・安価・コンマにてキャラを16人作成。そのキャラでコロシアイ学園生活を行います。
・舞台は1と同じく、希望ヶ峰学園となります。基本ルールは1のものを参照。
・必然的に登場人物はオリキャラ中心となりますので苦手な方は注意してください。
・>>1のメインPCはイーモバイル
【過去スレ】
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活7【安価】(Chapter04)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活7【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394278981/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活6【安価】(Chapter03非日常編~Chapter04(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活6【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390277753/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活5【安価】(Chapter03(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活5【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386335181/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活4【安価】(Chapter02非日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活4【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384826973/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活3【安価】(Chapter02(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活3【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383280850/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活2【安価】(Chapter01非日常編~Chapter02(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活2【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380895959/)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活【安価】 (プロローグ~Chapter01(非)日常編)
【ダンガンロンパ】安価で作成したキャラでコロシアイ学園生活【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380012159/)
「交友力」・・・そのキャラの人付き合いの良さや、他人に対してのコミュニケーション力などを表します。
高ければ高いほどそのキャラに対する他人からの評価が上がりやすくなります。
また、裁判中ではこれが高いほど発言力の最大値が大きくなります。
原作に当てはめた場合、苗木、日向、朝日奈、小泉などのキャラクターが高めとなります。
「集中力」・・・そのキャラの捜査能力や、議論においての話術などを表します。
高ければ高いほどそのキャラの捜査の行動に補正がかかります。
また、裁判中ではこれが高いほど集中力の最大値が大きくなります。
原作に当てはめた場合、霧切、十神、狛枝、七海などのキャラクターが高めとなります。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397870709
【食堂】
火ノ宮「……ほら、出来たぞ」
……厨房から火ノ宮君が出てくる。
温かそうな料理……ハンバーグとオニオンスープという一般的な料理だった。
……裁判が終わった後、私たちは一旦別れて行動することにした。
私は、とりあえず火ノ宮君や……朝永さんと一緒にいたかった。
殺陣山湊……あいつの仕掛けた罠を乗り越えて……
やっと、朝永さんの問題も片付いて……
本当の笑顔が見れるかもしれないから。
朝永「うん、ありがとね。火ノ宮君」
響音「あれ?いつもだったらお礼を言った瞬間には食べ始めてるような……」
朝永「むっ、いじわるかも、妙夢ちゃん!」
朝永「……きちんと、味わって食べたいもん」
朝永「せっかく、もう一回このご飯が食べれるんだし……」
……朝永さんは、今日死ぬつもりだった。
自分が海東君や澄々さんの大切な人を殺した…その罪滅ぼしとして。
火ノ宮「……辛かったな、朝永」
朝永「火ノ宮君だってそうじゃん……家族を人質に取られてたんでしょ?」
響音「でも……もう大丈夫なんだよね?」
……海東君も、澄々さんも許してくれた。
火ノ宮君の人質という問題も片付いた。
だけど……
響音「だけど……何か腑に落ちないなあ」
火ノ宮「……殺陣山の事か?」
響音「うん。なんというか……あいつは結局最後まで『あいつ』のまんまだった」
響音「……分かり合うことはできなかったのかな…ってさ」
響音「まあ、心底あいつを嫌ってた私が言うのもあれだけど、ね」
火ノ宮「難しい話だな……」
朝永「……殺陣山君は……なんというか、自分の信じる物が明確だったからさ」
朝永「やっぱり、難しかったと思うよ?」
朝永「……私もきっと、殺陣山君には『モノ』としか見られてなかったんだろうし……」
……本当に、あいつはどうしようもない変態で……
どうしてあいつがあんな風になったのか、そういうのも……
響音「……聞いてあげるべきだったのかな……」
火ノ宮「……お前は、人一人と理解し合うのだけでも大変だということはわかっているだろう?」
火ノ宮「……朝永の心を開いてやれただけでもすごいことなんだ」
響音「いや……朝永さんの心を開いたのは……火ノ宮君じゃないの?」
響音「……私は……」
朝永「……ううん、二人とも、だよ?」
朝永「だって、前はただ食べるだけだったご飯を……すごく幸せな気分で食べれるもん」
響音「……朝永さん」
火ノ宮「……そうだな。俺は……」
火ノ宮「お前のそういう笑顔が見たかった……」
朝永「ふふ、じゃあ冷めないうちに食べようよ!」
……楽しい食卓。
この時間がずっと続いていくといいな。
……そのためにも……
毎度支援ありがたいっす
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【大浴場】
冬崎「外の世界にはテロや虐殺が日常のように起こっているらしい……」
冬崎「『人類史上最大最悪の絶望的事件』、とやらでね」
九神「……というのがそれに残っていた情報というわけか……」
冬崎「……パソコンの解析、やっと全部終わったんすけどね」
冬崎「……マジで?」
九神「……少なくとも、ここに残されていた情報は今まで合っていたしな」
冬崎「裏切り者の話、とかね?」
冬崎「……今思えば、このパソコンはモノクマがあたし達を絶望させようと残しておいたものかもしれねーっす」
冬崎「外の世界はあたし達がここにいる間に壊滅したってことを隠してね……」
九神「……だけど、それに反逆してるやつらもいるんだろう?」
冬崎「……そっすね、それがきっと火ノ宮君の妹さんを助けてた組織……」
九神「……未来、か」
冬崎「……きっと、救助は来るっすよね?」
九神「……」
九神「……はあ」
……そういえば、どうしたんだろう、くかみん。
冬崎「……やっぱり疲れてるっすか?」
九神「いや、以前よりは寝る時間は多いし、休むべき時は休んでいる」
九神「だから身体の調子は問題ない」
冬崎「……それとも相当ハードスケジュールじゃないんすか?昨日だって起きてたって……」
九神「それくらいしなければならないだろう?」
冬崎「……あたしだって、心配っすよ?」
九神「心配はいらんと言っているだろう?」
九神「……というよりも、問題なのはこれだな」
九神「この『人類史上最大最悪の絶望的事件』とやらが本当に起きているとすれば……」
九神「外の世界は既に……」
冬崎「大丈夫!希望っつーのはそう簡単には折れないはずっすから!」
九神「……励ましてるのか?」
冬崎「……まあ、あたしだって怖いっすけどね」
九神「……冬崎」
冬崎「だって……こっから出た時に……」
冬崎「ゲームとかネットとか!ほとんど終わっちゃってたりしたらどうしたものかと!」
九神「……俺が馬鹿だったよ」
冬崎「あーっ!あたしにとっちゃ死活問題なんすからね!」
冬崎「……くかみんってゲームとかやらないタイプっすか?」
九神「……ああ」
冬崎「じゃああたしが教えるっすよ!」
冬崎「くかみんにレベル上げから出るかわからないドロップアイテムを待つ楽しみまで……」
冬崎「……ぜーんぶ教えてあげるっすから!」
九神「……まあ、ここから出れたらな」
冬崎「当り前っす!」
冬崎「よし!モチベーション上がった!」
……確実に黒幕は追いつめている……はず。
あとは、耐え凌ぐだけでいい。
そうすれば……
冬崎「……ゴールは、近いっすね」
【娯楽室】
海東「…………」
澄々「……やっぱり、ここにいたんですのね」
海東「……お嬢さんか」
海東「俺に会いに来てくれたのか?」
澄々「勘違いしないでほしいですわ。ただ単にこの部屋のお掃除と……」
澄々「……鳴神さんのお墓参り、ですわ」
海東「……そうか」
澄々「……まだ鳴神さんが死んだのは自分の所為だと思っているんですの?」
海東「そうじゃねえよ、ただ……」
海東「……何でもねえよ、少し考えていただけだ」
澄々「お姉さまの事ですの?」
海東「……ああ」
海東「……結局、あれは事故だったってことでいいんだよな?」
澄々「朝永さんを助けようとした結果ですわね……全く」
澄々「……おおかた、わたくしが気絶している間に……」
澄々「勝手に事故現場に向かったんでしょうね」
澄々「あの人だったらやりかねないですわ……」
海東「全くだな……なあ、お嬢さん」
澄々「……何ですの?」
海東「……これから俺はどうするべきなんだろうな?」
澄々「……はあ?」
海東「はあ?じゃねーよ……結構真剣なんだ」
海東「俺は、可憐さんの死の謎を解く……んで、その犯人に復讐をすることを目的としてたんだけどよ」
海東「……その目的も大体達成したわけだし……」
海東「……こっから出た後、何すっかなってさ」
海東「……なんかあるかねえ……」
澄々「……変装師として生きればいいのでは?」
海東「これ自体が……潜入とかで培った特技……みたいなもんだからなあ」
海東「少なくとも、何がしたいとか、そういうのを考えねえと……」
澄々「……そうですわね……」
澄々「少なくとも、自分に素直になってみればいいのでは?」
海東「……素直に?」
澄々「ええ、もう人を騙す必要はないんですわよね?」
澄々「でしたら……、もう『本当の貴方自身』が思っている通りに動いてもいいと思いますわよ?」
海東「……難しいな」
澄々「……ですわよね。そういうのはわたくしも分かりますわ」
澄々「……伝えるべき相手も、もういませんし」
海東「んあ?」
澄々「……何でもありませんわ」
……自分に素直に、か。
海東「……ま、考えとくよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【火ノ宮の部屋】
……コンコン
火ノ宮「……やはり使えなくなっているな」
響音「……やっぱりか…」
朝永「隠し通路が使えるなら、一発で学園長室の中まで行けるのにね~」
火ノ宮「……すまんな。俺は役に立てそうにない」
……いや、一つ役に立てる方法がある。
……そして、俺はポケットからあるものを取り出す。
響音「……火ノ宮君?」
火ノ宮(……詳しくは言えない、黙ってこれを貰ってくれ)
響音「え?」
朝永「な、何で火ノ宮君は妙夢ちゃんの手を握ってるの…?」
火ノ宮「……いや、少しな」
朝永「え、えっと……」
朝永「妙夢ちゃん!」
響音「な、何?」
朝永「火ノ宮君は渡さないからねっ!」
響音「え、ええ?」
朝永「わ、私は……ちょっと夢ができたんだよ!」
朝永「火ノ宮君に毎日お味噌汁を作ってあげたいのっ!」
火ノ宮「」
響音「え?それって……」
朝永「そ、そういうことだから!」
火ノ宮「と、朝永……お前は意味を分かって……」
響音「な、なんか食べ物に例えてるところが朝永さんらしいけど……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
……受け取ったもの……それをカメラに映らないように見てみる。
それは、モノクマの顔を模して造られた鍵。
これはいったい……?
【Chapter04 完】
響音 妙夢 【超高校級の音楽家】
立花 雅 【超高校級のヒーロー】×
ボブ・サップ 【超高校級のレスラー】×
朝永 蛍 【超高校級の幸運】
殺陣山 湊 【超高校級の芸術家】×
姫月 療歌 【超高校級の医者】×
正義 剛 【超高校級の役者】×
冬崎真白 【超高校級の警察】
海東吉都 【超高校級の変装師】
花咲 ユスリカ 【超高校級のナンパ師】×
九神 黒夜 【超高校級のカリスマ】
澄々 奇麗 【超高校級の美化委員】
火ノ宮 龍也 【超高校級の料理人】
色鯨 極 【超高校級の芸人】
鳴神 楓馬 【超高校級の召使い】×
ヘンリー・クローデル 【超高校級の放送委員】×
残り生徒 08人
to be continue……
ではお疲れ様でした。
本日はここまでです。……このスレはね。
【現在の>>1の状況】
平日:細かい自由時間はたくさんできてるけど長い時間PC前に居れない
休日:引っ越したばっかりで友達もおらず、PC以外やることがない(涙目)
↓
「平日は自由行動とか短く終わるのならできるんだがさてどうするべ……」
↓
「修学旅行の質問か……まあ、トリックとかはダンガンロンパ3週できるくらい考えてあるし、問題はないんだよな……」
↓
「……アレ?平日修学旅行進められるんじゃない?」
↓
「よし、修学旅行やろう」←いまここ
ということで平日中心の更新となりますが修学旅行の方をそろそろ始めたいと思います。
昨日で繁忙期も抜けたしな!
ということで21時前後に多分スレが立つと思いますんで時間がある人はよろしくお願いします。(例によって代行)
ただ更新の優先順位は基本こっち>修学旅行になるから注意ね。
あくまで気分転換+実験的に始めて見るだけなので……
ではお疲れ様でした。
一応こっちにリンク乗っけるので……
スレタイは
【スーパーダンガンロンパ2】安価で作成したキャラでコロシアイ修学旅行【安価】
となります。
あと今回はプライベート面をしっかり書いていきたいかな……
【スーパーダンガンロンパ2】安価で作成したキャラでコロシアイ修学旅行【安価】
【スーパーダンガンロンパ2】安価で作成したキャラでコロシアイ修学旅行【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399117701/)
ではこちらになります。よろしくお願いします。
ちょっと早いけど始めるべ
~CHAPTER 05~
――――コロシアイ学園生活、二十五日目。
AM 7:00
【響音の部屋】
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』
モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』
響音「さて……どうしたものか」
……火ノ宮君からもらった謎のカギ。
あの後、火ノ宮君からはメモが一枚渡された。
……その内容はこう。
『この鍵は学園内の全ての扉を開けることのできるマスターキーである』
『自分が学園長室に監禁されているとき、裁判が行われて監視が緩んだ際に持ち出した。』
『流石に入り口を開けることはできないが…』
『……これを何かに役立てられないだろうか』
……マスターキー、か。
これがあれば閉まっている扉も開けられるし……
この学園について調べることはできるだろう。ただ……
響音「鍵を使うところをモノクマに見られたら……」
……一巻の終りだろう。
響音「……皆に相談…かな」
……皆でこれから戦うって決めたんだ。
大浴場とかで……隠れて相談しよう。
【食堂】
九神「響音か……」
冬崎「ういーっす!」
火ノ宮「……おはよう」
海東「よう」
食堂に来ると皆がそろっていた。
……なんというか、今までとは違う気がする。
色鯨「そりゃ……助けが来るってことが分かっとるからな!」
色鯨「今までの先が見えない状況数倍マシやろ!」
……そうか、みんなから希望が見えるんだ。
そうだ……助けに動いている組織はある……
それは分かったんだ。
響音「……きっと、ここから出れるんだよね」
澄々「……ええ、きっとですわ」
澄々「だからこそわたくし達は団結しなくてはならないのです!」
九神「……その通りだ」
九神「俺達は今まで様々な火種を持って……持たされていたわけだ」
九神「だが、火種は昨日で消えた。そして…」
九神「……これからは黒幕への反撃の時だ」
海東「反撃……か」
朝永「でも……具体的にはどうするの~?」
火ノ宮「反撃と言っても……糸口が見つからなければ意味がないぞ?」
冬崎「それを探すために、いろいろこれからやっていくんすよ……」
冬崎「……ここから救出しようとしている組織のために何ができるかを考えたり、ね?」
響音「何ができるか……か……」
海東「……いろいろ工作任務に就いていた時は、相手の懐に潜り込んで細工するのが定石だったんだがな……」
澄々「工作任務……ですの?」
海東「ああ、変装技術ってのは基本的にそういう仕事をするのに便利なんだよ」
色鯨「そっか……じゃあそれでいくん?」
モノクマ「……そういう話は人が聞いてないところでやるもんだよね?」
色鯨「げっ!モノクマ!?」
九神「……何の用だ?」
モノクマ「ひどいなあ……一応ボクは言ったよね?『朝起きたら体育館に集合』って」
モノクマ「学園長が言ってるんだぞ!来いよ!」
冬崎「明らかに罠だと分かってるのに飛び込むバカはいねーっすよ……」
冬崎「あんたのやることなんて丸っとお見通しっす!」
冬崎「つーかさっさと消えろ」
モノクマ「全くもう……反抗的になっちゃって!」
モノクマ「ねえ朝永さん!」
朝永「……私も、もうみんなと一緒に闘うし」
モノクマ「あーもう……唯一の良心朝永さんまでこの様だよ……」
モノクマ「うぷぷ!人殺しのくせに恥ずかしくないの?」
朝永「っ……」
響音「……モノクマ……」
海東「生憎だが、朝永を責めるつもりは俺にはないぞ」
澄々「そうですわよ……朝永さんはわたくし達の仲間ですもの」
火ノ宮「……朝永、お前は生きると決めたんだろう?」
火ノ宮「なら、その程度の事で心が揺らいでどうするんだ」
朝永「……うん。ごめんね」
響音「……だ、そうだけど?」
モノクマ「うーむ……この動機ももうだめか……オワコンか……」
モノクマ「そうなってくると、本格的にネタギレなんだよな……」ショボーン
九神「……ならば、さっさと帰るといい」
色鯨「せやせや!こっちはもう助けが来るってのも分かっとるんやで!」
色鯨「それやったら、もうここで籠城しとるだけでええ!」
色鯨「それで……お前ともこの学園ともお別れやで!」
モノクマ「……ロージョウ?」
モノクマ「うぷぷ!籠城!籠城ね!そんなんでいいと思ってるんだ!」
モノクマ「いいこと思いついちゃったもんね!」
九神「……何?」
モノクマ「まあちょっと骨の折れる作業ではあるから……」
モノクマ「もう少ししたら話すとするよ!うぷぷぷ!」
……急に出てきたモノクマは、出てきたときの同じ様に、急にどこからか出て行ってしまった。
響音「……なんか、嫌な予感がするけど」
海東「気にすんなよ。どんな動機が来たって団結するって言ったろ?」
海東「少なくとも……俺はここからは嘘抜きで戦わせて貰うさ」
響音「海東君……」
冬崎「……まあとりあえず、モノクマも何か仕掛けてくるみたいっすね」
澄々「でしたら、動くのは早くした方がいいですわね」
九神「ならば……まずは探索から始めるべきだろう」
九神「おそらく……次は五階が開いているはずだ」
色鯨「よっしゃ!いくで!」
朝永「うん!」
……モノクマとの本格的な戦い。
その最初の一歩となる探索だ。
何か重要なものが見つかればいいけど……
どこを探索する?
安価↓2
1、武道場
2、植物庭園
3、血塗れの教室
3、選択
……5階に上がってみると、いくつかの部屋があった。
まあ鍵がかかっている場所もあったんだけど……
そして、大掛かりな施設もいくつかあった。
その一つが……
九神「植物庭園……か」
海東「……どんな育て方したらこんなでかい植物ができんだよ」
一面が緑に包まれた植物園だった。
響音「花は嫌いじゃないけど……ここまでだとなあ……」
海東「同感。気持ち悪いと思うよな」
九神「……温かいな。まあ植物に適した温度になっているから当り前だろうが」
……調べていくと、奥には小屋があった。
植物だらけの場所を調べていてもたぶん何もないだろうし……
奥を調べてみようか……
響音「九神君!ちょっと奥の方に小屋があるんだけど!」
九神「……分かった。調べてみろ。俺はもう少しここを調べてみる」
海東「……俺も手伝うぜ」
響音「あれ?今日は面倒くさいとかいわないんだ?」
海東「うるせえよ……素直に感謝しろ」
……感謝しなかったことはないんだけどなあ……
と思って、小屋を開けてみると……
【植物庭園 管理小屋】
……ここは……物品とかを管理しておく場所なのかな?
響音「うーん……庭の手入れに使う園芸用具とか……そればっかり」
海東「だろうな……こういう場所だしな」
海東「……ん、何だこりゃ?」
響音「どうしたの?」
海東「……いや、なんか機械の部品?みたいなやつだ」
響音「どれどれ……?」
……見れば、ICチップ?みたいなものが落ちている。
響音「……農業機械のものかな?」
海東「……さあな、少なくとも、俺達にはわからねえだろ」
海東「冬崎か……そのあたりに聞かねえとな」
……海東君……
安価↓2
1、……皆に頼る気になったんだね
2、……ちょっと相談したいことがあるんだけど(マスターキーイベント)
3、自由安価
2、選択
……海東君と話すうちに一つの事を思い出した。
海東君は潜入とかで変装技術を培った、って聞いた。だったら……
あれを託せるんじゃないか?
響音「……海東君」
海東「ん?何だよ。神妙な顔して……」
響音「探索が終わったら……大浴場に来れる?」
海東「……何かあんのか?」
響音「一つ、ね」
響音「……海東君にしか頼めないことだから」
海東「……マジかよ」
海東「面倒くせえ……と言いたいところだが……」
海東「お前の頼みだからな。仕方ねえ」
響音「いいかな?」
海東「お前の頼みだ。少なくとも悪い話じゃねえだろ」
海東「付き合ってやるよ。ありがたく思えよ?」
響音「……ありがとう」
響音「本当……海東君も変わったよね、なんというか……」
海東「何だよ……」
響音「今の海東君、何かすっきりしたような感じしてる」
海東「はあ?」
……まあ、何となく、って感じだけどね。
響音「じゃあ、頼んだよ」
海東「……分かった」
海東(すっきりしてるか……確かにな)
海東(……さて、俺のやりたいことを探せ、とお嬢さんは言っていたが……)
海東(今やりたいのは、こいつの手助け、なのかもな)
【INFO】
・マスターキーイベントが進行しました。
【植物園】
結局、あの小屋にはICチップ以外気になるものはなかった。
収穫はなかったけど……海東君と後でやらなきゃいけないこともできた。
響音「九神君?」
九神「お前達か……」
海東「そっちはどうだったよ?」
九神「……すまん。あまりこっちには収穫はなかった。文字通り草の根分けて探したんだがな」
響音「そっか……」
海東「こっちには一応気になるものが一つあった。こいつだ」
……海東君は私たちが発見した機械部品を見せる。
九神「これは……何かのチップか?」
海東「ああ。あの小屋の中に落ちてたんだ」
響音「専門じゃないからわからないけど……農業とかに使う機械……の部品っぽくはないなって……」
九神「なるほどな……一応、冬崎にも聞いてみるとしよう」
海東「……まあ、俺らもこれだけだな。いい結果とは言いずらいが……」
九神「……他の奴らの結果を聞かねばわからん。そこから気づくこともあるかもしれん」
九神「……戻って会議を行うぞ」
響音「うん……」
海東「はいよ」
……海東君と私は庭園から出て戻ろうとする。だが……
九神「響音」
……私だけ九神君に呼び止められた。
響音「……何?」
九神「以前。俺はお前に質問をしたな?」
響音「……えっと、確か……『暴君と愚君の違い』だっけ?」
九神「その通りだ。これに関してだが……」
九神「お前はその答えが見えたか?」
……いきなりなんだろう?でも、九神君結構真面目そうに言ってる……
答えは……
自由安価↓3まで
……その中に九神の気に入る答えがあればスキル獲得、そして……
……まだ、よくは分からないけど……
響音「多分、だけど……」
響音「暴君は、それが辛いことや、苦しいことであっても『その人を思ってやっている』事じゃないかな?」
九神「ほう……」
響音「暴君も愚君も大差はないんだよ……ただ、それがいい結果になれば、暴君って言われて、悪い物であれば愚君って言われる」
響音「九神君は……暴君ではあるけど、愚君であるつもりではないって言ってたよね?」
九神「……ああ、その通りだ」
響音「九神君は、いくらそれがきつい言い方でも、それがみんなのためになると思ってるからそんな指示を出す」
響音「実際……その真っ直ぐさで皆をここまで導いてきたわけでしょ?」
九神「…………」
響音「……暴君は、自らの欲のために虐げるんだよ」
響音「九神君の場合は、皆を助けようとして、でしょ?」
九神「……だが、俺の場合は結果として半数の死なせてしまった」
九神「それでも俺は愚君でないといえるか?」
響音「……それはまだわからないけど……」
響音「少なくとも、九神君が私たちをここから出すことができたら……」
響音「みんな、九神君に感謝すると思うよ?」
響音「……暴君でも、愚君でもなく……名君として」
九神「……俺にそんな名は似合わん」
九神「その名前が似合うとすれば、お前の方だろう」
響音「いや……私なんか全然……」
九神「……これは一応俺の本心だ」
九神「こうやって素直に人を褒めることはあまりしない主義なのだが……」
九神「一応は、言わせてもらおう」
響音「……九神君」
九神「さあ、戻るぞ」
……九神君、私のことを……
一応、認めてくれたのかな?
