でも……わたくし達は記憶がありますわよ……?」

澄々「希望ヶ峰学園に入っていくという記憶が……」

……記憶との相違点、この理由はいったい…?

【INFO】
・コトダマ【79期希望ヶ峰学園】を入手しました。
『79期希望ヶ峰学園は、絶望的事件の中で高校生を保護する事を目的として集められた。
 いくつかのスポンサーの力を借りて、新たな学園を作り上げ、そこに招集されたという』

・コトダマ【記憶との相違点】を入手しました。
『自分たちが持っている記憶では、希望ヶ峰学園に入るところで途切れている。
 つまり、別の建物に入ったとは思えない、のだが……』

……記憶との違いも気になるけど、次の事を調べないと。

本日ラスト
安価↓
1、希望ヶ峰学園のその後
2、希望ヶ峰学園のスポンサーについて

乙です
もう今日は来ないようなんで支援絵おいておきます
追加の四人分です!

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5363184.jpg.html

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5363191.jpg.html

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5363819.jpg.html

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5363847.jpg.html

わりーっす、寝落ちしてました。
次回は金曜日。予定よろしくお願いします。
後明日は修学旅行側ちょっと進めるかも。そっち放置しっぱは悪いし……

>>161
支援絵どうもです!
励みにして頑張らせていただきます!

さて、次はPCの方を見てみよう……

こっちは……

澄々「……パスワードがかかっていますわね……」

響音「弱ったなあ……何かこっちにも情報があるのかもしれないのに……」

澄々「……こういう場合は誕生日がパスワードになっていることが多いと思うんですが……」

響音「ああ……確かに携帯のロックとかってそういうのが多いよね?」

澄々「わたくしの誕生日は……11月12日、ですわね」

澄々「ちょっと打ち込んでみますわね」

響音「いやそんなんで動くわけが……」

……ピー

澄々「……動きましたわね」

響音「嘘お!?」

どういうことなのよ……

響音「何……?黒幕は澄々さんとつながってるの?」

澄々「何気に酷い事を言いますわね……」

響音「……まあ、動いたからいいんだけどさ……」

……黒幕は澄々さんのファンか何かなのだろうか?

いや、黒幕の誕生日が澄々さんと同じ可能性もある、けども……

……さて、PCに映っているファイルは……

安価↓
1、希望ヶ峰学園のその後
2、79期の生徒たちについて
3、希望ヶ峰学園のスポンサーについて

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