【INFO】
・九神黒夜との関係が【親友】になりました。
・スキル『注目の発言力』を入手しました。
「学級裁判時使用可能。発言力の最大値が+2される。メダル精算には適用されない。」
【食堂】
九神「結局、めぼしい収穫はない、か……」
……五階の探索を終えた全員が再度食堂にて合流した。
冬崎「あたしは澄々ちゃん、色鯨君と一緒に武道場を調べたんすけど……」
冬崎「この上ないほど武道場だったっす……」
色鯨「……その言い方だとうまく伝わらんやろ……」
澄々「ようは、『武道場』としてある物しか置かれていなかったということですわ」
澄々「……全くもって、健全な施設でしたの」
色鯨「……まあ、何か落ちてへんかと思って鎧の中まで調べたんやけどな…」
九神「そうか……」
九神「火ノ宮と朝永はどうだ?」
火ノ宮「俺達は、他の教室を調べてみたんだが……一つ奇妙な教室があった」
九神「奇妙?」
朝永「……まるで、殺陣山君がやったあの音楽室みたいに、血みどろの教室があったの」
火ノ宮「…しかも、殺陣山がやったように作り物ではなく、本当に中で争いがあったような……」
火ノ宮「そんな生々しい惨状の部屋だった」
澄々「何ですって……」
海東「おいおい……そこで戦争でもあったのかよ……」
冬崎「戦争……これってやっぱり」ボソ
響音「……冬崎さん?」
冬崎「ううん?何でもねーっす!」
九神「……やはり、これ以上の手掛かりは見つからんか……」
澄々「となると……やっぱり救出を待つしかありませんの?」
色鯨「まあそうなるやろな……」
色鯨「とりあえずは俺らにできることも全部やろ……そや、いい加減腹も減ったし……」
色鯨「火ノ宮、飯や飯!」
火ノ宮「昼食か?まあ少し早いがいいだろう」
朝永「うん……動いてお腹もすいちゃったよね……」
響音「朝永さん……またそれ?」
澄々「……事が解決しても、あまり変わりませんわね?」
朝永「し、しかたないじゃん!心の問題は片付いても、胃の大きさは変わらないし!」
色鯨「まあ、普通はそうなるわな。まあ思いっきり食べるで!」
色鯨「オレも割と腹は減っとる!ステーキとか行けるで!」
朝永「ス、ステーキ……」ジュルリ
澄々「重いですわね……」
火ノ宮「……澄々、お前は食べたいものはあるか?」
澄々「……パスタ系の何かで。味付けはお任せしますわ」
海東「俺も何か適当に頼む」
冬崎「あたしもステーキっす!体力回復には肉が一番っすから!」
響音「じゃあ、私も何か……」
火ノ宮「……わかった。ステーキができるかわからんが、何かスタミナの付くものでも用意しよう」
……火ノ宮君はそういうと厨房の方へ向かう。
朝永「えへへー……楽しみだなー……」
色鯨「ステーキやからなー……」
冬崎「皆もうちょっと静かに待つっすよー……うへへ……」
九神「お前もよだれが出ているが」
冬崎「……数多の飯テロで鍛えたあたしが……深くっす」
海東「飯テロってな……」
……しかし、厨房の中から火ノ宮君が飛び出してきた。
血相を変えて……
火ノ宮「……大変だ!皆!」
響音「ど、どうしたの?」
九神「何かあったか?」
火ノ宮「……先ほど、料理をしようと冷蔵庫を確認したのだが……」
火ノ宮「食料が……全部抜き取られている……」
それじゃあ今日はここまでやで。
乱立する死亡フラグ、そして個人的には原作動機で一番えぐいと思うこれの登場です。
一応解説ですが、今回の自由行動は一日分しかありません。
原作でも五章の自由行動は短かったでしょう?つまりはそういうことです。
それじゃあ次回は来週土曜を予定。
出来たらもうちょい早めるかも。海東君&響音ちゃんの潜入任務がメインとなります。
ではお疲れ様でした。
色鯨「な、何やて!?火ノ宮……マジか!?」
火ノ宮「ああ……塩や胡椒と言った調味料まで……全てだ」
澄々「となると……」
九神「……俺達を支えていた食料というものが全て、無くなってしまった」
モノクマ「うぷぷぷ!そうだね!大変だね!」
響音「モノクマ!」
モノクマ「まあボクは食べなくても平気だから問題はないけどさ……」
モノクマ「人間は大変だよねー。食料が無いと生きていけないんだから!」
朝永「な……何で?」
モノクマ「何でって……あの食料はボクが用意していたんだよ?」
モノクマ「逆に言えば、最初っから生殺与奪の権利はボクにあったんだよねー!」
モノクマ「ちなみに、水道も止めちゃったから!水分補給もできないね!うぷぷ!」
海東「……どういうことだよ……てめえは俺達に殺し合いをしてほしかったんじゃねえのかよ」
九神「……餓死狙いなど、貴様にとっても面白くないのではないか?」
モノクマ「まあそうなんだけどさ……こっちにも事情ってものがあるんだよね!」
モノクマ「このままだと現状から一切動きそうにないし……」
モノクマ「何より、今のボクの気分は『締め切りを一週間間違えた漫画家』に似てるんだよね!」
冬崎「はあ?……それってどういう……」
モノクマ「……うぷぷ。気にしないで!それじゃあ……」
モノクマ「今回の『動機』に関しての解説をします!」
モノクマ「まあ、既に予想のついている方もいると思いますが……」
九神「……食料、だな?」
モノクマ「そうでーす!その通り!誰かが誰かを殺さない限り……」
モノクマ「ボクは食料の供給を再開しません!」
色鯨「あ、アホか!そんなことせんでも助けが……」
モノクマ「うぷぷぷ……じゃあ聞くけど……」
モノクマ「助けが来るのは何日後?何週間後?それとも……何か月後?」
色鯨「ぐっ……」
モノクマ「それまで飲まず食わずで持つのかなあ?」
朝永「あ……」
……朝永さんが震えだした。
澄々「……大丈夫ですわ。朝永さん」
そんな朝永さんを、澄々さんが抱きしめる。
火ノ宮「……やはり、外道な……」
モノクマ「だから……人の道なんか歩んでないの!歩んでいるのはモノクマ道よ……」
モノクマ「というわけで……」
モノクマ「YOU!殺っちゃいな!YO!」
……そういうとモノクマは消えてしまった。
色鯨「……マジか……」
九神「……一応言っておくが、変な気は起こすなよ」
色鯨「…わかっとる。殺し合いなんて状況に陥るのは……」
海東「あいつの思う壺ってんだろ?」
冬崎「……そうそう、分かってるならいいっすけど」
澄々「ですけど……今度は直接的に問題ですわ」
火ノ宮「……食事がない、と言う事は命を握られている状況なわけだ」
火ノ宮「……飲まず食わずでは、一週間も持たないだろう」
朝永「……お腹すいた……」
火ノ宮「……頑張れ、朝永」
響音「……朝永さん……気を確かに持って」
朝永「……うん、頑張る……」
色鯨「……一週間どころか、朝永はもっと危ないんやないか?」
……まずいことになった。
……本当に、命をモノクマに握られている……
その事を、私たちは思い出したんだから。
PM 22:00
【響音の部屋】
……九神君の提案で、全員今日は部屋で過ごすことになった。
理由は二つ。
無駄な行動をすることで体力を消耗することを避けること。
そしてもう一つは……
響音「……間違いが起きないようにするため、か」
……食料がない現在、それによって誰もが殺人をする理由がある。
理屈はわかるけど……
響音「……せっかく、皆が団結できるようになってきたのになあ」
……助けは来ることは間違いないだろう。モノクマはだからこそ焦ってこんな動機を用意した。
……だけど、助けはいつ来るかわからない。
そうなれば、誰かが……
……グー……
響音「……駄目だ」
……変なことを考えたら余計にお腹が減ってきた。
……その時だった。
ピンポーン……
チャイムの音。……誰だろうか。
響音「……はーい」
……ベッドから起き上がって、入り口のドアを開ける。
海東「よう」
響音「……海東君?」
海東「……ていうか、こんな状況なんだぞ?警戒が足りないんじゃないのか?」
海東「俺がお前を殺そうとしてたらどうするんだよ……」
響音「……そんなことあるわけないと思うけどなあ」
海東「相変わらず甘い奴だな……」
海東「まあいいや。行くんだろ?」
響音「行くって……どこに?」
海東「お前が忘れてるのかよ……」
……忘れてるって……あ……
大浴場か……
響音「ご、ごめんね」
海東「……忘れたら困るだろ……しっかりしろ。頭の栄養が足りてないのか?」
響音「い、今の発言はひどくない!?」
海東「あー、悪かった悪かった。さっさと行くぞ」
【大浴場】
海東「……さて、頼みたい事って何なんだ?」
響音「これの事……何だけど」
……私は懐からモノクマのカギ……マスターキーを取り出した。
海東「こいつは?」
響音「希望ヶ峰学園のマスターキー……らしいよ?」
響音「火ノ宮君が学園長室に監禁されてた時、こっそり持ち出したんだって」
海東「マジかよ……お宝じゃねえか」
海東「だが……どう使うか、だな」
響音「そうなんだよね。普通に使っても監視カメラで見つかって終りだし……」
響音「それで、潜入とかしたことのある海東君に何か意見が聞けないかと思って」
海東「……そうだな……なあ響音。火ノ宮がそれを持ち出したのは、学園長室に監禁されていた時って言ってたな?」
響音「うん、そうだけど……」
海東「……ってことは、学級裁判中……モノクマがいる時、だったな」
響音「……それがどうしたの?」
海東「……これは仮説なんだが、監視とモノクマの操作、同時にできないのかもしれねえな……」
響音「え?」
海東「同時にできるんなら、火ノ宮が鍵を取った段階でどうにかしてるはずだろ?」
響音「そっか…それをしてないってことは……」
海東「その可能性は極めて高いってことだ」
響音「つまり……モノクマが出ている間なら鍵を使える……ってことだね」
海東「ああ。それなら行ける……はずだぜ」
響音「……じゃあ。私がモノクマを引き付けるよ」
海東「……おい。一応言っておくが、割と危険なことなんだぞ?」
海東「あくまで仮説でしかない。もしも黒幕に気づかれたら……」
響音「心配してくれてるの?」
海東「ば、馬鹿言え……何かあったら困るってことだよ」
響音「……囮になる私より、海東君の方が危険だと思うけど……」
海東「俺はプロだからいいんだよ!」
響音「……でも、この状況を打開するにはこれしかない」
響音「……少なくとも黒幕だって人間のはず。もしかしたら、食料を溜め込んでいる場所がどこかにあるかも……」
海東「……言っておくが、囮はお前である必要はねえんだぞ?」
海東「九神や、冬崎に頼んでも……」
響音「あの二人は……休ませてあげたいよ」
響音「二人とも、自分にできることはやってるし」
響音「私も、力になれることはしたいんだよ!」
海東「……いいんだな?」
響音「いいよ」
海東「……分かったよ。そこまで言うなら止めはしねえ」
海東「……鍵を貸せ。ちょっくら行ってきてやる」
響音「任せたよ……」
海東「……よし、じゃあ浴場から離れたところに引き付けてくれ」
海東「しばらくしたら……俺も出るからよ」
……よし、ここからが本番だ。
海東君が何かを見つけてくれることを信じて……
私が、時間を稼ぐ……!
【寄宿舎 トラッシュルーム前】
……ここだ。ここならモノクマの死角になるはず。
大浴場は……見えない、よね?
響音「モノクマ……話したいことがあるの」
響音「出てきなさいよ!」
……声を張り上げて、そう叫ぶ。
……そうして、少し待つと……
モノクマ「ん?呼んだかな?」
響音「来たわね……」
モノクマ「うぷぷぷ……響音さんがボクを呼ぶなんて珍しいなあ……」
モノクマ「何?お腹が空きすぎて僕を熊鍋にでもする気?悪食だなあ……」
モノクマ「ま!水も出ないんだけどね!うぷぷぷ!」
響音「そんなことしないわよ……あんたに聞きたいことがあるの」
モノクマ「はにゃ?聞きたいこと?」
……話に夢中にさせて、監視の暇を無くす
……囮になることも重要だ。でも……
せっかくだ。質問して、何か重要なことを聞き出せれば……
それもまた成果の一つと言えるだろう。
さて、何を聞くか……
安価↓2
【モノクマに対して質問】
自由安価
響音「……あの、昨日の火ノ宮君の妹を殺そうとしたときに救出に来た組織……」
響音「『未来』って書かれた組織は何なの?」
響音「あなたと……敵対しているの?」
モノクマ「……ああ、あいつらね、あいつら」
モノクマ「全く目障りな奴らだよ……こっちのやる事なす事全部に文句言ってきてさ!」
モノクマ「自由と平等に関してどう思ってるんだか……」
響音「つまり、あなたと敵対してるってことでいいの?」
モノクマ「そうだなぁ……まあ敵対って言えばそうかな」
モノクマ「一応、ボクのやりたいことを妨害してくるわけだしね!」
……やりたいこと?
それを阻止しようとしているのが……あの組織ってこと?
安価↓2
【モノクマに対して質問】
自由安価
響音「じゃあ……次の質問なんだけど」
響音「あなたは誰なの?」
モノクマ「え?誰って……」
モノクマ「ボクはボクだよ?モノクマ、この学園の学園長だよ!」
響音「そういう事じゃなくて……」
響音「あなたを操作してる人間の事!ていうか、ぶっちゃけロボでしょあなた!」
モノクマ「ロボチガウロボチガウロボチガウ……」
響音「ふざけないでくれる…?」
モノクマ「……全く。こういった時はお約束のツッコミがあるってのに……」
モノクマ「響音さんは風情が理解できないの?」
モノクマ「あとね!僕を操作してる人間なんていないの!」
響音「嘘つけ!」
モノクマ「嘘じゃない!」
……どうあっても誤魔化す気か……
安価↓2
【モノクマに対して質問】
自由安価
響音「……じゃあ、妨害されてるって言ってたでしょ?」
響音「それって、火ノ宮君の妹を救出する以外にもされたの?」
モノクマ「……まあね」
響音「……あんたって、意外と弱い?」
モノクマ「失礼な!……まあ対策を怠っていたのもあるかな」
モノクマ「こっちにできることも限りがあったし、準備もあったしね」
響音「対策?準備?」
モノクマ「まあ、そのおかげで計画の変更を大分しなきゃいけなかったけど……」
モノクマ「大筋では問題ないからダイジョーブ!」
響音「計画って……私達に殺し合いをさせること?」
モノクマ「うん。まあそれはどちらかと言えば『手段』だけどね!」
響音「じゃああなたの目的は……?」
モノクマ「おおっと!こいつは割とトップシークレットなんだよね!」
モノクマ「危ない危ない……ノセられて話すところだったぜ……」
モノクマ「響音さん……意外とテクニシャン?」
響音「自分で話そうとしただけでしょ……?」
安価↓2
【モノクマに対して質問】
自由安価
響音「……夜時間になると食堂がロックされるのは食料の補充のためだったわけ?」
モノクマ「まあそれも理由の一つだね!」
モノクマ「裏方の仕事っていうのはあんまり見せるもんじゃないしね!」
響音「……ってことは」
響音「どこかと外は繋がってるの?」
モノクマ「まあ、資材搬入のために少しはね……」
モノクマ「と言っても教える気はないからね!」
響音「……でしょうね」
……そうこうして、モノクマからいろいろな話を聞いていると……
後ろから足音がした。
海東「……よう、響音。それに……モノクマ」
響音「か、海東君!」
モノクマ「はにゃ?どうしたの?海東君?」
海東「なあに。ちょっと散歩って所だ」
モノクマ「……食料もないのに元気だねえ」
海東「まあ、やる事もねえからな……んで、何してたんだ?」
モノクマ「ああ!響音ちゃんがどうしてもボクと喋りたいって言うからお喋りを……」
響音「……あ、もういいよ帰って」
モノクマ「……はいはい。ボクみたいなクマより同級生の男の子と話した方が楽しいもんね」
モノクマ「じゃ、ボクは帰るよ……はあ……」
……そういうとモノクマはとぼとぼと歩いて行ってしまった。
海東「……行ったか?」
響音「うん……大丈夫……だと思う」
海東「……響音」
響音「何?海東君……」
……海東君のいつになく真剣な瞳、どうしたんだろう……?
海東「……いや、何でもない」
海東「一応、学園長室の中に入って調べてきた。……そこには」
響音「そこには……?」
海東「……ここで話したら聞かれるかもな」
響音「え?あ、そっか……」
……ここで話したら、黒幕にバレるかも……
響音「どうする?大浴場に行く?」
海東「……いや、何度も行っても怪しまれるだろ」
海東「……明日時間があったら来てくれ。そこで話す」
響音「うん……」
海東「それと、だ……」
……海東君は私の耳の近くに顔を近づける。
……海東君?
海東「……一つだけ、言っておくぞ」
海東「…九神黒夜に気を付けろ」
響音「……え?」
海東「……以上だ。じゃあな。また明日」
響音「う、うん……」
……海東君はそう言うと、部屋の方に向かって歩いて行った。
そして、私もやる事はないし、部屋に戻ることにする。
……九神君に気を付けろ。
……海東君に言われた言葉が、頭をぐるぐると回った状態で。
【モノクマげきじょう】
モノクマ「……ドーモ、ドクシャ=サン。モノクマです」
モノクマ「最近修学旅行の方に忍者が来たからね。流行りには乗っておこうね!」
モノクマ「向こうの方に騎士と忍者がそろったのはある意味奇跡だと思っています」
モノクマ「え?こっちの話をしろって……うぷぷ、せっかちだなあ」
モノクマ「明日は一応自由行動の予定だけども……前に言った通り一日しかないよ!」
モノクマ「理由は言った通りで……原作の5章の自由行動は短いっていうのと……」
モノクマ「もうすでに事件の内容は決まっているのにだらだらと自由行動させるのもどうかと思ったから」
モノクマ「あとは……食料なしで三日もいさせるのはきついだろうしね」
モノクマ「だから、明日の自由行動が終わったら……」
モノクマ「すぐに事件に入らせてもらうからね!」
モノクマ「うぷぷぷ……ていうことでよろしくね~」
じゃあ本日はここまで。お疲れ様でした。
次回は火曜日の予定です。よろしくお願いします。
クライマックスも近づいてきたけど、5章の捜査パートでは盛り上げるために
『BOX16』か『エコロシア』を聞きながら読むのをお勧めします
というか作者は聞きながらトリックを整理してます。
ゲームのBGM聞きながら作業するのは捗りますね。
それではお疲れ様でした。
モノクマ「あとね!ボクを操作してる人間なんていないの!」
響音「嘘つけ!」
モノクマ「嘘じゃない!」
…この会話的にモノクマ操ってるのはAIなのかな?
だとしたら会話とモノクマ操作同時にできるだろうし海東の掴んだ情報がデマの可能性も…
謎の海東人気
ここでくかみんが[ピーーー]ば冬崎の、海東が[ピーーー]ば響音のメンタルが折れそう
でも食料関係なんて火ノ宮と朝永に直撃っぽいし、ここまで露骨だと逆にノーマークの奴が死にそうだな
>>212
そうな色鰆とかな
響音「そんな・・・海東君どうして・・・」
響音「色鯢君?ふーん」
俺ら「これは色鯏死なねぇだろwww」
↓
モノクマ「死体が発見されました!」
色就「」
響音「色鮫君かぁ…」
冬崎「色鮪っすね…」
俺ら「色鯨かよ…」
あり得る(白目)
お疲れ様です。今日は22時から開始します。
多分そんな長くできないと思います……申し訳ない。
それではよろしくお願いします。
ごめん。たぶん今から行けると思うんだけども……人います?
いたら始めようと思うけども……
じゃあ始めるべ
――――コロシアイ学園生活、二十六日目。
AM 7:00
【響音の部屋】
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』
モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』
……喉が渇いた。
朝起きて一番の感想はそれだった。
昨日海東君と別れてから、部屋に入り……
……空腹に苦しみながら寝たのは覚えている。
まだ我慢できるレベルだけど……
響音「この状態がいつまで続くんだろう……」
……もちろん、すぐにでも食料を供給する手段はあるだろうけど。
……それは……
響音「……それだけはできないよ」
……それをすることは、今までの私の行動を全否定することになる。
例え、物が食べれなくても、殺し合いになるよりは……
……駄目だ。話をして気でも紛らわそう。
……そう言えば、海東君に昨日の事も聞きたい。
さて、どうするかな……
安価↓2
誰かと会話。
人物を一人指定。
……部屋から出て海東君を探そう……と思ってすぐに準備をして外に出ようとする。
そして、ドアを開けた直後……
海東「……よう」
……探している人物はすぐに見つかった。
響音「海東君……」
海東「……昨日は眠れたか?」
響音「……ううん。あんまり」
海東「……だろうな、俺もだよ」
海東「空腹の所為……だけじゃないしな」
……海東君は昨日、マスターキーを使って鍵のかかった部屋……に侵入してくれていた。
そして、情報を持ち帰ってくれた……
しかし、その情報は……
海東「……ここで話すのもなんだしな。大浴場に行くぞ」
響音「え?でもこの時間帯だと冬崎さんか九神君あたりが……」
海東「大丈夫だ。どっちも後者の方の探索に行ったのを確認済」
海東「……行くぞ」
……いつになく神妙な顔をした海東君に連れられ、大浴場に向かった。
【大浴場】
海東「……さて、何から話したもんか」
響音「……そういえば、食料とかは見つからなかったの?」
海東「……そういうもんは無かったな。調べた限りでは」
海東「俺が調べたのは学園長室と情報処理室……鍵のかかっていた部屋二つだ」
響音「うん……どっちも調べてないところだね」
……さて、聞きたいことはいくつかある。
まずは何について聞こうか……
安価↓2
1、学園長室の事について
2、情報処理室の事について
3、九神が怪しいという理由
……やはり、核心の部分だろうか。
響音「……何で、昨日はあんなこと言ったの?」
海東「あんな事?」
響音「九神君に気を付けろって事。……どうして?」
海東「……文字通りだよ。九神に怪しい点があるんだ」
響音「……嘘だよね。海東君……嘘つきだし」
海東「……嘘ついてる目に見えるか?」
……見えない。これは……
響音「本当、なの?」
海東「……ああ。俺だって信じたくないけどな」
海東「……学園長室に希望ヶ峰学園の入学予定者に関しての資料があった」
響音「入学予定者の資料?」
海東「そこには俺やお前……更にはお嬢さんや火ノ宮といったこの場にいたやつらは全員乗ってたよ」
海東「ただ一人を……除いてな」
響音「それが……九神君なの?」
海東「……ああ」
響音「でもそれだけじゃ……」
海東「あった資料はもう一つ……『予備学科』についての資料だ」
響音「予備学科?」
海東「ああ、希望ヶ峰のもう一つの学科……金さえ出せば才能がなくても入ることのできる学科だ」
海東「……その学科の生徒名簿があったんだよ。そこにはあいつ……九神の名前があった」
響音「九神君の……?」
海東「……おかしいだろ?あいつは本来超高校級の才能の持ち主じゃない。なのに……」
海東「なんでこのクラスに入学してるんだ?」
……それが怪しいっていう理由……?
海東「そしてもう一つ、予備学科の奴らは集団自殺やテロでほとんどの奴らが死んでいるらしい」
響音「え……?」
海東「……なにか、大きな事件があったらしいぞ。何で表沙汰になってねえのかは知らねえけどな」
海東「……それに九神が関与していて、そして、この俺達を閉じ込めて殺し合いをさせるっていうのがテロの一環だとしたらどうだ?」
響音「そんなの……」
……信じられるわけ……ないよ。
海東「……信じられないって顔してるな」
響音「…………」
海東「まあ、お前はそういうやつだっていうのは分かってたさ。だけど……」
海東「……俺が見てきたことも事実だ。それだけは言っておくぞ」
安価↓2
1、学園長室の事について
2、情報処理室の事について
響音「他に学園長室には何が……?」
海東「……名簿の他には、そうだな。やたらと機械関係の本があった」
響音「機械関係?」
海東「ああ。主にプログラミングの本だったな……難しすぎてよくわからなかったが」
響音「冬崎さんに見せられればなあ……」
海東「結構でかい本だったからな……ばれない様に持ち出すのは無理だったな」
海東「あと黒幕が使ってるんだとしたら食料を溜め込む場所がないかと思ったが……」
海東「全くそういうのはなかったよ」
響音「……せめて、食料でも見つかればなあ……」
海東「それならリスクを考えずに持ってきたんだがな……死活問題だし」
響音「ううん……危険を承知で探しに行ってくれただけでも……」
響音「海東君。ありがとね」
海東「……礼を言われる筋合いはねえよ」
……そうして二人で話している時だった。
九神「……何をしてる。二人とも」
海東「……九神?」
響音「九神君……?」
九神「……どうしたんだ。俺に聞かれるとまずいことでもしていたのか?」
海東「……何でもねえよ。悪い。響音……付き合せちまってよ」
響音「う、ううん……」
九神「……あまり無駄な体力は使うなよ。今は温存すべきだ」
海東「……分かってるよ。じゃあな」
……海東君は大浴場から出て行ってしまう。
そりゃそうだ……聞かれたくない人がここに居るんだもんな……
響音「……」
九神「……どうした?」
響音「……何でもない。私も……行くね?」
……私も逃げるように外に出て行ってしまう。
……九神君を信じたい、でも、海東君が言っていることも事実……なら……
私は、何を信じるべきなのだろうか……?
【自由行動 朝】
……食事をしていない、から悪いことばかり考えるんだろうか。
……やっぱり、火ノ宮君の言う通り食事っていうのは偉大だったのかもしれない。
とはいっても……何も対策はないんだけど。
……皆は何をしてるのかな?
本日ラスト
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
1、冬崎と会話
それじゃあ本日はここまで。眠いよお。
あとお知らせなんですが来週いっぱいまで朝5時出勤しなきゃならなくなったんで更新時間が若干早くなる可能性が高いです。
まあ目途が立ったら連絡しますんでお願いします。
とりあえず次回は金曜日。明日残業なかったら明日やります。
ではお疲れ様でした。
お疲れ様です。今日は22時から始めるべ。
よろしくお願いします。
乙かれ様です。お待ちしてます。
そして蛇足だが、九神ん普通に自殺フラグ出てる気がす…
皆との信頼関係。
爆弾(殺陣山君)除去済。
予備学科と言う秘密(負い目)。
救助の当がつく。
誰も死ななければ餓死…
頼む外れてくれ。
264です。
色々と不快にさせてしまったようなので謝罪します。
以降は気を付けさせてもらいます。
ただ大半が同じ気持ちだと思うけれどもう誰も死んで欲しくない
これからまだ犠牲が増える可能性がある事が絶望…
はじまるべ
【図書室】
……図書室で本でも読んで紛らわそうとおもっちたら先客が居たようだった。
響音「……冬崎さん」
冬崎「おーっす!響音ちゃん!景気悪そうっすねー!」
響音「……冬崎さんは……?」
……元気だなあ。昨日の夕食を抜いたっていうのに……
冬崎「この通りぴんぴんしてるっすよ!」
……ぐー……
響音「……」
冬崎「……」
冬崎「あはは……空元気っす」
……だよなあ。
……さて、何か話そうか。
安価↓2
1、何か本でも読んでたの?
2、……何か対策は見つかった?
3、自由安価
1
響音「……ここに居るってことは……何か本でも読んでたの?」
冬崎「正解っす、情報収集はしておきたいっす」
冬崎「……と言っても、大体の本読んじゃったっすけどね」
響音「え?嘘……」
冬崎「嘘じゃないよ!これでも勉強家っすから!」
響音「は、初めて聞いたよ……」
冬崎「……ま、気になることもあったっすからね」
響音「気になる事…?」
冬崎「おっと……口が滑ったっす」
冬崎「まーとにかく、モノクマがあんな条件を出してきた以上、対策はきちんと立てなきゃけねえっすよ」
冬崎「……あたしとしても、これ以上誰か死ぬのはごめんっすからね」
響音「……冬崎さん」
響音「その中には冬崎さん自身も入ってるってことは忘れないでよ?」
冬崎「……わかってるっす。無茶はしないつもりっすから」
……本当にわかってるのかな?
また無茶なことを考えてるんじゃないだろうか……
【プレゼントをする?】
安価↓2
プロジェクトゾンビとか好きそう
する
【何をプレゼントする?】
安価↓2 下から選択
「阿修羅の涙」 ×3
「プロジェクトゾンビ」
「ヤス・シシドのTシャツ」
「キルリアンカメラ」
「水笛」
「軽石」
プロジェクトゾンビをプレゼント
響音「あ、冬崎さん。よかったらこれいる?」
冬崎「どれっすか?」
響音「このゲームソフトなんだけど……」
……冬崎さんにゾンビの絵が描かれているゲームソフトを渡す。すると……
冬崎「うっひょ!うっひょおおおおおおおおおおおおお!」
響音「」
……とても女の子らしからぬ叫び声が上がった。
冬崎「発売中止になった激レアゲームソフトじゃないっすか!」
冬崎「……ぐふふ、こりゃ意地でも外に出なきゃならねえっす……」
響音「……そ、そんなにうれしい?」
冬崎「嬉しいなんてレベルじゃねえっす!響音ちゃん神っすか神!」
響音「神って……」
冬崎「いいや女神っすひゃっほーい!この恩は忘れないっす!」
……あまりの喜び方に引いてしまったが。
まあ、すごく喜んでくれたようだ。こっちとしても嬉しいな……
【INFO】
・冬崎真白の好感度が大きく上昇しました。
・スキル『幸せ探し』が発動しました。(残りメダル26枚)
・プレゼント『プロジェクトゾンビ』を消費しました。
本当に余りの喜びように引いてしまった。
【自由行動 昼】
冬崎さんは割と元気だなあ……
あれなら意外と心配はいらないのかもしれない。
……さて、お昼か……
次は何をしようかな。
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
色鯨
安価↓扱いで進めるで
【武道場】
……行ったことがないから武道場を見てみることにした。
すると、ここには先客が……
海東「……響音?」
響音「か、海東君……どうしたの?」
海東「ああ、意外とここは景色が綺麗だろ?だから花見でもと思ってな」
海東「いやあ……桜が綺麗だねえ」
響音「……」
響音「……で、本当の所は?」
海東「……また一人で『これ』の続き」
そう言うと胸ポケットを彼は指さす。
あれは……たしかあの鍵を入れてある場所だったっけ。
響音「一人じゃ危険だよ!」
海東「心配すんな。これを使わなくたって調べられることはあるだろ?」
海東「……あいつの事とかな」
響音「……」
九神君の事、だろうか。
響音「……何かわかったの?」
海東「いいや。まだ何も……だがな」
海東「……あいつには何かある気がするんだよ。まあ勘だけどな」
安価↓2
1、勘だけで疑っちゃだめだよ!
2、……九神君の事が信じられない?
3、自由安価
でも、九神君は皆で脱出しようと頑張っているんだよ。
3
2、選択
響音「……彼の事、信じられないの?」
海東「……」
海東「……信じたくないわけじゃねえよ」
響音「だったら………」
海東「……だけど、無闇に信じてどうすんだ?」
海東「お前は今までいろんな奴を信じてきた……」
海東「実際、朝永とかはそれに救われただろうさ」
海東「だけど、その信頼を裏切ったやつらだっていることを忘れるなよ」
……頭には、姫月さんの顔がよぎる。
でも……
響音「……それでも」
響音「……私はみんなを信じるって決めたから」
響音「海東君だって……そうじゃないの?」
海東「…………」
海東「信じたいさ」
海東「信じたいに決まってるだろうが……今まで嘘ついてきた分よ……」
響音「だったら……」
海東「……だけど、信じるだけじゃ守れないんだよ」
響音「……」
海東「……少なくとも、あいつをお前は信用してやれ」
海東「……疑うのは、俺の役目だ」
【プレゼントをする?】
安価↓2
【何をプレゼントする?】
安価↓2 下から選択
「阿修羅の涙」 ×3
「ヤス・シシドのTシャツ」
「キルリアンカメラ」
「水笛」
「軽石」
ヤス・シシドのTシャツをプレゼント
響音「……そう、そこまで言うなら止めないよ」
響音「……私は信じることにするよ」
海東「……そうか」
響音「もちろん、海東君も、だけどね」
海東「……はいよ」
響音「これあげる。お守り代わりにでもしてよ」
海東「お守り代わりって……服をお守りにするって聞いたことないぞ……」
響音「海東君は変装師でしょ!服はいくらあっても困らないんじゃない?」
海東「無茶苦茶言いやがって……」
海東「……まあいいや。喜んでもらってやるよ」
海東「……よく見たら限定物のTシャツみたいだな。結構レアものじゃねえか」
響音「……え?そうなの?」
海東「気付いてなかったのかよ……」
……海東君に呆れられてしまった。
……まあまあ、喜んでくれたかな?
【INFO】
・海東吉都の好感度が大きく上昇しました。
・プレゼント『ヤス・シシドのTシャツ』を消費しました。
【自由行動 夕】
ぐー……
まずい……いい加減にお腹がしんどくなってきた。
……命の危機を、本格的に感じてきた……
……でも、私は……
1、誰かと話す(人物名も指定)
2、購買に行く
安価↓2
1
九神
【食堂】
……食堂に行ってみると、奇妙な光景があった。
火ノ宮「……ひ、響音か……」
朝永「…あ、妙夢ちゃん」
響音「え、えっと……」
……何だこれ。
目が虚ろになっていて、今にも倒れてしまいそうな朝永さんと。
少しやつれた感じはするけど、まだ大丈夫そうな火ノ宮君。
そして……
響音「……なんで朝永さんは火ノ宮君の指を舐めてるの?」
火ノ宮「……空腹を紛らわせるためだ」
朝永「……うん」チュパ
響音「自分の指をなめればいいんじゃないの?」
火ノ宮「……それでは手がふやけてしまう。女性としてそれはまずいだろう」
火ノ宮「ならば……」
朝永「……ご飯を作ってる手だから味がすると思って」チュパチュパ
響音「いや……しないでしょ……」
……空腹で判断力が鈍ってるんじゃないかこの二人……
安価↓2
1、……朝永さんは大丈夫なの?
2、火ノ宮君、妹さんってどんな人?
3、自由安価
2、選択
……多分、朝永さんに今話しかけたら余計に体力を消耗しそう……
火ノ宮君と話そうかな……
そうだ、気になってることが…
響音「ねえ、火ノ宮君。妹さんってどんな人なの?」
火ノ宮「唐突だな……いったいどうした?」
響音「いや……ちょっと気になって。大切な人なんでしょ?」
火ノ宮「勿論だ……家族だからな」
朝永「……む」ガジ
火ノ宮「痛たた……か、噛まないでくれ朝永……」
響音「あ、えっと……どんな子なの?」
火ノ宮「ああ……一言で言えば無口だな。あまり必要以上に喋らない」
火ノ宮「俺も口下手な方だと思うが……あいつはそれ以上だな」
響音「それ以上…?」
火ノ宮「ああ、口を開いたと思えばよく分からない事を言ったりな」
火ノ宮「何というか、現世を見ていないような……そんな感じだ」
響音「げ、現世?」
火ノ宮「……だが、悪い奴ではないさ。優しい子だ」
響音「……ま、火ノ宮君の妹だもんね。いい子だと思うよ」
火ノ宮「ああ。かわいい奴だよ」
朝永「…………もう」
火ノ宮「……無言で睨むのはやめてくれ」
……朝永さん、嫉妬してるのかな?
【プレゼントをあげる?】
安価↓2
あげる
【何をプレゼントする?】
下から選択
安価↓2 朝永
安価↓3 火ノ宮
「阿修羅の涙」 ×3
「キルリアンカメラ」
「水笛」
「軽石」
水笛
……二人に何かあげるとしよう。
まず朝永さん……
響音「と、朝永さん……これいる?」
朝永「……何これ?」
響音「えっと……軽石、何だけど」
朝永「……いただきまーす」
響音「食べちゃダメ!」
火ノ宮「……今の朝永は見境がなくなっているな」
……うーん…あまり喜んでもらえなかったかも。
響音「え、えっと…火ノ宮君はこれとかどうかな?」
火ノ宮「これは……カメラか?」
響音「うん。写真とかどうかな?」
火ノ宮「……まあ、思い出づくりにはいいかもしれないな」
火ノ宮「ありがとう、大切にしよう」
火ノ宮「……響音。お前は大丈夫なのか?」
響音「……正直言うと、ちょっと辛いかもしれない」
響音「……でも、耐えなきゃ。助けは近くまで来てるはず……」
響音「助けが来るまで耐えれば……」
火ノ宮「……ああ。取り乱してはならないぞ」
……うん。頑張ろう。
【INFO】
・朝永蛍の好感度が少し上昇しました。
・火ノ宮龍也の好感度が上昇しました。
・プレゼント『軽石』『キルリアンカメラ』を消費しました。
冬崎「薄い本を作るっす!」
九神(無言の手刀)
PM 20:00
【寄宿舎 食堂】
……時間だけがただただ過ぎていく。
何の対策も打ち出せないまま、自分の空腹を抑えられないまま。
そして、そんな状況で九神君が食堂へ集合をかけたのだった。
九神「……全員、集合したようだな」
色鯨「……一応呼ばれたから来たけどな」
色鯨「……ぶっちゃけ、話す気力も無くなって来たで……」
澄々「ですわね……」
澄々「ですが、これに耐えなくては」
冬崎「そうっすよ、腹が減って殺し合いとか……んなもん馬鹿げてるっす」
冬崎「……あたしたちは協力してモノクマを倒さなきゃいけないんすから」
響音「そうだよ……みんな頑張ろう!」
色鯨「……ああ、そやな。頑張りたいで……」
色鯨「けど、実際この状況……どないすりゃええねん……」
響音「……色鯨君?」
海東「何言ってんだよ……」
九神「……早まったマネは許さんぞ、色鯨」
色鯨「見損なうな!……ああ大声出したら腹減るわ……」
色鯨「……せやけど、今回は全員の問題やで……全員の命が質に取られとるんや」
色鯨「……朝永を見てみい」
……色鯨君が朝永さんを指さす。
既に朝永さんはぐったりとテーブルに突っ伏していた。
澄々「……朝永さん」
火ノ宮「……かれこれ一時間、こんな状態だ」
澄々「食べることを誰よりも楽しみに朝永さん……」
澄々「……こんな状況、辛いですわよね」
海東「……いや、朝永だけじゃねえ」
海東「あと数日もしたら俺達もこうなるだろうな」
九神「…………」
冬崎「……大丈夫っす。何とか解決策探してみるっすから」
澄々「……わたくし達にできることはありませんの?」
九神「……お前たちに出来る事は二つだけだ」
九神「……間違ったことをしないこと、そして、耐えることだ」
九神「必ず俺がお前たちを助け出す。信じてくれ」
澄々「……九神さん、信じていますわよ」
九神「……珍しいな、お前が俺に素直に礼を言うなど」
澄々「……あなたの方がよっぽど有能ですもの」
澄々「わたくしは……所詮生まれが良かっただけですわ」
響音「澄々さん……」
澄々「……澄々財団の跡継ぎといえど、わたくしはここでは無力な女に過ぎない」
澄々「……それをここで思い知りましたわ」
海東「お嬢さん、あんまり自分を責めるんじゃねえよ」
冬崎「そうっすよ、本来、こんな状況何もできなくて当り前なんすよ」
冬崎「……無力感を味わう気持ちは分かるっすけどね」
九神「…………」
九神「全員、速やかに部屋に戻れ。そして、朝のアナウンスが鳴るまで部屋から出るな」
色鯨「んあ?」
海東「……何でだよ。何でこんな時間に?」
響音「そうだよ!皆で解決策を考えれば……」
九神「……空腹で思考がネガティブになっている奴がいるだろう。そんな奴と話し合いをしても無駄だ」
澄々「……申し訳ありませんわ」
九神「他の奴も同じだろう。黙って部屋に戻れ」
海東「……おい、そんな言い方ないだろ?」
冬崎「いや、これはくかみんなりの心配って奴っすよ」
冬崎「あたしはくかみんの右腕っすからわかるっす!」
九神「……フン」
響音「……九神君はどうするの?」
九神「俺はもう少し調べたいことがあるからな。少し校舎の方を回ってみるさ」
響音「ひ、一人でって……」
火ノ宮「……大丈夫なのか?」
海東「………」
九神「問題ない。俺の体力が減るだけだ」
九神「……以上だ、何か質問は?」
火ノ宮「……質問、というか希望だ」
火ノ宮「朝永を俺の部屋に連れ込んでも構わないか?」
冬崎「うわっ……火ノ宮君……大胆すぎ?」
色鯨「こんな状況で何言ってるんや!」
火ノ宮「誤解するな!……朝永が心配なんだ。今ですらこんな状態だろう?」
朝永「……お腹へった」
澄々「……確かに、放置は危険ですわね」
九神「……許可する。間違いは起こすなよ?」
火ノ宮「……そんなことはしないんだが」
冬崎「諦めるっす。半裸の朝永ちゃんに抱き付かれた時から運命は決まってるっすから」
澄々「破廉恥ですわね」
響音「さ、流石に風評被害だよ……」
九神「……他にはないな?」
……あとは手を挙げる人物は誰もいなかった。
九神「よし、では解散だ」
九神「……今日は部屋から出るなよ。そして必ず鍵をかけて寝ろ」
……九神君の強い念押し、それを聞くと各自食堂から出ていった。
海東「………」
PM 21:50
【響音の部屋】
……食堂での会議の後、私は真っ直ぐ部屋に帰った。
だけど、今部屋にいるのは私だけじゃない。
冬崎「……くかみんは心配性っすねー」
響音「……冬崎さん何でいるの?」
冬崎「いやー……一人でいると空腹が気になって気になって……」
冬崎「簡単に言えば、気を紛らわそうと思ったんす!」
響音「げ、元気だなあ……」
冬崎「ま、ゲームに集中するとどうしても飯を抜いちまうっすからね。一日くらい大したことないっす」
響音「……不健康じゃない?」
冬崎「今更健康なんか気にしても仕方ないっすよ……ところで、響音ちゃん」
響音「何?」
冬崎「もしも……もしもっすよ?外の世界がいま滅んでて……」
冬崎「ここだけが無事な状態、って言われたらどうするっすか?」
響音「……何それ、映画の話?」
冬崎「まー、そういう映画も好みっすけどねー……、ちょっとした質問っす」
響音「うーん……」
冬崎「外には希望もなくて、生き残れるかもわからない」
冬崎「そんな風になってたらどうするっすか?」
響音「……一人だと、押しつぶされちゃうかもね」
冬崎「……ふむ」
響音「でも、私たちは一人じゃないでしょ?みんなで力を合わせるって決めたじゃない」
冬崎「……なるほど、まあ一人じゃなくチームなら……生き残れるかもしれないっすけど」
冬崎「でも、チーム内で食料とかを巡った争いが起きるかもしれないっすよ?」
響音「私たちはそんなことしないよ……」
冬崎「……本当に響音ちゃんは真っ直ぐに人を信じるんっすね」
響音「……これが私の決めた道、だからね」
響音「……冬崎さんがそういうってことは、そんな可能性があるって情報でもつかんだの?」
冬崎「どうしてそう思うっすか?」
響音「……何ていうか、冬崎さんの目、いつになく真面目だもん」
冬崎「それいつも真面目じゃないみたいじゃないっすか……」
冬崎「……ま、時が来たら話すっすよ」
響音「…………」
……その冬崎さんの言葉を聞いて、私の中に一つの不安がよぎった。
ここに来たばかりの時だったか、壊された自分のかつていた場所の風景。
もしも……もしもあれが真実だとしたら。
……それでも、私は同じ言葉を言えるだろうか。
響音「…………」
冬崎「……怖がらせちまったっすか?」
冬崎「でも、今はそのことについて考えない方がいいっす。今考えるべきは」
冬崎「……現状の問題っすから」
響音「……冬崎さん」
冬崎「……さて、若干早いっすけど、そろそろ行くとするっすかね」
響音「行くって?」
冬崎「見回りっす。あたしもあたしでくかみんの助けにはなりたいんすよ!」
冬崎「皆がちゃんと部屋で大人しくしてるか……とか」
冬崎「火ノ宮君が朝永ちゃんとギシアンしてないか、とか」
響音「ふ……冬崎さん」
冬崎「……後者はジョークっす」
響音「大丈夫?私も手伝った方がいい?」
冬崎「あたしがくかみんに黙って勝手にやってることなんすよ?それに響音ちゃんを付き合わせるわけにはいかねーっす!」
冬崎「ま、見てまわるだけなんでさっさといってさっさと戻ってくるっすよ!」
響音「冬崎さん……」
冬崎「大丈夫大丈夫問題ない!響音ちゃんは寝て待っててほしいっす!」
冬崎「そんじゃ、じゃあの!っす!」
騒々しく冬崎さんは出ていった。
……冬崎さんもお腹減ってるだろうに、あんなことして……
響音「……澄々さんだけじゃないよなぁ」
……私だって、役になんか立ててない。
……脱出のために頑張るって言っても、成果が出せてない。
つかんだ情報は、あんなに頑張っている九神君が裏切り者かもしれないという情報。
信じることのできないもの、だけだった。
響音「……九神君」
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『えー、校内放送でーす。 午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
PM 21:55
【校舎 2F 図書室前 廊下】
九神「……俺は部屋に帰って寝ていろと言ったはずだがな」
九神「何故ここに居る?海東」
海東「まあ、寝るのにはちょっと早すぎるからだな」
九神「……足並みを乱すのもどうかと思うがな」
海東「別に何をするわけでもないさ。それとも……」
海東「乱されると困る事でもあるのか?」
九神「……」
海東「だんまりかよ、まあいいや」
海東「……正直、俺は今あんたの事を疑ってるんだよ」
九神「……何?」
海東「思えば、最初からさ。あんたはパニックとかそんなもんになることはなく、俺達のリーダーに君臨していた」
海東「だが、何故そんなことができた?なぜそんなに冷静だったんだ?」
海東「……そう考えると、ある種の疑惑が浮かんだ」
九神「……俺が黒幕の正体なのではないか、か?」
海東「……ああ。前に襲われたのも一種のカモフラージュなんじゃないかって事さ」
海東「それに、俺はある一つの情報を入手している」
九神「……何?」
海東「……お前はそもそもここに居るべき人間なのか?」
九神「……どういうことだ?」
海東「本当に希望ヶ峰学園の生徒なのか、ってことだよ」
海東「……納得できる答えが欲しい」
九神「……答え、か」
九神「だが、お前は言葉で納得するのか?」
海東「……しないだろうな」
九神「ならば、俺が回答をしても無駄だろう。ならば」
海東「……どうするってんだ?」
九神「……行動で示す。それだけだ」
海東「……行動、ねえ」
海東「気付いた時には背中を撃たれてたっていうのは避けたいんだがな」
九神「行動・回答どちらでも納得できないのならこの話し合いに意味はないぞ?」
海東「……ああ、そうかよ」
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『えー、校内放送でーす。 午後10時になりました。ただいまより“夜時間”になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。』
モノクマ『ではでは、いい夢を。おやすみなさい…』
九神「……丁度夜時間だ。俺は部屋に戻るぞ」
海東「……何?」
九神「聞こえなかったのか?部屋に戻ると言ったんだ」
九神「……何か仕掛ける暇もない。だからお前も部屋で寝ろ」
海東「……はいはい、分かったよ」
海東「ただ、一つだけ言っとくぞ」
海東「……お前を信じるって奴がいるんだ。そいつを裏切る真似をするんじゃねえ」
海東「そんな真似しようとしたら……」
九神「……分かっているさ」
九神「……お前達を裏切るわけがない。大切な仲間としてな」
海東「………」
九神「……さあ、お前も部屋に戻るべきだ。一緒に行くぞ」
海東(……くそ、疑うのが俺の仕事って言ったけどよ……)
海東(俺は何を疑えばいいんだよ……)
PM 22:05
【寄宿舎 個室前廊下】
冬崎「あれ?海東君なんで外にいるんすか……げえっ!くかみん!」
九神「……冬崎、何をやっているんだ?」
冬崎「……いや、すまないっす……あたしもくかみんの手助けがしたくて……」
冬崎「勝手に、見回りしてたんすよ」
海東「見回りって……他の奴らが外に出てないか、とかか?」
冬崎「そうっすよ!さっき響音ちゃんのとこ行って、海東君待ってたんすけど……」
冬崎「インターホン鳴らしても出ないしもう寝たのかなぁ……って思って」
冬崎「ここで一人待ちぼうけてたんす!」
海東「お前……」
九神「……勝手なことを。まあいい、お前も早く寝ろ」
冬崎「でも……くかみん……」
九神「……無駄な体力を使った結果、お前まで倒れたらどうする?」
九神「お前はこのチームの頭脳、だろう?」
冬崎「……わかったっすよ」
海東「……当然、お前も寝るんだぞ、またうちのリーダーが倒れられても困る」
九神「……分かっているさ。ゆっくり休ませてもらう」
冬崎「……じゃあ海東君も部屋に戻って寝るっすよ!あたしもこれから眠るっすから」
海東「……分かってら。じゃ、おやすみ」
九神「……大人しくしていろよ」
冬崎「はいはいっす!」
冬崎はそういうと、すぐ近くの自分の部屋の個室に入った。
それを見届けると、俺と九神は部屋に向かった。
……俺と九神の部屋は向かいだからな……
殆ど部屋に入るまで一緒にいることになるか。
【九神の部屋・海東の部屋 前】
海東「……じゃあな」
九神「……ああ、部屋でよく寝ておけ。明日からまたきついだろうからな」
海東「……何だ?何かさせる気なのかよ?」
九神「ああ、なかなかハードな物だ」
九神「それが突破口になるやもしれん……」
海東「……ふうん……」
九神「ではな」
海東「……ああ、じゃあな」
……九神に別れを告げると、俺は自分の部屋のドアを開けて……
中に入った。
……別れた際の九神の表情、何か違和感のある気もするが……
……何か、あるのかもしれないな。
九神「……」
九神「……さて、休むとしようか」
九神「……ずっと、な」
AM 7:00
【響音の部屋】
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました!』
モノクマ『起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』
……お腹減った。苦しい。
人間というのは空腹になるとここまで苦しい物なのか。
モノクマ「……いやあ…響音さんも流石に堪えちゃってるみたいだね!」
響音「……モノクマ」
体を起こして部屋を見回すと、モノクマが入り込んでいた。
モノクマ「うぷぷぷ……辛い?辛いよねえ」
モノクマ「でも安心して、それも今日で終わりだよ!」
モノクマ「はい!アンパンと牛乳!」
響音「……はい?」
モノクマ「だから……食料だってば、分からないの?」
響音「いや……食料の供給はストップするって言ったじゃん、何で?」
モノクマ「ああ、でもボクはキチンともう一つ条件を言ったはずだよ?」
モノクマ「『誰かが誰かを殺したら、食料の供給は再開する』ってね!」
響音「……え?」
背筋に寒気が走る。つまり……
響音「それって……」
モノクマ「うぷぷぷ!気になるみたいだね。それなら、武道場にでも……」
武道場……!
モノクマ「ってあらら……食べない内に行っちゃったよ」
モノクマ「うぷぷ……響音さんってばどんな顔するのかなあ……」
【校舎5F 武道場前 廊下】
……コロシアイが起こった?そんなはずない!
息を切らして階段を駆けあがる。
動機がすさまじい、けど理由は走っているからじゃない。
……また、人が死んだ。そんなことを認められなくて。
そして、モノクマが言っていた武道場に辿り着く。
響音「……開かない……!」
ふすま上になっている扉、横に開けようとするが開かない……
だけど……
響音「このくらいなら……!」
ふすまなら、思いっきりぶつかってやれば開くはずだ!
そう思って、私は助走をつけて扉を蹴り飛ばした。すると……
あっけなく、武道場に入ることができた。
響音「きゃああ!」
……勢いをつけすぎて、転んでしまったけど。
……でも、痛みを我慢して起き上がる。
……そして、私は目にしてしまった。
武道場の奥には、弓道の練習か何かで使う用に、的が配置されている。
そのすぐ横、まるで何かの的にされたかのように。
超高校級のカリスマ、九神黒夜の胸には
鈍く光る矢が突き刺さっていた。
響音「……あ」
……叫び声すらあげられず、私は……
思わずその場に崩れ落ちてしまっていた。
では今日はここまで。お疲れ様でした。
さて、事件も遂にラストですね。気合入れていきましょうず
次回から捜査パートに入るんでよろしくお願いします。たぶん次回は月曜か水曜になると思います。
よろしくお願いします。
何か知んないけど実はダンロンはリーダー枠も死亡率高いのよ……うん
乙
矢で射たれてるってのが気になるな
弓道家でもないかぎり矢使うよりは別の凶器の方がいいだろうし
前回が「自殺に見えた他殺に見えた自殺」だったけど、流石に自殺二回も続かないよね…?
>>388
桜庭「やばい」
はい、とりあえず書きあがったんで今日の21時から始めていきたいと思います。
お待たせしました。
それではよろしくお願いします。
心配をおかけして申し訳ないです。
まあ死なない程度に頑張りますわ。
~CHAPTER 05 非日常編~
モノクマ「うぷぷ……驚いた?驚いちゃった?」
モノクマ「団結してボクに立ち向かう、だっけ?軽い言葉だよねえ……」
モノクマ「現にこうやってコロシアイが起きるんだから!」
響音「……嘘、だよ」
モノクマ「悲しいけれど現実だよ……あれはみんなのリーダーくかみん君!」
モノクマ「自分の命が危機にさらされれば……」
モノクマ「簡単にこうやって人は死ぬんだよね!」
モノクマ「あー!愉快愉快!」
モノクマ「……さて、皆そろそろつくころかなあ?」
……その言葉を皮切りに、続々と部屋に人が入ってくる。
朝永「妙夢ちゃん!」
火ノ宮「どうした……、何!?」
色鯨「……嘘やろ……」
まず、朝永さんと火ノ宮君、色鯨君。
澄々「九神さん!?」
海東「……どういうことだよ……!」
海東君、澄々さん。
そして、一番この光景を見せたくない人。
冬崎「く……くかみん……」
冬崎さんが最後に入ってきた。
モノクマ「うぷぷぷ……全員集まったみたいだね!」
モノクマ「それじゃあ恒例の……あれ、行ってみよう!」
モノクマ『ピンポンパンポーン!』
モノクマ『死体が発見されました!一定の自由時間の後、『学級裁判』を開きまーす!』
モノクマ「……さて、よかったね皆!これで当面餓死の心配はなくなったよ!」
モノクマ「学級裁判さえ乗り切れば、ね!」
冬崎「…………」
澄々「……で、ですけど、九神さんが……」
澄々「九神さんが亡くなってしまったんですのよ!」
澄々「……どうして……」
色鯨「……普通に考えたら、食料目当ての犯行やろな」
海東「……ああ、けど……」
色鯨「…ん?どうかしたん?」
海東「……いや、何でもない」
朝永「でも……誰が殺したの?」
朝永「皆で頑張ろうって……言ったのに……」
火ノ宮「……朝永、理由はお前なら痛いほどわかるはずだ」
朝永「……うん、だけど……」
朝永「……ごめんね。何言えばいいか、分かんないや……」
響音「……九神君……」
……私たちをここまで引っ張ってくれたリーダー、九神君。
その死は、私たちに確実に動揺を与えていた。
そして、一番大きな傷を負った人が一人。
冬崎「……ふざけんじゃねーっす……」
冬崎「誰っすか!誰なんすか!くかみんを殺したのは!」
響音「冬崎さん!落ち着いて!」
冬崎「くかみんは……別れた時あんな元気だったじゃないすか!」
冬崎「なのに……なんで……!」
冬崎「……最後にくかみんと会ったのは、海東君っすよね?」
海東「……ああ」
冬崎「あんたっすか?あんたがくかみんを……!」
海東「違う!俺じゃねえ!」
響音「冬崎さん!何でそんなこと言うの?」
冬崎「だって怪しいのはこいつじゃないっすか!」
澄々「いつもの貴女らしくありませんわ!」
澄々「証拠もないのにそうやって決めつけて……」
火ノ宮「落ち着け……いつものお前はもっと冷静だろう」
色鯨「せやで!冬崎!お前は頭はいいはずやろ!」
色鯨「そんな風に取り乱すとこ……九神が望んでると思うんかい!」
冬崎「……そうっすね、じゃあ見つけてやるっすよ……」
冬崎「……誰がくかみんを殺したか……その証拠をね!」
いつも飄々としていた冬崎さんが、負の感情をむき出しにしている。
そこまで、九神君の事を……
朝永「……とりあえず、まずはあれを貰わないといけないよね~」
モノクマ「うぷぷ……朝永さん、分かってるねえ」
朝永「……嫌って言っても、調べなきゃいけないんでしょ?」
モノクマ「その通り!学級裁判は、君たちに課せられた義務だからね!」
モノクマ「でも安心してよ!これで学級裁判は最後にするからさ!」
澄々「最後、ですの?」
火ノ宮「……どういう事だ?」
モノクマ「言った通りだよ!この事件の裁判が終われば、もう殺し合いを強要したりはしないよ!」
モノクマ「まあ、なんというか、ボクの中ではコロシアイ学園生活ってのはオワコンなんだよねー……」
モノクマ「これ以上続けても意味ないしね!次は南の島でゆっくりしたいんだよ!」
色鯨「本当か?」
モノクマ「本当やで!それじゃあ最後の学級裁判……気合入れていこうじゃない!」
モノクマ「じゃあまずは……ザ・モノクマファイル~!」
……モノクマが言うには、これが最後の事件。
最後のモノクマファイル、と言う事になるだろう。
それが、全員に渡されていく。
響音「……読んでみよう」
私の呼びかけに、皆が無言で頷いた。
『被害者は九神黒夜。死体の胸には矢が撃ち込まれており、それが心臓を貫通している。
死亡推定時刻は22時10分ごろ。死体発見現場は校舎五階、武道場。
また、矢の材質は鉄製であり、射出のためにはボウガンが使われたと思われる。』
モノクマ「そんじゃ頑張ってね~!ボクはこれから裁判の準備を始めるからさ!」ピョイーン
海東「……ボウガン?」
色鯨「物騒な単語やな……つーかそんなのどこにあんねん……」
澄々「もしかすると……ボウガンの訓練のためにどこかに置いてあるのかもしれませんわ」
澄々「一応、的とかもありますもの」
火ノ宮「ボウガンか……それが凶器ならば、まずそれを探してみるとしよう」
朝永「うーん……」
火ノ宮「どうした?朝永?」
朝永「……何かおかしいような気がする」
響音「何かって、何が?」
朝永「なんか……うーん……うーん?」
朝永「ファイルの手触り?ちがう……うーん……」
澄々「……まあ、とりあえずは現場検証から始めるべき、ですわよね?」
冬崎「……そうっすね」
冬崎「あと、保全に関してはどうするんすか?」
冬崎さんがいつもより低い声……悲しみとか、怒りとか、そういった意味のこもった成長で喋る。
色鯨「……まあ、俺が残るんが打倒やろな」
朝永「あと私も!」
朝永「……なんか、ファイルが気になって仕方ないんだよね」
冬崎「……了解っす。じゃああたしは行くっすから」
火ノ宮「冬崎、ここは協力をすべきではないのか?」
冬崎「……ぶっちゃけ、くかみんを殺した犯人、あたしは殺したいほど憎いんすよ」
冬崎「……大丈夫っす、必ず犯人はつかまえるっすから」
冬崎「あたしが……この手で……」
響音「冬崎さん……」
冬崎「……時間が惜しいっす。あたしは勝手に始めるっすよ」
そういうと冬崎さんは離れた的……九神君の遺体の方まで歩き始めた。
海東「仕方ねえが……重症だな」
色鯨「ヘンリーの時もそうやったけど……冬崎、結構一人で背負い込むタイプやもんな」
響音「でも……時間がないのは事実だよ」
響音「どちらにしろ、九神君の死の真実それを突き止めないと」
……私たちは、ここで終わる。
【INFO】
・コトダマ【モノクマファイル5】を入手。
『被害者は九神黒夜。死体の胸には矢が撃ち込まれており、それが心臓を貫通している。
死亡推定時刻は22時10分ごろ。死体発見現場は校舎五階、武道場。
また、矢の材質は鉄製であり、射出のためにはボウガンが使われたと思われる。』
【捜査パートについて】
・捜査パートでは規定の行動回数の中で事件に必要な証拠を集めていきます。
・基本的に一行動につき一回分の行動ポイントを必要とします。ただし、時間のかかる捜査をした場合はその限りではありません。
・捜査パートでは以下の三つの行動を取ることができます。
『捜査』…場所を指定して捜査します。物的証拠などを見つけるのに使いましょう。
『聞き込み』…人物を指定して捜査します。証言を集めるのに使いましょう。
『考察』…既に入手したコトダマを自分の能力で考察します。響音の場合は「音」に関する情報を考察できます。
・また、モノクマメダルを一枚使用することでヒントを得ることができます。
・捜査をスムーズにするために、各自『希望ヶ峰学園の見取り図』を用意しましょう。
「校舎 地図」http://gamers-high.com/danganronpa/map1.html
「寄宿舎 地図」http://gamers-high.com/danganronpa/map2.html
・コトダマの中には裁判で使用しないダミーも混じります。注意しましょう
・捜査パートは必要なコトダマを全て集めきるか、行動ポイントが0になった時点で終了します。
・捜査パート中は複数の安価を指定することができません。
Chapter05 非日常編
捜査開始!
現在の行動ポイント:13
モノクマメダル×26
探索可能ポイント
寄宿舎1F
校舎1F~5F
体育館
最初の行動はどうする?
安価↓
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
2、海東に聞き込み
……現場を調べる前に話をしてみよう。
気になる事をさっき聞いたんだ。
響音「海東君?」
海東「響音……」
海東「……九神の奴、死んじまったな」
響音「……やっぱり、九神君は裏切り者なんかじゃなかったんだよ」
響音「予備学科、だからって私たちを助けようとしてたのは本当だった」
海東「……ああ、俺が悪かったよ」
海東「あいつは間違いなく嘘をつくような奴じゃない……」
海東「そんなやつが、過労で倒れたり、敵に襲われたりしても俺たちの前に立つのをやめなかった」
海東「……何であいつを疑っちまったんだろうな」
響音「……海東君」
海東「……長い間人をだまし続けてたから、信じられなくなってたのかもな」
……海東君、あんまり顔に出さないけど。
後悔してるっていうのは、わかる……
安価↓2
1、九神君と昨日会ってたって本当?
2、何か変わったことはなかった?
3、自由安価
1、選択
響音「……さっき、冬崎さんと話してたけど」
響音「昨日九神君と会ってたって本当?」
海東「ああ…昨日部屋に閉じこもってろって言ったのは、何か仕掛けるためじゃないかと思ってな」
海東「……結果的に何もなかったけどな」
響音「それって……何時くらい?」
海東「ああ、あいつと話してる間に夜時間のアナウンスが鳴ったからな……」
海東「22時より少し前くらいからだな」
海東「んで……あいつと寄宿舎に戻ったら、冬崎も外出しててな……まああいつはすぐに部屋に戻ったけどよ」
海東「そのあとは、九神と一緒に部屋の前まで行って別れたよ」
響音「……その時間は?」
海東「……部屋についた時の時間は」
海東「22時15分だった」
響音「それって……」
九神君の死亡時刻と同じ……
海東「……言っておくが、俺じゃねえぞ」
響音「……分かってるよ」
……九神君は武道場で殺されたんだ。
けど、22時15分より少し前に寄宿舎で海東君と別れてる。
……じゃあどうやってその短時間に武道場で殺したの?
【INFO】
【INFO】
・コトダマ【海東の証言】を入手しました。
『海東は昨日の22時前から九神と一緒にいた。
そして、そのあと九神の死亡推定時刻の少し前に個室前で別れたという。」
安価↓2
1、何か変わったことはなかった?
2、自由安価
1、選択
響音「……さっき、冬崎さんと話してたけど」
響音「昨日九神君と会ってたって本当?」
海東「ああ…昨日部屋に閉じこもってろって言ったのは、何か仕掛けるためじゃないかと思ってな」
海東「……結果的に何もなかったけどな」
響音「それって……何時くらい?」
海東「ああ、あいつと話してる間に夜時間のアナウンスが鳴ったからな……」
海東「22時より少し前くらいからだな」
海東「んで……あいつと寄宿舎に戻ったら、冬崎も外出しててな……まああいつはすぐに部屋に戻ったけどよ」
海東「そのあとは、九神と一緒に部屋の前まで行って別れたよ」
響音「……その時間は?」
海東「……部屋についた時の時間は」
海東「22時15分だった」
響音「それって……」
九神君の死亡時刻と同じ……
海東「……言っておくが、俺じゃねえぞ」
響音「……分かってるよ」
……九神君は武道場で殺されたんだ。
けど、22時15分より少し前に寄宿舎で海東君と別れてる。
……じゃあどうやってその短時間に武道場で殺したの?
【INFO】
・コトダマ【九神の様子】を入手しました。
『海東と別れる直前の九神は、何かを悟ったような表情をしていたという…』
……とりあえずはこんな所か。
さて次は……
現在の行動ポイント:12
モノクマメダル×26
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用
1、武道場
……よし、現場を調べてみよう。
……気になるポイントとしては、まず九神君の死体。
それから、武道場のロッカーか。
あとは……ここに入る時、襖が開かなかったんだよね。
その原因って何だったんだろう?
安価↓2
1、九神の死体
2、ロッカー
3、襖
その、>>446の内容が時間と同じものになってるにゃあ‥‥
1、選択
武道場の奥の方、弓道用の的の近く。
……冬崎さんが既に検死を始めていた。
九神君の動かぬ身体を。
冬崎「…………」
響音「冬崎さん」
冬崎「……何すか?」
……振り向いた冬崎さんのその目、赤くなっている。
そして、目には涙がたまっていた。
私がそれに気づいたからか、冬崎さんは急いで目をごしごしとこする。
冬崎「どうしたんすか?今検死中っすよ?」
響音「あの……冬崎さん……」
冬崎「……響音ちゃんも捜査するんでしょ?」
冬崎「だったら、あたしに話しかけるより、くかみんを見てあげてほしいっす」
響音「……あのさ、私だって悲しいけど」
響音「冬崎さんはもっと……」
冬崎「……センチな気分に浸ってるわけにはいかねーっすから」
冬崎「ほら、時間はないんだから調べるっす!」
……そうだ、いつ裁判が始まるかわからない。
まずは、九神君の死体に、向き合わないと……
……よし、気になる場所は……
安価↓2
1、胸に刺さった矢
2、掌の傷
3、九神の衣服
>>454
ごめんなさい、その部分が手違いで消えちゃってるっぽいっすわ……
ちょっと修正しますんで待ってくださいね
>>446 修正
響音「あと、何か変わったことってなかった?」
海東「変わったこと、か……」
海東「……まあ、俺の主観なんだが」
響音「いいよ、教えて!」
海東「別れた時の九神の表情、なんというか……」
海東「こうなることが分かってたみたいな……」
響音「分かってた…?」
海東「……ああ」
海東「まるで、自分が死ぬのが分かってたみたいな。そんな顔さ」
海東「もしかしてあいつ、俺達を助けるために……」
……自殺?
響音「そんな……」
海東「だけど……あいつは責任感の塊みたいなやつだった」
海東「そんなあいつなら……」
【INFO】
・コトダマ【九神の様子】を入手しました。
『海東と別れる直前の九神は、何かを悟ったような表情をしていたという…』
……まずは胸に刺さった矢か……
響音「……これって」
冬崎「……これが心臓を貫いてる矢って奴っすね」
冬崎「分かりやすいくらいに凶器っすね」
響音「……というよりも、矢か……」
響音「これってボウガン用なんだよね?」
冬崎「そうっすね……まあボウガンなら素人でもある程度扱えるっすからね」
冬崎「……弓矢は熟練の技術がいるし」
響音「流石に弓を構えて九神君を撃つのは無理がある気がする」
冬崎「あたしも弓なんて持ったことはないっすからね……拳銃ならあるっすけど」
響音「わあ、流石警察……」
冬崎「これでも射撃はなかなかうまいんすよ?ガンシューとか……」
響音「ゲームでたとえないでよ……」
冬崎「悪いっす……」
冬崎「……くかみん、あたしとゲームをやってくれるんじゃなかったんすか……」
……ともかく、ボウガンの矢なら素人でもある程度扱える。
となると、矢を撃てない人はいないはず……
【INFO】
・コトダマ【ボウガンの矢】を入手しました。
『九神の胸に刺さっているのはボウガンの矢。
ボウガンなら素人でもある程度使うことはできる。
つまり、技術は関係なく誰でも矢を撃つこと自体可能だった。』
本日ラスト
安価↓2
1、掌の傷
2、九神の衣服
2、選択
それでは今日はここまで。ありがとうございました。
これからしばらく低速がデフォになるかもしれませんがよろしくお願いします。
修学旅行の方も少しずつ書きためしてってるんでそっちを見てる方もよろしくお願いします。
ただ同時に事件パートになると自分の頭がややこしくなるのでその場合は一旦どちらかに専念すると思われます。
まあこの事件終わったら6章の真相解明になるんでトリックは関係ないし……
それではお疲れ様でした。
コンビ的なのって
澄々・鳴神(お嬢様&執事)
火ノ宮・朝永(ベストカップル)
冬崎・九神(良き相棒)
ボブ・姫月(現場保全コンビ)
ヘンリー・花咲(お姉さん&ショタ)
立花・正義(正義とヒーロー)
響音・海東(なんだかんだいいコンビ?)
余り…殺陣山、琶鱈
みたいな感じかな?
主観あるんで間違ってるかもだが
はじまるべ
……次に、九神君の衣服。
九神君の実直さを表したような黒いスーツ……それは赤黒く染まっていた。
主に矢で貫かれた胸の周りが……ん?
響音「……その割には……」
響音「九神君の服……あまり血が飛んでないような……」
……前回、同じく心臓を貫かれた殺陣山の死体を思い出す。
あの死体は胸の辺りだけじゃない、他の部分にも血が流れ出て、凄惨な状態だった。
だけど、九神君は心臓を貫かれたにしては……
響音「……出血量が少ない?」
冬崎「……確かに、矢で撃たれてる割には、すね」
冬崎「よく見ると……この周りにも血はほとんど飛び散ってないっすね」
響音「……何かあるよね。これは」
周りを見れば、数滴……ホントに若干の血液が飛んでいるだけ。
不自然なほど血が飛び散っていない。
血がついているのは九神君の胸の傷の辺り、だけ。
この不自然さはいったい…?
【INFO】
・コトダマ【九神の衣服】を入手しました。
『九神の遺体の服は胸の傷の周辺以外は血がついていなかった。』
・コトダマ【遺体周辺の状況】を入手しました。
『九神の遺体の周りには少量の血が飛び散っているのみだった。』
……あとは、九神君の右手……その手のひら。
既に冷たくなっているその手を見てみる。すると……
響音「……何、これ?」
冬崎「……切り傷、っすかねえ?」
見れば、まるで包丁で刺されたかのような傷が掌についている。
傷自体は浅いから、これが致命傷になったわけではないと思うけど……
響音「昨日は九神君……こんな傷あったっけ?」
冬崎「……くかみん、割と浅い傷でもしっかり治療するタイプなんすよ」
響音「え?そうなの?」
冬崎「傷口に菌が入ったら大変、とか言ってね」
冬崎「前にちょっと擦りむいた時とか、あたしよく言われたんすよ」
響音「なるほど……」
だったら、少なくとも絆創膏や包帯と言ったものはつけるタイプだろう。
なのに、この傷はむき出しで放置されたまま。
そして、この傷は結構新しい……
何か気になるな……
【INFO】
・コトダマ【九神の手の傷】を入手しました。
『九神の右手の手のひらには、新しい刺し傷のようなものがあった。』
……最後に、武道場の襖を見てみよう。
武道場……最初に来た時は開かなかった、でも、キックをしてみたら襖は蹴破ることができた。
それも、簡単に。
そのわけは……
響音「……つっかえ棒?」
見れば、襖の溝の部分に木の棒が挟まっている。
……横に開こうとしたときに、あれにつっかえて開かなかったのか……
響音「……あんなのが挟まってたら開くわけないよね」
朝永「妙夢ちゃん、どうしたの?」
響音「朝永さん?……九神君の死体、私が第一発見者なんだけどさ」
響音「最初に来た時、武道場の襖があかなかったんだよ……あのつっかえ棒のせいでさ」
朝永「……つっかえ棒?」
響音「うん。両側の溝に一本ずつ置いてあるでしょ?」
響音「でも、部屋の内側にあれが挟まっていたって事は、これって……」
……密室殺人、なのかな?
朝永「え?そうなの?」
響音「だって……部屋の外からじゃあんな風につっかえ棒を挟むなんて無理じゃない?」
朝永「……んー……そうかなー?」
……そう、だと思うけど。
朝永「……でも、何で犯人はわざわざつっかえ棒をしたのかな?」
響音「そりゃ……部屋を出入り禁止に……」
朝永「……何のため、かなあ?」
響音「……そういえば……メリットは思いつかないような……」
朝永「……それに、他の方法もあるだろうに、何でわざわざつっかえ棒にしたのかな~?」
朝永「襖なら、簡単にこんなの破れちゃうのに……」
……確かに、現に私は簡単に蹴破ることができた。
……朝永さんの疑問点、もっともな事だけど……
響音「……何か朝永さんが真面目に意見を出すのってはじめてな気がするけど」
朝永「そこはかとなく酷いよ~!妙夢ちゃん!」
【INFO】
・コトダマ【武道場の襖】を入手しました。
『武道場の襖の溝には、つっかえ棒がはまっていた。
響音が武道場に到着した際、襖が開かなかったのはそのせいだったようだ。』
……現場はこのくらいか。
さて、次は……
現在の行動ポイント:11
モノクマメダル×26
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用
1 九神の部屋を捜査
……九神君の部屋に来てみた。
死ぬ直前に最後に目撃されたのはこの部屋の前……
うーん、何かないかな……ってあれ?
澄々「……」ウズウズ
響音「……澄々さん?」
澄々「あ、あら……響音さん」
響音「何してるの?九神君の部屋の前で……」
澄々「……実は、九神さんの部屋のドアノブに、気になるものを見つけまして」
響音「気になるもの?」
澄々「でも……大したこともないような気も……」
響音「ど、どっちなの!?」
……澄々さんの言ってることも気になるけど……
まずはどっちから調べようか?
安価↓2
1、部屋の中
2、部屋の外
2、選択
……澄々さんの気になること、一応聞いてみた方がいいだろう。
さて、調べてみるべきはドアノブと……
……一応、床とか?
安価↓2
1、ドアノブ
2、床
……よし、澄々さんに聞いてみようか。
響音「……澄々さん、何を見つけたの?」
澄々「実は、ドアノブをよく見てほしいんですの」
響音「ドアノブ……?」
……見てみる、けど……変わった様子なんて……
澄々「違いますわ!もっとよく見てくださいませ!」
響音「も、もっとよくって……」
……どこを見ればいいの…?
澄々「……ドアノブの下側ですわ。丁度死角になっている部分」
響音「最初に言ってよ……」
……ドアノブを下から覗きこんでみる。すると……
響音「……何もない?」
澄々「いえ、ここを見てください」
澄々「……血が、ついていますわ」
……血?
響音「え?どうして?」
澄々「……それは分かりませんわ」
響音「前から着いてたってわけじゃ……ないよね?」
澄々「はい!わたくしはこんな時でも掃除だけは忘れない女……」
澄々「断言いたします!昨日はこんなものありませんでしたわ」
澄々「……ですが、何故ここに血がついているんですの?」
……ドアノブの血……って事は九神君はここで襲われたって事?
でも、矢で撃たれたんならもっと血は出てるはずだし……
この程度の血の量ですむはずがない。
それとも……拭かれた、とか?
【INFO】
・コトダマ【九神の個室のドアノブ】を入手しました。
『九神の部屋のドアノブ、その廊下側の方には、ドアノブに少量の血痕が残っていた。
なお、澄々によれば昨日はこの血痕はなかったらしい。』
……そして、床の部分。
私がさっき考えた通り、九神君が襲われて、そのあと武道場に運ばれたんだとしたら……
それなら、床に血痕、もしくは拭いた形跡が……
響音「……ないね」
澄々「ええ、ありませんわね……」
澄々「余程の掃除のプロでないと拭き残しは出るはずなのに、ですわ」
……うーん……そうだとすると、犯人は掃除のプロ…?
となると、澄々さんしかいないわけだけど、それなら何でドアノブの下の血を拭いてないんだ?
響音「だとすると、九神君は襲われてない、っていうのが正しい、のかな?」
澄々「ですけど……それではドアノブの説明がつきませんわ」
響音「……血を塗った、とか?」
……でも、何のために?その意味は?
……駄目だ、分からないや……
と思っていると、地面に銀色に光るものがあった。
……何これ?
とりあえず拾い上げてみよ……
澄々「お待ちください!」
響音「え?」
澄々「……これ、カッターナイフの刃ですわよ」
え?
響音「あー……確かに素手で触るのは危ないね」
澄々「えっと……よろしければ、これ使います?」
……澄々さんからハンカチが差し出される。
響音「ありがとう、澄々さん」
……妙に手触りの良いそのハンカチでカッターの刃を拾い上げてみた。
……折れたカッターナイフの刃、かな?
それに見てみると、何やら接着剤……のようなものがついている。
澄々「……どうしてこんなところに落ちてますの?」
響音「……これって……」
……もしかして、この血痕の原因って……
【INFO】
・コトダマ【折れたカッターナイフの刃】を入手しました。
『九神の個室前の廊下には、折れたカッターナイフの刃が落ちていた。
そしてこのカッターナイフには接着剤のようなものがついている。』
【九神の部屋】
……一度、澄々さんと別れて部屋の中に入ってみた。
……九神君の部屋、整理が行き届いていて、無駄なものが一切ない。
すっぱりとした彼らしい部屋……
……さて、ここから何かを見つけられないか……
……気になるものは……って……
綺麗に片付いてる部屋の上で、若干浮いているといえる……
無造作にに散らかった机……
何か気になる……
安価↓2
1、机の上のメモ
2、机の上の工具セット
3、机の上のシャープペンシル
1、選択
……さて、まずはメモか。
これ……ボールペンで何か書かれてる。
書かれている文字は……
『ドアノブ』
……ドアノブ?
……ドアノブって、部屋のドアノブの事?
ドアノブと言えば、さっき澄々さんと一緒に血痕がついていたのを確認した。
響音「ドアノブに何かあるって事?」
となると……ドアノブの血痕、あれはただの血痕じゃない。
何か大きなヒント……それを持っている気がする……
【INFO】
・コトダマ『メモ用紙』を入手しました。
『九神の部屋に無造作に置かれていたメモ用紙。
それにはただ四文字、ボールペンで『ドアノブ』と書かれている。』
安価↓2
1、机の上の工具セット
2、机の上のシャープペンシル
続いて、工具セット……
今更だけど、男子は工具セットで……女子には裁縫セットが配られてるんだよね。
私は使わないけど……
……あれ、この工具セット……使われた形跡がある?
響音「……包まれてるビニールも破られてるし」
……となると、九神君はこの工具セットを使ったことがあるのか……
【INFO】
・コトダマ『九神の工具セット』を入手しました。
『部屋に置いてあった男子用の工具セット……
九神の物は使用された痕跡があった。』
というわけで眠いんでいったん切ります。お疲れ様でした。
次回は日曜を予定しています。よろしくお願いします。
おつー
>>534
ボブ並に名前がネタに走ってる海東吉都くんがいないじゃないか……そいやチャプター3まで海東くんの下の名前"きっと"じゃなくて"よしと"って思ってたわw
>>536
あっ...確認したら16人なはずだった
ちくせうちゃんと色ゲイは入れたのに
穴(意味深)だらけ絶望的ぃ!!
せっかくだし改訂版
響音 妙夢 (ひびきね みょうむ) 我らが主人公 チーズケーキ好き
朝永 蛍 (ともなが けい) naegi makoto アナグラム
火ノ宮 竜也 安価作成時は龍也 (ひのみや たつや) みんなのパパ
冬崎 真白 (ふゆさき ましろ) 九神につるぺた見られた
澄々 奇麗 (すみずみ きれい) 冬崎を元気付けたときは皆が泣いた
海東 吉都 (かいとう きっと) スリで正義とかホモい青ライダーの人やん...(名台詞
色鯨 極 (しょくげい ごく) いじりやすい&芸人っぽい オセロで「オレオ!!!」
立花 雅 (たちばな みやび) 当時ぶっちぎり人気No.1
正義 剛 (せいぎ つよし) 愛すべきキチガイ まさよし ごう ではない
ヘンリー·クローデル (ー) キャラ作成時 コミュ3、集中1のクズ→コミュ9、集中9
花咲 ユスリカ (はなさき ー) そこはかとなくビッチ臭、殺陣山「7点」
鳴神 楓馬 (なるかみ ふうま) いい社畜っぷり 成仏しろください
ボブ·サップ (すずき いちろう) あかんこれさくらちゃんの男版や!!(by>>1
姫月 療歌 (ひめつき りょうか) 放っておけない仲だった コミュ9、集中9のチート
殺陣山 湊 (たてやま みなと) 我らがシュウマイなロリコン七点男
九神 黒夜 (くがみ こくや) 最初噛ませかと思ったらそうじゃなかった庶民
雑ですまんな。みんな1スレ目から見返してみ、犯人とトリック分かりながら読むとまた違う面白さがある
自分>>541です
ちょっと捕捉ね、九神はキャラ作成時はくがみ こくやだったけど
5スレ目でキャラの名前確認時にはくかみ ですた
1ちゃんったらおっちょこちょいね、かわいいわかっこはあと
キチンと埋まりそうになったら減速していただけるのであれば僕は全然かまわないんですが……
雑談とか見るのも結構楽しいですしね。
では今日は21時から開始していきたいと思います。よろしくお願いします。
あと自分の回線のせいですね(8スレになっても終わってないの)
許せ……許せ……
そして……残るは一本のシャーペン。
……カチ、カチ、と鳴らして芯を出してみる。
出た、普通の黒い芯だ。……となると、何も変哲はないような……
……いや、じっくり見てみよう。
見てみれば、芯の先は若干尖っている、と言う事は……
これは何かを書くために使われた、と言う事だよね。
……失礼だと思うけど、ゴミ箱も見てみよう。
ゴミ箱の中身には、ただ一つだけ……
シャーペンの芯、そして、シャーペンが入っていたパッケージ……
他のゴミが入っていないところを見ると、これらは最近開けられたものだろう。
……うーん……
【INFO】
・コトダマ【シャープペンシル】を入手しました。
『九神の部屋に会ったシャーペン。何かを書いた形跡がある。
芯ともどもつい最近開けられたもののようで、部屋のゴミ箱の中にそのパッケージが捨てられていた。』
……さて、こんな所だろうか。
次はどこに行こうか……
現在の行動ポイント:10
モノクマメダル×26
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用
4、ヒント選択
モノクマメダルを使用します。(残り25枚)
『九神の致命傷……ボウガンで撃たれた事ではないとしたら?
手に傷をつけた事+αの方法でできないだろうか……
そういえば、人間はスズメバチに少し刺されただけでも死んでしまう……』
現在の行動ポイント:10
モノクマメダル×26
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
ごめんなさい、修正抜けてました。
モノクマメダル×25
【化学室】
……次に、化学室に行ってみることにした。
ここには危険な薬品も多いって聞いた……もしかしたら…
この部屋の薬品が何かに使われたのかもしれない。
……そう思って、薬品棚を見てみる。
…一番右の薬棚。ここに毒薬の類は置かれているようだ。
そして、一つだけ目立つマークの物を見つけた。
響音「…蜂のマーク?」
とりあえず取ってみて、瓶を軽く揺らしてみる。
……中に入ってるのは液体、みたいだけど……
火ノ宮「蜂の毒、と言う事ではないか?」
響音「火ノ宮君?」
火ノ宮「お前が化学室に入っていくのを見つけてな。追いかけてきたんだ」
響音「そうなんだ……そうだ火ノ宮君、蜂の毒、って?」
火ノ宮「ああ、蜂の毒は少量でも生物を殺す恐ろしいものだ……」
火ノ宮「アナフィラキシー・ショックとも呼ばれるな。人間の免疫反応が過剰反応を起こし…」
火ノ宮「放っておけば死に至ることもある」
響音「死って……」
火ノ宮「一応、食物アレルギーなどもこれに分類されるからな。こういうのには多少詳しい……」
火ノ宮「……それがラベルの通り、蜂毒の類だとしたら……」
火ノ宮「かなりの危険物だと思うぞ」
響音「……少しの量でも人を殺しちゃうんだよね」
火ノ宮「……ああ」
……危ない、これを開けて確認しようものなら私……
……でもこれ開封済みみたいだけど……
【INFO】
・コトダマ【蜂の毒】を入手しました。
『化学室には蜂由来と思われる液体の毒物が置いてあった。
なおこの瓶は響音が見つけた時には開封済みとなっていた。』
…ここで気になるのはこのくらいかな?
次は……
現在の行動ポイント:9
モノクマメダル×25
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
2、朝永に聞き込み
……一度考えを整理するために戻ってみよう。
そういえば朝永さん……何かを気にしていたような……
【武道場】
朝永「ん……うーん……」
……何かファイルとにらめっこしている朝永さん、どうしたんだろう。
響音「どうしたの?」
朝永「あ、妙夢ちゃん……ちょっと気になるんだよ~……」
響音「気になるって……何が?」
朝永「何かこのファイル、おかしい気がするんだよ!」
響音「おかしい?」
朝永「何か……何か書き方が違う気がするんだよ!」
書き方が……違う?
……詳しく聞いてみるべきだろうか?
本日ラスト
安価↓2
1、モノクマファイルの事
2、昨日の夜の事
3、自由安価
1、選択。
それじゃ早いけど今日はここまで。
次回は火曜日予定っす。お疲れ様でした。
お疲れ様です。
今日はいつもより若干遅れて21時半くらいに開始します。
よろしくお願いします。
1、選択
響音「ファイルの書き方が違うって……」
響音「何か気になる事でもあったの?」
朝永「うん。何か今回のファイルって……」
朝永「肝心な事をはっきり言ってない感じな気がする!」
……そう言われてファイルを確認してみる。
『被害者は九神黒夜。死体の胸には矢が撃ち込まれており、それが心臓を貫通している。
死亡推定時刻は22時10分ごろ。死体発見現場は校舎五階、武道場。
また、矢の材質は鉄製であり、射出のためにはボウガンが使われたと思われる。』
朝永「見て!今までだったら何で死んじゃったのか、そういうのは書いてあったじゃん!」
朝永「……おかしいよ、これ……」
響音「モノクマが面倒くさがって、とか?」
朝永「でも、これは裁判を平等に進めるためって言ってたよね?」
朝永「……少なくとも、死因が分からないと平等には進まないんじゃ……」
……言われてみれば確かにそうだ。
死因が変われば当然使われたトリックも変わる……はず。
今まで死因に関してははっきりしていたモノクマファイルがこんな記述をしているなんて……
いっそモノクマに聞いてみるべきか?
【INFO】
・コトダマ【モノクマファイルの記述】を入手しました。
『今回のファイルは死因に関しては明確に記入されていない。』
安価↓2
1、昨日の夜の事
2、自由安価
響音「昨日の夜、何か変わったことはなかった?」
朝永「昨日?昨日は……」
朝永「……ごめん。あんまり覚えてないや」
……だよなあ。
響音「……昨日はあんな状態だったもんね」
朝永「うん……覚えている事って言ったら」
朝永「火ノ宮君があったかかったこととか……」
響音「うん……」
朝永「火ノ宮君がいい匂いだったこととか……」
響音「……うん」
朝永「……火ノ宮君が優しかったこととか」
響音「……うん?」
……火ノ宮君だけなの?
響音「……それだけ、かな?」
朝永「し、仕方ないよ!昨日はずっと火ノ宮君といたんだもん!」
朝永「それ以外の事あんまり覚えてないし!」
……うーん……やっぱりいつもの朝永さんだったかー……
【INFO】
・コトダマ【朝永の証言】を入手しました。
『昨日の朝永は空腹によって意識がもうろうとしていたため火ノ宮に関する事しか覚えていなかった。
……のろけ?』
……聞けるのはこのくらい、だろうか。
よし、次に行ってみよう。
現在の行動ポイント:8
モノクマメダル×25
安価↓2
1、捜査…場所を指定
2、聞き込み…人物を指定
3、考察…コトダマを指定
4、ヒント(モノクマメダル一枚使用)
2、モノクマに聞き込み
……一応、聞いてみようか。
響音「……モノクマ、見てるんでしょう?」
モノクマ「はいはい?」
……聞いてみたらすぐ登場。やっぱり早い。
モノクマ「まあね!ボクの反応速度は神速のインパルスと称される、超光速の……」
響音「そういうのを聞いてる時間はないんだよ…」
モノクマ「……まあいいよ、ボクとしては機嫌がとてもいいからね!」
モノクマ「生徒の暴挙の一つや二つ、三つや四つ飛んで那由他まで余裕で許す心構えなのだ!」
……つまり、今日は機嫌がいい……そういうことなのか?
それならそれで丁度いいけど……
さて、何について聞くとしようか?
安価↓2
1、モノクマファイルについて
2、機嫌のいい理由について
3、自由安価
……そこまで言われるときになるんだけど。
響音「機嫌がいいって……どういうことなの?」
モノクマ「あれ?聞く、聞くの?聞いちゃいますの?」
……ウザい……
響音「……そこまで言われるときになるよ……」
モノクマ「うぷぷ!だよねえ!可憐なるマスコットのボクの裏事情、知りたいに決まってるよねえ!」
モノクマ「実はね……デキちゃったんだ。ボク」
響音「な、何が?」
モノクマ「デキコンって奴だよ!何の略かわかる?」
響音「……」
モノクマ「正解は『できちゃったぜミッションコンプリート』の略でした!ここテスト出でるよ!」
響音「……んな略しかた効いたことないし……」
モノクマ「うぷぷぷ……まあ勉強しておいてね!」
モノクマ「簡単に言えば、ついにボクの念願がかなったってところかな!」
響音「……え?」
モノクマ「いやー……こんなつまらないコロシアイ学園生活を送らせたかいあったよ!」
モノクマ「これで心置きなく皆を卒業させられるってもんだよ!」
……目的が達成された?
響音「あんたの目的は……」
モノクマ「あ!そこまでは言えないかな!どうしても知りたいなら……」
モノクマ「まずは裁判で生き残ってからにしてください!」
……だよね。
これも気になる事だけど、まずは裁判だ。
【INFO】
・コトダマ【モノクマの目的】を入手しました。
『モノクマによれば、このコロシアイ学園生活においてのモノクマの目的が達成されたとのことだった。』
安価↓2
1、モノクマファイルについて
2、自由安価
了解っす。
1、選択
……よし、本題に入ろう。
響音「……今回のモノクマファイルだけどさ」
モノクマ「ああ……響音さんはやっぱり気づいちゃったか」
響音「……気づいたのは私じゃないけどね」
響音「何で今回のファイル、死因に関しては書いてないの?」
モノクマ「……まあ、今回死因を書いてしまうと」
モノクマ「平等に裁判を行う事の出来ない危険性があったから……かな?」
響音「……平等?」
モノクマ「……うぷぷ、まあわかりやすく言えば……」
モノクマ「料理人が隠し味の事を客にいちいち説明するかな、って事だよ!」
響音「……どういうこと?」
モノクマ「そんくらい考えろ!ボクもグレーゾーンの言い回しで精一杯なんだよ!」
モノクマ「……うぷぷ。それじゃあもういいかな?」
……そう言うとモノクマはすぐに消えてしまった。
【INFO】
・コトダマ【モノクマの証言】を入手しました。
『今回のファイルに死因が書かれていない理由は、裁判を平等に進めることができない危険性があるからとのことだった。』
キーン、コーン……カーン、コーン……
『うぷぷぷ……始まる、始まるよ……』
『最終決戦!』
『ラグナロク!』
『ファイナルバトル!』
『世紀末!……な最後の戦い、ラストの学級裁判!』
『うぷぷ……いいものが見られるとボクのハートもビートしてるよ……』
『では皆さん!校舎一階にある、赤い扉に入ってください!』
『うぷぷぷ!それじゃあ後でね~!』
【INFO】
・事件解決に必要なコトダマが回収されました。捜査パートを終了します。
響音「……あのままアナウンスに行ったのか」
……さて、証拠は集まった……と思うけど。
今回の証拠、すべて合わせても核心にはたどり着けない、気がした。
……何というか……
……モノクマの言葉が引っかかった。
……モノクマの目的は達成されたという言葉が。
響音「…だけど……」
……すでにカードは配られた。
だとしたら、私にできることは……
このカードで、勝負する事だけ。
そして見つけるんだ……
この事件の、真相を……!
【INFO】
・捜査パートが終了しました。次回は学級裁判パートです。
では今日はここまでっす。
裁判書き溜めモードに入るためしばらくお休みに入ります……すまんな。
一応言っておくと今回コトダマは少ないのが仕様なので気にしないでね。
それではお疲れ様でした。
【校舎一階 エレベーター前】
……ついに五回目となる裁判。
モノクマが言うには『最後の裁判』との事だが……
……そんなことを考えながらエレベーターの前に着く。
火ノ宮「……来たのか」
朝永「妙夢ちゃん……」
……エレベーター前には既に皆がそろっていた。
海東「……」
澄々「……あ、あの……」
冬崎「……」
色鯨「……気まずいのう……」
……既に私を含めて残り七人。
始めと比べて随分減ったものだ。
響音「……みんな、どうだった?」
色鯨「どうもこうも……オレは調べてないしな……」
色鯨「冬崎!何かなかったんかい!」
冬崎「……まあ、裁判で話すっす……」
……今までムードメーカーの側面も持っていた冬崎さん。
そんな彼女がいつもより口数が少ない。
澄々「えっと……」
澄々「ふ、冬崎さん!いつもの明るさはどうしたんですの!」
海東「……やめとけ、お嬢さん」
海東「あんただって鳴神を亡くしたとき、似たような感じだったろ」
澄々「……あ…」
火ノ宮「……大切な人間を亡くすのはそういう事だ」
火ノ宮「ましてや……冬崎はそれが二度目だものな」
冬崎「……」
朝永「……冬崎さん……」
朝永「……みんな、早く行こうよ」
朝永「……こんな悪夢みたいなこと、終わらせないと」
……悪夢、か。
……ここに来てから何人の死を見てきただろうか。
確かに、悪夢、だけど……
モノクマ「でもそれも今回で終わりなんですよね!」
冬崎「……モノクマ」
海東「……てめえ、いつの間に……」
モノクマ「うぷぷ……いつもの神出鬼没って奴だよ!」
色鯨「……ちゅーか、今何つったん?」
色鯨「今回で終わりって……どういうことや?」
モノクマ「言葉の通りだよ!この裁判が終わり次第、このコロシアイは終わりにするって言ってんだよ!」
モノクマ「うぷぷ……いやー、ボクもとっても気分がいいしね!」
色鯨「ま、マジか!」
火ノ宮「……またいつもの屁理屈で取り消すのではないか?」
モノクマ「そんなことしないよ……子供じゃあるまいし……」
モノクマ「……まあ、でもこの裁判に勝ち抜いてもらわないと生き残ることはできないんですけどね!」
澄々「……」
澄々「……つまり、ここでクロを突き止めれば」
澄々「わたくしたちは、外に出られるというわけですの?」
モノクマ「イエス!オフコース!」
海東「……九神の奴……」
海東「……いや、今回のクロもそうか、もう少し待ってりゃ出られたじゃねえか……」
響音「……海東君」
……九神君、今回の被害者。
いつも私たちの先頭に立ってまとめてきた、カリスマを持つリーダー。
言い方は辛辣で、自分の事を暴君と称していたけど、誰よりも皆の事を考えていた。
……そんな彼を殺害した人物。
それはいったい、誰なんだろう?
……皆はエレベーターに乗り込んだ。
早く私も行かなければ。
……そして、始まる。
最後の命がけの……
命がけの……学級裁判!
【コトダマ一覧】
【モノクマファイル5】
・被害者は九神黒夜。死体の胸には矢が撃ち込まれており、それが心臓を貫通している。
死亡推定時刻は22時10分前後。死体発見現場は校舎五階、武道場。また、矢の材質は鉄製であり、射出のためにはボウガンが使われたと思われる。
【海東の証言】
・海東は昨日の22時前から九神と一緒校舎側にいた。そして、そのあと九神の死亡推定時刻の少し前に個室前で別れたという。
【九神の様子】
・海東と別れる直前の九神は、何かを悟ったような表情をしていたという。
【ボウガンの矢】
・九神の胸に刺さっているのはボウガンの矢。ボウガンなら素人でもある程度使うことはできる。つまり、技術は関係なく誰でも矢を撃つこと自体可能だった。
【九神の衣服】
・九神の遺体の服は胸の傷の周辺以外は血がついていなかった。
【遺体周辺の状況】
・九神の遺体の周りには少量の血が飛び散っているのみだった。
【九神の手の傷】
・九神の右手の手のひらには、新しい刺し傷のようなものがあった。
【武道場の襖】
・武道場の襖の溝には、つっかえ棒がはまっていた。響音が武道場に到着した際、襖が開かなかったのはそのせいだったよう だ。
【九神の個室のドアノブ】
・九神の部屋のドアノブ、その廊下側の方には、ドアノブに少量の血痕が残っていた。なお、澄々によれば昨日はこの血痕はなかったらしい。
【折れたカッターナイフの刃】
・九神の個室前の廊下には、折れたカッターナイフの刃が落ちていた。そしてこのカッターナイフには接着剤のようなものがついている。
【メモ用紙】
・九神の部屋に無造作に置かれていたメモ用紙。それにはただ四文字、ボールペンで『ドアノブ』と書かれている。
【九神の工具セット】
・部屋に置いてあった男子用の工具セット…… 九神の物は使用された痕跡があった。
【シャープペンシル】
・九神の部屋に会ったシャーペン。何かを書いた形跡がある。芯ともどもつい最近開けられたもののようで、部屋のゴミ箱の中にその パッケージが捨てられていた。
【蜂の毒】
・化学室には蜂由来と思われる液体の毒物が置いてあった。なおこの瓶は響音が見つけた時には開封済みとなっていた。
【モノクマファイルの記述】
・今回のファイルは死因に関しては明確に記入されていない。
【朝永の証言】
・昨日の朝永は空腹によって意識がもうろうとしていたため火ノ宮に関する事しか覚えていなかった。……のろけ?
【モノクマの目的】
・モノクマによれば、このコロシアイ学園生活においてのモノクマの目的が達成されたとのことだった。
【モノクマの証言】
・今回のファイルに死因が書かれていない理由は、裁判を平等に進めることができない危険性があるからとのことだった。
・響音のデータ
発言力 ☆☆☆☆☆☆+☆☆
集中力 ☆☆☆☆☆☆☆+☆☆
スキル
・気合……消費集中力0、気合を入れることで集中力を少量回復。好きなタイミングで裁判中一度のみ使用可能
・応急処置……消費集中力2、発言力にダメージを受けた際に使用することで、発言力を回復する。
・抜群の集中力……集中力の最大値が2増える。
・二段ツッコミ……反論ショーダウン時使用可能。集中力を1つ使用して一度に2個まで言刃を提示できるようになる。ただし、論破するウィークポイントは同じ場所でなければならない。
・幸せ呼び……コンマ判定時、その数値を+10
・クリーンアップ……ノンストップ議論・反論ショーダウン時使用可能。集中力を3消費して、論破・同意できるウィークポイントの数を減少させる。
・注目の発言力……発言力の最大値が2増える。
学 級 裁 判
開廷!
モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めます!」
モノクマ「学級裁判の結果はお前らの投票により決定されます」
モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおきですが……」
モノクマ「間違った人物を指摘した場合は、クロ以外がおしおきとなり……」
モノクマ「みんなを欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」
モノクマ「さーて!オマエラ!気合入れて頑張れよ!」
モノクマ「この裁判こそが……最後の最後なんだかんね!」
モノクマ「これさえ勝ち抜けば……オマエラが望んでいた……」
モノクマ「外の世界に出る権利を与えます!」
冬崎「……外の世界に出る権利、っすか」
冬崎「……くかみん、死んでから願いがかなうなんて……」
響音「……」
……冬崎さんがポツリとつぶやいた。
火ノ宮「……元気を出せ、とは軽々しくは言えんが、前を向け」
火ノ宮「そうやってうつむいているのを九神が見たらどう思う?」
澄々「ですわよ。冬崎さん」
澄々「……それに、ここでクロ以外が処刑されること」
澄々「それも九神さんが望んでいない事だと思いますわ」
冬崎「……そうっすね」
冬崎「よし!切り替えていくっす!」
色鯨「おう!それでこそ冬崎や!」
海東「……だけどよ、冬崎、今回は割とおかしい点が多いぞ?」
冬崎「……ま、昨日夜にくかみんと会ってた海東君はそう思うっすよね」
朝永「……九神君と会ってた?」
火ノ宮「そうなのか?」
海東「……ああ」
……海東君、ここでそんなこと言ったら……
色鯨「……じゃあお前が犯人やないのか?海東?」
色鯨「昨日の夜に会ってたとしたら、お前が一番怪しいもんな!」
澄々「……ちなみに、それは何時くらいの事なんですの?」
海東「……二十二時前に俺はあいつと校舎側で合流した」
海東「そのあと……夜のモノクマアナウンスが鳴ったあたりで俺達は夜時間だから寄宿舎に戻ろうとしたんだ」
冬崎「……ちなみに、寄宿舎に帰ってきてるところはあたしが目撃してるっすよ」
海東「それで、二十二時十分過ぎ……あいつと部屋の前で別れてるんだ」
色鯨「……なんやそれ!証拠揃いすぎやんか!」
色鯨「死亡時刻も確か二十二時十分あたりやったろ!完璧や!」
朝永「うーん…でも単純すぎる気がするよ~」
色鯨「物事は単純に解決できるもんなの!」
……確かに、これだけ見れば一番怪しいのは海東君。
だけど、私はそうは思えない。
その証拠は……何かないだろうか……
【ノンストップ議論 開始!】
<【モノクマファイル5】]
<【海東の証言】]
<【シャープペンシル】]
<【朝永の証言】]
<【モノクマの証言】]
色鯨「断言するで!海東なら九神を殺せるやろ!」
海東「俺は【犯人じゃない】!」
色鯨「犯人はみんなそういうやろ!」
朝永「えー、でもー……」
色鯨「でもやない!海東は九神と別れる直前……」
色鯨「寄宿舎で【ボウガンを撃った】んや!」
澄々「わざわざ寄宿舎で、ですの?」
色鯨「そうやで!武道場に【死体を移動させた】のも……」
色鯨「その方がばれづらいからや!」
朝永「『寄宿舎から武道場に運ぶのは面倒くさいよ』……」
色鯨「犯行を隠すためならそのくらいやるやろ!」
火ノ宮「だからと言って、わざわざ武道場で、か?」
安価↓
色鯨「ボウガンで撃ったのは間違いないやろが!」
色鯨「ていうか、海東ができるかできないかっちゅー話やろ!」
響音(あれ?間違えた?)
発言力 8→7
響音(……死因の話はまだするべきじゃないかな……)
響音(まずは海東君の無実を証明しないと)
響音(……海東君の行動を振り返れば、わざわざ寄宿舎に戻る必要はないはず……)
響音(それをついてみよう)
安価↓
応急処置使用可能
響音「それは違うよ」論破!
響音「そうだよ……死体を移動させるなんて……そんなのやる必要はないんだよ!」
色鯨「はあ?何でや?」
色鯨「部屋の前に死体が転がっとったら犯行がばれるから移動させたんやろ!」
響音「……だったら、校舎側ではじめから犯行を行えばいいんだよ」
響音「海東君は、校舎側で九神君と合流したんでしょ?」
響音「そっちの方がわざわざ寄宿舎から死体を運ぶより楽だと思うけど……」
色鯨「な、なるほど……確かに…」
色鯨「じゃあ寄宿舎で殺さないといけない理由があったんや!」
色鯨「……寄宿舎で自分の個室のドアを開けるときに油断する隙を狙って」
色鯨「後ろからズドン!とか……」
冬崎「……いや、それも無理があるっしょ」
火ノ宮「だな」
朝永「うん、そうだよ」
色鯨「え!?何でみんなそんなこと言うねん!」
火ノ宮「……お前以外理由は分かってるからだよ」
色鯨「マジで!?」
……その通りだ。
今回使用された武器、それの状態……それが理由だ。
【証拠を提示しろ!】
安価↓
響音(これで証明できる!)解!
響音「今回の使われた凶器……ボウガンでしょ?」
響音「ボウガンの矢は真っ直ぐ飛んでいくよね?
色鯨「あ、ああ……」
響音「……矢は九神君のどこに刺さってた?」
色鯨「そりゃ九神の胸に……あ!」
火ノ宮「その通りだな。矢が胸に正面から刺さっている以上、後ろからというのはありえん」
火ノ宮「ならば、後ろを取るために寄宿舎に行く必要はないはずだ」
澄々「……それに、気づかれないように不意を衝いて殺すのなら、何でボウガンなんですの?」
澄々「ボウガンなんて隠すのに不便なもの、使う必要がありませんわ」
色鯨「お、おう……」
朝永「……ボウガンって……流石に隠せるほど大きくないよね~」
響音「うん、これらの理由から、海東君が殺したって可能性は低いと思うんだよね」
響音「もっとスマートなやり方があるのに、なんでわざわざ海東君は寄宿舎に戻って……」
響音「しかも、再度武道場に行ったの?」
響音「理由が見つかるなら……別だけどさ」
色鯨「……ありませんです、はい」
……なぜ敬語?
冬崎「……理由となると、寄宿舎側の人間に罪をかぶせるためっすかねえ?」
響音「ふ、冬崎さん?」
冬崎「……いや、悪いっす、単純に仕事柄の癖、みたいなもんっすよ」
冬崎「あえて不可解な行動をとる事で、自らの疑われる可能性を消す……」
冬崎「そういう可能性もあるんじゃないすか?」
海東「……おい、お前は何か俺に恨みでもあるのかよ……」
冬崎「……恨みっすか?」
冬崎「……まあ、海東君がクロなら大ありっすけど」
朝永「ふ、冬崎さん……やめなよ~」
冬崎「……はあ、まあいいっすよ」
冬崎「実際問題、それなら何で隠しづらいボウガンを凶器に選んだのか、とか」
冬崎「何故お得意の変装術を使わなかったのかとか、疑問点はたくさんあるっすから……」
冬崎「とりあえず、海東君の疑いは保留ってことにしとくっす」
海東「とりあえず、って……お前な……」
澄々「……九神さんの事、やっぱり響いてますのね」
色鯨「……そやな」
……いつも冷静な冬崎さんがこんな風に感情的になるのも珍しい。
やっぱり、一番仲の良かった九神君の死は……
冬崎「…まあ、海東君に犯行が不可能ってことで話すと……」
冬崎「次に問題になるのは、あの密室ってことになるっすね」
朝永「密室?」
響音「うん、そうなんだよ……」
響音「私が九神君の死体を発見する前の事なんだけど……」
響音「武道場の襖……開かなかったんだよね」
色鯨「開かんかった?」
火ノ宮「なるほどな……となると犯人は、武道場を何らかの方法で密室にしたという事か」
澄々「……密室って、何が原因でしたの?」
澄々「あの部屋は鍵なんてかけられない構造でしたし……」
響音「……うん、密室の原因は……」
……部屋の内側……あれの事だろう。
【証拠を提示しろ!】
安価↓
響音(これね!)解!
響音「武道場の襖の溝の部分……あそこにつっかえ棒が挟まってたことなんだよね」
色鯨「原始的やな!」
澄々「つっかえ棒ですのね……なるほど、それならば……」
澄々「部屋の内側から鍵をかけることが可能ですわね!」
澄々「……あら?」
海東「部屋の内側からかけられても何の意味もないだろ?お嬢さん」
海東「響音が第一発見者で、その時には部屋の中に誰もいなかったんだからよ」
海東「……だよな?響音」
響音「うん。そうなんだよ……」
響音「部屋の中には誰もいなかったから……」
九神君の死体……それを除いてだけど。
冬崎「うーん…隠れる場所とかはなかったんすか?ロッカーの中とか?」
響音「ロッカーの中は流石にない、と思うけど……」
響音「というか、みんなはほとんど同時に武道場に来たでしょ?」
響音「それを私はキチンとみてるし……ロッカーから出てきた人なんていないと思うよ?」
冬崎「なるほど……了解っす……ってことは……」
冬崎「……響音ちゃんしか密室を作れる人はいないっすね」
……え?
冬崎「……第一発見者である響音ちゃん」
冬崎「つまり、あたしら全員が来る前に部屋の中に入っていたのは響音ちゃんだけ」
冬崎「それなら、部屋の内側につっかえ棒を置いておいて……」
冬崎「あたかも密室であったかのようにふるまうことも可能っすよね?」
響音「そ、そんな……私は……」
海東「おい、冬崎!響音がそんなことするわけねえだろ!」
朝永「妙夢ちゃんはそんなことしないよ!」
朝永「誰よりも殺し合いを否定してた妙夢ちゃんが……」
冬崎「……でも、これしか考えられないんすよ……」
冬崎「あたしだって認めたくねーっすけど……」
響音「冬崎さん……」
響音「でも、私じゃないよ!」
火ノ宮「……響音、何かないのか?お前の無実を証明できるものは……」
無実を証明するもの……
何か……何かないのか?
響音「……部屋の密室は、襖の溝につっかえ棒が挟まっていたことが原因だった…」
だけど、部屋の内側につっかえ棒を置くなんて……
部屋の内側にいないとできない……
響音「……」
冬崎「……反論はないんすか?」
澄々「響音さん……」
朝永「妙夢ちゃん……何かいってよ……」
く……まずい……
このままだと私が容疑者になっちゃう……
私は……私は……九神君を殺してなんかないのに……
なにか、何かないのか…?
色鯨「……あのー」
響音「……」
海東「っ、響音!何か思い出せ!」
火ノ宮「……部屋の内側に何か仕掛けがないのか?」
色鯨「いや、そんなん別に……」
朝永「そんなのなかったよ~……私も気になって調べたんだけど……」
朝永「襖のサイズに丁度いい棒が挟まってただけだったよ~?」
色鯨「……もしもし、皆さん?」
澄々「でしたら、ロッカー以外の場所に犯人が隠れていたとか……」
海東「いや……隠れられそうな場所、あんなただ広い場所にはないだろ?」
澄々「……でしたら、やはり……」
色鯨「あのー、ちょっと聞いてもらっていいかー?」
海東「……何だよ、色鯨?」
澄々「一応、議論中なので静かにしていただけませんか?」
色鯨「……おい、心に痛いんやけど……」
色鯨「いや、なんつーか……皆難しく考えすぎやないか?」
火ノ宮「……何がだ、色鯨?」
朝永「うーん……」
朝永「もしかして、色鯨君……何か気付いたの?」
色鯨「お、おう……」
海東「……当てにならねーな」
澄々「大丈夫ですの…?また的外れな事を言うのでは……」
冬崎「論破用のコトダマの準備はしとくべきっすかね……」
色鯨「酷いなおい!火ノ宮!何かフォローを……」
火ノ宮「……すまんな」
色鯨「謝んなよこんちくしょう!よけい惨めやんか!」
……色鯨君、どうしたんだろう。
何か気付いたの……?
……今は少しでも情報が欲しい時だ。
響音「……色鯨君、何かあったの?」
色鯨「おう、皆なんか難しいこと言っとったけど……」
色鯨「別に棒を挟むくらいなら部屋の外からでも出来るんやないの?」
……え?
冬崎「いやいや……襖の溝にぴったりの棒がはまってたんっすよ?そんなこと無理っしょ!」
色鯨「いや、無理やないやろ!」
色鯨「襖の構造上そんなの簡単にできるやん!」
……襖の構造上?
……少し思い出してみよう。
……武道場の襖は一般的な襖と同じ、横にスライドさせて開けるタイプだ……
押入れとかサッシとか……そういうものを思い出してくれるとイメージしやすいだろう。
それの構造上、簡単にできるって……
色鯨「いや、例えば襖と壁の間に棒を挟んで出るとかさ……」
海東「そしたら部屋の外に出れなくなるだろ?」
色鯨「いや、そうやなくて……ああもう何て説明すればいいんや!」
……襖と壁の間に棒を挟む?
……色鯨君のくれたヒント……何か役に立ちそう。
それを使って……部屋の外からでも密室を作る方法を考えるんだ!
【ロジカルダイブ 開始!】
[question1!]
Q、襖を塞いだ直接の原因となったのは?
1、ボウガン 2、棒 3、接着剤
[question2!]
Q、襖を塞いでいた物の大きさは溝に対して……?
1、大きい 2、ぴったり 3、小さい
[question3!]
Q、部屋の外側から密室にするにはそれをどう置けばよい?
1、溝にぴったりはめる 2、溝に対して立ててはめる 3、溝に対して斜めにはめる
安価↓
響音(推理は繋がった!)解!
響音「……そうか、本当に単純な事なんだよ!」
響音「犯人は、あらかじめ溝上に棒を置いて外に出たんだ!」
澄々「ひ、響音さんまで何を言ってますの?」
澄々「部屋の内側で棒を置いてしまえば犯人まで出れなくなるのでは……」
響音「そうじゃないんだよ、ポイントは棒の大きさが溝に対してぴったりって事なんだ」
響音「多分犯人は出るときに棒を溝に対して斜めに……襖の横に置いたんじゃないかな?」
火ノ宮「……どういうことだ?」
冬崎「……なるほど、そういう事っすか」
冬崎「溝の上に棒を斜めに置く、つまり、襖に寄りかかる感じで棒をはめ込んだって事っす」
冬崎「そうすれば、部屋の外に出ることもできるし……」
海東「……部屋の外から襖を閉めれば、部屋の外からでも密室を作れるってわけか」
澄々「ええ、ドアを閉めるときに、寄りかかった棒がだんだんと倒れていきますし……」
澄々「棒のサイズが溝の大きさと同じなら、完全に倒れきった時に丁度襖の溝にはまりますわね」
響音「うん、そうやれば外からでも密室は作れる……」
響音「つまり、私以外にも密室の作成はできるってわけだよ!」
色鯨「そういう事やで!」
朝永「……色鯨君が解いたわけじゃないけどね」
色鯨「解けなかったんやない!ただボキャブラリーがなかっただけや!」
……でも、色鯨君がそれに気づいてくれて助かった……
響音「ううん、色鯨君が言ってくれなかったら分からなかったよ」
響音「難しく考えすぎちゃった……ありがとね」
色鯨「おう!これからもどんどん頼るんやで!」
澄々「……ファインプレーですの……」
火ノ宮「うむ……見事だった……」
色鯨「……やったぜ!初めて貢献した気がする……!」
響音「とりあえず、これで密室の事に関してはいいよね?」
響音「部屋の外からでも密室は作れる以上……」
響音「私だけが容疑者じゃない……」
……そう、議論は振出しに戻る。
冬崎「うーむ、どうするっすか?」
冬崎「誰でも密室を作れる以上、密室から犯人を割り出すこともできないし……」
冬崎「最後に別れた海東君も犯行を行うのが厳しいとなると……」
海東「うーん、犯人候補はいなくなっちまうな……」
朝永「だよねえ……」
火ノ宮「……一つ確認なのだが」
冬崎「え?何すか?」
火ノ宮「冬崎、お前は一応九神の検死を行ったんだろう?」
火ノ宮「それならば、何かそこから気づいたことはないのか?」
色鯨「せや!そっからなんか割り出せるかもしれへんで!」
冬崎「何か……と言われてもなあ……」
冬崎「一応、くかみんの死体を調べた結果を言っとくと……」
冬崎「まず気になるのは出血量がめちゃくちゃ少ない事っすね」
澄々「出血量、といいますと?」
冬崎「普通、胸を矢で撃たれたら大量の血が出るんすよ」
冬崎「なのに、妙にそういう出血が少なかったな、って」
響音「出血が少ない……」
……そういえば、それが奇妙なんだ。
前の事件を思い出してみる。
心臓を刺されたボブさん。あの時は本人の返り血で床の広い範囲が血に染まっていたし……
……同じく、杭で自らの胸を刺した殺陣山。あいつはそれを隠すためにあらかじめ輸血パックで出血を誤魔化していた。
この二人の事件を見ている以上、胸を矢で射られた九神君の出血量が少ないのは気になる。
海東「そういう場合って何が原因なんだ?」
冬崎「うーん、考えられるのは矢を胸で射られる前にくかみんが死んでいた……とかっすかね?」
冬崎「そうすれば、心臓は止まってる状態から撃たれるわけだから出血はそこまでしないっすね……」
色鯨「あん?だけど死因は胸に突き刺さった矢だったよな?」
色鯨「それはおかしいやろ?」
澄々「ですわよ?モノクマファイルには一応嘘は書いていないわけですし」
モノクマ「まあね!ボクは基本的に公平な裁定者だからね!」
……そう。モノクマファイルには嘘はない。
嘘はないからこそ……これは問題なんだ!
【ノンストップ議論 開始!】
<【モノクマファイルの記述】]
<【メモ用紙】]
<【武道場の襖】]
<【遺体周辺の状況】]
<【モノクマの目的】]
色鯨「九神の死因は『胸に突き刺さった矢』やろ!」
色鯨「というかアレ以外考えられへんって!」
澄々「あんなもの刺されてしまったら死んでしまいますもの!」
澄々「それに、モノクマファイルには今まで【嘘はありません】わ」
澄々「それに【書かれている死因】があの矢である以上は……」
澄々「九神さんは矢で撃ち殺されたのです!」
冬崎「となると……『血を抜き取ってから武道場に移した』とか……」
冬崎「そういうことが考えられるっすけど」
朝永「うーん、そうなのかな~?」
安価↓
響音「それは違うよ!」論破!
響音「いや……今回のモノクマファイル、死因は書かれてないんだよ」
澄々「え、ええ?」
響音「ほら、よく読んでみてよ」
『被害者は九神黒夜。死体の胸には矢が撃ち込まれており、それが心臓を貫通している。
死亡推定時刻は22時10分前後。死体発見現場は校舎五階、武道場。
また、矢の材質は鉄製であり、射出のためにはボウガンが使われたと思われる。』
響音「……ほら、『死体の胸には矢が撃ち込まれている』とは書かれているけど……」
響音「死因、とは明確に書かれてないんだ」
色鯨「こ、細かいな!」
冬崎「……なるほど、ロジックの一種っすね」
冬崎「嘘はつかない(重要な事を隠さないとは言っていない)って奴っすね!」
海東「……ひん曲がった人間がやりそうな手口だな、おい……」
モノクマ「全く、誰だよそんなひん曲がった人間は!」
海東「お前だよお前……」
モノクマ「だからボクは人間じゃないっての!」
澄々「た、ただ単に書き忘れたという可能性は……」
……いや、書き忘れてなんかいない。
モノクマは意図をもってこのことを書かなかった。
それはあいつ自身から証言を聞いているんだ。
【証拠を提示しろ!】
安価↓
響音(これで証明できる!)解!
響音「……いや、アイツは何か考えがあって隠してるんだよ」
響音「あいつ自身が言ってたの。『今回は死因がばれたら裁判を平等に進められない』って」
澄々「そ、そうなんですの!?」
冬崎「死因が……ばれたら?」
海東「そりゃものすごく重要そうだな……」
モノクマ「うぷぷぷ……、まあそういう事なんだよね」
モノクマ「死因によっては犯人が大きく特定される事件ってのもあるんだよ……」
モノクマ「例えば、凶器が「モップで殴る」とかだったら澄々さんを皆疑うでしょ?」
モノクマ「それだからこそ、ボクもある程度は情報を統制するのです!」
色鯨「……その理由は?」
モノクマ「面白いから!」
色鯨「……だと思った」
響音「……こいつもこう言っているし、死因に関しては何か重要な証拠が隠れているのは間違いないと思うんだけど……」
朝永「……私もそう思うな」
朝永「だってさ、海東君と九神君が分かれたのは九神君の死亡推定時刻と同じくらいでしょ?」
朝永「だったら、九神君は海東君と別れた直後に死んだんでしょ?」
朝永「死因がボウガンなら、その直後にボウガンで撃たれたってことになるよね?」
火ノ宮「ああ、そうなるが……」
朝永「だったら、寄宿舎の廊下に血の跡とか……そういうのが残っててもおかしくないよ!」
……寄宿舎の血の跡?
そういえばあそこに……
【証拠を提示しろ!】
安価↓
響音(これね!)解
響音「……血の跡……あのドアノブとか?」
朝永「ドアノブ?」
響音「うん、九神君の個室……廊下側のドアノブに少量の血痕がついてたの」
冬崎「血痕、すか……」
冬崎「ドアノブっていうのが奇妙っすね……響音ちゃん。血痕がついてたのはドアノブだけっすか?」
響音「……ううん、パッと見た感じ、他にはどこにも」
澄々「それに関してはわたくしにお任せあれ!」
冬崎「澄々ちゃん?」
澄々「ええ、ドアの下の隙間から天井にいたるまで汚れは一切発見できませんでしたわ!」
澄々「超高校級の美化委員の名に懸けて、それは保証いたしますわ」
冬崎「うーん……」
冬崎「ピンポイントでドアノブとなると、あれを考えるしかないっすね」
……ドアノブに血がついている、と言う事は、ドアノブに触れる部分が出血したと言う事ではないだろうか?
冬崎さんは九神君のあの怪我を知っているから……
【証拠を提示しろ!】
安価↓
響音「九神君の右手の手のひらの傷……だよね?」
冬崎「そうっす、くかみんは右利き……つまり、ドアを開ける時も右手を使うっす」
冬崎「そこには小さな刺し傷みたいなのがあったっす」
海東「刺し傷……?」
冬崎「結構真新しかったから、最近着いたものと予測出来るっす!」
冬崎「そこに傷ができていたから、ドアノブを握った時に血がついてしまった……」
響音「……うん、そう考えられるよね」
響音「ボウガンの矢以外に外傷と言えるものは何もなかったし……」
響音「もう一つの外傷であるそれを軸に議論しても……」
火ノ宮「待ってもらおうか!」反論!
火ノ宮「……いや、それはおかしいだろう?」
響音「ど、どうして?」
火ノ宮「……考えても見ろ、右手の怪我は小さい刺し傷なんだろう?」
火ノ宮「そんなものでどうやって九神を殺すんだ?」
火ノ宮「……外傷が出ない方法で殺された、という可能性もあるはずだろう?」
【反論ショーダウン 開始!】
<【九神の工具セット】]十
<【メモ用紙】]十
<【シャープペンシル】]十
<【折れたカッターの刃】]十
<【蜂の毒】]十
<【モノクマの目的】]十
火ノ宮「九神の右手には傷があったんだろう?」
火ノ宮「確かに外傷は他にはそれだけかもしれん」
火ノ宮「だが、偶然ついた傷という可能性もあるだろう」
火ノ宮「俺だって、包丁を使う際に手に傷ができるぞ?」
響音「でも、食料供給は停止してたから包丁は使わないでしょ?」
響音「……ドアノブに血痕がついてたって事」
響音「それがどうしても気になるんだよ」
火ノ宮「…気になるからと言って、無駄な議論をする必要はない」
火ノ宮「そもそも、そんな小さな傷は【致命傷にはなりえない】だろう?」
火ノ宮「手のひらと言う事は、【動脈を貫いているわけではない】だろうし……」
火ノ宮「そもそも、出血が激しければドアノブについた血はあれでは済まないだろう」
火ノ宮「……なら、他の可能性を考えるべきだ」
安価↓3まで
正解者の合計コンマ85以上で論破
響音「……いや、小さな傷でも致命傷になりえるよ」
響音「火ノ宮君、自分で言ってたじゃん」
火ノ宮「……俺が?」
響音「……蜂の毒、あれ、少し刺されただけなのに死に至るでしょ?」
響音「……仮に、九神君に傷をつけたものが、それと同じ性質を持っていたら?」
火ノ宮「……化学室の蜂毒か!」
色鯨「は、蜂……?」
澄々「九神さんは蜂に刺されたんですの!?」
海東「蜂に刺された、とは言ってないだろ?ここには虫なんてほとんどいない」
海東「……おそらく、毒を塗った凶器で九神に傷をつけたんだろうな」
響音「……化学室の蜂毒の瓶…私が行ったときは開封済みだった」
冬崎「……なるほど、それなら一応辻褄は合うっす」
冬崎「おそらく、ボウガンはそれを隠すためのカモフラージュ…すね」
冬崎「きっと、死因が毒だと知られれば犯人にとって不利になる……」
冬崎「だからそれを隠すためにわざわざ死体をボウガンで打ち抜いたんっす……」
冬崎「……悪趣味っすね」
……死体を、ボウガンで撃つ。
既に命を奪ったものに対しての追い討ち。
色鯨「……胸糞悪いな」
朝永「……うん」
火ノ宮「……となると、犯人が九神に毒を使った方法……」
火ノ宮「……それが分かれば、犯人が特定できる、というわけか」
冬崎「……そうだと思うっす」
……九神君の死因。
これは特定できたけど、問題は……
どうやってそれを行ったのか。それを特定すれば……
きっと、クロは分かる。
……きっと、裁判で生き残れる。
…………きっと、ここから出られる。
……でも、私は甘かった、と後で思うことになるだろう。
裁判の後に待っているのは……
いつだって、絶望の音色、それだけ……
学 級 裁 判
中断!
それでは本日はここまで。お疲れ様でした。
次回は日曜くらいにやりたいと思う(願望)
もう少しで簡潔だから僕頑張るよ!
なおすべてを畳まなきゃいけないチャプター06が残ってる模様
ではお疲れ様でした。
学 級 裁 判
再開!
火ノ宮「……九神が死んだのは毒によるもの……そう考えるのはいいが…」
朝永「どうやって毒を盛るんだろうね~……」
澄々「……少なくとも、食物として取るわけはありませんわ」
澄々「警戒心の強い九神さんが不用意にそんなことをするとは思えませんし……」
冬崎「何より、手の傷の問題……」
冬崎「あれが無関係とは思えないっしょ?」
響音「うん、そうだよね……」
色鯨「ちゅーことはや、次の議論は決まったな……」
色鯨「ずばり!九神に傷をつけた毒の塗られた凶器……」
色鯨「それが何なのかっつー話や!」
海東「いや……そりゃ分ってるっつーの……」
海東「で、どうするよ、響音?何か思いつくか…?」
響音「……いや、まだ何も……」
……まず、手のひらに傷をつける方法から考えよう。
手のひらに傷がつく……と言う事は……
1、何かを通らせる
2、何かを握らせる
3、何かを見せる
安価↓
響音(これで証明できる!)解!
響音「……手のひらに傷がつくって事は、何かを握らせる……」
響音「それが一番手っ取り早いと思うんだけど……」
冬崎「お、響音ちゃん冴えてるっす!」
冬崎「……あたしも同意見っすね。何かを仕掛けたものを握らせるのが手っ取り早い」
冬崎「針とかそういうものをね」
朝永「でも……握らせるって言ってもなあ……」
火ノ宮「……大概の罠はあいつなら看破しそうなものだが……」
海東「ああ、俺もそう思うな……」
海東「だけど、逆に言えば……」
海東「意識せずとも握ってしまう物…って言うのがポイントなのか?」
冬崎「そうっすね……握らないと使えないもの、それでいて……」
冬崎「……握った時に力が入るものっすね」
澄々「力が入る?」
冬崎「考えても見るっす!力が入らないと、刺し傷はできないっしょ?」
澄々「なるほど……」
冬崎「まあ、ある程度力が入れば十分なんでしょうけどねー」
冬崎「そのための毒なわけだし?」
色鯨「……うーん……」
朝永「なぞなぞみたいになってきたね~……」
……握らないと使えないもの。
それを利用して傷をつけられるもの……
何か……
【ノンストップ議論 開始!】
<【モノクマファイル5】]
<【九神の個室のドアノブ】]
<【シャープペンシル】]
<【九神の工具セット】]
<【モノクマの目的】]
火ノ宮「……握らなければ使えず、ある程度力の入るものか……」
火ノ宮「『包丁』はどうだ?」
澄々「うーん……『筆記用具』とかでしょうか?」
澄々「でも仕掛ける場所なんてないですわよね……」
海東「逆に、『触らざるを得ないもの』はどうだ?」
海東「意識しないで使っちまったらあるいは……」
朝永「そっか!『お箸』とか『スプーン』だね!」
海東「いや、そうじゃねえだろ……」
冬崎「意識しないで使うとなると……」
冬崎「『ゲームのコントローラー』とか!」
色鯨「いやいやいや!【おかしいやろ】!」
冬崎「ジョークっすよジョーク!」
冬崎「……ま、こんなの【簡単】っすよね?響音ちゃん?」
安価↓
響音「それに賛成だよ!」同意!
響音「そうだ!触らざるを得ない場所……それが大きな答えなんだよ!」
海東「……じゃあ、そいつは何だ?響音?」
響音「……触らないと使えないもの、それに仕掛けておけば意識せずともそれに引っかかる可能性はある……」
響音「例えば、部屋のドアノブとかね!」
澄々「ドアノブ……?」
響音「部屋のドアノブ……あれに何かをしかけといて……」
響音「個室にはいる時にドアノブを握った瞬間、それが刺さるようにしたんだよ!」
澄々「……でしたら……あのドアノブに付いた血は……」
色鯨「その時の物やな!」
海東「なるほど……だから俺と別れた直後にあいつは……」
火ノ宮「別れた直後……つまり、個室に入ろうとした瞬間、九神は何かに傷つけられ……」
火ノ宮「そして、塗ってあった蜂毒で……」
冬崎「……お陀仏、ってわけっすか」
冬崎「確かにそれなら筋は通る……あとは……」
冬崎「仕掛けられていたものが何か、っすけど……」
……冬崎さんがこちらを見た。
……まあ、予想はつく。
仕掛けられていたものはきっと……
【証拠を提示しろ!】
安価↓
響音(これね!)
響音「折れたカッターナイフの刃……これだよね」
澄々「廊下に落ちてた、あれですわね……」
火ノ宮「……廊下に落ちてた?」
澄々「ええ。九神さんの個室前ですわね……」
澄々「多分、仕掛けられていたものが何かの拍子で落ちたのでは?」
響音「あれには接着剤みたいなものもくっついてた……」
響音「多分、それでドアノブに固定したんじゃないかな?」
色鯨「いや……じゃあなんで犯人は落ちてたカッターを回収せんかったんや?」
色鯨「重要な証拠品やで?これは……」
海東「したくても、出来なかったんじゃねえか?」
海東「あいつが死んだ時間は夜時間だ。とっくに廊下の照明は暗くなっちまってる」
海東「そんな中で毒の塗られたカッターを回収しようとして、誤ってそれで手を切っちまったらどうする?」
色鯨「……危ない!めっちゃ危ない!
響音「だから犯人は廊下のカッターを放置したんだよ……」
響音「犯人は他にも、廊下から死体を移動させたりとか……」
響音「武道場で死因の偽装をしたりとか、やる事もたくさんあったはずだし…」
響音「そっちを仕上げることを優先したんじゃないかな?」
澄々「……なるほど、ですけれど……」
澄々「死因がわかりましたけど、これって……」
澄々「全員できますわよね……?あの時間帯は……」
澄々「……全員、寄宿舎にいましたものね?」
……そうなんだ。
この方法だと問題が発生する。
響音「……うん。誰でも可能、なんだよ」
色鯨「何やそりゃ……死因が分かれば速攻で犯人わかるんやなかったんかい?」
火ノ宮「そんな甘い話はない、と言う事か……」
朝永「うーん……蜂の毒で殺したんだよね~」
朝永「そこから何かわからないかなー?」
海東「毒の種類とか考えてもなあ……」
海東「扱いの難しい薬の類だったらそれの知識を持ってるやつが怪しいんだが……」
澄々「蜂の毒……誰だってわかりますわよね。危ないっていう事は……」
冬崎「蜂の毒……あれに刺されるとアレルギー反応とか酷いんすよね……」
冬崎「アナフィラキシー症状っつーのが出て、過呼吸とか起こすっすから」
朝永「え?アレルギーなの?」
冬崎「そうっすよ?蜂の毒はアレルギー反応の一種っす」
冬崎「それに対して過剰なまでに体の防衛機能が反応するから、最悪死に至るんすよ……」
朝永「……あれ?でも私、昔蜂に刺されたことあるよ?」
火ノ宮「何?」
朝永「うん。お外で遊んでたら一回ちくって……」
朝永「でもちょっと腫れただけで何とも……」
冬崎「ああ、それは一回だけだからっすよ」
冬崎「一回目に刺されると免疫ができるから、二回目に刺されるとそれが過剰反応するんす」
冬崎「二撃必殺!雀蜂!って奴っす!」
色鯨「卍解!って乗らせるやない!」
海東「いや、のったのお前だからな……」
朝永「なるほど……じゃあ初めてなのは大丈夫なんだ……」
……初めては大丈夫。蜂の毒は二回目に危ない……
……二回目?
【ロジカルダイブ 開始!】
[question1!]
Q、蜂の毒の効果を出すにはどういう必要がある?
1、蜂に刺されたことがある 2、毒を飲ませる 3、蜂に刺されたことがない
[question2!]
Q、この場合、九神は蜂に刺されたことがある?
1、ある 2、ない 3、わからない
[question3!]
Q、犯人はくかみが蜂に刺されたことを……?
1、知らない 2、知ってる
安価↓
響音(推理は繋がった!)
響音「……待って?」
海東「ん?どうしたんだ?」
響音「……アナフィラキシーショックを起こすためには、免疫ができなきゃダメなんだよね?」
冬崎「うん、そうっすよ?」
響音「……わざわざそんな不確実なものを殺人に使うかな?」
響音「だって、それって九神君が蜂に刺されたことがないと機能しないんでしょ?」
響音「だったら、もっと確実なものを使ったほうがいいよ!」
火ノ宮「犯人は毒薬の知識がなかったからではないのか?」
海東「……いや、確かにおかしいな」
海東「化学室のCの薬品棚……あれって取扱注意の劇薬揃い……って確か探索したときに聞いたような……」
澄々「そこから適当に拝借すればいい、と言う事ですの?」
響音「……最悪、モノクマに聞けるんじゃないかな?」
モノクマ「え?ボク?」
響音「学園の物品に関しての質問……それについてはモノクマは正直に答えてた」
響音「ましてや……殺し合いにつながる可能性のあるものなら……」
モノクマ「え?ボクが毒薬の事を教えるって……?」
モノクマ「その通りだね!聞かれたら教えるね!そんな殺る気マンマンな生徒には!」
朝永「じゃあモノクマから毒に関することを聞いて?」
響音「いや、そうじゃないよ……」
響音「聞かれたら教える……って事は逆に言えば何も聞かれてないって事……」
つまりは……
響音「……犯人は確信を持って、蜂の毒を使った」
響音「つまり、九神君が昔蜂に刺されたことがあるっていう事を知っている人……」
響音「それが犯人って事になるんだよ!」
色鯨「あいつが蜂に刺された事!?」
澄々「そ、それを知っている人物って……?」
……それを知っている人物……
……それは、証拠はないけど心当たりがある。
それは、一番九神君と話していた人物だ。
それは、一番九神君が大好きだった人物だ。
それは、一番九神君を知っているはずの人物だ。
それは……
私が一番疑いたくない人物だ……!
【怪しい人物を指名しろ!】
安価↓
響音(あなたしか……いない!)
響音「……冬崎さん、あなた、なの?」
冬崎「……」
冬崎「はっはん、響音ちゃん。何を言ってるんすか?」
冬崎「あたしがくかみんを殺すとか……」
冬崎「冗談でも言っていい事じゃないっすよ!」
……響き渡る怒声。
当然だ。私はそう言われて当然のことをしている。
でも……
響音「……それでも、あなたしか考えられないんだよ」
響音「九神君は自分のプライベートの事はほとんど話さない人だった」
響音「……私だって、友人として認めてもらってたとは思わない」
響音「でも、冬崎さん……あなたは九神君と普通に話してた」
響音「その中で……そういう話を聞いたんじゃない?」
冬崎「こじつけっす!あんまりっす!」
澄々「そ、そうですわよ!親友を殺す人がどこにいるんですの!?」
澄々「あんなに九神さんが死んだときに悲しんでいた方が……」
色鯨「おい響音……流石にそんな説明じゃ納得できへんぞ……」
色鯨「誰かが偶然九神が蜂に刺されたことを聞いたのかもしれへんやろ!」
海東「…………」
海東「……いや、待ってくれ」
色鯨「あん?」
冬崎「なんすか!?海東君まであたしの事を……」
海東「いや、確認したいことがあるだけだ」
海東「……冬崎、お前、昨日の夜こんなこと言ってたよな……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冬崎『……いや、すまないっす……あたしもくかみんの手助けがしたくて……』
冬崎『勝手に、見回りしてたんすよ』
海東『見回りって……他の奴らが外に出てないか、とかか?』
冬崎『そうっすよ!さっき響音ちゃんのとこ行って、海東君待ってたんすけど……』
冬崎『インターホン鳴らしても出ないしもう寝たのかなぁ……って思って』
冬崎『ここで一人待ちぼうけてたんす!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
海東「勝手に見回り、って言ってたよな?」
海東「その時響音は部屋にいたことを確認済み……」
海東「で、澄々と色鯨はその時見てなかった……って事でいいんだよな?」
冬崎「……そうっすね。二人は見てないっすけど」
澄々「はい……わたくしは部屋で無理やりベッドで寝ていましたわ」
澄々「……あの時は、空腹で動く気力もありませんでしたし……」
色鯨「オレも同じやな……部屋にずっとおったで?」
海東「……で、火ノ宮と朝永は……」
朝永「うん……ずっと一緒だったよ?」
火ノ宮「ああ……朝永が心配だったからな……」
海東「OKだ。何してたかいう必要はねえぞ?」
火ノ宮「……いらん気を使わないでくれ」
海東「そして、冬崎は見回りをしていた。それっておかしくねーか?」
海東「接着剤でカッターを固定した……それをするには1分や2分……ある程度固定させるために時間が必要だったはずだ」
海東「そのために廊下に出る必要があったはずだが、どうしてお前はそれに気づいてないんだ?」
海東「……見回りってことは、音や異常には敏感になっていたはずだろうが」
冬崎「そ、そいつは……」
澄々「き、気づかなかっただけでは……」
海東「それこそ冬崎らしくねえんだよ!」
海東「……あの九神の相棒を自称してた、こいつらしく、な」
……そうだ。冬崎さんらしくない。
響音「……冬崎さんならそんなことすぐに気付くはずだよ」
響音「だって冬崎さんはすごいんだもん。あの九神君が一目置くほどの……」
響音「そんな人が廊下の異常を見逃すとは、私は思えない……」
冬崎「……そんな……たまたま……」
冬崎「たまたまあたしは……ミスっただけっすよ!」
冬崎「一回だけのミスでそんなに責められるとか……証拠不十分にも……」
響音「……ミスは一回だけじゃないでしょ?」
冬崎「……は?」
……それだけじゃない。
ありえないミスを冬崎さんはこの事件でもう一回している。
だからこそ……
冬崎さん、あなたが……
【ノンストップ議論 開始!】
<【遺体周辺の状況】]
<【九神の個室のドアノブ】]
<【シャープペンシル】]
<【九神の工具セット】]
<【朝永の証言】]
冬崎「言いがかりも甚だしいっす!」
冬崎「夜に【犯人を見逃してる】とか……」
冬崎「くかみんと【仲が良かった】からとか……」
冬崎「んな事は証拠にならねーっすよ!」
朝永「冬崎さん……本当にそうなの?」
海東「もしかして、検死の時にも何か細工をしたんじゃねーのか?」
冬崎「ちょっと……何すかそれは……」
冬崎「あたしがそんなことするわけねーっす!」
冬崎「第一、くかみんの遺体に【異常はなかった】……」
冬崎「皆だって見てるじゃないっすか!」
澄々「確かに……そうですわね……」
冬崎「それに【アレルギー反応】が死亡の要因だったらあたしは気付けないんすよ……」
冬崎「あたしは『医者じゃない』んすから……」
安価↓
冬崎「……遺体の周辺の状況は関係ないはずっすよ?」
冬崎「毒で死んでるんだから血が少なかったのは当然じゃないっすか」
響音(……あれ?間違えた?)
発言力 7→6
響音(……死亡の要因がそれなら……)
響音(冬崎さんは検死の時に見落としちゃいけないんだ……)
響音(冬崎さん自身が言ってるじゃないか……)
安価↓
響音「それは違うよ!」論破!
響音「……異常はなかった?本当に?」
冬崎「ほ、本当っすよ!」
響音「……それは違うよ」
響音「今回の死因はアナフィラキシーショック……アレルギー反応なんだよね?」
冬崎「それが……どうしたんすか?」
響音「アレルギー反応って、私も専門じゃないけど、蕁麻疹とか……」
響音「そういう肌の異常も発生するんじゃない?」
冬崎「……っ」
火ノ宮「……ああ」
火ノ宮「アレルギー反応の多くは肌にも異常が発生する」
海東「そんなもん、検死のために体を見れば見逃さない……じゃねーのか?」
響音「……冬崎さん。九神君の死で冷静さを失ったとしても、あなたは捜査ができないほど取り乱す人間じゃない」
響音「……仲良しだったヘンリー君が死んだ時だって、あなたは正確な捜査をしてたじゃない」
響音「だけど、こんな簡単なミスを二連続でするなんて考えられない」
響音「……だから、私は……」
……信じたくない、けど……
響音「あなたが、犯人だっていう事……」
響音「これが……答えなんだと思う……」
冬崎「…………」
冬崎「……ははは……」
冬崎「あははははは!いやー、完敗っすよ!完敗完敗!」
冬崎「賢さ比べだったら負けないと思ったんすけど……んな方法で追い詰められちまうんすか!」
冬崎「くかみんと仲が良かったからなんて理由でね……」
響音「……認めるの?冬崎さん」
冬崎「……いや、言ったのは響音ちゃんじゃないっすか。ここまで言われちゃ仕方ないっしょ」
冬崎「響音ちゃんの言う通りっすよ。あたしが……」
冬崎「……あたしがくかみんを殺したんすよ」
響音「認めたくないから言ってるんだよ!」
朝永「……冬崎さん……もしかして、私みたいに……」
朝永「誰かを守るため、とか……」
冬崎「……誰を守るんすか?あたしみたいな喪女に朝永ちゃんみたいに男とかいるわけねーっしょ?」
冬崎「見破られちまった以上、あたしは罪を認めるっす」
冬崎「……引き際はわきまえてるつもりっすからね」
澄々「……どうしてなんですの……」
澄々「あなたは九神さんとあんなに……」
冬崎「どうして?とかは後回しにしたほうが良いっしょ?」
冬崎「……やらなきゃいけない事は他にもあるんだから……」
冬崎「……ね?響音ちゃん?」
……やらなければいけない事?
そうだ、やらなきゃいけないのは……
響音「……裁判を、終わらせろって事?」
……冬崎さんは、微笑んだ表情でゆっくりと頷く。
そうだ。私には責任がある。
……この推理をした私の責任。
裁判を、終わらせるっていうこと……!
【クライマックス推理】
昨日の夜、九神君によって外出を禁止された私たちは全員が各自の個室の中に入っていた。
だけど、その隙をついて外出した人間が居たんだ。
まずは、その発案者の九神君。
そして、彼を追いかけた海東君。
最後に、この事件で九神君を殺すことになった犯人なんだ。
まず犯人は、九神君を自分が直接出向かなくても殺せるよう、ある仕掛けをしたんだ。
そのために用意したのは二つ……
まず、九神君に傷をつけるための凶器( A )。
そして、その傷で確実に相手を殺すための……毒。
これを使って、犯人は九神君の個室の( B )にある罠を仕掛けたんだよ。
まず犯人は接着剤を使って作った凶器を固定した。
丁度、ドアノブを握った瞬間にそれが刺さるように。
そして犯人の目論見通り、帰ってきた九神君は、個室のドアを開けるときにドアノブを握り……
……傷口から毒が回って倒れたんだ。
その後は、倒れた九神君の遺体を校舎側の武道場に移動させたんだ。
そして、死体に追い打ちを仕掛けた……
( C )をすることで、九神君が毒で死んだと思わせないようにした。
そして犯人は、つっかえ棒を利用した密室を作り上げた後……部屋を外から封鎖したんだ。
わざわざ死因を誤魔化した……そうした理由は使われた毒の種類にあったんだ。
使われた毒は( D )。これには使うための条件があった。
……それは九神君が蜂に刺されたことがあること。つまり、九神君とよく話していた人間が怪しくて……
そしてもう一つ、あの時毒の塗られた凶器を仕掛けることのできた人間。
それも、同じ人物のみが条件に当てはまる。
そう、この事件の犯人は……
( E )さん、あなたしか考えられない……!
A、犯人が用意した凶器は?
B、犯人はどこに罠を仕掛けた?
C、犯人はどうやって死因を誤魔化した?
D、使われた毒の種類は?
E、犯人の名前は?
安価↓3まで
全問正解が居ればクリア
【クライマックス再現】
昨日の夜、九神君によって外出を禁止された私たちは全員が各自の個室の中に入っていた。
だけど、その隙をついて外出した人間が居たんだ。
まずは、その発案者の九神君。
そして、彼を追いかけた海東君。
最後に、この事件で九神君を殺すことになった犯人なんだ。
まず犯人は、九神君を自分が直接出向かなくても殺せるよう、ある仕掛けをしたんだ。
そのために用意したのは二つ……
まず、九神君に傷をつけるための凶器、カッターナイフ。
そして、その傷で確実に相手を殺すための……毒。
これを使って、犯人は九神君の個室のドアノブにある罠を仕掛けたんだよ。
まず犯人は接着剤を使って作った凶器を固定した。
丁度、ドアノブを握った瞬間にそれが刺さるように。
そして犯人の目論見通り、帰ってきた九神君は、個室のドアを開けるときにドアノブを握り……
……傷口から毒が回って倒れたんだ。
その後は、倒れた九神君の遺体を校舎側の武道場に移動させたんだ。
そして、死体に追い打ちを仕掛けた……
ボウガンで死因の偽装をすることで、九神君が毒で死んだと思わせないようにした。
そして犯人は、つっかえ棒を利用した密室を作り上げた後……部屋を外から封鎖したんだ。
わざわざ死因を誤魔化した……そうした理由は使われた毒の種類にあったんだ。
使われた毒は蜂の毒…、これには使うための条件があった。
……それは九神君が蜂に刺されたことがあること。つまり、九神君とよく話していた人間が怪しくて……
そしてもう一つ、あの時毒の塗られた凶器を仕掛けることのできた人間。
それも、同じ人物のみが条件に当てはまる。
そう、この事件の犯人は……
冬崎真白さん、あなたしか考えられない……!
COMPLETE!
響音「……これがこの事件の真相だよ」
響音「冬崎さん、何か反論はある?」
冬崎「いや、なにもねーっすよ。完璧、完璧……」
冬崎「あたしの仕掛けたトリック、全部看破するなんてね」
冬崎「さすが、今まで事件を解決に導いてきただけはあるっす!」
冬崎「いやー、あたしも割と自信あったんすけどねー、まさか……」
海東「……違うだろ!」
……冬崎さんの自白、それを遮って大声を上げたのは……
海東君、だった。
海東「……お前に聞きたいのはただ一つだ」
海東「何で九神を殺したんだよ……」
冬崎「……あらら、くかみんを疑ってた人の言葉とは思えないっすね?」
海東「っ……」
火ノ宮「疑ってた…?」
冬崎「ま、そこに関しては後にして……ま、あたしの動機っすか?」
冬崎「……そこら辺は単純明快っすね」
冬崎「殺人が起こらないと全滅する。誰かを殺せば少なくとも一人は生き残る……」
冬崎「そのあたりの勘定をした結果、殺し合いを起こした方が合理的…」
冬崎「……そう考えただけっすよ」
色鯨「お前……一応オレらは耐えるつもりやったんやぞ!」
色鯨「オレらをお前は信じなかったっつーことか!」
冬崎「……耐えたところで、待っていたのは緩やかな破滅じゃないっすか」
冬崎「それだったらあたしは、わずかでも生き残る可能性に賭けるっすよ」
色鯨「ぐ……」
冬崎「ま、くかみんならあっさりあたしの言うこと信じてくれるし、殺しやすいかなって……」
冬崎「殺っちゃいました!てへりん☆」
澄々「冬崎さん……」
朝永「…………なんで……?」
朝永「なんで、大切な人を迷いなく殺せたの?」
冬崎「……はは、ま、まあ、あたしは公私混同しないタイプっすからね…!」
冬崎「……もういいっしょ?あたしは……あたしはくかみんを殺した悪い奴っすよ?」
冬崎「皆の手で……裁くがいいっす!」
冬崎さんはあくまで笑顔を崩さず……
私たちに投票を要求する。けど……
響音「……冬崎さん」
冬崎「……なんすか?」
響音「……最期に私と話をしないかな?」
冬崎「話?……何すか、話って?」
響音「……単純な事だよ。ただ……」
響音「私と、本音で話してくれないかな?」
冬崎「ほ、本音?」
響音「……私は、冬崎さんが九神君を殺した理由はそれだけじゃないと思ってる」
響音「その本音を聞くまでは……」
響音「投票なんかできない」
……はっきりと、自分の言葉を告げた。
冬崎「……は、はは、何すか?」
冬崎「んなことねーっすよ!」反論!
冬崎「あたしの本音!?そんなの話したじゃないっすか!」
響音「……冬崎さん!」
冬崎「ただ単に死ぬのが嫌だったから……それ以上でも以下でもねーっす!」
冬崎「あたしは……その程度の薄っぺらい女なんす!」
【反論ショーダウン 開始!】
<【九神の工具セット】]十
<【メモ用紙】]十
<【シャープペンシル】]十
<【九神の衣服】]十
<【海東の証言】]十
<【朝永の証言】]十
冬崎「あたしがくかみんを殺したのは事実っす!」
冬崎「その証明も終わってるし……」
冬崎「推理のまとめも矛盾がない、響音ちゃんの推理は完ぺきなんす!」
冬崎「もうそれでいいじゃないっすか!」
響音「……納得できないことが一つだけ……」
響音「自分のエゴ、そんなものだけで……」
響音「冬崎さんは人を殺すほど、弱い人間じゃない!」
冬崎「……買いかぶりすぎっすよ…」
冬崎「あたしは周りに流されがちな【駄目な人間で】……」
冬崎「自分の身だけが可愛いような【最低な人間で】……」
冬崎「だからくかみんを遠隔操作で殺すように仕向けて……」
冬崎「くかみんに【感づかれないように】殺したんすよ!」
安価↓3まで
正解者の合計コンマ90以上で論破
響音(その言葉は不協和音よ!)斬!
響音「……九神君の部屋の中にあったメモ」
冬崎「……っ……」
響音「あれにはドアノブって文字が書いてあったんだよ」
色鯨「ど、ドアノブって……」
火ノ宮「……それを見て九神は……ドアノブを調べていたのではないか?」
火ノ宮「もしやそこから、カッターを既に見つけていた可能性が……」
冬崎「何を馬鹿なこと言ってるんすか!くかみんの部屋にあったメモなんすよね!」
冬崎「だったらくかみんがダイイングメッセージとして残したものかも……」
響音「……それは無いよ」
響音「このメモはボールペンで書いてあったんだよ?」
澄々「それが何か……ありますの?」
響音「九神君の部屋にあった筆記用具はシャーペンだけ……」
響音「死にそうになってる九神君が、それ以外を使ってる余裕なんてあったと思う?」
冬崎「……く……」
響音「……書いたのが九神君じゃないなら、それを書いたのは他にそのことを知っていた人物」
響音「つまり、犯人って事になると思う」
響音「冬崎さん……あなたって事に……」
澄々「な、何故ですの……」
澄々「そんなことをすれば、九神さんの殺害は成功しない可能性の方が……」
火ノ宮「……冬崎、まさか……」
冬崎「…………」
火ノ宮「お前は……九神に『自分を殺してくれ』と頼まれたのではないか?」
色鯨「……は?」
朝永「ど、どうして……?」
火ノ宮「……食料の補給が始まる条件は、コロシアイが起こる事だったな……」
火ノ宮「ならば、九神は自分を殺させることで……」
火ノ宮「……食料の配給を再開させようと……」
朝永「……嘘……」
火ノ宮「……責任感の強いあいつならあり得ない話じゃない」
響音「……だから、冬崎さんに頼んで?」
海東「……そのメモは、どこに殺害のためのトリックを仕掛けたか教えるものだったって事か?」
澄々「……でも、それでは冬崎さんが……」
澄々「冬崎さんが死んでも構わないと言う事ではないですか!」
澄々「九神さんは……何をやってるんですの!」
澄々「結局は……大切な人を犠牲にして自分の目的を……」
冬崎「違う!」
……冬崎さんの怒声が再び響く。
冬崎「……違うっすよ」
冬崎「……あたしが、くかみんを殺すことを申し出たんすよ」
響音「冬崎さん……」
冬崎「……はあ、折角人が悪人を演じて後味悪くないようにしてあげようとしたんすよ?」
冬崎「この状況での本音なんて、皆を傷つけるだけ……」
冬崎「……そう思ってたのに」
海東「……話す気になったのか?」
冬崎「……まあ、あたしはいいっすよ。実際、人殺しなわけだし」
冬崎「ただ我慢ならねーのは、くかみんが悪く言われる事っす……」
響音「……話してよ」
響音「ここで本音を聞かなかったら私は……」
響音「……私は、一生後悔すると思う」
冬崎「……あたしは、昨日見てしまったんすよ」
冬崎「……くかみんが自殺しようとしている所……」
色鯨「…何やて……?」
冬崎「……自殺も一応、コロシアイにカウントされるみたいじゃないっすか」
モノクマ「うぷぷぷ……自殺も自分を殺すというわけだからねえ……」
冬崎「……だから、くかみんは自分が死ぬことで食料の補充を再開させようとしたんす」
冬崎「だけど、今回の動機提示の事を覚えてるっすか?」
色鯨「……えっとたしか……」
火ノ宮「殺し合いが始まる事……だったか?」
朝永「…うん、そのはずだよ……」
朝永「だから、裁判前にご飯を貰ったんだし……」
冬崎「……違うんすよ」
冬崎「……厳密には、違うんすよ……」
響音「……違う?」
冬崎「……あいつは、こう言ってたっす……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モノクマ『そうでーす!その通り!誰かが誰かを殺さない限り……』
モノクマ『ボクは食料の供給を再開しません!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冬崎「……ほら、ニュアンスが違うんすよ」
冬崎「『コロシアイ』の定義が、学級裁判が起きる事件ことを指すんなら」
冬崎「……あいつは『コロシアイが始まったら』とかいうはずなんす……」
響音「……それって……」
冬崎「……気になってモノクマに、そのことを確認したんすよ」
冬崎「……そのことをくかみんに知らせに行く時に、くかみんがカッターナイフを自分の手首に向けるのを見て……」
冬崎「……必死になって止めたっす」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冬崎『くかみん!だめっす!』
九神『……止めるな。冬崎…俺が死ぬことであいつらが助かるのであれば……』
冬崎『違うんす、違うんすよ……』
冬崎『……そんなの、無駄死ににしかならないっすよ!』
九神『……何……?』
冬崎『……食料の供給が始まる条件は、コロシアイが始まる事じゃない……』
冬崎『「誰か」が「誰か」を殺すことなんすよ!』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冬崎「……誰かが誰かを、言い換えれば……」
冬崎「……『他人』が『他人』を殺す事…」
海東「……確かに、そういう意味にもとれる……」
響音「じゃあ、今回の条件……って…」
冬崎「……そうっす」
冬崎「……条件は、他殺に限る、と言う事……」
澄々「では……冬崎さんは……」
冬崎「……その後の顛末は、こうっすね」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
九神『……何だと……』
冬崎『だから、自殺なんて意味ないんすよ……』
冬崎『モノクマは、ここで最低でも二人を殺すつもりなんすよ……』
九神『……俺一人の犠牲で済めばいい物を……』
九神『クソ……』
九神『……俺はどうすれば良い……』
九神『……誰かを殺せというのか……』
冬崎『…………』
九神『……冬崎?』
冬崎『……あたしと一緒に、地獄に落ちてくんねーっすか?』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
冬崎「……めちゃくちゃ反対されたっすけどね」
冬崎「……ただ、あたしは何度反対されようが、断固として実行する」
冬崎「……それしか方法はない、って何度も言ったっすよ?」
響音「そんな……」
澄々「…………九神さん……冬崎さん……」
冬崎「……それしか方法はないんすから、やるしかないんすよ」
冬崎「くかみんは必死でみんなを守ろうとしてた」
冬崎「大好きな皆を守るために……」
冬崎「その覚悟に応えるためには……あたしが……」
火ノ宮「……ならば、お前はなぜ、あんなトリックを使ったんだ?」
火ノ宮「俺達を生かすと約束したのなら……」
冬崎「……もう一つ、くかみんと約束したんすよ……」
冬崎「あたし達が死んだ後、皆の事を任せられる新しいリーダー……」
冬崎「……それを試すための試練として、自分の死を使ってほしいって事っすよ」
朝永「……それって……」
海東「……響音の、ことか?」
響音「……私の?」
冬崎「……響音ちゃんは、きちんと真実にたどり着くことができた」
冬崎「まあ、気づいてほしくないところまで気づかれちゃったっすけどね?」
冬崎「……でも、これで安心して……」
冬崎「……安心して、くかみんに会いに逝けるっす」
響音「……冬崎さん……!」
響音「約束するよ!私がみんなを引っ張っていく!」
響音「九神君の事も、冬崎さんの事も……」
響音「絶対に忘れないから!」
朝永「……私も、助けてもらったこと忘れないよ!」
色鯨「……迷惑かけて、すまんかった」
色鯨「だけど、オレもせめて足を引っ張らないように……」
火ノ宮「……く……」
火ノ宮「何故、裏切り者の俺より、お前みたいなやつが……」
海東「……火ノ宮、やめとけ」
海東「……九神に、こいつは、相当の覚悟でこんなことをやったんだ」
澄々「……冬崎さん、いいんですのね?」
冬崎「ま、生きててやりたいこともいっぱいあったっすけどね」
冬崎「……それ以上にあたしは、守りたいものがあるんすよ」
冬崎「……皆の命、それに……」
冬崎「……大切な人との約束、がね」
……そう言った冬崎さんの顔は、いつものような微笑みだったけど。
……酷く、悲しそうに見えた。
響音「……冬崎さん」
響音「最期に弱音を吐いたっていいんだよ?」
冬崎「……何がっすか?」
響音「……理不尽だとか、横暴だとか……」
響音「そんなことを言っても……」
冬崎「……言いたくねーっすよ」
冬崎「泣きわめいて、皆に重荷を背負わせることをしたくねーっす」
冬崎「それに、くかみんとした覚悟……」
冬崎「……泣いたら、その意味がなくなるっす」
響音「……冬崎さん……」
響音「後は任せて」
冬崎「……任せたっすよ」
冬崎「これから外に行っても、皆の事を……」
モノクマ「うぷぷ、議論の結論も出たようだし……やっちゃいますか……!」
モノクマ「はてさて!クロとなるのは誰なのか!?」
モノクマ「その答えは、正解なのか?不正解なのかー!?」
モノクマ「それではいきましょう!投票ターイム!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
MONOKUMA
VOTE
ジャララララララララララララ……
|フユサキ|フユサキ|フユサキ|
テッテレー!
チャラララララララララララ……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
モノクマ「うぷぷぷ……」
モノクマ「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」
モノクマ「やったーーーーーーい!念願の冬崎さんのクロが決まったぞー!」
冬崎「……は?」
モノクマ「いやあ、一年近く待ったかいがあったよ!」
モノクマ「実際は一か月も経ってないけどそんだけ経った気がするね!」
モノクマ「ついに念願がかなうと来たね!」
澄々「……え?」
火ノ宮「……何を言っているんだ?お前は?」
モノクマ「え?何って……そのままの意味だけど?」
海東「そのままの、意味って……」
そのままの意味……
それって……
【証拠を提示しろ!】
安価↓
響音「それって……」
響音「あんたの目的に関係あるの……?」
モノクマ「うぷぷ……そうだね……」
モノクマ「冬崎さんがクロになること、これはボクの計画において……」
モノクマ「最重要事項なのだ!」
冬崎「ど、どういう事なんすか……」
冬崎「あたしがクロになる事と、あんたの目的……何の関係が……」
モノクマ「うぷぷ……焦らなくても教えるよ、せっかちな冬崎さん!」
モノクマ「ま、その前に一回区切りをつけないとね……」
モノクマ「学級裁判……」
モノクマ「へいてーい!」
学 級 裁 判
閉廷!
じゃあ本日はここまでやで。
もうメダル使う機会はヒントしかないからメダル清算はもうしないよ!
モノクマの目的に関しては6章できちんと明かすから待っててください……
ではお疲れ様でした。
次回は土曜日予定。よろしくお願いします。
最期の冬崎さんの笑顔が悲しすぎる……
本編で絶望したので、せめて支援絵では癒しを求めよう
と言う訳で
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5181940.jpg.html
お待たせしました。
裁判終了パート、そして6章との幕間を投下させていただきます。
お暇な方いらっしゃれば支援協力していただければありがたいっす……
>>873
皆の念願のお風呂ですね!
支援絵ありがとうございまっす!
モノクマ「……さーて、大正解!」
モノクマ「九神君を殺したクロ、その正体は……」
モノクマ「なんとその右腕、冬崎真白さんなのでしたー!」
……裁判の終了を告げるモノクマの言葉。
だけどだれ一人、その言葉に喜べるものはいなかった。
モノクマ「うぷぷぷ……」
モノクマ「どうしたのさ?オマエラ、そんなハトがマシンガンくらったような顔しちゃって…」
モノクマ「約束通りコロシアイ学園生活は終わりなんだよ?もうちょっと喜んでもいいんだよ!」
澄々「よ、喜べと言われても……」
色鯨「喜べるわけないやろ……冬崎と九神は俺らのために……」
海東「……いや、それだけじゃねえよ……」
海東「『冬崎がクロになる』のがお前の目的だった?そこを詳しく……」
モノクマ「うぷぷぷ……ま、正確にいうと違うんだけどね?」
モノクマ「ボクの目的は、『冬崎さんが』……」
モノクマ「『クロになって』……そして……」
モノクマ「その時の被害者が九神君であることなんだよねえ!」
響音「……え?」
朝永「それって、つまり……」
火ノ宮「回りくどく言っているがこういうこと……」
火ノ宮「こいつの目的は、冬崎が九神を殺す事……と言う事だ…」
モノクマ「正解!」
冬崎「待つっすよ!それが何であんたの目的になるんすか!」
冬崎「別にあたしはあんたとは何の関係も……」
冬崎「というか……あたしにくかみんを殺させたいんならこんな回りくどい方法をとらなくても……」
モノクマ「うぷぷぷ……それだと面白くないじゃん?」
響音「……面白くない?」
モノクマ「そう!絶望的じゃないじゃん!」
モノクマ「……オマエラには最高級の絶望を味わってもらわないと意味ないんだよ……」
響音「……あんた…」
響音「ふざけないでよ!面白いとか絶望とか、そんなもののために……」
響音「冬崎さんは犠牲になる事を選んだわけじゃない!」
冬崎「……響音ちゃん……」
火ノ宮「……そうだ。冬崎が犠牲になる事を選んだ理由……」
火ノ宮「それは俺達を助けたかったからだ……」
澄々「……それが絶望につながるはずは……ないですわ」
響音「……冬崎さんは、希望を示してくれたんだよ……」
響音「だからこそ、私たちは絶望なんかしない!」
モノクマ「……うぷぷ、ザコキャラが何か言っちゃってるよ……」
海東「……ザコキャラ?」
モノクマ「ま、目的を達成したボクにはどうでもいい話だしね!」
モノクマ「それにさあ、滑稽なんだよね!」
モノクマ「……本当に冬崎さんが希望とか、そう思ってんの?」
朝永「……え?」
モノクマ「うぷぷぷ……おっと口が滑ったよ!」
モノクマ「ま、いっか!ある程度はヒントみたいなものを教えてあげようかな!」
モノクマ「ボクの目的について、ね?」
……モノクマの目的、のヒント?
それって……
響音「一体、何なのよ……」
そう私が言おうとした瞬間、横から黒い何かが。
冬崎さんめがけて襲い掛かってきた……
冬崎「あぐっ!?」
それは、黒い電源コードのようなもの。
冬崎さんの身体はそれに縛られる。
モノクマ「ひゃっほーい!皆お待ちかねの触手プレイだよ!」
冬崎「ふざけ……」
モノクマ「そして……電撃発射―!」
冬崎「ぐ、あああああああああああああああああああ!」
響音「冬崎さん!」
冬崎さんの体に電気が流れて、悲鳴を上げる。
私は助けようと近づこうとするが……
海東「やめろ響音!お前まで感電するぞ!」
響音「でも、冬崎さんが……!」
モノクマ「大丈夫大丈夫、おしおきまで殺しはしないからさ!」
モノクマ「……ま、ちょっと返してあげただけだよ」
モノクマ「……彼女の記憶、って奴をね?」
……記憶?
冬崎「あ、……あぐっ……」
どさり、という音を立てて、コードから解放された冬崎さんが倒れこんだ。
……まだ、生きてはいるみたいだけど、けど……
響音「冬崎さん!」
駆け寄って冬崎さんを助け起こす。
声をかけると、冬崎さんは、すぐに目を開けた。
響音「冬崎さん!良かった……」
冬崎「あ、……あたし、は……」
澄々「冬崎、さん?」
冬崎「あ、ああああああああああああああああ!」
……起きた冬崎さんは、急に絶叫をあげると、髪の毛を掻き毟る。
まるで、錯乱したかのように。
朝永「冬崎さん!どうしたの!?」
冬崎「あ、あたし、あたしは……嘘、嘘だああああああああああ!?」
モノクマ「うぷぷぷ……ぜーんぶ本当の事だからね?」
モノクマ「さて、聡明な君ならもうわかってるかな?」
モノクマ「ボクの正体について、さ!」
海東「正体って……」
色鯨「モノクマの正体やと!?」
火ノ宮「それは……」
モノクマ「そんなの冬崎さんに聞けばいいじゃん!」
モノクマ「……といっても、それどころじゃないみたいだけどね?」
冬崎「あ、あああ!うわああああああああああああああ!」
モノクマ「うぷぷぷ……、そんなに絶望してくれた?そんなに苦しいかな?」
モノクマ「良かったよ!そんな風に絶望してくれてさ!」
響音「冬崎さん!しっかりしてよ!」
冬崎「ひびきね、さん……」
響音「冬崎さん……?」
冬崎「……ごめんね、私ってば……馬鹿で、さ……」
冬崎「あたしがこういう資格はないのは分かってるよ、ただ……」
モノクマ「うぷぷ、それじゃあそろそろいいかな?」
モノクマ「さて、それじゃあ今回はスペシャルにスペシャルなおしおきを……」
モノクマ「『超高校級の警察』冬崎真白さんに、用意しましたー!」
響音「冬崎さん……?」
冬崎「絶望にだけは、負けないで」
響音「冬崎さん!それってどういうこと……?」
モノクマ「では、張り切っていきましょう!おしおきターイム!」
……冬崎さんの首に、鎖が繋がれる。
そして私の質問は……届かなかった。
冬崎「……」
冬崎「ごめんね、『九神君』……」
ウィーン……ピコッ☆
GAME OVER
フユサキさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。
……厳重に鍵をかけられた、脱出不能の館。
冬崎さんはそこに閉じ込められているようです。
【超高校級の警察 冬崎真白処刑執行】
【『ラスト・パズル』】
冬崎さんはこの部屋から出るために、様々な手掛かりを探していきます。
ベッドの下に暗号文がありました。
暗号文を解くと、本棚に仕掛けがあることが分かりました。
本棚の本を読みました。縦読みしたらタンスの裏に何かがあることが分かりました。
タンスの裏を調べました。また暗号がありました。
暗号を解くと、部屋から出るためのパスワードは壁に書いてあることが分かりました。
壁を見ると、おいてある家具でできた影がある文字の形をしているのが分かりました。
冬崎さんはその文字を読んでいきます。
『F』
『A』
『K』
『E』
冬崎さんはその四文字を、キーボードに打ち込みました。
そして、扉の鍵が開きました。
冬崎さんはそこから外に出ようとします。すると……
扉を開けた瞬間、矢が冬崎さんの心臓に突き刺さりました。
……答えを出したら外に出られるって誰が言ったっけ?
問題を解いた方が不幸な場合もあるのです。
モノクマ「イヤッホオオオオオウ!エクストリーム!」
響音「冬崎、さん……」
澄々「い、いや……」
火ノ宮「く……」
……冬崎さんの処刑は終わった。
裁判の終わり。
そして、それが告げる物はもう一つ……
色鯨「……もういやや、早く、早く解放しろ!」
色鯨「こんな最悪な場所……これ以上いたら気が狂ってまうわ!」
…そう、この裁判がコロシアイ学園生活の終わり……
そうモノクマは言っていた。
モノクマ「うぷぷ…ま、これでオマエラも用済みなんだけど……」
モノクマ「まだオマエラを外に出すわけにはいかねーんだなこれが!」
色鯨「や、約束が違うやろ!」
モノクマ「外に出す前にやる事もあるんだよ!オマエラ、気になる事とか残ってんじゃないの?」
朝永「気になる事……って?」
海東「……お前が今言ってたことか?」
海東「冬崎の『奪われた記憶』とか何とか……」
火ノ宮「記憶、だと?」
モノクマ「うぷぷ……そうだね。記憶、きおく、キオク……」
モノクマ「これに関してはネタばらししちゃってもいいかな!そう、オマエラにはまだ解かなきゃいけない謎があるんだよ!」
モノクマ「それが、記憶って事さ!」
朝永「だから、その記憶ってなんなの……?」
モノクマ「まあ、簡単に言えば、オマエラは学園に入学してからのある期間の記憶を奪われてるんだよ!」
モノクマ「簡単に言えば、記憶喪失って奴だね!オマエラ、学園に入った瞬間に気を失ったんじゃない?」
火ノ宮「……確かにそうだが……」
澄々「もしや、その原因というのは……」
モノクマ「そう!そこからの記憶を全てオマエラは奪われてるんだよ!」
響音「……記憶、って……」
響音「というか、冬崎さんがその記憶を返された瞬間、あんな風に錯乱したのは……」
モノクマ「うぷぷ……そんなレベルの重大な秘密が、オマエラの記憶の中に埋もれてるんだよ」
モノクマ「それを見つけ出すことが、ボクの最後の問題……」
モノクマ「いわゆる、『卒業試験』ってやつさ!」
……卒業、試験?
海東「……約束しろ」
海東「その卒業試験とやらを突破したら、俺達を開放するんだな?」
モノクマ「そりゃするよ!ボクとしても解けない問題を出すつもりはないからね!」
モノクマ「といっても、解いたところでどうなるかまでは保証しないけど……?」
色鯨「……冬崎みたく、錯乱する可能性もあるって事か……」
朝永「……何なの?」
朝永「私たちに……何があったの?」
澄々「……それを解かなければ先に進めないのであれば……」
澄々「解くしか、ありませんわ……」
火ノ宮「そうだな……」
響音「……それに、ここから出なきゃ無駄にすることになるよ」
響音「冬崎さん、いや……」
……ここに至るまでの皆の命。
それが全部無駄になる。と言う事……
響音「……モノクマ、私たちは必ずその問題を解いてみせる」
響音「そして、皆でここから出るから」
モノクマ「うぷぷ……いい答えだね!楽しみにしてるよ!」
モノクマ「……全ての真実を知って、どうなるのかってことをね?」
モノクマ「それじゃあ、明日の朝9時にアナウンスを流すよ!」
モノクマ「その指示に従って集合してください!そこで卒業試験についての説明を行います!」
……そう言い残すと、モノクマは裁判上から姿を消してしまう。
……残った私たち六人は、無言で顔を合わせる。
……最期に冬崎さんがどうしてああなって……
なぜ、あんなことを言ったのかわからない。
分からない、けど……
向き合わなければ……ここから出ることはできない……!
【Chapter05 完】
響音 妙夢 【超高校級の音楽家】
立花 雅 【超高校級のヒーロー】×
ボブ・サップ 【超高校級のレスラー】×
朝永 蛍 【超高校級の幸運】
殺陣山 湊 【超高校級の芸術家】×
姫月 療歌 【超高校級の医者】×
正義 剛 【超高校級の役者】×
冬崎真白 【超高校級の警察】×
海東吉都 【超高校級の変装師】
花咲 ユスリカ 【超高校級のナンパ師】×
九神 黒夜 【超高校級のカリスマ】×
澄々 奇麗 【超高校級の美化委員】
火ノ宮 龍也 【超高校級の料理人】
色鯨 極 【超高校級の芸人】
鳴神 楓馬 【超高校級の召使い】×
ヘンリー・クローデル 【超高校級の放送委員】×
残り生徒 06人
【ちゃぷたー 0】
……希望ヶ峰学園、という学園がある。
私には才能が有るらしい。だから私は本科への入学が許された。
お父さんも喜んでくれた。『流石警視総監である自分の娘』だと。
……お父さんにとって私は自分を飾りたてるための道具でしかないのだろうか?
前に居た学校の子たちも喜んでくれた。『流石天才って言われるだけあるね!私達じゃ真似できないよ!』
……みんなにとっては私は対等な友達ですらないのだろうか。
だから、私は対等な友達が欲しかった。
ありのままの私を認めてほしかった。
警視総監の娘でもなく、天才という括りでもなく、一人の人間として見てほしかった。
……といっても、私は人とは上手く話せるほうじゃない。
それを伝えたくても、私は上手く伝えれるほど口が上手じゃない。
だから学園に入学しても、私は変われなかった。
そんなときだった。
ある人物に出会った。
その人は才能なんかまるでないのに、私なんかよりずっと輝いて見えた。
予備学科、っていう屑同然の扱いをされるようなところなのに、誰よりも胸を張っている人物がいた。
興味があったから、私は話してみることにした。
わたしは冬swyrcn真kshafnd、あなたlpql:誰?
…俺はdieh神qse夜、どうした?本科の奴が俺に話しかけてくるとは……
……いや、ただ私が九神君に……
興味があったから、かな?
それでは本日はここまで。
次回はまた土曜日の予定。よろしくお願いします。
もうすぐ終わりだからしっかり描写したいけどそうすると滅茶苦茶時間がかかるというジレンマ
ではお疲れ様でした。
このSSまとめへのコメント
完結してほしかった